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在日朝鮮人のための北朝鮮講座(5)
- 1 名前: 解法者 投稿日: 2004/01/12(月) 08:45
- 北朝鮮電話事情(1)
北の一般庶民に電話などない。政府機関か、企業しかない。例外がある。
在日朝鮮人の親戚で、かつ、「平壌」に住んでいることだ。
もちろん、日本の親戚から膨大な寄付があることが条件である。
こういう人からもときどき電話がある。
国際電話、10年ほど前は、「咸興」、「清津」、「元山」などの
地方大都市からかけることができたが、今は「平壌」だけである。
こちらに連絡するには、「平壌」に行くしかない。日本のように
簡単に旅行ができるわけではない。勤務する企業所、地域(市、郡、
邑(ウムー町))から許可証をもらわなけれなならない。
特に「平壌」に行くのは大変だ。もちろん、サバサバ(賄賂―さっぱりする
という日本語が語源)が必要だ。
さらに、「平壌」に行く交通手段が大変だ。しかし、「平壌」は国家の首都、
まだ、列車は動いている。地方間の列車は運行がままならない。切符の手配には
もちろん、多額のサバサバが要る。
こうして、何日もかかって、「平壌」に行く。到着したら、電話局に直行だ。
これも申し込んでから、すぐに日本につかがるわけがない。朝、8時に申込でも、
色々な許可が要るから、日本と電話がつながるのは午後2時、午後5時に
つながった例もある。
かくして、日本と電話がつながり、頼みごとをしたら、家路につく。
しかし、列車の連絡など良いわけないから、木賃宿にノミと南京虫に攻められ
ながら眠りにつく。いや、つけない。
「咸興」からでも往復4日、「清津」からだと往復7日、途中の列車は、
泥棒(すり)の巣窟だ。一番たちの悪いのは、列車公安員だ。検査代を
せびられるから、心の休まることはない。
かくして、くたくたになって家に着く。
電話代、北朝鮮人に金などにから、当然、コレクトコールでこちら持ちだ。
お陰で、1ヶ月20万円もかかることがある。コレクトコールは高いんだ。
「bogi」さんの親戚も「平壌」に住んでいなければ、同じような苦労を
しているのではなかろうか。北に親戚を持つ者はつらい。
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