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moca 創作の地

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内容:

1 : [SS杯pt2]魔性の満月に魅せられて/つっきー(10) / 2 : SS杯総評(3) / 3 : [SS杯pt2]物語を始めるための十分条件/ゆりーいか(10) / 4 : [SS杯pt2]本当の命令は/リリ(10) / 5 : 【SS杯pt2】後に続け/きりん(11) / 6 : [SS杯pt2]少年は今際にエンジェル・ハイロゥを夢想した/halo(14) / 7 : [SS杯pt2]祥子/エリン(11) / 8 : [SS杯pt2]小さきもの/牧場 甘焦(11) / 9 : SS杯関連(16) / 10 : 【必読】初めに【ルール】(2)
11 : 晒し場(7) / 12 : [SS杯]月の在り処/藪野(21) / 13 : 【SS杯】もみじ/もにゃら(15) / 14 : 【SS杯】ワンナイトパーティー/にゃお(15) / 15 : 【SS杯】ムーンリット・ハロウィンナイト/瑞乃犀星(14) / 16 : 【SS杯】風が少しだけ冷たい/だいだっち(16) / 17 : 【SS杯】月を見たかった子供の話/リリ(13)  (全部で17のスレッドがあります)

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1 [SS杯pt2]魔性の満月に魅せられて/つっきー (Res:2)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 1
1つっきー :2015/06/10(水) 00:35:47
--月が綺麗だ。
 昨夜、自室の窓からふと満月を眺めて思った。
 今年で高校生2年になったが、これまで月を見て衝動に駆られたなんてことはなかった。明らかにこれまでのとは別物の、特別な満月。一体どれだけの人がこれを見たんだろう。

 今朝の登校中、早速行動に出た人がいた。
 いつもの通学路、後ろの方から男の人の無念な声が聞こえた。振り向くと、声をあげたらしい人が崩れ落ちていくところだった。男が手に持っている物、そしてその人の正面に立っている女の人。両方を見比べてみると、大体の状況は分かった。
 あの人も昨夜の満月を見たのだろうけど、 よくもまあここまですぐに行動出来るものだ。結果はこのザマだけど。

 校内でも誰か何かをしないものかと周りに注意していたが、朝見たような劇的なことを見ることはなく、いつも通りに時は過ぎて行った。
 放課後下足室でクラスメイトを待っていると、よく面倒を見てくれる先輩とたまたま会ったので、今朝のことを話してみた。
「へえ、じゃあその男は突撃して見事に散った訳だ。お前はその女に突撃しないのかよ」
 まあ、予想通りの反応だった。この人はお祭り事は全力で楽しむタイプだし。
「馬鹿言わないで下さい。初めて見た人ですよ? 俺は初対面の人にはあんなこと絶対にしません」
「初対面だから何なんだ。思い立ったが吉日って言葉もあるし、知り合ってからの期間なんて関係ないんだよ」
「俺はしませんから」
「面白くないやつ」
 面白くなくて結構だ。俺は先輩のオモチャじゃない。
「じゃあ俺は用事あるから行くわ。またな」
 --いつもはもっと話すのに珍しい。もう帰ってしまうのか。
 思ったものの口には出さずにおいた。
 多分先輩も俺と同じ用事だろう。こっちも自分のやることをやらないと。
 視線を移すとちょうど待っていたクラスメイト2人が靴を履き替えている所だ。そっちへ向かおう。

 次の日の朝。満月から丸1日以上が経ったことになる。
 そしてついに俺のクラスにも分かりやすい変化があった。
「あれ? 今日は4人も休みか」
 担任がHRに少し遅刻して教室に入ってきて早々、4つの空席を見て言った。
 このクラスに学校をサボるような奴はいないので、全員何かしらの事情があるんだろう。
「休んだ理由を知ってる奴はいるかー?」
 誰も先生の質問に答えない。普段病欠なら誰かしらが連絡を受けているので、それを言い出す人がいないということは違うのだろう。
 実は俺は2人--美男美女の優等生カップルが休んだ理由を知っているが、面倒なので知らないふり。後の2人は、男相手にも物怖じせずにものを言う委員長と、その委員長によく注意されていた騒がしいお調子者。クラスの中から「駆け落ちか?」「あいつらデキてたのかよ」とこの場に居ない4人をからかう声が上がった。
「まあ明日来てくれればいいか」
 結局先生はこの4人が休んだ理由を把握出来ないまま、1限目の授業を始めることになった。

4ゆりーいか ◆8QAThITfW. :2015/06/16(火) 11:03:00
発想力 3
オチ 3
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 2

あれ、どこかで見たことがある、と感じてしまう話。ぶっちゃけますと、話の最初の方からオチが見えてました。捻りがあるようで捻りがない感じ、もしくは捻りきれてない印象を覚えました。
作者はこういうことをやりたいのだろうなぁ、というのがよくわかるのですが、やりたいことにまだ力が追いついていない印象です。この話を数年後描き直してみたら随分違うようになると思います。
物語の構成は綺麗だと思います。起承転結の要素がうまく当てはまっていると思いました。
主人公などキャラクターについてですが、彼らが話の奴隷になっているような気がします。話のために動かされている印象を受けました。つまるところ、キャラクターが活き活きと動いていないということです。先輩はただの説明の要素だけで終わってしまっていますし、後半の女の子はただのオチ要員。ショートショートで文字数を制限されている、ということもあるのでしょうが、キャラクターの内面が見えるような要素が欲しかったと思います。主人公も最後に激しい感情を吐露します。伏線は一応張られてはいますが唐突すぎて薄っぺらく見えてきます。主人公の激しさの片鱗を序盤からもう少し見せて欲しかったです。

発想やオチは良かったと思いますが、いかんせんキャラクターの描き方が弱いと思いました。そのせいで話までもがどこか薄っぺらく、どこで見たような感じになるのだと思います。
文章が淡々とした感じなのもその一端なのかもしれないです。そこのあたりは個性なのでなんとも言えないです。それに今回の話には淡々とした感じが不気味感を出してマッチしていると思います。


5halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/21(日) 23:29:52
発想 3
オチ 3
構成 3
読みやすさ 2
文章力 2

見当外れかもしれませんがよろしくお願いします。
中々いい作品と思いました。僕自身も落ちが読めたとまではいかずともこうなんだろうなと思いましたが、落ちを見てから見返すと文章の端々が伏線として機能していると思いました。
ただ、ゆりーいかさんの言う通り、キャラクターが上手く動かせてない感はあります。一人称である事ももう少しいかせたのかなとも思いました。
ですが、ミスリードを誘うという作品として上手く纏まっていて、構成も良かったと思います。


6山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 18:50:43

発想力 3
オチ 3
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 3


7牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:48:57
発想力 3
オチ 2
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 2


8ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 11:54:11
発想1
オチ1
構成3
読みやすさ5
文章表現4

やはりテンプレは強いな、と思いました。使い古されたストーリーですが、それを上手く表現できるか否かでその人の表現力はよくわかります。それに関して言うと、プロとまでは言えませんが素人にできる範疇にはないと思うのでその点について自信を持って欲しいと思いました。

あとはストーリー、すなわち発想、オチ、構成です。テンプレストーリーを下敷きに使うのは実は悪い事ではなく、上手くいけば発想一つでオチも構成も格段に良くなります。
なぜならよくある話というのは読者が「ああ、こういう話か。ならこうなるだろう」と色眼鏡にかけて見てくれるからです。読者の予想を作者が予想できるのだから、それを裏切るのは比較的容易です。

今回の話では全てテンプレ通りに進んでしまい、誰もが予想した結果に終わってしまいました。オリジナリティーがない。

物語がテンプレだとキャラクターの動きもテンプレになります。オチと伏線だけでもオリジナルの物にすげかえると、テンプレではなくなり、「キャラクターをどのように動かすか?」という事を自分で考えなくてはならなくなります。そうすればもう少しキャラクター達に生気が吹き込まれるのではないでしょうか。


9リリ :2015/06/23(火) 22:27:07
発想 2
オチ 1
構成 2
読みやすさ 4
文章力 3

すみません、私もテンプレ感が強く、オチが容易に予想できてしまいました。
文章自体が読みやすく、すらすらと読めるだけあり残念に思います。


10うえだ :2015/07/13(月) 20:37:59
2.5
2.2
2.5
3.3
2.7
13.5


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2 SS杯総評 (Res:0)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 2
1うえだ ◆yaIZ1XCxic :2014/10/18(土) 01:56:28
どうも企画者のうえだでーす!!
今回、SS杯を企画させてもらったんですけど、皆さんどうしてか、なかなか評価してくれないんで、先に総評だけ書いちゃいます!
今回みんなの作品読んでて思ったことが三つぐらいありまーす。
一つ目としてはオチが薄い、とか分かりづらいとか。
まぁ、SSなんでわかりやすーく書かないと、何を伝えたいかが読者の皆様様方にわかってもらえないっていうことと、話のネタ的にオチが薄いともう話になんないの。なんないの。
がつーんとわかりやすくて意外性があるのがSS的に面白くなると思うよ。
なんていうのかね、ギャップを作るのがいいと聞いたことがあります。ギャップ萌えじゃないけれども、普通だったら合わないような組み合わせが求められてるの。その世界では自然に行われている不自然的なものなのが、SS的に面白いんだと思う。星新一読んでたら思う。

二つ目としては、みんなまとめ方が下手くそなんだと思うの。オチへの持って行き方とか構成力が足りてないの。お話し的に疑問が残ったりとか、ヤマがないだとか。起承転結や序破急を意識してみるべし、と私思うよ。あと圧倒的に推敲足りてない感あるよね。推敲は大事ですよ。出す前に一回おいてもっかい読み直してから出す。時間おくことで、気づかなかった粗や誤字脱字やおかしいとこが見えてくるよ。

三つ目は、うん、そう、三つ目はなかったわ。
思い出したら書きにきます。
今回ぼくは挑戦状を叩きつける気持ちで粗探しレビューしましたんで、逆に挑戦状を叩きつけてくれるのを期待して待ってます。素人レビューだから気にしすぎるのはアレですよ!!アレですから!!

で、最後になってしまったんですが、うえだ賞を決めておきました。僕個人として一番面白いかなーって思ったのは、

2うえだ ◆yaIZ1XCxic :2014/10/18(土) 02:02:42
ムーンリット・ハロウィンナイト/瑞乃犀星
です!!綺麗にお話しまとめてるのが良かったです!SS的にポイント高いよ!!
で、次点としては
風が少しだけ冷たい/だいだっち
を推したいかなーって。オチが好きだよ、俺は。

あとは琴線に触れませんでした。
みんなの10/21までにみんなの五段階評価がたまってたら、計算して第一回ベストSSで賞を計算して出しますんで、みんな評価しといてね!!てへぺろ。

金と生活かけられない分、情熱とプライドをかけて、これからも頑張って行きましょう!!おー!!


3うえだ ◆8QAThITfW. :2015/07/13(月) 19:44:24
第二回総評
 演出力を磨いてほしいと思いました(小並間)
 物語を作っている要素というものがあって、それはストーリー、ドラマ、キャラクターの三つから物語りは成り立っているというのが持論です。
 ネットかなんかで読んだ記事にこういうことが書いてあって、面白い物語というものはこの三つがすべてカチリとかみ合っているものなのです。
 で、本題なのですが、今回読んで思ったのはストーリーに一辺倒な方が多いな、てことです。
 ストーリーをよりよく見せる演出力、つまるところもっとドラマチックに見せてよ!てことと、キャラ立ちしっかり、ということです。
 ストーリーを語ることなら誰にでもできます。たとえば、子供の絵本の読み聞かせと、プロの絵本の読み聞かせです。同じ内容だというのに、語り方しだいむちゃくちゃ変わります。
 これは物語全般、小説、シナリオ、漫画わけ隔てなく当てはまるのではないのでしょうか。
 そして、これは書いている途中に思ったのですが、メッセージ性も足りていないと思います。
 作品を象徴するテーマ、アンチテーゼやらなんやら、自分はアンチテーゼって言いたかっただけなのですが、メッセージ性があるとないとでは、物語の質に大きく変わってきます。
 特にショートショートという形態では、本当に書きたいもの、伝えたいことを厳選、または一つに絞って書いたほうがいいと思います。
 というわけで、超上から目線な総評でしたがこれにておしまいです。
 くぅ~疲れましたw
 演出って実践していかないと身につかないと個人的に思ってます。誰かいい身に着け方を教えてください。いい物を見るとかですかねー。
 というわけで本当におしまいです、ありがとうございました。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


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3 [SS杯pt2]物語を始めるための十分条件/ゆりーいか (Res:2)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 3
1ゆりーいか :2015/06/15(月) 23:53:43
 例えば、この中で雨が嫌いな人はいますか? と聞いたとしよう。そうすれば結構な人が手を上げるだろう。もしかすると、雨なんかくそくらえだこの野郎ッー!だなんて叫びだす輩がいるかもしれない。逆に傘を投げだして、雨の中を駆けだす人がいたっておかしくない。好きすぎてね。
 
 え? この話と私がここにいる理由が繋がらないって? まぁ、気持ちはわかるけどさ、話は最後まで聞いてよ。
 
 つまり私が何を言いたいかっていうと、理由なんて人によってまちまちだってこと。この重苦しい曇った空が憎くてたまらない人もいれば、喜びのあまり歌ってしまう人もいるかもしれない。だから、私がこうやって屋上で雨に打たれていても問題ないわけ、どぅゆーあんだーすたんど?
 
 ふむ、私が風邪をひいてしまう? そんな心配はご無用、君は相変わらず優しいんだね。色々と借りがあるし、そんな君にもうちょっとだけ丁寧に話すことにしよう。いいや、今私が話したい気分なんだ。うん、傘にさされるのも悪くない。タオルもありがたいね。君は用意周到だ。
 
 ……ふぅ、一息ついたところで君に一つ質問だ。とある偉人が言いました。我々が深淵を覗くときは、我々もまた深淵に覗かれているのだ、と。誰の言葉かわかる? うん、そう、ニーチェさ。ニーチェは悪くない。私個人としては好きな部類に入る。わざわざ回りくどい言い方だなって君は言いたげだけど、仕方がない、これが私だ。17年間かけて作り上げられてきた私ってやつなんだ。所々、ひねくれているらしいのだけどさ。
 
 そうだね、私は雨が好きだよ。いや、個人としては好きと言っておこう。この世では大多数が真実を作り上げるからね。マイノリティと言うやつは肩身が狭いものだ。それも雨に打たれるほど好きなんて奴はね、マジョリティな方々から見れば異常に見えるものさ。現に君はこうやって私を心配してやってきた。こいつ、どこかおかしくなったんじゃないかって具合にさ。
 
 わかってるよ、君はそんなことを思わない奴だって。君は何度も私を助けてくれた。こうやって、私が可笑しな行動をしていると君が飛んできてくれたものさ。そのおかげで君はクラスの中で私担当処理班なんて呼ばれているんだろう? 傑作なものだ。
 
 いやいや、感謝は十分にしている。私だったら私なんて構いたくないからさ。君がすごい人格者だってことは理解の上で話しているの。私は話が下手なものでさ、言いたいことを言う前にあちこちに脱線してしまう。言いたいことがシンプルな時ほど顕著にね。

4halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/21(日) 23:10:33
発想 3
オチ 1
構成 4
読みやすさ 2
文章力 2

見当違いかもしれませんがよろしくお願いします。
まず感じたのが「実験的小説」だなと感じました。独白の形をとっているので、尖った表現は無いものの、読みやすいかどうかは僕自身はいかんともしがたい感じでした。曖昧で申し訳ないですが、僕的には読みづらくはないけれど読み易くもない印象です。
ですがその分、最後の一文が映えていると思います。短編ならではの手法で上手だなと思いました。
それと構成のレベルが高い気がしました。語り手の一人称と度々登場するマジョリティとマイノリティの単語、語り部はマイノリティを語る。
仮定ですが、あっ、同性愛の話なんだなって思いました。明確に明記せずに、想像できるのは楽しいですね。
総括すると全体的にレベルは高い感じがしました。


5山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 18:43:19

発想 3
オチ 1
構成 3
読みやすさ 1
文章力 2


6牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:51:10
発想力 3
オチ 2
構成力 1
読みやすさ 1
文章力 2


7ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 11:40:01
発想5
オチ1
構成1
読みやすさ1
文章表現1

ポエムではなく、小説を書いてください。

「そういう話がやりたかったのか。騙された」と思わせたかったのでしょうか。確かにそう思いました、もし貴方の目論見が上記の通りならそういう意味では成功です。
しかしそれまでです。騙された、と思わせる。読者を騙す。これは作品の面白さの基本中の基本であり、それを踏まえている点に関しては技量を感じます。
ですがなぜ読者を騙すのが良いのか、なぜ騙されると読者は楽しいのかというとそれは「先の見えない話は続きが気になり楽しいから」です。

「物語は始まりませんでした」確かに予想不可能です。ですが、それを読んで僕は何もワクワクしたり気になったりしませんでした。なぜならそこに物語がないため、想像の余地もないからです。

文章表現も回りくどくしつこくて読むのに苦労しました。1点についてくどくどと話すのではなく、1つの物を多数の視点から捉えた話を展開したり、1つの話題を複数の例え、論点から論じてみると、話が長くても面白いと思います。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


8リリ :2015/06/23(火) 22:15:40
発想 4
オチ 2
構成 2
読みやすさ 4
文章表現 3

読みやすい語りで朗々と流れていく文章、と言う感じを受けました。しかし、語りの中でオチがなんとなく予想できてしまうのが残念でした。
ただ個人的にはこの手の回りくどさは大好きです。


9つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:06:42
発想力3
オチ2
構成力3
読みやすさ1
文章力3


10うえだ ◆8QAThITfW. :2015/07/13(月) 19:30:08
発想3.5
オチ1.5
構成2.3
読みやすさ1.7
文章力2.2
総合得点11.2


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4 [SS杯pt2]本当の命令は/リリ (Res:2)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 4
1リリ :2015/06/15(月) 23:37:48
 俺の役目は、彼女を守ることだ。

 彼女はいくつもの大企業を束ねる、あるグループ総帥の娘一人娘。総帥の本妻の娘。
 女、娘と言うからには彼女は女だ。当たり前だが男ではない。
 総帥は跡取り息子を欲しがった。本妻は体が弱く、彼女以外の子をもうけることはできなかった。
 愛人に息子を産ませることを総帥は選択した。彼女は本妻の両親の元で散々に冷遇されて育った後、日本ではまだ珍しい寮のある小学校に入れられ寮暮らしを強いられた。彼女の心の支えは、長期休暇で寮が閉まっている間に、本妻へ会いに行くことだった。彼女を出産して以降、本妻は大きく体調を崩し、病院の個室で入院と言う名の軟禁生活を強いられていた。
 しかし、彼女が名門女子高に進学した年の冬、息子が愛人もろとも客船の転覆事故で亡くなった日から数日後、本妻は彼女にこう言った。
「……どうしてあなたは、おとこのこじゃないの?」
 この言葉を聞いた彼女はショックで激昂し、見舞いの花が差されていた花瓶を叩き割り、胸と下腹―ちょうど、子宮があるであろう場所を切りつけた。
 その日は、総帥が跡取りとして、しかたなく、彼女を迎え入れる事を決めた日でもあった。
 
 俺が彼女と出会ったのは、彼女が全ての治療を終えて意識を取り戻した時だった。
 表向きは総帥から派遣された護衛。
 最初から彼女は俺に敵意丸出しで接してきた。
 俺は総帥からの命令もあり、彼女が吐く暴言に全て謝罪を返し、彼女の命令は何でも聞いた。
 その内、彼女は俺の事を『便利な奴』程度には認識してくれるようにはなった。
 ただ、オレの本来の役割は彼女の監視だ。彼女に関わる全ての情報を総帥へ報告するのが、俺の仕事だ。総帥の命令は『跡取りの命を守り、その願いを何でも聞き遂げる事』。彼女の監視は前者に当り、後者はどうも人を使う練習のようだ。
 彼女にプライバシーなどなく、新たに転入した学校でどうしているか、部屋でどうしているか―学校に事務員として潜りこみ、部屋に監視カメラを付けて、寝言から読んでいる本まで俺は全て総帥へ報告した。
 
 彼女が俺を『便利な奴』と認識した頃の彼女の命令は
「ねぇ、あの本が読みたいわ」
「ねぇ、この服を買ってきて頂戴」
「ねぇ、今日の夕食は父様がいらっしゃるの。行きたくないから、適当に言い訳をしておいて」
と、割合可愛い物だった。

けれど

「……ナイフ、カッターでもいいわ。刃物を用意して」

 命令をした声は、余裕が無く震えていた。
 ナイフは素人には危ないからと、俺はカッターナイフを用意した。彼女はそれを毎日持ち歩いた。
 原因はもちろんわかっている。
 学校で、総帥の呼び戻されてからの唯一の心の支えであった友人達が、実は彼女に取り入る為に近付いている、という噂が流れたのだ。
 彼女は怯え、自分を守る武器を欲しがったんだろう。
 
 そして、その武器は実際に振るわれた。
 彼女は聞いてしまったのだ。
 友人だと思っていた女の子たちが、自分の事をただのコネ作りの相手としか思っていないと話していることを。
 錯乱状態に陥った彼女は、無造作にカッターナイフを振るい続け、生徒の知らせで俺が駆け付けて羽交い絞めで止めるまで止まらなかった。夕方、夕日が差し込む教室は陽の光以外にやけにはっきりとした赤色で染まっていた。

4ゆりーいか ◆8QAThITfW. :2015/06/17(水) 23:40:24
発想 3
オチ 3
構成 2
文章力 3
読みやすさ 4

可もなく不可もなくと言った作品。ただ読めてふーんで終わってしまう話。起承転結はあるとは思うが、ただの起承転結であり、物語にメリハリがない。盛り上がるべき部分が盛り上がってないために平坦な話になっているのだと思った。
まず、ヒロインを作っている要素としているのに、物語に深く関わってこない怪我はただ不快になるだけの要素にしか感じなかった。ヒロインの内面を描いたらそれは変わってくるのだろうが、今回の話ではそれは見られない。
ヒロインは人間としての自らの必要性を、ヒロイン自信が感じることが出来なかったために、死にたい、と思ったゆえの行動で、それを主人公は恰好よく助けてくれる、と言う話を書きたかったのだろうが、物語におけるキャラやバックグラウンドの要素が希薄であるために、「悲劇のヒロインな私の本当の願いを叶えてくれる主人公SUGEEEE!」と言った三文芝居にしか見えなかった。
つまり、ご都合主義の手のひらで展開されるいい話、と言った印象を読んで感じた。
なぜそのように見えてしまったのかを推測すると、1から10まで説明をしているからだと思う。丁寧すぎるため、または省略してもいい部分を過剰に説明しているために、物語としての緩急を失い、結果として盛り上がりに欠けてしまっているんじゃないかと思う。
前回の話では逆に説明不足+話の強引さがあったが、今回の作品ではいい意味での強引さもなく、話の流れにおいて説明過多な面があるために、ヒロインに新しい自分を与えるところに盛り上がり、カタルシスを感じることが出来なかった。
また、ヒロインのキャラクターとしての要素が希薄であり、物語の奴隷になっている印象を受けた。これは主人公にも言える話でもあり、短い文字数の中でキャラクターに血を通わすことは難しいとは思うが、その分削れる部分も多く見えるので、改善の余地は大いにありだと思う。
主人公のキャラ性が希薄である部分は、なぜヒロインの助けたのか、という部分であり、逆に他の部分ではキャラが立っていないので、いきなり現れたヒロインの救済という行動にかなりの違和感を感じてしまった。
話の要素としては不可はあまりない印象であるが、話の見せ方がそれに伴っていない。むしろ、話として駄目なものでも見せ方、つまるところ演出であるが、それさえよければ名作にもなるのが物語だと思う。


5halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/22(月) 00:01:04
発想 3
オチ 2
構成 2
読みやすさ 3
文章力 3
 見当違いかもしれませんがよろしくお願いします。
 読み易い文章でした。表現も比喩もややこしくなく、丁寧な文章に感じます。
 話の作りも丁寧で、王道を行っていますが、如何せん描写が足りない。主人公がヒロインを救う理由が、雇われただけでももちろん成立するが、話としては面白くない。ただ、それを除けば高水準だと思います。
 表現の仕方次第では良い作品になると思いました。


6山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 19:00:41

発想力 3
オチ 3
構成力 3
読みやすさ 4
文章力 3


7牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:47:33
発想力 3
オチ 2
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 3


8ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 13:13:59
発想2
オチ1
構成3
読みやすさ4
文章力3

どこかで見た話、という印象でした。長編の一端であれば良い要素ですが、単体のSSとしては今ひとつだと思います。

「こういう話を書きたい」と思った時、どこかで読んだ話を下敷きにするのは良いのですが、それにそのまま乗っかってしまうとただのテンプレになってしまいます。重要なのは「どこに自分の個性を入れるか」です。

オチだけでもだいぶ変わります。オチが変われば途中の物語もその伏線で満ちて輝きが変わります。物語を書くとき、「読者は途中でどのように予想するだろう?」と考えてみてください。そしてその予想を裏切る事を目指してみてください。

文章表現に関しても、娘という言葉をわざわざご丁寧に説明する必要性が見当たりません。必要の無い物を書いてしまったという事は、主人公が必要ない事をいちいち語る回りくどいヤツなのでしょう。ならばその要素をもっと語り部の端々に散りばめ、物語の展開にも影響させてキャラクターの個性として書ききるべきだと思います。

足りないのはオリジナリティー、ですが主人公の舌から解決の糸口は見えています。もっと個性を!


9つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:07:31
発想力3
オチ3
構成力3
読みやすさ4
文章力2


10うえだ ◆8QAThITfW. :2015/07/13(月) 19:24:27
発想2.8
オチ2.2
構成力2.6
読みやすさ3.4
文章力3.2
総合得点14.2


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5 【SS杯pt2】後に続け/きりん (Res:3)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 5
1きりん :2015/06/19(金) 18:51:01
 カナヅチのくせして学校のプールに忍び込むって、バカなんじゃないか。と遼太郎は思った。
「だって! あたしだって……」
 けほけほとむせながら、彼女は意味にならない言葉を水と一緒に吐き出す。生徒が入る事を考慮されていないプールの水は汚いかもしれないというのに。飲んだらどうする気なのか。
 何も無理に誘ったわけじゃない。小学生の頃からの習慣で、今年も真司、健吾と真夜中のプールで遊ぶ計画を立てていた。そこへ勝手について来たのだ。

 警備員の巡回を掻い潜り、職員室に残る多田先生の目をすり抜けて着いたプールはまるで夜の海のように静かに、重たく佇んでいた。背には荒涼の砂漠と見紛うグラウンドが冷たい顔をこちらに向けている。さっきまで野球部が夕練をやっていたはずだった。人のいたはずの、誰もいない世界。それは文明の滅びた後の廃墟を彷彿とさせた。あの地面の下に、無数の瓦礫やビルが埋まっていてもなんらおかしくない気がした。
「夜のグラウンドって、あんななんだ」
 莉緒の澄んだ声が、冷汗を撫でる風に乗って運ばれる。
「やめなってホント」
「ここまでついて来といて何言ってんの」
 委員長として健吾達の悪事を止めに来たはずの早希も、いつの間にか金網の前まで来ていた。健吾を始め、遼太郎、真司、そして莉緒までが網の向こうに吸い込まれていく。

 健吾が奇声を上げて飛び込んだ。後に続けとばかりに遼太郎と真司も続いた。夜の帳に水飛沫の音が響き、波が広がる。
「ホントに行くの?」
「うん。もう塾サボっちゃったし、今さらおうち帰れないよ」
 水着姿になった莉緒も、水の中に消えた。視力の効く範囲に見える人がいなくなり、早希も仕方なく水へ飛び込んだ。暗くて水面も水底もよく見えない。どちらが上かもわからずただもがいていると、不意に強い力で捕まれ、星空をバックに間近に迫る健吾の顔が現れた。
「何ヤってんの? お前」
 一瞬、星の美しさと相まって見惚れていた。下から腰を押し上げ、腕を引いてくれたであろう遼太郎と真司も横に並んでいる。

5halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/22(月) 00:20:20
発想 2
オチ 2
構成 3
読みやすさ 3
文章力 2

見当違いかもしれませんがよろしくお願いします。
出だしの文章から、三人称一元視点なのかなと少し歓喜したのですが、結構視点がころころ変わるので、三人称を用いる場合完全な神の視点にするか、もしくは一人に絞った方がいいと思います。文章も上手ですが、誇大表現が少し多いかなと感じる所も少しだけありました。
話の中身ですが青春小説していて良かったです。僕の感想ですがこの作品は変に捻らず書いていて良いと思いました。発想、オチはありふれた者なので2にしましたが決して悪い意味という訳ではないです。寧ろ良い。
僕としては文章が気になりました。下手という訳ではないですが、もやもやしました。


6ゆりーいか ◆8QAThITfW. :2015/06/22(月) 13:35:45
発想 2
オチ 3
構成 3
読みやすさ3
文章 2

丁寧にまとめられてて良かったと思います。ですが、上で言われているように視点の移動が気になったのと、もう少しパンチ力が欲しいと思いました。
大人って一体何なんだろう?的なテーマ性を感じました。その点が良かったと思います。だけれども、欲を言えばもう少しドラマチックな話であった方が自分的な好みでした。
例えば、誰かが溺れてしまうだとか、そういった要素があると、主人公たちが子供であることが引き立ったんじゃないかと思います。少ない文字数でやりくりするのは難しいですので、欲を言えばの話です。
視点の移動の話ですが、この話は一体誰の目から見た話であるのか、ということです。物語というか作法的に、もしくは一般的には視点は統一している方が好ましいです。意図性を持たない視点の移動は読者の混乱を招いてしまう恐れがあります。
文章力、読みやすさは並だと思いました。特に問題はないと思います。
それとキャラクターが2人ほど無個性になっているのが気になりました。


7山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 19:05:07

発想力 2
オチ 2
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 3


8牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:40:02
発想力 3
オチ 3
構成力 4
読みやすさ 4
文章力 3


9リリ :2015/06/23(火) 22:04:37
発想 2
オチ 2
構成 2
文章力 3
読みやすさ 3

爽やかな青春小説、という風に感じ読後に清涼感を感じました。
前のお二方同様、視点の移動に関わるぐらつきの他、学生達の関係性がもう少しはっきりしていて欲しい個人的にはと感じました。


10つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:08:33
発想力2
オチ3
構成力4
読みやすさ3
文章力3


11うえだ ◆8QAThITfW. :2015/07/13(月) 19:20:36
発想2.2
オチ2.4
構成3
読みやすさ3.2
文章力2.6
総合得点13.4


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6 [SS杯pt2]少年は今際にエンジェル・ハイロゥを夢想した/halo (Res:6)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 6
1halo :2015/06/21(日) 20:20:08
 生まれてから一度たりとも楽しいことなんて起きる筈はない。埃と手垢に塗れた軍手だけを持って、いつもの作業場に向かう。
 全員が平等に働く、素晴らしい理念だと12歳の春に少年は自身の指導員から聞かされた。だが幼きゆえに疑問をある時少年は投げかけた。

「平等ならどうして、貴方は僕等と働かないの? どうしてこの国にはまだ、王様がいるの?」

 回答は暴力だった。呪詛のように囁かれる異分子を断定される言葉。熱のような痛み。そして、指導員自体が怯える様に少年を矯正させようと必死だった事を、少年はかすかな記憶をたどり覚えていた。
 次の日、指導員はいなくなっていた。代わりに来た指導員は、前より少し表情が薄かった。
 ダウンタウンの坂を下りる。下町の更に最奥、少年の仕事場へ走る。

 そこは、小さな地獄だった。

 唸る肢体は虫の息、いや既に事切れている者の方が圧倒的に多い。鼻に付く腐肉と血腥い臭いにも慣れたもので吐き出していた頃すら懐かしい。少年よりも歳をとった男が臭いに耐え切れず嘔吐を繰り返す光景を横目で見ながら、愛用の軍手をはめ込み、安らかに眠る吐瀉物塗れの死体に向かう。
 小さな地獄、通称シェーオル。大仰な名前がつけられたその場所は、ゴミ捨て場だった。無論、普通のではない。動けなくなった労働力、人間を廃棄する場所だった。
 少年の仕事は至極単純。散らばる死体を処理し、息のある同業者に死を下すこと。最も少年はハイエナ(死体を処理する者の隠語)であり、リカオン(生者を処理する者の隠語)の仕事をしたことはかつて一度もない。
 朝9時から夕方15時まで。それが少年の就業時間だった。12体目の解体を終えた辺りに支給されたパンとスープとサラダを食べ、21体目の解体を終える頃には終業を知らせる鐘が鳴り響いた。いつもよりも、少しだけ成果――1体程度――が多かった。
 吐瀉物塗れになった軍手はここで洗っていく。洗剤をふんだんに使えるチャンスはここぐらいしか少年は知らなかった。

8山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 19:11:15

発想力 3
オチ 3
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 4


9牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:45:44
発想力 3
オチ 3
構成力 3
読みやすさ 3
文章力 3


10ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 12:43:44
通信エラーにつき再送信しています。重複したらご了承ください。

発想3
オチ4
構成5
読みやすさ5
文章表現5

今回のSS杯の中で最も高く評価する。
世の「不条理」という物をテーマとする話として感じたが、特に良い点はそれが「貧しい社会」「奪われた子どもの権利」「身分違いの悲恋」「暴力」「処刑」と多角的に捉えられている点だと思う。

1点の主題を1点の話で語り終えるのは簡単にできる。それをいくつもの要素・視点で語るというのはその作品が良作となる第一歩だと思う。それだけで物語は何倍にも深くなり、説得力も一気に膨れ上がる。

SSでこの文字数でここまで世界観を構築するのは至難の技だと思う。物語としての表現の中で同時に舞台を説明し、想像の余地を残し読者に任せるという手も効果的に使っている。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


11リリ :2015/06/23(火) 22:22:40
発想力 4
オチ 2
構成力 2
読みやすさ 3
文章力 5

まず文章の書き方が上手い、と感じました。
ですが、少女がなぜダウンタウンにいたのか、ということとオチに少し疑問が残りました。


12つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:09:27
発想力3
オチ2
構成力3
読みやすさ3
文章力3


13うえだ ◆8QAThITfW. :2015/06/29(月) 11:55:23
総合得点 16.1
発想



14うえだ ◆8QAThITfW. :2015/06/29(月) 11:56:32
総合得点 16.1
発想3.1
オチ2.8
構成3.1
読みやすさ3.1
文章力4


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7 [SS杯pt2]祥子/エリン (Res:3)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 7
1エリン :2015/06/15(月) 23:32:08


買い物から帰ってきた僕は自宅アパートの階段を上がり、廊下の一番奥まで歩いた。家の鍵をさして玄関の扉を開ける。一人暮らしをするにはちょうどいい、1Kの角部屋。テーブルとイス、それからテレビなどが置いてある生活スペースと、本棚に囲まれた書斎としての部屋を設けていた。実家から越してきて数年経つこの家だが、招いたことがあるのはたった一人だけである。ダビング用に買ってきたディスクの封を開けながら、僕は彼女との思い出を振り返った。

始まりは、国道線の近くにある私立図書館。そこで僕はアルバイトをしている。たくさんある本棚の整理をしながら、仕事に差し支えない範囲の時間で気になった書物を読むこと。それが僕のちょっとした楽しみだった。春先のある日、いつものように仕事をこなしながら、そのちょっとした楽しみを満喫していると「あ、あの」と横から声をかけられた。とても緊張した様子で、胸に数冊の本を抱えている。春物のニットを着た、茶髪のロングストレートの可愛らしい女性。
「その作家さん、お好きなんですか?」
それが、祥子だった。

「あ、はい。好きです。すごく」
「私もすごく、好きなんです。でもマイナーな方だから、あまり語れるような人が、いなくて……。あなたのこと、よくお見かけしてて、その、手に取る本の傾向が、私と似てるなって思って、その……」
「……職務中に本読んでてすみません……」
「え、あ! いや、その、えっと、そうじゃなくって!」
「バイトもうすぐあがるんです」
「えっ?」
「ですので、よかったら借りた本を読んで、待っていてもらえますか?」

話しかけてくれた彼女の勇気に応えたくて設けた、喫茶店でのお茶の時間。そこで僕たちは、びっくりするくらいに打ち解けてしまった。彼女の名前は雨宮祥子、あの図書館の常連らしい。僕は本当によく見かけられていたのだろう。きっかけになった、お互いが好きなマイナー作家の話で盛り上がると、その他によく読むジャンルなどもまた気が合ったのだ。普段はおとなしそうだけど、好きなものには熱くなる性格的にもたぶん、相性がよかったのかもしれない。久々に時間を忘れるくらい楽しくて、僕らの談話は夕暮れになるまで続いた。別れの際、携帯番号やメールアドレスを交換して次の機会を約束する。また彼女と話が出来るのかと思うと、僕はそれだけでわくわくした。
「え、コジローくんって、私より年下!?」
「うん。大学一年」
「二つ下かぁ……。そっかぁ……大人びてるね」
「祥子さんが子供なんだよ」

「あ、ねぇほら。水たまり!」
「へー。虹がかかってる。綺麗だなぁ」
「ふふふ……必殺! ホース攻撃・アクアウォーター! でやー!」
「は!? ちょ、やめてって!濡れる濡れる!」
「へへ~ん! 昨晩読んだ小説の主人公、水の使い手だったからっ」
「……くっそ仕返しだ! ウォータースプリーム!」
「いやああああああああ!」

「カメラ好きなの? コジローくん」
「うん、昔読んだ小説の影響だけどね。カメラのフォルムが好きなんだ」
「へぇー。じゃあコレクションって感じなんだね」
「そうそう。ビデオや写真は、あまり撮らないかな」

「祥子さん、友達多いタイプ?」
「ううん全然。知り合いは多いけど……」
「そっか。なんか意外だな」
「私、人は好きなんだけど、人付き合いはあまり上手くないんだ」
「あぁ、なるほど」
「冗談通じないとか、何考えてるのか分かんないとか」
「分かるよ。好きなのに、色々失敗したりね。」
「うんそう。だからね、コジローくんと仲良くなれたのが、とても嬉しいの」
「…………僕も」

「いらっしゃ~い! ごめんね~、散らかってて」
「……いろいろ溢れてるなぁ……」
「昔から片付けるのがどうも苦手なんだ」
「うんそうだろうね」
「あ、でも料理は得意よ! 何か作ろうか?」
「まずはこれ、どうにかしてからな」
「はい……」
こうして僕と彼女の仲は、一緒に話をしていくうちに、どんどんと深まっていった。

5halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/21(日) 22:50:00
発想 1
オチ 2
構成 1
読みやすさ 3
文章力3

的外れかもしれませんがよろしくお願いします。
題材が短編向けではないような気がします。やはり恋愛ものには仲良くなる経過が必要不可欠で、短編ではどうしてもそれを削らざるを得ないので、お話が陳腐になってしまうと僕は思いました。
恋愛ものは流れが単調になるのを親愛になる経過で彩るものかなと僕は思っているので、やはりその点で言うと厳しいかなと個人的には思います。
文章力は十分にあると思います。見ただけで想像しにくい比喩が少しあった気がしますが、読ませるには十分な文章力だと思います。
落ちに関してはこれからが想像できるものであったので、評価は2としました。
一人称の文章は凄くためになります。あまり書いたことがないので評価に値するかどうかわかりませんが読みやすかったです。


6牧場 甘焦 :2015/06/22(月) 20:54:39
発想力 3
オチ 3
構成力 4
読みやすさ 3
文章力 3


7ゆりーいか ◆8QAThITfW. :2015/06/23(火) 00:02:19
>>4追加です
この物語の始まり方は、主人公が過去を思い出すというところから始まっている。つまり、この物語の時間軸は現在から過去を回帰している。だけれども、物語は過去のまま終わってしまい、現在へと視点が戻っていない。その辺りがすごく読んでて違和感でした。書き忘れです。失礼しました。あとこれはここにあげる時のミスかもしれませんが、段落下げをしていないのがすごく気になりました。


8ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 11:26:07
発想4
オチ1
構成4
読みやすさ5
文章表現3

書きたいテーマはよく見えた。ただオチがつかず、説得力がない。「僕」はなぜこの話を思い出したのか。その経験が「僕」にとってどういう意味がある事なのか。全てをさらけ出してしまう必要はないが、それを想像する材料がないと「この作品は何が言いたいの?」というのが掴めない。なぜ、この経験が作品となりうるのか、という事。

書き出しは「何か始まる」というワクワク感、予感が必要な物であるが、その点に関してはすごく良い。SSとして短く纏めるというのは難しいが、不恰好でも纏めようと努力した形跡がある作品がそれなりの形になる。次のSS杯など機会があったら一度やってみてほしい。


9リリ :2015/06/23(火) 22:30:47
発想力 3
オチ 2
構成力 3
読みやすさ 4
文章力 4

女性向けの暖かな作品、という印象を受けました。
もう少しオチに2人の関係か、作品に対する心意気か、何かがもう少し欲しかったです。


10つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:10:05
発想力2
オチ1
構成力2
読みやすさ3
文章力2


11うえだ ◆8QAThITfW. :2015/06/29(月) 11:47:42
総合得点 13.4
発想 2.5
オチ 1.8
構成 2.6
読みやすさ 3.5
文章力 3


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8 [SS杯pt2]小さきもの/牧場 甘焦 (Res:3)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 8
1牧場 甘焦 :2015/06/15(月) 23:35:29
 エレベータで降りている時のような軽い浮遊感。そんな感覚と共に目が覚める。
「……あー」
 大きく伸びをして息を深く吐く。二度寝をしようか迷ったが、窓から入ってくる光がそれを許してくれない。
 ――それだけでなく、これが明晰夢だとわかっているからこそ、眠れなかった。
 
 発端は一年前。もう内容は忘れてしまったが、ある日明晰夢を見た。そこで何かがあり、起きてからも涙をボロボロ流すほど感動した記憶がある。
 学校と家の往復で刺激のない毎日に退屈していた私は、その感動をもう一度味わうために明晰夢を見る方法を調べた。
 色々なメディアで調べたものをまとめると、昼寝をして、夜もたっぷりと眠る。起きている間も現実を夢と思い込み、自身に暗示をかける。
 大体の情報がこれに似たようなことを言っていたので、すぐさま実行した。
 
 それを続けて二週間後、明晰夢を見ることに成功する。さらに数か月後には五日に一回のペースで見れるようになった。
 だが、もうその頃の私は涙を流すほどの感動を体験したいという目的ではなく、夢の中で好きなことをしたいという俗物的な欲求に突き動かされていた。
 そしてそこからが難しい。明晰夢を見る頻度は格段に上がったが、テンションが上がったり興奮しすぎると夢が覚めてしまうのだ。私は夢の中で自由に動き回りたいというのに。
 好きなことをしたいのに興奮はできないという矛盾をコントロールし、ようやくなんでもできるようになった時には半年もの月日が過ぎ去っていた。
 これほどの時間が掛かると事前に知っていたならば、挑戦せずにだらだらとゲームに耽っていただろう。だが、後悔の念は一切ない。
 ――何にも縛られない、自分だけの世界を手に入れることができたのだから。
 
 
 さて、ずっと家にいるのもなんだし、そろそろ出かけるとしようか。
 今私がいるのはごく普通のアパートの三階。近所には田んぼがいくつかある。近くの建築物で三階以上のものはまずないので、辺りを障害物無しにぐるっと見渡すことができる、緑が多い良いところだ。最寄り駅に行けばそこそこ賑わっているし、昔はこの微妙に田舎っぽいところが気に入っていた。今では見慣れすぎてちっとも面白味を感じないが。
 
 ベランダの引き戸を開けるとさわやかな風が入ってくる。――その風に乗るように私はベランダの柵に身を乗り出し、重力に身を任せて、落ちた。
 頭から地面に向かって加速してゆく体。普通であれば怪我をするだろうが、今の私は飛べる。
 あっけなく、数秒も経たない内に着地。空中で減速したためトッと音もないくらい緩やかに着地した。
 周りを見渡すも人がいない。強く念じれば人を出すことはできるが、それは味気なく感じ、近くの駅の方へ向かうことにした。
 
 今までこの夢の中で様々なことをして遊んできた。家、飛行機、さらには札束プールを出してみたり、ゲームのように何でも壊してみたりと本当に何でもして遊んだ。しかしそれらはすぐに飽きてしまう。自分の考えたことしか世界に反映されないのがひどく退屈になってくるのだ。
 それを解決したのは、人間だった。
 物を出してもそれは自分の思った通りにしか動かないが、私の夢の中であるのに関わらず人は好き放題に動く。原因は全くわからなかった。
 そして、夢の中だからこそかもしれないが、勝手に動く人を観察したり、ちょっかいをかけてみたりと人と関わることは長く楽しめるのだ。
 そろそろ駅が近い。道中は全くの無人だったのに、まばらに人が出てきているのが証拠だ。
 経験上高い確率で駅には人がいるため、私はよく暇つぶしにここに来る。

5ゆりーいか ◆8QAThITfW. :2015/06/16(火) 14:19:50
発想 3
オチ 2
構想 1
読みやすさ 2
文章力 2

 すみません、なにがどうなっているのかもわかりませんでした。やりたいことはなんとなくわかるのですが、オチに至るまでのプロセスを理解することができませんでした。
 起承転結で言うところの転と結のあたりにおける説明力が圧倒的に足りない印象です。SFであれば、読者の理解できないことを言ってもいいようなところもありますが、「世にも奇妙な」に出てきそうな今回のような話では、何がどうなってこうなった、という説明を省きすぎると読者を置いてきぼりになってしまう傾向があります。というよりも私が置いてきぼりになりました。
 最後の方でカタルシスがあるような気がしますが、それも薄く、物語として不可解かつ、非常に後味の悪い感じで終わっています。少なくとも私はそう思いました。
 今回、読んだ印象としては結末までのプロセスを丁寧に説明してほしいと思いました。


6halo ◆kTi/NPKVoo :2015/06/21(日) 23:37:58
発想 2
オチ 1
構成 2
読みやすさ 2
文章力 2

見当違いかもしれませんがよろしくお願いします。
まず思ったこと。オチが唐突過ぎて意味が解らない。仮に天国に行ったとして、何故行くのかがわからない。成仏にしたって未練を果たさなければいけないのに、その未練が見ず知らずの少女? ってなってしまいます。
明晰夢の題材は面白いと思うのでなおさらオチがついていないような気がして損している気がします。
面白そうな話なのにオチが全てを駄目にしている感が僕にはありました。逆を言えばオチとそれに至るまでの流れがしっかりしていればいい作品になるんじゃないかなと思います。


7山林檎 ◆EASU4gI.Q. :2015/06/22(月) 18:55:30

発想力 3
オチ 2
構成力 2
読みやすさ 3
文章力 3


8ドン ◆UvEBa4uUc6 :2015/06/23(火) 13:00:17
発想5
オチ2
構成1
読みやすさ5
文章力2

筆の赴くまま書いた、といった印象。解釈を読者に委ねた作品であるように思う。少女は天使か、それとも死神だったのだろうか。あの風船は鎌なのか?それとも木が肉体、風船が魂を象徴していたのか?そのように考えれば大いに楽しめる。

残念なのは、そのように何かの暗示を感じさせる箇所があまりに少ない事と、暗示が弱い事。

弱さは文章力に起因していると思う。描写される情景があまりに普遍的で、怪しさや違和感がない。多くを語らない作品も、それはそれで語らなければならない事はある。

脳内に描いた風景をそのまま文章に転写しているのだとしたら、もっと細部まで書いてみてほしい。そうすれば自分でもその光景の成す意味がわかり、書くべき描写が見えてくる。


9リリ :2015/06/23(火) 22:10:41
発想力 2
オチ 1
構成力 2
読みやすさ 4
文章力 3

割と読みやすい文章ではあるのに、内容がよく分からず頭に入ってこないのが残念だと思いました。
特に、オチで何を言っているのか、女の子の行動や姿の変化が唐突すぎてついていけませんでした。


10つっきー ◆6QUnoksOl. :2015/06/24(水) 13:11:21
発想力3
オチ2
構成力2
読みやすさ3
文章力3


11うえだ ◆8QAThITfW. :2015/06/29(月) 11:35:21
総合得点 12
発想 3
オチ 1.7
構成 1.7
読みやすさ 3.1
文章力 2.5


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9 SS杯関連 (Res:5)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 9
1うえだ :2014/10/07(火) 11:00:22
秋のSS杯ですが、一つ一つのスレッドに小説を上げていこうと思います。それで、参加者各位はそれぞれの作品ごとのスレッドに飛んで簡単なレビューをしてほしいと思います。
それを後で私が集計してここで発表します

7うえだ ◆yaIZ1XCxic :2014/10/14(火) 21:23:29
すみません、僕の説明不足で呼びかけれてなかったので、SS杯の評価期間は来週の火曜日、21日までにします!評価できない!書き込めないとかあれば、yabunokouji@gmail.comに評価送ってください!代行します


8うえだ ◆yaIZ1XCxic :2014/10/14(火) 21:43:52
第二回SS杯お知らせ!
第二回はお題を増やして、その中から二つ選んで書いてもらいます!
二つ選んで書いてもらいます!!
お題は
パンツ ニット帽 コスモス クジラ キツネ 宇宙 の六つになってます。
文字数は4000文字と前回と一緒です。
参加はここに書きこんでもらうか、メーリスの方でお願いします。飛び入り参加も大歓迎です!
よろしくお願いします!!


9うえだ ◆yaIZ1XCxic :2014/10/14(火) 21:46:26
参加表明は来週までにお願いします!


10名無しさん :2015/06/10(水) 02:12:32
あげ


14てすと ◆ZUNa78GuQc :2015/06/10(水) 02:26:44
てすと


15てすと ◆ZUNa78GuQc :2015/06/10(水) 02:27:19
トリップの付け方
名前#適当な文字列
でなります。一応


16うえだ ◆ZUNa78GuQc :2015/06/15(月) 23:58:25
評価のポイントですが、5つの項目を作って各5点ずつの計25点で評定してください。
評価ポイントは
発想
オチ
構成(オチへの持っていき方)
読みやすさ
文章表現

の5つです。

採点は評価を各項目ずつ平均して、合計します


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10 【必読】初めに【ルール】 (Res:0)All First100 Last50 SubjectList ReLoad 10
1うえだ :2014/10/07(火) 10:57:58
一応、身内用です
創作文芸を志す皆々様にお使いいただける掲示板です。
荒し行為とかするとアク禁しちゃいます。
自分の小説宣伝とかレビューしてほしいとかそういう場は別途作ります。
まぁ、とりあえず初めてなのでお手柔らかに

2名無しさん :2015/05/13(水) 11:53:14
SS杯についてのお知らせです。守って欲しいこととかあるんで一応読んでください。ちなみに、今回の参加者8〜9人だと思われます!

1.小説の作法は守りましょう
誤字脱字等はどれだけ気をつけても出てしまうことがあります。それは仕方ないとしても、他のことについては守って欲しいです。
小説の基本的な作法、例えば三点リーダーやダッシュの使い方や段落下げ等です。これは気をつければ修正できます!
意図的な表現方法として無視する場合は全然おkです!!

今年の夏コミの本を読んでて思ったのは、算用数字と漢数字がごっちゃになってる方が多かったです。いくら話が面白くても、細かい作法ができてないなかったら、作品の味を落としてしまう可能性があります。気をつけて書きましょう!
このような小説の作法はググれば出てくるのですが、一応url置いておきます。僕がググって一番最初に入ったサイトです。
http://www.raitonoveru.jp/howto/c1.html

2.締め切りは守りましょう
待ちません

3.タイトル、P.Nを付けましょう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)


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