■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
海未「廃墟の休日」
-
◆海未
ある日、廃墟の写真を見ました。
誰からも振り返られず、消えていく風景があります。
そんな世界をカメラで収めている女性、アリサとSNSで知り合いになりました。
ある日、彼女からメールがきました。
「休みを取って廃墟を撮りにきませんか?」
「カメラだけ持って」
このアリサの言葉に誘われて、友人を誘い、廃墟をスケッチする旅に出ました。
そう遠くない未来に、失われていく廃墟を求めて。
◆
――廃墟の休日――
-
_.. -─‐─- .._
_, '´ ` ._
/´ \
, ゙  ̄`丶、 \
/ { \ ヽ
,′ ∧ \ ヽ .
{ { / 、 \ \ ヘ | i
*==| ,. -‐ヽ \ 丶、 | │ │
| |´ \ ` ー-ニ..__ | │ l | A・アリサ
. | l l _ィ=ミ、 \ 'ィ弌‐ミ、 :| │ | | 廃墟に詳しい。園田海未にも詳しい。
. | |_/'ん心 ん':)ハ V! │ | |
| ハ`弋:::ソ ゞ::::ノ イ |_ l │
. l l::::, :.:::: , :.::::.:│ l |^} l |
l l:::::} | l |ノ.:. ', │
l l:::ハ, V ̄ 7 | l | ::::::. 、
. l l:::{::::\ ヽ .ノ l l :| :::::::. \
| l::: :::::: |::|l:...、 _.. イ l :| ::::::::. ヽ
| l::::::::/ |::{::::::::` ー ´ | . { :リ :::::::::: }
八从::: { {nnn:::::::__」 { { 乂 .:::::::::} } }
{ V{乂_「「l l│|/_ノ 乂 \ ‐- ⊥_ ノ ノ
/⌒ 「{ l. |│|┐ __/ ` ー-- '⌒ヽ
/ |.| l 寸ー-、/ / _.. -‐'´ }
, | | ∨ / /_.. イ^ |
,′ \|│ } ,/ . ´..::/ / |
/ リ ! }/ /..::.::≠{ / ,ハ
r‐…‐-./ {/..::.::.:/ ノ /: :}
. 厶ニ / ハ マ⌒ ̄ 「  ̄ ̄ 丶、 イ: : :|
-
r‐- 、
, . .-―一ー}-.、
/: : : :, -―‐- 、: : \
/ : : /´:::::::::::::::::::::`ヽ、:ヽ
j: : :/::::::::/:::/::::::::::|:::::::::::ヽ}
{: :/::::::::/|::/l::::::::::ハ:::::::::::::|ヾ:、 園田海未
V::::::::/ リ‐|:::::::/-‐ヽ:::::::::| リ 高校卒業後、東京の大学に進学。
/|::::::::|r笊ミ ヽ:/ r笊ミ゙!:::::| 将来は実家の日舞の家業を継ぐ予定。
/:::ゝ、::弋zソ 弋zソj;/ヽ
/:/::::ヽゞヽ 、 , /‐':、:::ヽ
l:::/|:::/:::|::::>...、__ /:;::::::ハ:::::|
リ |::|::::ハ:::/´ヽX/|\:::/::::/ }:/
ヽ::{ /:/|: :}_∧/: 、:\:/ 〃
r‐゙く_;/ j: :o| |: :{ \:`ーr┐
 ̄´ / : o|―|: :ヽ. `´ ̄
7ー‐┘土゙ーく
く土土土土土ゝ
`゙l__|  ̄ l__|´
|:::l |:::|
ヽj ヽj
-
__
/: : : : :_>/ }=──-
__,ノ : : : 「_ア. : : : : : : : : : : : : : . .
⌒ア: : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
. /: /: :/: : : /ァ:.ィ: : : :/⌒~^ヽ: : :ヘ: : : .
|:.ィ.: :.l: : : /__ノ j:|: :./ 、__ ': : : :l : : | 高坂穂乃果
j八: :.|: |:.:| ∧: l |: : : |: : :| パンがすき。
∨:∧:| === ∨ ===ミ |: : :/: : :′
Ⅳ y、、 、、、、 j: :/、: :/
| 、 _ノ ムイ ノ: :ヘ
入,_/^ ̄⌒卞 r‐=彡: : : :}
j八/ ∨ ̄`ヽ:/j:ン
/ }/ |
|/⌒ヘllllr'⌒ヽ j )
| Ll」 }(/ |
. 人 | 人 /tーヘ |
{⌒ー=」 ゚| 〈二_ノ ′
人 / .| \ /
-
第1話「女王、白、24番目」
―神戸、三宮駅― AM08:00
穂乃果「神戸なんて初めてきたよ〜!」
海未「ええ、私もです」
穂乃果「それにしても、いきなり廃墟を見に行こうなんて言われたから驚いちゃったよ」
海未「アリサさんという方からのお誘いがありまして……せっかくなので、穂乃果も、と」
穂乃果「廃墟なんてちょっと怖そうだけど、海未ちゃんが一緒なら大丈夫だね! 幽霊が出てもやっつけてくれそうだし」
海未「穂乃果、肝試しと勘違いしてませんか?」
穂乃果「えっ、違うの?」
海未「違いますよ……。ただ単純に廃墟を鑑賞しに行くんですよ?」
穂乃果「そうだったの!? た、確かにこんな朝早くに肝試しっていうのも変かも……」
海未「そうですよ。大体、私は肝試しなんてわざわざするようなタイプじゃないです」
-
穂乃果「んーでもさ、それじゃあ廃墟に行って、それを見て……それで?」
海未「ふふふ、穂乃果はまだ知りませんよね。知らないはずです。廃墟の美しさを」
穂乃果「……う〜ん、廃墟って美しい、とかあるの? なんだか穂乃果のイメージだと、窓ガラスが割れてて、壁一面にツタが這ってて、不気味な感じしかないけど」
海未「一般的な廃屋だと、確かに不気味な印象ですが、私の言う『廃墟』というのは少し特殊な建物であることが多いです。もちろんそのあたりにあるような廃屋を好む方がおられても不思議ではないですが」
穂乃果「ふんふん、特殊っていうのはどういうことなの?」
海未「例えば、もともとはホテルだったり、あるいは発電所、炭鉱、工場、遊園地、病院……のようなものです」
穂乃果「廃病院とか穂乃果イヤだよ!? ち、ちなみに今日はどんな廃墟に行くの?」
海未「わかりません」
穂乃果「えっ!?」
海未「アリサさんが案内してくれるそうですから、彼女待ちですね」
穂乃果「怖い場所じゃないといいけどなぁ……」
海未「大丈夫ですよ、きっと。アリサさんの撮った写真を見せてもらったのですが、どれも幻想的で、心霊的なものとはまた別でしたよ」
穂乃果「本当かなぁ……?」
-
<ピピピッ♪
海未「あっ、アリサさんからメールです」
海未「……」
穂乃果「ん?」
海未「…………」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「………………」
穂乃果「ちらっ……『ごめんなさい、突然いけなくなってしまいました。でも大丈夫です』」
海未「……」
穂乃果「えっ」
穂乃果「ええーっ!!!」
海未「ど、どうしましょう穂乃果」
穂乃果「どうしようって……あっ、せめて場所聞こ! 場所!」
海未「そっ、そうですね!」ポチポチ
-
<ピピピッ♪
海未「返信です!」
海未「…………」
穂乃果「……『大丈夫大丈夫、大丈夫ハラショーです!』」
穂乃果「あ、あのさぁ海未ちゃん……海未ちゃんもしかして騙さ――」
海未「そんなことありません!!」
穂乃果「いや、だって……ね?」
海未「……探しましょうか、廃墟」
穂乃果「もう普通に観光でよくない……?」
海未「それなら神戸まではるばる来た意味が……!」
穂乃果「だから観光でいいじゃん! 楽しいよ神戸も!」
海未「何があるっていうんですか神戸に! 東京以上の娯楽があるっていうんですか!?」
穂乃果「例えば、えっと……神戸牛とか!」
海未「他には?」
穂乃果「え!? えーと、うーんと…………そっ、そもそも海未ちゃん神戸県の人に失礼だよ!」
海未「神戸県じゃなくて兵庫県ですよ。穂乃果だって大概失礼じゃないですか!」
-
海未「……」
穂乃果「……」
海未「とりあえず、周辺を散策してみましょうか」
穂乃果「うん、そうだね……。でも、この辺とか普通に都会の街だし、お店は沢山あるけど観光名所とかってあるのかな?」
海未「それは調べてみないとどうにも……今回は廃墟を主役に考えていたので、観光名所については調べていませんでした」
穂乃果「海未ちゃんにしては意外だね。こういうことはいつもきっちり調べてるのに」
海未「ちょっと最近大学とアルバイトで立て込んでて……」
穂乃果「大変だね〜。私も暇っていうほど暇なわけじゃないけど、海未ちゃんよりはゆったり過ごしてるよ」
海未「穂乃果の方こそ、製菓学校はどうなんですか?」
穂乃果「ん〜、穂乃果不器用だから苦労することもあるけど、結構楽しいよ! いろんなお菓子作りができて、ことりちゃんになった気分」
海未「ではやはりお家を継ぐ?」
穂乃果「今のところはね! いっそ穂むらをパン屋さんに」
海未「お父さんが泣きますよ」
穂乃果「あははっ、冗談冗談! って、あっ――!」
◆海未
突然大きな声を上げて、穂乃果は食い入るように道脇の小さな喫茶店に飾られたケーキの食品サンプルを眺めだしました。
朝食にケーキというのもなんですが、実際朝食という時間も過ぎてしまっていて、私としても何か小腹を満たしておきたい気もします。
◆
-
穂乃果「……」ジーッ
海未「……ケーキですか?」
穂乃果「……」コクコク
海未「……」
穂乃果「……」ジーッ
海未「……食べていきます?」
穂乃果「……!」コクコク!!
-
―喫茶店―
穂乃果「あむっ、美味しい!」
海未「ええ、美味しいですね」
穂乃果「海未ちゃんはチョコレートケーキかぁ。ね、穂乃果のショートケーキ、美味しそうだと思わない?」
海未「……交換は一口だけですよ」
穂乃果「やったぁ〜♪ はい、あ〜ん!」
海未「ふ、普通に私のお皿から取ればいいじゃないですか」
穂乃果「んもう、海未ちゃんったら恥ずかしがり屋なんだからん♪」
海未「公衆の面前でどうかと思いますよ……。しかも普通に恥ずかしいですし」
穂乃果「高校生のときの海未ちゃんならきっと喜んで食べてたはずなのに」
海未「昔のほうがもっと強く拒否していると思うのですが……」
穂乃果「そうだっけ?」
海未「そうですよ」
店主「……お嬢ちゃん達」
-
海未「はい?」
店主「これを預かってたから」
◆海未
喫茶店のマスターが私達に手渡してきたのは……『六甲のおいしい水』?
◆
海未「えっ、これを私達にですか?」
穂乃果「ただのお水みたいだけど……」
海未「あの、どなたが一体……」
店主「んーと……サングラスを掛けていたからよく分からなかったけど、金髪の女性で、アリサと名乗っていたよ」
海未「ええっ!? 一体いつ頃で――」
<ガチャッ チリーン♪
店主「あっ、いらっしゃい」
客「いつもので」
店主「はいよ。ごめんねお嬢ちゃん達、いいかな?」
海未「あっ、はい! すみません、有難うございました」
-
海未「……どうしたものでしょうか」
穂乃果「でも、アリサさんは神戸に来てるってことだよね?」
海未「そうなるでしょうね。どうして私達がこの喫茶店に寄ることを知っていたかどうかは不思議でなりませんけど」
穂乃果「うーん、アサヒの六甲のおいしい水600ミリリットル……特に変わったところは無さそうかな」
海未「そういえば六甲といえば六甲山ですが、神戸にある山ですね」
穂乃果「穂乃果も名前は聞いたことあるよ!」
海未「となるとこれは、アリサさんからのヒントでしょうか?」
穂乃果「……なんだかちょっとワクワクしてるかも」
海未「……ふふ。行ってみましょうか?」
穂乃果「行くしか無いよね?」
海未「ええ」
穂乃果「でも神戸っていっても、神戸のどこにあるの?」
海未「一旦駅に戻って、六甲駅に行くのが良さそうですね。そこまで遠くもないようですよ」
-
海未「とはいえ一口に六甲山といっても、一般的には六甲山系を指すので……」
穂乃果「六甲山系?」
海未「要するに、山いくつかをまとめて総称しているわけです。この地図を見てください、グーグルマップですけど」
穂乃果「……なんかたくさん山があるね。あっ、でも六甲山っていう山もあるじゃん!」
海未「もちろんそうなのですが、六甲駅から近い場所では摩耶山、天望山、坊主山があって、アリサさんが指し示しているのは……」
穂乃果「う〜ん、とりあえず行ってみない? 行ってみないと始まんないよ!」
穂乃果「何も無さそうだったらそれはそれで、ここに戻ってきてもいいし、他の場所で観光するのもいいしさ!」
海未「……そうですね! 穂乃果の言う通りです。最悪現地で情報収集なり……あまり気が進みませんけど」
穂乃果「え、どうして?」
海未「だって穂乃果……廃墟を巡るのは、その……住人が廃墟の存在自体を知らないことも多いですし」
穂乃果「あぁ〜、確かに人気があるような場所だったら廃墟にはならないよね」
海未「なにより、不法侵入なんです」
穂乃果「……ん?」
海未「犯罪なんです、犯罪」
穂乃果「……ええええーっ!!!?? ダメじゃん!」
-
続く
需要はともかく、亀更新ですが暇な時に書いていこうと思います
-
突然の>>2-4ワロタ
続き期待している乙
-
あの番組面白いよね…
期待してる
-
あくしなさって
-
海未「はい……。廃墟といえども地権者はいますからね。できれば廃墟探索はその所有者の方に許可をもらった状態で行うのが望ましいのですが、実際、一般の方でそういった手続きをされる方は少ないようですね」
穂乃果「どうするつもりだったの?」
海未「肝心のアリサさんが見つからないですし、どうにも……。管理人や警邏をしている警備員に見つかって、通報される可能性もあるようなので」
穂乃果「ええ……」
海未「それに、その廃墟が住宅街に面していたりするような場所では、その地域の住民が廃墟を目的にやって来る人に対して必ずしも好意的だとは限らないですよね」
穂乃果「そうだね」
海未「まあ、そういう一因を作り出しているのは、基本廃墟好きという方々ではなく、心霊スポットという名目で訪れたタイプの人達なのでしょうけど」
穂乃果「というか、海未ちゃん詳しくない? どんだけ廃墟好きなの……」
海未「……いや、実をいうと、本当に現地へ訪れたことはないんです」
穂乃果「えっ!? てっきり経験者なのかなぁって思ってたけど」
海未「違いますよ。だからこそ心を踊らせて神戸まできたのですが……」
穂乃果「でも待ってよ。仮に廃墟があったとして、私達が見つかっちゃったら……?」
海未「それは……どうなるんでしょう」
-
穂乃果「待って待って! 穂乃果、警察のお世話になんてなりたくないよ?」
海未「……不法侵入の時効は三年です」
穂乃果「うわぁぁぁん、穂乃果まだ前途有望な若者だよ!?」
海未「もう私も引くに引けないので……。廃墟でもマナーを守って訪れればきっと廃墟の女神が守ってくださいますよ!」
穂乃果「……」
海未「……ね?」
穂乃果「もしつまんない場所だったら、穂乃果怒るからね!」
海未「穂乃果がお気に召すかどうかは、ちょっと保証できませんけど……」
穂乃果「そこは胸を張って保証してよ! はぁ、それじゃあそろそろ……行く?」
海未「え、いいんですか?」
穂乃果「……もうこうなったら海未ちゃんにとことん付き合うよ!」
海未「……! ありがとうございます♪」
-
―六甲駅―
穂乃果「着いたよ!」
海未「なんだかこぢんまりとした雰囲気の風景ですね」
穂乃果「住みやすそうな町って感じだね」
海未「ですね、さて、ここからはまたノープランの旅になるのですが」
幼女「おねーちゃん」ヒョコヒョコ
◆海未
お母さんのもとから、小さな女の子がこちらに駆けてきました。
まさかまた、アリサさんからのヒントでしょうか?
不可解なことばかりですが、今はとにかく流れに身を任せてみましょう。
そういうわけで、女の子から、折りたたまれた紙を受け取ります。
◆
-
穂乃果「ありがと〜! えへへ、可愛いね!」
幼女「えへへぇ、ばいばいー」
穂乃果「バイバイ!」フリフリ
海未「ありがとうございます」フリフリ
海未「……さて」
穂乃果「何が書いてあるの?」
海未「どれどれ……これは、地形図ですね」
穂乃果「うわっ、線ばっかり! こんなに道だらけなの!?」
海未「これは等高線ですよ。学校で習っているはずですが」
穂乃果「トーコーセン? ……わ、忘れちゃっただけだし!」
-
◆海未
地図には摩耶山周辺に赤いペンで線が引かれていました。
恐らく、これが廃墟までのルート、ということなのでしょう。
赤い線の終点に描かれた「×」が目的地だと推測します。
◆
穂乃果「このバツが廃墟だよね……っていうかこれ、もしかして山登り……?」
海未「かもしれませんね」
穂乃果「うえぇ……最近運動してなかったから不安だよ」
海未「どんな道なのかは分かりませんけど、できる限りサポートしますから」
穂乃果「うん……。でもこの山、ロープウェイがあるよね。しかもロープウェイ乗り場のすぐそばじゃん! 廃墟! そっちから――あっ!」
海未「気付きました? さっき私が言ったことがわざわざ遠回りしていく理由でしょう」
穂乃果「見つかっちゃうってことかぁ」
海未「ロープウェイから無理なく行けるなら、きっとアリサさんもそう線を描いてくれるはずです」
海未「とりあえず赤い線の始点の最寄りのバス停へ行きましょうか」
穂乃果「うん、だね」
-
―某所―
海未「ここが赤線の始点ですね……」
ttp://i.imgur.com/yPmRGPA.jpg
穂乃果「ね、ねえ海未ちゃん、隣に霊園があるんだけど……本当に心霊とかじゃないよね?」
海未「確かに薄暗くて不気味ですけど……でも登山道の看板もありますからちゃんとした道が続くと思います」
穂乃果「う、うん……」
海未「あなた、最初は肝試しだと思って来たというわりに、いざ眼前にして結構怖がってません?」
穂乃果「いやだって怖いものは怖いじゃん! しょうがないよ!」
-
◆海未
登山道の道中、倒れて朽ち始めた「通行止め」の標識に、思わず気持ちが高揚してしまいました。
トレッキングコースとはまた違う、微かな踏み跡と、枝々に結ばれた赤テープを頼りに、進んでいきます。
静かな山に響く私達の足音と、妙な背徳感で、廃墟に近づいていると思えば思うほど、途端に鼓動が速まります。
◆
◇穂乃果
海未ちゃん、流石に登り慣れてるのかな? 穂乃果なんかよりも全然ラクそうに進んでいくよ……。
μ'sで鍛えられた体力のおかげでなんとかついていけてるけど……!
あと何分歩いたら着くのかなぁ。
◇
ttp://i.imgur.com/aYRD5r6.jpg
穂乃果「ひぃっ、ふぅっ……坂、キツイ……」
海未「ふむ、ちょっと休憩しましょう。前はロープが張ってあるほどの急登のようですしね」
穂乃果「うんっ……はぁっ、はぁっ」
海未「これ、スポーツドリンクです。穂乃果の分も買っておきました。あとは、糖分補給にチョコとアメも」
穂乃果「あっ、ありがとぉ……んぐっ」ゴクゴク
穂乃果「このロープを使って登っていくの?」
海未「えと、そうですね……ロープに全体重をかけるより、あくまで滑ったときの支えになる程度に持ってください。意外とロープを使わなくても、立って登れますから」
穂乃果「ふぅん、そういうものなんだ」
海未「さあ、もうひと踏ん張りですよ、穂乃果!」
穂乃果「うん! 休憩したらちょっと体力戻った!」
-
穂乃果「それにしても……こんな山を登ってまで廃墟に行く人いるのかなぁ?」ザッザッ
海未「いるみたいですね。何よりも、この道がそれを示しています」
穂乃果「へ?」
海未「何気なく、今歩いていますけど、なんとなく草が薄いと思いませんか? 木々で行く手を阻まれることもありません」
穂乃果「確かに!」
海未「人が踏んだ場所が、自然と道になっていくんですよ。人が入らなければ、あそこの茂みのようになっていきます」
穂乃果「あぁ、なるほどね〜! ってあっ!! 海未ちゃん海未ちゃん! あれ!!」
ttp://i.imgur.com/qKGgrZY.jpg
海未「ああっ!!」
ttp://i.imgur.com/duU2J0P.jpg
◆海未
自然の中に突如として、不釣り合いなコンクリートの要塞が姿を現しました。
窓ガラスが割れ、ツタに侵食され、長い年月をかけて徐々に自然へと還っています。
風と木々の音が、かえって辺り一帯を静寂に閉じ込めているようでした。
◆
-
ttp://i.imgur.com/NCCJzwF.jpg
穂乃果「立ち入り禁止の文字がたくさん……。なんか非日常って感じかも……」
海未「まあ倒壊の危険ももちろんありますからね。ふふ、どうですか?」
穂乃果「ま、まだわかんない」
ttp://i.imgur.com/vSxaQ4E.jpg
穂乃果「なんかすっごくオシャレな外観だけど、もともとは何の建物だったんだろう……」
海未「ところどころに点在する円窓も良い味があります……。洋風の建築で間違いはありませんが、なんでしょうね……」
穂乃果「こういう感じってなんか、ジブリっぽくない?」
海未「分からなくもないですね。ジブリ美術館って行ったことありますか?」
穂乃果「うん、行ったことあるよ!」
海未「あそこもこんな感じじゃありませんでしたか? もうだいぶ昔の記憶なので自信がないですが」
穂乃果「だったねぇー、また今度一緒に行こうよ!」
海未「ええ、いいですよ」
-
海未「……中に入ってみましょうか」
穂乃果「……だね」ゴクリ
ttp://i.imgur.com/3LFCqlT.jpg
◇穂乃果
外の雰囲気もすごかったけど……中は中ですごいかも。
薄暗くて不気味にも思うけど、不思議とちょっと綺麗かもって思っちゃう。
これが海未ちゃんの言ってた廃墟の美しさなのかな?
◇
◆海未
中に入った瞬間、空気が変わりました。
すべてが朽ちていく中、微かに残る人の思い出のようなものが感じられて、なんだかとても切ない気分になります。
地面に落ちているBB弾や、壁のグラフィティが多少気に障りますけど……。
なにより廃墟そのものの美しさに負けて、取り込まれてしまっています。
一歩一歩が、洋館全体に響き渡り、視覚も聴覚も鋭敏になっていくような気がします。
私も穂乃果も、言葉が出なくて、ただただこの中を彷徨います。
◆
-
ttp://i.imgur.com/GkhP4xK.jpg
海未「これは……お風呂でしょうか?」
穂乃果「大きい部屋があったり、小さい部屋があったり……もしかして、ここってホテル?」
海未「……なるほど。明察ですね」
穂乃果「えへへ」
海未「今は森が鬱蒼としていますが、ここが現役だった頃は、この窓から神戸全体が見渡せたのかもしれませんね」
穂乃果「うん、きっとね」
-
穂乃果「海未ちゃんの言ってた廃墟の良さがなんとなくわかってきたよ」
海未「でしょう? そんな私も初めてでしたけど……来て良かったです。アリサさんには感謝しないといけませんね」
穂乃果「あっ、そうだよ! 肝心のアリサさん、結局いないね……」
海未「どこかに潜んで私達を見ているのでしょうか……まあ、きっと悪い人ではないんでしょうけど」
穂乃果「うーん……いきなり『わっ!!!!』って」
海未「ひいっ!?」
穂乃果「驚かしてきたりして! ねえびっくりした?」
海未「もう! 急に大きな声出さないでくださいよ!」
-
◆海未
そんな会話をしつつ、探索を続けていくと、一際幻想的な部屋にたどり着きました。
◆
ttp://i.imgur.com/fdIYZ1M.jpg
穂乃果「うわぁ〜、ここも景色が綺麗だったんだろうなぁ」
海未「ですね……あと、人為的なものでしょうけど、この椅子とテーブルも良い雰囲気を出し――」
穂乃果「海未ちゃん?」
◇穂乃果
海未ちゃんの視線の先には、テーブルの上に置かれた、「Alisa」と書かれた手紙が。
◇
海未「一体どこにいるのやら……『暗くなる前に下りて、今度は、ロープウェイから登ってみてくださいね』」
穂乃果「うんうん、あんまり長居して暗くなったら危ないしね」
海未「もう少しで館全体も回れそうですし、それで下山しましょうか」
穂乃果「でも、ロープウェイかぁ、山頂には何があるんだろ?」
海未「まだ廃墟があったりして」
穂乃果「どうかな!」
-
ttp://i.imgur.com/SMeLQmv.jpg
穂乃果「わっ……広い!」
海未「ここはなんでしょう……ステージもありますね。バックがとてもカラフルですけど」
穂乃果「ここでライブできそうじゃない?」
海未「違和感ありすぎですよ!」
穂乃果「あはは、だよねぇ」
海未「それにしても、このホテルは円や半円形の枠が多いですね……このホテルの象徴でしょうかね」
穂乃果「言われてみるとたくさんあったよね」
穂乃果「ここで昔は宴会とか、やってたのかなあ……」
海未「……」
穂乃果「……なんだか寂しいね」
海未「……月日や時代の変化はどうしようもありません。けれどこうして、本来の役目を終えた今でも、訪れる人がいるというのは、この建物にとっては幸せなことだと私は思います」
穂乃果「うん……」
-
◆海未
そうして私達はこの美しい廃墟を満喫し、名残惜しく思いつつも、ここを後にしました。
寸前まで、下山をしようと考えていたのですが、結局私達はこっそりと廃墟に近いロープウェイの駅の方まで歩きました。
というのも、思ったよりも長時間散策をしていたようで……。
加えて、行きの登山道もゆっくりめのペースでしたから、辺りはもうすっかり薄暗くなってしまっていたのです。
結論からいうと、無事見つかることなくロープウェイ乗り場にたどり着くことができました。
◆
穂乃果「スイスイ上ってくよ! 一度下山なんてしなくてよかったね!」
海未「まあその分危ない橋を渡ったわけですしね、ラッキーです」
穂乃果「もう脚パンパンだし、ほんと助かったよ」
海未「このロープウェイも、もう少し明るい時間帯に行けば景色を楽しめたかもしれませんね」
穂乃果「だね〜、まあでも、他の人達が見れないものが見れたんだし、穂乃果は結構満足だよ!」
海未「私もです!」
<ガコン
穂乃果「あっ、到着したみたいだね!」
-
―掬星台―
海未「どうやら摩耶山の山頂というわけではなく、その近くの掬星台というところらしいですね」
穂乃果「山頂っていうと、あんまり広くないイメージだけど、ここすっごい広いじゃん! 公園みたい!」
海未「ふむ……ここは日本三大夜景の一つだそうですよ?」
穂乃果「夜景!?」
海未「はい。……って!」
◆海未
夜景という言葉を聞くやいなや、穂乃果は柵の方まで走り出してしまいました。
私も後を追います。
◆
海未「ちょっと穂乃果っ! 待ってくださっ……!」
穂乃果「……」
ttp://i.imgur.com/EvoGX0d.jpg
◇穂乃果
目の前全部、神戸の夜景が広がってて……!!
穂乃果も海未ちゃんも、しばらく無言で景色を眺めました。
◇
-
◆海未
それから、夜景で妙にふわふわした気分のまま、ロープウェイで麓まで下りはじめました。
廃墟を見に来たつもりが、とんでもないおまけも頂いてしまったようで……。
ロープウェイで麓まで下りていく最中の、夢から醒めていくような感覚に少し寂しさを覚えながら。
まとまった休みを取ってプランもなく穂乃果と二人、神戸まで来てしまいましたが、とても充実した一日でした。
明日は、普通に市内を観光してみましょう。折角の休日なので、楽しまないと損ですしね。
◆
―摩耶ケーブル駅―
海未「綺麗でしたね」
穂乃果「うん! はぁっ、ここに着いて、急にお腹空いちゃったよ」
海未「今日はほとんど食べてませんでしたからね……どこか美味しいものでも食べに行きましょう」
穂乃果「やったぁ〜! 神戸牛?」
海未「自腹なら穂乃果の好きなお店で食べていいですよ」
駅員「あっ、君達かな」
-
駅員「これ、預かってたから」
海未「あっ、ありがとうございます」
穂乃果「なになに? やっとアリサさんに会えるのかなぁ」
海未「さあ、どうでしょうかね。アリサさんにはいろんなお話をお伺いしてみたいですね……って」
穂乃果「え、どうしたの?」
◆海未
封筒の中に入っていたのは……。
◆
海未「これ……岡山行のバスのチケットです」
穂乃果「え゛っ」
海未「……」
穂乃果「……」
海未「行きましょうか、岡山」
穂乃果「行かないなんてできるの?」
海未「ふふ、だめです」
穂乃果「だよねっ、へへ。でもまずはご飯食べようよ!」
海未「はい、そうですね!」
―――――――
――――
――
-
続く
画像元のURLがNGワードで載せられないようなのでサイト名を列挙しておきます。
Google Maps
Wikipedia
孤高のヨギー 9/28 マヤカン(麻耶観光ホテル)ルート(杣谷峠〜麻耶山〜上野道)
おやすみ廃墟記録 【2015年9月21日】摩耶観光ホテル【95点】
廃墟デフレスパイラル 摩耶観光ホテル「マヤカン」
廃墟を旅する 【宿泊系廃墟】摩耶観光ホテル
-
乙面白いぞ
-
中々おもしろい
-
――
――――
―――――――
翌日
―岡山、岡山駅― AM10:00
穂乃果「ふ〜、岡山だ!」
海未「朝からバス移動で少し疲れましたね」
穂乃果「うん! でもこれからが本番だよ海未ちゃん!」
海未「ええ、その通りです!」
-
穂乃果「あ、そうだ! せっかくだから岡山の名物が食べたいなぁ……」
穂乃果「岡山の名物ってなにがあるかな?」
海未「はて……あっ、きびだんごが有名ですよね、桃太郎の」
穂乃果「モチモチ系のお菓子以外で……」
海未「ああ、ええと、そうですね……果物でしょうか? 桃とか葡萄とか」
穂乃果「ああっ! う〜ん、でも果物って感じじゃないんだよね」
海未「……一体何ならいいんですか?」
穂乃果「お昼ごはんに食べるような名物?」
海未「だったら最初からそう言ってくださいよ」
穂乃果「えへへ、ごめんごめん」
海未「まったく……しかし、そうですね……何がありましたっけ」
-
<ピピピッ♪
海未「おや……」
穂乃果「アリサさんから?」
海未「はい、えっ……『ホルモンうどん』……」
穂乃果「えっ、そう書いてあるの?」
海未「あ、アリサさん? いらっしゃるのですか……?」キョロキョロ
穂乃果「……」キョロキョロ
海未「……」
海未「なんだか怖いですね」
穂乃果「ほんとだよ! まあでもホルモンうどんはいいね! 名前は聞いたことあるもん」
-
海未「それ、本当に岡山名物なんですか?」
穂乃果「確かB級グルメのやつだったかな……?」
海未「えっ、B級なんですか……?」
穂乃果「え? うん」
海未「で、ですが、B級というのは味がB級だということなんでしょう?」
穂乃果「いやいやいや! 違う違う! B級グルメっていうのは……っていうのは……なんだろ?」
海未「と聞かれましても……」
穂乃果「や、待ってね!? い、今調べるから……あっ、えっとね……『B級グルメとは、安価で、贅沢でなく、庶民的でありながら、おいしいと評判の料理のこと』なんだって!」
海未「なるほど、そういう意味なんですね。じゃあホルモンうどんにしましょうか?」
穂乃果「うんうんっ! お昼はがっつり食べて英気を養わなきゃ!」
海未「そうなると、ホルモンうどんが食べられるお店を探さないといけませんね」
穂乃果「そうだね〜。あっ、じゃああの人に聞いてみよう!」
-
◆海未
そう言って穂乃果は、私達の近くを歩いていた初老の女性に声をかけました。
いつしか穂乃果はその女性と談笑をはじめ、手持ち無沙汰になった私はなんとなく駅前の噴水を遠まきに眺めていました。
噴水の中心部は、トゲトゲの球体になっていて……なんだかウニのようです。
ttp://i.imgur.com/titJzrx.jpg
アレは一体何なのでしょうか?あの形状に何か意味があるのでしょうか?
とはいえわざわざ近くまで見にいく気にもなれず、ぼーっと待ちぼうけに徹していました。
あっ、水が止まってしまいました……。
◆
穂乃果「ごめんごめん〜! おしゃべりが楽しくてついつい話し込んじゃったよ」
海未「穂乃果のそういう癖は慣れていますから」
穂乃果「へへっ、あっ、それでね? ヨシコさん……じゃなくてさっきの人、お店までの地図も書いてくれたの!」
海未「おお、それは良かったですね……しかし、あの短時間でそこまで打ち解けられるというのは素直に感心します」
穂乃果「いやいや、うちのお店ってあのくらいの年代の人が結構来るからさ、多分慣れてるのかな?」
-
◆海未
地図とにらめっこする穂乃果と会話を続けつつ、お店ヘ向かいます。
お店はなんというか、昔ながらの味のある外観でした。
しかし内装は予想外に綺麗で、入り口の引き戸を開いた瞬間に食欲をそそる香りがむわっと襲ってきました。
店主の方はガッシリとした体つきの、気の良さそうな男性でした。
◆
穂乃果「んん〜、うまいっ♪」
海未「こういう濃い味付けのものは普段家では出ないので、たまには良いですね……むしろ病みつきになりそうな……」
店主「や〜! 君達みてーな可愛い顔しょーる子達にそんなん言われたらでーれ嬉しいわ〜! サービスでジュースタダね!」
穂乃果「えっ!? あ、ありがとうございますっ!」
海未「せっかくのご厚意なので、甘えさせていただきます」
-
<ガララッ
店主「いらっしゃい!」
客「あっ、これ、渡せって言われたんで……」
◆海未
突然入ってきた学生服姿の女の子は、どうやらお店ではなく私達に用があるようで……。
例のごとく、手紙を私達に渡してお店を出ようとしました。
◆
店主「え、帰る?」
客「あ、帰ります」
店主「あ、帰るんだ……そう……」
-
◆海未
淋しげな顔の店主の方を尻目に、私達は早速手紙の封を開けました。
中に入っていたのは、二つのマークが描かれた白い紙でした。
◆
ttp://i.imgur.com/tfzV3HD.jpg
穂乃果「なんだろ……これ」
海未「見た感じ、校章のようですが……あっ、そうです! あの、すみません!」
店主「ん?」
海未「この校章、どこの学校のものか分かりませんか? 多分岡山の学校だと思うのですが……」
店主「……あ〜、ゴメンね! 僕ここの出身じゃないから分からんよ」
穂乃果「えっ!? さっきまであんなに方言出てたのに!?」
店主「いや〜アレは適当適当! 君ら岡山の人じゃないでしょ? だからちょっと岡山弁真似して喋ってみただけなんだわ! なんか本家の人達にエセ方言使ったら怒られちゃいそうだしね」
穂乃果「えぇー……」
店主「やーゴメンね本当、さっきのジュースでお詫び代ってことにしといてよ!」
穂乃果「いやっ、まあ全然オッケーですよ! ね、海未ちゃん?」
海未「……」ポチポチ
-
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「え? あっ、ごめんなさい、ちょっと調べ物をしていて……」
穂乃果「何を調べてるの?」
海未「このあたりの図書館を調べているんです。図書館なら学校や市の沿革史が置いてあるでしょうし、それで校章を調べた方が効率が良いと思いまして」
穂乃果「ああ、なるほどね! これ、どっちも中学校の校章かなぁ?」
海未「だと思いますけどね」
穂乃果「そういえば、中学校の校章って思い出せないかも……学院のは流石に覚えてるけど」
海未「覚えていなかったら大問題ですよ? 元生徒会長なんですから」
穂乃果「大丈夫大丈夫! 一ヶ月に最低一回は卒業アルバム開いて見てるから、絶対に忘れたりなんかしないもん」
海未「それは心強い……あっ、そういえばこの間諸用でことりの家に行ったのですが、ことりのお母様が『穂乃果ちゃんを次期理事長にしちゃおうかしら』なんて仰っていましたよ」
穂乃果「えっ!? り、理事長って……社長さんみたいなものだよね?」
海未「そうですね」
穂乃果「そ、それじゃあ……お、お金ががっぽがっぽ……うへへぇ」
海未「ちょっ、揺らがないでくださいよ! というか、ことりのお母様も冗談で言われたに決まってます!」
穂乃果「あははっ、うそうそ! 理事長よりも穂乃果はおまんじゅう……できればパンだけど、作ってる方がお似合いだし」
<ガララッ
<ガララッ
海未「そろそろお昼時ですし、混んできましたね」
穂乃果「だね、そろそろ出て図書館に行こっか」
海未「ですね」
穂乃果「ごちそうさまでした〜っ」
海未「ご馳走様でした」
-
続く
-
乙です
写真付き旅行SSほんと楽しい
岡山は駅ビルの自然食スーパーが品揃え豊富かつ値段手頃でめっちゃよかったな
-
元ネタそのまんまだけど......うん
-
つまんな
-
元ネタあるの?
教えておくれ
-
テレ東の「廃墟の休日」って番組
-
サンクス!
-
なかなか面白い
-
続きはまだでしょうか
-
つづきまだー?
-
一月経ったぞ
-
マダー?
-
まだ?
-
続かないのかよ!!!!!
-
ルイヴィトン - N級バッグ、財布 専門サイト問屋
弊社は販売 バッグ、財布、 小物類などでございます。
弊社は「信用第一」をモットーにお客様にご満足頂けるよう、
送料は無料です(日本全国)! ご注文を期待しています!
下記の連絡先までお問い合わせください。
是非ご覧ください!
激安、安心、安全にお届けします.品数豊富な商
商品数も大幅に増え、品質も大自信です
100%品質保証!満足保障!リピーター率100%!
スーパーコピー時計 https://www.cocoejp1.com
-
世界一流スーパーコピー 時計
※弊社は海外安心と信頼のスーパーコピー 時計です。
※2019 新作が満載!皆様を歓迎して当店をご光臨賜ります。
ロレックススーパーコピー,パネライスーパーコピー,ウブロスーパーコピー,シャネル スーパーコピー等。
サイトは世界一流スーパーコピー 時計専門店です。
ぜひ一度当店の商品をお試しください。
驚きと満足を保証致します。ご利用をお待ちしております。
ロレックス時計コピー https://www.cocoejp.com/ProductList1.aspx?TypeId=481294076887935
-
ロレックス 通販専門店
★経営理念:
1.信用第一,品質保証,最も合理的な価格で商品を消費者に提供致します.
2.弊社の商品品数大目で、商品は安めです!★商品現物写真★
3.数量制限無し、一個の注文も、OKです.
4.1個も1万個も問わず、誠心誠意対応します.
5.不良品の場合、弊社が無償で交換します.
営業種目:
高級腕時計,スーパーコピー時計(N級品),財布(N級品)
バッグ(N級品),靴(N品),指輪(N級品),ベルト(N級品),マフラー(N級品)
ロレックス,カルティエ,IWC,オメガ,パネライ,ブランド時計等も豊富に取り揃えております
価格が特恵を与えて、信用の第1、品質の100%は保証します
ブランドコピー https://www.yutooz.com/protype/list-241.html
-
うつ病の予防と改善の他、引きこもり不登校いじめパニック障害潔癖症摂食障害睡眠障害不安悩みイライラストレス自信がない勇気がないなどの改善方法や人材育成の方法を紹介しています
-
ヴィトンのマルチの白が大好きで集めています。
2歳の子供がいるので、消毒ジェルや日焼け止めを入れるポーチを探していました。
そういうものを入れて普段使いにしていると、
どうせすぐに汚れるので新品でいいやと思いつつも、
商品状態を心配していました。
届いてみると、思っていたよりもだいぶきれいでした。
梱包もヴィトンの箱や保存袋はありませんでしたが、プチプチで梱包してあり、丁寧だと思いました。
また、機会があれば購入させていただきたいと思うショップさんでした。
ありがとうございました。
スーパーコピーヴィトン https://www.kopii.net
-
素早い発送も勿論、梱包も綺麗で、きめ細やかな心配りが随所に感じられました。機会があれば何度でも利用したくなるショップです。
【送料無料】ゲラルディーニ トートバッグをセール価格で販売中♪ゲラルディーニ トートバッグ ソフティ ブラック 新品
大変質のいい品物
黒いゲラルディーニをさがしていて、大きさもちょうどいいと思い、購入しました。新品品を買うのが初めてで、不安もありましたが、返品可能と、Ai級ということで安心して利用できました。実際商品を見ると、説明文通り金具部分にかすれはありましたが、本体部分のかすれはほとんどわかりませんでした。大変状態も良く、安くて大変気に入りました。
[url=https://www.2bcopy.com/product/product-2156.html]スーパーコピー 中古[/url]
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■