- 1 :名無しさん :2016/07/06(水) 16:22:15 ID:xlh7Suk2
- 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)6月30日(木曜日)弐 通算第4949号 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
弱り目に祟り目だったトルコ、窮地脱出のため外交路線を一変 ロシア、イスラエルと劇的な関係改善へ一歩、踏み出す **************************
トルコが夢見た中東地域でのオスマントルコ帝国の再現、中東の盟主としての政治的力量の発揮は幻となって消えそうである。 それによって国民を糾合できるとエルドアン大統領は踏んだ。
かれの強硬姿勢はロシア戦闘機撃墜、イスラエルとの外交関係停止、そして影でIS支援、表では欧米に協力を見せかけ、じつはシリア難民を大量にバルカン半島からEU諸国へ追い出し、国内の安定とイスラム復帰を目指した。
計算違いはISがトルコに牙をむけてきたことだった。 アンカラでの自爆テロにつづき、イスタンブールで、トルコ各地でISのメンバーもしくは支持者の連続的テロは、ついに6月28日、イスタンブールのケマル・アタチュルク空港における襲撃自爆テロとなった。
筆者はよくイスタンブール空港を乗り換えのために利用するので、あ、あそこが現場か、と現場の地図がよく了解できる。つい4日前も、この爆発現場にいたばかりである。
トルコ国内の旅行者なら玄関からはセキュリティ検査をおえて国際線のラウンジにはいる手前の箇所、国際線乗り換え客なら、地下のセキュリティからエスカレーターで出発ロビィへのぼり、免税店を超えて中央の案内書近辺、つまり空港の中枢部である。 6月28日のテロでは38名死亡、百数十名が重軽傷を負う大惨事となった。
動きはこのテロ以前である。 トルコはまずロシアへの強硬姿勢を軟化させ、プーチン大統領に書簡を送り、もし必要であるなら戦闘機パイロット遺族への補償も選択肢だとした。
「もしかれらが望むなら」という条件付きで提示し、大局的にはロシアとの関係改善への強い意思表示をしめした。これは28日の記者会見でトルコ政府スポークスマンのイブラヒム・カーンが述べた。
前日27日にロシアの大統領府は「プーチン大統領宛にトルコのエルドアン大統領から書簡が届き、ロシア戦闘機撃墜に「謝罪と悲しみ」をのべたうえで「両国の関係改善のため必要とされる段階へ歩み寄りを開始したい」としているとした。 「両国は友人であり、戦略的パートナーでもある」とクレムリンのスポークスマンは続けた。
▼トルコはイスラエルとも外交関係を劇的に改善へ
7月1日にはロシアのソチで開催される「黒海経済協力会議」(BSEC)にトルコ外相が出席し、くわしく説明するとした。
同会議は2015年師走(12月4日)にセルビアのベオグラードで開催されたが、ロシア軍機撃墜事件(11月24日)直後だっただけにトルコとロシアは対立したまま、その後互いが経済制裁に入っていた。
「すでにトルコ人技師のロシア再入国が認められ始めており、両国の関係改善への意欲をしめす動き、つよいシグナルだろう」とトルコ外務省は言う。
またトルコはイスラエルとの外交関係再開に乗り出し、まもなく大使交換が復活する。
トルコは六年前のガザ地区でイスラエル軍がトルコの活動家を巻き込んでの軍事制圧でトルコ人十名が犠牲となった事件に立腹し、トルコは大使を召還してきた。 6月27日に両国の外務省それぞれが同時に発表した。
同時にトルコは英国の軍事産業と合弁の新世代戦車260両の生産と配備に向け、最終的合意になったことを発表した。
これは対戦車ミサイルを積んだ新型装甲車両、2018年までにトルコ国内に配備され、対テロリスト対策に使われる。
トルコの一連の動きから外交路線の鮮やかな転換がみてとれるだろう。
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