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SSの実力向上を目指すスレ 第7話
1名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 11:26:35 ID:C8bck.FI0
 ここはSSについてただ投稿等するだけでなく、仲間と批評するなどして自分の実力向上を目指すスレです。
「SSの書き方について他の人の意見も聞いてみたいぜ」といった人。
「SS公表してみたいけど自信がない・・・」という人。
 その他どんな人でもOK。
 実力を身に付けたり、物書き同士で交流したりしましょう。

 批評依頼やアドヴァイスなど何でもござれ。

過去スレ(東方シリーズ板)
 SSの実力向上を目指すスレ 第6話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1226201670/
 SSの実力向上を目指すスレ 第5話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1206162419/
 SSの実力向上を目指すスレ 第4話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/6306/storage/1197098164.html
 SSの実力向上を目指すスレ 第3話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1137562560/
 SSの実力向上を目指すスレ 第2話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1118065427/
 SSの実力向上を目指すスレ 第1話
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/6306/1110043444/

関連スレ
 東方創想話について語るスレ その103
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1269061872/
 東方SSコンペ企画・運営スレ11
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1260071620/
 東方創想話作家の交流スレッド その12
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1268247893/l50

作品を投稿してみよう〜
 東方創想話・プチ創想話ミニ
 ttp://www5d.biglobe.ne.jp/~coolier2/SS_kai.html

参考サイト
初めて小説・SSを書かれる皆様へ〜
 モノ書き一里塚
 ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/
 RealCreate−小説の書き方講座−
 ttp://www.feel-stylia.com/rc/creative/
 ライトノベル作法研究所
 ttp://www.raitonoveru.jp/

メアリー・スーについて
 メアリー・スーとは
  ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Mary_Sue
 メアリー・スーテスト
  ttp://iwatam-server.dyndns.org/column/marysue/

2名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 11:59:02 ID:llC/4l0A0
あるとくんテンプレ貼り付けようとしたら
なんかNGワード含まれてるんだが?

3<浄化されました>:<浄化されました>
<浄化されました>

4<浄化されました>:<浄化されました>
<浄化されました>

5<浄化されました>:<浄化されました>
<浄化されました>

6名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 12:50:33 ID:/5w7/r0M0
>>5
いじめんなー

7名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 13:02:51 ID:jPUNNgXo0
そろそろスレチだな。
続きがしたかったら棘とかですれば良いと思うよ。

8名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 14:54:05 ID:llC/4l0A0
>>7
あるとくんなくしてこのスレ無し
雑魚は引っ込んでろ

9名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 15:34:37 ID:aGDBtaFM0
都合の悪いものだけ削除するんだろ。東方はひでえな

10名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 15:36:51 ID:RlOafvX.0
じゃあ幻想板にこなければいいよ

11名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 15:39:13 ID:aGDBtaFM0
ネタを提供しておいてそれはないだろ。いやなら割れするな

12名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 15:52:14 ID:XWxvAs.k0
それ以前にスレ違い

13名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 16:00:26 ID:cG8Ev6Dc0
何もこんな過疎スレで荒らししたって……

14名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 16:05:43 ID:ybbmdPgg0
というかあるとくんってなにさ

15名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 16:30:29 ID:12dHp9iw0
あると先生の作品が読めるのはここだけ!なんですか?

16名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 17:54:01 ID:dE0Uq/Mw0
そんな過疎スレに批評求めてたのがあるとくんだぜ
まぁ文句ブーブーだったがな

17名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 18:02:43 ID:EBAnv.Lo0
そんなことよりSS向上スレらしい話しようぜ

18名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 21:17:22 ID:uH/nf5Z20
じゃあ軽い話題を

東方でSS書いたり読んだりするとき役に立っている知識雑学ってある?

原作だと歴史とか民俗とか物理ぽいのが出てくるけど。
どんなもので、どんなふうに使えるとか、訊いてみたい。

19名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 21:38:20 ID:W7yF.ZSo0
歴史の知識があると、歴史物のssが書ける!

20名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 21:53:18 ID:Yr2i0dDM0
搾乳の知識があると、魅魔様のssが書ける!

21名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 22:01:19 ID:ZJVQk5P20
>>18
微妙に懐かしくなったアイテムやテレビ番組を知っていると「幻想入り」の意味がよくわかる。
例:
・バーチャルボーイ
・アメリカ横断ウルトラクイズ
・有鉛ガソリン
・東京から大阪にもって行くと電話番号が変わる携帯電話(重量2キロ)

22名前が無い程度の能力:2010/03/21(日) 23:49:09 ID:yAZlzef.0
>>18
手元に中国古典名言辞典って本があるけどスゲー便利
文章の冒頭にそれらしい言葉を引っ張ってくるもよし、キャラに喋らせるのもよし

23名前が無い程度の能力:2010/03/22(月) 00:29:27 ID:NGZ9taJI0
でもそういうのって九割の読者は読み飛ばす罠

24名前が無い程度の能力:2010/03/22(月) 01:16:10 ID:jFhTabdY0
歴史雑学はちょくちょく使うな
古参妖怪がちらっと古人の逸話をひっぱってくるとらしくなるし
家康が漏らしながら逃げた話とか

25名前が無い程度の能力:2010/03/24(水) 00:30:13 ID:zP5mOCrw0
焼き味噌かよw

一定の雑学、特に古典と歴史、民俗学については知識が有ると芸風は広がるね
原作でも造詣深い人多いし
科学はキバヤシ的ZUN科学なので、まぁ適度に知っていれば良いんじゃない?
むしろ知っている科学知識を、いかにZUN節を利かせたアレンジをするかがポイントだろうし

26KASA:2010/03/24(水) 20:32:29 ID:32KaJ4os0
何度かお世話になっています、KASAというものです。

よろしければ、こちらの批評をお願いします。
『東方中不在 〜 Proliferation of Niceboat』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269343679&log=0

脳内で妄想した『異変』を、真正面から書かずに裏側から書く、という事をしてみたいと
思って書いたのですが、何が起こっていたのか、わかりづらいでしょうか?

それと、改行をもっとこまめに、と指摘された事があったのでなるべく文章を切るように
してみたのですが、どうでしょうか。不自然さのあるきり方になっているでしょうか。

もう一つ最後に、あいまいな質問で申し訳ないのですが…。
『読者が先を読みたくなるような内容』というのがあると思います。
自分も、できるだけそのような文章を目指してはいるのですが、
まったくたどりつけていないと感じます。
できましたら『こういうのが足りない』等、アドバイスをいただけないでしょうか。

よろしくお願い致します。

27名前が無い程度の能力:2010/03/25(木) 00:12:24 ID:95X7a6KM0
>>26 読みました。
【感想】
「異変を裏側から描いた」というよりも、
「異変解決物語が序章で終わった」という印象です。
映画の予告編だけ見せられたのにも近いものがあります。
結局何が異変の原因で、どう解決するのか説明してほしかったです。

【表現上の違和感他】
>|本をめくる、紙が擦れる静かな音は、畳の香る紫の和室に良く似合う。

地の文に修飾語が多く、ややリズムが損なわれています。
特に冒頭は物語の雰囲気を支配する重要な部分なので、
修飾関係のわかりにくい長文は避けるべきでしょう。

#改変例
  頁はまた音もなくめくられた。
  古書の香りは日に焼けた畳にも似ていた。
  触れただけで穴の開きそうな一枚一枚を、八雲紫は無造作に流し読んでいる。
  しかし頁は決して破れず、音も立てない。ただひとりでに頁がめくられ、記録を大人しく開示している。
  本を読むのにすら式を打つのは、紫の遊び心なのか。それとも手垢で汚さぬようにとの遠慮なのか。
  正座が小半時も崩れないのを見る限り、どうやら後者のようである。

>|確かに以前から、レミリアは少なくない頻度で正夢…運命夢とやら…を見ていた。
>|レミリアは幻想が抹殺されてゆく外の世界にあって、炎のように、自由に、苛烈に生きた。
ここは具体的にレミリアが何を見たのか、何をしてきたのかの描写がほしかったです。

>|(博麗の巫女が普通の人間と言えるかどうかは、妖しいけれど)
二重の意味合いがなければ「怪しい」が普通です。

>|大妖精とチルノは美鈴に背を向け、紅魔湖へ飛び立っていく…と思われた。
紅魔館の近くにあるのは「霧の湖」だったかと記憶しています。

>|紫が幻想郷を駆け回って観察したところ、異変の基本構造は次の通りであった。〜(後略)
異変の説明はプロットをそのまま文章化したように見えてしまいます。
読み物としては、東方らしく胡散臭い理論を語ってくれないかと期待してしまいます。

28名前が無い程度の能力:2010/03/25(木) 00:29:22 ID:95X7a6KM0
>>26 質問に関して
>|『読者が先を読みたくなるような内容』というのがあると思います。

「先の展開が気になる」というのは
「結末を確かめないと気が済まない」と同義だとおもいます。
これにはいくつかのパターンがあります。今思いつく例を挙げます。

1.見たこともない設定の話で、どう決着するか予測不能なのでぜひ確かめたい。
 (まれにある画期的作品)

2.ある程度展開は読めるが、好みのタイプのキャラがどう行動するか確かめたい。
 (オリジナル作品でもほとんどの作品はこれでしょう。二次創作ならなおさらこれが多いです)

3.印象的なシーンを断片的に提示されたので、どうつながっているか確かめたい。
 (映画の予告編など)

私は今回の作品は3.だと感じました。そのため、>>27でも「予告編」という言葉を使っています。

1〜3のどのパターンでも、読者を満足させる構造は共通で
「読者の期待を煽る」→「熱が醒めないうちに期待にこたえる」
というマッチポンプ的繰り返しに成功した作品が
「先の展開が気になる」作品となります。
あまりこの構成にこだわるとあざとさが目に付きますが、
一度この構成を意識して書いてみてはいかがでしょうか。

29KASA:2010/03/25(木) 04:47:38 ID:lsnqz7YY0
批評、ありがとうございます。

予告編のようだという感想に、自分の力の無さを痛感しました。
改変例は、書き手の力が変わるとこうも表現が変化するのかと、
もう興奮してしまいました。もっと上達したいものです。
《読み物としては、東方らしく胡散臭い理論を語ってくれないかと》は、
読んで非常に耳が痛い。
東方らしく、読み物らしく、これが全然できていないんだなあと、思い知らされ
ました。

《結末を確かめないと気が済まない》これを意識して書いてみます。
では文章的にどんな文章を書けば良いのか・・・ということはまだわかりませんが、
そこにこそ書き手の力量がとわれるんでしょう。
精進します。

ありがとうございます。
なんというか、よおし次を書こう!、と気持を発奮させられました。

30名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 10:35:19 ID:CPocZZRc0
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1268360892&log=104
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269044005&log=105
こちらは読みにくいと評判のSSです。
SS初心者なのでどの辺りで行間を空けて読みやすくすればいいか良く分かりません。
読みやすくするための工夫などを教えて頂けると嬉しいです。

31名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 13:02:58 ID:44RDfbmE0
>>30
行間を空けるのではなく、小説の基本的な書き方をすればいいと思います。
段落の前は空白一字あける。改行は文の途中で行わず、段落が終わったときだけにする。ちなみに段落は、述べている意味が変わるまでが段落です。
あと、沈黙を表す「・・・・・・」は三点リーダー(「……」というもの)にした方がいいかもしれません。ここらへんは作者個人の好みですが。
ちょっと試しに「東方香霖堂 〜 For The Sake Of One Flower」の序盤をこちら流のやり方で改行させていただくと、このようになります。

----------------------------------------------------------------------
 時の流れというものは誰もが決して避けることのできない運命そのものを定めていると言える。一日一日を何気なく過ごしている時もあれば、明日を楽しみにする時があったり、昨日と言う日を後悔したりもする。
 未来と呼べるものは誰にでも予知できるものではなく、過去と言う存在は決して戻ることがない。時計の針が今も刻々と時を刻み続けている中で、こうした動きが何度も行われているのだ。
 そして、やがて時の流れは、静かに残酷な世界へと人を導いて行く。
 時計の針は、そんな人を束縛している存在ともいえる。時計と言う存在があまりにも正確すぎるからこそ、人は時間と言う存在に追われるようになるのである。
 時間に左右される生き方はあまり好まない僕であったが、今日のこの午後の日は、その時計と言う物の傍で暮らす時間を味わおうとしていた。
----------------------------------------------------------------------

これはここのような掲示板だと横が長く感じられますが、創想話だとごく普通です。

また、創想話では台詞と地の文の間に空白行を入れるというやり方がよく使われています。
再度、先ほどの作品から抜粋改変させてもらうとこのような感じです。

----------------------------------------------------------------------
 当たり前のことを当たり前にしか言えない僕だったが、そんな言葉がどういう訳か咲夜に届いたようだった。
 確かに自分ならそれくらい分かっているはずだったと、思うかのように……。

「それに、上手くは言えないけど、咲夜には時間を止める能力以外にも、もっと凄くて、その、魅力的なところはあるんじゃないか? 色んなところで優れているんだから、メイド長として働けてるわけなんだし……。だから、その……確かに、自分の持っていた大切な物が無くなったりしたらショックなのは分かるよ。だけど、咲夜にはまだ他にもいいところが沢山あるんじゃないか?」
「良いところ・・・・・・?」

 咲夜の涙腺に中断宣言が下り始める。同時に咲夜は、何かを思い始めた。
 僕にはそれが何なのか分からなかったが、この時咲夜は、レミリアと、紅魔館の人達と過ごした日々を改めて振り返っていたのだ。
----------------------------------------------------------------------

段落の付け方は個人の自由で、作者の個性が出るところですが、少なくとも文の途中で改行するのをやめれば、だいぶ読みやすくなると思います。
それでは、これからも頑張ってください。

32名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 16:58:55 ID:CPocZZRc0
>>31
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269589431&log=0
アドバイス有り難う御座います。
アドバイス通りに「東方香霖堂 〜 For The Sake Of One Flower」を書き直してみました。
こんな感じでいかがでしょうか?
横に長いと読みにくいと勘違いしていたようでわざわざ改行していましたからね。
そうですね・・・・・・僕自身の好みでやっていた三転リーダな訳ですが、
今度はそのようにして見た方がいいかもしれませんね。
書き直した方ではそこまで直していなくてすみません・・・・・・

33名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 18:18:08 ID:44RDfbmE0
>>32
読みやすくなっています。手直し自体はとてもいいことだと思います
が、再提出という形式は避けるべきでしたね
他の読者の方からは、同じ話が何度も出てきてうんざりだと思われてしまいます
手直しをするのでしたら、ページの一番下にある「作品の編集」ボタンを使って行うといいでしょう
創想話では再提出は嫌われる傾向にありますのでご注意下さい

34名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 20:54:17 ID:CPocZZRc0
>>34
どうもです。まぁ、再投稿は良くないと思ってたのですが、
読みやすくなったとの声が聞けたらなと思いましたので・・・・・・しつれいしました。
では、アドバイスありがとうございました。

35名前が無い程度の能力:2010/03/26(金) 22:54:15 ID:aSp2bVU60
>>30 読みました。

【感想】
「よく分からない話」と「深みのある話」は似て非なるものです。
推測ですが、時間や時計について集めた資料をうまく消化しないまま
書いてしまったのではないでしょうか。時間についての香霖堂的な
薀蓄を語りたかったのか、咲夜と霖之助の関係性を描きたかったのか
どっちつかずで終わってしまった感があります。

【構成】
冒頭から続く時間についての文章が抽象的で長すぎ、続きを読む気に
なりません。最後の鳩時計の仕掛けについてのくだりは、説明が
必要なのに霖之助が一人合点して終わってしまうので読者に不満が残ります。

霖之助と咲夜のやりとりは粗さがあるもののがんばって書いたことが
伝わってくるので、物語として体裁をつけるために冒頭と結末を
もうすこし簡潔にできればより評価が伸びたでしょう。

でも、咲夜が霖之助のところに来た理由は結局理解できませんでした。
時計が時間を操る能力の源であるならば、咲夜が時計の修理を
依頼に来る展開が自然ではないでしょうか。

 咲夜が偶然時計を店内に置き忘れる
  →霖之助が偶然に時計を発見し、時計と能力の関連を知らないまま修理する。
このように偶然に偶然が重なる構成なので、都合が良すぎます。

【表現】
(1)場面展開のしかた
>|今まで僕は、時間に左右されない生き方をしてきた
冒頭の独白が終わってここから回想に入るので、
改行をはさんで明確に場面が違うことを示したほうがよいでしょう。

>|僕にはそれが何なのか分からなかったが、この時咲夜は、
>|レミリアと、紅魔館の人達と過ごした日々を改めて振り返っていたのだ。

この書き方だと現在進行している出来事が急に回想風になってしまうので、
場面展開して咲夜の過去を三人称で語るのが無難でしょう。

(2)細かい違和感
>|昨日と言う日
実際に言葉を発しない「という」は、ひらがなのままでよいでしょう。

>|今は5時10分前、それも午後のほうだから、もう大分暗くなってきているころだ。
季節によってこのぐらいの時間の明るさはかなり異なるので、もうすこし説明が必要です。

>|玄関の中から、誰かが入ってきた。
「玄関から中に」誰かが入ってくるのではないでしょうか。

>|僕はそう言って玄関前を向いた。
「玄関前」は家の外なので、玄関が開け放たれていない限り
部屋の中から見ることはできないでしょう。
部屋、家に関する描写が全体的に不自然なので、一度確認してみてください。

>|呼び止めようと手を伸ばす咲夜の姿が僅かに目に浮かんだが、僕は見なかったことにした。
「目に浮かぶ」は「想像する」とほぼ同義です。つまり実際に見えてはいないのです。
この場面なら「目に留まった」「目の端に映った」ぐらいの表現でしょう。

>|ハンターケース型をした、懐中時計のようなものだった
フタつきの懐中時計はいかにも情緒がありますが、一般的な語彙ではないので説明が必要でしょう。

36名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 10:15:45 ID:eoQfNTAA0
作品1つ1つの批評ではなく、
全体を通してわたしの作品を批評していただきたいのですが、
それはスレチでしょうか?

37名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 10:38:10 ID:b8ksH8qs0
>>36
とりあえず作者名を教えてください。
時間の許す範囲で何作か読んで感想他を書きます。
特に批評してほしい作品があれば作品名を出してください。

38名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 11:12:52 ID:eoQfNTAA0
全部読めというのはさすがに荒かったなーと反省しつつ。
はじめまして、「ほたるゆき」と申します。

【わたしのコンセプト】

子どもっぽさを目指したやわらかめの文章。
ムダを極力省いた密度の濃い文章。
起承転結でいうと転結に力を入れているつもり。

わたしが文章を書くときに意識しているのは、以上です。


【わたしの悩みのタネ】

背景や小物の描写。
恐怖、怒り、かなしみ、要するに読者に訴えるべき描写。

前者は、あまりにも苦手なので必要ないと思ったら省いちゃいます。
最近がんばって上達を目指しているのですが、読者さんに状況が伝わっているかどうか……。

どちらかというと後者こそが、わたしの悩みのタネだといえます。
じつはわたし1人だけが盛り上がっていて、
読者さんは冷めているんじゃないかと心配です。

できれば、そのあたりについても個人的な意見で十分ですので、教えていただけるとさいわいです。


【わたしの作品】(シリアス、ギャグ、ほのぼのの順で)

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1234789244&log=70
(幻想郷がうまれた日)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269090971&log=105
(問題はそこじゃない、解決策もそうじゃないッ!)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1269868196&log=60
(流行は右にならえ)

おそらく以上の作品を読んでいただけると、わたしのSSの本質が見えるはず。
注文多くて本当に申し訳ないです。
一言でも十分な助けになりますので、よろしくおねがいします。

39名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 12:10:05 ID:ua.YlmxI0
批評やアドバイスお願いします。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269831753&log=106

<弱点>
空白や戦闘描写が上手くできない。
三人称での字の文が、すこしパターン化している気がする。
何かが足りない気もするけど、何なのかわからない。

よろしかったらお願いします。
あと、コメントで封神演義とブラックラグーンを混ぜた…とあったのですが、どこら辺なのかがよくわかりませんでした。
わかる方がいましたら、お手数ですが教えてください。

40名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 16:18:58 ID:SbN2UBn60
この中でP2Pを使ってる人はいませんか、
いたらやめておいたほうがいいです。
遠かれ早かれ、いずれこんな目にあいますよ
ttp://www39.atwiki.jp/warezer/pages/19.html

41名前が無い程度の能力:2010/03/30(火) 19:12:46 ID:b8ksH8qs0
>>38 3作を読みました。
作品の核になる発想は非常に良いものがあります。
しかし、書き出しから話が調子に乗るまでは
「この話はどういう設定なんだろう?」と考えさせられてしまい
なかなか安心して読み進むことができません。

以下、一作ずつ書き出しを見ていきます。
【幻想郷が生まれた日】
博麗の巫女の資料をあさっている人物が霊夢なのか、
あるいは歴代の巫女の誰かなのかは、冒頭ではわかりません。
独白の中で彼女が霊夢であることがわかる一言がほしいです。

【流行は右にならえ】
「ピアスがなにかわからない人物」が永琳だとわかるまで、
やや時間を要しました。「知的な永琳が服飾には疎い」という
面白さを出したいのなら、うどんげのセリフでフォローがほしいです。

例:「や、やだなぁ師匠。これはピアスですよ? あ、もしかしてボケを要求してました?」
  「……そ、そうね。もっと面白く反応してくれないと私も困るわ。師匠として」
 知識の中にある「ピアス」と、鈴仙が耳につけていた金属片がまったく一致しなかった。
 薬と姫様のことばかり考えていては脳が固くなる。と、私は自戒の念を新たにする。

【問題はそこじゃない、解決策もそうじゃないッ!】
3作の中ではインパクトがあり背景説明も簡潔にできている
一番いい書き出しです。ただし、大妖怪も殺せる危険なお札を
紫が霊夢にポンと与える、という設定にやや引っかかりを感じるので
「あの世を見せるお札」ぐらいのややぼかした設定でもよかったかもしれません。

長く書きましたが、書き出しを「誰がその動作をしているのか」
「誰の視点で描写しているのか」という2点がわかるように見直してみてください。
一人称視点は主語が省略されがちなので、特に気をつけてみてください。

42名前が無い程度の能力:2010/03/31(水) 00:37:18 ID:APlVu94U0
>>39
【感想】
バトルものだからと言われればそこまでですが、やる気のない藍が
咲夜・美鈴を相手に戦う気になるまでの動機付けが薄いと感じました。
なにか納得できる動機があれば、オチもつけやすかったのではないでしょうか。
(例)
・主人同士の意地の張り合いから代理戦争をさせられる
・新スペル開発の手伝いという名目で回避役をやっていたが、
 相手が本気で仕掛けてきたためやむなく応戦する

バトルの最後に美鈴が何を見たのかは、戦闘後でも良いので
具体的に描写すべきでしょう。マンガであれば藍を1コマ描くだけで
十分ですが、文章だと唐突にバトルが終わった感が否めません。

【誤字と思われる箇所】
>|幻想卿でも屈指の面積を誇る紅魔館。

>|間いれず訪れる追撃。次は正拳、それを受けえとめる。
 おそらく「間髪入れず」と「受け止める」の誤字でしょう。

>|かならずツ次に振りかぶる動作が必要である。

>|咲夜の能勅を使い、藍の背後に姿を現した。

>|無数の打鞭は美鈴のすぐ横を霞めるように放たれた。
 「すれすれを通過する」は「掠める」です。

>|目が合うとすぐに安どのがこぼれたようで、
「安堵」の後になにか言葉が欠けているのでしょうか。

【理解しにくかった箇所】
>|内側には田園や図書館、演習場まであったりする。
>|その演習場に、いきなり連れてこられてみてみれば

紅魔館に演習場があるというのはオリジナル設定なので
何の目的で作られ、どのような設備があるのか描写して
ほしかったです。中盤以降のバトルは全てこの演習場での
出来事なので、舞台設定は丁寧に描いた方がよいでしょう。

【質問に関して】
>|あと、コメントで封神演義とブラックラグーンを混ぜた…とあったのですが
宝貝を使ったバトルは封神演義でおなじみですね。
藍の元ネタが「九尾の狐」そのものなので封神演義と言われるのは仕方ないです。
ブラックラグーンらしさはほとんど感じませんでしたが、あえて類似点を探せば
女の子同士(とくに藍とレミリア)がかなりキツい悪口を言い合うことぐらいでしょうか。

【最後に】
何でもありの勝負で今回のメンツだと、咲夜の時間停止能力が
強すぎるのではないでしょうか。バトル中に誰も飛んでいる描写が
なかったので、飛行禁止・時間停止禁止ぐらいの制限がないと
バトルの説得力が薄いように感じます。

バトル中に挿入される解説がコメディータッチで、バトルの描写そのものも
終盤に行くにつれどんどんコメディーよりになっているので
かっこよさとオモシロおかしさとどちらを追求したかったのか判断に迷います。
勢いだけで書かずに「今は何のシーンを書いている」と意識する冷静さも必要でしょう。

43名前が無い程度の能力:2010/03/31(水) 02:50:25 ID:romWsOZs0
・地の文について
 気にしているようなので指摘します。
 あと、「字の文」でなくて「地の文」です。

「とある事情で一週間ほど紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹であるフランドール・スカーレットの専属メイドに任命された八雲藍は、いつものように食事を取っていた、はずであった。」
 この文章は、「八雲藍が食事を取っている」という状況を描写しているのでしょう。
 しかし読んでいる身としては、直ちにそれを読み取ることができません。
 一度に情報を与えられ過ぎて、誰が何処で何をやっているのか具体的な状況を想像するのが困難です。
 一読しただけでは理解させたくないという特殊な意図、たとえば伏線を張っていて読者に引っかかりを感じてほしい、などがある場合は文章を複雑にするのも効果的かもしれません。しかし、そのような意図の無い場合は、単に読者に情景が伝わりにくいという点が残るばかりです。
 
「普段和食をメインにしている藍であるが、紅魔館は基本的に洋食がメインである。存外それほど毛嫌いする気もなく、フォークを進めていた。」
 文の繋ぎが不自然です。
 また、「毛嫌いする気も無く」ではなく、「毛嫌いする様子も無く」とした方がよいかと思います。

「本日の昼食はナポリタン。勢いよく食べ進めると口元が、ぐばぁ〜とソースまみれになるという食事以外にもダメージを与える危険な料理。」
 食事以外にもダメージを与える、だと食事にもダメージが与えられていますね。
 傷んでたんでしょうか。お腹を壊しそうですね。

「一瞬、首元から聞きたくはない奇怪な音がしたが、紅魔館のメイドたるもの、そんな些細なことを気にしていたら心労でグッド・バイ、である。」
 誰の首元から音がして、誰がそれを気にしなかったのでしょう。

「その場にいたメイドたちは以心伝心した。」
 以心伝心は意図的にできるものではないと思われます。
 とりあえず、不思議な言い回しです。

「幻想卿でも屈指の面積を誇る紅魔館。瀟洒なメイド長の能力も影響して、内側には田園や図書館、演習場まであったりする。」
 誤字:幻想卿→幻想郷

「一番直視したくないのは、藍自身とは対面に立つ、きっと間違いであってほしいメイド長と、今はまだ居眠りをしていてほしい門番が、臨戦体制で立っていたということだ。出来れば、日頃の過労が祟った幻じゃないのかなぁ、いや、きっと紫様のイタズラだ、そうだといいなぁ、と淡い期待を抱きつつ、視線を向けたが、やっぱり幻なんかではなかった。」
 ここだけではなく、主語・述語の関係がおかしい部分が多々見受けられます。

「そもそも、藍はこれでも休日、という名目でいるはずでは? とますます肩の荷が重くなるのを感じる藍は、薄ら笑いを浮かべながら、頃合いを見計らって適当に負けてしまおう、と投げやりになっていた。」
 「藍」が繰り返されています。前者は削るべきでしょう。

「この武器は金鞭といってな。」
 聞仲の宝貝は禁鞭では? 誤字かどうかまでは分かりませんが、描写からは禁の方が適当かと。

「元にあの鞭が無数の打鞭を放っている」
 現に、でしょうか。


 ざっとみたところで目立つのはこの程度でしょうか。
 他にも細かい点は多々ありますが、それらを指摘し始めると全ての文に何らかのコメントを入れなければならないほどなので勘弁して下さい。

 全体的には、不要な部分が多いです。「さて」などの間投詞や感嘆詞を削るだけでもすっきりするのではないのでしょうか。
 アドバイスとしては、主語と述語だけの簡素な文を書き、そこに必要な情報を加えていく手法で書いた方がくどくならずに読みやすいと思います。
 あと、三人称の地の文のはずなのに唐突に誰かの心情が入るのは所により違和感を覚えました。この点については好き好きでしょう。

 理解しやすい地の文を目指されるのであれば、日本語文法や一般的な語用法をもう少し勉強した方がよいのかもしれません。
 たしかに感嘆詞が多い文章というのはキャラクターに感情移入しやすい、キャラクターの思考過程をトレースしやすいという利点があります。
 しかし、それは地の文が一人称または三人称一元で書かれている場合に効果的なのであって、今回はどっちつかずな効果しか出せていないように思いました。
 無論これが唯一の正解というわけではありませんので、これからも試行錯誤を続けて自分なりの書き方を身につけるのがよいのでしょう。
 それでは、頑張ってください。

44名前が無い程度の能力:2010/03/31(水) 22:46:07 ID:WjHm/slw0
>>41さま
ありがとうございました。
自分では気づかないまま突き進んでしまっていましたが、
今のアドバイスではっとしました。

ずっと苦労してきたことですが、
案外すぐ直せる範囲に改善点が転がっていたので、
次の作品からはさっそく適応させてもらいます。

手短でごめんなさい、これにて失礼します。
ありがとうございました。

45野田:2010/04/02(金) 20:29:54 ID:pW8IgKUE0
はじめまして、野田文七というものです。
よろしければ批評をお願いします。

作品集106 「コンチェルト」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270000920&log=106

分量を少なく、初見の読者がすぐに興味をひかれて読むような内容を目指したつもりだったのですが
成功していないようです。
読む人は読むけれど、たいていの人にはスルーされているんではないかと思います。

読む人を引き付けるには興味深い、刺激的なストーリーが必要だと思うのですが
それがなんなのかわからず、手探り状態が続いていますです。
ご意見、批評、頂ければ幸いです。

46野田:2010/04/02(金) 20:32:54 ID:pW8IgKUE0
続いていますです → 続いています

失礼しましたorz

47名前が無い程度の能力:2010/04/03(土) 09:56:04 ID:nc9nFT0g0
>>45
読みました。
素敵なお話でした。
正直、自分が指摘することはほとんどありません。
点数が伸びないと気にされているのかもしれませんが、
奇をてらうよりも、作者さんはこのまま、この方向で進んでいいんじゃないかと
思います。

ただ、あえて言うなら、ですが、
・タイトルが地味であること、
・冒頭がプリズムリバーものとしてはありきたりであること
でしょうか。

タイトルは、読んだ後であれば、なるほどそのまんまなんだな、と
わかります。ですが、もう少し色気とか外連味があってもいいでしょう。

冒頭、というより、レイラが死ぬ話というのは、プリズムリバーものでは
どうしてもある程度予想できてしまう(あるいは、予想できたように思ってしまう)
ネタだと個人的に思います。
そこをどのように読者の予想を裏切って興味を引き付けるか、というところが
腕の見せ所なわけですが、今回の話では難しいかもしれません。

しかし、先に書いたように、この話はこれで正解なのだと自分は思います。
湿っぽい話は湿っぽい雰囲気が大事ですから。

もし、人目を惹くようなストーリーを狙うのであれば、読者の感情を
正か負かにバイアスかける形になるでしょう。
例えばですが、レイラの死を三人が頑なに認めず、精神の均衡を少しずつ
崩していきながら音楽に没頭していく様を執拗に描き、小町の説得にも耳を傾けず、
最後の最後で一気に落とすとかすると、カタルシスも大きくなるかと。
ですが、こうしてしまうと、今の作品が持っている柔らかな空気の描写が
殺されてしまうでしょう。

結局、作者さんがどのようなお話を書きたいのか、読者に何を伝えたいのか
といったところになります。
その上で、もっと山や谷がはっきりしたものを書きたいということであれば、
思い切って外連味たっぷりの焼肉定食のようなお話にチャレンジしてみては
いかがでしょうか。

以上、あまり参考にならないかもしれませんが、お役に立てれば幸いです。

48野田:2010/04/03(土) 10:46:36 ID:YxoefKv20
>>47さん
ありがとうございます、参考になります。
自分の作品がどういったポジションで見られるのか、なかなか知る機会がないので
とてもためになりました。

タグと冒頭の一文見て内容の八割がたを把握した読者たちが
評価欄に行きつくことなく「戻る」ボタンを押していくさまがまざまざと思い浮かびます。うぁぁ(妄想)

今まで僕はわりと長編ばかり書いてきたので、
もう何作か短編を書いて、自分のベクトルの揺れ幅のようなものを見ていきます。

ご意見、感謝です。
また縁があったら批評してくださいな。

49天井桟敷:2010/04/04(日) 16:55:59 ID:otFWN2Lw0
ご無沙汰しております。
以前、拙作を批評して頂きました天井桟敷です。

前回指摘頂いた『読め手の主観』について、三人称と一人称系でそれぞれ書いてみました。
以前ご指摘頂いた点が改善できているのか、それ以外に問題点が無いか、批評頂けますようお願い致します。

50天井桟敷:2010/04/04(日) 17:06:36 ID:otFWN2Lw0
すみません。
肝心なものを貼り忘れました。

タイトル:魔理沙 売ります
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?log=107

です。
よろしくお願いします。

51名前が無い程度の能力:2010/04/04(日) 21:20:51 ID:k.b37B5s0
>>50
【感想】
バトルものかな、と思って読み進めていったらギャグでした。
「裸で転がっている物体が1/2スケール魔理沙人形である」という
オチにつながる伏線が冒頭に一度だけ不明確に提示され、
その後はバトルとよくわからない議論が展開します。
結果として、読み終わっても釈然としない部分が多いです。

====================================================
(再構成案)
1.何についてかはわからないがとにかく論争している三人。
 スペルカードで勝負、という雰囲気を見て、霊夢が提案する。
 霊夢「本気でやられたら神社が廃墟よ。お互いモノマネで勝負したら?」
 三人はモノマネのスペルカード戦をすることになる

2.パチュリー「やはりゴシックが一番ね。黒白にはフリルがよく似合うの」
 雛から模倣したスペル「バッドフォーチュン」

3.早苗「男性、じゃなくて男装です。魔理沙さんは男装に決まっています!」
 一輪から模倣したスペル「天網サンドバッグ」

4.アリス「あなたたちが魔理沙を全く理解してなくて安心したわ」
     「着なさそうで着そうでやっぱり着ないもの。つまり正当派のドレスこそもっとも奇抜なの」
 魔理沙から模倣したスペル「ミルキーウェイ」 

5.柏餅をかじりながらのんきに見物していた霊夢が「不幸な事故」によりマジギレ。
三人をまとめてたたきのめし、「これにしなさい!」と柏の葉を投げつける。
→原作通りのオチに。

2,3,4の合間合間に霊夢のセリフを入れて
「魔理沙の1/2フィギュアを作ったこと」
「フィギュアに着せる人形で議論していること」を読者に伝える。

ギャグ寄りの話なので、状況設定はもっと単純にするか
この案のように小出しに説明したほうが読者に親切でしょう。
====================================================

【違和感】
>|前回指摘頂いた『読め手の主観』について
あとがきのコメントと書き込みと2回使っているので
単なる誤字ではないと判断して質問します。

「読め手の主観」とは「読み手の受け取り方」の意味でしょうか
それとも「語り手の主観」の意味なのでしょうか。

>|アリスは社務所へと押し寄せる靄に目をくれることもなく、歩き出す〜(略)〜
>|そして、縁側の端までくると、ごろり、と引き摺っていたものを転がした。
>|それに遭わせて金糸がふわりと広がり、縁側と何も纏っていない
>|自身の肢体を覆った。

この時点では、読者には「引き摺っていたもの」が
魔理沙人形だとはわかりません。そのため、
「自身」がアリスを指していて、「アリスが全裸なのだ」
という読み方もできてしまいます。

この後に魔理沙にアリスが語りかけていますが、それでも
「引き摺ってたもの」が魔理沙とは確定できないので、読者は
アリス全裸疑惑は消えないまま読み進めることになります。

むしろこの誤読を活かして
「アリスが全裸かとおもったら魔理沙人形が全裸だった!」
という作品にしたほうが、ギャグとしては完成度が高いような気もします。

>|鳥居に仁王立ちしたその姿は、平素動かないと称される
>|面影はどこにもないまでに堂に入ったものだった。
「堂に入る」は「習熟する」「極める」という意味です。
「堂々としている」とはまた別の意味です。

>|双方じりじりとにじり寄り、今にもつかみ合いの取っ組み合いを始めそうな
故意に重複表現にしたと思われますが、一応指摘しておきます。

52天井桟敷:2010/04/05(月) 20:00:43 ID:/uTJ6Iaw0
>>51
「読め手の主観」の表記ですが、前作で頂戴したコメントにあったもので、ぐぐっても出てこなかった
のですが、自分の調べが足らないかもと思い使っておりました。

どうも、誤字のようなので、言葉を改めますと、前作のコメントに、作中 誰の視点で書いているのか混乱する 
というコメントがあり、今回は、章で三人称、一人称、一人称、三人称と4つに分けて書いております。

各章の書き方に違和感がなかったか、お教え頂ければと思います。

>ご指摘の箇所
 話を進める際に、入れなければならない、提供しなければならない情報 という視点を欠いておりました。
 これは次回作では無いよう注意したいと思います。

53バーボン:2010/04/08(木) 20:51:25 ID:P0sPJMrs0
三日経って評価も落ち着いたので、批評をお願いします。
作品集107に投稿した「ネガティブディスティニー・スカーレットエッヂ」です。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270467526&log=107

・過去と現在を行き来する視点が読者を混乱させていないか
・それを初めとする構成に穴や矛盾は無いか
・冒頭の掴み、及び最後まで読ませる文章力は充分か。不充分なら具体的に引っ掛かったのは何処か
・と言うかそもそも面白いのか
など、不安な点を書き出せばきりが無いのですが。
100kb近いシリアス長編と言う事で時間を取らせてしまうのですが、色々と教えて頂けたら幸いです。

54権兵衛:2010/04/08(木) 22:55:49 ID:rI1ejSTE0
こんにちは、権兵衛といいます。
よろしければ批評をお願いできませんでしょうか。

作品集107 「咲夜さんの特等席」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270482905&log=107

自分の最大限の力を出したのですが、何かが足りていない気がしてなりません。
より良い作品を作れるよう、ストーリーの構成やテンポ、表現方法などの改善点を探しています。
お手間を取らせてしまうことになり恐縮ですが、ご指導いただけますと幸いです。

55名前が無い程度の能力:2010/04/10(土) 23:35:30 ID:BaY0VwnI0
>>53 読みました。長編の力作をありがとうございました。
連載マンガを改めて単行本で読み返すと、どんなに面白いマンガでも
場面の重複や雰囲気が統一されていない部分があります。
この作品にもそれに近いものを感じました。以下感想他を書いていきます。

>|・過去と現在を行き来する視点が読者を混乱させていないか

時間軸が移動した箇所は、単に罫線(──)で区切るだけではなく
回想なのか現在進行中の出来事なのかを区別する語句がほしいです。

【例】
「ふと、咲夜に拒絶された夜を思い出した」
(現在→回想への時間軸移動)

「一瞬の気絶の間に最悪の過去を思い出したが、現在の状況も負けず劣らず最悪だった」
(回想→現在への時間軸移動)

>|・それを初めとする構成に穴や矛盾は無いか

「あらゆる瞬間で無数に枝分かれする運命」という概念を
持っているレミリアが、ある一つの枝分かれの結果でしかない
「異形の魔物に成り果てた自分」を見て驚愕するのはやや違和感がありました。

終盤、「自分は咲夜に謝りたかったのだ」と現代のレミリアが
気づいた直後に、それまで咲夜を無視してレミリアに
襲いかかっていた悪魔が咲夜に謝っています。

この展開は厳密に考えると都合が良すぎるのですが、
ここは「運命は変えられる」という作品のテーマと関連づけて
以下のように整理してはいかがでしょうか。
=============================================================
(序盤)レミリアは悪魔を正体不明の敵として認識している
    悪魔もただレミリアを破壊することしか興味を持たない

(中盤)悪魔に対して咲夜の銀ナイフのダメージが通り過ぎることから
    レミリアは「悪魔が受けているのは心理的ダメージなのでは?」と気づく。
    私だって咲夜の銀ナイフで刺されたら……と想像する過程で
    レミリアはかつて咲夜に平手打ちされたことを回想する。
  
    咲夜の平手打ちを受けた自分と銀ナイフを刺されてもだえる悪魔が
    同一の存在であることを直観的に理解し、悪魔の正体を知る。
    (推論としては破綻していますが、レミリアの能力ということでよいでしょう)

(終盤)自分は咲夜に謝りたかったのだ、と気づくレミリア。
     その気づきは悪魔(=未来の自分)にも作用し、悪魔は咲夜に謝り始める。
===============================================================

>|・冒頭の掴み、及び最後まで読ませる文章力は充分か。
  「咲夜が死んだこと」
  「レミリアが咲夜になにかを要求して拒絶されたこと」
冒頭でこの2点が推測できるので、重大な情報を与えすぎの感があります。

冒頭の直後に「悪魔に襲撃され必死に逃げるレミリア」という
十分印象的なシーンがあるので、どうせ時間軸を前後させるなら
  1【襲撃から一応の撃退まで】
  2【咲夜の死から召還に至るまでの経緯】(冒頭の内容もここで描写)
という構成で良かったのではないでしょうか。

>|「ヴァア゛ア゛ア゛ァァァァ」
>|「ギャーこっち来るなーッ!」

>|「ザク、ァ、ァアアァアァ」
>|「お嬢様、大丈夫ですよ」

序盤の戦闘と終盤の未来レミリアと咲夜の会話ですが、
どうしてもギャグタッチの描写に感じてしまいます。
他の部分の雰囲気と合わせた描写のほうが自然ではないでしょうか。

 【例】
「その汚い手で触るな!外道の分際で!」
 『紅い悪魔』の二つ名に恥じない、精一杯の罵りをぶつけてやった。
しかし、私は今その外道に背中を向けて全速力で飛び去ろうとしている。泣きながら。
館の外の連中に見られたら、千年は物笑いの種にされる。今の私はそんな体たらくだった。

56名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 01:43:36 ID:qpLFctxc0
>>54 読みました。ほのぼのSSとして非常によくまとまっています。

作品の質を高めるポイントがあるとすれば、まず情景描写でしょう。

>|必要最低限のものしか置かれていない質素な部屋に、

「門番に必要なもの」は、すぐには想像しがたいです。
部屋の中に2・3のものしかないならそれを列挙して、
何か特徴的なアイテムがあるならそれを描写することで、
舞台である詰所の情景が読者の中に広がると思います。
 【例】
  肩幅ほどの小さな机。その上に日誌とペン2本。
  隅には茶しか淹れられない程度のコンロと流し。
  壁には鳩時計と花が一輪。
  この部屋の備品は以上であった。

  広さはおよそ四畳半。丹念に拭かれてどこも汚れはない。
  しかし、机も床も壁もドアも、木でできたものはみな磨れて傷だらけだ。
 
  紅魔館と言えば、知らぬ者のない大邸宅だ。しかし、その門番の詰所が
  この粗末な一間(ひとま)と知れば、誰しも拍子抜けすることだろう。

>|扉の開閉から立ち姿に歩く姿、些細なしぐさの一つ一つにまで気品にあふれている。

ここも咲夜の動作を一つでもいいから印象的に描写してほしかったです。
 【例】
  蝶番のサビついた重い扉を音もなく開け、閉める。
  抱えるほどの大きなバスケットを持ちながらこんな所作ができるのは、咲夜しかいない。

>|「これじゃあ、まるで子供みたいじゃない……」
>|「何言ってるんですか咲夜さん。私から見たら咲夜さんは子供みたいなものです」

テンポ・ストーリーに関する改善点としては、上のやりとりが何度もでてくるので、
毎回表現を多少変えながら、咲夜と美鈴の関係性の変化を表してはいかがでしょうか。
 【例】
  「まるで子供みたいじゃない」
  「子供みたいなものです」
   ↓
  「本当に子供だったときはどうしてたのかしら。私は」
  「子供らしく私に甘えてくれましたよ。それはもうベッタリと」
   ↓
  「もういいわ……。好きなように私を子供扱いしなさい」
  「それはもう子供じゃなくなったから言えるセリフですよね。成長したんですねぇ咲夜ちゃんは」
  「あの、本当に好きなようにされるとちょっと困るのだけど」

いい話であることは間違いないので、あとは細部でどう雰囲気をだすかが完成度を決めるでしょう。

57名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 02:28:49 ID:nQe8j7nU0
>>55
批評ありがとうございます、正直見捨てられたかと。

>時間軸が移動した箇所は、単に罫線(──)で区切るだけではなく
>回想なのか現在進行中の出来事なのかを区別する語句がほしいです。
以前は例に挙げられていたような描写を挟んでいたのですが、どうも地の文の中で浮いて見えてしまったんですよね。
試しに抜きでやってみたのですが、やはり単なる逃げで終わってしまったようです。

構成、設定に矛盾や違和感を感じさせてしまったのは正におっしゃる通りです。
自分でも推敲の度に都合が良過ぎるとは感じていたのですが、なるほどそんな話の運び方が……。
今の自分には扱いきれなかったプロットだろうか

冒頭はとにかくインパクトが無いとブラウザバックされるだろうな、と言う打算があったので、ギャグタッチな台詞回しもむしろ意識した部分なのですが……余計だったかな
他の部分との雰囲気にズレが生まれていると感じさせてしまったなら、他を考えるべきでした。
後者の方については、単なる自分の表現力不足です。台詞回しのセンスってどうやったら向上するんでしょうか

こういう細かい所の詰めが甘いんですね……良い勉強になりました。
こんな長い拙作をわざわざ読んでアドバイスして頂き、本当にありがとうございました。

58バーボン:2010/04/11(日) 02:29:32 ID:nQe8j7nU0
>>57ですが、一応バーボン本人です、念のため。

59権兵衛:2010/04/11(日) 09:35:07 ID:2o2CNN8o0
>>56
批評ありがとうございます。
情景描写が甘かったですか…。自分の当面の課題はきっとそこなんですね。
今回ご指摘いただいた点をよく踏まえて、次はもっとよいものを作れるようにしていきたいです。
本当にありがとうございました。

60名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 16:25:10 ID:3cOImZ6s0
おぉどこにも無いと思えばこんなとことに。
東方創想話作家の交流スレッドからきました
ここにくれば親身になってSSを批評してくれると聞いたのですが 
本当ですか?

61名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 17:50:01 ID:etmoTzL60
>>60
今なら俺が君の母さんにも負けないほどの愛情を込めて批評してあげる。

62名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 18:19:16 ID:3cOImZ6s0
そりゃ良かった。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270409161&log=107
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269619603&log=106
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270409161&log=107
この三つです
えーとこれで自分が出した作品のすべてなんですが
どれかひとつでも良いので批評よろしくお願いします
SSを書き始めてまだ1ヶ月ほどしかたってないので
まだまだ基礎がなってないと思います
そこもバンバン指摘してください

63名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 19:25:43 ID:etmoTzL60
>>62
まずは『紅魔館の一日 〜紅美鈴編〜』から。
内容に触れる前にレイアウト面で気になったとこを指摘します。

・地の文は改行するごとに空白を一つ入れる
・セリフ(「 」)の前に空白は不要

これが横書き媒体、というか創想話の一般的な形式です。
好きなようにレイアウトするならするで書き手の自由ですが、
「変わったレイアウトだな、読んでみよう」という読者より「変なレイアウトだな、やめておこう」って読者の方が圧倒的に多いので、従ったほうが無難です。

さて内容に関してですが、書きたいものを素直に書いてらっしゃる、という印象を受けました。
そういう風に楽しく書いてお話として成立しているのだから、二次創作としてはそれで十分じゃないか……と個人的には思うのですが、
それでは批評にならないので、お話をより楽しく、より興味深いものにするには……という観点でちょこちょこ指摘させてもらいます。
ですが私の指摘が絶対だとは思わないでくださいね。
生半可な知識に振り回されてチグハグになった文章や展開よりも、素直な気持ちで綴った言葉の方がより読者の心に届くものですから。

まず、このお話は紅霧異変における美鈴の動きを原作に沿いつつ追っていく、という構成になっています。
べつにその構成自体が悪いというわけではないのですが、これを軸に据えるにはネタとしての弱さがあります。
なぜなら東方SSの読者は紅霧異変の展開、結末など十二分にわかりきっていますので、
「紅霧異変に関する説明」にあたる文章のすべてが、興味をひかないものになってしまうのです。
こうなると話の枝葉末節の部分に新しい解釈を見出して、それを楽しむぐらいしか読者の目的がなくなってしまいます。
ようするに、お話の中心になっている出来事が読者の興味をひくものではない、ということです。

私が読んでいて一番興味をひかれたのは、レミリアの「動機」の部分に関する解釈です。
紅魔館の存在を幻想郷にアピールするためだった、むしろ友達が欲しかったからだ、という解釈は面白いです。
私見ながら作者さんも、この部分を見せたい、という思いが強かったのではないでしょうか?
憶測に基づいて話を進めさせて頂きますと、見せたい部分があるなら、そこを中心にしてお話を作っていったほうが上手くいきます。
たとえば起承転結の起に相当する部分に「紅魔館の存在をもっと幻想郷にアピールしたい、と美鈴がレミリアに相談されて……」を置く、などなどです。

一番見せたいものは何か? それを効果的に見せるにはどんな書き方が最適か?
といったことを、書き出す前によーく考えてメモっておくといいかもしれません。

参考までに、この作品と同じように、ある程度原作の展開に沿う形で書かれている作品で有名なものを挙げておきます。
話の根幹にすえられているネタは「原作の展開」そのものではなく、作者さんオリジナルのネタである、ということに注目してみてください。

『嘘つき紅魔郷〜泣きレミリアの為の紅霧異変〜』 にゃお氏
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1231434981&log=67

64名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 20:15:20 ID:etmoTzL60
>>62
『魔理沙の厄日』について批評します。

いきなりキツイことをいいますが、このお話はその場その場の「ノリ」で「ちょっとした不幸な事故」が立て続けに起きているだけなので、
「こういうお話を書こう、したがってこういう展開にしよう、だから魔理沙にこういう思考をさせよう」という書き手の思惑が透けて見えすぎています。

また、「不幸」のネタがあまりにも弱いです。
「過失」で指を切ったり、「誤射」でナイフを投げられたり、「偶然」ぶん殴られたり、「たまたま」マスパが幽香に当たったり……と、魔理沙の行動や思考と何の関係もなく事件が起こっているので、
セリフや地の文を読まなくても、さらっと流し読みして何が起こっているのかを把握すれば、それで事足りてしまうような作品になってしまっています。

不幸なネタっていうのは上手に使えば読者の興味をかなり引きつけることができますが、
扱いが軽いと読者に不快感を与えるだけで終わってしまい、ただのキャライジメとして取られかねません。
(もちろん作者さんにそういう意図がないことは理解しています)

ではどうすればいいかというと、簡単です。ネタを磨きましょう。
ネタにインパクトがあればあるほど「どうしてこうなったの? どういう風に解決してくれるのかな?」と読者は興味を持ってくれます。
つまり、そのネタ単品で読者の興味をひきつけられるようなものに置き換えればいいのです。
創想話で冒頭から紅魔館が爆発してたりすることが多いのはこのためですね。
もちろん強烈なネタを出すからには、そこに至る理由づけや、ネタに関わる描写が必要になってきます。
(その辺をあえてぶん投げることでギャグにするって手もありますが、書き始めのうちはオススメしません)

コンセプトは決まった、よし書こう。
ではなく、書き始める前に、実際にどんなネタを書こうかな? それって面白いのかな? と一呼吸置いてから考えてみましょう。

ついでに文章面の指摘を少々。
セリフが全体的に安っぽいです。一目見て、お話を進めるためだな、と理解できてしまう、読者にとって「当たり前」で「予想範囲内」のセリフしか書かれていないので、
SSにおいて重要な「キャラ同士の掛け合い」の楽しさが伝わってきません。
シンプルで読み易いといえばそれはそうなのですが、会話文は書き手や作品のカラー=個性をストレートに主張できる部分ですので、
余裕が出てきたら比喩や暗喩、擬人法といったレトリックや言葉遊びを駆使して、会話のなかに引っかかりを持たせてみるといいでしょう。
(やりすぎると意味不明になる上に、うっとうしくなるので注意)

キャラに次々と困難を与える、というのは太古の昔からある話形です。
それだけに話を作り易く、面白く書き易くはあるのですが、この作品の場合は練りこみが足りていなかった、といったところでしょうか。
しかし効果的な「演出」の手法を用いれば、十分面白く書けるテーマですので、尻込みしないでドンドン挑戦してみてください。

65名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 20:17:24 ID:3cOImZ6s0
>63
読ませていただきました。これはすごい…
僕の作品は紅霧事件を第三者が見たらどうなるんだろうと思って書いたんですが
純粋に自分の考えが浅はかだったようで。
やはりオリジナルのネタがあってこそキャラは生きるんですね。
「」の前の空白は知りませんでした。勉強になります。

66名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 20:26:32 ID:3cOImZ6s0
>>64
インパクト、ですか…
でしたらこの場合何かひとつ大きな不幸みたいなものをボンッとだした方が良かったんですかね
セリフが安っぽいか…
あまり知識を持ってないのでどんな比喩を使えば良いのやら…orz
やはり他の作家さんが面白く感じるのもキャラ一人一人のセリフが生き生きしてるからなんでしょうか。
今後の会話の部分はそこのところを意識してみます

67名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 20:34:15 ID:3cOImZ6s0
>>63
レミリアの動機はExのときになぜレミリアは霊夢とお茶を飲んでたのだろうか
と不思議に思ったことがありまして。
レミリアの動機が友達作りだったら自然になるかなと思った程度です。
なんとなく閉鎖的な空間にいるように思えたので良いではと思いました

68名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 21:34:50 ID:etmoTzL60
>>62
『「あなたは今まで飲んできた紅茶の数を覚えてるの?」 「0。液体は数えられませんわ」』について批評します。

これは三つの作品の中ではテーマが最も際立っていて良かったと思います。
素直な表現がなされているぶん、ストレートに心に届くものがありました。

が、あえて苦言を呈しますと、わかり易すぎるのが問題でもあった気がします。
おそらくオチとの落差をつけるために冒頭にナイフネタを持ってきたのだとは思いますが、
霊夢のくだりからがあからさますぎて、あまり効果的に機能しているようには見えません。

こういうタイプのお話の場合、主人公の心象が変化するところが最大の「転」になりますから、そこに至るまでの過程にはとにかく気を使わなければなりません。
「転」に至る前に前にブラウザバックされてしまっては元も子もないでしょう。
ですので、冒頭からよくある二次ネタを使うのはマズイですし、魔理沙のくだりのメタネタも微妙です。
正直いってどちらも目新しさが足りないうえに、扱いが軽いので引き込まれるものがありません。(じっくり書き込めばいいってわけでもないです)
使い古されたネタや安易なネタ一つで、ものすごい数の読者を損している、と考えたほうがいいです。

また、「転」の「きっかけ」は思いもよらないものであった方が、お話全体が引き立ちます。
このお話の場合「きっかけ」は「祁門紅茶」にあたるようですが、ちょっとわかり易すぎますよね?
読者は何も考えずに読んでいるわけではありませんから、中途半端な「隠し」や「仄めかし」は機能しないものとして考えるべきです。
騙すなら全力で騙す、と割り切ったほうが上手くいくでしょう。海千山千の読者との知恵比べなのです、手を抜いてはいけません。

そして何よりも足りないのは美鈴の心理描写。
美鈴のマイナス感情がプラスに変わるところに最大のドラマがあるお話なのに、地の文が状況説明に終始してしまっているので、「転」に至るまでの「タメ」が足りません。
もっとも、この作品にそのまま心理描写をごりごり書き足したところで、すぐに良くなるというわけではありません。
というのも、前述したように早い段階で、これはハートフルなオチになるんじゃないかな? と予想できてしまうので、
どれだけ書き込まれても読者は十分に感情移入することができないのです。

結末が見えていても面白いお話というのは確かに存在します。
しかしそういうお話にするには諸所のネタがよっぽどおいしいものでなければなりませんし、読者は基本的に先の読めない(=驚きのある)お話を求めるものです。
ここまでいえば、ただ美鈴の心理描写を書き加えるだけでは不十分だということがお分かり頂けるでしょう。

と、色々ダメ出しをしましたが、書き始めから何もかも完璧に書ける作家さんはいません。
誰もが書いたり読んだり試行錯誤を繰り返しながら、膨大な量のテクニックや言い回しを自分の中に取り入れ、噛み砕き、作品に生かしているのです。
焦らずじっくり色々な作品に触れて、色々な書き方にチャレンジしてみてください。
幸いにも創想話という大勢の方に読んでもらえるありがたい場所がありますから、点数を一つの指標にするのもいいでしょう。
一読者として、今後のご活躍を期待しています。

以上です。

69名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 21:45:13 ID:etmoTzL60
>>66
お話のネタっていうのは、ただ強烈にすればいいというものではないので難しいです。
このネタで読者に不快感や嫌悪感を与えないか? どの程度の文章量を費やすのが適当なのか?
そもそもお話に適したネタなのか? などなど、考えるべきことは山ほどあります。
ここのところのサジ加減は書き手のセンスや経験によるところが大きいので、
とにかくトライアンドエラーの精神で頑張るべきなのかもしれません。

セリフに関しては、セリフがいいからキャラが生きてる、と考えるより、
キャラがいいからセリフが生きてる、と考えるべきなのかもしれません。
無個性なキャラクターは、無個性で事務的なセリフしか喋りようがありませんから……。

70名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 21:55:28 ID:qpLFctxc0
>>62のURLが間違って、同一作品が2つあげられていますね。
>>63で指摘してくれた方はCoah他のツールで作者名から検索してくれたと思われます。

以下は、『「あなたは今まで飲んできた紅茶の数を覚えてるの〜』について書きます。

■まず、「文章に向かないギャグ」が目に付いたので、2つ指摘しておきます。

(1)
>|私は頭に刺さったナイフを抜き取りつつ、一応は反論をしてみる。

美鈴が咲夜さんに過激なツッコみを受けている、という共通了解がないと
このシーンはただの暴力描写になってしまいます。
作品全体を見ると特に美鈴がナイフで刺される必然性もないので
削除するか別の描写に置き換えても良かったはずです。

  【例】
  「お早うございます美鈴小娘。安眠中の警備ですが、
  不肖十六夜咲夜が表門も裏門も通用門も
  完璧に代行いたしました。よってご安心くださいませ」

   咲夜さんは直立不動のまま、冷たい目で私を見下している。ヨダレまみれの私を。
  慇懃無礼なセリフは朗読の授業のようによどみなく、それだけに心に刺さる。
  これはキツい。銀のナイフで刺していただいた方がよほど痛くない。

>|「え、えーと、こほん。わッワタシハ、コウチャノチャバノシュルイナンテシラナイワヨ〜」
>|…なんという棒読み。ある意味で才能を感じる。
>|しかも紙を持ちながらセリフを言うなんて…。

「漫画だったらこう描くんだろうな」という映像はイメージできるのですが、
文章だけを読み取ると、ギャグよりはシュールと言うべき場面です。

書くことは頭の中に浮かんだ映像を文章化することですが、
一度書き終えてから「この文章を映像化して、最初に頭に浮かんだ映像を
再現できるか?」を確認しなければなりません。それが本当の意味での校正です。

■メタなネタはギャグとしてはアリなのですが、楽に笑いを取りに行ったようでやや残念です。

>|味わいは渋みが少なく糖蜜のような甘さを持っている。らしいぜ。詳しくはwiki参照
>|「求聞史紀のこーりんのページにはパソコンあったぜ?」
>|そんなの持ってない人にはわかんないでしょ。
>|しかもそれ幻想郷縁起じゃありませんでした?

魔理沙のセリフですが、「面白いか面白くないか」で分ければ面白いです。
ですが、実力向上スレとしては「魔理沙の知識から出てきておかしくないセリフ」
で笑わせてほしかったですと指摘しておきます。

■ギャグに細かいストーリーの整合性を求めるべきではない、
という考え方もありますが、ストーリー上の違和感としては以下です。

>|「まぁ紅茶屋に行けばあるんじゃないか?」
>|「そうですね。ありがとうございました」

餅は餅屋、ではありませんが、紅茶屋があるのに
わざわざ霊夢や魔理沙に珍しい紅茶のことを聞きに行く
というのは、どう考えても不自然です。紅茶について
霊夢や魔理沙がよく知っている、という描写があれば別ですが。

■全体を通じての感想を書いて終わります。
「レミリアの我が儘に美鈴が振り回されただけかとおもったら、
手を尽くして美鈴に感謝しようとしていた」という筋書きは非常に
良いものがあっただけに、細部を詰めきれなかったのが惜しまれます。
一度書き終えるまでは完全に勢いに任せて構わないので、
書き終えたら最低一日は校正をしてから投稿してみてはいかがでしょうか。

71名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 22:05:07 ID:4EHxbasA0
セリフはどうすれば個性的になるかって難しいよねぇ…

72名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 22:27:37 ID:qpLFctxc0
>>69
>|無個性なキャラクターは、無個性で事務的なセリフしか喋りようがありませんから……。

スレの性質上横レスは好ましくないのですが、あえて反例を出してみると
「状況が異常なので無個性キャラが個性的なセリフを喋る」
という演出方法があります。『あなたは今まで〜』を例に取ると、

  美鈴がレミリアに命じられて霊夢のところに行く
    ↓
  さらに霊夢に言われて魔理沙のところに行く

ストーリー上、ここまでは美鈴の態度は完全に受け身です。
しかし、魔理沙宅〜紅茶屋の道すがらで、
無個性キャラの妖精メイドから、美鈴が
以下のように話しかけられたらどうなるでしょうか。

=========================================================
 紅茶屋への道すがら、妖精メイドの三人連れとすれちがった。
奴らは数が多すぎて一匹一匹の名前までは覚えられないが、
身なりを見れば紅魔館のメイドなのはわかる。

もう日は高かったが、おはよう、と声をかけて通り過ぎようとした。

「あ、美鈴さん。おめでとうございます」

 横並びの三匹の中央から、妙な挨拶が帰ってきた。
私の聞き間違いでなければ、「おはようございます」ではなく、
「おめでとうございます」と言われた。ような気がした。

「……美鈴さん?」
 私がきょとんとしているのを見て、三人のメイドの時間が止まる。
咲夜さんが出張に来たのだろうか。

「─────ッ!!。 馬鹿ッ!」
 右のメイドが中央のおめでとうメイドの頭をはたく。かなり強めに。

「あっ!? もしかして今日じゃなくて明日だっ──」
 左のメイドがおめでとうメイドの口をふさいで彼方へと走り去る。
妖精の逃げ足はいつも速い。仕事は遅いが。

「なにも、なにもありませんでしたよ? 私達は非番で
普通にお散歩をしていただけです。何もなかったので
美鈴さんも何事もなく紅茶屋さんに向かっていただくと幸いです」

 私が紅茶屋に行くと、なぜ知っているのだろうか。
右のメイドは追求するいとまも与えず二匹を追って走り去った。
=====================================================

「霊夢も魔理沙も妖精メイド達もレミリアの計画を知っているのに、
美鈴本人だけが知らない」という異常な状況があるので、
無個性なはずの妖精メイドに個性的なセリフを喋らせるのが可能になります。

美鈴が状況を整理して「もしかしてレミリアには別の意図があるのでは?」と
気づくきっかけにもなるので、こういうシーンがあれば味がでたかもしれません。

73名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 22:53:39 ID:3cOImZ6s0
>>70
URLが間違っていましたか。すみません
皆さんにはいらぬ苦労をかけさせてしまいました。
すみません、ひとつだけよろしいですか?

>|「まぁ紅茶屋に行けばあるんじゃないか?」
>|「そうですね。ありがとうございました」

ここの部分は祁門紅茶という品種の紅茶は紅茶屋に行けばあるのでは
という意味でして
美鈴はレミリアと仲がよく紅茶の好みなどを話してるであろう人に
おすすめを聞きに行った―
見たいな風に本当ならば書きたかったのです。
そこの部分をうまく書けなかったのはやはり技術不足なのでしょうか…

>>72
そんな手があったのか…
まったく思いつきませんでした。
これなら確かにキャラに個性が出せますね。
ただそこだけ個性的でもだめなんでしょうが…

74名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 23:04:06 ID:3cOImZ6s0
>>68
>>70
やはり冒頭から二次創作はだめですか。
実はこの話美鈴がレミリアに呼ばれるところから書くつもりだったんです。
ただ、友達が書いて投稿したSSのコンセプトと被ってしまいまして…。
しかたなく―というと言い方が悪いですが思いついたものなのです。
魔理沙のメタネタは紅茶の種類を調べたときにwikiにいい説明があったので
ですが…さすがに安直過ぎましたか。
>>70
この例はいいですねwww
こんな感じにすればよかったのか…
そこら辺が自分の発想力の無さなんでしょうね

75名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 23:09:46 ID:3cOImZ6s0
校正、というと具体的にはどんなことをしたら良いのでしょうか…
特に最後の作品などは結構推敲をしたつもりだったのですが。

76名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 23:18:34 ID:um0XfoAw0
>>75
他の作者さんがどうやっているかはわかりませんが、私が普段やっている方法を記させていただきます。

まず、書き上げてから三日、最低でも一日おきます。個人的には一週間をお勧めします。確実に熱が冷めます。
いわずもがなかもしれませんが、書き上げてからすぐはハイな状態であることがおおいのでまともな推敲ができません。

で、次。読む前にワードにコピペ(最初からワードの方はそのままで)で校正ボタンで校正していきます。
面倒かもしれませんが、意外と誤字脱字や。の二重などが見つかったりします。

ここまでやった後にようやく文章を読んでいきます。

一番いいのは紙に印刷することです。画面上で見るのとは違った視点からみることで疑問や違和感に気づきます。
ペンなどを用意して、違和感があった部分はどんどん印をつけていくようにします。
また読む際に、声をだして読むとさらに精度が増します。誤字脱字や、読みにくかったり理解しにくい文章はすぐに直しましょう。

最後にチェックした部分を修正して、さらに全体的に読み直して整合性をとってからクールダウン。
また印刷なりして推敲。この繰り返しです。

これを私は推敲及び校正と呼んでいます。
最近では納得がいくまでやるようになりました。参考までに。

77名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 23:32:00 ID:um0XfoAw0
追記すみません。
また、ある程度クールダウンしてから読み直すことで、全体から見たとき作品に不要な部分や足りない部分が浮き上がります。
そういった部分の修正も随時行っていきます。つなぎがおかしかったりとか。

逆にそこまでくると、もう作品の大きな流れや伝えたいこと等のテーマは変えないです。
森でいうと、全体としてみた大きさや形はほとんどかえず、木々ことに若干の調整を取ることを目的としています。

むしろ校正まで来て作品全体に違和感を持つようであれば校正の意味がなくなる可能性もありますので、最悪の場合作品そのものを没にする必要性もでてきます。
大きく削って書き直し、はある意味校正ではないので。

78名前が無い程度の能力:2010/04/11(日) 23:34:00 ID:3cOImZ6s0
>>76
ありがとうございます!
なるほど一週間置くんですか、その発想は無かった。
たしかに書き終わった後って若干ハイですよね。
とても参考になりました!

79名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 12:04:16 ID:NFmojl5s0
心情や感情の描写で気を付けている事って何があるかな
読者を引き込みつつ、くどい説明や冗長な表現をなくすのに良い方法って何だろう

80名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 20:35:04 ID:tk9uUMQ20
心情表現っていうと一人称的な書き方になると思うんだが、

以下推敲前
 あたいは夜になる前に、仕事を終えようと思った。
 今日は寒いから、さとり様のお膝の上でゆっくりしたかったんだ。
 お風呂に入って、さとり様のお膝の上に乗って、乾かしてもらおう。
 想像して、あたいの手は速まった。

以下直し直し後
 あたいはさっさと仕事を終えてしまおうと思った。
 今日は寒いから、さとり様のお膝の上でゆっくりしたかったんだ。
 狭くてちょっと固い、でもとっても暖かい、あたいの大好きな場所。
 想像したら手が速まった。

こういうことをしてる。
[私は・貴方の・貴方を]という[主語・修飾語・目的語]は、
あればあるほど読者には分かりやすい文章になる。
でも裏を返せば、それは『説明的』だと言えないか?
私は特に説明的な文章が嫌いだから、その辺りの言い回しは敏感にしてる。

で、冗長ということに関して。
上記の文章で何が書きたかったかというと、
『お燐はさとり様のが大好きだよ!』 なんで、
[夜になる前に・お風呂に入って]この二つを消してみた。
これは文体にもよるので、一概に冗長とは言えないと思う。
この辺りで作者の味というか、節を出す事も出来ると思うので。
なんで『描写したい本筋がブレてるな』『くどいかな』
と思ったときにやってみることをお勧めする。お燐ふわふわしたいよぉぉぉ!

81名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 20:44:48 ID:KCvceSrI0
>>80
なるほど、これはわかりやすい

82名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 20:59:18 ID:uiZBMju60
>>80
なるほど、すげー分かりやすい
しかし実際に自分で書いてみるとなるとこれまた難解だな…

83名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 21:00:29 ID:KCvceSrI0
そうなんだよねぇ
こうやってさらりと心理描写を書ける人本当に尊敬する
こういうのは沢山の作品読んで書かないと身に付かないよね

84名前が無い程度の能力:2010/04/12(月) 23:44:11 ID:h/aB.2ZM0
>>80
おーこれは分かりやすい

85名前が無い程度の能力:2010/04/13(火) 10:36:48 ID:jAoNiz320
>>80
分かりやすい!
おりんりんもふもふ

86名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 22:59:28 ID:ICvQkqp20
>>63>>77
遅くなりましたが批評ありがとうございました!
具体的に改善すべきところが分かって本当に助かりました。
今後、この教えを参考にしてSSを書いていこうと思います。
URLの張り間違えは本当にすみませんでした。

87名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 23:15:40 ID:wQUuVPSQ0
今度SSを書く予定なのですが、シチュエーションや台詞は簡単に思いつくものの、
捻りのいい表現がうまく書けません。

何か参考にしたりするといい物などはないでしょうか?

88名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 23:21:31 ID:wQUuVPSQ0
先生、幼児退行がうまくいきません

89名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 23:23:29 ID:wQUuVPSQ0
すいません、誤爆です……

90名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 23:55:04 ID:l9fB9it20
>>88
例1.「誠に薄く、軽挙妄動であるッ!」
→「もーほんとにたんじゅんさんで、ほわほわのみゅーなのは、らめーっ!」

例2.「あなたの時間も、私のもの」
→「きょーは、さくやと、いーっぱいいーっぱいあそんでもらうんだもんねー!」

例3.「ここは、地下666階」
→「えっとね。ここは、ちかの……ちかの、えっと、いっぱいふかいふかい!」

例4「こんなに月が紅いから、本気で殺すわよ」
→「おつきさまが、まっかっかだから、おにーちゃんも、れみーがまっかっかにしちゃう!」

とりあえず長音と撥音を使いまくって最後を感嘆符でシメれ。

91名前が無い程度の能力:2010/04/14(水) 23:58:36 ID:l9fB9it20
>>87
「○○風」の作品を作ろうと決めれば、そのジャンル特有の言葉遣いが自然とでてくるはず。

 ・童話風
 ・時代劇風
 ・SF風
 ・伝記風

書こうとしているあらすじやプロットを示してくれれば、なにか手助けができるかもしれません。

92名前が無い程度の能力:2010/04/15(木) 00:05:50 ID:a4q3Y25Q0
もこーが良く分からない敵(仮)と戦う感じのSSを作ろうと思ってます

93名前が無い程度の能力:2010/04/15(木) 07:17:41 ID:/FMR/gqk0
>>92
作者自身にすら「良くわからない敵」では本当に意味不明の作品になるので
「正体はAだけど、途中まで読者にはBに見えるように誘導する」書き方がよさそう。

94南乃:2010/04/15(木) 19:18:27 ID:AdMnuEBg0
こんばんは、南乃と申します。
創想話スレでレビューをもらったのですが、つなぎが不自然なところがある、といわれました。
それが自分では何処かわからず、過去形多用の改善のみしか出来ませんでした。
かといってあちらに書くのはスレ違いかな、と思ったので、こちらに書かせていただきます。
是非ご指導を頂きたく。

プチ作品集61 幻想郷グルメレポート
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1270613006&log=61

内容は読む人を選ぶと思いますが、なにとぞよろしくお願いします。

95名前が無い程度の能力:2010/04/15(木) 21:07:02 ID:/VoJBr2w0
南乃さんこんばんは。霊アリが好物の私が参りますよ。初見だったのでつなぎのおかしさに結構気づけたつもり。

まず、このSSだと***で場面転換してるみたいだけど、切り替えるならここ
>実力者ばかりだし、きっと適応者がいなくたって霊夢を止めてくれる。
 アリスは、そう思っていた。
の後に***がいいんじゃないかな。ここまではアリスのターン、みたいな感じで。

で、この後からちょっと大変かも。
三人称って「神の視点」と言われてキャラを客観的描写と心情描写、どちらもしていい書き方だけど、視点をごっちゃにすると読みにくくなっちゃうんだよね。

それが気になったのが
>風の吹く方で弾幕の光が見えた。
以降の展開。流れを読むと『こうだろうな?』って読み進められるけど、
これは結局、アリスは紅魔館に入ってないよね? そこんとこ分かりにくい書き方になっちゃってる。

>アリスは、そう思っていた。
ここは『アリスのその見込み違いが紅魔館を混乱に陥れた』
とかにしたほうが、その後の展開を読み手に伝えられる。
アリスが油断してしまって速度を落としたとかいう描写にすると、霊夢とアリスが入れ違ってしまう伏線にもなるかな?

>ちなみに霊夢は『パフェに出世しなきゃ』あたりにもう飛び立っていた。

>アリスは美鈴にそのことを教えてもらってすぐ後を追ったので、
ここがこのSS最大の難所。アリスがどうしてるのかとっても分かりにくい。
『ちなみにアリスは美鈴から話しを聞いて直ぐに後を追ったので、咲夜の悲劇や満足げなパチュリーを見ることは無かった』
 とかにしたほうがいいかも。

>咲夜が「乙女心……」と呟いていたのも知らないし、パチュリーだけが非常に満足していたのも〜
これだけじゃ何を言いたいのか分かんないんだ。ただ回りクドイだけの要らない文章になっちゃってる。
>勿論知らない。
『もし知ってたらアリスはどうしただろう』とか書くと貴方の味が出せるかも知れない。


ここから後の展開はニヤニヤさせてもらった。
二人が対峙して神の視点が一つの状況を描写してるから、読み手さんが読み違えることもまず無いと思う。
あとまぁ感嘆符(!)の後はヒトマス空けたほうが読みやすいかも。縦書きだとラノベでも大概空けてる。

以上かな。霊アリに釣られて勢いで書いてしまった。
特定のSS指導とか初めてなんでおかしかったらスルーしてくれ。
これからも貴方のは読ませてもらう。こっそりコメントだってつけちゃうよ。ナイス霊アリでした!

96名前が無い程度の能力:2010/04/15(木) 21:11:34 ID:z2l7zawg0
>>90
88ではないが、大変勉強になりました(マジで)。

97南乃:2010/04/15(木) 22:45:33 ID:AdMnuEBg0
>>95
ありがとうございます。
きちんと指導もしていただいて、その上暖かいお言葉もかけていただけるなんて思ってもいませんでした。
それだけで、これからも書いていくことができます。

教えていただいた点を重点的に、改善してみました。修正版を投稿します。
しかし、内容がSSの途中も途中だったので、少し後の話にどうしても出てしまう違和感を減らすのに苦労しました。
未だに大丈夫かどうかわからないので、ずうずうしいとは思いますがもう一度見ていただけないでしょうか?
レイアリ。今度こそほのぼのを目指して行き過ぎないよう書いていこうと思います。
本当にありがとうございました。

98名前が無い程度の能力:2010/04/19(月) 19:22:28 ID:U0HyLItI0
最近SS書いてて気になる事があるので、質問させてくださいな

ちょくちょく今書いてるのを読み返してみると、
地文で「すると〜」や「出てくると〜」等、「○○と〜」という表現を使いすぎてる感じがして
ちょっと単調だなぁ、もうちょっと別の言い回しに直せないかなぁと悩んでます
これに関して何かしらアドバイス頂けたら嬉しいです

99名前が無い程度の能力:2010/04/19(月) 21:27:42 ID:SODOnb1.0
南乃さんこんばんは。霊アリ好きな私が遅刻して参りました。
改めて読んで、すっきりした文章になってると思う。進行でつっかかるところが無くなった気が。
でも増えたところで一つ、

>知っていたら、暴走した霊夢の仕業におののいて、行くのをやめただろうから。

この文章の最後の『から』が気になるかな。
三日くらい貴方のSSを読みながら考えたけど、
ここの接続語『から』がどういう用法で、どこにかかってるか(どこを強調したいか)分からないんだ……。
はっきり言えば、仮定の接続語『たら』と被っていて文章の収まりを悪くしている。
そこで私は考えました。

もう『から』抜いちゃってもいいんじゃないかなぁと。
だってそれでも通じるんだもの! ってかご免これ以上は私じゃ無理ですすみません! 
あと一案あると言えばあるのですが、気になりましたら連絡下さい。
最終話(ですか?)にコメントとメアド入れときましたので。
ではもうパンクしそうなのでこの辺で。最後に一言、いやもうほんとGJでした。ありがとう!

100名前が無い程度の能力:2010/04/19(月) 21:35:32 ID:UQc2qQHg0
>>98
【原文】
霊夢が昼から寝ていると、破風をくぐった西日が顔に当たった。
目を開けると、眩しさと眠気で霞む視界の向こうに人影があった。
客が誰かはもうじきわかると、霊夢は二度寝を決め込むことにした。
すると、不思議な感覚に襲われた。
西日の暑さと夕凪の湿気とがはたと消え失せ、秋の夜のような涼しさに包まれたのだ。

 出典:『真昼の夜の夢』 (中山道みの 著 弾幕文庫Project 2009)

【改変案】
夕刻になった。西日は破風をくぐってだらしない寝顔を照らす。
今日も昼から惰眠をむさぼっていた霊夢も、さすがの眩しさに
寝ぼけまなこを開けざるを得なかった。

霞む視界の向こうに人影が見える。
だから、霊夢は二度寝を決め込むことにした。
客が誰かは来ればわかる。来ないのならば客ではない。

ふと、西日が陰った。これ幸いと霊夢は意識を夢に預ける。
西日の暑さも夕凪の湿気もどこ吹く風だ。夢はいつでも心地よい。
夢現という言葉の通りに、霊夢は涼しげな秋風に包まれていった。

-------------------------------------------------------------
謎の出典には目をつぶっていただいて、改変点をみていきましょう。

【1..主語を人間以外にする】
人が主語になると「【人の動作】と【他の人物や物の動作】」という文章になりやすいです。
冒頭では思い切って(霊夢→西日)に主語を変更することで、リズム感と単調さの打破を狙います。

【2..二つの文に区切る】

>|客が誰かはもうじきわかると、霊夢は二度寝を決め込むことにした。

 これを二つの文に区切って

>|ふと、西日が陰った。これ幸いと霊夢は意識を夢に預ける。

 リズムを出しながら単調な接続詞を避けていきます。

【3.単なる字面の変更】
>|すると、不思議な感覚に襲われた
→ >|ふと、西日が陰った。

>|西日の暑さと夕凪の湿気とが
→>|西日の暑さも夕凪の湿気も

単純に字面で「と」を避けただけです。とくに工夫というほどのものではありません。
-------------------------------------------------------------
何かのヒントになれば幸いです。

101名前が無い程度の能力:2010/04/19(月) 23:07:44 ID:U0HyLItI0
>>100
すげぇ…
分かりやすい説明ありがとうございます
今書いてるのは一人称なんですが、それでも上手く利用できそうですね

102はちよん:2010/04/19(月) 23:26:52 ID:rAQinCPw0
初めまして。はちよんと申します。

下記作品の批評、ご指導をお願いしたく。

作品集(109)
「忘れ傘は誰がために。」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271373921&log=109

自分の解釈で、何で小傘が人間の驚きを求めてるのかを書いたつもりです。

創想話に投稿を始めて1ヶ月経ちますが、表現で詰まることが多々あり、
表現に詰まると、他の作品で使った流れとかに逃げる傾向があり、
流れが似たり寄ったりになってしまっている気ががが。

お手数ですが、お時間のあるときになにとぞ宜しくお願いいたします。

103名前が無い程度の能力:2010/04/20(火) 22:27:44 ID:FAdmYSS.0
>>102 読みました
【感想】
慧音が小傘の過去を覗くという、ありそうでないシチュエーションが絶妙でした。
できれば慧音と小傘が仲良くなる過程まで一作に収めてほしかったのですが、
続き物ということでそこまで求めるのはこちらの贅沢でしょう。

ストーリー展開的には指摘すべき箇所がないので、以下は細かい表現について書いておきます。

○一文がやや長い

>|淡い光に照らし出された部屋の中央に敷かれた布団の上に横たわる二つの人影があった

「照らし出された」のが「部屋」か「布団」なのか曖昧になっています。
「淡い光が○○を照らし出した。」と「布団の上に二人が横たわっていた」の二文に分けたほうが読みやすいでしょう。

○慧音の外見。
>|声を漏らしたのは青い髪の獣人で、隣に眠る青い髪の妖怪の腕の中で彼女の胸に顔を埋めるようにして布団に横たわっていた。

こちらも一文が相当長いのですが、他に「青い髪の獣人」という
表現が気になります。私個人は慧音の髪色は白髪〜銀髪という
イメージだったので、「青」と言い切られるとやや違和感があります。
作者が青と言ってしまえば青なのですが、「青みがかった銀髪」ぐらいが無難でしょうか。

○慧音と小傘の関係
>||添い寝と腕枕を押し売りしてきた彼女は、すぐに寝入ってしまい、獣人は身動きが取れなくなってしまった。

このやりとりだけでも具体的に書いてくれれば、二人の関係性が読者によくわかったと思います。

○他、細かい表現
>|頬を膨らませたが、小傘の幸せそうな寝顔を睨んでいるとすぐ萎んでいく。

「頬を膨らす」の対になる表現としては「頬を緩める」でしょうか。
「頬が萎む」だとやせ衰えたような印象があります。

>|腐葉土に大の字に寝そべっていた傘の妖怪は
落ち葉が積もった底の方が腐食して腐葉土になるので、
「落ち葉の上に寝そべっていた」でいいのではないでしょうか。
もしかして傘が落ち葉に埋もれて腐りかけているのかとも思いました。

>|自信の問いに答えられる記憶が
単純に変換違いでしょう。

>|荷物が毀れそうな籠
「毀れる」「こぼれる」より「こわれる」と読むのが一般的です。
こlこは「零れる」か「こぼれる」でよいのではないでしょうか。

>|青く澄み渡った湖だけは、荒れ果てた周辺の土地とは異彩を放っていた。
読者コメントにも指摘されていますが
『青く澄み切った湖だけが、荒れ果てた土地の中で異彩を放っていた』ですっきりするでしょう。
「湖が」「異彩を放っていた」という主語-述語関係を明確にすれば、「周辺の」は不要だと思われます。

繰り返しになりますが一文が長く、修飾関係や主語述語関係がやや曖昧になる傾向があります。
ストーリーには非常に良いものがあるので、短文を基本とする文体を一度模索してみてはいかがでしょうか。

104即奏:2010/04/20(火) 23:40:27 ID:KUc0fSY60
SSを批評して頂けると伺って初めてこちらに参りました。即奏という者です。
お時間のある時で宜しいですので、以下のSSの批評をお願い致します。

プチ東方創想話ミニ 作品集62(この書き込み時点における最新作品集)
『葉桜とふたり』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1271523827&log=62
容量は9.47KBです。

地の文での風景描写に力を入れて書いたのですが、どうにも表現が煩雑になってしまっているように感じています。
また、その点以外にも見直すべき所があるかとも思いますが、未熟な自分はそのポイントが何なのかも見えておりません。
粗末な有様で恐縮ではありますが、何卒ご指導をして頂きますようお願いを申し上げます。

105はちよん:2010/04/20(火) 23:42:57 ID:MVbNw7qw0
>>103

感想・ご指導有難うございます。
今作は前作を書いている最中に浮かんだ話な上に、
メインに扱いたい題材が異なっていたため分けて書きました。

>○一文がやや長い。

短い文章だけで単調になってしまった第一稿を書き直して、
出来るだけ肉付けをして……とやっていましたが、返って
伝えたい内容を曖昧にしてしまっていましたか……。

>○慧音の外見。
青けーね→普段 緑けーね→ハクタク とざっくり区別してました。
シンボルというわけではないので、確かに外見の描写としては
不適切です。

>○慧音と小傘の関係
ごもっともです。自分で前作は読まなくても大丈夫と書いてあるのに、
慧音と小傘の関係の描写をおろそかにしてしまっていました。

>○他、細かい表現
細かい所も気をつけないと、意図した内容とは違った伝え方をしてしまうわけですね。


深みを持たせようと肉付けをして、逆に曖昧にしてしまっている傾向があるとは……。
何を伝えたいのか、だけではなく、どう伝わるのか、などを意識して、
貴方の仰る短文を基本とする文体を一度試してみます!

自分のためにお時間を割いていただきまことにありがとうございます。

106名前が無い程度の能力:2010/04/21(水) 23:59:06 ID:P66MrhGA0
>>104
風景描写に力を入れたとのことでまずその部分から。

>| 眼に映る楼の庭は自らが庭いじりを行っていた頃と
>|変わらずに壮観であった。>|白く輝く玉砂利の流れの
>|一歩先には新緑の苔が映えており、それに影を落とすは
>|新芽の混じる桜花の木々。
>|風に揺れる。

体言止めで体裁よく終わっているのに、その次に
「風に揺れる。」を挿入したのでかえってリズムが
崩れたかなとも思えますが、「美しい庭」の描写はできています。

文体をせっかく妖忌の一人称にしているのですから、
この「美しい庭」が妖忌にとってどのような意味合い
なのかを描写すれば、より作品性が高まったでしょう。
----------------------------------------------------------
【例1】 妖夢が無事庭師を継いでくれているという安心感と、妖夢の真面目さ故の物足りなさ。

──葉桜の強い緑は冠の緑。足下に弱い緑を配して引き締めよ。
我が弟子妖夢は、かつての教えを生真面目過ぎるほどに守っていた。

すでに終わろうとしている桜の花弁は残さず掃き清められ、
杉苔は歳月を経た緑青(ろくしょう)のような柔らかな緑である。
白の玉砂利から緑の杉苔、目に染みるような葉桜へと、
視線の通り道すべてが掃き清められ、一点の曇りもない。

「だから、いつまでも半人前なのだよ」
「そう、いつまでも半人半霊よ」

言わんとすることをわかっていながら、嬢はいつものように言葉遊びをする。
終わりかけた桜は掃くな。惜しんで残せ──
妖夢にそこまでは教えていなかったのが惜しまれた。

----------------------------------------------------------
【例2】 自分が庭師を辞めても変わらず美しい庭を見て、自分のしてきた仕事の小ささが寂しくなる。

ほんの数年離れただけで、自分の目は単なる客人になっていた。
陽に暖められた縁側に座し、玉砂利の向こうに葉桜を見る。
客への目のもてなしには、まったくこれだけで十分なのであった。

いかんいかんと自分に言い聞かせ、にわか庭師に戻ろうとする。
やれあの苔が乱れているだの、玉砂利はもっと波を作って
陽に映えるようにしろだの、妖夢への無理な注文をつけようとする。
しかし、この庭はもう十二分に美しい、余計な造作をするなと客の自分が声を上げる。
この庭はあるがままで美しい。それは少しだけ寂しいことでもあった。

「良い庭だ。いつまでも良い庭であるのだろうな」
「これまではあなたがいたし、これからは妖夢がいるものね」
「そうとも限らんよ」
「あら、現役に戻りたいのかしら?」
「俺は、もう不要だ」

玉砂利を草履の先で蹴ってやる。
三つ四つと砂利が飛び、ならした砂利がわずかに乱れる。
それでも、この庭は何も失いはしない。
嬢は突然の不作法を咎めるでもなく、あら、と口元を押さえて笑った。
----------------------------------------------------------
妖忌の性格付けなどに関しては、後でまた書きたいと思っています。

107名前が無い程度の能力:2010/04/26(月) 01:22:52 ID:V7PhVIRc0
お世話になっております。
今回はちょっとお恥かしいご質問とお願いをさせていただきたく参上しました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271174431&log=109

上の作品の批評……とはちょっと違うのかもしれませんが
『読みやすかったか、読みにくかったか』の部分だけを教えていただきたいのです。
お手数をおかけしますが、よろしくおねがいします。

108名前が無い程度の能力:2010/04/26(月) 09:16:16 ID:Jb8QjPXU0
>>107
既読だったので答えます。
一文一文は読みやすいのですが、あまりテンポ良く読めませんでした。
曖昧な答えですいませんが、「文章の意味は容易に取れるけど、読み易いとは感じない」といったところでしょうか。
短文が多すぎて、情報がぶつ切りになってしまっていることが原因なのではないかと思います。

109名前が無い程度の能力:2010/04/26(月) 13:04:06 ID:YtAPe/q20
>>107 さん
全体的に読みにくさは感じず、描写においては過不足無く、丁寧に書かれてあると思いました。

ですが一件。>念密な計画
とありますが『綿密』の誤字ではないでしょうか。

110名前が無い程度の能力:2010/04/26(月) 21:06:25 ID:V7PhVIRc0
>>108->>109さん

まずは誤字報告のほう、ありがとうございました。
もともと勘違いして使ってました。このまま使い続けるところでした。感謝。

質問への回答もありがとうございました。
お二人が感じられたとおり、ある人は読みやすいといい、ある人は読みにくいという現象が起きています。
以前表現がスッカスカだと言われたこともありますが、要するに>>108さんが言ってくれたことなのでしょうね。
きっとフィーリングでとらえると凄く読みづらいのでしょう。
とはいえそれはマイナスでしかありません。
木を見て森を見ずともいいますが、短文の読みやすさだけでなく、全体を見て読みやすいかどうかにも力を入れていこうと思います。
ありがとうございました。

また同様のお願いをすることがあるかもしれませんが、その際はよろしくお願いいたします。

111名前が無い程度の能力:2010/04/26(月) 22:13:46 ID:.Biu1Rhk0
>>107 冒頭に関して指摘しておきます。

>|幻想郷にあるそれほど広くもない湖。そのほとりに紅い館がある。

湖が小さいので相対的に館も小さいのかと思いきや

>|広大な庭には花々が咲き乱れ、軟らかな朝の日差しが注ぐ癒しの空間。

庭の大きさだけを描写して館の大きさには直接触れていません。
細かいようですが、日差しは「柔らかな」が妥当でしょう。

>|何も知らない者が見れば、ここが悪魔の住む館だとは思いもしないだろう。
>|そこにある清々しい光景は、もはや芸術の域に達しつつある。

よく読むと、館や庭に具体的に何があるのかは特に描写されていません。
文字数は少なくまとめていますが、情報量はさらに少ないので
読者視点では不満が溜まりやすい書き方です。
庭なり館に何か一つ印象的な物を配置して、そこから
読者の想像を広げていく書き方をしてみてはいかがでしょうか。

>|――事件か!? (一人称)
>| 真っ先にききつけたのは〜(三人称)
>|声は門の方から〜(一人称)

この部分からしばらくの間、頻繁に視点が入れ替わって読みにくいです。
シーン毎に視点を一つに絞った方が読みやすくなったでしょう。

「真っ先に聞きつけた」はどうしても「真っ先に駆けつけた」の誤字に見えてしまいます。
「耳ざとく聞きつけた」ぐらいの表現ではいかがでしょうか。


筋書きにはいい物があったので、地の文を丁寧に仕上げられれば
より読みやすいSSになったと思います。次回作に期待します。

112名前が無い程度の能力:2010/04/29(木) 01:35:45 ID:Rt0ra.pM0
愚痴

実行力の伴わない妄想ばかりが最近先走りすぎている。
頭の中だけで「あ、これは面白そうだな」というアイディアの欠片のようなものが浮かんではくるのだけど、
それをごてごてと組み合わせて物語っぽく繋げて行くと、
もしそれをSSとして書いたとしたら、どう考えても文庫10冊分くらいの分量に届きそうな内容の長編になってしまって、
そのあまりの巨大さと、自分の力量や生活環境と見比べて、「ああ、これは無理だな」と、
結局形にするのを諦めてしまうということが、最近頻繁に起こっている。

などと言いながら、今必死でプロットを組んでいるやつも、文庫にして5冊くらいには届きそうで困っている。
なんで今それを書こうとしているのに、別の長編の妄想が浮かんできたりするんだろう、とか。
今書こうとしているやつも、プロットから実際に書く段階まで進めていないし。
第一部のプロットは大方できてるんだ、今すぐでも書こうと思えば書けるはずなんだ。
結局どれもこれも、自分の甘えが原因なのだろうな、と頭ではわかっているのだが……



みんなはどうしてるんだろうな? こういう、今の自分では書くのが無理そうな妄想が浮かんだ時って。

113名前が無い程度の能力:2010/04/29(木) 09:09:07 ID:AIe4sZss0
>>112
どんな大長編でもいちばん面白い部分はたいしたことない分量なので
そこを中心に短くまとまるように再構成してみてはどうでしょうか。

文庫数冊になるような大長編ならプロットがバレた程度で
パクられもしないだろうし、ここにプロットを書いてくれれば
中心とすべき箇所を指摘します。

114名前が無い程度の能力:2010/04/29(木) 18:53:11 ID:Rt0ra.pM0
>>113
公開しづらい理由
①パクられる心配はそもそもしていないが、ここで公開すると
「公開した以上は絶対に書かないといけない」みたいに逃げ場が無くなりそうな気がして怖い。
②プロットがそもそも前半部分くらいしかできていない。長くなりそうな後半部分がまだ妄想の域を出ていない。
③その後半プロットを書く前に独自設定をちゃんと決めないといけないのだが、まだ決まってない。
④ジャンルが特殊なので、スレ違いになりそう。

115名前が無い程度の能力:2010/04/29(木) 23:32:59 ID:hRK7RJ0o0
>>114
実は最強だけど手を抜いてる自分格好いいってことでFA?

116即奏:2010/04/29(木) 23:52:12 ID:J5fuPVqg0
>>106

ご批評をして頂きありがとうございます。
後述もあるとのことですが、一旦ここで返事をさせて頂きます。

>体言止めで体裁よく終わっているのに、その次に
>「風に揺れる。」を挿入したのでかえってリズムが
>崩れたかなとも思えますが、「美しい庭」の描写はできています。

「風に揺れる。」の一文は、入れようかどうしようか最後まで悩んだ部分でした。
調子良く文を展開して、そこにあえて唐突に「風に揺れる。」という文を置くのも
おもしろいのではないかと思って入れたのですが……、蛇足であったようですね。
天狗になっていた自分の鼻を折られた気分です。
ご指摘、本当にありがとうございました。

>この「美しい庭」が妖忌にとってどのような意味合い
>なのかを描写すれば、より作品性が高まったでしょう。

登場人物の心情を考慮した風景描写、という考え方は
まるっきり自分の中に無いものでした。
例示も二つもして下さり、大変勉強になりました。
記して頂いた文を頼りに、一層の精進をしていきたいと思います。

では、失礼しました。

117名前が無い程度の能力:2010/04/29(木) 23:52:39 ID:G6tLvzg60
>>114
それただ何も書けないだけじゃね?

118名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 00:03:03 ID:/Y.Tou7Y0
>>115
んだから今書けてないのは甘えだってのは自分でわかってるよ。
ちまちま設定いじったりプロット詰めたりはしてるんだけど、
そんなんするより一度一気に書いたほうが得るものが大きいのはわかってる。だからただの愚痴なのさ。

>>117
どうなんだろう? この姿勢でいる限りはやっぱり、何も書けないままなのかな?
だから、>>112の最後の一文で聞いてみたかったんだよ。

119名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 00:06:20 ID:OD/Xzma60
形にするのが難しい長編構想、自分にもあるなぁ。
……ところでこの話、作家スレでやった方が良くない?

120名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 00:07:12 ID:zTgMnEiY0
作品ってのは長さじゃないんだ。
そりゃあ長い作品にも名作はある。でもそれは内容に伴って中身が伸びただけ。
さて無駄な描写、冗長な言い回しが多い作品で、長い作品は果たして名作といえるだろうか。
作品というのは長さじゃないのよホント。

一瞬……だけど閃光のように……!

まあ短くまとめるのが難しいってのはみんな知ってるだろうけど

121名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 00:09:04 ID:ZeCl2iuw0
短い作品作るのと、短くまとめる作品作るのじゃわけが違うからな

122名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 00:12:18 ID:zTgMnEiY0
>>121
短い作品なら何度か書いたことはあるが、短くまとめたことは出来たためしがない。

そこで質問。
どうがんばれば短くまとめる力がつくのでしょうか?

123名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 01:51:39 ID:jA549Bdc0
他の人の作品を大量に読む。これに限る。
それも読者目線+作家目線を足して2で割ったぐらいの感覚で読むんだ。
すると、「ここをこんなにバッサリ省いても伝わるんだな」とか、
「ここはもっと省くべきなんじゃね?」とか、「ここはもうちょっと書くべきでは?」とか、
「ここはもっと短くってインパクトのあるイベントに置き換えたほうがいいのでは」とかが見えてくる。
あとはそれを自分の作品に応用すればいい。
千ぐらい読めば、自作品を見る目がずいぶん変わってくると思うよ。

124臣民:2010/04/30(金) 21:49:27 ID:zcuA9.eI0
いつもお世話になっています。臣民と申します。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272478558&log=0
こちらの作品への批評、改善点などの指摘をして頂きたくやって来ました。

前こちらに伺った時「変化がない」と言ったご指摘を受け、読んだ人が楽しめるSSを
目指して書いたのですが、結果はいかせん……
中盤辺りから、一気に盛り上げたつもりなのですが、やはりだらけていたのでしょうか。
また、文全体も単調でつまらない物だったのでしょうか……
どのようにすれば、読者を引き付けられる作品が書けるようになるんでしょう。
情熱だけはあるのですが。。。
テーマは「カリスマ」です。

読んで思ったことを、率直に言って頂いて構いません。ご助言の程、よろしくお願いします……。

125名前が無い程度の能力:2010/04/30(金) 23:35:08 ID:5OB4SKKI0
>>124
まず物語の問題点。
一つの物語としてまとまっているかどうか。この点において、完成度は七割くらい、と私は思いました。
今回のストーリーラインにおいて足りていないと思われる部分は、

・レミリアが少女を気に入った明確な理由の提示
・パチェとレミリアの絡み

レミリアが少女を気に入るまでの段階が余りにも早すぎて「キャラが物語に動かされている」状態になっています。
そして、これまでレミリアと少女が主役だったのに、物語の最後はパチェ視点になっています。これは大問題。物語の軸がブレてます。
この部分はっきりと不要と言えるでしょうが、それでもパチェとレミリアの絡みを最後に盛り込みたかったのであれば、
もっと物語の随所に二人の心情や絡みを入れなければなりません。
よって、今回の物語の形をそのままにきっちりと仕上げるのであれば、上の二点が最低限必要でしょう。あくまで最低限ですが。


次に、物語の外側の問題点。
キャラとキャラの出会いを描いた物語は、読み手もかなりの期待をします。
ドラマティックであればドラマティックであるほど望ましい。期待以上のものを読んで、ようやく100点、なんて人も多いでしょう。
それで今回、真正面からレミリアと少女の出会いを描いていますが、物語の長さは30KBに満たずです。
この長さで読み手が期待するキャラ同士の出会いを演出するのはかなりの至難。
変則的な構成ならいざ知らず、これは真正面から描いた王道ものです。30KBでは点数に結びつかないのも無理はないかと思います。


最後に感想。
内容は好きです。面白いと思いました。
ただ引っかかりを覚える部分もありました。
少女が何も話さない理由。少女がレミリアの家を当たり前の如く知っていた理由。その日に限って店主を殺すに至った理由。
この辺りは物語の構成の欠陥とまでは言えないので上述しませんでしたが、やっぱりすっきり解消した方が良い部分かと思います。

>中盤辺りから、一気に盛り上げたつもりなのですが、やはりだらけていたのでしょうか。
盛り上がってます。

>また、文全体も単調でつまらない物だったのでしょうか
単調≠つまらない。ストーリーを読ませるには十分な筆力だと感じました。

以上、私見を述べさせていただきました。何か参考になれば幸いです。

126名前が無い程度の能力:2010/05/01(土) 09:34:26 ID:j2vIwMRY0
キャラの登場シーンが上手く書けません。
特に視点人物が誰かに会う場面。

「よう」
 頭上から降って来た言葉に、私は空へと目を向ける。
 魔理沙だった。
 一升瓶を小脇に抱え、箒の先には何故かスルメが吊り下げられている。
「さあ、宴会だ」

声を掛けられて気付いている。
でみ声掛けられるまで気付かないというのが微妙な感じ。
それにふつう声聞けば誰か分かるよね。魔理沙だったって書くのは余計?

〜〜〜
 西の空に、魔理沙の姿が見えた。
 一升瓶を小脇に抱え、箒の先には何故かスルメが吊り下げられている。
「さあ、宴会だ」
 境内に降り立った魔理沙は、開口一番そう言った。

姿を見てから挨拶している。
二行目と三行目の間にある時の経過が、すっぽり抜けているようで不安になる。

冗長か言葉足らずかで、ちょうど良い具合にならない。
どうしたら良いんでしょう。

127名前が無い程度の能力:2010/05/01(土) 13:01:47 ID:8lTAy2zU0
>>126
どちらも、魔理沙自身の描写が足りていないのが原因だと思います。
魔理沙がどんな格好をしているか、どんな表情で向かってきているか、どんな行動を取っているか、
このあたりを整理して書けるとだいぶ違うのではないでしょうか。
また、どのタイミングで視点人物に魔理沙の存在を気付かせるか、というのは確かに難しい問題ですので、
その視点人物の行動にからめた方向から気付かせるのが良いのではないかと思います。

↓一例

 境内で掃き掃除を終えた霊夢は、集めた葉っぱと余らせていた新聞紙をまとめてたき火をしていた。
 春にしては冷たいそよ風に煽られ、葉と紙にともされた火がぱちぱちと勢いを増し始める。
 風に吹かれた煙がたなびく向こう、西の空を何の気なしに見上げると、見慣れた白黒の影が向かってくるのが見えた。
 幻想郷広しと言えど、白黒の衣装を常とする者は少なく、また箒に乗って空を飛ぶ者はもっと少ない。
 言わずと知れた霧雨魔理沙だ。
 だが、まったく見慣れた格好というわけでもなかった。ただ箒にまたがっているわけではなく――小脇には一升瓶を抱え、 箒の先には何故かスルメが吊り下げられている。
 あんな格好でよく器用に空を飛べるな。途中で落っことしたりしないのだろうか。まあ自分は箒で空を飛んだりしないからよくわからないけど――
 そんなどうでもいいことをつらつらと考えているうちに、いつものように魔理沙は危なげなく境内に着地した。霊夢から見てやや離れた位置に降り立ったのは、遠目からでもこちらが焚き火をしていることに気付いて、葉を散らさないよう気を遣ったからだろう。
「さあ、宴会だ」
 箒から降りてこちらに歩いてきながら、魔理沙は開口一番そう言った。

128名前が無い程度の能力:2010/05/01(土) 14:03:19 ID:MV7bKYJA0
話の雰囲気にもよるからなー。
固めの話にしたいなら、

> 西の空に、魔理沙の姿が見えた。
> 一升瓶を小脇に抱え、箒の先には何故かスルメが吊り下げられている。
>「さあ、宴会だ」
> 境内に降り立った魔理沙は、開口一番そう言った。

このくらい簡潔でもいいと思う。
とりあえず魔理沙が来たとわかればいいのか、風景とか魔理沙の面構えとか佇まいを書くことは意味があるのか。
話の内容と関係のない描写なんか基本的にあるだけ無駄ってもんだし。

129うるめ:2010/05/01(土) 15:20:16 ID:.bvwALC60
はじめまして。アドバイスなどを伺いたく参りました。

『明日に向かって撃て!』 (78.62KB)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272547355&log=0


チェックして頂きたい点は主に3つです。

1. 長さは適切か
 …全体の長さ、および各章毎の長さはどうか。
   自分は気を抜くと長くなってしまいがちなので。

2. 視点の変更はストーリーの邪魔をしていないか
 …今回、4人の視点でひとつの物語を描くという手法に挑戦してみました。
   登場人物それぞれの「弾幕」への想いを表現してみたかったからです。
   物書き歴浅いくせに物凄い変化球ですが、おかしい点などあればご指摘頂きたいです。

3. オリジナル要素が物語および東方の世界観に上手く溶け込めているか
 …弾幕勝負の設定や、慧音のスペルカードにオリジナル部分があります。
   下手をすると敬遠されがちな要素であることは重々承知で、それでもやりたかったのでやりました。
   もしミスマッチであるようならば、問題点を教えていただきたいです。


これらの他にも気になる所があれば、ビシビシ言って頂けると幸いです。
長いSSですが、よろしくお願いします。

130トルネード木村:2010/05/01(土) 20:17:11 ID:mgUG3x0o0
はじめまして。トルネード木村と言う者です。

『キョウソウキョクを、貴方に』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272379132&log=110

SSを書き始めて約一ヶ月、三作目なのですが、まだ右も左も分からない状態です。

話のテンポや心情描写に不安があります。
変なところ、気になるところがあったら批評・改善点の指摘をよろしくお願いします。

131名前が無い程度の能力:2010/05/01(土) 23:06:37 ID:j2vIwMRY0
>>127,128
ありがとうございます。

例文はありがたく書写させてもらいました。

その場面の風景や相手の様子を細かく想像すると、書くべき対象が見えてきそうですね。
気付くタイミングにしたって、何らかの動きの結果そっちを見たりするわけですしね。
でもって話の全体を踏まえて必要な部分を決める。
これを念頭に数こなしてみます。

出会いシーン抜粋ノートでも作ってみよう。

132名前が無い程度の能力:2010/05/02(日) 00:08:33 ID:0m.G.ODg0
>>130
咲夜の死にまつわるSSは多いだけに、なにか独自性がほしかったです。

咲夜の死で落ち込んだレミリアが立ち直る、という
基本のプロットはしっかり書けていて読みやすかったです。
ただし、物語中に何か一つだけ意外性のある要素を
入れられれば、より印象深いSSになったでしょう。

-------------------------------------------------
【例】
咲夜の死後も淡々と日々を過ごすレミリア。
紅魔館の住民が落ち込みを隠せない中、レミリアは
「自分は咲夜を大切に思っていなかったのか?」と自問自答する。
しかし、いつしかその問いさえも忘れかけていた。
  ↓
フランと蛍を見ることになったレミリア。
無邪気に蛍を喜び、咲夜と蛍の思い出を語るフランを見て
レミリアの封じ込めていた喪失感がよみがえる。
  ↓
自分は咲夜の死という、あまりに大きい悲しみを
無視することでやり過ごしていたのだ、と自覚するレミリア。
自分がそれに気づくのを待っていてくれた周囲への感謝と共に
咲夜の思い出と共に生きていくことを決意する(終)
----------------------------------------------------

>|決まって彼女の顔を見ようとしたとき、頭をハンマーで
>|叩かれたような衝撃を感じて目が覚める。

この描写を冒頭の夢のシーンに入れてくれれば、
幻想の描写から咲夜の居ない現実の描写へと切り替えるのに
ちょうどいい区切りとなったのではないでしょうか。

夢のシーンでは、「奇術師」「ピエロ」と咲夜に対応すると
思われる人物が二人登場するので、一人に整理したほうが良いでしょう。

>| そこはまるで夢世界だと…。
「夢を夢と自覚している状態」の描写ならこれを入れても
かまいませんが、基本的には不要です。

133名前が無い程度の能力:2010/05/02(日) 13:54:59 ID:Tv6wR5y.0
ttp://ccfa.info/cgi-bin/up/src/up3910.txt

非想天則の登場人物をイメージしてやってみました。
批評お願いします。

134臣民:2010/05/02(日) 14:13:45 ID:l49nv1Cs0
>>125
なるほど……!
どうやら足りない点が多々あったようですね…
言われるまで気が付かないなんて、情けない限りですが、お陰で目覚めた気がします。
ありがとうございます!!
次はもっと読者が「おお!」と言えるようなSSを書けるよう頑張ります!

135トルネード木村:2010/05/02(日) 20:20:48 ID:S5fU36PY0
>>132
返答ありがとうございます。
なるほど意外性か…。
確かに、読み返してみたらありきたりな内容だと思いました。
次は今回のよりも面白くできるように、努力します。

136名前が無い程度の能力:2010/05/04(火) 02:56:10 ID:QmvH.2Aw0
>>133
これは、作品の冒頭だけ抜き出したものを
評価してほしいということなのでしょうか。

要約すると「リグルが何かを探しに
妖怪の山に向けて飛び立った」だけなので、
その後何があったかを書いてくれないと
作品として成立していないと思えます。

以下、表現に関して。
>|最近蟲達から頻繁に聞く話があった。
>|それは変な大きい物を見たという曖昧で何を伝えたいのか判らない話だった。

全体として三人称なのに、書き出しだけ一人称なので
違和感があります。リグルが正体不明の何かを見つけて
飛び立つまでの心境を描いた作品だとすれば、
全体を一人称にしてしまったほうが書きやすく読みやすいでしょう。

>|沸き上がる好奇心を胸に秘め蛍の妖怪は、
>|妖怪の山に向けて跳び上がった。

「胸に秘め」ということは、秘密にする相手がいるのが
普通です。リグル一人しか登場しない場面なので、
「湧き上がる好奇心を抑えられず」でいいのではないでしょうか。

「跳び上がった」だとジャンプしたことになるので、
「飛び上がった」か「飛び立った」がよいでしょう。

137名前が無い程度の能力:2010/05/04(火) 04:09:46 ID:QmvH.2Aw0
>>133 短かったので全体を書き直してみました。
==============================================
蟲の知らせは早く、短く、不正確だ。
だから、リグルは気にも留めなかった。


リグルは蛍の妖怪であり、当然夜行性だ。
彼女は柔らかそうな朽木を見つけ、その上で昼寝をしていた。

リグルの耳元で、腐った皮がぼこりと崩れた。
一匹の白蟻が這い出し、彼女の頬を触覚で叩く。

「ジヒビキ ジヒビキ」
リグルはどんな蟲の声でも聞くことができた。
だからこそ、彼女は蟲の頭領をやっている。
しかし、蟲の声が役に立つことはほとんどなかった。
蟲たちはあまりにも小さく、身の回りのことしかわからないのだ。

たとえば、白蟻はどんな微細な振動も感知できる。
しかし、目は全く見えない。
「ああ。ごめん。揺すっちゃった」
大地震がおきようが、悪戯者が朽木を揺すろうが、
白蟻にとってはどちらも大事件なのである。
リグルは苔だらけの幹から降り、枯葉の上を歩き始めた。

シイの葉が午後の太陽を照り返し、寝ぼけ眼には
眩しくて仕方ない。リグルは目を細めながら、
当てもなく森をうろついていた。

通りすがりの蜆蝶が、一言叫んで逃げていく。
「シロイ クロイ」
蝶は二百万の色を見分けるが、色しか見えない。
「なに? 魔理沙でもいた?」
魔理沙は白くて黒い。主にキノコを採る魔法使いだが、
気まぐれに蝶を採らないとも限らない。

──もし蝶を標本にしていたら注意するけど、喧嘩はやだな。
リグルは想像が外れていることを祈りつつ、蝶の飛んできた
方向に行ってみることにした。彼女の強さは蟲の頭領程度
しかない。妖怪としては弱く、魔理沙に勝てる道理はない。

シイの森を抜け、川を越えるともう妖怪の山だ。
まだ日も高いのに、なぜか川霧が立ち込めている。
リグルは霧を前にして立ち止まった。

ここから先は強い妖怪の縄張りで、天狗や河童がいる。
リグルが用もなく立ち入るような場所ではない。
通りすがりの蝶に義理立てすることもないと
彼女が踵を返した瞬間、背後の山がずしりと揺れた。

──ああ。なるほどね。これは白くて黒い。そして地響きがする。

振り返ったリグルは、白蟻と蝶に謝らなければいけないと思った。
真っ白な川霧の向こうに、真っ黒な何かがいる。
山裾の木を踏み倒し、地響きを立てて歩いている。

「まあ、蟲の頭領としては、奴の正体を追求しないといけないね」
自分の好奇心に言い訳をして、リグルは霧の向こうへ飛び立った。
=====================================================

蟲の知らせがリグルにどう聞こえるのか、リグルの
幻想郷での立場がどうなのかなどを書いてみました。
ギリギリ一つの作品だと言えないこともないですが、
やはり冒頭だけ書いた感があります。

138拠点防衛型コンビニ店員:2010/05/05(水) 19:03:09 ID:E4zp78Mk0
初めまして。拠点防衛型コンビニ店員というものです。長ったらしい名前ですみません。

前日、作品を投稿したのですが、読者さんから

「展開が急すぎる」
「薄い」

といったご意見をいただきました。
そして今朝、そのご意見を元に修正してみたのですが、せめて見られるものにはなっていますでしょうか。
何分、SSに関しては全くのド素人なので、これで伝えたかったものが伝わるのか、見当もつきません。
稚拙な文章で申し訳ありませんが、どうか批評をお願いします。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272966606&log=111

139名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 21:35:13 ID:qgTYcC6c0
いくつかお聞きしたいのですが、会話文を連続して用いるとき、

「   」
「   」

このように改行は1回でいいのか、

「   」

「   」

このように空けた方がいいのでしょうか?
文法的には当然前者なのはわかってるんですけど、個人的に前者でいくつもカギカッコが続いていくと読みにくいと感じます。
また、地の文を使わずに速い言葉の応酬の表現は前者、のんびりとした応酬の表現は後者と使い分けをするのは、一般的な読み手からするとどうなのでしょうか?

あと、地の文を自分は画面端で切れる前に改行するようにしているのですが、これはどうなんでしょうか。
個人的に地の文が1行丸々続いて、ほんの数文字の余りが次の行の左端に少し残るのが嫌なのですが…

ご意見、お願いいたします。

140名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 21:38:48 ID:/lAohVVo0
>>138 読みました。幽香過去話は読んだ覚えがないので新鮮でした。

今作は魔理沙が登場する必然性のない構成です。
回想中に強烈なシーンがあるだけに、魔理沙との
会話パートとの雰囲気のギャップが大きく、作品の統一感がありません。
構成を改善するとすれば、以下のような例が考えられます。

(1)魔理沙を出さず、全体を幽香の回想とする。
(2)回想中の出来事を魔理沙には微妙にぼかして伝え、真実と説明とのギャップを描く。

現状の構成のままで部分部分を改善するとすれば、
花畑で妖精と戯れている描写から退魔師たちとの
バトルまでの展開をもっと自然にするべきでしょう。

>|【そう、離れてしまった。遠くからこちらを窺う、複数のぎらついた眼があった事も知らずに】

幽香の視点からは「ぎらついた眼」が見えなかったはずなので、
幽香の独白としては不自然な三人称的表現になっています。

素直に三人称で退魔師たちを描写してもよいのですが、
妖精や花畑の様子になにか違和感がある描写にして
視点を崩さずに表現してはいかがでしょうか。

 (例)
「ある」と「いる」の使い分けができていないお馬鹿な妖精が
「なんか恐いのがいた!」と連呼するので、幽香は最近植えた
食虫植物のことだろうと思って真剣に取り合わなかった。

>|すっかり重くなった水瓶を両脇に抱え、歩く。
>|妖精たちの笑顔を思い浮かべ、自然と頬が緩んだ。
>|そうして私が帰って来たのは、もう日が落ちた後だった。

>|その時、私が目にしたものは。
>|武装した男たち。千切り捨てられた、なにかの羽。そして。
>|……焼け野原と化した、花畑だった。

大きく場面転換しているのに、6行で片付けてしまうのは
勿体ないし表現不足です。水場から焼け野原まで、
幽香の目に見えるものが大きく変化していくはずなので、
そこを丁寧に描写していけば自然な場面転換になったでしょう。

 (例)
静かな水場。
→帰り道。そろそろ妖精が迎えに来る地点にさしかかっても誰も迎えに来ない。
 →耳を澄ますとバチバチと何かが弾ける音がする。
  →さらに歩くと煙と炎が見える。
   →異変を感じ、水瓶を投げ捨てて走り出す。
    →花畑に炎を放っている退魔師たちの背中が見える。

>|「お前の住処は、焼き払った。あとは、お前を始末するだけだ。

花畑を焼き払う理由は何だったのかが知りたいところです。
 (例)
その地方ではもっとも恵まれた土地なのに、妖怪と妖精が
独占していることに耐えかねた人間たちが花畑を焼き払って田畑にしようとした。

登場人物一人一人が「なぜそのように行動したのか」が
説明できるように書いてみてください。
そうすればストーリーの流れも自然になるはずです。

141名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 21:51:27 ID:hr1B3ko60
>>139

とりあえず三点リーダは二つ一組で使うことをお勧めします。

かぎ括弧についてですが、個人的に後者でいくつも会話文を続けられると間延びして読みづらいです。
前者と後者を使い分けることに関しては、表記ゆれに近い違和感を覚えます。
画面端で改行することについては、読み手側の環境が多様過ぎてなんとも言えません。
ブラウザを最大化して読む人もいればそうでない人もいるでしょうし、そもそもモニターのサイズ次第でもあるわけですから。
携帯電話で創想話を読む人のことまで考えると、ケータイ小説並みの長さで開業するのがいいのではないでしょうか。
私自身は次の行の左端に少し残っていてもさほど気にしません。
あくまでも個人的な感覚ですが。

142141:2010/05/05(水) 21:52:56 ID:hr1B3ko60
連レス失礼
×開業
○改行

143名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 21:55:55 ID:jpVdxCBM0
>>139
極端な話、その手の問題点については明確な正解が無い。小説作法によるものじゃなく、ネット小説の見た目の問題になるからだ。
ただ個人的には、場合によって使い分けというのは、一貫性に欠けてて好ましくないと思う。

それよりも、会話文があまりにも連続する場合は、その状況を何とかするべきだと思う。
①会話文と会話文の合間に心理描写などを挟んでクッションを置く。
②台詞を全て会話文で喋らせるのではなく、地の文で表現する。

などなど。

画面端前の改行とやらは、どういう風に改行しているのかがわからないとどうともいえない。
ただ、段落によって改行のやりかたがバラバラだったりしたら違和感あるとは思う。

144名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 21:57:45 ID:/lAohVVo0
>>139
「台詞の連続なら」
「こう表現するしかないな」
「確かに連続していると煩わしいけど」
「うるさわしいけど?」
「わずらわしい、よ。魔理沙」

このような書き方が単調で読みにくいとすれば、どうすればいいのだろうか。

「台詞の連続なら」とパチュリーが口を開くや否や、
「こう表現するしかないな」と魔理沙が続けた。
どうやら会話文の連続について話し合っているらしい。

「確かに連続していると煩わしいけど」
「うるさわしいけど?」
魔理沙は筆談でもないのに台詞の漢字読みをネタにする。
さすが、魔法使い同士の会話は常識にとらわれない。
「わずらわしい、よ。魔理沙」
パチュリーもその点の指摘は一切なしに、小声で正しい読みを教えている。
どうやら地の文と会話を適当に混ぜ合わせていけば、単調さは回避できるようだ。

「で、パチュリーは地の文はどうするんだ? 私は画面端手前で改行しているが」
これは多くの作家が悩む問題である。
「閲覧ソフトの環境多様性はその書き方の可読性を保証しないわ」
「いや、言葉の意味が、よく」
「長い話になるけど黙って聞きなさい。汎用ブラウザであれ専用ブラウザであれ、その横幅は読者側が自由にカスタマイズできるものなの。ということは、作者側が体裁を意図して任意の文字数で改行したとしても、その体裁が読者側の環境で反映される保証は全くないの。美鈴が貴女を阻止するぐらいの確率といえばわかりやすいかしら……ぜぃぜぃ」
どうやら彼女の気管支が限界を迎えたらしく、長い台詞は湿った咳で中断された。

「まあ、文字数をそろえるためだけに改行するのは無駄ってことだな」
「効果を保証できない、程度の表現が妥当ね」
「無駄なら無駄って言えよ」
そう簡単に割り切れるなら誰も悩まない、と、パチュリーは渇いた喉に冷めた紅茶を流した。
「あ、今なんか会話文の新しいパターンが見えたぜ」

そう、必ずしも発言をカッコで囲む必要はない。これも覚えておいて損はないテクニックだろう。

145名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 22:28:44 ID:34w0pmwg0
>>139
善し悪し、見た目の美感、文法的な正しさは置いておくとして。

使い分けに反対はしませんが、前者と後者の違いはそもそも読者に理解されるのでしょうか。

特に、のんびりした間や空気を出したいということなら尚更。
その一行空けが「のんびり」による空行なのか
ぎゅうぎゅう詰めより多く時間が過ぎているということなのか
パラグラフが変わっているということなのか
ただの一行空けなのか(「読み易くて助かるなぁ」)

これは三点リーダー(……)やダッシュ(――)にも言えることですが、
その一行空けが意図したとおりの意味を持っているというのは確かでしょうか。
読者に第三の目はありません(逆に、だから文法には意義がある)。
そのことを少しだけ考慮に入れてもらえれば、というのが私見。

地の文を使わずに済ませたいなら、「」の中で表現しきる方が良いんじゃないかな。

146名前が無い程度の能力:2010/05/05(水) 23:06:32 ID:qgTYcC6c0
>>141>>145
ご意見ありがとうございます、参考になりました!
これからも精進していきます!

147拠点防衛型コンビニ店員:2010/05/06(木) 14:55:44 ID:9PX..4PU0
>>140
成程……成程!
ありがとうございます! 非常に勉強になりました!

>|【そう、離れてしまった。遠くからこちらを窺う、複数のぎらついた眼があった事も知らずに】

この部分は、私もどうすれば良いのか分からなかったのですが……その手がありましたか!


読者さんに分かりやすい様に、丁寧に描写してゆく事が大切なんですね!
本当にこのスレの方にお願いして良かったです。
ありがとうございました!

148ムラサキ:2010/05/06(木) 21:28:53 ID:h9W7DX120
お久しぶりです。ムラサキと申します。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273043881&log=112
この作品への批評や改善点などのアドバイスを指摘して頂きたく参りました。
主に、作品の長さ(単調すぎる、足り無すぎるなど)また表現方法・心理描写の指摘などを辛口目でお願いしたいです。

149名前が無い程度の能力:2010/05/07(金) 12:04:14 ID:akRLIVg20
>>136-137
遅くなりましたが、ありがとうございます

150とても暇な人:2010/05/07(金) 23:39:16 ID:wwcrUDDc0
初めまして。とても暇な人という者です
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272375412&log=110
この作品で掘り下げが足りないのではないかというご意見を頂きました。
自分の作品のボリュームや掘り下げが足りないことを理解しているのですが、どうすれば良いのか分かりません。
ご指摘、批評をお願いします。

151名前が無い程度の能力:2010/05/08(土) 17:26:53 ID:GShr8pF.0
>>150 読みました。独特の軽妙な雰囲気を感じました。

咲夜の死を扱いながらコメディタッチにする、という
意図を感じましたが、描写不足の箇所は多いです。
作品の雰囲気を残しながら詳しく描写するためには、
シリアスにならないようにウィットを効かせていくべきでしょう。

>|じっと皺だらけになった咲夜を見詰める。
.
咲夜が年を取っているという描写が少ないので、
レミリアの「咲夜の死期が迫っているから吸血鬼にしたい」
という動機づけが薄いように感じます。

そこで、「皺」というキーワードを使ってウィットを効かせてみます
-----------------------------------------------
咲夜が魔法の杖を振っている。
杖は焼けた鉄のかたまり。
一振りすれば袖の皺が、二降りすれば背中の皺が綺麗に消える。
十も数えないうちにシャツ一枚がパリパリに仕上がってしまった。
アイロン台の隣は、いつでも私の特等席だ。

「顔も指も皺だらけなのに、綺麗に仕上げるものね」
咲夜の妙技に惚けていたからか、うかつな言葉が口から零れた。
咲夜は目を伏せたままアイロンを片付け始める。

「そ、そうよ咲夜。吸血鬼になりなさい。全身の皺が綺麗さっぱり消えるわよ!」
「脳の皺まで消えそうなので、ご遠慮いたします」

咲夜は昔よりは長くしたスカートの裾をつまんで一礼した。
私は切り返しの速さに感服して、二の句が継げない。
顔を上げた咲夜は、いつもの笑顔に戻っていた。
この顔を最初に見てから、もう何年経ったのだろうか。

「あのね。咲夜は、自分がいったい何歳だと思ってるの……」

私もそう言いながら考えたが、何歳なのか定かではない。
髪は昔から綺麗な銀髪だし、何年経っても
耳が遠くなることも腰が曲がることもない。
変化といえば皺が増えた程度で、メイドの仕事は
相変わらず完璧にこなしている。要するに何も変わりがないのだ。

「そのうち冗談では済まなくなるわよ。覚えておいて頂戴ね。咲夜」
「ええ。そのうち私は死にますので。覚えておいて下さいね。お嬢様」

咲夜はどうやら脳の皺も増えたらしい。
もう私が言い合いで勝てる相手ではなくなってしまった。
0勝2敗の私を残して、お茶の準備に台所へ行ってしまった。
------------------------------------------

>|まあ、人間は年を取ると目の前の物が見えなくなるらしいから大丈夫だろ。
>|目と目を合わせ、魅惑の魔眼を発動させる。

この部分はうまく組み合わせてほしかったです。
「魔眼を発動させるが、近づきすぎて老眼の咲夜には効かない」
などの描写なら、咲夜の老いを表現しつつコメディにできたでしょう。

>|「ところで咲夜生き返る気ない?」
>|「地獄まで来ないで下さい」

咲夜は悪魔に仕えていたので地獄行きになるのは
自然です。しかし、咲夜が地獄でなにをしているのか、
レミリアがどうやって地獄に行ったのかなどの描写がほしいです。

個人的には、地獄で暮らしている咲夜が少女の姿に
戻っているのを見て、あの姿のままでいてほしいからと
様子を見に行ったレミリアがそのまま帰ってくるのが
綺麗な終わり方かなと思います。

152名前が無い程度の能力:2010/05/08(土) 20:22:40 ID:8/cXGrhc0
>>150
作戦。知識人に聞いてみる。



ここはものすごい違和感ありすぎるな。
他の行で二文字の体言止め使ってリズムよくしようとしてるならともかく
普通に

知識人に作戦を聞いてみる。

の方が自然だと思った

153miyamo:2010/05/09(日) 00:58:24 ID:yD6H65Lc0
この前このスレで批評してもらったものです。
自分なりに努力したつもり何ですがあまりよく出来なかったようにも思えます。
ただ、自分ではこれから具体的にどう修正すればよいのかが分かりません。
できればまた見てもらえませんでしょうか?
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273152887&log=0

154名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 04:55:22 ID:elGDM6RI0
>>152
横から失礼
「知識人に作戦を聞いてみるということ」なのか「知識人に聞いてみるという作戦」なのか。
きっとあなたの誤読じゃないかと思うのだけど。

155名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 05:06:20 ID:elGDM6RI0
>>150
個人的にはこれくらい淡々と進んでいくのも悪くないと思います。
何でも書き込めばいいというものではありません。
ところてんだって山盛りにしたらさぞかし立派でしょうが所詮はところてんです。
丼一杯食べたいものじゃない。
また、あれ以上の描写となると逆にくどさが出てしまって、折角の清涼感を損なうのではないでしょうか。
貴方の目指すSSの形がどのようなものかは分かりませんが、個人的にはあれくらいさっぱりと終わるのも悪くないと思います。
皆が皆フランス料理を作らなければいけないわけではないですよ。

156名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 05:32:28 ID:elGDM6RI0
とりあえず誤字報告

・えーと、ごめんさいみんな。ついこいつの口車に乗せられちゃって
フランちゃんなら「ごめんなさい」でしょうか。

・もう妬け食いだよ。
自棄食い、でしょうか。何か狙いがあったらすみません。

・私も初めてムラサや一輪と会った時は、嬉しくって、もう孤独じゃないんだって思って、必死だったかもしれない。  ずっと、ずっと地下で一人ぼっちで、本当に寂しかったんだもん。
不自然なスペースがあります。

・「凄いよ、私の知らないことがこんなに沢山あったなんて。本当に凄いよぬえ……」って、夜空に浮かぶ一番星のように、輝かせていたフランのつぶらな瞳。
文頭にスペースがほしいです。もしくはかぎ括弧と地の文を分けるべきでは。所謂表記ゆれ。

・たった四文字の言葉
誤字じゃないですけど、「大好き」でなく「だいすき」又は「ダイスキ」の方が分かりやすいと思います。

内容については特にどうこう言う点は無かったように思います。
ほほえましい素敵なほのぼの系だったと思います。
個人的には楽しめました。

157名前が無い程度の能力:2010/05/09(日) 05:47:45 ID:elGDM6RI0
>>156>>148宛てです。
失礼しました。

158とても暇な人:2010/05/09(日) 12:59:03 ID:7jldd62Q0
>>151
分かりやすいご指摘ありがとうございます。
もう少し間に説明を描写を入れるように頑張ってみます
>>152
こっちの方がリズムが良いかなと思い書いたのですが、違和感が出てしまいましたか。すいません
>>155
なるほど、書きすぎるのも良くないと。

様々なご指摘、批評ありがとうございました。
注意して下さった事に気をつけながら
頑張ってみます。

159ムラサキ:2010/05/09(日) 17:19:12 ID:3N8Z0ScM0
>>155-157さん
批評いただきありがとうございます。
なるほど適材適所のようか感じですね。
フランス料理のように次に出てくる食材をわくわくして待つのもありだけど
目の前にある和風の料理をツルッと食べるのもありですもんね。
確かに書き込むよりはまとめたほうがより持ち味が出せそうです。
誤字報告もありがとうございます。修正させて頂きます。
>「大好き」でなく「だいすき」又は「ダイスキ」
確かに! 目から鱗です。
その方がより感情が表現出来ますね、参考にさせて頂きます。
最後に、お読みくださりありがとうございました。

160紅雨 霽月:2010/05/10(月) 17:12:38 ID:jqHOkrBQ0
ここに書き込むのも久しぶりですが、紅雨 霽月です。

作品集112「お姉様だった私」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273189256&log=112

何だか、最近自分の文章から成長が感じられないので、外部から刺激を取り入れてみようと思いました。
なので、細かい部分までのご指摘、ご指導をいただけないでしょうか。

よろしくお願いします。

161名前が無い程度の能力:2010/05/10(月) 23:58:44 ID:IBxyF3Z.0
>>160
咲夜が「お嬢様」とフランを呼ぶ経緯を説明したところは
なるほどと思わされました。ストーリーには良いものがあるので、
あとは導入を自然にすればより良作になるでしょう。

>| ……そう、これは、現実ではない。夢の世界だ。
>|でも、単なる夢の世界じゃなくて、私の記憶を映し出したものでもある。

このような説明を入れなければいけない時点で、読者に
状況をイメージさせるのがかなり苦しい描写になっています。
個人的には、夢から入るのは映像作品に適した導入と思っています。

>|あれは、十年位前の咲夜の姿だった。
>|紅魔館に来たばかりで、まだ従者じゃなくて、
>|私をお姉様と呼んで慕ってくれていた時期のものだ

この、非常にわかりやすい説明を活かせば、よりスムーズに導入部を書けると思います。

---------------------------------------------------------------
 【例】
フランに朝食を持ってくる咲夜。
「お嬢様」「お嬢様」と笑顔で語りかけてくる咲夜だが、なぜかフランは不満顔。
咲夜が不満の原因がわからず当惑していると、フランが口を開いた。
「ねえ咲夜。 ちょっと『フランお姉様』って呼んでみて。 昔みたいに」
そういえば昔はそうお呼びしていましたね。と、咲夜とフランが昔話を始める。
----------------------------------------------------------------
夢のシーンを省略できることで、読者の集中力をそがずに話を続けられそうです。

私のクセでいつも導入部の指摘ばかりしていますが、やはり書き出しは重要です。
作品の世界はこうなっている、という説明を、できるだけ自然に、
できるだけ短くできるように工夫してみてください。

162紅雨 霽月:2010/05/11(火) 19:42:03 ID:t1J87NvQ0
>>161さん
ご批評ありがとうございます。

導入部の工夫、ですか。
なんだか、以前も同じような指摘を頂いたことがあるような・・・。
成長してないなぁ。

夢からの導入は、確かに仰るとおりです。
読んでる方は、それが夢、と言われないと、わからないんですよね。
書いてるときは、そのようなこと、全く考えていませんでした。
どうやら、自分には、読者の視点で自分の作品を読む、という心構えが足りなかったようです。

重ね重ね、ありがとうございます。

163カラテマ:2010/05/11(火) 23:54:52 ID:1dt0WHRk0
初めまして、カラテマと申します。
今までいくつか別作品でSSを書いたことはあるのですが、
このたび東方で初めての物語を書かせていただきました。

作品集112「不良娘と教師とチルノ」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273510417&log=0

自分が東方の世界に入ったのはごく最近(非想天則から)なので、
まだ色々とこの世界の「ルール」「お約束」が判っていない部分もあるかと思います。
特にスペルカードルールについては、気付いていないミスがあるかも知れません。
というわけで、「ルール」「お約束」についてミスがあれば、ご指摘お願いします。

もちろん物語そのものについても、「ここはわかりにくい」「ここはこうするべきだった」
等、ご意見ございましたら遠慮なくご指摘ください。

よろしくお願いします。

164miyamo:2010/05/13(木) 00:12:39 ID:viRZvajw0
すみません、URLを間違えていました。
作品集112 「レミリア・スカーレットのちょっと不安な一日」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273152887&log=112
描写があっさりしすぎてると言われたんですがどう改善すればよいのでしょうか?

165無言坂:2010/05/13(木) 22:56:45 ID:mfWKk44o0
初めて書き込みをさせていただきます。こちらの作品の批評をお願いいたします

「楽園の妖怪」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1273744372&log=0

自分では気になるところはなかったのですが、コメントでは「なんだかよくわからない、単純に面白くない」という旨のご指摘を頂きました。
気になる点(おそらく話が曖昧になっていると思われる原因)等ありましたら、ご指摘等よろしくお願いいたします

166名前が無い程度の能力:2010/05/13(木) 23:07:49 ID:yky5vDOM0
>>165
読んできましたが、そのようなコメントは見つかりませんでした。多分。
ただ、「そう思う人がいるかもしれない問題点」は、有ったような気がします。

例えば、

「……。あれ。藍様ー。この白髪って、抜いちゃって良いんですか?」
から、
「――、――くっ、いえ、何でも……!」
まで。

・紫が珍しいことに丁寧語であるということ
・藍が話す相手によって口調を変えること
・地の文が少なく、「」が連続する構成になっていること
が原因ではないかと思うのですが、
この作品で一番大切な部分が分かりにくくなってしまっているため、
オチを理解できなくなる人が発生する可能性はあるかも知れないです。

167名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 00:07:47 ID:PSxeOoxI0
>>153
>>164
一体どのような文章を目指しているのか。それにより指摘する部分が大きく違ってきます。
私の率直な感想として、初めて携帯小説を書いてみたらこうなりました、というのが今作の評価です。
悪いわけじゃありません。単純に稚拙なだけです。
例えば、

 となぜか涙ぐみながら言ったので私はいやいやながらも咲夜に付き合うことになったのだった。
 ん〜、あの時の咲夜の顔、かわいかったな〜。
 …ハッ!!コホンッ話を元に戻すわ。

この手の描写ですが、良くも悪くも書き始めたばかりの人がやりがちなことです。途轍もなく簡単だからです。
一人称の地の文で状況を説明しつつ、急に口語文で『ツッコミ』や『読み手への語りかけ』をやること。
この場合「かわいかったな〜」という地の文での口語的感想。「…ハッ!!コホンッ話を元に戻すわ」という読み手への直接的な語りかけ。
こういう手法は、あることはあります。あるんですけど、扱いがとても難しい。一発で幼稚な文章になってしまう危険性があるのです。
ゆえに「幼稚な雰囲気」を意図的に出したい時などに、ある程度のリスクを背負いながら使う場合が多く、書き慣れた人はわざわざやりたがらないし、読む人も敬遠しがちです。

ですが最初に言ったように、こういう書き方を目指すのであれば、この指摘は全く意味がないでしょう。
作品を読んだ感想として、あまりにもこの幼稚な雰囲気でストーリーが進みすぎて、その判断(素でやってるのか意図的にやってるのか)ができませんでした。
ちなみにこの手の作風で私の知る限り最も評価されているのが、にゃお氏の『嘘つき紅魔郷〜泣きレミリアの為の紅霧異変〜』です。
この形で書いていくつもりであるのなら、目を通してみることをお薦めします。

もしこういうのを無くしたいと考えているのであれば、単純です。この手の簡単な方法に甘えずしっかり書き起こしましょう。
まず何を描写したいか。何を説明したいか。それらをはっきりと意識すること。

「ん〜、あの時の咲夜の顔、かわいかったな〜。」
  この部分は、咲夜の可愛さですね。
「…ハッ!!コホンッ話を元に戻すわ」
  この部分は、一瞬だけ我を忘れたことを表現したい。
            ↓

 となぜか涙ぐみながら言ったので私はいやいやながらも咲夜に付き合うことになったのだった。
 咲夜の目尻に涙が溜まるなんていつ以来だろう。目を瞑ればすぐに思い出せるよう、私の心のアルバムにその愛らしい涙顔を綴じることにした。
「お嬢様、お嬢様」
「ん?」
「やはりまだ眠たいのですか。駄目ですよ。ほら目を開けてください」
「ああ、いや、何でもない」

例えばこんな。
で、この添削をするとなると作品一つ分近くの文章量になりそうなので割愛します。

は〜、咲夜かわいい!抱きしめたい!
あいすくり〜む?…聞き慣れない単語ね。

こんな感じの部分がかなり多いので読み直してみてください。

168名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 00:08:23 ID:PSxeOoxI0
上の続き。

以下、構成とストーリーのお話。
このストーリーでこの構成は、悪くないと思います。むしろこの構成こそがハズレのない王道的なものと言っても良いと思います。

・あいすくり〜むって何だろう。
・「咲夜、パチェ、美鈴、あなたたちは知ってる?」 「「「さ、さあ」」」
・何か隠している。もしかして私が嫌いなのだろうか。
・そういえば昔、同胞たちからも嫌われていたからなぁ→自信喪失→涙
・実はサプライズであいすを食べに行く予定でした。

簡単にまとめるとこんな感じで、構成は起承転結に則っていて申し分なく、しかしストーリーがとてもまずい。
レミリアがアイスを知らないこと、自信喪失をする過程が短すぎること、すぐ泣くこと。
これらに引っかかりを覚える人は恐らく続出したでしょう。しかもオチがアイスを食べに行くだけ。
ドラマ性が何一つ無いでしょう。
この手の構成で最も多いのは誕生日パーティーのサプライズだと個人的に思います。

今日は私の誕生日。誰かに祝って貰いたい。だけどみんな忘れてる。自分はその程度の存在なのだ。自信を失う。しかし最後に予想を裏切ってサプライズパーティ。

これが王道です。が、今回のストーリーを比べてみると、なんで広告でチラッと見たアイスクリームでここまで話を引っ張っているんだ、という印象しかないのです。
アイスには、誕生日がもっているような特別な何かが無い。アイスの代わりにイカ焼きやバケツプリンでも話が成り立ってしまいます。
別な言い方をすると、一年に一回の誕生日だからサプライズが活きてくるわけです。サプライズにするには誕生日くらいの特別性が無いと駄目なのです。
アイスやイカ焼きやバケツプリンじゃ無理です。別な方向性でストーリーを展開させる必要があるでしょう。
今作は咲夜たちが「秘密」を持つことでレミリアの心情を揺らす形になっています。ゆえに「秘密」の内容が大きければ大きいほどオチとして良いのです。


>描写があっさりしていると言われた
上述した通り、あっさりというよりも稚拙な印象です。描写になってない部分がかなり多いです。
また、描写の濃淡は一長一短です。あっさりが悪いわけじゃありません。
描写の一つ二つでSSが劇的に面白くなることはないので、ストーリーと構成に気を遣った方が良いかと思います。
無論、雰囲気を作るのに必要不可欠でもありますが、今作はあっさりな描写で良い内容だったと思います。

長くなりましたがこの辺で。
何か一つでも参考になれば幸いです。

169名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 00:30:41 ID:1hIQ1U0A0
>>163
拝読しました。主観が多々含まれているので参考程度にお願いします。では感じたところを。

途中で人称を変えるのはお勧めしません。閑話のところでちょっとばかりぶれてるところもあるので。
あと読者が混乱する、ということもあります。出来れば固定すると良いでしょう。ここは好みなのでなんともいいがたいのですが。
私は、閑話でちょっと戸惑ってしまいました。

情景描写を絡めるといいと思います。情景描写は他作家さんのを読むと、選択肢がどんどん広がります。
あと妹紅の、初期からチルノ指導までの心情の変化をもっと濃く描写すると良いかも。
ちょっとばかり、慧音に突っかかるのが展開的に早かったかな、という印象。
むしろいやいやチルノに指導することになって──でだんだん心情が変化するのが王道でしょうか。
そしてチルノと魔理沙の決戦で、妹紅のこころも『転』だったらよかったのかもしれません。

あとは閑話は、もうちょっと手を加えると良かったかもしれません。
私はここの始まりで誰の視点か戸惑ったので、妹紅のままで進めても良かったかも。
ただ、伏線が張ってあるのでどう変えるかが問題なのですが……。
うどんげとかのシーンは、妹紅視点だとぼかす程度に伏線に出来たのかもしれないですね。

作者様としてはチルノの決戦シーンが一番書きたかったのでしょうか?
確かに読んでいて面白かったです。が、最初の視点が妹紅の一人称(心情描写多目)だったので、やはり彼女が主人公になのでしょうか。
だとするならば、もう少し妹紅の心情変化を絡めてみてはいかがでしょうか。

以上になります。
すみません、本当に主観と偏見が多いので、参考程度にとどめていただくと幸いです。
また機会があればよろしくお願いします。

170名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 00:35:09 ID:1hIQ1U0A0
>>163
すいません、書き忘れ。
戦闘シーンでは文章のテンポに気をつけるとなお良い作品になると思います。
体言止めや、短い文章を駆使することで戦闘の緩急をあらわす、という方法もあります。

171カラテマ:2010/05/14(金) 00:55:36 ID:bhQTJeug0
>>169
批評いただきありがとうございます。

人称の変化ですが、自分の力量だと妹紅視点固定では書ききれないと感じましたもので……
閑話はずっと慧音視点のつもりだったのですが、ブレがありましたか。うーむ。
よろしければ、どの表現が判りにくかったかを教えていただいてよろしいでしょうか。

情景描写は足りませんでしたね。読者の方がイメージしにくい部分が多かったかも。
次は意図的に情景描写を多めにしていこうと思います。

> 慧音に突っかかるのが展開的に早かったかな
なるほど……もう少し妹紅の過去話などを出して、チルノとの関連性を
強調した方が良かったかも知れませんね。ありがとうございます。

> 作者様としてはチルノの決戦シーンが一番書きたかったのでしょうか?
はい。ていうか最初の構想ではチルノが主役でした。
プロットを組むうちに、妹紅主役のほうが面白くなると気づいたのでそちらに変更しました。
主役を妹紅にするなら、このシーンでもスポットライトを当てておくべきだったですね。
ありがとうございます。

> 戦闘シーンでは文章のテンポに気をつけるとなお良い作品になると思います
ありがとうございます。昔から戦闘シーンは非常に苦手でして……
次回はテンポに気をつけていきたいと思います。

このような長い物語を読んで頂きありがとうございました。
次のお話に活かしていきたいと思います。

172はちよん:2010/05/14(金) 01:28:34 ID:G4acU5HQ0
こんばんは。はちよんと申します。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273232398&log=112
この作品への批評、改善点等の指摘をお願いしたく参りました。

私は今まで内面を描写することが少なかったため、今作では主人公一人の内面に絞って話を書いてみました。
また、先日アドバイスを頂き、主語と述語が曖昧にならないよう工夫したつもりです。
構成、内面描写とうご指摘いただけましたらと思います。

173名前が無い程度の能力:2010/05/14(金) 01:28:47 ID:1hIQ1U0A0
>>171
人称の点でわかりにくかったのは、閑話が『慧音中心の三人称』だったことですね。
妹紅が一人称であるのに対して、彼女は三人称。あと少々魔理沙中心の三人称も混ざっていたように感じました。

あと、これは少しいいにくい話なのですが。
前半は描写、語彙ともにすばらしいつかみだったのですけれども……中盤以降は描写等が薄くなっていたように思います。
中盤以降(決戦シーン以外)は会話文が目立ちましたね。全体的な会話と地の文とのバランスがすこし不安定だったかもしれません。

174無言坂:2010/05/14(金) 20:14:27 ID:c.Ja/cHM0
>>166
批評ありがとうございます。ご指摘いただいたことを完全に呑み込むのは難しそうですが、
心当たりはあるので、できるだけ次に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

175miyamo:2010/05/15(土) 07:37:46 ID:LkqauFRE0
>>167-168
批評ありがとうございます!
文章が稚拙ですか…自分では気づきませんでした。ありがとうございます。
にゃお氏の『嘘つき紅魔郷〜泣きレミリアの為の紅霧異変〜』は前に読ませてもらい深い感銘を受けました。
ですが今回の文章はわざとこのような文章にしたわけではないので次回は文章が稚拙にならないようにしたいと思います。

176nekojita:2010/05/17(月) 01:03:15 ID:oPLVo3V.0
はじめまして。こんな良いスレが有ったとは全く知りませんでした。
作家単位で過去作品を批評していただく事はできるんでしょうか?
もし可能なら是非お願いします。課題を教えて下さい。
辛口希望です。創想話に何作か投稿してるnekojitaと申します。

177名前が無い程度の能力:2010/05/17(月) 18:10:51 ID:UUBpi9BI0
>>176
批評の依頼の仕方は自由なのですが、基本的には
作者様側から作品名を指定していただいています。
特にこれという作品があったら指定して下さい。

178nekojita:2010/05/18(火) 00:45:04 ID:kulN91fg0
>>177
では、とりあえずこいつでお願いします。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1272211497&log=110

もしもお時間有りましたらまた気が向かれましたら他の拙作についても是非お願いします。

179名前が無い程度の能力:2010/05/18(火) 23:16:25 ID:ORnDlC/M0
>>178
シュールな作品に対して的確な指摘ができるかどうか自信はありませんが、感じたところを書いておきます。

【総評】
導入部に出てくる死者が多すぎて、本題の「喋らぬ死体」が出るまでに
やや疲れてしまいます。「食いつぶして〜」の連続は視覚的なフェード
アウトに近い効果を狙ったのかと思いますが、正直やりすぎでしょう。

導入で出す死人を二人程度にして、他は「○○のような死者もいた」
ぐらいに軽く流した方が良かったです。

【文体】
一文が長いのはこれは明らかに故意でしょう。狂気を孕んだ世界の
描写としては理解できます。個人的な好みとしては、こういう文体は
体言止めをせずどこまでも流れていくように書いたほうがいいです。

【違和感を感じた部分など】

>|曰く死体は霊魂とは違って自分の意思を表現する能力を持っている。
>|魂の無い抜け殻としての肉体でさえあたかも反射のようにそういう
>|機能を持つものであるのに悪霊が従えられれば尚更。

短編だから流して読んでいい部分かもしれませんが、

  ・死体自身が霊魂とは関係ない独自の意志を持っている
  ・死体は肉体があるので意志を表現できるが、霊魂は実体がないので表現できない

(お燐の)言っていることは上記のどちらかなのか、はっきりわかる描写にしてほしかったです。
両方とも間違っているならこちらの読解力不足なので謝ります。

>|何故そういう現象が起こるのかわからないという状態は
>|案外相当に強い恐怖を惹起するものである。こと自分のよく知る筈の分野においては

喋らない死体にお燐が恐怖を感じる理由や、その時の言動については
もう少し詳しく描写してもよかったのではないでしょうか。
趣味の対象として軽く扱っていた死体に恐怖を感じるという話の転換点なので
アッサリ流されてしまったのはやや勿体ないです。

>|馬鹿げていると思いつつも決して否定できない驚愕は、
>|彼がかつて人なりし頃現実かそれに準ずる場所に有るあの土地に、
>|奇怪な虫を友とし死肉を兄として、独り長きに渡って暮らしていたのではないかという……。

さとりの推測で話が終わっているので、不条理な作品とはいえスッキリしない終わり方です。

>|「何も」
>|彼女が心を読んだ事に関係して吐いた、実にはじめての嘘であった。

キリの良さを優先するならここで終わってもよかったでしょう。

個人的には、お燐の強烈な個性の描写から始まった作品なので
お燐が死体を処分するシーンで終わって欲しかったです。
さとりの言うことを素直に信じていつものように無造作に焼却しても、
何とかして死者の言葉を引き出そうと悪戦苦闘しても、どちらでも
お燐を中心とした物語として終わることができたでしょう。

180名前が無い程度の能力:2010/05/18(火) 23:17:03 ID:ORnDlC/M0
あ、なんかIDがお燐っぽくなった!不思議!

181名前が無い程度の能力:2010/05/21(金) 02:08:59 ID:gvPdaRr2O
待っている作家さんもいると思うし
そろそろ再開してもいいんじゃないか?

182名前が無い程度の能力:2010/05/21(金) 11:02:07 ID:gCw3MUsMO
とりあえず>>172の人が流れちゃってるか。

183名前が無い程度の能力:2010/05/21(金) 16:43:45 ID:i5SgTOKA0
ここってギャグ物なんかも添削してくれるんだろうか

184名前が無い程度の能力:2010/05/21(金) 22:48:46 ID:FQTbLpCA0
>>183
ギャグでもなんでもオーライですよ。

185名前が無い程度の能力:2010/05/21(金) 22:59:25 ID:HMXXp5CI0
>>172
読んだよー。批評あんまり慣れてないけど勘弁して頂戴な。
まず課題とした心理描写については、概ね上手くいっていると思う。わかりにくい部分は見当たらなかった。
あえて苦言を呈するなら、ナズーリン以外の三人の描写が簡潔なため、三人の客観的に見てわかる心境までは伝わりにくいことだが、
これはナズーリン中心の描写をしてる以上はある程度しょうがないし、そこまで気にしなくてもいいレベルだと思う。
(いやまあ匂いに対する執着はしっかり伝わってきたがw)

だが問題は構成にある。
この作品、フェチシズムネタのギャグがやりたかったのか百合がやりたかったのか脱衣麻雀の駆け引きがやりたかったのか全くわからん。
そのため、読み手としてはどこに集中して読めばいいのかわからない。
逆に言うと、難しく考えず軽いノリで読めるとも言えなくはないが(実際、30kbあるとは思えないくらいあっさり読めた)、
そのために読後感まで軽くなってしまって、読んだ感想が
「めでたしめでたし、上手くオチをつけた百合風味小話だなぁ」くらいにしかならなくなってる。

文章やオチのつけ方などのレベルは決して低くないと思うから、
次からは、まず一番に書きたいものを骨子に据えて、軸のぶれない物語を書くよう心がけてはどうだろうか。
……でもまあそうしたらその分、マジメなものになって読者がつかない可能性もあるから、これも一長一短やも知れんが。

偉そうに言ってごめんなさい。
こんな稚拙な批評でも、役立てていただければ幸いです。

186:2010/05/22(土) 01:31:21 ID:yyJ5iZZQ0
そいじゃこいつで
「体は曲がっても心は真っ直ぐに」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1273081122&log=112

さらっと読める長さでギャグメインの物を書いてみようと思ってやってみたブツ
テンション高く叫んでるタイプのは読むのも書くのも何か違和感が先に来て苦手なんで
あまりバタバタせず「上手いこと言った」的な方向にしたかったつもり
ギャグ物の批評は発想が貧困と斬られたら返しようがないけんど

187nekojita:2010/05/22(土) 09:41:28 ID:fKyOVdco0
>>179
此方の生活上の都合でお礼が遅れてしまいました。申し訳ありません。
的確な批評を有難うございます。参考にさせていただきます。

188名前が無い程度の能力:2010/05/23(日) 19:59:13 ID:rL6LKQXw0
>>186
読みました。
さらっと読める長さでギャグメインの物、という点については、十分目的を果たしていると思います。
特に、楼観剣と白楼剣についてのネタは、よく思いついたなという感じです。
笑いはネタが大事ですが、このお話に関しては、根っこの部分については問題無いんじゃないかと思います。

ただ、私見ですが、ギャグとしてはパンチが欠けるかな、と。
作者さんの狙い通りなのかもしれませんが、全体を通して流れるビミョーな空気が良くもあり悪くもあり、というところです。
個人的には、こういう空気感で笑いを出す方向は好きなのです。
ですが、せっかく良いネタを使ってるのだから、もう少し笑わせてほしいと思ってしまいます。

●オチについて
オチが弱い、と感じます。
このネタなら、もっと膨らますこともぶん投げることもできそうです。
それこそ、後書きで書かれてるネタは、アリスを主人公に置くならばオチとして使えるでしょう。
あるいは、『ヘソを曲げる』ということをテーマにするなら、
・妖夢がヘソを曲げる
・幽々子がヘソを曲げる→妖夢出奔
・西行妖がヘソを曲げる
などなど。
落ち着いた文章だからこそ、さらっとぶっ飛んだオチを描けば破壊力が上がるはず。

●中盤について
さとりが出てきて謎が解けるまでは良いとしても、解決があっさりしててもったいない。
例えば、さとりが(初級編)を書き出すところですが、これは
「口で言うより、実際にやってみた方が早いでしょう」
と、幾つかキッツイのを早回しで描いてみるとか。
で、妖夢が散々苦労した挙げ句に、
「あら、悪化してますね。白楼剣までおかしなことに」
みたいにさとりが、しれっと言い放つと(本当はわかっててやらせたのだけど)
収拾付かない感じで面白くなりそうです。
オチのところでも言いましたが、こういうのは落ち着いた文章で描くからこそ味が出ます。

●滑ってるかなあというネタ
人によって笑いどころが違うので、あくまで私から見たら、ということで。
>おは幼女
>ロマーンキャンセール


キャラ同士の掛け合いや、落ち着いた地の文は、わりと好みです。
これからも頑張ってください。
以上、参考になれば幸いです。

189名前が無い程度の能力:2010/05/24(月) 01:34:09 ID:zqoNOg2U0
>>186
妖夢の二刀がうまくギャグに絡んでいるし、さとりのキャラも立っています。
さとりをもっと暴走させて、オチを強化すれば良作になったと思います。

博麗神社に序盤四人、中盤から五人と人数を多めに出しているので、
会話の前後でやや整理が必要かも知れません。

>|「楼観剣が曲がってしまったんです」
>|「知らんがな」

冒頭の場面ですが、この後に「博麗神社で魔理沙とアリスが茶飲みをしている」
という描写が入るので、「知らんがな」を誰が言ったのかわかりにくくなっています。
霊夢が発言し、しかもさほど興味を示していないことをわかりやすくするために
魔理沙とアリスは冒頭の会話が終わってから出現させた方がよいでしょう。

各キャラの役割を整理すると、おそらくこうなります。
 ・さとり───ボケ。物語の核心設定を語る。
 ・霊夢───さとりへのツッコミ役
 ・魔理沙──煽り。さとりの運搬役
 ・アリス───さとりを連れてくることを思いつく。
 ・妖夢───被害者。まきこまれ役

これは私の想像ですが、妖夢とさとりに直接の接点がないので
霊夢・魔理沙あたりを仲介すれば無理なく登場できると作者様が
考えた結果がこの配置でしょう。

「不要なキャラを減らして一人一人の描写を濃く」が持論の私ですが、
今作では魔理沙もアリスもそれぞれの個性を出しているので
キャラを減らす必要は感じません。

強いて言うなら、妖夢を置き去りにして他の三人がさとりと盛り上がり、
妖夢が怒ったり落ち込んだりという描写が1〜2回あれば、
好き放題にギャグを入れられる箇所ができて面白くなったでしょう。

>|ロマーンキャンセール
ここは正直読んでいてずっこけました(ギャグだからそれでもいいのですが)
「刀の心がわかるさとり」という素敵設定がせっかくあるので
さとりが斬られる楼観剣の心情を延々と実況するという
シュールなシーンにしてみてはいかがでしょうか。

「あ、妖夢ちゃん話がわかるわー。白ちゃん抜いてくれたー」
「ちょ、ちょい目つきが恐いでっせお嬢ちゃん。なんで構えますのん」
「堪忍!堪忍やお嬢ちゃん!斬らんといて! ああっでも白ちゃんに斬られて死ぬなら本望かも!」

さとりを横目でにらむ妖夢。
「あの、非常にやりにくいのでその実況をやめていただけますか。さとりさん」
「情報は多いに越したことはないでしょう」
「やめないと貴女から斬りますよ」
「では関西弁はやめて広島弁で実況します」
「……もう、いいです」

オチに関しては、私なりに対案を考えてみました。
======================================================
血迷った楼観剣を白楼剣で斬る妖夢。一件落着かと思われたが
「楼観剣の気持ちが今わかりました……」と、直ったばかりの楼観剣を手に取る。
冷や汗を流しながら後ずさるさとり。他の三人はすでにどこかへ退避済み。

「たとえ事実でも、言っていいことと悪いことがあるッ!!」
楼観剣を振り回しながらさとりを追いかける妖夢。逃げるさとり。
二人は美しい夕日の向こうへと消えていくのであった。

さとりの嫌われレベルが 1あがった! (終)
=======================================================

さとり他三人に良いように遊ばれっぱなしだった妖夢が、
最後にキレて逆襲するという定番の展開です。
ギャグなのでしんみり終わるよりははっちゃけた終わり方のほうがいいでしょう。

190:2010/05/25(火) 00:40:38 ID:T.ssUc1M0
両者共通して「オチが弱い」と
ギャグ物するならもうちょっと無茶するくらいでなきゃ足りないか
ありがとうございました

191飛び入り魚:2010/05/25(火) 02:17:21 ID:Ph.D1.Q20
再び失礼します。またも批評をしていただきたくてやってまいりました。
点数が伸びず、何かに憑かれたかのように更新する日々にそろそろけじめをつけたいという所存です。

「SSのSS」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1274443895&log=113

特に出だしのテンポと、「扱いの悪いキャラ」を出来る限り少なくするというのに気をつけました。
しかし、幽々子&妖夢が救われていない、というのが自分で気になります。
風刺ネタとしても鮮度に欠け、分かりにくかったかなというのも気になっています。
SSと風刺の意味を多重に持たせ、かつ風刺だけで終わらせないというのを意識していましたが、自己満足に終わっている気がしてなりません。

批評は総括的なものでも、部分的なものでも、どんな観点からでも言ってくだされば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

192名前が無い程度の能力:2010/05/26(水) 02:54:37 ID:2FQQEs/Q0
>>191 読みました。
■幽々子・妖夢の扱いについて■
幽々子の描写を落ち着いた雰囲気にしておけば、かなり印象が変わったでしょう。

>|「ええ、たっぷり。けれど、何も悪くないわ。食する事、それ即ちジャスティスなり」
>|「極刑いぇい♪」
まず、白玉楼にリグルが乗り込んだときの幽々子ですが、
開き直りやふざけた言動を控えて、
「食べないと死んじゃうから雀を食べてただけよ。それが何か?」
ぐらいのとぼけた台詞にしてはいかがでしょうか。
幽々子の台詞に対して紫が「必要だから食べているだけ」と
正当性をフォローしておけば、終盤の紫の説明にも繋がりやすいでしょう。

>|「そりゃー。雀、死ねー!」
ここも同様に、幽々子には落ち着いた台詞で平然と雀狩りを
させておいたほうがよいでしょう。妖夢は単純に幽々子に
従っているだけなので、本作中では特に悪い扱いにはなっていません。

■終盤へのつなげ方について■
>|雀は二、三週間でその数を爆発的に増やし〜(略)〜
>|驚異的な復活っぷりに、どこか恐ろしささえ覚えてしまう。

ここは「外の世界で減った雀が幻想郷で増えている」という
物語の核心に繋がる部分なので、もっと丁寧に描写してよいでしょう。
雀は年単位でしか増えないので、リグルが不自然な急増の原因を
よく考えれば、自力で異変の原因を思いつくことができたかもしれません。

紫が全てを説明してしまうよりは、リグルにある程度気づかせておいたほうが
紫が単なる説明キャラに見えないので、扱いとしては良くなります。

■物語全体のトーンについて■
冒頭からのリグル一人称のハイテンションが中盤からすっかり消えてしまうので、
読み進めるに従って文章のトーンが下がってやや寂しいです。
雀が増えたところで一度冒頭のようなハイテンションに戻って、
みすちーが覚えていない→脱力して倒れる→紫の解説と
意図的にトーンを上げ下げした方がメリハリがつくでしょう。

■どうでもいいこと■
>|「誰がやったの!? 世界って言ったね! そいつがみすちーを泣かせたんだ!? 世界を殺せばいいんだね!?」
スクールデイズも幻想入りしたのかと一瞬思ってしまいました。

193名前が無い程度の能力:2010/05/26(水) 23:33:56 ID:azB4cCu.0
>>192
非常に分かりやすく、しかし芯を突いたレビュー、ありがとうございます!

・幽々子さんの描写
確かに、自分の勝手な無邪気なイメージが理不尽さに拍車をかけていますね。
幽々子さんは幽々子さんで正しいはずなのだから、それが伝わるように描写したほうが確かにいいですね。

・終盤へ向かって
伏線伏線と頭で思って頼りすぎていたのが原因です。
大切なところはきちんと描写。参考になります。

・ハイテンション
特にみすちー再開は思いっきり暴れさせて落差をつけたほうがよさそうですね。
中盤からの活力も大切なのですね!

ご批評、重ねてありがとうございました。今後の糧にさせていただきますー。

194はちよん:2010/05/27(木) 22:32:43 ID:MZQ9ih360
>>185
批評、ご指摘ありがとうございます。

軸……確かに書いてる最中に取り入れたネタが多くてぶれてしまった気がします。
感情表現に関して、主人公の心中は表現できていてよかったです。
どうしても表現が薄くなってしまう他者の描写が今後の課題ですね……。

次回に活かさせていただければと思います。
(笑わせるつもりなかったのに!?)

195名前が無い程度の能力:2010/06/06(日) 14:24:05 ID:8wJBS3EU0
ごく最近、そそわに投稿し始めた者です。
拙作の批評も、よろしければお時間のある方お願いします。

「紅霧異変が解決しない」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1275227633&log=114
「紅霧異変を解決したら」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1275798002&log=0

コンセプトは「魔理沙を変態にして紅魔郷をやってみた」
どうせやるなら徹底してエロバカに、と思ってやらかしました

196名前が無い程度の能力:2010/06/06(日) 23:09:51 ID:O84f7FzIO
ageてみる

197石動一:2010/06/07(月) 16:10:37 ID:dQlCjIXA0
初めまして石動と申します
SSを書き始めて三作品程投稿したのですが、どうも表現や文章力に自身が持てません。
勉強の目安として一つの課題と言いますか、重点的に見直した方がいい所などあれば是非、ご教授お願い致します。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1275187394&log=114
次作に取り掛かる前に、一度自分の駄目な部分をはっきりさせておきたいのです。

198名前が無い程度の能力:2010/06/07(月) 20:31:56 ID:8WWu48TgO
>>197
書き込もうとしたらホスト規制だったので、クーリエ様のロダにあげました。
th4_3358.txtです。
面白かったです。
次回作も楽しみにしています。

199名前が無い程度の能力:2010/06/08(火) 05:16:32 ID:oNbgcvoQ0
age

200滝(削除権限者)★:<激写されました>
<激写されました>

201石動一:2010/06/08(火) 05:49:46 ID:0H4v1XD60
>>198
読みました。
句読点の打ち方等、言われて確かにと思う部分も多く、とても参考になりました。
食事描写に関しては後者は調べた情報をそのまま出したような感じで、確かに違和感を持たれる物だと思います。
自分の文章に感じた違和感や問題が分かった様な気がします。
今後書く際には、これらの指摘された事に注意して行こうと思います。
と、いうか二作目でそれ指摘してくれてたのに全然直ってないとか駄目すぎるだろう俺orz

202名前が無い程度の能力:2010/06/08(火) 20:54:44 ID:dzolpi6A0
h age

203名前が無い程度の能力:2010/06/12(土) 16:07:34 ID:6kuKPuAY0
過疎age

204名前が無い程度の能力:2010/06/16(水) 19:13:47 ID:0/8BotE2O
>>195
すまん、読もうとはしたんだが、魔理沙の変態ぶりに拒絶反応出て、途中で投げた。
多分俺だけじゃないんじゃないか。これはかなり人を選ぶと思う。

205名前が無い程度の能力:2010/06/24(木) 00:05:56 ID:zdJ.gqio0
    |ヽ
  ,____| |ィへ ___
  ヾツ| |´⌒`ヾ'゙
   i, | |ノ ノ ) ) )
   リ,| |i ゚ ヮ゚ノ_i
    (O)__*i´*l
  ,ノ⌒<,、,、,、,`ー,'
  `'ー'`^i_フi_フ^´
      `´`´

スレ汚し失礼します
現在、幻想板合同誌 「チル裏合同」 参加者募集中です
名前は「チル裏」となっていますが、東方板全体の合同誌と考えてます
(というかそもそも名前変えるかも)
掲示板という、人が集ってこその存在で、創作をやっている人が集まって
合同誌をやってみるという事は一つの記念になると思います
ふるってご参加ください
合同主催 チル裏保管庫管理人 滝

ttp://momijitocirno.sakura.ne.jp/kokuti.htm 告知ページ
ttp://jbbs.livedoor.jp/computer/42510/ 質問用掲示板

206名前が無い程度の能力:2010/06/24(木) 00:22:28 ID:XTNqQ0V60
公募締め切り6月30日ねぇ…迷うなぁ
参加したい反面、しっかり作品を仕上げられるかすごく不安…
遅筆だからなぁ

207名前が無い程度の能力:2010/06/27(日) 15:24:13 ID:VZlsFJ6Y0
はじめまして、コストルと申します。
何個かちょびちょびSSを書いてはいたのですが、自分の実力不足が感じられて。
こちらの方々にいろいろとご教授いただこうかと思っています。

作品はこちらになります。
「母の日にボーダーの贈り物を」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277618877&log=0
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277619027&log=0

主に地の文、話のテンポ、会話のテンポ、オチのつけ方が苦手なので、それらについてご指摘いただければと思います。

208名前が無い程度の能力:2010/06/27(日) 16:56:10 ID:adU9UU2Y0
>>204
返信遅くなり申し訳ない。
そうなんですよね……たしかに人を選ぶ話です。
さあ読んでくださいとこちらか要求するには少し無神経だったかもしれません。申し訳ありませんでした

209名前が無い程度の能力:2010/06/27(日) 17:32:06 ID:CylBR.Vo0
>>195

大変遅くなりましたが、読みました。

ルーミアでBはねえよ!
ふくらみかけナメてんじゃねえぞゴルァ!

というのが読んで初っぱなの感想ですがそれはさておき。

ネタは悪くないと思います。
キャラスレの悪ノリをそのまま持ち込んだようなお話ですが、
どうせ悪ノリするならこれくらい徹底していた方が読む方も割り切りやすいので。

ただ、料理の仕方はもう少しなんとかならなかったものか、と思います。

まずその一。
三人称に徹して欲しい。
途中、一人称になってしまうところがあって、個人的には気になります。
特に、戦闘になると途端に視点を切り替えるようになるのが残念です。
地の文に味があるので、客観視点のまま、そっちを活かした方が面白いと思います。

その二。
戦闘は無くてもOK。
「〜解決しない」は、前半戦を戦闘しないで進めてますが、
個人的にはこの方向で進めて欲しかったです。
むしろ、戦闘があるおかげで、せっかくの悪ノリが殺されています。
もったいない。
ここは、是非とも格好良くド変態の魔理沙を貫いてほしいものです。

その三。
台詞は面白いけど、誰が喋ってるのかがわかりにくい時がある。
原作らしく台詞を一文で区切るのは良い試みだと思うのですが、
会話になるとちょっと苦しい。
一応、それでも読めばわかるのだけど、この手のノリで突き進む系は
途中でつっかえるとテンションが落ちて辛いのです。

最後に、この手のお話は、確かに読む人を選ぶ内容ですが、その代わり
電波が合う人なら深くわかってくれるものだと思います。
実際、評価もはっきり分かれていますし。
ただ、作者さんが書きたい物を書いて、面白かったと言ってくれる人が
少なからずいらっしゃるのですから、あまり悲観なさらず。

以上、参考になれば幸いです。

P.S.
紅魔郷クリアおめ。

210もちょ:2010/06/27(日) 19:32:09 ID:XrNFal.Y0
はじめまして。
最近投稿をはじめました、もちょと申します。

批評して頂きたい作品がありまして
これです。

「姉と見る朝の夢〜魔女からの贈り物」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277573755&log=0

ほのぼのした雰囲気を出したつもりですが、ストーリーが中途半端な気がするのです。
どうすればまとまりよくなるでしょう?指摘頂ければうれしいです。

211名前が無い程度の能力:2010/06/27(日) 20:36:57 ID:YMZjre7U0
>>210
一個人の意見としてお聞き下さい。


ストーリー(お話)てのは詰まるところ、人の心を描いていくものだと思います。
人じゃなくて悪魔だとか、そういうことではなく。
このケースですと、ほのぼのした雰囲気に浸る、
暖かさを感じるための文章が足りていないように思えました。
「暗がりの中で話すパチュリーとフラン」の場面が核になっている
という印象を受けたのでその辺をもう少々掘り下げてみてはいかがでしょうか。

それから「ーーー」で区切ってシーンを変えるのは強引かなと思います。
SSといえど小説の一種です。
キャラの会話シーン以外を描くのが面倒だったり難しかったりすると思うんですが、
そこを投げずに書くのも、大切なことなのではないかなと。
一人称と三人称、などのルールについても調べてみることをお勧めします。

212もちょ:2010/06/28(月) 00:18:58 ID:Ebq0.Joc0
>>211
ふむ…… 確かに文章の部分が寂しい気はしましたが……
どこを強調したいかはっきり解るように書いてみます。感謝です。

213玖爾:2010/07/01(木) 20:09:47 ID:qPcECpz.0
去年の終わりから投稿を始めました。
好きな話を書きながら、他の方々の歪み無さに唸る毎日です。
評価していただきたいのは、こちらです。

「むきゅーの正しい使い方」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277606373&log=117

ジャンルとしては、「ほのぼの&シリアス気味」のつもりです。
序盤から中盤にかけての展開が苦手なのですが、話の展開・構成におかしなところはないでしょうか。
あと、違和感など感じるところがありましたらぜひ。

214名前が無い程度の能力:2010/07/02(金) 00:30:04 ID:qZLH.WDU0
>>213
まず最初に二つ、「召還」ではなく「召喚」ね。
前者は呼び返す、後者は呼び出す。この作品では後者。
>声の主は年の頃十五ほどの少女だった。
年の頃ってのは、大体このくらいの歳って意味だから「ほど」とかぶってる。
だからこう書く場合、正しくは
"声の主は、年の頃は十五の少女だった。”もしくは“声の主は見た感じ十五ほどの少女だった。"に。

>それとともに呼び出された、例えば使い魔がその中に現れる。

ここなんかは表現がちょっと悪いから

それとともに呼び出された者―――例えば使い魔―――がその中に現れる。

みたいに使ってみるとか。
それと、とりあえず序中盤が苦手ってのはテンポが悪いってのが大半だから、冗長を少なくしたらいい。
句読点のつけ方もちょっとあれ?って思ったところが多かったかな。
声に出して読んでみて、0.5秒あけるのが読点で1秒以上あけるのが句点くらいの感覚で打てばいい。

後は小悪魔に関してなんだけど、にぱーとかぷんぷんとか、話に直接関係ない、いわば読者媚びみたいな表現はあんまりしないほうがいいと思うなぁ。
そういうのが好きな人もいるのかもしれんけど。

215玖爾:2010/07/02(金) 19:29:46 ID:3Y3xAr0k0
迅速な回答をありがとうございます。
この誤字・誤表現は気づかなかった。以後気をつけます。
句読点は自分でもなんだか引っかかっていたので、指摘していただいて助かりました。
小悪魔の語尾がおかしいのは、これはつい癖でやっちゃうんですよね。自分自身こういう余計なネタが好きなもので。とりあえず自重することにします。

ご指摘は出来る限り身にしていきたいと思います。ありがとうございました。

216権兵衛:2010/07/02(金) 23:27:01 ID:dWvshX520
こちらへお邪魔するのは二度目になります。
再び批評をお願いしたくやってまいりました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277477878&log=117

この作品となります。
作品内のコメントで言われている部分など、なるほどと思うところがありました。
その他足りないところ、違和感を覚えたところ、改善点などご教授いただけますと幸いです。

217名前が無い程度の能力:2010/07/03(土) 08:16:32 ID:od4fWPXk0
>>216
花映塚を久々にやりなおして説教聞いてきました。
道から外れた大きな力が罪なのではなく、力があるせいで迷惑をかける事が罪だと言ってますね。

今作のもったいない所はけーね先生に授業を受けて等活地獄の話を聞いたのに
夢の中では単純に力を持ちすぎたから地獄に行く、となってしまった事です。

氷の妖精なら等活地獄は落とされる誰よりも恐ろしい場所だろうし、凍らせなかった蛙にも繋げられるのでは?

218権兵衛:2010/07/03(土) 09:31:06 ID:2K22e00k0
>>217
なるほど、そのあたりがダメでしたか
設定をうまく生かしていない、話の組み立てが甘い
肝に銘じて精進します。ありがとうございました

219C-kit:2010/07/12(月) 09:41:03 ID:6LMTKs2g0
初めまして、C-kitという若輩者です。
書きたいものを書きたいときに書いて充実したそそわライフを送らせて頂いておりますが、やはり技術も向上させたいと思いこちらの門戸を叩かせて頂きました。
批評して頂きたいのはこちらの作品となります。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278310693&log=118

【作品内で自分がおかしい/うまく書けてないと思ってる所】
言い訳にもならないとは思いますが、久しぶりの執筆で心理描写、風景描写がかなりないがしろになっているように思えます。
また、お話の主役が少々達観しすぎていて、感情移入しにくい。
もちろんそれでもさせることの出来る書き方があるのは重々承知しておりますが、今回の自分の作品ではそのように書くことが出来ていない、という意味です。

【どういう作品にしたいのか】
オリキャラの生涯を語ることで、覚りという妖怪の辛さ、嫌われよう等々をかければ、と思い書かせて頂きました。
また古明地姉妹にとって、唯一共にあれる互いがどれだけ大切な存在かを伝えたいなという思いもありました。

【文章作法的な指摘をして欲しいか否か】
是非お願いします。

【その他】
自分の作品と周囲の方々の御作品を見比べると、やはり自分の作品は読まれていない、もしくはブラウザバック率が高いという事が良く分かります。
原因はやはり読み辛さが一番かと思いますので、その辺りのご指摘、改善点等々頂けましたらありがたく。
真に贅沢なお願いとは思いますが、厳しく、濃く批評して頂けますと助かります。

220名前が無い程度の能力:2010/07/13(火) 01:08:15 ID:z0I25r0Q0
>>219

 読み辛いとは思わなかったなあ。それよりブラウザバックの原因は他にあるんじゃないだろうか。

 一番読者が拒否反応を示したのは、心が読めるさとりという種族の苦悩や困難を書いたのが非常にありきたりだったからだと思う。
 種族さとりが嫌われてるとか心を読めるのが辛いとか、原作の設定テキストに書いてある程度のことを問題として書かれても今更この話かよ、とか思われて読む意味無いと判断されるんじゃないだろうか。東方をよく知ってる人ほど敬遠すると思う。

 それにさとりという種族に対する小町の認識の甘さにも違和感がある。
 心を読まれるということでどんな問題が発生するのか普通誰だって分かるはずなのに、別に頭が弱いわけじゃないはずの小町がどうも理解が遅い。
 そこの所に「この小町おかしーだろ」とか違和感を持たれるとまた一気に読者が逃げてくと思う。

 あと二人に分かれてうんぬんのオリ設定も受け付けられない人は多かったんじゃないだろうか。
 まあオリ設定とオリキャラはブラウザバックを覚悟して書くか逃げられないように上手く書くかしないといけないけど。
 いっそのこと最後の最後まで死んだ主人公が古明地さとりだと徹底的に誤解させるような記述で読者を騙して、最後に実は違うオリキャラでした、とかの方がおもしろかったかもしれない。
 最初からオリキャラ出すと感情移入もしにくくて逃げられやすいし。

 それと気になったのは小町と話す場面がやけに長くて退屈だった所か。余計な会話が多いように思えたのも冗長さに拍車をかけてたんじゃないだろうか。

 文章については上手いとは言い難いけど問題無く読めていいと思う。
 問題はストーリーか。

 要は種族さとりの問題についての話に多くの読者があまり魅力を感じなかったのが点が伸び悩む原因だと思う。

 読者が未だかつて読んだことも想像したこともない話でかつおもしろそうなもの。
 それが分かれば誰も苦労しないんだけどそれが出来たものが伸びるんだよね。

221C-kit:2010/07/13(火) 01:56:29 ID:wH07fRU60
>>220
お早いご批評ありがとうございます。

>前半部分がありきたり、冗長で退屈
むう。返す言葉もございません。
自分なりの解釈を細かく書いてはみましたが、その程度誰でも思いつき、どころか設定テキストの内容と大差ないものになっていたのですね。お恥ずかしい限りです。
冗長さについても、会話メインというのはどうだろう、というコメントも頂きましたし、やはり会話があまりにメインになってしまうような構成は避けるべきなのですね。

>小町
小町は江戸っ子気質でどちらかと言うとポジティブシンキングなイメージがあったので、さとりの能力も好意的に解釈してくれるかと思ったのですが、失敗だったようですね。
心を読めることによる障害は誰でも分かっているのが普通。以後肝に銘じておきます。

>オリ設定
これを否定されてしまった事が一番のショックでした。コメントではそこそこ良いと言ってくださる方が多かったもので、寝耳に水でした。
ですがよくよく考えてみればそうですよね。悪い、つまらないと思ったからこそ、読まれないしブラウザバックされる。なるほど、道理です。
オリキャラをさとりと誤解出来るように、というのは確かに考えたのですが、どうにも実力が及ばず断念いたしました。
確かにそちらの方が読み物としての面白みは増しますよね。

>要はストーリーに魅力が無い。
甘えていた自分に活を入れて頂いた気分になりました。
魅力のあるストーリー、書けるようになってみたいものです。

文章が問題では無いという事が分かったというのはとても大きな収穫でした。ご批評、本当にありがとうございました。

222名前が無い程度の能力:2010/07/14(水) 07:33:57 ID:42IQXzIk0
>>219
文章が問題だと思ったのでちょっと失礼します。

一人称視点で描いてあるのに非常に三人称視点に近い、と感じました。
特に、今回は覚りという他人の心が見える、という特殊なキャラなので、心理描写には特に気を使う所でしょう。

何故なら自分と相手の心理を描写した上で覚りがどう対処するのか、といった様に普通の人物とはそもそも視点が違うのです。
身振り手振りや声の調子での感情表現は、技法としては一般的ですが今回はそればかりに頼ってはいけなかった。
これでは他人の心を覗いているはずなのに、自らの思考に埋没して内側に引きこもってしまっている様です。

設定そのものはなかなか良いと思いますが、全体的な構成を見るとそれが活かされているとは言い難いです。
2つに分かれた古明地姉妹がどのように違うのかが描写されていればまた違ったのでしょうが
どこかで読んだような、定型文的で使い古された感じのある会話のキャッチボールで話が終わっています。
設定を披露した所で終わってしまった感じがするのがもったいないです。

会話のキャッチボールの例えでいうのなら、どのような回転が掛かっているのかを論ずるくらいの気持ちで
一言毎に何が込められているかを考えてみると良いでしょう、描写の深みが増すはずです。

223名前が無い程度の能力:2010/07/14(水) 23:26:57 ID:DCgLSEaU0
>>222
返信遅れてしまい申し訳ございません。
おお……まさか二つもご批評を頂けるとは、ありがたいことこの上御座いません。

>一人称<三人称
ううむ。平行して書いている作品を初の三人称で書いていたもので、そちらに引っ張られてしまったかもしれません。
しかと使い分けられるよう、精進したいと思います。

>覚りの心理描写
なるほど……これもまた目から鱗でした。
自分の中では能力で心の中を描写してしまうと相手の様子が書きづらくなって微妙かなと思っていたのですが、なるほど、言われてみれば確かに能力を使わないのは変ですね。
能力で相手の心を直に描写しつつも、相手の仕草もそれとなく入れていく、というふうにするのが良いのでしょうか。
それとも一人称なのだから相手の仕草は二の次で、とことん覚りの心中や姿に重点を置き続けるのが良いのでしょうか。

>設定を披露して終わり
うう、耳が痛いです。自分でもなんとなく自覚はありました。
やはり上の方も仰って下さったとおり、ストーリーが無いのですよね。
物語として練りこむ事、肝に銘じておきます。

>2つに分かれた古明地姉妹がどのように違うのかが描写されていればまた違ったのでしょうが
>会話のキャッチボールの例えでいうのなら、どのような回転が掛かっているのかを論ずるくらいの気持ちで
>一言毎に何が込められているかを考えてみると良いでしょう、描写の深みが増すはずです。
おお……具体的な例、本当にありがとうございます。
どうにもあまりおつむのよろしくない子ですので、どこをどう見直すべきか具体的に言って頂けると本当に助かります。
この三行をしっかり飲み込んで次の作品に活かせるように頑張りたいと思います。

それにしても、やはり自分の文章力がかなり低いという事もよく分かりました。
と言うのもご批評頂いたお二方とも設定部分が、二人に分かれて、と仰られてましたので。
一応筆者としては二人と以前の覚りの間に魂や肉体的な繋がりとかは無いように書いたつもりだったのですが……
読んでくださる方にしっかり伝えられないような文章力、これも改善に向けて努力したいと思います。

最後になってしまいましたが、為になるご批評、加えて具体的なアドバイス、本当にありがとうございました。

224C-kit:2010/07/14(水) 23:38:50 ID:DCgLSEaU0
>>223
えっと、少し訂正です。
能力を使っていなかったのではなく、使っているけどあまり前面に出して描写していなかった、ですね。
結局読んでくださる方にそのように捕らえられてしまうのでは、違いは無いのかもしれませんが。
あ、それと書き忘れてしまいましたが一応筆者本人です。

225222:2010/07/15(木) 05:15:01 ID:2Vl8l1FQ0
>>224
もう少し補足させていただきます。
確かに能力を使って心を読んでいる、という描写はなされていますが対象が何を考えているかが読者には見えません。
覚りが心を読んで、の部分を省略して、どう思ったか、の部分から描写している為に、読者は「ありきたりな覚り像」で心情を推測せざるをえないということになります。

繰り返しになってしまいますが、一般的な覚り像(心を覗ける力がある)として相手の身振り手振りから感情を読み取るというプロセスを踏まなければいけない一般人と違う、という点から見て不自然なのです。
心を覗いたから、この動作にはこういった意味がある、だとか、何でもない様に振舞っているのに実は恐怖で震えていたり、本当になんとも思っていなかったり、というのが手に取るように理解できる、という前提があるわけですから。

口調や表情、仕草から感情を読み取っていますが、一人称である覚りの思考を直接読み取っているはずの読者は、ここで覚りが何を読み取ったのかを解釈する必要があります。
一人称で書いているのに三人称みたいだ、というのはこのことです、さとりの視点と読者の視点がズレてしまいます。

さらに「心が読めるから」酷い目にあわされて仲良くしてくれる人まで巻き込む
という背景を知ることができますが、会話中でも心を読んでいるという描写で止まる事が多く、具体的なアクションがあまり無いこと、能力に対して受動的である事と
心が読めてしまう為に起きてしまった能動的な弊害が抜けている為、覚りの生い立ちまでは見えても、生活感が全くみえてきません。
人間社会にどのようにして生まれたか、なぜ発覚したか、元の生活い戻れなかったのか、「心が読める」やら「トラウマが覗ける」能力のどちらかでも隠す事はしなかったのか
孤立する事ではなく、別のコミュニティに移る事をしなかったのかなど想定出来る事は多いはずです。


そして、魂の分割についてですが、まず「私は少し、強すぎました」と「私がもう少し弱ければ」という2点から覚りの願い(テーマと置き換えても良い)が読み取れます。
これが小町との会話で未練として残り、覚りとしての魂を分割して2人の覚りになろうと決意したと解釈できます。小町との会話で何故決意したかまでは分かりかねますが。
その後の文章から自分が覚りとしての転生を拒んだ場合、別の誰かが覚りになる。ならば輪廻から外れ、部品となってしまうのも厭わない、それに独りでないなら寂しくない、孤独に強くなることもない。
という所までは読み取れますが心理描写の不足から、結果を導きだすプロセスの欠損を感じます。20番さんの味付け不足という指摘はここのことではないでしょうか。

それと2つに分けた身体と魂が、古明地姉妹となったとするのが解釈としては自然なのでしょうが、何故二人と以前の覚りの間に魂や肉体的な繋がりが無いのでしょうか?
ここで全く関係無いと言ってしまうと、古明地姉妹の原材料と、その部品をつかって出来上がった古明地姉妹が全くの別物であったと言っている事となんら変わりありません。
古明地姉妹が同時に夢に見た、という事からも魂としての関連性が無い、と主張することは非常に不自然です、物語の根幹が揺らいでしまいます。

物語としては魂のルーツが同一である、というのをおぼろげながらに、勘違いかと思うくらいに認識するのが落しどころでしょうか。
さらに書くとすれば2人の覚りではなく、弱い妹と、強い姉にわかれてしまったという設定を使わずに物語を終わらせてしまったのがもったいない。

最後に。夢を見て飛び起きた古明地姉妹は、本当にただの姉妹の様に見えます。
姉妹の描写はすべて感覚的なもので、目がある、とだけで心を読んだ様子は全くありません。
お互いを想い合う姉妹、という事を描写しているのは容易に受け取れますが、2つに分けた覚りの願いが叶ったかどうかが不透明になってしまっているのと
姉視点という事、覚りが一人になってしまった、というあとがきから前世が姉側に強く引き継がれていると思わせる点は改善の余地があるところではないかと思います。

226C-kit:2010/07/16(金) 02:10:25 ID:UErkMH6w0
>>225
毎回返信遅れて申し訳御座いません。
さらにご指摘頂けるとは感謝の極みに御座います。

>三人称
うわわ、ようやく理解が追いつけました。なるほどそういう事だったのですね。
こちらの理解力が足りないために二度手間な事をさせてしまい申し訳ない限りです。
しかしとても勉強になりました。一人称の書き方、特に一般の人と違う者の一人称、以後気をつけます。

>生い立ち。能動的な行動
能動的とはつまり、能力に関しての弊害に対する主人公の行動、という事ですよね。
机の上の理屈だけで押して、キャラ自体の生きた様子は書けていないと。なるほど納得です。
頭の中で終始しないで、キャラがどう動いてどう考えどう生きるのか想像を働かせてそれを伝えられるようにする事。以後肝に銘じます。

>プロセスの欠損
仰るとおりです。ぐうの音も出ません。
納得できるだけ、キャラに共感できるだけの心理描写が出来るよう鋭意努力したく思います。

>二人に分かれて
全く関係ないという訳ではないのですが……仰って頂きましたとおり、あくまで以前の覚りには「部品」であって欲しかったのです。
本文中でも書かせて頂きましたが「転生ではなく、新たな覚りは貴女足りえない」と、そういった具合で。
変なこだわりかもしれませんが、二人に分かれた、という文章が気になりまして。
厳密に言えばもちろん繋がりはあります。あの第三の瞳はそういった経緯で生まれたものだと書きたかったので。
ですが以前の覚りが二つに、というよりは、どこまでも部品であって欲しかったのです。オリキャラと東方キャラの直接的な繋がりは希薄であって欲しかったのです。
本当に筆者の勝手なこだわりですし、伝えられていない以上私が「そうじゃなくて」などと口にするのもおこがましいとは思いますが。

>強い姉と弱い妹
おお、なるほど……こんなところにも改善の余地が。
ネタが浮かびましたので、後々修正してみたいと思います。

>ただの姉妹
グサリと来ました。
自分ではそこそこそれっぽく書けたかなと思っていましたが、言われて見直してみましたらなるほど、確かにこれではただの姉妹ですよね。
二人になったことでどうなったのか。姉と妹の違いは。
今一度描写について熟考してみたいと思います。

最後に。
親や先生にも勝るとも劣らない懇切丁寧なご指導、本当にありがとう御座いました。
自分の作品の穴や欠点を指摘されていくのは少し悲しかったですが、それ以上にこんなにもまだ直せるところがあったのか! と目から鱗の喜びでいっぱいでした。
ご指導下さった貴方様と、素敵なコメントを下さった読者様に少しでも報いる事のできるよう、努力を重ねていきたいと思います。
繰り返しとなってしまいますが、貴重なお時間を割いて二度も丁寧にご指導下さった事、心からお礼申し上げます。

227名前が無い程度の能力:2010/07/17(土) 00:23:21 ID:uQC/N4nM0
お世話になっております。今回も批評ではなく>>107と同じお願いをしに参りました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1278690893&log=69

上記の作品が読みやすかったか、読みにくかったか(頭の中で映像が描けたか、みたいな感じです)
の部分だけを教えていただきたいのです。
再びお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

228名前が無い程度の能力:2010/07/17(土) 03:08:02 ID:LCVLz8S.0
>>227
 >その日は忙しい空模様だった。朝から降っていた雨は昼にやみ、夕方になると濁った雲の切れ間から乾麺のような光が差し込むようになった。日が沈むころには天を埋めていた雲もまばらになり、今は透き通った夜空に無数の星がキラキラと輝いている。
 >変わりやすい空の下、吹き抜ける風は桜の花びらを散らし、春の街道を静かに彩る。降雨のせいで上昇した湿度も、夜になるにつれてさわやかな空気へと変貌していた。ただ、いくら綺麗とはいえ絶景には程遠い。

時系列が2巡していて情景が掴みづらい、雨が降っていたのに花びらが散るのか。と想像しづらい。

>もともと人間が往来するためのものなので、日が沈んでしまえば通る者もいない。
宴会に向かう妖怪も通らぬほどに寂れているのか、そもそも宴会前にしてすでに人通りがないのか。

>でも、そんなまやかしは、あるとき目の前に現れた小さな影によって叩き潰された。
のあたりで時系列がごちゃごちゃしていて分かりづらい

>何事かと振り返れば、巫女と黒白が驚いたような表情で立っていた。二人とも頬が朱に染まっているところをみるとほろ酔い加減だろうか。魔理沙のほうは
急に名称が変化している、何を指しているかは容易に分かるが、どうか。

>あわてて起きると、涙の跡もそのままに星空へと飛び上がる。
>だから私は再び走り出した。しっかりと前を見据えながら。
飛んだ後に走っている。

とりあえずあちこちで時系列が飛んでいるのが一番読みづらいのだと思う。

229名前が無い程度の能力:2010/07/17(土) 19:44:56 ID:XiAhNkaM0
>>227
作者の意図するリズムを重視するあまり、人間の脳みそが理解するよりも早く情報が詰め込まれすぎてる感があった
例えば出だしの 朝から〜夕方になるときの情景の移ろいをしっかり「意識」できるくらいスロウなリズムで刻んでくれたほうが、たぶん時間の移ろいと情景の変化に思いを巡らし安い
ただその場合、開幕でいきなり情景描写が並んじゃうので、エンターテイメントとして成立させるなら、今以上に一工夫必要になる
おそらくそのために、ちょっと急ぎ気味のリズムになってるんだと思うけど、この時間の移ろい自体が、あとあとのアリスの心情に響いてくるわけだから
開幕の「アリスが孤独に過ごした時間」の流れをどうしっかり読み手に意識させるかは重要
必要な描写だけど、つまらない部分だから急げばいいではダメ
必要な描写こそ、オーラを込めて味込めよう

230名前が無い程度の能力:2010/07/17(土) 19:51:58 ID:uQC/N4nM0
>>228
ありがとうございます。以前ご指摘いただいた方のアドバイスを用いて、
表現の薄っぺらさを解消するために文字数と場面説明の文を増やしたのですが、逆効果になってしまったようです。
この点に深く反省し、気をつけたいと思います。

書くべきか迷いましたが、蛇足として書き記しておきます。
ご指摘いただいた『>でも』等の時系列及び名称及び最後の部分につきましては、
従来より何度も意図的にやってきたことです。しかしながらそう感じる方もいるということで、参考にさせていただきます。
取捨選択してしまうようですが、なにとぞご容赦ください。

ありがとうございました。

231名前が無い程度の能力:2010/07/17(土) 21:13:47 ID:uQC/N4nM0
>>229
ありがとうございます。飲み込むのに時間が掛かってしまってお返事がおそくなりごめんなさい。
ご指摘のとおり、必要な情報を極限まで詰め込んでいるつもりです。
その辺の加減がまだうまくいかないようで、意識できるくらいの速度というものになっていないのだと思います。
いくつか冗長な部分も存在しているようです。
それが読みにくさに繋がっていることもあると思うので、気をつけていきたいと思います。

若干蛇足になりますが、エンターテイメント性というものは、現段階では深く考えておりません。
それを考え始めるとキリがなく、また私の段階ではそれを考えるレベルには達していないと考えております。
そのため、文章能力を見つめなおす意味で書きたいものを書きました。
誤解を怖れずに言うならば、言いたいこと、または内容が伝わればそれでいいのです。

今回おたずねさせていただいたのは、文章中に解りにくいものがあったり、読みづらいものはありませんでしたか、
全体的に見て読みやすかったですか、にくかったですか、というものです。

そういった意味で、お二方の意見は非常に参考になりました。詰め込みすぎ及び冗長すぎ、
というところの指摘をしていただいたのはありがたかったです。この点については、
今、何よりも気をつけなければならないことだと確信しました。
感謝

232紅雨 霽月:2010/07/22(木) 18:16:53 ID:kvdjjElY0
お久しぶりです。

「好意の向き形」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1279520722&log=120

自分で気になっているのは、
・文章が読みやすいかどうか。
・構成がどうか。
の二つです。

それ以外に気になる点などありましたらご指摘お願いいたします。

それと、久しぶりに三桁台なんて出して色々と折れそうなので、止めをさしてもらえたら良いな、と思ってます。
なので、徹底的に厳しい批評をよろしくお願いします。

233名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 23:28:31 ID:5GDyaXBI0
>>232
点数が〜ってことなので、なんで点数が振るわないのか、とりあえず思いついたことから語ってみるよ
如何せんまとまりがないし、繰り返し同じ語ってる部分があるだろうけど


まず、注意書きは親切心からだろうけど、点数が〜と言うなら止めておいたほうがいい
読者からしてみれば「百合に興味無ければ、読んでも楽しめないんだろう?」になってしまう
そして冒頭が本当に、スタンダードな百合ものっぽいから尚更

なので冒頭から語ると
出だしを、こういう特定の事件から始まらない風に書くときはまず、この物語全体のイントロ=紹介のつもりで書くべき
ならば、この物語の一番の見所はどこで、どこを読者に最初に紹介=期待させたいかというと、恋愛感情に気づいたあとの姉妹の関係
これが主要なテーマで、その先でレミリアが下す決断が、わりとスパイスの利いてるものなら、主人公はむしろレミリアだ
なのに出だしをフランのモノローグにするのは頂けない
「フランの恋愛感情に気づきつつあり、答えを模索するレミリア」こそが、出だしを飾るに相応しい
レミリア(もしくはレミリアの答えを知った未来のフラン)に語らせれば、少なくとも物語に含まれる全ての要素を、余すことなく紹介できる
これがあるだけでも、読者はその後に続く、物語のどこに注目をすればいいかがわかりやすくなって、同じ文章でも読み方が変わってくる
例えばゲームでも映画とかでもBGMで同じシーンの印象がガラッとかわったりするように、シーンに対する解釈がしやすくなる

より多くの人に読んで貰うという価値観で言えば、この最初に読者に期待させる幅ってのが凄く重要
例えば百合というジャンルなら、ほんとにただイチャイチャするだけの話なのか、
それとも、もっと別の楽しめる要素も含まれているのかを読者に知らせるかどうかで、読んでくれる人数が俄然変わってくる
この物語ならば、フランの成長ものとしても紹介できるわけだから、そこを最初の三十行で匂わすことをしなかったのは、明らかな戦略ミス
もし、最初に物語を紹介するという戦略を採らないならば、いきなり最初から読者に、「で、いったいどうなるんだ?」と思わせるような事件を起こさないとダメ
この作品の場合は、イントロも不発で、そのあともお茶会に行くだけという
ちょっとスロウスタートぶりが著しい

でもお茶会に着たのに、いきなりワイン出されるのはそこそこインパクトあるから、むしろ、
ワインを主軸に出だしを作ってしてみるのも面白いかも知れない
極端に言っちゃえば「ワインだった。お茶会に着たのにワインだった」くらいの割り切りきった潔い始まりでもいい
何故、紅茶でなくワインなのかを説明しようとすれば、必然的に物語り全体の要素を紹介できる

あと物語の要素の配色も、点数が〜というならば百合を前面に押し出すより
「恋愛を通した成長物語」くらいの配色にするのが妥当
実際、物語の流れとしてはそうなのだけど、恋愛感情の表現や演出ばっかりが過剰で、それそれ以外の要素がおざなり感あった


最後に作者さんが気にしている二つのポイント
構成については大分語ったと思うけど、まとめると
物語が動き出すポイントまでが弱すぎるから、いきなり動き出させるか、
もしくは最初に動き出すポイントまでの期待感を煽れるようなイントロを入れて、物語が動き出すまでのシーンに興味を持てるよう読者の意識を誘導する
百合要素は柱にしつつも物語の展開は、百合に興味ない人でも興味を持てるようにする

文章の読みやすさについては、日本語として十分読める及第点ではあるけど、エンターテイメントとしてはパンチにかける
作者さんはシーンごとに語るべき物語の重心は7割くらいは捉えてる 
でもそこを揺さぶったりするようなパンチは打ててない
ただ状況をありのままに書くだけじゃエンターテイメントとして足りない
書きべき本質を見極めたら、あとはそこを読者が強く否定したり、肯定したり、嫌ったり、好いたり、したくなるようにガツンガツンと、必殺の言葉を響かせないとダメなんだ
この言葉の選び方のセンスや、シチュエーションを演出するセンスだけは、ただ文章を多く書いて練習するだけじゃ身に付かない
あと30年生きてから書けとは言わない、例えば他人の人生を追体験することは、映画なり小説なりでも経験値を溜めることも一応できる

すぐに改善できそうな文章のポイントは、
主語を抜いても意味が通じる部分があるなら、抜いちゃった方がスマートに読める部分が多かった

234名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 23:41:46 ID:klqxKt3I0
>>232
専門的なことは他の人にスルー

>・文章が読みやすいかどうか。
読みやすいと思うけど全体的にさっぱりしすぎてて
言葉に重みがないと言うか、諸々の表現に含蓄がないように感じられます(特に感情の移り変わり)

>・構成がどうか。
視点変更が必要だと思えるほど感情表現豊かかと問われたら×だけど、違和感は特に感じませんでした


上記の点が気になるのはやっぱり内容があまりにも淡白だからだと思います
悲恋ってことはありだとしても全体的に理由付けが希薄で「そっかー」って感じしかしませんでした
いや恋ってそんな簡単なものじゃないからと言うか
東方的にも人間の心情的にもリアルさがあまりにも欠けていて、最後フランが外に出るシーン等はもっと感動的であるべきなんだけど
それに至るまでの過程に物足りなさを感じました

235名前が無い程度の能力:2010/07/22(木) 23:43:16 ID:klqxKt3I0
>>233が俺の言いたいこと全部言ってくれたみたいw

236名前が無い程度の能力:2010/07/23(金) 00:49:54 ID:QCbmb4Qw0
>>232

 既に色々言われてるけど、第二第三の意見ということで気になった所を書き出してみた。よければ参考にしてほしい。


 最初に、タグや注意書きから百合だ百合だと言ってるのでまず大半の人は避けていくと思う。
 あんまり最初からしつこく言われると、書いた物に自信ないのかなー百合が特別好きな人じゃないと読んでも面白くないのかなーとか思われてしまうんじゃないだろうか。
 まあ百合好き以外来るなって言うならそれでいいと思うけど、点数でガックリきてるならそうじゃないよね?
 タグか注意書きかどちらかにしたほうがクドくなくて良いと思う。
 というか百合って注意書きどこにも書かなくてもタグにも付けなくても、納得できる展開なら百合要素が出てきても文句言われることはほぼ無いはずだよ。
 男女の恋愛話だって不自然なら叩かれるし、それと似たようなものだと思う。
 本当に同性愛を嫌ってる人は日本では、少なくとも創想話の住人層では少ないはずだし、百合に文句言う人は大した理由もなく百合が当たり前のように肯定されていることに違和感を覚えてるっていう事なんじゃないだろうか。霖之助との恋愛物も然り。
 とにかくしつこく注意書きしてるということは内容に自信がないと公言してるようなものなので止めといたほうがいいと思う。
 どうしてもやるならせめてタグに百合って付けるくらいで十分じゃないだろうか。


 それで内容に入るけど、この話は冒頭からフランがレミリアのことを好きだと言ってるけどその過程や理由がなかなか出て無い。
 いきなり惚れてる状況を書かれても、なんで? って多くは首をかしげるし、それこそ特別レミリア×フランが好きな人くらいしか読み進めないと思う。
 基本的に読者の持つ東方キャラのイメージとのギャップが大きくて違和感を覚えると読者は逃げていくと思う。
 レミリアとフランの関係なんかは書籍文花帖を読めばあまりよろしくないっていうのが分かるし、やるにしても姉妹として仲が良い、程度が一般的な受容の限度じゃないだろうか。
 そもそも百合に限らず恋愛全般がそうした東方の一次の書籍を無視した妄想なので逃げられやすいテーマではあるよ。
 他多くのゲームやマンガアニメ小説と違って東方では原作に恋愛要素が全く存在しないし。
 それでも恋愛話を書きたいならそこにどうやって説得力をつけていくのかが腕の見せ所なんだけど。


 それで、小さいけど違和感の二つ目としてはフランとこいしと仲が良さげだっていうことがある。
 extra関連で一緒に書(描)かれることが多い二人だけど、そもそもの関係性はゼロに近い。
 もちろん好きな人は好きだけど拒否感を覚える人も結構いるわけで、そこでまた読者を選別することになる。
 万人に受け入れてもらうにはなんで知り合いになったの? っていうことから書かないと違和感は拭えないんだけどそれだけで一つ話が作れるくらいの分量が必要なので、正直EX関連で仲が良いっていう妄想は全く書かない方が無難。


 次に気になったのは一人称なのに途中で視点が変わってること。
 一人称は視点を変えないのが原則だよ。理由は単純につまらないから。一人称においての視点変更は、最初から最後までその人の視点で物語が進行するっていうメリットを放棄することになる。視点を変えるなら別に三人称でもいいし。
 特に恋愛話で一人称の場合なら主人公の視線に読者を同化させ、恋愛相手がこちらをどう思ってるのか分からないっていう臨場感や緊迫感を表現することが出来るのに、よりによってレミリアにあっさり視点が移って拍子抜けしてしまった。
 何か視点変更によって得られる特別な効果があるならやってもいいと思うけど、この話の場合は必要性を感じ無かったよ。
 主人公の知らない場所でどれだけ重要なシーンがあるとしても、それをすっ飛ばしてあくまで主人公視点で突き進むのが一人称の醍醐味でもあるので、まあ最後までフラン視点で、もしくはレミリア視点で、やりようによってはパチュリー視点で行けばいいんじゃないだろうか。

237名前が無い程度の能力:2010/07/23(金) 00:50:31 ID:QCbmb4Qw0
>>232
 続き

 それとこれ本分からの引用だけど。

――――――
「フランは、貴女に恋慕を抱いているわ」

 そして、間髪入れずそう言ったのだった。いつもの静かな口調で。冗談は一切含まれていない、と言うように。

 ……って、えっ! そんなまさか!
――――――

 最後の行は一人称にしてもちょっと不自然すぎる。
 いくら一人称で心理描写を書きやすいと言っても、場面によっては無言で紅茶を吹き出したりとか行動で驚きを表現すると違和感は無くなるかと思う。
 この場合は描写すべき所を台詞で誤魔化したように見えるし、難しい部分を苦労して書かないと腕は上がらない。ってお節介かもしれないけど。


 そして最後にフランが出て行くというのはまだいいとしても、その先が永遠亭というのは唐突すぎるんじゃないだろうか。
 そんな危険な吸血鬼をどうして受け入れたのかとか人間が怖がったんじゃないのかとかまるで書かれてないし、数年間というのも少し長すぎるし、五百年近く紅魔館に住んでいたフランが突然永遠亭に住居を移すなんて大問題なのにその理由付けも不十分だと思う。
 せめて話の途中で何らかの形によって永遠亭に興味を示すフラグを立てていればマシだったんじゃないだろうか。


 とはいえ失恋した際のフランの心境の描写なんかは良かったと思う。ちょっと切なくなった。
 しかしレミリアの心理描写はちょっと不十分じゃなかっただろうか。
 フランが最初から姉のこと好いてるのにどうしてレミリアは違うの? ということで両者の違いがあまり明確に伝わってこない。
 姉に恋する特別なきっかけとかがあれば話は違っていたんだけど、好きになった理由はひどく漠然としたもの。ならどうしてその漠然としたものをレミリアはフランに対して感じ無かったの? と疑問に思ってしまう。
 そんなわけでフランにはレミリアしかいなかったんだ、という所をもっと詳しく極端に描写していけばより良かったんじゃないだろうか。



 気になる所はこれくらいだろうか。文章は良いとは言えないけど悪いわけじゃなかったと思う。少なくとも文章だけで切られるほど稚拙ではなかった。
 とにかく問題だったのは注意書き。注意書きはハズレの証拠みたいなものだからやめといた方がいい。

238紅雨 霽月:2010/07/23(金) 16:47:58 ID:opchspcM0
思った以上に反応が。
皆様、ありがとうございます。

>>233
・注意書きについて
これは、意識しすぎてたみたいですね。
タグだけ残しておくことにします。

・冒頭について
冒頭を物語の紹介として書く、という発想は全くありませんでした。
この発想は使えそうなので、今後も心に留めておくことにします。

スロースタート・・・。
これでも、最初に考えてたときよりも削ったのですが、それでも遅かったみたいですね。
非日常から入る、ですね。肝に銘じておきます。

・全体の流れ
恋愛感情の表現ばかり。
言われてみれば、そうですね。
成長過程、もしくはそれを示唆するような描写もしっかりしておくべきでした。

・文章について
パンチが弱い。
確かにそうかもしれません。実際、無難な表現しか選んでいないように思いますし。
これに関しては、色々と意識していくしかないんでしょうね。頑張ります。
それと、主語に関しては、今すぐ注意してみます。

>>234
・内容が淡白
理由付けが希薄、ですか。
書いた本人はそうは思っていなかったのですが、読んだ方にそう思われてしまっては意味がないですね。
・・・確かに意識して読んでみれば感情ばっかり振りかざしていて行動理由なりなんなりが書かれていませんね。
今後注意したいと思います。

>>236-237
・注意書きについて
>>233様にも言われましたが、意識しすぎだったようです。
ただ、自信がない、と思われるのは初耳でした。
そういったことも、意識しておくことにします。

・読者とのギャップについて
>>233様にも言われたとおり、ギャップを解消させるためにも、冒頭でその説明をすべきでした。
納得させられるだけの説明を書ききる自信はあまりないのですが、早めに説明する、というのを心がけることにします。

>>こいしについて
EX関連というよりは、無意識でふらふらしてるから何処にでも現れる、っていうイメージが強いのと、姉持ちでフランとの比較に使いやすかった、というのが出した理由です。
あと、この辺りは作者なりのこだわりのような部分なので、これが理由で点数が取れなかった、というのなら諦めます。
ですが、ご指摘していただきありがとうございます。

>>人称について
人称変更については、こちらの常套手段となっていたので、ついやってしまいました。
恋愛感情を扱う分に特に失敗な感じだったみたいです。
今度からは、人称変更の効果を考えながら気をつけて使っていきます。

>>レミリア驚きの場面について
書いてるときはそう不自然は感じなかったのですが、何度か読んでみると確かに少々不自然ですね。

だから、一瞬そのまま流しそうになってしまった。けど、このままにしていい言葉じゃない!
勢い良くテーブルを叩いて立ち上がる

「パチェ! 私たちは姉妹よっ?」

ふと思い浮かんだのですが、こうすべきだったかもしれません。

>>フラン永遠亭に行くことについて
ここは、詳しく説明しても冗長になるだけだと思いばっさり切ったのですが、それが裏目に出てしまったみたいですね。
唐突さを感じさせず、かつくどくない示唆のさせ方を考えてみます。

あと、人間が怖がる云々については、そんなに怖がりはしないんじゃないだろうかな、と基本的に思ってます。これで点数が取れなかったら、点数は諦めます。

>>姉妹両者の思いについて
フランはつい最近までレミリア以外にいなかったから、好意の向け方が分からなかった。
これだけ説明すれば、それに対して、レミリアは普通に外に出てたから、好意の向け方は既に分かってる、といった感じに理解してもらえる、と思ったのですが、甘かったみたいですね。
作中でもっとフランの世界が狭い、ということを描写しておくべきでした。


皆様、ご批評いただきありがとうございました。
全部が全部しっかりと飲み込めたわけではありませんが、最低でも飲み込めた部分だけは消化して吸収します。

239名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 20:50:39 ID:xkpEGoKw0
今SS書いていて、質問なんですがスペルカードルールによる弾幕勝負をどのように文章に興したら良いか考えています。
緋想天のような勝負が一番それっぽいのではないかと思いましたが、人間と妖怪の勝負となると肉弾戦はどうしても人間に圧倒的不利だと思いまして、書けません。
肉弾戦のある弾幕勝負が矛盾無く文章にできるアイデアや意見があったら教えていただきたいです。
すみませんが、できれば返答お願いします。

240名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 21:14:40 ID:Qd3UyL/g0
>>239
・まず、弾幕勝負の方法を明確にする。
例えば、ゲームの様にスペルカードを使う側と避ける側に分けるものからスペカの撃ち合いなど人によって色々あるので。
緋想天タイプならアーケードモードみたいにスペルカードを破っていく形でイメージすればよいのでは。

・とりあえず、リグルキックや体当たりなども弾幕の一部とみなす。
格ゲーそのものではないので当たりさえすればよい、という約束を作中内であらかじめしておけば拳だろうと靴だろうと携帯電話だろうと立派に致命的な弾幕に。
妖怪側との実力差さえあれば一発当てさえすれば良いという約束も取り付けやすいでしょう、頑張って挑発してください。

こんな感じでいかがでしょうか?

241名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 22:22:21 ID:xkpEGoKw0
>>240
方法としては緊迫感を出していきたいので撃ち合いで行きたいです。
一発当たって終了だと文章的に映えないので、緋想天のように体力が尽きたり致命的な一撃をもらったら負けにしたいです。
どうでしょうか、意見出していただけるとありがたいです。

242名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 22:45:17 ID:Qd3UyL/g0
>>241
それなら手っ取り早いのは武器でしょうかね、霊夢のように針やお札などを用いましょう。
相手が何かによりますが対戦相手の弱点になるものでブン殴れば人間でも対等です。
剣などの物騒なものから民間伝承に至るまで存在する厄払いのアイテムなんかは割と使えると思います。

243名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 23:04:35 ID:xkpEGoKw0
>>242
なるほど、ありがとうございます!
相手の打撃が威力的に、人間が喰らうと厳しいと思うのですがそこはどうでしょうか。
私としては、相手が手加減したという案が浮かびましたが、それでも毎回毎回戦う相手相手が手加減してくれるとは思えません。
何回も重ね重ねすみません。 意見ある方お願いします。

244名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 23:06:32 ID:Ui6uSSQA0
>>241
古今東西の少年漫画にいくらでも手法は転がってる

まず設定的な部分だけど
SSの世界ではあなたが神だ
人間の肉体的なもろさをカバーするというだけなら、それこそどんな設定も説得力次第
ドラゴンボールとかハンターハンターみたいに、気やオーラ(東方風に言えば霊力?)によって肉体を防護しているのでとかでもいいわけだし
実際に原作ではボコボコと殴り合って、明らかに普通の人間なら致命傷を受けるような速度で地面に激突してたりするわけだから、
そこにちょっと理由を加えてやれば、感覚的な違和感も生じにくい下地がある、東方は

あとは実力差がある相手へ、弱い方が食い下がるためのテンプレ
①怒ったり歓喜したりといった、感情が激しく動いたことによって潜在能力が解放、パワーアップ
②もしくは、一時的にパワーアップする技を身につける(緊張感を煽るために、なんらかの代償、暴走モード、隠していた本気を出す など、のオプションもよくある)
③能力差はどうしようもないが、闘牛のように技術面や、詰め将棋のように戦略面で対抗する
④一発逆転の大技
⑤強い方の弱点や決定的な隙を突く

おおよその少年漫画のバトルものはこれらの組み合わせのパターンと、展開のさせかだけが違うだけと言っても過言じゃない
これらのスパイスの調合具合で燃え燃えを演出するわけです

245名前が無い程度の能力:2010/07/27(火) 23:12:28 ID:xkpEGoKw0
>>244
なるほど、かなり参考になりました。
ありがとうございます!
より一層良いSSを書くためにがんばっていきます!

246名前が無い程度の能力:2010/07/28(水) 05:45:03 ID:wLJPwvdc0
これは個人的な好みであるし、意見なのだけれど、
文章で少年マンガみたいなバトルを書こうとするのはあまりお薦めしない。
むしろ、なぜ戦うのか、何を背負ってるのかという精神面をきちんと書いてほしい。
くだらない理由でもいい。ただ、本人達にとってそれが絶対退けないものなんだってのがわかれば。
駆け引きとか一発逆転なんかは、そういった背景があってこそだと思うので。
ただ、バトル、特に人vs人ならざるもの、というのは小説でもたくさんある。
文章で描くなら、夢枕獏や菊池秀行といった先達を参考にするといいんじゃないかと思う。

247名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 02:03:19 ID:4udLEEQ.0
批評お願いします

「阿求の憂鬱」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280681823&log=0

248名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 03:19:52 ID:ayAFw5HU0
漠然と批評、というのもまた戸惑うのだが
とりあえず、自分がSSに求める物、
興味深さやおもしろさ、といった知的好奇心や
興奮や感動などの、情動的な魅力を基準に語ってみることにする

そこで全体を通した感想を最初に言うと
物語の核になってる『隠された歴史』の部分が抽象的なまま最後まで行っちゃうから
登場人物たちがそれを中心にして行動してる分、なにをやってんだか、なんのために必死になってんだか、実感がわかない
そして最後も、観客の養成を止めるという結論になったとして、理屈では理解できるような出来ないような気がしても、説得力に欠けるという結果に陥っている
なので、ここは興味を惹いて欲しいなと思う部分で、最後まで好かされ続けるせいで、かなり楽しみにくく作品に仕上がってしまっている印象

これは逆に言えば、構成的に核を中心にして軸をぶらさずにまとまっているという事でもあるから
登場人物たちが必死になる理由さえ説得力を持たせれば、随分と作品の印象も良くなる気はしました
例えば、実は阿求が秘密で書いてたBL同人誌が世間に公開されそうになっていたとかね、というのはもちろん冗談だが

もし、もっと詳細な意見や批評をお求めなら、意見が欲しい部分や要素について書いて貰えると語りやすい
何しろ、趣味の小説はみんなそれぞれ目標や目的が違うから、何を基準に作品のどこを語ればいいのか、迷う

249名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 04:47:11 ID:FUfozbqk0
批判に自分の意思を混ぜるべきか純粋に作品についてだけに留めるか迷うなあ、飲み込むにも一苦労だった。
とりあえず自分はどちらの思想にも迎合できない。こういう奴がこんな事言ってた程度に捉えて欲しい。

阿求の立ち位置が不明瞭なのが惜しい、個人的には東の果ての方がすっきりしていて好きだなあ。
言いたいことの大半は>>248が書いてくれたから違う所をつついてみる。

ゲシヒテとヒストリーのくだりはもっと濃密に突っ込んでいって欲しいな。
紙魚の行動理念は歴史を伝え、民衆を目覚めさせる。という一点だと思うのですがこのあたりを整理したい

紙魚が欲したのはfact、書物を食う事で書の内容を身体に取り込むわけだが、ここで摂取したのはhistoryの書かれた書物。
単なるinformationに過ぎないわけだ。歴史書を貪ったくらいで事実を大衆に流布しようというのは滑稽に見える。
紙魚の妖怪は慧音とは対極にあると言っても過言ではないかもしれない、彼女がゲシヒテそのものなら紙魚はヒストリーになりたがるモノだ。

だから本を焼いてもまた書き直すという阿求の、本に対する考え方が知りたい。読まれない本を存続させる理由を聞きたい。
あと、紙魚の目的は慧音なら果たせるのに何故協力を求めなかったのか。慧音がなぜそれを歴史の授業に留めているのかあたりを挿し込むのも良いかなと。

これは蛇足だけど、紙魚の蓄えた歴史は紙魚というフィルターを通したものに変質してしまうから阿求は危惧したのだと思う。
歴史が不変なのは過去に起こった出来事だからだけど、歴史書を読む人がどう考えるかはそれとは無関係
紙魚は現代の価値観で隠匿された歴史を語る事だろうね、事実として民衆に語るわけだから。
観客が煽動者になりたがるなんて洒落にならないだろうな。

250石動一:2010/08/02(月) 14:38:26 ID:XrEuBz1M0
お久しぶりです
紅魔館が小悪魔に求めている事
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280469833&log=0
前作で「改行に気をつけてみては」と指摘して頂けたので
今作品で二行ずつ行間を空けてみました
少しは読み易くなりましたでしょうか?
文章、内容、何か思う所があるならば、ぜひ宜しくお願いします。

251名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 22:19:16 ID:FUfozbqk0
>>250
恋の妙薬と比べて連続した無駄な改行や詰まった部分がなくなって、大分すっきりとしていて読みやすくなったと思う。

内容の惜しい点はタイトルが思ったより活かされてない事かな。
小悪魔の自己完結は作品の締めだからあれはいいとして。
フランがいたずらの共犯、とはあるけどこれは全員分欲しい。
フラン以外が小悪魔に求める事なんかはすっぽりと抜け落ちてるからね。

あとはロウソクの下りだなあ。昨夜さんに直接イタズラするのをためらったのに間接的に迷惑をかけることは考えなかったのかな、と。
花壇を荒らすつもりがはたから見ると丁寧な除草作業になってるのはほほえまして良い。

対してロウソクの糸、導火線を切って回るのにはもう一工夫欲しかった。
小悪魔は一本だけでよかったのだろうけれどフランの介入で全滅したからね。
除草とは違って普通なら弁解の余地もないんだけど気の利いた一言くらいは必要かも。
昨夜の反応もないまま終わるのはちょっと残念。

252名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 23:27:17 ID:ayAFw5HU0
>>250
ほのぼの・日常系の二次創作SSは作者さんが完成したと思った時点で完成系だと思ってる
だからこの手の作品に対する批評ほど、無粋を感じるものはないのだが
もし、もっと他人から見て魅力をプラスするなら、どういう可能性があったか、という基準で語ってみる

作品の核になってる部分は、タイトルの通りに、オフィシャルな小悪魔とプライベートな小悪魔の二率相反
オフィシャルな部分はわりとキチンと描かれているんだけど、小悪魔が思いついている悪戯の何が楽しいのか、読者にはわかり辛い
というか、「こんな事して何が楽しいんだ?」程度のことしか思いついてないから、作者さん的にはこれで完成でも、読み手は物足らない感じを受けた人が多いと思われる

実際に子供の頃に悪戯していて何が楽しかったのかを思い出してみたらどうだろう
そうすれば悪戯の何が面白いのかという、原理に気づくと思うけど、「これをやったらどうなっちゃうんだろう?」という結果を想像するワクワク感が、その主観的な楽しさの正体
そして逆に客観的に、悪戯というものを見て面白い部分は、あるコミュニティに所属する者が、そのコミュニティに対して損害を与えることによって成り立つ遊びであるということ
悪戯をする本人とコミュニティとの間に『甘え』の関係性が許されるという事だったりもする

なので、「これをやったらどうなっちゃうんだろう?」という悪戯が、洒落にならなければならないほど
それを洒落として許されてしまうような、許してしまうようなオチに持っていけば持っていくほど
物語を読んだ人は、ワクワクし、なおかつ、紅魔館という家族、コミュニティの奥深さを感じ入る事ができるようになる
そうすれば、ただの日常、や、ほのぼの、がより立体的な実感を持つことになると思う

あともし、既存の当作品の枠をすこし外れるならば、
タイトルを活かして、彼女がやってみた悪戯の全てが結果的に周り回って「小悪魔が紅魔館から求められていた行動」に帰結しちゃうのも楽しいかも知れない
これも悪戯がエスカレートすればするほど、逆に紅魔館にとって英雄的な活躍をすることになったりすると、上記のセオリーに則る事にもなるので面白い

253名前が無い程度の能力:2010/08/02(月) 23:30:16 ID:.q7fctrM0
>>250
冒頭の改行多用は逆に流れを切ってしまっている感があります。
読みやすさの点では中盤以降ぐらいのペースがちょうど良かったかと。

>|幻想郷で小悪魔と言えば〜(略)〜皆口をそろえて彼女のことを褒めた

特に出だしが細かく切りすぎなので、一段落で書いてしまってはどうか。

例:「小悪魔」が通り名になっている司書がいる。
  彼女は紅魔館の大図書館で働いているが、
  あの悪魔の館の住人が口をそろえて褒めるの
  だから、その人柄がわかるというものだ。

>| 大図書館を訪れる者は〜

ここからしばらく抽象的な説明が続くので、誰か任意の人物を登場させて
小悪魔がどのように接するかを描写したほうが読みやすいのでは。
その後に魔理沙が図書館から出て行く描写があるので、魔理沙に
小悪魔がどう応対するかを書いてもおもしろかったはずです。

例:図書館に暑さを避けに来ただけのチルノに丁寧に
  応対しながら、チルノでも読める本を見つけてやる。

紅魔館メンバーと小悪魔のやりとりについては、
やはり咲夜関連が物足りない。全体としてほのぼのとした
楽しい話なのに、咲夜が出てくる部分だけ暗くなってしまっている。
咲夜が一見疲れた感じに見えたとしても、何か楽しいオチをつけてあげたいです。

(例) 咲夜が疲れた様子であくびをしている
   →小悪魔は仕事疲れと思って悪戯せずに帰る
    →実は咲夜は時間を止めてのお昼寝から起きてきたばかりだった

細かい表現としては
>| 振り返ると十六夜咲夜が手を振りながらこちらへ向かって来ている。
全体的には三人称視点だが、ここだけ小悪魔の一人称のように見える。
三人称だとすると「こちら」がどこかよくわかりません。

>|なぁ小悪魔。早起きは三文の徳って聞くけれど〜
>|慣用句としては「早起きは三文の得」だが、何か意図があるなら間違いではないですが。

254名前が無い程度の能力:2010/08/03(火) 03:29:00 ID:MBnSskgU0
批評なさってる方々に一言。
せっかく時間取って作品を読み込んで批評してるのだからあまり強くは言えないのだけど、
誤字とかは気を付けて欲しい。
良いこと言ってるのに、誤字誤用でガクッとなっちゃう。
こまけぇこと言うなよ、という気持ちもあるだろうけど、一応、ここは実力向上スレなんだしね。

255名前が無い程度の能力:2010/08/03(火) 04:16:09 ID:hk7Pd87o0
生まれてこの方、匿名掲示板で誤字脱字とか気にしたことなかった罠w
このスレッドにおいても例外じゃない
少なくとも自分は、良いこと言って誰かを感心させたり、がっくりさせるために批評なりアドバイスしてるわけじゃないから
こまけえこたぁいいんだよだな
まったく気にしてないぜ

256石動一:2010/08/03(火) 07:15:41 ID:54Sl/vF60
>>251-252
ありがとうございます
確かにこの悪戯は……微妙というか、仰る通りですね
咲夜の件はそういう意識は無かったので少し意外に思いましたがなるほど
言われてみるとそうかもしりません
フランの方もコメで言われた通り、もう少し他に広げ様がありました

>そうすれば、ただの日常、や、ほのぼの、がより立体的な実感を持つことになると思う

こういう考えは、自分にはありませんでした、まだまだですね
>>253
切りすぎか、うーん難しい
咲夜の例はそっちの方が良かったですね、確かにご飯食べてはい終わりだとなんかこう
下二つはミスです、修正します

細かく指摘していただき、本当にありがとうございました
自分なりにこれを活かせる様に頑張って行きたいと思います

257247:2010/08/04(水) 00:51:58 ID:HftphdbY0
>>248
>漠然と批評、というのもまた戸惑う
批評が欲しい点を挙げるようにこれから気を付けます

>物語の核になってる『隠された歴史』の部分が抽象的なまま
>例えば、実は阿求が秘密で書いてたBL同人誌が世間に公開されそうになっていたとか
この部分に物凄く納得しました
もう少し具体的な事柄を織り交ぜていきます
『隠された歴史』はベトナム戦争や太平洋戦争をイメージしていたのですが、それを上手く幻想入りさせることができず悩んでいます……
もう少し練って具体性を増してみます

>意見が欲しい部分や要素について書いて貰えると語りやすい
以前、お前の小説は物語になっていないからドラマ性を持たせろ、ということを批評されたことがありました
なので、この小説で自分が気になっているのはドラマ性があるかないかという点が一つあります
もしよろしければもう一度この点について批評お願いします


>>249
>阿求の立ち位置が不明瞭なのが惜しい
もう少し明確に観客民主主義者的立場を強調してみます

>紙魚が欲したのはfact、書物を食う事で書の内容を身体に取り込むわけだが、ここで摂取したのはhistoryの書かれた書物。
>単なるinformationに過ぎないわけだ。歴史書を貪ったくらいで事実を大衆に流布しようというのは滑稽に見える。
勿論滑稽なんです
今回は書物に書いてある事実が事実であるかどうかということは一先ず重要視しません
結局紙魚はヒストリーを大衆に流布して、それを基にゲシヒテを作ってもらいたいと思っているという設定です
とここまで書いて、これを小説に反映させればいいということに今気が付きました……
まだ自分の中で煮詰まってないようで情けないです

>だから本を焼いてもまた書き直すという阿求の、本に対する考え方が知りたい。
この点に注目して読み直してみると、確かに阿求が本に対して執着している点、又阿求自身の考えなどが全然書き表せていませんでした
この点はしっかり直してみます

>あと、紙魚の目的は慧音なら果たせるのに何故協力を求めなかったのか。慧音がなぜそれを歴史の授業に留めているのかあたりを挿し込むのも良いかなと。
これはなるほどなと思いました
描いてみます


お二人とも批評ありがとうございます!

258名前が無い程度の能力:2010/08/04(水) 03:04:49 ID:5jEfMJ0M0
>>257
>ドラマ性

物語の軸に主題を据えて、登場人物たちがその主題に対して、それぞれ違うテーマを背負って動き回るなら、それは群像劇とも言えるドラマだ
だから当作品の基本的な構造はきっちりとドラマの体を成している
しかも、とてもわかりやすい構造
ここまでは良いと思う
 
今回の場合は、問題はドラマをどれくらい印象的に描けていたかということで、
素材が良い物でも、それを読み手が味わえる形に仕上げなければ、もったいないということ
それは、だいたい最初に書いたレスの通りだから、繰り返しになることは言わない

ドラマの演出という点で、大きく気になるのは、テーゼが先行しているきらいがあること
テーゼが先行するというのは、つまり「この人物はこういう考えだから、こうします」という意味なんだけど
この手法が有効なのは、「誰もがたまには考える場合さえあるテーゼだけど、思いついてもやらないような事をやる」場合に有効で
一番有名なのは「罪と罰」、最近なら罪と罰のコミックバージョンとも言うべき「デスノート」

一方で、当作品の場合、登場人物たちの動機が、日常的に普通の人が考える物事とは言い難く、それをいきなり物語の冒頭でぺらぺら議論されると、俗的に言えば多くの人が引く
物語を書いて他人に読ませるというのは、見ず知らずの他人とトークすることと=だと考えて欲しい
いきなり歴史がどうとか言われても困る
まずは歴史がどうとか言うことに興味を持てるように誘導してほしい
そのためのゴールデンパターンは
最初に事件と、その事件の展開を描くことでで、何故こんな事件が起きたのか?という部分で読者の興味を惹き、
その答えとして、隠された歴史が明らかになり、隠された歴史に対する人物たちのスタンスで、それぞれが持つテーゼが全て明らかになる
そしてテーゼ同士がぶつかり合うクライマックス→主人公が答えを出す、という流れ
こういう風に、物語の進行にあわせて、人物の行動などで、当作品のような非日常的なテーゼは少しずつ明らかにしていかないと、ついていきにくい

だから当作品の場合、最初に事件が起きても、それがろくに展開しないまま=読者の興味を十分にひけないまま
いきなり犯人登場で、読者の頭の中で事件と人物がまともに繋がっていない=まったく興味がわかないぽっとでのキャラが、ぺらぺら喋り出すのが、大きな失敗と言えると思う

ドラマ性の演出という点で語ると、以上が一番気になりました

259247:2010/08/05(木) 09:05:17 ID:PIHJEOn60
>>258
ありがとうございます!
見ず知らずの人とキャッチボールできるように書き直してみます

260DNDN:2010/08/07(土) 11:42:13 ID:.J9xuC7o0
こんにちわ! そしてお久しぶりです。
一昨日、約半年ぶりに投稿したので、その批評をお願いします
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280972714&log=122

今回自分が端的に気になるのは下記の三点です。
・物語の構成はどうだったか
・初めて挑戦した三人称で、地文と会話文におかしい部分は無かったか
・ギャグ系SSとして欠点はなにかあるか

上記の点以外でも何か気になるところがありましたらご指摘を頂けるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。

261名前が無い程度の能力:2010/08/07(土) 18:22:16 ID:FvXOcjuM0
>>260

>ギャグ系SSとして欠点はなにかあるか

欠点を何と定義するかだけど、どれだけ多くの人が楽しめるのか、という意味では、
ナズーリンに興味が無い人はどれくらい楽しめるだろうか?という点を考えてみるべきかも知れない
さらに言えば、ナズーリンが“文章という媒体”でバニーガールになるという事に、どれくらいの人が興味を持てただろうか?という事。
出だしからして、もう、非常にわかりやすく当SSの見所と要点が提示されてる上に、展開もまさにその通りだから
この一点に興味が抱けない人にとっては、ならば、どこを楽しめる部分に、仕上げることが出来ただろうか?と考えると良いと思う
そうすれば、気づくと思うけど
間口が広いSSとは言い難い
具体的にいうと、
抜粋「単純にナズーリンのバニーガール姿が見たくって」
この時点でもう物語の奥行きと方向性が限られてしまう(というか作者さんが書きたいことそのものだろうから、これはこれで正統)
読者の物語に対する期待する幅が限定されてしまう
期待する幅というのは、もの凄く大事なんだけど、この物語を展開させる上での人物の動機がその一つ、
これでどれだけ奥行きを与えられるかで決まってしまう
なので、当SSの場合、単純にナズーリンのバニーガール姿が見たい人、単純にナズーリンのバニーガール姿が見たい星を見たい人、にしかアピールしにくいのではなかろうか

>物語の構成はどうだったか
4コマっぽく、それでいて作者さんの書きたい部分が強調されていて、わかりやすい構成だったw
だが、4コマ系の構成だと、オチがとっても大事
このオチはぶっちゃけ、作者さん的にも書いていて投げやりだなーと思ったんじゃなかろうか

>三人称
一文一文を厳密にチェックしながら読み込んだわけじゃないけど
普通にSSを読むつもりで読んでいる限り、変と言えるようなところは、自分は感じなかった

262名前が無い程度の能力:2010/08/07(土) 21:03:01 ID:.J9xuC7o0
>>261さん、レスありがとうございます!
いくつか返信をさせていただきます。

>間口が広いSSとは言い難い
それは私自身も書き始める前から自覚していましたw
果たして需要はあるのかとちょっと不安でしたね。
結果的に概ね好評価を頂けて安心&感謝です。
その点に関するアドバイスは、次回作以降に生かしていきたいと思います。

>このオチはぶっちゃけ、作者さん的にも書いていて投げやりだなーと思ったんじゃなかろうか
……見事にその通りでございます。
今回のタイプのような作品だと結の部分はスパッと切り上げた方がいいだろうなーと思ったからです。
もっとも、「一番書きたい部分を書き終えて燃え尽きちゃった」ことが大半の要因ですが……w

>普通にSSを読むつもりで読んでいる限り、変と言えるようなところは、自分は感じなかった
それを聞いて安心しました。これからも精進します。


批評していただきありがとうございました!

263はちよん:2010/08/08(日) 22:08:42 ID:7trnkNq.0
お久しぶりです。

暫く物を書くことから離れてしまっていましたが、ふつふつと再燃してきた為、
先日投稿をしたので批評をお願いできればと思います。

『忘れ傘は何処へ往く。』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280932275&log=121

久しぶりの投稿の為、

・文章が冗長になっていたり、おかしい部分は無いか。

・話の組み立て方、流れに違和感が無いか。

・キャラの内面を間接的にでも表現できているか。

等、書くにあたって気をつけなければと思っている事項や、
その他お気づきの点があればご指摘いただければと思います。

また、余談にはなるのですが、書く話は全部繋げていければと思うのですが、、
その場合、やはり過去作品との繋がりがある旨、但し書きで明記した方が、
よろしいのでしょうか。

264名前が無い程度の能力:2010/08/09(月) 01:32:08 ID:YyaKRoCE0
>>263

>過去作品との繋がりがある旨
続きものとして書く場合で、前回までの主要な展開をおさらいしないなら、タグなりに明記しないと何がなんだかわからない
当作品の場合は、けいねが小傘に入れ込んでる状態、つまり原作の知識だけだと意味がわからん状態から始まってるので
冒頭であらすじを書かれても、読み手の感情や感覚がついていけない
つまりはこれ、前作を読んでる人か、けいねX小傘の関係が脳内で補完できる人にしか、ほぼ楽しめないと思われる
もし、これ単体でも楽しめるように書くつもりだったのなら、一度、自分の興味がないキャラに置き換えて考えるといいと思う
そうすればきっと、どれくらい読み手と書き手の感覚に距離があるのか、わかるはずだから、
他人に自分の感覚を伝えるために書かなきゃいけない部分も、自然に見えてくるはず


>話の組み立て方、流れに違和感が無いか。
流れ自体に違和感はない
ただ、けいねが「ちっぽけだなあ」という台詞を吐く流れにもっていく前振りの、
『別れの言葉を告げたくなくて口を噤んだ』シーンを、もうちょい強調してくれたほうが、
物語の要点がわかりやすくなって、読み手が感情をついていかせやすくなると思う
といっても、雰囲気的に線の細いオサレ系っぽい少女漫画の空気だから、あんまり押しの強い心理描写も似合わない
淡々とした空気を維持しつつも、けいねが思わず自分で「ちっぽけだな」と自覚してしまうような印象的な演出が、あと一押しあると
「ちっぽけだな」に随分と重みが出てくると思う
オサレ系の空気の中で、一カ所だけでもビシッときまるアクセントがあると、物語全体の印象がシャープになってよりオサレになる

>文章が冗長になっていたり、おかしい部分は無いか。
冗長になるのと『キャラの内面を間接的にでも表現できているか』を気にしすぎて
ちょっと頭に入って来にくい文章が散見された印象がある
例えば最初の
『彼女の視界に映るのは主の居ない枕と、一人分の空間が残された敷布団だ』
頭で考えば、意味はわかるんだけど、ぱっと読んだときに、けいねの切なさと寂しさをすぐに読み手が感じられるかな?
確かにこの一文だけで、『一人分残された』みたいな表現のおかげで、けいねの心理を表現は出来てる。表現はできるんだけど
冒頭でこういう表現されると、読み手がまだ作者さんの感覚にシンクロできてない部分おおいから、わかりにくいんだ
何が表現されているのかが、わかりにくい
こういう表現をするなら、けいねに読者が感情移入を仕切った後じゃないと、効果的な表現方法とは言えない
繰り返しになるけど、読み手と書き手の感覚の距離感というものを、常に意識していくと良いと思う

265はちよん:2010/08/11(水) 13:54:44 ID:PTzxfohE0
>>264さん

ご指摘・批評ありがとうございます。

読み手と書き手の距離感を意識。
確かに、自分は設定や流れを把握できてるから理解できる表現も、
初めて読んでいただいた方には婉曲すぎる表現の可能性があるということですね。

ご指摘していただいた箇所を意識するよう注意していこうと思います。

266名前が無い程度の能力:2010/08/27(金) 15:52:17 ID:783z.cuk0
はじめまして。Seji Murasameと申します。
早速ですが、先日、2年ぶりに投稿しました新作の短編『空の蝉』の批評をお願いします。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281314803&log=122

この作品は、書き始める前の時点で、全体の流れや大まかなプロットも決まっていたので、
「早く書き上げること」を目標に取り掛かりました。
結果、推敲時間も含め6時間強で完成させることができました。
ただ、執筆に当たっては手を抜くことも無く、完成した際も概ね満足のいく出来であると
自覚した上で投稿でしたが、時間を置いて改めて読み返してみると、
どうも、うまく言葉にできない粗さのようなものを感じてしまっています。
しかし具体的に何処をどう直せば良いのか、というイメージも沸いてこないので
どう反省し、次回以降の執筆に活かせばよいかも判断付きかねている状態です。

前置きが長くなってしまいましたが、
ぜひ、忌憚ないご意見やご批評、ご感想を聞かせていただいて、
今後の参考にしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。

267名前が無い程度の能力:2010/08/27(金) 19:11:58 ID:DCSAePl20
これでいいじゃんってくらい完成してるな
思いつきを挙げるならば、もう少し描写に力を入れてもよかったんじゃないでしょうか
それが点数に繋がるかどうかはさておき、雰囲気重視の作品にしてはあっさりしてたなという印象です

268名前が無い程度の能力:2010/08/27(金) 19:26:41 ID:efQbVyh20
>>266
同じく……ちょっと自分では粗どころか欠点らしい欠点も見つけられません。
他の方の批評次第ですが、作家交流スレあたりに依頼した方が良いかも。

269名前が無い程度の能力:2010/08/27(金) 19:46:22 ID:28Ee0WqQ0
>>266
まず感想
エンターテイメント性というものにとらわれず、幻想郷の一場面をみずみずしく描く
そんな方向性のお話だと感じた
なので読んでいて、次に次にと読み進めたくなるような感じじゃないし、面白いとも違うけど、読んでる間は心地いい、という印象でした
あえて目を惹くようなストーリーなどを廃して、シーンに裂く文章の要素を、その場の空気感を描くことに偏重させることによって、
読み手に対して、幻想郷の日常の情景一つ一つに注目させ、その場に居合わせてるような感覚をあたえるのに成功してると思う
読者に日常を意識させることで、その日常が失われるかもしれないという霊夢の心情へ、自然に読者を誘導している
この地味さと静けさで、逆に物語のテーマを強調するという表現方法は、当作品とかなりマッチしてる物だと思う


>しかし具体的に何処をどう直せば良いのか

「直す」ということは何かしらのモデルがあるという意味だと思うけど
こういう時は自分が好きな小説なり映画なり漫画の中から、同じ方向性のものを楽しんでみると良い
自分が書いたものと対比することで、客観的になれる部分もあれば、より主観的になれる部分もあって、また新しい発見があったりする

とりあえず作者さんが「直す」方向性がどういったものかは、他人にはわからないから、
ここをこうすればいい、といった具体的なことは、作者さんが直したいと思ってることを想像に任せて言うしかないんだけど
困ったときはお互い様、何かしらイメージが沸くきっかけになってくれればと、作品読んで思ったことを書いて置いて見ます

まずここ
>「……ふうん」
> さらさら、とせせらぎの音が聞こえる。
>「蝉なんてどこにでもいるものと思ってたけどねえ」

この「ふうん……」はまさに物語の流れが始まるターニングポイント
だからこのあとの>さらさら、とせせらぎの音が聞こえる。
の部分にもうちょい、これから何かが始まるかも知れないぞ、と読者に思わせるようなアクセントが付けてあっても良かった気がした
例えば、紫が思わせぶりな仕草を何かしたり、勘の良い霊夢が何かに気づいて、それまで見ていた風景に対して別の感覚が沸いてきたりとか
あるいは、この作品の雰囲気だったらそういう押しつけがましいいかにも演出より、
物語全体のテーマ自体を一枚の絵で語れそうな風景描写を、示唆的に挟むのも良いかも知れない
いやいや、それどころか>さらさら、とせせらぎの音が聞こえる
これだけで、さらっとターニングポイントと流しちゃうのがこの作品の最大の魅力かも知れないから、なんとも言えないのだが

あとはオチの着陸の仕方が急な気がした
霊夢がからかわれたと気づくのに、自己完結だと味気ない(薄味は薄味でいいのだが)
せっかくリグル出すなら、これと絡めて紫との会話シーンくらいの濃さで、「からかわれたのか」空港へ軟着陸させてみたら面白かったかも


とりあえずパッと感じた部分だけ書いてみたけど
もし、もっと何か意見欲しい部分などあれば言ってくれれば相談に乗れるかも知れない

270名前が無い程度の能力:2010/08/27(金) 20:38:06 ID:YsOvzqtU0
>>266
今年の気候、というありふれた題材からここまで書き上げたのは素晴らしいです。
ですが、確かに仰る通り、完成度も高く面白いのですが、どことなく画竜点睛という感じがします。

おそらく、この異変未満の異変の原因が他愛のない、何でもない事である事から、その異変の解決が腑に落ちる物でなかったからではないでしょうか。

たとえば夕暮れならひぐらし、昼だったらアブラゼミやクマゼミ、ミンミンゼミなど、多種多様なセミがいますが、この二種はあまり声が混じりませんね。
これらのセミはある一定の気温で鳴くと言われていて、夏真っ盛りの内はあの騒々しさでも、朝方だと割と静かだったり、日が沈んで気温が下がると他のセミが鳴き出す、というわけなのです。
また、羽化にも気温と湿度が関わっており、適した環境でない場合にもう一年土の中で過ごす個体も居るそうですね。
確かに今年の初夏の方は猛暑でセミの声が少なかったように感じます、時間帯で鳴くセミもいるそうなので全く、というわけではないのでしょうがかなり少なかったですね。

あと、セミが鳴いた後に、異変解決後にリグルを問い詰めているわけですからちょっと後処理的な感じがして蛇足に感じます、答えを聞いてもなんだ、で済む内容ですし
リグルの出番ばっさりカットで原因不明でも構わないし、先にリグルを問い詰めてからセミを鳴かせても良かったかもしれない。
というわけでまずは細かいことですが一点、下調べの不足を。着眼点は良いので何故、どうしてを詰められるようになればもう一皮くらいはあっさりと剥けそうです。

もう一つ気になるのは描写の濃淡ですね、会話の応酬になると途端に描写が減るのと、霊夢の相槌が多くてそもそも会話になっていませんね。
霊夢の感性が鋭いんか鈍いんだかで安定しないので、風景描写を紫に指摘されてから描く、か疑問を投げて紫がそれに応えるくらいが丁度よいかもです。

それと、紫がいつのまにか消えている所は物語の肝なのでここを印象的に強調するのがよいかと。
現状でも仰々しい言葉と相まっていつの間にか居なくなっているところが印象的なのですがふと目を離したときには居なくなっているなど紫の存在そのものをもっと幻ちっくにしてしまえばより際立つのでは。

271名前が無い程度の能力:2010/08/28(土) 05:08:22 ID:fCPfXReQ0
>266
読ませて貰いました。
他の方も言っていますが、透明感のある美しい雰囲気で綴られた
完成度の高いSSだと思います。
なので、ここを直したら! と、明確に言える部分もないんですが、
作者さんも悩んでいるようなので、自分ならこうするかな? と言うのを、
参考なまでに書かせていただきます。


僕がこの作品を直すとしたら、霊夢と紫の会話〜蝉の声が泣き出すまでのシーンです。

紫との会話で、もう少し霊夢の不安を煽るように描きます。
具体的に言うと、「幻想すらも死んでしまう」と言う想像にかぶせるように紫の消失シーンを描いて、
「幻想の死」と言うイメージを霊夢と読者にもっと強く植え付けます。
もしかしたら、作者さんもそう言う意図でシーンを描いていたのかも知れませんが、
あまりにもアッサリ消えすぎていて、印象に残りませんでした。

んでその夜、悶々として寝付けなかったというシーンを実際に追加。

そして次の日。掃除中に蝉の鳴声が聞こえてくるのではなく、
蝉の鳴声で霊夢の目を覚まさせてやります。
こっちの気も知らずに、朝起きたら蝉は元気に鳴いてるわけです。何だそりゃと。
そんな感じに、物語の流れにストンと落差を作ってやります。

そうすることで、最後の「紫にからかわれてただけだ」と言うオチにも、
より自然な形で繋げられるんじゃないかなと。


まぁ、あくまで僕がこの話を描くなら、と言う話です。
そんな起伏なんて無くして緩やかに雰囲気重視で描いた方がいい!
と思う読者だっていると思いますし。
参考程度に考えて貰えれば幸いです。

最後に一読者として、良いお話をありがとう御座いました。

272Seji Murasame (1/2):2010/08/28(土) 15:32:40 ID:J4FLfWxg0
Seji Murasameです。お返事が遅くなって申し訳ありません。
はじめに、読んでいただいた方々、ご意見やご感想をくださり、本当にありがとうございました。
いただいたレスを一つ一つじっくりと吟味しました結果、
昨日まで感じていた粗が、ある程度形になって見えてきたように思います。

やはり、慣れない急ぎ書きで作り上げた作品でしたので、
構想やプロットから漏れた細部の練り込みの不足が、私の中で漠然とした不満という形で
燻っていたようです。
ただ、一度完成させた作品は作者の手元から離れてしまうというのはやはり真実のようで、
私のみの視点では、その燻りをイメージまでに昇華させきれませんでした。
今回のご指摘を読んで、あらためて作品のそれぞれの箇所を特定して検討するきっかけになり、
先日までの漠然とした感があらかた払拭できたと思います。
重ねて、ありがとうございました。

以降、それぞれのご指摘にレスさせていただきます。

>>267
早速のお返事およびご感想、ありがとうございます。
仰るとおり、後半部に入ったあたりから描写が少し抜け気味になっていますね
前半にあれだけ力を入れたのだから、そのあたりのバランスをもう少し気をつけるべきでした。

>>268
ありがとうございます。このレスをいただいたときは素直に嬉しかったですw
もし今後また相談したくなった際は、作家スレの利用も考えさせていただきます。

>>269
詳しいご感想、ありがとうございます。
書いていただいたことを全て意識したわけではありませんが、物語を通して、
読み手側にふと、当たり前のように過ごしている情景を喚起して貰えればとは思っていました。
ただ、目で見える景色はに比べると、静けさや不足感といったものの表現は難しいので、
うまく文と雰囲気にマッチしていたのなら成功でした。

>とりあえず作者さんが「直す」方向性がどういったものかは、他人にはわからないから、
仰るとおりです。実際、私自身もわかりませんでした。
なので、「直す」という表記自体が誤りでしたね。
直すというより、どこか足りなかったところはあるか、問題がなかったかを、他の方の視点を借りて
見つけ出したかった、という趣旨でお願いするべきでした。

>この「ふうん……」はまさに物語の流れが始まるターニングポイント
実のところ、紫と霊夢の会話シーンは、あらかじめ紫のいくつかの決め台詞だけを決め、
そこに到るまでを、ほとんどフィーリング感覚で一気に書き進めていましたので、
執筆段階ではそうした仕掛け的な描写を入り込ませる余地はありませんでした。
なので、
>さらっとターニングポイントと流しちゃうのがこの作品の最大の魅力かも知れないから
こういう考察をいただけたことが実は何より大成功じゃないかと思います。
ただ、ここからさらにクオリティアップを図る余地は十分にありそうですので、
提案いただいたような台詞部分やちょっとした描写の追加などは活きると思います。

>あとはオチの着陸の仕方が急な気がした
確かにそうですね。実際、執筆中もラストシーンはかなりの難物でした。
この話のなかで語られたことは、つまるところ雨季から盛夏へと移り行く際の空白めいた期間に
霊夢が反応してしまい、それを紫に説教混じりにからかわれた、という程度のことなので
オチの部分は説明は簡素にして、あっけなさを狙った点は確かにありました。
ただ結果的に、締めを急ぎすぎたような感じになったのもご指摘の通りだったので、
ここはもう少し、長さは一緒でも中身を濃く煮詰めるべきだったと思いました。

273Seji Murasame (2/2):2010/08/28(土) 15:35:01 ID:J4FLfWxg0
>>270
>多種多様なセミがいますが
>下調べの不足を。
なるほど。これについてはまったく盲点でした。
元々このエピソード自体、今年私が実際に感じたことを、そのままSSのネタにしたものなので、
蝉の鳴き声にしても、聞こえるか否か、という二点に狭められていました。
事前に基本的な知識を詰め込んでおけば、逐一説明したりとかはないにしろ、
細かな描写やアクセントとして使うことはできたでしょうね。気をつけたいと思います。

>もう一つ気になるのは描写の濃淡ですね
会話中に過度に情景描写を差し込むとテンポそのものが崩れるので控えめにはしていました。
ただ、会話自体が成り立っていないというのは確かにその通りかもしれません。
元々この時の霊夢にはやる気も無いし、己の気持ちもあまりよく理解できていないので、
どうしても受身にはなったでしょうが、もう少しキャッチボールを意識すれば良かったかもしれません。

>それと、紫がいつのまにか消えている所は物語の肝なのでここを印象的に強調するのがよいかと。
ここもまさにご指摘の通りです。せっかく、いいだけ掻き回しておいて逃げるのだから、
もう少し強調した内容で書いておくと良かったかもしれません。

>>271
なるほど……新鮮です。
上のレスでも書きましたが、紫の退場シーンはややあっさりし過ぎた感じがありますので、
書いていただいたような提案も面白いと思います。
せめて、紫が消え失せたことに対する霊夢の反応くらいは書いておくと良かったですね。

>んでその夜、悶々として寝付けなかったというシーンを実際に追加。
響きがエロい! いやすいません。さておき。
>蝉の鳴声で霊夢の目を覚まさせてやります。
いいですねえその演出。事前に思いついたor聞いていれば、おそらく採用したと思います。
寝起きは割りと精神的にも無防備になりやすいし、蝉の音を耳にして跳ね起きて、
障子を勢いよく開けて外の様子を確認する、なんていう一幕があれば、
外見上はなんてことなさそうに振舞っていた霊夢の本音の行動、みたいなものも
表現させることが出来たかと思います。


レスしていただいた方、批評・感想を書いていただいた方、重ねて本当にありがとうございました。
次回作も満足のいくものをお届けできるよう頑張りたいと思います。
もし、またこちらのスレにお世話になることがありましたら、その際は改めてよろしくお願いします。

274名前が無い程度の能力:2010/08/30(月) 19:44:47 ID:xMUgxdXY0
三人称視点で書くのが好きなんだが、人物の考えを書かずに描写するのが難しいわ
どうしても()で少し気持ちとかを書いてしまう

275名前が無い程度の能力:2010/08/30(月) 19:47:59 ID:Nu8m8kM.0
別に三人称でも人物の考えは書くと思うけど

276名前が無い程度の能力:2010/08/30(月) 22:49:08 ID:cXQLd/8o0
むしろカッコつけたら安っぽいネット小説みたいになりそうだよ
限りなく一人称っぽい三人称とかもあるから、あんまり気にしないでいいんじゃないかな

277名前が無い程度の能力:2010/08/30(月) 22:53:22 ID:lkRrmBR60
俺はahoさんが()使ってるの見てから安心して使ってるよ

278名前が無い程度の能力:2010/08/31(火) 01:38:00 ID:iotCulDA0
覚えてる限りだと宮沢賢治しかいないけど、
カッコで心理描写してるプロもいるからいいんじゃないかな。

三人称なのに、部分部分で一人称っぽくするのはラノベの手法だって聞いた。
嘘かホントかは分からんが。

279名前が無い程度の能力:2010/08/31(火) 02:09:48 ID:r.nlOm4E0
そういや森博嗣も最初の頃は()を使ってたな

280名前が無い程度の能力:2010/08/31(火) 08:31:39 ID:gKnUXDlA0
>>278
ラノベ読みに来てる人の方が多そうだが

281名前が無い程度の能力:2010/08/31(火) 10:37:51 ID:Kjz9yIGg0
頭にダッシュ2つつけて、内語を表すやり方も見たことがある

282名前が無い程度の能力:2010/08/31(火) 10:44:49 ID:IYEwIx/U0
独り言のように呟いて、よく聞こえなかったと相手に聞き返されても何でもないと応えるテンプレ。
多用は禁物だけどほんの少しならこれで。

283名前が無い程度の能力:2010/09/09(木) 16:30:41 ID:TFHyBEcE0
三人称一視点で書けばいいと言うか
普通みんなだって〜と思う〜と考えるって使うと思うが。
これで三人称っぽい感情表現だぜ。

284名前が無い程度の能力:2010/09/09(木) 23:33:15 ID:bOzrMJeg0
続きを書こうと思っているので
作品集118「友好度 最悪」にアドバイスが欲しいです
自分が目指しているのはテンション高めのギャグでの中に少しだけしんみり要素を入れていくという路線です

285名前が無い程度の能力:2010/09/10(金) 03:23:08 ID:bKXDoOSs0
最初に雑感をば

ストーリーにインパクトやオリジナリティは、それほど強い物があるわけじゃない
だから見せ方に工夫が必要になるタイプのお話だけど
書かなきゃいけない部分は書かれてるから、無難には楽しめる
では、どうやったらもちっとだけでも惹き付けられる要素をプラスできるでしょうか、という感じになると思う

で、色々気になる部分があったんだけど、とりあえず頭から順番にダラダラ語らせてもらうことにする
最初に気になったのが、ギャップ萌え、というものの表現
これが物語上でわりと重要なポジションにあるんだけど、いくらキャラに共通認識がある二次創作とは言え、キャラ付けは作者さんによってバラバラなのが基本
だから風見がケーキ作って阿求に食わせてるという、ギャップの部分をいきなりかかれても、それがギャップなんだかどうか、わかりにくいのです(ゆうかりんがケーキ作ってたら、『え?』とはなるんだけどねw)
このキャラは本来はこういうキャラだけど、今はギャップ状態でこういうことしちゃってるから、これはギャップなんですよという部分を説明しといたほうが良い

で、これをどこで説明するかなんだけど、うってつけのエピソードをちゃんと作者さんは作ってる
風見が自分を危険度激高と書かれるのを嫌がっている理由の部分です
>「あんたに何が分かるのよ!道行く人が道をあけ!店に入れば主人が逃げ出し!子供がぶつかれば親は悲鳴を上げて空気は凍り!里で長時間うろついているだけで巫女を呼ばれて!なんなの私
簡単な例だけど、風見がケーキの材料を買いに行こうとしたら、このような扱いを受けた、というエピソードを設けたらどうだろう?
そうすれば、風見がこの物語で本来どういうキャラなのか、というのがとってもわかりやすく説明できるし、それに対して風見本人が抱く心情も描ける
もう少しキャラ付けが必要なら、風見が実際に花を粗末にしてる人間を脅しつけるようなシーンも混ぜるのもあり
そんな一連のエピソードを入れておけば、ケーキ作りをする風見のギャップに面白みもプラスできるし、阿求の家でケーキを食わせる風見の割と必死な気持ちに、読者が感情移入もしやすくなる

次に祭りへの持っていき方
とってつけたような第三のキャラがぽんと出てきて、お祭りにレッツゴーは、味気ない
これが祭りとかじゃなくて、もっとインパクトのあるイベントならこういうのもありなんなんだけど
地味なイベントに持っていくなら、前もって主人公とイベントを関連付けておかないと、とってつけた展開感が出て来ちゃう
じゃあどうするか
せっかく風見が人間から怖がられたくないという願望を持ってるなら、
祭りという人間がやるイベントに対して、ほのかな憧れなんかを予め匂わせるのも良いと思う
例えば、上の例で出したエピソードで、風見人間からびびられまくった後で、祭りの準備風景なんかをふと眺めて、人間にもし自分が怖がられなければ、どんな風に祭りというものに関わることが出来るのか思いを馳せる、など
ただこれは原作の風見というキャラのイメージとかなりかけ離れてるはずだから、キャラ付けを上手くやらないと違和感になっちゃうと思う
逆に言えば、ここを成功させれば、このあとの祭りに参加する展開するうえで、かなり風見の心情部分に厚みがでてくるはず

もっと単純に、風見が自然に祭りに参加するためのサブドラマのレイヤーをつくっちゃうのもあり
この場合は、風見を祭りに誘う人物と風見とのサブドラマを作ることになるから、作品が大分かわるだろうけど
白蓮なんかが、おもしろいかもれない
人間と妖怪の共存を目指す動機的な意味でね
例えば、白蓮と風見は封印される前から実は顔見知りで、ゆうかりんがあばれんぼうだった時代の何かしらのエピソードがあるとか
白蓮を上白沢の代わりにして、風見を祭りに誘う誘導役にすればドラマ作りやすいはず

長いので続く↓

286名前が無い程度の能力:2010/09/10(金) 03:24:11 ID:bKXDoOSs0
>>284アンカーわすれてた件

次は出店のシーン
このシーンで書くべきところは、最初の女の子にびびられるところと、一本でもいいから飴が売れた部分だけ
要するに、風見が所詮は人間にとっておっかない妖怪でしかない、という説明部分ということになる
ここで色んなキャラを出したいのはわかるけど、一つ一つのキャラの印象が薄すぎて、楽しめる部分として成立してない
シーンを書くときは、このシーンが必要か?という以上に、このシーンは面白いのか?と考えて欲しい
必要だと思っても、面白くないなら、必要で尚かつおもしろいものに差し替えるべき
なら、どうやって必要な説明部分をエンターテイメントに仕立て上げるか
説明ではなくドラマにしちゃいましょう
さらにせっかくだし、本作品のテーマの一つであるギャップ萌えを活用したらどうだろう
女の子にびびられて逃げられたなら、ただ「……」で立ちつくすだけじゃなくて、もっとゆうかりんを動かしてあげたい
極端な例だと、超がんばってゆうかりんが媚び媚びモードで女の子に飴を売ろうとするけど、余計に気味悪がられて目茶泣きされて、ゆうかりん逆切れ
そこで風見を祭りに誘った張本人が絡む(茶化すor応援するが逆効果など)にきて、一悶着のすえ、そいつが飴をやっとこ1個かってくれることでサブドラマが一歩展開orクライマックスする、みたいな

もしここまで改変したら、このあとの展開もけっこう変えたくなってくると思うけど
メインテーマを描く上で書かなきゃならない物は変わらない
一つは霊夢にあっさり飴を売られちゃって、自分という妖怪を再認識せざるをえない風見
あとはそれを風見が認識したあとで、風見が人間がやる祭りというイベントの中でどう振る舞おうとし、実際にどう振る舞ったかで、風見の新しいテーゼを表現
そんな昨日までとは少し違った風見に対する、阿求の立場

以上
おおざっぱだけど、こんなアドバイスはどうだったろう

287名前が無い程度の能力:2010/09/10(金) 06:57:47 ID:O5OTPmvc0
>>285-286
想像以上にたくさん書いてくれてありがとう!
是非参考にさせていただきます

288KASA:2010/09/14(火) 21:33:14 ID:i/Fj/9do0
何度かお世話になってきました、KASAと申します。

『関白 永江衣玖』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1284215442&log=0

こちらの批評、荒の指摘をお願い致します。
ぶっちゃけた言い方をすれば、どうすれば5000点を超える作品が書けるのでしょうか。

構成が悪いのでしょうか。
テーマが悪いのでしょうか。
センスが悪いのでしょうか。
一文一文がへたくそなのでしょうか。
読み手を楽しませる力が無いのでしょうか。

私に足りないものをアドバイスしてもらえないでしょうか。

289名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 02:20:57 ID:ssKjw43Y0
>>288
まずはネタを思い浮かんだら、それのどこが面白いのかちゃんと言葉にしてみよう
少なくとも自分で自分に漠然としか説明できないものは、他人にも漠然としか説明できない
人間は漠然としたものよりも、明確なものに興味を示す、さらに言えば、漠然としたなかで明確になりそうなものに興味を示す
(モザイクの奥を目を細めて透視していた若かりし、あの頃のようなものだ)

で、その思いついたネタで、どこが一番、見所で面白い要素なのか
これが作品の未来を決定するDNAであって、この面白い部分をいかに効果的に、赤の他人の口目がけてへ投げつけ易いように加工し、強引に食わせられるか思考することから、物語の作成は始まる
当作品の一番の見所で面白い部分と言えば、天子が机を覗くように言いつける場面に象徴される二人の関係、
それと、衣玖の達観しているようで積極的に没主観的になろうとする熱い心情から表現される愛情と、その愛情を掻き立てる天子の無防備でエネルギッシュな生き様
このメインテーマ自体は、それなりに一般性をもって他人に魅力をアピールできるものだと思う
とすれば、それらをちゃんと、机を覗くシーンで演出出来ている当作品は、物語の芯を描く事自体には成功していると言える
だが、より多くの人に読んでもらうためには、たった一シーンだけで魅力を爆発させても意味がない

そこに至るまでの段階にはたして、どれほどの見所があったのかを考えて欲しいんだけど、
少なくとも自分が読んだかぎりでは、これだ!というものは…あえていえば、二人がベッドでこちょりあうシーンが天子じゃなくて、メディスンだったら俺の中のもろもろが爆発していたかもしれないなというくらいだった
要するに、特定のキャラのキャッキャウフフ要素だけを前半で見所として読者に提示しちゃうというのは、そのキャラに興味がある人しか楽しめませんと宣言しちゃう、ということなんだけど
こーゆうふうに、物語の前半で楽しめる人口を限定しちゃうことを宣言するというのは、エンターテイメントとしては自殺してるも同然になってしまう
たぶん、作者さん的にも机を覗くシーンに意味を持たせるために、二人の関係を説明するために必要だと思って、これらのシーンを作って、見せ場を作ろうとしたんだと思う
こちょりシーンがなきゃ物語が成り立たないだろうと考えてると思う 説明シーンに見所を作ろうとした事自体は評価できる

ではどうやって、物語のメインテーマを語る上で必要な説明部分を、より多くの人に興味もって貰えるように描くのか、を考えてみよう
まず説明すべき要素を整理する
①衣玖が天子の家でどう扱われていて、衣玖どういう立場をとっているか
②天子がそれについてどう思っているか
この二点になる

①に関して、冒頭に女中一人だけに語らせるのは、地味すぎる
地味っていうのは罪なことで、主人公がおかれた状況がわかりにくい
地味に演出するべき必然性がないなら、許容出来る範囲でわかりやすく派手にやるべき
例えば、衣玖を女中一人だけに出迎えさせるんじゃなくて、一目で竜宮の遣いが異例の扱いをされていると読者にわからせるために
それこそ天子の家の者を、天子の部屋の前に整列させるくらいでも丁度いい
ここまでやるとギャグだが、ギャグにならないように書けば、それだけ天子の扱いに比那名居家が手を焼いているのを強調出来る
シリアスとギャグっていうのは実は境目というのがなくて、対立するものでもなくて、両立し、融合し、引き立てあえるもの
シリアスな状況であればあるほど、滑稽さというのは際だつし、逆にギャグにしかならないような事を真剣(シリアス)にやってしまえば、それだけ事態の深刻さや、事態に対する人物の思いの深さを際だたせられる
そして、そういう異常な事態をリアルな説得力を持って描くというのは、それだけで人間に興味を抱かせる一要素にもなりえる
つまりは、「ほら読者のみなさんちょっと見てください!こんな風に衣玖は異常な事態に巻き込まれてるけど、すごく真剣なんですよ」とまず冒頭でアピールしたい
そうすれば、読者に「じゃあ、衣玖さんはなんでこんなことに巻き込まれてるの?」と興味を誘導できる
読者の興味を引けると、説明部分ってのは、ミステリーでいうところの解答編にあたるものになって、これが読者の読み進めようとする興味を牽引する役割を果たす
この興味を惹くレイヤー(物語の流れの層)をいかに効果的にひっぱるかが、この手の技法を使う序盤では重要になる
天子と衣玖が顔を合わせるまでに、とにかくこの何故異常な事態に巻き込まれているのかという部分を、煽りに煽りつつ、②のところへ移行しましょう

長いので続き↓

290名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 02:21:35 ID:ssKjw43Y0
②ではここが解答編にあたる部分ではあるのだけど、せっかくひっぱったレイヤーを、ただ消化させちゃうのはもったいない
ここでの演出の方法論は、例えば
①の部分で天子のキャラを、いかにもツンツン属性っぽく想像させておいての、実は超甘えん坊属性全開でした、で奇襲する
これをやる場合の注意は、状況の説明が必要になるハンパな甘さ表現とかじゃダメで、天子のキャラに説明不要なほどのインパクトを持たせて、強引に「これはありだ、おもしろい」と思わせてしまうこと
読者とは人間という感情を持った動物、頭で理解させるよりも、「こうだったらいいのにな」という願望を提示するのが、一番説得力がある
さらに天子が書きかけていた小説の原稿を、この時点で衣玖に見つけさせ、(どこまで情報開示するかは調整するべき)で興味のレイヤーをシフトチェンジさせ、次の小説を買うシーンに繋げる

と、まあ、前半部分についてだけど、さすがにちょっと時間的にも書き疲れた
だいたいわかってもらえたと思うけどエンターテイメントの基本は、どこで興味を惹き、どこで煽り、どこでおどろかせ=楽しませ、どこで興味をシフトさせるか、とういうのをハッキリ意識して書いてもらうのがすごく重要
小手先のちちくりあいや、小手先のギャグで説明部分のお茶を濁して、読者を楽しませようとするのは一番やっちゃいけないこと、(もちろんこれも芸をきわめればOKだが、難易度が高い)返って読者の興味を限定させてしまって、読める人数を減らすだけ
かならず物語全体の流れに興味を誘導し、そのレイヤーの上に必要な説明を乗せていきましょう
もし、もっとアドバイスなりが欲しければ、言ってくれれば他の部分も後日なりに助言できるかもしれない

291名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 03:02:01 ID:fhxQPdlM0
こんばんは、毎度お世話になってますDNDNです
こちらの批評をお願いいたします

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1284438558&log=0

昨日投稿したばかりですが、周りの作品と比べるとあまりに評価の伸びが悪く戸惑ってます
一体どこが悪かったのか、アドバイスをいただけないでしょうか

自分が思う欠点は
・メタネタの多様
・若干のキャラ崩壊
と読む人を選ぶ作品になってしまったこと

これ以外に何かあれば教えていただきたいです
今回の結果は結構ショックがでかい……
今後の作品作りの為にも、今回はいつもより厳しめに批評してくださると嬉しいです

292名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 18:30:03 ID:ssKjw43Y0
>>291
まずは当作品の雑感
崩れたキャラに説得力が付与されていないため、崩れた台詞が顕著に浮いてる
そのため漫才みたいな口調が浮いてしまっている
小説を書くっていうのは、とりもなおさず嘘に説得力を持たせるっていうこの世でもトップレベルで罪深い作業なんだけど、だからこそ一度説得力を失うと、あと何書いても、ただの意味のない便所の落書きの羅列になっちゃう
そのため、物語の主軸である秋姉妹のドラマ自体は描けてるんだけど、ものすごくチープなだけの印象に落ちてしまってもったいない

じゃあ
>・メタネタの多様 ・若干のキャラ崩壊
これが失敗の原因なのかと言えば
いいえ、違います

考えてみて欲しい、キャラが崩壊してないSSでも評価されないものはいっぱいあるし、メタネタ多用でも評価されるものもある
どうしてかというと、SSがほかのSSと差別化されるのは、主にどの部分かという話になるんだけど
結局のところお話の面白さの差の問題になってくる
言い換えれば、その作品がどれほど効果的に、魅力を読者にアピールすることが出来ていたのか、ということ
作品をアピールするのに効果的であればキャラ崩壊だってむしろやるべきだし、メタネタも使うべきだということになる
メタネタの多様 キャラ崩壊が失敗の原因だと言うなら、それはメタネタの多様 キャラ崩壊が効果的な演出にならない・なることが出来ていない作品、というだけの話になる

じゃあこの作品の場合はどうなの、ということになるんだけど
たぶんこれ、作者さん的に一番書きたいのが秋姉妹の掛け合いだから、この要素は絶対に削れない、削ったら書く意味が無くなると思う
言ってみればキャラが壊れてる部分を書くための作品
だから、スタンダードな物語の作り方である、作品で表現したいメインテーマに合わせて物語を作り、演出を合わせるじゃなくて
やりたい演出に作品のメインテーマを合わせ、物語をつくるという、手段のための目的、みたいな変則的なコンセプトでお話を作らなきゃいけない

といっても大げさな仕掛けを用意する必要はない
せいぜい大事なのは秋姉妹のキャラ付けをしっかりやることなんだけど、作品の前半部分を例に、主にキャラ付けを基準にしたお話の作り方について語りたい



293名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 18:30:53 ID:ssKjw43Y0
出だし
これたぶん、どっから書き出すのか、すんごい悩んだんだろうな、というのを感じた
で、悩んで悩んで悩んだあげく、最悪に近い選択をしていしまった、という印象
これね、このSSの場合、まず書かなきゃならないのが物語じゃなくて秋姉妹のキャラなんだ
特に、ボケボケの姉の方、こいつをいかに読者がつっこみたくなるキャラとして書けるかが、99%勝負のわかれめになる
いっそのこと書き出しを、「私の姉はぼけている。どれくらいぼけているかというと、すごくぼけている。さらに具体的にいうと〜」くらいストレートにしちゃっても丁度いいくらい
姉がどれくらいボケてて、妹がどれくらいそれに苦労してるのかを軸に一種のアメリカンなホームドラマを作っていきたい
だから宴会のシーンから書き出して、姉をいじりたおしちゃうくらいでいいんだけど
当作品みたいにその前シーンの前に興味を惹くためのレイヤーを設置するなら、もっと盛大にやらないと意味がない
河童に「冬姉妹だ!」と言われてぶちきれるシーンを可能な限り派手なものに置き換えるべき

んで、構成的な部分でも、最初に射名丸に謝罪させることを開示してるけど、これがどれくらい重要なことなのかが読者にはこの時点でわからなくて、無意味な情報になってしまってる
台詞で説明されても、それがどれくらい深刻なのか、読者には実感を持ってわからんのです
物語で重要な情報は、台詞などの説明ですまさずに全部、読者に体験させなきゃだめで、それを最初にやるべき
この作品の場合なら、本来は最初に「冬姉妹だ!」と河童に言われてしまうという状況を読者に突きつけ、それに対して苦悩する妹と、あくまでボケつづける姉でキャラ付けをはっきりさせつつ
なんでこんなに秋姉妹が苦労?してるんだ、という部分に興味を誘導したい
そこで初めて射命丸に謝罪がうんぬんの情報を開示することが、実行力のある興味のレイヤーとして機能しはじめ、宴会のシーンに繋げられる

宴会シーン
ここで書くべきものは、コマネチの寒さに説得力を持たせる=姉のぼけ加減を決定付ける=妹の苦悩を決定つける=あとに続く展開に説得力を持たせる

コマネチの寒さを説明せよ
これ字面にすると、おそろしばからしく見えるんだけど、この物語においては、何がおもしろくて、何がつまらないこととされているのか、はっきりさせなきゃらない
いちおう当作品はマリサと早苗の芸については、受けていると説明なされてるんだけど、たぶんこれ読者には絵が想像しきれなくて、何がおもしろいのかわかりにくい
下手したらコマネチのほうが、絵が想像しやすいぶん、面白いかもなんて事態もありえる(実際、自分は必死にコマネチする姉の方がおもしろかった)
なので、マリサか早苗に芸をやらせるなら、どちらかに絞って、ああこりゃ酔っぱらいなら大笑いするだろうな、という具体的な描写をしておいたほうがいい

そして問題のコマネチだが、これ、コマネチ以上に寒いことをやらせて説明不要なくらいにしちゃうか
あえてコマネチをやらせるなら、コマネチが寒いということを明確に定義できる前振りか、事後の綿密な説明か必要になる
それこそ、有名なコピペ『もし光速で脱糞したらどうなるか』みたいに、何故コマネチが寒いのかを冷静に分析すること自体をネタにしちゃうくらいのね

で、ここまで世界を作っちゃえば、キャラが崩壊してるってのは気にならなくなる
ぼける姉、世話焼いてつっこむ妹というのがこの世界の有り様になっちゃうので、崩壊とすら呼べなくなり常識となる
ただ、いかにも漫才っぽいテンションがいつでも高いしゃべり方ってのは、要注意、妹のテンションは作者じゃなくて読者にあわせるように心がけないとダメ
壊れギャグなんていう言葉があるけど、あれは原作とは別の世界を、説得力をもって演出するのが、もっとも重要な要素
原作をいくらでも壊してもいいが、絶対に崩しちゃいけないのは、作者が作り出した世界の調和と常識
書くべきは漫才やギャグマンガじゃなくて、あくまであなたの幻想郷に生きる、ちょっとかわった姉妹だということを忘れちゃいけない
メタネタの扱いはこの基準に準じる。原作を壊してもいいが、自分が作った世界を壊さない範囲で扱おう

とりあえず、一番重要だと思う批評とアドバイスは以上
あとは、秋姉妹の汚名返上の手段が、ただ訂正記事書かせるだけってのは寂しくて、せっかくのぼけぼけ姉いるんだから、もっと斜め上の事させようよ、とかもあるけど
あんまり連続レスで占拠するものあれなんで、とりあえずここで一旦終わり
もし、もっと相談したいことなどあれば、言ってくれれば追加でアドバイスできるかもしれない

294名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 19:48:31 ID:heoegAy60
よく、レイヤーという言葉が出てくるのだけど、これはフォトショップなんかのレイヤーと同じ意味合いなのかしら。
私はあまり小説の書き方みたいなのを読まないけど、ちょっと聞き慣れない使い方なので。

レイヤー0:物語の背景、裏設定
レイヤー1:人物の立ち位置、舞台設定
レイヤー2:人物の感情面、動機など
レイヤー3:人物の行動、事件

みたいなのかな。

295名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 19:54:06 ID:NMJKyigQ0
>>291
うーん、所々の動機付けが薄いように思えた。
まぁそこはだいたい言われちゃったから気になったところをあげて見る。
こういうと元子も無いけど秋姉妹って原作でもキャラ付けが薄い気がするんだよね。
だから崩壊って言ってもかなり丁寧にキャラ像を作り上げてやらないと読者も想像しづらいんだ。
ここは作者さんのキャラ付けだから余計な事かもだけど、穣子も静葉もどっちも基本ハイテンションだったから違いも見分け辛かった。
穣子が突っ込み役のみになっちゃってそこが薄くなっちゃったのが勿体無かったかな。
あと文もなんで魔理沙を山に近づけたくないかの理由もイマイチなかった気がする。
ここは物語と関係ないからいいかもだけど、さらりとだけでも書いた方が緊迫感ましたかも。
あと個人的に、入りはいきなり静葉が「コマネチ」する所から入った方が印象は強いかも。
メタネタは扱いがかなり難しいから他の作者さんの見てテンポ学んでもいいかも。
今作品集だと らさんの『嘘のない世界』とかメタネタの使い方がすごい上手かったからオススメしてみる

296名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 20:28:42 ID:ssKjw43Y0
>>294
うん、自分用語で申し訳ない
人に何かを伝えるときにやっていいことじゃないよね

297KASA:2010/09/15(水) 20:49:28 ID:jlpp4WLY0
>>289
ありがとう!
アドバイスの何もかもが、私の知りたかった情報です。
恥ずかしながら今まであなたが言うような体系的な作り方をしたことがありませんでした。
今のままでは駄目なんだろうなあと思いつつ、さてどうしたものか、小説の書き方本でも読んでみるか、と悩んでいたところでした。

次のSS、あなたの言うようにシステマチックに話を組み立ててみようと思います。
もうなんだか、『あれ次は5000点いけるんじゃね?』くらいに調子に乗っています。
それくらいあなたの書いた内容は、私にとって「なるほど!」と頷けるものでした。

是非、他の部分についてもアドバイスをいただきたい。
八月に生まれて初めて日本語文の書き方についての本を読んで、いたく感心したことがあります。
それと同じくらいの感動を、今感じています。
もっとお話を聞かせほしいです。

298名前が無い程度の能力:2010/09/15(水) 21:37:04 ID:IVtBTTOM0
>>292さんと>>295さん、ありがとうございます
言われてハッとさせられた部分がたくさんあり、非常に勉強になりました
今後は「キャラ作り」と「物語の構成」を念頭に入れて頑張りたいと思います

それと今作に関することではないのですが、もう一つ相談させてください
最近よくネタが浮かぶんですが、思いつく部分が冒頭とラストシーンくらいなもので
肝心の中身(起承転結でいう承と転)が具体的に思い浮かばず
結局そのネタを没にしてしまうことがほとんどで参ってます
着想を得るコツのようなものがあれば教えていただきたいです

299名前が無い程度の能力:2010/09/16(木) 02:42:16 ID:lcMJ5Fn60
>>297
289です
そこまでわかってくれたなら、あとは大げさに語ることもなさしそうなので
細かいとこで気になったのを

天子たちが小説を買いに行ったあと、薬の小瓶を見つけるところあるんだけど
あれはなんだったんだろうかと。作品自体がシリーズ物みたいだから、前作で出てきたアイテムなのかな?

そんなわけで、当作品を自分が読んだときに
この小瓶って、もしかして話の流れからして、性転換かなんかの薬か?こっから衣玖さんが天子を一生しょいこむような決意をするドシリアスっぽくなるのか?
などと色々、勘ぐりながら読んだんだけど、結局正体が明かされなくて、あれ?っとなった
でも、ラストで子供が産まれたと。やっぱりあの小瓶はそうだったのかな、とかんがえたんだけど、作中では明示されてない
もちろん、シリーズを通して読んでる人だけわかればそれでいい、で書かれたものなら、これでもいいんだけど
ラストでやっぱり性転換が絡んだエンディングにするなら、この薬を巡る顛末を本作のストーリーに組み込むのもありだと思う

けど確かにね
唐突に、これは実は性転換の薬なんですよと、天子たちが小説を買いに行ったあと、普通に情報提示しちゃうと、かなりの人がひくと思う
だからこれ、いかに情報開示を切り出すかが、すごくデリケートな問題になる
デリケートな問題を読者の拒否応無く、読者に伝えるにはいくつか手段があるけど
この作品の場合に有効だと思われるのは、絶対に「実はこの瓶は性転換の薬なんですよ」と明示的に書かないで、読者の想像力を、さまざまなヒントで刺激し、間接的に答えへ誘導し、「これは性転換の薬なのだろうと」と確信させちゃうこと
人間ってのは不思議なもので、他人から明示的に言われた事に拒否反応しても、自分が興味を持って想像膨らませて辿りついた答えは、あんがい納得しちゃうものなんだ
といってもこれだけじゃ、まだ拒否反応は完全に消化できないと思う

さらに、どうやるかというと
衣玖のキャラ付けである、客観的な部分と天子にのめり込んでしまう部分の共存という特徴
これを性転換の薬なんてものを秘密で手に入れて、実際には使うつもりでもないのに、机の中に大事にしまっていてしまう衣玖というキャラを、天子に小瓶を見つけられてしまったシーンで描きたい
ここで書くべきものは、性転換の薬を手に入れるまでしてしまう衣玖の思いの強さ、と、それを客観的に「馬鹿なことやってるな私」みたいに自分に対しても冷めた目線を送れてしまう衣玖の微妙な心情
この衣玖の客観的な心情を、読者の拒否反応したくなる心情とシンクロさせる
 「馬鹿なことやってるな私」=「衣玖さん、馬鹿なことやってるな、だけど気持ちはなくわかる気がするぜ」みたいな方向に読者の心情をコントロールできれば最高
拒否反応をただ抑えるンじゃなくて、煽った読者の感情を、逆に利用してキャラに感情移入させちゃうわけです
さいしょに暗示的に性転換の薬であることを示唆し、あんまり刺激的になりすぎないレベルまで拒否反応を抑えてから、それからじっくり衣玖さんに感情移入していただく部分を読んで貰う

これを描いておくと、最後の「机覗きなさい」→作文を読み上げるのシーンから、衣玖さんが吹っ切れて天子を押し倒す場面で、
この事件を通して二人の中で何が変化して、より仲が進展したのかというを、読者にも感情移入レベルでわかりやすく表現できるから
キャラクターたちが抱えていた関係の限界を突破するカタルシスを、もうちょい追加することができる

↓ ギリギリ1レスにおさまりきれなかった

300名前が無い程度の能力:2010/09/16(木) 02:42:59 ID:lcMJ5Fn60

あと気になったのが、お茶吹き出すシーンとかで「ぶふぅぅぅぅ!」みたいに空気をからっと変える部分
空気の壊し方的にこの場面だと、身も蓋もなくからっと空気を変えちゃうよりも、もうちょいゆっくり移行させたほうが、いい気がした
シリアス→コメディで空気を変えたいなら、
まずはシリアスと同じ空気で、コメディ的な行動を書く、そこから砕けたモノローグに繋げて空気を移行させる
例えばだけど、


 〜〜だから衣子って好き好きすー。』 
 
 思わず茶を吹き出しそうになった。
 喉をかきむしりたくなるような気恥ずかしさが、足元から笑いと共に駆け上ってくる。
 衣玖は床に倒れこんで身もだえでもしようかと思ったが、ついに堪えきれず茶を盛大に吹いていた。
 しかし、実際には茶など口に含んですらいなかった。飲んですらない茶を吹き出す錯覚がするほど、腹筋が激しく波打っていた。もちろん爆笑するためにだ。
 『好き好きすー』って、やばいこれあの娘なに書いちゃってんの。てか私のこと王子様とかそんな風に思ってたのか。どうしようこれちょっと可愛すぎなんですけど……。


といった感じだが、こういうほんとに細かい文章の感じ方は、個人差の誤差範囲内だから、参考程度までにどうぞ
だいたいこんなところだろうか

301名前が無い程度の能力:2010/09/16(木) 03:03:45 ID:lcMJ5Fn60
>>298
始めと終わりが決まってるなら、その間に何があったのか、何があったら面白いか
終わりに行き着くまでには、何を書かなければならないのか、を考えるだけだと思うが、それが思いつかないならしょうがない

対策その① 書きたくなるものが思いつくまで保留
これが一番お勧め SSに締め切りがあるわけでもなし、書きたくなったときに書くのが一番気持ちいいはず

対策その② 世界設定を決め、キャラにテーマだけ背負わせて、ラストまで自分で動いて貰う
どうしても思いつかないけど、どうしても書かなきゃならない時は、これで第一稿をとりあえず強引に書いちゃう
そして、それを自分で読んで、「あ、俺、こういうのが書きたかったんだ」とか「あ、この部分面白いから、ここを見所にしよう」と、そこからお話を効果的に組み立て直す

302298:2010/09/16(木) 04:39:45 ID:mKNLuqJ20
>>301
ありがとうございます、参考になりました
来年の例大祭に向けての作品なので後者で頑張りたいと思います

303KASA:2010/09/16(木) 20:08:29 ID:Mq3FQ3tc0
>>299

小瓶の存在は、自分でも小道具としての登場に違和感を感じつつ結局放置してしまうという失態でした。

つまりあれですかね、小説というのはすべて作家の自由になる世界ではあるけども、それでいて、存在するものにすべてしっかり理由をもたせなければならなくて、それが
できてはじめて少しだけ良い小説になるってことなんでしょうかね。
……なんて分かったつもりにはなったんですがまだまだなんとも。
299からに書いてある読者操作の方法論もすごい勉強になります。普段何気なく読んでる小説の根底にはそんな力が流れていたのかと驚嘆!
あなたはそういう知識をどうやって得たのですか。経験からでしょうか。それとも書物でしょうか。気になるので教えてもらえないでしょうか。

次のSSを作るにあたり、前述のシステマチックな作りを試行錯誤しているのですが、なかなかむ難しい。
話のポイントは抽出したつもりなんだけど、どう料理するのが正しいのかなかなか見えません。そのあたりこそ、作者が苦心するところなのかなー……。
とはいえ、悩まされつつも、楽しさを感じる面もあります。
色々とありがとうございます。

304名前が無い程度の能力:2010/09/16(木) 21:56:35 ID:lcMJ5Fn60

>存在するものにすべてしっかり理由をもたせなければならなくて

少なくとも主人公が怒るような場面なら、なんでもない小道具出すよりも
何かしらその後の展開に意味の出てくる物で、本筋に華を添えたり
特にストーリーに絡まない小道具でも、それ自体が東方の世界観とかに魅力をプラスするようなものであったほうが、読者に同じ文量の読ませるならお得ですよって感じ


>気になるので教えてもらえないでしょうか

ガキンチョのころ、親の交友関係で作家と知り合いになって、自分が書いたものを添削してもらったり、色々教えて貰ったりしてたのが、おおよそのベースです
少年にありがちな反抗期で、俺は俺のやり方があるんだ、みたいに、自己流でやってみたりもしたけど、結局
ゼロから技術を開発するつもりでも、教えてもらった技術が何故、有効で正しいのか、を再確認することのが多かったという

305KASA:2010/09/18(土) 01:19:31 ID:2DJMMPMc0
>>304
>ガキンチョのころ、親の交友関係で作家と知り合いになって
うらやましい幼年時代だなぁ。とは言え、そんな経験を持つ貴方にアドバイスをもらえた私も幸運だと思っています。
重ね重ねありがとうございました。

何はともあれ百合が書きてぇ!というスタンスなので、その姿勢でまず広いエンターテイメント性が若干失われているのかもしれませんが、
そこにたってなおできるだけ多くの人におもしろいと感じてもらえる話を作れるよう、頑張ります。

306neriwasabi:2010/09/19(日) 10:08:53 ID:r1bJyyZ20
neriwasabiと申します。
今回東方SSを書いてみましたので批評の程をよろしくお願いします。

月の姫
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1284776684&log=0

特に伺いたいことは、そもそも作品としてなりたっているか?ということです。
書いては消してを繰り返したので、自分ではなにがなにやらといった具合です。
他人に客観的な評価を頂きたいと思います。

ど素人ですのでドシドシとご指導してもらえれば幸いです。

307名前が無い程度の能力:2010/09/19(日) 19:55:52 ID:uapoV8Yg0
>>306

>作品としてなりたっているか

SS、小説というメディアとしてみると寂しい
作者さんの脳内にカグヤのドラマがあるのまでは感じられるんだけど、それが読者に実感できる形で描かれないので
原作おまけテキストに細々とした描写をプラスしただけのもの、といった印象になってしまっている
カグヤが宴会で自分の過去を語るワンシーンのみを書きたいだけなら、これでも十分かも知れないが、それ以上のものを伝えたいと望むなら、話は別になる

例えば、作者さんが、かわいいよカグヤかわいいよと思う、カグヤが語った過去のドラマを他人にも伝えたい、カグヤがどんな事に直面し、どんな事を乗り越えてきたのかを、
カグヤが感じたのと同じ感覚で、読者に伝えたいとと望むなら、台詞で説明された部分だけでは足りない
この作品の説明だけだと、カグヤの辿った人生に対しての感慨が、新聞記事とまでは味気なくないけど、ワイドショーほども感じ入る部分がない、といった感じになってしまう

じゃあ、どうすればいいうと、まったくの創作初心者なら、ストレートにストレートにやるのがお勧め
まずはカグヤが薬を飲もうとした切っ掛けから、実際に飲むまで、飲んだ時、飲んだあと、そして「私は考えるに美とは調和のことであると思いますの」という結論に行き着くまでを、作者さんの愛の力で妄想を爆発させ、具体的に書いてみることをお勧めしたい
新聞記事じゃなくて、映画を書く感じを意識してほしい。 けれども難しいことは、考えないで良い
この段階で、あれこれ技術的な事を考えてもピンとこないと思うし、他人の評価を気にするのはまだまだ早い
野球で言えば、グローブのはめかたや、バットの握り方から始めるつもりで、まずは思う存分、愛を発散させて一本書ききってみてほしい

そしてらたぶん、一度書ききってみるまでに、色んな事に気づくと思う
例えば、このシーンでカグヤが感じたことをもっとショッキングに見せるにはどうしたらいいだろう、とか、あのシーンでの事件の流れに説得力を持たせるにはどうすればいいんだろう、とか、このシーンにどこまでの情報量を入れれば読者の人はわかってくれるだろうか、とか
この疑問や突っかかりを発見する事がレベルアップのチャンス
これを自分で発見しないことには、または他人に発見してもらわないことには、永久にステップアップできずに、何を書いてもずっと同じ段階でぐるぐるまわるだけって事が多い
んで、改善点を見つけたら、他人に教えや意見を求めたり、または、他の映画なり小説なり漫画なりを見て、ヒントを探してみよう
参考にするのは趣味で書かれたSSなどではなく、歴史的名作と呼ばれるような有名なものが教科書としては向いている

ヒントを探すっていうのは、自分がどう演出したたらいいかわからない部分が、どう演出されているのか、を探す作業なんだけど
例えば、ぐっとくる台詞なんかを見つけたりしたら、その台詞がどうして格好いいと感じるのか、状況を遡って台詞に絡む物語の要素、人物の感情や関係や舞台の状況など、もろもろを出来る限り分析してみて、どうやってその台詞に繋がっているかを考えてみよう
これは正確に分析できなくてもよくて、どうやったら格好いい台詞=読者の心を動かせるシーンを演出できるのかの、パターンを自分で考えることで、表現のバリエーションを増やし、経験値を溜めるための訓練
表現のバリエーションが増えると、その組み合わせによって演出の選択肢も増えるから、自分で物を書くときに最適な演出を選択しやすくなるし、パターンの組み合わせが増えればオリジナリティも出てくる



308名前が無い程度の能力:2010/09/19(日) 19:56:45 ID:uapoV8Yg0
あとは気になったのは文章の読みにくさだけど、これはすぐに改善できる部分もある
いくつか例を

>ごくごく浅い辺りを物々しい獲物を手にした狩人がうろつくのを除き、
>獣と妖怪が竹の葉が腐り積もった柔らかい土に己が足跡を残すだけである。

狩人ってなんだ?というのが読者に頭を使って考えさせちゃってて、さらに、「ごくごく浅いあたり」、と、「物々しい獲物を手にした」、という言葉二つが前に掛かっちゃってるから、この行で何がいいたいのか理解しにくい
こういう物語的にどうでもいい部分は、変に間接的な表現を使って読者の頭を無駄に使わせてもしょうがない。読者の脳みそエネルギーは蓬莱人と違って有限なんだぜ。省エネを心がけましょう

>雪原に落ちた牡丹の花の様に洗練された色合いの唇
なんで雪原に落ちた牡丹の花が洗練されているのかが、直感的に語感として繋がらない
そのため、洗練された、の部分がせっかくの綺麗な表現の脚をひっぱって、ぼやかしてしまっている

>行住坐臥
キャラ付けのために日常会話で使わない四文字熟語を喋らせるのは東方キャラでは常套手段だが、そういうのは読者が理解しなくてもいい部分でやったほうがいい
話の核心に触れる部分でやって流れをそこなわせるのは、意図した演出でない限りはお勧めしない

あとは、自分的にはWeb小説じゃ気にならないんだけど
改行時の読点が省かれてること
これやるなら、省いて句点のみにするかで統一したほうが見栄えは良いとおもう
今の状態がいいんだってなら、別にかまわなけど、作法にうるさい人だと、改行のタイミングや句読点の一つまで見るので一応指摘

全体的に文章で感じたのは、たぶん、何度も書き直してるうちに作者さんの脳内で補完されすぎちゃって、違和感なくなってたのかな、ということ
この程度の短い作品でも書き上げてから、一日二日だけでも間置いて読み直せば、わずかでも読者の視点で読める(長篇なら出来れば一ヶ月以上は間を開けたい)
あと一般に勧められるのは、音読してみること。読んでみて疲れる部分や読みにくい部分は、書き直すべし

309neriwasabi:2010/09/20(月) 22:36:45 ID:VdNN.Oz20
>>306さんご指導ありがとうございます。
ふうむ、キャラの描写が箇条書きの様なものでしたら、確かに読者さんは
あまり興味を持たれないですね。まだまだ愛が足りません。
いかんせんストーリーを組み立てことがないですが、四苦八苦しながら
取り組んでいきたいと思います。
文章の稚拙さは赤面モノです。精進してきたいと思います。

310スパゲッチー:2010/09/24(金) 21:57:35 ID:GACknOag0
スパゲッチーと申します。
ssの批評をお願いしたくまいりました。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285332139&log=0
これがそのssなのですが。自分が感じる不安点は、構成、句読点の打ち方、展開、が主なものです。
他にも不味いところが沢山あると思いますのでどんどん指導して頂けると嬉しいです。

311名前が無い程度の能力:2010/09/25(土) 14:38:59 ID:KNc4k.UM0
>>310
まずは雑感
夢を題材にしたセカイ系ってことで、ほぼ完全に自己完結で始まって自己完結で終わる世界を、
ミクロの文章の部分から、マクロの構成にいたるまで、良い感じに没主観を演出できてると思った
ただ、演出に凝る余りに、読者には客観的にはっきり提示しておいたほうがおもしろいだろうなって情報まで、ぼやけてしまってる感がある
これが意図したものかもしれないけど、煮詰まってない印象もあるので、素材は良いんだけど、なんかちょともったいないかな?みたいな感想を持ちました


展開及び構成について
物語の流れの序盤 レミリアの現状→紫が現状に対して問題提起
てことになってるんだけど、紫が現状の問題提起が、問題提起としてわかり辛いから、このあとの物語のどこを読者が注目すればいいのか、ぼやけてしまってる
咲夜に会いたいよ、ってだけを提示するのではちょっとおもしろさアピールが弱い
ここで提示すべき情報は、ラストの

>そうだ、起きろ!
 私は布団を跳ね上げガバと起きあがった。
 すべき事が山ほどある。まずは部屋をかたずけねばならない。それから・・・
 とにかく長い長い昨日は終わったのだ。
 明日は何をして過ごそうか。

に繋がる、本来レミリアが持ち合わせてる人生観や世界観をはっきりさせておいてほしい
薬を勧める紫の価値観と、レミリアの価値観をぶつけさせるなりして、二人の夢の世界へのスタンスの違いから、読者にも「自分ならどうするか?」まで考えさせるようにしたい
読者に考えさせるってことは、その先で答えを見つけたくさせ、読み進めさせる事、物語の見所へ自然に注目させる効果がある
尚かつ、紫が何故こんなことをしているのか、という部分で興味をひけるような言動をさせておいて、後で夢の中でその答えを暗に、しかしインパクト強く示したい

そして次の展開 夢のパーティで旧知の者と出会いレミリアが自分を見つめ直す→咲夜と二人の晩餐で答えを出す
魔理沙やパチェ、レイムをポンと出すんじゃなくて、前のシーンで読者に餌として与えた紫の動機を追及するという要素を軸にして物語りを推進させたい
紫が夢の中でしていることを通して、レミリアが自分を見つめ直す、みたいな感じの流れを作るのがいいとおもう
その場合、紫が夢の中以外じゃ考えられないような行動をしてたりして、キャラ付けに落差を付けるといい
こうすると、紫の動機を直接台詞とかで説明することなく、落差の間にあるものによってを、暗に、しかし印象強く読者に伝えられる
物語の基調になるフワフワ感をキープしたまま、紫の行動にインパクトの強い動機付けを出来るということ
この紫の行動と動機が、レミリアに自分を見詰めなおさせるようにすれば、読者のハートの真芯を捉えてガツンガツンとパンチを打っていけると思う

312名前が無い程度の能力:2010/09/25(土) 14:41:24 ID:KNc4k.UM0
続き

>句読点
丁度いいくらいだと思うが、あえて言えば、あと3%くらい読点を増やしてもいいかもしれない

その他、文章
全体的に一番感じたのは、それ〜、や、その〜、で文同士を関連付ける部分が多すぎて、疲れやすい印象
特別読みやすい韻を踏むとかの意図的な演出以外は、できるだけ文同士の関連付けを多用しないほうが、頭が疲れにくいのでお勧め
文同士の関連付けを整理し直すと、びっくりするくらい簡潔で読みやすい文章=感情へダイレクトに訴えやすい文章になったりもするから、試して欲しい

あとは、ミクロな文ごとに要らない主語がいっぱい見受けられたのが気になった
いくつか例を

 「こういう事もあるかと思いまして」
 「瀟洒だな、お前は」
 私たちは顔を見合わせて笑った。

ここの、私たちは、が無くても意味を取り違えようがないし、無い方が前の台詞がダイレクトに行動に響いて頭に入りやすい

例2

  私はその言葉を聞いてガックリとうなだれてしまった。そうだ、夜が明けて夢から覚めれば私は咲夜の居ない世界を生きていくしかないのだ。

>私は咲夜の居ない
の、私は、を抜いちゃっていい。誰が読んでもレミリアのモノローグだとわかるし、主語を抜くことで主観を強調できる

あとは、固有名詞の使い方
>私は欄干の上にクレマチスの鉢を見つけるとその
おそらく読者の99%が同人美少女ゲーのSSを読むという生粋のオタなり 俺「クレマチス何それ美味しいの?」
こういう固有名詞は、固有名詞として登場させるなら、読者層がポンと想像できる物が出来るだけ好ましい(わざとぼかしたり、花言葉といった隠された仕掛けを演出として明示的に使う以外は)
とりあえず、バラやユリくらいまでなら、誰でも想像できるできるけど、クレマチスなにそれ美味しいの状態の人も多いんじゃなかろうか
東方キャラ全部の顔と名前を知ってても、花の名前は知らんっていうね

最後に
三点リーダーや!や?の扱いに関しては意図的なものだと思うけど、WebSSの読者でも活字媒体と同じ作法を求める人は少なからず居るということだけ、一応指摘

313名前が無い程度の能力:2010/09/25(土) 14:51:53 ID:KNc4k.UM0
訂正
× 固有名詞
○ 特定種類の物品を示す普通名詞

314名前が無い程度の能力:2010/09/25(土) 15:36:45 ID:Eu/.DICk0
>>310

読みました。
まず、気になったところを列挙。

>豪奢な重みの有る声
豪奢という言葉は見た目やなりで主に使う言葉なので、声の修飾には合わない気がします。

>大々大親友
基本的に落ち着いた雰囲気の作品なので、浮いて見えます。
レミリア一人称なのでこういうのもありなのかもしれませんが。

>アイツは俺の秘密をねらってやがるんだ
俺魔理沙。なぜここだけ「俺」なんでしょう。
意図があるのか間違いなのか。ちょっと私には読み取れませんでした。

>その事に思い当たった瞬間に全てに気づいてしまった。
細かいことですが、「に」が連続しています。
→その事に思い当たった瞬間、全てに気づいてしまった。
みたいに、読点で切るなどするとちょっとだけ読みやすくなります。

>夢でそういう経験が皆さんあると思う。
突然読者に語りかけるので、ちょっと戸惑ってしまいます。

>帰り道はあるシーンだけが記憶に残っている。
これはどの時点から見た文章なんでしょう。
宴会から帰ってきてソファーに座りながら思っているのか、それとも夢から醒めた後からなのか。
多分、前者なのだと思いますが、それならば場面をきちんと部屋に移した後でこの文を使った方が良いかと。

>一口飲んで急造のヴィンテージ品、こんないかにも矛盾した言葉を思い出した。
思いついた、ではなくて思い出した、なんでしょうか。
咲夜が生きていた頃にそういう言葉を思いついて、それを今思い出した、なら意味が通ると思いますが。


全体を通しての所感ですが、よくある咲夜死にネタかと思いきや、最後まで読むと爽やかな読後感。
素直に面白かったです。

しかし、描写のムラが気になります。
前半はかなり濃い描写なのに、神社の宴会からは妙にあっさりめ。
もちろん、くどい表現がずっと続くと読んでる方もきついので緩急は必要ですが、ちょっとそれが急すぎる気がしました。
そのせいか、後半、レミリアの感情が高まるところがやや物足りなく思います。

また、コメントでもご指摘ありますが、紫がなぜこういうことをしたのか、その説明が無いのは気になります。
話に都合よく紫が便利に使われているだけに見えてしまうので。

句読点の打ち方については、特に気になりませんでした。
ただ、「!」「?」の後に空白がないところがあったり、「・・・」が「……」でなかったりというところは、人によって気になるところ。
直せるなら直した方が良いです。

以上、お役に立てれば幸いです。

315スパゲッチー:2010/09/25(土) 17:32:24 ID:joKz3jOc0
>>311さんへ
ありがとうございます。
精神的な背景を上手に描くのはやっぱり難しいですね。
上手に話を組み立てれるようになるにはまだかかりそうです。
文章の方も粗だらけですし直すべき所は尽きませんね。
私の作品をまた見かけたときには読んで頂けると幸いです。
最後に拙作を読んで頂きありがとうございました。


>>314さんへ
ありがとうございます。
私の場合、文章の作法も勉強しなきゃいけませんね。
描写のムラも中々上手につけることができません。

>素直に面白かったです。

嬉しいお言葉をありがとうございます。
やっぱり書き手としては「面白かった」と言われるとすごく嬉しいです。
拙作を読んで頂きありがとうございました。

316名前が無い程度の能力:2010/10/07(木) 19:06:44 ID:ElddmtEw0
アガペと申します。
どなたか、ssの批評をお願いいたします。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281452068&log=122
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1283085411&log=124

前篇、後篇と非常にお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。

317名前が無い程度の能力:2010/10/08(金) 16:36:11 ID:wmwqDD0c0
最初に雑感
やりたい事や骨子は伝わってくるし、テンプレをなぞれてはいるけれど、それが光る見所となるほど研ぎ澄まされているかと言えばNO
見た目はちゃんとした料理になってるんだけど、食べてみると味がイマイチといった印象だった

どうしてかと考えてみると、一番おおきな障害になってたのが、異世界物としては寂しすぎるキャラ付けの不足感
主人公が喧嘩番長っぽくて、すごく濃い設定のわりに、それを印象付けるエピソードが欠如してるのが何より痛恨
どのくらい霊夢が喧嘩に強いのか、というのを台詞での説明だけして、いきなりレミリアが狙ってきてもカタルシスもなにもない
このせいで、主人公が事件に巻き込まれる理由付けの大半が説得力を欠いてしまってるため、ストーリーの柱となるレミリアの事件が空回り気味になっている(霊夢が喧嘩に強い説得力=レミリアが霊夢を狙う説得力)
なので、まずこの作品に必要だったのは、霊夢が無双してるくらいのエピソード
もしくは、台詞だけで霊夢の強さを説明するなら、大げさなくらいやっちゃった上で、学園日常生活での、のほほんとしたつかみ所のないキャラ付けでギャップを付けるなりで、かなり強調したほうがいい(るろうに剣心、あるいはCLANNADの生徒会長みたいな)
いざ、レミリアとの対決となれば、原作での異変解決のごとくめんどう臭がりながらも、類い希な実力を見せ付ける、といった感じでいってみたらどうだったろう?
こうすれば一見無駄の多い、学園生活パートをもっと有効に活かせたと思う

次に気になったのが、レミリアの行動の地味さ
レミリアが起こした事件の動機付けが明かされていく構成自体は、悪くなかったと思う(もうちょっと濃いめに動機部分のエピソード作ってもいい気はしたが)
だが、最初に読者に巻く餌としての事件のインパクトが地味すぎて、撒き餌になってない
リアルに考えれば、中学生が強さを証明するために通り魔やってるなんて恐ろしくインパクトはあるんだけど、この作品は現実の事件を報道をする新聞記事じゃなくて、東方のSSなんです(ノリもリアルじゃない)
通り魔やって敵を倒した後に犯行声明を置いていくくらいでは、いまいちインパクトがない 
原作で「昼でも散歩したいから」というくだらない理由だけで、世界を霧で覆っちゃうような奴がやってる事ととしては、かなり寂しいよね
このため、本来読者の興味を引っ張るはずの、事件の犯人の動機を追求したくなる欲求が掻き立てられてない
うどんげがウサミミを付けてるなら、それくらいのノリでレミリアにもアンリアルで幻想郷もびっくりするようなドハデな事件をやらせてあげてください

あとは、そそわで良く見るパターンなんだけど、描きたい部分を書き終わったあとがいい加減な感じを受けた
レミリアと霊夢の対決が終わったあと
レティがスカーレット姉妹を赦す場面なんだけど、これ、レティはこれで納得して赦すことが出来ても
「子供が好きだから、教師だから」という理由だけでレティが姉妹を赦す事を、読者が同感できるだろうか?
とりあえず、自分はかなり違和感というか、とってつけた感をひしひしと感じてしまった
レティが赦しちゃいけない、というわけではなくて、レティが赦すことに説得力を持たせて欲しい
子供が好きだと、なぜ、自分を半殺しにしたのを赦すことができるのかを、ちゃんと納得できるように説明してほしかった
レティはこういうキャラなんです!でもいいんだけど、それなら事前のキャラ付け&エピソードでの性格強調は必須(過去に子供を赦せないことがあって強く後悔してる等々、チルノを絡めるのもアリ)

ついでに言えば、レティの役だけど、第二の主人公くらいの扱いで、物語の核に絡ませたほうがいいかも知れない
例えばだけど、レティは元々は、スカーレット姉妹が苛められてた学校の講師もしていて(私立学校などでは特殊な技能を持った人が複数学校に講師として招かれる事が実際にある)、彼女らの問題に深く関わっていて心を苛ませており、今回の事件を独自に調査していたとかで
何かしらスカーレット姉妹とレティの絡みにテーマを持たせて、レティが姉妹を赦す場面でテーマに決着を付けるようにすれば、物語全体がギュッと締まるとおもう

とりあえず、大まかに批評というと、特に気になったのはこんなところです
もし、もっと細かい部分などで相談などあれば、乗れるかも知れない

318名前が無い程度の能力:2010/10/08(金) 16:37:21 ID:wmwqDD0c0
アンカー付け忘れた罠
上記レスは>>316アガペ氏へのものです

319アガペ:2010/10/09(土) 08:49:36 ID:t3mHaSu60
>>317様、物凄く為になるアドバイスをありがとうございました。

さらにお手数おかけしてしまうのですが、よろしかったら戦闘描写についても批評を頂けないでしょうか?

320名前が無い程度の能力:2010/10/09(土) 12:53:54 ID:n8AQ6DTs0
>>319
317です
描写という点では、戦ってるキャラクター二人が何をしてるかというのは、かなりわかりやすい
その分、やや説明臭くもなっているので、こういう風にキャラの動きの一つ一つを追う演出をするなら、重要になるのは描写の質よりも、描写の必然性という事になる
描写の必然性ってのは、つまり、それを描写することによって=読者に読ませる労力を払わせることによって、物語に魅力がプラスされるかどうか、ということ
この必然性が無いと、極端に言えば読者にとって、『五行程度で済む流れを、延々何十行も読まされるだけで、特にお話として面白い部分じゃなかった』なんてことにもなりえるわけです
せっかく描写力が十分にあるならば、それを活かす前提条件、必然性を作るのが大事です

じゃあ、この作品の場合は必然性はどれくらいあったろう、バトル場面がどれくらい面白かったか、という話になるんだけど
まず、最初の決闘をする場面
ここの前提としてのレミリアが霊夢を襲撃する説得力が欠けているというのは前のレスで書いた通りで
二人が戦う事に対して、読者の興味が十分に誘導されてないから、読む側としては「あ、ここで霊夢が襲われるんだ? なんで? ああそういえば閻魔様が霊夢を喧嘩番長みたいに言ってたな」程度の感想でバトルが始まっちゃう
ならば、喧嘩自体が物語にカンフル剤的なインパクトを添加するものかと言えば、そうでもなくて、ほんとに殴り合うのを淡々と描くだけみたいな地味さ
だがしかし、たぶん作者さんが一番書きたいのが、この地味な喧嘩バトル
地味な殴り合いを見所にするなら、ストーリーで工夫する必要があるけど、その場合のおそらく最適な方法は、『犯人はヤス』
レミリアを謎の転校生()的な役にして、霊夢とレミリアを予め友だちっぽくしておき、一緒に暴行事件の犯人を捜させたりした上で、実はレミリアが犯人だったんだよ!という展開で決闘させたりするのはどうだったろう(各種の理由付けなどが難易度高くになるが) 


話は切り替わって、二度目の紅魔館でのバトル
主人公が喧嘩に行く動機付けに、レティとチルノが大したテーマも背負わされずに使われててるので、とってつけた感が凄かった
こういうメインストーリーを動かす動機付けの部分での犠牲者は、もっと読み手が感情移入できる主人公に身近なキャラか、ストーリーの核になる人物を配置しないとダメ
けれど、そこを無視すれば、
>――これは敵討なんかじゃない。元々、誰に頼まれたものでもないし…
ここから始まる主人公の暑苦しさは、『今日から俺は!』が愛読漫画だった自分的に清々しくてかなり気持ちよかった 普通に楽しんで読ませていただきました
アクションの描写もかなりの文量なんだけど、シンプルな言葉で書かれて読みやすく、それでいて具体的には描かれてない部分のキャラの表情まで自然に頭に入ってきた感じ
言葉選びが各シーンで描くべき芯をちゃんと捉えてる印象だった
ややねちっこさがあるものの、二度目のバトルは暑苦しさが大前提なので、これが心地良い演出になってる
むしろ、もうちょっと殴られたりした時のダメージの表現を痛々しいくらいにしちゃっても、この暑苦しさなら逆に気持ちいいかも知れない
個人的には鼻血を袖で拭くレイムや、血の混じった唾液をぺっと吐くレミリアを見たかったくらいなんだけど
戦闘に緊張感を出したり、人物の必死な心情を表現するためにも、一発一発の攻撃のダメージを、攻撃を受けたビフォー・アフターで、誰にでもわかりやすく、大げさなくらいに表現するのは大事です

一番気に入ったシーンは、マリサがゴキブリホイホイから服を破りながら立ち上がるシーン 暑苦しくて最高だった
個人的にはここを10行くらいでねちっこく描かれたのが見たかった

321アガペ:2010/10/10(日) 10:55:30 ID:Futd.1No0
>>320
あなたの意見を参考に、再びこのような作品を書かせて頂きたいと思います。
重ね重ねありがとうございました。

322名前が無い程度の能力:2010/10/11(月) 15:39:59 ID:eX.YTqw60
はじめまして、シンフーと申します。
こちらのSSの批評をお願いします。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280245291&log=121
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280934807&log=121
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285685800&log=127

三作品もあり大変と思いますが、何卒よろしくお願いします。

それとお願いばかりですいませんが、作品の雰囲気づけのやり方と読みやすい作品の書き方についても教えてもらうとうれしいです。

323名前が無い程度の能力:2010/10/12(火) 02:16:43 ID:6QuS5Dsc0
>>322

 とりあえず表現上の違和感についての指摘から。
 細かいので適当に聞き流してください。
 定例ですが、全体を通して一つ。
 …(三点リーダ)や―(ダッシュ)は二つ一組で使う、?(クエスチョンマーク)や!(エクスクラメーションマーク)の後は (スペース)を入れるというのが通例になっています。


『赤髪の彼女たち』

・いきなり大声を出し、鬱憤を晴らそうとした緑髪で氷精の友達や、自分の部下の兎の愚痴(すべて同じ内容である)を十三回、自分の姫の愚痴(すべて同じ内容)を十七回、自分の年齢の愚痴(すべて同じ)等を延々と話す銀髪の医者などたくさんの者を見てきた。

 意味の切れ目を意識して書いた方がいいです。「いきなり大声を出し鬱憤を晴らそうとした緑髪で氷精の友達」を品詞分解して適当な位置で読点を売ったら「いきなり大声を出し鬱憤を晴らそうとした、緑髪で氷精の友達」となるのではないかと思います。さらに言うと、ここはきっと大妖精のことを指しているのでしょうが、分かりやすくするなら「氷精の友達である緑髪の彼女」などとした方がよいのではないでしょうか。緑髪の氷精がいるのかもしれませんが。


・残念ながら今の私にできる暑さ対策は、自分の羽であおいで自分に風を送るぐらいしかなく、しかもその冷風も雀の涙、といってもいい量だ。

 扇いだだけでは冷風にはならないと思います。


・そして背中はいつものように張られておらず、猫背になっていた。

 背中が張るのは肩こりでしょうか。背筋を張るの方が一般的でしょう。


・これは…まあ私の意見なんだけど……美鈴自身がきずかなきゃいけないと思うんだ。

 きずくは築く。ここはきっと気付く(きづく)方だと思います。


・そもそもあんたらが仕事中に寝たからこんなことにはならなかったでしょ?

 ミスティアの激昂ぶりを表現したいのでしたらこのままで。「寝たからこんなことになった」か「寝なければこんなことにはならなかった」が一般的かと。


・それを行動に移せないのはあなたに死神としての自覚を足りないんです。

 あなたを、犯人です? 普通は「自覚が足りない」です。


・ついつい盛り上がってしまい、布団に入った時はもう夜がだいぶふけていた時だった。

 わざわざ「時だった」と付けない方が自然です。


・あたいは威圧でまた動けなくなってしまった。

 威圧感で、または威圧されて、でしょうか。


・そっこく立ち去りなさい!!

 漢字にした方が。平仮名で「そっこく」っていう四季様も可愛いですが。


・…これが地獄の根幹である。

 根幹は物事の大もと、中心となるものという意味で普通使われます。原因ではないし始まりでもない筈です。


・それに対する私の否定は彼女たちの耳に入らず、駄々をこねる子供のように、カウンターを叩くのだ。

 否定ではなく拒否が適当では?


・しかし、もう愚痴しか聞こえないこんな状況では、言葉を発するだけで無駄なのだ。

 言葉を発するだけ無駄、でしょうか。


・結果、私は二人の背中を見送るだけしかできなく、残ったのは嫌な予感しかしない私と何も知らないひぐらしの鳴き声だけだった。

 見送るだけしかできず、とした方が自然です。


・酔うと表現力を誇張させてしまうことは知っている。

 変です。誇張するのは表現のはずですが。


・…まあ短絡的に言うとあの夜雀に言われてここに来たらしい。

 短絡的ってこういう使い方はしません。簡潔に、とかですかね。


『銀髪のあなた』

・しかし情けないのだが、いざ近づいていくと自分の中の臆病虫が騒ぎだしてしまった。

 「近づくにつれて」もしくは「いざ紅魔館の近くに来ると」としたほうがいいかもしれません。好みの問題ですが。

・幸い、今回も効果があったらしく体からの意地悪が収まってきた。

 ごめんなさい。意味が分かりません。

・私のお姫様となっていつか私の腕の中で、ささやいた愛を聞いてくれませんか?

 決め台詞だと思うのですが、とても不自然な文章です。

324名前が無い程度の能力:2010/10/12(火) 02:18:31 ID:6QuS5Dsc0
>>322

『緑髪の私』

・なら誰かに聞けばいい、きっと皆が皆そう思うだろう。現に私の中に最初に出てきた案がそれである。なのにまだこの現象を仮説で留めている理由としては、自分で言うのも悲しいのだが仲がいい相手は仕事仲間ぐらいしかいない。つまり話を聞く相手は自動的に同僚あたりに絞られてくるわけだ。しかし内容が内容である。周りから痛い子と認識されてしまえば、正直今の職場で働いていく自信は皆無である。だから私はこれを重度の精神病と仮定するしかないのだ。

 もうすこし内容と順番を整理しましょう。一部文章構造が破綻しています。


・おかげで周りの物の輪郭はしっかりと見え、転ぶ等のアクシデントと出会うことはなかった。

 周囲が暗い場合は転ぶというより躓くことを懸念するものでは? アクシデントと出会うというおも不自然です。見舞われる、くらいが適当かと。


・それが歩行への抑止力となり私の足は止まった。

 ここで抑止力は不適当でしょう。・


・それでも私の足が静かに歩き始めたのは、不自然要素しか積まれていない不審者の正体を知りたい、という小さな好奇心が心の片隅にあったからなのだと思う。

 「不自然要素しか積まれていない不審者の正体を知りたい」の部分がとても不自然です。


・そして一歩リードしている右足を元の位置に戻し、目を細める。

 単に「一歩前に出ている」とした方が自然です。


・そこで気が付いたのだが、小町の横顔は普段の仕事中では見せない真剣な表情であった。

 「仕事中は見せない」または「仕事中では見ることのない」の方が自然かもしれません。


・自分の部下だからと言って今の彼女から不安をぬぐい切ってはいけなかったのだ。

 「今の彼女に対する不安を」とした方が自然ですかね。


・それでも私は足のスピードを下げない。

 走るスピードを落とさない、の方がよいです。足のスピードは不自然かもしれません。あとスピードは下げるのではなく落とすものです。


・がっしりと腰にまわした腕をほどけないようにしっかりと結び合わせる。

 腕を結び合わせたら骨折してしまいます。


・浅いといえどもその量はかばい人の全身を濡らすぐらいはあり、それでも浅きゆえにかばわれた私は濡れることはなかった。

 かばい人とするよりもふつうにかばった人のとしたほうが読みやすいです。あと量というよりは深さでしょうか。


・すると、ただ単にため池を見ながら今日会ったことを反省していただけと教えてくれた。

 今日有ったこと、でしょうか。

325名前が無い程度の能力:2010/10/12(火) 02:19:07 ID:6QuS5Dsc0
>>322

・読みやすい文章の書き方について。

 全体的にですが、独特の言葉遣いをされているのでよく分からない、または分かりにくい個所が多々ありました。
 てにをはの使い方も気になる個所があります。
 分かりやすくしたいと思うのであれば、日常生活から言葉遣いに注意を払ってみてはいかがでしょうか。
 たとえばNHKのニュース番組などは一般的な標準語が使われているはずなので、それを参考にしてみるとよいかもしれません。
 又、細かく行で区切っていますが意味の繋がりを考えると不適切だと思わる箇所がかなりありました。
 読みやすさに気を遣ってのことかと思いますが、あまり区切られ過ぎると読む側としては意味のまとまりが掴めないので適度に入れてほしいと思います。
 また、おそらく演出として長い空白を入れているであろう部分がありますが、あまりやりすぎるとくどくなってしまうのでこちらも適当に。
 あとは、「私」という言葉を遣いすぎです。一人称だからってあまり遣いすぎるとくどくなるので注意。

 
・雰囲気作りに関して。
 
 今回のお話は一人称でしたが、それにしては描写が客観的すぎる場面が見受けられました。たとえば自分の表情などは、あくまでこんな表情だろうということは分かっても実際にどのような表情をしているかは鏡でもなければ確認はできないでしょう。そのあたりの「自分では知ることのできない情報」と「自分しか知らない情報」、つまり心の中の様子や意識の流れなどを意識して書くともっと感情移入しやすくなると思います。
 また、「〜である。理由は……」といった形式で文章をつなげている部分が多いです。この形式は書いている側にとっては説明しやすいので多用しがちですが、読んでいる側にとってはいちいち立ち止まって行動を理解し直さなければいけないのでどうしても感情移入の邪魔になってしまいます。雰囲気を感じてほしいのならば、効果を狙うところでだけ用いるのがよいでしょう。
 あとは、雰囲気を重視するのであれば上記のような違和感は無いに越したことはないでしょう。このあたりはもっと言葉に対して意識的であることが重要だと思います。言葉の遣われ方を注意深く観察してみてはいかがでしょう。


・各話の感想

『赤髪の彼女たち』

 全体に推敲が足りないように思いました。
 プロットを抜き出してみると
 ミスティアの屋台に美鈴と小町が来る→美鈴の事情説明→小町の事情説明→幽香のひまわり畑で解決への足がかり→再び屋台へ
 といった具合で、おおざっぱに分けると5〜6の場面でおはなしが出来ているようです。
 それらの場面の間で語り手(一人称の視点)が変わっているのは話の構造上仕方ないですし、寧ろ素直な作りになっていると思います。ですが、語り手が変わっているのに語り口がそれほど変わらない点が気になります。
 キャラクターごとに思考は違うはずなので、そのあたりの違いをもっと出し他方がよかったと思います。
 それはたとえば口調であったり語彙であったりするはずで、そのあたりの使い分けを明確にしてくれたらもっと分かりやすかったでしょう。
 あとは先程指摘したように、理由が後述される形式で書き進められるのが読みにくかったです。このあたりは文章のつなげ方や全体を通して見た時の情報の出し方などで改善できる筈なので、一度書きあげた文章をもう一度書きなおしてみるとよいかもしれません。
 全部を書きなおすのは大変な作業ですが、一度書きあげてある文章ですから初回よりももっと細かいことに注意を向けられる筈です。余力があれば是非。
 

『銀髪のあなた』

 上記参照。というのもあまりにお粗末な話なので一点だけ。
 先程も指摘しましたが、「私のお姫様となっていつか私の腕の中で、ささやいた愛を聞いてくれませんか?」というのはもうちょっと分かりやすい台詞の方が効果的だと思います。折角の愛の告白なのですから。


『緑髪の私』

 上記参照のこと。
 あと、比喩表現が過剰です。雰囲気にこだわり過ぎるあまり雰囲気を損なっているように感じました。
 

・最後に
 
 厳しいことを言いましたが、お話の作り方は素直なものだと思います。
 書きあげたら声に出して読んでみる、いちど全部書き直してみるなどして表現に気を配ってみてください。
 次回作を期待しています。

326シンフー:2010/10/12(火) 19:58:32 ID:SqiitWJE0
>>323
あなた様のおかげで自分の改善点を見つけることができ、次回からも頑張って作品を書くことができます。
そして最後に応援の言葉、とてもうれしかったです。

親切に詳しく教えていただき、ありがとうございました。

327neriwasabi:2010/10/16(土) 16:58:18 ID:tdxgl1jc0
こんにちは。neriwasabiと申します。
以前こちらでアドバイスを頂き、今回もアドバイスを頂きたく書き込ませてもらいました。

いくつかの作品を書いてみたものの、イマイチ伸び悩んでおります。
私自身反省してみたところ、独りよがりな文章ではないかと考え、そこを指導してもらいたいと思います。
また、web小説という性質上、飽きたら読むのをやめてしまう方も多いと聞きます。
私の作品でもそのようなつまらない、飽きる場面がありましたら、改善していきたいので併せて指導をよろしくお願いします。

深夜にくんずほぐれつして。朝日を迎えて、一緒におみおつけを食べて。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285024335&log=126

⑨×⑨
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285863835&log=127

突撃!八雲さん家の晩ご飯!
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1286000646&log=128

春霞を斬る
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1286791172&log=128

ここがつまらない、面白みが無い。といったことでも充分ですので指摘してもらえれば幸いです。

328名前が無い程度の能力:2010/10/17(日) 12:35:57 ID:eAoWyxcg0
>>327
全体的に非常に文が固い。
もっともっと平易な文を心がけた方がいい。
凝った表現心がけようとしてこなれていない印象を受ける。
春霞以外はタイトルからしてゆるそうなのに出たしから読みづらい漢字のオンパレードだし。
これではプラウザバックされても仕方ない。

後一文ごとに必ず改行入れてるけど適当に段落作った方が自分は読みやすいと思う。
春霞は数十行説明的な地文が続くのでちょっと興を失い過ぎてるかと。
単に難しい言葉使うだけじゃなくて、読点駆使して長めというか抑揚のある
文章で読者に読ませるというか。
色んな作家の本読んでどんな文章構成になってるか考えながら読むと
また新たな発見ができるかと。

329名前が無い程度の能力:2010/10/17(日) 14:48:30 ID:ItSVBuEE0
>>327
小説とはとりもなおさず、見ず知らずの他人に対して、これは嘘だと宣言した上で、作り話の嘘を吐いて、興味を惹く事
他人が聞きたくなる嘘を吐けているか、という意識で自作品を見てみるのを、まずはお勧めしたい

とりあえず読む側から見て、どんくらい嘘を聞きたくなったかを『春霞を斬る』を例にすると
最初の >私、魂魄妖夢は未熟者だ
じゃあ、どう未熟なのか、という部分をさらに聞きたくなる
だが、その理由が春を集めることに失敗した等、というのがすぐに答えとして出されちゃってるので、ここで早くも嘘をもっと聞きたいという欲求が終わる
どうして興味が終わるのか、というと、問題はすぐに興味の答えを出しちゃう事、よりも、答え自体が原作おまけテキスト準拠過ぎて、数限りなく二次創作で書かれてきた題材だけに、読者が、「なーんだ、またこれ系の話か」みたいなみみたいな感じになっちゃうわけです
でもありがちなストーリーでも、+αで見所を感じられれば別なんだけど、他SSには無さそうな深さで春雪異変が語られそうな雰囲気もないし、変則的な部分も見あたらないしで
出だしの三十行くらいでSS全体の底が見えちゃってるから、読まないでも内容が大体わかる量産型春雪異変SS、みたいな感じになっちゃうわけです
だから、こういう良くある題材のSSでもっとも大切なのは、量産型との差別化
モビルスーツみたいに指揮官用の角付けたり、赤く塗ったり、一般的な、三倍の速度で動いたり、マグネットコーティングしたりで、『俺専用春雪SS』を創り上げてほしかった
例えば、意外なキャラを絡ませたり、妖夢や幽子の価値観や動機、過去を原作と祖語が出ない範囲で改編し、他SSに無い視点で異変を描いてみたり、その上でドラマのクオリティを三倍ましにし、見所になるレベルまで引き上げられたら最高
んで、その『このSSは量産型じゃないよ!』とアピール出来る部分を最初の三十行(可能ならば最初の十行、もっと可能なら二行目)に凝縮して、>私、魂魄妖夢は未熟者だ で惹いた興味に答えとして連結させられれば、読者はもっとあなたの嘘を聞きたくなると思います


⑨×⑨の場合
どっかの誰かが無害な弾幕ごっこしてるのをレミリアが暢気にみてるだけ、という恐ろしく暢気な出だし
多くの読者は何を楽しみに読み進めればいいのか、興味を見つけられなかったと思われる
そんな内容がスカスカな文の割に、時代がかった文体、というのが相まって読者に対して『読む意味が感じられないのに、やたらと読み辛い』という強烈なハードルを強いている

レミリアの視点から始めるなら、レミリアが鉄火場を連想するに相応しい、スペルカードをガン無視するようなマジ喧嘩を、チルノと空の名前を最初から出して、具体的に描写してやらせたほうがいい
この物語で一番大事なのは、最初に、二人がどんくらい必死になってるのかを読者に感情レベルで叩き込むこと
>しかし見る目麗しい色とりどりの可憐さは潜み、獣の取っ組み合いの様相
だけだとちょっと、二人がどんくらい必死なのかが、物語が始まったばかりじゃ読者は感情レベルで理解できない
最初に「無害な弾幕ごっこで遊んでるだけ」とぬるく思われたら、このSSはそこでTheENDです
ちなみに戦闘シーンの描写はドラゴンボール系っぽい要素入ってて個人的に好みでした



330名前が無い程度の能力:2010/10/17(日) 14:49:06 ID:ItSVBuEE0
突撃!八雲さん家の晩ご飯! の場合
これ系の謎の単語系のお話で大事なのは、謎の単語を巡って、どんなとんでもない事をキャラがやらかすか、どんなとんでもない事件に発展するか、という一点
紅魔館にいくだけじゃ、地味すぎてネタの1%も活かせてない
いっそのこと、トチメンボーを新兵器名と勘違いした人間or妖怪が互いに疑心暗鬼に陥り、あと一歩で戦争に、とか、藍が世界を飛び回ってインディージョーンズばりの大冒険の果てにやっとトチメンボーらしきものを手に入れて、帰ってみたら青い鳥チルチルミチル状態、くらいで丁度いい


深夜にくんずほぐれつして。朝日を迎えて、一緒におみおつけを食べて の場合
これは個人的に好きだった作品 読ませていただいてありがとうございます
カグヤと妹紅がみそ汁作るだけの話ではあるんだけど、殺し合いとみそ汁を作るという、非日常と日常の境目が限りなくシームレスな雰囲気が、おもしろいと感じた
淡々とね もくもくと殺し合ったあとで、普通にみそ汁すすってるという
じゃあ客観的に考えた場合、この作品がどんくらの人に面白みを感じさせられるか、となるとだけど
ほんとに書かれていることが、タイトル以上のことが一切なくて、そこから何か話が発展するわけじゃないから、殺し合って、みそ汁すする事自体に面白みを感じるような人間にしかジャストミートしない
もしこの内容のまま、もっと多くの人に、興味もって貰いたいと思うなら、どうして殺し合ってみそ汁すする関係が面白いのか、を誰にでも理解できるように噛み砕いて書かなきゃならない
例えば、カグヤと妹紅の関係をえーりんがみそ汁を通して客観的に分析するとかで、みそ汁にあくまで主軸を置くことで、量産型てるもこSSと差別化を図りつつ、俺専用てるもこを書いてみる、なんてのも面白かったかも知れない

331neriwasabi:2010/10/18(月) 17:45:59 ID:qfkdPq120
>>327さんご指導ありがとうございます。
詳細な分析、ただただ脱帽するばかりです。
これを参考に次の作品に取り掛かりたいと思います。
又、自分の作品を読んでもらうことができて嬉しい限りです。

332neriwasabi:2010/10/18(月) 17:48:03 ID:qfkdPq120
>>328さん
申し訳ございません。アンカーを打ち間違えてしまいました。
非常に失礼しました。

333KASA:2010/10/19(火) 16:46:02 ID:aEc44L3c0
たびたびお世話になっています。
KASAと申します。

一度は5000点とってみたい、そう思っていくつかSSを投稿してきましたが、
いまだ願い叶いません。
点取りをかなえるための批評ならびにアドバイスをいただけないでしょうか。

『古代神話のレズビアンヒストリー』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287132334&log=0

以前こちらで伺ったことですが、場面事の、語るべき内容や物語り上での意味が明確になるよう展開を考えてみたつもりです。
いかがでしょうか。

334名前が無い程度の能力:2010/10/19(火) 20:18:42 ID:RlSBHfp.0
>>333
正直、実力は私より遥かに上だとは思いますが、それでも「点取り」という意味で意見をば。
まず、作家スレでも言われているように(ID確認失礼)、タイトルが読者を離す原因になっているかもしれません。
自分も一度、伸びないと喚いた時に、タグが悪いと言われた苦い思いでも。

そして中身。やはり、冒頭部で読者を引き付けられないと、長文を読ませるのは難しいような気がします。
レズビアンというタイトルと、さらに冒頭での神奈子のねちっこい視線で、読者はおおよそ
「ああ、レズレズするのか」と回り右するかもしれません。
(個人的には、思わぬ伏線になっていて好きですが)

そして一番、問題を感じたのは次。「八坂神奈子が出雲を排斥された――」から「――消えかけた命でずるずると引きずっていった」
までの、歴史の教科書のようにひどく激しい文字の塊。おそらくここでノックダウンを食らいます。

身もふたもないですが、
「男尊女卑の観念で出雲から排斥、古事記では男神の妻ということに貶められた」
→「神奈子を信仰し、出雲を離れた人間は三千に上った」
→「安住の地を求め、あちらこちらへ戦を仕掛けるも、うまくいかない。迫害もされる」
→「名古屋にて大敗。逃げに逃げ、この土地に入ったはいいが、民は三百にまで数が減った」
と、数行でまとめられるように思えました。
確かに、よく調べているなあという印象は受けますが、それはそのまま、読者の負担に繋がるように思えます。

また、その後の老人「とか」など、エクストラが多数登場するところも、もっと仕分けできると思いました。
ここも、物語が停滞している印象になります。
結果、全体のほとんど半分を物語としての序盤に裂くことになっていて、読み始めに弱くなっていると思います。

中盤以降は楽しめましたし、SSの世界に引き込まれたので満足です。
それだけに、自分としても本当は5000点ほど行ってほしいなあと思っているのも事実でありました。
拙い批評でしたが。

335KASA:2010/10/19(火) 23:43:47 ID:aEc44L3c0
>>334

批評ありがとうございます。
耳の痛い指摘が多々ありました。結局まだまだ、自己満足的な記述が(許されないほど)大量に残っているんだなぁと思い知らされました。
こういうと言い訳がましいですが「激しい文字の塊」部分は自分でも、まずいかな?と思いはしたのです。けれど、こう、顕示欲というか自分の考えたことをひけらかしたい欲というか、そういうものに流されて、読み手の負担を軽減する事を怠りました。
きっと、なるべくしてなった評価点数なのでしょう。
>>全体のほとんど半分を物語としての序盤に
これだって改めて考えるとまったく間違った構成ですね……まだまだ書き方がなってないと痛感させられました。

タイトルに関して……自分の趣味がおかしいことを念頭において、なるたけまともなタイトルをつけるようにしてみます。
>>「ああ、レズレズするのか」
実際まさに、レズレズさせる事を第一目的とし、レズレズさせるためにストーリーを考えるという姿勢でSSを書いているのですが、自分の趣味がマイノリティである事をもう一度よく頭に刻み込んどきます。
実際一連のタイトルは、SSで自分が語りたい事を良く現せているように思えて結構気に入ってるんですが、なおさら点取りの観点からはマイナスなのですね……。

重ね重ね、ありがとうございました。

336名前が無い程度の能力:2010/10/20(水) 13:49:14 ID:CKMiuiTg0
>>333
まず雑感
このSSのメインになる二人の神様のドラマ自体は面白い、見所になる、読み応えもあった
だがそこへの誘導の仕方がやけに雑なのが、えらい気になってしまった

現代のシーンで早苗の尻を巡るシーン
ここでやらなきゃならないのは、>「まぁ……そういう事になってるね」 
この思わせぶりな台詞のように二柱の過去に読者の興味を煽って、最初の回想に誘導することなんだけど、どんくらいそれが出来てるかちょっと考えて欲しい
すると、気づくんじゃなかろうか、なんか神奈子がちょっとだけ思わせぶりな事言って、黄昏れて湖眺めてるだけじゃね? みたいなね
これだけだと、ちょっと読者は回想シーンに何を期待して挑めばいいのかわかん状態で突入しなきゃならんので、ハードルになっちゃってます
じゃあどうするかというと
この構成だと、最初のシーンでは、二柱の過去に何があったのかを、読者が知りたくて知りたくてしょうがなくなるような、エピソード・事件を設置しとかないと意味がない
過去話を本当に読者に喰わせたい餌にするなら、撒き餌を十分にしないといけない
ここでの撒き餌で興味の誘導を十分にしておけば、二柱の過去を知りたくて知りたくてしょうがない読者にとっては、多少の教科書的な蘊蓄も美味しいご馳走にすら変わります

あと既に他の方も指摘してるけど、回想シーン最初の状況説明
>八坂神奈子が出雲を排斥されたのはこれより半年ほど前の事。 から始まって>消えかけた命でずるずると引きずっていった。 で終わるところと
とここで読者に与えなきゃいけない最低限の情報は、みんな満身創痍で、カナピー超ピンチ八方ふさがりですってだけだから
満身創痍な神奈子側の民の描写+神奈子と諏訪子との対話でのやりとり で伝えきれないけど伝えなきゃいけない&俯瞰的に伝えた方が効果的な情報だけを抜き出して、コンパクトにまとめちゃうようにするといい

次にエクストラの部分
これを通して書かれてるのが、既に説明済みの、民の心情を補強す演出のみなので、どうせこういう風にやるなら、もう少し表現する物の要素をプラスしたい
というのも、この時点でもう、民がここまで神奈子についてきたという事実を改めて一・二行で書くだけでも、読者にここで書かれてる民の心情を再確認させることが出来ちゃうくらい説明がなされてるんで
じゃあどうするか
構成をちょっと変えて、神言をこのエクストラ総出演のパートの頭にもってきちゃう
>「お前達はこの地に留まるのだ。そして生きてくれ」 ここで、ここまで神奈子についてきたという事実をさらっと改めて一・二行で書いて、民の心情を読者に再確認させた上で神言を発動→婆さん反逆という流れ
こうしとくと、このシーンの意味合いと味の深さが結構違ってくるし、各エクストラの台詞もかなり整理でき、一つ一つを濃くできて、コンパクトかつ高性能なエクストラ群になると思われる

とりあえず、一番気になった導入部分はこんな感じです

あとは、細かい部分で気になったのだと、細かい部分だけど気にしなきゃいけなかったのは、クライマックス
スキマ妖怪さんの登場のさせかたが急過ぎて、事後で攫いに来た事情を説明されたりすると、ちょっととってつけた感が出て来ちゃってたかなと
もちろん原作設定での紫を考えれば、十分それでも説得力のあるキャラだから、けして悪い演出だとは思わないんだけど
たぶん作者さんも既に考えた上でのことだと思うけど、これもし諏訪子側の理由付けが可能なら、人食い熊の役をスキマ妖怪さんにやらせた上で、こちやややややを攫わせれば、ドラマとしては一番面白かったはず

もし熊に襲わせるなら、熊に襲われる前に実は紫が犠牲者の親子を狙っていて、それを諏訪子が紫に屈辱を与える形で阻止するが、熊に襲われるのは放置→紫が諏訪子の態度に対して嫌みの一つでも言って去る(これを読者にも自分ならどうするかという問題提起にする)
そして、諏訪子は子供を産むという選択肢を選ぶ→だがしかし!
みたいな感じだともっとしっくり来たかな、と思いました

最後にタイトルだけど
この作品は十分に百合やらレズやら興味がない層にも楽しめる内容のはずなんで、あんまり読者を限定しちゃいそうなタイトルは点数っていう点では、損じゃないかな
やっぱねこのタイトル見て最初に思い浮かぶのは、他の方も書いてるけど「ああ、レズレズするだけのお話なんでしょ?」みたいなかんじだからw

337KASA:2010/10/20(水) 23:40:28 ID:CSSnMico0
>>336

批評ありがとうございます。
自分ではできていると思っている事が、実際にはぜんぜんできていないんだなぁと実感させられました。
何を書くべきかの判断がまだまだ難しい……。批評を呼んでいて思うのは、やはり読者視点の大切さでした。
たしかに点数をもらうのですから、そこを一番に意識せずにすむはずはいられませんよね。わかっているつもり
ではありましたが、やはり、まだまだ理解がたりません。難しいなぁ。なんとか自分もそれがわかる域に達したい。
積み重ねるしかないのでしょうが。なかなかどうも、一歩引いて物事を部品単位で俯瞰チェックするという事ができません。
できんできんといっても先なく、訓練するしかないのですが、いやはや、こうしたいと思うことが全然できてないのを
あらためて認識させられてなんとも悔しいところです。紫を事前に登場させて置くなんて事、言われるまで考えてもいませんでした。
うーんうーん……。
タイトルも、なんとか自己満足オンリーの名前から脱却できるように頑張ります……。
とにもかくにも、ありがとうございました!

センスの良い一発ギャグSSなどが作れれば良いのですが、自分にはそういう才はなく、地道に頑張ります。

338KASA:2010/10/21(木) 20:25:59 ID:Tqx80slc0
連投になってしまいますが……。
過去に書いたものをひっぱりだして、修正してみました。

慧音が登場する部分がすべてつけたしです。
元の状態では、最初のシーンは森の中をかける母親のシーンでした。
読者の視線をロックオンさせる、という意味あいで慧音のシーンをつけたしてみましたが、いかがでしょうか。
まだまだ、効果的とはいえないでしょうか。

『あの娘は食べちゃいけない人類』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287659729&log=0

339名前が無い程度の能力:2010/10/22(金) 17:07:58 ID:8qhHKpSw0
>>338
>読者の視線をロックオンさせる

作品世界で嘘にならない範囲で、もっと大げさにやっちゃっても良かったと思う
その上で書かなきゃいけない部分を全部書いていきたい
まずルーミアのキャラ付け、他の妖怪が里にいるのは問題なくても、なぜルーミアはダメなのかを明確に表現したい
例えば、ルーミアが道行く人間を眺めて美味しそうだなーみたいに涎たらしてるんだけど、周りの人間には手を出さずスキップでどっかへ一直線に向かってる
たまに欲望に負けそうになって大口を開けて、人間たちに噛みつこうとするけど、「これを食べたらもっと良い物が食べられなくなっちゃう」みたいな台詞を言わせて、またスキップでどこかへ向かい出す 
みたいに書いて、他の理知的な妖怪と比べて思考が幼すぎる、本能に忠実過ぎる様を演出しておいて、一体そんなルーミアが里のどこへ向かってるのか、何を食べようとしているのかに興味を誘導したい
そしてルーミアを止めずに追う慧音の理由付けに、「あのルーミアでさえ一応は人間を襲わず人里に適応できてしまってる理由は一体なんだ。この謎が解ければ尚一層、幻想郷がより良い世界になるのではないか」みたいなのをあてておいて
こっから始まる回想シーンで、何がテーマなのかを明示=読者に対して何を意識して読んでいけばいいのかを明示する

あとは、冒頭のことから話がずれちゃうから大ざっぱに言えば
どの時点からルーミアにとって少年がただの食べ物じゃなくなったのか、少年にとってルーミアがただの人食い妖怪じゃなくなったのかをぼやかさないで、
絆が生まれた瞬間を山にして物語を構成すると、ほのぼのとした中でも一本筋の通ったSSになるかな、みたいな感じがした

340KASA:2010/10/22(金) 22:05:37 ID:HSQ2sONQ0
>>339

ありがとうございます。唸りました。
変な例えですが、mhp2g村クエ下位イヤンクックをようやくクリアして少し得意げに
なっているところに、G級イヤンガルルガの戦闘を見せられたような……そんな気分です。
正直なところ、どうすればそんな域に達する事ができるのか、頭を捻っています。
それが分かったときやっと5000点をとることができるのかなぁ。

ろくな返信ではなく、すみません。ですが今は実際気持ちが溜め息を吐いてしまっています。
すごいなぁ……と。
何度か批評をいただいて、物語をおもしろくする要素が存在する事はわかったつもりですが、どうやって自分の手でそれを掴めばよいのかとなると、途方にくれてしまいます。
難しい……。

341もぐら:2010/10/23(土) 18:08:47 ID:lPiPmxig0
はじめまして、もぐらと申します。
ssを書き始めてから約一月になるのですが、今後の方針に迷っております。
アドバイスいただければ幸いです。

「巫女、引退」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1284883264&log=126
「秘封山月記」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285149394&log=126
「妹紅を偲びて」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1285663653&log=127
「さらば愛しき魔法使いよ」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287132978&log=0

342もぐら:2010/10/23(土) 18:14:18 ID:lPiPmxig0
うわ、途中送信しちゃった……恥ずかしい

続き
・もうちょっとボリュームを増したり、心情を描いた方が良いかな、と思うのですが、
 どういった点に気をつければいいのか
・特に「秘封山月記」はどこが悪かったのか

など教えて頂けると嬉しいです

343名前が無い程度の能力:2010/10/24(日) 09:43:54 ID:AGiKtYWg0
>>341
ざっと見たけどセンスある文章だと思う。
個人的には長編が読みたい。

344名前が無い程度の能力:2010/10/24(日) 13:14:40 ID:Go1guU0g0
>>341
>秘封山月記
これ、元ネタは読んだこと無いです
なので、パロディ作品としては見ることできなかったんで、一般的なSSとしてみての感想&批評&アドバイスになっちゃうから、元ネタ知らない人に向けて書いたつもりでなければ、無視してください
とりあえず、悪い部分がどうというより、良い部分が無い感じ、だった
最初にアドバイスとして言えることは、
紫=メリー説というありふれた題材をなんの捻りもなくやる、のは良いんだけど、これ、どこが面白いのかと、作者さんは他人に向かってプレゼンテーションできるだろうか?ということ
たぶんだけど、ほとんど何のコンセプトもなく書いちゃったんじゃないかなあと
そう言う風に何が面白いのかを、作者さん自身が漠然と感覚だけで掴んだ状態で書かれた物っていうのは、他人には何が面白いのかわからない物になる確率が高い
もちろん、物語を書きなれてる人や、漠然とした感覚が他人に対して受け入れ易い物とマッチしてる人っていうのも居て、漠然と書いたものでも、他人が面白いと感じるのを書ける人もいるんだけど、ほとんどの人は最初はそうじゃない

なので、もぐらさんにこのSSでやって貰ったほうが良いと思ったのは、細かい技術がどうこうよりも、まず創る物語にとって何が面白いのかを作者さん自身がはっきり意識して、それをどうやったら他人が楽しめるような形になるのかを考えること
第一稿を漠然とした感覚だけで書いてみたら、自分で読んでみて面白いと思った箇所を抜き出し、一言で表せる言葉にしてみて、それを第二稿では意識して物語りを創ってみよう
このSSなら、「実はメリーの二重人格が紫だったんだよ!」というサプライズと、「二人の絆」とするだけでも、それを効果的に演出するための第二稿の物語が見えてくるはずor考えやすくなるはず
例えば、
メリー失踪の手がかりを追っていて蓮子が幻想郷に迷い込む→そこで奇跡的にも数週間ぶりにメリーと再会、二人で脱出手段を探すために秘封再結成(数週間メリーが幻想郷でどうすごしていたかを謎として残す)
幻想郷住人から情報収集の結果、脱出のためには八雲紫という妖怪の手助けが必要と判明、しかし八雲紫はここ数日どこにも現れていない→焦る蓮子に対して、もう幻想郷に住もうと言い出すメリー→喧嘩
一人で外の世界へ帰る手段を探すものの、山などといった妖怪のテリトリーに踏み込んでしまい囚われ、他の同様の犠牲者が次々食われていく中で、人の姿でありながら人ではない妖怪への嫌悪を募らせる
→そして危機一髪で八雲紫が現れ救出。八雲紫は元の世界へ帰してやると言い出すが、なぜか泣きだす&蓮子が紫の正体に気づく
→真相が証される、昔から(タイムスリップを通して)メリーは紫として幻想郷を訪れていたが、自分がメリーとして外の世界に戻った時に、妖怪としての人格が現れ人間を攫って食うとは自覚していなかった。気づいて以来(自殺者のニュースに対して無意識的に冷淡な感想を述べるなど、冒頭あたりに伏線をしこんどく)外の世界に戻らないように決心したものの、蓮子が恋しかったために幻想郷に神隠しした
→八雲紫メリーからの提案・二人の絆を壊さないために、蓮子が迷い込んできてからの二人の記憶の境界を操り、無かった事にして、永久に思い出の中で友情を育むためにお別れする
→蓮子が八雲メリーにどう返答するか、。蓮子の人生にとって何が一番大事な事だったのか、これから先で何を大事にしていくのかの選択、クライマックス
みたいにね
そして実際に第二稿に起こしてみたら、第一稿の時みたいに、これをもっと効果的に他人に伝える物語を作れないだろうか、って考えて第三稿へ、
そしてそして、四、五、六、七、八…と書き直しに書き直しを重ねて洗練していってみてください


345名前が無い程度の能力:2010/10/24(日) 13:15:28 ID:Go1guU0g0
>>341
>心情を描いた方が〜

そのシーンで書くべき事を見極め、効果的だと思えば書く、としか言えないんだけど、じゃあどうやって見極めるんすか、と迷うなら
アナログな方法で一番簡単なのは原稿書き上がったら1ヶ月くらい放置し、忘れた頃に読み直すと、表現が不足してる部分が見える=幾分かは自作品を読者の視点で読める
あとは、まず物語全体を頭の中で整理して、こんな風に考えてみてください↓ 
何を伝えたいのか→それを伝えるためにはどんなストーリーが効果的か→そのストーリーにはどんなシーンが効果的か→では各シーンでは何を読者に情報として伝えればシーンが引き立つのか・ストーリーに味が付くのか・伝えたい事が伝わるのか
んで、心情などの表現を付け足した場合は、今度は逆にミクロからマクロに遡って、「この表現を付け足したら物語全体にどういう影響を与えるか」と考えてみればいい

>ボリュームを増したり〜
これは先ほど書いた、伝いたいことを伝えるためにはどんなストーリーが効果的か の部分
『巫女、引退』で言えば、伝えたいことがレミリアとレイムの友情なら、ストーリーはもっと二人の友情を派手に試すようなのが効果的になるんじゃないかな、と考えてみるといい
例えば、レミリアがレイムの引退を阻止するために、弟子をあーしたりこーしたりしちゃったりして、レイムがマジ切れしちゃったりね


『妹紅を偲びて』
台詞の説明だけじゃ伝わらない物、ってのを意識すると良いと思う
例えば、教え子の最後を看取るとこだけど、思い出話にしちゃうじゃなくて、実際にリアルタイムで起きることにしちゃうとかね
「おじやです」のとこで実際に旧教え子の孫(現教え子)が妹紅を呼びに来て、「おじいちゃんが先生にどうしても会いたいって」
→そして最後を看取った時の、「永く生きてきたが、こんな感情を抱いたのは初めてだ」の妹紅の心情を生リアクションを通して具体的に描く
そうしとくと、けーねが妹紅の背負わせた物の説得力が増すので、そのあとの輝夜の「そろそろ慧音を名乗るのを止めにしてもいいんじゃないかしら?」もより活きてくる

『さらば愛しき魔法使いよ』
これも同様、物語にとって一番重要なマリサの動機が台詞だけでさらっと語られてるだけので、魔理沙がそこまでしなきゃいけなかった実感がわかない、説得力に乏しい=お話が浅い印象になってしまう
台詞の担保になるような、魔理沙の心情を明確に演出できるエピソードが一つほしい
例えば、レイムが引退宣言した日に、魔理沙が恐ろしく動揺した様子で、これまで対レイム攻略を研究した成果を見せてやるぜ、という勢いで弾幕勝負を挑んでくるが、あっさり返り討ち
→魔理沙がレイムに巫女を止めて欲しくない理由を、負けたままで人生終わらせるのが我慢ならないことで魔理沙のキャラ付けを明確に説明、「真剣勝負ならどっちが強いか」などと言い出す
→が、レイムは真剣に取り合わず、「これからもずっと友だちでしょ?」
→そして次の日に、あの汚い魔理沙の家が片づけられ、同時に異変が始まる→家が片づけられたことについてレイムが訊ねると、魔理沙が冒頭の台詞で答える
なんで感じで

346名前が無い程度の能力:2010/10/24(日) 16:37:06 ID:6Th49fsA0
>>343
ありがとうございます。お褒め頂き光栄です。
苦手ではありますが、機会があれば長めのものにも挑戦していこうと思っておりますので、
今後ともよろしくお願いします。

>>344
御指導ありがとうございます。
確かに何となくssを書いていた節があります。
自分の好きなものは、きっと他人にも気に入って貰えるだろうという甘えがあったのかもしれません。
今後は、もう少し目的意識を明確にした上で書いていこうと思います。
また簡潔さを求め過ぎて、効果的なシーン選び・話の展開を怠っていたのかもしれません。
私はまだまだ勉強不足ですね。頑張ります!

347もぐら:2010/10/24(日) 16:38:38 ID:6Th49fsA0
度々のミスすいません。>>346は私です。

348名前が無い程度の能力:2010/10/26(火) 01:08:37 ID:RmjZhsYk0
宇本広樹と申します。
作品の批評をお願いします。

「たぶんね」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287582775&log=0

雰囲気を重視して書きましたが、それがどの様に伝わったのか。
次に生かす為に具体的な良い所と悪い所を知りたいためお願いします。

349名前が無い程度の能力:2010/10/26(火) 21:28:15 ID:CFGEcxMc0
>>348
まずは雑感
魔理沙が泣くのが急過ぎて、ドライな展開で行くべき部分に、いきなり超ウェットなのが来ちゃってて、刺激よりも違和感で浮いてる感じがした
そのため台詞での泣く理由の説明に完全に説得力を感じきれないなまま終わっちゃってる感がある
魔理沙のドライな部分とウェットな部分の二面性で押したいなら、ある程度の伏線っぽいキャラ付けが必要
伏線張らないで攻めるなら、泣く場面で、泣かさずに魔理沙の寂しがりやな内面を、できるだけ表面的にはドライに、それでいて強く演出できる表現で押したい

良い部分
ミクロな部分での空気の作り込み
雰囲気を重視したというだけあって、特に魔理沙が泣き出してからの登場人物二人の存在感は印象に残る
なので一度、違和感が出ちゃうと比例して増幅されてしまうが、細かいシーン単位でみると、それだけしっかり人物を描けているという事でもあると思う
構成面でキャラ付け・理由付けをしっかりやって、この違和感を説得力に変換していけば、魅力的なシーンでドラマを紡いでいけると思う

悪い部分
パンチを打つにはまずは軸足にしっかり体重乗せないと、相手にヒットさせても利きませぬ
魔理沙が泣く理由の土台を説明ではなく、描かなければ、どんなに上手に魔理沙が泣く場面を描いても読者の心には響かない
シーン毎の雰囲気を追求するのもいいけど、シーンを活かすためには適切な構成ありきということをお忘れ無く

350名前が無い程度の能力:2010/10/26(火) 23:56:10 ID:QH3fQJQY0
>>349
批評ありがとうございました。とても分りやすかったです。
全体の構成やキャラの行動の説得力を鍛え、自分の描きたい部分を読者に納得させられるよう努力したいと思います。

351KASA:2010/11/07(日) 11:16:03 ID:i1Asn.lc0
何度もお世話になりますKASAです。

今回は、批評のお願いというか、アドバイスをもらえたらと思い書き込みさせてもらいます。

話の中で、インパクトや印象に残る部分をつくりには、どのように物語を組み立てればよいのでしょうか?
参考にしようと家にある漫画なり短編小説なりを眺めると、たしかに物語上の山場や、記憶に残る場面、などが存在するのは分かるのですが、さていざ自分でそれをつくってみようと考えると、その山場を導くためにどのような思考を行えばいいのか、今ひとつ漠然として分かりません。
山場にいたるまでの盛り上げ方、その考え方を聞かせてもらえないでしょうか。

またもしご面倒でなければ、下記SSについて、こうすればもっと盛り上がったんじゃないか、等ご指摘いただけないでしょうか。
『メリーに首ったけ』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1288867076&log=0
いまひとつ大事な要素をとりだせていないように思えて、もやもやしています。メリーの描写などについてももっとおもしろくできる要素があるような気がするのですが、上手くそれを見つけられません。

最後にお礼を。
ここでお話を聞かせていただいて、このごろはSSの書き方が変化してきました。ただ漠然と文章をうっていたのが、まず最初に起承転結を分けて考えたり、それぞれのパートで何をするかを考えたり……。
文章を書く、という事の楽しみが少しづつ分かってきたような気がします。
皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

352名前が無い程度の能力:2010/11/07(日) 23:36:11 ID:pve9uelI0
>>351
>インパクトや印象に残る部分をつくる

これ実は多くの書き手さんにとっては、設定やキャラありきで物語を作ろうとすると、恐ろしく作りにくい部分
言い方変えると、良く言われる『キャラが勝手に動く』だと作りにくい(もちろん、それでも出来る人は居るが)
というのも、キャラや設定を自然に動かそうとすると、どうしても無理のない範囲で物語りが展開させがちで、起伏が乏しくなってしまうからなんだけど
二次創作だと特に、キャラクターが既成のものなので、そう言うパターンになりやすい

これ回避するには、KASAさんの書き方である、いわゆるカップリングを軸にしてお話を作るやり方で向いてるのは、どSになる事です
恋愛のお話って要するに、二人がくっつきたがる、という人間誰にでも理解できる感情をエンジンにして進むものなんで
じゃあ、どうやったら、くっつきたがる衝動を煽れる、表現できるの、演出できるののといったら、そりゃもう、あの手この手で二人がくっつくための試練を与えること
例を上げればきりがないくらいだけど、一番わかりやすいのならロミオとジュリエット
基本的に試練が大げさであれば大げさであるほど、山が大きくなる=印象に残るものになる

『メリーに首ったけ』をドSになれ、という観点からみると、この試練というのが『同性愛であること』、以外にはほとんど無いのに気づくと思う
そしてこれが、二人がくっつくにあたりどれくらいの障害として描かれているのか、第二の問題で、
要するにこれ、蓮子の覚悟や認識一つでどうにもなるんじゃね?みたいな重さしかない
ロミオ「実は良く考えたら、ジュリエットと付き合うのが問題というのは、ボクの気のせいなだけな気がしてきた」
ジュリエット「ロミオが言い出さないから、黙ってたけど、ぶっちゃけ私もそう思ってた」
とか言ってるのって、どーなんすか、みたいなね
そして、このSSの主要な見所ってのが、この二人の関係性に集約されてしまってる分、障害が軽く薄っぺらいものになってると、物語全体が軽く薄っぺらくなってしまう
もちろんこれでも、カップリング系SSとしてはニヤニヤ十分堪能できるものがあるんだけど、物語の面白さとしては、ちょっと物足らないかな、というのは感想として出てくると思う

なので、もう一つくらい二人の関係を引き立たせる事の出来る試練要素を入れたほうが良いと思う
例えば、前々作のレズビアンヒストリーにおける神奈子と諏訪子の関係の描き方なんかは、良かった
二人の関係以外にも、二人の神としての哲学という部分にまで見所を掘り下げ、広げて、それを軸に二人が理解を深めあい、そこからさらに神としてのありかたを、お互いに再発見していく
という、神としての哲学、という一つの見所と、二人の関係、というもう一つの見所を相互に引き立たせながら描けていた
レズビアンヒストリーみたいな物語としての面白さと、メリーに首っ丈みたいな初々しい恋愛のニヤニヤ感を、融合させたものが読んでみたい

353名前が無い程度の能力:2010/11/07(日) 23:37:30 ID:pve9uelI0
>>351
>メリーの描き方

これは問題点は簡単
タイトルからして、オチまで読まなくても予定調和的にチュッチュするんだろうな、と雰囲気的に理解できてしまう作品なのに、
メリーが蓮子に首ったけなのを隠して、転の部分にまで引っ張っちゃってるから、メリーの蓮子に対する思いを描くのに不自由してるだけ
転に行くまで、メリーの素の感情を十分に描くことができてないから、転で葛藤が解消されたときのメリーの心情が、印象弱い
そのため元々、転、自体がインパクト弱くなってる上に、転に行くまでのキャラの描き方に足かせ付けちゃってる
そして見所であるはずの二人の心理のうち一人のほうがパンチに賭けるという三重の失敗をしてることになる
ここも、作品全体の悪い意味の軽さに一役買ってしまってる原因

解決策は、メリーが蓮子に首っ丈なのをメインの転として使わずに、上レスで書いたような、他の要素を追加してストーリーを引っ張っていくか
ストーリーラインをあまり変えずにやるなら、転のところまで完全にお話の質を85%くらい友情物に変えちゃって、転を予定調和じゃなくて、本物の転にする
例えばこんな感じで↓
メリーに婚約者が居るとの噂を信じ込み、大ショックの蓮子、愛しさ余って憎さ百倍→蓮子も彼氏が出来きて卒業したら結婚するとメリーに虚勢を張る↓
メリーも蓮子の嘘を信じ込み動揺し、虚勢張り合戦に発展、ほんとはディスインフォメーションだった故郷に婚約者説を公式に肯定↓
それでも二人で活動するときは、お互い共有できる時間を貴重に思い、お互い卒業して相手が結婚したら、もう今みたいな時間過ごせないのかな、みたいな感じで普段以上に大胆な行動をしてしまう↓
>「蓮子と一緒にいる時も、蓮子と一緒にお風呂に入る時も、蓮子と一緒に同じ部屋で寝る時も、私、すごいドキドキしてた、でも、ずっと我慢してたのに」
これを具体的なエピソードとして挟んだりして、メリーにちょっと天然ボケ系のキャラ付けしてやらせて、
蓮子視点で「一緒に風呂って、体洗ってくれるって、手繋いで寝ようって、何これ私誘ってるの?いやいやそんな事意識してる私キメェ。けどしょうがないよね。卒業したらできなくなるんだこういうのも」みたいな感じで
読者から見ると、メリーが天然ボケで蓮子にあーんなことやこーんな事やっちゃってるけど、ボケけてるだけで他意はない…ただのぼけてるかわいい子です、蓮子が好きになるのも仕方ないね! と見せて
あくまで、蓮子の片思い青春友情ストーリーですよこれは!二人の麗しい友情は失恋さえ乗り越えます、そういう展開になりますよ!と思わせて置いて
そして南京鍵のシーンでは、お互いに永遠の友情を誓うところで切なくて泣いちゃったりして、お互いにもっともらしい、友情バリバリの言い訳を言い合うが、それに二人でマジで感動してしまう↓
内心で互いに、「もうこんな相手には巡り会えない、せめて自分の正直な気持ちだけは、ついてきた嘘だけは、ちゃんと話そう。例え失恋だって絶対に後悔しない。メリー(蓮子)の幸せを心から喜んであげればいい」→で告白シーン

これを蓮子の視点からだけで書くと、告白までのメリーの素の感情を表現できる行動を全部友情として欺瞞できて、尚かつ、告白後は具体的なラブラブ思い出エピソードとして100%変換されカタルシスを生む

354KASA:2010/11/08(月) 08:16:45 ID:YlKcVXTQ0
アドバイスありがとうございます。

>>353のあらすじを読んでからもう数時間ずっと胸の奥が痛かゆ重い。こんなおもしろい話に出来る可能性があったのに、それにたどり着けない事がものすごく辛いです。おもしろいとコメしてくれた人に申し訳ない……。だってもうその話が形になったのを読みたくてしかたない。なんというか、それを読む自分の心がハラハラして、ドキドキして、そして最後の告白シーンで、ウワァアァァ!ってなるのが確信できますもん。それが大事なんだな!! そういうのこそ5000点以上いくんだろうな!と思わされました(個人的には例にあげていただいたストーリーは万点クラスです)気持ちがうわぁあぁぁぁ!ってなるところがインパクトであり物語をつくる上で大切にすべきとこなんですね。
それについての今の自分を考えると >>352でもいわれてますが、『無理のない範囲で物語りを……』などにもあらわされているように、読み手の感情の起伏を見通す事よりも、頭の中に構築されつつあるストーリーの階段を、破綻無くできるだけ綺麗に作り上げる事に思考が向いているような気がします。これまの返信でもなんどかおっしゃってた、『作品世界で嘘にならない範囲で、もっと大げさに……』っていうのも、つまりそういう事なんだろうな、と思いました。まだまだ今までもらったアドバイスの真意を全然わかってないんだなぁ。まぁそれが今の自分のレベル、という事なんだなぁ。ずっと、自分のつくる話は平坦だなぁ平坦だなぁと感じていたのですが、その平坦たらしめているものの影くらいは見る事ができたような気がします。
『メリーにくびったけ』を投稿していらいどうにも胸のもやもやがとれなかったので、昨日は予定のない悲しい日曜日でしたし、本やにいって創作系の本をぱらぱらとめくっていたのですが、まぁなかなか色々かいてあってピンとくるのが少なかったのですが、いただいたレスを読んでようやくはっきりとしたことがあります。
>>試練要素
ああ、これについて言われてたんだな!と。ぜんぜんなかったですもんね。試練。
『メリーにくびったけ』を書くにあたり、当初は紫も話にからんでいて、なかなか親展しない二人の仲にやきもきした紫が、メリーを寝取りにくる(ふりをして蓮子をあせらせる)というところから話が始まる予定でした。ですが、『蓮子が自分の気持ちに自分の力で踏ん切りをつけるようになること』みたいなの話にしたいなぁと思って結局は紫に退場ねがいました。今にして思えば紫をだしていたほうがまだマシな話にはなっていたんでしょう(そして、自分で踏ん切りをつけるようになる、という話にするにしてももっと苦難と苦悩をあたえればよかった……)。ええい、ちくしょう。
少し以前のレスにありましたが、『百合やらレズやら興味がない層にも楽しめる内容』これは必ず必要なんでしょうね。ほんと、百合百合してるだけの話でしたし(自分の欲求的にはそれでもかなり満足できるのですが、評価得点を意識しはじめると、そうもいかんのでしょう)。ロミオのたとえ話、読んですぐは人事のみたいに笑ってしまいましたが、やっぱその直後すごい恥ずかしくなりました。
まぁ以前から点数点数言ってますが、今はSS書きを一つのゲームのように楽しんでいます。自分がなかなか理解することができない『物語をおもしろからしめる法則』を見つけて実現するゲームです。点数は、その到達度の指標かなと。世の中、まだまだ知らないいろんな事があって、おもしろいなぁ。

最後に、本当にありがとうございました! 物事を筋道だてて考えれる人は、今己が目指している地点までおのずからたどり着けてしまうのもなのでしょうが、悲しいかな自分の頭はそうではありません。的確なアドバイスをもらえないとニッチもサッチもいかずです。本当に心から感謝!

355うるめ ◆l5mb86SAtk:2010/11/09(火) 20:35:53 ID:PRgAvfZU0
意見を頂きたく参りました。
最新の『いまわのきわ、わすれものひとつ』という作品です。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1289055813&log=130

何かが絶望的に足りていないのは何となく分かるのですが、それが何なのか分かりません。
一度客観的な評価をしていただきたいと思います。
よろしくお願いします。

356名前が無い程度の能力:2010/11/10(水) 11:57:36 ID:5I5BzgI20
>>355
足りない部分がどうこうっていうと、何かしらの足りている状態の基準が必要になるわけで
作者さんがこの基準を明示しない場合、こちらで勝手に解釈させてもらうしかないんだけど
今回は、本作のテーマである人間の強さというものを、どれだけ効果的に他人へ伝えられていたか、という基準に設定していいだろうか

まず、この作品で人間の強さというのが、どんな事象の組み合わせによって定義されてるのか、を考えてほしいんだけど
これは、御阿礼の子っていう特殊な身分、他人から見て『かわいそうな存在』であることををあえて貫く阿求
その阿求の行動、幻想郷の一部でありたいと願う、完全な個人の自発的なエゴで、あらゆる一般的な理を無視すること
>ふざけるな。こんな愉快なこと、御阿礼の子以外にやらせてたまるか。
要するにこの一言で表されてる部分、この一言にどんだけ説得力を持たせるかが、言ってみればこの作品の全てと言っても良い
というのもこーゆう、、『困難な状況でもこんなことやっちゃってるから、この人の行動は凄いことなんですよ』っていう演出する場合は、彫刻の浮き彫りみたいなもんで
キャラの状況を掘り下げることももちろん大事なんだけど、同時に浮き上がらせる部分も、作り込まないとちゃんとした物にならない

で、これ浮き上がらせる部分、読み返してみて貰えばわかるんだけど、>ふざけるな。こんな愉快なこと、御阿礼の子以外にやらせてたまるか。 の説得力を担保するべき根拠が
>確かに妖怪は強く、恐ろしい。けれど、文章を連ねていく内に見えてくるのだ。彼らがその深層に隠し持つ、泣きたくなるほどの美しさが。それをひとつ見出す度に、私はそれを皆に伝えたいと強く望んだ。
結構、漠然としてると思いませんか
これがどんくらい魅力的なことなのか読者としてはピンと来ないと思われる
つまりこの作品の足りない物は、浮き上がらせる部分が十分に描けてないことです

なんで、せっかくメディをこういう形で出すなら、メディと阿求の絡みでこの部分のエピソードを主軸にお話作っちゃって良かったと思う
血反吐を吐きながらメディの記録を続ける阿求と、そんな阿求を見つつ妖怪として成長するメディ、そこにさらに魅力を見いだす阿求、みたいな感じで

357うるめ ◆l5mb86SAtk:2010/11/10(水) 23:32:18 ID:NQ4fg2vc0
>>356
ありがとうございます。

浮きと沈みで二重のメリハリ……。成程失念しておりました。
やはりもっと体系的に練り込まなければダメですね。

確かにメディを活かしきれていないという印象は拭いきれなかったのですが、
そこに絡めるという発想はありませんでした。

とても参考になります。

358名前が無い程度の能力:2010/11/11(木) 01:13:38 ID:AEr.HBHQ0
>>355
遅ればせながら、こちらも読ませていただきました。
>>356氏と若干かぶるところもありますが、こちらからも幾つか指摘させていただきます。
(以下に三つの点を指摘していますが、一番言いたいのは二つ目であることをご留意ください)

一つ目、初っ端の文章の敷居が高い。
文章自体はかなり綺麗で、腰を据えればかなりすらすらと読めます。
情景や感情が丁寧に描写されていて、相当レベルが高いと思います。
ですが逆に、腰を据えられない人から見ると、これはとっつきにくいです。
おまけに序盤、永琳たちが現れるまでの流れ(というか阿求の心情)が重いこともあって、
序盤だけ見てブラウザバックしてしまう人が多かったのではないかと思います。

二つ目、おそらく話の一番の盛り上がりである、阿求がそのかつて抱いていた感情を思い出すシーン。
はっきり言ってしまうと、もっとがつんとぶつけてくるほど強い描写が欲しい。
いみじくも、作中にも「他人が見れば正気を疑うような」とまで書かれています。それです。
動作では表していますが、心理描写や回想などの具体的描写が足りない気がします。
その、ともすれば狂気じみた感情を、もっと瑞々しく、もっとえぐりこむように。
ここはもう、多少押し付けがましくても荒々しくても構いません。我慢せずに突っ走るべき点だと思います。

三つ目。上の「二つ目」を書くために、「一つ目」の段階から準備しておくべきです。
この話、序盤から阿求は、本当に穏やかに死を待つだけで、わだかまりも何も無い状態です。
それ自体は悪くありません。ですが、その状態を引きずったために、「二つ目」が盛り上がらなかった、というのもあるのではないかと思います。
ですので、「二つ目」の強い感情を思い出させるとっかかりとして、序盤の段階から、何かしらの準備が欲しい。
「何か忘れているような」とか、「私にとって幻想郷縁起とは何だったか」とか、そういう感情を、
先に匂わせておけば、もっと違った流れを作れたのではないか、と思います。



概ね言いたいことは以上です。以下は、ほんの少しだけ気になった細かい点です。

・永琳やメディスンを叱るシーンや、「今際の際の過ごし方としては、上々だ」などのくだりから、
先の展開(阿求が薬を飲まないだろうということ)が読めてしまう。
これは単に私の穿ちすぎかも知れないのですが、一応参考までに報告したということで。

・永琳の恩が何かわからなかったのが心残り。
いやまあ、稗田阿礼の時代の話ならわからないままのほうが自然だし、
たぶんこの話を入れると、話の流れがスムーズじゃなくなりそうだから、入れないほうが正解な気もする。

・スタイルシートを使えるのなら、台詞が入るごとや段落ごとに改行を入れなくても、
もうちょっとだけ行間を空けるだけで読みやすくなるのでは……?
いやまあ私もスタイルシート使い慣れてないので、断言はできませんが。

以上です。少しでも参考になれば幸いです。

359うるめ ◆l5mb86SAtk:2010/11/11(木) 23:54:09 ID:56oV2jM20
>>358
ありがとうございます。

やはり前後の繋がりがちぐはぐということですね。
中盤でもっと読み手をハラハラさせるような展開を作りたいとは考えていたのですが……。
やはり作り込みが甘い。プロットもそうですが、キャラクターも。

書き出しに関しては、自分も迷いました。
ですが独白で始めるくらいしか思いつかなかったので、
固いことを承知の上であのような冒頭にしました。

360名前が無い程度の能力:2010/11/12(金) 21:33:44 ID:LNcUAxI60
バトル物書きたいなー、と思って、参考までにリプレイで各弾幕を見直してみる

「こんなんどうやって文章にすればいいんだよ……」って暗鬱な気分に陥る

最近こんなんばかりだ。
いや、適当にディフォルメできればそれでいいんだろうけど……うーむ。
魔理沙のマスタースパーク書く時に、周りの星弾まで書いてる人いないしなー。完全再現は無理だとわかってはいる。
なかなか、こう、上手い具合の解釈が難しかったりとか。うん。

361名前が無い程度の能力:2010/11/13(土) 00:07:17 ID:oVJj5/CU0
単純に描写しても、おもしろい類じゃないからね弾幕は
むしろ、自分でその弾幕をプレイしてみたときの感想を、バトルの駆け引きに絡ませて表現するのが弾幕ごっこを演出するのに向いてると思う
マスタースパークなら、受ける側がレーザー主砲から必死に逃げようとするときに、まわりの☆弾がやっかいで苦戦する、みたいな

362電動ドリル:2010/11/13(土) 14:41:00 ID:Wc3wIhi20
初めまして、電動ドリルと申すものです
ゆかてん布教のためにSSを書き始めまして、無印に3作品、ジェネに1作品投稿しました
もっと作品の質を上げて他の人が「ゆかてんを書きたい!」と思せて、ゆくゆくはゆかてんをメジャーにするべく、作品への助言をお願いに来ました

最新作
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1289494115&log=130
一作目
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287226225&log=129
二作目
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287916615&log=129
三作目
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1287930674&log=76

なにとぞよろしくお願いします

363名前が無い程度の能力:2010/11/13(土) 15:51:12 ID:eeIICHYQ0
>>361
もこてるバトルを書きたいのに永夜抄EX半分くらいしか進めず文花帖はEX出すことすらできない俺に隙は無か、もとい隙だらけだった。
……もうちょっと進めるよう頑張ってみるか。

>>362
あ、俺この人のだいたい全部読んでる。
コメディ主体で面白いんだけど日本語ところどころ間違えてるっていう。
今日は真面目に批評する余裕無いから、他の誰か頑張ってくれ。

364名前が無い程度の能力:2010/11/14(日) 18:32:41 ID:PNdm/Ugw0
>>362
地の文が長めの傾向があるからちょっと読みにくい。
緩い話なんだから、がんがん短文使ってもいいと思う。
じっくり説明すべき部分はがっつり書いて
緩い会話の連続の時にはもっと短く切ってメリハリつけるといいと思う。

ゆかてんに関してはどーとも言えないのですが、
紫は周りにキャラがいるからいいけど
天子に関しては衣玖さんがいないとキャラの背景を語る人物がいないので
どーもこれは比那居天子なのだろうかと疑問に思う。
幻想郷の紫と親しい誰かさんの一人みたいに自分は思えました。

原作では嫌われ設定とか箱入り娘とか世間知らずのお嬢様的なイメージがあるので。
作者の中で天子像ができあがっていても、それは作者の頭の中だけなので、
それを読者によく伝わるように書けるようにするともっといいかと。
紫×天子が好きな方だけだけでなく、普通の人も取り込めるようになるといいと思います。
原作の設定から壊すなら、もっとキャラを書かないと駄目だと思う。
例えば紫と天子が仲良くなるエピソード書くとかね。
仲がいいからちゅっちゅするってのは簡単だけど、そこで止まってたら停滞すると思うんで。

色々と書いてまとまってないけど
やっぱ自分は地の文の書き方は一番大事だと思うので。
もうちょっと読みやすくしてもいいと思いました。
終わり。

365名前が無い程度の能力:2010/11/14(日) 20:20:07 ID:92uK9Djg0
>>362

一作目
紫と天子、犬猿の二人が仲良しこよしに、という原作基準で言えば無茶振りをストレートにこなしてる
ストレートな分というか、目立って印象に残るものもない感じ
たぶんだけど、作者さんも、無難にやりすぎたかな?みたいに思い返せるんじゃ無かろうか

特に好例で目立って地味なのが、白玉楼の場面で、主人公が自分の気持ちに気づくという重要なパートな割に、やってることが会話だけという
ここからもっと派手な事件、例えば、二作目の外の世界に天子が失踪する、なんて感じのを持ってきたい
その事件を通して会話だけじゃなくて、行動を通して、紫に自分の気持ちを理解させ、
尚かつ天子が助けられた紫への理解を深めさせ、その心境のわずかな変化からくるリアクションの変化が、さらに紫をキュンとさせてしまい、紫→天子が確定する、みたいな

あと作品にさらに魅力をプラスするなら、キャラの作り込み
原作のキャラは設定こそ濃いけど、原作ゲーム中のやりとりだけでは、キャラが薄すぎるので
原作の台詞や行動を元にキャラを作るより、設定を元に一次創作のキャラを作るつもりでキャラを起こしちゃって丁度良い
このSSだと、キャラがけして薄いってわけでもないけど、もっと大胆に主要キャラ二名に属性を付加出来たと思う
例えば、この作品の天子に一番強い属性が、無邪気さ、というものだけど
これを引き立てる属性で、けなげ属性、とか、かわいそうな子属性なんてのを加えるのも良いと思う
んで、それに絡ませる・表現するために、紫のキャラ付けもちょいプラスして、天子を100%邪険に扱わない理由として、
天子の幸福とは言えない身の上を一切知らずに、ぶちのめしたことをちょっぴり悪く思ってる、みたいのを加えて
天子が紫へ執拗に絡む理由に、けなげさや、やかわいそうな子っぽい理由付けを加える、みたいな
その場合、紫が天子の身の上を知るタイミングを、読者が紫と同調して「天子まあかわいいけど、ちょっとこいつうぜぇ」と思えるタイミングの次にポンとだして、「ウザイと思ってたけど、こんな理由があったのか」と感情を転調させらるように出すとグッド
これだけでも、ずいぶんと二人の関係に立体感が出るとおもう

繰り返しになるけど、二次創作で面白いものを作るてのは、一次創作で面白いものを作るのと原理は同じ
へんに頭の中にあるキャライメージに拘らずに、一次創作のつもりでキャラはゼロベースで作って、その上に東方要素を上手いこと載っけるくらいで丁度いいです

366名前が無い程度の能力:2010/11/14(日) 20:20:48 ID:92uK9Djg0
>>362

二作目

一作目自体が、原作では犬猿の仲である二人をくっつけるのが主なネタだったことを考えて貰えば、凄くわかってるはなずなのだが
一作目読んでない人には、紫→天子といわれても、なんじゃこりゃというのが大半の感想だと思う

んで、もったいない
外の世界に超問題児が飛び出てったのに、事件の一つも起こさずに、帰って来ちゃってどーすんすか、と
作中で紫がやっちゃダメと言ったことを、全部やらせるくらいで丁度いい
「XXはダメだぞ、ぜったいするなよ!」なんていうフラグがフラグとして成立するのは、物語を作るのにそういうセオリーがあるからです
これやっちゃったら、絶対、どうにもならないだろうなってことをやってしまって、それをどうにかするから物語は面白くなるんであって、
最初から最後まで、ほぼ予定通りにつつがなくデートが終わりましたでは、寂しすぎる
一作目は何がおもしろかったか、っていうのを思い出してほしいんだけど、犬猿の仲がくっつきますよ、っていう無茶振りをどうにかするのが、おもしろさの核になってる
だから
紫と天子がデートするよ!っていう前振りフラグがあったら、もの凄い事件を天子ちゃんが起こしちゃってデートがおじゃん、紫がてんやわんやで解決に奔走するよ!というフラグにしちゃってオーケーだと思います
ジャッキーチェンなんかの映画で5分に1回アクションシーンなんてのがあるけど、5行に1回トラブルを天子が起こすくらいの勢いで、どんどんエスカレートさせ、
最後にはオバマ大統領に核ミサイル発射ボタンを押させる一歩手前、むしろ打たせて紫が迎撃し第三次世界大戦を回避した!んでデートいったいどこいった!どっかいったよんなもん!
くらいの勢いで
神の手(作者の意志)で無難にキャラに人形劇をやらせるんじゃなくて、キャラを野放しにするか、
神の手で状況をしっちゃかめっちゃかにして、その上で、キャラに必死に解決させるのを意識するといいです


三作目
キャラがただ痛いことやってるだけじゃ、もう今のご時世、十分なオチにならない
逆に言うと、ただの痛い事やってるだけのネタだろと読者に思わせてさせておいての転調→一点してシリアス風味に、なんて展開に使えるくらいの使い古されたネタなんで
例えば、紫が魔法少女の恰好をすることに、実はこんな壮絶な理由があったんです、みたいな感じで驚かせたり感心させたり、しみじみさせたりといった、せめてもう一ひねりが無いと弱い
手あかの付いたテンプレネタは、オチの後にさらに展開させる感じで使うと効果的です


四作目
二作目と言えることはほぼ同じで、どうにでも大きく面白く膨らみそうなネタが、ひたすら小さく無難にまとめられちゃってる感じでもったいない
二作目と続けて読んで感じたのは、やっぱ作者さんの中の天子は、ほんとはもっと暴れたいんじゃ無かろうか?ということ
隙間からの雪崩くらいでへこたれるような奴には見えなかった
天子が暴れる世界を描く手間を惜しまずに、存分に放し飼いにしてやりたいことやらせてやったほうがいい
作者が天子に悪戯をそそのかすくらいくらいの勢いで、どうでしょう

367バターピーナッツ:2010/11/14(日) 23:39:47 ID:lFuml4QY0
 初めまして、バターピーナッツと言う者です。
自身の力量を向上させるため、批評お願いいたします。

「チルノちゃんは弱い子」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1289124571&log=130

「親友が結婚します」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1289701721&log=130

 何とぞよろしくお願いします。

368名前が無い程度の能力:2010/11/15(月) 01:09:27 ID:NWPW2se60
>>367
あなたの場合は少し話の核がとってつけたように陳腐すぎる。
両方、あなたがこのスレに書き込む前に読んでたけど、両方とも同じ感想を抱いたから間違いないと思う。
一作目のチルノに対する大ちゃんの行動も、二作目のはたてのセリフも、みんな感情、生きた心の激突、そういうものがいまいち感じられなかった。

例えば一作目だけど、仲間はずれが怖いと泣き出すチルノに対して「ずっとそばにいるよ」と言うだけでいいのか。
二作目で言えば、文が感じている将来の不安に対し、はたてが「気にすんなよ」と答えるという安易な解決方法でよかったのか。
そのどれもがブリキの兵隊の人形劇を見てるように、とてもとてもチープで、あんまり深みがなかった。

一作目だけど、折角「力が強すぎると誰もそばに寄ってこない」ってテーマがあるんだから、例えば萃香とか、あるいはさとりだとか、
そういう「力あるが故に孤独なキャラ」を出して、チルノがなぜバカのフリをしてるのか、第三者との交流を通して
大妖精にゆっくり気づかせてゆくとか、そういう「ドラマ」を作る姿勢が必要だったと思う

二作目も、最初の最初にテーマ性を持ってこないで、漫才を優先させちゃったから文の最後の悩みの告白が取ってつけたようになった
最初に射命丸が「実は彼に先立たれるのが怖いの」と言わせておいて、それに対してはたてが奮闘するとかそういう話にしたらよかったと思う
それでも漫才シーンは書けたと思う




まぁ以下は参考までにだけど、二作目を書いたのが俺だったら、旦那と文がイチャイチャしてる盗撮写真をはたてが幻想郷中にバラまきながら


「あーあー手が滑って大変なことをしちゃったなぁ! この恥ずかしい事実は数百年先まで残っちゃうだろうなぁ!
恥ずかしいなぁオイ! 幻想郷には永遠に死なないような人間もいるしなぁ! たとえ旦那が先に死んでも皆このことを覚えてるだろうなぁ!
文と旦那がイチャイチャ幸せバカップルだったって事実は永遠に幻想郷から消えなくなっちゃったなぁ!!」


とか絶叫する話にする。そうすりゃはたてに華を持たせることができるじゃないですか
文が真っ赤になりながらはたてをフルボッコにするシーンも書けるし

369名前が無い程度の能力:2010/11/15(月) 14:52:45 ID:5Z7XQe8s0
>>367

『チルノちゃんは弱い子』
実はチルノは天才、最強とかのネタはしばしば見かけるけど、ようするにヘタレミリアなんかと同じ原作とのギャップがキモになるもので
この手のお話で大事なのは、ギャップをいかに極端に描き、尚かつそれにいかに作品内でのリアリティ、つまりは説得力を持たせるか
ギャップの触れ幅を大きくすれば大きくするほど、面白くなり、その代わりに説得力を持たせる難易度があがる
で、この作品の場合、お星様の話しをして一人語りさせるだけだと、リアリティをぼかして書くのは楽だろうけど、ギャップの触れ幅はちょっと物足らないかな、と感じませんか
実力を向上させるという趣旨なら、書くのが楽なのを書くんじゃなくて、絶対こんなの自分では描けないな、というのを迂回せず真っ正面からチャレンジして、
作者さんにとって、どうにもならなそうな事をどうにかするすることで、経験値が効率良く溜まってレベルアップが早くなります
もうね、いっそのこと、地球に白色矮星が迫ってきていて、このままだと滅亡、誰にも阻止出来ない中、唯一チルノだけが地球を救う希望くらいでよくて
最終兵器彼女チックに、「大ちゃん、私こんなんなっちゃったけど、ずっと友だちで居てくれるよね」とか言って氷の妖精から、地球の妖精へトランスフォーメーションして白色矮星へ特攻→地球のみんながチルノの本性を受け入れる→大団円
くらい極端なのでもいいw
いやマジでね


『親友が結婚します』
これはどこを見ればいいのかわからなかった、というのが個人的印象
というのも、漫才の部分で笑えれば良かったんだけど、自分はこういうのに耐性があるのか、センスが合わないのか、まったく反応できなかったからで
あとは物語的にとくに見所らしい見所が無くて、言ってみれば漫才するシチュエーションを作るために背景の設定が事務的に説明されてるあるだけなんで
漫才に反応できない読者にとっては、面白い部分が一つもない、というタイプの作品になってると思う
んで、実力向上っていう点でいえば、漫才を見せたいならそれはそれでいいんだけど、漫才に反応出来ない人をどうやって反応させるか、っていう手を考えるといい
何故、反応しにくいか、って要因だけど、一番大きいのは、背景の設定がドラマとして描かれてないから、言葉に重みがまったく実感ないこと=物語としての面白みがゼロな事
ちょっと考えて欲しいんだけど、文と旦那の恋愛話しがメインに書かれたSSをガッツリに読んだあとで、この漫才を見たら、大分感じ方が違うと思いませんか
そうなると例え漫才に耐性ある人でも、親友が結婚してそれをインタビューするというシーンはそれなりの感慨が出るはずで
これが例えば、親友同士で一人の男取り合って、血みどろのの抗争を経た後、また友情が戻った時のシーンだったりしたら尚更

とりあえず二作通して言えるのは、
何を書きたいか(何が面白いのか)→じゃあそれを効果的に見せるにはどうしたら良いのか
という思考をちゃんと踏むといいですよ、ということ
書きたいシチュエーションだけいきなり持って来ちゃっても、何がおもしろいのかよーわからん事が多いのです他人には
ものすごーく当たり前のことなんだけど、他人の脳みそと自分の脳みそは別物、というのを常に意識するのが、物語を他人に見せるのには一番大事です

370バターピーナッツ:2010/11/15(月) 18:27:44 ID:B6dU5XJI0
>>368>>369
ご批評していただきありがとうございました。
自己満足で書いたので、読者への配慮など至らない点が多かったことをまず反省します。
キャラクターの動かし方、リアリティの持たせ方。
ドラマのある物語等、まだまだ勉強しなければならないことが解りました。
今後ともお世話になると思います。
万点越えを目標に、頑張っていきます。
ありがとうございました。

371電動ドリル:2010/11/15(月) 23:27:29 ID:7/id9v2g0
>>364
>>365
>>366
様々な失敗点を教えてくださってありがとうございます、自分では気付けなかった事が幾つも知り得ました。
特に色々な物を詰め込むのに、臆病になっていた事を痛感しました。
今までは、いきなり長い作品を書く事を怯えていたのだと思います。その為色々な物を切り捨てて無難にしていました。
これからの作品は、これらの点を良く考えて書いていきたいと思います。

372名前が無い程度の能力:2010/11/22(月) 18:48:15 ID:BAPl8uhY0
一度ここに書きこみをさせてもらったシンフーという者です。
今回はこれらの作品の評価をお願いします。

『お姉ちゃんの部屋での幸せ会議』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281539496&log=122

『頭の上には宝物』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290265898&log=0

点数が思ったより伸びなかったのですが、どこを直せばいいのか見つけられずにいます。
またこれからもハートフルや感動する話を書いていきたいのですが、これらを執筆するにあたって何か守るべき大切なことがあるならば、教えてもらえると嬉しいです。

お手数かけますが指摘と助言のほうを宜しくお願いします。

373名前が無い程度の能力:2010/11/23(火) 01:04:56 ID:8g96M4PE0
>>372
点数が=より多くの人に興味を持って読んで貰う、というならまずより多くの人にとって何が見所になるのかを意識しなきゃいけない

そういう観点からまず『お姉ちゃんの部屋での幸せ会議』を考えてみてほしいんだけど
前書きに自分で書いてる通り、ちまたに溢れすぎてるやおい物の一つでしかない、というのに気づくと思う
なんというかこういう趣味の書き物で根本のコンセプト否定するのも、気がひけるんだけど
点数が、というなら当SSの場合は、やおい物というコンセプトの時点で既に、多くの人が興味を持ち憎い典型的な量産型SSになってるよ、というのは突っ込まなきゃならない
んで、さらにメインテーマである、こいしが幸福に気づく、というのがどのように演出されてるかだけど、これずっと会話だけという地味さ
その会話自体に何かしら、見所になるやりとりがあったかと言えば、感性に個人差はあるだろうけど、自分はとりあえず感じることはできなかった

んで、点数という以前に、まず考えてもらったほうが良いと思ったのは、
メインテーマ(伝えたいこと)があったら、じゃあそれをどうやったら読者に効果的に伝えられるのか、ちゃんと考えないと
点数どころか、物語としてどこを読めばいいのかすら危うい作品になっちゃいますよ、ということ
会話だけしてキャラ同士が納得しあって泣いたり笑ったりするだけで、読者に何がどれくらい伝わるのか?もっと効果的な方法は無いのか?って考えてみてはどうでしょ
そしたら、たぶん幾つか書かなきゃならないモノゴトを思いつくだろうけど、実はこのSSってものすごい単純な部分が欠落してる

その欠落してる最も致命的な部分ってのは、こいしが幸せを感じているベースがまったく描かれてないこと
幸せがテーマなのに、幸せの定義になる部分が説明だけで描かれてないから、テーマがキャラの内部だけで完結しちゃって読者に届いてない
大砲に弾だけ詰めて、火薬が入ってないから、どうやっても標的に飛んでいきません、みたいなね
この砲弾で仕留められる相手は、、実際に砲弾が飛んできて無くても、砲弾が飛んでくる様を脳内で補完できる人
頭の中で作者さんの思い描くさとりファミリーと合致するさとりファミリーを持ってる人だけです
>「こいし、あなたは今日だけでもありません。お燐やお空といるときもあなたはずっと笑っていました。ペットたちといるときもです。あなたが地霊殿にいるときはずっとずっと笑顔だったんです」
この部分を読者に説明ではなく、こいしという主人公を通して、何かしらの演出で追体験させとかないと、
砲弾が飛んでくる様を脳内補完できる人以外の心に届かない、ここが火薬になる部分なんです
だから「古明地こいしはまぎれもなく、幸せ者です」この台詞で、ぐっとこれないわけです
最低限このお話をお話をして成立させて、見所を作るには、ここはやんなきゃならない
個性や点数を意識するのはまたそのあとの話しになってくる
とりあえず
一度、作品を書き上げたら、何度も作品を読み直してはいかがでしょう
んで自分が何を伝えたかったのかメインテーマを、一つから三つくらいの、短いキーワードにしてみて、それを効果的に伝えるための方法を一から考え直して第二稿を書いてみるべし
第一稿の100%を書き直せとは言わないけど99%書き直すつもりでね



『頭の上には宝物』
ZUN帽の中身ってなんじゃらほい、ってのは東方プレイヤーなら誰しも興味を持つ可能性のある題材
あとはそれをどう扱えたか、だけど、興味の引っ張り方は、わりと静かな雰囲気の中でもしっかりしてて、微妙な良い味加減が出てたと思う
そんで、帽子の中のあるのが二人の写真であるというのまでは良いとして、問題はそこから
核心部分の衣玖が写真を大切に思う理由だけど、「メンドイと思ってた子供が、思いの外懐いてたのが嬉しかった」
この理由で写真を肌身離さず持ってる事に、どれくらい読者は共感できるのかな、と
メンドイと思ってた子供に懐かれて嬉しいって、どういうこっちゃねん、なんじゃいそれ、と
もちろんね、キャラがこう思ってるンです!ってのを説明するだけならこれでもいいんだけど
キャラがこう思ってるんです!と説明だけしても、読んでる方は、「え、あ、そうなんすか、ふうん」で終わっちゃうと思いませんか?
この作品も要するに砲弾を飛ばすための火薬が不足しとるんです
いくさんが写真をどれくらい大切にしてるかっていう砲弾の部分は良く書かれてるけど、それを読む人の心に迫らせてくる、飛ばしてくる火薬が十分に描かれてない
いくさんが何故、この写真をこんなにも大切にしようとしているのか、誰にでも共感できる形で描いてみてはいかがでしょう

374シンフー:2010/11/23(火) 14:14:18 ID:gc4jxkAk0
>>373様,
ご指摘、誠にありがとうございました。
自分は何を考えて、何を書かなきゃいけないのかがよくわかりました。
結局私は根幹部分が抜けていたみたいです。
教えてもらったことを念頭に置いて、これからも執筆活動に力を入れていきたいと思います。

375名前が無い程度の能力:2010/11/23(火) 20:33:22 ID:h.cX8AOY0
はじめまして、創想話について語るスレのほうでこちらを紹介されてきました


『霧雨エターナル・タイガー』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290349269&log=0

こちらを投稿したものです
ご意見いただければと思います
よろしくお願いいたします

376紙木:2010/11/24(水) 00:58:39 ID:OzsWfFEM0
はじめまして。紙木という名前で創想話に投稿しています。
SSについて意見・批評を頂ければ幸いです。

作品集131 「地底心葬風景」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290247135&log=131

作品としてのウリやクオリティは、自分の今まで書いてきた中では一番高める事ができたと思いましたが、結果はあまり振るいませんでした。
当面の目標としては作品にNewマークがついている期間で5000点をとりたいのですが、なかなか上手くいきません。
一歩でも目標に近づくために、今回の作品に足りないこと、どうすればよりよい「面白さ」を得ることができたか等…少しでも意見を頂ければ幸いです。

377名前が無い程度の能力:2010/11/24(水) 01:10:11 ID:iTYamqHE0
>>375
けっこう好きになった作品
読ませてくれてありがとうございます

んでお気に入りになった上で、客観的にこの作品を見てまず言えるのは、
一般に向けてアピールできるはずの味はあるんだけど、味がわかりにくく料理されちゃってる、ということ
作者さんは味を意識して描いてはいるんだろうけど、どう扱えばいいのか、わかってなかったのかな、という印象を持ちました

じゃあ、この作品の味ってなんなのか、といえば端々にある小ネタやジョークじゃなくて、
必殺技を掛け合う霊夢と魔理沙の微妙な微笑ましい関係性
これが微妙な関係であるが故に、やたら目立つ小ネタとジョークでマスキングされちゃってるんだ
微妙な関係性を見所として強調しなきゃいけないのに、読者から見ると単なる無味乾燥な壊れギャグとしての印象が強くなっちゃてる
『微妙な関係』が、『キャラが壊れてるだけ』、に変換されちゃってるわけです
そうなるともうバランスおかしくなっちゃって、見所が逆転しちゃって、読者は霊夢と魔理沙の関係を見てくれなくなって、ただの詰まらないギャグを読まされてるだけと感じちゃう
素材がスパイスによって殺されてる、というのがこの作品の陥ってる病気です

とりあえずの一番手っ取り早い処方箋としては、安易なギャグや、キャラが無意味に壊れてるだけと思われてしまう冒頭を変えるだけでも、魅力が他人にわかりやすい作品になるはず
そっからさらに見所を強調するなら、二人のお遊びを展開させるのをストーリーの軸に、絆と呼べるような部分まで踏み込んでしっかり描いちゃってから、関節キスでオトス感じの構成で作ってみたりすると
ほのぼの系の雰囲気の中にも、一つ芯が通って読みごたえのある作品になると思います

個人的に作風がかなり気に入ってるんで、この作品の方向性であなたが書いたSSをもっと読んでみたいと思いました

378名前が無い程度の能力:2010/11/24(水) 17:41:49 ID:myTuYB9c0
>>376
地文が特徴的。それも個性だけど、ちょっと主観的過ぎて状況がわかりにくい。
言っちゃ悪いけど内容が頭に入らず面白さが伝わってこなかった。
読みやすさ理解しやすさも面白さの内だと思うし。
長編を読ませるにはきつい文章かなと。
もちょい地文と会話を鎖のようにつなげる感じがあるといい。
会話も誰が喋ってるかわかりづらい部分もあるし、
思い切って細かく ○○は言った〜 ○○は〜したとか刻むのも手。
市販の小説なんかそういう部分は丁寧に分かりやすく書いている。
おそらく話はそそわ向けだと思う。
点数手っ取り早く取りたいなら、近道はたぶん萌え。
以上何か参考になればと失礼。

379アガペ:2010/11/24(水) 23:35:44 ID:GpklL9oE0
以前にもこちらにさせて頂いたアガペというものです。
是非、作品の批評をしてだきたくて来てしまいました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290600993&log=0
こちらの作品なのですが、お時間がございましたら、どうかよろしくお願いします。

380紙木:2010/11/25(木) 00:30:49 ID:Lbe7PQ/c0
>>378

返信、ありがとうございます。
自分の地の文が特徴的だとはまるで認識していませんでした…。
内容がまるで伝わらないというのはどうしようもないので、改善しようと思います。

地の文と会話文の落差を減らして文章全体の繋がりをよくする…ということだと思うのですが、
>会話も誰が喋ってるかわかりづらい部分もある
もしお手数でなければ、具体的に箇所を挙げていただければ幸いです。おそらく、修正の参考になると思うので…。

ご意見ありがとうございました。
今よりも地の文の癖を殺して簡素明瞭に、かつ「萌え」を意識した話…意識しながら書いてみようと思います。

381名前が無い程度の能力:2010/11/25(木) 01:50:18 ID:ZUEL6zc60
>>376
まず雑感
読んでみれば満足は出来るが、導入部分での面白さがわかりにくいため、とっつきにくい
といった印象でした
つまりは冒頭での「この作品はここが見所なんですよ!ほら、どうよ、おもしろそうでしょ!」というアピールが弱く、あるいは力みすぎて明後日の方向に飛ばしちゃってる

というわけで一番気になったのは冒頭

いきなり出だしから状況を掴み辛い表現を多用してて、シーンで何が焦点になってるのかわかりにくい
例えば>それは困ってしまう。
から始まるモノローグだけど、ここで周囲の反応とこいしの落差、この作品の一つの見所をハッキリさせる重要な一節、
>、わたしは無意識で動いているわけじゃない。
とか余計な言葉を文頭にくっつけちゃだめ ぼやける
もっとシンプルに単刀直入に、ここが面白いんだこの野郎!とアピールしたい
>意思伝達ってどうしてこんなに難しいんだろう。
>みんなにとっては割とどうでもいいんだろうなぁと思う事柄を、世間話に交えて普通に言っただけなのに、なんだか凄いシリアスな顔で『冗談ですか?』なんて聞き返されちゃうんだから
くらいで良いと思う
もっとわかりやすく落差をインパクト付けるなら、最初のモノローグを、こいしが自分が死ぬことを言い出そうとしてるとこから始めて
さとりたちが、にこやかに談笑してるとこで、「あ、わたしそろそろ死ぬヨー、あと一週間くらいだって。あ、お姉ちゃんお醤油とってそこの」とかいきなり言い出して
さとりが『ヒトラー最後の八日間』における、ヒトラーが眼鏡片手にプルプルするがごとく、醤油片手にプルプル震えちゃうとか

で、見所を提示したら、次はそっから見所をどう展開させていくかってのもアピールしなきゃダメで
これに当たる部分が「こいしは、どうしたいのですか」この台詞
ここで、「今まで通り」と主人公が答えるだけじゃあ、ちょっと残念、読者が何に期待してこの先読めばいいのか、しょぼんとなっちまいます
ストーリーがどう転がるのか、っていう興味が停滞した状態になっちゃってる
次のシーンと展開に興味をバトンタッチさせえるために、見所にベクトルを持たせて味付けて欲しい
じゃあどうするかというと
>難しいことはよくわからないけれど、要するに死体は残らないということだと思う。
>最後に何の迷惑もかけることなく死ねるのなら、とてもラッキーだ。
こんなことを、こいしが思ってたりするから、こういうのをさとりに向かって語っちゃう感じで例えば↓

こいし「今まで通り。フラフラしたりかな」
さとり「本当に、何かしたい事などないのですか」
「ええと、あえて言えば、何の迷惑もかけずに死にたいかなあ。誰も見てないとことかで、ふっと消えるみたいに、そしたらラッキーだと思う」
 ここでさとりの心理を表現できる出来る描写などを入れる
「ではこいし、私たちに何かしてもらいたいことは、ありませんか」
「うーん」
 ここで一拍置いて、こいしがさとりの表情を見て『自分の重さ』に申し訳なさを覚えるモノローグ
こいし「忘れて欲しい、かな。出来れば今すぐくらいにでも」
さとり「忘れるとは何をです」
「決まってるじゃん。私をだよ。大丈夫、すぐ忘れられるよ。今からどっか一人になれる良い死に場所ないか探しにいこうと思ってたんだ。あ、だからこれでお別れってことになるのかな。あはは、じゃ、ここで食べるご飯も最後なんだね。おいしかったよお姉ちゃん。それじゃちょっと行ってくるね」

みたいな感じで、お話がどう転がるのか、とりあえず映画の予告編みたいに見せておいて、読者にストーリーラインを想像させる
んで実際の展開は、予告で読者に想像させるストーリーラインを良い意味で裏切っていければベスト
とりあえず一番気になった部分は、以上です

382名前が無い程度の能力:2010/11/25(木) 09:04:19 ID:4nx.5X6E0
>>377
ご批評ありがとうございます
キャラ壊れやギャグはついつい思いつきで書いてしまってるんですけど、もっと
考えて入れていかないとダメですね。。。
も少し考えてまた書いてみます
ありがとうございます

383紙木:2010/11/26(金) 00:32:58 ID:qMTHVOcg0
>>381

返信ありがとうございます。
ご意見を読ませていただいて、もう頭をぶん殴られる感じに目が覚めました。

>冒頭
読み返すと明らかに飾り付けすぎていました。「こいしが死んでしまう」ということを一番に伝えるという目的は持っていたつもりなのですが、力の入れ方が本当に意味不明な方向に及んでいますね…。
>もっとシンプルに単刀直入に、ここが面白いんだこの野郎!とアピール
この観点からすると本当に読者の注意の焦点がぼやけるような書き方になっていて、全力で反省しました。
>さとりたちが、にこやかに談笑してるとこで、「あ、わたしそろそろ死ぬヨー、あと一週間くらいだって。あ、お姉ちゃんお醤油とってそこの」
冒頭のシーンでは、「地霊殿の常日頃の夕食がこいしの発言で一変している」…といったものを狙っていたので、例に挙げていただいたこの会話ひとつだけでも、すでに僕がいろいろ(悪い意味で)盛りつけすぎた冒頭よりわかりやすくインパクトがあります…。本当に参考になります。

>冒頭での見所提示後の展開
この点はほとんど意識が及んでいませんでした。見所である「こいしが死ぬかもしれない」ということを提示することばかりに気を取られて、もう本当に意識が向いていませんでした。
具体例に上げていただけた、僕がこいしの内心として地の文で書いた部分を、実際のキャラクターの行動と会話にするだけで、こいしとさとりそれぞれの態度がここまでわかりやすくなるとは思いませんでした。物語の牽引力も明らかに上がっていますし…もう、何してんだ自分という感じです、本当に。

>ストーリーラインを想像させた上で、良い意味で裏切っていく
極めて基本的なことのはずなのですが、今回のSSでは意識が向いているようには自分でも思えませんでした。読者からすればより一層そうだろうと思います。大反省です。

丁寧かつ的確なご意見、本当にありがとうございました。本当にためになりました。全力で参考にしながら、次回作に活かさせていただきます!

384名前が無い程度の能力:2010/11/26(金) 03:38:57 ID:YId4SfiE0
>>379
まず読んでみて感じた感想を一読者として率直に言っちゃうと
あー、またこれまで1000000000000000000000000万個くらいみたような典型的な悪い意味でのやおい百合SSだな、といった感じになっちゃって
客観的にこのSSを評価してみると
主軸になる恋愛小説としての側面は、エンターテイメントとして成立する見所になるほど濃いお話になってるわけでもなく、叙情で魅せるような要素もない
キャラ同士が好き同士設定になっていて、痴話げんかして、仲直りしておわり、という
要するに作者さんと同じくらいコマエイキが好きな人にしか、楽しめない系統になっちゃってると思います
それがどういう事なのかと、試しにやってもらいたいんだけど、このSSの小町を「太郎」って名前に書き換えて、閻魔様を「花子」って書き換えて自分で読んでみてください
そのときに抱く感想が、コマエイキに興味が無い読者の抱く感想と≒と考えて貰うと良いと思う

もちろん作者さんが好きでこういうのを書くのはいいと思うんだけど、このような場で批評を求めると言うことは
たぶん、自分で書いた作品に何かしら満足できない部分があったりすると解釈させてもらいますが
どうしてこの手のSSが二次創作界隈で、際限なく産まれてしまうのかを、アガペさんにはまず考えてもらうと良いかもしれない
この手の作品を書く作者さんは共通の傾向を持っている
それは、作者さんがキャラを好き過ぎること
二次創作SSを書いちゃうくらいキャラが好きすぎるから、他人から見るとどうでもいい物語をそのキャラがやってるだけで面白いと感じちゃう
ロマンチックに言えば恋は盲目 非ロマンチックに言えば自己満足 ということになる

だから好きなカップリングで面白い物語りを書くってのは実は、書き慣れてない人にとってかなり難しい作業で
じゃあどうやったら、詰まらない物を面白いと錯覚せずに、客観的に自分の作品を見なおすことができるかというと
創作初心者用のシンプルな対策がある
まず嫌いなキャラ同士の組み合わせで物語を作ってください
そしてその物語が面白いと感じるまで、何度も書き直してください
それで面白くなったら、他人からも面白いと思えるものになってます、かなりの確率で
その後でキャラの名前と性格や特徴だけ、好きなキャラに入れ替えて書き直してください
これはキャラが好きだからSSを書くという二次創作の根本を否定しちゃうことになるけど
逆に考えてくださいな、自分の好きなキャラをより魅力的に書くための試練であり、愛だと
自己満足を超えて他人「も」楽しまたいという目的を持つなら、作品を客観的に見るのは絶対に必要な作業
この目的を果たすために、客観的になる必要がないのは、主観的なセンスがそのまま他人に受け入れられる極々一握りの恵まれた人だけです

385名前が無い程度の能力:2010/11/26(金) 03:39:34 ID:YId4SfiE0
続き

作品の内容に言及すると
仲直りするまでのお話なのに、描かれてるのが設定背景がちょろっと、んでいきなり仲直りするシーンが着ちゃってる
しかも仲直りする方法も、実は話してみるとちょっとした行き違いでした、というだけ
言ってみれば最初から最後まで会話での現状説明だけで終わってる
このキャラはこう思ってるからこうしますよ、という作者さんが作ったキャラが自分で設定を話してるだけみたいなもの
ドラマもなにもない
だからもう、二人に感情移入できるようなものじゃない

じゃあどうしたらもうちょっとだけでも、読者が二人の関係にドキドキワクワクできるかな、コマエイキを楽しんでくれるようになるかな、と考えてほしい
創作物の恋愛に、読者シリアスにさせるには、具体的な行動を伴わない会話のやりとりでの説明じゃなくて、
具体的な事件を通して追体験させるのが有効だし、初心者にも書きやすい
二人の気持ちの移り変わりに、読者がちゃんと実感もって付いていけるように、二人の心の動いていく様を、展開毎にわけてドラマに乗せましょう
もっと噛み砕いて言えば、二人が仲直りするための、きっかけになる事件を二人で解決させるように書いてみるのが、たぶんアガペさんには書きやすい
例えばだけどテンプレ的にこんな感じ↓でもいいから、まずは個性とか考えなくていいから、物語として最低限形にすること考えてみると良いと思う

 花子と太郎は好き会ってたけど、別れちゃいました
 奥手で仕事一筋な花子にとって一世一代の大恋愛だったけれど、それ故に太郎と上手く接することが出来なかったのです
 ある日、花子が仕事で大失敗をし超ピンチに、これを助けられるのは太郎だけ、
 見事二人で力を合わせて難局を乗り切り、二人の仲も前以上にラブラブになりました

なんならさらに、大げさでもいい↓

 花子と太郎は好きあってたけど、別れちゃいました
 奥手な花子にとって一世一代の大恋愛だったけれど、それ故に太郎と上手く接することが出来なかったのです
 ある日、地球にゼットンが来襲してきて、これを撃退できるせるのは太郎だけ
 しかし花子がゼットンに人質に取られてしまい、太郎超ピンチ、花子を助けるか地球を救うかの二者択一を迫られる中、奇跡が起こる
 なんと花子と太郎の愛のパワーがマックスに達したことにより、花子がスーパー花子に覚醒、ゼットンをらくらく撃退するが
 そこへ真の黒幕が現れ、宇宙がピンチに、太郎と花子、さらに幻想郷の皆がが力を合わせてなんとか勝利、二人は前以上にラブラブになりました

386アガペ:2010/11/26(金) 19:26:16 ID:4zHluH2k0
>>384
ありがとうございます。
自己満足ssになっていたと、自分では気づけませんでした……
次は、じっくり考えて、客観的に面白いと言える作品になれるまで、修行を積みたいと思います。

387miyamo:2010/11/26(金) 19:30:34 ID:Xwy8IjLM0
前にここで批評していただいたものです。
今回久々に作品を書いたのですが思うように伸びませんでした。
自分でも悪かった点が多かったのは分かっているのですが具体的にまずなにを直すべきなのかを教えていただけませんでしょうか?

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287061289&log=129

駄作なのは分かっていますが出来れば後の糧としたいので出来ればお願いします

388名前が無い程度の能力:2010/11/26(金) 20:14:51 ID:mARWsuvQ0
>>387
読ませていただきました。批評久しぶりなんで、ちょっと変かも知れませんがご容赦を。

これは、主として動いている紫の一人称(台詞含む)を地の文にしたのがまずかったんじゃないでしょうか、
なんか文章も台詞もテンポが悪いです。描写も平板だし……弾幕の表現がほとんどスペカの名前だけってのはどうだろうなぁ。
もうちょっと、状況や光景がある程度わかる程度には書いたほうがいいと思います。
一度、三人称に挑戦してみてはいかがでしょう?
客観的な情報が読者に伝わるように書く、ということをまず主眼に置いてみては。

あと、何かキャラの反応が素直すぎるというか、真面目すぎるというか……もうちょっと余裕持って欲しいなぁ、とか。
霊夢も魔理沙も早苗もそうですけど、人の言うこと素直にほいほい聞くタマじゃないでしょう?
いや、反抗的かどうかとかじゃなくて、もっとこう、どんな時でも自分の我を出すことを忘れないというか。
さらに彼女たちが素直に動きすぎなせいで、結局全部紫の筋書き通り、ちゃんちゃん、で終わってしまった印象が。
これが、「霊夢たちは自分の力と頭脳で状況を打ち破った」ってなってたなら、また話は変わってたかも知れません。

あと、あとがき部分は元ネタがあるかどうかよく知らないので素直に受け取ってしまうと、
小説なんだから動機はなんだっていいじゃないか、というのは流石に丸投げしすぎじゃないかと。
別にギャグとして笑えたわけでもないので、「幻想郷を危機にさらしてまでやったことが暇つぶしか」としか思えません。

以上です。結構辛口で書きましたがどうかご容赦を。
乱文失礼、少しでも参考になれば幸いです。

389ハイロォ:2010/11/27(土) 00:25:16 ID:vprRuuhA0
お初にお目にかかりますハイロォと言います
今回批評していただきたいSSはこれです

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290616090&log=0

私はテンポが良いギャグSSを目指して執筆しているのですがイマイチ反応が薄いのです
こんな雑な文章ですが、どうかよろしくお願いします

390名前が無い程度の能力:2010/11/27(土) 01:57:44 ID:TYT1Rxok0
>>386
眠いのでー言だけ。
あなたの中ではテンポがよくても、私はエスパーではないのであなたの見せたい状況をテンポよく想像出来ませんでした。
寧ろ全然想像出来ませんでした。
作中の台詞で言うなら
「ごめん、全然意味が分からない」
という感覚でした。
そして私とあなたはレミリアとパチュリーではないので私はこのお話に付き合う気になれません。
おやすみなさい。

391名前が無い程度の能力:2010/11/27(土) 09:29:44 ID:O2l.bpkw0
>>390
いくらなんでもざっくりすぎるだろ。眠いのに無理に批評しようとしなくても。

>>389
えーと、俺もギャグは苦手分野だから、これは失敗の理由はわかる。
でもどうすれば直せるかは具体的なところはわからないから、そのつもりで読んでほしい。

テンポの良さというのは、描写を簡潔にするという意味じゃない。
勢い重視は結構だが、それで地の文をすっ飛ばすのはいただけない。
その結果、わかりにくさが先にたって、逆にテンポが悪くなってる部分もある。
むしろ大事なのは、地の文でテンポを作ること。
……だがしかしこれが難しい。
表現が平易すぎてはならない、読者を飽きさせてしまうから。
堅苦しくてもいけない、読者が読むテンポを阻害してはいけない。
地の文の中にジョークセンスが光ると良い、読者からすれば、笑いどころに行く前の笑う準備が整う。
口で言うのは簡単だが、これがなかなか……どうすりゃできるんだろうね。

あともう一つ気になったのは、話がちょっとあっさり終わりすぎたことかな。
もっと、レミリアのテンション上げるイベントを重ねても良かったと思う。
イベントを重ねることで、他のキャラのらしさを表現する機会も増えるはずだし。
そうしたほうが、最後のフランオチが映えたというのもある。

あ、あと作品自体の批評じゃないけど、
この程度の小ネタなら、そんなに大きな反応は普通返ってこないというのもある。
一部の駄洒落オチ作品は何故かいっぱい反応返ってきてるけど、まああれはそれだけ、オチのつけ方が上手いってことなんじゃなかろーか。例外だと思っていい。

気になったのはこのくらいかなぁ。
願叶箱読む限り、そこまで文章表現自体が苦手というわけではないようだから、頑張れば一気に化けるかも知れん。
まあこれに懲りずに今後も頑張ってください。
拙い批評ですが、参考になれば幸いです。

392ハイロォ:2010/11/27(土) 09:31:50 ID:vprRuuhA0
>>390
SSの批評、ありがとうございます
自分一人でSSを書いてる時には気付けなかった自己満足に気付かされました
数少ない読者さんの意見が聞けてとても勉強になりました
もう一度お礼を言わせてください、ありがとうございます

私はしばらくギャグ以外のSSを執筆し、ある程度落ち着いたらまたギャグSSに挑戦してみようと思います
その時はまたここに来てみようと思いますので、よろしくお願いします

393ハイロォ:2010/11/27(土) 09:45:43 ID:vprRuuhA0
>>391
SSの批評どうもありがとうございます
どうも勢いばかりを気にしてしまって読者には分かりにくいSSになってしまったようですね…
やはり読者さんは偉大です。いかに自分の作品が未熟か気付きました
今回の批評を踏み台に今後のSS執筆で役立てたいと思います
本当にありがとうございました

394ハイロォ:2010/11/27(土) 09:46:41 ID:vprRuuhA0
すいません訂正です

批評を踏み台に→失敗を踏み台に

395miyamo:2010/11/27(土) 14:44:43 ID:baKljMfU0
>>388
なるほど…確かに今まで三人称で書こうと思ったことはありませんでした。
これを機会に練習してみようと思います。
あと、辛口なんてとんでもない、むしろ真摯になって読んでくださりありがとうございます。
これからもがんばりますので今回の批評本当にありがとうございました

396名前が無い程度の能力:2010/11/28(日) 01:45:43 ID:pDF6Ue9.0
>>392
もの凄い基本的な事から考えてもらったほうが良い気がする
人間がなんで笑うかってとこから考えてもらいたい
もし
読者がこのSSの登場人物の一人になって現実として作品内の出来事を体験したら、本気で怒ったり笑ったりといった心を動かすことになるだろうけど
どうしてかっていうと、当たり前だけど、紅魔館は生活の場であり、人生を歩んできた場だから、という背景をあるからこそ、何かしら事件が起こればマジになる
これを踏まえた上で考えてもらいたいのは
いきなり少々不謹慎な例えだが、わかりやすさを重視するため容赦してほしいんだけど
①太郎さんが死にました
②レミリアが死にました
③あなたの母が死にました
①〜③までどれが一番心が動くかと言えば、多くの人にとって③
次点で東方ファンなら②  最後にどこの誰かもしらない①の太郎さん

で、もしだけど太郎さんがどっかの誰かじゃなくて、母親よりも大事な人だったら?
太郎さん大逆転で堂々の一位ですよ
つまりは、何か特定の出来事によって人間が心を動かす度合いってのは、出来事の背景にある情報の量×質 この方程式によって決まるということ
誰かが死んだりしたら、悲しくなって泣く背景があるから泣くのであって、 誰かが死んだ=泣く じゃないんです

これは笑いも同じで、 誰かが変な事やってる=笑える じゃない
背景があって初めて笑えるんです
じゃあ、笑いに必要な背景ってなに?っていうと
現実の漫才を考えて貰えばわかやすいんだけど、現実の社会常識とかを代弁して、ボケの言ってるのこと何が可笑しいのかを定義するための突っ込みという役がある
何が正常で、何が異常なのかを明確にするということ
なら、突っ込みという役割が無いように見えるピン芸人とかはどうかというと、例えばふかわりょうの一言ネタは、「あるあるネタ」と言われるように
最大公約数の不特定多数の人間の経験や常識を背景としてるからこそ、シュールさがシュールさとして成り立ってる
いわば突っ込み役はネタを聞く観客そのものという図式になってる

んで現実ではない創作物の世界ってのは、、最大公約数の不特定多数の経験や常識ってのが最初から存在してないんです
これは作者が作らなきゃならない
二次創作なら幸いに原作ってのがあるから、それを背景にすることもできるけど、東方は設定こそ濃いけど世界観(実際のキャラの生活感など)は曖昧な部分が多いから
SSという媒体だと、ほんとに作者さんが一次創作のつもりで作らないとどーにもならん
キャラがする行動、台詞、地の文といったネタの善し悪しはまたそのあとの作業です

ここで当作品を考えてもらいたい
キャラ崩壊などと書いてあるけど、その通りで、原作イメージっていうせめてもの背景を壊しちゃってるorほとんどキャラが描かれてないから、
笑うための背景自体がほぼ完全消失しちゃってる
キャラがレミリアや咲夜じゃなくて、ほぼオリキャラ、太郎と花子になっちゃってるんですよ
門番放棄してマージャンとかやってても、美鈴がそうしてるんじゃなくて、そういうオリキャラになっちゃってるんです
じゃあ、オリキャラ太郎と花子さんのキャラは、笑える背景が出るくらい作り込んであるのか?
オリジナルの世界観は作り込んであるのか?
どっちもNO
良く、「壊れギャグ」なんていう言葉があるけど、あれほんとは間違いで、キャラリビルドギャグといったほうが正しいんです
キャラを作り直すことによって原作以上に魅力的にキャラを引き出したり、原作にはない要素で魅せるが「壊れギャグ」と呼ばれるものの本質です

じゃあどうすればいいのか
やりたいネタがあるなら、それに合わせて世界とキャラを作り直してください、しかも魅力的に
ネタがよりネタとして際だち、面白可笑しくなるように、背景をちゃんと練ってください、それ自体がギャグというジャンルを超えて見所になるくらい

397ハイロォ:2010/11/28(日) 18:19:13 ID:iK6chSF20
>>396
遅くなりました、批評ありがとうございます
世界観……ですか
どうも自分は面白い事を書こう、と意識しすぎてそういったものを蔑ろにしていたようですね……
基本を勉強してから出直します

398おつもつ:2010/11/28(日) 23:06:56 ID:CIVi2U.60
初めまして、おつもつと申します。
早速で恐縮ですが、こちらの批評をお願いします。

作品集131『ドリーミン東京ウォーカー』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290438986&log=131

初投稿以来、基本も土台も無い上に他者の意見を聞く機会のないままここまでやってきました。
それゆえに、自分の作品が独りよがりなものになっていないかという不安が常についてまわります。
そこで自分の作品が他者の目にはどう映っているのかを知るべく、忌憚無きご意見を頂戴したく思います。
大変お手数ですが、よろしくお願いいたします。

399名前が無い程度の能力:2010/11/30(火) 00:47:33 ID:tGXNRj6U0
>>398
独りよがりかどうかでいえば、程度の問題になってきちゃうんだけど
なんというか、原作本来の持ち味、女の子二人が冒険感覚で不思議現象にちょっかい出す、ていう基本的な醍醐味はちゃんとそれっぽく描かれてるし、堪能も出来るから
原作っぽい秘封が好きな人なら、十分楽しめる要素があるレベルにはあると、思われる
ただちょっと足りないと思った部分、秘封の醍醐味で忘れちゃいけないのは、浪漫っぽいもの
いたずらっぽくやってることでも、実はなんかとんでもないことやってるんじゃね?世界の秘密を暴いちゃうぞ感みたいなのを、どんくらい満たしてくれるか
これがまず物足りなく感じた部分の一つ

それと純粋にエンターテイメント小説として、どれくらい成り立ってるか、秘封が好きな人以外にどんくらいアピールできる部分があるか、
これが物足らない部分のもう一つで
都市の夢という一種壮大な題材が扱われてるわりに、「んで結局、だからなんなの?」程度のことしか主人公たちが発見しなかったり、遭遇しなかったりするから
読んでる途中の「いったい何が起こってるんだ」という探求心のワクワク煽られ具合が、ややしょんぼりで、読み終わった後の満足感が低い
起承転結の起が始まったと思ったら、一切ほとんど展開が発展しないから承らしきものも弱くて、当然のごとく、転らしい転もなく、結
ついでに言えば、起に行くまでに見所らしい見所が用意されてないのが、かなり残念仕様
そういう感じになっとるわけです

なので、もっとこうしてくれたら満足できたかな、って思うのは
都市の夢という切っ掛けから、もっと壮大な浪漫にお話を膨らませてくれると、もっと満足できたかなと感じました
例えばだけど、都市の夢を見るなら、都市が存在している地球そのものの記憶どころか、宇宙そのものの記憶を辿ることも
挙げ句の果てにはこの世の創造主の存在まで突き止めそうになったところで、実は自分たちの見ている世界の記憶には、もっと別の真の意味があって…
みたいな感じで、秘封っぽいオカルトと嘘科学の境目にあるような謎を追い求める快感を、コロッコロにこれでもかと転がしてもらえたら、嬉しかったなーと

400おつもつ:2010/11/30(火) 19:52:34 ID:yQDtzuxM0
>>399
>原作っぽい秘封が好きな人なら、十分楽しめる要素があるレベルにはあると、思われる
「原作の雰囲気が漂うサークル活動をもっと読みたい」というのが当作品を書く動機でしたので、
そう言っていただき大変嬉しく思います。

起承転結に関しましてはおそらくこれからも私の頭を悩ませる課題になることでしょう。
どうすれば作品にメリハリをつけらるか、どうすれば読者に最後まで飽きさせることなく読んでもらえるか、
常に考えていきたいと思います。

物語につきましては、そこまで壮大な話は想定していなかったというのが正直なところです。
題材の軽重の見極め、掘り下げ方がまずかったと痛感しております。

>秘封の醍醐味で忘れちゃいけないのは、浪漫っぽいもの
まさしく同感です。それだけに今回この部分を上手く伝えられなかったことが我が事ながら残念でなりません。
もしまた秘封倶楽部を書くことがあれば、そのときこそはロマン溢れる物語を描きたいです。

最後になりましたが、貴重なお時間を割いて丁寧な批評をしていただき、誠にありがとうございました。

401かすとろぷ公:2010/12/09(木) 18:09:57 ID:PJRUOKng0
初めましてかすとろぷ公と申します
作品の批評をお願いします。
作品集131『神風Mの謎を追え!〜前編〜』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290463392&log=131
作品集132『神風Mの謎を追え!〜中編〜』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1291664103&log=0
作品集132『神風Mの謎を追え!〜後編〜』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1291832935&log=0

個人的な反省点としては長くなりすぎて作品自体が煮詰まりすぎた感じがあります。
正直東方の事で他者と意見を交わすことも無いので独りよがりになりすぎている感覚があるのでこういう作品がどう他人に映るのかわからないという感覚もあります
ではよろしくお願いしますではよろしくお願いします

402名前が無い程度の能力:2010/12/10(金) 19:32:27 ID:cyDIWLKM0
>>401
まず基礎的な書き方。
本来ならば句点(。)打つべき場所で読点(、)打ってる。
それも個性なのかもしれないけど、これから何100kbも読むのに
開始数行で読む気がなくなる可能性あり。
後文頭の字下げとか三点リーダ(……)の統一とかきっちりして欲しい。
長編なんだから尚更。
ここまでして、さて読めるかっていうとそうでもない。
やっぱり設定を受け入れるための序盤がいけない。
押付けられてはいそうですかって理解できない。
元になった作品があってももっと丁寧に導入書いてもらいたい。

403かすとろぷ公:2010/12/11(土) 03:39:28 ID:e675msfI0
早速批評有難うございます。
文章の句点、読点の付け方は正直に言えば癖なのでコレが不味いようなら改めます。
改行ミスは痛いですね。これもちょっと直していきます。
物語の導入は毎回苦労しています。大体アイディアが沸いて書き始めると最初の数行を書くのがどうしても苦手ですね

404もぐら:2010/12/26(日) 18:16:45 ID:zJvv4ubw0
こんばんは。以前お世話になりました、もぐらと申します。
何かと忙しい時期ではありますが、アドバイスいただければ幸いです。

「世界の終りとバイオフィルム・幻想郷」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290156592&log=131

「政策東方Project メリーの場合」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1291533964&log=132

「聖輦船に、さよならを」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293097638&log=133

以前このスレで頂いたアドバイスを参考に、三作書いてみました。
そろそろブレイクスルーしたいのですが、上手くいきません……

405アルバトロス:2010/12/27(月) 10:21:05 ID:e8iOCb4E0
初めまして、アルバトロスと申します。
作品の批評をお願いします。

DEAR MY DOLLMASTER
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1268566959&log=104

ASK FOR THE MOON
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269075002&log=105

どこにもない場所
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1293326685&log=80

加えて、「急な場面転換が多く読みにくい」と言われることがあり、それについてもご教授いただけたらと思います。

406名前が無い程度の能力:2010/12/27(月) 19:54:24 ID:3CZHVLWc0
>>404
抽象的な話になってしまって申し訳ないですが、自分の経験談から言って、ひとつのSSの中であまり何もかも書いてしまわないほうが
点数が高かった、ということがあります。
読者に対してはある程度秘密をもっておくこと、書きたいことがあるときでも描写でさらりと匂わす程度にしてあんまりはっきりとは書かないほうが、
良い場合もあるんだと思います。
平たく言うと想像の余地を残すというか。
三作品読ませていただきましたが、私の好みからすると、どうも「書きたいことを書きすぎ」で、ちょっとくどい部分があるように思いました。
話の作り方やアイディア、ものの見方というか、そういうのは好きですし、ちょっと他に見かけないものだと思いますので、ほか、
文句を言うとすれば語り口だけかな、と思いつつ。

407もぐら:2010/12/27(月) 22:52:20 ID:AOeKl5UQ0
>>406
ありがとうございます!
なるほど、くどいところがありましたか……参考になります。
実は前4作(>>341)に於いて、「もう少し話を膨らませるといいよ」という旨のコメントを複数頂戴しており、
それを意識したつもりなのですが、今度は膨らませ過ぎてしまったのかもしれません。

「語り口」については、あまり考えた事がありませんでした。
なので、もしよろしければ、もう少し突っ込んだ意見を頂けると嬉しいです!

40814階:2010/12/28(火) 07:09:20 ID:Cql87UxsO
初めまして。14階と申します。
年末お忙しい中恐縮ですが、ご批評をお願いいたします

『釈然としない晩酌』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293483576&log=0

表現不足、と言われる上に、全体が冗長になる傾向にあります。
そうした分かりにくさや、緩慢に感じた部分があれば教えていただければと思います。

409名前が無い程度の能力:2010/12/28(火) 13:22:30 ID:Ko0HuQII0
>>406
別に意見自体を否定するわけじゃないけど
想像の余地を残す=曖昧な部分を残すってことが必ずプラスになるとは限らないんだよ
それは雰囲気系のSSの書く人の話であって、書きたいことを書きたいだけ詰め込んで熱く書いた方が受ける場合だってある
酷な言い方をするけど>>405の三作品はただぺらぺらなチラシで濃くもなけりゃ雰囲気が出てる訳でもない
これで書きたいこと書きすぎとかあんたどんなぺらい作品読んでるんだよって思うわ
人間一つの文章、たとえば「好き」って言葉一つに説得力持たせることにどれだけの力が必要なのか考えてみてね

410名前が無い程度の能力:2010/12/28(火) 15:25:11 ID:VF6G83mY0
>>409
意見が食い違うのは、レスの相手が違うからでは
>>406>>404について言ってるけど、>>409が挙げてるのは>>405だし
間違ってるのはリンクの方って可能性もあるけど

411名前が無い程度の能力:2011/01/01(土) 02:24:11 ID:aHIzB1EE0
「読者を良い意味で思考させる物語」と「読者の感情を代弁するキャラが思考する物語」。
俺が書くと前者は言葉の足りない言葉遊びになって、後者は排他的な思考の誘導になる。
どうして書いたものか。「じわじわスッキリなるほど系」がここまで難しいとは思わなんだ。

412アガペ:2011/01/01(土) 03:19:48 ID:Dlb2.tGk0
度々お世話になっているアガペという者です。
このたびは、この作品を批評して頂きたくてやって来ました。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293280563&log=0

個人的に山場を意識して書いてみたのですが、どうにも思うようにいきません。
どなたか、批評をお願いいたします。

413名前が無い程度の能力:2011/01/01(土) 06:41:59 ID:lROE.m9k0
新年あけましておめでとうございます。
先日投稿させていただいた金欠ともうします。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293730488&log=0
コメントが貰えないのでこちらに来ました。どうか批評お願いします、

414名前が無い程度の能力:2011/01/01(土) 10:24:58 ID:aLXU6EhE0
>>411
どっちも、プロでも出来てる人限られるくらい難しいテーマだな。
前者、思考させるほうは、問いかける姿勢が大事なんじゃないか。
場面によって、さりげなく疑問点を挿入したり、あるいはがつんと意見をぶつけたり。
後者は……読者によって考え方も千差万別だから、あまり「これ」と決め付けるのもまずい気がするが、
俺なら、自分のその場面までの文章を自分で読み返して、考え付く可能性をつぶしていくつもりでキャラに思考させる。

うーん、どっちも上手く言えないなぁ。やっぱり難しい問題だと思う。
ただどちらをやるにしても、話の流れを阻害しないように気をつけたほうがいいと思う。

415疼木:2011/01/01(土) 14:03:34 ID:sznbgQhU0
新年あけましておめでとうございます。
御初にお目にかかります。疼木と申します。以後、よろしくお願いします。
さて、何故本日このスレに足を運んだかといいますと、この御話についてのご批評をお聞かせ願いたいのです。
『エドゥアルトのローズ宇宙』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293554869&log=0
意外な事に(私としては)多くのレスをいただいており、驚いております。
本当にありがたいことです。この作品としては現状でもう十分ではないのか、とも思うのですが、百点。
やはり百点をいただけていないのです。
その理由としてレスで指摘されている通り、どこか微妙な点でおしいところがあるように思えるのです。
それが今後の課題かと思いまして。
自身が考えた理由を前もって述べておきます。
1、難しい言葉を使っているだけで内容が伴わない。読者置いてきぼり。
2、全体的に誤魔化している雰囲気が見られる。
3、少々言いにくい箇所。色々。
他にもあるのですが、それを大まかに纏めるとこんな感じでしょう。3は置いておいて。しかし、自身では限界があります。
そこで、少しだけ人様のご意見をお聞きしたい。
三が日で忙しいとは十分承知しておりますが、良ければ……。
御教示していただけると幸いです。
では、よろしくお願いします。

416名前が無い程度の能力:2011/01/03(月) 14:53:56 ID:JNpMoKBA0
>>415
いきなりですみませんが、URLが正しくないですね。正しくはこれです
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293554869&log=134
創想話のアドレスの最後の「log=0」というところは、最新作品集のことなので、
作品集が切り替わるとアクセスできなくなります
あらかじめ作品集いくつかなのかを計算してその数字に置き換えると、切り替わっても大丈夫です

作品についてです
楽しめましたが私も百点を入れるにはなにかが惜しいと感じます
難しい言葉よりも、一目でわかりにくい文がところどころにあるのがよくないと考えます
> 意識が徐々に鮮明になり状況を確認する程度の冷静さが蓮子に戻ってきた頃には、眼前に暗闇とその中に光る何かがあった。

たとえばこれなど、どこか読みづらくないでしょうか?
私だったらこうします

 意識が徐々に鮮明になる。状況を確認できる余裕が出てくると、暗闇の中で光る何かに気付いた。

このように二つに文を分け、いくらか表現を短く変えました
また、読みやすくなる工夫として、キャラの名前の登場頻度を削るという方法があります
同じ単語が文章の近いところにたびたび出現すると読みにくく感じさせるという現象があり、それは固有名詞であっても同じです
登場人物が一人しかいないシーンでは、「誰が」を書かなくても通じるため、わりとばっさり削れるので試してみてください


あとは難しい言葉についてです
「スタティック」は説明なしに出すのはちょっと難しいかと
おそらく日本人の大半は意味がすぐに思い浮かばないでしょうし、創想話読者でも過半数はそうじゃないかという気がします
ルビ機能を使う、カッコ書きをする、すぐ後の文で説明するなどした方がいいと思いますまた、「糾合」という日本語もちょっと難しいかもしれません
他に漢字で、これは難しいから平仮名にした方がいいと感じたのは次のものです

>筈
>篭って
>煩い
>思い做し


最後に読んで気付いた誤字を指摘させていただきます

>時にはつついたみたり
>折角の機械


いろいろ言いましたが、独自の味が出ている良い作品でした
良い蓮子をありがとうございます。次回作にも期待しています

417疼木:2011/01/03(月) 18:05:10 ID:dss3L0b.0
>>416
猛烈に感動しております……、ありがとうございます

>URL そうなんですか! 知りませんでした……。次、書き込む際には気をつけます!

>表現 指摘された箇所と416様が修正されたものとを比較してみると、断然後者の方が場面を把握しやすいですね……参考になります
同単語、固有名詞に関しても確かに思い当たる節があります
次回作を書く際にはご指導いただいた点を踏まえて作り上げる所存です

>言葉 説明を補わなければ解らない……そんな当然を忘れて……迂闊でした
漢字に関してもやたら変換していました
これからは基準を設けて適したものを変換していこうと思いました

>誤字 ご指摘ありがとうございます。早速修正してきました
また、少し読み返してみると誤字が結構ありました……推敲不足ですね

温かいご教示と感想を頂き、励みになりました。また、自分に足りていなかったものが見えたようにも思えます
416様の目に留まることが出来るような御話を書けるよう尽力します
ありがとうございました!

418名前が無い程度の能力:2011/01/04(火) 19:44:39 ID:pZEAalN20
>>405
三作品読みました。どれも大変好きで、読みやすいし、意図したことはほとんどできてるんじゃないか、と思います。
あえてケチつけるとすると、

DEAR MY DOLLMASTER
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1268566959&log=104
話の性質上しかたないですが上海はこういうしゃべり方はしないイメージですので、そこでズルイ、となって点を渋られるかも

ASK FOR THE MOON
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269075002&log=105
雰囲気よくていいんですがいかんせん地味なので、もう少しどこかひっかかるところを作ったほうがいいかも

どこにもない場所
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1293326685&log=80
オチというか仕掛けの正体がやっぱり地味なので、もっと思いもよらないアイデアをぶつけてくれるとうれしい

くらいでしょうか。
点を取りたいならこうしたほうがいいんじゃないかな、という程度の指摘ではあるんですが。
僭越ながら、もっとすごいこと書ける人である、という印象を持ちました。
全体的にさらりとしすぎてると思う。たとえば上の作品の終わったところから、さらにストーリーを展開させて書く、みたいなことすると
読者が驚くようなものが生まれてくるんじゃないかなと思います。


>>408
内容的には好きな作品ですが、コメントでも指摘されているように、やっぱりちょっと読みにくいと思います。
登場人物が多いわりに、「彼女」とか「寺子屋の教師」とか「妖怪の女性」とかが頻出するのが理由の一つで、
誰が何をしているのかわからないことが多い。そういう書き方が好みなのかな、とも思うのですが
読者の頭にすんなりはいってこないように思うので、ちょっと読んでて面倒になってしまいますね。
それと、抽象的な言い方になりますが、「誰が何を思ったか」ではなくて、「誰が何をしたか」を中心に
書くようにしたほうが良いと思います。
登場人物の心中は可能なかぎりアクションで語らせたほうがスマートなんじゃないかな、と思います。


>>412
レイマリ大好きです。でも個人的には、魔理沙はもっとかっこつけた粋な行動をとるんじゃないかな、霊夢はもっと落ち着いたというか
ピントずれてる感じなんじゃないかな、と……イメージの問題ですが。
失礼な言い方になりますが、あんまり売りになるようなところがないように思います。
ラブい二人がすれちがって一悶着あってハッピーエンド……というだけではあまり点が入らないんじゃないかな、と思いますので
もう少し何か読者をひきつけるようなものがほしいところ。


>>413
最後でいきなりまた香林が出てきたのに驚きました。
ちょっとオチが急展開すぎるというか、そこからお返しのドラマがはじまると思ったのにいきなり終わってしまったので
肩透かしをくらった感がありました。
そういうお話といえばそれまでですが、これももう少しふくらませたほうが良いんじゃないかと思います。

419名前が無い程度の能力:2011/01/04(火) 19:52:19 ID:pZEAalN20
というわけで自分のもやってホシイ

『ギャザー 狐編』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294014435&log=135

頑張って書いたけどあんまり点伸びない

420413:2011/01/05(水) 03:51:16 ID:rddZQAX20
>>418
レス感謝します。参考にしながら少し加筆訂正致しました。

421アルバトロス:2011/01/05(水) 15:20:28 ID:Dtx3Jefk0
>>418
批評ありがとうございます。
全体的にさらりとしすぎている、という指摘、もっともだと思いました。
次はアイディアを煮詰める時間を長めにとってみようと思います。

422かすとろぷ公:2011/01/06(木) 03:47:14 ID:Zt.Or4HM0
あけましておめでとうございます。
早速ですが批評をお願いいたします。

人形遣いと私のワダカマリ
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294089051&log=0

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294089051&log=135

こちらの方の批評をお願いします。
実は私自身今スランプに陥っていて一旦皆さんが過去に書いたと思われる魔理×アリのSSを書いてみようと思いました。
私自身意識しているわけではないのですがしたらばなどで私自身の作品が他人に見せる作品じゃあないという批判を受けましたのでどうしても自分の作品を他人に見せるというそういう工夫は一体そうすればいいのか正直分からずに迷走しております。
実際私がそれ以前に書いたSSの「人形の哲学」に関しましても後につれてどんどん点数が落ちていっている為に私自身それは何かしらの反省すべき点があるように感じました。
酷評でもかまいません。どうか批評をいただければ幸いです。

423名前が無い程度の能力:2011/01/07(金) 01:12:14 ID:Lv..dpnM0
>>422

あけましておめでとうございます。
読みました。
ソフトなマリアリで、ネタは良いと思います。
うじうじと悩む魔理沙も可愛かった。

ですが、気になるところがあるのも確か。
多少主観も入って辛口かもしれませんが、あくまで一つの意見としてお聞きください。

まず、読んでいて句読点が気になります。

>彼女は私の手を引き部屋に連れて行く、彼女の手のぬくもりが自身の手を伝ってくる。
『連れて行く。』で切った方が自然じゃないかと思います。

>言われて私は暖炉の前にコートを立てかけて乾かす、その間にアリスは台所で薬缶に水を入れてコンロに火を灯していた。
これも同様。『乾かす。』

文が切れたと思われるのに『、』を使っているところが幾つもあります。
作者さんの癖かもしれませんが、これが読んでいて自分はとても気になるのです。
一文が短くなる方が読む側も頭に入って来やすいので、区切るならしっかり区切ってほしいと思います。


それから文章についてですが、妙にちぐはぐというか、テンポが悪く感じます。
一人称なのにいまいち入りにくいと申しますか。
例えば、冒頭の文。
>外では雪がしんしんと降り積もる魔法の森、別に吹雪いている訳でもなく、ただ静かに降り積もるように降り積もっている。

外では〜という始まりは余計に思います。
『〜では』で始めるなら、
『Aでは〜。しかしBは〜である。』
とか、
『Aでは〜。なのでBを〜する。』
みたいに続く文が繋がっているのが自然なので。
それに、一人称なのにこの文は三人称のように見えます。
ついでに言えば、
『しんしんと降り積もる』
『ただ静かに降り積もる』
どちらも同じことを述べているだけなので、もう少し違う言葉で変化を持たせてほしいです。

>私は〜だと思うが、時々〜駆り立てられる。
>私は〜放り投げ、この心に〜考えてみた。
この二つの文が連続しているのですが、一人称なので『私は』はどっちかでいいと思います。
あるいは、どっちも『私は』無しで。
できれば、一つの文が長くてテンポが悪いので、区切った方が良さそうです。

あまり参考にならないかもしれませんが、もし自分が同じシーンを書くとしたらこんな感じです。
--------------------------------------------------
 外を見ると、しんしんと雪が降っていた。
 吹雪く様子はない。ただ静かに、はらはらと舞う雪片が少しずつそこかしこに降り積もり、魔法の森を分厚く真っ白に覆っている。
 昨日雪かきをしたから屋根は大丈夫なはず。しかし、こんな穏やかな雪ですら時々軋む音が聞こえるのだから、どうにも不安だ。
 おかげで、机の上の魔道書にも身が入らない。何時間も放置した末、ついにはソファへ放り投げた。
 いや、自分でもわかっている。集中できないのは雪のせいじゃない。
 心の中にしこりがある。じわじわと膨らんでくるものがある。
 その感情が何なのか、私は天井を見上げながら考えてみた。
--------------------------------------------------


構成についてですが、魔理沙とアリスの一人称が交互に進むのはこの話に合っていると思います。
おかげで、二人の温度差が面白く感じました。
ただ、初詣に行くまではわりと丁寧に描かれていたのに、後半はちょっとあっさりじゃないかと。
一応、会話だけでもわかりはするのですが、魔理沙にしろアリスにしろ、せっかくの一人称なのにここで心の機微を描かないのはもったいないです。
あと、できればアリスが魔理沙の真っ直ぐな点を評価してるところが、後半生きてくるとなお良かったんですが。


総括すると、やはり文章をもっと気を付けてほしいです。
文章の前後の繋がりや重複する表現などに注意して、緩急を付けてください。
それだけで、ぐっと良くなると思います。

以上、お役に立てれば幸いです。

424かすとろぷ公:2011/01/07(金) 02:16:39 ID:x14p7ilI0
評価感謝いたします。
私としては『、』を使って文章を区切っている部分は文章の連続性を表したかった為使っているもので他人から見ればやはり気になることなのですね。
ちょっともう一度文章を見直してみたほうがいいかもしれませんね。
後半は失速してしまった感じが自分自身でも今では否めませんね。
一つ一つ丁寧に有難うございます。
冒頭の部分も少しそういった配慮が必要ですね。
次回作にはそのことを念頭において書いていきたいと思います。

425アガペ:2011/01/07(金) 21:51:02 ID:UiyTmocg0
>>418
遅ればせながら、感謝感激です!
今後とも、ここの方々にはお世話になると思いますが、いつか自分でも納得のいく面白い作品を仕上げて見せたいと思います。

426KASA:2011/01/08(土) 00:57:48 ID:81ql6MHU0
何度もお世話になります、KASAと申します。

またアドバイスをたまわりたく、書き込みをします。

『ぺろぺろ、ぺろぺろ、ぺろぺろ〜星ナズ三代〜』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294010032&log=135

「こうしたほうがおもしろくなる」「構成的にここが下手、おかしい、まずい」等、なんでもご指摘いただければと思います。
よろしくお願い致します。

42714階:2011/01/08(土) 23:05:21 ID:FD7hGLAw0
>>418
大変遅れて申し訳ありません。
そして丁寧なご指摘、感謝します。
実際にコメントでもいただい点も含め、改めて自分の未熟さと問題も確認させてもらいました。
そして最後のアドバイス、自分でも足りないと思いつつ、上手く把握できていない部分でしたので
しっかりと言葉で指摘してもらって勉強になりました。
しっかり受け止め、次の投稿につなげさせてもらいます。

本当にありがとうございました!

428名前が無い程度の能力:2011/01/10(月) 02:12:56 ID:5b.A.k1s0
KASAさん、奥飛騨く慕情(決して発音できない挨拶)!!
このスレでははじめまして。膝裏大好き、身も蓋も無い程度の能力です。皆さんがいらっしゃる前に本当に小手先程度のことを。

少し関係ない話になりますが前作の「私達の眼球キッス」について。
失礼な指摘ではなかったか等の確認のため、もう一度読ませていただいた際に見つけたものを。
ベッベッドの上で並んで  何に対しての の『ごめん』なのか  メリーの顔を浮かべ てし て
一歩ごとに に 頭痛が酷くなるし  誰かに奪われる と思う  弦楽器みたい な 美しく切なく響いた
おそらくいくつかは修正時に新しくできたものだと思います。ペースを乱すことにもなりかねないかも知れませんが、
コピーして張り付けた直後の数瞬だけでもつなぎ目を確認する癖をつければ、
狭義の推敲の時の誤字はかなり防げるのではないかと思います。作家さんのほうが詳しいでしょうから素人はこの辺で。
推敲の量からでしょうか。眼球キッス、すごく好きです。

本題の「ぺろぺろ、ぺろぺろ、ぺろぺろ〜星ナズ三代〜」の分もどうぞ。
関東から出たことの無い身ですのでそちらの表現があったりしたら申し訳ありません。スレ消費失礼いたしました。
かんまんに手を 降 った  抗うことが出来ず、 誇 りまみれの床に  力の弱い 固 体でも  いつも 星に見えた
泣き声 吐き出す  その大き い な顔を  牙を 向 きながら  ナズーリン こぶりな体  体を 振 るわせる
寺の信徒達は と う思うだろう  ナズーリンは横 なって  それからし らば くの間  イチイチ 感 のするどい
陰から見える星 は の顔は  ナズーリンの 無 想を中断させた  もしか るす と星も  湯船につか る っているような

ナズーリンが寺院の渡り廊下を歩いていると で始まる文はもう少し分けたり主語の重複が減らせるはずです。
お口を開かれないとか 敬語として多少不自然な気がします。
使いが訪れてた 「訪れていた」だとより客観的になるかもしれません。
突然のナズーリンの物言いに驚く星。ナズーリンは毘沙門天からのことづけを全て話した 最初のナズーリンは削れます。
星はしばらくじっと、苦悶の表情を浮かべて、じっと床を見つめていた じっとが減らせるはずです。
星はナズーリンの両肩に手をおいて、じっとナズーリンの小さな瞳を覗き込んだ。ナズーリンは星の真っ直ぐな瞳に今にも吸い込まれそうだった。 少なくとも二番目のナズーリンは減らせます。
それから一緒に布団を敷いた。それから寝間着に着替えて 少なくとも二番目のそれからは減らせます。
星は正気 の 戻っているようだった。たぶん、正気にもどってから どちらか削れます。
地底に騒ぎに紛れて一輪とともに脱出してきたのだ 「地底に」の語順は「脱出して」の直前がわかりやすい?地底の騒ぎかも知れませんが。

429KASA:2011/01/10(月) 18:00:19 ID:n9zdn6N60
>>428
お返事、ありがとうございます。
いつもコメントで誤字を教えてくださる方でしょうか。何度も何度も、本当にお世話になります。(違っていたらすみません)
いただいた指摘に失礼なものなどいっさいありません。失礼というならば、毎回誤字ご指摘をいただいでいるにもかかわらず、誤字の消えないこちらこそが失礼ですorz
申し訳ありません……。
眼球キッスのような長い話を改めて読み返していただいて、そして好きだといってくださって、ありがたくもあり恐縮でもあります。さっそく、訂正させていただきました。

星ナズ三代についてのご指摘を考えると、「読み手に負担の無い文章を心がける」という姿勢が欠けていたのだな、と思わされました。恥ずかしながら、気取っていたのでしょう。一文は短く、無駄な語は削って。その心がけがあんってない、と思い知らされました。
もっとも、そも基本的な文法も非常に危ないので、そんな偉そうな心がけ以前の問題でもありますが……。現在書いているSS、あらあためて注意を心がけるようにします。


冒頭は以下のように書き直してみました。
▼(差分を示せずすみません。元の文を上書きしてしまいました)

 星とナズーリンが毘沙門天の大寺院に身を寄せるようになって、はや数十年がたった頃。ナズーリンは星についての評判を寺院内でたびたび耳にするようになっていた。そして、そのつど苛立たされていた。

 『寅丸殿は、どうにも毘沙門天らしくない』

 そんな話を漏れ聞く度、小さな眉間に皺が寄る。
 噂が増えたのは、それだけ星の顔が広く知られるようになったという事だから、ナズーリンとしても誇らしい。けれど、その内容が気に入らなかった。




また、指摘いただいた恥ずかしい一文

・「地底に騒ぎに紛れて一輪とともに脱出してきたのだ。」



・「村紗は、最近起こった間欠泉騒ぎに紛れて、一輪とともに首尾よく地底から脱出してきたのだ。」

と改めさせていただきました。


一つ返信をいただくたび、必ず何か、考えを改めさせられたり、はっと何かに気づきされます。
これからも、度々このスレでお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

>>428さん
返信、本当にありがとうございました。

430名前が無い程度の能力:2011/01/10(月) 19:55:38 ID:2bk5WqXk0
>>426
読ませていただきました。感じた事をふたつ、思うままに。
参考になれば幸いです。

一つ目。
今朝、聖白蓮が封印された。の前までの文が要らないのではないかと思います。
この物語の展開は、中秋、二人で人里はなれた山の頂上〜以降からが本番。
それ以降の展開を考えると二人の修業編は浮いています。
ナズと星の過去の展開だけは必須ですので、そこだけ後の分に混ぜれば宜しいかと思います。

二つ目。
タイトルについてです。決して中身を示してないとは言いませんが
ちょい下品かなぁ、別の方がいいんじゃないかと思うのです。
でももっと良いタイトルを提示できるかというと……。難しいなァ

431KASA:2011/01/10(月) 20:37:27 ID:n9zdn6N60
>>430
返信ありがとうございます。

1つ目について……。
鋭いご指摘、というか私の腕が悪いのか。
まさに「今朝、聖白蓮が封印された。」の前までは、後から書き足したものでした。
ナズと星の過去を書いておいたほうがいいなぁ、と思ってつけたしたものです。
もっとコンパクトになるように工夫すべきだったのですね。
前の方へのレスでも同じ事を反省しましたが、自分の考えた事をだらだらと書きすぎる癖があるようですね……。
ご指摘のおかげで問題点を確信できました。改善するよう気張ってみます。

2つ目について……。
うーん……やっぱり良くないですか……。
タイトルに関しては、なかなか自分なりの指針がだしきれず、迷走気味です。
どうこうします、とはっきりお返事さえていただく事もできず、悩んでます。申し訳ありません……。


わざわざご批評くださり、ありがとうございます。
特に1つ目のご指摘については今後SSを書くにあたり、何度も思い出させていただくと思います。

432名前が無い程度の能力:2011/01/10(月) 23:20:59 ID:2bk5WqXk0
>>419
読んでいて思ったことは、謎が多すぎるということです。

○何故藍は紫との間に子供が出来るのか(何故紫が何度も子供を作ろうと思ったか)
○何故メリーは二人同時にいるのか(死体と生きてるメリー。生き返ってきたと言っているのに?)
○何故メリーは嫌われ者なのか
○橙を式神にした後子供を作る機会が減った理由
○3人目以降のメリーが殺された理由
○何故紫は自分の娘への話をかたくなに拒否するのか
○何故霊夢は藍だけでなく紫も狂っていると思ったのか

肝心なことは現時点ではほぼ何一つ解らないと言ってもいいです。
もやもやのままお話が終わっているんです。
そうなってしまうと作品の雰囲気へのコメントしか出来ない。感想を書くのがとても難しい。
しかも続きが未定とあってはちょっと気持ちも萎える。これは私見ですが。
こうなると点は入りづらいんではないかなあ、と。
ある程度は謎を明かしながら次の伏線を張り、お話を続けていくのが
読者を引っ張り込むには重要ではないでしょうか。

でも私は引きこまれたし続き気になったし、
読み始めて最後まで引っかからずに読み終えられたんだよねえ。
実はコメ入りで点数も入れてるんですよ。続き是非読みたいです。
ホント何で点伸びないのかしら……

433名前が無い程度の能力:2011/01/11(火) 20:39:16 ID:JjVREwdI0
>>432
ご批評ありがとうございます!
いちいちごもっともで、ネタ振りするだけして尻切れな状態ですので……難しいですね。
書いてたら予想外に長くなりそうだったので、ひとまず出したのですが
やっぱり完成させてから投稿したほうがいいかなと思いました。
普段短いものしか書いていないので、長編を仕上げるのはほんとうに大変だなと痛感しています。

コメントもありがとうございました!
自分で読み返してみると、導入が弱いかな、とも思いました……(1)のところわりと話が動かないので
ブラウザバックされたかな、とも……
続きは必ず書きますので、よろしくお願いいたします!

434名前が無い程度の能力:2011/01/12(水) 23:34:22 ID:Gq6OzA6c0
批評お願いします

『踊る阿呆に見る阿呆』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293018593&log=133

自然に話を展開する方法と、描写力の向上方法を教えていただきたい。
戦闘開始の口上なんかも、思いついたときは「これカッコよくね?」とか思ってたんですが、読み返してみると、盛り上がりが欠けてサムくなっちゃってますし……

435名前が無い程度の能力:2011/01/13(木) 13:47:12 ID:xo/f5JXc0
>>434
一人称でしかも私は〜で始まる文頭がないね。
こういう主観的な書き方はちょっと技術いると思う。

個人的には八意永琳ってキャラが感情移入するには少々難しすぎるキャラなので
ちょっと話の中に入れなかったのが本音です。

二次創作でも最低限の人物描写があった方が分かり易いと思うので。
霊夢魔理沙みたいに人間のキャラならともかく
蓬莱人という人智を越えたようなキャラですし。

自分なら三人称で書きますかね。
儚月抄読んでない人にも読ませるようにっていうと
結構丁寧に描写しなきゃならないと思いますが。

単純にこの話は人に読ませるまでのハードルが高いですね。
適当に批判指摘はこんなもんです。

436名前が無い程度の能力:2011/01/14(金) 00:12:55 ID:Ak0QQx8Y0
こんばんは。少しお聞きしたいのですが、
ttps://docs.google.com/document/d/12Asw5I7Fle_LfsmM53GwRdgqf29cVUi6H5qnyyKpTtA/edit?hl=ja
この書き方において、改行、特に会話文の前後に空白を作るような改行を
入れたほうが見やすいでしょうか?
また、一般にtxtファイルで公表する場合は、一行の文字数を
どれくらい取るのが普通なんでしょうか?

437名前が無い程度の能力:2011/01/14(金) 00:49:51 ID:DoHSLjhU0
>>435
ご批評ありがとうございます。たしかに、解説が足りなかった感じです。
主観的、ですか……恥ずかしながら、全く意識をせずに書いていました。
三人称って、視点の変化する一人称ですよね? 序盤は鈴仙に解説させたりした方が良かったのでしょうか。

438名前が無い程度の能力:2011/01/14(金) 00:58:04 ID:DoHSLjhU0
三人称について盛大に間違えていた……今作の場合、おっしゃるとおり、こっちの方が読みやすく、書きやすそうですね

439名前が無い程度の能力:2011/01/16(日) 13:57:39 ID:HOxYHhg20
>>436
txtについては分かりませんが、会話と地の文の間の改行はあったほうがいいかと思います

440名前が無い程度の能力:2011/01/16(日) 14:20:41 ID:StEe7XOQ0
>>436
地の文と会話文との間の改行は、あるほうが見やすいという人と、あっても無くても構わないという人がいると思う。俺は後者。
まあ別に空けててもいいんじゃね、とは思う。
人によっては、地の文→会話文のところは改行空けるけど、会話文→地の文のところには空けない。
ある種の上級者は、創想話などに投稿する際は自分でスタイルシート使って行間を空けて読みやすく工夫する。俺はやったことないけど。

>一行の文字数
それは別に気にしなくていい。
横長のスクロールバーが嫌な人は、自分で勝手に表示形式を変えて読むはず。

441名前が無い程度の能力:2011/01/16(日) 22:24:17 ID:JlDjO2IU0
>>439-440
ご指導ありがとうございます
改行があると読みづらい、という人は居なさそうなので、もう少し空けてみます

442名前が無い程度の能力:2011/01/18(火) 16:10:04 ID:w3Cs67YU0
 こんにちは、沙門といいます。
 6年ぶりにssを投稿しようかと思っています。
 その前にここで過去に書いた作品を批評していただけないかと思ってレスしました。
 作品集18の「此の花咲く夜」です。
 この話を書いてから何が面白くて何がつまらないのか、分からなくなってしまいました。
 どうぞ批評お願いします。

443名前が無い程度の能力:2011/01/19(水) 08:40:04 ID:8Fk538tk0
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1123240663&log=18

してもらいたいならURLくらい貼れと

444名前が無い程度の能力:2011/01/23(日) 12:38:13 ID:ravwidpY0
>>442
すまん、あんまり批評らしい批評にならないんだけど、それでも率直に言わせて欲しい。
なんかところどころ、地の文の描写と、物語展開とがかみ合ってないような気がする。
なんかこう……無闇に固かったり、変に多彩に描写しようとしたり、かと思うとざっくばらんなギャグっぽい書き方になったり……?
終盤、二人座って夜空を見上げるあたりからはスムーズに読めた。

書くときの文体のスタイルは、なるべくなら作品全体である程度は一貫させたほうがいい。
(とは言え、文章にリズムを持たせたり、描写によるギミックを仕込んだりする場合もあるから、ケースバイケースだけど)
この作品の場合で言うなら、咲夜の主観寄りで書いていることを最初から最後まで意識して書いたほうがすっきりしたと思う。

あとこれは本当にどうでもいい雑感だが、美鈴を序盤で退場させて、咲夜の浴衣姿を見せる段階で出さなかったのには何か意図があるんだろうか?
まあ俺はあまり気にならなかったけど、気にする人は気にするかも知れない。



さらにこれは作品とは関係の無い話だが、
>この話を書いてから何が面白くて何がつまらないのか、分からなくなってしまいました。
それは自分で見つけないとどうしようもないよ。
あえて言うなら、自分がどんなものから感性を刺激されたのか、他の人のどんな作品を見てどう感じたのか、
自分がどんな作品を書きたいと思うのか、自分が今まで書いた作品について、書きながらどう思ったのか、何を伝えたいと思ったのか、
そういう自分の中の感情を意識してみるといいんじゃないか。
……まあ、どうやって自分の価値観を意識するかなんてのは、本当に人それぞれだから、参考程度に。

445名前が無い程度の能力:2011/01/24(月) 00:10:16 ID:scA68zqA0
以前こちらで何度かご批評いただきました、アン・シャーリーです。
またお願いしたいと思います。

「天気雪」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1290860177&log=131

どうも最近、あまり点数が取れませんで、自分で読んでもなにか足りないな、とは思うんですが
ちょっとよくわかんなくなってきました。
それで、やっぱり点数の低い、こちらを読んでいただきたく。
自作のなかではかなり「よく出来てる」感が強いと思うもので、出したときはけっこう自信があったんですが
結果として伸びませんでした。
何が足りないのか、びしびしご指摘いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

446名前が無い程度の能力:2011/01/24(月) 17:56:36 ID:fawtXW/w0
>>445
○○、とにとりは思った。

って場所が多い。多すぎる。
その他にも
 ○○、と〜〜
って箇所が多々ある。
  
この句点は省いてもいいじゃないか。
かなりつっかかる。
とにかく と言った 、と○○ とかが多すぎる。
○○は言った。○○は〜〜したとか一番単純な文構造を
多目にするのがすっと頭に入りやすい。
句点の打ち方ももっと考慮した方が個人的にはよろしい。

後は起承転結とかわかりやすく書くとか色々です。
基本的な文章構成の部分でつっかかってしまって
非常に内容がわかりにくい。
後は三人称か一人称か視点がどこにあるのかとか
もっとはっきり明確にするといいと思う。

447名前が無い程度の能力:2011/01/24(月) 19:59:57 ID:YFvwCNtk0
ご批評ありがとうございます!
う〜ん……「、と○○」は自分の文章の癖みたいなもので、なかなかなくせそうにないですね……
句点についても、そこで点をうたないほうが自分の中ではつっかかってしまいまして……
ただ、たしかに面倒な文章かなと思いますし、単純な文構造が多めのほうが頭に入りやすい、
というのはそうだと思いますので、今後できるだけそちらの分量を増やそうと思います。
視点が不明瞭なのは、以前他の作品でコメントでもらったこともあり
書いてる自分はいいんですが、読む人はつっかかるのか、と改めて反省いたしました。
とにかくもっとわかりやすく、読みやすくということで……推敲頑張らなければいけないな、と思いました。
ありがとうございます。

448442:2011/01/26(水) 00:03:15 ID:wwAsRPAg0
 遅くなりましたが批評ありがとうございました。
読み返してみて一人称だったり違ったりと統一性が無いですね。
これからは気を付けてみます。
 面白い話を書けるように一からがんばってみます。
 ありがとうございました。

449涅槃太郎:2011/01/26(水) 16:06:14 ID:D6/Q.tjA0
初めまして、涅槃太郎と申します。
早速ですが、批評願いたいと思います。
『小規模な(つもりの)散歩』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1295947710&log=136

文章力の向上のため、改善点などを御指摘して頂きたいと思います。
未熟なのは承知の上なので、厳しく指摘して下さい。

450名前が無い程度の能力:2011/01/27(木) 22:52:02 ID:RWaNmwfA0
はじめまして、あおんといいます。
そそわジェネに投稿させてもらったのですが、ご意見などを頂けないでしょうか?

『入道屋VS人形遣い』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1295811005&log=81

幸いにも好意的なコメントを頂けたのですが、今後もそそわにSSを上げていくにあたって、
どういった点を注意していけばいいかなど、アドバイスをいただければと思います。
それでは、よろしくお願いします。

451名前が無い程度の能力:2011/01/31(月) 13:40:53 ID:hp0woM8E0
>>450
句点の打ち方や文構成、漢字の選び方など
手馴れた感じがして技術の高さがうかがえますね。
リーダビリティに富む文章だと思います。

後は話の作りかたでしょうか。
序盤でアリスが突き放したまではいいのですが
妙になれなれしい三ボス三人が出てきた時点で
自分は流し読みになってしまいました。
修行して仲良くなってよかったな〜的な展開、オチが予想ついてしまいますので。

一輪さんの心情はかなり詳しく描写されていますが
他の三ボスがどうしてそんなに手助けするのかって違和感がありました。
個人的にはああ、みんな優しいなよかったなで終わった話でした。
(そそわ的には間違っていませんが)
悪く言えばテンプレ的な話で意外性がありません。

起承転結、複線、キャラの位置づけ、
その辺をひっくるめて自分だけの世界感を作り上げれば
健全なそそわライフを送れるかもしれません。

仲良しこよしでも自分は理由が欲しいですね。
にとりなんか鬼の勇儀とまともに会話しそうもないと思うんで。
そんなところでございます。

452名前が無い程度の能力:2011/01/31(月) 22:39:38 ID:110lxZSA0
>>451
あおんです。批評ありがとうございます。

文章について、心強いお言葉ありがとうございます。
ほとんど独学なもので、他人からどう見えるのかわからなかったもので。

ストーリーの方ですが、
確かに、キャラの関係については説明というか色々と練りこみが足りませんでしたね。
物語の展開としては、確かに手堅く行こうと考えすぎて、
予定調和なテンプレ話になってしまったかもしれません。
今後はその辺の崩し方、はずし方を色々と考えて行きたいと思います。

またそそわに上げるときがありましたら、その時はよろしくお願いします。

453名前が無い程度の能力:2011/02/08(火) 20:17:24 ID:Mah/hl0g0
>>449
なぜか批評がついてないから読んでみたが、なるほど、これは批評しづらい。
特に文章に悪い癖があるわけじゃないから、どこがどうと指摘しづらいし、ほのぼの日常ものとしては普通に良い出来だと思う。
あえて言うなら、ツチノコの正体は本当に早い段階、大食漢とか言うあたりで丸分かりということくらいだろうか。
まあこれも、ほのぼの日常ものを楽しむ上では、別にマイナス点にはならないしなぁ。

文章のほうは……うーむ。少しシンプルな気がしなくもないが、ツチノコの気性を表す意味があるというなら、それ以上はどうとも言えない。
あえて言うなら、地上を這うツチノコならではの描写みたいなのが見当たらなかったことが少し残念かも知れない。
もし、文章のシンプルさを直したいというなら、情景描写とキャラの表情の描写を、もう少しだけ要所要所で増やしてみるといいかも知れない。
ツチノコの心理描写は十分だと思う。

すまん、これが精一杯だ。拙い批評だが、参考になれば幸い。

454名前が無い程度の能力:2011/02/09(水) 09:18:44 ID:eJveLSZ.O
弾幕を文章にするのも難しいが、それ以前に、目当てのキャラのスペカと弾幕を思い出すのが面倒臭い。
愛が足りないからだ、と言われてしまえばそれまでだが。今は、ちまちまとゲームを起動して、特徴をメモしている。
どうしても手間と時間がかかるんだよな。どうにかならんもんだろうか。

455涅槃太郎:2011/02/09(水) 18:46:00 ID:U4cYhObc0
>>453
御批評有難うございます。

成程、言われてみれば確かに批評し辛い内容かもしれませんね。
今後気を付けます。

自分でも多少シンプルかな、とは思っていたので次回は
情景なんかにも力を入れたいですね。
もう少し練り込んで書いて見ようと思います。

重ねて有難うございました。

456名前が無い程度の能力:2011/02/11(金) 00:07:48 ID:vbc.8wRk0
>>449

僭越ながら、批評させていただきます。


文章が悪いと思いました。(あくまで「私が思っただけ」ですので、そういう意見も
あるのだな程度に心の片隅にとめていただければ)



>>私は朝の日差しに眼を覚まし、モゾモゾとベッドから這い出た。

一行目から違和感。しばらく考えて、表現をサボりすぎなんだろうと思いました。
頭の中にある情景を適当に投げられた感覚。
「朝の日差しに眼を覚まし」この表現からして、できの悪いノベライズのごとく。
眠っている「私」が眼をさますのですから、いきなり「朝の日差しに」とは分からないと思います。
「朝に目が覚める」はいいのですが、「日差し」に起こされるような目覚め方は特殊です。日差しが差し込む場所なの?カーテンは?なんで「朝の日差し」だとわかるのか?昼かもしれない。説明がない。・・・とはいうものの、そんなのをイチイチ説明されてもぶっちゃけ読む気はしません。すなはち「日差し」という表現が(何か理由がないかぎり)そもそもの間違いだと思います。私達は目覚めの時点で「日差し」を意識したりはしません。ただ「まぶしい」と感じるのみです。変な言い方をすれば、アニメの1シーンを不注意にノベライズしたときに現れる表現が「朝の日差し」なるものなのではないでしょうか。
「モゾモゾとベットか這い出た」いきなりこんな表現がきてますが、これも悪い。目覚めてから私達はどうするでしょう。昨日の夜を思い返したり、今日の一日を思い返したり、目覚めの感覚を味わったり、まだ寝たいなと思ったり、いろいろするはずです。それをいきなり「モゾモゾとベットから這い出た」というのは、何か理由がなにかぎり(故意に描写を隠しているのではないかぎり)変です。その後の分でその変な文章を書いた理由説明(明示的な説明でなくても、読者に違和感を感じさせないような何か)が必要ですが、それもありません。



>>チュンチュンという雀の鳴き声が聞こえる。どうやら今日も良い天気の様だ。

文章が逆だと思います。「良い天気」とは「朝の日差し」から関連して知った情報なのだから、その情報が明示されている文章の隣になければいけません。上の書き方だと、すずめの鳴き声から天気のよさを知ったという意味不明な状況になります。曇りの日でもすずめは鳴いています。



>>早速気を良くした私は、外に行く事を決めた。今日は一日、散策をして過ごそう。ドアまで進みそっと押してみると、おや、ドアは開いていた。

何もかもがはしょりすぎです。説明不足すぎます。それぞれの文の連結がまったくありません。読み手はそれを気持ち悪いと感じます。申し訳ないですが、この後もこの調子なのかと思うととても物語りを追うきにはなれず、ここで読むのをやめてしまいました。



いちゃもんのような言い方になって本当に申し訳ないですが、このような感想でした。
これからも頑張ってください。

457ケトゥアン:2011/02/11(金) 20:49:24 ID:td4JBW720
はじめまして。ケトゥアンといいます。

SSを書き始めて半年ちょっと。
ようやくそこそこの評価が貰えるようになってきました。

今回ご指導いただきたいのはこちらです。

『雲風おいかけっこ』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1296744115&log=137

好評価はいただいているんですが、伸びがあまりよくないです。
また、匿名50点は多いのですが、コメント付きでは90点までです。
残り5点ほど、何が足りないのか。
また、最後まで読んでいただいて、点数を押していただくのに何が足りないのか。
ご教示願いたいと思います。
よろしくおねがいします。

458名前が無い程度の能力:2011/02/11(金) 21:09:30 ID:CKXp.74c0
満点は95点かい

459涅槃太郎:2011/02/11(金) 23:19:07 ID:IQyb7EZI0
>>456
御批評有難うございます。
いやはや、勉強になります。
と言うか、もう一度文の書き方を学び直して来た方が良い様な気がしてきました…。
あとは手を抜かない事、キチンと手直しする事ですね。
基本中の基本じゃないか…。

次はじっくり書いて良い物を書きたいと思います。

460ケトゥアン:2011/02/12(土) 01:05:27 ID:ARaoqR5.0
>>458
95点なら1の位四捨五入で100点です。
けど少し弱気すぎました。
言い直します。
100点までの残り10点、ご教示ください。
よろしくお願いします!

461名前が無い程度の能力:2011/02/12(土) 12:41:19 ID:rl6MePhg0
>>460
なんでそんな妙な考え方をするのかわからんけど、とりあえず読んでみた。

全体に言えることだけど、言葉の選定が未熟。言い回しとかね。だから、センテンスで見ると引っ掛かりをおぼえる。
それに加えて無駄な文章が多すぎる。で、その無駄な文章を削ってみると、展開の唐突さが浮き彫りになる。必要な描写がない、シーンが足りない、はシリアスでは致命的。
前者は、実際にそのキャラが話しているところをリアルに想像しながら書いてみな。今のままじゃただの台詞だよ。セリフに必要なのは台詞ではなくて会話やつぶやき。地の文に関しては色んな人のを読んで磨いていくしかない。
後者は、物語の起承転結に心情の動きがついていってないんだよね。展開に合わせた感情の動きになっちゃってる。それを逆転してみたらどうかな。

細かいこと言い出したらきりがないから、これだけにしておくけど、上記の点を意識するだけでも大分違うと思うよ。

462名前が無い程度の能力:2011/02/12(土) 12:50:57 ID:rl6MePhg0
捕捉。
コメントが付かないのが悩みなんだよね。
この作品は、厳しいこと書いたけど、悪くはないと思う。だけど、良くもない。
読者の感情に呼びかけるものがないんだよ。
愛がない、勇気がない、努力の描写は不足している、燃えがない、萌えがない、成長がない。
つまりコメントしにくい。
あやが一人で空回りしているだけだから、読者は共感しない。
あざとく書けって言うわけじゃないけどさ、書きたいものを書くだけじゃなく、読みたいものを書くことも必要だよ。

463名前が無い程度の能力:2011/02/12(土) 14:16:02 ID:HNuKm/fs0
>>460
こっちでも読んでみたよ。だいたいは>>461の言ってるのに同意かな。
今から書く批評も、>>461とかぶる部分があるからそこは容赦してほしい。
読んでて一番気になったのは、余計なところまで書きすぎ、ってことかな。
物語展開に不必要な部分まで順を追って書いてる。
たとえば鬼に捕まって酒飲んで翌日二日酔いになるくだりなんて、その直後に一ヶ月も時間が飛ぶこと考えると全く必要無いと思う。
そういう、不要な部分を削ると、話がすっきりして読みやすくなるはず。
丁寧に書くべき部分と、そうではない部分を判断できるよう、考えてみるといいと思う。

次に、これは>>462に補足する形で説明するけど、
>書きたいものを書くだけじゃなく、読みたいものを書くことも必要
俺は、書きたいもののほうが足りてないんじゃないかな、と思った。
というのも、この話はおそらく、練りこみが足りない。
たとえば――これは、俺がこのSS読んで判断したものだから、的外れになってたら済まないが――
このSSでの軸になってるのは、こいしの生き様だよね。
で、その生き様を表現するためにSSを書いた。その結果、SSの中で、こいしの生き様を説明した。
じゃあ、説明しただけで、本当に伝わるのか? それは本当に、表現した、と言えるのか?
こいしの生き様を、より明確にするには? 物語として映えさせるには? よりえげつなく、読者の心に突き刺すにはどうすればいいのか? 自分が一番満足できる表現方法は、どこにあるのか?
書きたいと思ったテーマを、ただ書くだけじゃなく、より書きたい形で書く。
そのあたりの練りこみが足りてないんじゃないかな、と思った。

……偉そうなこと言って済まない。はっきり言うが、俺だってこの辺りは、自分の書き方で足りているとは思ってない。
そのくらい難しいことだよ、SSを練りこむのって。全員にとっての百点満点の大正解なんて無いわけだし。
拙い批評で済まないが、少しでもお役に立てば幸いです。

464ケトゥアン:2011/02/12(土) 14:23:22 ID:5mKkZF.E0
>>461,462
ご批評ありがとうございました。

指摘点を、下のように理解しました。

・キャラの言い回しは、そのキャラなら実際どうしゃべるかを想像し、想像のままに書く。
・地の文の言い回しは、いろいろな人の書き方を見ながら、自分なりの書き方を模索する。
・先走った展開を、過多な文章で誤魔化してしまっている。まず心情ありき、そこに展開をくっつける。
・キャラの感情を物語の中だけで完結させず、読者に直接訴える。読者の共感を引き出す。
・コメントが欲しいのなら、書きたいものを書くのではなく、読みたいものを書く。

どこか間違って理解したところがあれば、訂正願います。


一番ぐさりときたのが、読者の感情に呼びかけるものがないという点。
小学校のときから、作文等でも常々言われてきたことです。
……自分が感動した作品をもう一度読み返してみます。
そしてそれぞれの作品について、なぜ感動できたのか、自分なりにまとめてみようと思います。

よい作品を作れるよう、努力していきます。ありがとうございました。

465ケトゥアン:2011/02/12(土) 14:32:36 ID:5mKkZF.E0
>>463
ご批評ありがとうございました。

うーん、結局読者の心をつかむ、というところですよね。
自分が物語として書きたいテーマを、どう表現すれば読者の心に深く深く突き刺せるのか。
そこの練り込みが決定的に不足している。
僕はたぶん、本来多岐にわたる選択肢があるべき表現技法、その数が足りていないのだと思います。
これもまた、たくさんの人の文章を読んで、実際に書いてみて、身につけていくものなのでしょう。
身に染みました。努力していきます。

466名前が無い程度の能力:2011/02/12(土) 15:48:12 ID:rl6MePhg0
>>464
しがない一作家の上から目線のぼやきで申し訳なかったけど、何かの役に立てれば幸いだよ。
ただ、ちょい訂正ね。
書きたいものを書く、は大前提だから、そこだけは忘れないように。

467ケトゥアン:2011/02/12(土) 17:24:33 ID:5mKkZF.E0
>>466
了解です!頑張ります!

468名前が無い程度の能力:2011/02/20(日) 12:25:42 ID:3rq69tkI0
やばい、二次イメージに毒されすぎだ。橙のタメ口書いてると違和感あるってどういうことだよ。
原作だと丁寧語使ったことなんてないだろうに。

469名前が無い程度の能力:2011/02/20(日) 13:34:01 ID:R6w/xRWA0
はじめまして。
よろしければ、私の作品・傾向・文章の欠点などについてご指導ください。

『あやもみ喧嘩中につき。』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1297476718&log=138

未熟者のためか、自分では自分の作品のことが見えてこないんです。
作品を追うごとにコメント数も減り、匿名評価に傾いていく一方だったりと。
このままではダメだと思っています。その点の反省も含めてお願いします。

470名前が無い程度の能力:2011/02/20(日) 19:44:36 ID:OUAQb0dg0
>>469
まずは雑感
二時間映画の上映時間に間に合わず、上映開始三十分経ってから見たような感じ
起承転結の起を抜かした感じ、と言えばいいのか
これが一番気になってしまった

何故そうなのか、ちょっと考えてほしいんだけど
この物語の核になってるのって、二人の他人同士の関係性
そして見所になるのは、そんな二人の関係を喧嘩という形でこねくり回す事
いわゆる『友情もの』なんていわれるジャンルに属するわけですよ
その他人同士の関係を、こねくり回して見世物にするなら、まず書かなきゃならないのは、喧嘩する前の二人の関係
こねくり回すビフォアーの二人の関係をまずしっかり書かなきゃ、こねくり回しても見世物にならない
本SSの状態だとどっかの知らない誰か同士が喧嘩してるのを、見せられてるだけ、って感じなんです

文と椛が喧嘩するビフォーアをどんだけ描けていたか、考えてほしい
ちょろっと説明しただけで、ほとんど描かず流しちゃってないかな?
これだと、どんなにこねくり回したところで、文と椛のカップリングがもともと好きな人(二人の関係を脳内補完できる人)にしか効かない
軸足に体重が乗ってないから、パンチが重くない

ビフォアーを丁寧に描かないなら描かないでもいいんだけど、それなら見所にする事件を、ただの痴話げんかなんて地味なものにしてはいけない
ビフォアーが描かれてなくても、十分にインパクトのある事件をキャラに与えてくださいな


>自分では自分の作品のことが見えてこないんです

大分以前のほかの方へのレスなんかでも書いた覚えありますが
二次創作ならキャラ名を「太郎」「花子」に書き換えて読んでみると、ある程度は客観的に読む助けになると思います
どうしても二次創作だと、キャラが好きすぎて客観的になりにくい部分あるので、これは案外有効です
あとは単純に、書き上げたら時間置く事です 
できれば一ヶ月くらいは寝かせておいたほうが吉
あとは
二次創作に限ったことではないんですが、作者さん自身が脳内補完分をしてしまって、書かなきゃならない部分が抜け落ちてるなんてのは良くあります
なので今回の場合,そこら辺をまず意識してもらえるといいかと
書きすぎを意識するのはそれからでも遅くはかもしれない


>傾向・文章
椛のキャラの味付けが良い感じだと思いました
ニトリとはたてがモブ気味なのが気になったので、登場させるなら何か一つくらいピリッと味を利かせてくれる演出を追加して、メインのエピソードに絡ませてほしかった気がしました
文章自体はわかりやすくシンプル
主張しすぎない感じが、逆にキャラを引き立ててるのに成功してる感じで、良い雰囲気
文章の細かい部分を指摘するのは好きじゃないので割愛ということで

471469:2011/02/21(月) 08:49:32 ID:EtfYj05.0
>>470
ご指導ありがとうございます。

>二時間映画の上映時間に間に合わず〜
あああ。そこは二次創作だから許されると思いこんでしまっていました。
言われてみればそうです。脳内補完に頼るのは書き手としてはひとつの甘えなのかも。

>二次創作ならキャラ名を「太郎」「花子」に〜
その発想はありませんでした。さっそくやってみたいと思います。

>ニトリとはたてがモブ気味
メインキャラじゃなくても、しっかりキャラを引き立たせることが肝心なんですね。
そうすることで、メイン自体にも味が深まってくると。なるほど勉強になります。

>文章自体は〜
そう言っていただけるとうれしいです。

とても勉強になることばかりのご指導ご指摘、ありがとうございます。
また機会がありましたらよろしくお願いします。

472名前が無い程度の能力:2011/02/21(月) 18:39:02 ID:KsZVafM.0
>そこは二次創作だから許されると思いこんでしまっていました

バリバリ許されるし、一定の需要もある
脳内補完全開で、わかる人だけわかればいい、で書くのは二次創作の醍醐味でもあると思いますぜ
ただし、より多くの人に読んでほしいと思うなら、お話の作り方のメカニズムは一次創作のそれと同じになりますよ、ということです
特に東方の場合は二次創作といっても、
キャラスレッドや設定考察スレッドなんかを見てもらえればわかるように、キャラへの解釈に幅が広い世界なんで、
ほかの二次創作に比べてもっとこの辺は顕著かもしれません

473名前が無い程度の能力:2011/03/02(水) 21:09:57 ID:HkmbfKBs0
はじめまして。Onricと申します。
以下の作品について批評をお願い致します。

『チルノはあなたにお願いがるようです』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1298032359&log=139

最初の方のコメントにあるように、素人が二人称なんぞを使ったせいで読者を引き込めてないという致命的な欠陥があるのですが
もし、それ以外にも気付いたことがありましたらなんなりと指摘してください。
また、
・文章力はあるか、なくてもせめて読みやすいか
・話の展開に違和感は無いか
・燃えはあるか、萌えはあるか
・二人称小説として完成させるなら何が足りないか
等についてもご意見を頂けたらと思います。

よろしくお願い致します。

474名前が無い程度の能力:2011/03/04(金) 03:37:30 ID:51A0x9h.0
>>473

読みました。
確かに取っつきにくいですが、きちんとヤマもあって面白かったです。
しかし、やっぱりいろいろと気になるというか。
かなり主観が入って、ちょっときついこと言います。
話半分でお聞きください。

とりあえず、作者さんが気になってるところを順にいきましょう。

・文章力はあるか、なくてもせめて読みやすいか

読みやすいと思います。
人に読ませる文章としては、これで十分かと。
氷の花が開くシーンは、綺麗だなと思いましたし。
表現については、一部気になるところもあったりしますが、これは
個人的な好みもあるのでひとまず置いておくとして。


・話の展開に違和感は無いか

起承転結の流れは良いと思います。
話そのものはシンプルだし、わかりやすいです。
その分、ある程度先が読めてしまうのは仕方ないところでしょうか。
ただ、これは言ってしまうと野暮なんですが、ちょっとご都合主義かなとは思いました。
主人公が説明無しに神社で寝泊まりしてること。
チルノが神社まで何故やってきたのか、なぜ主人公達が神社にいることを知っていたのか。
主人公が凍らなかった理由は何なのか。
細かいところを挙げればほんとに重箱の隅です。
しかし、読者というのは我が儘なものなのです。
作者さんが考えてるけど書いてないだけかもしれませんが、
ほんの一文説明を足したり、読者に「おお、そうだったのか!」みたいに
思わせたりできれば、それでだいぶ違うと思います。

あと、構成上気になるのが、
阿礼の子はなんでこういう手紙を書いてるのか。
なぜ主人公のことを知っているのか。
という点です。
このあたりの説明が無かったので、締めへうまく繋がってないように思います。


・燃えはあるか、萌えはあるか

チルノを含めて、妖精達は可愛く描かれてると思います。
ヤマもきちんと盛り上げようとしてるところがわかりますし、良い感じかと。


・二人称小説として完成させるなら何が足りないか

やっぱり、自分としてもここがネックに思いました。
出だしからとても落ち着かないのです。この描き方。
まず、語り手が誰なのかわからない。
もちろん、最後にそれは明かされるわけですが、読んでる間は全然わかりませんでした。
このわからない、というところが結構ストレス感じます。
謎で引っ張るような話でもないので、語り手が誰なのか、
ほのめかす程度の描写は混ぜても良かったのでは。
また、主人公が無個性すぎます。これのおかげで話に入りにくい。
おそらく、この無個性ぶりは狙ってやってるんだと思いますが、うーん?
読者を主人公として引き込むために、主人公の性別も年齢もどういう素性なのかも
描いてないのだと推察してますが、合ってますか?
このやり方が合う人もいるかもしれませんが、少なくとも私は合わなかったです。
好みの問題といえば、それまでですが。

長くなってしまいました。続きます。

475名前が無い程度の能力:2011/03/04(金) 03:41:47 ID:51A0x9h.0
続きです。

このお話を読んで感じたもやもやを自分なりに表してみるとですね。

「あなた」がある場所で体験した出来事を、どこのどなたか知らない方が、
「あなた」を主人公にして小説を書いてくださいました。
しかも、「あなた」がその時その場面で見たであろう、感じたであろうことを、
わざわざことこまかに「あなたはこういうこと思ってたんですよね、感じたんですよね」
と推測して描写してくださるという念の入りよう。
そういう手紙を「あなた」は受け取るわけです。

うん、一言でいうと、気持ち悪い。
なんで「私」の感情とかをこの差出人さんはトレースしようとしてるんですか。
「私」の感情をなんで勝手に決めてるんですか。
余計なお世話じゃないですか。
もっと普通の手紙で書きましょうよ。
単純に、チルノが「あなた」に伝えたいことがあるんですよ、でいいじゃないですか。

そんなことを思ってしまいました。
なんだろう。読んでて、自分じゃない誰かが自分の振りして動いてるような感じなんですよね、これ。
せっかく良い話なんですが、こういうのがいろいろ気になって話に入り込めませんでした。
もし、こういう感覚を狙っているのだとすれば成功です。
でも、もし違うんでしたら、これは素直に一人称で描いた方が良かった気がします。

もし、無個性な主人公で二人称に拘るのであれば、
私ならチルノを語り手にします。
例えばですが、

 おはよう!
 あなた、にんげんなの?
 へえ、にんげんなんかはじめて見たわ。
 ていうか、さっき生まれたばかりなんだけどね。

こんな感じで、チルノが語り手だと読者も取っつきやすいし、
主人公が無個性でもチルノが勝手に話を進めてくれるのでそこまで気になりません。
無個性なら無個性らしく、主人公の感情はあまり露出しない方が読む方も楽なのです。
また、チルノと主人公の関係が主題なので、極端な話、それ以外のところ、例えば
巫女との会話などは省いちゃってもいいのかなと。

締めは、手紙のくだりと阿礼の子である理由があるなら、阿礼の子の語りで問題無いと思います。

ざっとこんなところで。
以上、長くなりましたが、参考になれば幸いです。

476名前が無い程度の能力:2011/03/04(金) 07:29:07 ID:VSjVw/kk0
>>473
お気に入りの作品になりました
読ませてくれてありがとうございます
そんなわけで

作者さんが気になってることは、だいたい474の方が答えてくれてるのですが
自分はまたちょっと別の視点から、お話をしたいと思いました

まずは雑感
ノベルギャルゲーのけなげ無邪気属性キャラをクリアしたみたいな読後感
お話としてはありきたりで実にストレート、超テンプレなんだけど、
そういうのがテンプレならテンプレに則ってちゃんと書かれてると、やっぱり威力があるんだな、と再認識しました
しかし、明らかに失敗していると言えてしまう部分も

作者さんが自身で言ってるとおり、主人公にキャラ付けがされてないのが、この物語の致命的な欠陥になっています

どうしてか?
この物語の面白さの核は、やっぱり主人公とチルノの関係性に集約されているわけで
「あなた」という名前のオリキャラが行動して、チルノと触れ合うのが核なんです
そういうお話の構造になってるのに、「あなた」がどんくらいキャラとして作りこまれてるかを、考え直してほしいんだけど
まあ、ほとんど無味無臭
二人の触れ合いがお話の核なのに、チルノと対になるべき主人公のキャラがぼやけてしまうと、核そのものがぼやけてしまう
要するに、二人称だから失敗したというよりは、単純に主人公のキャラ付けが甘いだけという、
ありがちなオリキャラ物の失敗例の一つ、というのが本当のところです


次にですが
ここをもっとこうしてくれた方が、もっとグっとこれたのにな、というお気に入りになった作品に対してならでは感想もありまして
もし以下のレスがアドバイスとして機能してくれれば幸いです

もっとこうしたら、もっとグっとこれたのに、という部分その①ですが
主人公が帰る段取りが決まって、チルノから「待って!!!!」と腕を掴まれる部分
このシーン、イマイチ、クルものが少ない
どうしてかというと、主人公が外の世界に帰る理由が特に説明すらされていないから、チルノと分かれるのがどれくらい悲しいのかがわかりにくい
なんとなく外へ帰りたいから帰るのか、それとも何か外でどうしてもしなきゃいけないことがあるから帰るのか
これを明確するだけでも、主人公のチルノへの思いがわかりやすくなります
なので
このシーンをもっと読者に利かせるのに必要だと思った構成は、
主人公がチルノとの幻想郷での生活に愛着を感じ、外の世界へ帰えるのをためらうようなエピソード

チルノと分かれたくないが、「さ」から始まる言葉を言わなければならない、外へ帰る明確な理由
これです
この帰らなきゃならない理由なんかに、主人公のキャラ付けを絡ませられればベスト
パンチの重さは情報の質×量で決まります
少ない文量でもを質を厳選して尖らせれば凶器になります


あとは
ラストのチルノのお願い
「抱っこ……して」
このパンチを読者に利かせるために必要なのは、チルノが抱っこにあこがれる前振りエピソード
いきなりラストの口頭で、「今まで抱っこされたことないから」などと説明されるのは興ざめとまでは言わないけど、
どうせなら、もう、チルノが最後のお願いを涙声になりすぎて、ろくに言えなくても、主人公はチルノの表情だけで何をしてもらいたいか察してしまうくらいの、前振りエピソードがあると尚良いかと
こういう前振りがあると、最後のシーンでチルノが「抱っこして」と言う前の台詞群で読者と主人公の気持ちがシンクロするので、「抱っこしての」の部分でカタルシスを生みます
前振りがないと、読者にはチルノが何をしてほしいかわからなくて、シンクロできません
また、チルノが「抱っこして」と言い出すまでにどんなことを考えて感じてきたのかも、不鮮明になってしまいます
抱っこにあこがれる前振りを置くことによって、チルノがどんな孤独を感じながら、今までどんな気持ちで主人公と交流してきたのか、そして別れの時を迎えているのかを、読者に明確にわからせることができます
そして、主人公が命を顧みずにそんなチルノの願いを叶えてやることで、主人公の心情をより深く演出できます


最後に一読者としての我侭ですがw
ガチなオリキャラ物としてリライトされたのが読んでみたい気分です

477473:2011/03/04(金) 20:26:06 ID:P6FWKtxA0
>>474
ご批評ありがとうございます。

>読みやすい〜
その一言で救われます。初投稿なりに、最低限これだけは達成しようと頑張っていました。

>起承転結の流れは良い〜
ありがとうございます。プロットも無しに山場シーンから書いて作り上げた作品だったので少し気にしていました。

>ただ、これは言ってしまうと野暮なんですが、ちょっとご都合主義かなと〜
ああ、仰るとおりです。単純に書かなかったものもあるのですが、主人公の凍らなかった理由などは正にそれですね。
主人公=このSSを開いてくれる読者=チルノが好き

チルノが好きな人の熱い魂は凍らないだろとか、チルノの優しさは奇跡を起こすだろとか完全に脳内完結していました。
それで、稗田のあの丸投げっぷりです。
二次創作とはいえ勝手な前提は結局、多くの読者をおいてけぼりにするだけですね。これはいけない。
というかそんな話は>>472でもしてますね。もっと早くこのスレを知っておくべきでした。

>あと、構成上気になるのが、
>阿礼の子はなんでこういう手紙を書いてるのか。
これも意味不明ですよね。二人称で書こうと思い立って二人称なら手紙だろうなあと漠然と考えた結果がこの構成でした。

>まず、語り手が誰なのかわからない。
手紙だろうと考えていたのなら、なぜ最初にも誰からの手紙なのか、誰の書いた物語なのかを提示してないんでしょうね。
ああ、恥ずかしい。

>また、主人公が無個性すぎ〜
はい、これは狙ってやりました。474さんだけでなく他の人も違和感を感じまくりなので、これは盛大に失敗してますね。

>>475
>このお話を読んで感じたもやもやを自分なりに表してみると〜
これこそが、素人が書いた二人称小説に対しての正しい感想だと思います。
東方二次には幻想入りというものがあるのに、どうして二人称に誰も挑戦しないのだろうと思っていたのですが、
その答えを身をもって知れた気がします。
気持ち悪くては面白くないですものね。
普通の人称で書いた方がずっとわかりやすく面白いから使う。それだけのことなのだと。

>私ならチルノを語り手に〜
あああ。なんでこんな簡単なことに気付かないのでしょうか。
これで書いたら、もっと面白そうだ……
書きたいシーンに囚われすぎて、書きたい物語がどうしたら一番映えるかを考えなかった結果ですね。


わざわざ、2レスもかけてのご意見非常に嬉しかったです。
全てのご意見が身に染みて参考になり、大変勉強になりました。
本当にありがとうございました。

478473:2011/03/04(金) 21:51:39 ID:P6FWKtxA0
>>476
ご批評ありがとうございます。

>お気に入りの作品になりました
涙が出そうです。ありがとうございます。

>そういうのがテンプレならテンプレに則ってちゃんと書かれてる〜
最低限テンプレは書けていたようで、安心しました。

>「あなた」という名前のオリキャラが行動して、チルノと触れ合うのが核なんです
>そういうお話の構造になってるのに、「あなた」がどんくらいキャラとして作りこまれてるかを、考え直してほしいんだけど
>まあ、ほとんど無味無臭
はい。474さんへのレスでもありましたが、二人称に挑戦してみようと思い立って、主人公は読者自身なのだからと完全にそぎ落としました。
そぎ落としたくせに感情だけは気持ち悪く書いてありますが……
物語の面白い所を殺す事になっているとは全然気付けていなかったので非常にありがたいご指摘です。

>ありがちなオリキャラ物の失敗例の一つ、というのが本当のところです
実は、初投稿・オリキャラ=地雷にはなりたくなかったというのもあって、なら二人称・「あなた」ならどうか
という考えだったのですが、見事、裏目に出て結局地雷という……
そうですよね、いっそのこと一人称か三人称で名無しでもいいから魅力的なオリキャラを作って
それに共感してもらって楽しんでもらえばよかったのでしょう。

>もっとこうしたら、もっとグっとこれたのに、という部分その①
私の作品のウリを理解してくださっているというのが何より嬉しいです。参考にさせて頂きます。
さて、まず「待って!!!!」の部分ですがこれも無個性主人公の弊害ですね。
主人公にキャラが無いから別に葛藤が無い。帰れるなら帰るし、平気でさよならを言おうとしてしまう。
チルノ側との空気感が酷いですね。
自分の中では主人公はまだ帰る側にバイアスがかかっていて、チルノとの関係性をそれほど深く考えてはいなかった
という認識で書いていたのですが、確かにこれではキかない気がします。

>主人公がチルノとの幻想郷での生活に愛着を感じ、外の世界へ帰えるのをためらうようなエピソード
>&
>チルノと分かれたくないが、「さ」から始まる言葉を言わなければならない、外へ帰る明確な理由

だから、このエピソードですね。確かに、ここでの葛藤はドラマをさらに盛り上げれる気がします。
ただ、今の二人称のままだと自分の力量では少々手に負えないと感じているので
もし、別の人称で再構築する機会があったら是非考えてみたいと思います。
そして、

>ラストのチルノのお願い〜
これは、つまり「足りてない」ということでしょう。
というのは、私の中では「日向ぼっこ」のエピソードがちょうどこれに当たると思っていたからです。
凍らせた自慢の蛙も放って主人公に走り寄っていく辺りでそういう願望を持っていることを表現したつもりでした。
これは飛び退いた主人公に対して(何も台詞である必要はありませんが)「あなたは日向ぼっこしないの」とか
「お膝に乗ってみてもいい?」とか主人公に触れたがっているチルノを演出するべきだったかもしれません。
そして、ラストで「日向ぼっこは冷たかったけど、…………はあったかいのかなぁ」
とか小声で呟いて最後のお願いに繋げるとか……すみません、妄想の垂れ流しはこの辺で止めます。
が、ああ、確かにもっと面白く出来そうです!

>最後に一読者としての我侭ですがw
>ガチなオリキャラ物としてリライトされたのが読んでみたい気分です
ご意見だけでも嬉しいのに、こんな期待までしてくださって大変ありがたいです。

また、物語を面白くするための様々なアイデアも出していただき、このスレで相談して本当によかったと思えました。
ご意見を参考にしてまた頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました。

479名前が無い程度の能力:2011/03/05(土) 20:09:45 ID:pcs5ZDRA0
>つまり「足りてない」ということでしょう

ハリウッド映画で、なぜ一見不必要とも思えるほどの濃密なラブシーンが多様されていたのか
それは、どんな鈍感な人間にもメインキャラ二人がラブラブだということを、端的かつわかりやすく認識させるためです
作り話において何かしらを演出する場合には、可能な限りわかりやすく派手な表現を使ったほうが、より多くの読者に、より強く訴えかけられるというわけです
日本史上最強の同人作家(福沢諭吉)も言ってましたよね
「猿にもわかるように書いている」

480473:2011/03/05(土) 23:59:36 ID:0ER53ScU0
なるほど、勉強になります。
ありがとうございます。

481酸化鉄:2011/03/06(日) 08:31:39 ID:8rOH759g0
急に書き込み失礼いたします。少々容量がありますが、下のSSについて、批評等お願いいたします
「hai!」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1299152787&log=0

コメントがつかないため、投稿後の各所の反応等見たところ、
「勢いで突っ走った感がある」「途中でブラウザバックした」
などの意見が見かけられたため、どうも内容が中途半端で薄い、展開がつまらない、などの
問題点があったのではと思いますが、それらの点等気づいたところがありましたら、ご指摘お願いいたします

482名前が無い程度の能力:2011/03/06(日) 20:21:21 ID:CsJeH/mg0
途中でブラウザバッカーは最初のAAとか
引用とかが原因じゃないかな

483名前が無い程度の能力:2011/03/07(月) 12:31:53 ID:uLIueZZc0
>>481
まずは雑感
お話の構想はおもしろいけど、各パートでの構成の詰めが甘いため、読者の興味を引く頻度が間延びし、牽引力が弱まってしまっている
そのため、エンターテイメント作品として機能不全を起こしてる、というのがこの作品の病状です

ここで言う、構成の詰め、っていうのは、読者の興味を引くための情報を出すタイミングと強度、それによる興味のバトンタッチのスムーズさ
序盤を例にとってみると、永琳とカグヤが目覚めないという異常事態を提示するなら、これがどれくらいシリアスなことなのかを強調しなきゃいけないが、あんまり一大事には見えない(情報提示の強度が弱い)
さらに、この出だしで提示した情報が、どう面白く展開していくのかも、間をおかずに、同時に読者へ提示しなきゃいけないはずなのだが
実際の当作品の出だしがどういう構造になってるかというと
最初に、状況説明が50行近く、そして、そのあとに出だしと切り離したエピソードとして最初の展開が提示されるわけだけど、これはちょっとスロースタート気味です
これ問題なのは、文字数が単純に多いというよりは、『最初に読者の興味を引く情報』と『最初の展開』が切り離されてしまってるのがNG
これのせいで間延び感がでちゃってます
文量・情報は多ければいいってものじゃなくて、読者が十分理解できる範囲で密度を高くし、質を高め、情報同士の連携を意識してください

ならどうすればいいかというと
『最初に読者の興味を引く情報』と『最初の展開』を一本のエピソードとしてまとめてください
例えばこんな感じで↓
永琳とカグヤが目覚めない、こりゃタイヘンダ(興味を引く情報を出来るだけ強く提示)↓
事件に関して、てゐがなんか意味深なこと言ってレイセンを挑発(提示した情報に対して読者に想像の余地と方向性を与える)↓
穴に落ちれば不思議な世界、さあこれからどうなる(読者の興味を次のパートへバトンタッチさせる)

上記の三段戦法はこの手のミステリーものでは、以下のように中盤以降も応用できます↓
それまでの謎に対する回答のヒントを提示する(興味を引く情報を出来るだけ強く提示)↓
その提示されたヒントに矛盾点などを添加し、さらなる謎を呼ぶ(提示した情報に対して読者に想像の余地と方向性を与える)↓
新しい展開を発生させる、ただし、それまでよりも過激に(読者の興味を次のパートへバトンタッチさせる)
これがいわゆる、謎が謎を呼ぶ展開、と呼ばれるミステリーのゴールデンパターンの仕組みです


あとマクロな部分で気になったのは、浦島の謎をもっと前面に出して、レイセンをもっと動かして謎を追わせ、それらのエピソードを主軸にしちゃったほうが、
この物語最大の見所である、真相の意外性、起承転結の転のインパクトに繋がるので
もっと浦島をいかにも犯人になるように展開させちゃってもいいと思いました
例えば、レイセンが浦島に関する謎を追っていくうちに、数々の永琳に関する矛盾点が見えてきて、浦島の正体が判明した時に、すべての点と点が線で結ばれる、みたいな感じで

そんなわけで、全体通して、こうしたほうがいいですよ、というのは
この物語はこんなにびっくりすることがあるんですよ! という見所があるならば
その見所をどうしたら、より鮮やかに見せることができるのか、をまずマクロなプロットとして練り上げ
次に、その見所に読者を最高の謎を追う気分で誘導するためのミクロな構成を、よーく考えるようにしてください


あと細かい部分で気になったのは、文章書きすぎなこと
脳内補完前提な文章よりは良い事ですが、書きすぎると情報の密度・質が下がる上に、読者の負担になります
構成の詰めの甘さが相乗効果になって、文量が無闇に多い印象です
必要な世界の立体感を損なわない範囲で、読者に提示するべき情報を精査をしてみてください


最後に前書きについて
基本的に二次創作なんてものは、極論してしまえば、すべての作品が大なり小なり作者に都合のいいキャラ改変、設定改変が為されています
逆説的にいうと、作者に都合のいいキャラ改変、設定改変を為して、そこに説得力を与え、面白い物語を作るのが二次創作ともいえるわけで
そういう前提で、当SSの前書きを翻訳すると
「この物語は二次創作として面白くありません。プラウザバックしてください」
まあ、という印象をこれから読む人に与えちゃう恐れも
もちろん、全員がそういう印象を持つわけじゃないでしょうが、
こういう前書きは、少なくとも自分は、読む前から作品に対してネガティブな印象を受けてしまいます
もうちょっと作者さんには胸張ってもらったほうが、気持ちよく読み始められる人が増えるのではないでしょうか

484酸化鉄:2011/03/07(月) 19:58:03 ID:KeM9/1mo0
>>483
丁寧なご回答ありがとうございます
自分の知識で理解できる範囲で、回答くださったことをかみくだいてみましたが、
どうやら実現は難しいというか、ほぼ不可能に近いようです
ご教示いただいた内容は大変ためになるものなのだとは思いますが、残念ながら今後に生かせそうにはありません
今作を期に今後の投稿はやめるかどうしようかを迷っていたので、あらためて考えたいと思います
回答ありがとうございました

485名前が無い程度の能力:2011/03/07(月) 20:24:17 ID:0NiGkZ6.0
>>484
>>482-83もあるけどレイアウトでブラウザバックされてる可能性大
はっきり言って内容はきちんとしてるのにめちゃんこ読みにくいです

486<激写されました>:<激写されました>
<激写されました>

487半妖:2011/03/15(火) 15:02:24 ID:VlkOJeaE0
初めまして。
合計120kb近くあって恐縮なのですが、以下の作品を批評して頂きたく思います。
『虎』丸星脱走事件(前・後編)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1298981984&log=140
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1299646075&log=140

特にお聞きしたいのは、次の三点です。
・頂いた評価点数の内訳を見るに、"最後まで読んで面白くなかった"方よりも"途中でブラウザバックした"方が多そうだと邪推しております。
 仮にそれが正しいとして、だとすればブラウザバックされるのは何処が悪いからか?
・この話は、きちんとプロットを組み、それに肉付けしていった結果、この長さになったものであり、自分としては妥当な長さのつもりですが、
 やはり何処かに自分で気付かない冗長な部分があるのではないか?
・前に長めの話を書いた際、山場が少ないと自分で感じたこともあり、今回はそれを意識して書いたつもりですが、
 構成の面で改善できる所はないか?

お手数おかけしますが、よろしくお願いします。

488名前が無い程度の能力:2011/03/16(水) 00:22:47 ID:ZW9kjNpA0
>>487
まずは雑感
ドラマの土台になる命蓮寺メンバーの心情を表現する日常的エピソードに裂かれてる文量のわりに
ストーリーを牽引する事件の部分の展開がスローペース&ストレートすぎてるから
予定調和の物語を、だらだら見せられてる印象になってしまっている
何より気になるのは、たぶんキャラに対する愛着が枷になってるんだとおもうけど、
起こる事件のすべてがシリアスさにおいて中途半端だから(キャラがかわいそうだと思ってるのか、作者が手加減しちゃってる)
作中世界でもそうなら、それをフィクションとして読んでる読者はもっとシリアスになれない

>ブラウザバックされるのは何処が悪いからか?
なので、原因はシンプルに、退屈で刺激が足りない、という一言に集約できてしまう

>冗長な部分があるのではないか?
>構成の面で改善

この手のジレンマについて相談してくる作者さんが結構多い印象ですが、そういった人たちに共通して言えるのは
この物語において何を一番表現したいのか、メインテーマはなにか、まずそこからちゃんと考えてもらいたい、ということ
お話を作るときは、自分が表現したいものを片っ端から書くつもりで作るんじゃなくて
どうやったら読者に一番伝えたいことを、一番効率よく伝えることができるのか、という基準で作ってもらいたい(他人に楽しんでほしいと思うなら、だが)
もし一番伝えたい物事を伝えるために枷になるものがあったら、それが例え二番目に書きたい物事であっても綺麗さっぱり捨てなきゃいけない
これが例え失敗しても自分以外にどこにも迷惑のかからない同人創作だと最高に難しくて、作者の書きたい欲と作品の完成度とのせめぎあいになり、結局は我欲を優先してしまうことが自分もしばしばあります
完成度より我欲を優先できる環境は同人最大の醍醐味であり、作品にとっての最大の敵でもあります



489名前が無い程度の能力:2011/03/16(水) 00:23:25 ID:ZW9kjNpA0
続き

そういった基準でこの作品を見たの場合ですが、
例えばメインテーマを、ナズーリンと虎丸の絆、としてみると、
それを表現する手段として、虎丸が本能モードに戻ってしまい事件を起こし、これによって二人の絆が試される、というストーリーを基軸にするなら
最小限の文量で、もっとも効果的と思われる各パートの構成例の一つはこんな感じじゃないでしょうか


①事件発生:この第一パートの目的・当作品の見所を明確に提示し、読者の興味に流れと勢いを与える
概要
虎丸が本能に目覚め、人里でしゃれにならない事件起こし、虎丸をとめに入ったけいねあたりが殺されかける
そこをナズーリンが危機一髪助けるが、自身も虎丸からの攻撃で重傷を負うことで、
虎丸が一瞬正気に戻るが、自らをコントロールしきれず逃走
命連寺の面々が関与を疑われ拘束され、自由に動けるのは虎丸を追跡しているナズーリンだけという、走れメロス状態になる
さらに虎丸討伐隊が計画され、霊夢あたりが本気モードでガチ退治の準備を進める、作戦発動までのタイムリミットはわずか
残された時間で、ナズーリンは虎丸を探し出し、正気に戻すことはできるだろうか?

                   ↓   

②事件の補強:第二パートの目的・ドラマを掘り下げ、物語の土台を強固する(カタルシスの下ごしらえ)
概要
ナズーリンが虎丸の異変を治す方法を探す過程で、虎丸が妖怪として誕生したルーツを調べることになる
虎丸がかつては、人々に恐れられた伝説上の肉食獣(原作おまけテキスト準拠)であることを突き止め、他者を食うモノとしての虎丸本来の背負っている業を知る
そんな本来凶暴な妖怪が、なぜ今の虎丸のような人格になっているのか、の過去のエピソードを軸にして、
ナズーリンと虎丸の関係、白蓮たちとの関係を、演出すると同時に、異変の解決策のきっかけにする

                   ↓


③事件解決と思いきや:第三パートの目的・②で示された解決策を破綻させ読者の“先読み”をはずし、予定調和を否定する
いわゆる転のパートになるもので、ハッピーエンドで終わるだろうなという読者の予想を転調させ、ノベルゲー風に言えば「これまさかバッドエンドルート入っちゃってるんじゃ」、という臭をさせておくと◎
概要
タイムリミットギリギリ直前、虎丸の正気を戻すための解決策の準備がやっと整い、ナズーリンは試すものの、失敗し、虎丸暴走モードに
虎丸討伐作戦が開始され、霊夢あたりがガチで退治にかかる
ナズーリンに選択が迫られる、虎丸の味方をして全幻想郷を敵に回すor虎丸をあきらめる
このシチュエーションによって、ナズーリンと虎丸の絆というものを、ほかのあらゆる価値観のマジリッけ無しに表現することができる

                   ↓

④そしてクライマックス



と、いった感じで、
読者に伝えなきゃいけないことを、いかに強く伝えられるか、を基準にエピソードを肉付けしていくのを意識するといいです
間違っても『作者が書きたいもの』を基準に肉付けをしちゃいけません

490半妖:2011/03/16(水) 11:56:46 ID:CLxuoa.w0
>>488
詳しいご意見をありがとうございます。
指摘を受けた点に関し、自分なりに考えてみました。

シリアスさが中途半端だ、というのは確かに、思い当たる節があります。
ご指摘通り『キャラが可哀想』という感情はもちろん、『シリアスな場面にぶち当たったキャラの反応が想像出来ない』という自身の欠陥もあり、極端に筆が重くなりそうな場面を、無意識の内に避けてしまったのだと思います。
この点に関しては実生活での体験も不足しているのでしょうが、それ以外に他作者さんの作品を読んだり、意識を変えてみるなどして、また挑戦してみようと思います。
もっと刺激的なシリアスシーンが体現できれば、それが山場の大きさ、話の勾配の大きさに繋がり、スローペースという欠点を改善できるように感じています。

次に、メインテーマに関することですが、こればかりはそう単純な問題でも無さそうですね。
とはいえ、読者に効率よく伝える、ということは意識したことがなかったので、新鮮な考え方に感じられました。
書きたい欲と作品の完成度、それに加えて『出来れば多くの人に読んでもらいたい』という願望があり、ジレンマどころの騒ぎではない、というのが自分の現状のような気がします。
考え方を変えて折衷案をみつけられるかどうかはわかりませんが、努力はしてみようと思います。
少なくとも、メインテーマを伝えるという意志もあやふやなまま書き連ねていた今までよりは、作品の出来を改善することができるはずです。

最後に、挙げて頂いたパート構成例。上記の二点を意識しつつ読んでみると、なるほど、と納得することばかりで、これだけ読んでも面白い話となりそうな様子であり、感銘を受けました。
さらに、『バッドエンド』の例えが非常にわかりやすく、ありがたいです。
今まで漠然としか理解していなかった"転"の役割を、やっとつかめたような気がします。
読者の読みを外す展開で一転二転とさせることで、続きを読みたいという感情を喚起し楽しんでもらう、と。
これが話のストレートさの改善策だと理解しました。実践してみたいと思います。

おかげさまで、今の自分が注意すべき点が色々と見えてきました。
次に活かして頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。

491名前が無い程度の能力:2011/03/20(日) 11:26:00 ID:X/sco6gIO
短くてキレのある話を考えるコツって何かあるの?
俺が話を考えると、なんかいっつも長くなってしまうんだけど。

492名前が無い程度の能力:2011/03/20(日) 13:45:06 ID:u1qjWKws0
たびたびすいません、シンフーという者です。
今回はこの作品の評価をお願いします。

『嬉戯授業で教えましょう』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293549951&log=134

正直な話、個人的には自信をもって投降した話なのですが、点数を見てみると読者の方々はそれほど面白いと感じたわけではなさそうなのです。
この作品の批評、およびこの作品が2000点前後に留まってしまった理由を教えていただけると嬉しいです。

それと申し訳ないのですがお願いがもうひとつ。
自分が書いたカップリングものはどうも点数が伸びません。
カップリングものを書くにあたり、書いたほうがいい事柄や守ったほうがいいルールなどはあるのでしょうか?

複数の質問なのでお手数をかけますが、どうかよろしくお願いします。

493名前が無い程度の能力:2011/03/21(月) 13:45:32 ID:H8I57CAE0
>>492
レートが高いのだから、2000点で終わったのは単純に読む人が少ないから。
よくある普通の話ですかね。
無難だけど話題性に乏しい。
文章がくどい気がしたのでもっと地の文すっきり。
最初の会話数行でプラウザバックの可能性あり。
のっけから読者に頭使わせない。

カップリングに正解はありませんので好きにやってください。
点数は後からついてくるもの。

494名前が無い程度の能力:2011/03/21(月) 21:02:56 ID:iKsGb5Jo0
>>492
まずは、細かい点をいくつか。

>結局これまた
どちらかが無難そうですね。

>ずいぶんとマイペースであった。
前の会話は人を食ってかかったような印象が。

>しかしその子が瞳にうつったとき

この行から下の、その、それでも、その、その時……と続ける書き方は、不明瞭に感じるかも。

そして、最初の「その」は既に一度出ている必要が。
後で補っておられますが、「しかし」と相まって、もう出てきたかな、と一瞬悩みました。

輝夜は漠然と眺めていたつもりだった。
しかし、一人の少女が瞳にうつったとき、なぜか彼女から目が離せなくなった。
等では、どうでしょうか。

>七個という桁はずれな数字 うにゅ?

>ひたすらにそれを凝視し続けてていた 続けていた。

全体を見ての感想を。

冒頭がもったいないと感じました。九行で?七つ。…七つ。
やり口はいろいろありますが、故意にぼかしたいのでなければ、
>「ねえ、妹紅? ちょっといいかしら?」
「ねえ妹紅。 ちょっといいかしら」
等の方が無難に思います。

カップリングの件とも絡むのですが、話は王道の〆だと思います。
ただ、いい〆の方法だから王道なのですが、多くの方が用いるので埋没の恐れも。
一つ二つ気の利いた文を混ぜるなど、腕の見せ所だと思います。
私個人の感想ですが、その点を踏まえて。

>よけいな音がないここは幻想的であった。
>二人には悠久の時間に思えた。
いいなぁと思った後に、後ろのこれがもったいない……。
長く感じた旨の描写は数あれど、この言い回しは定型文に近い物が。
ルールと言うほどではありませんが、改善の余地はあると思います。

作者様の参考になれば、幸いです。

495シンフー:2011/03/22(火) 12:34:14 ID:4IdGEOdQ0
>>493,494
批評ありがとうございます。
まだ自分は文を上手く書けてはいないようですね。これからは、読む人の視点に立ってわかりやすい文章を書けるように精進していこうと思います。

>カップリングに正解はありませんので好きにやってください。点数は後からついてくるもの。
座右の銘にさせてもらいます。

496名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 00:44:39 ID:7jKp/Oco0
はじめまして。
かなり長い話でもうしわけないのですが、評価お願いします。

『The Murdercase of Marisa』
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=213106

感想らしい感想がもらえてないので、どこが悪かったのかよくわからない状態です。

思い当たる反省点は
・ミスリードの仕掛け方が悪く、情報量も多いため全体を通してごちゃごちゃした印象になっている。
・盛り上がるところと適当に流すところのメリハリがついていないため、リズムに変化が少ない。
・犯行動機に説得力が薄い。
・地の文の表現に幅がないため、薄い文章になっている(登場人物の多いシーンに顕著)
・感情描写が少なく掘り下げも浅いため、重みがない。

お手数ですが、よろしくお願いします。

497名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 05:47:32 ID:/XTU5jvE0
>>496
作品読ませていただきました。
粗はあるものの特殊な能力だらけの幻想郷で整合性の取れるトリックが完成している
面白い作品だと思います。

しかし挙げられている反省点よりも何より致命的なうっかりミスが1点。
個々人の能力などがどのくらい自由の利く能力なのかまったく説明が無かった所です。
これでは可能性を追求すると、原作で全力を出していない実力の未知数なキャラが
伏線次第でどんな手口でも強引に目的を達成させれるのではと考えれるので、
結果としてミステリとして未完成な作品となってしまったのではないのかなと。

その他の問題点は反省点として挙がっている点以外では本当に細々とした点だけかと。
何というかこれで完成とするには勿体無い作品のように感じました。

498496:2011/03/23(水) 18:54:45 ID:t2wObSR20
>>497
批評ありがとうございます。

ご指摘の点、もっともだと思います。僕自身、登場キャラクターの能力については、読み手も原作基準で考えてくれるだろうと
特に意識を払っていませんでした。

もちろん原作基準といっても人によって解釈が異なるわけで、その差異の部分をあまり、というか全く考えていなかったのは
確かに失敗だったと思います。読み手の立場に立って話を見れなかったため発生した問題だろうと考えています。

具体的にどう直すべきか、今のところ納得のいく案が思いつきませんので、他の人の書いた物を見て参考にしたいと思います。
ありがとうございました。

499名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 21:40:47 ID:.9fPdv0s0
>>491
当たり前だけど、書きたいモノゴト・テーマを可能な限り限定するのが第一
書きたいモノゴト・テーマがぼんやりしてると、これが出来ないから、まずはこれをはっきり作者が認識しなきゃいけない

それが出来たら次に
書きたいモノゴト・テーマを表現するのに、もっとも少ない文量で、もっとも効果的にテーマを演出できる、ストーリーの山場、メインになるエピソードを考える
そして、そのメインエピソードが最大限盛り上がるように、必要な前振りのエピソードなどを入れていく

んで、実際に具体的にはどうすると、それがしやすいかというと
第一稿を適当でいいので書きたいものを全部書いて仕上げたら、もう読みたくないってくらい何度も読み直してください
そうすると、作者(自分)が何を書きたいのか、が嫌でもわかってくるはずなので、
それをメインテーマに決めて、第二稿を上記の要領
書きたいモノゴト・テーマを表現するのに、もっとも少ない文量で、もっとも効果的にテーマを演出できる、ストーリーの山場、メインになるエピソードを考える
そのメインエピソードが最大限盛り上がるように、必要な前振りのエピソードなどを入れていく
で書いてみてください
これだけでも、絶対に第一稿よりも、短くてわかりやすい(読む労力が少なく、読者に強く訴えられる)作品になってるはずです

この作業の注意点は、あまりにも何度も同じ作品を読むと、作者自身で脳内補完が出来まくってしまって
書かなきゃならない要素を抜け落としやすいことです
出来れば友人などに一度、読んでもらったりして、わかりにくい部分や、
ぐっと来るはずの場所でこれない部分などを指摘してもらうようにするといいです
そして、抜け落とし部分を補完するエピソードなどを付け加える形で第三稿を仕上げてみてください

第三稿が出来たら、次にやるべきことは、各エピソードの整理
この段階まで来ると、作品のメカニズム(どんな表現で示した情報がどのエピソードに絡んで、どんな効果を生んでいるか等)が手に取るように見えてきてるはずなので
追加したエピソードと既存のエピソードを合体させてまとめたり、あるいは削ったりできる部分が無いかをチェックしてください
こうすることで、少ない文量でも、質の高い尖った情報を読者に叩き込むことができるようになります

こうやって見てみると、一本の作品にこんなに手間かけるのはメンドクサイと感じるかもしれないけど
最小限の文量で、最大限の効果を生みだす、
というある意味で小説の基本にして極意、この鍛錬としてはとても効果的なので、是非実践してみてください
慣れてくれば、いきなり第三稿の段階くらいまでは書けるようになってきます

500名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 21:47:13 ID:.9fPdv0s0
>>492
点数が、という基準で語るなら物凄い話しやすい
まずは雑感
キャラが普通じゃ考えられないような立場に立たされる、という異シチュエーション物の基本なんだけど、
カグヤが寺小屋で子供たちと遊ぶ様子が描かれるなら、それのいったい何が、読者にとって何が楽しいのか、何が見所になるのか
これをよーく作者さんには考えてもらって、アピールしてもらわないといけなかったんだけど
実際に寺小屋に行ってやったこと、どういう内容になってたかというと、あれ、お手玉しただけ?みたいな
すごく地味なんです
もちろん、『お手玉をすること』がストーリー上でとっても重い意味を持つような構成になってれば、お手玉しただけでも、地味、にはならないんだけど
そういった『お手玉すること』に意味付けが一切なされないまま、カグヤと子供たちが打ち解けるための演出として、とってつけたようなエピソードとして書かれちゃってるから、なんとも軽い
んで、ここが軽いと、
後半の「まだお前の知らない様々なドキドキがこの世界にはあるんだ。だから生きることに飽きるにはまだ早いぜ?」
」この台詞
このメインテーマとも言える部分が軽くなっちゃって、作品全体がチャチな感じになっちゃってます


じゃあ、このオハナシをもっと多くの人に楽しめるようにするには、どうすればいいか、というと

カグヤが寺小屋で子供たちと遊ぶ、という異シチュエーションがどんだけ楽しいことなのかを、強くアピールしたい
たぶん誰でも知ってそうなもので例えると、GTOとか思い出してください
どうしよもない族上がりが、ガチで教師目指したら、どうなるか、という異シチュエーション物なわけですが
この異シチュエーションを成り立たせる要素は三つ
一つは、教師という職の一般常識や現実の側を描く
二つ目は、鬼塚という常識はずれだが、それゆえに、常識や現実に対して問題提起を投げかけられるキャラを描く
三つ目は、そういう主人公キャラにしか解決できない事件をストーリーの柱にする

と、まあこんな感じの仕掛けになってるんですが
当SSの場合ならこんな感じで三つの要素を軸にお話を作ることを考えてください↓

一つ目・カグヤがどういうキャラなのかを描く(メインテーマを背負わせる)
二つ目・寺小屋や里人の設定は、そんなカグヤのキャラが巻き起こす事件が映えるように設定を変える(メインテーマに対する問題提起)
三つ目・カグヤにしか解決できない事件をストーリーの柱にする(最終的にメインテーマに答えをださせる)
という感じで、カグヤのキャラをいかにして、より強烈に映えさせるか
お手玉をさせるだけよりも、もっとカグヤがカグヤらしく活躍できる事件を与えてやる、みたいな感じでどうでしょう


>カップリングものを書くにあたり、書いたほうがいい事柄や守ったほうがいいルール

原作設定がわりとしっかりありながら、キャラへの解釈に人によって幅がある
というのが東方キャラの一つの特徴なんで、いきなりキャラ同士が好き同士設定になってたりすると、
「ああこのSSではそういう設定なのね」と頭で納得することはできても、心情的に物語に入り込めない部分も出てくるのも事実
当SSの場合は、カグヤが寺小屋に来た理由が、デートをしたかったから、という部分ですね
メインのシチュエーションに主人公が移行するための動機に、これが入っちゃってるのは、良くないといえてしまうかと
カグヤが妹紅を好きになった、馴れ初め、いきさつ、理由、なんて感じのものを、そこはかとなくでもいいので匂わせてくれると、物語の設定に入り込みやすいです
例えば、『絶えず変化を続ける里人とともに暮らす妹紅に、同じ蓬莱人として並々ならない興味を抱くカグヤ』みたいな感じで、メインテーマの問題提起として二人の関係を描いてみるのも面白いかもしれません
むしろ、犬猿の仲だった二人が寺小屋で起こる事件を協力して解決していくうちに、仲良くなって… なんて感じでもいいわけで

501名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 23:48:34 ID:m3BILZpQ0
時間の経過をリアルに表せられない……

例えば、主人公が指輪を落としてしまって二時間後にそれが見つかったっていう文章を単純に書くと↓

『私は指輪を落としてしまった事に気がついた。しまったと舌打ちし、来た道を引返して探し始めた。そして二時間後にようやく見つかった。折ったジーンズの裾に入り込んでいたのだった』
 ってなると思うんだけど、当然2時間の描写があっさりしすぎて面白くない。
それでいつも間の描写を入れるんだけど、↓みたいに長ったらしくなっちゃう。
『私は指輪を落としてしまった事に気がついた。しまったと舌打ちし、来た道を引換して探し始めた。
 予防接種を受けたときに着けていたことは覚えているから、ここから病院までの道のどこかで落としたことになる。まずはひたすら下を向いて、道路に落ちていないか探した。
 しかし、直ぐに病院についてしまった。また引換して、今度は溝の中に落ちていないか探す。それでも見つからず、落としたことに気づいた所まで来てしまった。次第に私は自販機の下や、植え込みの間まで探すようになった。あれは大事なモノだ。彼女に無くしたなどと言えない。今度こそ愛想をつかされるだろう。
 服も汚れ、通行人の好奇な視線にも慣れた頃、ようやく指輪が見つかった。なんと、ジーンズの折った裾に入り込んでいたのだ。息を乱し、腕時計を見ると2時間過ぎていた。「俺は馬鹿かバカヤロウ」私がぼやいた意味不明の言葉は、幸いな事に誰にも聞こえなかったようだった』

これが必要な描写だったらいいけど、どうでも良かったら唯の冗長な文章になっちゃう。
なにか良いテクニックありませんか

502名前が無い程度の能力:2011/03/23(水) 23:50:31 ID:Dht9WDXA0
>>501
そのシーンがなんのために必要かによると思う
とりあえず↓はかったるい

503名前が無い程度の能力:2011/03/24(木) 01:49:43 ID:U4j.z1ewO
>>501
あなたは何をすると二時間経ったと感じますか?
何がどうなっていると二時間経ったと感じますか?
時計ばかりでないそういう感覚を探してみてはどうでしょう。
日が傾くでも汗をかくでも服が薄汚れるでもお腹が空くでも。
自分の感覚にないことは表現しにくいです。
他人と共有できる感覚だとなお良いですね。

504名前が無い程度の能力:2011/03/24(木) 02:28:27 ID:4T20bZsg0
話が長くなるーっていう人は、だいたい話のネタからして長くなっちまうように思う。
登場人物が多かったり、作中時間が長かったり、舞台があちこち飛んだり。
小手先でどうするかより、どうすれば人物が減らせるか、作中時間短くなるか、舞台を絞れるか、
そういうネタのシェイプアップ頑張った方がいいんじゃないかなーと。

505501:2011/03/24(木) 02:42:41 ID:d0/PNxQg0
皆さんありがとうございます!
実践するのはなかなか難しいそうですけど、ちょっと視点を変えて書いてみます

506名前が無い程度の能力:2011/03/24(木) 12:51:22 ID:HBub2Nsg0
>>501
まず前提として、時間の経過を表現して、その文章でどんな効果を読者に対して与えるかという、
演出の目的を考えてもらったほうがいいかと
細かい描写を連ねて効果を生む演出というのも当然あるわけで、
冗長といえるかどうかは、その文章によって狙う効果によって決まるとしかいえないわけで
主人公が二時間探すことを、どういう風に物語の中に組み込むかによって決まるとしかいえない

とりあえず
その例文みたいな、ある程度の細かい描写を交えて時間の経過を演出する場合に効果的な例をいくつか

①焦らせる場合
誰でも知ってそうな例で言えば、エヴァンゲリオンの内部電源に切り替わったあとの細かい戦闘描写等がこれにあたる
主人公が早くなんとかしないといけない状況、でわざと細かい描写で、戦闘の駆け引きなどを描くことによって
物語がどう転んでいくかわからないように、じらして盛り上げる


②期待を煽ってから、落とすor絶望を煽ってから、盛り返す
例えば、事件解決の糸口がみえてきて、その作業過程が順調に進んでるように見せかけて、それが全部おじゃんになる
つまり、細かい描写を連ねることで、「これはどうにか事件が解決しそうかだな」と読者の気持ちを盛り上げておいて、転調させる『転』のタメとして細かい描写を使う手法
これの逆パターンで、主人公たちが超ピンチ、何をやっても上手くいかず八方塞だ、と見せかけておいて、予想外の解決策が見つかる、なんていうパターン
つまり、細かい描写で絶望的な状況を掘り下げまくることで、解決策が示されたときのカタルシスを増幅させる

507名前が無い程度の能力:2011/03/24(木) 23:12:20 ID:ENAdXehQ0
>>504
あ、俺です>>491で「話長くなっちまう」って書いたの。
「短くて済むネタを考える」のと「長くなった話をシェイプアップする」のって全く別の話だと思ってたんだけど。
で、俺の場合、プロット組んでる時点で自然と「あ、これは50kb超えるな」ってーのが大半になる。
で、実際50超える。これでも要らない部分は削ってるつもりなんだけど、客観的に見ればまだまだなのやも知れぬ。

つーかアレだな。短くて切れのある話って、他の人の見て思ったんだけど、
基本的にはアイディア一発勝負だな。肝になる部分がもう既に魅力的で、だから余計な肉付けが要らないっていうか。
俺の場合、「あのキャラにこれをやらせる話を作りたいな、じゃああれとこれが必要で」って感じで組み立てようとするから、
何かこう、発想の着眼点がそもそも別って感じがする。

508KASA:2011/03/25(金) 07:58:08 ID:CDCj59o.0
何度も何度もお世話になりますKASAと申します。
またご助言を賜りたく……。

『誰がために乳は出る』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1300713338&log=0

長文の作品でお願いするのは申し訳ないのですが、上記のSSについてです。
自分で思っていたほどには点が伸びません。
直前に投稿した作品で嬉しい評価をいただいて、調子にのって荒が見えなくなっているのかな、
と思います。
ここはこうしたほうがいい等、何でもかまいませんのでアドバイスをいただけないでしょうか。
それと、なるたけ風景とか仕草を地の文に織り込むようにしたのですが、助長でしょうか。
また以前にも指摘されたことですが、人物描写(心情表現?)はいまだに貧弱でしょうか。
どうかよろしくお願いいたしいます。

(130kb程の容量があるので、スルーされても仕方ないと思っています。なので、批評アドバイスのお願いをしようと
考えているほかの作者様おられましたら、私のこの書き込みに返信が無い状態だったとしても気にせず先にレスされてしまってくださいませ)

509名前が無い程度の能力:2011/03/25(金) 12:42:53 ID:e5EpXR7k0
>>508
前半の大ちゃんの部分だけでよかったんじゃないかなあと。
ちょっとコメントに書くのも憚られたのでこっちで。
心理描写云々は自分には指摘できないので他の人に頼みます。

510KASA:2011/03/25(金) 19:06:50 ID:CDCj59o.0
>>508

前半の大ちゃん母乳開眼までを起承転結の起承、レミリア登場以降を転結にした
つもりなんですが、転以降での話のもってきかたに失敗してたということでしょうか。
視点がレミリアにつったのもまずかったでしょうか……。

ご意見、ありがとうございます。

511KASA:2011/03/25(金) 19:07:23 ID:CDCj59o.0
アンカーミス失礼。
>>508>>509

512名前が無い程度の能力:2011/03/26(土) 00:42:22 ID:SLIdhZAY0
>>510
転のパートを細かく読んでみました。

>平和なこの幻想郷も消して悪くはないのだが。 けして
>開けた緑がしばらく続いた先には湖が大地を飲んでいる 呑んでいる? うにゅ。
>山々が肩をそびえさせている。 例えっぽいけど、〜させる(使役)? 無難にいくなら 山々がそびえ立っている
>しばし迷う。と言えフランは子供ではないのだし とはいえ
>しかし、久しい感情に浸りながらも 久々の感情の意でしょうか。だと、前後が……
>無想の世界に瞳を向けてしまっていた。 夢想
>炎はチルノのに襲い掛かる。 
>かつての自分も装だったに違いない。
その他諸々。

ちょっと出すのを急ぎすぎた感がします。
マジメなストーリーが好きな方は言葉に厳しい傾向にあるようです。
それが伸びない一因になってるかもしれません。

私見ですが、風景等の描写量は冗長と感じることはなかったです。 
また、話のもっていきかたですが、私はこの話で十分楽しめました。
敢えて挙げるなら、私なら……空間移動の乱射を避ける目的で、
隙間→紅魔館→ホームツリーの流れを、
隙間→ホームツリーで妹様のお披露目パーティ
に短縮するかな、ぐらいです。

伸びない?件について、思った事を。
個人的には好きですが、知り合いに薦められるかと言われたら悩みます。
題材と方向性が、少々、なんでもござれな人向けかなと。

作者様の参考になれば、幸いです。

513名前が無い程度の能力:2011/03/26(土) 01:33:00 ID:xAwTVHv20
>>508
まずは雑感
とにもかくにも、授乳によって人類皆姉妹、というアイディアの超展開で勝負する作品
特に紫が授乳するエピソードのインパクトは、いい意味で妙な説得力をかもし出していて、独特の世界観を上手く作れてる
なんだけど、逆に言うと、この手の作品は目玉である授乳超展開に行くまで、
いかに読者を牽引できるかが、ほんとの勝負の分かれ目だったりして
超展開に行くまでに、「ああ、また今まで何千回も見たような、良くある量産型のヤオイ系レティチル物か、ダイチル物か」と思われちゃうとそこでアウト
だから作者さんがやらなきゃならないのは、導入部で全力で、「この作品は良くある量産型ヤオイ系のレティチル物とかじゃありませんよ!」とアピールすること

んで、そういった視点から当作品の導入部を見て、
どれくらい読者の興味を刺激できる要素がアピールできていたか、ちょっと考えてみると
大妖精がチルノに強引にママと呼ばせようとする、くらいしか、「お、このSSはおもしろそうだな」と思わせられる部分がない
そして、どれくらいの強さで面白そうだと読者に思わせられるかといえば、これだけだとちょっとアピール弱いとしか言えない、
どうしてかというと、お母さんになる、というイメージが漠然としてて、これからどんな風にお話が展開するのが、想像できにくすぎるというのが一つ
小説の序盤っていうのは、展開を読めなくさせすぎると読者の興味を釣れない
一番理想的なのは、ある程度は展開を読ませておいて、実際の展開ではスッパリ裏切ることです

もう一つ、大妖精が母親をやるだけ、というのが弱い原因は、キャラ相性として意外性も少ないから
キャラ相性としての意外性っていうのは、大妖精ならチルノの母親になっても、あんま違和感ない、といえばいいのか
だから、そこに面白みがどれくらい期待していいのかが、読者にはわかりにくい
これがもし、大妖精じゃなくて、ほかの母親とか絶対に似合わないキャラとかだったら?(極端に言えば雲山が母親役)と考えるとその辺わかりやすいかと
ほんで、ここまでで最初のレティとの別れのエピソードが終わってるんで、次エピソードへの読者の興味のバトンタッチがスムーズに出来ているとは言いがたい


というわけで最優先で改善する部分があるのは、導入部
出だしでもうちょい話の流れの方向と速度を与えておきたい
つまるところ、大妖精というキャラにチルノの母親という役割に+αして何をやらせようとしたら、より刺激があるか、ということになるんだけど
例えばだけど、
レティが消えてしまう前に、大妖精へ母親になる方法(授乳)を教えために、上半身裸で個室で待ち構えてる↓
それを大妖精が勘違いして、『母親になる方法』=『レティと肉体関係を持ち、事実上の夫婦となる』と解釈し、「え、でも私そういうのよくわからないし」などといきなりのことに躊躇↓
躊躇している間にタイムリミット、レティが消え際に、「誰でもいいから教えてもらって練習しておきなさい。母親になるには重要なことよ」↓
そして大妖精が血眼になって夫婦生活の練習相手を探し始め、バカルテッドに相談を持ちかけると、チェンが練習相手として紫をつれてくる↓

みたいにしとくと、次のエピソードへの読者の期待が、大妖精が母親になる方法を探す、だけ、よりも、
大妖精が母親になるため夫婦生活の練習相手を探す、というある程度のお話の方向性、ここが面白くなるところですよ、という部分がわかりやすくなって、
次のエピソードへのバトンタッチがスムーズになります
さらにはこのあとで、いざ紫の出番となったときに↓
おもむろに大妖精の前で胸をあらわにする紫は、さらにランまで呼ぶ。え、なに、そそわでガチ3P開始ですか?それ不味いんじゃない、と思わせておいて、実は紫が教えようとしたのは授乳でしたのオチ
ってな感じでやると、授乳シーンのインパクトもさらに増すかと



514名前が無い程度の能力:2011/03/26(土) 01:33:33 ID:xAwTVHv20
あと気になったのが、パートごとの繋ぎのぎこちなさ
一つがマリサ授乳シーンへの移行の仕方
このシーン自体はマリサが妖精から授乳されるっていうぶっ飛んだシチュエーションでありながら、マリサらしいリアクションをしてくれてとってもかわいいシーンだと思うんだけど
なんというか、このシーンの時点だと物語的に必然性をもって授乳するわけじゃなくて、寄り道的なエピソードになっちゃってるから、展開が足踏み状態になっちゃってて、
面白いシーンではあるんだけど、読者を飽きさせちゃう構成になっててもったいない
だからこれ、このシーンの時点で何かしら物語り上の必然性を持たせて、寄り道インターバルなエピソードじゃなくて、
メインストーリーの流れの展開の一部としてこのシーンを構成に組み込んでくれると、もっと素直に楽しみやすい


もう一つが大妖精パートからレミリアパートへの移行のところ
これどうして、レミリアパートが蛇足的といわれてしまうかというと、
レミリアの視点に切り替わることに、読者の興味がついていってないから
切り替わった時点で、レミリアのお話を読む必然性が見えてきてないんです読者に
「え、なんでここでいきなりレミリアなの?」みたいなね
じゃあ、どうやったらレミリアのお話も読みたくなるかというと、
例えば、大妖精のパートで、レミリアと絡むところまで進めちゃってください
んで、フランドールとチルノの事件を、センセーショナルに演出して
『何故こんな事件が起きたのか』というポイントに読者の興味を誘導してから、レミリアパートに移行させちゃいましょう



>風景とか仕草を地の文
個人的には丁度いいくらいと感じました
最初に読んだときに、書きすぎだろうとか、薄っぺらいな、と感じる部分がとくになかったので
いい感じに世界に臨場感と立体感が出てたと思います

>人物描写
大妖精、紫、レミリア、と主役級のキャラに関しては良く書けていたと感じました
大妖精の天然系だけど芯が強い、というキャラ付けは、なかなかツボでした(クラナドの渚のイメージと被った)
逆に、キーパーソンにしては味付けがちょっと寂しかったな、というキャラはチルノとレティ
レティのどこに、大妖精が惹かれたのか、が設定的には説明されるんだけど、読んでる側の実感としてあんまり感じられない
チルノはちょっと記号的な良い子キャラみたいになっちゃって、なんだかんだ読み終わってみると、けっこうぺらく感じた
マリサは出番が多くないながらも、物語の重要な場面でらしく行動することで、キャラが良い感じに立ってて、今回一番美味しいところもってった=一番よく書けてたキャラと言えるかも
フランドールも、物語を動かすためだけのキャラではあるにせよ、記号感を感じなかったのは、やはり行動に極端な幅を持たせたためだろうか
霊夢は、地味な役回りながら、紫授乳シーンでのリアクションが良い味でてる

515名前が無い程度の能力:2011/03/26(土) 11:01:01 ID:kLBgLC/M0
>>508
一読者の戯言という大前提のもとに聞いてください
伸びない件についてですが、私の初見時の反応です

創想話でこのタイトルを見て「下・エロギャグか!」と喜び勇んだのも束の間
少し目を右にずらすとサイズが130kb
「長編!? このタイトルで長編? 長編ってことはこれでシリアスやるのか!?」
乳なんて書いてあるからなにかしらのエロ描写が130kbに渡ってそこかしこにある
いや、ないかもしれない。でもあったらどうする、しかもそれが濃厚特盛だったらどうする……
それを想像すると私にはクリックできませんでした
なんで13kbのギャグじゃないんだと
サイズが一桁違うならエロ描写があろうがなかろうが何も考えずに気楽にクリックできたのに

という感じでした
サイズが130kbもあったらやはり身構えてしまいます
気合いれてさあ読むぞとならないとクリックすらできません
そしてそういう人は大抵シリアスな感動物や深い考察系の類を求めている気がします

決してこの作品がシリアスで無いとか感動できないとかではないのです
実際読んでみればこのタイトルであってるのです
このタイトルどおりの素晴らしい作品なのです
けれど読み始める前、ページを開いてもらう前に「求めているものと違うかもしれない」
という不安があるのはこの作品の伸びに少なからずマイナスを与えているのではないでしょうか

ぱっと見で分かりやすい作品が爆速で伸びて行ってる現状を見ると
より一層こういったことを感じずにはいられないのです

以上戯言でした

516KASA:2011/03/26(土) 12:40:12 ID:FvCHbUik0
>>512

批評ありがとうございます。

>>空間移動の乱射
この考え方は、自分にはありませんでした。指摘されて始めて、なるほど、と新しい見方を教えていただきました。
感謝です。

人には進められない〜という点については、たしかにそうですね・・・。
自分自身下ネタ好きな人間で、褒められた趣味ではないと思ってます。

誤字についてご指摘ありがとうございます。
グニングル

517KASA:2011/03/26(土) 12:43:18 ID:FvCHbUik0
>>516
グニングル、まぬけなミスです・・・orz
『もっと注意するよう気をつけます』と書きたかったのです。
レス文章をメモ帳に書いていたのですが、書き直す前の文章をコピペしてし
ましました。

518KASA:2011/03/26(土) 13:18:18 ID:FvCHbUik0
>>513

ありがたい批評、本当にいたみいります。

導入に関しての指摘が本当にためになりました。
以前にも同様の指摘をいただいて、自分では頑張れていたつもりなのですが、
上手い具合に鼻っ柱を折ってもらえました。指摘の内容を見るとたしかにその
とおりだなと頷かざるをえず。できているんじゃないか、と思っているのは自分
だけのようで、批評をお願いして本当に良かったと思います。

キャラ設定や意外性のくだりについて、丁度良い例が創想話に投稿されていま
した。『妖夢VS蟹』。これと雑感さんの意見をあわせて読むと、まったくもって、
ああなるほど、という感じです。
どうやって考えたらそれだけの話の展開を組み立てられるのかまったくもって
羨ましい……。自分のが考え方が固いんだろうなぁと思い知らされます。

レミリアパートについては悩みました。急に視点を変えるのは気持ちわるいけど、
けれどそうしないとレミリア側の都合の説明ができないなぁと。その結果がああ
いった形なのですが、結局自分の都合ばかり悩んで読者サイドの都合を考えら
れなくなっていたんでしょう。
『レミリアと絡むところまで進めちゃって……』の指摘には本当に、『ああ! 
しまった!!』と悔やみました。序盤にレミリアを登場させて置いて・・・…とか
なんとも的外れな事ばかり考えていました。

人物描写の指摘について、教えてもらってやっと耳がいたくなる点が多々。チルノと
レミリアにばかり目がいって、レティや大妖精、チルノには、決まりきった役目を果た
してもらえればそれで良し、と知らぬ間に処理していました。ちょっとはましにSS書け
るようになったかと思いあがっていましたが、まだまだだと改めて思い知らされました。

こんな長いSSに精緻なご意見をくださりありがとうございます。

519KASA:2011/03/26(土) 13:32:06 ID:FvCHbUik0
>>515

素直なお言葉、ありがとうございます。

おっしゃるような『戯言』も、私がとても教えてもらいたい事の一つです。
私自身、創想話の作品群をクリックするときに、とりとめもなく
色々な事を考えます。
自分の作品に対して、読者の人がどんな事を思うのか、聞かせて
もらえたのはとてもありがたいことです。

長編に皆が身構えるのは仕方ないと思います。私も、100kb超えてる
作品は、相当気が向いている時でなければ作者が誰であろうが
クリックしない事が多々。読むのに時間かかりますしね。そういう現実の
中で、さて自分は冒頭やタイトルでどれだけ読者を引きつけられるか、その修練と
して100kb長の作品を書いてみたりもするのですが、まだまだやはり、力不足。

ご意見、ありがとうございました。

520フラン人形:2011/03/28(月) 02:25:20 ID:M5Bt7Iw60
こちらへの書きこみは2回目になりますフラン人形です。
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1301151552&log=0
とても変なお願いになるかもですが、今回はフルボッコ上等ということでご指導をいただきたいです。
「ここがつまらない」「○○だからブラウザバックした」といった寸評でもOKです。
点数とRateにも表れているように、なんだか気持ち的にやりきれません。
ですのでこのSSの欠点を徹底的に洗い出したい。猛反省したいと思います。

私自身、批評に対してとても打たれ弱いので、その意味でも鍛えてほしいのです。
実力向上スレッドということで、こうしたお願いも趣旨に則っていると思っています。

創想話の木っ端作家に過ぎない私を、どうか一人前にしてください。お願いします。

521名前が無い程度の能力:2011/03/28(月) 22:07:31 ID:eFzrHGic0
>>520
批評のようなものに不慣れな上、自分自身経験不足ですので、一個人の感想として読んでください。

フルボッコ上等ということですので思った通りのことを言いますと、登場人物が東方のキャラクターではない
という印象を受けました。

ご自身で

> 「東方SSは原作の設定から離れたり、矛盾していたらダメ」って聞いていて、そこから一歩を踏み出せないまま書いたためにテンプレ的なキャラ、中途半端な出来になってしまったのかもしれません。

と雑感を書いていますが、そのテンプレ的なキャラが、東方キャラの最大公約数的なキャラだったらなにも問題は
なかったと思います。しかしこの作品で描かれている登場人物は、ライトノベルやアニメ等でよく登場しそうなテンプレ的なキャラ
だと感じられました。
東方キャラが描けていないと受け止められてしまえば、ブラウザバックも仕方ないことだと思います。
これは東方キャラをよく理解していないために起こった問題だと思うのですが、どうでしょう?

具体例を挙げていきますと
分裂前の魔理沙は、頻繁に〜だぜ、という言い回しを使っています。わざとそうしているのでしょうが、回数が多すぎる
ため、まるで阿呆の子です。せっかく地の文で魔理沙の心理描写をしていても、心理描写がこの阿呆の子と結びつきません。
分裂後の黒魔理沙のほうが、まだ魔理沙らしいです。
アリスはところどころにテンプレ的なツンデレキャラらしい言い回しを織り込んでありますが、実際のアリスがこうもわかり易い
ツンデレキャラなのかと疑問に感じます。また、アリスにしろパチュリーにしろ、魔理沙を自分の物にしようとする露骨な描写が
目に付きます。ネタのつもりかもしれませんが、本来のアリスやパチュリーとの乖離が強調されて、読んでて白けてしまいます。

東方のSSである以上、東方のキャラを主体にするのは当たり前のことですが、その東方のキャラに違和感があると受け止められて
しまうのは致命的な問題です。
地の文がしっかり書けているだけに、勿体ないと思いました。

522名前が無い程度の能力:2011/03/28(月) 22:29:03 ID:h8Efp8OI0
>>520
書く事も上達の方法には違いないですが、自分の中にモノを蓄積すると言う事も大切です。
蓄積のために一度書く事から離れてみてはいかがでしょうか。
行き詰まりを感じたら、欠点を洗い出すよりもこちらの方が効果的だったりします。

523名前が無い程度の能力:2011/03/29(火) 10:12:39 ID:SIqXfBuw0
>>520
そんなにフルボッコにするほど酷くない。
もっと自信をもちませう。
自分の中では好みの話なんで2000点ぐらいいっても不思議じゃないかなぁと。
まあでも乖離が激しいと思う人がいるのは仕方がないでしょうかね。
コメにもあるように霊夢とのバトルの必要性がちょい微妙ですね。
徹底して愛され魔理沙の方がよかったです。

後地の文ですが点数とるだけのためならもっとそぎ落とした方がいいかと。
情景とか格好よく描写しているかのように見えますが、どこかぎこちないです。
体言止めも多いですかね。
全体的にリズム感が乏しく感じます。

起承転結のつけ方はよかったと思うんで、
あんま点数レート気にせずに書いてみるといいかと。

524名前が無い程度の能力:2011/03/29(火) 13:21:02 ID:jBeeayRM0
>>520
この作品の場合、見所はあるけど技術的に上手くアピールできてないってよりも
見所自体が作れてないパターンです
少なくとも多くの人が興味を持てるような見所自体がない、というの第一印象

とりあえず雑感
マリサの生き様やら、霊夢とのバトルやら、かわいいマリサと魔女たちの触れ合いやらと
書きたいものが多いんだろうなーってのはわかるんだけど
一つ一つの要素が見所として不完全で、しかも相互に補完しあうようなハーモニーにも構成されておらず、ただの混ぜ合わせになっちゃってる感じ

霊夢と戦うための研究をしていて事故でマリサが二人になりました、まではいい
んで、一人はぶっきらぼうマリサで、もう一人が、かわいいマリサ、これも面白いと思う
大事なのはここからで、この二人が何をやりだしたら、読者はわくわくできますか?という部分です
マリサが二人に分裂しちゃうという、アイディアがあったら、じゃあそれをどう料理するんですかという
霊夢との対決という本筋の展開を後回しにしてまで、魔女たちやリンノスケと乳繰り合って、どれだけ多くの読者が楽しめますか?というね
乳繰り合ったあとに、マリサがあっさり負けちゃうだけ、というストーリーで、作者さん自身ですら、ほんとに面白いと思うんですか?というね

もちろん、同人なんて自己満足が前提みたいなもんだから、これで作者さんが楽しいなら、これでいいんだけど
点数やRateを気にするんだったら、やっぱ読む人のことを考えなきゃどうにもならんわけでして
他人からの評価がほしいと願うなら、アイディアを思いついたら、他人が面白いと感じる見所として成立させられるまで、がんばって考えましょうよ、と

なので、この作品でこれだけはやらないと話にならねーぞ!ってのは、
ストーリーの主軸になってる、霊夢とマリサの対決を、最低限、見所として成立させること
具体的に作品の内容で言うと、

> つまるところ。
> 魔理沙が二人になっていたということだ。
>「えぇえぇえぇ―――――――っ!?」

このシーンで二人のマリサが何をやりだすと、一番楽しいのか、一番わくわくできるのか
霊夢に勝つという目標に対して、人格が違う二人が、それぞれどういう風に行動すると、一番楽しいのか、一番わくわくできるのか
協力するのか、それとも対立するのか、励ましあうのか、けなしあうのか、目標に対して一直線なのか、はたまた逃げちゃったりするのか、
そして、どういう過程で二人が目標を達成すると、あるいは達成できないと、一番感動できるのか
これを全力で考えてもらいたかった
お話を考える基準は常に、原作設定に忠実ではなく、このキャラならこの状況でこう動くというものでもなく
何が一番楽しいのか、何が一番わくわくできるのか、何が一番感動できるのか
作者が主導して作るべきものです


だから、この作品の一番の問題は、構成やら演出といった技術的な部分での改善がどうとかよりも、もっと根本的なコンセプトの部分つうことになっちまいます
繰り返しになりますが
二人のマリサが何をしだして、どういう結果をもたらしたら一番面白くなるのか、よおおぉおおーく考えるんだ、すべての話はそれからだ。というのがこの作品で改善すべき最大のポイントです
こういうのは、一人で考えるよりも、ギャルゲーとかを熱く語り合えるようなへヴィなオタ友達なんかと飲みながら考えたりすると、楽しいと思いますぜw

525シンフー:2011/03/29(火) 19:40:23 ID:3hEVUtRE0
>>500
お礼の言葉をいうのが遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。
批評をしていただき、ありがとうございました。

なるほど、GTOでたとえてもらうとわかりやすいですね。
ストーリーの考え方がよくわかりました。
そしてカップリングについても教えていただき、ありがとうございます。
今度からは、馴れ染めなどの好意をもつところからも考えてみようと思います。

526フラン人形:2011/03/31(木) 22:15:52 ID:yOAnIDNc0
今週頭から現実の方で慌しい出来事があり、返信が遅れてしまったことをお許しください。

「とある魔理沙の魔法実験。」たくさんのご批評・アドバイスありがとうございます。
作品とも呼べないような粗末なものを出してしまったと反省もしきりですが、正直救われた思いです。


>>521 さま
>登場人物が東方のキャラクターではない
なるほど、のっけから躓いていたのですね。公式資料を改めて読み返すことにします。

ブラウザバック…正直こわいです。評点も改善点も見出す機会すら与えられないということですから。
キャラ設定・描写については、公式設定に則って解釈を広げる分は、たぶん問題ないはず…ですよね。
がんばってみます。


>>522 さま
なるほど充電期間を設ける、ということですね。
この機会に部屋中に積まれた本を読んでみようと思います。


>>523 さま
ただ要素を詰めこめばOKというわけではないのですね。
徹底してどういう話か、というスタンスで書いた方がよかったかもしれません。
私的には点数というよりは、より多くの方々に読んでいただきたい、という思いが強いのかもしれません。

自信満々に書く、ことはまだ難しいですが凹むことなくがんばろうと思います。


>>524 さま
>この作品の場合、見所はあるけど技術的に上手くアピールできてないってよりも見所自体が作れてないパターンです

美味しそうな材料をただ入れた結果、逆に美味しくない料理ができあがったみたいなイメージでしょうか。
読者さんがわくわくできるかを考え切れてなかった時点で、独りよがりどころの話じゃなかったということですね。
課題は主軸・見所の成立を含めた、抜本的なコンセプトの部分ですね。
ヘビオタな友人には心当たりがあるので、今度飲み語りに誘ってみようと思いますw

527名前が無い程度の能力:2011/04/01(金) 13:39:00 ID:jI3BTC8M0
ふたたびすいません、シンフーという者です。

今回はss批評をしてもらうために来たのではなく、『プロット』について教えてもらいたくてここに書かせてもらっています。
「モノ書き一里塚」「−小説の書き方講座−」「ライトノベル作法研究所」
上記のサイトのプロットについて書かれている部分は読みました。
しかしどれも小説家向けな感じがして、ssには向いていないような気がするのです。
ssを書くときのプロットの作り方、つまりどのような手順で作るのか、個々のシーンの会話文までもプロットのときに考えたほうがよいのか。
そういうところをぜひ教えてほしいのです。
曖昧なお願いの仕方かもしれませんが、どうかよろしくお願いします。

528名前が無い程度の能力:2011/04/03(日) 15:53:53 ID:cLStFxCA0
>>527
その三つのサイトをまず見てみました
この手のハウツーサイトとか、ハウツー本など、まったくと言っていいほど読んだことなかったけど、
わかりやすくまとまってると関心してしまった
特に、ライトのベル作法研究所は丁寧に解説されてる気がしますぜ
そしてこれが、SS向きではない、とおっしゃるか

一次創作と二次創作のお話の作り方って何が違うのかなーっていうのは
これは人にもよるだろうけど、すくなくとも自分の場合は、多くの人に楽しんでもらおうと思って書いた作品に関しては、まったく違いってのは感じてないです
神主の作った原作のキャラ・設定・ストーリー含めてを、自分なりの解釈でより多くの他人に魅せようとした場合は、
もう自分の一次創作を読者に楽しんでもらうのと、やるべきことは全く同じなんです
何しろ原作はSTGであって小説じゃないんで、小説というメディアで、より多くの人に東方の世界を楽しんでもらおうとすれば、当然、小説のセオリーに則ったほうが、効果的という

だからまあ、SSにおいてのプロットの作り方は、ライトのベル作法研究所で解説されてることと、ほぼ同じですよ、というのが自分なりの回答になっちまいますが
あえて個人的なやりかたとして違うところをあげれば、いちいちプロットは書き出さずに、頭の中でまとめちゃう、ということと
(どうせ実際に本文を書いていくうちに、イメージしてた世界や人物関係が具体的になってきて、あとから書きたいものが、書いたほうがいいものが、どうやっても増えてくるから)
物語が一人歩きしだしたら、その一人歩きしだした要素をもっと活かせる効果的な方法がないか考え直して、一から計画的に書き直し、最終的に全部計算づくで仕上げる、くらいです
まー、同人二次の場合、一人歩きのほとんどのケースは、キャラ愛とか趣味とかの暴走とかだったりなんで、完成稿では削ってしまうことのが多いですが
そこは、やっぱり趣味の創作、完成度よりも趣味やキャラ愛を迸らせたいこともありますよね
こればっかりは、しょうがないと思いますw


>個々のシーンの会話文
台詞がどうこうってよりも、
その台詞が、最高にカッコ良く、あるいは萌え死ねるくらいかわいく、もしくは、感動的に、読者に聞いてもらえるようにするには、
どういうキャラの設定や状況設定で、どういう話の流れにすればいいのかを、考えましょうってことですな
だから例えば
特定のキャラに言わせたい台詞があって物語を作るなら

手順① まずそのキャラに言わせたい台詞が最高にカッコ良くなる(あるいは萌え死ねる)、シチュエーション・状況・エピソードを考える
手順② ①で考えたシチュエーションが、最強に盛り上がると脳内妄想できる大まかな3行ストーリーを考える
手順③ ②で考えた大まかな3行ストーリーに必要なキャラ配役と、それに付随するキャラ付け設定&舞台設定
手順④ ①の状況を効果的に演出するために、表現しなきゃいけない要素を抜き出し、それを最も効果的に表現できる具体的なエピソードを考え、③と④を繰り返す
手順⑤ 各エピソードの構成を再考察してから、10行以内のあらすじにまとめてみて、他人に胸はって、「どうだ、こいつは面白そうだろう!」と言えそうだと感じたら、本文書き始める

みたいな感じになるだろうかと思います
手順⑤のあらすじで他人に面白そうだと思わせられるかどうかが、とっても一番むちゃくちゃ大事なんだけど
ここで面白そうだと思わせられるってことは、つまり、十行でも伝わるくらい、マクロな構成がよくまとまっているということ
作者が伝えたいことを効果的に伝えられるということなんです
友達と飲んでるときなんかに、酔っ払い相手にぱぱっと口で説明しただけで、面白そうだと思わせられそうになるまで、よーくお話を練ってみてください

529シンフー:2011/04/03(日) 17:43:08 ID:YgxKRO8Q0
>>528
おぉ、これはすごい……
詳しく教えていただき、ありがとうございました。
どうやら自分はSS≠一次創作の概念に固執しすぎていたみたいです。
もう一度考え直してから、くわえて自分なりの答えも出してから、『ライトノベル作法研究所』をじっくり見ようと思います。
そして、わざわざプロットの書きだしをしない、というやり方も、ぜひ実践してみます。

なにからなにまで、本当にありがとうございました。

530名前が無い程度の能力:2011/04/03(日) 18:39:21 ID:2J6HTeMk0
隠れてこの質問の答えを待っていた身としても、乙と言っておくんだぜ。

531名前が無い程度の能力:2011/04/03(日) 18:43:49 ID:cLStFxCA0
>わざわざプロットの書きだしをしない

最初は、頭の中で書くべき要素を整理するためにも、書き出したほうがいいですぜ
そういう作業を繰り返していくうちに、お話つくりにも慣れてくると思うんで、
そうなれば、いずれは
①を思いついた段階で、芋ズル式に②が同時にできあがって、
③、④で何を書くかが、ジグソーパズルで欠けてるピースをハメるみたいに見つけられて
あとは⑤をちょっと考えるだけ、みたいに、頭の中で自動的に出来るようになってくると思います
焦らずじっくり経験地をためていって下さい

532シンフー:2011/04/03(日) 21:04:11 ID:YgxKRO8Q0
>>531
了解です。
もう、なんてお礼を申し上げればよいのかわかりません……
本当に、本当にありがとうございます。

533名前が無い程度の能力:2011/04/28(木) 22:26:18 ID:DupRUtjM0
『Raining』
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=253508

ご助言をいただきたくここに書き込ませていただきました。
この作品は個人的にお気に入りのカップリングを扱っているため、今現在ブラッシュアップをしたいと考えております。
特にシーンがぶつ切りになってしまったという自覚を持っているので、シーンの付け足しを模索している次第です。
ですが、かなり煮詰まっており、どこをどういじれば良いか分からなくなってしまいました。
仮にも一度完結させてしまったため、私自身の中に柔軟性が無くなってしまっているためだと思う次第です。
また、元ネタといいますか、全体の流れをCoccoの『Raining』という曲を元に構成しているため、その硬質化に拍車がかかってしまっています。
ですので忌憚のないご意見、ご感想、アドバイス等をいただけたらと思います。
よろしくお願いします。

534名前が無い程度の能力:2011/04/29(金) 04:15:57 ID:3Y09RpPg0
>>533
Coccoが元ネタ、しかもRainingネタとか、なんという俺得SS!

まずは雑感
作者さんの書く文章の世界には独特の雰囲気があります
それが魅力だと感じました
そして、このSSの核ともいえる、お下げ切り落としシーンが格好いい!
しかし、これは、Rainingをヘヴィローテーションしてた自分だからこその感想なのでは、というのも感じてしまったんだ

Rainingという曲を一回頭の中から追い出して、このSSを冷静になって、見てみると、
文章は格好いい、だが、中身はというと、雰囲気ばっかりでいまいちわかりにくい、ぐっとくるはずの物語なのに、いまいちこない
何故だ? と考えるとそう
咲夜と美鈴の関係を、Rainingという元ネタ曲に合わせて、かなり脳内補完しないときついものがあるんですよ

そして、問題点を作者さんも気づいてらっしゃるようで
>特にシーンがぶつ切りになってしまったという自覚を持っている
こんな言葉で表現されてますね

なので何故、ぶつ切りになってると感じるのか、をお話したいと思います


物語としての純粋な完成度としての観点から、まず言うと
導入からキスまでが、無個性なやおいモノでしかないため、ストーリー的に注目できる部分がない
この物語の柱である二人の関係ってものに注目できないと、どうなるかというと
どんだけ、二人がいちゃついてるしてるシーンだけを書いても、退屈すぎて読み手が物語に入り込めない、追体験できない
感情移入して追体験できないと
二人の関係が、どれほどのモノなのか、実感としてよくわかんない

そして、二人の関係がよくわかんないまま、いきなり、キスシーン&咲夜の決断が来てしまってる
何故、咲夜がそんな決断をしなきゃいけなかったのかの、実感がわかない時点でこれがきちゃってるから
連鎖的に、美鈴がお下げを切り落とすシーンも、わけわかんないもんになっちゃてる

クライマックスを光らせるのに必要な、二人の関係、っていう前提条件がぼやけちゃってるから
クライマックスが、十分に光ってない
いや、光ってはいるんだけど、自分みたいに脳内補完できる人じゃないと、その光が十分見えてこない

やおいシーン(本来ちゃんと二人の関係を描かなきゃいけない部分)と、
キス以降のシーン(クライマックス)が乖離してるんです
ここが作者さんがぶつ切りになってると感じてる正体なんじゃなかろうかと


じゃあ、これらどうやって改善しましょうか、というと
二人の関係を読者に実感してもらうための、ストーリーを作りましょう
でも、作品の雰囲気的に、大げさな事件を起こす、ていうやり方は似合わないし、格好良くない
なので、ど派手ではなくていいので、読者が注目しちゃうような、何かしらの二人の関係に関する要素を、まず導入部で提示しましょう
これですね

>彼女と私には共通点がある。
>それはどうしようなく周りから浮いてしまうという事。

>周りの人間は「きっと昔酷い目にあったのだ」と、まるでソレが真実であるかのように語るが、本当のところは誰も知らない。

咲夜さんがどんなひどい目に遭ってるんだろう? 
という美鈴の観点から読者の興味を誘導して、
世間から浮いてしまう二人が、いかに響き合って生きてきたのかというストーリーを通して両者の関係を描いてみてください
その結末として、咲夜の最後の選択、そして美鈴のお下げ切り落とし、という構成すると、各シーンがぶつ切りではなく、しっかりした一本の物語になるはずです

535533:2011/05/02(月) 00:38:07 ID:x5xUl06s0
>>534

返信が遅れてしまい申し訳ありません。
534さん、ご助言ありがとうございます。
534さんもcoccoのraining好きでいらっしゃると言うことで、一ファンとして非常に嬉しい限りです。

>咲夜と美鈴の関係を、Rainingという元ネタ曲に合わせて、かなり脳内補完しないときついものがあるんですよ
私の作品の問題点は534さんのこの言葉にすべてが集約されている気がします。
私自身ある程度はそうではないだろうかと思っていたのですが、やはり第三者の、しかも同じくcoccoのraining好きでいらっしゃる方のご意見となると確実にそうなのだろうと思います。

>導入からキスまでが、無個性なやおいモノでしかないため、ストーリー的に注目できる部分がない
>やおいシーン(本来ちゃんと二人の関係を描かなきゃいけない部分)と、
>キス以降のシーン(クライマックス)が乖離してるんです
>ここが作者さんがぶつ切りになってると感じてる正体なんじゃなかろうかと
まったくもってその通りだと思います。
起承結になってしまっているのだと思います。
冷静になって読み返してみると転がほぼ無いといった感じでした。

>じゃあ、これらどうやって改善しましょうか、というと
>二人の関係を読者に実感してもらうための、ストーリーを作りましょう
>でも、作品の雰囲気的に、大げさな事件を起こす、ていうやり方は似合わないし、格好良くない
なので、ど派手ではなくていいので、読者が注目しちゃうような、何かしらの二人の関係に関する要素を、まず導入部で提示しま>しょう
>咲夜さんがどんなひどい目に遭ってるんだろう? という美鈴の観点から読者の興味を誘導して、
>世間から浮いてしまう二人が、いかに響き合って生きてきたのかというストーリーを通して両者の関係を描いてみてください
>その結末として、咲夜の最後の選択、そして美鈴のお下げ切り落とし、という構成すると、各シーンがぶつ切りではなく、しっかりした一本の物語になるはずです
このご助言がかなり参考になりました。
どこに手をつけたらいいのかが分からなかったのですが、導入部なら、そもそも唐突に作品を始めてしまっている感じがあったので、手をつけることが出来る気がします。
早速このご助言通りに作品をいじってみようかなと思います。

第三者の客観的な評価というモノは本当に大事ですね。
今回こうやって相談をしてみて痛感しました。
相談してみて良かったです。
ありがとうございました。

536名前が無い程度の能力:2011/05/04(水) 17:20:56 ID:eSBbb9jQ0
何度もすいません。シンフーという者です。
今叙述トリックの作品を書いているのですが、過去二回ほど手を出してぜんぶ失敗してしまいました。
なので、また失敗したらどうしよう、と懸念を抱きながら執筆しております。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277619273&log=117
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278779321&log=119

そこで、上記の二作品を読んでもらい、前回はなにがいけなかったのか・足りなかったのかを教えていただきたいと思いました。
どちらとも点数が五百点前後なので、批評のほうが辛口になることは覚悟しております。
しかしその批評を戒めとして今回の作品に取り組みたいのです。
どうか、忌憚なきご意見をよろしくお願いします。

537名前が無い程度の能力:2011/05/04(水) 19:23:28 ID:D9MNEu8sO
>>536
携帯からなんで短文で失礼。

両作品とも、短さもあって読みやすくはあった。
トリックも悪くないと思うのだけれど、叙述トリック「しか」作品に含まれていない事が最大の失敗なのではないだろうか。

例えば手品師が手品で観客を驚かせるには、トリック(タネ)の上手さも必要だけど、それ以上に手品師が過剰なパフォーマンスをして観客の目をトリックからそらしておく事が大切。

氏の作品であれば、例えば幽リグのラブラブシーンや、巫女の日常シーンでもっと読者をシーン自体で魅了し引き込んでおいて、最後に「こういうオチでした」ってトリックを突きつけると、読者に驚きを与えられたかもしれない。
俺の場合ははじめから叙述トリックの指摘をしてくれと言われていたからってのもあるけれど、やはり文章を読んでいて「全部がオチ(トリック)の為に書かれているくさいなぁ」と思いながら読んでしまった。

538シンフー:2011/05/04(水) 19:36:43 ID:yDljwwys0
>>537
なるほど。
たしかにオチばかりを気にしてしまい、ストーリーがおろそかになっていました。
そこらを念頭において、今の作品に取り組みたいと思います。
ご指摘、ありがとうございました。

539名前が無い程度の能力:2011/05/05(木) 21:01:59 ID:N.ICaTng0
>>536
一作品目
叙述トリックを使って演出できてる事が、マリサの怖さのみ
そして、作品全体で表現できてることも、マリサの怖さのみ
これがもし、今まで見たこと無いほど怖い物だったら、インパクトあるかも知れないけど、
サイコホラー物として量産されてきたようなオチだけに、今さらこれをやられても…と感じた人も多かったんじゃないだろうか

問題点としてはまさにこの部分で、なんていうか小傘に脅かされてる気分
小傘「どうだ、傘におっきな目とベロが付いてるんだぞ。驚いただろう、怖いだろう。おどろけー!」
俺「確かに不気味だけど、だからどうしたと言われると感想に困る」
みたいな

だから足りない物、というと、この手の使い古されたようなネタだと「だからどうした」の期待に応える部分になります
マリサが怖いです! でオチにするんじゃなくて、そっからさらに予想外の展開、二段オチ、三段オチなんかを持ってきてくれると、驚きます


二作目
お話はすごく綺麗で気に入った
なんというか、身も蓋も無いこと言っちゃうと、変にトリック使わずストレートにハチ公物語っぽい事してくれたほうが感動できたんじゃ、と思ってしまったのは内緒
トリックが物語の中で十分な効果だしてないんです 

どうしてかと言うと、リグルがユウカの物まねをする理由が、ただ悲しみのあまりちょっと壊れた、ってだけになっちゃってる
だからこれ、トリックがオチにもなってなければ、展開にもなってない
ただの愛情の強調演出の域でトリックの効果が止まっちゃってるんです

なんで、ただの強調で止まらせないためにはどうすればいい、というと
リグルがユウカの真似をすることに真の理由を与えることです
ユカリにビンタさせた時に、読者にリグルが壊れてただけと思わせておいて、だが本当は…みたいなかんじで
読者が真実を知ったときに、思わずぐっと来ちゃうような理由をリグルに与えてあげてください
そして、この理由を核にしてお話を作るみたいな感じで、ストーリーを構成してみてください

540シンフー:2011/05/06(金) 20:15:07 ID:DFBYnfzk0
>>539
叙述トリックをセールスポイントにするなら、オチ(真実を明かす瞬間)をとことん驚くものにして、それに相応する理由もしっかり考えないといけないのですね。
いつもいつも批評をしていただき、誠にありがとうございます。

541名前が無い程度の能力:2011/05/31(火) 07:17:50 ID:QS/t1k3.0
カラシナと申します。批評をお願いしたく参りました
早速ですが、下記の作品についてです

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1306274735&log=146

書きたかった点
・早苗が見せる、勘違いによる暴走っぷり・それから来るもどかしさと乙女加減
・老獪な天狗である文が見せる、恋愛への初心さ・それから来るもどかしさとギャップ萌え
・以上二点による、青春フルスロットルな恋愛感情のすれ違いと、成就した際のカタルシス

これらは達成できているでしょうか

気になった点
・句読点・改行の多用から、リズムを崩していないか
・三章目、早苗のパート序盤で感情を爆発させたが、それに至る描写が足りず、読み手に共感をもたらさないまま

置いてけぼりにしてないか
・四章目、文がにとりから説明を受ける場面は冗長に過ぎないか。また、駒で見立てた文の心情が回りくどかった

りテンポを崩していないか
・印象付けようとした言葉・場面が多すぎて散漫になっていないか
例として
1.一章目の”入日は、紅くて大きくて怖かった”。五章目の”紅くて大きくて怖い円が”
2.六章目、両者が初めて邂逅し、文が翼で早苗を慰める場面と、終盤で早苗が倒れこみかけ、文に慰められる

場面との相似
3.二章目、早苗が失恋から座り込む場面と、終盤で早苗が倒れこみかけ、文に抱きとめられる場面との対比

以上について自分では判断できません
また、物語を作ること自体初めてなのに、校正もろくにしないまま投稿したせいで
挙げた箇所以外にも至らぬ点が多々見受けられます

それと、語彙の不足や表現の拙さなどは勉強によってなんとかできると思いますが
より読みやすく・感情に訴えられるようにできる改善点が分かりません
お手を煩わせますが、よろしければ批評やご指導をお願いします

542名前が無い程度の能力:2011/05/31(火) 23:45:47 ID:kTy57y..0
>>541

>・早苗が見せる、勘違いによる暴走っぷり・それから来るもどかしさと乙女加減

これについては、作者さんが狙った通りに描けているように思える

>・老獪な天狗である文が見せる、恋愛への初心さ・それから来るもどかしさとギャップ萌え

これについてはギャップ萌えというよりも、「あ、文ってこういうキャラかもね」みたいに個人的には違和感が無かったw
文にはそれなりの思慮深さと思いやりはあるんだけど、色恋沙汰だけにはうとい、みたいな
それだけに、早苗のことを真摯に考えて、逆にゴールへ遠回りしちゃってる感じが、「あ、こういう文のキャラってありだな」と感じました
作者さんが狙った場所からは外れてるのかもだけど、キャラ造形としては成功してるんじゃないでしょうか

>以上二点による、青春フルスロットルな恋愛感情のすれ違いと、成就した際のカタルシス

ここで考えてほしいのは
すれ違いの結果どうなったか=ちょっと痴話喧嘩しただけ
という点です
カタルシスの深さは読者の感情移入の深さとイコールと言っても良いんだけど
これはこの物語で言えば、早苗と文に対して、読者が「ほんとに成就してよかったね」と、どれくらい深く思えるかどうか
起こった事件は痴話喧嘩しただけ、二人がした努力、乗り越えた試練、二人が二人のためにしたことはは、自分の思い違いに気づいたことだけ
要するに谷らしい谷がないから、山が盛り上がって見ないのは大きなマイナスポイントなんです
(軽い気持ちでさくっと読めるという点ではプラスですが、カタルシスとしては軽いものしかないです)

架空の人物の恋愛を他人へ見せるのに重要なポイントは
文章で概念的に、どれくらい相手の事が好きなのか、を書き連ねても実感てのが読者には沸き憎いです
どうやって読者に、どれくらい相手の事がすきなのか、を心からわからせるかというと、物語として叩きつけるしかないんです
具体的に言うと、『好きな相手とイチャイチャするという目的のために、主人公たちがどんな障害を乗り越えるか。相手のために何をするのか』
この一点に掛かっているといってもよくて、乗り越える障害の大きさ・相手たのためにすることの深さ=愛の大きさ・深さ、という構図を作ってみてください
そしてこの物語に読者を入り込ませることによって、主人公との感情移入状態を作り出し、成就したときに「ほんとによかったね」と思えるようになるわけです


>句読点・改行の多用から、リズムを崩していないか

リズム自体は味もあって、なおかつ気持ち良いと感じました
ただ、間接的な代名詞がわかり辛くて、いちいち考えないとわからないのは明らかにマイナス
たとえば:駒を指した水色がこちらに顔を向ける。紅の塊が隣で日向ぼっこをしていた。
こういうのはわかりにくい
間接的な表現でオシャレな雰囲気で場面を語りたいなら、かなりわかりやすくしておかないと、
読者を躓かせちゃって、逆にぎこちなくダサい印象になってしまうので注意

>三章目、早苗のパート序盤で感情を爆発させたが、それに至る描写
「好きな人がいますか」という問い何故、早苗に「大嫌いだ」という言葉を吐かせて、暴走の引き金になったのか、もっとわかりやすくやったほうが良かったと思われる
むしろ、「好きな人が居ますか」と早苗が聞かれて、激高してしまう自分を見て、初めて文に対しての感情が、恋なのだとはっきり自覚する、くらいの演出でも良かったかも

>四章目、文がにとりから説明を受ける場面は冗長に過ぎないか。また、駒で見立てた文の心情が回りくどかった
まわりくどいと感じた
将棋やってる人じゃないとピンと来ない表現
でも、恋愛に疎い文というのを、恋愛とまったく関係ない次元の将棋というゲームで例えつつ、理詰めで納得させる演出はおもしろい
将棋詳しくない人にも、わかりやすくしてくれると、良かったかも


>入日は、紅くて大きくて怖かった”。五章目の”紅くて大きくて怖い円が”
>両者が初めて邂逅し、文が翼で早苗を慰める場面と、終盤で早苗が倒れこみかけ、文に慰められる
>早苗が失恋から座り込む場面と、終盤で早苗が倒れこみかけ、文に抱きとめられる場面との対比

それぞれ両シーンの対比が何を象徴するのかが、具体的に書かれてないから、ただの描写にしか見えず、印象に残らない
作者が抽象表現のつもりで書いたモノゴトに、具体的な説明を付与しない場合、読者には99.99%伝わらないと考えてもおk


とりあえず
初めて物語りを作ったというわりに、
これだけ自分の作品を意識してポイントを上げられるのはすごいと関心してしまった
小説を書くのに向いてるんじゃないでしょうか

543カラシナ:2011/06/01(水) 05:31:29 ID:f.uqUDgA0
>>542
批評ありがとうございます

主題の二人に関する描写は、少なくとも不足していないようで安心しました
意図したところと違ったとしても、キャラの性格をはっきり見せられたことが嬉しいです

>青春フルスロットルな恋愛感情のすれ違い

ごもっともです
痴話喧嘩だけでとどまるならまだしも、うっかりしたらラブラブな二人の
見飽きた日常風景として流されかねません
言い方は悪いですが、しっかり悲恋だと錯覚できるようにするなり、軽いイチャイチャぶりを
見せつける話にするなり徹底しなかったのが失敗だったようですね
それを踏まえて意識すると

>三章目、早苗のパート序盤で感情を爆発

この部分では、深刻度合いが全く見えません
早苗の好き好きオーラ全開っぷりを発揮してる場面を、暴走の前にいれようかと悩みましたが、
力量不足で、どうしても長ったらしくなって諦めた部分です
>激高してしまう自分を見て、初めて文に対しての感情が、恋なのだとはっきり自覚する
この発想がありませんでした。引き出しを増やさなければいけません

句読点や改行は問題ないというお言葉を頂けてありがたいです

>駒を指した水色がこちらに顔を向ける。紅の塊が隣で日向ぼっこをしていた。

自己満足でした。色の対比で景色を鮮明に云々、と余計なことを考えて
読みやすさを考えていませんでした
読んでいてストレスを感じるようなものは読みたくありません。反省点です

>将棋やってる人じゃないとピンと来ない表現

こちらも自己満足でしたね
自分の場合、アメフトやカードゲームで例えられたら想像しづらいです
今思えば普遍的なものに置き換える、ばっさり切り捨てる、丁寧に説明するなど、
色々と選択肢はありましたが、労力を惜しんだということでしょうか。甘えました

>作者が抽象表現のつもりで書いたモノゴトに〜

確かに、これでは自分の脳内にいる早苗でしか体感できません
書いている最中は、早苗が夕日を見て幻想入りした直後の不安がぶり返してどうたら
なんぞ考えていたんですが、そんなものを描写もなしに読み取れるなんて期待が幻想でした

総括して、練りこみ・描写と経験不足といったものでしょうか。足りないものだらけです
自分では気づけなかった点が多く、勉強になりました
丁寧なご指摘とお褒めの言葉に、重ね重ね感謝を申し上げます

544名前が無い程度の能力:2011/06/08(水) 12:21:02 ID:q33tEVks0
はじめまして、筒教信者というものです。
よければ批評をお願いします。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1306710906&log=146
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1307369633&log=0

この二つなのですが、何が悪いのかさっぱり分からないという駄目っぷりです。
心や筆をへし折るような勢いの辛口でも構わないので、何方か批評等々、宜しくお願いいたします。

545名前が無い程度の能力:2011/06/09(木) 01:28:34 ID:DL55fp5A0
>>544

何を基準に、悪い、として批評すればいいのか、というのを、
どれだけ多くの人が楽しめるかという、極めて外的な基準に置いて、勝手に判断させてもらっちゃうけどいいのだろうか


『ろりんげ』について

とりあえずその基準だと、ろりんげについては、ものっそい前提条件から突っ込まざるを得ないんだけど
試しに、このSSを一言で要約しておもしろそうかどうか、友達に聞いてみるといい
「うどんげが幼児になって、永琳にかわいがられる」
この作品ってこれ以上でもこれ以下でもないんだけど、どんくらいの人が面白そうと思えるかなあ、というね
名探偵コナンとか考えてほしいんだけど、
あれがもし、高校生が子供になっちゃって、何の事件にも巻き込まれず、恋人にかわいがられる、ってだけの話しだったら、どんくらいおもしろいのかどうかと

つまりは
小さくなったうどんげが、何をしたら、おもしろいのか、よーく考えろ、全ての話はそこからだ
身も蓋もないけど、この作品の場合は、これが最優先事項と言わざるを得ないんです



『うらめしこんぱろ』について

付喪神同士でコンビ組ませて何かさせたい、というやりたい事はわかるんだけど
それが見所になるまで考えられてない、というのがこの作品

読み返して見て貰えばわかるだろうけど、二人がやってること(イベント)が恐ろしく地味
地味な事やってる二人をとりまくシチュエーション(ストーリー)も地味
どちらかが派手なら、そのギャップが見所になったりもするのだが、ほんとに地味なだけに終始してるという

ろりんげも同じだけど、やりたい事があったら、それをどう加工したら(二人に何をやらせたら)もっと見所としてアピールできるのかを、焦らずじっくり考えてほしい

両作品ともに言えることだけど、「やりたい事ははっきりしてる」っていう筒教信者さんの物語の作り方の場合、やってもらうと良いと思ったのは
とりあえず次の手順を意識してネタを作ってみてください



①何を書きたいか(ろりんげ可愛いやら、付喪神コンビ)
   ↓
②書きたいものを魅力的にアピール出来るイベント・事件(何をやらせるか、何に巻き込まれるか)は何か?
   ↓
③イベント・事件を効果的に映えさせられるストーリーはどんなか?
(どんな状況で②のイベントや事件をやらせたら、より面白そうか)
   ↓
④それは本当に他人が面白がるものだろうか?
NOなら②から考え直し

546名前が無い程度の能力:2011/06/09(木) 07:18:34 ID:61VRltBQ0
>>545
ご意見ありがとうございます。
確かにはっきり言われてから見返すと、地味ですね。
①〜④までの手順を意識して、もっとしっかりと考えてみようと思います。
②で詰まりそうですが、それは自分の実力不足でしょうし、頑張るしか無いですね。

547サジィー:2011/06/21(火) 02:20:54 ID:zf70xR4s0
サジィーと申します。
批評をして頂きたくやってきました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308303752&log=147

こちら上記URLの作品に関しましてです。

これまで好き勝手に書いてきたのですが、思うところあって一度客観的な視点から見た忌憚ない批評を頂ければと思います。
ですので、見て頂きたい点は全体的な部分での批評・総括です。
ストーリー・キャラの動き・表現力など。
特に文章の表現力に関しましては、近頃モヤモヤ感が拭えていないです。

ご指摘・ご指導を宜しくお願い致します。

548名前が無い程度の能力:2011/06/22(水) 14:22:16 ID:fZ1cqJxA0
>>547
総括して言えるのは
今まで何百本も見たような当たり障りの無いカップリングストーリーを、無難な表現や演出で書かれた作品
といった感想


楽しめる読者層の広さについて:
ムラサが極日常的な事件によって家出したと思われるヌエを心配して探す、というのが一言にストーリーだから
事件自体に目新しさや見所がなく、どこが見所になっているかというと
家出事件を通した二人の関係性、いわゆるカップリングに的を絞ったものであるので、
この二人のカップリングが“元々”好きな人しか十分には楽しめない

レベルアップを目指すなら、
カップリングに興味が無い人でも、事件自体に興味を持って読ませられるよう、事件自体を見所にしてみてください

ものっそい極端に言っちゃえば、ただの痴話げんかの結果として家出、よりも
痴話げんかした上、幻想郷どころか宇宙を救うためにヌエが家出、ムラサがヌエを止めようとするがそうすると宇宙が救えない、どうするムラサ
とかのが巻き込める読者の層が広がる上に、二人の関係も大げさで深くわかりやすく表現できたりするわけで



表現・演出などについて:
よく言えば、無難でスタンダード
悪く言えば陳腐で見飽きた表現や演出
既視感がハンパない
が、別に悪いわけじゃなく、キャラクター像含めて、各シーンで伝えたい事を描く事に関して、
ジャスコで売ってる980円三枚セットのブリーフが、紳士用肌着として最低限の機能を果たすくらいには、必要最低限は不足無く基本が出来てるという事でもある
だが デザイン By コシノ・ジュンコみたいなオシャレトランクスのようなプラスアルファの魅力は無い

レベルアップを目指すなら、とりあえず、
例えば冒頭のおっぱいを触りたがるヌエの心理描写と、それに対するムラサのリアクションで
どんだけ、他作品にない個性と魅力を出せるかに、色々と試行錯誤をしてみる練習をすると良いと思われる
それこそ思いつく限りのパターンを何回も書き直してみると良いかと

この作品みたいに、冒頭では、ストーリー的にどこが見所なのかわからない状態で、味も素っ気もない表現ばっかり読まされると、どうなるかと言うと
「ストーリーも期待できそうもなく、表現もなんか普通、これはつまらなそうだな…」
とまあ、作品全体を見きられてしまう
冒頭がその作家の力量全てを表す、ってのは結果論としても原因論としてもホントの話です

冒頭でアピールしなきゃいけない要素は次の三つうち最低一つ、三つ全部がベストとしてのデフォ

①ストーリーとしての見所
王道でも非王道でも良い。このお話のどこに期待すればいいか、というわかりやすさが重要
逆に言うと期待できるものでなければならない

②表現の的確さ・面白さ
奥深さ・わかりやすさ(心にしみる深さ・笑える深さ等。どちらもわかりやすくないとシミないし、笑えない)
キャラ造形の立体感(リアルな魅力や、もしくは非リアルな魅力。嫌われるのも魅力の一つ)

③個性
ストーリーとキャラの組み合わせや、それらを描くための価値観の基準や演出手法の組み合わせ

549サジィー:2011/06/23(木) 06:36:16 ID:Q9bVxyOU0
>>548
ご指導、ご指摘ありがとうございます

>カップリングに興味が無い人でも、事件自体に興味を持って読ませられるよう、事件自体を見所にしてみてください

今回批評をお願いしました作品に限らず、今までもカップリングを主眼に置いた作品ばかりを書いてきました
故にこの読者層を広げるためのご提案を頂き、大変有り難く思っています
目からウロコと言いますか、何故今までそういった考えに至らなかったのかを考えた時、ただ書きたいカップリングのお話を書いて自己満足していただけに思えます

>ジャスコで売ってる980円三枚セットのブリーフが、紳士用肌着として最低限の機能を果たすくらいには、必要最低限は不足無く基本が出来てるという事でもある
だが デザイン By コシノ・ジュンコみたいなオシャレトランクスのようなプラスアルファの魅力は無い

まさしくそのとおりだと思っています
書きながら感じていたモヤモヤ感がこうして例えで指摘されて納得致しました
ストーリーにしてもそうですが、どこか吹っ切れていない、ブッ飛べていないのかな、とも思っています

次作ではご指摘頂いた点を意識しつつ、冒頭での吸引力を上げられるように頑張ってみたいと思います
この度は誠に有難うございました。

550名前が無い程度の能力:2011/06/29(水) 01:15:27 ID:pM2IVWqc0
550

551名前が無い程度の能力:2011/07/28(木) 14:01:50 ID:2N0KZ2JQ0
過疎上げ。

552名前が無い程度の能力:2011/07/30(土) 22:57:06 ID:uzCmZSNk0
初めまして、夏瀬という者です。
コメントで、一行開けばかりで読みにくさを感じた、と言われたので、どうすれば良いのかお聞きしたいです。
色々な方の話や此処を読んで何となくこうしたらいいかな、とは思っています。
その上で、自己流で書いていますので、作品の批評もお聞きしたく、こちらに来ました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1311180335&log=86

上記のURLの話に一行〜のコメントを頂きました。
どの話にも言えることですが、自分自身、話を書いている途中で、台詞や文章がくどく感じる時があります。
それから、これからどうなるんだ? と言う所で話を終わらせるのが多いです。
私が、その終わり方が好きなのですが、やはりこれからどうなるんだ? の部分も書いた方が良いのでしょうか。
ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします。

553名前が無い程度の能力:2011/07/31(日) 10:23:55 ID:x6WuHTxM0
>>552
>一行開けばかりで読みにくい
コメントのほうを見る限りだと、意味が切れるところで更にプラス1〜2行入れろと読みとれますね
何処に入れるかは個人の感覚なので、場面や空気が変わったと思うところに足してみると良いかと

>台詞や文章がくどい
文の意味を保ったまま、言葉の置き換えや単純化で短くしてみるとか。例えば、

頻繁にお茶会をすると言っても、レミリアが足を運んでパチュリーの居る図書館まで行くのだ。見る機会が少ない。
頻繁に開かれるお茶会だって、レミリアが図書館まで足を運ぶのだ。見る機会など少ない。

こんな感じに。この文においては「足を運ぶ」と「行く」がダブってるのでくどく感じるのかも
口に出して読んでみるってのも、良い手段かと思います

>終わり方
ぶっちゃけ趣味です。その終わり方が好きならそれでも良いかと
君は執筆を続けてもいいし、打ち切ってもいい


あんまり役に立った気がしませんが、参考の一つ程度に考えて頂ければ

554名前が無い程度の能力:2011/07/31(日) 13:03:09 ID:OX9qSMSQ0
>>552
そそわに使われてるメガリスというシステムには、行間の広さを調整するコマンドがあるので、
それを使えば丁度いい見やすさに微調整出来ますぜ

>台詞や文章がくどく感じる時があります

URLの作品見た限りでは、1シーン単位だけじゃなくて、作品全体が行き当たりばったりで書かれてるように見えるけどどうだろう
そういうのは言ってみれば下書きの段階であって、一度行き当たりばったりで書いたら、第二稿でまとめるんです

こういう創作のやり方する人にお勧めしたい手順は、まずは第一稿を書き上げたら。
手順①第一稿を何度も読み直しての中から、書きたいな要素、読者に伝えたい事を、自分なりに一行で要約してみてくださいな
手順②そしてその一行を表現するための、より簡潔で、より強く伝わりやすいストーリーはどんなものになるかを妄想し直しましょう
手順③ストーリーをより鮮やかに演出するのに必要な、各シーンを考える=シーンごとに読者に伝えたいことを明確化させる
手順④そうすれば、当然のことながら、書くべき物事と書かなくてもいい物事が意識できるようになるはずなので、大分無駄がなくなるます

>終わり方
URLの作品はこれはこれで完結してるんだけど
美鈴の距離感というテーマを際立たせてつつ総括させるために、最後のシーンを会話のやりとりじゃなくて

実際に、なんだかんだみんなと一緒に海に行って楽しむパチュリーと
実際に、やっぱり当然のごとく海に行かず門に立ち続ける美鈴の対比
これを、水遊びに興じるパチュリーの視点から、炎天下の門に立ち続ける美鈴を想像させる、みたいな感じの演出に差し替えると、
テーマがより際だって読者の中に残るので、読後感がすっきりしつつも、満足感も与えられるかも

555名前が無い程度の能力:2011/07/31(日) 13:23:20 ID:zwykh4rI0
>>553
ご指摘ありがとうございます。

>コメントのほうを見る限りだと、意味が切れるところで更にプラス1〜2行入れろと読みとれますね
違った意味に捉えてました。
場面を考えて、もう1〜2行、空行を入れてみようと思います。

>文の意味を保ったまま、言葉の置き換えや単純化で短くしてみるとか。
例を見て、文章の二重が良く分かりました。
馬鹿丁寧に書きすぎだと思うこともありますので、二重にならないよう気をつけます。
口に出して読んでみる、を試して、改善していきたいです。

>ぶっちゃけ趣味です
ですよね。これまで通り、好き勝手に書いていこうと思います。

次作にご指摘頂いた点を踏まえて、自分なりに改変して行くよう頑張ってみます。
有難うございました。

556名前が無い程度の能力:2011/07/31(日) 17:47:36 ID:zwykh4rI0
<<554
ご指摘ありがとうございます。

<そそわに使われてるメガリスというシステム
そんなのあったんですか! 
個人的には一行開けが見やすくて好きなんですが、使いながら、考えてみます。

<作品全体が行き当たりばったりで書かれてるように見えるけど
行き当たりばったり、に見えるでしょうか。
何度も見返して推敲していますが、大分、甘いようです。
この話では書きたい所が、全体の流れや二人の空気だったのもあったと思います。
教えて下さった手順を1から最後まで念頭に入れ、ちゃんと、何を、何処を軸として置くかを突き詰めて、これから書いて行こうと思います。

>終わり方について
確かに、言われて見ると距離感というテーマが、最後まで際立っていなかったです。
もやもやする最後より、この話では距離感がテーマなので、海に行った、行っていないを書くべきでした。
テーマを最後まで書ききれていないのに、終わらせてしまったのは失態です。

全体的に自分が甘いと気付かされました。
今まで書いた話も見返し、ご指摘いただいた点を踏まえ、話を書こうと思います。
有難うございました。

557まふ:2011/08/14(日) 22:33:54 ID:251McnZ20
初めまして、まふ と名乗らせて頂いてます。

前作まではほとんどポイント1000を超えることが無くて、自分の書く作品は面白くないと結論付け、
とりあえず、1000を超える作品を書こうと思い、創作手順から書き方までを見直して書いた作品です。

現時点での私の力を出し切ったと断言できる作品なのですが、しかし、まだまだ面白いというにはほど遠いかと思います。
また一日しか経っておらず、私が言うのもなんですが、例え運が良くとも2000や3000を超えるような作品には思えません。

今の自分よりも上に行くにはどうすれば良いのか。そのためにすべきことが明確になっておらず、行き詰まっているため、
そういう意味も含めて、アドバイスを頂ければ嬉しいです。

『自己愛』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1313263823&log=151

作品についてですが、妖精の自分捜しの話として書かせて頂きました。

自分に自信が持てなくて、周りからの褒められても、自分が自分を認められないからつい卑屈になっちゃう。
実力はあっても、自分が自分に対する評価が並以下だから、自分の出来ることは誰でもやっていることと錯覚しちゃう。

その性格の根本として、大妖精との付き合いが彼女にとってのトラウマとなり、大妖精は凄すぎると、心酔してしまってます。
そのせいで自分を否定する癖がついてしまい、咲夜さんとか、魔理沙とかと比べてでも自分を否定しにかかるというドMな性格。
結果的に自分で自分を追い込んでしまい、今のような状態になってしまった。
ということを意識して、主人公である副長を書かせて頂いてます。

序盤で列挙した彼女の周りの問題点は大体が解決するようにして、出来うる限りすっきりとした形で終わらせられるように目指しました。
そのために結局、自分に自信を持ち、自分のことが好きになれれば、大体が解決し、物語が集束するって形にしたつもりです。

魔理沙との戦いは勝ち負け度外視で書かせて頂いたので、副長の心理描写ばかりになってしまい、少し冗長になってしまったかもしれません。
一番、作品の流れを軽視し、自分が書きたいから書いたという部分が強かったのですが、やはり気になったりしましたでしょうか?

他には自分の文章は淡々としてしまうことが多いため、小ネタを挟むことで飽きないようにとしてみました。
同じ文章が繰り返し使ってしまった部分が多々あるため、そこらへん気になったりとかしましたでしょうか?
文章は出来る限り、シンプルにっていうのをなるべく意識したのですが、それでも濃くなってしまいました。もっと単純にシンプルにした方が良いでしょうか?

また、個人的な意見で構いませんので、全体として構成や展開、また面白かった部分やつまらなかった部分、個人的に気になった点など、批評もして頂ければありがたいです。
ここで批判して貰うためには本気を出した完結作品を書かなくてはいけないと思って書いた作品でもあるため、批判してください。お願いします。

558まふ:2011/08/15(月) 12:52:36 ID:oTJNLYmg0
あ、あれ? 見間違いかな、2000超えている……だと?
一年くらい無理だと思っていた目標が一作品で達成しただと……

すみませんが、まだ上を目指したいので、
批評批判の方よろしくお願いします。

559名前が無い程度の能力:2011/08/16(火) 19:57:26 ID:W7F2kkrk0
>>558
気合い入ってるなあ
17日あたりに拝読させてもらいます

560名前が無い程度の能力:2011/08/17(水) 04:56:04 ID:lJdStVAI0
>>558

自分探しっていうテーマはすごく曖昧なもので、それをストーリーに落とし込む場合は
主人公の目的を何かしらの具体的な出来事を通して明確化させなきゃ、読者にとって、どこを意識して読み込んで行けば良いのか、わかりにくい物になりがち

このSSの場合、主人公の目的は明確で、魔理沙に勝つという事に集約されてて、この大まかなストーリーはグッド
問題は、魔理沙に勝つという目的が、どれくらい主人公にとって重要な事なのかの、強調させるための構成が甘いから、(下記で詳しく説明します)
主人公が紅魔館でがんばってる目的が、ぼやけ気味になってしまっていて
クライマックスである最後のバトルで、なんで主人公があそこまで必死になってるのか、という部分に読者を感情移入させきれてないんじゃないかなというのが、気になる点

というのも
妖精メイドなんて原作では、ただのやられ役なんで、魔理沙と戦う事にどれだけ必死になる理由を作るか・主人公が魔理沙に勝ちたいという目的意識を強調して読者に叩きこめるか、ってのはかなり大事
この主人公の目的意識・動機を作り込む事が、このSSの一番重要な土台になるんです

例えば今盛りの高校野球ですが
野球漫画なら甲子園で優勝するのが、どれくらい重要なことなのかは、説明するまでもなかったりするんだけど
高校野球漫画の『タッチ』なんかでは、甲子園で優勝するという普遍的な目的意識に、そこへさらに、主人公がコンプレックスを持つ弟や、幼なじみとの三角関係なんかの要素も絡めて、より目的意識を強調してあったりしますよね
こういう、主人公の動機になって物語を推進させ、読者を感情移入させ、興味を引っ張るための要素が、このSSでどうなっていたかを、説明します

主人公が、魔理沙に何故勝ちたいかの逆構成フローチャートで分析

③何故、魔理沙に何故勝ちたいか → 一人前の妖精メイドとして自分で自分を認められるから
②何故、自分で一人前だと認めなければならないか → そのために大妖精と別れて紅魔館に来たから
①何故、大妖精と別れて紅魔館に来たのか → 大妖精へのコンプレックスを解消するため(愛情の裏返し)

まず①を表現するために書かなきゃならない事
大妖精との関係性→これは十分書かれてる
大妖精との別れを決意するための、コンプレックスの具体的な例になるトラウマ級の思い出エピソード→「3.」がこれに当たるけど、ちょっと弱い
ここが言ってみれば、物語の全てを始めさせるビッグバンになり、これ以降、主人公の行動全ての説得力を担保する部分なので、
タッチで言えば、和也がトラックに轢かれちゃう級のエピソードを持ってきて欲しい

次に②を表現するために書かなきゃならない事
どうして立派な妖精メイドになると、自分を認められるようになるのかの、説得力があるエピソード→これが無い、あるいは曖昧で意識に残らない
妖精のくせに事務仕事やってるなんてスゲーってのは、わかるんだけど、何故主人公がそれを目指したのかが、いまいち動機付けになるエピソードがないんですよ
咲夜に憧れさせるならさせるで、『咲夜の代わりになることが出来れば、自分を認める事が出来る』というのを明確に印象付けられるエピソード欲しい

最後に③
どうして魔理沙打倒が目標になるのか→立派な妖精メイドになるため宿敵である魔理沙打倒を目指すのは当然
なんだが、ちょっと待て
②の『何故、立派な妖精メイドになるのか』の時点で、十分な説得力を持たせられてないので、主人公の最終目的として魔理沙打倒というのが、読者の意識の中で曖昧になっちゃって、動機の流れがしっかり繫がってない
なので、主人公が、「霧雨魔理沙。彼女の立つ、その先に私の探し求める答えがあるような気がします」とか言っても、同感しにくい

こんな感じで、物語が進めば進むほど、主人公がなんで必死になってるんだかの動機がぼやけてしまう不具合が発生してます

エピローグも
当初の目的であった大妖精へのコンプレックス克服の達成を、もっと印象を強くして、ああこれで物語が終わったんだな、とすっきりさせるために
コンプレックスを克服した象徴である、髪型変更を軸にエピソードを作ってもらうと、良かったかと

だいたい以上が、この物語の最優先で改善したい部分です

561名前が無い程度の能力:2011/08/17(水) 04:57:45 ID:lJdStVAI0
あとちょっと細かいことだけどいくつか指摘を

冒頭
レミリアが主人公に目的を問う場面
これはこれで良いと思いますが、このSSの面白さの一つは、「妖精のくせにスゲー奴」というギャップ要素
なので、これをばっちりアピールするために、レミリアに目的を問われたら、「海賊王に俺はなる!」ばりに、
メイド長になる、くらい言わせちゃった方がインパクトあるし、主人公の過剰にがんばる子的キャラも出せます
ただしチルノみたいに口だけ最強じゃなくて、いかにも“出来る妖精”っぽいキャラを出すようにしたほうが○
んで、こういう風に主人公の目的をとりあえず開示すると、そのあとのシーンでの実際の主人公の生活っぷりの細かい説明にも、読者の興味を誘導できて、シーンをいスムーズに繋げます
目的を隠して興味を誘導するのも手法ですが、このSSの場合は、どこが面白い要素なのかを、しっかり最初でアピールしたほうがお得だと思います


>文章は出来る限り、シンプルにっていうのをなるべく意識したのですが、それでも濃くなってしまいました。もっと単純にシンプルにした方が良いでしょうか?

基本的にスポ根みたいな根性ノリなので、心理描写の濃さはこんくらいでも似合ってると感じました
人物描写は細かすぎ、こんなに書いたところで読む側は頭で覚えきれないので、もっとデフォルメして記号的に書き分けちゃわないと逆に描写のせいでキャラがぼやける
脇役なんかはもう、良く言われるスレイヤーズでのキャラ描写、「いかにも山賊の親玉といった風貌」みたいなのでOKだし
原作キャラの容姿は物語の重要な部分にからまいなら、描写は要らない
小説の描写とは、読み手へ言葉によってイメージを喚起させる事であって、細かい部分を説明することではない
あとやたら巨乳との接触シーンばっかり出て来た気がするのは、趣味なのだろうか、どうでもいいけど
風景描写は多めだけど、世界観の肉付けにはなってるから、無駄にはなってない



>魔理沙との戦い

魔理沙側にライバルとしての魅力(何故、図書館を襲うのかの動機付け)が付加されてなくて、ただの主人公が超えるべき障害物としてしか描かれてないのは、明らかなマイナスポイント
原作で魔理沙はそうしてるんだからそれでいいじゃん、は確かにそうなんですが、小説だとこれは寂しい
ちゃんと魔理沙もそれなりに掘り下げて、ライバルに仕立て上げてください
バトルのシーン自体は凄く暑苦しくて、面白かった
クライマックスとしては、冗長ってことは無いです
これくらいでいいと感じました
このSSで一番好きになったシーンです
が、クライマックスたるバトルシーンを最大限に活かし、盛り上げるためには、やはりライバルの掘り下げと、上記の逆構成フローチャートをしっかり繋げるのが大事です
冗長さとか以前に、その土台がどれだけしっかりしてるかで、バトルシーンの価値は決まります


あと個人的に気になったのは、紅魔館として魔理沙をそんなに食い止めたいなら、何故、咲夜がもっとがんばらないんだ、という部分が説明されてないこと(自分が読み落としてたらすみません)
主人公が嘔吐した小競り合いの時には、咲夜がしゃしゃりでて来たのに、最後の決戦に咲夜が介入しなかったの事へ、何かしらの説明がないと、違和感が残っちゃう
主人公にとって美味しいシチュエーションを用意しなきゃならないのは当然なんだけど、それなら咲夜の不在も何かしらの理由を付けて、
「主人公ががんばるしかない。紅魔館の未来は主人公の一身に!」というシチュエーションを作っちゃえば良かったんじゃないでしょうか

562まふ:2011/08/17(水) 12:46:13 ID:/ASrBxnk0
>>560
批評して頂き、また長文を用意してくれてありがとうございます。

全体的に考えて、もうちょっとエピソードをインパクトあるものにして、どんどん強調していこうって感じになるのでしょうか。

動機付けについて、
魔理沙と戦うまでの順序付けとテンポ、魔理沙と戦うことが出来ても違和感が無いようにと妖精の力の底上げに注視してしまい、
そちらの方が軽視しがちになっていたようです。
要所要所で印象付けられるようにインパクトのあるものを用意すべきでした。

③については、魔理沙も霊夢という天才が側に居て、副長にも大妖精という天才が側にいて、というものを比較して、
副長が魔理沙の努力に本能的に気付き、しかし、あくまで本能的なので、結局はその正体が分からず……
というものを想定していましたが、ここらへんは小悪魔に語らせるなりして、もっと魔理沙について詳しく書いておくべきでした。

前に一度、主人公以外のキャラが主人公並に目立ってしまって、バトルになった時にどちらが勝ったとしても、
上手く感情移入できないと聞き、今回は副長メインに絞って書かせて頂いたのですが、配分を偏らせすぎました。
ここらへんのさじ加減が難しい……

魔理沙が紅魔館を攻め込む理由として、紅魔館の妖精は他に比べて強く、
霊夢に追いつくために、スペルカード戦や魔法の練習を行うには都合が良かったというのがあったのですが、
あのシーンでスペカ戦の勝者がそれを語ると慰めという名の追い打ちにしかならないかと思い、
ばっさりとカットさせて頂きましたが、逆にそれがいけなかったようです。

それか、1章分くらい使って、魔理沙メインで話を用意しても良かったかもしれません。
パチュリーとか出てきてなく、動かせるキャラがいっぱい居たのに勿体ないことをしてしまった。

妖精についても、もっと明確にしていくべきでした。
トントン拍子で事を運ばせることばかりに注視してしまい、抜けている部分が多い。
もっとじっくり書き込んでいって良かったのかな。

自分に見えてない部分を指摘して頂きありがとうございます。
これで次の作品を作る時の指針と目標を定めることができました。
もし良ければ、またよろしくお願いします。

563まふ:2011/08/17(水) 13:13:15 ID:/ASrBxnk0
追記。

序盤が暗い雰囲気であったため、頑張る子ってよりも思い詰めて自分を追い込む子ってのが先行してしまいました。
前向きではなく、劣等感で成長している子であったために、格好良く目的を出した場合、1章との繋がりが変になってしまいまして……
それにしても、もっと冒頭シーンだけでキャラ付けが出来る冒頭を考えるべきだった。

文章については、そうか人物の表現をもっと簡単に説明しちゃえば良かったのか。
絵や動画からSSに入っていると、脇役の容姿まできっちりと考えてしまって駄目だ。
拘り所を間違えたらいけない。

ああ、そうか、最後の問題も、
ナイフ投げの練習をしている時に美鈴ではなく咲夜さんにすれば解決していたのか。
勿体ない。

あと、どうでもよいことなのですが、私は貧乳好きであるがため、ここまで書く必要がないだろうと放置していたのですが、
説明をしていないのに副長は貧乳という意識が根付いてしまい、その結果、周りに巨乳が多くなってしまったようです。
あと、咲夜さんはパッドではなく、サラシで胸を縛っているんだよ! 派であることを強調した結果、無駄に胸が大きくなってしまいました。
元より、貧乳というものはうんたらかんたら

はい、胸で劣等感や嫉妬といった内情を書くのは大好きです。

改めてありがとうございました。

564名前が無い程度の能力:2011/09/05(月) 02:31:58 ID:Gb9QNN7.0
はじめまして、カテキンという者です。
助言をいただきたく参りました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1297713158&log=138
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1314954773&log=153

自分の作品が他の方の作品と比べてどこかおかしいのは自覚しています。
しかしそのおかしいところをどのようにして直していけばいいのか、そこが分からないのです。

・文章表現がおかしいところ
・及びその文章表現をどのように直せばいいか
・当作品のストーリーの評価
・どのようにすればもっと魅力的なストーリーになるか

ここのところについて、意見やご指示をいただきたいです。
よろしくお願いいたします。

565名前が無い程度の能力:2011/09/07(水) 02:10:05 ID:oToTfotw0
久々の依頼者発見あげ

566名前が無い程度の能力:2011/09/07(水) 07:11:38 ID:Ir1T/YGA0
>>564
Fate/scarlet night

大まかなストーリー自体は十分に見所を作っていける下地はある
けど、どれだけ見所を見所らしく印象強く演出出来ているかというと、心許ないものがあるので
やりたい事はわかるし、作者さん的には燃えれるんだろうけど、
これを他人に読ませたときに、作者さんと同じくらい燃えられる人は、少なそうだな、といったタイプの作品

どうしてかというと
一番の見所である、レミリアと咲夜の対決なんかが象徴的だけど
キャラの作り込みが浅く、行動が行き当たりばったりで目的が曖昧だから、
読者の興味と意識がこれから起こる事件に向けられてない、感情移入が成されてない
そのため、大きなイベント(対決)があっても、読者が新聞記事を読むがごとくな感情でしかイベントの経緯を見守ることが出来ない
咲夜の感情などを脳内補完できる想像力がたくましい読者にしか、楽しめない感じになっちゃってる

じゃあ、これどうやって改善しましょうか、というと
咲夜とレミリアの対決がいかに印象強い物になるか考えましょう
>しかしそのおかしいところをどのようにして直していけばいいのか、そこが分からないのです。
ならどうやって考えるか
咲夜とレミリアの対決を盛り上げるために必要な物事をピックアップしてみてください
といっても至ってシンプルで、「何が理由で二人が戦うのが、もっとも面白いのか」という一点です
これが作品全体のコアになるので、まず、時間をかけてじっくり考えてください
そうすれば、「主人公がなんとなく迷い込んだ異世界で、なんとなく通り魔的に吸血鬼と戦う」という対決の理由はまずあり得なくなるはずです

そして、「これが一番面白い対決する理由だ!」というのを思いついたら、次ぎにやることは
その理由付けをする各エピソードを丁寧に書いて、対決まで繋げていくことです
この課程で対決する両者のキャラを掘り下げて、二人が対決することに明確な目的を持たせてください
主人公格に明確な目的を持たせる場合、読者が物語りがこうなってほしいと望む方向でキャラの心情と同期させると、感情移入をさせることができます
(例えば水戸黄門で、誰が見てもやっつけたくなる悪代官を、主人公がちゃんとやっつけてくれるように)

まとめると
レミリアと咲夜が、何故対決することになって、咲夜(と読者)が対決に際して何を望むのか
これを強調する事を意識してプロットを作り直してみてください、という感じです


文章については、中二病と釘打ってあるように、あえてひしひしと違和感(中二臭)を醸し出す方向性の表現だから
これはこれで良いんじゃないでしょうかとしか
だからといって、読んでいてわけがわからないだけで、なんの効果も生んでない文章なんかは論外
冒頭のことです
少女が誰かもわからないし、どんな事を感じているかもわからないから、殺されそうになってても、ちっとも興味がわかない
情報が少なすぎて、なんの興味を惹く効果も無いどころか、「まーたわけわからん電波系か」みたいに思われて切られちゃいます
せめて、殺されそうになっている少女が、どんな感情を抱いて、自分の死を目の前にしているかくらいは書いてみてください
というか、この状況での咲夜の心理描写から書き出してもいいくらい
出来れば、この物語のダイジェストみたいな感じで、咲夜とレミリアの因縁の対決、みたいなものをはっきり匂わしましょう
冒頭で見所アピールは大事です




異変と休暇

こういう「作者さん自身が見たかったワンシーン」系SSとでもいう作品については、
書きたいシーンだけ書いて満足なら、ストーリーとかどうでもいいんじゃないすか、というのが個人的感想

あえて作者さんの見たかった見所、霊夢と咲夜の関係性をより印象的にするなら
まず、咲夜が異変に首を突っ込まなくなった事に対する、霊夢が寂しさを感じるのに説得力をもたらすエピソードを付加
そしてこの説得力を担保にして、今回の異変解決に咲夜が参加しないのかどうかを霊夢が霊夢なりに、訊こうとしたり、もっと積極的に、一緒に戦おうなどと強引に誘ったりする等
そんなストーリーを軸にして、二人の異変はおろか人生に対するスタンスの差異と、その差異にお互いに感じ入る互いの魅力なんかを演出していくと、
もっと咲夜と霊夢の関係が深く、色々見えてくると思います

567名前が無い程度の能力:2011/09/07(水) 14:07:30 ID:vC5Kb0Z.0
>>566
ご意見ありがとうございます!

>>キャラの作り込みが浅く、行動が行き当たりばったりで目的が曖昧だから、
読者の興味と意識がこれから起こる事件に向けられてない、感情移入が成されてない
そのため、大きなイベント(対決)があっても、読者が新聞記事を読むがごとくな感情でしかイベントの経緯を見守ることが出来ない
咲夜の感情などを脳内補完できる想像力がたくましい読者にしか、楽しめない感じになっちゃってる

自分ではこれで大丈夫!と思って投稿したんですが、確かに言われてみれば感情移入できるような場面がほとんどないような気がします。
キャラの作り込みどころか全体的に作り込みが浅かったですね。
これで感情移入しろといわれるほうが確かに無茶でした。どれだけ読者様の想像力に頼っていたことか・・・
言われないと分からないことばっかりですね・・・。気付かせてくれてありがとうございます。

>>「主人公がなんとなく迷い込んだ異世界で、なんとなく通り魔的に吸血鬼と戦う」という対決の理由

ここらへんは自分なりに考えた末の結果なんですが、

>>主人公がなんとなく迷い込んだ異世界で

切り裂きジャックがどのようにして霧の都から舞台である幻想郷に向かうのか

存在が現実離れしている・あまりにも非現実な出来事が起こる(魔女の宣告)

結果、現実世界から存在を拒否され、境界を越えて幻想郷に辿り着く

>>なんとなく通り魔的に吸血鬼と戦う

切り裂きジャックが妖怪と戦う理由

異端として扱われる自分の同属嫌悪
化け物を殺して少しでも人間の役に立ちたい

吸血鬼と戦うのもその延長線上

というようなストーリー設定なので、最初からこのような対決の理由になってしまいました。
結局作り込みが浅いせいですべて台無しになってしまった感があります。
謎の魔女も後続の作品を書くときの複線として配置したのですが、やはり蛇足感が取れませんでした。

>>その理由付けをする各エピソードを丁寧に書いて、対決まで繋げていくことです
この課程で対決する両者のキャラを掘り下げて、二人が対決することに明確な目的を持たせてください
主人公格に明確な目的を持たせる場合、読者が物語りがこうなってほしいと望む方向でキャラの心情と同期させると、感情移入をさせることができます

自分の作品に足りないのはたぶんこれです。
以後の作品では十分掘り下げることを念頭において書いていこうと思います。

>>読んでいてわけがわからないだけで、なんの効果も生んでない文章なんかは論外

某サイトで習ったのですが『終盤のワンシーンを最初に描き出すのも一つの手』
これを言葉通りに受け取ってそのまんま書いたのが裏目に出たんだと自覚しています。

異変と休暇の方もやっぱり作り込みが浅かったんだと思います。
ようやく自分の欠点が分かりました。
>>566様 ご指導ありがとうございます!
指摘を生かして今後の作品をより良いものにしていこうと思います。
次の作品が出来上がったら、その時もまたよろしくお願いします!

568名前が無い程度の能力:2011/09/07(水) 15:02:02 ID:RQ158okk0
質問なのですが、長編等の最初。つまり序章などで、
プロット作成も完了。どう動かすか、どういう流れで行くかなどが頭が頭にあるし文章にも残している。
しかし書こうとすると途中で進まなくなったり気に入らなくなり修正したり書き直したりと、進めなくなる事が多々あります。
流れも最初だからと王道、テンプレ的な形にして進めやすく、書きやすくしようと工夫はしているのですが、今の所どうにもなりません。

実力不足だ、と言ってしまえばそれまでなのですが
何か良い鍛え方、考え方。似たような経験がある方が居られましたらご教授お願いします

569名前が無い程度の能力:2011/09/07(水) 19:56:46 ID:Ir1T/YGA0
>>568
掛ける時間がいくらでも許されるなら
そもそも第一稿の段階から、納得いける物を書くつもりでやらなくていい(それが出来る人が居るのも事実ですが)
第一稿は、とりあえず物語を頭の外で形にして整理するパイロットフィルムと割り切っちゃって
第二稿以降で、完成度を高めていくようにすると、スムーズに行くと思います

どうしてかと言うと
とりあえず物語全体を通して形にしてみないと、自分でもどこをどう書けばより適切か、というのが見えにくい部分なんかもあるので
一回形にしてみると、各エピソードの必要性とか(実際、書いてみると二つのエピソードを一つに纏められるような、もっと劇的で効果的なエピソードを思いついたり)
物語を推進させる要素の強調の度合いの強弱なんか(どの部分に読者の注目を誘うか等)
等々が考えやすくなって、「物語の完成形」みたいなのが見えてきやすくなり、結果的により早く、より良い原稿が出来上がる、はずです

570名前が無い程度の能力:2011/09/09(金) 00:53:31 ID:z9g7RFqM0
>>569
ありがとうございます。
とりあえずは下手でも良いからちゃんと書こう、などと思ってたのも悪かったのかな。
どうにか無理矢理にでも書き上げて見ようと思います

ただ
>とりあえず物語を頭の外で形にして整理するパイロットフィルムと割り切っちゃって
これは、今のままだと難しい所なら断片的でも、プロットや台本めいた文章でも良いということでしょうか?

571名前が無い程度の能力:2011/09/09(金) 04:21:46 ID:uA2kQ5sc0
>>570
台本でもいいから、まず最期まで書き上げてみる
当たり前だけど一通り書き上げたら、すぐ不特定多数の人へ向けて発表するわけじゃないので、そのあとでいくらでも手直しする時間あるのだから
あとから納得いくまで、直せば良い
そんで
一通り書き上げちゃって、自分の書いたものを読み込めば、
あるいは友達なんかに読んで貰って、気になるポイントを指摘してもらえば
どう直せば良いのか、がはっきり見えてくるんで、書き直す作業が凄く楽になるはずです

572名前が無い程度の能力:2011/09/13(火) 01:50:11 ID:m.ZKzPy20
>>571
やはりまずは書き上げてからですね……遅れましたが、頑張ってみます!

573DNDN:2011/10/02(日) 22:39:51 ID:8eFNgjUI0
お久しぶりです、DNDNと申します。
本日、拙作『自殺花へ』を投稿しました。
つきましては当作品の批評をお願いしたく参りました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1317532506&log=154

読みやすいか、物語自体に魅力を感じるか等々
この作品をより良い形にするにはどうしたらよいか教えていただきたいです
出来れば長所と短所の二分にわけて評価してくださると嬉しいです
よろしくお願いいたします

574名前が無い程度の能力:2011/10/03(月) 16:21:36 ID:i5Gud4vo0
>>573
ストーリーに面白みの核となるメインテーマ(幽香の花に対する意識の移り変わり)はあるんだけど
それを演出するためのマクロな構成が、足りてない部分がある、というのが読んでみての雑感

それはなぜか
成長物語とかの主人公の変化をメインテーマに添えた物語で、絶対に強調して書かなきゃいけない部分があって
一言で言えば、〔主人公に変化をもたらす事件〕と、〔変化するビフォー&変化したアフター〕

このSSの場合、それらがどう表現されてるかというと
〔ビフォー〕は具体的なエピソードでの強調が成されて無くて、ユウカの冬の花に対しての認識がモノローグや台詞で表されてるだけ
〔事件〕に関しては、必要な分は書かれてる
〔アフター〕に関しては、あまり長々書くべきものでないにせよ
やはり、具体的にユウカが変貌したことで行う行動を具体的なエピソードとして一つもってきて、綺麗にストンと〆たい

で、これらの問題が、作品に対してどういう病状を引き起こしてるかというと
〔ビフォー〕が強調されてないせいで、ユウカが〔事件〕に対して、どういう心構えで挑むか、読者にはわからないので、この時点で読者が感情移入できず、置いてきぼりになる
そのせいで、〔アフター〕でユウカが涙を流していても、咲夜が感動的な台詞を言って、ユウカが泣いてもさっぱり同感できない
つまり、物語の一番大事な場面を演出しそこなっちゃって、核が台無しになってる
そうなると〔アフター〕も単なるユウカの心情説明文程度にしかならず、心に残らない


じゃあ、どう改善しましょうか、というともう、わかりきってるとは思うけど

①〔ビフォー〕ダメダメになってるユウカを強調できるエピソードを作る
例えばで、
冬の花に対して、ユウカがある種の絶望を感じてしまって、それを感じてしまう自分を嫌悪するあまり、花の妖怪としての生存すら危うくなりかけるユウカ超ピンチ、みたいな

②〔事件〕に挑む主人公の心情を、印象深く、わかりやすく表現し、読者に事件を解決させたいと思わせつつ、ダメなユウカを叱咤あるいは激励させたくする
花の妖怪としての存在意義を失いかけたユウカが、自らの全てを賭けて最期の挑戦
これを失敗すれば間違いなくユウカは花の妖怪としての存在意義を消失し、死ぬ
だけど、自棄気味になってるユウカはそれでもしょうが無い、みたいに半分あきらめかけてるが、咲夜と交流するうちに、意識が変わっていく、みたいな
変化をもたらす部分には〔転〕に当たる具体的なエピソードを持ってくること

③〔アフター〕カタルシスパート
ユウカが〔事件〕に対して前向きになり、フラワーマスターの本気モードを発揮で解決、みたいな

575名前が無い程度の能力:2011/10/03(月) 16:22:12 ID:i5Gud4vo0
続き

この作品の良い部分、長所というと

まず、タイトルが結構気になるタイプで、意識に止まると思いました
植物が自殺ってどういうことなの、ちょっと見てみたくなる、的な

次ぎに、丁寧な文章でストレス無く読める事
人物たちがどういう舞台で何を考えて、どう行動しようとしているのか、話しがどういう風に進んでいるのか、スムーズに頭に入ってくるのは、やらなきゃいけない基本とはいえ明確な長所です
細かい部分に荒が無いわけじゃないけど、意味がスラスラ通じればオーケーという点では、十分
ただし、ここには短所も含まれてる(後述)

あとは、花の自殺というファンタジー的で独特の発想と、ユウカの成長物語を結びつけたアイディア
こういう、ひらめきって小説を書くにあたり、最終的には一番重要な物になって来ると思います
もちろん、アイディアをよりよい形に実現するためには、他にも色々必要になってくるわけですが


逆に短所
大きな部分は最初に書いたとおりなので、細かい部分を指摘

文章が舞台説明や人物説明のための描写が先行しすぎる傾向がある
舞台がどういう場面かとか、人物がどういう格好してるか、は確かに必要になってくる事もあるんだけど
小説の文章っていうのは、新聞記事とは違って、必要なだけで書いてはいけない
必ず、読者が読むことに面白みや、意義を感じさせるようにしなきゃいけない
例えば冒頭だけど
ユウカがどういう場所にいるのか、説明するのは必要だけど、書くときに考えなきゃいけないことは
「ユウカがこういう場所にいますよ」という説明だけを読者が読んで、面白いと思えるのかどうか、意義を感じるのかどうか、という事
じゃあ、どうすればいいの、というと
『自殺花』というタイトルにホイホイされた読者が、一行目でどんな文章を見たら、そのあとも読みたくなるのか、これを必死に考えてください
風景を描写する必要があるなら、その景色を主人公がどんな心情で眺めているのか、こういった物事を絡めて、読者の興味を風景にちゃんと向けてください
興味をちゃんと誘導してあげれば、ユウカがどんな場面にいるのか、という風景描写も読者にとってご褒美になります

というわけで、ここで唐突に練習用のお題をどうぞ
次ぎのキーワードを一部でも全部でも利用して、冒頭一段落目を色んなパターンで作って、風景描写に読者の興味を誘導する練習をしてみてください
『花は私の最愛のモノ。間違いない。だって花のためなら世界を滅ぼしたっていいと断言できる。だけど冬の花は嫌い。大嫌い。憎悪してさえいるし、いっそのこと冬という季節が、冬の花(あいつら)ごと消え去ってしまえばいいと思う。』


あと人物描写に関しては、咲夜みたいな100%誰でも知ってる人気キャラにデフォの格好で登場させるだけなら、描写ないほうが読者は楽にシーンを思い浮かべることが出来ます
変に細かい描写して、読者がそれぞれもってる脳内二次絵に干渉するのは得策では無いわけです
マフラーに注意を引きたいなら、尚更、マフラーだけに絞って描写しましょう
寒そう、ということを表現するにも、細かい描写は要らないはず

576DNDN:2011/10/03(月) 19:31:24 ID:6BLqdH3Q0
>>574-5
懇切丁寧な批評ありがとうございます
とても理解しやすいご指摘で勉強になりました
文中でいうところの「ビフォー」部分を根幹的に作り上げないとそもそも駄目なことがよく分かりました
どちみち書き直すつもりだったので、今回の反省を活かしてより良い作品に昇華させたいと思います

577電動ドリル:2011/10/12(水) 06:14:15 ID:ht2VdA9A0
どうも、電動ドリルという者です。ここに来るのは二度目となります。
本日は自分の最新作についてアドバイスを頂きたくここに来ました。

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1317808462&log=155

この作品は書きあげた時点での自分の力を出し切ったような作品で、中々の点数も貰えて満足していました。
しかし更なる長編で更なる点数を獲得している作品があるのを見て、「あの時点でこれが限界だったが、もっと面白くできたのでは?」と疑問が浮かび始めました。
とは言えこれが限界なのは確かなので、自分一人の力ではこれ以上の物を書けません。
そこで心を折られる覚悟でもう一度ここにやって来ました。
辛口でもなんでも結構です、思ったことがあればドンドンおっしゃって下さい。
いつかはもっと素晴らしい作品を作るために、皆様の力をお貸し下さい。どうか宜しくお願いします。

578名前が無い程度の能力:2011/10/13(木) 02:13:41 ID:UpbOlWTg0
依頼者発見あげ

579名前が無い程度の能力:2011/10/13(木) 19:34:00 ID:Xszgmqes0
>577

けっこう面白かったけど
緋想天則の天子ルート小説化みたいなもんだから知らん人には判らんネタ多くて知ってる人は判りきった展開だし
天子のキャラと動機とストーリーが噛み合ってないというか一体感が無いと思った。
キャラについてはシーン毎に変わってたような気も。

580電動ドリル:2011/10/15(土) 11:55:41 ID:AwOpqn020
>>579
ご意見ありがとうございました。やっぱり改善点はたくさんあるようですね。
その点を意識して作品を見直してみます。

581名前が無い程度の能力:2011/10/15(土) 23:03:00 ID:OB5r.exk0
>>577
 電動ドリル氏の作品はいつも読ませていただいてます。自分からもなにか、お役に立てれば幸いです。

 まず、>>579の方が仰られたとおり、“緋想天則の天子ルート小説化”という感想を自分も持ちました。
 それはそれで面白かったですし、幸福を求めていくというテーマも好く伝わってきました。
 ですが、やはり原作以上のなにか、云いかえれば二次ならではの面白さがもうひとつ欲しかったです。
 天子には豊富な設定がありますし、次の作品からは資料集めも意識すると、見えてくるアイディアがあると思われます。

 ただ――私がそれ以上に今作を読んで気になったことは、そうした天子の独走が周りを置いていってしまっているということ。
 もっと分かりやすく書いてしまうと、天子以外のキャラクターたちがどうにも生かされていない、ということ。
 華扇、萃香、紫、衣玖、はては他の天人や死神などなど、誰もが天子の引き立て役で、かといってそれ以上ではない。
 天子が主役で天子のストーリーなのだから、といえばそうなのですが、それでは一面的すぎて、引いては独り善がり。
 むしろ、天子以外の人物にもサブストーリーを用意してやれば、相対的に天子のストーリーにも立つものが出てきます。

 具体的に云うと、今作の重要人物である紫。天子とは違う立場から、より大きな視点で幸福を求めている人物でもあります。
 幸福の追求とはいつも他人と相容れるものではなく、時として対立するのは世の常ですが、こうした社会的なテーマを
作品に盛り込んでいくと、その作品にぐっと深みが生まれます。テーマに普遍性が生まれると云っても好いと思います。
 天子だけではなく、幻想郷の幸福を願う紫にもストーリーの軸を絞ってやれば、同じ目的を持つ天子との対比が際立つことになり、
見どころである神社での対決のシーンは、どっちも応援したくなるようなハラハラドキドキのものになったと思われます。

 もちろん、いまだ謎の残る仙人の華扇、人間に裏切られて失望した過去を持つ萃香なども、今作のテーマの一翼を担う
キャラクター性を備えている。天子の計画に深い関わりを持ち、なおかつ人間でもある霊夢あたりも見逃せません。
 今作で変われたのは天子だけで、他の人物は悩みなどが描かれていないもんですから、自然とそのゴールも用意されていない。
 変われた天子が、今度は逆に他のキャラクターとクロスして影響を与えていく、と広げていくと、天子の成長した姿だって描けます。

 まとめると、氏の仰る「これが限界」に、私は「天子ひとりに絞って書いていくには、これが限界」と答えを返したいということになります。
 読み終えたときの第一声、「これは好い! だけどもったいない!」と失礼ながら思ってしまったのは、上記の理由によるものです。

 長々と書いてしまいました。申し訳ないです。
 好い作品をありがとうございます。また読ませてください。

582名前が無い程度の能力:2011/10/16(日) 01:41:36 ID:c3kYayHo0
>>577
>「もっと面白くできたのでは?」

大筋のアイディア、ストーリー、プロットなんかに関するは雑感は>581の方と同じで、
幸福っていうテーマをもっと多角的に掘り下げてくれたらもっと読み応えあったかなと

明確な欠点は紫(ライバル)の作り込み不足のせいで、いまいち対決が盛り上がりに欠けてる
原作に忠実なストーリーであるからむずかしいだろうけど、対決させる前から、なんらかの方法で天子と、紫の因縁は欲しい
天子の幸福論と、紫の幸福論のぶつかり合い、みたいな部分にまで、昇華させられたらベスト



技術的な部分では
致命的な荒は無いけど、弱点と呼べる部分もある
それは、各パートが間延び気味なこと
とりあえず序盤と中盤の二点を例に、これをお話します↓


このSSのストーリーに置いて、序盤で表現するべき重大な要素『天界への不満』『地上への憧れ』
これなんですが
『天界への不満』を表すパートに、これといって印象的なエピソードが無く
また、『地上への憧れ』を演出する華扇とのエピソードがちょっと地味すぎませんか
このため、上記二つの要素を表現するために、文量がかなりさかれてるわりに、いまいち効果が伴ってない(物語を成立させる上で必要な部分は不足なく書かれているにせよ)
この二つの要素が、作品全体を推進させる原動力になるので、ここで大きく弾みを付けないと、よろしくない

なのでこれを改善するためには、『天界への不満』『地上への憧れ』
この両方を一片に演出できるような印象的なエピソードを一つもって来てくれると、作品全体に弾みが付き、テンポもぐっと良くなります

例えば、
日々の勉学や修行に辟易していた天子の元に、何かを企んだ謎の女妖怪(変装した紫)が現れを地上へ連れ出し、天子プチローマの休日状態
天子は、初めての友人=自分の知らない世界の事をなんでも知っている謎の女に憧れる(地上に憧れる)
だがプチローマの休日が親ばれし、以前よりも天子は厳しくしつけられ、ノイローゼ寸前まで追い詰められ、募る地上と紫への思い
そこへ、紫再登場し、天子へ異変をそそのかす
(紫は紫の幸福論によって異変の必要性を感じているためのこの行動だが、この時点ではまだ天子が幻想郷を壊滅させるほどの実力を身につけるとは思っていなかった)
みたいな



583名前が無い程度の能力:2011/10/16(日) 01:42:39 ID:c3kYayHo0
次ぎに強調したいのが、『天子が地上に行くという目的を達成するために乗り越えるべき障害』
剣を見つけて、4年間修行するパートにあたる部分ですね
ここがちょっと強調具合が弱いです

ここには、「おいおいマジかよ天子お前、そんな事してまで地上に行きたいのかよ!」と読者に思わせるようなエピソードを持ってきて欲しい
巨人の星で言えば、大リーグボール矯正ギブスで、自分の体を痛めつけてまで訓練する星飛雄馬みたいな感じで天子を追い詰めてください
>失敗は許されない。異変が中途半端に終わって要石を仕込めなければ、きっと私に監視が付いて動けないようになる。
これを仮定の話じゃなくて、実際に天子の身に降りかからせるくらいの勢いのエピソード持ってきて、人生崖っぷちまで追い詰めてください
そして、木の陰からそれをそっと見守る明子姉さんみたいな心情に読者を誘導してください
天子が乗り越える障害は大きければ大きいほど良い
なぜならば、それを乗り越えようとする天子が、どんだけ地上に行きたいかを表現できるからです
乗り越える障害の大きさ=主人公の望みの強さ

例えば、↑の>582例の続きとしてだけど、序盤の『天界への不満』の原因として、「天人としての能力の修行に嫌気がさして」
みたいなのを持ってきておいて、乗り越えるべき障害の一つとして、あえてそれをもってくる、みたいな感じで
天人として落第生だった天子が、初めての友人と再会するために、空前絶後の修行をこなしていく内に才能を開花させ、他の天人たちが驚異を覚えるくらいの超エリートに変身していく、みたいな
これまで自堕落に生きてきてたけど、人生に初めて目的をもって、天子の心の内側も知らず知らずの内に変わっていく、みたいな
超エリートで良い子になった、が実は地上に行くという目的の隠れ蓑ですよ、ネコ被ってますよ、みたいな
そんな耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで、今日まで修行してきたのは何を隠そう、この日の異変を起こすためだったのだ、みたいな
そして異変開始で天子、良い子モード解除、掌返したように不良モード(実力は超エリート)、周りの天人たち度肝を抜かれまくりびびりまくり、みたいな
で、当初の目的だった“初めての友人”は未だに見つからないけど、代わりによく似た女妖怪(紫)と対決になって……みたいな


とまあ、とりあえず二つの例でお話しましたが
ストーリーの要所には、必ず強調して弾みを付けるべきポイントというのがあるので、
そのポイントを強烈に表現するよう各パートのエピソードを組み立てていくと、より効果的に読者の心に主人公の心情なんかを叩き込めます

584電動ドリル:2011/10/17(月) 05:46:23 ID:R45fJ/yw0
>>581
ご助言ありがとう御座います。
なるほど、天子の話だからと天子の心情とかを掘り下げるのに必死だった自分には、他のキャラにも目を向けるという考えが浮かびませんでした。
「限界だ」と思ったら壁を越えずに回り道すれば良かったんですね。

>>582-583
こちらもご助言ありがとう御座います。
強調したいシーンのためには、エピソードの一つや二つは用意するべきですか。
以前、そそわ作家スレで一度自分の名前を出したときに「物語の緩急が足りなくて平坦」だと言われたことがあります。
その時は考えても今一理解できませんでしたが、ひょっとするとこれが必要なものだったのかもしれません。

どの話も、作品をより良くするための物でした。
果たして今回のような真面目で長めの話を書くのがいつなのかは自分でもわかりませんが、その機会があれば今回貰った助言を思い出させて貰います。
もちろん、その時以外にも活用できる時があれば活用させていただきます。
とにかく、皆さんご協力していただいてありがとう御座いました。

585名前が無い程度の能力:2011/11/16(水) 00:42:04 ID:a2ijjlK60
あげておこう

586名前が無い程度の能力:2011/11/17(木) 00:04:37 ID:TcpXLelc0
最近依頼者来ないな

587鞘の花:2011/11/24(木) 19:40:39 ID:RLFgMaro0
初めまして。鞘の花と申します。
先日投稿した作品の批評をお願いします。

『鵺的リベンジショー』
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1321283537&log=157

全体的な展開や表現のほか、重点的に見ていただきたいところとして『弾幕ごっこ』があります。
弾幕ごっこのシーンでは私の自己解釈がかなり盛り込まれている場面なので、読者を置いてけぼりにしてしまったのだろうかと不安に思っています。

よろしくお願いします。

588名前が無い程度の能力:2011/11/25(金) 16:54:55 ID:Vjt3NxOg0
>>587
読み終わってみて最初に思ったのは、小説としての面白さ、興味深さよりも、
スペルカード戦そのものを作者さんは書きたかったのかな、と
なんていうか、30分アニメの戦闘シーンの5分だけを見せられて、あとのストーリーは適当に流されましたみたいな感じ

だから、ヨウムとヌエの戦闘を書きたいだけだったなら、これでもいいんだけど
読み物として楽しめるかどうかといえば、NO、みたいな感想になっちゃいます

スペルカード戦そのもののシーンは、ああ東方原作の弾幕ごっこって、雰囲気含めてこんなだよね、みたいで
“ゲームっぽく”描けていたと思います
ただゲームっぽく原作っぽく描けていたという点以外に、これといった見所が付加されてないんですよね
バトル物の物語としてエンターテイメントが成立していないんです
これ、どういうことか、というと
ちょっとこの作品の戦闘の成り行きをまとめてみると

『だいたい似たような実力の二人が、無難に良い勝負してる』
『つまりは、はらはらするような駆け引きもなく、読者すら騙されるような頭脳戦もなく、カタルシス満点の逆転劇もなければ、不可能を可能にするようなあっと驚く作戦もない。さらに戦う事自体にドラマがない』

こうなっちゃってるんです
これをエンターテイメントとして成立させるには、これの逆の事をすればよくて、

ヨウムを主人公として据えて、ヌエをライバルにした例だと
『ヨウムとヌエの両者に、どうしても譲り合えない。戦う理由がある』
『だいたい似たような実力だと思っていたが、実はヌエはヨウムの数億倍くらい強い』
『ヨウムが勝つ方法が全くないわけではないが、その作戦を成功させられる確率は0.0000000000000000001%しかない』
『≒0の確率を成功させるために、ヨウムはあの手この手の駆け引きを演じる』
『作戦は上手く行ってるように見えたが、実はそれもヌエの計略であり、掌の上でヨウムは踊らされていただけ、気づけば逆に追い詰められていた。大ピンチ』
『しかし、ヨウムは咄嗟のひらめきで、ヌエの計略を逆手に取り、さらに抱えていた心の葛藤を振り切り、今まで成功したことのない究極奥義技を覚醒させ、大逆転勝利』

どこにでもありそうな少年漫画のパターン例ですが、言い換えればバトル物のエンターテイメントとして最適化されたパターン例でもあるということです
バトルを書く練習としては、なんでも好きなバトル漫画を丸パクリでプロット作って、その上で自分でより面白くするには、気持ちよくするにはどうすればいいか、アレンジを考えてみる、などがお勧めです

589鞘の花:2011/11/26(土) 01:25:10 ID:YSViDRO60
>>588
批評ありがとうございます。

仰るとおりです。この作品を書くきっかけとなったのは『妖夢とぬえの弾幕ごっこを書きたい』でした。
そのため『妖夢とぬえの弾幕ごっこ』を起点に、それに至る展開、その後の展開というものを作っていました。
だから弾幕シーン以外の展開やらがおざなりになってしまったのでしょう。あまり自覚が無いのが問題ですが……
今回は弾幕シーンが当てはまりましたが、ここで指摘していただいてなかったら今後も『シーンの切り抜き』としか言えないような作品を作っていたでしょう。

肝心の弾幕シーンにしても、面白みに欠ける展開との評価をいただきまして。
改めて読み返してみるとごもっとも。「ふーん、二人とも頑張ったね」という感じですね……
こちらはアドバイスに則って、まずはバトルものの漫画なり小説なりをいくつか読み返してみたいと思います。お話の運び方などをじっくりと考えながら。

改めて、批評してくださってありがとうございます。
今回のアドバイスを胸に、よりよい作品を作っていけるよう精進いたします。

590名前が無い程度の能力:2011/12/06(火) 18:11:16 ID:sUfHLXTQ0
うまく書けない。
頑張って書いたと思っても、百数十字しかなくて場面が変わりそうなんだよ。
会話と情景で引っ張ろうとしても、段々間がもたなくて辛くなってくる。
こういう時ってどうすればいい?

591名前が無い程度の能力:2011/12/06(火) 20:43:13 ID:mIJgMXrw0
内面書けばいいんじゃね
三人称だからって人間とか妖怪の中身書かない手はない

592名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 01:19:58 ID:pWZjXlbk0
>>590
むしろ、構成上で要求される事だけを書いたら、それ以上書かなくていいわけだけど
余計な事を追加で書いても、どうせあとで削るだけになるか、削らなければ、作品の完成度を低下されるノイズにしかならない罠

一度、冷静に、構成上何が要求されていて、何が要求されてないのかを、考え直したほうがいいかと

593名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 01:40:37 ID:o.OYolzw0
>>591>>592
内面含めてもう一度考え直してみる。
アドバイスありがとうございます。

594名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 10:44:48 ID:y77H8d7w0
書きたいシーンを書いてみたら、それは話の筋とは別物で、
そのシーンだけがやたらと浮いていたので削ってしまった。

短くまとめる、というのも大切なことだね。でも、難しいもんだ。

595名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 20:55:07 ID:pWZjXlbk0
理想は、書きたい物を作品の中に美味く取り込む事だけど
常にそう理想通りやれるわけでもないからね
そういう時は、没にした書きたかった部分を、別の作品で活かし直すのが建設的

あるいは趣味と割り切って、作者の我が儘を通して削らず残しちゃうのも、同人ならではの醍醐味ではあると思う
完成度を犠牲にして作品の評価が良くなくても、著作から発表まで全部一人だけでやるんだから、誰にも迷惑かけないし、生活にも響かない
期待してくれてる人を、がっかりさせるのは申し訳ないが…

596名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 21:46:42 ID:pgvlgu9A0
いちいち気にしながらやってると勢いが失墜しがちだから
いくらか膨らんでも後で削りゃ良いんだと考えてキーボードの赴くままに書いてるな

597名前が無い程度の能力:2011/12/07(水) 22:32:16 ID:y77H8d7w0
なるへそ、ありがとう。
お礼に、この焼きたてのアップルパイをどうぞ。

598海苔缶:2011/12/19(月) 21:44:17 ID:ubW9o4jQ0
はじめまして。海苔缶と申します。
先日投稿した作品の批評をして頂きたいと思います。
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1324092408&log=158

良い点、悪い点、その他気になった事、後学の為に皆様のご意見をお伺いできれば幸いです。
宜しくお願いします。

599名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 01:40:41 ID:jspbFK9w0
>>598
読みました。

定型句です。
・?や!のあとにスペース
・―や…は二つで一組
以上は、細かいことですが指摘されやすいのでご注意を。
何らかの効果を狙っているのでしたら聞き流して下さい。
失礼しました。

以下、読んでいて引っかかった点。

・満開の星空
満天の星空の方が一般的でしょうか。
星は「花開く」というイメージではないかもしれません。

・八卦炉から放たれた魔力は巨大な光はパチュリーの放った弾幕を飲み込み天井を貫く。
巨大な光となり、でしょうか。とりあえずどこかしら直したほうがいいと思います。

・「ちっ、賢者の石か…パチュリーの奴本気で怒ってやがるな」
「悪いなフラン、後日談はまた今度だ」
一人の人物の発言を一々区切っている箇所が随分あります。
誰の言葉かわからなくなりやすいので地の文を挟むなどの対策をしたほうが読みやすいです。

・シチュー用の食材を買い終えるとフランは咲夜と別れ神社へと向かった。
分からなくは無いのですが、フランが買い物をして荷物を持ったまま神社に行ったようにも読めてしまいます。
「シチュー用の食材を買い終えた咲夜と別れ、フランは〜」などとしたほうが読みやすいかもしれません。

・竹かごの下には米粒が巻いてある。
誤字でしょう。撒くの方が適当です。

・霊夢が可哀そうに思い
細かいですが、霊夢“を”。
誤用とは言い切れませんので好みの問題でしょうか。

・激情したりする
一般的には「激情にとらわれたりする」でしょうか。
これも別に誤用とは言い切れません。好みで。

話の切り口自体はかなり面白いものだと思います。
発想としては面白いのです。
そこで、それを文章の形にする時にどう書けば読者が理解しやすいのかについてもう少し留意してみてはいかがでしょうか。
顕著なのが、「」でくくられた文章を誰が言っているのか分かりにくい部分です。
勿論読み返せば分かるのですが、その読み返す手間の分だけ読者の意識は物語から逸れていきます。
そこに注意すると、読者がもっとあなたの物語を楽しめるようになるでしょう。

以下は作品についてではないので適当に聞いてください。
作者としてどのような点について批評を望むのかある程度の方向性を示してもらえると、もう少し建設的な意見も言えるかもしれません。
たとえば「ここをもっと効果的に見せたい」とか「こういうことを書きたかった」とか。

全体としては練りが甘い部分もありつつも、なかなか楽しめました。
次回作も期待しています。

600海苔缶:2011/12/20(火) 08:37:34 ID:63.RG9LY0
>>599さん
ご指摘ありがとうございます。

>顕著なのが、「」でくくられた文章を誰が言っているのか分かりにくい
おっしゃる通りで、会話の描写が苦手です。
自分の頭の中では登場人物達はスムーズに会話をしているのですが、いざ文章で表現しようとなるとどうもしっくりきません。
今後の課題が見えてきました。
ありがとうございました。

601名前が無い程度の能力:2011/12/20(火) 13:05:12 ID:cpsLEgq60
>>598
良い点
東方ファンなら、誰しもとっつきやすい「ピチュる」というキャッチーな題材
その扱い方が、ほのぼのテイストでフランドールのキャラ造形や雰囲気とマッチしてて、作品に独特の味が出てる

悪い点
良くも悪くも、読者が「こうなるんだろうな」っていう想定の範囲内で収まっちゃってるから、
「ほのぼの」な雰囲気しか見所らしい見所がない
題材をもっと生かし切れたんじゃ無いかと



こうだったら、もっと魅力的だったかなーと思うのは
やっぱり、フランドールの悪戯が単調なので、もうちょっとステップバイステップで悪戯を発展・展開させてほしかった
例えば
①最初の悪戯で味を占めるフランドール
          ↓
②二回目の悪戯で、意外な結果が出て、自分能力に今まで知らない効果を発見
          ↓
③ピチュらせると、どうなるかわからないモノをピチュらせようとする→さあどうなちゃうのか(ここを新しい見所にしてみる)
          ↓
④洒落にならないくらい、とんでもない事になる
          ↓
⑤フランドール、がんばって色んなものをピチュらせまくって解決


みたいな感じで
フランドールの悪戯に挑戦する好奇心と、読者の好奇心をシンクロさせるみたいにしてもらえると、
もっとこの作品の無邪気なフランドールのキャラを堪能できたかなーみたいな


599の方も書いてるけど

カギ括弧を連続で並べた場合、普通は別のキャラの台詞として読まれちゃうから
そういう表現したいときはカギ括弧とカギ括弧の間に↓

>「見たよ。見ましたよ!貧乏巫女の哀れな姿を。あまりに可哀そうだったから夕食でもご馳走してあげたいくらいくらいよ」
>はっと口に手をあて、誤魔化そうと必死に笑顔を作るフラン。
>「な、なーんちゃって…」

みたいに誰の台詞かはっきりわかる文を挿入したりすると○

602海苔缶:2011/12/20(火) 22:17:09 ID:l2pfpUXc0
>>601さん
アドバイスありがとうございます。

>フランドールの悪戯に挑戦する好奇心と、読者の好奇心をシンクロさせる
正直アイディアが浮かんで一気に書き上げた作品です。
ご指摘頂いた事は脳内から消えていました。
読者の方の事を考えないSSはただの自己陶酔で終わってしまうのだと考えさせられました。
今後はよく考え、読者の方にもっと楽しんでもらえるSSを心掛けたいと思います。

ありがとうございました。

603名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 18:01:50 ID:HXglX.BYO
書きたいという気持ちはあるけど書いた事がない…読んだ事もあんまりない…

604名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 20:29:59 ID:q9jg.xPc0
>>603
書いてみるといいんじゃないかな。
自分は書き専だし、文章書くのも下手くそだけどSSが完成するとわりと楽しい(少なくとも、何か書きたいなあと思い続けているよりは精神的にらく)。
まあ、書いてる間は文章力のなさにへこむけど。

605名前が無い程度の能力:2011/12/21(水) 21:58:53 ID:d/HXMcHI0
>>603
説教みたいで恐縮だが、こういうスレッドだからあえて言ってみるけど
他人の作品読まない人は、それだけ引き出し少なくなるから、出来るなら積極的に色んな物に手を出すのをお勧めしたい
もちろん、SSじゃなくて、普通の小説や映画や漫画やTVドラマなんかでも良いんだけど
自分の作品の表現の幅を広くしたり、深くしたり、バリエーション増やして、より効果的な演出をチョイスする、といった事を目指したいなら、とにかく幅広い創作物に触れるのが、一番効果ある
引き出しの広さばっかりは、“書いて練習”することは出来ないからね

606名前が無い程度の能力:2011/12/22(木) 09:03:21 ID:0AFj8jsE0
語彙量に直結するから、出来るだけ本は読むべきだと思うわ
適当な単語が見つからなかったり、言い回しが単調になったりするのは辛い

607アガペ:2012/01/02(月) 16:01:21 ID:yf9yuVV60
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1300418891&log=141

何度かお世話になっているアガペというものです。あけましておめでとうございます。
どなたかにアドバイスを頂きたく思います。

これは随分前に投稿した作品なのですが、思う様な評価を頂くことが出来ませんでした。
読者様のご意見で、駄目だということには気づいたのですが、具体的にどこをどうすればいいのかがどうしてもわかりません。
更にあつかましいのですが『ストーリーがぐだぐだ』になってしまうというのは、どうやって解決すればいいのでしょうか。

新年早々お手間をかけさせて申し訳ありませんが、何卒宜しくお願いします。

608名前が無い程度の能力:2012/01/02(月) 23:20:38 ID:QDC/NqRA0
>>607
大まかなストーリーとしては、愛し合い二人ががんばって障害を乗り越えるという、
とっても王道な恋愛物語の作りになってるんだけど、一つ一つのエピソードで起こる事件が地味で、演出も控えめ
なので、良いお話であるのは確かだし、恋愛物語としてちゃんと成立してるんだけど、読者が得られる刺激・満足感が薄くなってる

なので、まず考えて欲しいことは、一つ一つのエピソードを出来るだけ印象的な物にすること
例えば、慧音が阿九と付き合っちゃいけないという事を、いかにインパクト強く読者に思い知らせるか、という点
これをオリキャラの地味なおばさん一身に任せるのは、おばさんかわいそうだし、嫌みな事をチクチク言うだけというのも地味すぎる
慧音はそれで深く傷ついたとしても、読者の心情としては慧音ほど、「やっぱ付き合っちゃいけないのか」という風にはシンクロできない


ここで読者と主人公の心に乖離ができちゃうから、妹紅の登場シーンで励まされたりしても、完全に他人事の話しになっちゃって
意地悪ばばあの言ってることくらい、どうでもいいじゃん、うじうじしてないで、付き合えよ、みたいなのが読者の心情
さらに物語の展開が一端止まるポイントだから、ここでぐだり感が出る
展開が止まるポイントで、主人公がどうでもいいこと(読者にとって)で、うじうじしてると、読者が飽きちゃう

このぐだり感を解消するには、読者の心情を主人公とシンクロさせることと、展開を止めない事が大事
『阿九と絶対につきあっちゃいけない』というのを慧音と読者に叩き込んだら、うじうじ悩ませたりせず、
すぐ『じゃあ慧音はこれからどうしたいのか』というのを提示して、読者に慧音がそうしてほしいと思わせる
その上で、慧音に阿九の家系を途絶えさせてしまう葛藤などがあれば、これを振り切らせて阿九への思いを強調する演出として使う


次ぎに印象付けたいのは、クライマックスのために、慧音と読者に「絶対に阿九さらいてえ」と思わせる事
人間が相手に好意を抱くタイミングは色々あるけど、『自分への愛故に相手が犠牲になって何かしてくれたとき』っていうのがもの凄くわかりやすい
なので一つの例としてのエピソードだけど、

①慧音と阿九が駆け落ちの約束をするが、約束の時間に阿九が来ない(阿九の結婚式当日)
             ↓
②阿九が駆け落ちの約束を破った理由は、駆け落ちしちゃうと、慧音の命に関わるような洒落にならない事態になってしまうので、慧音の事を思って好きでもない相手と結婚することにする

要するに走れメロスで、メロスが処刑されるのわかっていながら走る動機なんかと同じようなパターンなんだけど、こういう黄金パターンは色々アレンジして使うと、黄金なだけに非常に効果的な演出になる

そしてラストはやっぱり、阿九の結婚式に突入みたいな感じでw
どうやったら派手でわかりやすく、印象深くなるかを、とことん考えてプロットを作ってみてください
どうせ作り話なんだから、地味にしなくて、はっちゃけておk


思うような評価を得られなかった、とがっかりなさってるようですが
物語としてはちゃんと形になってて、致命的に足りてない物みたいなのは無いので、あんまり自信無くさないでください
シーン毎に何を伝えたいかが丁寧でわかりやすいく、意図的に伝わっていると思います
尚且つわりと簡潔で良い感じの文章だと思いました
あとは、より効果的な演出やエピソードの引き出しを増やす事に集中してみてください
スレッドの上でも話題にでてるけど、色んな映画を見たり、小説や漫画を読むのは大事です

609名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 04:16:30 ID:ck2J1qr60
>>607
あけましておめでとうございます。
かなりきついことを言いますので、適当に聞き流して下さい。

まずはあなたの「思うような評価」というのはどういうものかを明確にしたほうが良いと思います。
何をどう書けば読者がどう思うかということについて、もう少し考えてみると良いかもしれません。
細かい指摘は>>608さんがしておられるので、ざっくりとしたことを書かせていただきます。

オリジナルキャラクターに老獪さがない。
慧音が、寺子屋で物を教えるにしては精神年齢が低い。
展開に単調さがつきまとう。

これらについては、創作物を読むのも大事ですが、実際に人と会話してみるという経験も必要です。
特に今回のように地の文が語り聞かせる口調の場合は、どの程度の情報をどんな形で伝えるかが重要になります。
話し方講座ではありませんのでこういう場で細かく指摘はしません。
気になったら、分かりやすい話し方についての実用書などを読んでみてください。
書き言葉は話し言葉が元になっているということを念頭に置けば、自分が書いた文章にどのような反応が返ってくるかも想像しやすいのではないでしょうか。
グダグダな展開を読まされるというのも、詰まらない話を聞かされるのと同じです。
展開が読めてしまう、もしくは有用な情報が見えてこない、等々。
自分が読んで詰まらないなら他人が読んでも大体詰まらない物です。
自分が読んで面白くても他人が読んだら詰まらない物の方が多いでしょう。
会話の話題選びは重要です。
話を聞いてほしいなら、語り手はよく考えて話題を組み立てなければいけないでしょう。
実際に誰かと会話するというのが、手っ取り早く効果的な練習になるのではないかと思います。

大変失礼なレスになってしまいましたが、何かの役に立てば幸いです。

610アガペ:2012/01/03(火) 21:43:28 ID:WxcFBTYI0
>>608
>>609
とても参考になりました。
これからも頑張らせて頂きます。
いやもう、本当に勉強になりました。ありがとうございます。

611GH3:2012/01/03(火) 22:05:26 ID:5K.he2Sg0
GH3と言う者です。
先日投稿いたしました
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1324987030&log=159
につきましてのご批評を頂きたく存じます。
自分としてはある程度書きたいものを書けたとは思っているのですが、点数を鑑みるにやはり多くの人に楽しんで頂くには至らなかったと思わざるを得ません。
一体何が足りなかったのか、また余計だったのか、そもそもテーマが良くなかった等、忌憚の無い意見を頂戴くださいますようお願いします。

612名前が無い程度の能力:2012/01/03(火) 22:24:42 ID:9rdjDwXA0
あらすじをまとめると
未熟者な妖夢がかっこいい天子に因縁をつけて喧嘩を売ったら
実は天子は剣術の実力を隠していて得意分野の剣術でこてんぱんにされて天子を尊敬するようになる話ですね。

なんというか、天子がメアリースーです。
「謙虚な天人」系ギャグ作品ならそれでもいいんでしょうが。
あるキャラを持ち上げるために他のキャラをdisる話は余り受けないと思いますよ。

613GH3:2012/01/03(火) 22:35:15 ID:5K.he2Sg0
>>612
早速のレスありがとうございます。
自分としては妖夢をdisったつもりはなかったのですがなるほど確かにそう思われても仕方ないと思います。
そう言われると天子への偏愛はSSを書く上でマイナスにしかならないですね。
以後はバランスに気をつけていきたいと思います。面白いストーリーには主役はもちろん名脇役が必ずいるものですよね。
貴重なご意見本当にありがとうございました。

614名前が無い程度の能力:2012/01/04(水) 00:21:04 ID:JYzWWwDU0
>>611
どこが余計かとかいうより、コンセプトをろくに考えずに、
思いついたことを、適当に書いただけみたいな作品だなーというが雑感

コンセプトってなんだっつーとですね

>「もし天子が剣の達人だったりしたらかっこいいよね」

これを他の人にも共感させられるようにするなら、雑魚いヨウムをこてんぱんにするのが、ほんとに最適解な天子の魅せ方なの?
っていうのをまずは、よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく考えてほしい
なんというか、この作品だと、天子が弱い相手を一方的にボコボコにして、一方的に説教垂れるだけみたいな感じだから
バトル物として醍醐味が0点 
ドラマとしてもまあ10点…でも厳しくて5点くらい

うーん、天子はこれで満足なんだろうか?


>天子への偏愛

天子かっっけえーーーーーーーーーーー! が動機でSS書くのはむしろ正統、それこそが二次創作の王道
でもね、だからこそ、よーく考えてほしいと思う
好きなキャラを格好良く書くには、ちゃんとそれに相応しい、相手と舞台を用意してあげなくちゃいけない
で、今回の作品は、相手や舞台の書き方が拙いというより、相応しい相手や舞台を用意する考え自体が無い感じですよね
だから、今回の作品は細かい技術的な部分がどうとかいうより、コンセプトの部分をまずは考え直してほしい


もし
もし仮にだけど今回の作品、『天子が雑魚ヨウムをこてんぱんにする』を読者の共感を呼べるように天子を格好良くする上で何が足りなかったか、を論じるなら
もっとヨウムを、全読者が「こいつぼこりてえ」と思うくらい、徹底的に悪役にしなきゃいけない
水戸黄門の悪代官みたいにするんですよ
印籠をみせただけで「ハハー」ってかしこまっちゃたり、逆ギレして襲ってくる、あれですね
(もしそこまでヨウムというキャラを説得力をもって悪役に仕立て上げられるシナリオがあるなら、これはすごい見たいのだけどw)

要するにヨウムが「ハハー」っとなって、読者がスカッと出来て、スカッとさせてくれた天子マジかっけーって読者が思える、お膳立てが出来るかどうかが、唯一の問題だということです
で、今回の作品は、そこまでヨウムって悪い奴にちゃんと書かれてますか?
むしろ酒の勢いで、ちょっとやんちゃしちゃった可哀想な子ですよね
そういう子がボコラられて、一方的に説教されたら、あんまりスカっとしないですよね
で、ぼこった天子も、なんか雑魚相手に格好付けてるだけみたいで…
むしろ後味悪いという
どっちのキャラも可哀想な感じです

615沙門:2012/01/12(木) 18:00:51 ID:e8K/Ac8U0
こんにちは、沙門という者です。
 6年近くROMってましたが、最近創作の虫がムズムズしてきたので何か書いてみようと思考錯誤中です。
最後に書いた作品で連作のとある話なのですが、ここで批評していただけないでしょうか。
作品集23「蒼き風走る外伝(4)・藍様の決意」でURLはttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1134369543&log=23です。
どうぞよろしくお願いします。

616名前が無い程度の能力:2012/01/13(金) 00:35:11 ID:iIXXPUKQ0
>>615
さっきシリーズ全部、拝読させて頂きました
で、最初に思ったのが、どうせだったら、一回最後まで書ききってから、
マクロな構成を見直してプロット作り直してほしかったな、という感想でした

というのは、連作という書き方の悪い面ばかりが出ちゃってる感が強いなあ、というのが結構感じちゃって
一話ずつはスナック感覚のライトなお話な小さく纏まってるようでも、物語全体を通したマクロな構成としてみると、
基本がほのぼのぼ系のお話なんで、各エピソードの印象が薄すぎるんですよね
短編としてみると、これは弱点にはならないで、味にもなりえるんですが、

長編だと、読者の脳天に叩き込むべきお話の要素を強調して伝えるためのエピソードってのは、インパクトの強いものじゃないと、十分機能しない
これ具体的にはどういう事かっていうと、作品を読み返して見てくれればわかるけど、物語を動かす動機みたいな部分が印象よわくて、話しの流れがぼんやりしてる
「主人公がなんで幻想郷に通うようになったのか」とか、
「なんで主人公に神様が加護を与えてるのか」とか
「なんでチェンが居候してるのか」とか
「難題に挑む決意と動機」とか
そういう部分ですね
こういう重要な部分が、ちゃんと書かれていたとしても、印象的なエピソードとして強調してないと、ぼんやりしちゃうんです長編では、
で、そうなると、読者はこれから何を期待して読み進めればいいのか、っていうのがぼんやりしちゃって、作品の魅力が伝わらない
物語を読むというのをツーリングに例えれば、読者にとっては初めて走る道なのだから、もう猿でもわかるくらいの道路標識を、要所要所でしっかり立ててあげないと、
どこを走ってるのか、なんのために走ってるのか、そもそもどこを目指して走ってるのか、分からなくなってツーリングに魅力を感じ無くなっちゃう、という感じですかね



文章は割と書き慣れてるようで、シーンを描く上で必要な情報は必要分は伝えられていると思います
ただちょっと情報の密度が濃すぎてダメになってる部分が、ままみられる印象があります
小説向けというより、文章量が極小の中に情報を出来るだけ多く詰め込むの求められる情報雑誌の記事向けの文章みたいな

例えばこれ見てほしい
>生温く澱む泥濘の
冒頭から、比喩表現の頭に装飾が二連続ついてるせいで、読者の脳のメモリーに無駄なキャッシュ作っちゃってる
そのせいで、「主人公が爆睡してる」ということを伝えなきゃいけないのに、眠ってるという部分の印象が薄まっちゃってて逆効果
これだったら、もっとシンプルに、冒頭を「私ってば超爆睡してた」に書き換えちゃってもいいくらいw

あともう一個の例出すと
>始まりは赤。そして視界が徐々に赤黒く染まってゆく。血に黒い墨をたらし続けるかの様に。
具体的にこの描写が何を刺してるのかが示されない割に、装飾の連続だから、無駄なメモリーキャッシュになってる
さらに言えば、人間の脳っていうのは、言葉からイメージやインパクトや概念を記憶するのは得意だけど
視覚的な描写を覚えるのは大の苦手としてるから、装飾の連続っていうのはCPUとメモリーに多大な負荷を掛けちゃって、一部のグラフィックカードを搭載した人しかまともに読めない
なのでこういうビジュアルを前面に打ち出す文章は、出来るだけシンプルに、なおかつ、「この文章から何を読み取ればいいのか」を明確にしたものじゃない読者の焦点が定まらなくてダメ
グラフィックカード搭載してない脳でも読める文章を心がけて貰えると、もっと読みやすくなるかと


最後に
大筋としてのストーリーは面白い物になりそうだなと思いました
なので、最初に言った事にもどるけど、一回最後まで書ききってから、マクロな構成を見直してプロット作り直してほしかったな
というのが感想になるわけですが

男が幻想郷に通う理由→チェンとの絆の構築→難題に挑む決意と動機
この三つの流れを一本に繋げられるメインテーマみたいなものを、男が幻想郷に通う理由の時点から絡めて、物語全体を推進させる要素にして使う
みたいな部分を強く演出できるプロットを組み直してリライトされたものが読んでみたいなと思いました

617沙門:2012/01/15(日) 06:55:44 ID:JOOPx0z60
遅くなりましたが丁寧なご批評ありがとうございました。
しかも連作を全部読んでいただき頭が下がります。
当時は書くことが楽しくて、話を作っては創々話に投稿していました。
だから連作としてある程度の話の流れは考えていましたが、作品を一度書ききるという事は頭に無かったです。
今読み直してみると、各話の内容は確かに印象が弱いですね。インパクトがあるとは思えません。
文章も書かれているとおり、どうにもとっつきにくい表現が多いです。
これでは読者の方達が読みづらく感じてもおかしくないですね。
死を連想させる表現として「赤黒い」という言葉を使ったのですが、逆効果になってしまったようです。
もっと精進せなあかんな自分。
リライトされたものが読んでみたいと書いていただけて嬉しいです。
でもそのためには批評いただいたとおりに
最後まで書ききる。
マクロな構成を吟味する。
各エピソードにインパクトがあり、なおかつメインテーマにそっているか推敲する。
その上で読者の方達が読みやすく、次はどうなるんだろうと色々想像してもらえるような話を作る。
と、いったところでしょうか。
見当違いだったらすいません。
今は他の作家さん達の作品を読んで、自分には無い良い部分を学びたいと思います。
短いですが、今回ご批評いただきありがとうございました。
以後作品ができた時、またこちらのお世話になろうと思います。
ありがとうございました。

618沙門:2012/01/20(金) 04:56:03 ID:8d4Fig0M0
 こんにちは、またまた沙門です。
 ただいま門番隊を主人公にしたssを製作中です。
 過去に書いた話を批評していただきたくて、またお邪魔しました。
 作品集18「空へ」urlはttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=preview&key=1122458350&log=18&target=threadです。
 どうぞよろしくお願いします。

619沙門:2012/01/20(金) 05:09:25 ID:8d4Fig0M0
すいませんurlを間違えました。
正しくはttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1122458350&log=18です。
失礼しました。

620名前が無い程度の能力:2012/01/21(土) 12:50:37 ID:VxyBBLKo0
>>619
魔理沙の箒が実はイケメンでパチュリーのお下がり、っていうアイディアだけを描いた作品だから
なんていうか、食事で米だけ出すされたみたいなフィーリング
“定食”と言えるほどのドラマも盛られていなければ、米自体がチャーハンみたいな料理になるような味付けもない

『魔理沙の箒が実はイケメンでパチュリーのお下がり』っていうのを説明するだけで終わっちゃってる作品だから
それがまさに書きたかった事だ、というならこれでいいんだけど
読んでる方からすると、
「魔理沙の箒が実はイケメンでパチュリーのお下がりなんですよ」って言われたら
「へえ、それでどうしたの」
と、まあ“箒がどうしたの”の部分を読みたいわけで、
その部分、「その箒がどんな事件を起こしたり、巻き込まれたりするの?」ていうのが無いのがこの作品

というのは嘘で
箒がどんな事をしたか、っていうのは実は書いてあって、魔女のために戦ってるんだけど、感情移入できるようなものじゃないから、これが無いも同然なんですよ
どこの誰かもわからない魔女、さらにその箒が、どこの誰ともわからない曖昧な相手と戦うだけじゃ、読者は置いてきぼりなんですよ
作者にしかわからない状況で箒が勝手に自己完結しちゃってるってことです
これじゃ『箒がイケメン』っていう事は説明は出来ても、イケメンバトルエピソード自体が、読者が面白いと思えるドラマになってないから、主食であるはずの『箒がイケメン』の部分がチャーハンじゃなくてただの米で終わっちゃってる
さらに、魔理沙に拾われる経緯も極めて受動的で自動的でやっつけ、まったくドラマになってないので、おかずにもなってないから、定食にもなってない

じゃあ、根本的に何が足りないのっていうと
まず誰がどう見ても、箒がイケメンと納得するしかないような、箒のエピソードを作って、その上で箒が魔理沙の物になる経緯を軸にドラマチックなストーリーを考えましょう
っていうコンセプトの部分です
米をどんな料理にしたてあげて、おかずは何にして、何定食にするかを考えようぜって感じで
箒がオリキャラ主人公としてタグに入るような作品を考えてみてくださいって感じですか

この作品のコンセプトを考える上で、思考の流れは次ぎみたいな例でやってみるといいかも

①:パチュリーと箒の関係がどんな関係ならば、半世紀の紆余曲折を経て、魔理沙の物として両者が再会したときに、最高のカタルシスがあるのか
②:①を考慮した場合の、箒とパチュリー、魔理沙のキャラ付けを最適化する(原作とキャラが乖離する場合は、その乖離をいかに魅力的に理由付けをし説得力を発揮させるのか)
③:②のキャラたちがどんな紆余曲折を経れば、最高のカタルシスを得られるか、おおざっぱなストーリーを妄想してみる
④:③で考えたストーリーをもっと魅力的に出来る①がないか、何度でも思考をループさせる

621沙門:2012/01/25(水) 09:18:08 ID:SeB4/lAQ0
遅くなりましたが古い作品に丁寧な批評ありがとうございます。
ぶっちゃけパチュリーの箒が麻理沙の箒になる話が書きたかったのでこんな話ができました。
登場人物も読者の方達がきがついてくれるかなと、あえて誰々と書かなかったんですけど逆効果でしたね。
もっと感情移入されるような長編だったら良かったのかなーと考えています。

622名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 19:10:23 ID:LLV.zbew0
>>621
ボリュームというより、魔理沙の箒がパチュリーの箒だよ、という部分に面白みを出すには、どうしても
"こんな箒が”“こんな経緯で”魔理沙の手に渡ったらおもしろいよね、っていうのを読者に提示しなきゃいけないから
この作品を最低限エンターテイメントに仕立て上げるなら、“こんな箒”っていう部分と、“こんな経緯”ていう部分を演出できる面白いエピソードを用意しなきゃいけないんだよねえ
この二つをクリアできるなら短編でも成り立つ

623名前が無い程度の能力:2012/01/25(水) 23:39:47 ID:gx/35mL60
出だしから割と置いてけぼりな感じでしたね。

例えば最初の空戦シーンにしても、
追われている身の上だとか時代的に戦闘機が出てきたりとかは十分アリな設定だと思うんですが、
その次に箒が喋りだすあたりからもう 「作者だけがよく分かってる」 流れがぽんぽん続く。

途中のおそらく魔理沙の父親?らしき人物も、後からよくよく考えれば
娘があれだけ金髪なんだし欧州人設定でもおかしくはないんですが、
少なくとも所見では最後の最後に魔理沙と香霖が出てくるまでずっと誰コレ状態。

それでも分かったときに 「ああなるほど!」 と思えるような流れだったなら良かったんですが、
とにかくそこまでずっと独自設定のキャラや舞台が勝手に盛り上がってただけなので、
ああそうだったのか……あれ、もう終わり? みたいな読後感になってしまいました。

>>620 さんの指摘にも、それに対する >>621 での返答でも両方で触れられていますが、
とにかく書きたかったアイデアに簡単に肉を付けただけで、話が膨らむ要素がない。
しかも付けられている肉部分が全て独自解釈のオリ設定、かつ東方原作の空気が感じられないものばかりなので尚更。

ぶっちゃけて言ってしまうと、批評がどうこうとかそういうところまで行ってないと思います。
こういうスレで感想を求められたのでなければ、ああこの人は他人の感想とか気にしないタイプの書き手だな、で終わるところでした。

まとめると、

・独自解釈を使うなら、そこまでの経緯を丁寧に。オリキャラたちに勝手に盛り上がられても感情移入は無理です。
・東方キャラや幻想郷的な要素への絡みをしっかりと描写する。いきなり最後に原作の単語だけ出されても盛り上がりません。

>>620>>622 の両氏が書かれていることとだいたい同じですね。


それと一箇所、パチュリーさんがテレポートで脱出したあとの戦闘機パイロットの心象のくだりで、

>無線機から聞こえてくる、けたたましい罵り声を右から左へと聞き流し、彼は魔女の安否を祈る。

祈るなら 「安否」 でなく 「無事」 かと。安否に続くのは 「気遣う」 とかその辺の言葉です。
あちらのコメ欄でも指摘がなかったので、一応。


……とコメ欄を確認してきたら、自分の前作SSでの独自設定も隠し背景としてあるようですね。
完全に独自解釈の世界観を持って、それらを前提として書いていくのであれば、
そもそも周囲の評価とか気にしない方が幸せだと思います。

624沙門:2012/02/02(木) 10:23:52 ID:cYKkNsHI0
遅くなりましたが、2つもご批評いただき、ありがとうございました。
 読者の事を置いてきぼりにしていたのではお話になりませんね。
 6年前に戻ってやり直したい気分です。
 ここで教えていただいた事を今後活かせるように頑張りたいと思います。
 短いですが本当にありがとうございました。

625623:2012/02/02(木) 19:58:26 ID:eFrWywOo0
>>624
こちらこそ突き放すみたいな言い方ですみません。
批評スレじゃなかったら荒れてるような内容だよねえ。

設定やアイディア、全体の流れ自体には悪く言うような点は見当たらないので、
あんまり凹んだり卑屈にならずに楽しんで書いてってくださいね。

626名前が無い程度の能力:2012/02/09(木) 23:53:53 ID:RQdZ1lrg0
はじめまして。とまとさんどと申します。
先日、創想話へ自分のSSを投稿しました。お陰様で、好意的なコメントも多くいただいたのですが、どうも自分の作品が本当に面白いのか、釈然としません。
そこで、この作品に対する率直な感想、批評、および改善案をいただくために、こちらに書き込みをさせていただきました。

作品はこちらになります。
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1328289373&log=161

コンセプトとしては、命蓮寺の何気ない日常を描いたSSです。

宜しくお願いします。

627名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 22:07:27 ID:YBlMwZlI0
>>626
こういう大きな展開を廃して、キャラクターを演出する事のみを主題に読者に読ませる、いわゆる“日常物”って実は難しい
そういう点から見ると、この作品は、コンパクトサイズなお話の中でマミゾウが凄く良い味出してて、基本的に成功してる作品だと思います

ただ日常物として物足らない部分もあるのも確かで、脇が少々甘い

というのも、たぬきは良く描けてるんだけど、ねずみを描くのをもうちょっとがんばれたんじゃないかなと
キャラを魅せる手順というのを考えてみて欲しいんだけど、手順てなんじゃらほいっていうとですね
例えば、わかりやすいのだと、ツンデレなんて言われるキャラは、最初ツンツンしてるのを読者に提示しておいて、あとからデレデレしてるのを提示する、
みたいな、こういう手順で、ツンツン具合を強調出来るエピソードに続いて、デレデレ具合を強調できるエピソードで演出するわけだけど
(特に日常ものの場合、この流れ自体が物語の主要な展開であり、見所になったりする)

で、この作品のナズーリンのキャラ、『一見クールっぽいけど、実は甘えん坊』これがどれくらい演出できてるか、を考えてみると
甘えん坊の部分は、結構濃く描けてる
じゃあ、その前振りである、クールな部分の演出は?
クールも、淡泊ながら他キャラとの対比で描けてる

なら+αでさらにナズーリンの付加価値を高めるエッセンスは盛り込めていたか?
ナズーリンが泣くシーンで、読者は「なんでナズーリンは泣いてるんだろう?」と想像するわけだけど
この想像を膨らませるような前振り、もしくは、オチや、たぬきの優しさををより強調出来るようなミスリードを誘う演出は盛り込めたか?
例えばだけど、ナズーリンが泣いてる理由を、何かシリアスな事じゃないのか、とマミゾウに想像させる事が出来れば
あえて事情を聞かないマミゾウの思慮深さや優しさなんかが、より強調出来るし、
泣いて居る時点でのナズーリンのキャラにシリアスな深みも与えることが出来るし、
これどういう事かというと、ほのぼのしたオチとの落差を付けられ、最終的なナズーリンのかわいさUPるということ

具体的にどんな感じなのかというと
例えば最初のシーンで

 マミゾウがナズーリンを何かに誘うが、ナズーリンは思わせぶりな事を言って断る
 実はフランダースの犬を見たいがために、ナズーリンは断っているんだけど、
 フランダースの犬が大好で毎週楽しみにしてる事は誰にも言ってない
 (ナズーリンはいつも、「アニメなどくだらん。皆、子供だな」などと言いつつ、TVのある部屋で仕事する振りをしながら、釘付けになって見てる) 

みたいな感じにしておいて、ナズーリンが泣くとこで、マミゾウがシリアスな事態を想像するが、実は…みたいな流れでオチ
ただ、こういう演出をやる場合の注意点は、ナズーリンとフランダースの犬に、あらかじめ接点を作っておかないと、オチが唐突すぎて浮く
対処法としては、最初のシーンでマミゾウの誘いをナズーリンが断るときに、読者にそれと知られずフラ犬の内容に触れておいて伏線にする等

例えば、
マミゾウ:「ナズちゃんや、たまには外に飲みでもいかんか?」
ナズ:「悪いが、それどころじゃない。何があっても今日だけはダメだ」
マミゾウ:「なにやら深刻そうじゃが。まあそんなもの酒を飲めば全部わすれるじゃろて」
 ナズーリン、興奮した様子になる
ナズ:「忘れられるわけないだろう……賢明に、正直に、生きていても報われない人生など、世の中に存在していることが許されるのか?」
 ナズーリン、はっと我に返って口をつぐむ
マミゾウ:「な、なんじゃ、力になれることがあれば、言うてくれてかまわんぞ」
ナズ:「――いや、君には関係のない事だ。気にしないでくれ」

みたいな

628名前が無い程度の能力:2012/02/10(金) 22:35:48 ID:p0Iy3TlY0
感想を言うだけなら簡単ですが、このスレにふさわしい批評改善点となると難しい作品だなというのが第一印象。

>>好意的なコメントも多くいただいたのですが

まず最初にこの点について。

全体として貶されているキャラがおらず、話の山場に対する回答も微笑ましいものなので、
基本的には批評より感想を記す場であるコメント欄にも好意的なものが集まるのは自然でしょうね。
敢えて斜めに見るならば、単なる一発ネタの短編に難癖を付ける暇人はいない、とも言えますが、
さすがにそれは言いがかり以外の何者でもないので。

以下、気になった点についてつらつらと。

-----

まず1つ、平仮名と漢字の使い分けについて。

出だしの 「くぎ付け」 という表記で一瞬首を捻って、
その後も 「おいついた」 や 「あいさつ」 が平仮名になっていることでちょっと読むリズムが殺がれる。

普通は漢字であるところを平仮名にする、というのは表現手法として普通に存在するし、
話の展開的にほのぼの路線っぽいのでそういう技法なのかな、と最初は思いましたが、
その割には漢字が詰まって使われている文も多く、これは単に気を使っていないだけと判断。

1つ1つの漢字の使い方そのものは話の軽重や出したい雰囲気によりますが、
何にしても読み手に違和感を抱かせない程度の一貫性は持たせなければいけません。
この文章からはその一貫性は感じられませんでした。


次に、文の表記というか口調について。

全編を通して、描写というよりは単なる説明でしかない表現の連続が目立ち、
まるで小中学生の日記や読書感想文を読んでいるような気分になりました。あるいはお芝居の台本。

もう少し具体的に言うならば、場面と場面、しいては文と文の間に 「流れ」 がなく、
ただの 「○○は××をした。△△だった。□□は☆☆と言った」 という 「神の断定」 が全体のほとんどを占めています。
そのため文のリズムが単調、事務的、機械的で、読み手に情景を想像させる力が働きません。


実際、書き手はおそらく若い方ではないかと思うので、あまり厳しい言い方は適切ではないかもしれませんが、
これらは全て、文章に対する基本的な感覚、感性が磨かれていないために起こるものです。
誤字脱字の修正だとか推敲云々より以前の問題であり、一言で言えば 「稚拙」 です。

-----

もっとも重要な改善案についてですが……難しいなあ。
ラノベや小説に限らず様々な文章を読んで、自分自身で消化吸収していくしかないですね。

ただ単に読むだけではなく、ある文章を読んで何かしらの印象 (一般に○○感と表現されるもの) を得たら
それらが具体的にどんな表記/表現によってもたらされたものかをしっかり考えるのが大事です。

何がしかの参考になれば。

629とまとさんど:2012/02/16(木) 20:37:07 ID:/rb7lsLQ0
遅れてしまいましたが、批評ありがとうございます。ぜひ参考にさせていただきます。

>>627
なにかプロットで引っかかるとおもったら、やはりナズだったようですね・・・

>>628
いま読み返すと、普段、本を読んでいないのがバレバレでお恥ずかしいかぎりです

630ごまポン:2012/02/23(木) 12:48:26 ID:NTBDGPEE0
こんにちは、ごまポンと言います。自作の批評をお願いしたいです。
「東京行脚」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1329920595&log=162
これです。
自分で思う悪い点は幾つかあって、上手く言葉に出来ないのですが、内容を自分の中に把握出来ていないのが一番大きいと思います。
初動を間違えたというか。コンセプトは「秘封倶楽部が活動をする」だったのですが、それだけで書き始めた結果修正が効かなくなってしまいました。
そのために全体的な芯を出せなかったと感じます。
何が駄目だったか、せめてもう少し魅力的にするにはどこを弄れば良いか、教えていただきたいです。

631名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 02:40:36 ID:ihLBZGtA0
>>630
倶楽部活動の元ネタを探るっていう良質なネタだっただけに、この完成度で出しちゃったのは勿体ない


>何が駄目か

一番大きな要素は、自身で言っているように、作品の屋台骨になる見所を把握しきれてなくて、結果的に屋台骨を中心にプロットを組めてないところ
だから、倶楽部活動の失敗談を“演出”で来てなくて、未編集のホームビデオをグダグダ見せられる感じの作品になっちゃってる(特に前半)
なもんで、これ小説じゃなくて倶楽部の日記なんですよ
それもブログみたいに他人に見せることを目的として書かれたものじゃなくて、純粋に個人的記録としてのモノになっちゃってる

じゃあ日記を小説に仕立て上げるのはどーすりゃいいの、というと
自分が読者に何を見せたいのか、自分が何を表現したいのか、を把握するところから始めなきゃいけない
今回の場合なら、思考の手順はだいたい次ぎの通りにやってもらえると良かったろうな思います

①何を書きたい?
秘封倶楽部が活動
さらに詰めると、倶楽部活動の失敗談を書きたい
       ↓
②核にするネタは?
倶楽部活動の元ネタがどこから来るのかを、蓮子とメリーが探る
       ↓
③どんな風に書きたい?
オカルトマニアの女の子たちが、ちょっと見当外れに必死になってがんばる風味で
       ↓
④どんな雰囲気&作風で、女の子たちをがんばらせる?
ほのぼのコメディータッチの雰囲気を、ミステリー路線のプロットに乗せていく
       ↓
⑤ずばりこの作品を一言でまとめてみましょう!
蓮子とメリーが、ロマンを追い求めて、ずっこけ珍道中しながら、おとぼけ謎解きミステリーをする話

と、まあ
『この作品をどういう作品にするか』っていうのを、はっきり一言で意識することで、
やっとこその“一言”を形にするための最適なストーリーを考えるという段階にすすめる

例えば
メリーと蓮子が裸足で追っかけなくなるくらいのロマンと、必死になっちゃうくらい不思議で興味深い謎を用意して、
それらを、ずっこけとおとぼけエピソードで、ほのぼのコメディーチックに謎解きさせていきましょう
という風に、作者が書きたいと思った『倶楽部活動の失敗談』の最適なストーリーの方向性を考える下準備が出来るというわけです

ただ、日々の情報を書き散らしていく日記と、他人に伝えるという目的を持って文章を組み立てていく小説の違いは、ここだと思います
『だれだれさんが、なになにする話』という部分を、作者がどういう風に書きたいのか、はっきり意識できてなければ、
それを他人に伝える上で最適な形としてアウトプットできる可能性は限りなく低い、ということですね

632名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 02:41:06 ID:ihLBZGtA0
>せめてもう少し魅力的にするにはどこを弄れば良いか

これは簡単で、蓮子が元ネタを探して謎の人物を追っかけるっていう物語を推進させる仕掛けは不味くないから
これをストーリーの屋台骨にしてプロット組めばOKなんだけど
そう一言で言われても良くわからないだろうから、起承転結で言えば、起承を例にしつつちょっと解説


まずこの作品の導入、不味すぎる
この作品の売りにしなきゃいけない謎もロマンも微塵も匂わないから、起承転結で言えば起になってない
読者視点で、「何を期待してこの作品を読めば良いのかさっぱりわからん」って感じなっちゃてる
導入部分で取り込める読者層が凄い限られてる
どれくらい限られてるかっていうと、「蓮子とメリーがビンゴ大会で米貰う景色を眺めるのが好き」っていう人しか取り込めない
どうして?
だってそれしか書かれてないから
起承転結の起は、起爆の起
読者の興味の導火線に火付けなきゃいけないんだけど、それが出来てないっつーわけです

じゃあ、どーやって火付けますか、っていうと
読者の誰しもが、「あれ、そういや蓮子が持ち込むオカルトネタってどこから来てるの?」って思えるよう煽ることです

で、煽ったら次の段階、導入で煽った興味を盛り上げる起承転結の承にあたる部分
こういうミステリーモノだと、この段階での盛り上げ方は代表的なのは
最初で提示した謎に対して、「どうせこうなんだろ?」と読者に予想させ「俺って頭良いからもう先読めちゃった」と思わせておいて、それをいきなり否定する展開で、「え、じゃあどういうこと?」とさせる事
(推理小説でいかにも犯人くさい奴が、いきなり殺されるとか)
こうする事で、読者を顔真っ赤にさせてムキにさせて蓮子たちと一緒に謎解きに没頭させられれば万々歳
(最近の推理小説ではご丁寧に、読者がするであろう“外れの推理”を、毒舌で罵って馬鹿にするキャラとかいるよね)

もう一つは
最初で提示した謎に対して、答えを持ってる(と思われる)キャラや物体(昔のスパイ映画ならマイクロフィルムみたいな)をいきなり出しちゃう事
これで読者の興味をそのキャラにシフトチェンジさせて、そのキャラや物体を中心にお話を膨らませていく
この二つの手法をミックスして盛り上げていきましょう

例えばだけど
①いつも蓮子の元に送られてくるオカルトネタと、メリーが見る夢の世界に共通点がある事を発見する
メリーが犯人で自作自演の悪戯なのか?
                   ↓
②しかしすぐにメリーが犯人じゃない証拠が出てくる
でも、誰かが蓮子にネタを送ってきてるのは確かなことなので、真犯人がいるのは間違いない
そして、メリーが見る夢の世界と、そのオカルトネタの共通性に何か重要な意味があるのも間違いない
                   ↓
③メリーと真犯人の関係とはいったい?
なんのために蓮子にオカルトネタが送られてきて、なんのために結界を暴かせようとしているのか?

みたいな

633名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 11:27:28 ID:ZQYqBsEQ0
>>631-632
げうっ(吐血
未編集のホームビデオとは、決して観たくないですねそんなもん。でも確かに、書いている時はまさしくそんな心境でした。
導入部は、特に何も決めずに書き出した弊害と思います。その後勿体無い勿体無いと残しておいたのですが、バッサリ切った方が良かったようです。
アドバイスありがとうございました。自分なりに練り方が見えてきたので、もう少し頑張ってみます。

634名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 16:12:47 ID:3BoQdAD60
>>633
>その後勿体無い勿体無いと残しておいた

ああいう部分は作者自身が脳内に作品の世界観を具体的に作るために、書く事自体は作品にとってプラスになると思う
ただそれを、他人に読ませる段階まで残しておくかどうかだけが別問題
物語の進行上、ほとんど関係無いそういうシーンを、別の重要なシーンとして再加工して流用したりをすると幸せになれる
お米に当選したことが、謎解きの重大なヒントになる、みたいなね

635名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 20:13:41 ID:ZQYqBsEQ0
>>634
あっ、あー・・・?言われてみれば、そのために書いていたのが忘れられたのだったような気も・・・。
結局使いどころを作れなかった辺り、情報が多すぎて処理しきれなかったのだと思います。

636名前が無い程度の能力:2012/02/24(金) 23:18:26 ID:kMjEFNQU0
遅ればせながら >>630 に参加。

>>631 氏の評やコメント欄でも触れられていますが、
全体的に 『見せ場らしい見せ場がなくグダグダ』 という印象です。
個人用の日記、あるいは未編集のホームビデオという例えは言い得て妙ですね。

秘封というのは東方関係で唯一の現代世界舞台、しかも縛りとなる設定関連も表面的なものばかりで
非常に自由度の高い題材ですが、その反面では幻想郷のような分かりやすいエンターテイメント要素も薄く、
そもそもネタとしてグダりやすい、という欠点を抱えています。
秘封関連では百合や欝といった内面世界を扱う作品が多いのもそれが関連しているのではないかと。

というわけでそもそもの方向性からして難しいことに挑戦している作品なのですが、
その上で作者が自認できるほどグダグダと書いてしまった……となれば結果はお察しください状態でしょう。
このストーリーで読み応えのある作品を書こうと思ったら、普通よりもよほど構成に気を使わなくてはなりません。

-----

もう少し具体的に見てみます。全体を通しての流れというかイベントとして、

 ・東京に出発するまでの経緯
 ・廃屋1回目、及び東京での蓮子の交友関係
 ・江戸城関連
 ・コートの男との遭遇、尾行戦
 ・廃屋2回目

というのが 『山場というほどではないが大きな出来事』 となっています。

これらのイベントはどれも大した結果を残していませんが、それは特に問題ありません。
この二人に幻想郷住民のような人外活躍をされても (少なくとも俺は) 興冷めしかしませんし、
またこの作品が失敗談を描いたものであることを考慮しても、大きな成果がないのはむしろ正解でしょう。

しかしながら、何がしか引き込まれる部分がないと娯楽作品として片手落ちになってしまうのもまた事実。
何らかの形で読者をむむむと考えさせる要素を持たせ、かつ起伏の小ささからくるグダり感も何とかしないといけない。
繰り返しになりますが、これは書くのが難しい部類の題材です。二次創作がどうこう以前の話として。

637636:2012/02/24(金) 23:19:48 ID:kMjEFNQU0
で、肝心な改善案の部分のうち、まずはグダっている点について。

先に挙げた >>631 氏の 『日記』 という例えから思い至りましたが、
いっそのこと本当に一日単位の短い区切りで書く、というのが手法の一つになり得ます。
【前日譚】〜【一日目】〜【最終日】〜【後日談】 と小見出しを付けつつ書く形。

これにより、書く側としては日付単位での構成、つまり明確なプロットの流れを意識しやすくなり、
また 『 その日あったことを振り返る』 ような形で話の引きや溜めといった起伏も作りやすい。

加えて、東京旅行の日程全体はあらかじめ提示されているわけですから、
この形式なら読む側としてもお話としての現在地が把握しやすい。
「あーグダってんな飽きてきた」 ではなく、「今4日目か、そろそろ何か起こるよな」 と見通しが立てられるわけです。

ついでに、全体を通して時間の流れの緩急がややちぐはぐに感じられる部分、
例えば 『次の段落で唐突に翌日になっている』 部分が少し気になったので、その対策にもなるかなと。

(尾行失敗のシーンなんかがそうで、男が消えた直後で小区切りが入っているのに、
その次の一纏まりで寝る前、その次の段落でいきなり翌日……描写の密度にちょっと違和感があります)

-----

次、読者を引き込むという点についての改善案……は、ありません。それこそ自分で考えるところだしねえ。

とりあえず何か提案できるとすれば、『深い謎や組織を感じさせる何かをちらつかせる』 程度でしょうか。
この二人ではとても手に負えないが、何かとんでもなく怖いもの、あるいはワクワクさせるものがあるっぽい! という形。
強大な何かそのもので読み手の感情を刺激するのではなく、それを目の当たりにした二人の感情を介するわけです。

幸いこの世界には幻想郷という便利なものがあるので、いろいろ空想ができる余地も多いことでしょう。
明確な超人やら妖怪やらが出てきちゃうのは個人的には避けてほしいので、あくまで非力な一般人の視点で。

-----

最後に、その他気がついた点。

三人称で描かれている作品ですが、途中でちょこちょこと 『作者の語り』 が入ってるのが気になりました。
具体的には、

 ・中ほど少し手前の 「注釈しておくと〜」
 ・中ほどの 「〜仮に闇市駅としておこう〜」
 ・男の視点に切り替わってからのシーン

において、それまで客観描写に徹していた 『三人称の語り手』 が、「説明しよう!」 と前に出てきてしまっている。
個人的な感覚と言われればそれまでですが、これは作品というか読み物としての雰囲気を大きく壊します。

何故かというと、解説役がしゃしゃり出てきた時点でそれは三人称ではなく、『誰かによる物語形式』 になるからです。
それ自体が悪いのではなく、途中でそれが混ざるのが宜しくない。どちらかに統一して書きましょう。
(個人的な経験則では、素人小説でのその形式は作者が自分に酔っているケースが大半ですが)

何か説明をさせたいなら、あるキャラクタの視点や台詞などを介して間接的に伝えましょう。

-----

長々と書きましたが、何がしかの参考になれば。

638名前が無い程度の能力:2012/02/25(土) 00:19:59 ID:VEonmqwg0
>>636-637
はい、正座をして聞いているような心持ちになりました。
そんなに難易度の高い題材だったんですね・・・。道理で書いても書いても何のとっかかりも見えなかったわけです。
演出面は、まさに挙げられた所が表現に詰まってしまった場所でした。取りあえずの形にだけして強行したのですが、そう甘くは行きませんね。
時間区切りも同様です。どうするか分からないまま一応の区切りとして付けられていました。その粗雑さも改善したいと思います。何か詰まると強行する癖はやはり良くない。
構成力が足りないのが浮き彫りになったので、次はそちらに気をつけてみます。アドバイスありがとうございました。

639金之助:2012/02/27(月) 14:54:06 ID:CVodmDZ60
初めまして、金之助と言います。
創想話にはいくらか作品を投稿させてもらっていますが、なかなか点数が伸びません。
ありがたいことに、コメント等で改善すべき点を指摘していただけることも多いのですが、
より踏み入った指摘を頂きたいと思い投稿させていただきました。
 
今回は自分の最新作『イドが私のセカイを壊す』の批評をお願いします。
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1329625402&log=162
 
厳しい内容になっても構いませんので、よろしくお願いします。

640名前が無い程度の能力:2012/02/27(月) 18:44:54 ID:yJY7PSOA0
>>639
拝読させていただきました、8.12氏の感想を元に書いてみたいと思います。

表現したい雰囲気を急いで書くあまり、しっかりと描写しておくべき所が欠落していませんか?
何故こいしが第三の目を閉じたのか、何故さとりはペットを殺したのか、何故こいしがペットを救おうとして、何故この結果になったのか。
読み手の想像力を掻き立てる文章の表裏一体の弱点ではありますが、特にペットを殺す場面は、「まさかさとりがこんな事を」と思わせる為に
生々しく克明に想起させるほど、最後のこいしの責め立ての様に第一の山場として書く必要があると私は思います。

ペットを殺す場面を明らかにし、その後ペット達がどのような扱いを受け、こいしがそれに何を思ったのか。
流れとしてはこいしの淹れたコーヒーカップが割れ、そこから妙な香りがするあたりから急展開となりますが、そこに至るまでの重要箇所がモノローグで端折られています。
また、カップを処理しているお燐の心を読んで「せめて得体の知れたほう」とさとりが予測していますが、ここの支点がさとりかこいしのどちらに傾いているかでだいぶ解釈が分かれてしまいます。

たとえば、多少書き換える必要はありますがこれが得体の知れない方だ。
とまで心を読んだ場合呼び止めて問い詰めようとしても体が動かない、という展開に変化し実はお空を不憫に思ったこいしとグルだった。という変化が起きます。

ストーリーの骨子を抜き出すとさとりが昔良くしていたペットに裏切られたと感じて
好かれる事が嫌になってしまった、だからお燐やお空、事情を知らなかった子猫にも辛く当たる
それを見かねたこいしがさとりに一服盛ろうとし、姉の苦手とするものでさとりを責めたてた。

と、こんな感じになると思います。描写の質はなかなかの物で、こいしの狂気がよく書けてる点は私も素晴らしいと思いますが
行動の動機が全くと言っていいほど触れられていないが為に起こる狂気
つまり動機が抜け落ちている理解不能だから感じる狂気になってしまっているのが惜しいと感じました。

641金之助:2012/02/27(月) 20:28:38 ID:ZrEmVbdI0
>>640
批評ありがとうございます。
指摘いただいた点を見てみると、どうにも自分がやりたかった、だからこうした、といった部分がそのまま問題になっているような気がします。
やりたいことをやるのはいいけれど、それが読者を置いてけぼりにする、独りよがりにならないように気を付けないと駄目ですね……。
まずはそこから改善しつつ、これから書いていきたいと思います。
アドバイス、本当にありがとうございました。

642名前が無い程度の能力:2012/02/27(月) 20:39:51 ID:O2PfeO5g0
>>639
この作品に一番必要だと思ったのは、作品への感情移入度
そして、足りないと思ったのも、作品への感情移入度

どうしてかっていうと
この作品、目新しいネタを使わず、ひたすらキャラの内面を掘り下げるお話なんですが
こういうお話しの場合は、いかに鮮烈にキャラを見せつけられるか、の一点勝負
で、この勝負で大事なのは、読者にどれくらい、生のさとりってキャラを叩き付けられるかどうか
裸のさとりをジャイアントスイングで投げつけるみたいな気合いでやんなきゃならない

誰か個人の行動や心情が核になるお話の場合(この場合、さとり)
読者にある種の追体験をさせて、感情レベルで何かを伝えるのと
作者が伝えたい概念や情感を、ただたんに言葉に変換して読ませるのとでは、鮮烈さに大きな差がある
で、この作品はどちらなのかと言えば、後者に近くて
「さとりはこういう風に思ってるんですよ」っていうのは、しっかり説明されてるから、
読者は頭では理解出来る、けど心で感じることまでは出来ないタイプの作品になっちゃってる

これは感情移入が出来ないってことであって、感情移入が出来ないとどうなるかっていうと
書いてあること全てが、どうでもいい他人事になっちゃう=つまんなくなる
小説ってのはつまり、作り話だから、他人事なのは当たり前なんだけど、
作り話だからこそ、感情移入させなきゃ、どうでもよくなっちゃうってわけですね

じゃあ、感情移入って、一言で言ってるけどそれって何よって言うと
主人公がしたい事と、読者が主人公にしてほしいなと思う事を一致させる事です

こういう感情移入をどうやって生み出すかというと
まず第一に多くの人が共感できるエピソードを感情レベルで理解できるように描くというのが、必要になります

で、当作品を感情移入っていう観点から改めて見てみると
共感を喚起させなきゃいけないエピソードが、ほとんどぼかされたり、説明だけで終わっちゃってるんですよ
(この辺は>640の方が大分言ってるんだけど)
特に、さとりがペットを殺す所は、冒頭に持ってきても良いくらいの良いネタなのに、ネタが殺されてる

どうして冒頭なのってというと、
この作品のテーマ・問題提起を一つのシーンで象徴的に表せるのと、ネガティブな共感を喚起できるからです
共感・感情移入っていうのは、「キャラにこうして欲しい」っていうポジティブのだけじゃなくて、
「なんでこんな事をするんだ」とか、「こんな事はしてはいけない」とか、「こんな事してほしくない」というネガティブのも含まれていて
作品の中のキャラに対して読者が、そういった感情を抱いた時点で、作品の中のキャラが読者にとってどうでもいいものではなくなる=感情移入が為される
こうする事によって、初めて作り話に命が吹き込まれて、さとりという生きたキャラを読者の脳天に叩き付ける第一段階が完成するわけです
小説っていう作り話は“バーチャル”なものだけど、読者の感情は“リアル”なものなんです
読者の感情が、バーチャルをリアルに変えるんです

そして、「こんな事してほしくない」という第一撃を読者に叩き付けたら、すかさず次ぎの展開を提示しましょう
展開させるべき方向は、読者が「こうなって欲しいな」という方向に物語が行くと見せかけて、実際はそうならないように、障害を用意
こうすることによって、さとりに対して読者は、「がんばってほしい」と、さらにのめり込んで感情移入する事ができます
そして、さとりが障害を乗り越え、「こうなって欲しい」を実現した時に、さとりと共にカタルシスを得ることができます
あるいは、さとりが障害の前に屈した時に、さとりと共に本物の絶望を味わえるわけです

以上が、裸のさとりを読者に向かってジャイアントスイングする大まかな方法です

643金之助:2012/02/27(月) 21:17:45 ID:ZrEmVbdI0
>>642
前の方の批評と合わせて考えてみても、自分は読者のことを考えずに書いているんだな、と感じられました。
また、あまりテーマを考えずに作品を書いてしまうもので……それによって生じる問題も明確に見えたように思います。
感情移入のための具体的な道程まで示してくださり、ありがとうございます。
それに乗っかるばかりでもだめだと思うので、示していただいたそれを参考にさせてもらいながら、自分なりのやり方を模索したいと思います。
アドバイス、本当にありがとうございました。

644名前が無い程度の能力:2012/02/28(火) 19:37:02 ID:9XNBYcxc0
初めまして。楔というものです。
今回はこちらのスレで、批評と助言をお願いしたくて来させていただきました。

今の私のSSの一番の難点は、「説明に時間が(文章量が)かかりすぎること」だと思っています。
作中で自分が言いたいことを説明するために、一つずつエピソードを重ねていって、順番に話を進めていく、という、
実にオーソドックスな構成の書き方が、私の癖になっています。
そのため、面白いと思わせたり、話の流れに納得させたりするのに時間がかかり、
最後まで読んでくれる読者が限定されてしまっているのではないか、と考えています。

ですので、今回特に教えていただきたいのは、
「一つ一つを丁寧に説明しつつ、かつ読者を飽きさせない書き方をするためには、何に気を付ければいいのか」
あるいは「言いたいことを説明するためには、一つ一つを順番に説明する以外にどんな方法があるのか」
ということになります。
(もちろん、こう考えてしまうのは私の頭が固いからであって、もっと他に、別の視点から気を付けるべきことがあるかも知れません)



「徹底追跡! 蟲姫の謎に、狸が迫る!」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1329657381&log=162
「徹底追跡! 蟲姫の謎に、狸が迫る! もう一つの転と結」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1329657746&log=162

今回見ていただきたいのはこの連作ですね。
「もう一つの転と結」のほうは、ストーリー的にはちょっと別方向の話なので、読むのは前者だけでもいいかも知れません。
このSSの場合、序盤、中盤のうちに読者を飽きさせないためには、具体的にどうすれば良かったのか、
などを中心に教えていただければと思います。

もちろん、普通に批評していただくのも、それはそれで違った発見があり、糧になると思いますので、
そちらもしていただけるなら、是非ともお願いしたいです。
それでは、ややこしい依頼ですいませんが、よろしくお願いします。

645:2012/02/28(火) 19:37:42 ID:9XNBYcxc0
あ、名前入れ忘れてた。

646名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 09:52:03 ID:cBNkWeR60
>>644
>一つ一つを丁寧に説明しつつ、かつ読者を飽きさせない書き方をするためには、何に気を付ければいいのか

一般論で言えば、展開の移り変わりを止めない事と、展開の移り変わり毎に、読者の興味を繋ぐ要素を入れる事
例えば今作品みたいに『謎を追う』ことを主要な推進装置にする場合は、
一つの謎が解明されたら、それが解明された事によって次ぎの謎が現れる、みたいな感じで
話しの流れを散らさないよう気をつけながらに、まさに追跡する気合いの構成にする

この作品を例にすると、
①リグルが操る虫の正体ってなんだろう
        ↓
②謎の解明:実は虫の記憶なんです
 謎の提示:なんでリグルがそんな事できるの
        ↓
③謎の解明:リグルが虫の希望から生まれたからです

っていうこの流れを読者に意識させていくこと、なんだけど
作品見直してもらうと分かるとおり、かなりこの流れにとって蛇足的な要素が、てんこ盛りに盛られてるのに気付くんじゃなかろうか
そのせいで、話しの軸がね、本来はマミゾウがリグルにひっついてる理由付け程度の扱いしかなされてない要素である、『マミゾウの修行』に寄っちゃってて
いつまでたっても修行が進展してないような停滞感に読者が取り込まれて、展開感が野垂れ死んでる

あとね①②③を見て思ったかも知れないけど
「リグルが虫の希望から生まれたから……なに。それがどうかしたの」っていう
リグルの正体の謎を追うって事自体に魅力が付加されてないのが致命的欠陥としてあります
そんな謎追われても、面白く思えないよっていうね
じゃあどうするかっていうと
リグルの正体を追う、事にどれくらいの意義があるかを作者が作らなきゃいけない
マミゾウが修行するためにリグルの正体を追うのが必要だと、どれくらい強い意義付けが出来てるのか

っていう部分を見るとね
冒頭でのマミゾウの人生観と、宴会での失敗エピソードこの二つで意義付けがされてるんだけど
まず人生観を語られても、漠然としちゃってるし、宴会での失敗ってのも、あれでしょ
なんかこう、
「マミゾウさん修行がんばって!」って心から思えるようなものじゃないっていうのかな
キャラを動かす動機としては、感情移入がしにくいものになっちゃってる
他人の人生観って、説明されても共感って出来なくて
共感させるためには、人生観を形作った人生経験を読者に追体験させなきゃ難しい
(この作品でそれをやれというわけじゃなくて、もしどうしてもマミゾウの人生観に読者を共感させたいなら)

なので
主人公がその謎を追う意義がいまいち感じられない
しかも
謎自体がなんか別にどうでもよくね的なモノでしかない
の二重苦ってるって事です

だから
身も蓋もないんだけど、技術的な部分がどうこうより、ネタ作りの時点で失敗してるな、というのが最初読み終わっての感想だったんです
>序盤、中盤のうちに読者を飽きさせないためには、具体的にどうすれば良かったのか、
これするには、ネタの部分から練り直して貰った方が建設的、かと思ってデスね

で、ネタ作りっていう点から見ると、
「徹底追跡! 蟲姫の謎に、狸が迫る! もう一つの転と結」
こっちの作品のほうが美味しいと思うんです

どうしかっていうと
リグルのアンチテーゼになる桃姫っていう要素があるから、リグルの正体を探ることに強い意義付けを出来るんです
いっそのこと「徹底追跡! 蟲姫の謎に、狸が迫る!」と「もう一つの転と結」を合体させちゃって
例えば、桃姫による幻想郷の危機→これを回避するにはリグルの謎を解かなきゃいけない
みたいなノリのネタにして貰った方が良かったんじゃないのかなっていう
希望・友愛(リグル)VS絶望・憎悪(桃姫)みたいな構図をテーマにして、もう風の谷のナウシカとか、もののけ姫チックな感じでw

647名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 09:52:43 ID:cBNkWeR60

>言いたいことを説明するためには、一つ一つを順番に説明する以外にどんな方法があるのか

本当に必要な情報なら、省くことは出来ないから
省くことが出来ない情報を説明するという前提で言えば
その情報を開示する事によって、読者が面白く感じるお膳立ての構成をする、これに尽きます

昔のエヴァブームなんかの時に、「エヴァの謎を解明する」系の本がいっぱい出たの覚えてると思うけど
物語中で、意図的に特定の情報に対して期待感を持たせる演出をする事によって、読者はその情報に飢えさせるんですよ
答えを知りたがるように仕向けると言っても良い
そうすると、わざわざお金出して、答えを買いたくなるくらいになるというわけです
本来は退屈な説明でさえ、期待を持たせることが出来れば、ご褒美化します
といっても説明する情報の量にも限度があるから
一気に全部説明するんじゃなくて、展開毎に開示するのが必要な情報を分けていくのも重要です

まとめると
展開毎に読者に開示する事が必要な情報を精査して、その情報に対して期待感を持たせるように構成する、ですね
この辺のテクニックが特に進んでる分野は、ミステリー系です
言ってみれば推理モノなんてのは、一冊まるまる「犯人が誰か」っていう情報の説明を可能な限り、期待させ、おもしろがらせながら説明する、超説明のプロ本とも言えるわけです

648:2012/02/29(水) 20:39:49 ID:PpL6rNSg0
>>646-647
貴重な辛口批評とご意見ありがとうございます。
私自身、もうちょっとまだ呑み込めてない部分がありますので、よろしければ長文レスにお付き合いいただけると助かります。

まず……前提として、最後まで読んでいただいたのに、伝えたいテーマが伝わらない出来だったことに自分でショックを受けています。
勿論これは、私の不出来によるものです。
(でも、感想つけてくれてる方には伝わってると思う……
 同調できる人間限定でなら伝わる話だったということかな?)
その上で、ここから先は言い訳混じりになりますが。

まず本作で、謎解き要素や、謎を追いかける方向でのストーリーは、特に意識していません。
マミゾウには、謎を追いかけるというより……えーと、何ていうかな。
最初の時点での一番の動機としては、「一度がっかりさせてしまったリグルを、今度こそ喜ばせてあげたい」ですね。
(これは最初の時点での話であって、話が進むにつれて微妙に変化しています)
自分の修行のためというのも無くは無いですが、二義的なものです。
そして、その手段として蟲の観察を行いたい、と。
この観察というのも、疑問や謎を追いかけるものではなく、ただただ、よく知るためのもの、ということになります。

だからこの最初の目的は、なんていうかな。
どちらかというと「交流」や「親交」寄りの話で、「研究」「観察」みたいなのは、その手段でしかない、というか。
(ここは、自分で読み返してみても、特にわかりにくかった部分だと思います)

で、伝えたかったメインテーマですが、これは「蟲とリグル」でしかありません。
もうちょっと言うと、蟲とリグルの生き様ですね。
おそらくこれがさらに、テーマをわかりにくくしているところなんですが、
私の脳内では、この二つが一緒くたになっていたんですよ。
蟲を説明すれば、それはリグルを説明したことになり、リグルを説明すれば、蟲を説明したことになる、
蟲とリグルの関係を通じて、蟲とリグルの生き様を伝えたかった。

ですから、自分にとっては、作中に蛇足的な要素は一切無いつもりですし、今読み返しても、そう自覚するのは難しいです。
蟲について語るのと、リグルについて語るのは一体であり、一連のものであって、切り離せなくなっているからです。
(あくまで私の脳内のみの話で恐縮ですが)
だから、自分では蟲についてを色んな面から書き、順番に説明しているつもりでも、
読者から見たら、話が分散して、よくわからなくなってしまったのではないか、と思います。

ついでに、生き様というのが曖昧なものだということに、言われるまで気が付きませんでした。
(そういう意味で、マミゾウの行動理念も「見ろ、これが彼女の生き様だ」というだけで説明した気になるのではなく、
 もっとはっきり掘り下げるべきでした)
もうちょっと、具体的なテーマに絞り込んで書くべきだったか……反省しきりです。

>主人公がその謎を追う意義がいまいち感じられない
>謎自体がなんか別にどうでもよくね的なモノでしかない

この二つについてはもう完全に、「マミゾウの視点から、リグルや蟲に感情移入させたかった」のです。
自分では、マミゾウがリグルや蟲を知っていく過程で、徐々にリグルと蟲と親しくなり、
マミゾウにとってのリグルが「ただ宴会の席で喜ばせたい相手」から「これからも見守りたいほど魅力的な妖怪」に
なっていくという風に、書いたつもりでした。
(これからも見守りたい云々という具体的なところまで伝えるつもりではなく、
 そのくらいに関心を寄せていることを伝えたかった)
なので、マミゾウ視点からリグルに興味を持っていただけなかったなら、完全にアウトなんですよ。
その部分を、最初から最後まで、もっと強調するべきでした。



結局、今回の話の反省点は、自分の最初から持っている難点とはまた別の次元で、
アイディアやストーリー設計の段階で、大事なテーマを具体的に、強調して考えるべき、という一点に尽きたということですね。
今後は、自分の中の考えを具体的な言葉にすることを重視して、創作したいと思います。

649:2012/02/29(水) 20:40:59 ID:PpL6rNSg0
>桃姫による幻想郷の危機→これを回避するにはリグルの謎を解かなきゃいけない
>みたいなノリのネタにして貰った方が良かったんじゃないのかなっていう

面白そうではありますが、もう完全に別のネタですねぇ……
まあ、今回の話とは別に、今後の参考意見ということにさせてください。



>展開毎に読者に開示する事が必要な情報を精査して、その情報に対して期待感を持たせるように構成する、ですね
超絶的最難関に聞こえるのは気のせいでしょーか。
相当ロジカルに物事考えないと難しいですよ……

というかあれだ、それ以前に。
推理物とか、エヴァなんかでもたぶん言えることですが(すいませんエヴァはまだ見たことないです)、
まず一番に、核になる謎(あるいはテーマ)が、ただそれだけで読者の気を引くほど強烈なものであることが前提じゃないでしょうか?
そこまで強烈なテーマを用意するのって、それだけでもかなり難しくありません?
私が伝えたいと思ったことって、読者が知りたいとは限らないわけですし。
それを、伝えようと思って書き始める前の段階で、読者が知りたいと思えそうなレベルにまで上げないといけない……?
というか、そのレベルにならないテーマなら、短くまとめないといけないってことかな?



すいません、現時点で言えるのはこんなところです。
ちょっと後半の話から、私の著作とはやや離れる議論に発展するかも知れないので(というか、そうしたい気分になっているので)、
それが面倒くさければ、そちらでブレーキかけてもらえると助かります。

650名前が無い程度の能力:2012/02/29(水) 22:01:45 ID:pSEEj1Dc0
>>644
俺が読んだ感想としては、『作者が一人で盛り上がってるな』 でした。

まず、最初の段からしていきなり鼻息が荒い。
『化かし、化かし、化かして生きてきた。それ以上でも、それ以下でもない』 とでも書けば一行で済みそうなところを、
曲げられぬ思いだとか妥協できない一線だとか、いきなり詰め寄ってこられても白けてしまう。

敵意じゃない、たまに助けるのも矛盾はしてない、難しい話じゃない、って部分も無駄ですね。
化かす妖怪にそれほどの害意がない、なんて東方の世界観に慣れてる人なら言われんでも普通はそう思うだろうし、
化かすのと助けるのが、『予防線的に否定しなければならないほどに矛盾と取られかねない行為』 ってのもよく分からず。

導入からしてそんな感じで暑苦しさを感じたんですが、結局最後までそれは消えませんでした。
何かにつけて 『ここはこんなに○○なんですよ!』 というセールストーク的なものが付いて回ってた感じです。


依頼に関する俺からのお答えとしては、
『貴方の言う “丁寧な説明” の大半は蛇足であり、“必要” の基準を見直す必要がある』 となります。

本文も後書きも、あるいは >>644 の依頼文を見ても、書き手はおそらく誠実な人柄なのでしょうが、
残念ながらその誠実さは御自身の方にしか向いておらず、出力結果を客観的に見直せていないように思えます。
自分が思い描いた情景の素晴らしさを伝えたいという欲求ばかりが先走って、
それをきちんと他者に伝えるための手順と算段に気が向いていない。


試しに、今回のお話の流れを

 ・『○○が××をした』 ⇒ 『それは○○にとって△△である』 ⇒ 『さらにそれは××のようでもある』

のような形で、「行動/発言そのもの」 と 「それに付け加えられた思惑や説明」 に分けてみてください。
おそらく文章の大半、悪くすれば2:8くらいの比で説明の方が多くなってるんじゃないでしょうか。

で、それら全ては貴方にとって本当に 『丁寧あるいは必要な説明』 ですか? という話です。

もう少し具体的に突っ込むと、マミゾウさんに対するヨイショが多すぎです。
これは個々の文章だけではなくストーリー全体に対しても感じたことですが、予定調和的な持ち上げ方が多すぎる。
つまり、具体的なエピソードで凄さを分からせるのではなく、とにかく凄いんだという前提で話を作りすぎている。
大物妖怪なのは分かってるし分かったから、全ての行動に対していちいち大物感を出すための表現を加えんでくれと。


>>646 >>647 の両氏の指摘とは別の方向のアプローチとして、
推敲時に 『冷めた読者の視点』 で自作を見直してみることを提案します。

そのような冷めた読者をきちんと温めてくれるような、丁寧に手順を踏んだ盛り上げ方を。

651650:2012/02/29(水) 22:18:43 ID:pSEEj1Dc0
おっと、書いてある間に作者さんが入っていた。>>650>>648 >>649 を見る前に書いたものです。
ついでに >>646>>647 は同じ方ですね。両氏じゃなかった。

で、俺に対する返答でないものに勝手に答えるのもアレですが、
そもそも盛り上げにくいテーマであるのは間違いないんじゃないでしょうか。
キャラの組み合わせも、組み合わせる動機にも、不自然とまではいかないもののあんまり脈絡がありませんので。

貴方の書かれた他の作品と比べると、レートは高いものの評価数自体が有意に少ないようですね。
これらの数字をあまり鵜呑みにはできませんが、合う人にしか合わなかった、という評はそれほど的外れではないでしょう。

他の作品は比較的分かりやすかったり引きの強いタイトル/内容であることがまず第一要因としてあり、
その上でテーマ的にも盛り上げにくい、興味を引き続けにくいネタであることが確かに影響していると思います。

(その上で俺的には文章的にも……ですが、まあそこは俺の主観なので)

652:2012/02/29(水) 22:37:52 ID:PpL6rNSg0
>>650
こちらも適切かつ辛口な批評ありがとうございます。
……えーと。
おっしゃる意味はわかりますし、その通りだとも思いますし、理解もしたいです。
ですが、私にはその、冷めた読者の視点を自分の中で認知するのが、凄く難しいのだと思います。

これは創作に限らず、私自身の性格にもよるんですけど、
自分が言った内容が、本当に相手に伝わってるかが、自分ではわからないんです。
いや、相手の答えを聞けばわかりますよ?
逆に、相手の本音が聞けなければ、相手からどう映ってるかを考えるのが難しい。

SSでもそんな感じなので、とにかくわかりやすく、強調しながら書く癖がついています。
ある種のラノベ的というのでしょうか。ちょっとゴテゴテした感じの。
もちろん、プロのライトノベル作家ほど慣れてるわけでも無いので、
その分、自分の強調ぶりが鼻につきやすくなっているというのもあると思います。

(おそらくですが、こうして書き込んでいる際も、主張の強さが鼻についているのではないかと不安になっています)

>東方の世界観に慣れてる人なら言われんでも普通はそう思うだろうし、
これについては、読者の皆さんがそこまで、東方の空気を既定路線に置いているのか、という疑問と、
それともう一つ、私自身が、東方の空気を十分にはわかっていないというのもあると思います。
(というか、空気を読んで書くというのが具体的にどういうことなのかがよくわかりません)

>おそらく文章の大半、悪くすれば2:8くらいの比で説明の方が多くなってるんじゃないでしょうか。
>で、それら全ては貴方にとって本当に 『丁寧あるいは必要な説明』 ですか? という話です。
否定はできません。ですが、逆に私が読む立場になったとしても、
そのくらいの説明が無いとわかりにくい。私はそう思って書いています。
だから問題なのは、説明が多いことだけではなく、
キャラの言動によって、読者に自然にキャラクター像や、その言動の因果関係が伝わる、
そういう書き方のテクニックが私に欠けているから、説明で補足せざるを得ないのではないかと思うのです。

ここまで言っていただいて、本当にありがたいとは思うのです。
冷めた読者の視点……ううん……
「自分が読んだ場合」ならまだわかるんですけどね……私は、なんでも読みたくて読んでるつもりだから、冷めた目線とは違いますよね……
もうちょっと、時間をかけて考えてみたいと思います。

>>651
ええ、やはりテーマの段階で、もっと具体的にわかりやすいものに絞り込むべきだったということですね。
今後気を付けたいです。

と言いますか、他の作品も読んでくださったんですか。二作目なんかあんなに長いのに。
たぶん、全部の作品が文章くどかったと思います。特に>>650氏にとっては、さぞ読みにくかったことでしょう。
本当にありがとうございました。

653646:2012/02/29(水) 23:39:23 ID:sG2.68VU0
>>648
「交流」や「親交」を読者に見せたいなら、
これ自体で興味をひっぱっていけるような面白みのある両者の関係性や、シチュエーションが欲しいとこなんです
例えば、家同士が敵対関係のロミオとジュリエットの恋とか、下妻物語のゴスロリオタちゃんと田舎ヤンキーちゃんの熱い友情とかね
こういうキャラクター同士の組み合わせで科学反応的に、「あ、なにこれ面白そう」が発生するものがやっぱ欲しい

で、この作品のリグルとマミゾウみたいな、キャラの個性の組み合わせのみで化学反応起こらないタイプの配役だと
シチュエーションでがんばって化学反応起こさないとダメなんですよ
「このキャラ二人が、“こんな事”するんです。おもしろそうでしょ?」っていうセールスポイントが欲しいんです
>まず一番に、核になる謎(あるいはテーマ)が、ただそれだけで読者の気を引くほど強烈なものであることが前提じゃないでしょうか?
まさにこれなんです
ちょっと言い換えて、物語の核になる見所が、読者の気を惹けるものであることが望ましい、ということです

で、この作品の核に「交流」や「親交」が来るなら、重要なのは、上記のシチュエーションです
二人の関係を、どんな出来事を通して描くのか、ですね
これが、「あ、なにこれ面白そう」なのじゃないと難しい
それでこのシチュエーションっていうのが、この作品の場合、宴会での失敗を取り戻すためにがんばる、っていうだけじゃ
凄く地味で、化学反応起きてないと思いませんか
(なので普通に考えると、『リグルの正体を追う』っていう部分で読者の興味をひっぱりたかったのかなーと想像してたんです
この線だったらまだ、行けそうな気配があったからなんです。勘違いしてすみません)

だから
>それを、伝えようと思って書き始める前の段階で、読者が知りたいと思えそうなレベルにまで上げないといけない……?
リグルとマミゾウの交流を描いて、それをより多くの人に見せたいなら
他人が見たくなるような「あ、おもしろそうだな」と思えるネタとして固めましょうってことですね

ネタを固める方向として、大まかに三種類が考えられます

一つは、宴会での失敗を取り戻すために同居する、というシチュエーションがおいしくなるように、キャラの方をいじっちゃう方法
東方キャラの皮被ったオリキャラのレベルまで崩して、一からキャラ作り直しちゃう感じ
二つ目は、キャラはそのままで、二人のシチュエーション・遭遇する出来事のほうをいじって、この二人が遭遇するとおいしい出来事を作る
三つ目は、キャラとシチュエーションともども、一からいじり直す


>超絶的最難関に聞こえるのは気のせいでしょーか。

これが小説を書くための基本姿勢だと思ってます
言い換えると、他人に向かって、何かを伝えるときに、どうやったらより面白く伝えられるか、ってことで
小説を書く人だけじゃなくて、どんな人でも日常生活でも、意識せずに使ってるスキルです
普段、文章書かない人でも、話し上手な人とかに、ブログ書かせてみると面白い人っているじゃないですか、ああいうのです
それをより意識的やるのが、小説ってことですね

654:2012/03/01(木) 00:23:54 ID:QcReJ28g0
>>653
うぅん……テーマは、ただわかりやすく絞り込むだけではなく、
興味を引くレベルにまで昇華させないといけないのか……
確かにこの話、考えてみると、マミゾウの行動原理や考え方にも、リグル・蟲の生き方にも興味が無ければ、
その時点で、読む気がかなり失せるものだったように思えます。
テーマの話からはやや離れますが、キャラの魅力、ただそれだけに頼るのではなく、
さらにシチュエーションや展開などで、魅力を付け加えることも必要ということですね。

>大まかに三つ
なるほど勉強になります。
こうやって具体的な方法論にしていただくと、とてもわかりやすいです。

>小説を書くための基本姿勢
説明するためにわかりやすく丁寧に、というのはやっています、
キャラも魅力的にするように努力していますし、文章などもなるべく面白く感じるようにしてはいるつもりです。
ですが確かに、構成、展開、与える情報の調整や見せ方など、
読者を意図的に引き付けるための努力というのは、今まで意識して考えたことは無かったかも知れません。



>>650氏の意見も踏まえて、思ったのは、
私は基本的に、私が読むためのSSしか書いていないのだな、ということでした。
(私が読みたいSS書いてるので当然という部分もあるのですが)
もうちょっと具体的に言うと、SSを読みたくて、最初から読む気で読む人間に向けてのSSといいますか。
そういう人に、「読んでもらう」ためのSSしか書けていない。
本当に、色々な人に読んでもらうためには、読ませる努力もしないといけない。
私はその部分で、意識的に努力することを怠っていたのだと思います。

改めて、お二人ともありがとうございました。
いきなりはちょっと無理だと思いますが、少しずつ手を付けていきたいと思います。

655650:2012/03/01(木) 01:14:57 ID:M7c6qWtg0
出発点が 『自分がイイと思う話』 なのは当然ですね。
それをしない/できないのは報酬のために書かなければいけないプロの場合だけですから。

しかし前置きがなんであれ、娯楽作品である以上、主役は受け手です。
『より広い層に受け入れてほしいと考えるならば』、読み手のことを無視して書くことはできません。
少し違う言い方をすれば、『俺得ストーリーをいかに華麗に押し付けるか』 が腕の見せ所。

でも実際のところ、そこまで難しく考える必要もないと思いますけどね。
創想話で良作の代表例に挙げられるような作品たちだって、別に一から十まで 『読み手に優しい作品』 ではありませんし、
むしろどいつもこいつも勢いよく突っ走ってる例の方が多いんじゃないでしょうか?

そうなると残りは作者の匙加減一つ、つまりはどれくらいでゴーサインを出せるかという許容ラインの話で、
これは純粋に感覚、性格の問題になりますから、理屈 (テクニック) として何たら、で解決することはできません。
できるのは、 『妥当なラインの精度』 をその人なりに高めていくことだけです。

-----

で、曖昧な精神論ばかりではこのスレにふさわしくないので、
『説明がくどくならないための』 もう少し具体的な改善案を1つ。

>>650 で言動とその説明を列挙してみてと書きましたが (要はこれってプロッティング作業の一部ですね)、
一通りそれを書き出してみたら、その説明部分の中から

 ・纏められる部分がないか ⇒ 同じようなことを何度も繰り返しすぎていないか?
 ・一度に説明しすぎていないか ⇒ それは本当にその場面だけで描写しきらないといけないことか?

というのを洗ってみる方法があります。これには無駄な描写を省くという役割と、
小出しにできるものを分割することで情報の与え方をなだらかにする、という構成上の意味があります。

子供に勉強を教えてるわけじゃないんだから、一段一段完璧に理解させながら進む必要はないんで、
あくまでそのお話が全体で捉えられればOK、という方針。
これの対極にあるのが、描写不足による 『作者しか分かってない、読者が置いてけぼり』 というパターンですが、
貴方の性格ではあんまりこっちにはハマりそうにないので、ひとまずは気にしなくても大丈夫でしょう。

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もう一つ違う方向での提案としては、雰囲気系、あるいは謎かけや引っ掛け系の小噺に触れたり書いてみることです。
つまり、『あんまり説明しない/してはいけない』 タイプのお話に触れて、あるいは自分でちょっと書いてみて慣れてみる。
東方だとか二次創作だとか人に読ませるとかの余計なことは何にも考えず、ちょっと遊びでやってみるくらいの感じで。

まあ何にしても、楽しんでやってってください。それが一番です。

656:2012/03/01(木) 08:36:26 ID:.HnM6GOY0
>>655
うーん。まあ、勢いは大事ですよね。
妥当なラインの精度か……自分が好きな作品を書く、という意味では、高めてきたつもりではありますが。
もうちょっと、読者を意識しろ、という話ですね(自分の書きたいものを書くことを前提として、ですが)。
ちょっと、時間をかけてやってみたいと思います。

>具体的な改善案
ありがとうございます、非常に参考になります。
そうですね、一から十まで全てを伝えるよりも、
話全体で、本当に言いたいことを伝えることを優先させるべきです。
そちらも意識して書いてみることにします。

>雰囲気系、あるいは謎かけや引っ掛け系の小噺に触れたり書いてみることです。
うぐぐ、苦手分野ですね……面白いのはわかるのですが、なぜ面白いのかが理解しづらいというか。
ちょっと意識して、そちら方面の作品などにも触れてみようかと思います。

>楽しんでやってってください。
そうですね、何よりそれが大前提です。

ありがとうございました。頑張ります。

657名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 03:06:06 ID:j.xSg/.k0
はじめまして
初のADVゲーム製作に乗り出したのですが、今まで地の文が存在しない所謂普通のRPGしか作っていなかった為、
地の文の書き方・会話文との割合についてや、どの程度まで文字で描写すべきなのかを悩んでおります
ストーリーの導入部を参考として提示しますので、宜しければご意見をお聞かせください
物語の導入として魅力的な展開に出来ているかについても、ご意見頂けるとありがたいです

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658名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 16:08:02 ID:lcljKH9k0
>>657
RPGしか作ってないってわりに、小説は手慣れてる様子
普通に面白そうで最後まで見てみたい
カレーという本来軽すぎるネタにならないようなネタを、人間関係に絡めて盛り上げる手順が上手い
そのためのキャラ造形も魅力的で、キャラの役割配置も、無駄なく世界観を広げてる

ただし、出だしがややスロースタート
人間関係の対決で盛り上げるためには、椛というキャラを説明・演出するのに、射命丸以外とのキャラの絡み、この場合にとりを前置きとしてかぶせるのは必要なんだけど
このせいでトロくなっちゃってるのは、もう一工夫ほしかった
にとりとのエピソード自体を、ただの椛のキャラ説明の日常エピソードという範囲に止めず、
椛が乱入者・射名丸から呼びだしくらって、射名丸が嫌いだからだけで、ぶち切れるんじゃなくて、にとりと何かしている事自体を邪魔されて
思わずマジ切れするくらい、椛が必死になるようなエピソードを用意しておくと
そのあとの、対立構造がより際だつと思います
射名丸が出て来てからストーリーが動き出すんじゃなくて、にとりの時点から動き出させて、射名丸が来てから、それが強制的に射名丸ルートへ曲げられるみたいな感じで、読者のいらだちを煽って椛へ感情移入させると○




>地の文の書き方・会話文との割合

地の文のノリが、客観性の強いサウンドノベル寄りに向いてて、この作品にはややミスマッチな印象
地の文での描写を極力減らす方向で、必要なキャラの動作などは主観的なモノローグと、台詞で表現して行ける範囲に絞れるよう、ミクロな構成ができればベストかと、この作品の場合感じます
どうしても地の文で表現しなきゃいけない、したほうが演出が深まる描写は、出来るだけ主観性の強いノリに変えたほうがマッチすると感じました

一つ極端な例を

>目の前に嫌らしい笑みを浮かべている射命丸の姿が浮かび、たまらず拳を振り下ろす。
>もちろん、拳は空を切った。込めた力は結局発散されやしない
このシーン


 あいつめ……今頃笑ってでもいるんだろう、嗚呼、畜生、殴ってやりたい、壁に三メートルめり込むくらい殴ってやりたいッ!
椛「射命丸の大馬鹿野郎!」
 どーんッ!(SE)
椛「ん、なんだ今の音は……ハッ、何故、いつのまにか私の拳が壁に三メートルくらいめり込んでいるのだ。おや、それに――」

柊登場
椛「――なにゆえ柊様が、あたかも私のパンチをすれすれで躱したような顔で、睨んでおられるのですか?」

柊「通りすがりの元上司をボケ殺す気か椛。私でなければお前が『(>_<)バカヤロー』と放ったパンチを避けきれず、壁にめり込む所だったぞ、三メートルくらい。怒り狂うのは勝手だが、もっと周りを良く見ろ」

椛「いえご謙遜を、我が師であらせられる柊様なら、当たっても一メートル五十センチくらいで済むのではないでしょうか」

柊「お前は馬鹿か。何故、周りが見えなくなるほど怒り狂って、神聖なる御所の壁に穴を開けたのかと言っている」




あと文章全般にいえる癖として、一文に情報が詰まりすぎてる傾向がややあるから、もうちょっとほぐしたほうが、頭に入りやすいかと

例えばこれ
>いつもなら嫌がらせのようにバサバサと羽ばたかせる黒い翼を、似合わない繊細さでたたみ、乱入者が空から降りてきた
射命丸が降りてくる様子と、射命丸の心情を同時に表現してるんだけど、「似合わない繊細さでたたみ」みたいなのは、
射命丸というキャラが予め作品中で「こういうキャラなんです」と説明された上で有効な表現になる
初出シーンだと何が、「似合わないのか」、が読者にはわからないから、せっかく細かく描写しても射命丸の降下のイメージがぼやけちゃう

なので、このシーンで射命丸の適切な登場の表現の仕方としては「降りてくる様子」をもっと簡素な文で簡単にイメージできる描写にして、
「彼女なりににぎりめしを気遣って」みたいな部分を、ほんの少しだけ膨らませるみたいな形で、射名丸のキャラを表現すると○

っっていうか、あれ、これSSじゃなくね!?

659名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 20:26:13 ID:N1A48s6E0
ぼくの ボンカレーを おたべ (迫真)

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これまた変わった形式ですねえ。一瞬スレ違いかと。いやスレ違いなのか?

それはともかく。まず最初に感じたのが、「何故ツクール?」 です。
ADVと銘打つからには、選択肢やストーリー分岐が入るんだろうと思うんですが、
いわゆるマップ上でキャラクタを移動して町の人に話を聞いて……という要素でもない限り、
RPGツクールでこの作品を仕上げる理由が見えない、というかマイナス要素にしかなっていません。

それに申し訳ないですが、単なる評価版ということを差し引いて考えても、
この画面構成では進めていく上でのワクワク感が沸かなさ過ぎます。簡単に言うと地雷臭になってます。
あるいは普段ツクール作品に慣れてる方が多いような場所で公開するならまだ良いのかもしれませんが、
それこそ「SS」に期待してダウンロードするような読者層にはそれだけで敬遠されかねない。


もう少し具体的にダメな要素を挙げると、文章をメインに進める 「ゲーム」 として見た場合、
いくら何でも一度に20文字程度の3行が限界というのは厳しすぎです。

普通のRPGでは基本的に地の文は無い、というのはいわゆる慣習的な側面も多大にありますが、
それ以前に窓が狭いんだからまともに書きようがないという事情がまずあるわけで。
元から向いてないツールで無理やり作るためにメインディッシュである文章を弄り回そうというのはちょっと本末転倒かと。


使い慣れてるツールだから、というのがツクールを使っている理由かと推察しますが、
ここは素直に吉里吉里あたりのADV向けツールに移行することを強く強くお勧めします。
地の文の書き方だとか割合がどうこうというのはその後で考えた方がいいでしょう。

絵面からくるガッカリ感とは裏腹に(失礼)お話の出来がなかなか良さ気なだけに、これでは勿体無いです。

660SKR:2012/03/23(金) 21:44:24 ID:j.xSg/.k0
ご意見ありがとうございます
SSの定義は「文章メインの作品」という認識でしたので、こちらで意見を募らせていただきました
不適切な依頼を行い失礼しました

>>658
作品の導入という観点に置いて、好意的な感想をいただけた事に感謝致します

>出だしがややスロースタート
 個性を見せようと冒頭で、可能な限りの説明をしようとするクセが付いていました
 小出しにしても差し支えない部分は、細かく分けて随所に配置し直します

>にとりとのエピソード自体を、ただの椛のキャラ説明の日常エピソードという範囲に止めず
 「にとりと雑談をしているだけの時間」が、如何に椛にとって大切な物か
 それを読み取れるように、描写を増やします

>地の文のノリが、客観性の強いサウンドノベル寄りに向いてて、この作品にはややミスマッチな印象
 会話文での情景描写が上手く行かず、逃げていたのは否めません
 精進します

>壁に三メートルめり込むくらい殴ってやりたいッ!
 これは分かるのですが
>私の拳が壁に三メートルくらいめり込んでいる
 この表現がどういう状況を指し示しているのか良く分からなかったのですが、何か表現技法的な理屈があるのでしょうか
 よろしければお聞かせ下さい

>一文に情報が詰まりすぎてる傾向がややある
 性分柄、わざと意図を取りにくい文にしてしまうクセがあるので、意識して直すようにします
 659さんが指摘されたように、根本的に窓サイズが足りておらず、文章を分割すると間延びするという事情もあります

>「こういうキャラなんです」と説明された上で有効な表現
 推敲の際に、一般的なキャラ観・個人的なキャラ観、それらの区別が出来ているかを意識して見直してみます




661SKR:2012/03/23(金) 21:45:54 ID:j.xSg/.k0
>>659
視覚要素を活かせる媒体にも関わらず、絵面に期待感を持たせられていないとは、未熟さを実感しております
文章以前の段階で興が削がれるとは厳しいご意見ですが、
ツクールでなければならない理由がいくつかあるので書かせていただきます


まず初めに誤解させてしまった事を謝ります
このゲームでは「マップ上でキャラクタを移動して町の人に話を聞く」、という部分を含んでおります
戦闘の無いRPG、『ミシシッピー殺人事件』などを思い浮かべて頂くと理解が早いかと思われます
この要素を紹介する事は流石にスレの主旨にそぐわないと判断し、文章主体の部分のみを提示・批評依頼させていただきました
私自身の「SS」に対しての認識がずれていたようで、失礼しました

そして「マップ上でのキャラクタ操作」は、ADVゲーム製作ツールでは実現できない事です
この形式にした狙いは、プレイヤー自身が選択肢を探し、見つける楽しみを体験してもらう事にあります
同じ選択肢A・Bを選ぶにしても数行の文章選択肢として提示するより、
プレイヤーが思考し、町を歩き、目当ての選択肢へと到達する事で、より感情移入が可能になると考えております

またこの形式はプレイヤーに、ある程度の自由度を付与する事も出来ます
小説であれば物語の主体は一本であり、寄り道となるエピソードは必要最小限に留めなくてはなりません
そして、そうあるべきだとも承知しています
しかしゲームであれば、寄り道のエピソードを閲覧するのは任意です
憚る事無く挿入できるだけでなく逆に、挿入した数だけ世界観の補強をも図れます

最後に身も蓋も無いですけど、この作品を製作開始した理由が「人里のマップを作りたい」でした
マップエディター機能が存在する、ツクールでなければならない最大の理由が、コレです




662名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 22:11:08 ID:d7ECcsQo0
>>658
>この表現がどういう状況を指し示しているのか良く分からなかったのですが

柊から言われるまで自分が何をやったのか理解できてない椛
みたいなのを演出できれば、直接的に地の文で行動を書く=自分が何をしてるのか理解するほど冷静な椛を書くより、
ぷんすかぴーな怒りを強調できると思います
ということを言いたかったんですが
普通にわかりにくくてすみません

663名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 23:17:33 ID:j.xSg/.k0
その意図は分かるのですが、
「拳が壁に三メートルくらいめり込んでいる」という光景が想像できない、という意味でした
普通に考えて腕を三メートルもめり込ませようと思ったら、自分の身体をはるかに超える大穴が必要になります
その場合はより適切な表現があるでしょうし、「拳が壁にめり込んでいる」でもいいんじゃないかなと

664659:2012/03/23(金) 23:24:15 ID:N1A48s6E0
なるほどなるほど、要するにツクール製の探索ADVだと。
それなら確かに調整するべきは文の方ですね。

と、同時に完全にスレ違いに突入しますが……他にそういう相談が出来る場所ってあまり聞かないし、
これがきっかけでスレ違いの依頼が入るようになるなんてこともないでしょうから、普通に応対させていただきます。

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それで、ツクールであることが必然とはなりましたが、依然として 「窓狭ぇ」 という現実は解消されません。
探索や謎解きよりも文章がメインであると掲げる以上、何がしかの対策は必要でしょう。

ツクールそのものには詳しくないのでアレですが、ツクール作品ではオープニングのモノローグを
全画面 (と言うのか分かりませんが) で表示しているのをよく見たりするので、
導入部などのどうしても一人語りが多くなる部分だけでもその形式で進めてみては如何でしょうか。
これなら普通の会話窓よりは読み手にも書き手にも易しいのではないかと。

もう少し具体的に書くと、各場面を以下の3タイプに分類して:

 1.完全にノベルゲー的な、ほとんど地の文が主体となるシーン
 2.サンプルの動画で使われているような、キャラの掛け合いが主となるシーン
 3.探索というかツクールRPG的な、文章よりもプレイヤー操作がメインとなるシーン

それぞれのタイプで地の文の方向や密度を変えるというものです。
例えばノベルゲーでなくとも、章仕立ての構成で各章の合間に独白シーンが入るようなアレ、といいますか。

こうすれば、導入部などでどうしても説明的な要素が増えたりする場面を無理に3行単位に詰めなくてもよくなりますし、
それともう一つ別の目的として、長々と同じような画面で飽きがくるのを軽減するという狙いもあります。

今回の作品で言えば、導入のシーンを1.の全画面ノベルゲー形式、その後大天狗に会う場面のところで
一旦3.のツクール形式にして天狗の社内を自力で移動させ、大天狗や元上司との会話は2.の掛け合い形式を使うとか。

これらは、普通のSSで言うところの 「読者を飽きさせない工夫」 に相当するものです。

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で、>>659 からして依頼内容である文章そのものにはさっぱり触れてませんが、
これは例え作ってる側の意識では文章がメインでも、遊ぶ側からすればまず 「謎解き探索RPG」 が先に来るからです。
ツクールという土俵で勝負する以上、本当に文章だけでものを語るわけにはいきませんので。

で、例えば上で提案したような形式を採用した場合、それぞれのシーンごとで書き方が変わってきますから、
サンプル動画の文章を見て修正点を指摘してもあんまり意味が無いかなあと。

そうではなく、あくまで現在の形式を貫くということであれば……どうだろう。
読み直しができない以上、とにかく1画面(3行)単位で分かりやすい内容に纏めていくのが基本になりますので、
それがSS的と呼べるかどうかはちょっと俺には分かりません。
サンプルの内容も、例えば俺が書いたとしたらまったく方向性が変わりそうですし。

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完全に余談。

原作的な観点だとカレーって可能なのかと思ってちょっと調べてみましたが、
さすがにカレーそのものに対する言及はないですね。
シチューは紅魔館以外にも各所で知られているっぽいので、恐らくそっちなら人里にもあるでしょう。
そうなるとあとは香辛料……こっちのハードルが高そうです。日本でも広まったのは戦後らしい。

上でも書きましたが、お話の展開は興味をそそられるものですし、キャラ付けも良い感じなので
是非ゲームとしても良い感じに完成させてあげてください。

665名前が無い程度の能力:2012/03/23(金) 23:44:53 ID:d7ECcsQo0
>>663
強調表現として、わざとあり得ない大げさで具体的な数字を出す、というのが個人的に癖になってしまってるので
そういう第三者の視点からご指摘いただけると、ああそうだよなあと、勉強になります
真面目にありがとうございます

666SKR:2012/03/24(土) 00:04:39 ID:.X1LxCsg0
>>664
ありがとうございます

ツクールという土俵でご意見を頂いた矢先に踵を返すようで申し訳ないのですが、
改めて指摘されると、表現媒体として不適切ではないかという意識が芽生えてきたのも確かです
当初の目的は先に挙げた通り「マップを見せる」なのですが、現在はストーリーの方へ傾向して来ているのも感じます
マップを活かす為に必ずしもこのストーリーを利用する必要はありませんし、
サブとして考えていたエピソードも、考えようによっては別の短編作として認める事も出来ます

表現媒体としてこのままツクールで行くか、いっそ完全な文章作品にしてしまうか
そこから改めて考え直してみようと思います
お二方のご意見、とても参考になりました

667659:2012/03/24(土) 01:38:12 ID:gvz1KOPU0
もう一つの難点というか、作品そのものと直接の関係はありませんが、
ツクール製ADVにせよ吉里吉里ノベルゲーにせよ、発表する場はどこだろう? というのもありますね。

内容的に普通の二次創作ゲーほどの容量(プレイ時間)はないでしょうし、
そういった小規模作品をを語り合える場というのも(これは俺が知らないだけかもしれませんが)聞いたことがないので。

場合によってはそれこそ普通のSSに落とし込んで創想話にした方がより多くの人の目に触れ、
そして反応も得られるのではないかという考え方もあります。

SS以外できちんと里の内部の様子が描かれたというのもなかなか見ないので、
今回のお話がしっかりと作られたADVに消化されればかなりの良作になってくれるような予感もしますが、
完成度を高めようとするとどうしても絵周りの話も出てきますから、難しいですね。

どの方向であれ、自分のペースでごゆっくりどうぞ。

668657:2012/04/02(月) 18:36:04 ID:mXKXas3k0
考え直した結果、SSとして創想話にて公開させて頂きました
報告と共に、今まで触れる機会の無かった技術を学ぶ切っ掛けを与えてくれたお二方に、改めてお礼申し上げます

669659:2012/04/02(月) 20:32:22 ID:0JOP6ros0
読ませていただきました。

登場人物がほとんど古風で真面目系というのは案外珍しい作風ですね。
謎解き要素が見当たらなかったのはSS化にあたってのプロット変化かな。

ともあれ、投稿お疲れ様でした。
後日談や関連作も楽しんで作ってってください。

670名前が無い程度の能力:2012/04/03(火) 01:13:19 ID:HAXA6n9s0
>>668
ゲームとして、背景とたち絵あるだけで、文字だけとはかなり印象が違うんだなーと、ビジュアルの影響力を感じました
特に大天狗様というやんごとなきお方がカレー食いたいと宣うシーンのインパクトが、結構薄くなっちゃってるなーってのが
カレーという軽いネタを重大な事件に錬成するための、この作品序盤の最重要ポイントなだけに、気になってしまった
何はともあれ、おつかれさまでした

671四命:2012/04/03(火) 20:05:23 ID:1u6E4lzs0
初めまして。四命といいます。
まだSSを書き始めて間もないのですが、助言と批評を頂きたく思い、書きこませてもらいます。
『古明地さとりの或る計画から霧雨魔理沙邸の悲惨な結末に至るまで』
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1333126310&log=165

こちらの作品なのですが、個人的には地霊一家にサポートされるマリアリ、というのを目指して書いてみました。

今回特に批評して頂きたいのは、アリスの心情が過不足なく描写されているか、風景描写の量は適当か、つまり各シーンがしっかりと書けているかということです
書いているときに、一番意識したのがそこなので

他にもいろいろ問題点はあると思います。例えば落ちが安易だとか、ストレートすぎるマリアリだとか、そもそも日本語できてねえよとか
その辺りも指摘していただけたら幸いです
辛口なご意見よろしくお願いします

672名前が無い程度の能力:2012/04/03(火) 22:00:35 ID:7w24/LYU0
>>671
とても品良く纏まっている作品だと思いました。

数字のほうを見ると、レートは上々ながらポイントは2000手前で今一歩、といったところですが、
これは全体的に展開が大人しいことが影響しているのでしょうね。
創想話は何がしかぶっ飛んだ要素がないと高得点は得にくい傾向があるので、これは仕方ありません。
点のために無理やりネタを押し込んでしまってはいろいろと台無しですから。

で、ご依頼の心情や情景描写の量については、個人的には取り立てて指摘するような過不足はありませんでした。
(俺個人の感覚では、アリスの心情についてやや同じことの繰り返しが多いような印象も受けましたが、
過不足として指摘するにはちと遠い、それこそ個人の好み以外の何者でもないレベル)

-----

一応、構成的な要素とは別の話として、漢字や単語の使い方で気になった点を。
重箱の隅的な部分もありますが、まあこういうスレですのでご容赦ください。


・導入部 「轟音がおそった」 → 「轟音が襲った」

 ⇒ただの変換漏れでしょうが、平仮名であることに演出上の効果がありません。
  ついでに、轟音(音波)ならば 「引っぱたいた」 とか 「叩き起こした」 のほうがすんなり繋がる気がします(主観強)。

・↑のやや下 「確かに理由としてはまっとうだ」 → 「確かに理由としては真っ当だ」

 ⇒これも主観の強い指摘ですが、全体の漢字の密度からすると変換したほうが良いでしょう。

・その少し下 「肺いっぱいに進入してきて」 → 「肺いっぱいに入ってきて/入りこんできて」

 ⇒「進入」 という言葉は、人間や乗り物などが 「明確な意図を持って」 ある場所に入っていくことを指します。
  空気のような主体意思のない存在や、あるいは動物には (知能的な意味で) 使いにくい/使えません。
  この場合、「侵入」 ならば意味は問題なくなりますが、こちらは穏やかな場面に使うにはやや物騒です。
  ここは素直に 「入ってきた」 という表現を用いるのが一番でしょう。

・旅館に向かうシーン 「わざとそのきいろの瞳を」

 ⇒指摘に含めるか散々迷いましたが、平仮名による演出上の効果よりも違和感のほうが強かったので。
  普通は漢字であるところを平仮名にする、というのはいわゆる童話的な柔らかい空気で進む作品や場面で
  効果を発揮する表現手法であり、文体そのものは極めて標準的であるこの作品には合わないと思います。

・旅館で出迎えを受けたシーン 「むしろこちらが辟易してしまいそうだった」

 ⇒「辟易」 というのは 「うんざりして嫌な気分になる」 という意味ですが、ここで使う単語として正しいのでしょうか?
  その周辺の描写では特に旅館や雰囲気に対して嫌悪を示している様子が見当たらないので、
  いきなりここで強い負の表現が出てきたことに違和感、というか驚きました。

  思っていた以上に旅館っぽくて戸惑ったり驚いた、という意図であれば、「気後れ」 という単語や、
  あるいは素直に 「驚いた」 という表現で必要十分ではないかと思います。

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それ以外では、あとがきでのオチ部分の描写が分かりにくかったです。

 ・窓の外あたりに文さんがいた
 ・アリスさんが邸内から八卦炉を外に投げ、それとは別に中で爆弾人形を発動 (あれ、人形持ってなかったんじゃ?)
 ・どういうわけかその爆弾人形スペルの魔力を八卦炉が増幅、マスパっぽいものが発動して文さんに命中(?) 
 ・それはそれとして、リア充爆発した

という解釈で合っているでしょうか?

あとがきという時点で作品の枠外と解釈しているので本来は突っ込む部分ではないのですが、
八卦炉が無関係な魔法行使で勝手にマスパったのがやや無理やりっぽく感じたのと、
それが文さんに命中した(?)辺りの描写が唐突で分かり辛かったです。

ついでに、本文とあとがきとの間にせめて1行分くらいは空白があったほうが良いでしょう。

-----

気が付いたのは粗方でこんな感じでしょうか。

冒頭で述べた通り、全体的に良く纏まっている落ち着いた作品だったと思います。
あえて付け加える部分があるとすれば、脇役組との掛け合いがもう少し深ければ
いくらかの起伏、というか展開が薄いことに対するささやかなスパイスになったかもしれません。

673名前が無い程度の能力:2012/04/04(水) 01:24:55 ID:g3ZtGjjo0
>>671

>アリスの心情が過不足なく

アリス自身は描けてるけど、それが必要な場面で、必要な強度で演出されてるか、というとまたちょっと意見が違ってくるかなあ
例えば、 2個目の‡までの場面まで一番、アピールして起きたい要素は
『恋人未満、友達以上な同性同士が互いに一線を越えてしまうかもという、淡い期待を抱きつつも、乙女チックに恥じらっちゃうような甘酸っぱいニヤニヤ感』
じゃないかーと、自分的には読んで見て感じたんですが
これを演出するのに、魔理沙かアリスの家に来るだけという、ただの日常の一コマなエピソードを当てちゃうだけだと、どうもゆるいなと
もちろんだけど、ゆるめの演出こそがジャスティス!っていう趣向もあるだろうから、そういうのが好きなら、これはこれでいいんじゃないかなーとも思うけど

一方で、わかりやすさ&インパクト重視、にウェイトを置くなら
もっとこう、なんていうか、マリサとアリス的には凄くがんばって大胆な事に挑戦してます的なデートのエピソードをここに充てたりして
『たかがこんな事すら、二人は恥ずかしくて出来ないのに、明日から温泉なんかいっちゃって大丈夫なの、どんだけドキドキしちゃうの、どんだけ珍道中になっちゃうの』
みたいな流れを作ると、マリサとアリスの気持ちを盛り上げる事が出来ると同時に、読者の期待感も煽る事ができ
なおかつ、この作品全体の売りである『友達以上恋人未満なアリマリが甘酸っぱくいちゃこらする、超ストレートなラブラブストーリーです!!!!!!!!』っていうのを印象的にアピール出来ると思いました

マリサとアリスの心情をあぶり出すためのシチュエーション・演出がとにかく、ゆるゆるなので、こういう雰囲気が好きな人以外にはちょっと楽しみにくいかなー、というのが雑感です
繰り返しになりますが、それが悪いっていうわけじゃなくて、エンターテイメント性を求めるなら、そういう視点もあるという感じですか
このゆるゆる感をあえての演出として捉えるなら、十分以上しつこいくらいにアリスの心情は描けていると感じました




>風景描写の量

概ね良好に感じます
描写に関しては、なんていうか、ちゃんとポイントを抑えてるなーという印象
旅館の外観や部屋の描写とか、その場に存在する何を書くかというより、その場に存在する何をイメージさせるのか、っていうのをきっちりやってもらってる感じ
イメージを読者に喚起させる事によって、変に細かく描写するよりも、自然に高画質の絵を送り込めてる、というか

お気に要りは射命丸が飛び立つシーン
 >文が手首を返しキセルの首を叩くと、まだ少し赤い火種が吐き出される。下駄で器用にそれを踏みつぶすと、そのまま地面を踏みしめ、飛翔する。
 >一瞬、強い風が吹いたかと思うともうそこに文の姿はない。宙を漂う二、三の羽根と空の湯呑み、そして茶を啜る霊夢だけが縁側にちょこんと座っていた。
これ格好いいと思いました
読者がイメージしやすい順番でビジュアルを表す言葉を入れていくことで、なんというか、熟練のアニメーターが最小限の動画枚数で格好いい作画してるみたいなフィーリング

風景描写に関して、あえてどっか指摘するなら、これ
>下らないやりとりをしていると、眼下に博麗神社が見えてくる。灰色の石階段が連なって、その先には際立つ朱の鳥居。鎭守の杜は若葉と深緑で濃淡を描きながら本殿をぐるりと取り囲み、陽を照り返す瓦は黒々と輝いている
原作でおなじみの風景ではあるんだけど、あらためて文字で書かれると、わかりにくい部分あるよねっていう
どこがわかりにくいかというと、>鎭守の杜は〜 以降の部分
どうしてかっていうと、具体的な色を表す単語が多すぎて、人間の脳が自然にイメージ出来る色数を超えちゃってる感じ(修飾の過剰気味な連続)
こういう風景を描く場合は、出来るだけ具体的な色を表す単語を使わずにやったほうが、人間の脳みそのグラフィック処理能力をついていかせやすいです
こういう場合は、色を表す単語で修飾する対象を、その風景の中で一番イメージを強くしたい物体へ絞ると、良い感じに“絵”になりやすいです
といっても、別にとりたてて悪い描写ってわけでもないので、ほとんど好みの範囲ですけどね

674名前が無い程度の能力:2012/04/04(水) 01:25:30 ID:g3ZtGjjo0
>落ちが安易
この二人は果たしてちゃんと結ばれるのか!
みたいな盛り上げ一切なしでストーンと終わりにいっちゃうシナリオだから、まあ、物足りのは確か
こういうラストだけでも、ピシッと刺激のある展開にしとくと、作品全体のゆるさも際だつから、ゆる系作品としての質も上がるだろうなあと思います
ゆるさを醸し出するためには、どこかでビシッとしめて、雰囲気の対比構造を作ったほうがいいですよねーっていう
逆にラスト寸前まで、ゆるゆるだったのに、いきなりシリアス風味のフレーバーを加えれれば、シリアス風味もより際立つし
だから、もし次ぎに同じような作風にチャレンジするときは、その辺のアクセントをプロットに取り入れてみると、ゆる芸に磨きが掛かるんじゃなかろうか、と思いました

あと大きく気になったのは、672の方も書いてるけど、サブキャラの存在感がどうも薄い
一応、さとりが計画を遂行する動機が説明はされてるんだけど、それがドラマの域にまで昇華されてなくて、ただのつじつま合わせのやっつけになっちゃってるから
殺人ミステリーモノの犯人の動機が、もの凄いどうでもいい理由で、白けちゃうみたいな寂しさがある


最後に冒頭に関して
冒頭で提示される情報は、アリスがマリサに対して「ひどい」と思ってる事だけ
ちょっと提示される情報が少なすぎて、読者が想像の翼を膨らませられないので、ワクワクを煽れてないかなーと
もう少しだけ、読者が、「こんな面白そうな展開になるに違いない」と思えるような情報を添加したほうがいいです

675名前が無い程度の能力:2012/04/04(水) 11:05:14 ID:yoEkbxUg0
>>671

拝読させて頂きました。
全体的に、文章は綺麗で纏まりがあり、書き慣れていらっしゃるのかな、という印象を受けました。
ですので、文章面では一つだけ。

冒頭にありふれたオノマトペを使用するのはできれば避けた方がよいのではないでしょうか。
とりあえずクリックしてみて数行読んであまり惹かれなかったらブラウザバック、という読者の方々も多くいらっしゃると思います。
その中で、如何に最初で心を惹きつけておいて最後まで読んでもらうか、というのは非常に重要な問題です。
ですから、冒頭は気を引き締めてキャッチーな文章を持ってくる事が大切だと私は考えております。
その点において、オノマトペはチープな印象を与えやすいものですから、書き手にとってみれば便利な存在ではあるのですが、ここぞ、という時以外は禁じて書くくらいの気持ちが良いでしょう。

構成面については三つ程。
一つ目。話の展開やキャラクタの心情がありきたりで、新規性をあまり感じず、興味を惹き易い内容であるとは感ぜられませんでした。
勿論、すべての創作物に必ず独創性が必要か、と言われればそうではありません。
ただ、その時は、ストーリー以外で勝負しなければならない訳で、となると、このお話は一体何で勝負しようとしているのか掴めませんでした。

二つ目。話の展開が遅いように思います。
だらだらと続いている、とまでは行きませんが、「この部分はストーリー上必要不可欠なものなんだろうか?」と思わされる部分が少しありました。
「各シーンがしっかりと書けているか」を重視して書かれたとの事ですが、おそらくそれが為に、さらっと流すべきシーンをきっちり書きすぎて冗長してしまったのではないかと邪推致します。

三つ目。話にメリハリが欠けており、この話の軸がぶれているように感じました。
673の方も仰っていますが、単なる日常の一コマをあぶり出すのに、話の構成がゆるい。
二つ目の指摘にも通ずるものがありますね。
「この話で必ずこれを描き出すぞ!」みたいなもの、テーゼとかテーマとか、言葉はなんでもよいにせよ、そういうものが見えにくかったな、と思いました。
あれもこれも、と話をふわふわ膨張させて軸が見えにくくなってしまっている。そんな印象です。

全体を通してお話しすると、もう少し圧縮できる話だったのではないか、と感じております。
日常を描く話というのはどうしてもその性質上、起承転結のメリハリに欠ける傾向にあります。
あまり長い話にするのは向いていないジャンルではないかと思います。
と言いますのも、日常系はさらっと読み流す程度に読んで、最後の読後感がなんとなくよい、あるいは判り易く「(キャラ名)可愛い!」という読後感を誘うものが点数を集める傾向にあります。

このお話は54kbという長さですが、長くても30kbくらいに纏まっていれば、もう少し判り易く引き締まったお話になったのではないでしょうか。

最後に。
色々と申し上げましたが、あくまで私個人の意見であり、また、「判り易い話作り」に焦点を当てた意見でした。
万人に当て嵌まるものでもなければ、誤りもあるかもしれません。取捨選択し、必要と思われた所だけ心の片隅にでも置いて頂ければと思います。

それでは、乱文失礼致しました。

676四命:2012/04/04(水) 19:58:12 ID:SfnJ8h6o0
ご意見をくださった皆様、本当にありがとうございます。
凄まじい叱咤が飛び交うものかと内心びくびくしておりましたが、アリスと風景の描写についてはまあ、概ね可もなく不可もないようで安心しました
一方で皆様に指摘して頂いたネタ自体の抱えた問題や、構成面での問題ですが、やはりそこを突かれるか、と作り込みの甘さを噛みしめています
起伏の少なさ、脇役が脇役すぎる、量が無駄に多い、という諸々は執筆中に実は自覚していたのですが、結局自分を誤魔化して投稿してしまった。そこは大いに反省しています

以下、個別に返レスさせていただきます

>>672
纏まっていると言っていただきありがとうございます
>アリスの心情についてやや同じことの繰り返し
実は自分で意識していながらも直せなかった部分だったりします。もっと感情の引き出しを増やさなければいけませんね
余談ですが、温泉、さとりとの邂逅を基点として、箒−告白、酒−さとり−告白、酒−箒と対称的に構成したので繰り返し感が強まったのかもしれません。
さとり以前、以後での心情の差異を強調するために構成したのですが、起伏の小ささゆえに悪い面(繰り返し感、既視感)が目立ってしまったようです

>漢字の開き
推敲不足ですね……。柔らかい空気の作品を平行して書いていたため、描写が完全にそちらに引っ張られていました

>落ちについて
落ちはあれですね、アリスが八卦炉でアーティフルサクリファイスを発動したため(人形の代わりに八卦炉を投げた)大爆発が起きる
→窓の近くで見ていた文も巻き添えに、って感じです。アーティフル八卦炉とか言えば良かったんだけど、少し恥ずかしくて尻すぼみしました
あんな落ちですからなるべく少ない描写で流したかったのですが、流石に足りなかったようで反省しています


>>673-674

>冒頭及び序の部分について
ここは作り込みが甘かったですね。仰られたように情報をもっと考えて提示するべきだと思いました
冒頭は勢いを保ちながらも読者を引きつけるような情報をもっと積極的に配置しなければならないし、序は二人で温泉に行く、という表面的な流れにばかり目がいきすぎて関係性の演出を怠ってしまっている
そのせいでゆるさに拍車がかかってますね。読むのがしんどい、読者を引きつけられないと悪さばかりが目立ってる……
インパクトのある場面というか、でかい山を作るのが苦手なので、ゆるゆるながらもメリハリを意識して今後書いていこうと思います

>風景描写について
概ねよいようで安心しています
ただ博麗神社のシーンは読み返すと酷いですね……。原色をぶちまけた小学生の描いた絵のようで自分の配慮の足りなさを痛感しました
せめて色を使うにしても二人の心情に沿って淡いグラデーションを描いた方が遙かによかった。作品がゆるいだけにドギツい色の羅列は避けるが吉でしたね

>ラストについて
作中にシリアス分を入れるかどうかは散々迷ったのですが、作品全体を引き締めるためにも入れた方がよかったですかね
ゆるい作品を引き立たせるための手法として参考にさせていただきます

>サブキャラの扱いについて
>>672様にも指摘して頂いたのですが、これもずいぶんと悩みました。
>>675様の容量についての指摘にも繋がるのですが、文字数を増やしてさとりたちを引き立たせるか、さとりたちとのやり取りを最小限にとどめて文字数少な目にするかで迷い、後者を選んでしまいました
特にさとりのシーンは茶番臭く仕上げてあります。それが裏目にでましたね……

677四命:2012/04/04(水) 19:59:04 ID:SfnJ8h6o0
>>675

>文章面について
なんだか私には勿体ない印象ですがズブの素人です
>>674様の最後の指摘ともかぶりますが、やはり冒頭にもっと気を使うべきでした
情報の提示にしろ、安易なオノマトペにしろただでさえゆるいこの作品を引っ張る原動力となるべき箇所として仕上げなければならないな、と

>構成面について
勝負すべき点がない、というご指摘はまさにその通りで、私自身掴めていないうちに書き初めて、それが顕著に現れてしまいました
二つ目、三つ目の指摘も骨身に沁みます
作品の容量、ジャンルについては今回一番悩みまして、提示して頂いた30KBというのは実は当初私が予定していた最大容量です
ゆるめの日常ものである以上、短めに纏めるのは前提として頭にあったのですが、各シーンの描写という目標と相反してしまい、
書き終えてみると二倍近い容量になっていたという……。色々カットしようとしても中々うまくできずに、そのまま投稿することにしてしまいました
短文連発で地の文を削ろうとも考えたけれど、やっぱりわたし自身地の文でがっつり描写してくれるSSが好みなもので……

この辺りは私の技量不足が目立っていますね。描くべき情報の取捨選択がなっていないというか、それで結局文字数が膨らみ、サブキャラも引き立てられず、ストーリーとしても厚みがなくなる
結果として長いゆるゆる作品ができあがる。とプロット、構想の時点で煮詰めるべきでしたね。参考にさせていただきます

総じて文章面よりかはネタ作りの粗雑さ、煮詰めの甘さや構成力の不足が自分は問題のようですね……。
今回の指摘でほのぼの系、日常系で書く際に注意すべきことが何となく分かった気がします。
皆さまご意見ありがとうございました。

678659:2012/04/05(木) 21:11:43 ID:v8gj71X60
ふと思って >>657 の作品を改めて見に行きました。
口調に関しての厳し目のコメントや評価が予想以上に多く入っていますね。
展開そのものには特に悪評は見当たらなかったので、実質それだけで全体の評価が落とされているレベル。

原作とは乖離した口調のキャラがいるな、というのはもちろん自分も感じていたものの、
ここまではっきり古風ならもうそれは書き手の作風なのだろう、と自己完結して特に触れなかったのですが……。
修正を勧めるかどうかとはまた別の話として、二次創作的に叩かれやすい要素については
必ず指摘しておいたほうがいいのかもしれない、と認識を改めさせられました。

いつも依頼に対して上段から言いっ放しで終わってばかりでは申し訳ないので、
アフターレポートを兼ねた反省文でした。

679名前が無い程度の能力:2012/04/06(金) 00:11:46 ID:XU/gJ2zU0
>>678
改めて批評を頼まれたわけじゃないから、あんま細々意見するのは避けたいけど
口調以外にも難点はいっぱい見受けられた、と思う

特にビジュアルがあること前提の文章から、ビジュアル抜いちゃった事によって
オリキャラ登場シーンの違和感の増加や、説得力の低下が顕著に感じられた
それによって、カレーを事件として成立させるための説得力が、薄れてしまったのは一番痛手だったように思う
にとりのシーンが椛のキャラ紹介の機能しか果たしてなくて、物語の初動が遅い問題も残ってる

導入部以降のシナリオも、自分の足でマップを動き回って情報を少しずつ集めるRPG仕様のためなのか
ムラサに行き着くまで〜行き着いてカレーを特訓するまでの展開が明らかに間延びしてて、小説用のシナリオには不向きに感じてしまった
射命丸との関係を描いていくべき線もサポート不足かなーと

680657:2012/04/06(金) 00:39:43 ID:2Q/oUykY0
サブイベントで補完する予定だった描写を軒並みカットしちゃったので、説得力不足はそれに起因しているのかなと思います
にとり・柊・文、三人とも一応メインストーリーが進行する上で欠かせない行動をしていたのですが、
あとがき通り視点移動の難しさから、それら一切書いていませんでしたので……
無理矢理椛に目撃させるか・三人の口からそれぞれ語らせるか とも思ったのですが、それはそれで逆に間延びしてしまいそうな気がしてしまい、結果あの形へと成りました
間延びを避ける為に取った措置が逆に間延びを招いてしまったとは、付け焼刃の表れと受け止めております

ゲームという前提で作ったシナリオを流用したのが、そもそもの間違いだったというのが一番大きいのでしょうけども

681名前が無い程度の能力:2012/04/06(金) 01:08:52 ID:XU/gJ2zU0
>>680
やっぱり射命丸は元々もっと絡んで来る予定だったんですね
導入部だけの動画を見たとき、この最悪の仲の状態からどうやって椛と射命丸が、仲良くなっていくんだろうと、ワクワクしてたもんだから、色々妄想してしまっていました
きっと、カレーのタイムリミットがいきなり24時間になっちゃって、実は射命丸もカレーの作り方しらなくて、二人とも超ピンチになって、凸凹コンビが喧嘩しながらも必死になって協力して里中を駆け回ったりするんだろうなあ、とか
あるいはもっと予想外の展開で、二人が仲良くなっていって、楽しませてくれるんだろうなーとか、妄想してたから
本編で射命丸がぜんぜん絡んでこないのは、しょぼーん(´・ω・`)になってしまった

682名前が無い程度の能力:2012/04/06(金) 01:19:14 ID:2Q/oUykY0
>>681
そういった陽の展開ではなく陰寄りの想定でしたが、概ねご指摘通りのシナリオなので感心させられます
経験豊富だと展開が読めるとは聞きますが、当事者になると一層凄さが実感できますね
最初の時点で文はカレーの作り方を知っていたのか だけでも明言しておいた方が、理解は捗ったのかなと後悔してます

683659:2012/04/06(金) 21:57:56 ID:3V2NMqwQ0
ADVであればシナリオ分岐という形で様々に異なる展開を持たせることもできたでしょうから、
そういう面でもSS化の弊害は現れていたんだと思います。

もっともっと良作になれるポテンシャルはあったと思うので、
というかそもそもSS化を勧めた主犯が俺なので、何だか悪いことをしたなあと。
(といっても、>>659 >>664 >>667 で書いたことを撤回するというわけでもありませんが)

一から十まで勝手な想定をでっち上げてあーだこーだというのも何だか違いますし、
匙加減って本当に難しい。精進します。

684KASA:2012/04/10(火) 22:21:06 ID:48o7/W4Y0
たびたびお世話になります、KASAと申します。
今回は下記の作品について、ご意見をいただければと思います。

「一千年目のはじめまして」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1333981973&log=166

親ばか的ですが、自分としては結構好きなものができたと思っているのです。けれど評価はあまり良いとはいえないようです。
自己満足がたたって、作品が見えなくなっているのだと思います。

皆様からみて、ここがつまらない、ここで興味を失われる、ここが良くない、構成、盛り上げ方がなってない、帰れ、等々なんでもご指摘をいただければと思います。

685名前が無い程度の能力:2012/04/10(火) 23:36:04 ID:AMfzluwE0
申し訳ありませんが主人公がオリ竹の時点でちょっと……
点数は期待しない方がよろしいかとw

686名前が無い程度の能力:2012/04/11(水) 00:42:25 ID:9tWK3rTU0
>>684
難点とか弱点というより課題が目に付く感じだったかなー

この作品の面白い部分、あるいはメインテーマって、一言で説明しようとしても分かりづらいもので、
最後まで読んでみて、感慨がジワーってくるタイプだから
こういう、わかり辛い面白みをメインテーマに持ってくる作品には、潜在的に大きな課題が一つ発生するんです
どうやって、この分かりづらい面白みを、冒頭からアピールしていって、読者を食いつかせられるか

王道的な手法として、冒頭から、この作品のどこが面白くて、どこが見所なのか、ってのガンガンアピールしてきましょうって言うときにですね
結論から言っちゃうと、この作品の面白みを“生”のまま読者に食わせようとするのは、けっこう無理あるんです
どうしてかというと、わかり辛い面白みを、わかり辛いまま導入部でアピールしても、わかり辛いだけで、何が面白いのか、結局わからんという

つまり、もっと加工が必要なんです
この作品の面白み・メインテーマを、導入部でアピールしてわかりやすくなるレベルまで加工してみて欲しかったなーと
加工するってどういう事かというと、
例えば、メインテーマが『世界の危機』だとしたら、そのままだともの凄い漠然として、どんな物語なのか期待しようがないけど
『魔王を、勇者が倒す』とか、『隕石の落下を阻止する』という構図にまで加工すると、その物語にどんな面白み含まれててのか、わかりやすくなりますよね

といっても加工にも限度があるし、必ずしも面白さがわかりやすくできるテーマばかりでもない
そういうのを読者に食わせるためには、また別の方法考えなきゃいけなくて

いきなり最初から、メインの面白み“だけ”をアピールするんじゃなくて、別のキャッチーな面白みを導入部で提示して
起承転結の転あたりに、メインテーマへの本格的なインターチェンジになる展開を作って、そのままメインテーマを食わせる
メインテーマの前菜として、起承を利用する感じですね
具体例で言えば、風の谷のナウシカなんかも、「腐海が実は世界を再生してたんだが、人間は滅びるしかないの?」っていう、
メインの面白みになる部分を転に持って来てる感じなんです
起承でメインテーマをアピールしつつも、それだけじゃなくて同時にキャッチーでわかりやすい面白みを持ってきて興味をひっぱり、同時に本来は漠然としちゃうような転でのメインテーマの説得力を盛り上げる構成ですね


あと、まあつっこまなきゃいけないだろうなっていうのは

てゐと鈴仙が出て来たと思ったら、いきなりナチュラルに妊娠していた
「おいお前ら♀同士だろ」とか、普通のツッコミしたいのに、あたかもそれがこの世界では当然のことであるかのように流された
超展開とか、超設定とか、そんなチャチなもんじゃない、もっと恐ろしい(中略)で頭がどうにかなりそう(以下略)
そんな相変わらずのKASAワールドを突きつけられた時、
ぼく、どんな顔していいかわからなかったの

これだけで読むの止める人は居ないだろうけど(たぶん)
どういうリアクションしていいかわかんくなっちゃう人は少なくないはず
こういうのナチュラルに書いちゃうセンスを、読者に過度な拒否反応起こさせない範囲で制御しつつ、有効に生かしてもらえたら、どんどん面白い作品出来そうだなーと

687KASA:2012/04/11(水) 08:16:40 ID:tBk4imlA0
ご返答ありがとうございます。

>>685
はい……もっと別の書き方があったんだろうなと、思います。

>>686
理論的なご指摘をいただけて、ほんとうにありがたいです。勉強になります。
>いきなり最初から、メインの面白み“だけ”をアピールするんじゃなくて、別のキャッチーな面白みを導入部で提示して
このくだりに、とくに、なるほどと感じ入りました。おもしろいと感じる話には、やはり組み立て方があるのですね。

スレをさかのぼって、他のかたへのレスも拝見させていただきます。

688名前が無い程度の能力:2012/04/25(水) 23:06:41 ID:5/vHGFd20
すみません。
唐突な質問なのですが、自己投影というのは、具体的にどういった定義づけがなされているのでしょうか?

私は今、オリキャラ主人公の作品を書いています。
ジャンルはボーイミーツガール系で、奥手な主人公が頑張る、という指針を意識したものです。

読者が感情移入できるように、且つ盛り上がりどころでは主人公がカッコいいと思ってもらえるようにしたいのですが、お寒い自己投影物にならないためには、どういった注意点があるでしょうか?

とても盛り沢山な質問内容で恐縮ですが、どなたか知恵をお貸しください。
よろしくお願いします。

689名前が無い程度の能力:2012/04/26(木) 10:28:58 ID:NebsQZNI0
自己投影ってのは、自分がそうありたい、そういう体験をしたいってのを軸に主人公作っちゃうことだと思う

上みたいな主人公の何が問題かってーと、能力や性格が自分ベースなのに対し、
作品内での扱いが「自分がそうありたい」「そう扱って欲しい」という感情ベースになること
結果として、主人公自身のスペックと作品内での扱いが乖離して、「何でこいつがこういう扱い?」となる

防ぐ方法としては、自分と主人公を出来る限り切り離して考え
作中の行動や他者からの評価も、どうしてそうなったのかをきちんと理由づけること
主人公の生い立ちから現在に至るまでの歴史を、一通り書き出してみるのも良いかもしれない

ま、オリキャラ主人公って時点で少なからずそういう部分は出ちゃうだろうし、難しいところなんだろうけど

690名前が無い程度の能力:2012/04/26(木) 18:34:03 ID:sYqfzmOk0
>688
>自己投影というのは、具体的にどういった定義

自己投影ってまるで世界で最も呪わしい言葉みたいにタブー視されてるけど、別にこれ自体は悪いことでもなんでもない
世の中の小説に作者の自意識が全く投影されてない主人公なんて存在しないし、世の中の小説のほぼ全てがオリキャラ主人公だし、オリ設定世界
創作作品っていうのは、完成度が低い場合、その内容の中で一番目立つ部分がパッシングされるから、二次創作の場合、オリキャラとかいったそういう部分で叩かれるだけ



>盛り上がりどころでは主人公がカッコいいと思ってもらえるようにしたいのですが

ボーイミーツガールで、ガールがボーイに惚れる展開なら、ガールが惚れるシーンで、むしろ読者がボーイに惚れるくらい格好良くしないとダメ
といっても、格好良くするまでの構成を工夫して、そこで主人公が格好よくすることに、説得力を持たせておかないと、ただのラッキーボーイに成り下がるから
主人公がそこで、そうしなければならないシチュエーションの盛り上げには、気を配る
こういう見せ場で十分格好良く出来ないと、ガールがボーイに惚れたのに説得力が足りなくて「自己投影ガー」と言われる

と、まあ、ここまでで気付いたと思うけど
別にこれオリキャラだから、とか自己投影が、とか言われないための対策じゃなくて、物語を作るための基本みたいなもんで
要するに、「自己投影ガー」と言われる原因はただ一つで、本当に自己投影してるかどうかではなく、繰り返しになるけど完成度が足りてない場合=作品がつまらない場合にのみ発生するってことです

これちょっと考え方変えてみてほしいんだけど、
もし東方キャラの百合もので、AがBに惚れるという展開になるとして、Aが惚れる動機を説得力を持って読者に伝えて、ちゃんと感情移入させられるかどうかで、
そのあと例えば、悲恋になるなら、読者が感じる悲しさがぜんぜん違ってくるし、コメディになるなら楽しさがぜんぜん違ってくる

つまりは、オリキャラ主人公だろうがなんだろうが、東方キャラ書くときとまったくやることは同じなんですよ
言えるとしたら「物語を作る基本をしっかりやる」これだけ
変に肩肘張る必要はどこにもない
東方キャラを主人公に、ちゃんとした完成度の作品を書くつもりで書けば、オリキャラ主人公というだけで「自己投影ガー」とパッシングされる可能性は皆無と言っても良い

691名前が無い程度の能力:2012/04/26(木) 19:59:54 ID:IH6Py1FI0
まずは、「自己投影」という言葉の意味について。
上のお二方が書いている内容とだいたい同じですが、一応。

ざっと調べて分かる範囲では、少なくとも現時点では正式な定義の当てはめられていない、
いわゆる俗語に類する言葉のようですね。

これが「投影」という二文字であれば、こちらは心理学用語として定義されているもので、
要約すると「自らの持つ悪い面を、濡れ衣的に他人に当てはめて糾弾する」ことを意味します。

それで、正式な定義はないという前置きの上で、大雑把に見ると

 A.自分以外の何かに起こった事象を、自分の身に起きたかのように感じ取る
 B.創作物において、作者自身の「こうなりたい」という願望が詰め込まれた作品やキャラクタ

このような使われ方が多いようです。
Aは要するに他者に対する共感や洞察といった基本的な精神活動の延長上にあるものですね。
今回のご質問はもちろんBが該当します。

-----

お寒い自己投影物にならないように、とご自身で仰っている通り、
ここで問題になるのは「お寒い」の部分であり、自己投影そのものに良し悪しはありません。
これも上のお二方の書かれている通りです。

「こうなりたいという願望」という表現は行きすぎあるいは言いすぎであるにしても、
作者自身がカッコいいと思えるようなキャラや展開を描写するのを否定してしまっては、
創作活動の幅は著しく制限されてしまいます。いわゆる中二要素なんか全滅ですね。

ですので、自己投影が何たるかはひとまず横に置き、
どういうものが「お寒い」に該当するのかと考えてみますと、
単純に「ご都合主義的な要素がどれくらいあるか」に帰結するでしょう。

ご都合主義というのが具体的にどういうものかについては、幸いというか残念というか、
古来より具体例には事欠かない題材ですのでここでは割愛します。

692691:2012/04/26(木) 20:00:37 ID:IH6Py1FI0
本題の、そうならないようにするための手法について。
自己投影云々ではなく、「お寒くならないための」要チェックポイントの例です。
(本当は、具体的なプロット無しだと話が抽象的になりすぎて好ましくないのですが)


 ・キャラクタの置かれている環境や、ストーリー上で立ちふさがる障害が、
 「その話のためだけに突貫工事で取ってつけたような」不自然なものになっていないか?

  →無闇やたらに不幸な生い立ちや、大した理由もないのに残酷で冷たいばかりの隣人、
   何故か主人公組だけをピンポイントで狙う「偶然の」事故。しかし本人は天才超人。
   あるいはそれらの逆で、ただひたすらに幸福で恵まれているケース。

   良いことも悪いことも、そうそう極端なことが重なるものではありません。
   そのようなお膳立てが許される可能性があるのは、ギャグ路線くらいでしょう。


 ・キャラクタの行動原理や、障害を乗り越える手段に説得力はあるか?
  ただキャラクタを活躍させたいがために、安易な超人化や幸運を持ち込んでいないか?

  →どういう障害を設定するかとも関連しますが、例えば主人公が普通の一般人であるならば、
   物事を都合よく「最適に」解決できる見込みというのは現実には低いものです。

   これは何も、明らかに人間離れした技能や不自然な幸運に限りません。
   ちょっと勇気を振り絞っただけで未修練の軽業が決まるとか、悪漢が怯んでくれるとか、
   「ちょっと頑張ったら上手くいった!」程度でも不自然さや反感を招くには十分です。

   それならとりあえず失敗させればいい、ということでもありませんが、
   活躍するならばそれなりの流れや根拠を持たせる必要はあるでしょう。


 ・キャラクタを含めた「その作品世界全体」が、きちんと世界として存在しているか?
  砕いて言うところの「セカイ系」になっていないか?

  →登場するキャラクタたちが、その世界できちんと「生きてきた」存在であるならば、
   必ずそこには毎日の生活があり、生業があり、「いくらかは煩わしい」日常があります。
   また、そのような日常を生きてきた存在であれば、例えそれが子供であっても
   ある程度はくたびれた、擦れた部分というのがいくらかは出てきているものです。

   登場キャラクタたちの関心事や言動がストーリー上の事件にしか向いておらず、
   本来土台であるべき生活の部分が無視または軽視されているような作品は、
   往々にして展開にも不自然な点が多い傾向があります。
   見せ場にしか目が行かない書き手が、全体の説得力に気を回す可能性は低いからです。

   もちろん、そもそもセカイ系の作品であるならば話は別ですが。

693691:2012/04/26(木) 20:01:40 ID:IH6Py1FI0
書いてみたら何だか長々しくなりましたが、3行に纏めると、

 ・あんまり極端な設定は持たせない方がいいよ
 ・ちょっと勇気出したくらいで順風満帆になっちゃいけないよ
 ・事件のことばっかり考えてたらいけないよ
 ・みんな飯食ってトイレ行って寝るよ 歯も磨くよ

こんな感じでしょうか。
これも上のお二方の言及通り、要は「お話をしっかり作りましょう」ということです。

加えて、これらは単にお寒くならないための云々というだけではなく、
読者に感情移入してもらう土台としても重要です。

そのキャラクタの行動原理や能力について説得力を持たせるには
ストーリーの主軸以外、例えば日常などを通して描写するのが有効ですし、
極端な設定や都合の良すぎる展開を避けることは、単純に共感のしやすさを高めます。

また、何もかも上手くいくわけではない展開を用いる場合、
ここでも(普通の人間である)読者からの共感を得やすくしたり、
やり切れない部分を残した結末、という方向で感情を刺激することもできます。

-----

ともあれ、まずはカッコいい見せ場というのをしっかり固め、
「そのカッコよさにどれだけの説得力を与えられるか」という観点から
キャラクタの設定やエピソードに調整を加えていくのがやり方の1つです。

具体的なお話の方向次第では、全くの的外れである可能性もありますが。

694名前が無い程度の能力:2012/04/28(土) 00:37:18 ID:/IcMdmwk0
>>688

極論かもしれないけど、SSを読んでる人っていうのは「東方のキャラクターの活躍」を楽しみにしてるのであって
決して「貴方のSS」を楽しみにしてる訳ではない、というのをまず念頭に置いたら良いと思う

実際はそうじゃない人もたくさんいるのだろうけど、それくらいのちょっと過剰めの意識で書くのが丁度良いと思う

つまり貴方の作ったキャラに興味は無いんだよね
好きなキャラが出てるから、そのキャラに興味があるの
てことは東方キャラに対しては好感度100(仮に)が最初からあるとして、オリキャラは好感度0からのスタートなんだよね

お寒い自己投影っていうのは、好感度0のキャラがまるで100もあるかのような、分不相応な扱われ方をしている時に感じるものなんじゃないだろうか

だから、そうしたい為には、好感度相応の扱いをしてあげればよい

好感度0のオリキャラにどこまで説得力をつけられるか
如何に細かく背景が書き込まれ、きちんと共感できるか
そして何よりそのオリキャラを好きになれるか。

そのオリキャラを掘り下げつつ、東方キャラをダシに使う事もなくキャラを魅せること

かなり難しく厳しい茨の道だと思いますが、がんばってください

695688:2012/04/28(土) 03:03:53 ID:KrSOHIc60
>>689>>690>>691>>694

皆様の意見を聞かせていただいて、本当にありがとうございます。また、お礼が遅くなって申し訳ありません。

お寒いようになってしまう原因はなんなのか。わかりやすく教えていただけて、本当に勉強になりました。
そして、作品自体は、普通の東方SSと同じように面白さを目指して書けばよいのですね。

皆様のおかげで、頑張る方向が固まりました。
本当に、ありがとうございました。

696楽郷 陸:2012/05/04(金) 21:44:35 ID:9B5BELA.0
初めまして楽郷陸というものです。
創想話でいくつか投稿してるのですが、点数と閲覧数が全然伸びないことで悩んでおります。
過去作をいくつか見ていただいて、改善点や悪いところがあれば指摘してもらいたいのです。

萃香が嘘をついたわけ
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1331664381&log=164
文章は今みるとかなりひどいものです。また、キャラ付けをしようと余計な描写を入れたせいで、かなり読みにくい文章になってしまいました。
椛の能力説明などどう考えてもいらなかったと、感じました。

園芸探偵風見幽香 ―枯れたソメイヨシノ―
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1335847709&log=0
このシリーズから文章が下手だとは言われなくなりました。(少し上達したのか?)
また、今までとは違い10点・20点の低評価が無くなったのでうれしく思ったのですが、閲覧数自体が低すぎて点数が伸びませんでした。

自分の作品が伸びないのは、ただ単に物語に魅力が無いのか、はたまたタイトルや冒頭でバックされている、自分視点で見るかぎり判断がつきません。
どうすれば作品の質や点数を上げたりすることができるでしょうか、お願いします。

697名前が無い程度の能力:2012/05/04(金) 23:58:44 ID:LQdawcWo0
んーむ。簡潔に言うと「浅い」でしょうか。

「描写」ではなく「説明」ばかりというか、小説でなく台本というか。
文章が下手だとは言われなくなったのではなく、
それを指摘したくなるほど真面目に向き合う気が起きるところまで行ってないのでは。

改善点については……難しいですね。
点数を指標とする、つまり大衆ウケを目的とするには足りないものが多すぎる感じです。
やり始めると一から十まで手取り足取りレベルになっちゃうなあ。

それでもとりあえず、園芸探偵の方について最低限の部分だけでも。

 ・東方要素があまりにも薄すぎる。テーマに関係のある東方キャラに台本を読ませているだけ。
  大衆ウケを目的とするなら、原作の設定や性格をそれなりにきちんと取り入れるか、
  細けえことはいいんだよ! と突っ走れるパワーを持たせないといけない。どちらもありません。

 ・掴みが弱い、というかそもそも何かを掴ませようとしていない。

  とりあえず俺の場合だと、
  何で探偵? ⇒ バラが枯れて探偵? ⇒ どの辺に事件性が? ⇒ ただの幽リグか、面白くなさそう
  でブラウザバック基準を満たしました。依頼だから全部読みましたが。

  ↑の流れのどこかで「おおっ」と思わせる要素がないと、
  ただでさえ引き込みの難しい日常系で「大衆に」読み進めてもらうのは難しいでしょう。

 ・展開にもキャラクタにもまったく起伏がない。文章そのものの淡白さもさることながら、
  登場人物がいちいち物分り良すぎで予定調和感しかしない。

 ・謎解き部分についても、1つずつ順番にヒントを並べてゴールイン、という感じで推理っぽさがない。
  最後の部分の「隠れた真相」も取ってつけた感が溢れていて、だから何? としか思いませんでした。

ともかく、キャラそのものでも文章でもストーリーでも謎解きでも、
読んでいて感情を刺激される要素がほとんど見当たりません。

これが「自分視点で見る限り判断がつかない」のであれば、
残念ながらそれは貴方の文章に対する感性が小中学生レベルに留まっているということです。
文章力やら発想やら技法やらを考える前に、もう少しいろんな文章を読んで
基本的な経験値を溜めていった方が良いでしょう。

読むのは創想話の他作品でもラノベでも文学作品でも新聞でも論文でも何でも構いません。
とにかくいろいろ読みましょう。突き放すような物言いですみません。

698名前が無い程度の能力:2012/05/05(土) 11:21:19 ID:/sAx7fQU0
>>696
とりあえず最初に言える事は、まだ点数がー、とか悩むような段階じゃないから
今は、じっくり小説の基礎的な部分を練習するつもりで、気楽にやってもらったほうがいいな、と

楽郷陸さんが、小説書く上でどれくらいの事まで出来てるかって話しなんですが

物語を成立させる上で、読者に提示しなきゃいけない情報
作者さんの中では整理されてるから、まったく物語になってないってわけじゃなく、理路整然としている
人物の動機や、行動なんかも、理解はちゃんと出来るし
事件がどれくらい重要な事なのかも、説明されてる

ここまでは出来てるんですが
提示する情報を、印象深く伝えるための演出とか、
演出をお膳立てするための構成とか、そういう概念がまだ意識出来てない段階

なので、新聞記事みたいに無味乾燥な作品になってしまっているから
次ぎにやってもらいたいなと思う事は、演出と構成というのをやってもらって、新聞記事から小説にレベルアップすること
演出と構成なんていうと漠然としちゃうから、もうちょっと具体的に言うと

ここで言う演出っていうのは、同じ情報を提示するにしても、より面白そうに見せる方法を考える、ということです
ここで言う構成っていうのは、同じ情報を提示するしにても、その情報同士の関係性(人物同士の持ってる役割の関連性や、事件同士の関連性や、それぞれの時系列)を、より面白く組み立てることによって、演出のお膳立てをする、ということです
だからまずは、演出の土台である構成ってのを意識してもらうことから、始めてもらわないとかなーと


「萃香が嘘をついたわけ」を例に、構成ってどんなもんかを考えてみると

萃香と勇義が嘘について語り合ってることに、何かしらの面白みを生む深い意味があったりするか? 
→鬼にとって嘘がどれほど重大なことなのかの説明をしてるだけでしかない

武士の過去が、萃香に何か関係があるのか? 
→ほとんど何もなくて、武士の動機を説明してるだけにしかなってない

萃香と武士が対立することに、何か面白みを生む関係性があるか? 
→萃香にとって武士はただの哀れな一般人でしかなく、武士にとっても萃香は妖怪の一匹でしかない

萃香と遊んでいた子供は、萃香や武士にとって何かしら特別な関係があって、それが面白みを生んでいたりするか?
 →ぶっちゃけこの子供は誰でも良いレベルで、この子供を巡って萃香と武士が対立しても盛り上がらない

天狗たちが萃香に協力することに、何か意義付けや、そうする事によって得られるカタルシスなどがあるか 
→天狗たちは記事にしようとしてるだけという軽い理由しかないので、ぶっちゃけなんかどうでもよくね?


とまあ、物語の主要な部分だけですら、構成なにそれ美味しいの状態なんですよ
なので、ここをまずがんばらないと、小手先で一つ一つのシーンの演出がんばっても、どうにもならんていう
じゃあ、どうしましょうか、っていうと簡単で、改善するには、この逆やればいいんですよ


萃香と勇義が嘘について語り合ってることに、何かしらの面白みを生む深い意味があったりするか?
→深い意味が出るような要素を考えましょう

武士の過去が、萃香に何か関係があるのか? 
→ 例えば、武士が妖怪ハンターになった経緯であると同時に、萃香が人間の子供と遊ぶようになったきっかけの事件でもある、というように関連性を持たせる

萃香と武士が対立することに、何か面白みを生む関係性があるか? 
→例えば、上記の事件以来、二人が歩んできた人生の対比などで、それぞれ二人に二つのテーマを背負わせたりして、テーマ同士の対決という構図にする

萃香と遊んでいた子供は、萃香や武士にとって何かしら特別な関係があって、それが面白みを生んでいたりするか? 
→萃香にとっても、武士にとっても、他人ではなく、大切な相手であればあるほど良い

天狗たちが萃香に協力することに、何か意義付けや、そうする事によって得られるカタルシスなどがあるか
→ 読者が天狗たちに、萃香に協力してもらいたい!と思えるようなエピソードを用意しておきましょう

とりあえず、今回まずやってもらうべきだなというのは、この構成っていう概念を練習してください、って感じでしょうか
といっても構成のパターンというか、そういうのを身につけるのは、書いて身につくタイプの技術じゃないので
とにかく色んな経験を積むしかないです
といっても、みんなそれぞれの生活があるわけで、いきなり明日から冒険の旅に出ろってわけにもいかないんで
小説を読むなり、映画を見るなり、漫画を読むなりで、引き出しを広げて行ってみてください

699楽郷 陸:2012/05/06(日) 01:19:36 ID:MFYTnGC20
>697様
「・謎解き部分についても、1つずつ順番にヒントを並べてゴールイン、という感じで推理っぽさがない。
 最後の部分の「隠れた真相」も取ってつけた感が溢れていて、だから何? としか思いませんでした。」
今回の話に関していえば、これはもう直しようがない部分です。
持論ですが、推理モノというのはキャラや掴みももちろん大事ですが、一番重要なところはトリックや事件の面白さだと思っています。その部分が面白くないと言われるともうどうしようもないわけで、もうその作品は失敗だったといえるでしょう。
この部分に関しては今後さらにより良い事件を考えることで許してください。

「・展開にもキャラクタにもまったく起伏がない。文章そのものの淡白さもさることながら、
  登場人物がいちいち物分り良すぎで予定調和感しかしない。」
ここが指摘していた部分で一番大事なところだと感じたのですが、もう少し具体的に説明をお願いします。
自分としては、このキャラだったらこの場面でどう考えるてどう行動するか、登場人物の葛藤などを描写してきました。(もちろん自分の書き方だとそれが全然伝わってないだろうという問題がありますが)
また、文章が淡白というのもよくわからない部分であります。

参考までに、自分がこの物語をどう作っていったかを簡単に書いていきます。
1、桜のシーズン、偶然ソメイヨシノの記事を見かける。
そこでソメイヨシノという植物は1本の木から全国に広まったことを知る。つまり、全国のソメイヨシノはオリジナルのクローンともいえる。
クローンって言い方は面白いな。しかし、それなら1本の木が病気になったら大変だ。
主な病気の原因は虫や植物。

2、これを東方に組み込めないか?
桜は植物で幽香、虫はリグル。幸いこの2人を組ませても違和感ないし、ピッタリじゃないか。
植物のことに詳しい幽香は探偵、その助手はリグルにしよう。
助手の成長物語も書きたいな。

3、具体的な話はどうしよう?
虫を原因にしたいけどきっかけはどうしよう。
桜の枝を折ることでそこから悪くなることがあるみたいだから、リグルに折らせよう。
さらに蟲を使って幻想郷に病気をばら撒かせよう。

4、リグルにそれをさせる理由を考えよう
理由を思いついて、さらにプチ事件(幽香に不快な思いをさせた理由)も追加できた。
リグルも少し成長できたな。

という感じで物語を作っていました。

700楽郷 陸:2012/05/06(日) 01:53:55 ID:MFYTnGC20
>698様
現時点では点数を気にしないで気楽に書いていきたいと思っていましたが、さすがに500点を切るとさすがに何か対策を立てなきゃマズイと思って書き込みました。

回答を見ると、今までここでいう構成と呼ばれるものはまったくといっていいほど意識していませんでした。
具体的な指摘を例にしてどこが悪かったかを認識しました。

「萃香と遊んでいた子供は、萃香や武士にとって何かしら特別な関係があって、それが面白みを生んでいたりするか?
 →ぶっちゃけこの子供は誰でも良いレベルで、この子供を巡って萃香と武士が対立しても盛り上がらない」
ここではオリキャラは受けないと聞いて、子どもは誰でもいいような名前すらない没個性にしてしまう。(武士に関してもほぼ同様)

「天狗たちが萃香に協力することに、何か意義付けや、そうする事によって得られるカタルシスなどがあるか」
機転を利かせて鬼を騙しましたが、あれは後で思いついた部分でした。
当初は萃香が当時のことを知り手がかりを見つけるためだけの便利要因であって、今考えると別に天狗じゃなくてもよかったです。(その名残が椛の能力説明)

などなど、構成が大事なことが身に沁みました。
これを機にもっと勉強していきたいです。


そこで質問なのですが、引き出しを広げるといってもどうすればいいでしょうか?
自分はいちおう、小さいころから漫画・創想話・ラノベ・小説などとある程度は文章を読んでいます。
ただ、問題なのは漠然と読んでいるだけでほとんど身についていないのが現状です。
例えば、そそわで感想を書くときどこが面白かったなどと考えると何を書いていいかわからない。まず頭に浮かぶのは、ただ面白かったなどの幼稚な感想。
今回の指摘で、このままじゃいけないというのはわかりました。しかし、具体的にどうすればいいのか。
思いついたのは、本文を読んだあと他の人の感想やレビューを見てどこが面白かったのかを参考にする。
また、小説を読んで構成や演出を意識して再読してみる。

こんなところですが、そちらは構成のレベルを上げるにはどんな練習をすればいいと思いますか? また、どうやって身につけてきましたか。
そこら辺をアドバイスお願いいたします。

701名前が無い程度の能力:2012/05/06(日) 02:20:35 ID:kmrVnGys0
>>700
小説に限らず物語の技術って完成されてればされてるだけ、ステルスになるものだから、漠然と読んでしまうのはしょうがない
ほんとに面白い物語は、なんで面白いのか良くわかんないけど読まされちゃう

なので、技術を盗もうとするときは、かなり意識しながら読まないとダメ

例えば、漫画でもなんでもいいけど、好きなキャラの一番好きなシーンを一つだけ選んでみる
そして、例えばそのキャラが「格好いいから好き」と感じるなら
どこからその格好良さが醸し出されてるのか、物語を逆に遡って分析してみるといい

そうすると、そのキャラが格好よく見えるように、物語上にいろんな仕掛けが施されてるのが見えてくるはずだから
そしたら、またその物語を最初から読んでみて
「どうやってそのキャラが、そのシーンまでに格好良く仕立て上げられてるのか?」という観点から、物語を読み込んでいくと、色々と発見があるはずです

702名前が無い程度の能力:2012/05/06(日) 03:32:03 ID:QudlkhC20
>>700

好きなアニメを見ている時でも良いし、ラノベを読んでいる時でも良いです
なんでも良いですが、「これ面白いな」とか「これつまんねーな」って思った時に、
「何故面白いのか」「何故つまらないのか」を突き詰めて考えてみてはどうでしょうか

あるいは、創想話で点数が高い作品(たとえば1万点以上とか)を読んでみて、
点数が高い作品の法則性を自分なりにでも考えて整理してみる
インプットにおいて気にするのはこれくらいだと思います

そしてSSという形でアウトプットする時に、徹底的に読んでいる人の気持ちになって書いてみる事です
文章一文一文は読んでいて判りやすいか、説明の量は過不足無く適切か、出ているキャラクタは魅力的か、
話の起承転結のバランスはおかしくないか、地の文と会話分のどちらかに偏りすぎていないか、展開が早すぎたり遅すぎたりしていないか、
読者が置いてけぼりになっていないか、タイトルは平凡すぎないか、冒頭は目を引くように作られているか、
物語に矛盾はないか、キャラクタの性格にブレはないか、などなどです

とにかく、ひたすら書いてみる事をお勧めします
書いて一つの形にして誰かの目に触れる所に発表して、毎回「何が足りなかったか」を見直し、次に生かす
このサイクルが大切なのではないでしょうか

703697:2012/05/06(日) 20:45:56 ID:accAY8sE0
>>699

ご自身で上げられた1〜4の手順がほとんど答えそのままだと思います。

「○○は××らしい。東方だと△△だな。よしそれで行こう」

全部こんな調子で、そこからの捻りがまったく無い。

特に2番が顕著ですね。>>697 で書いた通り、植物と虫、というキーワードから選んだキャラに
何の背景も与えることなく、ごくごく当たり前のように探偵と自称助手をやらせていて、
それに対する説明は全体を通してまったく無い。

点数を気にせず自分一人で楽しむのであればそれで何の問題も無いでしょうが、
原作には探偵設定もなければ幽リグの絡みもないのだから、背景の説明くらいは必要です。
単なるカップリング目的のSSですら馴れ初めや何やらの描写くらいは入れてあるものですよ。

3番にしても、「リグルに折らせよう」ってそんなあっさり言われても困ります。
リグル自体は原作でもそんな思慮に富んだキャラではないでしょうが、
話の中でもキーポイントになる行為なのに、それに至る動機も葛藤も何も無く、
いきなり 「綺麗でしょ、折ってきました! ⇒ 怒らせました」 ってそれはいくら何でもやっつけに過ぎる。

リグルに対する霊夢とアリスの2人の反応にしても同様で、
何の脈絡も無くあっさりと核心に気づき、聖人宜しく諭している。
それに対するリグルの反応も全く素直で突っかかりがありませんね。みんないい子だなあ。

何もかもが、作者の 「じゃあこうしよう」 がダイレクトにキャラクタの設定や行動に表れていて、
各キャラクタがきちんとした人格や人生を持った人物として描かれていない。

「作者が白と言ったら白になる」 のではありません。
「読者に白を白と認識させることができて、初めてそれが白になる」 のです。

貴方の説明と、もう一度お話を読み返して改めて思いました。
貴方の 「そうしたつもり」 は全く不十分なものであり、読み手の期待値を大きく下回っています。

-----

さて、これだけではただの悪態ですので、
このスレの本質である改善案についてももう少し。

と言っても、基本的には >>698 >>701 >>702 の各氏が書かれたことでほとんど終わってますね。
>>697 の最後で書いたのも要はそういうことですし。

>>698 氏の具体的な例に納得しておられましたが、
現時点でそこからの反省点を実践しようとしてもおそらく上手くはいかないでしょう。
どういうのが一般ウケするか、という指標をお持ちでない状態は判断のしようがないからです。

自分自身の 「面白い」 という感情について深く考え、分析し、
同様に 「一般ウケしている作品」 についても考えて分析してみる。
まずは、面白いというのがどういうことなのかについて理解を深めていきましょう。

-----

それと最後に、他の方がまだ触れられていない点について1つ。

妄想しましょう。

原作の設定がうんたらはひとまず横に置いて、自分自身の作り上げた物語について徹底的に妄想しましょう。
文章に起こすシーンだけでなく、そこに生きてる連中が今までどう生きてきて、今はどう生きているか。
それぞれのキャラクタが手前勝手な人格を持ち、貴方の意思とは無関係に勝手に動き出すまで妄想しましょう。

そこまで行ったら、その時点でもう 「台本みたいな話」 には 「なれなく」 なります。
むしろ余計なことを書き過ぎないようにエピソードを削ったり、順番を工夫しなければ 「ならなくなる」。

そこまでの中身が詰まったキャラクタの行動であれば、知らず知らずに読み手の感情も刺激する。
言ってしまえば、構成だの演出だのが無茶苦茶でも、その妄想のパワーのみで大きな反響を得ることができる。
名作と呼ばれている作品の中にだってそういうものがあるんじゃないかなあ。勢いはパワーです。

というわけで、妄想しましょう。

704楽郷 陸:2012/05/07(月) 17:34:01 ID:aSRJKuzU0
>703様
探偵設定に関しては前作の背景を書き忘れていました。注意点に前作を見なくても特に問題はありません、と書きましたがかなり問題ですね。

今までアドバイスをしてもらった皆様、ご意見ありがとうございます。
たぶんこれらのことを参考にしてもすぐには実践できないでしょう。
なので、他の作品に触れて少しずつ実力を高めていこうと思います。

705TG:2012/05/08(火) 11:24:42 ID:yyClX7GI0
感想が戴けると聞いてやってきました。
『パチェコア事件簿』
1話完結の短編で3作品。「七曜サスペンス」というタグがついてます。
批評お願いします

706名前が無い程度の能力:2012/05/10(木) 02:18:09 ID:/QcdSnX20
>>705
三つ読ませていただきました
三つ全部に共通する感想があります

謎解きはがんばって書かれてるんだけど、謎解き自体に読者を誘導するまでが手抜き工事過ぎて、謎解きの面白さが活かされてない、というか殺されてる
なんていうか、サスペンスドラマっていうより、ただの謎解き遊び・クイズゲームになっちゃってるなっていう
ストーリーを牽引するために、謎解きがあるんじゃなくて、謎解きのためのとってつけたストーリーになってないっすか?っていう

なのでまず、指摘しなきゃだめかなーって思うのは
サスペンス=謎解き遊び・クイズゲームじゃないんですよ、っていうこと
あくまで、サスペンスっていうのはエンターテイメントの一手法であって
ストーリーを牽引するためのエンジンとして、主人公達等に降りかかった重大な危機等を解消するために、謎解き要素をメインで使う、これが技法的なから見た、サスペンスというものです
つまり大前提として、ストーリーっていう車の本体が良い物じゃなきゃ、どんなにエンジンだけ凄いの搭載しても、まともに走るものじゃなくなっちゃう、みたいな


作品別の雑感

『小さな殺人事件』
物語的にまったく見所のない日常から、なんの前振りもなしに事件が発生
読者が物語りにのめり込めない段階「このシチュエーションで何か事件が起こったらどうなっちゃうの?」みたいな期待感を煽れてないまま事件に突入
でも突発的な出来事によって、緊張感を煽れたりしてるなら、演出としては成功、と言えるけど
実際には、緊張感もなにもないのは見ての通りで、演出も空振りに終わってるということ
結果的に、「このストーリーって、謎解き遊びのために、とってつけただけですよね?」みたいな、感想になってしまう
  

『殺人神遊び』
このプロットであったほうがいい導入部での情報提示
①パチュリーが首を突っ込む動機→「暇だから」薄すぎる
②事件のセンセーショナルさ→老人が水死体、取り立てて目を引く物がない
どっちか一つはしっかり組んでおきたい

だけど、犯人を捜す展開自体は、「こいつが犯人じゃないなら、次ぎに怪しいやつは…」とうまく読者の興味シフトさせられていってる
この「こいつが犯人じゃないなら、次ぎに怪しいやつは…」のシフトアップなんだけど
シフトアップを、ただの会話と推理だけで演出するのではなく、容疑者の行動のエピソードを挟んで、緊張感を煽っていくと、よりサスペンスらしくなるかと
「次ぎの容疑者が、こんなことやってた。絶対怪しい!」→「捕まえて問いただしてみれば、新事実が!」みたいな

あとは
犯人の動機がいくらなんでも投げやりすぎて、ドラマもなにもあったもんじゃないのが残念
謎解きを工夫するのもいいけど、まずは、その土台である秋姉妹をどう魅せるのか、を考えたほうがいいんじゃないかなーっていう



『狙われた吸血鬼』
永遠亭のシーンで作品が息絶えてる
物語の初動が遅いのを気にして、冒頭にあれもってきたんだろうけど、
冒頭の咲夜のシーンと、時間を遡る事24時間前の話しの繋がりが一切ないので、せっかくの試みが殺されてる
冒頭で読者に与えた情報を、最初の視力検査の展開で、どう転がっていくか、想像出来るようにして、興味を煽るようにしないと、冒頭含めてただの意味のない文章になってしまう
こういう『あとあとにしか意味が出てこない文章』っていうのは、基本的にNG
そんな印象に残らないシーンは、そもそも読者の脳みそから10行読み進めれば消え去るから、存在してないも同然になってしまう
なので、その時点で読んで意味のある文章にして、十分に読者が読む価値を感じられるよう努力すべし

事件の発想は面白い
犯人達と小悪魔それぞれの勘違いで、もっとぱったんぱったん展開させて、最後はレミリアとかが出て来てやばい事になったりして楽しませてくれるのかなと、読みながら期待してたけど、あっさり解決しちゃって物足らなかった
そして相変わらず、犯人の動機のとってつけた感が凄い
犯人の動機をそのまま作品のテーマにして、それでストーリー創ってもらうとか、一度やってみてもらいたいかも
例えば今回なら、幻想郷における紅魔館の存在意義や、パチュリー自身のスタンス、みたいなテーマを軸に、全体に一本の芯を通してもらうと、面白かったと思います

707名前が無い程度の能力:2012/05/11(金) 19:06:40 ID:fVFiFz/kO
2ち〇んとか掲示板系で会話メインなのばかり投稿していたせいか
地の文を書きにくかったり、60行以内に纏めたり文字のバランスの為の改行とか
ついついそう書いてしまう癖が出てしまってSSという形式が中々難しく感じます
やっぱり地道に書いていって慣れるのが必要なんでしょうね

東方は次々と新設定が出てくるせいで最初のころに考えていたのが
時間が経つに連れて原作にそぐわなくなったりもしますね
とある内気なキャラが別キャラとの交流で前向きになるネタを最初は考えたりしてたけど
最近になって問答無用で話が通じるようなキャラではないと判明したので
別の話に変更したりしてますがわざわざ必要性が少ないのに
バッサリカットしたりせず何かと整合性を取ろうとしてしまうのは
一つの書きたい絡みやシーンの為に話を考えるのは自分の悪い癖と認識しています

708名前が無い程度の能力:2012/05/13(日) 15:06:00 ID:eoLIRZLw0
絡みが見ていたいけど短編だと短すぎるし、
かといって長編だと活躍が一回だけであとはいるだけとかじゃ
キャラを活かせないから悩むところだ
スッパリ切るべきところは切ったほうがいいのかもしれん
新たなキャラ設定が判明するたびにネタの書き直しもしなくちゃならないし
悪堕ち系もきちんとできないと話としてはダメになっちゃうし

709名前が無い程度の能力:2012/05/22(火) 22:37:22 ID:AzjQuZhs0
>>707
原作に拘ってたら始まらんよ
全くのキャラ崩壊なら話は別だが

710名前が無い程度の能力:2012/06/29(金) 21:15:37 ID:gkRm6iPw0
初めまして、斎木と申します。
下記の作品について批評をいただければと思い、参りました。

「電話口の向こうに」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1340423025&log=169

初めてホラーというジャンルに手を出してみたものの、あまりそういう作品を読んだ経験がなく、
特有の「溜め」や表現について悩んでおります。

こうしたらいい、こんな表現は? 等、ご指南よろしくお願いいたします。

711名前が無い程度の能力:2012/06/30(土) 01:06:52 ID:7k.P4Wls0
ざっと2度ほど読んだだけですが、とりあえず雑感程度に軽く。

全体的に、謎というか 「得体の知れない感」 が薄く、
ホラーと呼ぶにはいささか話の力が弱いと感じました。
ご近所のお困り相談番組にちょっとホラー風味が加わりました、という程度。

さらに、状況に対して逐一細かな説明が与えられていくという進行形式も
ホラー感を削いでしまう要因になっています。
「溜め」という概念についてご自身も触れられていますが、
実際これでは紐解きがあまりにも順繰りすぎて、怖がれる場面がない。

俺も評論家を気取れるほどホラーに造詣があるわけではありませんが、
大雑把に見て、ホラーというのは以下のような要素で構成されます。

 1.いわゆるグロ。生理的に嫌悪を催させる物体、場面を提示する。

 2.スリル。グロと似通った部分もありますが、これは主に危険に対する
   生理的防御反応を刺激する方向です。絶叫マシーンとかロシアンルーレット的な。

 3.ストレス。死や重大な損害、あるいはそれに近い状態に陥るのではないか、
   という状況にキャラクタ (と、それに感情移入する受け手) を追いこんでいく。
   スリルと被った部分がありますが、こちらは原因や手段が曖昧、間接的であることが多いです。

今回のようなお話では1や2のような要素は使えませんので、
3の心理的ストレスを前面に出してホラー要素を組んでいく形になりますが、
先に述べたような 「そもそも実害が出そうにないネタ」 と、
「解明が順調で得体が知れまくっている」 という流れにより、ストレスの成立に失敗しています。

----------

改善案としては、まずやはりネタにもう一捻り加えるところからでしょうか。

ただでさえ逼迫した危険とは縁遠いネタを、よりによって幻想郷の住人に体験させても、
読者としてはやはり 「元からお前ら人外ばっかじゃねえか!」 となってしまいますので、
実際に何がしかの犠牲、被害を出したりして 「怖がる理由」 を作らないといけません。
(名無しの里人ならともかく、東方キャラが主人公では正直厳しいと思いますが)

その上で、「ネタの分かっている作者の視点」 ではなく、「現場のキャラクタの視点」 に立って
得体の知れない状況に少しずつ踏み込んでいく、という形に徹すれば
いわゆる 「溜め」 的な起伏は作りやすくなるのではないかと思います。

712名前が無い程度の能力:2012/06/30(土) 14:42:16 ID:is5SUZ4Y0
東方で怪談やるのなら、伝染させるのが一番有効かなとは思います。
その話を読むと、読み手にも同じ呪いや恐怖が伝染るという話の作り方です。
「かしまさん」とかが有名ですね。

この話であれば、電話がかかってきた人に良くないことが起きるとねちっこく煽った上で、読み終えた人にもおなじ電話がかかってくる、そしてそれによって自分の身にも…と〆るわけです。
作中内の「溜め」とはまた違いますが、最も持続力のある、質の悪い書き方です。

711さんが仰っているように、怖がり役を任せられる東方のキャラってかなり限られますので(阿求・妖精・秘封。あとはせいぜい魔理沙、早苗、妖夢くらい?)、怖がってるキャラに感情移入させるだけ、というのは難しいものがあると思います。

713斎木:2012/07/01(日) 09:36:55 ID:7AczgTaY0
>>711様、>>712様、ご意見ありがとうございます。

お陰様で何とか道筋が見えてきたような気がします。
やはりホラーものを作ろうと決めた以上、きっちりキャラを(ひいては読者を)怖がらせるような工夫が必要なのですね。

アドバイスを元に一度話を練り直し、それを糧に新しい物語を書こうと思います。
本当にありがとうございました。

714名前が無い程度の能力:2012/07/01(日) 20:57:49 ID:XFa/TT4.0
>>710
読みました。
ホラーという面からお話します。
まず、箇条書きで気になったところを挙げましょう。
・読者が感じる怖さが薄い。
・慧音が感じる「気味の悪さ」「恐怖」が薄い。
・事件の解決があっさりしすぎ。

正直な感想を言うと、最初の見せ方から失敗してるなあと思います。
電話を知っている我々読者からすれば、「ああ、オレオレ詐欺ね」です。
更に続く話を読むと、ああ間違い電話なんだなあ、と思う。
直通電話だからそんなはずは無いってのはあるけれど、まあ何があっても不思議のない幻想郷、
何か理由があるにしてもまた紫の仕業かくらいで軽く流しちゃいます。
なので、それに怖がる慧音はむしろ滑稽に見えてしまって、はてこれはコメディなのかと深読みしたくらいです。

また、慧音が怖がる描写が薄い。
得体の知れない電話がかかってくる。その恐怖が伝わってきません。
追い込み方が足らない、というのか、緊迫感が無いのです。
目の下に隈を作るくらい悩んでいるわりに、追い詰められた必死さが無いし、会話の受け答えも普通です。
凄く失礼なことを作者さんに伺いますが、作者さんご自身は電話が怖いと思った経験はお有りでしょうか?
その手の実話系怖い話は読まれてますか?
本気で電話が怖いなら、なぜ電話線を切るくらいしないのでしょうか。
緊急用だからという責任感? ならばもっと恐怖と責任感の板挟みを描くべきです。
本気で電話が怖いなら、なぜ電話を取るのでしょうか。
永遠亭からの連絡? それと慧音自身が感じる恐怖はどちらが上ですか?
電話がかかってくる時間帯がわかっているなら、わざとその間は外出しておこうとは考えたりしないのでしょうか。
ずっと鳴り続けるベルを取れず、その音を聞くことはおろか、電話を見るのも厭だとはならないでしょうか。
だいたい、怖いと言いながら慧音は普通に相手と会話してるわけで、
せめて「どちらさまでしょうか」くらい訊かないものでしょうか。

そして、事件があまりにあっさり解決しすぎです。
種明かしがあるとそれだけで恐怖は薄れます。
このお話でも正体のしれないものが怖いのだと説明されてるように。
もちろん、この話ではそこで終わらずもう一捻り加えていて、それがオレオレ詐欺なわけですが。
知ってる者からすれば怖くないのですよ、オレオレ詐欺。
少なくとも私は怖くなかったです。
実のところこのネタで怖さを出すのは厳しい気がしますが、それでももしやるとするなら、
最後の場面は星が帰った後にすべきです。
一件落着めでたしめでたしで星が帰る。
さあ一安心という頃、慧音は気付く。
星の説明だけでは腑に落ちない。
どういうことだろうと考え続け、やがて恐ろしい結論に辿り着く。
ミソは「一人」であることです。
恐怖の醍醐味は孤立無援にあると私は考えています。
一人であれこれ考えてどんどん怖くなるけど誰も頼る人が近くにいない。
誰かに助けを求めたとしてもそれは一時的なもので、最後はやはり一人になる。
その時に本当の恐怖がやってくる――というのが黄金パターンでしょうか。

と、いうわけで、題材そのものは面白いと思ったので、見せ方とオチさえ工夫できればもっと良くなりそうかと。
それでも今回の題材だとホラーというよりは日常系ミステリかなあと思いますが。

あ、最後に一つ、ホラーの件からは外れるけど気になること。

>同じ物を互いに持っている必要がありますし、故に里の中では私のところと稗田の家くらいにしか声を届けることは叶いませんが

この一文の意味がわかりませんでした。
今回の電話は慧音の家と永遠亭との直通電話とのことですが、なぜ稗田家がここで出てくるのでしょう?
それとも、稗田家にも電話がある?

715斎木:2012/07/02(月) 12:25:02 ID:MPODouQk0
>>714

忌憚のない意見をありがとうございます。
あとがきで触れてあったのですが、この話はもともとホラーとして設計していなかったので
自分の中で軸が定まっていなかったことが最大の失敗点だろうと思います。

私の思惑としては「日常の延長に少しのアクセントが欲しかった」というのが本当のところでして
この話をホラーとして方向転換するのならもっとやり方があったはずだと(実際指摘していただいた点など工夫する余地はあったわけですし)感じました。
プロット段階の練り込みが足らなかったのだと猛省しております。

最後の一点ですが、稗田家にも慧音の家にあるものと同様の電話が(つまり永遠亭との直通電話が)設置してある、という設定でした
阿求は新しいものが好きそうですし、体調を崩したときにあると便利そう等複数の理由があったのですが
言葉が足りずにもやもやしたものを残してしまったようで、申し訳ありませんでした。

作品を読んでいただき、また詳細に分析していただいて本当にありがとうございました。

716名前が無い程度の能力:2012/07/07(土) 12:21:34 ID:jsI9npYc0
電動ドリルと申します。
最近投稿した作品についてアドバイスが欲しくて参りました。

「幻想が終わった後で」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1341563114&log=170

これを読んでみて「こうしたらいい」と思うことがあれば、是非ともお教えください。
どうかよろしくお願いします。

717名前が無い程度の能力:2012/07/08(日) 01:50:59 ID:Zm4QpDDY0
好きに突っ走ってる系の、実に批評に向かない作品ですね。
スルーも何ですので、とりあえず気が付いた部分のみ。

-----

誤字脱字その他:

 ・白玉楼、妖夢さんとの鍛錬シーン
  『こう頻繁に思い出されたら、消えたみんなもゆっくりできそうだろうに』
  ⇒ ゆっくりできないだろうに、の間違いか。

 ・中盤、居酒屋シーン
  『その時、学生たちが紫の目が、いつもと違うことに気付いた』
  ⇒学生たちが、が消し忘れか。

 ・居酒屋の後、上空でのシーン
  『そんなのだから、感傷的になって昔のことを〜〜宴会を思い出したわ』
  ⇒改行ミス

 ・↑の直後
  『そしたら芋ずる式に〜』
  ⇒芋づる式
 
 ・後書き
  『天子がいなかったら本当に野垂れ死んでいる』
  ⇒句点抜け

-----

文章そのものについては、特に詰まるところもなくすんなり読めました。
良くも悪くも手馴れた感じで、安定していると思います。

内容的な部分については、最初に述べた通り
そもそも原作なにそれ美味しいの系の作品ですので、批評に向きません。
後書きで設定的にどうこうと書いておられますが、
本当にそのレベルからツッコミを入れるなら百合の時点で以下略です。

(が、昔からこの組み合わせで書いておられる方のようですので、
そこにケチをつけるのもまた野暮というものでしょう)

と、そもそも深く考えても仕方ないという前提の上で敢えて挙げるとすれば、

 ・結界消滅 ⇒ 即決で魂まで消滅はやはり不自然。
  魂だの輪廻だのはそもそも幻想郷の結界とは無関係だし、
  死ぬだけならともかく魂が消えるのは行き過ぎではないでしょうか。
  冥界と天界が残っているのに地獄は消えたらしいのも同じく不自然。

  ストーリー上、殺さないといけない理由も見当たりませんし、
  これでは単に 『手っ取り早く退場させるために皆殺しか』 という読み心地の悪さと、
  紫さんが都合よく生存している不自然さを際立たせるだけになっています。

  結界無しでは生きていけない妖怪は多いだろうにせよ、
  もう少し納得のしやすい方法はいくらでもあったと思います。

 ・1000年後という未来世界の人間界を描いている割には、
  出てくる場面がせいぜい100年後くらいにしかなっていない。

-----

こんなところでしょうか。
それ以外にも、生存組がすんなりと外界に溶け込みすぎているのが気になりますが、
そこから先はスレ違いだったり無意味だったりするので控えます。

718名前が無い程度の能力:2012/07/09(月) 16:57:20 ID:ETll/.Z.0
>>717
批評に向かないですか、そういう型の作品もあるのですね。
にも関わらずご指摘いただきありがとうございました。たしかに1000年後を生かせていませんし、退場方法ももっと気に掛けるべきでしたね。
誤字報告のほうもありがとうございました。

719717:2012/07/10(火) 01:30:03 ID:3TincMBA0
別にこのスレで義務付けられたルールではなく、あくまで俺個人のスタンスですが、
まかりなりにも「批評」を掲げるスレである以上、単に個人的な感想に留まらない
ある程度の客観性を持った指摘と、それに伴う改善点を示さなければなりません。

今回のお話のような、細けえことはいいんだよで突っ走る系統の作品では、
そのような 「ただの感想ではない客観的な指摘」 や、
「ただの個人的な好みではない改善案」 を示すことが普通より困難なのです。

その上でさらに、今回のご依頼では
「これを読んでみて「こうしたらいい」と思うことがあれば、是非ともお教えください」
という形で批評すべきポイントが明確に示されていませんでしたので、
そうすると尚のこと、誤字脱字や明らかな展開の破綻、描写の抜けといった
誰が読んでも感じるであろう論理的な要素以外では指摘がしにくい。
(逆に言えば、誤字脱字以外では目に付くような構成の破綻はなかったとも言えます)

>>717では一応、魂の消滅云々について指摘はしましたが、
それも後書きで 「自分でも自信のない点」 として挙げられていたからです。
それがなければ、触れるだけ野暮である、としてその点もスルーするところでした。


漠然とした評価依頼ではなく、
「この場面はこういう意図で書いたが、それは上手く表現できているか」
という問いかけであれば、突っ走り系の作品でももう少し具体的な話はできると思います。

あるいは、「感想レベルでいいので意見があれば聞かせてほしい」 みたいな。
筋道通した指摘ではなく単なる感想もでいい、とお墨付きが下っていれば、
もう少し多くの方から反応を得られるかと思います。
あちらのコメント欄はあまり長文に向きませんからね。

720名前が無い程度の能力:2012/07/10(火) 15:00:12 ID:44h.gxpw0
>>716
アフター幻想郷の天子と紫っていう題材が面白くて
色々興味をそそられる部分がちりばめられてはいるんだけど
ちょっと物語の焦点が定まってなくて、この物語に何を期待して読み進めていけばいいか、わかりにくいのが残念だった
天子のスタンスもニュートラル過ぎて(ホントはそうじゃないんだけどそう見える)
なので主人公というよりは紫を映すカメラみたいな役割になってしまってるから、余計に物語の焦点が定まってない感がでてきてる
だから、こうしたらいい部分があるなら、ここを改善することかな

というわけで
主人公のスタンス≒物語の流れと構図をはっきりさせる、ことを考える
ここで言う、流れと構図、というのはこの物語を一言でまとめたときに

幻想郷喪失で紫が鬱る→天子との関係を通して救済されていく

こうなるわけだけど、この一言でまとめた流れと構図を、集中して一本の芯を通すように演出出来るよう、シナリオ組んでみましょうということ


もうちょっと踏み込んで例を言うと例えば

①幻想郷ロスト直前から物語開始
ここで天子の紫に対する恋愛感情や、幻想郷ロストに対するスタンスをハッキリさせる
幻想郷を救おうとする行動を通して、紫と天子に他の相手とはない特別な絆が生まれる、が

       ↓

②幻想郷ロスト後の処理で奔走する紫
天子は紫を精神的に支えようとするが、事件の大きさに対して余りに無力で子供な自分と、大人な紫(とその親友のユユコ)の間に決定的な溝を感じてしまう
このことがきっかけでユユコに対してコンプレックスを抱き、失恋の痛みを怖がって天子は紫に対して自ら疎遠になっていってしまう

       ↓

③幻想郷と紫を忘れられない天子と、最後の巫女
九十年後、天子は幻想郷や紫を忘れようと決意し、そのために生活環境を変えるべく、持ち前の無鉄砲さで、下界へ一人暮らしすると飛び出す
すると、偶然にも思い人、紫を発見するが、彼女は見るからに疲れ切った表情
忘れるべき相手だとわかっているけど、天子は気になって不可視の術で後を付けてしまう
その先で見たのは、最後の巫女の最後を看取る紫の姿
そして、紫は全てのやるべき事を終えたとばかりに、自らもっとも嫌っていた自殺という行為をしようとするが、天子が止める
紫は幻想郷ロスト後に、天子が疎遠になっていった事で、天子に怨まれたと思っていた
天子は、幻想郷ロスト直後のもっとも紫が辛い時期に、紫を“見捨てて”しまっていた事に気付いて、強引に押しかけ居候化する

       ↓

④どうにかして紫を元気にしようと一生懸命になる天子の無茶な計画
「もう一度、大結界を張って第二幻想郷を作ろう」と言い出す天子
紫はもうそんなの無理だと分かっているものの、天子の純真さに癒やされる自分に気付き、天子のためにもだんだんと本気になってしまう

       ↓

⑤第二幻想郷構築するも…
既に千年前とくらべてさらに妖怪の力が弱くなっていて、大結界を張り直してみたものの、ほんの数時間しか持たなそう
最初は紫も無理だとわかっていたけど、本気になって第二幻想郷を作ろうとしてこれなので、物凄くショックを受け、第一幻想郷ロスト直後の未練や後悔が再び押し寄せてくる
が、天子が何かに気付いて数時間しか存在出来ない第二幻想郷に踏み込んで見ると
そこには二人にとって『永久に幻想になってしまったモノ』すなわち、第一幻想郷があった

       ↓

⑥紫と再会し、歓迎する『永久に幻想になってしまった』幻想郷の面々
紫の未練と後悔が、前向きな性質のものへと変貌していく
やがて、第二幻想郷は消え去ってしまう
が、紫の表情は晴れやかなものへとなっていた

みたいな感じで
芯を通すべき部分を、会話説明や設定説明だけで済ませるのじゃなくて、エピソード付けして芯を強調していく感じで演出していくと
どこを楽しみに読んでいけば良いのかわかりやすくなる=より面白いと感じるようになります

電動ドリルさんの作品を今まで何度か批評させてもらってたけど
エピソード付けがどうも毎回ネックになってるから
会話や設定説明だけで済ませちゃってる部分を、具体的なエピソードに変換したら、「もっと面白くなるかな?」、というのを考えながら書いてもらうと、いいかなーと思いました

721716:2012/07/11(水) 18:22:00 ID:8QbXG4660
>>719
重ね重ねありがとうございます。
どこを指摘して欲しいのか、もう少し詳しく書き込むべきでしたね。
以後ここを利用するときの参考にさせてもらいます。

>>720
思い返してみれば、今回の天子は説明役みたいな役回りになっていましたね。
もっと天子の我を前面に出すべきでしたか。

エピソード付けに関してですが、確かに場面一つ一つを作りこむのはそれなりにやれていても、物語り全体を見据えてシナリオを組むのがどうも苦手とは自分でも感じていました。
最初に場面を一つ思い浮かべてから、それを基点に構想を練っているのでそれの弊害とも言うべきでしょうか。
一応全体的な流れをどう作れば面白くなるか、は考えてみてはいましたが、中々答えが思い浮かばない状態でした。
しかし例を挙げて説明してもらっても、まだ今一つ理解できていません。すいません。

場面から話を作るとして。
その場面が出てくるストーリーを一度作る→そこから物語の中心を見つけて(>>720で言われたような『紫が鬱る→天子との関係を通して救済』のような)それを芯にストーリーを再構成する、といった具合に作ればいいと、なんとなくわかります。
しかし『芯の通ったストーリー』というのが想像できずにいますね。
とりあえず書けば何か掴めるかもしれませんし、次の作品では話の中心をコマ切れにして散りばめて、一つ一つ段階を踏んで消化してみようと思います。

参考になる言葉の数々、ありがとうございました。

722名前が無い程度の能力:2012/07/11(水) 20:08:35 ID:i4gxJXjc0
>>721
確かに、他人に説明するのに適した言葉じゃなかったね『芯の通ったストーリーっ』ていうのは
別の言い方すると

その物語の一番面白い部分・見せたい部分・書きたい部分を、
どの展開部分においても常に、読者へくっきりはっきり提示しながら話を進行させていく
みたいな感じです

そして
くっきりはっきりさせるために、展開毎に話を推進させる燃料を、
セリフでの説明だけなどではなく、具体的なエピソードで演出していく(そうしたほうが良いならば)
ということです

例えば、紫が救済されるきっかけといった重要な要素とかだと
天子のセリフ「幻想郷のみんなが最後は宴会していた」とだけで済ませるのではなく
実際に、紫にその場面をなんらかの手段で体験させたりといった、より強い印象が出る工夫を、重要な展開の場面には必ず置いておくみたいな

話を進行させる要素に、強い印象を出す事が出来れば
読者は、これから先、何を楽しみに読み進めれば良いかが、わかりやすくなるので、より一層読み易い・読み進みたくなる
そしてこの強い印象を、要所要所で与え続けて、読者を導く一本の芯みたいにしていく、といった感じです

723716:2012/07/11(水) 20:40:46 ID:8QbXG4660
>>722
台詞でなく話の流れで伝えるべきことを伝えるべきなのですね。
今の自分に『強い印象を与える工夫』というのはまだ難易度が高いので、まずは単純な台詞以外の方法で物語の芯を伝えるようにしてみます。
読者の理解を早めるために、それっぽく臭わせて読み手に先の予測をある程度立てさせたりしてもよさそうですね。臭わせすぎて展開が見え見えになっても駄目でしょうが。

重ね重ねのご助言ありがとうございました、精進させていただきます。

724名前が無い程度の能力:2012/07/18(水) 00:40:21 ID:0TRh0E6Q0
はじめまして、みくと申します。

最近になってこちらのスレのことを知りました。
今まで我流でやってきて、他の方から書き方等について教わる機会がなかったため
良い機会と思い助言を仰げればと書き込んだ次第です。

特に今悩んでいるのが、こちらのスレでも度々指摘されている
「読む人の興味を掻き立てる書き方」という観点です。
これまであまり読み手の目線から書いたことがなかったために
そういった態度が身についていないのではと最近考える事が多くなりました。


創想話に投稿した直近2作品のアドレスを貼っておきます。
トリフネランデヴー
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1340801539&log=170
絶対に本気を出さない人形遣いと絶対に本音を見せない新聞記者の秘めやかな戯れ
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1334567926&log=166

どのような論点からでも構いませんので、拙作が「読む側の立場から見た時、何が読みづらいか」
という観点からご意見頂ければ幸いです。
もちろんそれ以外に気になった点があれば、そちらを指摘してくださっても一向に構いません。

一応2作品挙げましたが、後者は130kbとかなり長いので本当にお時間がある場合だけで結構です。
基本的に上に張ったものへご指摘頂ければ、こちらとしては十分と思っております。
何卒よろしくお願いします。

725名前が無い程度の能力:2012/07/18(水) 21:56:41 ID:tzunPrTw0
>>724
とりあえず、トリフネのほうから読ませてもらいました
人形遣いと新聞記者のほうは、また後でゆっくり
どうせ過疎スレッドだから、まったり進行で問題ないし


「読む人の興味を掻き立てる書き方」
これは結構、みくさんは自然に出来るようになってるタイプの人かなー
そういうセンスは導入部見れば、一目瞭然だったりするんだけど
例えば、メインの話の流れである、『トリフネの謎』っていう部分への、導入からのもってきかたにしても

出だしで月人+ジャングル+謎結界という一種奇抜な情報の組み合わせで、最初のインパクトを読者に与えて置いて、
それにちゃんと、どれくらいこの事件が大事な事なのか、をキャラのリアクションや、原作にはない異常事態を客観的に提示することで演出
そして、謎解き展開で大事な、ある程度知識を持ってるキャラを、いきなり謎解きに動かしちゃって読者を置いてきぼりにしないために、
レイセンという予備知識真っ白なキャラを、しっかり用意して、ここに読者の意識を誘導してある
一言で言えば、構成っていうのがナチュラルに出来てる

なので、「読む人の興味を掻き立てる」っていう点においては、及第点の技術はあるから
どうせなら、次ぎのステップを目指してもらいたい
「興味をかき立てたあとに、どれだけ深く、読者を楽しませられるか」みたいな

今回の作品で、「どれだけ深く、読者を楽しませられるか」という点でみると、弱点になってるのは二つ

①トリフネが幻想郷支部です→で、だからどうしたの?
要するにこの作品だと、「幻想郷支部です」がオチになっちゃってるんだけど
これ本当なら物語のオチじゃなくて、ここから広げていくべきネタ
トリフネが幻想郷支部である事が、何かしら重大な事態を引き起こしちゃったりしないと、お話が弱い

②話自体をわざと弱くしておいて、キャラたちがドタバタ空回りして、あーなんともなくて良かった系のシナリオにするなら
読者が感情移入し続ける対象を想定しないと、「あーなんともなくてよかった」に読者がシンクロしにくく、弱い話がさらに弱い印象になる


①のネタを広げる、とかについては、第三者がああだこうだ言ってもしょうもない事だから、細かく言及しないけど
②は、たぶんこれからどんな話書くにしても、みくさんの弱点になるだろうから言及します

読者が感情移入するキャラを想定する
一言で言うと、ピンとこないかもだけど
別の言い方すると、「読者が誰の立場や感情を通して、その他のキャラの立場や感情を考えるのか」
『誰の立場や感情を通して』の『誰』をどのキャラに設定するのかを考えてほしい

一例で導入部の、レイセンが姉妹にいじられるシーンだと
このシーン、本来は、予備知識真っ白な謎解きに読者を導入させる専用キャラという役割のレイセンに、読者の気持ちをシンクロさせなきゃいけない
ところが例えば
>ほとんど消え入りそうな声で、愛玩動物はこれだけ返す。依姫はにやけ顔を明後日の方へ向けながら答えた。
こういう客観的過ぎる表現でやっていっちゃうと、読者がレイセンを神の視点で見ちゃって
レイセンが無茶な任務を言い渡されて、「やべー超やべえ」ってなってるのが、他人事化する
すると、物語から読者受ける刺激が薄まってしまう

なので、レイセンの感情・主観を代弁出来る言葉を文章に混ぜてバイアスをかけたり
そのシーンで焦点を合わせるべきキャラへ、人称をちょこっとだけ寄せ気味にしていって
『レイセンから見た今の状況』というのを演出していく

で、レイセンという一つの立場が読者の中でしっかり固まると=感情移入出来るとどうなるか、というと
物語の先でレイセンが遭遇する他のキャラの立場や感情に対しても、読者は他人事化せずに
レイセンが直面する問題として、感じるようになるから、結果的に他のキャラへの感情移入もブーストされる
別の立場の沢山のキャラを書くときに重要なのは、色んなキャラを公平に客観的に書くことじゃなくて
読者にどれか一つのキャラを感情移入のとっかかりにして、そのキャラの目を通して世界を読者に見て貰うことで、
他のキャラの立場や感情も、本気で読者が考えられるようになる

726名前が無い程度の能力:2012/07/19(木) 00:43:40 ID:0QVukvpk0
「読みやすさ」 と 「興味を引けているか」 の2点についてということで。
その性質上、重箱的な指摘も多いですがご了承ください。

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ざっと読んでいて目に付いたのは、語り口の不安定さです。

基本的に三人称、それも随所で軽妙な表現の入る
いわゆる 「いくらか人格のあるナレーター」 により描写が進む作品ですが、
その土台の上にちょこちょこと憑依一人称が混ざっている。

結果として、1つ1つの文章の単位で細かな視点の移動が起こり、
その変化に追随するための僅かな処理時間、という形で読むリズムが阻害されています。
読みづらい、と大仰に指摘するほどではないにせよ、やはり宜しくはありません。


また、「人格のあるナレーター」 というそれ自体は文体の一手法ではあるものの、
これらの作品では、単に余計かつメタい登場人物を増やすだけになっています。

トリフネの中段あたり、秘封の二人が最侵入した場面での
「念のため補足しておけば〜」 などは、
無意味に作者が登場して雰囲気を損ねてしまっている典型的な例と言えるでしょう。


「三人称+憑依一人称」 というスタイルで書くのであれば、
三人称部分は可能な限り人格を排した描写に徹し、
あるキャラクタの心情を描きたい場合は、本人または他のキャラクタを通した方が
視点や語り口のブレが少なく、文章として安定させやすくなります。

そうではなく、軽妙な語り口を全面に押し出したいという作品であれば、
素直に一人称で進めるのが良いでしょう。
一人の視点では全容が描けないという場合は、章ごとに交代させれば事足ります。

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それ以外の細かな点として、漢字の使い方について。

 ・「己が生き場所を索(もと)め〜」
 ・「問う豊姫はあくまで平か」 ←平静の間違い?
 ・「前に豊姫様と地球に堕りた時」
 ・「およそ一人の魔法遣いの手」 ←変換ミス?

これらは一部分ですが、ところどころに常用外の用法が見受けられますね。
このような使い方は、上手いことやれば読者の感心を引くことができますが、
ほとんどの場合においては、読者の読むリズムを阻害する以外の効果はありません。

一般的な心構えとして、常用でない使い方の8割方は 「滑っている」 と考えてください。

それ以外にも、単語のつなぎ方が文法的にやや怪しい部分がいくつかありましたが、
ちょっと分量的に探し直すのが大変なので省略させていただきます。

727726:2012/07/19(木) 01:11:06 ID:0QVukvpk0
もう1つの、「興味を引けているか」 という点について。
簡潔に言えば、どちらの作品も 「興味を引くような事件」 がそもそも起こっていません。

トリフネの方は原作のネタに対する作者の解釈や結びつけ、
もう1つの方はキャラクタ同士の掛け合いやキャッキャウフフをだらだらと見る作品であり、
双方ともそれ以上の緊張感を与えられるような流れは終始出てきません。

これは、この2作品にそういった点が欠けているというよりも、
そもそも強い興味をかき立てるようなテーマではない、という方が正しいでしょう。
ですので、この点については特に俺からは言うことはありません。


それとやや横道ながら1つだけ、野暮ったいのを承知で突っ込んでおくと、
熱帯雨林が幻想郷に来るのは原作的に無理があります。
滅びたものが何でもかんでも幻想入りするわけではありません。たとえ日本限定でも。

-----

総合的に見てみると、ストーリーや情景を思い描く力には長けているものの、
それらを具体的に文章に落とし込む力にまだ穴が多い印象です。文法的な面を含め。

良い形で出てきた発想を無駄にしないためにも、
推敲作業の徹底に加えて、ざっと書いた後でもかまいませんので
プロッティングを行っておくことをお勧めします。

通常、プロッティングというのは書く前に行うものですが、
貴方の場合は基本的な構成力は悪くないものをお持ちのようですので、
主に無駄な部分を削ぎ落とすことを主眼にしたプロッティングです。

2つ目の作品など、あまりにもきちんと情景が描写できすぎている故に
全体として冗長すぎて読み疲れが起こるレベルですので、
後プロッティングにより場面を整理すれば、より楽しんで読めるようになるでしょう。

(思い切ったことを言ってしまえば、こちらの方はいっそ18禁化してしまった方が
いろんな意味で起伏がついて良かったような気もしますが)

-----

俺の側からは触れなかった面ですが、
「読者が感情移入し続ける対象を想定する」 という >>725 さんの指摘も
良い点を突いていると思いますので、十分ご参考に。

728名前が無い程度の能力:2012/07/19(木) 16:58:35 ID:ntIV7h5s0
>>724
人形遣いと新聞記者について

四角関係というネタに、文とアリスのドライな関係性
そこに二人のナイーブなキャラを被せて彩る
こういう素材の選び方は素晴らしい
何が面白い素材なのかを嗅ぎつける能力っていうのは、小説書くのに一番必要なセンス

素材良し、なら料理の仕方はどうなってるか、というと、もったいない感じ
トリフネの場合も、トリフネ=幻想郷支部 っていう時点で料理が終わっちゃって生焼け中途半端
人形遣いと新聞記者の場合は、生焼けではないんだけど、素材の味を高められらてないまま、やたら分量だけ多いような
言ってみれば、ラーメン二郎(大盛り)のスープを水で薄めて食ってるような気分

どうして、こういう感想になっちゃうかっていうと
一番の要因ははっきりしてて
物語が展開する場面どれをとっても、これといった印象的なエピソードが充てられてない、ということ
部屋で会話したり、地味なデートしたり、勘違い修羅場したり、罠をしかけても、どれもとにかく地味、地味、地味
似たようなシーンもいくつかあるから尚更
だから、物語のターニングポイントの印象が薄くて、頭で物語りがどう動いてるのか理解できても、感情まで動かないから、感情が流れに付いていきにくい
話の流れが変わる部分っていうのは、読者に頭で流れが変わった事を理解させてもダメ
読者の心ごと動かさないとダメ
だから、話の流れを展開させる部分には、必ず印象的なエピソードを充てないとダメ

要するに、四角関係でラブコメするなら、キャラが勝手に動くのに任せずに、作者が能動的にしっちゃかめっちゃかに四人の関係をひっかきまわさないと、話が弱くて素材がいかしきれない

そしてこの悪影響に拍車を掛けてるのが、情報過多の文章
なんでもかんでも書きすぎ
物語の流れに強く関わらないような隅々まで、キャラの仕草などを描写するのは、映画とかアニメなら、一つの画面に同時にいくつかの情報を映して何気なく伝えられるんだけど
小説の場合は、一つ一つ読者に読ませなきゃいけないから、ジブリアニメみたいな『その場にある全部を描く』みたいな表現には本来向かなくて
それを強引にやっちゃえば、本来重要な情報が雑多な情報の中で薄められるだけ=面白さが薄まるだけ

なので小説の文章書くときに考えなきゃいけないのは、『その場面に存在する何を書くか』、じゃなくて、『その場面で何を読者に伝えるべきなのか』
伝えるべきモノゴトを、出来るだけ混じりっけのない高純度で読者に提供する
物語の展開するような伝えるべきモノゴトなら、出来るだけ印象の強くなる方法で、それを行う
文量を読み込むという読者が払うコストに対して、読者が得られる面白さの品質ラインを常に意識する
ある文章を読者が読んで、それが物語の面白さに加算されない文章ならば、どんなに綺麗な文章でも、悪文でしかない

まとめると
マクロ的な部分:ドライでナイーブな四角関係を、もっと活かせるシナリオを考えよう
ミクロ的な部分:各シーン内では、何を伝えるべきなのか、を見極めて、それを演出するために、キャラが動くに任せるのではなく、キャラが作者の意図したように動くようプロットを組む

729723:2012/07/21(土) 01:11:52 ID:t50Vzff20
>>725
ありがとうございます。

>>726さんのお話と合わせて、地の文を語る際のカメラワークがぶれている、というふうに理解しました。
この点は今まで意識していなかったというか、あまり考えが及んでいませんでした。
三人称についてよく分かっていなかったところもあったようです。
書き手の見たい所を書くという感覚だったように思います。

話そのものの弱さについては、はい申し訳ありません。
鳥船遺跡を聞いて即書き始めたもので、練るということをほとんどしませんでした。
これは次のアリスと文の話にも言えますし、それ故>>728での指摘とも関連するかもしれないのですが、
私の場合大抵最初の取っ掛かりとなるアイデアは思いつくのですが、そこから締めに持っていくのがおざなりになるようです。

この作品についても、儚月抄の後日談と、鳥船遺跡ブックレットにおけるメリーの怪我の話、それとテラフォーミングが別個に浮かんで
それを全部並べて書いてしまうという癖があるようで、ちゃんと締まってないなと感じてしまいます。
やはりそういったものはどれか一つに絞るべきということですね。

730723:2012/07/21(土) 01:13:15 ID:t50Vzff20
>>726
>>727
ありがとうございます。
大変丁寧でボリュームのあるご返信を頂けて、嬉しく思います。

視点については大変参考になりました。よく分かっていませんでした。
憑依一人称というのは、地の文で一人称気味に語り始める部分のことを差すという理解で良いのですよね。
「〜と思った」みたいな記述がない心理描写、と言えばいいのでしょうか。
また後ブロッティングというものも知りませんでした。今度は是非実践してみます。

18禁についてはご指摘の通りで、元々雛形を作った段階ではもっと露骨で、最後までどこに投稿するかするか迷った末こうなりました。
性描写のない性関係を書きたいと思ったのですが……

宜しければ、ご指摘頂いた部分について幾つか質問をさせてください。
まず文法について。これは自分自身不安なところであります。
修飾過多の長文を書いてしまう癖があるため、修正してしようと努めている(これでもなのですが……)ところなのですが、
書いていると文の不安定さを感じることがよくあります。
当て字の問題も含め、どうやら自分の中で独自のルールを作って書いていることが多く、しかもそれが自分で何だかよく分かっていない

仰るとおりその都度全てご指摘して頂くのは大変なお手間をとらせることになってしまい無理がありますが
一点でも良いので気になったところを教えて頂くことは叶いませんでしょうか。
或いは全体的な傾向として、「こういったポカをしがち」といったご指摘でも構いません。

もう一つ、設定について。幻想郷に熱帯雨林が来ることは原作的にないという点なのですが、
こういった細かい設定についても私あまり詳しくないものでして、博麗大結界と妖怪拡張計画についてはよく分かっておりません。
そこで、ご指摘の部分の根拠となるZUN氏の記述がどこにあるのか、教えて下さいませんでしょうか。
特に書籍についてはしっかり読み込んでいない部分が多いため、理解を深められればと考えています。

731723:2012/07/21(土) 01:14:29 ID:t50Vzff20
>>728
ありがとうございます。

エピソードづけ、確かにやってないです。
書いていた時は平坦に平坦に、というふうに考えていたような記憶があります。
>>727さんのご指摘とも関連しますね。
こちらを読んだ後改めて拙作を見なおしたところ、私は今まであまり事件が起きない展開を書いていることが多いような気がしました。
そこで一つ、そそわでも一般書でもなんでもいいのですが、そういったエピソードが上手く繋がっている作品の例、ご存知でしたらお教え下さいませんでしょうか。
題名だけで構いません。一読して、実感として理解したいという思いがありまして。

情報量過多についても、仰るとおりだと感じました。
以前はもっと書いていたので、減らそう減らそうと思っているのですが、なかなか減りません。
ご指摘を読んで、やはり読者に伝えようとしていることが拡散しているようです。
私自身、そもそもラブコメを書いている意識が執筆中はあまりなかったので、そこがまず良くないのだと思います。

キャラの動かし方についても、以前別のもので「キャラが話に動かされている感じがする」とコメントもらったことがあり
それ以来書く側がキャラを縛りすぎないようにしていたのですが、考え直します。

>>725とあわせ、詳細なご指摘を頂けたこと、感謝します。
大変参考になりました。

732名前が無い程度の能力:2012/07/21(土) 04:51:13 ID:UpeXZ1l.0
>>730
横からだけど熱帯雨林が幻想入りしないというのは原作にはないかと
トリフネの秘封時代には地球のテラフォームを推し進めるほどに地球環境激変しているというのがテーマの一つでもあるので
熱帯雨林の幻想入りというのは十分二次創作の範疇かと

733728/725:2012/07/21(土) 06:14:27 ID:x2YAjXio0
>>731
>私の場合大抵最初の取っ掛かりとなるアイデアは思いつくのですが、そこから締めに持っていくのがおざなりになるようです。

行き当たりばったりで書き上げるのは、確かに楽なんだけど
その場合、普通はどうしても作品に纏まりが無くなる(そうならない希有な才能ある人も極たまにいるんだけど)
これがたぶん、みくさんの場合、読者に伝えたい事が纏まらずに、
情報過多になったり、お話の強調するべき部分が十分意識出来てなくて平坦なままだったりする、大きな原因の一つじゃないかと思いました
なので、一度書き上げたら、自分が書いた物を良く分析して、「これを最後まで書いたわけだが、自分は結局何が書きたかったのか」を一言にまで纏めてみるといいです
そして、その一番書きたい物を核にして、シナリオを作り直して、プロットを再最適化させる、みたいな作業を挟むと丁度いいかなと
今回読ませていただいた、特に文とアリスの方なんかは、もうちょっとがんばって貰えば、そそわの一つの代表作にもなったかもなあ、などと個人的に感じたので
これから応援させていただきます


>そういったエピソードが上手く繋がっている作品の例

これ、別に特別なことじゃなくて、
強調するべき情報を、必ずしも派手な事件を通してでなくても、考えられる中でもっとも印象深い・感慨深い形で伝える、っていうのはエンターテイメント系創作物の基礎だから
小説に限らず、面白いと評価されるものなら、映画でもアニメでもなんでも当てはまってしまう
なので例上げろと言われると、特別「エピソードが上手く繋がっている作品の例」というより、
単純に自分が好きな面白い作品を紹介ってだけになってしまうんだけど、一応最後に紹介しておきます

そんなわけで、みくさんも、「エピソードが上手く繋がっている作品の例」っていうのは、
意識出来ていなくても、もう既にいっぱい読んでるはずなので、次はこういう事を意識して、面白いと思った作品を読み直してみてください
「この作品を進行させるために必要な要素を読者に伝えるために、どういうエピソードが充てられているのか」
「このエピソードで表現されたモノゴトによって、これまで提示された情報に、どんな変化が生まれ構成になっているのか(キャラへの印象の変化・話の流れ等)」
「その生まれた変化によって、これから先にどんな期待を読者に抱かせることができるのか(あのキャラが幸せになってほしい・あの悪役を倒してほしい等)」

そんな事を考えながら読んでると、色々な感想が浮かんでくるはずで
例えば
「このタイミングで、これを表現するために、こんなひねくれたエピソードでやっちゃうセンスがすげえ」とか
「なるほど、ここでああいうエピソードを充てずに、こういうエピソードでこっち系のニュアンスで展開させると、こういう別方向の面白さまで出てくるのか」とか
こういう感想を忘れずに、心の引き出しにしまっておいて、どんどん引き出しを充実させていくと、
いざ自分で書くときに、「ここでこれを表現するためには、こういうタイプのエピソードを掛け合わせたプロットが最も有効だ」という最適解の選択肢が増えます


作品紹介
一般書の中から選ぶとして、東方SS書くようなオタク仲間に、どれ勧めれば向いてるのかなと悩んだけど
十代中盤のかわいい女の子たちが主人公で、東方キャラみたいに浮き世離れした衣装着てて、誰でも楽しめそうなわかりやすいエンターテイメント
『下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん 』嶽本 野ばら
今時化石なヤンキー女子高生と、茨城の片田舎で浮きまくってるゴーイングマイウェイなゴスロリマニア女子高生の、凸凹友情青春ストーリー

これはぶっちゃけ、原作小説より映画を最初に見た方がいい(どっちも十年くらい前の作品だけど)
ヤンキーちゃん役の土屋アンナもはまり役だが、ロリータちゃん役の深田恭子が前編ゴスロリで出てきて、これがかわいい
特にヤンキーちゃんのピンチを救うべく、ロリータちゃんがベイビー・ザ・シャインブライトの白いドレスを着て、農道を原チャリで爆走するシーンは色んな変な笑いと、熱い想いがこみ上げてくる
こういうビジュアルあってこそより活きてくるお話だから、是非映画から見て下さい

734726:2012/07/21(土) 21:42:54 ID:PH0aWr4w0
とりあえず、トリフネの方を改めて精読しました。

>>726で書いた、「単語のつなぎ方が文法的にやや怪しい部分がいくつかある」という評を撤回します。
少なくともトリフネの方では、文法的に指摘できる点は以下の1箇所のみでした。

 ・最序盤 「けれどその顔には若干の辟易も覗えた」

  ⇒「辟易」 という単語は、これ自体は名詞として定義されていますが、
   実用上では 「辟易する」 というサ変動詞として使われます。

   例外的には、「吹き荒れるパパラッチの嵐に全住民が辟易!」
   のような体言止めで名詞部分のみが使われることもありますが、
   これは事実上、見出しやキャッチコピー限定の用法ですので、
   今回の用例には当てはまりません。

   「辟易した様子も伺えた」が普通の使い方になります。
   (細かいですが、「覗える」も何も効果を生んでいない常用外用法です)

-----

で、その1箇所しかないなら何でそんな感想を抱いたのか考えたところ、

 ・「長めのポニーテールを軽く振った依姫、手にあった業物を腰へ差し直す」
 ・「二人の綿月はピタリ同じタイミングで視線を投げる」
 ・「目を瞑った依姫、白々しく説明をはじめる」

のように、文法的には何も間違っていないが、
何だか唐突に台本調の語り口が入り込んだ部分があったのと、

 ・自分はまた何か重大なことを見落としているではないか、と。
  (「見落としている "の" ではないか」 の間違い)

のようなケアレスミス、加えて上で指摘した用法間違い1つと、
>>726 で触れた細かな視点や語り口の不安定さが総合的に合わさって、
「文法的に怪しい」という感想に結びついていたようです。

何にしても、違和感の正体を探りきらず評にまで落としてしまったのは
こちらの手落ちですね。申し訳ありません。

「絶対に〜」の方は時間の都合で精読はしていませんが、
おそらくこちらも同様の傾向だろうと思います。

735726:2012/07/21(土) 21:44:49 ID:PH0aWr4w0
次、熱帯雨林云々について。

先に断りを入れておきますが、>>727 でも
「野暮ったいのを承知で〜」 と前置きしている通り、
元々そんなに強い意図で指摘した点ではありません。

聞かれた以上はきちんと説明せねば、ということで書いてみたら
何だかやたら長くなりましたが、軽めに流し読んでやってください。

-----

>>732 さんの補足の通り、「熱帯雨林は幻想入りしない」などと
一次資料に明確に記されているわけではありません。
(直接聞きでもしない限りそんなピンポイントな言及はされないでしょうね)

それで、俺がそう書いた根拠、というか俺がそう「感じた」根拠ですが、

 1.滅びて幻想になったものが何でも幻想郷に来る、という解釈では、
  未来世界を待つまでもなく現在の幻想郷があっという間にパンクします。
  海外のものである熱帯雨林に手を出す以前に、国内限定でも
  とんでもない量と種類の生物や環境が幻想郷に来ていることになります。

 2.幻想郷の結界は多分に特殊なものではあるでしょうが、
  あの舞台はあくまで日本の一地域に作られた小さな隠れ里であって、
  幻想の受け入れ範囲が世界デビューしちゃってるのは違和感が強い。

 3.上記1も2も、原作では明確な肯定も否定もされていませんが、
  肯定だった場合、現在の幻想郷の姿に違和感が出ます。
  現時点でもっといろいろ来ているはずだ、という意味で。

という流れで、言わば消去法で組み上げられた違和感です。

で、こうなると当然 「それはお前がそう思ってるだけだろ」 となりますが、
それは実際その通りで、上で書いたのはどれも俺個人の考えに過ぎません。
(そこまで荒唐無稽ではないと自分では思ってますが、そこも含めてお約束)

しかし、では本当に自分の好みだけで突付いたのかというとそうでもなく、
一応批評として指摘したのにも理由があります。

先に結論から書きますと、
「一次設定に強く根ざした作品では、原作で明確な部分と
 独自解釈の入る部分との間に一言でも繋ぎを入れた方がいい」
ということです。

736726:2012/07/21(土) 21:48:39 ID:PH0aWr4w0
このトリフネランデヴーという作品は、
「原作では全く別々に書かれた要素を、1つのストーリーとして上手く繋げる」
という点が作品の大きな特徴であり、評価されているポイントです。

全体としてはその試みが上手く達成されている中で、
この熱帯雨林の部分だけ、僅かですが引っかかりを覚える要素になっていた。

例えば、作中ではトリフネの魔獣について
「変身能力など持たないレイセンが、神降ろしで外見をいじくり回された結果」
という理由付けが与えられていましたが、これがもし何の説明もなく
「レイセンは持ち前の変身能力で〜」 とやられていたら、「ん?」 となるわけです。
原作では玉兎の変身能力の有無について 「否定はされていない」 にも関わらずです。


最初に断りを入れた通り、別にそれが大きな欠点になっているわけでもなく、
これも >>732 さんの書いた通り、この程度は十分に二次創作の範疇。
しかし、それは言い換えれば 「二言三言で簡単に理由付けが可能な範疇」 なのですから、
だからこそ作者の手でその二言三言を入れて欲しかった、というお話です。


純粋に原作と照らし合わせてどうこうと言うのならば、
熱帯雨林云々よりも百合の方が 「ねーよ度」 は遥かに高いわけですが、
百合はスルーできるのにこっちには違和感を持った、
というのもひとえに作品の方向性によるものです。

せっかく一次設定を強く下地にして成功させているのだから、
もう一手間でより完成度が高まりますよ、と。

737726:2012/07/21(土) 22:14:56 ID:PH0aWr4w0
まだ書くのかよ、とか自分でも思いますが、
読み直してもう1つ思ったことがあったので、一応。

俺ももうお一方も、 「描写が細かすぎてマイナスになっている」
という点について触れましたが、改めて読み直してみると、
この作品は両方とも、作者である貴方の一人称で書いてあるのですね。

機械的な分類では紛うことなく三人称であるものの、
映像を文章化したような詳細すぎる場面描写、
そこで生き生きと動き回っているであろうキャラクタの心理を語る文体は、
「第三者としてそこに立っている透明人間な作者自身」 そのものでした。

敢えて意地の悪い言い方をしますが、
要は貴方の想像をほとんどそのまま出力しているだけで、
そもそも 「読みやすさの観点から加工を施す」 という作業が行われていない。
そりゃ文体も視点もブレまくるわけだ。


逆に言えば、頭の中身の垂れ流しでこれだけ緻密に描けるのですから、
それだけ場面の想像力に長け、また見直しがまったく不十分な状態でも
それなりに読める文章力を持ち合わせているということでもあります。

が、ほぼ想像力とセンスだけでこれだけ書いているとなると……
これを直そうとするのは骨が折れそうですねえ。
無理に直そうとして筆自体が進まなくなったりでもしたら、それこそ本末転倒ですし。


何にせよ一朝一夕で簡単に変わるようなものではありませんから、
数をこなしつつ 「読みやすい文章」 の基準を少しずつ作っていくことになるのかな。

センスのある人はそれはそれで苦労することもあるよね。というチラ裏でした。

738723:2012/07/23(月) 00:01:15 ID:PpifZl5Q0

>>733
再度のレスありがとうございます。

>行き当たりばったりで書き上げるのは、確かに楽なんだけど
>その場合、普通はどうしても作品に纏まりが無くなる

そうですね。やはり一度書き上げた後のブラッシュアップに問題があるようです。
こちらに投稿するようになってから推敲なんかもやるようになったのですが
それでもご指摘いただいたレベルまでは取り組めていないことが今回よくわかりました。
次回作ではやってみようと思います。ありがとうございました。

下妻物語は、かなり昔映画見た気がするのですが、あんまり覚えてないので後で観てみます。
教えてくださりありがとうございました。
出来事の見せ方、使い方がよく判らない感じなので、愛読書をちょっと読みなおしてみます。

本当に重ね重ねお付き合い頂けたこと、感謝します。

739723:2012/07/23(月) 00:04:19 ID:PpifZl5Q0
>>732

ああ順番が逆に……

お答え頂いてすみません。
二次創作なのは私も承知しているのですが、博麗大結界のシステムを良く理解していなかったもので(目を通したのは求聞史紀の紫の項目のみ)
何か知らない設定記述があるのかなと気になったのです。
設定があることを知った上でぶっ飛んだ二次設定でっちあげるのはいいかなと思うのですが
知らないででっちあげるのはよくないかな……という気持ちがありまして

740723:2012/07/23(月) 00:05:32 ID:PpifZl5Q0

>>734-737

まず、熱帯雨林の件はすみません。
細かい質問だよなあと私も思ったのですが、求聞史紀の博麗大結界や妖怪拡張計画の記述がよく読み取れなかったので
何か別のところで書かれていたりするのかなあと、純粋な興味で尋ねてみただけでして。
理由付けが弱いというのは、確かにその通りでした。さも当然のように書いていましたね。
以前天然痘の話を少し書いた時に、自分の中で二次設定的説明を消化していたので、説明することを怠っておりました。
そういった点も含めて読者への読みやすさで配慮が欠けていると気づけました。ありがとうございます。

文法については再度のご確認感謝します。「辟易」は自分もあやふやなまま書いていました。
無理なご注文に付き合ってくれて、光栄です。

>何だか唐突に台本調の語り口が入り込んだ部分があった

>この作品は両方とも、作者である貴方の一人称で書いてあるのですね。

>要は貴方の想像をほとんどそのまま出力しているだけ

この指摘が、とても腑に落ちました。なんか今まで引っかかっていたことが氷解した感じがして
「ああ、オレそうやって書いてるわ」と素直に思えました。頭の中で動いているキャラをいろんな視点から何度も再生して書き起こしていく、というような。
しばらく経ってから自分の書いたものを読み直すと、「なんかゴツゴツしてるな」と感じることが多かったのですが
それも語り口が色々混ざっていて安定していないこと、書いた当時と読み直している時の自分の眼差しが違うせいなのかもしれません。

直せるかというと今はよくわからないですが、自分の癖がなんとなく自覚できましたので、それだけで大きな前進だと思います。
相談してよかったと思いました。アドバイス頂いたことを試しつつ、色々と工夫してみます。

本当に重ね重ね返信頂けたこと、感謝しております。ありがとうございました

741726:2012/07/23(月) 02:41:16 ID:c8DEtN9k0

いくらかでもお役に立てたのであれば何よりです。

「その時の気分による仕上がりのブレが大きい」 というのは、
小説に限らず、センスでガンガン進んでいくタイプに共通の弱点ですので、
一度書いたら少し寝かせて再チェック、という作業はより一層重要になるでしょうね。

最初に 「こうだ」 と思ったことをそのまま自分で鵜呑みにしてしまわず、
常に自分自身をフラットに見て、思い込みによる見落としを防ぐ。

これが普通にできるようになると、小説以外の日常でも間違いが少なくなります。
例えば、自分の名前欄に入るべき数字が >>723 ではなく >>724 であることに気付き、
初音ミクが電動ドリルをぶん回しながら書評を求めるような事故を防いだりも十分に可能。

いや、中身を読めば明らかなので >>734 では突っ込みませんでしたが、
再返信でもそのままだったので、一応。

思い込みって怖いよね!

742724:2012/07/30(月) 20:20:18 ID:tNIsOaMU0
>>741

うわあすみませんチェックしてませんでした。
そもそもHNで書けばよかったですね。
日常生活でもイージーミスばかりなので、胸に刻んでおきます…

次作を煮詰めている最中ですが、しばらく置いて、見直して余計なところを削れないか…とやっています。
やる前はこれでいけると思っても、寝かせると粗に気付きますね。
重ね重ねありがとうございます

743名前が無い程度の能力:2012/08/06(月) 00:29:46 ID:yaonvFmw0
ここみたいにSSとかを真面目に語るスレだと、この人の作品はどう感じるんです?
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=search&log=0&type=author&query=Amak
ラノベ的な書き方とか勢い任せな文章って非難の的になることが多いと思うんですが
実際に創想話でも読者に真面目に受け取って欲しいシリアス作品では、重厚に地の文書いて緻密に描くべきだってのが一般論じゃないですか?
読者に通じないかもしれない独善的なネタや独自解釈は、明確に読者に伝えるべきだと
だとすると、方法論でダメな事いっぱいやってるのにこの人の作品が受けた理由は、何があるんですか?
それとも昔は作品が少なくて目立っただけで、今の目の肥えた読者には通用しないんでしょうか?
なんだか上手い下手って何なのか、正しい文章の書き方って何なのかわかんなくなってきました

744名前が無い程度の能力:2012/08/06(月) 10:33:34 ID:T321fZPA0
>>743
他人が趣味で書いたものを、他人の依頼で批評するのは趣味じゃないけど、感想なら

そのまえにまず
>ラノベ的な書き方とか勢い任せな文章って非難の的になることが多いと思うんですが

こういうのは、良く言われてるけど
手段が目的化しちゃってる人の言う事だと、自分では思ってます

ちょっと厨二っぽく言うと
小説なんてもともと、ノールールの殺し合いみたいなもんだし、文章なんていう“手段《ウェポン》”は読者《ターゲット》を面白がらせる《KILL出来るなら》ならどんなモノでもいい
大事なのは、『伝えたい事を、効果的に伝えること』これが目的なのであって、そのための最適な手段《ウェポン》は、一つじゃない《ノールール》
この原則を忘れて、『小説の文章はこうじゃなきゃだめだ!』という幻想に縛られたら、そこで終わり

そんなわけで
>シリアス作品では、重厚に地の文書いて緻密に描くべきだってのが一般論
もしこんな一般論があるなら、一般論のほうが間違ってる、と自分ならドヤ顔で言っちゃいます


Amakさんの作品は、自分も全部読んだ事あるわけじゃないんだけど
基本的に、手慣れてる人、という印象が残ってる
文章という点に絞って言っても、最小限の文量で、最大限の効果を発揮させられてる
ミクロの構成が上手いってことなんだけど
一文を書くときも最適な言葉を良く選んで、一文が読者へ与える情報を、ちゃんと計算した上で
その情報が影響を与える次ぎの一文に書く言葉を選ぶことによって、情報の繋がり(構成)を最適化させて、面白さの掛け算・足し算状態をちゃんと発生させてて
文量に対する、読者が得られる面白さのコストパフォーマンスが高い文章に仕上がってる

別の言い方すると
何か一つ、面白いな、と感じた部分があったら、それをどんどん、雪だるまみたいに膨れ上げさせてくれるように書かれてる

>読者に通じないかもしれない独善的なネタや独自解釈

たぶんこれ、咲夜の能力とかの部分の事だと思うけど
独自解釈を読者に納得させられるかどうかって、設定的に正しいかどうかじゃなくて、説得力、これのみなんです
説得力の正体ってなにかっていうと、色々あるんだけど
一番大きなパワーを持つのが、読者の感情
読者が「こうなってほしい!」と願うモノゴトは、物理的に不可能な事でも、設定的にありえないことでも、読者は許容してしまう

例えが古くて申し訳ないんだけど、ガンダムの逆襲のシャアのラストで、アムロが命をとしてまで隕石落下を食い止めるシーン
食い止められた理由付けは、コスモフレームが奇蹟を起こしたっていう、とってつけたものなんだけど
「あのアムロが命を賭けてまでやったんだから、隕石の落下は回避できなきゃいやだ」と視聴者に思わせることによって、とって付けた理由に説得力を持たせてる

で、Amakさんの作品の場合、咲夜の能力説明を例に、どういう風に説得力付けされてるかというと

ステップ①これでもかと、「咲夜かわいそう、まじかわいそう」を読者へ叩きこんでおく
ステップ②トドメに一番悲惨なエピソードを用意して、「どうにか最悪の展開だけは回避してくれ」と読者に思わせる
ステップ③咲夜が独自設定によって、ピンチを脱する「咲夜さんマジかっけー、よかったよかった」と読者は独自設定に満足してしまう

ついでにこの流れで、「咲夜さん幸せになってくれないかな」という読者の願望が発生したまま、レミリアと対決する流れにもっていってる点にも注目で
多少とってつけた展開で、レミリアの従者になっちゃったとしても、概ねオッケーになってしまう
(自分的にはちょっと弱いかなと感想持った部分が、ここと。マクロな構成的にもったいないと思ったのが、手品師の扱いだけど)

とまあ、>方法論でダメな事いっぱいやってる
どころか、エンタメの書き方をわかってるなー、と自分では思いました
だって、物語的には、なんの変哲もない量産型咲夜の過去モノであるのに
読者の感情を上手く煽って、コントロールして流していくだけで、面白い作品にしあげちゃってるんだから
という代表例的な作品、という感想です

745名前が無い程度の能力:2012/08/06(月) 10:53:18 ID:Oid3utFM0
拡げて、纏める
が超絶上手い人
大して長くもない中にネタを詰め込むだけ詰め込んで、凝縮してみっしりと纏める
例えるならジェットコースター
緩急つけて乗客を振り回してあっという間に駆け抜けて楽しませるが、
一本頑丈なレールが通っていて、文章の最初に提示した主題にちゃんと帰ってきてほっとして終わる

746名前が無い程度の能力:2012/08/06(月) 22:40:30 ID:yuD6kgac0
俺もこの方の文章を 「悪いラノベ的な作品」 とは感じませんでした。
いわゆる 「セカイ系」 的な雰囲気を含んでいるとは言えるでしょうが、
それ自体が直接に良し悪しの原因になるはずもなく。

より具体的には上のお二方が語っておられる通りですが、
短く歯切れの良い文章で、効果的に情景を描写しつつ、
しかしいつまでも内面世界のみでくどくど引っ張らず、
場面をどんどんと急転させて読者を引っ張っていく。
>>745 さんの 「ジェットコースター」 という表現は、言い得て妙ですね。

どうしてこの方の作品がここまで高得点なのか、という点ですが……。
少し前に創想話スレでそのような話題があったように思いますが、そちらから来られた方でしょうか?
もしそうでしたら、あちらのスレで一通りの答えは出ていたのではないかと。

747名前が無い程度の能力:2012/08/07(火) 00:39:29 ID:AZM6uYew0
>>746
横からだけどどのへん?
ざっと見たけど見当たらなかった

748746:2012/08/07(火) 01:17:51 ID:xTVktFQo0
失礼、少し言葉が足りませんでしたね。

このAmakさんという特定の方についてあちらのスレで話が出たというわけではなく、
>>743 さんの

>それとも昔は作品が少なくて目立っただけで、今の目の肥えた読者には通用しないんでしょうか?

という疑問点について、過去と現在での同人界隈としての環境の変化や、
平均的な得点の推移等についていろいろと意見が出ていたということです。
元より単一の答えが得られる問いかけではありませんが、
一通りの要素、可能性については皆さん語られておられたのではないかと。

作家スレか語るスレかは忘れましたが、2〜3スレ前だったかなあ。
昔から薄く長く話されている話題だと思うので、時期を限定する意味は薄いですが。

749名前が無い程度の能力:2012/08/07(火) 06:47:06 ID:AZM6uYew0
それはわりとどうでもいいとこだな
質問者も作品についてを訊きたいのであって、場についての質問じゃあるまい

750名前が無い程度の能力:2012/08/07(火) 20:45:22 ID:/CqqivAo0
明らかに作者本人と異なる方の持ち込んだ依頼は避けた方が良いのではないかと思うのですが
今回は済んだ話なのでいいのですが、エスカレートするとトラブルの種になりかねません

751名前が無い程度の能力:2012/08/07(火) 23:19:24 ID:XBI4mmU.0
>>750
今回は、『面白い作品のお手本』、として質問来たから
どうしてこれが面白いのか、っていう部分に答えるためにレスしたけど
これがネガティブな方向の回答しなきゃいけない、質問・作品だったらレスしなかったよ
他人が趣味で書いた物を、本人から頼まれたわけでもないのに、厳しい言葉で批評したりなんて、無粋だしね

ただ
誰でも見られる場で公開されてる作品の、面白い部分を語る、っていうなら、別にいいんじゃないかな、っていうのが個人的な見解
それでも、こう言う場で、勝手にお手本にされるのも、作者さん的に不本意かもしれないし、そこは考慮はするべきだと思った

752名前が無い程度の能力:2012/08/14(火) 02:56:31 ID:b.lkjbwo0
お久しぶりです、以前このスレでよく依頼させて頂いておりました、柚季と申します
『さざなみと青い鳥の夜』
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1344768095&log=172
の批評をお願いいたします

特に、文章面で最近思うところがあり、改善すべきか悩んでいるもので
文章に回りくどさ、読みづらさはないかという点を教えて頂けると助かります
その他諸々、率直な感想と共に何かしらのご指南を頂ければありがたいです

753名前が無い程度の能力:2012/08/14(火) 22:04:45 ID:BPrk229Q0
>>752
ネタ元の絵本は知らないので、このSSをパロディじゃなくて普通の小説として見た視点になっちゃいますが

読ませてもらって最初に気になったのは、文章よりもマクロな構成を一切放棄してる部分
命蓮寺メンバーの各エピソードを、それぞれ独立した形で配置していってるわけだけど
これどういう事かというと、それぞれのエピソード同士に、構成が為されてないということ
別の言い方すると、各エピソードに物語的になんの繋がりがないから、どれか一つのエピソードが面白くても、
エピソードが切り替わった瞬間に、その面白さがブツッと切れてる

あえてこういうブツ切り構成でやるなら、一つ一つのエピソードを虎丸のエピソードくらい完結してて読み応えある物にしないと、ちょっと楽しみにくいなと
で、もし全員のエピソードを、虎丸のエピソードくらい印象的な物を作れたとしても、ちゃんとマクロの構成をして、
一本の物語としても読めるように繋げれば、それぞれのエピソード同士の面白さが足し算・掛け算になって、同じ文量を読ませるのでも、より面白くなるはず

ちょい大ざっぱに、幸福、をテーマにしたマクロの構成の例だすと

ヌエのエピソード:狩られる妖怪の悲惨さを問題として提起(これを解消してもらいたいと読者に思わせる)
           ↓
白蓮のエピソード:妖怪を救おうとする事で、悲惨さ(問題)を解消する物語の方向性を提示
         ムラサ(ニヒリスト風味)は既に白蓮の半分弟子になっているが、白蓮の事をただの理想論者として見ていて、いつか挫折すると考えて居る
         白蓮の理想論に「もしかしたら実現するかも」と夢を見ながらも、「現実じゃそんな事ありえない」とそれが崩れ去ることを、確認したがっている複雑な奴ムラサ
           ↓
虎丸のエピソード:人間を襲う妖怪。人と妖怪の融和の絶望さを提示
         挫折しかける白蓮に、今度は人間が彼女を妖怪の味方として責めて追い打ち
         ムラサ、理想論の敗北を見届けて、白蓮の元を去り、元の“妖怪”へ戻って、人間を襲うようになる         
           ↓
ムラサのエピソード:人間と妖怪、それぞれの宿業をムラサに同時に背負わせて、白蓮と対決させることによって、白蓮がそれをどうやって乗り越えるか、山場を演出

754名前が無い程度の能力:2012/08/14(火) 22:05:25 ID:BPrk229Q0
>>752
で、文章の方ですが
>文章に回りくどさ、読みにくさ
回りくどいどころか、ストレートな表現が殆どで
概ねそのシーンで読者が欲しい情報を、軸のぶれなく伝えられてると思う
ただ、わかりやすさを重視してるあまりか、丁寧過ぎる傾向は感じるかなーと
その割に読みにくさをあんまり感じなかったのは、リズム感がいいのかな
あと、もうちょい手を掛けてもらいたいなと思ったのは、ミクロの構成

丁寧過ぎる部分と、ミクロの構成
この二つの部分で気になったところの例をいくつか

まず丁寧過ぎる場所を、一番面白かった虎丸のエピソードから

>「とある山に 〜〜 多くの獣たちが集まりました。
の部分

虎丸が怖いけど仲間を大切にする旨を表す文が、混ざり合って重なってるので、文脈を整理しなおしてもいい
超怖くて猛々しい王→だけど仲間には優しくて慕われてる みたいな流れにすると、もっとすっきりしてコントラストも利くと思う


>王であるためには、獣たちから好かれていなければなりません。
この文は、以下の文の【心】一文字に変換できる
もしも感情に身を任せて、手下の獣を叱れば、彼らの【心】が自分から離れていってしまうことを彼女は知っていました。

>彼女が頭の良い獣だったように、手下たちもまた聡明でした。
これは以下の文と表現してる事が重なってる
>手下たちは、失態を犯した獣を叱り、責任を取らせるのは自分たちではないということをよく知っておりました
手下たちが理性的であるという事と、虎丸に信頼を置いてる事は、ここだけで十分伝わるんでは

>すさまじい怒りを覚えているというのに、彼を責め、咎めるための言葉が、彼女にはひとつも見つけられませんでした。
怒りの程度は前の文で、言葉が見つけられないのは後の文で表現されてるので、この一文も無くてもOKなくらい丁寧過ぎる


ミクロな構成に気を配ったら良かったなと思う部分の例を二つ

第二夜
一輪が僧侶に出会う流れ
一輪がどんな気持ちで雲仙を連れて旅?をしてたのかを、書いておくと(例えば、寂しい、家族が欲しい、等)
僧侶と出会った展開に対して、読者がなんらかの期待を持つことができて、読みやすくなる(興味的な意味で)
いきなり、出会った、だけだとそれ以降何を期待して読めばいいのか、興味的な意味でわかりにくい

第五夜
このエピソードは、何を伝えたいのか芯が見えてこない
なので、その補完として、最初のうみねこのセリフで、エピソード全体にバイアスをかけるといい

「昔、平安京の空を飛び回っていたことがあります」だけじゃなくて
「昔、平安京の空を飛び回っていたことがあります。そこで見た出来事は、それはまるで○○で、○○でした」
○○には、このエピソードで伝えたい事を言わせる事によって、読者へどこを注目して読めば良いのかを、わかりやすく提示する
もちろん大前提として、こういう小手先の工夫だけじゃなくて、エピソード自体に見所を作らなきゃダメなんだけど

755名前が無い程度の能力:2012/08/14(火) 23:08:00 ID:Wyy5A7V20
文法的な面での読み辛さは特に感じませんでした。
2回ほど読んだ限りでは誤字脱字の類も見つからず、
よく気の行き届いた丁寧な文章だと思います。

言い回しのくどさ等については、そもそも主要部分が語り部形式ですので、
第三者が 「ここは無駄な言い回しだ」 とか断ずるのは難しいですね。

ざっと読んだ限りでは、読み返さないと流れの掴めない部分はありませんでしたし、
全体の分量もさほど多くはないので、特段指摘するような悪い点はないと思います。

-----

次、文章ではなく単語の使い方について、
ぬえのエピソード内で気になった言い回し。半分重箱ですが。

 ・「おびただしい量の血」
 ・「弓矢で武装」

このうみねこの口からぱっと出てくる表現としていくらかの違和感を受けました。
「おびただしい」 は彼でなくとも口語ではまず使わない表現ですし、
武装って単語も、キャラ的、時代的、雰囲気的にちょっと合わないかなと。

単に 「真っ赤な血だまり」 とか 「弓矢を持って」 とかの平易な表現の方が良いと思います。

-----

次、純粋な内容面について。

取り立てて槍玉に挙げるような構成の破綻はありませんでしたが、
逆に取り立てて感情を刺激されるような要素もありませんでした。

うみねこの語りという形式で命蓮寺の面々の過去が語られているわけですが、
どのシーンも、元ネタのような寓話的な雰囲気に満ちているわけでもなく、
さりとて余韻のある結末が語られるわけでもなく、中途半端に終わっています。

具体的な点を1つ挙げると、うみねこが登場人物の内面を詳細に語りすぎている。
元ネタのあの雰囲気は、語り部が徹底的に傍観者であることが大きな要素になっており、
内面描写についても、あちらは原則として 「外部の観測から分かる情報」 で語られています。

それと比較すると、この作品のうみねこは傍観者と呼ぶには距離が近すぎますね。
まるで対象の人物の傍に付き添って見守り続けてきたような語り口。

これがもし、短編エピソードの寄せ集めでなく一人の人物についてのお話であれば
そういう方向できちんと結末まで語ることで1つの纏まりのある作品にできたと思いますが、
そこは元ネタどおりの短編にしてしまっているので、そこが中途半端になっていると。

どうせならもっともっと描写を省いて、元ネタのように断片的な情報のみで
読者に想像を膨らませる方向で進めていった方が良い仕上がりになったのではないでしょうか。

表面的な形式を借りたるだけでなく、元ネタの寓話性も持たせて欲しかった。

756752:2012/08/15(水) 03:34:55 ID:aXzDpmZk0
>>753
>>755

とても丁寧な講評を本当にありがとうございます
ある程度は自覚していた点からまったく気づかなかった点まで、当ssの問題点について様々なご指摘を頂きまして
このようにしっかり講評して頂く機会はあまり無いのもあり、本当に頭の下がるような思いです
元ネタをご存知の方、そうではない方のお二方からご意見を賜ることができたというのもありがたいです

文章そのものについては、概ね大きな問題はないとのことで少し安心致しました
しかし細かい部分や単語の選び方についてまだまだ改善の余地があると気付かされました
やはり手癖で書いている部分が多いため、それだけでは至らない点がたくさん出てきますね……

エピソードにこれといった魅力に欠けるという点は、本当に仰る通りです
各エピソードの構成が自立しているわけでもなく、繋がりもほとんどなく、
その結果、かなり作品全体のの完成度が低いものとなってしまいました
こういった形式での短編集にはまた手を出したいと思っているので、次回に繋げられれば、と思います
エピソードについては色々な角度から問題点を浮き彫りにして頂き、今後の課題が見えやすくなりました

>内面描写についても、あちらは原則として〜
お恥ずかしい話ですが、この点に気づいていなかったのは最大の失態でした
パロディ作品を書いておきながら、元ネタへの理解も足りていませんでした……

いずれにせよ、本当に色々な点を挙げて頂き、重ね重ねありがとうございます
中途半端な作品となってしまいましたけれども、学んだ多くのことを活かして今後も書いてゆきたいです

757南条:2012/08/22(水) 22:58:18 ID:qc6AnqvA0
向上スレの皆様始めまして、南条と申します。
最近になってふと、『自分のSSは人から見てどう映るのだろうか』と今更のように思うようになりました。
時同じくしてこの大変有意義なスレの存在を知り、ご意見を賜りたくキーボードを取らせていただいた所存です。

『黒谷ヤマメは愛さない』
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1330237461&log=163

ヤマメが勇儀とパルスィの仲を応援する話です。
嘘ではないです。

ちょっと前のSSですが、私の中のあれやこれやが詰まっている作品です。
『能力の活用』をテーマとし、意識して書きました。

自覚症状としては下記のようになります。
悪いところ
・冒頭の応接室のシーンの最後のやり取りが不要。
・勇儀に押し倒されるシーンで何してるのかわかりづらい。
・勇儀とパルスィが出会って以降、全体的に描写が足りない。
・みとり出さなくてよかった。
・「ごめんなさい」「言うなパルスィ、今は自分の体のことだけ考えろ」前後の文章が変。
・作中に出てくる創作料理が致命的にまずい、ヨッシーでも吐き出すレベル。

良いところ
・ヤマメの行動に一貫性がある。
・燐のためになら友達をも差し出すヤマメのクレイジーっぷりは魅力的である。
・燐を強キャラに見せるため、『有能な人物である主人公』がひれ伏す描写を入れ、これが有効である。
・作中で『目を見ることで相手の感情を読み取る』というスキルをヤマメが何度か使うが燐には通じない、という一連の流れが燐の日常を想像させる。


以上です。
自覚のない欠点等ございましたらご指摘をお願いいたします。
南条の認識と読者の視点の差異を特に取り上げていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

758名前が無い程度の能力:2012/08/23(木) 13:12:45 ID:0KokoF0.0
>>757
なんというハードボイルドなヤマメ
そそわでハードボイルドっぽい作風の物を殆どみないから、結構貴重な俺得作品
文章も読みにくい部分はあったけど内容にマッチしてるとおもう
サバサバ感と、あまり深くはつっこまず突き放すような微妙な深さの感慨の味が出ててグッド
出だしのマッチのくだりとかの雰囲気がすげえ好きだ

だけど、この出だしにしてもそうだけど、作品の売りになるような部分が、この雰囲気くらいしかないのは、寂しい
冒頭のマッチのくだりから、燐から依頼受けるシーンへ、綺麗な構成を組んでくれたら、最高だったなあ
せっかく、マッチを燐から貰った物という情報だしても、それがどういう属性持つかを定義付けられてないから、無駄情報になってしまってるのが残念
例えば、マッチをどういう状況で貰ったものなので、そのマッチに対してヤマメがどんな感情を抱いてるのか、匂わせるだけでも
次ぎの燐の依頼を受けるシーンへの牽引力が、かなりかわってくるはず

あとはやっぱ、贅沢言えば、どこか一つくらいは物語の内容自体で勝負できる部分を作って貰いたかったなっていう
>・ヤマメの行動に一貫性がある。
ここは同意で、ヤマメの魅力=作品の魅力といっても良いと思う
この良い部分にも関連して、魅力を最大限に引き出すにはどうすればよかった、という話をしてみたい

この作品で、ヤマメが変わらない事を表現してるメカニズムって「こんな事件を潜り抜けても→この人は変わらなかったんです」っていう構造だけど
この効果を最大限高めるには、
パターン1
①事件をヤマメにとって一生忘れられないくらいの物にする
②事件の結果として、ヤマメの変わってしまった部分も書くことによって、変わらなかった部分を浮き彫りで強調にする

という二つの要素はやってほしかったな、みたいな
この作品だと、今回ヤマメがくぐりぬけた事件って、人生の一大事というより、日常って感じだからパンチが弱いなと

パターン2
逆に、潜り抜けた事件を人生の一大事じゃなくて、日常的にハードなことしちゃってる子、みたいな線でやるなら、
①ヤマメがする事件を出来るだけ、哀しい・幸せな後味のあるものにする
②そんな哀しい・幸せな日常を繰り返していても、パルシーのこの部分は変わりません

今回の作品は、このパターン2になってるんだけど、どこが不足してるかというと、
パルシーの変わらない部分を変えてしまうんじゃないかと思わせるような①が用意できてないこと
ヤマメがそもそも、パルシーに対して「捨てられる程度の友情」しか抱かない(ようにみえる)から、
パルシーを捨てたからって、だからなにそれ?ヤマメが変わらなくて当然じゃん、っていう弱い印象しか残らなくなってしまってる
せめて、もっとヤマメがパルシーとの関係に、強烈に葛藤するエピソードを書けるくらい、ガチでパルシーを好きになっちゃうくらいでもよかったんじゃないかなと

そういう理由で
>燐のためになら友達をも差し出すヤマメのクレイジーっぷりは魅力的である。
ここが中途半端
捨てられる物を捨てるなら、クレイジーでもなんでもないですよねってなっちゃう罠
絶対に捨てられない物を捨ててこそのクレイジー(この例えでわかるかどうかだけど、Fate/zeroでキリツグが一番大切な人ナタリアの乗った飛行機を、信念を“変えない”ために撃墜したみたいな)

759名前が無い程度の能力:2012/08/23(木) 13:13:24 ID:0KokoF0.0
>>757
次ぎに個別の自覚症状に対するレス

>・燐を強キャラに見せるため、『有能な人物である主人公』がひれ伏す描写を入れ、これが有効である。
燐が強キャラっていうよりも、主人公がフェチなだけに読めてしまった
どうしてかというと、燐に対して、ヤマメがどれくらい心酔してるのかが、ラストシーンまでわからないから
なんヤマメがで撫でられたがってるかすら、読者には実感がないんじゃないかなこれ
だから、ただのフェチと読めてしまう

>・作中で『目を見ることで相手の感情を読み取る』というスキルをヤマメが何度か使うが燐には通じない、という一連の流れが燐の日常を想像させる。
スキルが通じないという情報を、燐の日常という情報へリンクさせないと意味がない
何かを伝えようと思ってあえて示唆的に書かない場合、他人へは99.9996%伝わらないと考えたほうがいい
少なくとも一度読んだだけじゃ100%無理


>・冒頭の応接室のシーンの最後のやり取りが不要。
このシーンは、この物語においてのジャンプの重要性が一切説明されてないのが痛い
そのせいで、なんでジャンプの話題なんかを読まされなきゃいけないのかが理解できないのは読む側にとって辛い
例え伏線でも前振でも、ただ意味のない情報をおいておけばいいってもんじゃない
小説の文章は基本的に、読者がその文章に差しかかる前に、それを読みたくさせるように構成させなきゃいけない
ジャンプの話題いきなりだされて読みたくなる?
ならないなら、予め読みたくなるように話の流れを作っておくべし
その流れをそのシーンで自然に作れないなら、別のシーンに挟んだほうがいい

>勇儀に押し倒されるシーンで何してるのかわかりづらい。
基本的には芯を捉えらえられてる描写だと思うけど
>あたしの両手は勇儀の片手で掴まれるだけで、何もできなくなる。
ここ以降はキャラの動作の描写終わるまで、受動態に変えて主語をヤマメにしたほうが、わかりやすさという点でも、書きやすさという点でも、嫌悪感を演出する効果としてもいいはず


>・勇儀とパルスィが出会って以降、全体的に描写が足りない。
必要なモノが不足してる感じはないんじゃないかな
セリフが短文の連続で文脈が読みにくいから、誰が喋ってるかわかりにくくなるところ補完するくらいかな
でも文章自体に味があるから、ここぞという場面で心理描写に贅沢に文量使うと、結構効果出るタイプの文体だと思う
書きすぎっていうのは今のところ見受けられないから、要所で表現したい事を“利かす”描写をもっと積極的にやってみると個性が光りそう

>・「ごめんなさい」「言うなパルスィ、今は自分の体のことだけ考えろ」前後の文章が変。
ばったもんの薬剤師もどきだけだ
から
「ごめんなさい」
の流れは作品全体の中でも特に秀逸な部分だと思う
この二行の行間に、それまでのヤマメとパルシーの関係性が凝縮されて表現されてる
ただその行間が読みやすいかというと、ちょっと足りなくて、
この行間を埋められる最強の一行を、何かしらズバッと提示してくれたら、俺的名作になってたかもしれない

この行間を埋める選択肢のいくつか
①「ごめんなさい」の前に、ヤマメがパルシーを訪問するにあたっての感慨にあたるバイアスを掛けられる短文を挿入する(何も感慨を感じてないとしても、一目でそれとわかる短文を入れたい)
②もしくは、「ごめんなさい」のあとに、ヤマメから見たパルシーの心理描写を、ヤマメ的なニヒルっぽいバイアスをかけて書く

>・みとり出さなくてよかった。
YES
だけど、燐に心酔するヤマメを表現する方向で流用できれば悪くなかった
そのためい、わざわざキャラ増やす必要あるかといえば疑問だけど

>・作中に出てくる創作料理が致命的にまずい、ヨッシーでも吐き出すレベル。
カーヴィなら食べるかも知れない

760名前が無い程度の能力:2012/08/23(木) 16:31:23 ID:0KokoF0.0
一部、自分のレスで人物名ってる部分発見したので訂正
ヤマメとパルシーの名前を取り違えて書いてしまった :(

パターン2
逆に、潜り抜けた事件を人生の一大事じゃなくて、日常的にハードなことしちゃってる子、みたいな線でやるなら、
①ヤマメがする事件を出来るだけ、哀しい・幸せな後味のあるものにする
②そんな哀しい・幸せな日常を繰り返していても、ヤマメのこの部分は変わりません

今回の作品は、このパターン2になってるんだけど、どこが不足してるかというと、
ヤマメの変わらない部分を変えてしまうんじゃないかと思わせるような①が用意できてないこと
ヤマメがそもそも、パルシーに対して「捨てられる程度の友情」しか抱かない(ようにみえる)から、
パルシーを捨てたからって、だからなにそれ?ヤマメが変わらなくて当然じゃん、っていう弱い印象しか残らなくなってしまってる
せめて、もっとヤマメがパルシーとの関係に、強烈に葛藤するエピソードを書けるくらい、ガチでパルシーを好きになっちゃうくらいでもよかったんじゃないかなと

761名前が無い程度の能力:2012/08/23(木) 22:42:50 ID:Iujz7dUA0
>>757
若い方の書いたものだなあ、という印象を受けました。いろいろな意味で。

作品そのもの、また自覚症状として挙げられている良い点/悪い点を含め、
そもそも基本的な発想や方向性が中高生的なものなので、
視点の差異以前にそのノリを許容できるかどうかが分かれ目になると思います。

俺は残念ながら肌には合いませんでした。
キャラ付けも役割も取って付けた感が酷く、のめり込む前に冷めた感じです。

762名前が無い程度の能力:2012/08/24(金) 22:37:49 ID:f3JM50ZI0

度々お世話になっております、アガペという者です。
今回もまた、作品の批評をお願いしたくてやってまいりました。

ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345783328&log=0

この作品は今日投稿したばかりで、早速ここに来るのは、何かしら失礼にあたるかもしれないのですが、どうかご意見を頂きたく思います。

と、いうのも、自分で読み返して、何が悪かったのかが全くわからないのです。
愛着が湧きすぎているのか、現実が受け止められないのか、全然わからないのです。

時間をおけば、何か違うのもしれません。
でも、どうしても誰かの意見が聞きたいのです。

もしお時間よろしければ、どうかよろしくお願いします。

763名前が無い程度の能力:2012/08/24(金) 23:01:50 ID:SKPidpC.0
>>762
あとでじっくり読ませてもらうけど
とりあえず冒頭パッと読んだだけで、気付いてしまったことがある

いきなりこんな無個性の固有名詞連発されても、情報過多でわけがわかんなくなるだけですよね、と
しかもそいつら同士の会話だから、誰が何しゃべってるのかわかんないから
主人公がどういう奴なのかとか、固有名詞付キャラの紹介としての機能すら不全になってるのはヤバイ
読者がその時点で記憶に止めるべきじゃないキャラの固有名詞は、少なくとも世界観が固まってない出だし付近では極力使わないほうがいい

でも早苗がいきなり告白されてるのは良いと思った
このメインディッシュをもり立てるために、雑談シーンから入ったのはわかるけど、世界観が固まってない冒頭でやるべき演出じゃなかった

764南条:2012/08/25(土) 01:11:33 ID:scA9FoNw0
>>758-760さん
ありがとうございます。
想像してたより好感触の様で驚きました。

やっぱあれですね、書き手と読み手とじゃ視点も違いますよね。
そういうのが知りたかったので、こちらの意図を汲んでいただいて助かりました。
個別にレスまでしてくれるとは。

言われて気が付きましたがこれ友達を売ったっていうより、利用するために近づいただけですよね。

ヤマメが変わらない事については特に強調するつもりはありませんでした。
御察しの通りこの話はパターン2なわけですが、『こんなの日常茶飯事』感が出ていたようで何よりです。
その為だけにみとりがいたのですが。

①が、不足……
家なき子が更生して一緒に同じ本を読むくらいいじましくデレたのちに告白したと思ったらあっさり振られてそれでも強い

心で新しい恋に生きようとした矢先に大病を患って床に臥すだけでは不足と申すか。
どうしましょっか。
料理開発を一緒にやったらよかったでしょうか。
こう、一緒に失敗しながら、最後に「やった!できたよ!」みたいな。
……いや、ヤマメがそこまでする理由がねーです。

やっぱりヤマメに葛藤があっちゃダメですよ。
組織のエージェントがターゲットに共感しちゃって『一緒に逃げよう』とか言い出しちゃう展開は今回の所はパスで。
一気に安っぽくなっちまいます。
迷った挙句に燐を取るより、何のためらいもなく燐を取って欲しいのです。
人間味あふれる葛藤(妖怪ですけど)よりも徹底したプロ意識がないとヤマメが優秀に見えません。
甘ちゃんに崇められたって燐が偉大なる人物に見えないのです。

というか燐を偉大なる人物(≒強キャラ)に見せたかったんですよ。
ヤマメの動機に直結する事柄なので。
仕事人に見えると思うんですけどねー、原作でも頑張ってますし。
もっと仕事シーン入れればよかった。


俺得とか言ってくれてありがとうございました。
ご意見は大変参考になりました。
そのつもりはなかったけど続いちゃった続編とかあるのでよろしければそちらもどうぞ。


>>761さん
私が社会人3年目だとよくぞ見破りました。
学生に戻りたいです。
これ合わない人は合わないんだろうなー、とニヤニヤしながら投稿しました。
あなたのレスを読んでニヤニヤしています。
キャラ付けも役割もこれ以外考えられないほどドンピシャだと思っています。
中高生にこの空気が出せるものか。


とかなんとか書いていたら新たな依頼が来てますね、ついでと言う訳ではないですがアガペさんのを読んできました。

すげー面白かったです。

近藤君のキャラはよかったと思います。
原口君もいい具合の親友ポジでした。
葵ちゃんはちょっと魅力が伝わりませんでしたが、モブとしてはこんなものでいいと思います。
……ギャルゲーに必要な人材は揃ってますね。

敬語とタメ口の入り混じるクライマックスはすごくよかったです。
早苗さんの未練っぷりが伝わってきました。
流石は『神の愛』をペンネームにするだけあります。

早苗さんにのみ焦点を当てて、神奈子様と諏訪子様が出てこなかった点は素晴らしかったと思います。
出てきたら台無しだったかもしれません。

強いて苦言を呈するならば、『半年前 〜 つまり、僕の世界は通常運行だったのだ。』というセリフ回しが何度か出てき

ますが、もう2回くらい少なくてもよかったと思います。
ちょっとしつこかったかもしれません。

それを差っ引いても非常に完成度が高く、充実した作品でした。
何でこんなレート低いのよ。


ところでアガペさん、わっちのヤマメさんを見てくれ、こいつをどう思う?

765名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 01:46:09 ID:TFbxk0rY0
>>762
とりあえず最初に言えるのは、悪い部分よりは良い部分のほうがずっと多い作品なのは間違いないから
変に自信なくさないでOK
難点はあるにせよ、大きな部分でやってること自体は間違ってないし、前に見せてもらった作品より、“良い部分”は良くなってると思う


難点はまずなんといっても冒頭の不味さ


固有名詞が情報過多という点は別のレスで書いた通りだけど
それ以前の段階の方法論として、東方SS読者とこの世界を繋ぐ唯一のキーワードである早苗をほっぽって、
オリキャラ中心のエピソードから始めるのは、もったいない
早苗を主軸にして話をスタートさせて、その早苗をオリキャラ主人公がどう捉えるか、で主人公の性格なんかを逆紹介するくらいでいい

で、キャラ回りの話すると
友だちキャラが二人って無駄に多くないかなーっていう
これ一人居れば重要な場面全部そいつに背負わせられるよね?
先生を止めるだけのシーンとか、別に重要ではないし
せっかくアフロっていうわかりやすい特長背負わせてるんだから、
アフロくん一人を親友ポジションにして便利キャラにしちゃったほうが、キャラも立つし、読者も覚えやすい

あと主人公や早苗のキャラ付けとかだけど、これはある意味、作者さん固有の聖域みたいなもんだから、選択肢の一つとしての話になるけど
早苗にしても、主人公にしても、キャラを掴めるような個性というか、ゴツッとしたとっかかりないんだよね
どっちも普通の良い子で、のっぺりしてる
変な奴にする必要はないけど、何かしら一つくらいは性格的な個性を持たせた方が、キャラを掴みやすくて感情移入しやすい
奇蹟を起こす早苗という存在を、どう捉えるか、っていう点で、主人公が素直に感心したりするより、ちょっとくらい反発を抱いたり捻くれてた方が、片思いのお話としては面白かったんじゃないかなと
主人公の反発とか捻くれを変化させていくことで、早苗への思いの強まりも表現できるしね

主要キャラである早苗も無個性だと、シチュエーションごとの性格の出方の変化で、心理表現が出来なくなるから、無個性っていうのは損

766名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 01:47:13 ID:TFbxk0rY0
>>762
次ぎに桜と文化祭について
桜が“キメ”として使われてるんだけど、桜を的にしぼった前振りとしてのエピソードが一切なから、これが“キメ”だと気付かないという悲しい自体が
あれ、なんで最後、桜咲いてるの? なんか桜って関係あったっけ? みたいになっちゃってる

文化祭というキーワードも、前振りさえしっかりしておけばキメに使えた
文化祭って、最後の最後にぽっと出てきちゃったよね?(記憶違いだったらごめんなさい)
それまで早苗も主人公も、特に文化祭については言及してなかったような気が
どうせだったらこれ、文化祭直前に早苗失踪するシチュエーションで良かったんじゃね、っていう
早苗がめっちゃ楽しみにしてる文化祭。主人公は誘おうかどうか勇気出しかねてるところで失踪しちゃう、みたいな
今回のシナリオの舞台って、基本的に全部「日常のある日」であって特別なシチュエーションが設定されてないのが、もったいない
あえて特別なシチュエーションなくして文量節約するのも悪くは無いんだけど


あとはクライマックス
良いシーンではあるんだけど
主人公と早苗が会話しただけで、実際に何かしらのアクションをすることなく終わっちゃうのは、盛り上がりが寂しい
ここは友だちがやった事以上の無茶を、思いっきりしていい
現実でこんな事したらダメだろう、ってことを遠慮せずやっちゃってもいい
むしろ、絶対やっちゃいけないことをやらせろ、みたいな
ここで無茶すればするほど、主人公の愛を表現できるし、
それはすなわち、早苗喪失の切なさも何倍にも増すことができる

この大人しすぎる演出の傾向は、クライマックスだけじゃなくて作品全体に言えることで
作者さんが書きやすい範囲(主人公たちの学園生活が破綻しないラインで)事件を矮小化させてしまってるような寂しさがある
早苗っていうこのSSの設定的にはリアル神様っていう強烈なキャラクターの喪失で、切なさを表現するなら
リアル神様っぷりを余すこと無く、無茶ぶりしてやらせて、早苗っていうキャラにしか出ない魅力をガンガンアピールしたほうが、結果的に非日常の喪失感も大きくなるはず


最後に文章
青くせえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
って悶える 昔のKey系ノベルゲーのクライマックスとか思い出すw
これは魅力でもあるけど、アレルギー反応する人もいるとおもう
主人公に対して、作者さんはあまり埋没せずに、文章書く勢いにブレーキを踏まなくても良いから、
気持ち悪くはならないように客観性は見失わないようにしてもらえるとアレルギー反応を抑えられると思う

例えば、こことかね


 感謝しているから、と、君は嗚咽交じりに。
 皆が大好きだから、と、君は儚げな笑顔で。

 君が、そんな風だから
 ――だから、ねぇ、女神様。

 だから僕は、君に恋をしたのです。

自分は読んでてむず痒くなった(良い意味で)
けど、これかなり「快感/不快」ギリギリのラインだと思う
良いとこ攻めてるといえば、そうなんだけど

とりあえず読み終わってすぐ感じたのは以上
もしまた他にも気付いた事あったら、27%くらいの確率でレスするかも知れません
自分的には好きな作品なんで、あんま自信無くしたりしないでください

767名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 12:35:18 ID:TFbxk0rY0
>>764
燐の偉大さを表現したいなら、尚更、主人公を悩ませないと損だと思うよ
お話のメカニズム的に、ヤマメの捨てるモノが大きければ大きいほど、燐の偉大さを盛れる構造になってるから

>家なき子が更生して一緒に同じ本を読むくらいいじましくデレ〜

これに対してヤマメがどう感じるかが重要
パルシーが一方的にデレても、ヤマメがそれにたいして大きな感慨もってなければ、裏切って燐のために働く事を選択しても、燐の偉大さは演出できない
例えば、そこら歩いてるありんこをヤマメが踏みつぶして、「これは偉大なる燐様のためだ!」とか言ってても燐がどれくらい偉大か、読む側にはわかんないでしょ?
燐の価値は、ただのありんこ一匹分の価値か、ってなっちゃう
でもそのありんこが例えば、ヤマメにとって世界一大切な相手とかだったら、燐の偉大さっていうのは 燐のために働くこと>世界一大切なもの なんだなと読む側に伝わるんです


>徹底したプロ意識 >何のためらいもなく燐を取って

本来なら、なんのためらいもなく燐を選択するヤマメですら葛藤しちゃう事件、っていう線の演出でいけば、
ヤマメのプロ意識も強調出来るし、燐の偉大さも強調出来るし、事件の重大さも強調出来てオールOK


>ヤマメの動機に直結する事柄
燐が仕事人だから心酔だけじゃ、ちょっと共感呼びにくいね
燐の仕事が地底でどれくらい重要なことなのかが、短い説明だけで終わらせちゃってて実感わかないし
燐のおかげで地底が平和であることが、ヤマメの価値観にとってどれくらい大事なことなのかっていう主人公にフィードバックされるエピソードもないから
感情面での共感もしにくい
やっぱここは、エピソード追加した方が良かったと思う

768アガペ:2012/08/25(土) 14:18:09 ID:XJ/CZoTo0
>>763様 南条様

ご意見をくださって、本当にありがとうございます。
それほど悪くないと言ってくれたのには、物凄く感激しました。

そして、エピソードの前フリ的な部分がおろそかになっているというのも、とても勉強になりました。
ここは、プロットをもっと綿密に組む、などして対応すべきかと解釈しました。間違ってたらすみません。

また、物語の中で起こる出来事にしろ、キャラの性格にしろ、なんかこじんまりしているとのことでしたが

すみません。これここに来るたび、ほぼ毎回言われてますよね。

ちょっと別口の相談になってしまうのですが、この上手くはっちゃけさせるとういうのが、中々できないのです。
なんというか、つい遠慮してしまうというか……
大がかりな出来事を用意したりするのに、どうしても抵抗ができてしてまって。

厚かましいですが、何かアドバイスを頂けないでしょうか?
重ね重ね申し訳ありません。


あ、あと個人的に南条様へ

>ところでアガペさん、わっちのヤマメさんを見てくれ、こいつをどう思う?

すごく……いい女です。

はい。本来は批評返しするのが筋なのでしょうが、いかんせん私の技術というのも浅く、見当はずれなことを言ってしまいそうなのでよしておきます。
という訳で、コメント欄へ行ってきます。
なんかテンションの高い名無しさんがいたら私です。

769名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 19:15:38 ID:.OtKbp.A0
お初にお目にかかります、urlと申します。
今回、皆さんに批評して頂きたく訪れた次第です。
対象作品はこちら「お嬢様の時計」。

ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345817370&log=172

書いている時はハイテンションで楽しく書くことができたんですが、投稿してからツイッターで
「カッコが多すぎてうざい」「辞書を読んでいるようでつらい」という意見をもらいました。

そこで流石に「確かにこれカッコ内いらないな」「このまま作品をそのままにしておくのは作品に申し訳ないな」
と思い、今回全面改訂しようと思っています。

具体的には

①カッコ内の時計専門用語を全面排除
②カッコを使う範囲を「咲夜が思ったこと」のみに限定
(例:今日のお嬢様はそんなにわんぱく【わがまま】にはならないでしょう。など)
③漢字で説明できない時計専門用語にリンクを貼って読者を誘導

しようと思っています。

みなさんに聞きたいのは
①改訂する方向はこれでいいのか
②仮に改訂したとしてこのままの話の流れでいいのか

です。
お時間があればよろしくお願いします。

770名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 21:30:21 ID:TFbxk0rY0
>>768
>ここは、プロットをもっと綿密に組む、などして対応すべきかと解釈しました

うん そんな感じです
決めぜりふとか、決めシーンを効果的にするには、予めの仕込みが必要
そして、仕込むなら、とってつけたような伏線エピソードを用意するんじゃなくて
仕込む要素を物語の軸として取り込んでしまえるようなシナリオにすれば尚いい

例えば、今回の作品で言えば
早苗がちょっと文化祭に行きたがるセリフを言うだけ、とかにするんじゃなくて
早苗と主人公が、文化祭の準備を一緒に進めていて、楽しみにしていた、みたいにするとかね
もちろん、このためだけに、文化祭準備のエピソードを追加するのは、文量がもったいないから
作品全体を、早苗と主人公が文化祭の準備をするのを軸に展開するお話、という風にすること前提になってしまうけど

ついでにいえば、そういう風に最初から、早苗と主人公に共通の目的といったものを持たせられると、
早苗失踪までの物語序盤の流れに指向性が生まれて、牽引力も上がります


>なんというか、つい遠慮してしまうというか

シナリオ考える時に
「このキャラならこの状況でこうするのが自然のはずだ。だからシナリオの流れはこうじゃなきゃいけない」とか考えてませんか
もしくは「こんな事になっちゃったら、このキャラには解決できなくて、収集つかなくなるからダメだ」とか
これ、物語の面白さを生むのと真逆の思考です

今度からはこう考えてください
「このキャラはこの状況でこんな絶対やらない。でもやっちゃったら、どうなるんだろう? よしGO」
「こんな事、このキャラには絶対解決できなくて収集つかない。じゃあどうやって解決するのか見物ってことだよね? よしGO」

要するに、自然をキャラを動かしてるだけじゃダメ
物語を効果的に演出出来るシナリオを思いついたら、例えそれがそのキャラに実行不可能な事でも、原作設定でありえない事でも、断固としてやらせる
これはキャラの性格をねじ曲げる、という意味ではなく、そのキャラがどうやったらその行動をするようになるのか、動機付けになるエピソードを用意するということです
不可能をやらせる、というのも設定をねじ曲げるという意味ではなく、そのキャラがどうやったら、それを出来るようになるのかのエピソードを用意することです
こうすると嫌でもドラマチックでインパクトの強いエピソードが必要になってくる、はず

771名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 23:02:16 ID:WCmBdyeU0
やや乗り遅れましたが参加。

>>762
文章そのものは読みやすく、こなれていると思いました。
精読はしていませんが、その範囲では特に目に付いた誤字脱字もありません。

-----

内容について。
既に触れられている通り、まず導入で失敗しています。

読者にとって未知のオリキャラ3人が碌な紹介もなくいきなり日常会話を始める、
というのは例えこれが東方の二次創作でなくても宜しくないやり口です。

ついでに 「クラス全員」 とか 「入り口のカップル」 とかのギャラリーまで加わっているので、
初見ではシーンの状況把握だけで読むのが止まります。冒頭なのに。
オリジナルでも厳しいことを二次でやっているので、ここでブラウザバックされても仕方ありません。

そこをぐっと堪えて読み進めていくと、ようやく早苗さんが登場して話が始まりますが、
全体的にちょっと主人公が大人しく傍観しすぎていますね。
最初の接触からクライマックスまで、二人の交流が浅すぎてお話の土台になっていません。

エピソード付けの弱さについてはもう既に語られているようなので多くは付け加えませんが、
迂闊に近寄れない憧れの女の子、という位置付けをしすぎているがために、
盛り上がるシーンでの主人公と早苗さんの 「心が動く理由」 が弱くなっている。

その結果、特に早苗さんが消えた後が顕著ですが、
主人公が似たような心理描写をグダグダと繰り返すという悪いパターンに入っています。
個人的には、今回の程度の浅いエピソード付けであるならば、
早苗さんが消えた時点で締めに入る悲恋型の終わりの方が余韻が残って良かったなあと。

-----

それとは対照的に、早苗さんの起こす奇跡については悪い方向でやりすぎだと感じました。

アザラシや追い風長距離走やクジ当てや虹など、偶然で片付けられるものは別にいいのですが、
バスケの投売りゴールや応援ハンドボール120m、春の桜が秋口に満開なんかはいくらなんでも事を盛りすぎです。

正直、そんだけのことが確実にできるなら 「信じて貰えなくて信仰が〜」 とかならないのではないでしょうか。
(これはどちらかというと、貴方の作品というより東方原作の弱いところですが)

日常エピソードで使う奇跡の範囲はあくまで偶然で片付けられる規模に留め、
クライマックスに持ってくる大規模なものについても、祭神である神奈子さんの司っている
気象関連に絞っておいた方が自然だと思います。

-----

総合的に見ると、ご自身で語っておられる通り、自分の描いた物語に愛着が沸きすぎて
客観的な視点によるエピソードの整理や見直しができなかったのかなという印象です。

「トップアイドルとそれに憧れる一般人」 で終始浅い片思いを続けるよりも、
入学から文化祭まで、「少し普通とは違う東風谷早苗という人物」 に少しずつ近づいていく形で
物語の 「溜め」 を作り、彼女が幻想郷に渡る場面を以ってクライマックス、
その後に短い後日談あたりを持ってきて締める、という王道的な構成の方がいろいろ安定すると思います。

772名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 23:46:20 ID:WCmBdyeU0
>>769
括弧内の横文字、というかカナ読みを全面削除すればいくらか読みやすさは増すでしょうね。
専門用語に関してリンクを張るのは無駄だと思います。
読者がいちいちそれを開いて意味を確かめながら読んでくれるとは思いません。

エピソードの書き直しが必要かどうかについては、やったとしてもあまり意味は無いでしょう。
実質的に新しい作品を1つ書くのと大して変わらない労力が必要になる割には、
それで新たに何かが得られると期待するには話の土台も骨組みも弱いからです。

作中で盛り上がりの起点になり得る要素としては、
咲夜さんの正体とレミリアさんに贈る時計絡みのエピソードが主なものですが、
そのどちらも特に謎や障害で溜めを作る気配もなく、順風満帆でさらっと流されている。

言ってしまえば、この作品は時計のカタカナ薀蓄専門用語やオサレな戦闘描写を
作者自身が楽しむために書かれたものであって、そもそもが一般的な読者の方を向いていない。
他者の評価など気にするだけ無駄だと思います。

そういう意味ではむしろ、カッコ内の横文字を消すのではなく全てルビに変えて、
横文字オサレ感を残しつつ読みやすさを改善する方が良いのではないでしょうか。

773名前が無い程度の能力:2012/08/26(日) 00:19:16 ID:cLVbi3YI0
>>769

どっから突っ込むべきなのか迷うけど
>②仮に改訂したとしてこのままの話の流れでいいのか
ここから考え直すつもりなら、言わなきゃならないだろうなと思うのは
誰もわかんないような時計の描写を容赦なくするとか、ニッチネタ過ぎるでしょうwwwwということ
ニッチなのが悪いんじゃ無くて、ニッチな素材をニッチな料理にして見せられても、90割の人が楽しめないよねっていう

なので一番無難なのはこれ
>①カッコ内の時計専門用語を全面排除

とりあえず、時計の描写とかが、すべからく意味のわかんない文章になっちゃってるのがヤバイ
でも、時計の描写なくしちゃったら、寂しいし、魅力も無くなってしまう

だから、時計の詳細な描写を排除せずに活かすなら、時計の詳しい仕組みとかを読者が知りたくなるような話の流れを作った上でやってほしかったなと
ほら、オタ友だちとかと飲むとき、他人が付いていけないディープなネタとか、一人でいきなり喋り出す奴いるでしょ?
そういう生暖かい状態を防ぐには、まず多くの人にとってどうでもいい小道具である、時計自体に興味を誘導した上で、ディープな話題にもってかなきゃいけない
んで、興味を引けないな、って思う部分は無理せず全カットでOK


で、お話自体なんだけど、RPGっぽい冒険譚として普通に読めるんだけど
どれくらい面白いかな、というと心許ない

物語を始動させるのに必要なパーツとして
咲夜が時計を作る動機=お嬢様のわがまま+夢
咲夜が動く理由にはなるけど、読者が「咲夜さんがんばってほしい」と思うタイプの動機には演出されてないから
推進力自体が凄く小さい
良く言えば原作らしい、悪く言えば小説としては弱い

冒険の内容
時計を作るために地底に行って鬼と戦う
特に冒険自体に面白みを生む仕掛けはない
しかも、戦闘シーンの描写が、とても頭に入ってくるようなものじゃないので、読み飛ばしてしまうタイプのもの

咲夜の動機が、【とりあえず動く理由にはなる】程度のもので、尚且つ、冒険の内容も特に面白みの薄いものだと
冒険譚としての見所自体が、どこにあるんだろう、っていうことになってしまう


だからもし、お話自体から作り直すなら、
①「咲夜さんどうにか時計を完成してほしい!」と切実に願えるような動機付けをする
これはまずほぼ必須
②①さえ出来てれば、鬼と戦うというシンプルなバトル展開でも問題ないけど、
 バトルに関わらず、「ちょ、咲夜さん、お嬢様のために、そこまでマジでやるんすか」ってなるようなエピソードを用意
 とりあえず、あの戦闘描写を何十行も続けるのはやめたほうがいい
 要所で数行やるのは格好いい

大ざっぱにいえるのはこんな所だと思う

774アガペ:2012/08/26(日) 01:30:16 ID:GQCLwnLM0


>>771

成程……。
何から何までありがとうございます。

やはり自分の作品を客観視できていないのが大きな課題のようです。

本来必要である盛り上げがないのにも関わらず、変なところで突っ走って読者さんを置いてけぼりにしてしまったようで。

すみません。今のままでは、何度もこちらに来ては同じ間違いを指摘されることの繰り返しになってしまいそうですので、このスレで推奨されているサイトを見て回って、勉強し直してきます。

丁寧なご指摘、ありがとうございました。


>>770

あなたの教えてくれた『物語の面白さを生むのと真逆の思考』、まんまその通りの考え方で書いていました。

物凄く勉強になるアドバイスをありがとうございました。
これを参考に、ひっそり練習してきます。

何度も質問ばかりして、お手数をおかけしました。
もうなんとお礼を申し上げていいのやら……。
語彙が貧弱ですみません。

775771:2012/08/26(日) 02:25:13 ID:s1rydNAU0
>>774
全体的にさらっとsage気味な評になってしまいましたが、
そうそう卑屈になることもないんでないでしょうか。

個々の心理描写の流れや丁寧さは良いものがありましたし、
まあオリキャラ恋愛ものという時点で人を選ぶにせよ、
そのジャンルが苦手な俺でも普通に読んでいける程度に基礎はしっかりしています。

盛り上げていくための枠組み、というのも言うは易しで、
身も蓋も無く言ってしまえばその時その時の発想次第で、
指南書を読んでどうにかなるかと問われれば怪しいものですから。

自分を客観的に見る、という点についても同様で、
ともすれば客観を装った自虐にしかなっていないことも多々あります。

自分の悪い点を直そう! という姿勢ではなく、
とりあえず自然体で書いてみて、さてここから一段プラスアルファが見つかるかな?
と足し算的な思考で見直してみてください。

仮に良い流れを見出せて、それに沿って再構成を加える場合でも、
それは悪いものをボツって書き直すのではなく、
手元にある良いものを 「編みなおして」 仕立て直す、という使い方。

失敗したら何が爆発するでもなし、のびのびと妄想していきましょう。

776アガペ:2012/08/27(月) 19:40:23 ID:xO7gdaEY0
>>771

またもアドバイスを頂けて、感謝感激です。

なんか、肩の力が入りすぎてたかもしれません。

兎にも角にも、手探りではありますが次の作品も頑張ってみます。

777url:2012/08/27(月) 20:49:21 ID:iiU4u9bY0
>>772-773
おふたりともありがとうございます。

>作者自身が楽しむために書かれたものであって、そもそもが一般的な読者の方を向いていない。
なるほど、身にしみます。
恥ずかしい話ですが、思えば「時計に詳しくなくても漢字にしておけば伝わるだろう」という根拠のない自信に満ち溢れていました。

>ほら、オタ友だちとかと飲むとき、他人が付いていけないディープなネタとか、一人でいきなり喋り出す奴いるでしょ?
あひぃん。
確かに今回の自分はそんな感じでした。
反省いたします。

ひとまずカッコ内のカタカナをルビに振りなおし、もう数日経ってから物語の流れを見直します。

778名前が無い程度の能力:2012/09/02(日) 03:24:14 ID:IX4/Cisw0
初めまして、創想話で書かせていただいている緑眼のと申します。
この度、作品を上げさせていただいたのですが、頂いている評価は鳴かず飛ばずのようです。
自薦するような形になってしまい嫌なのですが、次の作品までに少しでも成長ができるよう、少しでも批評アドバイス等して下さるお方がいましたら是非お願いします。
作品は「消えゆく神と散りゆく彼女」です。
URL 前編ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1332963115&log=165  
   後編ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1346409466&log=0

2作目。しかも、長編は初めてという事で、書くのに苦労した分、これからのステップアップに少しでも役立てたいです。
読まれないのが、自分の引きの弱さという事は自覚していますが、どうかお願いします。

779名前が無い程度の能力:2012/09/02(日) 22:19:16 ID:3WXY3Ju20
>>778
指摘しなきゃいけないと思った部分がいっぱいあるけど
とりあえず、大きな根本的問題を今回は

まず最低限、お話としての見所があるかないかで言えば、ある
だから、神様同士の生き様を通して、秋姉妹を描くストーリーのコンセプト自体は悪くはない
ただそれを演出していくためのシナリオの時点でどうなってるかというと、
含まれてる面白さに比しての文量が多すぎて、読む労力に見合った満足が得られない
本来は面白いはずのお話を、物凄く回りくどい見せ方してしまってて、面白さが薄まってしまっている
これを解消するには、ただシーンごとの文量を減らすだけじゃ足りないはずだから、シナリオ自体の最適化を考えて貰わないとダメかなと

シナリオの最適化ってどういう作業かとかというと、
まずこの物語の何が面白いのか、どこが見所なのかを、作者さん自身がしっかり把握してもらわなきゃいけない

この物語に含まれる面白さの要素
メインテーマ(物語の核になるもの):秋姉妹の絆
サブテーマ(核を描くための装置):神様同士の信仰競争の波にさらされる弱小秋姉妹は、この先生きのこっていけるのか
エンジン(物語を進めるための推進力にするもの):消えゆく姉妹を助けるため


こんな風なんだけど(と解釈してますが)、今回の場合、これを演出ために、ミステリー風のシナリオでやってる
それ自体は間違じゃないし、ある程度の面白みを上げる効果はでてる
けど
問題点①秋姉妹以外にスポットを当てすぎちゃったりしてるわりに、そのスポットを当てるキャラをちゃんと主人公化してない
秋姉妹と他人である霊夢が主人公で、霊夢が動く動機自体に読者が感情移入する仕掛けを作ってない
主人公としての機能を背負わされないままに、霊夢が主人公やっちゃってるため、エンジンが出力不足

問題点②ミステリー展開自体をもり立てるために、お話の核から無駄に逸れ過ぎちゃったり(手段の目的化の弊害)
主人公化をちゃんとされてない霊夢が、あっち行ったりこっちいったりと
エンジン出力がただでも不足してるのに、車体重量(文量)はどんどん重くなり、パワーウェイトレシオが最悪のパフォーマンスになっている
結果的に走らせるのが気持ち良くない車・読み進めるのがめんどい小説に仕上がってしまってる

とまあ
得られる小手先の演出効果よりも、お話を成立させる根本的な部分にデメリットが大きく出てしまって、面白さが薄まっちゃってる
こういう失敗を防ぐためには、シナリオの最小構成ってのを意識してもらえばいいかなと

ここで言う最小構成っていうのは、このお話を面白く成立させるための必要最低限、書かなきゃいけない要素
別の言い方すると、パワーウェイトレシオを最高のパフォーマンスにしたお話の素体
車で例えるなら、後部座席とかカーステレオとかエアコンとかワイパーとか、走行に関係ないものを全部とっぱらった状態
今回のお話の最小構成はどんな感じかというと

①姉妹を助けたいと願う主人公の動機付けに、読者を感情移入させる
 (消えていく方を、これでもかと可哀想な目に遭わせて、どんな手段を使ってでも助けてあげたいだと思わせる等)
               ↓
②主人公が八方手を尽くす
 主人公が無茶をすればするほど、助けたい姉妹への愛情を盛れる構造を作る
               ↓
③無茶をしすぎて主人公ピンチ
 助けたい相手と自分を逆にピンチに陥れてしまう最大の危機(感情移入してる読者の責任感を煽る)
 これを乗り切るためには、主人公と助けたい相手が多大な代償を強いられる(代償の大きさ=互いの愛情の深さ、という構図を作る)
 バッドエンドとみせかけて、一発逆転ハッピーエンド
 

こんな感じになるはず
あとはここにアレンジ・デコレーションを加えていくわけだけど
その際に考慮することは以下のとおり
①加えたアレンジによって増えた文量は、それを読み切った時に、割に合う満足感を読者に与えられるか?
②加えたアレンジよって増えた文量を、十分に牽引出来るだけの勢いは維持できるのか?
③②を増えた文量の勢いを維持するためだけに、エピソードを追加するなどして、さらに文量を増やすような悪循環になって、①の要件が損なわれていないか?


とりあえず、今回の作品を通して、経験値稼ぐといいとおもったのは、このシナリオの最適化っていう作業かなと思います
細かい文章とかも難点いっぱいあるけど、まずはちゃんと走る車が作れるようにならないと、という感じですか

780名前が無い程度の能力:2012/09/04(火) 00:53:25 ID:iQE6IkEc0
>>778
遅ればせながら参加。

いろいろと基本的な経験値が足りませんね。
率直に申し上げて、これで好評価を期待するのは無理があります。

面白みの薄い掛け合いばかりで焦点の定まらないストーリー。
シリアスっぽいシーンと掛け合いシーンとで違いすぎる文章密度。
後書きで口授がどうこうと触れている割に、そもそも二次ネタばかりが目につく世界観。
一人称と三人称が平気で混在したり、感嘆符の後の一字空けがなかったり、
「尻こ玉」のような、そもそも正解を知らないんじゃないかという類の変換抜けがあったり。

そして最後に、まだ二作目という自覚を持ちながら、
「評価は泣かず飛ばずのようです」 と外面を気にしてしまう背伸びっぷり。
貴方が中高生であることを切に願います。
(嫌味ではなく、中高生なら 「これくらいは誰でも通る道」 ですので)

出っ鼻から悪態気味で申し訳ありませんが、
「他者からの好評価を期待している作者」 に対しては、
どうしても 「冷淡な読者」 の視点を含めざるを得ません。何卒ご理解のほどを。

-----

改善案についてですが……う〜ん。

一番いいのは、投稿前に辛口プレビューをしてくれる友人を持つことでしょうか。
文章技法についての基礎的な知識を含め、全体的な経験値が低い状態では
個別の点についてあれやこれやと指摘をしてもあまり意味がないように思われます。

と前置きした上で、とりあえず普通に考えを並べますと、

 ・ネット上にある小説技法の講座を読んで、文章技法についての基礎知識を蓄える。
  一人称と三人称の区別が付いていないような状態では、この先も見通しは暗いです。
  感嘆符の後の一字空けなどについてもここで知識が得られるでしょう。

 ・プロッティング。まずはきっちりとストーリーの流れを作ってください。
  横文字でプロッティングと書くと何だか大仰にも聞こえますが、単なる箇条書き程度でも十分です。
  何がしたい物語で、読者はどんな風にそれに接していくのか。
  「得点やレートを気にするのであれば」、作者はそれを把握しなければなりません。

 ・書き上げた後のストーリーの整理。
  今回の作品での一番の問題は、ストーリー上何の意味もなければ、
  読者をほっこりさせる効果も無い無駄な掛け合いシーンが多すぎることです。
  前編なんか8割方のシーンが無駄なんじゃないでしょうか。
  掛け合いシーンそのものも、まるで台本小説でも読んでいるのかと
  錯覚しそうなほどに台詞ばかりで、読み進める気が失せてきます。

 ・読者に与える情報量の把握と管理。
  ストーリーの流れ云々と強く関連しますが、真相の解明や暴露のシーンが独立しすぎです。
  読者にまるで何の情報も与えないシーンがだらだらと続いたと思ったら、
  重要人物や黒幕の元にたどり着いた途端、ぽろぽろと真相が垂れ流されている。
  ほとんどのシーンが無駄、と評されてしまう一因です。

総合的に見ると、この作品は 「作者が個別に妄想したシーンを無理やり繋ぎ合わせた」 もので、
そもそも読者からの視点について全く考えていないように思えます。
妄想というのは本人にとっては間違いなく楽しいものですが、他者にとってもそうであるとは限りません。

繰り返しになりますが、文章を書く上での基礎的な技量を高めつつ、
リアル友人などの助けを借りて 「第三者の視点」 を持てるようにしていくのが良いかと思います。
一朝一夕でどうにかなるものではありませんので、気長に行きましょう。

781まふ:2012/09/17(月) 20:02:40 ID:L0Q2wO1g0
前回、「自己愛」の時は批評をしていただき、誠にありがとうございました。
私、まふと名乗らせていただいている者です。

本日は、非情に情けない話なのですが、何故ここまで酷い結果になったのか分からず、現実を受け止められない私です。
評価されないということは、何か原因があるということなのでしょうが、いまいち分からないのです。
リメイク作品だからという声を聞いたのですが、それだけであそこまで評価が酷くなるはずがないと思い、
何か致命的なミスを犯してしまっているのでないかと思います。

そして、それが何なのかが私には分かりません。
そこで皆様の助力を請いたくて再び、このスレに足を運ばせてもらいました。

作品集173「大方、何も変わらない物語。」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/173/1347120255

個人的に思うのが、前作と強い繋がりがある作品にしたため、シリーズの色が無意識の内に強く出してしまい、
それで評価が伸びなくなってしまったとも思えるのですが、前作を読まないと理解できない作品でしたでしょうか?

また本作品では、「ワン・フォー・オール オール・フォー・ワン」をテーマにして書かせていただいています。
一人が消えた程度で集団は揺るがないけれど、それは決して一人が消えても良いという意味ではない。
それに一人に執着しすぎて集団が揺らいでしまっては元も子もない、という内容のつもりで書きました。

リメイクした理由も、これがテーマにも関わらず、全くテーマに触れないまま作品を終えてしまったことが
酷く悔やむことになってしまい、居ても立っても居られずにリメイクをしました。

ただテーマを書ききるために、それだけで突き抜けてしまったため、見落としている部分が多いかもしれません。
是非、悪かった点や気がついた点があれば、教えてください。お願いします。

782名前が無い程度の能力:2012/09/17(月) 22:30:42 ID:Ca3kg/.U0
>>781
まだ読んでないし自分もアドバイスできるような存在じゃないんですが、それでも作品を開いて思ったことをさらっと
まず、読もうという気になりません。内容以前の問題
そもそも続き物やらは厳しい評価になりがちなそそわにおいて、『リメイク』かつ『他作品との繋がり』。これはもうどでかいハンデです
それと、後書きも致命的
あんなにビッシリと詰められた後書きを見て「この作品面白そう、読んでみよう」と思いますか?
もし思うのならそれは貴方による貴方好みの設定だからです。他人からすれば作者の自分語りほど興味のないものはないです
貴方が面白いと思った作品の後書きの多くは一行ないし数行程度ではありませんでしたか?
後書きで作品の設定を語るということは作品内で語りきれていない未熟の裏返しに他なりません
……とこのように、貴方は勝負するように負けているような感じがします

783名前が無い程度の能力:2012/09/17(月) 22:34:20 ID:Ca3kg/.U0
×……とこのように、貴方は勝負するように負けているような感じがします
○……とこのように、貴方は勝負する前に負けているような感じがします

後書き云々〜というのは、特に「〜〜先にあとがきの方をお読みください」という一文があったから触れました
恐らく、前作を読んでいない方も後書きに情報があると見ればそちらを先に見るのではないでしょうか

784まふ:2012/09/17(月) 22:40:22 ID:L0Q2wO1g0
>>782
完全に作中とは関係の無い部分について、あえて省いた部分の設定のあとがきであったため、
今作がリメイクであったため、お詫びの形つもりで語らせてもらったのですが、逆効果になってしまっていましたか。
作品のストーリーについて語らなければ良いというものでもないんですね、反省します。

どうせ作中のストーリーとは関係ない部分なんだから、気になる人が居るなら語ってもいいでしょって軽い気持ちでやってしまった……
一分程度で思いついた設定で棒に振ってしまったのか私は……

785まふ:2012/09/17(月) 22:55:34 ID:L0Q2wO1g0
米返しのページは分けるべきだったのかなぁ。
あんな設定いらねーよ。ぶっちゃけ、自分が納得するための趣味のような設定なんだからさぁ。
あんなの作中においては蛇足ですよ。どうでもいい話だから、あとがきなんですよ。
補足するような話ですらない。

本当に作品に影響を与えるような話なら、あとがきでなんか語らないんですよ。
物語だけで必要な分は全てを語りきっているんですよ。

と、こんなところで言っても取り返しがつかないし、意味が無い。
言い訳のしようがないほどに浅はかでした。なんてつまらない理由で私は転んでしまっていたんだ。

お手数をかけて申し訳ありませんでした。
おそらく、私の認識と読者の認識に差があったことが原因のようです。
ありがとうございました。

786名前が無い程度の能力:2012/09/17(月) 23:02:27 ID:ltSuSpOM0
>>781
ざーっと読んだけど、文章として極端に出来が悪いとかそういうわけじゃない気が
ただ、そそわの内情は良く知らないけど、二次創作SSじゃ避けられる要素がすこぶる多い

・リメイク
・過去作品からの強い繋がり
・オリジナルキャラクター(しかも複数)が中心であること

東方の二次創作がどうなのかは知らないけど、三番目はそれだけで切られる可能性のある要素
過去作品とのつながりも、短編として独立しているならまだしも、これは前作読んでる前提の構成に思える

あとキャラや絡みも、受け入れられる人とそうでない人がかなり分かれると思う
それがさらにオリキャラやオリキャラ同士だったりするから、駄目な人は本当に駄目

まとめると、基本的に人を選ぶ内容なのに
さらに「リメイク」や「続編」で絞っちゃってるので評価が少なくなってるのではないのかなと

787166 ◆he7BqzM2gI:2012/09/17(月) 23:23:41 ID:K4vcArzY0
新東方SSコンペの第2回を企画中です。
興味のある方はスレを覗いてご意見いただければありがたいです。

東方SSコンペ企画・運営スレ13
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1309694660/

788まふ:2012/09/18(火) 08:40:33 ID:xwUfE/vs0
>>86
シリーズ色が強すぎて置いてけぼりになってしまったのか。
色々と詰め込みすぎたのも要因の一つかなぁ。細部まで設定を決めてしまったため、キャラが強くなりすぎたのかもしれない。
モブキャラで世界が決まると思っているせいで、モブキャラには特別力を込めすぎてしまう。

レミリアを語るなら、城から入るのではなく、まずは外堀から見ていくべきだと考えていたせいで、モブキャラを前に出しすぎたのが原因でしょうか。
そもそもネタも不味かったと考えるべきなのかしら。妖精メイドを前に出す構成にしたのがいけなかったのかな。
主人公がレミリアだと思っている人が少ないことが一番、今回の作品で駄目なところなんだろう。

わざわざ、付き合って頂きありがとうございます。




それで追加の依頼をお願いしたいのですが、もしよければ批判の方もしていただいても構いませんでしょうか?

個人的に力を入れた箇所としましては、

・紅魔館の組織としての強さ。
・個人視点の咲夜さんと、組織から見た咲夜さんとの相違。
・レミリアの孤独感。
・紅魔館の組織的な強さによって咲夜の穴埋めが出来てしまっている現状。
・そのことに対して、レミリアの言葉にできない孤独感があるのに、咲夜が居なくても影響を受けない現実に対するもどかしさ。

の五つを強く意識して書きました。上手く表現できていたでしょうか?
また、これらを強調する意味で、完全なモブの妖精メイドを間に挟むという試みをしてみたのですが、いかがでしたか?

また、他にも物語の構成や文章で不味かった部分、その他気になった箇所があれば教えてください。

自業自得なのですが、今作品ではあまりにも得られた情報が少ないため、作品そのものの出来として何処が駄目だったのがいまいち反省点が見えません。
次の作品のためのステップのため、一度、洗いざらいにしてもらいたいので是非とも遠慮なく批判をしてください。

再度、URLを貼らせて頂きます。


作品集173「大方、何も変わらない物語。」
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/173/1347120255

あと、あとがきは放置してください。うん、お願いします。
もう当分は米返ししない。

789名前が無い程度の能力:2012/09/18(火) 19:31:22 ID:qHZowwgs0
>>788
あとで読ませてもらいます

790名前が無い程度の能力:2012/09/19(水) 00:00:54 ID:thg.hEA20
>>788
表現したいことをする、のはいいんだけど
それで多くの他人から評価されたいと望むなら、+αで考えなきゃいけないのは
「その表現は他人にとって興味が惹かれるものなのか」という事
今回はこの思考がごっそり抜けてるor見当違いの方向に突っ走ってる典型例というのが、読ませてもらっての第一印象

どうしてそういう第一印象になるかっていうと、まず根本的な部分で言えるのは
この作品の面白い部分を一言で言おうとすると、言えなくね?っていうね
この作品はどこが面白いんですかと訊かれた時に、どう答えていいか迷っちゃうんだよね
「咲夜が倒れて、その影響で紅魔館が日常業務で、ちょっとだけ大変になる」なんつーか、ホントにこれしか内容がないから

前に相談に乗らせてもらった「自己愛」なら、これがすんなり言えるんだけど
「名無しの妖精が、妖精のくせに、紅魔館の未来を背負って妖精らしからぬ大立ち回りな活躍する」
とまあ、見所の核はあるから、そこを軸にお話を作っていけば大きな部分で間違いはなかった
ところが今回の作品のコンセプトには、見所の核になる部分自体が無いという状態なんです

だから、今回の作品は、表現したいものを見せるためにまず他人の興味を惹くという段階でもう、根本的な部分でハンデを背負ってる
突破口があったとしたら、日常モノとしての魅力を特化させるしかなかった
「咲夜が倒れて、その影響で紅魔館が日常業務で、ちょっとだけ大変になるんだけど、その大変になりっぷりが面白くて、それを乗り越えるキャラクターたちが格好良かったり、かわいかったりするんです」みたいに

じゃあ
今回、そういう日常モノとしてこの作品を見ると、どういう評価が出来るかというと
最初に咲夜が倒れて、そのすぐ後に、いきなりオリキャラ登場で自分たちの人物説明を始めちゃう
これどういう状態かというと、咲夜っていう原作と二次創作世界の繋がりになる部分を、いきなりブツッと切っちゃって、
作者の脳内にしか存在しないオリキャラに対して、読者の興味を誘導しないまま、オリキャラの設定を語り始めてる状態

人間って何にうんざりするかって言えば、自分の興味の無いことを、延々と喋られること
何かの説明をしたいなら、まずはそれが聞きたいなるように、相手の興味を誘導してからじゃないと絶対ダメ
だからもう、厳しい言い方しちゃうと、日常モノとしてどうこうという以前に、小説としてというより、他人に何かを伝えるというコミュニケーションとしての時点で、失敗してしまってると言わざるを得ない状態なんです

冒頭部がこれだから、他人からの評価がこういう結果になるのは、納得してもらえるかなーと思います
読者っていうのは、理論的に冒頭部を分析っぽく考えたりはしないけど、感覚として「ああこの作者はモノゴトを面白く話してくれる人じゃないから、この先を読んでもきっと面白くないんだろうな」っていうのは、鋭く感じ取っちゃうので

791名前が無い程度の能力:2012/09/19(水) 00:01:27 ID:thg.hEA20
>>788
なら、どうやってオリキャラちゃんたちに興味を誘導すればいいのっていうと
咲夜っていう原作と二次創作世界の架け橋になるキャラを有効活用しましょう
こんな感じで
①咲夜さん超多忙で過労死寸前めっちゃかわいそう、どうにか助けてあげたいと思う副長さん
(咲夜さんに可哀想キャラを演じてもらうことで、読者に助けたいと思わせ、実質主人公な副長に感情移入をさせる)
 だけど咲夜さんが居ないと、大変なことになるから、休めない咲夜さん
                 ↓
②咲夜さんが休んでも大丈夫だと証明しようと、過剰に空回りする副長さん
 結果として大きなミスをして咲夜さんの仕事を増やす事になり、ついに咲夜さん過労死五秒前でぶっ倒れる
(副長さんに予め感情移入させておくと、読者にも罪悪感を感じさせられ、次の展開に推進力を増せる)
 副長さん、しょげるが一念発起「私がメイド長になる!」
                 ↓
③こんな超絶空回りする子がメイド長で大丈夫か?
 大丈夫じゃない、問題だらけだ
 とりあえず絶対にやっちゃいけないミスや、こんな事したら絶対に妖精なんかに解決できないであろう事件を片っ端から起こさせ、この先どうなっちゃうの的ワクワク感を煽れるだけ煽る

とここまで書いてみると、あれ、自己愛に結構展開が似てくるかな?っていう(というより、今回の作品の一つの完成形が自己愛な気がして来た)
ともかく、実質的な主人公であるオリキャラへ読者に感情移入=感情をシンクロしてもらえる導入部に仕上げないと、
オリキャラが何かしらの日常モノ的事件で一喜一憂しても、読者がシンクロして一喜一憂出来ないので、日常モノとしての読み応え自体が出てこない
派手な事件で見せていくタイプの物語じゃない作品は、日常の些細な出来事で読者の感情を動かして、作品世界を体験させなきゃいけないから、この感情移入っていうのは非日常モノよりある意味大事



>紅魔館の組織としての強さ。
これ自体は感じる事は出来た
ただし、大事なのは、「これを表現することによって読者は、何かしらの面白みを得る事が出来るのか」という思考
他人からの評価を得たいと思うなら、この思考を忘れちゃいけない
なんでもかんでも、強調して表現すればそれが読者の得になるとは限らない
組織としての強さを「読者得」に変換できるのは、紅魔館が強いことによって、何かしらのカタルシスや感動を得られる物語的な構造を作れた時だけ
それが出来ていなければ、ただの過剰設定、余剰情報、物語を薄めるノイズでしかなくなってしまう
自己設定を生かすも殺すも、作品の内容次第です

>個人視点の咲夜さんと、組織から見た咲夜さんとの相違。
これは結局、作品にのめり込むことが出来た時にのみ感じられることだから
そういう前提条件が崩れる状態だと、頭では理解できたけど、心情的には実感がない感じです

>レミリアの孤独感
これについては、表現されてるエピソードは色々あるんだけど
切実なほどには寂しさみたいなものは、感じられなかったかな
咲夜が倒れる前のレミリアのエピソードが一切無いから、咲夜が倒れて不在になった事による弊害っていうのが、実感がわかない

>紅魔館の組織的な強さによって咲夜の穴埋めが出来てしまっている現状。
これが出来ちゃってるから、ある意味問題でもある
というのも、これがあっさり出来ちゃう事が本当に物語として面白いのか?っていう
おなじ事を表現するにしても、「あっさり出来てしまった」で終わらせるよりも
「咲夜が居ない事によって、しっちゃかめっちゃかにはなったけど、おそらくすぐにその不在の穴も埋められてしまうのだろう」という感じのほうが、
>「そのことに対して、レミリアの言葉にできない孤独感があるのに、咲夜が居なくても影響を受けない現実に対するもどかしさ」
これにもっと深みが出せたんじゃないかなとも思えた
(ついでにそういう展開にしたほうが、読者に読ませるための推進力も得やすいし)

792名前が無い程度の能力:2012/09/19(水) 23:57:50 ID:WgQqEOAQ0
>>788
遅ればせながら参加。

-----

まずは気がついた範囲の誤字脱字から。

 ・中盤、レミリアが副長と遭遇した場面
  「そう言って、レミリアは余裕を見せ付けるように」

  ⇒ 「様」 が抜けている

 ・その直後、テラスでのやり取り
  「私は一回休みになったことは一度ありませんから」

  ⇒ 「も」 が抜けている

 ・↑の直後のレミリアの台詞
  「運が良かすのにも実力が必要だと思うけどね」

  ⇒ 「運が良かす」 という表現は聞いたことがありません。
   何らかの方言か俗語、あるいは造語であるなら注釈が必要です。

 ・終盤、副長補佐が副長の部屋に入った直後
  「たぶん本人にしか整理法を使っているのだろう」

  ⇒ 「分からない」 が抜けている

-----

内容について。

既に多く語られている通り、一番の問題はやはり作者と読者との温度差でしょう。
「読者にとって未知のキャラ」 を描く際には絶対に欠かしてはならない、
「好感度ゼロで始まっているキャラクタを読者の心に馴染ませていく」 という作業が行われていません。

副長やその他のキャラにも細かい設定があり、さらに前作との繋がりも強く存在するのであれば、
まず冒頭で付けるべき注釈はリメイク云々ではなく 「先に前作をお読みください」 です。
もっとも、現在の状態でこれをやったら読了してくれる読者はさらに減るでしょうが。

その上で、オリキャラの設定や性格を語る手法そのものにも問題があります。
>>788 その他での貴方の返信を見る限り、設定を煮詰めたのが不味かったのかとか
モブキャラ多かったのが悪かったのかという素材面のことに目が向いている様子ですが、
問題の本質はそれらの素材そのものではなく、それらの素材の 「見せ方」 です。

793名前が無い程度の能力:2012/09/19(水) 23:59:19 ID:WgQqEOAQ0
二次創作であれオリジナルであれ、新しいキャラクタはまずきちんと 「理解」 されなければいけません。
単に名前や性格や背景などのプロフィール情報ではなく、
読者がそのキャラクタの心情を推察し、感情移入できるようになるための下地。

この段階で一般的に重要になのは、「シーンに含まれる情報をシンプルにする」 ことです。
いきなり多数のキャラクタを出したり、いきなり設定を語り始めたり、
いきなり仕事の描写を事細かに始めたりするような、
「読者が噛み砕いて理解しなければならない情報」 は極力減らさなくてはなりません。

例として、導入のやり方について考えてみましょう。
様々な作品の冒頭において王道的に用いられる場面として 「日常的なやり取りのシーン」
というのがありますが、これも情報の簡素化という要素が理由の1つです。

なぜなら、日常的なシーンというのは読者にとって最も身近に想像ができる場面の1つであり、
そのため、シーンそのものの理解に余計な処理能力を奪われることなく、
安心してキャラクタの言動に注意を向けることができるからです。

そのあたりを踏まえた上で、この作品の真の冒頭である、
「視点が咲夜さんから副長に切り替わった直後」 のシーンを見てみると、どうでしょうか。

 ・咲夜さんが倒れたことに対する状況把握と、副長自身の虚弱体質(?)を絡めた感想
 ・報告に来たメイドとのやり取りで、「副長の性格が普通ではない」 ことを *文面で* 強調する
 ・副長補佐が横からいきなり登場、同じく副長の性格について云々
 ・変わり者であるらしい副長の、その性格設定に即した 「説明のための」 回りくどい思考の垂れ流し

という感じで、読者が 「常識の助けを借りて」 すんなり理解できる要素がほとんどありません。
それにも関わらず、唯でさえ回りくどい思考の持ち主である副長の視点を介して
「文章による直接的な状況の説明」 を薄くない密度で始めてしまっているものだから始末が悪い。

実際のところ、この作品程度なら別に 「最悪」 と扱き下ろすほど酷いとは思わないのですが、
しかし、貴方の目的の1つが 「数字という形での好評を得ること」 であるならば、
それに対しては 「これではまったく不十分だ」 と言わざるを得ません。


また、それ以降の流れを見ても、体的にオリキャラの各人が一人で盛り上がっている場面が多く、
読者がキャラクタの心情を推察し、感情移入できる要素がほとんどありません。
これはいわゆる 「読者が置いてけぼりになっている」 状態です。

そしてとどめに、これも既に触れられている通り、作品としての山場がありません。
小山になりそうな部分なら散見されますが、どれもそれっぽい雰囲気を醸し出す程度で終わっていて、
これは要するに、作者が個別に妄想したシーンをぶつ切りでつなぎ合わせたのとそう変わらない。

やはりこちらも、数字を求める上ではまったく不十分だと言わざるを得ません。

794名前が無い程度の能力:2012/09/20(木) 00:02:06 ID:EQAuNeBU0
で、改善するための提案ですが……。

とりあえず、貴方の考えた世界観や諸々のオリキャラたちについては、
二次創作は自由で云々〜という一般論を抜きにして見ても、取りたてて悪く言う部分はないでしょう。
(いくらか原作寄り派な俺としては、妖精が 「群れるのが普通」 のような扱いなのがやや気になりましたが)

それよりも、まず考えた方がいいのはお話そのものの流れの作り方ですね。
貴方は事件やイベントではなくキャラクタそのものを主軸にした作品を書く方のようですが、
それならば尚のこと、キャラクタをじっくりきっちり見せていくことに気を使わなくてはなりません。
今の貴方は、「作者の中でだけ出来上がっているキャラで作者だけが楽しんでいる」 状態です。

作者にとって楽しいシーンばかりを前面に押し出すのではなく、
あくまで何も知らない読者の視点から、少しずつ少しずつキャラクターを見せていく。
そしてそのついでに、あるいはそれを足がかりに使って、
ストーリーの山場となる事件やイベントにキャラクターと読者を導いていく。

より細かなことは >>790 >>791 の方が概ね書いておられるので俺はこの辺にしておきますが、
ともかく 「一歩引いた第三者的な視点」 を持てるように心がけてみてください。

795まふ:2012/09/20(木) 04:20:02 ID:90xiMUnI0

ご助言をありがとうございます。
作品を書いていても何か物足りないとは感じていたけれど、前作で簡単に1500点取れていたので、これくらいなら大丈夫……なのか?
と、完全に馬鹿をやってしまっているようです。

前作よりかは完成度は高いだろう、最低でも1000点位は取れる出来だろうと高を括っていたみたいです。
こうやって、悪い部分を洗いざらいにしてもらえると本当に助かります。
そして、作品に対して駄目だと思っていた箇所がまるで見当違いw 笑えない。

友人からは30KB以上は読まない、長すぎる。
という助言が多く、短くしようとしたら、じっくりシーンが書けない。
いっそのこと、次は長くなることを恐れずにじっくりとワンシーンワンシーンを大事にしていってみます。

前にも同じようなことを言った気がする。


>>792-793
前回から引き続きありがとうございます。

自分の中ではレミリアを主人公に立てているにも関わらず、
妖精メイド達を中途半端に書き込んでしまい意識を散漫にしてしまったようです。
もっとレミリアだけに執着をして、この100KBを全てレミリアに注ぎ込めば、もっと形が変わっていたんだろうなぁ。

これが無自覚の迷走というものか。
普段が自覚的に迷走しかしていないものだから、とんだ地雷を踏んでしまった。

もっと何を書くべきか絞らないと。好きに書くって本当に難しい。
書いていてつまらない創作で良いじゃないか。既に辛くても書き続けられる程度には創作中毒になっている。
自分の考え以外は受け付けないという読者に押し付けたいタイプの書き手なものだから、必死に折り合いつけないと。

文章の表現力が足りないという訳ではない。そこは最低限の自信を持ってもいい。
問題なのは何を表現すべきかという仕分け能力と、物語の構成力と構成によっての掛け算式表現力。
ブーストをかけまくれ! ニトロを使え!

テーマをはっきりと決めよう。そして、それ以外は書かない様にしよう。

変に次の作品について意識をしてはいけない。
前作と繋がっているからと意識してはいけない。

日常を面白くかければ最強という持論を持っていますが、私の実力ではまだまだ実力が足りない。
追い詰めるならばドン底まで! 底の底から這い上がるからこそ、物語は面白い!
という意識で次回作は頑張っていきたいと思います。

796まふ:2012/09/20(木) 04:21:59 ID:90xiMUnI0
>>792-795
ご助言頂き、ありがとうございます。

多数視点というものに最近、憧れてしまい。どうにもこうにもやらかしてしまいました。
物語は一人だけに執着すべきというアドバイスは過去に受けていたのですが、
今回はそれで妖精メイド達が主役に成り代わってしまったことがそもそもの原因のようです。

なんで、本当に、モブ如きにあんなに力を入れたんだろう。

日常的なやり取りのシーンにそんな意味があったとは……次はそこらへんを意識して日常のシーンを入れよう。
そうすると、余計な背景描写がいらなくなるんだ。んでもって、その文字数を会話や、やり取り、仕草に変えることができる。
ということは、このシーンはすらすらと読めることに意味があるわけだから、説明で文字数を省くなんてことはせずに、じっくりと時間をかけて文字数を増やせばいいのか。

そうか、文字数に対して内容が薄い。なんて状況があるけれど、キャラ紹介用の日常シーンに至ってはそれが武器なのか。
ここらへんは、あっさり読めてもいいんだ。説明はいらない。状況を語るな、心理描写で相手を語るな、行動で語れッ!

一人称視点を持つキャラはもう、全員、主人公くらいの慎重な扱いで書かないといけない。
ということは単純に計算して群集劇なんてものを書こうとするならば、全体量がざっとキャラ人数分増えるわけだ。
それくらいの覚悟を持ってじっくり書かないといけない。

また、興味を引かせることをしなくちゃいけないと思って最初に事件を持ってきたけれど、それもいけなかったのか。
我ながら、安易な考え方をしたものだなぁ。そういうところを見抜かれてしまっているんだろうなぁ、きっと。
何から何まで急ぎすぎというのが問題。完成させることを目標にしちゃいかんよ。完成させて次の段階を目標にしないと。

いつの日か群集劇をかけるようになりたいけど、たった一人もまともに書けないのでは無理だなぁ。
また、群集劇というのを、今回は物語を楽に伝えるための道具として安易に使ってしまっているのも駄目っぽい。
本当にもっとじっくりと書かないと。急ぐな、慌てるな。じっくりと書けばいいさ。


>妖精が 「群れるのが普通」

異変でテンション高くなって、一つのところに集まるという習性がある。
ということは、無意識にあるけれど集団意識が強いということかなと。



評価されない作品は全て駄作なんだ。今回は駄作を生み出してしまった。
それはもう仕方ない。終わったことをいつまでも引きずっていてはいけない。
今作品は戒めとして強く心に刻み込み、次回作で1000点を取ろう。

もう一度、最初からだ。私は読者の期待を裏切ってしまった。
次こそは期待に添えられるように良い作品を書こう。
何が良い作品かは分からないけれど、読者に伝えられたらきっと良い作品だ。

それはきっと面白い作品なんだ。そう信じていこう。私が楽しむよりも、まずは読者を楽しませる。
全てはそこからだ。

順序よくを第一にして、もういっそのこと、テンポは考えないで行ってみよう。
慌てすぎで自己主張の激しい自分はそれくらいで丁度良い速度になりそうです。

そもそも自己愛でも短すぎだったんだっけ……あれ? あれで短いのか。
そうか、もっと長く書いてもいいのか。

797名前が無い程度の能力:2012/09/20(木) 09:51:03 ID:h8w01a.k0
もう既に言われてますけれども、一歩引いた冷静な視点を持った方がいいですよ。
あなたのレスを見ていると、自分の思考や発言に酔いしれているように見えて、ちょっと心配になってきます。

798名前が無い程度の能力:2012/09/20(木) 16:33:25 ID:qqDkL3EE0
まぁ、持ち味は人それぞれだから……

799名前が無い程度の能力:2012/09/20(木) 21:40:22 ID:EQAuNeBU0
>>796
まあそう極端に走らず、気楽にやってみては如何でしょうか。

喜怒哀楽の波の大きい方のようですが、少々思い通りの結果が得られなかったからといって
自分の描いたキャラクタたちを 「モブ如き」 とはいただけませんね。
失敗するたびにちゃぶ台返しの全否定でゼロからやり直し、では経験値は溜まりません。

文面からすると、最初からいきなり完成形を書き出すことを考えているようにも見えますが、
貴方の場合はそれよりも、とりあえず思うままに書くだけ書いてしまい、
後から全体を見直しつつエピソードの追加や整理を行った方が合っていると思います。
映画監督にでもなったつもりで、後作業としてのビデオ編集で全体を手直し。

読みやすさの要素だとか何だとか、小難しい理屈というのは後から付いてくるものです。
まずは作者が書きたいものを書きたいように書き、
「より広い読者に楽しんで貰いたいのならば」、それに適うように後から手直しを加える。
順番を間違えないようにしましょう。

小説というのは、娯楽です。

800まふ:2012/09/21(金) 02:18:41 ID:IVx9obWI0
>>799
書きたいものを書いて、上手く言ったためしがないんです。
私の書きたいものはキャラクターだと仰られましたが、実は一番書いた作品でつまらなかったのが「自己愛」であり、
それが一番面白いと評価された作品なんです。

「自己愛」の場合は、テーマで訴えたいことだけに全て集約しようとした作品なので、
書きたくなかったと極端なことを言えば嘘になりますが。

私はキャラクターよりも、文化や歴史、組織や組織相関図、仕事内容、どのように世界が構築され成り立っているのか、
今のような世界が構築されるに至るまで、どのような経緯があり、どのような事件が発生したかとか、
そういったものを書くのが好きなようなんですけど、そういうのを入れようとするとどうも上手くいかないようです。

キャラクターは文化や歴史を語るために存在しており、こういう世界を生き抜いてきて、この事件に巻き込まれているから、このような性格になっているとか。

今回も、紅魔館の妖精メイドはどのような仕事しているのか、どのようにして動いているのか。
咲夜さんのポジションや、レミリアに対する意識。上層部と末端での意識に違いなどなど、割と書きたいことは書きました。

咲夜さんの時は割りと簡単に穴が埋まるけど、副長の時は慌てふためく原因の一つは、
最初から咲夜さんが抜けたときにどのように動くべきかシステム化されているけれど、
副長は自分を過小評価しすぎていて、自分が抜けてもまあ大丈夫だろう、と何の対策を練ってなかったからっていう。

リメイク時には、そういったものを省いて、物語のための表現に心がけたつもりなのですが、
前提設定がその物語用に構築されていなかったみたいでして、上手く活用できずにあっさりと終えてしまったようです。

そのような設定に固執してしまった結果、物語としての質がだだ下がりになってしまったようです。
どうも、書きたいことが自分の創作を邪魔しているような気がして仕方ない。
私の作風ですと、たった一人に固執して、それだけを追求していき余分なものははぎ落とすという形式が一番なのでしょうが……

こういったものをメインに据えたり、上手く前に出したりするような作品って、どう書けばいいのでしょうか。
また、このような作品で何か参考になりそうな作品はそそわに問わず、何かありますでしょうか。

801まふ:2012/09/21(金) 02:25:43 ID:IVx9obWI0
「自己愛」は書いていてつまらないとは言っても、面白くするために全力を出し切った作品です。
というよりも上記の書きたい事を片っ端から排除し、テーマに集約させることで面白さのみを追求しようとした作品です。

802名前が無い程度の能力:2012/09/21(金) 15:08:18 ID:qfdPsrQY0
>>800
>こういったものをメインに据えたり、上手く前に出したりするような作品って、どう書けばいいのでしょうか。

書きたい設定をどう活かすか、という話しだよね?
一番簡単なのは、書きたい設定を見所の核にして物語りを作っちゃうことだよ
紅魔館の組織としての強さを描きたいなら、その強さを試されるような事件を使って描いたりね
その事件が紅魔館の存在自体が揺らぐほどのハンパない規模であればあるほど、紅魔館の強さを表現出来るメカニズムを組み立てておいたりすればおk

主軸にせず一エピソードのメイン材料として自己設定を使う場合
基本は、その設定を読者が知りたがるように興味を誘導する&それを知る事によって面白さが足し算掛け算されるように構成でお膳立てする。っていうのに尽きる
要するに設定って、大きくくくれば読者に開示する情報の一つでしかないから、小説における情報の扱い方の基本を守ればおk


>また、このような作品で何か参考になりそうな作品はそそわに問わず、何かありますでしょうか。

『ダンスホール』っていう名作が、そそわにはありますぜ旦那
今回の作品にもある程度、近い方向性はあるんじゃないかなーと

803名前が無い程度の能力:2012/09/21(金) 15:20:11 ID:jx17teoI0
「短編で経験を積む」でFA!

804まふ:2012/09/21(金) 21:44:31 ID:IVx9obWI0
>>802
もっとネタを絞る方向で考えた方が良さそうだ。
というよりも、今回の場合は核となるネタが弱い、それに付加しようとするネタに負けてしまっているのか。
軸を三つに分けてしまったからというのもあるんだろうけど、そうるならば、三つの軸を更に纏める一つの軸を作らないといけない。

そもそも終着点が妖精とレミリアで別々と、いうことか。

そうやって考えていくと、話がぶれすぎていて誘導する以前の問題となっている。
三つに分けるならば分けるで、一箇所にまとまるように……ジャンプ漫画のような王道的展開となるのか。
王道最高。

長い間付き合っていただき、ありがとうございます。


>『ダンスホール』っていう名作が、そそわにはありますぜ旦那

冒頭の地の文の量で和んでしまう。という私事はさておき、

あれ、こんなに情景描写や状況描写に地の文を使ってもいいんだ。
もっと台詞増やせ、1対1くらいが丁度良いって言われてきていたんだけど、こんな素敵なことをしでかしてもいいんだ。
ずーっと文量が多いと言われ続けて、課題と思って間接的にすれば文章量が増えるからと避けていたけれど、やっちゃっていいんだ。

もっとこんなに丁寧に書いてもいいんだ。
むしろ、時間かけるべきなんだ。なんて素敵で綺麗な文章なんだ。
これは素晴らしい。少し読んだだけで感化されてしまい、このようなことを書き込んでしまうほどにw

読みやすいや分かりやすいが分からなくなってきたな。
一度、昔のように回りくどい文章に戻してみようかな。人比良さんとか、A-20さんとか大好きなんだけどなぁ。
何がどうなって、今の文章になってしまったのか。

長さに関してはもう、開き直った方が良い作品を書けそうだ。
教えていただきありがとうございます。


>>803
「自己愛」以上に短い作品は私には無理だと昨日、悟ったよ!
たぶん、300KBくらいまでは短編ですよね? 本一冊で収まればきっと短編です。
上、中、下巻で中篇ですよね。4巻以上で長編になるのかな。


余談ですが、私の好きな作品は『蓬莱炉心』です。世界を見せてくれる作品は本当に大好き。愛してる。
例え、自分に向いてなくても、何度も手を出して失敗するくらい魅力的。
面白いもの書くのと、書きたいものを面白くするのでは難易度が断然違う。そもそも面白いすらも書けてないのになぁ。

頑張ろう。頑張るっきゃない。

805名前が無い程度の能力:2012/09/21(金) 22:15:31 ID:qfdPsrQY0
>>804
>ずーっと文量が多いと言われ続けて、課題と思って間接的にすれば文章量が増えるからと避けていたけれど、やっちゃっていいんだ。

文量を多く読ませるには、それだけ大出力の推進力が必要になるし
読みすすめることで得られる満足感も、読む労力に見合ったものが求められるから
基本的には文量はできるだけ圧縮したほうが、無難ではある
逆に言えば、読ませるための出力と満足感をすべてそろえられるなら、あれだけ書いても満足させられるクオリティを維持できる
そこが名作が名作と言われる所以でもあるんだろうね

806まふ:2012/09/21(金) 23:07:41 ID:IVx9obWI0
>>805
一発のアイデアで物語の全ての出来を掌握するのが苦手な私には、
推進力は最大の課題のような気がするけれど、そうも言ってられないのでネタの随時投入でどうにかしようと思います。
戦力の随時投入! と書けば死亡フラグな気がしますけど。

戦術的に物語を書くのではなく、戦略的に物語を書くことができれば可能性はッ

バケツで砂の城を作れないなら、彼岸で石を積み上げていきます。
最後の一つを置けるように積み上げきれば、大丈夫なはず。

807まふ:2012/09/21(金) 23:15:20 ID:IVx9obWI0
上手いことネタ同士のベクトルを合わせて、
加速することができれば、一番の理想なんだろうなぁ

808名前が無い程度の能力:2012/09/27(木) 12:13:24 ID:BJG5Ddms0
SSの投稿、公表経験がなく、習作としてこちらに投下させていただきます。


花は夏風に揺れて、少女の鼻先に届くように、幽かな香りを風に乗せていく。
花はずっと待っていた。彼女に気付かれるように、彼女以外の誰にも気付かれないように。
失礼のないように、出会い頭に毟られてなどしまわないように。
少女にとっては喧嘩を売られているようなものだったかもしれないが、
しかし、花にとってはそれが自分にできる唯一の異変だったのだ。
「私を呼んだのは貴方?」
少女は尋ねる。溢れるような笑顔で脅しながら。
「情けないわね。こんなに花に囲まれているのに、一人だけ今にも枯れてしまいそう」
花は力を振り絞って俯いた顔を上げる。そこには、かつて花が誇っていたものと同じ色をした少女がいた。
花は懐かしさに震えた。何度も思い描いては忘れないようにしてきた、自らの花の赤と、葉の緑が目の前にある。
花は言葉を失い、代わりに幾多の記憶が走馬灯のように体を巡って、花になけなしの涙を流させた。
色褪せた花の色を、彼女の美しい瞳に見ることなど夢のようで、
その瞳に、老いさらばえた自分はどのように映るのだろう。
少女は真っ直ぐに花を見据えた。だから花も思う存分に少女を見つめた。自分の言うべき言葉が見つかるまで。

どうか私に触れてくださいませ。さすれば私は貴女のために永久に枯れぬ花となりましょう。
この哀れな花を、もう一度だけ咲かせてはくれませぬか。

花がそれだけ言うと、少女は何も言わず膝をつき、
ゆっくりと瞳を閉じて、それから、もう一度だけ花を見てから、

花に触れて、
蕾だった彼女の瞳が、赤く咲いた。


話の構成:
幽香と幻想郷で唯一枯れない花(傘)との出会いを、旧作(眼が緑)から花映塚(眼が赤)へのターニングポイントとした話です。
緑で蕾だった瞳が、花の色を吸って赤く咲いた、という事なんですが、無理にまとめて窮屈な文章だと自分では感じます。
くどくて分かりにくいため、平易な表現に収まるよう、批評をお願いします。

809名前が無い程度の能力:2012/09/27(木) 18:49:41 ID:ZmURopCA0
>>808
この習作をSSの一シーンとして見るか、これ単体で作品と見るかで変わってくる部分もあるけど
とりあえず、文章の練習ということで言うなら
まずはこの文章を使って伝えたい部分を強調するために、伝えるべき部分にスポットライトを当てるのを意識するといいかな

最初に読者に伝えなきゃいけないのは、花
花がどういう立場におかれた奴で、どれくらいヘヴィなピンチなのかを最初に書く
そしてめっちゃピンチで死にそうな花が、最後の力で必死に呼び寄せようとする相手が、いったいどういう相手なのかと言うことに読者の興味を誘導
そして、「私を呼んだのは貴方?」でスポットライトを当てる対象をカシャッと幽香に変更して、彼女の威容?を書けば
予め、花自身の惨状を書いておいたことによって、花と幽香の対比が際立つ構成になり、
次ぎに読者に伝えたいモノ=花が抱く郷愁と幽香への憧れ、というものへスポットライトを当てた時により強調しやすくなる


暗喩について

>自らの花の赤と、葉の緑が目の前にある
>蕾だった彼女の瞳が、赤く咲いた。

こういうのってサラッと普通に書いちゃうと、157%くらいわけわかんないだけで終わっちゃうんだぜ
暗喩の正しい使い方っていうのは、あらかじめ猿100匹のうち100匹全員が理解出来るくらい前振りしておいてから使うもので
直喩よりむしろ、わかりやすく例えなきゃ効果を発揮しない

わざとわかりにくい暗喩を仕込むことで、あえて読者に読み直させるっていう裏技的な使い方もあるけど
その場合は、読み直すことによって得られる面白さというのも仕込まなきゃいけない
今回みたいに、ただ眼の色とか服の色を伝えたいだけのために、こういうわかりにくい表現しても、マイナスの効果ばっかりが出ちゃう

810名前が無い程度の能力:2012/09/27(木) 21:33:13 ID:S8P2VA6M0
>>809
これを叩き台にして、話を作り直そうと考えています。

作品の意図としては、モブキャラ視点から見た東方キャラ、という構図を狙っています。
花を通じて幽香の過去と現在を対比させたかったのですが、この文章を見る限りでは、
花視点の一人称は、幽香に昔の自分を重ねているだけで、主題となるはずの幽香に対する説明が少なく、
むしろ、脇役であるはずの花が主役になってしまいました。構想が甘かったです。

暗喩については、ご指摘の通り、書くべきことは率直に記述した方が良かったです。
書くべきことを書かないためにぼかした言い方になってしまうのだと、読み返してみると気付きます。

幽香の容姿を説明する文章や、幽香の過去を連想させるようなことを加えて、
主題がはっきりするように改めてみようと思います。ご指摘ありがとうございました。

811名前が無い程度の能力:2012/10/02(火) 20:03:15 ID:1jIoSlh60
ちょいとどん詰まってきたのでご意見募集お願いしたい。
叙述の技術ってのは何なんだろう、と最近ドツボにハマって悩んでいる。

いや、以前にもらった意見から、しばらく考え続けているんだけど。
読者に「文章を読む気にさせる技術」ってのが、大まかに分けて二通りあって、
一つは、話のテンポや文章の流れによって、読者の読む気力を削がない方法で、
もう一つが、話自体の合間に「興味を引く情報」を設置することで、読者の読む気力を誘発させる方法、
自分に欠けているのが、この後者の方法らしい(前者が十分にできているかどうかはこの際置いておくとして)。

で、この興味のコントロールとか、読者の心理を誘導するとか、
そういう方法ってのはどこにあるのかと、色々と本を探し漁ったりしてみたんだけど、
今のところ、全く見つかっていなくて困っている。
推理小説の作法本でさえ、「叙述に凝るのは大事だよ、ちゃんと考えようね!(意訳)」程度にしか書いてなかったという。

そもそも俺は自分で読んでいる時、何に興味をひかれて読んでいるんだろう……という段階にまで遡って悩んでいる状態です。

812名前が無い程度の能力:2012/10/02(火) 21:58:07 ID:WYUUwtfs0
>>811
人間が物語りに対して、どこに興味を惹かれ、手を取りたくなり、そして読み進めたくなるのか、をまず大前提として認識しなきゃいけないとおもうけど

好奇心と関心と満足感
この三つがキーワードだと自分は考えてる

好奇心の特長の一つは、関心と満足感がゼロの状態でも、読者へ作用するので、読むきっかけとして読者にアピールするにはもっとも向いてる要素であるということ
これは作品タイトルや紹介文、タグという極小さな情報だけで強く読者へ作用することもある
もう一つの特長は、好奇心を満たした時に高い揮発性があることで、読者は満たされた瞬間に興味を失ってしまうこと

関心の特長は、読者自身が興味を持った情報に対して自らの意思で追求する事にある(キャラの行く末や、事件の顛末等)
しばしば好奇心と混ざり合うこともあるけど、好奇心との最大の違いは、願望も含まれることで、(キャラの行く末がこうなってほしい、等といたった風に)
一度関心を持たせれば、可読性などの面で過度のストレスさえ読者に与えなければ、基本的にその興味を持った情報に結末が訪れるまで興味が持続する

満足感の特長は、これを生み出すために好奇心や関心などの、お膳立てを経なければならないが
一度それが作品中に与えられれば、それ自体が次ぎの展開に期待を生みだし、推進力になるということ(感動できるセリフ、笑えるギャグ、萌える小ネタ、格好いい仕草、ワクワクする展開、しびれる文章表現そのもの、などもこれに当たる)
極端に言えば、十分な満足感させ与えれば、好奇心も関心も低い状態でも、ある程度は読者が読み進める推進力になりうる要素(それが好ましい状態とは言えないが)
そして、この満足感自体を作品中でどれだけ多く強く与えられるかで、作品の最終的な品質は決定する


>文章を読む気にさせる

これはつまり、上記三要素をレゴブロックみたいに組み合わせて演出しながらやるものだと思ってる
極簡単な例を言えば、

タイトルと紹介文とタグ、それに冒頭で、「このキャラがあんな事やこんな事をするんだろうな、きっとそうなれば、あんな事やこんな事も起こってしまうんだろうな」等という好奇心を抱かせ
その好奇心によって注目させるべき対象キャラ等へ、読者の関心を向けさせる(好奇心から関心への推進力のシフトチェンジ)
そしたらキャラへの関心をさらに深めるための、感情移入用のエピソードや、当面の満足感を与えるためのそのキャラが遭遇することでワクワクする事件・イベント等の仕掛けを用意する
キャラへの関心が高まれば高まるほど、キャラが障害などに遭遇したときに強く悩んだり悲観したりでき、また障害を乗り越え願望を達成したときの満足感は強くなる

みたいな
こんな感じで答えになっただろうか?

813名前が無い程度の能力:2012/10/02(火) 23:01:01 ID:1jIoSlh60
ええと、まずしばらく自分で考えてみて、混乱のもとになっていた原因の一つについて答えます。
どうやら、目標にしている作家さんの技術が、レベルが高すぎて、今の自分では技術そのものが理解できていないというのが一つあるようです。
その作家の技術というのが、大雑把に言うと、
「予想外の展開!?」→「後から説明すると納得の展開!」
というもので、ここでいう予想外の展開というのが、
「まさかこのキャラがこんな行動を」「ここで予想だにしなかったキャラが参戦」「幾らなんでも予想していなかった急展開」
などになります。
何が難しいかというと、
ネタを考える段階から、この展開に結び付けようとしてしまって、
それが、いつもネタを考える発想法からは離れすぎていて、ネタ出しの時点で混乱してしまっていたようです。

>>812
つまり、好奇心というのは、読者に「読みたいと思う第一歩」を踏み出させるためのもの、
関心というのは、「読み進めたいと思うための燃料」、「読者自身が欲しているもの」、
満足感というのは、「読んでいる状態から得られる報酬」、「読み終えた後に得られる報酬」ということになるのですね。
いきなりこれを一度に考えて実行するのは難しそうですが、
プロットを組んだ後に、自分のプロットをこの要素に分解して考えてみるのは面白いかも知れません。
ありがとうございました、早速参考にさせていただきます。

814名前が無い程度の能力:2012/10/04(木) 00:27:44 ID:QH5XR6WI0
>>813
もうちょっと踏み込んで補足気味に言うと

好奇心はとても強い推進力があるから、出だしにだけ使うんじゃなくて
出来れば継続的に、どんどん新しい好奇心を煽る仕掛けを仕込むのが吉

例えば、ミステリーもの的展開を例にすると
何か一つ重大な謎を好奇心を煽る要素として提示すると、その謎が解消されるまでは好奇心というものが強く利くけど、ほっとくと謎が解けた瞬間に揮発してしまう
そこで、謎が解けることによって、新たな新事実が判明し、その新事実がこれまでの全ての事件の経緯に矛楯を投げかけ、新たな謎を生むみたいな展開にすると、好奇心がただ揮発するだけじゃなくて掛け算状態が発生する
こんなかんじで揮発しやすい好奇心はコンボを繋げる事を意識するといい
これがいわゆる、謎が謎を呼ぶ展開、なんて呼ばれるゴールデンパターン
謎が一つ解消される度に満足感をコンスタントに発生させることができ、同時に、謎自体を作り出してる真犯人への関心=物語の結末への期待がどんどん高まる


>「予想外の展開!?」→「後から説明すると納得の展開!」

その作者さんの作風がどういうものか具体的にわからないから、一般論で語るしかないけど、的外れだったらごめんなさい
こういう予想外の展開の作り方で一番大事なのは、
まず「読者に予想させること」
何故なら予想させてあげないことには、予想を“外す”ことも出来ないから

じゃあ、予想って何っていうと
単純に、読者が「これは、こういう展開になるだろう」と思ってること

例えば、
「まさかこのキャラがこんな行動を」というのを上手く演出するには、「まさかこのキャラがこんな行動をするわけがない」という流れを作っておかなきゃならない
この流れを作っておかないと、まさかの行動をそのキャラにやらせても、ただのナンセンスなキャラ崩壊にしかならない(良くある壊れギャグの失敗の一パターン)
「ここで予想だにしなかったキャラが参戦」ならば、「こんなキャラが戦うわけがない」という流れを予めry
「幾らなんでも予想していなかった急展開」ならば、「明らかに別方向に物語りが流れていたはずなのに」というのを予めry


さらにこの予想外を演出するのにインパクトを増したいときは
物語のジャンル自体をぶっ飛ばしちゃう
例えば

最初「この主人公はきっと、このシリアスな重要キャラによってシリアスな展開に巻き込まれるのだろう」と思わせておいて
            ↓
その重要キャラが「まさかこのキャラがこんな行動を」的なギャグになっちゃうようなとんでもない事始めちゃって、なんかもう笑うしかないギャグの空気を醸し出す
            ↓
ところが、その重要キャラがそんなとんでもない事してる理由は、実は物凄くシリアスなもので、「後から説明すると納得の展開!」って感じでまたシリアスの空気に戻す

みたいな
ジャンル自体っていう地盤そのものを利用して、展開を予想させて、それをかっくんかっくん外す、みたいな感じですね
このジャンルずらしのマクロ構成は最終的にシリアス展開にするにしても、ギャグ展開にするにしても両方メリットがあって
シリアスにした場合は、ギャグにしかならないような事を必死にキャラがやってることによって、より必死さを強調できて
ギャグにする場合は、馬鹿馬鹿しいことを恐ろしくシリアスな理由でやってることで、より馬鹿馬鹿しさが強調される

815名前が無い程度の能力:2012/10/04(木) 22:51:45 ID:fsTrREHo0
>>814
そんじゃこっちも、ちょっと考えた上での意見を。
読者の予想を誘導するってのが、まず難題だと考え中です。
誘導する方法は、大雑把に分けて二つ。
一つは、その場の展開を、「予想して然るべき流れ」と「あえて流れによって予想を外した本来の展開」に分ける方法。
もう一つが、話の根底から、「読者が予想して然るべき表のストーリー」と、
「その裏側のストーリー」を用意しておく方法。

前者の方法は、ちょっとまだイメージ追い付いてないです。
思わせぶりな描写を、少しは心がけるべきかもって程度か。
後は、プロットを組んだ後で、書き始める前に、
「ここにこういう記述を入れておけば、違う方向に読者を誘導できそう」という当たりをつけておくのが重要……か?

後者の方法は、大変かもしれないけど、まだ想像はしやすい。
ミステリなんかは典型で、犯人が用意している真相と、探偵が追いかける推理って風に綺麗に別れてるわけです。
ただ、これをやるためには、当然「表と裏を用意できるストーリー」が必要なわけで、
最初から、そういうストーリーを作ることを心がけてネタを出さないといけないんじゃないだろうか。
(ジャンルずらしもこっちの方法に分類されますね。参考にします)

たとえば、ちょっと以前に考えてお蔵入りさせてる私のSS案を引っ張り出してみると、
「Aというキャラが、プリバのコンサートを見て感動しました。
 どうにも強い衝動に駆られてしまい、自分でも楽器を始めてみました。
 Aは三姉妹やミスティアなどから意見を聞いたり助けを得たりして、少しずつ楽器が上手くなっていきます。
 そしてついに、Aは自分なりに納得のいく演奏ができるようになったのでした、まる」

……まあ、この案自体の魅力の有無というのは置いておくとして、
この案でもしSSを書いたとしても、これだけだと「裏のストーリー」を用意しようがないわけです。
この案から裏のストーリーを用意するためには、案自体を一度解体して、作り直したほうがいいということになる。
(そもそも、この話で私が書きたいのはAの成長物語なので、
 裏のストーリーを作ったとして、それによって成長物語でなくなってしまったなら、
 書きたい欲求が薄れるかも、という恐れも)


今のところ考えてるのは以上です。
が、そろそろいい加減、頭の中だけで考えすぎな気もしてきました。
一度、わからないなりに自分で実践してみたほうがいいかも知れません。

816名前が無い程度の能力:2012/10/05(金) 03:05:44 ID:3Wcuf.3U0
>>815
予想を誘導して外すのと、真相とフェイクのストーリーを用意するのは、違う手法ってわけじゃなくて
こう考えてもらえると、わかりやすいんじゃないかな↓

>犯人が用意している真相と、探偵が追いかける推理って風に綺麗に別れてるわけです

探偵がする推理の正しさを裏付けるようなイベントを行うことによって、推理が正しいと読者に思わせ誘導
                    ↓
ところがどっこい、推理の正しさが裏付けられると思ってた一連のイベントには、全て裏の事情があったのだった、で、どんでん返し

みたいな感じで
ただ真相とフェイクを用意するだけじゃなくて、よりそれを効果的に演出するには、事前の十分な誘導が不可欠になる、っていう意味ですね


>「ここにこういう記述を入れておけば、違う方向に読者を誘導できそう」という当たりをつけておくのが重要……か?

前に書いた三要素が重要で、
読者の望む結末の関心・好奇心をフェイクの結末の方に向けさせる流れを入れておく
ミステリー展開で例えると、
いかにも憎ったらしいフェイクの犯人を用意しておいて、「こいつを追い詰めて罪を償わせたら、さぞかし爽快だろうな」と、読者へ満足感の予感を匂わせる等


>そういうストーリーを作ることを心がけてネタを出さないといけないんじゃないだろうか

もちろんどんなネタでも、合う表現の方針、合わない表現の方針ってあると思うから
それによって最適なストーリーは変わってくるのは当然かなあと思いますが

例にだしてもらったお蔵入りネタの場合で、『成長物語』の面白みを増やす目的でこの手の手法取り入れるなら、こんな感じになるんじゃないかな↓

 〜〜〜そしてついに、Aは自分なりに納得のいく演奏ができるようになった、と思ったのですが
 (王道大団円と見せかけて、ここまでの流れをいったん全否定)
 Aは自分の奏でる音楽が、最初に憧れて目指していたものとは、まるで違う音楽になっていた事に気付いてしまい、酷く落胆してしまうのでした
「どうして自分の音楽はこんなにも詰まらないものになってしまったんだろう。自分の全てを捧げてきた努力は全て無駄だったのだろうか」
 失意のあまり、血の滲むような努力で技術を身につけた音楽をすっぱり止めてしまうA
 しかし、音楽を離れて、かつての恩師たちと交流する内に、初心の頃に抱いた彼女らへの憧れや、共に過ごした時間の喜び、楽しさ、感謝などの感情が思い出され、止めどなくあふれ出てくる
 その感情はやがて抑えきれない物になり、気付くとAは自然と音楽を奏でていた
 その音楽はまさに、Aが目指していた音だったことに気付くと同時に、自分が音楽の技術を磨いていくうちに、あまりに必死になりすぎて置き去りにしてしまった大切なモノ“純粋に音を楽しむ心”であった事に気付く
 これまでの努力は無駄ではなかった、Aが経験してきた全ての感情が、その音楽に込められ、豊かなものにしていたのだ

みたいな

817名前が無い程度の能力:2012/10/06(土) 00:13:38 ID:Kgv8.H2.0
>>816
ありがとうございます、だんだんわかってきました。
予想の方向の誘導、という意味で、読者を変に意識しすぎてたのが引っかかっていたようです。
読者の予想=話の向かう流れ、矛先、と考えると、だいぶしっくりきました。
つまり、メインの話の流れにどれだけ変化を加えられるか、
かつ、変化を加えた上で、いかにストーリーの骨子を大事にできるか、ということですね。
音楽に例えるとわかりやすいかも知れません。
穏やかな落ち着いた流れに、効果的に激しい音を差し挟んでアクセントを強くして、
かつ、穏やかな流れにまた戻ることで、静かさをより強調する、というように。

どうにも今までの私の作品は、
「語りたいことだけを最低限の要素だけで簡潔に語ろう」ということだけに終始していて、
書いていて、余裕が無かった気もします。
というのも、思いつくままに書こうとすると、どうにも尺が長くなりがちな癖があるからでして。

だらだら脱線するのではなく、変化をつけるにしても、短い中で印象的なものを目指すこと。
また、その変化さえも、話の本筋に取り込めないか考えること、
二重構造にする場合でも、書きたいこと自体は一本に絞ること、
などなど、色々と考えるべき方向が見えてきたと思います。
ありがとうございました、早速取り組んでみようと思います。

818名前が無い程度の能力:2012/10/28(日) 22:44:32 ID:BoyStWAQ0
頭の中に書きたいものは広がっているんだけれどそれを文章に起こす技術がない
だが、しかし、〜という、そもそも、〜の如く、〜である、〜だろうetc
とにかく語彙の少なさを痛感させられるね
ということで、この辺の言葉の使用(多用?)って読者的にはどのくらいまで許容できるんだろうか
書いてると余計なのかもしれないが、あれこの言い回しさっきもじゃね?ってなる

819名前が無い程度の能力:2012/10/28(日) 22:54:17 ID:1VreUX460
>>818
そういう語彙の稚拙さ? みたいなのは、決して悪い事じゃないぜ
筆に若さや勢いがあると本気でほめる人もいる

むしろ中途半端にこなれてきた文章こそが一番価値が低いんじゃないかな…
ど素人の評論家は、そういうのを有難がる傾向があるけどさ
たとえば、プロ作家になるなら、そそわで受けるレベルの上手さより、個性や魅力の方が大事じゃん

俺自身が個性のない文章を書くタイプだから、少し思う所がある

820名前が無い程度の能力:2012/10/28(日) 23:12:53 ID:c.356B1Q0
接続詞や助詞の繋げ方なんかは特にそれぞれの人のクセがありますから、
つらつらと書いていると同じような言い回しばかりに……というのは普通でしょうね。

ただその反面、そういったちょっとした文章のクセというのは
書き手自身が気にするほど重大な要素ではないと思います。

それこそ髪型やら服装やらと同じで、
よほど根本からしてズレたり捻くれたりしているのでもない限り、
第三者がそれを気にかけることは稀でしょう。


とりあえず、自分で読んでみて明らかに直近で同じ句が繰り返されている部分は直し、
あとはそれほど気にしないのが一番だと思います。

それでもどうしても気になるということであれば、いろんな小説を読み漁って
それらの字句の使われ方を研究してみるのも面白いかもしれません。

821名前が無い程度の能力:2012/10/31(水) 00:48:03 ID:IfM7pDLE0
成る程、ありがとうございます
趣味で書く程度のSSだけどできるなら上手く書きたいよね!くらいの気持ちだったんですが、そんなに気にしすぎなくても大丈夫なんですね
言われてみれば他の方の文を読んでいてもそれ程気になりませんでした
ひたすら書いていって、気に入らないところを弄るのトライ&エラーで進めてみようと思います

822名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 00:27:56 ID:sznp.oyw0
まだ投稿してないSSの、冒頭の一シーンを張り付けるのってありなんでしょかね。
約800文字程度あります。

このまま投稿していいのかどうか、ちょいとご指導たまわりたひ。

823名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 01:46:05 ID:aguOygnU0
>>822
なんら問題ないと思う

824名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 01:47:07 ID:eTwODumw0
それで何を評価してもらいたいのか、だなあ
ツカミがOKか、とか?
あと、まとまった量あるならうpろだ使った方が良い

825名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 02:00:03 ID:QLO6aR/o0
800文字って1.6KBくらいか
規約には問題ないけど望んでるものは得られないと思う

826名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 02:29:31 ID:sznp.oyw0
こちらが望んでいる効果を得られているか、
ていうかそれ以前にちゃんと意味の通じる文章か、
読む気をなくすようなところはないか、
おかしいところやつっこみどころはないか、
...そんなところのご意見を聞きたかった。

んだけど、考えてみると、プロの文章はっつけて試してる、みたいな悪質な
ことも起こりうるやりかたやね。。。
すみません。お騒がせしますた。

827名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 08:17:17 ID:aguOygnU0
そういうの相談するためのスレッドなんだから、遠慮するこたない

828名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 09:16:18 ID:sznp.oyw0
お言葉に甘えて、お願いさせていただきます。ブレブレですみません。。。



意見を聞きたい点です。

日本語のおかしいところはないか。
言い回しが意味ふめい、くどいところはないか。
読んでいてかったるいところはないか。
先を読みたいと思わせるなにががあるか。
咲夜は美鈴orレミリアのどちらかとくっつくんだろうなー、と雰囲気がでているか。
あともし宜しければ、自分ならこんなシーンにする、なんていうのも聞かせて
いただけましたら……。
もちろん、そのシーンにそのまま変えるとただの真似になっちゃい
ますので、あくまで参考に、一つの見せ方に凝り固まってる頭のストレッチ
程度にとどめます。

829名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 09:20:22 ID:sznp.oyw0
何度書き直してもNGワードではじかれるので、もしやと思ってURL部を削ったら
>>828が投稿できてしまいました。
今URLを投稿しようと加工してます。すみません……。

830名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 09:26:43 ID:sznp.oyw0
ttp://kie.nu/wvJ
pass= ssw

返レスは夜まで待っていただければと思います。

831名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 09:28:41 ID:sznp.oyw0
お、いけた……Axfc Uploaderがいけなかったのか……。

832名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 10:01:00 ID:eTEop7AM0
斧のアドレスはどっかがNGに入ってる

833名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 16:28:37 ID:aguOygnU0
>>828
まず前提として、作品全体がわかんないから、自分ならこうするという点については、限定的にしか語りにくいのはご容赦願いたい(個人的に冒頭は作品が完成したあと、最後の仕上げとして書く部分)
なので、主に、文章そのものの読みやすさや、わかりやすさ
それとタイトル&概要を読んだあとに、冒頭800字を読んでみて、どれくらいこのあとを読みたくなるか、という点から語ります


概要と冒頭の関係について

概要の、既婚&中年設定というあまりメジャーではない題材をぽーっんと持って来てるのに目を惹かれた
概要の時点で多くの読者が好奇心を抱くのは、おそらく二点
①咲夜の旦那って誰で、どんな奴なんだろう?
②あのメイド長な咲夜さんの妻としてのプライベートな生活ってどんな感じなんだろ?

と、こんな感じになると思われるので
冒頭でやるべき事は、この二点の好奇心を、さらに煽ったり、じらしたり、
あるいは好奇心を満たしてあげて(どういう生活してるのかを提示)、それを、次ぎの展開への加速に使うこと
(例えば、旦那がえらくつまらない奴で、生活も退屈、なら『少女時代に憧れていた相手』はその生活からの脱出への関心事になる)

上記の観点から実際の冒頭を見比べてみると
咲夜のプライベートには触れられず、過去設定の説明に終始してるだけで、好奇心を煽ってるような要素がない
じらし効果としては、無い事はないけど、ここであえてじらして、この時点で特に読者が興味を抱いていない過去設定を開示する必要があるかと言われれば、疑問
素直に、好奇心を煽ったり、好奇心を満たしたりして、物語りの流れていく方向性を提示したほうが良いと思われる

なので、こうしたほうがいいんじゃないかなーってのは
結婚生活での倦怠感を書くことによって、浮気相手登場に対する期待感を高めていくような感じでやってみたらどうだろうか
咲夜の過去設定を開示する必要があるなら、浮気相手とのなれそめへ、読者の関心を持って行ってから、咲夜過去設定を同時に説明出来るような、なれそめエピソードをやれば構成上も美味しいし、文量の効率もいい

834名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 16:30:15 ID:aguOygnU0
>>828
文章について

全体的に、もうちょい、一文をほぐし気味でもいいんじゃないかなと感じた
言いたい事はなんとなくわかるけど、重要なニュアンスを正確に伝えるためには、多少の文量増やすことに躊躇せず、もっと意味を分解して少しずつ書いたほうがいいな、みたいな

例えば
>若々しいその青さにふと過ぎ去った年月を思う。
若々しい青さ っていうのは咲夜の主観なわけだけど、まあ、なんとなく言いたいことは理解もできる
ただ、まだ出だしも出だしだから、咲夜のセンスと読者のセンスは、シンクロできていない状態だと、表現されてるものをいまいち掴みきれない

この一文で表現されてるニュアンスって何気に冒頭内でも重要なポジションだと思うんだけど
どうしてかっていうと
咲夜がどうして、空を若々しい青だと感じて、過去を思い出しちゃう奴なのか、っていう咲夜のキャラが読者へ正確に伝わった場合、色々とメリットが大きい
咲夜が自分の過去を語った時に、咲夜がどういう人格かを、読者があらかじめ理解出来ていれば
咲夜が過去に遭遇した事件に対して、どういう事を考えて感じていたのかを、想像しやすい&実感しやすくなるから、物語りへの読者の理解の深みが増す
なので、空を若々しい青さと感じる咲夜の人となりみたいな部分に焦点を合わせて、もうちょいほぐして、わかりやすく表現してみるといいと思う

そうすると例えば、


> ――そういえば、幼い我が子を悪魔と罵り里から追い出した男と女、あれらはまだ生きているのだろうか。まぁ……今更もうどうでもいいけれど。

こういうモノローグを読んだ時に読者が感じる深みに多少なりとも差がでてくる



>記憶を手にとりアチラコチラと眺めてみても、それはどこにも見当たらない。

記憶を手に取り、という表現だけみても、ちょっと捻った言い回しで、アチラコチラ眺めてみても、でさらに捻ってあって、そこへさらに「それはどこにも」っていう代名詞がかかっちゃうと、結構わかりにくい文になってる
「それは」が空を意味するのをパッと読んで理解できない人も、少なからず居そう
ここで、空、っていうのをしっかり読者に意識させられてないと、「空を見る余裕がなかった咲夜」っていうニュアンスを伝えたいのに、空が読者の意識から抜けちゃって、本来は内容が濃いはずの文章なのに、読んだ感じがスカスカになる
冒頭っていうのは作者の文体に、まだ読者が馴染めてない状態だから、作品の雰囲気を損なわない限りは、捻りすぎない言い回しにしたほうが無難


>広い空の中で孤独に、しかし堂々と美しく、遥かな高みからじっと地上を見下ろす気高い月。

重要人物の比喩に月を使うなら、こんなぴっちりまとめないで
孤独である様と、堂々と美しい様を、二行くらいで落差付けて強調して書いてもいい



>二階から見下ろせる広い中庭が、朝を迎えている。
朝を迎えている、というスケールの大きな表現をするのに、中庭という小さな対象はなんかちょっと違和感ない?
別におかしくないっちゃおかしくないんだけど、中庭が明るくなっていっているっていう具体的な情景を、よりわかりやすく書くとすれば、

 広い中庭へ、朝日が射し込みはじめきている

あと二階である必要性がないなら、「二階から」はわざわざ記述する必要はない
咲夜がどっかの窓から窓際を見下ろしてる、だけわかればこのシーンで表現したい事が漏らさず伝わるから
無駄な装飾を文頭で連続させるのは、基本的には損


>三千幾重もの彼女の思い出が、紅魔館の中庭のあちこちで朝日にきらめいている。

捻りすぎで、感覚的に伝えたいことはなんとなくわかるけど、実感としてはわかりにくい
そこまで重要な一文ではないから、これでも問題ないけど、どうせならもっと平易にして、いっぱい思い出があるのを実感できるような文にしたほうが得じゃないかなあ


>体は大きく伸び縮みをして、体の中の淀みを吐き出していく。

深呼吸してるのかな?
何やってるのかよくわかんない
損な捻り方はしないほうがいい


文章面を総括すると
表現を捻るセンスはわりと格好いいものあるとおもうから、それは磨いていって大切にしてもらうと面白いと思うんだけど、
そのセンスの使い方を間違えると諸刃の剣になるよね、って感じました

835名前が無い程度の能力:2012/11/01(木) 19:25:55 ID:H6.kYL8A0
>>830
403食らってDLできませんでした。
入れたパスワードが間違ってたのかなあ。

投稿後ではなく投稿前に添削推敲を依頼する、
っていうのはやり方としてはアリだと思ってるんですが (リアルで見てもらえる相手が居ない場合とか)、
これ、もし全文を上げてしまうと創想話の 「投稿は初出作品に限る」 に引っかかっちゃうのか。
パスワード付けてますなんて言い訳にならないだろうし。

冒頭だけだとどうしても片手落ちの批評になる部分が出てきてしまいますが、
投稿できなくなるのでは元も子もないし……いろいろ難しいですね。

836名前が無い程度の能力:2012/11/02(金) 00:42:10 ID:wmKJg4n.0
>>834
返信ありがとうございます。
一文ごとの指摘をしてくれるような人が身近にいないのでとてもありがたいです。
それぞれの文を、指摘を参考にして書き直してみたいと思います。

それと、冒頭に何を持ってくるかについてのご意見、本当にありがたいです。
冒頭シーンを挿げ替える決心がつきました。
自分は頭が固いもので、ご指摘の通り、まんねりシーンなどからのほうがいいんじゃないのか、と思いつつも、
冒頭のつもりで最初に書いたシーン(今回うpしたシーン)にこだわっていました。
背中をおしてくださって、ありがとうございます。

>>834さんは、文章書くときどんなことを心がけていますか?
書いた文章の良い悪いをどのような基準で判断しているのでしょう。
自分にはいまだ悪文と良文の判断基準がなく、客観的にみようとしても、
どうみればいいのかがわからない状態です。
指摘してもらってはじめて、「カッコつけようとしている自分」の姿がみえて、
赤面しています。


>>835
もしかして「ssw」の前に半角スペースをいれてないでしょうか。
もしそうだったら、紛らわしい書きかたしてすみません。
今ためしてみましたが、自分はすんなり落ちました。

837名前が無い程度の能力:2012/11/02(金) 08:41:14 ID:ZfLcG2zs0
>>836
>文章書くときどんなことを心がけ
>書いた文章の良い悪いをどのような基準で判断しているのでしょう

大前提として、自分が書いた文章を100%客観で見れる人は居ないんじゃないかなーと思ってます
ただ、やっぱ文章って他人に伝えるというコミュニケーションである以上、他人から見たらどう見えるのかっていう、客観性を持って判断するっていうも、当然のことなわけですが
こういうのは自転車の乗り方と同じで、慣れみたいなものだと思ってます
自分が書いたものを他人に見せた時に、どういうリアクションが返ってくるのか、という経験の積み重ねで
「こう書いたら、こういう風に読者に伝わるだろう」みたいなバランス感覚がちょっとずつ身についてく

だから、文章書くときに心がけてることって言われると、特にあるわけじゃなくて、
自分が表現して他人に伝えたいと思ったことを、一番効果的に表現して伝えられるようにしようという、凄く当たり前のことだけです

838名前が無い程度の能力:2012/11/02(金) 09:15:36 ID:wmKJg4n.0
>>837
会話と一緒なんですね。相手に話、リアクションを受け、少しずつ自分を知っていく……。
最近の自分のSSを読み直すとどれもすごく無機質で淡々とした文章で、これではだめだと
書き方を変えているところです。表に出して、四苦八苦してみようと思います。
身近にはなかなか相手がいないので、スレや創想話を利用させていただこうと思います。

伝わりやすい文章を、自分も心がけます……読みやすいと思ってる作家さんの文章を書きうつしたりしてみます!

839名前が無い程度の能力:2012/11/02(金) 09:16:43 ID:wmKJg4n.0
現在書いているSSの、話の構成について、ご意見を聞かせていただきたいです。

30代半ばの咲夜が旦那との夫婦生活にちょっとまんねりを感じている。
そんな時に、昔ちょっと好きだった相手に「愛してる」といわれる。

みたいな感じの話です。
咲夜の旦那はレミリアor美鈴です。どちらかはまだ決めていません。
ぶっちゃけどっちのカップリングも好きなので迷っています。
二人のうち旦那でないほうを、昔ちょっと好きだった相手、に設定しようと思います。
そこで質問なのですが、

冒頭ですでに旦那を明かしておくかどうか、です。

今考えている構成では、
冒頭では旦那はだれかはあかさず、咲夜がまんねりを感じている状態だけを示し、その状態で
過去話に突入、(レミリアor美鈴)との馴れ初めを書きます。
その過去には二人共を登場させ「どっちが旦那になるだろう」というような書き方をして、それが読み手にとって
のSSを読もうとする一つの原動力になればなぁと思っていました。
けれど昨日の向上スレの指摘をいただいて考えたのは、冒頭でもう旦那を明かしておくのもありなのかなと。
過去話では旦那との馴れ初め、そしてもう一人のちょっと好きだった相手を示しておいて、
んで、過去から現在に時勢を戻した後で、そのちょっと好きだった相手(レミリアか美鈴ですね)にドキリとさせられるイベントを起こす……。
前者と後者、どちらが読んでいる側としておもしろいでしょうか?
それとも書き方の問題でしょうか。

ご意見を聞かせてもらえればと思います。

840名前が無い程度の能力:2012/11/02(金) 16:31:21 ID:ZfLcG2zs0
>>839
それを考えるには、まず本当は、
浮気っていう一連の行為を通して何を描いて伝えたいのか、っていうテーマや
咲夜・レミリア・美鈴っていうこの三角関係にどういう面白みを出していくコンセプトでやるつもりなのかを、はっきり決めなきゃいけないはず
それによって、効果的な構成が変わってくることもあるだろうしね

例えばレミリア旦那設定で、美鈴が浮気相手なら、恩人&権力(レミリア)VS 初恋の人(美鈴)みたいな義理VS人情なコンセプトにもなったりもするだろうし
はたまた、美鈴旦那設定で、非日常(レミリア)VS日常(美鈴)みたいな、本当の幸せってワクワクする非日常の中じゃなくて、退屈な日常の中にあったりするよね的な、青い鳥系コンセプトでやるつもりかもしれない
まずは、小手先の構成をどうするって事じゃなくて、このコンセプトを決めてもらったほうがいいと思う


提示してもらった二つの流れ
>冒頭では旦那はだれかはあかさず、咲夜がまんねりを感じている状態だけを示し

>冒頭でもう旦那を明かしておく

これらについて今の時点で言えることは

旦那をあかさない場合は、
過去話にもっていくために、「今の咲夜の生活がどうしてこんな風になっちゃったんだろう? 過去や旦那とのなれそめはどんな感じだったんだろう?」っていうような過去へ興味を誘導するエピソードが必要になる
咲夜の今のつまらない生活の原因=旦那 そいつはいったい誰だ、と言う風に関心と好奇心を誘導する
こっちは色んなコンセプトに対して汎用性が高い構成だと思う

いきなり何気なく明かす場合は、「本来は仲が良さそうなこのカップルが、どうしてこんな冷めた風になってしまったんだろう?」っていう部分を特に描きやすいと思う
過去話へ誘導するための手順としては、「この二人が結婚したのが信じられないような冷めた関係のエピソード」とかを呼び水にして、逆に、「この二人がなんで結婚したんだろう?」、と思わせて誘導するのがいいかも
だけど誘導力自体は、旦那を明かさない場合にくらべて原理的に低くなりやすいと思う
なので過去設定をあまり大げさに演出する必要の無いコンセプトで、文量を最小限に抑えつつ、さくっと浮気相手登場させることで、物語を加速させることが出来るなら、こっちの構成が向いてるかも
汎用性は低そうだけど、レミリアと美鈴にどういう役回りを背負わせるかによっては、ありかもしれない


とりあえずまずは
繰り返しになるけど
三角関係で何を描きたいのか、それのどこに面白みを出すのか、をはっきり決めたほうがいい
キャラにどんな役回りを与えるかも決めてない段階で、具体的な構成は考えてもしょうがない気がする

841名前が無い程度の能力:2012/11/03(土) 00:20:56 ID:fLXOSqM60
>>839
DLできなかった件ですが、少し調べて見た結果
そのサイトではcookieを受け入れる設定で無いとDLできないようですね。


旦那を明かす明かさないのどちらが良いのかについてですが、
>>840の方がずっと指摘しておられるように、
本質的にはその2択自体ではなく 「そこからどう話を作るのか」 の問題です。


が、素直に考えるなら明かさない方が話は作りやすいでしょう。
理由の一つとして、これも>>840の方の指摘で触れられていますが、
「咲夜さんが結婚している」 という一点で読者の歓心を引く力が有る程度出ているので、
それを上手く活用すれば、読者の興味を強く掴んだまま序盤を読ませることができるという点が挙げられます。

その一方、初めから相手を明かしてしまった場合、単純に謎が減ることによって読進力が削がれることと、
あとは誤爆した創想話スレへの書き込みに対するレスでもありましたが、
「原作の女キャラ同士がなんの疑問もなく結婚している」 という時点で
問答無用にブラウザバックする層は確実に (そして恐らくは少なからず) 存在しますので、
幾らか読み進めてもらって興味を持たせてから明かした方が読了率は高いだろう、という打算もあります。


どちらにせよ、結婚相手にその二人を選び尚且つ歳を取ってからの三角関係、
となると素材としての難度はかなり高いものがありますので、
やっぱり>>840の方の指摘にあるように、具体的にどのようなエピソードでその話を作っていくのかが最重要です。

まず考えるべきポイントとしては、

 ・人間と妖怪、しかも同性同士がなぜ結婚することになったのか

  ⇒深い理由はないがカップリングありきでくっ付けました、だと割とブラウザバック対象です。
    カップリング自体が悪いのではなく、話の土台に説得力がなくなるからです。

 ・愛情が薄れたという現在の旦那役とはどのようなやり取りが交わされているのか
 ・長く続いた結婚生活で、最初に抱いていた愛情がどのように変化していったのか

  ⇒話の出来を左右しうる要素の1つです。旦那役が短絡的な悪者になるのでは嫌悪感を呼ぶだけですし、
    逆に大したことが無さすぎる理由だと、今度は浮気してる咲夜さんが安い女になってやはり嫌われます。

 ・浮気相手役とは現在どのような関係なのか

  ⇒これも同様に、安っぽい悪者を作らず安っぽい理由にせず、というバランス感覚が求められます。

これらの要素は、最低限必要な 「話の土台」 としてきっちり組んでおく必要があるでしょう。
その上で、読者をハラハラドキドキ、あるいはしんみり考えさせるような事件によって
三角関係に揺れる咲夜さんの心情を 「作品として成立させる」 ことが求められると思います。

842名前が無い程度の能力:2012/11/03(土) 06:01:25 ID:fUVIA0pA0
>>840
ご返信ありがとうございます。

すみません、自分の概要の書き方にすこし誇張があって、実際は浮気がメインの話ではないのです。
ですが840さんの説明してくださった物語の構成方法はもちろんとても勉強になります。
次かその次は教えていただいた方法を参考にして一本つくらせていただければと思います。

>小手先の構成をどうするって事じゃなくて、このコンセプト
この一文はどんな場合でも意識しなければいけないなと、特に唸りました。
なんとなーくの惰性で話を妄想しSSを書いてきたので耳が(目が?)痛いところです。

旦那をあかさないパターンで書いてみようと思います。
>〜過去へ興味を誘導するエピソードが必要になる。
とおっしゃられている点ですが、今のところ、下記の順番で描写をならべてみようかなと思っています。

・愛情がなくなったわけではないけれど、二人の間にあった情熱が以前よりは冷めている。
・若いころの情熱が消えかかっていることをちょっとさびしく思う。
・でも年をかさねるってそういうことなんだろうな、こうして穏やかな関係になっていくのかな、と自分を納得させようとする。
・でもやっぱり昔の熱がなつかしくて、結婚までの過程を思い返してしまう。

という流れです。どうでしょうか。過去を振り返りはじめるのがちょっと唐突すぎでしょうか……?
ちなみに、過去を振り返った後の流れとしては、

・昔あこがれてた人に「私は今でも咲夜さん愛してますよ」といったことをいわれてドキリとする。
・かといって浮気になる流れではなく、それがヒントになって「自分も昔を思い出して旦那に愛してると言ってみよう!」と思いつく。
・けれど恥ずかしくてなかなか言えない。
(ここからの流れが、2ちゃんねる『【集え】妻に「愛してる」と言ってみるスレ【勇者】』からのパクリです)
・旦那は咲夜が何かを様子がおかしいのに気づく。→浮気か!? でもそんな様子はないし、まさか病気!? と勘違いしていく。
・咲夜がとうとう「愛してる」と告げる。旦那は「普段いわないようなことをいきなり言う。やっぱり咲夜死んじゃうのね!?」と勘違いして号泣。
・その後、誤解はとけて、互いの愛情を確認しあって、ハッピーエンド。

――という流れです。おかしいでしょうか。

……おそらく、それって過去編いるの?
とおっしゃられるかとは思いますが、それについては、私のわがままです。
同姓である二人が夫婦になるまでの過程を書くことによって『私が』萌えたい、というエゴです。
自分勝手な妄想をネットに投稿する行為を、正当化するために、物語風な体裁をとってみた……というのが今回のSSなのかもしれません。

ところで840さんは構成や文体についてはどのように勉強(?)されてるのでしょうか。
とってもお詳しくて、しかもそのひとつひとつがすごく納得できる。。。
自分は普段あまり本を読むくせがなく、いざSSを書くときになってやっと、パラパラとプロの小説を眺めてみる、という感じです。

843名前が無い程度の能力:2012/11/03(土) 06:37:52 ID:fUVIA0pA0
>>841
>cookie〜
お手数おかけしてすみません……。そしてわざわざDLしていただいてありがとうございます。

>が、素直に考えるなら明かさない方が話は作りやすいでしょう。
明かさない書き方をしてみようと思います。
冒頭のあとに過去を振り返らせ、そこでなぜ同姓婚にいたったかを、書いてみます。

>・人間と妖怪、しかも同性同士がなぜ結婚することになったのか
俺設定を以下のように考えてみました。どうでしょうか。
『妖怪にとって性別はあくまで飾り。人間の概念によって発生した存在なので、容姿的に人間のなごりを引きずっているだけ。
交配するにあたっては雄同士だろうが雌同士だろうが関係ない』。
館にきてすぐの頃に抱いたメイリンorレミリアにたいしての恋心は、当時咲夜がまだヘテロだったので自然と風化していった。
幼稚園児の女の子が、お姉ちゃん大好き、といだくような感情です。
もともとはヘテロだけども、紅魔館で暮らすうちだんだんと妖怪よりの価値観を受け入れていく。
その後、再びメイリンorレミリアにときめいた時点ではすでに妖怪的価値観になじんでいたので、そのままゴールイン。
……無茶でしょうか。

>・愛情が薄れたという現在の旦那役とはどのようなやり取りが交わされているのか
>・長く続いた結婚生活で、最初に抱いていた愛情がどのように変化していったのか
>・浮気相手役とは現在どのような関係なのか
咲夜は生まれついての能力によって、実母父に気味悪がられ里からも追い出された。そして行き倒れたところをメイリンorレミリアに拾われた〜。
というような設定です。
拾われた直後の荒みきった咲夜の心を癒してくれたのが、旦那。
紅魔館で暮らすようになって、はじめのうちの暮らしに慣れない時代にやさしくしてくれたのが、浮気(?)相手。
にしようと思っています。
長く続いた結婚生活での変化ですが、旦那への愛情は消えていません。ただ、だんだんと若い頃の熱のようなものが冷めて、それを
ちょっぴりさびしく思っている、といった感じです。浮気相手役は、今も変わらず良い同僚or主です。

土台として、どうでしょうか。。。。
なんぼなんでもここは無理だろう、という穴があれば、ご指摘いただけると幸いです。

844名前が無い程度の能力:2012/11/03(土) 20:36:42 ID:JW1xP5Ik0
>>842

>下記の順番で描写をならべてみようかなと思っています

流れ自体は良いと思う
ただ、表現したいモノゴト自体が地味であるのは否めないので
勝負どころは、この表現したいモノゴトを、どれくらい印象深いエピソードで演出して、地味なモノゴトに対して読者を真剣にさせられるか、という演出力一点

・どれくらい『冷めている』のを強調出来るか
・冷めていることをどれくらい『さびしく』感じられるか
・その寂しさを紛らわせるために、どれくらい『自分を納得させたくなる状況』なのか
・自分を納得させなきゃいけない状況に置かれて、どれくらい『昔が懐かしくなる』のか

といった感じで、十分に流れが連鎖していけるはずなので、一つ一つの要素を良い感じに演出できれば、どんどん演出効果が積みかさなかって増幅していく
これらをただのモノローグとかで処理するのではなくて
何かしらの一つのイベント・事件(複数のイベントでもいい)によって具体的に読者が実感・追体験できる形で演出できれば良いと思う
これにある程度、長い尺を採る場合には、旦那が誰であるかを気になるような仕掛けを仕込んでおけばおk


>過去を振り返った後の流れ

おかしくない、むしろ無難すぎるきらいもある
けど
愛情の再確認、っていうのが大きな意味での作者さんの描きたいものになると思うんだけど
これをもっと強烈に表現できるストーリーはないだろうか、と考えて見ると良いと思う
例えば、提示してもらったようなストーリー『誤解が解けて良かったね』的なものと、
例えば、『ガチで死にそうになった相方を、ガチで助ける』的なストーリーだと、どっちがより強烈に、愛情の再確認を表現しやすいかな、っていうのを一度考えてみると面白いんじゃないかなーと思いました

例えばだけど
>旦那は咲夜が何かを様子がおかしいのに気づく。→浮気か!? でもそんな様子はないし、まさか病気!? と勘違いしていく
の流れを活かして

・勘違いした旦那が、病状について咲夜に訊ねても、しらを切るので、よほど言いにくい病気なのだろうと、独自に病気を推理し、治療法を探す
・治療するには旦那が、物凄く達成困難なことをしなければ咲夜を救えないことが判明(月に再侵攻して、月の先端医療技術を取ってくるとか、こんなのどう見ても無理ゲーだろ的な、無茶苦茶であれば無茶苦茶であるほどいい)
・ところが月への再侵攻準備が終わった所で、誤解が判明して、「愛してる」でハッピーエンド、と思わせておいて
・実は、咲夜も気付いてなかったけど、ガチで病気だったのだ。咲夜がガチでぶっ倒れ、ガチで死にそうになる
・旦那、咲夜を救うために月へBUKKOMI

 みたいな


>過去編いるの?

二人に昔のようなラヴラヴ生活を取り戻してもらいたい
というのを推進力の主軸にすえるなら、その動機付けになる過去話はむしろ必要になるんじゃないだろうか
失ったモノが大きければ大きいほど、それを取り戻そうとする願いも強くなる


>構成や文体についてはどのように勉強(?)されてるのでしょうか

基礎的な部分はガキンチョの頃に、自分の書いたものを人に見て貰って教わりました
特に勉強らしい勉強はしないけど、映画でも小説でも漫画でもなんでもいいけど、
自分が面白いと感じた作品が、どういう構造で面白さを発生させて、それを他人に伝わりやすい形に加工・増幅させてるのかを、
自分なりに分析して理解を試みて、引き出しの足しにするっていうのは趣味としてもやります

845841:2012/11/03(土) 23:22:23 ID:fLXOSqM60
>>843

>『妖怪にとって性別はあくまで飾り〜雌同士だろうが関係ない』

そうなると、「そもそも交配するの?」 あたりがよくあるツッコミになりますね。

カップリングものにありがちな土台の弱さの1つとして、
「人間と妖怪の違いを核の1つにしているのに、恋愛結婚観だけは人間の男女のそれ」
というご都合主義的な安さがあります。
その設定だとこの弱点からあまり逃れられていない感じ。


というか、交配……となると子供がいるんでしょうか?
子供のありなしで話の方向がまた大きく変わってきますし、
それこそ設定的な側面からも 「子供ができる理由」 について触れなければならなくなります。

個人的には、生殖うんぬんは勢いよく投げ捨てて
「惹かれあった二人が、より結びつきを深めるための儀式として結婚という契約を交わした」
くらいに留めておいた方が設定的な無理難題は避けられるのではないかなあと。
そういう方向なら現実の同性婚とも通じる部分がありますので。

-----

想定されている大まかな話の流れついては、
挙げられている案で 「無理」 な要素は特に思い当たりません。

ただ、地味ですね。ストーリーとして。

書く動機としてまずご自身の満足を挙げておられますし、
数字的な評価が欲しいという条件での批評依頼でもないので余計なお世話ではあるのですが、
現在見えている要素から想像できる完成品で、読者にもそのほっこり萌えを共有してもらおうと考えると、
文章そのものがよほど情緒的で巧みでないといろいろと難しいだろうなというのが正直な感想です。


より具体的には、中年(?)となって丸くなったりくたびれたりしている咲夜さんを
いかに可愛らしく、微笑ましく、思わず応援したくなるように描けるかどうかにかかっているかなと。
ストーリー全体としては悩みや揺らぎや再発見が核となるにしても、
本当にそれだけではちょっと物語的な魅力には乏しくなってしまうでしょうね。

-----

最後に、俺に向けられた質問ではありませんが、
「どういう文体や構成、表現がいいのか」 について。

これはもう 「たくさんの文章を読んで、貴方がイイと思うものを探してください」 以外の答えはありません。
そして、自分がイイと思えるものに出会ったら、
具体的にどんな単語や言い回しやその繋がり方を 「イイ」 と感じているのか、きちんと分析してみることです。

1つの文章や単語単位では表現のバリエーションなんてものはそう数があるわけではありませんが、
それらをどんな形で組み合わせたものに良さを感じるか、という部分でそれなりの個人差が出てきますので、
そこをきちんと見出すことができれば、それが他者からはいわゆる個性とか味とか呼ばれるものになり、
また書き手自身にとっても、最もよくツボを突いた自己満足になることでしょう。

846名前が無い程度の能力:2012/11/04(日) 10:12:27 ID:u2f3/Yek0
>>844
もしやとは思っていましたが、去年かおととしかにもほとんど同じような質問をさせていただいていました。
やっぱりあの時の方だったんですね……。
何度もためになるアドバイスをいただきつつも、とぎれとぎれにSSを書いているものでなかなか上達していないのが
申し訳ないです。

しかしながら
>強烈に表現できるストーリー
これだけは依然に助言してもらって以来、必ず意識させていただいてます。本当にありがとうございます。
話をいったん考え終わったあとに『もっとはっちゃける方法はないか!? 逸脱しちゃえよ!』等々考え直して、実際それで点が伸びたと
思える作品が2,3ありました。


>何かしらの一つのイベント・事件(複数のイベントでもいい)によって具体的に読者が実感・追体験できる形で演出できれば良いと思う
これを厳しく実行していこうと思います。ついついモンローグ的に楽をしてしまいがちに……ですが、読んでもらう人に一番楽しんでもらうのって
やっぱり共感ではないかと思います。
がんばります!

>月BUKKOMIルート
良い逸脱すぎてニヤケました。物語のだいご味って、こーいう現実じゃありえない嘘をさらっと現実にしてしまうところだよな、と
改めてニヤケました。
上でも書きましたが、こういう点を大切にしなければいかんと、思い知らされました。


そこでなのですが……今回のとは別に、そこそこの長さにするつもりのSSを書いています。
(今回のこれは息抜きがてら短いのにしようと思っているため、基本的には過去シーンから戻っていこうは
2ちゃんねるの話通りにすすめ、さらっと終わらせたいとおもいっています。せっかくなのにスミマセン)

そのSSについては馬鹿な方向にはっちゃけようと話を考えています。
流れについて助言を頂ければと思います。
(ほかの方の邪魔になると思うので、この手のお願いはこれで最後にしますorz)

そのSSですが、基本骨子は
『お燐とお空が苦労の末に子供を産む』
です。

こうしたほうが盛り上がる、ここはもっとアピールすべき、などありましたら、ご指摘いただけますでしょうか。
乱文ですがもしよろしければご拝読願います。
■ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3584497.txt.html
■pass:ssw

847名前が無い程度の能力:2012/11/04(日) 10:13:29 ID:u2f3/Yek0
>>845
ご返信、ありがとうございます。

>都合主義的な安さがあります。
耳の痛い話です。ごもっともです。百合とかBLの抱える原題とでもいいますか。
これだけ百合の氾濫している東方ジャンルですから、あえて真正面からそれに切り込んで
見るというのもよいのかもしれません。
>>845さんの書きこみをみて、今度やってみようかという気にさせられました。
「優秀な個体と交配したい」というのが基本原理、とすればどうでしょうか。
男同士だろうが女同士だろうが、ビビときた優秀な相手とは子供を残したくなる――と。
もちろん、子供を作る作らないはまたそれぞれ妖怪個人によって違いますが。

ただ今回のお話の中では子供はいません。咲夜さんは忙しくてそれほどほしいと思わず、
周りも特別催促はしていない、といった感じです。
結婚も別にしていない、としようかと思います。
「旦那様」の呼び方は二人きりの時間だけに使われると。


>ただ、地味ですね。ストーリーとして。
はい……。
今回のSSは二チャンネルのまとめスレに萌えたのをきっかけに閃いたものですので、
さらっと終わらせようと思います。
ただ
>中年(?)となって丸くなったりくたびれたりしている咲夜さんを
については、ご指摘の通りに、頑張って描写してみようと思います。

それと、文章修練についてのアドバイスも、ありがとうございます。
やはり他方の文章を細かに分析する、ていうのが大切なのですね。
ちょっと頑張って、模写などを継続的にしてみようかと、思います……と、1,2年前から言っているorz

またもしよろしければ、下記について所感あればお聞かせください。
下記は地味にならないよう話が広がるよう、力を入れて考えています。
こうしたほうがいい、ここおかしい、ありましたらお聞かせください。
あつかましい事をしているかと思いますので、基本スルーされるつもりでおります。
本当に、気が向いたら、で結構です。
■ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3584497.txt.html
■pass:ssw

848名前が無い程度の能力:2012/11/04(日) 13:00:23 ID:UrGPmjM60
そんな詳しく言えるわけでもないけど幾つか気付いたことを

>(妖怪にとって性別は関係ない、の超理論で押し通します)
さらっと流してるけどこれかなり重要なところよ
序盤に書く以上読者を白けさせるか惹きつけるかをかなり左右しそう

>(紫は一番最初にお空の力の暴走にきづいたが、〜
これは流石にご都合主義が過ぎるというか
地霊殿以降の話ということでせめて地底と地上の関係を新しくするためにさとりと対談してたとかでいいから、紫が最初に気付くだけの理由が欲しい
追加でかなすわはともかくどうして紫がこんなに協力的なのかも

プロット段階じゃあなんともだが、全体的にご都合主義色が強い気がしなくもない
まあそういうのって作者が描きたいところからずれてるから生じるわけだし、仕方ないっちゃ仕方ないが最低限の理由付けは無いと読者的にはうーんってなる
最後に加奈子は致命的

849名前が無い程度の能力:2012/11/04(日) 19:38:27 ID:wqNpetFM0
>>846
なるほど
“妊娠の人”だったのか
なんか色々納得した

『世界の中心で「お空の赤ちゃん産みたい」と叫んだお燐』

これ見た感じ、素直に面白そうだって思いました
その上で最大の勝負どころになりそうな部分だと思ったのが

子供を欲しいという感情をどれだけ読者に共有させられるのか

これです
これが全編を通しての主推進力になる部分だから
「キャラが子供が欲しいと思ってる」だけじゃダメで
読者が「このキャラたちに子供が生まれてほしい」と思わせないと推進力として十分機能しない

そそわの読者層、おそらくは若い男性が殆ど(子供が居ない人も多いだろう)、に『子供が欲しい』とどうやったら思わせられるのか、
これって結構、直接的には難しいんじゃないかなーっていうね
同性愛という題材でも、「子供がほしい」じゃなくて単純に、「好きな相手とセックスしたい」、っていうのなら凄くわかりやすくて共感させやすいけど
子供がほしいっていうとピンと来にくいから、ここをどう誘導して、「子供を欲しい」っていう主人公たちに感情移入・シンクロさせられるかが、大きなポイントになると思われる
例えば、『子供』っていうのを、若い男性読者が共感出来る何かしらのメタファー・象徴・目標として扱ってみたり
『子供』=『二人の絆』の象徴とかね
例えばだけど、こんなパターンとか↓

>・体の小さいお燐はお空より早く衰弱していく。お空はカラスの羽でお燐を温め、死なせまいと呼びかける。
このシーン

 他の妖怪たちがバタバタ死んで行く状況の中で、永遠の別れを覚悟する弱ったお燐と、お燐に迫り来る死を認めたくなくて泣きじゃくるお空
お燐:「そんなに泣くなよお空。誰だっていつかは死ぬんだからさ。あたいだって同じだよ」
お空:「ヤダよ。ヤダヤダ。私はお燐とずっと一緒にいるの!」

お燐:「もし今、助かっても、どうせいつかは死ぬんだからさ。いつかはお別れなんだからさ。それがたまたま今だっただけなんだよ。そう思おうよ、お空。お願いだから、そんなに悲しまないでよ。あたいまで泣きたくなっちゃうよ。お別れなんだから、笑顔でしよう」
お空:「お燐って、絶対に、いつか死んじゃうの?」

お燐:「あたいだけじゃないよ。みんなそうなんだよ。お空だってそうだよ」
 お空、さらに激しく泣く。
お空:「嘘だよ。絶対嘘だよ。だって、もし、みんな死んじゃうなら、誰も居なくなっちゃうじゃん。そんなの寂しいよ」

お燐:「みんな死ぬ代わりに、子供を残すんだよ。だから、みんな居なくなっちゃったりしない。そうやってこの世界は永遠に続いていくんだよ」
お空:「子供……なにそれたべもの?」

お燐:「好きなひと同士で、交ざり合って、一つになって、新しい命を生むんだよ」
お空:「じゃあ、私とお燐が、交ざり合って、一つになって、新しい命を生むの?」

 そういう事もありえたんだろうな、とお燐は思う。
 だけど、弱り切った今の自分には、もう絶対に叶えられないことだと感じて、やりきれない哀しさを覚える。

お空:「じゃあ、じゃあ、お燐、子供残そうよ。そうすれば、私たちは永遠に続いていくって事だよね? ずっとずっと一緒だって事だよね? 新しい命になるんだよね?」
 
  子供を得る事で、お空が永遠の愛情を信じられるならば、永久の絆を感じて幸せに生きていけるならば、とお燐は思う。

お燐:「うん、本当に、そうできれば、良かったよね。ほんとに、ほんとに、あたい、そう思ってるよ」


みたいな
起で、絆をテーマに“死にモノ”をやって、その救済策アンサーとしての子作りっっていう形に持って行くみたいな感じのパターンだけど
こういうパターンに限らず、「子供が欲しい」っていうピンと来にくいであろう感覚を、別の動機にすり替えて共感させる仕掛けがあるといいと思いました

850名前が無い程度の能力:2012/11/04(日) 19:39:17 ID:wqNpetFM0
>>846
あとは、決が予定調和のハッピーエンドにならないように気をつけたほうがいいってところかな

>ちょっと危うい場面もあるが

ちょっと危ういだけじゃなくて、ガチで危うい場面を演出して、どれだけ子作り作業が困難かを描けるか
可能ならば、「子作り失敗するんだろうなこれ、ハッピーエンドルートじゃなくて、ビターエンドルートのお話かこれは」、と読者に思わせられて、最後一発逆転大勝利みたいな展開にできれば最高だと思う

>本当にメンバーが集まるかどうか心配されたが、ふたをあけてみると相当なメンバーがそろっていた

幻想郷最強メンバーが集まって、子作り作業は順調に進むだろうと思わせておいて、
実際の作業に入ってみると、個性的すぎるメンバーが逆に仇になって想定外のトラブルが続出
状況は絶望的、下手すると幻想郷自体を巻き込んで大惨事
ところが、全員がそれぞれの機転を利かせて、それぞれの個性とトラブルを逆に有効利用し、大逆転、みたいな


あとやっぱ、毎回そうなんだけど、突っ込まなきゃいけないだろうなっていうのは
ナチュラルになんか女同士で妊娠してるっていうのは、ある程度設定を説明されても、どっかしやっぱ違和感って残るものなんだよねw
こういう違和感も、ほんとに読者に「二人に子供が生まれて欲しい」と思わせられれば、相殺できる(物語上どうでもよくなる)マイナス要素ではあるんだけど
そういう違和感が“存在はしている”っていうのは、常に意識したほうが良いと思う
油断して相殺できないと、途端にマイナス要素の影響が出て来ちゃう、はず
マイナス要素さえ相殺できれば、違和感は個性というプラス要素に変わる

851845:2012/11/04(日) 20:05:22 ID:3f.RutbE0

>>848
まず、原作には 「妖怪はそう簡単には増えない」 という設定があります。
これは単にお題目的に張りつけてある設定ではなく、
「幻想郷という閉じた世界が破綻せず維持できている要因の1つ」 という形で、
いわば世界観を支える要素の一部になっているものです。

さて、そんな世界にあって、「ビビッときたら子作りするのが妖怪の基本!」 という主張が
すんなりあの世界に馴染むでしょうか? という話ですね。
まして長寿&性別無視まで加わると、それ人間よりハードル低いじゃねえか人口は爆発だ! となってしまう。


子作り云々それ自体はテーマ性のある素材ではありますが、
東方という作品世界で原作の少女キャラ同士に当てはめるにはハードルの高いものです。

本当にそれを作品に組み入れたいのであれば、
多くの読者がなるほどと納得できるような上手い背景設定を考えるか、
そうでなければ初めから他者の評価など気にせずに突っ走るのが一番でしょう。

-----

と、いうようなツッコミがもう一つ上げられた作品にもそのまんま当てはまります。
というか、ここまで生々しくなると18禁に行ったほうがいいんではないかという気がしますが……。

>>848の方が指摘しておられる点、そして 「加奈子」 が省みられていない辺りを見ると、
「○○が書きたい」 という気持ちが先行しがちで、あまり第三者的な視点は持てていないご様子ですね。


個人的な意見としては、ここまで (原作的な意味で) ツッコミどころが多くなると
下手にすり合わせようとするだけ時間と労力、そして何より作品の勢いの無駄ですので、
あとは野となれ山となれの精神で思うままに書いてしまうのが一番ではないかと思います。

ただし、創想話に投稿される予定であるのならば、
18禁ラインにかからないよう表現には十分注意を払ってください。

隠喩された形で 「アレ」 の存在を仄めかしておられますが、
少女キャラにアレが生えてて子供作る話とか、それだけで削除+アク禁食らっても文句言えません。

852名前が無い程度の能力:2012/11/05(月) 21:56:47 ID:DmVZwLoc0
>>848
いえいえ、返信ありがとうございます。

>序盤に書く以上読者を白けさせるか惹きつけるかをかなり左右しそう
ブラウザバックはもうしかたない、という気持ちでやっています……が、
なんとかそのマイナスを補えるようなものが書ければなぁ、と頑張ってみます。

>これは流石にご都合主義が過ぎるというか
それだけ核エネルギーの放射が異常だった……という描写で行けるかなぁとは思っていましたが、
改めてしてきいただくと、たしかにちょっとアレな感じもあります。なにか、考えてみます。

>どうして紫がこんなに協力的なのかも
一応二つほど理由を考えています。
一つは、制御不能なエネルギーが存在している状態は脅威なため。
計算によって得た制御方法を実証するため。
二つ目は、↓の設定。
お燐、お空のほかにも性別や種族差、を補うだけの性行為能力がなく子供を作れないカップルが
いた。紫はその状況を解消するための窓口を作れないかと模索していた。候補として考えていたのは、
人からも妖怪からも信頼(?)のある命蓮寺or守矢神社。
そんなときのこの事件がおこり.....みたいな。

>加奈子様
・・・・・・気をつけますorz






>>849>>850
何度も何度も丁寧な返信ありがとうございます。

>「キャラが子供が欲しいと思ってる」だけじゃダメで
たしかに油断していました。話として成立してればいいや、ぐらいの意識があります。
なので、もうちょっと掘り下げてみようと思います。
“死にモノ”シーンですが、おっしゃるとおりここを前半の山場の一つのして、
お燐とお空のカップリングを深く刻み込めれば思っています。そのおりになんとかいっしょに
妊娠できるように……。

どうでもよい点ですが、
>お空:「子供……なにそれたべもの?」
ひどすぎて笑いましたw


>ちょっと危ういだけじゃなくて、ガチで危うい場面を演出して
逆にさらっと流してやろうかと思っていたくらいですが、楽をしようとしてたのかもしれません。
最後の山場を作ってみようと思います。
キャラがにゃんにゃんする以外の大イベントを書いたことがないので不安ですが、ちょいと何かの
小説を参考にでもして頑張ってみます。

>女同士で妊娠してるっていうのは...
基本的にそこだけはもう理解されるのをあきらめて強引におしすすめていまし。
が・・・たしかにだからといって相殺させるための努力を怠ってはいけないと気づかされました。
怠慢ですものね。ちょっと、妊娠のみをテーマにしたSSなど書いてみようか……


は個性というプラス要素に変わる




>>851
ご意見ありがとうございます。

おっしゃるとおり、「アレ」はちょっと危険ですね。何か別の設定に返れないかと探っています。
(性的に興奮すると八咫烏の力の制御がきかなくなる、など……)

>まず、原作には 「妖怪はそう簡単には増えない」 という設定があります。
この点につきましては、もう、土下座して「見逃してください」というようなさまになってしまいます。
ブラウザバック覚悟で妊娠(百合)は続けようと思います。
妊娠については思うがままにやるつもりなのですが、やはり、話の組み立て方や気を付けるポイントなどに
ついてはほかの方と同じく気になってしまいますので、質問させていただければと思います。

>加奈子様
・・・・・ほんとすいません。

853名前が無い程度の能力:2012/11/06(火) 16:22:47 ID:NkR1kN3s0
>>852
>逆にさらっと流してやろうかと思っていた

さらっと流すこと前提で考えてたなら、たぶん、祭りメンバーが集まってきた時点で、カタルシスが十分得られて、お話全体の大きな流れが一応の完結をする作りにするつもりだったのかな?
もし、メンバーが集まってきた時点でもうお話が十分完結しちゃうなら、さらっと流すので正解だと思う

逆にメンバーが集まってきた時点ではまだお話として完結させずに、最後まで、「成功するかどうかわからない」みたいな感じでひっぱるつもりなら
やっぱ決の中に、谷と山は作ったほうがいい

854851:2012/11/06(火) 23:06:27 ID:YJLrlNu.0
>>852

んー、子作り関連のツッコミに対しては腹を括る、とした上で考えるのであれば、
あとはもう普通に話の骨格をきちんと作りましょう、というだけになりますね。

気をつけるポイント、ということで意見を言ってみますと、
この手の 「○○がしたい」 で突っ走る 「少なくとも当人はシリアス系」 の話で
個人的によく見るがっかりポイントは、


 ・主人公や主要キャラが同じことばかり言っている

  ⇒今回のお話で例えると、猫鴉コンビがずっと愛情や決意ばかりを語り続けるような形。
    ほんのちょっとの躓きから話の山場の大事件まで、
    とにかく何でもかんでも気持ちを語るだけで押し通そうとして、そして実際それが通ってしまう。

    こういうパターンだと、少なくとも俺は 「あーはいはい分かったから」 となってしまいます。
    まして今回のような、話の前提にツッコミどころがあるケースだと尚のことです。

 ・周囲が不自然なまでに協力的だったり、主人公サイドを持ち上げまくる

  ⇒結論ありきの接待モードの気配が漂い始めると、もう素直には楽しめません。


要は両方とも 「御都合主義はNG」 という話ですね。
今回の依頼は 「ネタはアレでもきちんと読めるものを書きたい」 という趣旨だと認識していますので、
ならばその分もストーリーはきちんと組んでおきたいところです。

855851:2012/11/06(火) 23:09:26 ID:YJLrlNu.0
その辺を踏まえつつより具体的に案を出してみますと、


「猫鴉コンビがなんやかんやで子作りしようと決意するが、妖怪同士の子作りというのは方法が画一的ではない。
 決して頭脳派とは言えないこの二人の発想では、というかそもそも鴉の方は普通の妖怪じゃなくなってるもんだから、
 当人たちにもよく分からない流れでヤタガラス的ななんやかんやにより危険が危なくなる。

 それを察知した守矢組(責任者)や紫さん(管理人)は当然なんやかんやと揉めるが、
 子作り云々はともかく、危険が危ないのはなんとかしないとやっぱり危険が危ない。幻想郷も当人も。

 事が大きくなってしまってストレスがマッハ、しかし子作りへの執念を捨てきれない二人と、
 事態の収束を第一に考え、最悪二人の抹殺も視野に入れる管理人さん、
 管理人さんほど過激派ではないが、やはり100%二人の味方ではない責任者組の思惑が交錯する中、
 なんやかんやとあーだこーだで奇跡が起こったり起こらなかったりしてなんやかんやがどーたらこーたら」


というような形が構成例の1つになるでしょうか。
1つ1つの要素を見ていくと、


 起点:あくまで個体としての二人が、動物的な本能、そして真偽も分からないような曖昧な情報で子作りを試みる。
     「妖怪の習性」 のような形はできるだけ避け、あくまで個体レベルの動機に留めることで設定との齟齬を薄くする。

 事件:ヤタガラス憑きという特性を利用し、二人の目的に大きな障害を発生させる。
     単に目的が達成できないだけではなく、それどころではなくなる大きな事態にすることで、
     ストーリー全体に起伏を生む下地、かつ 「気持ちを語っているだけで解決できる」 ような話になることを防ぐ。

     この辺りまではテンポ良く話を進め、「妊娠話かよ」 というブラバを減らすための話のツカミにしたい。

 発展:紫さんと守矢組という第三者を登場させ、話を膨らませたり揺らしていく。
     事態の重さを当事者の命や幻想郷レベルに引き上げることで、この第三者の対応もシリアスなものになり、
     話に緊張感を生むと同時に、ご都合主義臭を遠ざけ、読者を引き付け続ける吸引力とする。

     より具体的なキャラ付けと役割分析の例:

      紫さん:基本的には冷淡。事態が収束できれば暴走妖怪の末路などどうでも良い。
           少なくとも出だしを冷淡にしておくことで、例えば
           「解決第一のスタンスなのは変わらなかったが、実は解決策には二人にプラスになる要素が仕込まれていた」
           のような形でほっこりカタルシスを得られる展開に結びつけることも出来る。

      守矢組:原因の一端のようなもの。二人(あるいは三人)いることも含めて、
           全面協賛からしぶしぶ協力から冷淡対応まで、初期スタンスで取れる幅が広い。
           能力的にもでっち上げできる猶予が大きく、ストーリー全体に絡ませやすい。
           冷淡対応型のキャラを入れた場合、それも紫さんと同様にほっこりカタルシス要員にできる。

 結末:ヤタガラス暴走と子作り願望、双方ともに順繰りに上手いこと解決するもよし、
     暴走だけを解決して二人を見捨てる流れにしておいてから奇跡の一発逆転をするもよし、
     解決はしたが子作り未達成で俺たちの戦いはこれからにしてもよし、
     まさかのまさかで悲哀エンドに持ち込む……のは何のための話か分からなくなるのでそれは無いか。

     というような形で複数の展開が考えられる流れにすることで、先読みによる飽きを防ぐ。


と、こんな感じの例です。

東方という素材で、妊娠をテーマにしつつできるだけ普通の読者に読ませる……となると
最低でもこれくらいはしないと (妊娠それ自体以外で読ませないと) 難しいのではないかと思います。

-----

で、それとは全く別口のアドバイスとしては、「作者が熱くなりすぎるな」 という辺りでしょうか。
主要キャラが同じことばかり〜というのと関連しますが、こういう作者のリビドーありきな作品は
得てしてキャラクタではなく作者自身が熱くなりすぎてその結果……というのがありがちですので。

856名前が無い程度の能力:2012/11/09(金) 23:23:05 ID:QFoPIq9E0
丁寧なご返信、ありがとうございます。
こちらの返信が遅くなってしまいすみません。


>>853
祭り開始の時点でカタストロフルートで考えてはいたのですが、
最後までひっぱるのもありかなと思いました。
ただやっぱりそれをやるって、作者に技量がないとできませんね。
ちょっと、今の自分にはその技量が足りていないような気がするので、
お燐×お空、客観的に考えられる程度にしばらく寝かしてみようと思います。

というか、創想話スレの流れで冬扇さんの作品を読んで、心が折れましたw
読んだ当日は、もう本当に、自分なんかがSS書いててもしゃあねえよヤメダー、状態。
(趣味ギター者がプロの演奏みてギター挫折した、って感じの馬鹿な話ですけどね)
翌日からは思い直して、あらためて自分の好きな書き方で楽しもうとなりましたが、
書きかたとか話のつくりかたとかもっぺん考え直すつもりです。



>>854>>855
・主人公や主要キャラが同じことばかり言っている
・「作者が熱くなりすぎるな」

耳の痛いご意見ですが、まじめに受けとめにゃいかんと思います……。

確かに結果ありきで考えていました。
>複数の展開が考えられる流れにすることで、先読みによる飽きを防ぐ。
こういったことももっとよく考えなければと思います。上でも書きましたが、
一度再構成しなおしてみようと思います。


>「ネタはアレでもきちんと読めるものを書きたい」
まさにそうなのです。その通りなんです。妊娠してても百合してても、それでも
おもしろいのがかければなあと思っていました。
ですが、このごろは妊娠させることにばかり頭が行っていたように思います。
考え直してみます。
すばらしい起承転結でそのまま作ってしまいたい勢いです。
パクリにならないよう注意します……。

857855:2012/11/10(土) 19:59:08 ID:mMJtmKLk0

>>856
繰り返しになりますが、「きちんと読めるもの」 という条件だと、
核のテーマがどんなものであろうが話の構成そのものが重要になりますからね。

今回はその核のテーマが取り扱い注意品なのでその側面にばかり目が行きがちですが、
実際はそれ以外の部分が占めるウェイトだって相当に大きいよね、と。


>>855 で書いた構成例についてですが、一部でも全部でも、使えそうな要素があるなら使って構いません。
また仮に使った場合でも、出所表記のようなものは一切不要で、完全にご自分のものとしてOKです。
というか、あの程度の構想書きにオリジナリティもクソもへったくれもありゃしません。
(逆に、「他人の作ったネタだ」 ということで書くモチベが下がる懸念はあるかもしれませんが)


何かのコンテストに出すわけでもなし、金が絡んでいるわけでもなし、失敗したら物書きの権利を失うわけでもなし。
どのみち試行錯誤なのは前提なわけですし、恐れずいろいろやってしまいましょう。

858名前が無い程度の能力:2012/11/12(月) 21:36:30 ID:1mhD11Tg0
>>857

>恐れずいろいろやってしまいましょう。
そうですよね。一個の作品にあれこれ思考錯誤するのも大事なんだろうけど、
自由な場なんだから乱雑にならない程度のぽんぽんと投稿してそれで感触を固めるのも手なんですよね。
ちょっと、そーゆーやり方に変えてみようかと思います。
50近く投稿してこれなんだからいまさらどうかという感じもありますがw

しかし、話の構成って難しいですね。自分なんかが設計図をたてようとすると、
結局どこかで見たような話になってしまってばかりです。とはいえ、それすら作れない
のならお話にもなりませんから、チャレンジしてみます。

また構成例については時々みかえして参考にさせていただこうと思っています。
全体の流れがスムーズだと思ったので、なぜスムーズなのかなーと、眺めさせていただこうかと。

お返事ありがとうございました。

859梶原:2012/11/25(日) 20:05:15 ID:iT01ZCQo0
初めまして、梶原と申します。
今回は拙作の批評をお願いしたく、書き込みさせて頂きました。

『ア・テイスト・オブ・ハート 心をいれて』
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/175/1353466218

青娥を労うために芳香が頑張るような話です。
自分としては頑張って書いた作品なのですが、閲覧数と総評価点数が伸び悩んでおり、何が悪かったのかこのスレの皆様にご助言を頂きたいと思っております。

閲覧数・得点が伸びないことに対して自覚している本作の欠点としては

・作品の流れに捻りが足りず、読者の予想を裏切る展開を仕込めなかった
・冒頭部のアイキャッチが弱めになってしまっている
・みことじの関係や仙界屋敷などの、独自設定に関する説明がやや不足してしまった
・読者を惹きつけるタイトルが付けられていない
・作者が無名

これらの点だと思っています。
この他に目に付いた欠点などがありましたら、ぜひ忌憚のないご意見を聞かせてください。次回作への糧とさせて頂きます。
へっぽこな作品かもしれませんが、ぜひ宜しくお願い致します。

860名前が無い程度の能力:2012/11/25(日) 22:49:28 ID:gZ8qSYgo0
>>859
もっと数字的な評価を得るためには、という視点で進めます。


まず根本的に、物語として心を動かされる要素に乏しいことは指摘せざるを得ないでしょう。
「芳香が頑張ってお茶を入れました」 の一言で話が片付いていて、
それに付随して語られた諸々、特に屠自古の心情関連についてまったく掘り下げもない。

技法的な側面が云々という以前に、これだけで数字を求めるのは難しいでしょう。
文章そのものは丁寧な部類で、かつコケにされているキャラのいない(?)ほのぼの系統の物語ですので
レートは相応に高くなっていますが、点そのものが伸び悩むのは不思議ではありません。


その上でさらに中身を見てみると、全体としての構成、つまり話の流れにも問題点はあります。
問題点自体よりも原因から先に言うと、作者の 「これイイでしょ?」 ばかりが押し売りされていて、
読者がすんなりと物語に入り込めるようにするという側面が考慮されていないことです。

-----

より具体的に、流れに沿って感じたことを書いてみます。


まず冒頭から神子が帰ってくる場面まで。
御自分でも挙げておられる神霊廟組の人間関係については、「ん?」 とは思うものの、
そもそも例によって公式設定が乏しいので、特に気にするほどの躓きにはなりませんでした。
(むしろ一行目の「腰を下ろして足ぷらぷら」で、膝曲がってね? と思った方が大きかった)


次、お茶淹れから屠自古の心情吐露の部分。
チョイ役にも程がある布都さんの登場と退場はひとまず横に置いて、
いきなり重ための負の感情がドンと置かれる。いきなりクライマックス?
山登りをしにいったら、いきなり目の前に断崖……と呼ぶほどでもない中途半端な段差を置かれた感覚。
正直、ここで 「あ〜このパターンは」 という悪い予感が。


そしてそれに対する芳香の反応と、さらにそれを受けての屠自古の対応。
ここでも下準備なしの強い感情がポンと出されて、それを描写する文章もいきなり大仰。
屠自古の対応もいきなり物分かり良すぎで、クライマックスどころかエンディング感が漂っています。
先程の悪い予感はここで的中。「地の文に作者が出てきて熱弁を振るいはじめる」 パターンです。


そこから先は、特にひとつひとつ挙げるまでもありません。
おおよそ全ての描写が、「頑張ってる芳香すごいね偉いね」 という予定調和で形作られており、
読み手が何かを考える要素はありません。作者の熱弁を遠くで聞かされるままに物語は終了。

-----

と、少々意地の悪い書き方ではありますが、全体としてはこんな感じで、
中盤程度でもう読む気が半分くらいまで減りました。
言い方を変えると、読む気半分でも十分な程度の中身しかありませんでした。
何故って、動いているのが作品内の人物ではなく作者だったので。

861名前が無い程度の能力:2012/11/25(日) 22:51:27 ID:gZ8qSYgo0
何が悪かったのかの指摘を、という御依頼なので >>860 で終了でもいいんですが、
それで突き放して終わるのもちょっと申し訳ないので、思いつく程度の改善案を。


点を取ることを目標にするのならば、やはり必要なのはなだらかな導入、
つまり読者を少しずつ作品世界に引き込んでいく段取りです。
それが必要ないのは、ぶっ飛んだギャグ系や、圧倒的な描写力を持つ作品くらいでしょうか。

今回の作で言うならば、まず導入でいきなり屠自古にネタばらしをさせるのではなく、
ちょっとした日常の描写から青娥への負の感情を匂わせ、やがて起こった小さな事件を〜という流れで、
読者が自然に馴染んでいけるような手順を踏んだ方が様々な面でプラスです。

せっかく、芳香という 「読者と同レベル、あるいはそれ以上に無知」 な、
物語の案内人として行動させるにはこれ以上無く都合の良いキャラが主人公なのですから、
これを生かさず単に愛でるだけの対象で済ませるのは勿体ないというものでしょう。

それ以外の素材についても、今回は殴られ損のdisられ役でしか無かった布都さんほか、
事件に絡ませたり逆転のお膳立てにできるキャラや要素はいくらでもあります。
それらをきちんと絡めながら物語を膨らませると文量的に軽く3倍以上にはなりますが、
「点を取るのが目的ならば」、それくらいは当たり前と考えた方が良いでしょう。


作者というのは、裏方です。
自分の描きたいシーンを直結で読者の前に置いてしまわず、
あくまで 「世界」 と 「そこに生きているキャラクター」、
そして彼らの心情や言動を通して作品を形作っていくことを心がけてみてください。

862梶原:2012/11/25(日) 23:40:33 ID:iT01ZCQo0
>>860,>>861
私の駄作を読んで下さり、丁寧なご指摘、並びに改善案まで頂いてありがとうございます。なるほど、文章やキャラに『私』の考えが出てしまっていたのですね。
確かに、今回はキャラに動いてもらうのではなく『動かしている』感じは受けていました。が、ここまで致命傷だとは指摘していただくまで気付けませんでした。
リクエストをもらって書いたので、気持ちが前のめりになってしまったのでしょう。『早く書き上げないと』という強迫観念に襲われた時点で駄作は確定していたことに気付くべきでした。
プロットにどんでん返しも組み込めず、予定調和を崩せなかった点は、私が物書きとして未熟ゆえの失態です。プロット段階で色々捻ってみても、うまく収束するオチを作れなかったため、今回のような箸にも棒にもかからない流れになってしまいました。
最近、東方SS書きからも原作からも離れ気味だった中で書いたので、東方二次創作における読者の視点を忘れたまま書いてしまったことが最大の要因だったようです。

正直、もっと徹底的にこき下ろされる覚悟で待ち構えていたので、丁寧なご意見を頂けて本当にありがたく思っています。
しばらくは反省を兼ねて、キャラクター像の再把握と彼女らの思考シミュレート、捻りを加えたプロット練り、読者を作品に惹き込む自然な流れの作り方の勉強などに専念しようと思います。
十分修業したら、また投稿するかもしれません。

改めて、本当にありがとうございました。

863名前が無い程度の能力:2012/11/26(月) 12:04:10 ID:mDRDaESE0
>>859
読ませていただきました

作品の一番ボトルネックになってると感じた部分は、ネタの時点からという感想
なのでネタ作りという方向から指摘したいと思います

『がんばる芳香がかわいい』という見所で押していくために、それを表現するための手段が、マミゾウにお茶の入れ方を教わって上手くできました、という風になってるんだけど
考えてほしいのは
『青娥のためにマミゾウにお茶の入れ方教わって上手くできました』というだけで、どれだけの人が面白そうだな、と思えるか、という事
どれだけの芳香に対して興味のない人でも、「ああ、かわいいな」と強く思えるかということ

これ、ネタの時点では狭い読者層しか狙えそうにない感じしませんか
神霊組の人間関係が作者さんと同じ脳内設定の人なら、ともかくとして
神霊組に強い興味や強い思い入れがない人から見ると『とくに山も谷もなくお茶をいれるだけ』がどれだけ面白いものなのか、どれだけ芳香がかわいいなと思えるイベントがあったのか
っていうと、やっぱ魅力に乏しいよね、と言わざるを得ない

だから YOUもっと芳香ちゃんにお茶入れるとかだけで遠慮するんじゃなくて、思い切って可愛いことジャンジャンやらせてあげようYO
もっと、芳香ちゃんの魅力を興味がない他の人たちが思い知るくらいぶちまけようYO っていう

じゃあ、それどういう風に考えればいいのっていうと
特定のキャラかわいいよ特定のキャラっていう勢いでモノを書くなら
近道は『お前の二次元嫁がしでかすであろう、最大の失敗・最大の成功・最大の美談・最大の醜態を考えろ』これ

例えば芳香の魅力を、純粋さとお馬鹿さとするなら、じゃあそれが最大現発揮されちゃうようにストーリーをアレンジしようぜっていう

例えばだけど

青娥と屠自古の仲が複雑な事を知って、芳香は純粋さとお馬鹿さをフル回転させて取り持とうとするが当然のごとく大失敗→余計こじれさせ、青娥と屠自古の仲が修復不能に
青娥と屠自古の喧嘩が大事件を引き起こし、全幻想郷を巻き込んでの洒落にならない事態に発展→芳香はさらに純粋さとお馬鹿さをフル回転させて、解決に奔走しようとする
上手くいきそうにみえて危機が回避できると思いきや、肝心な場面で、他の誰もしないようなポカを芳香がやらかして、いよいよキューバ危機地球壊滅五秒前ばりになる
幻想郷の皆が、絶望的な未来を予想する中で、芳香だけが純粋さとお馬鹿さフル回転で諦めない→そして、芳香だけにしか、しでかせないような純粋でお馬鹿な方法で一発逆転の解決

みたいな感じで
遠慮せず、二次元嫁のかわいさは爆発させていいし、そのためには幻想郷を危機に貶めてもかまわない
誰も迷惑しない
キャラはガンガン作者が動かしていい
無茶ぶりして、それをこなさせていい
ただしそこで絶対必要になるのは、無茶な事をやらせようとすれば、それをやるキャラの動機に対して読者の共感を伴わせること
それをしないと、キャラが読者から離れて、作者の操り人形になってしまう

864梶原:2012/11/26(月) 21:49:50 ID:i6Nmoi8Y0
>>863
ご指摘ありがとうございます。
正直、今回は書き上げることに重点を徹底的に偏らせてしまったので、ネタの内容の吟味が足りないなとは自分でも思っていました。猛省ですね。
次回作を書く時には、ネタ出しにもっともっと悩むよう心がけます。
キャラの最大・最悪エピソードを考えろというご助言は、ぜひ参考にさせて頂きます。
今までへっぽこなりにもの書きしてきた中で初めてのタイプのご意見ですので、さっそく取り入れてみようと思います。
それ以外にも

・二次元嫁に限らず、全キャラをそれぞれのキャラとして動かし、かつ惹き込めるような話の流れを覚える。
・作者の影を完全に消した作品作りを覚える。
・プロット段階で各キャラの良さを発揮できる内容を作る。

この三つを目標に、まずは色々悩んでみようと思います。
貴重かつ具体的なご意見、ありがとうございました。


それから大変身勝手なことで恐縮なのですが、急な家庭内事情により、明日から暫くPCが使えなくなってしまいました。
なので、最低で一週間ほど、こちらのスレに書き込みができなくなってしまいます。
本当はもっとご意見・ご指摘を頂きたいとも思っていましたが、今回はこれにてご意見を締め切らせて頂きます。本当に申し訳ございません。

丁寧なご指摘を下さった>>860>>861様、>>863様、拙作の批評なんぞにお付き合いいただいて大変ありがとうございました。
今回のご指摘を、次回作への糧にさせて頂きます。

865レイカス:2012/11/29(木) 02:31:05 ID:1dBvVTw20
初めまして、レイカスと申します。
恐縮なのですが、最近ジェネリックに投稿した二作の批評をお願いできないでしょうか。

①『ひとりぼっちの吸血鬼』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/92/1354036298


②『聖人と謂われる故に』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/92/1351439040


最近、自分の書いてる話が全部似たり寄ったりになっているような気がして、構成や技術について助言を頂きたく思っています。


どちらか片方でもいいので、よろしくお願いします。

866名前が無い程度の能力:2012/11/29(木) 04:49:01 ID:LgVxejxM0
下だけ読みました
好みの問題もあるから難しいんだけど
きれいな話にしようとしすぎてるんじゃないかな
これ一本読むぶんにはいい話だけど
こういう流れでシメるとどういうテーマで書いても
全部同じ読後感になっちゃう気がする
この作品の本来のテーマは死の恐怖の克服(だよね?)のはずだけど
それが友情とか笑顔とか涙とか東方SS的なよくある文法に圧殺されてる

867名前が無い程度の能力:2012/11/29(木) 11:16:04 ID:bFLTGDN60
>>865
作者さんが描きたいであろう物事を、もっと鮮やかに描くには、もっと伝わりやすくするには、どうすれば、という方向から指摘するなら

一人ぼっちの吸血鬼
お節介な姉の一方的な愛情+あんがいすれてる妹 という構図を描きたいなら成功してるとおもうんだけど
本当は孤独な妹+それを解消してあげたい姉 という構図を描きたいなら足りない部分もある

というのは
表現したいもの=レミリアのフランへの愛情
と、想定して、それがどう描かれてる構造になってるかというと
レミリアがフランの抱えている孤独を解消してやりたくて、そのために行動するという風になってるんだけど
この場合に必要になってきているはずで、作品でほとんど触れられてないのが、フランが孤独に対してどういうスタンスで居るのか、という部分を描くこと
孤独に対してどういう感情を抱いていて、それを解消されたいと願っているのかどうか
孤独なんて誰だって嫌だし、解消されたいにきまってるじゃん、じゃダメなんです
作者が持ってる感情と、表現を受け取る側の他者が持ってる感情は、同じじゃない
「えっ、俺の脳内フランちゃんは、別に孤独とか慣れてるし、そんなレミリアが描いたお為ごかしの絵本とか見せられても何それ美味しいのだし」みたいな人が居ること前提で、
“この物語のフラン”はこうなんですよと、フランを描かなきゃいけない
これが十分じゃないと、孤独を解消してあげたいというレミリアの行動が地に足が付かず、空回りする
レミリアが行動するために足をつけなきゃならない、地、とはつまり、レミリアが解消してやりたいと思えるだけの根拠=フランがどれだけ孤独を解消したいと望んでいるかを表現するか

つまり絵本パーティの情景を、ラストシーンまでにどれだけフランの願望として描いけるかで
最後にあの絵本をレミリアがフランに見せてやれたときの、表現出来るレミリアの愛情の大きさが決まる



聖人と謂われる故に

話の要点の流れが複数こんがらがって、どこに注目して良いかわかりにくい
聖人としてのアイデンティティに注目すればいいのか
死の恐怖にたいして注目すればいいのか
布都との信頼関係に注目すればいいのか

たぶんこれ作者さん自身も、何を表現したくて書いたのか途中からわからなくなっちゃって、
とりあえず二人のキャラを勝手に動かさせて書いただけなんじゃないかなーっていう行き当たりばったり感がしてしまった
その結果、感じた感想は、ただ総合的な状況の説明を読んだだけ、みたいな
何かを表現するためには、やっぱりその表現する何かに対して最適化されたシナリオが不可欠なんだろうなと改めて思いました

主人公の死の恐怖というツールを使って布都との信頼関係や聖人としてのアイデンティティを描くのか
布都との信頼関係や聖人としてのアイデンティティというツールを使って、主人公の死の恐怖に対するスタンスを描くのか
どっちかコンセプトをはっきり決めて、シナリオを作ったほうが、結局はどっちも鮮やかに表現しやすいんじゃないかなーっていう


二作品とも読ませてもらって思ったのは
例えば一人ぼっちの吸血鬼なら
姉が背負ってる物と、妹が背負ってる物が寄って立つ構図とか
聖人〜なら聖人としてのアイデンティティと死の恐怖と布都との関係の構図とか
ドラマが生まれる構図を作るのはわりと達者で、それをネタにも落とし込めてる
だから課題は次の段階、そのネタをどう整理して、表現したい物事をより表現できるシナリオにするか

そのためには、『Xを表現するために、Yというシチュエーションを使う』といったようなコンセプトをしっかり固めて
『Xを強調して表現できるメカニズムを作るために、Yというシチュエーションをどう組み立てていくか』といった風に思考してシナリオを作れば
表現を完成させるために書かなきゃいけないものを抜け落とした、みたいなことを防止できるし
何を表現してるか自分でも整理が付かなくなってきた、なんてこともなくなると思います

868名前が無い程度の能力:2012/11/30(金) 00:16:35 ID:7vZPZpJU0
>>865
吸血鬼の方は、話としては分かりやすいほのぼの系の作品ですが、
内容に特に捻りがない割にやや文章量が多いと感じました。

つまり、ショートショートとして見るにはやや長く冗長で、
短〜中編として見るにはストーリーも描写も今ひとつ不足気味、という印象です。

短くさっと読ませる方向であれば、絵本部分はもっともっと絵本らしいシンプルな内容に、
パチュリーと姉妹のやり取りも要点を抜き出した小気味良い掛け合いのみに留める。

もっと書き込むのであれば、例えばフランさんが絵本を書くに至る経緯や、
絵本が姉の手に渡る流れ (素直に渡すもよし、住人に一騒ぎ起こさせるもよし)、
そして姉から絵本返しを受けた後のエピソードをもっと充実させたり、
場合によってはそこでもう一つイベントを起こしてみたり (で、締めで絵本のシーンを再現して大団円コースとか)。

いざ詰め込みはじめると簡単に長編の長さにまで膨らんでしまうのが取捨選択の難しいところですが、
どちらにせよもうちょっと描ける部分は多かったのではないかなと思います。

それと、間を置くのに改行がやたら多用されているのも少し気になりました。
どうしても必要な時以外は無駄に三行も四行も空けるのは避け、
章や起承転結の区切りが欲しい場合は文字記号で簡単な区切り装飾を作るのが良いでしょう。

-----

神子さんの方は……既に指摘がされていますが、
ストーリー的に何が描きたかったのかがちょっと分からないですね。
え、ここで終わんの? というのが正直な感想です。

死への恐怖や苦しみに苛まれる中、献身的な布都さんの様子に気力をもらった、
というような流れだと一応読み取りましたが、
本当に活力を貰って終わりなら、その割にはそこまでの流れが無駄に重すぎるし、
というよりもそこまでの流れが重めだった故に 「笑顔に励まされて終わり?」 となってしまうと。

何となくですが、つらつらと書くままに全体を見渡せていないような印象を受けるので、
箇条書き程度のものも十分ですので、大まかな話の流れをプロットとして書き出し、
ストーリー上の要点がちゃんと存在しているか、締めまでの流れに偏りすぎているところはないか等、
物語の骨組みを構築あるいは意識してから書くのを試してみても良いかもしれません。
(あるいは、ざざっと書いてから再構築。どちらが良いかは人によります)

869名前が無い程度の能力:2012/11/30(金) 00:22:33 ID:7vZPZpJU0
おっと、重箱ですが一つ気が付いたので追加。
吸血鬼の方の終わり付近、

>パチュリーはそんな彼女を気にすることなく、詠んでいた本を閉じて〜

「詠む」 とは、和歌や短歌や詩を作ったり、それらを声に出して吟じることを指します。
「読む」 とはそもそも動作として異なりますので、この用法は間違いです。

ただの変換ミスかもしれませんし、
あるいは実際に彼女が詩を音読していたのかもしれませんが、一応。

870レイカス:2012/11/30(金) 01:24:12 ID:M1X6MWBE0
お早い返事、ありがとうございます。

>>866
確かになるべく綺麗な話にしようみたいな、ことをよく考えてしまっている気がします。
もう少し、ラストで神子の布都に対する心情部分をしっかり書くべきでした。


>>867
『ひとりぼっち』のほうは、後者の「孤独な妹+それを解消してあげたい姉 という構図」のつもりでしたが、仰る通りです。
フランの心情部分が描写不足過ぎました。常々、読者の視点という物が抜けてしまいがちなので、気を強うと思います。


『聖人と』は、最初神子が布都に尸解仙になるよう、頼んだときに生じたコンプレックスを書くつもりでした。
けど、書いているうちに神子の説明の部分が楽しくなっていって、そっちに気を取られてしまいました。
布都との話なのだから、布都に対する感情をもっと明確にすべきでした。


「Xを強調して表現できるメカニズムを作るために、Yというシチュエーションをどう組み立てていくか」
この考えは目から鱗でした。
自分の中で理由づけやキャラの心理は出来ているのに、違和感を感じることが多かったので、よく考えてみようと思います。



>>868
「読む」と「詠む」は完璧に変換ミスです。ご指摘いただきありがとうございました。
話している人の前で音読とか鬼畜すぎるよパチェさん・・・


『ひとりぼっち』の長さのほうは、あまり大げさな話にしたくなかったのですが、冗長に見えてしまいますか。
むしろ、もっと色々入れた方が書きたかったことは出せたかもしれないです。
改行に関しては
「ふーん、絵本か・・・って終わったと思ったらまだ続いてた!」
みたいなことをやりたかったのですが、それにしたって多いですね。
記号のほうが見栄えもいいし、今度から使おうと思います。


『聖人と』は、やっぱり何書いてるか分からないですよね・・・

どちらかというと、箇条書きをするほうが多いので、その後、必ずチェックをするようにしたいと思います。

871868:2012/11/30(金) 20:10:33 ID:7vZPZpJU0
>冗長に見えてしまいますか。

特段にドヤ顔で断言するような強いものではなく、
あくまで全体の流れの分かりやすさに比べると、という程度ですね。

それと、感覚論に踏み込む話ではありますが、
あの改行祭りで読むリズムがちょこちょこ阻害されたのも影響はしています。

複数の改行で大きく段落をブロック分けすることには、
「内容の纏まりが視覚的にも把握しやすくなる」 という効果がありますが、
同時に無意識レベルで 「大きく間が空いていることの意味を判断する」 という負荷がかかります。

今回の吸血鬼のように (赤の他人から見て) 法則性の掴みづらい基準でボコボコっと
細かなブロック分けを多用されると、それを追っかけるのに余計な思考サイクルが消費され、
それが積もり積もると 「なんとなく読みづらい」 や 「内容の割に長いな」 という感覚に繋がり得るわけです。


どこでどのように改行を入れるか、というのは読者のみならず作者にとっても
見やすさ (と、それに由来する書きやすさ) という観点で重要ですから、
大きめに段落を開けるという行為それ自体を否定するものではありませんが、
とりあえず今回の作については 「やや過剰である」 と評していいレベルであったと思います。

この点についても、とりあえずは奇を衒うことなく普通の一行空けで書き上げてしまい、
複数行空けによるレイアウト作業は後に回す、というのも方法の一つでしょうね。

872レイカス:2012/11/30(金) 23:56:20 ID:HFOHuKpI0
>>871
改行に関しては勉強すべきですね・・・精進します。

873ばかのひ:2012/12/06(木) 22:58:36 ID:hvdOoTt.0
初めまして。
以下の二作をなんとも辛口に批評していただきたいと思っております

『彼女の好きな、甘いもの』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/171/1344378473

『とんかつとモンスターと八雲橙』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/170/1341882969

上の作品は結末がどういう意味か分かられなかったのが悩みです。
どうにもわかりやすく書く、というのが難しく
それを補うには経験を積むしかないのでしょうか。気を付けるべきことを聞きたいです。
下の作品についてはただただ感想を聞きたい次第です
よろしくお願いします。

874名前が無い程度の能力:2012/12/07(金) 17:56:04 ID:xbqU9Bj.0
>>873
辛口に、と言われても、まずは
キャラ付けがはっきりしてて、それぞれが“らしい”リアクションをしっかりとってくれるから
日常モノとしての魅力が出てていいなーっていうのが、とりあえずの感想でした

『彼女の好きな、甘いもの』

確認だけど
お燐が酒を割ったのは故意ではなく、不慮の事故によって、でいいんだよね?

この物語で、わかりにくさ、という点から言及すると
酒を割ってしまったという事にたいする意味づけエピソードの時系列がバラバラ、という点が一番大きいと思われる
おそらく、元は酒を造るところから順番に描いていくシナリオだったのを
それだと話の起爆が弱すぎるため今のような形(割れたあとで状況説明)に変えたんじゃないかーと思われるが

試み自体は間違ってなかったけど、こういう構成の悪い面が結構でちゃってるなというのを感じました
気になったのは、わかりにくさよりも以下の点
『酒を割ったという行為が、読者が感情移入せずに行われた主人公の失態である』という点です

これどういうことかというと、酒を割った時点で『お燐が自分を責める=読者が自分を責める』というメカニズムが作られてないから
いろんな思いでエピソードを後出しされたとしても
酒が割れたことがどういう意味を持つのか、という物語世界での事件の意見付けを説明できたとしても、読者の感情に訴えられる強度が低い
そのため、キャラが感動的な行動や言動をしていても、読者にまで伝わる温度差が大きい、という感じになってしまっている
なので、頭では話の流れを理解できるけど、感情レベルまでは理解が及ばない、という作品に仕上がってると言えてしまうと思う

じゃあこれ改善するにはどーすんの、というと
お燐が酒わったことを、読者が自分で酒わっちゃったように感じさせられる構成にしましょう、という事になるんだけど
具体的には

お空の対して何か良いことをしてあげたい、と読者に思わせるエピソードを用意する
こうすることで、お燐がお空に対して何かをしてほしいと、読者に期待させ、お燐の行動=読者の願望といった感じでシンクロがスタートする
その上で、お燐の行動の対象を酒に向けさせ、割らせる
例えば
お燐がお空を喜ばせようと、梅酒をもっと美味しくするレシピを秘密で開発し、酒に仕込もうとして失敗し、割ってしまう等
こんな感じにすると、お燐とお空の絆というものに焦点を集中させた上で、それが酒割れ事件で試され、結果、強調されるという流れを作れると思うので、
話の流れに読者が感情的にもついていきやすくなって、キャラとの温度差も縮まるかと

875名前が無い程度の能力:2012/12/07(金) 17:57:53 ID:xbqU9Bj.0
>>873
とんかつモンスター
これも感想は彼女の好きな甘い物と同じで
キャラの行動なんかは、橙は健気でかわいく、あるいは藍はダメダメでかわいく、っていう風にちゃんと書かれてるんだけど
それが読者に心まで響くようなメカニズムが作られてなくて、もったいないなといった感想

どうしてそうなってるか、というと
橙が藍をかばう健気な行動を読者の心へ響かせるために必要なものは、藍への感情移入
「藍(俺)のために、橙がこんな事をしてくれたんだ…なんて良い子!」的な感じにやれるかどうか
この面からこの作品を見てみるとどうなるかというと、
藍がただのダメな奴で、ダメな事しかしようとしない、そしてダメなことをして犠牲になる物事が凄く軽いとんかつでしかないから、
読者が「藍にはこんなことをしてほしい。あるいは絶対にしてほしくない」と思わせる要素が存在していないので、シンクロがスタートしてない

じゃあどうしますかっていうと
極端な例でいえばこんな展開を作ってみるとか

 藍はやむを得ない事情で橙の命をかけて、ポケモン勝負しなきゃいけなくなってしまった(しかも橙や紫には絶対に事情をしられてはいけない)
 だが、これを実行すると、とんかつを準備するのに間に合わなくなり、紫からポケモンを破壊されるのを覚悟&八雲姓剥奪を覚悟&橙からも幻滅され、式であることを辞められるのを覚悟しなきゃいけない
 それでも藍は橙のために人生の全てをなげうち、相棒のカゲードンと共にポケモン勝負に特攻する
 苦闘の末に見事勝利を収め、
 藍:「人生はオワタ\(^o^)/だけど、橙のためには、これで全て良かったんだ。良くやってくれたなカゲードン、別れることになるだろうが一生わすれはせんぞ。お前は私の自慢の式神だ」
 という覚悟で家に戻るが――

みたいな
この場合の注意点は、藍が「橙には幻滅されてしまうだろうな」と十分予測しながらも、
橙が藍をかばう動機をどれくらい説得力もって、あらかじめ演出しておけるのか


二作品を総括すると
悪い部分:
キャラの行動や動機が、正確に伝わるように描かれては居るけど、心まで響くメカニズムが欠損してる
ただの「正確な情報を伝えるだけ」では読者の感情は動かない
読者の感情を動かすためには、まず読者の感情を作品内とシンクロさせ、そして物語内で動かさなきゃいけない


良い部分:
魅力的なキャラの行動や言動自体で彩られたエピソードの数々は、とっても良い感じ
この武器は大切に磨いていって貰いたいなーと思いました

というわけで
各シーンは描けてるから、あとはこの武器を活かし、どう組み合わせて、どう効果的なメカニズムを作っていけるか
がんばってください

876名前が無い程度の能力:2012/12/07(金) 21:06:03 ID:ozWcXAPw0
>>873
梅酒の方は、これは白文字で隠してあるオチの部分を含めて見ればいいんでしょうか。
こういう仕込みをしている時点で分かりやすさ云々は自分から放棄している気もしますが、
とりあえず隠し部分を含めた視点で進めます。


で、分かりにくいと評されたとのことですが……。
分かりにくいというよりも、重要でない部分を書き込みすぎているせいで
抑えるべきポイントが埋もれて見えなくなっている、という印象を受けました。

具体的には、まず出だしのお燐のモノローグ。
オチに向けて最も印象付けておくべきキーワード 「後者」 が出てきますが、
空さんの梅酒へのこだわりの描写に見事なまでに埋没していますね。

あからさまに強調してしまうのは作者としても避けたかったのかもしれませんが、
こんな序段で1回チラ見せしてあとはオチまで完全スルー、ではとても伏線としては機能しません。

伏線というのは、隠すものではなく 「重要だと気づかれないように置いておく」 ものです。
最低限、その後の諸々の回想シーンであと1〜2回程度はその前者後者の表現を持ち出して、
読者の認識の範囲にそのキーワードを残し続ける工夫は必要だったでしょう。

また、オチの部分での表現は、「あたいは後者」 ではなく 「あたいも後者」 が適切です。
作中でそのタイプ分けが適用されている唯一の人物と同じ側なのに、
「あたいも」 ではなく 「あたいは」 で関連を切ってしまっているのは、
文法的な側面からも、伏線としてのネタばらしという観点からも適切ではありません。

実際、初見では 「あたいは後者って何のことだ」 と意味不明になりました。
ただでさえ埋めすぎて見えなくなった伏線を、
あたかも単品であるかのように独立させて提示してしまっているためです。

-----

その他に感じたこととしては、序段のモノローグ部分の視点が分かり辛かったです。
空の思考や記憶についてあまりに細かく、そして断定的に言及しているため、
初見ではこれがお燐の視点だと気づきません。
しかし三人称にしては語り手が人格を持ちすぎで、結果として文章に違和感がある。

第三者の視点で空の嗜好や行動について語るのであれば、
外部からの観測であることがもっと分かるような文体/表現を心がけた方が良いでしょう。

それと、この序段部分はもう2段落分くらいは文章量を減らしたかったところです。
段落を削るのではなく、分量として2段落分くらい。
モノローグ明けの 「ふう。長かった」 は作者の心情だと思いますが、俺も思いました。

それ以外でも全体的にちょっと表現過多な部分が多いような印象ですが、
その辺は読む側の好みもありますので、特に欠点と指摘するほどではないかな。

最後に、オチの部分を含めて考えた場合、
お燐が完全にただの悪者な一方で空にはまるで救いがありませんので、
この落とし方は喜ぶ人と反感を持つ人と両極端に分かれやすい、という指摘はしておきます。

877名前が無い程度の能力:2012/12/07(金) 21:20:42 ID:ozWcXAPw0
とんかつの方はただただ感想をということなので、軽めに。

全体的に分かりやすいほのぼの系で、楽しんで読める作品だと思います。
紫さんだけもう一ひねりネタがあっても良かったかもしれません。
実は彼女もやり込み済なのが言葉の端からポロリと漏れて、
しかし二人は気づかず読者だけが 「お前もやってんじゃねえか!」 となる程度の。

一応重箱も突っついておくと、半角記号や半角数字は読者側の環境次第で
相当に見え方が変わるので、どうしても全角では間に合わない場合以外は避けた方が賢明です。

878名前が無い程度の能力:2012/12/08(土) 03:15:32 ID:9U9dEzQ20
>>873
やあフレンド、久しぶり。
とりあえず全力で添削してみたよ。
でも私もよくわかりづらいとか言われるからこの通りにやるとダメかもよ。

彼女の好きな、甘いもの
その1

・前半の『3人称じみた燐の回想』というコンセプトが非常に難易度が高い。
 →3人称で書こうとしているようにも、誰かの1人称で書こうとしているようにもどっちにもとれてしまう。
 →そしてどっちでもない。
 →最初から燐っぽさを出しちゃってもいいと思う。燐ってバレちゃってもいいから。
 →『3人称による観察』→『実は燐でした』の流れはあんまりおもしろくなかった。
 →違ったらごめんよ。

・『たしかに良いことはないかもしれない。』『この幻想郷、そのバカ騒ぎが楽しいという輩もいるわけだが。』
 →文脈からして『たしかに良いことはないかもしれないけど。』
  『でもここじゃ、そのバカ騒ぎをも楽しむのが粋ってものさ。』等、多少くだけた方が自然で、段落も綺麗に変えられるように思える。

・『最近やり始めた仕事を終え、風呂に入り台所へ行く。』〜『甘い肴に甘い酒。』 までの一連の流れ。
 →『地下で』『仕事を持つ』『空じゃない誰か』で燐を連想するのはきっと私だけじゃないはず。
 →ゆえにこの文章で『主人公が仕事を終えて風呂に入って台所に行った』ようにも見えてしまう。

・『最近やり始めた仕事を終え、風呂に入り台所へ行く。』
 →動作が空の事だとわからない文章筆頭。
 →『風呂に入り』の部分に風呂から出ることも含まれているのだろうけれど、わかりづらい。
 →『風呂を済ませる』の方が妥当かと思われる。
 →『お空は最近仕事を終えると、乱雑に風呂を済ませては濡れたままの髪で台所へと走ることが習慣になってしまっている。』とでもすると続く文章も空のことを指しているように読めると同時に空のキャラ付けも見えるはず。はず。

・『そうすると主人が梅酒を用意して待っているのだ。』
 →梅酒用意してないじゃん。これからいれるんじゃん。すぐ飲める状態に思えるじゃん。
 →『風呂からあがれば主人が酒瓶とグラスを用意して待っているからだ、それが楽しみで仕方ないらしい』とかの方が誤解が少ないかも。

・『少し大きめのガラスのカップにごろんごろんと氷を入れ、梅酒をゆっくり注ぐ。』
 →この文だけさとり主体で不自然に見えてしまった。
 →『目の前で氷を取り分けてもらい、お気に入りグラスに琥珀色の梅酒を注いでもらえば、お空の瞳はグラス以上に輝きだしてしまう。』とかどうよ。『〜〜してもらう』が2連発だけど文を一行追加すれば違和感は消えるはず。消えるといいな。
 →あくまでも『空を見る燐の視点』で統一すべき。
 →むしろここなくてもいいかも、回想っぽくならないかも。

・『すると氷はぱきぱきと音を立てて溶け始め、コンカラコンカラという軽快な音を響かせてマドラーでまぜられる。』
 →1行にオノマトペを2度も入れない方がいいよ。前の行にもあるし。
 →文の前半と後半で主語が違う。(前半は氷単体、後半は梅酒+氷)
 →文章の流れから溶け始めることとマドラーで混ぜられることに関係があるように感じられるが、実際は因果関係等は無いので違和感がある。
 →『すると氷はぱきぱきと音を立てて溶け始め、揺れる水面と合わさって不思議な紋様を描きだす。』……マドラーで混ぜなくてもいいならこんなんがいいんじゃない?
 →『コンカラコンカラ』って読みにくくない?

879名前が無い程度の能力:2012/12/08(土) 03:16:08 ID:9U9dEzQ20
その2

・『お空はその主人が作るまでの行程も含め梅酒が好きなのだ。』
 →燐がこの『行程』を不快・面倒なものと感じていないとこの文章は成り立たない。にもかかわらずそれまでの文章からはその工程が風情のあるものとして描写されている。
 →『あたいなんかはもったい付けてないで早くおくれよと思ってしまうのだが、お空は主人がかける手間暇も含めて梅酒というものが好きらしかった。』など、燐の感想があった方がいいかも。

・『程よく混ざった後、主人の

  こぼさないで持って行きなさいね。

  の召し上がれワードを聞き、自室に持ち帰り一人で飲む。』
 →そしてまた文章の中で主語が違う。(程よく混ざった→梅酒、その他→空)
 →主語を変えるときは明記しないと混乱するぜ。
 →『こぼさないで持っていきなさいね。 という主人の言葉を聞くや否や、お空はグラスを大事そうに抱えてどこぞへと駆けて行ってしまう。 あの子は梅酒を飲むとき、いつも自室で、ひとりで飲むのだ。』とか。

・『その言葉を地で行って満足できる女がお空なのだ。』
 →空に『女』という言葉は似合わないと思う。個人的に。
 →『その言葉を〜〜』という言い回しは本来ことわざや慣用句に対して使われる表現なので、孤独のグルメでやるのは難しいと思う。
 →幻想郷内で孤独のグルメが流行っててもいいとは思うけれども、それだったら改変せずに原文のまま引用するべき。
 →『そんな言葉を素で言ってのけるのが、お空という奴なのだ。』とかなら自然かも。

・『唯一の趣味といってもいい程である。』
 →それ以外に興味を示していない。という描写が前後に必要と思われる。
 →『趣味』と言う単語を入れたいのだろうけども、文脈からして合わなそう。
 →でも無理やりにでも入れないと次の段落に続かないなら『”お酒を飲むのが趣味なのだ!”とは本人談、それを趣味にするのは正直どうかと思う。』とか空に言わせればいい。

・というかこの段落が全体的に回想っぽくない。これがたぶんわかりづらさの原因の一つかと思われる。
 →『最近やり始めた仕事を終え、風呂に入り台所へ行く。』は完全に現在目の前で起こっている事象の描写だと思うのよ。

880名前が無い程度の能力:2012/12/08(土) 03:16:45 ID:9U9dEzQ20
その3

・読点で改行したらあかん。

・『少し話はずれるが、趣味というものは良いもので
 日頃の疲れ、ストレス、嫌なことから目を背けることができる。』
 →『燐にとっての”趣味”というもののメリットがこれしかないのは彼女の生活に起因する』という演出なのかもしれないが、微妙。
 →ここだけでいいから喋り口調の方がいいかも。
 →『少し話は変わるけども、趣味というものはいいものだ。 日々のストレス源から目を逸らすことができるし、ほんの一時でも嫌なことを忘れられる、実にすばらしいね。』

・『創る』って言葉にグッと来た。

・『例えば、甘味が〜〜』
 →この辺冗長だと思う、バッサリカットしちゃえ。
 →『自分の満足の行くものを「創る」者までいる。』
  『お空の思考もそれに近い。』と繋げてしまえ。
 →作品最後の行は『あたいは、後者なのだ。』→『あたいだって「創る」側さ。』とかで帳尻は合わせられる。
 →むしろそっちの方がかっこいいかもしれない。


・『お空は梅酒のロックが好きである。』
 →目的語は『ロック』より『梅酒』の方がいいと思う。
 →『お空はロックの梅酒が好きである。』

・『梅酒の飲み方といえば、ロック、冷水で割る、お湯で割る、炭酸で割る、が一般的である。』
 『お空は実際ロック以外の飲み方を試したことはあるものの、ロックで飲み続けている。』
 →『だ・である』調の連発でちょっと堅苦しいかもしれない。
 →『梅酒の飲み方と言えば、ロック、水割り、お湯割りなどといろいろあるが、お空はもっぱらロックでしか飲まない。』
  『以前はいろいろと試していたようだが、結局これに落ち着いてしまった。』
→一般的かどうかより種類が多い事の方が重要だと思う。

・『梅酒の種類など限られている。』
 →梅酒の種類と言われてもピンとこない。梅酒って種類なんてあったっけ。
 →『店で売られている梅酒の種類など限られている。』
 →これなら梅酒自作への流れもスムーズになると思われる。なったらいいな。

・『お空は以前主人に

 人に聞く前に、一度自分で考えてから行動しなさい

 と諭されたことがあるのを思い出し、頭を捻った。』
 →完全に3人称視点である。燐が知らないはずの事象である。

・『お空が地底のハンバーガーショップでレタスチーズバーガーなるものを購入し、』
『一度食べた所、レタスがしなしなになってて美味しくないと主人に愚痴を漏らした時のことだ。』
→なんか日本語が不自然。
→テイクアウトなんだよねこれ、店内かと思った。
→『以前主人がお昼にハンバーガーを買ってきたとき、レタスがしなしなになってて美味しくないと愚痴をこぼしたことがあった。』
 『その時主人は……』とかなら地霊殿内に見えると思う。

・レタスのくだりは面白かった。
 →逆に考えるんだ、レタス追加しちゃえばいいさと。
 →試してみたけど肉が急速に冷めていくだけだった。

・『この経験から、お空は主人に決心した顔で

 私、梅酒作る!

 と発言し、驚かせたことは最近の地霊殿ニュースの中では、
 かなり目新しい出来事だったのはもはや言うまでもない。』
 →この文の主語は『出来事だったのは』で述語は『言うまでもない』で残りは修飾語である。たぶん。
 →そして文章の趣旨がすべて修飾語の中にあるので歯切れが悪い。
 →後半は無くてもいいと思う。
 →『この経験からか、お空は決心したような顔で 私、梅酒作る! と宣言したのだが、正直あたいはお空の成長に驚くばかりで手伝うこともままならなかった』
 →なんで梅酒作るだけでニュースになんねん。驚くのは身内だけでいいと思う。

・この段落は全体的に3人称視点にしか見えない。なんで段落ごとに個性豊かな問題があるのさ。

881名前が無い程度の能力:2012/12/08(土) 03:17:28 ID:9U9dEzQ20
その4

・『そうして。
 お空は今まで満足行かなかった 今飲んでいるものより、
 甘さを控えたもの、もっと甘いもの、梅濃度が濃いもの、の三種類を
 主人と作り上げた。』
 →こういう時こそ二重カギカッコ使えよ。『』これだよこれ。
 →『創る』のがよくない?
 →割と重要なシーンなのに描写が足りないと思う。
 →『そして幾多の失敗と梅の搾りかすと落として割ったガラス瓶の破片を礎に、お空はついに念願を成就した。』
  『お空の血と汗と涙の結晶であるその梅酒は、『甘さ控えめ』『甘さマシマシ』『梅マシマシ』と3種類も用意されており、今日も戸棚の中で栓を開けられる日を待っている。』
  『あの子が、1から創り上げたものだ。』とか。

・ここからしばらくはこのままでいいと思う。

・『知らないことなんて無いほうが珍しい。』
 →これだけ日本語が変。

・『風呂上がりの牛乳』にもグッと来た。

・『あたいは一つ息を吐き、
 残っている二つの瓶を棚から下ろし、床にたたきつけた。』
 『あたいは、後者なのだ。』
 →一番わかんないのがこれだと思う。
 →変にもったい付けないで燐の心情をガリガリ書いちゃってよかったんじゃなかろうか。
 →『〜〜床に叩きつけた』
  『これでまた、お空はショックを受けるだろう。』
  『あたいは知ってしまった。』
  『お空の顔があんなにも美しく歪むだなんて。』
  『お空の心があんなにも美しく気高いなんて。』
  『もっと見たかった。』
  『もっともっと、見せて欲しかった。』
  『また許してくれるだろうか、今度こそ嫌われるだろうか。』
  『明日もまたあたいの知らないお空の一面が見れるかと思うと、今から楽しみで仕方がない。』
  『飽きないために、工夫する。』

  『あたいだって「創る」側さ。』

 →……わちきが書くとこうなる。

4レスも使ってごめんね。

882ばかのひ:2012/12/08(土) 11:08:27 ID:.t2ziphQ0
>>874,>>876,>>878
一晩でお三方にも見てもらい、こんなに長文をいただけるとはとても嬉しいです。
ありがとうございます。

キャラの立たせ方、日本語の言い回し、オチのありかたまで
参考になるものばかりで嬉しい限りです。
二作は視点が特に「これでいいのかな?」という不安なところもありました。
それを見事につっついてくれて嬉しいです。本当に参考になる。

もう一度、文章が上手な方の作品をよく読み勉強したいと思います。
一文のわかりやすさや読者への感情移入等
勉強するところが明確になり、少し燃えてきました。

二度目になりますがお三方にお礼を。
ありがとうございました!

883名前が無い程度の能力:2012/12/10(月) 18:58:53 ID:EfLXfJWg0
えーと、ここって長くなりそうな文章でもいいんだろうか?
メモ帖で書いた奴で10ファイル位になるんだけども・・・

884名前が無い程度の能力:2012/12/10(月) 22:59:42 ID:BlZc4AjY0
ファイルというのがどういう単位か分かりませんが、10レス分という意味でしょうか。
それくらいの長さでしたら、txtファイルのままアップローダーに上げた方がお互い楽だと思います。

それと、もしそれが創想話へ投稿予定の作品である場合、
「初出作品に限る」というあちらの規定に引っかかる可能性がありますのでご注意ください。
(実際そういった理由で削除された作品があるのかどうかは知りませんが、念の為)

885名前が無い程度の能力:2012/12/11(火) 00:50:58 ID:dvfTfWHM0
>>884
わかりました。遅いので適度な時間にあげてみてもらいたいと思います

886名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 00:03:04 ID:oD7ElOos0
こちらにアップロードしました。
見ていただけたら幸いです。
ttp://nullpo.vip2ch.com/ga1549.zip
中身のストーリーの中にファイルが入ってます

887名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 00:36:03 ID:fMzIeNMs0
DLしました。

とりえあず読み始めましたが、これはノベルゲームの台本か何かでしょうか。
ざっと見た感じ、幻想郷という地名と東方世界の人物名を借りつつメガテン的主人公が無双する物語?

全部読みもしないうちに言うのもアレですが、ちょっとこのままでは酷評の嵐にしかならない予感ですので、
どの辺を見てどんな点について指摘をするべきなのか、いくらかの指針を提示された方が良いかと思います。
(完成品がSSなのかゲームなのかについても情報は必要です。文章の作法が変わってきますので)

888名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 09:48:30 ID:oD7ElOos0
えーと、完成品はSSになります
ノベルゲームの台本というのは考えていません

全体的な流れとしては
・兵器を止める為にやってきた主人公が幻想郷に紛れ込んでくる
・それに吊られるかのように外界(日本)の妖怪も入り込んでくる
・妖怪達の襲撃を止めるのに幻想郷の住人と協力。また兵器も自分の手で止める
無双とかそういう感じじゃないです
弾幕ごっことかじゃなくて実際の戦いに慣れている人が入るので無双っぽく見られるかもしれませんが・・・

指摘して欲しい部分は文章を見た感じの文法や描写が伝わりやすくなっているかどうか
ストーリーに無理がないかどうかというところを見て欲しいです

889名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 11:25:35 ID:ApLshVZA0
ちょっとさわりを読んだけど、まず第一に霊夢の口調と態度が変
だよ、とかこくこく頷くとか、霊夢っていうより百歩譲っても妖精とかの幼いキャラにしか見えない
あと、多少力があるように見えたところで、いきなり紅魔館に人間を連れてく筈はないと思うんだが
大体、紅魔館なら、屋敷の前に門があって門番がいるだろ、美鈴無視するなんてひどい
っていうか、外から来た人間だったら、単に大きな屋敷っていうよりはかなり広大な屋敷って印象になると思うけど
紅魔館の半分以下の規模でも、滅多に無い大きなお屋敷なんだし
それと、風呂焚くのに薪を用意するのが江戸時代ってヒドい無知な言い方
今でも場所によったら普通に薪で風呂焚くだろうし、それに昭和の初めくらいでも薪使って焚くなんてざらだったんだから

それにスペカってのは、あくまで各個人の得意技を宣言するための札でしかないから、
普通に外から来たばかりの人間に、見せることも触れさせることもあり得ないし、渡しても特に何にも起きないと思うけど

そして、一番異常なのは拾ってきたばかりで、妙な力を見せる妖しい”男”を博麗神社に住まわせ、”同じ”部屋で起居する所
一億歩譲って、妙な力を持ってるから監視するために、博麗神社に居させるという名目があったとしても、同じ部屋で寝るってのは絶対にあり得ない
大体、もし外来人を拾ったとして、外の世界に出たいなら博麗神社から出してやるだろうけど、
そうじゃ無かったらせいぜい人里に連れてくのが限度だろう

それと、弾幕ごっこと実際の戦い云々だけど、幻想郷の妖怪が弾幕ごっこ無しでやったら、人間はどう足掻いても勝てないよ
即死させる能力とか全てを破壊する能力とか病気を操る能力とか、本気でやれば人間駆逐出来そうな能力持ちばっかりなんだしさ
スペカルールはあくまで妖怪が異変を起こしやすくして、しかも退治されやすくする為のものだし
大体、東方世界観で外に居る妖怪が幻想郷に入ったとしても、マミゾウさんよろしくスペカルールに従うだろうし、
もしスペカルールに従わない様なのだったら、紫が問答無用で隙間で外に流し出すだろう
それと勘違いしてるかも知れないけど、弾幕ごっこの弾幕はあくまで華麗さが主体
単純に敵を倒すためだけの無駄を排除した弾幕を使うなんてのは、弾幕ごっこでは愚の骨頂

最初から無理に無理が被ってる、屋上屋を架す様なもので、文章作法とか描写とかそれ以前の問題
そもそも、間を取る意味でも中黒じゃなくて三点リーダを使うのが作法って言う当たり前の部分が出来てないし
肝心の描写も、紅魔館に対する指摘でもちょっと触れたけど、全般的に圧倒的に足りてない

はっきり言って、東方世界観を全く見ず、東方キャラのガワと地名だけを使った、
東方でやる意味全くないよねという感じだけしかないかなと

890名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 16:09:03 ID:oD7ElOos0
どっから返していいのかとりあえず
・霊夢については12歳かそれより下を想定しているので無邪気な女の子ということで書いてあります
・外界(日本や外国)の妖怪や悪魔についてはルール無視で争いに持ち込むだろうし
幻想郷に住む妖怪達よりも力は高いと思いますのでそういう意図で書いてあります
(幻想郷の妖怪達も力はあると思いますが外の者はそれ以上という事で書いてあります)

スペルカード云々にはゲーム中に語られないので元のペルソナのカードも考えて書いたのですが違うのかな・・・

891名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 18:39:06 ID:7bPzpCVc0
>>888
読ませてもらいました。
設定云々を除けば、まあストーリーに無理はないんじゃないかと思います。
文法や描写も日本語として読めるレベルではあるし。
ただ話が解決してないようなんで、まずは完成目指してガンガン書き進めていきましょう。
ただ、もし創想話への投稿を考えてらっしゃるなら、ファイルでやってる章分けでの投稿だけはしない方がいいですね。
一章ごと短すぎるので。最後まで完成してから一回でどうぞ。

892名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 19:09:13 ID:jyFkBqIc0
>>888
まずは、おつかれさま、とねぎらいの言葉を贈りたい
どんな形であれ、ちゃんと一つの物語を完成させるのは、向上という意味ではとっても大事
RPGではボスに勇者が負けて失敗すればリセットするしかないけど、小説は成功しても失敗しても経験値は入る
がんばってください

指摘しなきゃけない部分はとっても多くて、全部ここで書いたら切りが無い
なので、ストーリー面について指摘します

ストーリー
この作品は面白くなる可能性は十分あると思います
アイデアは「オリキャラと東方キャラが共闘する」とまあ、これ自体は悪いものじゃない
大事なのはこの先で、「オリキャラと東方キャラが共闘したら、どういう面白さが発生するのか」というアイデアをネタに落とし込む行程
この行程がすっぽり抜け落ちてるんもんだから、アイデアが料理されない生のままでポンを出されちゃってるのが問題

そのせいで、どこが面白いのかわかりにくいシナリオになっちゃってる
何が面白いのかを相手に伝えるためには、まずは作者さん自身が自覚しなきゃいけなくて
主人公の中島と東方キャラたちが共闘したら、何がどう面白くなるのかを、まずはよーく考えみてもらえたらいいんじゃないかなーと

と言われてもピンとこないかもだから
とりあえず、今回、自分から見て、主人公中島と幻想郷の住人が共闘したら面白く出来そうだなと思った部分をネタにするなら、どうするかという例

【ガチで殺しにくる相手に対して、あくまでスペルカードというお遊びの延長で挑み返す】これ
人物たちの非合理的で無茶苦茶な行動に説得力と格好良さを持たせたときに物語りは面白くなる
非合理であればあるほどいいし、無茶であればあるほどいい
ルパン三世で、石川五右衛門が刀と身体能力のみで現代兵器を圧倒するような
あるいは風の谷のナウシカで、ナウシカが暴走するオームの前へ立ちはだかるような

なので、ドラマを作る構図の方向性として
【洒落にならない事態に対して合理的に任務を遂行しようとする主人公と、洒落にならない事態に対しても、伊達と人生を楽しむ余裕を持って挑む幻想郷住人。この凸凹コンビが、最初は対立しながらも、次第に共感しあいながら異変を解決する】
みたいな感じで、原作がもともと持ってる魅力である伊達と酔狂に対して必死な世界観をとことん浮き彫りしていってみる、なんていうフィーリングで
紫とかが「ルール無用の神格や兵器が侵略してきた? よろしい、ならば幻想郷妖怪の闘争というものを教育してやりましょう」とか言ってヴリトラにスペルカードで挑むがまったく勝負にならずボコボコで半殺し、
紫は手足の一二本もぎ取られつつも胡散臭くニヤニヤ笑っちゃって「スペルカードルールなど無視すれば余裕で勝てるだろう? そんな事をして守った幻想郷にどんな価値が残るというのです。私自身がルールを破った時が、すなわち私にとっての幻想郷が滅びる時なのです」みたいな
これに対して主人公はバカバカしいと思いつつも、共感する物も感じて、どうにか幻想郷を守ろうと、逆にルール無用で暴走していってしまうが――

みたいな
これは自分が面白いと思った部分をネタに落とし込んだものだけど
こういう風に、どこが面白いのかを、作者さん自身が自覚して、それをより表現できるネタに落とし込む、という行程をまずやってもらえたらいいんじゃないかなと

893名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 19:10:02 ID:jyFkBqIc0
>>888
ストーリーに無理なところはないか
これは、だいたいのところ>>889の方のリアクションが、おそらく読者(特にそそわ読者)の大方のリアクションと同じになると思われます
逆に言うと、889の方のレスが目立つ問題点を挙げてくれてるので、この問題点を解決するにはどうすればいいかを考えなきゃいけない

:霊夢のキャラや行動に違和感
こういう霊夢もありだな、と思わせられる仕掛けを作ればオーケー
>霊夢は12歳かそれより下を想定している無邪気な女の子
ゲーム内の台詞だけだと幼い印象も確かにあるんだけど、公式書籍などを含めるとこの霊夢に違和感ある人は多くなると思われる
少なくとも、男と女の性差に関する知識は、もう十分にある年頃といったイメージを持った人は多いだろう
とまあ、作者の脳内キャラと読者層の脳内キャラに乖離がある場合は、その溝を埋めるための仕掛けがどうしても必要になる
こういう仕掛けなしに「ただ12歳以下なので」と説明しても読者はピンとこなくて
ましてや【作中】で明確に説明しなければ、作者にしか理解できない
自分的には「ああ霊夢って、こういうのサバサバしてて知らない男と同じ部屋で平気で寝そうな雰囲気あるよな」と思っちゃいました

:いきなり紅魔館はねーだろ、ていうか主人公の行動が適当すぎ
紅魔館に行く理由を付け、その理由に対して読者の興味を誘導すればオーケー
これが甘いから「ていうか霊夢の安否が気になってるのに、紅魔館にいって幼女とキャッキャウフフしちゃう男の人って…」状態になってしまう

:スペルカードの設定が無駄に凝ってる
東方SSを読みあさるような読者層なら、おそらく99%の人が読んだであろう公式漫画の月侵略エピソードがあるんですが
この時に具体的なスペルカードバトルの描写があるので、これをナチュラルに無視すれば読者に負担が掛かるのは必然
あえて符を使って技を発動させる物語的な必要性がないなら、オリジナル設定にする意味は、読者に負担を強いるだけでほとんど無い
設定を改変するなら、相応の説得力が必要になる

:敵役が適当すぎ
敵役をどう描くか=主人公にとっての障害をどう描くか、っていうのは重要な要素
【どうしても倒したくなる感情を煽る】ようなエピソードくらいは欲しい
どの敵も漠然としてて、ポッと出て来てはすぐ死んで消えるだけ
これだと倒してもカタルシスもなにもない

:キャラ同士の関係が平坦すぎ
主人公へ女の子が惚れる
これは別にいいんだけど、いきなりデレるばっかりでワンパターン
いきなりデレることによって何かしらの面白みが生まれるならいいんだけど、デレました、で終わりだから物語の面白みを増やすどころか贅肉にしかなってないから
なんていうか悪いハーレムものみたいな説得力ないモテ期状態みたいな寒さがでてきてしまう
だから、人間関係にもドラマを絡ませましょうと
最初はお互いに反発(物語のテーマの両極を背負うキャラ同士がテーマに対して問題提起)→だけどだんだん共感できる部分を見つけて関係が近づいていく(テーマの問題の答えが見えてくる)みたいな
王道だけどこんな風にすると、恋愛感情にも説得力が出てくるし、メインのテーマも引き立ったりする

894名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 20:46:13 ID:QwhjEFX.0
>>891-893
アドバイスありがとうございます。
もっと練ってみて十分に作りこみをしてからまた出してみようと思います

895名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 20:50:33 ID:QwhjEFX.0
あ、あと
>公式漫画の月侵略エピソード
これはどこで見れるのでしょうか?
スペルカード云々のところでこれは見ておきたいと思うので・・・

作中では霊夢の祖先が作った妖怪達の遊び道具という事にしていますが、大抵の人には受け付けないんでしょうね・・・

896887:2012/12/12(水) 22:06:04 ID:fMzIeNMs0
>>886
他の皆さんから二足遅れましたが、読みました。

とりあえず最初に突き放して明言しておきますと、
貴方はまだ赤の他人に読ませる文章を書けるほどの基礎を持っていません。

ここでいう基礎とは、国語的なあれやこれだけでなく、
世界そのものや人間の心理に対する観察力や洞察力、想像力といった、
創作活動をする上での基礎になる、人間としての成熟度のことです。


匿名でフラットに接するのが基本マナーであるネットで
現実での有り様に踏み込む言というのは本来避けるべきですが、
しかし貴方の作品や書き込みから伺える諸々の認識力を見る限り、
貴方の感性は小学生、あるいは中学生に上がりたてのレベルですね。13歳前後。
(もし貴方が高校生以上だったら、俺は今すぐ回線を切って不貞寝しなきゃならない)

何を以ってそんな不躾な言葉を吐くのか。
ほぼあらゆる要素が、ごく浅い表面だけを見て作られているからです。


まず、いくらかでも東方を知っている読者であればツッコまずには要られない霊夢さんのキャラ。
12歳より下なので無邪気な〜というその決め付けは如何なものかというのはさておき、
それが答えとして返ってくるということは、貴方はいかなる作品のいかなるキャラであっても
「貴方の視点で12歳以下に見えれば」、ああいう人格として描かれるのでしょうか。


スペルカード云々も、確かに「原作のゲーム作品の中では」語られていませんが、
書籍その他含めて、一次設定として明確な説明が付けられているものです。
これについても、「少し調べれば分かるものを、印象だけでろくに考えずに使っている」。

(ただ、これに関しては 「カード自体は本当にただの紙だが、主人公が勘違いして
 ペルソナのカード的なものだと思って使ったら本当に媒介として作用してしまった」
 みたいな扱いだったら上手いと思えたかもしれない。
 でも、「女神異聞録ペルソナのカードを〜」って、メタ発言にも程があるでしょう)


幻想郷と外の人妖の力関係についても同様で、
スペカは遊びだから実戦になるとみんな雑魚、という原作設定モロ無視の認識や、
どっからどう見ても全て主人公が楽勝解決しているのを 「無双ではない」 と言えてしまう感性や、
そもそも外の連中がそんな力を持ててる世界なら幻想郷要らなくね? という世界観の矛盾もスルー。
ここでも、「ちょっと見てこう思えたから、こうなんだ」 で貴方だけが自己完結しています。


作中設定から離れて個々の描写を見ても、同じような傾向が見られます。
「○○が××だ。主人公と対立した。だが主人公が勝った」 という調子で、
オチもヤマも捻りもなく、あらゆる状況が3行くらいの台詞と3行くらいの説明で片付いている。

これでは物語として全く成立していないし、というか小説ではなく学芸会の台本以下ですが、
「そう思い描いたから、そうなんだ」 以上の思考ができていないから、貴方にとっては問題がない。

どれもこれも、発想の根源の根源、とても原始的な状態から抜け出せていないのです。

897887:2012/12/12(水) 22:08:20 ID:fMzIeNMs0
「赤の他人に見せて評価を得ようと思っているのなら」、
それらの支離滅裂で浅くて寒い発想 (これは根源レベルなら大人でもそうです) を、

 ・きちんと原作の設定に沿った人格、言動になるように調整、再構築
 ・原作設定に沿わない部分に対する 「説得力のある」 説明の付加
 ・それらの調整を元に、さらにイベントの調整や再構築、キャラ付けにもフィードバック

と何段階にも何重にも加工しなければ、人に見せられる代物にはなりません。
こうしてわざわざ書き出すと大仰にも思えますが、
実際、その何重もの段階のうち、意識してやらなければならないのは1〜2巡分程度です。

何故なら、ある程度の感性が育っていれば、それらの支離滅裂な素材の中から
「そりゃねーよ」という論外レベルのものを無意識レベルでさっさと切り捨てているからです。


最初に貴方のことを不躾に13歳認定したのは、その思慮の浅さや身勝手さが、
まだ無意識レベルの 「ふるい」 の身に付いていない、
年若い方 (あるいは、精神だけが残念に若い方) に特徴的なものだからです。

-----

とか書いている間にまだレスを返されていますが、

>作中では霊夢の祖先が作った妖怪達の遊び道具という事にしていますが

また何か作品の外でオリジナルな背景が説明されてますね。
大抵の人に受け付けないというか、
「何故こんな身勝手なものが受け入れられると思うのか」 と問いただされるべきでしょう。

おそらく貴方は、自分の想像が身勝手かどうかなど考えたこともないでしょうが、
身勝手というのは、そういうことです。
ひとたび衆目に晒したならば、その振るまいに見合った反応が返ってくる。

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で、散々と悪態を書き連ねてしまいましたが(ごめんね)、
批評スレということで改善案……どうしよう。


個別の要素については >>892 さんがあれこれと前向きに指摘してくださっていますが、
どうでしょうね、率直に申し上げて、まだあれらの助言を生かせるような段階ではないでしょう。

俺から言えるのは、ラノベ小説新聞論文映画にマンガにアニメにゲーム、
ジャンルを問わず様々な創作物に触れて 「イイと思う表現」 を引き出しに溜めまくっていくことが1つ。

そして、少々大袈裟な話になりますが、
我々の生きているこの世界そのものに対する観察眼を磨いていくことでしょうか。

言ってしまえば、創作というのは1つの世界を作り出すことです。
作品ごとに規模の大小はあれ、どの作品もそれぞれが完結した1つの世界。
世界を生んで息づかせるのですから、その世界の在り様もまた作者の理解や発想力に左右される。

一個人の心理や言動から、大局的な自然現象まで。
いろんなものを見たり聞いたり感じたりして、「ものごとを見る力」を育てていってください。

898887:2012/12/12(水) 23:02:32 ID:fMzIeNMs0
読み返すとちょっと横道が多かったので、改めてまとめ的に。

 ・世界観や設定については、しっかりと説得力のある説明を。
  「こう思った。じゃあこれで」 ではダメ。

 ・二次創作なら、尚のこと原作との設定のすり合わせはしっかり。
  原作についてのきちんと知っておくことは、
  作法やマナー的な側面だけではなく、ネタを深く豊富にする意味でも重要です。

 ・今の貴方の文章には 「描写」 がなく、全て 「説明」 になっています。
  この2つの違いは、「情景を描いている」 のか、「状態をただ書き出している」 か。

 ・じゃあ具体的にどう書けば描写になって、どう書けば説明なのか。
  身も蓋も無いですが、感覚的な話なので掲示板のレスで例を挙げた程度では無意味です。
  たくさんの文章を読んで、自分が 「どんな言葉遣いにどんな印象を持ったか」 を蓄積しましょう。

 ・「ストーリーの流れ」 についても同様に、いろんな創作物に触れて 「基準」 を作りましょう。
  全体の目的を設定してあとは個別のイベントを並べるのではなく、
  キャラクタがそれらのイベントを通して変化、つまり 「流れて」 いかなくてはなりません。
  そのような要素を考えなくていいのは、完全なキャラ同士の掛け合いものやギャグ作品です。

 ・三点リーダーと中黒の違いを始め、基本的な文章の規則について学ぶのも忘れずに。
  このレベルの 「やらない理由はない」 ルールさえ気にかけない作者が、
  気の行き届いた世界を創り出せる見込みは低いと考えてください。

以上です。

幸い(?)タフそうな部分も伺えますので、
良くも悪くも捻くれずにすくすくと成長してください。

899889:2012/12/12(水) 23:38:35 ID:ApLshVZA0
>>890
もうほとんどの人が問題点を挙げているけど、一応

霊夢の年齢が低い
と言うなら、身長等の外見的な特徴を書いてそれくらいの頃だと思わせる描写が必要
それに、原作ゲームは当然として、漫画の三月精ですら、普通に酒酌み交わしてて未成年ではないと言うのを無視するのは問題あり

外界の妖怪がルール無視
東方世界観の妖怪は人からのおそれに依存しているモノ、幻想郷内では里人からの畏怖や恐懼があるからまだしも、
外の世界では妖怪や神秘に対するおそれが払除されてるのに、そこで幻想郷内よりも強い力を持てる存在なら
何があろうと幻想郷にちょっかいをかけてきたりしない、てかわざわざそんなことするメリットが一切無い

いろいろな面を含めて、原作を”使ってやってる”んだっていう風にしか見えないけど、
二次創作って言うのは、原作を”使わせて貰って”、自分は”原作が好きなんだ”と表現するものなんだから、
原作をもっと大事に扱ってほしい

900名前が無い程度の能力:2012/12/12(水) 23:59:40 ID:jyFkBqIc0
>>895
東方儚月抄という漫画(全三巻)です
二次創作は設定を面白く改変&面白く無視する場合にしても、やはり読者との共通認識(どれくらい原作を知っているか)の把握が勝負の分かれ目なので
今回みたいな大胆な設定改変をやる場合には、出来るだけ多くの原作シリーズに触れておくのをお勧めしたい

901斎木:2013/01/09(水) 21:24:36 ID:J436ZAg20
寒中お見舞い申し上げます。
以下の作品を批評していただきたくて伺いました。

「夢に歩む」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/177/1356667442

自分なりに期限を設けてみようと思い、昨年中を目処に書いた作品です。
力不足のせいでもあるのですが、冒頭と結末をもっと工夫することができたのではないかと悔いています。
というよりも、もともと根本的にその二つを書くのが苦手でして、
もっとこう書いてみると良い、などの助言が欲しいというのが実情です……。
よろしくお願いいたします。

902名前が無い程度の能力:2013/01/10(木) 01:02:47 ID:ipn5zcMA0
処女作をなんとか投下したものの、割とマニアックになりすぎていまいち知識ない人の視点がわかりませんでした。
批評お願いしたいです。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/177/1357528122

903名前が無い程度の能力:2013/01/10(木) 22:22:02 ID:l8fKNWoA0
>>901
文章については、特に大きな粗もなくすんなりと読めました。
ダッシュ(――)の多用が少し目に付きましたが、まあクセで片付く範疇でしょう。

-----

冒頭と結末を見るとのことで、まず冒頭について。

これは出だしの2行を冒頭と見ればいいんでしょうか。
さすがにこの2行程度だとちょっと不足というか、
この程度だとあっても意味が薄すぎる感がありますね。

一応、これから先の話が夢であることを示唆するという意味で
情報提供の役目は担っていますが、そう見ると逆にストレート過ぎるし。


過去話かと思ったら夢、しかも不完全に作られたそれだった、
というのが作品としての騙しどころ、引き込みどころになっているので、
それであれば、冒頭の2行は無しで普通に巫女さん視点で話を始め、

 ・ところどころに見られる原作設定との差異を使い、読者の違和感を煽る。
  (ただし、何かがおかしいという空気を作中でも匂わせないと
   単に原作を知らないだけと思われるので注意)

 ・夢か何かだな、というのは序盤〜中盤くらいで早々に読者バレするが、
  じゃあこの夢は何なんだ? という要素で引き込みを継続する。

という形で進めていくのがスムーズかなと思います。
そこから逆算して、では冒頭に何を書くべきかと考えると、
やはり 「過去話っぽい、でも何か違うな」 と思わせるような違和感の配置でしょう。
作中では 「何でこの時点で紫さんと接点があるの?」 というのが使われていますね。

(ついでに、今回の過去設定ではちょっと霊夢さんが大人すぎるのも違和感でした。
 原作設定諸々を考えると、死別当時はようやく物心ついた程度の歳までにしかなりにくいので)

ただ、今回の作ではその意図的に配した違和感を作中できちんと扱えておらず、
何だかよく分からないままに弾幕戦に入ってしまっています。
名前が黒塗りなだけでは不十分どころか、何だかよく分からないだけの贅肉です。
ここではもう少し霊夢さんに積極的に違和感を抱かせないと、仕掛けとして機能しません。


そして弾幕戦パートですが……戦闘の描写そのものは悪くないものの、
この作品の構成から考えると、やはりここも機能不全ですね。

何かがおかしい、という要素をどんどん突き詰めていかないといけないのに、
細かな弾幕の描写や、あるいは元々はぐらかし屋である紫さんのキャラによって、
ストーリー的に強調すべき違和感が埋もれて見づらくなっています。


そしてまた時間が飛んで、こたつミカン告白、そしてネタバレコーナーに入りますが、
ここまでの違和感の突付き方というか伏線の敷き方が不十分だったために、
霊夢さんが自分自身に疑問を持つ場面が何だか唐突で、すんなりと状況把握に至れませんでした。

-----

結末についてですが、ネタバレの解説部分についてはまあこんなもんかなという感想です。
あえて言うなら、ちょっと解説モードが強すぎるかなあというくらいでしょうか。

もう少し他のキャラ、例えば藍さんなり本物の霊夢さんなりに会わせつつ
現実との対比として脳内解説を混ぜていくというスタイルの方が、
いきなり会話無しの解説モードで終わるより文体変化ややっつけ感が少なくなります。
(と言っても、こういう脳内薀蓄文の方が東方らしいとも言えるし、好みの範疇ですが)

それと、最後の三人称部分については、冒頭の2行に対比させてあるものですので、
冒頭2行無くてよくね? と提案した身からは、ここも紫さん視点で締めてください、となります。

-----

と、駆け足で進めましたが、総括すると、

 良い点:謎が二段構えになっていて、ただの夢オチではない。

 不足点:謎の追求について作者が焦点を持てておらず、イメージの書きっ放しで終わっている。

という印象でした。

904名前が無い程度の能力:2013/01/10(木) 22:56:01 ID:l8fKNWoA0
>>902
フランの棋力が幻想郷を救うと信じて…!

で批評終わり! としたくなりましたが、それはそれとして。
画像まで使った丁寧な作りで、とても分かりやすく読めました。

一箇所、

 ・幸いにして今日のパチュリーは付き合いのよく、〜
  →付き合い 「も」 または 「が」

というの以外には特に目立った誤字脱字もありませんでした。

-----

将棋に詳しくない人間の視点で、とのことですが、
そもそも主人公であるフランさんが 「まあ知らないわけではない」 という一般人的な立ち位置ですし、
いくつかの用語についてはその場で小悪魔さんが解説を入れてくれているし、
マニアだからどうこうと心配する要素は特にありません。

むしろ、貴方が将棋に一言お持ちの方であるなら、
例えばパチュリーさんや文さんなどの詳しそうな面々のやりとりとして
そういうマニアっている話をさせ、外野としてのフラ天組を感心させたり呆れさせたり、
「なんかよく分からんがすげえ」 的な方向でのネタを入れてしまっても良かったくらいです。


その他の部分については、レミリアさん関係などでもう少し盛り上げられたかもしれませんね。
ストーリー的には続きモノにもできる可能性のある作品ですが、
そうすると将棋パートをどんどん濃くせざるを得なくなるので、その辺が難しいかなあ。

ともあれ、ご心配の点については全く問題ありません、という感想です。

905名前が無い程度の能力:2013/01/10(木) 23:13:52 ID:ipn5zcMA0
>>904
感想ありがとうございました。大変励みになりました、参考にしてみます。

906斎木:2013/01/12(土) 10:06:18 ID:Zl3DSrUE0
>>903
読んでいただきありがとうございました。
作中で自分自身ネタを扱いきれていないことは重々承知していましたが、他の方から言われると違った重みがありますね。
設定した問題をきちんと解決するべき、という基本を再認識させられました。
重ね重ねありがとうございました。

907名前が無い程度の能力:2013/02/07(木) 18:55:11 ID:7bQwrTsg0
以下のSSを批評してもらおうと思い、レスしました。

「舞姫のごとくたまゆらに」
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1360080079


実力を少しでも上げたいと思っていますので、批評やアドバイス等ありましたら
よろしくお願いいたします。

908名前が無い程度の能力:2013/02/07(木) 23:25:26 ID:1JvfV4Mw0
>>907
帽子ェ……。

-----

まずは目に付いた分の誤字脱字その他を。

 ・「百円コイン」

  耳慣れない表現なので、どこかの店の特殊なクーポンか何かかと思って読み返しました。
  奇を衒う理由のない部分ですし、素直に 「百円硬貨」 と書けば必要十分でしょう。

 ・主人公の一人称

  主人公の一人称は 「僕」 となっていますが、
  初期稿の名残か何かなのか、2箇所で 「私」 が混じっています。
  
  → 傷の治療が終わった場面 「あの時私の目が全く見えなく〜」
  → 妹紅さんの寺子屋演劇の話の最中 「私は話を聞きながら、あの優しい先生の〜」

 ・消し忘れ

  寺子屋に行く前の朝食シーン 「彼女の話を要約 "彼" するとこうだった」

-----

内容について。

文章はとても整然としており、心理描写中心かつ漢字の密度が高い文章でありながら、
とてもすんなりと読み進めることができました。
改行等のレイアウト面を含め、読みやすい文章を書くレベルはとても高いと思います。

東方二次ではいろいろと評価の厳しいオリキャラ主人公のキャラ付けについても、
鼻に付くような要素は特になく、描写役としてバランスの取れたアバターになっています。
オリキャラが苦手な読者でも、これを読んで拒否感を起こす方は少ないと言えるでしょう。
外界人である故に心情が理解しやすいという面もプラスに働いていますね。


ストーリー面については、あっさり薄味、の一言です。

主人公の過去の体験と寺子屋で逸話、それと絡めた妹紅さんの生き様についての暗喩で
ちょっとした起伏が形作られていますが、全体的にあっさりと話が進んでいて
「溜め」 に相当する部分がどこにもないため、これと言って感動もありません。

そもそも主人公自体がそこまで追い詰められているようには見えず、
また帰る部分も前触れなく唐突、かつこの作品の中で最も原作設定を無視した形で戻っているので、
幻想郷に迷い込んだというよりはちょっと小旅行に行ってきました程度で片付いています。


と、↑のように書くと悪評になりますが、しかし文章全体の読みやすさのおかげで
「外界人から見た幻想郷の一風景」 としてはきちんと成立しているので、
個人的にはこの作品はこれでいいんじゃないかな、とも思います。

そういう起伏の少ないあっさり味の作品というのは得てして感想が付けにくいものなので、
ただでさえ前条件の厳しいオリキャラ・オリ設定タグと合わさると、
数字での評価が低めに留まるであろう事がほぼ確定してしまうのが悲しいところですが。

909908:2013/02/07(木) 23:28:57 ID:1JvfV4Mw0
ということで、これはこれでいいんじゃない? というのが俺の素直な感想ですが、
ここは実力向上スレということで、それ以外の視点でももう少しだけ。

-----

現在の状態からもう少し何か、と考えた場合、やはり足りないのは物語の溜め、
つまり主人公が外界に帰るという結末で読者にもっと強烈な読後感を与えられるよう、
幻想郷で様々な物事に触れ、それらと心理的な結びつきを作っていくというプロセスです。
外来人が主人公であるこの作品の場合は、「異文化交流」 が主な武器となったでしょう。


上でも書いたとおり、オリキャラ主人公というのは二次ではいろいろと難しい側面がありますが、
「東方世界での外来人」 に関しては、原作キャラというか幻想郷住人にはできない役割があって、
それは 「読者と価値観を共有しているキャラクタで幻想郷を探検する」 というものです。

普通のファンタジー世界であれば、それこそクロスオーバーという力技を使わないと
読者側の現代世界的な価値観を作品世界に持ち込んでぶつけることは不可能なわけですが、
幻想郷に関しては公式にそれが可能になる設定やメカニズムが存在しているので、
それほど無理をせずとも、外界(≒読者)と作品世界の異文化交流をさせることができる。


今回の作品では、主人公は混乱から復帰しきらない間にあっさり帰ってしまったし、
就活その他の前提を考えるとあまりの長居は欝展開しか生みませんが、
せめてもう数日、全体で一週間程度の尺を取ってもう少し多くの交流(ネタ)ができれば
帰還に際してもっと多くのものを読者にも持ち帰らせることができたかもしれません。

もちろん、ここで言う交流とは生真面目な描写ややり取りばかりではなく、
異文化交流の楽しさの一つであるギャグ的なあれこれを含みます。
外来人である彼は、読者である我々の抱くツッコミをぶつけるのには最適な位置付けですから。

例えば今回の作品でも、あの弁当箱さながらの帽子がちょっとした調味料として、
というかただそこにあるだけで困惑せざるを得ないささやかな和みアイテムになっていますね。
あんな感じで、(諸刃の剣である)ドタバタ系ではないささやかな笑いどころを
もう少し増やすだけでも、単純に読み物としてもっと楽しめるものになっていただろうと思います。

-----

今回の作品は現時点で既に50KB越え、そこから少し何かを足すと簡単に100KBが見えてきますが、
読みやすさに優れる貴方の文章であれば、そのくらいの量でも特に苦にはならないでしょう。

オリキャラもので長く深い作品を書くと、どうしてもオリキャラ無双というか
出しゃばりや説教による嫌われ要素を警戒せざるを得なくなりますが、
全体的な雰囲気を見る限り、貴方がそれらの落とし穴にはまり込む心配はあまり無さそうですし、
これからもまた、その文章力を存分に発揮しつつオリキャラものに挑戦してみてもいいかもしれません。

910907:2013/02/08(金) 00:18:42 ID:gmE907BM0
>>908,909

批評ありがとうございます!
物語の溜め、というご意見がとても参考になりました。
たしかにもっと起伏があればと思います。

これを参考に、次はもっといいSSが書ければと思います。
ありがとうございました。





……誤字脱字を修正しようと思ったら、編集キーを忘れてしまったェ…
ジーザス。

911名前が無い程度の能力:2013/02/08(金) 04:42:59 ID:f8efhWrA0
>>907
惜しいなーっていうのが第一印象

人生に挫折感じる主人公が、幻想郷で前向きに生きる気力を取り戻し、外へ戻っていく
という素材は、いくらか見かける題材ではあるけど、十分に面白みのある題材でもあるし
のどかな雰囲気のある文章は、すんげー普通の人間な主人公の一人称とマッチしてて、これ自体が作品の見所になるくらいに作品世界に良い感じに味を与えてる
つまり、良質な作品の素材と、それを小説という形にするための文章は書けてる
のだけど、この素材の良いはずの部分が、ほとんど活かされてなくて、作品を読んだ時に伝わってくるモノが極端に少ない

これはどうしてか?
答えは簡単で、この作品って素材の良い部分が伝わりやすく書かれてるんじゃなくて
ただ、普通の男が幻想郷にきて、慧音の踊りみて感動して帰って行きました、という事実だけが羅列されてるだけで、積極的にドラマを作り出したり面白くしようとする工夫がほとんど無いから
読んでるときに、どこか面白いのかわからない
どこが面白いのかわからないと、どうなるいかというと
小説なんて所詮は作り話・非生産的な虚構だから、興味がわかない文章は、ただの文字が並べてあるだけでしかなくなる

だから、伝えたいことがあるなら、ただ書くだけじゃなくて
面白く書く、あるいは、興味深く書く、あるいは楽しく書く、あるいは感動的に書く って事をしないと
小説っていう虚構には、けして読む意味を持たせられない

もちろん
作者さんがね
「平凡な男がちょっと幻想郷に迷い込んだのをリアルチックに書きたかったんだ」って望んでいたなら
これはこれで大成功で、男の視線で幻想郷を追体験できる作品には仕上がってる
じゃあ、ここから実力アップってどういう方向目指してみようかっていうと
この作品の良さである、現代人の視点で幻想郷を体験できるというポイントをもっと伸ばす
「より印象深く幻想郷ってものを現代人の視点から体感できる作品」を目指してみるとかどうよ、という視点から色々指摘してみます

その目標に対して、どういう方法論で臨むか、というと
前記のとおり、「表現・伝えたい部分を味付け」することによって、伝えたい事を強調し、読み手の意識に情報を強く残すこと
これを要所要所でしっかりやる事によって、読者に男から見た幻想郷ってもんを、もっと鮮やかに刻みこんでいこうぜ、みたいな感じです

じゃあそれってどうやるのか、というと
主人公を幻想郷っていう世界に、もっとこうガーンって投げつけて、まぜこぜまぜこぜしようぜみたいな
そして主人公の抱える成長物語っていう縦糸を、幻想郷ていう横糸に絡めていくことで、幻想郷を体験させようぜみたいな
といっても抽象的にいってもあれなので
具体的に、こんなシナリオどうですか的に、一つ一つパートごと例を出して語ってみます

912名前が無い程度の能力:2013/02/08(金) 04:43:50 ID:f8efhWrA0
>>907
①冒頭:いきなり主人公が寺小屋で授業させられてる
外の世界の人間、しかも正規の教師じゃなくて、教師志望が教師役をやらされてるという状況を、いきなり叩き付ける
あんまり突飛な状況から始めちゃうと、読者が作品世界に対する価値基準ってものを作れなくて、入り込みにくかったりもするんだけど
教師っていうはっきりとした目的のある役柄が授業させられてる&極普通の一般人ていうキャラの都合上、この作品の場合は読者をついていかせられる
そして、教師志望が異世界で教師役をやらされてる、という状況事態でこの作品の個性をアピールできるし、
>>908の方が言ってるような異文化交流ネタも挟んで、この作品はこういう面白さを味わえますよ、というのもアピールできる
ここでの主人公の戸惑う心理描写や、外の世界で教師になれなかったのに、異世界で教師なんかをやってる葛藤なんかを入れれば、作品に対する深みを醸し出して、読者の期待も煽れて
主人公が幻想入りした経緯に対して興味も誘導しやすい


②幻想入りした経緯の主人公が挫折を味わったパート
:自分が理想とする教師としての夢に破れ、外の世界で自分が生きて行く希望が見いだせない主人公
:就活の面接でひどい仕打ちをされ、心理状態はドン底
:自らの存在意義を失った事により、主人公は半幻想化して幻想郷に迷い込む(この作品だとこんな感じの設定だったよね?)
:妖怪に襲われるが、「よく考えてみると、もう生きてても、この先、意味ないな」と自棄になり途中で抵抗を止め、死のうとしたところを慧音に助けられる

 ここで強調して読み手に伝えることは、主人公がどんだけドン底状態だったかということと、教師という夢に対する強い思い入れ
 これによって主人公が幻想郷で教師をやるという状況に強い目的を与えることができる
 また、物語全体を通しての方向性=主人公の夢の実現、というのをはっきりさせられ、物語がどういう流れになっていくかの予感が読者にわかりやすくなって読みやすくなる
 挫折や絶望が解消されたときのカタルシスも、このパートでの挫折感が強ければ強いほど比例して大きくなる
 言ってみれば、この物語の基礎工事みたいなパート


③新天地パート
:寺子屋の教師として生きる道を見付け、ここでなら自分が望む人生を歩み、夢を叶えられると主人公考える
:といっても異文化すぎて、なかなか上手くはいかず、めっちゃ苦労する中で、主人公は“踊り続ける”ことを学んでいく
:慧音とは文化の違いによる教育論で激しくぶつかり合うも、ある事件がきっかけでお互いの教育論の良い部分に、互いに気づく
:それ以来、二人の個人的な感情も近づき、仕事でもプライベートでも無二のパートナーとなる

 幻想郷という大きな単位の魅力を描くのは難しいが、慧音という具体的なキャラクターを魅力的に描ければ、
 それはすなわち主人公≒読者にとって幻想郷の魅力となる
 主人公が慧音と打ち解けるのは=幻想郷の文化と主人公が打ち解ける、というメカニズムの事件を主人公に与えて解決させるようにする

④葛藤パート:
:ところが、教師が板についてきて、慧音や寺子屋の子供たちとの絆が深くなり、里の人々からも「先生」と呼ばれ慕われるようになったある日
:本来、半幻想の存在である主人公は、自らの存在意義を完全に取り戻してしまうと=自分が夢とした理想の教師になると、幻想郷に存在できなくなってしまうことが判明する
:慧音や子供たちと共に生きるために幻想郷に残るならば、教師の夢を諦めなければならない
:自らの夢を続ける道は唯一、外の世界へ戻り、再び教師を目指すしかないが、それはかつて自分が挫折した過酷な現実へ戻ること、また慧音と別れる事を意味する

 物語のまとめにはいる
 主人公の成長具合が試される事件をもってくる
 事件には、ただ成長具合を試されるだけではなく、メインテーマである、“踊る”や夢の追求といった要素も同じ一本の線にまとめる
 
⑤主人公の出した回答パート
:外の世界へ出て、“踊り続ける”事を恐れて、夢を諦めただ平穏に暮らすことを、幻想郷の子供たちに見せつけてこれから生きて行くのが、本当に自分が理想とした教師の姿なのか?
:主人公が出した答えは断じて「否」
:彼は、彼が目指す理想の教師であるために、寺小屋の子供たちに模範となる生き様を示すため、最後の授業を行う
:そして、その授業の途中、自分が目指した夢を果たした彼は、同時に自分の存在意義を完全に取り戻し、幻想郷から消失する


 みたいな

913まふ:2013/02/08(金) 19:35:25 ID:weCgTGMI0
毎度お騒がせをし、毎度お世話になっている、まふです。
この度も評価をして頂きたいと思い、足を運ばせてもらいました。

■雲居妖道中
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/178/1358514247
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/178/1359382047
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1360229796

最近はもう、何が良くて何が悪いのか分かりません。面白いとかつまらないとか分かりません。
力不足だというのは分かっているのですが、それでつまらないと完成させないままじゃ意味がないと思い、
とりあえず完結させようということで、他で使うことの無かったネタを寄せ集めて作りました。

怖くて、頭の中にあったけど、あまり練り込めてなかったネタしか使えなかったというのが本音です。

また、ネタの方向性や話の方向性もブレている部分が多いと思います。物語の構造は如何でしょうか?
物語の筋はもちろんのことですが文章についても自信なく、私はどのような部分がいけなくて、
どのように改善していけば、もっと良い文章が書けるようになりますでしょうか。

毎回、オチや最後はどうも軽く書いてしまっていけません。
見せ場で全てを出し切ってしまって、そこで溜め込んできたネタが切れてしまってひぃひぃ書いてしまいます。
もっと、綺麗に終わらせるには、どうすれば良いのでしょうか。

それともう一作。

■調停者『アリス・マーガトロイド』
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/178/1358932619
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1359733692

こちらはまだ途中なのですが、今の時点で何か気付く点があればお教えいただけませんでしょうか。
語りたい世界があるなら、それに関わる事件を書くのが良いと聞いて、書き始めた作品です。
こんな感じになるのでしょうか?

また、こちらの方も文章を意識して書いた作品なのですが、物語構造もさながら文章もまるで書けていない気がします。
どう改善していくべきでしょうか? 欠点があれば、教えてください。

どうか、よろしくお願いします。

914907:2013/02/09(土) 10:09:43 ID:wi1Ib9lo0
>>911,912
批評ありがとうございます!

「物語をどう面白く書くか」という点、非常に参考になりました。
やはりドラマには葛藤がかかせないんだなぁ。

これを参考に次の創作に入ります。
ありがとうございました。

915名前が無い程度の能力:2013/02/10(日) 14:17:23 ID:Mxf8xC2Q0
>>913
指摘する部分はいっぱいあるんだけど、とりあえず大きな部分から優先して

雲居3部作でまとめて言えることは
幻想郷の成り立ちっていう素材選びで、その素材を料理するコンセプトが、人から妖怪になった一輪というキャラを生い立ちを軸にする、っていうのはかなり良い
作品内で提示された色々な面白さの要素も、幻想郷の成り立ち・一輪を取り巻く人物たちのドラマ・人妖共存の可能性 と美味しそうなのがいっぱい見せてくれてる
とまあ、この作品は企画の段階くらいまでなら名作だった

だけど、実際の作品でどうなったかというと
幻想郷の成り立ちも、人間ドラマも、人妖共存の可能性も、不完全燃焼
これどうして、こうなっちゃったかっていうと、物語の構造を冷静に見返してもらえばわかるはずなんだけど

人間と妖怪の対立とそれを乗り越えることをメインテーマにするなら、人間側代表である一輪に、絶対に背負わせなきゃならないテーマが二つある
一つは『妖怪への恐怖』これはちゃんと背負わされてた
もう一つが『妖怪への憎しみ』こっちが抜け落ちてる
だから、一輪の妖怪に対してのスタンスっていうのが、なんか異常におっ軽い
そうするとどうなるかっていうと、メインテーマがおっ軽く感じてきちゃうんだよね
「あれ、なんかわりと簡単に妖怪と共存できちゃうんじゃねwww?」みたいな
いや、幻想郷ってそういう世界ではあるから、ある意味東方的には“リアル”なんだけど、小説としてそれで味わいがあるかといわれれば、NOでしょ?

これの弊害が出てる部分としてわかりやすい例が、妖怪人食いのネタだと思うんだけど
一輪が簡単に人食いに同情しすぎて、そのあとずーっとこの時の葛藤を引きずる説得力が薄くなっちゃってる
一輪がもともと妖怪に対するスタンスが柔らかいから、もともと柔らかいスタンスの人が、妖怪を許す動機になる事件自体も印象の弱いもので出来ちゃう
で、実際にこのシーン見直すと、エピソードとしての印象自体も弱いってわかるよね?
本来、この人食いを見逃すエピソードで必要だったのは
×『金稼ぎのためだけに妖怪を退治する一輪が見逃す』
○『世界から妖怪を一匹残らず駆逐しなきゃ気が済まない一輪ですら、妖怪を見逃してしまうエピソード』
こういうガッチリしたメカニズムを使って基礎工事をしなきゃいけなかった
この物語だと、ここでの一輪の心の変化が、言ってみればそのあとの幻想郷計画なんかへの問題提起&モチベーションになるわけだから、
メインテーマの最初の基礎工事にあたる部分がこれだけ軟弱だと、その上にどんな立派な建物立てようとしたって、お察しですよねと言わざるを得ない


雲居:破について
とにかく言えるのは、欲張りすぎ、ということ
“俺世界”をいっぱい書きたい人なのはわかってるけど、寄り道や余計なキャラが大杉
たとえば滞在先の街の世界観を演出するのに、街の何から何まで書こうとしちゃってるんだけど(これでも作者的には削った方なんだろうけど)
これほんとは、「この街を象徴するイベント」をメインの話の流れに組み込むことによって世界観を演出するのがスマートなやりかた
情報っていうのは、印象の薄い薄い情報がいっぱいあるよりも、印象の強い濃い情報だけ厳選してあるほうが、読者の中に残りやすい=もっと鮮やかに世界観を叩き込める
ただ一応、俺世界の披露に関してはある程度、興味を誘導しつつやってくれてたから、読んでる内はあんまり苦にはならなかった
ただしマクロな視点からみるとやっぱ完成度を下げるノイズ・贅肉になってる

余計なキャラというか不遇の代表格は十六夜
こいつら、物語上の重要な役割もテーマも、なーんも背負わされてないよね?
これはマジでノイズ
キャラ出すならちゃんと物語に組み込んで上げないとかわいそうだよ
例えばだけど、一輪が妖怪に対して個人的な憎しみを持ってないキャラという立ち位置にするなら
十六夜はバリバリで妖怪を憎んでる人、みたいな対立の構図でそれぞれテーマを背負わせたりするなら、十六夜の存在も十分にアリだった

916名前が無い程度の能力:2013/02/10(日) 14:18:04 ID:Mxf8xC2Q0
>>913
雲居:急について
急まで一応掘り下げたテーマを、風呂敷で包もうとしようとしてるんだろうなーと思うんだけど
そもそも、掘り下げ方が中途はんぱっすよねっていう
しかも、包み方もいい加減だよねっていう

というのもね
だって考えてみてよ
今まで話の流れが「どうやって妖怪への恐怖をぬぐい去って共存していけるか」っていう流れだったのに
その答えが「良く考えてみると人間の方が怖いから、別に妖怪ってわりとどうでもいいよね^^」って言われたらね
「えっ」ってなるよね?
いや、そういう問題じゃないよね?っていう
これね、最悪な誤魔化し方だと思うよ

それに、ラストのイベントのラスボスがモブの山賊とか、物語上の役割としてすごくどうでもいい存在の雲山ってのがあり得ない
何故ラスボスに十六夜さんを活用しなかったんだと小一時間問い詰めたい
何故十六夜さんをラスボスに仕立て上げてあげなかったんだと問い詰めたい
十六夜さんは良いキャラだ
無機質な性格で、そして戦闘では良い感じにぶち切れてる格好いいのか悪いのか微妙な台詞を吐いてくれる
十六夜さんに+して、Fateの言峰みたいな悪辣な正論を吐く饒舌兄キャラでも添付すれば、ダーティヒーローなラスボスにぴったりだと思ったのに
西最強という肩書きと共に十六夜さんの名前が登場した時から、「ああこいつが一輪との対立テーマを背負ってたりして、ラスボスになってくれるんだろうな」と期待してたのに
きっと十六夜さんは兄妹とかで行動してて、途中で兄か妹のどちからかが妖怪に殺されたりして(しかも一輪のせいで)ラスボス化したりするのかなとか思ってた自分のワクワクを返してくれ

じゃあ、十六夜さんの事は置いておくとしても、本来ならどういう風なおとし方の方向性があったのかっていうと
最終的に一輪が出す答えを、「自分の力では人間と妖怪の融和を成し遂げることは出来ないけど、せめて自分の手の届く範囲では努力したい」っていうところへ持って行くと想定した場合
急のメインイベントは、
×『人間の方が怖いから、別に妖怪ってどうでもいいよね』
○『妖怪は確かに人間とは異なる存在だけど、一輪が妖怪への恐怖を完全に克服し、友愛を感じるようになり、共存の可能性を強く感じることが出来るようになる』
これを演出できるものだったはず、だと思うんだよね
だから、シナリオの方向性としては『一輪と吉法師とがこれまで築いた信頼関係が試される、走れメロス的な事件を乗り越える魂の友情結成イベント』みたいな系列が正解の一つだったんじゃないかなと

とまあ、基礎工事から失敗して、ラストのまとめもいい加減だから
一輪が最後に妖怪化を選択する心理ってのが、すごーい心に響いてこないんだよね
ここ、ほんとは物語の象徴になる一番のカタルシスがあるはずのシーンなんだけど
なんかすごい軽いっていう


だいたい大きな部分では以上
その他でシナリオの細かい駄目だしを突っついていくと

:全般的にキャラがぶち切れた時の台詞が安っぽくてワンパタ、戦闘描写は格好いいのに台詞で醒めるのがヤバイ
:雲山とのラストバトルの意義付けが、復讐、しかないのがヤバイ、意義付けにメインテーマがほとんど掠ってないから山場バトルなのに盛り上がらない、その割りに描写だけ超がんばって超格好いいのが虚しさを助長してヤバイ
:真のラスボスが超無個性なモブ山賊のやっつ感満載のけイベントだったせいで、そのフェイクに使われた雲山の存在感の薄さがヤバイ、かわいそう雲山かわいそう超かわいそうでヤバイ
:雲山と一輪が戦う直接的な動機になった、首無し死体の扱いの軽さがヤバイそのせいで、雲山との死闘がマジ茶番化がマジヤバイ
:さとり登場のとってつけました感がヤバイ、少女がさとり妖怪化する脈絡の無さがヤバイ

917名前が無い程度の能力:2013/02/10(日) 14:19:15 ID:Mxf8xC2Q0
>>913
総括すると
作品を発表することを焦らず、もっと、落ち着いて、自分で何を書こうとしてるのか客観的に見れるまで冷静になってから、改めてまとめ直して発表しようぜ、って感じです
自分で締め切りなんかを設定して、それにむけて努力するのは、悪いことじゃないんだけど
そのせいでいい加減な作品を発表しちゃったら、まったく意味ないっすよねっていう
この三部作を、一旦完成させてから自分で読み直せば、ほんとはどういうシナリオにした方が良かったのかっていうのが、少なくとも発表した当時よりは見えてきてたはず
だって、自分ではブレてるって自覚してるわけだよね
せっかく良いネタなのに、こんな粗末にしたら、ほんともったいない
まふさんが、今より良い作品書く方法はマジで簡単で、一旦作品を完成させたら、一ヶ月以上は発表せず放置しておくだけでいい
んで、あとから見直せば、もっと冷静に自分の作品を見れるはずだよ

文章についての指摘は、またあとでアリスの方も読んでみてから、まとめてやりたいと思います(その前に他の方が指摘してくれるかもしれないけど)

とりあえず、文句ばっかり言っちゃったけど、肝心のオリキャラなんかのキャラ付けは凄く良い感じだと思ったり、戦闘描写が格好良かったりで、作品のネタ自体が重圧で味わいたっぷりの予感があったりと、まふさんは良い部分もいっぱいあるから
ネタをもっと丁寧に料理して、良い感じのキャラや戦闘を、良い感じにお膳立てできるシナリオをしっかり作ってもらえればなーっていう感じです

918名前が無い程度の能力:2013/02/10(日) 21:50:12 ID:mye3pUFs0
>>913
まず、誤字脱字や編集ミス、誤変換が散見されます。文法的にも変テコな部分がいくつか。
本当ならいつも通り1つ1つ列挙したいところですが、全体の量の多さと合わせると
これだけで1〜2レス丸々占拠しそうな勢いなので、今回は省かせていただきます。

推敲作業をするつもりが無いのなら、せめて一文打ち終わった時点で確認するクセを。

-----

内容について、妖道中の方から。

寄せ集めで作った、と御自身で言うだけあって、纏まりがありませんね。
全体のバランスを気にせず個々の場面だけで楽しめる読者以外にはいろいろと厳しいです。

とりあえず俺的に一番無理やり感があったのは、被害者役のエキストラ組以外が
全て原作キャラとかその縁故で占められていたことでしょうか。
何でコイツがこの時代に出てくるのよ、がちょっと多すぎました。んな無理やり絡めんでも。

加えて時代考証的なものもまるっと無視して書かれているので、
1100年前の世界に没入させてくれそうな感触は全く得られず、
でっち上げ多いなあ、というマイナスの印象が常に先に立っていた感じです。

それと、急で少女というか幼女に暴行する場面がそれなりに描写されていますが、
いくら寄せ集めの作だからといって、無意味にスレスレ描写を入れるのは控えましょう。
というか俺的には普通にアウトです。断わり書きを入れればいいというものではありません。
物語上の必然性があればまだしも、これではただ作者が弱者と悪者を嬲って喜んでいるだけだ。

-----

で、前回ここで批評させていただいた作でも同じようなことを言った気がしますが、
結局最後まで読んでも物語上の芯になる部分が見えませんでした。山が山になりきれていない。

より具体的には……すんません、>>915 さんの意見に便乗させていただきます。
付け加えるなら、先に書いた 「原作キャラの無理やりなキャスティング」 が醒めた読感に拍車をかけていました。

そもそも冒頭自体、誰に向けたものでもない一人語りかと思いきや、
破の冒頭ではミスティアさん相手に酒飲みながら語ってるかのような場面設定に変わったかと思えば、
その場面は締めでは全く出てこなかったりと、ともかく 「お話」 としての造りが雑です。

1つ1つの場面だけを抜き出せば、悪くないものはたくさんあったと思うんですが。
頭の中のネタって、こんな無理やりな真似をしてまで消化しなきゃいけないものなんですかね?

919918:2013/02/10(日) 21:53:39 ID:mye3pUFs0
次、調停者について。

無駄なオリジナル設定や薀蓄が多すぎます。しかも、読者が一番最初に読む冒頭部分に集中して。
これ、読む気を削ぐために意図的に置きましたね? と言われても仕方の無いレベルです。

これが完全なオリジナル作品であったり、あるいは読むだけで感心するような興味深い解釈、
あるいはストーリーに絡む伏線であるならまだ良かったのかもしれませんが、
そのどれとも縁遠い、新鮮味も無ければ重要度も低い、ただの贅肉でしかありません。

特に、アリスの自己紹介を初めとする原作キャラ陣の紹介文とか、これは一体誰に向けて書いてるんでしょう?
東方好きで創想話にSSを読みに来ているような層には無用な情報であるばかりか、
脚色というか俺ジナル解釈がところどころに入っているせいでこれまた無用な違和感を生んでいる。

ついでに、ただの山奥の廃村であるマヨヒガが (これも大した意味無く) 八雲の勢力名として使われていたり、
何というか、もしかして貴方は原作を思い切って改変しているのではなくて、単に原作を知らないだけなんでしょうか?

-----

二次創作の楽しさの源の1つは、世界観の共有です。
キャラにしても世界の在り様にしても、暗黙の了解と呼べる諸々の共通認識があって、
その上で個々の書き手が 「もしこんなことがあったら」 という if を築いていく。

読者が主に期待するのは、「こういう事件があったらこの世界の人々はどうする、どうなるだろう」 であって、
「東方世界の設定をベースにした、半オリジナルな世界の話が読みたい」 ではありません。

念押ししておきますが、あれこれと解釈を変えたり、独自設定を入れることそれ自体が問題なのではない。
「物語自体に全く寄与しない」、「ただ薀蓄を語るためにねじ込まれた俺設定」 など邪魔でしかないということです。

というか、そんなに何でもかんでも細かく俺設定したいなら、オリジナル作品書いたらどうでしょう。マジで。

-----

と、悪辣なことは先に済ませておいて。

それ以外、贅肉を無視した残りの部分については、意外にも (と書くと失礼すぎるかな) 楽しんで読めました。
オリキャラ組について説明がないのはもう 「知ってることが前提である」 と解釈して、
彼女らの微笑ましい和み要素については、素直に評価できる要素でしょう。

いや単に薀蓄でうんざりした反動かもしれませんが、なんだこの人こういうのも書けるんじゃん、と安心するような。
押し付けがましい薀蓄よりも、こういう分かりやすい娯楽要素をもっと意識して扱えるようになって欲しいなあ。

事件そのものについても、やはり勢力関係や何やらの独自設定で引っかかる要素があるものの、
フランさんや咲夜さんや副長がどうなっているのか、アリスがどうやって交渉に臨むのか、
読者のワクワクを王道的に喚起しながら引きに持ち込んでいます。

この後の展開が楽しみ、と素直に言えますね。
次が来たら依頼されなくても読みますよ。

-----

で、ご依頼の要件の1つである文章そのものについてですが。

貴方の場合はとにかく、文法・技法的な云々よりも無用な設定を書きすぎです。
物語に何の関係もない薀蓄を散々に書き立てることが 「世界を描いている」 ことになると勘違いしている。
前回の批評でも同じことが繰り返し指摘されていたはずですが、変わっていませんね。

「読みやすい文章」 というのは、単語の使い方だとかそんな小手先かつ大前提の話ではなく、
「読者にすんなりと情報を流し込むことができているか否か」 の問題です。
いくら技巧的に優れた文章が書けたとしても、無用な情報の羅列で読者をうんざりさせては全く意味がない。

この薀蓄癖を上手く制御 (注意:制御であって潰してはいけない) できるようにならない間は、
ステップアップというか一皮向けた感じにはならないんじゃないかなあと思います。

まあ例によって一朝一夕でどうこうする話ではないので (頭が頑なな貴方なら尚のことです)、
まずは調停者を思うとおりに書き上げてしまって、そしたら今度はゆっるーい短編でも書いてみたらどうでしょう?
そんな短いの書けないとか、細かく書かないと書いた気がしないとかそういう甘ったれた泣き言は一蹴します。

もちろんそれは、貴方の目的が 「とりあえずもっと一般的に評価されるものが書きたい」 である限りにおいてです。
それが目的で無いのなら、俺から言えるのは 「好きに書けばいいじゃない」 だけ。煽りや皮肉ではなく、本心でね。

920名前が無い程度の能力:2013/02/11(月) 00:24:01 ID:Yawgt0Lo0
>>913
アリスのほうは普通に面白かった
【ただし】惜しむらくは蘊蓄の垂れ方が、まだまだ霖之助以下だなってないなというのがあって、これが致命的に完成度の足ひっぱっちゃってる
だから、今回は蘊蓄の垂れ方について重点的に指摘したいと思います

まずね
まふさんが蘊蓄を垂れるパターンっていうのを冷静に見返してほしいんだけど

①最初に世界設定を説明
②その世界設定に従って事件が発生

とまあこういう風に、最初にそれが重要なのかどうか読者には判断が付かない情報がずらーっと並べられてる
これどういう事かっていうと、読者の中に設定が染みこまないんだよね(まふさんが一番読んでほしい部分が届いてない)

その薄い印象しか残らない設定の上で、事件が発生する、とこういう感じだから、せっかく最初に蘊蓄たれても読者の中に情報がろくにのこってないから、説明した意味がほとんどないっていうね
これが一番の弊害で
副次的な弊害は重要かどうかわかんない情報を読まされてる間って退屈になりやすいから、「つまんねー俺設定語ってんじゃねーよ」っていう印象を残してしまい、
事件自体が面白くても蘊蓄部分が足をひっぱることになる


じゃあどうすりゃいいのっていうと、これ順番を逆にすればいいんです
①主人公にとって原因がわからない事件が発生
②謎を追っていく内に、その事件が起きた背景がだんだんとわかってくる

これやるとどうなるかっていうと、原因の説明・設定の開示が「事件=本筋」に関わる部分だけ厳選されるから、自然と世界観の印象を強く読者に残しやすいっていうのと、
提示する事件の原因(設定)っていうのが、全部読者にとって重要なものと認識されるので、例えそれが“俺設定”だったとしてもを勝手にパクパク食べてくれる
だから、まふさんが読んで欲しい蘊蓄ってのを、ここにもってくるといいんだよ
当然だけど、事件自体に説得力や面白さっていうのがあること前提だけどね
事件自体に面白さが足りなかったりすると、面白さによって設定を肯定したくなる説得力より、設定の違和感のほうが強くなっちゃって霖之助みたいに「キバヤシ乙」って言われて終わる
(まあ霖之助の場合は、その滑稽さ自体が幻想郷っていう世界に良い味を添えてるんだけど)



次ぎに
キャラの扱いがずさんっていうとこを指摘したい
オリキャラいっぱいだしてるんだけど、これかわいそうなんだよ
冒頭のほうでいっぱい「まふキャラ」出すのは、これねえ
髪型とかそういう細かい描写されたって、三行読み進めれば忘れちゃうんだよ
だって、登場した時点で物語上に、このキャラになんの重要性も持たされてないわけでしょ
で、そういうのが何人かでてくるわけだ
だからね、ほんと完成度を薄めるノイズにしかなってないからかわいそうでしょうがない
原作キャラ以外に誰か一人、便利キャラ的な立ち回りしてほしいキャラが欲しいなら、
キャラが被ってるオリキャラは一人に限定して、そいつをしっかり集中して描いてあげたほうがいい



文章で大きく気になったのは雲井急のところで

 父は娘が三人も産まれたことに男手が〜〜
から始まる段落の
 〜村の平均年齢は低いとはいえなかったが、みんな私を可愛がってくれて寂しくはなかった〜〜

ここから一人称と三人称が雑にまざりだすよね
人称変えるときは、もうちょっとスムーズにやんないと違和感でるから注意したほうがいい

三人称から一人称に変える時は
「村の平均年齢は低いとはいえなかったが、みんな私を可愛がってくれて寂しくはなかった」
こういう説明的で客観的なモノローグで、“私”っていう言葉を、いきなりだしちゃうのはNG
やるなら三人称の自然な流れの延長上で、没主観的な台詞やモノローグからコンボさせるのが○
例えば例文

「どうして、こんなことに……」
 自分が口に出して呟いてしまっていることに、少女は気付いて、慌てて口を塞いだ。
 だけど、手は、激しく震えて、上手く口を塞ぐことが、出来ない。
 どうしてこんな事が、どうして私の村が、どうして私の家族が。
 無限に湧き出る“どうして”を飲み込み、駆け出した。駆け出すしかなかった。姉に手を引かれてたからだ。

みたいな感じで
最初に少女の台詞をもってきて
次ぎに、あくまで三人称だけど、自分、というのを主語にすりかえて
次ぎに、視点のありかが三人称でも一人称でもオーケーな動作描写を主語抜きで書く
そして、没主観的なモノローグに、“私”という言葉を入れて
次ぎに、また主語抜きだけど、明らかな少女視点で文章を続ける
これでしばらく主語抜きで文章を走らせれば、もともと三人称だったのなんか、読者は忘れて自然に少女視点の一人称になってる

921名前が無い程度の能力:2013/02/11(月) 00:56:38 ID:41mD0jwM0
>>915-917
イベントと設定の方に注力をしてしまい、物語のテーマの掘り下げ方が中途半端。
東方準拠の設定を、物語のテーマにあわせないといけない。
テーマに必要なものを抜き出しをもっと丁寧にしないといけない。

ということは設定を必要とする物語を出して、その上で表現する機会はいくらでもあったということで、
そうすればもっとテーマについて語れたということでしょうか。
吉法師と河城のエピソードだけでは、全然足りなかった。必要なものが全然足りてなかった。

妙な失速感があって、盛り上がらないのは、そのせいだった。
悔しい、申し訳ありませんでした。イベントの全てをテーマにつなげないと。
丁寧に長く書こうとするあまりに、そこだけに注力がいっていしまい、テーマへの追求が疎かになり様々な要素が混ざり合って、ブレてしまって薄くなってしまったようです。

また細部についても、キャラに対して書き込みが少なくて、出すだけ出した結果となってしまいました。何のために出したのか分からない。
書かなくてはならない要素をもっと広い視野を持って抜き出し、更にテーマに収束するように注意して書こうと思います。

耳が痛い的確なご助言を頂きありがとうございます。
今度こそ、貴方の助言に応えられる作品を書ける様に力を尽くしたいと思います。
そうすることで次こそは貴方の助言に応えます。

>>918-919
批評、ありがとうございます。

>推敲作業をするつもりが無いのなら、せめて一文打ち終わった時点で確認するクセを。
一度、全部下書きをしてから、気に入らない部分を書き直し、追加して、
推敲があまりにも苦手であるため、全部の文章を一から書きなおすという方式を取っていました。
申し訳ございません。

>全て原作キャラとかその縁故で占められていたことでしょうか。
幻想郷創立以前から当然、居るだろうというキャラで全部固めたつもりでした。
1100年前から居ても当然だろうというキャラのみで固めたせいですが、
それに驕ってしまい説明不足だったようです。

河城にとりの親は、みとりネタを入れるとするならば、この時代しかないと思い、急遽入れました。
幻想郷が出来てからでは、人里の子と関係を持つのは難しいだろうし、それならばもう余計なルールのない今のうちにと。

>それと、急で少女というか幼女に暴行する場面がそれなりに描写されていますが、
ラスボスにモブ役を入れたのは、当初の予定では雲山があまりにも悪役過ぎて、
どうやっても一輪が雲山を退治してしまう流れになってしまうためでした。
それでは意味がない。退治しなくて済む理由もない。

ならばもう、別のキャラに悪役を擦り付けるしかなく、利用したのが古明地姉妹でした。
とはいえ物語の都合上、全ての事情を知っている古明地を喋らせる訳には行きませんでした。
そして、古明地の妖怪化をさせるためには、もうそれしか手段がありませんでした。

更に付け加えると、人間から妖怪になったキャラがいる。
古明地姉妹は姉妹を失っており、それに対して、物凄く依存体質を持っている。
強いそうな、一輪を妖怪化させる役。という流れがありました。

それが上記の全てを知っているキャラという性質と被ってしまい、
一輪と関わりの薄いキャラとなってしまって上手く制御ができなかったようです。
どうやっても一輪と関わると、あっさりと全ての謎が解けてしまうためと考えた時点で失敗していたようです

精進します。

922まふ:2013/02/11(月) 00:59:11 ID:41mD0jwM0
>先に書いた 「原作キャラの無理やりなキャスティング」 が醒めた読感に拍車をかけていました。

ルーミアは、一輪に迷いを与え、妖怪に対する固定概念をぶち壊すキャラ。綺麗な妖怪。
吉法師は、一輪に新しい世界を与えるキャラ。人間と妖怪の共存を実現するキャラ。
河城は、妖怪の立場から人間と妖怪の共存という夢を叶えられるキャラ。
古明地は、妖怪と仲良くするキャラでした。人間と妖怪というしがらみをなくせば、十分に共存は可能かもしれないという感じで出しました。

ナズは、妖怪らしい妖怪の表現。元ネタが一輪の元ネタと同門であるから、同じ時代を生きていたと推測しました。
十六夜は、人間としての立場を極端にしたキャラ。一輪を真っ向から否定するキャラ。

そのため、ナズと十六夜は衝突させるのは確定していまして、その結果悲劇が起こるのは決めていました。
吉法師は最終的に人間と妖怪を共存を目指すキャラなので、吉法師では足りないと思ってしまいました。
二人は妖怪と人間の関係の象徴としたかったです。

雲山は、一輪の思いを受け止める役。人間から見た妖怪の虚像。妖怪の醜い部分。
山賊は、妖怪から見た人間の実像。人間の醜い部分。

そして、これらのネタを全てまとめあげるために組み合わせたのが、あの物語でした。
私には全てが必要な役回りを持ったキャラであると断言し、
私の実力不足であるがゆえに表現しきれずに不快させてしまったことは申し訳ありませんでした。

これは無理矢理ではなくて、私の実力不足だと思います。
私の実力では、纏めきれずに破綻し、こうなってしまいました。

もちろん物語として伝え切れなければ意味が無いのは分かります。全て、私に責任があります。
しかし、ここがSS実力向上を目指すスレであり、私は実力向上を目指したいがため、
はっきりと意図を明言をしておきたいと思います。

その上で私は更なる意見と改善案が欲しいです。
手に負えないネタであっても、思いついた以上は書きたかった。
実力に見合った簡単で、軽いノリの話を書けば良いのでしょうが、私はそれでは満足できません。

一般的な評価も欲しい。表現したいことを表現したい。伝えたいテーマを伝えたい。
三つを同時にできる実力が欲しいです。それを押し通せる実力が欲しいです。それが私の求めている境地です。
例え興味がなくとも興味を持たせられるだけの力が欲しいです。

分不相応だということは分かっています。
こうすれば、もっと綺麗にできた、上手くまとめられた。
そもそも、こういうのが間違いというのがあれば、是非ともよろしくお願いします。

>破の冒頭ではミスティアさん相手に〜
ミスティアは割りと適当に書きました、申し訳ございません。
最後にナズーリンに繋げるための、自分で言うのもなんですか、とってつけたネタでした。
正直、あまりに救いがないため置いた話しったのですが、ご指摘の通りに無かった方が良かったと思います。

>特に、アリスの自己紹介を初めとする原作キャラ陣の紹介文とか、これは一体誰に向けて書いてるんでしょう?
手っ取り早く、紹介をすませようとする意図でした。そこについては恥じるばかりです。
私が扱うテーマは重く複雑なものが多いようでして、二次創作だからといって、暗黙の了解という曖昧なものを当てにするわけにはいかず、読者と認識をあわせるために説明を行いました。
本当ならば、もっと丁寧に一つ一つ書きこんでいくべきだったのでしょうが、それをしてしまえば物語が始まる前に読者が読み疲れてしまうと思い、簡単に済ませようと思ってしまった自分の浅はかさには呆れるばかりです。

923まふ:2013/02/11(月) 01:03:18 ID:41mD0jwM0
>というか、そんなに何でもかんでも細かく俺設定したいなら、オリジナル作品書いたらどうでしょう。マジで。
物語に関与していません。ですが、イベントを発生させるためにはどうしても世界が必要で考えました。
というよりも、雲居妖道中では、設定のほとんどがその場で必要なので考えた設定ばかりだったりします。

雲居妖道中のナズーリンの元々のテーマ以外にイベントしての役割は二つ存在ありまして、
・雲山の居場所を教える。
・少女の居場所を教える。
というものでした。

そのためには妖怪のナズーリンが人里に行かなければならなく、一輪と会う理由が必要でした。
その理由として考えたのが、雲山に山を追い出されたということであり、雲山のせいで人間を襲えなくなった。
そこでナズーリンは妖怪退治に雲山を倒してもらおうと思って、人里に降ります。

では、ナズーリンはどういう手段を持って、妖怪退治に来てもらうのか。
雲山は最強の妖怪退治である一輪でも倒せない妖怪であり、町にいる妖怪退治では倒せない。
だから、各地から雲山を倒せる妖怪退治に来てもらう必要があった。

しかし、各地から妖怪退治に来てもらうには時間がかかり、その間にナズーリンは同胞を食わせてやら無いとならない。
そのために色町という存在は手っ取り早く金が稼げて情報収集ができ、噂を流すことも容易でした。

そのため色町が存在してもおかしくないという町作りをしなくてはならない。
そして、賊を出すためにも治安が悪いという設定にしないといけない。
ということで、町の下地が必要になってしまいました。

その結果として交易都市とし、傭兵が沢山入る町にしました。
そこで違う問題が発生してしまい、道中を物資で運ぶには傭兵が大量に必要であるにも関わらず、
傭兵を雇うことも出来ない村はどうやって存続してきたのでしょうか。

そこで考えたのが宗教という存在であり、宗教によって村は守られている。守れるから国は成り立つ。
ここらへんは吉法師の話で出しました。
しかし、そうなると宗教の力が強くなってしまい、権力者が宗教家になってしまいます。
そういうことで聖徳太子のネタが入って補足をしておきました。

聖徳太子は出す必要はないと思ったのですが、古明地は村が妖怪を偽った賊に襲われる経験持ちです。
雲山が村一つ破壊したというのは賊の仕業であり、(時系列的には二つなるのですが)古明地は賊の村の被害者であるという設定がありました。
そのために妖怪退治というのは広く伝わってしまっており、そこで生まれた未熟者が村の守護を担当し、妖怪に襲われても賊に襲われても分からないという環境を作りました。

これ以外にも様々なネタが絡み合い、時系列の計算までしてやっていったのですが、
ここまでくると謎解きをする時に、推理小説みたいな感じになってしまったことに気付きました。
そうなってしまうと、推理がメインになってしまうため、吉法師に散々、そこがメインじゃないと不恰好ながらも言わせてしまいました。

どうすれば、もっとスマートに考えをまとめられるのでしょうか。
矛盾を発生させないためにも考えないわけにはいかない部分であるため難しいです。
何か一つ、イベントを起こそうとすれば、その必然性と合理性を求めてしまい、どうしてもこうなってしまいます。

そこが説明されて居ないと、逆に私は首を傾げてしまって物語を読んでしまうので……世界観や背景はイベントを起こすためには必ず必要なものだと認識してしまって……
「そうあるんだからそうなのだ!」と全てを無視してわが道を貫き通す! という力強さがあれば別なのでしょうが……
物語には関わらず読み流してもらっても構わない部分なので捨て書きとして書いたのですが、もう少し出し方を考えるべきであり、捨て書きの量があまりにも多すぎたと思います。

>ただの山奥の廃村であるマヨヒガ
猫が沢山居る場所であり、橙が居るってくらいは分かっています。
ただ、紅魔館と白玉楼、妖怪の山と来て、八雲じゃおかしいと思って、そうしました。

>まずは調停者を思うとおりに書き上げてしまって、そしたら今度はゆっるーい短編でも書いてみたらどうでしょう?
テーマが幸せや愛、それに関わり深いものを扱うようにしているのですが、そうなると私の表現したいものは短くて表現しきれてないといわれ続けまして……
長くすると手に余るから書くなと言われまして……今は手に余るものを書けるようになりたいです。表現したいものを表現したいです。
自己愛では満足できず、そのための力が私は欲しいです。

924まふ:2013/02/11(月) 02:50:04 ID:41mD0jwM0
>>920
興味を持たせてから、設定を語るというのは、そういう意味でしたか。
設定はイベントと一緒に抱き合わせて強い印象を持たせるか、
事件を発生させて「つまりどういうことなんだ!?」「そんなことも分からないのかい、ワトスン君」と解説役が原因を語る。
もちろん、これだけに限らないと思いますが、一番オーソドックスな手法というわけですね。

オリキャラの大量投入は迷ったところですが、少なくした方が良かったですか。
ストライキ側とレミリア側で分けるために作り――副長はもう言い訳の余地もなくとりあえず、咲夜さんと一緒で居たら解決しちゃうのでさっさと退場願いを出してしまいました。
世界観統一のため、出ないとおかしいキャラであったためとはいえ、申し訳のないことをしました。

読者の認識を変えるためには段階的な手順が必要ということですね。
これについては他にも応用が利きそうというよりも、読者の認識を変えるにはこれが基本ということですか。
謎を追って徐々に解明も段階を踏んでということであり、繋がっている。

表現したいことを表現するためには、手間をかけないと駄目で、
伝えたいテーマを伝えるためにも、手間をかけないと駄目で、
どちらにしても、時間をかけないといけない。
今の私はきっと両方を目指すあまりに両方が中途半端になってしまっている段階ということですね。

「自己愛」が上手くいったのは本当に、表現したいことを全て排除して、難易度を下げたから、なんとか上手くいったのでしょう。
もっとじっくり足らないもの探しをしないと。

ためになる話をして頂き、本当にありがとうございます。
次回こそは本当に見れる作品を書きたいです。

925918:2013/02/11(月) 23:10:31 ID:aVlGvcuY0
キャスティング云々について。

物語の1つの流れごとに、それっぽい属性をもつ原作キャラを当てはめている、と。
それはまた……自分から地雷を踏みに行っているというか、上手く行く要素の見えない試みですね。

そのやり方 (何でもかんでも原作キャラ方式) の主な問題点を挙げると、

 ・世間が狭くなる

  大結界が成立した後の寿司詰めご近所状態ならともかく、
  日本全体に散らばっているか、それ以前にまだ日本にいない連中もいたであろう1100年前の話で
  原作で関連が示唆されているわけでもないキャラ同士がこうも脈絡無く出てくるというのは、それだけで世界観を狭くします。
  主人公とヒロイン組だけで世界が回っているギャルゲの如し、です。

  この作品であれば、意味のある原作由縁のキャラは一輪と雲山と吉法師、あとは譲歩しても河童くらいまででしょう。
  (というかあの河童って親という設定だったんですか。それと河城みとりは二次発祥のキャラの筈ですが、何故入れる必要が?)
  他のキャラは全てオリキャラの方が時代的な雰囲気を壊さず、かつ次に書くような扱いの難しさも生まなかった。

 ・扱いを軽くできなくなる

  まさに貴方がはまり込んでいる穴の一つですが、下手に原作キャラを出したがために、
  そのキャラに何らかのエピソードや重み付けをしようと試み、結果として本筋から外れた無駄な描写が増えたり、
  また逆に、原作キャラ故に汚れ役を押し付けにくくなって話の力が弱まる、という弊害を招く。

  ルーミアなんか良い例で、>>915 で指摘されているこの場面の弱さの一因になっていると俺は考えます。
  これならまだ、初めから普通に 「いかにも」 な餓鬼タイプの妖怪を出した上で、

   ・そう雑魚でもないが、苦戦するほどでもはなく打ち倒す
   ・しかし思いのほかにしぶとい反抗が続き、苛立ちと共に言葉の応酬が始まる
   ・人食いは人を食わないと生きていけないという趣旨を、死にゆく者の覇気とともに語らせる
   ・一輪の勝利は揺るがなかったが、その最期の姿と言葉は彼女の今までの観念を大きく揺るがすものだった

  とでもした方が、ああ妖怪にも事情があるのね可哀想ねで済ませてしまうよりもインパクトは強く、
  また妖怪らしい妖怪が跋扈し、人間との戦いも激しかったであろう1100年前の雰囲気にも貢献し、
  さらに一輪自身の心にも強烈な光景として刻み付けることができたでしょう。
  (ついでに、残虐な表現も遠慮なく書けたでしょう。それが貴方の目的に入っているかは知りませんが)

  こうすると 「一輪が妖怪に歩み寄ろうとするきっかけ」 という側面はこの場面から失われることになりますが、
  そういうのはその後の色町やら河童やらで絡める余地がいくらでもあったわけで。

  ともかく、「扱いを軽くできないキャラ」 を下手に入れて、そこに無理やり意味をくっ付けようとしているのが
  全体の纏まりのなさ、テーマのブレの一因です。

  これで肝心の雲山との関係がろくに描かれていないというのだから、本末転倒もいいところでしょう。
  貴方は 「全てが必要な役回りを持ったキャラであると断言」 していますが、
  俺が言っているのは 「それが原作キャラである必要はない。余計な違和感と重荷を生むだけ」 ということです。

926918:2013/02/11(月) 23:14:02 ID:aVlGvcuY0
何というか、俺は貴方が 「世界観を作りこむのが好きな書き手」 という認識をしていたんですが、
その 「世界観を作りこむ」 という概念が噛み合っていないようですね。

これについては、俺の感覚が一般的またはそれに近い ものであるなどという前提は持てませんが、
とりあえず俺の意見としては、

  「受け手が抱くであろう疑問点によく答え、さらにその答えが積み重なっても矛盾や違和感を与えない世界」
  「そこに生きている存在が、創造者の手を離れて気まま勝手に動き回り、勝手に物語を作ってしまえる世界」

というのが 「良く作りこまれた世界観」 です。
それに対して、貴方の言う 「世界を作りこむ」 というのは、 >>923 を読む限りでは、

  「エピソードを考え、それが成立するような背景設定を付け加える」

というのが 「世界を与える」 ことになっているようですね。

実際、これ自体は手法としては間違っていない、というかアプローチとして自然なものですが、
残念ながら今回の場合、それで与えられた設定があまりに稚拙で取って付けた感しか生んでいない。
妖道中全体にしても、調停者冒頭の薀蓄祭りにしてもです。

率直に申し上げて、それら程度の適当な代物で 「設定を作り込んでいる」 などと考えるのは止めた方がいいでしょう。
もう少し正確に言うと、「その程度の代物であるなら、思いつくだけに留めて読者には見せない方がマシ」 です。

-----

あれこれと考えている最中に、ふと思い立って貴方の作品を 「自己愛」 から見返してみました。
すると、初見の頃よりも随分と楽しんで読むことができて驚きました。

原因は考えるまでもありません。
オリキャラ組の背景や、この世界での紅魔館のルールについての前情報があったから、
それらの情報の把握に余計な思考を奪われることなく、そこに描かれているキャラや風景に集中できたためです。

まあ >>915 の方が過去作含めて一貫して仰っていることですが、
やはり貴方には良いものを書ける部分が確かにある。

しかし残念ながら、貴方が向いているのは 「自身の考えを書き出すこと」 ばかりで、
読者に受け取りやすい 「伝え方」 をするという点が考慮されていない。
これも過去作への批評から繰り返し言われていることです。

初作である 「自己愛」 が最も好評を得ているのは、単純にこの貴方の悪い癖が最も出ていない作だからでしょうか?
そして、自己愛のとても強い貴方がこのタイトルを付けたのには、何か遠因があるんでしょうかね。

927918:2013/02/11(月) 23:17:08 ID:aVlGvcuY0
さて、無礼な心理学者ごっこはここまでとして。
んじゃあ何をどうしろってのよという本題に。

一番の問題は薀蓄の混ぜ方と、そして 「どうでもいいことまで書かないと気の済まない性分」 を何とかすることです。

薀蓄の混ぜ方自体については、既に >>920 さんの指摘と >>924 での返答で一定のやり取りが済んでいるので、
(きちんと伝わってるかどうかあんまり安心感が持てませんが) まあとりあえず付け加えることは無い……かな?

いや一応俺からもちょっとした例示をしておくと、
それらのような 「必要が起こってから説明する」 という手法は、
小説がどうこうという以前に 「チュートリアル」 として一般的なものの考え方です。

例えばゲームで考えると、特に重量級のSLGやRTSみたいなパラメータやコマンド数が膨大なものでは
いきなりそれら全てをプレイヤーにどーんと提示しても、「ふざけんな」 でそっぽを向かれる結果にしかなりません。

普通というかイマドキのゲームであれば、最初は単純な大枠の操作関係から始まり、
少しずつ新たなコマンドやシステムに手を出すたび、その部分に限定した 「小規模な説明」 を積み重ねていく。
これにより、プレイヤーは膨大な情報を 「遊びながら少しずつ」 習得していくわけです。

(というか、イマドキだと片手で操作できる小粒アクションゲームだってそのくらいの配慮は当たり前です)

貴方が調停者でやらかしてしまっているのはまさしく、
「こんな複雑なゲーム作ったんだよ!」 と、分厚いマニュアルをプレイヤーの前にどんと置く行為です。出だしで。
そりゃ、世の中にはそういう 「分厚いマニュアル読むのが大好き」 って層も確実に存在はしますが、主流ではない。

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ということで、「情報や設定を出すのは、その必要が出た時に少しずつ」 というのが一つ。

そして最大の問題である、読者にとってどうでもいいことまで書かないと気が済まないらしい性分についてですが。
ん〜、正直なところ、ちょちょいと言葉を尽くしたでくらいで貴方のものの考え方が変わる気はしませんね。
貴方でなくとも、ネット越しっつか赤の他人が他人を変えようとするなんて普通はやらないしやってはいけないものなので。

それでも何がしか案を出せ、と頭を絞るのであれば、
リア友……でなくてもいいですが、書いた後ではなく書いている最中にこまめに添削指摘してくれる相方を持つことかなあ。

まあこれは貴方に対してというか、ここで行われている後出し式の添削に常について回る弱点ですが、
出来上がった後にあーだこーだと文句をつけるのって、根本として不毛なんですよね。
んだけあれこれ言えるんなら、出す前に口出して完成度上げてから出させりゃいいじゃんという。


もちろん、そんなのはいろんな意味で現実的ではないから
せめてもの代替としてこういう場で長文批評ごっこを演じざるを得ないわけですが、
貴方のケースのように物事の考え方そのものにまで根が張ってしまっていると、
迷いが晴れないまま書くたびにセルフ凹みを繰り返すばかりで進展があるとはあんまり思えません。

趣味の活動に編集者役探せ、って自分で言ってて無理がありますが、
実力向上のための大真面目な案、となるとやはりそっちの方に考えが行ってしまいますねえ……。

928まふ:2013/02/12(火) 02:29:21 ID:4NLbwFxE0
まあ、自己愛が好きじゃないのは、

妥協に妥協を重ねた創作であり、私という存在を全て排除して、伝えたいものを全て排除した作品だからです。
正直に言うと、何のチャレンジ精神もない作品なんです。だってウケだけ狙った作品なんですから、そりゃそうでしょうと。
あれを書けと言われれば、いくらでも書けますが、やりたいことを全て排除し、楽しまなくて書くのが創作という境地の作品ですので。

私もそうなのであまり言えないのですが、貴方の考え方も相当偏っているように思うのです。
まあ、流石にここまで頭ごなしに人格批判をちょいちょい入れられて、事ある毎に挑発をされてしまったら、
私としてはとても攻撃的な意識を感じるのです。意見を求めている身分でそんなことを言うのは、それこそ礼儀になっていないと思いますが……
正直、下と見られている程度なら耐えられるのですが、舐められて馬鹿にされているまで行くとなると、話を聞く気を失ってしまいます。

その上、私は極度の原作合理主義思想ですが、原作原理主義思想を押し付けられても突っぱねるしかないんです。貴方の二次創作論に興味すらもないのです。
原作に書いてない描写は認めない! 地雷率が多いから、最初からやるな! 理由、言わなくても分からないほどの馬鹿なのか!?
と言われても困ります。妥協案は求めていないのです。そもそも話がかみ合っておらず、話のすり合わせもしてくれない。

そして、自己愛を褒めてくれる人を私は信用しません。
私が、自己愛をどうして駄目だというのか、理解を示してくれる人の話を信用します。
つまるところ、>>915-917>>920さんの話を素直に聞くのは理解をしようとしてくれ、妥協案ではなく改善案を与えてくれるからです。

別に妥協案の全てが悪いとは思いません。貴方の話がとてもためになる話をしていることは分かります。
地雷を踏むなという考えも良いと思います。無理をするな、身の丈にあった創作をしろ。それは私を諌める言葉としてありがたく受け取ります。
ただ、私は更なる境地に進みたいんですよ。自己愛如きで満足したくないんですよ。

無理をしてでも進みたい世界がある。無茶をしてでも見てみたい頂がある。
ただ良い作品が書きたいわけじゃないんです。それじゃ、駄目なんです。

929まふ:2013/02/12(火) 02:38:46 ID:4NLbwFxE0
あんな辛い思いをして、苦しい思いをして、自己愛を書いて、褒められても微妙な気分になる。
読者にとっても作者にとっても、そんなのは嫌じゃないですか。そういう創作はもう二度としたくないんです。
で、自己愛の時に戻りそうな意見を私は否定してしまうのです。

自己愛が私の創作の中では一番、完成度の高い作品だということは理解できていますが、
その次に行くべき方法を教えてください。
それを目指しているから、無理をして、こけているのは分かっているんです。

930まふ:2013/02/12(火) 03:44:09 ID:4NLbwFxE0
まあ、創作論はやっても無駄なので、技術的で建設的な話をして行きましょう。

>・世間が狭くなる
恐らくはセカイ系の話として出されていると思うのですが、というかここらの話はもう創作論ですよね。
私は貴方の好みに合わせる創作ではなくて、貴方を納得させられるだけの創作をしたいのです。
もちろん、キャラクターに物語にもっと関わらせきれなかった私に全責任があります。
それが出来れば、貴方を納得させられたでしょうか? もしくは、その方法を教えてください。

>・扱いを軽くできなくなる
むしろルーミアは軽く扱った結果じゃありませんか? まあ、揚げ足取りになってしまいますが。
もっと、ルーミアを重く使うべきであり、軽いノリでやってしまったからだと私は思っています。
正直、もっと追い詰めるべきでした。追い詰めて上げられなくて、物語として印象薄くしてしまって、本当に可哀想なことをしました。
可愛がってあげるのであれば、もっともっと登場人物を書き込むべきでした。

全体的に言えることなのですが、私はキャラクターを軽く扱いすぎたのが原因だと思っています。
もっと各キャラを重きに置いて創作をすべきであったと猛省しています。
それをするにはポッと出のオリキャラよりも「原作キャラ」である方が良いでしょう。

>その 「世界観を作りこむ」 という概念が噛み合っていないようですね。
私は世界を作りたい書き手です。
歴史、文化、経済、政治、キャラクター、ストーリー、テーマetcetc、その全てを合わせたのが世界です。
私が言う世界の定義はもっと大儀的な意味なのです。よく作り込まれた世界を私は書きたいのです。
そのための合理性であり必然性です。(物語を合理だけで進めることに限界を感じましたが)

考察とは、創作を書くために必要なものであり、創作の重荷になってはいけないです。
そして、イベント書くためには必要なものなのです。イベントはストーリーを書くために必要なものです。
ストーリーはテーマを書くために必要なものです。また、テーマを語るにはキャラクターが必要です。
キャラクターには思想や信念が必要です。思想や信念は過去が必要になります。

貴方が言うよりも、もっと広い意味です。

その全てを一つのテーマを中心に無駄なく収束させ、計算されつくした美しい世界を私は書きたいのです。

重厚で濃厚な、且つ無駄を極力省き、たった一行の隙を逃さず遊び心滑り込ませ、
やりたいことをやりつくしているにも関わらず、性能は落とさないどころか逆に向上させる、
プログラムソースのような美しさを求めています。

まあ、今の私では無理だということは重々に承知しています。

>初作である 「自己愛」 が最も好評を得ているのは、単純にこの貴方の悪い癖が最も出ていない作だからでしょうか?
いや、中身を必要最低限の機能しかつぎ込んでいないからだと思っています。
出来ることしかしていないので。

>>927
読み込みたい人はいくらでも世界にのめり込ませることができ、そういうのを求めてない人にも面白いと感じられる本筋。
読めば読むほどにスルメのように面白く感じられ、考察をすればするほどに見えてくる背景と関連性。
まさしく、東方projectでZUNさんがやっていられること。それを私はしたいのです。

とはいえ、私は薀蓄くらいでしか説明できないから、駄目なんでしょうけどw
それを排除するという選択はないのです。


以上でもわかると思いますが、私が求めている先と貴方が私に提示してくれている先が別になってしまっている。
これでは、いくら話していても話がかみ合わないと、最終的に私が話を打ち切ってしまうから、きっと私は頭が固いと思われてしまうのでしょう。
何度でも言いますが、良いだけ作品を書きたいわけじゃないんです。

931まふ:2013/02/12(火) 03:56:33 ID:4NLbwFxE0
>>930
×それを排除するという選択はないのです。
○薀蓄はともかくとして、その貴方が言う余計な要素を排除するという選択はないのです。

また、「面白いと感じられる本筋」だけを追求したのが、自己愛になります。
そして貴方の話では、「面白いと感じられる本筋」を追求するためだけの手法だと思うのです。
つまり物語に直接的に関わりのない余計なものは片っ端から排除しましょうっていう発想ですので。

もうそれは自己愛の時に通った下位思想だと思っています。

932まふ:2013/02/12(火) 07:11:47 ID:4NLbwFxE0
自己愛ってつまるところ、余計な脂肪を削ぎ落としただけの作品です。
それで要素と容量を減らして、相対的に完成度が高まっている作品です。
私、自己愛に関しては、それしかした記憶がない。ドンッと中央に肉を置いただけの料理。

多くの要素をどれだけ調理できるかに進みたい。

味はもちろんのこと、外見にも拘りたい。見た目でも楽しめるようにしたい。
んで、噛めば柔らかく肉汁が出てくる。香りも沸き立つように工夫を凝らす。ソースにも拘ってみる。
野菜も添えよう。栄養も考えて、彩りも整える。胃もたれを起こさないようにサラダが必要かな。
ご飯とパンは選べるようにしてみようか。もちろん、肉だけを楽しんでもらえてもいいさ。

定食なら添え物にも気を遣い、量も調節しよう。組み合わせも重要だ。
私はそれをもっと楽しんでもらいたいだけで、拘っていることには気付いてくれる人だけが気付けばいい。
気付かずとも、味を楽しんでもらえればいい。

味付けの仕方が駄目といわれたり、この方法はおかしいと言われれば直します。
ですが、拘るのをやめろと言われても、それはできません。
貴方の言っていることは肉だけを上手に焼いて他は捨てろとしか聞こえないのは、私の頭が固いからでしょうか?

もちろん、肉以外に拘れるだけの力量はないんでしょうけど。
自己愛みたいな料理で、満足したくない。もちろん、最高級の肉を用意して、肉だけに拘った至高の料理も最高です。
ただ、私はそういう創作を書くタイプではないようなのです。肉の焼き方だけに拘れないようです。

私は東方projectという肉を使って、ステーキにするだけじゃ満足できないようです。もちろん、メイン料理は肉を使った料理です。
メイン料理が美味しく作れなかったり、定食で滅茶苦茶な組み合わせをしてしまったり、量が多すぎたりは、私の力量不足だと思います。

933まふ:2013/02/12(火) 07:39:08 ID:4NLbwFxE0
すみません、頭がカッとなっていたようです。
周りがまったく見えていなくなっていた。というかきちんと読んでいなかった申し訳ありません。
別の方と同一視してしまうほどとは、もう駄目すぎる。

934まふ:2013/02/12(火) 07:43:39 ID:4NLbwFxE0
いや、あっているのか。
余計にもう、駄目すぎる。冷静に見直してみたら、凄く良いこと書いてある。
もう駄目だ。私、もう駄目だ。

935まふ:2013/02/12(火) 09:14:15 ID:4NLbwFxE0
仕切りなおして、

>世間が狭くなる
これはもう、全部を次に繋げようとしてしまった私の責任だと思います。
ナズも古明地姉妹も天魔も河城も一輪も雲山も十六夜も、全て、次の思想に繋げる為のものでした。
これで物語を終えて、次の物語に繋げようとした結果です。

本当なら、もっと分ければ良かったのでしょうが、役割とは別に同じテーマを持った者達が集り、そこに集めました。
テーマは妖怪と人間の共存です。

テーマは命蓮寺が中心で、地底界に落ちた一輪と、地上に残ったナズ。
十六夜はレミリアと咲夜の関係により出しました。
吉法師(=天魔)は幻想郷の創立者の一人として、河城は人間と妖怪が結婚したキャラとして、そこでみとり関連が出ました。
古明地姉妹は救聞史記関連です。

全員が同じテーマを内包するキャラです。そして、誰もが関わりを望んでいる(さとり× こいし○)キャラです。。
モブで入れなかったのは、今後、深くかかわって行くキャラであるにも関わらず、勿体無く思えてしまったんだと思います。
そこに役割があったので、配役に合いそうな要素に合わせて入れていきました。

ルーミアは、人喰いでありながら人間を食べなくなるキャラであり、
最終的に生命維持のために封印されるキャラという設定があるからですね。
これはもう、私個人の独自設定です。

作品のテーマと役割の要素が合えばもう、入れるっきゃないでしょう! ってノリでした。
ですので、全員が自分の思想と理念に基づいて動いてました。
横道に逸れそうになれば、イベントで修正を加えていました。

イベントが増える度に細部の設定が増えるよ! やったねたえちゃん!
大まかにぶれない設定は作っていますが、今回は私が構築した世界の起点で根本部分だったため、
というよりも懐古趣味と妖怪「人喰い」で利用した世界の流用です。

幻想郷を作らなくてはならなかった妖怪の立場。

吉法師は今のままでは妖怪の優位性はなくなると思い、それを危惧していました。
だから、先に妖怪として結束を固めて、人間と対峙すれば問題ないと。その共栄圏を幻想郷と呼ぶ。
暴走した結果が京騒動で、それで力を失い追い詰められた妖怪達が第一次月面戦争に移行し、負けて別世界に隔離するしか道がなかった。

その流れが自然にできる世界というのが根本でした。
故に人間が力を付けて来ているということが必要であり、その技術が宗教を交えた妖怪退治。
神教は神の加護。仏教は神に頼らない人の力。道教は人が人を超越した力を得るためのもの。

という構想は最初からありました。
そして、仏教をどうして広めたのかまでは考えてなかったですね。
ですのでもう、良い機会だったので一緒に決めました。

やってることは、妖怪が跋扈する時代で、妖怪退治が当たり前にいる世界であり、
一般人でさえも妖怪に対峙できるようになってきている。
妖怪は人間如きを見くびっているものが多いが、人間に対峙されることを恐れている者も多い。

というのがこの世界の基本原則です。
ナズはもうちょっと人間嫌いにすればよかったなぁ。

936まふ:2013/02/12(火) 09:47:33 ID:4NLbwFxE0
現代の幻想郷の世界観は、
これも吉法師(=天魔)が中心に組み立てられており、天魔が志半ばで途絶えたものを意図せずレミリアが引き継ぐというものです。
紅魔館は妖怪同士の連携を強めて、密接な関係を作る役割のキャラです。そのための妖怪内による組織化が測られています。

ですので、この世界は吉法師が理想とした世界になりつつある世界です。
とはいえ基本原則は原作の東方と一緒です。そこを変えては駄目だと思うので。

そのためにレミリアには物理的な影響力が必要であり、それに足る理由をつける必要が出てきました。
そこらへんが塩の話ですね。んで、塩の話を出すために考えた話が、今書いている話であり、塩を巡って問題が起きるという流れ。
ですが、それではあまりに物語として弱いのでフランに動いてもらっている流れになります。

そして、これは京騒動の流れを局地化したものにしています。練習のためにも。
皆が妖怪(紅魔館)の繁栄を望んでいるのに、どうして対立しちゃうのでしょう?
ですので、あの「調停者」では、本当は全員が手を取り合いたいという流れで書いております。

自我関連の薀蓄は、価値観の違い等を印象付けるために書いています。
んで、それだけを書いたところであれなので、人形作りの文章を捨てておきました。

937まふ:2013/02/12(火) 09:57:45 ID:4NLbwFxE0
>・扱いを軽くできなくなる
私に覚悟が足りなかったと思います。
下書きの段階では、こんな感じでした。もっと深い物語にするつもりが、文量増えて軽くなったかしら。
手癖オンリーで書いた文章で、多いから削ったけど、これで行けば良かったのでしょうか。


「ねえ、妖怪。あなたはどうして人間を食べるのかしら?」

 目の前にて私を鋭い眼光で睨みつける少女に問い掛ける。
 とはいえ、勝負はもう決まっているようなものだ。

「……それが生きるために必要な糧だからだよ、当たり前のことじゃないか」
一輪「やっぱり、お前は人間の敵なのよねぇ」
「はっ! よく言うよ、生臭僧侶が……私が人間を食べることの何が悪いって言うの?」
「まあ、私みたいな妖怪は人間にとって天敵みたいなものだ。なんせ、私は人喰い。食物連鎖に置いて、人間の上に存在する生き物だからね」
「ふざけるなっ」
「……良いさ、私は人間にとって天敵だ。人類にとって平穏と安らぎのための天敵排除という名目であるならば退治されてやる。だが私の行為を悪事と言うのならば、絶対に死んでやらない……」
「なあ、生臭僧侶。お前は食料となった生物達に祈りを捧げているか? きちんと骨までしゃぶって土に返しているのか?」
「人間は良いよねえ、食料を選んで食べられるのだからなぁ……贅沢だよ」
一輪「貴方も選んで食べれるでしょうが、少なくとも人間の食べ方は選べる」
「無理だよ」
「私は“人喰い”だ。それは生き様でもなく、生存本能でもなく、存在意義でもなく――ただただ単純な意味で“人喰い”なんだよ。生態として、私は人間を食べないと生き続けることができない」
「私の存在意義は人間を食べることじゃない。ただひたすらに目的も無く、意思もなく。雲のように漂って、亡霊のように彷徨いながら、それでもなお生き続けることが私の存在意義だ」
一輪「……貴方が生きていて、悲運な目にあう人が居るわ」
「私に生きて欲しいと願った人が居るッ!!」
「私は、とある農村の生まれ。村は老人が多くて、娘は私くらいしか居なかった。そんな時に蝗が襲来して村を村丸ごと飲み込んでいった。その冬は飢餓に見舞われて、母上が死んだ」
「……父上は一人で山に埋葬しに行って、帰りに冬眠中の狼を仕留めたと言い肉を振舞ってくれたのよ。それは、とても痩せ細っていて、ほとんど肉なんて無かったわ。正直、美味しくなんてなかった。それでも私は美味しい、美味しいと言って食べ続けた! 父上は寂しそうに笑っているだけで、一口も肉に手をつけなかった!」
「そして、私に肉を譲ってくれた父上も飢餓で死んだわ!」
「村の人々は誰も私を助けてくれない! そもそも村に食料なんてない! 子どもである私の力では父上を埋葬できなかったから、切り刻んで穴に放り込んだ。本当は籠に入れて、火を放つのが慣わしなんだけど……死体が多くて籠も無くなってたから、そのまま火を放ったわ……とっても香ばしい匂いがした。いつしか嗅いだ匂いがした」

 少女は今にも泣き出しそうな弱々しい笑みを浮かべて、ゆっくりと口を開いた。

「父上を食べた。少し固かったけど、前に父上が出してくれた肉と似た味がしたわ。そして、私は村人全員を食べた――骨しか残さず、綺麗さっぱりに食べてしまって、飢餓を乗り切った。不味かったけど、美味しいと言って感謝して食べ続けた!」

 そして気付けば妖怪になっていた――と最後に付け加えて、話が終わる。

「……ねえ、生臭僧侶」
「寺には断食っていう修行があると聞くわ。仙人は食事がほとんどいらず、霞を食べて生きていると聞く……その方法を教えてくれない?」

 少女の問いに答えることが出来ず、黙り込んでいると――少女は愛しい仕草ではにかんでみせ、お腹を擦ると、

「お腹すいたなぁ……」

 と少女は何気なく呟いた。

938まふ:2013/02/12(火) 10:59:36 ID:4NLbwFxE0
私が薀蓄を垂れ流すときの要素としましては、
キャラクターにそうせざる得ない状況があったことを説明する場合です。
そういう状況になってしまったのは仕方ないという理由を説明する時です。

それを介して世界を説明したい。どういう世界になっているのかを書きたい。
という思いが強いからでしょうね、きっと。

もっと更に言うならば、>>935-936で書いたのは全部、自己愛の時点で決まっていたことなんです。
そこらへんを書いて行きたい作品で、それを書かずに終わってしまった。話のネタ自体も合っていなかったのでしょう。
だから妥協しました。どんどん妥協していきました。最初に書きたかった部分が一つも残りませんでした。

どこにも繋がらないんですよ、あの話。
物語が本当に完結してしまっている。副長で全てが終わってしまっている。
紅魔館の内部の役割は書いて、紅魔館そのものの話は一切合切省いてしまった。

セカイ系物語というのは、あれこそがセカイ系でしょう。全てが主人公のためにあれかし。
なので今は物語の筋の他に、もっと大きな別の流れを入れようとしています。

個人規模の話を書き、企業規模の話を書き、世界規模の話を書く。
そして、それを同時進行をして書き、世界に置いて物語がどういう位置づけにあったのかも書きたい。

「調停者」は塩の話のほかに、紅魔館内部としての物語(妖精メイドやフラン)があり、
そして、そもそも事件がどうして発生したのか。どういう陰謀があったのか。
世界において、何が起ころうとしているのか。次に何がおこりうるのか。

物語はクライマックスから始まり、始まりで終わる。
それは世界軸としてもそうですし、物語が終わってもキャラクター達は生き続けます。
行き続けるには世界が必要です。そこまで全部書きたいです。

これを東方でやるには、単純に東方が好きだからです。
ですから世界軸の話がメインではなく、一輪やアリスの人間ドラマを書いています。

スパイ物には、アクションが目当ての人、人間ドラマが目当ての人が大半だと思います。
それはそれで良いと思います。ディティールにも惹きつけれれば至上。そのディティールから、推測できる世界の全貌。
物語が今、世界としてどういう位置に立たされているのか。また世界の方向を変えようとするキャラがいる。意図せず変えるキャラがいる。

雲居妖道中は、ここから全てが始まった。みたいなポジションです。
世界を変えようとするキャラ(雲居、吉法師=天魔)が居て、
今の世界に順応するキャラ(ナズ、十六夜)が居て、世界に順応できないキャラ(ルーミア、古明地)が居る。

それを世界軸として命蓮寺崩壊、京騒動、月面戦争、幻想郷、吸血鬼異変、大結界騒動、異変の数々という惹かれる題材を持って来たい。
そして、これらを通じて、何処へ世界が向かっていくのかを書きたい。その断片として物語があり、そこに人間ドラマを書きます。
私は東方のキャラクターだけではなく、世界も大好きです。そして両方を書きたいです。

なんだか書いているうちに頭の中がまとまってきた。
以上で終わりです。長々とすみませんでした。

939まふ:2013/02/12(火) 15:30:28 ID:4NLbwFxE0
もう駄目だ、私、色々と酷い暴言を言ってしまい誠に申し訳ございませんでした。
ゆるい話の短編を書いてきます。

940915:2013/02/12(火) 16:05:36 ID:wpLGG.6Q0
まー、こういうのは誰しも通る道だから、あんまシリアスに凹みすぎないことだと思うよ
自分も小説書き始めたばっかの頃って、こんなだったよなーと、まふさんのレスを見ながら、すごい親近感を感じてしまったw




>その全てを一つのテーマを中心に無駄なく収束させ、計算されつくした美しい世界を私は書きたいのです。
>どうすれば、もっとスマートに考えをまとめられるのでしょうか。

これで凄い悩んでるんだろうなってのは、作品からも、感じてたけど
一連のレスみてて、まふさんの小説の作り方とかわかってきて、だいたいの原因が把握できた気がする
それは一言で言えば、大きくて掴み所のないテーマを、大きくて掴み所のない【世界をそのまんま描く】っていう方法で描こうとしちゃってるのが大きな原因だなと

ここでね
哲学っていう学問を考えてほしいんだけど
哲学っていう学問は大きくて掴みにくい事象っていうのを、考証するために、思考実験とかでできるだけ事象を具体化させて、単純化させた上で事象を論じるでしょ?
人間っていうのは、個人の主観っていうミクロな単位で思考して生きてる生物だから、こうしないと掴みどころの無いマクロな物事を実感として把握できにくいんだよね
だから、小説でも大きくて掴み所がないものを描くならば、出来るだけ具体化・単純化させたほうがいいんだよ
世界設定は緻密でもいい、だけど大きくて掴み所のないものを主軸にして、その世界を伝えたいなら、主軸は出来るだけ、わかりやすく書かなきゃいけないってこと
別の言い方をすると、伝えたい世界を象徴する思考実験・事件、っていうのを書いていかなきゃいけない

そういう風な書き方しろ、といきなり言われても、わけわかんないだろうから、段階踏んでちょっと説明すると

まず【扱うテーマが思考実験として試される状況を出来るだけ、派手にわかりやすく単純化する】これが大事

それは雲居で言えば、一例としてこんな風になる↓
【こいつは死んでも妖怪と共存できないだろうと思われるキャラ】が【妖怪との共存を信じられるようになる】にはどんな【イベント群】が必要か

次ぎに考えるのは、じゃあ【こいつは死んでも妖怪と共存できないだろうと思われるキャラ】ってこの作品だと誰が一番、派手でわかりやすいだろう?
ああ、ぶっちゃけ【人間そのもの】が一番派手じゃね?
でも人間そのものを描くなんて、それこそ掴みどころがなさ過ぎる
ならば、【人間そのもの】を代表・象徴できるキャラを作れば良いじゃん、ってこうなるから、これでメインキャラのキャラ付けの方向性が決まる

じゃあそれってもっと具体的にはどんなキャラよ? ていうと
【妖怪との共存を信じられるようになる】っていう着地点が決まってるなら
当然、【妖怪との共存を目指すことに希望を感じるキャラ】とこうなるよね
でも、人間ってそんな良い面ばかりじゃなくて、ネガティブな面だってあるから、ほんとはネガティブな奴が【妖怪との共存を信じられるようになれば】ほんとの着地だ
だからといって、ネガティブなだけが人間じゃない
なら、ポジティブとネガティブ、二人用意すればいい でFA

次ぎにイベント群のだいたいの方向性
ポジティブキャラとネガティブキャラの二人がいるなら、この二人を最大限に活用する
人間のポジティブな部分が、ネガティブな部分を、打ち負かして、あるいは救うことによって、妖怪との共存をネガティブなキャラが信じられるようになる、という流れにしよう
もうちょい具体的には
最初は妖怪を憎みきって復讐に燃えていた主人公が、一つの事件でその生き様の虚しさに気づくが、
同時に、【もう一人の自分】とでも言うしかないネガティブキャラに出会う
【もう一人の自分】はどうやっても一生虚しい生き様を続けて行くしかないだろう、というような奴で
主人公はこのネガティブキャラを、この虚し過ぎる状況から救うにはどうすればいいのか、考え、行動する

ここまで決まったら、あとは雲居シリーズの世界観を当てはめて大まかなシナリオを作る
やはりいきなりそう言われてもわかんないだろうから、これも具体的にシナリオ例をだしておきます
自分が最初に雲居序を読ませてもらった時に、きっとこんな展開になるんだろうという、俺脳内雲居:序はこんな感じだった↓

941915:2013/02/12(火) 16:07:10 ID:wpLGG.6Q0
パート① 一輪のキャラ設定
:幼い頃に飢饉にあい、村の人々が人肉に手を出す中、一輪の母親は妖怪から食料を盗もうとして親子共々捕まる、
 母は一輪を守ろうと必死の抵抗をするがあえなく殺され、逆に妖怪に料理され、食われる。
 一輪も母親料理(すごく美味しそう)を食うことを、富樫漫画の悪役的妖怪から薦められるが、口にする寸前に、師になる人物に助けらる
 その時に、一輪を助けるために妖怪を殺した師が、妖怪を母同様に手厚く葬った意味が一輪には理解できず、妖怪を激しく憎んだまま成長する
 バッリバッリの反妖怪原理主義者として、妖怪を駆逐しまくる最強妖怪ハンターになる。座右の銘は【レベルを上げて物理で殴れば良い】

パート② 人食い討伐
:一輪は人食い妖怪に壊滅させられた村で、死体を解体して運ぼうとしているルーミアを発見
 普通人食い妖怪は、仕留めた獲物をその場で食べる。一輪は他に仲間がいるのだろうと推測
:サーチアンドデストロイな一輪。ルーミアは抵抗するが、まるで敵いそうになく、苦し紛れに、>>937みたいな台詞を吐く
 が、一輪はルーミアの言う事に取り合わない。飢饉の苦しさを誰よりも知っているし、自分が人食い妖怪になりえた可能性もあると理解している。
 だが、全て、この時代では良くある事、当たり前すぎることだと、自分に言い聞かせる
 だけど、一輪は一つだけ心にひっかかる事実に気付く。人食い妖怪が 【誰のために食料を“獲ろう”としていたのか】何故、そんな事が気になってしまうのか、自分で理解できないうちに戦闘への集中力を欠いてしまう
:ルーミアは逃走。一輪は動揺しながら追跡する途中で、罠にかかり身動きが取れなくなる。なんと知らずのうちに天狗のテリトリーに入り込んでいた
:天狗の大群登場、一輪は絶体絶命のピンチ

パート③ 一輪のピンチに十六夜登場 (俺脳内では兄と妹のコンビで激しく厨二設定)
:謎の兄妹(十六夜)の乱入、彼らの圧倒的な戦力によって、状況が一変
 罠から抜け出した一輪が戦闘に加われると、一方的な虐殺に
 命乞いする天狗を嬉々として殺す一輪と、対照的に、虚しそうに哀しそうに、かつ機械的に無慈悲に戦う謎の兄妹
:謎の兄妹は一輪へ敵対心は持っていないようだが、一輪の存在などまるで気にする様子もなく、一輪を巻き込むような大範囲攻撃を繰り出す
 全ての天狗を倒し終え、一輪と謎の兄妹は、お互いに正体不明の相手として、お互いへ身構える
 一輪は自分と同じ“匂い”を謎の兄妹へ感じるが、同時に異質な部分を感じていた。敵なのか、味方なのか?

942915:2013/02/12(火) 16:09:09 ID:wpLGG.6Q0
パート④ 謎の兄妹の過去話パート
ここで開示する情報はこんな感じ↓

:十六夜(妹)は全身包帯少女刀キャラ。幼い頃に妖怪退治の純粋培養サラブレッドとして、十六夜の一族から体に呪術を施される
 妖怪を殺害して妖力を奪うことで絶大な力を得るが、代償として定期的に妖力を得られないと体が蝕まれ、常時に全身を襲う激痛に苛まれている
 そのため、生きているだけで地獄だが、呪術の制約により自ら死ぬような行動は出来ない&殺されそうになると自動で反撃してしまう
 このような境遇に生まれた自分の人生を呪っていて、一族も呪っていて、それ以上にこのような状況を作り出している根本的な原因である妖怪を呪っている
 彼女の唯一の安らぎは、同じ境遇であり理解者である十六夜(兄)であり、唯一の希望は死ぬこと

:十六夜(兄)は盲目のニヒリスト魔術師キャラ。
 本来は妹に施された呪術は彼が受けるはずだったが、その運命を恐れて自ら両目を潰すことにより、妖怪退治としての未来を放棄、逃亡していた
 後に、妹が自分の身代わりになって呪術を施されたのを知り、罪悪感に苛まれ一族の元へと戻り、妹へ謝罪しようとする
 だが、妹は彼に告げる。彼を助けるために自ら進んで呪術を受けたこと、一族やそれを取り巻く世界を呪っているが、彼は自分と同じ【世界の被害者】であることを【世界の全てが敵】であることを
 兄妹は一族を皆殺しにして旅にでる。目的は、妹にかけられた呪術の一つ、【自殺制限】を解く条件である、妖怪を一匹残らず全滅させること
 もしくは、めっちゃ強い妹を殺せるような相手を見つけ出すこと
 彼にとって世界で唯一の愛情を向ける対象を死なせてやる【解放】するための旅だが、同時に、妹には死なずに居て欲しいという願望に葛藤を憶えている


パート⑤ 一輪VS十六夜妹
:天狗の死体が散らばる中で、にらみ合う一輪と十六夜兄妹
 そして突然、十六夜妹「兄さん。この人なら、私を解放してくれるかも知れない」みたいな事を言って、一輪に襲いかかってくる
 一方の兄は、「お前に安からな死がもたらされんことを」などと言って傍観、助太刀する素振りすらない
 一輪としては、相手が妖怪でない以上、戦うつもりなどなかったが反撃せざるをえない
:実力は拮抗、勝負は一瞬、十六夜妹の刀がリーチの差で先に一輪へ命中。だが一輪は紙一重で急所を外し、肉を切らせて骨を断つ的カウンターで一撃ノックアウト
 十六夜妹は人生初の敗北に死を期待しながら気を失う
 一輪にとって人間は殺すべき敵ではない。一輪、十六夜兄へ告げる「早く手当てしてやったらどうだ、放っておけばそいつは二分で死ぬ。お前の治癒術ならまだ間に合うだろう」
 十六夜兄は、「放っておけば死ぬ」と告げられた瞬間、それまでの落ち着き払って達観していた様子を一変させ、明らかな動揺を見せる
:一輪は苦悶する十六夜兄を放っておいて、人食い妖怪の追跡を再開

943915:2013/02/12(火) 16:09:56 ID:wpLGG.6Q0
パート⑥ 人食い妖怪を追い詰める
:一輪は近くでルーミアの隠れ家を発見、酷い悪臭が外まで充満しているが、中へ踏み込もうとする寸前
 隠れ家の外へと、ルーミアが【人型のボロ雑巾のような何か】を必死に背負って逃げだそうとしてきた
 すかさず一輪は問答無用で物理で殴って、ルーミアをKO
 ボロ雑巾のような何かが倒れ、よろよろと立ち上がる。良く見ればそれは妖怪、
 おそらくは他の妖怪退治と戦った時にでも、封印術で焼かれた後遺症なのだろう、体が腐りかけた男なのか女のかすら判別の付かない、悪臭の主がこいつだった
 そして、一輪は一方的に気付いてしまう、このボロ雑巾が、子供の頃の親友だったことに。あの飢饉の村で、人肉に手をだした一人だったのだ

:ボロ雑巾「この子だけは助けてください」みたいな事を言って、倒れたルーミアの前に立ちはだかる。彼女はルーミアの母親だった
 一輪、『こんなのは、この時代なら良くある事、同情する余地など、あるわけがない』と自分に言い聞かせ、拳を握り締める
 いつものように物理で殴れば全てが解決、としようとするが、体が、動いてくれない。妖怪親子の姿に、かつての自分と母親の姿を重ねてしまっていることにも気付く。

:一輪は自問自答する
 『この“人食い共”は人間を何百人も食い殺した者たち。ここで自分がこいつらを殺す理由など考えるまでもない
  だけど、自分が討伐依頼を引き受けたのは、人間が食い殺されたからじゃない。知らない人間が何万人殺されようとしったことじゃなかった最低の人間が自分
  自分が妖怪と戦うのは、一重に、妖怪が憎いから、復讐のためだ
  ならば復讐の良い機会じゃないか、あの時にやられた事をやり返してやればいい。
  だけど、そんな事をしても何も満たされないことがわかりきってる。自分の母を食った張本人のバケモノはとっくに死んで墓の中だ。
  永遠に満たされない乾きを癒やすために、癒やす振りをするためだけに、妖怪を殺し続ける自分は何者なのか?
  生きるために人間を食い続ける人食いどものほうが、よっぽど自分よりも上等な生き方をしているようにすら思える。
  もし、ここでこの妖怪の親子を殺してしまえば、自分は、自分の母を食うために殺したあの“バケモノ”、自分が復讐しようとしていたそれよりも遙かに低劣な“バケモノ”になってしまうのではないか  
  バケモノに成った先にある未来は、永遠に終わらない苦悶に苛まれならがら、世界に不幸をまき散らし、その不幸によって新たな自分のようなバケモノを作り出す事だけだろう
  そんな私の未来を、私の母は私を妖怪から助けようとして息絶えたときに、望んで居ただろうか? 否
  バケモノになってはいけない。この無意味に歩んで来た復讐の道から、引き返さなければいけない。この妖怪の親子を殺してしまう前ならば、まだ十分に“戻れる”はずだ。

944915:2013/02/12(火) 16:10:43 ID:wpLGG.6Q0
パート⑦ 十六夜妹、再度乱入
:一輪はルーミア親子から無言で立ち去ろうとするが、その時、突然、剣閃が閃き、ルーミア母が十七分割され即死
 何が起こったのか一輪が理解できない中、舞い上がる血煙の中から現れたのは十六夜妹。彼女は返り血を滴らせながら一輪を見やって、意図不明の笑みを浮かべる。そこには親近感が明らかに含まれていた
 その十六夜妹の姿に、一輪は戦慄を覚えてしまう。自分が成ってしまうかも知れなかった、バケモノの姿、そのものだった。そいつから、親近感を含めた笑みを向けられていたのだ
 十六夜妹は続いて、ルーミアにも斬りかかろうとするが、同時に、一輪が動いていた。
 拳を固く握り締め、十六夜妹に殴り掛かる一輪。彼女の心にあるのは、自分がそうなってしまっていたかも知れない可能性への強烈な嫌悪。今までの自分のへ否定。
 再び一輪は十六夜妹を一撃ノックアウト、だがルーミアは既に斬られていて、地に伏している。その光景に一輪は激情に駆られ、十六夜妹へトドメを刺してしまおうとする――が。

パート⑧ 十六夜兄、乱入
:十六夜妹を粉砕するはずだった一輪の拳の前へ、十六夜兄が立ちはだかる。一輪の拳は、十六夜兄の体を貫いて、止まった。回復不能な致命傷、余命数分。
 十六夜兄が言う、「結局、私では、なんの救いも、もたらしてやれなかった」
 意味がまったくわからない一輪へ、十六夜兄は、自分たちの身の上を一方的に語って聞かせる。

:そして一輪は十六夜たちの立場を把握するが「妹を、救ってほしい」と十六夜兄に言われ、困惑
 救うという意味が、十六夜妹に死をもたらすことではないのは、状況からみて明白
 だけど十六夜妹にとって、救いになることなど他になにがあるのか?
 まるで理解できないが、少なくとも“バケモノ”を救うなど論外だった
 一輪「拒否する、あんなバケモノなど、野垂れ死んで犬の餌になるのがお似合いだろう」

:ところが十六夜兄はニヒリスティックに笑って言う、
 「誰も、我が妹をバケモノなどと呼べはしない。彼女は全ての人間の宿業を背負わされてしまっただけだ。
  人が生きて行くために、生き残っていくために、妖怪と戦い、駆逐するという宿業だ。
  妖怪と戦う事が出来ず、駆逐することが敵わない、全ての人間たちの代わりに、それを代行する者として宿命づけられている
  妖怪と戦うことができ、駆逐することが出来るお前が、何故それをしなかった? 
  あの人食いの親子は明らかな人類の敵だ。誰かが殺さなければならなかった。
  だが、いいだろう。だから、我々が代行する。お前の分の宿業を、必要悪を、我が妹が背負う。お前が背負わせたのだ。
  背負わされた彼女を、背負わされた宿業をバケモノと呼ぶならば、その宿業を、まさに持っていたお前は何者だ?
  お前だけじゃない、全ての人間が我がお前と同じ宿業を潜在的に抱えている。では人間とはまさに何者なのだ?
  断言するしかない。我が妹が背負わされている宿業をバケモノと呼ぶならば、人間全てがバケモノだ。
  ならば宿業の化身たる我が妹こそが、もっとも人間らしい人間なのだろう。
  だが――
  ――それでは、あまりにも、救いがない。なかったのだ」十六夜兄、死亡。

945915:2013/02/12(火) 16:11:31 ID:wpLGG.6Q0
パート⑩ 
:あとに残されたのは、負傷した一輪と、血を流して倒れるルーミア、気絶している十六夜妹、それと離れた場所に天狗の死体が大量に散らばっている
:一輪はそんな虚し過ぎる光景を呆然と眺めて考えてしまう
 宿業の存在を、その化身たる十六夜妹の存在を、否定など出来ないのだろうと
 自分と十六夜の間にある差があるとしたら、それは宿業を背負うことを放棄できる自由があるかどうか、背負うことを余儀なくされているかどうかの差でしかない
 けして、十六夜妹はバケモノなどという自分とは別の何かではなく、やはり人間そのものなのだろうと
 だとしたら、やはり救いがなさ過ぎる
 どこかに、彼女にとっての救いはないのか? “人間”にとっての救いはないのか?

:ここで謎の天狗、吉法師登場
 吉法師「いやはや、これはまた、地獄絵図よのう」
 暢気な台詞と裏腹に声には極限まで緊張感が張り詰めている
 そして吉法師が一輪に向ける目は、仲間の天狗を大勢殺した張本人に向けるようなそれではなく、一切の感情を押し殺したような何も読めない目
 倒れていたルーミアを吉法師は抱きかかえ、言った「なあ、このような地獄を終わらせたいとは思わんか?」

  

以上、みたいな
人間の宿業の克服っていう掴みどころのないテーマを、
『一輪という人間のポジティブな部分の象徴が、十六夜妹っていう人間のネガティブな部分の象徴を、救おうとする』という風に具体化して、単純化するシナリオ例です
こういう風に単純化して、メインテーマを『世界』っていう大きな単位じゃなくて、『キャラ』っていう小さな範囲に直接背負わせると
そのキャラが動くことによって、直接テーマも動く、しかも人間にとって把握しやすい形で
そういうメリットがあります
で、書き手にとっても、テーマの動きが把握しやすいぶん、かなり書きやすくなるはずだなと思います

946enjoy@空の青:2013/02/13(水) 01:10:58 ID:/0uswDHU0
このスレでは初めまして。創想話スレより誘導されてやってきました。
拙作が芳しくない評価を頂いているので、どこが悪いのか、辛口に指摘していただけたら幸いです。

ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/179/1360594337
『メアリ・スーが自立するまで』
タイトルこそメアリ・スーの言葉が入っていますが見立てです。本文中に自分は出てきません。

よろしくお願いします。

947名前が無い程度の能力:2013/02/13(水) 06:34:24 ID:K.zyAiLE0
>>946
こんにちは。また夜に読ませていただきますね。


>>928-939
あらまあ、どうしよう。

とりあえず一筆謝罪だけしたためたら、あとはもう >>915 さんに任せて
俺は引っ込むべきだろう、と俺の感覚はそう告げていますが。
たまには感覚に逆らって、もう少し粘っておこうかな。

まあともかく、貴方の気分を害したことについては謝罪しておきます。
意見を撤回することはないけれど、それで正当化するようなものでもないから。

無礼な言葉の数々を並べてしまい、申し訳ありませんでした。

-----

んで。謝罪をした舌の根も乾かないうちに、たいへん気が引けるのだけれども。
貴方の返答を読んでいてつらつらと感じたこと。

貴方は、貴方のやろうとしていることがどういう性質のものなのか、まったく理解していません。

-----

貴方は、完璧な世界が描きたいと言う。
計算しつくされ、一部の隙も無く、個々人の嗜好など丸ごと飲み込んでしまうような壮大なもの。

貴方が料理を例えに持ち出したのでそれに倣うと、
貴方が作ろうとしているのは、古今東西のありとあらゆる美味を骨の髄まで堪能できる、
いかなる好みの持ち主であろうと唸らずにはいられない、言わば究極の 「味覚の祭典」 だ。

そこを目指そうとする気概は大いに結構。
だが、貴方がまず大きく見誤っているのは、それを 「一杯の丼」 で完成させようとしているところです。
世界のあらゆる美味、先人たちが長い時間と共に培ってきたその価値に、丼一杯で並び立ちたいと言っている。

繰り返しますが、その気概自体は大いに結構。
では、何が 「見誤っている」 のか?

簡単だ。「味」 のことばかりを考えて、「食事」 という行為について全く考えていない。

人間が、一度に採ることのできる食事の量には、限界がある。
人間が、一口の匙の中で 「美味しい」 と感じることのできる味の種類、組み合わせには、一定の傾向と法則がある。

味覚というのは、五感の中でも嗜好の偏りの大きい感覚だけれど、
しかしそれでも、人間が人間という実在の生物である以上、そこには生理的なメカニズムがあり、一定のルールがあります。
いかに至高の食材と調理法を取り揃えたところで、その全てを丼一杯の中で全て完結させることは絶対に不可能だ。

何故? 簡単だ。「我々の身体は、そのようにはできていない」。

では、どうすればいい?
人々にあらゆる美味を、世界の味を余すところ無く提供するには?

考える余地は多くはありません。受け手に制限があるのならば、その制限の中で物事を進めなければならない。

一度に採れる量に限界があるのなら、その量に合わせて少しずつ提供するより他にない。
一度に楽しめる味の組み合わせに制限があるのなら、その組み合わせに適うものを少しずつ提供するより他にない。

世界は広大だ。全てを表現しようとするのに、いったい何品が、何皿の料理が必要になるだろう。
百か、千か、それとも一万? きっと誰にも分からない。

分からないが、他に方法がないのであれば、何皿だろうがただ作り続けるしかない。それしかないのだから。

948918:2013/02/13(水) 06:37:32 ID:K.zyAiLE0
おっと、↑も >>918 の俺です。

-----

貴方の目指すものは、100KB程度のまとまりを一作とすれば、
何十作、何百作という積み重ねによって初めて、またそれによってのみ表現され得るものです。
まかり間違っても、たかだか数百KB程度の分量で何がどうなるものではない。

(もし、そうではないと考えるのであれば、まず試しに貴方の >>935-938 の書き込みを、
 20文字×3行くらいの分量で 「一字一句漏らすところなく完璧に」 表現してみてください。
 丼一杯で何とかしたいと考えるなら、まずはそのレベルの情報圧縮技術を作ることがスタートラインだ。
 そしてその次に、受け手である読者の脳に改造手術を施すことで、貴方の願望は達成されるでしょう)

貴方は、「自己愛」 が単純な肉料理と言ったけれど。
数百皿、数千皿にも及ぶであろう世界の味の祭典のその中の一品が、
「良く出来たシンプルな肉料理」 であって一体何が悪いのか。

このスレで行われていることのほとんど、あるいは全ては、
「一品の料理を綺麗に美味しく、何より楽しく味わってもらうにはどうすればいいだろう?」
という単純なものだけれど、しかし同時に、それらはとても大切なものです。

何でか? 当たり前でしょう。
味だけではなく、「一品の料理を食べる」 という単純な行為それ自体に料理 (⇒創作) とその享受の喜びがあり、
その単純な一品一品を積み重ねていった先に、「世界にこんなに美味しいものが溢れている幸せ」 の実感があるからです。

貴方は言わば、そうした人間のメカニズムに基いた 「単純だが確かな喜び」 から目を背け、
「何か一品で全て済ませる方法はないものか」 と端にも棒にも掛からない創作料理もどきを生み出そうとしているに過ぎない。

それだけに留まらず、「いや、そんなあれこれ詰め込んでも美味しくなりませんよ」 という意見に対して、
「そんな単純な下位思想の料理に価値など無い! 自分の作りたいのはもっと崇高な究極の品だ!」 とまで言い放つ。

貴方は、作った料理をいったい誰に、いや何に食わせるつもりなんでしょうか。

貴方が憧れている東方Projectという作品の世界だって、
十年以上の積み重ねと何千何万という人々の関わりの上に現在の界隈が形作られていると思うんですが、
貴方は、たかだか100KB前後の文章をいくつか書けばそれに追いつけると思っているんでしょうか。
しかも、貴方の言う 「単純な一品」 ですら、「本当の意味で完璧に」 こなせているとは言えない状態で。


本当に、謝罪した舌の根も乾かないうちにこんなことを言うのはたいへん申し訳ないのだけれど。
創作というか、「ものづくり」 というものをナメ切ってやしませんかね、貴方。

949918:2013/02/13(水) 06:40:28 ID:K.zyAiLE0
このスレが扱う品々の主な出品先である東方創想話という場は、素人の集まりです。
中にはプロ顔負けの優れた一品も見られる一方で、しかし全体の平均を見ればやはり素人なりのレベルのものが多い。

でもね。創作する楽しさ、そして創作物を読んで空想の世界に耽る楽しさというのは、
本能にダイレクトに根ざしている 「食」 に勝るとも劣らないくらい、根源的でシンプルな楽しさなんです。

だから、ちょっと形が崩れていたって、ちょっとばかり塩が効きすぎていたって、
そこにはまだまだ、幸せなものがたくさん含まれている。詰まっている。(そしてたまに食あたりする)

「孤独のグルメ」 という漫画作品が代弁しているように、決して髄を凝らした豪勢な馳走でなくとも、
食べて味わうという行為 (⇒創作物を読んで空想の世界に耽る行為) それそのものが、幸せなことなんです。

だから、まずは 「シンプルに美味しく食べられる味」 をしっかりと拵えること。
「ちょっと普通と違う、趣向を凝らした一工夫」 というのは、その基礎の上に彩りとして添えるものなんです。

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もちろん、ちょっとした彩り1つ分で表現できることなんていうのは大したものではない。
世界の味の片鱗どころか、どっかで見たような何かという印象、いやそれすら気付いてもらえないかもしれない。

でもね、そういう彩りの添えられたものを、少しずつ少しずつ味わっていくうちに、ある時気付く。
それらの一工夫には一貫して込められた意味、つながり、そして主張があることに。
そして、いつの間にかそれらの 「小さな彩りの集まり」 の虜になっていることに。

貴方が目指そうとしているものは、そういった小さなものの集まりの上で形作られるものです。
本当に、「世界」 などという広大なものに挑戦するのであれば、それくらい堅実で地道に考えなくてはいけません。

貴方が 「妥協」 と呼び続けているものは、妥協などというネガティブなものではなく、「欠くべからざる基礎」です。
文化人でも研究者でもアスリートでも、基礎をないがしろにして大成した人物がどこにいますか。
(いやまあ、探せば何処かにはいるんでしょう。でも、残念ながら貴方はその一人ではない)

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貴方を悩ませ続けている要素の一つに、「長く書いたらいいのか短く書いたらいいのか分からない」
というのがあったと思いますが、それについても、考えてみれば原因は単純です。

貴方のやろうとしていることは、とんでもない分量を割かないととても表現できないもの。
じゃあ何で、意見を求めた時に 「もっとシンプルに、無駄を削って」 なんてものが混じるんだろう?

それはもう簡単な話、意見を求められた側というのは、
大原則として 「その作品の現時点の分量で表現できる範囲の中で」 改善案を探すからです。

料理で例えると、その一品で表現できる範囲の中で完成度を高めようと考える。
これは自然なことです。何故って、「一皿あるいは一食分」 が食事を楽しむ基礎単位なんだから。
「この料理の味付けどうですか」と聞かれて、月単位、年単位の食事プランを提案する人はいないでしょう。

貴方自身が依頼するべきポイントを見誤っている (というより、それを伝えていない) のだから、
返ってきた答えが貴方にとってちぐはぐなものであることには、何の不思議もありません。

もしそれらの情報がきちんと伝わった上での評であれば、返ってくる答えもかなり違うものになっていたでしょう。
「長く続けていくシリーズものの一篇」 と 「単品としての作品」 って、相当に前提条件が違いますよ。

(ちなみにその情報を元に見直した場合、「自己愛」 も前後編2分割にしてもっとじっくり丁寧にやってください、
 と俺は言っていたと思います。その当時は俺はこのスレには居ませんでしたが)

950918:2013/02/13(水) 06:46:51 ID:K.zyAiLE0
まあそんな感じで、新しく得られた情報を元に改めて妖道中について意見を言ってみますが。

それだけ大きな物語の一部であるなら、そんな多くの要素をたかだか200KB程度に詰め込むなど論外です。
その規模の話であるなら、ルーミアの話だけで1作どころか……と思ったら
>>940-945 で上手いこと例示が出てますので嬉々として乗っからせていただきますが、
まあこんな感じのを一例として、このルーミア関連の話だけで100KBを最低2〜3篇使うくらいの勢いでないと
とてもとても貴方独自の世界を形作っていくなんてのは無理でしょう。

またキャスティング関連についても、どうしても原作キャラを当てはめて使っていきたいというのであれば、
「何でこいつらがここで出てくるんだ」 という原作厨 (こんな程度で?) のツッコミなど
軽く吹き飛ばすほどの強烈なエピソードが各々必要になるでしょう。>>940-945 の如くか、それを遥かに上回るもので。

(ちなみに、十六夜というキャラについても、咲夜さんか妖夢さんか中途半端なのが俺的引っかかりの1つです。
 この調子だと何のかんので関連付けが行われているんでしょうが、
 そうすると今度は 「また千年前から親類縁者か、世間狭ぇな」 が俺の感想となることでしょう。
 貴方は、そのような疑念がどうでもよくなる程度の強烈な物語を書かなければならない)

ついでに、キャスティング云々以前の話として、千年前からの物語を大真面目に描くのであれば、
時代考証的なものを無視することは許されません。東方世界は大江戸ファンタジーではないのだから。
軽々しく現代文化の横文字が出てきたり (ルーミアの名前どうすんだろ)、
喋り方やものの考え方、社会システムの根幹にある概念が近現代のそれだったり、
妖怪や魔法が存在するのをいいことに当時の文化風俗道具類がまるで出てこなかったり、なんていうのは論外です。

-----

さらについでに、「多少の嗜好の違いなど吹き飛ばす勢いで多くの読者を唸らせたいと考えるなら」、
各キャラの関連付けや世界設定に関わる、現実世界の民話、神話、伝承についての深い知識も必要になるでしょう。
現在のような、東方界隈だけから得られるメタ的な視点のみで作られた設定などでは不十分もいいところです。

そもそも東方Projectという作品自体、原作者自身が「これ自体が二次創作のようなもの」と公言するくらい
様々な場所からネタを引っ張っているのですから、貴方だって、最低でも原作者さんと同じかそれ以上、
あるいはそれだけでメシが食えるレベルの知識量……とまでは流石に申しませんが、
少なくとも 「こいつ本職じゃね?」と思われてしまう程度には歴史伝承に詳しくなる必要があるでしょう。

(そういう要素をまるで感じることができない状態で大きな理想だけを掲げ、
 「作品の外で」 あれやこれやと周囲に投げつけて回っているというのが、
 創作ナメてませんか、と申し上げた理由の1つです。10年早い)

-----

んで文章それ自体についても、推敲してる気配すら無いのは論外として、
海千山千のラノベどころか創想話の中でさえ特筆する雰囲気が出せていない現状では、
「オリ設定の山」 を突き崩しつつ読ませる力は到底持たせることができないでしょう。

これについては残念ながら、理屈で教え与えることは元より不可能です。
貴方が 「これは」 と思う作品や作家があるのなら、それを徹底的に読んで読んで読みまくり、
意識しなくてもそれっぽく書いてしまうようになるまでにエッセンスを吸収しましょう。
(もしそういう作品が無いのなら、>>915 さんにでもお勧めを聞いてください)

-----

という感じで、貴方がやろうとしていることを叶えるために必要なのは、
文章力がどうとかそんな小手先の一部分のことだけではなくて、もっともっともっと総合的な地力そのものです。

1作2作書いた程度で何が伝わる伝わらないだとか、匿名10点がどうのこうのとか、
そんなことを気にしているレベルで大きな目標だけをぶち上げても、返ってくるのは冷ややかな反応だけ。
貴方が最終的に相手取ろうとしているのは、俺なんかより遥かに冷淡な 「赤の他人」 であることをどうかお忘れなく。

(と同時に、>>915 さんに対する感謝の念もよくよくお忘れなく。
 これだけ根気良く、また性根善くアドバイスを与え続けてくれる御仁などそうそう居るものではない)

951まふ:2013/02/13(水) 22:21:56 ID:X9Ri9OYE0
215様、重ね重ねありがとうございます。
まだ頭の中が整理しきれていないため、後で改めて返信をさせてもらいます。
心の整理を付けるために一日ほど、間を空けてしまいスレに来なかったことは申し訳ありませんでした。

218様、本当に申し訳ありませんでした。
自分で言っていて、あれ、こんなことができるのか? となってしまい、それでは駄目じゃないかと思い、
ゆるい短編を書けってことは、実力が足りてないからまずは段階を踏んでもっと上を目指そう、
ということを言っているのではないかと思いました。

いうなれば、詰め込めるだけの実力は足りないということだと思いました。
丼一つは駄目だと思っては居ませんし、そういう作品を見下したりは一切せずむしろ非常に素晴らしい作品だと思っています。
それこそ究極の美の一つであると思います。

どうも私は一軒家の建築する技術もままならないのに、次の段階で都市計画を打ち立ててしまったようです。

とある作品を作るために前作の後から一年間、勉強を開始し、一つの作品が700KBであり、まだまだ完成には程遠い。
文量的にも危ういのに、これでは駄目だ。んで、自己愛の上位互換を目指した作品でさえ300KB超えで完成しない。
そのことで焦りに焦っていたというのもありそうです。もっとテンポ良く進めなければ、という思いもあったと思います。
東方キャラの考察関連はwikipedia検索を行い、メタ視点と東方に関わらない神話や伝承関連から考察してくれるサイトを3つくらい回って終了というなんとも他人任せでした。

また、世界規模(マクロ)から物語規模(ミクロ)、物語規模(マクロ)からイベント規模(ミクロ)の意識変換が上手く行かず、一人相撲をしていただけのようです。
そして、書き手→物語で苦しんで必死になっているものですから、書き手→物語→読者という視点を蔑ろにしていたようです。

また、どうやら私はネタを使い捨てる傾向があったと気付きました。
ネタならば腐るほどにある。ならば物語の一要素として使い潰して、本名のネタに繋げようとする根性でやっていたのも駄目だったようです。
どうやらネタにも量と質というものがあるようで、メインを張ってしまうネタばかりを使ってしまったのも原因だと思います。

元々は他媒体の創作でアクション系をバリバリ書いていた書き手でして、その時もアクションだけ褒められるのですが、それでは人の心には残らない。
それが嫌で物語を書き始めようと思い、昔は感覚のみで書いていたこともあり感覚だけでは限界があり理屈理論で制御しなくてはならない。
物語を書くには様々な知識が必要であり、それらを伝えるためには……となってしまったようです。

文章は一度、一気に書いてしまって、誤字も含めて、メモ帳を二つ開いて、もう一つのメモ帳に書き写しつつという形ですね。
それで文章の修正を行いつつ、自分で読み直しています。それでシーンで足りない部分や急な部分などを緩和しつつ追加という形を取っています。
これを予めあったプロットと見比べつつ二回やって、まあ大丈夫かなぁと思ったら投下しようって感じです。
今回は完成させることも目的にあったため、多少の不安は飲み込んで行きました。申し訳ありません。

感情が先に来てしまい、その後に理屈理論に入り自己看破してしまい、冷静になって欝にになるというループから抜け出せない。
いきがって申し訳ありませんでした。

952名前が無い程度の能力:2013/02/14(木) 01:54:50 ID:5OWSbPts0
>>946
遅くなりましたが、読ませていただきました。

んー、「書くべきところを書かず、書かなくていいことを書いている」 という印象です。
もう少し具体的に挙げると、

 ・どうでもいいところに逐一解説を入れている反面、丁寧に描くべき場面をすっ飛ばしている。
 ・登場人物が 「きちんとした動機の裏打ち無く」 短絡的に粗暴な行動に走っており、disり要素になっている。
 ・最終的に示される場面が、何らかの味わいを与えるものになっておらず、「チンピラの決起決意」 で終わっている。
 ・柔らかな丁寧調の地の文を扱う経験値が足りておらず、この文体を使うことによる利点を十分に得られていない。
 ・「メアリ・スー」 というリスクのある看板を掲げている割に、それが話の中身に意味のある貢献をしていない。

そしてそこから導き出される根本的な原因として、

 ・自分で設定したテーマを 「理屈として成立させる」 ことにばかり目が行っていて、
  娯楽作品として楽しめる下地を形作ることを忘れている。

というのが問題点だと思います。

-----

で、さらに具体的な各論に移る前に、誤字脱字コーナー。
といっても、俺が気付いたのは1箇所だけです。

 ・冒頭あたり、スーさんの長い台詞の途中 「大切にされてかったなら」

-----

では、先に挙げた各要素について。

・どうでもいいところに逐一解説を入れている反面、丁寧に描くべき場面をすっ飛ばしている。

 ここはもう少し正確に言うと、

 「書くべき場面をすっ飛ばしたせいで、本来なら丁寧な描写と見られていい部分が、
  何でそんなとこに力入れてるんだよ、という落胆からくる憤りの矛先になってしまう」

 という問題です。

 この問題点が顕著に現れるのは、メディスンが身体を動かす訓練を始める辺りからです。
 身体を動かすのは大変なんだ、と読者に強調しようとしているそれ自体は良いことですし、
 少々くどいかな、という感想こそ持ったものの、語りかけるような文体はまだ良い味を保っています。

 が。その次の、メディスンの名前が決まる辺りから、状況がおかしくなってくる。
 「スーさん」と 「メランコリー」 の経緯はすんなり納得できましたが、「メディスン」 はどこから?

 この二人、そしてこの作品にとって 「名前をつける」 というのはとても重要な一場面だと思いますが
 (重要である割にはあっさり安易に決めた上に、それをすんなり受け入れている素直さも含めてです)、
 メディスンという単語については名付け前にどこにも顔を出していません。

 その直後の 「ポイズンの方が〜」 からのやり取りに関しても、
 何でスズランに毒があることをメディスンまで普通に知っていることになっているのか、
 読者に何の提示もないままいきなり話が飛んでいます。

 その違和感を抱えたままもう少し読み進むと、何とビックリ。
 身体を動かす練習をしている間に、いつの間にか毒マスターになっています。
 ちょっとこれはいけません。これだけでブラバされても仕方ない級のやっつけ感です。
 まして、その直前が丁寧すぎるくらい細かい描写だったりするので、その分もインパクト倍増。

 メディスンというキャラクターは、多くの人妖にとって危険な毒妖怪であるというのが大きな個性、
 そして基本的に悲しい物語ばかり語られる彼女のドラマ性の源であるわけですから、
 これを何の解釈も説明もなくすんなり通してしまうというのは、本当に大きな失敗です。

 その後も、メディスンとスーさんの掛け合いや描写自体は一定の水準を保って続くものの、
 毒を操る関連の要素になるともう本当にやっつけとしか言えない予定調和的手段がポンと使われます。

 で、慧音が出てくる辺りになると、とうとう作品の長所の1つである柔らかな文体も、
 その文体から語られるのが情緒のないごく普通の描写ばかりになって、味が失われている。

 残念ながらこの時点で既に、数字としての好評価は期待できません。

953952:2013/02/14(木) 02:00:56 ID:5OWSbPts0
・登場人物が 「きちんとした動機の裏打ち無く」 短絡的に粗暴な行動に走っており、disり要素になっている。

 これは 「必要なところをきちんと書いていない」 という問題点とも強い関連がありますが
 例えばメディスンだと、序盤でメアリという存在を通して 「人間に友好的な雰囲気」 を醸し出しているのに、
 里に辿り着いた途端、原作準拠的な 「他者を毒に犯すことを躊躇わない、むしろ楽しんでいる」 悪役に変貌。

 もちろん、生まれたばかりの未熟さや無邪気さゆえに 「そういう行動に走ってもおかしくないキャラ」
 であることは間違いないんですが、それならば、そういう危うさを描く部分をきちんと置かなければならなかった。
 原作では 「捨てられた恨み」 的なものがあの残酷さの背景にあったかと思いますが、それに相当するものがなかった。

 慧音についても、確かに 「この作中で語られている里のルールでだけ考えれば」、
 初対面のメディスンを無下に追い出したとしてもそこまで不思議ではありませんし、
 2回目の対面など、明らかに毒撒いて害を与えたわけですから、問答無用で締め上げるのも当然ではあります。

 が、理屈として成立していようが何だろうが、彼女がこの作品でやっているのは
 「耳を貸す気配も感じさせずに相手を拒絶して、実力行使で乱暴に追い出すこと」 だけです。
 ここまで一方的に耳を貸さない理由もフォローされていないので、これではただの頭の固い乱暴者。

 慧音というキャラクタには頭の固そうな (色んな意味で) イメージが付いているとは言え、
 これでは読者の不興を買うのも仕方がありません。どんな作品でも、キャラdisりは作品として自殺行為です。

 ついでに、これはあんまり強い意見ではありませんが、彼女が里の代表者的な存在であるのも違和感でした。
 里の中での実力者の一人、くらいならすんなり飲み込めるんですが……という個人的好みは置いといて、
 「代表者っぽい人物」 があのような乱暴な行動に走ることが、読感をさらに悪化させたことは否めません。

-----

・最終的に示される場面が、何らかの味わいを与えるものになっておらず、「チンピラの決起決意」 で終わっている。

 結局、メディスンはきちんとした理由付けを描写されることもないまま、原作準拠的な人形解放主義に走っています。
 メアリに会いたがっていた初期状態から、門番に毒を浴びせる豹変ぶりに理由が与えられないのと同じように、
 メアリへの憧れがいつの間にか 「代替物でもいい」 に摩り替わったことに大した理由が見えないのと同じように。

 メディスンというキャラクタを描く上で恐らく一番重要になるであろう、
 「彼女がどうして敵対的な心を持っているのか、どのように彼女の心が移り変わっていったのか」
 について碌に触れもしないまま、経過と結果だけがさらりと原作状態に置き換わっている。
 これはもう 「一体何が書きたかったのか意味不明」 と意地の悪いことを言われても仕方ありません。

954952:2013/02/14(木) 02:02:05 ID:5OWSbPts0
 ・柔らかな丁寧調の地の文を扱う経験値が足りておらず、この文体を使うことによる利点を十分に得られていない。

 出だしは一応好調でした。「お、珍しい文体だな、どういう話だろう」 とちょっと楽しみにさせてくれた。

 が、これはもう 「書かなくていいところを〜」 の指摘で述べましたが、
 物語が進んでいくに連れて少しずつ、そして中盤以降の乱暴な展開が多くなってきた辺りからは顕著に、
 「この文体で扱うべき柔らかな言葉遣いに全くそぐわない、ごく平凡な単語や表現」 が目立つようになり、
 展開そのものの乱暴さもあってか、出だしで感じさせてくれたワクワク感はもうどこへやら、です。

 このような、「母親が童話を読み聞かせるような、柔らかに語りかける文体」 が使われるのは、

  ・読むだけで心がほわりと温まってほぐれるような、口調どおり柔らかで優しい作品。
  ・すんげー丁寧で優しい口調なのに、やってることはバカ一直線! な作品。

 または、

  ・口調は確かに優しいし、実際語っている側には悪意はないことが感じ取れるが、
   しかしそこで語られるのは、残酷なまでに客観的な、無情で冷淡、そして鮮烈な現実に満ちた作品。

 という感じで、大別すると明るい系暗い系で2系統に分かれますが (この作品は後者よりですね)、
 いずれにせよ、このような文体を用いるのであれば、最も注意しなければならないのは言葉のチョイスです。

 「子供に絵本を読み聞かせる母親」 を想像して、その口から出てくる単語として相応しくないものはないか?
 という観点でちょっと文章を見直してみてください。これはねーな、と思う単語や表現が幾つもありませんか?
 (ちなみに俺が最初に引っかかったのは、「シニカル」 という単語です)

 こういう単語を素直に使える文体、ということであれば、
 優しい母親的な文体から少しシフトして、「陽気だが皮肉屋なピエロ」 がケラケラと笑い語らうような、
 もっと軽妙な語り口の方がよく馴染んだのではないかと思います。それこそ、この作品のスーさんのような。
 
-----

・「メアリ・スー」 というリスクのある看板を掲げている割に、それが話の中身に意味のある貢献をしていない。

 ぶっちゃけ、「スー」 から一発ネタ的に考えただけなんじゃね? としか思えないくらい、
 話の内容と 「メアリー・スー」 という看板に関連がありません。

 元から持ち出すだけで避けられるリスクのある単語なのに、
 それで興味を持ってくれた読者に対しても何の面白さも提供していないというのは、ガッカリ要素です。

 (しかし皮肉なことに、この作品はそれ以外の部分での問題が多すぎるので、
  比重としてはかなりどうでもいい点ではあります)

 今回の内容であれば……いや、そもそもメアリという個人名が必要だったのかどうかも怪しいなあ。

955952:2013/02/14(木) 02:03:36 ID:5OWSbPts0
という感じで、残念ながら好評価を期待できる内容にはなっていません。

改善案は……兎にも角にも、重要な部分を見誤らないところからでしょうか。
そしてそれらの重要なポイントについて、きちんと動機付け、理由付けの描写を与えることです。

一例として、作中で理由付けをスコーンとすっ飛ばされて既成事実化された
「力の源がスズランの毒である」 という部分について考えてみると、例えば

 ・練習ついでに走り回っている間に畑から転げ出てしまい、いきなり動けなくなった
 ・それを見たスーさんが、「君の力の源は〜」 のように解説を加える

のような感じで、自らが毒であることを明確に知る場面が必要だったでしょう。
(ただこれだと、全体的にスーさんが都合の良い解説役すぎる傾向を助長する側面もありますが)

またもう1箇所の例として、慧音の行動をもう少し 「正当化」 するためには、

 ・まず、メディスンが人間に敵対的、あるいは無邪気に毒を振るう理由を与える

  ⇒スズラン畑の周囲に住まう存在にとっては、この毒は活力だ。なら人間もそうでしょ? とか。
   スーさんの全知っぷりには傷が付くことになりますが、もともとそこまで物知りにする必要はないでしょうし。

 ・害意なく 「コミュニケーションの一環として」 門番にも毒をプレゼントしてしまう
 ・いきなり死ぬまではいかないが、門番は数日寝込む程度の被害を受ける
 ・ちょっとした騒ぎの末に慧音はメディスンを見つけるが、
  危険なことをした自覚が無いばかりか、さらに毒を撒き散らそうとしてしまう

「最低でも」 この程度はやっておかないと、初対面の慧音の粗暴さは納得してもらえないでしょう。
(つまり、少しくらい乱暴に動いても仕方ないくらい緊急事態でないと、ということです)

そして最後に、夢破れたメディスンが人形解放を掲げて立ちあがる場面にまで繋げるには、
これだけでこの作品もう1本分くらいのエピソードがきっと必要になったでしょう。

それと、文体そのものついては、これは素養が云々ではなく単純な経験値不足ですので、
童話とか絵本とか、そういう文体が使われている作品をたくさん読んで、
どういう表現がイイのか、どうしてイイと感じるのか、のセンスを磨いていってください。

-----

全体として総括すると、最初の方で書いた通り
「ネタをとりあえず繋げて表面的に成立させる」 ところで作が止まってしまっていて、
娯楽としてきちんと楽しめるか、腑に落ちるかどうかという観点が伴っていないようです。

描いているのは人物の内面なのですから、「原作設定だから」と横着をせず、
ものごとの移り変わりをきちんと描いていくことを心がけてみてください。

956918:2013/02/14(木) 02:10:25 ID:5OWSbPts0
>>951
こちらこそどうも、あれこれと投げつけてごめんなさいね。

でも、

>いうなれば、詰め込めるだけの実力は足りないということだと思いました。
>丼一つは駄目だと思っては居ませんし、そういう作品を見下したりは一切せずむしろ非常に素晴らしい作品だと思っています。
>それこそ究極の美の一つであると思います。

これ読んだらちゃんと伝わったのかどうか不安になってしまった。
いやでも、うん、915&918 が 215&218 に摩り替わってるくらいだし、きっとまだ落ち着いておられないのでしょう。

途中から話の雰囲気が変わってしまったために指摘しそびれた部分とかもまだあった気がするんですが、
>>947-950 のような話ではなくて、もっと普通の内容でです) 今日はもう時間も遅いし、とりあえずまた後日。

957名前が無い程度の能力:2013/02/14(木) 14:17:19 ID:GSIrlOn20
>>946
メディがお気に要りキャラの自分は、俺脳内メディと98%くらい合致してたから「ああメディってこんなだよな」とすごくしっくり来ちゃって
普通に“俺脳内的”メディらしいメディっていうのを味合わせてもらったんだけど
だから、たまたま運良く作者の脳内キャラと読者の脳内キャラが合致した人の意見、という前提で指摘します
メディって奴を描くのは実は、他のキャラを描くよりも注意が必要ですよ、っていう、キャラの描き方という部分を重点的に二次創作らしいお話をしたい

まず、他の人から駄目だし食らってる部分の根本原因っていうのが、作者脳内キャラと読者脳内キャラの不一致っていうところから、始まってる点に注目してもらいたい
でね、大事な事実として、まー、ぶっちゃけメディって不人気マイナーキャラなんですわwwwwwwwっていうのがあって
これが二次創作に及ぼす影響って要するに、脳内メディっていうのを確立してる人が多くないから、
その作品内でのメディの第一印象が、そのままその作品内では読者の脳内メディ化してしまうという現象が発生するんですよ
だから、【作品内での第一印象】と乖離したことをメディがしたりすると、それが例え【メディらしくても】違和感とか無理矢理感、作者の操り人形感がでちゃうんです

特にメディっていうのは、存在そのものが人間に害を為す妖怪らしい妖怪という側面と、無邪気な子供らしさっていう側面を、おそらくは東方で一番強く合わせ持ってるから、
【メディらしく】行動させようとすればするほど、脳内メディを確立してない人には【第一印象(ピュアさ)】と【第二印象(妖怪らしさ)】の乖離に違和感が増えると言う罠が、メディを描く際には発生するんです
これを自分的にはメディトラップと勝手に命名してる!

なので、メディの性格っていうのを、行動を通して直接描く場合は、無邪気な害悪行動と、純粋さの両極端のギャップに違和感が必ず発生して、この違和感をどう料理するかがキーになる
もしこの作品がメディだけの視点で進むなら、まだ、違和感に対して読者がそれぞれ噛み砕いて解釈する余地があって、違和感のギャップこそがメディなのだと、解釈できる人もいただろけど

この作品って、スーさんに感情移入する仕掛けになって、スーさんの目線でメディを描いてるじゃん?
で、そのスーさんがさ、メディが人間を毒で操ったりするときに、すんなり納得しちゃったり、肯定しちゃったりしてるんだよね
これはまあ、スーさんだって妖怪だし、メディと価値観が似てるから“リアル”ではあるんだけど

このせいで発生する弊害ってのがあってね
スーさんの妖怪らしい思考によるメディの行動に対する解釈=読者への解釈の押しつけ、になって、読者が違和感の正体を思考できなくなる
この違和感の正体こそがメディの最大の魅力たる「マジ天使なピュア害悪キャラ」っていう萌え要素なんだけど、それを読者に届けられず、ギャップ=作者の操り人形感になってしまってるということ
ギャップ萌えっていうのは、換言すると、無理矢理感の萌えへの変換、無理矢理な行動のギャップにどんな理由を付加し、それを自然に説明するか、が勝負
だから、門番に毒をもったときにスーさんがするべきだったのは、メディが何故そんなことをしてしまったのか、の違和感を読者が、ギャップ萌え要素であると解釈する手助けをすること
ここがある意味、この作品でメディを描く最大の勝負どころだったんじゃないかと

ここでちゃんと、ギャップ萌え要素を読者に叩き込めれば、以降の展開も、自分みたいに脳内メディと98%くらいシンクロして違和感なく読めたはず
そして、次ぎの人気投票のメディの順位が少しは上がったかもしれない…

958enjoy@空の青:2013/02/15(金) 00:47:35 ID:O4lNSGdY0
>>952
お返事が遅くなってしまってすみません。精読大変感謝いたします。
動機の裏打ち不足や文体の経験値不足など、やはり読む人が読めばわかってしまうんだなぁと感心してしまいました。
そうですね。メディの行動をもう少し幼くイメージするべきだったかと思います。
短絡的ながらも、すんなりと目的を達成してしまう様な計算的行動はむしろメディを書く上ではマイナスなのだなぁと実感しました。
そしてメディの描写が不十分な上に、慧音には排他という役割のみを与えてしまっていた。ご指摘の通り、これでは慧音も浮かばれないでしょう。
952さんのご意見、大変参考になりました。今後はもう少し、表層的なつじつま合わせのみならず、きちんとキャラクターの内面を見据えた作品を書きたいと思います。
重ね重ね、精読と感想、ご指摘、大変ありがとうございました。

959enjoy@空の青:2013/02/15(金) 00:55:49 ID:O4lNSGdY0
>>957
ありがとうございます。
成程、メディトラップですか。確かに、創作中は全く意識しておりませんでした。完全に盲点でした。
952さんからのご指摘にもありました通り、自分はどうにもつじつま合わせに躍起になるばかりで、メディをきちんと書いてあげる事が疎かになっていたのかもしれません。
読者の方へのサービス精神と申しますか、メディが可愛い! と思ってもらえるように、という意識が薄かったのだと思います。
今後自分が創作を行う上で、メディトラップ、あるいはそれに類似するような齟齬への注意や配慮、万全にさせて頂きたいと思います。
ご指摘や感想、ありがとうございました。

960まふ:2013/02/15(金) 22:41:58 ID:0HdZ0XPE0
まだ全部書いた訳じゃないのですが、今すぐにアドバイスを反映できそうな部分を形にしてみました。
こんな感じの方向性になるのでしょうか。

下書きは、一年前に書いたものになります。
プロットは今回、書きなおすときに新たに書きなおしました。
プロットというよりも、お粗末な企画書になっている気がしますけど。

ttp://ll.ly/%29PC4d

961名前が無い程度の能力:2013/02/16(土) 22:39:53 ID:zVJFTeUE0
>>960
下書き、プロット、本文と見せてもらって思ったのが
どこまで、考えた上でこういうのにしたのかなっていう点

テーマを家族と孤独とするなら、【どんな早苗】が、諏訪子&神奈子という家族とのふれあいで【どんな風に変化していくと】最後に幻想郷へ踏み出す事に【どんなテーマ的な意義付け】ができるか
そして、作品を作る上で、どんな【メリットとデメリット】があるのか
これちゃんと考え抜いた上で、このシナリオを選んだのかな? って思った
まず、この作品を上記の基準で見てみると

【どんな早苗】
 小さな頃は普通の家庭で育つが、それを失った事によるトラウマで心を閉ざしぎみになる

【諏訪子との生活でどんな風に変化】
 昔は持っていた家族の温かさを思い出すにつれ、心を開いていく

【幻想郷へ踏み出す意義付け】
 トラウマの再現を回避する

【メリット】
 もともと家族の良さというものを早苗が知っているため、早苗の変化に大きな説得力が必要とされず、文量も最小限度に抑えやすい

【デメリット】
 全体を通して早苗の変化が小さいため、テーマの動きが鈍い
 また幻想入りの意義付けが、トラウマの回避というどちらかといえばネガティブなものになってしまう
 それを覆い隠すためになんらかの他の意義付けを行う場合、テーマと絡めないと、とってつけた感が出る&デッドウェイトの文量が増えグダグダになる
>最後に諏訪子とがっつりと話すシーンを入れる必要があるのは確定。
 ここが地雷化しそうな匂いがプンプンする
 それをテーマと絡めた場合、おそらく文量がさらに膨らむ
 そして、量産型早苗の過去話という中で、個性らしい個性がない(量産型=出来の悪い作品、ではないが)


みたいな感じになる
ここで、デメリットはあるけど、まあしょうがないか、で妥協しちゃ駄目、思考停止、駄目絶対
デメリットを克服するためには、どうすればいいか、を考えて仕様要求としてまとめるのが大事
そうすると、本当は自分が何を書きたくて、それはどう書くべきだったのか、が客観的に見えてくる

例えば、
不具合→【早苗の変化が小さいため、テーマの動きが鈍い】
これに対して実施する対策→【早苗の変化を大きく出来るように設定を変更する】
実装する仕様の要求→【早苗は二柱と出会う前は、家族というものに対して、ネガティブな態度しか取れないが、二柱と生活することで家族というものに肯定的になる】

不具合2→【幻想入りの意義付けが、トラウマの回避でネガティブ】
対策  →【早苗が幻想入りする行動を実行する事を、家族というテーマの集大成にする】
実装仕様→【最初は家族とかマジ要らないとか言ってた早苗が、最終的には家族を守るために行動する】 

不具合3→不具合2の解消と同時に問題が消滅するので無視

不具合4→【量産型で無個性】
対策  →【早苗、神様と最初は仲が悪い。キャラの魅力を損なわなず、底上げする方向で原作キャライメージを壊す“アレンジ”する】
実装仕様→【つーか諏訪子にジャイアントスイングとかしちゃって諏訪湖に投げ捨てたり、神奈子へ「ファッキンゴッデス!」とか中指たてて口走る】



あとは仕様要求に従って、シナリオ作ればいい
と言っても、ピンとこないかもだから、例を出しておきます
自分から見た、『まふさんが本当は書きたかったもの、書くべきだったもの』はこんな感じ↓

962名前が無い程度の能力:2013/02/16(土) 22:41:29 ID:zVJFTeUE0
>>960
パート①
【どんな早苗さんなのか紹介パート】
 物心着く前から家族を亡くし、ほぼ他人なくらい遠い親戚の元、義理の父(母はいない)からは疎外感を感じ、義理の男兄弟三人とは毎日喧嘩しつつ育てられる
 だが、早苗は暗い性格ではなく、元気なツンツン娘風味で、義理の家族に対して強い反発心を抱いている
 反抗期に突入した早苗の口癖は「あいつら早く全員死ねばいいのに」

 そして、ある日、ほんとに全員、事故で死んでしまう
 不謹慎にも祝杯を上げる早苗(お酒は二十歳を超えてから!)だが、生前の義理の父が遺産の大部分を早苗の元へ入るように手配していてくれた事が判明
 さらに義理の兄弟の部屋を掃除しているときに、早苗へのラブレターを発見してしまう(三人それぞれから)
 義理の父や兄弟は早苗を疎んでいたのではなく、ただ不器用なだけの人だったのだが、この時点の早苗にはそれを正確には理解できず、複雑な気持ちになってしまう
 そういう人たちの中で育った早苗自身も、おそろしく不器用なツンデレに育っていたのだが、本人は自覚がない
 
 ともかく、早苗は自分の複雑な気持ちの正体がわからないまま、うっとおしい家族から解放されたんだから、喜べば良いと自分を言い聞かせ、
 とりあえずGAINAX系ロボプラモを大人買いして(俺脳内では早苗は庵野信者)
 家に帰ったら、変な格好した二人が居て――

パート②【諏訪子たちとの出会い】
 神奈子&諏訪子「なんだ。お前、私らを見えるのか、じゃあ、あれだ、私ら神社壊れて、ちょっと存在が消滅しそうでやばいから、
         今日からここに住むんで世話しろ。なんでそんなことしなきゃいけないのって? お前巫女だろJK」的な事をいかにも神様っぽい権高な態度で、いきなり早苗へ言う

 早苗からすれば、これから始まるはずだったフリーダムな一人暮らしの出鼻を、いきなりくじかれる事になるので、嫌でしょうがない
 早苗「巫女なんかしらないわよ。居場所がないなら、さっさと消滅すればいいじゃない」みたいな最悪の出会いになる

 だが、強引に住み着くツーゴッデス、そして生活は堕落と凄惨を極める
 毎日五回は、諏訪子は早苗のプラモをいじって壊す等で、早苗をぶち切れさせ、早苗にジャイアントスイングで湖へ放り投げられ、徐々に被最長投擲距離を伸ばしていく
 毎日五回は、神奈子は早苗から「働けよニート・オブ・ファッキンゴッデス!」と罵倒されつつも、早苗の漫画コレクションを読みふけり、時に早苗が書きかけのカヲル×シンジの薄い本へ勝手に手を加えたりして、早苗にジャイアントスイングで(ry
 
 そんな生活の中で、ツーゴッデスは気付く。早苗という奴は、【駄目な巫女】なのではなく、ただ人と人との深い関わり合いを知らないだけの奴なんじゃないかと
 人と人が深く結び付く幸福というものをしらない、自分の趣味に没頭することしか知らない、孤独で不幸な女の子なのだと
 ツンデレなのに、デレモードが存在せず、ツンツンすることしか知らない奴なのだと

神奈子「なあ、諏訪子、私は思う。もうこの時代、私たちが神として関われるのは、あの子だけ、早苗だけ。神として最後に出来る事は、あの子に何かしてやることだけだ」
諏訪子「私たちも落ちぶれたもんだね。だけど、このまま何もせずに、ただ消え去っていくほど、落ちぶれるつもりもない。神奈子は何をするつもりだい?」
神奈子「どうせやるなら最大の奇蹟だ。そうだな、今、私が起こせる最大の奇蹟があるとしたら、早苗を幸福にしてやること、これだろう」
諏訪子「八坂の神奈子様の、最大の奇蹟が、人一人を幸福にする程度とは、ほんとうに落ちぶれたもんだ。だけど、うん、落ちぶれきった消えゆく神様の最後の仕事としちゃあ、上等だね。私ものったよ」

963名前が無い程度の能力:2013/02/16(土) 22:43:09 ID:zVJFTeUE0
>>960
パート③【絆の発展と、確信】
 その直後、再び地震が発生、これを予め察知できなかった諏訪子は、力の衰えを痛感する
 ぼろかった早苗の家と神社がついに倒壊、いよいよ信仰の供給源が少なくなり、ツーゴッデスの消滅までのタイムリミットが見えてくる

 家と神社を再建するために、早苗とツーゴッデスは力を合わせてがんばることになる(早苗は神社はぶっちゃけどうでもいいと思ってる)
 バイト始める。早苗はもちろんの事、ツーゴッデスもなけなしの信仰パワーを消費し受肉顕現して働く
 三人の勤め先は、当時流行りだしたばかりで歩合制で割りが良かったメイド喫茶

 狭っくるしい仮設住宅での三人密着したバイト生活の中、積極的に早苗に関わろうとするツーゴッデス
 それを早苗は最初はうっとおしいと感じてたが、諏訪子と神奈子が向けてくれる無償の愛情イベントを受けるうちに、親近感と、暖かさを感じるようになり、デレモードを見せるようになる
 家を再建する前に、まずはツーゴッデスのために神社を再建してあげようかな、と考えるようになるが、ツンデレな早苗はそれを素直に口には出来ない
 
 一方バイトは順調、諏訪子と神奈子は、それぞれ自らを神と言い張る元トップレベルの神様らしいキャラクターという特異な個性により、トップメイドになる
 これに目を付けた早苗が、勝手に諏訪子と神奈子をアイドルオーディションにエントリーさせ、見事グランプリを勝ち取り、優勝賞金がっぽり儲ける
「これで神社を再建できる。これからもずっと二人と生きていける」と早苗は喜んで祝杯をあげる(お酒は二十歳になってから!)
 そして酔い潰れ、次の日……
 ツーゴッデスは消滅している

964名前が無い程度の能力:2013/02/16(土) 22:43:56 ID:zVJFTeUE0
>>960
パート④【ラストスパート開始】

 そしてツーゴッデスからの置き手紙を、早苗は読んで知る事になる
 受肉顕現したことで、二柱の寿命が、二柱の想定していた範囲より恐ろしく短くなっていたことや
 ならば神社の再建は諦め、せめて早苗のために家を建て直してやりたかったが、それもできなそうで悩んでいたこと
 神と言い張るキャラでアイドルオーディションを受け、優勝するということは、=で神の実在を否定することになり、さらに自分の寿命を縮めることになり、例え神社を再建してももう駄目だろうということ
 だけど、それをやれば、早苗の家を建て直してやることはできると考えたこと
 これが、自分たちが示すことの出来る最後の奇蹟であり、愛、であると

 早苗、ここで、愛、というものの存在を確信し、理解する
 (義理の父や兄弟たちが、自分に向けてくれていたものも、同じものだったのだろうということも気付く)
 義理の父や兄弟たちへ、感謝を伝えたいと思う。もう一度、諏訪子と神奈子に会いたいと強く思う。
 すると、まだ僅かに、諏訪子と神奈子の気配を感じることが出来た、まだ完全に消滅したわけじゃない、だけどこのままじゃ時間の問題、虫の息

 何か、諏訪子と神奈子を助ける方法があるはずだ、と考える
 以前に、自分が半神の巫女だと説明された時に、「馬鹿らしい、死んじゃえばいいのよ厨二病ゴッデス!」と一蹴した話を思い出す
 早苗には半神としての能力が備わっていて、しばらく半神の力を受けつぐ者が生まれてなかったことと、一度も奇蹟を行使したことがないから、膨大な力が眠ったままになっているはずだ、という神奈子の話
 そして、神奈子が自分たち二柱が生き残るための戦略を書き込んでいたノートがあったのを思い出す
 一見して、夢溢れる中学二年生が、自らの妄想を書く黒歴史みたいな、見てるだけでむず痒くなりそうで、嫌悪してたあのノート。そこに何か方法があるのでは。
 
 早苗はノートを読みあさる。
 そこには百以上の「この先生きのこる方法」が書かれていて、ようやく早苗は自分自身がキーになる方法を発見
 それは、『早苗に眠っている膨大な力を、神奈子と諏訪子が儀式によって覚醒させ、長野県ごと幻想郷という異世界へワープさせる方法』だった
 どうしてこれを、神奈子が実行しようと言い出さなかったのかは、今の早苗には理解できた
 自分たちの都合で、愛する“娘”を、とんでもないファンタジー世界へぶっ飛ばしたがる“親”などいるわけがない


パート⑤【早苗が幻想郷へ行く決断をする意義】
 だが、そんな愛を向けてくれた“親”を、助けようとしない“娘”もいない
 早苗、即、決断「長野県のみなさん、ごめんなさい、ちょっと私と一緒にぶっ飛んでください」恐ろしく身勝手、究極のエゴ、それは愛
 早苗は幻想郷へ行く覚悟をきめ、義理の父と兄弟たちの墓へ、別れと感謝の念を告げ、初めて、自分の手で花を手向ける

 早苗は、見よう見まねで、一人で儀式を行おうとするが、早苗が持ってるスキルなんて、
 プラモ作り(スキルLv78)と801同人書き(スキルLv45)とメイド接客(スキルLv16)と、神様を諏訪湖へジャイアントスイングする(スキルLv567)だけで、巫女としてのスキルはLv0、儀式が上手くいくわけがない 
 覚醒は中途半端に行われ、儀式による術式が暴走、早苗は願う、奇蹟よ、起これ、と
 ワープが発動してしまうが――
 ――異世界へ飛ばすことが出来たのは、長野県全体ではなく、湖一個だけ
 やっぱり、駄目だったか、と悲観に暮れそうになる寸前、諏訪子と神奈子が姿を現す、でハッピーエンド
(ワープの実行者については、幻想郷で神奈子へ信仰を集めるため、表向きは神奈子が実行したという“公式神話”にすることになる)

965まふ:2013/02/16(土) 23:56:32 ID:xWCIM4gQ0
>>961-964
毎回、ありがとうございます。
参考に考え直して、今度はもっと中身を濃くしたプロットを作ってきます。
ここらへんからきっちりできていないので、たぶん一人で突っ走っても駄目だと思うので、
どうか、またよろしくお願いします。

966名前が無い程度の能力:2013/02/17(日) 23:26:04 ID:69G2AREg0
>>960
失礼、読むのが遅くなりました。

主に見るべき本書きがまだ書きかけのようですが、
下書きの文章にあれこれとツッコミを入れても仕方ありませんし、
ひとまず本書きの出来上がっている分について気付いたことを、という認識で進めます。

-----

と言っても、今回俺が指摘するのは一側面だけ。

文章力が、足りません。

>>961 さんの例案のようにイベント面から明確な起伏を作るという方向も一つの手ですが、
(でもさすがに今回の例はそのままやったらゲテモノにしかならない気がしますが)、
俺の読んだ感想では、作中で起こった出来事の内容そのものよりも、
それらの描写が説明的、客観的すぎて、登場人物の感情の動きに寄り添うことができないのが一番の問題でした。

グダグダと順序立てて説明をするよりもスパッと結論を書いてしまうと、

貴方の書く作品は、場面の描写そのものだけではなく、
登場人物についても 「理詰めで物事を理解、実行」 するキャラクタばかりで、
人物の内面、感情や感傷を、読者の共感を呼び起こせるような形で描いたり、
読んでいるだけで楽しめるような、味わいのある情景を伝える力が 「ごく一面的」 です。

貴方ならこれだけ書けば勘付くかと思いますが、
要は 「貴方個人と同じようなキャラクタ」 しか扱えていないということです。
そしてそれは、今回の作に求められるであろう方向性からはやや遠い位置にあるものです。

-----

人間、物事というのは自分自身の視点や価値観でしか感じ取れないものなので、
「もっとも扱いやすいキャラクタ」 が書き手本人のそれであるのはごく当たり前のことです。
役者で言えば、「素の本人と同じ人格の役」 が一番演じやすい。当たり前ですね。

しかしこれも当然ながら、それだけでは扱える表現の幅はあまりにも狭い。
役者の場合だと、顔立ちや体格といった物理的な要因も大きく影響するのであまり自由は利きませんが、
頭の中で作り上げるものにはそんな制限はありませんから、逆に言えば言い訳にもできない。

これは人物関係だけでなく風景、世界に纏わる描写についても同様で、
「作者がそれらをしっとりと感じ取り、味わえる感性」 を持っていないと、
それを同じように読者に伝えることはとても難しい。

が、そういうことをしなければ、内面を主とした作品で読者を感動させることはできないでしょう。
今回の作であれば、背景設定やイベントの中身に手を加えずとも、
そういった 「文章力」 のみで十二分に味わいのある内容に仕上げることは可能です。

世に出回っている 「名作」 と呼ばれる数々の作品、
あるいは創想話で定番と呼ばれるような高評価作を思い浮かべてください。
「物語の起伏ではなく、各場面での描写そのものが大きな魅力である作品」 というのは、数多くあります。

967966:2013/02/17(日) 23:29:42 ID:69G2AREg0
貴方が先日投稿した 「式弄り」 という作品は、そういう意味ではガッチリと仕上げられた一作です。

掲げた目標、それに向けての決意の固さとは裏腹に、全くそれに付いてこない結果。
それに纏わる内面の葛藤の有様が、まあこれでもかというくらい生々しく描かれている。
(というか、あんまりにもストレートすぎて読みながらちょっと笑ってしまった。ごめん)

あちらのコメントでも賛否含めてはっきり言われている通り、
小説、それも東方二次創作として理詰めで語ればもう幾らでもツッコミどころはありますが、
それでも 「生々しい強烈な描写」 だけで、書く労力に比すれば高い評価が付けられていると言っていい。

文章力、描写力。どれもこれも曖昧で、明確に形にすることはできないものだけれど、
それらによって呼び起こされる 「共感の力」 というのはとても大きく、「娯楽の礎」 とも呼べるものです。

貴方の得意な理詰め系だけでなく、もっと多くの 「感動」 を生み出す力を手にするためには、
貴方は、貴方の脳内において、もっと優れた役者、そして心の理解者にならなければなりません。

-----

と、毎度のごとく高説をぶち上げるのは簡単なんですが。

これねー、いやこれも毎度のことだけどねー。
「具体的にどうすれば」 の助けにならないんだよね。これだけだと。

もう少し正確に言うと、そこまで行くと個々人の人格とか生活とか諸々深いところに踏み込まざるを得なくなり、
赤の他人が無責任に口を出すというのは、実現性の上でも道義的な面でも大丈夫じゃないし問題しかない。
それ以前の話である、「たかだか趣味の活動にそこまで言うんかい」 という鉄壁を無視してすら、です。

ので、これも毎度申し訳ないですが、この点について俺から出せる実力向上案は、
「多くのジャンル、作風の作品に触れ、その根底にある感性を少しでも多く身につけること」
という何とも頼りないものだけです。

あるいは現実的な方向性として、貴方の感性によく合う題材だけを扱う、という道かな。
そういうのは貴方の目から見ると妥協と映るかもしれない、というか実際妥協案ですが、
新しい価値観や感性を身に付けるって、言ってしまえば一生かけてどうこうというレベルの話なので、
んなことやってたら何も作れねーよ、という現実的な話です。
(元からニュートラル、フラットな性格の持ち主だとそういうの楽なんだけど、貴方はクセが強いからねえ)

-----

何にせよ一朝一夕の話ではありませんし、俺だって貴方のことなんかごく一側面しか知らないのだから、
本当に貴方にそういう話が書けるかどうかなんて判断の付けようが無い。

と、ここまで言えば、「ゆるーい短編でも書いてみたら」 と言った意図も、少しは伝わるかな?

難しく考えずに、いろいろ気楽にやってみましょう。
形式ばった 「勉強」 なんてものでなくとも、「やってる間に知らずに身に付くもの」 って少なからずありますから。

968まふ:2013/02/19(火) 00:00:09 ID:LX6jWFrM0
>>966
お付き合いいただき、本当にありがとうございます。

最初の方のレスで、自己愛について遠因があるのかと問い掛けていたのは、そこに繋がっていたんですね。
言われてみれば、私の書く登場人物は情緒不安定な私の側面を宿したものが大半でした。
手癖で書いたときの方が上手く行くときが多いけど、それに限界を感じたのはこういうことでしたか。

方向性を教えてくれてありがとうございます。
日常生活においてもっと人間観察と考察をするようにし、人間以外にも様々なものに目を向けるようにし、
興味の外にあるジャンルの本にも、もう一度手をつけて行こうと思います。

あとは折角、東方には個性的なキャラが多くいるのですから片っ端から東方キャラを主軸に置いた「ゆるい短編」を様々なジャンルと形で書きとめ
読者に共感を得られるような表現を目標に量産し、
それと並行して、今のやっているようにプロットを弄って、読者に楽しんでもらえる物語の構成を学ぼうと思います。

とりあえず、これで暫く下積みをしていこうと思います。
もう一度、私のために長くお付き合いいただき、ありがとうございました。

969966:2013/02/19(火) 00:06:06 ID:SI1/LlFc0
>>967
あい、こちらこそ土足で踏み込む話ばかりで失礼しました。

諸々の続き、一読者として楽しみにしております。

970966:2013/02/19(火) 00:07:12 ID:SI1/LlFc0
締めで安価ミスとかダサいなw

>>969>>968 宛です。失礼。

971まふ:2013/03/21(木) 01:47:53 ID:G1p8xr.k0
前に見て欲しいと言ってから一ヶ月以上も経過してしまいました、申し訳ありません。
時間をかけてプロットを書いてみましたので、こんな感じの方向性で良いのか見ていただけませんでしょうか。

内容が変わっていますが、早苗さんのネタは二週間経っても思いつかず、
そもそも私が書くネタとして不味いのではないかと思い、初心に戻るつもりで妖精メイドで組み立て直しました。
そして、今回は文章量を気にせず、自重しない方向でまとめてみました。

自分で出来る限り、デメリットを考えて削除してみましたが、私の力ではこれ以上の進展が望めなさそうです。
念のためにいつも書く前に用意する最低限の設定も添えておきましたが、そこは読み飛ばしてくださっても構いません。
これ以上、何を追加すればいいのか分からず、これ以上、何を削ればいいのか分かりません。

なので、ここで一度、公開させて頂きます。
どうかよろしくお願いします。

ttp://ll.la/~SiU*

972名前が無い程度の能力:2013/03/21(木) 21:01:55 ID:BO8JPdPw0
>>971
前提として、プロット読んだ段階で完成系を予想した上で何かを語ろうとすると
自分が想定する完成形と、まふさんが想定してる完成形に確実にズレが生じると思うので、完成形を想定してのレスは極力避けます

まずプロット見せてもらって最初に聞きたくなったのは
大本の土台である
自主性を身につけるという主人公の自己実現テーマと
主人公の責任というものに対するスタンスのテーマ
この大きな二つのテーマの絡め方をどれくらい意識したのかなーという部分
これ凄く大前提になるから、まずここ確認したいかなあ

というのも
「自主性を身につけて変わりたい」という主人公の欲求がどれほど強いものなのか、どういう風にここに読者を共感させるために、どう演出するつもりなのかなということ
これって主人公を動かすための物語の原動力になるはずのもの、なんだよね?
まふさんの脳内完成形で、ここらへんが完璧に出来てるなら問題ないんだけど

そして、『自主性』、というものに、どういうふうに『責任』という要素を絡めていくと面白いのか、ここも曖昧なコンセプトしかない感じがした
現状だと『責任』が、『自主性』に絡んで来るのはラストくらいだけで、それまではこの二つのテーマがバラバラに進行してて
その二つがラストで合流して、『責任』を『自主性』によって成し遂げるっていう形にはなってるけど、(プロットだけではそう見える)
『責任』を『自主性』によって成し遂げることに、どんな意義があるのかが、物語内で定義されてないから、そこにどんな面白さ・感慨深さ・感動があるのかが作られてない
まふさんの脳内完成形では、そこの意義のお膳立ては作られてるんだろうか

だから、最重要課題は、『責任』を『自主性』によって成し遂げることに、ラストまでにどれだけ価値をお膳立て与えられるか
まずはこれを作り出す事なんじゃないかなと
もし、この部分がすっぽり思考から抜けてたというならば、ここを考え直してもらうと良さそうだなと思いました

973名前が無い程度の能力:2013/03/21(木) 21:02:32 ID:BO8JPdPw0
>>971
あと今の時点で、少し踏み込んで言えそうな指摘は

チャプター0のところで、『原作とまふ世界のとっかかりを作ることを最優先にする』ということを指摘したい
0を見たときに気になったのが、またまふさんの悪い癖が出そうな雰囲気がプンプンするなということ
悪い癖というのは、作者と読者の共通認識である原作と、オリジナル世界の間になんのとっかかりも作らず、
オリジナル世界の説明から入っちゃって読者を置いてきぼりにすること
なので導入部は、オリジナル世界でオリジナルの事件が起こる、という形にはしないようにして
原作世界でオリジナルの事件が起こる→その原因がオリジナル要素である
みたいな一例としては
永遠亭視点から開始で『なんか永夜異変の準備を妨げる銀英伝のヤン・ウェンリーみたいな奴が居る』
こいつを排除しなければならないが、信じられない事に、そいつはなんと妖精だ
いったいそんなスーパー妖精軍師とはどんな奴なんだろう?
みたいな感じで原作世界から足場を固めつつ、オリジナル要素へ興味を誘導する

あとは、この作品におけるシナリオの大まかな作り方の方向性として
例えばチャプター1と2では『主人公の長所を阻害している要素を、テーマとして主人公が克服するべき要素と合致させる』というのを指摘したい
『普段はダメな主人公が本気だすと凄い』
これって、面白いし格好いいんだけど、手を抜くと主人公にとって都合の良すぎる寒い接待プレイみたいに陥ってしまう
どうやったら寒くならないか、というと、主人公が本気を出すのに、克服しなきゃいけない制約を付ければ良い
じゃあ、どうせなら、この面白い要素と、テーマを絡めちゃおうよってことで
主人公がダメダメな理由は自主性の無さ→自主性を身につけるという自己実現を達成したい→そのためには長所を活かす必要がある→長所を阻害しているのは、自分自身の自主性の無さ
まずこういうメカニズムを構築して
長所を活かすために自主性の無さを克服し、自主性の無さを克服するために長所を活かしていく、みたいなイベントの流れの下地にする

そのイベントの作り方の一例としては
主人公が自主性を身につけたいがためにイベントに巻き込まれ
自主性を身につけようとする主人公のせいで、よりイベントが深刻化し責
主人公が自主性を発揮しなければ解決不能な状況に追い込まれ
主人公が自主性を発揮して、長所を活かし、イベントを解決する
みたいな感じで表現するテーマをとことんフォーカスして見せていきつつも
イベントごとに、主人公がイベントを乗り切ったときに、『普段はダメだけど実は凄い』的エンターテイメントなカタルシスを発生させるという流れを作る
そして、そのイベントに対する主人公のリアクションの差異によって、主人公の変化=テーマの動きをダイレクトに表現する

掴みどころのないテーマを伝わりやすくするために、出来るだけテーマが問われる、事件・流れ・状況を単純化し、ついでにエンターテイメントを絡めるというやつです
読者カタルシスへの欲求と、主人公が目指すものの方向を一致させると、感情移入を倍化させることができる
三国志の諸葛亮孔明を描くのではなく、まんまヤン・ウェンリーをパクルような気合いでやれば正解じゃないかなと
あとは、繰り返しになるけど、自主性の追求という大黒柱に「責任」をどう絡ませて、ラストで自主性によって、責任を乗り越えることに面白さ・感動を醸し出すのかを、考えよう
もちろん、ラストのまとめ方を、今のままで拘る必要もない

あるいは責任というテーマを薄くして、自主性一本に絞ってもいい
その場合でも、やはり、主人公が自主性を追求することにどれだけの価値があるのかを作り出さなければならない
主人公がダメダメな理由が、どれくらい説得力をもって自主性の無さというものに起因し、
それを主人公がどんだけ強烈に克服したいのか&読者が主人公に克服してもらいたいか、という部分だね
ここを強調するためにも、主人公の長所がもたらすヤンウェンリー的カタルシスと、主人公が克服を目指すものの方向を一致させるのが大事になるはず

974まふ:2013/03/22(金) 17:56:09 ID:OxNLdN9E0
>>972-973
ありがとうございます。

責任を背負うことから逃げ続けた心の弱い主人公が、自主的に選択することができず、結果的に流され続けることになる。
そんな気弱な自分が嫌で、今度こそ頑張ろうと一念発起してメイド隊に志願した! とはいえ、自分で踏ん切りがつかずに周りに流される形で選択している。
もう、これだけでも主人公にとって大冒険なのに、美鈴から重責を背負わされてしまうこととなる。
重すぎる責任と向き合うことが出来ないまま逃げ続けて、逃げ切れずに潰れてしまう。
そんな自分が嫌で塞ぎ込んでしまう。それから時間が過ぎ、現状で満足しようと言い聞かせて、また逃げようとした。
そこで仲間から叱咤激励を受けて、主人公は「変わりたい、弱いままの自分じゃ嫌だ」と責任と真正面から向き合う覚悟を決め、キリキリと胃を痛めながら責任を果たす。
その後、心の弱い自分と決別し、自らに責任を持てる存在になれるようにと、初めて自らが作り出した選択をしたのが「紅魔館から出る」ということ。
それから先は、結局は心が弱いのは直せないようで胃を痛めてるけど、責任と向き合う覚悟は身につけられました。

という流れを想定していましたが、指摘され見直してみるとチャプター1から心の弱さについて言及が一切されていませんでした。
書きたかったのは、心が弱くて責任を背負うことから逃げ続けた妖精が、どうやって責任と向き合って背負うようになるのか。というものでした。
メモ帳や手帳に頼りきりになるのも自分に自信がもてず、「あわわ、あわわ」と言いながら仕事をしてしまい気付けば失敗してしまっている、というのを想定してです。

チャプター0と7の流れも含めて、修正をしてきます。

975まふ:2013/03/22(金) 18:08:19 ID:OxNLdN9E0
あと主人公のモデルはエースコンバット5の教本バカの隊長でした。
あそこまで酷くないけど。

976名前が無い程度の能力:2013/03/22(金) 22:07:10 ID:x26sQXOg0
>>971
遅ればせながら読みました。

計画書の段階で突っ込んで言えることはあまり無い、というのがまず正直なところですが、
ともあれ、ここに記されている限りの内容において、
「物語の構成的に」 ここは駄目だと明確に言える部分は特に見当たりませんでした。

明確に、というほどではないレベルで言うならば、

 ・大結界騒動と吸血鬼異変の順序が逆になっている
  (原作では明治初期に大結界騒動があり、その100年ほど後?に吸血鬼異変)

 ・霊夢さんと紫さんが紅魔郷前の時点で明確な面識を持っている
  (妖々夢前から知り合いだったというのも仮説としてはあるようですが、主流ではないはず)

この2点が原作設定もしくは一般的に考えられている流れと食い違っているので、
その辺りの取り扱いが大丈夫なのか要確認、というくらいでしょうか。
単一の世界観を元にして書く場合、ちょっとした改変が後々に大きな皴になったりしますので。

-----

それ以外に指摘しておくことがあるとすれば、
構成とかネタそのものよりも、やはり個別の描写やその密度の匙加減になるでしょう。

今回の話、言ってしまえば既作である副長さんシリーズ、というか 「自己愛」 とやっていることが大して変わりません。
もちろん、彼女らの暮らしている環境やそこで起こる事件の背景は大きく違いますが、

『悩みや劣等感を抱えた主人公が、苦悩しながら仕事をしてぶっ倒れて弾幕ごっこして負けたり吹っ切れたり』

という流れが同じだということです。
「欠点もあるにせよ、人並み外れて優れた点のある主人公だが、本人はそれを認識せず、劣等感の方が強い」 とか、
あるいは周りの人物からのage評価のワンパターンっぽさも、同じような物語になる空気を感じます。


が、言いたいのは 「話が同じじゃねえか」 というそれ自体ではありません。そっちではなく、
『オリキャラ主体、内面主体の物語になるので、導入からフルスロットルでガン悩ませるのは避けてください』 です。

より具体的なことについては、今までの作への批評でいろいろと言われてきたことと同じですし、
言ってしまえば >>973 で指摘されている 『原作とまふ世界のとっかかりを作ることを最優先にする』 というのも同様です。

出だしでいきなり長々とした内面描写や、オリジナルの事件背景についての説明を始めたりすることは極力避け、
例えば兎たちとの弾幕闘争の場面や、あるいはのんびりとした日常業務の風景など、
読者の視点で状況が把握しやすい、分かりやすい内容から徐々に個々のキャラの描写に移っていく。
「全てを知っている作者」 の視点で物事を見ず、常に 「何も知らない読者の視点」 で物語を見返す。

「読者の脳内盛り上がりメーター」 みたいなものを頭の中に常備して、その動きを見極めた描写密度を心がけてみてください。
(たまにゆるいシーンを織り交ぜて、読者の頭を休ませることも忘れずに)

977まふ:2013/03/23(土) 03:55:22 ID:zDZv175g0
>>976
ありがとうございます。

>大結界騒動と吸血鬼異変の順序が逆になっている

これは私も悩んだ部分なのですが、旧作靈夢とwin版霊夢が同一人物、且つ時系列の流れが旧作→win版である時、
吸血鬼異変を入れられる場所が紅霧異変の数年前の出来事になってしまうという感じだったと思います。

「旧作はwin版の過去である」というのをなくしてしまえば、
吸血鬼異変の幅は大きく広がり、大結界騒動と順序が逆にすることができた気がします。
なので、いっそのことと思い、旧作はwin版よりも未来の出来事ということにしてしまいました。

ここらへんを考えたのが自己愛の時で自信なくなってきた。
スペルカードルールの要因から導入までの流れを考えると、あまり時期が開きすぎるのはおかしいですけど。
そういえば、玄武が池に居ましたっけ。まあ、亀は長生きですし(震え声)


>霊夢さんと紫さんが紅魔郷前の時点で明確な面識を持っている

スペルカードルール制定辺りで、紫と霊夢が直接関わっていたと勘違いしてました。
修正を入れておきます。


どうも、最初にドンッと事件を起こしてしまって、物語を動かそうとする思考がしみこんでしまっているようです。
それが単なるネタであれば良いのでしょうが、私の場合は設定に食い込んでしまうネタを扱うので駄目なのでしょう。
せっかくの二次創作なのですから、原作から徐々にということを意識したいと思います。

また、短編をかけてなくてすみません。
文字数制限をつけてみたところ予想以上に難航してしまっていました。

頭の中に思い描いていることに比べて、書きこめる量があまりにも少ないことに気付きました。
では、伝えられることが少ない中で何を選んで書くのか、という課題を目の前に手が止まってしまいました。
書きたいことの明確化と単純化が実に難しく、少ない文章でどこまでバックグラウンドを伝えられるのかもままならない。

腕とかいう問題じゃなくて、物語の構造的に伝えられる量は限られており、あまりにも少ない。
説明なんてやってたら、簡単に使いきってしまいます。
そうならないための手段が描写なのでしょうが、もう少し頑張ろうと思います。

978名前が無い程度の能力:2013/03/23(土) 12:06:27 ID:yIvMTLZY0
>最初にドンッと事件を起こしてしまって、物語を動かそうとする

これ自体は別に悪いことじゃないんだけど
その事件がその世界にとってどういう意味を持つのかがわからないと、事件のインパクト自体が発生しないから
読者がその事件の重大性とかを理解できるかどうかが重要になる

原作を基準にした『重大さ』なら、読者との共通認識があるから、物語のでだしからついていきやすいんだけど
これがオリジナル設定上での『重大さ』だと、出だしで世界観が良く判らない段階だと、事件のインパクト自体が理解できにくいってなって、インパクト自体が死ぬ
だからオリジナル設定の事件を起こすなら、『原作の世界に対する影響力』っていうのをわかりやすく描いたりすると、その事件の重大さが、出だしでも伝わりやすい
原作世界への影響力を描くための手法として、日常生活から描いていく、っていうのも
読者に世界観を理解してもらった上で、事件の重大さを認識してもらうための手堅い一つの例だし
日常スタートじゃ押しが弱いと思える物語なら、出だしでも、読者との共通認識によって事件の重大さ・面白さを十分に伝えられるシナリオにすればいい

要点は、せっかく起こす事件を、出来るだけ伝わりやすくする、という点です

979976:2013/03/23(土) 23:50:39 ID:jVPtLq.60
>>977
原作設定の改変について、指摘というよりも 「確認のために」 一意見を置いておきます。

通常、二次創作において原作設定の無理な改変が好まれないのは、
まず一義に 「他人の創作物を間借りするのだから〜」 という作法的な側面が大いにあって、
これはもちろんこれ単体でも十二分な理由です。

しかし、貴方のやろうとしているような、原作世界全体を一繋がりに扱う物語を思い描く場合、
原作設定を無闇に変えないということは、作法云々よりも

「改変により原作の時系列や事象が歪み、その辻褄合わせのためにさならる歪みが生まれる悪循環」

を防ぐという側面の方が重要になってきます。

-----

一例として、既作である妖道中について (あれがまだ貴方の中で成立しているとして) 考えてみると、

一次設定では幻想郷の中でも屈指の実力者であることが示唆され、また明言こそされていないものの
幻想郷の設立に大きく関わっていても不思議ではなく、妖道中では実際に発案者に等しい 「天魔」 という存在に、
原作では (主人公組やごく一部の妖怪以外が全てそうである) その他大勢の一人でしかない
「雲居一輪」 という人物を深く関わらせたことで、一輪さん自身が幻想郷にとっての重要人物になってしまった。

こうなると、この後彼女やあるいは幻想郷に大きな事件が起こるたびに 「一輪さんは何をしてんの」 とか、
「天魔は何で彼女と連絡を取らないの」 とか、「何故ここで一輪さんが出てくるの」 とかいう新たなツッコミが
次々と生まれることになり、それを埋め合わせるためのさらなる改変をでっち上げないといけなくなるか、
あるいはそれによる歪みを避けようとしてそのキャラクタ自体が扱えなくなってしまう (ネタとキャラの使い捨て)。

ルーミアさんや十六夜さん関連についても同様です。
下手に関連付けてしまったが故に、その後全ての事象についても整合性を考えなければならなくなる。
単品の作品であれば全く問題にならないことが、一繋がりの世界では通ってくれなくなる。

-----

なので、原作の設定や時系列に改変を加える時には、

 ・その改変は本当に自分の創作に必要なものなのか
 ・どうとでもなる 「数ある中の一つの事件の理由」 のために、無用に大きい改変を加えていないか
 ・その改変によって将来的に影響を受ける事象はどれくらいあり、それらは自然な辻褄合わせが可能か

という点について、よくよく検討しておく必要があります。
というか、もう一歩踏み込んで言ってしまえば、

原作全てを一繋がりに扱いたいなら、独自設定は 「原作で触れられていない、見えない場所」 に限定し、
表向きの事象は全て原作通りで矛盾が無いという方向で作るのが、上手く作るための唯一の方法です。

貴方の作っている設定で言えば、紅魔館が物流拠点になっているとか、
レミリアさんが妖怪の里を作ろうとしているとか、その辺が 「見えない場所」 に相当するでしょうか。
どちらも原作からは全く読み取れない話ですが、「原作の出来事と矛盾しない限りにおいて」 読者も大きな疑問は持たず、
むしろ原作と上手く絡めることができれば大いに評価ポイントになるでしょうね。

今回の具体的な話である、大結界騒動と吸血鬼異変の順番や、紫さんと霊夢さんの面識の時期についても、
それが後々におかしな歪みを生まないのであれば、別に改変してあったって構わないでしょう。

が、現実的な話として、貴方だって今の時点で全ての物語を頭の中に持っているわけではないはずですから、
「本当に必要がない限りは」 無闇に原作設定には手を加えず、独自設定の側を工夫して対応する方が安全ですよ、という話ですね。
(旧作については、無理に未来に置くくらいならスルーした方がいいんじゃないかと素直に思いますが)

980976:2013/03/24(日) 00:33:24 ID:fy1FRwF.0
導入部分その他での描写手法について。

具体的にどういう匙加減が好ましいか、については、
いろんな作品を 「その点について意識しつつ」 読みまくるのが一番でしょうね。

>>976 では 「読者的な視点で見返せ」 と書いたりしましたが、
実際問題として自分の作品を無知モードで読むというのはそう容易いことではありませんので、
やはり実際に赤の他人として読める他者の作で勉強するのが早い。

具体的に意識するポイントの例としては、

 ・説明しているのは誰か。地の文か、それともキャラクタの台詞か?

 ・その説明にはどれくらいの文章量が割かれているか。

 ・その説明は一度に行われているか、それとも複数に分割して別々の場面で補完されているか?

 ・その 「説明」 は、本当に 「地の文だけで一から十まで説明している」 のか、
  それとも、「常識の助けを借りることで」 最小限に済ませているか?

 ・「説明」 に至るまでの流れはどんなものか?
  そこまでの間に、読者は何がしかの予備知識を得ていたりするか?

 ・で、それらによって作品世界の理解は容易に進んだか?

というような辺りでしょうか。
まあ、そこまでガッチガチに設定を作りこんで、かつ説明に走る作品ってそう多くない気もしますが。

上で挙げた点と関連して、おおよそ貴方に足りてないなあと思うのは、

 ・地の文ばかりで説明せず、「キャラクタ同士の会話、レクチャー」 による情報提供。
  つまり、作中の人物に教えるという構図を借りて読者に教えるという形。
  これだと、「無理に一度に教えすぎない」 とか 「無用に複雑な表現を使わない」 ことが自然に要件になります。

 ・事件の展開に合わせた小出しの情報提供やキャラクタ展開。
  例えば、冒頭すぐに 「紅魔館には○○〜△△というメイド部隊が〜」 と一度に説明するのではなく、
  最初は登場人物の手元のことだけに集中させ、新しい場所への移動や事件の展開に合わせて
  少しずつ新しい説明を 「風景描写の如く」 与えていく。

つまり、襟首正した説明モードは原則として使わず、ある時はキャラクタの掛け合いの一部として、
またある時はさらっと情景描写の一部分として、手変え品変え多方面から描き出すというやり方です。

どうしてもガッツリ説明をしないといけないという場合でも、地の文で読者に直接語るよりは、
キャラクタ同士の説明や講習会という形を取った方が、流れとして自然であることが多いと思います。主観強めですが。

-----

ゆるい短編云々も、まあそういうことの練習にもいいかなと思って勧めたのは確かですが、
別にやらなかったら実力が向上しなくなるなどと言っているわけではないし、
それ以前に俺は貴方の先生でも上司でも利害関係者でもないので、やらなかったからといって謝られる筋合いはありませんよ。
ついでに、書いたら必ず投稿しないといけないわけでもありません。ネタ切れちゃう。

字数制限、というやり方もあんまり意味がないでしょうね。
分かりやすさと文字数にはいくらかの相関はあるかもしれませんが、
それは結果に現れている傾向であって、その結果を生んだ原因ではない。
文字数を制限したからといって、分かりやすいものが書けるようになるわけではありません。

まあとりあえず、気楽にやっていきましょう。

981名前が無い程度の能力:2013/04/12(金) 07:39:21 ID:4PdK86.k0
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/180/1362464058
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/181/1364348542
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1365325203
はじめまして。片隅と申します。
上記の作品の批評とアドバイスを頂けないでしょうか。
特に三つ目の作品のコメント欄で飽きさせない工夫をしろ、とのコメントを頂いたのですが、パロディー元の某有名時代劇の基本的な流れを崩さずにマンネリを回避する方法がどうしても思い付かず、或いは工夫しているように思っても読者の方には同じにしか見せられていないようでして、こちらに相談させて頂きました。
何卒よろしくお願いいたします。

982名前が無い程度の能力:2013/04/12(金) 23:47:57 ID:PpgjSNSk0
>>980
マンネリというか、元から小説に向かない素材を無理やり扱っている故の問題でしょうね。

まず第一に、テレビのような映像(+音声)作品と、小説のような文字媒体の作品では
それぞれ得手不得手とする表現手法が大きく異なることを理解しておかなければなりません。

映像作品の場合、

  ・映像により、説明不要でダイレクトに視覚に訴える情景描写。
   殺陣その他のアクションシーンを含め、文字媒体とは比較にならない情報量と表現力を簡潔に扱える。

  ・同じく聴覚にダイレクトに訴えてくる音声や音楽。音楽については言わずもがなとして、
   演者の技量が高かったり、人気のある役者であれば、1つ1つの台詞そのものが娯楽要素になり得る。

という強みがあり、これは文字媒体ではそもそも太刀打ち以前に真似ることができないものです。
では一方、文字媒体の強みは何だろうと考えると、

  ・心理や内面の描写を軸とした、世界や事象を感覚的に捉え伝える手法。
   これを映像媒体でやろうとすると、モノローグや薀蓄を乱発するか、
   受け手によって伝わらない可能性のある不確かな要素 (仕草やチラ見せ) に頼らざるを得なくなる。

  ・↑と関連して、物質や概念や時間の壁を越え、一つの対象をじっくり掘り下げて扱えること。

  ・一度に扱える情報が限られていることを逆手に取った、叙述トリック等の文字媒体特有の手法。
   映像作品でこれを真似ようとすると、構図その他でどうしても不自然な要素が目立ちます。

  ・つくるのに おかねがあんまり かからない (五七五)

このような違いを念頭に置いた上で、映像作品としての必殺仕事人、というか
「一話完結型の娯楽映像作品」 と今回の貴方の作品を比べてみると、

  ・情景や状況の分かりやすさと迫力 ⇒ 圧倒的に映像作品の勝ち。この領域で文字媒体が勝つのは無理。

  ・台詞等の掛け合いの面白さ ⇒ 原作に分あり。貴方の作も一定の水準は持っていると思いますが、
   いかんせん原作からして内容の薄いやり取りです。俳優のリアル音声、かつ文字に起こすことによるくどさが無い分、
   映像作品である原作の方に分があるのは致し方ありません。

  ・山場に至るまでの展開の面白さ ⇒ どちらも浅く、面白くはない。何故? 「それがメインではないから」。

  ・山場の盛り上がり ⇒ 圧倒的に原作。映像作品の方が元から有利という点を差し引いても、
   貴方の作品には盛り上がりがありません。何百行と使って辿り着いた殺しのシーンが2〜3行で終わり。これは×。

  ・文字媒体の強みを生かした表現 ⇒ なし。台詞の掛け合いがだらだらと続いているだけの、台本小説。

  ・物語の舞台背景や設定 ⇒ でっち上げ度で言えば原作も大概と言えなくはないが、
   フィクション要素も強いとはいえ江戸時代、悪人や権力者が跋扈して人数も多い原作と、
   箱庭に押し込められて立場が弱く、また人数も限られている幻想郷の人間社会では、やはり長期的な体力に差がある。

   主要キャラに東方キャラを持ってくることで、作を重ねることにでっち上げ度が加速していくのも問題点。

という感じで、つまるところ、

「テレビドラマを無理やりSS化したことにより、原作の一番の楽しみどころを殺してしまった上で、
 他の部分に点在していた小粒の娯楽要素にも救済や代替は無く、つまらないところだけが残った」

というのが貴方の作品の問題点と言えるでしょう。

仕事人に限らず、アニメだってドラマだって、一話完結型の勧善懲悪番組なんて話の起伏は薄いものです。
では何故そういう作品が愛されているのかというと、俳優の演技や音楽を含めた 「お約束のシーン」 のカッコ良さ。
何よりもこれがあるから、話がワンパターンだろうが不自然だろうが、一定の評価を得続けていたわけです。
(意地の悪いことを言えば、視聴者も今よりずっと純朴な時代だったから、というのも多分にあるでしょうが)

つまり、問題なのはワンパターンなことではなく、それを黙認できるだけの面白さを提供できていないことです。

983名前が無い程度の能力:2013/04/12(金) 23:53:41 ID:l75QgltQ0
>>981
元ネタの仕事人はほとんど見たことない人からの意見になってしまいますが

シリーズものの宿命として1作目は目新しくても、2作目からはそういう『ジャンル』化してしまうというのがある
この作品で言えば、1作目は『東方で仕事人』というネタとして見れるんだけど
2作目からはそういうジャンルになっちゃうから、ジャンルとしての完成度が求められるようになる
で、1作目を見返して貰えばわかるけど、ぶっちゃけこれ、ネタとしては面白かったけど、
物語としての面白みって特にないよね、っていうのに気付くんじゃないかなと
だとすれば、2作目からが面白く感じないのも、道理
だから、この作品が抱えてる本当の問題ってマンネリがどうとかいうより、元から物語りとしての完成度が低かっただけ、という部分を忘れては本末転倒になってしまう

あと考え直したほうが良いと思うのは、
>基本的な流れを崩さずに
ここ
これってどのレベルまで崩さないことを拘りにするのかを、自分で明確に線引きすれば、崩せる部分を見極めて大胆に攻めていけるはず
例えば極端に崩した例だと
毎回、誰かを殺しに行くという元ネタの一番の見せ場にカタルシスに持ってきつつも、マンネリ化を回避する方法として、
全4話構成で起承転結に分けて、悪人を殺すことの意義を毎回違うものにして、最後は元ネタにはなかった新境地を見せる なんてパターンもありえた
こんな感じで↓

1話:仕事人結成→悪人を殺してめでたしめでたし

2話:ところがその仕事が原因で、幻想郷を二つに分ける大論争が巻き起こり、このままでは下手すれば全面戦争に
   全面戦争を回避するために、また新たな重要人物を殺さなければならない
   だけど、そいつはけして悪人ではないが、犠牲を少なくするためには死んで貰うしかなく、殺害

3話:ところが、2話での重要人物の殺害事態が、ヤマメの依頼者が仕掛けた罠だった
   なんと、依頼者は最初から幻想郷を戦争状態にするのが目的だったのだ!
   依頼者を始末しようとするヤマメだが、実は依頼者には意外な動機があり、ヤマメはそれに正当性を感じてしまう
   果たして、依頼者を殺すことが本当に正しい行動なのだろうか?

4話:依頼者を否定しきれなかったヤマメは、誰も殺さずに全面戦争を止めるための第三の道を模索する
   かつて日本屈指の大妖怪として恐れられ、数多の命を無慈悲に奪ってきた彼女が、幻想郷のためにする最後の選択とは?

みたいな感じで
毎回、お約束パターンは同じでも、パターンを繰り返す毎に、だんだんと事態が進行していく感じで、
最後にはそのパターンをひっくり返すことで、逆にこれまでのパターンを引き立て、そしてラストも引き立てる


だけど、作者さんのやりたいことが、毎回話しを展開させて進行させることじゃなくて
展開せずに毎回同じループを繰り返すことなら、毎回のドラマをしっかり作っていけばおk
そこで
『結婚祝いを贈る』と『人形もどきにおどろく』を見直してもらうとわかるけど、ドラマらしいドラマがなくて
ただ殺しの状況設定のためだけに人物が配置され、その人物の有り様が説明されてるだけってのに気付くんじゃないかと
『糸車に苦戦』からはドラマも取り入れられるようになったんだけど、
ノイズが多すぎて、ドラマに焦点があてられきってなかったり、ドラマの最重要要素でもあるパルシーの動機のとってつけた感が凄かったりと、完成度が低い
ドラマの印象=その回の個性 が弱ければどうなるかというと
『ただ殺しの状況設定のためだけに人物が配置され、その人物の有り様が説明されてるだけ』っていう毎回同じパターンの要素が目立ってきて、マンネリ感だけが際立つ
つまりは、同じパターンを繰り返すなら、その回の個性=その回のドラマをちゃんとした完成度で書かなきゃダメだよって事です

この手の永久ループ物で参考になりそうなのは、手塚治虫の『ブラックジャック』
命を奪うのではなく、その逆の行為をひたすら毎回繰り返すワンパタ漫画です
だが、そのワンパタを繰り返す意義が、毎回のドラマによって何百パターンも味わいが違う

984名前が無い程度の能力:2013/04/13(土) 00:09:22 ID:/4ADxMgI0
>>981
とりあえず三つ目の冒頭部分なんですけど


「よう霊夢、相変わらず暇そうだな」
「魔理沙じゃない、随分久しぶりね。しばらく顔を見なかったけど、何してたの?」
 人里離れた博麗神社に、久しく姿を見せなかった霧雨魔理沙が訪ねて来ていた。

「ちょっと地底にな。それより霊夢、これをうまく使える髪型ってなんか知らないか? どうにも上手くいかなくてさ」
 魔理沙が帽子から取り出したのは、一本の簪だった。

「あら、随分可愛らしい簪ね。どうしたの?」
「地底でパルスィの家で飲んだことがあったんだが、そこに何本も飾ってあってな。妖怪が作った簪なんていかにも魔力がありそうだろ? だから一本死ぬまで借りてきた」
「そういう手癖の悪さは相変わらずねぇ」
「あのまま使われずに付喪神になるよりましだぜ。救済と言って欲しいな」
「まぁなんでもいいけど。やってあげるからちょっと後ろ向いて」
 霊夢は手早く魔理沙の髪で団子を作り、それを簪で留めてやる。

「はい、出来たわよ」
「お、いい感じじゃないか。サンキュー霊夢」
 魔理沙は帽子から鏡を取り出して、満足げに頷く。

 
たったこれだけの場面で、魔理沙は何回「霊夢」と言うのかと
誰が誰に向けて話しかけてるかって、結構、最小表現の情報でも理解できるもんですよ?
なんかもう付き合い立てのカップルみたいに名前を呼びまくってて不自然というか、普通に悪文です
序盤でこういう文章が続くと、いきなり読む気が失せる人は多いのでは
この人は下手なんだな、としょっぱなから思われかねないです

985982:2013/04/13(土) 00:15:39 ID:NGCa0BGU0
>>981
失礼、安価間違えました。↑も >>981 宛てです。

上で述べた通り、ワンパターンであることそれ自体が問題ではない、
というか原作からしてワンパターンなんだからそこはもうどうしようもないというのが俺の意見ですので、
少なくとも一話完結型の体裁をとる限りにおいて、「マンネリを回避する方法」 は俺には提案できません。

御依頼の点に対しての一意見としてはそれでおしまいになりますが、
それで終わりというのも何だか寂しいので、一応何がしか意見を付け加えさせていただくとするのなら、
まずは貴方がこの作品をどうしたいか、どういうものが書きたくてこの作品を続けるのかを再確認することです。

-----

今回の作品は、言うなれば

「原作もしくは時代劇ドラマをよく知っている読者が、与えられた台詞の流れから頭の中で映像を作って楽しむ作品」

です。

原作の掛け合いや、あるいはあのテーマ音楽が自然に頭に流れてくるような濃ゆい読者、
あるいは難しいことを考えずに素直に内容を受け取ってくれる優しい読者であれば素直に楽しめるでしょうが、
そうではない読者、つまり原作云々の先入観なく、単品の小説作品としてこの作を見た読者からは、
貴方の気にしているような厳しい意見や評価が出てくるのはまったく不思議ではありません。

で、もし貴方が、あくまでこれらの作を 「原作の映像作品をSSっぽく書き起こす」 ことを目的とするのであれば、
特に改善どうこうを考える必要は無いでしょう。マンネリ? 原作からしてそうなんだもん! で開き直るべきです。

もし貴方が、マンネリどうこうではなく 「SS作品としての評価」 を気にしているのであれば、
「某有名時代劇の基本的な流れを崩さず」 という点はいったん横に置き、
まずは文字媒体の娯楽作品としての質を少しでも上げることを考えた方が良いのでしょう。

具体的な点はたくさんありますが、とりあえず一例を挙げると、

  ・現在では 9:1 くらいの配分になっている 「山場までの流れと山場そのもの」 の比をせめて 7:3 くらいに

  ・会話だけで流れを作らず、地の文をもっと活用して読みやすさを高める

まずはこの2点だけでも改善されれば、もう少し全体としての質が高まるのではないかなと思います。

986982:2013/04/13(土) 00:18:07 ID:NGCa0BGU0
あらららら、書いてる間に他の方と混ざってしまった。

>>985 で言っている 「↑」と は >>982 のことです。申し訳ない。
やっぱ全部書き終わってから一気に投稿しないと駄目だなあ。

987981:2013/04/13(土) 10:41:48 ID:fn2Mo1C20
皆さんご精読、アドバイス本当にありがとうございます。

>>982,>>985さん
映像と文章という媒体の違い、というのは盲点でした。確かにストーリーや音楽や俳優さんの仕草で見せる映像と心理や情景の描写で見せる小説は別物ですね。
そこを心得ずに書いたのだからマンネリ以前に根本的に面白くねーと言われるのも仕方ないです。
今後書く場合は、小説作品の強みを生かしたものにしていきたいと思います。参考にする小説作品などとしては、アニメのノベライズなどが近いのでしょうか?
それから、地の文をもっと活かせ、とのことですが恥ずかしながら会話文の間にどのように地の文を挟めば違和感なく話が進められるのかがイマイチわからないのです。

例えば
「お前さん、銀次じゃな。儂は新参博徒のマミじゃ。あんたの噂を聞いて、是非先達の教えを乞いたいと思うてな。無論ただとは言わん」
 マミゾウが銭がぎっしりと入った重たそうな袋を見せつけると、途端に銀次は愛想が良くなる。

「俺に目をつけるたぁお前さん、いい目をしてるな。いいぜ、出すもん出せば勝ち方を教えてやろうじゃねぇか」
「そうかそうか。いやいや助かる。そうじゃ、お近づきの印にたぬきでも一杯どうじゃ? 今日は冷えるし」
「たぬきかい。悪くないな」
「そうじゃろうそうじゃろう。じゃあたっぷり味わえ」
 マミゾウの目付きが変わったのをヤマメは見逃さなかった。次の瞬間、ずるりと銀次の腹から上がずり落ちていく。銀次は一瞬きょとんとなり、次いで気付いて口を開く。しかしその口から飛び出たのは断末魔ではなく、鈍く輝く白刃だった。

 神速の早業。銀次の背後にまわったマミゾウの両の手には、いつ抜いたのか同田貫の二振りが握られていた。逆手で突き立てた脇差しを後頭部から引き抜くと、支える物のなくなった銀次の上半身がどさりと地面に落ちる。

「黙って喉でも刺せばいいのに態々小芝居までうってから真っ二つにするとはね」
「狸が胴抜く同田貫、っと。イカす洒落じゃろ? 思いついたきり言う機会がなくてのう」
 変化を解き、銀次の着物で刀の血をぬぐいながらマミゾウが笑う。

「しょうもない洒落の為にここまでやるとはえげつない狸だ」
 ヤマメも少しだけ笑った。しょうもない洒落だが、それで胸がスカッとしたのも事実であった。

「ほら、後二人残っとる。次に行くぞい」
 二人は救仏寺に踏み込む。

と抜粋してみましたが、このシーンのどの辺に地の文を追加して読みやすくすればいいのか……

それと、殺しのシーンにもっと尺を取れ、とのことですが映像作品の必殺シリーズはもちろん、その大本の原作である池波正太郎氏の小説『仕掛人・藤枝梅安』シリーズでも、殺しのシーンというのは全体から見れば存外あっさりしています。そこを長くしてしまうというのは、冗長とかただの人間、しかも二三人相手になんで妖怪がそんなに手こずるんだと思ってしまうのですが、そのあたりはどうなのでしょうか?

>>983さん
実は仕事人が殺しの裏稼業に疑問を持ったり陰謀に利用されそうになったりっていうのは、結構あったりするんです(主人公達はウルトラマンとか戦隊ヒーローのような絶対的な正義の味方ではなく、あくまでも金をもらって恨みを晴らすだけの殺し屋でしかない、というのもドラマの必殺シリーズのテーマですので)
話の流れとしては基本的な流れは変えず、そのヤマメ達の活躍の裏で徐々にヤマメ達を追い詰める算段が立てられていく(最終的には仕事人対人間)様も織り交ぜていくというようなものを想定していました。だから三話では人里側の人間(この場合は小兎姫ですが)が出しました。

一話の中でのドラマの完成度が低い、というのは非常に耳の痛い話です。その回ごとの一発キャラなんてぶっちゃけ「恨みを託す被害者」と「殺しの的」でしかない、という考えがどこかにあってそこを掘り下げる努力が足りなかったのかもしれません。そこは留意してしっかりと書いて行こうと思います。

>>984さん
ご指摘ありがとうございます。確かに知らない中でも恋仲でもないのに名前を連呼するのは違和感がやばかったです。なんで言われるまで気付かなかったんだろう……
該当箇所は修正しました。

とりあえず、ご指摘いただいたところには留意して、シリーズの完結までこぎつけたいと思います。尻切れトンボはいやなので。

988名前が無い程度の能力:2013/04/13(土) 17:18:39 ID:r.HTHe/20
>>987
アドバイスのお二方とは別ですが、


「お前さん、銀次じゃな。儂は新参博徒のマミじゃ」
 そう笑顔で歩み寄るマミゾウに、銀次は怪訝な顔を返した。同業者と付き合っても良いことなど多くはないと考えたのだろう。
 しかし、目の前の女が懐から大事そうに取り出したものを見て、ほうと息を吐き出し方眉を上げる。
 じゃらりと、金属の擦れ合う音。銀二の顔が、愛想の良いものへと変わる。
 賭博の後輩として先輩に教えを乞いたいということか。出すもん出すなら、それも悪くない。そう考えた銀二は、マミゾウの持つ袋から目を離すことなく、口に笑みを張り付け身を寄せた。

「俺に目をつけるたぁお前さん、いい目をしてるな」
「いやいや助かる。おお、そうじゃ、お近づきの印にたぬきでも一杯どうじゃ?」
 今日は冷えるしのうと言いながら、身を震わせて見せるマミゾウに、銀二は頷きを返す。

「たぬきかい。悪くないな」
「そうじゃろうそうじゃろう。じゃあたっぷり味わえ」


台詞で語っていたものの一部を登場人物の内面へと戻す。というのが良いのかなと思いました。
映像では不可能なこの表現ですが、文章媒体ならいくらでも生かせると思います。
後は、台詞の一部を地の文に組み込んでしまうなどでしょうか。
やりすぎるとあざとくなるので、使いすぎは禁物ですが流れるように場面を動かすのに効果的だと思います。
あくまで一例ですので、ご参考になれば……。

989名前が無い程度の能力:2013/04/14(日) 00:35:23 ID:i/ftnEB20
>>987
以前に作家交流スレで縁がありましたので、少しだけ口を挟ませてもらいます。

> それから、地の文をもっと活かせ、とのことですが恥ずかしながら会話文の間にどのように地の文を挟めば違和感なく話が進められるのかがイマイチわからないのです。

解答自体は既に出ています。>>982さんが文字媒体の強みとして

> ・心理や内面の描写を軸とした、世界や事象を感覚的に捉え伝える手法。

と挙げていますし、片隅さん自身も

> 心理や情景の描写で見せる小説

と書かれています。

踏まえて例文を見ますと、地の文は状況説明がほとんどで心理や内面の描写はありません。
例文に限ったことではなく、片隅さんの作品を読んだ感想としましても「説明的」だという印象を受けました。
でしたら書くべき事は心理や内面となるのではないでしょうか。

試しにどれでもいいです、創想話で万点以上の作品を五作ほど読んでみてください。
その中で気に入った作品の文章を分析してみてください。
片隅さんが考えておられる以上に、登場人物の心中が克明に描かれていることと思われます。
片隅さんの作品と対比させれば、より判りやすいでしょう。

違いさえわかれば、あとは盗んでしまえばいいんです。

990982:2013/04/14(日) 23:19:06 ID:/8ICUPz.0
>>987

>参考にする小説作品などとしては、アニメのノベライズなどが近いのでしょうか?

映画のように映像的に場面を想像してそれを書きおこす、というのは
今回のような明確な二次創作でなくとも (明瞭度に個人差はあれど) 普通に行われることですので、
別に映像作品の小説化でなくとも、あらゆるジャンルの作品が手本になり得ます。

動作から心情から風景から、全てひっくるめた 「世界」 から、どの要素を抜き出して描き出すか。
心情を主軸にするのか、掛け合いを主軸にするのか、アクションか、それとも徹底的な客観描写か。
選択基準は、書き手である貴方自身の嗜好より他にはありません。

手元にある小説でもよし、創想話の作品でもよし、あるいは時代小説を買い求めるもよし。
いろいろ読んでみて、これはと思える作、表現を自分の中で確立していきましょう。


>殺しのシーンというのは全体から見れば存外あっさりしています

動作としてそれらに費やした実時間の長さと、描写に割くべき長さはまったく別のものです。
指摘されているのはあくまで

「最も見せ場となるシーンを楽しめるように描写することができていない」

ことであって、仕事人が悪役をあっさり倒すこと自体をどうこう言っている人間は、
あちらのコメント欄を含めても一人もいないはずです。


お話を伺っていても、やはり娯楽としての文章を描くための基礎的な感覚が備わっていない
(才能云々ではなく、そもそも磨いていない) ことが大きく影響しているように見受けられますので、
いろいろと作品を読んで、現状の台本小説から抜け出すことをひとまずの目標にするのが良いでしょう。

991名前が無い程度の能力:2013/04/17(水) 12:56:38 ID:ZPLlnRT.0
少し遅くなってしまいました。申し訳ない。

>>988さん
おお、これは確かに印象が全然違いますね……ありがとうございます。とてもわかりやすいです。

>>989さん
確かに、読み返してみるとかなり説明的ですね。味気ねぇ
ともかく、他の作家さんの作品を見て参考にしていきたいと思います。

>>990
根本的な部分がダメ、と。なるほど仰る通りです。やっぱりこう、プロの方が書いた小説や人気作家のssを読むと、全然違いますね。
色々読んで出直したいと思います。

またお世話になりにくるかも知れませんが、何卒よろしくお願いいたします。皆さま、本当にありがとうございました。

992名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 09:11:38 ID:y9yd3d.A0
ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367715554

>>981から>>991にかけてお世話になったものです。その節は本当にありがとうございました。
あれから頂いたアドバイスを参考に、今回の作品ではそそわの高得点作品や一般の小説(勝手に他作家様の作品を挙げていいのかわからないので一応伏せていますが、必要なら作品名も書きます)を読み、自分なりに問題点を改善して書けたつもりです。

連続で依頼する形になってしまいましたが、何卒よろしくお願いいたします。

993名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 12:32:21 ID:GayEqmyI0
>>992
ああ、片隅さんか
新作良かったよ、凄く頑張ったのが伝わってくる
面白かった
その作品の改善点を述べようとしたら、無理やり粗探しするみたいな形になってしまうからすまないね
で、今作でもったいないな、と感じたのは冒頭のここ

「それと、あと二つ活動目的があるわ」
「なに?」

 ふたつ目はねぇ、と輝夜が大仰な動作で両の手を振るう。余程興味を引く自信でもあるのだろうか。

「変わらないものを探すこと、よ」
「変わらないもの?」

私だったら二つ目の目的は完全に伏せますね
「もう一つの目的は、その内分かるわ」とでも輝夜に言わせて、結論を出さないまま読者をじらし続けます
その方が、読み手の好奇心を刺激するでしょう
あとは、会話文に食いつきがいいようなユーモアを入れるとかでしょうか?
でも繊細な作風ですから、別に無理やり笑いを入れなくてもいいでしょうしね
文章そのものは良くなっていますから、これからは微調整と読み手を飽きさせない工夫をこらす作業ではないでしょうか

994名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 18:54:20 ID:QUCvFwws0
>>992
もし良ければ、どの作品のどんな所を参考にされたのか教えて下さい。
相談を持ちかける方以外にもこのスレを見てる人はいますし、そういう人の参考になるかと思います。
ネット上の作品名、市販小説の作品名を挙げることに関しては、特に問題無いはずです。

995名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 20:55:33 ID:o.E0MpTI0
たしかに有名作品なんかをお手本にしてるなら、アドバイスもより具体的に踏み込みんで言いやすいかもね
「あの作品のあのシーンみたいな演出効果を出すなら、ここはこうしたほうがいい」みたいな
作者スレッドなんかでも、そそわ作品名は普通に出して語ってるわけだし、
お手本として例にするようなポジティブな話題で出すなら、嫌がる人もそういないんじゃないかな

>>992
あとで読ませてもらいます

996名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 21:30:44 ID:3ka0p7xc0
>>992
批評すべきポイントを指定してください。
それが無いと、読んだ個人の好みに基づいたただの感想文になってしまいます。
(もちろん、「感想でも何でもいい」 という指定であればそれで構いませんが)

997片隅:2013/05/07(火) 22:31:23 ID:y9yd3d.A0
取り敢えず、現スレにもう余裕がなさそうなので次スレを建てて来ます。

998片隅:2013/05/07(火) 22:47:39 ID:y9yd3d.A0
次スレです
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/computer/41116/1367934311/l30

そそわはリニューアルしているようなのでテンプレのそそわの紹介欄は新生〜とジェネリックに変えました。なにか不備があったらすみません。

999片隅:2013/05/07(火) 23:46:51 ID:y9yd3d.A0
見て貰いたいポイントなどはちょっと今纏めている途中なので、ひとまず参考にしたものだけ挙げます。

aho氏 幻想郷に行きたいか?(地の文、特に心情描写)
同氏 楽園が滅亡する日(宴会シーンなど)
イムス氏 紅魔館メイド咲夜バースデイ(全体的、というか大体の部分この作品に影響されました)
このスレの>>988さんの私の作品の改善案(心理描写)

小松左京 日本沈没(部屋にあったし、滅亡を描いた作品なので色々と参考にしました)
神林長平 戦闘妖精雪風(部屋にあったので)

それとここからは書くときに直接読んだ訳では無いですが、書き終わった後に影響受けてんなーと個人的に思ったものを
ナルニア国物語 最後のたたかい(ラストの展開などは影響受けてるなーと思いました)
小説ドラゴンクエストシリーズ(戦闘描写)

こんなところでしょうか……

1000名前が無い程度の能力:2013/05/07(火) 23:49:26 ID:3ka0p7xc0
スレ立てお疲れ様です。以降次スレにて。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/41116/1367934311/

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