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介助犬に興味のある方- 1 名前:竜馬 投稿日:2004/12/03(金) 02:04
- 私、介助犬の訓練士をしているものです。
身体障害者補助犬法(身体障害者補助犬とは盲導犬・介助犬・聴導犬の総称)が平成14年に施行され、
現在では介助犬を訓練をするには、
医師、PT、OT、社会福祉士などの医療福祉関係の方との連携が不可欠となりました。
特に介助犬を訓練する際の訓練計画の作成や、介助犬使用予定者の身体機能の評価、
また、訓練士が介助犬使用予定者と接する合同訓練の際の助言などが重要です。
いま私どもで兵庫県内で介助犬の育成団体を立ち上げようと準備しているのですが、
医療福祉関係の方とのつながりが無ければ立ち上げることができません。
協力していただける方を探しているのですが、
介助犬についてご存知でない方がほとんどで、
まず「介助犬とは?」から説明させて頂いているような状態です。
そこで、もし皆様の中で、介助犬に興味のある方がいらっしゃったら、
ぜひご連絡頂けたらと思っております。
私どもで介助犬について情報提供できることがあればさせて頂きます。
よろしくお願い致します。
- 2 名前:コダマ 投稿日:2004/12/06(月) 10:32
- 興味深いお話、ありがとうございます。
1つ質問があります。
>いま私どもで兵庫県内で介助犬の育成団体を立ち上げようと準備しているのですが、
>医療福祉関係の方とのつながりが無ければ立ち上げることができません。
これは制度上の規定があるのでしょうか?
参考までに教えてください。
できれば、都内にそういう団体があるかどうかも教えていただけますか?
- 3 名前:竜馬 投稿日:2004/12/06(月) 11:15
- ありがとうございました。
いま介助犬を取り巻く制度として、身体障害者補助犬法や補助犬法施行規則、厚生労働省令や自治体(都道府県障害福祉課など)への通達などで、
規定されています。
例えば補助犬法第三条で
「訓練事業者は、障害の程度の増進により必要とされる補助が変化することが予想される身体障害者のために前項の訓練を行うに当たっては、医療を提供する者との連携を確保することによりその身体障害者について将来必要となる補助を適確に把握しなければならない。」
補助犬法施行規則では
「介助犬訓練事業者は、前項に規定する訓練計画の作成及び適合性の評価その他第一項各号に掲げる訓練を行うに当たって、医師、獣医師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士その他の専門的な知識を有する者との連携を確保するとともに、必要に応じ身体障害者更生援護施設その他の福祉サービスを提供する者等の協力を得なければならない。」
とあります。
また訓練をするものは訓練事業者届(第二種社会福祉事業として)を都道府県に提出する必要があり、
提出した際に、医療従事者との連携について審査のようなものがあるそうです。
【厚生労働省 身体障害者補助犬法などについてのページ】
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/hojyoken/index.html
東京都内には3つの介助犬育成団体があります。
【第二種社会福祉事業届出状況 介助犬訓練事業】
http://www.jsdra.jp/hojokenhou/2shujigyo.html
- 4 名前:コダマ 投稿日:2004/12/06(月) 12:08
- 丁寧な解説、ありがとうございました。
早速ざっと目を通してみました。
当方が勤めている職場にも目立つところにステッカーが貼られていますが
(当然か・・・)
貼られているからといって、
このような制度下での協力施設とは限らないのですね。
大変なご苦労があると思いますが
本当に協力し合えるとお互いの仕事の幅が出来て良いですね。
でもどうやって協力施設を設けるのでしょうか?
それから、介助犬1匹手に入れるのに、
具体的にはどれくらいの予算が必要なのでしょうか?
これもまた、今後患者さんに提供できると嬉しい情報なので
お時間があるときにでもお返事ください。
よろしくお願いいたします。
- 5 名前:竜馬 投稿日:2004/12/06(月) 19:00
- 書き込みありがとうございました。
貼っていらしゃるステッカーはおそらく
「身体障害者補助犬同伴可」のステッカーだと思います。
最近ではスーパーやファミレスの入り口にも貼られる様になりました。
介助犬が使用者の方のところへ渡るまでの道順としては
1、各都道府県が広報で介助犬使用希望者を募る
(兵庫県の場合:http://web.pref.hyogo.jp/shougai/hojoken.htm)
2、使用希望者が必要書類を提出する←この時に医療従事者との関わり☆
(兵庫県の場合:http://web.pref.hyogo.jp/shougai/dyoukou.pdf)
3、都道府県担当者が応募者の中から介助犬貸与者を決定
4、都道府県は介助犬の訓練を、訓練事業者に委託
5、介助犬貸与予定者と訓練犬の相性テスト
6、訓練計画の作成
(介助犬に対するニーズ、飼育管理能力をもとに)←この時に医療従事者との関わり☆
6、介助動作訓練
(物の拾い上げ及び運搬、着脱衣の補助、体位の変更、起立及び歩行の際の支持、扉の開閉、スイッチの操作、緊急の場合における救助の要請などニーズに応じた訓練)
7、合同訓練←医療従事者による助言、再評価など
(介助犬使用予定者が介助犬とするための訓練を受けている犬に指示をして、基本動作及び介助動作を適切に行わせることができるようにするための訓練)
8、介助犬認定試験
9、各都道府県から使用者に介助犬を無償貸与
10、国と自治体から訓練事業者に委託金の支払い
(金額は自治体によって異なりますが、国のと合わせて約150万)
11、訓練事業者は使用者と介助犬に対する継続指導←この時に医療従事者との関わり☆
使用者は介助犬の訓練に関する費用は負担しません。
ただし、貸与されているあいだの飼育費(えさ代など)は負担する必要があります。
飼育費は犬種などによって異なりますが、介助犬として一般的なラブラドールだと、年間だいたい15万〜20万ぐらいになると思います。
訓練事業者との関わり方についてですが、
常勤としてではなく、必要なときに依頼があれば、障害者の評価、訓練士に助言などをする程度になると思います。
ただ、介助犬についての知識が若干なければ飼育管理能力評価や介助犬に対するニーズ評価などができないので、
訓練時業者側に「介助犬の知識を持った医療従事者との協力」が必要になります。
介助犬に興味を持って下さってとても嬉しいです。
またなにか分からないことがあれば、書き込みよろしくお願い致します。
- 6 名前:コダマ 投稿日:2004/12/06(月) 22:55
- こちらこそ、ありがとうございました。
大変勉強になりました。
またよろしくお願いします。
- 7 名前:竜馬 投稿日:2005/01/14(金) 00:06
- 3月末までに兵庫県内で介助犬訓練事業者届を提出する予定でいます。
現在もPTやOTの方で、介助犬に興味を持ってくださる方を探しています。
よろしくお願い致します。
兵庫介助犬協会設立サポートクラブのホームページ
http://www.kaijyoken.com
介助犬候補の訓練日記『竜馬の土佐日記』
http://www4.diary.ne.jp/user/459072
兵庫介助犬協会設立サポートクラブ
代表 北澤 光大
- 8 名前:コダマ@管理人 投稿日:2005/01/21(金) 00:28
- 応援age.
- 9 名前:ぴ〜てぃー 投稿日:2005/01/27(木) 23:15:05
- 同じく応援age
- 10 名前:兵庫介助犬協会 投稿日:2005/03/17(木) 09:33:21
- 以前書き込みをさせて頂いた
兵庫介助犬協会の北澤光大と申します。
その後、協力して頂ける専門職の方がみつかり、
三月十五日付けで訓練事業者届を所轄庁に提出することができました。
四月一日より介助犬訓練事業を兵庫県尼崎市で開始する予定にしております。
ご協力して下さった皆様、ありがとうございました。
また、今後も『介助犬』に興味を持って頂けたらと思います。
兵庫介助犬協会ホームページ
http://www.kaijyoken.com
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