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在日朝鮮人のための北朝鮮講座(19)
- 1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/17(土) 05:17
- >離散家族(13)<
やがて<北送事業>が始まった。昭和34年(1959年)だったと思う。総連の若い活動家が北への移住を説き始めた。映画、写真、で<地上の楽園>の宣伝を行っていた。
あまり、語られていないが、説得されたのは、若い男、学歴のある者、富裕層(少なからずいた)だった。女子は歓迎されなかった。今になって考えると計画的だったと思える。
北の建設に役立つ者が欲しかったのだ。
当時の朝鮮人部落(日本人も混在していた)は、仕事もなく荒んでいたので、とにかく夫婦喧嘩が多かった。修羅場は数限りなく見た。子供に勉強を教えていたが、「勉強するんだったら鉄拾って来い!」と怒鳴られていた。勉強どころではなかったのである。もちろん、朝鮮人は父権社会なので、鉄拳制裁が日常茶飯事だった。こうなると当然子供も荒む。どうしようもないゴンタクレ(不良)が多かった。家族もじゃまなのでこういう者は真っ先に<北送>の対象になった。
知っていた者が数多く北へ渡ったが、今、消息が知れているのは1家族だけだ。全て闇に消えてしまったのだ。朝鮮総連に消息を確かめたことがあったが、無しのつぶてだった。
勧誘した者で日本に残っている者は多い。勧誘した者も北の実情を知っていたのかも知れない。家族の怨嗟のもととなり消された者も多いと聞く。警察も第三国人など消えてもらった方がよかったので捜査はしなかったと思う。当時の事情を少なからず知る者にとって殺されても仕方がないと思える。
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