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ネタ捨て場のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/11/20(日) 16:21:22 ID:q80dHHtA0
*ここは形にならなかった、または完成できなかったネタ(プロット、設定、仕掛け)などを書く場所です。
あまりに一般的で王道的なプロットや古典のパロディなどもおkです。
*ここに書かれたネタの再利用は自由です。利用する際、このスレからとったことを明記する必要はありませんが、
書いておくと揉め事を避けられるかもしれません。加工、重複利用、など使用に制限はありません。
∧ ∧___
/(*゚ー゚) /\
/| ̄∪∪ ̄|\/
| ネタ |/
116
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:12:16 ID:.IVf.m060
ちょい長いんだけど、お蔵入りしたやつを一本
生まれた時からガチ透明人間で、誰にも触れられないし見えないし聞こえない
そんな弟者と祝言あげることになった町娘デレちゃんの江戸時代恋愛もの
「誰にも観測できない」特殊さを持つ弟者とデレのふれあいやら、
お庭番的な仕事をする流石一族と幕府の権謀術数やら
書きたいものありすぎてまとめきれなくなった
観測できないってのは、たとえばデレが「リンゴが欲しい」って言ったとしたら、
背後でゴトッとか音がして、振り向くとリンゴが現れてる…みたいな感じ
現れる瞬間や移動してる最中のリンゴは、それを行ってる弟者同様観測できない
母者でさえ息子の顔をみたことがない
二人分の胎児が腹を蹴るのを感じてたけど、生んだと認識できたのは兄者だけ
飯とかトイレとかは弟者が自分でなんとかしてた
兄者に乳やって飯びつに寝かせて、母者が数刻うとうとしたら妙に乳が減ってた、とか。
人外さを強調するエピソード
以下プロローグ
117
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:12:59 ID:.IVf.m060
流石、って一族を知ってるかい?
そうそう、「あの」化け物ぞろいの流石さ。
近々あすこの次男坊に、なんとまあ可愛いヨメさんがくるって話よ。
ほんにまあ、可哀想にねえ。
118
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:13:47 ID:.IVf.m060
ζ*゚ー゚)ζ流石デレ者のようですって!(´<_` )
119
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:14:32 ID:.IVf.m060
ζ*゚ー゚)ζ「右向けェー、みぎっ!」
ζ*゚ー゚)ζ「やまっ!」
ζ(゚ー゚*ζ「左向けェー、ひだりっ!」
ζ(゚ー゚*ζ「これまたやまっ!」
ζ(゚ー゚*ζ「前も! うしろも! やっぱり山っ!」
ζ(-д-;ζ「完全に迷っちゃった……」
ζ(゚ー゚ ;ζ「おかしいな、私方向感覚と金銭感覚にだけは自信あったのに」
うっそうと茂った森の中、行けども行けども草また草。
旅費をケチって歩いてきたはいいものの、嫁ぎ先がここまで山奥とは正直思っていませんでした。
ζ(゚ー゚*ζ「戻るべきかなー、進むべきかなあ……」
ζ(゚ー゚*ζ「戻るにしても大分戻んなきゃいけないし……」
しかし立ち止まっていても話は進みません。
分かるところまで戻るべく風呂敷包みを背負い直したところで、
(;´_ゝ`)「いたーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
ζ(゚Д゚;ζ「ほんぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!???????」
120
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:15:12 ID:.IVf.m060
突如響き渡る男の人の声。
(;´_ゝ`)「雄々しい絶叫がうら若き少女の口から!?
ちょ待って逃げないで!! デレちゃん! デレちゃんだよね?!!」
ζ(゚ー゚;ζ「ああははははいっ、はじ、初めましてデデデデレですっ!!」
声はすれども姿は見えず。
言葉を返しつつきょろきょろと周りを見渡していると、上、うえ、とまた声が降ってきました。
慌てて上を向けば、背の五倍ほどの高さにある枝の上に人の姿。
その人は軽く枝を蹴り、目を丸くする私の目の前へ、なんでもない事とばかり飛び降りました。
( ´_ゝ`)「初めまして。俺は流石の兄者です。弟のヨメさんを迎えに来ました」
流石一族。時の権力者に雇われて、時代を陰から支えた異能の人々。
高い木の枝から飛び降りることは、彼らの力のごくありふれた一端でしかないのでしょう。
初っぱからこれかー、と、今後を思い気合を入れ直しながら、私は差し出された右手を握りました。
( ´_ゝ`)「見つかってよかった。ろくな手入れしてない山の中だし、
大事なヨメさんに何かあったらと気が気じゃなかったよ」
ζ(-д-;ζ「ご迷惑おかけして申し訳ありません……」
( ´_ゝ`)「いやいやw まあヨメさんの足腰がしっかりしてると分かって嬉しいよ。何せヘンピな御山なもんで」
121
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:15:53 ID:.IVf.m060
薄水色の着物にあちこち木の葉をくっつけて、兄者さんは屈託なく笑いました。
探しまわった時間を表すそれは立派な汚れっぷりに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
失礼します、と声をかけ、着物と同じ薄水の髪にくっついていた木の葉を払いました。
自分のいでたちに気付いたのか、兄者さんは慌てて体中をはたきだします。
あらかた汚れを落とし終えて、こほんと小さく咳払い。
ばつが悪そうに頬を染めたまま、私の方へ向き直りました。
( *´_ゝ`)「さて、早速ですが俺らの屋敷へご招待です。
ちょっと飛ばすからしっかり捕まっててくださいねっと」
ζ(゚ー゚;ζ「飛ばっひゃあ!!?」
ひょい、と膝を掬われて、私はあっさり抱えあげられてしまいます。
そのまま兄者さんは土を蹴り、すいすいと木々や茂みを避けて走り出しました。
目の回るような速さで流れていく風景。速駆けの馬に乗ればこんな具合でしょうか。
兄者さんの首にしがみついて、流れていく緑を見送ります。
人ひとり抱えているとは思えない、危なげない兄者さんの走り。
楽しげに細められた糸目を見上げつつ、私は少しだけ暗い気持ちになりました。
家を出て、顔も見たことのない相手の元へ嫁ぐ。
貧しい武家の次女として生まれた以上、いつかは享受しなければいけない未来。
でも、こんな、言ってしまえば得体のしれない家の人とだなんて思ってもいませんでした。
122
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:17:34 ID:.IVf.m060
( ´_ゝ`)「気持ち悪かったりしない? 平気?」
ζ(゚ー゚*ζ「平気です。むしろちょっと楽しいかも」
( ´_ゝ`)「弟のヨメさんはなかなか豪気だな」
ζ(゚ー゚*ζ「えへへ」
( ´_ゝ`)「もっと速く走れるけどどうしよっか」
ζ(゚ー゚*ζ「望むところですよ!」
( *´_ゝ`)「よーし兄者頑張っちゃうぞー!」
こちらを気遣ってか、色々話を振ってくれる兄者さんと、他愛のない会話を続けました。
初めて会った「流石」の家の人。
ちょっと言動が唐突なところもあるけれど、どうやら優しい人のようです。
この人の弟さんならそうそう変な人ではあるまい。
きっと、きっと、うまくやっていけるはず。
この人が私の結婚相手だったら、なんて
過ぎった酷い考えはつとめて頭から追い出しました。
123
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:18:15 ID:.IVf.m060
生産性のないこと考えるより、弟さんについて聞いておこう。
今更ながらそう考え、口を開いた瞬間。
あたりが開け、立派な石垣に囲まれたお屋敷が目の前に現れました。
( ´_ゝ`)「到着ー」
抱えたときと同じく軽々と私を下ろした兄者さん。
いつのまにか持ってくれていたらしい私の風呂敷包みを慌てて受け取りました。
ζ(゚ー゚*ζ「あ……ありがとうございました。重かったですよね」
( ´_ゝ`)「いんや全く。修行で抱えた臼に比べりゃ軽い軽い」
ζ(゚―゚*ζ「それはどういう?」
(;´_ゝ`)「例え間違いました。申し訳ない」
ζ(゚ー゚*ζ「まったくもう」
包みを抱え直し、兄者さんに続いて門をくぐりました。
124
:
名も無きAAのようです
:2013/07/25(木) 05:19:04 ID:.IVf.m060
プロローグここまで
この後流石家の人物紹介や、結婚相手が透明人間な事など判明する
あと一番書きたかった祝言、三三九度のシーン
↓
こと、と小さく音がしました。
反射的に目を開き、隣に目をやると、三方の上、盃が半分ほど干されていました。
美しい螺鈿の細工が施された守り刀と、なにやら折りたたまれた手紙らしきものも現れています。
兄者さんが三方ににじり寄り、手紙を取り上げます。
うやうやしく私たちの前に進み出ると、綺麗に三つ折りにされた半紙をそっと開きました。
『うみゆかばみづくかばね
やまゆかばくさむすかばね
おおきみのへにこそしなめ
かへりみはせじ』
↑
祝言の時にわざわざ死体なんて縁起悪い言葉を使った手紙を送るなんて…と思ってたデレだけど
後々弟者と交流を重ねていくうち本当の意味に気付く、みたいな
「あなたが海を行くのなら水に沈む屍となり、山を行くのなら草生す屍となろう。
ずっと傍に居させてほしい。
隣にいるのがもしあなたでなかったらなど、かえりみる事は決してない」
書きあげられる気しないから供養カキコです
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