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1 名前：ジョン・リード 投稿日：2005/01/10(月) 04:32 [ 4NeDODv6 ]

眠れる友よ。

我々は、多くのことを見てきた。
我々は、多くのことを聞いてきた。
我々は、多くのことを知り得てきた。

「平和」をうたい「不安」をさえずるカナリヤの声。
耳に繰り返される、心地よいメロディ。

我々の「平安」。
既成の秩序に闘いを挑んできた者達を、影に追いやる暴力装置。
連中の「安寧」。

石の心。
連中が求める者は、我々の「血」を代価に得る私益。
「死」の対価。

不正と目に見えない暴虐がはびこるこの世界。

緑の大地が、不毛の地へ。

「栄光」を説く、為政者。

グローリア。

９７の十字架が、ゴルゴダの丘に横たわる。

血塗られたカナンの地。

我々を、怒りと憤りに駆り立てるものは？

お前は、眠り続ける。

2 名前：ジョン・リード 投稿日：2005/01/10(月) 04:36 [ 4NeDODv6 ]

聖性のまわりで、無数の欺まんが渦をまく。

「ノー」と叫んだとき、お前は、闇に落とされた。
祈りの声も届かぬ、無限の奈落に。

スケアクロウ。

お前の紡ぐ物語は、ノスタルジーを掘り返すばかりだ。

スケープゴート。

「清らか」さと、高邁な精神。
奴らの幻想が高まったとき、お前は、落とされた。
栄光の対価に、選ばれたお前。
憎悪と破滅へ。

語り継がれる話は、どれも耳を疑うものだった。
声をひそめてささやかれる、ノワール。

「清らか」の影に消えていく、朽ちる十字架。
お前が希求して止まなかった、“世界”が……。
荒涼とした荒れ地に、お前の身体が、横たわる。

誰が、お前を暗闇へと押しやったのか。
身を守るため、偽りに満ちた者ども。
誰が、お前を苦しみへと追いやったのか。
真実を歪め、照準を狂わせる者達。
誰が、お前の心を壊したのか。

友よ。
お前のために、俺は、挽課を唱えよう。
お前に、幸いあれ。

3 名前：ジョン・リード 投稿日：2005/01/10(月) 05:05 [ 4NeDODv6 ]

そして、俺は？

過ぎ去る月回に、たむけの花を贈ろう。
曲がりくねった道を、振り返りながら。

この世界が、暗闇に満ちていたとしても、灯火をかかげ、お前の影を見守ろう。
冷たい風に身を震わせいるならば、お前のために暖をとろう。

心に、針を打ち込む前に。
ひびわれた幻に身を沈める前に。

これからの道のりが歩きやすいものであるように。
祈りのキッスを虚空に。
いつでも、お前に追い風が吹くように。

グッド・ニュー・ワールド

4 名前：名無しのひつじさん 投稿日：2006/03/03(金) 09:09:53 [ 0cC5dWJw ]

ジョン・リードさん、お元気ですか？

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