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LoveLive!優勝Any%RTA

1名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 06:22:36 ID:au5pzQSA
東條希Record:h9490.m32.s02
南條希Record: No data
西條希Record: No data
北條希Record: No data


————帰還。

南條「もう……またここでリセットや。ちょっと真姫ちゃんいくらなんでもリセポ過ぎない?ちゃんとした手順踏まないと加入すらしてくれないんやけど」

北條「いやー気持ちわかるよ。ウチもそこでつまずいてるからねー。りんぱな早期加入させる時点で相当な運ゲーを強いられてるのに、そこから更なる難所が続くとか正直やってられへんよ」

西條「というかそもそもの話やけど、りんぱなを早期加入させた場合のデメリットが大きすぎると思うんよ。花陽ちゃんのステは最低値で、凛ちゃんは初期からラーメン煩悩患ってるとか……」

南條「これじゃ仮に真姫ちゃんを加入させられたとしても、一期の時点でラ(ブライブ)制覇なんてどう考えても不可能やん。それにこの流れでいくと真姫ちゃんもデメリット持ちになるのは想像に難くないわけやし」

東條「…………そんなに悩むんやったら、みんなもウチと同じようにすればええやん?」

南條「それじゃタイム縮まらないやん。ラの日程だけは変えられないんやから」

東條「いや……それはそうやけど……」

南條「まあとにかく、もう少しこのルートを試走してみるしかないってことやね」

西條「……そうやね。さて、それじゃあウチはそろそろ走ろうかな」

北條「あ、いってらっしゃい。良い報告待ってるよー」

2名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 06:24:33 ID:au5pzQSA
μ's—–—–、ミュージックスタート。

テレレレレーン、テテテンテ——スキップ。

私、高坂ほ——スキップ。

穂乃果「学校がは——スキップ。


生徒会室

絵里「——というわけで、これから生徒会は廃校を阻止する為の活動を——」

西條「………………………」

絵里「……ちょっと希?」

西條「…………ん?」

絵里「……ハァ、希……。アナタねぇ……まさかとは思うけど、今の今までこの重要な緊急会議中に居眠りしていて全く内容を把握していないなんてことはないわよね?」

西條「(……試走スタートやね)そんなわけないやん、ウチはちゃんと把握しとるよ。つまり廃校阻止に動く為の許可を理事長から貰いにいこうとしてるんやろ?」

絵里「ええ、そ——」

西條「だったらそれは悪手やね。どうせ許可なんて降りるとは思えへんし、やるなら秘密裏に動いた方が何かと都合がいいはずや。カードが告げとる」

絵里「え、えと……希?」

西條「あ、それとこれからはもっとこう、多様性のある学校にしていかないと人なんて集まらないとウチは思うんよ。たとえばやりたい部活を気軽に立ち上げられる学校なんて、スピリチュアルやん? 」

西條「けど同志の数が部を立ち上げる際に必要な最低人数より少ないから諦めざるを得ん、なんて状況はよくあると思うんよ。それって入学希望者を減らす原因の一つになり兼ねないわけやん?」

西條「実際、本当はあの高校に行きたいのに、そこには自分の希望する部がない事実を知って、志望校を変更する人とか結構見受けられるやし、その辺を取りこぼすのはやっぱり勿体無いと思いやん?」

西條「つまり、音ノ木坂は部活動の面が他校に比べて弱いんよ。かと言って全国大会目指せるような既存の部活がないとくれば、もう部を乱立出来ることを全面的にアピールするしかないやん?」

絵里「……ま、待ちなさい!希、アナタの意見は把握したわ。けれど」

西條「——ずっと一緒にいるから、わかるんよ? エリチが言いたいのは経費問題が発生するってことやろ?その辺は問題にならへんよ。各部から部費を通常より多く徴収すればいいだけの話やし」

絵里「そ、それじゃ今度は徴収料に不満が出るだけじゃない!部活動選択の幅が広がったとしても活動費を多く取られるなんて知ったら、どのみち入学希望者は増えないわ」

西條「だったら伝えなければええやん」

3名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 06:26:30 ID:au5pzQSA
絵里「…………え?」  モブ「ざわざわ…………」

西條「そもそもの話、各々で好きな部活を立ち上げられるってアピールするのに、部費の説明なんて必要ないやん?だって——まだ設立されてすらない部活に、部費設定もクソもないんやから」

絵里「そ、それじゃ詐欺みたいなものじゃない!そんなのは認められないわ!」

西條「……エリチは甘いんよ。普通の手段で廃校を阻止出来るなら、どの学校も廃校になんてならへんよ。大体、この学校に魅力がないから廃校の危機に瀕しているのに、何の誇張もせずにこの学校は魅力的なんです!……なんて伝えても説得力の欠片もないやん?」

絵里「そ……それは……」

西條「まぁ正直な話、さっきの案は後のデメリットが目立つからウチも実行する気はないんやけど」

絵里「……は? え?」

西條「……ウチが本当に言いたかったのは、エリチは何でもかんでも否定から入る癖があるから、そこを直した方がいいってことやね。様々な角度でモノを見定めないと、可能性は見出せないものなんよ。そして廃校の運命にあるこの音ノ木坂に必要なのは、それを覆せるほどの革命的な運命なんやから、頭ごなしに最初から否定するのはあかんよー?」

絵里「…………ええ……と、わかったわ?」

西條「ならええんよ。否定はあかん、否定だけはよくない。否定せず、まずは受け入れてみる。頑なな否定は、可能性の否定と同じ。常識ハズレな意見にこそ、耳を傾けてみる価値がある。何かを無謀だと否定するのは、まさしくノンデュアリティ。愚の骨頂やね」

絵里「否定……しない。否定、しない」

西條「お!その意気や!エリチ!否定の姿勢を否定する!否定は悪で、肯定こそ正義や!ついでにカードもそう告げとる」

絵里「そう、ね。そうだわ! まさしく希の言う通りね!否定なんて悪でしかないのよ。全てを受け入れ、新世界の扉を開く。その鍵こそが、肯定の姿勢!」

西條「うんうん、その通りやね!さすがエリチや、理解力がもう賢者やもん」

モブ『肯定! 肯定! 肯定!!!』

西條「(……よし、これでμ's結成までの時間が大幅に短縮された。あとはりんぱなとにこっちのフラグ管理をしつつ、真姫ちゃんの動向を監視しながら、御三家と顔合わせするだけやね)」


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

4名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 06:40:52 ID:au5pzQSA
ちなみに

※リセポ……リセットポイントの略。
※ラ……ラブライブ、すなわち大会の略。

5名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 10:46:05 ID:WN1WIWAg
絵里声×2の周もあるのか…

6名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 18:34:52 ID:2HTAaKqo
面白そう

7名無しさん@転載は禁止:2019/01/22(火) 19:50:24 ID:9cY3P3e6
希以外はゲームのキャラにすぎないって設定か
ただでさえアンチ多いのによくやるよ
希推しって他キャラ玩具扱いするの大好きだよな

8名無しさん@転載は禁止:2019/01/23(水) 00:57:19 ID:TvZq.ndY


9名無しさん@転載は禁止:2019/01/30(水) 17:50:10 ID:8emSp4e6
まだか

10名無しさん@転載は禁止:2019/02/01(金) 16:43:57 ID:uE4YpdoQ
>>7
死ねゴミ

11名無しさん@転載は禁止:2019/02/02(土) 03:36:15 ID:XELWjHTA
昼休み 音楽室

 真姫「…………………………」

 じっとピアノを見つめ、物思いに耽っている真姫の思考は、まるで廃墟と化した病院のように散らかっていた。

 ——親は言う。アナタはこの病院を継ぐんだから、ピアノなんて辞めて勉学に専念しなさい、と。

 まさしくそうするべきなのだろう。為すべき事を疎かにしてまで、やりたいことをやり続けようだなんて烏滸の沙汰だ。

 そう自覚は、している。しかし、

真姫「……まあ、教室にいてもどうせやることなんてないし、だったらここに来てピアノでも弾いてるほうが余程有意義だし……」

 言いながら、真姫はピアノの蓋を開け、鍵盤にそっと手を置く。——その瞬間を、希は見計らっていたのだ。

西條「…………勉強、すればええんちゃうの?」

真姫「ゔぇぇぇ!!? ちょ、アナタ誰よ!!」

 文字通りぬるりと、教卓の下のスペースから姿を現した希。

西條「人に名前を聞く時はまず自分から名乗るものやで、真姫ちゃん」

真姫「イミワカンナイ! ていうか、何故かは知らないけど私の名前知ってるし、なら私が名乗る必要なんてないじゃない」
 
西條「いやいやウチが真姫ちゃんの名前を知ってるからって、苗字まで把握出来てるとは限らないやん? だから名乗る必要はあるとウチは思うんやけど」

12名無しさん@転載は禁止:2019/02/02(土) 03:38:37 ID:XELWjHTA
真姫「し、知らないわよそんなこと! それにわざわざフルネームで覚えなくても、私の名前は知ってるんだから別にいいでしょ」

希「それってウチに真姫ちゃんって呼ばれたいって解釈であってる?」

真姫「ち、違うわよ!! イミワカンナイ!!! アナタ、本当になんなのよ!?」

希「まぁ、あれやね。一言で言うなら西木野総合病院の一人娘、真姫ちゃんの思い悩む姿を見て相談に乗ったろうとしてこの場に馳せ参じた敏腕占い師って感じや」

真姫「ハァ? アナタ色々と大丈夫? ていうか……やっぱり私の苗字知ってるんじゃない!まったく、さっきのくだりは何だったのよ」

希「親交を深めようとして、やね」

真姫「常軌を逸してるわね……。出来るならもう関わりたくないんだけど」

希「そんな冷たいこと言ったらアカンよー? そんなん言ってたら、ただでさえボッチな真姫ちゃんやのに、もっとボッチになっちゃうかもしれへんよー?」

真姫「ぼ、……べ、別に私は一人の方が好きってだけの話よ」

希「一人でいる方が楽なのは、ウチも同意や。と言うか口に出さないだけで内ではそう思ってる人って結構な数おると思うよ? でもだからと言って、その人ら全員が一人ぼっちなわけやないやろ? みんな妥協して、世間の目を気にして、あるいは時として本心から寂しくなって、連んどる」

真姫「…………何が言いたいわけ?」

希「仮に真姫ちゃんが本心から一人でいられる空間だけを望んでいるなら、過去だってずっと誰とも絡まず、孤独ライフを満喫していたはずや。違う?」

真姫「違——」

希「違うわな。ウチの主張は間違ってる」

真姫「ハァ!?」

13名無しさん@転載は禁止:2019/02/02(土) 03:41:29 ID:XELWjHTA
希「(…………やっぱりそうや。媚びへつらってウチの話に耳を傾けてもらう姿勢より、煽って無理やりに耳の穴こじ開けてくスタイルのほうが反応良さげや。穂乃果ちゃんのやり方は、穂乃果ちゃんだけにしか扱えないものやった。ならウチはウチのやり方で、真姫ちゃんを手中に収めたる……)」

 困惑する真姫に対し、希はそう心中で呟き、眼光鋭くして口を開く。

希「真姫ちゃんは、本心から一人の時間を好んでるし、実際に一人行動ばっかりしとる」

真姫「……そうよ。私は誰とも関わりたくないのよ。だからアナタとも——」

希「でもそれは、現在の心情やろ?」

真姫「は?」

希「元々、中学時代には友達がおったんと違う? それとも中学の時ですらずっーーーーーーーと一人ぼっちで会話はパパやママとだけの、影で友達にヒソヒソ陰口叩かれてるような生活送ってたん?」

真姫「な、そんなわけないでしょ!? 友達くらい普通にいたわよ!!!」

希「そうやろな。おったはずや。じゃあ……なんで今は一人なん?」

真姫「だから、それは誰とも関わりたくないからで……」

希「——何故、関わりたくないん?」

真姫「…………………………」

希「だっておかしいやろ。中学の頃は普通に友達作ってて、なのに高校に入った途端、誰とも関わりたくなくなるなんて、どう考えても何かあるやん?」

真姫「…………別に」

希「言いたくないなら、ウチが言ったるわ。あれやろ、医大入る為に猛勉強せなアカンから、ピアノやめろとか親に言われてるってオチやろ?」

真姫「——ッ!? どうしてそれを……」

希「家が病院で、先の心情変化を目の当たりにして、なおかつピアノの前に棒立ちしてたらそりゃあ誰だって見当つくやん? 真姫ちゃんがピアノに未練たらたらだってことくらい」

真姫「み、未練なんてないわよ!? 親の言い分は正しいし、元々ピアノは中学までって言われてたし、もう思い残しなんて何もないわ! だから勝手に決めつけないで」

希「なら何で真姫ちゃんは、ピアノの前にいるん? 未練なんてないんやろ?」

真姫「それは……どうせ教室にいたってやることないし、一人の空間が欲しかったし、だったらピアノでも弾いてた方が有意義な時間を過ごせると思って……」

希「だから、それや。——ピアノ弾いてる暇があるんやったら、音楽室なんかより、図書館にでも行って勉強してた方が、今の真姫ちゃんにとっては余程有意義な時間になるはずやろ?」

14名無しさん@転載は禁止:2019/02/03(日) 11:44:01 ID:2Md1TMvU
続きはよ

15名無しさん@転載は禁止:2019/02/03(日) 14:26:11 ID:IBczIOEk
真姫「————ッ」

西條「真姫ちゃんは賢い子やから、きっとウチに言われなくても理解できてたはずや。今は勉強するべきだと、ピアノの前に立つべきじゃないと、頭ではそう理解してるはずや」
 
西條「でも、気付けばピアノの前にいた。人はそれを未練と言うんや。未練は怖いよー? 人を駄目にするからねー。何をする時も手付かずで、それのことばっかり考えてしまう」

真姫「……………………」

西條「二兎追う者は一兎も得ず、なんてよく言うけど、今の真姫ちゃんは一兎すら追えんただの愚者や。一兎を集中して狩るつもりなのに、後ろにいるもう一兎に視線奪われてるんじゃ狩りにすらならへんよ。どうしようもないとはまさにこのことやね」

真姫「……何も……知らない、くせに。アン、タ……なんかに」

西條「知ってるよ、ウチは真姫ちゃんのこと、よく知ってる」

真姫「何を知ってるって言うのよ!? 私だって、私だって……ずっとピアノを続けていたかったわよ!? でもそれじゃ医大に合格するなんて不可能で、だから、私は……」

西條「……なんだ、真姫ちゃん自身よりウチの方が真姫ちゃんのこと、よっぽど深く知っとるみたいやな。真姫ちゃんは自分のことを知らなすぎやね」

真姫「……え」

西條「ピアノ続けてたら医大に合格できないやって? 真姫ちゃん、それは自分を過小評価しすぎやで」

真姫「ど、どういう……」

西條「真姫ちゃんはやってのけてしまえる子や。無謀な挑戦であろうとも、無理難題を押し付けられても、平然とした顔で最後までやり遂げてしまう、そんな子なんよ」

西條「で、そんな子がどっちつかずで中途半端な現状にある。こんなの愚かでしかないやろ、二頭同時に仕留められるポテンシャルがあるなら、二頭追うのが正解や」

真姫「なにそれイミワカンナイ!! どう考えても現実的じゃないわ!!」

西條「現実的とか言い出すんなら、こんな心境で医大に受かろうと思ってる方が現実的やないんと違う? 断ち切れん未練抱いて、勉強もせずにピアノ弄りの言い訳考えてるくらいだったら、いっそ両立させて憂いなく勉強した方が逆に効率的やろ」

真姫「そ、それは……」

西條「……まあ、最終的にどうするかは真姫ちゃん次第やね。未練に打ち勝つのも良しやし、ウチの言ったように両立するのもまた良しや。ただ、最後に一つ」

西條「この先、真姫ちゃんの力を必要とする人が現れるはずなんよ。だから、その時までに両立か否か、はっきりさせておくことやね。ちなみにそうするべきだとカードが告げとる」

真姫「ちょ、なにそれイミワカンナイ! なんでそんな事が分かるの……というより、今更すぎるけどアナタ一体何者なの?」

西條「だから最初あたりに言ったやろ? ウチはただの敏腕占い師やって」

 それだけを言い残して、希は音楽室を後にした。

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

16名無しさん@転載は禁止:2019/02/24(日) 17:10:16 ID:R8LwrwAQ
もっと読ませて

17名無しさん@転載は禁止:2019/05/24(金) 01:35:58 ID:TbWhgPk.
面白いやんけえ……
全員分見たいぞ


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