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登場人物について語る【惣流・アスカ・ラングレー】
1【管理人】セラフィエル:2007/07/18(水) 00:43:11 ID:dnxZ8GyY0
こちらはアスカについてのスレです。
シンジ・レイ同様、皆さんがどのように捉えているか、お聞かせください。
なお、シンジ、レイについてもそうですが、乱暴な殴り書きや、誹謗中傷的な書き込みはご遠慮願います。

2ソレックス:2007/07/18(水) 01:52:44 ID:oUmc6XOo0
アスカは、普通に生まれてきた中では、かなり悲惨ですよね。
頭脳明晰、容姿端麗、スポーツ万能、そして特殊な地位エヴァのパイロット。
これら全てが虚像と言う所が。
表面的には華やかで、勝気で、とてもポジティブに見える彼女の振る舞いは、良しとは言えないが
納得の出来る所。つまりは彼女の存在を否定する材料が無いんですよね。
そうする事で、自分の居場所を作ってきた。正にシンジと正反対。
ただ、表面的な部分が華やかである分、裏ではかなりの無理が祟っているのも事実。
気を張っている分、とても脆くてちょっとした事で感情的に成りやすい。それもやはり「捨てられる」と言う事に
過剰反応している所でそれが分かる。彼女にとって死活問題なんですね。
そういう点ではシンジよりもずっと深刻。弐拾弐話の「シンジさえ居ればいいのよ!」と言うセリフは自身の否定であり、
あの姿は見ていられないくらい危ない状態だったと思う。もうどうでもいい、死んでもいいと思っていたのでは?

アスカの頑張りはある意味「ヒステリー」みたいなものだったのではないでしょうか?
感情の爆発のような。でないと、あの地位を気付く頑張りは無いでしょう。
だからその裏返しの部分はとても繊細で壊れやすい。
シンジは見たまんま「自分は不幸です」と言ってる様に見える分、案外神経が太いのかもしれない。
逆にアスカはあの強烈な性格の反面、エヴァのキャラの中で一番気の小さい子なのかも。

LAS小説では、キスを強請ったり添い寝をしたりと甘えん坊なアスカが書かれる事が良くありますが、
それはやはり本来は気の小さい臆病な部分と言うのがアスカの根底にあると皆さん思っているからではないでしょうかね。
まあ、父親に無視され、母親には他所のお姉ちゃん扱いされ、また自殺を迫られたり、自殺現場を見せられたり。そして継母に
育児放棄とも取られる発言をされたりと、これで生きる事に臆病にならないほうが変と思いますがね。

だからこそ、シンジとアスカには幸せになって欲しいんですよね。モチロン他のチルドレンもそうですが。
あと、アスカって結構シンジを序盤から意識してると言うか。
この年頃って結構潔癖な年頃だと思うけど、いくら自分の凄さを見せ付ける為とはいえ、自分のプラグスーツをシンジに着させたり
同じプラグに入る。LCLを通して間接キスどころではないと思うし、「格下」という意識があったとはいえ
下着も付けず、シンジの周りをうろうろしたりバスタオル姿で飛び出したり。
洗濯物をさせるとか、フロやトイレ掃除など普通「男尊女卑」とかじゃなく、「年頃の女の子」なら
色々恥ずかしがって男にさせない物ですがね。女の子の秘密が一杯ですから(笑)。

しかし、やはり真打アスカだと書く事一杯だなぁ(笑)。

3PAX:2007/07/18(水) 18:14:14 ID:RghhgALY0
「惣流・アスカ・ラングレー」14歳
誕生日は12月4日。血液型はA型。ドイツ人と日本人のクォーター。国籍はアメリカ。
初登場の第八話「アスカ、来日」からその強気な性格を視聴者に見せてくれましたね。さらに、第拾話「マグマダイバー」では既に大学を卒業している事が発覚し、実は頭脳の優れた天才少女でした。(劇中ではその面についてはあまり描かれませんでしたが)
人に認められるため、自分の才能を世に示すためエヴァに乗る彼女。
「戦う女の子」という像が似合ったりもしますが、実際はそんな軽い理由で戦っているわけではありません。

「プライド」という言葉も彼女にはピッタリです。エヴァを知る方の大体も、アスカと言ったら「プライドが高い」だとか、そんな印象を持っている方が多いでしょうね。
自分の弱い部分を「プライド」という『拘束具』で守り、その『拘束具』が壊れれば彼女の弱みが恐ろしいほど露になります。
まさに、劇場版での弐号機みたくボロボロになってしまいます。
素の姿は「弱い女の子」だと思います。

加持さんには強い憧れを持っており、アタックも大分しているご様子。
しかしながら、その想い届かず。それどころか、ミサトに加持さんを取られてしまったことで、ミサトにも嫌悪感が生まれてしまったのかも。(もしくは八つ当たりにも取れますけど)
シンジに対しては、『自分より下の存在だ』という意識が強いんですね。だからこそ、第拾六話「死に至る病、そして」にて、シンクロ率を自分より超えた時の傷つき具合が大きかったのでしょう。
とはいえ、異性としての意識はしていて模様。同話のラストでは見舞いに来ていた描写がありました。宮村さんも、「異性として気になるのはシンジ」と言っていたそうです。
アスカから見ればシンジは、『認めたくても認めたくない存在』だったんでしょう。
シンジ自身もアスカの事は意識しているみたい。いや、嬉しいことだ(ぇ

私としては、表面に強さがありつつ、裏に弱い部分がある。そんなか弱い部分に惚れました。無論、容姿とかも理由に入ります(ぁ
劇場版を見てからLASに目覚めた感じがします。
自分の好きなヒロインと主人公をくっつけたいって気持ち、なんか沸き起こりません?

ちょっとこぼれ話・・・
アスカの誕生日が12月4日なのに、何故年齢は14歳なのか? これは、誕生日などの設定は後付されたということが原因で起こってしまったことなんです。
細かい設定がされていないのがエヴァの特徴でもありますよね。

4【管理人】セラフィエル:2007/07/21(土) 10:48:23 ID:dnxZ8GyY0
アスカはマザコンではないです。
「母親コンプレックス」なのです。
屁理屈のように聞こえるかもしれませんが、厳密に言うとこの二つは違うのです。
日常的に使われている「マザコン」という言葉は母親べったりとか、恋人に対して母親の影を求めたりする、というイメージがあると思います。
しかし元来の母親コンプレックスを意味するところは、もっと複雑であり、矛盾している感情を孕んでいることが多いのです。
アスカはまさに母親に対して複雑すぎる上に矛盾しているコンプレックスを抱え続けていたことになるでしょう。
ちなみにコンプレックスは劣等感と必ずしもイコールではないです。
コンプレックスは「感情に色づけられた心的複合体」なので、「とにかく気にくわない」とか「自分の方が正しいし優れているはず」というような感情が中心なのです。
劣等感を持っているだけだと感情が入るのではなく、自分の劣等感が強く指摘されるようなところは避けるし、いかないのです。
アスカの場合、父親コンプレックス、母親コンプレックス、カインコンプレックス、メサイアコンプレックス、エレクトラコンプレックスなど、きりがないほどのコンプレックスを抱えてしまっているんですよね・・・。
コンプレックスを克服するのって自分との対話で自分がそれを認めて付き合っていくしかないのですが、あまりに多すぎて自分ひとりでは対処しきれませんよね・・・。
それだけアスカのおかれた環境が特殊だったということでもあるんですけどね・・・。
これらのコンプレックスが全部、素直になることができず、本当に思っていることを隠してしまう、ということになってしまうんです。
ここらへんは外向きか内向きかは異なりますが、シンジにも言える点が多いですけど。

5AJ:2007/11/05(月) 03:25:10 ID:lwV1xPmk0
はじめまして。初めて書き込みますが一応エヴァ歴は12年です。早速ですが私が主張したいのは旧劇場版のアスカについてです。私は旧劇場版のラストシーンのアスカは生き返った存在ではなく初めから生きていた。要するに死んでいないという事と、二つの理由からLCL化を免れたのだという持論を10年近く多くのサイトで主張してきました。支持してくださった方もいますし、なかなか頷いてくれない方もいました。私の考えは後で述べさせていただきます。まず同じ考えの方はいますでしょうか?

6AJ:2007/11/06(火) 22:00:24 ID:lwV1xPmk0
皆さんご存知の通りエヴァという作品は本編のSTORYとは別にアンチテーゼによるメッセージが同時に進行しています。旧劇場版では本編のSTORYとアンチテーゼによるメッセージや描写が交わる、被る場面がいくつかあります。
精神世界のシンジとアスカのリビングでの衝突や、ラストシーンなどは本編のSTORYを進行していると同時にアンチテーゼのメッセージも発信している二重の展開になっています。

私は昔、アスカだけがLCL化されるシーンが無かったのを疑問に思っていました。ネルフ職員や死亡したミサト・リツコ。さらには爆死してバラバラになり原形をとどめていない戦自隊員のような脇役ですらLCL化されたシーンがしっかり描かれているのに主要キャラクターであるにも関わらずアスカだけがLCL化という描写が全くありません。
私は二つの理由からアスカがLCL化を免れたのだと思っています。
……………………………
①[本編のSTORY側から考えた理由]
「あんたが全部アタシの物にならないならアタシ、何もいらない」←この台詞はシンジを独占したいという感情。それが叶わないなら、なにもかもいらない。一人でいい。つまりLCL化され、全てが一つになった世界に溶け込む事を拒絶するという意味。LCL化されて全ての人間と一つになったのではシンジを独占している事になりません。フォーマット版弐拾弐話でシンジに対して救いを求めていた、想いを寄せていたといった心理描写をわざわざ追加したのも、ここで活きてきます。
必要とされたいという欲求。孤独感。そして愛情に飢えていたのはシンジもアスカも同じですが、シンジは「相手をしてくれるなら誰でもいい」という感情。アスカはフォーマット版弐拾弐話の台詞や精神世界の台詞でも分かるように実は誰よりもシンジに救いを求めていました。

そしてアスカはシンジとは違い、自我を失ってまで安らぎを得たいとは思っていなかったハズです。
シンジの考え方と感情に怒ったアスカは「アタシ、何もいらない」の言葉通り拒絶します。

エヴァにおいて「手は心」・「首は命」を表します。頬撫ではアンチATFの象徴でもあり、思いを伝える行為。首絞めは心の壁・ATFの象徴でもあります。精神世界のリビングでのアスカへの首絞めはシンジのデストルドーが引き起こされる事を表す描写になっていますが、一方で首絞め=ATF。であるようにシンジの方がアスカを拒絶した。アスカを受け入れなかったというふうに見れない事も無いと思います。よって、シンジの意思でアスカだけがLCL化されなかった。
アスカの方も夕暮れ電車の場面の台詞が表すようにシンジを拒絶します。お互い拒絶し合った者同士だったという考え方もできなくも無いと思います。アンチテーゼとして見れば、リビングでのアスカへの首絞めは、自分を必要としてくれないなら、助けてくれないのなら必要無いというオタクによくありがちな積極的に人を好きになろうとしない消極的な性格を表していると思います。

これが本作の流れに沿って解釈したアスカがLCL化を免れた理由です。-続く-

7AJ:2007/11/06(火) 22:05:12 ID:2RqKJuN60
②[アンチテーゼ]
シンジという人物はエヴァの主人公というだけでなくオタクの象徴という役割を担っています。
アンチテーゼのテーマの中の一つにあるオタク批判。作品内でのシンジの行動、発言、性格、考え方などは、まさにオタクの心理をそのまま模写しています。
引きこもりがちで内罰的なオタクに対して積極的に人と接するようにとメッセージを送ったり、本当に他人を好きになった事が無いと批判したり、誰でもいいから自分を必要として欲しいといった願望。他人と接する事、触れ合う事に恐怖感を抱いたり、アニメキャラに性癖を持つオタクを突き放すような台詞や描写など。シンジをオタクの象徴として被せて二次メッセージを発信しています。全体的に大きく解釈すれば「自立してしっかり生きろ」という事でしょう。そのアンチテーゼのメッセージを伝える為に1番起用されたのがアスカです。シンジに向けた様々な台詞や行動は本編に沿った自分のシンジに対する想いや気持ちを伝えていると同時にオタクに向けたアンチテーゼを強烈に発信しています。

アスカがLCL化を免れたのはアスカがアンチテーゼのメッセージをシンジ(オタク)に伝える役割だからです。ラストシーンのアスカがもしLCLの海から復活した状態なのだとすれば意味が無いのです。LCL化されて一度とはいえ自分が批判し嫌悪しているシンジ(オタク)と一つになり、溶け込んだのではアンチテーゼのメッセージを伝えるのに説得力に欠けます。

アスカだけがLCL化されるシーンが無かったのは製作サイドがアスカをLCL化させないようにしたのだと考えています。それはもちろんアンチテーゼによるメッセージを伝える為にです。アスカがシンジに指摘しています。相手をしてくれるなら誰でもいいという気持ち。傷つかず楽に生きていたい。←これらの感情を捨て他人を受け入れる事を決意したラストシーンのシンジ(オタク)は自立の第一歩を踏み出した姿です。

つまり、そのラストシーンでシンジ(オタク)と向き合う人間(アスカ)はLCL化されシンジと一つになり、溶け込んでしまう訳にはいかないのです。LCL化され、一つに溶け込んでしまったのではシンジを嫌悪し批判する。つまり、アンチテーゼのメッセージを伝える役割を担う者としては、ふさわしくなくなります。説得力に欠けてしまうからです。アスカだけがLCL化されるシーンが無かったのはその為だと考えています。

精神世界のリビングでアスカがシンジに言い放っている台詞はシンジに対する気持ちを発していると同時にアンチテーゼによるオタク批判のメッセージも言い放っています。
そして「あなたとだけは絶対に死んでも嫌!」この台詞はシンジに言い放っているように見えますが、違います。本編ストーリーを描いた描写ではなく、完全にアンチテーゼだけを意味する描写と台詞です。つまり画面を観ているオタクに向けて言っている台詞。その証拠として、アスカがシンジに向けて言ったのなら「あなた」ではなく「あんた」と言うハズです。「あなた」という事はシンジではない、他の誰かです。その誰かとは、もうお分かりだと思います。そしてLCL化された人間と融合しているとされている場面で聞こえてくる沢山の他人の声が全て女性だという事も理由の一つです。
同じ場面でミサトとレイがシンジに語りかけますが、台本では「ミサト」「レイ」ではなく「ミサトの声」「レイの声」と記載されています。そして「あなたとだけは〜」の台詞はしっかり「アスカ」と記載されています。
これが意味するのはミサトとレイはすでに溶け込んでしまっていて固体生命として存在していない。アスカはLCL化されておらず単体として存在している。ヒトの形を保っているという事でしょう。ミサトとレイは本人の姿の描写がしっかりあってシンジに語りかけているのに対して「あなたとだけは〜」の台詞と描写はアスカ本人ではなく実写になっておりシンジではなく我々を大きな目で見下すような描写になっています。このアスカの台詞と描写は本編のストーリーとは切り離して捉えなければなりません。シンジをオタクに被せて展開しているので全く無関係という訳ではありませんが、観ている実際なオタクに向けてアンチテーゼのメッセージを発言しているのであってアスカがガフの部屋・LCLの海でシンジに向けて言った台詞ではないという事。アスカだけがLCL化されるシーンが無かったのは見た通り、LCL化されなかったから。…というより物語の展開上、させるわけにはいかないという方が正しいかと思います。さんざんオタクを批判し嫌悪しておきながら、シンジ(オタクの象徴)と融合し一つになってしまうのではオタク批判のメッセージにまるで説得力がありませんから。-続く-

8AJ:2007/11/06(火) 22:14:10 ID:WEo7teyE0
アスカの病室でシンジがした事もアニメキャラに性癖を持つオタクを象徴したアンチテーゼによるメッセージの一つ。

ラストシーンの「気持ち悪い」もシンジをオタクにだぶらせて言い放っている台詞。オタクを批判し、嫌悪しているメッセージ。

脇役の戦自隊員や、ネルフ職員ですらLCL化のシーンがあるのにメインキャラであるアスカにだけ全く無いのは変だと思っていました。しかし理由は単純な物でLCL化されていなかった。①の本作の流れに沿った理由。と②のアンチテーゼのメッセージを伝える為の重要な役割だった。という理由からアスカをLCL化させなかったのだと自身、納得しています。

もちろん旧劇場版においてオタク批判を含めアンチテーゼは副題でありメインテーマではありませんがアスカのLCL化されるシーンが無かった訳を解明するためにはメインのストーリーと同時進行で展開していたアンチテーゼの意味を理解すれば納得率が高くなります。

もう一つ述べたい事として。誤解している方もいるようですがアスカは死んでいません。
ちなみに死者が、もし生き返る可能性があるのなら始源回帰の状態。つまりLCL化され生命のスープの状態にならなければ無理です。つまりLCL化されていない人間が生き返る事は無いです。先程述べたようにLCL化されていないアスカは死んでいなかったという事になります。

何より決定的なのはアスカにはミサト・リツコが死亡した時のような綾波レイの出現というシーンが無かった事。これが死んでいないという証拠です。
死んだ後は魂がリリスの元へ還るとされています。リリスのコアが備わっている綾波レイの出現は主要キャラが死亡した時に成される描写です。
綾波レイの出現というシーンが描かれていないという事がアスカが死んではいないという証拠です。
弐号機のあの残骸を見せれば死んだと思わせるには充分だと考える方もいますが、関係ありません。リツコは「まごころ〜」の冒頭でLCLに漂い揺れている遺体の姿を披露しています。死んだと思わせるにはこれだけでも充分です。ミサトにしても血にまみれながら力尽きていく様は誰が見ても充分、死を感じる事が可能です。にも関わらず、わざわざ綾波レイの出現という描写があったのは、やはり主要キャラが死亡する時にはしっかり描かなければならない大事な描写であるという事です。つまり、そのキャラが明らかに死亡したという事を観ている人に認識させる為の描写です。その綾波レイの出現というシーンが無かったアスカは死んでいないという事です。

台本には、死亡するキャラを演じる声優さんに、そのキャラが死亡するシーンのページに「何卒よろしく」というメッセージが送られています。弐号機こそボロボロになりましたが、アスカ役の宮村さんには、そのメッセージがありませんでした。これは、製作側がアスカを死なせていないという証拠です。

以上、通行人が個人的解釈を述べさせていただきました。考察まだまだありますけど長くなってしまったので終了します。では失礼致します。

9【管理人】セラフィエル:2007/11/06(火) 22:23:10 ID:7G6ytVa60
>>5 AJさん
はじめまして、管理人セラフィエルです。
旧劇場版のアスカの生死ですか。
正直言って、これだといえるだけの根拠というものが劇中にないだけに、確実的なことはいえません。
エヴァの世界では、生と死の概念が一般の認識と違いますし。
人間の肉体が量子状態(クォーク)にまで分解されても「死んでいない」と称するレイやリツコの台詞があったりしますので。
魂という概念がエヴァの世界ではありますので、神秘学の概念が必要になってくるでしょうが、今それに関連する本を読んでいるところで、今のところ私に、それについてすべてを語れる力量はありません。
ただ、劇中におけるシンジとアスカのキッチンでのやり取りを見る限り、人の持っている無意識が交錯するとされる、ユングの超心理学におけるシンクロニシティの概念が照らし合わせられることから、アスカの無意識との交錯はあったということだけは確かでしょう。
無意識の交錯、というのはエヴァの世界では多々見られます。
肉体的に死んでも意識と無意識の交錯がある、という解釈で、一応の区切りをつけさせていただきます。

10【管理人】セラフィエル:2007/11/06(火) 23:06:30 ID:7G6ytVa60
>監督のアンチテーゼについて
私は、監督のやっていることはアンチテーゼのように見えて、自身の歪んだ認識に基づいた、ただの倒錯であると見ています。
監督には明らかに「ネクロフィリア」という倒錯的な病理状態に陥っている兆候が見られるからです。
ネクロフィラスな人間が持っている認識というのは、われわれの常識とはまるで正反対であるので、彼の言葉をそのまま不可解に思わずに受け入れてはいけないのです。

かつてNHKBSのアニメ夜話に宮村優子さんが出演していたことをご存知でしょうか。
そのとき彼女は、「気持ち悪い」の台詞が決まった経緯について、「こんなこと、ここで言っていいのだろうか」と躊躇いながらも説明していました。
監督「もし君が寝ている間に、知らない男がベランダから進入してきて、君の寝姿を見ながらオナニーしてたら、どう思う?」
宮村「それは・・・、気持ち悪い、・・・ですかね?」
それに対し監督はほぉ、といい、それでいこうと決まったとされますが、普通こんなこと、当時駆け出しで、声優としてデビューしたばかりの女性に尋ねたりするでしょうか?
普通はわかるはずです。
この一言に決まるまでに相当時間がかかったとされます。
わからないゆえに聞いているので、それは性的倒錯を起こしている証拠です。
宮村さんの一言は、倒錯を起こしていない正常な人間からの、監督へのメッセージなのです。
というわけで、監督は「現実へ帰れ」と、アンチテーゼを出しているつもりが、自爆しているのです。
エヴァを見ていた観客は、少なくとも現実と幻想を倒錯していたオタクばかりではありません。
彼が口にしたことは、自分勝手な投げ捨てであり、やっつけ仕事です。
劇中を見ても、生に対する皮肉じみた台詞が多いのは言うまでもないことです。
まして、監督自身がオタクであり、人に何か言われるとやる気をなくしたり、「俺はこう考えた、だからこうやる」と決めたら人の忠言を無視し、排除してまで実行しようとする彼の態度には、悪性のナルチシズムとしか言いようがないところが見られます。
現に、「気持ち悪い」の一言が決まるまで、監督に振り回された緒方さんや宮村さんはどつかれ状態でした。

11【管理人】セラフィエル:2007/11/06(火) 23:38:32 ID:7G6ytVa60
また、このことを裏付ける証拠としてもうひとつ、宮村さんばかりでなく、緒方さんの言及からも監督が倒錯を起こしていることをうかがい知ることができます。
監督「ここだけは俺とシンクロしてほしい」
人に捨てられるのが怖いゆえに、自分の思い通りにならないのならと、アスカに手をかけた、これはエーリッヒ=フロムが指摘するネクロフィラスな人間の特徴にあてはまります。
「生を失うことにより所有するものが存在しなくなったとしても、失うよりは死を」という逆説的な反応であるということです。
監督が緒方さんにそのシンジを自分と見立ててシンクロしてくれと言っていることから、なおいっそう、監督の言うアンチテーゼは最初からおかしなことであり、自爆しているだけであるということのヒントを得ることができるのです。

12yama2:2007/12/07(金) 07:49:41 ID:7fxv28IY0
おはようございます。
はじめまして、yamayamaというエヴァ歴12年位の古いヒトですw
ニコニコさんでまとめVみたいな映像を見て、そこからまとめhpを読み、bbs読み、
概ね1週間ぐらいでここまで辿りつきましたw

自分は議論をされている皆さん程に心理学や神秘学に詳しくはありませんが(為に、大変参考にもしています)、
それなりに浅く広くに読んできたSFやらの小説の類やら感覚で自分なりにストーリー総活もしていましたw
まぁこれからは、時々なりでこちらにも寄らせていただきます、
よろしければ御見知り置き願います。

13yama2:2007/12/07(金) 09:55:33 ID:7fxv28IY0
それで、
どうしてここにRESしたのかといえばですね・・・、

そう、惣流アスカラングレ(SAL)には、自分なりにそーとー思い入れがあるからなのですw
というか、ぶっちゃけ自分も上に記されているAJ氏と同じ見方をしているからでした。

いや実際、聖書や儀式などの考察であれほど掘り下げる方々が、大抵アスカ補完説をとっているらしい事は自分にとってちょっとした驚き・・・
というとオーバーかなwまぁちょい意外ぐらいではありました。
まぁ確かに補完された可能性も2〜3割くらいある気もしますが、そうではない可能性を論じる方がはるかに打率は高いと自分には思えます。

その主な論拠としては・・・AJ氏があげてますよね、さすがですw

それ以外の論拠として、終劇シーンにおけるアスカのプラグスーツと包帯姿が挙げられます。
あの姿はレイへの投影であり、やがてアスカにも母性が強く顕れる暗示であるとどなたかおっしゃいました、自分もそうであればいいと思い同意できますが、それは作劇的な見地でのお話です。
では劇中では、あの場所でどういう現象が起ったのか?
アスカがプラグスーツ(PS)を着ているのは、シンジもサルベージの際に自らのPSを購成している為可能かもしれません。(その場合のシンジとこの場合のアスカでは、立場が違いますがw)
では、包帯は? 
アスカがLCLからの再生を果たす時に、自らのイメージで包帯を付与した、というのは、ちょっとナンセンスではないでしょうか。
常識的に考えるなら、包帯はダメージに対して手当てに使われる品で、つまりシンジなり(アスカ自身なり)がアスカに手当てをおこなった、と見るのが妥当と思えます。
つまり、あのシーンでのアスカは身体になんらかのダメージを負っていた、という事になります。
(恐らく、まず間違いなくロンギヌスの槍に貫かれた最初の目へのダメージ〜暴走を止める右手へのダメージだと思います、腹部〜胸部にもひどいダメージがあることも推測されますが・・・)
(psに隠れる部分ですし・・・彼女の為にたいした事はないと思いたいです・・・)
(ちなみに、言うまでもないですが似た症状には零号の腕を爆破された時のレイとかも腕をつっていた筈です、よね。だからそんな重傷ではないと。)
(ただ、あの時はさんざんやられましたwし、相手もロンギヌスの槍です! アスカの半身不髄くらいは覚悟しましたが・・・・・・ラストでは右手使ってましたね・・・ヨカッタw)
ま、ただの包帯ファッションではないと皆さんも思われる筈です、さすがにね。
以上から、事実としてアスカに損傷はあるのは手固いところです。
一応、論拠を危うくする可能性としては、アスカが再生した時に生前のダメージまで再顕された場合があります。
この場合、再生時のルールとして他の損傷した方々や病を抱えた方々も、死(補完)の直前の状態で蘇えるという倣いとなります、まぁそれはいいです。
しかしながら、その場合アスカが死んだのは量産EVAに捕食された前後、リリスの覚醒のけっこう前で、ネルフ職員やリツコさん辺と大嗟のないタイミングになります。
あの場面では、ミサトの十字架やリリスの状態による時間経過の描写が弱干あったと記憶しますが、
儀式以前で絶命、アンチATFに死体wという比較的悪い条件wで補完された彼女が、あの比較的早期と思われる段階で、果たして帰還できるものでしょうか?
(あの場の近辺にでも、ネルフ職員の10人でもいると思われる方になら、自分の論拠はもう崩れますw)

えーと、シンジ、ユイ、2号機ママのうちいずれかがアスカの再生に手を貸した、というのは、ひょっとするとありえるかもしれません。
でもまぁ、そんな事するくらいならその前にアンチATFから庇ってやれ、と言いたい気はしますw
大体、あのアスカは1度なりLCLになって全人類と同化したとは思えないほどの素っぷりではないですか!! もー全然混じりっけなし、100パーセントの天然アスカだー!!!
って、・・・皆さんは、そうは思われませんか?w

14yama2:2007/12/07(金) 10:58:37 ID:7fxv28IY0
そゆことで、
自分もとしてはこう考えます。というか、こうしか考られませんw

アスカはエントリプラグ内で量産機の暴虐の嵐から生存しました。
2号機の機体は大破、分蠏されたもののコアは破壊を辛じて逃がれ、胸部に陥没したかそこらに転がりました。(ママはエントリプラグとの接触が可能な範囲にあったとゆこと)
(EOEの画面では2号機大破後コアは確認できない筈です。自分は確認できませんでした。アスカ生存の確証になるのでヒッシで眼をこらしたものですが・・・w)
(しかし、AJさん風に言うならその事自体アスカの生存を示します。)
(量産機による2号機プラグ、コアの破壊や捕食といったシーンは重要です、あの作品で映像化しない理由が考えにくいことは確かです。たぶんそうだよね??)
やがて儀式がはじまり、アンチATFの範囲にとらえられると、アスカの拒絶に反応して2号機コアはATFで娘を保護し、やがて新世界へと娘を送り出します・・・。
って感じですね。

コアさえ無事?なら、EVAは機種ナンバーに関わらず標凖的なインパクトのATFにけっこう耐えられるのではないかと思います。まぁ根拠ないですが!
また、ATFを発生するのにS2キカンもデンキもいらないと思います。これも根拠ないですw

あ、
この仮説を補強する論拠はもう一つはありましたね、
これは作劇的な見地での印を踏む、という考え方からのものですが、
tv版でかな、カオルは「2号機はシンジに止めておいて欲しかった、放っておくとサードインパクトを生きのびるかもしれないから・・・」とかいうセリフがあった筈です。
まさしくそれが起こったのだと考えることを不自然、あり得ない、とまでは言えないでしょうw


10年ぶりくらいでこんな長文打ちこんだかもです。いやーやばいw
以上が、アスカに思いいれた自分がヒッシで行間を読み、感性でつくろったストーリー総活の一部です。
まぁアテにはならないのかもですね、
自分もTV放映当時には、カジを殺したのはミサトだと見えてたクチでしたし・・・まぁ今は承わりましたけれどね。(あれは演出ミスだとは思いますけれど!)


アンチATFについては、もう少し語りたい事もなくはないのですが、
これ以上打ちこんでも論点を失ってわやっぽいですのでこのあたりにします。 長文、破綻はもうしわけありませんでした。

それでは、
そのうちにこのスレッドか他のスレッドで皆さんと雑談でもできればいいと思います。
・・・そうですね、10年前にこういうサイトを見つけたかったものですw

15【管理人】セラフィエル:2007/12/07(金) 18:30:55 ID:Anb/ovrU0
>>12-14 yamayamaさん
初めまして、管理人セラフィエルです。
こちらこそ以後お見知りおきを。

>いや実際、聖書や儀式などの考察であれほど掘り下げる方々が、大抵アスカ補完説をとっているらしい事は自分にとってちょっとした驚き・・・
>というとオーバーかなwまぁちょい意外ぐらいではありました。

別にそういうわけではありませんが、最後のあのシーンのシンジとアスカを、新世紀のアダムとイヴだと見立てるのなら、聖書の創世記の話に、アダムのあばら骨から作られたエヴァ(イヴ)が、何ゆえに作られることになったのか、ということを取り上げますと、母の象徴としてのレイではなく、異性の象徴としてのアスカが残ったのか、ということについて説明がつくと思います。
すでに私のHPでも紹介していることですが、エーリッヒ・フロムの「悪について」において、その説明があります。

『血は生の本質として体験される。他の者の血を流すことは、母なる大地に必要な肥料を与えることであるとされる。たとえ自分の血が流されようとも、その人間は大地を豊かにし、大地と合一すると説明される。この最も原初的な退行の段階では、血は精液と同義であり、大地は母なる女性と同義であるとされる。精液対卵子は、男性対女性の極性を表現するもので、この極性とは男性が大地から十分抜け出し、女性がその男性の欲望と愛情の対象(聖書における神が、イヴをアダムの伴侶とする物語は、この新しい働きを示すもの)となる点に到達した時、初めて中心となるところのものである。』

詳しくはそちらのほうを見ていただきたいと思いますが、アスカは偽りの再生のときに「血の渇望」的な激情に走って、殺すか殺されるかの二極において、殺すことで生を確認するという、もっとも原初的な退行現象を起こしていました。
で、結局アスカが量産機に勝てないのは、

『原初的な退行における血の渇望に生を見出す殺人者は、完全に生まれ出るなら、そして大地(母なる女性)との絆(原初的な固着)を投げ捨て、自分の持つ悪性のナルチシズムを克服しうるなら、真に「愛する者」となることができるとされる。しかし否定できないことは、もしその者が以上のことをなしえなければ、その人間のナルチシズムと原初的な固着は、血に飢えた者と死を愛好するネクロフィラスな者との区別が見分けにくくなるほどの、死の道とほとんど変わりない生き方へとその者を陥れる、ということである。』

この言及がそのままあてはまるでしょう。
母親に固着し続け、成長しないアスカは、結果的にこの言及どおり、地に落ちていく結果となったんでしょう。
そのほかの意見に関してはまた後ほどお答えいたします。

16【管理人】アイオーン:2007/12/18(火) 19:34:21 ID:Anb/ovrU0
>yamayamaさん
お待たせしました。
もうひとつの解釈をお答えします。
上述した見解では、フロムのユダヤ/キリスト教的な解釈に基づく聖書の「アダム」と「エヴァ」の話をしました。
今度はまったく逆の見解をお答えします。
それはグノーシス主義的な宗教であるマニ教に基づいた解釈です。
マニ教のグノーシス主義では、人間の肉体は神ではなくて、地上の支配者である闇の王であるサタンが、その策略から作ったことになっており、本来的自己(=魂・霊魂)がその肉体に囚われていることから、人間にとって自分の肉体はサタンが作り出したものとして、これに対して敵意と禁欲が生まれます。
エヴァ(イヴ)は本来<闇>に隷属していて、アダムを誘惑し、人間の生殖を導き出すという解釈になるのです。
つまり禁欲に反し、肉体のしがらみに囚われ続ける子孫を増やし続けるということになるのですね。
それによって<光(=本来的自己)>を散乱させ、天の回転による救済の業を困難にさせるとあります。

あの世界で、アスカは最後まで自分を失うことに対して拒絶しています。
キッチンでのやり取りなどが結果的にシンジの心に作用していて、それが再び地上へと戻ることに一役買っているのだとすると、グノーシスの解釈では聖書のキリスト教解釈とはまったく反対の解釈となり、アスカが新世紀のエヴァ(イヴ)だとするなら、シンジは逆に再び肉体に囚われただけの、救済されえない存在となってしまうという、なんとも救いがたいエンディング解釈になってしまうのですねぇ・・・。
でも実際、最後がものすごく冷たい目で「気持ち悪い」ですから、この解釈がまったく的が外れたものだというわけでもないと思います。
人間として生きることに対して再び戻ることを決めた、という解釈からはちと想像しにくいですが。
グノーシスでは肉体に囚われること自体がしがらみに彷徨い続ける、という解釈になってしまいそうですね・・・。

17yama2:2008/03/10(月) 19:12:14 ID:/ap3YbsA0
ごぶさたです、入院とかしておりました。
OTL

色々とご丁寧にお返事をいただいたようで、ありがとうございます。
ただ、自分の書いた事にご同意いただく訳でも、恐らく明確なご否定をいただいた訳でもなくw
ちょっとフシギな感じがしています。

そう、致命的な事に、
そちらさまの良く持ち出されている「フロムのユダヤ/キリスト教的な解釈に基づく〜」という物を、
自分は殆んど理解できていないのですw
そういう意味では、こちらに書かせていただいたような自分のアプローチは、
こちらに書き込むのはクウキ読めてなかったのかもしれませんね。
失礼がありましたらお許しいただきたいです。

そちらのフロムさん解釈のeva話については、
読んでも中々頭に入ってこないのが恥ずかしながら自分の実情ですw
ゆっくりじっくり読みこんで、何か進展ありましたらまた書きこもうと思います。

時々訪れて、少しづつ色々読ましていただいております。
それでは、またどこかで何かお話でも。

18【管理人】アイオーン・アブラクサス:2008/03/10(月) 19:55:12 ID:qTyLjWz60
>>yama2さん
>ごぶさたです、入院とかしておりました。
どうも、ご無沙汰です。
って、入院ってなにか大病でも?知らぬこととはいえお大事にしてくださいね。
>ただ、自分の書いた事にご同意いただく訳でも、恐らく明確なご否定をいただいた訳でもなくw
>ちょっとフシギな感じがしています。
私は基本的にキャラ分析についてはまあ、多種多様に捉えることができるだろうな、と思っていますから、完全否定も肯定もいたしません。
それがこのスレの趣向ですからw。
せっかく書き込んでくださったのに何もお答えしないのは失礼ですし、われわれ考察屋がアスカ肯定論をしているということで、意見求む、ということであれば、持論を披露する、という形でお答えできれば、と思ったしだいです。
ただ、自分としては、量産機戦で蹂躙されたあとのアスカの生死については絶望的な観測しかできてないんです(汗)。
なぜか。
それはシンジが出撃した後の弐号機は形がなくなっています。上半身を加えられ、下半身下腹部を脊髄からぶる下げられて、足も手もみんな引き裂かれて口にくわえられている弐号機の姿が一瞬のうちにして映像で流れます。
ロンギヌスの槍の蓮撃のあと、少なくとも再び喰らいつくしに降り立ち、ズタズタに引き裂いたということです。
あのような無残な姿にされた弐号機で、果たしてエントリープラグだけが無事か、と。
ただ、アスカだけがLCLに還元される描写がないというのも事実ですが。
既に最後のほうではストーリー自体とともに、監督自身の思惑が倒錯、破綻に帰しているということの分析が、社会心理学その他もろもろにおいて立証されています。
破綻しているところで、その部分部分に合理的さ、あるいはエヴァの中身だけの理屈を持ち込もうとしても混沌に陥るだけになってしまいますので、私は結末に至るまでの過程から、とりあえずシンジはアスカに引きずられる形で、超人となりうる資格が失われ、ニーチェの「ツァラトゥストラ」そのものではありませんが、没落していったと見ています。
超人については説明している途中です。アニメで出てくるような超人ではありません(笑)。
ニーチェの超人思想を用いると、ゼーレ及びゲンドウ、ユイらの思惑全てが立て板に水を流すがごとく解決できると思います。
ユイが何をしようとしていたかも、です。

>こちらに書き込むのはクウキ読めてなかったのかもしれませんね。
>失礼がありましたらお許しいただきたいです。

いえいえ、そんなことはありませんよ。
私がこのスレを用意したのは、こういう趣向ですからw
ですからこのスレでは空気が読めてないということはありません(汗)
未だキャラ分析についてはユイがほとんどなのですが、いずれ他のキャラクターも論考にしてまとめます。
そのときにどうぞ。参考に分析方法の提示でも読んでみてください。ではまた。

19【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/07/01(火) 22:30:37 ID:???0
kazuhideさんの意向を確認しましたので、このスレに移すのが適切化と思い、こちらに移させていただきました。

【kazuhideさんの意見】
サードインパクトにおいて語られるように、アスカはエヴァに自分自身の価値すべてを依存している。

それは、おそらくシンジの比ではないほど深い依存なのだろう。

シンジの項で述べたような論法はアスカにも当てはめられる。シンジよりももっと悲惨なのは、母親に殺されかけたあとに、父親と継母に事実上ネグレクトな状態に置かれたことか。

結果、ますます彼女はエヴァへの依存を深めてゆく。いつしか、エヴァに乗る以外に自分の存在を周囲に提示する手段がなくなってしまう。

あの秋葉原での事件を紐解くまでもなく、自己存在が周囲に受け入れられなくなることは、耐え難い恐怖だろう。たとえ、それが自分ではまり込んだ心理の泥沼であっても。

アスカの悲劇のもうひとつの要因は、彼女が自分と同列の存在を認識できなかったということにもあるかもしれない。

常に彼女の世界には自分よりも上か下しかいないのだろう。アスカはシンジをある種の同志と見ていた。少なくとも、自分の位置を脅かさない限りにおいては。

−では失礼しました−

20赤心:2008/10/17(金) 14:07:40 ID:Ddsj1JFs0
AJさん、はじめまして。一年前の書き込みにレスするのもどうかとは思いますが、同件について解説致しますよ。
長文になるので分割しながら書き込ませていただきます。
【①】ハッキリ言います。アスカは量産機との戦闘で死んでいません。 当初は死亡という予定もありましたが、
変更になっています。  制作側から「アスカは量産機との戦闘で死んでいない」というデータ・情報が明らかにされているのです。
ネタバレを聞かなくてもストーリーをしっかり分析すれば解る事なのですが・・・
いずれにせよ、制作側が嘘をつくわけがありませんからね。  賭けても構いません。100%間違いなく真実ですよ。


作品内でミサト・リツコが息絶える瞬間に現れる綾波レイ。これは死を見届ける、いわば死神。
ヒトはリリスより誕生し、リリスに還る。レイ(0)は始まりであり、終わりでもある。登場人物が息絶える瞬間に現れる綾波レイ(死神)。
それは、そのキャラが死亡した。という事を伝えている重要なメッセージです。  ミサト・リツコの時のような【綾波レイ出現】という描写が
アスカには無かった。これがアスカが戦闘で死んでいないという証拠です。

そして、 死亡するキャラを演じる声優さんには そのキャラが死ぬシーンの頁に「○○様、何卒よろしく」というメッセージがおくられています。
ミサトが死ぬシーンでは「三石様、何卒よろしく」 リツコが死ぬシーンでは「山口様、何卒よろしく」と。しっかりメッセージがおくられています。
・・・しかし、アスカ役の宮村さんへのメッセージは無いのです。 これが【アスカは戦闘で死んでいない】という決定的な証拠なんですね。
他の(LCL化されただけの)キャラを演じた声優さんにもメッセージは無かった。 つまり、このメッセージは、そのキャラの最期の瞬間におくられているというわけではなく
あくまでも死亡するキャラにのみ、おくられているという事。 この「○○様、何卒よろしく」というメッセージが無いキャラは死んでいないという事です。


この他にも証明する要素は作中に溢れるほど確認できます。 予告や宣伝ポスター等、ありとあらゆる要素を取り入れ、ストーリー内の極細部分まで
しっかり目を通し分析すれば、私の述べた答えに必ず辿り着きます。  
いずれにせよ制作側から真相が明らかにされているのですから間違いなく事実です。

21赤心:2008/10/17(金) 14:17:00 ID:Ddsj1JFs0
【②】当時のラジオ番組で明かされた真相や制作側が発言されたネタばれ情報等、私は12年以上に渡ってアスカに関連する【全て】の情報を入手しています。
「一度死亡してLCLの状態から復活した」と解釈されている方は、ハッキリ言って間違い。まだまだ浅い理解であり、完全に分析不足です。
私が今述べた説明は想像ではなく【制作側が明かしてくれた真実】を元にしています。
ラストシーンにアスカがいたのは生き返ったのではなく、生きていたからです。
始源回帰したとしても死者の復活は不可能だという事がテレビ版と劇場版で語られていますしね。


ちなみに、シンジがアスカの存在を願ったからアスカが復活する。という事は100%ありえません。  ラストのシンジとアスカはトランジスタシスの象徴。
シンジが誰かの復活を願い、その人物が復活するということになれば、それは「生きている」のではなく「生かされた」という事になり、トランジスタシスとは
呼べません。つまり作品の設定そのものが狂ってしまう事になり それは絶対にありえません。  
シンジの決断は、あくまでもきっかけ。ファーストステップである【与えるリビドー】にすぎません。ヒトを復活させる力ではない。

サードインパクト時、アスカはLCL化され、後に新生してラストシーンに登場したと思っている方がいるようですね。
その方々には申し訳ありませんが 【アスカはLCL化されていません】100%間違いなくね。  アスカがLCL化されてしまえば、作中で伝えている
アンチテーゼが成り立たなくなる。 取り返しがつかなくなるくらい矛盾してしまい、伝えているメッセージが根底から崩れてしまいます。
ストーリーと設定を深層まで分析しなければ解らない事なので、しっかりこの解釈に辿りつけている人は残念ながら少ないようです。

アスカは心の補完はされています。 心の補完の中で自身のトランジスタシスを見出しているシーンが解りやすく描かれていますね。
テレビ版と劇場版をしっかり解析すれば解る事です。心の補完とLCL化は同義ではないのです。 我々に伝えているアンチテーゼ。その象徴である
三つのホメオスタシスを理解すればいいわけです。 そうすればアスカがLCL化されていないという事が、よ〜く理解できます。
主要キャラをはじめ、その他脇役が次々と溶けていく中で、アスカだけがLCL化される(された後の)姿が無かった事も、これを表しているんですよ。

アスカはあくまでもサードインパクト一歩手前の【心の補完の中でトランジスタシスを見出し、ラストシーンに登場したのであってLCL化はされていない】
テレビ版のラスト二話と比較しながら分析すれば、その事がよく解りますし、劇場版でリリスがアンチATFを展開する直前でほんの一瞬、僅かに確認できる
ネルフ職員と戦自隊員の死体からも、シンジとアスカのインナースペースはあくまでも心の補完であり、アスカは溶けていないという事が解ります。
この意味が解らないようでしたら、まだまだ分析不足。補完計画の仕組みとプロセスをちゃんと理解出来ていないという事です。

アスカの包帯は強い自我イメージによって形成されたものだと一応、説明は可能ですが、 元々、ラストシーンのアスカに包帯はありませんでした。
包帯は急遽、付け足したものであり、あくまでもトランジスタシスによる演出メッセージである。という事が明らかになっています。

何度も言いますが、私の解説に想像も嘘もありません。制作側が明かしてくれたネタばれや裏情報を元にしているので間違いなく真実です。

22赤心:2008/10/17(金) 14:21:24 ID:Ddsj1JFs0
【③】【全て】の情報とデータを併えて分析すれば私が述べた答えに【必ず】辿り着きますよ。  
アスカがLCL化したと解釈している方は重要なポイントを見落として解釈している。 要するに、作品が伝えている本当のメッセージに気付いていない
まだまだ浅い理解であり、分析不足です。  私は12年以上に渡って作品の極細部分までみっちり深層研究分析し、さらにアスカに関連する【全て】の
情報を入手してきましたからね。

LCLの状態から復活する為にはファーストステップである【与えられるリビドー】を受け止め、その後で自身に備わっているリビドーによって完全にATFを
取り戻す。という仕組みです。  与えられるリビドーを受け止めてから、その後でどうするか・・・、要するに復活できるかどうかはユイの発言通り、
最終的には自分の意志だという事。

LCL化された人間は与えられるリビドーを受け止めるまでは自身の意志を反映させた行動は出来ません。
アスカの「あなたとだけは絶対に死んでも嫌!」という台詞は【まだシンジが決断する前の段階での発言】であるという事を忘れないで頂きたい。
アスカのこの台詞は「あなたを受け入れない」という拒絶の意志、ATFそのものです。 アスカの強い自我が確認できるシーンです。 
アスカの自我が消えていない。自分というものが存在している状態であり、アスカは【個人(単体)】として存在しているという事。 
要するにアスカは一つになっていない(溶けていない)。アスカの自我(ATF)が失われていないという事を証明しているシーンです。

自我を失った人間が拒絶する事は不可能です。 先ほども言ったようにLCL化された人間は【与えられるリビドーを受け止めるまでは】自身の意志を
反映させた行動は出来ません。(テレビ版と劇中でしっかり説明されていますね)

23赤心:2008/10/17(金) 14:23:21 ID:Ddsj1JFs0
【④】【心が溶け合う事】と【溶けて一つになる事】は別物です。←これについてしっかり理解できていない人が多いんですよね。
テレビ版と劇場版において【心が一つになる事】と【体が溶けて一つになる(LCL化)】という事は別物だと…..区別して受け止めるようにと語られています。
LCLと化し、一つになった状態というのはTV版でも語られているように『とても気持ち良く心地良い状態』。互いを補完し合い争いも衝突もない世界です。
もしアスカが溶けていたのならインナースペースのシーンでシンジと、あそこまで衝突する事はありえません。
つまりアスカのATFは消えていないと解釈する事も可能ですね。

ATFを失っていたシンジの心の内面はアスカにつつぬけでした。(夕暮れ電車のおかず発言・リビングのシーンでの衝突。等)
しかし、アスカも、そしてシンジ本人も言っているように、シンジはアスカの心の中を知る事が出来ていないんですよね。
これもアスカのATFが消えていないという もう一つの証拠です。
一つになるどころか、「そばにこないで!」と二回も発言していますからね。


アスカの「あなたとだけは絶対に死んでも嫌!」という台詞はアフレコにおいて【○○の声】という扱いになっています。
キャラクターの台詞には 例:①【シンジ】②【シンジOFF】③【シンジの声】という三種類あるわけです。アスカの「あなたとだけは絶対に死んでも嫌!」
というボイス(台詞)は③の【○○の声】になっています。  ①や②とは違い、③は〔実際に声に出している台詞ではない。〕
〔声の主がその場に居て発言している台詞ではなく、心の中で思っている事や感じている事(思い)。を観ている我々に聞こえるようにした台詞〕。
それが【○○の声】です。
これもアスカが溶けていないという事を証明する要素の一つですよ。

24赤心:2008/10/17(金) 14:25:28 ID:Ddsj1JFs0
【⑤】冒頭でも述べたようにアスカがLCL化され一つになってしまえばアンチテーゼに矛盾が生じてしまう。 その要素は複数ありますが、 
解りやすい要素を一つだけ説明しましょう。

作品中で飽きるほど主張されていますが・・・、シンジはホメオの中でも特に【オタクの象徴】として描かれていますね。
アンテの中でも特に濃い要素でもあり、ウェイトを占めているテーマ【オタク批判】です。
女性の台詞「体を一つに〜」の後で流れる、アスカの「あなたとだけは絶対に死んでも嫌!」の台詞。これはホメオを突き放すアンチテーゼ。
要するに「あんたみたいな気持ち悪いオタクとSEXなんかしてたまるか!、・・・冗談じゃない!!」という嫌悪メッセージ。
①【○○の声】扱いになっている事。②【あんた】ではなく【あなた】と発言している事。③実写になっている事。これらがアンテである事の証拠ですね。
さらに、④リリスの内部・女性が誘惑するような性的メッセージ。⑤LCLの海・シンジとレイの会話シーンの演出描写。この二点から見ても
アスカの発したアンテメッセージの真意は明らかですね。

Air冒頭でシンジのおかずにされた事も、インナースペースでシンジをひたすら責めているのも、旧劇場版においてアスカの役割がホメオを突き放し、
一方で救いの手を差し伸べるという役割である為。  ラストシーンが【空四】に準えて作られているのは有名な話ですが、
アスカが溶けなかったのは【空四】に準えたラストシーンを成就させる為でもあるのです。何よりもストーリーに矛盾を残さない為にはアスカがLCL化
されるわけにはいかないんですね。  でなければ作品が伝えているメッセージに説得力がまるで無くなってしまう。・・・というより、作品のテーマが
完全にぶち壊しになってしまうからです。


ちなみに EOEの宣伝ポスターは 沈んでいく主要キャラクターが全て女性です。この描写はアンテであり、作品の直接的なストーリーとは別物です。
切り離して見なければならないという事。逆恨みを表している演出画ですからね。

25赤心:2008/10/17(金) 14:31:16 ID:Ddsj1JFs0
【⑥】アスカは サードインパクト手前の心の補完の中でトランジスタシスを見出している。それを演出として証明しているのが包帯。
LCL化されずにヒトの形を維持し続けた(シンジを拒絶した)唯一の人間であるアスカがシンジにとって最初の他人としてラストシーンに登場している
わけです。アスカの包帯はトランジスタシスや母性だけでなく、シンジにとって最初の他人である事も意味していますからね。(弐拾六話・参照)



今回、私が述べた解説 【①アスカは量産機との戦闘で死んでいない。 ②LCL化されていない。】 この二つは間違いなく事実です。 そして
想像も矛盾もありません。 二つとも10年以上に渡って深層の深層、極細部分まで徹底的に研究分析し、全ての裏情報を入手して辿り着いたもの
なにより制作側が明かしてくれたネタばれや真実を元にしています。100%間違いないと断言できます。

解釈は人それぞれ自由ですが、全てが対象ではない。答えがしっかり存在しているものもあるという事。


・・・最後に、

AJさんは通りすがりだったみたいですが、ご覧になってくれていると信じています。
あなたのご指摘通り、アスカは量産機との戦闘で死んでいませんよ。
 少々、分析と情報収集が足りなかったみたいですけどね、結論は間違っていませんよ。

26mo-:2008/10/22(水) 09:10:13 ID:Uiq.FWQU0
赤心さん初めまして。
少し疑問が残ったので質問させていただきます。

>ミサト・リツコの時のような【綾波レイ出現】という描写が
>アスカには無かった。これがアスカが戦闘で死んでいないという証拠です。

ミサトとリツコ、そしてネルフ職員の場合、レイが出現する時には傍らに寄り添うかたちで出現しています。
なので、他の人が死亡した場合にも同じ様な状況が考えられます。
アスカが死んだかどうか問題となるシーンは、多分弐号機が何本もの槍でメッタ刺しにされるシーンだと思いますが、このシーンではレイはおろかアスカの姿すら確認できません。
これでは、「アスカにレイは現れなかったので死んではいない」と考えるより、「アスカにレイが現れたかどうかを確認するすべは無い」
となるのが、自然な流れではないでしょうか?
また、それは、視聴者に対してアスカが死んだかどうかを明確にする姿勢が製作側には無いということでもありませんか?


>死亡するキャラを演じる声優さんには そのキャラが死ぬシーンの頁に「○○様、何卒よろしく」
>というメッセージがおくられています。

アスカが量産機戦で死んだにしろ、死んでいないにしろ、最終的にははっきりと生きた状態でラストシーンに登場するわけですから、「何卒よろしくのメッセージ」を付け加える方が不自然ではないでしょうか。

28ペス:2008/11/01(土) 21:05:52 ID:l3Fvg/6kO
赤心さんはじめまして。疑問に感じたので書き込みさせていただきます。私もmo-さんと同様に疑問でした。
他に。
1、果たして出来損ないの群体である人が、神に等しき存在の意向に逆らえるのか。
それは人がいかに自我が強力であると共に、これまでのストーリー、セリフらが根底から矛盾だらけになってしまうのではないでしょうか。

2、劇場版予告で『アスカは死んだ』とあります。まぁたしかに語り手はシンジだし、シンジの見た光景を語っているのかもしれませんが、私はただ語り手がミサトからシンジに変わっただけであり、予告という超越的視点だと思うのですがいかがですか。─
テーマについては人それぞれ解釈があると思いますし、あの回想なども状況から様々な解釈ができると思うのでなんとも言えませんけどね(苦笑)

29kazuhide:2008/11/30(日) 18:36:46 ID:W/o8.6EEo
そもそも、サードインパクトによって発生したあの空間は何によって構成されているのか?

アンチATフィールドによって肉体が崩壊、すべての魂がリリスの白き月、ガフの部屋へ送り込まれた。その中でシンジの自我意識に基づき再配置されて一つの内的宇宙を構成した場である・・・と言う解釈でいいと思います。

ここで存在できるのは彼にとって既知の存在であると言うこと。サードインパクト以前に死亡した筈のカヲルや加持、明確に死が描かれていないトウジ・ケンスケ・ヒカリもその場に存在している。

これを死と定義するのはいささか早計であると思われる。肉体の崩壊になってむき出しとなった自我=魂が一つの場の中で溶け合おうとしている段階・・と言うべきかも知れない。(個々の意識は失われていないが、それぞれの自我が他者の中へ流れ込みつつある現象が起きている。)


つまり一個の場においてむき出された自我と自我が極めて近接した状態に置かれていると。(互いに突き刺しあうヤマアラシのような状態である)

心の壁であるATフィールドに覆われた状態では、ここまでの自我接触は起こり得ないと考えられますが。

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