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在日朝鮮人のための北朝鮮講座(30)
1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/23(金) 16:40
>離散家族(24)−元在日の状況(1)<

 北朝鮮にいる「元在日」は悲惨な状況に置かれているようだが、そうでもない人もいる。
もちろん、日本の親戚から援助のある人たちだ。
 確か1995年だったと思うが、あの猪木がプロレスをやった年で、「世界友好スポーツ大会?」があったときの話だ。
 このときは日本からも在日朝鮮人が大量に動員されたようで、同じホテルには日本人と在日朝鮮人が混泊していた。観光は一緒であったから、バスが4台用意されていた。一台は日本人用、一台は民団系用、後の二台は朝鮮総連系用、だったように記憶している。
 この日本人用のバスに知る限り4人の朝鮮人が乗車していた。全体で50人位いたが、座席が後ろで同道していた会員の隣に70代と思しきOさんという朝鮮人がいた。これまでの経験で何となく朝鮮人とわかる。それで、「Oさん、あなた乗るバスを間違えたのではありませんか。あなたは朝鮮語も達者だから、あちらのバスに乗られたらいかがですか」と言ったところ、「俺、あっちはダメなんだ。雰囲気が合わないんだ」と仰っていた。この方、
在日朝鮮人で光復節以前に「平壌」から来日し、故郷には妻と子がいるという。こういう珍しい方は大歓迎だ。旅行中、ひたすら話をうかがった。
 翌日、食堂の片隅で、Oさん14,15人が一緒に朝食を取っている。北朝鮮の観光旅行は勝手な行動は許されない。観光も全員が一緒だ。バスでOさんと隣り合わせになり、「さっき食堂の人、誰ですか」と聞いたら、女房と倅、そして親戚だ。マイクロバスで平壌の郊外から昨夜、やって来たんだ」という。大変ですねと言ったら、「顔も見たこともない奴が大勢いるんだ。親戚かどうかも面倒だから確かめない。連中、肉など食ったことねえから
がっついて食ってミットモねえ、全く情けねえ」と仰っていた。「マイクロバスも買ってやったんだ」、それにしても、14,15人に食事を与え、同じホテルに宿泊させる、大変な金持ちだ。地方の日本の信用金庫の理事をやっているという。そうか、この方、在日朝鮮人とはあまり付き合いがないな、それでこの日本人のバスに乗っていると合点がいった。そして、今秋、倅が日本に来るという。翌朝、妙香山に向かったが、その途中の都市に妻と倅が住んでいるという。行っても状況はわかっているから、行ったこともないと仰っていた。
 こんな朝鮮人もいるのだ。

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