■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■

自我とATフィールド、ロンギヌスの槍の意味(修正版)
1【管理人】セラフィエル:2007/07/11(水) 02:16:02 ID:dnxZ8GyY0
以前のスレはバン・グゥさんのように誤解されてしまった方もおられたので削除し、私自身考え直すところがあったので、先述したことに修正を加えてふたたび書き直したいと思います。
いかが修正文です。
自我については、様々な学者が多様な解釈をしておりますが、大抵はその生じる過程についてのアプローチが異なるだけで、他者の存在なくして自我の形成は有り得ないとしています。
フロイトは「自我」を、人間が元来無意識のうちに持っている、快感原則に基づく生理的欲求(本能というと語弊が生じる)「リビドー」と対抗する部分であり、また、他者からの介入である干渉・禁圧たる「超自我」と対抗する部分だとしています。
つまり自我とは、このしがらみをうまく調整(コントロール)して、自分を自分たらしめる部分なのです。
厳密に言えば、赤ん坊にはほとんど自我はないのですが、それでも母親の胎内で母からの影響は受けていたと捉える解釈もできるので、エヴァの世界で定義するのであれば、体を形作る程度のATフィールドは持ち合わせていたと捉えます。
しかし赤ん坊は、その脆弱なる自我ゆえに、分別もなく、その分別を教える超自我を認識することも出来ないので、ただただ生理的欲求であるリビドーに従順です。
人の自我は、成長過程で形成されていくものです。最初の他者は母と父であり、そこで自分の持つ無意識的なものに従順に行動するリビドーと禁圧を加える超自我のしがらみを覚え、自我を発展形成していくものなのです。
エディプスコンプレックス(男児が母を独占しようとし父に対して持つ葛藤)とエレクトラコンプレックス(女児が父を独占しようとし、母に対して持つ葛藤)もこの過程で生じます。
ジャック=ラカンはこの最初の段階について「鏡像段階論」を主張しました。
すなわち、生後6ヶ月〜18ヶ月の幼児が、最初の他者である父・母より、自己愛的同一化をすることによって、形成する自我についての行程です。
エヴァの世界であわせるならば、人間のATフィールドの形成拡大はここから始まるといえるでしょう。
そして他の他者とのやり取りも重なり、自我は更に発展していき、心の壁であるATフィールドもその人と人との壁を確たるものとして行きます。
リビドー、自我、超自我の三層構造のバランスがとれないとどうなるか。
超自我が弱いと、他者とのやり取りが少ないということと同義であり、禁圧を加えられることも少ないので、自我も弱いままであり、リビドーに基づく行動が多くなります。それすなわち非行などに向かうことになります。
逆に超自我が肥大化すると、今度は他者の禁圧的態度の強大化によって自我を脅かすことになり、それもまた自我を弱くすることになって、リビドーの暴走を招いて、非行などに走ることになります。
あるいは超自我が肥大化した場合、それに対抗しようとすることも有り得ます。それはその超自我を凌駕するほどの強大化した自我です。
そして、これを使徒に見立てるならば、使徒にとって周りは皆、自分と種を異にする敵です。
それはとてつもなく巨大な超自我です。
それに対抗して自分を維持するためには強大な自我を持つ必要があったわけです。それが物理力にまで影響を与えることになった、相転移空間を確認できるまでのできるまでのATフィールドなのです。
すなわち人間にもATフィールドがあると言うのは、他者との交流の中で形成されていく超自我とリビドーの均衡を保つための心の壁であり、自分の行動の元となる部分なので、その説明に無理が生じることはないと考えます。
そして、ATフィールドがないと自分の形を維持できないという説明はどう考察できるか。
それはATフィールド、すなわち自我がなければ、人間は、リビドーと超自我に対してうまく対処することが出来ず、そのしがらみに苛まれ、苦しみを増すことになります。
補完計画の過程において、アンチATフィールドによってATフィールド(自我)が取り払われたことで、人間はリビドーと超自我のしがらみに対処することが出来なくなります。
この圧迫がうまくコントロールできているのは自我があるゆえであり、それがなければ崩壊してしまうのは当然です。
よって、そのとてつもない苦しみに苛まれた肉体は、リビドーの表裏一体であるデストルドー(≒タナトス、生の苦しみから開放されることを望み、無機物にまで還元されたいと願う死の本能)によって支配され、その名が意味するとおり、LCLに還元されてしまうことになり、ATフィールドがなければ固体生命がその形を維持できなくなると言う説明が出来るでしょう。
ロンギヌスの槍の効力についてはまた後ほど。

3メフメト:2007/07/12(木) 16:42:30 ID:1.eJn1CI0
完全な融合を果たすまでの過程では傷つけあう現象がある、ということは理解します。ただ、問題はEOEで描かれている生命のスープの状態はどうなのか、ということです。ゲンドウはATフィールドを解き放てといましたが、実際いつの時点でATフィールドが完全に解放されたことになるのか、作中で明言されたかどうかは覚えてません。
しかし、状況を考えると・・・。
生命のスープ状態で、シンジは選択を迫られます。
簡潔に言えば「傷つけあわない世界 or 傷つけあう世界」です。このときシンジは「これは違うと思う」と結論付け、「傷つけあう世界」を選び取ることになります。もし生命のスープ状態でお互いが傷ついていると言うならばちょっとおかしなことになりますよね。
「傷つけあう世界 or 傷つけあう世界」になってしまうわけです。作品の流れでは「傷つけあうことを避けて自分も他人もなくなってしまいたいと考えたシンジが、実際にその世界を体験して、やはり他人の存在を必要とする」が基本なので、生命のスープでは傷つけあう世界のままだとするならば傷つけあいっぱなしですから、シンジに心境の変化など起きないでしょうし他人の存在を望む決してならないでしょう。

そういう点で、やはり生命のスープ状態では互いに傷つけあうことがない状態であると考えるのが妥当と言えるのではないでしょうか。

4【管理人】セラフィエル:2007/07/12(木) 22:56:37 ID:dnxZ8GyY0
>ゲンドウはATフィールドを解き放てといましたが、実際いつの時点でATフィールドが完全に解放されたことになるのか、作中で明言されたかどうかは覚えてません。
それは自分自らが計画した、自らの補完を目論んだゲンドウが、レイの子宮内に取り込まれて、そのままリリスへと回帰し、初号機のユイと邂逅するために、レイに対して自分を「自我包絡しろ」といったのではないかなと。
「自我包絡」は実際の心理学用語ではありとあらゆる「経験の対象(他者の態度、事物、事象その他周囲のもの全てに該当)」を自分の中に内在化(経験の蓄積)して自らのものにすることですが、この場合は、ATフィールドを開放し、自らをレイに取り込ませるという、ゲンドウそのものを「本来の意味」を超えて肉体的にレイに自我包絡、あるいは同一化させようとしていたのかもしれません。
でも、それは拒絶されました。崩れかかるほどにATフィールドがレイの体を維持できなかったのですが、包絡をゲンドウの腕についたアダムだけにとどめ、ゲンドウを拒絶して身体を再生させ、リリスへと回帰してしまいます。
体の形を保ちつつ(ぎりぎり)、ゲンドウの手を差し入れるのを許した、というのはこれで説明がつかないでしょうか?

>生命のスープ状態で、シンジは選択を迫られます。
>簡潔に言えば「傷つけあわない世界 or 傷つけあう世界」です。このときシンジは「これは違うと思う」と結論付け、「傷つけあう世界」を選び取ることになります。もし生命のスープ状態でお互いが傷ついていると言うならばちょっとおかしなことになりますよね。

私が微妙に思うのは、LCLに解けているだけの状態で補完と称するなら、シンジが初号機に取り込まれてしまったあの状態はどうなってしまうんでしょう?
あの状態も、他者からの介入がない、という意味では自我のしがらみから解放されており、初号機に同一化されかかっている状態です。
アニメ版ではミサトの介入、コミック版ではレイの介入を受けてふたたび自我を構築しましたが、あれもある意味快楽状態ですよね。
あの時は意識の存在があるはず・・・。
全く何をもって補完なのか、言葉だけでは説明しにくいですね。
一方では一つに結合してしまうとかかれていたり・・・。

5メフメト:2007/07/12(木) 23:52:24 ID:6E07BB4s0
>セラフィエルさん
私は決してLCLに溶けている「だけ」で補完と称したことはありませんよ。
EOEでのあの場面でのスープ状態が特異的に補完状態であるという話をしたわけで、スープ状態だから補完状態だと言ったのではないです。
以前にも「融合状態≠補完状態」と申し上げたと思います。
[「LCLに溶けている」以外の、「補完状態」であることを支持する要素はあるのか?]
それが現在の論題そのものです。んで、それのひとつの証拠として私が挙げたのが>3の「シンジの選択」です。逆算的な説明になってしまいますが。

なので、
>私が微妙に思うのは、LCLに解けているだけの状態で補完と称するなら、シンジが初号機に取り込まれてしまったあの状態はどうなってしまうんでしょう?
とのご質問は、おかしいということはないですが、ちょっと焦点がずれている、と申し上げなくてはなりません。焦点がずれていると言うか、順序が逆になっていますね。ぜひご検討ください。

初号機に取り込まれた状態が補完というのか、これは難しいですね。やはりすべての人間が混和しないと補完とは呼ばない気もしますが。

何をもって補完なのかがわからないのは、人類の補完という現象がそもそも我々の認識の範疇を超えるからではないかと。たびたび話題に上りますが、現実には「完全な生命体」は存在しませんので。

6メフメト:2007/07/12(木) 23:54:37 ID:6E07BB4s0
すいません、見直してみたら、最後の二行すごいナンセンスです。今それを考えてるんですよねw
寝ぼけてました。

7【管理人】セラフィエル:2007/07/13(金) 00:58:43 ID:dnxZ8GyY0
>>6 メフメトさん
ははは、「何故人は、人に魅せられるのか?」の題目でやってたことですよ〜♪
うーん、私が思うに、補完ってやっぱり、ユングの「集合的無意識」が適用されると思うんですよね。
エヴァの世界で言うなら、綾波レイの言う「シンジと一緒になりたい」とかを適用し、他者との同一化を図りたい、自我のしがらみ(超自我の抑圧とリビドーの制御の葛藤)からの脱却など、そういうものをかなえるものだとしたら、「まさに理想の世界」というわけで。
だから、自分で定義したのもなんですし、メフメトさんの書き込みを誤解していたのもありますが、やはり補完とは、多様性を残した魂一個一個が存在しているというより、魂までもが完全に同一化してしまうと言うことが挙げられないでしょうか。
寸前で止まったからこそ、完全な同一化は避けられたのではないかなと。
しかし補完計画というのは今になって考えてみれば恐ろしい計画ですなぁ・・・。
だって、結果として、シンジの「自己観察」に終始していると見ることも出来るでしょう?
自分の自我を形成しているのが他者からの影響によってのもの(ミードの社会心理学参照)と言うことに気付いたから他者との分離を願ったわけですが、それに気付くまでの過程を考えると、あまりにも犠牲が多すぎるような気がしますねぇ・・・。
当たり前のことを当たり前のこととして認識すべき、と言うのがありありと伝わってくるのは明らかなんですがね・・・。

ところで、私はやはり、あの補完が遂行されていく様の過程でシンジの願望よりレイの願望というものが含まれているような気がするんですが・・・。
「あなたが願った世界そのものよ」
でもそれはレイもそうじゃないの?と。
二人目と三人目の違いは有るとはいえ、描写では記憶を取り戻したとしか考えられない(劇中の展開が辻褄合わせ的だと思うけど)「碇君と一緒になりたい」といっているところもあるし、レイの願望が含まれてい無いとは思えないんですよね。
シンジが本当に望んでいたのはそんなものじゃない。自分も他人もいなくなってしまうことじゃない。
彼が望んでいたのは補完などではなく、楽しかったあの頃なのです。
アンチATフィールド(デストルドー)投射によるタナトス発動によって肉体まで還元されてしまったのは、確かに依り代のシンジの破滅的なデストルドーがなしたことでしょうけど、それを媒介して量産機と共にアンチATフィールドの投射を行ったのはリリスとなったレイなわけで。
シンジの願っていたことと言うのを自分の願望と照らし合わせた解釈の下に実現した、ということも考えられないでしょうか?

8【管理人】セラフィエル:2007/07/13(金) 01:16:39 ID:dnxZ8GyY0
ちなみに遅れましたが、ロンギヌスの槍の解釈です。
槍は強大化した自我にたいし、強制的に禁圧を加える超自我的存在ではないかと。
つまり、手に負えない自我に強制的な罰を与える存在です。
注意しなければならないのが、エヴァ2と本編の裏設定に書かれていることでは、違いがあります。
ただ、第一始祖民族(先史知的生命体)によって作られたということは変わらないと思います。
ここでエヴァ2と裏設定の融合論的解釈をさせていただくのだとすると、ロンギヌスの槍は第一始祖民族が用意したものとしては変わりは無い。
そして自分達の目的にそぐわないときのために用意したものであることにも変わりは無い。
問題はここからです。エヴァ2では7つの「月」の全てにロンギヌスの槍を生命の種とセットで入れた、ともとれる説明があり、アダムとリリスの場合はジャイアントインパクト前後でロンギヌスの槍が失われた、あるいは破壊されたとされ、一本が失われた、と説明されています。
しかし本編の裏設定では、ロンギヌスの槍はセットになっていたわけではなく、死海に一本だけ埋もれていたとされています。
こちらの解釈だと、第一始祖民族はそれを用意した理由は同じですが、アダムとリリスという、普通では起こりえない2つの生命の種が地球に着床した故に、それらの自我が拡大化していくは目に見えており、地球にだけロンギヌスの槍を一本投入した、と捉えてみてはどうでしょう?
自力で強制的な超自我的な存在となることもあるし、それを使う側にとってもその効力を持ち合わせている、と考えられます。
二つで違う解釈が有る故に統合論的になってしまいましたが。

9【管理人】セラフィエル:2007/07/18(水) 00:49:20 ID:dnxZ8GyY0
補足です。
あるいは、ロンギヌスの槍は当初、本当に月一個につき一本ずつあったのかもしれません。
エヴァ2の表記どおりならば、ジャイアントインパクトのときの衝撃で、2本のロンギヌスの槍のうち一本は見つかっていないか、あるいは破壊されたかもしれないとあり、もう一本のほうもその大規模な衝突によって死海に・・・、って何たる辻褄合わせ!程がありますよね、はい(^^;)。
やっぱり、>>8のほうが判りやすいかも・・・。

10【管理人】セラフィエル:2007/08/06(月) 04:15:29 ID:dnxZ8GyY0
A.T.フィールド理論を立ち上げました。
まだ執筆途中なのですが、ATフィールドの持つ個体生命を維持する機能について触れています。
あとは自我がどのような過程で形成されていき、自我と他者とを隔てる壁であるATフィールドの意識がどのように形成されていくかを書きたいと思っております。
ではまた。

11harahetta:2008/06/27(金) 01:22:16 ID:/DoqokEA0
ATフィールドのATが、フランス語で「他者」を意味する「Autre」を
もじったものではないか?という言及がなかったのが残念。つまり、
精神分析で頻出する構図、「S(主体)/Autre(他者)」のスラッシュ
の部分がATフィールドだと思うのですが...。いかがでしょう?

12harahetta:2008/06/27(金) 01:26:05 ID:/DoqokEA0
すいませんごあいさつ遅れました。はじめましてharahettaと申します。
メルロやラカンまで読まれてるなら、上記の意味ご理解頂けますよね。

13harahetta:2008/06/27(金) 02:06:15 ID:/DoqokEA0
さらにATフィールドについて言及してみると、物理的事象である
「生体恒常性」(ホメオスターシス)と、心理的事象である
「他者との壁」の二つの意味に分けられます。

使徒との戦闘においては、前者の意味で使用され、シンジの心理的
葛藤を描写する際には後者の意味で使用されています。

また、後者についてさらに言及すると、その起源はエディプス期の
去勢による母子分離の心的出来事を起源とし、またその去勢に
よって母の代替物として得る「言葉の網の目」、すなわちラカンの
言う「象徴界」、ソシュールの言うシニフィアンの連鎖がAT
フィールドにあたると思います。

そう考えると、まだ成人しておらず自閉症ぎみでレイやシンジのシン
クロ率が他二人に比べ高いのは、「象徴界」への参入度が低いからと
説明でき整合性もあると思うのですが。

14【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/27(金) 03:36:08 ID:???0
>>11-13 harahettaさん
こんばんは。harahettaさん。初めまして。
現在、他サイトで不当な追撃を受けているため、若干元気がありませんが、よろしくお願いいたします。
>フランス語で「他者」を意味する「Autre」をもじったものではないか?という言及がなかったのが残念。つまり、精神分析で頻出する構図、「S(主体)/Autre(他者)」のスラッシュの部分がATフィールドだと思うのですが...。いかがでしょう?(以下略)
なるほど。ええと、もじったかどうかは、確かなことはいえませんが、仰ることには私が知りうる限りにおいては同意できると思います。この辺は理解できます。
ただ、お恥ずかしいのですが、ラカンについては教授から教わった程度の知識から参考文献をあさった程度で、私の頭では理解不能の箇所があり、なんとかわかったつもりになっているのがシェーマL図と鏡像段階論の切れ端くらいでして・・・。
今現在私は現在進行形でもっぱらフーコーを中心に、ニーチェ、バタイユ、ソシュール(丸山圭三郎)について独習中であり、私がここに書いているのは、その間に思いつくままに思考をまとめている作業をしているのです。
他の分野といえばハイデッガーとメルロ=ポンティその他ですが、こちらは入門書をかじった程度で、「知覚の現象学」については読んでいる最中です。
当面、これから院に進学する上で、フーコーに絞ることになります。それを了承の上で、いろいろとご存知のことがあれば話していただきたいし、是非ともお付き合いくださればと思うのですがいかがですか?

>使徒との戦闘においては、前者の意味で使用され、シンジの心理的
>葛藤を描写する際には後者の意味で使用されています。

実に面白そうな話、まことにありがとうございます。参考になります。
ただ、シンクロに関しましては、今現在極東博士殿がシュタイナーの「神秘学」の分野から解説できると仰っており、これが興味深いので、彼の論考を待っている最中です。
ATフィールドに関しましては、私の場合、論考にはフロイト=ラカンで説明していますが、今現在はバタイユの、非連続体としての主体同士が、「死」という深淵によって寸断されている壁であるという風に見てもいます。
使徒との戦いや、人間のコミュニケーション(フランス語ではコミュニカシオン)に用いられているATフィールドの侵食は、他者に対する侵犯であり、この侵食はすなわち「死=連続性」への郷愁から生じる「死」への行為です。
かなりあけすけですが、それは性行為・暴力行為の双方が該当し、レイプはその両方を満たせるもので、それらは死の真似事としてのコミュニカシオンであるとされています。
最後のアンチATフィールドによって肉体が崩壊し、「神も人も死によってやがてひとつに」とあるように、死への郷愁を持っている人間に対し、その死への郷愁を拡大化させ、その深淵の壁を取り払い、全てが連続体となって新たな完全ある人間を創出させる、それがシンジのネクロフィリアに発信源を持つアンチATフィールドであると考えられます。
既に別スレで説明していますが、生の極限状態としての死に限りなく近づく、「死にまで至る生の称揚」であるエロティシズムです。
いかがなものでしょうか。

15harahetta:2008/06/28(土) 00:54:01 ID:/DoqokEA0
>お恥ずかしいのですが、ラカンについては教授から教わった程度の知識から参考文献を
 あさった程度で、私の頭では理解不能の箇所があり、なんとかわかったつもりになって
 いるのがシェーマL図と鏡像段階論の切れ端くらいでして・・・。

 ご安心下さい。残念!とか偉そうな口調で言ってしましましたが、私もラカン、レヴィ・
ストロース、フーコー、ニーチェ、フッサール、ソシュールの入門書をかじった程度です。
レヴィ・ストロース、フーコー、ニーチェはなんとなくわかるのですが、ラカンになると
実は僕も基本のシェーマL、現実・象徴・想像の3界、対象a、鏡像段階、いいオッパイと
悪いオッパイくらいまでは理解できますが、その後の本格的な部分はお手上げです。読む
たびに解釈が変わってしまい定義が曖昧になってします次第です。

それはともかく、こちらで「他者」を意味する「Autre」をもじったものではないか?という
私がネットで調べたところ、まだ誰も言っていなかった意見の同意して頂けたは嬉しい限り
です。

>シンクロについての神秘学的解説
 まだどんなものか存じ上げませんが面白そうですね。また纏まれば拝見させて頂きたく存じ
 ます。

>ATフィールドの侵食(アンチATフィールド)
 →死という連続性への郷愁
 →エロティシズム、ネクロフィリア、また両者混合のとしてのレイプ行為
 →死によって寸断された壁を取り払う作業
 というご意見については、

 「死への郷愁」、「エロティシズムと暴力とレイプと死」の関連性については理解
 できますが、トータルな論理展開についてはバタイユをまだ読んでいないので、
 申し訳ないですが、何とも言えません。またバタイユも読んでから考えてみたいと
 思います。それではレスありがとうございました。

16harahetta:2008/06/28(土) 01:02:34 ID:/DoqokEA0
追記

ところでフーコーを専門に進学されるという話。
院卒業後、学者か官僚になって支配者側にならないと、変に権力の仕組み
ばかり見えてしまい苦労しそうですが、確かにフーコー面白いですよね。
私はおかげさまで、マクドナルドの客の頭より高く設定されたレジから
パノプティコンを想像してしまうようになり、マクドナルドにいけなく
なりました。(笑)

17【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/28(土) 02:09:26 ID:???0
>>15-16 harahettaさん
>ご安心下さい。残念!とか偉そうな口調で言ってしましましたが、私もラカン、レヴィ・ストロース、フーコー、ニーチェ、フッサール、ソシュールの入門書をかじった程度です。
おお、それはかなりの接点があるではありませんか!^^実はフッサールも読もうと思ってるところですよ。時間がないのが難点ですが・・・。
しかもフーコーが面白いということでも接点があるとは!
ならばブレインストーミングが期待できます(爆)
私自身、学び始めたところのものも多いので、エヴァネタ以外でもいろいろ話し合いましょう(笑)。
ちなみにバタイユに関しましては、エロティシズム文庫版はおやめになったほうがいいと思います。
ジョルジュ・バタイユ、澁澤龍彦訳の「エロティシズム」二見書房が最も読みやすく捉えやすいです(3000円くらい)。
バタイユは難しいという伝説がありますが、日本人にそれを抱かせてしまうのは訳者次第だと澁澤龍彦が言っています。
しかもエヴァネタの宝庫ですw
実はフーコーに触れる前はバタイユをやっていたものでして。
おそらくラカンよりもこちらのほうが説明しやすいのではないかと思います。
そして、「絶対的恐怖領域」という略であるATフィールドならば、死によって断絶された領域であると解釈しえると思っています。
ましてやオルギア、ゼルエルを食う人肉嗜食(カンニバリズム)など。
このスレを持ち上げてくれたので述べますが、ロンギヌスの槍についても、バタイユのエロティシズムを使って面白く解釈することができます。
アスカの精神汚染時の「ハレルヤ」についてもです。
レヴィ=ストロースについては読んだことはないのですが、バタイユが彼の「親族の基本概念」を使って「近親相姦の謎」について説明していますよ。
正直私の場合、ラカン、ガタリ、ドゥルーズは「???」という箇所が多く、泥沼にはまる感じがするので、あまり触れなくなってしまったんですよね・・・(汗)。
ソシュール(丸山)とフーコーを合わせながら読むと実に効率よく読めるんですw
ソシュールはソシュール小事典とか丸山圭三郎氏の新書がほとんどですが。
ネクロフィリアに関しては、フロムの「悪について」「破壊」からとってきているものです。組み合わせてしまったことをここで申し上げておきます。
シンクロ率に関しましては、やはりユング心理学なども有効でしょう。
ノイマンの「意識の起源史」とか、これもなかなか面白いです(フーコーをやるために一時中断してしまっていますが・・・)。
上のほうに進むのも難点がありましてね・・・、私の第二外国語の専攻はドイツ語(とはいってもなんとか辞書を使いつつユングを読む練習くらい)なのですが、フーコーをやるとなると一からやり直しでフランス語をやらなければならず(汗)
>私はおかげさまで、マクドナルドの客の頭より高く設定されたレジから
>パノプティコンを想像してしまうようになり、マクドナルドにいけなく
>なりました。(笑)
あっはっは(笑)、マクドナルドのレジにパノプティコン(一望監視)ですかw
なるほどなるほどw。
私もですね、このパノプティコンを使ってネタを作ろうと思っているところですよw
エヴァなら、第一中学校とかネルフとかですねw
いやあ、大学にも私と専門的に話せる仲間がいますが、それも数少ないんですよね。
他の人間と差別するわけではありませんがあなたのような方は大歓迎ですw
もしよろしければチャットとかやってみませんか?極東博士殿は最近私事のためになかなか出てこれないですが。

18harahetta:2008/06/28(土) 14:38:43 ID:/DoqokEA0
熱いご返事ありがとうございます。現役大学生についていけるかどうかわかりませんが、
また覗きにきます。

澁澤龍彦訳の「エロティズム」は気にはなってたんですが、高いのでどうしようと思って
いたところでした。プラグマティックなモノではないので高く感じますが、そうは言って
もシャツ1枚と同じ価格。買ってみようと思います。

マクドナルドが仮想敵になったのは、大澤真幸・東浩紀あたりが言及しいる「環境管理型権力」
の例で、「マクドナルドが椅子の固さで客の回転率を調整」しているというのを知り、その表
ではスマイルを振りまきながら、裏では客が気づかないように家畜を扱うように客を誘導している
手法を知って以来嫌いになりました。まぁそれがファストフードなんでしょうけど。
それ以降、ソシュールを読んでは、マックの「i'm lovin' it」のキャッチコピーに対して、
「軽々しく1人称代名詞を使うんじゃねぇ!と腹を立て、「I」で始まるならなら、答えは
「hate it!」だ!と不毛かつ孤独な戦いを挑んでいる毎日です。

まとめると抽象的すぎる現代思想そのものより、現代思想が発見した知を身近なものと
結びつけて書かれた本の方が興味を惹きます。大学で専攻していた社会学の授業でも
一番面白かったのは、「となりのトトロと地母神の関連性」というヘンテコな授業。

大分スレッドとは関係ない話に脱線しますが、面白い話なのでご紹介しておきます。
内容は、担当教授の「となりのトトロは地母神を描いた物語である」という自説を
証明していくという、ビックリするほど実社会で役には立たない代物ですが、
その物語を読み解く手つきが実に鮮やか。その手つきは下記の通り。

①まず、誰でもすぐわかる通り、トトロは森に住む自然を司る妖精である。
②さつき・メイという名は五月を意味し、新緑の季節すなわち生命力を表している。
①②より、トトロの主題が自然へのオマージュであるのは明らか。

ここまでは凡庸なのですが、ここからが面白い。


 問.ところで、なぜ、さつきとメイにだけがトトロを見ることができるのか?

 回答へのプロセス:さつきとメイにのみ共通し、かつその他の者には共通しないこと
          を探す。
 
          →子供、かつ母がサナトリウムにいるため会えない。
           つまり、母への希求が他の人間より強い。

          →母への強い希求を持っているものにのみ見えるということは
           トトロは自然の妖精かつ「母性の象徴」でもある。③

結果、①②③の条件より、
「トトロは地母神を表したものであり、またとなりのトトロという映画自体地母神を描いたもの
と言える。」

と言った具合です。大分スレッドから脱線しましたが、アカデミックな知を利用して物語をさらに
深く読み解く面白さが伝われば幸いです。

それではまた。

19【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/28(土) 16:19:23 ID:???0
>>18 harahettaさん
>熱いご返事ありがとうございます。現役大学生についていけるかどうかわかりませんが、
>また覗きにきます。
ありがとうございます。もしよろしければメールでもいただければチャットの招待メールを送らせていただきますよ。

>バタイユの件
渋澤訳は実に読みやすくサクッと読めます。もし古本でも安く手に入れたいならば、「日本の古本屋」を検索で引っ掛けてみるといいですよ。
多く出回っているので安く手に入るはずです。でも古本はボロいからなぁw

>マクドナルドに対する宿敵意識について
ははぁ、なるほど、それでパノプティコンですか。
ちなみにマックには「マックスマイルください」なんていう揶揄もあったりしますしねぇ・・・。
ケロロ軍曹でそれがギャグ的に描かれていましたよw
「スマイルください!」とお金を払っていくんですが、肝心のメニューのほうは「ああ、そんなのいらないからスマイルを」なんてw
いわゆる萌えブームも、いわゆるエヴァブームなどの「大衆ムード」もフーコーで説明できるかもしれませんね。
巷であまり変わり映えしない新劇場版のDVDがビックリマンチョコのように何度も買われる現象とか・・・。
受動的な幸福感だけを得ようとするそれが(--;)
確かにマックもまた、<知-権力>の身体的攻囲に関する経済的活用、生産的活用の枠組みとして説明できますな。
もしかしたら大学の論文で使えるかもw
>まとめると抽象的すぎる現代思想そのものより、現代思想が発見した知を身近なものと結びつけて書かれた本の方が興味を惹きます。
そうですね、<知-権力>によるアプローチ、まさに丸山圭三郎やフーコーなどがそういう方法ですね。われわれも考え方の傾向が似通っているんでしょう。同調できますよw
でもこういうこと、通じる人間には通じても、いくらわかりやすく説明しようと「だからなに?」という暴論でぶち壊されてしまうんですよね・・・。

>トトロの話
面白い話ですねw
具体的に言うと間主観の話ですかw
まさにソシュールやフーコーの話ですよw
私の大学では文化表象論という講義があります。
ここでいろいろと面白い話ができるのですよ、一時はビッグバン理論の話にまで飛躍しましたw
宇宙の誕生、そこにはどうしてもなにかプラトン哲学における「デミウルゴス」とでもいうべき一押しがないと考えられないところがあるとかw
歴史社会学でも「羅生門」でそのような話をしました。食い違いすぎる登場人物の証言から事件の真実を書けとw

>大分スレッドから脱線しましたが、アカデミックな知を利用して物語をさらに深く読み解く面白さが伝われば幸いです。
その面白さ、もとより私も実践中ですw
やはりあなたとはいろいろ面白く話ができそうです。
また何かいろいろ教えてくださいね。

ところで、ちょっとお聞きしたいのですが、私の掲示板における文章ってわかりにくいですかね?
わかりやすく説明しろという人間もいるのですが、わかりやすく説明するとなると一から説明しなければならない、それで長文でみにくくなってしまうんですが、これを理由に「つぎはぎだらけのできの悪いレポート」を読んでいるようで気分が悪いという失礼な人間がいるのですよ。
こういった人って、自分から参考文献とか読もうとしないんですよね・・・。それでもわかりやすく説明しているわけなんですが、harahettaさんからみて私の文体はいかがなものですかね。
ちなみに「ゼーレの思想」については書きかけの上、わかりやすくしようとした結果失敗してしまったのでもう一度書き直す予定ですが。
もしよろしければご意見ください。

20【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/28(土) 16:34:14 ID:???0
ちなみに間主観の話とつながると思いますが、われわれがその目で耳で知覚しえている世界は、脳内でホログラムを形成しているのと同じであるというような理論が存在することを、極東博士殿から聞きました。
ニーチェの「現実(真実)は存在しない」というようなことと結びつくと思いますがいかがでしょう?
「普遍的な真理は存在しない」ということが普遍的な真理である、すなわち「無」が普遍的な真理であるとするならば、カバラの「エン・ソフ」やグノーシス主義の至高神「存在しない神」こそ真理であるというそれと、つながると考えるのは私だけでしょうか。
神を真理として求める人間が、結果的に普遍的な真理は存在しないということの真理を知るのがこのパラドックスを含んだ「グノーシス(認識)」であると考えているのですよ。

21harahetta:2008/06/28(土) 18:57:18 ID:/DoqokEA0
■読みやすさについて

 読みやすいかどうかについて問われれば、単刀直入に申し上げると、失礼
 ですが読みにくいです。(ハッキリ言いすぎて申し訳ないです。)

 私もそんなに上手くないので人のことは言えませせんが、読みやすいサイト、
 炎上しないサイトを作るコツとして下記のポイントがあげられると思います。

 ①視覚的読みさ

  ・1行を40字程度で折り返す。
  ・行間をもう少しあける。
  ・3〜5行で文を区切り1〜2行あける。
  ・読みやすいフォントを使用する。
  ・漢字変換のバランスを考え、漢字だらけにならにように意識する。
 
 ②文章的読みやすさ

  ・1センテンス40字以内にまとめる。
   (論文指導でもよく言われているそうです。)
  ・一度書いた後に推敲して無駄な文章を削る
   (但し完璧にしすぎるとレスがしづらくなり会話になりにくいので注意。)

  ・専門学術用語が頻出させず、小出しにして具体例もいれる。
  ・議論が込み入ってきた場合は一度文を区切り、まとめの文章を入れる。
  ・出来れば専門用語についての注マーク(*1)を配し、分節の区切れに
   用語解説を入れる。(文章末尾にまとめてもいいですが、文章が長く
   なる場合、読みにくいです。)

 ③荒れないサイトにするために

  ・対面コミュニケーションと違って即自的に対応できないので、誤解が予想される
   場合は、文末に( )を入れ、(○○という意味ではありません。)、(該当者方
   お気を悪くされたらスイマセン・ごめんなさい)と一文をそえる。

  といったところでしょうか。文章の幅・行間・フォントはレイアウトですので一度
  始めると根本的に作り替えないといけないので大変ですが工夫してみてはいかがで
  しょう。

■間主観性について

 個人全体に共通する現実=真実とするなら、やはり「無い」というのが正解
 だと思います。個人が物事を認識する際、物事はダイレクトに個人の脳内に
 伝わるのではなく、すべて一度個人各々のバイアス処理された後、個人の
 脳内で部分的に再現されるからです。よって真実を求めていけば、ニーチェ・
 ラカンラインの「〜ではない」といった「否定神学」モデルにならざるを
 得ないのではないでしょうか。

 しかし、すべての物事を「否定神学」モデルで考えると、はっきりいって
 ツライですし社会生活が成り立ちません。ですから、ホントは真実なんて
 存在しない。言葉の力信じてますと言ったところで実際通じ合えることは
 ない。全てのコミュニケーションは誤読で成り立っている。と知りながら、

 でもあえて、「通じていると信じる」。すなわち「通信」するのが、人間
 社会というものではないでしょうか。

 それではまた。

22【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/28(土) 20:22:21 ID:???0
>>21 harahettaさん
うーん、なるほど。

掲示板ともなると、長文を書く際には気にせず書いてしまう癖があるので注意します。
というか掲示板の機能に、幅を狭める機能、あったかな?ちょっといじってみて調整してみます。
そうすれば、ふつうに書いていても見えやすくなる側面があるかもしれません。

フォント・・・、明朝よりゴシックの太めでしょうかね?
HPの内容もとりあえず読みやすいようにページ設定をいじって
みることにします。
一応段落ごとに行間を空けて、など工夫を凝らしていたのですが。
確かに文字の大きさ、文体、行間などはかなり読みやすさに左右し
ますね。

HP製作ソフトの都合もあるのでいろいろ試してみることにします。
何はともあれ、的確なアドバイス、まことにありがとうございました。
参考にさせていただきます。

>■間主観性について
仰るとおりだと思います。まったく異論がございません。
というかこれはやはりフーコーの「パレーシア」に関する
ことでしょうね。私は現在フーコーの「真理とディスクール」
を読んでいる最中ですがこれがそのまま当てはまっていると
考えました。

まあ、今回私がグノーシスの事を持ち出したのは間主観性から
グノーシス主義への接合点が見つかるかもしれないと思い語って
みたわけで、グノーシス主義自体も否定神学によって語られてい
るので、ニーチェとアブラクサスの接合点ができたのですよ。
私生活のこと、社会のことを考えた場合はフーコーのいう「知の
パースペクティヴ」に基づいたディスクールがコミュニケーション
の基本になるのではないかと思いました。あなたの仰るとおりのこ
とであると思います。

ご意見どうもありがとうございました。
また何かありましたらよろしくお願いいたします。
新スレを立てて持論を展開されるのも大いに結構ですのどうぞ。
ではまた。

23【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/06/28(土) 20:25:53 ID:???0
とまあ、さっそくズレが生じながら書いてみましたが、
見やすくなりましたねw

24harahetta:2008/06/30(月) 06:34:39 ID:/DoqokEA0
行間が空き見やすくなりました!後できれば行の長さも調整できれば
いいのですが。しかし、その作業は大変だと思いますので急がず地道
にお願いします。また読みやすい文章について参考になるサイトを
ご紹介。

ブログ名:テラ・インコグニタに出会う
     http://blogs.yahoo.co.jp/chargeup2003
     

内容  :アスペルガー症候群(知的障害のない自閉症)の派遣OL
     さんが社会問題に関して思ったことを綴っています。

見どころ:アスペルガー症候群ならではの苦労がメインに綴られて
     いますが、それとは関係なしに、日頃のたわいもないと
     思いながらも、いざ言語化しようとすると非常に難解な
     事柄を、ユーモアをまじえた自分の言葉で何とか紡ぎだ
     そうとされていらっしゃいる点に注目です。

     内容については、読む方によって異論が多々あると思いますが、
     文章の組み立て方、インターネット上のコミュニケーションの
     技術は非常に参考になると思いますので、一度ご覧頂ければ
     幸いです。

25【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/07/01(火) 00:51:34 ID:???0
>>24 harahettaさん
どうもです。掲示板のほうをいろいろといじってみてはいるのですが、
行の長さは、MSPゴシックである限り、字数を揃えても、正確には
揃いきらないのですよね・・・。まあ地道に何とかします。

さて、ご紹介いただきましたブログも地道に読んでみることにしましょう。
どうもありがとうございました。

26harahetta:2008/07/01(火) 23:30:15 ID:/DoqokEA0
紹介したブログなんですけどサイトが全く荒れていないので不思議に
思い注目していたのですが、しばらく見ていると公開はしているが、
コメントを管理人がかなり自分ごのみに編集していたり、特定の人間
のみに限定してで交流しているサイトのようで、こちらのような
ブレイン・ストーミングを目的としたフリーディスカッション形式の
サイトづくりにはあまり参考にはならないような気がしました。
ですからそんなに地道にご覧いただく必要はないと考え直しました。
混乱させてすいません。

あと、読みやすさの工夫ですが表示フォーマットの面での調整が
大変なようでしたら、ご自身が書き込みなさる際に1行の長さ、
行間を工夫して読みやすいようにし続けていれば、だんだん
皆さんも気づいてマネしていくようになるのではないでしょうか。

地味な作業ですが、そういうちょっとしたエートスが伝播していく
のを観察するのも社会学的には面白いものです。

ところで、バタイユの渋澤訳の「エロティシズム」をアマゾンで
注文いたしました。渋沢龍彦のちょっと気取っていて洒落た文体は
好きなので二重に楽しみです!

27【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/07/02(水) 07:43:13 ID:???0
>>26 harahettaさん
>ブログの件について
どうもそのようですね・・・。
まあ、気にしてませんのでお気になさらずに。
サイトについてももうすぐ大学の前期修了に向けて追い込みをかける時期
ですので、更新には時間をとりつつと言う形になりますが地道にお待ちくださいw。

>バタイユの件について
お、早速買いましたか。
ところで私のお勧めの読み方としては、序論を読んだ後、第二部第六論
に飛んでみることをお勧めします。これは私だけの読み方ではありませ
んが、実際そのようにして読んでみたほうがしっくり来る側面があるかと。
どっちも講義録的なので。というか極東博士殿も仰っていましたが、これは
本当にエヴァネタの宝庫ですよ。ただしそのエグイ部分を抉り出すことに
なりますが。

>澁澤龍彦について
澁澤ファンであられましたかw
かれの文体は非常に読みやすく、読み終える速度、読み応えは他の比
ではありません。日本語がうまいとしか言いようがないんですよねw
ソシュール研究の権威、丸山圭三郎もお読みになられてますか?
こちらは途中から手加減がなくなってくるんですが、まあ基本的な知識がある
harahettaさんなら読めるでしょう。

28harahetta:2008/07/03(木) 22:11:01 ID:/DoqokEA0
バタイユの読み方承知いたしました。かなり変則的な読み方なので
びっくりしましたが、その通り読んでみます。

丸山圭三郎先生のご著書については、今私の見ているモニターの隣に
「ソリュールの思想」置いてあります。しかし、残念ながら買ったもの
のモチベーションがあがらず、しばらく置物と化していました。

話せる人ができたので、合わせて読んでみます。

29【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/07/03(木) 23:06:25 ID:???0
>>28 harahettaさん
こんばんは。
バタイユの読み方は、私の場合、最初は何のアドバイスもなかったので、
最初からぶっ通しで読んでいたんですが、最後のほうに来て第二部第六論に、
入門に立ち返るような形で講義録が記述されていたので、これはこれから読む
人に勧めるなら序論の後にこっちを呼んでからにしたほうがよいのではないか
という手前勝手なお勧めですよ(^^;)。

>ソシュールについて
ソシュールは丸山圭三郎氏の著作をひとしきり揃えていますが、「ソシュール小事典」が重宝しています。
小事典どころか大事典といっても過言ではないできです。
この掲示板で紹介している「言葉・狂気・エロス」と「言葉と無意識」、
これはこれで面白いのですが手加減ないんですよね・・・。

うーむ、ところで私はアマゾンのアソシエイトに参加しているのですが、
参考文献を紹介したほうがいいですかね?

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■