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在日朝鮮人のための北朝鮮講座(15)
1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/14(水) 07:24
>離散家族(9)<

 こうして、消息が確認できると、北の協力者から連絡が来る。電話、盗聴の危険があり、手紙、検閲の危険がある。方法はお話できない。
消息が確認できたら、電話をして本当の家族かどうかを確かめる。
 これが、また、大変だ。日本ならまだいいが、韓国と北朝鮮とは電話がつながっていない。
 したがって、日本から電話しなければならない。ところで、北朝鮮では、一般人が国際電話をすることができるのは「平壌」しかない(かっては、咸鏡南道の「咸興」などでもできた)。北朝鮮の家族を「平壌」に連れてくるのが、また、大変。旅行するには何枚もの「旅行許可証」が必要であることは、前にも話したが、「平壌」に入るのは非常に難しい。何とかそれができたとしても<何月何日の何時に「平壌」のどこそこへ電話するから、来て欲しいと伝えること>が、さらに、難しい。
 日本からの手紙が相手に届くのに4ヶ月かかるから、不可能だし、電報もできない。一般家庭に電話などないから(電話があれば、日本からならかけることができる)、どのようにして連絡するかもお伝えできないが、「人便」とだけお話ししておこう。たいがい、離散家族(日本人妻、元在日朝鮮人)は山奥か、辺鄙なところに住んでいる。まず、平壌などに住んでいる者などは朝鮮総連の関係者(親戚)しかいない。列車も機能していないから、大変だ。

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