- 1 名前：松江＠暫定管理人 投稿日： 2004/08/30(月) 17:55
- プレイレポート公開用スレッド。
リプレイ、SSなど、手段は問わない。
ネタバレはGMの顔色を窺いつつ。
- 21 名前：『落日』 投稿日： 2005/08/29(月) 22:41:11
- ハウトリンゲン公領は軍靴に踏みにじられ、最後の時を迎えようとしていた。
人気の無い館の廊下を足早に進む、甲冑に身を包んだ騎士と少年の姿。
遠くに聞こえるだけだった兵馬の喚声が急に近くなった気がして、少年は驚いて傍らを歩む騎士の――父の顔を見上げる。
「父上、どちらに行かれるのです？母上は…」
「後から参る。案ずるな、フォルセティ」
辿りついた先の塔で出迎えたのは少年も良く見知った侍従の長。
「諸事整いまして御座います、お館様」
「フォルセティ、そなたはこれより隣国への特使として参れ」
侍従の言葉に頷くと騎士は息子に告げた。
「父上？！」
「ツェルコンの脅威を伝え、備えよと警告するのだ。いたずらに戦火を長引かせては民のためにならぬ故な」
「それには騎士にも適任はおりましょう！僕も…いえ、わたしも父上と共に戦います」
「我が名代としての証、“黒晶の楯”はそなた以外には渡せぬ。時間が惜しいのだ、急ぎ支度せい」
尚も言い募ろうとする我が子に、『命令』と言う形で話を切りあげる。
「さあ若様、お支度なさいませ。お召し物はあちらに…」
フォルセティと呼ばれた少年が自分で身支度を整えている間に、騎士は塔の北側に歩み寄ると伝来の手順通りに仕掛けを外してゆく。すると共に何も無かった筈の石壁に通路が口を開けた。
「…最期までお供できず申し訳御座いません」
ランプを手にした侍従長が主に声をかける。
「いや。お前は今日まで、本当に良く務めてくれた。礼を言う」
「お言葉、もったいのう御座います」
深々と頭を垂れるのを制して騎士は言を紡ぐ。
「これは余人には頼めぬ。アウグスト…あれを宜しく頼む」
「この身に代えましても」
短い言葉に思いを込め、長年連れ添った主従は永の別れを静かに交わした。
「行け。道はアウグストが知っている」
（省略されました・・全てを読むにはここを押してください）
- 22 名前：狼＠『英雄の仮面』ＰＬ＆『落日』著者 投稿日： 2005/08/29(月) 22:54:17
- 『英雄の仮面』（05/08/28）／GM 松江あきら氏
“ブラック・イージス”フォルセテウス・ライヒェナウ
アルカナ アングルス／アダマス／コロナ
因縁 ◎恩人／レオポルト・フライブルク伯
故ハウトリンゲン公の嫡男。
両親に愛情を注がれ、虚弱ながらも心健やかに育つ。しかし、幸せな幼い日はツェルコン戦役
の末期、あっけなく終わりを迎えた。館が落ちる直前に隣国への特使という名目で逃がされる。
大切なひとたちの助けになれず、自身が無力な子供である事に忸怩たる思いを抱く。
護られていた幼年期を脱し、いつか相まみえる仇に立ち向かうために、剣を取った。
＊アクト時年齢15歳、ツェルコン戦役時は12歳。
- 23 名前：松江＠RL 投稿日： 2005/09/05(月) 20:05:22
- 3/21
今年になってから6回目のN◎VA-DのRL。……うち半数が1on1で三分の一が二人アクトですが。
で、3/21とうとう今年初の多人数アクトのRLを担当をプレイ。
N◎VA-D初めての人をお迎えするとあって、作成済みキャストを準備。
……それがついつい朝の五時までかかってしまったのは御愛嬌。
N◎VA-D『真実の意味』（『Nothing hurts like the truth』改題）
フェイト枠：石田俊之（♂／27／バサラ●、タタラ、フェイト◎） PL：さおりさん氏（表記統一に御理解下さい）
キャスト間コネの時点から物凄い保護者っぷりを発揮。懐いていた少女の電話から事件に巻き込まれる。
真砂へ渡すコネは『昔拾った子供』でスートが【生命】。……RL個人的に激しく〈デジャ・ヴュ〉。
イヌ枠：真砂（♂／18／カタナ●、チャクラ、イヌ◎） PL：ことに氏
身長146cmのちびっこ無愛想ハウンド。同僚は立てるが上司にはぶっきらぼう。
K.Kへ渡すコネは『腕は立つ要注意人物』でスートは【理性】。
カタナ枠：K.K（♂／28／カブト、カタナ◎、カブトワリ●） PL：時渡狼氏
お馴染み軽薄美形荒事屋。別れた彼女を思い出すうちに自分自身の過去を振り返りつつ。
今回は全般的に控えめ。でも肝心なところ（女性がらみ）ではしっかり前に出る。
香織へ渡すコネは純粋に『好意』でスートは【感情】（でも素っ気無くされる）。
トーキー枠：香織・ジェファーソン（♀／26／ミストレス、トーキー＝トーキー◎●） PL：工藤“あーる”龍聖氏
ポニーテールで童顔の女性リポーター。九条から取材に行ってらっしゃいの投げっぱなし。
真砂と言い争う場面ではまさに子供。俊之が二人の年齢差に首をかしげる一幕も。
俊之へ渡すコネは『学生時代の友人』でスートは【感情】。
石田俊之にわりと尽きる感じです（すごい表現だな）。
オフィシャルがSSSで思い描いたあるべきN◎VAのフェイト像をここに見た
- 25 名前：11/6N◎VA-D『ドゥームズディの雪』レポートBy松江＠RL 投稿日： 2005/12/01(木) 13:43:48
- バサラ枠：Despair（バサラ＝バサラ＝バサラ◎●） PL：るぱ氏
かつては別の名で呼ばれていた退魔師。その名のごとく、他者に絶望を与える者に真の絶望を見せつける。
……色々な面でこのシナリオに投入して正解のような気が（ネタバレの予感につき詳細は伏せる）。
ただし、予想外の所で神業を使ったせいで、RLが対応に困りクライマックスの開始が十分遅れました。
カタナ枠：“鬼斬り”長曽根勝海（エグゼク、カタナ：剣客◎●、チャクラ） PL：狼氏
ハンドルは濁らない。この枠狙いで組んできたキャスト。イエローエリアの道場主。
パックを昔拾った事があることになり、どこか泰然とした雰囲気を醸し出す。
クライマックスでとんでもないものを斬って一同驚愕。
カブキ枠：風妖精パック（アヤカシ、カブキ：カラミティ◎●、ミストレス） PL：ゆさ氏
前日の妄言を元に松江が組んできたキャストを投入（コンバートキャストのはずだったのにね）。
モデルは漫画『ベルセルク』の同名キャラクタ。
いやアクト全体を掻き回して温度を上げてくれました。良かった。
カブト枠：氷室晃一（カブト＝カブト◎●、フェイト） PL：綿引氏
今回唯一のお馴染みさん（他は全員N◎VA-D初稼動）にして唯一の常識人。
シナリオとの温度差が激しいことしきりでしたが、こういう人がいないとつまらないよね。
PLもどこか精神ダメージを受けていたようで、お疲れさんでした。
「絶望した！ アドリブで対応できない松江自身に絶望した！」
絶望先生ことDespairの使った神業でクライマックスの状況が大幅に変更。
他者（PL）に絶望を与える者（RL）に真の絶望を見せつけてくれました。
……いや、何とか対応できると思ったから通したんだけどね（苦笑）。
それでも自身のアドリブ能力低下を感じた と いう（『魔王』風に）。
きっとシナリオ作成者サイドとはアクトの色がかなり違ったと思う。
この日は一日かけてゆっくり目にセッション。どこかしんみりと。でもキャストの動きが面白く。
特にDespair先生とパックを見るのがとても面白かったです。
＃別の日のレポートと混じっていたので訂正。
- 26 名前：『電話』 投稿日： 2006/01/26(木) 12:47:01
- あたしは彼にコールを入れた。
事件以来、彼から一切連絡はなかった。
あたしの方からは何かと口実を見つけて、いちいちメールを送っていた。
報道の詳細が決まったこと、シムスティムの原作のこと、etc。
連絡する用件は二つあった。
一つは、彼女のアドレスを教えてもらうこと。
あの時は自分でも言いすぎた気がして、彼女に直接謝りたくて。
あれくらいコントロールできるはずなのに、つい感情的になってしまった。
親子、ってのがまずかったんだろか。
確かにあたしにはその部分、コンプレックスがある、けれど。
やだな、涙なんて見られてないだろな。
勘付かれたリセットには口止めしといたけど。
もう一つは、報道の感想を聞くこと。
いや、理由なんて何でも良い。彼の声を聞きたかったんだ。
できれば誉めて欲しかったんだ。
ああもう、我ながらどうしようもない。
呼び出し音をこんなに長く感じたのは、多分初めて。
全身が心臓になったような気さえしてきた。
あたしが通話をオフにする決意ができるよりも、一瞬だけ早く回線が通じた。
生唾を飲む音は、彼に聞こえないでいて欲しかった。
「Mr.E？」
本当はこんな呼び方なんてしたくない。でも彼の名前は一言で発音するには長すぎて。
愛称で呼びかけてみたい。でもそれを許されるかどうかはわからなくて。
葛藤と妥協の産物が、他に誰も使わないこんな呼び方。
少なくともあたしだってわかってくれるから、それだけは良いよね。
（省略されました・・全てを読むにはここを押してください）
- 28 名前：7/31BoA2『処刑都市』レポートBy松江＠ヴィルギニアPL 投稿日： 2006/02/12(日) 05:01:57
- 松江の我が侭で、かの名作をあーる氏にGMしていただく（詳細は>>［調整所］398参照）。
暴虐に立ち向かう人：アッシュ・ハーミット（グラディウス＝レクス＝ウェントス）アトル氏（PL2回目）
ヴィルギニアの因縁を「◎幼子」で渡し、過去にかばってもらったことに。いやお手数をかけて申し訳ない。
お詫びと言っては何ですが、インタールードで「○慕情」の因縁を取りましたよ！（お詫びになってない）。
黒章騎士団に派遣された騎士：ビル・オスワルド（エルス＝アダマス＝マーテル）狼氏（PL2回目）
「☆恩人」の因縁を取ったので、助けてくれそうな気がするロールプレイで押し続ける。
「名前も知らない騎士様」としてとても頼りにしました。
……続編でも結局名前を聞かないで終わったというのはここだけの話。
故郷がピンチになる相当：“夢見る”ヴィルギニア（ファンタスマ＝アングルス＝マーテル）松江（GM3回、PL1回目）
一言で説明すると「理解されないジャンヌ・ダルク」。ファンタジー電波娘です。
……自動的に『痛いキャラ』として認識されるのは我ながらどうかと思うが（註：狙ってます）。
「GM、この『故郷』を『兄姉』に変えても良いー？」
シナリオ因縁の書き換えから始める松江さん。「家族のような人たちがピンチになる」ということに。
アクト中は『エルンストにいさま』と呼び続ける。何その妹キャラ。作ってるの？
遺言を届けに来た人：ディオス・ファーレイ（アルドール＝アダマス＝ディアボルス）セイム氏（PL3回目）
ヴィルギニアとオープニングが同じだったので、未設定の現在の因縁でディオスを入れてもいいか確認。「○道連れ」で『同じ方向に行くということで一緒させてもらった』という設定を生やす。
＃……アクトを鑑みればむしろ保護者かと。あ、インタールードで書き換えました。
いや、彼には実にお世話になりました。PCに成り代わりここでお礼申し上げます。
GM：あーる氏（GM1回目、PL1回）
……実は全員周知プレイでしたり。
抑えながら時折光るプレイをするアッシュとビル。隙あらば物凄い勢いで走り出すヴィルギニアとディオス。
これがBoA2初GMだというのに。いや、初だからむしろ良いのか？ どちらにしろ楽しませてもらいました。多謝。
久しぶりにネタバレを回避しながらのアクトの流れは次の書き込みにて。
- 29 名前：7/31BoA2『処刑都市』レポートBy松江＠ヴィルギニアPL 投稿日： 2006/02/12(日) 05:02:18
- 先ほども書きましたが、オープニングはディオスと一緒でした。
町の様子は暗いです。そして目の前に悪徳が！（［鎖］Get）
「ヴィラはディオスの陰に隠れる様にします」理由は恐いから。彼のマントの裾をつかんだまま退場。
続くアッシュのシーンは登場不可でスルー。ビルのシーンで登場を狙います。
とは言えここは騎士団詰め所でビルが指示を受けるところ。登場はシーン内容が一段落してから。
状況を理解できないバカな小娘であることを視聴者にアピール。すがるような視線をビルに向けてみたりしつつ（☆恩人）。
結果、強面の騎士団長に「もう一度やったら牢に入れる」と脅されました。すっかり怯えきってそれ以上声を上げることもできず震えながら退場。
……これが後の伏線になろうとは神ならぬ身には知る由もないことであった。
ヴィルギニアのとった主な行動（小娘モーション）を箇条書きで。
・おびえる ・マントの陰に隠れる ・マントの裾を掴む ・大声を出す ・人の名前を連呼する ・口を塞がれる ・にらまれて黙り込む ・目に涙を溜める ・すがるような視線を向ける ・兵士に抑えられる ・走り寄ろうとする ・転ぶ ・すがりつく ・泣き喚く ・半狂乱で殴りかかる（無害） ・天使様の声の内容を説明する ・涙を流す
その他、両手を広げていきり立つ大人たちを遮ってみたり。
「大丈夫。天使様がそう言ってるから」
＃あ、このモーション自体はシャルロッテ＠ALSffでもやったな（台詞は大違いだが）。
予定通り天使様天使様と言い続ける。
神のお告げか天使の声か、ほらちゃんと現在の因果律が『遠くの声』だし！（予防線）
行動規範が外部にあるキャラって動かすのが楽で良いやね。
＃松江の手持ちでは“魔術師”“東京探偵”など。
田舎娘ロールプレイたーのしーい。アクセントをちょっと外して訛りっぽく。
対決フェイズではポロポロ泣きましたが（聖痕の共振です）。
かつてここまで愚図るPCがいただろうか。いや、いまい（反語表現）。
松江はひどく楽しく演出させてもらいました（NPC含む。ザ・自作自演）。うひひ。
＃ちなみに「演技」ではなく「演出」であると主張しておく。
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