■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■
在日朝鮮人のための北朝鮮講座(8)
- 1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/13(火) 03:06
- >離散家族(2)<
私たちは日本人だが、このような「離散家族」の消息を探すことを
15年間もやってきた。
最近では、韓国でも北との関係が改善され、韓国でも「離散家族再開
推進事業」が進展し、北にいる「離散家族」の消息が一部ではあれ、
わかるようになったが、それまでは全く消息を尋ねる術がなかった。
北に行くことも、電話することも、手紙を送ることも、全くできない
状態に置かれていた。
日本人であれば、それが可能だったのだ。しかし、日本人であれ
北朝鮮に旅行ができたとしても、自由に地方に行くことができるわけ
ではない。地理もわからないし、地方に行く列車もほとんど運行
されておらず、バスなどもない。
また、北朝鮮に住んでいる人も、自由に旅行することはできない。
旅行するには何枚もの「旅行許可証」が必要で、党の幹部でなければ、
それも不可能だった。簡単に人を探す環境にはなかったのである。
さらに、北にいる「離散家族」の消息を探すのに、大変だった
ことは、昔と今とでは行政区画が異なってしまっていたことにあった。
地名が変わってしまっているのだ。例えば、咸鏡南道の「永興」と
いうところは、「金野」という地名に変わっているし、
邑(ゆう-町)、面(村)、里(部落)、洞(市の街)は、ほとんど
変わっている。
もう一つ、大変だったのは、かって住んでいたところに家族が
住んでいるとは限らず、移動していることがとても多かったことだった。
お陰で、北の地図は完全に頭に入っている。細かい地名までわかるように
なった。
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■