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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』

1『星見町案内板』:2016/01/25(月) 00:04:30
『星見駅』からバスで一時間、『H湖』の周囲に広がるレジャーゾーン。
海浜公園やサイクリングロード、ゴルフ場からバーベキューまで様々。
豊富な湿地帯や森林区域など、人の手の届かぬ自然を満喫出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
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                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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972今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/02(火) 22:10:36

今日は休みの日。

この前、カメラを買ったんだよね。
うちには写真立てはあるけど、写真が無かったから。

「…………」

       スッ

別に湖の写真を飾りたいわけじゃないんだ。
ただ、練習をするのが、フツーだと思った。
だからカメラを持ったまま、湖畔を歩いてるんだ。

973夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/02(火) 22:57:51
>>972

    ザッ

ながねん『ミカクニンセイブツ』をおいつづけてきた、
ワレワレ『UMAちょうさはん』のモトに、
あるひ、ひとつのユウリョクジョーホーがもたらされた……。
サイキンこのあたりで、
『キミョーなセイブツ』のモクゲキがあいついでいるという……!!
ワレワレはシンジツをたしかめるべく、
さっそくヒコウキでゲンチにちょっこうした!!

            ザッ

昨日観た『秘境探検ドキュメンタリー』に影響されたせいで、
探検家になりきって湖畔を歩く。
もちろん、そう都合よく『UMA』が見つかるとは思っていない。
しかし、このまえの『カマキリ』のように、
『まだみたことのないイキモノ』は、ヤマほどいるのだ。
そういうイキモノをみつけるコトが、
このタンケンのモクテキだった。
もし『ダイイチハッケンシャ』になったときのために、
ナマエかんがえとかないとな!!

                     ザッ

「――――おん??」

「お〜〜〜い!!イズミ〜〜〜ン!!」

イズミンの姿を見かけて、手を振りながら走っていく。
もしかするとイズミンも、
『レイのセイブツ』のショウタイをあばきにきたのかもしれない!!
オドロキのてんかいはCMのあと!!

974今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/02(火) 23:18:29
>>973

「あっ!」「ユメミンじゃないですか〜」

思いがけずに友達と会った。
私は笑って、カメラを持ってない手を振る。

「こんにちは、ユメミン」
「奇遇ですねえ。何もないところで」

周りを見渡す。
フツーに、何もない景色。
それとも『何もないがある』って言うのかな。

「今日は……お散歩ですか?」
「それとも」「何か、不思議なものを探してたりしてっ」

975夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/02(火) 23:40:12
>>974

「ん〜〜〜『ミカクニンセイブツ』をさがしてる!!
 このまえは『カマキリ』みつけたから、
 きょうはチガウやつをみつけようとおもって!!」

       キョロ キョロ
                キョロ キョロ

イズミンにつられて、辺りを見回す。
『レイのセイブツ』のコンセキは、いまだにみつからない。
やはり、あのハナシは、ただのデンセツにすぎなかったのか??
だが、ワレワレちょうさはんは、あきらめなかった。
ねばりづよいチョウサをつづけ、
ついに『テガカリ』をハッケンしたのだ!!

「で――――イズミンは??」

「『ソレ』もってるってコトは、イズミンたいいんもチョウサ??」

イズミンの『カメラ』を指差す。
これは、ユウリョクなテガカリだ。
ひょっとして、イズミンたいいんのカメラに、
『レイのセイブツ』がうつっているかもしれない……!!

976今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 00:05:58
>>975

「未確認生物!ですかっ。 いいですねえ」
「この湖、UMAが出るって噂もありますし」
「そこまでじゃなくても」
「珍しい動物見かけたとか、たまに聞きますしね」

ユメミンは私よりいろんなものを知ってる。
けど、逆に、私より全然知らない事もある。

「あ、えーと」「私は調査じゃなくって」

            『カシャッ』

適当にシャッターを切る。

「訓練、ですっ。ユメミン隊員!」

「あは」「カメラ、ついこの前買いまして〜」
「とりあえず風景とか撮って練習しようかな、って」

「でもせっかくですし、未確認生物を練習台にしちゃおうかな」

今の所は、ほんと、面白いものはなにも撮れてないんだけどね。
あんまりわかんないし。どう写せば綺麗なのかとか、難しいよね。

977夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/03(水) 00:46:05
>>976

「おっ、イイね〜〜〜。よし、イズミンたいいん!!
 まだみぬ『ミカクニンセイブツ』をカメラにおさめよう!!」

    ザッ

とりあえず、適当に歩き出す。
何か変わったものが見つかるかもしれないし。
ふと視線を下ろすと、
葉っぱの上に『ミョーなモノ』がいることに気付いた。

「イズミン――――イズミン、イズミン……。
 ナンか『ヘンなの』みつけちゃった……!!」
 
「あ!!これウワサの『UMA』か??
 いや……ゼッタイそうだ……!!」

「うんうん、マチガイないな……。
 だって、こんな『ヘンなヤツ』なんだし……!!」

興奮しながら、その『ヘンなヤツ』を観察する。
ソイツは、とても小さい生き物だった。
このサイズなら、イマまでみおとされていたとしても、
フシギはないな!!

       ジィィィィィィィィィィ――――…………ッ

そして、背中に『貝殻』みたいなのを背負っている。
動き方は、かなり『ゆっくり』みたいだ。
ながきにわたるチョウサのすえ、
ワレワレはついに、
『レイのセイブツ』のハッケンにセイコウした!!

「ナマエは…………『メがとびでてる』から、
 『デメキンムシ』とかどうかな??」

「あ、それとも『ロング・アイ』とかのほうがイケてるカンジ??」

熱心に『カタツムリ』を見つめながら、名前を提案する。

978今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 01:08:44
>>977

「いいですよ、見つけたら教えてくださいねっ」

私には多分見つけられない。
図鑑とか、昔結構読んだからね。
そうこうしてると早速ユメミンが見つけたようだ。

「わ、もう見つけたんですか! 流石ですねえ」
「って」「こ」「これは……!」

かたつむりだ。どう見てもかたつむり。

「これは………………!!」

かたつむりだよ。……あ、どうしよう。
これ、ユメミンのいつものノリ?
それとも、ほんとに『見た』事ないのかな。

どう反応するのがフツーなんだろう。
こういうパターン初めてかも、難しいな。
……とりあえず、ユメミンに合わせてみよう。

「これ……貝の仲間じゃないですか? ユメミン隊員」
「『ハサミのないやどかり』かもしれません」
「『メナガカイセオイ』……はフツーすぎるか」
「それにしても遅いですね、動き」「貝が重たいのかな」

かたつむりをこんなじっくり見たのも、初めてかもね。
虫ってそんなに好きじゃないのがフツーだと思うんだ。 
だからわりと、そうしてるんだよね、いつもは。

「うーん」「やっぱり貝は捨てがたいですよ」
「『デメキンガイ』なんてどうですか、ユメミン隊員」

      『カシャ』

とりあえずカメラに収めておく。動きが遅いから、撮りやすいね。

979夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/03(水) 01:35:00
>>978

「あ〜〜〜『デメキンガイ』…………」

「――――それ、イイ!!
 さすがはイズミンたいいん……。
 めのつけどころがちがうな……!!」

「いや、でも『メナガカイセオイ』もナカナカ……。
 なんか、こう……『ガクジュツテキ』っぽいヒビキだし!!」

「じゃあじゃあ、ガクメイを『メナガカイセオイ』にして、
 ワメイが『デメキンガイ』で!!どう??」

         パシャッ

「よし!!『ショウコシャシン』もゲット!!」

自分も、スマホのカメラで写真を撮っておく。
サングラスの奥の瞳が輝いている様子からは、
『本気さ』が滲み出ていた。
カタツムリを見たコトは――まだ、なかった。

「いや〜〜〜さいさきイイな〜〜〜。
 いきなり、こんなオオモノがみつかるとは……」

「――あ、もうイチマイとっとこう」

          パシャッ

別の角度から、追加でシャッターを切る。
やはり、シンシュのカイなのか……。
センモンカのイケンをあおぐひつようがあるかもしれない……。

「『アイちゃんセンセー』、ナニかしってるかな??
 あ、セイブツのセンセーじゃないからダメ??」

980今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 02:02:45
>>979

「学名と和名! いいですねっ」「本格的で」
「実際ああいうのって誰が決めてるんでしょうね?」
「第一発見者が全部決めるのかな」

「……」

それは、本当に知らない。
学名ってよくわかんないよね。
生物に詳しい人は覚えてるのかな、あれって。

「あーっ、どうでしょう?」
「先生は、なんというか」
「『私が本当に知らない事』は多分知らないんですよ」
「知ってて忘れてる事とかは、知ってる事ありますけど」
「生き物の種類とかは、うーん……」

私が生き物にそんなに詳しくないのは本当だ。
図鑑とかは、読んだんだけどね。
フツーにしか読んでないんだ。

「…………」

あ、これ、どうしよう。
ユメミン、これが何なのか本気で知らないっぽい。
そうだよね、それは全然、あり得ることだった。

「えっと〜」
「でも、あれですよね」
「もしかしたらこれ」

       スッ

ゆっくり動く殻を、同じくらいゆっくり指差す。

「……『かたつむり』の仲間、だったりするのかも?」
「私も、『生物』ってそんなに詳しくないんだけど」

「貝を背負ってて、ゆっくり動く虫なんですよ」
「ほら、『でんでん虫の歌』に出てくる、あの……」

それで、どう言うのがフツーか分からないから、ゆっくり言った。

981夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/03(水) 02:32:16
>>980

          「 え 」

そう言われて一瞬固まり、また『カタツムリ』に視線を向ける。
イズミンが知ってる。
ってコトは、『シンシュのカイ』じゃない。

         「『カタツムリ』……」

  「『カイ』をせおってて『ユックリ』うごく…………」

      「『デンデンムシのウタ』………………」

『カタツムリ』――おぼろげな記憶の中に、
その名前があったのを思い出す。
ただ、『見たコトがない』から実物と結び付かなかった。
それが、イマになって繋がった。

「……『カタツムリ』」

葉っぱの上の小さなそれを、じっと見つめる。
それから少しの間、何も言わなかった。
やがて、勢いよく顔を上げる。

「――――はじめてみた!!カタツムリ!!
 まさか、『コレ』がカタツムリだったとは……・。
 カタツムリって、こんなんだったんだ!!」

「いや〜〜〜スゴい!!
 シゼンカイはシンピとナゾにみちているな〜〜〜。
 うんうん、やっぱり『ダイハッケン』だ!!」

さっきまでとは違う輝きを秘めた瞳で、
改めてカタツムリを見下ろす。
たとえ『誰も見たことのないモノ』じゃなくても、
自分にとっては『初めて見たモノ』だ。
『見たことのないモノを見た』コトには変わらない。
だから、嬉しい。
だから、これも『大発見』なんだと思える。

982今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 03:04:01
>>981

「……………………………そうっ」

固まったユメミンに、私も固まったんだ。
それは、本当に、どうすればいいか分からなかったから。

「そうですよ! 多分っ」
「貝じゃなくって、かたつむりの仲間」
「あれ、かたつむりは貝の仲間なんだっけ」

ユメミンが顔を上げた時、良かった、って思った。

「……」

そう思うより早く、私が思った気がしたんだ。
喜んでるのは、『本当の新種』だからじゃない。
ユメミンにとっての『新発見』だからなんだ。
だから怒ったり、ガッカリしたりは、してないんだ。
それが分かったのが、私は、きっと、嬉しかった。

「この大発見、ぜひ記録に残しておきましょう!」
「いつか本とかに載るかもしれません」
「ユメミン、隊員の『伝記』とか」

         『カシャ』

ユメミンとかたつむりが収まるように写す。
あんまり綺麗には、写らなかったけど。
それでも意味があると思った。

「それにしても、いるものですねえ。生き物」
「普段フツーに歩いてると、飛んでる虫は見ますけど」
「こうして葉っぱについてるのって見ないですし」

「あ、なんかいた」

他の葉っぱも見てみると、小さい変な虫もいる。
名前は分からない。多分何かの幼虫なんだろうな。
緑で、小さい。これも動きが遅かった。

「本当の『新種』がいてもおかしくないっていうか」
「『UMA』なんて噂になるのも、分かる気がしますっ」

このかたつむりだって、分からないからね。
多分よくいる種類だろうけど、新種じゃないとは限らない。

983夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/03(水) 03:35:57
>>982

「おっ、さすがイズミンたいいん『てぎわ』がイイ!!
 キレイにとれてるかな??」

「あ!!そのシャシン、あとでおくってくれない??
 『デンキ』のサクシャショウカイのトコにつかいたいから」

これは、そのための『1ページ』だ。
『発見』というページを、もっともっと積み重ねていきたい。
『ページ』がたくさん集まった時、
世界に一冊だけの『本』が出来上がるハズだから。

「ナニもないようにみえてさぁ、ケッコーあるんだよね〜〜〜。
 『フシギなコト』ってさぁ〜〜〜」

「たとえば……『ジメンのナカ』とかに、
 スッゴイのがかくれてるかも!!」

         キョロ キョロ

「え??なになに??イズミンたいいんのホウコクをうけ、
 ワレワレはゲンバにキュウコウした!!」

    ジッ…………

「ほうほう、コレは――『ムシ』だな!!
 シンシュかもしれないし、そうじゃないかもしれない……!!
 もしかしたら、コレがオトナになったヤツが、
 シンシュかもしれないし……!!」

「どっちかわかんないけど、『みたコトないヤツ』だ!!」

           パシャッ

「コレさ、イズミンは『どんなの』になるとおもう??」

抜かりなくスマホで撮影しておく。
はたして、どんなセイチュウになるのかどうか……。
ひょっとすると、
しょうらいは『ダイトウリョウ』ってカノウセイもありうるな……!!

984今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 03:54:41
>>983

「どうですかね、あんまり綺麗じゃないかも?」
「なかなか慣れないんですよね〜。デジカメに」

画面を見せる。
手ブレしてる気がするんだよね。

「いいですよ! 現像したら……」
「あ、スマホに取り込んだりも出来るのかな」
「なんにせよ、送りますね! 良い記念になりそう」

次にカメラを向けるのは、虫。
私一人なら絶対気にしないような虫。

「地面の中……もぐらとか、いるかもしれませんね」
「葉っぱだけでもこんな、色々いるんですし」
「これは……」「うーん」

虫を見る。
……ゆっくり、葉っぱを食べてるように見える。
こんな小さい虫でもちゃんと食べるんだね。

「そうですねえ、モンシロチョウとか?」「小さいし〜」
「『ガ』だったら、ちょっと嫌だし」「蝶々がいいです」

「できたら白い蝶々になってほしいですね」

               『カシャ』

どっちもそんなに変わらないんだけどね。
でも、蝶の方がフツーに綺麗な柄のが多いよね。

撮った写真をカメラの画面で見てみる……

「…………あ! そうだ、ユメミン隊員」
「あの、お耳に入れておきたい事があるんですけども」

と、そうこうしてると思い出した事があった。

「この前、クロガネ先輩に会ったんですよ〜」
「偶然会って……このカメラが売ってるところ探すの、手伝ってもらったんです」
「それでその時に、ユメミンの話をちょっと出しまして」

「スタンド使いだってことセンパイに教えたんですけど」「……よかったです?」

メールで連絡しようとしてたんだよね。今日せっかく会ったから、この場で伝えとこう。

985夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/03(水) 16:31:50
>>984

「『モンシロチョウ』!!きいたコトある!!」

カタツムリと同じように、やはり『実物』を見た経験はない。
『フシギ』は、あちこちに転がってる。
『フツーじゃない場所』だけじゃなくて、『フツーの場所』にも。

「うんうん、イイたべっぷりだ。
 モリモリたべて、ドンドンおおきくなれよ〜〜〜」

もしダイトウリョウになったら、
『プレジデント・バタフライ』ってナマエつけよう。
フルネームは、『バタフライ・ホワイト』で。
みなさん、ゼヒきよきイッピョウを!!

「――クロガネくん??
 あ〜〜〜そういえば、
 わたしもこのまえグーゼンあったっけ……。
 ホラ、クロガネくんがシナイでカマキリをたおしたハナシ」

実際は、ここでカマキリを追いかけてる時に、グーゼン会った。
いや、まてよ??
そうか、『そういうコト』だったのか……。
まさかグーゼンをよそおって、
であいのキッカケをつくっていたとは……!!
なかなかやりてのプレイボーイじゃないか!!

「あ、そうなの??イイよイイよ」

「コッチがしってるのにアッチがしらないのって、
 なんかフェアじゃないカンジだし。
 クロガネくんは『ヤバいヤツ』でもないしさ」

世の中には『マジで危ないヤツら』がいる。
そういうヤツに知られるのは、『チョーチョーチョーキケン』だ。
だけど、クロガネくんが『違う』のは分かる。

「それに、『スタンドつかい』だってわかってたら、
 そのツテでナンか『ジョーホー』がはいるかもしんないし。
 かわったモノとか、めずらしいモノとか、そういうの」

教えておくのは、得するコトもある。
『スタンド使いならでは』の、
『オモシロ情報』がゲットできるからだ。
そこから、新しい『ウサギ』を見つけられるかもしれない。

「ちなみにクロガネくん、どんなリアクションだった??
 ビックリしてた??」

「なッ……!そ、そうだったのか……。すまない。
 あまりにもイガイだったから、ついとりみだしてしまった。
 そうか、カノジョが……」

「――――こんなカンジとか??」

出来るだけ低い声とマジメな表情を作り、
クロガネくんの『モノマネ』を披露する。
だけど、カメラ探しを手伝ったというのは意外な気がした。
ジツは、そういうのくわしいのか??

986今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/03(水) 23:44:00
>>985

「ほんと、白い蝶なんですよ」「小さくて」
「結構よくいるので後で探してみましょうよ」
「動くものも撮りたいですし」

      『カシャ』

葉っぱをよく食べる虫をもう一枚撮る。
それから、カメラを下げた。

「ごめんなさい、先にユメミンに確認すべきでしたよね」

「クロガネ先輩になら、教えてもいいかなって」
「フツーに、良い人ですし」
「ユメミン的にもよかったなら、よかったです」

先にユメミンに聞くべきだった、とは思う。
最近こういうの多いから気を付けないと。

「あはは、似てます似てますっ」
「ユメミンものまね上手ですねえ」
「フツーに、クロガネ先輩が言いそうですもん」

「でも〜、残念、はずれです!」「実際は」「……えーと」

          スッ

口を手で覆う。

「いや」
「何となくそんな気はしていた」
「彼女なら驚かないな」

低い声をしながら、記憶通りに話す。
けっこう上手いと思うんだ。それっぽくするの。

「って〜、そういう感じのこと言ってましたよ」
「それと、ユメミンのことは信用してるって!」

女子が苦手な鉄先輩が、信用してる。
ユメミンともわりとフツーに接せてるんだろうな。
なんとなく、それはイメージ出来る。

「それにしても……増えてきましたね。スタンド使いの知り合い」
「というか共通の知り合い?」「イカルガ先輩もですし、クロガネ先輩も」

987夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2020/06/04(木) 00:51:01
>>986

「マジで??おもいのほか、うすあじのリアクションだった……。
 エンブンひかえてんのか??
 いまひとつコクがたりないな……」

「もっと、こう…………なんか、あるじゃん??
 『ショウゲキのテンカイ』みたいなヤツが!!」

シンジツがあかされ、ヘイオンなひびはオワリをつげた。
もはや、『ほうほう』はひとつしかのこされていない。
チカラとチカラがぶつかりあい、
おたがいのタマシイがしのぎをけずる。
そうぜつなタタカイのはてにおとずれるモノとはナニか……。
さいしゅうかい『あすへのきぼう』に、ごきたいください!!

「――――まぁ、それは『ジョーホー』もらうコトで、
 いつか、うめあわせしてもらうとして……。
 イズミンたいいん、クロガネくんのマネうまいな〜〜〜!!
 フツーにうまい!!ホントにいいそうだもん。
 あ、いったんだっけ??」

コレは、まけてられないな……!!
『モノマネクイーン』のイスは、ただひとつ!!
グランプリまでに、『しんネタ』のかいはつをいそがねば!!

「たしかに〜〜〜。それ、スゴいわかる!!
 おんなじガッコーの『スタンドつかい』にあうってコト、
 さいきんおおいんだよね〜〜〜」

「しかも、リョーホーのシリアイだし。
 シリアイのシリアイ??みたいな??」

考えてみれば、こういうコトが最近多い気がする。
もしかすると、ナニかのまえぶれか??
おおきなコトがおこるぜんちょうとか??

「じつは、きづいてないけどケッコーいるのかも。
 このまえも、まちであったんだよね。
 『おんなじガッコーのスタンドつかい』に」

「そのコは、ウチらよりトシシタっぽかったけど。
 『シンブンブ』らしいよ」

『黒羽』と名乗った少女を思い出す。
彼女からは、『スタンド暴行事件』の話を聞いた。
これも、『ウサギ』の一つとして『リスト』に入れてある。

「『スタンドつかい』もきになるけど――――」

    キョロ キョロ

「イマは『モンシロチョウ』さがそう!!
 ココにヨウチュウがいるってコトは、
 このちかくに『セイチュウ』がいるのかも!!」

                   ヒラ ヒラ

スマホを握り締めて、あちこちを探す。
その時、少し遠くの方で何かが飛んでいるのが見えた。
もしかして、モンシロチョウかもしれない。

「イズミンたいいんへ。
 『ミカクニンヒコウブッタイ』はっけん!!
 ただちにカクニンにむかう!!」

           ダダッ

その方向に向かって元気よく駆け出す。
『フツー』の中にも『フシギ』はある。
だから、これも立派な『冒険』だ――――。

988今泉『コール・イット・ラヴ』:2020/06/04(木) 02:00:38
>>987

「こんな感じ、でしたよっ」「あは、言ったんです」

ウケたみたいでよかった。

「なにかこう、ユメミンにヒントを感じてたのかもしれないですね」
「なんだろ」「スタンド使い特有の動きのクセがあるとか」
「ほら、クロガネ先輩、剣道やってるからそういうの分かるのかも」

実際、そういうのがあっても変じゃないよね。
剣道やっててフツーに分かる物では無いと思うしけど。

「やっぱりたくさんいますよね? うちの学校」
「偶然スタンド使い同士が集まってるだけ?」
「その新聞部?の子は、私はまだ知りませんけども」

「この調子だと、すぐ知り合いになりそうです」
「取材とかされたらどうしよ」「あはは」

いつか会う事もあるのかな。
こればっかりは、分からない。
スタンド使い以外とも新しく会うことはあるし。

でもまあ、それは、今はいいや。

「そうですねっ、探しましょうモンシロチョウ!」
「きっとお花の近くとかに」「あっ」

       タタッ

「走るの速っ。待ってくださいよ〜っ、ユメミン隊員!」

ユメミンを追いかけよう。
この行き先は不思議の国じゃない。
フツーの湖畔の中で探す不思議に、きっと意味がある。


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