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デジモンアドベンチャー02〜SOLUTION〜

25空輝:2012/02/29(水) 02:37:49
PHASE19:優しさと奇跡


エグザモンの攻撃をなんとかしのいだマグナモンだったが、すでに満身創痍。
今は咄嗟に張った結界のおかげで、エグザモンからは彼らの姿は見えていない。
しかし結界が解けてしまえば、エグザモンに見つかり、逃げることすらできないだろう。
マグナモンは大輔達を見て、何かを思い出したかのように両手を広げる。

「・・・・・・君達の持つ聖なるデバイスを私に向けてくれ」
「聖なるデバイス? あっ、D−3の事か?」

大輔と賢は、マグナモンに向けてD−3を掲げる。
すると、マグナモンの身体が輝きだし、2人のD−3を包み込んだ。

「君達のデバイスの中には、まだ眠っている力がある。 私の最後の力でそれを揺り起こしてやろう」
「! 待ってくれ、そんなことをすればマグナモンが・・・!」

賢の言葉に、そっと微笑むマグナモン。

「デジタルモンスターとは、弱肉強食の理の中、生きるためにあらゆる手段を用いて命をつないできた。
 今に至るまで進化や退化を繰り返し、あるいは手を取り合い、あるいは裏切り、そうやって生きる為の力を常に生み出してきたのだ。
 その中で、人間と共存するという道が一つの答えであったことを、私は信じてみたい」

2人のD−3に、見覚えのある紋章が浮かぶ。
賢のは、彼自身の紋章である、『優しさの紋章』。
大輔のは、マグナモンの鎧にも彫られている、『奇跡の紋章』。

「進化の道は一つではない。 様々な究極体に進化できる者もいれば、究極体を越えた存在へと進化できる者もいる。
 それは、進化の道に乏しいと言われる私や君達のような古代種にも、いつか必ず見つかるだろう・・・紋章の力の意味、正しく理解し、デジモン達を導いてくれ」

消滅するマグナモン。
それと同時に、結界も消え去ってしまう。

「マグナモンめ・・・結界などで俺の目を誤魔化していたか! だが・・・どうやら奴も力不足だったようだな」

データの欠片が風に流れていくのを見て、エグザモンはニヤリと笑う。
厄介者が減ったことに、ほんの少し安堵していたのだ。
大輔と賢は、自分達に想いを託してくれたマグナモンに応えようと、D−3を強く握りしめた。
ブイモンとワームモンも、持てる力すべてを振り絞って立ち上がる。

「まだオレたちに可能性があるなら・・・・・・やってみようぜ!」

2人と2体は頷き合い、紋章に祈るように想いを込めた。

「ブイモン、ワープ進化! インペリアルドラモン!!」
「ワームモン、ワープ進化! グランクワガーモン!!」



2体の究極体の登場と同時に、6つの光が空を駆けていった。


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