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「あなたは昔から男の子だよ?」√歩夢
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/01/03(月) 02:14:25 ID:30LmiLbE
思えば始まりは、いつだってここから。
侑ママ「ほら、侑。歩夢ちゃんに挨拶して?」
ゆう「は、じめましてぇ」
あゆむ「……」
5歳の侑くん。
5歳の私。
そうだ、いつだってここから、私達の関係は始まる。
874
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 01:59:13 ID:wLbVrSxs
https://youtu.be/nun039BMPGs
『名神Drive』
875
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:02:56 ID:wLbVrSxs
すごく気持ちが良かった。
あぁ私、夜のドライブ好きなのかもしれない。
音楽も。
やっぱり、この気持ちを作ってくれる音楽も大好きだ。
そして隣、助手席には歩夢がいる。
いま楽しいよ。
……すごく楽しい!
876
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:35:09 ID:SFE1L/PI
侑くんおしゃれだな
車は何を選んだんだろう
コンパクトカーは広いのからスポーツタイプのまで色々あるけど
877
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:38:31 ID:wLbVrSxs
侑「……」
こんな気持になれるのは。
一人じゃ無理だった。
大切なのは、誰といるかだ。
私にとって一番、心が落ち着ける瞬間。
歩夢の側にいられたら。
私はそれが一番幸せだ。
だから……そんな想いから出た言葉は。
一生で一度限りの、誓いの言葉だった。
侑「歩夢」
歩夢「なに?」
878
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:39:52 ID:wLbVrSxs
侑「結婚しよう」
879
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:51:19 ID:j5E9b2VE
まさかのプロポーズだった
想いが自然に溢れた感じなのもいいね
880
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:51:31 ID:wLbVrSxs
★★★
侑「結婚しよう」
歩夢「──」
心の片隅に、ホコリみたいに積もり積もった不安。
このまま彼女で終わるんじゃないかと、少し怖かった。
いや少しじゃない……本当はすごく怖かった。
歩夢「ぅ……」
ものすごいスピードで瞳が潤んでいく。
感情の津波だ、それも最大にまで達した状態の。
歩夢「っ、うぅっ、うぁあ〜……!」
ボロボロと顎まで伝った涙が、膝に落ちてシミを作る。
止めようと思っても止められない。
侑「あ、歩夢? ごめん、泣くほど嫌だった……?」
歩夢「違うよバガぁっ! ぅっ、ぇぐっ、嬉しいの……!」
881
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 02:58:33 ID:wLbVrSxs
侑「じゃあ……受けてくれる?」
歩夢「当たり前だよ! ……待ってたんだから」
侑「……ありがとう、歩夢」
──そのまま車を走らせ、高台から見える夜景を見に。
そこに着く頃には、歩夢も泣き止んで、いやまだまだ泣いていた。
侑「ほら、こっちおいで」
車から降りて、肩を抱き寄せる。
今日の夜景は、どうしてだろう。
私の目にも、妙に沁みてしまった。
882
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 03:00:03 ID:wLbVrSxs
今回はここまで。
もう少しだけ波があります。
883
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 07:01:22 ID:vvikhANo
波→波乱
誰かが窓ガラス割って入ってくるんだろうなぁ
884
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 08:32:55 ID:0bjk9jDs
悪い波じゃありませんように…
885
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 23:30:04 ID:wLbVrSxs
★★★
そして後日、私達は婚姻届を提出して、正真正銘の夫婦になった。
親にも伝えると、すごく喜んでくれた。
侑「結婚式は、もう少しだけ余裕ができてからにしよう」
歩夢「うん……その時が来たら、ね」
……でもその前に、だ。
私には用意しないといけないものがある。
指輪だ。
侑(どうせなら、サプライズにしたいしね)
886
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 23:44:29 ID:wLbVrSxs
おそろいのリングを持っているんだけど、それを参考にしてサイズを決めて。
……やっぱりというか、これを出費とは捉えたくはないけれどまだまだ貯金が潤沢ではない私には、結構な金額になった。
侑(ふふ、でも……喜んでくれるかな)
今日は歩夢も休みで、晩御飯を作って待ってくれている。
はやく帰らないとね。
ポケットに指輪の入ったケースをしまう。
家まで向かう足取りが軽い。
はやく会いたいな、はやくこれを渡したい。
887
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 23:47:42 ID:0bjk9jDs
入籍も済ませて結婚指輪プレゼントか
読んでる方も感慨深いなあ
888
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 23:53:19 ID:wLbVrSxs
侑(さぁ、歩夢の元に──)
横断歩道を渡っていた。
その時だった。
「その」直前、ブレーキ音は聞こえなかった。
フルスピードで迫る鉄の塊に。
侑「え──」
★★★
歩夢「え〜と……あっ、焦げちゃう焦げちゃう……」
侑くんの帰りを待つ時間。
私は、幸せの絶頂にいた。
だってついに……本当の意味で一つになれたから。
もう私達は、夫婦だから。
歩夢「侑くんまだかな……ん?」
携帯が震えている。
侑くんのお母さんからだった。
889
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/14(月) 23:56:24 ID:rPXuuQIs
波ってこういう方向か
これはきっつい
890
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:01:29 ID:eyPmspqY
歩夢「はいもしもし、高咲です……なんちゃって──」
侑ママ『あ、歩夢ちゃん! いまどこ!?』
歩夢「え? あ、ぁあえっと家……です」
ものすごく慌てた様子のお義母さん。
……どうしたんだろう?
侑ママ『侑が──!』
ハンバーグは、焦げ付いていた。
★★★
★★★
なんの、冗談なんだろう、これは。
「一命は取り止めましたが……いつ意識が戻るか……」
朝、玄関から見送った侑くんは。
傷だらけで。
私の言葉に反応しない。
891
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:08:21 ID:eyPmspqY
歩夢「……」
目を覚ますかどうかは、侑くんの生命力次第。
そう伝えられた。
侑ママ「……歩夢ちゃん。侑のことは、私がみてるから……」
歩夢「……私も側にいます……」
だって。
だってまだ。
侑くんは、生きているから。
歩夢「ぁ──」
そこで私は当たり前のことを意識した。
生きているから。
でも、それは……生きているだけだ。
「侑くん」が戻ってくるかは……!
歩夢「……」
全身から血の気が引いていく。
侑くんが、もしも、もしも──
死んじゃったら……。
歩夢「かひゅっ──」
侑ママ「あ、歩夢ちゃん!」
歩夢「ひっ、こひっ……!」
呼吸の仕方がわからない。
身体に酸素が、取り入れられない。
892
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:13:01 ID:eyPmspqY
いやだ。
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ……!
歩夢「目を覚ましてよ侑ぐん……!」
★★★
それからわかったことが一つある。
侑くんは飲酒運転の車に轢かれたこと。
……即死じゃなかった事が奇跡、とも言われた。
「……これを」
警察の人から、侑くんのポケットに入っていたと、とあるケースを渡される。
それは……私の薬指にぴったりの指輪。
歩夢「うっ、ひぐっ、ぅぅ……!」
こんな形で受け取りたくなんかなかった。
直接、あなたからつけてほしかった。
893
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:16:34 ID:eyPmspqY
……そんな想いは届かず。
気付けば……侑くんが意識を失ってから。
半年が経とうとしていた。
★★★
侑『……ここ、は』
『ようやく目が覚めましたか』
見覚えのあるあの不思議な夢。
侑『あれ、私はたしか……!』
そうだ。
私、車に轢かれて……。
『あなたは今、生死の狭間を彷徨っています』
侑『……狭間?』
『いつ、完全に死亡してもおかしくはないということです』
894
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:19:51 ID:eyPmspqY
侑『……そっか。それで、私はどうしたらいいの?』
『話が早くて助かります……元の世界に帰します。それであなたは命を落とすことはなくなる』
侑『元の、世界……』
そう、私が本来女の世界……。
侑『そっか……じゃないと、私死んじゃうんだ……』
じゃあ、それなら……。
『あちらです。見えるでしょう?』
侑『本当だ』
指を差す先に、一筋の光。
そこには皆がいた。
スクールアイドル同好会のみんなと、歩夢が。
895
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:23:01 ID:eyPmspqY
侑『じゃあ──』
足を踏み出すその瞬間。
何かが崩れる音がした。
侑『え』
その音がした方。
その方向には、誰かがいた。
侑『……歩夢』
大人の歩夢が、泣いていた。
その周りには、モニターのようなものが空中に浮いていた。
あれは……そうだ、歩夢が家出したとき、見つけ出した日だ。
あっちは初めてキスをした日。
修学旅行、バレンタインデー。
そんな、想い出の結晶。
それが……崩れていた。
896
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:26:42 ID:eyPmspqY
侑『まって──』
壊れないで。
それは、大切なものなんだ。
それは……私の……!
侑『私の宝物なんだ!!』
歩夢の元へ走る。
その瞬間、全身がブレる。
まるで私の存在を否定するように。
『いけません! ……そっちの世界では、もう二度と目を覚ますことはないのかもしれないんですよ』
侑『……っ、じゃあ、もしここで帰ったとして……あの歩夢はどうなるんですか』
897
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:32:16 ID:eyPmspqY
侑『ずっと帰ってこない私を待ち続けるかもしれない、一生泣かせたままかもしれない……そんなのは嫌だ、絶対に!』
『……もどるというのですか』
侑『歩夢を幸せにしないといけないんだ……そのために死ぬかもしれなくたって、止まるわけにはいかないから』
侑『私は……少しでも可能性があるのなら、戻ってみせる』
そのためなら……命だって惜しくはない!!
『……愛ですか』
侑『そうだよ、特大のね』
898
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:32:53 ID:eyPmspqY
今回はここまで。
899
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 00:43:01 ID:P32k3M..
何回も繰り返して幸せの絶頂でお別れなんてことになったらかわいそうすぎる
900
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 01:11:42 ID:kuzk2fOU
ハッピーエンドになるとは思っててもそれでもきついな
901
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 08:06:28 ID:G3pdIDFg
侑くん侑ちゃんどちらでも同じ選択しそう
二人とも耐えて
902
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 19:36:59 ID:e/XR6.pM
最後のセリフかっこいい
903
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 23:29:26 ID:eyPmspqY
それから私の、途方のない文字通り生死をさまよう旅が始まった。
★★★
「……わかりやすく言えば植物状態。半年以上経って回復しない場合、それ以降の回復が見込めるかどうかは……」
歩夢「……」
侑くんは、未だに帰ってこない。
……私はそれでも、会社に復帰した。
薄々と、感じていることがあるから。
904
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 23:35:49 ID:eyPmspqY
向き合わないといけない、と。
歩夢「……行って来るね」
誰もいない部屋に、そう言葉を残して仕事へ。
私の心のように、曇天の下を歩いて。
あまりに空虚な日々だ。
なんのために、毎日頑張っているのかわからない。
お金を稼いだって。
あの人は戻ってこないのに。
あの日に戻れることはないのに。
仕事を終えて、お風呂に入って味のよくわからないご飯を食べて、沼に沈むように眠る。
毎日、それの繰り返しだ。
目的もない、気力のわかない日々。
やっぱり、そうなんだ。
楽しかったのは。
あの人がいたからだ。
905
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 23:45:21 ID:eyPmspqY
★★★
だけど、案外人は、悲しみには慣れてしまう生き物だ。
あれだけの絶望も、許容できるようになってしまった。
笑えることも増えた。
それはきっと良いこと、私が、一つ前へと踏み出せたということだから。
そんな時、お義母さんからたまにはご飯でも一緒にとお誘いが。
断る理由もなかったから、お昼時に一緒にランチを。
侑ママ「……最近はどう? 元気でやってる?」
歩夢「なんとか。……広く感じる部屋に、慣れちゃいました」
侑ママ「……もう一年か」
彼が目を覚まさなくなってから、一年が経っていた。
906
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 23:53:09 ID:eyPmspqY
侑ママ「ね。あの子、歩夢ちゃんの前だとどんな子だった?」
歩夢「……私の前だと、かぁ」
歩夢「……よく笑ってました。楽しいことも、なんでもニコニコとして」
歩夢「それに、ドライブも好きだったみたいで。新しい車を買ったときはすごく嬉しそうで」
歩夢「子供みたいにはしゃいじゃって。でも、運転してるときの横顔が、ドキっとして」
歩夢「……結婚しよう、って言われたのも、その時で、それから……」
……あ。
歩夢「そ、それから……」
どうして私、過去の話をしてるんだろう。
歩夢「か、彼は……」
もう認めてしまっていたんだ。
帰ってくることは、ありえないんだと。
歩夢「──侑くん」
テーブルに涙が落ちる。
907
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/15(火) 23:59:51 ID:eyPmspqY
侑ママ「……ごめんね。……でも、ありがとう。侑も、歩夢ちゃんと一緒で……幸せだったと思うよ」
歩夢「……はい」
一年以上、植物状態だった場合。
それからの回復は、絶望的だとわかっていた。
歩夢「……私も幸せです。侑くんと同じ苗字になれて」
★★★
★★★
どこまで来たんだろう。
行けども行けども、歩夢に近づかない。
侑『待って──』
声がでない。
まさか、私の意志が弱くなっているのか?
908
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 00:03:45 ID:.02kBTm6
生きたい、歩夢とまた出会いたいという意志が。
そんなわけがない。
でも、これは……。
侑『歩夢──』
私はついに倒れてしまう。
足がもう一歩も動かない。
……泥に沈むようだった。
足が根のようだ、その場から動ける気がしない。
動け。
動け、動け。
侑『まだ……こんなところで……』
死ぬわけには行かない。
まだやらないといけないことがある。
やるって決めたんだ、もう少し後でって。
侑『結婚式、しないと……』
909
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 00:07:28 ID:.02kBTm6
地を這いででも、血を吐いてでも。
行かなきゃ。
前に。
歩夢と過ごす、未来に向かって。
侑『結婚式の後は、旅行にいこう』
まだやり残したことが、たくさんある。
侑『子供も欲しい。それでみんなで出かけるんだ』
そして、歩夢と……一生……。
侑『歩夢と一緒に未来を歩みたいから──』
★★★
910
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 00:09:35 ID:.02kBTm6
今回はここまで。
次回で2スレ目建てます。
もう少しですが、残り80レス程度だと足りないと思ったので……。
また明日に。
911
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 00:09:54 ID:.02kBTm6
90
912
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 01:31:36 ID:MJz9.GoA
魂の意識?があるから侑君の方も地獄の苦しみだな
913
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 03:40:44 ID:uYa1Nwm.
想像してたよりずっと試練が大きい…
914
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/16(水) 12:02:27 ID:1RcA9wew
植物状態だと可能性がゼロじゃないから逆に諦めきれないよね
915
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:12:21 ID:sgut.fzw
★★★
歩夢「今日は暖かいね。もうすぐ春だからかな?」
眠る侑くんの側で、私は話し続ける。
歩夢「侑くんの車、ちゃんと大切にしてるからね。たまにドライブしてると、いろいろ思い出しちゃうけど」
……整理をつけるために。
歩夢「いっぱい泣いたよ、もう枯れちゃうくらい」
もうこれで、お別れだとしても。
歩夢「大好きだよ、侑くん」
強く生きていけるように。
歩夢「私、本当に幸せだったよ」
もう、それで──
「……ゅ……」
916
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:15:53 ID:sgut.fzw
歩夢「え……」
「……、……」
歩夢「ぁ……あ………」
目を疑った。
自分の目で見ても信じられなかった。
一年、見られなかった瞳。
それが、私の瞳を。
見つめていた。
侑「……ぅ……む……」
歩夢「ぁ、あ……あぁ……」
917
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:16:25 ID:sgut.fzw
https://youtu.be/DkUIxAzxF6k
『10℃』
918
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:20:35 ID:sgut.fzw
★★★
──眩しい。
いつぶりの、光だろう。
私はすぐに目を閉じたくなったけれど、でもやめた。
歩夢のことを、見ていたかった。
手をのばす……伸ばしていたつもりだったけれど、少し指先が動く程度だった。
歩夢がその手を握ってくれる。
私もそれを握り返す。
いま出来る限りの、力で。
歩夢「ぁぁっ、あぁぁっ、ぅぅう……!」
崩れ落ちて、私の手を強く握る歩夢。
大声で泣き、それを聞き駆けつけた看護師らしき人が、驚いた様子で私を見ていた。
919
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:23:41 ID:sgut.fzw
侑(……良かった)
……また、泣かせちゃった。
だけど……これからは……もう大丈夫。
歩夢。
必ず。
必ず君を、幸せにしてみせる。
920
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 00:29:04 ID:sgut.fzw
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1647444502/
一旦区切りです。
Part2です。
921
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/03/17(木) 01:00:50 ID:s4nZUPyI
乙です
なんて奇麗な区切り
922
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/06/11(土) 18:46:04 ID:DeaJCcps
かすみ編で心折れて歩夢編まで避けてたんだけど歩夢は別ルートの記憶を保持してて
侑ちゃんは男になって別ルートに飛ばされた
…ってのを押さえておけば問題ない?
923
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/06/11(土) 20:14:36 ID:RBXZfzJY
自己解決
読んでたら思い出してきた
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