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【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』

1『幸せ兎』:2016/12/18(日) 18:31:00
しあわせは、いつもじぶんのこころがきめる。

                    相田みつを

★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1455891211/

★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1427557344/
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/

2『惑える星のカプリチオ』:2016/12/28(水) 15:29:44

クリスマスと大晦日の間――
星見町は今、『12月29日』を迎えていた。
慌ただしく正月色に塗り替わる町で、狂騒曲は奏でられる。

                『惑える星のカプリチオ』→開始。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

>参加者
このたびはミッションに参加いただきありがとうございます。

『簡易プロフ』
『能力詳細URL』
『外見』
『持ち物』
『何かあれば一言』をご記載ください。

また――依頼を知るに至った経緯が
①早見との共通の知人の存在。
②早見とは元から知り合い。
③『音仙』の仲介
④彼のネットニュースサイトに伏せられた依頼を見た。
⑤その他(ご自由にどうぞ。おかしすぎる場合強制的に他の選択肢とします)

これらの内どれであるかを明記いただければ、幸いに思います。

3常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/28(水) 21:46:46
>>2
 『常原ヤマト』は、スタンド能力に目覚めている24歳の男性であり、同時に流浪のメイドである。

 彼はニュースサイトの文言を、なぜか年末の大掃除のお手伝いの依頼と早合点し、
 依頼人…いや、『ご主人様』の元に乗り込むのであった。

外見:身長184cmの眼帯をした男がメイド服を着ている。
メイド服内訳:黒のワンピースに白いエプロン、足にはタイツ、靴はパンプス、頭にヘッドドレス

能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/45
持ち物:携帯電話、名刺、財布、温かい飲み物をたっぷり淹れた水筒とコップ。

4のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/28(水) 22:33:32
>>2

やぁやぁ諸君、僕だ。
師走、それも年末といえば師でないものであっても忙しいだろう。
もしくは仕事納めをすればゆったりとした時間を謳歌できるだろうか。
勿論師走の忙しさは僕の身にも振りかかっている。
さらに言えばこの季節は指がかじかんで動きにくかったり
乾燥しているせいで思った以上にものが燃えてしまうこともあろう。
ぜひ火災には注意していただきたい。
特に物を焼く時にはだ。
先日、僕は残念なことに白魚の如く美しい指を火傷しかけてしまった。
指がかじかんでうまく動かず、マッチをするのに苦労した、という話だが。

閑話休題。

僕の知り合いに早見という人間がいる。
そいつは何か用があるらしい。
なんだろうか。
金の工面なら断ろう。

外見:まゆの上でぱっつんレベルでレベルで切りそろえた前髪。髪はざんばら。体は枝のように細い。
服装:白シャツ、ループタイ、黒スラックス、厚手の上着
持ち物:メタルマッチケース(尻尾が燃えているトカゲが彫ってある) マッチ(ケース内)
     携帯電話 財布
能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/33

5『惑える星のカプリチオ』:2016/12/30(金) 00:02:10
>>3(常原)
>>4(のり夫)

星見街道に面するカフェ『一番星珈琲』の一階席。
今、二人はテーブルを挟んで男と向き合っている。
地味な色のコートを着た、『公務員』風の青年だった。

「まずは……ええと。
 来ていただいて、ありがとうございます」

       「……メイドさんですか」

彼は『常原』を見て、何か――
言いたげではあったが、それ以上口にしない。

「私は『早見 勇(ハヤミ ユウ)』
 ――この町で新聞記者をやっている者です」

頭を下げて、依頼人・早見は自己紹介した。
二人は彼から依頼を受けるために、ここにいる。

「のり夫君も、来てくれてありがとう」

それから『のり夫』に、そのように声をかけた。
緊急の金の工面、という雰囲気ではない。
彼の顔に、心底からの焦りは感じられない……

        コト

ウェイトレスが注文した品を置いて、去った。
早見はホットコーヒーを――
二人も、何か頼んだ物が来ただろう。

「早速ですが……依頼について、
 お話しても……よろしいでしょうか」

                 ・・・いいだろうか?

6常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/30(金) 00:48:38
>>5
  常原は、メニューを一瞥もせずに何も頼む事はなかった。
  主人となる人物の前で自らの腹を満たすのは『失礼』にあたると考えたのだ。
 
  本当は座らずに早見の傍らに立って飲み物も自分が注ぎたいぐらいなのだが…
  …店の雰囲気が許しそうになかったので渋々着座している。


      「はい」

  「フリーの家政婦をやっております『常原 大和(ツネハラ ヤマト)』と申します」


 多めのフリルやリボン等の流行りの意匠を盛り込みながらも、煽情ではなく実用性を重視し縫製したメイド服一式。
 主張し過ぎず、だが決して控えめではない、太腿や胸の肉の張り。
 顔立ちだってそこそこイケてると思っている。眼帯だってレース製のかわいいヤツだ。
 常原は自らを、カジュアル層にも審美眼のある方にもご満足いただける見栄えを持ったメイドだと自負している。


「業務内容は掃除だけに留まりません、料理洗濯裁縫に不審者撃退なんでもゴザレでございまして」
「ですので、ええ、依頼のご詳細を」

7のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/30(金) 00:55:38
>>5

人間スケールの大きさというものがある。
要するに規格だ。
あらゆるものには規格が用意されている。
その枠を超える者を規格外と言い、ある種常識外れのものだ。
今僕と同席しているこの男はまさにそうだ。
これから一緒に仕事をする間柄だが目はなるべく合わさないでおこう。
というか眼帯をしているので死角に入っていよう。

「別に」

「暇だから来ただけさ」

「それで依頼ってなに」

8『惑える星のカプリチオ』:2016/12/30(金) 01:29:33
>>6(常原)

「フリーの……『家政夫』
 なるほど、それでその格好を」

      「……」

納得3割という様子で早見は頷いた。
隣では『のり夫』少年が少し目を逸らした。
ウエイトレスも驚愕の表情だった。
メイドとしての眩しさが、そうさせたのか?

ともかく。

ともかく――

「業務内容には……
 当てはまるはずです」

「よろしくお願いします、常原さん」

>>7(のり夫)

謎めいたメイド――『常原大和』!
いや、メイドだから謎めいているのではない。
なぜメイドなのか……奇異の目のとばっちりを感じた。

         ス


なるべく目を合わせないようにしておいた。

「じゃあ早速、それについて――
 話そうと思います。ええ、依頼について」

敬語が混じったのは、二人の場ではないからだろう。

>二人

「さて、依頼についてですが……
 我ながら、確信は持てないんですが」

         「いや」

「結論から言うと――はは。
 荒唐無稽ではありますが……
 『私をつけているヤツ』がいます。
 少なくとも私は今……そう感じている」

早見はそう言い切って、カバンの中を探る。

「気のせいならいいんです、が。
 違うなら……そいつを『捕まえたい』」

「はは……安心してね、
 新年を迎えたいわけです。
 酉年だからって鳥肌は、いらない」

妄想――という可能性もある。
彼自身心底怯え上がってはいない。
まだ、事態はそこまで深刻ではない。

あるが、早見の目はある程度の、真剣みがあった。

9常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/30(金) 02:06:52
>>8
 「さようですか」

早見の真剣な眼差しに、一方で常原は『困惑』していた。
あれ、なにかおかしいですよと。俺は年末大掃除の手伝いに来たのですが、と。


 「何かあってからでは遅いでしょう、依頼をされたのは正解と存じます」
 「そして俺がこの場に参上できたのは僥倖でした」


俺はよもや『場違い』なのでは…いや。
自分がどこか聞き間違えたか、ここから清掃の話題に移るかも知れない。

 「とにかく続きを。質問は後ほどまとめて致します。」

姿勢を正す。

10のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/30(金) 02:31:18
>>8

どういう経緯でここに来たのかは知らないがなんと怪しい男だろうか。
普段なら目どころか顔も合わせないタイプだろう。

「つけられてる?」

「ふうん。君をつけるなんてなかなかの趣味だと思うよ」

「君なにをしたらそうなるんだい」

羨ましいねとでも言ってやろうと思ったがやめておこう。
僕は紳士だ。
紳士は皮肉やブラックジョークを嗜みとするがむやみやたらとひけらかすものでもない。

11『惑える星のカプリチオ』:2016/12/30(金) 17:35:21
>>9(常原)

『常原』はメイドであり、芯までの狂人ではない。
『誤解』の可能性に思い至るが――違うかもしれない。

早見の話の続きを促すことにした。
早見も、『常原』の言葉に首肯する。

「ええ、本当に……
 では、続きを話しましょう」

>>10(のり夫)

「ファンか何かなら……
 いや、それでも恐ろしいけども」

日に焼けた顔に苦笑が浮かんだ。

「思い当たる事情はある。今から話すよ」

早見はそう言うと、カバンに手を入れた。
笑顔はあったが、愉快な事態とは捉えていないだろう。

>二人

     コト

彼が机の上に置いたのは――『タブレット』だ。
短い操作のあと、画像が表示される。

「つけられはじめた――と感じたタイミングと、
 この『置き物』を買った時期が一致しています」

・・・置き物。

実際それは、手のひらより大きい程度の『象の置き物』だった。
何らかの石(パワーストーンというやつか)が、素材に見える。

「星見町の店ではないんですが……
 雑貨屋のようなところで購入しまして。
 店主の老人も、いつ仕入れたか分からないとか」

早見が画像をスライドさせた。
別の角度からの写真だ――なかなかいい置き物に見える。
しかし、ちっとも変な所は無い、ふつうの象の置き物だ。

「……これを狙っているのでは、と考えてます。
 知り合いに鑑定を頼む予定ですが、何分この状況。
 巻き込むわけにもいかないので……解決を先にしたいと」

そこまで言い終えて、早見は一旦話を区切った。
内容への質問や、何か聞いておきたいこと――聞くなら今だろう。

もっとも、早見がここでの話を全て切り上げたわけではなさそうだ。

12常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/30(金) 21:09:02
>>11
「では自分から」
「…こういった物の目利きには疎いため、不躾な質問になるやもしれませんが。」
 どうしてこのお品をお買い求めになられたので?」

骨董はよく知らない。この像の置き物、見る人が見れば価値を見出す物なのか?


「何故確信に至られたのかも気になりますね、
 もしやお部屋が荒らされでもしましたか、それでご依頼を?」

清掃依頼か?という意味も込めつつ。

  
「それと、『つけられている』…と、……………今も?」

おもむろに周囲を見回す。左に座った少年をジっ…と見てみたりもする。

13のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/30(金) 23:22:13
>>11

「ストーカーなら警察にでも、といっても事情があるんだろう」

普通ならそうする。
そうしないということは普通ではないということだろうか。
知らない間柄でもない、だから手助けしようというのだが。

「おや、また不思議なものを」

「で、そのつけてる奴を撃退するのが私たちの役目なんだね?」

「それともし撃退するならその置物、なにか傷ついたりしてもいいかい?」

14『惑える星のカプリチオ』:2016/12/31(土) 00:20:12
>>12(常原)

「単に置き物が欲しかった――
 というのもありますがね、一目ぼれです」

「衝動買い、と言い換えてもいいですが。
 実物を見ると、中々良い感じの置き物で。
 そのわりにはずいぶん安かったので……はは」

眼の前の早見も、目利きの強い人物には見えない。
少なくともこういった品を普段から蒐集はしていないだろう。

惹きつける何か――があるのかは、分からない。
単なる、早見の好みに過ぎないのかもしれない。

「部屋を荒らされた――というほどではないですね。
 ただ、足音が聞こえたり……といった事はあります。
 仕事柄、自分が人を尾行することもあるので……はは。
 つまり事実というよりは……『勘』では、ありますね……」

「今も――恐らくは。ここは人がそこそこいるんで、
 視線を感じる……といった具合にはいきませんけど」

     「さっきまでは、気配がありました。多分」

情報の扱いやカンに長けるであろう記者とはいえ、常人。
全てが分かるわけではないだろうが……彼の勘は、そう言っている。

>>13(のり夫)

「警察は被害が出ないとろくに動かない。
 こんな時期に被害は受けたくないからね」

「今は証拠も被害もほぼ無い。
 門前払いが良いとこ……
 下手に相手を刺激もしたくない」

早見はそう考えているようだ。

「だからその通り……撃退してほしい。
 もちろん自分のことだし、やれる事はやる」

彼は――『スタンド使い』だとは聞いたことは無い。
おそらく違うのだろうが、スポーツマンの肉体だ。
何か荒事になったなら、足手まといにはなるまい。

「傷はついても大丈夫、それは仕方ない。
 まあ、元から美品って感じじゃあなかったし」

「・・・鑑定前ではあるけど。
 ただ、背に腹は代えられないからね」

早見としても、最優先は己の身の安全・安心に違いない。

>二人

「他に何か――質問とか、ありますか?
 無ければ依頼の条件を提示しようかと」

「危険な仕事になるでしょうから、
 出来る限りその辺、弾ませてもらいます」

条件――すなわち『金銭』の話と考えてもよさそうだ。

15常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/31(土) 00:50:10
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数日前の事である。

常原は巡回していたニュースサイトに謎の記述を発見した
その記事は、一見ありきたりなニュースに見えたが、記者の漏らす近況の記述が、
なにやら不穏であったというか、含みを持っていたというか。

そして常原は、その類稀なるメイド眼にて、隠された暗号を読み解く事に成功したのだ

「  解けましたよ…これは…
『近日中に部屋に人が出入りする予定があるが、とても人に見せられない状況になっててヤバイ助けて』
                            
       …という意味ですね!!!!!!!!!  」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>14
      「あっ」

だめだこれ掃除関係ないやつですよ参りましたね
自分がまだまだメイドとして未熟なためですね
ドジっ子属性なんて不要ですよ精進しましょう


    「…すべて承知いたしました」

 「この俺にお任せください『ご主人様』!!!!!!!!!!!!!」
 「報酬はご主人様のお好きなようにして頂いて結構です!!!!!!!!!」

16のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/31(土) 01:39:22
>>14

「そうかい。まぁ、私としても丁重に扱うつもりではあるけれど」

実際にどうなろうと知ったことではない。
知人であるからほんのちょっぴり優しくするだけだ。
それに置物は知人じゃあない。

「……君これからは面接とかをするといいと思うよ」

人前で君をご主人様と呼ぶ人間が欲しいのなら別である。

17『惑える星のカプリチオ』:2016/12/31(土) 08:39:08
>>15(常原)

そう――お察しの通り、『掃除』は関係ないのだ。
早見は掃除という単語すら、その悩みに含めていない。

まあでも、ご主人様の『身辺警護』も、
まあ一応、メイドの一環……かもしれない。
挽回のチャンスは、これからいくらでも……ある。

「ごしゅッ……」

         ザワ

他のテーブルからの視線を感じたが――
良いメイドを持っている事への羨みではなさそうだ。

「あっ、あ〜……ご主人様ではなく、
 早見……と呼んでいただいても大丈夫です」

      「それで」

「報酬については。では、今からお話させていただきます」

早見はまた何か言いたげだったが、言わないことにしたようだった。

>>16(のり夫)

「ありがとう、助かるよ。
 ……依頼する側だし、文句は言えないさ」

置き物の扱いの話――だけではなく、
横にいる『メイド』についても言っている気がした。

とはいえ、屈強で頼れそうな男ではある……かもしれない。

>二人

「報酬ですが――――」

      ス
        スス

タブレットを操作し、彼は次の画像を表示させた。
メモ帳をスクリーンショットした物のようだ。

「『10万』」

「『10万』をお支払いします。
 確実に危険なことにはなるでしょうから。
 それから……置き物の売れた値段も上乗せします。
 手元に置いておくのも、何となく縁起が悪いので」

「オマケ程度にはなるでしょうけど……
 何円で売れる事になっても報酬に充てます」

10万円。決して安い額ではない――
目玉が飛び出るほどではないが、お年玉には十分だろう。

置き物がどう売れるかは謎だが・・・そちらも期待出来るかもしれない。

18常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2016/12/31(土) 14:35:12
>>17
「俺からは異存ありません、『ご………!!!」  

           「……ご…!!…うごォ…」
 
         「……」
   
        「…『早見様』」

苦虫を噛み潰したような顔とはこういう表情を言うのだろうか。
しかし雇用主のご命令とあらば仕方がない。周囲の目もあることだし。

「はい…俺はこの依頼、お受けします(掃除じゃなかったけど)」
「催促するようで恐縮ですが、具体的な、『作戦』の話に移っていただけますでしょうか」

19のり夫『ザ・トラッシュメン』:2016/12/31(土) 23:45:56
>>17

「ふぅん」

10万。そこまでの報酬にさらに追加するつもりとは、それほど解決したいのだろうか。
まぁ、できる限りのことをしよう。
とりあえず、話を聞いておこう。

20『惑える星のカプリチオ』:2017/01/01(日) 05:04:14
>>18(常原)

「…………」

 フゥ
    ゥ

「ありがとうございます、常原さん。
 何かと……ご不便おかけするでしょうが」

       「よろしくお願いします」

安堵が混じった早見の笑み。

これは『常原』に対する心からの感謝を感じる。
メイドらしい振る舞いの価値も、時と場合によるものか。

>>19(のり夫)

高額の報酬だが――『子供のお使い』ではない。
不審なストーカーとの交戦は、大けがもありえる。
当事者である彼にとっては、それ以上に恐ろしいだろう。
ある意味では、これくらいが『適正価格』なのかもしれない。

>二人

「『作戦』……というほどではないですが、
 ここはシンプルに行こうと思っています。
 向こうの狙いは置き物、か。あー……
 置き物を買った、『私』の方かもしれません」

「つまり――」

      ス  
         スス

タブレットを操作すると、再び別の画像。
口頭での説明より、露見のリスクが低いという考えか。

実際――どんな隠密能力の持ち主でも、
この画面が見える位置までは忍び寄れまい。

―――――――――――――――――――――――――――

私が人気のない場所にあえて一人で行く囮作戦です。
ただし、実際には当然、1人ではありません。
お二人にはあらかじめその場所に隠れておいてもらいます。

―――――――――――――――――――――――――――

「と、いう風に考えています。
 向こうも考え無しに襲ってこない……
 と考えて、今のところよさそうですので」

「……ご意見あれば、この画面にどうぞ」

今、タブレットの画面はタッチで文字が打ち込める状態になっている。

21常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/01(日) 17:21:06
>>20
「ええ、お任せください…」

     ポチポチ

  ――――――――――――――
   早見様が身を護る手段の用意
   場所はどのような所?
   置き物は早見様がお持ちで?
  ――――――――――――――

 「ふむゥ〜〜〜〜ッまあ、こんな所でしょうか」

22のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/01(日) 19:18:47
>>20

「……」

危機管理の面からしていいものだ。
しっかりと警戒している。

【いつ決行する?】
【隠れる場所がたくさんある場所かな?】

23『惑える星のカプリチオ』:2017/01/02(月) 04:21:39
>>21(常原)
>>22(のり夫)

「…………」

 スス

      スス

―――――――――――――――――――

>早見様が身を護る手段の用意
囮ですので重装備は出来ません。
荒事対策として服の下に防具は着けてます。
弱い物ですがスタンガンは用意してます。

>場所はどのような所?
>隠れる場所がたくさんある場所かな?
人が少なく、隠れる場所があり、
そこそこ広い所だといいと思ってます。
幸い私は記者なので、フットワークは軽い。
目星はつけてますが、都合よく行くかは……

>置き物は早見様がお持ちで?
囮になる以上、万全を期して持っておきます。
持っていないと見抜かれる可能性があるので。

>いつ決行する?
これについては、早い方が良いと思ってます。
お二人の用意が出来ていれば、すぐにでも。

―――――――――――――――――――

「……という感じです。
 他に何かあればどうぞ」

早見はふう、と息を吐いて珈琲を飲む。

「答えられる事は何でもお答えします。
 現時点で答えられない事は、正直にそう言います」

二人の質問に、早見が上から順に、
一部似た質問はまとめて……回答した。

そして――それ以上何かあるならば、聞くことができるだろう。

24常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/02(月) 21:14:58
>>23
「ああ、それと…」

―――――――――――――――――
  現場にゴミとか雑貨
―――――――――――――――――


「……『これ』が、あるか…」

常原の能力は有象無象の物体を対象とし媒介とする。
缶ゴミでも紙ゴミでも粗大ゴミでも、あれば助かるのだ。

――――――――――――――――――――――
無さそうなら向かう道中で拾いますね
―――――――――――――――――――――――

「私からの質問は以上です」

25のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/02(月) 23:03:24
>>23

「……」

【買い物させてくれないかな。用意したいものもあるし】

【置物はカバンの中にでも?】

さて、どうしたものか。
僕は少し頭をまわす。
あまり戦闘向きの能力ではない。
否、戦闘向きではあるが表だった戦闘にはあまり向かない。
策が大事だ。

26『惑える星のカプリチオ』:2017/01/03(火) 07:16:59
>>24(常原)
>>25(のり夫)

―――――――――――――――――――――――――――――――

>現場にゴミとか雑貨

ある場所にも心当たりがあります。
治安の良い場所ではないですが……
それに、合法とも言いにくい場所ですが、
そういう場所だけに、襲う好機とは見られやすいかも。

>無さそうなら向かう道中で拾いますね
>買い物させてくれないかな。用意したいものもあるし

了解です。
可能な限り、買い物をする時間を作ります。

>置物はカバンの中にでも?

そうしておくつもりです。
いざという時は鈍器にもなりますから。

―――――――――――――――――――――――――――――――

最後の一行は彼なりの冗談か――
分からないが、フリックし終えた彼は『のり夫』を見た。
質問は以上であるという『常原』に対しては、頷きが返った。

「では、再確認しておきます、
 このほかでは、何か……質問はありますか?」

「無ければ、いいタイミングで店を出ようかと」

       チラ

敬語なのは、『常原』も一応対象だから――か。

早見は店内を軽く見渡した。
二人も己の目で確認してみればわかるように、
怪しい影などは無い……が、人がやはりそこそこ多い。

戦うにしても、なんにしても、良い場所とはあまり言えないだろう。
逆に落ち着いて話すには適している。それをするならば、恐らく今のうち。

27常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/03(火) 11:57:19
>>26
「お買い物!良いですね私もしたいです」
「俺からの質問は以上になりますが…」
確かに、息をつけそうな空間はここだけである。
名刺を取り出し、テーブルに二枚並べる。
┌――――――――――――――――┐
 ☆・゚:*:゚ヽ                *:・'゚☆  
         常原 ヤマト 

       家政婦やります
 
   電話番号 XXX-XXXX-XXXX
  E-mail *******************.com
 
└――――――――――――――――┘


>のり夫

    フ ゥ 〜〜〜〜っ

「ええ、改めて、俺はこういう者ですが」
左にいる少年に身体を向ける。
…思えば先ほどから会話すら無いのである。早見を通じて意思疎通…すらしていない。
というかなんだか避けられているような気がする。気のせいだろうか?
 
 「…あなたは俺の『何』になるとですか!!!!????何とお呼びすれば!!??」

くわっ!!!!!!って表情をしながら、顔を少年に徐々に近づける。迫る。圧をかける。

*********選択肢***************
1.『名前』で普通に呼ばせる
2.『お坊ちゃま』と言いたまえよ
3.『同業者』、だ
4.『弟子』にしてください!!!!!!!!
5.その他回答
***************************

28のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/03(火) 22:22:34
>>27

よかった。
僕は心中で胸をなでおろした。
下準備は万全にするべきである。
メタノールやシロアリ駆除スプレーなどを用意したいところだ。
それがあればの話ではあるがね。

「いや、私からは以上だよ」

「ありがとう」

さて、諸君。
僕達は今からある種こんなんに向かうことになるわけだが、その前に困難が現れた。
そう。僕の隣に座るこの家政婦とやらだ。
家政婦の婦は婦人の婦だ。
こいつは婦人でもなんでもないだろう。
精神的に婦人なのか?

「私は卜部のり夫」

「これから君と彼のために一肌脱ごうっていう仕掛け人さ」

「ご主人様じゃあない。あくまで仕掛け人だからね。でも呼ばれ方は特にこだわらないな。名前でもなんでも好きなように」

好きに呼ばせておこう。
ご主人様でなければなんでもいい。
コミュニケーションをとるためのものに過ぎないし、今後会うかもわからない相手だ。
任せておこう。

29『惑える星のカプリチオ』:2017/01/04(水) 23:27:03
>>27(常原)
>>28(のり夫)

「これはご丁寧に…………
 ありがとうございます、どうも」

「すみませんね、今お返しできる物がなく」

      ス…

早見は『常原』の名刺を懐にしまった。
彼の名刺は――今は持っていないのだろう。
オフの服装ではないが、オンではない状況。
オフに出来ない、と――言うべきなのかもしれない。

そして、『のり夫』と『常原』は会話する。
今のうちにお互いについて深めるのは大切だろう。
今は安全だが――いつこの状況が崩れるか分からない。

「……あぁええと!」

     ゴク…

詰め寄る『常原』の剣幕に、
やや引いた様子を見せつつ――

「買い物に向かいましょう。お話が終わったらすぐ。
 モールまで足を伸ばすのはその、時間が惜しい。
 なんで近くにある『スーパー』でもいいでしょうか?」

            コト

早見は飲み終えたコーヒーのカップを少し揺らし、置いた。
ここで会話を続けることも出来る・・・ずっとではないだろうけど。

―――――――――――――――――――――――――――――――
★戦闘中以外、メール欄に明示の上での『会話』は任意で可能です。
☆ただし長引いた場合などは、強制的に進行することもあります。

30常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/05(木) 00:29:47
>>28
「さようですか」 「フーム」

   ピピピピピピピ…(常原の脳内コンピュータがうごく音)      

*********選択肢***************
1.『名前』で普通に呼ばせる
>2.『お坊ちゃま』と言いたまえよ   
3.『同業者』、だ            
4.『弟子』にしてください!!!!!!!!
5.その他回答
***************************

    ピロッ(なにかが決定された音)


「………『のり夫お坊ちゃま』!!!!!!!!!!!!!」

そういう事になったらしい。

>>29
「お買い物に参りましょう」
「とりあえずヘアスプレーは絶対に買いましょうね『お坊ちゃま』!!!」

奉仕の対象となった以上そのテキトーな髪形は許すわけにいかない…と常原は思った。
よって買い物に向かおうと決める。

31のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/05(木) 00:48:02
>>30

「うん。よろしくね」

彼に常識とかそういうものを期待した僕が間違いであった。
お坊ちゃまといわれる生まれではない。
紳士ではあるが。
まぁ、気にしないでおこう。

「あぁ、行こう」

「それと、この髪はどこもかしこも長さがバラバラでね」

「ほら、こことここでまず段になっているし、左右で長さが違う部分もあるだろう?」

だから、髪をセットされても困る。
というかしようと思ったら髪を一から切らねばならないということだ。
なぜこのような髪型をしているのか、と気にするものもいるだろう。
切られただけだ。

さぁ、買い物に向かおう。

32『惑える星のカプリチオ』:2017/01/05(木) 23:23:20
>>30(常原)
>>31(のり夫)

「お坊ちゃま…………はは」

早見は少し笑った。
それからすぐにまじめな顔をして、
会計を手短に済ませる。二人の分もだ。

「では、ええ……向かいましょう。
 道中、気配があれば一応、合図します。
 人通りも、まあ来た時より少ないですし」

つまり判別しやすい――
ということなのだろう。店を出る早見。

「例の、最寄りの目的地までは…………
 あ〜『10分』といったところですね、徒歩」

手袋を着け直しながら、早見は言った。
言葉通り、道を行き来する人はそれほど多くない。
混雑に巻き込まれ、苦労する羽目にはならずに済む。

道中やる事が無ければ――到着は『あっ』というまだ。

33常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/06(金) 00:42:55
>>32
「早見様とのり夫お坊ちゃまの二人が、いまの俺の仕えるひとです」

「…お二人ともお気を付けて」

「『不審な人物』を見つけたらなるべく近づかないで下さいよ!!!」
「『アヤシイ恰好』をしている人とか、『変態』とか、『コワイ顔』した人とか!!!」


早見とのり夫になるべく近づいて、周囲を睨みながら目的地に向かおう。

34のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/06(金) 01:49:06
>>32
>>33

「何を笑っているのかな?」

冗談ではない。
君を焼くことになるのは僕としても避けたい部分である。

「……そうだね」

「うん。そうだ。間違いない」

突っ込み待ちなのだろうか。
僕には彼がその不審人物の要素を兼ね備えている人間に見える。
だが彼の言うことも事実だ。
小枝のようにか細い我が腕でなにを守れようか。
ので、こいつからなるべく離れた位置を歩こう。
最悪早見を盾にしよう。

35『惑える星のカプリチオ』:2017/01/06(金) 05:20:07
>>33(常原)
>>34(のり夫)

「いや、失礼…………ちょっとね、
 そういうのは中々、無い事だから」

曖昧な弁明を『のり夫』に返す早見。
だがそんなことは些細な問題だろう。
恐るべき『追跡者』も未だ凪のままだ。
様子をうかがっているのか、偶然なのか。

それより今起きている嵐は――

  ザワ

           ザワ

            メイド
……素晴らしく献身的な『常原』に違いない。
人はおののき、三人が通る道を開けてくれる。
実際護衛としてはこの上ないのかもしれない。

「あ……ハァ、これはええ、すごい。
 すごい効果だと思いますよ……
 流石です『常原』さん、この護衛は」

       「……」

   クル

早見はあたりを素早く見回す。
目が合う相手はいないようだった。
 
       クル

「……」

「少なくとも今は、気配は感じませんね。
 目立つのを避けているのか――
 単純に、察されないようにしてるのかも」

そうこうしている内に、無事に『スーパー』についた。
早見は由来不明の汗を拭い、店内へ入って行こうとする。

やはり何も無いならばそれに続き――買いたい物を買えばいい。
――――――――――――――――――――――――――――――――
☆商品名を上げていただければ、売っているかどうか判定します。

36常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/06(金) 23:58:52
>>35
誰が牙を向くか分からない状況だ、皆が避けてくれるのはありがたい。
理由はよく分からないが。なんでのり夫まで逃げてるのだろうか。

「なんかタイムセールやってませんか!!!!年末安売り!!?!?!」
「……そんな場合じゃないですよね」
   
 「買い物カゴは俺がお持ちいたします」    

とりあえず『キャベツ』を一つ自分用に欲しい。
メイドらしく掃除用具でも…『ホウキ』一本買おう。
ホウキが無くともなんらかの『長物』。
必要になるかは分からないが『軍手』も買おう。…そんな所か。

 「(ああ…でも『ヘアスプレー』はカゴに入れちゃいましょう!)」

37のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/07(土) 00:47:29
>>35

僕はジトっと早見を見た。
本来であれば彼が僕の立ち位置であるべきなのだが。
まぁ、文句は言うまい。自分で選んだ道だ。
しかし、しかし、だ。
文句ぐらい心中でいっても罰は当たらないのではないか?

さて買い物の時間だ。
何を買うべきか。
とりあえずは『オイルライター』か『オイルライターの燃料』だ。
『オイルライター』は燃料油にベンジンというものを使用している。
このベンジンが有毒なのだ(下記URL参照)
ttp://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/AD922FA2EB82687B492567DE002B895C/$FILE/M70286_0100_2.pdf

次に欲しいのはメタノールだ。
これは意識障害などを起こす恐れがある。
エタノールはアルコールだが、メタノールはメチルアルコール、別物だ。
危険なものだが流通している。燃料としてだ。
アウトドア商品なのであるか分からないが『固形燃料』を探そう。
ttp://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/5DA816DCE786D72A492567DE002B8972/$FILE/M70081_0100_2.pdf

フィプロニルというものを知っているだろうか。
害虫駆除に使うものだ。
これも探してみよう。
『殺虫スプレー』だ。
ttp://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/65ABF66EBEFCC0C549257A7F00292B7D/$FILE/M70343_0100_2.pdf

あったなら3個ずつ購入しよう。

38『惑える星のカプリチオ』:2017/01/07(土) 06:34:09
>>36(常原)

何だかわからないがうまくいく――ということもある。
少なくとも今、『常原』は仕える相手の役に立っている。

「ああそんな、私がそれくらいは……!
 なんせほら、これから忙しくなりますし。
 ここで体力を消費するのも良くないでしょ」

      ズイ

買い物かごは、早見が持つようだった。
声にこめられた感情は単一のそれではない。
親切心とか、言葉通りの物もあるだろうけど。

さて、年末セールのためか売り切れもあったが――

    ドサ

        スッ

  パサ

『キャベツ』『ホウキ』『軍手』は問題なく見つかった。
『キャベツ』は売れ残りで『質の良い物』ではなさそうだ。

          カコン

ああ・・・『ヘアスプレー』も問題ない。
20%オフになっており、大変お買い得だ。これは買いだね。

>>37(のり夫)

「…………いや、ごめん」

早見は曖昧な表情で小さく謝ってきた。
とはいえ身代わりになってくれたりはしない。
以前から早見はそういう殊勝さがある男ではない。

さて、ともかく買い物だ。
毒物を探す『のり夫』――早見も意図に気づく。

「ずいぶん危険な…………」

とはいえ止める様子など微塵にもない。
早見のための毒でもあるのだから当然かもしれない。
というわけで――

   カラン

          コト

専門的な道具はあまりないが、『オイルライター』はあった。 
もちろん『殺虫スプレー』もある……が、『固形燃料』が見つからない。
これに関しては、もう少し大きい店でなくては置いていないのだろう。

見つかった物は3つずつ、かごに入れておいた。

>二人

他に何か――買うものはあるだろうか?  
買い物かごにはまだ物が入るスペースがありそうに見える。
もっとも、買いすぎても邪魔になったり、使いきれない可能性はある。

39常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/07(土) 22:48:50
>>38
素晴らしい。ヘアスプレーまでも揃ったなら、もう他に買う物は無い。

「…お坊ちゃま?暖を取りたいのならお洋服を買われた方が」
「なんなら俺が仕立てますよ!!!このメイド服だって俺が自分で!!!!」
「それともまさかおタバコを吸われるので!?!?!?未成年はダメですよ!?!?!?!?」

「カゴ重くないですか早見様」
「いやーしかし野菜は売れ残りばっかりですね!!!!!!」
「カゴやっぱり俺がお持ちしましょうか」
「もうすぐ正月ですけどお二人とも鏡餅は買われましたか!!!」
「風邪対策にマスク買っていきますか!?!?!?!?!」
「ほんとにカゴ大丈夫ですか」

ノンキに大声で喋っとこう。

40のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/07(土) 23:01:37
>>38
>>39

「……相手には痛い目を見てもらうんだよ?」

ふむ。『固形燃料』はない様だ。
実に残念だ。だがないものは仕方がないだろう。諦めよう。

「買わない、いらない、吸わない」

「必要なものだから買うだけだよ」

「それと、声のボリュームを落としてもらえるとありがたいかな……」

なんというか調子が狂う。
軍手などはまだ使い道がありそうだがキャベツなど何に使うんだ?
料理でも作って相手に食べさせる気だろうか。
この男ならやりかねないと思うあたり、僕の頭も少しズレてきているかもしれない。

「私はこれで大丈夫だよ」

41『惑える星のカプリチオ』:2017/01/08(日) 04:40:46
>>39(常原)

「カゴは本当に大丈夫です、年末セールですからね。
 カゴは大丈夫ですが……鏡餅とかは、買ってないですね。
 門松とかもね。はは……お雑煮くらいは食べますけども。
 マスクはええ、しっかりと。記者は身体が資本ですから」

「カゴはええ、大丈夫です。本当にありがたいんですが」

話しながら買い物する。店内の喧騒は大声に負けている。
特にふざけた会話でもないので、必要以上の注目もない。
必要な注目については、『常原』の服装にばかり集まっている。

怪しいやつが近づいてくるとかも、やはり今のところないようだ。
 
>>40(のり夫)

「もみ消すほどの力はないけど、
 まあ……『なんとかなる』かな」

「警察に泣きつける立場でもないはず。
 向こうもね……まあ、やり過ぎはともかく」

        フ

早見は小さく笑っていた。
歓喜といった様子の笑みではないが、
肯定の感情を含んでいるのは間違いない。

>二人

『店員』:
「ありがとうございましたー」

商品の会計を済ませて、袋に詰める。
長い『ホウキ』は流石に入りきらず、
袋とは別に持つ形になるだろう……
早見が買った『水』も、この中にある。
250mlのペットボトルで、『三本』あった。

『早見』:
「ついでですけどね……
 冬とはいえ喉が渇きますから。
 緊張している、のかもしれませんが」

       「……フゥッ」

「とりあえず、袋に詰めてしまいましょうか」

どういう詰め方にするかは自由だ。
特に指定が無いならば――

【袋1】ライター3つ、殺虫スプレー3つ、ヘアスプレー、軍手
【袋2】キャベツ、水3本
【袋外】ホウキ

という風に、早見が分けてしまうだろう。その辺、どうだろうか?

42常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/08(日) 12:21:23
>>41
主人は緊張しているのか。
無理もない、ストーカー撃退の囮になろうって時に余裕ぶれる人なんていなかろう。
ただ、あんまりガチガチでいられても困るので、後でなんか緊張を解す一言でも言えたらいいな…


「お互いが使う分に分けちゃいましょう」

ホウキは自分が手で持とう。
キャベツとヘアスプレーと軍手をひとつの袋に詰めて腕に下げよう。
残った袋はのり夫に自由に使ってもらう。

「お水はどのような分配で?」
「火を使われるお坊ちゃまが2本、俺が1本、とか?」
「俺が3本持つのでも構いませんけれど」

43のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/10(火) 01:34:07
>>41
>>42

「そうだね。お互いの分で分けよう」

僕の使う道具なのだから僕以外の人間が持っていてもしょうがない。
ライターをズボンのポケットに一つ入れておこう。

「水か……まぁ、私は一本ぐらいもらっておこうかな」

「火を消すっていうより喉が渇いたりしたとき用に、ね」

44『惑える星のカプリチオ』:2017/01/10(火) 03:38:09
>>42(常原)

緊張する様子の早見を内心気遣う。
何か役に立てることはあるだろうか――

ただ、少なくとも今『常原』の存在が、
多少空気を軽くしているような気はする。

>>43(のり夫)
>二人

そういうわけで、荷物を分ける一行。
ライターを『のり夫』が一つ受け取り、
『常原』は自分で買った物を担当する。

「水は私が今飲みたいのもあるので。
 2本あるので一本ずつでどうですか」

早見がボトルを一本だけ手に取った。
別に武器としての購入ではないのだろう。

「まあでも、お任せしますけどね」

残るは袋一つと、その中身。
殺虫スプレー三本とオイルライター二つ。
それから、一本残った水のペットボトル。

これ以上分ける必要が無いなら、
買い物は終わり、店を出ることになる。

45常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/10(火) 23:59:52
>>43(のり夫)
「気を付けてくださいね!」
「感想する季節ですから、ほんの少しの事で火事になっちゃうんです!!」
「こんな時だから仕方ないですけど、普段はライターなんて持ち歩かないで下さいよ!!!」


>>44
「もう買う物はございません…そろそろ実行場所に向かわれても良いかと」
「『追跡者』に気取られてはいけません、私は早見様から少し離れた位置からついて行きます」


ホウキで道路を掃いて野生のメイドを装いながら、早見とその近辺を睨み進もう。
誰か牙を向こうものならダッシュからのホウキでポカンと殴り殺してやる。

「…嗚呼!本当はひと時だってお傍から離れたくないのに俺!!!ああ!!!!」

46のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/11(水) 00:11:38
>>44
>>45

「ん? ライターなんて持ち歩かないさ」

僕はマッチ派だからね。
ちなみにマッチの頭は塩素酸カリウムが含まれている。
100以上マッチを摂取しないと中毒は起きない。
でも30gで致死に至る。

「それじゃあその袋は私がもらおうかな」

「それで出発だ。いいだろう?」

47『惑える星のカプリチオ』:2017/01/12(木) 04:53:38
>>45(常原)
>>46(のり夫)

「じゃあ、袋はお願いするとして。
 私が使うものでもないですしね実際。
 それじゃあ……よし、向かいましょうか」

そして早見は店を出る。
彼の分の水のペットボトルは手に持っている。

二人も着いていくことになるだろう。
主人を案じる『常原』は、あえて少し離れる。
そして『のり夫』は――どうするべきだろう?
近付いておくか、同じく距離を取っておくか。

「寒っ……スーパーが温かかっただけか」

雑踏――足音と話し声が溢れる中、
早見は『星見横丁』の方へ歩いていく。

「今は少し……ありますね、気配」

店を出るとき、彼はそう呟いていた。
おそらく誘導を悟られないためだろう、
それ以上深く掘り下げる事はなかったが。

人込みの多さゆえか、あるいは、
何か別の事情でもあるのだろうか。
追跡者が今すぐ動きを見せる事は無い。

何事もなければ――このまま目的地に到着できるだろう。

48常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/12(木) 19:42:41
>>46(のり夫)
「言うまでもありませんでしたね…!俺はお坊ちゃまを信用していますよ!!」

>>47
「お寒いのですか…!」
「今すぐ俺がお傍で暖め…駄目だ今は警護中の身…」
「うおおぁぁぁん…!おぉぉーん…!」

もどかしさに悶える。
そんな感じでとりあえず付いていく。
周囲の警戒は怠らず、しかし何も起きない事を祈ろう。

49のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/12(木) 23:34:25
>>47

信用か。
初対面の人間になにを呑気なことを。
僕ほどの紳士ともなれば右手で握手し背中に回した左手でナイフを握る。

「そうか。気配がねぇ……」

どうするべきか。
服の下にスタンドを発現して置こう。

50『惑える星のカプリチオ』:2017/01/13(金) 08:35:19
>>48(常原)
>>49(のり夫)

祈りが届いたから、だろうか――
あるいは警戒が伝わったからだろうか。
隣にいる少年を警戒した、のかもしれない。

気配は現実にはならないまま、
早見は雑居ビルの前で足を止めた。
あまり人が出入りはしてなさそうだ。
何が入っているのかは、外からは分からない。
ただ、空のビルというわけでもなさそうだった。

「中に入ったら……気を付けよう。
 あ〜、『荒事』になるかもしれないんで。
 もちろん、無いとは思っていますけど……」

早見はやや大きい声で言った。
会戦を予期していないかのような口調だが、
おそらく、ここに来た理由を悟られない為だろう。

誘導が成功しているのか――
あるいは敵にも何か、思惑があるのか。
早見は気配が消えた、とは言わないまま、ビル内へ入る事となる。

51常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/13(金) 21:59:25
>>50
常原ヤマト、経歴故に『荒事』を知らぬ訳ではないが、…『主人』を連れてのそれは初めてである。
誰かを守らねばならない。その責任は、重い。
師匠が言っていた。『メイドたるもの、ご主人様をも超越する強さを持たねばならない』
果たして俺は強く在れているのか…いつもとは違う緊張感に筋肉が引き締まる。


「早見様…」
「…この身にかえても、お守りいたします」

自分は小声で早見を励まそう。
ホウキを、柄を先にして構え直し、後ろを気にしながら、自分も建物に入る。

「それと、お坊ちゃまも、イザとなれば私を頼ってください」

52のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/13(金) 23:21:04
>>50
>>51

「荒事かい? それは恐ろしいね。ビビってしまいそうだ」

僕の枯れ枝のような腕で何が出来ようか。
そのためのスタンド。そのための毒だ。
どれだけ弱かろうと道具を使えば獣も敵ではない、ということである。

「頼るねぇ……」

そんな気はあまりない。
というかメイド服を着た男に頼るというのも僕の紳士さに似合わない。
ポケットに手を突っ込んでライターを握ろう。

53『惑える星のカプリチオ』:2017/01/14(土) 23:56:59
>>51(常原)
>>52(のり夫)

「ビビらない」

覚悟を、あるいは決意を胸にし、
そして各々の武器を意識し――
三人はビルの中へと入って行く。

――中は荒れていた。

「元は店が入っていたようです。
 最近までは……いわゆる、
 たまり場にもなってたようですが」

「今は『使われてない』……と聞いています」

早見は気持ち声を落としてそう言った。
彼もまた、警戒を隠せない様子だった。

―――――――――――――――――――――――――――――

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□□ソ.ソ.□□□◆????◆
段〇〇□□□□□□□□□◆????◆
◆□□□□□□□□□□□◆????◆
◆箱□□□□□□□□□□扉????◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓∴□□□□□□□□□□□□□□∴窓
◆∴□□□□□□□□□□□□□□∴◆
◆□□∴□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□∴□□□◆
窓∴□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□∴窓
◆∴□□□□□□□□□□□□□□∴◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□□植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□□□□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.扉□〇〇〇〇□E.???◆
◆?????.◆□〇〇〇〇□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入◆◆◆◆◆◆◆

出入り口:
□:床。タイル張り。
〇:ぼろぼろのカーペットが敷かれている。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
消:消火器が置いている。使用出来るかは不明。
ソ:ソファが置かれている。上等な物ではなく、所々破れている。

―――――――――――――――――――――――――――――

・・・おおむね、このような内装に見える。
そこそこに広く、『荒事』も十分にできるように思えた。

三人は今、出入り口前にいる。
待機場所の選定や仕掛けの設置をする時間は恐らく多少ある。

54常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/15(日) 00:30:40
>>53
ビルの内部には誰もいないようだ。良し。
「早見様はソファーにてごゆっくりして頂ければ」

深呼吸。

「…では!!俺は!!!お迎えの準備を!!!!いたします!!!!!」
「まずは掃き掃除!!!!!ガラスの破片ですと!?!?!危ないと思います!!!」

軍手を装着し、ホウキと手でガラスの破片を掃除しよう。
可能な限り玄関付近に寄せてしまう。これで後で罠を作ろう。

「結局お掃除がをする事ができましたよ俺…嬉しい!!!!!」

そうそう、こーいう事するつもりでこの依頼を受けたのだ。

55のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/15(日) 00:48:09
>>53
>>54

「冗談だよ、ビビってなんかないさ」

ビビっているわけではない。
この指の震えは寒さからくるものであろう。
全く困ったものだ。

「ねぇ、彼はあのままにしておいていいのかな?」

「なにか勘違いしていないかい?」

ますますよくわからない男だ。
掃除をしにきたのであろうか。
掃除をしたいのであれば学生寮にでも行けばいいのではないだろうか。
そもそも誰が使っているかもわからない場所を掃除するというのもあまり理解は出来ないのだが。

手近なロッカーを開けてみよう。
何が入っている?

56『惑える星のカプリチオ』:2017/01/15(日) 01:48:56
>>54(常原)
>>55(のり夫)

「じゃあ一応、奥の方にいます。
 あの奥のソファにでも……
 いつ来るか分かりませんからね、
 手厚い歓迎をしてやりましょう、うん」

「……はは。こんな荒れた場所だ。
 メイドの貴方がいてよかった、かも」

常原に答え、そのように移動した。
そして常原は掃除する……
出入り口に罠を仕掛けるためにも。

「こっちは、相当ビビってるよ……実は。
 最悪、危なくなったら逃げるのも考えよう」

逃げられるとは限らない。
それで何が解決するでもない。
しかし、大けがよりはいいかもしれない。

「もちろん、三人でね……
 彼も……すごく、熱心さがあるし」

「止められやしない気もする」

のり夫は手近なロッカーを開けてみた。
サングラスが置いてある。屋内なのに。
あまりかっこいいデザインではなかった。

それから、飲み終えた缶ジュースもあった。
お菓子のゴミもある……ミルクチョコレートだ。
最後に使った誰かが置きっぱなしにしてたのだろう。

―――――――――――――――――――――――――――――

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□□早.ソ.□□□◆????◆
段〇〇□□□□□□□□□◆????◆
◆□□□□□□□□□□□◆????◆
◆箱□□□□□□□□□□扉????◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□∴∴∴∴□□□□□◆
◆L1の□□□□□□∴∴□□□□□植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□□□□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.扉□〇〇〇〇□E.???◆
◆?????.◆□〇〇〇〇□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入◆◆◆◆◆◆◆

の→のり夫。眼の前のロッカーを開けている。
常→常原。ほうきでガラス片を移動させている。
早→早見。同座標のソファに腰を下ろしている。

出入り口:出入り口。自動ドア。
□:床。タイル張り。
〇:ぼろぼろのカーペットが敷かれている。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はサングラスと空き缶とお菓子のゴミ。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
消:消火器が置いている。使用出来るかは不明。
ソ:ソファが置かれている。上等な物ではなく、所々破れている。

―――――――――――――――――――――――――――――

57常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/15(日) 10:08:23
>>56
「少しキレイになりましたが!!ここからが俺流超能力不審者お出迎えプラン!!」
「俺と裁縫の時間ですよ!!『ウィーバー』!!!」

「あ、早見様はあっち向いててください」

スタンドを発現。
1.手持ちのキャベツを『手縫い化』、一枚剥がして『布地』を入手。のちキャベツ手縫い化解除
2.『裁縫用ボンド』発現、『布地(キャベツ)』を床に張り、床の一部を『手縫い化』(地図内×地点)
3.『裁縫用ハサミ』で床の表面を切り裂き、床の詰め物をがんばって抜き、人ひとりが入れるスペースを作る
4.かき集めたガラス片を流し込む
5.穴の上に南にあるカーペットを乗せる

「床に穴を開けて!ガラスを入れて!カーペットで塞ぐ!」
「俺特製の落とし穴ですよ!!うわー落ちたら痛そうです!!」

カーペットが不自然に歪むようなら、6.詰め物を戻すなりカーペットを縫い付けるなりで対処。

以上の工程を残りの時間すべてを使い行うとしよう。
時間がかかるだろうが、せめてGMレスで3の工程が途中まで進んでるくらいには頑張りたい。

58常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/15(日) 10:25:30
>>57に追加
マップ内×を加工したい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□□早.ソ.□□□◆????◆
段〇〇□□□□□□□□□◆????◆
◆□□□□□□□□□□□◆????◆
◆箱□□□□□□□□□□扉????◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□∴∴∴∴□□□□□◆
◆L1の□□□□□□∴∴□□□□□植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□〇〇〇〇□E.???◆
◆?????.◆□〇〇〇〇□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入◆◆◆◆◆◆◆

59のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/15(日) 23:27:02
>>56

「手厚い歓迎ね」

手熱い歓迎でもいいのだが。
燃える手で寒さも和らぐだろう。

ロッカーは汚いらしい。
嫌だ。
ただこのサングラスはもらっておこう。使えそうだ。後缶も。
さて罠の一つでもおいておきたいがどうしたものか。
ライターオイルが揮発してしまうのはあまり好ましくない。
ので、奥の扉でも開けてみよう。

60『惑える星のカプリチオ』:2017/01/16(月) 00:03:50
>>57-58(常原)

「あっ……はい、オッケーです」
 
         クル

早見は出入り口側から目を逸らした。
作業中の様子を見られる事は無いだろう。
そして――

        ズギャン

『ドリーム・ウィーバー』が発現される。

狙いは即席の落とし穴――
もっとも、その準備には見立て通り相応の時間がかかる。
 
           ペタ
 
キャベツの『布地』化、そして床への貼り付けは容易に済んだ。
しかしその後が難物であり、『詰め物』を人1人分抜くのはかなり大変だ。

急ぎの作業となり――とりあえず、『3』の工程まではほぼ終わったか。
不審者のサイズにもよるだろうが……うまくやれば落とせるはずだ。
ガラス片はまだ流し込めていないとはいえど、十分危険な穴だろう。

         コンモリ

問題は大量に取り出した詰め物をどこに隠すか、かもしれなかった。
『ドリーム・ウィーバー』は現在『ボンド』と『ハサミ』を発現している状態だ。

>>59(のり夫)

サングラスと缶を拝借する事にした『のり夫』。
持ち物が増えてきた。熱戦の準備は整っていく。

次は奥の扉を開けてみることにする。
『常原』は何らかの作業に没頭しており、
早見はソファの上で出入り口方向を見ていない。

      ガ

           チャ

扉を開けると……ちょっとした物置に使われていた。
奥には長机が二つ並んでおり、イスも同じく二つあった。
また、手前側にはバケツが置いてあり、ぞうきんが掛かっている。

>二人

追跡者は姿を現していない――が、仮にも追跡してきているのだ。
早見の勘が間違いでないならば、もうじきに来てもおかしくはない。

作業が出来る時間は、もうそれ程残されていないかもしれなかった。

61『惑える星のカプリチオ』:2017/01/16(月) 00:04:17

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□□早.ソ□□□◆バ□長机◆
段〇〇□□□□□□□□□◆バ□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□の□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□∴∴∴∴□□□□□◆
◆L1□□□□□□□∴∴ド.□□□□植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××詰詰◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××詰詰E.???◆
◆?????.扉□〇〇〇〇□E.???◆
◆?????.◆□〇〇〇〇□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

の→のり夫。奥の部屋のドアを開けたところ。
常→常原。スタンドを用いて作業中。キャベツ持ち。
ド→『ドリーム・ウィーバー』。現在詰め物を抜き終えた。
早→早見。同座標のソファに腰を下ろしている。

出入り口:出入り口。自動ドア。
□:床。タイル張り。
〇:ぼろぼろのカーペットが敷かれている。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はサングラスと空き缶とお菓子のゴミ。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
消:消火器が置いている。使用出来るかは不明。
ソ:ソファが置かれている。上等な物ではなく、所々破れている。
バ:金属のバケツ。それぞれ一枚ずつ雑巾が掛かっている。
長机:木の長机が置かれている。     
イ:丸い木のイスが置かれている。
×:常原が作った(>>58)落とし穴の罠。
  現在(>>58)で言えば工程は『3』まで終了済み。
詰:落とし穴の制作過程で出た、大量の『詰め物』。

62常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/16(月) 01:29:57
>(のり夫)
「ああ、お坊ちゃまにはお教えしましょう!!!俺の不思議な力、『スタンド』は!!!!」

のり夫がメイド男の方を見たのなら、その傍らに、『女児を模したヌイグルミを模したような』姿の異形を確認できるだろう。

┌──────────────────────────────────────┐
│                      スタンド名─『ドリーム・ウィーバー』.                   .│
│                           本体─常原ヤマト                           │
├――――――――――――┬――――――――――――┬――――――――――――┤
│       破壊力─D      │      スピード─C       │     射程距離─B      │
├――――――――――――┼――――――――――――┼――――――――――――┤
│       持続力─C      │    精密動作性─B     │      成長性─B..       │
├――――――――――――┴――――――――――――┴――――――――――――┤
│          能力─  手からあらゆる裁縫道具を取り出し、それによって             │
│                加工したあらゆる物体は「手縫い化」、要するにヌイグルミのようになる。 │
└──────────────────────────────────────┘
  A-超スゴイ     B-スゴイ     C-人間と同じ     D-ニガテ     E-超ニガテ



「というわけでここに『綿』的なやつがたくさん発生してしまったんですけれど」
「いっそ燃やしてみます?」
「危ない燃え方したなら、俺がフンッてやれば『床材』に戻るんで安心です」
「使われれないのであれば壁にでも寄せておきます」

63のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/16(月) 23:55:06
>>62

スタンドは人間の精神から発現すると思うがなぜこのような男にあんな見た目のスタンドなのだろう。
メイドということか?
それとも奉仕の精神か何かか。いずれにせよ、僕には関係のないことなのだけど。

「寄越してもらえるとありがたいかな」

「今すぐには焼けないだろうしね」

バケツにでも入れておいてやろうか

64常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/17(火) 19:50:29
>>61>>63
「お坊ちゃま、さては…綿はバケツに入れようかな的な事をお考えになりましたね!」
「俺の未熟なメイド察知力でもそれは分かりましたよ!!」

大量の詰め物は南東の部屋を開けて掃き寄せてしまおう。
扉が開かなかったら…南東の植木鉢のあたりに寄せておくか。
そしたら奥の部屋から走ってバケツ二つを取り、詰め物を掬って置く。


「もう一度お伝えしますと、『俺は詰め物をいつでも床材に戻せ』ます」
「例えばこれをクソ不審者の奴に浴びせる瞬間、俺がフンッてやれば」
「…床材がクソカス不審者の体に降りかかるわけです!!!!!」
「想像するだけで胸のすく思いですね!!!!!!!!!」

「早見様にも言ってますよこれ!!!このバケツ覚えててくださいね!!!」

バケツは誰でも取りやすい場所…早見いるソファーの脇に置いておこう。
危なくなったら早見にお使い頂こう。のり夫が拾ってもよい。


その後>>57の作業に再度取り掛かる。
だが想定より時間がかかりそうで、落とし穴完成を断念しても…まあいいか。

時間が足りなそうなら、途中で床の『手縫い化』は解除。
床が綿になっている奇妙な光景で、クソタンカス不審者にスタンドの存在を気取られてはならない。
結局『危険そうな穴』は出来る訳で、それは簡単に腐らない。
捕らえたゲロクソタンカス不審者の『拷問』とかに使えるかも。

65『惑える星のカプリチオ』:2017/01/19(木) 00:01:56
>>62 >>64(常原)

詰め物を南東の扉――は、開かない様子だった。
エレベーターのようだが、しっかり閉じてしまっている。
ここは植木鉢に寄せることにした。出入り口からは死角だ。
そして、それをバケツに掬って詰めておく。

「床材……詰め物……ははあ。
 分からないですが、いえ。
 何となく……『分かり』ました」

「つまり武器の一つになると」

早見は異様な状況を飲み込んでいた。
いわゆる『特異さ』を持つ人間を、
彼はすでに知っているのかもしれない。

バケツをしげしげと眺めている――『常原』は仕事をする。
落とし穴づくりについては、大変なのはここまでの工程だった。

あとの工程に関してはそれ程の時間を要することはなく、
無事に侵入者を撃退するための『準備』は完了したといえる。

>>63(のり夫)

スタンド能力は人間の精神から発現する――――

一種の定説であり、自然に行きつく答えの一つでもある。
もし力が形作る『精神のヴィジョン』なのだとしたら、
あの『ドリーム・ウィーバー』はどういう側面を表すのだろう。

   ――――そして、『ザ・トラッシュメン』はどうだろう。



しかし。

それを考える時間は、どうやら今ではないらしかった。


>二人

動き回り作業に没頭する『常原』――と、『位置の問題』があったのり夫。
ゆえに、最初に『それ』に気づいたのは、バケツから視線を上げた早見。

『早見』:
「―――――あっ」

             ――視線の先は、『出入り口』の向こう。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□□バ□□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□の□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□詰詰◆
◆L1□□□□□□□□□ド.□□□詰植◆
◆◆◆◆◆◆◆□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□〇〇〇〇□E.???◆
◆?????.◆□〇〇〇〇□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

の→のり夫。奥の部屋のドアを開けたところ。
常→常原。スタンドを用いて作業中。キャベツ持ち。
ド→『ドリーム・ウィーバー』。現在詰め物を抜き終えた。
早→早見。同座標のソファに腰を下ろしている。

出入り口:出入り口。自動ドア。
□:床。タイル張り。
〇:ぼろぼろのカーペットが敷かれている。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はお菓子のゴミ。他はのり夫が回収。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
詰:バケツで掬わなかった分の詰め物。
消:消火器が置いている。使用出来るかは不明。
ソ:ソファが置かれている。上等な物ではなく、所々破れている。
バ:金属のバケツ。中に『床材』が『手縫い化』した『詰め物』入り。
長机:木の長机が置かれている。     
イ:丸い木のイスが置かれている。
×:常原が作った(>>57)落とし穴の罠。カーペットで偽装されている。

66『惑える星のカプリチオ』:2017/01/19(木) 00:27:36
>訂正

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□□バ□□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□の□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□詰詰◆
◆L1□□□□□□□□□ド.□□□詰植◆
◆◆◆◆◆◆◆□〇××〇□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□〇××〇□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

の→のり夫。会話をしていた。
常→常原。スタンドを用いて落とし穴の作業を終えた。
ド→『ドリーム・ウィーバー』。落とし穴を完成させた。
早→早見。同座標のソファに腰を下ろしている。

出入り口:出入り口。自動ドア。
□:床。タイル張り。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はお菓子のゴミ。他はのり夫が回収。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
詰:バケツで掬わなかった分の詰め物。
消:消火器が置いている。使用出来るかは不明。
ソ:ソファが置かれている。上等な物ではなく、所々破れている。
バ:金属のバケツ。中に『床材』が『手縫い化』した『詰め物』入り。
長机:木の長机が置かれている。     
イ:丸い木のイスが置かれている。
×:常原が作った(>>57)落とし穴の罠。カーペットで偽装されている。
〇:落とし穴に乗せられたカーペットの、落とし穴からはみ出た部分。

67常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/19(木) 01:12:17
>>65
早見のこぼした声に、俺のメイド察知力が反応する。
―――ゲロクソタンカス不審者ウンコか。

スタンドを解除、顔を上げ『出入り口』の確認。どんな輩だ。


「(正々堂々と立ち向かうのもやぶさかではありませんが…)」
「(いえ、退がりましょう俺)」


出入り口を凝視したまま、足音を立てぬよう、ゆっくりと、北へ。(M地点へ)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□□バ□□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□の□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□MM□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.M□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□常□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□詰詰◆
◆L1□□□□□□□□□ド.□□□詰植◆
◆◆◆◆◆◆◆□〇××〇□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□〇××〇□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

Mあたりに向かって歩きたい。ちなみにMとはメイド(maid)のMだ。

の→のり夫。会話をしていた。
常→常原。スタンドを用いて落とし穴の作業を終えた。
ド→『ドリーム・ウィーバー』。落とし穴を完成させた。
早→早見。同座標のソファに腰を下ろしている。

出入り口:出入り口。自動ドア。
□:床。タイル張り。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
∴:ガラスの破片。窓の破片だと思われる。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はお菓子のゴミ。他はのり夫が回収。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
詰:バケツで掬わなかった分の詰め物。

68のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/19(木) 01:23:29
>>65

『ザ・トラッシュメン』が我がトカゲが僕の一体何なのだろうか。
当然、逃走。当然、発火。当然、消毒。
火を司り、猛毒で爛れさせる恐怖の『サラマンダー』
それが『ザ・トラッシュメン』

天上に張り付けさせて出入り口の方を『ザ・トラッシュメン』で観察しよう。

69のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/19(木) 01:24:22
>>68

あらかじめ尻尾を自切して僕が持っておこう。

70『惑える星のカプリチオ』:2017/01/19(木) 22:13:12
>>67(常原)
      シュン!

スタンドが解除される――――

          ズ
 
       ズ

            ズン!

と『バケツ内』と『植木鉢付近』の詰め物は元に戻る。
バケツが若干あふれたが、壊れたりはしていなかった。

そしてキャベツと箒を手にしたまま、『常原』は動く。
ソファ付近まで下がり・・・不埒な不審者の姿を凝視する。

>>68-69(のり夫)

『のり夫』は、スタンドに『自切』させた尾を持つ。

・・・両手のふさがりが深刻になってきた。
殺虫スプレー三本とオイルライター二つ入った袋。
それから、さきほど入手した空き缶とサングラス。
尾を空いた手で持つと、完全に両手はふさがった形だ。

  シュバ!

――そして。

天井に張り付かせた蜥蜴の目が、『それ』を捉えた。

>二人

『早見』:
「……ッ、あいつが、『ストーカー』」

        ガタ

早見は思わずソファから立ち上がっていた。

出入り口の自動ドア――
そのガラスの向こうに、男がいた。
二人の目にも、それは間違いなく見えていた。
眉間にしわを寄せた、『常原』より年上に見える男。

     ウ
        ィィィ 〜 ・ ・ 

そして自動ドアが開くと――
確かにあったその姿が『消えた』

まるで幽鬼のごとく、あった姿は消えていた。

                 ・ ・  ン

二人の目にも、それは明らかだった。

『早見』:
「……は?」

早見は目を丸くしている――この状況に対応は出来ていない。

71『惑える星のカプリチオ』:2017/01/19(木) 22:13:27
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□△バ□□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□の□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□常□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△植◆
◆◆◆◆◆◆◆□〇××〇□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□〇××〇□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆
              消           

の→のり夫。スタンドは同座標の天井に張り付いている。
常→常原。スタンドは解除している。
早→早見。同座標のソファから立ち上がった。
消→男はこの辺りに立っていたが・・・

出入り口:出入り口。自動ドア。現在開いている。
□:床。タイル張り。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はお菓子のゴミ。他はのり夫が回収。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
△:詰め物はスタンドの解除で『床材』に戻った。

72常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/19(木) 23:16:04
>>70
「おいでなさいま………エっ」
「……あっ!!!!!!」

一つの可能性が頭をよぎった。
いやまさかまさかそんな筈はない
まさかこの俺が再びドジっ子属性をみせてしまうなどそんな、

「…お坊ちゃま…サングラスを…お掛け下さい!!!」
「のり夫お坊ちゃま!!いまの間早見様はあなたがお守りになってください!」

「俺は先行して!!この身をもって!お客様を歓迎いたします!!!!!!」


ジリジリ下がってる場合じゃない。出入り口へと走る。
カーペットを注視する。敵が『見えなくなっている』だけなら、
落とし穴にはまったり、カーペットを踏む痕が見えたりするハズだ。

走りながらできるのであれば、水のペットボトルを手に持っておきたい。

73常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/19(木) 23:58:25
>>70
「おいでなさいま………エっ」
「……あっ!!!!!!」

一つの可能性が頭をよぎる。
いやまさかまさかそんな筈はない
まさかこの俺が再びドジっ子属性をみせてしまうなどそんな、

「のり夫お坊ちゃま!!早見様はいまはあなたがお守りになってください!」

「俺は先行して!!この身をもって!お客様を歓迎いたします!!!!!!」


ジリジリ下がってる場合じゃない。出入り口へと走る。
カーペットを注視する。敵が『見えなくなっている』だけなら、
落とし穴にはまったり、カーペットを踏む痕が見えたりするハズだ。

走りながらできるのであれば、水のペットボトルを手に持っておきたい。

74のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/19(木) 23:59:15
>>71

不味いことだ。敵となるべき相手が消えた。
つまり敵の術中にハマっている可能性がある。
あのメイドのスタンドが力強いとは思えない。
あの男は荒事に強いのか?
ともかくやることは一つ。

『トカゲ』を真っ直ぐに進ませる。
サングラスをかけ、缶は捨てる。
これで片手が空いた。
そのまま早見の元へ行こう。

75『惑える星のカプリチオ』:2017/01/20(金) 01:08:18
>>73(常原)

サングラスをかけるよう、『のり夫』に指示する。
水を持つ余裕はない。キャベツと箒が邪魔だ。
落ち着けば持てるかもしれないが、走りながらは無理だ。

    ダッ

ともかく出入り口へと走る『常原』――――

カーぺットが動く様子は、ない。
踏み跡が現れたりも、しない。

その代わりに。

      オ

            オ

『??』:
「スタンド使いが――『二人』」

『消えた男』が唐突に姿を再び現した。
位置はカーペットの少し前。少し踏んでいる。
常原と敵の距離は、まだ5m近くあるはずだ――

だが。

「リスクが大きい……
 まずは『減らさせてもらう』」

    ビュ
         ォ

   ォ
          ン!!!

風を切る音、いや『暴力』が振るわれる音!
『常原』に、一撃が迫って来る――不可視の攻撃!
本体は『常原』から多少離れた位置にいる。
おそらくは、『スタンド』による何らかの攻撃だろう。

前から来るのは間違いない。
しかし、攻撃の軌道はまるで読めない。
これが蹴りなのか拳なのか何なのかもわからない。
そしてスピードも、遅くはない事以外は……不明。

透明で極めて不透明な、惑わしの一撃。――どう凌ぐ?

>>74(のり夫)

         シュバババ

『トカゲ』は天井を真っ直ぐ進んでいく。
現在、部屋の真ん中、ソファの上あたりだ。

『常原』の指示が飛ぶ――『サングラス』をかけろと。
早見の元へとたどり着いた。彼はまだ動けていない。

          スチャ

唐突に、男が再び姿を現した。
のり夫は――サングラスを装着する。

   ゴ
          ゴ
                 ゴ

それは何らかの『価値』を掴んだらしい。
『見える』――サングラスの向こうに、『スタンド』が。
トカゲの視界には見えないが、『のり夫』には見える。
おそらくはこの場で、『のり夫』だけ『それ』が見えている。

それとは――

   ビュ
           ォ
 
     ォ
          ン!!!

飛び掛かりながら横薙ぎに右腕を振るう、『幽鬼』のごとし人型のヴィジョン!
狙いは『常原』の腹部か。速度はかなりの物――流麗な技ではない、暴力だ(ス精BD)

76『惑える星のカプリチオ』:2017/01/20(金) 01:09:52
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□△バ□の□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ..ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□常□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□幽□□□△植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□〇××〇□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□〇××〇□E.???◆
◆?????.扉□□□□消□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆
                   
の→のり夫。サングラスをかけている。
ト→『ザ・トラッシュメン』が天井に張り付いている。
常→常原。出入り口方向(南)へダッシュ中。
早→早見。まだ思考が追い付かないのか硬直状態。
消→ストーカー男。この位置に出現した。カーペットをやや踏み。
幽→幽鬼のような人型スタンド。『のり夫』にのみ見えている。
   常原へ(北へ)と飛び掛かりながら右腕を振るっている。

出入り口:出入り口。自動ドア。現在開いている。
□:床。タイル張り。
E:エレベーターだが、どうやら止まっているようだ。
階段:登り階段。二階に続いていると思われる。
扉:閉じている状態の扉。中は見えない。
窓:どれも割れている。人が通れるような大きさはない。
箱:置かれたままの一般的なロッカー。中身は不明。
L1:のり夫が開けたロッカー(>>55
  中身はお菓子のゴミ。他はのり夫が回収。
植:植木鉢。鉢だけで何かが植えられてはいない。
△:詰め物はスタンドの解除で『床材』に戻った。
缶:捨てられた缶である。

77常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/20(金) 18:24:31
>>75-76  ビュ
            ォ
  
     上か?下か?右か?左か?

        ォ
             ン!!!

         確かめ…   そんな余裕はない!!
      
 スタンドの発現、その手に『裁縫用洋ハサミ』を!

     「『ドリーム・ウィーバー』!!!!!!!」


そのまま自らのスタンドで自らの頭髪にハサミを入れる(ス精CB)
切る髪はどこでも何センチでも構わない、とにかく早く!

 (ハサミを入れる…つまり『加工』を行う)
 (俺の『ウィーバー』は、加工物を『手縫い化』する。)
    ヌイグルミ
 (『縫い包み』は、叩かれても傷つかない、穴が開いても切れても、縫えば直る)
 (つまり、そういう事だ。)


   (……できれば顔を両手で覆っておきたいですね。
   ヌイグルミになった顔なんてご主人様にもお客様にも見られたくないですよ俺。
   素肌を見られたら、自身をヌイグルミにしたって主人と敵にバレます。はしたないです。
   タイツと軍手を付けてるから、素肌は『顔』だけです。隠したいです。俺恥ずかしいです。)

78のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/20(金) 21:02:39
>>77

見える。見えている。見えてしまっている。
敵の姿が。なの忌々しき敵の姿、といっても僕に恨みはない。
ただし向こうは危険なやつだ。
そしてこの状況は桶狭間の今川方のように不味い。
彼は見えていないのだ。

「顔じゃない! 腹だ。人を超える速度で君の腹を狙っている!」

彼に声をかける

79常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/20(金) 22:31:52
>>78
瞬間、常原の耳に『人を超える速度』というワードが届く。
聞いた所で、やっぱり現状では避けれそうにない。格闘も無理だろう。
>>77の戦法に変更は無し。受けきるッ!!

80『惑える星のカプリチオ』:2017/01/20(金) 23:12:58
>>77 >>79(常原)
>>78(のり夫)

        ズ

            ギュン!


『???』:
「やはり――『スタンド使い』二人」

        「だが」

    「『テクノフォビア』」


  ド

           ムゥゥッ

幽鬼のヴィジョン――『テクノフォビア』の一撃が、
『常原』の腹部に、横薙ぎに叩き込まれたのを『のり夫』は見た。

                   ハラリ

『常原』も、見えない何かが――腹に叩き込まれたのを感じた。
それは速いだけではなく、荒いだけでもなく、『強烈』だ(パB相当)

        しかし。

『???』:
「――――――――――!?」

『常原』も『のり夫』も、本体の男の驚愕の顔を見る。

   パラ

その場に、髪の毛がぱらぱらと舞い落ちた。
『ドリーム・ウィーバー』が鋏を構えていた。

そして、打撃を受けた『常原』は、やや過剰に吹き飛んだ。
腹部に激しい痛みこそある。が、内臓も骨も肉も傷ついてはいない。
傷つくことがないのだ。それらは全て――『詰め物』化している。

「『能力』・・・鋏を出すだけではないのか」

男は手ごたえを確かめるように、己の手を見て、その後『常原』を睨んだ。
睨視されたその姿は――面影は残しつつ、『手縫い人形』の物になっていた。

          ――   ボムッ!!

「面倒な・・・」

2mほど吹き飛んで、『手縫い常原』はやや体勢を崩しながら着地した。
そして『のり夫』には、『幽鬼』が本体の男の傍に戻るのが見えた。
男の方は少し前に出る・・・慎重な足取りで、『カーペット』は避けている。

「・・・・・・」

         ギロ

男の姿は――まだ消えていない。『常原』には、それが判断できる。
逆に言うと、『のり夫』には『幽鬼』は見えるが消えているかは判断不可だ。

『早見』:
「…………ッ」

             チラ

これらとほぼ同時に、早見が『消火器』の方へと視線を走らせた。取りに行く気か。

81『惑える星のカプリチオ』:2017/01/20(金) 23:13:23

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ早.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□△バ□の□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ..ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.常□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□〇××〇□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□〇××幽消E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆
                   
の→のり夫。サングラスをかけている。
ト→『ザ・トラッシュメン』が天井に張り付いている。
常→常原。『手縫い化』し、吹き飛ばされて着地。腹部に痛み。
早→早見。消火器の方に視線を向けた。
消→ストーカー男。慎重な足取りで歩き出す。
幽→幽鬼のような人型スタンド。『のり夫』にのみ見えている。
   常原を吹き飛ばしたあと、男の傍へと戻っていった。

★他の物品の状況は>>76と変わらず。

82常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/21(土) 00:51:19
>>80-81
{いてて…『姿を現しましたね』…ようこそおいでなさいました。
     俺は『家政婦』の『常原』と申します} {以後お見知りおきを}

手のホウキを放り出そう。
相手の力や速度を見るに(見えないけど)、今は持っても無駄だ。第一、客人の面前で掃除など無礼。


  {見てくださいよ、髪も切れちゃって}
  {お目々がボタンに、口は縫い目になっちゃいました!}
   {見ないでください!!恥ずかしいですよ!}
   {メイド服のかわいいお人形さんですよ俺!!!!}

 自分自身の『手縫い化』によるダメージの緩和は成功。敵の打撃を無力化できた。


 ――さて、のり夫の先程の発言。敵が『見えていた』。
 ガラスの自動ドア。サングラス。
 この男の透明なスタンドは、『透過物越し』に視認できると見て良いだろう。

 …俺、部屋中に落ちているガラスを、危ないからと掃除して穴に詰めてしまった。
 これってもしや失策だったのでは。ドジっ子メイドかよ俺。
 
   とにかく、『見えるように』しなくては。
   ホウキを放り出し、その手でビニール袋から『ペットボトル』を取り出し、
   右目(の代わりについてるボタン)にかかげ、敵の方を見る。

   可能なら、『ドリーム・ウィーバー』の手をビニールに突っ込んで
   キャベツに『ハサミ』を刺し、キャベツを『手縫い化』する。

83のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/21(土) 00:59:03
>>80

力も人外並みであった。
であれば僕に勝ち目はない。勝てるはずがない。
絡め手でもなければ。
あの速度で落とし穴にでもはまればさぞかし面白い画になるだろう。

「……どうする?」

早見について動く。
僕が敵であったらどうするか。
簡単だ。僕を狙う。彼を引きちぎって捨ててもいいが、自分が見えている存在を叩く。
相手がどうであるかは知らないがね。
動きながらできたらガサガサしよう。
スプレーを取り出して持つ。もう片手、尻尾持った手はライターを突っ込んだはずのポケットに突っ込む。
いつでもライターを取り出せるようにだ。

84『惑える星のカプリチオ』:2017/01/22(日) 00:31:18
>>82(常原)

        カラン

ほうきが音を立てて、床に落ちた。
男は一瞬、それを目で追っていたが――

『???』:
「以後なんてものは――ない。
 そんなものは余計な禍根を生む・・・
 禍根は忘れた頃に、何かを破綻させてしまう」

     「・・・無駄口はもうたくさんだ」

  ス

           ゥ   
               ゥ

声が止むとともに、姿が――再び消えた。
しかし『常原』はここで焦りはしない。

敵の能力に予測を付け、ペットボトルを翳した。
それと同時に、『ドリーム・ウィーバー』も抜け目なく仕事をする。

           ブズ
                ザクン!

キャベツに『裁縫ばさみ』が切り込みを入れ、『手縫い化』させた。

>>83(のり夫)

スタンドのスペック差は――『歴然』である。
殴り合えば、一瞬で骨を砕かれ肉を裂かれるだろう。
だが・・・戦いとは当然、それだけではないものだ。

『早見』:
「黙ってみてるわけには……
 とはいえ、『割って入れない』」

「見えなくなる敵……だとしたら、余計に」

       ガサ

早見は迂闊に動けない状況を察している。
だが、動かないわけにもいかないとも感じている。
彼について、消火器の方へと移動する――道具を整えながら。
問題なく、『スプレー』を手に持ち、ライターに指を掛けられた。

>二人

『常原』は――『ペットボトル』越しの光景に。
『のり夫』は、サングラスを通した薄暗い視界の中に。

間違いなく見えている――早見には見えていないはず。

『???』:
「…………チッ!」

だが敵も見られている事は承知なのだろう。

      ドカッ

           ブワ
                ァッ

カーペットを――『スタンド』で、掬うように暴力的に蹴り飛ばした!
やや浮きながら滑るように、荒い回転を伴って飛来するカーペット。
狙いは甘いが、迂闊に動けば『常原』の脚に命中するだろう(パス精BBD)

そして蹴りの動きから連続するように、彼らは北東へ移動を始める。

「……………!!!?」

が、カーペットの下から現れた大穴に、男は一瞬驚愕に足を止めた。
それでもすぐに動き出したが、多少の抑制効果はあったといえるだろう。

85『惑える星のカプリチオ』:2017/01/22(日) 00:31:34

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□消□バ.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□早の△バ□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□□□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ..ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□ソ.□□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.常縫□□□□窓
◆□□□□□□□□□□箒□□□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□△△◆
◆L1□□□□□□□□□幽□□□△植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□消◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆
                   
の→のり夫。サングラスで敵を視認している。早見についていく。
縫→『ドリーム・ウィーバー』。キャベツを突き刺して、『手縫い化』した。
ト→『ザ・トラッシュメン』が天井に張り付いている。
常→常原。『手縫い化』状態。ペットボトルを掲げて敵を視認している。
早→早見。消火器の方に移動し始めている。
消→ストーカー男。カーペットの吹き飛びに合わせ、北上を始める。
幽→幽鬼のような人型スタンド。カーペットを蹴り飛ばした上で本体に随行。
〇→カーペット。常原の傍にあるソファに向かって滑るように飛んでいく(パス精BBD)
×→ガラスの破片が散らばった穴。カーペットが外れて露見した。
箒→常原が今放り出したほうき。

★他の物品の状況は>>76と変わらず。

86常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/22(日) 21:50:34
>>85
「お坊ちゃまァ―――ッ!!!!正直、俺はお客様を止められないかも知れません!!!!」
「迎え受けるお覚悟をっ!!」
とは言いつつヤツをお通ししたくないのが本音。足掻く。

ビニールを左に捨てる。カーペットに当たらぬように。

同時に、カーペットが足に当たる前に両手でソファーを掴み、ジャンプ。
筋力そのまま体重ヌイグルミの俺、割と高く飛べるはず、滞空時間に余裕あるはず、これで足は無事。

        (^o^)  < こういう感じにジャンプ
        /( )   
       | ̄|<\
      ソファ| 

 『ドリーム・ウィーバー』はソファを鋏で切り付け『手縫い化』(ス精CB)。
 手縫い化の、直後か同時かぐらいにカーペットはソファーに衝突するだろう。
 俺はその瞬間に自身の『手縫い化』を解除。フワっフワになったソファを両手で強く握り


 「(確か…web通販で見た『2.5mのクマちゃんのヌイグルミ』の重さが『13kg』)」
 「(多めに見積もっても…『手縫い化ソファ』は20kg以下…中くらいの米袋か、子供くらいの重さ)」
 「(『俺の方が重い』)」

『モーメント』だの『遠心力』だのの問題はあるとは思われるが
基本的に、勢いに乗った俺より軽い物体は『俺の近くを軸として回転する』はず。


上記の行動に支障がなければつまり、
カーペットを回避できて、かつ着地後に手縫い化ソファが俺のあたりを軸に時計回りの勢いを持つという事になる。
果たして上手くいくでしょうか。わかりませんね。神と師匠とご主人様に祈ろう。


2.5mのテディベア: ttp://ur0.pw/B72Q

87『惑える星のカプリチオ』:2017/01/22(日) 22:51:50
>>86(常原PC/確認)



ソ常

↑ これ(現在)が

①     ②     ③
ソソソ                  
常     常ソ       常   
        ソ    ソソソ
        ソ

(時計回りに回って①→②→③となっていく)

↑ このようになるのが狙い、
   という認識で良かったでしょうか。

88常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/22(日) 23:06:51
>>87
ご理解の通りです。お手数をおかけして申し訳ありません。

89常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/22(日) 23:20:50
>>88
時計回りに回って①→②→③となっていくような勢いを得る、というのが目的で、
次のGMレスで③の状態になっていて欲しい、などソファの具体的な位置の希望は無く、
ソファーで殴るとか防壁にするとか等の最終的な意図も定まってはいないという事を補足させていただきます。
伝えたい事は以上です。裁定をよろしくお願いします。

90のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/22(日) 23:37:28
>>84

「君、その消火器どうするつもりだい?」

「火でも消してくれるのかい?」

であれば僕の火でも消してもらおうか。
僕の火はただのものでは消火できないが。
スプレーを体の近くに、ライターは着火できる状態にして腕を伸ばす。
スプレーが可燃性ならスプレーの中身をライターで火炎放射器にできるはずだ。
それとバケツの中身ももう一度確認しておこう。

91『惑える星のカプリチオ』:2017/01/22(日) 23:59:02
>>86(常原)

『早見』:
「っ、え、ええっ分かりましたッ!
 何もかもマルナゲにする気はないんでッ」

早見の声が返ってきた――
それと同時に、その光景が始まる。

ビニールを、そして手に持っているボトルも捨てる。
ボトルについては意図していないにせよ、落としてしまうだろう。
――なぜか? この咄嗟の場面で『ソファ』をしっかり両手で握るためだ。

            ガシッ

そして。

      フワッ

いつもより軽い肉体、いつも通りのジャンプ力。
多少増した跳躍する高さでカーペットを、
それからついでに弾き飛ばされた箒を回避しつつ――

          サク

傍らの『ドリーム・ウィーバー』は、
手に持った鋏でソファを裂いて『手縫い化』――

     ガシッ

自身の『手縫い化』は解除!

          ほぼ同時!

  ド

          ガッ!!

カーペットが音を立ててソファに衝突する。
ここまでは常原の『見立て』通りの展開と言える。
一瞬の出来事ではあるが――思い描いていた通りのはず。


   ズ
         ザザ

そして、衝突の衝撃がソファを動かす。
北に滑りながら――『着地した常原を軸に』『回る』!
着地した段階でもまだ、勢いは全く死んでいない。
とはいえ長身な『常原』の重みもあって、止めるのは容易だ。

                  ザ!

敵の姿は見えなくなってしまったが、狙いは果たされる。
問題はここから、どう動くか――という所にあるだろう。

>>90(のり夫)

早見は『常原』に返答した後消火器を取る。

『早見』:
「焼き殺すわけにもいかないから……
 いや、それよりも『目潰し』になるはず」

「……あいにく、こっちも見えないんだけどね」

とりあえず何か動きたかった――のかもしれない。
いざという時は、鈍器にでもなるだろうし。

『のり夫』はスプレーとライターで即席火炎放射の構えを取る。
『可燃性』については、疑う余地もなく『ある』ようだった。
『火気厳禁』の表示が今は皮肉にも、頼もしく見える。

バケツの中身は――床材だ。雑巾もかかっているが、それだけだ。
床材の素材は不明で、単一の物でもない。そこそこ堅そうではある。
掃除用なら洗剤なども探せばあるかもしれない。しかし、ここにはない。

そして――『敵』も動いている。
回転するソファを避けるように、壁沿いに『植木鉢』の傍まで移動した。
スタンド『テクノフォビア』の手が、植えられた木へ乱暴に伸びる――!

92『惑える星のカプリチオ』:2017/01/23(月) 00:00:01
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□バ.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□早の△バ□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□縫常ソ□□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□□ソ□ボ.□□□窓
◆□□□□□□□□□〇ソ.〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□消幽△植◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

                   
の→のり夫。サングラスで敵を視認している。スプレーとライターを構える。
縫→『ドリーム・ウィーバー』。鋏持ち。ソファを切り裂いて、『手縫い化』した。
ト→『ザ・トラッシュメン』が天井に張り付いている。
常→常原。手縫い化したソファにしっかり捕まっている。
早→早見。消火器を手に取った。
消→ストーカー男。植木鉢の方へ移動。
幽→『テクノフォビア』。植木鉢の木を掴もうとしている。

ソ:手縫い化されたソファは『常原』を軸に時計回りの勢いをまだ失っていない。
ボ:ペットボトル。両手でソファを掴む際に落としてしまった。
〇:カーペット。勢いは止まっている。一部、回転したソファの下敷きになっている。
箒:カーペットの衝突で北へ弾き飛ばされた。

★他の物品の状況は>>76と変わらず。

93常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/23(月) 19:56:53
>>91-92
うまくいった、でもしまったぞ。
ブン回してるソファーが邪魔で敵が見えない…それは考えてなかった。ドジっ子か。

 「自らの攻撃を利用される気分はどうですか!!悔しいでしょう?!?!」

 (でも意地は張ります!距離を離させましたから!)


 ソファーを回す俺だが弱点は多い。頭も足も無防備。回り続ければ背中を晒す。
 敵は、場の危険な回転体を止めにかかると予測しよう…当たってるかな?
 
 だから俺はソファの回転を止め、ソファーを下ろすとしよう。

しゃがむ。ソファーを持つ手を地面に近づけ、また身も隠せる。
あと両腕で反時計回りの力と下への力も加える。
駄目押しで、ソファーの手縫化も解除。ソファーはもとの重量に戻り、回転の勢いも弱まるはず。


『ウィーバー』は裁縫の補助道具『手芸用ルーペ・眼鏡型』を発現させたい。
サングラスで敵が見えるようになるなら、ルーペで見えてもいいはずだ。
近くを見るための物ゆえ見え方は歪むだろうが、物は試し。あとで装着しよ。

手芸用ルーペ: ttp://ur0.link/B8mQ

94『惑える星のカプリチオ』:2017/01/23(月) 22:57:33
>>91-92(訂正)

>そして――『敵』も動いている。
>回転するソファを避けるように、壁沿いに『植木鉢』の傍まで移動した。
>スタンド『テクノフォビア』の手が、植えられた木へ乱暴に伸びる――!

とありますが、『植木鉢』に木は植えられていません(>>76
この部分に関しては、植木鉢を掴もうとしている、
とお考えいただければ幸いです。ご迷惑をおかけします。

95のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/23(月) 23:19:41
>>91

……ふむ。どうするか。
少し作戦を変更する必要があるかもしれない。
ライターをバケツの中に入れ、床材同士でライターをサンドしてライターを砕く(パC)
燃料は液体だろうから雑巾にも少ししみ込ませておこう。
そしたらマッチを取り出し、スプレーを袋に戻す。
片手にマッチケース、もう片手にバケツ。バケツを持つ腕に袋をかけておく。

「じゃあ、同時攻撃と行くかい?」

96『惑える星のカプリチオ』:2017/01/24(火) 10:45:13
>>93(常原)

敵がどう動くかは、読めない。
ともかくソファを止めるために――

           スッ

『常原』はしゃがみ、

       グ
             ギギ

――回転と逆の力を加え、

                    ズズン!!
 
――――ソファの『手縫い化』も解除する。
これらは首尾よく成功し、『ソファ』の回転は止まってくれた。

                   ズギュ

『ドリーム・ウィーバー』は手芸用の眼鏡型ルーペを発現した。
眼特殊な品だが――これもまた『一般的な手芸』に使う道具の範疇。

             ・・・と、それらとほぼ並行して。

       ガタ
           タ
 
床材の積み重なりが、やや崩れる音がした。
――部屋の角、床材を集めていた辺りの『植木鉢』が消えた。

>>95(のり夫)

作戦の変更――どういった策を使うにせよ、
時間が、準備が、そして『読み』がなくてはハメられない。

    バキ
         ギ

バケツの中で、床材を用いてライターを砕いた。
サンドされているので見えにくいが、臭いと音が成功を伝える。
あふれ出たライターオイルを、雑巾にもしみこませておいた。

それからバケツを片手で持つ――そこそこ重く、腕に来る。
また、空いているもう片手にはマッチケースを持っておく。
元持っていたスプレーは、袋に入れバケツ側の手に掛けた。

『早見』:
「ああ、隙を見て――!?」

       「植木鉢が……消えた!」

その言葉の理由が、『のり夫』には――わかる。
『テクノフォビア』が、植木鉢を持った瞬間にそれが起きた。

『敵』はそのまま、回転ソファを避けるように、壁沿いに北上する。
得体のしれない能力を受けたソファ――確かに警戒に値するはずだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□早の△バ□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□.ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□縫常□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.ソ.ソ.ボ□□□窓
◆□□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□幽消◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:しゃがんでいるためソファの影に隠れている状態。
縫:『ウィーバー』は手芸用ルーペを発現した。
の:手近なバケツを持った。もう片手はマッチ。
  スプレーは袋に入れ、バケツ側の手に。
ト:天井に張り付いている状態。

幽:『テクノフォビア』は片手で植木鉢を持っている。
消;本体のストーカー男は壁沿いに北上しつつ、『常原』に視線。
早:消火器を持ったまま、特に行動はしていない。

ソ:手縫い化が解除され、回転の勢いも止まった普通のソファ。

物品の説明は変化なし。

97常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/24(火) 21:55:19
>>150
「く!!!
    『テク……ニ……?  テク……テクノ?うんたら……?』…は、
 
       ……スタンドや本体以外も透明にできるというのですかッ!!!!」


 まずは顔面にルーペを装着です!!
 ちょっとだけ下にズラしてかける。これで顎を引けば景色が正常に見える。
 同時に西に一マス移動。


 ではソファの陰で作業だ。まず『布地』を用意。
すぐ拾える範囲に手縫い化キャベツが落ちてるならそれでいい。
無いならソファを『手縫い化』、鋏で表面を切り取る。
『裁縫用ボンド』で入手した『布地』を貼り付け、床を『手縫い化』。
(でも、もし床が手持ちの『鋏』で加工、『手縫い化』できそうならその手段をとりたい。)


敵がその余裕を許すなら、床の表面の布地120×120くらいの範囲に鋏を入れたい。
匚←こういう風に鋏を入れる。東だけ切らない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□.ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□常匚□□□□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.ソ.ソ.ボ□□□窓
◆□□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このような状況を望んでいる。常原の1マス西、マップ内匚の床の布地を切りたい。

98のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/25(水) 00:05:50
>>96

「あぁ、消えたね」

確かに消えた。
君たちの視界からは。
サングラスを通して見えるもの。それは真実であり事実だ。
植木鉢か。一応サングラスを通して見えているなら消されることで動きが読めない、というのはないだろう。

バケツを持って南東に進む。
缶の近くの位置まで進んでいこう。

99『惑える星のカプリチオ』:2017/01/25(水) 03:00:34
>>97(常原)

スタンド名――に対する『つっこみ』はない。
だが、推測は恐らく当たっているのだろう。

    スチャ

ルーペを装着。これで『敵』の視認が可能なはずだ。
それから西側に少し移動し――作業を始める。

キャベツはやや離れた位置に見つかった。
先ほどの攻防のどこかで弾き飛ばされたか。
とはいえソファを手縫い化すれば、布地には困らない。
精密な動作で首尾よく事を進め、発現したボンドで貼り付け。

      ペタ
              ボン!

これにより、床の一部の手縫い化を可能とした。
――が、流石に今それ以上を行う余裕はないらしい。

          ゴ

              ゴ
                     ゴ

ソファという『緯線』を超え――『テクノフォビア』が常原を視る。
そして次の瞬間には、手の『植木鉢』が轟音を立てて投擲されるだろう!

『???』:
「そんなものまで……発現出来るとはな。
 『厄介』だ。リスクが大きい。後に残すには……」

精度が悪いとはいえ、距離が近い。
対処しなければ『頭』か『上半身』に直撃を受けるだろう。
そうなればどうなるか――は、先ほどソファで受けた衝撃から想像に易い。

           植木鉢は既に敵の手を離れつつある――どう対処する?

>>98(のり夫)

『早見』:
「あれも……敵が何かした、という事か」

        ザッ

            ザッ

南東――戦闘の中心へと近づいていく『のり夫』。
『ザ・トラッシュメン』にも近い位置。前方に転がる箒。

          ゴ

              ゴ
                     ゴ

そして――『仕込み』を行う『常原』に対し、
植木鉢を振りかぶりすでに投擲に入った『テクノフォビア』!

早見はやや遅れて、『のり夫』について移動している。
さて、『のり夫』は――『どうする』? 敵は今こちらにそれほど気を払っていない。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□早□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□□の缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□キ□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□.ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□常縫□□幽消◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.ソ.ソ.ボ□□□窓
◆□□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手芸用の眼鏡型ルーペにより敵を視認可能。
縫:足元の床に『布地』を貼り付け、『2m四方』を手縫い化。
   敵の行動を確認したため、切り取りはまだ始めていない。
の:のり夫。移動した。     ト:『ザ・トラッシュメン』。

消:北上しているようだ。
幽:『常原』の方を向き、植木鉢の投擲動作に入っている(ス精BD)
キ:手縫い化された状態のキャベツ。攻防の余波で弾かれていたようだ。

100常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/25(水) 18:03:54
>>90
「スゴイ便利でしょう!!!!」
「この戦いが終わったら、俺を雇ってもいいんですよ!!俺は万能です!!」

芸がないようだが、再び鋏で自分を手縫い化(ス精CD)。ダメージは切り傷<植木鉢だ。
切る場所は急所以外ならどこでもいい。
ほんとは毛、次に背中とかがいいんだけれども。

でも正直これは喰らうかもしれない。困った事になるか。

101のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/26(木) 23:25:46
>>99

そうかまた彼を狙うのかまぁ狙われないのは好都合だが。
彼はまた何らかの対策を取っているはずだ。
そう思いたい。でなければヤバイ。
が、そうであると信じる。
彼の達成に向かう意思をほんの少し信じよう。

「ふむ。頃かな」

バケツを床に置き、マッチを擦る。
当然マッチ棒には火がつくだろう。
そしてバケツの中にはライターの燃料を浴びた床材などだ。
そこにマッチを放り込んで火をつけてやろう。
火が付いたらバケツを両手で持つ。

102『惑える星のカプリチオ』:2017/01/26(木) 23:54:43
>>100(常原)

     チョキ!

もっとも容易く、早く、分かりやすく切れるのは『髪』だ。
戦いが終わったら、髪を切り直す事になるかもしれない。
前髪がひと房、眼の前に落ちた。

芸がない――とはいえ『使える技』だ。
こういうのはむしろ『十八番』と言えるのかもしれない。
しかし・・・『穴』がない能力というのも、ほとんどなく、

      ズ

           ムゥ
                ッ!!!

――『直撃』!

胸の辺りが『凹む』ほどの強い衝撃を感じた。
実際に凹んだのかもしれない。なんせ、手縫いだ。

       ズ
               ザ
                   ザ    

軽くなった身体は、当然のように吹き飛ばされる。
少し浮きすらして――とにかく、痛みと衝撃が尋常でない。
ダメージを軽減は出来ても、『直撃』を受けたのに違いはない。
骨折や出血、内臓へのダメージなど、持続する痛みが無いだけマシか。

『???』:
「寝言は、寝て言え」

・・・すぐに立ち上がるのは難しそうだ。
ただ、『スタンド』を動かすくらいなら出来るかもしれない。

>>101(のり夫)

『常原』と『のり夫』――敵からすれば未知のスタンド使い二人。
今警戒され、『ターゲット』にされていたのは『常原』だった。

――『だった』。


       ズ
               ザ
                   ザ    

直前で己を手縫い化するも、植木鉢の直撃を受けた『常原』。
吹き飛んだ彼が今すぐ立ち上がれるかは、かなり微妙だろう。
もし手縫い化が間に合っていないなら、『重傷』もありえたはず。

『???』:
「……何をする気かは知らないが、
 素直に待っているだけだとでも思うか?
 警戒に値する。行くぞ『テクノフォビア』」

すでに、準備は出来ている。
バケツの中に、火のついたマッチが入る。

        ――   ゴ
                    ォォッ!!

103『惑える星のカプリチオ』:2017/01/26(木) 23:55:17
>二人

          ズ
            オッ

前に出た『テクノフォビア』が――『ソファ』を持ち上げようとする。
『剛力』――その一言に尽きる。振り回せばそれだけで惨事だ。

おそらく、すぐにでも、それが可能な状態になるだろう。

『???』:
「………………」

『のり夫』は、火のついたバケツを両手で持ち上げる。
手に熱が伝わり始める。恐ろしく、頼もしい灼熱が。

        ゴ
              ゴ

『常原』は倒れており、今すぐ立ち上がるのは困難だ。
ただしスタンドを動かす分には、ある程度問題なく可能だろう。

      ゴ

『早見』:
「………………ッ」

       ゴクリ

そして早見は、息をのんで消火器をにぎり、行動に備えている。
彼の目は『ソファ』を追っておらず、『敵本体』を真っ直ぐに見ている。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段〇〇□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□□□□□□□□□□□◆□□□□◆
◆箱□□□□□□□□早の缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□□□□キ□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□.ト.□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□常縫□□■□□消□◆
窓□□□□□ソ.□□□ソ.ソ.ソ.幽□□□窓
◆□□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手縫い化されている。吹き飛ばされ、仰向けに倒れている。
縫:常原に追随し、吹き飛ばされた。道具は手放しておらず、操作も可能。
の:のり夫。両手で燃え盛り始めたバケツを持ち上げている。    
ト:『ザ・トラッシュメン』。
早:消火器を構えた状態。いつでも行動に移れるだろう。
■:手縫い化が行われている床。

消:ソファ側に近付いている。
幽:ソファを持ち上げている。上がっただけで、振るうなどには構えがいるはず。

104常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/27(金) 23:42:47
>>103
「早見様申し訳――――――ぐへぉッ!!!」


できればすぐ立ち上がりたいが、痛みがひどいので微回復を待つ。
たった今持ち上げられるソファは>>96で『手縫い化』、解除はしてないはず。
『手縫い化』してないなら『ウィーバー』にハサミで切らせる。
これで多少は軽くなるはず。奴の行う悪さの疎外になればいいが。

痛いけど眼鏡型ルーペが壊れなかったのは良かった。倒れてよう。


「早見様!!『ソファ』は見えてますか!!危ないですよ!!」

早見が敵を見ているのは気になる。まさかソファが透明になってるんじゃなかろうか?

105『惑える星のカプリチオ』:2017/01/28(土) 00:06:06
>>104(常原・確認)
>たった今持ち上げられるソファは>>96で『手縫い化』、解除はしてないはず。

『ソファ』の手縫い化は行っていたが、(>>93
重さを取り戻させるために先ほど解除して(>>96
さらにその後布地作成のために再度手縫い化した(>>99

・・・なので常原PLの認識通り、今も『手縫い化』されています。
描写からは『手縫い化されていない』ように読み取れますが、
これはまぎれもなく、GMの確認ミスです。申し訳ございません。
これを踏まえて行動を訂正していただいても大丈夫です。

106のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/28(土) 00:22:27
>>103

「警戒に値する? 誉め言葉だねぇ」

いや全く。自分より強い人間が自分に警戒をしたり倒すべきものだと思っているのは気分がいい。
たとえ僕を路傍の石のように思っていたとしても
この石を蹴とばしてやろうと思わせた段階で僕の勝ちだ。

「常原! 君、無事なんだろうね!?」

僕がバケツ着火を優先したのでもっていかれてしまった。
すまないことをした。
まぁ、僕は僕にとって必要なことをしただけだが。

「『ザ・トラッシュメン』!」

叫びつつ『ザ・トラッシュメン』の尻尾を自切。
天上から落ちる謎の物体で敵の注意を引きつつ僕はバケツの中身をぶちまける(パス精CCC)
燃えている物体を奴らの方に撒いてやろう。直撃を狙うが届くかどうか。

107常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/28(土) 01:25:46
>>105
訂正は特にございません。

108『惑える星のカプリチオ』:2017/01/28(土) 02:03:05
>>105(常原)
>>106(のり夫)

敵は『ソファ』の――想定よりは軽い事に、
それほど大きな衝撃は受けていないようだ。
・・・殴るには十分な重さとサイズだからだろうか。

『早見』:
「ソファ……が消えたのは見えましたッ!
 今どうなってるかは……見えません!!」

『常原』は早見の返答を倒れたまま聞いた――
そして、『のり夫』が動いたのもそれと同時だった。

               プチ

正しくは、そのスタンドが、だが――
尻尾を切り落とす。たったそれだけ。

『???』:
「…………!?」

         ポト

「なんだ……何をする気だ?
 お前のその小さなスタンドで……」

         「――『テクノフォビア』!」

  ブ
          ォ   

振り回したソファが、落ちた『尻尾』を乱暴に吹き飛ばした。
それが、『尻尾』だけだとは――そのあとすぐに気づいたらしい。

「……!?」

           「『尻尾を切り落とし』……チィッ!」

       「クソっ」

    ブ

            ォ
         ォ
               ン!

それに動揺したか――ソファで『燃える床材』を迎撃。
床材はあえなくタイル張りの床に叩き落とされるが、
炎は……即座にソファに燃え移る。『手縫い』は、燃えやすい。

「…………チッ!!」

        「くっ……燃え……」

                   「厄介だ」

    「面倒だッ」

                     ドザァッ

敵は『ソファ』を、おそらく咄嗟に――階段方向へと投棄。

『早見』:
「……!? うわッ!!」

           ダッ!

手から離れると、早見にも見えるようになったらしい。
燃え盛る投擲物を、大袈裟なほど大きく回避する早見。
これについては、元から全く当たるコースではない……安心だ。

109『惑える星のカプリチオ』:2017/01/28(土) 02:05:07
>続き

『???』:
「フゥーーッ…………………」

男は『テクノフォビア』を手元に呼び戻す。

・・・投棄と同じ手間で、『常原』に炎を叩きつけられたはず。
スタンドを戻さずとも、追い打ちをかける事は出来たはず。
これは冷静な行動ではない――『動揺』している。『隙』がある。

            ズド
                      ォォ

階段付近にソファが着弾した。
敵も拾いに行ける状況ではないだろう。
幸い、今すぐに燃え移るようなものは周囲にはない。

早見は、手に持った消火器を気にしている・・・

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段ソ.□□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□ソ.□□□□□尾□□早◆□□□□◆
◆箱□ソ.□□□□□□□の缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□箒□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□炎□□キ□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□.ト.炎□□□□◆
◆□□□□□ソ.□常縫□□■幽□消□◆
窓□□□□□ソ.□□□□炎□□□□□窓
◆□□□□□□□□□〇〇〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手縫い化されている。もう立ち上がれるはず。
縫:『ドリーム・ウィーバー』は完全に行動できる。
の:のり夫。バケツの中身を放った。  
ト:『ザ・トラッシュメン』。尻尾を切り落とした。
早:大きく避けるために移動した。
尾:切り落とした尾がソファで吹き飛ばされた。
炎:まだ燃えている床材が散らばっている。

消:動揺しているようだ。
幽:『テクノフォビア』は敵本体の元に戻ろうとしている。

110常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/28(土) 23:06:49
>>108-109
「うわああああ危ないッ」
「俺まで燃えちゃったら皆さんへのご奉仕ができないではないですか!!!!!」
「お坊ちゃま、そういうのは投げる前に一言…
 …はッ!?それでは不意打ちになりませんね!?!?!俺としたことがとんだ世迷い言を!!!!」



痛みも引いたようなので飛び火が来る前に起き上がる。
ぬいぐるみと化した自分、燃えれば内臓までヤケドしてしまう。


「ううむ、やはり早見様にも『見えた』方がいいですかね」
「いま『ルーペ』をご用意いたします」


 自分が着用しているのと同じ『ルーペ』を発現、早見のもとに向かう。
マップ内■の床は…手縫い化を解除しよう。早見が消火器を使うようだし、
放っておいたら燃えるだけの物をそのままにしておく必要はあるまい。

111のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/29(日) 00:05:31
>>108-109

「ごめんねぇ、常原君。でも相手は火を嫌がったみたいだよ」

「これは重要なファクターではないかな」

火を嫌がる。燃えるもの。
木生火、木や植物の性質? いや違うか。
火剋金、金属の性質? いや違うか。
透明になる。透明である。幽鬼のような姿。
幽霊? 悪寒がする? 寒い? 氷? いや違うか。
火、火、火。焼く、炙る、溶かす……ほかになにがある?
幽霊、霊的なモノ、火……お焚き上げ?
五山の送り火は精霊をあの世に送るものだったが、これもそうなのか?

「早見、消火器を使うなら今使ってみるかい?」

「それともその薬品が相手にかかることで今後の放火活動に支障が出るとでも?」

「あえて言おう、好きにしてれば?」

僕のやることは次のうちのどちらかだ。
早見が消火器で敵の目つぶしをしたら僕はスプレーを取り出して敵の足元に向かって転がす(パス精CCC)
目つぶしを喰らったところに足元への攻撃で転べばいいのに。

早見がなにもしないなら、その場にしゃがんでスプレーとライターを取り出す。
マッチは袋に入れると取り出す時短になるからそうしよう。

どちらの場合でも『ザ・トラッシュメン』は敵の真上あたりまで移動させる(スC)

112『惑える星のカプリチオ』:2017/01/29(日) 00:30:43
>>110(常原)

世迷い言を言えるほどには『常原』は回復している。
回復困難を防ぐのは『ドリーム・ウィーバー』の領分。

           バッ

炎に飲まれるより早く、『早見』の元へと向かう。
彼は前へと動き出しており、すぐに合流出来た。
そして――『ルーペ』を渡した。

『早見』:
「ありがとうございますッ、これなら……!」

                「……見えるッ!」

手縫い化した床を解除するのと、早見のルーペの装着――
そして、敵がスタンドを自身の傍まで引き寄せたのは、ほぼ同時だ。

>>111(のり夫)

火を嫌がるのは生物としては普通かもしれない。
例えば拳銃や刃物を恐れるように――
殺傷性の高い物を恐れるのは自然かもしれない。
あるいは大きな想定外に動揺したのかもしれない。

しかし。

そこに弱点がある可能性も、勿論ゼロではないし・・・
『炎で燃え尽きる人間』であることは、間違いないのだろう。

『早見』:
「……っ、ああ、『やる』ッ!
 こうなったら後先は考えていられない!」

前に出て――『常原』に渡されたルーペを装着した早見。
敵の本体と彼の目が、初めて交差する。敵意が交差する。

              ――そして。

       グイ

                バシュゥゥゥッ!!!

『???』:
「…………チィッ!」
 
       ズバババババババ!!!
             
                      ハ ゙シャッ!

敵は消火器の噴射を『テクノフォビア』のラッシュで迎撃する!
飛び散った消火剤が、床の火をある程度消してしまった。
しかし、目潰しは失敗しても――下への注意が逸れたのは同じ。

        ガッ!

              「面倒な真似を……ッ」
 
勢いよく転がったスプレーは、僅かに敵の姿勢を崩す。
投げたわけでもないので、ダメージにはなっていないが、『隙』が継続する。

113『惑える星のカプリチオ』:2017/01/29(日) 00:32:33
>続き

         ゴ
                 ォ

カーペットに少しずつ炎が移り始めている・・・

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段ソ.□□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□ソ.□□□□□尾□□□◆□□□□◆
◆箱□ソ.□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□の◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□早□□□□□窓
◆□□□□□□□□□常□□□キ□□◆
◆□□□□□ソ.□□□縫□□□幽□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□□□□ス消□◆
窓□□□□□ソ.□□□□炎□□□□□窓
◆□□□□□□□□□〇炎〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手縫い化されている。
縫:『ドリーム・ウィーバー』は完全に行動できる。
の:のり夫。スプレー缶を転がした。
  なお、転がして当てるために少し前に出る必要があった。
ト:『ザ・トラッシュメン』。敵の頭上あたりへ移動。
早:ルーペを付け、前に出て消火器の噴射を行う。足元に箒がある。
ス:転がされたスプレー缶は敵の脚にぶつかり、今この辺り。

消:動揺は収まっているが、体勢がやや崩れ意識は下を向いている。
幽:『テクノフォビア』は消火器噴射をガードするためのラッシュを放ち終えた。

114常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/29(日) 12:25:40
>>112-113
「お見事です早見様!!!!!凄いです!!!俺はただただ感激しています!!!」
「見てください奴の顔!!!ルーペをお付けになったなら見えますよね!!!あの焦り顔ったら!!!!!!」


敵の隙は突きたくもあるが、のり夫が何か企んでいる様子。
また火が広がって危ないだろうから、もうすこしこの場でウダウダして武器でも作ってよう。

下記の手順で
 「『スーパ―買いの箒の手縫い化〜穂先にスタンド産ボンドをたっぷり添えて〜 』!!!!」
 
   …の、製作を行いたい。


 早見の足元に『箒』が落ちているはずだ、拾う。
 この時、露骨に屈んでスカートの中をギリギリ見えそうで見えない感じにするのがお茶目なメイド流のコツ。
 『ドリーム・ウィーバー』は持っている『鋏』で箒の穂先を少し切り、箒を『手縫い化』
 次に『裁縫用ボンド』を発現、箒の穂先にベットリタップリ塗ってやる。
 なんなら容器を鋏で切って中身をダバダバに垂らす。以上で完成。簡単だからご家庭でも作ってみてね!

115のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/29(日) 23:15:09
>>112-113

よしよし上々であろう。そうであろう。
と、僕は内心ほくそ笑む。
敵の隙は継続だ。その分こちらが好きにできる。

「早見、もうちょっと噴出してくれないかな」

「私の道は開けてほしいけどね」

袋を腕にかけたままスプレーとライターを取り出し、相手に接近。
また簡易火炎放射である。何秒か前二度目の登場まことにご足労痛み入る。
出来ればライターの火をつけておこう。見せびらかしてやる。
お前の怖い火を。

あと常原君はなにをしているのだろうか。
確認できるなら横目で見るがやることが多いのでこの行動は優先度低めだ。
彼のことだ。悪いことはしていないはずだ。
自ら従者を名乗るほどのものなのだから、いいことをしてくれるはずだ。

「常原君。私は君を信じるよ」

「それと、相手は三人で一人を相手に出来るかもしれないが、それは万全なら、ということじゃあないかな?」

僕と君はきっと合わない。
性格も何もかも。だが、一つの目的のためならお互い最善をつくすはずだ。

116『惑える星のカプリチオ』:2017/01/30(月) 02:19:20
>>114(常原)

『早見』:
「ええ見えます……ばっちりだ!
 撮ってやりたいくらいに焦っているッ!」

『???』:
「…………チィッ」

敵に生まれた更なる隙を、『常原』は準備に充てる。
敵の意識は今『のり夫』に向けられており、それは容易だ。
高い精密動作性もあり――

『スーパ―買いの箒の手縫い化
     〜穂先にスタンド産ボンドをたっぷり添えて〜』

          バ
               ァーン!

無事に完成した。これでどう戦うか、は問題になるか。

>>115(のり夫)

その一方で、『のり夫』達は敵の隙をさらに伸ばしに行く。

『早見』:
「ああ! まだまだ……
 消火器の中身は残ってるッ!」

          ブシュ
               ォォォォ!!!

『???』:
「……この程度のことで……
 『テクノフォビア』を抑え切れると思うのか」

            シュバ 
                   バババ

          ババババ

体勢を崩しながらでも、『消火液』の噴射は、
ほぼ『テクノフォビア』の振るう荒い腕に防がれる。
もちろんそれは敵の攻撃の妨げになる。意味はある。
 
                「『炎使い』」

     「火遊びは厄介だ……」

『のり夫』はライターを構える――構えるだけでは、
これ以上の何か大きな動揺を見込める様子はない。
炎を使う――という事はもはや、敵の想定の範囲内。
たとえ弱点でも、それを見ただけで恐怖する事は少ないだろう。

         ス

敵は体勢を立て直し――

          シュッ

スタンドと共に一気に、身をかがめた。

消火剤の噴射から――
狙いを修正するまでの一瞬、敵が逃れる。

横目で見た『常原』は――何か、『箒』に作業をしている。

117『惑える星のカプリチオ』:2017/01/30(月) 02:22:36

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段ソ.□□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□ソ.□□□□□尾□□□◆□□□□◆
◆箱□ソ.□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□早□□□□□窓
◆□□□□□□□□□常の□キ□□◆
◆□□□□□ソ.□□□縫□□□幽□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□□□□ス消□◆
窓□□□□□ソ.□□□□炎□□□□□窓
◆□□□□□□□□□炎炎〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手縫い化。箒を手縫い化し、ボンドを塗った。
縫:『ドリーム・ウィーバー』は作業を完遂した。
の:のり夫。前に出て即席の火炎放射を構える。
早:ルーペを付け、消火器の噴射を行う。

消:体勢を立て直し、素早くしゃがんだ。
  消火器も火炎放射も狙いを修正する必要がある。
幽:『テクノフォビア』も、本体と同じく素早くしゃがんだ。

118常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/30(月) 23:23:25
>>115(のり夫)
「これほど嬉しい事はございません」
「お坊ちゃまが!!!俺を!!!頼りにされている!!!!!!」

>>116-117
「うおおおおおおッ!!!メイドは主人のため!
 貴様が何を企んでいるかは知りませんがッ!」


主人に奉仕できることへの熱い喜びを胸に、敵本体にむかって真っすぐ進む。

箒を真ん中から曲げてUの字にし、両端を両手で持つ。
左手は穂先を持つ、ボンドまみれになるが構わない。

    「突貫!!!いたしますッ!!!俺は!!」
  
先の攻防で、奴の手品はすべて『割れた』。
敵が次に何をしようと、『手縫い化』した俺は容易く倒れないだろう。   
攻撃を恐れず!奴との接近戦の圏内(1mくらい)へと飛び込む!!

119のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/31(火) 00:14:19
>>116
>>118

「うるさい」

本当にうるさいぞ常原君。
だが、それがいい。
今この場で君が行動すれば敵の注意も引ける。
性格が合わずともこのようにコンビネーションはとれるということだ。

『ザ・トラッシュメン』の尾は回復しているか?
しているならもう一度自切してから『トラッシュメン』を敵の頭上に落とす。
してないならそのまま『トラッシュメン』を敵の頭上に落とす。
しゃがんだだけなら対して位置変わっていないであろう。
であれば、落ちてくるだけで頭の上に乗るだろう。
僕はスプレーを噴射する。
敵に、というよりは『トラッシュメン』にだ。
スプレーの有毒性で持って『トラッシュメン』の炎を発現、敵を焼きに行こう。
……断じて恐怖してはいない。いまから僕が行う行為に。
火のついたものを奴にぶちまけたのだ。出来る。やれる。叶う。
届く。焼く。侵す。潰す。必ずだ。

120『惑える星のカプリチオ』:2017/01/31(火) 00:36:46
>>118(常原)
>>119(のり夫)

――『それら』は、僅かな時間の中で起きる事だ。

箒を曲げ、両側を持った『常原』の突貫。
カーペット側に移動しようとした敵の振り向き。
そして、天井から再び落下する、『トカゲの尻尾』

         ポ
             ト

尻尾は、移動した敵を捉える事はなく落下した。
敵が動いたのだから、これに関しては当然だ。
しかし――敵のすぐそばに落ちた。

そして、敵はその場から離れられないし、
尻尾をどうにかすることも、出来なかった。

『???』:
「お前のスタンドは……『テクノフォビア』に劣る」

          「速度も」

    「パワーも……」

                「『確定』している」

「そして火炎放射の――射線は通らない。
 お前は『協調』を欠いた……『引きちぎる』」

向かってくる『常原』への対応を優先したからだ。
言葉通り、『のり夫』が炎を放てばまず、『常原』を焼く。
対処の確実性を優先したのであろう、敵の行動は――

       シュ
           ゥ

                 ゥ

        ゥ


                  ボ ゥ


ここで、『裏目』を引いた。

    「なッ」

スプレーの『毒霧』は片っ端から『焔』へと変化する。
発生源は敵の傍だ。『常原は巻き込まれない』!
小さな千切れた尾が、『サラマンダー』の如く焔を撒く――――!!!

             ゴ
 
                ォ
 
    ォ

            「ぐ、ォォォオオオッ!!!?」

その炎は燃え移る事を知らない――しかし、敵の身を焼く。
尾が落ちたのは、敵の右側。焼かれるのは、『右半身』全体。
そこから逃れるよりも一歩早く―――――『常原』が『白兵の間合い』に入る。

             『仕事』をするには、万全の状況だ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
階〇〇□□□□.ソ.ソ□□□◆□□長机◆
段ソ.□□□□△バ□□□□◆□□長机◆
◆□ソ.□□□□□尾□□□◆□□□□◆
◆箱□ソ.□□□□□□□□缶□□イ.イ.◆
◆箱□□□□□□□□□□◆◆◆◆◆◆
窓□□□□□□□□□□早□□□□□窓
◆□□□□□□□□□□の□キ□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□□□□□□□◆
◆□□□□□ソ.□□□□□□常幽焔□◆
窓□□□□□ソ.□□□□炎□縫□消□窓
◆□□□□□□□□□炎炎〇〇□□□◆
◆箱□□□□□□□□〇○○○□□□◆
◆箱□□□□□□□□□□□□□△△◆
◆L1□□□□□□□□□□□□□△□◆
◆◆◆◆◆◆◆.□□××□□◆◆◆◆◆
◆?????.扉□□××□□E.???◆
◆?????.扉□□□□□□E.???◆
◆?????.◆□□□□□□◆???◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆出入.◆◆◆◆◆◆◆

常:常原。手縫い化。武器を手に、敵の間合いに入り込んだ。
縫:『ドリーム・ウィーバー』は常原に追随している。
の:のり夫。『尾』に向けスプレーの噴射を行い、炎を発生させた。
早:消火器を持つ手を下げた。
焔:天井の『ザ・トラッシュメン』が落とした尾は、スプレーを炎に変える。

消:カーペット側に少し移動し、常原を迎え撃とうとする。
  右側に落ちた『尾』から発生した炎に右半身を焼かれる。
幽:『テクノフォビア』は常原を遮るように構えている。

121常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/01/31(火) 19:33:45
>>120
何が起きたか知らないが、突然の炎上 …これがのり夫の『スタンド能力』!!
もしも彼が敵だったのならば、俺とはとことん相性が悪いだろう。
しかし味方であるならば―――――

 「 どんな方でしょうと、人にはそれぞれその個性にあった適材適所があります
   王には王の・・・・・・メイドにはメイドの・・・・・・それが生きるという事です
   スタンドも同様『強い』『弱い』の概念はありません               」


 攻撃前に余裕があれば『キャベツ』に施した手縫い化を解除したい。
さすれば被手縫い化の物体が減り、二つの物体を加工可能になる 

俺は走りながら左手を穂先から離す。
すると箒は、ヌイグルミの持つ弾力で、Uの字から元の形に戻ろうと勢いを持つ。
そのまま右腕も振る。体と箒を、ムチのように。
『手縫い化』により、箒の束ねられたいくつもの繊維は『布地』と化しているはず。


   要するに俺は箒の穂先、ボンドの付着した『布地』を!
  右手で薙ぐように敵スタンドに叩きつけんとする!!
   一方で、『ドリーム・ウィーバー』にはは敵スタンドの横を通り抜けさせ、
  敵本体を、鋏をチョキチョキと開閉しながら襲撃させる! 狙いは無論 『髪』!!


    「俺のスタンドは『確定』していると仰られました」 
      「ならば何が起きるか…お分かりでしょう?」

   「これは王手だ」  「参りましたと言っても 止めません」

  「それとも双方に対応してみせますかァ!?!行きますよ『同時攻撃』!!!!」


――――のり夫が味方であるならば! 俺はどこまでも役立てる!
この身が焼けようと俺の『仕事』を! 敵本体とスタンド両方に『手縫い化』を図る!!!

(ほんとは距離的に『ウィーバー』が遅れると思うけど『同時攻撃』って言っとく)

122のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/01/31(火) 23:36:25
>>120

「協調?」

「徒党を組むことが正義じゃあないんだよ」

そこが君と僕の違いだ。
気遣っても助けない。
お互いが決して合わないが道だけは合う。
僕は勝利を欲しない。僕は敗北も欲しない。
欲しいのは快感だけだ。爽快感だけだ。
今まで焼けなかったものがある。
どれだけ物を焼いても人間だけは焼けなかった。
だが今、この瞬間、焼いている。

『火傷』を『毒傷』に変える。
フィプロニルの毒を味わえ。
ttp://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/65ABF66EBEFCC0C549257A7F00292B7D/$FILE/M70343_0100_2.pdf

『トラッシュメン』はいまどこだ?
天上か? 確認して、僕自身は相手の後ろの方に向かって進む。
この常原の行動が成功すると信じてはいるが一応だ。
火炎放射が出来る様に準備はしておこう。

123『惑える星のカプリチオ』:2017/02/01(水) 04:12:55
>>121(常原)
>>122(のり夫)

『???』:
「……チィッ! 妙な、能力をッ」

          「こんなもの」

キャベツの手縫い化解除――それが合図となるかのように。

     ズ
             ズ

                   ズ

       「ウッ……!?」

               「これ、は」

焔による『火傷』は蝕みを深めながら、『本性』を表す。
抜け出そうとする男の身体は、意思に反してその場に沈む。

本性とは即ち『毒』――人間を蝕む毒の焔。
伝承の竜ですら吐き方を知らない、『人間の毒』――
『フィプロニル』が引き起こす悪辣な『悪心』『目まい』『頭痛』『痙攣』

         全て『認識』するより早く。

「ハァッ……『テクノフォビア』……適材適所なら、
 我が能力は……ぐ、『戦い』こそが適所だッ!
 
         これ以上、ゥ、好きにさせると――」

       「ぅグ」

              バ
 
     シ
              ン!!

                     ベチャ

               「ソッ」

咄嗟に払おうとした幽鬼の手に、ボンドが付着する!
パワーでは圧倒的に劣っており、『常原』の手は衝撃に痺れる。
しかし『仕事』は果たした。恐るべきは戦士だけでは無い、『適材適所』。
これにより『テクノフォビア』が『手縫い化』――
 
          『同時』


              チョ
                     キ!

『ドリーム・ウィーバー』の鋏が、敵の髪を一房切り落とした。
主の髪を整えるように、自然な精密さを誇る『一撃』――
これにより、敵本体も『手縫い化』する。炎に焦がされながら。

異なる思考で動く二人の攻撃は、『三つ』同時に敵を打った。
時間的なずれはあっても、それは感覚として――同時だった。
異なる過程を進んでいても、結果の地点で一つの矢になっていた。

『のり夫』は天井の『ザ・トラッシュメン』を確認し、
相手の背後の方へと回り込むが――不要かもしれない。

    ド
           ォ

                  ォ

『???』:
「グ、ぐ、う。ウゥ………………」
                        
敵の本体の男は――その場に倒れ込んでおり、動けない様子だ。
スプレー噴射を終えた事で焔は消えつつあるが、十分焼けただろう。
恐らく、臓腑まで『毒の炎』に蝕まれている。死にはしないかもしれない。

『早見』:
「やっ……やったッ……!?」

                  ・・・だが、戦うのは『困難』に違いない。

124常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/01(水) 16:22:17
>>123
敵の髪(いまは糸か)を掴んで持ち上げる。
『ウィーバー』でハサミを突き付けながら、
そのまま例の落とし穴まで行く。ガラス片が詰まった奴。

 「……早見様、お疲れでしょう ソファでお休みになってはいかがですか」
 「お坊ちゃま、『ライター』を貸してくださいませんか」

 「ともあれお二人とも、お疲れ様でした!」


では、落とし穴を見せつけるようにして男に尋ねる。

「目的です」   「なんの目的で?」

125のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/02(木) 23:01:27
>>123

「はぁ」

疲れてしまったのだろう。
僕の口からため息が出る。
戦いが適所か。
なら僕の適所は妨害か悪質であろう。
戦闘が得意なら小細工を潰しておくのだったな。

「はい」

常原にライターを渡そう。

「さて、どうするかね?」

ねぇ、早見。

126『惑える星のカプリチオ』:2017/02/03(金) 05:21:00
>>124(常原)
>>125(のり夫)

落とし穴の近くまで、『手縫い』の敵を引きずる。
幸か不幸か、手縫い人形の肌は人間より摩擦に強い。
もっとも、『火』には非常に弱いのだが。

     グイ

『???』:
「ウグッ…………」

『戦闘』はすでに『尋問』に移行している。
『拷問』に移行するかは――敵次第だろう。

『早見』:
「お疲れ様です」

「目的……『どうするつもり』だったかは知りませんが、
 私の目的は『二度とこういう目には合わない』事です」

       スト

疲れ切った様子で、早見はソファに近くの座る。
そして――敵は。

『???』:
「ぐ、なんだッ……『知らない』のか?
 聞かされていないのか……ゥ……いや」

          「期待外れ、か」

       ゲホ

男は病んだ咳を一つして、苦々し気に言葉を吐く。
落とし穴に落とせば抵抗は出来ないだろう。

「……『置き物』……ぐ、『置き物』だ。
 お前、の……買った『置き物』が、俺の狙い……」

             「ウぐ……」

これ以上何かを喋らせたいならば――
質問をかけるか、痛めつけるかということになる。

もっとも、話が必要ないならば『質問』の必要は一切なくなる。
早見に関しては、この男に多少なり関心があるかもしれないが――
依頼されたことではない。余計な足掻きを招く前に『完遂』するのも手だ。

127常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/03(金) 20:24:25
>>126
事情が気にならないといえばウソになる。
が、メイドが好奇心で動くのは『慎ましやか』にあらず。

 「……肝心なのは、あなたが『害なす存在』かどうかです」

肝心なのは『再発防止』である。世の人々に害なす存在。
許してはならない。その存在は絶たねばならない。

 「どなたかの差し金が、私欲か、何の事情があったかは置いておいて」
 「あなたは『こういう稼業』で身を養っているのでしょうが」


のり夫からライターを受け取り、男の耳の横で点火。

 「こういう事は!!!今後!!一切!!お辞めになってくださいまし!!!」
 「………返事ィ!!!!!!」

128のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/03(金) 23:59:01
>>126

「なるほど」

僕も早見の横に座ろう。
相手の面倒は彼が見ればいい。
というか、僕が参加すると燃やしてしまうのでいない方がいい。

「置物か。そんなに価値のあるものなのかい?」

まぁ、そこまで興味はない。
というかそんな価値があるのなら早見の目は馬鹿にできないだろう。
凄いことだ。拍手を送ろう。ぱちぱちと。

「いうこと聞いた方がいいと思うけど?」

火がつく前に。

129『惑える星のカプリチオ』:2017/02/04(土) 00:30:36
>>127(常原)
>>128(のり夫)

『???』:
「……ハァッ……く、『価値』か。
 それが本物なら……言葉にも出来ない、
 うぐ……『価値』が……あるだろうが……」

「……どちらにせよ、手放したほうがいい。
 狙われたくないなら……偽物だとしても……」

『のり夫』の質問には曖昧な答えを返される
敵対者に多くを語りたくないのか――
あるいは、語るべきでないという意識か。

「〜〜〜〜ッ……わ、分かった。グ……
 どうせこの身体だ、ち、誓おう……
 今後、これ以上『こういう仕事』はしない。
 

「何者か知らないが……
 お前らの様な連中が、
 ゴロゴロいるなら……ハァ」

    「商売にも、ならない……」

             「ウ”ぅ……」

手縫いの身体にそんなものはないが――
冷や汗を感じさせる声で、その男は『誓った』。
言葉だけかもしれないが――十分『思い知った』はずだ。

『早見』:
「…………置き物の『価値』は、気になりますが。
 知れば余計な事に巻き込まれる……『厄ネタ』」

  「……早いところ、売り払うのがよさそうだ」
 
早見はソファから立ち上がり、消火器を元に戻した。
彼がそれ以上の報復や攻撃を行うような様子はない。

「人が来たらまずいですし、撤収しましょう。
 ……そこの男も、当分は動けないでしょうし」

ここに留まっている意味は、彼にはもうないようだ。
それは、『ストーカー』の撃退。二人が受けた仕事の完遂を意味していた。

130常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/04(土) 01:31:07
>>129
仕事は終わった。尋問も終了だ…。
持ち物から『名刺』を取り出し、男の前に置こう。

┌――――――――――――――――┐
 ☆・゚:*:゚ヽ                *:・'゚☆  
         常原 ヤマト 

       家政婦やります
 
   電話番号 XXX-XXXX-XXXX
  E-mail *******************.com
 
└――――――――――――――――┘

  「『一流のメイドの条件』」
  「様々なものがありますが、ひとつに」

       「 自分の気配を消せること 」

 「一流のメイドは、『主人にすら存在を悟られず』に、仕事をこなす事が出来ます
  俺にはその頂は見えてすらいません 遠い理想です             」


男の『手縫い化』を解除してやる。もう必要ない。


   「あなたのその『才能』の適所…
     『戦い』だけではなく、『メイド』としても価値があります」  

   「連絡してくれれば……『メイド服』くらいは、仕立ててあげましょう」


勧誘もできた。これで完全に仕事が終わった。退散しましょう。

131のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/04(土) 23:55:54
>>129

「言葉に出来ない価値なんてものが本当に存在するのかい?」

凄さを説明できないというのはなんとも頼りのない話だ。
便りには書けず、文言にもできず。
誰がその凄さを理解できようか。
他は理解できないが、当事者は理解できる、ということか?
まぁ、その物品がどういうものなのか興味はない。

「そうだね。撤収しよう。なにか、いいものでも食べに行きたいくらいだ」

「働いたし」

退散だ

132『惑える星のカプリチオ』:2017/02/05(日) 04:33:37
>>130(常原)

     パサ

置かれた名刺を見て、男は渋い顔をする。

『???』:
「『常原ヤマト』……名を売るつもり……
 では、ないらしい……ハァ……クソ、
 悪い冗談……でもないんだろう、その格好」

        「ハァ……ウグッ……」

    「とんでもない……やつだ……」

そして手縫い化の解除で、それは更に色濃くなった。
名前を知られたことは、恐らく――デメリットにはなるまい。
もっとも、彼が勧誘に応じるかどうかは……分からないが。

         ザッ

早見と『のり夫』も、この場から退散する。
後に残されるのは、戦いの痕と、名刺と――倒れたままの男だけ。

>>131(のり夫)

『???』:
「…………『無限の可能性』は、
 言葉にすると……グ、危うすぎる……
 言葉にするべきでは、ない価値もある……」

男は、苦悶の表情で『のり夫』にそう返した。
あるいは、独り言なのかもしれない。

言葉の意味は不明で――今後知るときが来るとも限らない。
知る必要も無いだろう。

『早見』:
「あまり高いものは困るけど……
 まあ、知ってる範囲でいいものを奢るよ」

早見は『のり夫』にそう返した。
そして、ビルの出口へと歩いていく・・・仕事は完遂された。

133『惑える星のカプリチオ』:2017/02/05(日) 04:36:59
>二人

――――ビルを出て、街路に出る。

そこには緊張感はない。あるとすれば師走の忙しさくらい。
早見のあとをつけ回す『悪鬼』の影も、既に打ち払われた。

『早見』:
「……今日はありがとうございました。
 報酬は、額は先ほどお伝えした通りで。
 後日、まとめてお支払いさせてもらいます」

「置き物は……一刻も早く売りますんで。
 はは……どんな価値があるのやら、
 ないのやら……期待外れとかなんとか。
 まあ、少しでも良い値がつく事祈ります」

早見は二人に振り返って、そのように話した。
それから、ズボンを手で軽く払った。

「……大きな怪我がなかったようで。何よりです。
 あの男も、大人しくしといてくれると良いんですが」

二人に目立った怪我はない。
『常原』は胸に痛みを感じるが、
それほど深刻な物ではないだろう。

「この後何か予定でもありますか……
 食事くらいならまあ、奢らせてもらいます」

そういう気分でもない――
というほど、『凄惨』なことにならなかったのは幸いか。

どちらにせよ――今日の『仕事』は、ここで終わりとなる。

134常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/05(日) 19:42:13
>>132
主人から施しを受けるというのはどうなのか、という考えがよぎるが、
共に『苦難』を乗り越えた者どうし、祝杯を断るのはこれまた失礼。

「…ええ、参りましょう。」
「お坊ちゃまは、何か苦手な物などは?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 常原ヤマトは男の身でありながら『メイド』である。
決して、洒落や酔狂ではない。あくまで本気。
すべては『愛』のため、奉仕奉仕のため。
かつては敵だった男が、しかし『愛』を求めるというのなら、
常原は『メイド』として、それを拒む事は無いだろう…
すべては『愛』のため…ゆけ常原ヤマト!奉仕だ、常原ヤマト!!!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

135のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/05(日) 23:12:17
>>133

「そうだね。また第二第三の奴が生まれないうちに売りたまえよ」

「ま、売値は無限の可能性とやらに期待しよう」

あの男の言葉を真剣に受け止めるのならの話だが。

「あぁ、行こうか」

「ちなみに私の苦手な食べ物は……」

肉と野菜だ。

136『惑える星のカプリチオ』:2017/02/06(月) 00:04:43
>>134(常原)

主人の提案する『祝宴』を共にするのも、
メイドとしての奉仕の一環――と言えるだろう。

『早見』:
「よく行く店がこの辺にあるんです。
 メニューが豊富で……値段も丁度いい」

どんな店かは分からないが、
今日に関しては――『施される』のが正解か。

>>135(のり夫)

『早見』:
「無限の値段で売れてくれれば、
 ……それはそれで面倒になるか」

「グルメ記者じゃあないけれど、
 この辺にお気に入りの店がある……
 味も、それに……はは、値段の方もね」

肉と野菜がダメなら魚にしようか――
早見はそのように言うと、二人の前を歩き出す。

護る対象だった彼だが、日常の世界ではまた別だ・・・

137『惑える星のカプリチオ』:2017/02/06(月) 00:04:56
>二人

・・・・・・・・・・・・・・後日。

年が明けて少しばかり経った頃、
二人は『早見』に呼び出され、
先日とは異なる喫茶店に来ていた。
もちろん、祝宴に訪れた『小料理屋』とも違う。

用件はずばり『報酬の支払い』ということで、
店に着くとすでに早見が店内の奥に席を取っている。

『早見』:
「先日はありがとうございました。
 例の置き物が売れたので……
 約束通り、報酬の支払いという事で」

「無限というほどではないですが……
 想像より大分、良いものだったようです」

ややもったいぶった口調で、早見はそう言う。
二人に席につくよう促しつつ、カバンの中を漁っている。

138常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/06(月) 00:55:55
>>137
新年あけおめ、今年の目標は『不審者許すまじ』
そんな常原は、今日も今日とてメイド服だ。。

「ここだけの話、前回のご依頼って俺は『掃除の依頼』だと勘違いしてたんですよ」
「『不審者』って話が出て、え〜ッ!!!!って!なって!!!」
「内心冷や汗でしたよ俺は!!!」

衝撃の事実を暴露しながら席に着く。

139のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/06(月) 23:52:03
>>137

やぁ、あけましておめでとう。
まぁあけてめでたいことでもないとは思うが。

「ほう、それは興味深いじゃないか」

「君の目利きも捨てたもんじゃないんじゃないかな?」

ふふっと不敵に笑って見せよう。

140『惑える星のカプリチオ』:2017/02/07(火) 00:50:32
>>138(常原)
>>139(のり夫)

『早見』:
「掃除……あぁ〜っ、なるほど……
 最初ちょっと噛み合わないなって、
 ここだけの話思っていたんですよね」

    ゴソ

「まあでも、去年の『汚れ仕事』を、
 去年のうちに掃除できたという事で。
 ……それでは、報酬の方をお渡しします」

         ゴソ

   ス

        ス

ウェイターが水を置いて去った後、
早見が二人の前に封筒を差し出した。

    ズン

そこそこの厚さがある――『10万』ではない。
もちろん置き物が売れた分が加算されているのだろう。

「結論から言うと、報酬は……『30万』お渡しします。
 置き物を売った額から、20万ずつ加算出来る計算です」

――30万。

当初の予定の、三倍もの報酬額だ。

「無限というほどではないですが」

「……有限の方がリアルな驚きがありますね」

早見もこれは予想外の売れ値だったのだろう。
笑みを浮かべて、封筒から手を離した。間違いなく『30万』の厚みだ。

141常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/07(火) 18:40:09
>>140
「おやおやおやおや!」 「まあまあまあまあまあ!!!」

「たいそうな来歴を持つ品だった!!みたいですね!」
「狙われるだけの価値はあった、という事ですよ!!!!」
「お眼鏡でしたね早見様!!!!!!」


例の透明な彼は、ウン十万を払えずにいた可哀想なコレクターだったという事か。
これで大した値段もないガラクタでしたとなれば、早見は狙われ損だった。
ある種幸せな結末である。満足。封筒を受け取ろう。

 「報酬のほう、確かに受け取りました。」
 「またのご契約お待ちしております!!!」

142のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/07(火) 20:55:36
>>140

「おいおいおいおいおい」

思わず自身の紳士性を忘れてしまう。
僕のファンは少しがっかりしてしまったかもしれない。
ここに詫びよう。僕も完璧ではないということではあるがね。

「20万。二人合わせて40万、君の取り分があればもっとだ」

「な、なんだかすまないね。若いうちから大金を持つとろくなことにならないが、まぁ受け取ろうじゃないか」

143『惑える星のカプリチオ』:2017/02/08(水) 02:56:12
>>141(常原)
>>142(のり夫)

『早見』:
「なんでも貴重な鉱石で作られてるとか、 
 宝石みたいなものだったんでしょうね。
 私はその辺詳しくないんで何ともですが」

置き物が『何』だったのか――
誰が作って、どんな来歴があるのか。
あの男は置き物の何を気に入っていたのか。

終わった謎、ちょっとした些細な謎はあるが、
この封筒の確かな重みに勝てるほどではない。

「狙われなきゃ、売ろうとも思いませんでしたし。
 はは……妙な言い方ですが、彼に感謝するくらいだ」

         フ

早見の言っている事は冗談半分だろうが、
つまるところ半分は本当かもしれなかった。

「もちろん……お二人にも。
 本当に助かりました、ありがとう」

それもすべて、二人の活躍のおかげではある。
だからこそ――遠慮せず、この報酬を持ち帰っていい。

「……ということで、用件はここまで。
 何か注文するなら、私が支払いますが」

帰るならばもちろんそれもいいだろう。
早見も、無理に二人を引き止める事はないはずだ。

144常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2017/02/08(水) 16:11:47
>>143
何の用も仕事も無いのに、ご主人から奢ってもらうメイド常原ではない。
契約は完了である。次の困っている人を探さねば。

「本日はありがとうございました!!!!!」

「業務内容は掃除だけに留まりません、料理洗濯裁縫に不審者撃退なんでもゴザレ、
 困ったときはまた俺をお呼びを、ご主人さ   ……早見様!!!!!」

席を立ち、華麗に、優美に、隙なく、立ち去ろう。
振り返らない。


 「……お坊ちゃま………火遊びは今後気を付けるように」
 「危ない事をすればッ『怒ります』よ俺は!!!!!!!!!!」

振り返りはしない。
ただ、なにか彼にはそう言っておかねばと、
そう俺の未熟なメイド察知力は告げていた―――もう言う事は無い。行こう。

145のり夫『ザ・トラッシュメン』:2017/02/09(木) 00:28:00
>>143
>>144

「ははは。私は何もしていない」

「そう、なにもね」

なにはともあれ、報酬はいただいた。
帰ろう。大金をずっと手に持っているのは不安だ。

「火遊びねぇ……はは」

たしかに火遊びだ。
だが止められるはずもない。
生まれて、否死んでからの趣味だ。
僕の存在する証だ。
さぁこれを貯金しよう。悪い虫がこれを燃やしてしまわないうちに。
そうだ、燃やしたのだ。僕は人を。
スタンドによるもので、敵は悪人だったが焼いたのだ。
なんだか、すっきりした気分だ。
あれだけ躊躇していたこともやってしまえばなんということはない。
僕は成長した。人間性をくべ、心の炎を強くしたぞ。

「じゃあね、早見」

またいつか。
そして二度と会うことはないだろう、メイドの男よ。
それでは諸君。
さようならだ。しばしの間の休息といこう。

146『惑える星のカプリチオ』:2017/02/09(木) 06:15:28
>>144(常原)

『早見』:
「ええ、またもし何かあれば――
 もちろん、無いのが一番ではありますが」

      「頼らせていただきます。
       困りごとが何か起これば」

   ペコ

早見に『メイド姿』への疑問はあるかもしれない。
しかし――惑う事の多いこの奇妙な町の中で、
『常原』が『頼れるメイド』である事は疑うまい。
本心からの信用を勝ち取り、『常原』の奉仕は無事終わる。

この先、彼と――そして『のり夫』と、
再び線の交わる時が来るかは分からない。
少なくとも、今ここでするべき事はしたに違いない・・・

>>145(のり夫)

『早見』:
「君がいないともっと危なくなっていたかもしれない。
 何もしてないなんて……はは、謙遜って柄だったかな」

早見は『のり夫』の本心を、本音を知らない。
メイドとして忠言を行う『常原』もまた、知るまい。

――人を焼いた。

間違いなく、人だった。

得難い経験が、心の炎を大きく、強くする。
邪悪な経験、気の惑いと人は言うだろうか――だが、
何であれ『のり夫』の炎を強くする事に疑いはない。

「じゃあまた……今度は面倒抜きで」

早見の言葉を背に、『のり夫』の舞台は一旦、幕を閉じる。


  ・・・

             ・・・

                       ・・・

常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』 →『無傷』『30万円獲得』
のり夫『ザ・トラッシュメン』    →『無傷』『30万円獲得』

霧山 優哉『テクノフォビア』→『再起不能』
彼が求めた『像』に、何の価値があったのかは分からない。

彼もまた――『何か』大きな影に、
惑わされていただけだったのだろうか。
あるいは何かを信じていたのだろうか。

今となっては分からない――狂騒曲は、ここに幕を下ろした。

               『惑える星のカプリチオ』→おしまい

147『惑える星のカプリチオ』:2017/02/09(木) 06:18:59

【惑い者】『霧山 優哉』のスタンド能力。
幽鬼を思わせる人型のヴィジョン。
ぼろいマントに身を包んでいる。

精密さには欠けるが、格闘能力に秀でる。
また、近接型の中では射程も長い部類。

能力は『肉眼で捉えられない』事。
例えスタンド使いであれ、このスタンドは視認不可。
掴んでいる物も、この能力に巻き込まれてしまう。
この能力の影響を受けるのは本体も例外ではなく、
寧ろ本体は『随行状態』であるだけで巻き込まれる。

度の有無に関わらず、眼鏡やコンタクトレンズ越し、
ガラス越しなど何かを通してならば視認可能。
また、カメラや鏡などにも、通常通りに映ってしまう。

『テクノフォビア』Techno Phobia
破壊力:B スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:D 精密動作性:D 成長性:E

148<削除>:<削除>
<削除>

149『パストラーレの収穫者』:2017/05/13(土) 09:42:45
2018年――スカイモール春の抽選会。

1等景品『2泊3日夢のハワイ旅行』は早々に出てしまったが、
2等以下にも豪華な景品が並び、最終日まで大盛況を保った。


       ・ ・ ・ ・ それからしばらく後日。



    ブ
       ォ
           ォ
                __
                   Z___



バスターミナルに、『星天の郷』行きのバスがやって来た。
抽選会の2等景品『1泊2日温泉旅行』のチケットは、
利用可能な日取りが決まっており、今日はその内1日だった。

――温泉旅館『星天の郷』。

名前に反して星見町に存在するわけではないが、バスならごく近い。
ごく最近オープンし、ローカルメディアで宣伝を見ない日はない。
規模はそれほど巨大ではないが、設備は相当充実しているらしい。

         キ  キ ィーーッ ・ ・ ・

旅館自体は貸し切りではないが、このバスは貸し切りだ。
当選者であろう老若男女が、バスに乗り込んでいく。

           ゾロ
                   ゾロ

ペアチケットではあったものの、1人の客もそこそこ多い。
若い男性客三人も、事情はともかく『そう』なのだろう。
来るはずだった相手が流行りのインフルエンザに罹ったか、
一人の方が気楽な性分なのか、偶然相手に恵まれなかったか。


・・・特におせっかいで声をかけてくる老婆とかがいるでもなく、
三人にもそれぞれ、バスに乗り込む順番が巡ってくるのだった。

空はあまりにもいい天気だし、行先も晴天が予報されている。
スローな旅行になりそうだが、温泉旅行とはそういうものかもしれない。

                   『パストラーレの収穫者』→開始

>参加者
『能力詳細』
『外見』
『持ち物』
『何かあれば一言』
を添えて、このレスに返レスお願いします

150志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/13(土) 20:05:40
>>149

「――温泉なんて随分行ってないな……」

何の気なしにやってみた抽選だったが、まさか当たるとは思わなかった。
自慢じゃないが、あまり運はいい方じゃない。
一年分の運を使い切ってしまったような気さえする。

ペアチケットだったが、あいにく適当な連れが見つからなかった。
かといって行かないのも勿体無い。
そこで、一人で行くことにした。

温泉が『不眠症』に効くという話は聞いたことがないが……。
もしかしたら効果があるかもしれない。
そんな淡い期待もほんの少しだけあった。

順番が来たらバスに乗り込もう。
ついでに、他にどんな人達がいるかチラッと見ておこうか。
別に何かあるって訳じゃないけど、単なる好奇心だ。

<◎><◎>能力詳細<◎><◎>
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/54

<◎><◎>外見<◎><◎>
色が薄くなった灰色の髪、血色の悪い土気色の肌、目の周りに濃い隈、
全体的にやつれている、
白いワイシャツ、紺色のジャケットとスラックス、
身長175cm、年齢21歳。

<◎><◎>持ち物<◎><◎>
財布、スマホ、眠気覚ましのガムとタブレット、ボールペン一本、
目が覚める炭酸飲料(100ml)と一日分の着替えを入れた手提げ鞄。

<◎><◎>一言<◎><◎>
GM並びに神原・小林両PLへ、どうぞよろしく。

151小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/14(日) 00:01:53
>>149

 暖かな風が、去っては訪れ、また訪れては去っていくのを交互に繰り返す。
人々の出会い、別れの様にだ。普段ならば、その感覚で受けたものを連想し
文としてメモに走らせるが、今日はまた良い。

 この旅行に赴く転機となったのは、親友である彼が起因である。

『悪いなジョー。折角の当てたチケットだが、俺にはどうしても外せない
予約が出来たんでな。温泉で、猛烈なカワイ子ちゃんとの出会いがあるならば
それもキャンセルんするんだが、まぁそんな漫画見たい事もそうそう起きまい。
 お前は、一人爺くさく露天風呂で猿とでも話して見ろっ。
それも小説の一つのネタになるかもだぜ』

 とまぁ、こう言った具合だ。
幾らか拳と言葉の応酬があるものの、彼の言葉通りに偶には一人で
ゆっくりと湯に浸かり、改めて文学の深さを思い返すのも良いかも知れない。

 他の乗客の行動も眺めてみる。人間観察も、余り良い趣味とは言えぬが
人の動き、旅行前の淡い躍動を観察してみれば。何か良い文の一材となるだろうから。
 順番になったら、バスに乗ろう。
軽く、提げている鞄の紐を肩にかけ直し眩しい太陽を少し細目で見上げながら
またバスの方に目線を落として文書を脳の机上で練る。


☆能力詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/29

☆外見及び他のプロフィール
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/40

☆持ち物
財布・スマホ・筆記用具類(鉛筆、シャーペン、消しゴム、
鉛筆削りようのポンナイフ・カッター、替え刃)メモ帳・ノート
着替え一式、アクセサリー作成セット↓
(ピーズ類・テグス・瞬間接着剤)
マスカットジュースの入った水筒、←と同じ内容のペットボトル一本。
ブラックの缶コーヒー一本、星の味金平糖バクチ味明記の袋。

☆一言
 近接戦闘などが強いと言えるものでないので、サポートメインとなるかも知れませんが
それでも一生懸命頑張ります。
GM並び、他の皆さんの期待に応えられるように頑張ります。

152神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/14(日) 00:21:01
>>149

(しばらくシリーズも休みか)

(試合がなくてもトレーニングは必要。だけど、休みも必要だよね)

(最近ヒールになったけど大丈夫かなこんなことしてて)

旅行が当たったのは偶然だったがよかった。
たまには温泉に入ってゆっくりしたいとも思う。

『幸輔。この移動の時間も少し練習していかないか』

トレーニングはしなければいけないが。

(師匠……僕の目の前に立たないで欲しいなぁ)

来る前に発現しておいたトレーニング器具、パワーボールを使う。
片手が疲れたら持ち替えてもう一度だ。
ttp://kintoreblog.com/powerball-use/

能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/55

外見:髪型はところどころを金髪に染めている黒い長髪。ゴムでくくっている。
    体格はいいが、とても筋肉質という見た目でもない。
    黒い生地に蛍光色っぽい緑で『New_Generation New_Order New_Ruler』の文字と
    背面には鎖を引きちぎる革命の文字がかかれた龍の模様のTシャツ。
    ジャケットとスラックスを着ている。
    181cm

持ち物:財布。スマホ。モバイルバッテリー。小説。
飲み物(500mlのペットボトル二本)着替え。ジャージ。飴玉。

一言:とりあえず頑張ります

153『パストラーレの収穫者』:2017/05/14(日) 19:56:45
>>150(志田)

不眠症に悩まされる『志田』も、運のいい一人だった。
禍福は糾える縄の如し――今後の不運は偲ばれるものの、
少なくともこの旅については、和やかに過ごせそうな空気だ。
安眠に繋がるかは分からないが・・・マイナスにはならなそうだ。

           チラ

他の客を見てみるが、一目見て印象的な者は少なかった。
老年夫婦や、肉体労働者っぽい雰囲気の大柄な中年男性、
それから、友達以上――恐らくカップルと思しき若い男女?
属性以上の個性を持ち合わせる者は、そうそう見つからない。
他にもちらほら客はいるが、すでにバスに乗り込んだ者もいる。


なんなら、『志田』がもっとも奇抜と言えるかも――否。

『赤褐色のスタンド』:
『幸輔。この移動の時間も少し練習していかないか』

力強い外見の『スタンド』に声を掛けられながら、
謎の器具を手で扱っている――かなり体格のいい青年。
彼はあまりに目立つ。少なくとも『志田』の、目には。

あとは強いて言うなら――見える範囲にいた。
バンカラ風に学生服を着こなした、独特な雰囲気の青年。
彼も志田と同じように、他の客に視線を走らせているようだった。

>>151(小林)

親友、あるいは悪友、その両方かもしれない。よき友の言葉。
それが小林を、この旅行に誘った・・・文学的な2日になるだろうか。
猿はいないかもしれないが、そこから進化した生き物には事欠かない。

               キョロ

とはいえ、有象無象といった雰囲気の者が大半なのだが、
ある意味では『常識的』と言えないこともないかもしれない。
カップルやら、老年夫婦やら、肉体労働者風の男性やら――

                ・ ・ ・ と。


『赤褐色のスタンド』:
『幸輔。この移動の時間も少し練習していかないか』

謎のスタンドに声を掛けられながら、
謎の器具を手で扱っている謎の青年。
体格がよく、髪は所々金で――龍のシャツ――柄が良さそう、とは言えない。

        ――――謎が多いが、観察対象には面白いかもしれない。

それから、もう一人――深い隈を目の下に刻んだ青年も、個性的だ。
少なくともファッションでやってるんじゃあないって雰囲気をしている。

>>152(神原)

レスラー『神原 幸輔』に幸運があるとすれば二つ――抽選に当たった事。
それから『ストロンガー・ザン・アイアム』――『師匠』は他人に見えない事。

奇異の視線を浴びる事もなく、バスを待っていた。
他にも待っている者たちはいるが、奇異な者はそう多くない。
夫婦やカップル、肉体労働者風――という具合に、特徴は濃くない。
強いて言えば目の下に凄まじいクマがある、やつれ気味の青年とか、
バンカラ風に学生服を着こなす、どこか風変りな雰囲気の青年くらいだ。

偶然か彼らからの視線も感じつつ、肉体を鍛えていると―――――――

>全体

『男性』:
「1泊2日『星天の郷』行き旅行のバスはこちらでーーす!
 ご乗車の際にチケットを確認させていただきますので、
 今のうちに、お手元の方に準備をお願いしまーーーす!!」

バス会社の者か星天の郷の者かは不明だが、
関係者であるには違いない男性が声をかけてきた。

特別急かす様子ではないが――
乗りこむ順番が巡って来た、と認識して問題ないだろう。
特にやることが無いなら、もう乗り込んでしまってもいいかもしれない。

(※チケットは持ち込みになくても全員所持していると扱います。)

154志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/14(日) 21:23:58
>>153

自分で言うのもなんだけど、この顔がそれなりに目立つことは理解してる。
だから、まあ――もしかしたら僕が一番人から見られてるんじゃないかって予測は一応あった。
しかし、世の中には常にそれ以上の存在がいるらしい。

(……いきなりお仲間に出くわすとはね。幸先がいいのか悪いのか)

この突然のサプライズには驚かされた。
まさか旅行の演出って訳でもないだろう。
さすがに少なからず警戒心は生じる。

ただ、少し考えてみて、警戒は緩めることにした。
昼間の街中で人目も気にせずスタンドを出してる。
何か良からぬことを企む人間が、あんなに堂々としてるとは思えない。

(しかし、健康そうなのは羨ましい限りだ。本当に、心からそう思う)

自分とは対照的な姿を見て、そんなことを感じていた。
人間にとって健全さは何よりの財産。
僕が健康だったのは、10年以上前のことだ。

(……お仲間は一人じゃないかもしれないな)

『赤褐色のスタンド』が見えているらしい小林に目をやる。
ということは、彼もスタンド使いだという可能性がある。
まあ、見ているのはスタンドじゃなくて、その本体の方かもしれないけど。

「ええと――」

ジャケットのポケットからチケットを取り出す。
ついでに、スラックスのポケットに入れていたタブレットケースから、
スーパードライハード・タブレット(ヘビーユーザー向け超強力ミントタブレット)
をザラザラと手に取り、口の中に放り込む。
襲ってくる眠気に負けないようにするためだ。

昨夜も眠れなかった。
旅行の前日で興奮して眠れなかったっていうなら良かったけど、実際は違う。
いつも通りの夢を見て、何回も起こされた。
ただそれだけ。

まあ、ともかく――今はバスに乗り込もう。

155小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/14(日) 21:55:40
>>153

親友と『引力』について語り合ったことがある。ふと、その事が頭に浮かんだ。
 ある人は、常に何かしらの不幸若しくは幸運と感じた時。また、ふと自分の
意識が現実の中に収まっていると確信を得る時の時計の数字が、常にゾロ目であったり。
 また、彼のアメリカの大統領アブラハム・リンカーンとジョン・F・ケネディ
それ等の奇妙な死の結末の合致。
 様々な人々が集う中で、このようにスタンドを発現させる男。そして、それに
注視を向け、また自分にも意識を重んじる少し悩まし気に見える男性。そして、私。
 これ等も『引力』の為さるものなのだろうか? 

まぁ、色々と連想される文章は思いつくものの今は少し置こう。
 不躾にじろじろとスタンドを出す人を見るものでない。緊迫下の状況なら
まだしも、あのように明け透けに衆人の中で自分の精神力を披露してるのだ。
自分の力量に自信あるか、または恐ろしく愚かか。はたまた両方なのか……。
好奇心はあるものの、今は置いておこう。

スマホを見て、今の時間帯を確認する。旅のしおりなどあれば、旅館の規模や
『星天の郷』近辺の観光名所など記されるだろうが。それはバスに乗ってからでも
渡されるだろうし、特に今はする事もない。
 ノートとシャーペンだけ手元に置いて、チケットはすぐ取り出せるように
表紙の間に挟んでおこう。

156神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/14(日) 22:59:28
>>153

(なんだあいつら)

別に興味はない。
見た目で人の視線を引く人間と言うのは一定数いる者だ。
そしてある種自分もそうだと思う。
スタンドという部分だけではなく、身長や髪の毛などもあまり見られないものだから。
そういう狙いもあってやっている部分もある。

(わざわざ自分のTシャツ着てるのもね)

団体で売られている自分のグッズ着用である。
普段であればこういうこともしないが、ここで自分を見かけた人間がプロレスに興味を持てばいいなと思う。

さて、バスに乗ろう。

157『パストラーレの収穫者』:2017/05/14(日) 23:58:32
>>154(志田)

穏やかな旅になるかと思いきや、いきなりのサプライズ。
とはいえそれほどの警戒は必要ない、と判断した。
能力を見せているからといって平穏を乱すとは限らないし、
――『見えている』者がいるとしても、やはり危険とは限らない。

チケットを見せつつ、目覚ましのタブレットを流し込む。
一瞬、係員にぼう然の色が見えたが、すぐに笑顔を向けられた。

「拝見しました。良い旅を!」

バスに乗り込めば、指定席まで『志田』を遮る物は何もないようだった。

>>155(小林)

『平穏な旅』――――その四文字に似つかわしくはない、
『引力』と言う名の『運命』について『小林』は回想する。
何かしらの意味を想起させる事態だが、今は好奇心に留めた。

              チラ

今は『AM9時』だ。

この旅は『バスツアー』ではなく、言わば『切欠』が配られたに過ぎない。
故に『しおり』が用意されているかは不明だが、案内はあっても可笑しくない。

ノートとシャーペンを手元に――チケットはすぐに提示を求められた。
乗りこまない理由がないならば、特に問題なくバスの中に入る事となる。
車内は一般的な観光バスといった様子で、ちらほらとしか席は埋まっていない。

>>156(神原)

視線は感じるものの、特に気には止めないことにした。
見た以上の意味はないようで、長々と見つめられる事もない。
もっとも、それは『リングの上』の自分を知らないという意味もあり、
喜ばしい事ではないかもしれないが――これから知ってもらう事も出来る。

「拝見しました。良い旅を!」

チケットを見せ、バスに乗り込む。
指定席なので席に不自由はしない。

一般的な、やや小さめの観光バスながら空席がそこそこに目立つ。
2等の当選者は満席になるような人数ではない、という事なのだろう。

>全体

指定席をどこに取ったかはそれぞれが知っている事だ。
もっとも、それほど長時間乗り続けるわけでもないし――
暇つぶしの手段があるならば、1人でも何も問題はないだろう。

――――――――――――――――――――――――――――――

1.『近くに人が座っている』席を指定した
2.『近くに人がいない』席を指定した

☆いずれかを選択した上で返レスをお願いします。
 (この選択はミッションの攻略にほとんど影響しません)

158志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/15(月) 20:53:00
>>157

「どうも」

さて、バスには乗った。
だからといって、何かすることがあるわけでもない。
空いた時間があると何かしなきゃいけないと考えるのは現代病の一種なのかもしれないな。

とりあえず席に着こう。
そして、スマホで『星天の郷』について軽く下調べでもしておくか。
いつでも出来ると思って、今までやっていなかった。

近くには他の人はいないようだ。
まあ、丁度いいだろう。
こんなのが近くに座ってたら気分も良くないだろうし。

あと注意することといったら――。
居眠りしないことだけだ。

159小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/15(月) 21:36:24
>>157

 暫し、この星見町の街並みともお別れだ。
数秒だけ、その何時も見慣れた情景を網膜に入れて。そしてバスに乗り込む。

「おはようございます。今日は宜しくお願いします」

チケットを見せて、係員に挨拶する。バス内だけの付き合いだけでも
心象を損ねるような行動を取る気はないし、する必要も思い浮かばない。

 それにしても、かなり車内は空席が目立つようにも思える。
それとも、今時は温泉旅館のある旅行と言うのは。大抵こんなものだろうか?

 さて、『星天の郷』とはどんな場所だろう?
スマホで検索して調べる事も出来る。だが、それをせずバスの移ろいゆく
景色を目で楽しみながら、人の口によって説明を聞くのも旅の楽しみと言うものだろう。

乗客が近くに座っており、話しやすそうな人であれば世間話で時間も潰せる。
 バスに乗り込み椅子に座って一息ついてから少しだけ
辺りに目を走らせてみる。誰か近くに座っているだろうか?

160神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/15(月) 23:28:57
『幸輔、今日は器具をあまり使わないメニューでいこうじゃないか、ははは』

(なにわろとんねん)

どうもという言葉とともに軽く礼をしてバスに乗り込む。
行き先について調べるのもいいがそういうのは向こうの施設になにか看板でもあるだろう。
それかパンフレットなりがあるかもしれない。
それを見ればいい。
興行でのバス移動は慣れている。
とりあえず持ってきた本でも読もう。

161『パストラーレの収穫者』:2017/05/16(火) 04:03:00
>>158(志田)

近くに人がいないのは、気を遣わないという事。
思う存分『何か』することが出来るだろう――
もっとも、『何もしない』という選択肢もある。

      ブロロロ ロ ロ

少しするとバスが動き出した。
現代の利器・スマホも動き出し、行先の情報を調べる。

――『星天の郷』。

温泉旅館であり、他にもちょっとした娯楽施設が組み込まれた、
一種の複合的な『レジャー施設』としての顔も一応あるようだった。
とはいえメインは温泉。卓球場のようなサブ施設が充実しているくらいだ。
少なくとも、学生が押し寄せて落ち着けない、といった事はなさそうである。

ホームページは現代的で、情報は充実しているように思われる。
より深く調べたいことがあれば、問題なく知る事が出来るだろう。

>>159(小林)

「あっはい、こちらこそよろしくお願いします」

少し意外といった様子で、挨拶を返された。
そういう『礼節』を期待されていなかったらしいが、
係員の表情には『明るい』物が浮かんでいる。好印象らしい。

        ブ  ロロロロ ロ ロ

出発したバス車内はやはり空いている――とはいえ、
日程が複数あった事や、あくまで抽選の景品である事、
そういった事情からこのバスは空いているだけかもしれない。
現地はそこそこ混んでいても、まあおかしくはないだろう・・・

一息ついた頃、周囲に目を走らせる――手近な位置に二人いた。
肉体労働者風の、日常で鍛えられた肉体を持つ中年の男性。
彼は何やら本を読んでいるらしく、小林には気づいていない。

もう一人は――正しくは『一組の片割れ』というべきなのか。
目つきの悪い若い男性だが、隣には同世代の女性が座っているようだ。
もっとも、女性の方は今の小林の位置からは席の死角で確認しづらい。
先ほど、自分の席に向かう過程で――ちら、と見えた情報である。
特に話している様子もないので、話しかけて『邪魔になる』かは不明だ。

どちらを『旅情』の相手に選ぶかは、小林の判断に委ねられている。

>>160(神原)

礼に礼を返されつつ、バスへと乗り込んだ。
赤褐色の『コーチ』はしきりにメニューの話をしてくるが、
別に付き合う義理があるわけでもない――付き合ってもいいが。

パンフレットはここにはないが、現地にはどう考えてもあるはず。
それを見ながら施設をめぐる、と言うのも悪くはないかもしれない。

      ブロロロロロ ロ ロ

バスが出発する――『興行』よりはずっと短い移動時間になるだろう。
持って来た本を友にするにせよ、何ら問題はないくらいの時間である。

>全体

バスは少しずつ周囲の風景を変えながら、星見町の外へ走って行く。
それほどの時間を要せず、現地に到着しそうだが――まだ市街地だ。

寝てしまうなり、何かに没頭するなりすれば、気づけば現地だろう。
(その旨メール欄でお知らせいただければ『到着』までレス不要)

162志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/16(火) 18:47:32
>>161

(――ふぅん)

まあ、こんなもんかな。
何日間も滞在するわけでもないし。
詳しくは着いてからの楽しみにしておこう。

あとは……温泉のことでも調べてみよう。
詳しくないから見ても分からないかもしれないけど、効能とか種類とか。
画像を見れば大体の広さも分かるだろう。

それが済んだらスマホをしまって、代わりに持参したボールペンを取り出す。
何か書くわけじゃない。
どうもバスに乗ってると眠気が増してくる。
タブレットだけだと、まだ足りない。
そのために持ってきた。

ボールペンのペン先を出して片手で握る。
そして、居眠りしそうになったら指の腹にペン先を強く押し付けて目を覚ます。
これで現地まで持たせよう。

163小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/16(火) 22:02:26
>>161

 客観的に見て、常人と異なる性質が外観に浮き出るように自分は見えると
我が友からは良く言われる。だが、初対面の人間に対して社交辞令を行う程度の
常識は弁えている。彼がこれを聞けば、どの口が言うのかと悪態つくだろう。

バスは走り出す。恐らく1、2時間程度であれど。それでも其の時間は
私の約80か90年ある一生の内の僅かな物であるが貴重なものだ。

さて、小説に目を注ぐ男性に若い男女。どちらも話しかけるにあたって
懸念の材料はある。読書中を邪魔するのも気が引けるし、この旅行で其の二人の
異性は仲を親密になろうとしているのかも知れない。
 それに、会話を振るにしても何か良いだろうかと一考する。一番無難だとすれば……。

バックから『星の味金平糖』を出す。
 学園の女学生の中では、この味で朝のプチ運勢とやらを決めるブームがある等と言うし
星見町では人気のある商品だ。世界で人気のある魔法を銘とした児童書に出てくる
百味の豆菓子以上の、まさに星の数ほどの味のある金平糖菓子。
 バスが走り出す、席を立つのに問題ないのを見計らい。
極力周囲に喧騒とならぬよう配慮して声かける。

「すみません、宜しければ少し。菓子でもどうですか?
何分、一人での旅行など中々最近なかったものでして。
年甲斐なくはしゃいで少し鞄の中身が嵩張っているもので、お福分けを、と思いまして」

「お二人は、婚前旅行で?」

 まぁ、この菓子は。親友たる彼からの勧めで買ったのだし、御裾分けとも
似たようなものだ。それに、どう言う荷をつめるか迷ったのも本当だ。

話の切り出しとしては問題ないと思う。これで嫌な顔されたら、謝罪と共に席に戻る。
 労働者風の人が、少しこちらに意識を向けたのなら。そちらにも、良ければ貴方も
どうですか? と菓子を差し出そう。
 一方だけを旅情の相手にしなくてはいけない決まりもなし。旅館に着けば、最低
明日まで顔を合わせる相手だ、仲が悪いよりも良いに越した事はない。

164神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/16(火) 22:43:46
>>161

「師匠、しー」

自分のスタンドに向かって立てた人差し指を口に当てるジェスチャー。
小声で忠告する。

「BE QUIET」

静かにしておいてもらおう。
流石に相手をして変な顔されるのも面倒だ。

『そうか……』

「いや、へこまれても困るんだけど」

「……しりとりでもしようか?」

本読みながらしりとりでもして時間を潰そう。
頭のエクササイズだ。

165『パストラーレの収穫者』:2017/05/17(水) 02:18:37
>>162(志田)

ここは温泉について調べる――どうやら複数の湯があるらしい。
温泉設備は宿泊棟からある程度独立し、ひとつの建物に集約されているようだ。

泡風呂やジェット、水風呂、薬湯といった変わり種が充実した『中浴場』と、
文字通りの『大浴場』、目玉の『露天』、後は『足湯コーナー』や『岩盤浴』もある。
今回は一般客室だが、高級な部屋を取れば個室にも露天風呂が付く、とも書いていた。
大浴場に関しては『2階をまるごと』との事で――数十人も湯船に浸かれそうに見える。

効能についても、自信たっぷりに記されている。とはいえ――
肩こりや打ち身、冷え性に効くといった定番の物がほとんどで、
残念なことに『眠り』にまつわるような薬効は書いていなかった。
ただ、不安やストレス――『現代の疲れ』にも効くとの事であり、
そういった精神面のケアには期待できるのかもしれない。気休めかも。

               ゴ ォォォォ

バスは高速道路に入り、見る見るうちに風景を置き去りにしていく。
眠気覚ましに苦心する時間は、もうそれほど長くはないのかもしれない。

>>163(小林)

『女連れの青年』:
「あ? えっ、ああ。どもッス…………
 いやいやいやッ! そういうんじゃあねえェーんで!」

           ス

男性の方だけが、小林の言葉に振り返った。
そして金平糖を受け取る。すぐに食べはしないようだ。

女性は静かに窓外を見ており、小林を一瞥する事もないようだった。
もしかすると寝てるのかもしれないし、青年に対応を任せているのかも。

「普通に友達なんでェ〜〜ッ」

      「あわよくばとかはないんでェ〜〜〜ッ」

あわよくばいい関係に・・・と思って誘った、という事だろうか?
まあ、一泊二日の旅行に誘えてる時点で悪い仲ではないのだろうけど。

――と、肉体労働者風の男も小林の想像通り、こちらに視線を向けていた。

『肉体労働者風の男』:
「おぉ、わざわざどうも。金平糖……最近流行っとるらしいね」

            「ありがとう」

穏やかな顔でぎこちなく手を伸ばして金平糖を受け取ると、
それを躊躇いなく口に入れた。それから、大きく笑みを浮かべて。

            「…………スゴい味だな、こりゃ!」

どうやら妙な味が当たったようだが、この商品の事は知っているらしい。

>>164(神原)

半自立型スタンド――あくまで抑制出来る存在ではある。
手綱は『神原』にある。が、尊重し共存するのも一つの道だ。
何が正しく、何が幸福かは人次第だ。特にスタンドに関しては。

己の『師』としりとりをしつつ――本を読みつつ。
肉体を鍛えるだけが『鍛錬』ではない、といったところか。

     ブ
 
         ォ

幸いにして、妙な視線を向けてくる者はいない。
 
              オ
                 オ
                   オオオ            

大声を出さなければバスの走行音がかき消してくれる。
時間潰しには事欠かない――高速道路に入ったバスは、矢のように進む。

>全体

バスは高速道路を走っている――風景が少しずつ、都会の色を失い、
代わりに緑が塗られていくように――自然の多い環境へ突入しつつある。

166小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/17(水) 09:01:44
>>165

 都会の色合いより、自然豊かな彩りが深くなってくる。
人工的な喧しさが薄らぎ、山々の風や其処に住み着く大地の従者達の声に満ちていく。

 寝てるか、又は故意かも知れない。だがどちらにせよ関わりならない者に
無理に話しかける事はない。女性はそっとしておこう。

 「そうですか。私は御覧の通り、友人にもすげなく道連れを断られ
一人身での旅行ですので、どんな形でも仲睦まじい姿は見てて微笑ましい限りです。
 この旅路で、お二人の仲が深まる事を私も応援しますよ」

男女のカップルに関しては、その辺で話を切る。

 「ははは。オレンジ味かと思って口に居れたら、アメフラシの味だった!
なんて、ざらですからね。この商品は
 それと、本を読まれてたようですが。お好きですか? 本は。
私は、少々物書きの真似事をしてる身ですので。少し興味がある次第でして」

 少しだけ『読んでた本』に関し雑談を行う。適当なタイミングで
会話に対し会釈と礼を告げ席に戻る事にする。景色の変わりからして
到着するのも、そんなに時間は掛からなそうだ。
 
 持ってきたアクセサリーセットを取り出して、首飾りになるものを
適当に拵える、あとはそれをして時間を潰そう。

167『パストラーレの収穫者』:2017/05/18(木) 01:16:25
>>166(小林)

『女連れの青年』:
「は、ハァ……そりゃどうも。お気に毒にッス。
 つか! そーいう応援は大丈夫っつーか!」

難解な物言いが困惑を招いたか、
単に「妙な人だ」と思われただけか――

悪印象というほどではないだろう。
とはいえ、今は友好関係とも言えない。

『肉体労働者風の男』:
「アメフラシ……そういうのもあるのかい」

フレーバーが多すぎる以上、
知らない味というのはあるものだ。

想像もつかない味に男は顔をしかめており、
今食べているのが何味かも分かってないだろう。

「通りでブンガク的な話し方をするもんだね。
 俺は、本が好きってほどじゃあないんだが・・・」

           「この本は良い本だ。
            最近よく読んでるんだがね」

    ス

じっくりと表紙を見せてくれた。
『一から始める指圧術』。文学的ではない。

会話は和やかな空気を残しつつも過ぎ去り、
『小林』は席に戻って首飾りを拵える事にした。
目論み通り、景色はどんどん進んでいって―――――――

>全員

       ブ ロ ロロロ ロロ ・ ・ ・

窓の外を見れば、看板が目に入る――『星天の郷』!

その先に視線を向ければ、広大な施設が見えるだろう。
周囲には手入れされた林が広がり、『非日常』を演出している。

『運転手』:
「『星天の郷(せいてんのさと)』ォ〜〜〜
 『星天の郷(せいてんのさと)』ォ〜〜〜〜〜〜」

       「バスが完全に止まるまでェ〜〜〜」

                 「お席に座ってお待ちィ〜〜下さい」

      キ

            キィーー ・ ・ ・


そして、バスが停止し――

                     プシュー

ドアが開かれた。

「お疲れさまでした、『星天の郷』ォ〜〜〜到着でございます」

         「お忘れ物のないよォ〜〜お気をつけて・・・・・・」

168小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/18(木) 16:34:41
>>167(本日、仕事が夜間にある為。この時間帯に
順番を抜かしてしまいますが、レスしておきます)

 ブ ロ ロロロ ロロ ・ ・ ・

「お疲れ様です。帰りも宜しくお願いします」
 
係りと運転手に礼を告げて、バスから下降する。
 軽く伸びをして、『星天の郷』を眺める。大きさはかなりのものだろう。

指圧術の本を読んでた労働者風の男性。整体師なのだろうか?
 それと先ほどのカップル。隈の濃い男に、スタンドを出してた人物。

少し気になるのは、先ほど全く接触がなかった男女の内の女性だろうか?
 男性の方達は、ある程度の第一印象で解る事はわかった。けれど女性に関しては
接点がない故に、どう言う人かも分からない。
 さりげなくで良いので、二日分の必要なものを詰め込んだバックを整理し直し
ペットボトルのマスカットジュースを口に含みながら女性を少し観察して見る。

他に、周りで気にかかるものや面白そうなものはあるだろうか?
 女性に何も特徴的なものがなければ、辺りをじっくり見まわしてみる。

169志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/18(木) 20:18:11
>>167

「へえ……」

ドス黒い隈が刻まれた両目で窓の外を見つめながら、小さな呟きを漏らす。
下調べした時も思ったけど、想像していたよりも規模の大きな所みたいだ。
これは結構――というか、なかなか充実した場所なんじゃないだろうか。

最近わりと頻繁に宣伝しているだけのことはある。
それほど期待はしてなかっただけに、これには良い意味で裏切られたといった感じだ。
あとは温泉でリラックスして安眠効果が得られたら言うことなし……
と思いたいところだけど、それは流石に欲張り過ぎだろう。

「――よし」

ボールペンをジャケットのポケットに突っ込む。
あまり使わずに済んで助かった。
それから荷物を持ってバスを降りよう。

降車して、『星天の郷』の全景を軽く見上げる。
さて――まずは泊まる予定の部屋に行って荷物を置きたいところだけど……。
まあ、何か案内とかあるだろうし、それを待とう。

170神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/18(木) 23:21:51
>>167

『シャイニングウィザード』

「どどんジ・エンド」

『ドクターボム』

「ムーンサルトプレス」

『スターダストプレス』

「スライスブレッドNo2」

スライスブレッドNo1を見たことはないが。
どうやらついたようだ。
本をカバンに戻してバスを降りよう。
とりあえず深呼吸でもしておくか。

171『パストラーレの収穫者』:2017/05/18(木) 23:41:26
>>168(小林)

      ペコ

首で礼を返されつつ、バスを降りる小林。
新鮮な空気が肺に流れ込んでくる――そして目には非日常が。

乗客たちも次々と、バスから降りてくる。
先ほど接触した面々も含めても10名弱ほどだが、
勿論『小林』に格別の興味を向けてくる者はいない。

こちらから近づいていかない世界線なら、彼らは彼らで、
そして『小林』は『小林』で――この旅を楽しむのだろう。

             ゴソ

     ゴソ

バッグの中を、そしてジュースで口の中を整えつつ、
先ほどの女性に視線を向ける。幸いかどうかは不明だが、
彼女がこちらに気づく様子はない。・・・普通の女性だ。
特別器量が良いわけではないが、聡明そうな顔立ちをしている。
連れである先ほどの青年の近くにはいるが、会話は見られない。

・・・つまるところ、特徴的な物はなかった。

              ――と。

周囲を見渡すと、駐車場には別のバスが止まっているようだ。
観光バスではなく、『レンタルバス』のような趣の車体だった。

>>169(志田)

――『星天の郷』は大きく、新しい。
宣伝倒れのがっかりスポットというわけでもなく、
そこそこ以上に力の入った『観光地候補』のようだ。
充実した場所、という想像は恐らく間違いではない。
充実した時間を過ごせるか、と言うのはまた別の話だが。

      スッ

――『無用の長物』ではないにせよ、
大活躍はしなかったペンをしまいつつ、
バスから荷物を持って降車する『志田』。
同乗者たちも思い思いに、バスから降りていく。

         ザッ
                  ザッ

案内がどこまであるかは不明だが、少なくともまだあるはずだ。
広大な施設を見上げていると、出入り口から急ぎ足で人が近づいてくる。
明らかにこのバスおよび乗客たちに向かってきており、どうやら案内人らしい。

>>170(神原)

専門的な『しりとり』の果てに、目的地へ到着した。
温泉旅館『星天の郷』の駐車場に降り立つと――
車はそれほどたくさん泊まっているわけではなかった。
行楽シーズンというほどでもないし、そんなものだろう。

    ス - ・ ・ ・

深呼吸すると、空気は多少澄んだように感じられた。
少なくとも、バスの中よりは――星見町と比べても、まあ上等だろう。

>全体

『女性スタッフ』:
「ようこそいらっしゃいませ、『星天の郷』へ」

       ペコ
           ォ ―――

頭、というより腰を深く曲げ、礼を示す女性。
何処か浴衣風の、『星天の郷』のロゴ入りの制服が特徴的だ。

「案内を務めさせていただきます、『玉野』です。
 二日間、どうかごゆっくり……当館でお寛ぎください」

        ニコ

         「それでは、受付までどうぞ・・・」

快活な笑みを浮かべると、女性――玉野は集団を誘導し始めた。
特別な理由がないなら、ついていけばとりあえず問題はないだろう。

172志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/19(金) 21:29:58
>>171

バスから降りると眠気もやや引いてきた。
軽く頭を振って、しつこく残っている眠気を振り払う。
それでも全てを消すことはできないけど、しないよりはマシだ。

眠ると夢を見てしまう。
何年も前から見続けている恐ろしい夢を。
それが何よりも怖い。

「――よろしくお願いします」

こちらも頭を下げておこう。
何事も礼儀というものがある。
丁寧に挨拶されたら、こちらも相応の態度で返すべきだろう。

ただ、明るい顔で返せたかどうかは微妙かな……。
できるだけ努力はしたつもりだけど、正直あまり自信はない。
まあ、だからといって別に問題はないと思うけど。

あとは玉野さんについていこう。
部屋に荷物を置いたら、温泉に浸かる前にその辺を適当に歩いてみるかな。
受付の近くにパンフレットか何かあったら、ついでにもらっておこう。

173小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/20(土) 09:32:04
>>171

 (レンタルバス…)

観光バスも、レンタルバスの一種であるが。星天の郷専門の車と異なると
言う事は、何かしら別の目的でこの旅館に来たと言う事だ。

 (芸能・報道関係だろうか)

私は余りテレビの番組などに知識が長けている訳でない。だが、この旅館が
幾らか有名か、なりつつある場所なら。その取材と報道の為に専門の人達が
来たとして何ら不思議ではない。
 もしかしたら、バラエティの芸人などが。その目的で来てるのかも知れない。
それならちょっとした人垣が何処かにあるのかも。

そう考えてみたものの、あわよくばテレビに映るチャンスだ。と言う俗世的な
庶幾も持ち合わせてはいない。
 カップルの女性の所も、何か翳りがあるとかの問題も見た所無さそうだ。
旅館で先ほど会話した彼らとは、後ほど話をする機会は何度かあるだろう。

そして、『玉野』との挨拶だ。
 「はい、二日間宜しくお願いします」

礼節には礼節を。例え、相手が無礼であっても自分達『ジョジョ』は礼儀を
損じてはいけない。

彼(親友)は、その目指す道に対してひょっちゅう嘯くものの。
 私には、それが本当に意味あるものか、空中楼閣に近しい事柄なのではと
考えない事がないとは言えない。とりま、その事を悩む事は今でなくて良いだろう。

他の集団と同じく、玉野の後に続いて旅館の中に入っていく。
 部屋に着いて荷物を降ろしたら、軽く汗を流す為に風呂に入るか。または
何か面白そうな事に遭遇する事を期待して適当に周辺を散歩するか……。

そんな事を考えつつ、旅館の内部を左右に目を走らせ歩く。

174神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/21(日) 21:55:40
>>171

『ツァーリボンバー』

「そんな技はないよ」

さて、ではついたようだ。
浴衣風の制服か。
素晴らしい。

「よろしくお願いしまーす」

部屋に向かおう

175『パストラーレの収穫者』:2017/05/21(日) 22:26:46
>>172(志田)

眠気は当然、眠らなければ絶える事のない煉獄だ。
しかし、抜け出すための術も地獄だとしたら――

      ニコ

玉野は笑みを返して来た。
相手は商売、サービスだ。礼を返す『必要』はないが、
少なくとも好印象ではあるだろう。人間のサービスだから。

    スタ
         スタ

今後の事も考えつつ、玉野に着いていくことにした。

>>173(小林)

観光バスとは明らかに『別種』の『小さめのバス』だ。
妙な言い方だが『レンタルされたままのバス』とでも言おうか。
装飾が無い、社名は書いている可能性があるがここからは見えない。

少なくとも今のところは全く『正体不明』だが、
それが『小林』の心を乱すかどうかもまた不明だ。

  ニコ

玉野に笑みを返されながら、『小林』は『道』を想う。
其の名は『ジョジョ』――とはいえ、この二日間は温泉旅行。
道に迷うとしたら、どの湯船につかるか、お土産をどうするか。
そして何より、これからの『二日間をどう楽しむか』――――

そういった、穏やかな観点以外には考えにくくはあるけれど。

>>174(神原)

雰囲気を作る――という事を大事にしているのだろう。
館は洋風建築ではあるが、所々に和の意匠も見受けられる。
和洋折衷、いいと思う物を取り入れて行こうという発想か。

       ニコ

玉野に笑みを返されつつ、館内へと案内される。
部屋に着くまで、それほど時間はかからなさそうだ。

>全体

受け付けまで連れていかれた。ロビーには人が多少いる。
パンフレット――館内・館外の案内の冊子も置かれている。
床にはホコリ一つなく、受付の係員は笑顔を絶やさない。
お土産屋やバーラウンジ、レストランなども、視界に入る。
ここには『快適な旅行』を満喫するために必要な物が揃っていそうだ。

            ・・・?

視界にはいる物が、まだ別にあった。
あれは――――人だかりだが、それより『テレビカメラ』か?

       ザワ
              ザワ

あまり多い人数ではないが、何かの撮影をやっているようだ。
中心には複数人の少女と、マスクをつけた恰幅の良い初老の男性。
――『玉野』はそちらを複雑な表情で一瞥してから、笑顔で振り向く。

『玉野』:
「お手持ちのチケットを受付で確認すれば、
 あとは明日――帰りのバスの時間まで自由行動です。
 当施設の設備は、すべて自由にお使いいただけます」

「ただ、別料金を取るサービスもありますので――
 それについては、各自必要でしたらお支払いの上で」

そういうわけで、チケットを見せれば自由行動の時間だ。
部屋に荷物を置きに行くのもいいだろうし、パンフを見てもいいだろう。
案内によれば、三人とも自室はこのまま『四階』に上がれば問題ないらしい。

176志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/22(月) 00:32:21
>>175

「……?」

(あれは――テレビの取材かな?)

新しく出来た場所ということもあって、それなりに注目されてるということか。
ただ、玉野さんの表情が少し気になるといえば気になる。
宣伝してもらえるなら有り難いことだと思うけど、必ずしもいいことでもないのかもしれないな。
それとも、彼女がマスコミ嫌いなのか?
まあ、どっちにしても僕には関係ないことだろうな。
せっかくリラックスしに来てるんだし、あまり関わらないでおこう。

(本当の意味でリラックスできるかどうかは別として……だ)

僕にとって眠ることは恐怖だ。
でも、起き続けているのは限度がある。
なら、せいぜい限界まで粘ってみるさ。
夢を見ることが避けられないなら、せめてその回数を減らしたい。
自分には、それくらいしかできない。
少なくとも、今は。

「どうも」

玉野さんに軽く頭を下げてから受付に向かい、チケットを提示しよう。
それを済ませたら、パンフレットを一つ貰って部屋に行く。
エレベーターに乗ってもいいけど、せっかくだし階段を使うことにする。
あまり激しい運動をすると疲れて眠気が増すけど、軽い運動程度ならいい眠気覚ましだ。
部屋に入ったら荷物を置いて、パンフレットを見ながら今後の予定でも立てることにする。

177小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/22(月) 19:33:30
>>176

 『マイクロバス』と言ったところか。
遠目だし、何処から来たかは判別つかない。然し、気にする事でもない。

 まだ入り口や、受付だけの触りであるが。それでも接客や清潔感が
感じられるだけでも、好印象を大抵の人間は持ちそうだ。
 土産は、我が親友はともかく。学園のクラスメイト用にも少なからず
何か用意したほうがいい……無難に減り物が良いだろう。

 と、思ってると予想が当たっていたのか人垣を見つけた。
芸人と言う感じではない……複数の少女に、初老の男性。
 (ドラマの撮影か、又はそう言う傾向の売り出し中のグループだろうか)
考えられるとしては、この二通りだ。
 
 玉野氏の説明に、頷きつつ会釈して返答する。

「有難う御座います、短い日数ながら。この宿での華やかな思い出を綴りたいと思います。
……で」

 こう言う事は、遠慮して聞かない人のほうが多いだろう。

「アレは、一体何が執り行われてるのでしょうか?」

 ただ、私は一介の作家であり。幾らか関心あるものが目の前に存在しており
疑問が解消出来る場であれば、率直に伺う性質だ。
 人垣のほうを、行儀悪いが指で示しつつ玉野氏に質問する。
想像で幾らか答えは出来ている。だが、個人の想像はどんなに豊かさがあっても
それは脳内での思考であり、現実との差異が必然的に生じる。私の考えと目前で
行われてる出来事が食い違ってる可能性は十二分にあるだろう。
 そして、いま起きてる出来事を私よりも理解してるのは間違いなく玉野氏だ。
言葉を濁すのなら、そこは素直に引く。用意された私室に荷物を置きに行こう

178神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/22(月) 19:46:11
>>175

とりあえずパンフレットは持っておこう。
何をするにも必要だ。
この施設にはどんなものがあるのかその場で確認しよう。
それと、確認すべきことはもう一つ。
あのテレビカメラだ。
玉野に直接聞くのがいいだろう。
ただ、多分自分が聞かずとも誰かが聞くはずだ。
玉野の近くで話を盗み聞きつつ、パンフレットに目を通す。
やりたい事が二つ同時に出来るわけだ。

それとジャケットは脱いでおこう。
わざわざ団体で売る自分のシャツを着てきたのだ、テレビカメラに映れば上々。
興味を持ってこちらに取材に来ればなおよし。
団体と自分の宣伝が出来る。

179『パストラーレの収穫者』:2017/05/22(月) 21:04:33
>>176(志田)

無闇に関わらなければ、それが何であれ関係はない。
とはいえ、テレビの取材という推理は間違いではなさそうだ。
玉野がそれにどういった感情を持っているのかは不明瞭だが。

『玉野』:
「ごゆっくり」

       ペコ

チケットを提示すると、部屋のキーを渡された。
カード式で、持ち運びに苦労するようなサイズではない。
パンフレットについても、ほとんどポケットサイズだ。

奥の階段へと向かうとなると、どうしても『撮影』の傍を通る。
エレベーターでも同じだが――とはいえ、向こうも本番中のようだ。
通りすがりの『志田』に、余計な干渉をしてくる事はないらしかった。
他の多くのツアー客達も同じように、カードキーを手に上階へ向かっていく。

>>177(小林)

帰った後の事、および目の前の光景について思索を巡らす。
とはいえ解答は今すぐ出る物でもない――――が。
後者については、それを知っている『玉野』に聞けば済む事。

『玉野』:
「よい思い出になりますよう、尽力します。
 ……あちらは、『ローカル番組』の取材です。
 お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦を」

どうにも『ドラマ』ではないようだった。
取材――少女達は『記者』にはとても見えない。
初老の男性についても、『テレビ慣れ』の様子はなさそうだ。

他のツアー客と同じように、『カードキー』を受け取り私室へ。

>>178(神原)

パンフレットはこの施設の言わば『航海図』になり得る。
確認すると、この旅館は大きく三つの建物に分かれている。
今いる『本館』には受付や食事会場、および寝室が存在し、
隣り合った『温泉館』については名前通り、温泉施設が集中。
もう一つ、『遊戯館』は卓球場やゲームコーナーがあるらしい。

『玉野』:
「よい思い出になりますよう、尽力します。
 ……あちらは、『ローカル番組』の取材です。
 お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦を」

先ほど『神原』に視線を向けていたバンカラ風の少年が、
ちょうど玉野に事情を聴いていたので、目論見が成った。

         バッ

ジャケットを脱ぐと――多少視線を集めたが、
ここには団体や『神原』を知る者はいないらしい。
あるいは気づかれていないか――まあどちらにせよ、
カメラに映る位置に向かうのはそう難しい事ではない。

        ゾロ
            ゾロ

他の大半の者は私室に向かうようだが、残る者もいる。
勿論当初の予定通りに自分の部屋に向かってもいいし、
ここに留まって土産を見るとか、取材を野次馬するのもアリだ。

部屋に向かうなら、カードキーを手に4Fに上がる事になる。

(☆ちなみに『団体名』『リングネーム』は決まっている?)

>三人

『志田』は階段で、『小林』はエレベーターに乗って――
『神原』はもし向かうならばだが、ほどなくして4Fに辿り着く。

同じツアーゆえの偶然だが、三人の部屋は三つ隣合っている。
もっとも部屋は区切られているので影響は薄いだろうし、
他のツアー客も恐らくこのフロアに部屋があるものと思われる。

         ガチャ

――ドアを開けると、一般的な和風の一室が用意されている。
そこそこに広く、恐らく本来は二人部屋なのだと思われる。
荷物を置くのはもちろん、くつろぐにしても十二分のはずだ。

イメージ:
ttp://trvimg.r10s.jp/share/image_up/40630/MIDDLE/789f60548274794c0d2727a03bf7662eaa64190e.47.1.26.2.jpg

180志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/23(火) 22:00:05
>>179

「へえ――」

見るからに温泉旅館の一室といった佇まいの室内を見渡す。
こういう場所にいると、いかにも旅をしてるって感じがする。
星見町からそんなに離れてないはずだけど、なんだか遠くに来たような気がするから不思議だ。

「悪くないね」

部屋の奥辺りに適当に荷物を置く。
それから腰を下ろしてパンフレットを確認しよう。
ついでに今の時間も確かめておこうか。

「色々あるみたいだけど……とりあえずブラブラしてみるかな」

この施設を大方把握できたら、部屋を出て施錠する。
スマホ、財布、タブレットとガムとボールペン、カードキー、パンフレットは持っていこう。
考えた結果、一通りの場所を回ってみることにした。
まずは温泉のある方へ行ってみよう。
まだ湯に浸かる気はないが、もし空いてたら入ってみてもいいかもしれない。

181小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/23(火) 22:52:37
>>179

 「いえ、迷惑なんて。とんでもない」

 「後でも構いませんので、この宿で過ごすのなら是非
食べたほうが良いと言うものや、土産で良ければ教えてくださいね」

 玉野氏に礼と、後に話す機会も考えての話題を告げて上階に向かう。
まぁ、この程度なら立ち去り際に教えてくれるかも知れないが。

 「良い部屋だ」

部屋を見渡す。侘び寂びの文化に対して傾倒する訳でもないが、こういった
閑寂を楽しむ為の部屋は、執筆する上でも捗るだろう。
少しだけ重圧があったバックから解放され、一息と共にマスカットジュースを飲む。
 
これから、どうするか……一人旅と言うのも考えてみれば初めてかも知れない。
 私の通う道には、少なからず彼が居たし、また違う道連れが多く居た。

 「まぁ……憩いと、楽しみを見つける為に此処へ来たんだ。
ならば、少しは羽目を外すのも ――悪くない」

     ズズ ・・・     ――キュゥン

 『リヴィング・イン・モーメント』

玩具の金魚に似たスタンドを、持ってきた『ブラック缶コーヒー』を適当に
水筒の受け皿に注ぎ、発現。更に能力の『ガラス球』をブラックコーヒーで作る。
 謂わば黒い球体ネックレスを作ろうと言う訳だ。

 この『ガラス球』はスタンド物質か、異なるものか不明だが。見た目では
黒いガラス球のアクセサリーに他人からは見受けられるだろう。
 
 これに、先ほどビーズセットとテグスで作った稚拙なネックレスへと
ビーズの一つを接着剤でガラス球に取り付け。そのビーズの輪にテグスを
通して首にかける。即席のスタンドアクセサリーだ。

私の能力は、物理的に他者を傷つけるような力はない。主に
人に気づかれない場所の捜索や、立ち寄る場所が難しい場所への侵入などで
本領発揮するものだろう。
 何かしら、少し気になる場所を見たい。と言う時にあたって水場を一々
探すのは億劫だ。不審に思われぬように、こうしてスタンドを携行しても
罰は当たるまい。この能力を親友に教えた時は、覗きし放題じゃねぇか!
 と騒いでたのが一瞬思い起こされる。あの時は、随分と激しく拳が
飛び交ったのか昨日のように思い起こせる……忘れよう。
 何かのボタンの掛け間違いで、彼がこのような能力を発現しない事を祈るばかりだ。


近くに水飲み場があれば、水筒の受け口を漱いで元に戻す。なければ
トイレなどに寄った際に洗わせて貰おう。

 「一階に戻ってみようか」

財布とスマホそして手帳とペンは必需品だ。更に愛用のマスカットジュース入りの
水筒をズボンに提げて廊下に出て再度一階に降りてみる。
 他の野次馬に倣い、ローカル番組の撮影とやらに首を突っ込んでみよう。

182神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/23(火) 23:20:37
>>179

(……もうちょっと近づいてみるか)

部屋に上がってトレーニングにいくのもいいが取材も気になる。
野次馬根性を出すのはあまりよくないが、たまの休みだ。
適当に取材の方を見に行って、こちらになにがしかのアクションが向けられなかったら部屋に行こう。

『幸輔、もっとプロモーションが上手くなるといいな』

「マイクの腕はこれから上がるんだよ」

(団体名:Pro-Wrestling Stargazer
 リングネーム:本名である神原幸輔)

183『パストラーレの収穫者』:2017/05/24(水) 00:10:23
>>180(志田)

窓の外には林が広がっている――町は見えない。
・・・まあ、遠くに『スカイモール』は見えちゃうが、
それを除けば『日常』はここから隔離されているようだった。

部屋を見回すと、机の上に『星ぶどうクッキー』があった。
どうやら歓迎の品、という事らしい。持ち帰ってもいいだろう。

それから――この施設の事を確認していく。
見取り図までは載っていないようだったが、
大きく分けて『三つ』に分かれた施設らしい。
今いるのが本館で、遊戯施設の集約された館と、
本題である『温泉施設』の館があるようだった。
とはいえ、それらはすべて繋がっているので、
移動について特別不便するような事態は無いだろう。

      バタン

         ガチャ

部屋を出ると、バンカラ風の青年が廊下を歩いていくのが見える。
彼も下の階へと向かうようだ。呼び止める理由もないかもしれないが。

>>181(小林)

『玉野』:
「お土産でしたら『星ぶどうクッキー』。
 お食事でしたらそちらのレストランで、
 当館自慢の『ウナギ飯』をオススメしますよ」

玉野は快活な笑顔を作り、そのように答えてくれた。
もちろん『それ以上』を知っている可能性もあるが、
今聞くことが出来たのはそこまでだ・・・まあ時間はある。

        ・ ・ ・

部屋を見渡し――『静』の世界に思いを馳せる。
執筆の『カンヅメ』なんかをしに来る作家もいるのだろうか。
もしいたとしたら――それは素晴らしい環境になるだろう。
車の走る音も、子供の騒ぎ声も、都会の彩りはここには無縁だ。

      ズズ ・・・     ――キュゥン

思索の中、『小林』は己のスタンドを発現し――
そこに、工夫を加えた。問題なく、アクセサリーは完成する。
水飲み場はないが部屋には水道もトイレも存在するので、
問題なく水道の受け口を、元の綺麗な状態にすることが出来た。

        ガチャ

           バタン

廊下に出て、一階へと向かう。
少し遅れて、後方から別の扉が開く音と、足音が聞こえる。
もし振り返るなら、今朝見かけた深い隈の青年が歩いている。

>二人

時間差はあるが、目的地は同じ『一階』にある。

階段を下りる、あるいはエレベータから出ると、
ちょうど出発前に見た『スタンド使い』の男性が、
先ほどの『取材陣』にいる少女の一人に話しかけられていた。
どうやら一般客に対するインタビューを打診しているらしい。
(『神原』宛てのレスの『ナギ』の行動を認識していてよい)

『志田』はもちろん、気にせず温泉の方に向かってもいい。
むしろここで立ち止まったりすると、こちらにも来る可能性がある。

『小林』はここが目的の場所になるが――今は首を突っ込みづらいか。
逆に考えれば、あの男へのインタビューが終われば自分の番の可能性はある。

          ・・・どこかで見覚えのある相手もいる。

メイクで少し分かりにくいが、少女の内一人は『小林』の知る相手だ。
黒く長い髪と、人形のような――悪く言えばやや生気に欠ける顔。
もっとも、ゲームセンターで一度戦ったきりだし、本人かどうかは不明だ。

184『パストラーレの収穫者』:2017/05/24(水) 00:11:20
>>182(神原)

ここは、少し取材を見守る事に決めた。

『初老の男性』:
「――――では、当『星天の郷』を、
 ン”ン”ッ……じっくりとお楽しみください」

      ペコ

どうやら話がひと段落したようで、初老の男性がお辞儀する。
それから、『神原』を一瞥し――その場から去って行った。
何者かは不明だが、どうやら何か偉い人で、神原を知らないらしい。
インフルエンザの流行を見てか、マスクをつけており表情は伺いにくい。

      チラ

と、近づく神原に気づいたか、少女の一人がこちらを見た。
快活なオーラを纏った少女で、いかにもスポーツマンという様子だ。

それにつられるように、撮影に集中していたカメラマンの女性も――

             ・ ・ ・と。

『カメラマン』:
「………………あっ!? 『ナギ』ちゃん、
 そっちの人にもインタビューしてみよっかあ!」

神原に対し、何かしらの『期待』がある声色だ。
興行で彼女を見た覚えはないかもしれないが、
向こうは神原を――あるいは、団体を知っている?

『ナギ』:
「ややっ!? あ! はいっ!
 ・・・ええと、お初にお目にかかります!
 少々お話伺わせていただいてもよろしいでしょうか!!」

機敏な動きで、その少女が『神原』の方に歩み寄ってきた。
もちろん断ってもいいし―――――――受ける意味もあるかもしれない。

       ジ 
            ロ

もう一つ気になる事があるとすれば、視線だ。
奥に『さらに二人』の少女がいるが、その内の片方、
人形のような容姿をした少女の目線が一瞬、『師』に向いた?

                ・・・気のせいかもしれない。

(★回答に感謝します)

185小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/24(水) 19:29:38
183-184(本日仕事時間の都合につき、先レス)

星見町の星ぶどう。それがクッキーの中に埋め込まれ、レーズンと異なる
仄かな甘みと酸味が焼けた菓子と混ざり口を楽しめる。
 マスカット並びに、星ぶどうも私の好物の一つに入る。
うなぎ飯も、久方ぶりに食べる気がする。あれは、垂れをホカホカの御飯と
混ぜると美味しかった筈だ。楽しみにしておこう

 背後から聞こえる足音に対し特に振り向く事もしない。声をかけられたり
攻撃の意思があるなら別だが。私は暗がりなら、ともかく
このような場所で、唐突に襲撃に合うヴィジョンを持ち合わせてる程に殺伐としてない。
 そして一階へと下る。

(何処か見覚えのある顔つきだ)

やはりテレビに出演するような華やかな人物だから特徴的な顔をしている。
しかし、何処で会っただろう? 私は、しっかりと対峙した相手か
とても衝撃的な行動をした人物でないと、余り覚えない性質なのだ。

『ナギ』……名前は漢字で凪、那岐、だろうか? 
芸能界の人物の名称とは特殊だ。普通のカナ文字やら、何の意味があるのか
ローマ字で書かれてるのも最近では違和感がない。まぁ、一目で快活で健康体で
夏のビーチなどで、その体肢を輝く太陽を反射し動かすのだろうと解る。

更に奥の、既視感ある少女ともう一人入れて三人組のメンバーだろうか? 更に
他にも仲間がいるかもしれないが……。

 まぁ、特に何が口を挟むでもない。もう暫く他の野次馬と共に静観を行う。

186志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/24(水) 21:19:20
>>183

「『星ぶどうクッキー』?……気前がいいんだな。オープン仕立てだからか?」

ありがたく頂いておこう。
部屋を出る前に鞄の中に入れておく。
これでお土産が一つできた。

「ん……」

(あれは――同じバスに乗ってた人か。部屋は隣みたいだな……。
 まあ、同じ景品で来てるんだし不思議じゃないか)

彼と共に下の階へ向かう。
といっても、それだけだ。
特に話しかける理由もない。

(まだ続いてるな……)

自分はお世辞にもカメラ写りがいい方とは言えない。
だからというわけじゃないけど、テレビに関わるつもりはなかった。
しかし、インタビューされている側には多少興味があった。
『スタンド使い』である彼がどんなコメントをするのか拝聴してみたいところだ。
だが、こちらに矛先が向けられるのは困る。
よって、取材の中心部からは距離をとり、遠巻きに見物させてもらおう。
こちらに取材陣が近付くようなら、この場を立ち去り、当初の予定通り温泉の方へ向かいたい。

187神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/24(水) 22:53:17
>>184

(なんだあの人)

他人とお話する時はマスクを外すと言われなかったのか?
まぁえらい人だしいいのだろうな。
インフルエンザの流行は恐ろしい。
レスラーでもなる時はなる。

(おっと)

声がかけられた。
実にいい。ついてる。
ただ気になることもある。

(師匠見えてるのかなぁ)

ちょっとイタズラしてみよう。

『ルーチャッ! ルーチャッ! ルーチャッ! ルーチャッ!』

師匠は交互に腕を上げる。
握りこぶしを交互に突き上げさせるのだ。

「ビバ」

『メヒコ!』

そのまま宙返り。
着地もしっかりさせておこう。
これで奥の二人がなにか反応したらスタンド使いということになるが。

「あぁ、お話、いいですよ」

こっちの対応もしないといけない。
あのカメラマンは団体を知っていてくれているのだろうか。
それともガタイを見てスポーツマン(この場合、スポーツウーマンか?)の少女に声をかけたのだろうか。
まぁ、どちらでもいい。

『ギミックと素、どっちでいく?』

(相手の具合見ながら決めよう)

案外プライベートの場面では素で出演する人の方が多いと思うが。

188『パストラーレの収穫者』:2017/05/24(水) 23:52:29
>>185(小林)

テレビ出演――と云うくくりだけに留まらず、
彼女らは三者三様に、整った顔立ちをしていた。
所謂、『顔で売っている』集団なのかもしれない。
とはいえ――『小林』がその顔を覚えているかは別の話。
向こうも、小林に対して格別な反応をする様子は無かった。

ただ、彼女には――
インタビューされる男の『スタンド』が見えている。
観察していれば、『小林』にもそれが分かる。

まあなんにせよ、『小林』は静観する。
目に隈の青年も、やや離れた位置でそうするようだ。
表記不詳の『ナギ』と呼ばれた少女が、インタビューを進める。

      タン
         タン

と、階段から降りてくる足音があった。
おそらく別のツアー客のうちの誰かではないかと思われる。  

もしかすると、先ほど話したうちのどちらかかもしれないし、
また別の誰かかもしれない――『野次馬』に影響する事でもないが。    

(神原へのレスは全て見えている)

>>186(志田)

全ての客に配っているのか、ツアーの一部なのか、
どちらにせよ『志田』が貰っていいものには違いない。

取材については、離れた位置で見物することを選んだ。
まあ温泉は逃げない。むしろまとわりついてくるくらいだ。
取材に関しては・・・特にスタンド使いの取材は、今だけ。
少なくとも今のところは、こちらに注目が集まる事はない。
カメラマン、およびインタビュアーの少女については間違いない。

奥にいる少女達は野次馬に多少視線を向けていたり、
人形顔の少女は『スタンド』に気を取られていたりするが、
それについても本番中の身ゆえか、大きな動きではなかった。

       ――?

いや、違う。
二人の片方、『ネックレス』を提げた、一番背の高い少女は、
明らかに『志田』だけに視線を向けているのではないか・・・?

      タン
         タン

そうこうしていると、階段から降りてくる足音があった。
おそらく別のツアー客のうちの誰かではないかと思われる。 
まあ、別に関係ないかもしれないが・・・一応そういうのもある。

(神原へのレスは全て見えている)

189『パストラーレの収穫者』:2017/05/24(水) 23:52:43
>>187(神原)

風邪をひいていて、うつすのを避けたかった――
という好意的な見方も、まあ出来なくはないだろう。
流石に、インフルエンザにかかってはないだろうし。

――それより。

気になるのは、少女に向けられた『視線』だった。
桜色の目は、明らかに『スタンド』を映していたのだ。

       シュバ
           バ

     バ

両手を交互に突きあげ――
それから、ド派手に宙がえりを決める!!

            グルンッ!!

このくらいの動き、『神原』の『師』には造作もない。
そして、それを見せた相手――少女の反応は。

『人形顔の少女』:
「……………………」

     プイ

         ――――『無視』だ!

明らかに見えている上で、目を逸らして無視している。
スタンド使いなのは間違いないが、『見ないように』している。
さらに掘り下げれば反応は得られるかもしれないが・・・

他に反応を見せている者はいない。
ここに未知のスタンド使いは・・・少なくとも、
反応をした未知のスタンド使いは彼女だけのようだ。
野次馬にいる、今朝スタンドを見ていた二人を除くならばだが。

『快活な少女』:
「びば?? ……ああええと! かたじけないです。
 では早速ですが、インタビューの方に行(ゆ)きましょう!」

インタビュアーになった少女は目をぱちくりさせ、
その後自分の『仕事』を果たすべく、マイクを向ける。

「まずですね、今日はこの旅館に何をしに参られましたか!?
 何か、楽しみにしている事などあれば、ぜひお聞きしたく!」

質問の内容はそれほど変わった物ではなかった。
好きに答えればいいし、『言いたいこと』があれば――それもいいだろう。

190志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/25(木) 20:57:18
>>188

「へえ」

思わず小さく呟く。
なかなかのパフォーマンスだ。
それを見ることのできる人間が限られているのが勿体無いとさえ思える。
この場であれを見ているのは、僕以外では二人。
同じ旅行客であるバンカラ風の彼と、テレビグループの中にいる少女だ。
つまり、今この場所にスタンド使いが少なくとも四人いることになる。
そういえば、どこかで聞いたことがある――。
スタンドを持つ者の間には特殊な引力が存在すると。
これが、その実例ってヤツかな。

(――?)

スタンドについて考えた時、『ネックレス』の少女から向けられる視線に気付いた。
最初は僕の近くにいる誰かを見てるんだろうと思った。
だが、どうやら彼女は僕の方を向いているようだ。
彼女達はテレビに出るような人間だから、もし僕が向こうを知ってたとしても不思議じゃない。
しかし、その逆はありえない。
僕は単なる学生だし、彼女達と知り合いでもないからだ。
次のインタビュー相手を探しているにしても、それなら他にいくらでもいるだろう。
自分は取材の近くからは少々離れた位置にいる。
そんな人間よりも、近い場所にいる相手に話しかける方が自然だ。

いや、待てよ……。
彼女は本当に僕の方を見ているのか?
実際は僕ではなく、僕の後ろを見ているんじゃないだろうか?
僕の背後に何か珍しいものでもあって、それを見ようとしているとは考えられないか?
たとえば、変装した有名俳優がお忍びで来てるとか……ないか。
それはともかく、たまたま僕が『その何か』の前に立ってるとすれば辻褄は合う。
それを確かめるために、一歩か二歩ほど横に移動してみよう。
もし少女の視線が動かないとすれば、僕の推測が当たってることになる。
彼女の視線が動いたとしたら、残念ながらハズレだ。

ついでに、もし彼女の視線が動かなかったら、軽く後ろを振り向いてみることにする。
何か変わったものでもあるなら見ておこうか。
この旅館というか温泉施設の名物かもしれないし。

191神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/26(金) 00:39:32
>>189

(ほ)

無視か。まぁそういうものだろう。
無視したから絡んでやろうという気持ちも別にないのだ。

「何しにかぁ……ま、温泉でゆっくりしに来たかなぁ」

「体が大きいから、足伸ばしてゆっくりお風呂っていうのもそうそうないのさ」

「日々のトレーニングとか試合の疲れも吹き飛ぶぐらいの効能がある……ってパンフレットに書いてあった」

やはりこのナギという少女。
神原の事を知らないらしい。
そういう人間に内々のノリでいくと痛い目を見る。
ので、ちゃんとした受け答えをしよう。

192小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/26(金) 09:49:18
>>188-189(レス遅れ失礼しました)

彼女らは、所謂『アイドル』といった職の方々なのだろう。
 温泉宿で、彼女らが何をするのか少々疑問に思うものの。私の心を
ざわめかせるような出来事を彼女等が起こすとも余り思えない。

彼『神原』は中々と愉快な心持ちの人らしい。パフォーナーと言うべきか
 あの桜色の、何処か見覚えのある女性は。それに対して注意深く見なければ
いけないと分からない部分だが、彼のスタンドの行動に反応したようだ。

別に、スタンド使いである事にたいし不思議はない。星見町だと多くとは
言わずも、少ないとは言い示せれない人数は居るだろうし。

 タン  タン

(うん? 後ろか)
         
背後の足音だ。そこまで意識する事でもない、だが状況が移り変われば
周囲に起きる全貌も把握したほうが良いだろう。

 軽く首にかけてるネックレス……もとい、『リヴィング・イン・モーメント』を
ネックレスの位置を直す振りをして、その黒いガラス球を首元まで上げる。
 そしてスタンドの核の視点を背後へ向ける。

これで後ろの視点も認識可能だ。周囲の人間にはネックレスの位置が
収まらず、位置を調整してると言う。何の不審にも感じられないだろう。

 スタンドも。ブラックコーヒーの色合いで中が悟られる可能性は殆ど低い。
ただ、一々こうやって後ろを見る時にネックレスを持ち上げるのも僅かながら面倒だ。
 今度は髪飾りでも付けるか、ネックレスの留め金部分として二体目にスタンドを作っておこう。

まだ何か可笑しな事も起きてない……野次馬として、この身を静かに振舞おう。

193『パストラーレの収穫者』:2017/05/26(金) 22:49:37
>>190(志田)

『スタンド使い』がこの世界にどれほどいるのか?
・・・『引力』というものが存在するのかは分からないが、
何か運命に選ばれたもの同士、繋がる物があるのだろうか?

ともかく最低でも『4人』ここにいる。
それが、運命に何を齎すのかは分からない。

       
         ・・・それより。

  スイ

『志田』は少し横にずれたが、それは視線の動きを誘った。
ネックレスの少女は、ほぼ確実に『志田』を見ている――
視線の種類は『興味』とか『警戒』とか、刺さる物ではない。

   彼女が何を思ってそうしているのかは分からないが、
   撮影が一段落しない限りあの場は動けないのだろう。

『首飾りの少女』:
「…………………………」

他の二人が会話を交わしても、彼女は無理にそこに入ろうとしない。
独特の空気・・・はほぼ全員にあるが、彼女にもそれが確かにあった。

      ザッ

           ザッ

『肉体労働者風の男性』:
「ん、まだ撮影中かぁ…………」

階段から降りてきた男性は、現場を一瞥すると温泉の方へ向かった。
特に『残る必要』を感じないなら、彼に続けばここを自然に抜けられそうだ。

>>191(神原)

『ナギ』:
「成る程、ナギ達も同じ目的です!
 いわば、『同好の志』というものですね」

          ニカッ

いかにも快活に笑うナギ。

『人形顔の少女』:
「…………無理にむずい言葉使うキャラづくり乙」

そしていかにも陰気に合いの手を打つ少女。

奇異な話しぶりではあるが、不自然さはなかった。
彼女らの言葉ではこれが恐らく――自然なのだろう。
少女の『キャラづくり』いじりも、本気ではないと分かる。

『ナギ』:
「このナギ、断じて『無理なキャラ』ではございませんので!!」

「して、トレーニングという事は、何か運動を!?
 見たところ、ただ者ではない筋肉をお持ちですが!!」

そんなナギは『神原』の事はやはり知らないらしい。
だが、侮るような語調ではなく、素直な賞賛の言葉だ。
そしてカメラマンは恐らく知っている――『期待の目』を感じる。

>>192(小林)

『素性』の推測が当たっているのかは分からないが、
彼女らは『公式的』にここに来ている――のであれば、
想像世界を超えるような『何か』を起こしはしないだろう。
勿論、運命論的に『無』という可能性はまず、ないのだが。

      クル

ネックレスの構成部品に化けた『スタンド』を、
上手く活かす事により――後方の足音を確認する。
より良い遣り方もあるかもしれないが、これも良手だ。


      ザッ

           ザッ

『肉体労働者風の男性』:
「ん、まだ撮影中かぁ…………」

降りて来る男性は、先ほどバスで話した相手だった。
そうそう『可笑しな事』というのは起きないものだ――
こうして『取材の現場』に居合わせている事がせいぜいか、
或いは、『スタンド使い』という不確定のピースに期待するか。

彼は現場を一瞥すると温泉の方へ向かった。
その際に『小林』にも視線を向けてはいたものの、
それ以上の『お節介』――『誘い』を寄越すわけでもない。
もっとも――この場に見切りをつけるには、いい機会ではある。

194神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/27(土) 00:36:35
>>193

「ははは。同好の士か。あぁ、なるほど」

詳しくはないがなるほど、こういうグループというのもあるのだな。

「あーオッケーオッケー。無理なキャラじゃない信じよう」

別に疑っていいことがあるわけではない。
信じていいことがあるわけでもないが。

「運動? 運動ねぇ……」

ぐっと腕に力を入れてみる。
鍛え上げられた上腕二頭筋だ。
それにこのカメラマンの目。その目だ。その目が男をリングの上の超人に変えてくれる。

「わかんない?」

Tシャツの表面の文字を指さし

「New_Generation(新世代) New_Order(新秩序) New_Ruler(新支配者)」

「革命のギフテッド。Pro-Wrestling Stargazer、神原幸輔」

スイッチだ。カメラマンと目があったことで彼は自身のスイッチを入れる。
プロレスラーとしての自分を引き出しに行く。観客がいてこそのレスラーだ。

「自分で言うのもなんだが、今キてるレスラーだぜ。よく覚えておいてくれよ……?」

195志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/27(土) 02:15:29
>>193

(……なんなんだ?)

彼女は僕の後ろを見ているのではない。
確かに僕自身を見ているようだ。
ただ、その理由が分からない。
この不健康そうな容貌を珍しがってるというなら分かる。
もしくは、気味悪がって警戒しているというのも、それはそれで理解できる。
しかし、彼女の視線からは、そのどちらも感じられない。
だからこそ余計に戸惑いを感じた。
奇異の視線を向けられることはあるし、不気味がられて距離を置かれたこともあるが……。
このような視線を向けられたことは、おそらく初めての経験だ。

(まさかとは思うけど――何かおかしなものが見えてるんじゃないだろうな……)

(不意に近寄ってきて、「今、あなたの肩に青白い手が……」なんて言われるんじゃ……)

冗談じゃない。
そんなのは勘弁してもらいたい。
本当に縁起でもないことだ。
その類が見えるのは夢の中だけで十分だ。
夢の中だけじゃなく、現実の世界でも悩まされるのはごめんこうむる。
多分、実際は大した理由なんてないんだろう。
おおかた、この隈の目立つ顔が注意を引いたとか、そんなところだと思う。
正直なところ、内心では何か他に理由があるんじゃないかとは感じていた。
しかし、それを認めることに不安を感じ、その感情を打ち消すことにした。

「……ふぅ」

無意識の内に、ため息をつく。
そして、たった今降りてきた男性に顔を向ける。
丁度いいから、彼に続いて温泉へ行くとしよう。
元々そうするつもりだったんだから問題はない。
これ以上ここにいると、余計なことを考えてしまいそうだ。
湯に浸かって、それらを洗い流してしまうことにしよう。
立ち去る直前、軽く振り返り、再びネックレスの少女の方へ視線を向ける。
そして、その後は一度も振り返ることなく温泉に向かう。
これが何か不吉なことの前触れでないことを祈って。

(気にはなるけど、どうにもできない。まあいい、忘れよう。
 ――忘れられたら、の話だけど……)

196小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/27(土) 16:06:34
>>193

 『桜色の少女』『快活な少女』『ネックレスの少女』

ひとまず、この三人と。先ほどのマスクの妙齢の男に関しては記憶に留めておこう。
 何かしら、後で役に立てるかも知れない。

(そろそろ、湯に浸かる事にしよう。元々の目的は、ソレだ。
手ぬぐいは、事前に買うべきだろうか……)

 『労働者風の男性』。彼は、私に視線を投げかけてきたのは
バス内で多少は好意的な態度を取ったからか。または他の意図があるかも知れない。
 だが、現状。私の心を波立たせるようなものは何も此処にはない。
湯船ではちあった時は、適当な会話を繰り広げるだろう。
 
 売店に少しだけ寄り道をして、この星天の郷の風呂内に入る前に
手ぬぐいが何か事前に買うべきか、又は貸し出してくれるのか聞く事にする。
 必要そうなら、小さめのタオルと体を拭くタオルを買ってから温泉へ向かう。

197『パストラーレの収穫者』:2017/05/27(土) 22:51:41
>>194(神原)

『ナギ』:
「ニュー……ニュー、ニュー、ええと!
 プロレスリング! をやっておられるのですね!
 道理で、ものすごい筋肉をしていらっしゃる!!」

       「このナギ、勉強不足でした。
        よく覚えさせていただきます!!」

    ペコーー!

ナギは大きく頭を下げて、マイクを一旦に引いた。
その顔は真剣そのもの。彼女は『神原幸輔』を知る。

『カメラマン』:
「はい、神原さんありがとーございましたッ!
 プロレス団体『Pro-Wrestling Stargazer』、
 私も一ファンとして応援させていただいてますう!」

「この『星天の郷』で体を休めてもらって、
 今後の興行でもバリバリがんばってください!」

カメラマンの女性は『神原』に、己の武器を向けている。
それはすなわち、カメラ――そして目。意識の事。
彼女もまた『被写体』を前に、ここをステージにしている。

「それでは、次はお部屋の方に向かいましょお!
 『ヴェレーゾン』のみんな、お部屋のレポートよろしくう!」

それにしても、彼女はカメラだけでなく具体的な進行も兼ねているらしい。
人手不足なのだろう。インフルエンザの脅威はそこにも迫っているのか?

「はいッ!!」

         「…………おう」

                   「ああ――任せて」

『ヴェレーゾン』――『三人の少女』はそれぞれ、
『調和』からは外れた調子で、カメラの女性に応えた。

『カメラマン』:
「…………はい、一旦カットでぇ!」

どうやらここでいったんカメラを止めるらしい。
取材そのものに用があるなら、もうここにいる理由はなさそうだ。

『女性スタッフ』:
「アッ、じゃあ今のうち飲みモン買ってくるッス」

           タタッ

残っていたスタッフの一人がその場から立ち去った。

とはいえ、カメラマンや少女達はこの場に残っている。
少女達の近くにはスタッフらしき大柄な青年が構えており、
あまり不用意な接触はさせてもらえなさそうではある。

      ・・・そこまで『厳格』ではなさそうな空気でもある。

198『パストラーレの収穫者』:2017/05/27(土) 22:54:00
>>195(志田)

彼女の意図がどこにあるのかは不明だが、
その場を立ち去ると視線はそれ以上追ってこない。
視界にいれば気にかかるが、呼ぶほどではない・・・
といった程度の理由だろうか。まあ安心は出来そうだ。

    ザッ

        ザッ

先の男性に続き、温泉がある建物への渡り廊下へ。
柵こそあるものの壁を取り払った開放的な造りであり、
ちょっとした池や、草花の植え込みの鑑賞が楽しめる。
春の昼前という事もあり、日差しがやや眠気を誘う・・・

             〜♪

廊下を抜けると、暖色の内装・・・ここが『温泉棟』だ。
穏やかな曲調の音楽が、うるさくない程度に流れている。
足湯の施設や、マッサージ(別料金のようだ)も見えるが、
一番わかりやすい『癒し』で言うなら、『温泉』への入り口だ。

・・・どうにも眠気を後押しするような環境ばかりなのだが、
温泉旅館というのは、どうしてもそういうものかもしれない。

人は先ほどまでいた場所より多く、家族連れの姿もある。
幸か不幸か、そういう意味では賑やかで・・・そこそこ目が覚める。

>>196(小林)

三人の少女――それから、『マスクの男性』の存在。
それらがこの旅に、再び何らかの形で絡む可能性はある。
記憶の中に書留めつつ、『小林』は売店に向かう事にした。
例の男性に続き、『ひどい隈』の彼も温泉に向かうようだ。

        ザッ

            ザッ

『売店スタッフ』:
「いらっしゃいませ、ようこそ『星天の郷』へ。
 温泉施設の方に手ぬぐいは用意してあります。
 宿泊のお客様でしたら、お部屋にもありますよ」

「ですが、こちらで売っている手ぬぐいは、
 素敵な柄入りの物も取り揃えていますよ。
 お土産にもなりますし、お値段もお手頃です。
 ご家族の方に一枚、記念にいかがでしょうか?」

        ニコ

若い男性の店員が、そのように応対してくれた。
買う必要はないようだが、買って欲しいらしい。

        『カメラマン』:
        「…………はい、一旦カットでぇ!」


さっきまでいた辺りから、そのような声が聞こえた。
どうやらここでの取材は終わり、という事のようだ。

撮影に関わらない会話がしたいなら向かってもいいし、
もちろん考え通りに、温泉に向かってしまってもいいだろう。

199志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/28(日) 03:22:40
>>198

(こうして見ると、本当に旅館って感じだな。まあ、実質そうなんだろうけど)

廊下を歩きながら数錠のタブレットを手に取り、口の中に放り込んで噛み砕く。
季節に文句を言っても仕方ないけど、この時期は特に眠くなりやすいのが困る。
もっとも、僕の場合は年中そんな感じだから、他の季節と比べて大きな違いはないが……。

(さて――ここか)

『温泉棟』にたどり着き、少し辺りを見渡す。
忙しい日常から離れた『癒し』を提供する場としては、至極適切な雰囲気だ。
しかし、あまり気を抜き過ぎると、そのまま眠ってしまいかねない。
そもそも、僕がここに来ること自体が場違いなのかもしれない。
とはいえ――既に来てしまったものはしょうがない。
諦めて、眠気を抑えつつ程々にリラックスできるようなことに専念するとしよう。

(どうするかな……)

足湯にしてもマッサージにしても、途中で居眠りしてしまう可能性が高い。
やはり、ここはメインの『温泉』に行くべきだ。
熱い湯を頭からかぶれば、強くなりかけている眠気も飛ばせるだろう。
考えた結果、『温泉』の入り口へ向かい、中に入る。
何はともあれ、まずはシステムがどうなってるか確認しよう。
温泉にも色々と種類があるようだったし、どうせなら一番目が覚めそうな湯に浸かりたい。

それか、悪い夢を見ずに眠れる湯があれば、なおさらいい。
勿論、そんな都合のいいものがある訳ないことくらいは分かってるさ。
どんなに突拍子もないことだって、考えるだけなら自由だ。

200小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/28(日) 19:11:53
>>198

「……では、こちらの金魚と。馬酔木(あせび)の花があしらえてるのを一枚」

折角来たのだ。温泉の定番と言えるか不明だが、模様のある手ぬぐい一つ
口車に乗るのも一興だ。買おう
 カメラマンの声も聞こえるものの、私にはさして関心ない出来事だ。
温泉に来たのなら、第一目的をまず果たすべきだろう。

 と、忘れてた。彼に連絡しまよう メールで構わないだろうな。
『着いた』と、温泉棟に着くまでに簡潔に連絡しておこうか。
 ……いや、一文付け加えるか。

 『星天の郷だが、君の嗜好に合うか不明だが三名組みのユニットの
アイドルらしき子達がいたよ。桜色の瞳の子、ナギと呼ばれている活発な子。
もう一人は独特のネックレスが印象的だったな。
 君は、彼女らを知ってるだろうか?』

 彼は、軟派な振る舞いが多い。それに、色々雑学なり私の予想を超えた
回答をする事もある。もしかしたら、先ほど見たアイドル達についても何か
情報を把握してるかも知れない……。
 (『ヤジ』の行う回答に関しては、スマホで調べたら解る範囲での
『ヴェレーゾン』の情報。または、良く知らないがアイドルと一緒に温泉に居るなんて
羨ましいぞ、と言う恨み言だけでも構いません)

 送信し終わったら、返信を確認する事なく脱衣場で服を脱ぐ。
ネックレスは……外しておくか? いや射程範囲に外れると服が汚れる。
 裸に手ぬぐいのみ、あとはネックレスだけ身に着け風呂に入ろう。

201神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/28(日) 20:13:08
>>197

(低予算感あるな)

『低予算感があるな! 幸輔』

(なんで言わなかったのに口に出しちゃうかな)

スタッフが話す番組というのも近年見ないわけでない。
ローカルなものであればまぁ、普通かもしれない。

「お疲れ様です。えっと、カメラマンさん。うちのファンなんだねぇ」

「純粋に嬉しいよ。そういう人いてくれるから興行も出来る」

スタッフに剥がされないように気をつけながら接近、声をかけよう。

「それと、ヴェレーゾン? 君たち、アイドルってやつなのかな?」

ちょっと話してみようか。
なにか学ぶところがあるのかもしれない。

『我々はプロレスラーだ!』

202『パストラーレの収穫者』:2017/05/29(月) 00:59:04
>>199(志田)

    バリ

         ボリ


タブレットをかみ砕くと、口の中に清涼感。
頭の中にも広がっていき、眠気を追い出してくれた。
身体に良くはないのだろうが、寝たら今度は心に悪い。

 キョロ

      キョロ

周囲を見渡すと、他には自販機なども目に入った。
足湯スペースは休憩スペースも兼ねているようで、
浴衣姿の高齢の男女らが談笑している様子も伺える。

ともかく、『志田』が選んだのは王道である『温泉』だ。
入り口は男女別に分かれており、当然男湯へと入って行く。

         ガヤ…

             ガヤ…

それほど人は多くもない。まだ昼前だし、そんなものだろう。
脱衣場の中に階段があり――二階の『大浴場』に上がれるらしい。
では一階は何か?と言うと、こちらは『中浴場』になっているようだ。

こういった事情は中の案内図に書いていたわけだが――
そこを見ると、中浴場には『水風呂』や『電気風呂』もあるようだ。
いわゆる『スーパー銭湯』の要素も兼ねている、という事なのだろう。

『肉体労働者風の男性』:
「ふぃ〜……兄ちゃんも一人旅、いや。湯治かな?」



>>200(小林)

『売店スタッフ』:
「ありがとうございます!
 あちらには星見町やS県の名産品など、
 食品のお土産もたくさん用意しております!
 もしよければ、お帰りの際にもお立ち寄りください!」

店員の感謝を受けつつ、親友にメールを送る。
軟派な人物ではあるが――頼れる存在だ。
何より『軟』な事情には『小林』より詳しい可能性がある。

        ピ

メールを送信し終えると、脱衣場に向かう。
もっとも売店と脱衣場にはそこそこの距離があるので、
すぐに到着というわけにはどうしてもいかないものだ。

            ♪

温泉施設は一つの建物におおかた纏まっているらしく、
そこに向かう渡り廊下を過ぎて――暖色のフロアに入る。
ここがその『温泉棟』である、という事を理解した時、
スマートフォンに『親友』からのメールの返信の報があった。
今見てもいいし、脱衣場に入り、風呂を浴びてからでもいいだろう。

203『パストラーレの収穫者』:2017/05/29(月) 01:00:45
>>201(神原)

実際、このロケはかなり『低予算』なのだろう。
人手が足りないにしたって普通はもう少しいるはず。
ヴェレーゾン、というアイドルもあまり聞かないし、
マイナーな駆け出しアイドルの営業も兼ねているのか?

『カメラマン』:
「いやぁ〜神原さんがいるなんて……
 にわかながらめっちゃファンなんですう!
 あっ、すいません申しおくれましたぁ。
 私『住吉 安穏(すみよしあんの)』です。
 見ての通りですが『カメラマン』やってますう」

やや間延びした口調の女性――『住吉』は笑顔で言った。

       ペコ

それから、横にいる大柄な男性スタッフも小さく会釈する。
力仕事の担当なのだろうか、『神原』程ではないが屈強だ。

スタッフ自体カメラマンと男性スタッフ、
それから先ほど自販機へ行った女性以外は、
少なくともこの場には現時点で見当たらない。
また『神原』が著名人と知ったからか、警戒も薄い。

『ナギ』:
「はいっ、アイドルグループ『Veraison』の、
 嵐山ナギと申します! どうか以後お見知りおきを!」

まず声を返したのは、『ナギ』その人だった。
それから、後ろにいた最も大人びた少女が前に出る。
ハンドメイド感の強い首飾りと、植物風の髪飾り。

          ザッ

『首飾りの少女』:
「『Veraison』の『巣ノ森 包(スノモリ クルミ)』――
 皆からは包、と呼ばれている。あなたもそう呼んで」

      フ

    「本当は握手を交わしたいけど――仕事中だから」

薄い笑みを浮かべ、『包』はそのように続けた。
彼女も、他の二人に負けない程度には個性派らしい。

そして最後に。

『ナギ』:
「……『ひめ』! ひめもご挨拶なさってください!」

『人形顔の少女』:
「分かってるって…………お前音量でかすぎ。
 あー…………僕は稗田。稗田こいひめ。
 ダウナー系アイドル、って感じのキャラ……」

           「…………」

    ジロ

桜色の瞳の少女、『こいひめ』の目には、
やはり明らかに『スタンド』が見えている。

≪……お邪魔キャラのつもりで、おちょくってんのか?
 それとも……NPCみたいに勝手にしゃべんのか……?
 お前の『台本通り』でも……えひ、そいつのアドリブでも≫

         ≪…………変な事、すんな≫

どころか――明確に『スタンド使い』だ。
背から覗き込むように、青い焔を灯す『烏面』のヴィジョン。

               フ

ヴィジョンが消え、こいひめは「よろしく」と言った。
ちょうど、自販機から先ほどのスタッフが戻ってくる。

この場で話し続けることも、今のところ問題なく出来そうだ。
こいひめも特別『拒絶』の構えを見せているわけでもない。
戻ってくるスタッフも、他の二人が止めないなら恐らく止めまい。

204志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/29(月) 21:08:29
>>202

(『水風呂』は分かるけど『電気風呂』?)

(本当に電気が流れてる訳じゃないだろうけど――)

(……ちょっと気になるな)

温泉にしろ銭湯にしろ、公共浴場に行った経験が少ないので、名前だけ見ても判断しかねる。
ただ、名前のイメージだけだと、なんとなく目が覚めそうな感じはする。
いかにも色物という雰囲気ではあるけど、行く価値はあるかもしれない。

「――え?」

「ああ、はい」

「まあ、そんなところですね」

あれこれ考えている時に話しかけられたものだから、反応するのが遅れた。
そもそも、話しかけられると思ってなかったというのもある。
この容姿が悪目立ちするせいで、周りにいる人間から避けられることは少なくない。
それに関しては、僕も慣れてるから特に気にしてない。
ただ、こうして自然に話しかけれると、内心つい驚いてしまうというのはある。
どうやら、この人は見かけ通りの気さくな性格らしいな。
まあ、それはともかく――話しかけてもらえるのはありがたい。
会話というのも、それなりに頭を使う。
多少なりとも意識を繋ぎ止める助けになってくれることに期待できる、と思う。

「ちょっと具合が良くないんで、温泉に浸かれば少しはマシになるかな――なんて……」

「たまたまスカイモールの抽選で当たったから来ただけなんですけど」

「そちらは?」

会話を続けながら、入浴の準備を進めよう。
持ち物を預け、服を脱いでタオルを腰に巻く。
さて、問題は行き先だ。
『電気風呂』というのも気にはなる。
ただ、せっかく温泉に来てるんだから、最初は『大浴場』へ行ってみたいという気持ちもあった。
まあ、まだまだ時間はある。
他の湯にも後で浸かるとして、今は『大浴場』の方を優先しておこう。
これから混むかもしれないし、空いてる内に入っておいた方がいいだろう。
そう決めて、二階の『大浴場』へ向かうことにする。

205小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/29(月) 22:17:34
>>202

 〜〜♬

(来たか。早いな)

 彼も中々忙しい身であろうに。やはり、頼りになる存在だ。

だが、私はそこまで生き急いでいるわけでない。風呂上りにスマホの内容は見る。

脱衣場で、そのまま服を脱ぎ。貸しつけの手ぬぐいとネックレスだけ
首に提げて浴場に入る事にする。

 (たぶん、先ほどの労働者風の彼もいると思うが……)

まぁ、会えて有意義な会話が出来れば儲けものだ。
 適当に、電気風呂や水風呂、二階大浴場も回る感じで入ろう。
〆にサウナで汗をかいて、軽くシャワーをして露天風呂を楽しんだ後に
マスカットジュースでも一杯飲んで一息つこう。

そう、色々と湯に入るイメージを練るだけでも中々楽しめるのではないのだろうか。

 (……ここの湯は、何処に繋がってるだろうか)

温泉旅館と言う事は、『源泉』が存在する。豊富な湯を引いて浴槽に貯めるのを
通称「源泉掛け流し」と言うらしい。

(源泉を少しつきとめてみたいな……試すか)

 露天風呂に入る時になったら、引いてる場所へと『リヴィング・イン・モーメント』を発現。
射程内一杯まで、湯の中を移動して視界リンクしてる中。とは言っても30m程だが
どのように湯が星天の郷に引かれてるのか観察してみる。

206神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/29(月) 22:49:14
>>203

「よろしくね。住吉さん」

「それに嵐山ナギさん、包さん、それに稗田こいひめさんね」

『私はストロンガー・ザン・アイアム』

こいひめのスタンドを介しての言葉にはにっと笑いだけを返しておこう。
無視というわけでもないがコメントは返さない。

「今日はこの旅館の取材か何かかな?」

「あぁ、それと、さっきマスクしてた人ってこの旅館の支配人さんか何かなのかな?」

ちょっと聞いてみよう。
現場を仕切っているっぽいカメラマンの住吉に聞こう。

207『パストラーレの収穫者』:2017/05/29(月) 23:54:05
>>204(志田)

電気風呂の正体は分からないが、ここは温泉宿。
罰ゲームレベルの電流装置ではなく、癒しの一環のはず。
警戒は必要ないだろうが――確かに『イロモノ』感はある。

そして、突如話しかけてきた男性。
生傷が多い肉体だが、『威圧感』は感じない。
彼もまた、『湯治』のつもりで来たのだろうか。

『男性』:
「兄ちゃんと同じ、抽選で当たっちまってね。
 ほんとは同僚と来るはずだったんだが……
 身内の不幸ってんで、一人旅になっちまってね」

いかにも残念そうな顔で言い、男はタオルを手に取る。
対する『志田』も既に入浴の準備を終え、大浴場へ。

「まあ…………日頃の疲れを取るには最ッ高だ。
 兄ちゃんも相当疲れてそうだし、ラッキーだね」

「さて、俺は中浴場に行ってみよう……んじゃ、また」

彼は彼の方で思惑があるらしく、中浴場に足を向けた。
機会があれば、あるいは望むならばまた会う事もあるだろう。

       ペタ

            ペタ

2階に向かうと、すぐに『大浴場』への入り口があった。
その向こうには、1フロアに広がるまさしく『大浴場』が見える。

>>205(小林)

返信を見るのは後にすることにして、脱衣場へ。
人はちらほらいるものの、『先ほどの男性』はいない。
既に浴場に向かった後か――ともかく、『小林』は中浴場へ。

      カ ポーン

イメージを頭の中に浮かべつつ――浴場内を回る。
勿論『烏の行水』でない限り、全て回るには時間がいる。
電気風呂、水風呂、薬湯、ジェット水流の風呂の他、
露天風呂への入り口もこの『中浴場』に存在するようだ。

『男性』:
「お、さっきの!」

また、予想通りというべきか――肉体労働者風の男性がいた。
彼と話したいならば、その場合もそれほど早くは回り切れまい。

彼はどうやら、まず普通の浴槽に向かうようだ・・・『小林』は?

208『パストラーレの収穫者』:2017/05/29(月) 23:55:13
>>206(神原)

『ナギ』:
「はいっ! よろしく御願い致します、神原さん!!」

『包』:
「よろしく。良い旅になる事を祈っているよ」

『こいひめ』:
「…………それで合ってるよ」

三人はそれぞれの形であいさつを返して来た。

『住吉』:
「今日は『星天の郷』の取材ですねえ。
 さっきの人が支配人さん? オーナーさん?
 とにかく普段あんまり出てこない偉い人のようでえ」

そして、住吉は答えを返してくれた。
それから、戻って来たスタッフがジュースを配りだす。
アイドルの三人、住吉、男性スタッフ――『神原』にも。

『スタッフ』:
「これ、取材協力のお礼ってカンジで。
 あ、千水は『千水ひたり』って名前ッス」

             ニヒ

地味な顔つきで、耳に小さな歯車のピアスを付けた女性。

『住吉』:
「ちょっ、千水さんそれ――」

『ひたり』:
「この人の分くらい自腹ッスよ、流石にィ」

『住吉』:
「じゃなくてえ! 全部『ジャスミン茶』ってえ!
 お茶にしたって麦茶とかの方が無難じゃないですかあ!」
 
『ひたり』:
「千水はこれが一番好きなんス」

『住吉』:
「ったくぅ…………」

口々にそのようなことを言いつつ、
飲み物を受け取るアイドルとスタッフたち。

『こいひめ』:
「……どーも」

   『ナギ』:
   「ありがとくいただきます!!!」

       『包』:
       「嬉しいね。好きなんだ――これ」

神原も受け取るかどうかは自由。特に気を遣う必要はなさそうだ。

209小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/05/30(火) 17:24:49
>>207

 「どうも」 ペコ

会釈しつつ、近寄る。夕食後などにも浴場に入る機会はある。明日の早朝でも良い
 大浴場を後回しにしても問題ない。

 「随分と、凄い体つきをしてるんですね。
ツボの本など読んでましたし、てっきり整体関連の仕事をなさってるかと」

 彼の傷が多い体を見て、感心の声と称賛を交えた感想と共に軽く身の上を探ってみる。
普通に土木や、とび職などで生傷が絶えないのかも知れない。

 「しかし、色々と種類が豊富で目移りしますね。此処の湯は
私は、少し他の風呂に浸かったら露天風呂を堪能したいと思います」

 源泉に関心ある。露天風呂だけでも十分ぐらいは入り、その間に
スタンドで外の様子なども見てみよう。

 労働者風の男性は、次にどの風呂に入るだろうか?

 「あぁ、それと私。自己紹介が遅れましたが小林と言います。
はは、バス内から随分と挨拶が遅れてしまって、申し訳ない」

 名前も伺っておこう。私が学生である事は、外見から察せられるだろうし
彼の名前と、職業と言う上辺だけの情報でも知る事が出来れば良い。

 そういえば、カップルのほうの。あの少し節操が低く見られがちに思える
男性も、この風呂にいるのだろうか? もしかすれば、野次馬と一緒に
アイドル達のほうを見てるかも知れないが。

210志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/05/30(火) 22:13:47
>>207

この人は随分と傷が多いが、不健康ではなさそうだ。
さっき見たスタンド使いの彼といい、健康的なのは羨ましい。
その一割程度でいいから分けてもらいたいくらいだ。

「それは……仕方ないですね」

身内の不幸と聞いて、やや神妙な顔で相槌を打つ。
話題が話題だからというのもあるが、昔のことが頭をよぎったからでもあった。
身内ではないが、僕も人の死に立ち会ったことがある。
仲の良かった親友の事故死。
あの時、僕が手を離さなければ、あいつは生きていられた。
僕が手を離さなければ……。
いや――考えるのはやめよう。
軽く頭を振って、その考えを頭の中から払い落とす。
さっさと湯に浸かって気分を変えてしまいたい。

「――それじゃ、また」

挨拶もそこそこに、大浴場へ足を踏み入れる。
早々に湯に入りたいところだけど、その前に身体を洗うのがマナーだろう。
そう考えて、ひとまず身体を洗うことにする。
それを済ませたら湯の中に身体を沈めよう。
手足を存分に伸ばして、しばらくは何も考えずに寛ぎたい。
今は人も少ないだろうし、それなりに落ち着いた時間を過ごせるだろう。

211神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/05/30(火) 22:31:05
>>208

「ふうん。偉い人なんだ」

やはりお偉方か。
知ったところでどうするということもないが、知れたことはいいことだ。

「ん? 僕にもくれるの?」

気を遣わせてしまったな。
受け取ろう。お茶と好意を受け取ろう。

「千水さんね、ありがとう」

「いいピアスしてるね」

あまり目にしないデザインな気がする。
さて、どうしたものか。とりあえずここにいるが彼女が戻ってきたということは取材が再開されるということだ。
彼女達が行ってしまうなら見送ろう。
ただ取材が気になるので野次馬に混じって追いかけるか。
出演、というのはないだろうし。

212『パストラーレの収穫者』:2017/05/31(水) 22:44:13
>>209(小林)

「ツボは趣味にしようと思ってるんだ」

           ハハ

「仕事じゃあないが、仕事にも使えるだろうし。
 疲れを取る技なんてのはいくらでも欲しいもんだ」

        「ああ、肉体労働なんでね」

――思惑通り、彼の身の上を知る事ができた。
彼はそのまま、シャワーの方へと歩いていく。
どうやらまだここに入って来たばかりだったらしい。

「俺はとりあえず薬湯にでも浸かってみようかね。
 もちろん、身体を洗ってからだが……露天もいいなあ」

        ザァァァァ……

「……ああ! そういえば名前がまだだった。
 俺は『大寺』って言うモンだ。よろしく、小林君」

           ニッ

陰のない笑みを浮かべて、男はシャワーを浴び始めた。
特に用がないなら、『露天』の調査をしてもいいだろう。
他の風呂に入るにせよ、一人でならそう時間はかかるまい。

辺りを見渡してみるが、『女連れ』だった彼はいない。
アイドル達の所にもいなかったから、別の所にいるのだろう。

>>210(志田)

そう、仕方のない事・・・・・・
中浴場に向かった彼の表情は、複雑な笑みだった。
得てして不幸は渦となり、周りの者をも渦中とするもの。

        カ  ポーン 

大浴場に足を踏み入れると、やはり人は少ない。
数少ない先客も、みな『志田』に気を回したりはしない。
彼らは彼らで、日々の疲れや悩み・・・澱みを落としている。
だから『志田』も、周りを気にする事なく寛げる・・・そういう空間。

         ガララ


「…………………」

そこに、新たな客が入って来た――髪が長いが、男だ。
目の下に、『志田』程ではないがくっきりとクマがあるのが見える。

>>211(神原)

『住吉』:
「まあー一応偉い人の話は大切なんです。
 その方が全体的に引き締まるっていうかあ」

何かに役に立つ知識かもしれない。
まあ、知らない方が良い事ってやつではないだろう。

『千水』:
「どもども〜ッス。
 これ気に入ってんスよ」

「かっこいいでしょ? ハンドメイドなんス」

きらりと輝く歯車。
ハンドメイドという言葉に、『包』が小さく頷く。

『住吉』:
「それじゃ、とりあえず次の場所に移動しましょお。
 廊下を軽く撮ったあとに、三人のお部屋リポートでえ」

          ザッ

「そのあとお昼ごはんまで一旦自由行動しつつ、
 ちょっといい画撮れたら使わせていただく感じでえ」

お部屋――という事は、この三人の宿泊部屋だろう。
さすがにそこについていくのは『止められる』気配はする。

もっとも、その前までなら問題はない・・・かもしれないが。

213志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/01(木) 21:51:59
>>212

(ふう――)

(こうしてると、少なくとも身体的な疲れは取れそうだ)

(……たまには温泉も悪くないなぁ)

ぼんやりしていると、扉が開く音が耳に入った。
特に意味はないが、反射的に音の方向へ目を向ける。
視線は、自然とクマの目立つ顔に向けられた。

(だいぶ疲れた顔してるな……)

もっとも、あまり人のことは言えない。
僕の顔だって客観的に見れば似たようなものだ。
ある種の同類といったところか?
だからといって、彼とは赤の他人だから、何も気にする必要はない。
実際、この大浴場にいる他の人達だってそうしている。
ただ――それでも少し気になってしまうというのはある。
もちろん理由は知らないが、おそらくは彼も睡眠不足か何かなのだろう。
もしかすると、この不眠症から抜け出すヒントを、彼から得られるのではないか。
そんなバカな考えが頭に浮かんでしまったからだ。
湯に浸かりながら、それとなく彼の様子を観察してみよう。
どうせ他にすることもない。
とはいえ、別に彼の一挙手一投足を監視するという訳じゃないけど。

(ここから上がったら、次は『中浴場』の方へ行ってみるか……)

(いや、それとも昼飯でも食べに行くか?)

(まあ、いいや。今そんなに腹は減ってないし……)

それに、昼食時ならレストランも混む時間帯だろう。
時間を潰してから行った方が席も空いてそうだ。
そんなことを考えながら、クマのある男に注意を払う。

214小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/01(木) 22:25:04
>>212

 「趣味は、幾らでもあって損はしませんからね。
私も物書きに付随して、その書く事柄においては色々と体験を齧ったりもします……
話の中で将棋が出れば、将棋を実際に教わったりなど……。
 本日の、湯の安らぎも。いずれ話を書くにあたって誰かの心情を描くにあたって
良い参考となるかと思っています。大寺さんとの出会いによっての語らいも含めて」

人同士の語り合いで得た気持ちもまた、文学を深める一つ。彼との二日間での交錯もまた
今後の執筆活動において、掛け替えのない糧になると思われる。
 
 大寺に倣って、自分も体を清める。

カップルの方はいないか……まぁ、恋人同士と言う関係に至っているかは
あの時の接触では微妙だったものの、自室で仲を深める為に一緒に居る可能性もあるし
別の風呂にいる可能性や、ゲームコーナーなどで散策してる可能性だってある。

「それじゃあ、また後で。玉野氏に聞いたところ、うなぎ飯が美味しいようですよ
昼には少し重いかも知れませんが、夕食に私は頂きたいと思っています」

夕食はウナギ飯で決まりだ。昼はどうするかな……マスカットようかん
マスカット入りえみ甘酢、マスカット大福などあれば良いんだが。
 マスカットカルパッチョも捨てがたい。いや、そのそも温泉旅館でソレを
望むのは酷かも知れないな。軽くマスカット入りサラダとサンドイッチで済ますか。

「……あー。マスカットジャムを持ってくるの忘れたな」

売店に売っていただろうか? 一先ず、目的の『露天風呂』に向かう。
 『源泉』に通ずる水路をスタンドを泳がせ向かわせてみよう。
露天の外の様子も、ガラスで包ませつつ低空飛行で観察してみる。
特に危険も何もないとは思うが……。

215神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/02(金) 22:16:01
>>212

「そういうもんなんだね」

そういう対外的なことには詳しくない。
ただまぁお偉方が出てきた方がいいというのはなんとなく理解できる。

「ハンドメイドかぁ」

(なんで包さんが頷いたんだろ)

『幸輔もハンドメイド品とか持ってみるか? ヌンチャクとか』

(それ持ってどうしろと)

さて、そろそろ彼女達とも分かれる頃合だろう。
といっても神原は荷物を持ったここにいるので部屋に行って荷物を置きに行かねばならない。
自分の部屋に向かおう。

216『パストラーレの収穫者』:2017/06/02(金) 23:11:03
>>213(志田)

疲れが液体になってお湯に溶け出していく。
そんな錯覚さえ覚えるほどだ。良い泉質なのだろう。
心には染みてこないが・・・身体はリフレッシュ出来る。

温泉で過ごす時間、今後の予定も考えつつ――

「…………フゥ」

入って来た男は『シャワー』の方に向かう、
とその時ちょうど、『志田』と目が合った。

本当に僅かな時の事で、相手も目を逸らしたが、
代わりにその『隈』の男はぽつぽつと、口を開いた。

「…………君、酷い隈だな。
 相当な睡眠不足か……同情するよ。
 『徹夜モンハン』が理由でもなきゃだが……」

     「ああ……ひょっとしたら同業者か?
      〆切りはいつ頃まで? 私は明後日だ」

・・・ぽつぽつはざあざあになっていた。饒舌だ。

シャワーを浴びながらだが、『志田』への声なのは明白だ。
もちろん、知らんぷりをしてもいい。しつこく食い下がる空気ではない。

217『パストラーレの収穫者』:2017/06/02(金) 23:11:18
>>214(小林)

「そりゃあ、ブンガク的だなあ」

難しい話をされた、という顔をしていた。

館内に他に風呂がある、という話は出ていなかったが、
周辺に『外湯』のような物がある可能性もなくはない。
二人でそうした処に向かうほど深い仲かは微妙な判断だが、
この場に彼がいない筋書についてはいくらでも思いつきそうだ。

「ウナギ飯はウマいよなあ。もっとも……
 俺も『星見町』に住んどるわけだから、
 わざわざここで食うかってのは悩み処だね」

「海でもないし、山菜料理でもあればいいんだが」

          ザ
             ァ
               ァ

などと言いながら、大寺はシャワーに専念する。
一方で、『小林』は当初からの目当て通り、露天へ向かった。
頭の中には、マスカットへの熱い思いを渦巻かせつつ――――
マスカットジャムは売っていたはずだ。瓶の大きさも複数在った。

        ガララ

ドアを開けると――開放的な、外の世界が広がっている。
昼間の空には星こそないが、良い空模様を一人占めできる。

                ヒュ オオ ・ ・ ・

ともかく源泉に通じる水路を進ませようと、『スタンド』を――
と、ここで問題が生じた。湯が流れだすのは『岩の隙間』であり、
『リヴィング・イン・モーメント』が非常に、非常に動きづらい、
また、『光』等も当然ないため、どちらに進めばいいのやらも不明。
水流には勢いがあり、あまり強くもないパワーでは進むのは遅くなる。
こうした悪条件から、『源泉』までたどり着くのは困難に思える。

とはいえ露天の外を見る分には、何ら問題はない。
柵を超えるくらいなら容易だし――監視もし辛いヴィジョンだ。
男湯を出てもすぐに女湯という構造でもなく、『倫理』も問題ない。

          フワ

               フワ

ガラスで包んだスタンドを浮遊させていく。
今はまだ気になる物はない。もっと浮かべればもっと広く見えるだろう。

218『パストラーレの収穫者』:2017/06/02(金) 23:11:47
>>215(神原)

『住吉』:
「そういうものなんですよお」

どうにも、そういうものらしい。
少なくとも住吉はそういうものなのだろう。

包が頷いた理由はよく分からないところだが、
彼女も『市販品』らしくないアクセサリーが多い。
同じ趣味を持つことの『共感』――かもしれない。

「では神原さん、ありがとうございましたあ」

『ナギ』:
「ありがとうございました!!!」

         『千水』:
         「ども〜〜〜ッス」

撮影班たちはエレベーターへと向かっていく。
住吉、ナギらは去り際に頭を下げてきた。
千水は機敏に背を向けて、そのまま歩き去る。
包は小さく手を振り、こいひめは会釈レベル。

『包』:
「――『ひたり』さん、嬉しそうな顔をしてるね」

『千水』:
「えっ!? あ、顔に出ちゃってたッスか!
 いやあ、温泉の事を考えたんスよ…………」

『住吉』:
「もう、遊びじゃないんですよお!」

・・・神原も、自分の部屋に向かう事にした。
自室は3階。特に問題もなく、部屋の前に着く。
途中で見えた事だが、2階は大食堂があるようだ。

         ガチャ

ドアを開けると、一般的な和風の一室が用意されている。

そこそこに広く、恐らく本来は二人部屋なのだと思われる。
荷物を置くのはもちろん、くつろぐにしても十二分のはずだ。
また、部屋の真ん中にある机に、『土産』らしいお菓子がある。

219志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/03(土) 21:39:10
>>216

「……どうも」

こちらも言葉を返す。
話しかけられたのを無視する理由もない。
さっきもそうだが、人との会話もそれなりに益はある。
しかし、ここに来てから話しかけられることが多い気がする。
多いといっても、まだ二度目ではあるけど。
宿泊可能な温泉施設という場所のせいだろうか。
こういう寛げる場所では、人の心も比較的オープンになりやすいのだろう。
相手が見知らぬ人間だからこそ、かえって気楽に振舞えるというのもあるかもしれない。
この人が元々フランクな性格なのかもしれないが。

「僕のは、ちょっとした『不眠症』です。
 それを改善するために来たって訳じゃないですが……。
 ほんの少しだけ期待してましたけどね」

話を続けながら考える。
締め切り、同業者、温泉施設。
そういった情報から、彼の身の上を推測する。
多分だが、作家か何かだろうか。
そういう職業の人間は、締め切りが近くなると、旅館のような場所に篭るようなイメージがある。
まあ、そういった世界のことはよく知らないから、偏見かもしれないけど。

「締め切りというと――作家の方ですか?何か書いてらっしゃるとか……」

事実を確かめるためには、本人に直接聞いてしまった方が早そうだ。
向こうから話を振ってきたのだから、失礼には当たるまい。
それに、多少の興味もないではないし。

220小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/03(土) 21:56:36
>>217

 「山菜料理。それも美味しそうですね……まぁ時間は
夜まで大分ありますし。従業員の方も親切ですから、何とでもなるでしょう」

 好みは人それぞれだ。私も彼も
初の場所で、普段食べ慣れ見慣れてる物よりは別の其の場所特有の
食事をしたい性は理解出来る。ただ、私の場合は普段口にするのに
慣れてるものの方が、新鮮味のある場所でも安心する。

 (売店に確かジャムは売っていたな。一つ、買っておくか)

風呂上がりに、適当なサンドイッチと一緒に食べ合わせる事を考えつつ
私は風呂に入る。『リヴィング・イン・モーメント』の二体目を温泉で泳がせつつ
岩棚に潜らすものの、思った以上に流れは金魚を押し返していく。

(視界も悪い……源泉まで泳がせるのは困難か。魚の気分で、温泉の元の
場所を探って視ると言うのも味があると思ったが)

となれば、能力により浮遊して外観を見る……となるのだが。

(少々危険にも思えるな……。女性用の浴場とは少々間隔があるが
私のようなスタンドを、他の者が持ってないと言う可能性もない……)

撮影場でも、見知らぬスタンド使いのアイドルらしき子も居たし
バスに乗る前にも恐らく二人だ。何かしら私のスタンドを察知する能力者
だって居る可能性もあるが……。

(柵を、超えるぎりぎりで外の風景を暫し眺めるぐらいで終わらせよう。
周囲の人間にも、湯気で何かあるのか正確には分からないだろうし)

外の風景を観察して見る。異常な点も無いようなら解除を行って風呂から上がる。
そろそろ食事を摂って良い頃合いだ。

 風呂を上がって着替えたら、彼(ヤジ)からの返信を見る。
売店で買い物して食事が終わったら……ゲームコーナーにでも向かうか。

221神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/03(土) 22:18:08
>>218

テレビ関係の人達には笑顔でお辞儀しておこう。
こちらも色々と有益なことがあった。

「……さて」

部屋に来たわけだが、とりあえず荷物を置いて。
どうするか。

『とりあえずスクワットやっとくか?』

「汗は流そうか」

スクワットを二百回ほどしてから温泉に行こう。
風呂に入ってから色々考えよう。
遊戯館で遊ぶのもありかもしれない。
まぁとりあえず全てはスクワットの後だ。

「師匠さぁ、もうちょっと黙っててくんないかなぁ。スタンド使いなんてあんまり会えないと思うよ?」

『嘘つけ絶対たくさんいるぞ』

「何を根拠に」

『よし、あと百回追加だ』

「困ったからってトレーニング量増やさないでよ」

『普段はもっとやってるだろ?』

「確かに確かに」

222『パストラーレの収穫者』:2017/06/03(土) 23:34:18
>>219(志田)

旅は人情・・・そういった感性の存在も或いは、
人の心を緩ませる要因になっているのかもしれない。
それが『一人旅』ならば、なおの事だろう。

「不眠症か……名前はよく聞くが、
 なった事のない病気の代表例だな……
 もっとも、今は不眠を強いられてるわけだが」

        ザァァァァ

男はシャワーで髪を流しながら、
自嘲的な響きを込めた言葉を吐いた。

「エッセイを書いている。エッセイストだ……
 創作家ではないが、まあ……似たようなものだな」

大した時間もかけず、全身を洗い始める。
あまり几帳面とかきれい好きって様子ではない。

「一度『カンヅメ』って体験をしてみたかったんだが、
 こんな快適な場所じゃあ……大して、捗らなくてね」

        「気づけば締め切り間近。
          ……徹夜の日々って訳だ」

嘆息交じりにそのようなことをのたまう。
声色には危機感が薄く、『人生初のピンチ』って様子ではない。

           ・ ・ ・

どうにも褒められた男ではなさそうだが、話し相手にはなる。
このまま話し続けてもいいし、打ち切るにも丁度いい間が空いた。


>>221(神原)

荷物を置いても、まだまだ部屋は広い。余裕がある。
だから、スクワットをするにしても問題は何もない。

       シュッ!

             グオ
                ン

二百回のスクワットの中、『師』との対話。
スタンド使いは此処に最低でも『三人』いるが、
それ以上に出会えるかは今のところ、全く不明だ。

アクシデントが無い限り、普通スタンドは出さない。
ゆえに、『反応』以外で見抜けないのはなかなか難しいところ。

   グ
    オン

             ブオン!

二百回が終わりに近づくと、いい具合に汗が流れた。
温泉を心の底から楽しみ、身体の底まで癒しを注げる。

         ――

               ――

外から声がするが、これは神原に掛けられるものではない。
聞き覚えがある声。恐らく先ほどまで話していた『住吉』だろう。

223『パストラーレの収穫者』:2017/06/03(土) 23:34:47
>>220(小林)

    フワ

        フワ

捜索、隠密は『リヴィング・イン・モーメント』の華。
とはいえ――『不可能』はあり、『危険』も常に伴う。
幸いにして既知の『スタンド使い』達の内、1人は女性。
残り二人も今此処には姿が無いとはいえ、可能性はある。
ゆえに――『小林』は、リスクとリターンの狭間を狙う。
これくらいの位置なら、その『目』の『正体』は掴めまい。

               フワ
                  
                    フワ

外の風景を観察する――特に可笑しな風景もない。
駐車場が少し遠くに見え、一台のワゴン車が入って来た。
降りてきたのは、女性。守衛のような服装。勤務だろうか。

――車から降りてすぐ、何やら電話をしているようだ。
会話内容などは聞こえない。他には何も気になる光景は無い。

         シュン

  パチャ
        ン

『小林』はスタンドを解除し、風呂から上がった。
水槽から解放された湯が露天の水面に弾け、混ざる。
向かう先は脱衣所――今後の事を考えつつ、着替えを済ませる。    
 
       pi

【爺くさく楽しんでるか聞こうとしてたが、随分な役得だなジョー!
 三人組で一人はナギ、ってなると『Veraison』ってグループだろうな。
 星見町のご当地アイドルで、俺も詳しい訳じゃ無いが『個性派揃い』
 尤も、売れ筋のグループって訳でもない。まだ蕾ってとこだな。
 ――しかし、そんなことになるなら予定はキャンセルすべきだったぜっ】

嫉妬と羨望、それから親切心のこもったメールが返って来ていた。
より突っ込んだ事も聞けるかもしれないが、自分で調べる手もある。

                     ――さて、この後どうするか。

224志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/04(日) 21:55:25
>>222

「……なるほど――お疲れ様です」

納得の意味を込めて、頷きと共に言葉を返す。
どうやら、あながちハズレではなかったようだ。
当たったからどうってこともないんだけど。

「さてと――じゃ、僕はこれで。
 こんなことを言うと差し出がましいですけど……いいものができることを期待してます」

湯から上がり、出口の方へ歩き出す。
それなりに堪能できたし、せっかくだから他の場所にも行ってみたい。
次の目的地は、もう決まっている。

「あ、そうだ――」

大浴場を出る直前、立ち止まって男の方を振り返る。
最後に一つ聞いておきたいことがあった。
といっても、別に大した話じゃない。

「うっかり寝ないようにするための何か良い方法って知りませんかねえ?」

彼も徹夜が続いていると言っていた。
もしかしたら、僕の知らない方法でも知ってるかもしれない。
まあ、それほど期待はしてないけど。
質問の答えを聞いたら、階段を下りて中浴場へ向かおう。
行き先は『電気風呂』だ。
やはり、これが気になる。
大浴場ほど広くはないだろうが、入っている人も多くはないだろう。
いや、イロモノだからこそ興味本位で来る人間がいるとも考えられる。
たとえば、僕みたいな人間とか。

225小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/04(日) 22:20:50
>>223

(新たに人が入って来たか)

ワゴン車に、守衛のような恰好の女性。温泉旅館の関係者かも
知れないし、全く違うかも知れない。遠すぎるし、元々視覚以外
スタンドとはリンクしてない。読唇術など、便利なものも無い。
まさか旅館を襲う手筈に関して連絡してるとかのサスペンスアクション的な
展開がある筈無いだろうし余り気にする事ではないだろう。


「……ははっ」

返信を見る、彼らしい予想に当てはまった文章に少しだけ口元の端が吊り上がる。
『Veraison』……ご当地、アイドルか。星見町に、そのようなグループが居た事も
存知てなかった。私も、もう少し見聞の幅を広げるべきなのかも知れない。

「『Veraison』……と」
 
 時代は便利になった。スマホで、グループについて検索する。
彼に直接聞く事もいいが、私、いや私達は自分で出来る事は独力で
行う事を努めている。それも、ジョジョに至る道で必要だとか。

腹も空いてきた。一先ず売店にいってマスカットジャムの瓶を買う。
ついでにサンドイッチや菓子などの軽食を買う事にしよう。
マスカットジュースを一口含んで、着替え終わると共に脱衣所から出る。

外で食べるのも良いかも知れないが、まずはゲームコーナーに
向かってみるか。一人だけの気ままな旅行だ、自由に散策しよう

226神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/04(日) 22:55:14
>>222

『あい、195!』

「196!」

運動で流された汗と巻き起こる疲労感は温泉を引き立ててくれる。
それは食事における空腹と同じでありサイモンとガーファンクルの関係にも近い。

『197!』

「198!」

『199!』

「200!」

「よし、お風呂行こう。師匠」

着替えを持って出よう。
しかし、着替えを掴んではたと止まる。

『どうした?』

「住吉さんの声だ」

『そりゃあ同じ旅館だし部屋の取材をしてるんだ、また会うこともある。さぁ、行くぞ』

「違うよ師匠。取材中だったら、邪魔になっちゃうかもしんないでしょ?」

『さっきうつったしもう一回うつればいい』

「まぁ、それが出来たら一番いいわな」

それがちゃんと画として使えるかは別の話だがね。
とりあえず都の前で聞き耳を立てて外の話し声を聞いてみよう。
戸と壁の間は案外音が漏れ聞こえるものだ。
そこらへんに耳を当てて外の音を聞く。

227『パストラーレの収穫者』:2017/06/05(月) 01:16:33
>>224(志田)

「私としても、良い物だと思われるのを期待してるよ。
 そろそろ一つ大きなヒットを飛ばしておきたいからな」

         「……寝ない方法?」

シャワーを浴び終えた男は、湯船に向かってくる。
一方で『志田』は大浴場を出るが、特に止めては来ない。

だが、言葉は続けている。

「手の甲にペンを刺す……
 濃いコーヒーをストレート、
 なんてのもあるが、前時代的だ」

「起こしてくれる奴を後ろに立たせとくんだ。
 いやでも眠れなくなるぞ…………お勧めはしない」

やはりどこか自嘲混じりに言いながら、湯船に浸かる音。
それを聞いたのち、中浴場に降りて『電気風呂』に向かう。

中浴場の隅に、それはあった。
見た目はまあ、普通の浴槽なのだが。

            ・・・と。

『老爺』:
「おい若いの、この風呂ォ危ないぞォ! バチバチきよる!」

見覚えのない老人が声をかけてきた。先客だろう。
よく声を掛けられるが、『志田』は目立つのかもしれない。

>>225(小林)

彼女の正体は不明瞭だが、杞憂以前の『不安度』と言える。
此の様な平和な旅館が突如『惨劇の舞台』になる確立は低いし、
そうなるとしてそれが今日、今、この旅館だという確率など極稀だ。
気にする必要は大してあるまい――それより検索だ。

親友からの情報のおかげで、『検索』は容易にできる。

      pi

           pi

辿るべき道、『ジョジョ』
夢幻の如き霧に包まれた道だが、『知』があるに越した事はない。
見聞を広げ、見識を深めれば、取れる行動は幾らでも広がるのだ。

           ――検索完了。

とはいえ検索エンジンには『結果』のみが表示される。
表示された検索結果から、彼女らの『何を知りたい』のか。
公式的な情報が知りたいのか、ファン・コミュニティを探すのか。
或いはまた異なるアプローチを試みる、という手もあるが――

それを決めなければ、貰った以上の情報は見つかりそうにない。
ひとまず脱衣所を出て売店に向かいつつ、そこを考える必要ありだ。

>>226(神原)

風呂に向かう事にした『神原』は、着替えを掴む。
しかしそこで立ち止まる理由が出来た。例の声だ。
まずは聞き耳を立て、状況を把握するに努める。

        ・・・

             ・・・


『住吉』:
「千水さあん! 撮影再開しますよお!!
 一体どこ……って! どこ行ってたんですかあもおっ!」

『千水』:
「いやあ〜ッ、すいませんッス、ちょっと野暮用で」

『住吉』:
「来る前もそんな事言ってましたよねえ〜っ!
 しっかりしてくださいよお、お互いプロなんですからあ!」

         ・・・

   ・・・

どうやらスタッフたちが多少、もめているようだ。
もっともそれは軽いもののようで、声は段々上階へと遠ざかる。

追いかけてもいいかもしれないが、別にほっといて問題はないだろう。

228志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/05(月) 10:22:41
>>227

「あ――」

返ってきた答えを聞いて、思わず間の抜けた声が出てしまった。
もしかすると、彼は冗談のつもりで言ったのかもしれない。
しかし、それも確かに一つの方法ではある。
たとえば、『イヴ・オブ・サルヴェイション』を背後に立たせておくとする。
そして、もし眠気で意識が途切れそうになったら自分の頭を殴りつけるというのはどうだろう。
外部からの物理的衝撃による目覚ましという訳だ。
もっとも、人間以上の力で殴ったら、『違う意味』で意識が飛んでしまう可能性はあるが……。
しかし、『イヴ・オブ・サルヴェイション』は圧倒的な精密性を備えている。
ギリギリ気絶しない程度の絶妙な力加減で殴れば、それなりに効果的かもしれない。

「いえ……『参考』になりました」

男の背中に言葉を投げかけ、大浴場を出る。
さっき考えた方法は、近い内に試してみるべきか?
まあ、とりあえずは『保留』ってことにしとこう……。

ピクッ

「――はぁ、どうも」

いきなり呼び掛けられて驚きながらも、会釈しつつ軽く挨拶する。
ここに来てから、どうにも話しかけられることが多い。
これで三人だ。
取材グループの中にいた女の子を含めるならば、四度目ということになる。
そういえば――結局あの子は何だったのだろうか。
さっきは自分から立ち去ったものの、思い返すと気になってくる。
このまま分からずじまいというのは、どうにもスッキリしない。
やっぱり、理由を確かめておいた方がいいかもしれないな……。
もう一度、彼女たち取材グループに出くわせるチャンスがあればいいけど。

スタ スタ スタ

あれこれと考えながら、『電気風呂』の方へ歩み寄る。
老人の忠告を聞いてなかった訳じゃない。
ご老体でも入れるんなら、僕が入っても平気だろうと思ったからさ。
もともと温泉施設の一部な訳だし、別に警戒することなんてない。
とりあえず、軽くシャワーで身体を洗い流そう。
それが済んだら、いよいよ『電気風呂』に浸かることにする。

229小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/05(月) 17:09:12
>>227

 『Veraison』についての検索結果が表示される。
類似したものも含めれば、膨大な情報だ。然しながら絞って調べるとしたら
公式的な情報で構わないのでないだろうかと思う。彼女等が特に危険である
可能性は薄いのだし。三人の正確な名前だけ憶えられれば上出来だ。
 このローカル番組の出演に関しても記載してるのなら、関係者の写真も
記載してるだろうし。あの妙齢の男性の名も解るのなら知っておこう。

 脱衣所を出て売店へ、買うのは勿論 マスカットジャム。
それと、卵とハムの合わせたサンドイッチなど買っておく。軽く
飴やらも買っておこうか……。口さみしい時もあるだろうし

 買ったらゲームコーナーだ。此処の筺体はどんな物があるかな?

230神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/05(月) 21:51:07
>>227

「あがってった」

『風呂に行けるな。追うことも出来るがな!』

「別に追う必要ないんだよなぁ」

しかし興味があるかないかでいえばある。

「ちょっと楽しそうだねぇ」

『だろう?』

着替えを持ったまま出て彼女達を追ってみよう。
こちらに気づ枯れないように足音などに気をつける。
バレそうになったら風呂に行く途中だと言えばいい。

231『パストラーレの収穫者』:2017/06/06(火) 00:50:34
>>228(志田)

いい方法と言えるかは・・・『志田』次第だ。
最悪何かの間違いというやつがあったとして、
実行犯も志田、被害者も志田になるわけだし。

        ・・・ともかく。

   ザ
      アァァ

シャワーで体を流しつつ、『少女』の事を考える。
何の目的で見てきていたのか、見当もつかない状況。
撮影ならこの旅館に少しの間は滞在するのだろうし、
その気になれば彼女と会話するチャンスはあるはずだ。

『老爺』:
「とんでもない風呂もあったもんじゃァ……」

老爺は『志田』に話しかけたというよりは、
偶然近くにいたから声をかけただけらしい。
特にそれ以上何をするでもなく、薬湯へ去った。

そして――『志田』の方はシャワーを終え、電気風呂へ。
 
            ・・・

     ・・・

まあ、フツーの湯船としか言いようがない。
一応注意書きがあったりはするが、それ以上の物はない。
急いで全身を入れない事、入浴は3分以内にする事――だそうだ。

       ピリ

足を浸けたりするとわかるが、多少『電気感』がある。痛いほどじゃあない。

232『パストラーレの収穫者』:2017/06/06(火) 00:51:03
>>229(小林)

公式的な情報に絞って調べると、すぐに名前は分かる。
『嵐山ナギ』――如何にも活動的な、凛々しさと幼さを兼ねた少女。
『巣ノ森 包』――自然派なアクセサリーで身を飾る、大人びた少女。
『稗田こいひめ』――桜色の目が特徴的な、人形のような顔立ちの少女。

この三人で構成されたグループが『Veraison』であり――
どうにも、先ほどの妙齢の男性については、影も形もない。
関係者らしき男性の写真も出てきたが、そこそこ若い男だ。
あの男性は、アイドルグループとは無関係なのかもしれない。

          ――ともかく。

売店で軽食を買う事にした。が、ここで問題が生じる。
ここは旅館の売店であり、学校や駅の売店とは違う。
飴はお土産という事で売っていたし、瓶ジャムもあるが、
いわゆるチェーンで売ってるような『軽食』類は見当たらない。

そういうのは、このフロアにある『レストラン』や、
恐らく存在するであろう『ルームサービス』の領分か。
食事を後にしてゲーセンに行くか、それとも――――

        ウ
           ィィィ――

と。自動ドアが開き、フロアに人が入って来た。

守衛の制服――どうやら、先ほど見えた彼女のようだ。
『地味顔』の女性で、フロントで何かのカードを見せている。
どうやらここのスタッフらしく、二三言葉を交わして去っていく。

233『パストラーレの収穫者』:2017/06/06(火) 00:51:33
>>230(神原)

追う必要はないどころか、余計な事にもなり得る。
とはいえ好奇心、興味という原動力は大きな物だ。

      コソ

           コソ

足音を殺し――『師』に至っては足音自体ない。
彼女らの後をつけて、上階へと上がっていく。

『住吉』:
「百歩譲って私らはいいですけどお、
 あの子達待たせるのはまずいでしょお!
 この仕事、初めてって聞きましたけどぉ、
 ゲーノージンってそういうのうるさいんですよお!?」

『千水』:
「こっちも待たせたらマズい用なんスよ!
 千水にも事情ってやつがいろいろあるもんで」

『住吉』:
「でも、こっちは仕事なんですからあ!!
 待たせたらマズいって親戚がキトクとかですぅ!?」

『千水』:
「いやぁ、そんな深刻な話じゃあないんスけど。
 ほんとすんませんッス! 次から気を付けるッス」

そのようなことをやや声を潜めて言い合いながら、
彼女らが階段を上がるのを止めたのは、『6階』に来てから。

このフロアは3階よりも部屋数が少なく――その分部屋が大きい。
さて、これ以上着いていくか、どうするか。撮影が始まる気もする。

234志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/06(火) 11:12:48
>>231

(……思ってたほどじゃないな。確かに電気っぽさはあるけど……。こんなもんか)

さっきの老人の話し方だと、もっとビリビリ来るものかと思ってた。
まあ、電気ショックじゃあるまいし、そんなワケもないだろう。
あのご老体が大げさだったということか。
せっかくだし全身浸かってみようか。
注意書き通り、ゆっくりと。
一応は念のためだ。
そのまましばらく湯船に身を沈める。
だいたい三分くらい経ったら出ることにしよう。
時計がないから厳密ではないけど、さほど問題にはならないと思う。

(『あの子達』……。いや、『あの子』は今どの辺にいるんだろう。
 少なくとも、この施設内だろうけど)

浴槽から上がったら、そのまま中浴場から出て、脱衣場へ向かう。
まだ色々と種類はあったが、後のお楽しみってことにしとこう。
また夜くらいに来ようかな。
これといって目的のない小旅行だったが、多少の目的ができた。
『あの少女』の真意を確かめることだ。
何かは分からないが――何かがあるはずだ。

着替えを終えたら、脱衣場を出る。
さて、どこへ行くか。
さっき取材していた場所へ戻ってみようか?

いや、多分もう受付周辺の撮影は終わってるだろう。
今の時間だと、どこかで食事でもしてるかもしれない。
レストランの方へ行ってみたら、顔を合わせられる可能性も少しはあるかな。
それとも、ルームサービスを取ってると考えるのが妥当か?
彼女達がテレビに出るような人間なら、その方が自然のような気もする。
あるいは、別の場所で撮影中ってことも考えられる。

(とりあえず――レストランに行くか。空いてればいいけど、時間が時間だしな……。
 ま、いいや)

考えた結果、レストランに向かって歩き出す。
運が良ければ出くわせるだろう。
運が悪ければ――まあ、いつか出会えるさ。

235小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/06(火) 14:00:07
>>232

 軽食は置いてないか。それはそれで仕方がない。
最悪、自室に戻ってルームサービスに持って来て貰えば良いし。
まだ、そこまで餓えがある訳でもない。
 然しながら、もうそろそろ食べても良い時間か。脳を動かすにあたって栄養は基本だ。

 最初にレストランに入り、軽い食事を摂る。その後にゲーセンにしておこう。


(さっき駐車場に居た人か)

 スタッフらしき人物はカードを掲げ別方向に行く。
気になる、と言う程でもない。詮索するのも可笑しな事だと思う。
 頭の中で、少しだけ地味目な容貌の彼女の事を綴った後に自分は
レストランに寄る事にする。

 「サンドイッチと……こちらのサラダを一つ」

 軽く食事をしておく。周囲の人となりはどんな様子だろう?
さっきの『Veraison』メンバーが居たりするのだろうか?

236神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/06(火) 22:34:48
>>233

「大変だね」

『新弟子時代を思い出すな』

「住吉さんがだよ?」

『千水がじゃないのか』

これ以上着いていくのもなんだか微妙だ。もう風呂に向かってしまおう。
物事には順序というものがある。
部屋の取材をしたら風呂にも来るだろう。
別に会話することもないのだが。
まぁ、会えたらいいなくらいだ。汗を流しに風呂に行こう。

237『パストラーレの収穫者』:2017/06/06(火) 23:36:31
>>234(志田)

全身にわずかな痛みこそ感じるものの、
これくらいは『痛気持ちいい』で済むレベルだ。
お年寄りの方やお子様はご注意ください・・・
と、注意書きにもある。『志田』には何の問題もない。
拍子抜けな感じだが、確かめないと何事も判明しないものだ。
まあ、温泉に危険がある方がおかしな話でもある。

    バチ

           バチ

三分が経過した・・・と思われる頃、
湯船から上がって脱衣場へと向かう。

やや痛みが肌に残っており、成程長時間は危険らしい。

          ザッ

      ザッ


着替えてロビーに出ると、既に撮影班はいないようだった。
そしてレストランへ・・・そこにも、彼女らの姿は無いらしい。

代わりに、度々目にする『バンカラ風』の彼が食事を取っていた。
また、2階からあの『スタンド使い』の男が丁度降りてくるのも見えた。

>>235(小林)

レストランに入り、軽食を取る事に決めた――
メニューにはBLTなどお馴染みのサンドイッチから、
フルーツサンドのような『デザート』風の一品、
およびパスタセットなど、ランチに向いた品が揃う。

その中から『サンドイッチ』と『サラダ』を選び、
周囲の様子を確かめる――『Veraison』の面々はいない。

          ザッ

      ザッ


その代わり、と言うべきかは分からないが――
ちょうど、レストランに『目に隈』の彼が入って来た。
朝から時折、この旅の同席者として目にする――彼だ。

逆に言うと今、彼以外に『顔を知った相手』はここにいない。
ロビーには誰かいるかもしれないが、席からでは見えづらい。

>>236(神原)

スタンドと本体、根源となる精神は同じでも、
それを思考に出力する形は微妙に変わるものだ。
ただ、これ以上の尾行をしないという意味では一致した。

     タン

         タン

風呂に向かうべく、一階まで下り渡り廊下へ。
アイドル達は全員女性であり浴場で会う事はないだろうが、
男湯と女湯が分かれていない、足湯などで遭遇する可能性はある。

            ――と。

  ザッ
     ザッ


ちょうど渡り廊下の向こうから、『目に隈』の青年が歩いてきた。
彼はどうやらレストランに入るようなので、用が無いなら無関係ではある。

238志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/07(水) 18:34:43
>>237

(あの人は、インタビューされてた人だな。『スタンド使い』っていう印象の方が強いけど……)

二階に視線を走らせ、その姿を確認する。
まあ、行き先は別だ。
それ以上は注意を払うことなく、レストランに入る。

(……レストランには――いないな。まあ、そう簡単には見つからないか)

彼女達が芸能人の類なら、人の多くなる時間帯は避けるだろうと思う。
それとも、さっき考えたようにルームサービスで済ませるのか。
いずれにしても、今はここにいないワケだ。

まあ、それならそれで構わない。
とりあえず食事はしておこう。
空いている席を探している時に、『バンカラ風』の彼に気付いた。

(確か、隣の部屋の人だったな……)

だからといって、別にどうということもない。
そのまま彼の前を素通りして、空いている席に向かった。
だが、その途中で考えが変わり、踵を返した。

ここに来てから、たびたび話しかけられている。
それなら、僕もそのやり方に倣うことにしよう。
ただ、上手くいくかどうかは分からないが。

「こんにちは」

「食事中すみません。ここ――いいですか?」

昼食中らしい『バンカラ風の少年』に話しかけ、彼の隣席を指し示す。
彼が了承してくれたら、そこに腰を下ろす。
断られたら大人しく退散しよう。

彼とは同じツアーで来ているし、部屋も隣だ。
話しかけたとしても、そこまで不自然でもないだろう。
僕の顔が自然じゃないのは別として。

さて――撮影が行われていた時、彼も同じ場所にいた。
しかし、僕と同じくらいに立ち去っていたはずなので、彼も撮影班の行き先は知らないだろう。
だが、『彼女達』の素性を知ってる可能性はある。

もしかしたら、僕が知らないだけで、実は超有名人なのかもしれないし。
見た感じローカル番組っぽかったから、それはないとは思うけど。
ともかく、この『バンカラ風の少年』から、僕の知らない情報を聞けるんじゃないかと期待したワケだ。

さっき見た『スタンド使い』の彼の方が、より多くの情報を持ってるかもしれない。
とはいえ、わざわざ追いかけて呼び止めるというほどでもない。
今は後回しにしておこう。

239小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/07(水) 19:48:46
>>237-238

 買ってきたばかりの、マスカットジャムの瓶を開いて。適当な
スプーンをサラダ用に用意してるスプーンで掬ってサンドイッチに塗り、一齧り。

うん、いい味だ。やはりマスカットは何にでも合う。帰った後にでもカレーに隠し味で
入れたりしようかな。彼(ヤジ)は、真顔で制止しそうな情景が浮かぶものの
マスカットの良さを分かり合えない事も、また、それも人間交錯の一幕なのだろう……。

「ん、あ どうぞ」

 目に隈がある事が印象的な男性が声をかけてきた。旅行を楽しむ同士でもありつつ
また彼との交流はこれが初めてだ。どのような人となりかも興味ある。

「私の名前は小林と言います。清月の三年で、物書きの真似事を趣味と仕事として
行っています……」

 軽食を摂る中で、自分の情報を提示しておく。また、彼も自分の名前ぐらいは
教えてくれるだろうと考えての社交辞令だ。

 そして、彼がアイドル達について雑談の中で関心がある事を知る。
私は、彼(ヤジ)からの情報とスマホからと言う。人並みの情報しか保有してないものの
それでも、この目の前の男性の手助けには至れるだろう。その方が私と彼の交錯と言う名の
一章は息衝き、滑らかな物語に至ると思うのだ。

「彼女達は、グループ名『Veraison』……星見町を中心で活動する
駆け出しアイドルグループと言うものらしいです。
健康的な感じの女性が『嵐山ナギ』、アクセサリーを多くあしらえているのが
『巣ノ森 包』。最後に、桜色の瞳の女性は『稗田こいひめ』さんと言う名との事です」

「あの、マスクをしてた妙齢の男性については。アイドルグループと直接的な関係は無いようです。
テレビ局関係か、この星天の郷自体の関係者かは私も把握出来ていません……
玉野氏か、先ほど取材を受けてたレスラーの方のほうが情報通でしょう」

あの妙齢の男性の正体は気にかかる所だ。そして、これについて知ってる人物で
聞き出す事が可能だとすれば、今の心当たりとしてはアイドル達と言う立場が異なり
接する事も難しい人物を除いて、この二人しかいない。

彼に対し、丁重に情報を告げ。食事も切りよく終わった後にマスカットジュースを
口直しで飲んで席を立つ。

「私は、ゲームコーナーで一頻り時間を潰した後に。また温泉か、少し外を気晴らしに
廻ろうかと思っています。もし、何か助けが必要な際は何時でも申し出てください……
こんな非力な身ですが、少しは役立てる事もあるかと思いますから」

 会釈して、立ち去りゲームコーナーへ向かう。

どうにも、懊悩を背負う男性だと感じられた。執筆の経験としても、申し分ない一材だが
欲を言えば、彼の過去やらも知りたいところだが。そうまで邪推を浮かべれば
人道を踏み外す事になる。それは、彼(ヤジ)との約束にも反する

 「格ゲー、あるかな……」

最近嵌ってる格闘ゲームがあるか、少し心配だ。

240神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/07(水) 23:52:55
>>237

「……」

『やぁ。どうもどうも』

(止めなさい)

目に隈のある青年に特に用はない。
風呂に入ろう。
その前になにか売店などないか見てみよう。

241『パストラーレの収穫者』:2017/06/08(木) 00:27:17
>>238(志田)

『赤褐色のスタンド』:
≪やぁ。どうもどうも≫

例のスタンドが声をかけてきたが、
本体にその気は無いらしく彼らは売店へ。


レストランに入り、席に着く・・・のではなく、
バンカラ風の彼に声をかける事にしてみた。

     ス

了承はすぐに得られ、席に着いた。
ウエイターが水とメニューを持ってくる。

           ・・・と。

『小林』:
「私の名前は小林と言います。清月の三年で、
 物書きの真似事を趣味と仕事として行っています……」

向こうも話す気があるらしく、自己紹介をされた。
さらに・・・期待している情報についても、
彼の方から丁重に、『志田』へと提供される。

「彼女達は、グループ名『Veraison』……星見町を中心で活動する
 駆け出しアイドルグループと言うものらしいです。
 健康的な感じの女性が『嵐山ナギ』、アクセサリーを多くあしらえているのが
 『巣ノ森 包』。最後に、桜色の瞳の女性は『稗田こいひめ』さんと言う名との事です」

彼はまだ話したい様子に見える・・・
必要なら、話を続けてもらってもいいだろう。

向こうも今注文の品が来たばかりみたいだし、
話すには時間が十分にあるはずだ。おそらくは、だが。

>>239(小林)

目に隈の青年に声をかけ、彼と同席をする。
一先ず自己紹介を済ませ――情報提供を行う。

     ――が。伝えたい話があまりに『多い』。
 
一先ずアイドル達の名前についての情報は提供したが、
それ以上を捲し立てるには、彼の反応も待つ必要があるだろう。

少なくとも――話ながら食べ終え、次の場所に向かうというのは、
一度に行うにはあまりにも『忙しない』――現実的には、不可能と言える。

         コト

『給仕』:
「お待たせしました、本日のサラダとサンドイッチです」

メニューが到着したので、ジャムを塗って食べ始める。

(★『行動過多』のため、調整させて頂きます。
  今後も必要な場合はGM判断で切りますので、
  小林PLに抑制を強制する事はありません。
  なお、会話をGMを挟まず行いたい場合は、
  メール欄で『会話』と書いていただければ、
  参加者同士でのGMレスを介さない会話を許可します)

>>240(神原)

とりあえず今は温泉に向かう。
初志貫徹、というものだ。

売店はロビーの隅に発見できた。
そこそこ品ぞろえがありそうで、
土産物が中心のように見える。

『売店スタッフ』:
「何かお土産などお探しですか?」

店員が声をかけてきた。

寄ってみてもいいかもしれないが、
風呂から上がってでもまあ時間はある。
そろそろ昼ではあるが、今日は夜までなのだ。

242志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/08(木) 20:59:23
>>241

(……何か調子狂うなぁ)

赤褐色のスタンドに話しかけられ、一瞬戸惑う。
挨拶しようか迷ったが、本体の方は売店へ行ってしまった。
予定通り、そのままレストランへ入る。

「――ああ、ご丁寧にどうも」

「僕は志田です。えーと……まあ、よろしく」

「あ、ランチセットお願いします」

名前を名乗り、注文の品が来るまでの間、小林の話に耳を傾ける。
色々と教えてもらったが、僕が用があるのは一人だけだ。
一団の中にいたネックレスの少女。

どうやら『巣ノ森包』というのが彼女の名前らしい。
それが分かっただけでも多少は探しやすくなる。
これだけでも、失敗を覚悟して話しかけただけの収穫はあった。

もっとも、あの少女と再会できるかどうかは、また別の話。
一番理想的なのは、彼女が一人でいる時に接触できることだ。
とはいえ、それが難しいことは分かっている。

撮影中は無理だから、休憩中とか自由時間(あればだけど)に話しかけるのが現実的だと思う。
ただ、人目につく撮影時と違って、一般客に紛れている中で見つけるのは簡単ではないだろう。
そもそも、駆け出しとはいえアイドルを一人で行動させるかどうかという疑問もある。

欲を言うなら、彼女達の泊まっている部屋が分かれば助かるんだけど。
別に部屋じゃなくても、泊まっている階だけでいい。
それが分かれば、注意を払う場所をある程度絞れるから、余計な労力を使わなくて済む。

だからといって、『張り込み中の刑事』のように、部屋の前で張り付いて待ち伏せる気はない。
それじゃまるで熱心な……というか悪質なファンみたいになってしまう。
さすがにそうはなりたくない。

ゴキュゴキュゴキュゴキュ

少女達のことを一通り聞いたところで、運ばれていた水を一気飲みする。
風呂上りで喉が渇いていたから美味い。
これも温泉が使われてるんだろうか?まあ、違うだろう、多分だけど。

「いや、水が美味いね。温泉地だからかな?」

「話の腰を折って申し訳ない――ちょうど喉が渇いてたんで」

「そういえば――」

最初よりも幾分か砕けた調子で言いながら、空になったグラスから手を離す。
そして、床に落ちる前に『手』で掴んで止める。
自分自身の手ではなく、精神の象徴である『漆黒の腕』で。

「――『スタンド』って知ってる?」

目の前の彼がスタンド使いであることは半ば確定してる。
そして、それは僕も同じことだ。
今さら隠しても意味はない。

まあ、明かす理由も特にないんだけど。
じゃあなんで明かしたかって聞かれると、自分でも正直困る。
強いて言うなら、『親近感』だろうか。

今まで、自分と同じスタンド使いに出会ったことがなかった。
それに、この少年は悪い人間には見えない。
だから明かした、ということになるかな。

243志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/08(木) 21:23:14
>>242

(……何か調子狂うなぁ)

赤褐色のスタンドに話しかけられ、一瞬戸惑う。
挨拶しようか迷ったが、本体の方は売店へ行ってしまった。
予定通り、そのままレストランへ入る。

「――ああ、ご丁寧にどうも」

「僕は志田です。清月の大学三年。えーと……まあ、よろしく」

「あ、ランチセットお願いします」

名前を名乗り、注文の品が来るまでの間、小林の話に耳を傾ける。
色々と教えてもらったが、僕が用があるのは一人だけだ。
一団の中にいたネックレスの少女。

どうやら『巣ノ森包』というのが彼女の名前らしい。
それが分かっただけでも多少は探しやすくなる。
これだけでも、失敗を覚悟して話しかけただけの収穫はあった。

もっとも、あの少女と再会できるかどうかは、また別の話。
一番理想的なのは、彼女が一人でいる時に接触できることだ。
とはいえ、それが難しいことは分かっている。

撮影中は無理だから、休憩中とか自由時間(あればだけど)に話しかけるのが現実的だと思う。
ただ、人目につく撮影時と違って、一般客に紛れている中で見つけるのは簡単ではないだろう。
そもそも、駆け出しとはいえアイドルを一人で行動させるかどうかという疑問もある。

欲を言うなら、彼女達の泊まっている部屋が分かれば助かるんだけど。
別に部屋じゃなくても、泊まっている階だけでいい。
それが分かれば、注意を払う場所をある程度絞れるから、余計な労力を使わなくて済む。

だからといって、『張り込み中の刑事』のように、部屋の前で張り付いて待ち伏せる気はない。
それじゃまるで熱心な……というか悪質なファンみたいになってしまう。
さすがにそうはなりたくない。

ゴキュゴキュゴキュゴキュ

少女達のことを一通り聞いたところで、運ばれていた水を一気飲みする。
風呂上りで喉が渇いていたから美味い。
これも温泉が使われてるんだろうか?まあ、違うだろう、多分だけど。

「いや、水が美味いね。温泉地だからかな?」

「話の腰を折って申し訳ない――ちょうど喉が渇いてたんで」

「そういえば――」

最初よりも幾分か砕けた調子で言いながら、空になったグラスから手を離す。
そして、床に落ちる前に『手』で掴んで止める。
自分自身の手ではなく、精神の象徴である『漆黒の腕』で。

「――『スタンド』って知ってる?」

目の前の彼がスタンド使いであることは半ば確定してる。
そして、それは僕も同じことだ。
今さら隠しても意味はない。

まあ、明かす理由も特にないんだけど。
じゃあなんで明かしたかって聞かれると、自分でも正直困る。
強いて言うなら、『親近感』だろうか。

今まで、自分と同じスタンド使いに出会ったことがなかった。
それに、この少年は悪い人間には見えない。
だから明かした、ということになるかな。

244小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/08(木) 21:47:40
>>241-242(了解。今後は調整なども意識した上でのレスを考慮して投下したいと思います。
お手数をかけてしまし、申し訳ありません)

 「志田さんですね、宜しくお願いします」

顔色こそ、常人よりも少し際立っており。普通なら余りお近づきになりたくない
と、思えるほうが多いのかも知れない。だが、話し方に雰囲気も接して見れば大方
普通だ。もっとも、特質な部分を生来から発する人間のほうが稀かも知れないが。

 水を美味しそうに飲み干す彼を見つつ、マスカットジャムを塗ったサンドイッチを齧る。
うん、やはり良い。柔らかなパンの食感と、卵の甘みに添えられたレタスが歯の中で鳴る音と
最後にマスカットの甘さが全体を整えている。

 「水が合うと言う事は、此処の風土に心身ともに波長が同調してるのでしょう。
雑学の受け売りですが……っと、危ないで……」

グラスを落としかけた彼に、そう声を出しかけ。そして中断される。

(漆黒の腕……『人型』、近接型と言われるタイプか)

『ジョー。人型のスタンドって言うのはな、主に近距離でのパワーが著しく高いタイプが多い。
逆を言えば、人の姿形でパワーが弱いって言うのは前者より余程、クレイジーって思ったほうがいい。
そのタイプは、凶悪な能力を秘めてるのがザラって事さ。頭にちょいと留めておけよ?』

彼が、何時しかそう話してた事を想起する。そして、スタンド使いかの問いかけだ。

「…………」

軽く、周囲に目を走らせる。私達に、意識を向けるものが居ないのなら
少しだけマスカットジュースを口に含みつつ、告げる。

「……『人型』の利点は、近接の闘いに優れている事と共に
天候及び場所などの条件に関わらずオールラウンダーな力を秘めてる事
不利な部分を挙げるとすれば、ダメージの共有……でしたでしょうか」

人型スタンドと言うものが、優秀なパワー型が多い事は親しい友人に聞いてはいる。

「ですが、余り公に見せないほうが良い。先ほどのレスラーの彼もそうですが……
惹きつけるものが良き人々ばかりとは限らない」

 『リヴィング・イン・モーメント』は、非力なスタンドだ。もっとも、今
ネックレスの飾りとして堂々と首に吊っており出してはいるものの、彼(志田)に
スタンドを完全に露呈はしない。臆病と捉えてもいいし、慎重さ故と考えて頂いても良い。
それは、両方併せた行動であるのだから。

スタンド使いは、スタンド使いを引き寄せ合う。まるで、其処に重力があるかのように
引力を作り上げるかのように……神がいるとして、何を以てその法則を築こうとしたのだろう。

 「宜しければ、私はこのままゲームコーナーに向かいたいと思います……」

これ以上、彼に有益な情報を出す事は叶わない。雑談を切るにも良い区切りであろうから。

食事が終えれば、席をたってゲームコーナーへ向かう。

245神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/08(木) 22:18:49
>>241

「あー」

話しかけられてしまった。
まぁそこまで困ることでもないんだけど。

「お土産にいいのとかなんかあります? 食べ物系とそうでない系で」

とりあえずそれだけ聞いて風呂に行こう。
あと風呂の中にサウナかかまくらがあるか確認する。

246『パストラーレの収穫者』:2017/06/08(木) 22:39:32
>>243(志田)

スタンドと本体でも、思考が違う事もあるのかもしれない。
もっともスタンドに『思考』があるという事自体が珍しそうだが。

ともかく、ランチセットを注文した『志田』は、
目の前の彼、『小林』との会話に興じる事にする。

           ・・・

   ・・・

分かったことは『アイドル』達の名前。
思考を整理し、件の彼女……『包』との接触を考える。
自由時間が存在するかは不明瞭だが、休憩はあるはず。
宿泊するかは不明だが、24時間撮影続きとも考えづらい。

そして、代わりに『小林』に示すのは己の『能力』だ。

             パシ

優れた精密性は、コップを問題なくキャッチする。
漆黒の腕・・・それはやはり、目の前の彼にも見えている。
むしろ、彼はスタンドに詳しいような様子さえ見せている。
警戒高い言葉通り、つられてスタンドを披露する様子は無い。

「宜しければ、私はこのままゲームコーナーに向かいたいと思います……」

そんな『小林』は食事を終えると、そう言って席を立った。
何か理由が無いのでなければそのまま立ち去っていくだろう。

彼が向かう先はゲームセンター・・・
温泉館とは逆側の渡り廊下から向かえる『遊戯館』だ。

>>244(小林)
(★お気になさらず、今後もお楽しみいただければ幸いです)

相席をする事となった青年――『志田』と名乗る彼は、
見た目の、ある種の奇抜さからすれば『普通』の青年だ。

          ガブ

マスカットの味、卵の味、トースト自体の味。
種類の違う甘味が舌を満足させる――――と、その時。

水について話す『志田』がコップを取り落とす。
あわや、と思われたが――

        パシ

             ――キャッチ。

落としたコップを掴むのは、『志田』の手ではない。
いや、『志田』の手と言ってもいいのかもしれない。
つまり、普通の青年に見える彼にも――『力』があるのだ。    

『小林』は己の考えから彼に注意喚起をしつつ、
ちょうど、サンドイッチの最後の一口も食べ終えた。
去るには良い頃合いだろう、『志田』が引き止めない限り。

                ザッ

ゲームセンターはレストランを出て、温泉とは逆方向の渡り廊下の先。
向かうのにさしたる時間はかからないはずだ(立ち止まらなければだが)   

>>245(神原)

『売店スタッフ』:
「食べ物でしたら定番の温泉まんじゅうから、
 星見町の名物であるところの葡萄のお菓子……
 ご自宅で本格『うなぎ飯』を楽しめるセットなど」

「それ以外でしたらおしゃれなデザインの手ぬぐいや、
 当館の泉質を再現した『入浴剤』などもございますよ」

無難なセレクションを示してくれた。
まあ、買い物は後でもできる。『神原』は風呂へ向かう。

    ザッ

温泉施設が集約された館への渡り廊下からは、
外の、庭の風景が見えるような作りになっている。
特に気になる物は無いが、そこそこ良い景色ではある。

         ザッ

ほどなく温泉館に到着……どうやら『サウナ』があるようだ。
当然男女別の施設であり、入り口は中浴場の中にあるらしい。
温熱系の施設では他に岩盤浴も存在し、こちらは浴場の外に見える。

ただ、岩盤浴については『別料金』となっているらしい。どうするか。

247志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/09(金) 21:32:06
>>246

「ああ、気を付けるよ。色々ありがとう」

一部とはいえスタンドを披露してみせたのは、あくまで僕自身の自己満足のためだ。
だから、彼の用心深い態度にも納得していた。
むしろ、ごく普通の対応と言える。

大抵のスタンド使いは、自分がスタンド使いであることを隠そうとする筈だ。
さっき見た彼のように、スタンドを出したまま堂々と歩き回っている人間は稀なのだろう。
よほど腕に自信があるのか、それとも大胆な性格なのか……ともかく例外に分類されるタイプなのは分かる。

他のスタンド使いと接触した経験の浅い僕でも、それくらいのことは予想が付く。
だからこそ、全身のヴィジョンを見せず、腕だけの発現に留めた。
最大の特徴であり、能力に直結している『四つ目』を隠すために。

「――それじゃ、また。縁があったら、また会おう」

遊戯館に向かうらしい小林君の背中を見送る。
ところで――彼がサンドイッチに塗っていたマスカットジャム。
あれはレストランで注文したものには見えなかった。

『持ち込み』だとすれば、よっぽど好きなんだろうな。
何にでもマヨネーズを使いたがる人間が世の中にいるが、それと似たようなものだろう。
とりあえず――僕は試したいとは思わない。

(さて、そろそろかな……)

注文したランチセットが運ばれてくるのを待つ。
その間、入り口辺りに気を配っておこう。
撮影班の誰かか、もしくは彼女達の誰かが来る可能性もゼロじゃない。
限りなくゼロに近いとは思うけど。
料理が来たらどうするか?
もちろん食べるさ。

何事もなく食べ終わったら、僕も別の場所へ移動するつもりだ。
それは遊戯館でもないし、温泉館でもない。
駐車場だ。

目的は、撮影班が乗ってきたらしい車を見つけること。
考えてみれば、彼らが宿泊するとは決まってない。
撮影が終わり次第、日帰りで帰るということもありうる。

その場合は、僕も急ぐ必要が出てくる。
とりあえず、車を確認することができれば、彼らはまだ旅館にいるということになる訳だ。
当然どの車かは知らないが、それらしいのを探してみることにしよう。

248小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/09(金) 22:48:19
>>246

レストランを抜けて、ゲームコーナーへ。渡り廊下を歩く。

レスラーの彼も人型スタンドだった。そして、志田さんも。
 偶然ではあるだろうが、あぁも力に秀でているスタンドが揃ってこの
星天の郷に居ると言うのも、少し気にかかる。
 『引力』と言うものが、その元となるものに比例して増すのであれば
強力なスタンド使いが3,4人いれば。それに引き合う別の使い手も現れる
のかも知れない。無論、確証など何もない机上の理論かも知れない。

 彼(親友)ならば用心に越した事はないと忠告するだろう。胸の中に
書き留めてはいる。教訓は常に、落としたり奪われない場所に置いている。


私は主に最近は格闘ゲームを行っている。

 到着し、筐体が有る事を確認したら、座って100円を投入して
やり始める事にする。それとも、先に行ってる人がいるだろうか?

249神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/09(金) 23:25:28
>>246

「ありがとうございます。また来ますね」

『また来るぞ。絶対だぞ。絶対だからな』

(分かってるって)

さぁ風呂だ。
待ちに待ったというほどでもないが風呂だ。
折角だし足を伸ばそう。
この体が収まる風呂というのもなかなかないのだ。
岩盤浴は今は止めておこう。
浴場に行って体を洗ってからサウナに入る。

『汗を流していこうな』

250『パストラーレの収穫者』:2017/06/10(土) 23:25:24
>>247(志田)

マスカットとサンドイッチのハーモニーは、
彼にとっては至高なのかもしれないが・・・
一般的には、『不協和音』とも言えるだろう。
少なくとも、デザートサンドには見えなかったし。
 
     コト

「本日のランチセットです」

小さなサラダ、丸いパン、それからパスタ。
これはベーコンの入ったナポリタンだ。定番の赤さ。

入口の方を見ていても、アイドル達が現れる様子は無い。
相応しい時間ではあるのだが、食事処はここだけでもない。
それでも待ち続ければ、遭遇できる可能性はゼロではない。

        ・・・

             ・・・

そうして食事を終え、駐車場に向かおうと席を立った時。

    ザッ


         ザッ

二階から人が下りてくるのが音で分かる。
一人とか二人ではなく、これは明らかに複数人の足音だ・・・

そちらに視線を向けると・・・あれは『撮影班』だ!
撮影が終わったのか、少なくとも『住吉』と『ナギ』がいる。

251『パストラーレの収穫者』:2017/06/10(土) 23:25:36
>>248(小林)

人型スタンド=力に秀でているとは限らないが、
ヒトという明確な『力のイメージ』のヴィジョンは、
『秀でた力』を発揮するのに適しているのかもしれない。
尤も――『小林』の力もまた、一面では『秀でている』。
其の意味では既に、『3人』――強力な遣い手が此処にいる。

           ――杞憂であるべき事だ。

   シ
        ン
             ・
                ・
                   ・

ゲームセンターは『うるささ』とは無縁だった。
街中やスカイモールのそれとは違い、人も多くはない。
ゲームは開館の新しさ通りにそこそこ最新のものだが、
あまり『ツボ』を押さえたラインナップとは言えない。

          ピ
         ポ

             ピ
              ポ


『子供』:
「ぜんぜん取れないィ〜」

クレーンゲームをしている子供とかはいるが、
如何にもゲーマー!って感じの者は見当たらない。
少なくとも今は――エンディングへとゲームが進むのみ。

ちなみに、他にはエアホッケーとか、体力測定とかもある。
逆に音ゲーをはじめ、騒音の激しいゲームは見当たらないし、
今プレイしている格ゲーも、どうにも音量はあまり大きくない。

252『パストラーレの収穫者』:2017/06/10(土) 23:26:29
>>249(神原)

「当売店は夜まで開いていますので、
 お時間ある時にぜひまた来てください!」

去り際、そのようなことも言っていた。
こと土産に関して、焦る必要は一切なさそうだ。

       ……

          ……

そういうわけで、『温泉旅行』の本番が来た。
つまり温泉である。浴場に入り、シャワーを浴びる。
『神原』の鍛え上げられた肉体は『一流』であり、
十分に休めるための施設もやはり『一流』こそ相応しい。
中浴場と銘打たれたフロアには、様々な浴槽が存在する。
また、露天もあるらしいが……ここで向かうのはサウナ。

         ガチャ

サウナに入ると、まあ当然だが……暑い。
ちょうど似たようなタイミングで、若い男が入って来た。

「フゥー………………」

とにかく、暑い。

人はそれ以外にもちらほらいる。誰もかれも汗を流している。
そして……誰も出ようとする様子を見せないのは、何かの意地か?

                     ……独特な空気感だ。

253志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/11(日) 12:20:47
>>250

(可もなく不可もなく、無難な内容って感じかな)

ナポリタンというのは日本独自の料理だと聞いたことがある。
外国の料理ではなく、日本人の口に合うように作られた外国風の料理だそうだ。
本当かどうかは分からないけど。

ともかく食べよう。
入り口の方には注意してるが、未だそれらしき人影は見えない。
まあ、そうそう出会えるものでもないか。

――さて、食事は終わった。
結局、撮影班は現れなかったな。
このまま待っていてもしょうがないし、移動するか……。

(おっ――と……)

立ち上がった矢先に撮影班の姿を見かけて、すぐに座り直す。
まさか本当に出くわせるとは思わなかった。
待ってみるもんだな。

例の『巣ノ森包』嬢はいないようだ。
とはいえ、彼らを追っていけば、いずれ見つけられるだろう。
まずは様子見といこうか。

彼らがレストランに入ってくるようなら、コーヒーを注文して粘ろう。
別の場所へ移動するなら、その後をついていく。
追いかけていることを悟られず、見失わない程度の距離を保っておきたい。

254小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/11(日) 16:57:34
>>251

 >「ぜんぜん取れないィ〜」

「……何が取りたいんでしょうか?」

「宜しければ、私が代わりに貴方の欲しいものに対し挑戦させて頂いても宜しいでしょうか?」


 『子供』のほうへ歩み寄る。別に関わる必要性も無いが……一種の、私の
病気のようなものだ。無意味かも知れないけど、関わろうと踏み入れる事は。
 親友曰く、私のこの疾患は良いと思える時もあるし、性悪とも言われる。
評価される事は自由だが、私としては其の言葉に対し感想を返すのも少々
思考に苦労すると言うのが本音だろう。

 (クレーンゲームは……上手ではないが、苦手と言う訳でもない)

彼(ヤジ)のほうが正直こう言う系統は上手だが……こう言うクレーンゲームで
欲しいものを獲得する為のアドバイスを、頭の中で読み返す。
『ジョー、こー言うのはがっつくのが一番いけない。女に対する態度と同じさ、OK?
まず、最初のアプローチ(一回目)は絶対に失敗すると覚悟して挑まなくちゃいけない。
けど、その初めが肝心で。何処まで自分の言葉に心を絆すか(クレーンの爪が甘いか)
何処までの誘いに乗り気か(アームの力の強弱があるか)って言うのを確認する。
 二回目は、半ば真剣に挑み。女(賞品)のポジションを見定める。
見た目で大体感じるもんってあるだろ? この娘は勝気だ、この娘は少しメンヘラっぽいな……とか。
そー言う、相手の雰囲気から察しつつ手練手管の技術を引き。三回目は確実に
愛しの、その女の子の心をGETするのさ!』

要は、三回以内にはキャッチャーのアームの力や爪の強弱、賞品の位置取りを見定めれば
ある程度楽にUFOキャッチャーを取れると言う談らしい。

「然しながら、私は彼が其の持論でキャッチャーはともかく、女性との逢引きを
成功した事を一度として垣間見えた事はないのだが」

 ともかく。子供の欲しい品を私が少し代わってやって見る。もし取れたようなら
子供に勿論渡す。拒否するなら……私が貰う事になるな。彼の土産になるかも知れない。

……リヴィング・イン・モーメントを使用すれば。キャッチャーの穴から侵入して
その球形を移動して賞品を獲得するのも難しくは無い。
 だが、有り体に。このような事の為に私は自分の能力を使用する事はないし
一度、そのような事で彼に促された事があるが、その場合躊躇なく彼の頬を
殴りつけて地面に転がした事を此処に記す。

255神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/11(日) 23:06:59
>>252

開放的な浴場とは違い、サウナは室内だ。
そして暑い。
他の客との距離もなんとなく近い。
別になんということはないのだが、少なくとも神原にはこの空間が少し特別なものに感じられる。

(プロレスラーはすごいんだ)

一般人よりもすごい。
そんな信念を曲げぬ為にも一分一秒、この部屋に滞在したいと思う。

「ふぅ」

にしても暑いな。

256『パストラーレの収穫者』:2017/06/12(月) 19:24:26
>>253(志田)

味も可もなく不可もなく、無難なものだ。
これが名物料理とかだと相当ガッカリだが、
漂ってくる無難さが『そうではない』と主張する。

   ザッ

        ザッ

『住吉』:
「それじゃあ、また後でえ。
 稗田ちゃんにも改めて伝えといてくださいねえ!」

『ナギ』:
「はいっ!! それではまた後で!!」

と、ここで予想外の事態が起きた。
人が『三手』に分かれたのだ。具体的に言うと、
カメラマンを含んだ女性スタッフ二人がレストランに。

     ストン

とりあえず坐りなおした『志田』にここまでは朗報。
しかし、判断を難しくさせてしまうのはここからだ。

男性スタッフが温泉、そして『ナギ』は売店に向かった。
名前が出ている『稗田』の姿は見えない。後から来るのだろうか。

    ・・・誰に話を聞くべきだろうか。今なら選択の幅がある。

>>254(小林)

「うわっ! ビックリした……な、なんだよ」

        クル

「にいちゃんクレーンゲーム上手いの?
 オレ、あの『貯金箱』がとりたいんだけどさ〜!」

小学生くらい――――の少年だろうか?
少なくとも『小林』よりはだいぶ年下に見えるし、
もっと言うなら『アイドル達』よりもさらに年下だ。

不満そうな顔で指さす先は、筐体の奥の貯金箱。
少年向けアニメの、キャラクター商品のようだ。

「もう500円も使ったのに取れないんだぜ!
 これじゃあフツーに買った方がやすいくらいじゃん。
 こーいうの『サギ』だってセンセーに聞いたことある!」

    「……まあ、売ってねえんだけどさ。
     友達が『ゲーセン限定』って言ってたぜ」

あまり聞いてもいない事を語ってくれるあたり、
そうとうこのクレーンゲームに熱が入っているようだ。
鼻息も荒い。将来『ガチャ』とかにハマらないといいが。

「もうお金入れちゃったけど……代わりにやっていいぜ」

       「オレ、自信なくしちゃったもんね」

取れた場合どうするのかはさておき、台を代わってくれた。
自分の金でやりたいなら、とりあえず返却ボタンを押すとよい。

>>255(神原)

プロレスラーから見た一般人たちも熱い思いがあるのか、
なかなか出ようとする空気がない……痩せたいだけかもしれない。
なんにせよ、何となく『我慢比べ』な雰囲気は気のせいではなさげだ。

『老爺』:
「…………ウグ、こりゃたまらん!」

    ダッ

             ガチャ! 
                  バタン

一抜けした老人が出たが、
それにほくそ笑む者もいれば、
扉の向こうを見て何かを思う者もいる。

……まあ、まだお昼くらいなんだし、無理しない方がいいとは思う。

257志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/12(月) 21:06:38
>>256

(……決めなきゃならないな。いや、逆に好都合――か?)

まずは『巣ノ森包』に近い順に並べてみよう。
普通に考えれば、一番近いのは『ナギ』で間違いない。
同じグループに所属してるんだから当然と言えば当然か。

その次に来るのが、同性である女性スタッフ達だろうと思う。
そうなると、自動的に男性スタッフが最後尾ということになる。
問題は、誰と接触するか――だ。

(いきなり行っていいものかな……。いや……)

しばし迷った後で、レストランを出て売店へ向かう。
もちろん『ナギ』と接触するためだ。
やはり、ここは素直に近道を選ぶことにした。

売店に入って適当に見て回りつつ、それとなく『ナギ』に近付いていく。
商品を見るのに集中しているという感じを装っておこう。
適当な距離になったら、あたかも今気付いたように声をかける。

「――あれ……?もしかして『嵐山ナギ』」さんですか?『ヴェレーゾン』の……」

「突然すみません。僕もファンなので……。最近知ったばかりなんですけど」

『ナギ』に接触することを選んだ理由は、きっかけを掴みやすいというのもある。
たまたま好きな有名人を見かけて、つい声をかけてしまうというのは不自然ではない。
最近知ったと言っておけば、そう深いところを突っ込まれることもないだろう。

それに、彼らの活動拠点は星見町。
僕も星見町に住んでいるわけだから、一応の接点はあるわけだ。
しかし、『ナギ』嬢が一人になったのは、ちょっと予想外だった。

アイドルっていうのは、もっと警戒心が強いものかと思ってた。
まあ、いくらアイドルとはいえ活動範囲はローカルだし、まだ駆け出し。
外部に対する警戒は、思ったほど強くはないってことかな。

そして、『ナギ』嬢が一人でいるということは、『包』嬢にも同じことが言える。
うまく立ち回れば、一人の時に接触できる望みもありそうだ。
そのためにも、『ナギ』から『巣ノ森包』に繋がる情報を得ておきたいところなんだけど……。

258小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/12(月) 23:31:10
>>256

「詐欺……まぁ、当たらずも遠からずとの表現を使うべきかも知れません。
貴方の、その発言と意味は適しています……」

 この手のクレーンゲームは、そうそう当たりが出ないように
わざとクレーンの爪が取れるか取れないギリギリの甘さで調節されてるのは
やりこんでいたりするものにとっては周知の事実だ。現に、彼(親友)も
それで良く痛い目に遭ったとこぼしている。

 彼(少年)の言葉に甘えて、筐体の前に立つ。

(奥側か……それで貯金箱)

(奥にあると言うのが少し難点だ。奥の位置にあると言う事は、そこから
入手口までの過程で採り零す確率が高い事を示している)

 「中心まで運ぶ事が出来れば、こう言う手合いは入手出来る確率が
高まるかと思います。貴方の、その投入した金銭は決して無駄なものでない
事を証明して見たいと思います」

 最初は、普通にクレーンを動かして貯金箱に狙いを示して掴んでみる。
この行為は『観察』に重みを置いている。クレーンの強さによっては、どう
やっても、そのポジションによっては掴む事が無理なものも有るのだ。

(誰に対して告げた訳でもないが……前言撤回して『力』を振るわなくては
いけない場合も止むを得ないかも知れない)

 普通の人間が千円ほど投入しても微動だにしないのなら、それはもう
賞品と言う名の、何が別のものだ。

 キュ キュ パカ……ゴキュ   ズズ……。

水筒のマスカットジュースを、飲みつつ。その間際に『リヴィング・イン・モーメント』を一体発現。

スーパーボールサイズのガラス球を作り出し。自分の袖の中にでも忍ばせる。

前述もしたが、一度目は『観察』だ。この一回目で、その少年が目当ての
賞品がビクともしないようであれば、二回目を行う場合、子供の死角から
スタンドをキャッチャーの投入口に入れつつ、その後死角から賞品に
力を加えて、キャッチャーで掴む寸前ぐらいの良い頃合いで真ん中にさも
移動したと言う感じで、三回目には入手出来る確率が高くなるようにしたい。

259神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/12(月) 23:51:29
>>256

「ふぅ」

額の汗をぬぐいながら髪を撫でる。
汗をかくのは実に健康にいい。
が、物事限度というのもある。
過ぎたるは猶及ばざるが如しということである。

(出るか)

サウナを出て水風呂に入ろう。
それから適当に露天風呂に入って特に何もないのなら出てしまおうか。

260『パストラーレの収穫者』:2017/06/13(火) 22:00:33
>>257(志田)

ここは『包』との距離を重視し、ナギを選んだ。
売店で彼女は『キーホルダー』を物色していたが・・・

「はいっ!? 私がナギでございますが……」

            ビク!

声をかけると、背をはねさせて振り向いた。

嵐山ナギ――アイドル三人が並んで立つと、
おそらく背の順で言えば真ん中になるのだろう。
近くで見ると分かるが、そんなに『オーラ』は無い。

服やアクセサリーはそこそこ良いものだし、
器量もやはり、アイドルというだけあるのだが、
何となく『雰囲気』が・・・気負わない感じがする。

「おおっ!! 私たちのファンの方!
 いやはやっ、それは有難いことで……!」

        ニカ!

「こうして撮影が出来るのも、皆様のお陰ですので!
 いつも感謝しております。これからもどうぞ応援の程を!!」

                 ペコ!!

快活な笑顔を隠さず、ナギは勢いよく頭を下げた。
それから、少しずつ笑顔に疑問が浮かぶのが分かる。

どうにもだいぶ、顔色が分かりやすいタイプのようだ。

「……して、何か御用でしょうか!
 このナギでお役に立てることでしたら、ぜひにっ」

          ・・・何か聞きたければ自然に聞けそうだ。

>>258(小林)

「何言ってんのかよくわかんねーけど、
 こーいうのって取れないのはほんととれないもんな」

      「オレはこれとれないやつだと思う」

『小林』の言い回しは、推定小学生の彼には難しいようだ。
尤も――今は意思疎通が必要という程でもない。問題は無い。

       ウ
           ィ
               ィ

「おっ、いい感じの位置……に見えるぜにいちゃん!」

台を横から見ている少年がそのような声を上げた。
なんだかんだ言っても、矢張り結果は気になるものだろう。

       ィィ ・ ・ ・

                   ズギュ!

その『期待』――或いは諦念交じりの感情に応えるためにも、
『小林』は己の力を使うことを心に決める。ジュースから『水槽』を形成。

           ガコッ

「ああっ、やっぱアームが弱すぎるぜこれ」

一度目は観察――『取り逃した』。
しかし、アームが弱いというのもあるが、見ていて分かる。
此れは絶対に取れないような、不正な弱さのアームではない。
今取り逃したのは単に、距離の測り違いや手の動きの誤差の範囲。

                ・・・スタンドは、どうする?

>>259(神原)

        ジリ

               ジリ

汗をかくのは健康にいいが、
過剰な熱が健康に良くないのもまた事実。
蒸し焼きになる前に、サウナを出る事にした。

          バシャ

そして水風呂で体を冷やし、次は露天風呂へ。
今はまだ昼頃であり、開放感はあるがそれだけだ。
これが夜なら、都会からやや離れた満点の空が見えるだろう。

他の客もあまり多くは無く、実質貸し切り状態。
わずかにいる客も、『神原』を気にする様子はない。
もっとも身体を癒すという分には最適な環境だが……
長風呂をする気が無いのなら、出たほうが楽しいかもしれない。

261志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/14(水) 20:02:36
>>260

「僕も星見町に住んでるから親しみを感じてね。勿論、これからも応援させてもらうよ」

(……本当に普通の女の子だな。むしろ警戒しすぎていたのは僕の方か?)

屈託のないナギの姿に思わず肩の力が抜ける。
どうやら彼女は、かなり分かりやすい性格らしい。
多分、ファンからはその辺が支持されているんじゃないだろうか。

(それにしても――)

ファンだと名乗ったことに対して、少しばかり罪悪感を感じてしまう。
騙しているという程のことではないにしても……。
どうにも心がチクチク痛むのは否めない。

「いや、用という程じゃないんだけど――」

「ただ、せっかくだし、全員に直接会って応援の一言を伝えたいと思って」

「巣ノ森さんと稗田さんには、どこに行けば会えるかな?」

僕が会いたいのは『巣ノ森包』ただ一人。
それにも関わらず『稗田こいひめ』の名前も出したのは、自分なりに気を遣ったからだ。
誰か一人のファンよりも、グループ全体のファンということにした方がいい気がした。
アイドルには詳しくないが、グループ内での自分の人気を気にする子もいるだろう。
もっとも、目の前にいるナギがそういうことを気にするタイプには見えない。
まあ、あくまで念のためだ。

「ああ、それから……」

店内をざっと見渡して、色紙のようなものを探して購入したい。
なければ手帳か便箋かメモ用紙か、そんなもので構わない。
それと共に、持っているボールペンをナギに差し出す。

「もしよかったら、記念に『サイン』してもらえないかな?」

ファンだと名乗った手前もある。
ここは一応それらしい振る舞いもしておこう。
僕自身の罪悪感を少しばかり軽くするため、とも言えるが。

262小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/14(水) 20:43:58
>>260

(不正 と、思える程の弱さでない。ただ、私の練度の低さが表れているだけ)

(スタンドを使用する。そうなれば、監視カメラ及び隣に居る少年の目を潜り抜けて
する事になるが……『二回目』に関して、それはしない。
これは、あくまで私の腕で対峙しなくてはいけないものだろう)

機体そのものに、イカサマや悪意があるなら力(スタンド)も抜く事を考えるが
この程度では私も大人げない真似はしない。それは、彼(親友)の信念を穢す事にも
繋がりえない。よって、二度目も実力で勝負だ。

 「『技術』が要る……技術を使わなくてはいけません」

狙うのは『貯金箱』だ。貯金箱と言う事は、大体が長方形状のものであって
上に投入口があるものだ。

 クレーンゲームの技。
『すき間フック』『タグ掛け』と言われる、景品に元々ついてる穴や紐に対し
クレーンの爪を滑り込むように引っかける技。

(いま一回目の手応えから見たが……適当なタグはないし、貯金箱の投入口も
爪が入るには小さすぎる。それに、これ等は上級者の技だ。私はゲーマーと言われる程の
熟練者ではないのだから……)

(となれば ――トライアングルだ)

参照↓
ttps://kaumo.jp/topic/46138

『トライアングル』は……左右のアームと本体を密着させて
ある程度の長さと大きさのある景品を梃子の原理を利用して
持ち上げる技である。

(この貯金箱の大きさなら、知識のこの技も通用出来る筈。
一度目で大体の感覚は把握した……この二度目に甘さは無い)

 新たに金銭を投入し、スイッチを押す。その目は
数か月に渡り仕上げた文学作品を推敲する時と同じぐらいに真剣だ。

263神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/14(水) 23:41:13
>>260

「ふぅ」

『足を伸ばせる風呂というのはいいものだな』

(師匠お風呂入れてなくない?)

というかよしんば入れたとしてフィードバックでのぼせてしまいそうである。
透過していただいた方がありがたい。

(これからどうするかなぁ)

まだ時間はたっぷりとある。
しかしやることはあまり浮かばない。

(飯食うかゲームコーナー行くか、部屋戻ってトレーニングするか。トレーニングは今日はもうお休みでもいいけど)

手軽なトレーニングくらいならいいか。
まぁともかく風呂を出て適当にうろつけばいいだろう。
とりあえず風呂を出よう。

264『パストラーレの収穫者』:2017/06/15(木) 01:51:50
>>261(志田)

「おおおっ、ご声援を頂けるのですか!
 いやはやっ、有難いお話で……!!」

          ニコ 
              ニコ

騙されやすそうな笑みを浮かべ、
ナギは『志田』に好意的に応じる。

「ひめ……『こいひめ』、さんはお部屋に。
 恐らくゲエムを……あ、ですがですね!
 それはそれはファン思いの方ですので!
 お呼びすれば馳せ参じてくださるとは……!」

      「そしてですね!」

「『包』殿でしたら、散歩に出るとか!
 表に少し歩ける庭があるそうでして、
 恐らくはそちらにお出でになったかと!」

        「草花が好きなお方ですので、
         そういったものをご覧になりに!」

そういう事らしい。

庭・・・にどうすれば行けるのかは、
恐らくそう考えなくとも『案内図』があるはず。

「サインで御座いますね、喜んで!!」

  ゴソ
         ゴソ

持ち歩いているらしい小さな巾着から、
ナギはややレトロな筆ペンを取り出して見せた。

見渡すと『色紙』は無いがお土産の絵葉書があった。
これにサインをしてもらえば、『らしさ』には事欠かない。

265『パストラーレの収穫者』:2017/06/15(木) 01:52:05
>>262(小林)

スタンドは――ある意味での『全力』を出す事は、しない。
自分の為だけでなく、友の信念の為にもそれは出来ない。

「ギジュツ? テクニックってことかぁ。
 こういうのにもテクニックってあんのかな」

などと言って様子を眺める少年を尻目に、
既に『小林』は一つの策を立案している。

――『トライアングル』と呼ばれる、『技』を使う。

          ウ
            ィ

                ィ
    ガッ

         コ!

「あっ!」

        「すげえっガッチリだぁ!」

机上の空論、知識の中でしかない技だったが、
信念か――それを貫く心が味方したのか、見事成功した!

或いは運命的偏りが今、姿を現した可能性もあるが、
いずれにせよアームは貯金箱を持ち上げてゴールへ運び――

               ドスン!

「うっ、うおおおおおおおおっ!! ゲットだぜぇ!!!」

         「にいちゃんすげーじゃんっ!!」

>>263(神原)

スタンドも入れる浴槽、なんてのはさすがになさそうだ。
まあ、あったらあったでなかなか奇妙で恐ろしいが……

               ザバ
                      ン

ともかく、風呂から出た。
向かう先はもちろん脱衣所だ。

あまり長居してものぼせるし、温泉以外の楽しみもある。
ゲームセンターがある『遊戯館』には、他の娯楽もあるだろう。

          ……と。

『若い男』:
「…………あれ!? もしかして
 ……あんた、プロレスの神原!?」

どう考えてもこれは、『神原』にかかった声だろう。
そちらを振り向くと、20代後半……30代前半?の若い男がいる。

266志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/15(木) 20:26:31
>>264

「教えてくれてありがとう。まずは庭の方へ行ってみるよ。
 部屋で休んでいる所を邪魔したくないからね」

これで『巣ノ森包』の居場所は分かった。
『庭』の場所は『案内図』を見て確かめればいい。
ひとまずは十分な収穫を得られた訳だ。

そして、『こいひめ』嬢は部屋でゲームをしているらしい。
部屋を取っているということは、彼女達も宿泊すると考えていいだろう。
時間に関しても、必要以上に急ぐことはなさそうだ。

(しかし……なんというか……)

ローカルとはいえ彼女――嵐山ナギはアイドルだ。
その割には、彼女からは警戒心らしいものが全く感じられない。
無防備すぎて、こっちが心配になってくるぐらいだ。

一応はファンと名乗った相手に、あまり素っ気無い態度を取ることは確かに考えにくい。
ただ、それを差し引いても、見知らぬ人間に対して無警戒すぎるような……。
僕が過激なファンとかじゃなくて良かったと思う。

僕には妹はいない。
だけど、もし僕に妹がいたとしたら、こんな気持ちになるのかもしれないな……。
……アイドルを応援する人達の気持ちが、少しだけ理解できた気がする。

(ええと……。ちょうどいい、これにしよう。温泉の記念にもなって一石二鳥だ)

「それじゃ――これにお願いできるかな?」

複数枚セットになっている絵葉書を購入して、その内の一枚にサインしてもらおう。
グループの一人だけにサインしてもらうというのも、なんとなく失礼な気がする。
他の二人に出会ったら、その時は同じようにサインを頼むことにしておこう。

ナギ嬢がサインしてくれている間、軽く周りを見回して、案内図らしきものを探す。
次に目指すは『庭』だ。
まずは『庭』の位置と行き方を確認したい。

267小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/15(木) 22:27:37
>>265


ガッ

         コ!


(タイミングは合った。あとは……)
隣で少年の声が段々と上ずり、熱を持つのを感じる。それに呼応するように
私の腕も僅かにだが感化され震えてくるかのようだ。

 
      ドスン!

 ……フ―――ッ!

 「二度目で成功……まぁ、及第点と言えるかな」

冷静な顔は崩れてないと思うが、ジャムや昼食も買ったし財布の中も
僅かに寒々としてきている。この範囲で収められて良かったと安堵の息もつく。

隣の称賛の声に、軽く礼を告げつつ貯金箱を渡す。

 「どうぞ。無くさないように気を付けて下さいね」

「また、何処かで会った時に何かしら私に出来る事があれば声を掛けて下さい」

少年に景品を渡して、私は立ち去る事にする。随分とクレーンゲームに
熱中した気がするし、そこまでゲームをしたいと言う感じでもない。謂わば散策なのだ。

 「次は何処に向かおうか……」

 案内掲示板なども、旅館ならゲームコーナー辺りに設置しているだろう。
何か目を惹くものなど無いと思うが、それを見て次に行く場所を決めてみる。

268神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/15(木) 23:27:13
>>265

「あー入った入った」

『泊まってる間は何度でも入れるぞ。やったな』

そんな四度五度も風呂に入るってことはないと思うが。
風呂が特別好きという理由でもない。

「ん?」

声に振り返り相手を見る。

『幸輔、お前のことを知ってるみたいだ』

「そうだけど、なにかな?」

269『パストラーレの収穫者』:2017/06/16(金) 00:33:13
>>266(志田)

残る二人――のうち『こいひめ』に会うのは難しいようだ。
先ほど『こいひめへの伝言』をスタッフがナギに頼んだが、
それはこの場に呼んでどうこうしろという話ではない、のだろう。

いずれにせよ、本命である『包』の居場所は分かった。

「いえ、ファンの方の為ですから!!」

ファンを大事にする気持ちは強いようだが、
彼女には『アイドルの自覚』が薄いのかもしれない。
それを持つに至る経験が、まだないのかもしれない。

   シャ

       シャシャッ

「はい、こちらに! どうぞお受け取り下さい!!」

絵葉書の一枚にサインをもらった。
筆ペンを使っているのを抜きにしても『書道風』だ。

周辺を見渡すと案内図があり、
庭には『駐車場横』から向かえるようだ。
つまり一度出入り口から出る必要があるらしい。

「ご宿泊か日帰りか存じませんが、
 ご旅行、楽しんでくださいね!!」

        「では、これにて!」

ナギは一礼する。用が済んだ、と判断したのだろう。

そして携帯電話を取り出しながら、土産漁りを再開した。
これにてとは言っているが、必要ならまだ話を聞いてくれるはずだ。

>>267(小林)

「すっげーよにいちゃん!
 オレの知り合いで一番うめーよ!」

        「ありがとな!!」

    パシ

景品を受け取り、少年は屈託のない笑みを浮かべる。

「オレもそろそろフロ行くかな、じゃあねにいちゃん!」

          「あとで対戦ゲームもしようぜ!」

      タタッ

少年もまたゲームセンターを立ち去る。
一方的に約束されたが、別に無視してもいいだろう。
とはいえ、ここに来ればまた会える可能性は高そうだ。

  キョロ
             キョロ

案内板を見ると、遊戯館にはほかにも娯楽施設があるらしい。
漫画が置かれた場所、小さなカラオケのほか、卓球ももちろんある。

>>268(神原)

風呂に入る事が、ある意味温泉旅館最大の娯楽だ。
娯楽施設があるとはいえ、温泉がメインなのだから。
……もっとも、のぼせるし、飽きるし、限度はあるが。

「うおっすげェ、やっぱホンモノだ。
 いやぁ〜実は、前からファンなんです」

特に何か用があるわけでもないようだ。
有名人にあったから声をかける、くらいの気分だろう。

「地元の星、くらいに思ってますよ。
 プロレスラーがこの町からなんてのは」

    「うちの息子にも見習わせたいくらいです」

先の『住吉』は『にわか』を称していたが、
彼は以前からプロレス自体のファンなのかもしれない。

270志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/16(金) 15:51:05
>>269

これといって『こいひめ』に用はない。
部屋で寛いでいる邪魔をしたくないというのは本当だし。
特に顔を合わせる機会がないなら、そっとしておけばいいだろう。

「――どうもありがとう。撮影がんばって」

ナギにお礼を言って売店から立ち去る。
案内図に従い、駐車場横を通って庭へ向かおう。
首尾よく『巣ノ森包』を見つけられるといいけど。

(……ちょっと眠くなってきたな。さっき食事したせいか?)

持っているガムを取り出し、包装紙を外して口の中に放り込む。
『イヴ・オブ・サルヴェイション』と同じく、真っ黒い色が特徴の辛口ミントガムだ。
それを噛みながら、『巣ノ森包』との接触について考えよう。

ナギは、彼女は草花が好きだと言っていた。
そういう知識があれば、話をする時に役立ったかもしれない。
だが、僕には生憎そういう知識はない。

まあ、なんとかなるだろう。
とにかく、さっきと同じような感じで話しかけてみるしかないか。
もっとも、嵐山ナギほど簡単にいくとは思ってないが……。

「しかし、まあ――」

歩きながら、不意に苦笑する。
温泉旅行に来て、まさかアイドルを追いかけることになるとは思わなかった。
客観的に見て、今の僕の行動はファンそのものだ。

元々ファンを装うつもりだったから、それはそれで構わない。
ただ、知り合いに見られたとしたら、僕の意外な一面と受け取られることになるかもしれない。
まあ、その心配はないだろう――多分。

271小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/16(金) 22:34:22
>>269

 「そうですね。また、貴方と逢いまみえる事を期待しております」

 少年の去る背中に少し視線を送ってから娯楽施設の説明を見る。

正直いって食指が動くようなものはないと言える。カラオケや卓球は
一人でするものでは余りない。やはり連れがいてこそだろう。
 漫画も、私は余りそれ等の知識に乏しく。それでいて心惹かれるものでない
文献として手にとる事はある。同人小説を綴ってくれと頼まれた際は流石に
それ等のキャラクターを熟知しなければいけないので読むが、それ以外で私は
漫画と言うものを愛好する事はない。特に嫌悪がある訳でもないけれど。

 「涼みに行くことにするか」

一度露天風呂にも入ったし、クレーンゲームも少し白熱した為か体に熱気が
含んでる気もする。此処は旅館で、周囲には青々とした木々に囲まれており
森林浴としては最適だ。遠出は出来ずとも、少し回りを歩くのは時間を倒す
のに有意義と言える。

 外へと向かう。今の時刻は昼を過ぎてどの程度だろうか?

272神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/16(金) 23:56:05
>>269

「地元の星だなんてそんな」

『偉大な父を追うためだ、それぐらいなれなきゃな』

ファンといわれるのも心地いい。
自分がやってきたことが実っているのを感じる。

「息子さんがいるんですね」

『その子と対戦するのもドラマがあるな』

273『パストラーレの収穫者』:2017/06/17(土) 00:33:20
>>270(志田)

       モグ
            
ガムが眠気を多少なりともマシにする。
とはいえ睡眠は逆らい難い欲求であり、
睡魔は引っ込んだだけで、成長を続ける。

ともかく、『包』の居場所と目される庭へ向かう。
駐車場の横を抜け、施設の裏側に回っていくと、
少しずつ植え込みや花壇といった手入れが増える。
ちょっとした『門』・・・開いている門を抜けると、
それは最高峰に達し、明らかに人工的な『庭』に出た。

           ヒュ

             オオ

わずかに風が吹く庭には、多少の人がいる。
とはいえ若い女性の一名様は一人しかおらず、
それが『巣ノ森包』であるのは遠目にも分かった。

前評判通り、植え込みの『チューリップ』を見ている。
話しかけるな・・・といった空気は無いとはいえ、
ナギに比べると多少ながら『近寄りがたい』ものがあった。
アイドルゆえなのか、単に見た目が大人だからかは不明瞭だが。

『ファン』を装うならば、少なくとも拒絶はされるまい。
なんとも奇妙な旅行になってしまっている現状だが、
『包』から話を聞ければ、とりあえず問題は解決する。

>>271(小林)

温泉旅館という場所ゆえ仕方ないのかもしれないが、
娯楽は『一人』で楽しむに適したものばかりではない。
漫画にも、『小林』の物語においては今『不適』であった。

――ゆえに『小林』が選んだのは、『涼む』事。
旅館の外に出ると、ちょうど『目にクマ』――『志田』が、
駐車場横から、星天の郷の『施設の裏』へ回っていくのが見えた。
案内板を幾度か見た記憶では、『庭』があるのではないだろうか。

          サン

               サン…

空には5月の太陽がすっかり昇りきっており、
時計を見れば時刻は完全に『午後』に入っている。
これくらいの時間になれば流れが早く感じる頃であり、
ふと気づけば夕刻――となっていても、おかしくはない。
もっとも、空が暗くなるにはまだまだ時間があるように思えた。
逆に暗い空を望むなら、時間を癒しに変換する手段に此処は事欠かない。

>>272(神原)

まだまだ全国区のスターとはいかないだろう。
しかし、地元『星見町』においては、知られつつある。
少なくともファンと複数出会う程度には、『有望』だ。

「ええ、小学生の息子がね……
 今年から、4年生になるんですが」

スタンドの言葉は当然彼には聞こえていないらしい。
まあ、可能性はなくはないが、スタンド使いではあるまい。
反応を隠す……というのも、目的でもなければしない事だ。

「格闘技でも習わせてみようか、と思っていましてね。
 体格は良い方なんで……心身ともに鍛えられてほしく」

          「空手か、柔道か……」

やや複雑な……とはいえ暗さは薄い表情で、男は語る。
プロレスというより、『格闘技』全般を愛好しているのかもしれない。

274小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/17(土) 19:33:44
>>273

 (うん、あの人『志田』か……)

同じ力(スタンド)を持つ者、所謂 同士と言える存在であるが。
庭……散歩気分で行くのも良いかも知れないが、彼もこの旅行に
癒しを求めに来たのであれば、私が目に付く場所で行動しても邪魔なだけだろう。
 追ったりはせず、そのまま彼とは別方向に行く。

 「少し歩き廻って見る事にしよう」

露天風呂からは、『源泉』へ向かうのは至難だったが。徒歩で、山道を
向かうルートであればどうだろう?

 時間は有限だが、今の所夕食までの時間は十分ある。
少し山道になるが、先行として『リヴィング・イン・モーメント』一体を
ビー玉サイズで、マスカットジュースから作って発現して先行きに何か
危険な野生動物なり潜んでないか確認しつつ、源泉の場所まで
歩けそうなら歩く事にする。勾配が余りにもあって人力で向かう事が
難しければ、普通に森林浴だ。
 私のような物好きな人間と、もしかすれば遭遇するかも知れない。

275志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/17(土) 20:22:37
>>273

(あれが例の彼女か。聞いてきた通りだ)

(さてと――どうするかな……)

『巣ノ森包』の姿を目視確認し、少し考える。
このまま普通に進めば、おそらくは気付かれるだろう。
しかし、撮影時のようにじっと見られていては、こちらとしても近付きづらい。

よって、できるだけ彼女の視界に入らないようにして、徐々に距離を詰めていくことにする。
ただ、庭にいる人の数は多くはないし、僕の容姿はそこそこ目立つ。
彼女に近付く前に、僕の存在を悟られる可能性はある。

だからといって、足を止めたり進む方向を変えたりすると、変に思われて警戒されかねない。
もし彼女がこちらに気付いたとしたら、そのまま正面から当たることにしよう。
少なくとも、余計なトラブルを作ってしまうよりはマシだろう。

(……やり方を変えるべきか?)

最初は、ナギの時と同じようにファンという名目を使うつもりだった。
だが、一つの考えが頭をよぎったことで迷いが生じた。
ファンだというのが、接触するための建前だと見抜かれるんじゃないかという考えだ。

なぜかは知らないが、ロビーでの撮影中に、『巣ノ森包』は僕の方を見ていた。
それを考えると、彼女の方も、僕が話しかけてくる理由を大体察するように思える。
あるいは、彼女が持つ大人びた雰囲気が、そう思わせているのかもしれない。

いずれにしても、彼女に対してファンを装うというのは、さほど意味がないような気がした。
むしろ、下手に誤魔化しはしない方がいいのかもしれない。
よし――。

「こんにちは。あの――巣ノ森包さん、ですか?」

「休憩中に突然すみません。嵐山ナギさんから、ここだと聞いてきたもので」

「もし時間があるなら、ちょっとお話させてもらってもいいですか?別に急用じゃないんですが」

気付かれても気付かれなくても、彼女の近くまで来たら、そう言って声をかける。
その前に、味のなくなったガムは包装紙の中に包んでおこう。
人と話す時に口の中に物を入れたままというのは行儀が悪い。

276神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/18(日) 02:43:32
>>273

「小四ですか。若いですね」

神原からすれば子供だ。
いや、世間的に見ても子供だ。

「まぁ、空手にしろ柔道にしろ本人の好きなやつやらせるといいんじゃないですかね」

『幸輔はなにをやってたかな』

(柔術ベースで総合だよ)

「無理にやっても続かないですよ」

「子供さんも嫌になると思うし」

『幸輔は高校からプロレスラーやってるし、その辺り気持ちはわかるか?』

(僕はなりなくてなってるから違うんだなぁ)

277『パストラーレの収穫者』:2017/06/18(日) 23:47:57
>>274(小林)

ここは『志田』の事を邪魔せず、歩き回ることに決めた。
根本的な問題として、『源泉』は地上に露出しているのか?
立ち入り禁止になっている可能性もあるのではないだろうか?

――というのは、『好奇心』の前では無意味だろう。
己のスタンド能力に先導させ、山道を上がる事にした。
鬱蒼と茂った森が広がるが、歩ける道は確かに存在する。
『小林』の前にも、誰かがそこを歩いた足跡が存在する。
猛獣などは特に見当たらず、まだまだ人の領域であると感じた。

        ザッ

               ザッ

しばらく歩くと、フェンスが存在した。
『星天の郷』が設置したもののようだ。
足跡もそこで止まっているようだった。

ルールを破る気概があるなら超えられる高さだが、
恐らく森の中での遭難などを抑止するための措置だ。
この先に行くのはやめ、森林浴とするのが『無難』だろう。

>>275(志田)

ガムを紙に吐き出し、あえて誤魔化し無しで挑む事にした。
それが吉と出るか・・・凶と出る事は、ないと思いたいが。

「――――私が『包(クルミ)』で間違いないよ」

        クル

『志田』の呼びかけに、ゆっくりと振り向く『巣ノ森包』。
ナギに比べると、相当に落ち着き払った印象の少女だった。

「ああ、あなたはさっき『ロビー』にいた人だね……
 私も少し話したい事があったんだ――お話、しようか」

           フ

温和そうな笑みを浮かべ、包は完全に振り向いた。
それから、あたりを短く見渡して。

「どこかに座って話したいけれど――
 ファンの方が見ているかもしれないね。
 自惚れかもしれないが、一応アイドルだから」

「とはいえ――立ち話というのも、落ち着きがないかな?」

別に立ち話でいいなら、『志田』がそう言えばそうなりそうだ。

>>276(神原)

「無理に……ああ確かにまあ、
 無理強いは良くないでしょうがね」

「いや、良いアドバイスありがとうございます」

男は微妙な笑みを浮かべつつ、そう言った。
そして、ロッカーに荷物を詰め込んでいく。
彼は『神原』と逆に今から浴場に向かうようだった。

「今日は泊まりですか? ウチは日帰りですが……
 息子と一緒の時にも、ぜひ一度お話したいですね」

     「それじゃあ、俺は風呂の方に。
      いや、神原さんと話せて良かったです」

    ペタ

         ペタ

特に用が無いなら、引き止めなければ彼は立ち去る。
その後どこに向かうかだが、夜まではそこそこ時間がある。
帰りは明日だ……慌てるような時間ではないのは、間違いない。

もっとも、すでに午後ではあり、
夕日が見えるまではそう遠くはない。
今のうちにやりたい事はやっておいて損はしまい。
遊戯館も、夜遅くまで空いているかは微妙なところだし。

278志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/19(月) 21:19:35
>>277

(やっぱりお見通し、か。ストレートに行ったのは間違いじゃなかったみたいだな)

包の反応に対し、内心で軽く安堵する。
まあ、ファンを装って話しかけたとしても、そう悪い方向には転ばなかったとは思うけど。
どちらかというと、こちらの方がベターなんじゃないかとは思う。

(それにしても……落ち着いてるというか年齢不相応というか……。不思議な子だ……)

彼女が何歳かは知らないけど、少なくとも僕よりは幾つか年下だろう。
中高生なのは確かだと思う。
ただ、こうして目の当たりにしてみると、全然そうは見えない。

同年代どころか、年上の女性と会話しているような気さえする。
彼女の話しぶりを見ると、外見と同じくらいに精神年齢も高そうだ。
もっとも、実際の年齢とは釣り合っていないようではあるが……。

「いや、このままでいいよ。君のファンを敵に回したくない。
 立ち話するくらいなら、そこまで目に付くこともないだろうし……」

先程より砕けた口調で、やや冗談交じりに答える。
礼儀は必要だが、その場に合った対応というものもある。
いわゆるTPOというやつさ。

「たまたま『ヴェレーゾン』の『巣ノ森包』を見かけた『一人のファン』が声を掛けた――
 というのは、そんなに不思議なことじゃない」

「少なくとも、周りからはそう見えるんじゃないかな」

もし包と話している所をファンに見られたとしても、会話の内容までは聞こえないだろう。
彼女が反対しなければ、こちらとしては立ち話で十分だ。
そう長い時間かかることもないだろうし、話さえできればそれでいい。

「僕が話したいというか聞きたいことは、『ロビー』でのことなんだけど――」

「撮影中に、君がこっちを見ていたように思えたんだ」

「それで――どうにも、その理由が気になってね。君を探していた、というわけなんだ」

手っ取り早く、要点を単刀直入に尋ね、彼女の答えを待つ。
しかし、彼女の方も話したいことがあったというのは意外だった。
一体何を言われるのか――これに関しては全く予想がつかないな……。

279小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/19(月) 22:02:16
>>277

 当たり前だが『フェンス』は設置されてる。逆にないほうが不思議なぐらいだ。

「ふむ……探るぐらいが妥当か」

 フワ……。

『リヴィング・イン・モーメント』で三十メートル圏内で
フェンスの向こう側を探ってみる。水源が地下にある事も考えられるし
特に異常な点は見受けられない事は予想出来るが、探るに越した事はない。

 「良い風が吹いてるな」

こう言う風に、一人で 穏やかに過ごせる事は貴重だ。星見町の自然公園なり
向かう時は、いつも親友なり他に人が見受けられた。
 孤独を愛してる訳でもないが、だが、隣人が居ない事による一種の安らぎと言う
名の喧騒からの喪失に対し愛着を芽生えさせるのも悪くなかろう……。

 「うん、良い文章が浮かんできそうだ」

スタンドでの調査が終われば、もう少し辺りの山道を歩いた後に戻る事にしよう。

280神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/20(火) 00:26:06
>>277

「いえ別に」

「ええ、泊まりですよ。機会があればまた」

軽く礼をして彼を見送る。
なんとなくぼうっと背中を見つめている。

(父さん)

彼が尊敬する父。
今はもうこの世にいない。病に伏せて亡くなった。
思えば父も自分に対してそんな風に考えていてくれたのかもしれない。
神原幸輔の尊敬する世界でただ一人の父。

「はぁ。なんだか昔を思い出しちゃうな」

『よし、気晴らしにいくぞ!』

「そうだね」

とりあえず遊戯館にでも行くか。

281『パストラーレの収穫者』:2017/06/20(火) 22:24:47
>>278(志田)

見た目は一応、高校生くらい・・・に見える。
少なくとも『志田』よりは年下で間違いなく、
先ほど会ったナギよりは、幾らか年上のはずだ。
精神年齢に関しては・・・『高そう』ではある。

「うん、一理あるね――ここで話そう。
 何か取り繕う方が、不自然に見られそうだしね」

        フ

彼女は『志田』の提案に反対する事はなく、
その場での立ち話をそのまま続ける流れになった。

「そう、私はあなたを見ていた。というのも――」

             ス…

細い指がゆっくり、彼女自身の目元を指した。
目元。彼女のそこには、何があるわけでもない。

            ・・・つまり。

「その目――隈が、気になってしまったんだ。
 そんなに深い隈がある人は、初めて見たから、
 大きなお世話だろうけど――今にも倒れそうで」

     「端的に言えば――そう、少し心配してたんだ」

・・・『何かが憑いている』といった話ではないようだった。
ただ、いつも通りの、『志田』の心に消えないものがあるだけだった。

>>279(小林)

          フワ

                フワ

フェンスの向こうを見ると、『目につくもの』があった。
人だ――と言っても、何か危険な不審者ではなさそうだ。
先ほど目にした、『警備』の恰好をした女性がそこにいる。
警備。フェンス周りをうろついているのは、それ程可笑しくもない。

それ以外には特に何もないようだった。
異常な点、というものもない。単なる森の中。
その環境は、『小林』の心に『孤独』の美酒を注ぐ。
獣の声も、機械の喧騒もない、フェンスを隔て一人きりの森の中――――

   これ以上スタンドでの調査を続けるかどうかは自由だが、
   少なくとも『警備の女』以外には誰も・何も気配などは無い。

>>280(神原)

父を想う……『神原』にとっては、尊敬する存在。
父にとっての『神原』は、どんな存在だったろうか。
今の『神原』は、かつて見た背中にどれ程近づけている?

          ……遊戯館に向かう事にした。

   ザッ

          ザッ

その途中、いくらか知った顔を見かける。
足湯コーナーから出て来るテレビ撮影の『男性スタッフ』は、
どうやら『神原』に格別の関心もないようで、会釈ですれ違う。

                  ザッ

そしてロビーまで出ると、『レストラン』の中で、
度々目にする住吉と千水がやや言葉少なに食事をする様子。
彼女らは『神原』には気づかないようで、食事を止めない。
また、土産屋では『ナギ』が何か清算を済ませているようだ。

この女性陣に特に用が無ければ、渡り廊下を超え『遊戯館』に到着する。

282志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/21(水) 06:44:12
>>281

「はは――ははは……」

一瞬の後に、乾いた笑いが口から漏れる。
なるほど、そういうことか。
今にして思えば、その可能性を真っ先に考えてみるべきだったな。

あれこれ勝手に考えてしまったけど、分かってみれば何てことはない。
結局は単なる考えすぎだったわけだ。
ちょっと拍子抜けしないでもないが――これで納得がいった。

ごく常識的に考えて、『憑かれている』なんてはずがないじゃないか。
もっとも、『疲れてはいる』わけだけど。
まあ……ともかく取り越し苦労だったってことらしい。

「……いや、ありがとう。これでスッキリしたよ」

「この隈は、いつものことでね。
 だから、なんというか――まあ、見た目ほど体調は悪くはないんだ」

慣れてると言ったら変だけど、僕にとっては今くらいなら標準的な方だ。
『良くはないけど悪くもない』といった所かな。
少なくとも、倒れるまでにはまだ幾分かの余裕がある。

「ああ、ついでに聞きたいんだけど……」

「何か安眠する方法を知らないかな?」

「それか、できるだけ寝ないようにする方法でもいいんだけど」

アイドルという特殊な立場にいる人間なら、何か知ってるかもしれない――。
……なんて、そんな美味しい話があるとは思ってないさ。
まあ、本当に少しも期待する気持ちがないと言ったら嘘にはなるけど。

「それと――よければ、これに『サイン』してもらえないかな」

「偶然にも『ヴェレーゾン』の『巣ノ森包』に出会えた幸運な『ファンの一人』として、ね」

さっき売店で買った絵葉書の一枚を包に差し出す。
ささやかながら謎が解けた記念だ。
たぶん断られはしないだろう、と思う。

283小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/21(水) 19:15:54
>>281

 (警備の女性か)

(………………     警備?   ………………)


           ――妙だ。


小林は、感じ得たままの流水の中に産まれたような澱んだ気泡のような
ノイズに対し、微かな疑惑の首を傾げる。

 (……警備、一人で? この森林の『フェンスの外側』を?)

気に掛かるのは、其処だ。
 女性である事や、山中を巡回するのに一人だけである事はそこまで重要ではない。
大事な部分は、警備にあたる部分が人通りに面するフェンスの内側でなく
山林深くへと警備している事だ。好奇心で山の中に入ろうとするものが居るのを
防ぐ為、と言う理由も考えられるが……。

 (……この山中に、そこまで大事なものが秘められてるのか?)

警備の女性の動向に、一層と私の胸の洞を埋めこうとするべく
霧のような衝動が海底から吹き荒れる熱のように吹き出そうな感覚が過る。

(…………いや、深追いは止めておこう。
準備が足りない。何より気づかれた時に、今の私では対処の手段が狭まれている)

能力も、道具も心許ない。好奇心によって出没する犠牲の獣を増やさないに
越した事は無いだろう。
 フェンスの中を偵察するスタンドは、慎重に地面へ接触するように低下させ解除する。

そう言えばネックレスと作ったスタンドも、そろそろ持続の時間切れに差し掛かる。
 これも、帰り道がてら解除させておく事にしよう。人前で、いきなり首に下げた
アクセサリーが溶けたら不審を買う。

 (一旦、旅館に戻ろう。もう夕暮れ近い……)

 旅館への道沿いへと、いま来た道を逆方向へ。

284神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/21(水) 22:56:42
>>281

(お、あれは……なるほど)

目に止まる女性陣。
縁がある。同じ施設ではあるが何度も会うというのは実に運がいい。

(嵐山さんはお土産買ってんだな。家族にでも買っていくのかな)

(住吉さん達は……なんか、うん。疲れてるのかな)

遊戯館に行くのはやめだ。
彼女達となにか話でもしよう。
どちらに行くかが考えどころではある。

「お疲れ様です」

「撮影は休憩ですか?」

行くのは住吉と千水の方だ。
大人相手の方がお互い話しやすいと思うし。
まぁ邪魔にならない程度にするべきか。

285『パストラーレの収穫者』:2017/06/22(木) 00:00:04
>>282(志田)

「――――? そう、それなら良かった。
 私の早とちりだったんだね。安心したよ」

        フ

「思えばじろじろ見るべきではなかった。ごめんね」

『宝石のネックレス』に手を添え、軽い謝罪をする包。
それから、『志田』が渡した絵葉書は微笑んで受け取られた。

「安眠ならアロマテラピーが良いんじゃないかな」

「ラベンダー。クラリセージ――
 わたしも専門家ではないんだけどね。
 心と身体を休めるには最適だと思うよ。
 眠気覚ましなら、ペパーミント、ユーカリ――」

彼女自身からも、何かの花のような匂いがした。
香水か何かを使っているのか、染み付いた自然か。
とはいえ、香油の名を挙げる声には多少迷いは感じられた。

            サラ

         サラ

「はい。サインが書けたよ――いつも応援ありがとう」

細いボールペンで書かれた、巣ノ森包のサイン。
草花の絵が小さく描かれているのは、彼女の好みだろう。

「私はもう少し――ロケまでここにいるつもりだけど、
 あなたは、どうするのかな? 追い払うような事はしないよ」

この場所に残って話し続ける事も拒まれはしなさそうだ。
もっとも、面白い場所か? といえば、草花しかない場所だが。

「ああ――安眠なら、森林浴なんかもいいかもしれないね。
 このあたりの森が、歩けるような場所か分からないけれど」

             「あとは、運動をするとか」

空はまだ夕、暮れにはある程度の余裕がある色をしている。

>>283(小林)

          ――――違和感。

フェンス。
           山中。
            
     警備。
               森。

キーワードは『無関連』ではないものの『違和』がある。
フェンスの周辺を警備するのはあり得ない話ではないが、
フェンスの奥を――山林の、より深くを警備する理由は?

違和感がある。『小林』の中に確かに引っかかる。
しかし、『行動』に至るにはピースが足りないと判断した。
それが正解かどうかは分からない――スタンドを解除する。

        ザッ

            ザッ


旅館に戻る途中、特に人に出会う事もなかった。
つまりロビーの前まで、すぐに戻ってくることが出来る。
夕暮れまでは、まだある程度は時間があるような空の色だ。

>>284(神原)

ナギが何を買っているのかはここからは見えない。
が、結構な量と種類を買い込んでいるようには見える。

ともかく、今は『スタッフ勢』と話す事に決めた。
レストランに近付くと、まず住吉が顔を上げた。

『住吉』:
「あっ神原さん、お疲れ様ですう。
 今は休憩です。昼までの分は撮ったんでえ」

『ひたり』:
「千水たちは食事つきじゃないんで、
 レストランで昼食べてるところッス」

住吉はナポリタン、千水はサンドイッチのセットらしい。
逆に言うと、アイドル達は食事つきの宿泊なのだろうか。

『住吉』:
「神原さんはお風呂上がりですかあ?
 ここの湯、わりと評判良いみたいですねえ」

とりとめのない会話を振ってこられた。
住吉の食事は9割がた済んでおり、暇だったのかもしれない。

286志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/22(木) 08:14:58
>>285

「いや、いいんだ。こっちこそ、大事な撮影中に気を散らせてしまったわけだし……」

謝られて逆に申し訳ない気持ちになり、こちらも同じように謝罪を返す。
最初こそ近寄りがたいように思えたが、実際はそんなこともないようだ。
丁寧な対応からは、彼女の誠意ある人柄が感じられた。

「なるほど――そういう方面には詳しくなくてね。参考になったよ」

まあ、そんな劇的な改善策なんて聞けるわけがない。
ただ、ここは前向きに考えよう。
試すかどうかは別として、一つの知識を得たという意味では無意味ではないはずだ――多分。

「――ああ、ありがとう。星見町の住人として、今後も応援させてもらうよ」

サイン付きの絵葉書を受け取り、感謝と応援の言葉を告げる。
初めの内は特に関心もなかったけど、なんだか本当にファンになってしまいそうな気がする。
案外ファンというのは、こうやって増えていくのかもしれないな……。

「僕は――せっかくだし、森の方を少し歩いてみることにするよ」

「それじゃ、ロケの方も頑張って。色々ありがとう」

後は特に聞きたいこともない。
それに、あまり長く話していて他のファンから恨まれても困る。
包からの助言もあったことだし、旅館近くの森を少し散歩してみることにしよう。

「……そうだ、最後に一つだけいいかな?」

立ち去りかけて途中で止まり、再び包に声を掛ける。
それほど重要なことじゃない。
この小旅行においては、ある意味重要かもしれないが。

「できたらでいいんだけど、『稗田こいひめ』さんに伝えて欲しいんだ」

「――『会いたがっているファンが一人いる』、ってね」

『嵐山ナギ』と『巣ノ森包』――期せずして、現在二枚のサインが手元にある状態だ。
謎の解明という当面の目的も消化してしまって、他にすることがあるわけでもない。
珍しい機会だし、せっかくだから全員分のサインを揃えてみるのも一興だろう。

しかし、会えるかどうかは別問題。
まあ、あくまで会えたらラッキーくらいに考えてる。
包に別れの挨拶をしたら、庭を出て森へ向かおう。

287小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/22(木) 22:40:24
>>285

 (……どうするべきか)

まだ、何か危うい兆候がある訳でない。この旅館を包む空気は長閑で
荒れ狂う嵐のような災厄が、突如 この視界を覆いつくすと言う事は
きっと砂塵の中に幾つかが金で出来ていると言うぐらい馬鹿げた想像だろう。

(だが、私は知っている。危険とは、自覚せぬままに降り立つものだ。
その時に限って、手遅れな事もザラだ)

 『駐車場』のほうへ移動する。
到着した時に見かけた『マイクロバス』の方向へだ。
 内部まで覗く気はない。ただ、『給油口』に関して目は走らせておきたい。

(大抵の車の給油口は、手動で開けるタイプだが……最近だと、内部の
スイッチで開けないといけない仕組みのもある)

 危険が、身に起きた時。もっとも無いほうが良い事は百も承知だが。
その時、可燃性の液体を直ぐに入手出来るようにしておいた方がいい。

(これが終わったら、売店にもう一度向かう事にしよう。
あらゆる事態を考えておくに越した事はない)

 危険が、まだ目に入る事はない。
ただ、備える事は必要だろう。良くも悪くも惹きつける力を担う者としては。

288神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/22(木) 23:17:39
>>285

「そ、良かった良かった」

(この人たちはお昼でないんだ)

施設が施設なので食事には困らないだろうとは思う。
ただ演者側に食事代を回して裏方の食事が用意出来ていないのだとしたらそれはそれで低予算とはこういうものなのかとも思う。

「あぁ、はい。風呂をいただいてました」

「あったかくていいお湯でしたよ」

「……これじゃあレポートにならないって感じのコメントですけど」

席に着こう。
立ち話もなんだし。

289『パストラーレの収穫者』:2017/06/23(金) 00:38:02
>>286(志田)

「いや、気にしないで。撮影中とはいえ、
 ファンの事だ――気を向けて悪いことじゃないさ」

         「――それじゃあ、また。
          これからも応援よろしく」

    ヒラ


小さく手を振って、去る背中を見送る包・・・
だったが、立ち止まった『志田』に手の動きが止まる。

「『こいひめ』に? ――ああ、構わないよ。
 彼女も、ファンに会えるのはきっと嬉しいはずさ」
 
          パチ

了承の意図だろう、小さくウインクをされた。

「後で声をかけておくよ――じゃあ、今度こそ、また」

笑みかける包。これで伝言は伝わるはずだ。

三人目にして最後のアイドル、こいひめ。
この旅行中に会う事が出来るかは分からないが、
その可能性は少しばかり、上がったのではないか。

       ザッ

             ザッ

森に向かう最中、駐車場に向かう『小林』の姿が見えた。
マイクロバス――に見える車を、何やら探るように見ている。
いったい何の用があるのだろうか? 来たバスとは明らかに別だが。

>>287(小林)

災厄――この穏やかな旅行に似合わない、不吉なワード。
砂塵の中の金、大海に硝子玉を探すように、馬鹿げた話。
しかし――馬鹿げているからこそ、『危険』とも言える。

           ザッ

                 ザッ


駐車場に並ぶ車のうち、目を付けたのは『マイクロバス』。
幸いにも付近に警備員や駐車場の誘導員と言った人員はいない。
一人くらいいても良いものだが、『人手不足』なのだろうか?

        ザッ

目当てとするバスは隠れている筈も無く、すぐに見つかった。
給油口は期待通り、一般的な物。つまり『手動タイプ』だ。
最新の、そうでなくとも最近の車なら内部からの操作が必要だが、
このバスは古い。外蓋を手動で開ければ、『燃料』に在り付ける。

>>288(神原)

『千水』:
「ここだけの話っすけど、ここメシ代高いんスよ」

『住吉』:
「ちょっと! そういうのはまずいですってえ……
 ああいう本格的なのはあんなもんですよ、値段は」

『千水』:
「いいじゃないっスかこれくらい! オフレコなんすから」

予算の都合、という事なのだろう。
ただ、『神原』の場合は夕食もチケットの一部になっている。
高いという本格的な食事も、値段を気にせず楽しめるわけだ。

『住吉』:
「なんといっても温泉旅館ですからねえ、
 私たちも後で入る予定なんで楽しみですう」

『千水』:
「銭湯並みにバラエティもあるみたいッスしねェ〜」

席に着いた『神原』のもとに、
ウェイターが水とメニューを持ってきた。

『住吉』:
「今からお昼ですか? ナポリタンは美味しかったですよお」

『千水』:
「サンドイッチはそこそこッスね。
 値段相応って感じで、悪くはないんスけど」

時計を見ればランチはそろそろ終わる頃のようだが、まだ頼める。

290小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/23(金) 17:15:56
>>289

 (よし、いざと言う時には。此処からガソリンは入手出来る。
火種は売店で幾らでも買える。……もっとも、そうなる事態が起こり得ない事を望もう)

開閉が手動で出来るなら、それ以上の行動はない。まだ何も起きてないのに関わらず
ガソリンをスタンドで携行しても、その行程を他人が見れば間違いなく不審者だし
犯罪者の予備軍のソレだ。何より、スタンドで液体を内包してない時に置いとく事は
強い刺激臭から、人目を避けて保管して置く事は出来ない。

 (他の車は、最新型が多いな……私達が乗って来たバスは、恐らく既に
帰還してるだろうし。旅館は、今は夏の時期だ。灯油類は置いてないだろうな)

(……それにしても、芸能人の乗用車にしては随分と警備も手薄だ。
人気の度合いは不明だが、ロケを行う以上、私のように興味本位で近づく者に
目を光らせても良いと思うが)

 バスの中も、見える範囲で何か特徴あるものがあれば観察しておく。
誰か近づいてきて、何をするのかと注意してくるなら。芸能人の乗ってきた
車に興味があって、つい覗いたと謝罪しつつ立ち去るつもりだ。

291志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/23(金) 18:18:07
>>289

「ありがとう。感謝するよ」

包と別れ、庭から出る。
最初に出会ったナギは、明るく元気ではあるけど、普通の女の子といった雰囲気だった。
次に出会った包からは、不思議なオーラのようなものが感じられた。

全く知らない世界だったが、アイドルにも色々なタイプがいるんだな。
三人目である『こいひめ』はどんな感じなんだろうか?
なんだか、少しばかり楽しみになってきた。

(向こうにいるのは――レストランで別れた小林君だな……)

見覚えのある姿を見つけ、少し歩調を緩める。
確か、彼は遊戯館の方へ行くと言っていた。
ここにいるということは、戻ってきたんだろう。

(あの車……もしかして撮影班が乗ってきたヤツじゃないのか?)

根拠のない思いつきではあるが、そんな考えが脳裏に浮かんだ。
仮にそうだとすると、なぜ小林君はマイクロバスを見ているのだろうか。
もしかすると――。

(彼は『ヴェレーゾン』のファンなのか?……いや、そんなわけがないよな)

不意に浮かんだ考えを、頭の中で即座に打ち消す。
人は見かけによらないとは言うものの、彼はアイドルファンというタイプには見えなかった。
第一、彼は僕と同じく、この旅館に来るまで『ヴェレーゾン』の存在を知らなかったはずだ。

では、彼は一体何をしているんだろう。
それについては、多少の興味はある。
だが、彼が何をしていようと、僕には関係ないというのも事実だ。

スッ・・・

進む方向を少し変えて、小林の方へ近付いていく。
確かに、彼がしていることは僕には関係がないことだろう。
ただ、彼とは知り合いというほどじゃないにしろ、自己紹介を済ませた程度の間柄ではある。

このまま無視して通り過ぎてしまうというのも、それはそれで人情に欠ける。
軽い挨拶くらいはしておくことにしよう。
温泉旅館という人情味ある雰囲気に、けっこう僕も影響されてるのかもしれないな……。

「――やあ」

「何か探し物かな?」

片手を軽く上げて近付きながら、小林君に声を掛けよう。
そもそも、このマイクロバスが撮影班の車だというのは、僕の推測に過ぎない。
ひょっとすると、何か駐車場で落し物でもして、それを探しているのかもしれないし。

もしそうなら、手伝ってもいい。
どうせ暇だしね。
彼が一人になりたいような様子だったら、それを汲み取って早々に立ち去るつもりだけど。

292神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/23(金) 23:45:08
>>289

「ははは。食事代は僕も気を遣いますよ」

「体を維持するために食べるのと腹いっぱい食べるのもまたちょっと変わりますから」

水を持ってきたウエイターに軽く礼をする。
メニューに目を通す。

「なるほど。悩みどころですね」

「とりあえずサンドイッチと……んー」

ケーキか何か甘いものがあればそれも注文しておこう。

293『パストラーレの収穫者』:2017/06/23(金) 23:58:32
>>290(小林)

その気になれば今すぐガソリンを抜き取れる。
尤も――携行する訳にはいかないのが、現実。
必要となればここまで取りに来る手間があるが、
少なくとも燃料の入手先を確保出来たのは僥倖だ。
そして次は、車内を調べる事にする。

        ジロ

             ジロ

――『車上荒らし』に疑われかねない行為だが、
今『知っておく』事は無駄にならないかもしれない。
ただ、バスの中には特に変わった物は見当たらない。

もちろん見える範囲だけでの話にはなるのだが、
アイドル達の持ち物などは旅館に持ち込んだのだろう。

警備の手薄さは気になるが、『そういう物』なのだろうか?
あるいは何か事情があって、手薄さを甘受しているのだろうか。

          ――と。

    ザッ

「――やあ」

「何か探し物かな?」

         ザッ

片手を軽く上げ、庭に方面から歩いてくる男は――『志田』だ。

>>291(志田)

二人のアイドルは、同じグループでも『別物』だった。
アイドルという存在に何か『正解』があるとすれば、
ファンを喜ばせるという一点に尽きるのかもしれない。
三人目のアイドルは、どういった視点でそこに向き合うのか。

           ザッ…

駐車場に『小林』の姿を認め・・・バスについて推理する。
マイクロバス。ロケバスに使われていてもおかしくはない。
旅館内に自分達のほかに団体客らしき集団はいなかったし、
マイクロバスと『志田』達のバス以外は、バスは存在しない。
そうなると、アイドル達が乗って来たものの可能性がありそうだ。

彼がそこで何をするつもりなのかは分からないが・・・
ここは『人情』を心に、挨拶がてら歩み寄る事にしてみた。


        ジロ

             ジロ

彼は何やら、『バスの中』を覗いているようだった。
言ってしまえば『かなり不審』な行為なわけだが、  
何か知りたい事があるのか、特別な理由があるのか・・・?

>>292(神原)

メニューにはケーキ、それとパフェも書かれている。
どちらを頼んだのかは『神原』次第だが――それと、
サンドイッチを注文する。ウエイターは礼をして去った。

『住吉』:
「さっすが、アスリートですねえ」

『千水』:
「あー。甘いものもよかったッスねえ」

『住吉』:
「千水さんはとりあえず頼んだ物食べてくださいよお!」

どうにもこの二人はソリが合わないのかもしれない。
とはいえ双方大人であり、大喧嘩といった様子ではないが。

               ……と。
  
    ヴヴヴヴ

           ヴヴヴヴ

『千水』:
「アッ! ちょっと、電話来たっぽいッス」

『住吉』:
「そんな何回も、ラインとかじゃ駄目なんですかあ?」

『千水』:
「ラインとかできる携帯じゃないんスよ、あー、相手の方が」

          「それじゃちょっと失礼〜ッ」

そういう千水の携帯は、一般的なスマートフォンだ。
住吉は足早に去って行く彼女に、ややあきれ気味の目を向けている。

294志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/24(土) 08:25:26
>>293

(他にバスはなし――か。やっぱり、あれがロケバスってことになるみたいだな)

駐車場を見渡して、自分の予想が当たっているらしいことを悟った。
しかし、今はそれよりも気になることがある。
マイクロバスの中を覗いている小林だ。

「――ええっと……」

予想していなかった奇行を前にして、困ったように苦笑いを浮かべる。
実際のところ、本当に困っていた。
さて、どうするべきかな。

小林君の行動は、ごくごく常識的に見て、あまりよろしくない印象を受ける。
しかし、彼にも何か僕の知らない事情があるのかもしれない。
だからといって、こうして見てしまった以上、そのまま素通りしてしまうわけにもいかないだろう。

マイクロバスがロケバスだとして、アイドル達に肩入れする個人的な感情もないではない。
少なくとも僕が見た限りでは、彼女達は誠意と良識のある子達のようだったし。
それに、ついさっき会って話してきたばかりなのだから。

「この辺で大事な物でもなくしたのかい?よければ、探すのを手伝おうか」

「それとも、何か他に理由があるのかな?できれば、それを教えて欲しいんだけど」

「もちろん無理にとは言わないよ。話したくなければ、ね」

「ただ、その場合――
 僕は旅館の人に、『駐車場に不審者がいる』って言いに行かなきゃいけなくなるんだ。
 せっかくの温泉旅行なんだし、僕も余計な波風は立てたくない」

「――どうかな?話して……もらえないかな?」

そう言いながらも心が痛む。
正直なところ、こういう言い回しは使いたくなかった。
ただ、これ以外に思いつかなかったから止むを得ない。

この侘びとして、小林君には後で何か奢ろう。
マスカットが好きみたいだから、マスカット系統の何かがいいだろうか?
まあ、ともかく彼の答えを聞いてからだ。

295小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/24(土) 10:03:18
>>293-294

 (……車内に不自然な物は無い。
となれば、断定するには不足があるが『Veraison』は、先ほどの警備
言うなれば星天の郷関係者と、何かしら私が抱く違和感の核と繋がっている
線は薄い、と考えるべきか)

 獣道を歩くスタッフ。アレが何かしら規模の大きい物事に発展するとして
それが集団的な物となれば、偶発的に訪れた……と思える団体。つまり
『Veraison』が関わる方向も考えていた。

杞憂、偏執病的思考と思われても仕方がない。だが、私は経験してる。
一つの些細な歪が、修復するには手遅れな地層の罅に陥る事をだ。

(……『志田』さん、か)

声を掛けられて、向き直る。
 彼が、私の抱く違和感の正体に繋がるかと聞かれれば。それはNOだ
たまたま旅行に来た、異質な力(スタンド)を負う者。『引力』の要因は
あるものの、彼が何かに加担している可能性は低い。短い会話のやりとりしか
してないものの、それ位の事は把握出来る。

(………………そうだ)

 ニコッ

「……『協力』 して頂けませんでしょうか?」

 「森の中を、フェンスの向こうの人が通らぬ道を警備する女性。
この星天の郷には、寧静淡然たる裏側に何かが蠢いてるようです。
いえ、蠢いてるかも知れない……ただ、そう漠然と感じられます。
 私には、持病があります。日常の一遍に、歪があれば、その歪の元を
知ろうと動く、持病が……」

 「この車内は、特筆として不自然なものは無いようです。不審と言える
人物は……この足先の影の上、つまり言外の内のここに存在してますが。

 宜しければ、連絡先を教えておきます。何か変調の兆しを目撃
感じた際は知らせて頂ければ幸いです」

 スマホを差し出し、志田に連絡先を交換しようと試みる。
彼もまた、この旅情の仲間として。そして異変に関わるとして、立ち向かえる
力を担うものとして、効率的に仲間を一時的にも得る為だ。

断られたら、その時はその時だ。
 星天の郷か、アイドル関係者に厳罰注意を受けるとすれ、それは私の
ひとえに力不足ゆえだ。甘んじて受け入れておこう。

296神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/24(土) 21:36:15
>>293

来たのはケーキだった。
でも食べるのはサンドイッチからだが。

「何回もってああやって抜けること多いの?」

千水が行った後に住吉に聞いてみる。
そういえば野暮用で抜けていた的な会話を聞いたような気がしないでもない

297『パストラーレの収穫者』:2017/06/24(土) 22:10:44
>>294(志田)

他に駐車場があるとか、見えない位置にあるとか、
そういう可能性も一応無いわけでも無いのだが、
低い可能性だ。そういう話を聞いたわけでもない。
それより、今は目の前に確実な事がある・・・

心は痛むが、『小林』の行為は明らかに不審だ。
ゆえに、問いかける・・・返答は、意外な形で示された。

「……『協力』 して頂けませんでしょうか?」

「森の中を、フェンスの向こうの人が通らぬ道を警備する女性。
 この星天の郷には、寧静淡然たる裏側に何かが蠢いてるようです。
 いえ、蠢いてるかも知れない……ただ、そう漠然と感じられます。
 私には、持病があります。日常の一遍に、歪があれば、その歪の元を
 知ろうと動く、持病が……」

「この車内は、特筆として不自然なものは無いようです。不審と言える
 人物は……この足先の影の上、つまり言外の内のここに存在してますが。

 宜しければ、連絡先を教えておきます。何か変調の兆しを目撃
 感じた際は知らせて頂ければ幸いです」

そう言いながら、『小林』はスマホを差し出してきた。
彼の言い分としては、何か『不穏な動き』があるらしく、
対抗するために・・・『影の主』を探しているのだろうか?

難解な言葉を使う彼だが、熱い『思い』は伝わってくる。
それは『正義感』? 或いは、『好奇心』と言うべきなのか?
少なくとも、ごまかすための出任せ・・・のような澱みはない。
問題は、『志田』はその思いに応える加担するか・・・やめておくか、だ。

>>295(小林)

不審に思われるのはある意味、『当然』のことだ。
だが、『経験』はそんな『漠然』を超えて警鐘を鳴らす。
蟻の一穴――小さな異常が、大きなものを破壊し得るのだ。

兎も角、『アイドル』に絡んでいる可能性は低いと判断した。
とはいえ怪しい痕跡をわざわざ車内に残してくるとは限らないが、
少なくとも今、手中にある材料で推理するなら、薄い線であると。

            ――そして。

現れた『志田』の問いかけに『小林』は返答し――『協力』を願い出る。
吉と出るか、それとも凶と出るかは、すべて彼の返答次第、と言う事になる。

>>296(神原)

立ち去った千水の行き先はここからは見えないが、
電話をするようだししばらくは戻ってこないだろう。
つまり、彼女はいると聞きづらい話も出来るという事。

「そうなんですよねえ、今日だけで何回も。
 来るのもちょっと遅かったですしい…………
 一緒にシゴトするのは初めてなんですけどお、
 なんというかあんまりプロ意識感じないんですよねえ」

        コポポポポ…

水をコップに注ぎながら、不満を隠さない住吉。
彼女には彼女なりにプロ意識というやつがあるらしい。

「仕事って撮影中だけじゃないと思うんですよお、
 まあスケジュールズレるほど遅れたりはしないんですけど」

なんとも迷惑な話のようだ。何か事情がある、のかもしれないが。

298志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/25(日) 14:28:56
>>297

「――ありがとう、とりあえず事情は分かったよ」

彼の話しぶりからは、嘘や出鱈目の類は感じない。
それに関しては、ひとまず理解した。
だが、だからといって彼の言うことを全て信じられるかというと疑問が残る。

確かに、彼は嘘は言ってないだろうと思う。
しかし、それは彼の話が真実である事と必ずしもイコールにはならない。
彼が、そう思い込んでいるだけという可能性があるからだ。

小林君によると、この星天の郷で『不穏な動き』とやらがあるらしい。
しかし、それが事実だという確実な根拠は、少なくとも今のところ存在しない。
彼が語ってくれた話にしても、推測の域を出ておらず、信憑性に欠けているのは否めない。

実際、僕はこの旅館に来てから、一度も『不穏』など感じていないのだから。
まあ――ちょっとした謎はあったが、それは個人的なことだし、もう解決している。
僕が星天の郷から感じるのは、日常の喧騒から離れた『穏やかさ』だけだ。

「だけど、君の話を頭から信じるというのは、さすがにちょっと難しいね」

「今の段階では半信半疑といったところかな……」

「いや――どっちかというと『疑』の方が大きいか」

彼の言う『不穏』が実在する可能性もなくはないだろう。
単に可能性を論じるだけなら、どんなことだって『在り得る』と言える。
たとえば、遠い星の宇宙人が今日にも地球を侵略しに来ることも『在り得る』ということになる。

もちろん、そんな荒唐無稽なことは起こらないだろう。
この旅館で『不穏な動き』があるという話にも、同じことが言える。
『可能性がある』というだけでは、それこそ机上の空想と変わりはない。

「でも……協力はしよう。それが君の助けになるなら、ね」

申し出を承諾した理由は『三つ』ある。
彼は自分には持病があると言っていたが、それは僕も抱えている。
そのことに対して共感を覚えたというのが一つ目の理由だ。

二つ目は、僕自身の持病に関係がある。
僕の不眠症は、誰かのために行動することによって、一時的ではあるが解消される。
したがって、彼が助かれば僕も助かる、というわけだ。

三つ目の理由は――彼を抑える人間が必要だと思ったからだ
彼を一人にしておくと、突っ走って暴走することも考えられる。
さっきだって、来たのが僕じゃなくて旅館の人間だったら、違った結果になっていただろう。

もしかすると、普段は彼の近くに抑える人間がいるのかもしれない。
だが、今はいない。
不要な問題が生じるのを防ぐために、誰かが代わりを務めた方がいい、と思えた。

「――何かあったら連絡を。ああ、別に深夜でも構わないよ。どうせ僕は起きてるだろうから」

こちらもスマホを取り出して、連絡先を交換しておこう。
それが済んだら、当初の予定通り、森の方へ足を運んでみたい。
小林君は森が怪しいというようなことを言っていたし、それを確かめる意味もある。

「さっきは悪かったね。不快な思いをさせてしまったなら謝るよ」

「ただ――他所の車の中をジロジロ見るのは、あまり感心はしないな。
 周りに誰もいなかったとしてもね」

「他に何もなければ、僕は行きたい所があるんで、これで失礼させてもらうよ」

引き止められなければ、そのまま森へ向かって歩き出す。
さっきの話で聞いたフェンスと警備員を見つけることが、二番目に重要な目的だ。
一番目は――もちろん『森林浴』さ。

299小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/25(日) 20:22:21
>>297-298

 「いえ…お話にご理解を示してくださっただけで十分です」

一笑に付され、精神的な疾患を疑われても客観的に見れば可笑しくない。
だが、目の前の彼は半信半疑ながらも信じてくれた。今は、それだけで十分だ。

「ラインなりで、簡潔に解る事がありしだい連絡はします。
ただ電話、もしくは1キリなどあった場合……緊急時である可能性を
念頭に入れてください。えぇ……お気をつけて」

 詮索は控えたほうが良い、そう彼『志田』は忠告するが……。

(……何が起きた場合。それは手遅れである事が高い。
私は、同じ轍を踏む行為をしたくない。例え無理でも、悲劇が
広がるぐらいなら、その前に喰いとめて喜劇で終わるほうが余程良いだろう)

 鉄は熱いうちに打て。疑わしきは罪、とも違うが……不穏を感じれば
能力は躊躇なく使用する。これに関しては誰に何と言われようとも曲げない。

 (……あとで、ゲームコーナーで対戦しようと少年は言ってたな。
彼は……この界隈に関して情報はあるのだろうか?)

 あとでゲームコーナーで対戦しようぜ! との談だった。
いま引き返しても居ないかも知れないが、いた場合なら少しだけ
彼にも、この地帯で何か噂なりでも気に掛かる事があれば第三者の
情報は有益だ。聞かないに越した事はない。

 (戻るか。居なくても売店なりで道具を確保する必要もある
一旦自室に戻って少し準備をするのも良いだろう)

来た道を戻るようにしてゲームコーナーへ引き返す。少年がまだ居ないようなら
売店に寄ってから、また戻るつもりだ。

300神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/25(日) 21:38:56
>>297

「なるほどねぇ」

千水の事情が何かわからない。
ただこの感じだと住吉も把握していないのかもしれない。
プロ意識という話にもなると自分には分からない世界だ。
少なくともリングの上の世界ではないし。

「千水さんは何か言ってたりするの?」

「僕でよければ聞くけど」

301『パストラーレの収穫者』:2017/06/25(日) 22:43:50
>>298(志田)
>>299(小林)

『志田』は考える・・・『小林』の話には『疑問』が多い。
100%の真実なんてのは存在しないだろうが、
彼の話はパーセントより前、ほとんど推論の段階だ。

その事は、『小林』自信も理解している。
あくまで可能性のレベル、だからこそ警戒したい。
他者の共感を得られるとは、限らない状況だった。

――だが、『志田』はそれに乗る事に決めた。
彼自身にも思惑があるから・・・乗る意味が生まれる。
単なる『協力者』としてではなく、『ストッパー』としても。

         pi

    pi

技術は日々進歩しており、連絡先の交換はすぐに済む。
そして、『小林』は緊急時のサインも提示しておいた。

それぞれの思惑を胸に、二人は次の目的地へ向かう事にする。

>志田

森の方へ歩いていく。成るほど、森林浴にはうってつけ。
喧噪もなく、木漏れ日が差し込む、静かな緑の散歩道・・・

                ザッ

           ザッ

まだフェンスは見えてこないし、警備員もいない。
何事もなく、一番目の目的を堪能できている。

              ・・・

         ・・・ッ

気のせいだろうか?
森のさらに奥から、『人の声』が聞こえた気がした。

>小林

少年の言葉を思い出し、ゲームコーナーへ戻る。
対戦をする――それだけが『意味』ではない。
フィルタのない子供の目が真実を捉えるのは王道。
悲劇を食い止めるための情報も、得られる可能性はある。

          ザッ

       ザッ

               ウィィーーン

ロビーまで戻って来たところで、
土産屋から出て来る『嵐山ナギ』の姿を見た。
多くの土産物を袋に詰めて、それを抱え込んでいる。

また、レストランでは『テレビスタッフ』の女性が、
例のスタンド使いの男性と何やら話をしているのが見える。

勿論だが彼らに関しては『小林待ち』ではないので、
スルーして目的地――小林待ちの少年の元に行くのも手だ。
少なくとも、こちらから干渉しなければ気づかれそうにはない。

>>300(神原)

「いやあ、それが曖昧なんですよお……
 身内の大事な用、とかなんとかあ?
 親戚がキトクか何かかって思ったんですけど、
 別にそういうわけでもないらしいんですよねえ」

話せる相手に恵まれていないのだろうか?
聞けば住吉はかなり円滑に、考えを話してくれる。

「あの人業界で見る顔じゃないんでえ、
 プライベートの事もよくわからないですし」

   「でもあんま変に踏み込むのもなあ……
    最近そういうのうるさいって聞きますしい」

             ブツ

         ブツ

まだ千水は戻ってこないので、
住吉はこのテンションが続きそうだ。

よく分からない世界だが、特有の戦いがあるのかもしれない……

302志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/26(月) 12:05:06
>>301

「――……」

実際に来てみると、なかなか悪くない場所だと思った。
少なくとも、森林浴をする分には困らない。
静かで穏やかな空気を感じる。

(……平和だな)

この場所に不穏の気配があると聞いたが、とてもそうは思えない。
まだフェンスも警備員も見てないから、判断を下すには早いのかもしれない。
しかし、それらを確認できたところで、今の印象がガラッと変わるというのも考えにくい。

そもそも、いくら静かな場所とはいえ、全く人の立ち入らない所じゃないはずだ。
何か表沙汰にできないことが密かに行われるにしては、少々無用心なように思える。
やはり考えすぎではないだろうか。

(……『考えすぎ』――か)

ふと、先程までの自分の行動が頭に浮かぶ。
勝手な想像をして巣ノ森包を追いかけていたが、結局は取り越し苦労だった。
それだって、客観的に見れば、不穏な動きがあるという話と似たようなものだ。

(僕も人のことは言えないな)

自嘲するように軽く笑い、森の中を歩き続ける。
その時、人の声を聞いたような気がして、反射的に足を止めた。
駐車場での一件に出くわす前の僕なら、気にも留めなかっただろう。

ただ、今は少しばかり勝手が違う。
半信半疑ではあるものの、何かがあるのではないかと思ってしまうことは否定できない。
とはいえ、大きな危険を伴うような事態が進行しているとまでは考えていないが……。

(……確かめるか――念のために)

なるべく足音を立てないように注意しながら、声の方向へ近付いていこう。
目的は声の内容を聞き取ることだ。
ついでに、『声の主』の姿も確認できれば、なお良い。

もし『声の主』に見つかったとしても、切り抜けるのはそう難しくはない。
ここは普通に開放されている散歩道のようだし、僕は星天の郷の宿泊客だ。
僕がここにいたとしても何ら不思議はないのだから、理由はいくらでもつけることができる。

303小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/26(月) 17:43:00
>>301

 (……嵐山 ナギ。そして、先ほどのレスラーのスタンド使いの人も見える)

選択肢は幾筋もある、流れ着く所は河川か海か、または下水なのか。水流に
乗る木の葉の進路を決めるのは、我々のちっぽけながらも巨大な舵(意思)だ。

私が、親友(ヤジ)の立場なら。きっと
『おーっと、そこのガール! そんな重そうなもの、一人で抱えて歩くのは一苦労でしょう!
俺で良ければ、お手伝いしますぜ? 報酬は、貴方と言う素敵な人との時間を頂くって事で!』

(まぁ、私には土台無理な行動だな)

彼なら息をするぐらい平然と、そんな言葉を投げかけるのだろうけど。
それを私に求めろと言うのは酷な事だとも思える。

(常識的に、見ず知らずの人が重そうですね、大丈夫ですか? と言葉を
投げかける状況は、見るからに老齢の人にならまだしも。健康的な彼女には
合わないだろうし、スタンドで追尾する理由も私にはない……)

いかにもグレーで、不審であるならスタンドも行使するか。嵐山ナギに対し
干渉する理由も目的も今の所ない。全てを疑って行動しては、逆に動きが狭められる。

(レスラーの彼と、アイドル達のスタッフの会話にも横槍いれる必要性は今の所ないだろう。
先に私も買い物をしておこう)

「すみません。台所用の洗剤と、殺虫剤をお願いします」

売店に赴き、それ等を購入する。ついでに、2、3千円ATMで下ろそう。
 飴なり買ったビニールと一緒に提げる。
まぁ、何に使うかと言えば……危険な害虫が出た時の為としか言いようがない。

それ等が終わったらゲームコーナーに向かう事にする。少年は、いるだろうか……?

304神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/26(月) 22:35:44
>>301

「なるほど」

まぁ演者にそういう話は出来ないだろうし、スタッフも少ない。
神原は初対面でこれからも一緒に仕事をするというのは考えにくい。
話しやすいのかもしれないし、元々そういう性質なのかもしれない。
神原自身はこういった話に付き合う経験が無い訳では無い。

「無責任に話し合ってどうこうとは言わないけど」

「お互い我慢しないといけない所はあるしね」

撮影に支障が出てないのなら問題は無い。ただ一緒に働く身として思うところがあるだろうとも考えられた。

「ま、お話くらいならいくらでも聞きますよ」

305『パストラーレの収穫者』:2017/06/27(火) 04:08:25
>>302(志田)

道は程よく整備されており、目に見える危険もない。
クマやイノシシへの注意喚起も特に見当たらず、
少なくとも『フェンス』のこちら側は安全なのだろう。
自然を楽しむにはうってつけで、悪意とはかけ離れている。

        ・・・

               ・・・!

    ・・・


話し声はそれほど大きなものではなく、
人に聞かせるためのものではないようだった。
例えば『SOS』なんかではない、ということだ。

           ・・・

   オ
           ォォォォ

残念ながら、話している現場には間に合わないようだ。
風の音にかき消されるように、声はフェードアウトする。

             ザッ

         ザッ

代わりに、足音が近づいてくる・・・恐らく声の主だろう。
遠めに、その姿も確認できる。話に聞いた通り、『警備員』。
恐らくは女性だろうか? 化粧をしているが、地味な顔立ちだ。
何となく既視感がある顔でもある。まあ、よくいる顔と言う事か。

>>303(小林)

人は、いる。とはいえ今干渉する理由は無いと判断した。
情報収集に関しても、『彼らなら知り得る』事はあるにせよ、
それを言うならば『ゲーセンの少年』だから知り得る事もある。
それは間違った判断ではないかもしれない――ただし。

「洗剤……と殺虫剤、ですか? ええとすみません、
 当売店では『日用品』のお取り扱いはしていなくて」

「お部屋に虫が入ってきてしまいましたか?
 もしそうでしたら大変申し訳ございません。
 駆除が必要でしたら、スタッフにお声かけいただければ」

買い求めた品は、『判断ミス』と言える。
売店のスタッフは一瞬怪訝な表情を見せたが、
そこは接客業という事か、真摯な笑顔でそう答えた。

ここは永住するような場所ではなく、宿泊場所だ。
台所は各部屋に存在しない設備であり、洗剤も客用にはない。
殺虫剤についても、備え付けはあるかもしれないが――売店にはない。
まずゲームセンターに向かうか、先にスタッフに声をかけてみるか――?

       ザッ

          ザッ

別のテレビスタッフらしき人物が、レストランに歩いていくのも見えた。
ここからでは細かい容姿は分かりづらいが、女性だという事は分かる。

他にも数名客はいるにはいるのだが、今この状況に意味を持つ気配はない。

>>304(神原)

「まあ、多分上も次からは呼ばないと思うんで、
 今日だけがんばって我慢しようかなって思いますう」

        「ありがとうございます――っと」

   ザッ

      ザッ


住吉は礼を言いながら、店の外に視線をやる。
それを追えば、ちょうど千水がレストランに戻ってくるのが見える。
つまり、この話はここで中断する事になりそうだ。

           ザッ

また、土産らしい荷物を持って階段を目指すナギの姿や、
土産屋で何やら店員と話し込む『バンカラの彼』の姿もロビ―に見える。

それから一応他にも数名客はいるが、特筆すべき何かがあるわけではない。

306志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/27(火) 19:23:56
>>305

(『警備員』――確かに聞いた通りだな)

森の中に警備員というのは、不思議といえば不思議だ。
どちらかというと、施設内や駐車場にいた方が自然に見える。
言われてみれば、なんとなくそぐわない雰囲気はあるかもしれない。

警備にかかる人件費だって安くはないはずだ。
必要のない場所に貴重な人員を配置するとは思えない。
つまり、ここは警備が必要な場所に含まれていることになる。

そういえば、駐車場には警備員が見当たらなかったようだ。
普通に考えると、ここよりも駐車場の方を優先するべきだろう。
そちらを手薄にしてまで森の方を警備しておく理由があるのだろうか。

もしかすると、最近ここで何か事故でもあったのかもしれない。
その再発を防ぐための措置とも受け取れる。
あるいは、これから起こる何かに備えているのか――。

「――こんにちは」

こちらからも警備員らしき女性に近付き、挨拶しながら軽く会釈する。
擦れ違ったら一旦その場で立ち止まり、辺りの景色を眺めている素振りをする。
彼女の行き先を、それとなく目で追うためだ。

その後は、話し声が聞こえた場所へ向かう。
話の内容こそ分からなかったものの、声が聞こえたなら、そう離れてはいないだろう。
そして、『話し声』というからには、そこには『話し相手』がいたはずだ。

あるいは、今もいるかもしれない。
いなかったとしたら、その理由は二つ考えられる。
『既に立ち去った』か、それとも『最初からいなかった』かのどちらかだ。

仮に立ち去ったとしたら、足音が聞こえるだろう。
さっき僕がやろうとしたように、足音を殺している可能性もなくはない。
ただ、警備員の女性が普通に歩いてきたことから考えると、その可能性は薄い。

最初からいなかったとすれば、たぶん『警備用無線』か『携帯電話』だろう。
勤務中の警備員なら、同僚と無線で話していたという辺りが妥当じゃないかと思う。
さっきの彼女が『森の中で独り言を呟く癖』を持ってなければの話だけど。

まあ――とにかく行ってみれば分かる。
その確認が取れたら、例のフェンスを探してみるとしようか。
まっすぐ進んでいれば、そのうち行き当たるだろう。

307小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/27(火) 20:15:57
>>305

 失念していた。考えてみれば、此処は便利なコンビニや
ホームセンターでも何でもない。温泉旅館なのだ……マスカットジャムもあるし
他のものも豊富に取り揃えていると過信していたな。

「あぁ、いえ……山の中を歩いてると、結構虫も目にしましたし。
この時期だと、夜間に虫も結構飛ぶでしょう? 網戸があっても
つい何処から入るかも知れませんので……えぇ、必要の際はスタッフを呼びます」

「ところで……此処の温泉の山の中って、何かあったりしますでしょうか?
山の中を、警備員らしき人が入るのも目にしたので」

 売店の人間も、旅館のスタッフの一人には違いない。
殺虫剤を買う言い訳から、自然な流れで山の中に何かあるのか? と言う
話題を出して、それとなく質問してみる。反応があれば……私の予想が深まる事になる。

(マッチなどは……確か部屋に備え付けてるだろうな、無かったのかも知れない。
質問が終わったら、ついでに買っておくか)

 火種は、何かと必要な際もあるだろう。質問が終わったら、それを買う事にする。
こう言う旅館なら、その旅館の銘柄をモチーフにした土産用のマッチはある筈だ。

買い終わったら目的のゲームコーナーに寄る事にする。

308神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/27(火) 23:05:08
>>305

「……そう」

千水が来たようだ。
住吉の気苦労はもう少し続くのだろう。
千水の方にも言い分はあると思うし、まぁなんでもいい。

(どうするかなぁ……)

とりあえずこの席は離れるとして、次はどこに行こうか。
あそこにいる人に声をかけてもいいし、しないでもいい。
手荷物となるこの着替えをどうにかしたいという気持ちもあるし、遊戯館を見てみようかという気持ちもある。
二択で神原が選んだのは遊戯館に行くことだ。
適当に遊べる場所を探そう。

309『パストラーレの収穫者』:2017/06/28(水) 05:29:12
>>306(志田)

・・・疑問が形を持ち始めた。
そう、駐車場には警備員が見当たらなかった。
少なくとも、見渡した範囲には一人もいなかった。
だが、この山の中にはいる・・・それは少し妙な話だ。

         ザッ

              ザッ


『警備』:
「…………こんにちは。
 山歩きなら、暗くなる前に帰るように」

警備の女性は俯き気味にそそくさと、『志田』とすれ違う。
異様さとかはない。既視感があるほどどこにでもいそうな女性だ。
彼女の行先は、察するに『駐車場』あるいは旅館に戻る方向だ。

       ザッ

そして、『志田』は山の奥へ歩いていく。
だが話し声が聞こえた方向にいくら歩けど、人はいない。
が、『フェンス』は見えてきた。『星天の郷』の設置した物らしい。

フェンスにも、特に怪しい痕跡とかは、見当たらないが・・・

>>307(小林)

マスカットジャムであるとか、絵葉書であるとか、
名物品やお土産の定番ならば取り揃えられている。
日用品として使えるものもあるにはあるが――

「一応、備蓄はあるかと思いますので、
 どうしてもスプレーの方が必要でしたら、
 その際もやはりスタッフにお声かけください!」

山中の虫への懸念に、付け加えてそのように説明された。
部屋に人を入れたくない者もいるだろうし、妥当かもしれない。

「え? 山の中に、警備……ですか? ええとすみません、
 私は警備の方とは管轄が違うので、詳しくは知りませんが」

「何か……と言えば、森が広がっているくらいしか……
 あまり奥の方には入ったことはないんですけど、
 そもそもそんなところは立ち入り禁止にされているんで。
 もし知ってるとしたら、上の者になるんじゃないでしょうか」

とのことで、少なくとも誰もが知るものは無いようだった。
それからマッチを探すと、予想通り存在したので、購入する。

その後、遊戯館――ゲームセンターへ向かう。

         ザッ
             ザッ

レスラーのスタンド使いも、どうやら同じく遊戯館に行くらしい。
何か話すことがあるなら、その道中の今が良いタイミングに思える。

>>308(神原)

辟易したような表情を浮かべる住吉。
まあ、ここに関しては彼女らの問題だ。
『神原』は席を離れ、遊戯館に向かう事にした。

『ひたり』:
「いや〜すいません、お待たせッス。
 あれ、神原さんもう行っちゃうんスか〜」

        「お疲れ様ッス」

    ペコ

すれ違いざまにそのような声をかけられた。
かなり軽いが、悪意とかそういうのは感じられない。

『住吉』:
「もお、早く食べちゃってくださいよお」

『ひたり』:
「休憩まだあるんだし、そんな急かさないでほしいッス。
 そういや、アイドルの子たちは今なにしてるんスかね?」

ともかく、遊戯館に向かおう。

      ザッ
   
土産を持ったナギが神原に気づかない様子のまま、
階段の方へ歩いて行った。おそらく部屋に戻るのだろう。

     ザッ
          ザッ

遊戯館には『バンカラの少年』も向かうらしかった。
別に用は無いだろうが、話す事があるなら今は良いタイミングだ。

310志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/28(水) 20:23:18
>>309

駐車場に警備員がいないのは、
単にオープンしたばかりで人を雇うほど余裕がないのかもしれない。
しかし、その割にはあまり重要そうには見えない山中に警備員を置いている。
まだなんとも言えないが――何かしらの事情はありそうだ。

「どうも」

行き先は施設方向、か――まあ、だからといってどうということはない。
そういえば、今まで彼女以外の警備員を見かけることはあっただろうか?
まさか、彼女一人で施設全体を見回っているはずはないだろうが。

(そういえば、女性の警備員っていうのも初めて見たな……)

改めて思ったが、警備員が女性というのは珍しい。
ジェンダーフリーの世の中だし、女性が警備担当でも別におかしくはない。
女性の方が細かい点には気付きやすいって言うし、意外と向いてるのかもしれない。

ただ、警備員といえば、大抵の場合は男性だろう。
見た目は普通に見えたが、よほど腕っ節が強いのだろうか。
それとも――何か普通の人にはない『特技』でも持ってるのかな?

(人はいない……。僕が来る前に立ち去ったわけでもない。となると……)

いくら歩いても誰にも出会わないし、誰かが立ち去ったような気配も感じられない。
やはり、あの女性以外この場に人はいなかったと考えるのが妥当な線、か。
そこらに生えてる木と仲良くお喋りしていたなんてこともないだろう。

「――おっと、これか」

フェンスの前に立ち、どこかに説明書きでもないか確かめる。
そして、フェンスの向こう側に視線を送る。
まあ、特に何もないだろうが。

(何もないとは思う――けど……)

      ヴゥンッ・・・

不意に背後に現れる漆黒の人影。
自らのスタンド――『イヴ・オブ・サルヴェイション』を発現する。
広範囲の視野をカバーする紫色の『四つ目』で辺りを見回し、『あるもの』を探す。

探しているのは、『登るのに手頃な木』だ。
できるだけ高くて、幹が二又に分かれていたりして足をかけられそうな木がいい。
腰を下ろしても折れそうにない太い枝があればベストだ。

適当な木が見つかったら、『能力』を発動する。
木の傍に三点の『サイト』で『網』を張り、それを足場にして木の上に登りたい。
それができたら、木の上からフェンス内を観察する。

(これならフェンスの中に入らずに済む……。ルール違反にはならないわけだ)

ついでに、そこから見える森全体を見渡してみよう。
特に何もなければ、木から下りてスタンドを解除し、『星天の郷』に帰る。
さっきの女性に言われた通り、暗い中での山歩きは事故の元だ。

「……」

「……事故……か……」

子供の頃、遊びに行った裏山で起きた崖崩れ。
そこで転落死した友人。
そして、それを助けられなかった自分。

「――嫌なことを思い出しちゃったな」

ぽつりと呟く。
旅行に来て少しは忘れられるかと思ったけど、そうもいかないようだ。
ともかく――帰ろう。

311小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/28(水) 22:21:57
>>309

 「えぇ、ご親切にして頂き有難う御座います。また、立ち寄らせて頂きますので……」

顔つきから見て、店員が何を隠してると言う感じもしない。本当に何も関知してないと
考えるのが妥当だ。それは、個々のスタッフの大部分にも当たるだろう。

(玉野氏……それに、あの恰幅があるマスクの男性。
あの二人が気に掛かるな)

この旅館で、ある程度の情報を把握してるなら。まず旅館の代表として
出てきた女将である、玉野。
 そして、アイドル達のロケに参加していた。スタッフ達とも違う
だが何かしら地位のある立場であろう名称不詳のマスクの男性。

 今の所、自分が遭遇した中で重要そうと思えるのは、この二人だ。
だが、玉野氏はともかく。後者の男性に対しては情報が全くない。
  これでは詮索するにしても、取っ掛かりがない。

(……そう言えば)

 ピタ

「あの、すみません。さっきアイドル達と会話していた
レスラーの方ですよね?」

 「ちょっと、お伺いしたい事があるのですが。個人的に
ある一人の事が。もし、不愉快でなければお答え頂けたら幸いです」

『神原』に対し、話しを設ける。

彼は、アイドルやスタッフ達に繋がりがあり。それでいて、この旅館を
取り巻く謎らしき物には関連性が無い。セーフラインの人物だ

私はプロレスラーと言うものに対して、余り縁のない人物だが。彼は
その方面では一端の名があるのだろう。その、業界方面には。

彼なら、マスクの男性に対しても少しは情報を保有してる可能性が高い。
無論、無料で教えて貰う事は難しいかも知れない。
 ……返せるものとなると、難しいな。

312神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/28(水) 23:34:17
>>309
>>311

「どもども。お疲れ様」

千水にそんなことを言って手を上げる。
二人と別れてから声をかけられた。

「ん」

「そうだけど、何かな?」

誰だろうか。
誰でもいいといえばいい。

「別になんでもいいんだけど。突然なに?」

「質問は内容によっては答えられるけど」

313『パストラーレの収穫者』:2017/06/29(木) 04:36:57
>>310(志田)

館内を思い返せば、彼女以外の警備員は時々いた。
記憶の中でも、それが中心に描かれる事はないが、
一応視界の隅などにいた・・・意識に留まらない程度に。
ただ、矢張り人数がそれほど多くないような印象はある。

      ザッ…

フェンスには『星天の郷』の設置物という旨が書かれている。
それ以上、例えば山の奥に何があるか? であるとか・・・
興味心をかきたてるような事に関しては、書いていないようだ。

             そして。

      ヴゥンッ・・・

             ギョロ

      ギョロ

                 ギョロ

発現した『イヴ・オブ・サルヴェイション』は、
造作もなくやりたい事を可能にした。手ごろな木を発見。

        シュ
             ピン!

網を張って、上るための足場にする。強度は十分だ。
問題なく・・・高く、手ごろな枝具合の木に登る事が出来た。
そこからフェンスの向こうを見るのも、勿論問題は無い。

            ギョロ

問題は無いのだが・・・異常についても残念ながら、無い。
森が広がっていて、せいぜいやや遠くに廃屋が見えるくらいの事。
怪しい建物とかではなく、恐らく古い山小屋の名残か何かだろう。

一応何かはあったので、木から降りるかどうかは『志田』次第だ。

>>311(小林) >>312(神原)

店員から聞いた話――その所作、情報。『小林』は考える。
秘密を探りたいならば、『誰に接触すべき』であるのかを。
それを考えれば、知っている限り『玉野』と『例の男性』だ。

とはいえ、そこに行くためのとっかかりが無いのも事実。
そこで、情報を持ち得る存在、『神原』に声がかけられた。

『神原』からすれば、『バンカラ』の彼は知った相手ではない。
どういった意図を持って、質問をしてくるかも謎だが……
もっとも、プロレスラーには慣れたシチュエーションかもしれない。

(『会話』はGMを挟まず行っていただいてかまいません。
 『会話』とメール欄にあれば、そのPCに原則返レスは行いません。
 『会話終了』の際は、その旨をメール欄に記載お願いします。
 『会話終了』をした次のGMレスのタイミングから、返レスを再開します)

314志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/29(木) 18:32:06
>>313

「――あれは……昔の山小屋か何か、か?」

とりあえず、『何か』はあった。
しかし、『あそこまで行って中を調べてみよう』などという気は、いくらなんでも起こらない。
実際にやってみたとしても、おそらく変わったものは見つからないだろう。

それに、あの小屋までは、それなりに遠い。
山の奥まで歩いていって、道に迷って帰れなくなるなんてことになったら笑い話にもならない。
もうすぐ暗くなるだろうから尚更のことだ。

あの小屋以外には特に何もないらしい。
だが、それだけで十分だ。
『何もない』ということが分かっただけでも、一つの収穫と言えるのだから。

「……一応、教えといた方がいいかな」

スマホを操作し、小林にLINEで以下の文章を送る。

『森に行ってきた。警備員とフェンスを見たよ。それと、フェンスの向こう側も少し見てきた。
 遠くに廃屋があったけど、たぶん山小屋か何かだと思う。それ以外には特に何もないな』

「ついでに写真も撮っておくか……」

スマホのカメラで、山小屋らしき廃屋を木の上から撮影する。
そして、その写真もLINEで小林に送信しておく。
これで、ここでやり残したことはない。

「さて……これといって異常はなかった」

「しかし――」

「ここからの眺めは悪くないね」

太い枝に腰掛けて、森を見下ろす。
異常は見当たらなかったが、その代わりに良い景色は見つけられた。
なんとも健全で建設的な話じゃないか。
そのまま木の上からの眺望を楽しもう。
しばらくしたら木から下りてスタンドを解除し、暗くなる前に帰ることにする。

315小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/29(木) 19:05:15
>>313(本日仕事により1レスのみ)

 さて、話しかけてみたが。彼とは初対面だ
スタンド使いである事も認識してるか怪しい部分でもある。

 「……お尋ねしたい事と言うものですが。
アイドル達のロケに、マスクをしていた妙齢の男性が居たと思います。
その方の名前を、お聞き出来ればと思いまして」

「理由としては……そうですね。
私は、この旅館で何か裏で起きそうだと思っています。真剣に、そう考えています。
 アイドル達や、此処の大部分のスタッフは把握してないと思います。
然しながら、山中で偶然見た妙なものから。私は、誰かしらその謎を
知ってる人間がいると見当を付けています。それで、その方の名を知りたいのです」

少し考えを巡らしてみたが。駆け引きをするよりも、この手のやりとりは
誠実さと、正直に告白するべきと考えて。いま持てる情報のままに聞いてみる。

はぐらかしても、良い事はない。この誠実さが、良い方向に転ぶ事を祈ろう。

316神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/29(木) 21:01:45
>>313
>>315

「ふうん」

小林の話を聞きながら適当に相槌を打つ神原。
何度か頭をかく。

(いきなりなんの話をされてるんだろう)

少なくとも目の前の人間の言っているような裏でなにか起きそうという実感はない。
ので何だかドラマのワンシーンでも見ている気分であった。
そういう話をする人間を見たことも聞いたこともないということはない。

「妙なものか。不思議なもの見つけたんだね」

その妙なものというのもいまいち想像がつかないでいた。

「悪いんだけど僕、マスクの人の名前知らないんだよね」

「支配人かオーナーか、偉い人らしいんだけどね」

「ここのホームページとかあるんならそこに乗ってるんじゃない?」

あるいはスタッフに聞いて貰った方が早いとも思う。
彼の言う事が真実だとしたら、ここで起ころうとしている何かをこの施設のスタッフは知らない。
知らないなら計画の露呈を恐れて教えないということはないだろう。
何故そんなことを聞くのか疑問に持つタイプなら答えないかもしれないが。
まぁ大丈夫だろう。

317『パストラーレの収穫者』:2017/06/29(木) 21:13:07
>>314(志田)

この旅館の敷地内ではない・・・あるいは、
別の理由かもしれないが、小屋があるのは事実。
だが、それが何か意味を持つとは限らないだろう。
まして、この景色を胸に旅館で平穏に過ごす以上の意味を。

   パシャリ

           pi
 
ラインを用いて、『小林』に情報は共有しておいた。
彼はこの情報に、別の意味を見いだせるかもしれない。

      ザワ…

             ザワ…

わずかな風が吹き、ざわざわと木の葉の鳴く音が聞こえる。
この景色は『志田』だけのものだ。観光ガイドにも載っていない。

   ザッ

しばし堪能した後、『旅館』に戻る事に決めた。
日が沈むまでにはまだ猶予はあるが、既に下り始めてはいる。
長閑に過ごしていれば、すぐに暗くなってもおかしくはない・・・

                ザッ

旅館のロビーに戻ってくる。特に異常もなく、人はまばら。
昼食には少々遅いが、夕食にはさすがに少し早い時間であり、
レストランやバーにも今は客が無いようだった。さてどうするか。

>小林
>神原

       pi


『小林』の携帯にラインの着信がある。
見れば、『志田』からのようだ。写真も添付。

今確認するかどうかは、二人の判断次第と言える。

(★『会話』中は原則GMレスは入れませんが、
  状況が変化した場合などは挟ませていただきます)

318志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/06/29(木) 22:17:49
>>317

短い間に色々あったけど、僕はここに休みに来ているわけだ。
あるかも分からない異変だとか危険だとかを探りに来たわけじゃない。
温泉旅行という本来の目的を見失わないようにしなきゃいけないな。

(夕食には早いし……どこかで適当に時間を潰してくるか……)

次の行動について少し考える。
自分の部屋に戻っても、特にすることはない。
他にすることといったら、最後のアイドルに会うことくらいだ。

(……そういえば――)

頭の中で、ある言葉を思い出す。
嵐山ナギから聞いた言葉だ。
確か、彼女はこう言っていた。

――ひめ……『こいひめ』、さんはお部屋に。
   恐らくゲエムを……。

(ひょっとすると、ゲームが好きなのかもしれないな。
 だとしたら、遊戯館の方へ行けば、多少は出会える可能性もあるか?)

そう考えて、遊戯館に向かうことにする。
もしいなかったとしても、少なくとも暇潰しにはなる。
ついでに眠気覚ましにもなれば一石二鳥だ。

ロビーでの出来事から考えて、『稗田こいひめ』はスタンド使いらしい。
いわば僕とも同類ということになる。
そういう意味で、彼女には個人的な興味もあった。

319小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/06/30(金) 18:54:00
>>316-317


 「あぁ、そうですか……いえ、急に話しかけ 申し訳ありませんでした」

「私は、小林と言います。また、何かこちらで助けられることがあれば
申し出てくだされば、快く協力を惜しみませんので」

 良い情報が望める、と希望をもっていたが。そう、都合よくいかないのが人生

(やはり、一番有力なのは玉野氏などに当たり障りなく
そのマスクの男性の話、そして山中について話を聞く事かな……。
 だが、まずはゲームコーナーで約束を果たさないと)

 少年の元に向かう。スマホも開いて、送られてきたものを確認する事にする。

320神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/06/30(金) 23:41:24
>>317
>>319

「うん。そうだね」

「それじゃあね」

彼はこちらと別れるつもりらしい。
別に引き留める用もないのでここで別れよう。
それからゲームセンターに向かってなにかないかぐるっと遊戯館を見て回る。

321『パストラーレの収穫者』:2017/07/01(土) 00:25:10
>>318(志田)

一応まばらの中にテレビスタッフの女性二人組がいるが、
これからロビーで撮影が始まるという雰囲気でもない。
こちらに背を向けた立ち位置であり、干渉もしてこない。

この旅館は今、なんとなく寂しい時間帯のようだ。
一人で休息するには適しているという意味でもあるが、
旅情を楽しむという意味では、やる事が少ないという事。

           ・・・アイドル探しくらいか。

ナギの言葉を思い出す。ゲームと言っていた。
この旅館の中でゲームと言えば、『遊戯館』になる。
ゲームセンターの存在は案内板やパンフで確認でき、
ゲームが好きならそこに来てもおかしくはないだろう。
もっとも、『部屋でゲームをし続ける』可能性もあるが。

          ザッ

              ザッ

ロビーと遊戯館をつなぐ渡り廊下の辺りで、
二人の男が何か話し合っていた様子が確認できた。
ちょうど今しがた、会話は終わったようだったが・・・
まだ少し離れた位置であり、向こうから気づく様子はない。

一人は『小林』で、スマホを確認しながら遊戯館へ向かう様子。
もう一人はレスラー風のスタンド使い。彼もまた遊戯館へと向かった。

>>319(小林)

期待通りにはいかなかったが、『神原』に自己紹介し、
今後の『展望』にもなり得る協力の姿勢を示しておく。

それから『遊戯館』――ゲームセンターで、
恐らくだがまだ、少年は遊んでいるのではないか。
尤も、可能性に過ぎないが、妥当な可能性ともいえる。

と、そこで『志田』からの連絡をチェック。

              pi

『森に行ってきた。警備員とフェンスを見たよ。それと、フェンスの向こう側も少し見てきた。
 遠くに廃屋があったけど、たぶん山小屋か何かだと思う。それ以外には特に何もないな』

             ――山小屋。

写真も同封されている。やや高い位置からフェンスの向こうを撮った写真。
成程、古い建物――おそらく山小屋か何からしい、それが写っているようだった。

スマホを見ながらの移動になる分歩みは遅く、遊戯館にはまだ入っていない。

>>320(神原)

話が終わり、『小林』より先んじて遊戯館に入った。
ゲームコーナーはロビーに増して客がまばらであり、
いわゆる『ゲーセンにいそうな人種』は皆無のレベルだ。

小学生くらいの少年や、男女の連れなどはいるが、
みな騒ぐような様子はなく、鳴るのは電子音ばかり。

        ザッ

             ザッ

ゲームコーナー内に自販機なども見受けられた他、
奥からは漫画や本が置かれたコーナーが隣接している。
インドアな遊戯が多いが、まあ旅館だしそんなものか。

また、2階に上がれば『卓球場』も存在するらしいが、
これに関しては対戦相手が必要で、難しい話かもしれない。
体を休める施設で身体を動かすのも、なかなか手間がいるようだ。

322志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/01(土) 07:39:18
>>321

(小林君と……例の彼、か)

(どうやら行き先は同じ――奇遇だな)

ちょうどいい。
スタンド使いの彼とは、一回くらい話をしてみたいと思っていたところだ。
ここで見つけられたのは運が良かった。

僕も彼と同じスタンド使いだし、
堂々とスタンドを出して歩いていたり、
派手なパフォーマンスを披露したりする彼の人となりには興味もある。
それに、少し前に彼のスタンドからは挨拶もされている。
本体の意思と無関係だったとしても、こちらから返礼の挨拶くらいしておいてもいいだろう。

小林の番号にかけるため、スマホを取り出して手元で操作する。
向こうはこちらに気付いていないようだが、電話で近くにいると伝えれば気付くと思ったからだ。
しかし――その直前で止めておくことにした。

彼は電話は緊急時だと言っていた。
それは彼の方からかけてきた場合であって、
僕の方からかける場合については言われていない。
でもまあ、『何かあった』と思われても困るし、わざわざ紛らわしくすることもないだろう。

電話をかける代わりに、ラインで短いメッセージを送る。

『後ろ』

たった二文字だが、これを見れば気付くだろう。

その間、自分からも二人に近付いていく。
彼らが気付いたなら、片手を上げて自分の存在を知らせておこう。
まあ、人も少ないし、振り返れば一発で分かるだろうが。

323小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/01(土) 20:33:59
>>321-322

彼(神原)からは有益な情報を引き出せる事はなかったものの。スタンド使い
謂わば、引力の担い手の一人である。今後の動向を知る為にも、ここで話しかけ
少しでも繋がりが出来た事。それは、無駄でないと私は思う。

スマホを開いて情報を確認する。

『志田』さんからだった。山小屋 フェンスの向こう側……。

(気になるな……だが、夜間に向かうのは流石に危険か? そこまで調査をする
重要性、緊急性も持ち合わせていない)

 〜〜♬

と、続けてのラインへの着信だ。
たった一言、後ろ、と言う文字だけだと。少しばかり怪奇や恐怖を感じさせる
映画の1シーンのようだと場違いながらも思える。

 振り返ると、案の定の志田さんだ。ペコリと会釈する事にする

(これで、三人この場に集まった事になる。偶然だと思うが……
やはり親友曰く、スタンド使いは自然と一か所に集まり合う性質があると言うのは
確実な信憑性があるようだな)

 「どうも……すみませんが、少し人を待たせてますので
話す事があれば、また夕食にでも」

 雰囲気からや、送って来た情報からしても。彼が何が大事になる存在に
触れたと言う事もないだろう。今は『少年』との交流に集中する事にする。

遊戯館に入り、ゲームコーナーに向かう……さて、彼の少年はいるだろうか

324神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/01(土) 22:40:58
>>321

「……」

(案外騒がしくないんだな)

ゲームにはしゃぐ子供、というのを考えなかったわけではない。
まぁ最近の子供というのは生まれたからゲームに親しんでるとかなんかそういうのがあるんだろうか。
別にそれが不満という訳でもない。

「え、あぁ、はい」

小林にそう返してとりあえず本が置いてあるコーナーに向かう。

(師匠と卓球出来ないんだよねぇ)

射程距離という問題だけでなく、純粋に奇妙な光景になってしまうだろう。

325『パストラーレの収穫者』:2017/07/01(土) 22:53:46
>>322(志田)

ラインを入れて、首尾よく『小林』を振り向かせた。
が、彼はどうやら先約からその場を去るようだ。
向かう先は当然というか、『遊戯館』の方向らしい。

またレスラーの男性はすでにゲームコーナーに向かっており、
彼と会話をするにせよ、やはりこの先遊戯館に着いてからになる。

          ザッ

    ザッ

遊戯館はあまり混んでいない様子であり、
先に到着した彼らを探し、話しかける余裕はある。
とはいえツアー客は夕食の時間は共通のはず。
焦る話でもないなら、その時も間違いなく話せるはずだ。

また、アイドルらしい人物も、今視界には入っていない。

>>323(小林)

管理されてるとはいえ、山道の、森の中。
しかもフェンスの先ともなれば『自己責任』の世界。
昼なら安全とは限らないが、夜は間違いなく危険だろう。
よほどの事情が無いなら立ち入るべきではない領域――だ。
なお、現在時刻は『昼』と『夕方』の境目と言えるだろう。

ともかく、歩み寄る『志田』に丁重に断りを入れ、
少年との口約束を果たすためにゲームコーナーに入る。

『志田』たちとは最低でも夕食の際に同席するが、
少年に関してはツアー客ではなく、泊まりかも不明。
もしかすると今が最後の機会かもしれない――

         キョロ

彼を見つけるのには、それ程時間はいらなかった。
今はメダルゲームの筐体に向かっており、そこそこ集中している。

>>324(神原)

あるいはその少年がそう言う性格ってだけかもしれない。
他に友達でも連れていればもっと盛り上がるかもしれない。
どちらにせよ、今の『神原』にはかかわらない話ではあるが。

        ザッ

            ザッ

卓球による己の『師』との戦いは難しいと判断する。
間違った判断ではないはずだ。やるなら相手を探さねば。

      ザッ

本が置かれたコーナーには、様々なジャンルの書籍がある。
メジャーな漫画誌には関しては一通りそろっているし、
担当者の好みか何かなのか、『格闘技』雑誌もあるようだ。

あとは漫画や、話題書などが本棚に所狭しと並んでいる。
読みたいジャンルの本があれば、それで暇つぶし出来るだろう。

326志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/02(日) 19:18:23
>>325

こちらとしても、特に彼に話があるわけではない。
目的地へ行く途中で見かけたから声をかけたというだけのこと。
そのまま歩き続け、予定通り遊戯館へ向かう。

(さて、『遊戯館』に着いたけど――)

(……『稗田こいひめ』は……いないな)

いる可能性はあったが、どうやら外れたらしい。
これから来るかもしれないし、僕が来る前に来ていたかもしれない。
しかし、とりあえず今はいない。

ここにいないということは、まだ部屋にいるのだろうか。
もし、あまり外へ出てこないようなタイプだったら、先の二人よりも出会うのは難しそうだ。
さすがに撮影中は姿を見せるだろうが、そんな時に声をかけられるわけがない。

(まあ、今はいいか)

いないものはいないで仕方がない。
その代わり、別の方面へ意識を向けることにしよう。
レスラー風の男性に向かって歩いていき、声をかけたい。

「――こんにちは」

「さっきはすみません。挨拶してもらったのに無視するような形になってしまって」

「正確には、『あなたに』ではないんですが」

急ぎの用事はない。
だから、今じゃなきゃいけない理由もない。
ただ、軽い挨拶くらいしておいても悪くはないだろう。
後で会った時も、いくらか手間が省ける。
彼がゲームに熱中していて邪魔になりそうなら諦めるが。

327小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/02(日) 20:18:56
>>325

 「やぁ、約束通りに来ました」

メダルゲームの筐体に齧りつく『少年』へと、近づき声をかける。

 「……そう言えば、わたくし達は未だ自己紹介も済ませていませんでしたね。
私の名前は小林です。君の名前を聞かせて頂いても問題ないでしょうか?」

このまま少年、と言う呼称で続けるのにも問題が生ずるだろう。
まず、自己紹介だ。社交辞令とは、人間関係を築き上げる為に大切なものだ。

 「あと、つかぬ事を聞きますか。
君は、星見町の出身ですか? それとも、此処らの界隈に住んでるでしょうか?
もし、後者であれば。この近辺の山中について詳しかったりしませんか?」

 雑談を交えつつ、訊きたい事を聞く。

328神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/02(日) 20:49:38
>>325
>>326

適当な漫画雑誌を取ろう。
格闘漫画がいい。楽しいやつだ。

「ん」

「ん?」

志田の言葉に頭を悩ませる。
何だったか。そうか、なるほどそういう事か。

「あぁ、あれは僕の師匠だよ」

「今はお休みしてる。スタンドを使い続けるのも疲れるからね」

「で、見えてたってことは君もそうなんだよね?」

329『パストラーレの収穫者』:2017/07/03(月) 13:18:58
>>326(志田)
>>328(神原)

もし『志田』の考えが当たっているとすれば、
最後の一人に会うのはあまり簡単ではなさそうだ。
私室にいるなら『乗り込む』事で顔は拝めるだろうが、
そんなことをすればどうなるかは火を見るより明らか。

もっとも・・・『話は通している』のだし、
今後、機会がまるでないわけではないはずだ。
ゆえに今は、『別の使い手』に声をかける事にした。
男はゲームではなく、奥のスペースで本を見ていた。

      ・・・

            ・・・

『神原』は適当に、月刊の青年向け漫画誌を手に取る。
格闘漫画も連載されているようだ。無名なタイトルだが。

      ザッ

そこに『志田』の声がかかる――先ほどの挨拶について。
お互いにスタンド使いである事は、ほぼ間違いないだろう。
周りに人もいないし、特に気兼ねする事なく、話せる状況だ。

(★『会話』は自由です)

>>327(小林)

「おっ、ほんとに来てくれたんだ!
 俺は義斗(よしと)……あ、石川義斗。よろしく」

メダルを投入する手を止めて、少年が振り向く。
信じてなかったわけではないだろうが、意外そうな笑顔だ。
 
「え? 星見町から来たよ。サンチュー?は知らない。
 それよりさあ、ゲームしようぜ。にいちゃんなにが得意?」

     ガタ

     「あんま最近のゲームはないけどさ。
      あのエアホッケーは結構新しいやつだぜ」

席から立った彼はエアホッケーの筐体を指さした。
まあ、普通のエアホッケーだ――表示板などはデジタルだが。

「にいちゃん運動あんまできなそうだし、他のでもいいけどさ」

330志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/03(月) 21:29:40
>>328
>>329

不法手段だが、直接部屋に踏み入るというのも方法の一つではある。
試してみてもいいか――なんてことを、僕は考えない。
僕は自分を賢い人間だとは思わないが、そんなことをするほど非常識でもない。

これでも、物事に分別をつけるということに対しては、まともなつもりでいる。
そもそも、彼女の部屋がどこなのかも知らないわけだし。
もし知っていたとしても、もちろん乗り込むなんてことをする気はないけど。

「師匠、ですか」

投げかけられた言葉を繰り返す。
あの時も思った通り、やはりスタンドと本体は別の意識があるらしい。
そういうタイプもいるんだな、と思った。

「そうです」

今さら隠す気はない。
知られてる以上、隠す意味もない。

「挨拶が遅れました。僕は志田といいます」

「短い間だと思いますけど、どうぞよろしく」

軽く頭を下げる。
そして、少し気になったことを質問する。

「そういえば、さっきは『小林君』と何の話を?」

「別に詮索するわけじゃないんですが、話してるところが見えたので」

331小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/03(月) 22:01:39
>>329

「石川義斗さんですね。
はい、改めて宜しく申し上げます」

 「同じ星見町の住人、と言う事ですね。それでは
もっとも、私は中学から移転して住んでる身ですので。
故郷と胸はって言える身でもありませんが……」

少年、石川義斗は山中について把握してないらしい。
 それで、落胆と言うような感情も思い浮かべない。何分、暗中の中に
手をつっこみ、偶然光を見つけられるか望み薄で動いてるようなものだ。
 彼と私が交錯する事、それが後に運命と言う名の見えぬ軌跡に光の波紋を
呼び起こす事だって、あり得ない訳でないのだ。

 >あのエアホッケーは結構新しいやつだぜ
>にいちゃん運動あんまできなそうだし、他のでもいいけどさ

 「ふむ、エアホッケーですか……」

確かに、私は華奢に見える外見だろう。物書きと言う身だし
アスリートと言える体格ではない。大寺や、さっきのレスラー(神原)に比べれば
柳のような体格だ。……まぁ、然しながら

 「いえ、構いませんよ。しかしながら、先手は譲って頂いても
構いませんか? 運動があんまり 出来無さそうな身としては」

穏やかに、笑みを保ちつつホッケー台に移動する。
 硬貨を入れ、デジタル表示板にゲームスタートの合図。そして
リズミカルな起動音と共にパック(玉)が射出される。それを、手を受け止め
右手でマレット(エアホッケーの打つ為の道具)の感触を確かめる。

 「それじゃあ、始めますね」

           スゥゥ ハァァァァ…

――目を閉じ   ゆっくりと全身の力を抜き、息を吐いて。


       「――コォォォォォォォォ……ッッ!!」


 ――目を開き、力強い呼吸を整え。メシリと嫌な音が鳴りそうな力と共に
マレットを握り、少年の位置を見据える。
 この角度なら、鋭角35度から反射する位置にパックを叩きこめば、先制点だ……!


「――ハァッッ!!」           カコンッッ!

 相手のゴールポスト目がけ、パックを叩きつけるように鋭く打ち込む。
余談だが、別に私は何か特別な呼吸法を身に着けてるとかそう言う事はない。
 過去に、そう言う呼吸が可能だと思える人生の師は居たものの私は出来ないし才もない。
ただ、親友に連れまわされ他校の柄の悪い集団に鉢あう事は幾度かあった為。
 そう言う経験はあるから、別に運動がからっきしに駄目と言う事もない。

332神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/03(月) 22:23:37
>>329
>>330

この雑誌はよく知らないが旅先というのはそういう知らないホントも出会えるようだ。
まぁ話す相手がいるので読まないが。

「志田君ね。よろしく。僕は神原幸輔」

下げられた頭には挙げた片手で対応する。

「小林君?」

「あぁ、さっきの子か。別に? なんかマスクした人の名前知ってるか、だって」

「僕従業員でも何でもないし、いきなり聞かれて何事かと思ったけど」

「君も彼になんか言われたタイプ?」

名前を把握しているということは既に某かのコンタクトをとっているということだろう。

333『パストラーレの収穫者』:2017/07/04(火) 00:37:28
>>331(小林)

「いいぜ、先に打ってくれて。
 オレこういうゲームわりと得意だから―――――」

    カコンッッ!

             バシッ

    バシッ

            スコォン!!


                 「うわっ!!!」


まずは『1点』――――『小林』が先取した。

        「なっ……」

呼吸法がどうとか、技術がどうとか、そういう問題じゃない。
純粋な『実力』で、『小林』が勝った。『勝負』の実力で、だ。

運動能力もだが――まさに『経験』が生きているのだろう。

「――や、やるじゃん。でも、まだ1点だよ」

           「いい気になんなよ、なっ!」

    バシィッ!!

              シュルルルル

                 ルル

次は必然、義斗からの攻撃となる。
右回転をかけたカーブ気味の軌道――『得意』は嘘ではない。

打ち返す事は問題なく可能だろうが、回転が厄介だ。
力に任せて打ち返せば回転は殺せず、狙い通りの軌道が阻害される。

                  ――どうする?

>志田
>神原

思考と共に会話を続ける。
今のところ、邪魔が入る気配はない。

334志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/04(火) 21:12:29
>>332
>>333

「まあ、そんなところです。僕も最初は驚きましたよ」

駐車場での一件のことは――言わない方がいいだろう。
たとえ理由があったとしても、あまり好ましい行為じゃないのは確かだ。
巡り合わせが悪ければ、あのまま警備室行きになっていても不思議はなかった。

「なんでも、彼は何か気にかかることがあるみたいです。
 それで色々と見たり聞いたりしてるらしいですね」

「僕も少し前に、森の方が気になるっていうような事を言われましたから。
 暇だったんで行ってみたんですけど、これといって変わった所はありませんでしたね」

「そのマスクの人の名前を聞いてきたのも、何かしら気になったんだと思いますよ」

(――マスクの人、ね)

内心では、『そんな人いたっけ?』と思っていた。
いたような気もするし、そうじゃない気もする。
ようするに、あまり覚えていなかった。

神原さんがスタンドでパフォーマンス決めたり、
それを稗田こいひめが見ていたり、巣ノ森包に視線を送られたり……。
同じようなタイミングで、印象的な出来事が色々とあった。
したがって、それらよりも印象の薄い事は自然と忘れ去っていた。

「話は変わるんですけど――ここに来た時、ロビーでテレビの撮影がありましたよね」

「あの中に若い女の子達がいたじゃないですか」

「その内の一人も、神原さんの師匠が見えてるみたいでしたけど、どうなんでしょうね?」

僕は撮影の途中で立ち去っていたから、その後のことは分からない。
稗田こいひめがスタンド使いなのはほぼ間違いないだろうが、念のため確認しておこう。

335小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/04(火) 22:21:01
>>333


    バシィッ!!

              シュルルルル

                 ルル


「君に 一つだけ忠告しておきたいと思います」

「私は 勝負に関しては紳士的な心構えを無くします」

   パシッ!!

 ・・・打つ方向は、『自分コーナ』ーの壁!

子供の力とは言え、回転をかけられいれば。どんなに相手の隙間を練って
打とうとしても見当外れのコースになる。だからこそ、一旦自分のコーナー側の
壁に軽く打ち込み、あえて減速させ打ちやすくした後に再度…


         「コォォォォォ……ッッ!!」


    ブンッ      ピタッ   

  「――ハァッッ!!」   カコッッンッ!

 最初と同じ角度で打つ、と思わせつつ一旦止めての逆方向へのスナイプ!!
気合を入れた掛け声と共に、打ち込んだ最初の先制点の印象は未だ相手の心を
縛っている筈。だからこそ、その時と同じ場所に来るであろう緊張は隠せない。
 そのコースをガードしようと動いた瞬間、逆方向へと打ち込む!!

 『……おっっとなげねぇなぁ……ジョー』

 空耳で、親友の呆れた声が聞こえた気がするが、幻聴だ。
たまに、こうやって童心に戻る事も。創作活動には不可欠な代物だ。 その筈だ。

336神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/04(火) 23:05:53
>>334

「ふうん」

「それはお疲れ様」

森になにかあったのだろうか。
気になるものがあったようだが志田は何もなかったと言っている。
見間違いか勘違いだろうか。

「若い女の子……あぁあのアイドルの子達だね」

「うん。見えてたみたいだよ」

「ね。師匠」

『そうだなぁ。バッチリだったな』

337『パストラーレの収穫者』:2017/07/05(水) 00:57:58
>>335(小林)

   バシィッ!

         シュルルル

              ルル

無理に打ち返さず、一旦自陣をクッションにする。
これは結果的に正しい判断だ――パックが壁に当たり、
回転を緩めて停止する。素直に打てば変化は必至だった。

ここまでは狙い通り――

「確かにうまいけど、それだけじゃ――」

          カコッッ ン!!

              「――うわっ!!?」

そして続く『フェイント』もきれいに決まった!
警戒していない相手に、策が決まらない道理がないのだ。

         カコッ

義斗は慌てて『反射』の動きでパックを打ち返したが、
これはかなり『甘い』打ち返しだ。反撃は極めて、極めて容易。

      シ

          ルル…

童心――大人気を捨てることは悪いことではない。はず。
少なくとも、今この瞬間、帰って来た打ち頃のパックには――どうだ?

>志田
>神原

情報交換、情報整理。ノイズは今のところない。
このまま会話を続けることは、問題なく可能だろう。

338小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/05(水) 17:11:48
>>337

「――コォォォォ……ッ!」

      「――ハァッッ!!」   カコッンッ!!

 打つ、一直線に……相手陣地のゴールポストより『数センチズレた壁』へと。

 相手の玉が甘い。故に、ゴールポストへ一直線に打ち込みたくなる。
だが、それこそ誘導されるに近しい事だ。良い狩人は必死に逃げる獲物と
同じスピードで愚直に追い詰める事はしない。変則を、緩急を
相手の嫌と思える事を徹底的に行い、心を追い詰め そして喉笛を喰らう!

 「――チヤァァ!!」    カンッッ!!

 そして、戻って来たパックをマレットで回転をかけつつ壁に反射させ
ゴールポスト目がけて入れる為に、本気で打ち込む。

339志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/05(水) 21:10:33
>>336
>>337

「――っと」

突然の師匠の出現に少し驚いた。
気を取り直して言葉を続ける。

「やっぱりそうですか。そうじゃないかと思いました」

「さてと……僕も夕食まで時間潰しでもしますよ。師匠も、さっきはどうも」

立ち去りかけて、ふと立ち止まる。

「さっきの森の話なんですけど、気になることがあるといえばありましたね。
 森自体には何もなかったんですけど」

「森の中に女性の警備員が一人いたんですよ。
 女の人が警備員っていうのも珍しいですから」

「誰かと話してるみたいでしたけど、他に人はいなさそうだったんで、
 たぶん無線か電話じゃないかと。
 だからどうってこともないですけど」

「ここ、大きさの割には警備員の数は少ない感じがするんで、
 森の方にまで人を置いてるのはちょっと不思議な感じはしますね。
 もしかしたら、何か事故でもあったとか……まあ、考えすぎですね」

「それじゃ、また」

そう言って、今度こそ立ち去る。
稗田こいひめはいなかったし、第二の目的である暇潰しにかかろう。
何か適当なゲームでもやることにする。

どんなのがあるだろうか?
ゲームはあまりしないが、同じ作業を繰り返すようなゲームなら得意だ。
まあ、なんでもいいんだけど。

340神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/05(水) 21:57:21
>>337
>>339

「しっかり休めた?」

『よく分からんな』

テレビのリモコンを押すぐらいの気軽さでスタンドのオンオフを行う。
何となく出っぱなしは辛いかと思って神原はそうしている。

『こちらこそどうも。俺はストロンガー・ザン・アイアムだ』

立ち去る彼に手を上げるが途中で止まる。
彼が止まったからだ。

「警備員?」

「……ふうん。なるほどなぁ」

奇妙とは言わないがどうしたのだろうかと疑問は浮かぶかもしれない。
自分の目で見た訳では無いのでそれ以上具体的には知れなかった。

(ま、別にいいけど)

志田と別れた後は雑誌を読もう。

341『パストラーレの収穫者』:2017/07/05(水) 22:35:48
>>338(小林)

     カコッ ン!


狙うのは『喉元』たるポストそのものではなく、
そこから少しずらした位置――――『反射』の位置。

「!? にいちゃん、外したね――」

             「っ、と!?」

外した。そこまでは反射で認識されたが、
それ以上の行動、つまり明確な反撃には足りない。

つまり、戻ってくる。パックは敵の打撃ではなく、
壁との衝突により、緩く――打ち頃の状態で戻ってくる。

          カンッッ!!

ゆえに、本気の一矢を、油断した獲物の喉元にたたき込めるのだ。

                カコン

「――――つ、強え!」

義斗が浮かべるのは悔しさよりも、感嘆。

「にいちゃん、強いね……! ゲームのプロみたいだ。
 今のフェイントみたいなの、もしかして狙ってやったの!?」
 
相手側にパックが出ているはずだが、それを取る気配が薄い。
ある意味負けを認められたことになるが、続けるなら促せば早かろう。

>>339(志田)

男の、そして師匠『ストロンガー・ザン・アイアム』の名を知り、
自分の名と『小林』から得た情報、そして考えを『神原』に伝えた。
情報交換としては、綺麗に終わったと言える形だろう。

暇つぶしの為、ゲームに視線を遣る。
一般的なゲームセンターにありそうなゲームはあるが、
音ゲーと呼ばれるような、うるさすぎるゲームは無いし、
詳しければ分かる事だが・・・最新鋭のゲームは少ない。
代わりと言うか、身体を動かすようなゲームは多そうだった。

卓球も二階に行けばあるが、エアホッケーの筐体もここにある。
今は『小林』と・・・見た覚えのない、小学生くらいの少年の対戦。
どうやら『小林』の方が圧勝しているようで、少年が感心している。
(※『小林』宛のレス内容を認識しているものとする)

             ・・・と。

   ザッ

        ザッ


周囲を探っていたからこそ、いち早く気づけたが・・・

渡り廊下の向こうから、誰かが歩いてくる。
まだほとんどロビーから出始めるくらいの位置であり、
そちらに背を向ける形の『小林』には見えていないだろう。

・・・二人いて、前を歩いているのは「嵐山ナギ」ではないか?

>>340(神原)

森の中の警備員と言うのは妙な話かもしれないが、
異常な話かどうかは……見ずに決められる程じゃない。

時間つぶしに、雑誌に目を通すことにする。
巻頭グラビアは名前も聞いたことのない女性で、
巻頭カラーの漫画も、見たことのない作品だった。
新連載らしい……『怪盗奇譚』的なスト―リーのようだ。

     パラ…

            パラ…

ゲーセンの方からは『小林』の熱い掛け声と、
小学生くらいの少年であろう感嘆の声が聞こえる。
流石に少し遠いため、詳しい内容までは分からないが。

   カコン

       カコン

といった具合の音から察するに、『エアホッケー』中らしい。
今まさに打ち合う音が途切れたところなので、終わったのかも。

ここからでは見えないが、まあ雑誌を読むのに集中するのも手だ。

342志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/06(木) 14:01:08
>>341

(ざっと見た感じだと、ゲーム自体はそれなりに新しいのが置いてあるみたいだな……)

こういう温泉旅館のゲームコーナーといえば、
『いつから稼動してるんだ?』って感じの古いゲームが多いイメージがある。
まあ、ここは施設自体が新しいから、置かれているゲームも新しいものになるのは当然か。
今後入れ替えがなければ、これらもいずれは古いゲームになっていくんだろうが。

(温泉っていうと伝統的なのは卓球だけど、それの現代版ってところかもしれないね)

白熱する戦いを展開する二人を見て、そんなことを思う。
さて、僕も何かやるとしよう。
そう思って良さそうなものを探している時、二人の人影が視界に入った。

(――片方は嵐山ナギ……か?)

気になったのは連れの方だ。
撮影スタッフか、それともヴェレーゾンのメンバーか。
もしかすると、稗田こいひめかもしれない。

同じグループに所属しているからといって、プライベートでも一緒にいるとは限らないだろう。
しかし、同姓で同じ年頃だし、一緒にいてもおかしくはないわけだ。
少なくとも、期待は持てる。

適当な筐体の前に立って、デモ画面を眺めながら、渡り廊下の向こう側に注意を向けておく。
とりあえず、嵐山ナギの後ろにいるのが誰なのか確認したい。
背丈から考えると、巣ノ森包ではないだろう――多分だけど。

343小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/06(木) 20:33:46
>>341

 「その質問には YES と答えさせて頂きます。
然しながら、このゲームの行方は未だ佳境にも差し掛かっていません。
 義斗君に実力が遺憾なく発揮される事を、私は期待しています」

 
賞賛の眼差し。体躯の差からして、不貞腐れたりアンフェアを唱えても
可笑しくないのにも関わらず、彼は私の行いを素直に評価してくれている。
 良い少年だ……私なんかよりずっと。彼は、きっと良い未来に歩んでいける。

「これが終わったら、次は何をするべきか悩んでいますが。
義斗君は何か良い提案をお持ちでしょうか」

 ホッケーゲームも良いが、そればかりで時間を潰すだけと言うのも少々
益がない。私より柔軟な思考を持つ、年少の彼のほうが発想も実りありそうだ。

 目的を忘れてはならない。
私はこの旅館に有りうるかもしれない不穏の影が明確化する為に調査している。
 志田さんの協力も繋げられたとは言え、この行動の契機は私の思考から始まったものだ。
私が結末を綴らなくてはいけない。その義務があると言うものなのだから……

344神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/06(木) 21:12:49
>>341

『幸輔、こういうギミックはどうだ?』

「怪盗キャラ?」

『これは盗んだのではない永遠に借りているだけだ、みたいな』

「どっかで見たことあるなぁ」

ページをめくっていると周囲の音が耳に入ってくる。
どうやらかなりアグレッシブにやっているらしい。
自分はもう少し雑誌を読んでいよう

345『パストラーレの収穫者』:2017/07/06(木) 23:23:58
>>342(志田)

流石に時代と言うか、アナログ筐体のゲームは無い。
ピンボールとか、ルーレットとか、そういうのの事だ。
新しい旅館にわざわざ置く物でもない、という判断か。

             ザッ

         ザッ


エアホッケーは一旦止まっているようだった。
カップル風の客が隅の方でUFOキャッチャーをするくらいで、
それ以外は音も無いから・・・近づいてくる二人組がよく目立った。

『???』:
「……こういうとこのゲームって、いらつくほど古いんだぜ。
 常識的に考えて……『二、三世代前のゲーセン』って感じでぇ」

『ナギ』:
「ですが! 折角の温泉旅館!!!」

『???』:
「それしつこいって……最初の村のNPCかよ」

片方は間違いなくナギ・・・そして、もう一人は、
間違いない・・・髪が崩れているが、「稗田こいひめ」だ。
桜色の目を伏しがちに、ナギの2歩ほど後ろをついてくる。

            ザッ

                 ザッ

『???』:
「これ大事なことだからもっかい言うけど……
 僕、卓球は撮影以外でやる気ないからぁ…………」

今のところは、こちらに二人が気付くような様子はない。
ゲーセン内の他の客は彼女らに気を配っている様子もなく、
各々会話なりをしているようで、やはりまだ気づく様子はない。

他に誰かが一緒にいる、といった様子もない。撮影だとしても、
今すぐここで撮影が始まるといった雰囲気ではない・・・カメラもない。

>>343(小林)

「……いや、にいちゃんとこれ以上やっても、
 多分勝てないね。エアホッケーではって話だけど!」

不貞腐れるとか、不平を唱えるとかは無いが、
さすがに『勝てる相手』とは思ってくれなくなった。

これに関しては『大人げ』を勝利に捧げた弊害と言える。

「格ゲーかなんかで勝負しようぜ!
 それかあっちにレースゲームもあったけど」

       「クイズとかはかんべんな!
         にいちゃんめちゃ強そうだし」

脳裏に『目的』の影をちらつかせる『小林』の思惑など、
露知らずといった様子で義斗は次に何をするのか提案する。

実際のところ――『目的』を優先するならこの場はあまりに無益。
ゲーセン内には『志田』もいるし、この場に集まり過ぎているとも言える。

>>344(神原)

読み進めていくと、あまり出来のいい漫画ではない。
主人公に魅力が薄いから……展開も何となく、ちぐはぐ。
新連載の第一話がこれだと、ちょっと不安になる出来だ。
だがまあ、『物語』を作る上では何か参考になるかもしれない。

       パラ

           パラ…

次に出て来るのは、『格闘漫画』だ。
これも知らないタイトルだが、異種格闘技モノらしい。
人気投票の発表だったようだが、票数は寂しいものだ。

    パラ…


異種は異種でも、どうやら今回は主人公が竜と戦うようだ。
こうなってくると、格闘と言うかファンタジーと言うか……

          パラ

【火を吐かさなきゃこっちのもんだ】などと叫びつつ、
地に押さえつけた竜を執拗に殴りつける主人公が狂気的だ。

(※『小林』および『小林』宛レスのセリフはすべて認識可能)

346志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/07(金) 21:57:42
>>345

(あぁ、なるほど)

(最新ゲームが好きだからこそ、ここには来ないっていうパターンも考えられたな。迂闊だった)

(とはいえ――結果的にはツイてたわけだ)

どうやら他の客は、まだ気付いてないらしい。
つまり、横槍が入る心配もないということ。
彼女達に接触するには、今が絶好のチャンスだろう。

事前に巣ノ森包を通して根回しをしてあるはずだから、準備はできている。
しかし、いきなり稗田こいひめに声をかけるのは若干の不安もある。
パッと見の印象だが、他の二人に比べると少々気難しそうに見える。

「――こんにちは」

(彼女が――嵐山さんがいてくれて良かった)

稗田こいひめではなく、その前にいる嵐山ナギに声をかける。
彼女は、僕を『ヴェレーゾンのメンバーに会いたがっているファン』だと認識している。
事情を理解している彼女に間に入ってもらえば、よりスムーズに話が進むはずだ。

「さっきはありがとう。おかげで巣ノ森さんに会うことができたよ」

こう言えば、まだ稗田こいひめには会ってないことがナギに伝わるだろう。
さらに、後ろにいるこいひめを一瞥し、そちらを気にしている素振りを見せる。
こうすれば、おそらくナギが仲介してくれるんじゃないかと期待してのことだ。

347小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/07(金) 22:08:45
>>345

 「そうですね……レーシングゲームにしましょうか。
格闘ゲームは、ある程度知人としてるので。馴染みないほうが
義斗君と戦うのに健闘出来るでしょうから」

 実益は、確かに此処に居続ける以上は特にない。玉野氏に
マスクの男性について詮索するなどした方が収穫はあるだろう。
 だが、目先の目的で目前の対人関係を疎かにするのも以ての外だ。

彼(義斗)と暫くレーシングゲームをしたら、聞き込みに向かう事にするが
今は遊びに集中しよう。息抜きをする時は、真摯にソレに打ち込む。
 それが目的を成功するのに大事な事の一つだろうから。

348神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/07(金) 22:57:55
>>345

『世の中ではこういうのが流行っているんだな』

「なるほど」

なんというか個性的というか。
漫画などは嫌いではなくよく読むほうではある。
ただ今日であったこの漫画たちはなんだか不思議な気持ちにさせられる。

(子供と勝負してたのか)

意外だ。なにをどうしたら子供と遊ぶ現場になるのだろうか。
まぁなんでもいいのだが。
本は棚に戻そう。

「さて」

折角だしゲームもしておきたい。
聞こえてきたレーシングゲームを見てみるか、ついでに格闘ゲームの場所も見ておこう。

349『パストラーレの収穫者』:2017/07/08(土) 20:05:34
>>346(志田)

結果論だが、ここに来たのは『正解』だったらしい。
余計な茶々が入る事もなく・・・自由時間に遭遇出来た。
かけた声に、ナギは機敏に顔を上げ、こいひめもそれに続く。

『ナギ』:
「あっ、これはこれは先ほどはどうも!
 いえいえ、礼には及びません!
 ファンの方のためですので、これくらいは!」

快活な笑みを浮かべてそのように返すナギに、
こいひめが怪訝そうな表情で、小さく耳打ちする。

『ナギ』:
「ひめ、この方は私共のファンの方のようで!
 会って直接応援がしたいとのことでしたので、
 包殿とひめがどこにいそうか、ご案内した次第です!」

『こいひめ』:
「………………あー、そういうことな」

最初の耳打ちが何だったのかは分からないが、
こいひめは目を細めてそのようにつぶやいた。

        ザッ

それから、『志田』を見上げながら彼女が前に出る。
近くで見ると分かるが、小さい。背丈は小学生ほど。

「……まあ、僕は『みんなのお姫様』だし、
 応援は……合法的に受け取れる貢ぎ物だからな。
 どんなレアなアイテム貰うより……うれしいかな」

       「フラグが立ったりはしないけど……」

やんわりとした『プレゼント拒否』だろう。
アイドルなのだし、対応としては普通と言える。

「だから、ありがたく受け取るよ……えひ。
 でも……おさわりとかはこのご時世だし……NGな。
 えひ、『逮捕歴』なんて実績、解除したくないだろ……
 イエスロリータ、ノータッチって昔から決まってるし……」
 
                 ニマ

そのように述べて、陰気そうな笑みを浮かべた。

少し芝居がかった独特な口調だが、本音ではあるはずだ。
ただ・・・瞳の奥に、多少何かしら『怪訝そうなもの』はあった。
それが『志田』に向けられた物なのか別の何かかは分からないが。

350『パストラーレの収穫者』:2017/07/08(土) 20:05:45
>>347(小林)

「レースね! あっちの方に筐体あったはずだぜ、
 知らないゲームだったけどさ……普通の車のやつね」

「アイテムとかあるやつのが好きなんだけどなー」

      ザッ

          ザッ

レースゲームへ向かう義斗に着いていく形になるだろう。
ゲーセン内には、バスで一緒だったあの男女二人組や、
顔を合わせたので当然だが――『志田』と『神原』もいる。

どうやら『志田』は入り口側を向き、誰かと話している。
内容や、話している相手についてはここからでは確認しづらい。
そして『神原』は奥の読書コーナーから出てきたところのようだ。
 
             ザッ

「これこれ。けっこう新しいゲームっぽいし、
 俺も……にいちゃんもたぶん、やったことないでしょ」

         「これで勝負しようぜ!」

もっとも――今は目の前の少年との遊びに、『小林』は意識を注ぐ。
目的があるとしても、そこに最短で突き進むのが最善とは限らないのだ。

義斗の示すのはカーレーシングゲーム。
無名なタイトルではなく、現時点では最新と言える機種だ。

>>348(神原)

まあ偶然そういう雑誌だったのかもしれない。
あまり聞かないし、連載漫画も聞かないものばかり。
こういうのが売れるのかは、神か未来のみぞ知る事だ。

          ザッ

そういうわけで、ゲームの方に目を向ける事にした。
どういう経緯で知り合った二人なのかは不明だが、
どちらかが何かを強要している空気ではない。明朗だ。
レースゲームの筐体は例の二人を追えばすぐ見つかる。
詳しいなら知っているかも……くらいのタイトルだ。

格闘ゲームの筐体も、そこの近くにあるようだった。
対戦ゲーム、かつそこそこコアなジャンルという事で、
なんとなくひとまとめ的な扱いをされているのかもしれない。

入口の側に『UFOキャッチャー』等が固まっているし、
敷居のようなものを意識している可能性は、そこそこあった。

351志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/09(日) 18:43:46
>>349

耳打ちの内容は分からなかったが、おおよその推測はできる。
ナギの返答から察するに、『誰?この人?』みたいな感じだと思う。
まあ、特に気にするようなことじゃないだろう。

「はははは――逮捕歴、ね」

先の二人とは一味違った特徴的な口調と言葉。
それに対し、乾いた笑いを漏らす。
こいひめの言葉が気に障ったとかではなく、僕が笑うと大体いつもこんな具合になる。

「それはイヤだなぁ。これからも気をつけるよ」

(それはそうと――)

桜色の瞳に映る『怪訝』の意味は、単に見知らぬ人物を警戒しているのか。
それとも、巣ノ森包のように僕の容貌が気になるのか。
あるいは、僕が彼女達のファンだという部分に疑いを感じたのだろうか。

もしそうだとしたら、それは当たっていると言える。
最初にナギと接触する時にファンを装い、それを今も通しているというだけのこと。
はっきり言ってしまえば、咄嗟に思いついた出任せということになる。

だからこそ、自分が嘘をついていることに対して、ひそかに心苦しさを感じた。
目の前にいるこいひめを含め、彼女達は形は違えど、三人とも真摯な態度で応じてくれた。
この場限りの出会いだったとしても、誠意を持って向き合うのが筋ではないかと思えてくる。

「嵐山さんにも言ったけど、僕も星見町に住んでるんだ」

「同じ町の人間として君達の活躍を応援するよ」

「もちろん、町へ帰った後もね」

これまでは建前だったが、今からファンになればいい。
少なくとも、これで嘘ではなくなるわけだ。
実際のところ、彼女達には好感が持てるし、応援すること自体はやぶさかではない。

「ところで――『あげる』んじゃなく、『もらう』のはOKかな?」

「よかったら、ここにサインしてもらえると嬉しいんだけど」

「その『決まり事』に引っかからなければ、ね」

そう言って、こいひめに絵葉書を差し出す。
ここまで長かったような気もするが、時間的には短い間の出来事だろう。
彼女が申し出を承諾してくれたなら、この旅行での僕の目的にも一つの区切りがつきそうだ。

しかし――思い返してみれば、随分と妙なことになったものだ。
ここに来る前は、まさか温泉旅館でアイドル捜しをするなど考えてもみなかった。
ただ、けっこう楽しかった、と自分では思う。

352小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/09(日) 21:51:47
>>350

 『志田』さんか……話してるのは、誰だろう?

少し気に掛かるもの。スタンドを発露させ、様子を覗く と言うのは余計だ。
 この旅館に関わる出来事であるなら、後で連絡が来るだろうし。個人の
プライベートまで詮索すれば、私はただでさえ誤解されやすい物腰なんだから
注意して一人の時は行動しろと口酸っぱく友人からも有難い忠告もされてる身だ。
 特に関わる事はしない。意識はある程度向けるものの

「まぁ、レーシングゲームには体躯や知識による大きな差は現れません。
此処からが、私と君の真剣勝負の大詰めと思って構わないかと思います」

 親友(ヤジ)とはゲームコーナーで、ある程度の機種は触れた事あるが
レーシングゲームで肝心なのは、スタートでどれ位、アクセルを利かせられるか
と言う所だろうか。そこまで勝敗に拘る気はないものの、カーブなどでは
内側で走る事を意識しよう。

 「そう言えば、私は明日にでも星見町にバスで帰ると思いますが。
義人君は、何時まで滞在する予定で?」

 この時刻でも遊んでると言う事は、彼や彼の同伴してる保護者も宿泊してる身
な事は確定だろうが、決めつけるのは早計だ。

353神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/09(日) 22:53:41
>>350

「どっちがいいかなぁ?」

『どちらでもトレーニングにはなるかもな』

「判断力的な?」

『あぁ』

しばらく考えて格闘ゲームのコーナーに行くことにした。

354『パストラーレの収穫者』:2017/07/09(日) 23:33:34
>>351(志田)

こういう言い回しは日常茶飯事の事らしく、
後ろに控えるナギもとくに何を言うでもない。

こいひめの真意は分かるところではないが、
少なくともこの場で何かをしてくる様子もない。それに。
ファンがウソだと疑われていても・・・『本当』に出来る。

『こいひめ』:
「……えひ、ありがとな。ファンの応援が、
 僕らの一番の報酬だから……うれしいぜ」

           「……『もらう』?」

絵葉書を見て、怪訝な表情が暗いものに・・・
暗いが、笑顔なので、そういう顔立ちなのだろう。
悪く言うなら陰鬱だが、よく言えば西洋人形のような。

「サイン……は、オッケーだぜ。合法……」

        「オフの時は……断るんだけどぉ、
          今はまあ半オンって感じだし……」

『ナギ』:
「いえひめ! 今はお務めの最中、『全オン』だと思います!!」

『こいひめ』:
「…………こういう意見もあるしな。
 あ……これ、名前とか書いた方がいい?
 まあ、僕、お前の名前は知らないから……
 教えてくれないと『ああああ』になるけど……」

絵葉書は受け取ってくれたので、
あとは注文通り書いてくれるはずだ。

これで、旅の目的・・・奇妙な由来のそれは解決した。
あとは温泉旅館らしく、平穏無事に、癒しの時を過ごせばいいだろう。

355『パストラーレの収穫者』:2017/07/09(日) 23:33:53
>>352(小林)

          ――!  ――――です!!

ある程度向けた意識が幸いしたか――
少女的な、快活な声が聞こえた。話し相手は女性らしい。
もっとも――『小林』はそれ以上『志田』の詮索をしない。

それに、しようとしたところで、
目の前の少年を無視するのも難しいだろう。

「だろ! これならどっちがうまいか、
 にいちゃんもオレももやもや残らないと思うし」

            チャリン

「準備できたらそっちにも100円入れて。
 2Pプレイでも両方入れなきゃダメっぽいからさ!」

義斗は自分のシートに座り、プレイ代金を入れた。
笑みを浮かべているが、その目は闘志の炎が燃えている。

「……え? 何時に帰るかってこと?
 たしか明日の昼とか言ってた気がするけど、
 ま、父さんの車で来てるし……父さん次第じゃない?」

          「今日は泊まりらしいけど!」

そういうことらしい。準備が出来たなら、レースが始まる。

356『パストラーレの収穫者』:2017/07/09(日) 23:34:04

>>353(神原)

格闘ゲームのコーナーに向かう事に決めた。
あくまでゲームではあるが、攻防の判断、反射力は、
現実の戦いにも通じる……肉体が伴う『神原』なら特に。

        ザッ

             ザッ

『青年』:
「あっ」

『女性』:
「…………」

ばったりと、格闘ゲームコーナーの前で鉢合わせた。
筐体の数は多いとはいえず、同機種が『2台』しかない。
この男女連れと『神原』両方がプレイ出来るわけではない。

          ……と。

     スス

『女性』:
「私は見とくから……『枝門』くんがやりなよ」

『枝門』:
「え”っ……一人でぇ? それとも…………」

            チラ

枝門と呼ばれた、やや気の弱そうな若い男。

『女性』:
「? こういうのって、対戦するゲームでしょう?
 応援してるから…………あの人が良ければ、だけど」

彼と対戦することになるのかもしれない。断らないなら。
女性はマイペースな様子で、髪を指でくるくる巻いている。

357志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/10(月) 20:15:16
>>354

「あぁ、名前ね。せっかくだから書いてもらおうかな」

「僕の名前は志田忠志――まあ、志田でいいよ」

「漢字は『志す』の『志』に『田畑』の『田』」

改めて考えると、サインというやつも面白い。
ナギと包にしても、それぞれ違っていて特徴があった。
こいひめのサインは、どんなものに仕上がるのか興味がある。

そして、これで全員分が揃ったと思うと、不思議な達成感を感じた。
たとえるなら、何かのカードやシールを集めた時のような感覚に似ている。
なんとなく――子供の頃が思い出された。

絵葉書を受け取ったら、二人に挨拶して遊戯館から出るつもりだ。
ひとまず自分の部屋に戻って、この絵葉書を置いてきたい。
その後どうするかは、また考えよう。

「――嵐山さん、ちょっといいかな?」

立ち去る前にナギを呼び止めて、その傍に歩み寄る。
そして、彼女だけに聞こえるように、小さな声で話しかけたい。
この話をこいひめに聞かれてしまうと、少しばかり都合が悪いからだ。

「彼女を卓球に誘いたいなら、『撮影前の予習』って言ってみたらどうかな。
 スタッフの人達の前でカッコ悪い失敗をしないための予行練習だ、って。
  案外、一度やってみたら意外と熱中するかもしれないし」

上手くいくかは分からないが、やってみても損することはないだろう。
それだけ言ったら、今度こそ立ち去る。
スタンド使いの神原氏とも話せたし、今の所ここには用はない。

(それにしても、やっぱり『芸能人』だからかな)

(いや、『現代っ子』だから――か?)

(『小学生』にしてはしっかりしてるというか、マセた感じの子だったな……)

358小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/10(月) 22:23:32
>>355

快活そうで、若い女性 この旅館と言う場所で志田さんが会話する人物となると
限られてくる。一番の高い確率はアイドルの人達だ。

(正直言えば、助かる。志田さんがアイドル達と交流が少なからずあるなら
そこからの情報源も、こちらにいずれ来るだろう)

スタンド使いであり、私の助力の嘆願を知ってるなら。何かしら異変が
アイドル達にあるならば。注意深さも、私と同等には存在してるようだし
彼なら不自然さを見過ごす心配も少ない……目は大いに越した事ないのだ。

(アイドル達の事は、志田さんに任せよう。私は……玉野氏へ、夕食の際に
情報を求めるとしよう)

 義人君との会話にも相槌をうつ。
彼は、父親と二人でこの旅館に訪れた事を記憶する。

(口ぶりからして、父親と二人だけの水入らずの旅行と言うところか。
母親の事を詮索する必要性は低いだろう。そこまでプライベートに踏み込む
には彼との仲を進展させる必要がある)

 百円硬貨を入れ、レーシングゲームの座席に腰を落とす。
ハンドルやサドルの力加減を確かめながら会話は続ける。
 
「なら、帰る時刻は大体同じ程度でしょうね……。
そう言えば、この旅館にはアイドル達が来てるんですよ。
 義人君は、それ等が好きでしょうか?」

この旅館で、今の所私が遭遇した出来事と言えば。
『奇妙な山中を警備する女性』『アイドル達のロケ』だ。

前者に対し少年に意見を求めるのは酷だが、後者に起きた日常に起きた
非日常とは言えなくも、突発的に出現した事実が何かしら周囲に起こす波は
大きな渦となりかねない。それは、もしかすれば私の迫ろうとする謎に関わる
可能性だって無きに非ずだ。

 雑談混じりで、少年に対しアイドルの話題を出す事で
何かしら情報が現れるか反応を見てみる。ゲームに関しては
レーシング自体は並みの腕だ。特に力まず、何時も通りに進めてみる。

359神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/10(月) 23:09:18
>>356

「んー」

二台か。
まぁ人気と場所の問題もある。
ゲームセンターと言えど温泉施設についている場所だ。
街にあるようなゲームセンターと一緒にしてはいけない。

「ん?」

「僕は別に構わないけど?」

カップルだろうか。
別にあの女性とやるために来たわけではないようだ。
男の方は女にいいところを見せたかったのかそれともただ単に自分がやりたかったのか。
まぁ、相手が望まなければ対戦はない。
相手の答えを待てばいい。

360『パストラーレの収穫者』:2017/07/10(月) 23:24:06
>>357(志田)

『こいひめ』:
「……志す、に…………田畑…………」

         サラ
                サラ

   キュキュキュ

           「……ん」

      ス

書き上げられたサインは、彼女の名前と・・・
ドット風に描かれた星や太陽の絵で飾られたものだ。
字は細く、ボールペンで書かれている。掠れは無い。

「ほら、スーパーレアアイテムだぜ……
 ガチャでも出ない限定品。えひ、大事にしろな」

それを渡すと、こいひめは少し後ろに下がった。
これから彼女らがどうするのかは知らないが・・・と。

『ナギ』:
「あッハイ、何の御用で御座いましょう!」

呼び止めたナギに、ちょっとしたアドバイスをした。
こいひめの顔はやはり怪訝の色だが、介入はしてこない。
それなりの信頼があるのか、『志田』への信頼か、無関心か。

「――――! ありがとうございます!
 そのようにやってみます、いやはや盲点でした!!」

『こいひめ』:
「何吹き込まれたの……?」 

『ナギ』:
「ひめ風に言うなら……『攻略情報』です!」

ともかく、『人助け』にはなったのではないだろうか。
こいひめには迷惑な可能性もあるが・・・たぶん、そうでもない。

遊戯館を去り、ロビーに出ていくと、人はまだ少しまばらだった。
ここからどうするか・・・部屋で休めば、すぐに夕飯の時間にはなりそうだが。

(☆休む場合、一時的に『レス待機』になります。
  レスが必要になった場合、点呼で連絡します。
  なお、待機を中断しての任意復帰も可能です)

361『パストラーレの収穫者』:2017/07/10(月) 23:24:17
>>358(小林)

話し相手がアイドルたちだったのかは不明だが、
ほどなくして『嵐山ナギ』と『稗田こいひめ』が現れ、
推察はおそらく間違いではなかった――と判断できる。
彼女らは卓球場に向かうのか、階段の方へ歩いて行った。

『志田』が何を話したのかも、今わかる事ではない。
いずれにせよ、『小林』は彼女らへの目を『志田』に任せる。
意図にどこまで彼が忠実かは分からないが、悪いようにはなるまい。

「え! アイドルぅ? なんちゃら48とか、そーいうの?」

「オレ、あんまそういうオタクっぽいのは興味ないかなぁ。
 いやゲームは好きだけど! にいちゃんその人らのファンなの?」

悪意ある発言ではなく、単に彼の興味の対象でないのだろう。
そこにおべんちゃらを持ち込めるほどは大人ではないらしい。

            「ま、とにかく始めようぜ!」

  3

            2

                      1

          『GO!』

レースが開幕するが、まずは両者互角、ふつうの走りだ。
特に波乱があるわけでもなく、二車が抜きつ抜かれつ並走する。

このままいけばミスをした方が、順当に負ける展開になるだろう。
当然だが、それを待たず差をつけるには――何か工夫が必要になる。

>>359(神原)

『枝門』:
「いや〜〜……応援してもらえるってなら、
 男として逃げるわけには行かないっスよね」

     「流坂さん、しっかり見といてよォ〜」

『流坂』:
「見てる見てる」

ややから回っているような雰囲気はあるものの、
どうやらやる気十分の枝門青年が相手になるらしい。

いいとこを見せたかったのが強い様子であり、
連れの流坂女史との対戦にはこだわらないのだろう。

『枝門』:
「このゲーム、やったことある感じっすか?
 チュートリアルの時間は……与えた方がいいんスかね」

                ニヤ

余裕の表情。格闘は出来なさそうな彼だが格ゲーは出来るらしい。

362小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/11(火) 19:45:45
>>361

 「いえ、ファンと言う訳ではないんですが。何分
アイドルと言う方達と滅多に遭う環境に居ないですし、少し関心がある
と言うべきですかね」

 レーシングゲーム……有名所だと、アイテムで相手を妨害したりするが
このゲームでは、それは無い感じだろう。

 無難に、直線ではスピードを。カーブでは内側に走る事を意識して
ゲームをする。真剣に取り組むが、勝ちに執着はしない
 勝敗の行方に構わず、ここら辺で義人君と別れて玉野氏を探す事にしよう。

363志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/11(火) 19:55:26
>>360

(いや――感謝したいのは、むしろこっちの方さ)

感謝してくれたナギに対して、心の中で同じように感謝する。
人助けは好きだ。
気分がいいだけではなく、僕にとっては実用的な意味もある。

(今すぐに食事の時間になるって感じでもないか……)

食事時間が近いようなら、またすぐ降りてこようと思っていた。
しかし、その必要もなさそうだ。
それなら、することは一つ。

(よし――『寝よう』)

とりあえず部屋へ戻り、絵葉書は鞄の中にでも入れておく。
食事の時間に間に合うように、念のためスマホのアラームをセットしておこう。
そして、ジャケットを脱いで楽な格好になってから敷布団を敷く。

(久しぶりだな。まともに寝られるのは)

ささやかながら人助けができたから、少しの間は夢の中で責められることもないだろう。
言わば精神的な睡眠薬だ。
まあ、あの程度の人助けだと、安眠できる時間はほんの短い間だろうが。

それでも貴重な時間には違いない。
敷布団の上で横になり、おもむろに両目の瞼を閉じる。
あとは、ただ睡魔にこの身を任せよう。

(お休み――『志田忠志』……)

364神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/11(火) 23:18:45
>>361

(……)

『調子がいいタイプの人間のようだな』

別にどんな感情で彼がここに来ているかを神原は重要視しない。
女性にいいように見られたいという気持ちはあまり分からないが。

「チュートリアル? いや、別に?」

『幸輔これやったことあったか? 格ゲーが苦手でないとは知っているが』

(あると思う。でもやったとしてもちょっと前かな)

「多分、大丈夫だよ」

「わざわざ気を遣ってもらわなくてもね」

にっこりと笑う。
相手がどれほどの練度なのかは知らないが相手にとって不足はない。

「ま、頑張ろうね。お互いに」

365『パストラーレの収穫者』:2017/07/12(水) 02:42:25
>>362(小林)

「ふーん、まあオレも会ったことないなあ、アイドル」

            「よっと!」

     ブ

          ゥゥゥ ―― ン


無難なレースは無難にゴールへと近づいていく。
年の功と言うべきか、両者目立ったミスが無い中、
細かなテクニックの差で――『小林』の方が前に出る。

     ・・・

             ・・・

       『 GOAL! 』

そして――そのまま、勝ったのも『小林』だった。
熱意が無くても、勝てるときは勝てる。もっとも、
その『勝てるとき』を今ここで使ったとも言えるが。

「やっぱにいちゃん、ゲーム強いなあ……
 オレももっと上手くなって、今度リベンジするぜ」

       「いつになるかわかんないけど!」

少なくともこの場でこれ以上、引き止められる様子はない。
そして『小林』もここに留まるつもりはない――『玉野』を探す。

           ・・・

                  ・・・

探す――のはいいのだが、どう探すのかが問題である。
館内をうろうろしていても会える可能性はもちろんあるが、
すでに日は沈み始めており、夕食の時間も近づいてきている。

いつまでに探すべきか? 分からないが――
うごめく不穏な影を想うなら、悠長にもしてられまい。

366『パストラーレの収穫者』:2017/07/12(水) 02:42:35
>>363(志田)

人助けに救われるのは、助けられた相手だけではない。
助ける側にも恩恵はある・・・『情けは人の為ならず』だ。

    ザッ

             ザッ

部屋に戻って『眠るため』の準備を済ませる。
心は人助けに、身体は温泉に、浄化されている。
少しは、マシな眠りに落ちることが出来るだろう。

                   ・・・

           ・・・

   ・・・


意識がまどろみの中に、溶けていく。

         ・・・
                ・・・

                      ・・・
                         ・・・   

(☆『点呼』で合図があるか、任意のタイミングまで『レス待機』)  

>>364(神原)

『枝門』:
「んじゃ、とりあえず始めましょっか。
 対戦モード選んでもらったらイケるんで」

        「手加減はしないっすよ」

    カチャ
       カチャ

如何にも軽そうな様子だが……わざわざ人に見せるのだ。
操作がおぼつかないとか、甘い戦いをするとかは期待できない。 

      『character select!』

選べるキャラクターはそこそこいろいろいるようだが、
大きくパワー型、スピード型、飛び道具型に分かれる。
特別めちゃくちゃな強さを持つキャラがいるわけでもない。

               『ピロリ♪』

対戦相手の枝門は、すでに操作するキャラを決定した様子だ。  
さて、『神原』はどのタイプを選ぶか……或いはランダムにするか?

(☆対戦は『バトル形式』か『通常ロール』か選択可能です。
  『バトル形式』の場合は、制限時間ありのバトルになります。
  『通常ロール』の場合は、判定のないロールのみで済ませます)

367小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/13(木) 02:06:13
>>365(レス遅れ失礼しました)

 夕食が始まる時刻も近いのなら、レストラン辺りをうろつくのが
無難かも知れない。

 ただ、準備不足は否めない。

「一度、部屋に戻るか」

 用意された自室に戻り、新たに残ったコーヒー缶からスタンドで
ネックレスを再び作成して首に下げる。買ってきた残りのものは
置いておく。部屋の中には、そう言えば温かいものを飲むための
ポットなどもあるだろうか? 確認しておく。

 それ等の行動が終わったら、受付あたりに降りて玉野氏を
探してみる事にしよう。

368神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/13(木) 02:32:03
>>366

「大丈夫。分かってるよ」

『幸輔、へこましてやれ』

「いや、そんなことしないけどさ」

キャラを一通り見てみる。
だいたい見た目とタイプの感じからどういうキャラかは分かりやすい。
レスラーという職業からすればパワー型を選ぶべきか、個人的にはスピード型が好きだ。
しかし操作しやすいのが飛び道具型だったりする場合もある。

(ランダムにしよう)

神に任せた。

369『パストラーレの収穫者』:2017/07/13(木) 22:56:34
>>367(小林)

玉野の役職が具体的にどういう物かは不明だが、
接客を担当しているなら、レストランはあり得る場所だ。

しかし――ここは『準備』を優先する事にした。

     ザッ

            ザッ

自室に戻り、ネックレスを再生成する。
第三の視界であり、武器でもある力だ。
不測の事態が起きたとして――対応しやすいはず。

部屋には電気ケトルが置かれている。
コンセントは抜けているようだが、
差しなおす分には特に不都合も無いだろう。

      ザッ

            ザッ


ロビーに戻ると、『玉野』の姿は見えないようだった。
まあ、そう都合よく見つかるわけではないだろう――

『男性』:
「はい、この後宴会場です。ええ、2階の」

代わりではないが旅館の男性スタッフが内線らしき器具で、
誰かに連絡しながら『温泉館』方面へ歩いていくのが見えた。

370『パストラーレの収穫者』:2017/07/13(木) 22:57:12
>>368(神原)

ランダム選択されたキャラクターは・・・

              『GUOOOO!!!』

ゴリラのような外見。筋肉の鎧を持つ、
見るからに『パワーファイター』なキャラだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジャングルからやって来たパワーファイター!
タルを作り出し、投げたり振り回したりできる。
出したタルは判定が残るが、同時に『3つ』まで。

パワー:B 精密動作性:C
移動速度:C 攻撃速度:B

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

脳みそまで筋肉と言った風貌ではあるが、
『タル』を生成する『飛び道具』もあるようだ。

               『シャッ!!』

対戦相手となるのは忍者のような風貌のキャラ。
これは『スピードタイプ』だろう。武器は一見、持っていない。

「んじゃあ、行くッスよ!」

        『レディー』

                  『FIGHT!!』

まずは様子見と言ったところか、相手からは動かない。
相手の性能をもし知っているなら、有利に進められるが……?

(☆『知っている』と明記する場合、次レスで敵の性能開示)

371『パストラーレの収穫者』:2017/07/13(木) 23:04:00
>神原

□□□□□□□□□□□□□□
□☆□□□□□□□□□□★□
□□□□□□□□□□□□□□

☆→神原のキャラクター
★→敵キャラクター

・ステージ上に現在、障害物などは無し。

・現在両者無傷。
 気絶相当のダメージを受ければ決着。

・残りタイム→『100』
 タイムは原則1GMレスで10ずつ減少します。
 レス内容次第では減少速度の変動もあります。

372小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/14(金) 19:36:03
>>369

 自室に戻り、少しだけ今までの事を纏め上げるように回想する。

フェンスの向こう側の警備員。ローカル番組に出演するアイドル達、マスクの妙齢の男性。
 
まだ、不吉と言える程の翳りは見えない。だが、一見何ともない場所に筆舌し難い
闇が裏側に蔓延っている。その可能性だって、無知なる我々には想像つかぬ場所で
行われてる事を、否定出来ない。

 「まぁ、ある程度の用意が出来ると解っているのは安心出来る事か」

温泉旅館と言うだけあり、水源は豊富。スタンドを活用出来る場所は幅広く
トイレや、直ぐに沸騰した湯が入手出来る部屋。探索や、攻撃手段にも恵まれている。

ケトルには水を入れて、何時でも沸騰出来るようにしておく。
 今の所過剰な武器は作成しないでおく。自衛手段は必要だと思うが
私のスタンドは、やろうと思えば人を容易に殺傷出来もする。今はその牙を
見せる気もないし、人は軽はずみに牙を見せる事はない。


 (宴会場……誰かが早めの夕食でも行うのだろうか?
会場と言う事は、ある程度の地位や立場の人の出席する可能性がある……が)

 玉野氏の所在をレストランなりで探そうと思っていたが。少し関心が芽生えた。

『温泉館』の二階にある、宴会場へと向かってみよう。

373神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/14(金) 20:49:08
>>370-371

「ゴリランボー」

『なんだそれは』

「僕が勝手にそうよんでる」

相手のキャラを見る。
スピード型か。相性的にはどうだろうか。

『大丈夫か?』

「このゲームはやったことあるよ。えっと、あいつは」

敵のキャラについて思い出そう。
それと実際にゲームの操作をしなければいけない。

(スピード早いと荒らされるのがなぁ)

ものにもよるがスピードが早いものの中には相手に動きを読ませず戦うのが得意な者もいる。
動き回っての撹乱。似た動きから派生するいくつもの技を持っていたりなど。
脅威となる部分は様々だ。

とりあえずレバーを素早く前に2回入れる。
前ステップか前ダッシュが出るはずだ。
前に踏み出して、キャラの前方にタル設置。
出来なければ相手に投擲する。

374『パストラーレの収穫者』:2017/07/15(土) 02:00:27
>>72(小林)

一つ一つは小さな『偶然』『違和感』の糸も、
集まり編まれば大きな『影』を作り出し得る。

部屋を出る前、ケトルの準備を済ませておいた。
もちろん加熱に多少の時間は要するだろうが、
必要になればそれ程待たず、お湯を用意出来る。

      ――そして現在。

 ザッ

          ザッ

宴会場――気になる言葉だが、一つの事実を思い出す。
自分達ツアー客の夕食は『コースに入っている』のだ。
階段で2階へと上り、『宴会場』らしき大扉の前に来ると、
案の定『星見スカイモール主催ツアー御一行様』の名前がある。

『男性スタッフ』:
「すいません。お食事は『18時から』なので、
 もうしばらくお待ちいただければ、幸いに思います」

        ペコ―

先ほどのスタッフが後から歩いて来て、
丁重に頭を下げられた上で、説明される。

今の時間はほとんど『16:30』を回るところなので、
もうしばらく時間がある。逆に言えば、時間はそれまでだ。

漠然と行動していれば、それくらいの時間はすぐすぎるだろう。

375『パストラーレの収穫者』:2017/07/15(土) 02:00:38
>>373(神原)

軽い様子だった枝門青年はすっかり集中し、
画面から目をそらさない様子だ。さて試合開始。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

都会の闇に忍ぶニンジャ・ファイター!
手裏剣とまきびしを生み出し、狡猾に戦うぞ!
近接攻撃は威力に欠けるがそこは手数でカバー。

パワー:D 精密動作性:C
移動速度:B 攻撃速度:B

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

敵の情報を思い出しつつ、まずは行動に出る。
出したタルを『どうするか』は『自由』のようだ。
もちろん、そこにただのタル以上の効果はないのだが。

      『GUOOOOO!』

前に出ながら、目の前に出したばかりのタルを置いた。
それに対して、相手の忍者キャラクターは……

             『シャッ!』

     『シャッ!』

                 『シャッ!』

動かずに手裏剣を連続投擲……
タルに阻まれる間合いも構わずの様子だ。

               ガガッ!
 
      ガガッ!

               バゴン!!!

2発が命中した時点で、タルは割れてしまった。
現実味がない強度だが、ゲームバランスの問題だろう。
タルを出し置く動作の間に敵は集中すれば『3発』投げてくる。
……つまり、タルを出し続けるだけで完封とはいかないわけだ。
向こうも、手裏剣を撃ちづづけるだけでは勝ちとはいかないはず。

ともかく3発目が、『ゴリランボー』の顔に向けて迫ってくるぞ!!(スB)

□□□□□□□□□□□□□□
□□□☆□□□□□□□□★□
□□□□□□□□□□□□□□

☆:ゴリランボー
★:忍者

                     現在の残りタイムは……『90』。

376小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/15(土) 18:40:06
>>374

 「あぁ、解りました。では、また
その時刻に向かいます」

 同じように、こちらも軽く会釈をして立ち去る事にする。
留まっていても不審に思われるだけだろうし、今の所旅館自体が何かしら
悪事に関与してる気配も薄い。

 「あ、それと……自分、少し玉野氏に用件があって探してたのですが。
もし所在を把握していれば、教えて頂けませんでしょうか?」

 丁度スタッフもいるのだ。私に時刻を知らせてくれたスタッフに対し
行方を聞く事にする。

377神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/15(土) 23:13:30
>>375


知れたことは相手が集中していれば三発投げられることだ。
裏返せば準備が出来ていなかったり相手が何かをしているタイミングに重ねれば安全にタルを設置できる。
スピードが速いタイプ。一気に接近される可能性もある。
遠くから手裏剣でプレッシャーをかけつつ距離を保ったりや、そのスピードでの接近もある。
攻撃速度は互角だが移動速度が速い。一気に懐に入られたら面倒だ。
パワーが低めだが連打されればキツイ。

『どうする? 仕掛けてきているぞ』

「ガードすればいいよ」

焦らずガードだ。
ガードしたことを確認したらもう一度ステップで前進(スC)
今度は相手が接近してくると予想して比較的長い範囲に攻撃できる前蹴りを行おう(スB)
恐らくだが、設置して相手にスリップダメージを与えるであろうまきびしをここで使うことはないと思う。
であれば接近か手裏剣だ。
後は相手が遠距離からちくちく攻撃するだけに終始していことを祈ろう。
手裏剣を投げられるとガードが間に合わない。

378『パストラーレの収穫者』:2017/07/16(日) 00:13:07
>>376(小林)

「玉野……ええと、玉野さんに御用ですか?
 すみません、所在は分かりかねますが……
 用があるのであればここにお呼びしましょうか?」

「館内についての質問などでしたら、
 私でもほとんどはお答えできますが……」

旅館のスタッフには客を『接待』する役目がある。
彼もそれは同じであり、『言う事』は聞いてくれる。
ただ――それは正当な理由があればこそ、である。

         スチャ

まあ、それでも内線と思われる機器を取り出している。
よほど怪しまれでもしなければ、呼んで貰えるはずだ。

>>377(神原)

      ガガッ!

ガードに成功する……多少ながら削られてしまうが、
飛んでくる手裏剣にガードを合わせること自体は楽だ。
これはゲームであり、ボタンを押すだけで間に合うのだ。

            ダッ

                ダッ!

そしてステップで前進しつつ前蹴り……
敵も接近してくる事を読んでの行動。
予想ありきの行動は失敗すれば『大惨事』

『枝門』:
「――――っとォ!?」

             『ドガ!』

                    『ザシュ!』

    『GAAAA!』   

                ヒュン!

だがここは読み通りに近づいてきた敵に、
カウンターの形で『前蹴り』が命中する事となる。
しかし、一つ予想が違ったのは、敵にも読みがある事。

敵は踏み込み手刀攻撃により距離を詰めて来た。
結果は、蹴りと手刀のぶつかり合い……『相打ち』だ。
蹴りより少ないダメージではあるが、ゴリランボーも傷つく。

……敵のみ吹き飛び距離が空くもダウンは無い。

             『シャアァーッ……』

わずかなライフ差をつけ、距離は縮め、『仕切り直し』の形になる。

□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□☆□□□□□□□★
□□□□□□□□□□□□□□

☆:ゴリランボー
★:忍者

                     現在の残りタイムは……『80』

379小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/16(日) 21:49:06
>>378

 「んー、そうですねぇ……いえ、大した用事ではありませんので。
食事の時にでも、会えますでしょうから。その時、自分から話しかけます」

呼びつける程の用件であるかと言えば、そうではない。あくまで個人的な
関心であり、彼女が関与してる可能性は半々だ。

 「それでは、つかぬ事をそちらに伺いますが。この郷は、大体何年前から
建てられたのでしょう? そして、山中に何かしら曰くがあったりなどの
事情をご存知でないでしょうか? 
 どうも、山の中を散策してる警備らしき人が入ったりしたのを見かけたので」

この目の前の人物が事情を把握してるとは思えないものの、ある程度の
星天の郷について背景を知れることは出来る。情報は多いに越した事がない。

「それと……本日、アイドルグループのロケ番組があったようですが。
この旅館からして、どうなんでしょう? そう言う、芸能グループが
此処を利用する事に対しての感想と言いますが」

 ふと思い出した事だが。アイドル達のロケ番組を、玉野氏が複雑そうに
見ていた事も、少し不思議であった。

 第三者的な立場のスタッフなら、その事について事情を知ってるかも。

380神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/16(日) 23:02:54
>>378

「んー」

『やったか!?』

「やってない」

何もやっていない。
しかし一撃を入れられたのは嬉しい。
ダメージレースならば負けない。

(次はどう来るか)

牽制でもう一度前蹴りを見せてもいい。
敵がもう一度踏み込み手刀を打てばまた相打ち。
しかしここで手裏剣を投げられたら面倒だ。
相手を壁際に押し込んでいるはずだ。であれば相手は前進せねば壁と敵に挟まれることになる。

「やってみるか」

タルを発現。今度は設置せずそのまま投げる。
そして投げた後にもう一度タルを発現。これはそのまま持っておく。

381『パストラーレの収穫者』:2017/07/17(月) 01:50:02
>>379(小林)

「かしこまりました、私の方からも、
 玉野さんの方に話は通しておきますので。
 もちろん、ご不要でしたらやめておきます」

お願いしておけば玉野と話すのは容易になるだろう。
男性スタッフは内線を懐にしまいながら、続く話を聞く。

「? 建てられたのはごく近年、『2か月前』です。
 山中については、申し訳ありませんが存じませんね。
 以前は特に開発されていなかったとは聞きますので。
 今後、山中にも施設の拡充を予定しておりますので、
 どうぞ今後とも、『星天の郷』のご愛顧をお願いします」

           「……え? 山中に警備、ですか?」

よどみなく質問に答えていた彼だったが、
警備の話が出ると怪訝そうな表情が浮かんだ。

「フェンスを張っているとはいえども見張りは必要ですので、
 いてもおかしくはないんでしょうが……すみません、管轄外で」

警備員と『スタッフ』の間には密な情報共有がないのだろうか。
まあ、すべての指揮系統が同じとも限らないし、おかしくはない。

「え。アイドルグループですか?
 皆さま大切なお客様には変わりありませんが、
 著名な方もここをご利用いただけるというのは、
 素直に光栄に思います……他には何かございますか?」

彼はアイドルグループに対する特別な感情はなさそうだ。
あるいは、客の前で他の客への本音は言えないというだけか?

>>380(神原)

やっていない、やっていないが……無ではない。
一撃をぶつけ合えば『神原』のゴリランボーが勝つ。
そしてこの位置関係。壁際に追い詰めれば打ち合える。
それは敵も承知だろう。ゆえに、手を打ってくるはず。

            『シャッ!』

投げたタルは『斜め』の動きで避けられる。
このゲームはある程度の『奥行』があるタイプだ。
二次元的な攻撃だけでは、『完全な詰め』にはならない。

             『シャアーッ!!』

そして再びの『手裏剣攻撃』が来る。
接近戦であれば『打ち負ける』という選択だろう。

      ヒュン

          ヒュン

今回は二発、上段と下段に打ち分けて来た。
タイミングは実質『同時』と言っていいだろう。
両方を完璧にガードするのは、なかなか難しそうだが……

□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□☆□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□★□

☆:ゴリランボー
★:忍者

                     現在の残りタイムは……『80』

382小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/17(月) 17:53:44
>>381

 「有難う御座います。特に急ぐ用件でもありませんので
そちらの都合が空いた時で結構ですから……」

 玉野氏の事について、そう断りを入れつつ。スタッフの話を傾聴する

(……やはり 『妙』だな。
スタッフと警備員の連携が取れてない、と言うのも。
これは 警備側の方に、何か隠している事がある?)

 アイドルグループに関しても、会話してるスタッフが特に
悪印象をひた隠してる雰囲気でもない。となれば、玉野氏
彼女自体が、何かその事に対し事情を持ってる事になる。または
アイドルでなく、そのグループの特定の『何か』に因縁を持っている?

「いえ、これ以上は何も。お忙しい中、お答えしてくださり有難う御座いました。
星見町に帰ってからも、この旅館の事は口伝ですが、良い所だと広める事を約束します」

実際、此処は閑静で過ごしやすい場所だ。クラスメイトなりに伝えるだけでも
それが伝播して、此処の来客の増加が微々たるものでも有れば有益だろう。

(玉野氏との質疑は、夕食時でも問題なさそうだ。
……この後どうするか。あのアイドル達に接触してみようか?)

そう言えば、あの『桜色の瞳』の人。こいひめ氏、であっただろうか?
彼女とは初めての出会いでないような気もする。何処で出会ったかの
身に覚えがないながらも、もしかすれば彼女はこちらを知ってるのかも。

「ただ、私の事を覚えてますか? と尋ねても、不気味だろうなぁ……」

 スタッフと別れつつの道中で、歩きながら呟きつつ接触の方法を模索する。
彼女等は、この旅館との関係は希薄だろうし。スタンド使いである方向から
何かしら知り得てる可能性もあるが……。

383神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/17(月) 23:19:46
>>381

「む」

『また来たぞ』

「堅実な攻め手が好きなのかな」

不用意につっこんでは来ない。
いいことだ。
ただお互い決め手には欠ける。

『コッチに来い!』

「どうしよっかなぁ」

タルを設置する。
二発までなら防げる。
防いだら一気に前進する。
いつでもガードできるようにボタンに指をかけておく。

384『パストラーレの収穫者』:2017/07/17(月) 23:47:04
>>382(小林)

出来たばかりの旅館、出来たばかりのチームゆえ、
連携が取れていないという可能性もあるだろうが、
それでも妙な『違和感』を――『小林』は推測する。
では根本が果たしてどこにあるのか? それが問題だ。

「それはありがとうございます。
 ご期待に添えられるよう尽力いたします。
 また何かございましたら、お気軽にどうぞ」

               ペコ―

今後の事を思案しつつ、廊下を歩く。
当然だが偶然とはそう何度も続くものではなく、
稗田こいひめの関係者らしき人物は見えない。
何か気になる事をしている人物なども見当たらない。
一応、ちらほらと旅客はいる――『大寺』の姿も見えた。

記憶の中の朧気な『既視感』は、確かにこいひめに結びつく。
だが、その記憶が必ずしも身を助けるとは限らないのは難しい所か。

>>383(神原)

強烈な一撃を決めれば分は『神原』にあるが、
相手もそれを警戒しており……半ば、膠着する。
設置したタルに手裏剣が突き刺さり、打ち砕かれた。

           『シャアッ!』

設置、前進。そして敵もまた『距離を詰めてくる』。
手裏剣投げではなく、先ほどと同じ踏み込みながらの手刀。
敵はスピード型……移動速度は『ゴリランボー』の比ではない。

  『シャアアッ!!』

     ガードの準備は出来ている。
         
         このまま行けば、順当に防げるはずだ。

                  『カチャ』

             『カチャ』

その時――『師匠』たる『ストロンガー・ザン・アイアム』は聞いた。
試合に集中している『神原』とは別の意思を持つからこそ、聞き取れた。
ただ、独立しているがゆえに、『伝える』には手段が必要だが……

        ・・・敵は何か、追加のコマンドを入れている。


□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□☆□□□□□
□□□□□□□□□□★□□□

☆:ゴリランボー
★:忍者

             現在の残りタイムは……『70』

385小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/18(火) 20:53:53
>>384

 (『大寺』さんか……)

土方関係であろう人物。ツボを趣味で行おうとしている

(まあ、大抵の人間の素性を深く把握する事なんて少ないが。
彼も旅館には湯治で来てる以外で目的はない筈……。

「大寺さん、先程はどうも。露天風呂、中々なものでしたよ」

今の所、想定してる用件は先延ばしに構わない為。知り合った人物と
少しコミュニケーションをとる事にしてみる。大寺に近づいて話しかける。

「あと、結構色々歩いてるとアイドルや其の関係者の方達を見ますね。
『Veraison』……と言うグループだとか。
 大寺さんは、アイドルに詳しかったりしますか?」

 人間、どう言う趣味や性癖を保有してるか初見で見抜ける人はいない。
もしかしたら、彼も一見格闘技とかそっち方面に関心ありそうだが。
実はアイドルに夢中だったりするかも知れない。
 何にせよ、私の気の所為程度の初対面でないかもしれない既視感が
彼の口から予想だにせず答えをえられるかも知れない。雑談を試みる

386神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/18(火) 23:07:56
>>384

「来た来た来た」

『幸輔、幸輔』

「なに?」

『何か仕込んでるぞ』

師匠の言葉の意味は一瞬理解しかねた。
しかしこの状況で仕込むと言われればすぐにたどり着ける答えであった。

「……」

ガードはしない。
受ける。敵の攻撃を受けるのだ。

「思ったら、僕が勝つよりあの人が勝つ方がいいか」

『……ふむ』

「プロレスは」

『負けも華になる。学んだな』

「勿論」

387『パストラーレの収穫者』:2017/07/19(水) 04:19:03
>>385(小林)

「ああ! 『小林』くんか。ここの風呂はいいもんだね。
 露天もさっき入ったよ。そろそろ茹で上がっちまいそうだ」

            ハッハ

大寺は邪気なく笑い、足を止めた。
欲しい情報を持っているとは当然限らないが、
世間話をする相手としては、何ら問題がない。
どころか、話しかけられたことに好意的にさえ見える。

「ん、アイドルかあ……すまんがあまり詳しくないね。
 ヴェレーゾン……名前は一応聞いたことはあるんだが」

        「ローカル番組か何かでだったかね……」

ただ、『小林』の質問には芳しくない反応だった。
見た目で判断するものでもないが、詳しそうな様子でもない。
よく思い返して見れば、彼は撮影現場にも無関心(>>193)だった。

「たしか、星見町の『ご当地』アイドルってやつだろう」

彼の知識レベルは『小林』と同程度――に見える。
あるいは、会話の中でこれ以上の何かを引き出せるか?

>>386(神原)

師匠の言葉の意味を、そして……戦いの意味を考える。
勝つだけが戦いではない。これは次が無い殺し合いではない。

追加コマンドは――『武器発現』!
 
             ガガガッ!!!

    『シャアッ!!』

手刀と同時の手裏剣発現による、苛烈な『斬』撃!
ガードを削り取る力は通常の手刀とは比べられない。
実戦であれば元より、ゲームであっても『武器』は強烈。

       ガガガッ!!!

ガードをし損ねた……そう捉えられたらしく、更なる連打。
澱みないコンボ入力が、そのまま『ゴリランボー』を削り取る。

『枝門』:
「〜〜〜っし!」

         『シャアッ!』

             ドガッ!

残り時間の減り以上に、今勝負を分けるのは『ライフ』だ。

元より『力』対『手数』のマッチアップ。
敵に攻撃を許した今、こうなっているのは不自然ではない。
このまま目だった抵抗をしないならば――『負け』という結末だ。
そして――『負け』をも魅せるのが『プロレスラー』の技だ。

          『GUAAAAA!!』

『神原』の『ゴリランボー』は綺麗に吹き飛び、ダウンする。

□□□□□☆□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□★□□□□

            ……それは『バッドエンド』ではない。

388小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/19(水) 20:45:03
>>387

 「えぇ、ご当地アイドルですね。
私も、そんなに詳しい事は分からないですが……」

 (この人も、そこまでアイドルに情報通である訳でない。
『ご当地』と言うところを知ってるのも、稀な程だろう)

『アイドル』に関しての話題は感触悪いのは理解出来た。

 「……私は、浴場でも話しましたが作家崩れの身でしてね。
そう言う身ですと、他の人の体験談などは金銀に勝る価値なんですよ」

「ですので、もし大寺さんが良ければ。旅館で何か不思議な体験なり
奇妙と思える事があったら、私にお話を頂いても構いませんか?
無論、無料とは言いません。酒の一杯ぐらいは良ければ奢ります」

 彼に玉野氏の話や、山中での出来事を披露するのは余り得策ではない。
ならば、アプローチを変えて私の職から話を攻めてみる。
 こうすれば、後々何かが起こった時にでも大寺さんから有力な話が
一般人の視点であれど、聞ける事になる。

 「それと。18時から宴会場で食事ですね
先程見ましたが、中々大きな広間で行われるようですし
山菜料理や、鳥や猪とかの料理も出るでしょうね」

 細やかな事だが、夕食の時間を忘れてる可能性もある。
世間話も、人との対話で大事な事だと親友から学ばせて頂いてる。

389神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/19(水) 23:10:53
>>387

「師匠、やっちゃった」

『やっちゃったなぁ』

そういう割には不満気な様子はない。
仕事はしている。
勝敗を度外視しながら目論見は達成している。

『幸輔』

「ん」

『最後に意地は見せとけよ』

「うん」

まだ立ち上がれるだろうか。
可能ならゴリランボーを立ち上がらせて思い切り相手に向かって前進させる。
このまま倒れて負けを選んでもいいが最後まで立ち向かって負けた方がこちらも気持ちがいい。

狙うのは大ぶりな攻撃。
走り込んでのとび膝蹴りだ。
しかし大振りかつ助走をつけているから相手に読まれる可能性は高いだろう。
相手がうまい具合に必殺技なりで仕留めてくれるのを祈ろう。

390『パストラーレの収穫者』:2017/07/20(木) 21:21:41
>>388(小林)

「体験談ねえ、まあ俺なんかのでいいなら、聞かせるけどね。
 ぜひとも役立てて、大先生になってから恩返ししてくれればいい」

「若いのに奢らせる、なんてのはね。にしても奇妙、不思議か……」

大寺は大きく頷いて、それから顎に手を当てて考え始めた。
奇妙な体験、と言われてすぐピンと来るほどのものはないのだろう。

「……まあ、警備がずいぶん手薄過ぎるたぁ思うがね。
 いや俺は『警備のプロ』とは違うが。ここはやけに少ないだろう」

「最新のカメラやら防犯システムでもあるのかね。そこが不思議っちゃ不思議だなあ」

警備に感じた、『違和感』――原因が恣意か偶然かは不明だが、
それは妄想にとどまらない、『第三者』の目にも『違和』だったようだ。

とはいえ深刻には思っていないのか、
宴会場での食事の話になると笑みを見せる。

「ああ、もうじきにと思ってね。部屋に戻ろうとしてたんだ」

「海の幸も素晴らしいが、新鮮な山の幸はたまらない。
 じつは、一番楽しみなのはこの『食事』かもしれんね、はは」

>>389(神原)

やってしまった。間違いなく、この勝負に負けてしまった。
だが『後悔』がなく『意味』があるなら。それは魂までの負けではない。
画面に表示される、『WIN』と『LOSE』の境界線……それくらいの話だ。

                『GUOOOOOOO!!!』

             『シャァァーッ!!!』

交差する飛び膝蹴りと、忍びの健脚。
軸を逸らしての回避――ギリギリの攻防を制するのは、『勝つ意思』。

表示される勝利、そして彼の心の勝利。
負けを美徳には出来ない状況が、枝門の操作を極めてシャープなものとし――


        『ズ
           バ

            ン!!』


―――――――『GAME SET!』


画面には『YOU LOSE』の文字が踊る。

『枝門』:
「っしゃあッ! 対戦感謝っス!!」

           グッ!!

そして、枝門青年もシートから踊るように立ち上がり、ガッツポーズをした。

391小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/20(木) 22:20:40
>>390

「期待に応えられるかは、まだ神のみぞ知るですが……精一杯佳作を作り上げたいと思います」

「そうですね。まぁ、此処は従業員も頼もしそうな方が結構いますし。外も山々ばかりですから
警備も特に必要ないのかも知れません。駐車場ぐらいは、車上荒らしとか不安ですし居てもいいんですけどね」

 (やはり……『警備』の関連に対しては一般の目でも違和感があるようだ)

あの女性の警備員。山中を徘徊してた人物を除き、この旅館で警備員らしき人物は見てない。

(あって当たり前の部分に、抜けがある……だが、それが『何故』であるかを探るには
もっと情報が不可欠だ……いっその事、警備員自体に質問してみるのも手だが……危うい。
 まだ敵と断定する訳でないが、藪をつついて何かの頭を擡げる様は止しておくべきだ)

 そして、『食事』……『食事』…………か。

 「……宴会場の料理を作ってるのは、厨房だろうな」

大寺さんと別れた後、厨房付近まで歩いて行く。
 中を覗くのは、単身では難しいだろう。だが、幸いながら私の能力は
偵察と言う事柄において、非常に頼もしい。
 トイレなどに立ち寄り、『リヴィング・イン・モーメント』二体を作成
厨房の内部を密かに探って見る事にする。新たに何か分かるかも知れない

392神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/20(木) 23:50:20
>>390

「ははあ」

「おめでとう」

軽く拍手をして称える。
勝者は彼だ。

『よかったな若人よ』

「うん。よかったね」

393『パストラーレの収穫者』:2017/07/21(金) 02:42:30
>>391(小林)

「まあ、オープンして時間が経ってないらしいし、
 世間はほら、インフルが流行ってるからなあ……
 見た感じだと、単純に人手が足りてないんだろうな」

「それとも、私服の警備員が多いのかもしれないなあ。
 明らかに警備ってやつが多いのも、逆に不安かもしれん」

大寺はそのように考察しているし、それも不思議はない。
警備員も、今まで意図して探していないだけであり、
その気になって探せば見当たる可能性は十分あるだろう。
旅館が景観、雰囲気のような面を重視しているのもあり得る。

     ザッ

         ザッ

だが――――『何かある』或いは『何かが起こり得る』と、
考えるにはそれもまた不思議ではない状況なのも間違いない。

厨房の近くのトイレに入り、そこからスタンドを二体飛ばす。
(※特に記載がないため、最小のサイズであると判定する)

           ガチャ

               ガチャ

『老いた料理人』:
「夕食の時間まであと『1時間』あるかどうか。
 間に合わせるのは当然だが、細部まで最善を尽くすぞ」

『若い料理人』:
「料理長、『取材向け』の方に特別に手を加えたりは……?」

『老いた料理人』:
「……俺らが作る料理は誰相手でも常に全力だ。
 あとで比べられでもしたら、評判を損ねる事になる。
 客は『味』と同じくらい『評判』を求めて高いもんを食う」

          「……余計な小細工は、不要」

アイドルの取材向けの料理――と並行して、
恐らく『ツアー用』の料理も作っているのだろう。

食事の内容が同じものなら、食事の場も同じなのかもしれない。
厨房の中を軽く見た限りでうかがえるのは、それくらいのことだ。

>>392(神原)

『枝門』:
「あっ、あざァーっス。
 良いゲームでしたよ、格ゲー強いんスねえ」

          グッ

握手を交わし、互いをたたえ合う。
画面に表示された勝ち負けよりも、それが大切だった。

         パチ
             パチ

『流坂』:
「おめでとう……いい試合だったね。
 詳しくないから、技術とかはよくわからないけれど」

神原と共に、試合を見ていた彼女も小さく拍手を送る。

『枝門』:
「いやぁ、あとちょっとで負けるかと思ったけど……
 うまいことコンボ決められたから、ギリ押し切れた感じ?」

         「ほんと、対戦感謝っス!」

しきりに感謝されるのは、いいところを見せられたからだろう。
連れである流坂も、細かいことは分かっていない様子だが『祝いムード』だ。

……さて、問題はここからどうするか、ということになる。
食事の時間まではまだそこそこ残っているとはいえ、部屋で休めばすぐだろう。
あるいは、漠然と時間を潰そうとすればそれはそれで、すぐに埋まる時間である。

(☆時間を潰す場合、一時的に『レス待機』になります。
  レスが必要になった場合点呼しますが、任意復帰も可能です)

394小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/21(金) 21:08:47
>>393

(厨房は、特に異変はないな。あのマスクの男性もいない)

アイドルの関係者でないのなら、旅館関係の人間かも知れないマスクの男。

調理場に居ないと言う事は、料理関係の人ではなかったと言う事になる。

(彼は一体何処に行ったと言うのだろう? 
特定の場所しか移動してない私だが、何処かで鉢あっても不思議でないと思うのだが)

浴場、森、駐車場、遊戯館など練り歩いたものの。マスクの男性はアイドルの撮影を除き
見ていない。遭遇しない事が可笑しい訳でないけれど……

 「他に、あと行ってない場所は何処だろうか……」

浴場や遊戯館、レストランや売店は見た。それ以外でこの旅館で
行ってない場所を、自分の足で散策して見る事にする。立ち入り禁止と
なる場所があれば、それこそスタンドの出番だろう。旅館の案内図を見て
行ってない場所を虱潰しに夕食の時間が迫るまで、行ける所まで歩いてみよう。

395神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/21(金) 23:07:30
>>393

「ま、君の方が強かったみたいだけどね」

彼女からの評価も上がっているようでよかった。
でなければ負けた意味というのも少し欠けてしまう。

「はは……上手くやりなよ」

『頑張れよ若人。幸輔もな』

さてこれからどうするかだ。
特にしたいことというのも特になかったりする。
何か目の前で問題が起きているという訳でもないし。

「あ、君達さ外に出て散歩とかした?」

「面白いものとか変なものがあったって言うなら教えて欲しいんだけど」

「いやまぁ、話の種として聞いておきたいってだけだよ」

これだけ聞いておいて、特に何もないようなら適当に時間を潰そう。

396『パストラーレの収穫者』:2017/07/22(土) 00:19:51
>>394(小林)

取材の際は前に出るが、小林の前に姿を見せない。
年齢は恐らく中年から初老に見え、恰幅の良い男性。
アイドル関連の情報の中には、彼の姿は見当たらない。

――あれはどういった類の人間なのだろうか?

        ザッ

                ザッ

案内図のある場所までやってきた。
が、ここには『客の入れる領域』しか書いていない。

例えば、今しがた間違いなく存在した『調理場』は、
案内図を見た限りでは書いてはいない――ある意味当然だ。

そのうえで、まだ足を踏み入れていないのは次の中になる。
まず、遊戯棟に存在するという【卓球場】と【カラオケルーム】は未踏の領域だ。
温泉等で言えば【女湯】はもちろん、【足湯】【エステ(マッサージ)】がまだ。
それから、宿泊棟の【他の階層】と、かなり困難だが【他の客室】も当然入れていない。
ロビーの【バー】、それから野外になるが、まだ【庭園】にも立ち入ってはいない。

場所はばらけており、虱潰しに回るとしても順番と言うのは重要だ。
案内図外の場所に行きたいのならばさらなる情報も必要になるだろう。

>>395(神原)

『枝門』:
「いやあそんなッ……はは!」

万事上手くいった、というところだろう。
そうなると、今からどうするかだが……
目の前には今のところ本当に何の問題もないし、
卓球やカラオケのような他の娯楽施設もあるが、
どうにも一人向けではないものが揃っているようだ。

そこで、目の前の解決した二人に話を聞いてみるが……

『枝門』:
「散歩はしたッスけど、特にへんなもんとかは〜
 まあ森歩いてたらフェンスがあったくらいッスかね?」

『流坂』:
「これから森の中も施設を拡張していくって書いていたし……
 イノシシが出るかもしれないから、不思議じゃないと思うけどね」

           「……あ、庭園は見事でしたよ」

とのことで、少なくとも旅館の外に大きな異常はないようだった。
森の中のフェンスが、初見では少々『面食らう』というくらいか。

……これを見に行くか、それとも食事の時間まで時間を潰すか、というところだ。

397小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/22(土) 22:21:40
>>396

【卓球場】と【カラオケルーム】
此処は、余り探索する意味合いが薄いと感じられる。勿論必要なら
隅々まで屋内を調査するも、今の時点で遊ぶ場所と恰幅の良いマスクの男性が
相互に合うイメージが起きない。

(女性湯も、彼は男性だった筈だ。アレが、かなり精度の高い男装とかでない限り。
もっとも、そうでなくても私には女性の浴場を調査する資格は無い。
もし、必要性が出来た場合は少し困るな……女性の協力者、か)

 もし、不測の緊急事態が起きた時。一番頼れるのは、スタンドが見えてた女性
あのアイドルの『こいひめ』と言う方だろう。

(接触が可能なら取ってみたいが……アイドルの人達は多忙だろう。
機会を作るには工夫がいるな)

 (うん? ロビーに【バー】があるのか……まぁ、私は未成年者になるし
必要はないが。あぁ言う年齢の高い男性なら、酒も好むだろうな。
 庭園も、少々気になる所だ……)

 外から、スタンドを飛ばして【庭園】を大体見れるようなら飛行させて
目視出来る範囲で、マスクの男性がいないか確認する。
庭園が無理そうなら、他の階層の客室を外側から観察して見る事にする。
窓が開いて確認出来そうなのが幾つかあれば、少しだけ覗いて見る事にしよう。


 それが終わり次第、バーへと向かってみる。そちらのほうが
男性を発見出来る確率が高そうだ。

398神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/22(土) 23:33:10
>>396

「ふうん。フェンスね」

「まぁでも害獣対策ならありうるか」

庭園は後にでも見に行こう。
別に今急ぎで見に行きたいわけでもない。

時間を潰そう。

399『パストラーレの収穫者』:2017/07/23(日) 01:15:10
>>397(小林)

スタンドを飛ばして、偵察先に選んだのは庭園。
それから、恐らく外からでも確認出来る各客室だ。
『小林』の『リヴィング・イン・モーメント』は、
そのヴィジョンから敵対者に発見される可能性が低い。
特に、誰も何も警戒していない状況ならば――尚更に。

        ヒュ 
            ゥゥ  ン

庭園にはあのマスクの男がいるような様子はなかった。
アイドルの一人、三人の中で年長の『巣ノ森 包』の姿や、
彼女と何か話している様子の――スタッフらしき人物がいる。
どこにでもいるような、既視感のある顔立ちの地味な女性だ。

それから各客室――どこかだれの部屋なのかは分からない。
電気はついていてもカーテンのしまった部屋もそこそこある。
また幸か不幸か今部屋に留まっている客は多くないようで、
見られる心配は低いどころか絶無に近い。そして――
その中にもやはり、『マスクの男性』がいる様子はない。

               ヒュ

                   ン

一通りの観察が終わったが、少なくともマスクの男はいない。
それに関しては、間違いない事実だ――『小林』はバーに向かう。

『バーテンダー』:
「いらっしゃいませ――っと、学生の方でしょうか?」

マスクの男性は、やはりいない。あまりにもどこにもいなさすぎる。

>>398(神原)

強いて不思議と言えば不思議かもしれないが、
まあ、あり得る話と言えばあり得る話である。
むしろ、あり得る比率の方が高い気さえする。

そういうわけで、所定の時間まで暇を潰すことにした。
暇をつぶすための施設は、この場所にはかなり幅広くある。
寝るなり温泉に入るなり、そういったやり方もあるだろう……

           ……

               ……

                   ……

(☆『点呼』で合図があるか、任意のタイミングまで『レス待機』)

400小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/23(日) 17:18:40
>>399

 (…………妙だな)

 各居室、庭園、遊戯館、駐車場、森の中。
倫理的な問題ある、女性の浴場以外で。私のスタンドで見える範囲の部分は見た
 にも、関わらず何処にもいない。勿論、この旅館も広さは中々あるし
私の見えない範囲での個室だってある。だが、全く目にしないと言うのも不自然だ。
 スタンドを袖の中へと戻し、黙考を続ける。

(考えられる事。彼は想像する通り立場の高い人物で外に出払っている。または
専用の個室で作業をしていると言う可能性。それが自然だろう。
第二に考えられる事。彼が『普通の存在』でない可能性。
 マスクをしていたのも、他の人間に細かく顔を判別出来ない為とするなら。実は
全く違う背格好の存在である可能性もある……実は女性だったりとか)

 だが、全く違った人物に成りすます為と言うのは、どのような『理由』がある?

(警備員、謎のマスクの男性……山中に入っていた警備員……。
…………繋がりが  ある、のか? 私の及ばぬ想像下の中で……)

 「あっ、いえ。別に、お酒を頼みにとかでは無いんです。
実は、他のスタッフの方との会話で。この旅館の良さを他の知り合いにも
広めると約束したものでして……。友人が親族の方にも、星天の郷を
紹介する時。どんなお酒が評判です等と、伝える情報は多いに越した事ないと思うので。
 宜しければ、このバーではどのようなカクテルなどが自信の品か教えて頂いても構いませんか?」

私は学生だ。酒を注文しに、大人の時間を……と、頼むのには無理がある。
 先ほどのスタッフとの会話もある。帰って学友の人達との会話の中で出すネタとして
酒の話を提供しても問題ないだろう。

 常に携行している手帳とペンを取り、バーのスタッフに話を聞く。
バー周辺にも、マスクの男性か居ないか確認はしてみる。もっとも、今は昼で準備中だろうし
スタッフ以外で人も居ないとは思っているが……。

401『パストラーレの収穫者』:2017/07/24(月) 16:26:53
>>400(小林)

なぜこれほど、彼の姿が見当たらないのだろう?
彼について分かる事は一つ。『取材を受けていた』こと。

彼が何らかの野望に絡んでいる人物であり、
極めて精巧な変装――の可能性はありえるが、
少なくとも『取材を受ける』程度に人前に出ており、
そして、事実として『取材の相手』に選ばれてもいる。

『正体不明』の彼が何者であれば『取材を受けたい理由』とか、
『取材を受けなければいけない理由』が存在し得るのだろうか。
まあ、偶然通りすがりに不可抗力で取材される事もあるのだが。

「それはそれは――誠にありがとうございます。
 当BARではお客様一人ひとりに楽しんでもらえるよう、
 型にはまらないスタイルを自慢にしておりますので……
 どのカクテルにも自信あり、と応えさせていただきます」

「ですが、この答えもまた型にはまった物ですので。
 あえて一つおすすめするならですが――手製の燻製を」

          「失礼、カクテルではございませんが――
           お酒が苦手な方にもお楽しみいただけます」

             ニコリ

嫌みのない笑みを浮かべて、バーテンダーの男は答えた。
想像通り、バー周辺にも例の男は見当たらないのだが、

「――っと。お客様、どうかなされましたか――?
 私の方で可能なことでしたら、ご案内させていただきますが」

周囲を見渡していたのが功を奏したらしく、意図を尋ねられた。

402小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/24(月) 18:57:20
>>401

 記憶の中で、彼(マスクの男性)は堂々と人前で
アイドル達と一緒にカメラ枠の中で立っていた。

 私の馬鹿げた推論は、それと照らし合わせて見れば変装の類は
やはり可能性は低いのだろう。ならば、本当に何処にいるのだろうか?

 >お客様、どうかなされましたか――?

「あぁ、いえ……。日中帯で、本日ローカル番組で赴いたアイドル達が
居たんですが……その中で、撮影関係とも違う妙齢の目立つマスクの男性が居たので」

「結構物覚えは良いと自負してるのですが。今日は色々とはしゃいで
散策しましたが、一度もその男性には出会ってないなと思いましてね。
まぁ、実権を持ってる方に見受けられたので。旅館の個室が何かで
過ごしてるか、私とたまたま運がなく巡り合ってないだけと思いますが」

 聞かれれば素直に、心中の疑問を曝け出す。
今まで、旅館内で人達とのやり取りで。幾つか建前を並べ話したものの
完全な虚偽で話を煙に巻いてはいない。
 話に食い違いが出る、嘘は後に自分の首を絞める事になる。

403『パストラーレの収穫者』:2017/07/24(月) 22:47:44
>>402(小林)

或いは変装してでもアイドルとお近づきになりたい、
酔狂な人物という可能性も――無いとは言い切れない。
そんな労力を使わずとも、サインくらいねだれそうだが。

        ――とはいえ。

「男性、マスクの……撮影、ですか…………ああ!
 でしたら『阿万野』オーナーの事かと思われます。
 風邪か何かのようですが、それを押して来られたようで」

「普段、あまりお見えになる方ではないのですがね。
 それだけ、今回のテレビ撮影は重要という事でしょう。
 私としても気が引き締まります。映らないとしても、です」

          ニコ

少なくとも表層的なあの男の正体は、今わかった。
この星天の郷の、『オーナー』と呼ばれる存在らしい。
であれば接客に出ないのも、取材には答えるのも道理か。

「知る限りまだご滞在中ですので、
 今後の撮影にも出演する予定なのでは」

          「っと、話し過ぎてしまいましたね。
           この話はお客様と私の秘密という事で……」

であれば全ての疑問は氷解した――――と言えるだろうか?
改めて自分の中の疑問を洗い出し、何もないなら食事に備えてもいいだろう。

404小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/25(火) 18:41:53
>>403(『レス待機』)

 「『阿万野』オーナーですか。
雰囲気からして、只者ではないと思いましたが……オーナーさんでしたか」

 (…………オーナー、か。
警備の女性の振る舞い以外で、疑問は解けたと……そう、考えて良いのだろう)

だが……何だろう。この、未だに拭えない焦燥のような、漠然とした不安とも
思える解消する事の出来ない蟠りは?

 「えぇ、私と貴方だけの秘密ですね。了解です
明日まで、アイドル達の撮影、見るのを楽しませて頂きたいと思います」

 スタッフにお礼を告げて立ち去る。そして、言葉通りに居室へ戻る事にする。

庭園には『巣ノ森 包』と、何処かで見たことのあるスタッフが居たが。私が
接触した所で、特に用事や理由を抱えていない。気味悪がられるのが関の山だ

 (……私は、あのスタッフに何処か見覚えを覚えていた気がするが
何処で会ったのかな……)

 居室に戻る、暫くは此処で過ごす事にする。

(オーナーの正体は知れた。
残る疑問点は、警備員の理由不明な山中での散策。
そして、アイドル達の撮影に対して玉野氏が浮かべた複雑そうな表情。
 ……何かが背後にある。何かが)

電気ケトルのスイッチを入れる。更に先ほど散策の為に飛行させていた
二体の『リヴィング・イン・モーメント』を泳がせておく。
 沸騰が確認出来たら、水筒にギリギリ入れる事が可能な最大サイズで
水槽を発現させて入れる事にしておく。

 (何かが、これから起きるだろうか?
そして、起きるのなら。私や、私の周りにいる人達はどのようなドラマ【物語】を
描くのだろう? そして、その中で私は一介の物書きとして何を成せるのか……)

 物思いに沈みつつ、原稿を書く。

405『パストラーレの収穫者』:2017/07/26(水) 01:19:19
>>404(小林)

「ええ、ありがとうございます。
 お帰りになられるときまで、どうぞごゆっくり、
 当『星天の郷』でおくつろぎくださいませ――」

彼との会話に寄り、解けたと思われる謎が一つある。
しかし言うなれば『解け残り』もまだ幾つかある。
この旅行は間違いなく平穏な空気に包まれてこそいる。
しかし――『小林』の目はその裏にある『影』を見る。
 
             ガチャ

庭園にいた二人に不用意な接触はせずに、
しばらくの間は用意された自室に戻る事にした。
見覚えのある顔とはいえ、化粧などもあるし、
小林の記憶も膨大だ。即座に思い出せる程ではない。
ともかく自室にいれば、夕食の時間はあっという間だろう。

      カチ

電気ケトルのスイッチを入れ――見え隠れする何かを想う。
そして原稿を書きながら、これから起こり得る『物語』を――

           ――

             ―――

               ――――


                   『種』は蒔かれ、豊穣を迎えた。
      
                        時は『収穫』へと流れていく。

406『パストラーレの収穫者』:2017/07/26(水) 01:20:24
>参加者全員


―――――――――現在時刻は『18:15』だ。


              カァー

        カァー

空の色も少しずつ変わり始めている。
いや、それよりも『食事が近い』のが重要だ。

良い頃合いではないかと思われるが、
現在各々はどこで、何をしているだろうか。

自室、先ほどまでいた場所、あるいは無関係な場所かもしれない。
勿論すでに食事会場――『二階・宴会ホール』に入る事が出来る。
空いた時間に何をしていようが、それはほとんど自由であるといえる。

    ・・・もっとも、『立ち入り禁止』の場所に入る事は出来ないけれど。

407志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/26(水) 08:45:26
>>406

   ザ 
     ァ ァ 
        ァ ァ ァ 
             ァ ァ
                ァ

――雨が降っていた。

僕は崖の上に立ち、その場から動くことができないでいた。
大きく目を見開き、眼下の光景を見下ろす。
視線の先には、仰向けに倒れた友人が転がっていた。
頭から夥しい血を流しており、彼の身体はピクリとも動いていない。
その様子から、もはや生きている見込みはないのが分かる。

僕の中では、同じ考えがグルグルと駆け回っていた。
彼は死んだ。
いや、僕が殺してしまったのかもしれない。
僕が手を離さなければ、彼は今も生きていられたはずだ。
そう、僕が手を離さなければ……。

                  ズッ……

その時――息を引き取ったはずの友人が、不意に起き上がった。
頭が砕けている。
とても生きているとは思えない状態だ。
それでも彼は立ち上がり、ゆっくりと頭を持ち上げた。
何かを訴えているような目で、こちらを見上げている
その視線から、僕は目を離すことができない。

             ズルッ……

         ズルッ……

……彼が、崖を這い上がってきた。
得体の知れない恐怖が心を鷲掴みにし、逃げ出したい衝動に駆られる。
それでも僕は動けず、叫び声すら上げることができない。

  ガシッ

やがて、崖を登ってきた彼の片手が――僕の足を掴んだ。

――

――……

「――……!!」

両の目を開き、視界に入った天井を見て、眠りから覚めたことを実感する。
いつものように、深呼吸して気を落ち着けてから上体を起こし、室内を見回す。
そういえば、今は旅行に来ていたんだったな……。

あの日以来、何度となく同じ夢を見ている。
だけど、何度見ても慣れることはない。
多分これからも同じだろうと思う。

pipipipi pipipipi

そんな時、セットしておいたアラームが鳴った。
時間は『六時十五分』――眠りに入ってから夢で起こされるまでの時間を計算してみると、
それなりの睡眠は得られたことになる。
あの程度の人助けだと、大体こんなもんだろう。

どれくらいの人助けなら、どれくらいの睡眠時間が得られるかは、だいたい把握している。
今回も、ほぼ予想通りの睡眠時間だ。
まあ、悪くはない、か。

「――もうじき夕食が始まる頃だし、早めに会場へ行くかな……」

その前に、顔でも洗っておこうか。
洗面台の鏡に、相変わらず濃い隈が刻まれた自分の顔が映る。
長年の不眠の証である『これ』は、ちょっと眠ったくらいでは少しも薄まらない。

もっとも、僕としては今の体調は割かし良い方だ。
なにしろ、ほんの少しとはいえ、久しぶりに眠った直後なのだから。
これで、また不眠が一週間くらい続いたとしても、どうにか耐えられそうだ。

洗面所を出て、脱いでいた上着を着る。
そして、部屋を出てカギを掛ける。
会場である宴会ホールへ向かおう。

408小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/26(水) 17:30:50
>>406

 サラサラサラ キュルッ ゴスゴシュカリカリカリィ カカッ

 ―彼女は蠢く クク ククル クル と あの竹とんぼの廻る基線をなぞるようにして……――

「……もう、こんな時間か」

 カラスが鳴く 瞼を抑えつけるような陽の日差しは和らぎ、山のほうへと向かう。夜の時間が近づく

 向かう先は『宴会場』だ。本来なら、楽しく料理に舌鼓をうって普段の日常の疲れを癒すべく
多少は羽目を外すのが、普通の人となりの行動なのだろう。

 (……然しながら、この腹に抱える鈍い重みが。それをさせてくれない
何か、何かがこの旅館にある)

 沸騰させた水槽二つ入りの水筒を提げ、旅館で土産として買ったマッチ
それと瞬間接着剤をポケットに入れる。スマホに財布などの貴重品、鍵も勿論一緒に入れてだ。
更に、ズボンの生地裏に縫い付けるようにカッターの替え刃を抜き身で付けておく。

 あとは、常にネタが思い付いた時に記録するメモ帳とペン一本。
そして、スタンドネックレスも忘れず首に提げておく。

 「…………何事も、起きない。杞憂
周代、杞の国の人として。後で笑い話となれば……道化のままで終われる事を望みたい」

 自室から扉を出て、宴会場へと向かう。

409神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/26(水) 23:04:02
>>406

「トランプかなんか持ってきたらよかったね」

『俺達の視聴覚は繋がってないからな』

「お互いの手札わかんないよね」

部屋に戻ってぐだぐだと時間を潰していた。
時々簡単なトレーニングを挟んだりもしていたので程よい疲労感だ。
食事がすめばもう一度風呂に行こうとも考えてしまう。

「そろそろだね。行こう、師匠」

『おう。いいもの食えるといいな』

「師匠は無理だけどね」

宴会ホールに行く。

410『パストラーレの収穫者』:2017/07/27(木) 02:12:11
>>407(志田)

      ・・・目覚め。

永久のように見慣れない悪夢から覚めて、
目に入った天井は見慣れないものだった。
ここは『星天の郷』の私室で間違いない。

良い目覚めではないが・・・『志田』には日常。
顔を洗い、上着を着て、宴会場に向かう事にした。

>>408(小林)

――執筆の手を止め、宴会場へ向かう事を決めた。

そこに『小林』が追う物語の続きがあるのだろうか?
もし杞憂でなければ――それは『悲劇』か『喜劇』か。

武器、道具の準備は出来ている。尤も、単なる食事に、
心構えは少々物騒――かつ、『違和』となる可能性はあるが。

>>409(神原)

独立した意識、独立した感覚を持つ師弟。
暇つぶしには事欠かない……『トレーニング器具』は無限だし。

そうしていると宴会場に行く時間がきた。食事は期待していいはずだ。

>三人

この旅行の中でなんとなく接点の出来た三人は、
偶然ながらほとんど同じタイミングで宴会場に着く。

     ワヤ

             ワヤ

すでにそこそこの人数が、会場に入っていた。
この旅行で出会った人間は、ほぼ全てここにいる。
……あくまでほぼ全てであり、全員ではないのだが。

アイドル達や『マスクの男性』――『阿万野』氏はいない。
テレビスタッフ達はいるし、スタッフの『玉野』の姿は見える。
ただテレビスタッフの中でも一人、『千水ひたり』の姿は見えない。

その他、警備員などもいないし、受け付けの人間もいない。
まあ、ほとんどは持ち場を離れることが出来ないであろう人間だ。


        ガヤ

  ガヤ

宴会場は和室であり、奥には『舞台』があるようだ。
マイクが設置されているので、誰か何か喋るのだろうか?

     食事が始まるまでにはまだ少し間があるので、
     もし話したい相手がいれば今のうちではないだろうか?

411志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/27(木) 17:03:53
>>410

「どうも」

「やあ」

会場で神原さんと小林君を見かけたら、軽く挨拶する。
その後、小林君を呼び止めたい。
大した用事じゃないが、ちょっと聞きたいことがある。

「――あれから何かあったかい?」

僕が寝ている間に、新しい変わったことでも起きたかもしれない。
まあ、何もないと思うけど。
ひとまず、僕が一番気になるのは――夕食の内容かな。

「僕の方は特にどうってことはないよ。この旅行を楽しんでる」

「今の所は、ね」

412小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/27(木) 19:37:40
>>410-411

「『阿万野氏』……この旅館のオーナーで。テレビのロケの時に居たマスクの男性の事ですね。
どうも風邪だと、聞きました。それと警備員とスタッフの連携が取れてないのか。山の中を
練り歩いてた事を告げると、スタッフが不思議がってました……今の所、これぐらいでしょうか」

 この後、その阿万野氏と言う人物が撮影に出てくる事は。スタッフに公言しないと告げたし
何より不必要な情報だろう。厨房や、庭園でスタッフと話していたアイドルの情報も特に共有するべきものでない。

 「…………まぁ、考えすぎなのかも知れませんね。随分と前に
色々とあったので。きっと何も起きないでしょう」

 そう、微笑の形を作り宴会場の指定された席に座る事にする。

 (……『リヴィング・イン・モーメント』) ズズッ……。

用意されているであろう、冷や(水)から最小サイズ、ビー玉サイズの水槽球を一体作る。
勿論、唇を軽く濡らして机の死角に手元を移動し且つ手の影にしながらの作業だ。

 (……一番、この宴会場を眺めるのに適したポジションは)

座りつつ、周囲に目を走らせて部屋の監視に一番適する場所を見定める。
 適当なタイミングで、その場所にスタンドを設置する事にする。

 (…………何が起きてからでは、遅い。兆候を、見つけ防げる方が良い)

偏執病と告げられても構わない。だが、心臓に這いずるような異物が体の
中で振動する感覚は、まだ拭えない。

413神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/27(木) 22:39:14
>>410-411

「はいどうも」

志田に言葉を返し周りを見渡す。
住吉の近くにでもいるのがいいか。
知り合いの近くの方がいい。
最も住吉とも今日会った仲だが。
千水がいないのは少し気になるがまた彼女の用事でも出来たのだろう。
住吉がいたら近くの席に座ろう。

414『パストラーレの収穫者』:2017/07/28(金) 03:11:33
>>411(志田)

『神原』と『小林』に挨拶をしたのち、
『小林』から話を聞いてみる事にする。

「『阿万野氏』……この旅館のオーナーで。テレビのロケの時に居たマスクの男性の事ですね。
どうも風邪だと、聞きました。それと警備員とスタッフの連携が取れてないのか。山の中を
練り歩いてた事を告げると、スタッフが不思議がってました……今の所、これぐらいでしょうか」

どうやらあの後も、調査活動を続けていたらしい。

山中の警備員についてはやや謎が残るところだが、
それは今からの夕食の内容とどちらが優先的だろう。

        ワイ

               ワイ

会場に新たに入ってくるものの姿もちらほら見られる。
・・・と、噂をすれば影とやら。

     ザッ

           ザッ

『阿万野』:
「……………………………」

入口から堂々と入ってきたこのマスクの男が『阿万野』だ。

        「オホン」

               「オホン」

風邪をひいているという話通り時折小さくせき込みつつ、
目が合った者には会釈しつつ、舞台の方へゆっくりと歩いていく。

>>412(小林)

声をかけてきた『志田』に情報を提供しつつ、
己の『偏執』に従う事にする。拭えない違和ゆえに。

            ピチャ…

各席に用意されている『冷や』にスタンドを発現。
その瞬間を見られないよう、手で死角を作っての作業だ。

            キョロ

      キョロ

周囲に目を走らせるが、部屋の監視に適した場所は――
やはり、天井近くなどの高所になるのではないだろうか?

――だが、この会場にはそれなりの人が入っており、
不自然な飛翔物が飛び出せばそれこそ、大きな違和を生む。
適したタイミングは、座して待つだけでは訪れないかもしれない。

と、そこで視界に飛び込んできた人物は『重要』かもしれない。

     ザッ

           ザッ

『阿万野』:
「……………………………」

入口から堂々と入ってきた『阿万野』――マスクの男。

        「オホン」

               「オホン」

風邪をひいているという話通り時折小さくせき込みつつ、
目が合った者には会釈しつつ、舞台の方へゆっくりと歩いていく。

>>413(神原)

『志田』に挨拶を返しつつ、住吉の方へ近づいていく。
彼女はやや忙しない様子で席の確認などを済ませていたが、

「……あっ! 神原さん、おつかれさまでえす。
 食事の内容を撮影することになってるんでえ、
 アイドルの子たちの席を確認してたところなんです」

      「千水さんが迎えに行ってるんですけどお」

千水がいないのは、そういうことらしかった。
アイドル達を人の多い宴会場で待機させるのはまずいという事か。

住吉の周りには空席がいくらかあるが、『撮影用』かもしれない。
もっとも、住吉の方から何かしらの制止があるわけではないけれど。

        「オホン」

               「オホン」

と、ここで取材を受けていた『マスクの男性』が宴会場に入って来た。
目が合った者には会釈しつつ、前方の舞台の方へゆっくりと歩いていく。

415志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/28(金) 21:30:35
>>414

「――なるほど」

話に相槌を打つが、それ以上は特に言うことはない。
オーナーに関しては、何もおかしな所はない。
山中の警備員の方は多少気にはなるが、だから何かしようという気は起こらない。

人間というのは、四六時中常に気を張っていられる生き物じゃない。
それがなんであろうが、物事に対して集中し続けていられる時間には限りがある。
だからこそ、本当に集中しなければならない時を見極め、気を抜くべき時は抜かなきゃならない。

何もない時に神経を磨り減らしていたら、本当に必要な時に判断や行動に支障を来たしてしまう。
僕は、大切なのは『オン』と『オフ』の切り替えだと考えている。
そして、今はスイッチを『オフ』にしておくべき時だと判断している。

「そうだね。僕もそうであることを願うよ」

「じゃ、また」

(――『きっと何も起きない』、か)

(小林君……君は嘘が下手だな)

内心、小林の言葉が建前だと察する。
『協力してくれないか』などと言ってきた人間が、そんなに簡単に納得するわけがない。
口では何もないと言っていたが、実際は何か起きると考えているのだろう。

(マスクの男……。あぁ、あれが例のオーナーか。
 確かに言われてみれば、なんとなく偉い人のような雰囲気はあるな)

おそらく、彼が挨拶か何かするんだろう。
この会場には撮影スタッフもいる。
たぶん、マスメディア関係者に対する施設の宣伝も兼ねてるんじゃないだろうか。

416小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/28(金) 22:29:59
>>414

 (……現れたな。風邪らしいし、咳き込んでる事に
不思議はないんだが……『わざとらしい』と思えてしまう)

 最初に見かけた時と、大体同じ服装とマスク。
咳をしてるのも、特に可笑しいとは思えないのだが……。

 (咳払いは……何かしらの『合図』として使う事が
推理小説なり、サスペンスでの用途になりえる。
ならば、『何』の『合図』になるかと言えば。それは未だ不明だが)

 (……いや、深く疑いをかけるべきでない。特に何かを
オーナーがしてると言う訳でない。恰好は、少々怪しいけれどもだ)

 リヴィング・イン・モーメントを設置するには、人の目が多すぎる。
今は、静観を保つしかない。席で大人しく状況を見守る。

 オーナー以外の周囲にも、意識を配っておく事は忘れないようにする。

417神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/29(土) 20:06:11
>>414

「ふうん」

なかなかに忙しそうだ。
彼女自身が自由に出来る時間はとても短いだろう。
やはり自分の新弟子時代を思い出す。
雑用雑用また雑用。トレーニングと誰かの世話をし続ける日々。

「お疲れ様です」

席は適当なところに座ろう。
特に止められないのならばいい。

『幸輔、マスクの男だぞ』

「んー。あぁ、そうだねぇ」

『何しに来たんだろな』

「プロモーションかな?」

418『パストラーレの収穫者』:2017/07/29(土) 21:15:49
>>415(志田)
>>416(小林)

思惑は違えど――『志田』は『オフ』で、『小林』は『オン』でも、
選択した行動は特に何かをするわけではなく状況を見守るという事。

オーナー『阿万野』は檀上に着くと、マイクの頭を軽く叩き、
それに電源が入る事・機能する事を確かめている様子だった。
それ以上何か不自然な行動をするとか、怪しい顔をするとかもない。

『小林』は周囲に気を配るが――特別怪しいことは起きない。
怪しさを感じている警備員もここにはいないし、ふつうに和やかな時間だ。

なお、二人からも『テレビスタッフ』と話す『神原』の姿は見えている。
尤もそれなりに距離が離れているので、話の内容までは分からないけど。

>>417(神原)

『住吉』:
「ああ、オーナーの方から挨拶があるそうですよ。
 宣伝がしたいんだと思います。撮影頼まれたんでえ」

       「商魂たくましい感じですよねえ」

     ヒソヒソ

やや声を潜めて、そのように話してくれた。
内情に近いのは住吉の方だろうし、ほぼ真実なのだろう。

適当な席に座る。席にはお冷や、お手拭きが置かれている。
住吉の近くには三席以上空きがあるし、問題なさそうだ。
男性スタッフと住吉も、神原に対して何か言う様子もない。

『住吉』:
「っと、千水さんから連絡入りましたあ。
 もうすぐアイドルの子たち連れて来るみたいですねえ」

『男性スタッフ』:
「…………時間的にもちょうど良いな」

恐らくだが……あと10分もすれば、食事の時間が始まるだろう。
アイドル達も丁度の時間に来るという事はないだろうし、もう来るはずだ。

419志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/30(日) 12:53:31
>>418

用意されているであろう場所に座る。
あとは特にすることはない。
食事が運ばれてくるのを待つ。
そして、来たら食べる。
それだけだ。

オーナーにも、これといって注意は払わない。
せいぜい、マスクだと喋りづらそうだな、と思う程度だ。
話が始まったら静かに聞こうと思う。
とはいっても、この手の話は大体が退屈な内容だ。
聞いてから数分もすれば、大半が頭から消えるのが関の山だろう。

(……神原さんが話してるのは撮影スタッフ、か?
 今は撮影中じゃないだろうから取材じゃない。
 なんだろうな……)
 
そういえば、彼はロビーでも取材されていた。
あの後もスタッフ達と会ってたのかもしれないな。
親しいとまではいかなくても、それなりに言葉を交わしてきている雰囲気のようだし。

まあ、僕には関係ない話なのは予想できる。
内容も世間話とか、その辺だろう。
わざわざ聞き耳を立てて首を突っ込む気は起きない。

神原とスタッフ達から目を離し、入り口の方へ視線を向ける。
あの三人も来るのだろうか、とぼんやり思った。
仮に顔を合わせたとしても挨拶するくらいだろうけど、
この旅館に来てから一番印象に残ったのが彼女達なのだから、気になるといえば気になる。

420小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/30(日) 15:12:49
>>418

 (このまま何事も起きなければ、オーナーの演説が始まる事になる)

(……何かが起きる、かも知れない場合。初動は肝心だ
この場合、全員の意識の外から何かが起きる。とすれば、『外側』だ。

 (……此処の部屋を出れば、廊下だ。あとは窓になってるか?)

 「……っと、メール?」

 ポケットに入れてるスマホを操作し、予め登録してる音を短くも鳴らし
いかにも着信が起きたように演じる。更に立ち上がって、宴会場の外に通じる
窓があるなら、そこに移動して。つい先ほど発現したビー玉サイズのスタンドを
僅かに窓を開けて、そこから外と宴会場を監視出来るように。
 隣が、普通の部屋などであれば。宴会場入口の場所に柱の陰などで良いので
そこにスタンドを設置する事にする。

 設置が終わったら、スマホを確認する振りを終えて何事もなく席に戻る。

どちらの箇所にもスタンドを設置しても良いのだが……両方の窓や入口に
忙しなく行き来すれば、どうしても不審に周りから見られる。そう言う
リスクはいまのところ避けたい。

421神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/30(日) 21:29:00
>>418

「はは。アピールは大事だね?」

『程度にもよるがな』

そのあたりちゃっかりした経営者らしい。
恥じらいは美徳だがそれを捨てるべきところというのもある。
特にしたいこともないのでお手拭きで手でも拭いておこう。

「何食べられるかな」

422『パストラーレの収穫者』:2017/07/30(日) 22:24:42
>>419(志田)

      コト

           コト


配膳が少しずつ進んでいるのが見える。
ここにも、じきに運ばれてくるだろう。

『神原』がなぜ、なにをスタッフと話しているかは分からない。
和気あいあいとした雰囲気に、聴き耳をする必要はなさそうだ。

              ス


そこで、視線を入口の方に向けると・・・いた。
ちょうど宴会場に、『ナギ』が先頭で入って来た。

『ナギ』:
「!」

     ペコ

目が合ったと思われたらしく、お辞儀された。
静かにするようお達しでも出ているのか、
そそくさと、TVスタッフの席の方へと歩いていく。

『包』:
「…………」

『こいひめ』:
「…………………」

他の二人は『志田』に気づかなかったようで、
ナギに続いて同じように席に向かっていった。

もっともこいひめは多少そわそわした様子で、
包は落ち着いた様子である・・・程度の事はわかる。

           ギィィ…
                    バタ

最後に、女性のテレビスタッフが扉を閉めていった。
地味な、その辺に3人はいそうな感じの顔立ちの女性である。

423『パストラーレの収穫者』:2017/07/30(日) 22:25:06
>>420(小林)

     コト

               コト

少しずつ配膳が進んでいるのが見える。

演説――――という程大した物かは分からない。
学校の朝礼の、校長の挨拶程度のものかもしれない。
だが、『異常』とは日常の中に忍んで迫りくるものだ。

           ザッ
                  ザッ

メールの確認のふりをして席を立つ。
尤も、まだ全員が着席し終えたわけでもない。
偽装は、それほど気にしなくてもよさそうではある。

              ヒュ
                  ゥン


窓は存在こそするものの、大きなものであり、
無断で誰の目にも止まらず少し開ける――
という作戦に用いるには、あまり向いていなかった。

『リヴィング・イン・モーメント』を入口付近の柱の陰に潜める。
そして席に戻り、『杞憂』か否か――食事と、『何か』を待つのだ。

424『パストラーレの収穫者』:2017/07/30(日) 22:25:56
>>421(神原)

『住吉』:
「まぁ、撮影する側としては助かりますよねえ」

取れ高とか、そういうのもあるのだろう。
和やかな笑みを浮かべる住吉。

          と、そこに……

『ナギ』:
「……ただいま参りました!」

アイドルの一人、『ナギ』が席にやってきた。
やや抑えめな声なのは、目立たないためか。

『包』:
「――待たせてしまったかな」

『こいひめ』:
「……5分前セーフだろ、
 常識的に考えて…………」

そのあとから『こいひめ』と『包』も、席に着く。
実際、スタッフに待たされたといった雰囲気はない。

『千水』:
「連れてきたっすよ住吉さん――っと、良いタイミング」

           コト

        コト

ちょうど『神原』含め、テレビスタッフたちに配膳が来た。

食事の内容は旬の野菜や山菜のてんぷら、
いくつかの小鉢、魚、小さな鍋料理などだ。
派手な色彩や鮮烈な匂いは無いが、質は高く見える。

425志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/07/31(月) 21:51:01
>>422

(嵐山さんが来たか。と、なると――)

こっちからも軽く頭を下げて挨拶しておこう。
相変わらず礼儀正しい子だな。
ただ、心なしか何となく少し大人しい気がする。
これまで見てきた印象からだと、もっと元気よく入ってきそうなものだ。
まあ、場所が場所だし、当たり前か。

(――巣ノ森さんと稗田さんも来ることになる)

通過していく二人の姿を見送る。
巣ノ森包はいつも通りといったところか。
こいひめの方は、なんだか落ち着かない様子だけど……。

もしかすると、こういうシチュエーションが苦手なのかもしれないな。
ゲーム好きで部屋にいることが多く、話をした感じからしてもインドア派という印象だった。
偏見とも言えるかもしれないけど、推測としては割かし妥当なところだろう。

(……『その辺にいそうな顔』――か)

実際のところ、まさにその通りだ。
僕は、あのスタッフと似たような顔の人間を既に見ているのだから。
頭の中に、例の警備員の姿が思い浮かぶ。

(案外、姉妹かもしれないな。それとも、よく似てたとしたら双子か?
 いや――たぶん他人の空似ってヤツだろうな……)

そんなとりとめもない事を考えながら、食事の準備が整うのを待つ。
特に何かをする、ということもない。
しかし、こういう何もせずにいる時間というのは、ついついどうでもいいような事を考えてしまう。

(『どこにでもいそうな顔』――案外、あともう一人くらいその辺にいるかもしれないな……)

426小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/07/31(月) 22:41:18
>>423

 段々と人が集まっていく。
多種多様な思惑、その多くは澄み渡る水のように害がなくても
一滴、たった一滴の黒い感情があれば。容易に死海となるかも知れない。
それが堪らなく、私には……。

 (入口には監視の目をセット出来た。
何かが出てくると言うのなら、スタンドでの武器も作成している。
そして、此処にはスタンド使いが私を含めて三人、いやアイドルの一人も
入れて四人は居る。普通なら、馬鹿な事を起こそうとする方が稀だが……)

 (料理も、厨房を偵察した限り不自然な様子もなかった。
……特に何も起きない。そう思いたい
だが、私は……何が肝心な事を見落としてるのでは? 何か……)

 (いや、今は食事に集中しよう

 あ・・・              ――――)




  ボソッ「しまった……マスカットジャム、持ってくるの忘れてた」

 小声で、そう呟いて頭を掻く。

思わぬ失態だ。やはり、私は疲れているのだろう・・・。

427神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/07/31(月) 23:03:25
>>424

「ふうん。そういうもんなんだね」

自分の専門分野ではないし返答もそれなりのものだ。
来たアイドル達には軽く会釈しておこう。

「……なにから食べようかな」

『野菜からでいいんじゃないか。小鉢になんかないか』

小鉢に野菜の和え物とかないか。
とりあえず適当に食べていこう。

428『パストラーレの収穫者』:2017/08/01(火) 09:23:27
>>425(志田)

ナギは席に着いた後も騒ぐような様子はない。
特別な何かが起きたという様子ではないし、
公式の場だからこそ『礼節』が勝ったのだろう。

他のアイドル達も目立った行為をする様子はない。
それでも多少なり視線を浴びているようなので、
大人しさにはトラブルを避ける意味合いもあるのだろう。

           ザワ

                ザワ

テレビスタッフの女性と、警備員の女性・・・
確かに、考えてみればずいぶん似た顔だった。
似た顔というか、ああいう顔は多いのかもしれないが、
双子という想像も『冗談』だけで切り捨てられない程度には。

      コト

そのような考えに、『配膳』の音と、匂いが割り込んできた。
山の幸をふんだんに使った和の夕食で、小さな鍋もあるようだ。
『小学校の給食』とかではないので、食べ始めは自由だろう。

>>426(小林)

入り口に設置した『監視の目』は会場内をほぼ一望できる。
入口の扉は開け放たれたままで、まだ時々人の出入りがある。
もちろん出入りする客達に発見されかねないリスクはあるが、
ビー玉程度の大きさの水球、わざわざ探さねば見つかるまい。

人びとにどのような思惑があるのか――大半は、
今より始まる晩餐に期待や、歓喜を覚えているだろうが。

        コト

ほどなくして『小林』のもとにも配膳が行われた。
山の幸を主とし、小さな鍋料理や、魚も食卓を彩っている。

合図がなくては食べてはならない――といったルールもない。
マスカットジャムをかけるのも自由だったが、今回は実現せず。

>>427(神原)

        ペコ

アイドル達も、小さく会釈を返してきた。

『ナギ』:
「どうも!」

ナギに関しては返礼のレベルだったが、
それも大きく目立つようなものではない。

兎も角……食事の時間が始まっていた。
一応挨拶が開始の挨拶になるのかもしれないが、
撮影があるのだろうアイドルたち以外は食べだしている。

小鉢には油揚げと青い菜を和えたものがあった。
見た目は地味だが、よく染みた味に料理人の熟練を感じる。

429『パストラーレの収穫者』:2017/08/01(火) 09:24:59
>全体

          ザザ

『玉野』:
「皆様、オーナーの『阿万野』より挨拶が御座います。
 お食事を楽しみながら、お聞きいただければと思います」

            「どうぞ」

マイクが入り、檀上に客たちの視線が集まる。
カメラマンの『住吉』が、そちらにカメラを向けた。

檀上には玉野と、オーナーの阿万野の二人が立っている。
玉野が一礼をして下がると、阿万野がゆっくりとマイクの前に立った。

                   ザザ


『阿万野』:
「え〜〜〜〜〜〜皆様・・・マスクを着けたままで申し訳ございません。
 私が当館、星天の郷のオーナー。『阿万野 由彦』で御座います・・・」

         「オホン」

「流行り病が世間を騒がせてはおりますが〜〜・・・
 そんな中当館にご来館いただき、心より感謝しております」

              「えぇェ〜〜〜・・・」

そこそこ長いスピーチになりそうな気配があるので、
あまり気にせず、BGM代わりにしてしまっても問題なさそうだ。

430志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/01(火) 21:47:10
>>428
>>429

(親戚か何かっていう可能性もないではないけど……。
 やっぱり、単なる偶然なのか?
 どこにでもいる顔なんだし、山にいようが旅館にいようがおかしくない、か……)

(でも――それにしてもよく似た顔だった……。
 二人の名前が分かれば姉妹かどうか分かるかな?
 まぁ、そこまでする程のこともないか……)

第一、名前を聞き出すのも簡単じゃない。
赤の他人がいきなり名前を聞くというのは不自然だ。
いくらか仲良くなった後なら、まだできなくもないだろうけど、そこまで骨を折るのも大げさか。

(なるほど――これこそ『旅館の夕食』って感じだな。
 味はまだ分からないけど、ひとまず見た目は期待通りだ)

運ばれた料理を一通り眺め、そのような感想を抱いた。
まずはどれから食べようか。
そんなことを考えていた時、阿万野オーナーの挨拶が耳に入った。

(――そして、こっちの方も、ある意味『期待通り』か……。
 そこそこ長くなりそうだし、これといって大事な話でもなさそうだな)

旅館側、あるいは阿万野氏にとっては、これは大事な話なのだろう。
しかし、ただの宿泊客である僕には、なんら関係のない一幕だ。
熱心に聞く義務があるわけでもないし、食事を始めてしまおう。

そう考えて、料理に手をつけ始める。
まずは山菜からいただくことにしよう。
食事前に山に行ってきたところだし、ちょうどいい。

そういえば、この山菜は例の山で採れたものなんだろうか?
だとしたら、立ち入り禁止になっているのは、無断で採られるのを防ぐ意味もあるかもしれないな。
山――あの場所のことを考えると、どうしても警備員の姿が頭の中にちらつく。

(……そうだ。オーナーに聞いてみるのも手、か……?
 もしかしたら、山の警備員について何か分かるかもしれないな)

なにしろ、この旅館の代表者なんだから、知っていてもおかしくない。
というより、把握していなければおかしいだろう。
頭の中で考えをまとめ、オーナーの方に視線を向ける。
話が終わった途端に、一般客が立ち入れない場所にでも引っ込まれたら困る。
オーナーの様子に注意を払いつつ、食事を続けることにしよう。

431小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/01(火) 22:01:30
>>428
>>429


 (まぁ……今は特に、動きは見えない)

(何が起こると言う予兆も見えない……怪しいと睨んでいた
オーナーは堂々と出ている。となれば警備の存在だが……今は目にしない)

 「うん、美味しい」

 食事に普通に感想を唱えつつ、スタンドの監視で見える光景に
集中する事も怠らない。何が不自然な事が起きれば、こちらの『目』の
感知のほうが人より早い筈だ。でなければ、私のスタンド以上に性能の良い何かだ。

 (……大寺さんに、カップル達の様子はどうだ?)

 ふと、気になったので。バスの乗客メンバーの様子も観察する。
まぁ、特に何もないだろうが。

432神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/01(火) 22:36:58
>>428-429

「染みる」

『美味いか。美味いだろうな。たくさん食べて大きくなれよ。俺は食えんけどな』

(師匠別に大きくなる必要ないし)

食事を楽しむのは大切なことだ。
味もいい。量はまぁ、普段よりは少ないだろうけど。
とにかく楽しめることはいいことだ。

「流行り病? インフルとか?」

『まぁ病気が流行ってない時期でもないな』

オーナーの話は適当に聞いておこう。

433『パストラーレの収穫者』:2017/08/02(水) 17:35:14
>全員


『阿万野』:
「当『星天の郷』では、皆さまに夢のような時間をォ〜・・・
 提供し・・・日常の疲れを癒していただくのが、目標であります」

   スタ


オーナー阿万野はマイクを手に取って、檀上を歩き回る。
やや厳めしい風貌の人物だが、見た目より行動的なようだ。
玉野はやや驚いた様子だが、それを咎めたりはしない。

           スタ

さらには壇上から降り、会場の外周を歩き出す。
カメラマンは慌ててそれを追う。パフォーマーのようだ。

「忘れられない、思い出に残る一日を過ごしていただけるよう、
 私含めスタッフ一同ォ〜・・・誠心誠意を込めて、尽力しぃ〜・・・」

一応会場の座席は檀上や壁際、窓際からは離れており、
阿万野が歩いていても気にならない程度には余裕がある。

                   スタ


    窓側の壁を歩く阿万野を、カメラと少数の視線が追う――――――――

434『パストラーレの収穫者』:2017/08/02(水) 17:35:43
>>430(志田)

珍しいことではあるが、どこにでもいる顔だ。
まあ、どこにでもいる顔って分類にも何種類かあるし、
その中で同じ分類の同じような顔が二人というのは、
やはりかなり珍しいことではある。双子じゃなければ。

ともかく、今は食事を始めてしまう事にした。
オーナーの話は耳を滑る。言葉は大きなものだったが、
一流の演説のような深い熱意とか、説得力はそこにない。

         ザク

山菜のてんぷらは仄かな苦みがあるが、マズい苦さではない。
滋味というものだろうか。身体に良い、美味しい物を食べている感覚だ。

あの山の中でこの山菜が採れるなら、隠したくなる気持ちもわかる気がする。
オーナーが何か知っているのだろうか・・・視線で、彼の姿を注意して追う。


           『チカッ☆』
             
                        『チカッ☆』


窓の外に光が見える。太陽の光ではない。もう日は沈みかけだ。
外はすでに仄暗いので、それほど強い光でなくとも『目立つ』のだ。

>>431(小林)

オーナーの態度は堂々としたもので、後ろ暗さを感じない。
むしろ輝かしいほどだ――スピーチの言葉は、軽薄さもあるが。

料理はどれを食べても派手な味付けではないが、
ファミリー・レストランでは食べられないような、
時間と職人の技が食材の資質を繊細に引き出す物。
ここに来た甲斐があった――という感想も聞こえてくる。

         フワ

                 フワ

入り口近くの目を使えば『大寺』や『男女連れ』の姿も見つかる。
見つかるだけで、特別何かしているとか、興味深い様子じゃあない。

大寺は料理を食べており、表情を見るに満足しているようだ。
男女連れは残念ながら顔は角度的に見えないのだが、険悪ではなさそうだ。

>>432(神原)

残念ながらここに『お代わり』は無いが、
レストランやバーも空いているだろうし、
必要があればさらに食べる事も出来るはずだ。

『ひたり』:
「インフルっすよ多分。うちもそれで人手不足っすし」

           ヒソヒソ

やや抑えめの声で、横から千水が口を挟んできた。
撮影中なので邪魔になると考えたのだろう。

とはいえこの会場自体が特に静かではないので、
多少喋る分にはぜんぜん問題はないとは思われる。

『包』:
「花粉症かもしれないね――今年は相当激しかったから」

『ナギ』:
「五月病というもののことやもしれませんね!
 相当流行っているとテレビで聞き及んでおります」

『こいひめ』:
「…………どこまでマジレスなんだ? えひ」

アイドル三人も、落とし気味のトーンではあるが会話に花が咲く。
女三人いれば〜とはいうが、ここには五人もいるわけで、まあそうなる。

435志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/02(水) 22:23:56
>>433
>>434

(……美味い)

(美味いな、これは……)

濃い味付けとは無縁で、素材の持ち味が引き出されていると感じた。
レストランで食べた昼食も悪いわけじゃなかったけど、これには勝てないだろう。
それに、眠気覚ましに常用しているガムやタブレットはともかく、
普通の食事に関しては、こういう自然な味が僕の好みだ。
身体に良さそうなのも、不健康な僕にとってはありがたい。
なんというか、癖になる味だ。

いったん箸を止めて、オーナーの動きに視線を向ける。
……随分と芝居がかった人だな。
玉野さんの様子から考えると、普段は違うんだろう。

多分、テレビカメラが入っているから気合いを入れているといったところか?
それにしては動きに無駄がなくて、まるでいつもやっているような印象を受ける。
まあ、事前に練習していたんだろうな……。

(……内容の方は至って普通、か。そこまでは手が回らなかったのかな?
  ――ん?)

何かが光っているのが見え、そちらに注意を向ける。
撮影用の照明……というわけでもないだろう。
暗くなってきたし、旅館のライトアップか何かか?

(……なんだろう。ちょっと気になるな)

何が光っているかを確かめるために、窓の外へ目を凝らす。
正体が分からなくても、光の数や光り方、大体の位置と距離くらいは掴みたい。
できれば立ち上がって窓まで近付きたいけど……ちょっと今は具合が悪いな。

436小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/02(水) 22:49:30
>>433-434

 (……芝居かかった動き。まぁ、これも撮影なんだし当然と言えば当然、か?)

まだ、気に掛かる程の動き とは言えない。

 しかし、あぁも気になる動きをされると。逆にそれとは反対の行動をするべきなのでは?
と思ってしまうのは私が生来的に天邪鬼な部分があるからかも知れない……まぁ。

 (あえて、その行動に反応せず。食事に集中してみるか)

僅かに顔を伏せて、食事の山菜なり御飯を咀嚼する。
 その間も、スタンドでの視界の様子に意識を注ぐのを忘れない。と言うより
目で見える範囲での出来事を、肉眼で気にするよりスタンドでの監視下の視覚情報に
集中するほうが、今は有益そうだ。

 (バス内の乗客に、不自然はない。となればオーナーなんだが……)

437神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/02(水) 23:22:33
>>434

昔は体を大きくするためによく食べさせられた。
今でもよく食べるが体のバランスというのもあるのが悩みどころだ。

「インフルね。うんうん、なるほど」

「みんな大変だね。予防とか」

予防してもかかる時はかかる。
幸いかかっていないが。

『疑問にちゃんとした答えが返ってくるな』

(普段は軽口か冗談で返ってくるのが四割くらいだからね)

女性が会話をしているのはまぁ見ていて悪いものではない。

438『パストラーレの収穫者』:2017/08/03(木) 22:05:38
>>435(志田)

材料、道具、職人、どれも妥協が無い。
妥協しなくていいからこそ出せる味だろう。
もちろん、妥協が常に悪いこととは言えないが。

オーナーはよどみなく『スピーチ』を進めている。
手慣れた様子からは歴戦のものが感じられるが、
ここのオーナーになる前の経歴か何かかもしれない。

           『チカ★』

そして外の光は・・・『一つ』だ。大きくはない。
消えたり着いたりするが、色などの変化はない。
気にならない程度のもので、他の客が騒ぐ様子はない。

今ここで立ち上がって見にいくのはさすがに、
何かしらの『顰蹙』を買いそうな予感がある。
だが、確かに光がある事は分かる。問題なく。
強い光というわけでもなく、明瞭、しかし不明瞭な意図。

>>436(小林)

撮影のために態々練習をしてきたのかもしれないし、
或いはその『技能』を磨く経験があった可能性もある。
年を経た人間は善悪問わず物語を積み重ねており、
意外な『知』『技』を持ち合わせていたりもするものだ。

          モグ

              モグ

噛むたびに味が染み出て来るのは、手の込んでいる証拠だ。
だが、『小林』は食事に気を配りながらも『監視』を続ける。

『義斗』:
「…………」

先ほどゲーム対決をした義斗少年の姿も見えた。
父親らしき男性と二人で食事をしているが言葉は少ない。

と、気になる様子の人物がいた――――――『志田』だ。
何か、窓の外にしきりに視線を遣っているように見える。

入口の視界からでは『窓の外』までは見えづらく、
視線の先に何があるのかは定かではないのだが、
一つだけ分かるのは――窓の外で、何かが光っている事。

>>437(神原)

身体は大きいほど強いというのが通説ではあるが、
大きすぎる体は自在に操れない。バランスは重要だ。

『ひたり』:
「予防接種なんかも大変っすしね、イタイっすし」

『ナギ』:
「ですが予防をしてこそ、万全の活躍が出来るというもの!
 このナギもしっかり予防をしておりますので、年中健康です!」

『こいひめ』:
「風邪ひかなそうだもんね…………えひ」

話に混ざってくるアイドル達やひたりに反して、
住吉は任されたカメラで、真剣な表情でオーナーを追う。

『住吉』:
「…………んん?」

そんな彼女が何かに気が付いたらしく、窓の外に視線を向けた。
もっとも、カメラの向きは問題なくオーナーを捉えたままである。

もしそちらに視線を追うならば、窓の外に――『小さな光』が見える。

439『パストラーレの収穫者』:2017/08/03(木) 22:09:02
>全体

「尽力してェ〜〜〜・・・行きたいと考えております。
 ここから一望出来る光景も、今はまだただ広がる大自然。
 今後この豊かな自然の中に、慎重かつ大胆に設備を整え!
 お客様方がより良い一日を過ごして行けるように!
 自然のめぐみと、我々のおもてなしのまさしく調和でェ〜!」

                     『チカ★』

                 『チカッ★』

             『・・・』

――――――――窓の外に視線を向けた者にはわかる。

蛍のように瞬いていた小さな光が、完全に灯ったままになった。
それが何を意味するのかは、ここからでは把握しかねるが……

「『星天の郷』を益々素晴らしい場所にできるよう・・・」

             「ん?」

  オーナーもそちらに目を向け、怪訝そうな顔をした。

          ・・・

                   ・・・

                        ・・・

440志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/03(木) 23:42:15
>>438
>>439

(……なんなんだろうな。さっぱり分からない)

誰かが懐中電灯でも使っているのだろうか。
しかし、それなら消したり点けたりする必要はない。
見ようによっては、まるで合図でも送っているように思える。

見逃していればよかったんだろうが、一度見つけてしまうと妙に気になる。
そうはいっても、非難の視線を浴びることと引き換えにしてまで確認する気は起こらない。
それでも、視線だけは窓の外を注視し続ける。

(――?点滅が止まったのか?)

しかし、だからといって何が分かるわけでもない。
光り方に変化があったということは、『何かがあった』ことは確かなんだろうけど……。
それ以外のことに関しては想像もつかない。

(今できることといえば、こうして観察を続けることくらい、か……)

本当なら、さっきのように食事を続けたいところだけど、窓の外の光が気にかかる。
目を離した途端に消えてしまうこともなくはない。
ひとまず、今は光を観察することを優先しておこう。

441小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/04(金) 19:33:33
>>438-439

 (  『光』……? )

これは、もしや……私が【追い求めていた/望む事なかった】予兆……なのか?

義人君等の動向を気にするより遙かな異常がどうやら起きつつあるようだ。警戒を高める。

 「……」 モソモソ……。

不自然のない素振りで、一度箸を起き。水筒の蓋を開けておく……熱湯の水球を
何時でも飛ばせるようにしておく。

 更に冷やに手を添えて。目を閉じ、スタンドの視覚内での様子に集中する。

(他の人間の注意は窓に大多数惹かれている……ならば、別の方向からのアクションに
警戒を自分はしておいた方がいい。行き成りフラッシュなりで目視を阻害される怖れもある……電灯が突然切れるなど。
スマホも、直ぐにカメラのライトが使用出来るようにしておこう)

 スマホのライトも直ぐ使用出来るようにしておく。
何が起きるならば……望む所だ。

442神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/04(金) 19:53:43
>>438-439

「血管の場所わかんないって言われたことあるよ」

『おい、幸助。なんか、光ってる。住吉も気づいている』

師匠の指す方を見る。
光。
光? 何の光だ。撮影で外観を撮るという目的でもあるまい。
ここにクルーがいるのだから撮影関係ではない。
いたずらだろうか。

『点滅が終わった』

「師匠……」

『……本来の使い方ではないが致し方ない』

座布団なり机なりの下に『ストロンガー・ザン・アイアム』の手を突っ込ませる。
そしてそこでパワーボールを発現(ttps://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B071D3W75D/kintore-blog-22/)
投擲できるように備えておく。
外の様子は『ストロンガー・ザン・アイアム』に確認させておく、危険があれば投げるように言っておけば自分の意志で投げるはずだ。
神原自身は問題が起きたときにアイドルや撮影のスタッフに被害がいかないように、周りの人間を視認しておく。

443『パストラーレの収穫者』:2017/08/05(土) 12:31:03
>>440(志田)

食事の手を止め、光を観察することに決める。
他にも数名は、光の方に注目を集めていた。

あれが人為的な物である可能性は非常に高いだろう。
だとしたら、いずれにせよ『何かが起きている』のだ。

    とはいえ、今はそれ以上何も・・・・・・・・

                    『ガシャン!!!!!!』

>>441(小林)

――――『予兆』

あの光が『それ自体』を目的とするのではない、
別の『異常』の予兆である――荒唐無稽な考えではない。

ゆえに『小林』は準備をしておく。目を閉じて、
スタンドの視界に集中し、光源の準備をしておく。

           ――――――その刹那。

              『ガシャン!!!!!!』


>>442(神原)

何かが光っている。その言葉通り、外で何かが光っていた。
それだけでは何も分からないが、一つ分かるのは異常さだ。

              ズギュ

師は机の下に隠して『パワーボール』を発現した。
本来の用途からは大きく外れるが、投擲武器にもなる。
何かが起きた際には、『神原』の判断より早く投じられる。

と、『神原』と師の相談に訝し気に眉を潜めた者一人。

『こいひめ』:
「…………………?」

         ズギュ

こいひめが背後に己のスタンド像を立ち上がらせ、
その青く燃える烏面を通じて『スタンド会話』を発し……

      ≪……おい、何して――――――――≫

                   その時だった。

           『ガシャン!!!!!!』

444『パストラーレの収穫者』:2017/08/05(土) 12:32:39
>全体
>志田

         『ガシャン!!!!!!』

その音は会場全体に響き渡り、空気を凍りつかせた。
何かが阿万野の近く、窓の硝子を突き破ったのだ。

次の瞬間には幾つか分からないままの悲鳴が上がった。

           ――――だが。

『阿万野』:
「こっ・・・これはッ・・・!?」

              「・・・『宝石』?」

硝子は派手に飛散する事もなく、けが人はいない。
そして、それ以上の何かが起こるわけでもない。

悲鳴が収まると、会場は一転して静かになった。
嵐の前の静けさとも言えるかもしれない。

『玉野』:
「な…………何が…………」

                スッ

玉野が内線の機器を手に取り、操作を始めるのが見える。
この会場に、何者かがまさに『一石を投じた』――――そして。

               ガサ

『阿万野』:
「な、なんだ・・・・・・何か付いて・・・・・・?」

       ガサ

阿万野が呆然とした様子で、『宝石』に手を伸ばす。
窓際にいた彼が、その謎めいた『横槍』に最も近い位置だ。

単なる『悪戯』にしても悪質だが、今のところは『それ以上』はない。

445『パストラーレの収穫者』:2017/08/05(土) 12:36:03
>小林

最もこの現状を把握できているのは、おそらくは『小林』である。
会場の誰もが――付近にいたがゆえに反応が早かったであろう阿万野と、
オーナーを追っていたテレビスタッフのカメラ以外の誰もが動けていない。

アイドルのこいひめがスタンドを展開している。
彼女も即応出来てはいない。次の瞬間には動くかもしれないが、
人が多すぎる事や、決して窓に近い席ではない影響もあるだろう。
また、『神原』もスタンドを展開してはいるが、これは先ほどからだ。

              ガタ!
                    ガタン

アイドルの嵐山ナギと男性のテレビスタッフが立ち上がる。
が、ナギは何かを出来ている様子ではなく、慌てている。
男性スタッフの方は、アイドル達と窓の間に遮るように立つ。

また、玉野は真剣な表情で『内線』を繋ぎ連絡をしている。
恐らく、この謎めいた事態の収束のための行動であろう。
パニックを防ぐためか、客たちに干渉する様子は今のところない。

そして――投げ込まれてきたのは『宝石』のような物体である。
だが、注目すべきなのはそこに、何らかの『紙』が付属している事。
阿万野もそれに気づいたようで、訝し気にそれを拾おうとしている。

他にも現状で誰が何をしているのか、知りたければ『小林』なら知れる。

>神原

『神原』はアイドル達やテレビスタッフの近くにおり、
また臨戦の構えを取っていた。故に他と違うものが見える。

こいひめのスタンドは全身から烈しく青焔を吹き出し、
窓に両手を向けていたが……何も起きていない故か、
彼女からこの事態に何かが仕掛けられる様子はない。

住吉は慌ててカメラをそちらに向けたが、
それは恐らくほとんど反射的な物であって、
彼女自身が何かを出来ている、という様子はない。

『ナギ』:
「!?!? こっ、これはっ……!?」

             ガタ!

ナギは周囲を激しく見渡し、席から立ち上がった。       
包は呆然とした様子で窓を見て、ネックレスに手を添えている。
ひたりも呆然としているらしく、やはり何もできていない。
アイドル達やスタッフ、神原の顔をキョロキョロ見ているだけ。

『こいひめ』:
≪………………『スタンド攻撃』じゃないか? これぇ……≫

         ≪無理ゲーだろ……だって、普通じゃ……≫

こいひめの囁くようなスタンド会話が、『神原』には聞こえた。
彼女自身の感情と呼応するように、今はスタンドの焔は小さい。

         ガタ

そして男性スタッフが立ち上がり、アイドル達と窓を遮る位置に立つ。
彼の仕事は、おそらく『こういった事態』も含まれているのではないか。

446志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/06(日) 05:31:37
>>444

この旅館に来てから、僕はそれなりに穏やかな時間を過ごしてきたと思っている。
実際、今まで明確な不穏さを感じたことなど一度もなかった――そう、今までは。
だが、たった今目の前で起こったのは、明らかに異常な事態だった。

「――なッ……!」

驚きのあまり、思わず声が出てしまった。
全く想定外の状況としか言いようがない。
持っていた箸が手から滑り落ちてしまった程だ。

(何が……起きたんだ……?)

何かがガラスを突き破って投げ込まれた。それは見れば分かる。
しかし、なぜ?そして、誰が?
少なくとも、旅館側が用意した余興でないことだけは確かだろう。

(そうだ……!さっきの光は!?)

席を立ち、今しがた割られた窓に向かって歩み寄り、外を確認してみたい。
会場が騒然となった今なら、『行儀が悪い』と顰蹙を買うこともないだろう。
勿論、うっかり割れたガラスを踏まないように、足元には注意しておくけど。

さっきまであった『光』は、まだ同じ場所にあるだろうか?
投げ込まれた『宝石』と先程の『光』。
この二つは、どうにも無関係とは思えない。
光り方が変わった直後に投げ込まれた点を見ても、何かしらの関係があるような気がする。
あるいは、『光』を灯していた人間と『宝石』を投げ込んだ人間は同一人物かもしれない。

447小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/06(日) 15:41:40
(レス遅れ失礼しました)

・宴会場のある、この居室は何階にあたる?
また、日中の時間帯で視認した上で。その窓のある部分には
物を投げる事が出来る程度の足掛かりがある高い木や電柱など存在してたか?

・窓は、見た限り固い物体が高速で投げられた場合。飛散するのが低い
造りであったと感じられる?

・阿万野が、宝石に手が触れるのは。小林の距離からして
大声以外で妨害する事は難しそう?

448『パストラーレの収穫者』:2017/08/06(日) 16:17:40
>>447(小林)

>・宴会場のある、この居室は何階にあたる?
>また、日中の時間帯で視認した上で。その窓のある部分には
>物を投げる事が出来る程度の足掛かりがある高い木や電柱など存在してたか

宴会場は『2F』(>>374)である。
日中に窓や建物の外観の確認は出来ていないが、
窓の外から木の頭や電柱が見えたりする様子はない。
窓からの景観を損ねないよう整えられていると思われる。

>・窓は、見た限り固い物体が高速で投げられた場合。飛散するのが低い
>造りであったと感じられる?

ガラスの飛散はほとんど見られない。
よって、見た限りではそう感じられる。

>・阿万野が、宝石に手が触れるのは。小林の距離からして
>大声以外で妨害する事は難しそう?

現在の位置から阿万野の行動を物理的に止めるのは困難。
大声を出せば止まるかどうかも阿万野の思考次第であり『不明』
それ以外の手段で止められるかどうかも、『手段次第』である。

449小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/06(日) 17:44:46
>>444(回答感謝)

 
>ガシャン!!!!!!

 (……『投げ文』?)

宝石、そしてソレに伴うようにして括りつけられた紙。
 何かしらのメッセージが付いてるのは想像に難くない。だが、あの宝石が
何らかの能力の産物だとしたら。

(……いや、制止する事は不可能だ。そして、窓の破壊……此処は二階だった。
にも拘わらず、無暗に窓が破壊される事なく。狙い付けたようにオーナーの手元に
近い部分に投げたのは、スタンドの性能が高いのか、偶然か……前者の確率が高い)

(…………私の力で、破壊した窓から追跡を試みても無駄だろうな。
これは、予め入念に計画をしてた可能性が、高い。この状況下で尻尾を相手が
出す事はないだろう。だが、チャンスはある。チャンスは)

(……聞き込み、が先決 だな。
相手……は)

 「……『こいひめ』さん、で間違いありませんね? 
少し、伺いたい事がございます。宜しいでしょうか?」

 スタンド使いのアイドル、『こいひめ』 彼女の元に近寄り話しかける。

オーナー阿万野の行動を妨害する事は難しい。手段問わずで、相手を傷つけても
良いのなら別だが、そこまで危険を冒しても。このような騒ぎを犯してる元凶なら
新たに何かしらハプニングを沸かす筈。ならば、今は流されよう 今はな。

「私には、そちらの傍にいる蒼い方が見えています。そして、貴方が今おきてる
出来事とは無関係であるであると見当つけてます。
 そう注釈した上で聞きたいのです。
この日中、何かしら印象に残った出来事。貴方と言うアイドルや異性でしか
入れない場所で、そう言う物事を記憶してませんか?」


『Veraison』の人物である彼女達でしか、保有しえない情報と言うものは
間違いなくある筈。その情報は今の私にとって欠かせないものだ。

何より彼女は自分達と同じスタンド使いである。異常を察する力は高いだろう。

場が混沌としている今なら、不用意に他の者が話しかけるハードルも著しく低いはず。
この機を逃すと、彼女達の身の安全を守るためにスタッフ等が人垣を作り情報を
把握する事も時間に比例して至難になるだろう。今しか ない。

450神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/06(日) 20:29:47
>>443-446

「なにして、ってのの答えは今出ちゃったね」

「備えているんだ。このなんだか奇妙な状態に」

こいひめにそう言ってから、アイドルやスタッフ達に向かって困ったように笑う。

「なんだろうね。嵐山さん、危ないから姿勢低くしといた方がいいかも」

立ち上がるのはいいのだがばたばたして転けたりするのもいけない。
天災と違いこちらは人災だ。
すぐ動けるので立っていてもらってもいいのだけど。
まぁここの取り仕切りをする立場でもない。

「大丈夫だからねぇ」

『確かにスタンド攻撃』

『現時点ではまぁ、無理ゲーというやつか』

敵の姿が見えない。
ここは二階でここのガラスを割った相手が位置的に下にいるなら見つけるのは難しいか。

(どうしよっかなぁ)

『幸輔、あいつはあれでいいのか?』

「……そうだなぁ」

阿万野か。
どうするか。宝石に触れるというのはあまりよくない気もする。
杞憂になるかもしれないが止めた方がいいか。
どう止めるかが問題だが。

『本来はこうは使わんからな。真似するなよ』

「ん。阿万野さん!」

阿万野の近くの壁か壁がなければ床や机目掛けてパワーボールを投げよう(パス精BBC)
手加減をして当たった場所が壊れないように気を使おう。
当たったら器具の発現を解除。
離れているなら距離を詰めて投げる。

目的は音を立てることだ。
窓ガラスが割れたりや宝石で多少なりとも阿万野の心は平常心ではいないはずだ。
脅かすようになって恐縮だが止めさせるためには一旦意識を引きたい。

「それ、触ると危ないかもしれないです!」

「気になるんでしたら僕が触ります!」

「オーナーになんかあったら大変でしょう?」

まぁ聞かないなら聞かないで好きにするといい。
忠告はした。

451『パストラーレの収穫者』:2017/08/06(日) 23:39:19
>全体

『玉野』:
「お食事をお楽しみのところ大変申し訳ございません。
 ただいま警備の者が原因の究明を行っております。
 何者かによる悪戯である可能性が高いとのことですので、
 お食事を終えられた方ももうしばらくこちらで待機ください……」

ホール全体に玉野のアナウンスが響き渡る。
今のところざわめきが収まる気配はなく、混乱の最中。

とはいえ暴動とか、パニックというレベルではない。一定の秩序はある。

>>446(志田)

発生した『異常事態』に、会場は穏やかな空気を失う。
・・・逆に言うならば『動ける』状況ではある。

       ザッ

            ザッ

窓際に移動するのを咎める者も、今はいない。
ガラスはほとんど飛び散っておらずほぼ危険は無い。

外を見るが・・・『光』はすでに消えてしまっている。
2Fから見る薄暗い森は決して視認性が高い物ではなく、
それ以上の何か・・・例えば人影などは見当たることがない。

『阿万野』:
「こっ・・・・・・これは・・・『紙』か?」

窓際に近付くという事は、阿万野に近付くという事でもある。
彼は宝石に付着している、折りたたまれた紙を手に取っている。

           ・・・と。

    ドン!!

突如『神原』のスタンドが妙な『球体』を投げ込んできた。
それは壁に当たって弾み、地面に転がったが・・・

『阿万野』:
「・・・うおっ!?!? き、君は一体なんだ!?」

『神原』:
「それ、触ると危ないかもしれないです!」

「気になるんでしたら僕が触ります!」

「オーナーになんかあったら大変でしょう?」

どうやら阿万野の注意を『宝石』からそらす事が目的のようだ。

452『パストラーレの収穫者』:2017/08/06(日) 23:40:39
>>450(神原)

『ナギ』:
「……は!はいっ! 了解ですッ!!」

      サッ

ナギは『神原』の指示通りに机の陰にしゃがみ込む。
窓から何かを仕掛けてくるとすればこれで安全だろう。

『男性スタッフ』:
「……助かります『神原』さん。皆さん、ここは冷静に!」

『包』:
「いったい何が――――いや、大丈夫。慌ててはいないさ」

男性スタッフも窓との間を阻む位置取りは崩さず、
周囲に――主にアイドル達に対して声をかけている。
包も呆然とした状態からはすでに立ち直っているようだ。

『こいひめ』:
≪………………手慣れてるじゃん≫

こいひめは感心した様子で『神原』の行動を見る。
彼女も何らかの場慣れがあるらしく、真剣な表情だ。
 
『住吉』:
「…………………」

カメラが回っている。スタンドは映さないが、
スタンドで戦うこいひめや『神原』本体は映してしまう。

仮にカメラを回すのを止めてもらうにしても、
無条件にこいひめが出来るのは『防衛』までだろう。
彼女が自ら動こうとすれば確実にスタッフらが『制止』するし、
それを振り切って動くには相当強い『理由』が必要になってくる。

       ヒュッ

                  ドンッ!

『阿万野』:
「・・・うおっ!?!? き、君は一体なんだ!?」

『住吉』:
「うわっ! か、神原さん!? どこにあんなボールを!?」

上手く音を立て、阿万野の気を引くことに成功した。
宝石からは気が逸れており、今すぐにそれを再度拾う様子はない。

――と、その様子を目にしながら『小林』が近づいてくる。

彼はこいひめに聞きたいことがあるらしい。
当然、彼らの会話の内容は『神原』にも把握できる。
どうやらスタンド使いであるこいひめから情報を集めたいらしい。

(※『小林』の行動と返レスの内容はすべて『神原』にも確認できている)

453『パストラーレの収穫者』:2017/08/06(日) 23:43:09
>>449(小林)

何らかのメッセージのための『投げ文』――という想像は、
あながち『荒唐無稽』とも言えまい。ここが2Fでも、
この世界には『常識外』の力を持つ人間というのが存在する。

       ザッ

故に『小林』は動く――――その『力』を持つ人間のもとへ。
つまり、アイドルの一人でもある稗田こいひめたちのいる所へ。
『神原』が場を取りまとめ、スタンドでオーナーの動きを制するのも見える。

『ひたり』:
「っとっと! ちょっと!名探偵のつもりっすか?
 悪いっすけど! 今怪しいやつは近づけないっすよ!」

が、当然周囲にはスタッフがいる。
地味な顔立ちの女性スタッフが慌てて割って入ってくる。

               ―――?

それにしても、この女性スタッフの顔はどこかで見たことがある。
まあどこにでもいそうな顔であり、珍しいことでもないだろうが。

『こいひめ』:
「………………! ……お前ぇ」

『ナギ』:
「??? 青い……方? ひめ、この方はご知人で!?」

『こいひめ』:
「…………初見じゃないぜ。……知人でもないけどな」

アイドルの稗田こいひめは『小林』を見るや目を細める。
謎の男の突然のスピリチュアル発言と受け取ったか、
しゃがんで机に隠れる嵐山ナギも怪訝な表情だった。

『包』:
「――危険な人物、というふうには見えないけれど。
 むしろ何か――必死さがある。こいひめ、話を聞いてみても」

『ひたり』:
「い〜〜〜やだめっす! どう考えても怪しいっすよ。
 こいひめサン風に言うなら『攻略目当て』じゃないんすか?」

            「吊り橋効果ってやつッス」

『こいひめ』:
「……どっちにしろ、僕撮影以外ほとんど『部屋』にいたかんな」

       「黒ずくめの男を見たとかもないしな……」

『ナギ』:
「卓球場や温泉にも曲者などはおりませんでしたね!」

こいひめ達も答えてはくれたが、期待したような情報はない。
異常感知力が高いとしても、『異常がある』と思わなければ働かない。
彼女は撮影のために来たのであり、気が回る余裕は少ないだろう。

『ひたり』:
「…………」

       ジロ〜

スタッフの女性は警戒の視線を向けてきており、
真正面からこれ以上何かを話すことは難しそうだが――――

≪…………こんな状況で探偵ごっこが出来るわけないだろ。
 常識的に考えて…………『西の服部中部のお前』じゃないんだから≫

青い焔を灯した黒衣のスタンドが、見た目に見合わぬ声を発した。
真正面でない方法で話す手段を、こいひめ『小林』『神原』は有している。

≪格ゲーはともかく……AVGはイージーモード推奨だぜ≫

          フン

              ≪…………お前、何か知ってんのか?≫

(※『神原』の行動と返レスの内容は全て『小林』も確認できている)

454志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/07(月) 04:24:35
>>451

(……見えないか。もう立ち去ったみたいだな……)

まあ、期待はしていなかった。
もし『宝石』を投げ込んだ人間と『光』に何か関係があるなら、まだ残っているはずはない。
つまり、これで『宝石』と『光』の間に繋がりがあるという疑いは濃厚になったことになる。
まだ断定はできないが、
何者かが『宝石』を投げ込んでから『光』を消して立ち去ったと考えるのが、
今のところ最も妥当な線だろう。
やはり、同一人物の仕業なんだろうか……。

分からないのは、わざわざ『光』を点していた理由だ。
光り方の変化といい、誰かに見せるためのものとしか思えない。
もしかすると、本当に合図――なのか?そうだとしたら、誰に対しての?
僕達に対してのものではないだろう。
あれが合図だとしたら、その意味を知っている人間に対して出していたと考えるべきだ。

(今から外に出て追いかけたとしても、見つけるのは無理だろうな。
 第一、相手の顔も姿も分からないんじゃ探しようがない……)

能力を使って下に『足場』を作れば、二階からだって三階からだって無傷で飛び降りられる。
だけど、今は止めておくのが賢明だろう。
手がかりもなく闇雲に追いかけても、骨折り損になるのは分かりきっている。

しかし森、か――。
さっきの『光』は、森の中に点っていたんだろうか?
ただの偶然かもしれないけど、どうにも気になるな……。

気にかかることもあるが、ひとまず窓から離れる。
その時、『球体』が飛んできたのが見え、無意識に目で追う。
続いて告げられた神原の言葉を聞き、その意図を理解した。

「あの、オーナーさん」

「ここは言う通りにした方がいいんじゃないでしょうか?」

「どんなものかも分かりませんし、あまり迂闊に触らない方がいいと思いますよ」

ここは神原さんの考えに賛成しておこう。
オーナーを危険かもしれない『宝石』から引き離すと同時に、
僕自身が『宝石』に近付くためでもある。
もっとも、僕が関心があるのは『宝石』よりも『紙』の方だけど。

近くにいるオーナーに歩み寄り、彼が持っている『紙』がどんなものか確認する。
もしオーナーが今すぐ『紙』を開くなら、横からそれを覗き見ておきたい。
あるいは、『紙』が『宝石』と一緒に神原さんの手に渡るなら、彼に『紙』を見せてもらうつもりだ。

455小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/07(月) 19:47:35
>>451-453

       ?

アイドルの『こいひめ』。彼女は私と面識があるらしい
 だが、私には正直に言って覚えがない。何処でだ……?
いや、思い当たる節がある。格ゲー……ゲームセンター。
私は良く、筐体で心理戦を交えた戦いを起こすからな。時折り
他校の学生等が胸倉を掴んできた事もある。それ等の関係者か。

それに、目の前のスタッフ(ひたり)だ。彼女も何処か見覚えがある。
一体、何時、何処で私は目撃したのだろう…………。

    ――!

瞬間、頭の中に走った痺れに従い。私は首を軽く横に向けて手を口にあてて、発する。

『  ……森の中を歩いていた【警備員】 なのか……?  』

尚、私は『声を発さない』  発するのは、私の首飾り もとい 『リヴィング・イン・モーメント』だ。

群体型の私のスタンドで、遠距離で会話するのは少々難しいが。このように首に付けてる状態なら
スタンド会話も可能だろう。何より、見た目は黒い只のネックレスの付属品。音声がそちらから
流れているかどうか正確に判別するのはスタンド使いでも難しい筈。その上で、『こいひめ』以外
……特にスタッフ(ひたり)が反応をするかどうかをアクセサリーの視点から伺ってみる。
 これで、スタッフがスタンド使いであるなら。黒に近い人物である線が濃厚になる

「あー……うん、格ゲー……。
もしかすれば、ですが。私は貴方に何時ぞや気に障る挑発プレイを
仕掛けた事があったりするでしょうか?」

スタンドでの声が聞こえない場合、少し黙考した上で聞いたと言う姿勢で
こいひめ氏に質問をする。まぁ、この質問は世間話の一つだ。
した事があるとyesと応じられれば、それは自己責任でしかない。

「そうですか。皆さん、何か挙動不審なり怪しい人物は目撃してないのですね。
……窓から、今しがた宝石らしき物が投げられる前に光が射していたようですが。
それは、単純についていましたが? もしくは、一定のリズム 謂わばモールス信号のように
規則的なリズムで点滅してたりしてたでしょうか? 私は、投げられるまで食事のほうに
意識を配っていたので、投げられる前の窓の様子について把握していないのです」

 これについては真実も交えての質問だ。周囲を大まかにスタンドで監視していたものの
窓から射しこんだ光の細やかな様子までは私も情報を得ていない。
 アイドル達やスタッフの位置なら、窓から出没した光についても良く知ってる可能性が高い。
余り長く接触し続ければ、印象も悪化する。これ等の情報を得たら謝罪と共に玉野氏のほうに向かおう。

456神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/07(月) 23:22:37
>>452

『だそうだぞ。よかったな。初めてでも慣れて見えるというのは素晴らしい』

『リング上では引き出しを開けたなんて言ってくれる事だ』

荒事そのものには慣れている。
少なくとも乱闘騒ぎ程度ならば。

『我々はプロレスラーだ。人間だが、超人だ』

『リングで身を削る者がこんな所で怖気づいてしまうなんてあってはらなんだろう』

『そのために鍛えている』

「えっと、ごめんね。カメラ、止めてもらっても? またなんかあったら危ないし」

「ボールは……手品かな?」

とりあえずカメラは止めてもらおう。
アクシデントを撮ったほうが数字にはなるとは思うが、危険ではある。
いざという時に逃げ遅れても困る。

(ボールは解除しよう)

阿万野の方へと歩いていく。
アイドル達の方も気になるが優先順位的に向こうに行った方がいいだろう。

「すいません。僕、神原幸輔って言います。職業プロレスラー」

「僕も正直びっくりしているんだけど、それが何か不味いものだったら、危険だなって思いまして」

「それで、その、何か変な事とか他にありました? それが投げ込まれる以外で」

自分は宝石の近くに移動しよう。
それの形状などを観察する。

457『パストラーレの収穫者』:2017/08/08(火) 01:31:47
>>454(志田)

光の痕跡は無いが、『複数の光』が森の中に見える。
懐中電灯のような光であり、警備員の物と思われる。
先ほどの光はこれよりは『見えやすい』『強い』光だった。
何かの合図であるという考えは、そう的外れでも無いだろう。

『阿万野』:
「そ、そうは言うがだねェ〜・・・私はオーナーだ。
 君たちこそ『客』・・・危険な目に合わせるわけには!」

阿万野はそう言い、まだ『宝石』を手放す様子はない。
紙もまだ開かれてはいない・・・と、そこに『神原』が来た。

『神原』:
「すいません。僕、神原幸輔って言います。職業プロレスラー」

「僕も正直びっくりしているんだけど、それが何か不味いものだったら、危険だなって思いまして」

「それで、その、何か変な事とか他にありました? それが投げ込まれる以外で」

阿万野に話しかけている。もちろん、『志田』にも聞こえる。

『阿万野』:
「へ・・・変なことなど何も起きてはなかったが・・・
 一体何をしようと・・・しているんだ!?
 当館の警備員は優秀だぞ! 君らが何かをする必要はない!」

折りたたまれたままの紙は『粗悪』なものではない。
寧ろ・・・『高級紙』のように、白く滑らかなものに思われる。

458『パストラーレの収穫者』:2017/08/08(火) 01:32:01
>>455(小林)

スタッフの女性に『スタンド会話』でカマをかけるが、
口と耳で行う会話と、『心』で発し、聴きとるのは別物だ。
そもそも口の動きがあるかどうかという大きな相違点もある。

『ひたり』:
「……………………」

また、彼女はもとより『小林』を警戒しており、
そこに集中している状態であり反応を引き出すのも難しい。
一瞬、眉が小さく動いたような気はするが――その程度だ。

『こいひめ』:
「………………………さあ?
 お前が覚えてないならないんじゃないのぉ〜……?」

暗い薄ら笑い――――皮肉気な笑み。
発言は明らかに当てこすりの表現であったが、
強い敵意とか悪意がこもったものではなかった。

≪聞くだけ聞いて僕の質問はスルーかよ……わらえる≫

     ≪僕は村人Aじゃないんだぜ……そりゃないだろ。
      なに……そいつ(ひたり)に犯人フラグ立ってんの?≫

こいひめとしては『自分の疑問』への回答を、
何かを知っていそうな『小林』から得たいのだろう。
友情とか親愛の意図は感じられないが、『協力』は出来る。

『ナギ』:
「うーむ、申し訳ございませんが!
 私どもも、撮影に集中しておりましたので!
 何かが蛍のように光っていたような気はするのですが!」

『包』:
「ふふ――ナギは食事に、じゃあないのかな?
 でも、私も窓の外をよく見てはいなかったんだ。
 そう、ナギの言う通りチカチカ光っていた――かな。
 不規則ではなかったと思うけど。それ以上は――ごめんね」

『こいひめ』:
「………………チカチカはしてたけど、それ以上はしらね」

『ひたり』:
「もう聞きたいことは聞いたっスよね?
 これ以上しつこいとマジで追い払うっすよ!」

ひたりの声色は多少真剣なものになりつつあった。
怒られず玉野のもとに向かうのならば、今が頃合いではないだろうか?

459『パストラーレの収穫者』:2017/08/08(火) 01:32:24
>>456(神原)

『住吉』:
「…………あっ! そ、そうですねぇすみません」

           カチ

住吉はカメラの電源を落として机の下に下ろす。
誰がどう見ても異常事態なのは間違いないし、
彼女がジャーナリズムの化身でもないらしい。

『こいひめ』:
≪…………僕もアイドルだから。
 ビビってもられない……オフレコになったしな≫

         ズォォ

こいひめのスタンド体は青い焔をめらめらと燃やす。
とはいえこの混乱が終われば、彼女が自由に動ける可能性は低い。      
さほど頼れる相手ではない……『志田』と『小林』に比べれば。

『小林』はアイドル相手の情報収集を続けている。
もっとも、そろそろ終えるような雰囲気もあるが。
ここは阿万野と『志田』の方へ歩いて近づいていく。

『志田』:
「あの、オーナーさん」

「ここは言う通りにした方がいいんじゃないでしょうか?」

「どんなものかも分かりませんし、あまり迂闊に触らない方がいいと思いますよ」

『阿万野』:
「そ、そうは言うがだねェ〜・・・私はオーナーだ。
 君たちこそ『客』・・・危険な目に合わせるわけには!」

彼らのやり取りに入って行く。『自己紹介』を済ませながら。
プロレスラーというある程度『ハク』のある肩書からか、
オーナー阿万野は『神原』の方に振り向いて、姿を見られる。

『阿万野』:
「へ・・・変なことなど何も起きてはなかったが・・・
 一体何をしようと・・・しているんだ!?
 当館の警備員は優秀だぞ! 君らが何かをする必要はない!」

宝石を見るが……これは、いわゆる『ダイヤモンド』ではないか。
かなりの大粒だが……こんなものを、ただ『紙を付ける』ためだけに?

460志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/08(火) 03:59:30
>>457

警備員の懐中電灯とは違う光、か……。
単純に、もっと性能の高い懐中電灯だったのか?
それとも、懐中電灯じゃない何か別の灯りだったのかもしれないな。

(まあ、ひとまずそれはいい。今はそれよりも……)

「はい、もちろん何かする気はありません。
 僕達は、ただの『宿泊客』ですから。
 警備員の人達に迷惑をかけるようなことはしませんよ」

オーナーの言葉は至極もっともだ。
だから、それを否定はしない。
その代わり、別な方面から攻めてみよう。

「でも――詳しい説明くらいはしてもらえますよね。
 僕達は明日まで、この旅館に滞在してるわけです。
 たった今起こったことと、全くの無関係というわけでもない」

「詳しい事情が分からないまま夜を過ごすというのは、こちらとしても不安があります。
 次は僕達の部屋に何かが投げ込まれることも、全くないとは言えないでしょう。
 当然そんなことはないと思ってますが、不安をなくすためにも説明をしてもらいたいんです」

「――僕達は『宿泊客』ですから」

「その紙――宝石に付いていたものですよね。
 できれば、その内容を読み上げてもらえませんか?
 それがダメだというのであれば、もちろん無理にとは言いませんけど」

この一件が従業員しか知らないことなら、まだ隠すという選択肢もありえる。
それが必ずしも悪いとは言わない。
客を不愉快にさせないために黙っておく、ということもあるだろうと思う。

ただ、こうして客の目の前で起こってしまった以上、話は違ってくる。
この一件に関して説明を求められれば、おそらくは応じてもらえるだろう。
もし、こちらの申し出を拒否すれば、後々この旅館の評判に傷が付くことにも繋がりかねない。

(こういう脅しみたいな言い回しは好きじゃないんだけど……。
 今はこうでも言わないと、あの紙の中身を見せてくれそうにないからなぁ……)

あとはオーナーの反応を窺おう。
どうにか上手くいってくれることを期待したい。
これでも見せてくれなかったら、正直なところお手上げだ。

461小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/08(火) 09:53:17
>>455

 スタッフ、ひたりの眉を少し上げる反応。これで、彼女が今回の騒動の元凶であると解った。
……とは、ならない。逆に、また少し分からなくなった。

(まぁ、スタンドの声に過剰に反応する筈ないし。私の考えこむアクションに反応したと言う線もあるし
何より彼女がスタンド使いであれ……。それは相手からしたら、私はスタンド使いですけど……で?
と言う開き直った反応されれば、それはそれで私も反論する理由がない
彼女がスタンド使いであれ、お前もそうだろうと返されれば何も言えないのだからな)

確かに、彼女は怪しくグレーの境にいる。けど『それだけ』 
私は、言われる通り探偵でも何でもない。ただの一介の作家だ

『少し考えがあったので、回答するのが遅れて申し訳ありません。
日中帯で不自然な行動をしてる警備員が一人だけいましたので。
それが気になっていたんです。あと、ひたり氏に良く似てる方でした』

こいひめ氏に、そうスタンド会話で告げておく。そして、周りの質問に
答えて下さった方達に対し向き直り頭を下げる。
 ひたり氏に対し、警備員に関連する事を聞いておく事も考えたが。
今の様子では、感情的で正直に答えてくれる余裕もない。時間を置く事にする

「はい、皆さんご質問に答えて下さって有難う御座いました。
若輩者で、余り頼りに見えぬかも知れませんが。また何があれば
私の事を思い出してください。幾らか知恵を出す事は出来るかも知れません」

 そう、告げて玉野氏のほうへ近寄っていく事にする。あと、柱の陰で
監視している光景に関しても意識を配るのを忘れない。

462神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/08(火) 23:18:55
>>459

「ははぁ、なるほど。立派なオーナーさんでいらっしゃる」

「危険な目にあるのはお互い避けたいよね」

別に喧嘩がしたいわけではない。
ゆったりとだ。慌ててもいいことがない。
冷静な会話が必要だ。

「なにもする必要がないっていうのはちょっと安心しました」

ダイヤモンド?
なぜダイヤだ。奇妙だ。これをなぜ。窓を割るだけならば石でもなんでもいい。
あの紙を投げ込むのにこれを持ち出してきたのか。

「……」

「ところでその紙なんて書いてありました?」

宝石についてた紙の話でもしよう。
意識が紙にむいたら『ストロンガー・ザン・アイアム』に宝石を取らせてズボンのポケットにでも入れてもらおう。

463『パストラーレの収穫者』:2017/08/09(水) 00:44:06
>>460(志田)
>>461(神原)

『阿万野』:
「少なくとも私は、オーナーとしてこう考えている・・・
 ここで起こるのは幸福な出来事だけであるべき、と」

そして『志田』の意見。紙の内容の公表、つまり説明責任。
何も知らせない、ということが不誠実なのは間違いないだろう。
しかし、阿万野にも言い分はあるらしく、微妙な表情だ。

「・・・一理ある。一理あるが・・・ちょっと待ってほしい。
 世の中には知るべきでない真実というのもある・・・だろう?
 単に、この旅館への罵詈雑言が書かれているかもしれない。
 凄惨な内容であればパニックを招くかもしれんぞォ〜〜・・・
 正体もわからん紙を、『はい読み上げます』とは言えんのだ」
 
「だが、知るべき内容なら・・・知らせるべきなのは必然。
 だからどうだ、まず紙を開いて、内容を見た上で・・・
 私が判断する。ここで君達に公表すべきか・・・そうでないかを。
 もちろん、読み上げられない内容なら・・・その理由は公表しよう」

             「文句はあるまい?」

判断は『見てから決める』ということだった。

         ピッ

紙が宝石から取り外され、宝石は『床』に――

              シュバ!

と、『神原』が宝石を確保してポケットの中にしまい込んだ。
阿万野はそれに気づいていないのか、紙を丁寧に開いていく。

       パタ

                 パタ

角度的には『志田』にも『神原』にも見えないが、
徹底的に見えないわけではなく、のぞき込む事は可能だ。
もちろんスタンドを使えば、より容易に可能であろう。
二人が止めないならば、このまま紙の内容を見られるだろう。

もっとも、待っていても『読み上げ』てくれる可能性はあるのだが。

>>461(小林)

スタッフ――ひたりは、怪しい。『グレーゾーン』の上だ。
シロと言える材料はない。しかし、クロと断定する材料はない。

『こいひめ』:
≪…………こいつはまあ……今日会うのが初めてだから。
 『そんなことしそうな子じゃなかった』とは……言えない≫

こいひめとしても、ひたりを庇うような材料はないらしい。

≪こいつもちょっと不自然だったし……無関係のモブじゃないかもな≫

もちろん『断定の材料』もないのだろう。
烏面のスタンドは、ひたりに懐疑的な視線を向けている。

『ひたり』:
「こっちには大の男もいるんで大丈夫っすよ、
 いいからもう向こう行けっす! …………ったく」

大の男こと男性スタッフが小さく振り向き、頷いた。
ともかく、これ以上この場にいるのもあまり良くはあるまい。

『包』:
「まあまあ、ひたりさん――うん。気持ちだけでも嬉しいよ」

             「有り難う」

『ナギ』:
「あっはい! ありがとうございます!!」

アイドルらの感謝を背にして、『小林』は玉野の近くへ行く。
ちょうど内線を耳元から話したところで、マイクを手に取っていた。

『玉野』:
「大変お騒がせしております、申し訳ございませんお客様。
 何か御用でしょうか。調査は現在進展していますが、
 状況につきましては詳細にはお答えしかねますのでご了承を」

            ペコー

玉野は近づいてきた『小林』に平謝りの姿勢だ。

会場は少しずつ平静を取り戻しつつある。
最初の投擲からは、何も起きていないからだろう。
――もっとも会場が華やかな『賑わい』を取り戻す事は無いが。

464志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/09(水) 02:32:43
>>463

「……ええ、もちろん。
 僕も、事が単純でないことは理解してるつもりです。
 公開しない方がいいとオーナーが判断されたのなら、それ以上の追求をする気はありません」

そう言って、その場から一歩下がる。
了承したという意思表示をするためだ。
そして――。

同時に、自らの精神の象徴である漆黒のスタンドを発現し、オーナーに一歩近付かせる。
――ここで幸運な点は二つ。
僕がスタンド使いであること。
そして、オーナーがスタンド使いではないことだ。
『ストロンガー・ザン・アイアム』に対してノーリアクションであることから、それが分かる。

(――……)

スタンドの視界を利用すれば、紙の内容を知ることは簡単だろう。
だが、まだそれはしない。
今はオーナーの反応を待つ。
スタンドを使って覗き込むのは、あくまでも非常手段。
それを使うのは、紙の内容が公開されないであろうと予想された時だ。

僕が聞く限り、さっきのオーナーの言葉は真摯なものだった。
できることなら、こちらも誠実な態度で対応したい。
だからこそ、公開か非公開かが分かるまでは、非常手段は使いたくない。
単なる自己満足でしかないことは分かってる。
それでも、これは気持ちの問題だ。

465小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/09(水) 22:39:56
>>463

 スタッフの反応も、見ず知らずの男性に対するものとしては普通……
アイドル達も、内面はどうであれファンや一般人に対して愛想の良い返答をしている。
私には、そう言う機微な部分は解らないが。多分、あぁ言う細やかな所は長くファンに愛されるのだろう。

(しかし、警備員は怪しい……と、言うより。『怪しく見せている』と言う感じだ。
これが一般的な推理小説ならミスリードの演出に思えてくる。此処は現実なのだが……。
サスペンスなら、私は重大な事実を掴み第一の犠牲者として狙われる立場かな)

そんな事を考えつつ、玉野氏に話しかけられる間合いに入る。

「どうも……災難でしたね。折角の宴会でしたのに、このような事が起きて。
もっとも、怪我人なり出なかった事が不幸中の幸いですが」

 そう、労いの言葉を最初にする。

「あぁ、いえ。いま起きた事は……まぁ何かしら不幸な事故と言うか
余り快くない輩が起こした悪戯だと思いますし、気にしてませんが。
……私、改めて自己紹介させて貰いますが。小林と言って作家の卵です。
職業病と言って良いのか分かりませんが、観察した時に気になるものがあると
解明しないと追いつかない性質でして、で……。
最初のロケの時、玉野さんがどうにも複雑そうにオーナーの方を向いていたので。
それが無性に気になってたんです。
プライベートの事かも知れませんが、もし、宜しければお聞きしたいと思いましてね」

 阿万野氏のほうに、顔を軽く向けつつ玉野氏に質問する。

事前に告げてるが、プライベートの事かも知れない。言いたくない内容かも
 だが、スタンドの力や何かしらの懐柔で聞き出す程、私は器用な真似は出来ない。
ここは……彼の談を借りる事になるが『ジョジョ』としての、真っすぐな道。正道を貫く事を心掛けよう

466神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/09(水) 23:04:09
>>463

(理解できないわけでもない)

『負傷選手の情報もなかなか発表に至らない時もある』

混乱を招かないというのは経営者として正しい行動だろう。
そして彼が言うべきでないと判断したならそういうことなのだろう。
まぁただやりようというのはある。
カンニングというものだがそれは志田がやっているらしい。
最悪彼に教えてもらおう。

気になるのはダイヤだ。
ポケットに手を突っ込んで触ってみよう。
なにか変な感触とかないだろうか。

467『パストラーレの収穫者』:2017/08/10(木) 16:54:21
>>464(志田)
>>466(神原)

オーナーがスタンド使いではない・・・と、
推測する『志田』だが、それは恐らくは間違いない。
なにせ、スタンドという異常な物に何ら反応がないのだ。
スタンドを知っていてもいきなり見れば反応するのが人情。
余程慣れてるとか、既知のスタンドとか、例外もあるだろうが。

       ス…

オーナーは『志田』に向き直り、大きく二度頷く。

『阿万野』:
「・・・・・・・・・そう言ってもらえれば、ありがたい」

そしてすぐに『紙』に向き直った。
息を呑む空気が場に広がる・・・紙が、完全に開かれる。

……『神原』はポケットの中の宝石を触る。
石だ。特別熱くも冷たくも、異様な感触もない。
ダイヤを触ったことがあるならそれと同一の感覚だ。
ポケットの中で消えるとか、爆発するとかも……ない。

               パタ

『阿万野』:
「!! こっ・・・これは・・・・・・!!!」

          「これは・・・」

     パタ…

              「ハハッ」

 
「・・・・・・『悪戯』にしては、質の悪い内容だ」


                 ハァー 


「・・・・・・これは『内密にすべき』だと私は考えるがね。
 ・・・君たちに見せられない内容、というわけでもない。
 だが、不特定多数のお客様に公表すべき内容、でもない・・・
 パニックを招くよりィ〜・・・『警備を集中させる』方が得策だ」

             「あまりに荒唐無稽ではあるが・・・」



阿万野はため息をつき、『神原』と『小林』に紙を見せた。
そこに書かれている内容は成程、『悪戯』のように荒唐無稽だ。


┌─────────────────────────────┐
│                 予告状                      │
│                                             │
│     今夜≪21:00≫頃、                           │
│       『巣ノ森包』さまの『流星の首飾り』を頂戴するため、         │
│    星天の郷に参上させていただきたく思います――――      │
│                                             │
│                        怪盗 ジェルマン天童より愛を込めて    │
│                                             │
└─────────────────────────────┘

                現在時刻は・・・『19:00』。



        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''

468『パストラーレの収穫者』:2017/08/10(木) 16:54:36
>>465(小林)

これはサスペンスではなく、現実だ。
然し現実は小説より奇なり――『狙われる』可能性は、
必ずしも否定はできないが、『小林』には『力』がある。
ただ物言わぬ舞台装置になるための存在では、無いだろう。

『玉野』:
「対応が及ばす、誠に申し訳ございません。
 悪戯とはいえお客様を不安にさせたのは事実ですので」

       「謹んでお詫び申し上げます」

              ペコ―

玉野から本音を引き出すのは限りなく難しいだろう。
彼女の仕事は『接待』であり、本心を晒すのとは遠い。

「え? 最初のロケ……ですか?」

         「ああ」

「オーナーの人柄を把握し切れていませんでした。
 取材は上手く行くのかと懸念していたのですが……
 今ご覧になった通り、想像より饒舌な方でしたから。
 お見苦しい所をお見せして申し訳ございません、小林様」

「何分あまりプライベートで関わりのある方ではないので」

――――だが、この状況への引け目もあるのだろう。
或いは接待であるからこそ、致命的でない事は話すのか。

当の阿万野オーナーは『志田』『神原』と共に『紙』を見て何か驚いている。

469小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/10(木) 19:37:45
>>468(本日夜間に仕事ある為、先レス)

 玉野氏の話に耳を傾ける。

(疑問点は、解決した。……オーナーはと他の従業員の接触は低い。
そして、警備員に関しては。やはり何かがある……
 今日来たアイドル達のスタッフに関しても、何かしらある。
何処かしら、細い糸で繋がってる……それは、蜘蛛の巣のように
複雑な関係性があるのかも知れない)

 「有難う御座います、お話してくださって。
……見た目よりは、大分ひょうきん者と言うか、大らかに見える方だと
私は思いますがね。撮影を意識してこその、あの動きかも知れませんが」

 歌舞伎のツラネではないが、あぁ言う動きは人を惹きつけようとする動きだ。
それが、旅館を盛り上げようとする本心でか。別の意図かは不明だけども

「? どうも、何かあったようですね」

 神原さんと志田さんの様子からして、何かあの投げ文に
書かれていた事は間違いない。しかし、どんな内容だろうか?

「私達も見てみますか」

 玉野氏を誘ってみる。その間も、柱の陰に設置する『リヴィング・イン・モーメント』
の視界での異変には意識を配る。

 こうやって、文に集中させて。主犯はその死角で何かを起こすと言う事もある。

470志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/10(木) 23:23:50
>>467

「――」

「――……」

「――……なるほど」

示された文面を見て、しばし呆気に取られた。
『怪盗からの予告状』――こういった類のものは、僕も見たことがある。
もちろん現実ではなく、あくまでフィクションの中で見たという意味だ。
こんな代物に現実でお目にかかる機会なんて、まずありえない。
今までの人生でも見たことはないし、多分これから先も同じ経験はしないだろうと思う。

「ええと……。
 確かに……おかしな内容なのは間違いないです、ね……」

まず考えられるのは、オーナーの言う通り悪戯という可能性だ。
大抵の場合は、そう考えるのが普通だろう。
この予告状の内容が現実のものになる、と言われても俄かには信じがたい。

(確かに、それはそうなんだけど……)

ただ、質の悪い悪戯と決め付けてしまうのも引っかかる。
この予告状や一連の出来事からは、ある種の『真実味』のようものが感じられるからだ。
悪戯にしては妙に手が込んでいる。

ちょうど人が集まる場所と時間を選んでいること。
おそらくは光で何かしらの合図をしていたこと。
オーナーが窓の近くに来るタイミングでガラスを突き破って投げ込んだこと。
本物かどうかは分からないが、予告状が宝石付きだったこと。
予告状に使われている紙が高品質なものらしいこと。
そして、『巣ノ森包』の『流星の首飾り』と、持ち主と品物を具体的に指定していること。

『手の込んだ悪戯』という可能性もなくはないけど……。
この見えない送り主……『怪盗 ジェルマン天童』からは、
『本気でやる』という意思が垣間見えるように思える。
もっとも、21:00『頃』という部分を見る限り、時間に関しては、それほど厳密じゃなさそうだ。

「――それで、施設側としてはどんな措置を?
 ある程度は僕達も知っておいた方が、警備の邪魔をせずに済むんじゃないかと思うので……。
 不都合があるなら無理には聞きません」

とりあえずは、今後のことについてオーナーから聞きだしておこう。
それから、近くにいる神原さんに視線を送る。
『どう思う?』という意味のアイコンタクトだ。
そして、今のところ宝石を持っているのも彼なわけだ。
僕は宝石の鑑定なんてできないけど、まあ一応、後で見せてもらいたい。

471神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/11(金) 00:06:13
>>467

「んー?」

なんだこれは。
予測不可能という感じだ。
ここまで丁寧に怪盗として活動する人間にいたのに素直に驚いた。
とはいってもスタンド使いがいるのだから怪盗ぐらいいてもおかしくはないだろう。

志田の視線に肩をすくめる。
彼とは師匠にしゃべってもらおう。

『怪しいが、嘘だとは言い切れない』

『気にはしておくべきことだな』

「あの、そこに書いてある名前、そこのアイドルの人ですし、僕このこと話していいですか?」

『それと、狙われている彼女も重要だ』

472『パストラーレの収穫者』:2017/08/11(金) 01:37:41
>>469(小林)

『玉野』:
「様々な業界を経験している方であると、
 噂程度ですが耳に挟んだことがありますので……
 そういった経験がおありになるのかもしれませんね」

「……私は事態を把握する必要があります。
 『小林』様にはどうかご安心いただいて、
 お席で待機いただきたいのが本心なのですが」

そうは言うものの、強く制止されることはない。
強引に止められるような状況でもないと踏んだらしい。

スタンドの視界は――特別面白いものを捉えることはない。
アイドル達は落ち着きを取り戻したらしく、平静な様子。
また、その付近では、スタッフ達が何かを話し合っている。

その他の客たちはざわめきが少しずつ収まり始めているが、
退室が許可されていない事もあり、会場内を見渡す者も多い。
もっとも、まだ具体的な動きに出ようとする者はいないようだが。

>>470(志田)
>>471(神原)

怪盗……漫画やドラマですら『陳腐化』しかねない、
古典的な悪役であり、時に主役でもある彼らだが、
現実にそんな活動をしている者がいるなど噂もない。

だが今目の前に予告状があり『ジェルマン天童』の名がある。
そうなると、『無視』するわけにもいくまい。二人も、旅館も。

『阿万野』:
「巣ノ森包・・・知り合い、いやアイドルの一人か。
 我々としてはその『流星の首飾り』とやらを放置も出来ん。
 アイドルの首にかけたままにしておけばァ〜・・・
 警備もしづらいし、何よりその子に大きな危険が及びかねん」

「具体的な内容は明言できんが・・・当館の警備を、
 ある程度までその首飾りに集中させようと思っている。
 もちろん、この予告状は囮かもしれんから・・・
 残りのある程度は、通常通りに館内の警備をしてもらうがね」

阿万野の示す方針は、そのようなものだった。

「話すのは『この後』にしようと思っている・・・
 この場は食事がすみ次第、客には解散してもらいィ・・・
 取材班には会場に残ってもらえば話もしやすいんじゃないか?」

推定として『狙われている』巣ノ森包に事を伝えない気はないだろう。
問題は阿万野の想定するタイミングと、『神原』が想定するそれが等しいかだが。

           ザッ

                  ザッ

>>469(小林)

と、そこに話を終えた『小林』と玉野も近づいて行く。

『阿万野』:
「ああ・・・ええと、玉野君。
 少々難しい事態だぞこれは・・・そちらの少年は?」

『玉野』:
「当館にお泊まりの『小林』さんです。
 オーナー、紙に書いていたことは一体……?」

『阿万野』:
「・・・あまり、大きな声はァ〜〜・・・出してくれるなよ。
 できれば内々で解決したい。恐らくは悪戯だとは思われるがな」

                  ス

┌─────────────────────────────┐
│                 予告状                      │
│                                             │
│     今夜≪21:00≫頃、                           │
│       『巣ノ森包』さまの『流星の首飾り』を頂戴するため、         │
│    星天の郷に参上させていただきたく思います――――      │
│                                             │
│                        怪盗 ジェルマン天童より愛を込めて    │
│                                             │
└─────────────────────────────┘

ここで玉野と『小林』についても、この事件を知る事になった。
玉野は非常に困惑した表情で紙を見つめており、絶句――――とも言える。

473志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/11(金) 05:16:26
>>472

(当たり前といえば当たり前だけど、極めて真っ当な対応だな……)

オーナーの言葉は概ね同意できるものだった。
警備についても特に問題はないように思う。
もっとも、ジェルマン天童が普通の人間であればの話だ。

世の中には、常識を外れた力を持つ人間もいる。
自分がそうだからこそ、その可能性が思い浮かぶ。
――怪盗を名乗る時点で『普通じゃない』のは明らかなんだけど。

(囮、か。それは思いつかなかった)

もし囮だとしたら、本命は何なのかという疑問も出てくる。
囮にしては手間が掛かってるように思えるけど、だからこそ陽動になるとも言えるのかもしれない。
まあ、今は頭の片隅に置いておく程度に留めておこう。

「ところで――食事が終わった後なんですが、僕も残っていいですか?」

「関係者以外は遠慮して欲しいというのでなければ、ですが」

(あの山にいた警備員……。光が見えたのも山の方だった。
 この騒ぎと関係があるかは分からないけど、一応オーナーに確認しておきたいしな……)

さっき、オーナーに『何かする気はない』と言ったけど、あれは嘘だ。
知り合いって程でもないけど、巣ノ森包とは個人的にちょっとした邂逅があった。
彼女に危害が及ぶというのであれば、気にかかるのは否定できない。

それに、人助けができるチャンスは見逃せない。
誰かのために行動して、その人が助かる姿を見るのは得がたい報酬だ。
だから、僕はこの一件に首を突っ込むつもりでいる。

一方で、『警備員に迷惑をかけない』という言葉は本当だ。
僕は僕自身の力で、僕にできる範囲のことをする。
その力が必要とされる場面があるかどうかは、まだ分からないけど。

(――そうです、ね)

『ストロンガー・ザン・アイアム』の言葉に内心で同意し、オーナーの視界の外で頷く。
そういえば、『イヴ・オブ・サルヴェイション』を出したままだった。
今は使う必要がないから解除しておこう。

精神の消耗というのもあるが、スタンドは刃物と同じだ。
使う時に出し、そうでない時は肉体という鞘に収めておかなければならない。
うっかりすると、人を傷付けかねない力なのだから。

474小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/11(金) 09:29:35
>>472

 「……随分と時代錯誤ですね。何時から私達は江戸川乱歩の世界に入ったと言うのでしょう」

その、予告状を見た上で。淡々と感想を告げる。
 そして、場の空気を悪くする気ではないが。極めて常識的な感覚を以て意見もする。

「余り、事を荒立てる気は私も勿論ありませんが。これは歪曲なストーカー予告とも取れるのでは?
私がそちらの立場なら、巣ノ森氏やアイドルの方達には申し訳ないですが帰省を促すと思いますよ。
旅館のイメージも大事でしょうが、まず人身の保全を優先するべきでしょう。既に、窓ガラスを破る
と言う凶行を犯人はしてるのですし、この内容以上の行動に走る危険だって多いのですから」

 (まぁ、そう素直に私の言葉が通る訳がないのだが)

心中では、諦観の水が半身を浸かっている。それでも、まだ残る平常の軸を立たせる事が義務とも思える。

「……それが出来ない理由があるのでしたら、この星天の郷は。どのように
そのサンジェルマンの不死者の魔の手から。その価値が不定である首飾りを死守するですか?」

 予感がする。きっと、この旅館は何かしらの事由に関わらず怪盗の居るであろう旅館から
首飾りとやらを守る為に動くのだろう。その背景に覆う、翳りにすら気づいてない振りをして。

 フゥ……

 (友よ。君の居ない間に、また難所が私の歩く坂に出来ているようだ)

 スタンドの監視は継続して行う。不審な点は、直ぐ見つけて見せる。

475神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/11(金) 21:51:10
>>472

「なるほど」

『なるほどなるほど』

何度か顎をかく。
考える。自分は警備員ではない。
経営者でもないし刑事でもない。
こういう現場には慣れていないし何が正しい配慮かは知らない。

「ちょっと変なことを言うね。三つ、言いたいことがあるんだけど」

「一つ、首飾りを外したとしてどこに保管するのか」

他人が装着しているアクセサリーを盗むのは難しいだろう。
当然、首飾りを奪う際に彼女が傷つくというのは考えられるので最善ではない。
ただ外してそれをどこかに保管したとして、保管した入れ物ごと盗まれることもある。
それに漫画や小説を見てみれば大抵保管した状態から盗む手段を用意しているはずだ。

「二つ、食事が済んだらってことなんですけどいつ食事が終わるんです?」

ここにいる客全員の食事が終わるタイミングはバラバラだ。
最後の客が出ていくまで待つことになる。
時間を消費する。裏で警備員を集めたとしても渦中の彼女やスタッフも知らないままに。
予告通りの時間がフェイクであれば相手にとって有利か。
であれば逆にアイドル達を別室に移した方が早いのではないか?

「三つ、ここでの収録は事前にどこかで告知されたりしました?」

例えば今日この施設内でアイドル達がライブなどをするとしたらファンを呼ぶために告知をするかもしれない。
しかし撮影の告知によって野次馬が施設にやってきたりする可能性がある。
円滑な撮影のためにはクローズドに行うはずだ。
後、告知されていなければ事前にこの撮影ついて知っている人間が犯人ということになる。
絞り込みやすい。

以上三つのことを説明する。

「まぁ決めるのは阿万野さんだけど」

(全力の警備が破られるより素人意見を鵜呑みにして破られた方が言い訳つくけどねぇ)

476『パストラーレの収穫者』:2017/08/12(土) 00:31:21
>>473(志田)

ジェルマン天童・・・普通ではないのは間違いない。
問題は、『志田』達と『同じ』異常性を持つ可能性だ。
であれば推理小説のように理の通った証拠すら残らない。

『阿万野』:
「関係者以外はご遠慮願いたい、と言いたいところだ」
 
「が・・・・・・こんな状況だ。
 無理に止めて騒ぎが大きくなるのも避けたい」

         「同席を許可するがァ〜・・・
           くれぐれも、他言は無用だぞ」

事態を知られたからには近くに置いておきたい、といったところか。
もっとも、危険な響きは無く、単純に難色といった様子ではあるが。

いずれにせよ、現場にいられるという事は人助けができるという事だ。

>>474(小林)

『阿万野』:
「帰省を促す――確かにそうすれば当館は安全だろう。
 首飾りではなく『ストーカー』が目的なら尚更にねェ」

阿万野はやや大げさに肯定してから、真剣な顔を見せる。

「だが。だが考えてみても欲しいのだがァ〜・・・
 帰りのバスは最低でも『2時間』は走る事になる。
 そこを襲撃されたら? 旅館にいるより余程危険ではないか」

2時間かかるかどうかは微妙なところだが、
1時間以上は確実にかかる道程だ。実際経験している。

旅行として見るなら決して長くはない時間だが――
閉所で狙われ続ける時間としては、あまりにも長い。

「車の中では逃げ場などない・・・窓ガラスを割るような男だ。
 100%帰れば安全というわけでもないのだからァ〜・・・
 我々としては狙われている者を追い出したりせず、守るのが筋だ」

阿万野の意見も、『極めて常識的』な返答である。
犯人が『巣ノ森包』を狙っているのだとすればだが、
ここから変えれば逃げ出せるなどと言う保証はどこにもない。

「可能であれば首飾りを預かり・・・
 セキュリティの行き届く場所に保管する。
 彼女の首に掛けておくより余程安全だと思うがね。
 仕事の内容から大きく外れたイレギュラー・・・でもない」

『玉野』:
「お客様やお客様の持ち物をお守りするのも、
 当館で楽しんでいただくための使命ですので」

            コク

阿万野の視線に促され、呆然としていた玉野が小さく頷いた。
聞いている限りでは、此れは『非常識』なやり方とは思えない。

>>475(神原)

『阿万野』:
「ふむ、三つ。順番に答えさせていただこうか・・・
 もっとも、お客様相手とはいえ答えられん事もある。
 警備体制を詳しく教えるとかは・・・憚られるだろうな」

「まず一つ。場所は言えんが・・・厳重な金庫がある。
 100%安全性が高いィ〜・・・と言い切っても構わん。
 少なくとも、外に出して誰かが持ち歩いているよりはな」

これは『小林』にも説明があったことだ。
横にいる玉野も首肯しており、事実として存在するらしい。

「二つ・・・つい口に出してしまった事だが、鋭い質問だ。
 食事が終わるのを待つより、取材班を別室に連れ出すのが、
 効率が良く・・・怪しまれる可能性も低い、かもしれんなァ。
 奥まった部屋なら、ここより狙われる危険性も・・・低かろう」

『玉野』:
「スタッフ用の会議室が空いております……
 広さも十分かと。そちらを手配しておきましょう」

これに関しては、『神原』の考え通りになりそうだ。
この場にそのまま『獲物』を残す事になるのは、
危険性が高いと、阿万野も遅まきながら気づいたらしい。

『阿万野』:
「三つ・・・告知をすると言う話は聞いた覚えはない。
 知るのは取材班と、我々、スタッフだけだろう・・・
 尤も『SNS』やらもある。口の軽いものがいれば、
 収録の存在が拡散されていてもおかしくはないだろうな」

「・・・・・・内部犯の可能性を、疑っているのかねェ?」

発現の思惑をそう捉えたらしい。
若干の不快の念は感じるが、強く否定はしてこない。
阿万野にも、その可能性はある……という考えがあるのだろう。

477志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/12(土) 03:04:01
>>476

「――感謝します」

正直なところ、オーナーの返事を聞いて安心した。
許可が出なかった時は、少し強引な方法を使わなければいけないことになったかもしれない。
それをせずに済んだというのは素直にありがたい。

ただ、今の流れだと、この場に残る意味はあまりなさそうだ。
撮影スタッフやアイドル達と話ができれば、と思っていたけど……。
その代わりといってはなんだが、オーナーに聞くことがある。

「あの、こんな時になんなんですが、個人的な質問をしてもいいですか?
 いや、今回の件とは無関係です。
 緊張感がないと思われるのは分かってますが、どうしても気になるので」

そう言って、自分が座っていた席を指差す。
当然ながら食事が中断された時のままの状態だ。
食べかけの天ぷらが皿の上に乗っている。

「食事に出ていた山菜の天ぷら――あの山菜は、この近くの山で採れたものなんですか?」

「山の中を散策している時に女性の警備員を見かけたので、
 無断で採られないように管理してるのかと思ったんです。
 なにしろ美味い山菜だったので」

この騒ぎが始まる前から聞こうと思っていたことだ。
騒動と無関係かもしれないが、無関係ではないかもしれない。
少なくとも、これが分かれば一つの疑問にカタが付けられる。

ところで、今はほったらかしにしているが、食事も済ませておく必要がある。
なにしろ、予告された時間まで、およそ二時間しかない。
腹が減っては戦はできぬ、というわけではないけど、空腹で事に当たるよりはいいだろう。

ズッ……

間近で交わされる会話に耳を傾けながら、さっきしまったばかりのスタンドを再び出す。
スタンドの視界で室内を見渡して、他の客達や撮影スタッフ、アイドル達の様子を確認する。
少しは混乱も落ち着いてきているだろうか?
この行動の目的は、スタンド使いであるこいひめに『イヴ・オブ・サルヴェイション』を見せて、
自分がスタンド使いであることを教えるためでもある。
もっとも、さっきも出していたから、既に見ていたかもしれないが。

478小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/12(土) 08:52:17
>>476

>車の中では逃げ場などない・・・窓ガラスを割るような男だ

 「え? 犯人って男なんですか??」

申し訳ないが、本当揚げ足をとるようで済まないが……そこは思わずつい口を挟んでしまった。
 どう考えても、今の状況で……『性別が解明される事はない』のだから。

「……んー、まぁジェルマン天童って男っぽい名前? に聞こえますし。男だと連想するのも無理ないですよね
窓ガラスだって、頑丈なんですからガラスを破る程の力は普通男性でしょうし」
一応フォローもしておく。

>内部犯の可能性を、疑っているのかね

「逆に、これだけ用意周到そうな計画を練っていて。内部犯でない可能性を疑わない事のほうが無理ありますよ。
窓に事前に合図のような光。そしてガラスを破っての投げ文、しかも宴会場と言う殆どの宿泊客が居る場所を狙って
……客観的に見て、いかにも狙っていたと言うのがひしひしと伝わるんですが」

 「あぁ、それと神原さんに志田さん。彼女の首飾りがどのような物なのか、聞くのでしたら御二人にお願いします。
私、先程色々とアイドル達にしつこく聞いたので、スタッフに目を付けられてるので。次に近寄ったら
張り手でも飛ばされかねない空気でしたからね、ひたり氏は」

 「それと、宜しければ駐車場でスタッフと巣ノ森さんが会話してた内容がどのようなものかも
聞いて頂ければ幸いです」

 このように事態が発展しているのだから、情報を自分だけで保有しておくのは得策でない。
自分が前もって獲得した視覚情報は二人にも提供する。私だけが保持しても、次にアイドル達と
接触するには、時間をおかないといけないし。または其の当の物品が攫われた後になるだろうから。

(あと、志田さんの質問は良い質問だ……私も気になってた)

この郷で一番気になってた部分と言えば、『警備員』それと『山』だ。
 山のほうに、何かしら隠されてる……その可能性は否定出来ない。

479小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/12(土) 17:37:56
>>476

>車の中では逃げ場などない・・・窓ガラスを割るような男だ

「ストーカーと固定観念を植え付けてしまった手前で申し訳ないですが
犯人が男性であると考えるのも早々と思いますがね。
まぁ、窓ガラスを破る腕力からして。男性の可能性も高いでしょうが」

(まぁ、スタンドの能力か。スペックが元々高いのかも知れないが)

>内部犯の可能性を、疑っているのかね

「逆に、これだけ用意周到そうな計画を練っていて。内部犯でない可能性を疑わない事のほうが無理ありますよ。
窓に事前に合図のような光。そしてガラスを破っての投げ文、しかも宴会場と言う殆どの宿泊客が居る場所を狙って
……客観的に見て、いかにも狙っていたと言うのがひしひしと伝わるんですが」

 「あぁ、それと神原さんに志田さん。彼女の首飾りがどのような物なのか、聞くのでしたら御二人にお願いします。
私、先程色々とアイドル達にしつこく聞いたので、スタッフに目を付けられてるので。次に近寄ったら
張り手でも飛ばされかねない空気でしたからね、ひたり氏は」

 「それと、宜しければ駐車場でスタッフと巣ノ森さんが会話してた内容がどのようなものかも
聞いて頂ければ幸いです」

 このように事態が発展しているのだから、情報を自分だけで保有しておくのは得策でない。
自分が前もって獲得した視覚情報は二人にも提供する。私だけが保持しても、次にアイドル達と
接触するには、時間をおかないといけないし。または其の当の物品が攫われた後になるだろうから。

(あと、志田さんの質問は良い質問だ……私も気になってた)

この郷で一番気になってた部分と言えば、『警備員』それと『山』だ。
 山のほうに、何かしら隠されてる……その可能性は否定出来ない。

480神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/12(土) 23:24:02
>>476

「金庫ですか」

漫画であればお約束という奴だろうか。
まぁ現状、それが一番の保管庫という事だ。
金庫ごと守るという手段が取れないでもない。

「それってこう、持ち運びできるやつかな?」

洋画で見るような壁と一体化したものではあるまい。

「スタッフ用の会議室。なるほど」

よかった。
それに奥まった部屋なら侵入ルートも脱出ルートも限られるだろう。
壁をぶち抜くとかしないなら。

「いえ、別に。内部犯かどうかは僕には大きな問題じゃあないんだけど」

(……SNSに情報を上げる人がいるのかな。コンプライアンスとか契約とかあるだろうに)

よくSNS上などで情報解禁という文字と共にイベントなどの告知がなされることがある。
それは文字通りその日、そのタイミングまで情報を一般公開しないというルールがあるということだ。
……プロのすることではないが、その可能性もゼロではない。

「僕も同席していいですかね。荒事、苦手じゃないですから」

「……アイドルの人達見てきますね」

「まだ危険かもしれないし」

同席していいか確認してアイドルの所に戻ろう。
また何かあったら大変だ。

(どうやったら他人に情報聞きに行ってもらう状況になるんだろ)

食事も続けたいところだ。

481『パストラーレの収穫者』:2017/08/13(日) 00:41:19
>>477(志田)

『阿万野』:
「ん? 質問? なんだね・・・・・・天ぷら?
 ・・・山中の警備員? 玉野君、どうなんだ?」

『玉野』:
「山菜は山の中で採れたものももちろんございますが、
 信頼できる産地から取り寄せたものもございますね。
 採れるエリアは管理もしていますが……女性の警備員」

     「割当は男性にお任せしているのですが。
      なにせ山中はそれなりに危険ですので……
      現場の判断で入れ替えた可能性はありますね」

・・・・・・『疑問』への答えはそのようなものだ。

                ズズ

食事にも思いを寄せつつ、スタンドでアイドル達テレビ組を見る。
スタッフたちの話し合いが続いているようだが、落ち着いてはいる。
ナギにいたっては食事を再開している・・・やや急いた様子ではある。

      ズズ

『こいひめ』:
≪スタンド使い…………エンカウント率高すぎぃ≫

スタンド会話・・・向こうも単なる『確認』の意図なのか、
それ以上のアクションは見せてこない。忙しいのかもしれないが。

>>478(小林)

『阿万野』:
「・・・・・・確かに、怪盗とやらが男とも限らんか」

「名前では判断できんが、行動が男のように思えてね。
 君の言う通り窓ガラスを破る腕力があるようだし・・・
 怪盗というのも、男のイメージが付きまとうものだ・・・」

『玉野』:
「アイドルのストーカーが女性だった……
 という事件も、そこそこ耳には挟みますね。
 男性に絞らないよう、警備の側にも伝えておきます」

『阿万野』:
「いやァ〜・・・・・・そこは、私の不勉強だったとも」

『小林』が言っていることには『共感』が得られたようだ。

『阿万野』:
「・・・内部犯を否定しているわけじゃあない。
 だが、あまり考えたくはない可能性ではあるのでな」

「共にこの旅館を・・・盛り立てていく仲間がだぞ?
 怪盗を名乗って、こんな盛り立て方というのは・・・」

内部犯の可能性はもちろん彼の頭にもあるのだろう。
それを否定したい――――という心理も、また色濃くありそうだが。

『神原』と『志田』に情報収集をお願いしつつ、会話に意識を戻す。

>>479(神原)

『阿万野』:
「ここは『銀行』や『美術館』ではないのでね・・・
 持ち運べないほど巨大な金庫は用意していないのだ。
 もっとも、固定して使っているがね。持ち運ぶ理由もない」

『玉野』:
「館内MAPにも場所は示しておりませんので、
 警備上の問題はないかと思います。ですが……」

『阿万野』:
「内部犯であれば、人の目が届きにくい場所だ。
 逆に『やりやすい』とも言えるだろうなァ・・・
 スタッフであっても無関係な者は近づけんべきだな」

「・・・そして事態を知った以上、君も関係者という事だ。
 同席を許可する・・・我々もすぐ彼女らに案内をしにいくがね」

部屋に関しての話が進んでいく中、アイドル達のもとへ。
スタッフたちは何か話していたようだが、『神原』が来ると顔を上げた。

『住吉』:
「あっ神原さん。オーナーの阿万野さんと話してたんですか?」

何を話してたんだ?という意図が言外に含まれている。

『ひたり』:
「取材どうするかって話してたんス。
 流石に今から食レポってわけにもっすし」

アイドルのうちこいひめは『志田』にスタンドで応じており、
ナギは食事を再開している。残る包は成り行きを見ている様子だ。

482志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/13(日) 06:20:37
>>481

「そうです――か」

一応の解答は得られたが、あの警備員が黒だと断定できる答えでもない。
現場の判断だと言われてしまえば、そうかもしれないとも思える。
しかし、はっきりしていることが一つだけある。
あの警備員の胡散臭さが、より一層高まったということだ。
仮に黒ではなかったとしても、黒に限りなく近いグレーといったところか。

「……おかしな質問をするようですが、この旅館に女性の警備員はいますか?」

「別に深い意味はありません。
 遠目から見て僕は女性だと思ったんですが、もしかしたら僕の見間違いかもしれないので」

とりあえず、玉野さんにこれだけ聞いておきたい。
後の話は、神原さんと小林君に任せることにする。
どんな話をしたかは、後で二人から教えてもらうことにしよう。
僕は僕で、今後のための行動を済ませておく。
つまり、食べかけの夕食を片付けてしまうことだ。

スッ

こいひめに向かって、『イヴ・オブ・サルヴェイション』の片手を軽く上げる。
そしてスタンドを解除し、ナギと同じく食事を再開する。
その最中に、それとなく他の宿泊客達の様子も確認しておこう。
彼らは……まあ、僕達同様、騒動とは無関係だとは思うが、一応念のためだ。
彼らが直接関わっていなくても、
何か僕達の気付いていないことに気付いている、ということは有り得るかもしれない。

483志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/13(日) 06:58:33
>>479

「あぁ、分かったよ」

とりあえず、首飾りについては僕も知りたかったところだ。
おそらく、予告状の話を伝える時にオーナーか玉野さんが聞くだろうとは思うけど。
もし二人が聞かず、神原さんも聞かなかった時は僕が聞こう。

しかし、その『流星の首飾り』というのは、彼女が今首から下げているやつのことか?
なにしろ怪盗なんかに狙われるくらいだから、よほどの値打ち物なんだろうか。
こういう物に関する知識がないから、その辺は僕には分からないな。

484小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/13(日) 20:09:34
>>481

「私も、怪盗と言われればリュパンかファントマを真っ先に
思い浮かべますしね。ですが、今のご時世は何が起きるか分かりません
……しかしながら、性別不詳、姿形も不明な人物ですが。
ここまで大掛かりな挑戦を宣言してるのです。怪盗は間違いなく
本気で声明文通りの行動をする気でしょう……」

 「内部の犯行かどうかは……犯人が捕まってから、おいおい考えましょう。
今は、首飾りを守る方法だけ考えた方がいいでしょう」

(……ただ、今回の事件。それだけで済む話であればいいんだが)

 『奇妙』な事が幾つもある。
山中の警備員の不審な挙動と、徘徊していた動機。
窓の事前の光、そして投げ込まれた怪盗の予告状。
私に、人の心理状態を見抜く能力があれば良かったのだが、無いものは強請れない。
何より、このスタンドが産まれた事に対し。私は後悔も落胆もなし

 (余り食事する気分でも無いな……)

落ち着いて食事を続けると言う気分でも無くなってしまった。
 なら……少し『情報収集』をしよう。

 「オーナーのお話を邪魔する訳にもいきませんし、私は少し場を離れます」

そう告げて、一旦阿万野氏達から離れる。そして……

「何だか大変な事になりましたねぇ、大寺さん。
誰がした悪戯か分かりませんけど、一気に食欲が薄れてしまいましたよ」

『大寺』に対し、最初に近寄り話しかける。その次は『義人』君に話をするつもりだ
余裕があれば……だが。

 「しかし、一体何だったんでしょうね?
窓か少し光ってたような気がしますが、大寺さんは何か気づきました?
または、この宴会場に来るときに何か変な物を見かけたとか……」

 この事件、多数の人の客観的な視点が必要になりそうだ。
多く話が聞ければ聞ける程、良い。男女連れに関しては、余り仲良く
なれる機会がなかった。ここは、二人に絞り込もう。
 
 怪盗の行動を防ぐ為の、前準備も仕込まなくてはいけない。

485神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/13(日) 23:18:08
>>481

「ん? うん。阿万野さんとちょっとね」

「なにがどうした云々かんぬんと」

「多分後から阿万野さんが正式な発表をすると思うから」

その時まで何がどうなったかは言わないでおこう。
面倒とかではなく施設側の判断にそぐわぬ行動をいま取る気はないということだ。

「取材。なるほど」

「そこは僕の専門外だなぁ。でもこれで続けるって難しいんじゃない」

486『パストラーレの収穫者』:2017/08/14(月) 04:48:07
>>482(志田)

『玉野』:
「女性の方もいらっしゃいますね。数は少ないですが。
 ただ、私も全ての警備員と面識があるわけではないので、
 山中でお会いになったという方がどなたかまでは…………」

玉野の回答は、そういうことだった。
少なくとも『存在しえない』者ではないようだが、
公式的に存在を認められてもいない――『グレー』だ。

『こいひめ』:
≪………………………≫

        ス…

こいひめの黒衣のスタンドも、
小さく手を動かして解除される。

・・・それから、『志田』は食事に戻る事にした。
腹が減っては戦は出来ぬ。戦になるかは分からないが、
少なくとも、ひどくカロリーを使う状況なのは間違いない。

宿泊客達に視線を走らせる――見たことのある人間はほぼいる。
中でも肉体労働者風の男性が『小林』と何か話しているようだ。
今はそれ以外の客たちに、大きく目立った行動をする様子はない。

>>484(小林)

『阿万野』:
「それもそうだ・・・怪盗を名乗って動くなら、
 予告状通り、必ず現場に姿を現すはずゥ〜・・・
 であれば! 現行犯として捕獲し、正体を暴けばいい」

「犯人捜しより、警備体制の強化を優先すべきだなァ」

おおむね『小林』の意見は受け入れられているようだ。
旅館にとっても損のない事であれば、提案の余地がある。

兎も角、その場を離れて『情報収集』へ向かう。
相手は何度かこの旅で出会って話してもいる大寺だ。

『大寺』:
「ん? ああ、小林君……いやあ、災難だなあ。
 悪戯にしたってタチが悪い……旅が台無しだよ。
 はは、奇妙なことやらが旅館で起きちまったなあ」

困ったような笑みを浮かべて大寺は言った。
実際困惑しているのだろうが食事は片付いている。
手を付けていない客も多い中、メンタルが強いらしい。

「んん? 窓の外が光っていたのかい?
 そりゃ気づかんかったなあ……悪戯したやつが、
 窓を照らしでもしてたか……携帯でも触ってたか」

「変なものも、ここに来るまで見てはないがなあ……
 まあ警備が手薄……って話はもうしたっけかな。
 こういうのは普通でも、なかなか防げないだろうが」

何かが起こるかもしれない――という意識は、普通持たない物だ。
極端に印象に残る事ならともかく、この短時間にそう起こりもしまい。

487『パストラーレの収穫者』:2017/08/14(月) 04:49:28
>>485(神原)

『住吉』:
「あっはい、分かりましたぁ。
 じゃあこっちも正式決定はそのあとにしましょお」

男性スタッフとひたりもそれを首肯する。
自分達だけですべて決められることでもないのだろう。

『ひたり』:
「このまま続けるのも難しいとは思うんすけど〜
 勝手に中断するってのもまた難しいらしいんスよ」

『男性スタッフ』:
「この後も多少取材の予定を入れているので……
 いずれにせよ、旅館側に確認を取る必要はありました」
 
       「何か決定があるようでしたら幸いです」

『ひたり』:
「いきなり強引に帰ったりしたら、
 うちらの評判だけじゃ済まないッスし」

すでに阿万野の近くからは『志田』も『小林』も去っている。
玉野が内線で何か指示をしており、阿万野は窓の外を見ている。
取材班を別室に移すというアイディアに変更がなければ、
玉野の手配が済み次第、もうじきにでも指示が出るだろう。

『ナギ』:
「このナギは悪戯程度で、
 屈するつもりは御座いませんが!」

『こいひめ』:
「……お前が屈さなくても、
 誰かが屈したらゲームオーバーだぜ」

      「1人プレイじゃないんだし……」

『ナギ』:
「それは不覚でした、ひめ。
 でしたら他の方もナギがお支えしますので!」

『包』:
「ふふ、ナギは前向きだね」

アイドル達には決定権が薄いのだろう。
彼女らは取材班に『敬語』を使われているが、
立場的にどちらが上なのかはかなり微妙な所だ。

             キラ

              ――包の首には首飾りが光る。

488志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/14(月) 22:03:46
>>486

(結局、明確な答えは出ず――か。そう都合よくはいかないな……)

女性の警備員が存在するなら、その内の誰かかもしれないことになる。
これ以上のことは、現場の人間を捕まえて質問でもしない限り、
実入りのある情報は得られなさそうだ。
仮に質問したとして、答えてもらえるかどうかは若干の不安があるが……。

ひとまず、今は食事に集中する。
さっきまでのように、ゆっくり味わうというわけにはいかない。
喉に詰らせない程度に急ぐことにする。

神原さんが提案した通り、じきにアイドル達への通達があるはずだ。
彼女らが移動を開始したら、食事を中断して後についていこう。
まあ、たぶん止められることはないだろう。

(……内部の人間、か)

神原さんが指摘したように、その可能性も確かにある。
思い出されるのは、山で例の警備員に遭遇する直前のことだ。
彼女は、おそらく誰かと話していた。
しかし、周囲に他の人間は見当たらなかった。
だから、僕は彼女が無線か電話で、離れた相手と会話していたと推測した。
その相手が誰なのかも気になる。
もし、警備員が黒だとしたら、会話していた相手も黒の可能性が高いからだ。

(やはり――犯人は複数、か……?)

宝石が投げ込まれる前、光で合図らしきものを出していたことも、その裏付けになる。
そして、犯人あるいは犯人達はスタンド使いかもしれない。
しかし、こちらにもスタンド使いが三人……いや、四人いる。
単純に数の上では有利――だとは思うが、油断はできない。
スタンド使い相手で重要なのは、頭数よりも能力だ。

489小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/14(月) 22:19:27
>>486

 「まぁ、余り気落とさないようにして下さい。
食事が終わったら、のんびりお湯に浸かって忘れる事にしましょう」

 (……大寺さんからは特に問題は見受けられないな。
何より、協力する事は。今の所ない)
 
 怪しい奴がいたら、すぐ呼んでくれ。と言っても、あぁも犯行声明があれば
首飾り近辺を自分自身が居たほうが早い。

 (……アイドル達に対し、深く接触するのも厳しいな。
少し利用するようで悪いが、義人君に頼むのも手だな)

 年少の少年が。ファンです、さっき色々あったようですけど
気落とさないでください。と言う感じで接触する分なら自然な気がする。

その役割をするなら、義人君が適当だ。お守りやらで、私のスタンドを
渡したりすれば、目が増えて利点も増えるのだが……

(……犯人の意図が不明だ。金庫に首飾りを保管する事になるなら
巣ノ森氏と分断する事になるし、やる必要がない。まず全くの別目的が存在するとなれば
完全に隠蔽される形に相まって、始末が悪い。
 結局の所、『犯人の真の目的』が把握出来ない限り、全てが
後ろ手になってしまうんだ……今の私には保険をかける事しか出来ない)

 「……義人君、食事はどうだい?」

大寺さんとの会話も、区切りが良ければそこで去り。ゲームセンターで
闘い親交深めた義人君と会話を移る。

「随分と性質の悪い悪戯も起こるものだね。石が飛んできたようだけど
窓の破片なりは大丈夫だったかい?
 あと……これは少し確認するだけだが、私と別れてから宴会場に来るまで
変なものとか見かけなかったかい? 大きな懐中電灯を提げてた人とか……
それと、後で少しまた話せたら、話したいんだ」

 部屋の番号を、構わなければ教えて欲しい。と、彼の両親(父親だけだった筈)に
挨拶を交え自己紹介を済ませてから。要件を話す

(……今は、コミュニティを増やそう。接触出来る人達を増やす。
それが私に出来る、一番の力だ)

490神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/14(月) 23:40:29
>>487

「なるほどねぇ」

難しいところだ。
大人とはそういうものなのかもしれないが。

「前向きと元気は大事だね」

『負けがこんでもへこみ過ぎないことだな』

ナギのまっすぐさというのはこの場合、いいものとして作用するだろう。
グループ的にもいい空気を作るタイプなのだろうか。
裏返せばこういったタイプの者の元気がなくなると周りも委縮してしまうかもしれない。
分からないが。

「……それ、綺麗だね」

「その首飾りだよ。とっても綺麗だ」

「ハンドメイド品とか?」

首飾りについて聞いてみよう。

491『パストラーレの収穫者』:2017/08/15(火) 00:40:16
>>488(志田)

食事を済ませる。味わっている余裕はないが、
栄養補給としても一流の食事だ。悪いものではない。
取材班の方へ『内線』をしまい込んだ玉野が歩いていく。
大っぴらに移動を発表はせず、本人らに直接伝えるらしい。

        ・・・

             ・・・

犯人像に思考を巡らせる『志田』。
謎めいた女性の警備員の正体が何者であれ、
クロであれば『複数犯』の可能性は高いだろう。
もっとも、クロであるという証拠はないが・・・

合図にも思える光、会話、状況証拠がそれを示している。
そのうえで必要になるのは、怪しいものを事前に探すか、
時間まで迎撃準備を固め、現行犯で『解決』してしまうかだ。

>>489(小林)

『大寺』:
「ああ、すぐでもそうするつもりさあ。
 いい湯なのと飯がうまかったのは、間違いないからな」

大寺にはやはり、怪しい様子とか、何かを知ってる様子はない。
この事態は裏で進み、本来客が知り得る事ではないのかもしれない。
探求心、作家魂を持つ『小林』だからこそ――今動けている。

           ザッ

『義斗』:
「んあ、兄ちゃんさっきぶり。飯はうまいよ。
 つっても、あんなことあったばっかだからさ」

        「まだドキドキしてるぜ。
          ケガとかはなかったけどな」

義斗は口元を手拭きで拭いながら、そう答えた。
精神的に参っている様子は無いがさすがに平静ではなさそうだ。

「んー、変なもの? 大きな懐中電灯かあ……
 ああ、さっきちょっとだけ外散歩してたんだけどさ」

「そんときいたなあ、懐中電灯持って歩いてる人。 
 警備員だと思うぜ……でもべつにでかくはなかったけど」

――――かなり微妙な情報だ。
懐中電灯くらい警備員なら持っていると言えば持っている。

そして、のちに再び話をする、という件についてだが――

『義斗』:
「……父さん」

『義斗の父』:
「ん、ああ……好きにしていいぞ。友達なんだろう」

親の許可も出て、問題なく部屋の番号を教えてくれた。
丁寧な態度を見せたことがプラスに働いたのだろう。これで話せる。

>>490(神原)

『ナギ』:
「はいっ! いつも心がけておりますゆえ!」

ナギは快活な笑みを浮かべてそういった。
こいひめはヘッ、と小さく呟いたが嫌な顔ではない。
包は穏やかに笑っており、どうやらいい影響らしい。今は。

『包』:
「ん――これかな。ふふ、ありがとう。
 お察しの通りハンドメイド。こういうのが好きでさ」

      「この石……不思議な色で、気に入ってるんだ」

                  キラ
           キラ

不思議な色の石だった。

パワーストーンというものが世の中にはある……
そういった物に事実として効果があるかは分からない事だが、
この石の引き込まれるような輝きは、そんな『幻想』を思わせる。

          スタスタ…

そこに旅館スタッフの玉野が、内線を懐にしまいつつ歩いてくる。
住吉がそれを見て軽く会釈し、その後アイドルや男性スタッフ、ひたりも続いた。

492志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/15(火) 06:08:39
>>491

(……やっぱり、あの警備員だな。まだ時間がある内に見つけておきたいけど――)

現状、この旅館内で一番怪しい人物といえば、やはり例の警備員だろう。
確かに全ては状況証拠で、決定的な根拠は何もない。
だが、他の人物に疑わしい所がないとなると、あの警備員を真っ先に疑うのが妥当だ。

彼女が本当にまともな警備員なら、今も旅館の敷地内にいるはずだ。
できることなら、予告時間までに探し出して、その動向をうかがっておきたい。
ただ……。

(ただ、そのための手がかりがない……。闇雲に探し回っても望み薄、か……)

警備員の顔は覚えているが、それだけではどうしようもない。
せめて、あの警備員の写真でもあれば、まだ探しやすかっただろうが、所詮ないものねだりだ。
何か……何か少しでも手がかりがあれば……。

(――いや、待てよ)

(もしかすると、手がかりはあるかもしれない)

あの地味な顔立ちの女性スタッフ。
幸いにも、彼女は例の警備員と瓜二つだ。
『彼女とよく似た顔の警備員』と言えば、名前が分かる可能性がある。

まずは、その点について玉野さんに改めて質問してみよう。
全員と会ったことはないと言っていたから、必ずしも分かるとは限らないが、聞いてみて損はない。
食事を続け、それが終わったなら、立ち上がって玉野さん達の方へ近付きたい。

ただ、さっき小林君が『スタッフに警戒されてる』とか何とか言っていた。
当然といえば当然だが、スタッフの前で、あまりアイドル達に近付きすぎるのは良くないようだ。
下手にスタッフを刺激しないように、話が聞こえる程度に近付くくらいにしておきたい。

493小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/15(火) 22:35:30
>>489(もし可能であれば友人『ヤジ』に助言を求める電話を掛ける事若しくは
掛かるロールをしても問題ないでしょうか?)

 「有難う御座います。明日も、また帰る時間まで余裕あれば
ゲームセンターで遊びましょう。次は、義人君の得意な分野で勝負しましょう」

 (繋がりは、保てた……今は、それで良い)

 事件に直接的な関係が薄い人達との交流は保てている。何があり次第
小用であれば、快く受け入れてくれる体勢は出来てる。ここで、再度事件について検討する。

(……考えるべき事。予告声明を出してる以上、犯人は首飾りを盗む事になる。
さて、それじゃあ『盗んだ後』は?
 この旅館は広いとは言え、もし盗難事件があれば荷物を帰り際に改められるかスタッフでさえ
確認をされるだろう……となれば人目につかない所に隠すのだが……考えるとすれば山小屋か)

 有力だとすれば、あの山にポツンと置かれてたと言う山小屋。スマホで志田さんから送られてきた場所。

(他には、スタンドそのものが収納に利便性がある可能性だってある。……だが、事件が未遂で終わらない場合は
山小屋へのルートを確認するのも必要だろう……)

 (今の時刻は、大体19時を少し過ぎた所か。
予定の21時まで、何かしら犯人が動くアクションを見つけられれば良いのだが……。
こう言う時、彼が居れば……指針もある程度確定出来るのだが)

 今の時刻を再度確認して少し悩みつつ、志田さんの方に歩み寄り。
義人君が告げた『警備員が懐中電灯を携行して歩いていた』事を話す。
 特に有力ではないが……それでも情報を共有するべきだろう。

494神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/15(火) 23:04:29
>>491

「ハンドメイドかぁ……」

そういいつつ石を見つめる。
そういえばダイヤモンドも石みたいなものか。
案外そういうのの蒐集が好きなやつが犯人なのかもしれない。

「それって何て名前の石なの?」

誕生石などだろうか。

『幸輔』

(ん? あぁなるほど)

話を中断して玉野に礼をする。

495『パストラーレの収穫者』:2017/08/15(火) 23:57:02
>>492(志田)

謎の女警備員が、この事件と既知の情報を結ぶ。
とはいえ、謎は謎・・・今どこにいるのかもわからない。
闇雲に探し回っても時間を浪費するだけ、というのは正しい。

だが・・・光明はある。間違いなくある。
それが他でもない、『テレビスタッフの一人』だ。
幸いにして、玉野がスタッフたちに何か話している。
であれば、目的を達成するのに必要な人間は揃っている。

食事は進んでおり、いつでも終えられるだろう。
と、そこに『小林』が近づいて来て情報をくれた。

なんでも、警備員が懐中電灯を持って歩いていたらしい。
『小林』自身ではなく、知り合った少年から聞いたようだ。
どう判断すべき情報かは微妙な所だが・・・無いより役に立つ。

>>493(小林)

『義斗』:
「うん、楽しみにしてるぜ。それじゃあまたね!」

義斗との話を終えて、その場を去る事にする。
事件とは無関係の第三者たちの理解を得るのは大切だ。
何かがあったときに、頼れる人間が触れるのだから。

そして、事件について考える――主に、『犯人の行動』を。
犯人が仮に――盗みが成功した場合、盗品をどうするのか。
スタンド使いが犯人であれば犯行計画の可能性は無限大だ。
スタンドには多種多様な能力があり、隠し場所もまた同じ。
山小屋の中に隠す、という可能性も、その多様性の内一つだ。

――――――現在時刻は『19:15』。
まだ時間はあるが、ぎりぎりまで何かをしてはいられない。
来るのは、21時頃。準備をする時間も考えればそう長くもない。

――――第三者と言えば、もう一人頼れる存在がいる。
それは、同じ道を志す『親友』だ。電話を掛けるなり、
メールを送るなりすれば何か考えてくれるかもしれない。
ただし、『現場を見てもいない人間』の考えには違いない。
頼れるとはいえ、名探偵ではない(はず) どうしたものか。

ともかく、今は『志田』に近付き情報を共有した。
彼はまだ食事中のようだが、今すぐにでも終わる量だ。

(★『ヤジ』へ電話を掛ける事、電話が掛かる事は『許可』します)

>>494(神原)

犯人の動機はいまだ不明だ――ダイヤモンドを見つめる。
見るからに高価な品である。これも盗品なのかもしれないが、
何にせよ『売って金にする』なり、保管なりはしなかったらしい。

『包』:
「名前――――ごめん、実は分からないんだ。
 どこかの石のお店で買ったものらしいんだけど、
 貰い物でね……くれた人が覚えてなかったんだよ」

石のお店とはパワーストーンショップか何かだろう。
あるいは宝石店か。そういった店はそこそこ存在するし、
石の名前というのはけっこう、複雑なものだ。忘れやすい。

『玉野』:
「『ヴェレーゾン』御一行様、この度はご迷惑をおかけしておます。
 大変、申し訳ございません。つきましては今後の予定の相談も兼ね、
 別室の方に移動いただきたいと考えているのですが……よろしいですか?」

              ペコー

平謝りののち、玉野から『別室への案内』の話が出た。
スタッフたちは顔を見合わせていたが、代表らしい住吉が口を開く。

『住吉』:
「あっはい、それは願ったりですぅ。ちょうど、
 今後どうするかという話をしていたところですのでぇ」

『男性スタッフ』:
「……皆さんも、特に異論はありませんでしょうか?」

男性スタッフが確認を取ったが、スタッフに異論を述べる者はいない。
アイドル達も、特に反論はないようだ。『神原』も一応確認を求められる。

496志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/16(水) 14:23:38
>>495

懐中電灯を持った警備員――それ自体は、特に不自然な所はない。
強いて言うなら、タイミング的に怪しいといえば怪しいが、それだけだ。
この情報に関しては、今のところは何とも言えないだろう。

(それに、今は他に優先することがある。何か進展があればいいけど……)

ちょうど食事も終わった。
一服したいところだが、そうも言っていられない。
今の内に、さっさと目的を果たしてしまおう。

席から立ち上がり、撮影スタッフ達の方へ歩いていく。
近くで聞き耳を立てながら、口を挟むチャンスを待つことにする。
話が一段落する気配を見せたら、すかさず玉野さんに話しかけたい。

「あの、ちょっとだけいいですか?すぐ終わりますから」

「さっきの質問の続きなんですけど――ええと、こちらの方によく似た警備員っていますかね?」

女性スタッフを一瞥し、玉野さんに質問する。
もし本当にこのスタッフが警備員の身内なら、何らかの反応を示してもおかしくない。
ついでに、それも確認できれば御の字だ。

「突然すみません。本当に似てたもので」

女性スタッフの方を向き、そう付け加える。
改めて考えると、このスタッフ――本当に例の警備員とは無関係なんだろうか?
今まで警備員にばかり注意していたが、そう思うと、この女性スタッフのことも気になってくる。

(――考えすぎ、か……?)

ふと、ある考えが脳裏を掠めた。
それは、何の根拠もない頼りない仮説だ。
現段階では、単なる思い付きと言った方がいいかもしれない。

犯人は複数犯、または内部犯の可能性がある。
たとえば、一人は旅館の人間として先に入り込み、協力者は外部の人間として後からやって来る。
つまり、例の警備員と、この女性スタッフだ。

無関係を装った身内が共犯者、というのは可能性の一つとして有り得る。
さっきの光は、この部屋にいる人間に向けられていたと見ていい。
もっと言うなら、あるいは――この女性スタッフに向けた合図だったかもしれない。

山の中で見た、誰かと会話していたらしい警備員。
あれは、予告状を投げ込む手はずを、協力者と確認していたんじゃないか?
そして、その協力者は、このスタッフの可能性もある……。

同じ場所、同じ時、同じ顔――。

本当に単なる偶然なのか?
これも状況証拠でしかないが、疑ってみる価値はあるのかもしれない……。

497小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/16(水) 18:22:12
>>495(『許可』有難う御座います。これを含め2レス程度で電話は終わらせます)

 彼の声が聞きたい。知らずの内に、私は手探りで砂漠の中に混じってしまった
茶砂糖を入れる出来事に対し懊悩するように、助けを求めてたのかもしれない。

〜〜♪

 聞き慣れた着信音に関し、無意識に。何時もの日常の所作で慣れた手つきで
通話ボタンに手をかけ、そして耳にスマホを当てていた。

 『よぉ、ジョー。旅はどうだ? 送って来たアイドル達と
赤裸々なバカンスでもあったって言うなら。帰って来た時に派手な出迎えがあるぜ』

聞こえてくるのは、何時もの少しセンスに問題が見える 酷く安心する内容だ。

「……あぁ、君か」

『…………何かあったか』

付き合いは長い。一声で、こちらの変調を理解して異変を察知してくれる。


 「……すみません、友人からです。少し離れます」

近くに寄った志田さんには断りを入れて、宴会場の入口を出る。
廊下で彼(ヤジ)との会話を継続する。そして、今まで起きた出来事を
簡略的に説明する。

 『怪盗ねえ……俺はいいが、お前は使い手だ。少しの骨休めも
一々出来ないのは、まぁ仕方がないと思うしかないなぁジョー』

「これも、貴重な文学体験と思う事にするよ……力を貸して欲しい」

『大した事は言えないさ。俺はご存知の通り、ちょっと二枚目で
スタンドについて幾らか堪能の小粋な不良さ。誰が犯人なんて言えねーよ
疑わしきは罰せ、なんて中世の魔女狩り思想は懲り懲りさ。な?』

「だけど、君は何か賢智を授けてくれる」

『当たり前だろ。俺は、その為にいて。これからもそうさ
……サン・ジェルマンの話が出て来たな。その方向から少し話すか
言うなれば……【不死について】だ。まぁ、話し半分で聞け』

 相槌を打ちつつ、彼の講釈に耳を傾ける。少し時間が掛かりそうだ
また、意識の半分では宴会場で忍ばせる『リヴィング・イン・モーメント』で
辺りの異常の予兆がないか確認しておく。

498神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/16(水) 23:34:12
>>495

「くれた人?」

買ったというわけでもないのだろうか。
まぁそこまで突っ込むべきことでもないが。
パワーストーンというのも奥が深いのだなと感心した。

『パワーストーンの名前を付けた技とか開発してみるか?』

(どんなんだよ)

そして別室への案内が来たようだ。
断る理由などない。
オッケーという感じで頷いておこう。

499『パストラーレの収穫者』:2017/08/17(木) 00:55:03
>>496(志田)

近付いていた『小林』は電話を掛けるらしく、その場から立ち去った。
『志田』自身もまた、その場から動く。玉野に話を聞くために。

『玉野』:
「はい、大丈夫ですが……千水さん、にですか?」

           ジ…

数秒『女性スタッフ』――千水の顔を見て考えたが、
玉野は怪訝そうな顔で、首を振って見せた。横に、だ。

「申し訳ございません、私の覚えている限り、
 この方にそれ程似ているという方は……
 少し似てる、というくらいでしたら分かりませんが」

「繁忙期に向けて……少しずつですが、
 人を増やしているとは聞いておりますので、
 もしかするとその中にいらっしゃる、のかも」

少なくとも、『印象に残るほど似ている』あの警備員は、
玉野も知っていておかしくないはずだ。しかし知らないという。

何か理由があるのか、単に馴染みのない警備員というだけなのか。

『ひたり』:
「……誰だか知らないっすけど、他人の空似じゃないすかね。
 ほら、『世の中には三人同じ顔がいる』って言うじゃないすか?」

話に上がった同じ顔、千水は偶然説を主張する。
まあ、それもそれほど不自然な態度とは言えないかもしれない。

>>497(小林)

『志田』から離れ、賢智を授けてくれる得難い友に話をつなぐ。
彼はアイドルや取材班――いや、玉野に話を聞きに行ったようだ。

電話で彼が有する『情報』或いは『知識』を聞き出しつつ、
会場内に『第三の目』を用いて視線を走らせる。今は何も無い。
オーナーの阿万野が檀上に戻ろうとしているのだけが、大きな変化だ。

>>498(神原)

『包』:
「親類がくれたんだ。昔の誕生日プレゼントだよ――」

          フフ

包はそう言って小さく笑った。
身内のちょっとした失敗のジョーク、といったところか。
彼女はまだ、自分の首にかけられたそれの意味を知らない。

別室にすぐ向かうところかと思われたが、そこに『志田』が来た。
ひたり似の警備員について玉野に質問したようだが、彼女は知らないようだ。

>志田、神原

『玉野』:
「異論無いようですので、別室にご案内いたします。
 ……『志田』様と『神原』様も、ご同席をお願いします。
 詳しい事情につきましては別室に到着次第詰めていければ」

『住吉』:
「?? はい、わかりましたぁ。よろしくお願いします」

『ナギ』:
「おや、先ほどのファンの方! よろしくお願いいたします!!」

『神原』はともかく『志田』には怪訝そうな視線が向けられたが、
旅館側の決定という事で表立って騒ぎ出す者はその場にいなかった。

『こいひめ』:
≪どういう展開だよ……やっぱスタンド絡みか? だとしたらわらえないぜ≫
 
            ≪こっちの使い手は僕だけだ……多分。
             あんま……普段のパーティじゃないから≫

表立たない声もあるが、それも非難ではない。
状況的に『志田』が犯人だとかは、思われていないようだ。むしろ協力を感じる。

500小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/17(木) 19:27:38
>>499(少し夜間に仕事済ませなくてはいけないので、先レスさせて頂きます)

『サン・ジェルマン
18世紀に活躍した伝説の錬金術師。彼はダイヤの傷をなくす術を知り
幾つもの語学に堪能だった。カリオストロ伝説にも通じてるって言うな……。
まぁ、これぐらいはジョーも知ってるだろ? 彼の不死説には諸説があり
実はフリーメイソン所属のスパイだったとか、変装の達人、催眠術の使い手、ってな
実態が明らかにされず、ほぼ全てが神秘の伯爵。それが伝説を際正せている』

「君は、いま起きてる怪盗も。それに通じてると?」

『慌てなさんなって。まだ話は続いてるぜ?
彼は、神智学の求道者でもあった。神智学って言うのは、中々スタンドにも
似通ってるよな、ジョー。……人はな、自分の想像に及ばぬ出来事に遭遇すると
畏れを抱く、敬服の念を抱き誤った先入観も抱いちまう。
今の、お前の身の回りに起きてる状況がソレに近いぜージョー。
怪盗 って存在に執着し過ぎて、お前さん自身の普段のペースが崩れてる。
俺には、そう思えるね。もう少し肩の力を抜いて 気楽に考えるべきさ』

「だが、実際に事件の兆しは明確にある親友。そして、それは
はっきりとした形で起きようとしている。」

『逆に言えば、起きてるものを収束させるだけさ。そう考えると難しい事じゃないだろう?
神掛かった事が起きようとも、この世界での事象で。神様自身が直接手を
加えてる事なんて滅多にないんだ。種は、きっと目の前にある。気づかないだけでさ
 何時も通りで良いんだよ、ジョー。持ち味を活かせば良い
それでも足りないようなら、誰かを頼ればいい。
お前の強味は、スタンドでの大幅に利く視界だけか? 
……まっ、何時までも俺は。お前の傍で助けてやれねーからなぁ
これ以降は、自分自身の宿題だ。ジョー ……無事に帰って
宿題の答えを報せてくれ。それじゃあ、また星見町でな』

 通話が切れる。

(……私自身の強みを活かせ、か)

(『怪盗』と言う存在に……踊らされてはいけない。
――広い視界を、持つ)

 「……わかったよ」

 スタンドの視界では、志田さんや神原さんが動いている。私も
話に遅れない内に、共に聞く事があるのなら一緒に説明の場に居たほうがいい。

(この宴会場の入口には、人気がない。出席者達は全員、宴会場の中に居る。
彼に言われた通り、一度視点を落ち着けてみる。
窓から投げ文が投げられる前に、光が産まれた。つまり、『合図』が
そして、そのタイミングを指示する人間は必ず存在する事になる。
自然に、それが出来る人物となれば無線機を持つ人物。『玉野氏』になる)

 (……怪盗の予告通りの事が起きるまで。私は周辺の偵察に重んじる事になる。
一番、挙動を観察する上で玉野氏を優先事項に置く事にしよう。
もっとも、それ以前に何かを発見した場合は適度に発想を切り替える事にする。
良い作品を書くように、柔軟な発想で……  だろう? 親友『ヤジ』)

 宴会場に入り直し、移動するだろう他のメンバーのほうに向かう。
オーナーが壇上に向かうのは、先程の演説の仕切り直しだと考えるのが自然。
 妨害や牽制する理由もない、二人のほうに付いて行く以外で今は特に考える必要はない。

501志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/17(木) 22:16:55
>>499

「まぁ、多分そうなんでしょうね。
 大したことじゃないんですが、妙に気になってしまって。邪魔してすみません」

(……全然ダメだな。掠った気配すら感じられない。
 それとも、僕が寝不足で幻覚でも見ていたのか?)

僕も一足飛びに結論が出るとは考えていなかった。
とはいえ、ここまで何の収穫もないと、さすがに落胆せざるを得ない。
まるで空気を掴もうとしているかのように、全く手応えがない。

警備の人間が全員載っている名簿か何か見せてもらえれば一番手っ取り早いが、
部外者の僕が頼んだところで無理なことは分かっている。
ましてや、騒ぎの真っ最中では尚更ガードは固くなるだろう。
こうなれば地道に探す以外に道はない。

(幻覚、か。まさか……。いや、本当にそうなのか?)

もしかすると、本当に存在しないのかもしれない。
『見覚えがない』ということ自体が疑問の結論である可能性はある。
もし、例の警備員がこの旅館の人間でないなら、思い当たらなくて当たり前だ。

そういえば、元々警備を任されていた人間はどこへ行ったんだ?
少なくとも、その人物は間違いなく存在していると分かる。
幻みたいな女警備員に振り回されて時間を無駄にするくらいなら、
そちらを探した方がまだ望みはある、か……。

「――よろしく。どうにも災難だね。……卓球はどうだった?」

ナギに軽く挨拶しつつ、小さな声で付け加えた。
そして別室に移動する。
その途中、『イヴ・オブ・サルヴェイション』を通して、こいひめに話しかける。

『断言は……できないな……。ただ、間違いなく普通じゃない。
 普通じゃないこと全てにスタンドが関わってるとは言わないけど……可能性は十分ある』

『さっき質問した警備員――僕は、それが怪しいと思ってる。
 そして、あの千水っていう人も、ちょっとばかり怪しんでる。
 根拠があるわけじゃないけど、どうにも無関係とは思えないんだ』

『……頼みたいことがあるんだけど、いいかな?
 その千水、という人をそれとなく見ておいて欲しいんだ。
 どこかに行ったとか、何をしていたとか』

『もちろん、君が分かる範囲で構わない。
 そして――これは『お願い』だから、君が嫌なら無理には頼まない。
 その場合は、僕が自分に出来る限りのことをするさ』

『ただ……これは僕のためじゃない。
 君の仲間の巣ノ森さんのためなんだ。……頼む』

警備員を探すのが無理なら、千水をマークするという手もある。
もちろん、千水が警備員と繋がっているという前提の上での話だ。
彼女が無関係なら、単なる空振りに終わるだろう。

しかし、注意しておくだけの価値はあると思える。
そして、スタッフ達と距離が近いアイドル達なら、少なくとも僕がやるよりは怪しまれない。
僕の容姿がそれなりに目立つことも、監視役として不味いというのもある。

502神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/17(木) 23:01:36
>>499

「ふうん。そうなんだ」

(だとしたらなおのこと大切にしないとね)

それが狙われている以上守らねばならない。
守るのは自分達だ。
守ろうという意思が強まるのを感じる。

「じゃ、行こうか」

『そうだな』

『それと君。今日は俺達がパーティいや、パートナーだ』

『出来るだけのことはしよう』

移動しよう。

503『パストラーレの収穫者』:2017/08/18(金) 10:52:47
>全員

全員の距離が近いため、お互いの会話はすべて把握できている。

>>500(小林)

友人との電話が齎したのは、怪盗に対する『名探偵』の叡智ではない。
本来の『小林』が有する武器。それを研ぎ直す事。即ち広い視野である。
               
           ザッ

移動するメンバ―に近付きつつ、警戒対象を玉野に変える。
あの状況で彼女が館内無線を用いて合図した可能性は、
尋常ならざる手段による合図と同じくらいにはあり得る。
つまり、ゼロではない。あり得ない話、とは切り捨てがたかろう。

近づいてきた『小林』にスタッフのひたりは露骨に嫌な顔をする。
アイドル達や住吉、男性スタッフらも顔を見合わせるが、
関係者であると玉野から説明があると、納得したようだった。

そして一同の会話は、『スタッフ用会議室』へと場所を移すことになる。
スタンド使いが、最低でも4人。そこに集まる事になる。一種の特異点だ。

>>501(志田)

『ひたり』:
「そうっすよ多分。千水って地味顔なんで、
 けっこう町中とかでも似たような顔いるっすしィ」

ひたりは涼しい顔でそのようなことを言っていた。
苦悩する『志田』のことなどどこ吹く風、という様子だ。
そこに『小林』がやってくる。彼も『関係者』扱いの同席。

・・・謎の女警備員。『何者』なのか。そもそも『現実』なのか。
想像するのは、警備員が『外部の人間』・・・荒唐無稽ではない。
怪盗が現場関係者に成り代わって宝を盗み出す伝説は少なくない。
尤も現実的に考えれば、そこまで上手く行く方法とは言えないだろう。
だが現実を超える可能性を『志田』は知っている。『考慮の余地』はある。

『ナギ』:
「あっはい! お陰様で楽しめました……!」

小声で返されたが、どうにも大きい小声だった。
いずれにせよ喜ばれたのは間違いなく、人助けは快調だ。

『こいひめ』:
≪まあ……『惹かれ合う』ってのもあるかんな。
 最低でも4人いるんだから……フラグは元からMAX……≫

       ≪僕もあいつは怪しいと思うぜ……
        ……出来るだけ目は離さないようにする。
        お前らだけに……事件攻略、マルナゲはしない≫

これで女スタッフ・千水の怪しい行動があれば分かる。
彼女は今前を歩いており、表情はうかがえないが・・・
もしこの会話が聞こえるような人間なら歯噛みしているだろう。

もっとも、ただの無関係の人間なら、能天気な後ろ姿通りだろうけれど。

>>502(神原)

『包』:
「ああ、そうなんだよ」

そういうことらしい。守る理由は強くなる。
彼女自身、取られて良いとは思っていまい。

        ザッ

            ザッ

一同は更なる関係者『小林』を加え、別室へと移動していく。
今のところ判明しているスタンド使いは一堂に会する形になる。

『こいひめ』:
≪ヘっ…………パーティでいいだろ。意味的に考えて≫
 
           ≪…………変なスタンドだぜ≫

悪態はつかれたが、悪く思われてはいないだろう。
こいひめはスタンドを解除しないまま、一向の後ろを歩く。

504志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/18(金) 21:20:32
>>503

「それは何よりだね。役に立てて良かったよ」

僕の下らない助言も、少しは人のためになれたらしい。
そのお陰で、僕も少しだけ休むことができた。
持ちつ持たれつ、ギブアンドテイクだ。

『――ありがとう』

『イヴ・オブ・サルヴェイション』を通して、こいひめに短く感謝の言葉を告げる。
ひとまず千水に関しては、これでいい。
その間に、僕は他のことに気を回しておける。

(こいひめも言ったように、確かに千水は怪しい……。
 ただ、それ以上じゃない。今は何か尻尾を出すまで待つしかない、か……)

この女性スタッフ――千水はスタンド使いなのだろうか?
もしスタンド使いだとしたら、かなりの手練なのかもしれない。
なにしろ、『ストロンガー・ザン・アイアム』や『イヴ・オブ・サルヴェイション』に対して、
全くの無反応だったのだから、あれが演技だとしたら相当の役者だ。

もっとも、仮に千水が警備員の協力者だとして、必ずしもスタンド使いとは限らないだろう。
たとえ一般人でも、スタンド使いに協力することはできる。
スタンド使いではないことが、協力者でないという根拠にはならない。

(……僕達も話し合いが必要だな)

残された時間は限られている。
各自がバラバラに動いても効率が悪い。
連携して事に当たるべきだろう。

『これが終わったら、今後について少し話しませんか?』

『イヴ・オブ・サルヴェイション』を通して、神原さんに声をかけたい。
そして、スマホを取り出して、小林君にラインでメッセージを送る。

『これが終わったら、神原さんと一緒に少し話さないか?』

わざわざラインで呼びかけたのは、怪盗の目を気にしてのことだ。
少なくとも僕は、まだ彼のスタンドを見ていない。
おそらくは、怪盗も見ていないだろう。
もしかすると、小林君がスタンド使いだと把握されていないかもしれない。
それなら、そのままにしておいた方がいい。

505小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/18(金) 21:38:14
>>503

 (当たり前ではあるが、余り良い反応ではないな)

ひたり氏に、アイドルやスタッフ達。先ほどの根掘り葉掘り聞こうとしていたツケが今来ている。
 私は確かに探偵なんて役柄には見合っていない、その価値もない。
謝罪を今したところで、相手が受け入れる事もない。事前に考えていた通り、余り接触をせず
時間が解決してくれる事を祈ろう。一応、ひたり氏の表情はネックレスの位置を調節する感じで
死角から観察してみる事にするが。

(大多数だと、スタンドで監視しても表情の微々たる変化など気づかせるにしても。スタンドが露見
される危険のほうが高いか……私のスタンドは、破壊されれば多少不利になるからな)

それでも、直接的に肉体にダメージが及ばないし。群体型な事はデメリットより遙かにメリットが上回る。

(用意している熱湯スタンド球も、使用する機会は今の所ない……時間は相手が指定しているし。その
三十分程度前に用意すれば良いのだから気は楽と言えば楽だな。
親友『ヤジ』の言う通り、私の能力を考えれば。今回の犯行、見過ごすより制止出来る可能性のほうが高い。
何より、志田さんや神原さんのスタンドは戦闘向きのようだし。相手が複数犯としても、そう簡単に負けるとは……)

複数……複数犯か。

 (……ネックレスの盗難以外で、犯人は真の狙いを完遂するとして。それは何が狙いなんだろうな)

「あの、興味本位で聞くんですが。玉野さん」

 「オーナーが大切にしてるものとか知ってます? この旅館の中にある物で、と言う意味で。
この旅館自体が宝物と言う答えは無しでお願いします」

 玉野さんに質問してみる。ネックレスはブラフ それより第二、第三の真の目的があるとして
ソレがオーナーの保管してる可能性がある。日中居なかったのも、その宝物が狙いだったりするかも知れない。

(この状況下だと、ネックレスについて意識を全員が向いている。他の事を見落としがちだ。
私は、それ等に意識を向けておこう……)

506神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/18(金) 21:51:16
>>503

(言われてるよ師匠)

『はっはっは。まぁ俺達は立ち位置が違うからなぁ。トレーナー兼プロレスラーとアイドルだ』

『ユニットと言った方がお互いわかりやすいかもしれないか』

こいひめに向かって師匠は『ストロンガー・ザン・アイアム』。
そして神原自身は志田からのスタンド会話を耳にする。

(オッケー)

そういうように神原もサムズアップ。
なんだかよく分からない絵面である。

(金庫、金庫ねぇ)

(ロープでぐるぐる巻きにすれば金庫破りとかされないかな)

(……無理か)

何度か首を回した。

(千水さん、怪しまれてるみたいだ)

別に同情とかはない。
住吉から聞いた勤務態度的な部分もある。
怪しまれるのはある程度仕方がない。

(まぁドラマとかだと案外そういう人ほど怪しくなかったりして……ねぇ)

内部犯だったとして、究極的に言えばテレビスタッフ全員が灰色と言える。
盗む理由がわからない以上誰もが怪しいといえば怪しいか。
まぁそんなことを考えても仕方はない。
ただそういうこともありえるかもなという想定だ。

507小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/18(金) 22:07:11
>>504

 志田さんからのラインを見て、了承の返信を入れておく。

508<削除>:<削除>
<削除>

509『パストラーレの収穫者』:2017/08/18(金) 23:49:35
>>504(志田)

ナギは大きく頷き、笑顔を見せた。
同年代かどうかは不明だが包に比べれば年の近そうな二人。
少なくともナギ側は、友好的な関係を望んでいるのだろう。

『こいひめ』:
≪お礼とか……僕のゲームでもあるんだぜ≫

            ≪現実だけど≫

千水がスタンド使いであれば少なくとも素人ではないだろう。
見逃していた、という可能性はあるだろうが、最低でも・・・
スタンドを見た瞬間に反射で反応してしまうようなことはない。
スタンドを見るという状況には、かなり慣れているはずである。

そして『志田』は考える・・・連携の必要性を。
出会ったばかりだが、この状況が入念に計画された物であれば、
単独の考えで動いても『ぶっつけ』の対応が精一杯となりかねない。
二人のスタンド使いの内、『神原』は肯定の返事を返してきた。快諾だ。

       ザッ
           ザッ

『小林』に関しても、すぐにラインの返信がある。肯定である。
スタンド会話を用いれば楽だが、あえてそれはしない事にする。

怪盗がここにいるスタンド使いをどれ程把握しているかは不明だが、
この中で一番可能性が低いのはスタンド体を見せていない彼だろう。

>>505(小林)

尤も、明らかに警戒しているのはひたりのみであり――
アイドル達は『小林』が関係者であると知ると納得の様子だ。
勿論ツケでこそあるが、その分手に入れた情報もある。
まだまだ、人間関係の上でも、絶望的な状況とはいえまい。

         ジャラ…

ネックレスの位置を調整してひたりの顔を伺うが、
前を歩いている彼女の顔を見るにはかなり大胆な角度がいる。
一応、今不自然のない範囲で分かる横顔は多少強張っていた。
この状況は確かに、さすがに能天気さを保てない気もするが。

              〜〜〜♪

――『志田』からのラインを確認し、肯定の返信を入れておいた。

510『パストラーレの収穫者』:2017/08/18(金) 23:49:50
>>506(神原)

『こいひめ』:
≪どんなユニットだよ……
  マニアックすぎるだろ。えひ≫

          ニヤ

スタンドの面の奥の目が笑んだように見えた。
一方、『神原』は『志田』の提案にOKを返す。

金庫の守り方、千水ひたりがシロかクロか、盗む理由。
考える事は多々あるが、話し合えば案も出やすいだろう。

……いずれにせよ、もうじきに『別室』が見えてくる頃合いだ。

>全体

スタッフ専用と思わしき通路を通った先に別室はあった。
旅館らしい温かみは無いが、機能的な会議室の趣である。

『玉野』:
「こちらが別室になります。会議に用いる部屋ですので、
 少々、客室に比べれば、殺風景ではありますが…………
 一先ず、要点をお話したいと思うのですが問題ございませんか?」

『住吉』:
「? あ、はい。私は問題ないですけどぉ」

『男性スタッフ』:
「私も問題ありません」

『ひたり』:
「……右に同じッス」

『ナギ』:
「異論御座いません!!」

       『包』:
       「――うん、大丈夫」

             『こいひめ』:
             「…………僕もそれな」

スタッフやアイドルたちの合意は取れているようだ。
特に制止するような理由がないのならば、事情説明が始まるだろう。

511志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/19(土) 14:29:40
>>509

(多分、相手は単独じゃないだろう……。仲間と連携し合ってると考えるべきだ。
 個々のスタンドプレーだけじゃ、協力して攻めてくる相手に対処するのは難しい……)

この奇妙な怪盗騒ぎが計画的なものであることは間違いない。
しかし、その計画にはない要素もある。
それが僕達――外部のスタンド使いの存在だ。

こいひめを含めれば、同時に四人ものスタンド使いが、この旅館に集まっている。
怪盗側が何人なのかは知らないが、これだけのスタンド使いがいれば、
そう易々と遅れを取ることはない、と思いたい。
ただ、だからといって油断はできない。

数の優位に胡坐をかいていれば、逆に足元を掬われてしまう。
こちらも、それなりの準備をしなければいけない。
残った時間で情報を交換し、それぞれの考えを突き合わせ、誰が何をするか決める必要がある。

(――さて……)

ひとまず事情説明を見守ることにする。
僕が口を挟むような場面はないだろうから、その間スタッフ達のリアクションを観察しておこう。
特に、千水のリアクションには注意しておきたい。

ついでに、『イヴ・オブ・サルヴェイション』の視界で室内を見渡す。
まあ、これといって特別なものはないとは思うが、絶対に何もないとも言い切れない。
ここはスタッフ専用だから、普通は客は入れないだろう。

だけど、スタッフなら問題なく入れる。
あの警備員が怪盗あるいは怪盗の共犯なら、当然ここにも入れることになる。
それを想定しての確認だ。

512小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/19(土) 20:40:18
>>509-510

 殺風景な部屋。インテリよりも機能重視と言う、特別に異常性は見られない……

(この旅館にある、別の価値あるものと言う物に関しては……玉野氏よりオーナーに
話を聞くほうが良いかも知れない。勿論、二人共意見を聞くほうがいいが)

 (……宴会場と此処までの距離はどうだろう? 多分30mを超えたかな……
射程内なら、軽く廊下側を監視しておきたいんだが)

 宴会場に忍ばせているスタンド。人が未だ多く、移動させるのが難しいようなら
継続して宴会場を見守る。もう自動解除されてるなら、それはそれで仕方がない。

 「そう言えば……、窓を割った石に関して拝見させて貰っても良いですか?
えっと……誰が持ってるか教えて頂いても」

 そう、今この瞬間に気づいたと言わんばかりに首を回して他の人を見まわし
神原さんのほうに最後に視線をやる

(何か特殊なものかも知れない。スタンドで目視した限りで『宝石』のようだった。
けど、他の人は知らないだろうし。私の立ち位置からも投げられたものは石と思うほうが自然。
……入手したのは、神原さんだった筈だ)

 宝石。価値あるものが、または精巧な偽物か

どちらにしろ、金品を平然と投石として扱うのだ。この怪盗は
金銭目的などで犯行に及んでる線が薄い事は間違いない。
 
(……仮に何かしらの能力だとして、私で解明するのは難しいだろうが)

 あれ程の勢いで投げられたのだ。何かしら傷が何か付いてると思う
そうでないのなら、かなり頑丈な宝石……いや、手が加えられてるに違いない。
それが犯人に繋がる手掛かりになるかも

513神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/19(土) 23:29:13
>>510

『リングの上は何でもありだ』

『ストロンガー・ザン・アイアム』が笑った。

「ふむ……」

『スペースの確認は重要だ。窓の有無も天井の高さも』

『器具の配置なども大事だからな』

部屋を見渡して中の様子を確認する。
あと首を鳴らす。

「別に大丈夫です」

説明を受けよう。

514『パストラーレの収穫者』:2017/08/20(日) 00:10:44
>>511(志田)

人間は各々が得手を持ち、組む事で最大の力を発揮する。
スタンド使いの能力の得手も、連携により『相乗』を生む。
少なくとも現状、四人は敵にとっての想定外ではあるだろう。
それが『道端の石』程度の想定外で終わるかどうかは考え次第だ。

ここは、事情説明を見守っておくことにする。
それから、部屋の内装なども・・・見渡してみたが、
特に異常な物などは見当たらない。ごく一般的な会議室だ。

参考画像:
ttp://www.ust.city.tsu.mie.jp/plazaphotos/kaigi2.jpg

                     ・・・説明が始まる。

>>512(小林)

『玉野』:
「……あ、大変失礼いたしました。
 オーナーが大切にしている物ですか……
 ええと、この旅館が宝……という事以外は、
 存じかねております。申し訳ございませんが」

「個人的な嗜好なども、あまりお聞きしたことは。
 業務以外ではお話しする機会の少ない方ですので」

質問の答えは遅れて返ってきたが、他意はなさそうだ。
単に、聞き逃していたか答え逃していただけだろう。
それゆえに、やはりオーナーに聞くのが早いように思われた。

ここと宴会場は30m以上の距離があり、スタンドは解除されていた。
もちろん強制解除であり30秒間の同時発現数減少リスクがあるが、
今から30秒以内に何か修羅場でもない限りは、何ら問題はないだろう。
このリスクは、そういった修羅場の最中においてこそ危機を招く物だ。

『玉野』:
「石……ですか? すみません、私の手元には。
 ええと、オーナーか、あの場にいた誰かが所持している筈です」

それとなく『神原』に宝石を渡してくれるよう催促――ここで説明が始まる。

>>513(神原)

『こいひめ』:
≪……ステージの上もな。ただしサービスに限る≫

抜け目なく、『神原』は室内の様子を確認しておいた。
机やいすが等間隔に並んでいるが、これは移動させられるだろう。
窓は存在する。カーテンもある。天井の高さは、背伸びして届かない程度。

参考画像:
ttp://www.ust.city.tsu.mie.jp/plazaphotos/kaigi2.jpg

そして玉野からの説明が始まる。もっとも『神原』は知った内容だ。
『小林』が宝石のありかを聞いているが、これは遠回しな催促だろう。

515『パストラーレの収穫者』:2017/08/20(日) 00:13:12
>全体

         バ
            タン

『玉野』:
「…………それでは、事情の説明をさせていただきます。
 オーナーは会場で事情説明を行っているので、私から。
 質問等あれば、説明が終わり次第まとめてお聞きします」

扉を閉めてから、玉野により事情の説明が始まる。
要点をまとめた簡潔な質問だ。

1に、投げ込まれた宝石にメッセージが着いていたこと。
2に、メッセージとは『怪盗の予告状』である、ということ。
3に―――――――――

『包』:
「………………………私の首飾りを、狙っている?」

愕然とした様子だった。呆然の方が近いかもしれない。
複雑な感情の入り交じりを感じる。

『ひたり』:
「……怪盗て!! 悪戯じゃないんすかァ〜?
 それか愉快犯とか。まさかガチで予告状はないっしょ!」

ひたりは驚きつつも、『悪戯説』を主張している。
異様な状況とは言えある意味自然な反応ではある。
               
           ・・・焦りは小さく見える。

『住吉』:
「い、悪戯でも……警戒しておく必要はあるでしょうねぇ。
 玉野さぁん、その辺り旅館の方では何かあるんですかぁ?」

住吉も怪盗の存在を心から信じてはいないようだが、
それでもこの状況を『危険』であるとは考えているようだ。
故に、焦りの色が表情に見える。

『玉野』:
「その通りでして、悪戯であれ警護は必要と判断しております。
 首飾りをお預かりして金庫に保管し、それを警護する予定です。
 もちろん巣ノ森さん本人にも警護はつけるつもりで考えています」

『男性スタッフ』:
「同感です。首飾りを隔離するのは理に適っていますが……
 怪盗はその事を知らない。巣ノ森さんも狙われるでしょう。
 もちろん、私も警護に全力を尽くすつもりではいますが……」

男性スタッフはそういった『力仕事』の担当でもあるらしい。
とはいえ、スタンドが無い『神原』と同程度の戦力だろう。
つまり、敵が強大なスタンド使いであれば、『無意味』に等しい。

『ナギ』:
「な、ナギもお守りを――――」

『住吉』:
「いやっ、それはだめですよぉ! アイドルの三人は、
 包さんに限らずそういう危ないことはさせられないんでぇ!」

『こいひめ』:
「……………………」

≪…………アニメか漫画みたいな話になってきたぜ≫

こいひめやナギもこの展開はさすがに想定していなかったらしい。
そして、何より、ターゲットである包は――――

『包』:
「…………分かった。私のために皆を危険な目には合わせられない。
 首飾りを――預ければいいんだね? ちゃんと保管しておいてくれるなら」

               シュル

             「預けるよ。その代わり、護衛はしっかりお願い。
               もちろん、私だけじゃなくて――ほかの二人にも」

決意の表情だった。困惑もかなり混じってはいるが。
首飾りを外して、玉野に差し出す。特に止めないなら、受け渡されるだろう。

516志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/20(日) 15:02:28
>>514
>>515

(――……)

確かに、千水のリアクションは怪しいと言えなくもない。
しかし、決定的と呼べる程のものでもない。
単に話を本気にしていないからとも解釈できる。

どうせただの悪戯――なんでもないさ、と考えているだけかもしれない。
まあ、誰でも最初はそう思うだろう。
いきなり怪盗からの予告状なんて話をされても、まともに受け取れるものじゃない。

それにマスコミ関係者なら、この手の『質の悪い悪戯』にも、ある程度は慣れているだろう。
しかし、同じ業界のもう一人の女性は少なからず戸惑っているらしい。
その食い違いが気にかかるところではある。

(どっちにしろ、本当に犯人と繋がりがあるなら、この程度で尻尾を出すわけがない……)

そして、肝心の首飾りだ。
怪盗がスタンド使いなら……いや、そうでなくても、
金庫に保管するよりは僕達の誰かが持っていて、それを全員で守る方が安全だとは思う。
ただ、問題なのは、それを説明できないということだ。

スタンドの話をオーナーや玉野さん、そして撮影スタッフ達に納得してもらうのは、
まず無理だと思っていいだろう。
ただでさえ怪盗騒ぎなんて非常識な事態になっているのに、
この上スタンドについて説明しても混乱が増すだけだ。
最悪、彼らの不信感を煽ってしまい、今後の行動に支障をきたすことにもなりかねない。

(いっそのこと、『イヴ・オブ・サルヴェイション』で、そこらの椅子や机でも持ち上げて見せるか?
 そうすれば言葉で説明するよりは――いや……我ながら馬鹿な考えだな……)

今そんなことをすれば、むしろ僕自身が危険視の対象になる可能性の方が高い。
余計なリスクを背負うような行動は、できるだけ避けるべきだ。
それに、誰よりも不安を感じているだろう巣ノ森包を下手に怖がらせるような真似はしたくない。

(……預けるしかない、か。
 気は進まないけど、これといった手が思いつかない。
 どうにも、もどかしいな……)

これから現れるであろう怪盗への対処。
それも大事だが、部外者である僕達は、旅館側の人間とも折り合いをつけなければならない。
そこが辛いところだ。

517小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/20(日) 19:59:50
>>514-515

「成程……答えて頂きまして有難う御座います」

玉野氏の回答へ頭を軽く下げる。オーナーの事については、オーナーに聞くべきか……
しかし、こうなってくると。旅館に隠されてる宝、と言うよりは。本当に犯行声明通りの
首飾りを狙っている気がしないでもない。

 スタンドは自動解除されていた。いま、手元にある熱湯球は二つ。首に掛けてるアクセサリーで一つ。
残りの発現枠は三つ。三十秒のラグに関しては今後も気を付けていこう。

 やはり、周囲の空気に濁りが現れていく。水平線から立ち上る灰色の雲が薄っすらと見えるような不吉さ

(……強い人だな)

 巣ノ森氏の様子を見て、そう感じる。彼女にとって思い出の品、盗まれようと目を付けられる位に価値ある物。
彼女のような齢であれば、もっと露骨に拒絶を表しても不自然でない。
 だが、同時に思い起こされる事もある。私は 彼女の様に『強い娘』を過去に知っている……。

(………………このまま、黙って渡して良いものか)
 
信じられる者は限られている。旅館と無関係な旅行者の志田さんと神原さんに関して私は
嫌疑の余地を持ち合わせてない。だが、それ以外となると 灰色を否定する声を強くする事は出来ない。
ならば、今もっとも私が全体に利益を与えられる行動は……行動は。

 (……『肩の力を抜いて』 『持ち味を活かせ』)

   ――スタッ

 ふと、無意識だったろうが。私は……考えるより先に玉野氏と巣ノ森氏に割って入るように動いていた。

「ん?」

 ……あぁ、いや。

「…………悩むんじゃねー、自分通りに動け か……」ボソ
  「そうだな、その通りだ」

上記の声は、独り言だ。自分自身に聞こえる程度の声量の。私自身の行為を納得せんと
慰めんが為に告げる宣誓。

 私の掛けている『ネックレス(スタンド)』を外す。そして巣ノ森氏の首飾りと共に玉野氏の手に受け渡す。

「…………宜しければ、私の首飾りも一緒に預けて下さい」ニコッ
   「私の ――宝石は……お守りになります」

 そう、玉野氏に微笑んで告げる。

(――この時点で、玉野氏が黒であれば。私のスタンドの視界で首飾りに何か作用されるとしても
スタンドの視界でソレが目撃出来れば。瞬時に対応出来る。また、金庫に入れるまでの時点でも
中に入った状態でも異常があれば感知する事は視界リンクだけでも十分通じえる。
 ……今この瞬間に出来うる事に尽力を。今も、これまでも、これからも  そうしてきたんだ。彼と一緒に)

 スタンド首飾りを、巣ノ森氏の首飾りと共に受け渡す。スタンドの視界は首飾りに注ぐ

518神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/20(日) 23:59:32
>>514-515

(金庫ってここにあるわけじゃないんだよね)

当然別室だろう。
アイドルと首飾り護衛対象は二つだがそのもの同士の距離が離れていれば同時には守れないだろう。
まぁやり方次第なのだろうが。

「……」

まぁ意見はない。
受け渡しを見届けよう。

519『パストラーレの収穫者』:2017/08/21(月) 00:38:20
>>516(志田)

人間としての性格、或いは現場での経験の多寡。
或いは・・・犯人ゆえの余裕と、無関係ゆえの戸惑い。
理由はいくらでも考えられそうだが、真実の証明は難しい。

       『真実の証明』

スタンド使いとして最大の力を発揮するためにも、
それは欠かせない。もっとも実際に状況が始まれば、
否応なしに周囲の人間たちもそれを信じる事になるだろう。
しかし事前準備の段階から力を振るうには何か手がいる。

例えばネックレスを金庫に入れるより、誰かが持つべきだという理由。
正当な理由があるならば、超能力を抜きにしても一考はされるだろう。
そして正当さを証明する手段がないなら、尤もらしい理由でも意味を持つ。

ちょうど『小林』が、金庫に自分のネックレスも入れるよう提案している。
スタッフらは賛否両論の様子であり、今ならば何かついでに提案しやすそうだ。

>>518(神原)

『玉野』:
「空調でしたらあちらに……ああ、金庫については、
 こちらの部屋には御座いません。一応……
 力仕事が得意な方がいればこちらにお運びするのも。
 それが絶対に不可能!という程強く固定してはいませんが」

「少しお時間をいただくことになりますし、
 理由がなければ動かさない事になっております」

     「セキュリティに優れた部屋に置いてあるので」

室内を見渡す『神原』に感づいたらしく、玉野が口を挟んだ。
金庫の移動は可能なようだが、当然時間を要するだろうし、
何かもっともらしい理由でもないならば許可は出ないだろう。

そして受け渡しが行われる……というところで、
なんと『小林』が自らの首飾りを手に割って入った。
これも特に止めないか、阻止するかは『神原』次第だ。
スタッフらは、今のところは賛否両論といった様子である。

520『パストラーレの収穫者』:2017/08/21(月) 00:42:21
>>517(小林)

真の強さか、強がりか――――それらは本質的に別の物か否か。
いずれにせよ現状、『巣ノ森包』はこの状況に取り乱さない。

              ――スタッ

『玉野』:
「……『小林』様?」

それでも突然の行動は、無意識に近いレベルで行われていた。
正義か、矜持か、或いは道か。『小林』はすべきことのために動く。

問題があるとすれば――――『2つ』だろう。
1つは、金庫からの距離という、根本的な問題。

もう1つは『小林』はスタンド使いであると自白している問題。
事件後最初の情報収集の際、こいひめのスタンドが見えていると、
青い人が見えていると――取材班とアイドルの前で公言している。
犯人がその中にいるなら、ネックレスは警戒される可能性が高い。

『包』:
「お守り――――君は、優しい人なんだね。ありがとう」

当事者である包は『小林』の行動に賛同らしく、
止める様子もない。玉野も、特別それを否定はしない。

『ナギ』:
「であれば! このナギも何か宝物を!」

『こいひめ』:
「落ち着けって…………
 何でもかんでも入れりゃいいわけじゃないだろ……」

『ナギ』:
「む、むむ……」

ともかく、ほとんど全員が『小林』の行動を止めようとしない。
カメラマンの女性(住吉)も、賛同の言葉こそないが否定もない。

『ひたり』:
「…………みなさんが良いなら止めないっすけど!
 得体のしれないもん一緒に入れちゃっていいんすか?」

『男性スタッフ』:
「珍しいデザインではありますが……調べる程でもないのでは。
 ネックレスですし、何か仕込むせよ大きなことにはならないでしょう」

           「金庫の中に入れるわけですしね。
            むしろ何か起きたら原因が分かりやすい」

『ひたり』:
「つっても同じ金庫に入れる必要は、
 特にないんじゃないっすすかねぇ〜?」

『男性スタッフ』:
「錯乱する効果もあるかもしれません。
 無意味ではないかと。……リスクもありますが」

ただ、賛同こそしているが警戒心の強そうな男性スタッフや、
『小林』を訝しむひたりは、100%賛同しているとは言えない。
押し切られれば否定はし切れない――といった様子である。

『玉野』:
「お客様のお荷物を預かるのも旅館の務め……ですので、
 いずれにせよ、お預かりはさせていただくつもりです」

「同じ金庫であるべき理由などは、『小林』さんから何かありますか?」

521志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/21(月) 21:32:41
>>519

(……小林君?あのネックレス――何かあるな)

このタイミングと彼がスタンド使いであることを考えれば、
あれに何か仕込んであるのは容易に想像がつく。
何か考えあってのことなら止める理由はない。

むしろ、その逆だ。

「そちらの方が言ったように、攪乱できるという点を見れば、
 実用的な意味でも『お守り』になるかと思います。
 もちろん確実じゃありませんが、一つの対策としては有効になるんじゃないでしょうか」

「それに、そのネックレスは、彼にとってとても大事なものだと聞きました。
 なんでも、大切な人から贈られた記念の品だそうで」

「だから出来るだけ厳重な金庫に保管して欲しいというのもあるでしょう」

「それ以上に、ネックレスを狙われている巣ノ森さんのために、
 自分の大切な品を囮にすることを願い出た、
 彼の真摯な善意を酌んであげてはもらえないでしょうか?」

「攪乱できる可能性を考えれば、同じ金庫に入れることは少なくとも無意味ではないと思います」

小林君のネックレスがどんなものか、もちろん僕は知らない。
言うまでもなく、今の話は僕のアドリブだ。
ただ、あのネックレスに仕込みがあるなら、同じ金庫に入っている方が都合がいいだろう。

だから、ここは彼を擁護する立場に回ることにした。
もっとも、成功するかどうかは分からないが。
もしも裏目に出たとしたら――その時は申し訳ない。

522小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/21(月) 23:05:04
>>520-521

>同じ金庫であるべき理由などは、『小林』さんから何かありますか?」

「…………」

リヴィング
L
イン

モーメント


 ――あの人が、私の空つぽと思えてた この胸の奥底を見つけ 産んだ力(魂)
例え、このスタンドアクセサリーが何度も作成出来て。それでいて、破壊されても
ほとんど私の痛手にならぬ事が事実としても、我が子のように大切なものである事は変わりない。

>そのネックレスは、彼にとってとても大事なものだと聞きました。なんでも、大切な人から贈られた記念の品だそうで

「……そうです。
大切な方から託された、私にとって半身といって遜色のない掛け替えのない宝物です。
例え、他の方にとっては無価値同然であっても……私にとっては」

志田さんが、偶然ではあると思うが的を得た擁護をしてくれた手前。それに乗じて口開く。

 「ですから、これが盗まれるとなれば。私は私自身を許せないでしょう
その戒めが、出没するであろう怪盗を喰い止める為の。私の決意表明でもあります……
 巣ノ森氏の首飾りと共に金庫へ納めて下さい。彼女の分まで首飾りは 護ります。
他の方の言う通り、攪乱にもなりえますでしょうし」

 (……まぁ、私が距離を空ければ。ただのコーヒーに様変わりだが)

身も蓋もないが、実際その通りだ。金庫に首飾りが入るまで異常がないか確かめる上で
首飾りが中に入るまでは、すぐ近くに付き添うつもりだが。それでも、21時の犯行までに
スタンドは自動解除されるだろう。結局の所、私の首飾りは消失する運命なのである。
少量とは言え、コーヒーは結構強い香りをする。あとで金庫を開けた時に、首飾りが盗まれて
なければ新たな困惑が生じるのは間違いない。

(予告時間前に、少し確認させて貰う時に新たにスタンドアクセサリーを作成するとして……
金庫の中のコーヒーの臭いと液体。それをどう言い訳するか今から考えないとなぁ)

 少し恰好つけたが、私は探偵でもない一介の作家気取りの学生だと再認識できた。
まぁ、後で起きるであろうちょっとしたハプニングは。志田さんと神原さんに協力を仰ごう。

今はスタンドアクセサリーで、巣ノ森氏の首飾りに違和感が起きないかだけ監視しておく。
あと、玉野氏が自分達の視界から体を反転したりなどして見えない際の表情なども確認しておく。
これで、してやったりと言った表情をしてたら。黒だと断定出来るが……それは期待しすぎか

523神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/21(月) 23:24:25
>>519-520

「……いいんじゃない」

『うむ。別にいいだろ』

同意をする。
千水が嫌がるのはまぁ分からないでもない。
得体の知れないものを入れるわけだし、彼の弁を信じるなら彼女からの心証も足りていないのだろう。

「厳しいことを言って申し訳ないけど」

「誰がクロで誰がシロか分からないからさ。全員灰色ってところで」

「だから彼が何か企んでいるとも考えられるし、そうでないとも考えられる」

千水が怪しまれるのは仕方がない。
同じくらい小林が怪しまれるのも仕方がない。
それに住吉もこの男性スタッフも犯人ではない証明書があるわけではないので、怪しまれてはいないが怪しい。

「だけど、別にいいんじゃないかな。これくらいだったら」

ないとは思うが彼が犯人の仲間だったとしてあれを入れるのにどんな意味があるのだろう。

「だからいいんじゃない。これくらい」

524『パストラーレの収穫者』:2017/08/22(火) 00:13:27
>>521(志田)
>>522(小林)
>>523(神原)

三人分の発言力――――この状況では強力なチームプレーだ。
誰もがお互いを怪しんで当然の状況で、意見を合わせられるなら、
それはよほど『旅館』や『アイドル』を害しない限り通るはずだ。
あるいは・・・『犯人』をはじめ、個人にとって都合の悪くない限り。

『玉野』:
「………………それほど大切な品だというのなら、分かりました。
 効果も確かに、ないことはないでしょうし。何よりお客様の宝物。
 必ずや大切に保管させていただきますので、どうかご安心願えれば」

            ペコ

玉野の意見に理屈抜きで逆らえるものは、この場にほとんどいない。
立場の上下関係とかでなく、この場で唯一の『旅館関係者』だから。
表情を覗き見る『小林』も、彼女に怪しさなどを見つけられはしない。
なお、巣ノ森包の首飾りにも、何か異常が起きたりもない。変わらぬ輝きだ。

『ひたり』:
「……まっ、玉野さんが言うなら千水はなんも言えないっすけど。
 たしかに攪乱にはなりそうっすし? ……全員灰色ってのも、まあ」

やや不満げな表情なのは千水ひたりくらいだったが、今は納得したようだ。
当事者である包も文句を言うどころか賛同している以上、納得するしかないだろうし。

『玉野』:
「それで……先ほど話にも出ましたが、一応金庫は動かせます。
 巣ノ森さんの方で希望がありましたら、お近くまで運んでくる事も」

         「近くにある方が安心だ……ということであれば。
          当事者の方のご希望でしたら、十分理由になるので」

『男性スタッフ』:
「難しい所ですね。護衛はしやすくなるでしょうが、危険でもある」


『こいひめ』:
「…………まあ、セキュリティ高いってのもフラグっぽいしな。
 ゲームとか抜きでも、怪盗ならなんか攻略法あってもおかしくない」

『住吉』:
「こ、こっちに持ってきちゃったら危なくないですかぁ?
 セキュリティ高い部屋に置いてるなら、その方がいいんじゃあ」

『ひたり』:
「こればっかりは、住吉サンの言ってる通りだと思うっすけどね」

『ナギ』:
「え、ええと!」

『こいひめ』:
「無理に難しいこと言わなくていいかんな…………」

『ナギ』:
「無理では御座いません! が! 今は言う事はありませんね……」

意見は分かれている。包はこういう場で積極的に意見を出すタイプではないのか、
状況が状況ゆえに口数が減っているのか、いずれにせよ何か言いだす様子は今は無い。

525小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/22(火) 18:43:28
>>524(夜間仕事がある為、先レス)
 
 会議は踊る、と言う表現が似つかわしいのだろうか。
金庫は、徒労を伴うものの動かせる大きさである事は話から察せられる。

 パワー型のスタンドなら、金庫ごと盗む事も出来る……と言う事か。

(然しながら、その方法は余りにも強硬で。手段を択ばない、怪盗らしくない事だ。
私が怪盗であるなら……と考えるなら。やはり、何かしらのスタンドを応用した手段で
金庫の中から、誰にも気づかれぬ事なく抜き出すと言うのが理想だ)

 科学が進歩し、手品の手段は人類の歴史に比例して多い。これにスタンドを
入れてしまえば、まさに星の数程の盗難手段はあるだろう。

(実際に目にするまで、どんなスタンドなのか。そして犯人の全貌も解らず仕舞いか……)

 「金庫の扱いについて、私はこの旅館の仕組みについて理解もままならないので
余り口出しはしませんが」

 「実際に、金庫の状態なり。そのセキュリティの高い部屋を拝見させて貰い
首飾りを仕舞ってから、最終的な意見を纏める形にしませんか?
 保管もしないまま、このまま言い合うのも不用心でしょう」

 指紋認証なり、センサーやロック式なり。現代の防犯技術はスタンドに比肩する事は
出来ないかも知れないが、それでも常人が打ち破るのは難しい。

 (どのような部屋で、どんな金庫に首飾りを入れるかを見届けてからでいいだろう。
その過程での、他の方達のリアクションも気にしたい)

 金庫に入れるまでの、過程が肝心だ。しまった後に、それが忽然と消失したと言うのであれば
それは私のスタンド(首飾り)が有ったか無いかの違いなど微々たるものだ。
 その過程の中で、生じる違和感があれば。それこそ、事件の核心に迫れると思える。

以降、スタンドでの監視は継続だ。

526志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/22(火) 20:57:46
>>524

常識的に考えれば、最も警戒が厳重な部屋に置くのが一番安全なことは分かる。
おそらくは、犯人も同じように考えているだろう。
そうだとすれば、別の場所に置いておく方が却っていい、とも思える。

「……動かせる金庫は一つだけですか?」

「事前に予告している以上、犯人も旅館側が相応の対策をすることは予想してるでしょう。
 金庫が複数あるなら、
 一番セキュリティの高い部屋にダミーの金庫を置いておく、というのはどうでしょうか。
 そして、本命の金庫は別の部屋に移動させる」

この騒動は計画的なものだ。
犯人が旅館の構造も把握しているとしたら、
一番セキュリティの高い部屋の位置も知っている可能性がある。
そこに見せ掛けの金庫を置いておけば、犯人の注意を引き付けることができるかもしれない。

「これも読まれている可能性もありますが、一番厳重な部屋にないとなると、
 ネックレスがどこにあるのか捜すのは難しくなる。
 もし巣ノ森さんが金庫の近くがいいなら、
 彼女には本命の金庫と近い場所にいてもらう、というのは?
 これなら護衛もしやすくなりますし、ある程度は危険も減らせるんじゃないでしょうか」

もしも、この中に犯人が混じっているとしたら、当然これも聞かれることになる。
その点では効果が薄いかもしれないが、セキュリティの厳重な部屋だと僕達も立ち入るのは難しい。
僕達がネックレスを守るためには、それ以外の場所にある方が都合がいい、というのもある。

527神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/22(火) 22:53:03
>>524

「志田さんに賛成で」

「それと巣ノ森さんが金庫の近くにいるっていうのも彼女が望むなら賛成かなぁ」

金庫がどれだけあるかは知らないが護衛がしやすくなる案は賛成だ。
離れていない方がやりやすい。
同時に守るという困難は変わらないが。

「あとこれ聞いときたかったんだけど」

「護衛っていうか警備の人って何人ぐらいいるのかな」

「教えられないっていうのなら別にいいんだけど」

528『パストラーレの収穫者』:2017/08/22(火) 23:25:54
>>525(小林)

『玉野』:
「……保管は私と、当事者の巣ノ森さん、それと『小林』さん。
 それから、ご心配でしたら、巣ノ森さんの護衛の方を一人。
 最大でもその四人以外が見ておく必要はないのではないかと。
 セキュリティ室の内部は流石に警備の者に任せるつもりですし、
 部外者で無暗にセキュリティの詳細を知る人数を増やすのはあまり」

「もし見当違いであれば申し訳ございませんが、
 全員で見にいくべきだ、という意見かと思いましたので」

現時点では、玉野の考えでは警備の中心は警備員であると思われる。
ここにいる中で『警備に役立つ』と言えるのはレスラーの『神原』と、
アイドル達の警護の役割を担っているらしい男性スタッフくらいだろう。

つまり、事実上警備の上では当事者になりえない他のメンバーに、
むやみやたらと警備の要所を調べられたくはない、という心理のはず。

『男性スタッフ』:
「我々も警護をサポートするつもりではいますし、
 詳細を知っておくに越したことはないでしょう、が」

       「玉野さんの意見も分かります」

『ひたり』:
「まぁ〜当事者が保管するとこ見ときたいってのは分かるっすけど」

     「他意が無いとは言い切れないっすからねぇ」

意見は三者三様――『全員で保管する部屋を見ておく』案は、
あまり歓迎されていない雰囲気ではあるが、意見次第では傾くだろう。

この状況で重要なのは理屈ではなく、『説得力』である。
誰もが誰もを100%信じられないなら、説得力ある意見は、
多少理がないものであれ、『非常事態』的に通る可能性がある。

>>526(志田)
>>527(神原)

『玉野』:
「一応、動かせる金庫自体は複数ありますが、
 厳重で、現在完全に空いていて、動かせる物は一つです。
 ダミーを作る……というのは、効果があるかと思います。 
 もっとも厳重な金庫と他の金庫で、見た目の違いは小さいですし」

「内部犯で、本物の金庫の場所を知らない限り、
 盗まれるリスクを限りなく下げられるはずですし。
 ただその場合、本命の金庫をどこに置くかになりますね」

『こいひめ』:
「…………本命の場所は一人しか知らないようにしとけば、
 怪盗からすりゃ難易度ルナティック……脳内当てゲーになるし、
 仮に盗まれても……そいつが犯人だってノーミスでわかるんじゃね」

       ≪…………相手のスタンドにもよるけど≫

『住吉』:
「う〜ん、まあどこに本命を置くかですよねえ。
 あんまり誰でも入れるようなところだと危険ですしぃ」

『男性スタッフ』:
「ダミーは効果的でしょうが……警備の充実は難しくなるでしょうね。
 本命を置く場所には、あまり目立つ警備体制をつけられないでしょうし」

『神原』含めダミー作戦はかなり支持されている雰囲気だが、
そうなるとまた別の難しい問題が浮かび上がってくる、ということだ。

『玉野』:
「客室の保安などで避けない人数を除けばですが、
 動ける警備員は現在、『7名』ほどいると聞いております」

一般的な旅館に比べて多いか少ないかは分からないが、
一般的な人ひとりを相手取るなら悪くない人数だろう。
そしてスタンド使いを相手取るなら、人数は意味をなさない。

ダミーの役割を果たさせるには相応の警備をつけ、見せかける必要がある。
だが、本命も守らなくては話にならない。目立たず警備するには、どうすべきか。

529志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/23(水) 21:55:14
>>528

『――どうも』

『イヴ・オブ・サルヴェイション』を通して、神原さんに礼を言っておく。
そして、こいひめのスタンド会話について考える。
相手のスタンド次第――確かに、怪盗がスタンド使いだとすれば、結局はそこに行き着くだろう。

だけど、とりあえず今は脇に置いておくことにする。
情報もないのに推測だけ立てても仕方がない。
今は、現状で出来る限りの対策を考えることに集中する。

「……本命の場所ですが、まず一般のお客さんが入れる場所は避けるべきでしょう。
 この会議室みたいに、従業員だけが出入りする所に置くのがいいんじゃないでしょうか。
 できれば、特定の部門の人や一定の立場の人だけが出入りしているような場所があれば、
 そこに置くのが一番いい、と思います」

大事なのは人間の数を減らすことだ。
従業員専用の場所にすれば、一般客に紛れてくる可能性は消せる。
その上で特定の人間だけが出入りする場所を選べれば、さらに人数を絞れる。

「それと――警備員の制服の予備はないですか?」

「もしあるなら、それを警備員以外の人に着てもらえば、
 少なくとも見た目だけなら警備員を増やせます。
 その警備員に変装した人をダミーの金庫がある部屋に配置する、というのは?
 ダミーの方は、あくまで厳重に警備しているように見えればいいわけですから。
 もちろん、変装した警備員だけじゃなく、本物の警備員も何人かは置くべきでしょうけど。
 本物の警備員の人が変装した人に指示を出せば、不自然さも薄れるんじゃないかと思います」

「それから、本命の方に回る警備員の人には、
 警備員じゃない従業員の制服を着てもらうというのはどうでしょうか。
 これなら、目立つことなく警備ができるんじゃないか、と思います。
 念のために巣ノ森さんも変装しておいて犯人の目を誤魔化す、という手も考えられますが……」

いくら警備員を置いたとしても、あくまで彼らは一般人。
相手がスタンド使いなら、一般人の力は限りなく微力なものになる。
たとえ何人いたとしても、はっきりと頼りにする、というわけにはいかない。

しかし、微力は無力じゃない。
直接スタンドと対峙しなくても、できることはあるわけだから、いる方がいいことは確かだろう。
とはいえ、最後はスタンド使いの僕達が矢面に立たなきゃならないことは明白だ。

530小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/23(水) 21:55:44
>>528(申し訳ありませんが、本日も先レスさせて頂きます)

 「人数は、最低限で私は構いませんよ。ただ、善意の協力者は私を除き
彼ら二人(志田・神原)もそうです。金庫のある室内を見学して頂く資格は持ち合わせてるかと」

 どちらも、戦闘では役立つであろう人型スタンドの所持者だし。何より、金庫のある部屋で
犯人が仕込んでる内容などが発露されたとして、それで暴れ出すような輩がいれば、私よりは
体格が良いと思える二人の力が必要になる。

 (……金庫のある部屋。そして、不審感があるスタッフ
繋がってるようで、繋がってない……齟齬は何処にあるんだ)

そう言えば、アイドルと駐車場で話してたスタッフ……あれも『ひたり氏』だったのだろうか?

 (今、聞く雰囲気ではないな)

 静観を少し保とう。スタンドの首飾りの視界にも意識を集中しておきたい。

531神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/23(水) 23:44:13
>>528

志田の言葉にスタンドが手を上げて返す。

「護衛がいるのなら僕が行くよ」

「鍛えてるしね」

一応立候補しておこう。
いざという時にその場に行けないのは困る。

「金庫、本物はここみたいなところに置いときたいね」

「入れる人が少ないところ」

「まぁ後は侵入経路、脱出経路が限られる角部屋とか」

532『パストラーレの収穫者』:2017/08/24(木) 00:07:47
>全体
それぞれが質問や提案を行い、玉野がそれに応じる。
もちろん、自分以外の者の言葉も問題なく把握できているし、
自分に向けられたものではない質問・回答にも返答できる間合いだ。

>>529(志田)

『玉野』:
「例えばですが、従業員用の会議室は他にもありますね。
 それから休憩室、備品の倉庫なども従業員以外立ち入りません。
 警備員の制服については、一応もありますが……数は多くありません。
 サイズも平均的な物に限りますので、偽物を用意出来る数は多くないかと」

『男性スタッフ』:
「…………目立たなくするためのアイディアとしては秀逸かと。
 本職の警備員に比べれば我々は未熟ですが、虚を突けるのは大きい」

『住吉』:
「未熟とは言ってもバイトの人とかもいるでしょうしぃ、
 影山さんや『神原』さんなら十分代わりになりそうですよぉ」

影山というのは男性スタッフの名前だろう。
この成り代わり作戦の評価は上々といった雰囲気で、止める者もいない。

『玉野』:
「後に、予備の制服を確認して用意させていただきます」

>>530(小林)

現状、首飾りの視界に怪しい物は映らない。

『ひたり』:
「それを言い出しちゃ、千水らも善意の協力者っすよ」

『玉野』:
「申し訳ございませんが……『小林』様に入室を許可するのは、
 貴重品を預けていただく、金庫の扱いの当事者となったためです。
 ――『志田』様、『神原』様、千水様は協力者では御座いますが、
 当該の部屋に立ち入る必要はないのではないか、と考えております。
 セキュリティ室は今回の件の為だけの部屋、というわけではなく、
 貴重品も保管されております。あまり当館の者以外を入れる場所では」

「もちろん、セキュリティ室にはダミーの金庫を置くことになり、
 そちらの警備をお手伝いいただくことになれば必要性があるので別ですが。
 これについては警備上のリスクも大きいことなので、申し訳ございません」

単に協力者だから、という理由では入れてもらえないようだ。
つまり当事者になってしまえば押し切れるというわけでもあり、
揚げ足を取れそうな内容ではあるが、今その必要性があるか否か。

二人はスタンド使いであり不測の内容を考えるなら必要な戦力だが、
それはスタンド使いの存在を知らない相手に対しては説得材料にならない。

――どうやら『神原』は護衛役として着いてくるようだ。戦闘になっても安心だろう。

>>531(神原)

『玉野』:
「かしこまりました。では、預けていただく二名に、
 私、それと護衛の『神原』さんを加えて四名で、
 セキュリティ室に向かい、首飾りを保管…………
 あるいはその足で本命とダミーの金庫を運び出しましょう」

「いずれにせよ、メンバーはその四名で問題無いでしょうか?」

『ナギ』:
「ナギからは異議御座いません!
 神原さん、包殿をよろしくお願いいたします!」

『包』:
「守られる側ではあるけれど――――よろしく。頼りにしてるよ」

『男性スタッフ』:
「私が向かうのが筋なのですが………………
 現状、こちらにも護衛は必要でしょうから。
 分担という事で、そちらをお任せするのに異論は無いです」

立候補は受け入れられた。何もなければ、金庫に向かう事になるだろう。

533志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/24(木) 21:10:11
>>532

「従業員だけが出入りする場所の中に角部屋はありますか?
 神原さんの意見を含めると、そこが一番いいんじゃないでしょうか。
 それに加えて、遮蔽物が少なくて身を隠しにくい所を選ぶのがいいと思います」

「警備員の制服については多くなくても構いません。
 露骨に警備の数が多すぎると、逆にダミーだと勘付かれる心配もあります」

「他に、何か大きな問題はありそうですか?警備について」

(色々と考えてはみたけど、スタンド使いに対して有効なのかどうか……)

改めて、その場にいるメンバー全員に尋ねる。
自分なりに知恵を絞ってみたものの、スタンド使いに対して、どれだけ効果があるんだろうか。
だけど、スタンド使いだって人外の怪物ってわけじゃない。
たとえ怪物みたいな力を持っていたとしても、それを操るのは人間だ。
人間である以上、ある程度は攪乱の効果も期待できる、と思いたい。

『――そっちはお願いします』

スタンド会話で神原さんと小林君に告げる。
小林君のスタンドは知らないが、神原さんのスタンドは力強そうだ。
もし何かあったとしても、彼がいれば大丈夫だろう。
むしろ、三人が固まっている時に、別の場所で何か起こる場合もある。
それを考慮すると、残る人間がいた方がいいだろう。

534小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/24(木) 22:37:47
>>532

「なる程、もっともな意見ですね……」

 玉野氏の言葉に、納得したと言う感じでの頷きを向ける。

特に、反対する部分もない。神原さんも来てくれるのなら、分断して
志田さんには別の場所で異常がないかを見て貰ったほうがいい。
 犯人らしき存在が居たとして、それを鎮圧する力は正直 私には低い。

「こんな状況で不謹慎と思われるかも知れませんが。
セキュリティ室と言うものを、実際見るのは初めてなので
少々楽しみな部分がありますよ。あ、それと近くで水を一杯貰っても?」

玉野さん達に告げつつ、近くの水飲み場か自販機に近づく。30m範囲内に
ないのなら、上記の行動は止めて黙って付いて行くが。廊下などに適当な
設備は整ってるとは思う。

 (……三つ、限界数まで発現しておくか)

セキュリティ室までの移動の最中、何か起こったとすれ瞬時に液体を
得られる保証は少ない。ちょっと喉が渇いたと言う形で、私のスタンドが
消失しない範囲で、近くにある水道なり自販機から適当な液体を飲む振りをしつつ
スタンドをビー玉サイズの最小で三つ発現し、袖の中にでも忍ばせる事にする。

>>533

 「こちらこそ、そちらは宜しくお願いします」

 飲用のため、志田さんの横をすりぬけるかたわら小声で告げて通り過ぎる。

何が起きたさい、彼だけが援護出来ない状況になるが。アイドル達の、こいひめ氏が
近くにいれば助けてくれるだろうし。スマホで緊急時のサインは教えてる。
 私は私の目に届く範囲での活動を続けよう。

535神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/25(金) 00:31:02
>>532

「こっちこそよろしく」

「僕は特に聞きたいことないかなぁ」

とりあえず現状は志田と小林に任せたという感じだ。
警備に始まればこちらに任せられることもあるだろうし。

『任された』

神原の代わりにスタンドが志田に返答する。

536『パストラーレの収穫者』:2017/08/25(金) 02:48:21
>>533(志田)

『玉野』:
「条件に合う部屋は御座います。後でご案内します。
 制服についても、後である分を用意させていただきます。
 警備上の問題は他には特に、思いつくことはございません。
 内部犯や犯人の人数次第ではセキュリティの穴はあるでしょうが、
 それに関しては事が起きてから対処するしかないのではないかと」

          「それでは、失礼いたします。
           金庫行きの皆様はこちらに」

玉野は質問の答えを返してから、
『小林』『神原』巣ノ森を連れて部屋を出た。

『影山』:
「……私としましても、玉野さんに同感です。
 怪盗の人物像も不明、あまりにも不確定要素が多い」

顎に手を当てて、真面目な顔で唸る影山。

『ひたり』:
「う〜〜ん……千水も特に思いつかないっすけど」

やや落ち着かない様子で椅子にもたれる千水。

『ナギ』:
「私も大きな問題というのは……思いつきません!」

『住吉』:
「うーん、皆さんそう言ってますし、私も特にはぁ……」

あまり妙案が浮かばないらしく、そのようなことを言うナギや住吉。
後は、考えている様子ではあるが中々口を開かないこいひめ。
作戦自体はもうずいぶん煮詰まってきたと言えるのかもしれない。
革新的なアイディアや、大きな変更がない限り、意見も出なさそうである。

現在時刻は千水の言う通り『19:40』を回っており、準備時間も含めれば、
もうあまり時間はないと言えるのかもしれない。まあまだ切羽詰まる程ではないが。

>>534(小林)
>>535(神原)

       ザッ

              ザッ

部屋を出た一行は廊下を歩いていく。
やはりここも従業員用というだけあり、
小綺麗だが客を包むような温かみは無い。

『玉野』:
「あまり面白い部屋ではございませんが……
 保管に支障のない程度の見学であればかまいません。
 ただしくれぐれも置いてある物にお触りにならないよう」

「ああ、お水でしたら従業員用の自販機が進路にございます」

セキュリティ室に到着するまでに、自販機を通過するようだ。
そこで袖の中にスタンドを忍ばせることは十分に可能だろう。

『包』:
「今更だけど……温泉に来て怪盗に狙われるとはね」

特に何もなければ、妨害などが入る事もなくセキュリティ室に到着する。
妨害できるような状況でないのか、或いは怪盗とは時間に律儀な物なのか。

537志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/25(金) 21:29:04
>>536

「僕も分からない部分が多い、とは思います。
 現状、犯人に関わる情報は例の予告状だけですから……。
 玉野さんが言っていた通り、いざ何か起こった時は臨機応変に対処するしかなさそうですね」
 
「残り時間は一時間弱……。
 目立った問題もなさそうですし、玉野さん達が戻ってきたら準備を始めましょう」

セキュリティ室の様子も気になる。
内部犯なら、今の段階で既に何か仕掛けている可能性もあるか?
いや、分からないな……。

『……何か気になることでも?』

スタンド会話でこいひめに尋ねる。
何か考えでもあるんだろうか。
あるいは気付いたことでもあるのか。

「それにしても、まさかこんなことが本当に起きるなんて思いませんでした。
 なにしろ何の前触れも感じなかったんですから。
 ……何か今回のことに繋がりそうなことを見たとか聞いた人っていますか?」

もし何か知っている人がいたなら、とっくに発言してるだろう。
だから、さほど期待はしてないけど、まあ一応は聞いておこう。
どっちにしろ、今は四人を待つことしかできないんだから、時間は有効に使いたい。

538小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/25(金) 22:05:35
>>536

 「有難うございます。知らず知らず緊張してたのか、喉が渇いてしまって」

(……玉野氏や、他の方にも。一見不自然な様子はこれまでの所見られない。
あえて死角を作って、首飾りに何かしても問題ない状況も作って見たつもりだが
それでもアクションは無い。無線機を所持してたのは、警備員と彼女……
これまでの所、玉野氏には特段可笑しな部分は見受けられない)

 自販機で、ミネラルウォーターを買う。ペットボトルのがあれば、それが良い。
そして、口を湿らせる程度に一口含み。ビー玉サイズの水球を三体、袖へと忍ばせる。

>今更だけど……温泉に来て怪盗に狙われるとはね

「この近代に、怪盗と言う人種が未だ生き残ってると言うだけでも驚きですねぇ。
私の想像する怪盗は、人身を傷つける事を良しとせず。少しばかり気障で演出過多な人物と
考えるところですけどね。……そう言えば、巣ノ森さん。

駐車場で、スタッフさんとお話してたようですが……お仕事の話で?
 お昼過ぎですかねぇ。外の景色を旅館から眺めてた時に、見てたんで
気になっていたんですよ」

 私の中で、まだ渦巻いてる疑問で。残ってる少数の中の一つ。
それは、巣ノ森氏とスタッフであろう誰かが駐車場で密談するように話してた状況の一幕。
 普通に考えれば、スケジュールについて個人で話す事があったのだろうと気にする事でない。
だが、状況が動いてる今は少しでも気になる事は解明したいと言うのが実情だ。

 この質問で、私が詮索したがり屋と悪印象を持たれるか。または気にしないか……
前者でも、構いましないが。私の性格は、少々鼻に付くと友人からは判を押されてる。


首飾りへの、スタンド監視は継続。あとは玉野氏と巣ノ森氏の動向を気にしておこう

539『パストラーレの収穫者』:2017/08/25(金) 22:53:05
>>538(小林PL・質問)

>駐車場で、スタッフさんとお話してたようですが……お仕事の話で?
> お昼過ぎですかねぇ。外の景色を旅館から眺めてた時に、見てたんで
>気になっていたんですよ

このシーンがどの場面か判断しかねたので、
該当するレス番号をご提示いただければ幸いです。

540小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/25(金) 23:03:43
>>539(回答)

 失礼しました。


>>399の『庭園』で巣ノ森氏とスタッフの会話の光景を指してます。よって

駐車場で、スタッフさんとお話してたようですが……お仕事の話で?
 お昼過ぎですかねぇ。外の景色を旅館から眺めてた時に、見てたんで
気になっていたんですよ

             ↓
庭園で、スタッフさんとお話してたようですが……お仕事の話で?
 お昼過ぎですかねぇ。外の景色を旅館から眺めてた時に、見てたんで
気になっていたんですよ

 
 です。
よく見ずに投稿してしまい申し訳ありません

541神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/25(金) 23:39:35
>>536

「僕も温泉に来て怪盗に会うとは思わなかった」

『正直びっくりだな』

時間に律儀なのはまぁ美学なんだろうか。
時間を予告してその上で盗む。
相手が準備をするのを見越して勝つ。
勝利の感覚が他と違うのだろうか。

「まぁでもそれがなくならないように頑張るよ」

「安心してとは気安く言えないけど」

542『パストラーレの収穫者』:2017/08/26(土) 00:51:32
>>537(志田)

(微訂正:>>536
 『千水の言う通り『19:40』を回っており』について、
 千水の言う通りは消し忘れです。大変申し訳ございません)

『考えても分からない事』というのは、必ずあるものだ。
それは立場や情報、偶然、様々な要因が重なってくるが、
言える事としては、『案ずるより産むが易し』が正しい時はあるし、
別の見方で行くと状況が変われば分かる事もあるという事である。

『こいひめ』:
≪…………ん、いや。敵のスタンドの事考えてた。
 ……さすがにここまで警備固めてるんだし、
 全部素通りして知らない間にゲームオーバーはないだろ≫

    ≪……なら、戦う事になるのはほぼ確定ルートだし≫

こいひめはそう言うが、推測できる要素が多いわけでもない。
想像している通り、今この部屋でできる事は少ないのかもしれない。

『住吉』:
「う〜〜ん、そう言われると難しいですねえ。
 怪盗に繋がりそうなことって? って感じですし……
 石が投げ込まれたのがほんと最初って感じでしてえ。
 包ちゃん周りでも特に何も起きてはなかったような。
 千水さん、わりと包ちゃんと一緒にいましたよねえ?
 私らがいないときに何か変わったことってありましたかぁ?」

『ひたり』:
「え? ああ、いや、特にはないっすけど?」

少なくとも、この場にいるスタッフたちは知らないようだ。
ナギやこいひめも特に何か思い当たる節はない、と言っている。
やはり、安楽椅子探偵の状態で分かることはもう少ないように思えた。

>>538 >>540(小林)
>>541(神原)

『玉野』:
「このような事に巻き込んでしまい申し訳ありません。
 一刻も早く解決し、御安心いただけるよう尽力します」

『小林』はペットボトルのミネラルウォーターを購入した。
無香料・無味のもので、透明度も抜群だ。能力に相性がいい。

『巣ノ森』:
「私も――怪盗奇譚は嫌いじゃなかったんだけれど。
 いざ自分が狙われてみると、良い気持ちじゃないね。
 物語のそれとは別ものなのだろうけれど――え、庭園?」

「見られていたんだ――ごめんね、気づかなくて。
 とりとめもない話だけどね。『神原』さんと同じさ。
 そのネックレスについて、ね。別に珍しいことでもないよ」

首飾りも、自身の目も、特に怪しいものを見つける事はない。
それは『神原』についても同じであり、何事もないまま廊下を進む。

そして――ある扉の前で、玉野が立ち止まった。

『玉野』:
「こちらがセキュリティ室でございます。
 入室にはカードキーが必要になりますが、
 私が持っているので……それを使います」

           ピッ

玉野はそう言うと懐から、薄く、表裏とも、
何も書かれていない『カード』を取り出す。
それを扉の横にあるリーダーに通すと――

     ウ
         ィィイイン・・・

                ――扉が開いた。

「この部屋は二重ロックになっております。
 セキュリティ面では、当館で最も高度かと」

玉野は次に普通のカギを取り出し、施錠を解除する。
それから、扉を小さく開いて電灯のスイッチを入れ、
その後、引率者ゆえだろう。最初に室内へと入った。

                「――それでは、皆様も中にどうぞ」

543志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/26(土) 22:00:54
>>542

『そう願いたいね。
 敵の能力がどんなものかは分からないけど、
 いつの間にか盗られてるって結末だけは勘弁して欲しいな。
 君風に言うなら、これが負けること前提の『イベント戦』じゃないことを期待してるよ』

確定かどうかはともかく、もし遭遇したら穏便な展開にはならないだろうというのは分かる。
重要なのは怪盗がどこで姿を見せるか、だ。
上手くダミーの方に引っかかってくれれば一番だけど、楽観もできない。

「……まあ、そうですよね。僕も食事している時のアレが最初でしたから……」

「そういえば、アレが飛んで来た方向は山の方らしいですね。
 騒ぎが起こる前に山に行った人っていますか?
 僕も行ったんですが、僕の時はこれといって何もありませんでした」

この発言は多少の嘘を含んでいる。
あの警備員。
考えても仕方ない話だけど、もうちょっと注意しておけば手がかりが得られたかもしれないな……。

「――ところで、僕が心配することじゃあないでしょうが、本来の取材の方はどうするんですか?」

この騒動が解決できたら続行するのだろうか。
それとも、むしろこの怪盗騒ぎの方を取材するのか。
世間的には、旅館のレポートよりもウケは良さそうだが。

544小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/26(土) 22:28:02
>>542

>そのネックレスについて、ね。別に珍しいことでもないよ

「……えっと、確か『ひたり』さんでしたっけ? お話していたの。
違ってたらすいません。なんか今日は彼女に似てる人を
妙な話ですが何人か見た気がするんで。遠巻きに見ただけですが
そんな顔だった気がするんで」

 (また、『ひたり』氏か……こうなると、犯人若しくはソレに関係してると
考えても良さそうなものだが。……そう、簡単に疑わせるものかな 怪盗が)

 そして、玉野氏のセキュリティ室による開錠だ。

(カードと、鍵  か)

 「まず間違いないと思いますが。そのカードキーと鍵は
玉野さん以外で持ち合わせてる人となれば。オーナーさんか、それに
付随する方達と考えて良いですよね?」

 金品を保管するとなれば、責任者が妥当。オーナーがそれに入って可笑しくない。

 言われるがまま中に入る事へとする。それにしても、旅館に入ってこんな場所を
見学する事になるとは……数時間前の私に教える事が出来たら、どんな顔をするのだろう。
……多分、真顔なんだろうな。

545神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/26(土) 22:49:59
>>542

「カードキー。ハイテクだね」

便利なものだ。
これを何とかする手段というのも相手は持っているのだろうか。
まぁ怪盗がカードキーに負けるというのも間抜けな話だ。

玉野のあとに続く。

546『パストラーレの収穫者』:2017/08/26(土) 23:11:40
>>543(志田)

『こいひめ』:
≪…………そんなやつなら予告状とか出さないだろうし。
 怪盗とか名乗るんだから……お約束は守るんじゃないか?≫

       ≪……そうじゃなきゃクソゲーだぜ。
         ……現実はクソゲーでもおかしくないけど≫

完全な悪党が完全なスタンドと完全な計画を以てすれば、
人間が全く気付かないままにそれを成し遂げる事は可能だろう。
だが、こちらにもスタンド使いがいて、完全かは不明だが計画もある。
少なくとも何一つ通じないまま、という事はない・・・と祈るしかない。

『住吉』:
「うーん、山の方は入ってないですねえ……
 撮影とか準備とか、いろいろ忙しかったので」

『ナギ』:
「入ろうかと思ったのですが! 止められました!!」

『こいひめ』:
「…………僕は建物からほぼ出てないぜ」

『ひたり』:
「入る理由がないっすよ。何も無いっすし」

『男性スタッフ』:
「……外を散歩はしましたが、山には入っていませんね。
 観光施設があるわけでもないそうですし、危険ですので」

とのことで、やはり山中に入って行ったものはいないようだ。
もっとも、入った所で生き着く先はフェンスなのだけれど。

『住吉』:
「うぅん、旅館の許可が下りるか、ですよねぇ。
 取材は無駄にしたくはないんですけどぉ……
 怪盗騒ぎは、大ごとにしてほしくないかもですし。
 そこで押し切ると、今後の取材とかも難しくなるんでぇ」

あまりジャーナリズムに燃える人物、という感じではないようだ。

>>544(小林) >>545(神原)

『包』:
「そう、ひたりさんだよ。彼女に似ている人――――?
 まあ……それは、いてもおかしくはないだろうけれど」

何を言わんとしているか、包には察しかねるようだった。
彼女が怪盗なら確かに足跡を残し過ぎているようにも見える。
とはいえ足跡が探されることを想定出来ていたとは限らない。
こいひめ以外のスタンド使いが包の周囲にいるのは偶然なのだ。

『玉野』:
「私とオーナー、および許可を出した人物に貸し出されます。
 枚数自体は複数ありますが、確認した限り抜けなどはありませんので、
 紛失した、盗難された、といったような事態は無い物かと思われます」

「怪盗が正規の手段で入るのは、まず不可能です。
 ハイテクですので――偽装などもまず、不可能でしょう」

カードキーが誰かの手に渡っている状況は考えにくいようだ。
ともかく、室内に入るが――――意外なほどに普通な部屋だった。
レーザー光線が飛び交ってるとか、罠があるとかは見当たらない。
まあ、そんなものは一介の旅館には普通無いだろうが。

『玉野』:
「奥に、例の金庫が置いてあります」

確かに奥に金庫が鎮座している。動かすのは大変そうだが、
少なくとも『神原』が――そして、その師がいれば問題はあるまい。

547志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/27(日) 22:10:27
>>546

(――やっぱり、今さら新しい情報は出てこない、か……)

少なくとも、このメンバーから得られる情報は既に出尽くした感がある。
まあ、最初から期待はしていなかったから、特に落胆もない。
強いて言うなら、あの場所に警備員がいるのはやはり変だと再確認したくらいだ。

それはそれとして、僕には個人的に気になる点が一つある。
それは、怪盗の目的だ。
ネックレスを狙ってることは、もちろん知っている。

僕が知りたいのは、なぜネックレスを狙うのかという部分。
つまり犯行の動機だ。
そんなことを知っても意味はないかもしれないが、
それが分かれば怪盗の行動を予想する参考になる。

(まず金目当てじゃない。それなら、宝石を投げ込んだりはしないだろう。
 あれが本物なら、の話だけど)

(やはり、あのネックレスに執着して手に入れたいと思っていると見るのが自然なのか……。
 それにしては、怪盗なんか名乗っているのは改めて考えても腑に落ちない。
 ただネックレスが欲しいだけなら、予告なんかせずに盗めばいい話だ。
 怪盗という所にこだわりでもあるのか?
 そうだとすると、あのネックレスはたまたま獲物に選ばれただけって可能性も……)

考えながら不意に椅子から立ち、窓へ近付いて外を見つめる。
視線の先には、闇が広がっているだろう。
この景色と同じく、怪盗の真意も、また闇の中だ。

鏡のようになった窓ガラスに僕の顔が映っている。
自分で言うのもなんだけど、相変わらずひどい顔だ。
その隣には、僕のスタンドが立っている。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』――目の前に広がる闇と同じ漆黒で染められたスタンド。
子供の頃、僕は『あいつ』を助けることができなかった。
『イヴ・オブ・サルヴェイション』は、
『助けなければならない』という意思から発現したと、僕は解釈している。

だからこそ今、僕は巣ノ森包のために行動している。
そう、必ず助けなければならない。
彼女を救うことは、僕自身を救うためでもあるのだから。

548小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/27(日) 22:30:17
>>547

 「それが、金庫ですね。触っても?」

 間取りとしては、他にも陳列棚があって。宝石類等や旅館関係の大事な書類が
仕舞い込んでおり。そして、奥に金庫があると言う具合か。

 間違いなく、重いし男性一人だけで運ぶのは一苦労だと思うが。実際に触れて
確認しないと気が済まない性質でもある。了承がとれたら、どれ程の重さが触れて確かめる。

 (……あとは、空調関連かな)

 この旅館で、大多数の警備や人の目を掻い潜るとして。私が怪盗の立場なら
目につきにくい場所から人の動きを確認する。そうなると、人の動きを確認しやすく
死角となるのは排水管なりと、あとは空調関連の器具だろう。

 (相手のスタンドの正体も未知だからな……これに、どの程度スタンドが
関わってるかと仮定する事によって、過程も大幅に変わる。
 一応、目につく場所にある小さな隙間なりには気を配りたいところだ)

 「金庫に、いま現在何か貴重品は入れてるんでしょうか?」

 玉野氏に確認をする。何が自分達の仕舞うもの以外で金品が入ってるなら
別の場所に移すほうが、まず安全だ。

549神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/27(日) 23:45:57
>>546

「カードが盗まれる可能性がないでもないかもだけど」

「まぁでもそこはちゃんと管理してるから安心って思ってもいいんだよね?」

一応言っておこう。
首飾りは指定時間に盗むがカードは指定時間がなかったからいつでも盗めるとか言われても困る。

「じゃ、金庫動かしていい?」

いけるなら金庫をもって重さや形などを確認しよう。

550『パストラーレの収穫者』:2017/08/28(月) 01:08:47
>>547(志田)

動機――ネックレスを狙い、予告状を出すという行為。
少なくとも金目当てではないと分かる。宝石を投げ捨て、
何より狙いが誰も価値を判断出来ていない個人の所有物だ。

矛盾がある。ネックレスが純粋に欲しいなら予告など不要だ。
怪盗行為をしたい、というだけなら何故ネックレスを狙うのか。
ただ――『スタンド使い』で『怪盗』を名乗る推定『犯罪者』だ。

精神的に捻じくれているだけ、という可能性も十分にあり得る。
理解不能なこだわりがそこにあっても、おかしくはないだろう。

           ザッ
                 ザッ

窓に近付き、外を見た。怪しい物は特に見当たらないようだった。
というより、何かあったとしても薄暗く、容易に視認は出来ない状況。

『住吉』:
「……まあ、許可が出る気はしないんですけどねぇ。
 玉野さんってそういうの好きじゃなさそうな感じですしい」

『影山』:
「……どちらにせよ、この件が解決しない事には。
 無事に終わらせられれば、それが何よりなのですが」

『ひたり』:
「……ま、なるようになるしかないんじゃないすか?」

背中越しに三人のスタッフの声が聞こえる。
この姿勢からでは表情や所作までは見えず、
内容は雑談じみているが、緊張感が伝わってくる。


        オ  ォ  ォ  ォ  ・ ・ ・

窓に映るのは自分の顔。そして、自分の傍に立つ『救い手』の像。
己の意思から目覚めた力を振るうべき時は、刻一刻と迫ってきている。

>>548(小林)
>>549(神原)

『玉野』:
「後で運んでもらう可能性がありますし、
 今ここで触るのは問題ございません。
 中を確認したければ開錠させていただきます」

協力者であり当事者でもある『小林』の要望であれば、
旅館にとって不利益になる可能性がなければ承られる。
触れて確かめるが、『小林』一人では相当厳しいだろう。

『玉野』:
「カードについては置き場所も絶対に教えませんし、
 私とオーナー以外は普段持ち歩いていません。
 絶対と言っても信じられない状況でしょうが、
 私共で可能な限りの管理は今現在までしております」

空調や排水管、部屋の死角などに見てわかる異常はない。
玉野も同じように部屋のあちこちを見ているようだが、
特に反応する様子もない。今のところ何も無いように思われる。

部屋にはほかにも複数の鍵がついた収納や、棚が存在する。
見立て通り、書類や貴重品などが保管されているのだろう。
何かしらの表彰状やトロフィーなどもあるようだったが、
ここは開館してそう間もない施設である故か数は多くない。

『玉野』:
「こちらは空いた金庫になりますので、物は入れておりません。
 固定を外せばすぐにでも移動させられますので、お願いします」

『包』:
「運ぶなら――私も少しは協力するよ。いないよりは良いと思うんだ」

玉野が金庫の固定を取り外してくれた。

『神原』の腕力なら一人でもギリギリ持ち上げる事は可能だろう。
もちろんスタンドの能力や、『小林』の協力があれば更に容易なはずだ。

551小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/28(月) 19:15:16
>>550(仕事の為 先レス)

>カードについては置き場所も絶対に教えませんし、
 >私とオーナー以外は普段持ち歩いていません

>絶対と言っても信じられない状況でしょうが、
 >私共で可能な限りの管理は今現在までしております
 
 「いえ、信じますよ。疑う理由もありませんし」

 玉野氏の言葉に、疑問はない。不自然な部分は今の所彼女には見受けられない。
オーナーに対し、最初複雑な視線を投げかけていた事も。現状では、そのままの理由と考えて良い。

 >運ぶなら――私も少しは協力するよ。いないよりは良いと思うんだ

 「出来るなら、運搬台車が何か欲しい所ですが。贅沢は言えませんね
神原さん、頑張りましょう」

欲を言えば、排気口なりの奥をスタンドで調査したかったが。人の目がある手前、及び腰だ。
 男性二人で金庫を持っていくのは、少し苦労はあるものの何とかなるだろう。

玉野氏の指示に従い、移動する場所へと金庫を運ぼう。こう言う時、人型スタンドの利便性は
少々羨ましくもあるが。まぁ、私の発揮する場所は肉体労働ではない

552志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/28(月) 22:47:34
>>550

(怪盗を名乗る理由は、単に頭のネジが何本か外れてるだけなのか?
 それだけシンプルな動機なら、わざわざ考える必要もないんだけどな……)

しかし、どうにも引っかかる。
ネックレス目当てなら、黙って盗むだろう。
怪盗をやりたいにしても、出来たばかりの温泉旅館で宿泊客の私物を狙うというのは、
やはり釈然としない。

もっと厳重に警備されている場所で保管されていて、確かな価値のある品物を盗む方が、
怪盗としてサマになるんじゃないだろうか。
まあ、大きな場所を狙うのは難しいから妥協してるとか、妙なポリシーでも持ってるとか、
実はあのネックレスがとてつもなく貴重なものなのかとか、色々と理由は考えられるけど……。
怪盗が何を考えているにせよ、はっきりしているのは、
『流星のネックレスを盗む』という予告状を寄越したということだけだ。

(……そういえばオーナーだったか?予告状が囮かもしれないと言ってたのは。
 確かに、注意を引き付ける効果は抜群だ……)

事実、僕たちは予告された犯行に備えて準備し、注意を払っている。
当然、その他の部分は手薄になる。
これが陽動なら大成功だろう。
ただ、その場合は、何が本当の目的なのかという疑問が出てくる。
この旅館に、何か僕の知らない秘密でもあれば別だが、そんな感じはしない。

(――何も見えない、か。当然だろうな。怪盗も、それを狙ってることは間違いない……)

もし怪盗が建物の外に潜んでいたとして、この暗闇に乗じて侵入するつもりなんだろう。
常套手段だ。
今頃は、こちらの隙を見て入り込むタイミングを狙っているのか?
あるいは――既に入っているのか。
窓から離れ、再び椅子に腰を下ろす。

(……弄ばれてる感じがするな)

犯人だとか動機だとか、可能性はいくらでも考えられる。
ただ、正解を絞り込むための情報が少なすぎる。
情報を集めようにも、その指針すら明確にできていない。

正直なところ、向こうが行動を起こす前に、何かしら新しい手がかりを得たいというのが本音だ。
そうはいっても、デタラメに歩き回っても時間を浪費するだけだし、
最悪肝心な時に間に合わなくなるおそれも出てくる。
こうして取り止めもなく頭の中で考えてしまうのは、その内心の焦りを抑えるためでもある。
落ち着くために時計を見る。
まだほんのちょっとしか経ってないだろうけど。

『一つ相談がある――』

『できれば千水って人の写真が欲しい。彼女と似てる警備員を捜す時に使いたいんだ。
 どうにか理由をつけて撮影できないか?
 たとえば、アクセサリーとかファッションを参考にしたいとか言って……。
 無理そうなら無理で構わない』

こいひめにスタンドを通して言葉を送る。
さっきは空振りだったとはいえ、これも一応まだ手がかりだ。
千水の写真が手に入れば、あの警備員を捜す時に、他の従業員に聞きやすくなる。

553神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/28(月) 23:20:45
>>550

「じゃ、ちゃっちゃと運んじゃおうねぇ」

金庫を運ぼう。
師匠が少し持ち上げればかなり楽になるだろう。

『これも鍛錬なんだがなぁ』

(力の入れどころってのは大事さ)

「まぁこれぐらいなら僕一人で運んでもいいけどね」

554『パストラーレの収穫者』:2017/08/28(月) 23:34:42
>>551(小林)
>>553(神原)

台車は、少なくともこの周囲には見当たらない。
もちろんこの旅館にはあるには違いないのだが。

『玉野』:
「運ぶ前提でないので……この部屋に台車は御座いません。
 気が回っておりませんでした。申し訳ございません。
 ですが、用意はすぐできますよ。倉庫には数がありますので」

     「後で他の金庫も運び出すなら、用意しておきます」

この金庫はさすがにそれを待たず運んだ方が早いだろう。
『神原』と巣ノ森包の助けを借りて、金庫を持ちあげて運ぶ。
そして――少しばかりとはいえ、『師匠』の力も借りてしまえば、
バランスが崩れる事もなく、負担もなく、なんら問題なく運搬出来る。

『包』:
「軽い。力持ちなんだね、二人とも――
 ああ。『神原』さんはもちろん、そうだろうけど」

・・・まあ、鍛錬にはならないかもしれないが、本番はこの後だ。
なお、排気口には多少埃が積もっており、何かが入った形跡はない。

>>552(志田)

『温泉旅館で盗む』必要があるのかは今のところ不明だが、
予告状を信じるなら、『ネックレスを狙う』必要はあるのだろう。
囮の可能性もある。だが、これほどまでに大きな囮を用意して、
そうまでして狙いたい何かがこの旅館に存在するのだろうか?

      カチ
            カチ

席に戻って時計を見る。時間は現在、『19:45』になっている。
触発されたのか、影山や千水も、各々腕時計やスマホを確認している。

――――時間はまだあるが、あまりにも手掛かりがない。

『こいひめ』:
≪写真……ま、無理ゲーってコトはない……
 ……あー、タンマ。確か朝、ナギが撮ってたわ。
 記念撮影とか言って……だから小さい画像ならあるはず≫

       ≪集合写真だし、あいつ撮るのへただけど。
        ……僕があいつからもらって、お前に渡すよ≫
          
敵が能動的に手がかりを隠すなら、能動的な調査が必要になるだろう。
少なくとも、ただ待っているより、その方がずっといいのは間違いない。

最終的に、『現行犯』での捕獲を狙うという『保険』だってあるのだ。
目的さえ決まっているならば、それを求めて動くのは重要な事と言える。

555志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/29(火) 22:14:57
>>554

『なるほど――集合写真か……。それは考え付かなかったな。
 助かる。あぁ、それでいい。じゃ、頼むよ』

まさか写真があるとは思わなかった。
まあ、彼女の……ナギの性格を考えれば、それも不思議じゃないか。
無理だと言われたら強引な手も考えていただけに、それをしないで済んだのはありがたい。
次は、その写真をどう使うか――だ。
その辺の宿泊客や従業員に聞いても、新しい情報が得られる望みは薄い。

(質問するなら同僚の警備員が妥当だろう。とはいえ、適当な人間に聞いても見込みは低い……。
 できるなら、全ての警備員を把握している人間――警備主任辺りに聞ければ手っ取り早いな)

四人が戻ってきたら、ひとまず玉野さんに警備室の場所を聞くことにしよう。
その場に主任がいなくても、警備室なら警備員は確実にいる。
最低でも話を聞くことはできるはずだ。
それに、怪盗が警備員に成り済ましていたとしたら、警備室に何か仕込んでるかもしれない。
ついでに、その辺りのことも調べたい。

玉子がなければ目玉焼きは作れない。
それと同じように、情報がなければ推理はできない。
残り一時間余りの間に、できる限りの情報を集めて、怪盗の先手を取りたいところだ。
保険は作ってあるが、それでもまだ不安は残る。
敵の正体が掴めていない以上、用心するに越したことはない。

556小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/29(火) 22:39:31
>>554

「えぇ、 荷台の用意は宜しくお願いします」

「こう言う時、レスラーと言う職は頼もしいですねぇ。
私は、この通り華奢な体格ですから。神原さんの体格は羨ましいですよ」

 玉野氏と巣ノ森氏。どちらにも返事を交え雑談を交えつつ
手を添えて金庫を落とさないよう最小限の気遣いと共に
スタンドの視覚に注意を注いでおく。
 私が特に心配せずとも、彼(神原)と彼のスタンドのほうが力に分がある。

(能力は未だこちらに明かしてないが。宴会場では、何かしら投げてたな。
ダンベルぽかったし、運動器具の発現と言う具合かな。
 近接戦闘に特化してる、解りやすいスタンドなのだろう)

 怪盗と闘う事になれば、頼もしい事このうえない。だが、怪盗と密接に
繋がってる内部犯がいないとは言えない現状だ。私の多数の目も、今後
多く役立てなくてはいけない。力は温存しておこう。

557神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/29(火) 23:19:09
>>554

「んー多分動かすんじゃないかな」

「一応用意してもらっておいた方がいいかもね」

台車は便利だ。
物を運ぶだけでない利用方法も神原は知っている。

「レスラーは鍛えてるからね。この体になるまで時間はかかったけど」

「裏返せば鍛えることでみんなここにたどり着ける可能性がある」

勿論、そこに至るまでに心折れるものがいる。
新人の頃に同期が団体を辞めていったのを何度も見ている。

『だからこそ超人だと誇れる』

「まぁでもこういうところでも使えるっていうのは便利だよね。鍛えるってことはさ」

558『パストラーレの収穫者』:2017/08/30(水) 03:23:42
>>555(志田)

『ナギ』:
「………………」

         ソワ ソワ

部屋は表立っては沈黙を保っている。

『こいひめ』:
≪…………僕らは配置決めるときに隔離されるルートもあり得る。
 アイドルだしな……そうなったら、やり取りするのは難易度高い≫

              カチャ

こいひめはおもむろにスマートフォンを取り出す。

≪…………メアドかなんか教えて。画像送るのも楽だし≫

        ≪……オフのアドじゃなくていいぜ。
           フラグとか立ててる場合じゃないし≫

この提案に応じるならば、メアドを教え終えた辺りで――
これに応じないとしても、それ程の時間を待つことはなく、
四人は大きな金庫を持って部屋に戻って来た。玉野も勿論いる。

『玉野』:
「警備室……ですか?」

玉野は怪訝そうな顔をして、『志田』の要望を繰り返した。
この渦中に警備室に向かい、中を調べるような事をするのは、
かなりのリスクがある行動ではある。だが、意味はあるだろう。

『玉野』:
「警備の方も職員なので、このスペースに詰め所は御座います。
 ただ、厳戒態勢のため、一般の方が入れるかどうかは……
 私が同伴すれば、ある程度は話も通りやすくなるとは思いますが」

一人で行っても相手にされる可能性は高くないだろう。
もちろん、それでもなんとかできる理論武装があれば別だ。

玉野を伴って向かう場合は『自由な調査』が出来るかは微妙だ。
こちらも、玉野の目をかいくぐる手段があるなら何ら問題はない。

>>556(小林)
>>557(神原)

スタンドの視界には今のところ、やはり何も映らない。
少なくともこの場に、怪しい兆候はないのかもしれない。

『玉野』:
「畏まりました。すぐに連絡しておきます」

言うが早いか玉野は内線をつなぎ、台車の用意を依頼した。
怪盗騒ぎは旅館スタッフ内ではある程度共有されているのか、
少なくとも緊急事態という事は伝わっているのか円滑である。

『包』:
「凄いね。私もレッスンはしているけれど――
 君みたいに、身一つで多くの事が出来る人間はあこがれる」

       「もちろん、筋肉だけの話じゃないけれどね」

雑談を挟みつつ、三人がかりで金庫を運び終えた。
スタンドの力もあって、疲労などはほとんど感じない。

部屋に戻ってきたが、特に出る前との変わりはない。
人数も減ったりしていないし、大騒ぎの様子もない。

部屋に入ると、『志田』が玉野に警備室の行き方を尋ねている。
警備室――怪しい警備員の話もある。調査の価値はあるかもしれない。
少なくとも、件の警備員がこの旅館の関係者なのかどうかは高確率で判別出来る。

559志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/30(水) 20:44:22
>>558

『よし、分かった。
 ……ここが旅館の会議室で良かった。
 もしイベント会場だったら、今頃ファンに袋叩きにされてる所だ』

断る理由はない。
提案された通りにアドレスを教える。
そして、玉野さんの返事を聞いて、少し考える。

ここは確実性を優先して、彼女に付いて来てもらうべきか……。

例の警備員について聞くだけなら、そこまで大きな問題はないだろう。
ただ、どうせ行くなら警備室の中も観察できた方がいいとは思う。
もしかすると、思わぬ発見がないとも言えない。

「確かにそうですね……。じゃあ、同伴をお願いできますか?
 ああ――ちょっとすみません」

そう言いながらスマートフォンを取り出し、何かを確認する素振りをする。
同時に、スタンド会話で神原さんと小林君に呼びかけを行う。

『さっき、稗田さんを通して千水ひたりの写真を貰えることになりました。
 集合写真だから小さいらしいですが、例の警備員を捜すのには使えるはずです。
 僕は警備室に行って、その写真から警備員の素性を聞こうかと思ってるんですが……』

『小林君――君のスタンドの射程はどれくらいある?
 僕のスタンドは1メートルが限界だ。
 神原さんのスタンドは僕のと似たタイプだから、たぶん射程距離も短いというのは分かる。
 もし君のスタンドが射程距離の長いタイプなら、僕の代わりに玉野さんと警備室へ行って、
 例の警備員のことと、ついでに警備室のチェックを頼みたいんだ』

『君のスタンドが僕のと同じように射程の短いタイプなら、警備室へは僕が行こう。
 最低でも、例の警備員のことについては聞き出せるんじゃないかと思う。
 ただ、警備室に何かないとは限らないから、
 できれば部屋の中も確認できた方がいいと思うんだ』

スタンドの視覚を使えば、玉野さん達に気取られることなく、室内を観察することができる。
だけど、あいにく僕のスタンドは射程距離が短いから、この方法には向いてない。
やったとしても、せいぜい入り口付近くらいから見ることしかできないだろう。
この方法には射程の長いスタンドが必要だ。
その点で、まだ未知の部分が多い小林君のスタンドに期待したい。

560小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/30(水) 21:17:45
>>558-559

 「…………」

 志田さんのスタンドからの声を聞く。だが、なるべく私は彼のほうに意識を向けないようにする。

スタンド使いの犯人が潜んでる場合。既に志田さんのスタンド会話で、私の名前が挙げられているからして
隠す意義は無いかも知れないが。それでも、スマートフォンで確認してる人物に意識を向けてるのを第三者が見れば
少々不自然に思われる。怪盗騒ぎが起きてる今、変に疑いを持たれる行動は極力避けるべきだ。

(……いや、でもこれはチャンスか?)

 「……あ、志田さん。そう言えば約束してた連絡先の交換。いまします」

そう、声をかけスマホの確認をする志田さんに近づく。既に、連絡先は交換してるのは彼も承知の上でだ。

赤外線での交換をするように、自分もスマホを取り出し。そして

   ――シュッ

 ……『リヴィング・イン・モーメント』一体を。彼の袖の中に滑り込ませるように飛ばす。
志田さんは、すぐに私の意図に気づいてくれるだろう。尚、ついさっき作ったミネラルウォータ
ビー玉最小サイズのスタンドだ。私のスタンドの奇襲だと、彼が思わない事を願う。

 『私のスタンド   
リヴィング・イン・モーメント
 射程距離30m
一体、御貸しします。警備室を探索する場合
玉野氏に気づかれぬよう投げてくだされば結構です。
私も近くまでは同行します。
異常があれば、すぐ消失させます
この内容は、既読したら直ぐ削除してください』

スマホで、そう言った内容の送信もする。連絡先交換するのなら受信音など出ないと可笑しい。

 (……彼『志田』が信頼における人物かどうかと疑う事はやめよう。
彼『ヤジ』曰く、誰かを信じようとする事は尊い事であり、正しい事のようだ。
私のスタンドの力、その片鱗を教えても構わないだろう……)

警備室の件を玉野氏に告げたのは志田さん、彼だ。私がそれを代わる旨を告げるとする。
だが、その代わる理由が私には存在しない。でっち上げる理由を作るにしても。それは
周囲の人間を怪しませる要因になりえる。

幸いながら、射程距離に関しては私のスタンドの長所の一つ。30mなら、玉野氏と10mか
そこらの距離を空いて尾行し、志田さんが私のスタンドを警備室に気づかれぬよう潜入させたほうが良い。
 まだ玉野氏は、私のスタンドアクセサリーを所有してるのなら。どちらにしろ、私は玉野氏より
遠くに離れてしまえば、スタンドアクセサリーが消えて小さなハプニングが起きる事になるのだから。

561神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/30(水) 23:33:29
>>558

「まぁでも、僕はアイドルっていうのはすごいって思ってるよ」

「言葉や表情で人を熱狂させるなんてすごいことだからさ」

レスラーにも必要なことだ。
自分の感情を思い切り出して他人の心を動かさなければならない。
ただ勝てばいいアスリートという訳でもない。
超人でありスーパースターでありエンターテイナーでないといけない。

(警備室か……)

志田にもなにか考えがあるのだろう。
ただ後から来てなにか言うのもなにか。
とりあえず現状は様子を見ておこう。

562『パストラーレの収穫者』:2017/08/31(木) 00:57:57
>>559(志田)

『こいひめ』:
≪…………もしバレたらファンにもメアド配るよ。
 まあ、僕も捨てアドだけどな……お前に渡すのもだぜ≫

こいひめは冗談っぽくそう言って、薄く笑った。

教えたアドレスはおそらくこいひめが登録したはずだ。
これで、少し待てば必要な『写真』が手に入ると思われる。

『玉野』:
「各方面への連絡はございますが、私は今すぐ移動する必要はないので。
 案内が必要でしたら、ここにいる間でしたら承れます。相談はごゆっくりどうぞ」

警備室の案内は今すぐでなくても可能らしい。
『小林』との相談を終えてからでも問題ないという事だ。

        ――シュッ

『小林』:
『私のスタンド   
リヴィング・イン・モーメント
 射程距離30m
一体、御貸しします。警備室を探索する場合
玉野氏に気づかれぬよう投げてくだされば結構です。
私も近くまでは同行します。
異常があれば、すぐ消失させます
この内容は、既読したら直ぐ削除してください』

送られてきた情報によれば・・・彼のスタンドは『遠距離型』らしい。
そして彼が向かうのではなく、スタンドを貸してくれるようだ。
今、袖の中に入って来た何かが、『それ』であるという事だろうか。

>>560(小林)

疑いは避けた方がいいのは間違いない――動きやすさに関わる。
だが、大きな効果を持つ動きであれば、リスクを負ってでも価値がある。

『志田』に近付き、連絡先の交換を装って情報を。そして力を預ける。
この行為を注視している者はいないし、いてもスタンドの譲渡までは見えまい。
角度的にも、タイミング的にも――些細だが連絡先交換という偽装が意味を成す。

玉野はまだ『小林』のアクセサリーを持っている。
これは意味があるとかではなく、単に手放すタイミングが無いのだろう。
金庫に入れるなり、入れるタイミングまで『小林』が預かるなりは可能なはずだ。

>>561(神原)

『包』:
「ありがとう。プロの貴方にそう言ってもらえるのは――心から誇らしいよ」
 
            ニコ

巣ノ森包は純粋な笑みを浮かべてそう言った。

警備室行きの話は『志田』と『小林』、玉野の間で交わされている。
他の面々といえば、住吉とナギは手持無沙汰な様子であり、
こいひめはスタンドを発現して『志田』とやり取りしていたようだ。

『影山』:
「………………」

『ひたり』:
「………………………」

男性スタッフの影山は警戒と緊張を隠さない様子で沈黙を保っている。
ひたりはスマホを見たり、きょろきょろ視線を走らせたり落ち着かない。

563志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/08/31(木) 22:00:45
>>562

(30メートル――予想以上に射程距離があるな)

ネックレスに何か仕込んだことから、射程距離が長いことは想像していた。
ただ、それは能力の射程で、ヴィジョンの射程はもう少し短いものだと思っていた。
僕の『イヴ・オブ・サルヴェイション』がそうだからだ。

まあ、これは嬉しい誤算というやつだ。
それだけ射程があれば、室内を調べるには十分だろう。
小林君に了承のアイコンタクトを送り、メッセージを削除する。

『急かす気はないけど、なるべく早めに頼むよ。警備室で話を聞く時に使いたいんだ。
 あんまり玉野さんを待たすのも悪いしね』

こいひめにスタンド会話を送りつつ、ひとまず写真が届くのを待つ。
送られてきたら、自分で一度写真を確認しておきたい。
それが済んだら、玉野さんに警備室まで案内してもらうことにしよう。

ある程度の期待はしているが、同じくらい不安も感じている。
正直なところ、これで新しい情報が得られなかったら、もう手掛かりはないと言っていい。
その場合は、現行犯で取り押さえる以外にないのかもしれない。

564小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/08/31(木) 22:22:01
>>652

 (怪盗に狙われてる手前、自分自身の手元で保管する品を起きたい気持ちは理解出来る)

玉野氏が首飾りをまだ手元に置いてる事に対して疑いはない。
 何が特殊な事態が発生しない限り、金庫に入れるまでは手元にあって構わないだろう。
巣ノ森氏の首飾りにも、特に異変は起きてない。

 
あとは、志田さんが玉野氏と一緒に警備室に向かうようなら。私も十メートルほど
間隔を開けて後をついて行くだけだ。誰かに引き留められそうなら、志田さんに
渡さなくてはいけないものがあった等と適当な言い訳をすれば良いだろう。

(あと、いま出来る事といえば周囲を見渡すぐらいだな……。
スタッフのほうでも見てみるか)

 怪しいのは、いまのところ『ひたり』氏だ。そっちへ顔を向ける。

565神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/08/31(木) 23:24:24
>>562

「……」

思えば全員グレーの現状。
怪しいのは千水であり、同時のあの男性でもある。
アイドルと話すのもいいが彼らとも会話しておこう。

「やぁ、大丈夫?」

「色々大変なことになってるけど」

とりあえず現状についての話から切り出そう。

566『パストラーレの収穫者』:2017/08/31(木) 23:59:38
>>563(志田)

『こいひめ』:
≪…………ちょい待て、すぐ送る。
  先向かっといてくれてもいいぜ。
   ナギならまあ、すぐ説得出来るし……≫

そう言うとこいひめはスマートフォンを触り始める。
直後にナギが顔を上げ、ポケットからスマホを出した。

恐らく、メールなりラインなりといった連絡手段があるのだろう。
口に出して情報を交換するより、意図は伝わりにくいが隠密性が高い。

      ・・・

              ・・・

                     『ピコン♪』

実際、5分どころか2分も経たないうちにメールが届いた。
でたらめな数字と英語の羅列のアドレスだが、こいひめから。
写真が一枚、添付されている・・・間違いなく『集合写真』だ。
当然ながら、その片隅には千水ひたりの地味な顔も写っている。

【千水怪しむなら、あいつもスタンド使いの可能性もある。
 スタンド見せたくらいじゃ反応しないってやつ普通にいるし。
 スタンド会話も聞かれる可能性あるから、大事な話はこっちでよろ】

            ――――とのことだ。

『玉野』:
「それでは、向かいましょう」

       ザッ

特に事情がないならば、玉野を伴い、警備員の待機室に向かう事になる。
謎の答えがあるかどうかは分からない。だが、手掛かりは何か有るはずだ。

>>564(小林)
>>565(神原)

奇しくも、千水に視線が集まる。それに気づいたらしく、
彼女はややあわてた様子でスマートフォンから顔を上げた。

そこに、『神原』が声をかける。

『ひたり』:
「……な、なんすかぁ? 二人して急にジロジロと。
 いやあ、大丈夫かって言われると、大丈夫ではないすけど。
 そこまでパニックってわけでもないっす。狙われてないっすし」

       「……ってのはちょっと不謹慎っすよねェ〜!」

千水は軽い調子で反応したが、住吉やナギの視線を受け弁解する。
怪しいかどうか、はともかくこうした性格はおそらく素の物だろう。

『影山』:
「……私がへばっていては面目が立ちませんので。
 神原さんは比較的、落ち着いてらっしゃいますね。
 やはり舞台に立つ人間という事か……頼もしく思えます」

影山も言葉を返してきた。まだ若いが、実直そうな男性だ。

――と、どうやら『志田』が警備室に向かうようだ。
予定通りに行くならば『小林』はそろそろ動かねばならない。

567志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/01(金) 20:57:20
>>566

【分かった】

こいひめに短く返信を打つ。
そして、警備室へ向かう。
さっきの話だと、小林君も途中までは来るのだろう。

「お忙しいところ手間をかけさせてすみません。
 実は、ある人を捜してるんです。
 宴会場で聞いた警備員の人なんですが、なかなか見つからないもので」

「恥ずかしい話ですが、夕方に森を散歩してた時に、道に迷ってしまって。
 ちょうど警備の人が通りかかったので、無事に帰ってこれたんです
 その時のお礼を言いそびれたので、一言言っておきたくて――」

「さっきは遠目からしか見てないと言いましたが、本当は違います。
 道に迷ったというのが恥ずかしかったので、言いにくかったというわけです。
 どうもすみません」

道すがら、玉野さんに警備室に行く事情を説明しておく。
これも口からでまかせだが、それほど不自然でもないと思う。
少なくとも理由を説明しないよりはいいだろう。
それと、一旦『イヴ・オブ・サルヴェイション』は解除しておく。
ずっと出しっ放しにしたままだと疲れる。

568小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/01(金) 22:13:47
>>566

>……な、なんすかぁ? 二人して急にジロジロと

「あぁ、いえ……どうも、何だか落ち着きないなぁと感じてたようなので。
まぁ、こんな状況ですし。仕方がない事ですけどね」

 「今更ですが、しつこく色々と最初に詮索した事。お詫びします
手遅れかも知れませんが……私は、少しこの場を離れるべきですかね」

 不幸か幸か、自分は『ひたり』スタッフと最初のアイドル達への質疑で
印象は悪い。故に、このように相手が自分と一緒にいる空気が嫌だと察して
距離を離れる。と言う名目で自然と此処から離脱出来る
 此処の事は神原さんに任せて問題ないだろう。

 (さて……付かず離れず。慎重に だ)

 玉野氏に極力気取られないように。10〜15程度は距離を保って二人の
後を追いかける。廊下が一直線の場所を歩いたりする場合、気づかれないようにしないと
いけないし工夫がいる。もっとも、旅館に30m以上死角が殆ど存在しない直線沿いの通路が
あるのかは、私の想像の範囲外に据える先の現実が教えてくれるだろう。

 (隣室などに忍び込められたら良いんだが)

 警備室近くに到着したなら。壁の死角に陣とって志田さんがスタンドを
警備室に投げ込むまで待機だ。

569神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/01(金) 23:22:09
>>566

「ははは……」

素でこういうタイプか。
人付き合いで困ったりはしていないだろうか。
分からないが。

「いや、別に……あぁでもお客さんと先輩の壁になったりするから慣れてるっちゃ慣れてるか」

「そういえば、君って今まで彼女達と何回か仕事したことあったりするのかな?」

影山にそれとなく聞いてみよう。

570『パストラーレの収穫者』:2017/09/02(土) 04:10:51
>>567(志田)

『玉野』:
「なるほど。事が起きてからは混乱するでしょうし、
 今のうちに、というのは悪くないのかもしれません」

何故それを今?という疑問が前提にあるのだろう。
とはいえ、一度案内するといったのを撤回されはしない。

     ザッ…

            ザッ…

この場面、特に必要がないであろうスタンドは解除しておいた。
持続力が特別低いわけではないが、長期の発現は疲労を招く。
もちろん、それは『志田』にもよく分かっている事である。

         ・・・

                ・・・

歩き出してそう時間を待たず、玉野は扉の前で立ち止まった。
特に怪しいとか特別な扉とかではないが、警備室と書かれた表札がある。

『玉野』:
「警備室でございます。その方がいらっしゃるかは、
 私では判断しかねますので。お確かめいただければ」

         コン  コン

ドアを二回ノック。「どうぞ」という声が聞こえた。
比較的年配の男性の声であり、まあ、例の女ではないだろう。
一応、ドアを開けるタイミングは『志田』に委ねられている。

>>568(小林)

『ひたり』:
「千水からしたら、そっちこそ落ち着きないっすけど。
 まあ……それも仕方ないとは思うすっけどね。ある程度は」

『影山』:
「……今は、離れる必要は無いかと思うのですが。
 むしろこの状況、ここに固まっている方が得策――」

『ひたり』:
「……いいんじゃないすか、ずっとここで
 固まってろとも言われてないっすし。
 千水も後で化粧直しくらいはするっすよ」

あまり『自然と』は離脱できなかった。
とはいえ、無理に引き止める者が出る程ではない。
千水ひたりの言うように、ここに留める強いルールもない。
……あるとしても不文律とか、口約束とか、その程度の物だ。

              ――そして。

     ザッ…

            ザッ…

15m程後ろをついて歩く『小林』にも、『志田』達の様子は問題なく見えている。
旅館の通路ではなく従業員通路であるためか搬入機材などが所々放置されており、
警備室の近くまで、隠れられる陰になっている場所はいくつかある。隠密に支障はない。

>>569(神原)

……『志田』に続いて『小林』も部屋を出てしまった。
とはいえじゃあ私も、と他の者が続くような様子はない。
この部屋で情報を収集していくことも、十分可能だろう。

『影山』:
「住吉さんと同じ現場になるのは初めてではないです。
 『ヴェレーゾン』のお三方とも、何度か仕事はしていますね。
 千水さんは今回が初ですね。こんなタイミングですが今後とも」

『ひたり』:
「よろしくっす。っても、千水今んとこフリーターなんで。
 ずっとこの業界でやってくかは分かんないっすけどねェ〜」

『こいひめ』:
≪……二人とも嘘はついてないぜ≫

こいひめがスタンド会話で捕捉を挟んできた。

千水は本職ではないらしい。まあ、雑用のような扱いだしそんなものか。
住吉や影山は逆に本職の者なのだろう。もちろん、アイドル達もそうなる。

571志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/02(土) 20:36:54
>>570

「こんな時に言うことでもないのは分かっていますが、
 挨拶なしのままにしておくのは落ち着かない性分なので……」

今までと同じようなやり方を続けたとしても、
当たり障りのない曖昧な返答が帰ってくることは想像がつく。
やや強引ではあるが、今は新たな情報を得ることが優先だ。
そのためには、多少のリスクは受け入れなければならない。

「――失礼します」

警備室のドアを開け、中に声をかける。
その際は、なるべく申し訳なさそうな表情と声色を意識する。
実際、演技するまでもなく、その気持ちは本物だった。

「……突然すみません。あの――お尋ねしたいことがあるんですが、よろしいでしょうか?」

ただでさえ怪盗騒ぎでゴタゴタしている時に、いきなり部外者が来て質問するというのは、
僕が同じ立場だったとしても良い気はしないだろう。
しかし、何かしら手掛かりを掴むためには止むを得ない。
スマートフォンを取り出して集合写真を画面に表示させ、千水の写っている箇所を指差す。

「女性の警備員で、この人によく似た方を捜しているんです。
 できれば、今どちらにいるか教えていただけないでしょうか?
 森で道に迷った時にお世話になったお礼を言いたいので……」

先方に写真を見せている間に、再度『イヴ・オブ・サルヴェイション』を発現する。
人間よりも広い視野を持つ『四つ目』で部屋の中を見渡し、
その場にいる人間からは死角となりそうな物陰を探す。
そして、そこを狙って絶妙な力加減とコントロールで『リヴィング・イン・モーメント』を投げる。
写真の方に注意を引き付けた上で、
そこに『イヴ・オブ・サルヴェイション』の精密性が加われば可能だろう。
一連の動作が完了したら、またスタンドは解除しておく。

572小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/02(土) 22:24:44
>>570-571

 玉野氏と志田さん。二人が警備室入口に到着するのを尻目に
搬入機材の陰に身を潜めつつ、距離を意識しながらスタンドの視界に集中する。

(一応、私の背後にも気を付けておくか)

 無い、とは思うが。私の行動に対し、怪盗の主犯が何かしら遠巻きに
監視している可能性だって無きに非ず。

 フワッ・・・

 ミネラルウォーターで作った、ビー玉サイズの二体目。
そのリヴィング・イン・モーメントを自分の後ろ、従業員通路の警備と
真逆の方向に飛来させる。私の後をつける存在はいないと思うが

 (投げたな。志田さんのスタンドはコントロールが良い。
精密度は、私のスタンドより少し上だろうか)

 投げられたリヴィング・イン・モーメントが床なり衝突して破損する前に
浮かばせることを意識させ。警備室の死角をなるべく移動して、警備員の中に
自分も、ひたり氏と似通った顔の人物がいるかどうか確認する。また、怪しい物が
あれば、それも確認したいところだ。

573神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/02(土) 23:42:37
>>570

「そうなんだ。ごめんね、なんか変な事聞いて。こんな時にさ」

話はまだするつもりではあるがとりあえずいきなり質問したことに謝罪はしておこう。

「千水さんフリーターなんだね。全然プロの人だと思ってた」

まぁ住吉との?み合わせが悪いのもその辺なのかもしれない。
いわゆるプロではないということか。

(プロじゃない、か)

(ん? でもこっち来るときに守秘義務に関する契約ってするよね……?)

「僕は初めからレスラー志望だったからなぁ」

「兄弟もいないからフリーターの人って見たことないんだよね」

「二人は兄弟とかいる?」

574『パストラーレの収穫者』:2017/09/03(日) 05:46:58
>>571(志田)
>>572(小林)

万が一を考え『小林』は警戒を固める。背後に異常はない。
一方で『志田』は目的通り、手がかりを求めて警備室に入る。

『玉野』:
「『こんな時』にしてしまったのは、
 こちらの落ち度でもありますので……」

「私はこちらで待機しております。ごゆっくりどうぞ」

         ペコー

リスクの受容を選択するのは、正しい判断であると言える。
なぜならリターンがあるからだ。警備員たちであれば、
謎の『警備の女』の事を知っている可能性は限りなく高い。
もし知らなかったとしても・・・それはそれで価値がある。
リスクは免れない。問題は、それにどう対処するかと言える。

           ガチャ

『警備員』:
「……? …………はい、何でしょうか?」

室内には三名ほど、警備員が待機しているようだった。
『志田』に応じたのはその中で最も年長に見える男性だ。

部屋の空気は張り詰めているが、彼は険悪なムードではない。
若干面倒そうにも見えるが、許容できる程度の悪意である。

『警備員』:
「女性の? ふゥン…………どれ、この写真で?
 ……………………………………………
 んん? 失礼、少々お待ちいただけますか……」
 
                ブツ

    「……あまり見覚えのない顔でして。
      ……配置を確認するのでお待ちを」

    ブツ
 
         「……森という事は、ええと。
           館内担当ではないよなぁ……」

この靄がかかったような不明瞭な状況を体現するかのように、
ブツブツと独り言をつぶやきながら男は奥へと一旦下がっていく。

少なくとも、警備員たちには『仲間の顔を即座に判断出来る』とか、
あるいは『常に全員の動向を把握できている』ような統率は無いようだ。

        ヒュン

その隙に、『リヴィング・イン・モーメント』が投じられた。
誰にも気づかれることはなく――『小林』の視覚に警備室が広がる。
不運か、必然か、室内に『ひたり似の警備員』の姿は見当たらない。
怪しい物――を意識して探すが、『露骨に怪しい物』も、見当たらない。

575『パストラーレの収穫者』:2017/09/03(日) 05:47:15
>>573(神原)

『ひたり』:
「いやぁ、別にいいっすよ。
 真面目な話ばっかも、気づまりするっすし?
 いや、真面目な状況ではあるんすけどね」

確かに、事態は疑いようもなくシリアスだ。
だが、そこに余裕があっても悪くはない……という主張だろう。
当の千水ひたりすら、口こそ軽快だがどこか余裕の無さを感じる。

『ひたり』:
「え? プロっぽかったっすか? そりゃ照れるっすねえ。
 まあ、なんつーか、縛られたくないっつうんすかねェ〜。
 面白い!って思ったことをやってみたい、っていうか?
 海外とかも行ってみたいっすし。社会人になる気ないっす」

『包』:
「私もそういうのには憧れるね。
 ――――視野を広く持ちたい、というのかな。
 高校を卒業するまでに、一度くらい海外に行ってみたいんだ」

『ナギ』:
「…………ナギもハワイに行ってみたく思っております!」

住吉や、アイドル達にも会話は聞こえている。
もっとも意識して聞いているかは別の話だろう。
こいひめはスマホを、住吉は手帳に意識を傾けている。

『影山』:
「…………この業界も、フリーの方も多いので。
 兄弟ですか? いえ、私は一人っ子ですが……」

『ひたり』:
「きょ、兄弟っすか? それこそ変な質問っすねぇ。いいんすけど。
 …………姉妹ならいるっすよ。そういう神原さんはどうなんすか?」

意図を測りかねる、といった様子で二人は答えた。
雑談の範疇とも言えるのだが、この状況ではどうしても『裏』が付きまとう。

576志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/03(日) 14:49:01
>>574

(……あの警備員は――いなさそうだな)

例の警備員が犯人あるいは犯人の協力者なら、自分の痕跡は隠そうとするのが自然だろう。
いくら警備員の格好をしていたとはいえ、厳戒態勢の警備室に堂々といるとは僕も思っていない。
だから、ここで探すのは『千水似の警備員』本人ではなく、それに繋がる何らかの手掛かりだ。
それさえ手に入れることができれば、調査を続行することができる。

逆に言うと、手掛かりが見つからなければ――あんまり考えたくはないな……。

「――ありがとうございます」

不必要に何かをしたりはせず、その場で大人しく待つ。
僕がやるべきなのは、警備員達の気を引くことと時間稼ぎだ。
警備室の様子を探るのは小林君のスタンドがやってくれている。

個人が各々の役割を果たすことによって、全体としての目標を達成する。
それが連携というものだろう。

(配置の確認、か。少なくとも今までよりは期待できそうだ。
 これで何か分かるとありがたいんだけど……)

大きな危険という程ではないにせよ、こちらもそれなりのリスクを冒している。
何の収穫もなく、ただ手ぶらで帰ってしまっては割に合わない。

僕が欲しいのは、『知らない』とか『分からない』という以外の具体的な情報だ。
そのために、わざわざ警備室まで赴いているのだから。
こんな事態でなければ、おそらく来る機会は一生なかっただろうと思う。

577小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/03(日) 18:42:05
>>574

 (怪しい人物は、いない。そして、ひたり氏に似ていた地味顔の警備員。
……存在しない?  それはあり得ない。私も志田さんも目撃してる。
 そして、彼女は山中を巡回していた。あれが逃走ルートの確保を考えてたと
言うのなら、日中の山中を徘徊していた理由は当て嵌まる)

 (……これで、ひたり氏に似ていた警備員が存在しなければ。
スタッフのひたり氏自体が変装を行い。山中で怪盗行為の前の下調べをしてた。
イコール、ひたり氏が犯人 となるが。
 そう、簡単に考えて良いものだろうか)

 ――広い視野を持つべきだぜ ジョー。

 「……そうだ、広い視野 だ」

「見落としてはいけない。手から零れ落としては いけない……」

 『リヴィング・イン・モーメント』 警備室の中に潜入してるものを操作し
『千水』と書かれたタグの制服か、もしくは名が書かれてる物品があるか覗く。

その類でなくても、特徴的な。アイドル達のスタッフの名前と符合するような
ものでも良い。何かしら共通点がありそうなものを見つけたい。

 (時間は残り少ない。二人が離脱しそうなら、スタンドアクセサリーで
ある程度挙動も認識出来る。こちらへ戻りそうなら、私も全員が集まる
広間のほうへ戻るとしよう……)

 観察を続ける。

578神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/03(日) 23:34:00
>>575

余裕がないのは当然だ。
神原自身余裕があるようにしているが心のどこかでは焦りというのも感じている。

「海外かぁ……この件が終わって余裕があったら僕の海外での話でも聞くかい?」

「メキシコやアメリカにも行ったことがあるんだよ」

修行の一環である。
海外にいってもトレーニングは続いていたし、鍛えるために海外に行ったというところもある。
当然それ以外の経験もしてきているが。

「ん。いや、だからいないんだって」

「僕は兄弟いなくてね、父さんはレスラーだったし、母さんも働いてた」

「僕は初めからレスラー一本だったからフリーターって人をあんまり見たことないんだよ」

補足をしておこう。
疑われてもいいと言えばいいのだが信頼されている方がいい。

「まぁ兄弟がいるってちょっと羨ましいなぁ」

579『パストラーレの収穫者』:2017/09/04(月) 03:58:00
>>576(志田)
>>577(小林)

徒労になる可能性を考えれば、背に冷たい物が走る。
労力には対価があって然るべき。そう思うのは当然だ。
『志田』は会話で、『小林』は探索で情報を探る。

           ―― ・・・そして。

       ザッ
             ザッ

『警備員』:
「……軽く、ああいや一通り調べてみたんですがねえ。
 見間違え、ではないか…………と、思うんですがね。
 女性警備員……似顔絵を描けるわけじゃあないですが、
 その写真にそっくりな者は、少なくとも今日は見ませんし」

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''         

「館外の方の警備の担当は、基本的に男性に任せておりまして。
                          ・・・
 特に……森周辺の警備などは、今日も男性の警備員が担当ですねぇ」

         「山に入れば何があるか分からないとの事で……
          まあ、フェンスの向こうは未開発ですしねぇ……」

答えは・・・出た。警備員に『ひたり似』の者などいないのだ。
少なくとも、警備室にいる者が知る範囲ではそんな者は――いない。
何を意味するのかは分からないが、『志田』と『小林』は間違いなく見た。
そこに矛盾が、謎がある。謎があるという事は、隠された真実があるはずだ。

そして、『千水』――それに類する名前の書かれた物もない。
それ以外のスタッフやアイドルらに関連する物も、やはり見当たらない。
――勿論、千水に似た人物の苗字が『千水』である保証は全くないのだが、
警備員が彼女の『双子の姉妹』という有り得てもおかしくない可能性を潰せた。

>>578(神原)

『ナギ』:
「メキシコ! サボテンの国で御座いますね!」

『包』:
「ふふ、是非聞かせてもらいたいかな――周りにいなくてさ。
 両親くらいしか……海外の経験を話せる人、っていうのがね」

         「文で読むのも良いんだけど」

SNSや本屋で探せば『武勇伝』はいくらでも見つかるだろうが、
彼女が聞きたいのはよりリアリティに満ちた、生の体験なのだろう。

『ひたり』:
「あっ、ああァ〜すんませんっす。ちょっと聞き違えて。
 いやぁでも、姉妹がいると逆に一人っ子が羨ましいもんすよ」

兄弟はいない、というのを聴き落としていたらしい。

『包』:
「皆、そう言うよね。人は自分にない物を求める――
 なんて話もあるし、そういうものなのかもしれないね」

『ナギ』:
「…………ううむ」

『こいひめ』:
「………………………………」 

雑談は緊張感を中和し、比較的穏やかな空気が漂う。
話題によってはシブい顔をする者もいるとはいえ、
先ほどまでは話題とか関係なく皆シブい顔をしていた。
日常風景に比べてしまえば明るくないが、過剰に暗くもない。

この空気なら、ある程度踏み込んだことも聞きやすいだろう。
直接的な事件の話に関わらず、パーソナリティなどに関しても。

580志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/04(月) 19:07:57
>>579

「え――そう、なんですか?」

(意外でもないな……。むしろ、やはりと言うべきか……)

告げられた言葉に驚いたような反応を見せるが、内心はそうでもなかった。
例の警備員――いや、『警備員の格好をした何者か』は、怪盗の関係者と見て間違いない。
薄々は分かっていたが、これで確定した。

(しかし、不味いな。これで犯人に続く線が途切れてしまった。
 足跡を追うのも、ここまでが限界――か?)

「……そうですか。そう言われてみると、確かに僕の勘違いかもしれませんね」

「あの――差し支えなければでいいんですが、
 山の警備を担当している人の名前と、その人が今どこにいるか教えてもらえないでしょうか。
 まだ山の方にいらっしゃるんですか?
 一応そちらの人にも話を聞いてみたいので」

あまり当てにはしていないが、まあ念のために聞いておこう。
それが済んだら、警備室から立ち去る。
もはや、この場から得られる手掛かりはなさそうだ。

「――聞いてみたんですが、僕が見たような警備員はいないそうです。
 僕は会話もしてますから、間違いじゃないはずなんですが……。
 怪盗騒ぎといい、どうにも奇妙な巡り合わせですね」

戻る最中に、警備室で聞いたことを玉野さんに伝え、それとなく注意を喚起する。
それでどうにかなるものでもないとは思うが、彼女が何か思い出したりしないとも限らない。
ついでに、こいひめにもメールを送っておくか……。

【千水似の警備員は存在しない】

それだけ打って送信する。
会議室に戻ったら、金庫の移動やら警備の配置やらがあるだろう。
神原さんと小林君の二人と、今後についての話し合いもしたいところだ。

581小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/04(月) 19:34:50
>>579

 (……そろそろ切り上げそうだ。私も戻る事にしよう)

 警備室に訪問した二人が戻りそうな気配を察し、静かに神原さん等がいる
場所へと戻っていく。スタンドも、壁の隅なりで解除する。ビー玉サイズの
残った水滴は、あとで気づかれた所で何ら疑いは生じえない。

 (さて、解った事は一つ。警備員に、千水ひたり氏に似通った人物はいない事)

(この矛盾をどう説明するべきか……警備員に変装して、逃走ルートを見定めてた
と考えるのが普通なのかも知れない。
 けど、怪盗と銘打って大胆な行動をする人物。既に私達に勘づかれる真似をするのか?
いや、既に情報を把握してるのが。前向きに考え幸運があるのかも知れないが)

(……少なくとも、一人で自問自答しても膠着は変化しない。
玉野氏がアクセサリーを金庫に入れるのを確認してから。神原さん志田さん共に
相談する事にしよう。残り時間は少ないが、少しでも出来る事はしたい)

 考えを巡らし、スタッフ達のいる部屋へ戻る。

582神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/04(月) 23:31:40
>>579

(……スリとかの話はしないでおこう)

なるべくマイナスイメージな話は避けた方だいいだろうな。

「まぁないものねだりは皆一緒か」

「僕もいたらいたで鬱陶しいとか思っちゃうのかなぁ」

空気は少し和らいでいっているようだ。
こういう場の方がやりやすい。
緊張している場というのは堅苦しくてそれほど好きでないから。

「そういえばここに前来た人っているの?」

「ほら、下見とかって修学旅行とかでもするみたいだし」

「テレビでもそうなのかなって」

583『パストラーレの収穫者』:2017/09/05(火) 05:51:36
>>580(志田)

『警備員』:
「あー。名前は別にいいんですがね、既に退勤してまして。
 『苦田』って男ですが、夕方までのシフトでしたんで……
 だいぶ前にメールで、『退勤させていただきます』って事でね」

「さすがにもう旅館にはいないんじゃあないでしょうかね……」

警備員の男も、奇妙な事態に多少当惑しているようだが……
いずれにせよ、探し求めている人物はここにはいないようだ。

相手も『スタンド使い』なら、足取りは追えないよう考えているのだろう。
それでも追う事は不可能ではない。『志田』達の存在はイレギュラーなのだ。
怪盗の計画は、マニュアルで動く旅館を欺くための計画でしかないはずなのだ。
スタンド使いの存在を知ったとしたらアドリブもあるだろうが、それは綻びになり得る。

『玉野』:
「それが怪盗と無関係……と思うのは難しいですね。
 ただ、どう関係しているのかは分かりませんが。
 妥当な線を考えるならば、下見か、逃走経路の調査か。
 警備体制は今後見直していくべきだという事は分かりました」

     「一先ず部屋に戻って、準備を詰めていきましょうか」

いずれにせよ、ここでできる事は終えたと判断し、『拠点』となる部屋に戻った。
部屋の中の様子に特に変化はない。金庫もあるし、スタッフやアイドルも全員いる。
部屋を出る前より、空気が軽く、明るいような気はする。『神原』が何かしたのだろうか。

>>581(小林)

――――千水に似た警備員は、『何をしていた』のか。

もし彼女が怪盗であるとすれば、やや慎重さに欠ける行動ではあるだろう。
ただ、『操作に積極的に協力するスタンド使い』は慮外という可能性は高い。
『小林』達にとって怪盗の存在が異物であるなら、逆もまた真なり――という事。

いずれにせよ、そろそろ戻るべき頃合いなのは間違いない。
スタッフやアイドル達、そして金庫の在る部屋へ戻る。

――特に変化は起きていないが、多少和やかなムードを感じた。

>>582(神原)

一応、マイナスな話をしても価値はあるだろう。
将来的には海外に行きたがっているようだし。
包の表情も、彼女の花飾りの着いた帽子とは違い、
『お花畑』が広がっている感じの明るさではない。
まあ、状況的にそんな明るさがあっても怖いのだが。

『住吉』:
「……ああ! 下見なら一応、私が担当ですねぇ。 
 後は、今日インフルでいない面子もいましたけどぉ」

手帳から顔を上げて、住吉が答えた。

「まあ下見って言っても、普通の部屋に泊まっただけですけどねぇ。
 それからまあ打ち合わせとか、施設の確認とか……それくらいです」

要するに彼女含む複数人が下見をした、という事らしい。
千水の名前が出ないのは、『正規のスタッフ』でないからだろう。

『千水』:
「千水は初めて来たっスね。
 ある意味、忘れられない思い出になるっス」

『影山』:
「……私も本当は参加すべきだったんでしょうが、
 そのタイミングではロケに参加する予定ではなかったので」

憎むべきはインフルエンザ、と言ったところだろうか。
局所的な物ではなく、世間的にもブームだったので、
これも運命のめぐりあわせ……といった類の事ではない。

                ガチャ

と、そこで『小林』が。少し遅れて『志田』と玉野が戻ってくる。
部屋の和やかな空気はドアが開く度に途切れ、多少薄れてしまったが、
まだまだ雑談は許されるムードだろう。雑談を続けるのならば、ではあるが。

584志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/05(火) 20:00:29
>>583

ただ普通に探すだけでは、これ以上の進展は望めないだろう。
怪盗に先手を打つなら、向こうから尻尾を出すように仕向ける必要がある。
そのためには、何かしら燻り出す手を用意しなければならない。

「……ええと」

出る前とは違う雰囲気を感じ、話を切り出すことに若干ためらう。
心持ち明るくなった空気を壊すことになるが仕方がない。
時間的にも、そう余裕はないのだから。

「玉野さん、そろそろ金庫を移動させましょう。
 その場所は、ここから近いんですか?」

「それと、警備の方は?
 さっきの話通り――と考えていいんでしょうか」

周りの反応を見ながら、玉野さんに呼びかける。
それから時間を確認しておく。
続いて、会議室に戻る最中に考えたことを話す。

「これは、あくまでアイディアとしての話ですが――」

「予告時間の前にネックレスが盗まれたことにする、というのはどう思いますか?」

「つまり、それで怪盗を誘き出すということです。
 目当てのものが先に誰かに盗まれたとなれば、相手も混乱するでしょう。
 もしかすると様子を伺うために出てくるかもしれません」

「ただ、どうやってそれを怪盗に分からせるかという問題はありますが……。
 そこがクリアできれば悪くはない、と思うんですがどうでしょう」

「警備に携わる従業員以外には、
 ネックレスは何者かに盗まれたと伝える――というのは、無理でしょうね?」

全員に話した後で玉野さんの方を向き、念のために確認する。
自分でも難しい方法だとは思うが、
そもそも怪盗なんていう非常識極まりない人間を相手にしている状況なのだから、
まともなやり方では捕まえられないかもしれない。
それに、他の方法を思いつけるわけでもない。

585小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/05(火) 21:34:08
>>583-584

 (? ……空気が和やかだ。神原さんが何かしたのだろうか
緊迫した空気よりは、余程良い事ではある)
 
 緩やかに思える雰囲気が昇る事に、少しだけ心の中で首を傾げるも
功績はレスラーの彼であろうと見当をつけ、思考を切り替える。

(……彼『ヤジ』の言葉を思い返そう。広い視野 先入観を捨てろ)

(警備員が、一番怪しいからと考え。そのまま直接的に実行犯であると
決めつければ、行動も単調化してしまう。一番怪しい人物が、実は最も
味方に近い立ち位置だったと言う事だってありえる。小説ならば)

 考えてる間にも、場の流れは止まらない。志田さんから
盗難の防止案として、既に盗まれてる体で怪盗を攪乱する方法が話される。

(成程、怪盗を混乱させると言う意味では。面白いし、有効かも知れない)

「しかし、それが件の怪盗に筒抜けだった場合。保管してる相手が一番
危険に晒される心配がありますね」

 容易に賛同するのも良いが、私はあくまで中立の立場を据えるほうが動きやすい。
第三者から見て、連携が出来てると警戒されるよりは。仲が悪いと思われてるほうが。

 「私からも、一つの案として出しますが……まず、逆転の発想はどうでしょう?
つまり、厳重に隠すとか保管するとかじゃなく。『身に着けておく』んです 
大胆に 『全員』で」

こう言っても、ピンと来ない人が大半だろう。だから続けて細かく説明する。

「巣ノ森氏のアクセサリー。そのアクセサリー部分を適当な目で判別するには
難しい袋なりでまず包んでおきます。
 そして、それと同じ複数の。アクセサリー部分は石でも何でも適当なもので良いんですが
それを同じく包み、この場に居る方達で首に提げておくんです。
 こうすれば、旅館の半数が怪盗の関係者とかでない限り。単独か数人程度で
犯行に怪盗が及んでるのなら、酷く狼狽するでしょう。
 誰が本物の首飾りを提げてるのか? 持ち主か、別の誰かか、または全部偽物なのか。
 他の人物にも、危険が及ぶ可能性があると意見する人がいるでしょうが。
大多数が大胆に、偽のアクセサリーを提げて闊歩してるのを物理的に襲撃するほど
怪盗もリスクを侵さないと思いますよ」

 あくまでも、一つの意見だ。

通じるのか? と言われて自信をもって通じるとは言えない。この中にまず犯人がいないと
堂々と言う事だって出来ない。

 (……そう言えば、阿万野オーナーは今なにをしてるのだろう。
最初に、怪盗騒ぎに反応してたんだ。その場の処理などあるとは言え
そろそろこちらに来て良いと思うが)

586神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/06(水) 00:17:30
>>583

「インフルかぁ。大変だね」

そいつらが内通者ならもっと大変かもしれないが。
まぁ多分考えすぎかもしれない。
下見であればこういった場所には来ないはずだし。

「?」

この二人のいう事に首をひねる。
別に案そのものに不満があるわけでもない。
どちらに賛成するべきなのかそれともどちらにも反対するべきなのか。

『幸輔。お前はどっちがいいと思う』

「内部犯がいるとしたらこの場で話してること自体が計画の破綻ではあるけど、いったんそこは置いておこう」

そこの所は微妙だ。
確定したことではないし、そこを気にしてなにも出来ないよりはいい。

「まず、アクセサリーの件は賛成できないかな」

「だってそれハンドメイドなんでしょ? 大量生産品じゃない」

「まぁ、アクセサリー全体を布で包むんなら大きさだけ合わせれば大丈夫なんじゃないって思うけど」

「それにしたって全く同じものをこれから用意できるのかな」

相手もアクセサリーの事を全く知らずに予告を出しているわけではない。
その存在を知って予告しているはずだ。
偽物とわかっているものを狙うこともないだろう。

「志田さんのはまぁ何とも言えないかな」

「敵を誘き出すっていうのはいいと思うし、出来るなら事前に出てきてもらった方が楽だよね」

587『パストラーレの収穫者』:2017/09/06(水) 08:53:38
>>584(志田)

怪盗に尻尾を出させる・・・困難ではあるだろうが、
成功すればほぼ確実に、こちらのペースに持ち込めるだろう。
攻める側が逆転すれば、状況の有利不利も変わり得る。

『玉野』:
「特別遠い部屋ではありません。台車も手配しています。
 すぐにでも到着するはずです――それと、例の制服も」

この話に格別に大きな反応をする者はいないが、ある程度の注目は集まった。

現在時刻は『19:55』だ。
予定通りであれば、怪盗が来るまで・・・あと1時間程度。
長いと見るか短いと見るかはさておき、『やれる事』はまだある時間。

『影山』:
「大胆な作戦ですが……興味深いですね。
 プライドが高いタイプが相手なら、相当効くのでは?
 問題は伝達の手段、という事にはなってきますが……
 内部犯行を考慮すれば、慎重を期す必要があるでしょうね。
 いや、それですら意味をなさない可能性も……ありますが」

緊張感を取り戻した面持ちで影山は考えを述べる。
彼が言わんとする事は、この部屋での作戦会議もまた、
漏れている可能性はゼロではない・・・という事だ。
同じ考えは『神原』も述べている。想定すべきリスクだろう。

それを聞いたこいひめが静かに視線を向けた先には、スマホから顔を上げた千水ひたり。

『ひたり』:
「……あんまややこしい作戦だと、
 こっちも混乱するんじゃないすか?
 ダミー金庫で十分な気はするッスけどねェ」

確かに、複数の、かつ複雑な作戦は計画に煩雑性を生みかねない。
統率が完全に取れた軍団でもない。効果と難易度はトレードオフか。

『玉野』:
「伝えることは可能……ですが、相応の混乱は出るかと思います」

偽情報を流すことで釣られるのはもちろん、敵だけではない。
まずは味方から・・・というのは格言だが、この局面でやるべきか、否か。

と、携帯に反応があった・・・こいひめからメールの返信が来ている。

【ナイス攻略情報。
 やっぱあいつ、露骨に怪しいな】

・・・千水ひたりが怪しいのは、事実と言っても良いだろう。
問題はどう調理するか。当の本人は平常心には見えないが、大きく取り乱す様子もない。

588『パストラーレの収穫者』:2017/09/06(水) 08:57:43
>>585(小林)

『影山』:
「志田さんの作戦を実行するなら、ですが……
 本当に誰かが奪っておくのは、必須では無いかと思います。
 奪われたという『情報』さえあれば、動く相手なら動くかと」

勿論だが実際に誰かが持っておく、という手もあるだろう。
その辺りの詳細も詰めていく必要がある――選ばれた作戦については。

『ひたり』:
「まあ、なんつーか、分かってはいると思うっスけど……
 そんな大量にどっからネックレスを用意するんスか?
 しかも多分、かたっぱしから襲われるッスよ? それ。
 アニメの怪盗みたいに、相手が非暴力主義とは限らないっス。
 それで取り押さえられたらいいっスけど、武器とか持ってるかもっスよ」

やれやれ、呆れた、といった様子でひたりは案を切り捨てるが、影山は違うらしい。

『影山』:
「……錯乱効果は間違いなくあるでしょうね。
 アイドルの三人や襲われた場合自衛できない方は除外すれば、
 案外、いえ、中々いいアイディアになのではないでしょうか?」

そういう彼は、見るからに自衛くらいは出来そうな風格である。
……もちろんスタンド使いには通用しないと思われるが、無力ではあるまい。

『玉野』:
「お客様に及ぶ危険が大きすぎるやり方には、賛成しかねるのですが……
 首飾りのようなものを用意出来るなら、効果はあるのではないかと。
 ですが、『神原』様もおっしゃっていますが……用意する宛ては何かございますか?」

懸念は多く飛び出したが、それらを『解決』する術を思い付くならば。
この策は怪盗にとって、極めて厄介で――――謎多き迷宮を作り出すだろう。

『包』:
「私が1から作るとしても――材料も時間もないか。折角考えてくれたのに、ごめんね」

そういえばオーナー阿万野は姿を見せないが、彼は現場責任者ではなく、支配人。
何か、別の場所でやる事があるのかもしれない。混乱時に多忙でおかしい立場ではない。

589『パストラーレの収穫者』:2017/09/06(水) 08:59:22
>>586(神原)

『住吉』:
「いやぁ、ホント大変なんですよお……
 さすがに気合で来いとも言えないですしい」

住吉の悲哀はともかく、二人の作戦について突き詰めていく。
自ら立案するのも貢献だが、出た案をより完璧に近づけるのも一つの貢献だ。

『こいひめ』:
「…………この中に怪盗がいなくても、ここを監視する方法はあるだろうしな」

『ひたり』:
「いやぁ、この部屋に来ることが決まってたわけじゃないっスし。
 隠しカメラとか盗聴器とか、仕掛けるのは無理ゲーだと思うっスよォ?」

『こいひめ』:
「裏ワザがあるかもしれないぜ? …………なーんて、ゲーム脳すぎか。えひ、忘れてくれてもいいよ……」

目は笑っていない。彼女自身"裏ワザ"を持っているし、『神原』も同じだ。

『ひたり』:
「……まっ、今どき怪盗なんてのも相当、映画脳だと思うっスけどねェ〜」

ひたりは飄々とした態度を見せているが……余裕たっぷりには見えない。

『ナギ』:
「曲者が外の壁に貼り付いているやも……」

『こいひめ』:
「そういうのは怪盗だけでお腹いっぱいだしぃ……常識的に考えて」

怪盗本人や、その仲間――内通者がこの中に紛れ込んでいるなら情報は筒抜けだ。
仮にそれを考えるなら、内通者が得た情報を活用させないか、そもそも情報を得させない手立てがいる。

内通者は考慮から外し、純粋に作戦のクオリティを高めて『知られたところで問題ない』レベルにする、という手もある。自由だ。

590志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/06(水) 19:14:39
>>587

「小林君の案については――ひとまず僕は保留にさせてもらうよ。
 とりあえず僕は僕の話を続けます」

「従業員の演技力に期待するなら……
 これは作戦の一環だと伝えた上で騒いでもらうという手もあります。
 当然、その分だけリアリティは落ちることになりますが。
 そして、従業員の中に犯人が混ざっているなら、この作戦の効果はなくなる」

「ただ、話を先に進めるために、今はその可能性をあえて度外視して続けます。
 怪盗に伝達する方法ですが、従業員同士で会話をしてもらうというのはどうでしょうか。
 できるだけ色んな場所で繰り返ししてもらえば、怪盗が引っかかる可能性は高くなります」

「そして、この話に具体性を与えるために、偽の犯人像をでっち上げる。
 現場付近で怪しげな人物が目撃された、ということにすればいい。
 たとえば――その犯人は身長175cm、髪の色は灰色がかっていて、
 目に濃い隈のある不健康そうな二十歳前後の男」

「つまり僕です。
 僕は偶然ネックレスに近付くチャンスに恵まれたのをいいことに、魔が差して盗んでしまった。
 どうやって――というのは、ひとまず置いておきます。
 そして、衝動的な犯行だったせいで、これからどうすればいいか悩み、
 ひとまず自分の部屋に隠している」

怪盗がスタンド使いだとすれば、それが不可能ではないことは、怪盗自身にも分かるだろう。
その場にスタンド使いが居合わせたとすれば、盗もうと思えば盗むのは十分に可能だ。
決して有り得ない話ではない。

「怪盗が体裁を気にするタイプだとすれば――
 ネックレスを取り返して旅館側に返却し、予告時間に改めて盗みに来る……
 そんな行動を取るんじゃないかと考えたんですが……」

「そうじゃなくても、この話に引っかかったなら、
 僕の部屋をチェックするくらいはするんじゃないでしょうか。
 仮に引っかからなかったとしても、僕達が損をすることは少ないと思います。
 この作戦が使えるのは、時間的に猶予がある内だけですから、
 その後のダミー作戦に大きな支障をきたすことはないと思います」

「千水さんの言うように、複数の作戦をやることへの不安はあります。
 それが元で失敗したら元も子もない。
 ただ、相手がどんな奴か分からない以上、十分だと断言していいものかどうか――」

「とはいえ……はっきりした反対意見が複数あるなら、
 やめた方が無難だというのが僕の考えです。
 理由は今さっき言った通りです」

千水ひたりは確かに怪しい。
現状、もっとも疑わしいのは間違いなく彼女だ。
ただ、こいひめの言うように露骨なのが気になる。
あまりにも、露骨に怪しすぎる。
何か別の狙いがあるんじゃないかと、逆に勘繰りたくなってくる。
だが、それを言い出したらキリがない。
今は、彼女の動向から目を離さないくらいしか思いつかない。

591小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/06(水) 21:07:52
>>588-590

却下される可能性が高い事を見越しての意見であったが、予想通り 反応は『芳しくない』

いや  ――この『反応』が。私が一番見たかったものかも知れない。

(『玉野氏』と『ひたり氏』に関しては、予想しえるものだ。
……ただ。  『影山氏』 余り注視してなかった人物だが、ここに来て少しきな臭いな)

私は、アイドルに行き成り検索をしてきた人物だ。ひたり氏に関しては、グレーゾーンに近い
怪しさがあるとは言え、反応は一般人特有のものに近い。
 これは、あくまで未だ確定でないものの。彼女が怪盗側に位置するとしても、主犯格と言うよりは
間接的な協力関係とかのほうが近いと思えるのだ。

(玉野氏に関しても、彼女は最初の出会いからして一定の姿勢を貫いてる。
ただ……スタッフ関連はアイドルに接触してきた、私に関して不信感を持ってた筈だ。
なのに、何故『影山氏』はここに来て私の意見を賛同するんだ……?)

 ひたり氏に関しては、居る筈のない警備員との共通点も相まって警戒はするものの
少しばかり『出来過ぎている』。犯行以前から、犯人であると思える材料を私達のような
スタンド使いに対し、疑似餌を撒いてるように感じてくる。志田さんも、恐らくだが
同じような感情を抱いてる気がする。

(もし、私が怪盗側なら。あくまで自然を装い、いかにも味方側であるとアピールをする。
そう……正しく彼(影山)だな。
 ただ、これも偏執的な想像に近い。主観に基づいており、論理が無い)

 「うーん……一時間弱しか時間もないですし。一応アクセサリーセットは持って来てますが
大量に作るのも難しいですよね。
 それに、ひたりさんのおっしゃる通り危険も高い……止めておくべきが無難でしょうね。
すみません、素人が余計な口出しをしてしまい」

そして、話しは進行する。志田さんの話に耳を傾ける。

 >この話に具体性を与えるために、偽の犯人像をでっち上げる。
 現場付近で怪しげな人物が目撃された、ということにすればいい
>つまり僕です

 「…………こう言う事を、私が言える立場が不明ですが。
ご自分を大切にして下さい。そうすれば、貴方に危害が及ぶ」

 志田さんに対し、静かな声量で告げる。

彼の提案は、彼自身の正義に依る気高い行為だと感じ得る。
 だが、同じほどに自分をないがしろにしてるだろうと、私の親友なら評価するだろう。

「作戦ですが。私は改めて言いますが素人です、このような事態に遭遇して一番正しい
対処が何かなんて言えません。どのような方法になっても納得します。
 ただ、私は最も親しい知人から口酸っぱく言われてる言葉ですが。
『誰かを信じられなくなる時こそ信頼の真価が発揮する』との事です。
私は、この場に居る人達の誰一人とて犯人か、それに協力する人間であると
思いたくないですし、そう願っています」

 このような場面で、一番してはいけない事。
それは何より、疑心暗鬼が伝播する事だ。
 ならば、私には 心と言う形なりを理解できなくとも
彼『信頼』の言葉が、水面に波紋を産むように。この流れに揺らぎの
兆しが見え、それが光に通ずる事を期待しよう。

592神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/06(水) 23:01:45
>>589

「その気持ちは分かるよ。僕らだってレスラーがインフルエンザにかかって欠場っていうのがあるしね」

興行に支障をきたすのはよくないことだ。

「そうだねぇ。まぁそうでなくとも……内通者なんて裏技もあるかもしれないしねぇ」

この空間にスタンドはいなさそうだが(師匠除く)そういうのが得意な能力もあるだろう。

「……志田さん」

「僕はそれに賛成しようかな」

囮か。
志田もスタンド使いだ。
戦闘が得意か否かは微妙だが。

「別に本当に君がアクセサリーを持つわけじゃあないんだよね? だったらいいと思うけど」

「ほら、携帯を通話中にしておけば何があったかお互い確認しやすいしね」

「まぁ危険だって言うなら僕とか、他の人をたててもいいよ」

自分の所に来てもらえれば楽かもしれない。
相手の能力にもよるが、こちらは荒事に向いている。

「その場合、アイドル同士っていうよりスタッフが盗んだってする方がいいかも、だけど」

「すいません。別に君達が犯人だって言う訳じゃないんだ。ただ動機としてそっちの方が自然かなって」

593神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/06(水) 23:03:15
>>592

「あ、志田さんの作戦って偽の情報を流して怪盗を志田さんの部屋に誘い込むってことだと思ってるんだけど」

「それであってる?」

594『パストラーレの収穫者』:2017/09/07(木) 12:51:29
>>590(志田)
>>592-593(神原)

己の作戦を、より深めていく。
演技の導入によるリアリティと実働のバランス取り、
そして何より自らを囮にした、大胆な『罠』の作戦。
聞いた限り、問題の無さそうな計画に思えるが・・・
反応はどうにも、著しいと言い切れたものではなかった。

『玉野』:
「…………流石にそれは、危険すぎるのではないでしょうか。
 偽のアクセサリーだけならまだしも、偽の怪盗を用意すれば、
 逆上して襲い掛かってくるような可能性も……否定できません」

「館内スタッフへの伝達方法には、特に問題ないかとは。
 演技の腕は判断しかねますが……無能な物はおりませんので」

まず、玉野は『囮』という点にあまり乗り気ではないようだ。
それから、『小林』が近付いて来て、小さく声を掛けてくる。

『小林』
 「…………こう言う事を、私が言える立場が不明ですが。
ご自分を大切にして下さい。そうすれば、貴方に危害が及ぶ」

彼らの反対理由は作戦の質ではない。
つまり、倫理や、感情によるものである。
それは容易に押し切れる反論とも言えるが、
場の空気を『感情側』に寄せてしまう・・・

と、そこで『神原』が作戦への具体的な『賛同』を、そして『改案』を差し込む。

『玉野』:
「あくまで、アクセサリーは金庫の中、
 であれば……安全性は保証されるかと」

『影山』:
「いずれにせよ、囮を引き受けるのは……
 私でも構いません。スタッフの中で、
 もっとも護身の心得があるのは私です」

「勿論、『志田』さんにも考えがあるでしょうし、
 『神原』さんの方が頼れると思うかもしれません。
 ですので、無理にでもその役目を、とは思いません。
 巣ノ森さん達を護衛するのに回るのも、私の仕事ですから」

ここで、影山が囮候補として名乗り出た。
スタンドを考慮しないならば、彼か『神原』が妥当な『外見』だ。
スタンド戦に外見は無関係だが、ここにいる大多数には『外見』しか見えない。

『神原』:
「あ、志田さんの作戦って偽の情報を流して怪盗を志田さんの部屋に誘い込むってことだと思ってるんだけど」

「それであってる?」

『影山』:
「私もそう認識しておりますが……」

作戦目的に対する疑問が出たが、『志田』としてはどうなのだろうか?

595『パストラーレの収穫者』:2017/09/07(木) 12:53:04
>>591(小林)

人間的信頼関係と、仕事での信用関係は別――という人間はいる。
そうでなくとも影山は特別、『小林』に敵意を向けてはいなかった。
スタッフの中で明確にその意思を持つのは千水ひたり――だと思われる。
なんにせよ状況が変わり、暫定でも味方同士になれば、行動指針は変わり得る。

『玉野』:
「とんでもない、一つでも多くの意見が必要かと。
 それに私も、怪盗に対する対策というのは素人ですので」

ともかく、『小林』は案を取り下げる。
玉野も、フォローは入れつつそれ以上ダミー作戦を掘り下げない。
むしろ自身含め、『志田』の作戦へと話の軸は移り変わっている。

『ひたり』:
「あんま危険なのはノーサンキューっスからねぇ。
 そのセンで行くと、囮作戦ってのもたいがい……っスけど」

彼の作戦は――何処か『自己犠牲』的だ。『小林』は彼に進言する。
そして――宣言する。疑心暗鬼という闇を打ち払う、光や、矢の如き言葉。

『ナギ』:
「……ナギも、その意見には同感で御座います!
 味方同士で疑い合っていては、戦は出来ませんので!」

ナギは背筋を伸ばし、堂々と『小林』に同調する。包や影山も頷く。
チームプレーの重要性は『小林』も十分わかっている。賛同の者も多い。

『ひたり』:
「まっ……それはそうっスよねェ。"仲間同士"で疑い合ってちゃ敵の思うツボっス」

不審さを『見せている』ようにすら感じる千水ひたりも、これに特に反論しない。
『小林を肯定している』というよりは、話の内容への肯定に過ぎなくはあるだろう。

ただ、誰にとってもイレギュラーなこの状況も相まって、彼女の真意は読めないが――――

>>592(神原)

インフル談義への返答は高まりつつ場の空気を読んだか、住吉の側から自然にフェードアウトした。

そして……内通者という言葉。
流石にこれに露骨に反応する者はいないが、
言葉の重みか、緊張感が高まるような心地だ。

未知のスタンド能力を用いれば……気付かれないままの諜報はあり得る。
とはいえスタンド能力を用いずとも、機器や、目をかいくぐる技術、大胆さがあれば可能な事だが。

596志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/07(木) 18:07:25
>>594

「――確かに……危険はあります」

言葉を選びながら、静かに呟くように答える。
玉野さんの意見は至極もっともなものだ。
そして、小林君からの誠意ある忠告も。

怪盗が逆上して――という可能性も考えていないわけではなかった。
むしろ、戦闘が起こることを想定した上での提案だ。
怪盗がスタンド使いなら、それを抑えようとすれば、必然的にそういう結果になる。

それでも、スタンドを使えば最低限の対処はできると思っていたし、
危険に遭うのが僕だけなら被害は最小限で済むだろうと考えていた。
しかし、いくらスタンドがあるとはいえ、自分の受ける危険を半ば無視していたことは否めない。
だから、正直なところ図星を指されたような、苦しい気持ちだった。

親からもらった体をないがしろにしていると言われたら、反論はできない。
人を助けなければいけないという強迫観念のようなものが、僕の中には存在する。
それが僕の背中を押して、自分の危険を考慮しないような提案をさせていることは事実だ。

「……神原さんに頼みがあるんですが、僕の護衛をしてもらえないでしょうか?
 僕は自分の部屋で待機して、神原さんにも同じ部屋の中にいてもらいたいんです」

「ですから、囮役は僕に任せてもらえませんか?
 影山さんは、巣ノ森さんやネックレスの方に神経を集中してもらう方がいいと思うので……」

戦闘に向いたスタンド使いが同時に二人いれば、人数の面では優位に立てる。
もし相手が二人だったとしても、互角には持ち込めるだろう。
それ以上で来られると不利になるが、さすがに三人以上で襲ってくることは考えにくい。

「僕には神原さんや影山さんのように、格闘技や護身術の心得はありません。
 でも――見た目ほど貧弱というわけでもないんです。
 こう見えても体は鍛えてますから、いざとなれば人並み以上の力を出せる自信はあります」

そう言って、金庫に両腕を伸ばす。
スタンドが見えない人に対して、
スタンド使いであることを根拠に力の有無を説明することはできない。
それなら――目に見える形で証明する。

「よっ――と……」

自分自身に重ねるようにして『イヴ・オブ・サルヴェイション』を発現し、
その強靭な両腕で金庫を持ち上げる。
スタンド使いではない人間から見れば、僕が自分で持ち上げているように見えるだろう。
この金庫がかなり重いことは既に知られている。
これで少なくとも、見かけ以上に腕力があることは伝わるはずだ。
少ししたら金庫を元通りの位置に下ろす。

「作戦の内容は、神原さんと影山さんの言う通りです。
 ネックレスの入った金庫が『本命』で、ダミーの金庫が本命を守るための『保険』。
 そして、囮は『保険の保険』です」

「危険があることは――分かっています。
 ただ、それでもやるだけの値打ちはある、と僕は思っています。
 ……やらせてもらえないでしょうか?」

597小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/07(木) 19:27:17
>>595-596

>"仲間同士"で疑い合ってちゃ敵の思うツボっス

 「えぇ、"仲間同士" 出来うる限り全力でやれる事をやりましょう」

 ひたり氏の言葉に、鷹揚に縦に頷いて返事を返す。そう……仲間同士

>危険があることは――分かっています。
>ただ、それでもやるだけの値打ちはある

 (止める事は 難しそうだな)

単なる正義感とは違うのかも知れない。彼でなくては理解しえない背負うものからの行動かも。

(……ベストかどうかは言えない。だが、ベターには持ち込める。
神原さんと志田さんは、怪盗側に通じてないのは解る。
 近接型が二人、戦力としては十分だ)

 そう、これが普通の襲撃とかなら。それで事足りる

(……だが、今回の事件。『怪盗』だ
ネックレスを狙う動機や起因、背後関係が全て不明。漠然としていて
主犯の意思や目的が全く以て不明だ。何も、未だに……
今回の起こり得る事。単なる力尽くで解決出来るのか?)

 (……ヤジ  いや『    』
君なら、どうする? こんな時、どうする……)

 「……ひとまずは、志田さんの意思を尊重してみてはどうでしょう。
神原さんは知っての通り格闘経験者。志田さん、いま見た通りの腕力があります。
 不意打ちで襲い掛かられたりしない限りは、まず負けないでしょう。犯行時刻と共に
ブレーカーが落ちるとか、そう言う事を相手が仕掛けたりしない限りは」

 小説などの手法ではありきたりだ。怪盗がそう言う、犯行の時刻と共にハプニングを生み出すのは。

598神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/07(木) 23:35:29
>>595-596

「僕は護衛も大丈夫だよ」

「いざという時のために僕とか影山さんがいる方がいいと思うしね」

志田の申し出を受ける。
断る理由もない。

「三重の用心だ。悪くないと思うよ」

怪盗を惑わすことが出来ればいいが。

「あぁ、電気消されて何も分からないうちに盗まれるってのもあるんだね……」

「じゃあ光源でも用意したらいいんじゃない」

「ほら、スマホのライトつけて透明なビニール袋に入れるとかそういうのあるじゃない」

災害の現場などで電気の供給が求められない時の技だ。
ペンライトなどでも同様の事が可能らしい。

「それを部屋の四隅とかにおいておけば視界が潰されて全員動けないってのはないんじゃないかな」

599『パストラーレの収穫者』:2017/09/08(金) 18:21:34
>>596(志田)
>>597(小林)
>>598(神原)

     ズ

         ォ  ォ ・・・

金庫を持ち上げて見せる『志田』――
スタンドによる『戦闘力』は一般人に見せられないが、
こうすれば問題なく伝わるはずだ。あるいは使い手以上に。

『ナギ』:
「おっ……! おおおお!? なんという怪力!
 能ある鷹は爪を隠す……というやつですね!?」

『影山』:
「…………驚きました。それ程鍛えている方だったとは。
 ええ、そこまで言うのでしたら私に異論はございません」

ナギは目を見開いて驚愕しており、他の者も似た心情だろう。

『包』:
「それにしても――凄いね。あの金庫はさっき、
 私もほんの少しだけ持ったけど……一人であんなに軽々と」

同じく運搬の場にいた『小林』と『神原』にも、分かる。
彼のスタンドは能力こそ不明だが、十分なパワーを持っている事が。

そして――『神原』が『志田』の護衛に名乗り出る。
こうなってくると、玉野も最初程難色が顔に出てはいない。
何か言いたげな色はあるが、状況が状況という事もあるだろう。

『玉野』:
「…………危険があれば、すぐにお逃げください。
 それと、懐中電灯でしたら数があるのですぐ用意出来ます。
 ビニール袋や……ジップロックなども、おそらく用意出来るかと」

『ひたり』:
「予告時間と同時に停電とか古典的ッスもんねえ」

『包』:
「…………あのネックレスは大事なものだけれど、
 貴方の、ファンの身に『万が一』があってはならないからね。
 もし本当に危ない事になったら、その時は自分の身を優先して」

囮作戦は認可された。いざという時は逃げる、という事も、
いわば『保険の保険』である以上は当然とも言えるだろう。

『影山』:
「はい。そちらは任せました……こちらは私の仕事です。
 巣ノ森さんと首飾りは……私が、責任を持って護衛します。
 もちろん旅館の方の力もお借りする事になるでしょう。
 異論があれば、今のうちに。私一人で決める事でもないでしょう」

『住吉』:
「私からはないですねぇ……お任せするしかない立場なので」

『ひたり』:
「ま、問題ないッスけど。千水らは別室待機っスか?
 それとも本命のある部屋で一緒に守ってもらう感じっスか?」

『こいひめ』:
「…………本命の部屋にあんま人数多くても邪魔じゃね?」

作戦は詰められつつある。問題ないと判断できるならば、
準備を始めるという手もあるだろう。時間は無限ではない。

『玉野』:
「……作戦がまとまったら一旦整理する必要がありそうですね。
 人や物の配置で、私達の間で理解のずれがあると危険ですので」

意見は『志田』『神原』『小林』と影山、玉野を中心に回っており、
今ならばまだまだ作戦に変更の余地や、見直し、指摘なども可能である。

(★会話による相談は自由です)

600志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/08(金) 20:40:16
>>599

「勿論そのつもりです。無茶はしません」

その場で怪盗をどうにかできなくても、現れてくれさえすれば意味は十分ある。
怪盗がどんな人間か、スタンド使いならどんなスタンドを持っているのか。
そういった情報を少しでも入手できれば、のちの作戦で怪盗を抑えられる確立を上げられる。
だからこそ、囮を名乗り出たとはいえ、そこで深手を負うようなことはできない。
スタンド使いの一人である僕が欠けると、こちら側の戦力ダウンに繋がる。

「あとは連絡先の交換をしておきましょう。
 何か起こった時にすぐ連絡できるようにした方がいいと思います。
 僕と神原さんと小林君、それと影山さんと玉野さんでいいでしょうか?」

「必ずしも必要じゃないですが、できれば住吉さんと千水さんも一応。
 偶然何かを見るとか聞くとか、そういうこともなくはないので。
 それに――関係者ですから」

「ヴェレーゾンの三人は……まあ、無理にとは言いません」

アイドルだし、その辺はデリケートな問題になるだろう。
こいひめからはアドレスを受け取ったが、それはいわゆる捨てアドというやつだ。
状況が状況とも言えるが、必須ということもないと思うし、別になくても構わない。

「――千水さん達は……どうしましょうか。
 僕は別室にいてもらった方がいいとは思いますが……。
 ……他の人の意見を聞きたいですね」

千水が怪盗側なら、本命の部屋に置いておくのは確実に不味い。
ただ、別室にいて目の届かない所で何かをされるというのも、それはそれで良くない。
神原さんと小林君の考えを聞きたいところだ。

「懐中電灯は、数があるなら作戦を行う全員が持っておいていいと思います。
 警備員の人は普段から持ってるでしょうけど……。
 それから、僕にも一本くれませんか?
 客室にあるなら、それでもいいですが」

「他は――僕からは特にありません。手筈通りに動いてもらえれば問題はないです」

「玉野さん、ここまで話した作戦の全体を、そこのホワイトボードに書いてもらえませんか?
 僕の認識と食い違いがないかどうか確認したいので」

601小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/09(土) 00:01:24
>>599->>600

 
 「志田さんの意見と同じく、連絡先は全員渡るようにしましょう。
あー、ただし。怪盗と偶然鉢合わせる事があったとしても
一人で確保しようと躍起になるような無理はやめましょう。
無理して大怪我しても、良い事は一つもありません」

 (……余り、伝達の幅が広がっても利益は少ないな)

 このメンバーの中で、ある程度の信用があるのは。
犯人でないと判明してる私を含めた三人、更にアイドル達も勘定に入れて+三人。
他は、グレーの域を出ていない。そして、この大多数で連絡が広がれば
怪盗が出現した時、犯人側が一斉に怪しい奴を見た! と送信してきたらどうなる?
 パニックが伝染するだけだ。それなら、最初からしなければ良いが。

(私が、最初に信頼を大事にしようと言った手前。その信頼を反故する意見を
言うのは筋が違ってる。それに、相手がそう仕掛けると決まった訳でない。
 囮作戦だけで済むなら、それで越した事はない)

 「玉野さん、ここの旅館は非常電源とかは自動でつきますか?
つくとしたら、どの程度でしょう」

 大抵の施設であるならば、非常電源はある。何かしら主電源が切れても、だ。

 >千水さん達は……どうしましょうか。
 >僕は別室にいてもらった方がいいとは思いますが……。

「私は、どちらでも」

 (犯人側か、本当に味方なのか。不明だが、どちらにせよ
事前の相談で簡単に対処出来るような人物なら。最初から犯行声明以前に
尻尾を掴ませられる筈だ。それが出来ない以上、ある程度情報を渡しても
痛手にはならない。こちらのスタンドの内は明かしてない)

(別室へ、本人達が行く気なら。リヴィング・イン・モーメントで
幾らかは挙動の不審は見れる……それでも、グレーゾーンが上がる程度だろうが
少しは状況判断に繋がる、か……)

 こちらに留まろうと、移ろうと。対処は出来る

602神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/09(土) 00:04:59
>>599

「お互い、守りに力を入れようね」

影山にサムズアップをする。

「別室にいてもらった方がごたごたしないかなぁ……」

ただ別室に行かれるのがまずいというのもなんとなくわかる。

「あぁ、じゃあ本命の部屋と別室とこっちで連絡取り合えるようにしようか」

「グループ通話できるアプリとか使ってさ」

「影山さんが本命の連絡役、千水さんが別室の連絡役、志田さんがこっちの連絡役」

「お互いに怪しいものを見たりしたら報告できるでしょ?」

怪しまれている千水を連絡係に据えれば別室から離れたりしにくいのではないだろうか。
それでなくともどこかに行くときは別室にいる他の人物からその旨を報告してもらえばある程度行動を把握出来る。

「スピーカーにすれば部屋の中にいる全員が連絡を聞けるし」

「まぁ音はある程度絞ってもらうけど」

音を絞れば必然連絡用のスマホに全員が近づくことになる。
本命の部屋はあまり固まられても困るが……
まぁ別室組は怪しい動きが出来なくなるだろう。

「これでどうかな?」

603『パストラーレの収穫者』:2017/09/09(土) 02:26:21
>>600(志田)
>>601(小林)
>>602(神原)

本来時間になってようやく現れ、攻めてくる怪盗に、
恐らくは準備が整わない内に――想定外を叩き込める。
もちろん内通者がいれば話は別になってしまうのだが、
少なくとも今この場で、目に見える形でそういう動きは無い。
携帯を持っている者なら誰でも諜報は可能になってしまうが、
それも『神原』の策があれば、ある程度以上制限出来るはずだ。

『玉野』:
「連絡手段は必要ですね、分かりました」

『影山』:
「……ええ、異論ありません。
 他の方も必要でしたらご登録下さい」

『神原』にサムズアップをやや戸惑いつつも返した影山、
そして玉野はためらう事なく、連絡先の共有を行った。

もちろん、『小林』と『神原』もこの内容を知る事になる。
どちらも味気ないアドレスで、『仕事用』を強く想わせる。
玉野は、そもそも使っている携帯自体がそうなのかもしれない。

『住吉』:
「私のアドレスは特に問題ないんでえ。仕事用のですけど」

『千水』:
「んじゃ、千水も捨てアドっスけど。流石にオフのアドはきついっス」

スタッフ二人も教えてくれたが、千水のは明らかに捨てアドだ。
住吉についてもフリーメールで、仕事のアドレスであると分かりやすい。

『包』:
「――――この状況で断りはしないよ。よろしくお願いするね」

『ナギ』:
「ナギにはやましいことなど御座いませんので!
 あ! ですがこのアドレスはどうぞご内密に・・・!!」

『こいひめ』:
「明日にはポイするアドレスだけど、広めるのはNGで…………」

アイドル達も教えてくれる。ナギはどう見ても『日用』のアドレスだ。
本来有り得ない事なのだろうが、状況が状況、という言葉が強く働く。
或いは楽天家なだけか、誠実すぎるのか。包のそれはフリーメールだ。
こいひめのアドレスについては『志田』が知っているそれとまた違う。
・・・捨てアドを複数取得しているのだろう。当然、可能な事である。

そして、『ここまでの作戦』を書いてもらうよう玉野に依頼する。返事は了承だ。

604『パストラーレの収穫者』:2017/09/09(土) 02:26:34
>つづき

『玉野』:
「では、私の理解している範囲で書かせていただきます。
 修正するところがあれば、書き終えてからお願いします」

             サラ
                 サラ

ホワイトボードに小綺麗な字で作戦内容が記されて行く。
貴重品護衛作戦、と題されている以上、彼女の興味は、
怪盗との戦いではなく客の荷物を守り抜く方にあるようだ。

『玉野』:
「恐縮ですが、分かりやすさを優先するため、
 敬称の方は略させていただきます。悪しからず」

【本命】
スタッフ用の部屋に金庫を準備。その中に入れる。
影山と、警備員が警護。巣ノ森が待機。連絡役は影山。

【ダミー】
セキュリティルームにある金庫。
少数の警備員と、偽警備員を配置。制服も手配済み。

【囮】
首飾りが盗難され志田が怪しい、という噂を流す。
室内に志田と神原が待機。連絡役は志田。

【別室】
千水、住吉、嵐山、稗田が待機。連絡役は千水。

→各部屋の連絡役がグループ通話などで情報共有しておく。

                キュポ

マーカーペンのキャップを浅く締めて、玉野が振り返った。

『玉野』:
「……と、ここまではよろしいでしょうか?
 作戦の主軸となる囮、囮の囮といった部分となります。
 必要な事があれば、より詳細な部分も書かせてもらいますが」

とりあえず、作戦の大本、分けられたグループについてまでが記載された。
振り返りのような状態であり、ここに突っ込みは今のところは入っていない。
それなりに複雑で、仮に間違えがあったとしても悪意に直結するとは言えない。

「――ああ、それと。『小林』さん、非常電源についてなのですが、
 大変申し訳ございませんが……まだそれが必要な事態になった事がなく、
 何とも言い難いというのが本音です。自動で、遅くとも数分以内には着くかと」

   「逆に、どんな手段であれ全ての電源を落とすにも相応の時間は要します」

605志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/09(土) 12:09:48
>>603-604

(三者三様、か――。しかし……これで大丈夫なのか?)

ナギのアドレスを見て、何とも言えない気分になった。
まあ教えてくれと言ったのは僕だが、さすがにオフのアドレスとは言ってない。
内密にと言ってるから、本人としては注意しているつもりなんだろうが……。

(……心配だな)

この緊迫した最中に考えることでもないだろうけど、そう思ってしまった。
同時に、少し和まされた感もある。
緊張を緩和してくれたという意味では、ありがたいことかもしれない。

「ダミーの部屋にいる警備員からの連絡は、玉野さんに行くと考えていいんでしょうか?
 もし可能なら、玉野さんにセキュリティルームの連絡役をしてもらいたいんです。
 間接的よりも直通で連絡できた方が都合がいいので」

「それと――怪盗が罠に掛からなかった場合、僕はダミーの方へ回りたいと思っています。
 怪盗が僕の方へ来なかったとしたら、ダミーの部屋へ行くと思って間違いないでしょうから」

「予定としては、とりあえず予告時間のギリギリまで自室で待つつもりです。
 予告の十分前か、五分前か……。
 時間についてはハッキリとは言えませんが、ひとまずそれくらいまでは待機を続けます」

「そして、これ以上粘っても怪盗が現れそうにないと判断したら、セキュリティルームへ移動する。
 神原さんは勿論、僕も自衛できるくらいの力はあるつもりなので、役に立つはずです。
 あまり外部の人間を入れたくないというなら、神原さんだけでも構いません」

僕はセキュリティルームの場所を知らない。
だが、神原さんは知っている。
移動する時は彼について行けばいい。

「僕はこうしたいと考えてますが、神原さんはどう思いますか?」

「あと、小林君――君の予定位置を教えてもらえないかな。
 名前が入ってないものでね。大体でいいよ」

606小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/09(土) 18:48:12
>>603-605

>非常電源についてなのですが 自動で、遅くとも数分以内には着くかと

「となると、やはり全員手ごろな光源は用意しておいたほうが無難ですね。
必要な部屋のみ、犯人側が電気を消す術を備えてるかも知れませんし。
何より、行き成り懐中電灯を向けられれば、多少目を晦ます事も可能でしょう」

 >小林君――君の予定位置を教えてもらえないかな

「……セキュリティルーム、スタッフルーム。そして別室
この位置関係の間取りを、いま一度教えて頂いて構いませんか?
 私は、大体どの位置にも報告があり次第。すぐ迎える場所に
出来れば陣取りたいと思います。それが無理であれば
巣ノ森さんや影山さんと同じく、スタッフルーム前で待機したいと思います」

 私のスタンドの強みは射程距離だ。どの部屋の区間も30m以上はあったとすれ
限界まで伸ばして三つを見れる範囲に位置取れれば、どの場所で異常が発生しても
陣とっている人間が報告する前に迅速に動ける。

 それが出来ないと告げられれば、スタンドアクセサリーで巣ノ森氏の
首飾りを直接見てるほうが、盗まれるのを防ぐ確率は高められる。

607神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/09(土) 23:10:33
>>603-604

「……」

まぁアドレスのどうこうを考えるのは止めておこう。
わきの甘さというのもあるだろう。

「いや、異論はないよ」

志田の提案に反対する部分はない。
本命の部屋に向かって怪盗に感づかれても不味い。
囮の部屋で待機し続けるのも意味がないだろう。

「それでいこう」

608『パストラーレの収穫者』:2017/09/11(月) 06:00:42
>>605(志田)
>>607(神原)
 
『住吉』:
「……………………」

彼女もナギに何かしら言いたげだったが、状況が状況ゆえか口を噤んだ。

警戒心が無いのか、手段を知らないのか、世間知らずなのか・・・
年相応と言えば聞こえはいいが、彼女はアイドルの一人だ。
なんとなく不安にさせてくれるが、この状況への不安ではあるまい。
それがいずれ問題を引き起こすとしても、今は問題ではないという事。
 
『玉野』:
「承りました。では、私が連絡役を務めたいと思います。
 セキュリティ室には基本的に人を入れるべきでないのですが、
 ……非常時であればやむを得ない、と判断させていただきます」

「それ以外の移動に関しては、特に制限もありませんので。お任せいたします」

・・・『志田』と『神原』、玉野の間には合意が取れた。
外野から突っ込みが入ってくる事もない。ここは問題なく纏まりそうだ。
 
>>606(小林)

『玉野』:
「光源については手配しておきますし、
 お持ち合わせがあればそれを用いていただいても」

『住吉』:
「撮影用ライト一応持ってますけどお……
 さすがに懐中電灯の方が使いやすいですねぇ」

『影山』:
「嵩張りますしね」

懐中電灯であれば問題なく準備されるだろう。
より強烈な光源を用意出来るなら、それを使う手もある。
話に出ていたスマートフォンのライトも、十分強力だ。

『玉野』:
「間取りについては……別室をどの部屋にするかにもよります。
 セキュリティルームと本命の部屋の距離はええと、『50m』程度ですが」

『包』:
「そうだね――体感だけれど、それくらいだったと思うよ」

階段という単語が出ない以上、廊下を歩く以上の移動は必要ないのだろう。
『小林』の位置取り次第では、スタンドを両部屋に飛ばせるはずだ。

『玉野』:
「テレビスタッフの方に待機していただく事になる『別室』の場所は、
 ある程度融通が効きますので……他の部屋とある程度近い位置に決め、
 それら全てに距離がほぼ等しい場所を手配すれば、よろしいでしょうか?」

つまり『位置取り』は彼女の言う通り、ある程度融通が効きそうだ。

セキュリティルームやこの部屋、本命の部屋は動かせないとしても、
単に人が待機するための部屋であれば複数の候補がある、という事である。

609志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/11(月) 21:08:34
>>608

「――分かった」

小林君にも考えがあるんだろう。
そこの所は彼に任せる。
僕は僕のすべきことに集中する。

「本物の警備員の数は、確か七人でしたね」

「ダミーの方には二人もいれば十分でしょう。
 残りの五人は本命の方へ配置するのがいいんじゃないでしょうか」

「他は特に言うことはありません」

可能な限りの計画は立てられたと思う。
後は準備して実行する。
そして成功させることだけだ。

(――……)

軽く顔を上げて、現在の時間を確認する。

610小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/11(月) 21:29:52
>>608-609

「えぇ、懐中電灯は一つお借りします。一々、スマホの光源を頼るのも大変でしょうし」

テレビスタッフがいて、撮影用ライトもあるなら。まず光源には困らないだろう。
もっとも、相手が室内の照明を切ると決まったわけでもない。しかしながら懐中電灯があれば
一応投擲用の道具や、軽く何かを防ぐのには使えるだろう。

 「50m……全速力で走れば、大体10秒程度で他の部屋には移動出来ると考えて良いですね。
『別室』の方達にも、大体50m程度の部屋にいてもらう形で問題ないでしょうか?
 何があり次第、すぐにそちらへ駆けつけられるほうが何かと便利でしょうし」

 スタンドの射程圏内、とは言えなくなった。が、何か異変に気付いて瞬時に動けば
一分内には問題なく到着出来る。スタンドも動かせば、実質20m程度で攻撃も出来ると
考えれば、他の区間への移動は同等の距離である事が望ましい。

 「それでは金庫にアクセサリーを入れますか。他にも出来る準備や作業にも移りたいですし」

(……時間は未だ余裕あるが。話し合いや、他にも武器や必要な道具を準備するとなると
そろそろ金庫にアクセサリーを入れて貰うのが良い時間だ。この場を離れて一時的に
外や他の方に会うにしても。金庫に首飾りが入るのを見届けるほうが一番良い)

 犯行時刻までアクセサリーが盗まれる確率は低い。されど、玉野氏がずっと持ってる必要もない。
場を少し離れ、神原氏や志田氏と話すにしてもだ。首飾りから30m以上離れるなら、金庫に
入ってから解除されなければ下手に私は動けない。

611神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/11(月) 22:05:21
>>608

「僕、特に言いたいことはないかな」

『ベストを尽くすだけだ』

その場でストレッチでもしておこう。

612『パストラーレの収穫者』:2017/09/11(月) 22:47:49
>>610(小林PL)
>『包』:
>「そうだね――体感だけれど、それくらいだったと思うよ」

この台詞はレスの書き間違いに伴う『消し忘れ』です。申し訳ございません。
部屋の位置関係などに関連はありませんが、これを受けてレスを訂正いただいても大丈夫です。ご迷惑をおかけします。

613小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/11(月) 22:54:14
>>612
 分かりました。特にレス返しで齟齬は生じえないと思いますので
訂正はしません。

614『パストラーレの収穫者』:2017/09/12(火) 21:52:03
>>609(志田)
>>610(小林)
>>611(神原)

『玉野』:
「ええ、警備員の配置については、私もそれで問題ないかと。
 取材班の方々の部屋の案内については私がさせていただきます。
 その後取り急ぎ、『小林』さんに待機いただく部屋も案内します」

「これらの部屋はいずれも当該の方以外に教える必要は無いかと考えています。
 どちらも『志田』さんと『神原』さんが駆け付ける先ではございませんし、
 特に本命は、現時点で正確な場所を知る人数は最小限にしておくべきでしょう。
 内通リスクは一旦度外視したとはいえ、わざわざ背負いこむ必要は無いですから」

――――対・怪盗の、大方の作戦は決まった。

『住吉』:
「あっはい、部屋はそれで大丈夫ですよお」

『ナギ』:
「私も異議は御座いません!」

『ひたり』:
「千水も位置とかはそんな拘らないっス。
 …………他の部屋は任せたっスよ
 別室の方は千水がしっかりやっとくんで」

『こいひめ』:     コイツ
《…………んじゃ、千水は僕が見張っとくぜ。
 露骨だと犯人フラグが折れるのは、それこそゲームだけ……》

……本音は不明だが露骨に怪しい千水ひたりも、ある程度は制止出来るはず。
彼女は『頻繁にどこかに連絡を取っている』(>>297等)のだから、
公的な連絡役を押し付け不審な行動を封じる『神原』の作戦はかなり妥当である。

『住吉』:
「まあしっかりって言っても、私らは何かするわけじゃないですけど。
 ……あ! 今回ばかりはちゃんと部屋にいてくださいよお!?
 ナギちゃんも! 私らは、言うこと聞いとくのが一番の貢献ですからねえ」

彼女はソワソワした様子のナギにも軽い釘を刺している。
住吉も作戦立案では影が薄かったが、実働なら役に立つ人物のはず。

・・・この状況に至って残る『完全不確定要素』は、二つある。

一つ、謎の警備員は結局何者なのか?
千水ひたりが疑惑の人物である大きな要因。
あの女は今どこで何をしているのだろうか?

『ひたり』:
「……………………」

千水ひたり本人であるという可能性は高いと言えないが、
千水ひたりと無関係の顔が似た他人というのも出来過ぎだ。

もう一つ、そもそも怪盗は何者なのか?
どうやってネックレスを奪いに来るのか。
なぜ奪うのか。今、どこにいるのか・・・
謎の警備員=怪盗であれば、事は単純だが。

これらを紐解くには犯人(達?)のスタンド能力も絡む可能性がある。
であれば、全てを事前に『解く』のは不可能に近いだろう。だが、『備える』事は出来た。

『玉野』:
「この後――つまり皆様の配置や準備が完了次第ですが、
 混乱が広がりすぎない程度に『志田』さんの噂を流します」

この世界は、『推理小説』ではない。怪盗と探偵の戦場ではない。
謎を解かずとも……事件の現場で捕らえればハッピー・エンド。
解くか、備えるかは手段に過ぎない。備える方に比重を置く方が合理的だ。

『影山』:
「広がりすぎない程度とは?」

『玉野』:
「お客様には伝わらないよう、スタッフ同士のみでの伝達を徹底します。
 メンバーは私が直轄で指示を下せるスタッフに限り、
 調理場など管轄外の方、立場が同列や上の方は作戦から度外視します」

         「上の者が独断の指示変更などをすると、
          ここで纏まった話がもつれかねないので」

「ともかく、金庫にアクセサリーを入れさせていただきます」

言葉通り、特に何かを仕掛けるわけでもなく、
金庫の中に二つのアクセサリーが、そっと仕舞われた。
異論がなければ作戦は立案から準備、そして実行に移るだろう。

         現在時刻は――『20:05』。時間は刻一刻と、迫りつつある。

615志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/13(水) 18:42:43
>>614

「異論ありません」

千水ひたりと謎の警備員――。
この二人に関しては不明な点が多い。
というより、ほぼ全てが不明と言った方がいいだろう。
千水ひたりが怪しいというのは状況証拠でしかない。
警備員に至っては、存在していないことが確認できただけだ。

そして、怪盗にしても同じことが言える。
情報と呼べるものは予告状だけしかない。
どんな人間なのか、動機は何か、何一つ分かっていない。
なんにせよ、本気であることは確かだろう。
ガラスを割ったダイアモンドが、それを証明している。

「じゃあ、準備を始めましょう。僕は神原さんと部屋で待機します。
 着いたら連絡しますよ」

席を立ち、行動を開始する。
確かに謎は多いが、こちらもできる限りの手は打ったはずだ。
相手がどんなやり方で来ようが、ネックレスは守り抜く。
目の前で助けを必要としている人間は必ず助ける。
あの時のように手を離したりはしない。

616小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/13(水) 19:37:01
>>614-615

 >取材班の方々の部屋の案内については私がさせていただきます。
 >その後取り急ぎ、『小林』さんに待機いただく部屋も案内します

「あー……部屋まで割り当てる必要は、私には特に必要ないですよ?
怪盗が現れれば、すぐにそちらに駆けつける男手は多いに越した事ないですし。
廊下付近で、座ってても待機してますから。それが邪魔であるなら、適当な
部屋の中にいますけど」

 (セキュリティルームと本命(スタッフ)の部屋の中間の廊下に待機すれば。
どちらに何か起きてもスタンドで察知が可能だ。
 個室を用意されると、いざと言う場合動けない)

 玉野氏には当たり障りのない態度で、穏便に拒否の旨を告げておく。
怪盗に不審に思われる可能性があるとか、何かしら正当な理由があるなら
そこは大人しく了承を取ろう。

スタンドアクセサリーの視覚で、首飾りに異常は起きてないのを察知する。


(金庫の中に入れる、そして入れたまでの過程と結果……特に異常はない。
玉野氏は、白か? ……)

――『20:05』

『21:00』まで、残り55分……悠長にしている余裕はない。

(手始めに、自室に戻り道具を取って来る。熱湯の水球は一旦解除して
全てのスタンドの持続時間を直そう。
 そして石川義斗君に、会う。彼にしか出来ない頼みもある……)

 「それでは、私も一旦自室へ」

志田さんが席を立つ流れにのって、私も席を立ち後を続くように出る。
 何か、今の内に話しておく事があれば彼から話してくる筈だ。
そんなに長い話にはならないと思われる。簡単な取り決めを作るとして
数分内には終わるだろう。

617神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/13(水) 23:49:21
謎はまだ解け切っていないが仕方がない。
始まる前から解ける問題でもないのだ。

「じゃ、移動しようかなぁ」

「みんな頑張ろうね」

『内通者がいたらその時はその時だな』

部屋に移動しよう。
守るもののための闘いだ。
上手くいくといいが。

618『パストラーレの収穫者』:2017/09/14(木) 12:33:04
>>615(志田)
>>617(神原)

物的証拠と言えるものは現状、予告状しかない。
状況証拠ばかりが増えていき、裏を確かめる間も無い。
或いは、確かめる必要はない・・・解決すればいいだけ。

『玉野』:
「では、行ってらっしゃいませ」

内通者のリスクは、否定できないが……ある程度の手は打てている。
少なくとも、存在するとしても、労せずこちらの情報を抜くのは困難なはず。

        ザッ

              ザッ


『影山』:
「作戦の成功を、祈っています」

『包』:
「私が言える事ではないけれど――――気を付けて」

『ナギ』:
「お二人とも、ご武運を!
 包殿、どうかお気を付けて!!
 ひめ! 私達も待機を頑張りましょう!!!」

『こいひめ』:
「…………おぉー」

≪……攻略法が決まったら、あとはクリアするだけ。やってやんよ≫

『住吉』:
「頑張ってくださいねえ! あ、それじゃあ玉野さん、
 いる荷物は後で持ってくるんでえ。お部屋の案内お願いします」

矜持、信念、心、物。いずれにせよ守るための戦いが始まる。
『志田』の部屋に戻れば、その時まで十分に英気を養えるだろう。
その流れに続くように、他の組も恐らくは移動を始めるはずだ。

それから、どうやら『小林』についても一旦部屋に戻るらしかった。
もし何か話す事があるなら、今の内であれば無理なく対面で話せる。

特に何もないなら――他の部屋で何かない限り、準備を終えたら待機になる。

>>616(小林)

『玉野』:
「最大一時間近く、廊下でお待ちいただくのは……
 流石に、お客様に対して申し訳ないかとも思ったのですが。
 作戦としても、見慣れない人物が廊下に待機しているのはあまり」

「廊下の方が動きやすいという事でしたら、構いません。
 それでもイスの一つくらいは用意したく思うのですが」

前半も当然、嘘ではないだろうが、
今は本音は後半にあるように聞こえるが……
強い否定ではない。意見を押し通すのは容易だろう。

道具の補充、そして――石川少年に『頼み事』をするためにも、
ここで『小林』は一旦、案内より先に自分の部屋に戻る事を決めた。

若干の訝し気な視線を感じたが、仲間同士を強調したことが効いたのか、
一番何かを言ってきそうな千水ひたりからも直接言葉は投げかけられない。

『玉野』:
「一応、早めに戻ってきていただければ助かりますが……
 何か物の準備が必要なのでしたらごゆっくりどうぞ。
 待機の際部屋にお入りになられないのだとしても……
 場所の案内の方は、させていただくべきかと思っておりますので」

    「ご準備できましたら、先ほどの連絡先まで。
     先に取材の方々のご案内をさせていただきますので」

『志田』と『神原』――信用できるであろう二人も客室に戻る事になる。
今すぐ彼らから話しかけてくる事は無かったが、宿泊棟に戻る道中は同じだ。

何も話をしないならすぐに部屋に戻れるし、すぐに準備をする事は可能である。

619<削除>:<削除>
<削除>

620志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/14(木) 18:41:52
>>618

「……少し――言っておきたいことがあります」

会議室を出て廊下を歩きながら、注意深く声量を落として二人に話しかける。
内通者のリスクを考慮すると、これを話すには多少の勇気がいる。
しかし神原さんはともかく、場所が離れる小林君には今の内に話すべきだろう。

「――僕のスタンドの名は『イヴ・オブ・サルヴェイション』。
 能力は、『糸』を張ることです。
 糸の本数を増やせば『網』も作れる……」

「そのために必要な条件は『視認』すること。
 目の届く範囲――僕の視界内なら能力を使える」

「ヴィジョン自体の射程は短いですが……能力の射程は、その数倍はある。
 サポートには、うってつけです」

怪盗がスタンド使いなら、戦いが起こることは避けられない。
戦いになれば、能力は嫌でも見せることになるだろう。
それなら、事前に話しておいた方が連携の面では都合がいい。

「僕の能力を教えたからといって、そっちの能力を無理に教えろとは言いません。
 ただ、僕の能力を二人が知ったからには、いくらかは連携もしやすくなる」

「――僕は、そう思っています」

他人に能力を教えるリスクは理解している。
だが、能力を知らないことが、ここぞという場面で連携の足を引っ張る可能性も無視できない。
いずれにせよ、判断は二人に委ねる。

621小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/14(木) 22:43:22
>>618-620

>一応、早めに戻ってきていただければ助かりますが……
>何か物の準備が必要なのでしたらごゆっくりどうぞ。

「大体三十分は経たずに戻りますので、大丈夫ですよ。
椅子に関しては、お任せします。お気遣いすみません」

 玉野氏に、断りと礼を告げてから志田さん等と廊下を歩く。
この時点で、アクセサリーと射程外に移るので。その前に、ある程度
巣ノ森氏の首飾りとは離しておく。コーヒーの液体が付着してるのを
怪盗が盗まなかった場合、発見するのは。気分として良い事はない

そして、彼(志田さん)の能力を聞いた。網……怪盗の逃走を防止するのに
使い勝手は良い感じだ。
 神原さんのスタンドも、勝手に自分で喋ったりするのを見かけてるが。
本体とは別に自我を備えてるようだし。確か、こう言うタイプは半自立と
言うのを親友から聞いた事ある。機会があれば、少し話をしてみたいな。

 「私のスタンドは、志田さんにはお見せしましたが。複数は発現出来ます
形や射程距離は、さきほどメール等で見せた通りです。
破壊されても、液体さえあれば。破壊された分のスタンドも復元可能です
ただ、液体がない場合。私のスタンドは非力ですね。
あくまで、私の能力は偵察に特化しており。戦闘には余り期待しないでください」


 大まかにだが、私のスタンド能力も開示する。神原さんには、後で
志田さんが見たのとメールで伝えた情報を教えるだろうし簡潔で良い。

 一旦居室に到着したら、その前にトイレに寄ってトイレ用洗剤……塩素消毒液だ。
それを、バケツなりに移して最大サイズで水球にする。熱湯の水球二つは一旦解除だ。

「さて、他の準備をしないとな……」

 相手が何人か不明ながら、こちらも備えないといけない。
単身としての戦力は、格闘家と比べれば著しく低い。かと言って、今から
駐車場へ行き、ガソリンを六つ水球にして戦闘に準備するにしても。それは
余りに過剰で、建物に飛び火する事を考えればハイリスクだ。

(火をつけなくても、浴びれば相手としても溜ったものじゃないだろうが
それは塩素液でも十分通用するからな……)

 駐車場に行く事は止めておく。今の時間だとオーナーの挙動や他の人達に
情報を求めるのも犯行予告内で終わらすのは難しい。

 (やるしかないか、手持ちの策で)

 居室内に着いたら、気分直しに星見金平糖を一口放り込む。
マスカット味が当たれば良いが、私はこれに関して一度として
望んだ味に舌が出会った事がない。多分、今回もだろう。

622神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/14(木) 23:26:41
>>618
>>620
>>621

「スタンド? あぁ……そうか」

志田のスタンドはそういう能力なのか。
小林の話も聞いておく。
やはり自分とは違う能力だ。

「僕の師匠はトレーニング用品を出すのが能力なんだ」

「人が体を鍛える範囲なら武器になるようなものも出せるよ」

自分の能力も話しておこう。
話さない理由もない。
もしも彼らのうちのどちらが敵だとしても打つ手はあるだろうし。

623『パストラーレの収穫者』:2017/09/14(木) 23:59:09
>全員

声を落とし、スタンド能力を教え合う。一言で言っても、
能力、形状、性質、或いは性格まで、何もかもが違う。
一人として同じ人間はいないように、同じスタンドは無い。
顔の似た人間は三人いる――という話も当てはまるかもしれないが。

いずれにせよ、『情報』は力であると言える。
分からない事が多い状況なら、なおさらに。
――もちろん、リスクはあるが、リターンもある。

情報交換を終えると、ちょうど三人は目的地に着く。

>>621(小林)

          コポポポポ

トイレ用洗剤を、手ごろな容器――
バケツに近い物では洗面器が見つかる。
そこに移して、『最大の水槽』を作成した。
ソフトボールよりやや大きい。隠しづらいサイズだ。

元から発現して置いた熱湯入り水槽は解除。
これで発現には猶予がある――のだが。

首飾りの水槽もやはり解除されていた。
まあ、その前に移動させているので、
金庫内で巣ノ森の首飾りを汚してはいまい。

        ガリッ

金平糖を噛むと、味は・・・『ラムレーズン』味。
なんとも言えないが、まるっきり的外れではない。

宣言した30分には、まだまだ時間がある。
外に出て、戻ってもある程度は問題ないはず。
もちろん作業に時間をかけ過ぎると危険だろうが。

そもそも『小林』は作戦において遊撃手であり、
貢献できる自信があるなら動きの制限は軽い。
やれる事があるなら――やりたい事があれば、
今のうちにやっておくべきだ。これ以上の『次』は無い。

               〜♪

と、ここで携帯に反応がある。通話グループの作成だろう。

>>620(志田)
>>622(神原)

『志田』が宿泊する部屋に戻る。
部屋を出る前と比べて変化しているのは、
布団が敷かれている事――恐らくだが、
作戦が決定する前にスタッフが行ったのだろう。

旅館としては普通のサービスで、他意は見えない。
もっとも、邪魔だと判断するならどかしていいはずだ。

室内イメージ再掲:
ttp://trvimg.r10s.jp/share/image_up/40630/MIDDLE/789f60548274794c0d2727a03bf7662eaa64190e.47.1.26.2.jpg

               〜♪

と、ここで二人の携帯に反応がある。通話グループの作成だろう。

624小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/15(金) 18:58:03
>>623

 (神原さんのスタンドは、運動器具発現か……適当な器具で
防御や武器としても使用出来る。近接戦闘なら攻守のバランスに良い。 
宴会場の時のように、ダンベルを投げつけるだけでも十分な威力だ)

 スタンド使いが三人。中距離、近距離のスペックに関しては十分だ。

(遠方への索敵、及び気づかれないように監視するとなると。やはり私の
スタンドだけだな。まぁ、怪盗の動向によっては、その動きも中断せざるをえない)

(塩素水球は、適当なビニールでズボンに括りつけておこう。何かと聞かれれば
適当なカラーペイント球と答えれば良い)

 (それと、もう一つ同サイズの熱球水球を作成。
これも同じくビニールで提げておこう……何だかカウボーイのような感じだ)

私はファッションセンスに疎いが、ビニールで水球を吊り提げるのは
少し心許ない。旅館から帰ったら、彼に適当な水球を提げる器具を見繕って貰うか
または購買する事にしよう。

それと、学ランの裏地に隠すようにポン刀を携えていく。
とは言っても、これは『直接武器でない』。まぁ、後で機会があれば披露するだろう。

 「ラムレーズン……嫌いではないが、やはり当たらないか」

運勢とすれば、末吉だろうか? カマキリの目玉味とか、そんな奇天烈なものに
遭遇しなかっただけ御の字だろう。

 「さて。。
武器は作成した(塩素球・熱球球)
 他にも『仕込みは済んだ』
あとは義人君に、もう一度会おう。彼には、大事な用がある」

5分ほど居室にいたあとに、義人君に会うのと待機の為、廊下を歩く。

〜♪

 「ん?」

 通信だ。志田さんか神原さんか……? 若しくは。

廊下の前方を気を付けつつ、スマホを取り出し着信内容を見る。

625志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/15(金) 19:39:29
>>623

自室に戻ってきた。
これといって変わり映えのない客室だ。
いや――変化があったのは、むしろ僕の方だろう。

最後に部屋を出たのは、夕食の会場に向かうためだった。
そして、今は怪盗を罠にかけるために部屋に戻ってきたのだから。
今更だが、旅行に来てこんな事態になろうとは、想像もしていなかった。

「……今、部屋に着きました。いつでも大丈夫です」

グループ通話を使って到着の連絡を入れる。
考えられる手は打った。
後は、肝心の怪盗が姿を見せるかどうかだ。

「――神原さん、どこかに隠れていてくれませんか?
 多分、押入れが空いてると思いますから」

「もし怪盗が現れたら、まず僕が注意を引きます。
 その間に取り押さえて下さい」

「それと……怪盗が逃げようとした場合、僕は窓の方を押さえておきます。
 神原さんは入り口をお願いします」

あまり期待はしていないが、この客室に懐中電灯がないか探しておこう。
ついでに、持参した目が覚める炭酸飲料(100ml)を鞄から出して、上着のポケットに入れる。
それらが済んだら、何か変化があるか、予告時間の十分前くらいになるまで待つ。

626神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/15(金) 23:05:04
>>623
>>625

「んー……」

布団か。
自分の部屋にも敷いてくれているのだろうか。

「押し入れね。オッケーオッケー」

おとなしく押し入れに入ろう。
怪盗が来たとして二人いれば罠とばれてしまう。

「師匠……」

『仕方ないな』

ttps://www.amazon.co.jp/%E9%8D%9B%E9%8C%AC%E7%94%A8%E5%85%AD%E8%A7%92%E9%89%84%E6%A3%92-1100-%E3%82%8D%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%BC%E3%81%86-%E5%9B%9B%E5%B0%BA-%E7%B4%84120cm/dp/B00ANHF94W

六角鉄棒を発現して持っておく。
いざという時に投擲できるようにしておこう。
師匠に持っておいてもらう。

627『パストラーレの収穫者』:2017/09/15(金) 23:55:09
>>624(小林PL・質問)
>それと、学ランの裏地に隠すようにポン刀を携えていく。

ポン刀とは所持品の『鉛筆削りようのポンナイフ・カッター』の事でよかったでしょうか。

628小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/16(土) 14:53:19
>>627
 その認識で間違いないです。すみません、ポン刀もポンナイフも
似たようなものだと認識して、適当な投下になってしまいました……

629『パストラーレの収穫者』:2017/09/16(土) 16:03:26
>>624(小林)

(★記述漏れですが『小林』PCの部屋にも布団は敷いてます)

仲間の能力について考察を深める――『知能』は武器だ。
拳を振るえば岩を砕き、念じれば武器を出せる力ではない。
その代わり、そうした者に出来ない芸当が『小林』に出来る。
その為には使えるものは何でも使う、思考が必要になってくる。

            ゴポポポポポ…

熱湯は――洗面所を使えば、沸かすより早く用意出来る。
手を洗うには熱すぎるが、武器にはなる『熱湯』を溜め、
それを『水槽』にする事に成功した。これで武器は二つ。
鉛筆削り用のボンナイフも、油断なく隠し持っておく。

              シュルル

ビニールでひもを作って、ボールを結び付けた。
やや心もとないが、浮遊する物だし落とすリスクはない。

スマホの着信はグループ通話への『参加要請』だ。
承認のボタンを押せば、参加する事になるだろう。
今現在参加しているのは――『志田』と千水と玉野と影山。
詰まるところ、物事は順調に運んでいるという事である。

        ザッ
             ザッ

廊下を歩き、教えられていた『石川親子』の部屋の前に着いた。
鍵は当然閉まっているが、室内からテレビの音がわずかに聞こえる。

>>625(志田)
>>626(神原)

『玉野』:
「お疲れ様です。『小林』様からの反応があり次第、
 あるいは反応がなさそうでしたら決行の指示を出します」

「一応、全員の所在が分かっている状態で始めたいので」

布団は高級な柔らかさがあり、『癒し』を想起させてくれる。
この戦いが終われば、身を休めるのには持って来いのはず。
恐らくは『神原』の部屋にも敷かれているだろう…………
この旅館はいつも癒しの為にある。変わるのは人の心の方だ。

室内には・・・良く探せば、『小型懐中電灯』が見つかる。
玉野がわざわざ懐中電灯を準備してくれるというのは、
失念していたのか、部屋に戻るのが全員ではないからか。
あるいは単に、より性能が良い物や新品を用意出来るのか。

実際これに強い灯りには期待できないし、緊急用と書いている。
まあどう考えても緊急事態だから、ふつうに使っていいだろう。
恐らく本来は防災用のはず。それだって中々使わない物だ。
だが、今から使う必要が出るかもしれないのだ。防犯用として。

              ゴソ

・・・さらに、『志田』は炭酸飲料をポケットに入れておく。
  
             ガタ
            ガタ

布団が入っていた押し入れには十二分のスペースがある。
中で『120cm』の『六角金棒』を発現しても、問題ない。
『神原』がここに潜む事はほぼ『漏れようがない』情報であり、
かなり『怪盗』を驚かせることが出来るのではないだろうか。

          ズシ

重さは『8kg』……『師匠』の手にもしっかり伝わる程度。
振るう事に苦心したりはしない。人間を超えた剛力があるのだ。

準備を終えたなら――何かが起きるまで、待機する事になる。
とはいえまだ通話グループに『小林』が入っていない様子で、
玉野の考えに従うならば、もう少しだけ待機の必要がありそうだ。

もっとも彼の仕事は『予告時間』になってからがメインだろうから、
第一の矢である囮作戦の早期決行を優先するならそう頼むのも手だ。

630『パストラーレの収穫者』:2017/09/16(土) 16:03:37
>グループ通話

『玉野』:
「現在『小林』さんにも参加申請を飛ばしています。
 連絡を取れるに越したことはないでしょうから」

『ひたり』:
「部屋に戻ってるんスよね? とりあえず戻ってきてもらわないと。
 ……まあ、千水も一回くらいお手洗いとかは行っときたいッスけど」

『影山』:
「…………外出時は付き添いをようにしましょう。
 安全面もありますし、はぐれたりすると不味いので」

『ひたり』:
「えぇ〜ッ? そ、そこまでする事ないんじゃないスかあ?」

『住吉』:
「うーん、いいんじゃないですかぁ?
 大袈裟な気はしますけど、念のためですし」

グループ通話に参加しているなら、この会話内容が聞こえてくる。

アイドル達はじめ声が入ってこない面々は電話から離れているのだろう。
スピーカーをオンにしているだろうから、呼びかければ返事は有るはずだ。

631志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/16(土) 19:08:52
>>629
>>630

玉野さんが懐中電灯を用意してくれる話は、もちろん覚えていた。
しかし、今すぐ受け取れるわけではない。
それを手にできるのは、少なくともこの囮作戦が終わった後のことだ。

仮に怪盗が窓から逃げたとして、夜の闇に紛れて即座に見失ってしまうことは避けたい。
その時には、この小型懐中電灯を使って怪盗の姿を照らす気でいる。
スマートフォンのライト機能でも代用はできるだろうが、そちらは連絡専用にしておきたいし、
懐中電灯のスイッチを入れる方が早い。

当然、用意してもらっている物の方が性能は上だろうから、
この小型懐中電灯は囮作戦の間だけ使えればいい。
小型といっても懐中電灯というからには、最低限の役割は果たしてくれるだろう。
その役割が終わったら、こっちは部屋に置いておいて、用意されている方を受け取るつもりだ。

「分かりました。なら、少し待ちましょう」

小林君にも準備があるのだろう。
時間は貴重だが、まだ急かす程でもない。
ここは待つことを選ぶ。

(――彼のスタンドには液体が必要……。
 これも役に立つかもしれないな)

この炭酸飲料も液体だ。
彼の側でも準備はしていると思うが、いざとなればこれも使えるだろう。
その必要がなければ、僕が使えばいい。

「……相手が何を仕掛けてくるか分かりません。
 念には念を入れておいても損はないでしょう」

「絶対に止めてくれ、と言うなら無理強いはできませんが」

影山さんの言う通り、今の状況で一人になってしまうというのは、あまり良くない。
それが疑わしい点を持つ千水ひたりであれば、なおのことだ。
住吉さんと僕の二人が賛成すれば、他の反対意見が出ない限り、
人数的にそうそう簡単に反対もできないだろう。

「――神原さん、さっき聞きそびれたんですが、千水さんについて何か知りませんか」

「はっきりした根拠はないんですが……現状だと彼女が一番疑いが強そうに見えるので」

この言葉が他のメンバーに聞こえないように、スマートフォンを持つ腕を顔から遠ざけつつ、
押入れの近くまで行って小声で話しかける。
僕が彼女について知っていることは、ほぼ合流した後のことだけだ。
騒ぎが起きる前に取材班と会話していたらしい神原さんなら、
僕の知らないことも知っているかもしれない。

632志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/16(土) 19:15:16
>>631

こちらもスピーカー機能はオンにしておく。

633小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/16(土) 19:53:17
>>629

まず最初に、グループ通話の参加要請にアクセス行い。
>>630の内容のページに移る。

 『いま廊下を歩いてます。あと十分以内には到着します。
お時間とらせてしまい申し訳ありません』

 これを打ち込んだ後。石川家族の居室のドアをノックする。

「義人君、団欒中にすまないね……実は、君にしか出来ない頼みがある。
先程、窓を壊す事件があったと思うが。その犯人を極秘裏に捕まえる動きが
あってね……私も少し頼まれていて、君にも窓の外なりで。この夜間に
一人で山中などに行こうとしてる人を見かけたら、私にスマホを通じて
メールして欲しいんだ。勿論、ずっと外を見ててくれとは言わない。
君がいつも寝る時間までの間に、ふとした時に私の言葉を思い出した時にでも
見るだけで良いから……了承して頂けるだろうか?」

 危険な事を頼みはしない。だが、動き回って遊びたい小学生の子供に
窓の外を一々監視するのを頼むのも、中々大変な役目だろう。

 怪盗の動きを阻害する事に失敗した時の次善策としては。私はある程度
部外者で頼る事ができるのは義人君だ。大寺さんに頼っても良かったが
日中の親交を深めた間柄だと、こう言う事を素直に引き受けてくれそうなのが
義人君だけだった。それだけだ。

 
 「――それじゃあ、頼むよ」

 義人君の父親にも、お邪魔した事に最後に謝罪をしつつ立ち去り。
予定の待機場所の通路及び部屋があるほうに向かう。
 ついでで、水飲み場なりで適当な冷水でビー玉サイズのスタンド水球を
二個発現してポケットに入れておく。これは、両間30mの他部屋を見張る為に
使用するものだ。待ってる間に、人気が薄れたら左右に飛ばして設置する事にする。

(出来る限りの『準備』は終えた……後は座して待つのみか)

 (欲を言えば、もう少々時間を使ってオーナーや他の人から情報収集もしたい
気がするが……目的が未知数故に、獲得出来る事が少ない。
 その場凌ぎで対応するしかない。……機転を利かせなければな)

634神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/16(土) 23:41:45
>>629
>>631

「千水さんのこと?」

「あぁ、今フリーターらしいね」

「影山さんは住吉さんと仕事したことはあるけど、千水さんとはないみたいだよ」

この場だけ雇われた外部の人間である可能性がある。
スタッフが足りないからと番組側が雇った臨時スタッフ。

「あと姉妹がいるって言ってたね」

「それと、頻繁に電話するためにどこかに行ってたみたいだよ」

確か住吉がそんな愚痴を言っていた。
自分も千水が電話で場を離れるのを見ている。

635『パストラーレの収穫者』:2017/09/17(日) 01:12:22
>>633(小林PL・確認)
申し訳ございません、確認したいのですが――

>まず最初に、グループ通話の参加要請にアクセス行い。
>>630の内容のページに移る。

> 『いま廊下を歩いてます。あと十分以内には到着します。
>お時間とらせてしまい申し訳ありません』

> これを打ち込んだ後。石川家族の

これは『通話グループに入っている』のでしょうか?
それとも有体に言えばLINEやSkypeのように、
『グループに入ってチャットしているが、通話ボタンはまだ押していない』
・・・という想定でしょうか?

なお、このグループ通話は先述のそれらを含めた
大多数のアプリと似たシステムとさせていただきます。
(グループ参加→チャット画面→チャット+通話画面の三段階式)

それでは、ご回答願えれば幸いに思います。

636小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/17(日) 08:46:46
>>635

私としては、PC的に似合っているものとして
『グループに入ってチャットしているが、通話ボタンはまだ押していない』
のほうだと考えての行動でした。

637『パストラーレの収穫者』:2017/09/17(日) 15:01:11
>>631-632(志田)
>>634(神原)

スタンド使いにとっては、窓の外は十分逃げ道になり得る。
三階の高さから飛び降りられるスタンド使いはいるし、
壁に掴まって降りていくという事もパワーがあれば可能。

                ゴ ォォォ ・ ・ ・

外の林が、夜風に揺れて不穏な唸り声を上げている。
・・・こんな状況でなければ風情ある環境音だろうけど。

林は、闇に紛れるには持って来いともいえるだろう。
現に今も吸い込まれるように真っ暗で灯り一つ無い。
ゆえに、そこを意識しておくのは正しい選択と言える。
小型懐中電灯も、闇を照らす役割は問題なく果たせるはず。

情報交換も今のうちに行っておく。気を付ければマイクに声は入らない。
一応こちらからのマイクをオフには出来るが、それは全員に伝わってしまう。
いらない誤解を招かないためには、原始的だが声を落とすのが一番安全と言える。

>グループ通話

『影山』:
「私としても、絶対に……と押し付ける事は出来ません。
 こんな状況ですが、いえだからこそ『合意』は重要です。
 全員が納得しているルールだ、という事に意味があるので」

『住吉』:
「まあ私も押しつけはしないですけどお……
 そこまでして一人で行きたい理由もなくないですぅ?」

この流れでそれでも絶対に一人で出歩きたい、と言うなら、
それはもう、相当な目的があると宣言しているようなものだ。
どんな目的であれ逆に達成しづらくなる事は請け合いである。

『ひたり』:
「いやっ、まあ、絶対ってことはないッスけど。
 下品な話っスけど、ドアの前で待機とかじゃないッスよね?」

       「怪盗とかじゃなしに怖いッスよそれはァ」

千水もそこまでの意識はないのか――或いは警戒されないためか、
それ以上強く押し切ろうという様子はない。無実なら可哀想だけど。

『住吉』:
「ま、まあ……そこまですることは無いと思いますけどお」

『影山』:
「プライバシーを侵害する必要は無いかと思います。
 あくまで、廊下などで襲撃を受けないように、
 という考えですので。『監視目的』ではありませんから」

住吉としても、安全とプライバシーの天秤に思うところはあるだろう。
影山も押しが強いわけではなく、なんとなくこの話はもうまとまりそうだ。

『ナギ』:
「……本来でしたら私も、お守りする側に立てればと思うのですが!」

と、ナギの声が聞こえてきた。真剣みを感じる声色だ。

「いやはやっ、口惜しくも、まだまだ力不足ですので……!
 せめてお邪魔にならぬよう、お付き添いの程よろしくお願いいたします!」

・・・他のアイドルを守る、とは口にしていたそれは精神の話であり、
実際に荒事になったなら大きな力になれない、という自覚はあるのだろう。

この付き添い談義の『主点』であろう、『アイドル』の後押しも出た。
程度はともかく――付き添いは不要、という話にはならなさそうだ。

638『パストラーレの収穫者』:2017/09/17(日) 15:13:33
>>633(小林)

グループ通話に入り、ひとまずチャットだけを送っておく。
有体に言えば『Skype』や『LINE』がそうであるように、
この手のグループ通話というのはチャットも備わっている物だ。
もっとも、現段階では『声を聴くことはできない』わけだが。

             ガチャ

ドアを開けたのは、運良く義斗の方だった。父親ではない。
話は通っているとはいえ、『頼み事』を聞かれる危険性がない。

『義斗』:
「はーい、っと……あ、にいちゃん。そういや、
 さっき来るって言ってたね。んで、話って何の話?」

        「あ、部屋上がってく?
         ゲーム持ってきてんだよね〜」

などとのんきな事を湯上りらしき赤い顔で言ってくる義斗。
だが、『小林』が告げた内容は彼の表情をひたすら困惑に変えた。

「……そ、そんなことになってたんだ。
 犯人はすぐ捕まるって、旅館の人言ってたのに。
 うーん……わかった。やってみるぜ。なんか楽しそうだし。
 あ、父さんには黙っといた方がいいよな!」

      「ゴクヒリってつまり、ヒミツのミッションなんだろ?
       『スパイ』のドラマみたいで、なんかワクワクするなあ」

話は飲み込んでくれたようだ。危険は無い頼み――『懸念』はあるが。
まあ、彼が怪盗であるという可能性も、目を付けられる可能性も極小だ。
ただ遊び半分って様子の子供にどこまで信頼性があるか、というのはある。
軽い決意をする義斗を背に、約束通り10分後までの到着のため移動する。

道中、水飲み場で二つのビー玉サイズの水槽を作成してポケットに入れておいた。
そのままスタッフスペースの通路へと戻っていく。時間はまだある。間に合うだろう。
オーナーやほかの客からの情報収集は、約束を守るなら出来ない程度の時間だが。

まあ、遊撃手が約束を守らなかったからと言って、
作戦が破たんするわけではないので好きにするのが良い。
作戦を経るより大きな結果を出せそうな案があればそれも手だ。
もちろん、約束通りにすれば作戦の成功率は大きく上がるだろうが。

>グループ通話

『付き添い案』の最中に『小林』からチャットが入っている。

 『いま廊下を歩いてます。あと十分以内には到着します。
お時間とらせてしまい申し訳ありません』

との事だ。通話には入っていないようなので、
返事をするならチャットを送るのが必要になる。

(★通話ボタンを押さなくても、チャットは出来るものとさせていただきます。
   ただし、通話に入っていないPCには【】のセリフしか確認できません)

『玉野』:
【かしこまりました。到着したらまたご連絡ください。
 それと、通話に入っていただければ幸いに思います】

玉野がチャットで返した。

『玉野』:
「それでは――少し待って、
 10分後、いえ15分後を目安にしましょう。
 10分後になったタイミングで指示は出し終えておきます」

これに異を唱える者はいない。
作戦決行の時が明示され、否応なく緊張感が高まっている。

639志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/17(日) 20:12:50
>>637

(――……)

木々が奏でる不穏な音に煽られて、自然と緊張感も高まる。
あの辺りは遮蔽物が多いから、懐中電灯の明かりが遮られる。
もし逃げ込まれたら、再び見つけることは困難だろう。

(スタンド使い……。僕が思うのも変だけど、敵に回すと厄介な相手だな……)

スタンドに十分なパワーがあれば、窓から逃走することができる。
パワーがなくても、無事に降りられる能力があれば可能だ。
実際、僕もそういう能力を持っているのだから、考慮に入れる価値はある。

「ええ、影山さんの言う通りです。あくまでも『守るため』ですから――」

「人のプライバシーに踏み込むようなことはしませんよ」

内心では監視が主な目的なのだが、それを口には出さない。
できるなら近くで見張ってもらいたいとはいえ、そこまで言うと付き添い自体が却下されかねない。
ここは、これくらいで妥協しておくのが無難だろう。
いずれにせよ、これでまた幾らかは千水の動きが制限されるはずだ。
個室の中で誰かと連絡したりするにしても、そう何度も行くわけにもいかないだろう。

「――姉妹、ですか……」

山の中で遭遇した千水ひたりに酷似している謎の女。
僕は最初、姉妹か双子かというような想像をしたが、あながち間違いでもないかもしれない。
ただ、わざわざ疑いを深めるようなことを自分の口から言うものだろうか。

どういう流れでそういう話になったか知らないが、本当かどうか誰も確かめようがないのだから、
一人っ子だとか言ってもいいはずだ。
ただ単に、自分が疑われているという自覚がないだけなのか。
それとも――意図的か。

「見えた範囲でいいんですが……千水さんが電話してたのは何時頃か分かりませんか?」

千水ひたりと瓜二つの謎の女は、何者かと連絡を取っていたらしい。
そして、同じような顔を持つ千水も、頻繁に電話で誰かと話している。
姉妹がいるという話と考え合わせても、ただの偶然とは切り捨てられない。

「……僕が知ってるのは、千水さんとそっくりな警備員がいたことです。
 一度話したと思いますけど、山の中にいた警備員のことです」

「さっき警備室で確かめたんですが、そんな警備員はいませんでした。
 つまり警備員の格好をした誰かが、騒ぎの前に旅館の近くにいたことになります」

「その警備員もどきと千水さんが繋がってるんじゃないかって思うんですが……。
 本当にそうなのかどうかっていうのは、まだちょっと自信はありません」

「あるのは状況証拠だけですし……。それに怪しすぎるのが逆に不自然というか……。
 なんとなく腑に落ちない気はしますね」

640小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/17(日) 20:54:31
>>638

 (通話への参加か……口頭での指示のほうが、スマホで一々指を走らせるよりは
確かに容易だな)

 pi…

 通話ボタンを押す。拒否する理由も無いし、逆に拒否する必要性もない
何か玉野氏の行動が不穏と感じれば、すぐにスマホの通話を切れば良い。

 (さて、此処から犯行予告時間まで。残り数十分)

(横へと限界射程30mまで伸ばして、通路の監視にあたることにはするが。
それでも察知して行動するまで、幾らかタイムラグも発生するだろうし
私が襲われる可能性だって十分存在する。遠距離の索敵出来るスタンド使いだと
知られていれば、相手が厄介だと思って先に処理しようと考えても可笑しくない。
もっとも、戦力的な事を考えれば志田さんや神原さんを先に排除しようとする
ほうが高いし、私とて無抵抗で終わらすつもりもない)

 「玉野さん、もう少しで待機場所に到着します。時間が少しあれば
懐中電灯をこちらにもお願いします」

 まだ、こちらは懐中電灯を持っていので玉野さんにお願いする。
スマホはスマホで通話の為に使用する機会が高いだろうし。光源は
相手が外に逃げた時は、幾らでも必要になるだろう。

641神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/17(日) 21:54:10
(……どうしよっかなぁ)

「守りは大事だよねぇ」

付き添いは必要だ。
怪しげな動きというのもあるし、いざという時に一人だけだと連絡をよこせない。
一人が人質となっても残った一人が情報をもたらすという場合もある。

「何時ごろ? うーん……ここにきて、お風呂入って、それから会って……」

何時くらいだったか大雑把に思い出す。

「警備員ねぇ……」

「まぁ、そこは何とも言えないけれど千水さんが利用されてるっていうのはあり得るかなぁ」

「話は変わるけど、怪盗がスタンド使いとしてそれがどんなスタンドかって問題もあると思うんだよねぇ」

スタンドの持つ能力で何か事前に細工をしているのかもしれない。
盗む際に細工をするのが能力ではなく、事前に細工しておく能力。

「ダイヤモンドを見た時は物とか空間そのものを圧縮する能力かなとも思ったけど」

「怪盗っていうくらいなら、誰かに化ける能力とか」

「協力者を増やすスタンドかもしれないし……」

千水はスタンド使いでないと神原は思っている。
事実そうなのかは謎だが。

「怪しすぎるからこそ怪しい。そういう狙いで千水さんが仕掛けてるって可能性もあるよ」

「千水さんはテレビスタッフの中でも浮いた存在で、犯人探しでも一人だけ浮いてる」

フリーター。他のスタッフやアイドルたちと同じ現場を踏んだ経験なし。
明らかに怪しい行動。
それらが罠かもしれない。そして一方で事実の可能性もある。

「まだ何とも言えないけどね」

642『パストラーレの収穫者』:2017/09/17(日) 23:00:33
>>639(志田)
>>641(神原)

スタンド能力が齎す可能性はまさしく『無限』だ。
逃走経路、犯行準備、あるいは――仲間づくりも、
能力次第ではお湯を沸かすより簡単にできてしまう。
 
         カチ カチ

時計の針が刻むリズム――現在時刻は『20:10』過ぎだが、
千水ひたりと話し、彼女が席を立った時間は確か……『14時』頃か?
そのころ『謎の警備員』が何をしていたのかは、さすがに不明だが……

千水が浮いた存在である理由――露骨な怪しさの理由は、
果たして『無実』の誤解か、それともアドリブが生んだボロか。
アドリブを強いられる状況は偶然で、『できすぎ』とは言えない。

はたまた、誰かに『陥れられている』可能性も考えられる。
繰り返すようだが、スタンド能力の可能性は無限に存在する。
正しい答えを求めるのは難しいが・・・何かに近づける可能性はある。

>>640(小林)
>グループ通話

『玉野』:
「では、外出時は付き添いを付ける事にしましょう。
 廊下での安全確保と、何かあったときの連絡役を兼ねて」

ここで『小林』も、グループ通話に本格的に参入する。
この時点で必要なメンバーは揃っており、計画に支障はない。
人数は多いがそれぞれの声はちゃんと聞き取れる。技術の進歩だ。

『玉野』:
「分かりました、懐中電灯を受け渡して、案内を終えたら、
 すぐに作戦を決行に移しましょう――早い方が良いですから」

             ザッ

         ザッ

そして『小林』は待機場所に到着し――ちょうど、玉野が待っている。
移動時間と、彼女が懐中電灯を用意するのに要する時間はイコールだった。

『玉野』:
「今、『小林』さんと合流しました」

グループ通話にそう吹き込んだ後、懐中電灯を渡してきた。
新品のようだが開封は済んでおり、ボタンを押せばすぐに点く。

『玉野』:
「『志田』様、お部屋の方で何か問題はありませんか?
 なければ決行の指示を出し――『作戦』を開始しましょう」

『影山』:
「一応現在、こちらの部屋には異常ございません。
 こちらはこちらで万全の準備を固め……・
 この作戦の成功を、お祈りしております」

問題がないなら――いよいよ開始する。『牧歌曲』の如き平穏を荒らす者との、、
スタンドによる戦いも視野に入れた――この長い長い一日の『クライマックス』へと。

643志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/18(月) 19:55:14
>>642

「千水さんが利用されているというのも考えられると思います。
 彼女が怪しいのは間違いないですが、
 それを額面通りに受け取っていいのか、正直まだ分かりません。

「ただ……彼女は何か隠しているんじゃないかという気はします。
 頻繁に電話している相手が誰なのかが分かれば、あるいは……」

「能力に関しては――今の所は分かりませんね。
 怪盗に関する情報は、ほぼ何もない状態なので……」

「確かなのは、ダイヤモンドを投げ込んだことと、それに張り付いていた予告状の二つだけ。
 推測しようにも材料が少なすぎて難しいですね……」

「まだ何とも言えない、というのは僕も同感です。
 結局は、向こうが何か動きを見せるのを待つしかないでしょうね」

こちらも、謎の女を見たのが何時頃だったか思い出してみよう。
そして、神原さんが答えた時間と、頭の中で照らし合わせる。
それらが一致していたら、その旨を神原さんに伝えておく。

「――問題ありません。お願いします」

電話の向こう側に『作戦』開始の意思を告げる。
そして押入れから離れ、入り口に背を向けて窓の方を見る形で、テーブルの前に座る。
小型懐中電灯は、テーブルの下の足元に置いておく。

『怪盗』――フィクションの産物であり、夢やロマンの世界の話だ。
だが、僕は夢にもロマンにも関心はない。
僕が意識を向けているのは、空想ではない実質的なことだけだ。

『救う』こと――その一点だけに僕は精神を集中する。
人を救い、僕自身も救う。
僕の力は、そのためのものだ。

644小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/18(月) 20:22:49
>>642

ありとあらゆる出来事 それには『必然』が含まれている

森の中の警備員 玉野氏の複雑な表情 アイドル達のロケ オーナー

影山氏 千水ひたり スタンド使い 義人  温泉

 全く関連性のない単語が、結びついていく。
バラバラな糸を、全て中心に組み込んでいけば。それは蜘蛛の巣のように
幾何学的に誰もが感嘆を思わず上げるような図になりえるのだろう。

 「それでは、時間まで私は此処にいます。何があれば、何時でも駆けつけます」

 懐中電灯は、学ランのポケットに差し込んでおく。玉野氏が他の部屋に向かうのを
見届けたあと、静かに袖に入れている。つい先ほど作り出した
『リヴィング・イン・モーメント』 それを両端の廊下の隅に沿うようにして
両横に移動させ展開。30mまで伸ばし、そこからの視界を確認する。
本命のアクセサリーがあるスタッフルーム。そしてセキュリティルームへの監視。
 志田さん、神原さんがいる囮部屋と別室に関して放置になるが、そちらは
スタンド使いの稗田氏も含めて戦力が集っている。こちらに怪盗が出没した時の
危険を考えれば、私が先行して怪盗に対峙するリスクを背負う義務はある。


 (スタンドでの監視は、これが限界。残り使える四つのスタンドと『仕込み』
それが通用しないようなら……)

 (そして、怪盗の目的……この旅館に潜む謎)

 「…………親友、私は…………」

 「……この物語の、終わりの一筆と化す事になるだろうか」

 壁に寄りかかりつつ、目を閉じて暫くスタンドの視界と周囲の音に意識を注ぐ。

645神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/18(月) 22:25:18
>>642
>>643

「あぁ、時間は14時くらいかな。それが役に立つのならいいかな」

神原は警備員などのことは詳しくない。
実際にこの目で見たわけではないからだ。

「まだ分からないところだから予測だけしても厳しいね」

スタンド能力には可能性がある。
人のものではない力なのだから、人の予想を超えるものでもあるだろう。

「……」

志田が作戦開始の意志を告げたのを聞く。
それからふぅと息を吐いて押し入れの戸を閉めることにする。

『この試合、勝つのは俺達だ』

「シックスメンっていうより、もうバトルロイヤルって感じだね」

『ランバージャックかもしれんな』

いずれにせよ、勝利を手にする意志がある。
怪盗を捕らえる意思が心にある。

646『パストラーレの収穫者』:2017/09/19(火) 23:05:43
>>643(志田)
>>645(神原)

『志田』もまた、記憶を遡って謎の女との遭遇時間を思い出す。
やはり明確な時間帯までは思い出しづらいが……昼過ぎだ。
もっと言うならば、まだ日の落ち切っていない頃でもあった。
つまり――『13〜15時』であり、時間は『神原』と一致する。

『志田』は『神原』にそのことを伝え、情報共有が完了した。
あとは――待つだけだ。何かが起こる事を。敵の襲来か、
あるいは何か別の動乱か、想像もできないが――備える事は出来る。

なぜなら二人には、胡乱な怪盗騒ぎであれ通せる『芯』がある。
片や『救い』のための意志を、そして片や勝利を手にする意志を。

>>644(小林)

預かった懐中電灯を学ランのポケットに収納しておいた。
玉野は一礼すると、その場を去る。恐らくだが、
待機場所のセキュリティ室に向かったはずである。

           フワ
               フワ

作り出したばかりのビー玉サイズの水球二つを浮かべ、
それを飛ばす事で、廊下の両側の視界を広く確保する。
本命のアクセサリ―がある部屋は現在教えられていないが、
このスタッフスペースのどこかにあるのはほぼ間違いない。
異常があれば、この広い視界をもってすれば感知できるはず。

・・・最善は、その目が『平穏』を捉え続ける事だろうが、
恐らくそうはいかないだろう。来るべき時に、心で備える。

親友が此処にいれば――同じ道を歩む『小林』にどんな言葉をくれただろう?
それは闇の中だが、一つ正しいと言えるのは――『王道の物語』なら『小林』は正義だ。

>全体

【現在の状況まとめ】
志田、神原・・・宿泊棟三階 志田の室内
小林・・・宿泊棟一階 スタッフスペース廊下
玉野・・・宿泊棟一階 スタッフスペース セキュリティ室

以下の二部屋は現在所在は明かされていないが、
会話内容などからスタッフスペース内なのは確定。

住吉、千水、ナギ、こいひめ・・・宿泊棟一階 スタッフスペース内の一室
影山、巣ノ森・・・宿泊棟一階 スタッフスペース 本命の部屋


三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三二 ニ - ‐ ‐
二 ニ - ‐ ‐
‐ ‐

647『パストラーレの収穫者』:2017/09/19(火) 23:17:09
>全体(補足)

★上のレスは返レスは不要ですが、してくださっても大丈夫です。

☆現在の『所持品』が開始時から変化している場合、
  その変化を提示していただければ幸いに思います。
  ある程度まではGMでも把握していますので、
  提示がめんどう、不要(GMに任せる)な場合は無くても大丈夫です。

★ご提示(あるいは不要の旨の提示)があり次第、後半のレスを投下します。

648志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/20(水) 01:53:56
>>646

座っている状態から視線だけ動かして、急須や湯飲みなどの茶器類を探す。
お盆の上にでもまとめて乗っていれば助かるが、別にそうでなくてもいい。
見つかったら、それらを自分の手元まで引き寄せておきたい。



■現在の所持品
・タブレット
・ガム
・ボールペン一本
・炭酸飲料(100ml)
・財布
・スマートフォン

【所持品は変化していませんが念のために提示します】

649小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/20(水) 21:59:56
>>648

廊下には従業員用の自販機があった筈だ。スマホと共に財布や居室の鍵など
貴重品は携行している。怪盗が出没した時のため、スタンド発現用の液体は
手元にある方が良い。一本、水球を入れるビニールと共にミネラルウォーターを
買って入れておく。

現在の、『仕込み』以外での所持品
・スマートフォン・財布・カードキー
・懐中電灯
・ポンナイフ
・瞬間接着剤(居室で戻したレスはしてないので、学ランの
ポケットに入れている状態)
・メモ帳とボールペン(胸ポケットに差している)
・ミネラルウォーター(280ml)
・塩素入りと熱湯のスタンド水球二つ
(ズボンに吊り提げたビニール袋に入れてる)

【ミネラルウォーターのみ追加】

650神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/20(水) 22:54:03
>>646

外の音をよく聞いておく。

持ち物の変更はなし

651『パストラーレの収穫者』:2017/09/20(水) 22:56:44
>志田、神原

その後、特に何事もなく作戦決行から『20分』経過――
館内で知るべきスタッフの大部分には、この噂は浸透しただろう。

玉野の端末にオーナー阿万野からも確認が来たようだが、
状況証拠に過ぎない、踊らされている可能性もある、
動くべきではない・・・と『保留』を伝えたらしい。
玉野曰く(詳しくはないが)彼は『日和見主義』の印象らしく、
現場責任者であると思われる玉野に判断を仰ぐのは自然だろう。

そして玉野が部下に話を通したうえで保留と言ってしまえば、
勝手な判断で動ける館内スタッフはそんなに多くないらしい。

仮に作戦を知る内通者が怪盗やその仲間にいたとしても、
作戦内容を知る者は全員何らかの管理下に入っており、
勝手な動きをしてしまえば――即、『自白』と同義だ。

『ひたり』:
「……んじゃ、そ、そろそろお手洗い行かせてもらうっスよ!」

『住吉』:
「ああ。それじゃあ私が付き添いしますよお。
 アイドルの子達が付き添いっておかしいですしぃ。
 これ、危ないことにならないためにやるんですからね!
 ナギちゃんもこいひめちゃんもここで待っててくださいねえ!」

『ナギ』:
「はい、ここでひめのお供をしておりますので!」

グループ通話からそのような声が聞こえてくるが、
この場所から何かをする事はもはやできないだろう。

もっとも、この『客室階』はそうした喧噪とは無縁であった。
隣室などからも声はしない。後で確かめればわかることだが、
この部屋の両となりは『神原』と『小林』の泊まるそれであり、
向かいに宿泊者はいなさそうなので・・・『騒音』の心配は薄い。

ケトル、急須、茶葉、湯飲みのいわば茶飲みセットは、
お盆と共に床の間に置かれていた。すでに回収済みだ。
ケトルは、もし沸かしたならばお湯が沸いた状態である。

           コン
                コン
                     コン
                          コン

その時、ドアの外からノックをする音が聞こえた。

『阿万野』:
「・・・オホンッ、私だ、オーナーの『阿万野』だ。
 『志田』君の部屋は・・・ここで合っているかねェ〜〜〜?」

             ・・・玉野の想像より、積極的な男らしい。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□□□椅□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□志□□□入□□│
│■□□布団□□□□□□押□神│
│T □□布団□□□□□□入□強│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘ 
       オ 

■:床の間。茶飲みセットはここに置いていた。現在は志田の手元。
W:トイレ       B:ユニットバス。一応備わっているがあまりいいものではない。
C:クローゼット   押入:押入れ。布団が数組残っている。
TV:テレビ   机:折り畳み式の机が現在は隅に寄せられている。
窓:窓。窓の外は林。   椅:窓際に置かれた椅子。外を見るのにちょうどいい。
布団:布団。敷布団と掛布団のセット。枕も置いている。
障子:部屋と玄関〜廊下を隔てる障子。現在は閉まっている。
出入:出入口。外は宿泊棟三階の廊下。

652『パストラーレの収穫者』:2017/09/20(水) 22:57:36
>小林                    

       ブ   ゥゥゥゥ   ン ・・・

少し前まではスタッフがこのあたりを行きかうことも多かったが、
必要十分なだけの噂が流れ終えたためか、今現在は人通りはない。

温かみとは無縁のシステマティックなスタッフスペースの中で、
『小林』は待機を続けている――聞こえるのは自販機の稼働音くらい。
そこでミネラルウォーターを一本買った事で、武器も出そろっている。

『ひたり』:
「……んじゃ、そ、そろそろお手洗い行かせてもらうっスよ!」

『住吉』:
「ああ。それじゃあ私が付き添いしますよお。
 アイドルの子達が付き添いっておかしいですしぃ。
 これ、危ないことにならないためにやるんですからね!
 ナギちゃんもこいひめちゃんもここで待っててくださいねえ!」

『ナギ』:
「はい、ここでひめのお供をしております!」

グループ通話からそのような声が聞こえてくる。
どうやら彼女らが部屋を出てくるらしい――――
スタンド使いであるこいひめが付き添えば最善だろうが、
能力ありきの話であり、アイドルとスタッフの目線とは違う。

              ガチャ
                  リ

数十メートル離れた廊下の、ドアの一つが開いて、
その二人が姿を現した。どうやらあの部屋が待機所の『別室』らしい。

 ───扉────扉──────扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□住千□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□│
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│
                   .│□□□□□│       自□□□□扉
                   .│□□□□□│        販□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┐
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□◎│□□□□□│
                                    │□□□□├─────┘
                                    │□□□□│
                                    W□□□□W
                                    C.□□□□C
                                    │□□□□│
                                    │□□□□│
                                    └─警備─┘

会:会議室の扉    別:別室の扉   自販:壁際に自販機アリ
警備:警備員たちの待機室の扉     管:セキュリティルームの扉
扉:まだ入った事のない部屋の扉。一つが『本命』と思われるが、確定ではない。

653志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/21(木) 00:02:10
>>651

(予告時間まで残り30分か……。どうせ来るなら早めに来てもらいたいな)

時間に注意しながら待機を続ける。
ひとまず20時50分まで、あと20分は待つつもりだ。
お湯は沸かしていたのでお茶でも飲もうかと思った時、ノックの音を聞いてドアの方を振り返った。

(なんだってこんな時に……。どうする――?)

早く来て欲しいとは思っていたが、それはオーナーのことではない。
この大事な時に、余計な人間が現れてしまった。
ここで無視したり追い返したりすれば、さらに話がこじれることになる。
そうなっては、作戦が台無しにされかねない。
面倒だが、何かしら対処しなければならないだろう。

「……そうですが、何か用事ですか?」

「入るならどうぞ。カギは開いてますから」

対処するとは言っても、囮である自分がこの場から動くのは都合が悪い。
オーナーの方から入ってきてもらおう。
仮に、このオーナーが怪盗の化けた偽者だった――なんてことがあったとしても、
怪盗を部屋に誘き寄せるのが当初の目的なのだから問題はない。

(――まったく間の悪い……)

作戦会議には参加していなかったオーナーだが、それならそれで、
いっそのこと現れないままでいてくれた方が在り難かった。
気を取り直して、玉野さんの言葉を思い出す。
彼女は、自分と同列の者や立場が上の人間には知らせないと言っていた。
このオーナーも、囮作戦の話は聞かされていないんだろう。
それで、旅館の代表者自ら噂の真偽を確かめに来たといったところか。

正直こちらとしてはタイミングが悪すぎて邪魔でしかないが、来てしまったものは仕方がない。
彼としても、旅館と客のことを思っての行動だろう。
手短に説明して、納得してもらったら、さっさとお引取り願おう。

654志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/21(木) 00:20:17
>>653

「……オーナーが僕の部屋に来ました」

オーナーが入ってくる前に、グループ通話を通して現状を伝えておく。
もっとも、オーナーの声が聞こえてくれば、それだけでほぼ分かるだろうが。
当然、玉野さんにも聞こえているだろうから、彼女から話をしてもらえれば助かる。

655小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/21(木) 00:20:48
>>652(◎←に関しては、私のスタンドが設置されてると解釈して宜しいでしょうか?
それと、消火器や植木鉢など設置しても可笑しくない備品など近くにあるかどうかだけ
教えて頂けると幸いです)

 20分……人によって長く感じる時間でもあり、短くもある。

まだ何事も起きていない。スタンドの持続時間も考えれば残り
約1時間三十分は、監視や武器の水球も保つ。

(千水ひたり氏と住吉氏が出て来たか……トイレは、私を通過して行く事になる)

 目に見えて近いトイレと言えば、私のほうを抜けた先だ。
もし、仮に二人が敵だとして……大きなアクションと共に行き成り襲撃するだろうか?

(私が、怪盗として……接触なりしてスタンドで瞬時に支配する力があれば
何も行動させず、行動不能に出来るだろうが。そんな力があるなら、最初から
巣ノ森氏と二人になる機会があれば、どうこうした筈だ。
 仮に、スタッフ側に犯人がいたとして。スタンド使いであるなら、今まで接触して
首飾りに干渉するタイミングは幾らでもある事になる。
 この旅館である理由があるのかどうか……目的、そこに回帰する)

 通り過ぎる時、会釈なり何なりはする。だが、それぐらいだ。
こちらから大きなアプローチは起こさない。特に仲良く会話するような間柄でもない。

656神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/21(木) 00:56:10
>>651

「……オーナー」

『様子を見に来たのか。どうする』

「……どうも出来ないよ」

彼は白であると思いたい。
それにここに来たのも囮作戦云々で来たのだろう。
間の悪い事だが仕方がない。
ここに自分がいることを悟られてはいけない。
神原の部屋ではないし、作戦云々を知られて状況をしっちゃかめっちゃにされても困る。

『大丈夫か?』

『何かあったら言ってくれ。手を貸す』

657『パストラーレの収穫者』:2017/09/21(木) 02:55:40
>>654(志田)
>>656(神原)

現在千水の端末はグループ通話から外れており、
代わりにこいひめの端末がグループに参加している。
千水の部屋からの退出に伴う変更だろう。

『玉野』:
「オーナーが? ……保留の上で動くのは、想定外でした。
 仕方ありません、時間もありませんので私から説明します」

『影山』:
「予定変更が必要になりますが、止むを得ませんね」

           ガチャリ

これはつまりオーナーにも作戦を伝えるという事を意味する。
彼女は他に思いつかないようだが、『妥当』ではあるかもしれない。

『阿万野』:
「では、失礼させていただこう・・・」

阿万野は玄関で靴を脱ぎ、障子を開け、部屋に入って来た。
とにかく邪魔でしかない状況での来室だが・・・
事態を説明してしまえば、恐らくは帰ってくれるはず。

『阿万野』:
「それで・・・ああ、単刀直入に聞いてしまうが、
 よからぬ噂を聞いたのだ。それも、君に関するねェ」

「なんでも・・・すでに『例の首飾り』が盗難されてしまい、
 しかもその現場には君に似た人物がいた、という話だ。
 ああいや・・・! お客様であり、協力の意志も示してくれた、
 君を100%疑うわけではないがァ・・・保留と言うのもねえ」

「スタッフたちの懸念も無根拠に否定するというのは―――――――」

『玉野』:
「…………オーナー、申し訳ございません。私です、玉野です。
 この件に関して私の方から説明をさせていただきたく思うのですが」

『阿万野』:
「んん? 玉野君、これはァ・・・どういう事だ? 通話をしているのかね。
 玉野君も聞いている、のだろう? 例の噂は・・・いや、これはつまり・・・」

特に止めるとか、補足をするとかしないならば、
疑いは晴れ……囮作戦はオーナーも知るところになる。

彼は部屋の中を思案顔で見渡しているが、当然その視線の先に『首飾り』は在り得ない。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□□□椅□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□志□□□入□□│
│■□□布団□□□□□□押□神│
│T □□布団□□□□□□入□強│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□オ□C □□│
└──────┬障子□□┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

658<削除>:<削除>
<削除>

659『パストラーレの収穫者』:2017/09/21(木) 03:00:51
>>655(小林)

植木鉢・観葉植物といったたぐいの物は設置されておらず、
先ほど警備室に向かう最中は置かれていた搬入物なども、
現在は片付けられてしまっている。機能的な廊下である。
この場での捕り物を想定するなら、確かに障害物は邪魔だろう。
とはいえ時間的に部屋に押し込んだ程度の処理と想定され、
もしそういったものが必要なら、玉野に言えば再度配置されるはず。

ただ、機能的という事で当然ながら、消火器については存在する。
壁に設置されている形式であるが、位置的にはやや離れている。
位置を把握できるのは『小林』がスタンドを飛ばしているがゆえだ。

     コツ      コツ

ここで『小林』が選択したのは、二人に会釈をする事。
言い方を変えるとすれば、今は何もしないという事。
相手に何も問題がないならばアプローチは不要である。

仮に彼女らのいずれかが『クロ』であれば――――
今までいくらでも『首飾りを取る』チャンスはあった。
それは間違いない事実だろう。何もおかしな話ではない。
もし何かをする理由があるなら――『今だからこそ』の理由のはず。

      コツ      コツ

『住吉』:
「あっ、どうもでえす」

『千水』:
「……どもッス」

向こうから何か干渉をしてくる――――という事もない。
何事もなく、通り過ぎていくだけだ。これはある意味当然と言えるだろう。

『住吉』:
「それじゃあ前で待ってますから、早くしてくださいねえ」

『千水』:
「先帰っててくれてもいいんスけど、
 まあそういうわけにもいかないんスよね」

             「それじゃ、失礼するッス」 

       コツ         

千水は女子トイレに入って行く。そこまではスタンドの視界でも、
本体の視界でも見える。住吉はその前で待機しているようだった。

何をするべきか――或いは、何もしないのが正解なのか。判断すべき状況は続く。

 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□│
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│
                   .│□□□□□│       自□□□□扉
                   .│□□□□□│        販□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┐
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□◎│□□□□□│
                                    │□□□□├─────┘
                                    │□□□□│
                                    W□□□住W
                                    C.□□□□C
                                    │□□□□│
                                    │□□□□消
                                    └─警備─┘

◎:『リヴィング・イン・モーメント』のビー玉サイズの水槽。
消:壁に消火器が入ったケースが設置されている箇所。

660『パストラーレの収穫者』:2017/09/21(木) 03:04:39
>>659の『千水』は全て『ひたり』の表記ミスであり、
  物語上の意味などはまったくない単なる誤記です。
  これ以前でも同じミスがあればすべて表記ミスです。
  ご迷惑をおかけします。

661小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/21(木) 19:10:50
>>659>>660了解、夜間仕事の為に先レス)

 
 (まだ、特に不自然や違和感な光景は見られない……)

ひたり氏と住吉氏。
 ひたり氏がトイレに入ったのをスタンド視界で見届ける。内部まで
私のスタンドなら、気づかれぬように潜入して動向を観察する事も出来るだろう。

(しかし、他人の排泄行為を見るのは。怪盗がどうかを判断するのに限らず
倫理を著しく踏みにじる行動だろう。特に女性なら尚更
 ……何が起きれば、住吉氏がリアクションをするだろうし。私がスタンドで
干渉する必要性は特に今はない)

 特に動く事はなく、待機だ。別室には、スタンド使いのアイドル
恋姫氏も待機している。何が起きれば、それが密閉空間にするとか
そういったスタンドでない限りは私も気づける筈。

 (上の志田さんに神原さんは未だ異常はないだろうか……
何が起これば、スマホで1キリして瞬時に緊急を伝えるようにも
前もって合図は伝えているし。問題ないと思うが……)

 一応、今の立ち位置と。志田さん達の待機している上階

窓などを通して、スタンドだけでも駆けつけられるのに近い位置を
脳内で確認してみる。この廊下のすぐ近くの部屋の真上からスタンドを飛ばして
接近させる事は可能だっただろうか?

662志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/21(木) 22:56:10
>>657

『ストロンガー・ザン・アイアム』の言葉はありがたいが、
今の場面で彼の力が発揮されるかというと、かなり微妙なところだろう。
もちろん、それは僕のスタンドにしても同じことだ。
まさか、オーナーを殴って気絶させるなんてことをするわけにはいかない。

「――くれぐれも窓の前には立たないようにして下さい。
 意味が分からないと思いますが、首飾りを守るために必要なことです」

話が始まる前に、念のためオーナーに釘を刺しておく。
窓から姿が見えるような位置に動かれるのは不味い。
ため息の一つも吐きたくなる状況だが、それは心の中だけに留めておいた。

「すみません、玉野さん、お願いします。オーナー」

そう言って、スマートフォンをオーナーの足元まで床の上を滑らせる。
作戦内容については、やはり彼女に説明してもらおう。
僕よりも彼女の口から話してもらった方が早く済む。

「いきなりで申し訳ないですが時間がありません。
 とりあえず玉野さんの話を聞いて下さい」

「それが終わったら、今やったのと同じように渡してくれますか」

これでオーナーも作戦を知ることになるが、それが作戦失敗に直結するとは思えない。
仮に何か問題があったとしても、軽微なものだろう。
少なくとも、たった今オーナーがこの場に現れてしまったことに比べれば些細なことだ。

話が続いている間、窓に近寄って外を確認しよう。
こう思うのもおかしな話だが、何か異常があることを期待したい。
何もなければ、椅子を手に取り、
元の位置から若干ズレた位置(左に2マス分、下に1マス分)に座る。
椅子は自分の後ろに移動させておく。
さらに、自分の鞄を押入れの横(自分の位置から右に3マス移動した先)に置く。

「……この作戦は僕が提案したものです。
 玉野さんには責任はありません」

話が一通り終わったタイミングを見計らって、窓の方を向いたままオーナーに告げる。
代表者であるオーナーが釣られた事実は、この作戦の質を、
ある程度は証明してくれる結果にはなった。
だが、肝心の怪盗が引っ掛からなければ何の意味もない。
残り時間も少ないのだから、なるべく速やかに事態を飲み込んで欲しいものだ。

663神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/22(金) 00:10:34
>>657

「……」

まだ隠れておこう。
わざわざ姿を出す必要もないのだ。

『心配だな、幸輔』

「?」

『誰も彼もをグレーと思えば住吉もグレーだし、当然オーナーもグレーだ』

『作戦の露見が悪い方向に行かなければいいが』

(縁起でもない事言わないでよ)

誰彼構わず疑っていればそれこそ身動きが取れなくなるだろう。
今はただ静かに時を待つ。

664『パストラーレの収穫者』:2017/09/22(金) 00:40:22
>>662(志田)

『阿万野』:
「窓。窓と来ればァ〜・・・ウン、さっきあんなことがあった。
 確かに今、窓に近付くのはよした方がいい・・・だろうなァ」

意味は通じた・・・わけではなく石を投げられる事への懸念だろうか?
だが、100%通じなくても目的通りに動いてくれれば問題はない。

オーナーに事情を説明しながら、望むのは『異常』の発生。
勿論、望んだことが何でも起きるのはそれこそ異常ではある。

しかし。

            チカッ

               チカッ

窓の外に『志田』は確かに見た。発光する何かを。
間違いなく、あの時に見た何かと全く同じ発光パターン。
だが、あの時と異なっているのは――『明滅』が終わらない。
光がはっきり灯った状態にはなっていないということだった。

『玉野』:
「…………という事で、怪盗を時間より先におびき出す、
 囮作戦です。お客様に危険が及ぶのは承知しております。
 ですが、放置していればそれ以上の危険が及びかねないと」

『阿万野』:
「・・・・・・・・・・・・・・・なるほど、そういう事だったか」

向こうでは説明が終わったらしい。『志田』の弁明の甲斐もあってか、
彼は非常に難しい表情ではあったが玉野をこの場で責めはしなかった。

          ギシ…

彼は屈んでスマートフォンを『志田』のもとへ軽快に滑らせ、
再び立ち上がって障子の付近から、窓の外の林を睨んでいる。
まだ見ぬ怪盗への怒りを、彼も心の中で燃やしているのだろうか。

「おかげで難しい事態になった物だ・・・まったく」

        ・・・現在は謎めいた『明滅する光』は、消えている。

>>663(神原)

会話の内容はすべて聴こえている。視覚情報は得られないが、
ここに潜んでいる事実は圧倒的なアドバンテージを生むだろう。
もし仮に外の会話を聞いているスタンド使いがいたとしても、
押入れの中での密談までは、聞き取れているとは考えにくい。

怪しい人物は複数いる。全員が犯人かもしれないし、
全員が違うかもしれない。犯人を決め撃つことが出来るのは、
フィクションの中の探偵だけ。怪しみ過ぎては疲れるだけだ。

待っていれば……犯人は必ず現れる。それが囮にかかってか、
それとも何らかの理由で予告時間までは律儀に姿を現さないかは、
不明ではあるが……謎を解かずとも、『事件現場』は必ず現れるのだ。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□志□椅□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□□□□□入□□│
│■□□布団□□□□□□押□神│
│T □□布団□□□□□□入□強│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□オ□C □□│
└──────┬障子□□┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

(★窓の外に異変があったため椅子などは動かしていません)

665『パストラーレの収穫者』:2017/09/22(金) 00:41:35
>>661(小林)

今『倫理』を取ったのは間違った選択ではないはずだ。
たしかにスタンドの力を使えば内部まで把握できるが、
それで得た情報は『違法』も良い所。仲間はともかく、
協力者程度の間柄の相手に伝えても『不審』がオチだ。

仮に彼女が疑いようのないほどにクロでも、
個室に入って出来る背信と言えばせいぜいが『連絡』
そして今連絡されて困るのは『囮作戦』の事までのはず。
彼女も本命の部屋は知らない。致命的な情報の拡散は最小限。
仮に荒事が起きたとしても、こいひめが戦力になってくれるはず。

         ・・・

                 ・・・

無音の時間が続く――住吉も何も言わない。
多少不機嫌な様子を隠せていない様子なのは、
千水への悪感情と、周りに人がいないからだろう。

その間、『小林』は離れた場所にいる仲間へと意識を向ける。
残念ながら――この廊下は見た通り両側に部屋がある作りだ。
窓を抜けてスタンドを飛ばすならば、窓があるはずの部屋に入るなり、
窓を探すなりは必要になるだろう。つまり、距離自体は解決する気がする。

わざわざ廊下などを経由すれば数百メートルはくだらないだろうが、
障害物を気にしないならば、高低差は30mに確実に収まるだろうし、
距離的にも――同じ棟である以上、窓を経由するなら届き得るのではないか。

 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□│
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│
                   .│□□□□□│       自□□□□扉
                   .│□□□□□│        販□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┐
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□◎│□□□□□│
                                    │□□□□├─────┘
                                    │□□□□│
                                    W□□□住W
                                    C.□□□□C
                                    │□□□□│
                                    │□□□□消
                                    └─警備─┘

666小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/22(金) 21:00:32
>>665

 (志田さん、神原さん達に緊急時スタンドで援護をするとすれば
最短距離で近くの部屋に入れば済む事か)

(今回の囮作戦が、完全に軌道に沿って犯人が志田さんの作戦に
嵌れば、と言う前提だが)

 思考を続けつつ、特に大きくその場から動く事はしない。

(まだ、ひたり氏はトイレの個室だろう。女性は、こう言う場合
特に用事がなくても長居するからな)

(余りにも、トイレから出なくて異常と思ったら住吉氏が最初に反応する。
スタンドの視界でも挙動は見守れる。何かあり次第、こちらは自然を装い
トイレのほうに近づいて話しかける事にしよう)

 現在、出来うる事は静かにスタンドの目を伴っての監視だ。
トイレ側に意識を払う比重を少し偏らせるが、全体的に周囲を見る事は忘れない。

667志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/22(金) 21:24:57
>>664

「――あれは……!?」

思いがけず明滅する光を目撃し、自然と背筋に緊張が走る。
あの光が何を意味するのか――それはまだ掴めていない。
だが、一つだけ分かっていることがある。

一度目の時は、明滅が止まった直後に予告状が投げ込まれた。
今度も何かが飛んでくるのか、あるいは別の何かがあるのか、それは断言できない。
しかし、あの光に変化が生じた後には『何かが起こる』という強い予感がある。

『点きっぱなし』の時は何かが起きて『消灯』した時は何も起きないという解釈もできるが……
何も根拠はない。
ここは警戒を強めるべきだろう。
僕が期待しているのは、当然『何かが起きてくれる方』だ。
まだ予告された時間には達していない。
怪盗が予告状の通りに動くとすれば、首飾りを狙って出てくるには少々早い時間だ。

となれば――いよいよ、か?

「オーナー……言いにくいんですが、急いで靴を持って浴室へ隠れて下さい」

「たった今、事が起こりそうな前兆があったので。
 今すぐにでも、何かあるかもしれません。
 僕が呼ぶまで、そこにいて下さい」

「何があっても、絶対に大きな音を立てないようにお願いします」

本当は、部屋から出てもらえれば一番いい。
ただ、ドアを開けたところで怪盗と鉢合わせという可能性もある。
それを考慮すると、時間までここにいてもらった方がマシだ。

「……今、窓の外で『光』が見えました。
 最初に予告状が投げ込まれた時に見たのと同じものです」

「どうなるかはまだ分かりませんが――『来る』前触れかもしれません」

拾い上げたスマートフォンを通して、グループ通話で全員に報告する。
そして、椅子を手に取り、移動(自分、椅子ともに前レスの位置)する。
その際は、窓に背を向けないように、後ずさるようにして後退する。

移動の途中で鞄を足で蹴り、押入れ付近(前レスの位置)へ動かしておく。
まだ猶予がありそうなら、窓から見えない押入れ付近でスタンドを発現させる。
目的は、スタンド会話で現状を伝えることだ。

『今、窓の外に光が見えました。来るかもしれません』

それだけ告げてスタンドを解除し、元の位置(移動先)へ戻る。
猶予がなさそうなら、スタンド会話は行わない。
位置に戻ったら、現在の時間を確認する。

668神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/22(金) 21:41:53
>>664

『まだ動く時ではない』

(分かってる)

オーナーは信じる。
クロではない。ただ行動的なだけだ。
にしても大丈夫だろうか。
怪盗が遠くからこちらを確認しているかもしれない。
スキを突いて侵入してくるかもしれない。
来たら来たで騙されてしまってお疲れ様と捕まえに行くが。

『窓の外に光……』

志田の言葉が聞こえる。
来るのか、この場に。

「まだ」

『まだだな』

神原は押し入れの戸に手をかける。
いつでも開けられるように。
師匠は棒を投げられるように構えておく。

669『パストラーレの収穫者』:2017/09/22(金) 23:39:04
>>666(小林)

『志田』:
「……今、窓の外で『光』が見えました。
 最初に予告状が投げ込まれた時に見たのと同じものです」

「どうなるかはまだ分かりませんが――『来る』前触れかもしれません」

『玉野』:
「……囮に引っかかってくれた、という事でしょうか。
 いずれにせよ、お気をつけて。窓からは離れて下さい」

『影山』:
「何が起きるか分かりませんが……こちらも警戒は固めます」

『こいひめ』:
≪…………何か起きたら、光=攻撃ってパターンかな≫

グループ通話から、『囮作戦』が何らかの進展を見せる様子が聞こえる。
本命が釣れたのか、手掛かりが引っ掛かったのかは不明ではあるが、
何も起きずに終わってしまう、という事態にはならなかったようである。

『住吉』:
「………………千水さぁん! まだですかぁ!」

『ひたり』:
「もうちょっと待ってほしいッス、すいませぇ〜〜〜ん」

住吉がしびれを切らしたらしく、呼びかけているが――
それもどこ吹く風と言った様子の千水の返答が聞こえてくる。

『住吉』:
「…………ったく、こんなときにぃ」

彼女が明らかにいらだっている。まあ、当然と言えるだろう。
ただし、方向は千水一点集中らしく、『小林』に干渉はしてこない。

逆に、『小林』から彼女に干渉する事は、問題なく出来るだろうし、
彼女の意識は千水に向いているため、『小林』が見咎められる事も無い。

(☆位置情報には変化なし)

670『パストラーレの収穫者』:2017/09/22(金) 23:48:23
>>667(志田)
>>668(神原)

林の中の光。望んでいた『異変』ではあったが、
こうした事態は『全て望み通り』に進むものではない。
光は消えてしまい、そしてこの場に石が投げ込まれることも、
あるいは光と共に怪盗が現れることもない。『何も起きない』?

『阿万野』:
「・・・・・・・・・・・・念には念を、という事か?」

「『何かが起きる』そしてェ・・・君が対処をしてくれるなら、
 私は、むしろ君の部屋にいない方が正しいように思える。
 あー、例の噂の、事実関係は確認できたわけだし・・・
 いずれにせよ、寝室からは・・・出させていただく事にするが」

             ザッ
        ザッ
                       パタン
             ギシ  ギシ

オーナーが障子を閉め、玄関の方に歩いていく音。浴室のドアが開く音は無い。
或いは浴室に入るつもりはないのかもしれない。彼にも『判断』はある。
窓から素直に離れてくれたのは、誰でも『正しい』と分かる事だからだろう。

            パァァー

再び、謎の光が灯るが、今までの光と『別』の光だ。
今までの光は明らかに『ライト』のそれだったのだ。
あれも、特別強い光というわけではなかったが・・・
輝きと言い換えてもいいものだった。明るい場所でも、
至近で目に当たれば反射的に目を閉じてしまう類の光。

これは・・・違う。暗闇ゆえにそこそこの明度を持つが、
明るい場所で目に向けられてもまぶしさはないだろう。
連想するなら、暗い部屋で液晶端末を使っているくらい。
その程度の光・・・『何か別の目的で光らせている』のか?


『玉野』:
「……囮に引っかかってくれた、という事でしょうか。
 いずれにせよ、お気をつけて。窓からは離れて下さい」

『影山』:
「何が起きるか分かりませんが……こちらも警戒は固めます」

『こいひめ』:
≪…………何か起きたら、光が攻撃の合図のパターンだな。
 起きないなら……光=攻撃ってわけでもない……って感じか≫

通話口からはそれぞれの見解が伝わってくる。
もちろん100%正しいことを言っているとは限らない。
間違いや勘違いも含まれている可能性はある。誰にでもある。

     ・・・
                ・・・

現実としては、『何かが起きる』ような様子は、今の所ない。
相変わらず林の中には謎めいた『弱い光』があるようだが、
何かが飛んでくるとか、何か妙な気配がするとかは一切、無い。

杞憂、と言う事だろうか・・・? 或いはこの状況に何か意味があるのか?
何か理由があって攻め込まないのか、合図が攻め込みを意味しないのか?

『志田』は臨戦態勢を整え、『神原』もまた、押入れの中で機をうかがう。
もちろん、このまま何も起きず時間が来てしまうという可能性も十二分にある。
それでも、警戒を続ける気持ちは正しいだろう。何かが起きているのは確かだ。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□□□□□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□□□□鞄入□□│
│■□□布団志□□□□□押□神│
│T □□布団椅□□□□□入□強│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

★オーナー阿万野は障子の向こうにいるため、正確な位置は不明。

671『パストラーレの収穫者』:2017/09/22(金) 23:58:18
>>670(訂正)
度々訂正を入れてしまい申し訳ございません。

×現実としては、『何かが起きる』ような様子は、今の所ない。
〇ここから『更なる何か』が起きるような様子は、今の所ない。

672志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/23(土) 15:50:05
>>670

(……何が狙いだ?)

どうにも意図を図りかねる。
まず間違いないのは、あの光の位置に誰かがいるということだ。
窓から飛び降りて現場に向かいたいところだが、自分はこの場を動くわけにはいかない。

「一度光が消えて、また点きました。今度は弱い光です」

「客室から見える林の中に誰かいるようですが……それ以上は分かりません」

「今のところ怪盗が現れる気配はないようです。引き続き待機を続けます」

まず、グループ通話による連絡を済ませる。
こいひめの見解も可能性の一つとしてあるが、それ以上のものはない。
連絡を終えたら、再び押入れに近付いてスタンドを発現する。

『さっきまでの光が消えて、別の光が点きました。今までより弱い光で、位置は林の中です。
 ……どう思いますか?』

現状報告が済んだらスタンドを解除する。
いちいち出したり引っ込めたりするのは面倒だが、仕方がない。
そして再び窓に近付いて光を観察する。

おおよその距離はどれくらいだろうか。
仮に、ここから走っていったとしたら、どれくらいかかるか計算してみよう。
スタンドの性能や能力によるが、その時間は向こうからこっちに来るために要する時間でもある。

そして、あの場に怪盗がいるとしたら、僕達と同じく動くタイミングを待っているんだろう。
場合によっては、こちらから捕まえに行くことも視野に入れるつもりだ。
もちろん、今は客室での待機が優先ではあるが。

673小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/23(土) 18:14:33
>>669-672

>一度光が消えて、また点きました。今度は弱い光です
>客室から見える林の中に誰かいるようですが……それ以上は分かりません


(やはり、モールス信号に近しい合図……だが何を『連絡』する?
共犯者がいるとして、何の布石にしてるか不明だ)

グループ通話による志田さんの情報を聞きつつ、住吉氏 ひたり氏のいる
トイレのほうにも意識は払っていく。手洗いが長いのか、警戒する度合いでは
一番高い彼女はトイレの奥に引きこもっている。

(女性は、手入れなりで長くいても違和感は生じない。『そういうもの』と
受け取るだけで済む。だが……状況が俄かに動き始めてる今は『特殊』だ。
そう、悠長に居続けるか? 玉野氏も外に近い場所から離れるように
警告の声もある。 ……少し、確認するか)

 カツ コツ   ピタ……

 自販機の方面まで、少し歩く。
その方面まで歩く、と言う事は。その分そちら側に設置している
『リヴィング・イン・モーメント』の索敵範囲も広がる事に繋がる。

 スゥ――

(静かに  水面に泳ぐ葉のように)

『リヴィング・イン・モーメント』を、女子トイレの内部に移動させる(スC)

彼女が入ってるのは、トイレの個室か。洗面台である筈だ

もし、視界で洗面台に立って化粧でもしてるか。トイレの個室にいるなら
隙間から足なりは確認出来る。それが無事確認出来たら、住吉氏が
スタンドに気づかないのなら元の廊下に設置し直すし。気づいて混乱する
前に解除をする。何かの勘違いの範疇で収まるはずだ。

674神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/23(土) 23:04:57
>>670

『まだこっちは待機するぞ』

『視覚的な情報はそっち任せになる。すまない』

待機し続ける。
何か事がなければ動けない。
それより先に動いたらここに隠れている意味がない。
だからまだ動く時間ではないだろう。

「……」

指に力が込められる。

675『パストラーレの収穫者』:2017/09/24(日) 03:54:37
>>672(志田)
>>674(神原)

現在グループ通話に参加しているのは、『志田』『小林』を除けば、
玉野、影山、こいひめの三人である。奇しくも旅館の責任者と、
アイドル側の警備担当者、そしてスタンド使いという『使える』面子。
あとはこいひめ付近にいるであろうナギと、影山の警護する巣ノ森か。

『影山』:
「光の種類が違うという事は、『目的』が違う……
 という事でしょうか。合図に弱い光は使わないはず。
 合図ごとに光を分けるなら、色の違う光が安牌でしょう」

『玉野』:
「林の中に警備員を動かす事も考えられますが……
 囮の可能性もあります。今、自由に動ける警備員は少数。
 判断に迷いますが……一応、警備に連絡はしておきましょうか」

『こいひめ』:
≪今なら……僕を見張ってるのはナギだけだから…………
 僕が林まで行って、そいつを捕らえるって攻略法もあるぜ≫

≪僕の『ブルー・サンシャイン』なら……そんなにハードじゃない≫

『志田』が現状を報告すると、やはり三者三様の見解が述べられる。
林の中の謎の光は今もなお消える様子がない。弱いままで。
何をしているのかは分からないが、何かしら用があるのだろう。

ここから光までの距離は――おおよそだが『50m』以上はあるはず。
だが、数百メートルとか、数キロとかそんなに極端に遠い距離ではない。
林からこの建物の窓を狙い撃てたように、『ほどほど』の距離と言える。

木々や高低差を含んだ距離のため『短距離走』のようには行かないだろう。
そうした要素を無視して考えるなら、全力で走って10秒くらいだろうか?
普通にやれば無視するわけには行かないので、20秒かかってもおかしくはない。

状況を問われた『神原』と師は、押入れの中で『その時』が来るのを待つことにする。
何かが起こるまで待ち続ければ、少なくとも『悪いこと』が起きる可能性は限りなく低い。
それでも、思わず指に力が入る。『その時』に解き放つ力が、腕に、手に、指先にまで満ちる。

             ガチャ

『阿万野』:
「私はやるべき仕事もある。いったんここを離れさせてもらおう。
 ああ、要らない疑いをかけてしまって申し訳なかったね、『志田』君」

               「では――また後で。幸運を祈る」

特別理由があって呼び止めないなら、阿万野はこの宿泊部屋を出てしまうだろう。
少なくとも扉を開けた音がした時点で悲鳴が上がったとかは無いようなので、
ドアの外で怪盗が出待ちをしているとか、ばったり出くわすという心配はないようだ。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□志□□□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□□□□鞄入□□│
│■□□布団□□□□□□押□神│
│T □□布団椅□□□□□入□強│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

オーナーは現在出入り口付近にいるものと思われる。

676『パストラーレの収穫者』:2017/09/24(日) 04:03:05
>>673(小林)

『志田』:
「一度光が消えて、また点きました。今度は弱い光です」

「客室から見える林の中に誰かいるようですが……それ以上は分かりません」

「今のところ怪盗が現れる気配はないようです。引き続き待機を続けます」

『志田』の状況報告が聞こえてくる中、
『小林』は『推理』する。そしてそれを行動に移す。

            ス ゥ ――――

ビー玉サイズの透き通ったスタンドは誰にも見咎められる事なく、
自販機の傍に移動した『小林』に新たな視覚情報を与える。

個室の内一つに、彼女のものであろう足が見える。
彼女が入っている個室は、一番奥であるという事だろう。
と、その時だった。住吉の視界が『それ』を捉えてしまった。

『住吉』:
「?? シャボン玉・・・?」

         ザッ

              ザッ

『千水』:
「……ちょっ! 住吉さぁん、プライバシーっスよプライバシー!」

『住吉』:
「いや、なんか今、トイレの中にシャボン玉みたいなのがぁ……」

気づかれた、ゆえに彼女が混乱する前に『解除』を行った。問題なく。
千水の側に集中している住吉にであれ、少しの間は見咎められなかったが、
策無く行えば『バレる』のが分かった。他に分かったのは彼女は個室にいる事。
見えたのは足だけで、靴しか置いていない――とかそうしたトリックも無さそうだ。

『住吉』:
「見間違えですかねえ、まあ、とりあえず早く出てくださいよお!
 みんな待たせてますしぃ……というか、音姫の音量下げてくださいよお」
 
        「廊下まで聞こえてくるんですけどお、クラシックみたいなの」

『千水』:
「いいじゃないスか、デスメタル流してるわけでもないんスし。
 てゆうか住吉さん、そういうこと大声で言わないでほしいんスけどォ」

それから――『音楽装置』をかなり大音量で稼働させている事。
さすがに、自販機の傍にいる『小林』には聞こえてこないのだが、
トイレの前で待機している住吉からするとそこそこ『鬱陶しい』ようだった。

───扉────扉───消──扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□│
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│
                   .│□□□□□│       自小□□□扉
                   .│□□□□□│        販□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□│
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┐
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□◎│□□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W住□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉?千│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

手:手洗い場   ?:個室の中は不明   千:おそらく千水。

677志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/24(日) 21:35:19
>>675

「――『目的』ですか。
 確かに……。ありえますね」

今のところ目撃している光の種類は、強い光の明滅と点灯、そして弱い光の点灯の三つだ。
種類がある以上、そこに別々の意味があると考えるのが自然だろう。
まず強い光の明滅が現れ、そこから強い光の点灯か弱い光の点灯に分岐している。
現状では、それ以上のことは分からないが、
強い光の点灯の直後に宝石が飛んできたという事実がある。
それを考慮すると、強い光の点灯には特に警戒すべきだろう。

『……ある程度の見込みはある、か。
 だったら……。いや……』

こいひめにスタンド会話で応じながら、心に迷いが生じる。
もちろん100%ではないだろうが、彼女には自信があるようだ。
それなら、任せてみるのも手かもしれない。

この手が使えるのは、おそらく今だけだろう。
退出した二人が戻ってきた後では、こいひめを外にやるのは無理だ。
やるとしたら、今しかない。

だが、当然ながら懸念もある。
その場に敵が潜んでいたなら、争いが起こることは半ば必然だろう。
いくらこいひめがスタンド使いといっても、未知の敵を一人で相手取るのは危険が大きい。

『……もし行ったとして、そこから向こうまで往復どれくらいかかる?
 早めに戻って来れそうなら、現場へ行って様子を見てきてもらえれば助かる』

『ただ、誰かがいたとしても、捕まえることは考えなくていい。
 あくまで様子を見るだけにして欲しい』

『できるだけ争いを避けて、現場に誰がいるか、あるいは何があるか教えてくれないかな。
 つまり偵察をしてもらいたいんだ』

玉野さんの言った通り、今の状況で自由に動ける人間は多くない。
仮に警備員を動かせたとしても、大きな収穫が望めないことは分かる。
ここは、スタンド使いであるこいひめに行ってもらうのが妥当だろう。
たとえ敵を捕まえなくても、彼女ならスタンドを見ることができる。
もし、現場にスタンドがいたなら、敵の能力の一端を知ることができるかもしれない。

『稗田さんと話しているんですが、彼女に林の中の様子を見てきてもらおうかと考えています。
 それについては、どう思いますか?』

神原さんと『ストロンガー・ザン・アイアム』の意見も聞いておこう。
それによっては考え直す必要も出てくる。
ついでに、今の時間も確認しておきたい。

「いえ、オーナーは知らなかったわけですから無理はありません。
 それに、そもそも疑われることが目的でしたから」

「僕も、できるだけのことはするつもりです。
 では――」

そのまま退室するオーナーを見送る。
特に引き止めておく理由はない。
引き続き、光から目を離さないように注意しておこう。

678小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/24(日) 21:47:50
>>676

 (住吉氏と、ひたり氏には不愉快な思いを一瞬させた事になる。
直接的に謝罪する事は、今後も出来ないだろう……だからこそ、頭の中では
謝罪を述べると共に告げる。私は私の行為に関し何ら恥じる事はしていない、と)

 女性のデリケートな場所に関し潜入した事に対し責任は持つ。だが、怪盗の挙動を
分析するには必要な事だった。不謹慎な行いである事は自覚してる。

 (現在、高い確率で。ひたり氏はトイレの個室にいる。
音楽の大音量……無線なりでの連絡を誤魔化す為か? ……わからない。
女性なら、トイレでの自分の排泄音を消す為に音楽を流すとか、そう言った
男性には理解しにくい繊細な部分もある。つまり『グレー』は未だ位置付けられている)

 ひたり氏の行動は、レッドにいかない。白と黒の挟間をずっと行きかっている。

(広い視野を持て……彼の忠言だ。
廊下のリヴィング・イン・モーメントは一体でも。別室方面の警戒は出来る
トイレで解除したのも、これは良い切っ掛けと思い外の森にスタンドを飛ばして見るか?)

このままトイレの千水ひたりに警戒をしても、彼女は不審と思える行動は覗かせても
決定的な証拠を露呈させない気もする。

なら、主犯格に近いだろう『外の光』に直接接触を図って見るのも一つの手だ。
闇夜の森。そこにビー玉サイズのスタンドを飛ばしても、相手が気づく可能性は低い。

手近な部屋に入り、光が点滅してると思われる場所を窓から確認した後に
解除した分のスタンドをミネラルウォーターで最小サイズを発現すると共に
外へ飛翔させる。森のほうへと射程限界まで飛ばして偵察する事にしよう。

(現在時刻は……何時だったかな)

スマホで現在時刻も計る。

679神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/24(日) 22:41:45
>>675

『光、光かぁ……』

「なにか?」

『モールス信号ってあったよな』

光が何かの合図になるならそういうやり方もあるということだろう。

『どう思う幸輔』

「彼女自身の意志なら尊重するでも、危険は良くない」

「本当にヤバくなったらこっちに連絡を入れて欲しい」

『別にいいけど危なくなったら連絡を入れて欲しいと!』

『俺は……いや、幸輔と同じだ。俺達はフリーだ。助けに行ける』

稗田が怪盗と遭遇して危険があるのは本意ではない。
だが虎穴に入らずんば虎子を得ずとの言葉もある。

『必要ならいくらでも手を貸そう』

680『パストラーレの収穫者』:2017/09/24(日) 23:21:32
>>677(志田)
>>679(神原)

現在時刻は――『20:40』だ。

           バタン

オーナーは部屋を去った。これからどこに行くのかは不明だが、
仕事がある・・・というのであればここに再び現れる事は無いだろう。

『こいひめ』:
≪偵察でもいいけど……往復なら最低3〜4分は絶対かかるかな。
 僕、あんま脚速いわけじゃないし……捕まえるなら片道なんだけど≫

   ≪あとまあ……ナギと住吉が、多分だけど……
    激おこになるから、これやると本番は絶対動けない。
    そうじゃなくても…………あんま心配かけられないし≫

       ≪でも……やれる事やらずにバッドエンドは駄目だ≫

提案のわりにはあくまで『一つの案』と言った様子であり、
それほどの積極性は感じない。アイドルという枷があるからか。
だが、動きたくない・・・といった様子はない。彼女も何かしたいのだろう。

≪えひ……僕だってスタンド使い初プレイってわけじゃない。
 ……パート……あー、『パーティ』でやるべきだってわかる。
 やばくなったら、すぐ呼ぶから。来いよな……通話は繋げとく≫
 
     ≪あとはどうやってナギをごまかすかだけど…………≫

『ナギ』:
「ひめ、喉はお渇きになりませんか?」

ナギの声が通話口から聞こえてくる。おそらくそこそこ近くにいる。
隙を突いてドアから駆け出す、というのが出来る雰囲気ではなさそうだ。

『こいひめ』:
「…………あとで自販機いく?」

≪付き添いルールがあるからな…………住吉がいないなら、
 力技でなんとかなるか。馬鹿じゃないけど単純だし、こいつ…………≫

『ナギ』:
「はいっ、喉が渇いては戦が出来ぬ、とも言いますし!」

語調から察するに住吉が特別強いとかではなく人数の話と思われる。

身内だからか想定が甘いようにも思えるが、実際のところ、
本気になったスタンド使いが動けば一般人が止めるのは困難だ。
もっとも彼女が身内であるナギ暴力を振るう可能性はかなり低いだろうが。

『こいひめ』:
「えひ、また変なこと言ってる…………
 お前は戦に出るわけじゃないんだから……」

つまり・・・いくつか支障や弊害はあるが、
彼女に捕獲でなく偵察を任せる案は可能だ。

           パァァ…

なお、現在も謎の光は弱く灯っている状態を保っているが、いつ消えるかは微妙な所。
もっとも消えたとして、そこに人がいる(いた)のは間違いない。偵察には意味があるだろう。

もしかするとこの囮作戦で釣れた『アレ』なのだとすれば・・・外から干渉できるならば、
室内にわざわざ乗り込んで来る必要はない・・・と考える事も出来る。待機にも意味はあるだろう。

(☆位置情報に変更はありません)

681『パストラーレの収穫者』:2017/09/24(日) 23:23:31
>>678(小林)

現在時刻は――『20:40』だ。

ここで『小林』は正しい選択をする。千水ひたりはグレーである。
だが、一つ間違いないことがある。謎の光はほぼ確実に事件に関係している。
千水ひたりから得られる情報は状況証拠でしかないが、光を追えば、違う。
現行犯を目撃する事が出来る。残念ながら、音を聴くことはできないとはいえ。

        ザッ

              ザッ

         ガチャッ
                  バタン・・・

そのまま『小林』は手近な部屋へと入る事に成功する。ここは資材置き場のようだ。
誰かが鍵を閉め忘れたか、スタッフスペースだからと閉めないでいるのだろう。
電灯が消えているが、手近な位置にスイッチがあるので問題なく明るさは確保出来る。
ただ、問題としては――――この部屋からでは光が見当たらないという事だった。
高い位置からなら視認出来るが、低い位置からでは木々の陰に隠れてしまうらしい。

                   スィ  ――――――
        
窓の外から森方向へとスタンドを飛ばすが――ここからどうするべきだろうか。
もっとも、位置を工夫してしまえば光を見つけること自体は出来ると思われる。

また、どうやら『志田』と稗田こいひめの間でも『偵察案』が上がっているようだ。

(★『志田』『神原』サイドでのグループ通話の内容はすべて認識できています)

 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□├─────┐
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │
                   .│□□□□□│       自□□□□扉□□□□ダ窓
                   .│□□□□□│        販□□□□│□□□□小窓
                   .│□□□□□│       │□□□□│ダダ□ダダ │
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┤
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□◎│□□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W住□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉?千│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

ダ:搬入資材かなにかだと思われるダンボール群

682『パストラーレの収穫者』:2017/09/24(日) 23:25:05
>>681(訂正)
(☆地図中トイレ付近の◎は消し忘れです。ご了承ください)

683志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/25(月) 00:28:38
>>680

『――いや……やっぱりやめておこう。
 今の状況で君に動いてもらうのは得策じゃなさそうだ』

『まだ本命と保険が残ってる……。
 君の力を借りるなら、その時にしておいた方が無難だろう』

こいひめ自身が言うように、今こいひめに動いてもらうのは、
後々の彼女の行動に間違いなく支障をきたす。
この囮作戦の段階は、あくまで『保険の保険』なのだ。
それ以降の作戦で、本格的に事が動き出した時のことも計算に入れておかなければならない。

「……神原さん、一つ変更したいことがあります。
 稗田さんの代わりに、林の中を見てきてもらえませんか?」

「こっちは一人でも大丈夫です。
 元々の囮は僕だけですから、僕さえ残っていれば囮の役目は果たせますから」

「もし怪盗が現れた時は連絡を入れます。
 僕一人でも……神原さんが戻るまでの足止めくらいはできるつもりです」

「このまま、あの怪しい光を放っておくというのも……。
 ……どうでしょうか」

予告までの時間は残り少ない。
待機を続けていても、何も起こらないという可能性もある。
その場合、この囮作戦は全くの無駄になってしまう。
状況に応じて、臨機応変に対処する必要がある。
あの光の正体を確認できれば、少なくとも何らかの収穫は得られるはずだ。
囮である以上、僕はこの場に残らなければならない。
現場に行ってもらうとしたら、戦闘向きのスタンドを持っていて、
なおかつ自由に動ける神原さんが妥当なように思える。

684小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/25(月) 18:52:52
>>681-683

 (このまま……鯉が生命を次に託すために滝をのぼるように
上昇 上昇……光を見定めるんだ)

 スゥ  ゥ……

スタンドを前進20m、上30mの地点へと飛翔させる。
この立ち位置からでも。森の上を点灯する発光の位置を確かめる事は十分可能な筈だ。

 (……通路側にも気を配る)

『リヴィング・イン・モーメント』は、スタンド金魚と水槽の動きを別にする事が可能。
通路側に設置してる金魚は、水槽を静止した状態で金魚だけを左右に動かし
人影に気を配る。私が居なくなった途端に、住吉氏と、そして千水ひたり氏が
慌ただしく動く可能性もある。それでもグレーを抜ける事はないのだが。

グループ通話にも耳を傾け、その内容に黙考する。

(近接型の神原さんが森の光に向かって突入する。確かに、彼なら
やすやすと怪盗が如何なる能力があるとすれ負ける可能性は低い。
だが……森林は間違いなく、あちらのテリトリーに値する。警備員が黒なら
森林をマッピングしていたのだし、地理は圧倒的にあちらが上。
……この光そのものが誘蛾灯のように、我々をおびき寄せる為と言う
可能性だってあるだろう……だが、今わたしが口を挟んでも。場を悪戯に
停滞させるだけだ。確固たる危険か優位に立てるものを判明するまでは)

 カチ

資材置き場部屋のスイッチを押して照明は消しておく。スイッチが手元に
届く位置で壁に寄りかかり屈んで待機しておく。光のある窓の開いた部屋の
真ん中に立ち尽くしていて、いきなり飛来物で攻撃される事だって考えられる。

685神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/25(月) 22:40:52
>>680
>>683

「ん? 僕が?」

押し入れから志田に返事をする。

「もちろんいいよ」

アイドルである稗田より自分の方が自由に動けるというのは納得できる。
それに自分自身に迫る危険はある程度退けられるだろう。

「もし怪盗がこっち来たら連絡してよ」

「ほら、僕がグループ通話に入ると色々ややこしいかもしれないから、個人的にね」

686『パストラーレの収穫者』:2017/09/26(火) 00:17:42
>>683(志田)
>>685(神原)

ふと、窓の外を観察する『志田』の視界に――――

             フワ…

外に『シャボン玉』のようなものが浮かび上がったのが見えた。
高度を上げていくその中に、『ブリキ金魚』のヴィジョンが泳ぐ。
これは『小林』のスタンドだ。おそらく彼も偵察の動きをしている。

『ナギ』:
「待つのも戦です、ひめ! 共に待ちましょう!」

『こいひめ』:
「…………ま、僕もお前を見張っとくって戦があるわな」

≪………………わかった。僕の方が多分本命の部屋に近いし。
 本番になったら……すぐ動けるはず。その時……本気出す≫

林へ偵察のはこいひめではなく、『神原』にする・・・作戦の変更。
今後の行動を考えても、その方が『不都合』は出づらいだろう。
縛りがない。そして、信頼がある。『荒事』から遠ざけられない。
むしろ、『荒事』である闘争を『舞台』に変えてしまえるのがその男だ。

『こいひめ』:
≪さっきの逆だけど……マジでやばかったら僕に連絡してくれよな≫

残り時間は20分だが、逆に言えば20分はある。
現場まで到着するのに、そこまでの時間はかかるまい。
そして――囮に引っかかったであろう謎の『光』に対して、
20分の時間があれば十分に何らかの対処は出来るはずだ。

         もっと言えば20分は『試合終了』の時間ではなく、
          そこから『試合が始まる』事を示す時間予告でもある。

(★位置の変更は無し)

687『パストラーレの収穫者』:2017/09/26(火) 00:18:20
>>684(小林)

通路に配置してある水槽、その内に泳ぐ金魚の視界は、今の所二人を映さない。
廊下には変化はない、と言う事だ。部屋の電気も消した。思う存分集中出来る。

グループ通話から聞こえてくるのは――『偵察』を行うのを『神原』にする事。
信頼に値する力強いスタンドの持ち主だが、一人で敵地に入る危険性はある。
だが、それもまた一つの決断。『小林』は停滞を望まず、口を出さない事を選ぶ。

            フワ           フワ

ヴィジョンを浮かせるが、当然射程距離には制限がある。『30m』だ。
林の奥までをこの安全圏から偵察する事は叶わないが――幸いにも、
限界まで浮かべた金魚の視界には『灯り』が見える。非常に弱い灯りだ。
だが、これでは3階の部屋にいる『志田』達と見えているものは変わらない。

問題は此処からだ――位置は分かった。あとは『偵察』する必要がある。
ヴィジョンを飛ばしたとして、果たして届くだろうか? 射程30mは長いが、
今見た限りこの位置から光の位置までは障害物を無視して『50mはある。
入り口近くにあるスイッチに近付くなら、安全と引き換えに更に射程は苦しくなる。

――それを望むかどうかは別だが、窓には人が通れる程度の広さがある。
もし射程が足りないと思うのならば、出る事を見咎める者は当然いない。
その分、スタッフスペース内の見張りには期待できなくなる――トレードオフだ。

 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┐
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│
 □□□□□□□□□□□□□□□□◎□□□□□□□□□□□□├─────┐
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │
                   .│□□□□□│       自□□□□扉□□□□ダ窓
                   .│□□□□□│        販□□□□│小□□□□窓
                   .│□□□□□│       │□□□□│ダダ□ダダ │
                   .│□□□□□│       │□□□□├─────┤
                  . │□□□□□│       │□□□□│□□□□□│
                   .└─────┘       │□□□□管□□□□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

★現在住吉と千水の様子は確認できない。

688小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/26(火) 19:12:02
>>687(夜間仕事のため先レス)

 (……窓を乗り越えれば、射程距離を広げ森の中の灯りの正体を突き止められる。
神原さんも、私と同行するのなら。戦力的に申し分はない)

(代わりに、旅館内の目は完全に手薄となる。いま現在注視する必要のある
千水ひたり氏の動向を見失う事になる、リスク リターン共に前進も後退もある)

 引くか あえて攻め込むか……。

(私が   親友なら ば
         彼   ならば)

 スッ

 グループ通話が繋がるスマホに、口をあてる。

「志田さん 神原さん 稗田さん。その必要は 『ありません』
どちらが行く問題は 『ありません』」


   カツカツ  パッ

  「――私が 行きましょう」

 「…………それがきっと たった一つの 冴えたやり方」

 窓を乗り越え、外に出る。通路側に設置した『リヴィング・イン・モーメント』は解除する。

(犯行予告まで20分。トイレに籠る、ひたり氏に対しスタンドで証拠を掴んでも
それは『不正』と倫理を侵す暴き方であり。追及するのにも難がある
 今まで犯人側に大きな動きはない以上。あらかじめ決めた時間を反故してまで
動く事はないと、考えるのが妥当だ。残りの20分、有効に使う。神原さんが先行するにしても
三階から降りるのには、どんなスタンドであれ大きなモーションが不可欠。それは、敵側に
戦力を晒す愚行になる……)

(ならば……直接的に危険を冒してでも、今は光の正体を突き止めるのが先決……
もし、森に罠が蔓延っていても。志田さんや神原さんでは、近接型で襲撃が突如起きて
袋小路になる危険を考えれば、目が遠くまである私のほうが危険から脱せられる)

 「何があれば、直ぐに森から引き返します」

 スゥゥ   ゥ

 (……上空30から5m下降……25m上空、30m前へスタンドを先行)

まず、上空のスタンドを先行させる。そして森林の点滅する光に3〜4mほどの
接近する事になったら下降させ光の正体を突き止める。

 ポォ……。

 (更に、ミネラルウォーターで通路解除分のスタンドを再発現……水槽化。
十メートルほど先を地上の茂みより私から10mほど前進させ進行させる。
トラバサミのような罠が仕掛けられいても、不思議じゃない……)

 空中と地上より偵察だ。懐中電灯は、つけない……こちらから光をつけて
悪戯に標的にさせる事はない。

 闇の中をつきすすもう、光を追って。

689志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/26(火) 21:03:32
>>686

『オーライ、いざという時は頼りにしてるよ』

そうは言ったものの、あまり彼女の助けには頼りたくないのが本心だ。
さっきも言ったように、こいひめが動くなら本番に入ってからにしてもらいたい。
それに、もし彼女が傷付けば、こいひめの関係者――
特に同じメンバーの二人に余計な心配をさせてしまうだろう。

(……小林君か。彼に任せるか。いや……)

「――いえ、やっぱりやめておきましょう。
 何があるかも分かりませんし……」

グループ通話では、ひとまずこう言っておくが、これは本音ではない。
現状で疑惑がかかっている千水ひたりが戻ってきた時のためだ。
玉野さんや影山さんの口から、神原さんが偵察に行ったことを知られると不味いかもしれない。

『神原さん、お願いします。
 千水さんに知られると良くないかもしれないので、
 神原さんは林には行かなかったことにしておきました』

そしてスタンド会話を使って、本当の意思を伝える。
これで、神原さんは部屋にいたままということになる。
不測の事態が起こる可能性を考えて、情報の漏洩は最小限にしておきたいところだ。 

『それと、小林君のスタンドも林に向かってるようです』

小林君のスタンドは、確かに偵察には最適だ。
しかし、彼は館内の見張りもしなければならないだろう。
いくら偵察向きとはいえ、あまり一人の負担を大きくするのは良くない。

『僕の能力を使えば窓から降りられるんですが……。
 相手に見つかるかもしれないので、入り口から出てもらえますか』

窓から降りれば早いが、その瞬間に光が消えても困る。
さっきオーナーが普通に出て行ったところを見ると、おそらく大丈夫だろう。
僕は、引き続き林の光と小林君のスタンドに注意を払っておこう。

690志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/26(火) 21:07:36
>>689

【神原に偵察を頼む会話はグループ通話を通さずにしたつもりでしたが、こちらの描写不足なので、今のままで結構です】

691神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/26(火) 23:13:45
>>686

『OK。こちらも準備は出来ている。心身共にな』

『小林のスタンドか。分かった。コンビネーションというのが機能するかは分からんな』

『まぁ実際のリングでもパートナーがレスラーでない場合のもある』

押し入れから出る。
そしてスタンドと神原が伸びをする。
ここからはこちらの勝負だ。

「……」

「ふぅ」

光の場所に向かっていこう。
この部屋から向こうに行くまでに時間がかかるのなら『バトルロープ』を発現。
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B01MFCP14I
固定したロープを振るなどして体幹のトレーニングなどをする時に使われるものだ。
長さは9mほどのものが多いとされるがこの製品ならば15mのサイズがある。
ここから下に下りるまでの距離がどのくらいあるか分からないが窓から直接下に下りる助けになるだろう。
志田にスタンド込みで持ってもらえれば神原の体重も支えられるはずだ。
ロープを使ってレンジャー部隊などのように壁などを蹴って下りてもいいし、ロープにつかまったまま滑り降りてもいい。

692『パストラーレの収穫者』:2017/09/27(水) 01:20:07
>>688(小林)

『小林』の選択は一旦スタッフスペースの守りを手放し、
代わりにより根本的な『光明』を手に入れる『積極的』動作。
窓の外に出るのに苦労はない。着地も問題なく、林の側へ向かう。

『志田』:
「――いえ、やっぱりやめておきましょう。
 何があるかも分かりませんし……」

どうやら『志田』は作戦を取りやめる・・・らしい。
少なくともグループ通話にはそのような声が流れている。

いずれにせよ『小林』は外の林へと足を進める事にする。
グループ通話にも連絡は入れておいた。こいひめの名前を出したのは、
彼女がスタンド会話を頑なに用いていた事を考えれば失敗かもしれないが、
幸いにも聞き逃されたか何の話か察されなかったようで、特別反応はない。

『影山』:
「作戦変更――ですね。
 敵が姿を現したなら駆けつけるのは悪くない策かと。
 すぐに戻ってくれば予定の陣形にも支障はありません」

『玉野』:
「こちらはこちらで、盤石の準備はしておきます。
 ですが、どうか深追いはせず、危険があればすぐにお逃げを」

『こいひめ』:
≪…………まあ、僕はどっちでもいい。本番全力ってことで意識高めとく≫

            ≪…………逃げられなかったら呼べよ≫

 スゥゥ   ゥ

             ポォ……

上空を浮遊する金魚を射程の限界まで先行させ――
更に油断なく、10m先に新たな金魚を飛ばして足元をも観察する。
複数のテレビの同時視聴のような状態だが、ある程度の状況は分かる。

            ガサ
                   ガサ

当然だが『30m』の射程で一定の『高度』を維持した状態で
ここから『50m』先の人物の3〜4mまで接近するならば、
本体も相応に前進する事は強いられる。これは仕方がないこと。

辺りには風の音と、『小林』の草を踏む音だけが響く。
光を付けねば当然周囲は薄暗く、旅館から離れる程何も見えないが、
例外がある――『光』だ。見つけた。上空を飛ぶスタンドが光を見る。

              ――――

   ――――

さらに、木々が風に揺れる音に混じり、『潜めた声』も聞こえる。
降下させたスタンドが見たのは、『通信機器』だ。トランシーバーや、
通話用の携帯といったところか。これが、『弱い灯り』を灯している機器。

そして、その持ち主。

                      /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''


――――――――『警備員』だ。

最も渦中の人物と言える、『警備員の女』が、通信機器を用いて何かを話している。
まだ気づかれていない。向こうは木の陰におり、恐らく『隠れているつもり』なのだろう。
下見をしていなかったのか、頭が回らなかったのか、上からの目は『意識できていない』ようだ。  

【現在の状況】
小林 ― 警備員:距離20mほど
水槽(上空:高度5mほど) ― 警備員:距離4mほど
水槽(低空:高度足元) ― 警備員:距離10mほど
また小林の腰にはビニールひもで『熱湯』と『塩素』の水槽。
(☆認識違いがあれば随時ご指摘ください)

693『パストラーレの収穫者』:2017/09/27(水) 01:25:20
>>689(志田)
>>691(神原)  

まだ消えない光と窓の外を飛ぶ『水槽』が『志田』には見える。
水槽についてはやや高度を下げたまま、林の方へ飛んで行った。
ただ、建物から10m以上も遠ざかってしまうとさすが見えづらい。

しかし・・・新たに見えた者がある。建物から林へ向かっていく『小林』だ。
スタンドの射程距離を稼ぐための選択だろう。通話からもその旨が聞こえてくる。

『小林』:
「志田さん 神原さん 稗田さん。その必要は 『ありません』
どちらが行く問題は 『ありません』」

  「――私が 行きましょう」

 「…………それがきっと たった一つの 冴えたやり方」

こいひめの名前が出たことに影山やナギの追及は無い。
聞き逃されたか、何のことか分かっていないのか、
いずれにせよ発言が作戦を乱すような事にはならないだろう。

スタッフスペースの見張りはいない事になるが・・・最悪、こいひめがいる。
そして玉野や影山もいる。仮に誰かが暴れたとして、抑止力は残っている。

『影山』:
「作戦変更――ですね。誰がそれをするにせよ、
 敵が姿を現したなら駆けつけるのは悪くない策かと。
 すぐに戻ってくれば予定の陣形にも支障はありません」

『玉野』:
「こちらはこちらで、盤石の準備はしておきます。
 ですが、どうか深追いはせず、危険があればすぐにお逃げを」

『こいひめ』:
≪…………まあ、僕はどっちでもいい。本番全力ってことで意識高めとく≫

            ≪…………逃げられなかったら呼べよ≫

また『小林』が動くという『表』がある事で、『神原』の『隠密』も捗るはず。

             スーー ・ ・ ・

押入れを開いた『神原』と師は、舞台へ向かう事になる。
光の場所までは少しは時間がかかる。逃げられないという保証はない。

         ズギュン!

ゆえに、トレーニング用の『バトルロープ』を発現した。
最初に発現しておいた『六角金棒』は発現時間の限界を迎え、
解除されてしまっているが……必要があれば再発現は容易だ。
とはいえここから駆けていくならば今は重りにしかならないか。

ここから下に降りるまでの高さは、目測では測りづらいが――
15mあるロープならば安全な着地は出来る程度ではあるのが分かる。
トレーニングのために頑強さを備えるそれは、簡単にちぎれる事もないはずだ。
窓にはロープを引っかける場所などは無いが、『志田』の協力があれば問題あるまい。

【現在の状況】
神原は『バトルロープ』を発現中。
志田は発現物などは無し。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□志□□□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□神強□□押□□│
│■□□□□□□□□□鞄入□□│
│■□□布団□□□□□□押□□│
│T □□布団椅□□□□□入□□│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

>>690(志田)
(★これは完全にGM側の把握ミスでした、申し訳ございません。
  状況を考えれば『通話を通さない』のが自然で、本来レス訂正も認めるべき状況のため、
  この通話内容によって起き得るPC側への不利益は今後も『ない』ものとして話を進めます)

694志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/27(水) 19:35:24
>>693

「分かりました。急ぎましょう」

時間をかけていると逃げられる可能性があることは理解していた。
だが、その一方で窓から下りる所を見られて感付かれるという可能性も考えていた。
その二つのリスクを秤にかけた上で、最初は後者の方を重視していたのだが、状況が変わった。

小林君のスタンドのみならず彼自身が動き出している今、こちらも急ぐ必要がある。
神原さんの意図を汲み取り、『イヴ・オブ・サルヴェイション』の両腕でロープを支えておこう。
そのための膂力は十分だ。

「神原さん――」

神原さんが地上に下りたら『イヴ・オブ・サルヴェイション』の精密性を生かし、ある物を投げ渡す。
事前に探しておいた小型懐中電灯だ。
もちろん照らしながら近付くわけにはいかないが、万が一の時には必要になるだろう。

「持って行って下さい。向こうが光を消して逃げようとした時には役に立つはずです」

今は光という目印があるから、それに向かって進めばいい。
だが、それを消されてしまえば、真っ暗な林の中ではたちまち見失ってしまうだろう。
その時に明かりがあれば、追いかけることができるはずだ。

(……しかし、出て行った二人は、まだ戻る気配がない。
 時間を計ってたわけじゃないけど、ちょっと長すぎる気がするな……)

頭に浮かぶのは、千水ひたりのことだ。
化粧直しなんかの時間が長いだけかもしれない。
それとも、何かしているのか……。

『二人はまだ戻りそうにないだろうか。
 ドアを開けて廊下の様子を見ることはできないかな?
 後の行動に支障が出そうなら無理にとは言わない』

以上の内容をメールでこいひめに送りたい。
通話で言わないのは、偵察している最中に余計な声が漏れると見つかるおそれがあるからだ。
その間も、林には逐一気を配っておく。

林の近辺はともかく、少なくとも建物の周辺なら僕の視界に入る。
つまり『能力射程内』だ。
もし、林の中に潜んでいた何者かが姿を見せたら、この部屋からでも足止めをすることはできる。

695小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/27(水) 20:15:15
>>692

   ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ……

(見つけた…… 『警備員』  ……一人か?
しかし通話してる事を考えれば、内部に協力者がいる事は確実。
私のスタンドでは盗聴は出来ない……これ以上接近すれば、気づかれる)

(……会話してるのは誰だろう?
千水ひたり氏である可能性は高い。だが、もっと別の人間である事だって
十分考えられる……スマホの通話表示を覗く事は。いや、そもそも
そんな画面が出るような間の抜けた行動はとらないか……だが、この時点で
わかる事もある……敵『怪盗』は私のスタンドを把握してないのだろう)

(スマホで他の方に報告……いや、駄目だ。スタッフらもグループ通話に
参加してる。そして、スタンド使いであるならスタンド会話なりで志田さん
神原さん等に秘密裏に声で伝える事は無理だ。メールにするか……)

『警備員、発見』

 スタンド視界内に意識を配りつつ、スマホで志田さん、神原さんに
ショートメールで報告する。

 今まで旅館内でも堂々とスタンドを使用してない事は功を奏している。
他の二人と違い、自分はスタンドの全貌は協力者であるスタンド使い二人にも
人の目のある中で晒してない。相手は私のスタンドが30m内で隠密に
動かせる事はまだ気づけてない。これは、有力な情報だ。

(だが、繰り返すが。これ以上接近するとなれば気づかれる……奇襲するか?
しかしながら周囲に仲間が潜伏してないとも限らない。少し、様子を見よう)

 上空のスタンドには、警備員の死角に位置する木の葉の上などに陣とる形で
引き続き観察を行う。余裕があるなら、その周囲にも人影がないか確認する。
 更に地面すれすれに移動させてるスタンドには30m内で警備員の他に
何か不審なもの、鳴子や罠に通じるものを確認させる。

 (更に、襲撃の用意もしておく……)

 スッ      スゥゥゥ

 提げてる塩素ボールを取り出し、警備員の横数メートル内に位置する場所まで
進行させる。相手がこちらに気づいてリアクションをとっても、すぐに塩素ボールで
攻撃すれば、幾らか怯ませる事は出来る。
 
 (通話相手が気になるな……千水ひたり氏なのか、違うのか。
警備員の顔は、やはり千水ひたり氏に似てるのか?)

 頭上に位置する場所から、件の人物と顔が酷似してるかも改めて確認する。

696神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/27(水) 23:02:03
>>693

『逃げられなかったらか……』

『俺達が逃げる場面になるのは避けたいな?』

師匠の言葉に神原が頷く。
鍛えてきたという経験、レスラーであるという意識、闘いに身を置いたという自負。
それらを持つ神原が逃げなければならない状況、それは今までのトレーニングが至らなかったという証拠。
避けねばならない。

「……ありがとう」

窓から出る前、志田に一言礼を言っておく。
地面に下りたら小型懐中電灯を受け取り、目標の場所を確認して進む。

697『パストラーレの収穫者』:2017/09/28(木) 08:17:36
>>694(志田)

(☆見返してみると非常に分かりにくかったので補足すると、
  >>693における稗田の発言は『小林』PCの発した、
 「何があれば、直ぐに森から引き返します」への返答です。
  度々ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません)

発見されるリスクを考えていた『志田』に間違いはない。
だが、いつ逃げ出すか分からない相手に対してなら、
見つかるのも覚悟して『こちらから動く』のも正解になり得る。

『神原』の着地を手伝うため、ロープを持っておくのは、
『イヴ・オブ・サルヴェイション』のパワーなら容易な事。

         グググ…

窓には一応の柵があり、降りようとしない限りは、
引きずり降ろされてしまうような事も無い。無問題。
礼を言った彼は、すぐに地上へと着地したのが見えた。

           ヒュン

さらに、極めて『取りやすい』パスを投げる事も、容易。
精密動作性に圧倒的な優を持つスタンドの行う『投擲』は、
機械のような正確さで、人の意思で定めた狙いを実現出来る。

無事に懐中電灯はキャッチされ、彼の追撃を手伝うことになるだろう。
 
        ♪

窓から吹き付ける風を感じながら、仲間へと連絡を取る。
送ったメールは迅速に帰って来た。フリック入力が速いらしい。

『自販機行くって口実でうまいこと見てくる
 ナギ連れていけばルールやぶりにもならないし、
 ナギがおこになるフラグも立たないウィンウィン』

とのことだ。これなら『誰も見張っていない状況』は避けられる。
むしろ、身内で性別も同じな彼女は立場上千水を見張りやすいのかもしれない。
もっともスタンド能力という『適材適所の極致』もあるので一概には言えないが。

現在――林には『小林』がやや足を踏み入れ立ち止まっている。
何かに隠れるような位置ではないので、ここからよく見える。
そして、その『小林』から、今しがたメールが送られてきている。

              ――――――――――『警備員、発見』と。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□志□□□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□□□□鞄入□□│
│■□□布団□□□□□□押□□│
│T □□布団椅□□□□□入□□│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

698『パストラーレの収穫者』:2017/09/28(木) 08:22:50
>>695(小林)

ショートメールを送信する――――油断なく情報は共有しておく。
そして敵の姿を改めて、観察する。電話に着信相手の表示は見えない。
そういう機能がない可能性もある。角度で見えない可能性もあるが、
計画的犯行なら、『専用の安価な通信機器』を用意してもおかしくない。

          ス  ゥ――――――――

地上スレスレを飛ぶ『水槽』は周囲の地面に隠された罠などを探る。
結論を言えば、無い。特筆するようなものは何も見えない。安全だ。
小ささゆえに草を揺らす音も最小限。会話中の相手には聞こえまい。

そして塩素を封じ込めた『水槽』も操作し、攻撃の準備を整えつつ、
頭上に浮遊させておいた『監視用の水槽』で、敵の顔を確認する。
中々のマルチタスクではあるが、問題があるほどの事ではない。
なお、現在は彼女の周囲に他の人影などは存在しないように見える。

そう、彼女。

                    ス スス…

話している内容は相変わらず確認できないが――――知っている顔。
間違いなく、あの時の警備員と同じだ。あの顔。千水ひたりに似た顔。
警備員の服装で、腰には懐中電灯らしき機器や、棒状の器具を提げている。

       ダ
          ダッ

――――その時、やや後方から、何かが着地したような音が聞こえた。
さらに、足音が自分の背後へと近づいてくるのも確認できる。そこそこに重い足音だ。
繰り返すようだがそれほど大きな音というわけではないので、警備員は気づく様子がない。

【現在の状況】
小林 ― 警備員:距離20mほど
水槽(上空:高度5mほど) ― 警備員:距離4mほど
水槽(低空:高度足元) ― 警備員:周囲を哨戒中
水槽(塩素) ― 警備員:距離5mほど
また小林の腰にはビニールひもで『熱湯』の水槽。
(☆認識違いがあれば随時ご指摘ください)

>>696(神原)

こいひめの言葉は『小林』に向けられたものでもあったのかもしれないが、
それは強き師の、『神原』の戦士としての心にも意味を持つ言葉にもなった。

逃げなければならないような状況は、あってはならない。
戦略的撤退という言葉はあるが、それは避けるべき局面という自負がある。
なぜなら『神原』は兵士ではなく、闘いに身を置いて生きるレスラーだから。

             シュルルルル

       ダ 
         ダッ


着地音こそ否めないが、林まで聞こえるような音ではない。
近道と隠密性を高い水準で両立する事が出来たのは、
ロープを手段に選んだこと、そして『志田』の協力のおかげだ。

数十m程前方には、『小林』の姿が見える。交戦状態という雰囲気ではない。
だが、背中には緊張が見える。何かがすでに起きているのは間違いないだろう。

                ♪

と、スマートフォンに反応がある(音声かバイブレーションか無音かは任意)
確認してみればわかるが、その『小林』からのメールだ。内容は極めてシンプル。

              ――――――――――『警備員、発見』

          ザッ

                 ザッ

目標の場所は地上からでは見えづらい。上からでは見えた辺り『木の陰』にでもあるのだろう。
とりあえず、『小林』が立っている辺りまでは進むことに成功した。彼は何をしているのだろうか?

【現在の状況】
『バトルロープ』を発現中。
神原 ― 小林:距離3mほど

699志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/28(木) 19:11:55
>>697

(――『警備員』、か……)

いくら光があるとはいえ、暗い林の中を顔だけで判別できたとは考えにくい。
ということは、まだあの格好を続けていたということだろうか。
そのままの方が動きやすいからか、単に着替える必要がないと判断したのか。

まあ、向こうの都合は何でもいいが、こちらとしてはありがたい。
千水似の警備員が存在しない人間であることは既に確認している。
警備員に成り済ました不審者――それだけで十分だ。

『頼む。それと、二人が帰ってきたら言っておいてくれないか。
 ずいぶん遅かったな、何してたんだ?って』

もう一通こいひめにメールを送っておく。
今更この程度でボロが出るとは期待していないが、何かあれば儲けものだ。
またプライベートがどうとか言って、はぐらかされるだけだろうが。

(あと10分――20時50分になったらダミーの場所に移動するとして……。
 僕が今できることは、この場で見ていることだけだな)

椅子を元の窓際に戻し、そこに腰を下ろす。
スタンドは解除せず、座っている自分の傍らに立たせておく。
その紫色に灯る『四つ目』で、林方面の観察を続ける。

遠くを見られるわけではないが、自分の目で見るよりは広い範囲を視界に納められる。
今のように高い位置にいれば、窓から見える光景を余すことなく一望できるだろう。
仮に、林の周囲で新たに何かが起こったとしても、見落とすことはない。

700小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/28(木) 20:02:33
>>698

 (やはり、警備員は千水 ひたり氏に似てる。
姉妹がいたとか、そう言う話題は出たものの。警備室での情報を
把握する限り、その姉妹が働いていた情報はない。
やはり……この警備員こそ、怪盗)

 グレーを越したレッド。ならば……先に攻める。

 (……と、言いたいところだが。
――可能な限り、情報をこちらに提供出来る状態を作り上げたい。
 首飾りを狙う動機、目的。この旅館で行うと言う意図
 何もかも不明な中で、有力なのは怪盗側に通ずる自白のみだ。
……今回の出来事、怪盗を捕縛して一件落着。そんな簡単な処理で
終えられるとも思わない。怪盗すら、複雑に絡まる一本の糸の一つ
そんな予感がすると考えるのは杞憂 なのか?)

 まだ、塩素ボールでの不意打ちなど具体的な行動は起こさない。
静観を続ける。『監視用の水槽』は2m程上昇させ警備員の死角へと移動だ。

  ダ
          ダッ

(! 背後……ん  神原さんか……頼もしい援軍だ)

 背後を振り返る。そうすれば、自ずと判明するのは到着してきた神原さんだ。

声での会話をするのは流石に不味いだろう。距離はそこそこあって小声での
やりとりでも安全だとして、可能な限りリスクは避けたい。

 スマホのメール画面を出し、ボタンを操作する。

 『私のスタンドで20m程先の木の陰で誰かと会話してます。
宜しければ、迂回するなりして襲撃の用意だけ準備して貰えますか?
 私が先行した手前、囮になって接近します。
相手もスタンド使いであるなら、すぐに逃げるよりも私を倒そうとする筈です』

そう言った内容の画面を、無言で神原さんに差し出す。

 この際だ、警備員を挟み撃ちにする準備を整える。

怪盗側が、またはもっと別の目的があるこそすれ。この山中で旅館側に何かしら
合図を行う警備員は限りなく怪盗に通じてると思える。

 スタンド使いか、または一般人として高い能力の協力者か。
それを見極めるにしても、体格が良く格闘慣れしており且つ
衆人の前で近接スタンドを出してた神原さんよりは私の方が未だ手札を
隠しており、相手もそうそうに自分の行動を予測して膠着する可能性が高い。

前面に出て対峙するとなれば、また『手札』を隠し持ってる私のほうが良いだろう。

もっとも、神原さんが対峙すると強く意見を推すなら。私は支援側に回ろう
 どちらにせよ、警備員とは接触する。旅館側に関しては一時的に
孤立無援となるが、志田さんの力を頼りにさせて貰う。

701小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/28(木) 22:48:34
>>700

メール内容で、警備員は『会話』と書きましたが
『通話』の記入ミスです。ご容赦ください

702神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/28(木) 22:54:59
>>698
>>700

(警備員発見か)

そいつも今回の件に関わる謎の一つだ。
一体正体は誰なのか。
そしてこのタイミングでなぜここにいるのか。

「?」

小林からの連絡を確認。

『了解と返事しておこうか』

迂回して進もう。
迷わなければいいが。
『バトルロープ』を解除。
代わりに『トレーニングバット』を出す。
ttp://www.baseman.co.jp/item/07_05_WTDXJHQTH.html
六角鉄棒より振り回しやすい一品だ。黒一色のものを一本発現しておこう。

703『パストラーレの収穫者』:2017/09/29(金) 00:09:16
>>699(志田)

警備員の服装をしている事に、何か意味があるのだろうか?
普通に考えれば『着替える』方がよほどバレにくくなる。
単に着替えるタイミングや必要がないという事だろうか?
或いは何らかの事情で、着替える服を持っていないのだろうか?
単に時間が惜しいとか、警備員の服にこだわりがあるとか・・・
少なくとも顔だけでの判断ではないだろう、なんせどこにでもいる顔だ。

・・・いずれにせよ、怪しい相手という事に変わりはない。

監視する目の存在は確実に『意味』がある。
同じく上方からの広域監視が出来る『小林』の金魚もいるが、
今はそれも見当たらない。見張るのは『志田』の役目になる。

        ♪

『おk わかった
 僕ならイージーな任務』

メールの返信はやはり早い。
効果のほどは不明だが、やらないよりはいい。

『こいひめ』:
「んじゃ、自販機行くか……」

『ナギ』:
「行きましょう、お供しますので」

なお、現在グループ通話からは他の部屋の声がほぼ聞こえてこないが、
環境音や雑談のような声が聞こえてくる。まだ何かが起きている様子はない。

               ボフ

椅子に座って、改めて窓の外の景色を見る。眺めるのではなく、監視だ。
全然関係ないが、良い椅子だ。本来の用途通り、身体を休めるにも丁度いい。

         ギョロ

四つ目は天網の如く、余さず地上の風景を補足し続けている。
現在の動きとしては、『神原』が林の中に入って行くのが見える。

・・・・・・また、警備員と思われる光についてはまだ変化する様子は見えない。

       ┌窓窓窓窓窓┐
       │□志□□□│
┌───┘□□□□□└─┬──┐
│■机机□□□□□□□□押□□│
│■□□□□□□□□□鞄入□□│
│■□□布団□□□□□□押□□│
│T □□布団□□□□□□入□□│
│V □□布団□□□□□□├──┤
│■□□□□□□□□□□C □□│
└──────┬障子障子┼──┘
          水.□□□□│
     ┌───┘□□□□├────┐
     │□□□□□□□□│W□□B.│
     │□□□□□□□□扉□□□B.│
      └出入──────┴────┘

☆椅子は『志田』と同じ座標。

704『パストラーレの収穫者』:2017/09/29(金) 00:15:45
>>700-701(小林)

全ての物事に明確な理由があるとは限らないが、
この事件には不可解な部分が多いのは事実である。
何故この旅館で、巣ノ森包の首飾りを狙っているのか?

場所や持ち主、シチュエーションは『偶然』で片付いても、
目当てとする品には『価値』や『意味』が付き物である。
尤も、場所や持ち主の方が目当てという可能性もあるのだが。

思考の中『小林』が選んだ選択は、自らは監視の役目を担いつつ、
援軍、『神原』に迂回しての襲撃を任せ――その『囮』にもなる事。

            ス ゥ ―――

夜というフィールドが功を奏している。
中に浮かぶ水の玉は、気づかれることなく再度浮上して死角へ。
そして『神原』への無言のメッセージ。返事はシンプルだ――――『了解』と。

      ガサ

            ガサ

言葉通り、彼は迂回する形で林へと足を踏み入れるようだ。
その手には『バット』――今発現したもののようだった。
黒一色のそれは夜の闇に溶け込むように、少し視認が難しい。

                   ガサ

彼が草を踏み分ける音が聞こえる。視界内の『警備員』は通話を続けている。
もっとも、それは浮かべた水槽の視覚で、ここ、地上からではとても見えない。

【現在の状況】
小林 ― 警備員:距離20mほど
小林 ― 神原;距離5mほど
水槽(上空:高度7mほど) ― 警備員:距離4mほど
水槽(低空:高度足元) ― 警備員:周囲を哨戒中
水槽(塩素) ― 警備員:距離5mほど
また小林の腰にはビニールひもで『熱湯』の水槽。
(☆認識違いがあれば随時ご指摘ください)

>>702(神原)

謎の警備員は果たして何者なのか……捕まえれば真相に近付くだろう。
彼女自身が怪盗なのか、あるいはまた別の何かなのか、いずれにせよ、
この件に密接にかかわっている存在である、という事は疑う余地がない。

      ガサ

            ガサ

『小林』がスマホの画面を見せ、『連絡』してくる。返事は了解だ。

草を踏み分け、鬱蒼とした林へと足を踏み入れる。
その手には、闇に溶けるように漆黒の『トレーニングバット』
良く手になじむ。『打つため』の道具であり、荒事にも適正がある。

                   ガサ

敵のおおよその位置と距離は分かるが、それ以上は分からない。
20m先。それ程の距離ではない。迂回込みでも短時間だ。
とはいえ、見当違いな方向に行ってしまうような事はないはず。

囮を引き受ける『小林』は把握しているようだが、彼のスタンドの能力だろう。
協力すれば、迂回は最小限に『警備員』の死角へと回り込めるかもしれない。

【現在の状況】
『トレーニングバット』発現中。
神原 ― 小林:距離5mほど

705志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/29(金) 20:37:08
>>703

着替えていて当然だと思っていたので、
騒ぎが起きる前と全く同じ格好をしているのは予想外だった。
まあ、それについては考えても仕方がない。
このまま監視を続けよう。

(……二手に分かれる、か。妥当な作戦だな)

おそらくは、どちらかが警備員もどきの気を引く段取りなのだろう。
スタンドの特徴を考えれば、神原さんが取り押さえる役目だと思うが。
成功すれば、この騒動も半ば解決といったところか?

――とはいえ、楽観はしていない。
まだ千水の疑いは残っているし、他にも怪盗側の人間はいるかもしれない。
それに、まだ予告の時間にさえなっていないのだから。

「――喉が渇いたな……」

自販機に向かう二人の会話を聞いて、不意に喉の渇きを思い出した。
お茶を飲もうとしたところでオーナーが入ってきたせいで、今まで忘れていた。
一時的にスタンドを動かし、お茶を淹れよう。

卓越した精密性を駆使すれば、完璧な淹れ方のお茶に仕上がるはずだ。
緊張感がないと言われるかもしれないが、まあ勘弁してくれ。
ずっと神経を張り詰めているのも、精神的に良くないんでね。

予告状が投げ込まれてから今に至るまでの間に、神経を使うことが数多くあった。
作戦を話し合って、それを実行して、この後にはまだ本番も控えている。
今後の活動のため、できる時に多少の気休めをしておきたい気分だった。

(……ここからなら『狙撃』もできる、か)

お茶を飲みつつ、窓の外を観察しながら考える。
この宵闇の中でも、『イヴ・オブ・サルヴェイション』なら、
控えめに言っても『スコープ越しの狙撃手』と同等の命中精度を発揮できる。
警備員もどきが旅館側に近付いてきたら、こちらからも仕掛けて二人を援護することにしよう。

お茶を飲み終わったら、空になった湯のみをスタンドの左手に持たせる。
そして、財布を開いて十円玉を一枚取り出し、同じくスタンドの右手に握らせておく。
現場にいる二人の行動が成功すれば、僕の方は必要なくなるわけだが――。

706小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/29(金) 21:11:04
>>704

 (・・・神原さんと、警備員の距離。あと10数秒ほど待てば
背後に回れる距離になる)

 警備員の大体頭上に陣とっているスタンドを少し上昇させ、忍び足で移動する
神原さんの行程が終わるのを見計らい、こちらも行動を開始する。

 カサ  カサ   

 茂みを押し分けつつ、大胆に前進し。

 ピタ・・・。


 「……このような夜更けに失礼します。こんばんわ
――警備員の、方ですね? 日中にも、売店ですれ違いましたが……
私の名前は小林と言います。頭の片隅に留めて置いてくだされば幸いです」

 「まぁ、互いに思惑や事情もあれど……単刀直入に言って
そちらの目的を、お聞かせ願えますでしょうか?」

 警備員との距離、約6m程まで接近して話しかける。

そこまで接近すれば、相手が絶対的な力を抱えてない限り通話は中止して
こちらに意識を向けるだろう。

 話しかけているのは……『最後通牒』 と捉えて構わない。

こちらは、既に警備員を黒に近い人物であると判断している。相手も
怪盗側として、通話してる際に自分の役目がどうあれ危険視されてる事は
認知してるだろう。攻撃を行き成りしてきても、可笑しくはない……。

相手が、穏便に会話に応じてくれるのなら。こちらも礼儀に応じる態度をとる。

とらないのなら、とらないなりの対応をとるだけだ。

707神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/30(土) 00:26:55
>>704

(とっとと近づいてどっちか教えてもらおっと)

静かに接近する。
『トレーニングバット』は師匠に持っておいてもらおう。
それと『ボール』を発現。
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B015CK4J5Y

これは神原が持っておこう。
投擲と打撃、二つの面をお互いでカバーしあうぞ。

708『パストラーレの収穫者』:2017/09/30(土) 06:45:50
>>705(志田)

何か事情があるのかもしれないし、単にマヌケなのかもしれないが、
いずれにせよ今考えても答えが出る話では無い。可能性が多すぎた。

           カチャ

              コポポポポポ…

お茶を淹れる。茶葉は緑茶が置いてあった。質は分からないが、
心が落ち着く芳香がある。味も悪いものじゃあないだろう。
精密性があるからといって知識が無ければ『完璧な再現』は困難だが、
まあ、逆に言えば知識さえあれば『修練』抜きでそれが出来るとも言える。

緊張感がない・・・という見方もできるが、必要なのは緊張だけではない。
程よい弛緩が、いざという時により鋭く、冷たい緊張を生んでくれるものだ。

    『フッ』

              ・・・窓の外の、『光』が消えた。

         オ

             ォォ
                 ォォ ・ ・ ・

湯呑み、そして『十円玉』をスタンドに持たせておいて、
何かが起きた時、いつでも『狙撃』を行えるようにしておく。

林の中から旅館内を打ち抜けたように・・・高度な精密性があれば可能な技だ。

709『パストラーレの収穫者』:2017/09/30(土) 06:46:01
>>706(小林)
>>707(神原)

『警備員』:
「それで…………………………それで、あー……『見つかった』」

     チラ
         「……『学ラン』だ。それじゃ、あとは任せた」

     ザザッ   バキン!!

警備員の女は通信機器を地面に捨て、それを踏み砕きながら振り向いた。
証拠を隠滅するため、という事だろう――当然、仲間がいるのは間違いない。

              「『森の中を警備してました』」

      「『怪しいうわさを聞いたので』」

「なんて段階の話が聞きたいわけじゃあないんだろ?」

芝居がかったような口調で、その女は話す。
千水ひたりとそれなりに話した今ならわかるが、『声』まで同じだ。

「でも、私は二時間ドラマの犯人じゃないし、崖に立つほど追い詰められてもない」

           「――――『グランギニョル』」

     ズ  オォォ

彼女の背後に現れるのは、『人型』のスタンドヴィジョン。
舞台の黒子を彷彿とさせる黒衣、そして細身で蟲のような手足。
没個性的な外見であり、とてもではないが『強そう』ではない。

穏便に会話に応じてくれる、といった雰囲気ではないことが空気で伝わる。
そして伝わると同時に、すでに――『戦闘状況』は始まっているのも分かる。

「おとなしく全部ゲロっちゃうつもりはないから。やれるだけやって幕を引こうと思う」

               スッ

その像が、彼女の腰の『懐中電灯のような道具』を取った。
動作のスピードは――――『速い』部類と言えるだろう。(スB相当)

               ダッ

そして、『小林』に向けて距離を詰めてくる。

しかし――――『周囲の状況を把握する』事が出来る程の『戦闘センス』は無いようだ。
すでに『神原』は『ボール』を発現し、まず外さない程度の『射程圏内』まで接近できている。

       ……何も無ければ『とっとと捕まえる』という狙いは果たせる――ように思える。

【現在の状況】
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□強□□◆
□①◆□□□◆□□神◆□□
□□□□□□□□◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□②◆□□
□③□□□警□□□□□□□
□□◆□◆□◆□◆□◆□□
□□□□□小□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□
□□◆□□□◆□□◆□◆□   

周辺のだいたいの状況。◆はそこを通れないサイズの木。
それ以外のマスにも視界や射線を遮らない草などはある。
1マスは厳密にはしないが1.5m程だと考えていただければ幸い。
①=高度7mの水槽 ②=塩素の水槽 ③足元哨戒中の水槽          

また小林の腰にはビニールひもで『熱湯』の水槽。
神原の発現物は『トレーニングバット』と『ボール』
(☆認識違いがあれば随時ご指摘ください)

710志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/09/30(土) 17:51:10
>>708

もちろん専門的な知識はないが、お茶を淹れた経験くらいなら僕にもある。
それでも、うっかりして茶葉の量が多すぎるとか湯を注ぎすぎるとか、時には失敗することもある。
少なくとも、そういったミスがないという点においては間違いのないところだろう。
至高の味のようなものは無理だが、いつも飲んでるお茶の完璧な再現はしてくれる。
茶葉は割りと良さそうだから、結果的に普段のお茶より味も良いものに感じられる気がした。

「……何かあったな」

光が消えたという事実から想像できる可能性は、いくつかある。
光らせておく目的が済んだから消したのか、
あるいは自分の居場所が知られたことに気付いたか。
いずれにせよ、これでここから警備員の位置を把握することは不可能になった。
警備員が僕の視界に入らない限り、現場にいる二人に任せる他ない。
だが――できることはやっておく。

『たった今、光が消えた。
 向こうに気付かれたか光らす必要がなくなったか分からないが、何かあったらしい。
 そっちの様子はどうなってる?』

待機部屋を出ているこいひめにメールで連絡を入れる。
警備員と千水が繋がっているという疑いは薄いものではない。
警備員側に変化があったことで、千水側にも何か起きているかもしれない。

(――予告状を投げ込んだのがスタンドによるものだとすると……精密さは同じくらいか?
 林からだと、かなり距離がある。
 旅館まで届いたのはパワーが凄いのか、それとも能力か……)

(『イヴ・オブ・サルヴェイション』のパワーでも、さすがにあれだけの飛距離は稼げない。
 もしパワーで投げ入れたなら、相当な力があることになる)

(能力だとすれば……狙った場所に何かを飛ばすような感じか?
 それこそ、まさしく狙撃だな……)

それで何かが分かるわけではないが、可能性は自然と頭に浮かんでくる。
予告状の送り主が警備員もどきだとすると、
現場の二人が何かしら手がかりを手に入れてくれるはずだ。
あるいは捕まえてくれるかもしれない。
もしそうなったら、今度は千水が何かするとも思える。
引き続き林の監視と、こいひめを通しての見張りに集中しよう。

711小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/09/30(土) 20:05:47
>>709


>おとなしく全部ゲロっちゃうつもりはないから。やれるだけやって幕を引こうと思う

黒子を彷彿とさせる、手足が昆虫のような人型のヴィジョン……。

 >『学ラン』だ。それじゃ、あとは任せた


  任せた     グランギニョル

     黒子      警備員   無線

宝石       森の中からの光

   「…………そうか   
  ――選択を誤ったんだな   私は」

    クルッ   タッ・・・

 「だが   まだ終わりにはさせない」

 とるべき行動。  『反転』  『一直線に旅館へ引き戻るように走る』

 (警備員は、囮だった。そして、通話の節から見て
我々の行動が筒抜けに近い状態だったと見て 間違いない。
 漠然とした、嫌な予感はあった。そして……いま志田さんは
完全に孤立した状態であり……一階の金庫及び別室も、恋姫氏の目を除いて
怪盗の主犯格が野放しの状態……ッ!)

 そして、これは我武者羅の逃走ではない。『追撃』は する  措置はとる。

   「L(リヴィング)   in    M(モーメント)」

    シュッ―ッ!  ブゥゥンッ!
 
 「貴方の役目に敬意を唱える
目的の為の成功の為の布石として 捨て身となる行動に私は敬意を」

 「だが 『大人しく応じる気はない』」

 反転して、駆けると同時に背後へと『熱水球』をビニールから飛び出させ
手で軽く勢いよくもつけ、背後より迫る警備員へと投擲(ス精CC)

 私の立ち位置からして、木の間を通過しないと背中に攻撃は出来ない。
投擲したスタンドに対し、相手のスタンドが攻撃防御の動きを見せると共に『解除』
 スタンドが解除されても、リヴィング・イン・モーメントによって内包されて
熱湯は当然残る。その液体は既に投げた方向に指向性がある為。液体は間違いなく
警備員のほうへ掛かる筈だ。一時的に立ち止まらずをえない。

 (私のスタンドは、直接的な攻撃力に欠けている。
―だからこそ、『恐ろしい』事を、最後に理解して頂ければ幸いです)

 『塩素球』も忘れてはいない。迫る警備員のスタンドがイトトンボのように
立体的に360度の視界を見通せるとかでない限り、気づく事は難しい。
 スタンドの全力速度(ス精CC)で、熱湯で硬直した隙を狙い背後から
頭部に向かってぶつける。勿論、その際も衝突する瞬間でスタンドは解除する。

 更に更に、地面に低空飛行させ偵察させて頂いたビー玉サイズスタンドも解除。
高度で偵察させていたスタンドは、私の後を追跡させるように上から自分の元に
戻るように飛行させる。

 手元にあるスマホから、グループ通話を表示させる。

 「一階は……っ 一階の様子を伝えて下さい。お願いします」

 恋姫氏か、または他のスタッフでも構わない。
警備員は『任せた』と言った。つまり……『始まる』と考えるべきだ。

 警備員のダメージが、どれだけ蓄積出来るかは相手のスタンド能力次第なものの。
少しでも硬直時間が長ければ、あとは神原氏の独壇場だ。彼のスタンドのパワーや
能力での武器投擲なら、大半の相手なら成す術なく倒せるだろう。

 一刻の猶予もない……残る『仕込み』は未だある。
一階の通路まで戻らなければ……!

712神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/09/30(土) 20:31:52
>>709

『幸輔』

「うん。スタンドだ」

あの警備員は黒だ。
であれば容赦をする必要は無い。
何者であろうとだ。
接近を急ごう。球を投げたとして気に当たってしまうかもしれない。
もう少し近くに行かなければならない。

『あの男は大丈夫なんだろうな』

「僕に迂回を促したから策はあると思うけど……」

『とにかく急ぐぞ』

713『パストラーレの収穫者』:2017/10/01(日) 05:31:03
>>710(志田)

この場合、その『いつものお茶』の再現がむしろ心を落ち着かせてくれた。

その心で推理するのは、予告状を『警備員のスタンド』が『投げ込んだ』場合、
その手段はどういったものか、という点だが・・・ここからあの光の位置まで改めて見て、
やはり『50m以上』くらいか。だとすれば、届かないことは無いのではないだろうか。
学生の遠投ですら『70m』を超える。もちろん狙いを定める必要性はあるが、
ここから林の中を狙うよりは、林の中から『明るく大きな窓』を狙う方が難易度は低い。

ボールと宝石は違うし、高度の問題もあるが・・・『不可能ではない』のが分かる。
『お茶』とは逆説的な話になるが・・・『身体能力頼り』で差を埋められる分野なら、
スタンドの能力が人間を超越しているとき、人間に出来て人型に出来ない事は少ない。

                ガチャ

『今自販機行くとこ
 べつに変わった感じとかはない
 なんか起きるフラグかもだから警戒する』

メールには、こいひめから短い返信があった。少なくとも、
現時点で彼女らに何かが起きているというわけでは無いらしい。

『ナギ』:
「お忘れ物などは? 小銭はお持ちで?」

『こいひめ』:
「お金はちゃんと装備してないと使えないからな……
 忘れるわけないだろ、常識的に考えて。んじゃ行こうぜ」

『ナギ』:
「あ、そういえば通話は切らなくてよろしいのですか?」

             バタン

『こいひめ』:
「部屋にいないからって切る理由はないじゃん……
 自販機で聞かれて困ることのやり方思いつかん…………」

『ナギ』:
「あっ、それもそうか。道理でした、面目ない。
 では気を取り直して行きましょう! ええと、方向は……っと」

グループ通話端末からもそれを裏付ける――
つまり、特別な様子はなさそうな会話が聞こえてくる。

『影山』:
「あと、予告時間まで15分・・・を、回っていますね」

『玉野』:
「警戒レベルは高いまま臨みましょう。
 21:00、そこからが正念場になるはずです」

別室についても、異常な事が起きているような様子は聞こえてこない。
ただ、唯一『小林』は様子が違うようだった――切迫した声が聞こえる。

『小林』:
「一階は……っ 一階の様子を伝えて下さい。お願いします」

『こいひめ』:
「何も起きてない。うるさいとかもない。声とかもしない。
今僕がいるのは待機部屋の前…………自販機行くとこだから」

≪………………何が起きてんだよ。失敗フラグならへし折りに行く≫

『影山』:
「いえ、現時点では特に……何か、異常事態が起きたんですか!?」

『玉野』:
「こちらセキュリティ室も現時点では異常事態など起きておりません。
 警備員を何名かそちらに回しますが、必要ですか、それとも不要ですか!」

偵察に出た『小林』の身に何かが起きているのか?
外を見ればわかるが、彼は身を翻すように『旅館』へと駆け戻っていく。

一方で『神原』からは・・・特に非常事態を感じさせるようなメッセージなどは無い。
もし犯人であろう人物が重大な行動をしていたとして、彼にもそれは見えていたはず。
ピンポイントで『小林』だけが危機に瀕しているのだろうか? それとも作戦上の事情だろうか。

714『パストラーレの収穫者』:2017/10/01(日) 05:39:13
>>711(小林)

『警備員』:
「お前が何を言ってるのかよく分からないんだけど、
 まあ、何かミスをしたんならこっちとしては大助かり」

「この状況でのミスってことは、私らにとっては棚ボタなんだ」

    クルッ   タッ・・・
             「ろ……? ……え? 逃げるのか?」

困惑気味の表情を背に、『小林』はその場から逃走する。
それに伴って低空の水槽は解除し、上空の水槽は追随させる事にした。
一階、スタッフスペースの状況を心配しての事だ。そこには理がある。
そして、ただ逃げるだけではない――――『追撃』は抜け目なく行う。

    シュッ―ッ!  ブゥゥンッ!
                            バシャアッ!!

「あちっちっ!!! お湯……『液体を操るスタンド使い』――――」

熱湯の水球はスタンドが前に出てガードの構え――『一撃目』ゆえに、
敵はまだ、攻撃の性質を見抜けていない。ゆえに熱湯を浴びせられた。

とはいえ、即座に転げまわるような温度ではない。ガードしたのがスタンドで、
人間のように『服にしみこむ』『熱湯に触れ続ける』ダメージも無いのがマイナスだ。

      バキッ            バシャン!!

                  「かっ……!???」

だが、そのわずかな隙は二撃目に反応する余裕を敵から奪う。
塩素系洗剤を頭から浴びる事になる。当然、これも致命打ではない。
致命打ではないが、水槽による痛みと衝撃、そして謎の液体による動揺。

「うッ…………な、なんだ? ぐっ、『群体型』………………か!!」

        「ぺっ」

               「ぺっ!」

    「この臭いっ」
               「洗剤かッ!? 物騒な敬意ッ」

警備員の女は体勢を崩しつつも、スタンドで周囲を警戒し始める。これは『当然』だ。
死角からの一撃は、決まれば強烈だが『死角を意識させる』――そう何度もは通じない。
その間に『小林』は距離を稼ぎ、『旅館』へと戻りつつ――グループ通話で状況を問う。

『こいひめ』:
「何も起きてない。声とかもしない。爆発とかもない。
今僕がいるのは待機部屋の前…………自販機行くとこだから」

≪………………何が起きてんだよ。失敗フラグならへし折りに行くぜ≫

『影山』:
「いえ、現時点では特に……何か、異常事態が起きたんですか!?」

『玉野』:
「こちらセキュリティ室も現時点では異常事態など起きておりません。
 警備員を何名かそちらに回しますが、必要ですか、それとも不要ですか!」

表向きの状況はまだ凪いでいるようだが、何かが起きている可能性はある――
そして、『警備員の女』が追いかけてくるような様子はない。『神原』が上手くやってくれるか。

【現在の状況】
旅館までの距離は『20m』ほど。水槽は後ろから追随してくる一つだけ。
林を脱しているため、警備員周辺のMAPや『神原』側の状況は把握不可能

>>712(神原)

(☆『小林』の行動と小林宛てのレス内容を把握可能)

『神原』の頭に既に迷いはない。この状況で現れたスタンド使い。
何者であろうが関係はない。何者かは、捕えればおのずと分かるはずだ。
他に仲間がいるとしても、こいつも間違いのない――――『黒』の存在。

接近する。より攻撃をしやすい方向へ。
 
                ガサッ
       ガサッ
               「!」

敵のスタンドが、振り向く。『神原』達の方向に。
『小林』の攻撃で敵は少なからず動揺している――だが、動揺は警戒を生む。
急ぎの接近で距離を詰め、悪くないポジションに着く事は出来たが、気づかれた。

「そこに…………誰かいるな、分かってる」
                             「あ―クソ、目ェ痛……!」

暗さだけではない。『小林』が頭から浴びせた何らかの『液体』のせいもあるはず。
いずれにせよ、具体的な位置まではどうか分からないが……『存在』は悟られてしまった。

715『パストラーレの収穫者』:2017/10/01(日) 05:40:05
>『神原』

周辺の状況。
現在、『ボール』と『トレーニングバット』を発現中。

□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆強□□◆□□
□□□□□□□神◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□警□□□□□□□
□□◆□◆□◆□◆□◆□□
□□□□□□□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□

716志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/01(日) 20:14:13
>>713

自慢じゃないが、僕は運動は苦手だ。
子供の頃から100m走ではいつも最下位だったし、
ソフトボールを投げても情けないほど球が飛ばなかった。
だから、ついつい自分の身体能力を基準にして考える癖が付いてしまっていた。

僕自身の力は普通の人間より幾らか下だが、
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の力は普通の人間より遥か上なのだ。
それを以ってすれば、できないこともないかもしれない。
あれこれ考える前に、実際に試してみれば何よりも手っ取り早いことは分かる。

(――今のところは何もなし、か。まあ、稗田さんが二人の様子を確認してから……)

メールに返信しようとした時、小林j君の声を聞いて一瞬手が止まった。
旅館に戻ってくる彼の姿も視界に入る。
どうやら、何かあったという予想は当たったらしい。
しかも、彼の様子から判断する限り、あまり良くないことのようだ。
不安と緊張を煽られ、心に不穏な影が忍び寄ってくるのを感じた。

「……小林君、要点を教えてくれ」
 
「――何が起きた?」

警備員はおそらく一人で、こちらは二人だった。
少なくとも数の上では有利な状況であり、相手の不意を突くこともできたはずだ。
それなのに小林君が戻ってくるというのは、相手が想像以上に手強かったのか、
それとも警備員への対処よりも重大な何かが持ち上がったのか。

一人で林に残っているであろう神原さんのことも気になる。
確かに彼は誰にも知られずに林に向かっていたが、
それでも切迫した状況になったら連絡はするだろう。
連絡をせずにそのまま倒れてしまったら元も子もない。

連絡がないということは、まだ息を殺して身を潜めているのか、
もしくは既に争いが起きていて連絡する暇がないと見るべきだろうか。
向こうからの連絡がない以上、こっちから下手に連絡を取るのも躊躇われる。
小林君の様子を見ると、どうにも良い状況とは思えない。

(――どうにかして神原さんを援護したい、けど……)

「……ここからじゃあ……大したことはできやしない……」

どうしようもないもどかしさを感じて俯くと同時に、呟くような言葉が自然と口から漏れた。
両手を軽く握り締めると、それに呼応するように、
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の手に万力のような力が込められていく。
やがて顔を上げ、闇の中に沈む林を見据える。

「だけど――何もできないわけじゃない」

『イヴ・オブ・サルヴェイション』の手には、湯呑みが握られている。
今しがた力を込めたのは、人間以上のパワーと精密性を駆使することで、
『辛うじて砕けない程度』まで湯呑みにヒビを入れるためだ。
そして、その壊れやすくなった湯呑みを、林に向かって力強く投擲する。

狙うのは『光が消えた位置』だ。
だが、これで警備員に手傷を負わせられるとは思っていない。
それどころか、そもそも当てようとさえ考えていない。

目的は『音を出すこと』だ。
あらかじめ湯呑みの強度を下げておくことで、
そこらの木にでも命中すれば普通にぶつかるよりも派手に砕けるだろう。
その音で警備員の注意を引き、一瞬でも気を逸らすことを狙う。

717小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/01(日) 21:28:04
>>714

 リフレインを頭の中で綴る。
>『学ラン』だ。それじゃ、あとは任せた

 (彼女 『警備員』は、特徴だけ述べ別の仲間に連絡を行った。
簡潔で、何かしら相手の正体を突き止めるボロを出さない自然な内容だ。
 だが、問題なのは『囮としての潔い態度』
既に、最初から『警備員』は『自分が倒されても構わない』想定をしていた)

 あの僅かな対峙と、やりとりの中で。一番印象に残るのは警備員の
『自分が打たれても全く痛手のない』と言う様子。仲間が後は全て万事滞りなく
行程を終えてくれるだろうと言う、絶対なる自信。

 (既に、あちらも『仕掛け』が出来ているのだ。私達の裏を掻いて
『価値のあるもの』を盗む、仕掛けが。それは未だ私には全貌を暴けない。
だが、相手が整えている事だけは……察せれた)

 スマホ内で、複数の声が飛び込んでくる。走りながら、段々と旅館との
間隔が狭まるのを感じつつ。返答の内容をフル回転しつつ頭の中で言葉を組み立てる。

 「『怪盗側』の人間がいました。いま、神原さんが相手をしてます。
余り多く行くのは得策ではありませんし、二人程で」

 全力で走れば、その分旅館から出た窓に到着は早くなる。
林を抜け、窓に到着する頃合いで、息を整え立ち止まる。
 ―それと共に、高度より『リヴィング・イン・モーメント』偵察用ビー玉サイズ水槽を
手元にキャッチしつつ、『スタンド会話』によって伝える。

 『怪盗側  スタンド使い警備員は、あとは任せる。と言ってました
任せる……通話してた相手へと。
 既に、相手の能力が水面下で発動してる可能性が高い。スイッチ一つだけで
我々の盤を反転出来るような仕掛けを整えてる可能性が。
 ここから一番近く合流出来るのは恋姫氏ですね? そちらへ向かいます』

 武器に欠けてる、私の能力だと援護射撃もままならない。
恋姫氏のスタンドは、近距離型と思えるヴィジョンだった。華奢にも見えたが……
その華奢に反比例した頼もしい能力だと推定して良いだろう。
 彼女は、怪盗側と無関係だ。護衛するにしろ、協力して怪盗側を追い詰めるにせよ
三階の志田さんと合流するより、一階の彼女に合流する事にする。

718神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/01(日) 23:08:40
>>714

「気付かれちゃった」

『やっぱりあの時やっておけばよかったんじゃないか』

「しょうがないよね」

相手は目が痛いらしい。
小林が彼にした攻撃が成功している証拠だ。
であればそこを漬け込む。

>>707 メ欄 神原→トス準備。

神原はボールをトスする(パス精CCC)
すでに準備しているので特に問題なくスムーズに行えるはずだ。
それを『ストロンガー・ザン・アイアム』のバットで打つ(パス精BBC)
いわゆるトスバッティングだ。
重い分は『ストロンガー・ザン・アイアム』のパワーであれば十分飛ばせるだろう。
相手は球を避けても受け止めても小林を追うことは出来なくなる。
元よりこっちの足止めをするつもりならここでタイマンを張りに来るはずだ。
それに目にダメージがあるならこのタイミングこの暗さで飛んでくるボールに反応するのも少しきついだろう。

トスバッティングをしたらその瞬間に神原自身全速力で敵に近づいていく。
『ストロンガー・ザン・アイアム』の射程内に敵はいない。
一気に接近する。師匠も一緒だ。

719『パストラーレの収穫者』:2017/10/02(月) 00:49:57
>全体
グループ通話を介しての会話に関しましては、
GMレスに描写が無くても通っている物としてくれてかまいません。

>>716(志田)

『小林』:
「『怪盗側』の人間がいました。いま、神原さんが相手をしてます。
 余り多く行くのは得策ではありませんし、二人程で」

『玉野』:
「畏まりました、近くにいる警備の方に連絡をします」

警備員を動かすようだ。この状況で『動かすのを渋る』理由もない。
もし動かさない方が良いと思うなら、第三者の意見が必要になるだろう。

『小林』:
≪怪盗側  スタンド使い警備員は、あとは任せる。と言ってました
 任せる……通話してた相手へと。
 既に、相手の能力が水面下で発動してる可能性が高い。スイッチ一つだけで
 我々の盤を反転出来るような仕掛けを整えてる可能性が。
 ここから一番近く合流出来るのは恋姫氏ですね? そちらへ向かいます≫

『こいひめ』:
≪…………まあ、あり得ない話じゃないけど。
 『あとは任せる』……なんとでも取れるセリフだな……≫

≪とりあえず……僕は自販機の場所にいる。ナギもいるけど≫

・・・そしてどうやら『小林』はこいひめ(とナギ)に合流するようだ。
 
以上が、『小林』からの通信・・・彼の『推理』とでも言うべき内容だ。
受けてどう動くかは『志田』次第だが、一つ確実なのは『神原』は孤立している。

人間には出来ないことが出来る。できなかった事が出来る。それがスタンド。

          ピキ   ピシッ…

湯呑にヒビが入る。割れない程度に・・・造作もないことだ。
そして、それを光の見えた辺りの位置へと投擲する。これも容易。

                   ビュン!!!

ここからでは結果までは見えないが、『狙い』は果たされるはずだ。
怪盗が予告状で行ったのと同じように、『だいたいの位置』を狙うのはそれ程難しくない。

>>717(小林)

敵は何かの仕掛けを完成させている――――『小林』はそう推理する。
それが事実か杞憂かは分からないが、完全な無策であるとは考えづらい。
尤も本命の部屋の場所は怪盗側の人間も知らないはずである。
バレない限り、そして警備がいる限り、こちらが何も出来ない事は無い。

『志田』:
「……小林君、要点を教えてくれ」
 
「――何が起きた?」

質問に答えを返す――――それから、『神原』への応援要請を。

『玉野』:
「畏まりました、近くにいる警備の方に連絡をします」

セキュリティに回る警備員は一時的に減る事になるが、あくまで一時的だ。
作戦の根幹に影響を及ぼすような事にはならないだろう。倒されでもしない限り。

               ヒュ
                   ウゥン

高空からの視界を確保していた最後の『水槽』も手元に。
スタンド会話を用いて、『スタンド絡み』の話も済ませておく。

旅館に入るための『窓』は目の前に開いている。
出た時と同じで、入るのも容易いだろう。

『こいひめ』:
≪…………まあ、あり得ない話じゃないけど。
 『あとは任せる』……なんとでも取れるセリフだな……≫

≪とりあえず……僕は自販機の場所に行くとこ。ナギもいるけど≫

返答からするに、来た部屋のすぐ向かいに彼女らはいると見てよさそうだ。
もちろん、場所が分からず右往左往しているという可能性もなくはないのだが。

『小林』の『リヴィング・イン・モーメント』は、他の二人ほど『戦闘向け』とは言えない能力。
だが、六体という数、視界、射程。液体であれば対象を問わない柔軟性。武器は『頭脳』に宿る。
単体でスタンド使いと渡り合うには相応に『仕込み』や『策』がいる――――或いは『仲間』がいる。

720『パストラーレの収穫者』:2017/10/02(月) 00:52:24
>>718(神原)

目が完全につぶれている……といった程ではないにせよ、
視界を奪われているのには間違いないだろう。今が『隙』だ。

              ヒュッ

    カ
          キィン!!

『警備員』:
「ウッ……ぐ、『グランギニョル』!!」

      『ポン☆』          『ポン☆』

              『ポン☆』

速攻で叩き込まれる『トスバッティング』――――に対して、
敵のスタンドの行動は『迎撃』でも『回避』でもなく、能力の発動。

敵スタンドの周囲に瞬時に発現した、『仮面』――――『三枚』ある。
どれもデザインは同じで、『白』だ。何の凹凸も、何の柄もないただの仮面。

      『バリン!!!』

               「がッ!!!?」

その内の一枚が、『ボール』を阻んで『割れた』。実に簡単に。
割れたことでエネルギ―が出るとか、そういった副次効果も見られない。
破片も解除されている。回転する仮面は、残り『二枚』という事になる。

ボールはそれで勢いを殺し切られず、彼女のスタンドの『腹』に命中する。
……強度の程は不明だが、『師匠』の一撃を防ぎきるほどではないらしい。

『警備員』:
「い、一撃っ」   「ウグ…………」

        ジリ

           「………『近距離パワー型』か!」

リアクションから察するに、盾のつもりだったのだろう。
現に、命中こそしたが彼女が斃れる様子はなく、意味はあったようだ。

ダメージと警戒からか、後ずさる警備員と『グランギニョル』――――高い格闘能力は無いのか?
『神原』は距離を詰める。相手は後退するが、下がるよりも追う方が早いのは当然の摂理と言える。

                      「……ちぃっ!!」
 
   ジリ
             ジリ

当然、敵も後退を続けようとするのだが――――――――――

                           『ガシャン!!!!』

「なっ!?!?!?!?!?」

                        「なっなにっ……」

       「……さっきのやつか!?」

突如空中から何かが飛来し、警備員の元いた辺りに命中して『割れた』!
これは『神原』にさえ不測の事態……何が飛来したのかもわからないが、とにかく敵は動揺して足を止めた!

721『パストラーレの収穫者』:2017/10/02(月) 00:56:38
>『神原』

周辺の状況。
現在、『ボール』と『トレーニングバット』を発現中。
警備員は後ずさっていたが、現在足を止めている。
神原と『ストロンガー・ザン・アイアム』は同座標と扱う。

□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□?□□◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□神□□□□□□□
□□◆□◆警◆□◆□◆□□
□□□□□□□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□

?:何かしらの飛来物。上から飛んできて、割れた。それだけ分かる。

なお、打った『ボール』は神原の足元辺りに転がっている。

722志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/02(月) 21:16:44
>>719

……成功したかどうかは分からないが、とりあえず目的の場所へは投げられたらしいな。
しかし――我ながら、よく飛んだものだ。
プロ野球のエースピッチャーの肩だって、ああはいかないだろう。
投げたのが僕じゃなくて良かった。
僕が投げたら、旅館の玄関先にでも落ちてるところだ。

≪……確かに、どんな風にも解釈できる。
 ただ、それを受け取った相手が何かをする可能性は高いだろう。
 その言葉が、僕達を動かすためのものじゃなければ――≫

≪まあ、それが本当かどうかは別として、警戒しておくに越したことはない。
 現にスタンド使いが現れているんだから、確実に状況は動いている≫

≪……そっちは二人に任せていいかな。僕は念のために神原さんをサポートしに行く。
 予告時間までには戻ってくるよ≫

神原さんなら大丈夫だとも思えるが、絶対ではない。
万が一逃げられてしまったら、それっきり捕まえることができなくなるかもしれない。
ここは確実に取り押さえられるようにしておくべきだろう。

スタンドの手の中にある十円玉はポケットに入れておく。
お金を粗末に扱いたくはなかったから、使わずに済んで良かったかもしれない。
代わりに湯呑みは粉々にしてしまっただろうが。

「――玉野さん、警備員を動かすのは少し待ってくれませんか。
 僕が代わりに様子を見に行ってきます」

「これは貴重品護衛作戦ですから、警備の人達には守りの方を優先していてもらいたいんです。
 予告時間まで残り少ないですし、警備員が動いた時を狙って何かされるかもしれません」

「最終的な判断は玉野さんに任せます。
 ただ――僕はもう林の方へ向かっています」

いささか強引だが、玉野さんの返事を聞く前に行動してしまうことにする。
仮に玉野さんが警備員を動かしたとしても、それはそれで構わない。
とにかく、今は現場に向かうことを優先する。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』の四つの目で窓の下を視認し、
縦に並んだ四つのサイトを、壁面または柵から壁面にかけて形成する。
そして、その四つのサイトから二本の糸を発現させ、繋げて一本の糸になるように仕立てる。
要するに、それを伝って地上まで下りるということだ。

糸の長さは最大で7m。
二本の糸を繋げば14mになる。
下までの長さは十分だろう。

ロープと比べれば見てくれは頼りないが、僕一人くらいなら強度も十分だ。
地上へ下りることができたら、林に向かって進んでいく。
できるだけ急ぎたいが、見つかっても困るので、音を立てない程度に急ぐことにする。

できれば、その道中で石を四つ拾っておきたい。
拾えたら、僕自身の両手と『イヴ・オブ・サルヴェイション』の両手に一つずつ握っておく。
それだけ『弾数』があれば『狙撃』には困らない。

≪小林君、警備員のスタンドについて何か分かっていることがあるなら教えてくれないか≫

林へ進みながら電話越しに尋ねる。
警備員がスタンド使いと断言しているからには、少なくともスタンドを出していたはずだ。
もし情報があるなら、知っておいた方が優位に立てる。

723小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/02(月) 23:05:22
>>722

 >警備員のスタンドについて何か分かっていること

<<しいて言えば、昆虫を擬人化させたようなスタンドです。
目で追いつけない高速(スB)さがあり、恐らくは近距離
中距離型の人型スタンド。……ただ、警備員のスタンドは速度こそ
あるものの、宝石を投げ込んだ人物とは連想しにくいです。
もし、その能力があるなら私は無事に旅館内に戻れてない>>

 そう、仮に宝石を投げ込んだのが『警備員』だとする。
宝石……本物であってもレプリカでも、価値が高い物。それを
平然と石ころのように犯行声明文と共に投げ込んだ事から。
怪盗側には『宝石を錬成及び何かに変換』出来る能力があっても可笑しくない。

(先程の警備員が、『犯行文を投げた人物』の可能性もある。
だが、そうなると精度及びパワーも中々だ。しかし、それなら
私と対峙した時、逃走する私に対し石なりで無防備な背中に対し
確実な攻撃を与えても良かった筈……。
 私が逃走を選んだのが、最良だった可能性はある。だが、自然に考えて
警備員=囮、及び通話による仲間への伝達
 それが、主な役割だったと思える。……いや、待てよ?
そもそも何故、囮と言うリスクを冒す必要があるんだ? 
 私達が来たのは偶然……一般人だけが集うであろう旅館に、複数の
スタンド使いで、この犯行を行う上で何故最初から『囮が必要』と考えたんだ??)

 チリ   チリ……

 頭の中で、何かか掠める。……過去の映像だ

>>232守衛の制服――どうやら、先ほど見えた彼女のようだ。
『地味顔』の女性で、フロントで何かのカードを見せている

「……玉野さん。
此処の守衛は、カードなどの個人登録証を携帯してますか?」

 グループ通話で、玉野さんに聞ききつつ窓を乗り越えて先ほどと同じく
資材置き場の部屋に、そこを通じて恋姫氏とナギ氏が待っているだろう
自販機へと息が切れない程度に体力を温存しながらも出来る限り急いで向かう。

(冷静に……焦らず、『広い視野』だ。
 警備員にかけたトイレ用塩素消毒液は、毒性は低いものの劇物だ。
最悪失明する可能性だってあり得る。視覚を封じられた警備員を
神原さんなら十分打ち倒せる)

 スマホで時刻を確認する。犯行予告時間まで……残り何分だ?

724神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/02(月) 23:39:12
>>720

「グランギニョル……そういえば聞いたことがある」

『知ってるのか幸輔』

「パリの見世物小屋だよ。普通は出ないようなキャラクターやスプラッターやホラーな作品の数々」

「日本だとアングラってやつかな」

それを名前にしたスタンド。
そしてあの白い仮面。
なぜ仮面を出したのかは分からないが、あれを使用する能力という事か。
あれをつけることで人間を全く別の人間にするとか、ただの石ころをダイヤモンドに変えたりとかできるのか?
まだ分からないし、知る必要も今はないが。

「師匠!」

『応!』

神原は姿勢を極力低くして本体にタックル(パス精CCC)
足を取り、押し込むようにして相手を倒したい。

『ストロンガー・ザン・アイアム』は神原が姿勢を低くして空いた空間を使い、相手に向かって『ドロップキック』(パス精BBC)
出来れば本体を狙いたいが無理ならスタンドでもなんでもいいし、どこかに当たればいい。

神原のタックルに対処すれば師匠のドロップキックを
師匠のドロップキックに対処すれば神原のタックルを
一気に畳みかけて崩してやる。

725『パストラーレの収穫者』:2017/10/03(火) 17:38:04
>>722(志田)

人間の力で『スタンド』に比肩するという意味でも、『アスリート』は偉大だ。
しかし人間のレベルを超えた力があれば、それ以上の活躍を成すのは容易でもある。

『こいひめ』:
≪僕も警戒はしとく…………初見の敵だから、どうしても後手になるけど≫

         ≪こっちは……まあ、僕ならイージーだぜ。んじゃ、行ってら≫

こいひめの声色は相変わらず陰気なままだが、
未知のスタンド使いへの警戒が溶けた暗さなのは伝わる。
あ内容はよく分からないが横ではナギが何か言っているのも聞こえる。

『玉野』:
「……かしこまりました。すみません、本分を忘れる所で。
 ですが、万が一の事を考えて動く手はずは整えておきます」

玉野の言葉を聞く頃には、『志田』はすでに『蜘蛛の糸』を伝い地上に降りている。
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の糸は拘束にも向くが、こうした移動にも適する。

また、『小林』から『警備員のスタンド』についての情報も入手した。
林の中からは物音や、なにか叫ぶような声が聞こえるが・・・『悲鳴』ではない。

               ダッ

目前に林が広がる。手のひらに収まるサイズの石も必要数集められた・・・準備は出来ている。
先ほどは遠くの、大体の場所をねらった投擲だったが、近距離ならより有効な『一撃』になり得る。

『ナギ』:
「おやっ」

『こいひめ』:
「うわっ、ビックリした…………」

              ズズ

         ≪…………今、小林と合流したぜ≫

こいひめ側からは『小林』との合流を示すスタンド会話が。

                       ドザァーーッ

そして林の中からは物音が聞こえた。
これは『神原』の奮闘と無関係ではないはずだ。そう遠くはない。

>>723(小林)

推理する。頭を回す。真実に近付く事は、敵の能力の攻略にもつながる。
あの警備員の役割は何だ? 囮か? 伝達役か? ・・・一般人だけの旅館で?
スタンドの暴威を無暗に振るうつもりはない、という事なのかもしれないが
なぜわざわざ人員が――それも推定スタンド使いが、林にいたのだろうか?

林に何かあるのか、それとも旅館の外なのが重要なのか、あるいは能力に関わるのか。
本来用意していた計画が変更され、歪なやり方を強いられた――という可能性もある。
例えば本来別の役割を担っていたが、スタンド使いの出現で囮が必要になった可能性。
可能性は無限だが、兎も角――『林の中に警備員を待機させる意味』はあるはずなのだ。

いずれにせよ、彼女はすでに追い詰められている――と『小林』は考える。
もっとも、後頭部を狙ったため、目に薬液がしっかり入ったかどうかは微妙だ。
どうせ不意打ちなら、顔を直接狙ってしまった方が効果はあったかもしれない。

『玉野』:
「個人を認証するものではありませんが……
 警備の方向けには『従業員証』は配布しています。
 厳密に言えばこの旅館の従業員とは少し異なりますので、
 スタッフスペースへの入場時には携帯が必要です――――
 今回については非常事態なので、皆様には必要ありません」

あれは『警備員であれば持っているカード』でしかないようだった。
つまり何らかの方法でそのカードを偽造したか、『奪取』したのだろう。
スタッフスペースに入る事自体は『警備員の詰所』の位置を考えれば不自然ではない。

現在時刻は『20:48』である――――時間は、もうそれほど残ってはいない。
推理で敵の正体を暴くならば、決定的な証拠がいる。突きつければ逃れられない証拠が。

                 ダンッ

来た時と同じ、資材置き場の部屋に着地し、それから廊下に出る。
ちょうど、曲がり角の先からナギとこいひめが歩いて来るところだった。

                     ザッ
『ナギ』:
「おやっ」

『こいひめ』:
「うわっ、ビックリした…………」

              ズズ

         ≪…………今、小林と合流したぜ≫

ちょうど鉢合わせた彼女らに、異常な様子は見られない。
こいひめは青い焔を灯すスタンドを発現しているが、それくらいだろう。

廊下に他に人はいない。特に、騒ぎも起きていない。――――『まだ』という事か?

726『パストラーレの収穫者』:2017/10/03(火) 17:39:25
>>724(神原)

――――『グランギニョル』(Grand Guignol)即ち『見世物小屋』の名。
転じて『荒唐無稽』『こけおどし』にも思われる、『芝居』そのものをも指す。

スタンドの『名前』にどんな意味があるのかは分からない。
心がそれを決めるのか、名付け親の嗜好か、或いは運命の啓示か?
謎めいた能力を暗示しているのか。本体の心のありかを示すのか。
無関係かもしれない……だが、『名は体を表す』という言葉もある。

            ド
                ガッ!!!

であれば『ストロンガー・ザン・アイアム』の名もその通りの意味を持つだろう。

「ぐッ・・・」

敵のスタンドがガードを選んだのは『タックル』ではなく『ドロップキック』だ。
タックルは命中し、『警備員』はなすすべなく足を取られながら倒される。
スタンドは腕をクロスさせる事で蹴りの衝撃をガードする……いや、しようとする。

                        『バリン!』

       ズ  ドッ!!!!

              「うっ」

回転する仮面の一枚が『蹴り足』の勢いを阻んだが――ガード越しに蹴り足が叩き込まれた。
『グランギニョル』の方がパワーはおそらく低い。そのヴィジョンが押され、大きく仰け反る。

                  ドザァーーッ

結果として、『神原』は敵の足を取って押し倒すことに成功はしたが、
蹴りで与えられたはずのダメージは多少軽減されてしまったことになる。
それでも、マウントを取る事は出来、一撃入れられた。圧倒的に『有利』な状況。

だが……敵もただ『押される』だけではない。それほど強い戦士ではなくとも、
スタンド使いとして何らかの目的を持っている……『意地』『精神』の力がある。

「〜〜〜〜このッ!!!」

               シュバ!

仰け反りながらも、『グランギニョル』は『神原』の顔面目が蹴りを振るう(スB)
本来この距離で反応が間に合う一撃ではないのだろうが、やはり苦し紛れか、対応の余地はある。

>志田、神原

□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□?□□◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□□□□□□□□□
□□◆□◆神◆□◆□◆□□
□□□□□警□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□
◆□□□□◆□□◆□□□◆
□□◆□□□□□□□◆□□
◆□□□◆□◆□◆□□□◆
□□□□□□志□□□◆□□

727小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/03(火) 18:43:13
>>725(夜間仕事のため先レス)

>個人を認証するものではありませんが……
>警備の方向けには『従業員証』は配布しています。
>厳密に言えばこの旅館の従業員とは少し異なりますので
>スタッフスペースへの入場時には携帯が必要です

「教えて下さって有難う御座います」

(スタッフペース用の許可証……やはり、警備員は私達より先に
この従業員スペースに入り込んでいた……一人、ではないな)

「驚かせてすいません。何分、怪盗側と思しき人物に驚いて。
千水さんと、住吉さんがトイレのほうに未だいる筈です……
少し様子を見に行ったほうが良いかと。怪盗側の人間も出現しましたし
なるべく一か所に皆さんいたほうが安全ですから」

この付近にいる人間といえば、怪盗側に加担してる可能性が拭えない
千水氏、そして住吉氏……接触しておくべきだろう。

 そう言いつつ、私は自販機で炭酸飲料……ペットボトルサイズのコーラにする。
それを一本買っておく。

728神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/03(火) 18:44:50
>>726

現在、『ストロンガー・ザン・アイアム』の体勢はどうなっていますか?
ドロップキックを打ったあとで仰向けもしくはうつ伏せで倒れていますか。
それともある程度体勢を立て直していますか。

729『パストラーレの収穫者』:2017/10/03(火) 19:41:00
>>728(神原PL)
>現在、『ストロンガー・ザン・アイアム』の体勢はどうなっていますか?
>ドロップキックを打ったあとで仰向けもしくはうつ伏せで倒れていますか。
>それともある程度体勢を立て直していますか。

仰向けに倒れた状態からある程度立て直せています。
具体的には直立は出来ておらず、上半身は起こせた段階です。

730神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/03(火) 20:49:04
>>729
ありがとうございます。
追加で申し訳ないのですが、キックの性質上、頭は後方(敵のいない方向)を向いている状態で間違いありませんか?

731『パストラーレの収穫者』:2017/10/03(火) 20:54:11
>>730(神原PL)
>追加で申し訳ないのですが、キックの性質上、頭は後方(敵のいない方向)を向いている状態で間違いありませんか?

不明点の質問はしていただける方がありがたいのでご遠慮なくどうぞ。
一般的なドロップキックと想定しているので、その認識で構いません。

732神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/03(火) 20:55:55
>>731
わかりました。ありがとうございます

733志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/03(火) 21:28:54
>>725

(――高速で動けるスタンド……。つまりスピードは人間以上か……)

(『イヴ・オブ・サルヴェイション』のスピードは人間と変わらない。
 スピードでは向こうに分があるなら、あまり迂闊に近寄らない方が良さそうだな……)

とはいえ、最初からそのつもりだった。
僕の目的は、あくまでもサポートすることだ。
必要な状況にならない限り、距離を詰めての格闘は神原さんに任せよう。
『ストロンガー・ザン・アイアム』は、素早い動きのできるスタンドだった。
あのスピードなら、敵スタンドの動きにも対処できるだろう。

神原さんが近距離で敵スタンドと戦っている間に、
離れた位置から僕が援護するという状況が一番理想的だ。
投擲だけではなく、『イヴ・オブ・サルヴェイション』の能力を最大限に発揮することができる。
相手にしてみれば、目の前でスタンド使いと争っている間に別の場所からも狙われるというのは、
結構なプレッシャーを感じるだろう。
別々の方向にいる敵に注意を払うとなれば、当然それだけ集中力は散漫にならざるをえない。
それによって敵の判断が鈍れば、神原さんが攻めるチャンスに繋げられる。

≪分かった。そっちは任せる。何か起きたら教えてくれ≫

向こうにもスタンド使いが二人いる。
何か異常が起これば、対処はしてくれるはずだ。
僕は僕の仕事に専念しよう。

(……ひとまず近付くか)

林の中で争っているであろう二人が見える距離まで、慎重に歩みを進める。
敵である警備員に見つからないように、木陰に隠れながら様子を伺いたい。
できれば、神原さんの攻撃に合わせて仕掛けたいところだ。
まだ見つかっていないという状況で、神原さんに対応している隙を突ければ、
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の精密性なら、よほど予想外の何かが起きない限り、
狙いを外すことは有り得ない。
そのために、二人の正確な位置と自分を含めた距離関係を把握することに努める。

仮に狙いを外したとしても、敵の動きを封じるには問題ない。
この林は投擲を遮る障害にもなりうるが、同時にこちらにとっても利用できる環境だ。
蜘蛛が糸を伸ばして巣を張るように、この林の中なら能力を使いやすい。
しかし、まだ使うタイミングには早い。
まずは、確実に『狙撃』を成功させたいところだ。

734神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/03(火) 23:41:03
>>726

「ビビらない」

神原幸輔は超人を自称する。
ただしそれは現実ではない。
見栄だ。神原幸輔はただの鍛えた人間でしかない。
とにかく鍛えに鍛え続けただけだ。
父から受け継いだプロレスラーという道を進んできた上での見栄だ。
その中で神原は痛みを大いに学んだ。
耐え難きを耐え、避けたくなるような攻撃を受け、こらえ続けた。
だから、ビビらない。

「俺達をなめるなよ」

スイッチが入る。レスラーとしての神原幸輔が現れる。
それは何か彼の体に作用しない。ただ覚悟を決めただけの話だ。

『It's clobberin' time!』

「親譲りの無鉄砲だ」

『New_Generation(新世代) New_Order(新秩序) New_Ruler(新支配者)』
『革命のギフテッド』
プロレスラーとして進んでいくうちつけられた輝かしい肩書を嘘にしてはいけない。

『ストロンガー・ザン・アイアム』はさっさと立ち上がって敵の方を向こう。
神原は頭突きで足を迎撃する。(パス精CCC)
眉間とは人間の弱点だがそこから少し上に上がった額となると別の意味を持つ。
サッカーのヘディングなどを額で行うのはやはりそこが顔面の中で一番衝撃に強いからだろう。
目や鼻、歯などのため弱い部位とは違う。額は顔面で唯一武器になり得るはずだ。
敵が『ストロンガー・ザン・アイアム』ほどのパワーがないのなら、比較的痛みに強い額で受け止める。
もちろんアスリート並みの蹴りの力が来るだろうが、それは我慢するしかない。
額であれば脳が揺れて意識が飛ぶという事もないだろう。

もし空ぶった場合は縦四方固めを狙う。
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%A6%E5%9B%9B%E6%96%B9%E5%9B%BA

735『パストラーレの収穫者』:2017/10/04(水) 22:46:12
>>727(小林)

『こいひめ』:
≪…………やれるだけの事はやってやんよ≫

こいひめはグループ通話で『志田』に返答をしているようだった。

――――――謎めいた警備員。
スタッフスペースで『何をしていたのか』までは不明だが、
少なくとも目に見えるような破損は無いし、痕跡もない。
そこについては、恐らくではあるが、推理の域を出ない要素。

『ナギ』:
「それはそれは・・・よくぞご無事で!」

彼女らもグループ通話でだいたいの流れは掴んでいる筈。
とはいえ理解の深度や、形などは『小林』と食い違い得る要素だ。

『こいひめ』:
≪僕はこの辺であいつらが来るの見張ってるつもり……だった。
 まあ、別にこっちから見に行っても良いけど…………お前、準備は?≫

         ≪お前の能力……『準備』はいらないの?≫

            ガコン

『ナギ』:
「ええと……これで!」

                  ガコン

ナギとこいひめも自販機目当てだったらしく、『小林』の後に並ぶ。
コーラは問題なく購入できた。その後、ナギがストレートティーを買っている。

>>734(神原)

              ド

                    ガ

                         !

「――――とったッ!!」

スタンドの蹴りは『パワー』や『フォーム』についてはそれほどのものではなかった。
だが、スピードが違う。ゆえに『雑な蹴り』でも『プロ』に匹敵する威力を生む。
プロ級の蹴りが頭に直撃すれば人間の意識を軽く掃き散らしてしまう。

               「・・・!?」

     ズキン

            ズキン

……『神原』は頭に痛みを感じた。すぐに引いていくような痛みではない。

だが痛みは感じられる。
目の前には蹴り足がある。
そして困惑のまま押し倒されている警備員がいる。

それがはっきり意識できる――――『師』のヴィジョンが、立ち上がっている。
敵のヴィジョンは隙だらけで、敵の本体も当然、隙を晒している。呆然としている。

散らない意識で感じた。痛みはあったが、『闘志』がそれより前にあった。
プロレスラーと名乗る人間だから耐えられたのではない。根性があるから?
それだけでもないかもしれない。『意志』があり『強さ』を信じるから耐えられた。
あるいは甘んじてただ受けるのではなく、『迎撃』を選んだからこそ耐えられた。

『超人』だからできたわけではない。
信じる強さは弛まぬ鍛錬と、受け継いだ『道』によってできたことだ。
  
                         …………『戦える』!

736『パストラーレの収穫者』:2017/10/04(水) 22:46:32
>>733(志田)

『こいひめ』:
≪…………やれるだけの事はやってやんよ≫

         ザッ     ザッ

敵スタンドの戦力を考え、『援護』に徹する事を決めた。
林の中を歩く・・・幸いにして、その『戦い』はすぐに目に入った。


              ド

                    ガ

                         !
『警備員』:
「――――とったッ!!」

『神原』が敵の本体の足を取って押し倒しているような体勢だが、
『敵スタンド』の蹴りを顔面に・・・いや、『頭』にモロに受けている。

それでも『ストロンガー・ザン・アイアム』のヴィジョンが解除されておらず、
敵は結果的に『攻撃後』の隙を『神原』とその師に完全に晒しているような状態だ。

               「・・・!?」

この近接戦闘なら、このまま順当にいけば『神原』が押し切る可能性は十分にある。
とはいえ時間はかかり得る。スペックで優っているから、武器があるからといって、
スタンド使い同士の、能力を介さないタイマンならば『粘られる』可能性もまた十分にある。

これが平時ならばいくら粘られようが大した意味は無いのだが・・・『今』そうなるのは、不味い。
まだこの警備員以外にもスタンド使いがいる可能性がある。千水は『小林』達に任せるとしても・・・だ。

                    ・・・距離は『5m以上10m未満』と言ったところだろう。                 

(☆『神原』PCへの返信内容を視認できています)


>神原と志田
□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□?□□◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□□□□□□□□□
□□◆□◆神◆□◆□◆□□
□□□□□警□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□
◆□□□□◆□□◆□□□◆
□□◆□□志□□□□◆□□
◆□□□◆□◆□◆□□□◆
□□□□□□□□□□◆□□

737志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/05(木) 19:27:45
>>736

(――よし……)

偶然とはいえ上手い位置だ。
距離もいい。
援護するための場所としては申し分ないと言っていいだろう。

(……凄いな。見た感じ、完全にクリーンヒットしているのに……。
 あれを食らったのが僕なら、そのままダウンしていてもおかしくないな……)

現状を見る限りでは、どうやら神原さんが優勢のようだ。
だが、この警備員を取り押さえても、それで全ての問題が解決するとはいかない。
本当の問題は、この後に控えているのだから。

相手は、まだ能力も見せていない。
神原さんは知っているかもしれないが、少なくとも僕は知らない。
どっちにしても、それを使われる前に片をつけるべきだろう。

(一対一の戦いに水を差したいわけじゃないけど――元々が正々堂々という場じゃあない。
 『確実』にやらせてもらう)

僕自身は木の裏側に身を潜めたまま、夜の闇に溶け込む黒いスタンドだけを木陰から出し、
弓を引き絞るように力強く腕を構える。
紫に灯る『四つ目』が、高精度の照準器のように警備員の姿を捕捉する。
次の瞬間――腕に込めた力を解き放って片手に握る石を投げ放ち、
闇に潜む狙撃手さながらに警備員を狙い打つ。

狙うのは、神原さんに掴まれている足だ。
固定されて動かない的に当てることなど造作もない。
後顧の憂いを断つため、相手の移動する力を削ぎ落とし、逃走される可能性を潰しておく。

一発で意識を飛ばすために頭を狙うということも考えたが、
自分が見捨てたせいで頭が砕けて死んだ親友の顔が脳裏に浮かび、躊躇いが生じた。
また殺してしまうかもしれない。
その迷いが、頭部を狙うことを止めさせた。

初撃を放った後は、もう片方の腕で投擲の構えを取る。
ただし、まだ投げることはせず、投擲体勢を維持したまま待機する。
『四つ目』は、警備員と周囲の木々を視界内に収めておく。

睨みを利かせることで、相手の行動を制限することが第一の目的だ。
また、別の狙いもある。
必要があれば、それを使うつもりだ。

738小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/05(木) 21:05:45
>>735

片手には、『リヴィング・イン・モーメント』を指で摘まんで擦っている。
 スタンド使いでない普通の人には、ただのビー玉以外の何物でもないだろう。
>>『お前の能力……『準備』はいらないの?』

 ≪スタッフスペースに給湯器はありましたよね? 少し熱湯を頂きに向かおうと考えてた次第です≫

スタンド会話で恋姫氏に返す。文面と持ってるスタンドから、どういった形の能力が薄々察せられると思うし
この先、敵と交戦する際は武器が必須だ。トイレの塩素消毒液を入手する為には、向かい側に待機してる
ひたり氏と住吉氏と向かい合う事になるし、この付近で武器として使用出来る液体となれば消火器の液剤か
給湯器が妥当なところだ。そして、消火器を携行していくのは流石に制止されるだろう。

「ナギさん、恋姫さん。申し訳ありませんがスタッフルームの様子も少し気になるので一旦見に言って構いませんか?
すぐ戻りますので、そちらが急がなければで結構ですが……」

 恋姫氏は、高い確率で給湯器はあると告げると考えて前もってそう言っておく。
スタンド会話での返答が、NOであるなら。上記の発言は止めてトイレのほうに二人と一緒に向かう事にする。

739神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/05(木) 22:01:00
>>735

「羨ましいぜ。ビビる余裕があって」

「リングには覚悟決める猶予しかないもんでね」

ここでしまいにしてしまいたいものだ。
神原は現在の状況を維持。
『ストロンガー・ザン・アイアム』は敵スタンドに蹴りをぶち込む(パス精BBC)
ttps://youtu.be/bXYJnre1fgQ
いわゆるスーパーキックと言われるものだ。

『Too easy!』

「神原幸輔の試合を見たことは?」

「チェンジペース、フィニッシュなんにでもなる技さ」

「一応『ギフト』って名前で使ってる」

その顎を蹴り抜いてやる。

740『パストラーレの収穫者』:2017/10/06(金) 06:31:13
>>737(志田)
>>739(神原)

『警備員』:
「く、くそッ 戦い慣れて…………なんでこんなやつがッ!?」

誰でもスタンドがあれば戦う事は出来る。
だが、戦士になれるのは『覚悟』あるものだけだ。
誰もが戦士にならなくてはならないわけではない。
しかし、戦場で勝つのは『覚悟』がある側という事。

               「『グランギニョ――――」

    ドギュン!

        「ぐっ!?」
 
                  ゴ
                       ガ!!

  「ぁガッ」

蹴り足と顎が、夜の闇を蹴散らすような快音を響かせた。
『スーパーキック』……『ギフト』は綺麗に『グランギニョル』の顎を打ち抜く。

当然、本来ならば『反応』し『防御』は出来ずとも『首を逸らす』くらいはできたはず。
それを防いだのは一発の『礫』・・・『イヴ・オブ・サルヴェイション』による『狙撃』!
四つ目、剛腕、超精密。夜闇に溶ける黒い輪郭から放たれた石が、敵本体の足を破壊した。
吹き飛ぶほどではないが、『骨』にまで届くと思われるダメージ。それが『二カ所』同時。

                      ブ
                         ゥゥン


幕が下りるかのように『グランギニョル』が消える・・・『フィニッシュ』で魅せた。

        ピク    ピク

敵本体の意識については『ギリギリ』だが保たれているように見えた。
死んではいない。大丈夫だ。生きている・・・生かした上で『倒す』事ができた。
とはいえ後一撃でも入れれば意識は『トぶ』だろうし、入れずとも十分かもしれない。

どうやら・・・・・・『二撃目』を撃つ必要は、少なくともこの場ではないようだった。 
『神原』は、ほんの少しの間忘れていた頭の痛みを思い出した。動けないほどではない。
  

>神原と志田
□□◆□□□◆□□□◆□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□?□□◆□□□□
◆□□□◆□□□□□□□◆
□□◆□□□◆□□□◆□□
□□□□□□□□□□□□□
□□◆□◆神◆□◆□◆□□
□□□□□警□□□□□□◆
◆□◆□□□◆□◆□◆□□  
□□□□◆□□□□□□□□
◆□□□□◆□□◆□□□◆
□□◆□□志救□□□◆□□
◆□□□◆□◆□◆□□□◆
□□□□□□□□□□◆□□


>>738(小林)

『こいひめ』:
≪熱湯ね…………………何となくだけど、わかった。
 ……スタッフスペース、一人で行くならナギも連れてってくれ。
 お前とナギが犯人って事は………………たぶん、無いだろうし≫

≪千水にせよ住吉……にせよ、もし『そう』なら……今の時間だと、
 『やり合う』事になるかもだし……そうなったらナギがいるのハードすぎる。
 …………『部屋に一人』もヤバいけど、中から鍵かけられるだけマシだと思う≫     

烏面のスタンドが、『小林』に肯定の頷きを返した。
青い焔を灯す錆色の指が、物憂げに隣の嵐山ナギを指している。

≪僕の『ブルー・サンシャイン』は弾幕系だから……巻き込まないのはむずい≫

それからこいひめは自販機の前に立って、『コーラ』を一本購入していた。
それを少しだけ『小林』に見せる。『小林と同じものを買う』という『補佐』か。
まあ、単純に彼女がコーラが好きで自慢している可能性も多少はあるわけだが。

『こいひめ』:
「…………僕は急がないぜ。まだ10分あるし」

『ナギ』:
「私もそれ程は急ぎませんが!
 おひとりで取りに行かれるのですか?」

こいひめの言に従って彼女を送り届けるか、それともそうしないかは『小林』次第だ。
彼女一人でも説得は出来るのかもしれないが、『第三者』の声というのは大きな意味がある。

『小林』の行動も絡んでくるため、いいえと言えばこいひめもそこで意固地にはならないはず。

741志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/06(金) 20:26:51
>>740

(とりあえず終わった、か……)

手の中の石をそこらに放り捨て、隠れ場所の木の裏で静かに胸を撫で下ろす。
それは、決着がついたことに対してでもあり、相手がちゃんと生きていることに対してでもあった。
人が死ぬ場面は嫌なものだ。
一度見たことがあるが――二度と見たいものじゃない。
……それはそれとして、これからのことを考える必要がある。

「――ひとまず片付きましたね」

木陰から出て、神原さんに呼びかける。
それと、今の時間を確認しておこう。
これから起こる『何か』に対応するために、さっさと旅館に戻らなければならない。

「……その警備員――いや、偽警備員はどうします?
 ここに放置しておくわけにもいきませんし、
 どこか適当な部屋にでも放り込んでおくのがいいと思うんですが」

「よければ、神原さんは先に例の場所へ行っておいてくれませんか?
 僕は、そこの人をどうにかした後で行きますから」

二人に近付きながら、次の行動を提案する。
例の場所というのは、ダミーの金庫が置いてある部屋のことだ。
大丈夫だとは思うが、まだギリギリ意識があるらしい警備員に、
一応は知られないようにしておいた方がいいだろう。
提案を承諾してもらえたら、僕が警備員を運んでいくつもりだ。
まあ、別にどちらが運んでも構わないが、言い出した人間がやるのが筋というものだろう。

「あと――彼女、何か言ってましたか?
 たとえば、この騒ぎに関する話とか……」

倒れた警備員を見下ろして尋ねる。
この偽警備員が怪盗騒ぎに関係していることは間違いない。
どんな形で関わっているのかまでは、今のところ分からないが――。

742小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/06(金) 20:56:19
>>740

 (どうするかな……)

恋姫氏のスタンドは、ある程度人の形をしているのは見て取れた。
弾幕系……射撃を専門とするスタンドなのだろうか? 遠距離の攻撃に
秀でているのなら心強いものだが、安請け合いは出来ない。

 ナギ氏がいない場合、メリットとして彼女を巻き込まなくて済む事。

逆に居る場合のメリットとすれば、何かしらスタンド絡み以外でトラブルが
起きて、こちらにも飛び火がある場合。私だと口下手で軽い諍いが起きる
危険があると思える。その場合、雰囲気的に明るいアイドルが一人よりは
二人居たほうがフォローに入りやすいというものだ。

 「そうですね……ナギさん
申し訳ありませんが私に付き添って貰って宜しいですか?
 もう犯行予告時間が迫ってますし、個室で待機したほうが安全です」

ビニールにコーラを入れつつ、彼女に応対する。

 スタッフの部屋まで、そう遠くはない……給湯器から液体を入手するのは
人目があっても、そんなに困難な事ではない。すぐに済んでトイレのほうまで
向かうのは簡単な筈だ。
 
 (……ナギさんに、こう告げて。恋姫氏も一緒でない事に疑問を唱えた場合は
少々こちらの用事で、個人的な話がある。とでも説明して二人を引き離す事にするか。
いや、それだと余計に不安な印象を受ける。虚偽を作成するとすれば、誰かしらに
用件があったので、それを頼みたいとでも告げるか)


 (……神原さんは無事だろうか? まだ戦闘中なら
私の声は邪魔になる……メッセージだけ送るか)

 『戦闘が完了したら、返信お願いします』

 アイドルと言う、未知の環境に身をおく人物への対応を心中思考しつつ
神原さんに対し、グループ通話のほうのチャットでメッセージを送る。

743小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/06(金) 21:11:56
>>742

 可能であるならば。

恋姫氏に対しスタンド会話で
≪弾幕を張る、と言うのは。物理的に広範囲に対し散弾のようなものを
放つことが出来ると考えて良いですか?
 私は、見た通りに液体をガラス球で包むと言う能力です≫

と言う旨の質問と返事を、一度ナギさんを護送して別れる前にします。
 
余裕がなさそうなら、このレスでの行動は省略して問題ありません。

744神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/06(金) 22:22:01
>>740

「……ってぇ」

「これはキッついわぁ……」

『幸輔』

「いや、分かってるって。我慢だろ? 」

一旦区切りがついて痛みが鮮明になっていく。
呼吸を繰り返しなんとか痛みをごまかすがそれだけではどうにもならない。

「顔面蹴こまれたことはあるけど、スピードがダンチだぜ」

ひとまず立ち上がる。
いつまでもマウントをとっていても仕方が無い。

『志田か。助かった。君のサポートも上手く作用した』

「ありがとう」

「お言葉に甘えて俺らは先行こうかな」

「尋問とかはお好きにどうぞ」

バットとボールは解除しておこう。
奇襲用の品だ。今は必要ない。

「なにか……んー」

「私らとか言ってたし、やっぱり複数犯だ」

「あとなんだっけ」

『武器のつもりか懐中電灯みたいなものをこいつの腰からスタンドが抜いたはずだ』

『何かの役に立つかもしれない』

とりあえず行こう。
志田の提案を飲まない理由もないのだ。
進むしかない。

745『パストラーレの収穫者』:2017/10/07(土) 14:02:17
>>741(志田)
>>744(神原)

・・・『志田』は握りしめていた石を放り捨てる。手汗を感じた。
ともかく、まずは上手く行った。『ここから』を考える事が出来る。

現在時刻は『20:52』だ。移動時間も含めるなら、
もし21時ちょうどに旅館内にいるべきと考えるならもう間は無い。
出来る事や準備があるとしても、せいぜい一つか、二つくらいだろう。

          ピク…

                 ピク…

警備員は半ば意識を手放しかけている。
放っておけばそのまま意識を失うのは目に見えているし、
逆に何かしらの尋問行為を行えば、喋らせられる可能性はある。

何処かに運び込む、という手もあるだろう。問題はどこに運び込むか。
旅館内か、別の建物でも探すか・・・いずれにせよ脚は奪っている。逃亡は困難なはず。

                  ――♪

グループ通話に『戦闘が完了したら、返信お願いします』とチャットが入った。
これは『小林』からだ。彼は、今は少なくともチャットを打てるような状況らしい。

『玉野』:
「・・・・・・ご無事ですか?」

これを受けてだろう、玉野から安否を確認する声が入ってくる。
向かう先であるダミー金庫が置かれたセキュリティ室には彼女と警備員がいるはずで、
今の所彼女にも異常がないようなので、既に先回りされているという事はないようだった。

                     ザッ

…………『神原』は立ち上がり、旅館へと戻っていく。
痛みは引かないが、誤魔化せる。強烈な一撃を貰ったがまだやれる。
あの『超人』的なスピードは人間同士の戦いでは未経験のレベルだ。
もっとも、匹敵する速度にパワーまで伴った一撃をお返ししたわけだが。

      ザッ

ロープはすでにないため、戻るのにはそれなりの時間がいるだろう。
入口からスタッフスペースのそれなりに奥まった場所なので、数分は。
手段を考えれば別だが……『丁度の到着』になってもおかしくはない。

残されるのは『志田』と倒れた偽警備員だが、念のためですら警戒は不要だろう。
あとはこの人物を『どうするか』あるいは『どうにもしない』のか・・・抵抗は無い筈だ。

>>742-743(小林)

『ナギ』:
「あっハイ、分かりました。お部屋までお供致します。
 その後はひめと部屋で大人しくしています……力になれませんので。
 小林さん、御武運をお祈りしております。どうかお怪我の無きよう!」

当然の流れとして、ナギは『こいひめ』も部屋に戻る物としている。
一般的に見て、ナギとこいひめなら明らかにナギの方が肉体は勝っている。

背丈だけの話ではなく、目に見える筋肉の着き方や、歩き方に見える鍛錬の話だ。
恐らく何らかの武道を嗜んでいる彼女――そして大人である住吉や千水も待機組で、
部屋にいない女性は『旅館スタッフ』である玉野だけ。こいひめが戻らない理由がない。

――――そう、『ない』としかナギには認識できないのだ。

『ナギ』:
「では行きましょうか、『小林』さん……それから、ひめも。
 どうせ後で戻るのですし、三人寄れば、いえ『三本の矢』とも言います!」

           「ひめも一緒に戻りましょう!」

効率と安全を考えれば、わざわざこいひめだけが廊下に残る必要はない。

彼女『だけ』部屋に残すために考えられるパターンは二つある。
一つは言葉や行動によって誘導し、『こいひめだけ残る理由』を作り出す事。
もう一つは、言ってしまえば『力づく』でも問題はない。禍根は残るとしても。

『こいひめ』:
「……………………」

あるいは彼女にも残ってもらうとか、方法はいくらか存在する。一本道ではない。

こいひめは答えに窮している――『いずれ』適解を思いつく可能性はあるが、
直ぐに行動したいならば『小林』がナギに対して、『回答』を用意せねばならない。

≪……僕の『ブルー・サンシャイン』は……あー、STGのスタンドだから。
 両手から弾が出る……溜めればボムになる。『広範囲』って程じゃないけど、
 ……『フレンドリーファイア』しないようにしながら戦うのはベリーハードだって事≫

ただ、この停滞は互いの『スタンド』を知る上では有益な時間になる。
歩きながらでも出来る話と言えば出来る話なのだが、『戦闘』が始まってしまえば難しい。

                      ・・・なお、『神原』へのメッセージは送る事に成功した。

746志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/07(土) 18:56:28
>>745

(……時間がないな)

事によると、遅刻することになるかもしれない。
だが、そのために神原さんには先に行ってもらっている。
敵が現れたとして、すぐに取り逃がしてしまうということもないはずだ。

「――大丈夫です。僕も神原さんも二人とも無事です」

「光が出ていた場所で、警備員の格好をした人間を見つけて取り押さえました。
 警備室に行った時に見つからなかった警備員のことです」

「ほとんどは神原さんがやってくれたんですが……。
 とにかく、彼には先に行ってもらいました」

「どこか適当な空き部屋か使ってない倉庫はないですか?
 問題が片付くまでの間、この人を入れておきたいんですが」

「場所が用意できないなら、とりあえず僕の部屋に入れておくつもりです。
 頼りない場所ですが、何しろ時間が惜しいので」

玉野さんに報告しながら、無力化された警備員を見下ろし、少しの間だけ考える。
尋問するという手もあるが、その時間すら惜しい。
そもそも、質問したところで素直に答えるとも思えない。
仮に喋ったとしても、それが真実かどうかを確かめる術もない。
それらを考えると、さっさとどこかに放り込んでしまって予定通りの行動に移った方が良さそうだ。

「僕は一人っ子なんですが、警備員さんは兄弟か姉妹はいますか?
 偶然かもしれませんが、今日そっくりな人を見かけたんですよ」

「――『千水ひたり』」

「まあ、それほど不思議じゃないかもしれませんが。
 なにせ、どこにいてもおかしくない顔ですからね」

何気ない世間話でもするような淡々とした口調で、これだけ聞いておく。
まあ、聞こえているかどうかは少々怪しいが。
この質問で確認したいのは、『言葉』ではなく『態度』だ。
もし黙秘したとしても、千水と関係があるなら、表情や顔色に何かしら反応があるかもしれない。
この状態では、それを誤魔化すために咄嗟の芝居を打つような余裕もないだろう。

(あとは……)

スタンドの腕を使って、偽警備員が所持しているスマートフォンを取り上げる。
そして、今日一日の通話履歴をチェックしたい。
通話相手が誰かは分からなくても、同じ番号に何度も掛けているなら、それが怪しい。

ロックがかかっている場合はどうしようもないので、取り上げるだけにしておく。
念のために連絡手段を奪っておくというだけでも、それなりの意味はある。
それも済んだら、スタンドで偽警備員に肩を貸すような形で運んでいこう。

747小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/07(土) 21:10:39
>>745

 (まぁ……だろうな)

稗田恋姫氏のスタンドに関しては、話しだけな故、まだ未知な部分は
あるものの、精密性が高い射撃能力が繰り出せるスタンドではないと理解した。
主に一対一での戦闘のほうがやりやすいのだろう。


ナギ氏の振る舞いは、極めて普通だ。想定の範囲内で収まる行動だ。

(それ故に、対処が難しい。良い言い訳が思い付かない
……いっその事、稗田氏に関しては。そのままナギ氏と一緒に部屋に
居て貰う形のほうが双方に安全でもあるし、そうすべきか……。
スタンドの理解者と戦力が一人減るのは、痛い。
だが、今回巣ノ森氏と言う。比較的関係が深いグループの一人と罅が
少しでも入るのは、稗田氏もとりたくないリスクだろうしな)

小林は、リアリストである。ロマン溢れる文章は綴るものの
怪盗事件の発端に対し。アイドル達を帰省させる発言をする位には
現実的な対処を最初に考え、行おうとする。


≪恋姫さん。ナギさんの言葉にも一理あります。同じアイドル同士
このような事件に巻き込まれて一層、態度や発言は気丈なものの彼女も
心中では穏やかでない筈です。貴方がいた方が彼女も安心しますでしょうし
私一人でも、犯行側の被疑が高い彼女等に対峙しても。いざとなれば他の
二人の元に逃げるか呼ぶ事は出来ますから。ナギさんをお願いして良いですか≫

最初から、恋姫氏と共闘や援護を頼める楽観や期待は持ち合わせてない。
無理に恋姫氏と彼女を分断しても。関係の悪化以前に、無理にこちらに
付いて行こうとして、戦闘で介入されるほうが一番最悪だ。
 そう言う場面が描かれるぐらいなら、最初から私一人で対処するべきだ。

「えぇ、応援有難うございます。
……お二人共、仲が良さそうに見えますね。今は見えませんが巣ノ森さんとも
きっと良いお付き合いなのだろうと思います。
 三人とも、アイドルとしての付き合いは長いのですか?
あぁ、あと。スタッフの方ともですね」

雑談混じりで、スタッフとの仲も聞いておく。
……巣ノ森氏と千水氏がアクセサリーについて聞いてたのも含め。
そう言う、プライベートな話が出来るほど関係が長いと言う事は……
稗田氏のスタンドは、スタッフに使い手が入れば既に知られてる事になる?

≪……恋姫さんは、スタッフ達にスタンドを見せた事は?≫

スタンド会話で、これについても聞いておこう。


孤立無援で戦う際のイメージは持ち合わせてる。スタッフスペースで
熱湯としての武器を確保し、そのままトイレへ引き戻る事にする。
 通路に設置している消火器も、その際携行する事にしておこう。

(だが、熱湯だけでは。警備員との戦闘でも痛感してる事だが
『著しく火力が足りない』……となると)

 「……アレだな」 ボソッ

 自分にだけ聞こえるように、平坦に呟きスタッフスペースへと
アイドル達二人と同じ速度で歩く。

 (あぁ、それとスタンドで背後を守らせておくか」

 ピッ……ッ
フワッ   スゥ―――……

 未だ解除してないビー玉サイズのL・I・M(リヴィング・イン・モーメント)

ナギ氏や恋姫氏と並列か、少し後方に歩く立ち位置なら。片手でスタンドを
後ろへと弾いて、30m背後へ低空飛行し移動させ。自分に追尾させつつ目は後ろを
警戒しておく。他のスタンドが私達の動向を見張っていても可笑しくないし
他に不審な影を発見出来る可能性もある。ナギ氏は自分の質問に対し
会話するのに集中するから、私のスタンドに気づく可能性は低い。
 恋姫氏は、私のする事に気づいても黙認するだろう。

748小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/07(土) 21:17:29
(だが、今回巣ノ森氏と言う。比較的関係が深いグループの一人と罅が
少しでも入るのは、稗田氏もとりたくないリスクだろうしな)

             ↓
(だが、今回は巣ノ森氏を中心に起こったものという。
比較的関係が深いグループの仲間が関わる事で、交友に罅が
少しでも入るのは、稗田氏もとりたくないリスクだろうしな)

 
レス内容に特に大きな訂正があるわけではありませんが。
分かり難い文章だと思ったので、こちらの文章で心の声部分の修正を
補完させて頂きます。

749神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/07(土) 21:25:41
>>745

「ん?」

『戦闘が完了と返しとけ』

「面倒だな」

チャットに返信をしておく。

「俺は無事でーす」

玉野にも返事を返しておこう。
とにかく急ごう。
内通者がいると考えると影山も怪しいような気がするがとりあえずダミー部屋だ。
師匠に旅館の外壁にくぼみでも作ってもらってそこを登るのもありかもしれないが失敗したら事だ。
自分の足で向かおう。

750『パストラーレの収穫者』:2017/10/08(日) 14:12:45
>>746(志田)
>神原

『玉野』:
「御両名ともお疲れ様です、ご協力ありがとうございます。
 当館入り口か、その場まで警備の方に向かってもらいます。
 もしよろしければ、その後の連行は彼らにお任せしてもらえれば」

強要を思わせる口調ではない。『志田』に考えがあるなら、
おそらく玉野はそれを押し切らない。立場上の負い目もあろう。

「あるいは空き部屋があるスタッフスペースまで……ですが、
 そちらは混乱状態が予想されますので、あまり推奨できません」

遅刻したとしても、仮にそれ以上の成果を出せるなら意味はある。
しかし『志田』はそれは困難と判断した。尋問の結果得られるのは真実とは限らない。
もっと言えば既に段階は『事前』から『事件』に移行しており、真実を突きつけようが、
あるいは突きつけなかろうが、結果としては『交戦』以外の展開は無いようにも思えた。

『偽警備員』:
「………………………」

千水ひたり、という名前に反応はあったが、答えは無かった。
単純に喋れないという事か、『黙秘』という事か? いずれにせよ答えは無い。

・・・少なくとも言葉では。どこにでもいるその顔に、『口をつぐむ』動きがある。
特に『喋るべきではない何か』があるのだろう。脅迫されているとかでは無さそうだ。

                 バッ

スマートフォン・・・を取り上げようとして気づくが、『持っていない』ようだ。
何処かの段階で放棄したか、あるいはどこかに隠しているのか・・・『不明』だが、
少なくとも手には持っていない。上から見ていた時は持っていたので、この近辺にあるか。

     ザッ

            ザッ

いずれにせよ・・・偽警備員を運ぶことに対する抵抗は無い。
調べるのにかかる時間が省かれ、現場に早く駆け付けられるとも考える事が出来る。
やはり意識が途絶える寸前といった様子で、運んでいる最中に落ちてもおかしくはない。

しばらく歩くと入り口が見え、玉野の言葉通り警備員が二名ほど待機しているようだった。
 
                  ピシ…
                           ピシ…


>>749(神原)

『志田』と別れ、チャットで返信をしたのち、入り口から館内へ……そして一階の奥へ。
それなりの時間はかかるが……この状況で道のりに邪魔が入るような事も無い。

             ザッ

                ザッ

時間はすでに夜。ロビーには多少の人がいたが、『神原』に気を回す者はいない。
思い思いに温泉旅館での夜を過ごしているのだろう。誰も邪魔のいない戦いになる。

          ザッ
            
             ザッ

スタッフスペースの入り口に到着する。
関係者以外は立ち入り禁止……警備員が一人配置されているが、『神原』を見て横に退く。

『警備員』:
「事情は聞いております。協力ありがとうございます」

                     ペコ

その若い男は、緊張の面持ちを隠せない様子ではあったが……刻一刻と時間は迫っている。
止まらない状況に乗せられた『星天の郷』という船は、もうじきクライマックスを終える事になる。

何か準備することがあるなら今の内だろう。あと一つくらいなら、『何かしら』はする事が出来るはず。

751『パストラーレの収穫者』:2017/10/08(日) 14:16:09
>>747-748(小林)

『神原』からはすぐに戦闘が完了した旨の返答が来た。

『ナギ』:
「おおっ、神原さんはやはりお強いのですね……!!」

ナギとこいひめも通話中の端末を有しているため、
現在の状況はだいたい把握できていると考えて良い。

常識的な対応であればある程、言葉で煙に巻くのは難しい。
『小林』は天秤にかける。『戦力』か『安定』の二択を。
こいひめのスタンドは未知数だが、『精密性と攻撃性の両立』が困難か、
或いは単純に『巻き込みたくない』心情の強さから来る無意識の誇張か。

『こいひめ』:
≪…………僕も良い言い訳が思いつかない………………すまん。
 協力プレイすべきなんだが……やっぱオフじゃないとやりづらいな……≫

そして『小林』は後者を取った。
こいひめのスタンドは青い焔を燻ぶらせながら、少し首を垂れる。

≪……代わりになるか分からんけど、後ろは気にするな。
 ナギとか住吉が人質とられるとか……そういうクソ展開にはさせない≫

アイドルとしての身分を振り切って戦場に立てない、悪く言えば『大義名分』もある。
こいひめ自身も気づかないうちに、それは彼女の行動を無意識化で縛っているのだろう。

なお、彼女の中では、どちらかといえば住吉は『シロ』寄りのようだった。
現に、彼女の方はあまり怪しい動きはない――――怪しく無いから怪しいとも言えるが、
それを言い出してしまえば本格的な推理が必要になる。今はもう、その時間は残されていない。

『こいひめ』:
「…………べつに。そこまで仲良くはないだろ」

『ナギ』:
「私は友人であると思っておりますよ! ひめ!」

『こいひめ』:
「………………僕も、違うとは言ってないじゃん」

『ナギ』:
「であれば、安心です!
 ええ、我々は組んで数年になりましょうか。
 あ! スタッフの方はずっとではございませんが!
 千水さんは今回のロケで初めてお会いした方ですし」

『こいひめ』:
≪…………どこにスタンド使いがいるか、分からないからな。
 軽く確かめただけだけど……住吉と影山には見えてないはずだぜ≫

                ≪……ああ、ナギと巣ノ森もな≫

≪千水は……わからん。時間なかったし……見えてもごまかせないわけじゃない≫

逆説的に言えば、全員がスタンドを目にする機会はあったという事。
見る事が出来るか否か、という次元。『能力』を教えるまでは踏み込んでいないようだ。

             カツ
                 カツ

やや急ぎ足で歩く二人の後ろに着き、更に後ろに低空飛行する水槽を飛ばしておいた。
これで後方からの奇襲にも対応できるし、『廊下の様子』を見る事も可能になるだろう。
こいひめは気づいてか気づかずか何も言わない。仲間として信用されている、という事か。

  ピッ……ッ
           フワッ   スゥ―――……

話を終えて、自販機から部屋の方へと向かっていく。
後方の視界は、『リヴィング・イン・モーメント』によって問題なく確保される。

――――と、ちょうど『女子トイレ』から、千水ひたりが顔を覗かせる様子が視認出来た。
その表情には若干の余裕の無さが感じられる。『怪しい』と言って差し支えないが、どうするか。
準備を優先するか、それとも――――彼女が今からするであろう、何らかの動きへの対応を優先するか。

752志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/08(日) 20:10:56
>>750

(予想通り、答える気はないか……)

この点は想定内の対応だ。
僕が同じ立場でも、おそらくそうするだろう。
しかし、それでも収穫はあった。

(やはりというか――繋がりがあることは間違いなさそうだな)

まともな返事は最初から期待していない。
こちらの言葉に対する反応を確認できただけでも十分だ。
偽警備員を注視しながら、再び通話に言葉を返す。

「――分かりました。
 今から僕も入り口の方へ向かいます」

「そこで引き渡すので、後の処置はお願いします。
 見かけより腕っ節が強いので、注意しておいた方がいいと思います」

「ほとんど気絶している状態ですが……。
 もし意識が戻るようなことがあれば、その時は教えて下さい」

スマートフォンの方は諦めよう。
この真っ暗な林の中を探すのも、骨が折れる作業だ。
見つかるかどうかも分からないものを探している時間の余裕もない。

その代わり、偽警備員を運ぶ前に、ポケットの中を一通り調べる。
わざわざ証拠になるようなものを持ち歩いているとも思えないが、念のためだ。
それも終わったら、予定通り偽警備員を運んでいく。

(『私ら』――少なくとも二人、あるいは三人以上か……)

その内の一人が欠けてしまったというのは、相手にとっては痛手になるだろう。
それは同時に足枷にもなりうる。
あくまで可能性の話だが、捕まった仲間を助けようとするかもしれないからだ。

別にどうこうするつもりはないが、早い話が人質というやつだ。
助けに来る可能性は高いとは言えないが、仮に来なかったとしても、
捕まった仲間を気にして少しでも判断を鈍らせることができれば、
その分だけ時間稼ぎにはなるだろう。
口は割らずとも、少しくらいは役には立ってもらう。

(……あれか。この偽警備員を引き渡したら、僕もダミーの場所に――)

――空耳、か?
今、何か妙な音が聞こえたような……。
その場で足を止め、偽警備員に視線を向ける。

753小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/08(日) 23:37:51
>>751

 神原氏の戦闘完了の返信に、こちらも鷹揚に頷く。

「やはり格闘経験のある方は違いますねぇ。いやはや、頭が上がりません」
(近接の半自立スタンド……パワーは期待通りか。目潰しがある程度は
牽制になったと喜ぶべきか)

 恋姫氏の言葉に、ミネラルウォーターで軽くスタンドを一体発現して
スタンド音声を発する。

≪お気になさらず。アイドルの皆さんがたには仕事がありますし
怪我などして醜聞が付いても良くありません。
 控えの守りに関しては、こちらこそお願いします≫

 稗田恋姫氏の助力は、予期はしてたが期待は出来ない。
まぁ、首を突っ込んだのはこちらなのだ。棚からぼた餅や、切株に偶然
兎がぶつかるような、気休めな期待を持つほうがどうかしている。

 「数年間ですか……それなら、親しい友人と言って差し支えないかと。
単なる学友などよりは、共同で星を目指せる間柄のほうが何より絆は
深いと思いますからね……」

 (この娘達は、私と親友『ヤジ』の関係性に少し似ているな)

――ジョー 目指すは『ジョジョ』だ。俺達はジョジョと言う『星』を手に入れるんだ

 (……やはり、危険には巻きこめないな)

 今一度、彼女達に危害が加わらないように配慮する事を意識しつつ
スタンドの視界に留まった千水氏に気づく。

(……やはり、彼女は怪しい。だが……この怪しさが、真実としての怪奇か
虚偽や疑似餌としてのものなのか今一つ判断がつかない)

 千水ひたり氏は、怪しい。警備員と同じ顔。頻回に他に人のいない場所で
連絡をしあっている事など含めて怪しさに事欠かない。
 だからこそ、余計に。その少し警戒するだけで犯人に近い存在だと
思われる行動が、あからさまに思えて仕方がないのだ。

(……どうにも、あの行動を鵜呑みにして動く事は踊らされるように感じてしまう。
今は放置しておこう。犯行予告時間での本格的な動きが出れば、自ずと
彼女の立ち位置も判明する。今は武器も心許ないし、神原さんも戻って来るのに
時間は掛かる。……警戒は継続するがな)

千水ひたりの挙動に関しては、黙認だ。今はナギ氏と恋姫氏と共にスタッフスペースに入る。
給湯器から、湯をスタンドで確保するのと……もう一つ、欲しいものがあるからだ。

 スタッフスペースに入っても、スタンドで廊下側の監視は一つだけであるが
行っておく。

754神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/09(月) 00:12:36
>>751

「問題ないね」

「それよりもあんたも頑張ってくれなきゃな! 俺だって鍛えてるとはいえ素人なんだからさ」

「頼りにしてるぜ」

もう一度六角鉄棒を発現。
自分で持っておく。
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B00ANHF94W

755『パストラーレの収穫者』:2017/10/09(月) 07:23:31
>>752(志田)

               ピシ
『玉野』:
「すぐ、そのように伝えておきます。ご苦労おかけします」

玉野の返答通りという事か、待機している警備員がスマホを見ている。
そして『志田』は異音に気づいた。それは偽警備員の『顔』から鳴っていた。

    ピシ

          ピシ
               『パリン!!』

あまりに『荒唐無稽』な出来事だった・・・『顔』が割れたのだ。
同時に『緞帳』が下りるかのように偽警備員の身体が闇に包まれ・・・

        ズシ

スタンドにかかる重みが、少しだけ増したような気がした。
それもそのはずだ。『偽警備員』は『地味顔の女』ではない。
そうではなくなっている。・・・見たことのない、意識の無い男だ。
千水ひたりとは体格も違う。性別も違う。顔も違う。何もかも違う。

・・・・・・そういう『スタンド能力』だ。

これが『何』を意味するのかを推理し、突きつけるには、既に時間がない。
どちらにせよ犯人は現れてしまうだろう。だが活かす事は出来る情報・・・かもしれない。

ちなみにポケットの中には『小銭入れ』と『ペンライト』が入っていたが、
個人情報に結びつくようなデザインではなかった。その辺りは対策済という事か。

>>753(小林)

『ナギ』:
「私もいずれはそれ程に強くなりたいものです・・・!
 とはいえまずはアイドルとして、天下統一を目指しますが!」

目に見えてやる気を滾らせるナギ。

『こいひめ』:
「…………」

気だるげな様子だが、スタンドの青炎は燃え滾るこいひめ。

『ナギ』:
「し、親しい友人……つまり親友に見えますか」

            タハハ

『こいひめ』:
「………………………」

親しい友人という認定にナギは照れる様子で、
こいひめはそれをなんとも言えない表情で見ていた。

『小林』が想起するのは――己と『親友』との関係性。
その現身とまでは言えないかもしれないが、共通する点があった。
それゆえに『小林』は思った。『壊すべきではない』と―――――――

                   ガチャ

   バタン

会議室に入る。最初に案内された部屋とほとんど間取りは変わらない。

『ナギ』:
「只今帰りました――――っと、誰もいないのでしたね」

『こいひめ』:
「いたら怖すぎるから…………常識的に考えて。
 とりあえず……僕らは窓とかドアとかからは離れとこうぜ」

準備を行う上で障害はない。給湯器もあるし、湯も沸いているようだ。
湯呑の準備もされている。こいひめたちは外に出る口実で自販機に行ったのかもしれない。

外では千水ひたりが何かしている可能性はあったが、どうせもうじき事は起こる。
であれば今躍起になって妨害するより、準備を終えておくのは『正しい選択』と言えるだろう。
 
                   スー

と、廊下に浮かべた水槽が、スタッフスペースに到着した『神原』を確認した。
また、千水は女子トイレからゆっくりと歩み出て、廊下を道なりに歩いてくる。

>>754(神原)

『警備員』:
「は、はいッ! これでも私、柔道を5年やってますので、
 怪しいヤツが現れたエイヤ!とばかりに投げ飛ばしてやります!!」

           ビシ!

頼りになるんだかならないんだか分からないが、
ともかく緊張はしているもののやる気は十分なようだ。

そして『神原』はスタッフスペースに足を踏み入れて、鉄棒を発現する。
ずしり、と重みが手に伝わる。トレーニングでは自らの負荷になる重さだが、今は武器になる。

756志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/09(月) 18:47:32
>>755

「なッ――!?」

「――な……に……?」

「……こいつは……マジに驚いたな……。
 なるほど……『能力』か……」

偽警備員が別人に変わる瞬間を目撃し、しばし呆気に取られる。
姿も声も性別も、全くの別人に成り済ます。
それが、この男の能力だったのだろう。
こうして体重が増えているのだから、単純な変装の類ではない。
本当の意味で別人に変身してしまえるということか。

(確か、『グランなんとか』……。『グランギニョ』だっけ?
 よく聞こえなかったんだよな……)

まあ、名前はどうでもいい。
こいつの能力を考えると、ずっと女警備員の姿でいたという保障はない。
仮に、どんな人間にも化けられるなら、やり方次第でどんな場所にも入れるからだ。
もしかすると、何食わぬ顔をして僕達の隣にいたということも在り得る。
それを考えると、連中の情報収集は僕達が考えていたよりずっと進んでいたのかもしれない。

「――しかし、こうなってくると……」

この偽警備員の能力――使えるのは自分に対してだけか?
たった今、千水似の顔が割れて別人の顔が現れた。
ひょっとすると、千水の顔の下にも別人の顔があるんじゃないか?
そうだとするなら、偽警備員の能力が解除された今、千水も元に戻っているという想像も浮かぶ。
まあ、その点は現在の千水の姿を確認できれば分かることだ。

(千水ひたりが関わっていることは間違いないはずなんだ。
 ただ――どう考えるべきか判断が難しくなってきたな……)

この男が意図的に千水と似た顔に化けていたなら、彼女はただ利用されただけとも解釈できる。
ただ、偽警備員の反応や、これまでの千水の行動を考慮に入れると、無関係ではないだろう。
では、千水ひたりという人間は、どういった形で関わっているのだろうか?
こんなことを考えるのも、もはや無意味かもしれない。
もし彼女が黒なら、予告時間になれば必ず何かしらの行動を起こすだろう。

なんにせよ、まずは偽警備員の男を引き渡すのが先だ。
そして、ダミーの部屋へ向かう。
といっても、僕は場所を知らないので、入口で待機している本物の警備員に道を聞いておこう。

≪……偽警備員の能力が分かった。『別人に成り済ます』能力だ≫

≪女警備員の顔が割れて、中から全く違う男の顔が出てきた。同時に体格も変わった。
 これが正体だろう≫

≪……千水ひたりは今どうしてる?まだ出てきてないのか?≫

早足で歩きながら連絡を入れる。
もう予告時間も間近に迫っている。
時間に遅れそうなら走る。

757小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/09(月) 19:09:58
>>755

 (神原さんも、大きな重傷を負ってるようには見えない。
疲弊は多少あるものの、まだまだ戦闘続行に問題ないと見える)

戻って来た神原さんの状態を認識して安心する。無事に戻れて幸いだ

 (千水ひたり氏は……廊下を歩いてる途中か。何処に向かうかをスタンドで
追跡するには、まず出ないとな……よし)

武器の確保だ。まず給湯器の蓋を開け、ミネラルウォーターを軽く流す感じで
スタンドを入れ、約100か90程度の温度の熱湯をソフトボールサイズへと
発現し、ビニール袋に入れる。可能ならナギ氏が目を離した隙にだ
 給湯器自体にも、スタンドを一体発現し同じ工程を行う。
これでソフトボールサイズの熱湯水球が二つだ。ズボンのビニール袋へ提げる。

 「えー、すみません。宜しければなんですか
『ヘアドライヤー』を一つ、貸して頂ければ幸いなんですが」

 そう、稗田氏に向き直り、お願いする。

アイドルなら……私物として、髪の毛は整えるものだ。持っていて不思議でない

(怪盗側の力は、不明ながら……用意出来る武器は、多いに越した事ない。
ヘアドライヤーは必要だな……断られたら、別の物を考えるが)

 借りれたら、そのまま二人に見回りに戻る事を告げて廊下に出る。
千水ひたり氏が、向かってる方向に廊下に設置してる水球で先行して
追跡を開始しよう。黒か白か、未だに不明ながら それを見極める事が重要だ。

758神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/09(月) 22:02:50
>>755

「頑張ってね」

多分自分の方が頑張る事になると思うが。

『昔みたいにあれやるか? 神原頑張るってやつ』

「新人の頃のやつじゃん」

思い出したくもないことだ。
それにしてもどうするべきか。
ひとまず部屋の中で待機をしておこう。
怪しいことがあれば対応できるように気を張ってはおくが。
周囲の状況を確認しておく。

「なんか変なことなかったですか? というか全員戻ってますか?」

とりあえず聞いておこう。

759『パストラーレの収穫者』:2017/10/09(月) 23:30:44
>>756(志田)

『こいひめ』:
≪…………少なくとも部屋に戻っては来てない。
 …………姿を変える能力なら、全員信用できなくなるけど≫

≪中身までコピー出来るかどうかだわな。今更調べるのは無理ゲーか……≫

偽警備員の能力は『変身』――――そう『推理』する『志田』。
当たっているかどうかはこの男と神くらいしか知らない可能性があるが、
いずれにせよ敵の一人は能力の一端を晒し、こうして『リタイヤ』した。
となれば他の容疑者である『千水』にも何か影響が出ている可能性はある。

警備員に男を引き渡し(無言の敬礼を受けた)・・・スタッフスペースへ。
走れば時間には間に合う。逆に言えば、走らなければ遅れる可能性はあるだろう。

『警備員』:
「お疲れ様です、ご協力ありがとうございます……!」

緊迫してはいるが、意気込みにあふれた様子の若い警備員が入口に待機していた。
ダミーの部屋、すなわち『セキュリティ室』の場所も、問題なく教えてもらえた。

        ザッ
               ザッ

到着すると、室内には数名の警備員と『神原』および玉野が待機していた。
現在時刻は『20:59』・・・怪盗が怪盗である事に拘るならば『開戦』までごく僅か。

>小林、神原

『志田』:
≪……偽警備員の能力が分かった。『別人に成り済ます』能力だ≫

≪女警備員の顔が割れて、中から全く違う男の顔が出てきた。同時に体格も変わった。
 これが正体だろう≫

≪……千水ひたりは今どうしてる?まだ出てきてないのか?≫

『志田』からの報告と疑問は、もちろん二人の耳にも入っている。

>>757(小林)

廊下の水槽の視界では――千水が廊下にあるドアの一つを開け、その中に入って行った。

そしてそれと入れ違うかのように、『神原』が廊下の突き当り、セキュリティ室に入る。
彼はまだ、戦える。そのまま奥のセキュリティ室の方に向かい、部屋に入ったようだ。
その間に『給湯器』から『熱湯水槽』を二つ作成する。ナギはこちらを見てはいない。
彼女にとっての関心事はこいひめの会話。彼女が注意を引き付けてくれているようだった。

               シュル
                       シュル

当然水は見えるのでナギには怪訝な顔をされる事は請け合いであるが、
ごまかせないレベルではない。『宙に浮かんでる』訳でもないのも巧妙か。

『こいひめ』:
「………………ドライヤーは部屋置いてきたよ。
 だって風呂入る時用だし…………ナギ、お前持ってるか?」

こいひめは長い黒髪に指を通しながらナギに振り向く。

『ナギ』:
「私も不覚ですが、部屋の方に・・・ややっ、その水風船はいつの間に!?」

案の定ナギは怪訝な顔をしている。ともかく、ドライヤーは無いようだった。
これに関してはある意味当然と言える。ドライヤーは持ち歩いて使うものではない。

いずれにせよ、部屋から出るなら出る事になるが――時間はもう、本当に僅かしかない。
代替品となる何かを求めるか、或いは『千水ひたりを追う』事に時間を使うか、二者択一だ。

また、この時『志田』がスタッフスペースに走り込んで現れ、セキュリティ室に入るのも見える。

(☆部屋から出る事を選んだ場合、出た時点から行動を進めてかまいません)

>>758(神原)

激励の言葉は彼を奮い立たせるだろうが、スタンド使いに対抗出来るかは別だ。
もっとも、言わないよりは幾らか『精神的』な救いになったのは間違いないだろう。

       ザッ
              ザッ

セキュリティ室に入ると、特に異常はない様子の警備員と玉野がいた。
立ち位置的に、どうやら玉野がドアを開けてくれたらしかった。
全員が、一糸乱れぬというわけではないが入室した『神原』に礼をする。

『玉野』:
「お帰りなさいませ。お疲れ様です。
 現状、この部屋に変化はございません。外については、
 現在見張りの者がおりませんので確認しきれておりません。
 スタッフスペースから出た方は全員お戻りになっている筈です。
 『志田』様につきましても、先ほど入口で警備員と接触したと連絡が。
 おそらく、すぐにお戻りになられるかと思います。恐らく間に合うかと」

必要な情報が全て入っているかは分からないが、
ひとまず玉野からはそのような答えを得る事が出来た。

そして……少しばかり遅れて、再び玉野がセキュリティ室のドアを開く。『志田』が戻って来た。

760志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/10(火) 18:43:46
>>759

≪――まだ戻ってないのか。案の定だな……≫

いくら何でも遅すぎる。
用を足す時間が長いとか化粧を直してるという理由では、もう無理があるだろう。
嫌な予感がする。

≪『変身』の能力を持つ男は戦力外状態になってるから、
 これから誰かに化けられる心配はないだろう。
 その必要もないのかもしれないが……≫

≪もう時間がない。
 もし、怪盗がダミーじゃなく、本命の方へ現れたら――その時は君も動いてくれ≫

≪敵を足止めして逃がさないようにして欲しいんだ。
 僕達が駆けつけるまでの時間稼ぎを頼む≫

「どうも」

スタンド会話を終え、警備員に短く礼を言って走る。

「――すみません。遅れました」

(……どうにか間に合ったか)

日頃からから運動不足なせいで多少息が上がっているが、休んでいる暇はない。
既に残り時間はないに等しいのだ。
今の内に、やれることはやっておく必要がある。

まず財布から小銭を抜き取り、上着のポケットに入れる。
可能なら500円、100円、10円を種類ごとの枚数は気にせず合計で20枚ほど取っておきたい。
選んでいる余裕がないか、財布にある小銭の総数が少なかった場合は、
適当に一掴み分をポケットに突っ込む。

「――前衛はお願いします。僕は後ろから援護します」

そして、予告時間になるまでに神原さんに近付いて、これだけ伝えておく。
僕自身の基本的な戦法に変更はない。
必要がない限り、後方からのサポートに徹する。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』のパワーと精密性を最大限に生かしつつ、
さっきのような素早い敵と対峙した場合のスピード不足を補うためには、
能力を使うタイミングを計りながら『狙撃』を主体とした立ち回りをするのがベストだと判断した。
最後に、抜き取った小銭の内、少しばかり『奮発』して100円玉を一枚ずつ、
スタンドの両手に握らせておく。
この場に怪盗が現れたら、当然これらを撃ち込むつもりだ。

(……この場に現れるのか?
 ――それとも、『本命』の方へ出てくるのか?)

どちらになるかは、すぐに分かるだろう。
そして、どちらになろうとも『首飾り』は守る。
この点に関しては、何も変わりはない。

761小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/10(火) 19:37:28
>>759

 「あぁ……確かに。ドライヤーをわざわざスタッフペースまで
持ってはきませんよね」

 (女性は、化粧道具など良く携行するし。ドライヤーもあると踏んでたが
流石に、この非常事態に呑気にドライヤーまで所持する筈もないか)

 ドライヤーがあれば、適当な液体につけて感電させ。それをスタンドで水槽として
幾らかの電気ショックを起こす水槽が作れたが、ないものは仕方がない。

(それに、入水してる時にドライヤーが落ちて感電するとかならともかく。
キャッチボールサイズの液体に包まれた電気では、皮膚に激痛は一時的に
引き起こせても、決定打には欠ける……か)

 (強烈な一撃……水を爆発させるような反応か)

 >その水風船はいつの間に!?

「手品ですよ、手品。私は、水芸に関しては人より腕がありましてね。
まぁ、これぐらいの取り柄しかありませんが……
 そろそろ犯行予告が迫ってますし、外回りへ行きます。では」

 思案しつつ手品、と大雑把に弁明だけ行い。廊下へと出る。

持ってるコーラーを大きく振りつつ、千水の入室した部屋へ行き、立ち止まる

 (……部屋に直接入るのは危険だ。隣室か、もしくは部屋に通じる
小さな穴はあるだろうか?)

 追って、部屋に行き成り入るのは悪手に等しい。それなら
隣室なりから、窓を迂回してスタンドで監視するほうが遙かに良い。
 
 部屋に通ずる小さな隙間がないようなら、足音を極力殺して
隣室へと移動して、その窓からリヴィング・イン・モーメントの
今まで追跡させてたビー玉サイズのスタンドを浮遊させ隣の窓を覗き見る。

762神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/10(火) 23:01:33
>>759

「……はじめての試合の日を思い出してきた」

「こんな時にいうことじゃないんだろうがな」

鉄棒を両手で持つ。
この鉄棒の間合いが自分の有効間合いだ。

「やってやるって気持ちも時間が進むにつれて不安な気持ちに変わってくる」

『だが今の俺達はそれを乗り越えた』

『そして優秀な仲間がいる。この一時だけだが俺達は最高のユニットだ』

『星見町に現れた一夜城』

心が熱くなっていく。
怪盗がどちらの部屋に来るか。
すでに内側に潜り込んでいるなら確実に本命の部屋に行くはず。
勝てるか。勝てるのだろうか。いや、勝つしかない。
負けても評価されるリングの上ではない。
勝つしかないのだ。

『パートタイムキングダムというのはどうかな』

「どうなるかねぇ」

『無視するな』

763『パストラーレの収穫者』:2017/10/11(水) 00:52:57
>>760(志田)

怪盗がどこに現れるのかは不明だが、人間のはず。
そして千水ひたりと通じているか、本人のはずでもある。
つまり、本命の部屋は知らずとも、ここは違うと知っている可能性は高い。
仮に現時点で知らないとしても、合流するタイミングがあれば知る事になる。

『こいひめ』:
≪…………かなり動きにくい状況になってる。
 ナギと部屋に二人……こいつの事、捨ててはいけない。
 でも……わかってるぜ。やれるだけの事はやってやんよ≫

セキュリティ室の中で行うのは、『武器』の調達だ。
『イヴ・オブ・サルヴェイション』は格闘能力にも長じているが、
速度という一点だけで言えば、敵のスタンドに負ける事は有り得る。

当然『スペック差』は『戦術』と『策略』で十分補える要素だが、
何らかの武器を用いればより簡単に補う事も出来る。
・・・スタンドの戦いは、強い武器を持てば勝てるというものでもないが。

            ジャラ
      ジャラジャラ

500円玉は無いが、100円玉と10円玉で一掴み分が確保できた。
それから――『パワーストーン』だろうか? 宝石のような石が入っている。

                      ・・・時刻は、『21:00』を回る。

>>761(小林)

液体は無限の可能性を持つ、戦闘の『溶媒』でもある。
電気、熱、毒を孕み様々な武器になり得る『可能性』がある。

ドライヤーに限らず武器になり得る物があってもおかしくはない。
もっとも、それを探している時間は――今はもう殆ど無さそうだ。
戦いの最中に思いつく事が出来れば状況を有利には出来るはず。

『ナギ』:
「て、手品! 奇術師なのですね……んん、しかしなぜ今」

          「あっ……御武運を!!」

『こいひめ』:
「…………………いってら」

大雑把な説明で騙し切るのはさすがに困難だったと思われるが、
上手く話を切り上げる事で不必要な追及を受ける手間は省かれた。
二人の言葉は長くはなかったが、意志のこもった声ではあった。

              シャカ
                  シャカ

コーラを振りながら、千水が入った部屋の隣の部屋に向かう。
千水がいるのは先ほど入った『資材置き場』になっている部屋。
その隣となるこの部屋は、特に物が置かれていない空き部屋らしい。
鍵が開いているのは単に不注意か、現場判断か、その辺りは不明だ。

         スゥーー ・・・

音を殺して窓を開け、外に水槽を飛ばす。
発見されるはずはない。外は暗闇で、水槽は小さく透明だ。

『千水』:
「…………」

千水ひたりは――――部屋の中を探っているようだ。
そして部屋から出ようとしている。そこに探し物は無かったらしい。

                         ――――『21:00』が来た。

>>782(神原)

       ガシ

発現したばかりの鉄棒は冷たい筈だったが、アツく感じた。
心の熱が手に伝わる様な……『戦いの前』の燃え盛る感覚。

怪盗が向かう先が本命の部屋だとしても、ほぼ確実に、
廊下やロビー、警備員たちを無視する事は出来ないだろう。
迎撃を主眼に置き、計画を立て、ここまでやってきた意味はある。

      勝てるかどうかは分からない。
      しかし、勝つ以外に道は無い。
      そして勝つための道を歩んできた。
      ・・・戦いのゴングは音もなく鳴り響く。

                           …………『21:00』だ。

764『パストラーレの収穫者』:2017/10/11(水) 01:12:03
>全体

その時間が訪れることの意味はもはや全員が知っている。
突如何かが起きたわけではないが、空気が劇的に変わった。
沈黙、何も起きないという状況が、これまで以上の意味を持って漂う。

>志田、神原

『警備員』:
「……一応、部屋の外で待機しておきます。
 この部屋はロックされているとはいえど、
 物理的な手段で破壊される可能性もありますので」

『玉野』:
「…………かしこまりました。
 何か異常があれば、すぐ連絡をください」

セキュリティ室から警備員が一人、外に出た。
まだ廊下に何らかの異変がみられるなどの様子はない。

>小林

千水ひたりの姿は見つけている。問題は此処からどうするか。
この部屋は空き部屋で、目につくような物は存在しない。
武器の調達ならば別の部屋の方が好ましいだろうが、
この位置取りは悪いものではない。一方的に見つけている。

21:00になった以上、敵も『目的達成』に向けて本格的に動くはず。
果たして『ジェルマン天童』という存在がどのように現れるのかも不明だ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□小□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │□□◎□  
                   │□□□□□│       自.□□□□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□千□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│警□□□□│
                   └─────┘       .│□□□警管□警□志□│
                                     │□□□□│玉□□神□│
                                    │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

廊下に監視の目が無いため、現在の状況は不明である。
だが一つだけ言える事は、『何も起きていない』可能性はもはや極低だ。

――――なお、こいひめとナギからも特段、なにかが起きたというような報告は無い。

765志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/11(水) 06:40:53
>>763
>>764

「……これは?」

財布の中に入れておくと金運アップの効果でもあるのか?
しかし、これといい予告状のダイヤといい、なにかと石が好きな連中だ。
そういえば、狙われている首飾りも似たようなものかもしれない。
まあ、これもついでにポケットに入れておこう。
神秘的なご利益などではなく、より実践的な使い道に利用させてもらう。

(動きがある気配はない……。まだ――なのか?)

宮本武蔵みたいに、わざと焦らして隙を作らせようという作戦か?
そもそも『21:00頃』という予告だったから、丁度の時刻ではないのかもしれない。
怪盗が予告時間を守ることが前提の話だが。
フィクションの怪盗なら予告は守るだろうが、これはノンフィクションだ。
怪盗を名乗る人間が実際にどう動くかは判断しがたい。

「僕も行きます。何かあった時に、一人より二人の方が対処しやすいでしょう」

≪外の様子を見てきます。何かあれば戻ります≫

スタンド会話で告げつつ、警備員と共に部屋の外へ出たい。
セキュリティ室から出ることになるが、扉を隔てているとはいえ、そう離れているわけでもない。
室内で何か起これば、すぐに戻ってこられるはずだ。

「……影山さん、そっちはどうです。何か変化はありませんか?」

外に出たら、最も重要な『本命』の様子を確認しておきたい。
まだ異常がなければいいが。
怪盗が現れないのは、本命の場所を特定できていないせいかもしれない。
だとすると、今は探している最中だと解釈できる。
もし怪盗が『本命』の場所に出現したら、すぐさま駆けつけなければならない。



【小銭を抜き取ったのは『偽警備員の小銭入れ』からと考えていいのでしょうか?】

766『パストラーレの収穫者』:2017/10/11(水) 12:17:20
>>765(志田PL)
>【小銭を抜き取ったのは『偽警備員の小銭入れ』からと考えていいのでしょうか?】

GMの誤読でした。大変申し訳ございません。
小銭を抜き取ったのは『志田PCの財布から』が正しいです。

志田PC自身の財布から任意の小銭を抜き取った事にしていただき、
それに伴ってレス訂正を行っていただいても構いません。ご迷惑をおかけします。

767志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/11(水) 17:00:39
>>766
【了解しました。レスに変更はありません。
進行に問題がなければ『偽警備員の小銭入れから抜き取った』ことにさせていただきたいです】

768『パストラーレの収穫者』:2017/10/12(木) 00:42:43
>>767(志田PL)
ご迷惑をおかけしました。
進行に問題は無いため、希望通りの形で続行させていただきます。

769小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/12(木) 18:28:45
>>764(レス遅れ失礼しました)

 (……千水ひたり氏は何をしているんだ?)

 資材置き場で何かを探している様子。それは解る

だが、怪盗側だとして。何を犯行予告時間が訪れてまで、金庫を直接的に
狙わないで他の部屋を忙しなく動く必要があるのだろう?

 (……住吉氏も、そう言えば見当たらない。何処へ行ったのか)

  (――動くか)

 ガチャ

 部屋を出る、その間際、窓から監視させたビー玉水槽は戻し
手の平に収めておく。タイミング次第だが、ほぼ千水氏とは互いに目視し合う
状態に陥る事は理解出来る。

 「あれ? 千水さん、どうしたんです? もう怪盗が予告した時間に
なっていますし、控え室に戻ったほうがいいですよ。
私は、まだ見回りが済んでないので。もう暫く廊下を巡回しますけど」

 扉は開放した状態で、すぐ部屋に入れる状態を維持しつつ。ひたり氏に
対して、見回りをしていて偶然彼女を見つけた体で話しかける。

 「宜しければ、私が部屋のほうまで送りますが……」

 (さて、反応はどうだろうが)

 千水ひたり。彼女の行動は、顧みると黒に近くも、完全に黒と断定する
状況や物的な証拠に欠けている。
 警備員が、彼女に似てたのもスタンド能力による恩恵。それが彼女を
利用ているのか、協力関係なのか。それについても曖昧だ。
 
 (直接、私が圧力をかけてみるしかない。不意打ちを仕掛けてくるなら
それは、それで構わない。それは、確信に至るものになりえる)

 自分の視線は、千水ひたりへ向けてる。手で、リヴィング・イン・モーメント
ビー玉サイズを隠し、背後の動きに警戒しておく。

 彼女を囮に、後ろから急襲が起きても可笑しくない。そうなったとしても
直ぐに部屋の中に逃げ込む事にしよう。無論、扉を閉めて鍵をかけて、だ。

770神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/12(木) 22:14:07
>>765

「……」

時間だ。しかしまだ何も起こらない。
何かが起きてはいるかもしれないが、それが何かはわからない。

志田が外に出たのなら連絡はそちらに任せてしまってもいいかもしれない。
とりあえず今はここにいよう。
一応扉の近くに移動してすぐに出られるようにはしておく。

771『パストラーレの収穫者』:2017/10/12(木) 23:59:44
>>765(志田)

『玉野』:
「分かりました、よろしくお願いいたします」

『警備員』:
「貴方の身まで守れるかは分かりませんが…………」

石に意味があるのかなんなのかは分からないが、弾にはなる。

          ザッ
              ザッ

警備員と共に、部屋の外に出る『志田』・・・廊下には人がいない。

『影山』:
「現在こちらは問題は起きておりません。内通者がいたとしても、
 私と巣ノ森さん以外には本命の部屋の場所は伝えられていないはず」

   「ここまで脅威の手が伸びるのは、恐らくまだ時間があるかと」

『巣ノ森』:
「――――お陰様で、ここはまだ安全だよ。ありがとう」

本命の部屋にいるべき二人は、予定通りそこに待機しているらしかった。
そこがどこなのかは恐らく、この二人と玉野以外が知るところではないだろう。

                       ・・・その時。

      ザッ
            ザッ

静かな廊下だからこそ、分かる。『足音』・・・スタッフスペースに入ってくる。
そしてもう一つは・・・この場所からすぐ近くの部屋から、ドアが開く『物音』!

廊下に姿を現すのは、千水ひたり――――彼女は苛立ちを隠せない表情で、『志田』を。

                  ガチャ

そして、時を同じくして『廊下』に顔を出し、千水に語り掛ける『小林』を、感情的に見回す。

>>769(小林)

もっともシンプルな可能性は、『本命の場所を知らない』のだろう。
そもそも本命の場所は限りなく知る人数を少なくする、という計画だった。
作戦勝ち――とも言える。迎撃を選ぶにふさわしい、『要塞』が完成している。
既に敵がこれを突破する手段は尋問でもするか、総当たりで行くか、程度のはず。

同時にセキュリティ室はダミーである事は知っている。これは間違いない。
千水ひたりが『クロ』の側と何らかの関わりがあるのも『ほぼ』間違いない。

              ガチャ

水槽を回収して廊下に出た時――――廊下にいたのは千水ひたりだけではない。
まず、セキュリティ室から今出たばかりと思われる『志田』と、中年の警備員が一人。

             ザッ

そして聞こえてくる――――スタッフスペースの入り口方向から、こちらに近付いてくる足音。
今そちらに首を向ければ千水から目を離してしまう事になるため、何があるのかは見えない。

                  ザッ           

千水ひたりは『小林』に返答を返さず、苛立ちを淡泊な顔に強く浮かべ、周囲を見回している。
彼女が部屋に戻る事は無い。この状況で籠城をする事が無意味である、と判断しているのだろう。

772『パストラーレの収穫者』:2017/10/13(金) 00:00:25
>>767(神原)

部屋に残った『神原』…………扉の近くに移動し、直ぐに出られる準備は整えた。
部屋の外からは、僅かに声が聞こえてくる。これは……『小林』の声。肉声だ。
何かが起きているのだろう。今出るか、あえてまだ部屋に潜んでおくかは自由だ。

『玉野』:
「この部屋が狙われてくれれば、それが一番良いのですが…………」

玉野が懸念するところは、つまり内通の事であろう。
内通者の存在があればこの部屋は一気に囮としての価値を失う。

千水ひたりの存在は限りなく危ういラインだが……ここがダメでも『負け』ではない。
むしろ、多段的な作戦の一部が破られるだけに過ぎない。迎撃さえ出来れば無問題の話だ。

>位置情報

(☆不明点、明らかな間違いなどあればお手数ですがご報告ください)

        ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□□□千扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│警□□□□│
                   └─────┘       .│□□□警管□□警□□│
                                     │□□□志│□神□□□│
                                    │□□□□│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

773志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/13(金) 07:28:30
>>771

「うわッ――」

「……ああ、千水さんでしたか。それと小林君も」

「驚きましたよ。てっきり怪盗が現れたのかと思いました」

「――すみませんが、向こうを見張ってもらえますか?僕はこっち側を引き受けます」

千水から目を離さず、隣にいる警備員に声をかけて、彼と僕の立ち位置を入れ替える。
事が起こった時、彼が巻き込まれないようにするためだ。
そして、再び千水に話しかける。

「ええと……何か急用ですか?
 小林君の言う通り、用事がないなら部屋に戻っていた方が安全だと思いますよ」

「もう予告時間は過ぎています。
 いつ怪盗が出てきてもおかしくないんですから」

穏やかに言葉を続けながら――傍らの『イヴ・オブ・サルヴェイション』が右腕を持ち上げる。
そして、あたかも銃口の照準を合わせるかのように、拳の先を千水の額に向ける。
当然この距離からでは腕は届かないが、『弾』は出る。

予告時間が過ぎている今、部屋で待機するという取り決めだったはずの人間が、
何の目的があるのか知らないが一人でうろついている。
これが仮に千水ひたりでなくとも、警戒するには十分すぎる理由だ。
いや――警戒という言葉すら、もはや生ぬるい。

(さあ、何かするならして見せろ。その瞬間に撃ち込んでやる)

774小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/13(金) 19:30:35
>>773

 (志田さんも、来たか……狙ってるな)

自分も、援護として熱球スタンドを浮遊させ構えるか?
 いや……能力上、外観を見れば。私のスタンドはどういったものか
理解するには、どちらかと言えば容易い。今は控える

 (この距離なら、志田さんの挙動のほうが早い……いや、スタンド使いなら
どういった状況からでも打破する方法は幾らでも持っている。安易な考えは厳禁だな
 ……この立ち位置なら、万が一スタンドを発現して攻撃が来ても部屋に退避は出来る。
下手に動けば、相手を刺激する材料になるし。動かないほうが得策か)
 
 変装する警備員が倒れた以上。他に変装の能力者がいる可能性は低い。

スタンド使いの仲間が何人いるかは不明だが、ここで千水ひたり氏が犯人ならば
多数の内の二人を脱落が決定。怪盗側としても許容する範囲は超えてる筈

 (スタッフスペースに向かっているのは……誰だ?)

 スタッフスペース方面に顔を向ける。手元のビー玉スタンド、L・I・Mは
千水へと指の間に挟みつつスタンドの視線を向ける。

775神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/13(金) 23:04:31
>>772

「そうだなぁ」

内通。限りなく黒の人間がいる。
それだけでももうこの場所を捨ててもいいとさえ思う。
扉に耳を合わせる。
僅かな隙間から声を把握できるようにする。
いつでも飛び出せるようにだ。

このタイミングで襲撃があったとして、ここにいるということは出遅れることだ。
だが敵がもし視界を潰すなりその場にいる人間を制圧出来るのであればここにいることは有利になる。

あともう一度の待ち。
それでこの部屋に怪盗が来ないのなら部屋を出る。

776『パストラーレの収穫者』:2017/10/14(土) 14:33:32
>>773(志田)

『警備員』:
「………………任せますよ」

ただならぬものを感じ取ったか、警備員は頷いた。
位置を交代する間も、千水ひたりは動かない。

               ゴソ

ポケットに手を入れて、『叱られた子供』のように周囲を見回し、
そのままごく自然に、扉から廊下側に一歩歩み出た。ゆっくりと。

当然、その動きは『志田』の行動を縛らない。
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の右腕を上げ・・・狙いをつける。

『ひたり』:
「まあ、今更『急用だから』っても」

         「見張りでもつけられて」

              「動けなくなる意味では同じッスよねェ〜」

      ズ
        ズ
            ズ 

>>774(小林)

                  ス…

自分とは別個の視界――――『リヴィング・イン・モーメント』を活かし、
見ねばならないものを二つ同時に見る。『スタッフスペース』への入場者は。

       ザッ

            ザッ

『阿万野』:
「……………………」

――――『オーナー阿万野』だ。

何をしに来た? その手には杖。初老の彼が持っていてもおかしくはない。
マスクのために表情は読めない。だが何故この男が、この場所に、今現れる?

目が合った。オーナーは歩みを止めない。
どころか堂々と歩んでくる。『不敵』にすら思える足取り。目つき。

                  ――何が起きようとしている?

>>775(神原)

『玉野』:
「怪盗が現れて、かつこの部屋が無視されるような事があれば、
 ここにいる方にも本命の部屋に回ってもらうべきかもしれませんね」

『警備員』:
「もしそうでも、最低一人は待機しておくべきでは?
 他の貴重品に一切興味なしとも限らないでしょうし……
 首飾り狙いは囮で、何か別の狙いがある可能性もありますよ」

外から聞こえてくる声は…………『志田』と『千水ひたり』のものだ。
和やかな雑談とか、ちょっとした作戦会議とかではない、剣呑な空気を感じる。

怪盗そのものがこの部屋に現れる事は……やはりない。
部屋から部屋にワープ出来るような能力者とか、天井を突き破れる超パワーとか、
そうした類のものは持ち合わせていないのか……純粋にこの部屋を無視しているだけか。

777『パストラーレの収穫者』:2017/10/14(土) 14:34:31
>位置情報

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□オ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□□千□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□志管神□警□□│
                                     │□□□警│□□□□□│
                                    │□□□□│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

778志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/14(土) 18:54:16
>>776

「……いいや、千水さん」

「あなたに見張りを付ける気はありません」

得体の知れない空気を肌で感じ取る。
おそらくは小林君もだろう。
扉の向こうには神原さんが待機している。
この場にいれば頼りになる存在だが、今は気にする余裕もない。
全神経を千水ひたりに集中させ、次の行動に備える。

「何故なら――意識がなければ、その必要もなくなるからさ」

『イヴ・オブ・サルヴェイション』の手の中で100円玉を転がし、音もなく『指弾』の構えを取る。
千水が不審な動きを見せるか、あるいはスタンドが出てくる気配があれば、即座に撃ち込む。
『右腕』ではなく、『左腕(>>773)』でだ。

右腕を持ち上げたのは見せ掛けのフェイク。
そこに意識を向けさせ、下ろしたままの『左手』に握っている100円玉を発射する。
狙いは足だ。

それが命中しようとしまいと、一拍分の間を置いて、時間差で『右手』の指弾を放つ。
こちらは当初の予定通り額を狙う。
最初に『右』のフェイントを混ぜることで、仮に『左』に対処されたとしても、
その次に撃ち出す『右』を確実に命中させることが目的だ。

それが当たっても当たらなくても、発射と同時に接近する。
千水との距離が、およそ3m程度になるくらいまで前進したい。
相手の動きによって、こちらの対応も変わってくる。
あまり踏み込み過ぎず、まずは千水の出方を窺うつもりだ。
可能なら、近付く際にポケットから100円玉を二枚取り出し、
スタンドの両手に一枚ずつ持たせたい。

「小林君、余裕があれば神原さんに連絡してくれないか」

「ちょっと僕は無理そうだ」

779小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/14(土) 22:38:53
>>776-778

>小林君、余裕があれば神原さんに連絡してくれないか

 「御所望とあらば」 pi

 スマホを滑らせ、神原氏に対し着信、そして1キリ。

志田さんにも伝えた通り、緊急事態と考えられる際は短縮ダイアルで
伝える決まりだった……理解が早ければ直ぐに部屋を出て様子を見て来てくれる筈。

 スマホを学ランのポケットへ戻し、一瞬思案する。

 (千水ひたり  警備員   オーナー
 無線  宝石   グランギニョル
   怪盗予告   サンジェルマン
      …………        )

  前方   『阿万野オーナ』の歩く方面に移動。少し頭を掻く動作と共に
後頭部にビー玉スタンドを浮遊させ背後の目として千水ひたりの方向に向けておく。
 千水ひたりが何かしらの攻撃を向けた際は、すぐに回避行動をとる。

  カツカツ   ピタ……。

 「グランギニョルの使い手は  倒されました」

 「オーナー……志田さんに、これ以上こちらには近づかないよう
言い含められてたと、私の記憶違いでなければ、そうだった筈ですが……」

 距離にして4、5m程の間合いで。オーナの前進を阻む位置で話しかける。

 

 ……携行してる、コーラの中にスタンドを発現。
容器の限界がある故に、ゴルフボール程度のサイズが限度だが構わない。
 水槽を作っておく。

780神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/14(土) 23:02:37
>>776-777

「待機の必要は……多分、ない」

部屋を出る。
師匠に扉を開けてもらう。

「よぉ」

「ご機嫌いかがかな」

神原は部屋を飛び出られるなら飛び出る。
無理ならゆっくりでる。
扉のすぐ近くに敵がいたら出来ないことだ。

出たらとにかく棒を構える。

781『パストラーレの収穫者』:2017/10/15(日) 00:52:45
>>778(志田)

『ひたり』:
「千水は最初からその方が分かりやすくて」

            「好きなんスよね。計画とかより」

      ズ
          オ

フェイントを織り交ぜた『初撃』は・・・『失敗』する。
右腕で撃とうが左腕で撃とうが、『正面から』は『正面から』だ。

                  ドズ!

「うぐっ逆ッ・・・!?」

フェイントの甲斐あって『脚』を狙った左の指弾は命中させた。
質量が足りない。骨折には至っていない筈。それでも下がろうとする脚を止めるには十分。

                               「っててッ!!」

「・・・締まらないッスね〜〜〜我ながら」

だが、額に命中するはずだった『二撃目』は敵のスタンドが素早く逸らす(スB)
パワーのある指弾とはいえ、速度で負けている。ゆえに軌道を逸らす形で防がれ得る。
とはいえ対応を強いているのは間違いない。つまりは崩すにはもう一手いる、という事。

「んじゃま・・・主役もおいでなさったようッスし、『開演』しましょうかァ」

               「――――『グランギニョル』」

前進する『志田』。問題ない。3mほどまで距離を詰める事が出来た。硬貨も手に取れた。

膝を付いた姿勢のまま、スタンド――――『グランギニョル』が威圧的に立ちはだかる。
そう、『グランギニョル』・・・先ほども見たスタンドだ。しかし細部が異なる。
この黒子は、目立つべき存在でない現実のそれと違い、所々に華美な装飾すら持つのだ。

                  シュル    シュル   シュル

そして周囲には『三枚の仮面』が乱舞し、その内二枚は『無地』で――残る一枚だけは、『漆黒』。

                「よっと」

   「っと・・・いてて」

         フラァ〜

                    ・・・千水自身も、立ち上がろうとしている。

>>780(神原)

『小林』からの着信もあって、すぐに部屋から出る事に成功した。

『ひたり』:
「『ご機嫌いかが』って、最悪に決まってるッスよ。計画丸つぶれ」

           「なんだってスタンド使いが四人もいるんだか」

ひたりは演技臭い口調でそのような呪詛を唱えたが、本音も混ざっているだろう。
その傍らに立つスタンドは……細部に華美な装飾が見られるが、『グランギニョル』のそれだ。

彼女は片膝を付いており、『志田』がそこに向けて距離を詰めている状況。
部屋から飛び出た『神原』は、握りしめる鉄棒を手に、ここからどうするか。

782『パストラーレの収穫者』:2017/10/15(日) 00:53:11
>>779(小林)

『阿万野』:
「ン〜〜〜・・・・・・実にィ、実に・・・『予定外』の多い日だとは思わないかね?」

「君達にとって・・・今日は素晴らしい癒しの一日になるはずだった。
 この旅館は素晴らしい。まあ、少しばかりィ・・・興を削がれる部分もあるが、
 許容できる。自然は豊かで、接客は優秀で・・・人里離れていて、喧騒を忘れられる」

              「・・・素晴らしい日になるはずだったろう?」

          ザッ
               ザッ

男は腕を広げ、芝居がかった調子で、半ば歌うように言葉を紡ぐ。
杖の頭についた控えめな――然し優美な輝きを灯す輝石が、照明にきらり、と瞬く。

              ピタ

先に足を止めたのは男だった。そして次の瞬間に、『それ』は始まる。
対する『小林』も、警告と共にコーラの中に新たな『水槽』を用意しておく。

「私にとっても・・・あまりに予定外が多い一日になってしまったが・・・」

                  ズ

            ズ
                     ズ

「労苦は最小限に。目的を達成できるように。長い時間をかけた。
 しかしィ・・・こうなってしまっては、そうも言ってはいられない。
 もはや待っていても果報は転がり込まないし・・・どころか遠ざかるのだ」

「『劇場支配人』ではいられないのだよ・・・分かるかね?
 好きだ、嫌いだ、でやり方を選んでられる状況でなくなってしまった・・・」

            ヒュッ

何気なく投じられたのは、小さな『宝石』。握っていたのだろう、宙に舞う。

                      ――――落ちるより、早く。

「――――――――『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』」

                  ズ
                          ドン!!!!

超人的な破壊力で、それを指弾したのは――彼の背後に現れた『スタンド』!

きらびやかな宝石で構成された『仮面』に覆われた頭部、黒曜石の塊の如き両腕。
何より特徴的なのは、『脚』が無い。腰から下はまるで逆さにした『水晶クラスター』だ。

                  シュルルルルル

             「収穫を! 始めようではないかァ・・・」

猛烈な勢い――スピードは圧倒的という程ではないが、パワーがそう見せる(パスBC)
そして何より、宙に浮いた物体を指弾で撃ち込める精密性! 小林の『胸』の高さに弾かれた『宝石』が迫る!

背後に回した水槽には『硬貨』が飛来し、後方の壁際に落ちるのが見えたが――今は前方への対処が必要だ。

783『パストラーレの収穫者』:2017/10/15(日) 00:54:29
>位置情報

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□□□オ□□□□□□□小◎□□□□□¥│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥千□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□志□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□神管□□警□□│
                                     │□□□警│□□□□□│
                                    │□□□□│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

¥:硬貨。敵の足元に落ちたものと、逸らされて後方に落ちたもの。
現在見えていない物の位置は最後に確認した状態で固定。その他、位置が不明・不可解な物などあればご連絡ください。

784志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/15(日) 07:49:23
>>781

「『グランギニョル』――『同じスタンド』……なのか……?」

(これは……どういうことだ?)

疑問はあるが、ひとまず脇に退けておき、現状について考える。
指弾は様子見を兼ねた足止めのつもりで撃ったのだから、一発でも当たれば十分だ。
二発目は弾かれたが、それも無駄にはしない。

少なくとも、スピードが前の『グランギニョル』と同じであることは分かった。
同じような見た目なら、運動能力も同程度と見て良さそうだ。
そうだとすれば、このまま単純な格闘を仕掛けても、まず先手を取るのは向こうの方だろう。

(……神原さんも出てきている。彼が近付くまで無理に仕掛けるのは避けるべきか……)

油断なく両手で指弾の構えを取ったまま、『イヴ・オブ・サルヴェイション』と共に立ち止まる。
その状態を維持したまま、神原さんと合流するまで待つつもりだった。
しかし、千水が立ち上がりかけているのを見て、考えを変えた。

「――ちっ」

態勢を立て直そうとしている千水めがけて、両手の指弾を同時に撃ち込む。
狙う場所は脚と頭部――さっきと同じ場所だが、飛んでくる二ヶ所が離れていれば、
両方を一度に対処されてしまう可能性は低いはずだ。
もちろん容易に当たらないのは承知している。
それでも、命中したならそれなりのダメージになる以上、完全に無視することはできないだろう。
その後、再び同数の硬貨を取り出すために両手をポケットに突っ込む。

「ところで――千水さん。一つ聞きたいことがあるんだけど、いいかな」

「あなたも実は『男』なのか?」

気になるのは、細部の異なる『グランギニョル』と、一枚だけ混じっている漆黒の仮面だ。
未知の部分には、特に警戒する必要がある。
たとえ見てくれが似ていても、目の前にいるスタンドは、
林に現れた『グランギニョル』と全く同じ存在だとは思えない。

そもそも、細部が違うとはいえ、ほぼ同じスタンドがいるという時点で妙な話だ。
似たスタンドならまだ分かるが、これはそういうレベルの相似ではない。
複数存在していること自体が、能力に関わっていると考えるべきかもしれない。

(それにしても……こいつらの仲間は一体何人いるんだ?
 この分だと、二人だけじゃなさそうだな……)

千水が怪盗なら、彼女を取り押さえてしまえばそれで終わりだが、そうもいくまい。
最初に予告状を飛ばしてきたのが『グランギニョル』とも考えにくい。
最低でも、後もう一人くらいは潜んでいるんじゃないだろうか。

785志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/15(日) 07:59:30
>>781
仮面が回る速度はどれくらいでしょうか?

786小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/15(日) 13:20:54
>>781

 申し訳ありません。これだけ回答をお願いします。

・敵との距離『阿万野』 『千水』
 (MAPからして、阿万野が7mで千水が4m?)

787『パストラーレの収穫者』:2017/10/15(日) 20:34:11
>>785(志田)
>仮面が回る速度はどれくらいでしょうか?

回転速度は三枚とも、『C』程度。
高さはそれぞれ頭部、胸、腰辺り。

>>786(小林)
>・敵との距離『阿万野』 『千水』
> (MAPからして、阿万野が7mで千水が4m?)

だいたいそれくらいという認識で相違無いです。
なお、明示の無い距離についてはある程度柔軟に解釈して構いません。
(距離認識の細かい相違が判定を大きく左右する可能性は低い)

788小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/16(月) 14:37:42
>>787(回答感謝)
>>782

>――――――――『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』
ズ ドン!!!!

(宝石  最初の窓の飛来は、この方が)
 
 美しい宝玉が、胸元に迫る。直撃すれば深手は必須だ。

( しかし、阿万野オーナーはその時壇上にいた。変装……
回避……否。 屈んでも一瞬間にあわず頭に
 防御   腕  悪手   持ち物..)

   「  L    I   M  」

    シュッ……。     「すまない」

 投げるのは……手に持ってる『コーラー』
ゴルフボールサイズの『リヴィング・イン・モーメント』が入っているコーラを
胸元めがけ迫る宝石目がけ。軽く投げる(ス精CC)

 (これで、相殺出来るとは考えてない。だが、コーラは既に『振り終わっていた』
容器が破損すれば、空気と混ざり合い……液体の膨張は起きて破裂する。
 それは、リヴィング・イン・モーメントの水槽にも言える……。
いま現在、コーラーの容器には、水槽の容器が入っており。互いが損傷すれば二重の炭酸の爆発が起きる事になる。
そして、リヴィング・イン・モーメントのヴィジョン自体は『ブリキ金魚』……その身を挺して、膨張して破裂する液体
スタンド本体とプラスチック容器と水槽と言う『三つの壁』を宝玉は抜けなくてはいけない。
 ……迫って来るスピードを一瞬でも減速か、精度を低めれる可能性は高い)

悔恨があるとすれば……自身を守る為と言え、一体のスタンドを捨て石にする事は、恐らく
後味が悪い事だろうと理解がある。

 一発の銃弾を、一つのガラスで防ぐ事は出来なくても。
三重に重ねれば……著しく人間の俊敏さが勝る可能性はある。

 コーラを投げると同時に、横へと前転する形で回避を試みる。
マントのように来てた学ランを解き片手に持ち、余裕があれば反論を返す。

 「主観的な意見で返しますが」

「何気ない日々の出会い、些細な自分の周りの吉兆を幸福と受け止められる方々からすれば
毎日が『素晴らしい日』でしょう。逆に、胸の中に常に煉獄を抱える者からすれば
運命の出会いの日や歴史的改革の日であれど、大河に一石を投ずる程度の心境でしかありません」

「私にとって、今日の出来事は『福音』でもあり『煉獄』です。また、付け加えさせて頂ければ」

 「 ――収穫でなく、これは狩猟です。狩るのは『我々』であり、狩られるのは『貴方がた』です。
お忘れないようにして頂きたい」

  ポォ  ォ・・・

 熱球スタンド一体を横に浮遊させ携行させる。 依然、オーナーの模倣者か、または他の何かである
敵の手に警戒を示しておく。あの指弾は、連発されれば厄介だ

789神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/16(月) 22:48:49
>>781

「そう、最悪?」

「じゃあもっと最悪になってもらおうかな」

まぁそういうことか。
では容赦はしないでおこう。
元よりするつもりもなかったが。

師匠のさっきまでの行動はドアを開くことだ。
だから多分状態としては普段と同じように腕が下がっていると思う。
敵に反応して構えを取っているとかでなければだ。
『ケトルベル』の24kgを発現。
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B01GNM1ALQ
それをひらりに向かって投げる。

この時、師匠の動きは以下の通り。
腕を後ろに引く→『ケトルベル』発現→後ろに引いた腕を前に振って『ケトルベル』を投げる。
師匠は腕を振る動きをしながら『ケトルベル』を発現して投げればいい。
一つの動作で発現と攻撃をスムーズに行う。

790神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/16(月) 22:49:18
>>789
ひらりでなくひたり

791『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 01:37:55
>>784(志田)
>>789(神原)

二連続の指弾。今度は不意を打てたわけでもないし、正面からだ。

             ヒュッ
 
                 バシィッ!

例えば――『グランギニョル』が高速の投擲を連発してきたとして、
速度で劣る『イヴ・オブ・サルヴェイション』はそれを捌けないか、と言えば、
特に工夫をせずともある程度は精密性を活かして防御する事が出来るであろう。

つまり、そこに余程のスペック差が無い限りは『何とか』逸らし続けられる。
両手を用いて、着弾するギリギリで逸らし・・・あるいはガードされてしまう。
それでも硬貨の片方は足を掠めるように当たり、多少なりのダメージを与えた筈。

『ひたり』:
「っ、『グランギニョル』の能力を見た、って事っスよね、その質問」

           「まあ、答えてはやら――――うおっ!!!」

        ビュ
               オン!!

逆に言えば、スピードが同等で『パワー』も上回っている攻撃ならば、しかも同時攻撃なら、
相手にとっても非常に危険にはたらく、という事。『神原』の師は『24kg』を投げつけた。
ケトルベル。鍛えるための道具だが、こうしてみるとなんと投げるのに適した形である事だろう。

   ドッ……

                     ズザァッ!

「っ! さ、最悪より下なんてのは無いと思うんスけどォ〜〜〜〜〜〜〜」

    「何投げてんスかそれッ」

               「筋トレするやつ!?」

  「やっべえ・・・」

千水ひたりは『グランギニョル』でケトルベルの軌道を逸らしながら、必死にそれを回避する。
逸らし切れないのだ。パワー差がある。ゆえに、大袈裟な回避動作までも必要になっている。
それでも平常時ならさばかれた可能性はあるが・・・『志田』の攻めが効いていたと言える。
具体的には、やや後方に下がりながら右側に転がるような避け方だ。体勢は完全に崩れたまま。

マトモに着弾はしなかった・・・『ギリギリ』で。回避とガードに専念して、ギリギリ。
それでも『グランギニョル』・・・および千水は逸らすのに用いた腕を不調そうに振っている。
敵は攻撃に転じられる余裕がない。即ち、『圧倒的優勢』の継続。これを続ければいずれ捌ききれなくなる。
2対1なら、スペック差もあれば。このまま押し切れる。だが、その攻め方では多少なりとも時間を要するだろう。

                         ・・・そういえば、『小林』はどうなった?

792『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 01:39:34
>>788(小林)

あの時――――『始まりの時』を同じ、宝石の弾丸。窓ガラスをブチ抜くそれが、
今『小林』を狙う。尤も、窓ガラスと違い『小林』には抵抗する手段があるし、
仮に直撃を受けたとしても貫かれるような事は無いだろう。痛いのは間違いないが。

                  シュッ 

        ドッ!!!

                  バシュッゥッ!!

投げ放った『水槽』そして『金魚』入りのコーラが炸裂するのと――――
動作を終えた『小林』が横に回避しようとするのは、ほとんど同時だった。

宝石の弾丸はそこで多少の勢いを損なう。窓ガラスと違い、薄いガラスではあるが、
液体を含んでいる。液体は、緩衝材だ。勢いを減じるのに十分な力がある。
そしてスタンド一体の犠牲という壁。これもある程度の効果を有するはずである。

――――ここまでやれば人間の俊敏さでも、回避は十分、問題なく可能になると言える。
ただし、『コーラを投げる』という動作を挟んだ事は、『回避』に専念するなら失敗だ。
スタンドを中に仕込んでいるなら、投げる動作無しでも、身を守る壁にする事は出来た。
もちろん投げたことで相殺する勢いは多少なりとも増したはずであり、これも無駄ではない。

                      ガズッ

ゆえに結果は、威力が減じられた一撃が『小林』の左肩をかすめるように命中し、
宝石はその後方に転がるという事。ある程度の痛みが走った。多少の打撲は免れない。
それでも――――身を挺した『ブリキ金魚』の犠牲は無駄になっていない。全く問題なく戦える。

                        コロ コロ

宝石の転がる僅かな音は、すぐに途絶えた。道端の石ではないだろう。なぜこんなものを弾丸に?
いずれにせよ――――『小林』は学ランを片手に、『反論』する。そして『熱球』を浮かべる。

『阿万野』:
「なかなか・・・詩的な男ではないか。だがその考え方は、少し・・・『浅はか』に思える。
 心の持ちよう一つで、世界が変わる・・・などと言うのは、浅い変化しか知らない者の意見。
 何が言いたいかと言えば・・・『素晴らしさ』にも種類がある。より輝かしいそれを求めたくなる」

「ククク、それもまた主観的ではあるがァ〜〜〜・・・一つだけ客観的事実を示そう」

                        ―――――?

いつの間にだろうか? 阿万野の『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』の姿が消えている。
消えている? 少なくとも、『小林』の視線の先――『阿万野』の傍からは消えている。

       __      __   _      __
    /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、
    〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__
     ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
     V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
     V::: レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
       .';:::::::::/   ;:::::└‐:::ァ    ∨  丶;::::>.    ,'::::;ヘ::丶、  ´ /::::::::/':::::::/
       .';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
       ヽ::::〉    |::/  ̄                        /::::;::::::::\ ヽ'
          .V     U                             〈:::/ \/


「これを『狩猟』と表現しても・・・収“獲”者は依然、私の側であるという事だ」

                 「何も分からないまま、斃れ給え・・・詩人君」

気づいた。いつの間にかは分からない。だが――――『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』がいない。
そして背後に視界を持つことのできる『小林』ゆえに気づけた。背後に転がった宝石に重なるように、『いる』!

         ブ                ォ!!!

いつの間にか――――本当に瞬間的に、背後に敵のヴィジョンが浮遊している。そして『小林』に拳を振るおうとしている――――!!

793『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 01:41:31
>位置情報

『小林』の回避方向は明示されていないためこちらで判断しました。
その他不明点、疑問点などあればお気軽にどうぞ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
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         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□□□オ□□□□□□□□□心□□□□¥│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□小◎□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐□□ケ千│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥¥□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□志□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□神管□□警□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□警│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

心:『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』のヴィジョン。
  同座標の地面には、指弾され『小林』をかすめた宝石。
ケ:『神原』の投げたケトルベル。多少なりとも軌道を逸らされ、千水の横に落ちた。射程内。

794志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/17(火) 07:18:05
>>791

「……言いたくなければ、無理に聞く気はありません」

「言おうが言わまいが――どうせ、すぐに化けの皮が剥がれて素顔を晒すことになる」

両腕をポケットから引き抜き、指弾の構えを取って千水に突きつける。
これ以上こいつに時間をかけている暇はない。
次で終わらせる。

「開演したばかりで申し訳ないけど、この争いは次で『幕引き』だ」

「あんたには舞台から退場して、仲間と一緒に『楽屋送り』になってもらう」

指弾は発射しない。
発射する必要がない。
指弾よりも投擲よりも速く隙のない攻撃が、僕には可能だ。

千水の動きに警戒しつつ、『イヴ・オブ・サルヴェイション』の能力を発現する。
こちらから見て千水の右の壁に上下二点、左側の壁に同じく上下二点のサイトを設置し、
その四点を『糸』で結ぶ。
それによって、廊下の一角に蜘蛛が縦に大きな巣を張ったような『網』を張り、
千水と『グランギニョル』の動きを拘束する。
左の壁の長さが足りなかった場合は、右のサイトを千水のやや斜め後ろに、
左のサイトを千水の斜め前に設置することでカバーする。

動きを封じることに成功したなら、油断なく両腕を構えた状態で、
『イヴ・オブ・サルヴェイション』の射程距離1mまで接近する。

795小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/17(火) 19:15:15
>>792

 背後より、迫り 拳が振りかざされる『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』

危機的状況だ。なのに 変わらず私の心臓の奥底は死人ように 
誰からも忘れ去られた井戸の底の水のように揺らがないのは 既に狂ってるからか?
 いや……もとより狂人ならば、そう疑う事もない。少なくとも『希望』はある

>何も分からないまま、斃れ給え

「それは 断ります それは 『二度と』 出来れば体験したくない」

「深い暗がりに横たわるならば、せめて一端でも織る事をしてから
――L(リヴィング)   I(イン)    M(モーメント)」

  ブゥゥン!!
(頼むぞ 我が片割れ【スタンド】)

 この距離では、頭上の横に浮遊してあるキャッチボールサイズ熱湯水槽である
スタンドが、ビニール袋に提げてるスタンドより早い。
 宝玉から発現した『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』……最初にオーナーが
触れてた筈。ならば、宝石に触れた人物の像を一時的に自分の姿に飾り取るような
力も持ち合わせてるのかも知れない。まぁ、正体を明かして戦ってる手前
能力の核と言うよりは、副産物なのかも知れないが。

 長い講釈を垂れてしまったが。する事は簡単だ
攻撃されるなら、迎撃をする。熱球スタンドを振りかぶるスタンドに向け
腕目がけ直撃させる。と同時に

 タッ!!

 自分も、敵オーナー目がけ 『駆ける』! 

警備員の時と同じだ。攻撃してくるものを足止めして、自分は前進して走る。

学ランを片手に纏い、走る姿は。さながら東洋のマタドール(闘牛士)か

 「こちらからも 行きますよ ッ」   シュンッ!

 走りつつ、ビニール袋に提げた残る熱球スタンドを敵オーナー目がけ飛ばす。
狙う部位は、顔面方向目がけてだ……敵スタンドの位置が戻り、水槽を割ろうと
してくるなら。解除をして、熱湯だけでも浴びせ 怯ませる。

796神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/17(火) 20:57:47
>>791

「最悪より下?」

『地獄の底の底だ』

「案内してやるよ」

『鍛え直す時間は与えない』

もう一度『ケトルベル』を発現。
今度は投げない。
一応上に振り上げる動作はして驚かせておくが目的は接近だ。
思い切り走るが、志田もなにか仕掛けようとしているはずなので様子はよく見ておく。

『ところで小林はどうした』

「向こうは向こうでなんかやってんのか」

797『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 22:33:17
>>794(志田)
>>796(神原)

ケトルベルを振り上げた『神原』に、敵はガードの姿勢を取った。
それゆえに、『志田』の行動は最大の効果を発揮する事になった。

『ひたり』:
「・・・チッ、威勢のいい事言った方が勝ちってルールじゃないんスよ!」

「確かに数では負けてるッスけど」


           「そう簡単に幕引きには――――」

       ピ
               シッ

時間が止まったかのように、千水ひたりと『グランギニョル』の動きが止まった。
左右の壁に抜け目なく設置した『サイト』を結ぶ糸が、繋がり、網を編み、敵を捕らえた。

「…………!?」

            「こ、これは…………ッ」

    ギシ   
           ギシ…!

    「ヤバッ」

まずい、と言いたげな表情が分かった。
網の強度はそれ程でもない(破壊力C相当)が、一時的に動きを止めるには十分すぎる。
暴れれば引きちぎれるし、よりパワーの高いスタンドや、鋭い武器を持つ相手ならより容易だろう。

                    ブチ
                         ブチ

だが、この相手には今、暴れていられるような余裕はない。
ガードの姿勢のまま網に捕らえられたゆえ、腕も振るいづらい。
パワーも人間並で・・・鋭い武器も持ってはいない。『封殺』だ。

「ちょっ、ちょっ待ッ……!!」

暴れ、もがくスタンドの動きで網はちぎれていくが、それ以上の行動を封じられている。
その間に『志田』は距離を縮める事が出来るし、『神原』はケトルベルを手に一気に接近できる。

                  ガ
                         シャッ!!!!

廊下の奥・・・恐らく『小林』がいる方向から、何かが割れる音が聞こえた。『何かが起きている』のだろう。

>>795(小林)

               ガ
                         シャッ!!!!

腕を阻みに放った熱湯入りの水球が、『剛腕』の一撃の前になすすべなく砕け散る。

      バシャッ

                                ダダッ!

背中に僅かな湯の熱を感じた。これで短時間に『2つ』の水槽が破壊されてしまったことになるが、
その犠牲によって――――そして全力の前進によって『小林』は頭を砕かれかねない窮地から脱する。
欲をかいた行動をしていれば、間違いなく回避は不可能だった。あるいは背後に気を配っていなければ。

『小林』自身の抜け目ない行動が、危機を一つ打ち破ったのだ。

『阿万野』:
「――――――ほう? 後ろに目があるかのような反応!
 そして、『金魚』・・・ンッン〜〜〜、大体『読めてきた』が」

          「中々ァ〜〜〜・・・『読めない』行動をしてくれる」

オーナーも歩を進めている。接近戦は望むところ、という事か。或いは意図があるのか。

       バシャ!!

予想通り、『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』は瞬時に『阿万野』の傍らに戻っている。迎撃が来る。
ゆえに、『小林』は水槽を解除して熱湯を浴びせる――警備員に食らわせてやったのと、『同じ手』だ。

だが、今度は先ほどに比べて敵のガードが完全ではない。
速度という一点に関しては、『グランギニョル』の方が上なのか?

「ぐぬォッ・・・熱湯かッ! チィ〜ッ、小癪な真似をッ! 熱ッ、だ、だァが・・・!!
 生身で接近戦とは恐れ入る! よかろう、『正面対決』と行こうじゃァないかッ!」

不快、苦痛を隠せない目で、袖を用いて顔に飛んだ熱湯を拭う阿万野。不敵なオーラは崩れていない。
しかしスタンドの操作には集中できていない。彼はマスクを取り払う。侮るような笑みを浮かべる口元が露に。
既にスタンドは姿勢を立て直し、遮るように阿万野の前に立つ。接近する『小林』を待ち構えるかのように。

     ブチィッ

少なくとも、接近に痛烈なカウンターを浴びせられる事態は防げた。だがこのまま無策に接近すれば、『反撃』は免れない!

798『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 22:35:25
>位置情報

不明点、疑問点などあればお気軽にどうぞ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□□□□オ心□□□□□□□□□□□□¥│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□小◎□□□□□□□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐##ケ千│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥志□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□神│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□□管□□警□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□警│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

#:網。壁から壁まで張っている(ケトルベルと千水の座標にも張られている)

799小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/17(火) 23:02:05
>>798

 質問です。

通路に付いてる扉の『ドアノブ』 取っ手ですが。
これは普通の円の形の回すタイプでしょうか? それとも横ハンドル
のものでしょうか?

また、MAP上の壁。消火器は、この↓のように配置されてると思って構わない?
ttp://www.city.obihiro.hokkaido.jp/syoubouhonnbu/yoboufukyuka/a020209_2.html

800『パストラーレの収穫者』:2017/10/17(火) 23:07:33
>>799(小林PL)

>通路に付いてる扉の『ドアノブ』 取っ手ですが。
>これは普通の円の形の回すタイプでしょうか? それとも横ハンドル
>のものでしょうか?

円の形の回すタイプ、という認識で構いません。

>また、MAP上の壁。消火器は、この↓のように配置されてると思って構わない?
>ttp://www.city.obihiro.hokkaido.jp/syoubouhonnbu/yoboufukyuka/a020209_2.html

その認識で問題ありません。

801志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/18(水) 07:37:40
>>797

「あんた達に倣って、僕なりの『舞台装置』を用意させてもらったよ」

「気に入ってもらえたかな」

僕は、この能力は人を救うための力だと認識している。
この力で誰かを救うことができれば、
それは僕の心に巣食う『親友を殺した』という罪悪感を一時的に緩和し、
悪夢のない一時の安らかな眠りを与えてくれる。
ゆえに、『イヴ・オブ・サルヴェイション』は、僕にとっての救世主でもある。

今は人を縛るために使っているが、これも首飾りを守ることで巣ノ森包を救い、
それによって僕自身も救うためだ。
決して間違った使い方ではない。

だからこそ、僕の心に迷いはない。

「――確かに、啖呵を切った方が勝つとは限らない」

「だけど、何の考えもなしに大きな口を叩いたわけじゃあない」

射程距離まで接近した『イヴ・オブ・サルヴェイション』が拳を開く。
そこには硬貨はない(>>794)。
最初から見せ掛けだけの構えだったのだから、わざわざ持つ必要もなかった。

「千水さん――正直言うと、あんたが少し羨ましいと思ってる」

「今からグッスリ眠れるからさ」

『イヴ・オブ・サルヴェイション』が左腕を伸ばし、暴れる『グランギニョル』の首を引っ掴む。
そのまま万力のような力を込めて締め上げ、拘束から逃れようとする力を奪う。
そして、右手を再び握り締め、大きく腕を引く。

「――『グッドナイト』」

睡眠剤代わりの『イヴ・オブ・サルヴェイション』の拳を鳩尾に打ち込み、そのまま眠らせる。

802小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/18(水) 20:10:47
>>800回答感謝   
(エニグマ>>15pass『ミケランジェロ』エニグマ>>17pass『ニュートン』)

 「……今回の犯行、貴方は。この劇幕の一座、その上位のようですね」

(不敵な顔つき オーナーに成りすます貫禄と佇まい。
そう言う役者としての生業が元々相性が良いのかも知れないが。怪盗予告を
取り付けたのも含め、このオーナーこそ主犯格に近い立場だ。
 ……出し惜しみなど、元よりしないつもりだ。『全ての手札を注ぎこむ』)

 神原さん、志田さんは千水ひたり氏に対応を迫られてる。
ならば……私が筆となろう。この一幕を〆る 最後の文を綴る筆に。

 「これは、他愛ない質問です。返答しなくて結構……人は常に明日が安息日である事を
思い生きてる、と ある人の提唱ですが」

 「貴方にとって あの何処にでもいる子女(巣ノ森)の宝を奪う事が 安息になるのでしょうか?」

   バサァッッ

 もう一歩、前に。  『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』の間合いに入る と言う距離になり
私は『学ランを投げる』 自分に突進する闘牛の視界を防ぐように前面に広げて投げる。
 
 無論、それぐらいじゃ相手の動きを完全に阻害など出来ない。 そう『これだけでは』

 「あぁ それとですね。私には頼もしい友人が『五人』います」
      「貴方の野心は   少年の誓いに比べると 弱い」

             uuuuuuuuuuuuuUUUUUUUUUUUUUU!!!

 突如、サイレンが『学ラン』から鳴る。

>>779メ欄石川 着信画面へ >>788石川 1キリ

 私は、阿万野オーナーと対峙する際、学ランのポケットに入れつつ。それとなく石川義人君に
一度だけ着信をかけた。とても、短く 一回程度だ。それで 何故警察のサイレンが鳴るのか?
 ……これは少し遡るほど 小林が>>633で石川家族に対して、彼に夜の森に不審者がないか
それとなく見張ってくれと頼んだ時の場面に移り変わる。

 「――君がいつも寝る時間までの間に、ふとした時に私の言葉を思い出した時にでも
見るだけで良いから……了承して頂けるだろうか?  
       ……そして
私が着信を君にかけたら、大体30秒程度経ってからでいいから。私に電話をかけて欲しい
それで、私が出なくても自動的に切れるまでは…… ――それじゃあ、頼むよ」

  エニグマ>>17pass『ニュートン』
  義人君に対し、私が着信1キリをかけたら
30秒程度待って折り返し着信して貰うように約束をする。
その際、設定する音は『警察サイレン』を最大音として設定する。

 心に、少しでも良心の呵責 または後ろめたさがあれば。
それでなくても、警察のサイレンの音と言うのは。通常日本、いや世界の大半で
近距離で突然聞けば、少しは動揺が走るものだ。火事の緊急ベルもとい、人間は
そのような高音に対し、一時的に平静さを失うようになっている。

 (阿万野オーナーが宝石の飛来攻撃の際に、通話はかけておいた。そして、この
近接距離まで移動するのに約30秒は経っている筈! 少しでも、私の『切り札』から
意識を外して頂こう……『リヴィング・イン・モーメント』 『いまこの瞬間』の為に)

803小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/18(水) 20:11:49
>>803続き

 (更に、もう一つの手札)

   ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッッ

 「私のスタンド、実感したと思いますが 貴方よりパワーは劣る」

      ヒュンヒュンヒュンヒュンgyungyungyungyungyungyugyunnNッ!!

 「ですがね……古来より、小さい物には小さい物なりの恐ろしさがあります。
つい今しがた味わったものより、更に恐ろしいものを……ね」

  エニグマpass『ミケランジェロ』
ゴムボール程度のサイズの熱湯水球を作り
それに接着剤でカッターナイフの替え刃を取り付け
簡易的に操縦出来る手裏剣として、左腕の袖へと仕込んでおく。

……>>624自室で、水槽を準備してから。私は決してスタンドを六つ出す事はなかった。
精々出して三つか四つ。何故か? 簡単な話だ……既に『二つ』水槽は作り
手元に隠し持っていたのだから!

(スタンドの水槽。重い物は付ける事は出来ない……しかし、カッターの刃程度なら
付けても、多少動かすのに苦労はあるかも知れないが。浮遊して移動させる事は出来る。
更に水槽を回転させる速度は人並み程度の動きは可能……生物の肌を傷つけるのには十分だ)


 学ランを投げ、警察のサイレンを鳴らす。そして、学ランによる視界の塞がれる
頭上より……ゴムボールサイズ程の水槽を回転させ、それに接着剤で固定された
カッターナイフの抜き身を、阿万野オーナー本体の頭部を切りつける!!

 「L(リトル)     I(アイアン)     M(メロディー)」
        『小さき物が紡ぐ鋼の調べ』       


 阿万野オーナーが、私の見立て通りの人間なら。まず、手裏剣水槽を
破壊する筈。と言うより、無視して私を攻撃すれば更に悪戯に自分の顔面が
損傷するのだし、私なら絶対に身を守る為にも手裏剣水槽のスタンドを破壊する。


  (さて……残るは『最後の刃』のみ)

  ギュゥ ゥ

 『ポンナイフ』を握る、手裏剣水槽はギリギリまで
『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』若しくは阿万野オーナーが杖なりで
破壊しようとするのを回避し、阿万野オーナーの頭部を目がけて切りつける
事に集中する。そして???水槽は目的地まで急ぐ。

804神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/18(水) 22:58:57
>>797

「いやその通りだな」

神原はとりあえず千水に鉄棒を突き付けておく。
動いたら突くという意思表示だ。

「父さんも言ってたわ。『派手な技』『派手な入場』『派手なパフォーマンス』『派手な行動』『派手なギミック』」

「それに頼ってるようじゃダサくてダメだってな」

父の言葉を思い出す。
それは自分が受け継いだ誇りである男の言葉。

「いや、流石にビッグマウスくらいは許してほしいが」

だが志田がとどめを刺すだろう。
こちらが向けるべきは小林の方への意識だ。

「俺も時々そう思うよ。華美な技なんていらないんじゃないかと」

『ストロンガー・ザン・アイアム』は志田の行動で千水の意識があるなら蹴りを入れておく(パス精BBC)
投げた方の『ケトルベル』は解除。
それが済むか、する必要がないなら小林のいるであろう方向に進む。

805『パストラーレの収穫者』:2017/10/19(木) 00:16:35
>>803(小林PL・質問)

>エニグマ>>17pass『ニュートン』
をミッション中に行った時系列は分かるのですが、

>エニグマ>>15pass『ミケランジェロ』
はどのタイミングで行った仕込みでしょうか?
日にちとレス指定から察するに>>624でしょうか。

当該の『暗号化した行動』を行った事の根拠が、
当スレ内に思い当たる限りでは見当たらないので確認します。

なお、NPCへの行動指示を暗号で行った場合、
その行動指示が受領されたかどうかについて、
必然的に判定が暗号開示と同じタイミングになり、
『実はあの時断られていた』事になる可能性があります。

今回は『通す』ものとさせていただきますが、ご留意ください。

806小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/19(木) 07:03:32
>>805


>エニグマ>>15pass『ミケランジェロ』
はどのタイミングで行った仕込みでしょうか?
日にちとレス指定から察するに>>624でしょうか

はい。>>624自室にて『仕込み』を行いました。

>なお、NPCへの行動指示を暗号で行った場合、
その行動指示が受領されたかどうかについて、
必然的に判定が暗号開示と同じタイミングになり、
『実はあの時断られていた』事になる可能性があります。

 宜しければ、本ミッションが終了次第で宜しいですので
このような暗号トリックを使う上で、より良い方法を教えて頂ければと
思います。次回ミッションを行う上でも、学ばせて頂きたいと思います。

807『パストラーレの収穫者』:2017/10/19(木) 15:30:54
>>806(小林PL)
承知いたしました。では、そのように判定させて頂きます。

> 宜しければ、本ミッションが終了次第で宜しいですので
>このような暗号トリックを使う上で、より良い方法を教えて頂ければと
>思います。次回ミッションを行う上でも、学ばせて頂きたいと思います。

説明不足申し訳ございません。終了次第では支障が出る可能性を考え、この場で説明します。
ミッション終了次第、暗号スレにここで説明した旨を(正しければ)明記させて頂こうと考えております。

『GMの判定が絶対に必要な行動』を暗号化する場合、
他の参加PLには内緒にするにせよ、GMにだけは事前にパスを教えていただければ幸いです。
例えばNPCへの指示、詳細不明な敵の能力への対応、未開示のMAPへの仕込みなど、
GMしか行動の成否や反応を判定し得ない事象については、暗号化した場合に成否を問えず、
あとから『あの時の行動は失敗していた』と判定することになり、そこまでの流れに矛盾が出るためです。

あるいは仕込みを行ったレスのメール欄に『暗号を用いた』旨を明記し、
レス中でも対象NPCに『秘密の頼み事をする』旨を明記してもらえれば、
その時点で『頼み事を聞けるか否か』という観点だけでも判定できるので幸いです。
(暗号スレの>>1に書いてある例のように、メール欄にでも書いていただければ)

また『持続時間や射程といった制限が存在する能力』を暗号化する場合は、
制限を超えたと判断できる場合は、その時点でパスを開示する事を推奨します。
(これも、開示したタイミングで『実は既に仕込みが解除されていた』という事態を避けるため)

つまり暗号トリックを用いる場合は、GMの判定が不要であると判断できる場合の使用を推奨し、
GMの判定が必要であると判断出来るタイミングになった時点で開示するのが良いと思います。
例として暗号スレの>>1の『東方仗助』の行動は、彼自身で完結しており、GMの判定が介在しません。
(常人がゴム手袋を飲み込んで喉に留めておけるのか?というツッコミは抜きとすれば)

私自身が暗合を使用したことがなく、こうした判定の脆弱性に気づけなかったのが大きな原因のため、
今回はGM判定は必要な時点で成功していたものとしますが、『能力詳細上不可能』な事は通しません。

これを受けて、小林PLからレス内容の変更などあればすべて『許可』します。この度はご迷惑をおかけしました。

808小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/19(木) 18:51:38
>>807

 こちらこそ、不慣れな事を承知でGMに分かり難い文章で
進行に対し著しい停滞や、支障を起こしえない出来事を自己完結してしまい
申し訳ありません。もう少し自分が賢ければ、殆どした事のない
暗号スレを用いるトリックを行うにあたって、GMに事前に質疑を起こし
その時点で、いま説明して頂いた出来事を行えていたと思います。

 レス内容に変更はいたしませんので、行動によって状況の好悪に関わらず
ミッションに貢献出来る行動を続けて行いたいと思います。

809『パストラーレの収穫者』:2017/10/19(木) 23:18:06
>>801(志田)

『ひたり』:
「こ、こんなもんを気に入るやつがいるわけ」

          ギチ…

               ブチッ!

              「ないでしょッ……!」

網は少しずつちぎれていく。だが、まだ動作を妨げるには十分だ。
そして二人――救世主と戦士の像を傍らに持つ『志田』と『神原』も、十分だ。

                   ・・・『攻撃する』距離として。

「確かに厄介な能力っスけど…………『無敵』じゃあないッ!」

               ブチブチ

              「『爪』を使えば簡単に―――――」

千水ひたりが『網』の攻略法を見出した時、すでに『雌雄』は決していた。
これが1対1なら――反撃のしようはまだ、いくらかあっただろう。
あるいは乱戦なら、仲間の助けで拘束はすぐに解かれていたかもしれない。

1対2。数的優位を作り出せたのは、『迎撃』を選んだゆえのこと。
選択が実を結ぶ。腕の拘束を解き、それを用いて他の部位の拘束も引きちぎる千水。

だが、『神原』が突き付けた鉄棒に……ほんの少しながら、動きが止まる。それが『隙』だ。

                      バッ

――――――――『仮面女』の前に立つ、拳を開いた『イヴ・オブ・サルヴェイション』。

「ちッ、ハッタリっスか・・・! やれッ『グランギニョ――――――」

                     ガシィッ

             「おごッ」

速度でどれほど勝っていても、先んじて行動されれば対応はできない。
拘束、『神原』と師の存在という牽制、そうした要素が動作を遅らせた。
華美な技ではない。『小技』の積み重ね。それが『フィニッシュ』に繋がる。

            グググ

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ・・・」

                        バシッ

首根っこを掴まれたグランギニョルの拳が、素早く『イヴ』の顔を打つ。
痛い。だが、『致命傷』には程遠い。これから打ち込む『睡眠剤』に比べれば。

                  ド 
                        ムッ!

・・・・・・鳩尾への一撃。

           ガクン

二撃目。三撃目。そう言ったものを受ける事なく・・・音もなく『グランギニョル』のヴィジョンが崩れた。
千水ひたりの目も、閉じている。顔が崩れる様子はない。この千水は、どうやら本物という事・・・なのだろう。


             UUUUU

                     UUUUUUUUU!!!!

ゆえに『神原』が追撃する必要はない。『小林』のもとに向かう事が出来る――――むしろ、それが『本番』になり得る。
廊下の角を曲がれば、恐らく『小林』がいるはずだ。そして先ほどから鳴り響いているのは――――謎めいた『サイレン音』!

810『パストラーレの収穫者』:2017/10/19(木) 23:20:55
>>802-803(小林)

『阿万野』:
「安息? ――――何も知らずにアレを守っていたとは。
 であれば本当に全ては偶然・・・『アテが外れた』とも読めるがァ・・・」

            「いずれにせよ」

「確かめる必要はあるのでなァ〜・・・我が『安息』と『人生』のために。
 貴様らの思いが大きかろうが、我が目的という宝玉の前では『硝子玉』に過ぎん!」

絶体絶命にすら思える状況――――『小林』の手札は『過去』にあった。

        すべては今、この瞬間、生きるために。

                        バサァッ

投げ放った学ラン。視界が隔たる。
間際に観たオーナーの表情は『予想通り』と言いたげ。
これだけではとうてい、猛威をかわし切れる行動ではない。しかし。

             UUUUU

                     UUUUUUUUU!!!!

「!! サイレン――――レコーダーか何かか! 小賢しい仕込みだッ」

動揺はほとんど一瞬。だが、鳴り響いたのは間違いなく『サイレン』!
あの時――――対峙したときの鳴らした電話。いや、それより更に前。
仕込みは始まっていた。少年・石川に頼んでいた事は一つではなかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

「……そ、そんなことになってたんだ。
 犯人はすぐ捕まるって、旅館の人言ってたのに。
 うーん……わかった。やってみるぜ。なんか楽しそうだし。
 あ、父さんには黙っといた方がいいよな!」

      「ゴクヒリってつまり、ヒミツのミッションなんだろ?
       『スパイ』のドラマみたいで、なんかワクワクするなあ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして、それは受け入れられてた。ゆえに今サイレン音が鳴り響いたのだ。
敵の一瞬の動揺がつなぐのは次なる策――――袖から飛び出す、『忍び』の刃。

   ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッッ

速度も、威力も控えめだが――――確かな威力を有するそれが、袖から飛び出す。
水槽の持続時間、そして射程距離は、パワーに欠けるこのスタンドの大きな武器。

      ヒュンヒュンヒュンヒュンgyungyungyungyungyungyugyunnNッ!!

「こッ・・・これはッ」    「刃」

          スパッ!

      「なるほど」
                  「そういう使い方もあるかァ・・・ッ!」

  リトル アイアン メロディー
『小さき物が紡ぐ鋼の調べ』―――――――そう名付けられた刃が、敵の行動より早くその顔を切り付けた。
額に浅くない傷がついたのを、金魚の目が捉える。敵に超常の視界はなく、死角からの一撃を察知出来なかった。
直後に『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』が即座に反撃の拳を振るい、水槽は刃ごと吹き飛ばされはしたが。

パワーでは、攻撃力では圧倒的に劣っているとしても――『小林』が有する武器を、敵は有さない。

                    バリン!!
                           
ほぼ同時――――突如、『阿万野』の顔が砕け散り、その全身が一瞬、謎めいた闇に包まれる。
阿万野の表情――――否。『仮面』の下から表れた金髪の『伊達男』の表情は血に濡れ『憤怒』の色だ。

『???』:
「これは・・・千水ひたりが倒されたか! 全くもって、予想外が過ぎる一日だ・・・!」

        「チィッ、これでは」

                   「潮時・・・か!?」
     ザッ

千水の撃破が意味するのは、『志田』と『神原』がフリーになるという事。
金魚の視界が捉える。『神原』が廊下の角を今にも超え、この戦場を目にするであろう光景が。

>神原
>小林

――――ゆえに、ここから先の光景は『神原』も目にする事になる。

         「だが」

「・・・・・・貴様は潮時だからと逃がしてくれる男には思えんなァ、詩人君!」

                        ピン!

――――やや後退しながら『謎の男』は何かを放物線を描くように投じる。
この軌道は――――なんだ? 『小林』の頭を超えはするが、かなり後方である『神原』には当たるまい。

敵スタンド、『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』は刃物を握りしめる『小林』に相対しながら、本体と共に後退の動き。

811『パストラーレの収穫者』:2017/10/19(木) 23:25:54
>位置情報

不明点、疑問点などあればお気軽にどうぞ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□□□□□□□□□オ心□□□□□□□□□□□□□□□¥│□□□□□窓□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□小◎□□□□□□□□□□神□│□□□□□│□□□□  
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐##□千│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥志□扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□□□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□□管□□警□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□警│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

オ:オーナーではないのは明白だが、便宜のためこの表記とする。
#:網。千水を捕らえていた網はいくらか千切れているため横を通過出来る。

812志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/20(金) 21:38:27
>>809

「――いい夢を」

「……痛いな」

「一発食らったけど、そのお陰で眠気も少しだけ飛んだ」

千水ひたり――こいつには、今まで散々手を焼かされてきた。
数々の不審な言動が意図したものだったかは不明だが、
少なくともスタンド使いであることを隠し通してきた演技力だけは認めざるを得ない。

顔が割れなかった所を見ると、千水ひたりこそが『グランギニョル』の本体だったと考えるべきか。
あの偽警備員は、どうやら彼女に化けていたらしいな。
あいつが『グランギニョル』を使うことができたのは、
本体である千水に化けたからスタンドもオマケでくっついてきたのか、
または『グランギニョル』の影響下にいる人間は『グランギニョル』を使えるかのどちらかだろう。

判断材料が不足しているから断定できないが、あるいは『グランギニョル』の能力は、
他人を本体である千水そっくりに変える能力だったのかもしれない。

千水の『グランギニョル』の仮面は、一枚が黒い色をしていた。
偽警備員がダウンしたことで変色したと考えれば、同時に能力を使えるのは三人までで、
解除されると黒くなるのか……。

いや――そんなことよりも、今は次の現場に向かわなければならない。

「――あとは、お願いします」

セキュリティ室前にいる警備員に一言だけ言葉をかける。
スタンドが見えなくとも、彼も今の戦いを目撃している。
詳しい説明など不要だろう。

そして、ポケットからパワーストーンを取り出す。
それに『サイト』を設置し、続けて廊下の奥に置かれている消火器に『サイト』を設置する。
その二つの間に『糸』を張り、それを引っ張って消火器を壁から取り外し、手元に引き寄せる。
こうすることで、余計な移動を行う時間を省く。
もし糸の長さが足りなければ、多少は消火器に近付くことにするが。

回収できたら『糸』を解除し、『イヴ』の片手に消火器、片手にパワーストーンを持って、
先ほど音が聞こえた方へ向かう。

さっきの音に加えて、このサイレン――大詰めが近いと見て間違いない。
目的を果たすために、急がなければならない。

813小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/20(金) 23:00:01
>>810

  スパッ!
  
        バリン!!

 「……何だ、変装してない方が二枚目でしょうに」

 正体が見える。割れた仮面 『グランギニョル』……彼の言葉や
向こうで戦う志田さん達の事を含め、千水ひたり氏が敗北したのを理解した。

 残るは、目前の男性のみ。この方を、今この場で捕獲出来なければ
スタンドも未知な部分が隠されてる。サイレンを聞きつけた警備やスタッフの
中に紛れて雲隠れする事は可能だ。ここしか ない。

 >貴様は潮時だからと逃がしてくれる男には思えんなァ、詩人君

 「えぇ  その通り……共に、後に引けると思わない事です」
「貴方も私も、既に……境界『線』を超えてるのですから」

 タッ

 走る、前方へ。オーナーに対しポンナイフを振りぬく姿勢を見せつけ
切りつけると言う意思を体で表現しながら 賭けて 駆ける。

 宝玉を私と神原さんの間に投げる行為……オーナーの姿を借りてた
怪盗には、まだ戦意があると言う事だろう。私一人だけでも倒すと言う意思が

 それは  『勝機』だ。私のスタンドは、もう『二つ』しかない

    (これが、正真正銘……私の)
   
    「―――コォォォォォォォ……!!!」

 駆け巡る記憶は、石川君との卓球  バス内での大寺さん達との会話
志田さんとの食事での邂逅  謎の警備員  宴会場での予告
 親友の助言  巣ノ森氏との会話  グランギニョル
  様々な私が交錯したもの それは決して無駄でない 無駄な筈がない

 どれ一つが欠けても 今この場での私の行動はない。一つ一つの出来事が
巡り合いが、私にこうして力を与え 勝利への機会を与えてくれる。

     (最後の  一撃……ッッ!)

         「破ァッ!!」    ピィ    ……ンッ!!

  そして、私は。オーナーへと迫り。

『その真横へ駆けるようにしてナイフをオーナの首の位置目がけ虚空に振りぬく』


 …………


 >>802メ欄 16pass『ガリレオ』 水球  消火器へ括る

エニグマ16pass 『ガリレオ』の内容は

熱球水球にビーズを取り付け、そのビーズに1m程の輪っかの
形状になるテグスを付ける。更にそのテグスに繋げるように
5m程のテグスを取り付けポン刀(ナイフ)に縛って繋げ簡易的な
竿と釣り糸のようになるようにする。

要約すれば、5m程のカウボーイが西部劇で使う投げ縄の釣り糸バージョン。
そして、その先端に熱球水球を取り付けて輪っかを幾らか自由に何かに
引っかけたり出来るように簡易的なギミックを付けた。
      
>>802で学ランを広げて敵の視界を防いだ真意。それはサイレンによる隙や
手裏剣水槽の襲撃の為でない。『消火器へ飛行して釣り糸を引っかける水球』に対し
に対し意識を向けない為にだ!!

 (怪盗が森などに入った際、釣り糸の投げ縄で適当な糸の結界を作ったり
落下などの罠、高所に対応する為に作ってた代物だが。この屋内の、この瞬間で
この道具は活きる。水球自体は作ってる熱湯以外で殆ど攻撃力はない。
 だが、消火器に引っかける事で……ナイフの柄に括りつけられた部分を
引っ張り、弛緩してる糸自体を、敵の首部分などに直撃出来れば……)

 以前、猛スピードで走るバイクが悪質に張られてたタコ糸なりで胴体を
切断したと言うのを聞いた事がある。
 それ程の威力を出す事は叶わない。だが、全速力で走る男性の力で
一気に固定されてる緩んだ釣り糸を不意打ちで人体の首なりに当てる事が出来れば
昏倒させられる可能性は高い!!
 消火器は、壁に固定されている。人が縦に力を引っ張る事で抜ける事は出来るものの
釣り糸を横に強めに引っ張っただけではビクともしないだろう。

 オーナーがスタンドを使って攻撃しようとするタイミング、その真横へと
跳んで首に直撃するように、釣り糸に繋げたナイフを振りぬく。
 これが、私の持てる手札の最後。これが叶わないなら、後はこちらに
気づいた神原さんに任せるしかない。


 「貴方は安息と人生の為に宝玉を獲得すると言った。
だが、仲間を見限り 多少の挫折を受け敗走する姿勢は 何も 綴る価値が見えない」

 「L(lay レイ)  I(in イン)  M(monday マンデイ)
 『月曜日の中で横たわれ』  ……時が許す限り」

  
尚、オーナーがそのまま前傾で自分に背を向け逃げようとするならば、並走し
足などに対し釣り糸が命中するように振りぬいて転倒させる事を試みたい

814小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/20(金) 23:05:24
それ程の威力を出す事は叶わない。だが、全速力で走る男性の力で
一気に固定されてる緩んだ釣り糸を不意打ちで人体の首なりに当てる事が出来れば
昏倒させられる可能性は高い!!

       ↓

それ程の威力を出す事は叶わない。だが、全速力で走る男性の力で
一気に固定されてる、ある程度弛緩してた釣り糸が緊張した衝撃を
不意打ち気味で人体の首なりに当てる事が出来れば昏倒させられる可能性は高い!!

と、言う文章が正しいです。>>812この部分だけ、この訂正文でお願いします

815神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/20(金) 23:54:43
>>810

「ヨッシャァ!」

『いくぞオラー!』

気合を入れながら前進する。
鉄棒は床と平行にした状態で前方に走る。
姿勢は低く、タックルをするのに近い。
師匠は『ケトルベル』を持ち上げたままだ。

「何が来るか」

『何でも来い』

816『パストラーレの収穫者』:2017/10/21(土) 00:58:26
>>812(志田)

         ジン   ジン

顔の痛みは『叩かれた』ような物で、骨までは響かない。
『神原』の額とは違い、治療が必要な傷にはならないだろう。

それを刻んだ『千水ひたり』が動く気配は既に無い。
再起不能ではないだろうが、少なくとも今立ち上がる事は出来まい。
混迷を巻き起こした張本人だが、その思惑、能力は闇の中になった。
望むなら、あとで引き出す機会はあるかもしれないが・・・後の事だ。

『警備員』:
「………………あっ! は、はい!」

             ダッ

警備員が駆け寄ってきながら、内線を何処かに繋ぐ。
セキュリティ室から応援と思われる警備員が一人出てきて、
二人がかりで千水を拘束するのが見える。その間に準備をする。

        シュル
             ズザザザザ

糸を用いて消火器を引きずりよせ、片手に持った。向かう先は、戦場。
グループ通話は必要最小限の内線通話を行う玉野や影山の声を伝える。
彼女らは今も襲撃を受けておらず、そちらを気にする必要はない事が分かる。

ゆえに『志田』は向かう。サイレン音が止まり、僅かな音だけを響かせる戦場へと。

817『パストラーレの収穫者』:2017/10/21(土) 01:06:09
>>813(小林)
>>815(神原)
              ,イ ,イ
         ,.イ  ,, レ .レ
         | |/ .!
          / ,/! |
       レ'.| | .| |
          | | .|/
          |/       ,イ,イ ,イ
              レレ //
                /'        

――――――『神原』には『小林』が地面に倒れ伏すのが見えた。その原因も見えた。
投じられた『何か』……いや、接近したから分かる。あれは『金の釦(ボタン)』だ。 
服の釦。千切り取った物か。放物線上に投じられたそれが『小林』の頭上を越える瞬間、『事態』は起きた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 オーナーがスタンドを使って攻撃しようとするタイミング、その真横へと
跳んで首に直撃するように、釣り糸に繋げたナイフを振りぬく。
 これが、私の持てる手札の最後。これが叶わないなら、後はこちらに
気づいた神原さんに任せるしかない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

策略家『小林』が想定した攻撃の間合いに入るより前に。『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』の腕が届き得る範囲より前に。
本来攻撃が成立しえない間合いで『一撃』を入れたのは――『小林』の頭上に出現した、収獲者(ハーヴェスター)のヴィジョン。

―――――――――――神原には、その一部始終が見えていた。
そう、空中の釦に重なるように『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』のヴィジョンが『出現』したのだ。
その時、怪盗の傍にいたヴィジョンは消えていた。『転移』……そう思えるほど、一瞬のうちに移動していた。

――――――――――――小林は突然の衝撃に地に伏す。
頭上から両肩に強烈な『手刀』を受けたことを自覚する。激痛。骨の芯に響くような痛み。 
ナイフと、スタンド、そして地形を活かした会心の仕込みは、先んじて潰されてしまった。
もし決まれば一撃で勝負を決めていたかもしれない。だが……決まらなかった。あと一歩。
最後の一撃を決める中、頭上の水槽に気を回す余裕が無いのは当然だった。然し、あと一歩。

                          カラン

ナイフが床に落ちる音が聞こえた。『小林』の耳に。――――そうだ、まだ耳が聞こえる。
そうだ。『小林』はまだ気を失ってはいない。両肩の激痛は腕の動きを阻害するに十分だが、
意識があればスタンドは使える。消火器に括りつけたテグスは切れていない。スタンドも健在だ。

『???』:
「―――仲間が敗れれば、多数の『スタンド使い』と素顔を晒して戦い抜く必要が生じる。
 そこには無限のリスクがあるという事だ。分かるかァ・・・この『敗走』は『終幕』ではない。
 そして、目的を果たしたとしても・・・それで満足して、ここで終わるつもりもなァい・・・!!」

                「一時の激情に駆られて永遠にチャンスを逃す。
                 それが許されるのはジュブナイルの世界だけだ。
                 宝玉の輝きの前で横たわっていろ・・・・・・詩人君ッ!」

突撃する『神原』には見える。再び彼の傍らに戻った『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』。
謎めいた、『転移』のような能力と、超人の域に達するパワーを有する、油断ならぬ『宝玉怪人』のヴィジョン。
そして額の血を拭いながら少しずつ、スタンドと共にスタッフスペースの入り口へと後退を続ける怪盗、ジェルマン天童の姿が。

                                      ――――その表情の余裕の無さ、焦り、激情、当惑が!

>志田

そして――――スタッフスペース入口に通じる廊下に姿を現した『志田』には敵の後退と、
猛然と突撃する『神原』・・・そして、地面に倒れ伏すも意識を保つ『小林』の姿が見える。戦いは続いている。

                                       ・・・・・・だが、このままでは逃げられかねない!

818『パストラーレの収穫者』:2017/10/21(土) 01:07:01
>位置情報

不明点、疑問点などあればお気軽にどうぞ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
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 □□□□□□□□□□□□□ナ□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐##□千│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥□警扉□□□□ダ窓□□□□  
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                                    │□□□□│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□消□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

ナ:落としたナイフ。テグスが結び付けられ、そのもう一端は消火器の傍の水槽に。
釦:投じられた、高級そうな金のボタン。服から千切り取ったもののようだ。

819志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/21(土) 13:02:44
>>816
>>817

「――なに……!?オーナー……なのか……?」

「……なるほど。あなたが僕の部屋に現れた時に、もっと警戒するべきだったな」

まさか、怪盗を名乗る謎の敵の正体がオーナーだったとは予想もしなかった。
正確には、オーナーに成り済ましていたのだろうが……。
同時に、それをみすみす見逃した自分の間抜けさに、思わず舌打ちする。
だが、今は後悔している暇などない。
このままでは、また取り逃がしてしまう。

「本当に『してやられた』気分だ……」

「だが――僕が首飾りを盗んだ話がデタラメだったと知った時は、
 あんたも同じことを思ったんじゃないか?」

「なにしろ、余計な無駄足を踏まされたんだからな」

敵の姿を視界に捉えた『イヴ・オブ・サルヴェイション』が、片手に持った消火器を振り被る。
石や硬貨とは質量が違う。
まともに食らえば、大きな痛手を負うことは免れないだろう。
だが、本当の狙いは別にある。
投擲態勢を維持したまま、敵の一挙手一投足を注視する。

「しかし、オーナー……いや、『ジェルマン天童』……」

「あんたは運が悪かった」

「この場に僕がいなければ、そのまま逃げ切ることが出来たかもしれないのにな!!」

敵の意識を消火器に向けさせている間に、廊下の壁の四ヶ所に『サイト』を設置する。
そして、おおよそ胴体部ほどの高さに、怪盗とスタンドを中心とした大きな『網』を展開する。
先程とは違い、縦方向ではなく横に広がる『網』だ(一応ナイフと小林が入らないようにはする)。
千水の時のように全身を拘束することはできない代わりに、範囲は広い。
怪盗が後退する速度を速めたとしても、
『網』に巻き込んで一時的に動きを止めることは可能なはずだ。

「そして、こいつは――」

「見事な演技を見せてくれた名役者へ、僕からの『差し入れ』だ」

さらに、『網』の発生と同じタイミングで、続けざまに消火器を投げ放つ。
『網』と投擲の同時攻撃だ。
小林君は倒れていて、神原さんは姿勢を低くしている点も都合がいい。
今の位置から動くことなく、彼らの上を通過させる形で消火器を投げつけてやることができる。
たとえ『網』と消火器の両方に対処されたとしても、
もっとも怪盗に近い小林君と接近を続けている神原さんに、
次の攻撃を仕掛けるチャンスを与えられるなら十分だ。

820小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/21(土) 16:59:36
>>817

 

       ,イ ,イ
         ,.イ  ,, レ .レ
         | |/ .!
          / ,/! |
       レ'.| | .| |
          | | .|/
          |/       ,イ,イ ,イ
              レレ //
                /'        


 「がッ      ぁ  は……ッ」

 (金   宝玉    『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』
そう……だ  最初の時も、宝玉で出現していた
 最後の最後の部分で、肝心なところを見逃して……た)

 両肩から先は動かせない、ただ芋虫のように這うしか出来ない。

(しか し  もう、神原さんと志田さんは。敵の圏内に入っている。
私の役目は……)


     ――なぁ   ジョー

 終わり。そう結論付けようとした時。頭に微かに声が過った。

 ――人ってのは、身勝手なものだよな。普通とは違う鉱石(金)があるからって
他の民族を虐殺したり、肌の色が違ったり自分との価値観が違うから排除しようとする。
 そして、それ等を自己完結して納得するんだ。勝手な都合をでっち上げて
これしかなかったんだ  って言ってな。……なぁ、ジョー。
 お前は、自分で自分の進んだ道を諦めてくれるな。もし、諦めそうな時は
俺の言葉を思い出せよ? 俺達はさ――

 「……ふ……たりなら……『ジョジョ』に並べる……」

   ググググッッ!

「ふた……り、なら……『ジョジョ』を超えれる。わかって……いるさ」

 
 『行動』を続ける。下肢の筋力だけでも使い、何とか立ち上がる

「神原……さん、余裕があれば……私のナイフを……ナイフ  を」

 背後を監視する『リヴィング・イン・モーメント』は未だ健在の筈。
そして消火器に括った第二のスタンドもだ。

(まだ……動かす時でない。志田さん、神原さんの行動によっては
私のスタンドの動きが却って邪魔になる)

   スゥゥゥ   ハーーー

   息を整え、前を見よう。まだ 終わりでないのだから

821神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/21(土) 19:42:38
>>817

「志田。あいつ転移するぞ」

『確かに見たぞ。金の釦への転移!』

「宝石の所まで移動するとか、そういう能力かもしれない」

師匠は敵に向かって『ケトルベル』を投擲(パス精BBC)
相手のスタンドのパワーが高いなら受け止められるはずだ。
受け止められれば相手の動きを封じられる。
よけられても行動を制御する意味ではセーフ。

「ナイフ? お前の方が近くないか」

『痛いかァ? 肩が』

「おいマジか」

神原が片眉をあげる。
師匠に眉はないがおそらく彼も。

『人間生きてりゃローンバトルくらいありえるだろうが』

「無茶とも思えるスケジュールの興行もあんだろうが」

『だがいざって時に怪我しましたなんて言えやしない』

「怪我を抱えてバスに揺られて次の土地に行くんだよ」

神原は小林の横を通り過ぎるならその時に鉄棒でナイフを弾いて小林のところに飛ばす(パス精CCC)

『自分を動かすのは意思だ。だが他人を動かすのは行動だ』

「でも今回は俺らでユニットだ。手ぇ貸してやる」

あとは何をするべきだ。
あとは何を。

「覚悟決めてんのか!」

『狙うなら今だぞ!』

叫べ。
とにかくここでの戦闘を知らせる。
こいひめ。もしも彼女が今戦闘になんとか参加できるのであれば手を貸して欲しい気持ちも少しある。
ただし、自分たちで何とかするという気持ちもだ。

822『パストラーレの収穫者』:2017/10/21(土) 21:07:47
>>819(志田)
>>820(小林)
>>821(神原)

オーナー、否。その正体は『ジェルマン天童』――――その逃亡。
だが、それをみすみす見逃すものは此処にはいない。全員が止めに入る。

『天童』:
「チィ〜〜ッ・・・・・・近距離パワー型のスタンドが二体かッ!」

              バシィッ!

                   「ぬゥっ!?」

突撃しつつ師がケトルベルを投じる『神原』組!そして消火器を振りかぶる『志田』!
敵の前に立つ怪物『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』はガード・迎撃の姿勢を取る。
強烈な『ストロンガー・ザン・アイアム』の投擲とはいえ、敵もさる者。横に弾かれた。

だが・・・それは『攻撃』でありながら、更なる目的のための布石にもなっている!
錘が床に落ちる刹那、廊下の空間を床と水平に切り取るように張られたのは・・・・・・『網』。
攻撃を弾いた直後の敵の両腕を巻き込み、本体であるジェルマン天童の後退をも巻き込む。
体勢を低くしたまま突っ込む『神原』は阻害しない。師も同じだ。網の下には潜れる余裕がある

                      カコン!

更に通りすがりながら…………『神原』の持つ鉄棒が、ナイフを『小林』の下に弾いた。
倒れた『小林』にも頭上の網は届いていない。『志田』が届かないように調整している。
ゆえに――――――立ち上がる事が出来る。立ち上がらない方が楽だと脳は訴えている。
額に脂汗が浮く。それでも『小林』は過去から未来へ、綴る路の途上。立ち上がれる。

水槽はまだ生きている。仕込みも生きている。『神原』達が勝利を手にするかもしれない。
だが、『小林』の行動の権利は。その誇り高き意志はまだ生きている。何か出来るかもしれない。
 
                                           ガチャ…
『天童』:
「・・・・・・バカなッ! あの一撃を受けて、これ程早く立ち上がるだと・・・!?」

               「チィッ!」

       「この網・・・」

               「そして消火器ッ! ええい厄介な! 厄介極まるッ!」

そして『志田』が・・・・・・網と併せるように無慈悲に投げ放った『差し入れ』は『消火器』!
然し敵のパワーはこの網を引きちぎるには十分すぎる。ゆえにこの危険な投擲を弾くべく、再びガードを、

                         シャリリリリリリリリリ!

「ッ!?」     

       ガ
          ガ  ガガガガガガガオォォォーーーン!!!

                       「おぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!?」

その瞬間、青白い光弾が殺到し浮遊する『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』に突き刺さる!
ヴィジョンの着弾点が虫食いのように抉られ、本体も少なからぬ負傷に苦悶の表情を浮かべた。

≪………………≫

致命打ではないが、隙が生じる。消火器はその間にも迫る。乱射の主はペスト医師か魔女の如きスタンド。
青白い焔を全身から激しく立ち昇らせるそのヴィジョンが、ドアの前で敵に両掌を向けつつ、一瞬『神原』を見た。

『ナギ』:
「ひめ!! 外はおそらく修羅場ですので! ゆめゆめドアは開いてはなりませんと!!!」

               バタン!!!!

グループ通話からはナギの激する声。音もなく僅かに開いていたドアが、今勢いよく閉じたのが見えた。

                       ド ガキィッ!!

『天童』:
「グゥゥゥッ・・・・・・・・・・・・・・まだだッ! こ、こんなところで、このジェルマン天童がァッ!」

敵の消火器を弾く動きは間に合わず、半ば仰け反りながら、ガードする。当然あれでは防ぎきれていまい。
衝撃を受けたヴィジョン、そして敵の本体は隙を晒しながらも、諦観の無い視線の先は――猛然と距離を詰め網地帯まで突入した『神原』!

823『パストラーレの収穫者』:2017/10/21(土) 21:08:17
>位置情報

不明点、疑問点などあればお気軽にどうぞ。

         ┌─────┐
         │□□□□□│
         │□□□□□│
         │□□恋□□│
         │□ナ□□□│
         │□□□□□│
 ───扉────扉───消──扉──────扉──────┬─────┐□□□□
 □□□#####陽□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□扉□□□□□窓□□□□ 
 □□□##オ心消□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□¥│□□□□□窓□□□□  
 □□□#####□神□□□□小◎釦□□□□□□□志□□□□│□□□□□│□□□□  
 □□□####ケ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□├─────┤□□□□  
 ───扉────扉───┬──会──┬───扉─┐##□千│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       自.□¥□警扉□□□□ダ窓□□□□  
                   │□□□□□│        販.□□警□│□□□□□窓□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□│ダダ□ダダ │□□□□  
                   │□□□□□│       .│□□□□├─────┤
                   │□□□□□│       .│□□□□│□警□□□│
                   └─────┘       .│□□□□管□□警□□│
                                     │□□□□│□□□□□│
                                    │□□□□│玉□□□□│
                                    │□□□□├──┬──┤
                                    │□□□□│手□扉??│
                                    W□□□□W□□├──┤
                                    C.□□□□C □□扉??│
                                    │□□□□│□□├──┤
                                    │□□□□│□□扉??│
                                    └─警備─┴─―┴―─┘

#:廊下に張られた網。人間の胴体部ほど(胸のあたりと判定)の高さ。
  消火器はその上に乗っており、ケトルベルは床に落ちている。
  また、『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』の周囲の網はほとんど千切れている。
陽:ドアの前に現れた『ペスト医師』のようなヴィジョン。『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』に手を向けている。
『神原』がはじいたナイフは現在『小林』と同座標(方法を提示するなら、『拾った』事にしてもよい)

824志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/23(月) 04:15:11
>>822

「――これでいい」

刻々と移り変わる状況を見据えながら、身動ぎ一つすることなく立ち続ける。
僕に出来るだけのことは、『ほとんど』やった。
あと残っている仕事は一つだけだ。

「この『舞台』の幕を上げたのは、あんただった」

闇のように濃い黒で染められた僕自身の『両目』。
そして、漆黒の体躯を持つ『イヴ・オブ・サルヴェイション』の『四つの眼』。
それら『六つの瞳』で、決して見逃すことなく天童の動きを追い続ける。

「だが――幕を下ろすのは僕達だ」

神原さんと『ストロンガー・ザン・アイアム』が天童に肉薄した瞬間――
攻撃する際に行動の妨げとなる『網』を『解除』する。
これが、僕に残された最後の役割になるだろう。
最後の大詰めは、彼――いや、『彼ら』に任せる。

「『グッドナイト(良い夢を)』」

825小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/23(月) 09:46:58
>>822-823

 ――ガンッ

 カフスボタンだったろうか? 名称こそ、うろ覚えだが金のボタンは
北東、MAP上より少し右斜めへと蹴りつけ移動させる。 
 オーナー(仮)の能力は、金や宝石類に自分のスタンドを転移させる力を持つ。
だが、そこから移動させる射程は低いと考えられる。

 (……水槽手裏剣『破壊』熱球・コーラーのスタンド『破壊』
敵オーナーに対し放った熱球スタンドは『解除』 残りは私の後頭部のスタンド
そして消火器でテグスに付けたスタンド、発現出来る『リヴィング・イン・モーメント』は一つ……)

 カンッ

 「ここで終わるつもりはない……そう言いましたね?」

「だが、それは私と対峙した瞬間から『夢』でしかない。
誰もが『夢』に手を伸ばして生きている……だが、夢が直ぐ横に
手を伸ばせる距離になれば……『儚い』のですよ」

  両腕は未だ麻痺、動かせないと考えてよい。動かせるのは足のみ

なら、行うのは簡単だ。『ポンナイフ』は蹴りつけ、前に移動。相手と
六メートル圏内に近づくように。少し軽く、前に蹴りだす

 (頼むぞ 『リヴィング・イン・モーメント』)
 
 消火器に括っていたスタンドに対し、ワイヤーを外すように移動させ
敵オーナーの頭上へと移動(スC)

 相手の意識は、私より接近している神原さんに目を向けてる。

文字通りの、『投げ縄』だ。相手の頭上まで到達出来れば、後はスタンドが
破壊される事になっても釣り糸の輪は相手の首に付く。

 (そうすれば、貴方は其処から動く事は叶わない。
ここが、貴方の『終幕』だ)

 ナイフは、しっかりと足で踏みしめて地面に固定させる。
しっかりと見届けよう。この目で、この舞台の終わりを

826神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/24(火) 00:13:55
>>822

「ここまで来るのに、長い道のりだったさ」

『リングに上がるまで厳しい道のりだったな』

「だがこれでいい」

『終わらせる』

神原の足は止まらない。
まっすぐに進んでいく。

『幸輔。あれ、改良してやるぞ』

「パート五?」

『あぁ』

神原は姿勢を低くして思い切り鉄棒を突き出す(パス精CCC)
この時お辞儀をするように体を折り曲げる。
そして師匠は神原自身を踏み台に跳躍。
敵の近くに落ちていきながら腕を思い切り振って『振り下ろすようにラリアット』を放つ(パス精BBC)

「『ストロンガー・ザン・アイアム』決めるぞ」

『バッド・インテンション!』

827『パストラーレの収穫者』:2017/10/24(火) 20:00:19
>>824(志田)
>>825(小林)
>>826(神原)

・・・廊下を切り裂いていた蜘蛛の糸が消える。

               ――――それが合図とばかりに、力が交差した。

      /\  /\ /\      /| /|
      /  | く  | |  |      .| | / |
      |  |  |  | |  |     | | | |
       |  |  |  | |  |  |~| .|/ |/
       |  |  |  〉 | /   | |      /| /|
        |  |_ヽl    |\_| |      | | |/
         |    \    L_└┐    |/
         .|   i、_  \_  i、_ | i‐┘
          .|   | \ .~| |_ `└-、
           `|   |  \|   ̄! i、,_| 〈~|
             |   |      | | ,,,__〉 !‐二 〉
              \  |      | / |__,.ヘ〈 く/
             \|      .|/    | |
                        |/


轟音が廊下に響いた。『ストロンガー・ザン・アイアム』のラリアットが、
立ちはだかる『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』の像を打ち抜いた音だった。

同時に敵の拳が師の胸を打ってはいた。だふが、力の入り切った打撃ではない。
弟子――『神原』の突撃による本体へのダメージと、『小林』の水槽に向いた注意。
それらがカウンターの出足を遅らせ、また放たれたそれの威力を大きく落としていた。

「こ、こんな・・・こんな、ところでェ・・・こんな事がァァッ・・・・・・」

                      バキ
                バキ
        「がハァッ」
 
    ドサッ

                         『ドシュゥゥゥゥ・・・』

鉱石の如きスタンドのヴィジョンは砕けるように解除され――――本体は膝を付く。
口から流れ出す血の赤。そして見開いた目の白。『戦闘不能』の状態に見える。
意識も飛んでいるかもしれない――――死んではいない。生きているのは分かる。

                            カラン   カラン

彼の持っていたステッキが地面に落ち、音を鳴らした。

               ズズ…

≪………………そいつ、どうする…………警備員呼ぶ?≫

                   ≪…………あと、救急車もか? 常識的に考えて≫

扉の前、こいひめのスタンドヴィジョンが両掌を向けたまま、その場の三人に問う。
決着は着いた――――それは間違いない。ここからはその後の話だ。『怪盗』を打ち破った、その後。   

これですべては終わり、と考えるならば人を呼んでしまえば、旅館に任せてしまう事も出来るだろう。
だが、この男や、千水ひたりに用があるならば、あまり人を呼んでしまえばそれは難しくなると思われる。 

                    例えば――――『尋問』などは、旅館で行うつもりは無い筈だ。

828志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/24(火) 21:46:04
>>827

この星天の郷を騒がせた怪盗騒動は決着した。
ありがたいことに僕達の勝利という形で、だ。
それを理解すると同時に、大きな疲労と共に強い眠気が襲ってくる。

そうそうない大仕事を果たしたわけだし、今夜は久しぶりに熟睡できそうだ。
だが、まだ眠るわけにはいかない。
軽く頭を振って、薄れかけている意識を強引に呼び戻す。

「……救急車は必要だな。あの偽警備員の男も脚がイカれてるだろうし……」

「――小林君、肩の具合は?」

「いや……聞くまでもなかったな。悪かった」

怪盗一味だけでなく、小林君の負傷も小さくはないだろう。
もしかすると骨にヒビが入っているかもしれない。
いずれにしても手当ては必須だ。

「――何か言い残したことは?」

「この舞台のメインキャストの一人として、最後のコメントがあれば聞いてやってもいい」

話ができる状態かは定かじゃないが、天童に近付いて呼び掛けてみる。
ついでに、彼が落としたステッキを拾って調べてみよう。
まあ、何もないとは思うが――。

「ついでに、僕からも一つ質問がある」

「なぜ、『流星の首飾り』を狙った?」

あれが何か想像もつかない程に価値があるものなら、これで終わりとも言えないかもしれない。
所有者である巣ノ森包は、また誰かに狙われないとも限らないからだ。
その点を分からないままにしていては、僕の寝覚めが悪い。

829小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/24(火) 22:59:34
>>827-828

 >――小林君、肩の具合は?

「今は未だ動かせないでしょうが……暫くすれば」

痛みと熱が肩に未だ負荷を纏わせている。だが、それも押し殺せば
動かす事は出来る筈だ。何とか腕を動かせれば、落ちたポンナイフを拾い上げ
ワイヤーを巻き取り、熱湯水球も戻す。学ランも着直そう

 志田さんが尋問をする傍ら、上記の行動を行いつつ思考する。

(……警備員・千水ひたり・阿万野オーナー
三名を再起不能に終わらせた……これで……終わった
 ――本当に?)

 何故、『首飾り』を盗もうとしたのか?
 何故、その為に怪盗団が集ったのか?
 何故、何故……この旅館で。

 「……そう言えば、千水さんは。トイレにいて
入口には、『住吉』氏がいましたが……」

 「見かけていませんか? お二人は……」

 『千水 ひたり』を、トイレ入口で彼女は見張っていた。

住吉さんは、何処に行ったんだ……?

 (考えられるとすれば……邪魔だと彼女に判断され、トイレ内に
気絶なりされて、個室に押し込まれてる可能性だが……)

 二人に聞きつつ、トイレの方へ様子を伺う為に歩く事にする。
後頭部につけていた水槽を先行して移動させる。多分、すぐ騒ぎに気付いた
警備員なりと廊下で鉢合わせするだろうが……。

830小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/24(火) 23:02:09
>>829

 『住吉』さんの行方について。志田さん・神原さん・恋姫さんに対し
聞いたと言う描写に一部訂正。

 また、敵オーナーの落とした金のボタンも良ければ拾って
胸ポケットに収める。

831神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/25(水) 00:20:42
『安定しないな』

「腕殺せてなかった……」

胸の痛みに息を吐く。
それから相手の持っていたステッキを持つ。

『とりあえず、ひとまずはこれで』

「うん」

拳を師匠と合わせる。
それから千水の所に行こう。
意識がトんだままならそのままでいいが。

832『パストラーレの収穫者』:2017/10/25(水) 03:12:01
>>828(志田)

≪あ…………呼ぶならグループ通話切らないとだめか…………
 切る理由作れそうにないし…………警備員は、まだ呼ばないんだろ?≫

などと言いつつ、所在なさげに揺らめくヴィジョン。
『志田』はステッキを拾おうとしたが『神原』の方が近く、先に拾われた。
とはいえ、特に何かがある様子はない。見た限り、宝石が付いているくらいだ。

・・・ジェルマン天童に声をかけると、彼は仰向けに崩れ落ちながら睨み返す。

     「ハァ・・・」

「・・・とんだ茶番劇に・・・なってしまった、と言ったとこ・・・ろ、ガァ」

                    「ハァ・・・」

意識はあるようだが、その声はつぶれている。ヴィジョンの喉が砕けていた。そのせいだろう。

「ガハぁーーーッ・・・『あの首飾り』は・・・壊すなり、捨てるなり・・・すべきだろう。
 貴様らはもとより、『巣ノ森包』は・・・恐らく彼女にあれを渡した者も・・・何も、知らない」

「・・・・・・・・・・・・あれは」

ジェルマン天童は少し言い澱んだが――――やがて口を開いた。
 
               「『スタンド使い』を目覚めさせる、『星屑』」

     
        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"

「ウィルス・・・が、付着した・・・『隕石』の破片ン・・・・・・・」

           「・・・あの首飾りが『それ』そのものかは・・・分からない、がァ」

                       「あれと同種の石・・・だ、嘘で、なゲれば・・・」

>>829(小林)     

          ズキ

                    ズキ

燃えるような、しかし冷たい痛みが骨に響いている。骨だ。
ヒビは入っていてもおかしくない。動かせばそれが、より克明に、刻まれる。

    カチャ

ナイフを拾い上げる。痛む。巻き取る。痛む。学ランを着る。痛む。釦を拾っても。戦いの後だ。
水球を戻すのは痛みが無い。手にも足にもつながりの無いスタンドゆえに、問題なく動かせる。

≪…………僕は見てない。千水と一緒にいたなら…………『ヤバい』かもしれないけど≫

          ≪それ言って見に行くとナギが余計うるさいだろうな…………≫

彼女は見ていないようだ。おそらく、『志田』と『神原』にも心当たりはないだろう。
その『神原』も、『小林』と同じ方向へと歩き出した。千水の様子を見るのだろうか。

いずれにせよ、トイレ側に歩いていく。水槽の視界が先に警備員を捉える。千水を部屋に運び込んでいる。
部屋に人間を運ぶという作業は簡単ではないので、彼らが今すぐこちらに向かってくるような様子はない。

            ――――入り口側、背後では『志田』が怪盗に尋問を行っているのが聞こえる。

>>831(神原)

                バ 
                      シィ!

拳を打ち合わせる。爽やかな痛みと、快音が響いた。

ステッキを手に取る。『志田』がそれをいくらか見て調べている。
胸の痛みは浅すぎるわけではないが、深いものでもない。顔よりはマシだ。
どちらにせよ、勝った。ゆえに千水の方へ向かう。『小林』もそうするようだ。

      ザッ
             ザッ

廊下の角を曲がると、集まった警備員が千水を空き部屋に運ぼうとしていた。
スタッフスペースとはいえ、このまま廊下に放置するわけにもいかないのだろう。

『警備員』:
「ロープで縛っとこう、警察はしばらく来ないだろうから」

                    ザッ

千水はおそらく隔離される。気は失っているだろう、ほぼ間違いなく。用がないなら任せても良さそうだ。

833志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/25(水) 10:13:34
>>832

≪ところで、そっちは落ち着いたのかな。さっきは随分な剣幕で怒鳴られていたみたいだけど≫

≪それと、そういえば住吉さんはまだ戻ってないのか?≫

彼女は千水の付き添いだったはずだ。
あれっきり彼女の姿は見ていない。
心配といえば心配だ。

「あんたの演技力は認める。見事に騙されたことは事実だ」

「本物のオーナーは無事だと思っていいんだろうな?」

天童は茶番劇と呼ぶが、役者としては一流だったと言っていいだろう。
オーナーに成り済まし、スタンド使いであることも隠し通してきた。
怪盗よりも俳優の方が向いているんじゃないかと思える。

「――なに……?」

不意に天童が発した言葉には、さすがに驚きを隠せない。
まさか、そんな代物だとは夢にも思わなかった。
この話が本当だとすれば、天童にも事情があったと考えることもできる。

「つまり、あんたは『星屑』が引き起こす危険性を取り除くために、
 今回の騒動を起こしたということか?」

あの首飾りがスタンドを目覚めさせる云々が、天童の嘘である可能性もなくはない。
だが、今のこいつはデタラメを言えるような状況ではないはずだ。
おそらくは真実を語っていると思う。

「……その話、僕は信じよう」

「ただ、わざわざこんな手を使うこともないとは思うけど――」

予告状を出して警備を固めさせたのは、他ならぬ天童自身だ。
もっとも、スタンド使いが四人も居合わせたのは計算外だったのだろうが。
まあ、怪盗なんて名乗るくらいだし、それがこだわりなのかもしれない。

「あと聞きたいことが『二つ』ある」

「さっき言った首飾りの話――あんたは、どこでそれを知った?」

「そして、他にも知っている人間はいるのか?」

≪君も今の話を利いてたと思うけど……厄介な問題が残りそうだ≫

≪場合によっては、あれを彼女に手放してもらうことも考えなきゃいけなくなりそうだな……≫

≪実は持ち主を不幸にする呪いの石だった――なんて話を聞いてもらえるタイプだと思うか?≫

834小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/25(水) 19:08:59
>>832

>僕は見てない。千水と一緒にいたなら…………『ヤバい』かもしれないけど

「私が見に行きます。住吉氏が彼らの仲間である可能性は同行していない以上
低いと考えられますが……万が一の事もあります」

 (千水ひたりは、意識を失っている……まだ覚醒はしない様子。
下手に刺激する事はない……そっとしておこう。深い意識の底が
彼女に、これから待ち受ける苦難を少しでも和らげる緩衝になるだろう)

 肩に痛みは走る。だが『動かせる』 それは、紛れもない事実であり
確かなる現実だ。私は、まだ動く事が出来る。無理にこれ以上動かせば
後遺症が残る事は間違いないが。

 「……これからする事は黙認してください、神原さん。
それと、先程のナイフの件。有難う御座います」

神原に礼を告げてから、スタンドを動かす。

 スゥ― …

 『リヴィング・イン・モーメント』 先行してる小さな水球を
女子トイレ方面へ低空飛行させ偵察する。

 倒れてる人影があるなら、住吉だろう。もしかすれば、千水に上手く
言い訳をされて、既に何処か別のほうに移動してるかもしれないが
時間的に、遭遇しなかった事を考えると気絶してる可能性が高いだろう。

また、このように女性のプライバシーの領域内に踏み込むのは
マナー違反と重々承知してるが。人身の安全確認が第一だ
 親友も、このような状況はケースバイケースと告げ反論しない筈だ。

835神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/25(水) 23:21:43
>>832

「運ぶの手伝うよ」

「あと見張り」

意識が戻れば少し話すのもありか。
まぁこのまま引渡しを待ってもいい。
話すにしてもそんなに重要な話じゃないだろうし。

836『パストラーレの収穫者』:2017/10/26(木) 00:08:07
>>833(志田)

『天童』:
「ふん、私は怪盗・・・『強盗』ではない。眠ってもらったが・・・無事だろう。
 スタンド使い相手でも無ければ、ハァ・・・無暗な暴力に訴えるのは美学に反するゥ・・・」

「だが・・・私は当然善人ではないッ! 『危険』な代物には『価値』があるのだァ・・・
 巣ノ森包より、その価値を知る私がァ! ・・・手中に収め・・・ハァーッ・・・・・・
 だがそれも、ウィルスを色濃く残した・・・『本物』なら、という話だ。偽物に価値はない」

危険性を取り除くため・・・という推測を天童は断固とばかりに否定する。
巣ノ森の石が偽物だ、という言葉には自分に言い聞かせる色もあったが。

「・・・・・・自分語りをする気はないが、私は『石』で目覚めた。
 だから、探していた・・・そして見つけた。『似た石』の首飾り・・・
 もはや、随分昔・・・偶然の産物。奇跡・・・もう一度あの石を・・・と。
 そして・・・その『奇跡』を、人の手の必然にする事を望む者も、ハァ・・・」

     「・・・・・・いる。石の『情報』を私に売った、者から・・・聞いだ、事」

「フン、私には興味のない話だがァ・・・『パワーバランス』・・・・・・ハァ、
 スタンドを与える石を手中に収めれば、それを・・・ひっくり返す事も、出来ると。
 ゆえに・・・・・・狙う者もいると。『保守』・・・あるいは、ハァ・・・『革命』のため。
 先んじて・・・かつ、邪魔されずに手に入れるため、人里離れた此処を選んだが・・・・・・」

「今思えば、私は『真贋』を確ガめる、手駒にィ・・・」
                                   「・・・・・・茶番劇も良い所だッ」

・・・『野望』を秘めた者がいる。ジェルマン天童とは違う野望を。彼はその手駒?
彼自身にそのつもりはないのだろうが、いいように動かされた、と言った所だろうか。

いずれにせよ、ジェルマン天童と『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』は打倒した。

                  ガク

天童は意識を手放したようだ・・・裏にいる者の正体は不明だが、彼が知るとも限らない。
確かなのは今から町に戻って、それを処理する・・・という形で片付ける事は出来ない、という事。

『こいひめ』:
≪あー……こっちはもう大丈夫……んで、住吉は戻ってないよ≫

話を聞いていた『ペスト医師』のヴィジョンが、懐疑的な目で天童を見ている。

≪そいつがガセつかまされた情弱なら良いんだけどな…………≫

天童が『情報屋』に聞いた事が真実だとすれば、『首飾り』は今後も狙われかねない。

≪……巣ノ森なら言えば聞くとは思うけど、理由がないと聞かない。
 ファンタジーも嫌いじゃないっぽいけど……マジで信じてるタイプじゃないと思う≫

≪…………どう説明するかだな≫

あまり慌てた様子ではない声色は、話の現実味をうまく呑み込めていないのかもしれなかった。

>>834(小林)

千水がこれからどうなるかは分からないが、少なくとも今夜何かを出来る状態ではない。
それはつまり、少なくとも――――この旅館と、一人の少女の平穏を守れたという事だ。

それでもまだ『小林』は動く。スタンドを飛ばし、行方不明の住吉を捜索する。

           スゥーー ・・・

誰も見咎める事はない。プライバシーや常識は、『そう言ってられない』状況が付き物。
今がその時だ。自ら乗り込んだとしても、大きく咎められるような事はないと思われた。
 
                      ス ・・・

トイレ内――――奥の個室に『靴』が見えた。それを履いている足、そして胴体。
近付けばわかる。テレビスタッフの住吉だ。気を失っているようだが目立つ外傷はない。
千水に襲撃され、押し込められていた――と考えるのが自然だ。スタンド使いなら十分可能な事。

>>835(神原)

「あ、どうもありがとうございます。そこの空き部屋に入れておくつもりで」

                   「警察がすぐには来れないので」

バスで小一時間以上はかかったし、確かにすぐには来ないだろう。
引き渡したところで、スタンド使いをどれほど拘束できるものかも不明だが。

「しかしまさか、取材に乗じて犯行とは・・・とんでもない話ですよね」

特に何もないなら、このまま部屋に運び込んでしまえる。空き部屋にも異常な様子はない。
もはや事件そのものは収束しており、これ以上の爆発を起こすものは無いように思われる状況だ。

837志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/26(木) 04:56:18
>>836

「……やっと気絶したか。よく今まで意識が持ったもんだ」

天童から引き出せる有力な情報は、多分もうないだろう。
しかし、こいつが本当に好き好んで怪盗なんてやってたのは驚きだ。
ネックレスの石が偽者なら要らないと言ったのは、盗めなかったことに対する負け惜しみか?
それは分からないが、天童が負けて僕達が勝った。
そのことは、石の真贋とは無関係に動かせない事実であることは確かだ。

「顎が砕けてるとはいえ、治れば同じようなことをどこかでやる、か……」

こいつの言葉に賛同するわけじゃないが、確かにこんなことをやる人間がまともなわけはない。
怪盗が英雄なのはフィクションの中だけで十分だ。
現実に怪盗が存在するということさえ、そもそも普通は考えられないことだが。

「――念には念を入れて、もう少し痛めつけておくべきか?」

一瞬そう考えて、すぐにやめた。
目的を達成した今、これ以上の暴力は僕自身の定める救う行為から逸脱する。
無抵抗になった相手に一方的に暴行を加えれば、今夜もまた悪夢にうなされることになるだろう。

≪下手に誤魔化そうとせず、いっそ正直に話してしまう方がいいかもしれないな……≫

≪あのネックレスが凄い力を持っているかもしれないから、
 今後も不特定多数の人間から狙われる恐れがある――と≫

騒動が起こる前、初めて巣ノ森包と接触した時のことを思い出す。
あの時も、あえて誤魔化しなしでストレートに話を切り出したのが上手くいった。
首飾りの件に関しても、同じ方法を使うべきだと思える。

≪もちろんスタンドについては伏せて――ということになるけど……。
 たとえば、さっきの不幸を呼ぶ石の話とは逆にしてみたらどうかな≫

≪持ち主に幸運をもたらすという謂れがある神秘的な石で、
 それを持った人間には幸せが訪れると言われている≫

≪だからこそ大勢の人間が欲しがっていて、そいつらから持ち主は狙われることになる≫

≪もしかすると、持ち主だけじゃなく持ち主の周囲にも危険が及ぶかもしれない≫

≪今回の怪盗騒ぎは、その一端だと説明するのはどうだろうか?≫

多少脚色してはいるが、おおむね間違いじゃない。
神秘的な力がある石には違いないし、持ち主が狙われる可能性が高いことも事実だ。
手に入れるためには、持ち主の周りを巻き込むような人間もいないとは限らない。

≪もう少し現実的な話にするなら、滅多に出回らない貴重な石で、
 限られた人間しか価値を知らないとか……≫

≪よければ君の方から話してもらってもいいかな。
 言う機会があれば、僕が言ってもいいけど≫

≪まあ――どんな話をするにしても、彼女の答え次第だとは思うな。
 無理に手放させるわけにもいかないし……≫

そこまで考えて、ようやく警備員を呼ぶことを思い出した。
グループ通話を通して、関係者全員に騒ぎが片付いたことを伝える。
ここに警備員が来るなら待機するし、連れて行く場所が分かれば僕が運んでいくことにする。

838小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/26(木) 11:43:35
>>836

 (……外傷は、目立った部位にはない。
ある程度、強引に気絶させられたようだが。千水氏も手荒な真似は避けたか)

 女子トイレである事は承知しつつも、堂々と乗り込む。

「住吉さん……大丈夫ですか?」

 彼女が押し込まれてる場所を、軽くノックしつつ声かけて。
それでも意識が覚醒しないのなら、個室のドアを開く。施錠されてるようなら
スタンドの水球を使って、内部から開錠出来ないか試みる。
 自分で無理そうなら、廊下に待機してる警備員に声をかけて任せる事にする。

(あとは、首飾りのある金庫を確認するだけだな……)

 まだ、怪盗側のメンバーが残ってる可能性は極小だが。それでも、念には念をだ

839神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/26(木) 22:00:35
>>836

「あぁ、そっか」

「来た時のこと忘れてたよ」

あの時はこんなことになるとは思わなかった。
まぁなんとかなったと思うので別に問題は無いが。

「運ぼっか」

千水を運び彼女を見張る。
志田か誰かにその旨をメールなりなんなりで伝えておく。

「……」

『こいつがどうかしたか?』

「ん?」

『お前の一部が俺だ。お前はどう思ってるか知らんが』

「うん」

『ある程度感情なんてのが分からないでもない』

ごろりと涅槃像のように横になる。
多分目覚めてもそこまで脅威ではない。
自分の状況を分かっているはずだ。

「いや、ただ単になんでこんな事してんだろうって」

『あぁ』

「あとどこまで嘘だったのかなぁって」

「ほら、面白いって思ったことをしたいとか海外に行きたいとかも嘘かな」

『聞いてどうする』

「別に」

840『パストラーレの収穫者』:2017/10/27(金) 00:02:43
>>837(志田)

この男が何者であろうと、どうしようもない悪人であったのは間違いない。
怪盗を名乗るのが心底からの理念か、酔狂か、何らかの攪乱行為なのか、
今後この男がどう動くのかも含め分からないが・・・今はもう何もない。

追い打ちをするにせよ、しないにせよ、『なるようになる』だろうけれど、
少なくとも・・・『志田』の『救い』にとっては、正しい選択かもしれない。

≪…………分かった。後で僕から言っとくよ。
 他の奴いると、余計なツッコミ入りそうだけど……
 二人になれるタイミングも、多分僕ならあるし……≫

         ≪…………あー≫

≪………………なんにせよ、お前らがいなかったらヤバかった。ありがとな≫

スタンドヴィジョンは消えないままだ。解除できる距離にいないのかもしれない。

巣ノ森包への説得は、こいひめに任せてしまっても問題はないと思われた。
何で己を着飾るかは個人の問題。穏便に解決するなら個人に近い者が良いに違いない。
もちろん、そこに『志田』が力添えをするとすれば、その機会は設ける事が出来る筈。

グループ通話で怪盗の騒ぎが片付いたことを知らせると、玉野は控えめな歓声を上げた。
ナギは控えめではない歓声を上げ、影山は唸るような、感心の声を上げていた。

『玉野』:
「すぐにそちらに警備員の方に向かっていただきますので、少しお待ちください。
 救急車や警察の手配などはこちらで。この度は大変、申し訳ございませんでした」

           「・・・そして、ありがとうございました。心からの謝辞を」

『影山』:
「お疲れ様です。念のためですが嵐山さんと稗田さんはまだ部屋から出ないでください。
 玉野さん、全てが終わり次第、今後の事について話し合う場を設けられればと思います」

『玉野』:
「取材班の皆様、『ぶどうプロ』様にも、この度は大変なご迷惑をおかけしました。
 こちらこそ、今後の事はぜひ話せればと思います――――勿論、全てが終わってから」

この騒動は急速に収束を迎えつつある・・・この後彼女らと話す機会があるとは限らない。
携帯には『神原』が現在、千水ひたりを見張っているという事が彼自身からメールされてきた。

『ナギ』:
「ひめ! 聞いておりましたね、もう少しばかり、部屋の外に出てはなりませんと」

『こいひめ』:
「…………お前の名前が先に出てたのはスルー推奨?」

『影山』:
「ああその、そういった他意はありませんが、兎も角まだ危険な可能性があります。
 …………下手人が警備の方に連行されるまで、待機場所から出るべきではないかと」

あとはもう何もしなくとも、怪盗ジェルマン天童は警備員に拘束され、千水共々警察に引き渡される。
何かするならば・・・当然、それをする事は許されるはずだ。『志田』はこの夜の功労者の一人なのだから。

841『パストラーレの収穫者』:2017/10/27(金) 00:02:57
>>838(小林)

           ザッ 
                  ザッ

警備員は『小林』の様子を見ているが、引き止められることはない。
何か意味がある行動だと思われているのだろう。そしてそれは、事実である。

          コン
              コン

『住吉』:
「…………う……ぐ、いたたっ……んん、あれ、ここどこ……」

                      「うわっ」

  「あれっ千水さん!?」

               「って、その声、ええと、『小林』さん」

ドアをノックすると、住吉は目を覚ましたようで――――自力で立ち上がり、ドアを開けた。
改めて立ち姿を見ると首に痣が出来ている。下手な当身でも食らったか、首でも絞められたか。

彼女もじきに事態を知るだろう――既に完結した、この舞台の粗筋を。あとは金庫の安全だけだ。

>>839(神原)

『志田』に、自分の行動をメールしておく。問題なく伝わるはずだ。

『警備員』:
「御旅行にいらっしゃったんですよね、すみませんこんなことに巻き込んで。
 でもよかったッす、神原さんがいて。我々だけじゃ、あんな奴に対処できたか」

この警備員は廊下を見張っていた人物……意図せずしてスタンド使いの戦いを見ていた。
彼には何が起きたのかは分からない。だが、『プロレスラー』神原を知ってはいるようだった。

                      グルグル

『警備員』:
「厳重に縛っとくんで、逃げ出せないとは思いますけど……扉の前も見張っときます。あと窓の外にも。
 窓から誰かが出入りした痕があったって、外を警備してる者が言ってましたので。一応、そこも厳重に」

          ギチッ

…………後から部屋に来た別の警備員が、ロープで彼女を縛り、部屋を出て行った。

残されたのは千水ひたりと『神原』・師のタッグ。寝転がってその女を見張る。地味な女。
この女が仮面のスタンド使いとして、怪盗の行動を隠していたことは間違いない。嘘だらけに。

『ひたり』:
「…………………………………」

師との会話に、彼女からの反応はないようだった。少なくとも口を開こうとはしないようだった。
まだ意識は無いのだろうか? 実際の所は分からない。もし本当に意識がないなら、話は聞けないのだろう。

842志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/10/27(金) 06:04:06
>>840

≪――頼む≫

≪ああ、いや……こっちこそありがとう≫

≪別に深い意味はないけど、『人助けをした後は気分がいい』ってことさ≫

話をするのはこいひめに任せよう。
僕がするより、その方がいい。
彼女なら、おそらくは上手くやってくれるだろう。

警備員が来るまでの間にメールに目を通す。
それから、小銭入れの中に硬貨を戻す。
いくら共犯者の所持品とはいえ、持ち逃げしては泥棒だ。
警備員が来たら、ついでに渡しておこう。
中身は多少減ってるが――まあ、許容範囲だろう。

「……特別な『力』を持つ石か」

『イヴ・オブ・サルヴェイション』が、その手中にあるものを弄ぶように転がす。
ずっと握っていた『パワーストーン』だ。
やがて、おもむろにその石を天童のポケットに突っ込む。

「――そんなに『石』が欲しかったなら……これをやるよ」

「あの首飾りに力があろうがなかろうが、あんたみたいな人間には勿体無い代物だ」

「平穏な夜を乱す卑劣な悪党には――せいぜいそれくらいが丁度いい」

あとは、僕にとって一番重要なことをやるだけだ。
そろそろ起きているのも限界が近い。
まずは引渡しを済ませる。
そして、まだ頭が働く間に、天童が喋った内容をメールにして神原さんと小林君に送る。
それも終わったら、グループ通話を通して全員に挨拶する。

「本当に色々ありましたが……どうにか無事に片付いて安心しました」

「小林君と神原さんも、ありがとうございました」

「僕は部屋に帰って休みます」

「後のことは、明日教えて下さい」

「――お疲れ様でした」

廊下で倒れてしまう前に自室に戻り、意識を手放して眠りに入る。
長い一日の果てに、巣ノ森包を救うことができた。
だからこそ、僕自身も救うことができる。
久しぶりに熟睡できるだろう。
それが、騒動の解決で得た何よりの報酬だ。

(……『グッドナイト(良い夢を)』……)

843小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/27(金) 19:42:55
>>841

 「……首を絞められたようですね。何か、首回り以外で痛みは?」

少し屈み、住吉氏の首元の痕がどの程度深いか観察する為に顔を近づけ尋ねる。
 窒息で意識を低下させると言う事は、脳に酸素を届かせない意となる。他に
精神的なショックもあるだろう。

「正直に申し上げ、ショックを受けると思いますが……千水さんが怪盗の仲間でした。
神原さんや志田さんの尽力で、既に怪盗団と思しき人達は捕縛されてます。
 宜しければ、控室に向かってください。皆さんも心配してますから」

自力で歩行出来そうだ。それなら、控室に戻って頂こう

 トイレから住吉氏と出たら、痛む腕を動かしグループ通話で連絡を入れる。

「住吉さんの無事を確認しました。これから首飾りを保管してる金庫へ
向かいたいと思います」

 発言通りに、金庫のある部屋へ向かう事にする。

844神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/27(金) 22:59:57
>>841

「千水さーん。起きてるー?」

寝ころぶのに使っていない方の手でステッキを持って彼女の顔か腹辺りをつついてみる。
ステッキが無かったら鉄棒を出してもいい。

「ねぇーどうなのー?」

おちょくり半分でつつき続ける。
意識があったらうっとおしそうにするとは思うが。

845『パストラーレの収穫者』:2017/10/28(土) 02:47:55
>>842(志田)

あるべきものをあるべき場所に・・・完全にではないが戻してから、
『志田』はジェルマン天童のポケットに、パワーストーンを仕舞いこむ。
この男にそれがどんな意味を持つにせよ、『志田』には何か意味があるように思えた。

                       ザッ
                ザッ

・・・戦いの緊張感が去ると、『志田』にとっての日常が帰ってくる。
警備員たちが3名ほど駆けつけ、速やかにジェルマン天童を連行した。
その間に、怪盗の『狙い』の正体について・・・『神原』と『小林』に送る。
彼らもこの件についての真相を知り、或いは何らかの行動に出るかもしれない。

『玉野』:
「一泊二日のツアーとなっておりますので、朝の時間はお任せします。
 それではお休みなさいませ。明日、お時間出来ましたらフロントまでどうぞ」

・・・だが。

          ・・・いずれにせよ。

                        ・・・もう、眠りの時間だ。

部屋に戻る。布団は既に敷かれている・・・眠りを妨げるものは、取り払われている。

                                 ドサッ

(☆特に希望が無い場合、点呼があるまでレスは不要です)

>>843(小林)

『住吉』:
「えっ……えぇ、いやあ、脚とかは痛いですけど、そこまででも、
 千水さんは。いえ、ああ、千水さんが……ううん、なんどいいますか」

                     フラ

「ちょっと、まだ飲み込めないですけど……そういうことなんですねぇ」

ややふらつきながらも、住吉は『小林』と共にトイレから出る。
首の痣は色濃いものではない。死に至る危険性を避けたのだろう。

「控室、ああ、さっきまでいた部屋ですね。それじゃあ戻っておきます」

「それとあんまり実感がまだないんですがぁ……
 ありがとうございます、なにかと助けていただいて」

                      ザッ
                  ザッ

今一つ実感がまだ沸いていない、という事は声色からも伝わったが、
感謝の気持ちの実在は軽重は兎も角、疑う事ではないだろう――――

『影山』:
「お疲れ様です、うちの住吉をありがとうございます。
 金庫の在る部屋は――――――問題ありませんか、玉野さん?」

『玉野』:
「既に脅威は去った、と判断しておりますし、問題ございません。
 首飾りを返還するよう、現場にいる警備の者に連絡しておきます」

グループ通話の指示通りの部屋に向かうと、中から鍵が開けられる音が聞こえた。
他の会議室や資材置き場と、扉の見た目は変わらない。木を隠すなら森の中、か。

>>844(神原)

              ドス
                     ドス

つつく。つつき続ける。最初は何もなったが、次第に表情が変わる。
しばらくそうしていると明らかに不機嫌な様子で、千水ひたりは目を開いた。        
         
「・・・・・・千水が寝てた方が、そっちにも都合良いと思うんスけどォ?」

やはり状況は分かっているのだろう、『グランギニョル』を発現する様子はない。     
話す事を完全に拒んでいる、というふうでもない……少なくとも、つつくのをやめれば。

846小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/28(土) 20:37:13
>>845

 鍵が開けられたのを聞き、ビー玉サイズの『リヴィング・イン・モーメント』を
先に開いた扉の隙間の真下へ移動させ、中の様子を覗く。
 流石に、これが罠で。入った瞬間に襲撃があるとは思わないが、先程オーナーの
変装とも対峙したばかりである。念には念を入れる 何事もなければ自分の
マントのように纏う学ランの中へと移動させ戻す。

 スマホに>>845の志田さんから送られた内容を入室前に確認しておく。

(スタンド使いに目覚めさせる石……か)

 小林は、世界に名高い作家に並ぶ作品を産む事を目指す作家だ。
人の様々な行動や模様に対して胸中に芽生えたものを文に刻もうとする。
 その上で、スタンドを産む石に対する評価だが。

(……特筆する程の興味はないが。これが真実ならば巣ノ森氏も不憫な方だ
これから先、今回の事件と類似した出来事に遭遇する可能性がある。
無論、これっきりである可能性だってある。だが、どちらにせよ
彼女の道先に『困難』が見え隠れする事は否定出来ない事なのだから)

スタンドを産む石に対しては、別に突き動かされるような衝動も何もない。
何かしら、価値はあるのだろう。だが、私には『リヴィング・イン・モーメント』がある
これ以上望む事は特に今はない。自分自身の気持ちなど今は無価値だ

今回は、志田さんに神原さんがいたからこそ被害は最小限で済んだ。
これから先、アイドルで一緒にいる機会が多い稗田氏もフォローに回るとしても
人との交流が多いアイドルと言う職なのだ。似た出来事が起きた時に
彼女の周囲に、都合よく今回のように彼らがいる保証はない。

 (…………)

「皆さん、お疲れ様でした。怪盗は志田さんと神原さんが見事に
捕縛してくれたので、もう安心です」

「あと、巣ノ森さん。少々時間に余裕があるようでしたら
私と会話して頂いて宜しいでしょうか? すぐ、済む話です」

 入室したら、事件が収束した事を告げて労いをしつつ巣ノ森氏に話が出来るか確認する。
忙しいようであるなら、明日にも余裕があるだろうし。大人しく引く

847神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/28(土) 22:58:37
>>845

「変な事したらまた寝かしつけてあげるね」

つつくのをやめ師匠に『ケトルベル』を発現させる。
お互い自分の状況は理解している。
起こしてしまったが自分が引き渡しまで見張ってればいいわけだし。

「捕まってもスタンドがあったら楽々って感じかな?」

「あぁ、じゃないや。聞きたいことがあったんだ」

「なんで怪盗の手助けなんてしてたのって事と」

「海外に行きたいとか、そういう話も全部嘘だったのかなって」

848『パストラーレの収穫者』:2017/10/29(日) 00:49:17
>>846(小林)

部屋には特に罠などは無い。既に危険は去っている。
今後、石が何らかの災禍を招く可能性こそあるにせよ、
今は何もない。少なくとも『小林』が何かを為す必要はない。

労いの言葉に、警備員からも労いと感謝の言葉が返る。
――――勿論、待機していた影山と、巣ノ森包からも。

『影山』:
「お疲れ様です。協力、ありがとうございました。
 ですが、巣ノ森さんもお疲れですので――――」

『巣ノ森』:
「いいや、大丈夫。きっと必要な話なんだと思うよ。
 そういう顔をしているから――――話そうか、小林さん」

       「それに、ヒーローの頼みを拒めはしないよ」

巣ノ森包が穏やかな、然し緊張の色が差す笑みで前に出る。
影山は下がる。彼も、彼女が良ければ問題は無いのだろう。

そして首飾りの少女は、周囲を少しだけ見渡して。

『巣ノ森』:
「それで――――ここで話せる事なのかな?
 この場で私をご指名という事は、秘密の話かと思ったんだけれど」

警備員たちや、影山の事を言っているのだろう。
彼女は事の真相を当然知らないが、『自分が中心の事件』の後だ。
何か、自分に対して『重大な事』を話される可能性を視野に入れているのだろう。

>>847(神原)

「ケッ、今変な事するほど根性座ってないッス」

「スタンド使いの警官なんてほぼいないッスから。
 こういう力ってのは悪いヤツのが・・・・・・じゃないんスか?」

警察の世話になるに十分な悪事だろう。
だが、警察が『超能力犯罪』を取り締まる話は聞かない。
警察機関全体の怠慢か、不足か、あるいは何らかの意思か。

「なんでって……めっちゃ価値があるんスよ。あの手の石。
 アイツは美学か思想かで盗ろうとしてたみたいッスけど。
 鑑定結果次第では数百万じゃくだらない額がつくわけで?」

           「詳しくは知らないッスけどォ」

目が泳ぎもしないが、『神原』は知っている事だ。
千水が知っているのかどうかは、分からないが。

「協力の見返りにカネは貰えるって話だったんス。
 ・・・そんだけあれば、どこにでも行けるでしょ?
 海外に行きたいのはマジっすよ。姉妹は嘘ッスけど」

「スタンド使いがカネ稼ぐには、手っ取り早い方法だと思ったんスけどね。
 戦って稼ぐには、千水のスタンドじゃあんまり……アリーナはきな臭いッスし」

凡俗な理由で、人間は悪事を犯す事が出来る。
或いは彼女の世界では、それは悪事を犯すのに十分な理由になるのかもしれない。

849小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/10/29(日) 16:55:55
>>848

>――――話そうか、小林さん
 >それに、ヒーローの頼みを拒めはしないよ

「御親切、痛み入ります。それと、ヒーローと言う表現は
志田さんや神原さんに告げてください。私は、基本何もしてませんから……」

そう。私はヒーローではない。私がヒーローなら……。

>この場で私をご指名という事は、秘密の話かと思ったんだけれど

「いえ、此処で構いません。話と言うのは、狙われた『首飾り』の事で です」

話を濁したり、上辺を繕う言い方をしても良い事はない。脚色する事も礼儀に反する

「詳細を一番把握してるのは、直接聞き入った志田さんだと思いますが。
その首飾りの核である鉱石は……どうも、非常に珍しく。持ち主の天運を上げる等の
効果がある曰くを持っているとかで……真偽は確定しておりませんが
特定のコレクターには垂涎ものの品に酷似しているようです。
ただ、とても似通っていると言うだけで、その首飾りが怪盗の望んでた品かは不明です。
然し、このような愚行を起こす第二第三の輩が出ないとも限りません。
ですので、今後公共の場では別のアクセサリーを付け。冠婚葬祭などの特別な日に
その首飾りは付けるべきかと……私から言えるのは、その程度の事です」

 厳重に封印しろ、などと告げれるような資格はない。彼女にとって、首飾りは宝物だ。
私にとって、今の宝が『リヴィング・イン・モーメント』であるのと同じように。

 今後も、活動で全国にも映る機会が何度もあるのだ。その度に首飾りを大衆に見せれば
更に邪悪な輩を招き寄せる事だって有り得る。
 彼女は、勇気と共に賢智も兼ね備えてると私は評価している。この忠告が功を奏し
アイドル以外で、彼女が子女として。ありきたりな普遍の幸福を受け続ける事を願う。

 「用件はこれだけ です。お手数を おかけ しました」

 部屋を出る。自室へ戻ろう その道中で、思い出した事があるのでスマホを取り出す。

「……」  pipi

 『事件は収束しました、貴方のお陰です 感謝します』

 「……有難う。石川君  ……親友」

 スマホで、拙いが感謝の文を記す。これ以外で、表現する文が思い付かなかった
両腕は、まともに動かせないが。明日の昼までの辛抱だ
 
(早朝に、肩の痛みに効く風呂でも探して入るか。
それと、帰る前に石川君に直接会わないと……)

 居室に戻ったら、壁に凭れ掛かるようにして目を閉じる。

 安息は訪れないかも知れない。それでも、暫しの休息を

850神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/10/29(日) 22:44:06
>>848

「はははは」

『なるほどな』

そうかそうかというふうに二人して頷いた。

「いや、どこまて騙されてたんだろうと思って」

「なんか海外の話でもしようかと思ったけどいいや」

寝た体を起こし今度は胡座をかく。
それから頭をかいた。

「行く道を誤ったねぇ」

『ショートカットに限度があるからな』

「次あるならもっと上手くやれるよ」

『もしくはもっと鍛えてこい』

「何度でも邪魔するけど」
『何度でも邪魔するがな』

851『パストラーレの収穫者』:2017/10/30(月) 00:34:56
>>849(小林)

『巣ノ森』:
「――――私は此処にいただけだから。
 私の敵を止めてくれた人は、ヒーローで間違いないよ。
 勿論、『志田』さんや、『神原』さんも……ね」

「それじゃあ、ここで――――首飾り。そう、聴かせてもらえるかな」

彼女は小さく金庫に振り向いてから、『小林』に視線を戻した。
それから、話し終えるまで、相槌を打つような余裕はないようだった。

『影山』:
「・・・なるほど。情報提供に感謝します」

影山は何かを言いたげな表情で、その意図とは異なる仕事の言葉を告げた。
巣ノ森は目を閉じ、少し考え込むような様子だったが、促されるように頷く。

『巣ノ森』:
「そうか。無知は罪、という事だね――――分かった、少し考えさせて。
 でもきっと、これをつけてテレビに出るようなことは……もう、しないと思う」

                「――――それじゃあ。おやすみなさい」

           ガチャ

部屋を出た『小林』は――――手にした利器に謝辞の言葉を示す。
もう、夜は遅い。答えが返ってくるかは分からないが、意味はあるだろう。

         ズ
            ズズ

布団は敷かれていたが、『小林』は壁に凭れ掛かり、目を閉じる。痛みに少しずつ闇が差す。

                       ―――――そして、眠りについた。

(☆特に希望が無ければ点呼があるまでレスは不要です)

>>850(神原)

「ウソってのはある程度真実を入れた方がバレにくい、ッスからねェ」

       「なんなら今喋ってるのもウソかもしれないッスよ?」

千水ひたりは不敵とも悪罵とも取れないような表情でそう言った。
それから、縛られている柱にもたれるようにして、ため息をつく。

「まァなんにせよ今度はもっとバレないやり方考えるッス。
 あんま何回も邪魔されちゃ、いろいろ困るッスし?
 あんたも行く先々で事件が起こるなんて望んでないでしょ」

       「・・・・・・」

             「・・・っで、いつまで見張ってんスか?」

警察なり、救急車なりが来るまでにはまだ時間はあるだろう。
とはいえ、今後何が起きるという事もあるまい。話し相手がいるだけだ。

「ま、消えろって言っても消えやしないでしょうし。千水は寝る事にでもしますかね」

…………その話し相手も、彼女の側から話し出すような事は、もう無いように思えた。

852神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/01(水) 00:50:18
>>851

「ははは、んにゃ」

「ちょっと取材を受けた身としては思うところがあったりなかったりしたんだ」

「もう見張る必要はないかな」

部屋を出よう。
もうすることもないのだ。

『それじゃあな』

「真面目にお金稼いだ方が楽だと思うよ」

『俺達プロレスラーが言う事じゃあないがな』

特にすることもない。
事態が終息に向かっているのなら寝るなりなんなりしよう。

853『パストラーレの収穫者』:2017/11/01(水) 03:18:14
>>852(神原)

「……少なくとも、ここを出るまではマジメでいるッスよ」

その先の事は、今の『神原』がどうにかできることでもない。

かけた言葉が彼女の心情に何か意味を成すかも、まだ分からない。
扉の前に待機していた警備員から礼を受けつつ、戦士は部屋に戻る。

            ザッ

                 ザッ

部屋にはすでに布団が敷かれているだろうし、
この後の処理は旅館のスタッフがやるべきことだ。
あとは眠れば、朝が巡り――この波乱の一夜は、幕を閉じる。

              ガチャ 
                         バタン
                 
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三三三三二 ニ - ‐ ‐
三三三二 ニ - ‐ ‐
二 ニ - ‐ ‐
‐ ‐

854『パストラーレの収穫者』:2017/11/01(水) 03:24:53

――――――――――――――――――――そして、翌朝。

>全員

                    チュン
                         チュン…

『志田』『小林』『神原』は、それぞれがそれぞれの部屋で目を覚ました。
外の林に巣を構えているのか、鳥の声がする。長閑な、自然の目覚ましだ。

知らない天井だが、すぐに思い出す。ここは旅館『星天の郷』の自室である。
奇妙な事だが、起きた時間はそれほどズレが無い。まあ、偶然といえるものだ。

……帰りのバスまで、特に決められた行程という物はない。
朝食は用意されているようだが、それも強制されはしない。
昼食に関しても同じだ。帰りのバスが来るのは、午後を回ってから。
温泉旅館、一泊二日の旅。売りは自由な癒しの時間、ということだ。

目玉である温泉も、この時間からでも空いているだろう。
もちろん昨日も入ったわけだが、湯治とはそういうものである。
一夜明けても各々の負傷が魔法のように消えてはおらず、痛みもある。
完治には医者にかかる必要もあるにせよ、薬効も無意味ではあるまい。

あるいは寝て過ごしてもいいし――――昨夜の顛末を、聞きに行くのもいいだろう。
会って話したい人物がいるならそれも叶うはずだ。既に日常に帰った者もいるかもしれないが。

855志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/01(水) 18:37:56
>>854

――緩やかに意識が覚醒する。

窓から差し込む日の光を感じて目蓋を開き、片手で顔の半分を覆う。
そのまま眠った時の体勢で、しばらく天井を見つめる。
外から聞こえてくる鳥の囀りが耳に届いた。

「……朝か」

しばらくして、当たり前のことを誰に言うでもなく呟き、身体を起こす。
見慣れない場所での目覚め。
僕にとっては、この旅館に来てから二度目の経験だ。

だが、一度目とは違っていることが一つある。
悪夢に悩まされることなく眠りに就き、心地よい気分で起きられたということだ。
夢の中に『あいつ』が現れることはなく、久方ぶりの熟睡を得ることができた。

かつて人を――『あいつ』を救えなかった僕が、人を救うことができた。
さすがに夢の中の『あいつ』も、僕が本当の意味で休むことを許してくれたらしい。
これが一時的なものに過ぎないとしても、それで僕の心は救われる。

「いい天気だな」

窓辺に立ち、外を眺める。
昨日は、ここから見張っていたんだったな。
もちろん、もうそんな必要はないが。

「――くくく……」

「ははははは」

「あっはっはっはっはっはっ」

いやあ、しかしいい気分だ。
絶好調すぎて笑いが抑えられない。
爽やかで清々しくて、まるでこの青空のようじゃないか。
本当に、こんな最高の気分になったのは久しぶりだ。
この美しい空の下にいる全ての人々に幸あれ。
思わず、そんな文句を口ずさみたくなってしまうほどだ。

「さてと、どうしようか。
 あれからどうなったかも聞きたいけど、まずは腹ごしらえか?
 そうするか。時間はあるし、なにも焦ることはないな。
 ああ、そうだ。昨日のあれについてメールしておこう。
 もう話したかな?『あの話はどうなった?』――と。
 よし、これでいい」

気分が良くなると、自然と独り言も多くなる。
どうせ誰も聞いてやしないし構わないさ。
『こいひめ』に送ったメールの内容の『あの話』とは、言うまでもなく首飾りの話だ。

そういえば、こいひめに頼んだことは二人に伝えてなかったな。
もしかしたら、彼女が言う前に二人のどっちかが話したもしれない。
まあ、上手く伝わったんなら誰が言おうが構いはしない。

「〜〜〜♪」

気分よく鼻歌を歌いながら洗面所へ行き、顔を洗う。
鏡に映る顔には、相変わらず目の下に濃い隈がある。
長年のものだから、こればっかりは熟睡しても消えない。
だが、気分は最高だ。
さて、朝食を頂くとするか。

「……朝食を頂く、か。
 『頂く』――『頂戴する』。
 『愛を込めて』。
 我ながら趣味の悪い冗談だな。
 はははははは」

856小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/11/02(木) 08:26:48
>>854

 昏い中、一筋の光が射しこんだ気がした。
何て事はない、カーテンの隙間からの光だ。

 まだ開示してない二件の着信を、スマホの光が報せる為に点滅していた。

立ち上がる、両肩に鈍い熱と中から蠢き爪をあえて骨と肉の隙間を抉るような
小さな感覚が走っている。予想されていた痛みだ

 「行く……か」

 顔を洗い、歯を磨き。マスカットジュースを一口飲み そして
星の味金平糖を齧る。今日の朝の味は何だろう? マスカットでない事は確かだ

 「……行こう」

 扉を開き、『石川義人君』の元へ

 ポケットには『アレ』が入っている

857神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/02(木) 22:55:19
>>854

「やっぱりあの形からは技に入れないよ……!」

『両腕を制するという形の都合上な』

軽めのトレーニング。
腹筋を鍛え、起き上がる。
痛みはあるが死にはしない。

「お風呂行こう」

『あぁ』

また風呂に浸かってゆっくりしよう。

858『パストラーレの収穫者』:2017/11/02(木) 23:49:25
>>855(志田)

清々しい朝だ・・・鳥は歌い、日の光は穏やかで、林は爽やかに揺れる。
内的な喜びもあり、世界そのものが救われたような、幸せな朝を迎えた。
これほど素晴らしいこともない。こいひめにメールを送る。返事はすぐは来ない。

              ザバァーーッ

顔を洗うと、鏡に映った顔はいつもの『志田』だ。
そうして部屋を出て、昨日の晩とは別の食堂に足を踏み入れる。
人がそれなりにいるようだ。ある程度知った顔もちらほら見える。
何事もなかったように、知らない顔の仲居が朗らかに挨拶をくれる。

                 ザッ

『こいひめ』:
「あっ…………」
   
「……よう。なんか、テンション高いね…………えひ」

入り口で鬱陶しそうに前髪を払いながら歩く稗田と鉢合わせた。
昨日に増して小さく見えるのは、低血圧由来なのかもしれない。

浴衣姿で、携帯を持っているかどうかは微妙なところ。メールへの返信が無いのはそのせいか。
話を聞く必要があるなら、この場で聞いてしまっても良いかもしれない。まあべつに後でもいいだろう。

>>856(小林)

日が差し込み、『小林』は立ち上がる。戦うためではなく、朝だから。
肩は痛く、帰ったら病院に行くのが賢明にせよ、今行動を邪魔するほどではない。
こういうのは忘れた頃に痛み出す事もあるので油断は出来ないが、今は大丈夫だ。

                  ガリッ

星の味金平糖は『温泉たまご』のような味だった。
マスカットジュースとの食べ合わせはどうだろう。
いずれにせよ、石川少年のもとに向かう事にした。
今は朝だが、早すぎる朝でもない。部屋にいてもおかしくないだろう。

          ザッ
                ザッ

廊下で石川父と思われる人物とすれ違い、会釈をされた。そして部屋に向かう。
鍵は当然閉まっていたが、少し遅れてドアが開き、私服姿の義斗が姿を現す。

『義斗』:
「あ、兄ちゃんおはよう。それで……それでさ、昨日……上手く行った、んだよね!?」

              「電話かけたけど、あれでどうにかなったの?」

事の顛末をすべて知るわけではない彼も、こうして立っている『小林』を見れば事情は分かるだろう。

>>857(神原)

        ギッ……

                ギッ……

軽めのトレーニングで朝から軽めに汗を流した。
つまり、風呂に入るのには最高に適しているということだ。
鏡に映った蹴られた顔には打撲の跡が残る。死にはしない。すぐ消える。

      ガチャ

ドアを開けて外に出て、ロビーまで歩いていく。館内は通常業務に戻っている。
客たちは昨日の騒動をほとんど知らない。警備員たちも、目立つところをうろついてはいない。

『住吉』:
「あっ、神原さん。おはようございますぅ。昨晩はどうも。いろいろと助かりましたぁ」

                ペコ

知っている者もいるが、長い謝辞とか、英雄視とか、そういう気疲れするものはないようだった。
素朴な敬意と感謝の言葉も、飾られた、長いものではない。風呂に行くなら引き止められもしまい。

859<削除>:<削除>
<削除>

860志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/03(金) 19:38:49
>>858

「おはようございます、いい朝ですね」

「どうも、お仕事ご苦労様です」

道すがら、普段よりも気さくに挨拶しつつ食堂へ向かう。
こうした人との触れ合いも旅行の醍醐味だ。
うん、素晴らしい。

「やあ、おはよう。ちょうど良かった。
 君に用事があったんだ」

こいひめに挨拶し、近くまで歩いていく。
なかなかタイミングがいいじゃないか。
後回しにする理由もないし、例の話を聞くことにしよう。
見たところ、彼女は低血圧タイプらしいな。
まあ、朝に強いような印象もなかったが。

「ははは。なあに、大したことじゃないんだけどね。
 昨日も言ったけど、『いいことした後は気分がいい』ってやつさ。
 そのお陰で、僕は今、最高に晴れやかな気分なんだ。
 どうでもいいようなつまらないことも、ついつい口走ってしまいたくなる。
 今の気分をたとえるとするなら、二週間も降り続いていた雨が止んで、
 厚い雲の間から眩しい日の光が差し込んだというのかな。
 おっと、今のもつまらない話だったな。ははははは」

「ところで立ち話もなんだし、もし食事するんだったら一緒にどうかな。
 もちろん他意はないよ。一応言っとくけどね。
 君風に言うと、『こんなことでフラグが立つなんて思ってない』ってところかな。
 まあ、なんていうかね――」

「他意はないと言ったけど、実はあるんだ。
 いや、真面目な話さ。
 『昨日の話』がどうなったか聞きたくてね」

そう言いながら適当に空いている席を探す。
周りにあまり人がいないような席だ。
聞かれて困る話でもないが、大っぴらにするような話でもないだろう。

861小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/11/03(金) 19:56:23
>>858

>兄ちゃんおはよう。それで……
>それでさ、昨日……上手く行った、んだよね!?
 
 「……」  ……ニコッ

 「えぇ……上手くいきました。……君のお陰と、ひとえに言っても良いぐらいです」

 ……簡潔ながら、スタンドの事は伏せて彼に語る。今回の『物語』を

――一人の山中で、相方も存在せずに巡回していた警備員。
 宴会場に訪れた怪盗団の挑戦状 それに集う、悪しき意思を挫く集団。

志田・神原 そして、アイドルの恋姫氏 ナギ氏 巣ノ森氏達……。

 「……君の電話の着信音。警察のサイレン音にしときました。
かけ直してくれたお陰で……彼らも随分狼狽してた。その隙を上手く
志田さんや神原さん達が利用してくれて、捕縛してくれましたから」

 ポケットから取り出す……『金のカフスボタン』

……これを受け取る資格は。私などより無限の未来がある彼に『資格』がある。

 「石川義人君」

彼の手元に、ボタンを収めつつ。傅いて彼と目線を合わせ真摯に告げる。

「君は、君が思う以上に。私に勇気をくれました
いつか、私が対峙した以上の困難は。君の元に訪れるかも知れません
 けど、忘れないで下さい。
君の中には、私を押し進めてくれた勇気があります。
 どんな時も、それを忘れないでください」

 彼が、この町『星見』にいる限り。また、私達の交錯の場所に
時は異なれど、彼が出会う可能性はある。

 その時、必要なのはスタンドもそうだが……要は心の強さだ。

 「……そう、だろ。親友」

 
 別れをすましたら、軽く入浴をすませて部屋で帰り支度を終えて外に出る。
木漏れ日と、鳥の囀りは昨日と同じく穏やかだ。

 (帰ろう、私の戻るべき場所に)

862神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/03(金) 20:14:13
>>858

「住吉さん。あぁ、あれからどうだった?」

引渡しも完了しただろう。
逃げたとかいうニュースも特に聞いていないし、なんてことはないだろうが。

「あ、今度うちの試合見に来てよ」

「僕の仕事場はほら、リングの上だし」

「警備員みたいなのはあんまり合わないかな」

863『パストラーレの収穫者』:2017/11/04(土) 13:05:00
>>860(志田)

「おはようございます」

              「おはようございまァす」

挨拶をすれば、旅館の者からは当然のように挨拶が帰ってくる。
多少不審がられる一幕もあったが、そんなことは些事である。
空が落ちてくるわけでもないし、良い事の前では多少の影は消える。

「………………そりゃよかったじゃん……自分語り乙」

わざとらしくうざったそうな表情を作り、こいひめは少し退く。
本気で嫌というわけではないのだろう。微妙な笑みを見る限りでは。

「んん……2人で飯食っておしゃべりは、噂とかされるとヤバい……
 オンの僕はみんなのお姫様で、お前がファンなら……特別扱いだと思われる」

           「…………まあ、オフになったんだけどね」

      ペタ
             ペタ

彼女は奥の方にある、あまり人のいない席に歩いていく。
周囲にはいくつか席が空いている。関係者らしき人物はいない。

≪…………スタンドで話せば噂も何もないし、そうしようぜ。
 ……とりあえず、撮影は延期。巣ノ森の首飾り映すとヤバいわけだから、 
 前半の映像使えないし…………人手がマジで足りないから続けるのもハード≫

≪まあ、細かい事情は僕は知らない…………ナギも知らないと思う≫

千水は雑用という事になっていたが、わざわざ要らない人材を連れてはこない。
何かしら裏方の作業などをしていたのだろう、いなくなれば、実質撮影班は二人だ。

≪それで……何が聞きたいんだっけ……ああ、怪盗と千水は夜中の内に連行されたぜ≫

              ≪…………脱走フラグは立ちまくってるけど。
               どっちも怪我してるし、しばらくは大丈夫だろ……≫

こいひめは背後に浮かべた『ペスト医師』のヴィジョンだけを『志田』に向け、質問を促す。
仲居が彼女の前に朝食と思われる一式を運んできていた。『志田』も席に着けば配膳されるだろう。

>>861(小林)

「作戦とかはよくわかんないけど、上手く行ったならよかったぜ!
 アイドルとか、タイジ? とかよくわかんないけどさ……とにかくよかった」

     「うん。オレにはわかんない事ばっかだけどさ……」

                     「忘れるなってのは、覚えとく!」

彼には『小林』の弄する言葉を解する智慧はまだ備わっていない。
然し、問題はあるまい。心は伝わる。――――町にて帰りを待つ親友にも。

金のカフスボタンを手渡し、『小林』はその場を去る。
だがこれは思い出に消える出会いではない。出会った人々の『伝手』は、携帯に残った。
儚くも美しい一期一会――ではない。別れの物語は現代の現実には希少だ。そういうものだ。

                  ザッ

バスが来るまでには、まだ時間がある。外に出れば穏やかで、平和な郊外の林だ。
人はいない。少なくとも、見える範囲には。風が吹き抜ける。一時、痛みを忘れられる。

夜には星見町に帰っている。風に揺れる木々は『小林』を見送るようにも見える――やるべきことは終わった。

(★終了を望む場合は返レスは不要です。必要が生じた場合は点呼します。
  何かやりたいことがある場合は、返レスをお願いします)

>>882(神原)

「あ〜、ええとぉ、神原さんがどこまで知ってるか私は知らないので、
 とりあえず怪盗……は。警察だか救急に引き渡してもらいましたねえ。
 そのへんは旅館の方にお任せしたので、なんともなんですけど」

「それにしても千水さん、いや千水ひたりがまさか内通者だったとは……
 首を絞められて落とされたみたいで。どこにそんな力があったのやら……」

住吉は首をさする。そこにはわずかながら痣がある。
複雑そうな声色だが、千水への同情といった様子ではない。

それから、破顔……という程ではないが笑みを浮かべた。誘いにだ。

「あっはい、もちろん見にいかせてもらいますよぉ!
 私だって、リングの上の『神原』さんのファンですんで……
 それに、影山さんもプロレスに興味あるみたいなんで、連れて行きます!」

          「今回は外でお世話になりましたけど」

「次に会う時は、リングで戦ってるところを撮影させてもらいますよ! あ、撮影禁止でなければ!」

プロレスラーの戦場は本来、そこにある。今回は寄り道をしてしまったが、得られたものもある。
住吉は特に急いでいるような様子も無いので、他に聞きたいことがあれば聞く事も出来るだろう。

864志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/04(土) 16:39:53
>>863

「なるほど」

そういえば、僕は彼女らのファンだったな。
すっかり忘れていた。
それを表には出さないように気を付けておこう。
普段から周囲に気を配るのは神経を使うだろう。
まだ小学生だろうと思うが、しっかりしているな。

「僕も余計なトラブルは御免だ」

同じように空いている席に座る。
そして、スタンドを発現する。

≪――その提案に従おう≫

昨日騒ぎが片付いたばかりなのに、またスタンドを使うというのも妙な感じだが仕方ない。

≪……聞きたいのは『首飾り』のことさ≫

≪昨日、頼んだろう?それがどうなったかと思ってね≫

≪あれが、あの男の言う通りのものなら、何か大きなこともやれるわけだ≫

≪そして、それは僕の周りにも影響を与えるかもしれない≫

≪だから、僕にとっても全くの他人事でもない≫

≪持ち主の彼女がどうするつもりか気になるのさ。
 あの石のことを知ったからといって、すぐにどうするか決められるものでもないとは思うけどね≫

昨夜の騒ぎで腹も減っている。
話しながら食事も進めよう。

865小林『リヴィング・イン・モーメント』:2017/11/04(土) 18:41:17
>>863(一足早く『終了』 長らくの付き合い有難う御座いました。
余り、お役に立てませんでしたが。とてもこの数か月楽しかったです)

 フゥ……

 吐息を一つ、今までの事を頭に巡らせる。

山中の旅館  アイドルのロケ  山中の警備員  玉野氏の複雑な顔
 石川  エアホッケー  宴会場  宝石  怪盗予告
グランギニョル     ハーヴェスター・オブ・ハーツ


 閉じた目を開ける。

バスを降りれば、きっと彼が愛用のバイクに凭れ掛かり。
 軽口を叩いて、私を迎えるだろう。

 「……進むべき、私の道  『ジョジョ』
その一歩を、踏みしめられたかな……」

 道は未だ険しくも  前進したと言う 『進歩』は……あるはずだ。
これが、私自身が得た かけがえのない『収穫』であると 願って

866神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/04(土) 19:14:58
>>863

「そっか。まさかって感じだったけどもう終わったことだしいいかな」

解決したことについてあれこれ悩む気分でもなかった。

「うん。影山さんも一緒にね」

「動画はダメだけど、写真ならバンバン撮って大丈夫大丈夫」

プロレスを見る人が増えるのはいいことだ。
アイドルとは違うがこちらも見てくれる人がいて成り立つ商売。

『今回の一件は俺達にとっても意味のあるものになった』

『いつまたこんなことに出くわすとも限らないからな』

師匠の言葉を心中で肯定する。
鍛えている。リングで戦うためだけでなく、スタンド使いと戦うために。

「あ、テレビ局の方でうちに取材とか来てくれたらなぁ」

867『パストラーレの収穫者』:2017/11/05(日) 00:30:49
>>864(志田)

こいひめは小さく頷いて、食事に集中し始める。そういう様子を見せる。
もし小学生だとすればずいぶん慣れている様子。そういうものなのだろうか。

≪あ〜、首飾りは…………『小林』が先に説明してたらしい。
 プラス、僕も説明したし……ジョークとは思われなかったぜ≫

≪今捨てるとは言わなかったけど…………大事なものらしいからな。
 多分仕事に付けてくることはない……はず。100%じゃないけど……≫

                   コト

配膳されたのは和食だ。昨日の晩ほど『豪勢』な料理ではない、旅館の朝食の趣。
安心して食べられるもの、ともいえるだろう。味も良い。それに、あたたかい。

≪…………もし付けてきたら、僕が取り上げるよ。えひ≫

                  モク
                      モク

こいひめ自身は焼き魚を箸でほぐしながら、スタンドがぼう、と青い焔を揺らめかせる。

≪とりあえず……今できるのはそれくらいじゃないかな…………≫

あの石に『似た石』が本当に――――無限の可能性を秘めた流星なのだとすれば、
それが与える影響は計り知れないが、夢物語に終わる可能性もまた計り知れない。

こいひめは『楽観』の表情ではないが、今は『動きようがない』と考えるのもまた自然ではあった。

>>865(小林)

        サ 
             ァ ァ
                 ァ

親友が待つ星見町へ帰れば、話せることはいくらでもある。
―――――――『牧歌』の旅の中で得た、思わぬ収獲のことだ。

無数の出来事が、この旅館ではあった。それに比べればバス待ちの時間は一瞬で過ぎ去る。
共に進む道は永遠に続いていくだろうが――この旅で進んだのは『一歩』だけではないはずだ。

                            ――――そして物語は、『星見町』で続く。

>>866(神原)

スタンド使いとの戦闘は、日常では得られない経験値だ。
意味がある。『実戦』はリングの上とは限らないから。
『神原』はプロレスラーであり、『最強』を目指す戦士だ。

「そ、そうですねぇ、まあ、会ったばかりの人でしたし…………」

すぐ割り切るのは難しいだろうが、時間がいずれ押し流すことだ。
あるいは、闇を塗りつぶすような鮮烈なエンターテインメントが。

「取材、取材も良いですね。私の一存は決められたらいいのになぁ。
 盛り上げていきたいですねぇ、プロレスで、星見町を。完全に趣味ですけど……」

提案は二つ返事では受け入れられなかったが、逆に言えば芽はあるという事。
テレビカメラが『神原』の元に再び姿を見せる日も、現実味を持ち得る。
今度は偶然ではなく、必然として――――それがいつになるのかは、わからないが。

「まあともかく、次の興行はぜひ見にいかせてもらいます!
 他の知り合いにも声かけてみて……実際見てもらったら、話が早くなりそうですしぃ」

少なくとも住吉に関しては、乗り気なのは間違いない。これもまた、得たものと言える。

868志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/05(日) 18:50:46
>>867

あの石が特別な力を持たない偽物なら問題はないだろう。
ひとまず確かなことは、もう僕ができることはないということだ。
これから先、本当に何かが起こるまでは。

「……そういうこと、か」

小さく呟く。
会話とは関係ない。
ただの独り言だ。

≪……気を付けてくれ――としか言えないけど、あとは頼む≫

≪石に関しては、君らの意志で――≫

≪……いや、引かないでくれよ。自分で気付かなかっただけでシャレじゃない≫

≪僕の連絡先は捨てアドじゃないから、もしスタンド使いに狙われたら手助けできるかもしれない≫

≪――まあ、とりあえずは撮影を頑張って。さすがにそっちは手伝えないからね≫

元々少なかった人員が更に減った上に、撮影済みの映像も多くが使えない。
決まったスケジュールのある撮影班にとっては踏んだり蹴ったりだろう。
彼らは気の毒だが、それに関しても石と同様に、僕にできることはなさそうだ。

会話を終えたらスタンドを解除して食事に集中する。
あとは旅行を満喫するだけだが、その前に玉野さんに会って、旅館側の話を聞いておきたい。
確か、話があるならフロントへと昨日言われた気がするので、フロントへ向かってみよう。

869神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/06(月) 01:24:34
>>867

「プロレスが広まるのはいいことだよ」

もっと多くの人にもっと広くの地域に。
それが彼の望みでもある。

「よろしくね」

広報活動は自分だけではできないから。
さて、そろそろ風呂に向かおう。

870『パストラーレの収穫者』:2017/11/06(月) 04:20:37
>>868(志田)

或いは・・・望むならば『石』について調べる事は出来るのかもしれない。
だが、それも『この場所で』『今』ではないだろうし、そうする義務もない。

この星天の郷で出来る事は終わった。あとは、やりたいことをする、旅行だ。

≪……それもジョークとは受け取らないでおく。
 …………まあ、そんな大した話にはならないと思うけど≫

≪えひ、連絡先は……消さないでおこうかな。死亡フラグになりそうだし≫

冗談っぽく笑うスタンドの声には、一種の真実味もある。

いずれまた共闘の機会もあるかもしれない。巣ノ森の石絡みとは限らない。
星見町に住むスタンド使いである限り、『何かある』日はいつでも起こり得る。

≪…………まあ、とりあえず撮影とか……石とか、いろいろ……めんどいけど≫

               ≪…………がんばるしかないな≫

会話は自然にフェードアウトしていき、食事の味に集中出来る時間が来た。
鮭の塩加減、卵焼きの甘さ、漬物の歯ごたえ。どれも突出はしない、安定した味。
旅館に泊まると朝ごはんというのはかなり重要で、その日の原動力にもなる。
まあ、今日はもう楽しんで帰るだけなのだが……とにかく、いい感じの朝餉だった。

やがて『志田』が食事を終えてもこいひめはまだ食べ終えておらず、引き止められもしない。
フロントに向かうと、ちょうどロビーには玉野がいて、目が合った。会釈と共に、挨拶を受ける。

>>869(神原)

「はぁい、上手い事やれるように頑張ってみますよぉ!
 それではお元気で。次は星見町でお会いしましょう!」

                  グッ

当初のロケはおそらく失敗なのだろうが、その反動かなにか住吉はやる気十分だ。
大々的な形になるかは分からないが、報道関係者にコネが出来たのは事実だ。

           ザッ
                ザッ

温泉棟に向かうと、朝という事もあってかまだ人はほとんどいなかった。
脱衣場や浴槽にはいるかもしれないが、少なくとも寛げない環境ではあるまい。

見覚えのある者もいる。休憩所のいすに座っているのは『嵐山ナギ』に違いない。
人を待っているのだろうか、ロビー側に目を向けており、ちょうど『神原』と目が合った。
もっとも、話すと長くなるタイプな気もするし、会釈程度に留めて風呂に行くのも得策だ。

871志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/06(月) 19:08:52
>>870

帰りの時間まで何をして過ごそうか。
贅沢な悩みではあるだろうけど、やることがないというのも困ったものだ。
とはいえ、また騒動が起こることを望んでるわけじゃないが。

「おはようございます」

こちらからも挨拶し、近付いていく。
あの騒動は旅館側としてもいい迷惑だっただろう。
改めて考えてみても、あの男は色んな所に迷惑をかけていってくれた。
全く人騒がせなやつだ。
怪盗なんて言葉にするとロマンチックな響きだが、現実にいてもロクなことにならないに決まってる。

「――昨日は、あれからどうなりました?」

「それと、本物のオーナーは無事でしたか?」

周りを気にしつつ、やや声を抑えて尋ねる。
ほとんどの客は知らないだろうが、あまり大っぴらにするのも憚られる。
本物のオーナーは見かけたことがないので、できれば帰る前に一度見てみたいが、どうだろうか。

872神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/06(月) 22:59:20
>>870

嵐山か。
住吉もそうだが彼女達はいつまで滞在するのだろう。

「やぁ」

「昨日はよく眠れた?」

声をかけてみよう。

873『パストラーレの収穫者』:2017/11/07(火) 02:15:55
>>871(志田)

何もやるべきことが無い・・・何もしない、ということが許されるのも旅館だ。
何もしなければ、時間は流れるように過ぎ、すぐにバスの出る昼過ぎになるだろう。

「昨日はお騒がせしました、『志田』様。約束通り、あれからの事をお話しします」

玉野も抑え気味の声で返した。
人はまばらとはいえ、どこで誰が聞いているとも分からない。

「あの後、犯行グループは特に抵抗する事もなく連行されて行きました。
 彼らについては然るべき機関にお任せしましたので、それ以降の事は知りません」

警察、司法が彼らをどの程度縛れるかは不明だが、無意味ではないだろう。
スタンド使いの悪行は目に見えないゆえに縛られないが、彼らは目に見える悪行もしている。

「取材班の方との会議の結果、ロケは後日に延期して行う事になりました――――
 日程は未定です。少なくとも、現在行っていたロケは中断する事で話が付きました。
 負傷者も出ていますし、使えない映像が多すぎますので、双方の都合として」

ロケを続行しない事については双方の意向のようだ。
突っ込んだ事情はともかく、今すぐという事ではないのだろう。

「本物の阿万野さんですか? ええ、無事で……山奥の小屋に監禁されていたところを救出されました。
 当館に到着後、警備の者といたところを何者かに襲われた、という事を聞いております。
 これも怪盗の犯行です。不幸中の幸いで、怪我などは無かったようで。現在、当館に滞在しています」

であれば、会う事も叶うかもしれない・・・向こうにその気があるかは分からないが、見る事くらいできるはずだ。

>>872(神原)

いつまで滞在するのかは不明だが、まだ帰り支度の様子ではない。
とはいえ今日の午後には帰る『神原』も特に帰り支度ではないわけで、
彼女らがいつ帰るのかは見た限りではいまいちわからないわけだった。

「あっ! これはこれはお早うございます、神原さん!!
 昨夜はあの後すぐ快眠でした・・・おかげで少し早く起き過ぎてしまい!」

      「不覚にも待ちきれずに先に食事を済ませてしまったので!!」

              「ここでひめと包殿を待っている所なのです・・・」

目の下にはくま一つない。見るからに活力にあふれていた。
様子からするに、アイドル達は――少なくともナギは事後処理に関わっていないのだろう。

「それにしても、昨夜は大活躍されたようで・・・! 尊敬します、流石です」

                 ヒソ

何かと声の大きい嵐山ナギだが、この話題では声を抑える程度には自制心はあるようだった。

874志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/07(火) 22:25:59
>>873

(山奥の小屋――昨日の昼に見たあれか……)

そんな所に捕まっていようとは思わなかった。
確かに、あの場所なら見つかることはまずないだろう。
偽警備員が山の中をうろついていたのは、オーナーの監視も兼ねていたのかもしれない。

「それにしても……まさか、あのオーナーが偽者だったとはね。
 今でも驚いてますよ。
 僕達だけじゃなく従業員も騙されていたんですから」

「僕の部屋に来た時に捕まえていれば、怪我人も減っていたかもしれませんが……。
 そのまま帰したんですから、我ながら馬鹿なことをしました。
 これで解決できなかったらどうなっていたか――」

姿形が全く同じ人間がオーナーだと名乗れば、多少妙に思われたとしても押し切れる。
千水の能力は厄介だった。
あるいは、言わば収穫者である怪盗以上に。
それにしても、もう少し疑いは抱くべきだった。
まあ、もう片付いたことだ。

「差し支えなければ聞きたいんですが、オーナーは今どちらに?」

「特に用事があるわけじゃないですが、一言挨拶しておきたいので」

なんてことないが、ちょっとした興味ってやつだ。

875神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/07(火) 23:10:23
>>873

「なるほど、眠れたならよかったね」

心配になって眠れないとか軽い人間不信とかそういうのがないようでよかった。
そう言うタイプでもないのかもしれないが。

「大活躍? いや、そんな事はないよ」

「鍛えてるのがちょっとだけ噛みあっただけだよ」

そう言われると照れくさい。
自分だけの力の勝利でもないし、師匠の力も借りている。
謙遜というよりはそういうつもりではないという意思表示。

「待ってるってのは……撮影、はないかな」

「お土産選びとか?」

『でもこの子もう選んでなかったか?』

876『パストラーレの収穫者』:2017/11/08(水) 10:52:38
>>874(志田)

不審さなど遠目には見当たらない小屋だった・・・ゆえに選んだのか。
何も無ければ『誰も気にしない』ような場所である事は、想像に難くない。

「実際に阿万野オーナーと面談したことのある従業員の方が、
 そうではない者よりも少なかったのも向かい風になりました。
 ただ、比較的接する機会の多かった私もあの変装は……言い訳にはなりますが」

スタンドの能力は推理を不可能にするような物も多い。
あくまで日ごろから旅館にはいない人物ではなかったのも、怪盗にとっては追い風だ。
まあ、すでに吹き終えて凪いだ風ではあるのだが。

「ですので、『志田』様が責任を感じられることでは御座いません。
 ――――現在ですか? 視察という事で、浴場の方に向かわれたかと」

「温泉巡りが趣味と聞いており……失礼。
 個人情報になりますので、ここまでにしておきます」

            「行ってらっしゃいませ」

                 ペコ―――

所在は聞き出せた。恐らく一般客には教えられることもない情報だろう。
常に役に立つかはともかく、そうした『信頼』も人助けの実感としては存在する。

>>875(神原)

あるいはそうした暗い要素は努めて隠しているのかもしれないが、
いずれにせよこの場で問題になる様な何かはこの少女にはないのだろう。

「こう見えて私も鍛えているのですが・・・
 力不足を感じます。アイドルとして正しい在り方だとしても」

「ゆえに、人を守るという事は私にとって尊敬すべき大活躍なのです・・・!」

熱のこもった様子で、大きな手ぶりで主張するナギ。
その腕は決して太いとは言えないが、他の2人ほどはか細くはない。
何かしら鍛えているのは間違いないのだろう。戦えるかどうかとは全く別だ。

「ああ失礼、盛り上がりすぎてしまいました!
 待っているのは、大浴場です。昨晩は結局、部屋の露天でしたので」

「せっかくなので入ろうと! それに、一人で入るよりは三人で入ろうと思いまして!」

快活な笑みでナギは語る。全員乗り気なのかは不明だが、少なくとも断固拒否はされなかったらしい。

877志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/08(水) 21:15:26
>>876

「……なるほど。いや、オーナーも無事で何よりでした」

オーナーは温泉好きなのか。
それが高じて温泉旅館を始めたわけではないだろうが。
いや、それも無関係ではないかもしれないな。

「――どうも」

彼女のように模範的なお辞儀ではないにせよ、こちらも頭を下げて立ち去る。
場所は聞いたし、浴場へ向かおう。
そういえば、昨日の夜はそのまま寝たから入浴もしていなかった。
心の垢も落ちたところだし、ついでに身体の垢も流して心身共にサッパリしたい。
トラブルはあったものの、元々この旅行のメインはそれなんだから。

(さて、どんな人かな)

前に聞いた話だと、日和見主義の性格らしいが。
目立ちたがりで芝居がかっていた偽者とは対照的といったところか。
姿は知っているから、視界に入れば見落とすことはないだろう。

878神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/08(水) 23:50:29
>>876

「殴り合いだけが人を守ることじゃないよ」

「元気づけたり、取り乱さずにいることも誰かを守るのには必要だから」

現場は自分達がすればいい。
だが待つ身のものはどうすればいいのか。
不安な気持ちに襲われた時、誰かを信じられない時に必要なのは腕力ではないから。

『心を鍛えるのは肉体よりも難しい』

「君なら出来るよ。アイドルでもある君は僕に出来ない鼓舞することが出来るはずだから」

「いざという時に必要な心が君にはあるはずだよ。その気持ちが大事なんだ」

「誰かに寄り添って、勇気づけて、不安を倒せる人なら立派に人を守れるから」

そう言って笑う。
少しだけ照れくさい気持ちもある。

「そうなんだ。楽しみだね。僕は一人旅だからなぁ」

『俺がいるだろ』

(いないも同じ)

879『パストラーレの収穫者』:2017/11/09(木) 10:00:01
>>877(志田)

温泉棟に入ると『神原』らしき人物の背中が見えた。
話している相手は嵐山ナギ。こちらには気づいていない。
話しかければもちろん気づくだろうが、勝手には気づかないだろう。

              ザッ
                 ザッ


・・・と、ちょうど棟の奥の方に『それらしい』人影が現れた。

足湯の施設から暖簾をくぐって現れた恰幅の良い男性。
見覚えのある背格好。あれがオーナー阿万野で間違いなさそうだ。
顔も、マスクこそつけていないが・・・本人だと分かる、知った顔だ。

彼はそのまま脱衣所の方へ歩いていく。風呂好きは本当といったところか。
すれ違うスタッフが畏まった様子なのも、まあ『間違いなさ』を補強している。

>>878(神原)

「…………! そ、そうですか……! 元気づけるのも、力…………」

「ありがとうございます。そう言っていただけると、
 アイドルとしての修練にもますます! 身が入りますので!」

ナギは納得したようだった。少なくとも、彼女の思う限りでは。

「やってみせます、次に『いざという時』があれば・・・その時は!!」

何処かで『力』を求めるタイプなのだろう――――だが、力は武だけではない。
今は表層的な納得だけだとしても、いずれ『理解』する時が、彼女にも訪れるだろう。

「はい、楽しみです! 一人旅も良いですね、私も一度やってみたいのですが」

                           「中々家の許可が下りず・・・!」

一人旅といえば落ち着けるものというのが定評だが、
今回の旅はなんとも落ち着きのないものになってしまった。

もっとも、『神原』のそれが一人旅かどうかは……『神原』が思うなら一人旅なのだ。心の持ちようだ。

880志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/09(木) 22:21:38
>>879

「――おはようございます」

特に急いでいるわけでもない。
挨拶くらいはしておこう。
これはナギに対する挨拶も兼ねている。

「昨日は大変でしたね」

「さっき聞いたんですが、本物のオーナーは無事に見つかったらしいですよ」

「山の中の小屋に閉じ込められていたとか」

「それで、今はちょうどここに来ているそうです」

そう言っている間に本人の姿が見えた。
なるほど、あれなら分りやすい。

「僕は、ちょっとオーナーに挨拶してきます」

「嵐山さん達も、今回はあんなことになってしまったけど、それも今後の活動の糧に……」

「……なんていうのは少し無責任な言い方かもしれないけど、
 これからの活躍に幸運が味方することを祈ってるよ」

「――それじゃ」

それだけ言って、オーナーの後を追う。
さて、どう声をかけるか。
そもそも、向こうは僕達のことを知っているんだろうか。
知ってるなら話は早いが、もし知らなかったとしたら多少の説明が必要になるかもしれない。
まあ、まずは挨拶してみれば、その反応で判断できるだろう。

881神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/09(木) 23:06:26
>>879

「その調子その調子」

「頑張ってね」

ここから先どうなるかは彼女次第というわけだ。
もしも彼女に師匠のような人物がいたらどうだろうか。
案外相性がいいかもしれない。

「厳しい家なんだね」

『幸輔は……厳しくはないか』

厳しかったのは練習だ。
実の父も師匠も厳しいのは変わらない。

「まぁそういう時もあるか」

882『パストラーレの収穫者』:2017/11/10(金) 06:43:01
>>880(志田)

「あっおはようございます!!」

「応援ありがとうございます、決して無責任などでは!
 これからも、われわれ『ヴェレーゾン』をよろしくお願いいたします!」

挨拶には挨拶が返ってくる。ナギは調子がよさそうだった。
少なくとも、昨日のことが彼女の『足枷』にはならないのだろう。
踏み台にして次に進めるかどうかは・・・今後のかじ取り次第、といったところか。

                 ザッ
 
                        ザッ


そしてオーナーを追うが、向こうは別に逃げているわけでもない。
つまり、簡単に追いつくことが出来るということだ。脱衣場に入ったあたりで。

「………………」

後ろに響いた足音に振り返って一瞥と会釈こそされたものの、声を掛けられはしない。
つまり向こうは、少なくとも・・・顔は知らないのだろう。まあ当然と言えば当然だが。

>>881(神原)

話していると、後ろから現れた『志田』があいさつを残して去って行った。
阿万野を追っているというころで、脱衣場方向に向かったようなので、そっちにいるのだろう。

「やはり厳しいでしょうか! 他の方もそう言われるのですが・・・!」

               「なにかと古い家でして」

そう言うナギの顔は、なぜかそれほど『疎ましさ』をにじませない。
しがらみを楽しめるような心の持ち主なのか、居心地の良さを感じているのか。

「兎も角、精進します! 助言ありがとうございました!」

                    ピシッ

アイドルというよりは何らかの『道』のような鋭い礼。
事実この時間はアイドルとファンのものというよりは、別の『道』を往く求道者同士の物と言えた。

話はひと段落した雰囲気だ。風呂場に向かうなら、今ならば引き止められもしまい。
勿論会話を続けてもいいだろう。いずれこいひめや巣ノ森もこの場に現れる……はずだ。

883志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/10(金) 21:11:54
>>882

さて、どうするか。
といっても、既に騒ぎは片付いたのだから、別に頭を捻る必要もない。
ただ普通に呼び掛ければ、それでいいだろう。

「おはようございます」

「失礼ですが、阿万野オーナーですか?」

「僕は志田といいます」

「昨日の一件に関わった人間の一人です」

「オーナーが無事に見つかったと聞いたので、一言挨拶を――と」

そう言いながら、こちらも軽く頭を下げる。
まあ、こんなところかな。
人は多くないだろうが、一応周りには聞こえないように注意する。

884神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/10(金) 23:07:49
>>882

「そう。家族は大事にね」

「いつなくなるか分からないから」

自分の父の事を思い出す。
いつだって、いつだってそうなのだ。別れは突然。

「頑張って」

嵐山にそう告げて風呂へと向かう。
連れが来るまで待っていてもいいのだけど、一人で考える時間も大事だ。
求道者、進む道は違うけれど。

885『パストラーレの収穫者』:2017/11/11(土) 00:25:06
>>883(志田)

                  クル

「……あー、どうも。話は聞いております。
 いかにも、私がこの星天の郷、オーナーの阿万野」

         「……あまり実感はありませんが。
          随分助けられたようで。感謝しております」

やや恐縮した様子の・・・しかしどこか尊大な口調で、阿万野は返答する。
少なくとも足を止めて向き直る程度には、話の通じる人間らしい。

「あー、であるからにして…………挨拶以外に、何か用があれば、是非この機会に」

「視察という事に、なっておりますので……利用者の声は持ち帰って検討したいと」

挨拶だけ、という事なら食い下がりはしないだろう。そういう『熱』は薄い声色だった。

               ザッ

                    ザッ

そうこうしていると、ちょうど、後ろから『神原』が脱衣場に入って来る。
阿万野の視線も、少しばかり彼の方に向く。尤も、知らない顔を見る目ではあったが。

>>884(神原)

「はいっ! では神原さん、またご縁があれば!」

                ニカ!

明るい笑み。暗い影はない。少なくとも今は。
そしてこれからも、そうあり続けようとするのだろう。
彼女はアイドルだから。そして道を志す人間だから。

           ザッ

               ザッ

ナギと別れ、脱衣場へ。ちょうど『志田』を追うような形になる。
そして暖簾をくぐったところで、湯の匂いが鼻につき……
入り口付近にいる『志田』と……阿万野らしき人物が目に入る。

「あー、であるからにして…………挨拶以外に、何か用があれば、是非この機会に」

「視察という事に、なっておりますので……利用者の声は持ち帰って検討したいと」

そして、会話が耳に流れ込んでくる。

阿万野。つまり、怪盗ではなく本物だ。オーナー。マスクの下の顔は冴えない初老の男だ。
彼は『志田』と話しているようで、特に『神原』に声を掛けたりはしない。視線は向けられるが、一瞥の域だ。

886志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/11(土) 21:34:17
>>885

「……そうですね」

偽者に慣れていると、本物の普通さに対して、逆に多少の戸惑いを感じる。
性格に関しては、おおむね聞いていた通りの人物ではあるようだ。
まあ、騒動にはほぼ関わっていないのだから、仕方ないといえば仕方ないか。

「落ち着いて休める雰囲気のある施設だと……。
 接客にも不満はありませんし、料理も質が高いと感じました
 温泉も種類が豊富で……」

思いつく感想を語りつつ考える。
今回の騒ぎは、オーナーの防犯意識にも少しばかり問題があったと見ることもできる。
基本的な危機意識が若干低いというか、何というか……。
今度のことで、それも改善されるのかもしれないが。
……ちょっとおどかしておくか。

「ただ――僕がこんなことを言うのは変かもしれませんが、
 従業員の方との関わりを、もう少し密にした方がいいかもしれませんよ」

「なにしろ、この旅館の誰もが偽者だと気付かなかったんですからね」

「もし、また同じようなことが起きたら――その時はどうなるか分かりませんから」

僕からは以上だ。
オーナーと同様に、僕もオーナーに対して特に深く思うところはないわけだし。
旅館側の人間で一番お世話になったのは玉野さんだろう。
彼女が今の仕事をどう思っているかは知らないが、今後は今より少しは働きやすくなることを願う。
さて、風呂に入ろう。
確か、露天風呂にはまだ行ってなかったし、そこにしよう。

887神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/11(土) 22:49:56
>>885

『どこから行く』

「とりあえず露天かなぁ。サウナはちょっといいや」

志田のことは認識してはいるが話し中だしわざわざ声をかけて話の腰をおることもない。
服を脱いで露天風呂に向かおう。

888『パストラーレの収穫者』:2017/11/12(日) 09:39:33
>>886(志田)

普通。確かに普通の人間だ。スタンド使いじゃないから、とかではなく、
突出した個性がないというか・・・多分どこにでもいる偉い人なのだ。
思えばこの旅館のスタッフはたいてい普通の人だったような気もする。
今回の普通じゃない事件は、歯車がズレたように起きた物なのだろう。

「む……確かに、偽物に気づかなかったのは不手際と考えていましたが、
 あー、私にも非はあった、と考えられますな……善処させてもらいましょう」

   「それから、警備員も……増員せねばなりませんな。管理体制の強化も」

ゆえにこうした普通のウィークポイントは、普通に改善されて行くのだろう。
あるいは放置されるか。いずれにせよここでも『志田』は出来る事をしたと言える。

「貴重な意見、感謝します……えー、是非この後も当館をお楽しみいただき」

「良い思い出を作っていただければ……オーナーとして、冥利に尽きます」

やはり熱は薄い言葉だったが、火が無い訳でもないようにも思えた。
この旅館も身を焦がすような鮮烈さは無いが、風前の灯火でもない。

オーナー・阿万野は会釈すると脱衣場の奥へ歩いていく。『志田』とは別方向だ。
彼も入浴するのだろうが、『志田』にそれ以上絡んでくるような様子もない。
また用が出来れば話しかける機会もある・・・というくらいだろう、無ければそれも不要だ。

                 ガララララ

風呂場は空いている。露天風呂も、同じように空いているようで、先客は・・・一人だけいた。
それは見間違える余地もなく『神原』だった。偶然にも目指す場所が一致していたようだった。

>>887(神原)

服を脱いで、風呂場に入る。空いている。どの風呂も問題なく寛げる程度には。
向かうのは露天。温泉と言えば、とすら思える『代名詞』的な風呂だ。
先客はいない。日が昇りきらない外の空気は涼しく、湯の温かさとは対比的だ。

                     パチャ

                          パチャ

と、そこに一人の男が近づいてくる……どう見ても『志田』だ。
オーナー阿万野との会話を終えたのだろう。彼も露天風呂に入るらしい。

今のところはその他に人はいないが、風呂場全体で見ればちらほら人影はある。
スタンド使い同士、あるいは共闘した者同士で話すことがあるなら、いい機かもしれない。

(☆双方『会話』は自由です)

889志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/12(日) 22:30:52
>>888

また同じようなことが起きたらとは言ったものの、多分その心配は不要だろうと思う。
星天の郷、流星の首飾り、そして怪盗の一味。
今回の騒動は、様々な要因が重なったからこそ起きた事件だった。
普通の中に怪盗という変わったものが紛れ込んでいて、普通とは少し違った僕達も混ざっていた。
そういうことだろう。
だがまあ、今なら玉野さんの気持ちも理解できる。
本物のオーナーを知っていれば、確かに驚くのも無理はない。

「――どうも」

会釈して身体を洗い、湯に浸かる。
しばらくは無言のまま温泉を堪能する。
何時間かぶりに、旅行しているという実感が湧いてくる。

「それにしても――」

「無事に片付いて安心しましたよ」

「あの場に神原さんと師匠がいなかったら逃がしてたかもしれません」

「『ストロンガー・ザン・アイアム』」

「最後の技が上手く決まりましたね」

最後の攻防を思い出しつつ、リラックスした気分で話しかける。
フィニッシュを決めたのは彼と彼のスタンドだった。
もちろん、最終的に勝利できたのは全員のチームプレーによるものだが。

890神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/12(日) 23:04:45
>>888
>>889

「どうも」

湯船につかって志田に言葉を返す。
師匠も出っぱなしだ。

「んー? いや、僕がいなくても捕まえられたんじゃないかな」

「ほら、僕だけだと動きを止めるのは出来ないからさ」

「君のスタンドでもないとね」

最後の技を打つために必要だったのは敵の隙だ。
確実に決められる場面でなければ決められない。
大掛かりな技とはそういうものだろう。

『我々のタッグとしての腕が光ったな』

「ははは」

891『パストラーレの収穫者』:2017/11/13(月) 07:41:58
>>889(志田)
>>890(神原)

外気と湯の温度差。寒くなりすぎず、茹りすぎもしない。自然が作り出す絶妙なバランス。

・・・戦士達は湯に浸かり、健闘を讃え合う。この戦いには無数のピースがあった。
この場にはいない『小林』も含め、大きなピースもあった。最後のあの場に誰か一人でも欠けていたなら・・・

あるいは、もっと前の段階で、提案した作戦が違うものだったなら。
あるいは、林にいた第三の共犯者を予め捕らえていなかったなら。
あるいは、あるいは、あるいは…………嵌められたなかったピースは幾つもある。
それらは怪盗たちがはめたかったピースなのかもしれない。三人は、そうはさせなかった。

様々な要因が重なれば『敗北』の未来もあり得た。
そうであれば今ここで寛いでもいられなかった。
だが、結果は『勝利』だ。はめるべきピースをはめられたから。
あるいは、そのために最後まで奮闘した三人と一体がこの場所にいたから。

こうして湯に浸かり、語らう時間を楽しめる……まだ人が来そうな気配もない。会話を続けられる。
もちろん、いつまでも語り合うこともないと考えるのなら、静かに湯を楽しむのも温泉の醍醐味だ。

(☆『会話』は自由です)

892志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/13(月) 22:01:29
>>890

「それに小林君も」

「彼が足止めしてくれたお陰で僕達も間に合ったといったところですね」

「それがなかったら、千水の相手をしている間に首飾りを盗られていたかも――」

結果的に、敵を首飾りに近付けることなく捕まえられた。
事前に示し合わせたわけではないが、即興の連携にしては上手くいったものだ。

「そういえば、神原さんが林へ行った時に何か割れ物が飛んできませんでしたか」

「あれは僕です」

「少しは役に立ちましたか?」

湯の中で手足を伸ばす。
こうして思い出話ができるのもありがたいことだ。
成功していなければできないことなのだから。

「――それにしても、あれには騙されましたね」

「オーナーが僕の部屋に来た時ですよ」

「騙されたのは向こうも同じですけどね」

せっかく罠にかけておいてみすみす逃がしてしまった。
だが、向こうもデマに釣られてノコノコやってきた。
どちらも似たようなものだろう。

「作戦だったと知った時は、あいつも肝が冷えたと思いますよ」

「あの時、押入れに神原さんがいたことを教えてやれば良かったですね」

「そうすれば、もっとヒヤッとさせてやれたんですが」

今頃は警察病院にでもいるのだろうか。
大人しくしていればいいが。
まあ、少なくとも怪我が治るまでは派手に暴れたりはしないだろう。

「千水にも手を焼かされましたね」

「スタンドが見えていながら平然としてたんですから」

「大した役者ですよ」

893神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/13(月) 23:18:57
>>892

「割れ物、あぁ」

「役に立ったよ。立たなかったことなんてなかった」

それはちょっと言いすぎかもしれないけど。

「オーナーはねぇ」

「部屋来た時にふんじばっとけばよかったかなぁ」

「千水さんもなんか、いろいろ出来たかもだしね」

すべては終わってからの話だ。
あの時はあれがベストだったのだ。

894志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/13(月) 23:41:22
>>893

「まあ、最後は僕達の勝ちでしたし――」

「終わりよければ、というやつですね」

改めて考えてみれば、色々と思うことはある。
だが、勝利という結果の前では些細なことだ。

「ところで、これから何か予定はありますか?」

「もし時間があるなら、僕と少し勝負でもしませんか」

「ゲームコーナーに色々あったと思うので、その辺りのどれかで」

「卓球とかエアホッケーとか、あまり身体を動かさないやつがいいですね」

「やる前から僕の負けが見えてますから」

そう言って軽く笑う。
個人的にはインベーダーゲームなんかが得意だが、古すぎて置いてないだろうし、
一人用だから候補にならないのは言うまでもない。

895神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/14(火) 00:27:22
>>894

『最後が決まればまぁ多少のミスは許されるさ』

ミスがないほうがいいがいつでも完璧な行動というのは難しい。
いつだってそうなのだ。

「時間ならあるよ」

「こう見えても格闘ゲームだってするんだよ」

あの時の二人は元気だろうか。
元気だろうな。
きっと。

896志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/14(火) 00:52:57
>>895

「――格闘ゲームですか」

やったことがないわけではないし、体力が物を言うゲームでもない。
いい勝負になるかは分からないが、少なくとも勝負にはなるだろう。

「いいですね」

「それでいきましょう」

これでやることは決まった。
あとは温泉を楽しもう。
しばらく湯に浸かったら、浴場から出てゲームコーナーに向かうことにする。

897『パストラーレの収穫者』:2017/11/14(火) 09:55:31
>>892-896(志田・神原)

改めて事件の事を想えば、敵も厄介な食わせものだったと言える。
その中でも……仮面使い・千水ひたりの存在が教えてくれたのは、
相手の性質について『スタンドが見えるか否か』に判断を頼る事の危うさ。
彼女が特別演技に優れていたとは限らない。今後もそういう存在には遭遇し得る。

そしてジェルマン天童も、彼女も、『大人しく牢屋行き』を望むようには思えなかった。
どれほどの罰が科されるのかは分からないが、『スタンド使い』を法で縛るのは困難。
また何かが起きるかもしれない。その時のための教訓も得られた。戦いの中で成長できた。
ミスは、あっただろう。だがもっと多くの成功が、そして努力が、勝利が得られた。問題はない。

            カポーン ・・・

……『終わり良ければ総て良し』という言葉がある。それは今は事実と言える。

そして、『終わり』を決めるのはこの二日目において、自分達だ。
遊びに熱中する時間は長く感じるだろうし、寝て過ごせばすぐに過ぎる。
ゲームの内にバスの時間が来るかもしれない。他の事をする時間が余るかもしれない。

ゲームセンターは当然、今の時間からでも空いているだろう。
そしてバスが来るまでなら、いつでも、いくらでも空いているだろう。
温泉には人がそれほどいないが、探せば知っている顔がいる可能性は十分にある。

例えば、『神原』が見たのはちょうど今温泉に入って来た、あの『男女連れの片割れ』の枝門だ。
それから、『志田』も、名前すら知らない人物だが・・・自称エッセイストのあの男がサウナから出てくるのを見る。

もちろん彼らは二人と話すために此処に来たわけではないし、話しかけずに温泉を楽しめばお互いの癒しの時間に集中できる。
締め切りがヤバいと言っていたあの男が果たして癒しの時間なんて楽しんでいていいのかは、かなり謎な所ではあるのだが・・・

898志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/14(火) 21:48:13
>>897

「どうも」

見覚えのある顔を見かけたので、軽く挨拶しておく。
あの寝不足気味の顔は目立つので、よく覚えていた。
それについては僕も人のことは言えない身ではある。
もっとも、僕は昨夜は熟睡したわけだから、多少の違いはある。
ただし、外見は彼に会った時と少しも変わっていないが。

「調子はどうですか?」

昨日ここで起きた騒動を知れば、彼にとっては良いネタになるかもしれない。
だが、それは口外するような内容ではない。
仕事が詰まっている彼には悪いが、秘密にさせてもらおう。

「そういえば、名前を聞いてませんでしたね」

「僕は志田忠志という者です」

「そちらは?」

聞いてどうなるというものでもない。
ただ、自分と似たような顔をしている人間と思いがけず出くわした記念みたいなものだ。
それに名前を知っていれば、どこかで目にする機会もあるかもしれない。

899神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/14(火) 23:07:52
>>897

「……」

彼はどうなのだろうか。
視線の中にいる枝門。声には出さないが心の中で問いかけてみる。

(楽しめたかな? 上手くいくといいね)

自分はまだ彼のように男女でこんなところに来るという縁はない。
だから自分に持っていないものを持つ彼が少し羨ましい。
まぁ、自分も彼の持っていないものを持っているのでお相子だが。

「……」

『幸多からんことを!』

師匠と二人でこっそり彼にサムズアップを送った。

900『パストラーレの収穫者』:2017/11/15(水) 12:38:55
>>898(志田)

「どうも。原稿は漸く進みそうなところだ……
 名前? 名前は『桐野 文鳥(きりの あやと)』」

「アヤトは『文鳥(ぶんちょう)』……書店で見かけたら是非買ってくれ」

男は多少切迫したような、少なくとも良い調子ではない声。
そして顔。とはいえ彼も目のクマがよけに深くなっていたりはしない。

                  「では、また」

それ以上・・・昨日の出来事に『追及』するでもなく、男はシャワーへと去る。
昨日の件が良いネタになるのは間違いないが、彼がそれを知る由もない、のだろう。

いずれまた会う可能性はある。そんな気はする。

その時、互いがどういう立場にいるかはまだ分からないが、
教えた名前が無駄になる様なことは、きっとないはずである。

           ・・・・・・さあ、あとは『ゲーム対決』の場へ向かうだけだ。

>>899(神原)

スタンドの言葉は届かない。それでいいのかもしれない。
少なくとも、枝門は一人でも幸せな様子であり、『失敗』はなかった。
彼もこの旅行を楽しめたのだろう。あるいは、彼らも、というべきか。

               ペタ
                   ペタ

彼は『神原』に気づかず、そのままシャワーの方に向かっていった。
影ながらの応援、そして羨みを彼が知る事はないが、意味のない行いではないはずだ。

>両者

ゲームセンターに向かう中、見える全ての平穏な光景は……戦いの中で守ったものだ。
客の誰もがその事を知らない。だが、知られざる戦いが照らす風景は、誇りを後押しする。

              ザッ

                     ザッ

                                 Pastorale
        星天の郷は今日も、明日からも、きっと平穏な牧歌の中にある。
          羽を休めたくなったときは、ここに来ればそれをすべてが肯定してくれる。

901志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』:2017/11/15(水) 20:54:51
>>900

平穏に包まれた旅館。
おそらくは普段と変わらない光景であり、この場所のあるべき姿でもある。
しかし、それが今ここにあるということは、僕達の行動が実を結んだということだ。
心の中には確かな満足感がある。
それは、いわゆる達成感と呼ばれるものだろう。

一つの戦いは終わった。
しかし、僕には次の戦いが待っている。
いや――そんなに大層なものじゃない。
ただゲームをするというだけのことだ。
しかし、勝負は勝負だから、手抜きをするつもりもない。

目的地であるゲームコーナーに入る。
そして、対戦格闘の筐体前に腰を下ろす。
財布からコインを取り出し、投入口に滑り込ませる。
眠気覚ましの一つとして、一応やったことはあるゲームだ。
やり込んでいるかというと、そうでもないが。

「――じゃ、やりましょう」

「せっかくだから、何か賭けますか?」

「その方が盛り上がると思うので」

ランダムセレクトにカーソルを合わせて決定ボタンを押す。
何が出るか、今日の運試しだ。
個人的には、パワータイプとスピードタイプの中間辺りが使いやすい。
こういう運が絡むものは当たった試しがないが、何となく今日は上手くいきそうな気がする。
キャラクターが決定したら、頭の中で作戦を練りながら試合開始を待つ。

902神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』:2017/11/16(木) 10:54:23
>>900

『やりきったな』

「うん」

「勝ちきった」

「うん」

この先がどうなるかは知らない。
だが勝ち得た平穏がここにはある。
それで今は十分だ。
戦いの場がないのであれば自分を投げ出すこともない。

『生ききった』

「うす」

さぁ遊ぼう。
終わりの時間がある。それまでは今を楽しませてもらおう。
また戦いの時が来る。それまでの間羽を伸ばそう。

「賭け事かぁ」

『負けた方がトレーニングするか』

「それじゃこっちは罰にならないんじゃない?」

「……うん。じゃあ僕が勝ったら売店かでアイスでも買ってもらおうかな」

『幸輔が負けたら好きなものを好きなだけ買おう』

「勝手に決めないでよ」

『見栄の商売という側面もある。出す時はしっかり出すぞ』

師匠の調子にため息をついて筐体に向かう。
さて、誰にしようか。
本当は誰だって構わないのだけど。

『物語を繋げんとな』

「おっけ。行こうゴリランボー」

キャラを決定。
試合の時間だ。

『行くぞ幸輔』

「手加減無しで行くよ」

『ゴング鳴らせ!』

試合開始だ。

903『パストラーレの収穫者』:2017/11/16(木) 22:01:25
>>901(志田)
>>902(神原)
>小林

          『character select!』

筐体が陽気に戦いの準備を促す。痛みも苦しみもない、楽しい戦いの。

      『ピロリ♪』

               『ピロリ♪』

キャラクターセレクトが終われば、すぐに試合はスタートだ。
向かい合うのは『特撮ヒーロー』の如きキャラクターと、筋骨隆々の戦士。

視線が交差する。ゲームの中ではあるが、『正々堂々』とした戦いが始まる。

        『レディー』

                  『FIGHT!!』




―――――――――――――――斯くして、『星天の郷』での事件は完全に幕を閉じる。


旅行はまだもう少し続くが、そこにはもう波乱はない。
それゆえに、ここで語られる物語は・・・ここまでになる。

やがてバスが来て、全員揃って乗り込んで、悪路を揺られ、星見町に戻るまで、旅行は続いている。
その最後の最後まで、もう何も波乱はない。苦悩も、何もない。混迷の一日は温泉旅行として幕を閉じるのだ。

                  ・・・そして後日。

三人の下に、封筒が届く。片方は『星天の郷』から―――『迷惑料』と『謝礼』を兼ねたものらしく、
その中身は、換金してしまえば『5万円』程度の価値はあるであろう旅館の『無料宿泊券』と、
もう一つ、『阿万野由彦』――――オーナー直々の判断らしい、現金『10万円』分の小切手だ。
後者はあまり『粋なはからい』ではないかもしれないが、彼なりの感謝や、複雑な善意の形なのだろう。

そしてもう一つ―――『30万円』相当の小切手の包み。こちらの差出人は不明だが、『協力に感謝』との書状が添えられていた。

志田忠志『イヴ・オブ・サルヴェイション』→『胸部に軽度打撲』『治療不要』
小林『リヴィング・イン・モーメント』→『両肩の骨にヒビ』『全治三週間』
神原 幸輔『ストロンガー・ザン・アイアム』→『顔面に打撲』『全治3日間』

                    →報酬として『45万円相当』獲得。

                                       ――――それが、三人が知る全ての顛末である。

                                                         『パストラーレの収穫者』→おしまい。

904『パストラーレの収穫者』:2017/11/16(木) 22:04:18
【仮面の女】『千水 ひたり』のスタンド。
各部に華美な装飾のある、黒子の如き人型ヴィジョン。

能力は――『仮面』を作り出す事。
発現時点では周囲を旋回する『無地の仮面』だが、
生きた人間の『キャラクター性』を聞き取り、分析する事で、
その人物の顔を完全に再現した仮面に作り替える事が出来る。
作り替えには相応に時間を要するため、即席の変装には不向き。

仮面を被ると『体型』から『人格』まで完全になりきれるが、
その人物への理解が足りないまま作成してしまった仮面は、
完璧な再現にはならず、特に人格面は元の人物に強く引きずられる。
とにかく対象への知識を深めれば深める程に再現率は向上していき、
ただ単に体つきと顔を見た程度だと、その程度の再現度にしかならない。
また、どれだけ分析を深めようと『見る人が見ればわかる』。

唯一、本体『千水ひたり』の顔を模した仮面は、
完全再現を誇り、被った者は完全に『ひたり化』する。
自我もひたりと遜色ないものであり、ひたりとして行動する。
これは能力ではなく、彼女自身の徹底的な『自己分析』の賜物。

ひたり化した人間も『グランギニョル』を発現できるが、
スペックは低下しており、また仮面も特殊な効果を持たない。

なお、同時に発現しておける仮面の数は『3枚』まで。
仮面の射程はこのスタンドから『4m』までだが、
人物の顔に作り替えた場合その人物から『5km』まで。

『グランギニョル』Grand Guignol
破壊力:C(D) スピード:A(B) 射程距離:D(5m)
持続力:A   精密動作性:C    成長性:E
※破壊力、スピードの()内は『ひたり化した人間』が発現する場合。

905『パストラーレの収穫者』:2017/11/16(木) 22:06:31

【怪盗】『ジェルマン天童』のスタンド。
上半身は人型で、黒曜石を思わせる剛腕が特徴。
下半身は逆さにした水晶クラスターのようで、脚がない。

『光り輝く物』のすぐ傍に発現する事ができ、
任意で視界内の『光り輝く物』の傍に移動できる。
その速度は『超高速』で、『転位』と錯覚するほど。

また、このスタンドによる殴打などの動作についても、
輝く物を正確に狙って放つ場合は『超高速』が実現する。
精度と相まって、もし成立すれば見切る事は困難と言える。

光り輝く物が移動すればそれに引きずられ、
消失した場合は一緒に解除されてしまうのが難点。
また、無条件に本体の傍に発現する事も不可能であり、
本体である『ジェルマン天童』は宝石付きステッキや、
服の袖の金ボタンといった小道具でこれを補っている。

当然ながら丸腰の状況を襲われれば一切の抵抗手段はなく、
それが起こり得る温泉旅館を選んだ彼の采配は『ミス』と言える。

なお、光り輝くものの基準は『宝石』や『貴金属』の輝きか、
物理的な強い発光――例えば『暗中でのライト』などに限られる。
光の中でも携帯の画面程度のものや、明るい中での電灯などは不可。
霧中など、視界そのものを遮られるような状況では当然能力は使えない。
逆に言えば、視界に入る輝く物がありさえすれば、どこにでも発現出来る。

『ハーヴェスター・オブ・ハーツ』Harvester Of Hearts
破壊力:B スピード:C  射程距離:視界内
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

906『幸せ兎』:2017/11/19(日) 16:06:40

――――次の物語は次の場所で。

★次スレ
【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/


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