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ROM−Tについて- 1 :SR20:2005/08/25(木) 22:58:31
- 私は、PTS1年の者です。
関節可動域測定において次のことに疑問があります。様々な文献で調べたのですが、分からないので、ご存知の方いらっしゃいましたらお教え願います。
1、関節可動域測定を原則として他動運動で行うのはなぜだと考えますか?
2、可動域を原則として5°単位で記録するのはなぜだと思いますか?
3、関節運動を前額面・矢状面・水平面に限定して行うメリットは何だと思いますか?
1に関しては、①エンドフィールが分かるから、②筋力低下がある場合、自動運動では全可動域動かせないから、意識の無い方などを測定するとき等が考えられると思いますが、他に何が考えられるでしょうか?
2に関しては、角度計で図る際に多少の誤差が生じるからではないかと考えますが、何か他の理由があるのでしょうか?
3に関しては、メリットというのかは分かりませんが、運動方向の表示の仕方に合わせるからと考えていますが、他にあるのでしょうか?
ということです。
どなたかよろしくお願いします。
- 2 :しこ:2005/08/25(木) 23:32:04
- 私は学生のため、間違っている可能性もあります。参考程度に聞いていただければ幸いです。
1、に関しては、例えば筋力低下MMTで2とかだった場合には、activeでは全可動域まで動かすことが出来ないと思います。
また、支持が入らないptの場合はactiveには困難です。症例によっては○○度以上動かしてはいけないときにactiveでは困ることもあると思います。
2、に関しては、1°程度で図っていれば検査時の服装・体調・温度・肢位などで誤差が生じると思います。
仮に、左右差で2°あったからといってそれが問題である可能性が低い(必ずではありませんが・・・)。
私の経験からですが、実際に人間の体は左右差があることが多いです。(利き側もあるので)
その場合に、どの程度で問題点にするかが難しくなると思います。
→筋力だって利き手と反対側で力が異なります。これって異常ですか?
異常じゃないですよね(程度にもよります)。そんな感じで5°が妥当ではないかと思います。
10°では大雑把過ぎますし・・・
3、では人間の動きを考えてみてください。例えば肩関節では、どのような動きをしますか?
運動方向の表示に合わせるからもそうですが・・・
単純に
屈曲・伸展→矢状面から見る。
外転・内転→前額面から見る。
水平外転・内転→水平面から見る。
まだ外内旋・分廻しありますが、割愛します。
まあ、各面でみれば関節運動に伴う運動学や主動作筋で考えやすいからではないですか?
- 3 :空手バカ:2005/08/28(日) 16:24:16
- 書くのが面倒なんで申し訳ないですが1だけ・・。
ROM測定で他動が原則的に使われているのは、自動ROMには3つの因子が関与し、その測定肢位により能力障害評価が可能である。しかし、自動ROMは関節の収縮組織に依存されるため関節面の形状や関節包やそれに付随する靭帯・筋の伸張性、さらには滑液包、筋膜、神経根についての情報を得る事ができない。通常は他動で測定するが、疾病によっては自動を優先したり自動及び他動を比較したりする場合もある。また、他動ROMにおいては神経麻痺、感覚異常あるいは関節破壊の著明な症例において、計測に際して関節を痛めたり疼痛を誘発することもあるため十分な注意が必要となってくる。
とまあ、要するに他動で行なった方が得られる情報も多いし、筋力低下があればやっぱり全可動域を動かせないだろうしとしこさんの言っている通りだと思います。
未熟者の発言でした・・・。(−0−)
- 4 :あい。:2005/08/28(日) 19:34:19
- 2について。
基本は5度きざみですが、装具では2度とか3度など(例えば背屈2〜3度)という注文をPOさんにすることがあります。
臨床上たしかに誤差の範囲(人間が測定するので)もあるので、5度表記が良いようです。
また、10度きざみだととても重要な45度とか135度の使用ができなくなるのも困りますよね。
3については、単軸だけの関節も有れば肩や股関節のような関節もありますよね。これらの関節を測定するとき、縦・横・上下方向の3つの観点から軸をとらえて測定することで関節の運動範囲および制限をみることが可能と思われます。
- 5 :名無しのPTさん:2005/08/28(日) 21:01:29
- 学校の授業では、まず他動的ROM 基本を学習するけど、
臨床においては別に他動じゃなきゃならない必要も無いと思う。
ROM測定によって何を知りたいかって事が大事なわけで、
事によっては自動が重要な場合もあるし、他動との差が重要な場合もある。
計り方だって5度刻みじゃなくたっていいし、3次元じゃなくったっていい。
要するに、障害の理由が推測され、その根拠となり、いつも同じ条件で測定して経過を見ることによって
治療効果を照明できるということが大事なのではないでしょうか。
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