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文献の内容について- 1 名前:HY 投稿日:2005/02/18(金) 00:53:50
- PTSです。
文献の中に分からない事がありましたので教えていただけませんでしょうか。
理学療法ハンドブック第一巻
細田多穂・柳澤健 編集
協同医書出版社 改訂第3版
この文献のP.639の運動障害の項(脳血管障害の評価の章)において、
「痙性の存在と抗重力活動の不足から、随意運動を行おうとすると定型的パターンの共同運動や連合反応が起こる。」
とあります。
運動麻痺、痙縮の回復段階において
共同運動や連合反応の出現を認めることがあることは理解していましたが、
これらの原因として抗重力活動の不足があるということは知りませんでした。
引用文献の注釈は記載してありません。
この内容のevidenceとなる文献はありますでしょうか。
また、この因果関係について生理学的、運動生理学的に
解説していただけましたら宜しくお願いいたします。
学校の教員(勤務されて10年以上現場で活躍されている先生です)に尋ねてみたのですが、
そういう話は初めて知ったので分からないとのことでした。
恐らく皆さんお持ちになられている本だと思いますので、
一度前後の分も読んでいただけますと理解しやすいと思います。
情報提供、宜しくお願いいたします。
- 2 名前:コウジ 投稿日:2005/02/20(日) 01:01:08
- これは(麻痺側に対しての抗重力活動の不足から非麻痺側の過剰努力によって)
随意運動を行おうとすると定型的パターンの共同運動や連合反応が起こる。
ということが言いたいのでは?
- 3 名前:ヒロ 投稿日:2005/02/20(日) 03:20:28
- PTです。
手元にハンドブックがないので、前後の内容からの推察はできませんが、
麻痺が生ずることによって、重力に対する力学的な対応能は明らかに低下してきます。
ただし、これは筋出力が単に低下したというだけでは説明ができません。
感覚入力や認知、高次脳機能などの問題からも抗重力活動が健常者と同じように行うことが困難となります。
著者は、このことを抗重力活動の不足という言葉で表現したのではないでしょうか。
これらの問題を抱えた患者さんたちの重力に対する適応パターンの一つとして連合反応や協同運動を用いる動作パターンが作られていくと考えられます。
ですから、抗重力的活動を引き出すといっても配慮しなければならないことは非常に多く、簡単な問題ではないのです。
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