- 1 :名無しさん :2015/03/10(火) 12:13:05
- 本編とは関係ないけど、この話も楽しそうだと
思うものを載せてみる。
- 22 :名無しさん :2016/11/12(土) 14:37:00
- ダニーと風呂の温度同じだ��
一緒に入りたい…(;゚∀゚)=3
- 23 :名無しさん :2016/11/13(日) 23:49:14
- ⑥
順風満帆な2人の関係も、トーマスの言葉で波乱を迎えてしまう。
「私もそろそろ隠居しようと考えている。したがってお前たちの誰かに当主の座と財産を譲ろうと思う」
屋敷の中はざわめいた。 使用人たちは無難にダニー様かしら、いいえ案外ボブ様みたいにちょっとアレな方がやるのよ、あらシルベスター様だって風来坊な経験が物を言うわ、もしかしたら隠し子がいるかもしれないわね…などなど、勝手な噂話が飛んでいった。
「財産は魅力だけど、僕は降りるよ。当主なんてなんか大変そうだし」 「そうそう。昔から目指してたダニー兄さんがなればいいよ。俺もまだ行ってない国あるし」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 24 :名無しさん :2016/11/21(月) 08:12:12
- ⑦
「ダニー様。トーマス様がお呼びでございます」
ある晴れた日曜日。ダニーはトーマスに呼ばれていた。 父が呼ぶとは、次期当主の件に違いない。ダニーはこういう時こそ冷静にいられるよう、いつも以上に背筋を伸ばし、トーマスの部屋に向かった。
「ダニーです。入ります」 「うむ」
中に入ると、トーマスがブランデー片手にダニーを出迎えた。またむせるんだろうな…ダニーは心の中で、むせたトーマスの背中をさするシミュレーションをした。むせるくせに、ブランデーを飲みたがる精神は褒めるべきか嘲笑すべきか、いつも悩む。まあ、そんな事どうでもいいんだが。
「話は他でもない…。次期当主の件だ」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 25 :名無しさん :2016/12/06(火) 13:04:44
- 8
エミリーは、深呼吸をしてからノックをする。
「エミリーでございます。トーマス様に呼ばれて馳せ参じました」 「入れ」 「失礼いたします」
エミリーは重い扉を静かに開ける。トーマスの部屋は一度だけイザベラに頼まれて掃除をしたことがある。中に入ると、庶民では手に入らないような装飾品などが並ぶ。まるで大家族のダイニングテーブルのような広いデスクにトーマスは、いる。
「どうして私がお前を呼んだか、わかるな?」 「え、と…ダニー様の次期当主が決定となった事でしょうか」 「ふむ。お前はダニーを公私共に支えてきたそうだな。なかなかできた専属ではないか」 「ありがとう…ございます」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 26 :名無しさん :2016/12/06(火) 13:14:16
- 9
その日から1週間経っても変わらなかった。 ダニーにとってはエミリーとの関係が一歩前進する楽しみな期間。エミリーにとっては、別れのカウントダウン。辛い時間を過ごしている。
偽の食事会。ダニーとエミリー一家の顔合わせとされてきたこの日に、ダニーは身分相応の娘とお見合いをする。エミリーは日に日に悲しくなっていき、勤務に支障が出やすくなっていたがダニーはご機嫌なので、稲妻が出ることはなかった。 勤務中は最低限のお世話だけこなし、勤務が終わるとダニーと言葉を交わすことなく自室に戻るようになっていた。ダニーは、その態度はマリッジブルーだと最初は思っていたが、露骨に変わった事が少し気になっていて、エミリーに問い詰めた。エミリーは一貫して何でもありません。大金持ちに嫁ぐ心構えを毎日イザベラさんから聞かされているので寝不足ですと答えていた。もちろんそのセリフはトーマスに言えと言われた内容である。何を聞いてもそれ一辺倒だったので、ダニーはだんだん何も言えなくなっていた。
ある休日の朝、珍しく兄弟顔を合わせて朝食をとっていた。 使用人たちから主への食事の支度が一段落し、エミリーも含めた使用人たちが席を外した時を見計らって、ボブが口を開いた。
「ダニー。食後にダニーの部屋に行くから人払いしといてね」 「なんだ、先日輸入したバナナがもうなくなったか?」 「それもあるけど、とにかく行くから。いいね」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 27 :名無しさん :2016/12/06(火) 13:14:38
- 9-2
「なんだこれは」 「年間契約してる僕のお抱え探偵さ。主にキャサリンの行動を監視してる。有能だよ。パパ付の情報屋キースを使うわけにはいかないから僕が個人的にね」 *塾弁ep5「ボブ調べる」参照* 「おま…!何やってるんだ一体。キャサリンのプライバシーを侵害してるじゃないか!」
ダニーはボブが探偵を雇っている事より、キャサリンの生活を覗き見るような真似をしている事に目玉が飛び出るほど驚いた。同時に、長男として世の中のしきたりやマナーや刑法と民法もしっかりきっちり頭に叩き込まなければと固く決意した。
「ちょっと待ってよ。別に風呂とか着替えとか盗撮してるんじゃないよ?そりゃ欲しいけどさ。家の中まではわからない。学校以外は何してるのか把握してるだけさ」 「そんなもん本人に直接聞け本人に!探偵まで雇う必要はないだろう!」 「直接聞けたらとっくにそうしてるよ。キャサリンにはいつも貧乏人オリバーがまとわりついていて、だから……って!今は僕の話じゃないよ!早くそれ見て!」 「意気地なしか、お前は」
顔を真っ赤にしたボブから封筒を受け取り、本当は緊張で手が震えるのをなんとかごまかしながら、ダニーは封を開けた。
- 28 :名無しさん :2017/01/12(木) 18:53:05
- 10-1
そこには、トーマスの部屋をあとにしてから今に至るまでのエミリーの行動が書き記されたレポートと、写真が数枚ある。 エミリーが頑なに言い続けていたイザベラからの小言を言われた事実など一切なく、自室、トイレ、買い物中など、どれをとっても彼女は泣いている。探偵は老婆を装いエミリーと接触もしたようで、好きな人との結婚がだめになったとエミリーは話した、と書いてある。
「これは・・・」 ダニーは目を見開いてまじまじと報告書を見る。エミリーは自分の前では涙など見せなかったから、報告書とのギャップに驚きを隠せない。エミリーは毎日悲しんでいたのだ。この報告書から読み取ると、ダニーとの結婚は破談になり、それでも破談になった相手に仕えなければならないので毎日辛いという事なのだろう。しかし、破談になったことはもちろんダニーが直接言った事ではない。どこでそのような話が出たのか……もしかして……一人の人物がダニーの頭をよぎった時、ちょうどボブが口を開いた。 「パパのガードが強固でね。パパが絡んでいるかどうかまでは僕のお抱え探偵ガルシアでも探れなかったよ。でもこれだけ揃っていたら、エミリーが誰かに泣かされてる事はわかるよね。イザベラの小言だとしたらあいつは怒られ慣れてるからすぐ立ち直るだろうし、他の使用人とのいざこざだとしても、仕事に影響が出ないようイザベラがちゃんと短期間でおさめる。ここまで理由が不明確で毎日泣くとなると……パパが絡んでると僕は思う。何か脅されてるんじゃないかな」
ボブが父の名を出した時には、もはやそれ以降の言葉など耳に入らない。ダニーの手はわなわなと震え、額には血管が浮きでるくらい真っ赤になり、とうとう我慢できずに目から稲妻を出してしまう。エミリーが専属使用人になってから稲妻を出すのは初めてだ。さすがに報告書を燃やすのはまずいと瞬時に判断し、すぐさま目をそらす。なんとか報告書の左上を少しかする程度で事なきを得たが、絨毯の一部分が焦げてしまっている。だがそんな事はよくある事なので、二人とも気にもとめない。
「私は……エミリーの事を何もわかっていなかった……冷静になれば、こんなに簡単に事が運ぶのはおかしいとわかるはずなのに……」 湧き上がった怒りに任せて、くしゃりと音をさせながら報告書を握り潰す。一番近くにいたエミリーの事がわからなかった自分に腹が立つ。父上に話をしに行かなくては。エミリーを失う前に。
「父上と話してくる」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
全部読む
最新50
1-100
メール受信
掲示板トップ
リロード
|