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在日朝鮮人のための北朝鮮講座(32)
1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/24(土) 21:20
>離散家族(26)−元在日の状況(3)<

 先に紹介した<元在日>などは、例外中の例外だ。中国で接触して来た<元在日>は、どうにも生活が立ち行かなくなって、黄色北道の自宅を処分してその金で中国で脱出して来た。たまたまそこにいたので、直接話をうかがったが、聞くも悲惨な話だった。38度
線から北に70㎞行ったところに「沙里院(サリウォン)」というところがある。平壌から板門店に行く途中にある中都市だ。この駅舎には冬になると餓死・凍死した人が積み上げられている。冬は凍るから腐敗しない。それを盗んで食べる人がいるという。こういう話は北の家族を訪問した<在日朝鮮人>から聞いたことはあるが、直接話を聞いたのは初めてだった。この人、家族3人でこの「沙里院」と同じ黄色北道にある道庁の所在地「海州(ヘジュ)」から、「沙里院」の知人宅に1年くらい身を寄せていたそうだ。「海州」でも同じ状態であったが、さすがに<人肉>は食べたのを聞かなかったという。
 「沙里院」から遠くあの工作船で有名な咸鏡北道の道庁の所在地「清津(チョンジン)」まで720㎞くらいを列車を乗り継ぎ咸鏡北道の「羅津(ラジン)」から来た弟夫婦と落ち合って、「会寧(フェリョン)」に来て、「図們江」を渡って中国の「延吉」に逃れて来た。
 途中の列車の中は阿鼻叫喚で、死ぬ人も多く見たが、車掌が窓から投げ捨てるという。
日本に帰ってから、日本の親戚を探し出し連絡を取ったが、いつもの通りで交流を拒絶された。援助は要らない。せめてご苦労さんでした、と声をかけて欲しかった。

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