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(ファンタジー世界でも仕事をする音葉)
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一番世界観に合ってるのにやらされるのは相変わらず音響係な音葉さんかわいそう
森の聖なるエルフ音葉さんが通りすがりの勇者飛鳥くん♂一行をおもてなしするSSあくしろよ
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武内騎士団長のスタンドという風香
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魔王美波を倒すためにはエルフの秘宝が必要だということをしった勇者武内P
さっそくエルフの森に出向くとそこには森の番人音葉がいたhttp://i.imgur.com/E6mqt21.jpg
魔王を倒すために秘宝が必要だ、それを譲ってくれと頼むと案外あっさりと譲ってもらえることとなった
その日はもう遅かったので音葉の住処で一夜を過ごし、次の日の朝に秘宝を取りに行くとなんとそこには魔王軍の淫魔が先回りしていてすでに秘宝は奪われていた
音葉は番人としての使命を果たすために淫魔に立ち向かうが淫魔の光線に体を貫かれ、倒れてしまう
逃走を図る淫魔を追撃しようと武内Pが動くと、なんと音葉が立ち上がり武内Pの行く手を阻もうとする
淫魔の光線に貫かれたものは自らに眠る淫魔の素養を呼び起こされる、音葉は淫魔となってしまったのだhttp://i.imgur.com/jsmTdim.jpg
その豊満なボディを駆使してセックスバトルを仕掛けてくる音葉をなんやかんやで撃退すると音葉は元の姿に戻った
自らの使命は秘宝をあるべきものの手に渡すこと、淫魔に渡すわけにはいかない、自分も同行させてくれという音葉の頼みを快く受け、武内Pは新たなる旅路に向かうのであった
しかし一度呼び起された淫魔の素養は簡単には消えず、武内Pはたびたび起こる音葉の淫欲を鎮めながら旅を続けるのであった……
っていうSSを一本だけ!くださいっ!
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>>3
あくしろよ
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>>3
構わん、続き行こっ!♂
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ダークエルフ音葉はじめて見たけどくっそシコいですね
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>>3
すみませ〜ん木下ですけどぉ
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騎士団長武内P「エルフの秘宝、ですか?」
大臣ありすくん「はい、あなたには急ぎエルフの森に向かいそれを取りに行ってもらいます。魔王美波の出現…情報屋によるとほぼ間違いないそうです」
騎士団長武内P「淫魔の王ですか…淫魔族は戦闘力こそ低くても、相手を籠絡することに長けている種族。かつて世界を牛耳ろうともしたと言われています」
大臣ありすくん「魔王に至っては戦闘にすら長けているでしょう。彼女が本格的に行動を始めるより先に、我々も手を打つ必要があります」
騎士団長武内P「それとエルフの秘宝に何の関係が?」
大臣ありすくん「私も詳しくは知りません。エルフの秘密主義で書物が少なくて…」
騎士団長武内P「理由はわからないがとりあえず獲れと…向こうが聞きますかね?」
大臣ありすくん「だからこそあなたなのです。あなた以外のものではエルフの秘宝をとって帰ることはおろか森に到達できるかすらわかりません。あなたにしかできないミッションです。受けてくれますか?」
騎士団長武内P「わかりました。その命に応じます」
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もは!
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騎士団長武内P「さて…大臣からもらった地図を頼りにやってきたはいいものの…」
キー、キー、ジジジジジジジ…、ガサガサッ、ガサガサッ
騎士団長武内P「迷いましたね、これは」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大臣ありすくん「これがエルフの森への地図です」
騎士団長武内P「ありがとうございます…おや?この地図何かおかしくないですか?」
大臣ありすくん「おかしい?どこがですか」
騎士団長武内P「以前遠征にいった時はこのような地形ではなかったと記憶しています。失礼ですがこの地図の出処は?」
大臣ありすくん「これは南蛮から手に入れた“たぶれっと”というものを使って私が直々に調べた地図なんです!これが一番正しいに決まってます!」
騎士団長武内P「わ、わかりました…」
大臣ありすくん「わかればいいんですよ、わかれば」フンスフンス
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想終わり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
騎士団長武内P「やはり自分の感覚を信じるべきでした…ここはいったいどこでしょう」
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>>3
結構いいプロットしてるけど、なにかスポーツはやってるの?
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騎士団長武内P「はあ…はあ…そろそろ限界です…水も尽きてきました…」
騎士団長武内P「方角もわかりません…これ以上体力を消耗してしまったら…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
サバイバル教官幸子「いいですか?森と言うのは比較的動物が多く、サバイバルにおいて飢え死にすることは少ないです」
サバイバル教官幸子「おっ、さっそくごちそうがありましたね。この種の芋虫は脂肪分が多く栄養価が高いんですよ」
サバイバル教官幸子「生でもいいですが可能なら火を通したいですね」パクッ
サバイバル教官幸子「うん、うん、この手の虫は羽や触覚が口に刺さることもないから食べやすいんですよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜回想終わり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
騎士団長武内P「……教官の教えはできれば実践したくありません……」
騎士団長武内P「ですが…いったん休憩しましょう」ドサッ
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幸子の生存能力はファンタジー世界でも役立ちますね…
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騎士団長武内P「ふう…いったいエルフの森はどこにあるんでしょうか…」
騎士団長武内P「いや、そもそもエルフの森なんて本当にあるのか…それすら疑わしくなってきました…」
チチチチッ
騎士団長武内P「おや?こんなところに小鳥が…さっきまでこの種の鳥はいなかったはず…」
チチッ、チチッ
騎士団長武内P「これはまさか…私について来いと言っているんでしょうか?」
騎士団長武内P「…どうせ道はわからないんです。それに水場につくかもしれない。よろしくお願いしますよ」
チチッ!
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ザッザッザッ
騎士団長武内P「はあ…はあ…ま、まだ歩くんでしょうか……」
チチッ!
騎士団長武内P「ずっと同じ景色…水も尽きました…もう意識がもうろうと…」
ピチャっ…ピチャっ…
騎士団長武内P「…!これは水の音!?」
ザッザッザッザッ!
騎士団長武内P「確かこっちから聞こえてきたはず…!こっちに水が!」
サァーーーーーーー
騎士団長武内P「い…泉です……やり、まし、た」
バタッ!
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チチッ!
???「あら…どうしたの…?」
チィッ!
???「……人間がこの森に?いったい何の用で……」
チッチ!
???「悪い人ではなさそうなのね…ちょっと見てみましょう」
???「この人がそうなのかしら?倒れてるみたいだけど…装備はっと……」
???「水筒が空ね。最期の力を振り絞って泉にまで来れたのでしょう……」
???「……確かに、この人からそんなに悪い気は感じないわね」
エルフ音葉「私の住処に運びましょう。みんな手伝ってくれる?」http://i.imgur.com/E6mqt21.jpg
ブルルッ!
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今日は、ここまでにしときます(たれぞう)
このスレが落ちてなくてかつ決意を抱き続けられていたら続きは明日以降書きます
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ええぞ!ええぞ!
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即興でここまで書けるとは、やりますねぇ!
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中々やるじゃない!
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こんな格好のエルフと遭遇したら煩悩抑えられないんだよなあ
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>>17
STAY DETERMINATION…
(決意を抱き続けるんだ…)
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今から投下していきます
書き溜めは無いんで進行はゆっくりです
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騎士団長武内P「…………」
騎士団長武内P「…………ハッ!」
騎士団長武内P「こ、ここはいったい?」
エルフ音葉「目が覚めましたか?」
騎士団長武内P「あなたが助けてくれたのですか?どうもありがとうございます。私は王国騎士団長の武内Pと言います。失礼ですがあなたは……?」
エルフ音葉「私はエルフの音葉と言います。そうですか……装備が整っていたからどなたかと思ったら騎士団長さんですか……」
騎士団長武内P「エルフ……ということはここがエルフの森ですか?」
エルフ音葉「やはりただの遭難ではないようですね……その通りです。と言っても今は私一人しかいませんが」
騎士団長武内P「そうですか……」
エルフ音葉「ここがエルフの森と知っているなら何か目的があった来たのでしょう……話してもらえますか?」
騎士団長武内P「はい、実は……」
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エルフ音葉「……なるほど、私が守っているエルフの秘宝が欲しいという事なんですね」
騎士団長武内P「はい。といってもなぜそれが必要なのか、私どもにはわかりかねるのですが……」
エルフ音葉「いいですよ」
騎士団長武内P「!?」
エルフ音葉「ですが今日はもう日が落ちました……明日でもよろしいですか?」
騎士団長武内P「そ、そのずいぶんとあっさりと了承してくださるのですね……少々驚きました」
エルフ音葉「魔王軍の動きが活発になれば私も困りますし……それに、あなたが悪意を持っていないことは少し『調べ』させてもらいました」
騎士団長武内「……?」
エルフ音葉「そんなことよりもお腹は空いていませんか?今日はいいお魚が釣れたんですよ……」
グゥウーー
騎士団長武内P「……ありがとうございます」
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もう始まってる!
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エルフ音葉「まあ……騎士団にはそんな方もいらっしゃるんですか……」
騎士団長武内P「ええ。初めて彼女と手合わせをした時、当然のように分身して襲い掛かってくるもので本当に驚きまして……」
エルフ音葉「ふふっ……たくさんの方が一つに調和してハーモニーを奏でているのでしょう……」
騎士団長武内P「……その、一つ聞いてもいいですか?」
エルフ音葉「なんでしょう……?」
騎士団長武内P「気絶した私を助けてもらい、こうして食事も振る舞ってもらって……」
エルフ音葉「しかも秘宝も簡単に譲ってもらえる、うまくいきすぎて裏がありそうだ、そんな風に考えているのですか……?」
騎士団長武内P「……そこまで読まれているのなら隠す必要もありませんね」
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エルフ音葉「実をいうとですね……エルフの秘宝がどんな力を持ったものなのか、それは私も知らないんです」
騎士団長武内P「え?」
エルフ音葉「私はこの使命を親から受け継ぎました。そして私の親もその親から受け継いで……そうするうちにいったい秘宝がどんな力を持ったものなのか忘れてしまったのです。何分平和なものですから……」
騎士団長武内P「そ、そうなんですか……」
エルフ音葉「ほとんどの方は存在すら知らないんじゃないんでしょうか……エルフは書物よりも口伝が主なので秘宝についてかいている書物すらあるのか……」
騎士団長武内P(もしかして大臣って意外と有能なんでしょうか?)
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エルフ音葉「そしてあなたをもてなした理由ですが……」
騎士団長武内P「理由ですが……?」
エルフ音葉「……この森にはもう私一人しかいませんから……久しぶりに他の人と話せて楽しかったんです……」
騎士団長武内P(……動物たちがいるとはいえ、家族もなしにたった一人で秘宝を守り続ける……私なら、いや私でも……)
騎士団長武内P「……そういえばまだとっておきの話がありましてね」
エルフ音葉「本当ですか?ぜひ聞いてみたいです……」
騎士団長武内P「はい。大臣の得意料理がパスタなんですけども……」
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“翌朝”
エルフ音葉「よく眠れましたか?それでは向かいましょう……」
騎士団長武内P「はい、よろしくお願いします」
ザッザッザッザッ
騎士団長武内P「しかし見渡す限り一面森ですね。案内が無ければすぐにでも迷ってしまいそうです」
エルフ音葉「私は別に迷わないんですけどね……木々の一つ一つ、全て違う息吹が聞こえますから……」
騎士団長武内P「凄い……ずいぶんと耳がよろしいんですね」
エルフ音葉「いえ、これは耳と言うより………っ!」
騎士団長武内P「どうされました?」
エルフ音葉「……木々が泣いている……これは秘宝の方角!?」ダッ!
騎士団長武内P「あっ!待ってください!」
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騎士団長武内P「はあっ、はあっ、いったい何が……」
???「あれー?また誰かやってきたねー」
???「あれは……確か騎士団長様だったかしら」
騎士団長武内P「!」
エルフ音葉「あなた達……!ここでいったい何を!」
淫魔志希「みてわかんないかなー?エルフの秘宝は魔王軍がもらってくよー」
淫魔奏「邪魔するなら…容赦しないわよ?」
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騎士団長武内P「馬鹿な……なぜあなたたちがここに!」
淫魔志希「エルフの秘宝について王国は知っていて私たちは知らないとでも思った?魔王様が復活してすぐにこんな行動には出てこないだろうと思った?」
淫魔奏「残念ね。あと一歩の差だったけど」
エルフ音葉「……ふっ!」
シュパッ!
淫魔志希「おっと!さすがエルフ族、魔法はお手の物ってわけだ」
エルフ音葉「その秘宝をあなたたちに渡すわけにはいかない……あなた達のような悪意に満ちたものには!」
淫魔奏「言ったわよね?邪魔するものには容赦しないって」
エルフ音葉「……はぁああああーーーーっ!!」
騎士団長武内P「音葉さん!危険です!」
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淫魔志希「残念だけど……」
ピッ!
エルフ音葉「あっ……あぁうっ……」
ドサッ
騎士団長武内P「音葉さんっ!」
淫魔志希「ねーねー、奏ちゃんはあの子『どっち』だと思う?よさそうだったら持って帰る?」
淫魔奏「無駄な行動は慎みなさい。私たちの目的はあくまで秘宝よ。もうここに残る必要はないわ」
騎士団長武内P「……待ちなさい」
淫魔志希「んー?」
騎士団長武内P「よくも音葉さんを……このまま逃がしはしませんよ」
淫魔志希「あれーおかしいね、さっきのが見えなかったのかな?じゃあもういっぱ……あれ?」
淫魔奏「き、消えた?」
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騎士団長武内P「しゃぁあっ!!」
ギンッ!
淫魔志希「きゃあっ!」
淫魔奏「い、いつの間にこんな近くに!?」
騎士団長武内P「人間と思って甘く見ましたか?少々鍛えればこんなこともできるんですよ」
淫魔奏「……ッ!志希!早く秘宝を持って美波の所に行きなさい!」
淫魔志希「で、でも……!」
淫魔奏「急いで!私が彼を止めてる間しか逃げれないってわからないの!?」
騎士団長武内P「逃がしません。エルフの秘宝と音葉さんへの報い、どちらもいただきます!」
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キンッ!ガキィッ!シュッ!サッ!
淫魔奏「つ……強いっ!もしかして美波と同じぐらい……っ!」
淫魔志希「奏ちゃん私も戦うっ!二人でやっつけよう!」
淫魔奏「いいから!私の事は放っておいて!」
騎士団長武内P「よそ見は禁物ですよ!」ブンッ
淫魔奏「あぁっ!」
淫魔志希「奏ちゃん!」
淫魔奏「周子、美嘉、フレデリカ、ごめんね……もう帰れないかも……」
騎士団長武内P「終わりですッ!」
ガギィイイイインッ!!!
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クルクル、ザクッ
騎士団長武内P「こ、これは……!?」
淫魔奏「……生きてる」
淫魔志希「や…やった!まさか『成功』の方だったなんて!」
騎士団長武内P「いったいこれは……どういう事ですか音葉さん!」
エルフ音葉「…………」
淫魔奏「エルフの魔法……結界。なるほどね、私の悪運もまだまだってとこかしら」
エルフ音葉「……私は、内なる私を解放できたの……志希様のおかげでね」
淫魔志希「教えてあげるよ団長様、彼女は選ばれたんだ!淫魔の光線に貫かれてなお生き残った!」
淫魔音葉「力があふれてくる……これが私の本当の力……」http://i.imgur.com/jsmTdim.jpg
淫魔志希「やっぱり撃ってて良かったでしょー?今のうちに逃げよう!」
淫魔奏「さあ行きなさい……新たなる同胞、淫魔音葉!」
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いかん、危ない危ない危ない…
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今日はここまでです
淫魔SSなのにストーリーパート長い…長くない?
申し訳ありませんがエロパートの描写苦手なんですよね…もうなんやかんやで倒したってことでさ、終わりでいいんじゃない?
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中々やるじゃない!
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お〜ええやん
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いいゾ〜
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>>38
(よく)ないです
ねっとりエロ描写してくれよな〜頼むよ〜
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武内Pがちゃんと強いところ描写されてるの初めて見たかもしれないゾ…
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今から投下していきます
今日で最後まで行くかと思います
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わーい投下らー
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騎士団長武内P「音葉さん、あなたは淫魔なんかではありません!目を覚ましてください!」
淫魔音葉「覚ますというのなら……もう醒めていますよ。ずぅーっと森に独りぼっちで寂しかった……でも今はどうすればその寂しさを埋めることができるのか、わかったんですから……♡」
騎士団長武内P「……すみません音葉さん。森で倒れていた私を助け、秘宝を譲ってもらえる約束までしてくださったあなたを攻撃するのは心苦しいですが、少し眠ってもらいます」
淫魔音葉「あら……あなたから来てくれるなんて情熱的ですね……♡」
騎士団長武内P「本当にすぐ、終わりますから」ガッ
バサァッ!
淫魔音葉(土を蹴りあげて目くらましを……もう目の前にいない!)
ギュッ!
淫魔音葉「あぐっ……!」
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武内Pレオおじさん説
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サバンナ
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騎士団長武内P「捕まえました。このまま絞め落とさせてもらいます」
淫魔音葉「く……首に腕が……かはっ……」
騎士団長武内P「喋らないでください、すぐに楽になりますから」グググッ……
淫魔音葉「あ……あぅ……」
騎士団長武内P(成りたてとはいえ相手は淫魔、油断することなく一気に決めます!)グググッ……
淫魔音葉「き……き…………」
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コマ投げ持ちサバンナとか壊れキャラやめろ
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淫魔音葉「奇遇ですね」(武内Pの首に手を当てる音葉)
ギュンッ!!
騎士団長武内P「あっ……!?こっ……これは……!」
騎士団長武内P(ち、力が抜ける……?頭が真っ白に……ま、まずい……!)
騎士団長武内P「せいっ!」
淫魔音葉「キャッ!」ドサッ
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騎士団長武内P「はぁ……はぁ……音葉さんが私の首に触れた瞬間に力が……これは淫魔の能力じゃない!」
淫魔音葉「うふふ……そのままエルフの秘術で吸い取られる方が楽だったのに……」
騎士団長武内P「……エルフ族は生き物を癒す力を持っており、その力を駆使して自然と調和して生きていると聞いたことがあります。まさかそれと逆を!」
淫魔音葉「そうですよ。“気”と言った方がわかりやすいでしょう……今まで一度も奪ったことはないんですが……とっても甘くて甘美な体験です……♡」
騎士団長武内「私の気質を見抜いたのも、鬱蒼とした森の中で一切迷わないのもその力のおかげというわけですか……」
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淫魔音葉「でも今の私は淫魔、この力はあくまで補助的なもの……『それ』、気づいてますか?」
騎士団長武内P「……ッ!?こ、これは……っ!」
ビキビキッ!ビクッ!ビクッ!
淫魔音葉「あはぁっ……♡武内さんの服の上からでもわかるぐらい立派にそりたってますね……♡」
騎士団長武内P「な、何故……」
淫魔音葉「知ってますか?動物は命の危険を感じたときに一番子孫を残そうとするんですよ……♡あなたの体は精を吐き出す準備をしているんです……♡」シュルシュルッ
騎士団長武内P「!?な、何いきなり服を……っ!」
淫魔音葉「淫魔を相手にその質問はおかしくないですか?あなたもどうです……♡」
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波紋の対吸血鬼理論とはたまげたなあ
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文豪養成所発掘場と化したnanじぇい
いいゾ〜コレ
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騎士団長武内P(うっ……音葉さんの滑らかな肢体が……///)
淫魔音葉「気を吸い取られて考えもまとまらなくなってきたでしょう……?」
騎士団長武内P「くっ……私はあなたを正気に戻してみせます!来るなら来なさい!」
淫魔音葉「さすがは騎士団長ですね……まだ立ち向かう胆力があるだなんて」
騎士団長武内P(落ち着け……落ち着け……つかみ技はもう危険だ、拳をみぞおちに一撃で入れて……)
淫魔音葉「……♪」ユサッ
騎士団長武内P「うっ!?」
淫魔音葉「そんなに胸をじっと見られると……もっと暑くなっちゃいます……♡」
騎士団長武内P(頭がボーっとしてきてこれ以上集中が……!もう行くしかありません!)ダッ!
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騎士団長武内P「うおおおおおーーーーーッ!」
淫魔音葉「そんな破れかぶれに突っ込んできて……」
騎士団長武内P「はぁっ!」
淫魔音葉「今のあなたなら私でもよけれますよ」ヒョイッ
騎士団長武内P「うっ!」
ガシッ!(首に手を当てる音葉)
騎士団長武内P「あっ……ああぁあっ……」
淫魔音葉「頭が真っ白になってきたでしょう…?それとは反対にこっちの方はどんどん高まってくる……♡」サワッ
騎士団長武内P「や……やめてください……正気に戻ってください……」
淫魔音葉「なにも考えなくていいんですよ……♡私に身を委ねてください……♡」
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ジー…ボロンッ
淫魔音葉「凄い……♡とっても大きくて硬い……♡」サスサス
騎士団長武内P「うぐぅ!?」
淫魔音葉「頭が真っ白になったおかげで感度が上がっているでしょう……♡」シコシコ
騎士団長武内P「ほ、本当に止めてくださいっ……」
淫魔音葉「止めてほしいんですか……♡今止めてしまう方がずっと辛いですよ……♡」シコシコ
騎士団長武内P「はっ、はっ、はっ、はっ」
淫魔音葉「まだ出さないなんて頑固なんですね……それじゃあ……」
騎士団長武内P(……?手を離した?)
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ああ^〜〜〜
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淫魔音葉「ほらほら♡ここにたまっているあなたの精が出たがってますよ……♡」モミモミ
騎士団長武内P「あうっ!?そ、そこは……っ!」
淫魔音葉「キュッと上がってきましたね……♡もう準備は万端ですよ……♡」モミモミ
騎士団長武内P(音葉さんの手が優しく私の陰嚢を包み込んでっ……こ、こんな感覚は初めてですっ……)
淫魔音葉「さあ早く出しちゃいましょう……♡これ以上我慢しても体に毒ですよ……♡」シコシコ
騎士団長武内P(そ、それにさっきから音葉さんの胸が私の体にっ……)
ビクッ!ビクッ!
淫魔音葉「あっ……♡ピクピク震えてきました……♡でるんですね、いいですよ……♡」シコシコシコシコッ!
騎士団長武内P「―――――――ッ!!!!!」
ビュルルルルルルッ!!!
淫魔音葉「きゃっ♡凄いです……♡まるで噴水みたいに……♡」
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アトリエかぐやかな
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団長がんばれまけるなー(棒読み)
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ああやはり畏れ 多かったのか 人間がエルフに勝とうだなんて…(期待)
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騎士団長武内P「フーッ、フーッ……ええいっ!」ブンッ!
淫魔音葉「キャッ!」
騎士団長武内P「はあ……はあ……クッ!」
ザッザッザッザッ!
淫魔音葉「まさかまだ動ける力が残っていただなんて……もう少し気を奪っておけばよかった……」
淫魔音葉「うふふ……でもこの森の中、はたして逃げ切れるかしら?」
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ザッザッザッザッ!
騎士団長武内P「はあっ!はあっ!はあっ!」
騎士団長武内P(完全に実力を見誤った!戦闘でももう勝ち目はないかもしれません!)
騎士団長武内P(今は逃げなければ……!態勢を立て直さないととても立ち向かえない!)
騎士団長武内P(この森を抜けるんだ!一度通ったならできるはずだ!)
ザッザッザッザッ!
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騎士団長武内P「はぁ……はぁ……だいぶ走りました……」
騎士団長武内P「これなら音葉さんとの距離もだいぶ開いたことでしょう……ペースを落として『アレ』を探しながら歩いて……」
淫魔音葉「こんにちは」
騎士団長武内P「!?」
淫魔音葉「そんなに息を切らせて……辛いことはぜーんぶやめにしましょう……」
騎士団長武内P「ば、バカな……いくらなんでもあなたの足が私より早いはずは……!」
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淫魔音葉「そうですね……『まっすぐ』逃げられたのならきっと追いつけなかったでしょうね……」
騎士団長武内P「な、なんですって?『まっすぐ』?」
淫魔音葉「気づかないのも無理はないですね。景色の変わらないこの森の中、あなたは少しずつ『曲がりながら』進んでいたんですよ。あなたの気を探りながら到着する場所の予想を立てて、私はまっすぐ来たんです」
騎士団長武内P「……!!」
騎士団長武内P(私はなんて甘い考えをしていたんだ!この森を熟知する彼女から逃げられるわけが……!)
淫魔音葉「まだまだ武内さんのモノも元気そうですね……♡今度は全部搾り取ってあげますから……♡」
騎士団長武内P「……うおおっ!!」
淫魔音葉「えいっ!」
騎士団長武内P「うわっ!」バタッ!
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淫魔音葉「もう私でも体勢を崩せるぐらいに疲労していますね……でもこっちは……♡」
ビキッ!ビキッ!
騎士団長武内P「さ、さっき出したばかりなのに……」
淫魔音葉「あなたが逃げる前に淫魔の気を少々送り込みました……じゃあ今度は……♡」
ムニュッ
騎士団長武内P「うっ!?」
淫魔音葉「ふふっ……♡ずっと見ていましたもんね……♡私の胸で出してあげます……♡」
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ムニュッ、ムニュッ
淫魔音葉「どうですか……私の胸は柔らかいですか……♡」
騎士団長武内P(私の汗が潤滑材になって……こ、こんなのに耐えないといけないのですか……!)
淫魔音葉「武内さんのペニス、とっても熱いです……♡ヌルヌルして気持ちいいですか?いつでも出していいですからね……♡」ムニュッ、ムニュッ
騎士団長武内P(胸の柔らかさもさることながら、私の目の前で音葉さんが胸を揺らしてっ……!)
淫魔音葉「んっ……♡汗以外のヌルヌルしたものが出てきましたね……♡気持ちいいんですか……♡」
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淫魔音葉「でも胸で挟んでいたら先の方はいまいち包めないですよね……そうだ♡」
パクッ
騎士団長武内P「!?!?」
淫魔音葉「どうれすか……♡わらひのくひのなか……♡」
騎士団長武内P(音葉さんが私のモノを咥えてっ……!そんな上目づかいで見られたらっ……!)
淫魔音葉「んむっ……ぬるぬるがまたペニスの先から……♡ひもひいいみたいれよかったれす……♡」
騎士団長武内P(先走り汁と音葉さんの唾液でドロドロになって、竿は柔らかい胸で挟まれて……!も、もうおかしくなってしまう!)
淫魔音葉「ほひいれす♡わらひのくひのなかにいっぱいらしてくらしゃい♡」
騎士団長武内P「あっ――――――」
ドビュルルルルルルルッ!!
淫魔音葉「んぶぅっ♡多すぎて溺れてしまいそうです……♡」
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淫魔音葉「ぷはぁっ……♡見てください……手でつまめるぐらいプルプルで……♡あら?」
騎士団長武内P「…………」グググッ
淫魔音葉「まだ立つんですか……全部諦めたほうが楽になるのに……」
騎士団長武内P「届くか……ここまで来たんだ……」
淫魔音葉「……何が貴方をそうさせるんです……?死にかけになってまでこの森に来て……私のために淫魔に立ち向かったりして……」
騎士団長武内P「と……ど……く……か……」ガクッ
ドサァッ……!
淫魔音葉「……ついに倒れましたね。秘術で体力を吸い取られ、二度も精を吐き出したのですから」
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淫魔音葉「さて……これからどうしましょう……淫魔になったからもうこの森にいる意味もないし……」
淫魔音葉「……魔王城でも探してみましょうかしら。途中で他の淫魔に会えば案内してもらえるかもしれないし……」
淫魔音葉「でも……エルフで淫魔だなんて信じてもらえるかしら……志希様が伝えてくれてたらいいんだけど……」
淫魔音葉「武内さんを成果として献上すれば……とりあえずはそれしかなさそうね」
淫魔音葉「それじゃあ武内さんを住処に運んで……もう一度精をもらうのもいいかもしれないわ……♡」
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ブンッ!
淫魔音葉「えっ?」
バギィッ!
淫魔音葉「きゃあっ!」ドサッ!
騎士団長武内P「…………」
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淫魔音葉(い、今のは……蹴られた……?)
騎士団長武内P「…………」ヨロヨロ……
淫魔音葉「そんな……もうあなたの体力は吸い尽くしたはず……!立つことなんてとても……!」
騎士団長武内P「…………」ガァツガァツ!ブジュル!ブチブチッ!モグモグッ!
淫魔音葉(あれは…………芋虫、を、食べてるの……?)
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騎士団長武内P「なるほど……確かになかなか悪い味ではありません。こんど輿水教官に感想を伝えるとしましょう」
淫魔音葉「まさか……芋虫を食べて体力を回復した!?」
騎士団長武内P「これは賭けでした。この手の芋虫は日当たりの悪く鬱蒼とした森の中に生息する。逃げながらその巣がありそうな場所を探してようやく見つけました」
騎士団長武内P「ですがこの芋虫は結構地面の深い場所に巣をつくるので……届くかはまさにギリギリの賭けでした。そして賭けに勝った。ホンのちょっぴりですが体力が戻ったようです……」
淫魔音葉「くっ……一撃もらったぐらいで……!」
騎士団長武内P「あなたは教えてくれましたね……動物は命の危険を感じたときに最も子孫を残そうとする、と。それなら私からも一つ教えてあげます」ヒュンッ
淫魔音葉「ま、また消えっ……!」
騎士団長武内P「動物は手負いになってこそ獣になります。負傷こそが動物のベストコンディションです」ガシッ!
-
サンキュー幸子
-
淫魔音葉「うっ!また後ろに……!」
騎士団長武内P「捕まえましたよ」
淫魔音葉「くっ……」
淫魔音葉(ですが……まだ私の有利は揺るぎません……!なぜ武内さんは正面から来なかったか?秘術以外の魔法を恐れていたからに他なりません)
淫魔音葉(あの速さで動けるのに正面からの戦闘をさけわざわざ後ろに回り込んだ、あんなことを言っていますがまだ体力はそんなに戻っていません!)
淫魔音葉(それに対し……私は少し腕を動かしてあなたをつかめば……形勢逆転です!)
-
騎士団長武内P「その通りですよ」
淫魔音葉「!?」
騎士団長武内P「音葉さんの事だから私が考えることなどお見通しでしょう……ならば私はあなたの想像を越えねばならない」
騎士団長武内P「これからあなたに起こること……先に謝っておきます!」
ズブウッ!
淫魔音葉「あぁんっ!?」
淫魔音葉(私の中に熱いものが……!ま、まさかこの人は……!)
騎士団長武内P「戦闘ではエルフのあなたにかなわない……ならばこそ!淫魔に成りたてのあなたと真っ向勝負です!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
-
がんばれ音葉ァ ふんばれェ(やんややんや)
-
ーーーーーーーーーーーーー
-
シブリン魔王城の警備ガラ空きだぞ
-
淫魔音葉「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」パンッ!パンッ!
淫魔音葉(そんな……あり得ない!成りたてとはいえ淫魔と性で勝負!?そんなの……!)
騎士団長武内P(常軌を逸している……!ですがもうこの状況はまともな考えで好転するような状況ではない。それにこれぐらいせねば彼女よりも精神的優位に立てない!)
淫魔音葉「あっ♡そ、そのっ♡奥をゴリゴリするのっ♡止めてください♡」パンッ!パンッ!
騎士団長武内P「決して止めません!私が果てるか、あなたが果てるか。これはもう、そういうデスマッチです!」パンッ!パンッ!
淫魔音葉「んはぁっ♡こ、こんな後ろから突く獣のような激しい性交……♡私にはっ……♡」
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>>80
伝統芸能
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だ、駄目だ武内さんっ!!!そのままじゃアンタまでくたばっちまうぜーっ!!!(棒読み)
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淫魔音葉(たっ確かにこれは武内さんにとっても諸刃の剣……!彼が先に果てれば、その精を吸収して私は勝つことができる……!で、でももし彼が果てなければ……!)
騎士団長武内P「はぁっ!はぁっ!」パンッ!パンッ!
淫魔音葉(彼はもう二回精を吐き出している……!それに加え淫魔の気を送ったせいで精力は充実している……!)
騎士団長武内P「どうやら……早く突くよりも大きく一回つく方がよさそうですね……!」パンッ!!!
淫魔音葉「あぐぅうっ……♡お、お腹が押されて……♡」
-
淫魔音葉(だ…ダメ……♡このままじゃ私が先に果ててしまう……♡私も勝負に出ないと……!)
淫魔音葉「ふーっ♡ふーっ♡くっ……」
ガシッ!
淫魔音葉「と、届いた!これなら……!」
ギュンッ!
騎士団長武内P「うっ!」ぐらっ
ドサッ!
淫魔音葉(体勢が崩れた!この隙に彼の方を向いて……)クルッ
騎士団長武内P「!?」
淫魔音葉(これで彼の首を触って最大まで吸い取れば……私の勝ちです!)
-
騎士団長武内Pは体勢を崩ししまい、一瞬腰を打ちつけることができなくなった。その隙をねらい、音葉は両の手を武内Pの首に伸ばす
触れられた瞬間負け確定、絶体絶命の状況。武内Pは詰みの状態に持って行かれた
だが、次の瞬間武内Pの思考は音葉をぶち抜いた。彼は手から逃れようと離れず……
騎士団長武内P「ッ!」ギュウー!
淫魔音葉(だ、抱き着いてきた!?)
騎士団長武内P「音葉さん……もう一度謝っておきます」
-
チュッ
淫魔音葉「!?!?!?」
ジュルジュルッ!ペロペロ、ヌチャ……
淫魔音葉(口の中を武内さんの舌が生き物のように動き回って……♡こ、こんなの知りません……♡)
淫魔音葉「んんぅうううううう!!!」
ビクンッ!ビクンッ!
淫魔音葉「あっ……ああ〜〜〜〜っ……♡」
ドサッ
騎士団長武内P「はぁ……はぁ……まさしくギリギリでしたが……」
シュウーー……
騎士団長武内「音葉さんの体の色が元に戻っていく……やはりまだ淫魔として不安定な状態だったようですね……なんとか戻すことができました……」
バタッ!
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ああ^〜
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興奮する
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エルフ音葉「……ハッ!」
騎士団長武内P「目が覚めましたか?」
エルフ音葉「ここは……私の住処?いったい何が……」
騎士団長武内P「あなたは淫魔の光線に貫かれて淫魔になっていたのですよ。秘宝は……申し訳ありませんが魔王軍に奪われてしまいました」
エルフ音葉「……そう、です。少しずつ思い出してきました……私が貴方を襲ってしまったことも……」
騎士団長武内P「気にしないでください。お互い様ですから」
エルフ音葉「…………」
騎士団長武内P「今日はもう遅いです。明日の朝になってからこれからのことを決めましょう」
エルフ音葉「……そうですね……」
-
エルフモードと淫魔モードで二度おいしい神SS
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“翌朝”
騎士団長武内P「さて、エルフの秘宝は奪われてしまいました……あれが何に使うものなのか、なんでもいいからわかりませんか?」
エルフ音葉「すみません……私は何も……」
騎士団長武内P「そうですか……私は一度城に帰ろうと思います。大臣に今回の事を報告しなければ。音葉さんはどうされますか?」
エルフ音葉「……武内さん、よろしかったら私もあなたについて行っていいですか?」
騎士団長武内P「え?」
エルフ音葉「私の使命は秘宝を守ること……そして持つべきものに渡すこと……魔王軍に奪われたままにするわけにはいきません。でも、私一人では魔王軍には勝てない……手を、借りてもいいですか?」
騎士団長武内P「音葉さん……わかりました。大臣に引き続き秘宝の捜索をさせてもらうよう頼みます」
エルフ音葉「ありがとうございます……」
-
“城”
大臣ありすくん「そうですか……私たちが一歩遅れてしまいましたか……」
騎士団長武内P「申し訳ありません、私が淫魔を逃がさなければ……」
大臣ありすくん「いえ、あなたでなければLippsの二人と遭遇しなお帰ってくることなどできなかったでしょう。そんなに自分を責めないでください」
騎士団長武内P「ありがとうございます」
大臣ありすくん「ところで……そこのお方は?」
エルフ音葉「私はエルフの音葉と言います。秘宝を取り返す任務、私も同行させてはいただけないでしょうか……?」
大臣ありすくん「うーん……」
騎士団長武内P「私からもお願いします。わけあって彼女と手合わせしたのですが……あわや負けるかと言うところまで追い詰められました」
大臣ありすくん「あなたが追いつめられた!?これはすごい逸材ですね……わかりました!私の権限で瞳孔を許可します。情報も集めて優先的に伝えますので」
エルフ音葉「はい」
-
大臣ありすくん「そういえば自己紹介が遅れましたね。私はこの国の大臣で魔導師でもあるありすと言います」
エルフ音葉「ありすさんですね……おや?」
大臣ありすくん「どうかしましたか?」
エルフ音葉「大臣と言うことは……あなたが武内さんの話していた殺人パスタの作り手さんですか?」
騎士団長武内P「!?」
大臣ありすくん「……は?」
騎士団長武内P「ちょ、ちょっと音葉さん!何本人を目の前にして言っているんですか!」
エルフ音葉「え?でも大臣のパスタの腕前はみんな知ってるって……」
騎士団長武内P「大臣以外の皆さんに決まってるじゃないですか!」
エルフ音葉「そうでしたか……すみません、ずっと森の中で暮らしていたものでそのような話に疎くて……」
-
大臣ありすくん「……ふ、ふふふふふふふふふ……さ、殺人パスタ?」
エルフ音葉「はい、なんでも大臣からパスタを勧められて断れずノイローゼになった人は数知れずと……」
騎士団長武内P「音葉さん!!」
大臣ありすくん「これはこれは……どうやら武内さんには私の本当の腕前をお見せしないといけないようですね……音葉さんの歓迎会もかねて今日作るとしましょう……」
騎士団長武内P「違います大臣!何もあなたの料理の腕を疑っているわけでは……!」
エルフ音葉「あっ、でも武内さん芋虫食べておいしいって言ってましたし大丈夫じゃないんですか?」
騎士団長武内P「音葉ァ!」
大臣ありすくん「む……虫…………うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
エルフ音葉「イチゴを使ったパスタなんておいしそうですね……森ではそんなもの食べれなかったので少し楽しみです」
騎士団長武内P「……もうどうにでもなれです」
その日音葉は思い知ることになる――――
狭い森の中で培ってきた自分の常識がいかに薄っぺらなものだったかを――――
人は……なんでもやれるのだということを――――
-
“数日後”
騎士団長武内P「ハァっ!」
盗賊「ガアアアアアアア!ガアアアアアアアア!」
エルフ音葉「風邪の魔法よ……!」
盗賊「嫌アアアアアアアアア!」
騎士団長武内P「ふう、これで盗賊団も壊滅ですね」
エルフ音葉「はい……大臣に報告しましょう」
-
“城”
騎士団長武内P「〜〜〜〜〜〜〜〜という具合で壊滅してきました」
大臣ありすくん「ふむ、ご苦労様です」
エルフ音葉「あの……大臣さん、秘宝の情報は……」
大臣ありすくん「……残念ですがまだ見つかっていません」
エルフ音葉「そう、ですか……」
大臣ありすくん「私たちも魔王軍の動向は逐一監視しています。あなたが出会った淫魔もみつかればすぐにお伝えします。今はまだ我慢してください」
エルフ音葉「……はい」
-
騎士団長武内P「あまり焦ってもしょうがないですよ」
エルフ音葉「はい……わかってはいるんですが……」
騎士団長武内P「いい酒場を見つけたんです。今日はそこにでも……」
(首に手を当てる音葉)
騎士団長武内P「……また、ですか」
エルフ音葉「お願いします……」
騎士団長武内P「今日は酒場は無しですね。今日の仕事が終わればまっすぐ帰りますので……」
-
(首に手を当てる音葉)に別の意味を持たせるとはやりますねぇ!
-
“音葉の家”
パンッ、パンッ
エルフ音葉「ああっ……♡それいいです……♡もっと突いてくださいっ……♡」
騎士団長武内P(一度は元に戻りましたがどうやら音葉さんの淫魔の素養は完全には無くなっていないようでした。たまに淫欲が抑えきれなくなり……そしてその時は私が鎮めるようになりました)
エルフ音葉「んっ……♡もっと強く……お願いします……♡」
騎士団長武内P(私の首に手を当てる、それが淫欲を抑えきれなくなった合図。あの森での経験もあり……触られるだけで私も昂ぶるようになってしまいました)
エルフ音葉「きっ……キスを……お願いします……♡」
騎士団長武内P(そして果てる際にキスを求める……彼女が果てるまで私が射精するわけにはいきません。そんなことをすれば淫魔の素養が一気に呼び起されるかもしれませんから……)
エルフ音葉「んむぅう〜〜〜〜〜っ♡♡♡」ビクンっビクンっ
-
申し訳ありませんがエロパートの描写苦手なんですよね…(大嘘)
ホモは嘘つき
-
たまらねえぜ
-
いや君は強いレスラーだ…
-
エルフ音葉「はぁ……♡はぁ……♡ありがとうございます……♡」
騎士団長武内P「いえ……もうおさまりましたか?」
エルフ音葉「はい……それでは……」
騎士団長武内P「んっ……」
騎士団長武内P(そして淫欲がおさまった後、彼女は猛った私のペニスを鎮めてくれる……時には滑らかな手で扱き、時には暖かな口で咥え、時には柔らかな胸で挟む……正直なところ、これを期待して彼女の所に来ているというのも否めません)
エルフ音葉「んっ♡どうれすか?ひもひいいれすか?」ジュポジュポ
騎士団長武内P「ああっ……音葉さん、もう出てしまいそうですっ……!」
エルフ音葉「いいれすよ…らひてくらしゃい……♡」
騎士団長武内P「うっ!」
ビュルルルルッ!
エルフ音葉「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
騎士団長武内P(この関係はいつまで続くのか……彼女が淫魔の素養から解放される日は来るのか……だが)
エルフ音葉「ぷはぁっ……♡いっぱい出ましたね……♡」
騎士団長武内P(彼女と肌を重ねられるのなら、今はそんなことはどうでもいいと毎回思ってしまうのです……)
【終わり】
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これで終わりです
バトルパートの参考にした漫画がことごとくばれてて草
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最高の武音じゃ…
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最高だった(賢者)
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ナイスでーす♂
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乙ゥ^〜
これでNaNじぇいにおける音葉さんの知名度がまた一歩上がりましたね......
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また1人文豪が生まれてしまったのか・・・
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エルフ音葉と淫魔音葉の2形態を提示したのも素晴らしいが
武Pの戦闘と濡れ場をしっかり書ききったことも画期的な名作
作者は岡山県北出身かなにか?
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NaNじぇいという文豪養成機関
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おとは
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>>114
ミス
音葉さんSS、勇者飛鳥君とかいう二大文豪発掘場
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やっぱ……1君のSSを……最高やな!
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>>1くんは文豪みたいなもんやし
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>>112
岡山の県北限定なのか(困惑)
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ち勃ハ
月曜の朝になんてものを見てしまったんだ…
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シリーズ化して欲しいぐらい良かった
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もっと書いて・・・?
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【第二章】
“迷いの森”
エルフ音葉「〜〜〜〜〜〜〜と言う事なの。このあたりには下手に近づかないように私の方から言っておくから、あなた達もむやみにこの森に入ってきたものを襲ってほしくないの」
アルラウネ夕美「うーん、確かに騎士さん達に攻め込まれたら困るし……わかった、エルフさんがそういうならこれからは少し控えるよ」
エルフ音葉「ありがとう、助かるわ」
騎士団長武内P(迷いの森のアルラウネとの話し合いをこうもあっさりと……さすがはエルフといったところでしょうか)
エルフ音葉「じゃあ武内さん、そういうことで解決しました」
騎士団長武内P「はい、ありがとうございます」
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もう始まってる!
-
アルラウネ夕美「あなたが王国の騎士団長さん?王国の人にいっぱいひどいことしてごめんなさい」
騎士団長武内P「いえ、あなた達からすれば降りかかる火の粉を払っただけですから。こちらもお互い様です」
アルラウネ夕美「団長さんいい人だねっ!」
エルフ音葉「ふふっ……よかったですね武内さん」
アルラウネ夕美「それによく見てみたらかっこいいねっ。エルフさんもきれいだしお似合いかなっ」
エルフ音葉「えっ!?」
アルラウネ夕美「じゃーねーお二人さん!よかったらまた来てよっ!あなた達なら歓迎するからさっ!」
エルフ音葉「…………///」
騎士団長武内P「……帰りますか」
-
“城”
エルフ音葉「迷いの森での事件はこれからは少なくなるかと思います。ただ王国としてもあちらをできる限り刺激しないでください」
大臣ありすくん「お疲れ様です。まさか一日でアルラウネ族と話をつけるとは……」
エルフ音葉「とてもいい子でしたよ」
大臣ありすくん「音葉さんがここに来てくれて本当に助かります。いっそ正式に騎士団に所属しませんか?」
エルフ音葉「騎士団ですか……すみません、まだ先の事は考えられなくて……」
大臣ありすくん「そうですよね……魔王軍もまだ大きく動いていません。いましばらく待ってください」
エルフ音葉「わかりました……」
-
“酒場”
騎士団長武内P「お疲れ様です音葉さん」
エルフ音葉「そんな……疲れるようなことなんて何もしてないですよ」
騎士団長武内P「盗賊団などが相手なら騎士団の本領なのですが……まだ他種族との交流はそこまで無いものでして」
エルフ音葉「私にもできることがあってうれしいですよ?それに、何かをしている間は焦らなくて済むので……」
騎士団長武内P「……まあ一仕事終わりましたしおいしいものでも食べましょう。ここのパスタがおいしくてですね……」
エルフ音葉「パスタ……うっ!!」
騎士団長武内P「あっ。す、すみません音葉さん!まだ立ち直れていなかっただなんて……!」
エルフ音葉「すみません……できれば別のものを……」
騎士団長武内P「も、もちろんです!」
-
騎士団長武内P「まさかデザートにイチゴがついてただなんて……私のミスでした」
エルフ音葉「いえ……武内さんはもう大丈夫なんですか……?」
騎士団長武内P「……多少は慣れていますので」
エルフ音葉「ふう……すみません、もう大丈夫です」
騎士団長武内P「ちょうど音葉さんの家に到着しましたね。それでは……」
エルフ音葉「あのっ……今日迷いの森であの子に言われたこと……」
騎士団長武内P「どうかしましたか?」
エルフ音葉「い、いえ……なんでもないです。おやすみなさい」
騎士団長武内P「はい、おやすみなさい」
-
“音葉の家”
エルフ音葉「…………」
エルフ音葉「秘宝を見つけだすことができた後は、騎士団にはいるのも悪くないかもしれないわね……」
エルフ音葉「私一人しかいない森と違って、ここなら確実に守り抜くことができるだろうし……」
アルラウネ夕美『それによく見てみたらかっこいいねっ。エルフさんもきれいだしお似合いかなっ』
エルフ音葉「…………そんなこと言って、本当は……」
エルフ音葉「お似合い、か……」
-
“数日後・音葉の家”
コンコン
騎士団長武内P「音葉さん、よろしいでしょうか?」
エルフ音葉「はい、なんでしょう?」
騎士団長武内P「大臣から音葉さんと一緒に来てほしいと……」
エルフ音葉「……!まさか……」
騎士団長武内P「その可能性はあります。行けますか?」
エルフ音葉「はい、今すぐ支度をします」
-
“城”
エルフ音葉「大臣さん、今日渡しを呼んだのは……」
大臣ありすくん「はい、秘宝ではありませんが……淫魔奏と淫魔志希の潜伏を確認しました」
騎士団長武内P「奏と志希……あのエルフの森で出会った淫魔たちですか……」
エルフ音葉「彼女たちは今どこに……!」
大臣ありすくん「ここから北に向かって馬で1週間ほどかかる場所に渓谷があります。そこに潜伏している二人を目撃した、とのことです」
騎士団長武内P「あの渓谷ですか?今から行くとなると……」
大臣ありすくん「そのことですが彼女たちは何かを探しているようなのです。他に兵も連れず、キャンプ地を作っています」
騎士団長武内P「何かを探している……?あんなところに何かありましたか?」
大臣ありすくん「わかりません、ですがエルフの秘宝のようなものがあそこにもあるのだとしたら放っておくわけにはいきません」
-
もう始まってる!
-
エルフ音葉「すぐにでも出ます、馬の準備はできていますか?」
大臣ありすくん「往復分の食料も駿馬も用意しています。武内さん、あなたも行ってもらえますか?」
騎士団長武内P「当然です、私としても彼女たちには借りがあります」
大臣ありすくん「あなたたちが到着するまで向こうにいる騎士団員に彼女らを監視させます。手を出させたりはさせませんので」
エルフ音葉「行きましょう武内さん。彼女たちから話を聞かないといけません……!」
騎士団長武内P「そうですね、行きましょう!」
-
大臣ありすくん「それともう一つ……直接関係はしないのですが気になることがありまして」
エルフ音葉「なんですか?」
大臣ありすくん「実はつい先日、淫魔周子が北の雪山にいることがわかりました」
騎士団長武内P「なっ……さらにLippsが出ているのですか!?」
大臣ありすくん「こちらも放っておくわけにはいかず、凛さんに向かって行ってもらっています。主力をこれだけ割くだなんて……何かあるのかもしれません」
騎士団長武内P「だが敵を叩くチャンスでもある。この機は逃せません」
大臣ありすくん「くれぐれも気を付けてくださいね。幸運を祈ります」
-
再開してるから安心!
-
“道中”
パカラッ、パカラッ
エルフ音葉「武内さん、これから向かう渓谷ってどんなところなんですか?」
騎士団長武内P「私も詳しくはないのですが……大昔に魔女が魔法で地を裂いて作られた渓谷、という言い伝えがあります」
エルフ音葉「地を裂く魔法……そんなもの聞いたことがありません……」
騎士団長武内P「おとぎ話ですからね。ですがそこに淫魔、しかもLippsがいるともなれば何かあるのかもしれません」
エルフ音葉「そうですね……」
騎士団長武内P「そろそろ日が暮れますね……今日はここでキャンプをするとしましょう」
-
パチパチっ、パチパチっ
エルフ音葉「遠いですね……渓谷にはまだまだかかるんですか……」
騎士団長武内P「焦っても仕方ありません。夜に馬に無理をさせて怪我でもさせたら元も子もありません」
エルフ音葉「そう、ですよね……」
騎士団長武内P「……大丈夫ですか?」
エルフ音葉「え?」
騎士団長武内P「これから戦う相手はかつてあなたを淫魔に堕とした相手、もしかしたら恐れがあるのかもと思いまして……」
エルフ音葉「……正直に言えば少し怖いです……私が私でなくなる感覚、それを心地よいと思ってしまう自分……またああなってしまうのではないかと思うと……」
騎士団長武内P「音葉さん……」
エルフ音葉「でも、武内さんが一緒にいてくれますから……」
騎士団長武内P「……はい、私が必ず守りますので」
-
騎士団長武内P「明日もあるんです。そろそろ寝ましょう」
エルフ音葉「…………」
騎士団長武内P「音葉さん?」
(首に手を当てる音葉)
騎士団長武内P「…………!」ドクン、ドクン
エルフ音葉「すみません……こんな時にはしたないことを……」
騎士団長武内P「い、いえ……仕方ないですからね……」
エルフ音葉「それでその……ここは周りに誰もいませんし……」
-
エルフ音葉「んっ……お願いします……」
騎士団長武内P(音葉さんは私の方にお尻を向けている。いつみても絹のようになめらかで美しい体です……)
エルフ音葉「自分から提案してなんですけどその……この体勢は恥ずかしいので……♡」
騎士団長武内P「はい……それでは行きます」
ズブウッ!
エルフ音葉「あっぐぅう……♡」
騎士団長武内P「だ、大丈夫ですか!?」
エルフ音葉「大丈夫、です……もっとお願いします……♡」
騎士団長武内P「は、はい……」
パンッ……パンッ……パンッ!!パンッ!!パンッ!!
エルフ音葉「あっ♡すごいっ♡いつもより奥に来ていますっ♡」
-
騎士団長武内P「はあっ……!はあっ……!動物のように後ろから突いてほしいだなんて、音葉さんもなかなかに好き者ですねっ!」パンッ!!パンッ!!
エルフ音葉「だ、だって♡これはあなたが初めてやってくれた体位なんですからっ♡」
騎士団長武内P「いつもはもっと声を抑えるのにっ……!今日は一段と嬌声が響いているではないですかっ!」パンッ!!パンッ!!
エルフ音葉「周りには誰もいませんしっ♡あんっ♡たまにはこんなのもいいじゃないですかっ♡」
騎士団長武内P(いつもは音葉さんの家で事を致すため私も音葉さんもできるだけ声を抑えていますが……周りに誰もいない環境が音葉さんを大胆にしている)
エルフ音葉「武内さんもっ♡いつもより激しいじゃないですかっ♡」
騎士団長武内P(私も獣のように性欲を音葉さんにぶつけている。初めの方は淫欲を抑えるため仕方なく……という自制もありましたが、私もタガが外れてしまったようです)
-
エルフ音葉「んっ……♡お願いしますっ……後ろから抱きしめて、キスを……♡」
騎士団長武内P「わかりました……!」パンッ!!!
エルフ音葉(武内さんが後ろから私に乗りかかって一段と奥に……♡)
チュウウウウ
エルフ音葉「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!♡♡♡」ビクンっビクンっ
バタッ
エルフ音葉「はあ……はあ……すごかった……♡」
騎士団長武内P「淫欲は収まりましたか……?」
エルフ音葉「はい…………すみませんが今は動けそうにないです……私の体を好きにしていいので……」
騎士団長武内P「そ、それでは……」ムニュッ
エルフ音葉「あんっ……♡武内さんのペニスが私の胸に……」
騎士団長武内P「はあ……はあ……音葉さん、このままだと顔にかかってしまいますが……」パンッパンッ
エルフ音葉「どうぞ……お好きなだけ……」
騎士団長武内P「それでは……うっ!」
ビュルルルルッ
エルフ音葉「きゃっ……♡顔中に武内さんのが……」
-
騎士団長武内P「ふう、すみませんでした音葉さん……音葉さん?」
エルフ音葉「スー……スー……」
騎士団長武内P「眠ってしまいましたか……慣れない馬の旅の上、今日は一段と激しかったし仕方ないかもしれませんね」
騎士団長武内P「しかし……ここ最近は周期が早くなっているのが気になります。まさか魔王美波の復活と何か関係が……」
騎士団長武内P「……まあわからないことを気にしてもしょうがないですね。渓谷で彼女らに聞くしかありません。音葉さんの体を拭いて、私も寝ましょう」
-
“6日後”
騎士団長武内P「到着しました、音葉さん」
エルフ音葉「ここが渓谷……ここにあの二人がいるんですね……」
騎士団長武内P「……音葉さん、あそこを見てください」
エルフ音葉「洞窟と……その前に足跡が……」
騎士団長武内P「来て早速ですが見つかったようですね。心の準備はできましたか?」
エルフ音葉「はい、あの時のような下手は踏みません。大丈夫です」
騎士団長武内P「わかりました、行きましょう」
-
“雪山・廃村”
ゴオオオオ―――――――
淫魔周子「美波はここにいろって言ってたけど……ここは……」
ザッザッザッ
???「ここは……廃村かな?こんな山の奥に村があるだなんて……」
淫魔周子「っ!」
蒼騎士凛「そして情報は確かだったみたいだね。淫魔周子……護衛もつけずに一人でこんなところにいるだなんて」
淫魔周子「情報……護衛……」
蒼騎士凛「護衛をつけていないのは私も一緒なんだけどね、さあやろうか」
淫魔周子「……この村が終わりとはね。私らしいね、つくづく……」
蒼騎士凛「何を言っているの?」
淫魔周子「なんでもないよ、世の中そんなうまくいかないってことで。ねえお嬢さん、よかったら……」
ブワァッ!
妖狐周子「私と一緒に舞い踊らない?一人で踊るのは寂しくってね」
蒼騎士凛「これは……!?淫魔じゃない、妖狐!?」
-
今日はこれでお終いです
書いといてなんですがここから完結できるかとても不安です
-
妖狐周子ええぞ!ええぞ!
-
オイラー乙ゥ〜
展開がとても楽しみ
-
今から投下します
-
“洞窟”
淫魔志希「ねえ奏ちゃーん、いつまでこうしてればいいのかなー?」
淫魔奏「美波の命令よ。私達はちゃんと仕事をやるの」
淫魔志希「ぶー、でもここなにもなくてつまんなーい」
淫魔奏「文句言わないの。それにそろそろエルフの森で会った彼がやってきてもおかしくないし……」
騎士団長武内P「私の事を呼びましたか?」
淫魔志希「!?」
淫魔奏「……いっているそばから来てしまったわね」
エルフ音葉「今度は逃がしませんよ……秘宝はどうしました」
-
淫魔志希「ふふん、秘宝ならもう魔王様が持っているよー!」
エルフ音葉「!」
淫魔奏「ちょっと志希、簡単にばらさないの」
淫魔志希「どーせエルフはもとよりそこの団長さんはこのことぐらい想定済みでしょ?下手な駆け引きなんていらないよ」
騎士団長武内P「……ならばせめてあなた達を倒し、秘宝の謎と聞くこととしましょう」
淫魔志希「私達を倒すね……やってみなよ!」シュッ!
パリンッ! モクモクモク……
騎士団長武内P「これは……!」
淫魔奏「のこのことこの洞窟にはいってきたのは間違いだったわね。ここなら志希の薬が存分に効果を発揮するわ」
-
エルフ音葉「武内さん、あれはおそらく媚薬の一種です!吸いこむと集中を削がれるかもしれません!」
淫魔志希「そのとーり!そして淫気が充満している場所では淫魔はその力を最大限に振るうことができるのだ!」
騎士団長武内P「やはり罠でしたか……ですがもとより承知の上です!」スチャッ
淫魔奏「男前ね……ぞくぞくしちゃうわ♡」
騎士団長武内P「音葉さんはなるべく離れてください!遠くから魔法でサポートをお願いします!」
エルフ音葉「わかりました……!」
淫魔志希(とりあえずこれで力を吸い取るエルフの秘術は抑えた……あとはじっくりやればいい!)
淫魔奏「さあ、第二ラウンドといきましょう!」
-
騎士団長武内P「ハアッ!」シュバッ!
ガキンッ!
淫魔奏「ぐっ……なんて早くて重い剣……!」
淫魔志希「光線びびっと行くよー!えいえいえーい!」ピッ!ピッ!ピッ!
騎士団長武内P「フッ!」シュッ!
エルフ音葉「風の刃よ……!」オオオオ……
ヒュンヒュンヒュン!
淫魔奏「あら危ない!」タッ!
淫魔志希「さあ喰らって!」ピッ!
エルフ音葉「光の盾よ……!」オオオオ……
パキン!
淫魔志希「あちゃー、防がれちゃったか」
-
騎士団長武内P(一人は近距離攻撃、もう一人は遠距離からサポート、奇しくも戦い方は同じ……だが)
淫魔奏「ふふふ……逃げてばかりでいいのかしら?」
淫魔志希「にゃっふふー、あたしのクスリはそう簡単にきえないよー?」
騎士団長武内P(このまま時間がたてば彼女たちが有利になっていく……何とかして戦況を打破せねば!)グッ
淫魔奏「そっちが来ないなら……こっちから行くわよ!」ダッ!
騎士団長武内P「ハアッ!」ブンッ!
ゴオオッ!
淫魔奏「へ?危なっ……!剣を投げるなんて!」
淫魔志希「奏ちゃん!危ない!」
淫魔奏「っ!いつの間に……!」
騎士団長武内P(女性と言って手加減はしない……!下あごに拳を入れます!)ゴオッ!
エルフ音葉(完全に決まる!これで終わりです!)
-
チュッ
騎士団長武内P「!?」ガクンッ
エルフ音葉「武内さん!?あの拳が……止められた!?」
淫魔奏「助かったわ……やっと剣を捨ててくれたんだもの」
淫魔志希「ふー、一時はどうなるかと思ったよ。みぞおちを殴られてたら終わりだったねー」
騎士団長武内P「右腕が動かない……!いったい何を!」
淫魔奏「いやね、あなたの手が自ら接吻を求めてきたんじゃない。もうその手は私の許可なく動くことはないわ」
騎士団長武内P(まさか……!彼女にキスをされた部分は自由が利かなくなってしまう!?)
淫魔奏「さあ、早く動かないとその唇にキスをしてしまうわよ?」
騎士団長武内P「クッ!」ダッ!
淫魔志希「おー速い速い、逃げ足もさすがなもんだね」
-
騎士団長武内P「はあ……はあ……」
淫魔奏「ふふっ、近づいてくれたおかげで淫気もたっぷりと吸いこんだようね」
淫魔志希「さっきみたいな動きはもうできないでしょ?あとどれくらいで飲まれちゃうかなー?」
騎士団長武内P(くっ、ここはいったん退いて……)
淫魔志希「おっと逃がしはしないよ!」ピッ
ドゴオオオオン!!
エルフ音葉「きゃっ!で、出口が……」
淫魔奏「さあこれで向かってくるしかなくなったわよ?まあじっとそこにいてもいいんだけどね」
淫魔志希「もう君たちはねーアリジゴクに完全にハマっちゃったんだよ。どうしようが、私達淫魔に食べられてお終い、そういう末来しかないのさ!」
-
エルフ音葉「…………」
騎士団長武内P(まずい……腕は片方封じられ、淫気も吸いすぎた。剣はあと一本あるがどうすれば……)
エルフ音葉「武内さん……以前みせてくれた『アレ』、左腕でもできますか?」
騎士団長武内P「音葉さん?『アレ』とは……」
エルフ音葉「作戦が一つありまして……」ボソボソ
騎士団長武内P「……わかりました。それで行きましょう」
-
騎士団長武内P「」ザッ
淫魔奏「あら、向かってくる気になった?」
騎士団長武内P「いえ、違いますよ……」スッ
淫魔奏(……目を閉じて腰に剣を構えた?)
淫魔志希「目なんかつぶって眠くなっちゃったの?それなら永遠に眠らせてあげる!」ピッ!
騎士団長武内P「……フッ!」キンッ!
ドゴオオン!
淫魔志希「あたしの光線を弾いた!?目をつぶってるのに!?」
淫魔奏「あれは東洋の『居合』ね……今までの闘いを見るに利き腕は右でしょうによく左でもできるものね」
騎士団長武内P「間合いにはいれば手に取るようにわかります、寄らば切りますよ」
-
やっぱ…強い主人公を…最高やな!
-
淫魔奏「面白いわね。今の私とどっちが速いか、試してみるのも悪くないわ……」
淫魔志希「ちょっと待って奏ちゃん、何か妙だ」
淫魔奏「妙?」
淫魔志希「そうでしょ?私達はただじっとしていれば勝てるんだからあんな戦法自殺行為だよ。何か別の狙いがあるんだよきっと」
淫魔奏「……言われてみれば妙ね、なんで急にあんな真似を……」
淫魔志希「……わかったよ奏ちゃん、エルフだ!」
エルフ音葉「…………」オオオオ……
淫魔志希「あの人は時間稼ぎ!エルフに最大威力の魔法を撃たせるつもりなんだ!」
淫魔奏「っ!そういう事ね」
-
騎士団長武内P(音葉さんのための時間稼ぎがばれてしまいましたか……だが、まだやれることはあります)
淫魔志希「魔法だなんて使わせないよ!それそれそれっ!」ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!
騎士団長武内P「……ハァアアっ!!」
キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!
淫魔志希「いつまで続くかな?ほらほらほらっ!」ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!
騎士団長武内P「クッ……!」
キンッ!キンッ!キンッ!
ビッ!
騎士団長武内P「グッ!」
エルフ音葉「武内さん!」
騎士団長武内P「ちょっとかすっただけです……音葉さんは集中を!」
-
淫魔奏「志希ちゃん、あそこを狙いなさい」
淫魔志希「にゃるほどねー、それっ!」ピッ!
騎士団長武内P(これは外れている……いや、この軌道はまさか!)
ドゴオオン!!!
エルフ音葉「武内さん!頭上から岩が!」
バラバラバラ……!
騎士団長武内P(これは斬りきれないっ!)ダッ!
ドン!
淫魔志希「おー、目をつぶってるのによく避けれたね。でもおかげで……」ピッ!
エルフ音葉「!」
騎士団長武内P「しまった!」
-
エルフ音葉「きゃっ!」
騎士団長武内P「音葉さん!大丈夫ですか!」
エルフ音葉「だ、大丈夫です……」
淫魔志希「ちぇーちょっとはずしちゃったか、まあこれで……」
エルフ音葉「いえ……準備はもうできました」
ゴオオオオオオオオ……
騎士団長武内P「何と言う魔力……!」
エルフ音葉「流星の魔弾よ……!」
シュゴオオオオオオオオオ!!!
-
淫魔志希「これがエルフの魔法……!」
淫魔奏「恐ろしいわ。魔族にもこれほどの魔法を使えるものはそうそういない。でもね……」
キインッ!
エルフ音葉「ッ!弾かれた……!」
淫魔志希「にゃっははー、残念だけど淫気が充実した状態ならこれぐらい弾けないことはないんだよ」
ドゴオオン!ドゴオオオン!
淫魔奏「魔力を散らさずに一点集中すればよかったものの……まあそうすれば避けるだけだからどっちにしろあなたたちの負けは決まってたのよ」
淫魔志希「さあ、とどめの一撃を……!」
エルフ音葉「いえ……ちゃんと命中しました」
パリンッ
-
フッ
淫魔志希「え?真っ暗……」
バギッ!
淫魔奏「きゃああああああああ!!!」
淫魔志希「か、奏ちゃん!?どうしたの!何が起きてるの!?」
ダッ、ダッ、ダッ
淫魔志希「ひっ!ま、まさかこの暗闇の中を近づいてるの!?どこ!どこから……!」
バギッ!
淫魔志希「あがあっ……!!」
騎士団長武内P「申し訳ありません、騎士でありながらこのような手段を使ってしまって」
淫魔志希(まさか……エルフの魔法は私達じゃなくて……洞窟の明りを狙ってた……私が洞窟の入り口をふさいだから明りがそれだけに……目をつぶっていたのは闇に目を慣らさせるため……)
騎士団長武内P「ありがとうございました音葉さん。こんな作戦を思いつくだなんて……」
エルフ音葉「エルフの森では月明りを頼りに歩くことも珍しくなかったので。それに淫魔を倒せたのは武内さんのおかげですから……」
淫魔奏(ああ……やっぱり駄目だったわね……)
-
今日はこれでお終いです
いかがわしい行為以外で淫魔の特徴出すの難しい…難しくない?非私許
-
もちろん敵はLippsだけじゃなくてpcとかゼッケンズとかレッドバラードとかもいるんでしょう?
-
上手いぞ戦闘シーン(空気)
-
普通に面白くてもはや笑う
続きあくお願いします
-
いい戦闘シーンしてるけど、何かスポーツはやってるの?
妖狐周子はここでも魔王に見破られて陥れられたっぽいですね…悲しいなあ
-
今から投下していきます
-
“渓谷”
淫魔奏「んんっ……」
騎士団長武内P「起きましたね」
淫魔志希「っ!さっきはよくも……っ!か、体が動かない!?」ググッ……
エルフ音葉「アルラウネの触手です。エルフの秘術で生命力を高めているのでそう簡単に解けませんよ」
騎士団長武内P「さあ教えてもらいましょう。ここで何をしていたか、秘宝の謎は何なのか」
淫魔志希「ふん!いまさらそんなこと知ってもどうにもならないよ」
エルフ音葉「御託はいりません……早く教えなさい」
淫魔志希「……っ」ブルッ
淫魔奏「……その前に一ついいかしら?あなたがここに来たということはなんらかの情報を得たという事。それなら雪山の方にも誰か行っているのかしら?」
騎士団長武内P「……そうですよ、それが何か?」
淫魔奏「そうなのね……ふふっ」
エルフ音葉「何がおかしいんです?」
淫魔奏「教えてあげるわ、私たちがここで何をしていたのか……」
-
“雪山”
蒼騎士凛「妖狐族……かつてヒトと魔族の両方から命を狙われたというのにまだ生き残りがいただなんて」
妖狐周子「あたしが最後の一人、妖狐の歴史を締めくくる孤独な一匹さ」
蒼騎士凛「なぜ妖狐が魔王軍に……いや、それよりもここで何をしていたの?」
妖狐周子「もし騎士さんがあたしに勝てたら教えてあげるよ。そろそろ始めよっか」
蒼騎士凛(さすがに妖狐族とは戦ったことが無い、一体どんな手を使うか……)
妖狐周子「」スッ
ボオオオオオオオ!!
蒼騎士凛(ッ!いきなり炎が!?)ダッ!
ゴオオオオオオオ!!
-
スタッ
蒼騎士凛「ふう、これが妖術って奴かな?」
妖狐周子「その通り、言っとくけどあたしの妖術をそこら辺のニンゲンが使う魔法と一緒だと思わんでね。威力も早さもずっと上だよ」
蒼騎士凛「確かにこれは侮れない……じゃあ私も久々に本気を出すとするかな」
妖狐周子「へえ、ニンゲンの剣術ごとき何が変わるっての?」
蒼騎士凛「剣術?ちがうなあ……」
ボワン、ボワン、ボワン
蒼騎士凛「私は剣術に関してはいつだって本気さ」
凛A「ただこれはね、あんまり見世物でもないから使わないんだよ」
凛B「それに大体の相手は使わなくても勝てるしね」
凛C「あんたの妖術に敬意を払って……私も全力で戦うことにする」
妖狐周子「なっ……!ふ、増えた!?」
蒼騎士凛「行くよ、蒼い風が駆け抜けるように!」ダダダッ!
-
やっぱりひがりんじゃかいか
-
フィールド(掲示板)特性やめろ
-
妖狐周子「くっ!妖術・火!」ゴオオオオオ!
凛A「凛!行くよ」ガシッ、ブンッ!
凛B「はあっ!」タッ
妖狐周子(一人上に飛んだ!そして……)
凛C「行くよっ!」ブンッ
蒼騎士凛「喰らえッ!」ブンッ
妖狐周子(左右から二人!)
ギンッ!!
-
ガチガチ、ガチガチ……
妖狐周子「ぐぐっ……」
蒼騎士凛「なかなかいい鉄扇だね、私の剣を受け止めるだなんて」
妖狐周子「幻覚の類じゃない……間違いなく『いる』」
凛B「一撃で仕留められなかったのは残念だけど……これでもう動けないね」
凛A「これで終わりだッ!」ブンッ!
妖狐周子「妖術・爆!」
ドガアアアアアアン!!
凛C「うわあっ!?」
-
シュウウウウウ……
妖狐周子「驚いたよ、まさかこんなことができるだなんてね」
蒼騎士凛「あの爆発で無傷……ま、妖狐とあろうものが自らの妖術で傷つくわけないか」
妖狐周子「もうあんたをニンゲンと侮ったりせん。これでもあたしは二百年を生きる妖狐や」
蒼騎士凛「二百年ね……」
妖狐周子「妖狐の妖術、とくと味わうがいいよ!」ダッ!
蒼騎士凛「おっと待った、気づかなかったかな?私の分身がみなどこかに散らばっていることに……」
バギッ!
妖狐周子「あぐっ……!?う、後ろから丸太!?」
凛A「ここが廃村で助かったよ、投げるものはたくさんある」
妖狐周子「家を切って丸太を調達したの……!」
-
凛B「はあっ!」ブンッ!
妖狐周子「先を尖らせて……!これは止めなければ!」ガギンッ!
凛C「もう一丁!」ブンッ!
妖狐周子「くっ……!弾く!」ガギンッ!
蒼騎士凛「これで隙ができたね」タッ
妖狐周子「!いつの間にこんな近く……!」
蒼騎士凛「終わりだよ」
ザンッ!
妖狐周子「ああっ……」バタッ
-
凄げェ!さすが凛ァ!
-
凛A「これで任務完了……ってまだ話聞いてないのに斬っちゃったらダメじゃん」
凛B「まあ妖狐だしこれぐらいで死なないでしょ、少し待てば回復するって」
凛C「でもLippsの一員にしては案外大したことなかったかな」
蒼騎士凛「……おかしい、今の感触は……」
凛A「さあ、話を聞かせてもらうよ」グイッ
妖狐周子「あっ……あうっ……」
凛B「この雪山に何しに来たの?何があるっていうの?」
妖狐周子「…………」ボソボソ
凛C「ん?今なんて言ったの」
妖狐周子「さっきから何しとんの?」ザクッ
-
うへぁ…
-
凛A「があっ!」シュウ……
凛B「凛!」
妖狐周子「誰もいないところに向かって剣を振ったり丸太を投げたり……私を倒す夢でも見てた?」ザクッ
凛B「な、なんで後ろに……」シュウ……
凛C「ッ!はあっ!」シュバッ!
妖狐周子「あんたの剣筋はじっくりと見させてもらったよ」ヒョイッ!ザクッ!
凛C「ぐっ!ちくしょう……」シュウ……
妖狐周子「分身はそこまで頑丈じゃないみたいやね。そして本体の意思で動いているわけでもない、いち早くあんただけは間合いを取った」クルッ
蒼騎士凛「……斬った感触がおかしいと思ったら、まさか幻術!」
妖狐周子「そうだよ、これが妖狐の幻術。さっきからあんたたちは誰もいないところにむかって話し、誰もいないところに向かって斬っていたんだよ」
-
ひいいいいい
-
そんな!凛A〜Cがやられた!
-
妖狐周子「さあ、次はこっちから行くよ」ゴオオオオ!!
蒼騎士凛(また火が!まさかこれも幻術……?違うこれはっ!)
ドゴオオオオン!!
妖狐周子「幻術なのか一瞬判断が遅れて避けれなかったね、それは本物の火だよ」
シュウウウウウ……
妖狐周子「跡形もないね。妖狐の火を浴びれば無理もないことやけど……」
蒼騎士凛「後ろをとった」シュバッ
妖狐周子「そしてさっきの火が本物ならあたしも本物だと思ったようだけど……残念、すでにあたしは幻術だ」ブワッ
蒼騎士凛「クッ!」
妖狐周子「あえて火の中を突破してあたしの隙をついたつもりかもしれないけど残念、知恵比べで狐に勝てると思った?」ザクッ!
蒼騎士凛「あぐっ……!」
-
蒼騎士凛「くっ……ぐっ……!」ヨロヨロ
妖狐周子「もう動かない方がいい、肝臓のあたりを深く刺した。動けば動くほど最期が苦しくなるだけだよ」
蒼騎士凛「悪いけどね……私にも騎士の誇りってもんがあるんだよ。これぐらいじゃ諦められないね……」
妖狐周子「……そんなに死にたいんならせめて楽に殺してあげるよ」
ボワンボワンボワンボワンボワンボワン
蒼騎士凛「妖狐が何体にも……」
妖狐周子「あんたの分身と違って本物は1体だけやけどね、残りの9体は偽物。誰が本物かわかるかな?よく見たらわかるかもしれないよ?」
蒼騎士凛「…………もう見る必要はない。団長、あんたの技を使わせてもらうよ」スッ
妖狐周子(目をつぶった……あれは居合?気配を感じ取ろうって言うの?)
蒼騎士凛「…………」
妖狐周子「面白い……やってみなよ!」ダッ!
蒼騎士凛(チャンスは一回きり、できるだけひきつけるんだ……!)
-
ゴオオオオオオオオオオ………
蒼騎士凛(まだ遠い……なかなか近づいてこないみたいだ)
ゴオオオオオ………
蒼騎士凛(もっと、もっと集中するんだ……)
………………………
蒼騎士凛(相手が殺りにくる瞬間、その一瞬を狙って……)
……………………ザッ
蒼騎士凛「ハアアッ!」シュバッ!
妖狐周子「うぐっ!」ブシャアっ!
妖狐周子(この吹雪の中であたしだけにある足音を正確に……!よくぞ……)
妖狐周子(よくぞ引っかかってくれた)
-
妖狐周子(本物のあたしは最初からあの中にいない……姿を隠して後ろから近付いた。言ったでしょ、狐と知恵比べで勝てるわけないって)
妖狐周子(そして足音がある幻術を一体だけ作った。この雪の中、足音を立てずに歩くぐらい造作もないんよ)
妖狐周子(右手の剣は完全に振りぬいてる、後ろから音もなく胸を貫いて終いや!)
-
説明は負けフラグ
-
クンクン
蒼騎士凛「やっと近づいてくれたね」クルッ
妖狐周子「へ?」
バギッ!
妖狐周子「きゃあああっ!!」
蒼騎士凛「まったく、最初からあの中に本物なんていないじゃん。嘘は良くないと思うよ」
-
クンカー属性がこんな所で生きるのか・・・
-
妖狐周子「な……なんで……?」
蒼騎士凛「幻術でごまかせるのは視覚や触覚や聴覚だけ?どうせなら嗅覚もごまかしとくんだったね……私の血がべっとりとついてその鉄扇のさ」
妖狐周子「まさか……においを嗅いでたって言うの!?」
蒼騎士凛「私は鼻が利いてね。あの時火に突っ込んでまであんたに刺されたのはワザとだよ。そうすれば私の血の匂いを追えるから」グイッ
妖狐周子「うぐっ……」
蒼騎士凛「さあ、もう幻術なんて使えないように少し締め上げさせてもらうよ。私の勝ちだ、約束通り聞かせてもらうよ」
妖狐周子「……今更知ったところで、もう遅いよ」
蒼騎士凛「……?」
妖狐周子「教えてあげる、あたしがなぜここにいたのか……」
-
ちょっと1、2時間休憩します
-
渋谷凛 有能 彼岸島 キモ傘
このサジェストはどういうことだ
-
このしぶりんは分身嗅覚正妻と多種多様な技を使えますね
-
二次創作特性をうまく盛り込んでるのが楽しい
-
“渓谷”
エルフ音葉「なんですって……!!」
騎士団長武内P「いったいどういう事ですか!」
淫魔志希「聞こえなかった?もう一度言ってあげるよ……私達はただの囮、こんなとこ何もないよ」
淫魔奏「私達が出ればきっとあなたたちはやってくるだろうからね。今頃美波は兵をそろえて王国に向かっているわ」
騎士団長武内P「あり得ません。いくら私と凛さんが王国を離れたとしても王国にはまだまだ戦力がいます。それにこの程度の時間なら大規模な遠征はできません。せいぜい少数精鋭を送り込むのがやっとのはず……」
淫魔志希「まっ、私も無理だと思ったんだけどねー。そこで鍵になるのが秘宝だってさ」
淫魔奏「なぜか美波はあれに固執していた。結局あれが何なのかは私たちも知らないけどね。可能なら倒しておいてって美波に頼まれていたんだけど……ともかく私達はちゃんと目的を達成できたわ」
-
“雪山”
蒼騎士凛「あんた達は……捨て駒にされたの?」
妖狐周子「少なくともあたしはそうだろうね。妖狐であることを隠して魔王軍のスパイをしていたけど護衛もなしにこの山に来たところであんさんがやってきたから多分ばれてたんだろーね」
蒼騎士凛「と言うことは、渓谷にいる淫魔奏と淫魔志希も……!」
妖狐周子「なんだ、そっちには二人で行ってたのか。じゃあやっぱあたしはただの時間稼ぎ……」
蒼騎士凛「……悔しくないの?」
妖狐周子「妖狐ってばれたんよ、しょうがないさ。それにこの村……やっぱり私がいたとこだ。せめて故郷で死なせてあげるってことかな……」
蒼騎士凛「……」
-
“渓谷”
騎士団長武内P「くそっ……今すぐにでも王国に戻りましょう!」
エルフ音葉「…………」
騎士団長武内P「音葉さん!」
エルフ音葉「っ!」ビクッ
騎士団長武内P「思うところはあるかもしれませんが今は一刻も早く戻るべきです!後悔は後ですればいい!」
エルフ音葉「そ、そうですよね……」
淫魔奏「待ちなさい、まさか殺さないつもり?」
騎士団長武内P「私は無益な殺生は好みません。もうあなたたちに構っている暇はない」
淫魔志希「まあ道中気をつけなよー……地獄への道だろうけどね」
エルフ音葉「ッ!」(首に手を当てる音葉)
淫魔奏「くっ……」ギュン!
淫魔志希「あうっ……」ギュン!
騎士団長武内P「音葉さん!?」
エルフ音葉「気を吸い取っただけです。しばらくは動けないことでしょう……行きましょう武内さん」
-
“雪山”
蒼騎士凛「ほかに何か隠してないだろうね?」
妖狐周子「何もないよ……私はただここに行けと言われただけだから、詳しい説明もなしにね」
蒼騎士凛「団長もすぐに王国に戻るだろうね……でもこのままじゃきっと魔王に返り討ちだ、どうにかしないと」
妖狐周子「正直なんでこんな強硬策に出れるか疑問なんだけど……美波はあたしに何も教えてくれなかったからね。これであたしの話は終わり。殺しなよ」
蒼騎士凛「……えらく達観してるね」
妖狐周子「魔王軍が世界を支配するのに便乗して妖狐を再び栄えさせようとしたけど、全部お終い。もう私以外に妖狐はいない、未練なんかないさ」
蒼騎士凛「……覚悟はできているんだね」スチャッ
妖狐周子「…………っ」
蒼騎士凛「肩の力を抜いて、一瞬で終わらせてあげる」
妖狐周子(皆ごめん、あたしがもっとしっかりしてれば……)
妖狐周子(今……皆の元に行くよ……)
ブンッ
-
“王国への街道”
パカラッ!パカラッ!
騎士団長武内P「そろそろ王国につくはず……!いくら魔王でもLippsの半分以上を囮に出して王国の騎士団に勝てるわけが……!」
エルフ音葉「た、武内さんあれ!」
騎士団長武内P「そんな……!まさか……!」
パチパチ……パチパチ……
騎士団長武内P「王国が、燃えている……」
-
今日はこれでお終いです
次かその次ぐらいで2章は終わると思います
-
乙ナス!
基軸ストーリーがしっかりしているとエロパートが際立って気持ちがいい。最高や。
-
乙ゥ〜
今王国にいるのはありす大臣だけで敵将は新田さんと文香......あっ
-
乙乙
続きが気になるゾ
-
武内Pとの絆・彼岸島・クンカーの全てを備えたしぶりん強いっすね…
>>204
勝てる目が全くないじゃないかたまげたなあ…
-
今から投下していきます
-
“城下町”
騎士団員♂「ううっ……」
騎士団長武内P「しっかりしてください!いったい何があったんですか!」
騎士団員♂「団長……魔王がここにやってきて……私達は……」
エルフ音葉「しっかりしてください!今治療魔法をかけますから……!」
騎士団員♂「音葉さん……おとは、さん……お、お……」
騎士団長武内P「……?どうしたんですか?」
騎士団員♂「オンナあああああああ!!!」ガバッ!
エルフ音葉「!?や、やめてください!離して!」
騎士団長武内P「な、何をしているんですか!」
騎士団員♂「抑えられない……!!オンナあああああ!!」
騎士団長武内P「くっ!」バギィッ!
騎士団員♂「があっ……!」バタッ
-
エルフ音葉「あ、ありがとうございます……」
騎士団員♀「団長……」フラフラ
騎士団長武内P「あなたは?すみませんがこの町で……」
騎士団員♀「オトコおおおおおおお!!」ガバッ!
騎士団長武内P「なっ!?」
騎士団員♀「団長……!私の熱を冷ましてください……!」ググッ……
騎士団長武内P「こ、この力は……!?」
エルフ音葉「眠りの魔法よ……!」パアッ
騎士団員♀「ううーん……」ドサッ
騎士団長武内P「これは、いったい何が起きているというのですか……?」
エルフ音葉「うっ……はあっ、はあっ……」ガクッ
騎士団長武内P「音葉さん!?まさかさっきケガを……」
-
エルフ音葉「ち、違います……火事があったり襲われたりでさっきまで気が付きませんでしたが……この城下町全域に淫気が充満しています……」
騎士団長武内P「なんですって!じゃあさっきの団員たちは……!」
エルフ音葉「おそらく……淫気にあてられて我を失ってしまったのだと……くっ……」
騎士団長武内P「しっかりしてください!心を強く持つんです!」
エルフ音葉「私はまだ大丈夫です……でも、このままだと……」
騎士団長武内P(馬鹿な……Lippsの淫魔志希で洞窟程度の閉鎖空間がやっとだった。それを城下町全体だなんて、これが魔王の力なのか?)
エルフ音葉「行きましょう……馬で城まで駆け抜ければ襲われないでしょう……」
騎士団長武内P「そうですね……我々に残された時間はもう少ない、急ぎましょう」
パカラッ、パカラッ
-
“城”
パカラッ、パカラッ
騎士団長武内P「やっと着きました……!」
エルフ音葉「道中で何人も淫気にあてられてしまった人が……ここにいる魔王がそれをしたというのですね……」
???「お待ちしていました……」
騎士団長武内P「っ!」スチャッ!
淫魔文香「魔王様の側近、淫魔文香と申します……剣を収めてください、私に敵意はありません……」
エルフ音葉「ならばどういうつもりですか……?」
淫魔文香「魔王様が玉座であなたたちを待っています……そこに転送をします」ペラッ
キュイイイイン……カッ!
-
“玉座の間”
パッ!
淫魔文香「魔王様……騎士団長様とエルフさんを連れてきました……」
???「ありがとう、文香ちゃん」
エルフ音葉「これほどの転送魔法を一瞬で……!」
騎士団長武内P「いえ、音葉さんそんなことより……」
???「お初にお目にかかります、私……」
魔王美波「淫魔の王、美波と言います。ようこそ、私の城へ」
-
騎士団長武内P「あなたがこの惨劇を起こした張本人ですか!」
魔王美波「惨劇?何を言っているんですか。誰もがみな恥じることなく己の淫欲を解放できる……素晴らしい世界ではありませんか」
騎士団長武内P「戯言を……ぬかさないでくださいッ!」ダッ!
淫魔文香「っ!一瞬で魔王様の前に……」
騎士団長武内P「あなたを斬って平和を取り戻す!」シュバッ!
ガギンッ!
魔王美波「強引なんですね……そういうの、嫌いじゃないですよ♡」
騎士団長武内P「私の渾身の一撃がっ……!」グググッ……
魔王美波「でもまずは話を聞いてくださいね」バッ!
騎士団長武内P「うわっ!」ドサッ!
エルフ音葉「武内さん!大丈夫ですか!?」
魔王美波「あなたがエルフの森の音葉さんですね?志希ちゃんと奏ちゃんがお世話になりました」
-
エルフ音葉「あなたはっ……!エルフの秘宝で何をっ!」
魔王美波「エルフの秘宝、ですか……どうやら何も知らないようですね、自分が何を守っていたのかさえ」
エルフ音葉「何を言っているんです!」
魔王美波「教えてあげますよ。あれはエルフの秘宝ではありません」
エルフ音葉「えっ……?」
魔王美波「あれは淫魔の宝玉……かつての大戦で淫魔が負けた際、奪われてしまったものです。私はただ自分のものを返してもらっただけですよ」
エルフ音葉「淫魔の……宝玉……?エルフの秘宝じゃ、ない……?」
魔王美波「滑稽なものですね、奪ったものを自分達の秘宝のように扱うだなんて。盗人猛々しいとはこのことです」
エルフ音葉「そんなっ……そんなことって……!」
-
魔王美波「そして団長さんはきっとこう思っているでしょうね。『淫魔の王と言えど少数精鋭で王国を制圧できるのか?』その質問に答えてあげましょう」
騎士団長武内P「……っ」
魔王美波「この淫魔の宝玉の力……それは淫気を自在に操ること」
エルフ音葉「淫気を自在に……!?」
魔王美波「淫魔は誰しもある程度淫気を使えます、志希ちゃんのように薬を使ってさらに増幅できるものもいます。ですがこの宝玉の力はそれらとは比べ物にならない、この城下町すべてを覆うぐらいは簡単です。とはいっても精神力の強いものは抗うことができるんですけど……」
騎士団長武内P「それでLippsを、自分の配下を囮にして我々を王国から離したということですか!」
魔王美波「一番の危険材料はあなた達ですからね。文香ちゃん、あれを」
淫魔文香「はい……」スタスタ
騎士団長武内P「いったい何をするつもりですか」
魔王美波「面白いものを見せてあげますよ。あなたたちのいない王国がどんなにちっぽけなものだったか」
-
スタスタ……
淫魔文香「魔王様……連れてきました……」
騎士団長武内P「っ!?あ、あなたは……!」
大臣ありすくん「いやです……♡もうイきたくありません……♡」
魔王美波「あらあら、もっと自分に素直になっていいのよ?文香ちゃん」
淫魔文香「はい……はむっ……」
大臣ありすくん「ああっ♡もうおちんちんしゃぶらないでっ♡」
淫魔文香「なかなかおおきくならないですね……でも小さいままでも出せはしますよね……?」
大臣ありすくん「ひぐっ♡先っぽちろちろしないでっ♡」
騎士団長武内P「だ、大臣……」
エルフ音葉「私の、せいで…………」
-
魔王美波「団長とエルフさんが見ているのに目の前でイっちゃうのありすくん?」
大臣ありすくん「みっみないで……♡私のこんな姿見ないでくださいっ……♡」
淫魔文香「んっ……おちんちんがピクピク震えてきましたね……」チュウウウウ
大臣ありすくん「やだっ、やだっ♡吸い込まないでっ♡」ビュルルッ!
淫魔文香「ふふ……♡何回イっても相変わらず早いんですから……♡」
魔王美波「大臣が堕ちてからは王国の陥落はスムーズに済みました、無理もありませんね。でも彼、とっても気持ち良くて幸せそうでしょう……♡」
騎士団長武内P「……歪んでいますよ。あなたも、この光景も」
魔王美波「あら、お気に召さなかったみたいで残念です」
騎士団長武内P「あなたは、王国の平和を乱す敵です。騎士団の名のもとにあなたを討伐します」スチャッ
魔王美波「面白いですね、やってみてください」スタッ
淫魔文香「魔王様……」
魔王美波「手出しは不要よ文香ちゃん、完全に屈服させてあげる」
-
騎士団長武内P「ハッ!」バギッ!
淫魔文香「石畳が砕けて……なんて恐ろしい踏み込みの強さ……」
バギッ!バギッ!バギッ!
魔王美波「四方八方に跳んで……それでいて少しずつ私に近づいている。確かにこれじゃあLippsじゃ勝てないでしょうね」
騎士団長武内P「しゃああッ!!」シュバッ!
魔王美波「でもね」ぴとっ
騎士団長武内P「!?私の剣を指一本で……!」
魔王美波「淫魔は淫気が濃いほど力が強くなる。もう誰も私に勝てないわ」ビッ!
騎士団長武内P「がっ……!」ドガアアアン!
-
魔王美波「さあ、あれだけの勢いで壁に叩きつけられたら普通は動けなくなるはずだけど……」
騎士団長武内P「私は……私はまだ負けていない……」ググッ……
魔王美波「うふふ♡そうでないといけませんね」
騎士団長武内P「はああああああああ……!!」キュイイイイイイン……
淫魔文香「剣に光が集まって……」
騎士団長武内P「オオオオオオオオオオーーーーーッ!!!!」ゴオオオオオ!!!
淫魔文香「光線が……魔王様!」
淫魔文香「ふふっ……」スッ
ドガアアアアアアアアアン!!!
-
騎士団長武内P「はあ……はあ……はあ……最終奥義まで使うことになるとは……だがこれなら淫魔の王も……」
「あら?さっきのが切り札なんですか?」
騎士団長武内P「!?」
魔王美波「だとしたら……ちょっとがっかりですね」
騎士団長武内P「そんな……無傷だなんて……」
魔王美波「もう結構です」バギッ!
騎士団長武内P「うわあああああ!!」ドゴオオオン!!
パリンッ!
-
騎士団長武内P「こんな……こんなことが……」
魔王美波「さっきので窓が割れちゃいましたね」グイッ
騎士団長武内P「ぐっ……」
魔王美波「ほら見えますか?ここから王国の景色が」
騎士団員♂「はあっ!はあっ!」パンッ!パンッ!
騎士団員♀「あっ♡もっと突いてっ♡」
お姉さん「ふふっ♡ここはまだまだ現役じゃないですか」ジュポジュポ
おじいさん「おほっ!この年にもなってこんなべっぴんさんに咥えてもらえるとはのっ!」
魔王美波「素敵……♡みんな幸せそう……♡」
騎士団長武内P「そんな……みなさん……私の守るべき王国の民が……」ポロポロ……
魔王美波「泣かなくてもいいんですよ、あなたも一緒になるんですから」
エルフ音葉「私が……私が秘宝を守れなかったばかりに……」
淫魔文香「あなたも私たちの仲間に加えてあげます……もう独りぼっちじゃないですよ……」
魔王美波「さあ、淫欲に身を委ねてください……♡」
-
「か……火炎の弾よ……」
-
ボオオオオオオオ!
魔王美波「!?」ダッ!
騎士団長武内P「うっ!」ドサッ
大臣ありすくん「武内さん……エルフの秘宝を……魔王の手に渡しては……」
淫魔文香「まだ魔法を放つ余力があっただなんて……!」
バタンッ!!
騎士団員A「団長こちらへ!裏門に馬を用意しています!」グイッ
騎士団員B「エルフさんも!急いでください!」グイッ
騎士団長武内P「あなた達!無事だったのですか!?」
騎士団員A「あなたをここで散らせるわけにはいきません!あなたは我々の希望なのです!」
魔王美波「小癪な真似を……逃がすと思うの?」
騎士団員B「ヒッ!」
-
大臣ありすくん「氷の世界よ……!」カキン!
魔王美波「くっ!足が……」
騎士団員A「今のうちです!行きましょう!」
淫魔文香「少しおとなしくしてください……!」バギッ!
大臣ありすくん「うっ!」ドサッ
エルフ音葉「大臣さん……!」
騎士団員B「急いで!大臣の意志が無駄になってしまいますよ!?」
ダッダッダッダッ……
-
“裏門”
騎士団員A「とにかく遠くまで逃げてください!ここにいても奴らに負けるだけです!」
騎士団長武内P「わかりました!あなた達も早く!」
騎士団員B「……すみません団長、情けないことにさっきから性欲が抑えきれないんですよ……」
騎士団長武内P「そ、そんな……!」
騎士団員A「行ってください!我々は気にせず決して振り返らないでください!」
騎士団員B「可能な限り奴らを食い止めてみせます……お達者で!」
騎士団長武内P「すみません……私がふがいないばかりに……!」
バカラっ!バカラっ!バカラっ!
-
“街道”
騎士団長武内P「追手は来ていないようですね……」
エルフ音葉「私の……私のせいで……」ブツブツ
騎士団長武内P「……音葉さんは悪くないですよ、少し疲れているから悪い事しか考えられなくなっているだけです」
エルフ音葉「ごめんなさい……ごめんなさい……」
騎士団長武内P「一度エルフの森に行きましょう。そこで落ち着いてからこれからの事を考えるんです」
-
“エルフの森”
騎士団長武内P「落ち着きましたか?」
エルフ音葉「はい…………」
騎士団長武内P(口ではああいっていますが……精神的なダメージは大きいようですね……)
騎士団長武内P「のどが渇いたでしょう?水でも汲んできます」
エルフ音葉「武内さん……」
騎士団長武内P「はい?」
(首に手を当てる音葉)
ギュンッ!
-
騎士団長武内P「なっ……!?」ドサッ!
騎士団長武内P(力が抜けて……!これはエルフの秘術!?)
??音葉「辛いんです……もう何も考えたくない……」ポロポロ……
淫魔音葉「お願いです……私と一緒に堕ちてください……」ポロポロ……
-
いったん休憩します
(今日中に2章が終わるのか)これもうわかんねえなあ
-
乙ゥ〜
シリアスとエロがSSの中でぐるぐるしている、もう最高や
-
本格的なファンタジーやってて草はえますよ
乙ぅ〜
-
普通に面白い(語録無視)
乙乙
-
再開するっちゃ
-
騎士団長武内P(音葉さんの体の色が変わって……!まさか淫魔化!?)
騎士団長武内P「音葉さん……!いったい何を考えて……!」
淫魔音葉「王国が陥落したのは全部私のせい……私が秘宝を守ることができなかったから……」
騎士団長武内P「そんな!そんなことは決して……!」
淫魔音葉「私が秘宝の力を知らなかったばかりに……王国の皆さんがあんなことに……」
騎士団長武内P「音葉さん!さっきから思考がマイナスに寄りすぎです!いったん落ち着いてください!」
淫魔音葉「あなたが魔王ともう一度会えばきっとひどい目にあわされる!あんな強大な力をもった淫魔に勝てるわけないでしょう……!」
騎士団長武内P「そんなことは!…………そんな、ことは……」
淫魔音葉「武内さん……」
チュッ
淫魔音葉「あなたの事が好きなんです……この森で私と一緒に暮らしましょう?せめて魔王がこの世界全てを握ってしまうその時まで……」シュルッ
騎士団長武内P「お、音葉さん……」
-
ジー……ボロンッ
淫魔音葉「武内さんのここ……すごくおっきくなってます……♡」スリスリ
騎士団長武内P「やめてください……私達はまだやるべきことが……」
淫魔音葉「今日は、私から動きますね……」ずぷうっ
騎士団長武内P「うっ……!」
淫魔音葉「あぐぅ……♡王国で淫気にあてられていたからいつもより大きくて熱い……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P「だめです……目を覚ましてください……」
淫魔音葉「目を覚ますのは武内さんです……あんな目にあってまだ勝てると思っているんですか……?」パンッパンッ
騎士団長武内P「そ……それは……ああっ!」
淫魔音葉「もうですか……?いいですよ、中に出してください……♡」パンッパンッパンッパンッ!
騎士団長武内P「ぐっ…くっくくうううう!うっ!!」
ビュルルルルルルッ!!
淫魔音葉「ああっ……♡やっと私の中に出してくれましたね……♡幸せです……♡」
-
騎士団長武内P「はあ……はあ……お、とは、さん……」
淫魔音葉「いつもいつも私の淫欲を抑えて……武内さんにはいつも射精を我慢してもらってすみませんでした……今日は私の中にいつでも好きなだけ出したください♡」パンッパンッ
騎士団長武内P「あっ……!い、今は出したばかりなので少し休憩をっ……!」
淫魔音葉「でも硬いままですよ……♡まだ行けますよね……♡」グリグリ
騎士団長武内P「うっ!そ、それは……!」
淫魔音葉「腰をぐりぐりするのもいいでしょう……♡私もこうすると武内さんのペニスの形がよくわかって気持ちいいです……♡」グリグリ
-
騎士団長武内P「はーっ、はあーっ、あっ、うっ、はっ」
騎士団長武内P(私も淫気にあてられていたようだ……理性よりも性欲が頭を支配してしまっている……)
淫魔音葉「武内さんの顔、蕩けちゃってかわいいです……♡もっと見せてください……♡」グリグリ
騎士団長武内P「お、音葉さん……」
淫魔音葉「出るんですね……♡わかりました……♡」ギュウウウッ
騎士団長武内P「くっ……!締め付けがより強くっ……!」
ビュルルルルルルルッ!
淫魔音葉「二回目なのにすごい量です……♡とても気持ちよかったんですね……♡」
-
チャプッ……ピチャピチャ……チュプッ……
淫魔音葉「んっ、はあ……♡私、武内さんとのキス大好きです……♡最初にあった時から癖になってしまいました……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P「…………」ピチャッチュプッ
淫魔音葉「キスしながらセックスするの本当に好きです……♡好き、大好き……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P「…………」チュッチュッ
淫魔音葉「こうして抱き合っていると武内さんの鼓動が私に伝わって……♡凄く落ち着きます……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P「……う……あ……」
淫魔音葉「あっ、出す前に一番濃厚なキスを……♡」ムチュウウ
騎士団長武内P「…………!」
ビュルルルルルルルッ!
淫魔音葉「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡」
騎士団長武内P(ああ……もう……)
-
騎士団長武内P(ここが本当に……私達の終わりなのかもしれません……)
淫魔音葉「こんなにも心が満たされることなんて、今まで無かった……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P(音葉さん……私は結局あなたの淫魔の素養から守ることができませんでした……)
淫魔音葉「好きです……♡ずっとこうしていたい……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P(王国の民……私はあなた達を魔王の手から救うことができませんでした……)
淫魔音葉「武内さんと会えて……私本当によかったです……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P(騎士団の皆さん……こんな私が団長ですみませんでした……)
淫魔音葉「魔王軍がここにきても……私が絶対に守ってあげますから……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P(皆さん……本当にすみません……もうどうすればいいのかわからない……)
淫魔音葉「だから、いっぱい愛し合いましょうね……♡」パンッパンッ
騎士団長武内P(私は、疲れました……)
-
「あなたには急ぎエルフの森に向かいそれを取りに行ってもらいます」
「エルフの秘宝がどんな力を持ったものなのか、それは私も知らないんです」
「……武内さん、よろしかったら私もあなたについて行っていいですか?」
「それによく見てみたらかっこいいねっ。エルフさんもきれいだしお似合いかなっ」
「ふふん、秘宝ならもう魔王様が持っているよー!」
「なぜか美波はあれに固執していた。結局あれが何なのかは私たちも知らないけどね
「あれは淫魔の宝玉……かつての大戦で淫魔が負けた際、奪われてしまったものです」
「私が……私が秘宝を守れなかったばかりに……」
「武内さん……エルフの秘宝を……魔王の手に渡しては……」
-
『エルフの秘宝』
『魔王の手に渡しては』
-
騎士団長武内P「ッ!!!音葉さんッ!!」
淫魔音葉「きゃっ!ど、どうしたんですか?」
騎士団長武内P「まだ希望は失われていない!ここに来たのはラッキーでした!」
淫魔音葉「き、希望……?いったい何を……」
騎士団長武内P「我々はとんだ勘違いをしていた可能性があります……!今すぐ行きましょう!」
淫魔音葉「い、行くってどこへ?」
騎士団長武内P「決まっているでしょう……」
騎士団長武内P「本当のエルフの秘宝を取りにですよ」
-
ザッザッザッ
淫魔音葉「武内さん……いったいどういう事なんですか……?」
騎士団長武内P「我々が魔王から逃げる際に、大臣が言った言葉を思い出したんですよ……彼は『エルフの秘宝を魔王の手に渡しては』と言っていました」
淫魔音葉「それは……現在魔王の手に渡っているのだからあんなことになったのでは?」
騎士団長武内P「違います。魔王美波が持っているのは『淫魔の宝玉』です、大臣もそれは知っているはず。しかも宝玉はすでに魔王の手にあるのに『魔王の手に渡しては』と言っていた」
淫魔音葉「まさか……」
騎士団長武内P「私にも確証はありません、ですが試してみる価値はあると思います」
ザッザッ
騎士団長武内P「秘宝が置かれていたこの台座……ここに本当の『エルフの秘宝』が隠されているかもしれません」
-
淫魔音葉「しかし……私は今まで秘宝を守ってきましたが他には何も……」
騎士団長武内P「だから探してみるんです。何か気は感じ取れませんか?」
淫魔音葉「……わかりました。少し集中して探ってみます」
騎士団長武内P「お願いします」
淫魔音葉「……………………」
騎士団長武内P(もしこれで何も見つからなければ……正真正銘打つ手なしです。必ず見つけなければ……)
淫魔音葉「……………………!」
騎士団長武内P「何かわかりました?」
淫魔音葉「その……勘違いかもしれないんですが台座の奥側にある植物だけが周りと微妙に発育がずれています……」
騎士団長武内P「奥だけですか?」
淫魔音葉「はい、でも土に違いがあるわけでは……」
-
騎士団長武内P「まさか……」ググッ……
淫魔音葉「どうされたんですか?」
騎士団長武内P「……この台座、奥にずらせそうです!」
淫魔音葉「え!?」
騎士団長武内P「ですがかなり重い……手伝ってください!」
淫魔音葉「は、はい!」
ズズズズズズズズズズ…………
淫魔音葉「これは……!」
騎士団長武内P「地下への階段ですね……行きましょう」
-
“秘宝の台座・地下”
淫魔音葉「こんな空間があっただなんて……」
騎士団長武内P「何十年、いえ100年単位で立ち入られた形跡がありません……魔王軍もこれには気づいていないみたいですね」
淫魔音葉「……!武内さん、あれ!」
騎士団長武内P「これは、地下にもう一つ台座が!」
淫魔音葉「これが……本物の『エルフの秘宝』……」
騎士団長武内P「やりました!これであの魔王を倒せるかもしれません!」
淫魔音葉「し、しかしいったいこれをどう使えばいいのか……」
騎士団長武内P「今はわからないことだらけですが……少なくともか細い希望が生まれた事だけは確かです」
淫魔音葉「希望……」
騎士団長武内P「地上に戻りましょう。体力も消耗しましたし住処に戻って今日は休みましょう」
-
“秘宝の台座・地上”
淫魔音葉「まさか本当にあっただなんて……」
騎士団長武内P「大臣のおかげです。早く助けてあげなければ……」
???「フンフンフーン♪こんなところに逃げたと思ったらまさかエルフの秘宝なんてものがあっただなんてねー♪」
騎士団長武内P「!?」
淫魔フレデリカ「じこしょーかいしてあげるよ。アタシはLippsの淫魔フレデリカ!しるぶぷれー♪」
淫魔音葉「い、いつの間にここへ!?」
淫魔フレデリカ「えー!?お城からずっと後ろについてきてたアタシに気づかないだなんて……およよ」
淫魔音葉「ふ、ふざけているんですか?」
騎士団長武内P「音葉さん……離れてください。あの淫魔、只者ではありません」
淫魔フレデリカ「そのとおり!何を隠そうアタシ南蛮人と淫魔のハーフだったりハーフじゃなかったりするのだ!」
淫魔音葉「な、何言っているんですか?」
淫魔フレデリカ「さあ!パワーアップしたアタシの実力見せてあげるよっ!」ダッ!
-
士団長武内P「ふーっ…………」スッ
淫魔音葉(武内さんが居合の構えを!)
淫魔フレデリカ「なになにー?いくらアタシでも戦いの途中で居眠りこいたりしないよっ!」バッ!
淫魔音葉(相手は気づいていない!行ける!)
騎士団長武内P「…………ハッ!」
淫魔フレデリカ「よっと!」ヒョイッ!
淫魔音葉「え?か、躱した!?」
淫魔フレデリカ「フレちゃんパーンチ!」ドゴッ!
騎士団長武内P「ぐっ!」ズサッ!
-
淫魔フレデリカ「いきなり眠ってたと思ったら実は起きてたんだ。まるでイルカみたいだね!」
淫魔音葉「武内さんの居合を躱すだなんていったいどれだけ勘がいいの……!」
騎士団長武内P「いえ……違います。すみませんが音葉さん、あの淫魔の気を探れますか?」
淫魔音葉「え?」
淫魔フレデリカ「おっ?アタシのオーラでも読んで占いしてくれるっての?面白そうだから待ってあげるよ!」
淫魔音葉「…………これは、気が読めない?」
騎士団長武内P「やはりですか。私も居合をしようと思ったのですが相手の気配が全く読めなかった…もしかすると彼女は」
淫魔フレデリカ「……結構頭が切れるね。そうだよ、これがアタシの能力。雰囲気や気配といったものをふわっふわにして掴みどころを失くす。君たちを追跡できたのもそのおかげってわけさ」
淫魔音葉「気配を……掴ませない……」
淫魔フレデリカ「これのおかげで拳法や剣術、魔法なんてアタシの前では何ら無意味!当たらなければどうということはない!タツジン殺しのフレちゃんとはアタシの事さ!」
-
忍法暗剣殺かな(恐怖)
-
淫魔フレデリカ「んじゃそろそろ終わらせちゃうよー!早く帰らないとおやつのフロマージュが美波に食べられちゃうからねっ!」ダッ!
騎士団長武内P「剣なんて無意味だ、なるべく軽くなって拳を当てるしかない!」ポイッ!
淫魔フレデリカ「おっいいところに気付いたねーそれアタシの弱点なんだよねー……知らないけどさっ!」ドゴッ!
騎士団長武内P「ぐっ!見えているはずなのに……どこから来るかわからない!」
淫魔フレデリカ「どこ目をつけてるの!こんな美少女が目の前にいるっていうのにね!」バギッ!
騎士団長武内P「がっ……!つ、強い……!」
淫魔音葉「氷の矢よ!」ヒュンヒュンヒュン!
淫魔フレデリカ「激流を制するはむしろ静水!」ヒョイッ
淫魔音葉「そんな!ほとんど動かずに私の魔法を躱した!?」
淫魔フレデリカ「躱してるんじゃなくてー、君が見当違いな方向に撃ってるだけだよっ!」ボゴッ!
騎士団長武内P「がはっ……!」ドサッ
淫魔音葉「武内さんッ!」
-
淫魔フレデリカ「なーんだ。志希ちゃんと奏ちゃんを倒したって言うからちょっとは警戒してきたのにてんで弱いでやんの」
騎士団長武内P「くっ……」
淫魔音葉(私が武内さんの気を吸い取ったせいで……!)
淫魔フレデリカ「さーてと、一応美波は生かして連れて来いっていってたな……でも味見する分にはいいよね♡」シュルッ
淫魔音葉「な、何をするつもり!?」
淫魔フレデリカ「健全な男子と淫魔が出会ったらやることはひとつでしょー?そんなおかしい事でもなくない?」
淫魔音葉「させませんっ……!」ダッ!
淫魔フレデリカ「んー、君じゃ無理かな」ゲシッ!
淫魔音葉「きゃっ!」
淫魔フレデリカ「一応仲間の淫魔みたいだから手加減しとくけどさー、あたしの方がセンパイなんだからね」
騎士団長武内P「くっ……まだ私は負けるわけには……」
淫魔フレデリカ「はいはい、腹脱いで気持ちよくなっちゃおうねー♡」
淫魔音葉「やめてええええーーーっ!!」
カッ!
淫魔フレデリカ「っ!?エルフの秘宝が光って……ま、まずい!」ダッ
パアアアアアアアア――――――………
-
騎士団長武内P「さっきの光はいったい……」
??フレデリカ「…………なんともないじゃん。お、驚かせちゃって」
??音葉「そ、そんな……」
??フレデリカ「やっぱ新米淫魔は敵じゃないね!先に倒すのは団長さんの方だ!」ダッ!
騎士団長武内P「……!?」ドゴッ!
??フレデリカ「あぎゃっ!?」ズサーッ
騎士団長武内P「気配が……読めるようになった?」
??音葉「武内さん!大丈夫ですか!?」
騎士団長武内P「っ!音葉さん!体の色が……戻ってます!」
エルフ音葉「え?……本当……!」
フレデリカ「な、なんで淫魔の力が使えないのさー!?」
-
騎士団長武内P「まさか……エルフの秘宝の力は、淫気を祓うことなのですか!?」
エルフ音葉「淫気を祓う……!?そんな力が……」
騎士団長武内P「やれます音葉さん!これなら淫魔の宝玉に対抗できる!エルフの秘宝はまぎれもない希望でした!」
フレデリカ「ちょ、ちょっとタンマ!淫気を祓うなんて反則でしょ!?待ってよ!」
エルフ音葉「……ちょっと眠っててくださいね」
(首に手を当てる音葉)ギュンッ!
フレデリカ「きゅう……」バタッ
-
エルフ音葉「とりあえず彼女は……森の仲間たちに監視してもらいましょう」
騎士団長武内P「……確か熊とかいませんでしたっけ」
エルフ音葉「めったに人は襲わない優しい子なんで大丈夫ですよ」
騎士団長武内P(襲うことはあるのか……)
エルフ音葉「まさか、希望が本当にあっただなんて……」
騎士団長武内P「大臣は魔王軍の一歩先を行っていた。彼はこのことを言っていたんです」
エルフ音葉「良かった……!本当のエルフの秘宝が奪われてなくて本当によかった……!」ポロポロ…
騎士団長武内P「最終決戦の準備をして、もう一度王国に戻りましょう!魔王から王国を、いえ世界を守るんです!」
エルフ音葉「はい……!今度は最後まであきらめない、私の役目を果たしてみせます!」
【2章 終わり】
-
乙
なるほど よう考えちょる
-
武内Pと音葉さんが決意を抱いたところで2章は終わりです、次が多分最終章になります
今回バトルパートが多めでエロパートはそんななかったんですけど大丈夫でしたかね…?最終章は構成があらかた固まったら書きます
-
熊に草
-
乙ゥ〜
頑張れ武内Pと音葉ァ ふんばれェ(やんややんや)
-
音葉さんのヒロイン力くそちゅよいな
-
乙ゥ〜
ありすくんが有能だなんて…
-
ええストーリーやこれは…
-
ある程度構成が3章突入です
このSSを今一度読み返したのですがまるで妖狐淫刀みたいだあ…(直喩)
-
【第三章】
“王国”
パカラッパカラッ
騎士団長武内P「……外に誰もいませんね」
エルフ音葉「国を渦巻く淫気がより濃くなっています。もう一般人ではとても耐えられないことでしょう……」
騎士団長武内P「平和だった王国が、まるで魔都のように……」
エルフ音葉「……私達が何とかしないと。きっと私たちにしかできないことでしょうから……」
騎士団長武内P「そうですね。騎士団の誇りにかけて必ず平和を取り戻してみせます」
エルフ音葉「そろそろ城ですね……あそこにあの、魔王が……」
-
“城・エントランス”
ザッ
エルフ音葉「……嫌に静かですね」
騎士団長武内P「音葉さん、何か気は感じられますか?」
エルフ音葉「淫気が濃くて何とも……」
騎士団長武内P「警戒しながら進みましょう、まずは私が先に行って……」ザッ
キィイイイイイイン……
エルフ音葉「……!武内さん魔法のトラップです!」
騎士団長武内P「なっ……!しまっ……」
シュンッ!
エルフ音葉「武内さーんっ!!」
淫魔文香「……またここにやってくるだなんて」スタッ
エルフ音葉「あなたは魔王の側近……!いったい何をしたんですか……!」
-
淫魔文香「彼は転移魔法によって城の地下に飛ばされました……そんなことよりも自分の心配はしないんですか?」
エルフ音葉「……」
淫魔文香「あなたたちは破れかぶれに私たちに戦いを挑みに来たのか……それともエルフの森で何かを手に入れたのか……」
エルフ音葉「……!」
淫魔文香「まさか……我々淫魔を倒す切り札なのは彼ではなくあなたなのでは……?」
エルフ音葉「さあ、なんのことでしょう……」
淫魔文香「とぼけなくてもいいじゃないですか……私達はすでに大臣からそれを聞いているんですから……」
エルフ音葉「っ!大臣に何をしたの!」
???「私が自分から話したんですよ音葉さん」
エルフ音葉「そ、その声は……!」
-
ありすくん「どうもこんにちは。まったく武内さんは1度ならず2度までも転移魔法に引っかかるだなんて……」
エルフ音葉「大臣さん、どうしてそちらにいるんですか!早くこちらへ!」
淫魔文香「無駄ですよ……彼はもう、我々の仲間なんですから」
淫魔ありすくん「今の私の主は文香さん、そして魔王です」
エルフ音葉「そんなっ……!」
淫魔文香「なかなか魔力が高くて糧にするだけなのは惜しかったのでして……特別に仲間になってもらいました」
淫魔ありすくん「あなた方の自信、どうやらエルフの森で見つけたものは希望のようですね」
エルフ音葉「……大臣さんのおかげです」
淫魔ありすくん「そうですか、まあ今となってはどうでもいいことです」
エルフ音葉「大臣さん……今助けてあげますから!」
淫魔ありすくん「我が主の為……あなた達を倒します」
-
“地下”
シュンッ! スタッ!
騎士団長武内P「転移魔法、またしてもしてやられてしまうとは……。早く音葉さんの元へ戻らねば!」
???「おっと、ちょっと待ちなよ」
騎士団長武内P「!?」クルッ
???「そんなに急がなくてもさ、どうせあっちの方はもうダメだよ」
騎士団長武内P「あなたは……いったいだれです」
淫魔美嘉「アタシは淫魔美嘉。Lipps最後の一人……になってしまったのかな」
騎士団長武内P「そこをどいてください、私は今急いでいるのです」
淫魔美嘉「……それはできないね。なぜならアンタはアタシが倒すからだ!」
-
妊娠していないだと…
-
騎士団長武内P(今までのLippsはみな何かしら能力を持っていた!おそらくこの淫魔も……)
淫魔美嘉「ところでアンタ、アタシと『目があった』ね?」
騎士団長武内P「チャームの類は私には効きませんよ、日々鍛錬の成果です」
淫魔美嘉「違う違う、アタシが言いたいのはそういう事じゃなくてさ……もうアンタはアタシの術中にはまっているのよ!」
シュインシュイン……
騎士団長武内P(彼女の横に光が……?)
カッ!
武内P(複製)「……」シュウウウウ……
騎士団長武内P「こ、これは私!?」
淫魔美嘉「目が合った相手の力とアタシの力を加えた『子供』を生み出す、それがアタシの力だよ。それにしてもさすが騎士団長さん、かなりの力だ」
武内P(複製)「……」スチャッ
騎士団長武内P「自分と戦うというのは何とも不思議ですが……やるしかないようですね」スチャッ
-
武内P(複製)「……!」ダッ!
騎士団長武内P「ハッ!」ガギンッ!
ギギギギギ……
武内P(複製)「……!」ググッ!
騎士団長武内P「こ、これは……!私よりも強……!」
淫魔美嘉「忘れてない?その子はアタシの力も加えられているんだよ。淫魔の宝玉のおかげでパワーアップしたアタシのね!」
騎士団長武内P「くっ……しゃあっ!」バギッ!
武内P「っ!」ザッ!
淫魔美嘉「蹴飛ばして距離をとったか……でもね、そんなんじゃその子は倒せないよ!」
-
強スギィ!
-
武内P(複製)「……!」ダッ!
ガギンッ!キンッ!シュッ!
騎士団長武内P「剣のスピードも私より速いだなんて……!」
淫魔美嘉「凄いね……間違いなく今までで一番優秀な子だよ」
武内P(複製)「……!」ブンッ!
騎士団長武内P「くっ!」ガギンッ!
淫魔美嘉「体勢が崩れた!さあやりなさい!」
武内P(複製)「……!」ブンッ!
-
騎士団長武内P「よっと」ヒョイッ
淫魔美嘉「へ?」
騎士団長武内P「なるほど、パワーもスピードも素晴らしいですね。どちらも私よりは確実に上でしょう」
淫魔美嘉「な、何やってるの!剣が外れたんならまた斬ればいいでしょ!」
武内P(複製)「……!」ブンッ!
騎士団長武内「ですが彼の剣筋は私に比べてあまりにも拙い、どうやら私とあなたの力を単純に足しているというよりは交配して分け合っているという方が正しいでしょうか。子供という表現は的を得ています」ヒョイッ
武内P(複製)「……!」クルッ
騎士団長武内P「これだけの身体能力があればきっと数年後には素晴らしい剣の使い手になっていたでしょうが……」ザンッ!
武内P(複製)「……ア………ウ……」シュウウウ……
騎士団長武内P「すでに剣は見切りました。もう彼では私に勝てませんよ」
-
強すぎィ!
-
凄ェ!流石武内ァ!
-
淫魔美嘉「……ふ、ふふふ……さすがにこれだけじゃ勝てないか」
騎士団長武内P「どいていただけませんか?淫魔と言えど無駄な血は流したくありません」
淫魔美嘉「そんなのお断りだよ!これを見てもまだそんな軽口が叩けるかな!?」
シュインシュイン……カッ!
淫魔美嘉「ふふふ……どう?」
美嘉(複製)「これがアタシの能力のもう一つの使い方だよ!」
騎士団長武内P「自分自身も増やせるとは……」
淫魔美嘉「アタシの能力はただ目が合えばいい!鏡で映せば『自分と目が合う』!アンタが目を合わせなかろうが戦力はいくらでも増やせるのよ!」
美嘉(偽)「アタシは100%アタシの力を受け継いでいる!一度に多人数を相手して勝てるかな!」
騎士団長武内P「なんとも驚きです。ですが……あなたのような戦法をとる方とは何度も戦っているのでしてね」スチャッ
-
しぶりんは淫魔に近いのか...
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“城・エントランス”
淫魔ありすくん「氷の刃よ!」シュバババッ!
淫魔文香「闇の炎よ……」ゴオオオオッ!
エルフ音葉「くっ……樹木の盾よ!」ゴゴゴゴッ!
ドガアッ!
エルフ音葉「きゃっ!」
淫魔文香「私たち二人の魔法を受けきるとは……エルフの魔法はやはり侮れません」
淫魔ありすくん「ですがあれでは音葉さんは守ることしかできません。それに私達にはまだ『アレ』があります」
淫魔文香「そうですね……」ゴオッ!
エルフ音葉「魔力の高まりがより一層強く……!」
淫魔ありすくん「淫魔は淫気が濃いほどに力が強くなる……今ほどベストなコンディションは無いでしょう」
エルフ音葉「……なら私も切り札を見せるしかないようですね」スッ
淫魔ありすくん「っ!あれは!」
エルフ音葉「エルフの秘宝よ……淫気を祓って……!」
パアアアアアアアア――――――……… カッ!
-
淫魔文香→言虫の文香
-
大臣ありすくん「うっ……ううっ……」ヨロヨロ
エルフ音葉「大臣の淫魔化が解かれている、成功した……!」
淫魔文香「さっきまで立ち込めていた淫気がかき消されるだなんて……!まさかこのようなものがあったとは……」
大臣ありすくん「わ……私は……」
エルフ音葉「大臣さん!気を強く持ってください!あなたは淫魔ではありません!」
淫魔文香「なるほど……魔王様が私にこれを持たせてくれたのは正しかったようですね……」スッ
ボボボボボボボっ……
エルフ音葉「!?淫気が立ち込めてっ……!」
大臣ありすくん「あっ……うわあああああああーーーーっ!!」
エルフ音葉「あれは、淫魔の宝玉ではない……!?」
淫魔文香「淫魔の宝玉の力を込めた紫水晶です……危うくありすちゃんの淫魔化が解けるところでした……」
淫魔ありすくん「そうだ……私は、淫魔ありす……」
-
淫魔文香「淫気を祓う秘宝ですか……それは淫魔が支配する世界にあってはならないものです……」
淫魔ありすくん「文香さん、あれは私が蒔いてしまった種です。私に破壊させてください」
エルフ音葉「そんな……大臣さんがまた淫魔に……」
淫魔文香「淫気が薄くなったせいで私たちの魔力もすこし弱くなったようですね……でも問題はありません」ボボボッ!
エルフ音葉「樹木の盾よ!」ゴゴゴゴッ!
淫魔ありすくん「もとより我々二人の魔力はあなたを上回っています!最初からあなたに勝ち目はないんですよ!」ゴオオオオッ!
エルフ音葉「あうっ!」ドガァアンッ!
淫魔文香「終わりですね……ありすくんお願いします……」
淫魔ありすくん「わかりました」シュインシュインシュイン…!
エルフ音葉「大臣さん……!目を覚ましてください……!」
淫魔ありすくん「さようなら、音葉さん」
ドオオオオオオオオオンッ!!!!
-
シュウウウウウ……
淫魔ありすくん「……終わりました」
淫魔文香「ありがとうございます……魔王様もきっと喜ぶことでしょう……」
淫魔ありすくん「さて、あとは地下に行って武内さんを倒しに……」
「待ちなよ、ありす」
淫魔ありすくん「!?」
???「キミは確か音葉さんだったかな?ケガはないかい?」
エルフ音葉「は、はい……」
淫魔文香「さっきの魔法を喰らって無傷……!?」
???「大丈夫そうだね。悪いけどありすを元に戻すために力を貸してほしい。さっき一瞬だけ淫気が晴れた、あれはキミがやったんだろう?」
淫魔文香「あなたは、いったい誰ですか……!」
???「ボクかい?ボクなんて大したことはない……」
勇者飛鳥くん「ただの勇者さ」
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悲しいなぁ・・・
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って飛鳥君クッソかっこよくて草
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今日はこれでお終いです
最終章はエロシーンが少なめです。命のやり取りをやっている合間にくんずほぐれつしてる場合じゃないからね、しょうがないね
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普段淫魔に屈服してるとは思えない登場シーンですね…
頑張れ作者ァふんばれェ
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今から投下していきます
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やったぁ!
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淫魔文香「勇者……?なぜここに……!」
勇者飛鳥くん「王国の一大事だとありすから手紙が届いたんでね、魔王城を目指していたんだが引き返したんだ」
淫魔ありすくん「私が、手紙を……?」
勇者飛鳥くん「ありす、キミは簡単に淫魔にしてやられるようなヤツじゃないだろう?早くこっちに戻ってくるんだ!」
淫魔ありすくん「くっ……ううっ……!」
淫魔文香「まさか勇者までやってくるとは……喰らいなさい……!」ゴオオッ!
勇者飛鳥くん「はあっ!」ザンッ!
ドオオオオオオン!!
エルフ音葉「魔法を……斬った……」
勇者飛鳥くん「退魔の剣、この剣の前で生半可な魔法は通用しないと思ってもらいたいね!」
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待ちきれないよ!早く出してくれ!
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飛鳥くんなのにくそちゅよい...
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淫魔ありすくん「私は……私はッ!」ゴオオオッ!
勇者飛鳥くん「ありす!いい加減にしろ!」ザンッ!
淫魔ありすくん「わ、私の魔法が!」
勇者飛鳥くん「迷いのあるキミの魔法なんてボクには効かない!早く……目を覚ませッ!」バギッ!
淫魔ありすくん「うぐっ!殴るだなんて……何をするんですか!」ドカッ!
勇者飛鳥くん「くっ!やったなっ!」バギッ!
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飛鳥くんとありすくんの悲しいホモセックス読みたい……読みたくない?
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淫魔ありすくん「いたっ!大臣である私を二度も殴るだなんて!」ドカッ!
勇者飛鳥くん「がっ!それがどうした!ボクは勇者だぞ!」バギッ!
淫魔ありすくん「あうっ!大体飛鳥さんはいつも斜に構えてて!そういうのをカッコいいと思っているんですか!」ドカッ!
勇者飛鳥くん「うっ!キミこそいつも子供なのを気にして背伸びしてるじゃないか!しかもタブレットに頼りすぎなせいでいつも情報が適当なんだよ!」バギッ!
淫魔ありすくん「うるさいです!」ドカッ!
勇者飛鳥くん「早く目を覚ませ!」バギッ!
バギッ!ドガッ!バギッ!ドガッ!バギッ!ドガッ!バギッ!ドガッ!
淫魔文香「ありすちゃん……!殴り合いじゃなくて魔法を……!」
エルフ音葉「……はっ、これは好機!エルフの秘宝よ……!」
パアアアアアアアア――――――……… カッ!
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大臣ありすくん「おらっ!」ドカッ!
勇者飛鳥くん「がはっ!ちょ、ちょっと待って……」
大臣ありすくん「おらっ!おらっ!おらっ!」ドカッ!ドカッ!ドカッ!
勇者飛鳥くん「ぐうぅっ……!お、思ってたより強い……ってありす!体が元に戻ってるじゃないか!」
大臣ありすくん「へ?……本当です!」
淫魔文香「ならもう一度……!」スッ
ボボボボボボボボボッ……
勇者飛鳥くん「そうはさせない!光の盾よ!」カッ!
淫魔文香「……防がれてしまいましたか」
-
エルフ音葉「よかった……元に戻ったんですね大臣さん」
大臣ありすくん「まったく、勇者とあろうものがあんな原始的な方法で私を止めようとするとは……」
勇者飛鳥くん「ふん、淫魔の手に堕ちるような大臣言われたくないよ」
大臣ありすくん「……飛鳥さん、ありがとうございます」
勇者飛鳥くん「……キミが戻ってきてよかったよ」
エルフ音葉「これで3対1ですね……さあ、どうしますか?」
淫魔文香「………………………………ふふっ」
勇者飛鳥くん「何がおかしいんだい?」
-
淫魔文香「いえ……まさか三人なら勝てるとでも思っているんですか……?」
大臣ありすくん「いったい何を……氷の刃よ!」ヒュンヒュンヒュンッ!
淫魔文香「ふふふ……」
カキンっ!
大臣ありすくん「なっ……弾かれた!?」
勇者飛鳥くん「あれは魔法障壁……ありすの魔法でびくともしないだなんて……」
淫魔文香「では……こちらから行きます……」キュインキュイン……
エルフ音葉「……!皆守りを固めて!」
ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
-
シュウウウウウ……
勇者飛鳥くん「くっ……みんな無事かい……?」
大臣ありすくん「な……なんとか……」
エルフ音葉「なんて威力……さっきまではまるで全力じゃなかった……」
淫魔文香「すみません……私が全力を出さなかったばかりに勝てると思わせてしまって……これからはきちんと全力を出しますから……」
大臣ありすくん「私たち三人で守るのが精いっぱいだなんて……!」
勇者飛鳥くん「諦めるな!希望を持ち続けるんだ!」
???「なにかすごい音が聞こえたと思ったら……これはあなたがやったの?文香」
エルフ音葉「っ!そ、そんな……」
淫魔文香「奏さん……志希さん……無事だったんですね……」
淫魔志希「にゃっははー、遅れてごめんねー」
淫魔奏「どうやら戦いの途中だったようね。助太刀するわ」
勇者飛鳥くん「……これはちょっとまずいかもね……」
-
“地下”
淫魔美嘉「やあっ!」
美嘉(複製)「たあっ!」
美嘉(複製)「はあっ!」
美嘉(複製)「これでっ!」
騎士団長武内P「自分の力を100%受け継いでいるとはいえ、どうやら同じ思考はしていないみたいですね」ザンッ!
美嘉(複製)「きゃっ!」シュウ…
騎士団長武内P「親の心子知らず、その逆もまたしかりでしょうか。凛さんの分身は完璧な連携をとってきますよ」ザンッ!
美嘉(複製)「あんっ!」シュウ…
騎士団長武内P「それにあなたも格闘がそこまで得意というわけではない。『子供』に戦いを任せすぎですね」ザンッ!
美嘉(複製)「ううっ……!」シュウ…
-
淫魔美嘉「な……なんでアンタはこの状況でアタシと目を合わさずに戦えるのよー!?」
騎士団長武内P「相手の足を見れば大体の動きはわかります。それにその気になれば目をつぶっても気配をたどって戦えます」
淫魔美嘉「美波に力を分けてもらったのに……!」
騎士団長武内P「もうよろしいのでは?このままでは無事で済みませんよ」
淫魔美嘉「……そうはいかないよ。アタシはLippsだ。ここで簡単にアンタを通したら散っていった仲間たちに顔向けできないからね!」ダッ!
騎士団長武内P「……残念です」
ドカッ!
淫魔美嘉「あっ……ぐうっ……!」
騎士団長武内P「安心してください、峰打ちです。私はもう行きますね」
淫魔美嘉「くそ……アンタを通すわけには……」
-
ドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
淫魔美嘉「!?」
騎士団長武内P「すさまじい衝撃が……!まさか上の方で何かが!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ…… バラバラバラッ……!
騎士団長武内P「天井が崩れ始めた……!」
淫魔美嘉「ひっ……に、逃げなきゃ……!」
バラッ!
淫魔美嘉「岩が落ちてきてっ……い、嫌っ……」
ドゴオオオオオオオン!!!
-
淫魔美嘉「…………」
淫魔美嘉「…………いき、てる?」
騎士団長武内P「けがはありませんか?」
淫魔美嘉「……えっ!?あ、アンタ頭から血が……!」
騎士団長武内P「これぐらいかすり傷です。すぐに治りますよ」
淫魔美嘉「まさか……落ちてくる岩からアタシを守って?」
騎士団長武内P「私が貴方を峰打ちで動けなくしましたから……そのまま死なれたのではなんというか、困りますからね」
淫魔美嘉「…………」
騎士団長武内P「私は仲間が心配なので上に行かせてもらいますので……」
淫魔美嘉「ま、待って!」
騎士団長武内P「どうかしましたか?」
淫魔美嘉「な、名前!名前教えてよ!」
騎士団長武内P「名前、ですか?私は武内と申します。それでは」ダッ!
シィイ――――――ン
淫魔美嘉「武内……さっきまでアタシはアンタを倒そうとしてたのに……どうして?」
-
“城・エントランス”
大臣ありすくん「あれは淫魔志希に淫魔奏……厄介な相手が来ましたね……」
エルフ音葉「アルラウネの触手で縛り上げていたのに……」
淫魔志希「その節はお世話になったねーエルフさん」
淫魔奏「ねえ文香、エルフに大臣に勇者に……これはどういう状況なの?」
淫魔文香「彼女らはエルフの秘宝を持っています……あれは淫魔の宝玉の力を封じ込めるもの……」
淫魔志希「エルフの秘宝、ねー」
淫魔文香「勇者さんと大臣さんは生け捕りにして欲しいと魔王様は言ってました……エルフの方は危険なのでここで排除しましょう……」
エルフ音葉「……っ」
勇者飛鳥くん「大丈夫だよ音葉さん、ボクたちがキミを守る」
大臣ありすくん「その通りです。女の人を守るのは男の役目ですから!」
淫魔文香「健気なんですね……この淫気を浴びてもまだそれが言えるでしょうか……」スッ
エルフ音葉「……」スッ
淫魔文香「今度は淫気の方も本気で出します、果たして祓えるでしょうか……」ボボボッ……
淫魔奏「あれがエルフの秘宝……」
-
淫魔奏「それでアンタが持っているのが淫魔の宝玉か、まあ悪くないかな」ザンッ!
淫魔文香「がっ……!?」
淫魔志希「どうやらばれんかったみたいやね、よかった」
-
大臣ありすくん「て、敵が同士討ちをした!?」
エルフ音葉「い、いったい何が起きているというの……!?」
淫魔奏?「飛鳥!これを受け取って!」ヒョイッ
勇者飛鳥くん「あっ、ああ!わかったよ!」ガシッ!
淫魔文香「あ……あなた達は……」
淫魔志希?「妖術・火!」ボオオオオオ!
淫魔文香「こ、これは……!」
ドオオオオオオオオオン!!
騎士団長武内P「音葉さん!無事ですか!?」
エルフ音葉「武内さん!」
-
淫魔奏?「団長?アンタも来てたんだ」
大臣ありすくん「その喋り方……まさかあなたは!」
淫魔志希?「ああそうやね、もう解くとするか」シュンッ
蒼騎士凛「久しぶり。王国がこんなことになってるとは……魔王にしてやられたね」
妖狐周子「どーも初めまして、妖狐族の周子っていいます。よしなにね」
勇者飛鳥くん「よ、妖狐族!?というか周子ってLippsの一人じゃ……凛さんこれはいったいどういう事なんだ!?」
蒼騎士凛「そんなに驚かないでよ。色々あってこの子は私の部下になったの。いいでしょ?団長」
騎士団長武内P「まあ……凛さんの部下なら……」
蒼騎士凛「ホント?よかったね周子、これで正式に騎士団の一員だよ」
妖狐周子「妖狐に淫魔に騎士団に……なんとも波乱万丈な人生だねえ」
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大胆な全員集合はクライマックスの特権
-
大臣ありすくん「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!あなた達だけでわかっていないで私たちにもきちんと説明してください!」
勇者飛鳥くん「ボクも同感だ、いきなり敵が同士討ちをしたかと思ったら淫魔は凛さんや妖狐で……わけがわからないよ」
エルフ音葉「あの……武内さん、あの方は一体……?」
騎士団長武内「彼女は騎士団の副団長、通称『蒼騎士』と呼ばれています」
エルフ音葉「ということは以前エルフの森で話してくれた、当然の権利のように増えて戦う人というのは……」
蒼騎士凛「ちょっと団長……どんな説明してるの」
妖狐周子「あはは、あんときはあたしもびっくりしたなー。いきなり増えるんだもん」
大臣ありすくん「世間話はいいですから早く説明してください!」
蒼騎士凛「わかったよ。私は大臣の命で雪山に行ってこの周子と戦ったんだけど……」
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“回想・雪山”
妖狐周子(今……皆の元に行くよ……)
ブンッ!
ゴンッ!
妖狐周子「あいてっ!イタタタタタタ……」
蒼騎士凛「……峰打ちだよ」
妖狐周子「峰打ちって……どういうつもりやの?」
蒼騎士凛「これでアンタは一回死んだ。もうLippsの淫魔周子はいない。これからアンタは私の部下になって騎士団に所属してもらう」
妖狐周子「……何を言うと思えば、ふざけとるの?」
蒼騎士凛「ふざけてなんかいないよ。優れた妖術、ばれたとはいえ魔王軍のスパイを行っていた諜報力……なくすのは惜しい。どうせ向こうに切られたんなら騎士団にはいらない?」
妖狐周子「冗談も大概にして!あたしは妖狐なんよ!?誰からも嫌われて……あたしなんかがニンゲン達の騎士団に入れるわけないでしょ!?」
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蒼騎士凛「……アンタを見ているとさ、昔の自分を思い出すよ。これを見て」キランッ
妖狐周子「っ!?そ、その牙……まさか……」
蒼騎士凛「そう、私は吸血鬼。私も人間じゃないの」
妖狐周子「な、なんで吸血鬼が騎士団に!?」
蒼騎士凛「自分から入ったわけじゃない……私も昔はちょっとした擦れ違いで狙われる立場でね。私を倒しに来たのが王国騎士団の団長なんだけど……」
騎士団長武内P『あなたほどの実力、なくすには惜しいです。騎士団に入りませんか?せめて名刺だけでも……』
蒼騎士凛「……ってね。最初は馬鹿なんじゃないかって思ったけど……現にいま私は騎士団に所属している。それにね、何だか悪くない気分だよ」
妖狐周子「…………」
-
蒼騎士凛「それにね、他種族を騎士団に入れようとしたのは団長の意向が強いけど……うちの王国の大臣もそれを後押ししてくれたんだ」
妖狐周子「はぁ!?王国の大臣が吸血鬼の入団を後押し!?」
蒼騎士凛「大臣はまだ子供なんだけどあれで結構芯をもった人でね……」
大臣ありすくん『これからそう遠くない末来、他種族との交流を深めなければならない時が来るでしょう。あなたはその先駆けになった頂きたいのです』
蒼騎士凛「本当に王国には変わっている人が多いよ……その後親睦の証として振る舞われたパスタが熱が高いときに見る夢みたいな味がして騙されたのかと思ったけど……」
妖狐周子「……あたしは妖狐なんよ?そんなあたしを本当に迎え入れようっていうの?」
蒼騎士凛「私の部下ってことにすれば問題ないでしょ。それに私はこれでも長生きでね、妖狐がみんな悪い奴じゃないってことは知ってるつもり」
妖狐周子「……ホントに、ええの?」
蒼騎士凛「他の団員からの反発はあるかもしれない、妖狐とバレタときに石を投げつけられるかもしれない、だけどね……」
蒼騎士凛「私は、アンタの事を切り捨てたりしないよ」
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“城・エントランス”
蒼騎士凛「……ってわけだよ(パスタのくだりは省略したけど)」
大臣ありすくん「は、はあ……そういうわけだったんですね」
妖狐周子「あたしはニンゲンの支配だとかはもう考えていない、ただ吸血鬼さんがこんなに推すところなら入ってみようかなってだけなの」
勇者飛鳥くん「…………」
エルフ音葉(大臣さんって本当は有能なのかしら?)
騎士団長武内P「……誰か彼女の同行に反対する者はいますか?」
勇者飛鳥くん「まさか、敵ならば恐ろしいが味方になればこれほど心強い相手はいない。よろしく頼むよ」
大臣ありすくん「そうですね。それにあなたのおかげでさっきは助かりました、ありがとうございます」
エルフ音葉「私は元から妖狐さんの事は良く知らないので……これから知っていこうと思います」
蒼騎士凛「全会一致だね、周子」
妖狐周子「……ありがと。それじゃあ皆、これからよろしくね!」
騎士団長武内P「さあ行きましょう、魔王との最後の闘いです」
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熱いですね…これは熱い
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今日はこれでお終いです
これもう(エロSSなのかファンタジーSSなのか)わかんねえなあ…
次は多分エッチなのが来ると思います
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周子ちゃんが助かって良かったーって思うわけ(感涙)
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(普通に熱い展開で)笑っちゃうんすよね
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エッチなの......勇者と大臣は生け捕り.......あっ
乙ゥ〜
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流石凛ァ!
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すげェ!さすが凛ァ!
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NaNじぇいローカルネタと元キャラの性格を見事に融合させた名作 +114514点
エッチなの、いいよ、こいよ!
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今から投下していきます
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カツ……カツ……カツ……
魔王美波「誰かしら?」
淫魔文香「私です、魔王様……」
魔王美波「文香ちゃん、曲者は誰だったの?」
淫魔文香「団長さんとエルフさんでした……淫魔の宝玉の力がこもった紫水晶のおかげで堕とせました……ですがありすちゃんは……」
魔王美波「……そう」
ピッ!
淫魔文香「おっと!」ダッ
魔王美波「そうやって文香ちゃんも騙したのかしら?全く妖狐は油断ならないわね」
シュウ……
妖狐周子「さすがに魔王様にゃきかんよねー」
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いいよ!来いよ!
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もう始まってる!
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ザッ!
騎士団長武内P「ならば正攻法で戦うのみです」
勇者飛鳥くん「もとより僕らはその為に来たんだからね」
大臣ありすくん「もうあなたはお終いです!」
エルフ音葉「この王国を、返していただきます……!」
妖狐周子「先に騙したんはそっちの方でしょ、悪いけどあたしはこっち側に憑かせてもらうよ」
蒼騎士凛「さあ始めようか、戦いを」
魔王美波「……やってみなさい」
-
騎士団長武内P「凛さん!飛鳥さん!私に合わせてください!」ダッ!
蒼騎士凛「任せて団長!」ダッ!
勇者飛鳥くん「よろしく頼むよっ!」ダッ!
魔王美波「忘れていないかしら?意気揚々と突っ込んできて負けたのを!」ゴオッ!
大臣ありすくん「音葉さん!お願いします!」
エルフ音葉「はい……エルフの秘宝よ……!」カッ!
パアアアアアアアア――――――………
魔王美波「淫気が祓われた……!」
-
騎士団長武内P「はあっ!」シュバッ!
魔王美波「うぐっ!」
蒼騎士凛「効いてる!どうやらこれなら攻撃が通りそうだね!」ザンッ!
勇者飛鳥くん「退魔の剣を喰らえ!」ズバッ!
魔王美波「ああっ!このっ……!」ブンッ!
ドオオオン!
勇者飛鳥くん「うわっ!」
凛A「つかまって飛鳥!」ガシッ!
勇者飛鳥くん「あ、ありがとう。これは分身か……いつみてもすごいな」
騎士団長武内P「腕の一振りで床が砕けるとは……恐ろしい魔力です」
蒼騎士凛「でもこっちの攻撃も確実にとおっている、攻め続けるよ!」チャキッ
-
魔王美波「なかなか面白いじゃない……でも」スッ
騎士団長武内P「あれは淫魔の宝玉!」
魔王美波「この淫気を開放した後でも同じことができるかしら?」ボボボボボッ…!
ブワアッ!
勇者飛鳥くん「ぐうっ……なんて淫気だ……!」
魔王美波「どうやらエルフの秘宝よりも淫魔の宝玉の方が強いみたいね……あなた達の希望はあっさりとくだけたわよ?」
大臣ありすくん「いえ、まだです。音葉さん、私の手を取ってください」
エルフ音葉「はい……」スッ
大臣ありすくん「私の魔力を流し込みます……!」カッ!
パアアアアアアアア――――――………!
魔王美波「なっ……また淫気が……!」
蒼騎士凛「大臣、あんたこんなとこができるだなんて……」
大臣ありすくん「私はこれでもこの国一番の魔導師です!なめてもらっちゃ困りますね!」ふんすふんす
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ありすくん犯したい
-
おちんちん以外有能ありすくんすき
-
魔王美波「……なるほど、まずはあなた達からってわけね」ゴオオオ…
騎士団長武内P「魔王の手にエネルギーが貯まって……!」
魔王美波「喰らいなさいっ!」ボンッ!
勇者飛鳥くん「ま、まずい!」
エルフ音葉「!」
大臣ありすくん「くっ!」
ドオオオオオオオオン!!!
勇者飛鳥くん「ありす!音葉さん!」
-
シュウウウ…………
魔王美波「あなた達は2人とも淫気を祓うことに集中している、これで今度こそ……」
妖狐周子「おっと、まさかあたしの事忘れてないよね?」
騎士団長武内P「みなさん無事ですか!?」
大臣ありすくん「これは……結界……」
エルフ音葉「すごい……私も結界を張れるけどここまでのものは……」
妖狐周子「あたしはもともと直接戦うよりは相手を騙したり自分を守ったりの方が得意やらね。エルフさんたちの事は心配しないであなた達は魔王を倒して!」
蒼騎士凛「周子ありがとう、これで魔王の相手に専念できるよ!」
魔王美波「……どこまでもあなたは私の邪魔を!」
-
騎士団長武内P「はあっ!」シュバッ!
魔王美波「ええいっ!」ガギンッ!
蒼騎士凛「後ろがお留守だよ!」ザンッ!
魔王美波「ぐうっ!ちょこまかと……!」
勇者飛鳥くん「光の魔弾よ!」ピュンピュン!
魔王美波「こざかしいっ!」ブンッ!
騎士団長武内P「今です!」ザンッ!
魔王美波「あっぐ……!」
大臣ありすくん「行けます!その調子で続けるんです!」
妖狐周子「あたし達にできるのはここでただ見守ることだけか……くそっ、もどかしいったらありゃしないよ」
エルフ音葉「違います……私たちの存在が魔王を追いつめているんです……!一時も気を抜いたらいけないでしょう……!」
-
勇者飛鳥くん「やあっ!」ザンッ!
魔王美波「きゃああっ!」
勇者飛鳥くん「退魔の剣の力が効きはじめた!少しずつだが与えるダメージが増えてきているぞ!」
魔王美波「よくも……よくも私にこんなことを……!」
騎士団長武内P「っ!みなさん一度距離をとってください!」
魔王美波「くっ……はあああ――――――ッ!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴッ!
大臣ありすくん「魔王を取り囲む淫気が一層禍々しく……!」
魔王美波「あああっ!!!」ドオオオン!
蒼騎士凛「うわっ!」ドサッ!
-
魔王美波「ここまで私を本気にさせるだなんて……あなた達楽に死ねると思わないでね?」
エルフ音葉「……っ!」ゾクッ
騎士団長武内P「大丈夫です、音葉さん」ギュッ
エルフ音葉「武内さん……」
騎士団長武内P「何があってもあなたは必ず守ります。それに私たちは勝ちますから」
魔王美波「それが最後の言葉でいいかしら?後悔しないでね……」シュインシュイン…
蒼騎士凛「……周子、ちょっと聞いて」
妖狐周子「……りょーかい、死なないでね」
-
魔王美波「勇者と団長さんだけは死なないようにちょっとだけ手加減してあげますね、絶望に包まれるあなた達を永遠に絞ってあげます……」シュインシュインシュイン…!
大臣ありすくん「魔王の手に魔力がどんどん渦巻いて……あ、あんなの放たれたらひとたまりもありません!」
魔王美波「さあ、これで……」
妖狐周子「妖術・爆!」
ドオオオオオオン!!
魔王美波「何のつもりかしら?今更そんなもの私には……」
モクモクモク……
魔王美波(巻き上げられた土埃と煙で視界が……さっきの爆発は私を狙ったものじゃない!本当の狙いは……!)
ブワッ
騎士団長武内P「しゃあっ!」
勇者飛鳥くん「これで決める!」
蒼騎士凛「終わりだよ!」
ザクザクザクッ!
-
ポタ……ポタ……
魔王美波「まさか……本当に勝てると思っていたのかしら?」
騎士団長武内P「が……がはっ……」ベチャッ
蒼騎士凛「あの不意打ちに……完璧に対応して……」ドクドク…
勇者飛鳥くん「こんなことって……」ポタ……ポタ……
魔王美波「あの蒼い女の子は心臓を潰した、あなたたち二人も私の腕が突き刺さっているけど……大丈夫、治してあげるからね」
エルフ音葉「いっ……嫌っ……」
大臣ありすくん「飛鳥さん何をしているんですか!早く、早く剣をとって魔王をっ……!」
魔王美波「さあ、次はあなた達ね……あなた達は淫魔にしてこの二人を犯させるってのも悪くないかもね」スタスタ
エルフ音葉「武内さん!武内さんッ!!」
騎士団長武内P「ま……待ちなさい……」
-
魔王美波「何ですか?胴を貫かれてまだ何とかなると思っているんですか?もうゆっくり休んでください」
騎士団長武内「あなたに……言わなければならないことが……」
魔王美波「命乞いですか?命は奪いませんよ……他のものは全部奪いますけど」
騎士団長武内「いえ……そうではなく……」
凛A「今度は引っかかってくれたね」
魔王美波「!?」
凛B「ふう、私達だって痛みを感じないわけじゃないのにさ。本体も分身づかいが荒いね」
凛C「私なんて心臓を潰されたんだよ……全く」
-
ひがりんはどういう存在なんですかねこれ
-
魔王美波「こ、これは分身!?でもさっきまでは確かに……まさか幻術で姿を上書きしていた!?」
シュバッ!ザンッ!ズバッ!
魔王美波「あっ……そ、そんな……この私が……」
勇者飛鳥くん「一歩間違えばボク達があんな風になっていただなんてぞっとするよ……」
蒼騎士凛「まったく飛鳥は意気地なしだね。あれぐらい覚悟の上でしょ」
勇者飛鳥くん「ボクはキミみたいに吸血鬼じゃないし団長みたいな化け物でもないんだよ!」
騎士団長武内P「ば、化け物……私は純粋な人間ですよ……?」
勇者飛鳥くん「普通の人間は吸血鬼とタイマンして勝たないから!」
エルフ音葉「武内さん!」
大臣ありすくん「飛鳥さん!」
妖狐周子「よかったねー凛、ちゃんと成功したよ」
蒼騎士凛「ありがと周子、ほんと周子が来てくれて助かるよ」
-
魔王美波「こんな……こんなことが……」ズリッ…ズリッ……
勇者飛鳥くん「あれを喰らってまだ動けるとは……」
魔王美波「なんで……なんでですか……?」
蒼騎士凛「……」
魔王美波「なんであなた達は……そんなに仲間がいるんですかっ!」
騎士団長武内P「……」
魔王美波「人間に……エルフに……吸血鬼に……妖狐に……そんなの、そんなのおかしいに決まってます……!」
エルフ音葉「……」
魔王美波「私は……淫魔が自由に外を出歩けるような世界を作りたかっただけなのに……!だから世界を獲ろうと……!なのになぜあなた達はそんなに心が通じ合っているんですかっ!」
妖狐周子「美波……あんたもあたしと一緒やったんやね。ただ自分たちを受け入れてもらえる場所が欲しくて……」
-
タッタッタッ
淫魔美嘉「美波っ!」
騎士団長武内P「あなたは……美嘉さん!」
淫魔美嘉「美波!大丈夫!?」
魔王美波「ごめんなさい美嘉ちゃん……私達淫魔が暮らせる世界を必ずつくるって約束したのに……」
淫魔美嘉「……アンタたちが美波をこんな目に?」
蒼騎士凛「……否定はしないよ、やらなきゃやられていた」
淫魔美嘉「そう……そう、だよね」
-
大臣ありすくん「あれはLipps最後の一人の淫魔美嘉……武内さん、彼女と交戦を?」
騎士団長武内P「はい、地下で彼女と戦いました」
淫魔美嘉「……ねえっ!武内、だったよね?」
騎士団長武内P「……はい」
淫魔美嘉「アンタは地下で岩に押しつぶされそうなアタシを助けてくれたけど……美波は、殺すつもりなの?」
魔王美波「美嘉ちゃんっ……!あなただけでも逃げてっ……!」
騎士団長武内P「……私は……」
妖狐周子「待って団長さん、美波もさ……騎士団に入れさせられないかな?」
エルフ音葉「!?」
-
魔王美波「何を言い出すかと思えば……私を哀れだと思っているの?」
妖狐周子「そうじゃないよ。ただ、もしかしたらあたしもアンタみたいになってたかもって思ってね……」
魔王美波「必要ないわ、さっさと殺しなさい……」
騎士団長武内P「ありすさん、どう思いますか?」
大臣ありすくん「彼女がこの国にしたことは到底許されるものではありません。ですが……生きていれば償いもできるでしょう」
淫魔美嘉「それじゃあ……!」
大臣ありすくん「魔王さん、お互いいちど剣を収めて話し合う事から始めませんか?」
魔王美波「……ふざけないで!私達はそんな施しだなんて……!」
-
淫魔美嘉「ねえ美波……美波が私たちが自由に生きていける世界を作るって聞いた時本当にうれしかったんだよ」
魔王美波「美嘉ちゃん……」
淫魔美嘉「そのために美波がどれだけ心を痛めるようなことをしたのかも知ってるよ……もうがんばらなくてもいいんだよ」ナデナデ
魔王美波「み、か……ちゃん……」
淫魔美嘉「だからさ?仲間みんなでもう一度やり直そうよ……ね?」
魔王美波「…………」
-
魔王美波「あなたも、私を信じてくれないの?」
-
淫魔美嘉「……えっ?」
魔王美波「私約束したじゃない……淫魔の世界を作るって……どうして信じてくれないの……?」ユラユラ…
淫魔美嘉「み、美波?」
魔王美波「先の大戦で負けてから淫魔の肩身は狭くなって……それでもがんばるって私言ったじゃない……」ユラユラ…
淫魔美嘉「ど、どうしたの美波……顔が怖いよ……」
魔王美波「そのためにエルフの森を襲って宝玉を取り戻したり……妖狐の周子ちゃんを切り捨てたり……王国を襲撃したり……どうして私の頑張りをわかってくれないの……?」ユラユラ…
淫魔美嘉「お、落ち着いて美波!だからもうそんなことしなくても……!」
魔王美波「……………………『そんなこと』?」
ザクッ
-
騎士団長武内P「!」
エルフ音葉「なっ!」
淫魔美嘉「あっ……み、なみ……」ポタ…ポタ…
魔王美波「あなたもわかってくれないのね……誰も……私の事をわかってくれないのね……」ギュンッ!
淫魔美嘉「あっ……ああっ……」シュウウ……
魔王美波「……そうよ、そうだったじゃない」ブンッ
ドサッ
美嘉「み……な……み……」
蒼騎士凛「これは……淫魔の力を吸い取った!?」
エルフ音葉「し、しっかりしてください!今すぐに治癒魔法を……!」
魔王美波「淫魔は、いや私はいつも一人だった。慣れあいなんていらなかったのよ」ギラッ
騎士団長武内P「っ!皆さん彼女の眼を見てはいけません!」
-
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ……
凛(複製)「……」
飛鳥(複製)「……」
ありす(複製)「……」
周子(複製)「……」
大臣ありすくん「これはっ……!私達の分身が現れた!?」
魔王美波「美嘉ちゃんの能力を知っていた団長さんと、美嘉ちゃんを治していたエルフさんは目を合わせなかったみたいですね……」スッ
勇者飛鳥くん「淫魔の宝玉の色がさらに禍々しく!」
魔王美波「志希ちゃん、奏ちゃん、周子ちゃん、フレデリカちゃん、美嘉ちゃん……待っててね。必ず淫魔の世界を作ってあげるから」
ボボボボボボボボボボボボッ……!!
-
今日はこれでお終いです。エッチなシーンまでいけませんでした…(小声)
-
乙シャス!
いいところで止めてくれますねぇ...
-
やべぇよやべぇよ・・・
-
ひいいいいい!なんてこった!
-
自分で切り捨てた周子を仲間として認識してるあたり大分ヤバいことになってますね
-
ありすくんだけでなく飛鳥くんまでNaNじぇいにあるまじき強さでたまげたなあ…
美嘉姉や吸血鬼しぶりんの設定まで取り入れて成立してるのももう気が狂うほど気持ちええんじゃ
-
今から投下していきます
-
蒼騎士凛「団長!あの分身はいったいなんなの!?」
騎士団長武内P「あれは私たちの力と魔王の力を分け合った『子供』です!魔王の力が強ければ強いほど『子供』も強くなります!」
魔王美波「さあ……行きなさい」
飛鳥(複製)「……」ユラッ…
勇者飛鳥くん「く、来るッ!」
ダッ! ガギンッ!
大臣ありすくん「飛鳥さん!」
勇者飛鳥くん「ぐぐっ……!何とか防げたが剣が全く見えなかったぞ……!」ギギギギ…
ありす(複製)「……」カッ!
ドオオオオオオン!!
大臣ありすくん「うわあああああああ!!」
勇者飛鳥くん「ありす!あれだけの魔法を詠唱もなしにすぐに出せるだなんて!」
-
凛(複製)「……」シュババババババッ!
凛A「はっ……速すぎる!」ガギンッ!
凛B「全員で押さえるのがやっとだなんて……!」ギンッ!
凛C「しかも斬ったそばから体が治っていくよ!これじゃあじり貧だ!」ザンッ!
蒼騎士凛「まさか……私が負ける……?」キンッ!
妖狐周子「みんな!今いくから……」
グワァーーーン……
妖狐周子「あっ……?目の前が歪んで……」バタッ
周子(複製)「……」
妖狐周子「はあっ、はあっ、地面が揺れて世界が回ってる……これはまさか幻術!?」
周子(複製)「……」
妖狐周子「に、逃げなきゃ……逃げなきゃいけないのに体が全く動かない……!」
-
飛鳥(複製)「……」グググッ…!
勇者飛鳥くん「も、もう持たない……!」ギギギギ…!
騎士団長武内P「はあっ!」シュバッ!
飛鳥(複製)「……」ガギンッ!
騎士団長武内P「後ろを向いたまま私の攻撃を……!」
ありす(複製)「……」カッ!
勇者飛鳥くん「危ない団長!離れるんだ!」ドンッ!
騎士団長武内P「うわっ!」
ゴオオオオオオ!
勇者飛鳥くん「これは……避けられないね」
ドオオオオオオオオオン!
騎士団長武内P「ううっ……飛鳥さん!返事をしてください飛鳥さん!」
-
エルフ音葉「エルフの秘宝でも勢いが止まらないっ……!私が何とかしないといけないのにっ……!」
シュタッ!
凛(複製)「……」
周子(複製)「……」
蒼騎士凛「つ……強すぎる……」
妖狐周子「あ……がはっ……」
エルフ音葉「凛さん、周子さん……!そんなっ……!」
魔王美波「あなた達は手を出さないで。エルフさんは私の手で仕留めます」スタスタ
エルフ音葉「……風の魔法よ!」ヒュゴオオッ!
パシッ!
魔王美波「何ですか今のそよ風は?あんなの片手で弾けますよ」
エルフ音葉「あっ……」
-
魔王美波「さあ……おねむの時間ですよ」
(音葉の首に手をかける美波)
エルフ音葉「がっ……息がっ……」
騎士団長武内P「その人を離しなさいッ!」
魔王美波「自分でどうにかしてみたらどうですか?それよりもあなたも私と目を合わせてくれましたね……」
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ……
武内P(複製)「……」
魔王美波「素晴らしい力を感じます……人間の身でよくここまで鍛え上げたものですね」
騎士団長武内P「……うおおおおおーーーーッ!!」ダッ
武内P(複製)「……」
キンッ
-
ブシャアアッ!
騎士団長武内P「がはっ……」ドサッ
エルフ音葉「たっ……武内さんっ……!」
魔王美波「うふふ……これであなた達はもうおしまいですね」
エルフ音葉「くっ……よくも武内さんをっ……!」
(首に手を当てる音葉)
ギュンッ!
魔王美波「ふーん……これがエルフの秘術ですか……」
エルフ音葉「そんなっ……!一気に生命力をとっているのに平気なはずが……!」
魔王美波「他者に生命力を与えたり、逆に奪うこともできる……まるで淫魔が精を吸い取るみたいですね」ブンッ!
エルフ音葉「きゃあああああ!」
ドガアアアンッ!
エルフ音葉「あぐっ……がはっ!」
-
勇者飛鳥くん「凛さん……しっかりしてくれ……」
蒼騎士凛「ごめん……もう無理かも……」
妖狐周子「大臣さん……!あたしを騎士団に入れてくれるんやろ……!なのにあんたが死んだら……!」
大臣ありすくん「…………」
騎士団長武内P「これが絶望なのか……」
魔王美波「みなさん苦しそうですね。私が貴方達を傷つけたばっかりに……」
魔王美波「でも大丈夫です……これから私たちは皆仲間になるんですから……」スッ
ボボボボボボボボボボボッ!
勇者飛鳥くん「うっ…うああああああああ―――ッ!」
蒼騎士凛「私が……私じゃなくなってく……」
妖狐周子「助けて……誰か……!」
大臣ありすくん「ああ……またこれが……」
魔王美波「みんなで行きましょう……素晴らしい淫魔の世界に……」
-
淫魔飛鳥くん「あ、あはは……もう何も考えられない……」
淫魔凛「なんだかわからないけど……すがすがしい気分だ……」
淫魔周子「体が……熱くなってきた……」
淫魔ありすくん「戻ってきたんですね……この感覚に……」
魔王美波「さあみんな、これからは私達みんな仲間ですよ。みんながやりたいことが自分がやりたいこと……心の底から分かり合える世界が始まるの」
淫魔凛「飛鳥……飛鳥……♡」パンッパンッ
淫魔飛鳥くん「凛さん……♡ボク凛さんの事がもっと欲しい……♡」ギュッ
淫魔周子「あはあっ……♡大臣さんの体ってすべすべでまるで絹みたいやわあ……♡」スリスリ
淫魔ありすくん「あんっ♡そ、そこは敏感なんですっ♡」ビクンっ
魔王美波「あははは……アハハハハハハハハハハハハハハッ!!なんて美しい景色なんでしょう!やっと叶えることができました!」
-
魔王美波「志希ちゃん!奏ちゃん!周子ちゃん!フレデリカちゃん!美嘉ちゃん!みんな見てる!?みんなに約束したことができたわよ!私は、私はやり遂げることができたのッ!!」
騎士団長武内P「皆さん……諦めては……!」
魔王美波「アハハハハハハハハハヒャアハハハアアハハハカカガガガガガクカカカカカカカヒィーハアーハハハハハッヒヒヒヒヒッハハハハハハハハア!!!!!」
エルフ音葉「また……私の力が足りないせいで……」
魔王美波「あら!?あなた達はまだそっち側にいるんですか!?早くこっちに来ましょうよ!みんな一緒になりましょうよ!」
騎士団長武内P「こんなの……こんなの狂っている……」
魔王美波「大丈夫です!淫魔の宝玉の力があれば皆仲良しになれるんですから!」スッ
ボボボボボボボボボボッ……!
エルフ音葉「淫魔の宝玉……エルフの秘宝……」
-
飛鳥×凛はシコイ
-
ああやはり畏れ多かったのか 人間が魔王に勝とうだなんて…
-
エルフ音葉(ずっと不思議だった……なぜ淫気を祓う宝玉をエルフが持っていたのか……)
エルフ音葉(淫魔とエルフは、どこかが似ている……もしかしたら、エルフじゃなければあれに対抗できない理由が……)
『他者に生命力を与えたり、逆に奪うこともできる……まるで淫魔が精を吸い取るみたいですね』
エルフ音葉(…………まさか、そういうことなのかしら……!)
エルフ音葉「くっ……」ヨロヨロ
魔王美波「どうしたんですか?もう辛い事なんて全部忘れていいんですよ?」
エルフ音葉「武内さん……エルフの森であなたと出会ってから今日まで、本当にたくさん楽しいことがありました……」
騎士団長武内P「お……音葉さん……?」
エルフ音葉「あの時すでにあなたに言ったけれど……淫魔じゃない私の気持ちを聞いてほしいからもう一度言います……」
魔王美波「今更何のつもりですか?エルフの秘宝の力じゃもうこの淫気は……」
-
エルフ音葉「武内さん……あなたの事が大好きです」
(自らの首に手を当てる音葉)
-
パアアアアアアアアアアア―――――――!!!!!!!!
騎士団長武内P「エルフの秘宝が今までにない輝きを!?」
エルフ音葉「ああアッぐっぐあああうウウウウ……!!」
騎士団長武内P「まさか音葉さん、エルフ秘術で自らの生命力を吸い取ってエルフの秘宝へ!?」
魔王美波「やっ……やめて!やっと、せっかくできたのにッ!私の世界を壊さないでッ!」
エルフ音葉「武内さん……すべてに……終わりを……」
魔王美波「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!お願い止めてください!お願いッ!」
カッ!!
-
大臣ありすくん「……戻って……これた……?」
蒼騎士凛「私は……さっきまで何を……」
妖狐周子「まさか、音葉さんが!?」
勇者飛鳥くん「彼女のおかげで……何とか助かったみたいだね……」
淫魔美波「そっそんな……私の力が……淫魔の世界を作るための力が……!」
騎士団長武内P「はあっ、はあっ……飛鳥さん、剣を……!」スチャッ
勇者飛鳥くん「そうだね……ボク達の手で終わらせよう……!」スチャッ
淫魔美波「ひっ……!」
-
勇者飛鳥くん「退魔の剣よ……最後の一振りをッ!」ザンッ!
淫魔美波「ああっ……皆……」
ポロッ、ゴトンッ
騎士団長武内P「淫魔の宝玉……こんなものがなければあなたも凶行に走らなかったのかもしれませんね……」ブンッ!
バキンッ!
大臣ありすくん「や……やった!魔王美波を倒した!淫魔の宝玉も砕いた!これで我々の勝利です!」
妖狐周子「ほんま……?ついにやったんやね!」
蒼騎士凛「飛鳥も立派になったね……」
-
騎士団長武内P「はあっ、はあっ、音葉さんッ!」
エルフ音葉「武内さん…………私お役にたてました…………?」
騎士団長武内P「もちろんです!あなたがいなければ勝てませんでした!」
エルフ音葉「そう…………よかった…………」
騎士団長武内P「音葉さん!私の首に手を当ててください!あなたのためにいくらでも私の生命力を差し上げますッ!」グイッ
エルフ音葉「首に手を…………思えば…………これが私たちの…………始まり…………」
ダランッ
騎士団長武内P「……音葉さん?音葉さん!しっかりしてください!」
エルフ音葉「……………………」
騎士団長武内P「お願いです……っ!お願いですから目を開けてください……っ!」
大臣ありすくん「……回復魔法もできる限り試しました、ですが……」
蒼騎士凛「ごめん……私は始祖の血が薄すぎるから音葉さんを眷属にして生きながらえさせることも……」
-
妖狐周子「そんな……せっかく音葉さんのおかげで私たち助かったのに何もできないの!?」
勇者飛鳥くん「……悔しいよ、ボク達がもっと強ければ……」
騎士団長武内P「…………飛鳥さん、失礼します」ガバッ
勇者飛鳥くん「うわっ!?い、いきなり人の服に手を突っ込んでどうしたんだい!?」
ガサガサっ
騎士団長武内P「…………ありました。きちんと持っててくれてたんですね」
勇者飛鳥くん「はあ……はあ……えっ?それは……」
蒼騎士凛「ちょ、ちょっと団長!?いったい何考えてるの!?」
騎士団長武内P「ずっと思っていたことがあったんです……エルフと淫魔はどこかが似ている。エルフは気を、淫魔は淫気を操る……音葉さんはエルフの秘術で生命力を与えたり吸い取ることができました」
大臣ありすくん「ま……まさかあなたは……!」
-
騎士団長武内P「確証などない賭けです。ですが今は藁にだろうとすがります……たとえその結果私がどうなろうと」グググッ……
パキンッ!
妖狐周子「あれは…文香から取り上げた、淫魔の宝玉の力を持つ紫水晶……」
シュウウウ……
淫魔武内P「淫魔は精気を吸い取る……それと逆ができるかもしれません」
-
勇者飛鳥くん「そんな無茶だ!キミは一度も淫魔になったことが無いんだろう!?しかも音葉さんの時間制限だってある!」
淫魔武内P「凛さん……もし私が淫魔から戻れなかったらあなたが私を殺してください。宝玉の力を得た淫魔は危険かもしれませんし……もし彼女が目覚めなかったとき私はどうなるか……」
蒼騎士凛「…………その役目引き受けたよ」
妖狐周子「凛!?」
蒼騎士凛「でもね、やる前から弱音を吐くなんてアンタらしくないよ。きっと成功するって」
大臣ありすくん「必ず、必ず成功させてください。あなたたち二人はこの先なくてはならない存在です」
淫魔武内P「大臣……わかりました、必ず」
-
淫魔武内P(何としても成功させねば……!淫魔の本性に目覚めて精を吸い取ってしまったら本末転倒だ!)
淫魔武内P(やり方なんてわからない、音葉さんから気を吸い取られた感覚と逆のことを……!)
淫魔武内P(早く、早くやらなければ音葉さんが……!)
プルプル
淫魔武内P(手が、震えている。私は……恐れている?)
淫魔武内P(もし間違えてしまえば私が音葉さんを殺してしまう……そうなった時私は……私は……!)
スッ
淫魔武内P「!」
蒼騎士凛「アンタらしくもないね、きっと大丈夫だって」
勇者飛鳥くん「そうだよ。物語の終わりはハッピーエンドで締めないとね」
大臣ありすくん「武内さん、自分を信じてください」
妖狐周子「音葉さんが起きたらさ、みんなで甘いものでも食べに行こうよ!きっと楽しいよ!」
淫魔武内P「……ありがとうございます。迷いが消えました」
淫魔武内P(音葉さん、私もあなたの事が―――――)
-
チュッ
-
パアアアアアアア――――――…
勇者飛鳥くん「音葉さんの体に光が……!」
エルフ音葉「………………んっ……」
蒼騎士凛「!音葉さん!私達のことがわかる!?」
エルフ音葉「私は……生命力を全部使い果たしたはずなのに……」
淫魔武内P「音葉さんッ!本当に……本当によかった……!」
エルフ音葉「武内さん……?ですよね……?」
大臣ありすくん「彼はあなたを助けるために淫魔化したんですよ!」
妖狐周子「よかったあ……ほんとよかったわあ……」
-
やったぜ。
-
キスによる復活は主人公の特権
-
エルフ音葉「私達……勝ったんですよね?」
勇者飛鳥くん「そうさ!これで平和が訪れるんだ!」
大臣ありすくん「まったく……まだまだ荒れ果てた城の修繕や王国のインフラ整備といった山があるんですけれど」
妖狐周子「そんな固い事いいっこなーし!今はただ喜ぼうよ!」
エルフ音葉「そうですね……うっ!」グラッ
淫魔武内P「音葉さん!?」
エルフ音葉「へ、平気です……ただちょっと立ちくらみがして……」
蒼騎士凛「……ねえ、団長もまだ淫魔化が解けてないみたいだしさ、音葉さんに精を注ぎ込んだらいいんじゃない?」
淫魔武内P「!?」
蒼騎士凛「そうすれば団長の淫魔化もとける、音葉さんも元気になる、一石二鳥だよ」
エルフ音葉「え、えっと……精を注ぎ込むって……///」
-
蒼騎士凛「さっ、そうと決まったらお邪魔虫は退散しよう。美嘉は私が担ぐから周子は美波をよろしく」
勇者飛鳥くん「ちょ、ちょっと凛さん!い、い、いきなり何を言い出すんだ!」
蒼騎士凛「ありゃ、飛鳥って意外とウブ?さっきまで私と気持ちよさそうに交わってたのにね」
勇者飛鳥くん「あ……あれは淫魔の気にあてられたからしょうがないだろう!?」
蒼騎士凛「ほらほらさっさと出てく!私達がいたら団長もやりづらいでしょ!」グイグイッ
大臣ありすくん「うわっ!押さないでくださいよ!」
妖狐周子「あー団長さん、正門前で待ってるからねー」
スタスタスタ
騎士団長武内P「……」
エルフ音葉「……」
-
大臣ありすくん「まったく凛さんは強引すぎです!音葉さんは目が覚めたんですから何もあんな方法じゃなくても……!」
蒼騎士凛「いいでしょ、さっきも言ったけど団長の淫魔化だってとけてないんだしさ」ツカツカ
勇者飛鳥くん「そりゃあ……まあ……」
蒼騎士凛「それにせっかくの感動的なシーンだから二人っきりの方がいいでしょ?まあ子供のあんたたちにはわからないかもしれないけどね」ツカツカ
大臣ありすくん「むっ!子供とはなんですか!」
勇者飛鳥くん「そうだ!ボクはもう14だぞ!」
蒼騎士凛「私や周子にしてみれば全然子供だよ……そんなことより早くいくよ」ツカツカ
大臣ありすくん「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!私達はまだつかれているんですからそんなに早く歩かないでください!」
勇者飛鳥くん「全く、二人とも人を抱えているのになんて速さだ…ボク達はゆっくり行こうか」
-
蒼騎士凛「……」ツカツカ
妖狐周子「……ねえ凛」
蒼騎士凛「何?」
妖狐周子「私見なかったことにするからさ、そんなに急いで歩かなくてもいいんよ」
蒼騎士凛「……ありがと」ポロポロ…
-
淫魔武内P「……」
エルフ音葉「……」
淫魔武内Pエルフ音葉「「あのっ」」
淫魔武内P「……」
エルフ音葉「……」
淫魔武内P「……音葉さん」
エルフ音葉「はっ、はいっ」
淫魔武内P「その、実はさっきから収まりがつかなくて……」
エルフ音葉「あの……それって……」
淫魔武内P「……よろしいですか?」
エルフ音葉「…………はい、どうぞ」
-
淫魔武内Pとかいうパワーワード
-
ズプウッ……
エルフ音葉「あんっ……」
淫魔武内P「だ、大丈夫ですか?」
エルフ音葉「その……武内さんのがいつもよりも大きくて熱くて……///」
淫魔武内P「……始めはゆっくり動きますから」
ヌチャっ……ヌチャっ……
淫魔武内P「大丈夫ですか?辛くありませんか?」
エルフ音葉「んっ……大丈夫、です……♡」
淫魔武内P(音葉さんの息遣いがいつもより儚くて……まるで花のようです……)
エルフ音葉「はあっ……♡あっ……♡んんっ……♡」
淫魔武内P「……音葉さん、一度出しますね」
エルフ音葉「えっ……?」
淫魔武内「んっ……出ますっ……!」
ビュルルルルルルルルっ!
エルフ音葉「ああっ……♡これすごっ……♡」
-
淫魔武内P「吸い取らなくてよかったです。なんとなく淫魔の状態も慣れてきました」
エルフ音葉「……なんでですか?」
淫魔武内P「え?」
エルフ音葉「なんですぐ出しちゃったんですか……」
淫魔武内P「そ、それは音葉さんが苦しそうなので一度精を注いでおこうと……それにこの体は射精の自由がある程度効くようですし……」
エルフ音葉「そうじゃなくて……なんでキスしてくれなかったんですか……」
淫魔武内P「あっ……」
エルフ音葉「いつもは果てる時にキスしてくれるのに……こんなのひどいです……」
-
淫魔武内P「す、すみません……」
エルフ音葉「……キス、してくれたら許してあげます」
淫魔武内P「はい、わかりました」チュッ
エルフ音葉「んむっ……♡」ビクンっ
淫魔武内P「今度は少し激しくいきますよ……」パンッ!パンッ!
エルフ音葉「あっ♡やっぱり武内さんのは激しいのがっ、好きですっ♡」
淫魔武内P「音葉さんは本当にこれが好きなんですね……!」パンッ!パンッ!
エルフ音葉「あっ♡きちゃうっ♡もう一度キスを……♡」
淫魔武内P「わかりました……私も一緒にっ……!」パンッ!パンッ!
ビュルルルルルルルルルルッ!
エルフ音葉「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡」ビクンッ、ビクンッ
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普段クールなタイプの子が甘えちゃってめんどくさくなってるの可愛いのでもっとやれ
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エルフ音葉「はあ……♡はあ……♡あら、武内さんの体が……」
騎士団長武内P「もしかして元に戻りました?」
エルフ音葉「はい……」
騎士団長武内P「よかった……戻れなかったらどうしようかと思っていました。立てますか?」
エルフ音葉「あっ、はい。もう体力も戻ったようです……きゃっ」ヨロッ
騎士団長武内P「おっと!あまり無理はしないでくださいね。さっきまで魔王と戦っていたんですから」ガシッ
エルフ音葉「あっ……ありがとうございます……///」
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武音葉は…最高やな!
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騎士団長武内P「……音葉さん、一つよろしいですか?」
エルフ音葉「はい?」
騎士団長武内P「エルフの森で言ってた時は淫魔の影響もあると思っていましたが……先ほどエルフの秘宝を使う時に言ってたことは……」
エルフ音葉「あ、あれはっ、そのっ……///」
騎士団長武内P「……音葉さん私もあなたの事が好きです」
エルフ音葉「!」
騎士団長武内P「今回の件で城の近くの家は特に荒れてしまいました。ちょうどいい機会なので私の家を改築して広くしようかと思っています」
エルフ音葉「…………それって……」
騎士団長武内P「音葉さん……私と一緒に、暮らしてくれませんか?」
エルフ音葉「…………はい、喜んで……!」
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すげー大作だぞこれ!?
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ちくしょう勃起と感動がハンパねェ
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“1か月後”
大臣ありすくん「ふう、ようやく城の修繕も済んできましたね」
騎士団長武内P「お疲れ様です」
蒼騎士凛「大臣のおかげでかなり速いペースで王国の復興も進んでるね」
勇者飛鳥くん「キミたちの活躍もあってこそだろ?騎士団がまともに機能していないときは野党や山賊の類がたくさんやってきたからね。キミたちがいなければ王国の民は夜も眠れなかったことだよ」
妖狐周子「おなかすいたーん。騎士団の仕事ってすっごいハードだねー」
エルフ音葉「それで大臣さん、今日はいったい何の用ですか?」
大臣ありすくん「そうですね……この間の事件にけじめをつけようと思いまして。入ってきて下さい」
スタスタ……
美嘉「……」
淫魔文香「……」
淫魔美波「……」
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蒼騎士凛「そっか……まだアンタらの事が残っていたね」
大臣ありすくん「周子さんが妖術を使って民の不安を最小限に抑えてくれていたので今日まで特に問題はありませんでした。ひと段落してきた今、決着をつけねばなりません」
騎士団長武内P「決着、ですか……」
妖狐周子「……やっぱさ、粛清するの?」
美嘉「!」
大臣ありすくん「……その前に彼女らの話を聞きましょうか」
美嘉「あの、アタシ達……」
淫魔美波「いいの美嘉ちゃん。私が話をつけるわ」
淫魔文香「魔王様……」
淫魔美波「もう私は魔王じゃないわ。ただの淫魔よ」
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淫魔美波「あなた達とこの王国には……償いきれないぐらいたくさんのひどいことをしてしまいました」
淫魔美波「すべての発端は私が世界を淫魔のものにしようと思ったからです。そのために他の魔族たちも取り入れて……」
妖狐周子「……」
淫魔美波「今回の件は完全に私の暴走です。他の子たちはただそれに従っただけ……私はどうなってもいいからどうか他の淫魔や魔族には寛大な処置をお願いします」
美嘉「ま、待ってよ!アタシ達が美波に全部まかせっきりだったのが悪かったの!美波だけをそんな目に……!」
淫魔文香「そうです……!」
蒼騎士凛「…………言い残すことはそれだけかな?」スチャッ
勇者飛鳥くん「凛さん!?」
-
蒼騎士凛「魔族ならわかってるよね?この世はやるかやられるかって……あんたたちは負けた、代償は払わないといけない」
淫魔美波「……!」
美嘉「いいよ……皆で死ぬんなら怖くない」
淫魔美波「待ってください!この子たちは本当に私に従っただけで……!」
淫魔文香「美波さん……私達は美波さんだったからついてきたんです……一人になんかさせません……」
蒼騎士凛「覚悟はありってことかな?」
淫魔美波「…………はい」
蒼騎士凛「さあ、肩の力を抜いて……」
-
妖狐周子「はいお終い、もういいでしょ凛?」
淫魔美波「へ?」
蒼騎士凛「ちょっと、これからがいいところなのに」
妖狐周子「『これでアンタちは一回死んだ』ってやつ?もうお腹空いてるんだからそう言うのいいってば」
美嘉「ど……どういうこと?」
大臣ありすくん「こほん、あなた達あの時私が言ったことをもうお忘れですか?生きていれば償いもできるでしょう」
淫魔文香「…………」
大臣ありすくん「この世界には様々な種族が生きています。これからの世の中、他種族とのつながりを強く持たねばならぬでしょう」
淫魔美波「まさか……正気ですか?」
大臣ありすくん「私は正気ですよ。あなた達はこれから王国のために働いてもらいます。もちろん奴隷としてではなくて王国の民としてです」
-
淫魔美波「王国を襲った私たちを……受け入れるっていうんですか?」
大臣ありすくん「簡単には受け入れられませんよ。だからこそ王国のために働いてもらうんです」
エルフ音葉「私もよく他種族との問題ごとの解決に駆り出されていましたしね……」
蒼騎士凛「私はあんまり……吸血鬼って知らない子も結構いるからね」
大臣ありすくん「そしていつか、人間もエルフも吸血鬼も妖狐も……そして淫魔も自由に暮らせるような国を作る。それが大臣としての私の使命です。そのためにあなた達の力が要ります」
淫魔美波「……ほんとに……ほんとにいいんですか?」
騎士団長武内P「私は構いませんよ」
蒼騎士凛「私も」
エルフ音葉「私もです……」
勇者飛鳥くん「僕だってかまわないさ」
妖狐周子「もちろんあたしだってねー」
淫魔美波「淫魔も自由に暮らせるような国……もしそんなものが本当にできるというのなら……私で良ければいくらでも使ってください」
美嘉「アタシも手伝うよ!」
淫魔文香「私もです……」
大臣ありすくん「ではこれからあなた達はより一層仕事に励んでもらいますよ!」
「「「「「「はいっ!」」」」」」
-
奏と志希はまだ縛られたままなのだろうか
-
妖狐周子「いや〜よかったね美波。あっ、でもこれからは私が上司だからね!」
淫魔美波「ふふっ……お手柔らかにお願いするわね」
美嘉「というかアタシって淫魔の力失くしたんだけど……何すればいいのかな?」
淫魔文香「美嘉ちゃんはみんなを取りまとめるのが上手なので……そう言うお仕事をしたらどうですか?」
大臣ありすくん「さあ!今日は淫魔も我が国に加わっためでたい日です!」
騎士団長武内P「この国もなかなかにぎやかになってきましたね」
蒼騎士凛「ホント。私が最初に来た時はこうなるとは思わなかったよ」
大臣ありすくん「それではこの国の新しい門出を祝って…………」
大臣ありすくん「パーティをしましょう!私が料理を振る舞いますよ!」
エルフ音葉「」チラっ
蒼騎士凛「」チラっ
騎士団長武内P「」コクッ
-
エルフ音葉「ちょっと待ってください大臣さん……お気持ちは嬉しいのですが大臣さんは仕事がたくさんおありでは?」
蒼騎士凛「そうだよ。なのに大臣がムリして作ることないって」
騎士団長武内P「そうですね、大臣一人では負担が大きすぎるでしょう。料理は城の料理人にまかせるのがよろしいのでは?」
大臣ありすくん「へ?でも私のイチゴパスタをぜひ食べてもらおうと……」
エルフ音葉「大丈夫です!料理人に任せましょう!」
蒼騎士凛「そうだよ!大臣疲れてるでしょ!?」
騎士団長武内P「お楽しみは後に取っておくものです!退くことも勇気ですよ!」
大臣ありすくん「う〜ん……言われてみればそんな気もしてきましたね……」
エルフ音葉(ホッ……)
蒼騎士凛(ホッ……)
騎士団長武内P(ホッ……)
妖狐周子「え!?大臣さんのパスタって極熱が高いときに見る夢みたいな味がするって凛が言ってたやつ!?」
-
あっ…
-
大臣ありすくん「……は?」
蒼騎士凛「ちょ、ちょっと周子!私そんなこと言ってたっけ!?」
妖狐周子「いってたじゃん。大臣って結構優秀だけどあのパスタの腕前だけは限りなく悪夢に近い何かって」
大臣ありすくん「あ、悪夢?」
騎士団長武内P「ちょっと凛さん!部下の教育がなってませんよ!」
大臣ありすくん「…………」プルプル
淫魔美波「みんなどうしたのかしら?」
淫魔文香「さあ……」
-
大臣ありすくん「……ふっ、確かに以前の私は未熟でした……」
騎士団長武内P(おや?)
大臣ありすくん「あなた達を満足させられる実力ではなかったこと、認めましょう……」
蒼騎士凛(これはまさか……行けるパターンか?)
大臣ありすくん「ですが!私を舐めないことですね!この日のために古今東西の料理法をかき集め新生イタリアンが完成したのです」
エルフ音葉(あっ、これだめなやつですね)
大臣ありすくん「冬虫夏草……ハブ……サソリ……あらゆる食材の調理もすでに身に着けています!」
美嘉「ゲテモノの比率多くない?」
妖狐周子「んー、まあでもあたし昔ひもじいときはそこら辺の草とか野鼠とか食べてたし、大丈夫かな」
大臣ありすくん「こっ……この私の料理が雑草や野鼠と同等ですと……!」
淫魔美波「何はともあれ楽しみですね!」
淫魔文香「ええ……そうですね……」
この先遠い未来に残された文書では、一人の子供がただ一人で当時の王国幹部を退けたという記述が残されている。その子供が愛してやまなかったレシピには何ものかの血が付着していて判読することができない…
-
“1年後”
淫魔文香「ありすちゃん……こちらの書類の整理終わりました……」
大臣ありすくん「ありがとうございます。少し休憩にしますか」
淫魔文香「はい……」
大臣ありすくん「魔王軍の残党はまだ暴れているんですか……なかなか無くなりませんね」
淫魔文香「将がいなくなってしまったので部下は散り散りに……魔王が負けた、と言う話だけをしって暴徒化しているのかもしれません……」
大臣ありすくん「まあ、そのために彼らがいるんですが……」
-
“辺境の村”
勇者飛鳥くん「キミがこの村にやってきた人狼かい?」
ウェアウルフ拓海「ああ?なんだお前は」
勇者飛鳥くん「ボクは『勇者』。各地でキミのような魔族が起こしている事件の鎮圧をしている」
ウェアウルフ拓海「ハッ!お前みたいなガキが勇者?ホラ吹くんじゃねえよ!」
勇者飛鳥くん「まあそんなことはどうでもいいさ。聞くところによるとキミはこの村の大人たちを追い出して村を乗っ取ったらしいね」
ウェアウルフ拓海「……それがどうしたってんだよ。あんな奴ら殺されても文句は言えねえ連中だ」
勇者飛鳥くん「だがまずは話し合いから始めてはどうかな?きっと打開策が見つかると思うんだけど……」
ウェアウルフ拓海「うるせえっ!アタシはああいうやつらが気に入らねえんだよ!上から目線で説教するお前みたいなやつもな!剣を抜きな、それがごっこ遊びのおもちゃじゃ無けりゃな!」
勇者飛鳥くん「やれやれ……やっぱりこうなるのか。しょうがないね、行くよッ!」
淫魔美波「わかったわ飛鳥くん!」
-
“城”
淫魔文香「そういえば……最近志希ちゃんと奏ちゃんが見つかったと……」
大臣ありすくん「そうですね。これでLippsも全員見つかりました」
淫魔文香「……あの、彼女たちは……」
大臣ありすくん「大丈夫です。美波さんに言えばすぐ戻ってきて事情を説明してくれますよ」
淫魔文香「……ありがとうございます」
大臣ありすくん「彼女たちのまとめ役は……ひとまず美嘉さんに頼みますか」
-
“美嘉の家”
淫魔奏「そう……美波は負けてしまったのね」
淫魔志希「美波ちゃん……大丈夫かな。あたし達美波ちゃんにいつも迷惑かけてたし……」
美嘉「大丈夫だよ。大臣さんは私たちの事受け入れてくれたし、美波は勇者と一緒に旅をしているんだから」
淫魔フレデリカ「というかしゅーこちゃんが妖狐だったなんて驚きだねー」
妖狐周子「ぜんっぜん驚いてるように見えないんだけど……」
淫魔奏「これから私達、どうなるのかしら」
美嘉「たぶん、悪いようにはならないと思うよ」
淫魔志希「私達が外を歩いてもそんなに驚かれないしねー。美波ちゃんが作ろうとした世界……人間たちはこんなに簡単に作っちゃうなんてすごいね」
妖狐周子「人間だけじゃなくていろんな種族が一緒になって頑張ってるんだよ。妖狐も……もちろん淫魔もね」
淫魔フレデリカ「フフーン、それじゃああたし達もガンバろっか!」
美嘉「というか……なんでみんなアタシの家にいるの?」
淫魔奏「あらいいじゃない。大臣さんから許可は貰ったわよ」
淫魔フレデリカ「よっし!今日はまくら投げやろーよ!」
妖狐周子「おっ、ひさびさだね〜腕が鳴るよ」
淫魔志希「それじゃああたしは新作のケミカルなやつをたっぷりとアロマデフューザーにしみこませてっと……」
美嘉「お願いだからおとなしくして!」
-
“騎士団駐屯所”
蒼騎士凛「こんな場所でごめんね、ちょうど仕事が入ってたもんでさ」
オークかな子「あの……私達もしかして戦うんですか……?」
エルフ音葉「大丈夫ですよ……今日はたまたま空いてる場所がなかっただけなので……」
スライムくるみ「ふええ……よかったあ……」
蒼騎士凛「自己紹介するね。私は騎士団副団長の凛、吸血鬼だよ」
エルフ音葉「私は音葉と言います、エルフです」
キノコ輝子「ふひ……エルフは知ってるぞ……でも吸血鬼ってなんだ……?」
蒼騎士凛「……褒められたことじゃないけど昔吸血鬼は魔族の頂点にいたんだよ?こんなに知名度が無いなんてなんか悲しいなあ……」
エルフ音葉「ま、まあ……怖がられるよりはいいじゃないですか……」
-
“城”
大臣ありすくん「でも一番働いているのはやはり武内さんですね」
淫魔文香「話の通じない魔族の鎮圧……この間は竜族とも戦ったと聞いたんですが本当ですか……?」
大臣ありすくん「あれで純粋な人間ですから末恐ろしいです……」
淫魔文香「しかし……この王国も大きくなりましたね……」
大臣ありすくん「皆さんのおかげです。いろんな種族が出入りするようになって……世界中で一番賑やかな国だと自負しています」
淫魔文香「ありすちゃんも頑張ってくれたおかげですよ……?褒めてあげますね……」ナデナデ
大臣ありすくん「こ、子ども扱いしないでください!」
淫魔文香「嫌ですか……?」
大臣ありすくん「い、いえ……その、ちょっと撫でるくらいなら……」
淫魔文香「ふふっ……わかりました……」ナデナデ
大臣ありすくん「……文香さん、これからもよろしくお願いしますね」
淫魔文香「はい……」
-
“武内Pの家”
バタンッ
騎士団長武内P「ただいま帰りました」
エルフ音葉「お帰りなさい、もうご飯ができていますよ」
騎士団長武内P「ありがとうございます。新しく来た子はどうですか?」
エルフ音葉「とてもいい子たちですよ……きっとこの国の人とすぐに仲良くなれると思います」
騎士団長武内P「……一年前まではこんなに他種族と交流するなんて考えられませんでした」
エルフ音葉「私も……エルフの森で一人で生きていくものだと……」
騎士団長武内P「でも、一年前よりずっと良くなっていると思います」
エルフ音葉「そうですね……この子が生まれてくる頃は、もっとよくなっているといいですね……」サスサス
騎士団長武内P「あまり無理はしないでくださいね、音葉さんにもしもの事があったら……」
エルフ音葉「それは武内さんも……」
-
騎士団長武内P「……」
エルフ音葉「……」
騎士団長武内P「ぷっ……あはははは」
エルフ音葉「うふふ……何だか私たち似たもの同士ですね」
騎士団長武内P「音葉さん」
エルフ音葉「なんですか?」
騎士団長武内P「愛していますよ」
エルフ音葉「はい、私もです」
チュッ
【最終章・終わり】
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これで完結です、書いている間に音葉さんスレが増えてきてウレシイ…ウレシイ…もっと立てろ(豹変)
これで音葉さんの認知度がより増えてくれたらいいなと思います。読んでくださった方はありがとうございました
これを書いたのも>>1が立ててくれたおかげってそれ一番言われてるから
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(やり抜いた文豪を称える音葉)
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なんだこの名作は…たまげたなぁ…
二次創作成分を取り込んでるのも良かった(小並感)
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ホモは文豪
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>>1の強欲が文豪兄貴を呼び寄せた素晴らしいスレですね
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日本一やお前!
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きっちりまとめるこの力量
流石文豪ァ!
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世界一やお前・・・
周子ちゃん殺されたと思ってたけど最後まで生きてて良かったーって思うわけ
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たまらねぇぜ
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あっ…ようやく大長編音葉さんSSが完結したんやな…って(感涙)
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(こんな大作)すげェ……すげェよハゲ……
オツシャス!
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素晴らしいSSをアリシャス!
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全部すき
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NaNじぇい特有のイカれた設定をすごいうまいこと昇華してましたね。
まるでアニメ美嘉姉回みたいだぁ…(直喩)
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彼岸島りんとかいうふざけた設定を真面目にファンタジーに落とし込んだのは凄かった
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やっと見終えれたゾ…
最後まで二次創作ネタを程よく盛り込みつつキッチリした本筋で魅せるいいSSでした
王道を征く飛鳥と美波やありすとふみふみのカップリングに行き着くとこもだいすき
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オツシャス!
音葉さん誕生日で教えてくれた兄貴もアリシャス!
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このスレできてもう半年以上経つんですね
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