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中編以上のネタの書き込み その9
1名無しさん:2012/12/16(日) 11:31:20
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2名無しさん:2012/12/16(日) 12:18:03
>>前スレ999-1000
光線級は新たに生まれたのでなく転用した部類ですからね、環境に即した適応
資源打ち出しや岩盤溶解作業用に最初から一定数原種は存在した物
航空機がウザったいから打ち落とすのに転用して対空専用ユニットとして生産、最適化で光線級と重光線級へ進化
何にも無い所からいきなり光線級が出てきたわけじゃないから適応にも限界は有るんだろうって描写ですね

ぴょんぴょんウザイ戦術機も光線級で制限した上の物量押しで対処できる程度と判断してるってのも有るかな?

3名無しさん:2012/12/16(日) 12:28:29
>>2
アッグにもレーザートーチ付いてましたねw
また恒星間航行するような連中の数十年なんて遅いのか早いのか判断付きがたいです

4名無しさん:2012/12/16(日) 12:43:27
> 中篇以上のネタの書き込み その2 ttp://jbbs.livedoor/bbs/read.cgi/otaku/9191/1328883772/
> 中篇以上のネタの書き込み その3 ttp://jbbs.livedoor/bbs/read.cgi/otaku/9191/1329468067/
.jpが抜けてるね

5名無しさん:2012/12/16(日) 15:39:47
BETAは作業機械なんだからきっと母星とかその周辺とかには戦闘特化型の奴らも居るんじゃないのかな。
ブルトーザーと戦車の違いみたいな感じで。

6名無しさん:2012/12/16(日) 17:00:17
岩盤掘削に光学機械を使う。つまりヴォルケインの親戚なのか。

7名無しさん:2012/12/16(日) 17:10:02
>>5
戦闘特化型なら重力兵器くらいは標準装備で持ってそうだね。
思わず獣神将を想像してしまったぜ。

8名無しさん:2012/12/16(日) 17:41:11
それどころか人間の常識で戦力の違いを考えると、
「様々なチートによって太陽系からBETA叩き出したら、戦闘用でバイドみたいな奴らが送り込まれてきたでござる」
位の差があってもおかしくないから困る。

9名無しさん:2012/12/16(日) 17:47:48
それは人類を敵として認めたって事だからなあ、相手からすると謎の無人重機に軍隊出動だぞ。
珪素生命体にろくに報告してないっぽい現状じゃ可能性は低い。

10名無しさん:2012/12/16(日) 18:18:07
>>2
>光線級は新たに生まれたのでなく転用した部類ですからね、環境に即した適応
>資源打ち出しや岩盤溶解作業用に最初から一定数原種は存在した物
前スレ1000だが、そういう事だったのか。なんで重機からレーザー出てくるねん?と本気で謎だったんだ。

>>9
いや、別に人類を同列に見た訳じゃなくても、工事が止まったら対策を取るというだけの話だよ。
例えば実際に日本でトドが大量発生して漁が出来なくなった際、自衛隊が出動して射撃演習を兼ねて排除した事がある。
敵では無く災害排除に過ぎないが、撃たれる側にとって大差はないというだけ。
上位存在から見ても同じ事が言えるだろう。工事の邪魔なんだから掃除する。ただそれが>>8のような事になるというだけで。

11名無しさん:2012/12/16(日) 18:36:59
資源をとるのは分かったが、逆にその資源をどうやって、宇宙に届けたんだろうな?

12名無しさん:2012/12/16(日) 18:42:41
>>10
その例だって漁師の独断で出来る事じゃないでしょ?
こういう理由で戦闘用のを転用させてくださいという手続きが要るわけで。

13名無しさん:2012/12/16(日) 19:10:58
>>11
ベータ共の事なら、自分らの巣をバレルにしたマスドライバーでぶっ飛ばしてたような

14名無しさん:2012/12/16(日) 19:14:24
>>11
ロケットよろしく打ち上げてんじゃねーの?

だったら宇宙空間でキャッチできないもんかな?w
それで宇宙コロニーつくろうずwww地球から退避すれば資源だけ吸い上げてくれる便利な機械にww

15名無しさん:2012/12/16(日) 19:20:53
ハイヴがフェイズ5以上になると打ち上げ機能が付いてくるらしいね。
不定期に地球を一周してから、太陽系脱出軌道に乗るように打ち上げているらしいけれど。

打ち上げた資源運搬船を追尾できているので、超光速だとかワープとかの機能は持っていないようだけれど。

16名無しさん:2012/12/16(日) 19:27:23
多分、破壊魔定光ばりの時間スケールの連中だから無用なんだろうな

17名無しさん:2012/12/16(日) 19:28:56
>>12
工事を監督する上位存在が居たんだから、そいつが報告するだけでしょ。
珪素生命体の手続きなんて知らないけど、必要なものだから採取してる訳でそれが妨害されたら対処をするだけ。

18名無しさん:2012/12/16(日) 20:37:38
>>17
規模が違いすぎるからこそ
太陽系程度の損失では報告するほどではないって可能性も高いぞ

19名無しさん:2012/12/16(日) 20:53:58
何せ数が数だからね
10の何乗倍だっけか、現場責任者の数

というか、BETA作る様な技術があったらより効率の良い資源獲得手段くらいありそうだが…?
原子変換とか銀鬱ばりの惑星そのものの加工とか

やっぱりBETAは欠陥品か、或いは型遅れの旧式機なのやも

20名無しさん:2012/12/16(日) 21:22:47
>>12

BETAは人類との攻防を戦闘とは認識してない。
人類側が必死こいて反撃してるけど、それを現象としてしか捉えていない。
光線級も資源採掘をスムーズに行うため、その現象への対策でしかないわけで…
兵士級だって単なる資源の有効活用だし。
つまりBETAに戦闘用の固体なんて存在しない、従って戦闘に転用するための許可なんて必要ないのですよ。

21名無しさん:2012/12/16(日) 21:26:04
いや母星がもう滅びてて末端のBETAだけが動き続けてるパターンとか、
一度成果を出した技術を使い続けるような体制だったりするのかもしれないし。

22名無しさん:2012/12/16(日) 21:28:03
>>20
いや、>>12が言っているのは後方に居る戦闘部隊を前に出すための許可とかの話なのでは?

23名無しさん:2012/12/16(日) 21:29:43
>>20
太陽系からBETA排除したら上位存在の戦闘用兵器が派遣されね?
って話題なんだから他部署に独断で協力要請する権限あるのかと。
独断じゃない場合は珪素生命体の判断次第になるって事。

24名無しさん:2012/12/16(日) 21:43:16
地球の重頭脳級から火星のマーズゼロに居るだろう太陽系方面の指揮官機さらにその上の指揮系統の通信手段が有るって前提でのお話ですしね
それより工事現場における発破に類する道具の使用許可が出て地球を(本人達にとっては自然災害が多すぎるから環境替えで大気を吹き飛ばす)能動的に死の星化させるような工事方法に変わった時が怖いかな、戦闘用より先に

25名無しさん:2012/12/16(日) 21:52:17
>>24
各惑星や衛星の重頭脳級は同格の箒型指揮系統。
非効率すぎるから予想外だったと劇中で言われてた。

26名無しさん:2012/12/16(日) 22:10:43
珪素生命体に採算の概念があるかどうかにも思える
鉱山と同じで資源を掘れるには掘れるけど採算合わないわー、他の場所掘ってたほうがマシだわー、みたいな考えがあればまだどうにかなるかも

27SARU携帯:2012/12/16(日) 22:35:59
>採算割れEND
トライダーG7がそうだったな
敵の大ボスが母星に多少の脚色を加えた報告で地球放置プレイを進言し口拭っちゃう

28名無しさん:2012/12/16(日) 22:38:30
どんな思想で運用してるとしてもこの世界で宇宙に人類の勢力範囲を広げるのってめちゃくちゃ大変だよね。
資源が枯渇したような星ばっかりになってる宙域も多いでしょうし。

29名無しさん:2012/12/16(日) 22:39:58
場合によっては、上位存在が認識しなくてもオートで宇宙中のBETAが対処行動に移るかも。
BETA「ここなんか上手く掘れないな、ちょっと力入れるか」
位の感覚で銀河系域周辺のBETAがワラッと寄って来るとか。

30SARU携帯:2012/12/16(日) 22:46:23
>>29
BETAの他にゼントラとガイゾックとゲドー社が一同に会してスパロボフラグが立つんですね分かry

31名無しさん:2012/12/16(日) 22:51:16
>>29
同格の集まりで横の連絡弱いからなあ。
上位存在の指示を仰がない場合、別作品だとマクロスのゼントラみたいな状態。

32名無しさん:2012/12/16(日) 22:54:22
そこに襲来する白色彗星


ところでヤマト2199の新しいPV、心底ビビったわ
あ、あの船はまさか・・・・・・・・

33ひゅうが:2012/12/16(日) 23:17:20
ケイ素生命体自体が何億年も寿命があるようなものとか、バクスターのジーリークロニクルシリーズみたいに何十億年もかけて直径数十万光年の巨大構造物を作っているとかであれば説明できるかも・・・
それでバグってるとか自動機械だけが初期命令に従っているなら最悪ですが(汗

34名無しさん:2012/12/16(日) 23:42:36
ガイバーのウラヌスが上位種に位置していても違和感がないかも。

35名無しさん:2012/12/16(日) 23:46:24
10の22乗個の惑星や衛星から資源を集めた結果、BETA創造主の本星が質量超過でブラックホール化してたりして…

36名無しさん:2012/12/17(月) 01:13:21
どう考えても人類より高位な技術力を持つBETA本星?がブラックホール化するとなると、気付かなかったとかないだろうしな。
宇宙にワームホール空けるとか、エネルギーを引き出すとか、
大宇宙規模の戦略兵器として巨大ブラックホール爆弾が天の河銀河にすっ飛んで来るとか・・・

37名無しさん:2012/12/17(月) 13:20:13
というか、あんなに資源かき集めて何やってんだろう?

実はBETA主星のある銀河系ってBLAME!の建設者みたいに暴走した建築BETAが超構造体造り続けてたりして

38名無しさん:2012/12/17(月) 13:41:58
>>32
白の国の艦隊でしたよね(汗
この調子だとアンドロメダとか主力戦艦のリメイク版が早期に見られるかもしれません。

39名無しさん:2012/12/17(月) 16:50:00
2199が完結したらさらばか2のどっちかをやるんかね?
さらばをやるなら
波動砲を中心核に撃ち込んだお!やったー!→都市帝国が出てきた、やだー!?
多大な犠牲を払ってやっと都市帝国を崩壊させたお……→超巨大戦艦が!
の絶望をしっかり表現してもらいたい。

40名無しさん:2012/12/17(月) 17:31:30
>>37
以前のスレにあったような天体級のスペースコロニー建造とか?
巨大人口建造物を単独か複数建造し続けているため資源が物凄く必要になっているのかも

41名無しさん:2012/12/17(月) 18:20:42
資源の輸送効率が悪くてパーセントどころかPPMレベルで本拠に着くだけで全然足りない状況だったりして。

42名無しさん:2012/12/17(月) 18:34:16
マスドライバーで飛ばすだけで超光速もワープも無しならワームホールとか回収船とかがない限り
打ち出した資源が目的地に到着するまで億年単位という可能性があるから困る。

じつはまだ工事にすら取りかかれてないという可能性があったりするかもね。

43ゼン:2012/12/17(月) 18:34:32
>>37
増大する宇宙のエントロピーを引き下げる為・・・だったりして。若しくは、宇宙を記録する為とか・・・

44名無しさん:2012/12/17(月) 18:37:58
>>43
そのうち宇宙を破壊してそのエネルギーを利用しないと記録した宇宙を保持できなくなるんですね。わかり…かんべんしてください。

45名無しさん:2012/12/17(月) 18:43:56
別の異星文明によって滅ぼされて、主の居なくなったBETAが暴走しているってのが一番ありそう。
面白いかはともかく。

46名無しさん:2012/12/17(月) 19:52:10
いきなりBETAに攻めてこられてぶち切れた異星文明にヤマト方式でとどめを刺された可能性も?
……ヤマト世界の地球にBETAが来たらどれだけ遠かろうが隔絶してようが、確実に反撃されてやられるようなw

47名無しさん:2012/12/17(月) 19:58:38
ヤマトは二重銀河ブッ飛ばしたりしてるからね、仕方ないね

48名無しさん:2012/12/17(月) 20:00:15
異星人が地球の山奥にいた老人にけんか売ったら族滅されたって言う話を思い出した

49名無しさん:2012/12/17(月) 20:00:46
ヤマト世界はね・・・
「新たなる旅立ち」ではヤマトはイスカンダルまで(14万8000光年を)7日間で到達しているし。
しかも戦艦どころかパトロール艦までがプラネットバスターできるしw

50名無しさん:2012/12/17(月) 20:04:10
BETAの個体数から考えるとヤマトとかゲッターとかの親戚がいる星に運悪く当たる確率がそこそこw

51名無しさん:2012/12/17(月) 20:04:56
>>46
実に宇宙全知性体にとって迷惑な話だな、それw
後先考えず中枢だけ吹っ飛ばした結果天文単位で展開するBETAが暴走した可能性が高いぞ、それ。

52名無しさん:2012/12/17(月) 20:06:48
俺はエンタープライズ号になんとなく母星を吹き飛ばされた可能性を推そうw

53名無しさん:2012/12/17(月) 20:11:47
なんかBETAの親玉がブッ飛ばされたのが前提みたいになりつつあるけど、
あれだけ大規模に工作機械を展開できる文明をそう簡単に倒せるとは思えないぞ?
逆にヤマトとかゲッターの連中が返り討ちに会う可能性もごくごく有り得る。

54名無しさん:2012/12/17(月) 20:18:30
親玉の文明における技術規模においてBETAがどの程度の位置にあるかわからんが、使用されている
技術の範囲で言うならあくまでも物理の範囲内に収まってるからなあ。
G元素くらいか? 外れてるかもしれないのは。

55名無しさん:2012/12/17(月) 20:26:10
親玉の文明レベルは推測しかできないから各人のイメージ次第。
それにこれ真面目な議論じゃなくてネタトークだしね。

56名無しさん:2012/12/17(月) 20:27:15
BETAの数や性能も当初は多くなかったのかも
最初僅かなBETAを実験目的で製造したもののその後その文明は崩壊
残されたBETAは創造者たちの文明再興も目標に長い年月をかけて増殖・性能向上したのかもしれない

57名無しさん:2012/12/17(月) 20:30:09
>>54
そのG元素を大量にかき集めてる時点で親玉文明の技術規模は生半可じゃないと思うぞ?
マブラヴ世界の人間が理解できただけでも負の質量や、重力制御ができる物質なんだから。
なにせマブラヴ世界の人類ですらちょっとのG元素を弄くったら凄乃皇みたいなスーパーロボットが出来てしまう。

58名無しさん:2012/12/17(月) 20:31:50
凄いと思うがこの場合比較してる相手が悪い。

59名無しさん:2012/12/17(月) 20:38:29
オルタネイティブ5の地球脱出船団も、G元素利用して恒星間航行を可能にしてるらしいよ。
超光速か亜光速かは解らんが、バーナード星系までそう時間かけずに行ける。

60名無しさん:2012/12/17(月) 20:46:40
そのわりに資源採掘用重機に使われている技術が貧弱なのは何故なのだろう…

61名無しさん:2012/12/17(月) 20:51:09
ま、まあほら、重機に最新技術投入する必要もないし!
仮に発射時点ではBETAが最新技術でもそれから経った時間でもっと技術進歩してるはずだし!

62名無しさん:2012/12/17(月) 21:07:38
武装を全く積んでなかった事から見て敵性体の存在を一切考慮してないからな。
宇宙中に展開できてる時点で高度な技術を導入する理由がないんじゃ?
むしろあれだけ展開できてるという事は、ハイヴそのものを銀河単位に送りこむ際に超光速航行するハイヴ母艦やワームホールとか使ってるかも。
普通に反動推進(だよね?)するハイヴだけで宇宙中に展開するという方のが考えにくい。

63名無しさん:2012/12/17(月) 21:07:41
状況に合わせた自己判断、自己進化、自己増殖が可能な全自動資源採掘機械群。
これだけでも十分オーバーテクノロジーだと思うけどね。
まぁ、放流すれば後は勝手に増えて勝手に資源送ってくる存在なんだから、わざわざそれ以上の機能つける必要性を見出さなかったのかも。
自分達が何もせずとも全て自動でやってくれるのだから、コストとか効率とかも割りとどうでもいいと思ってそう。

64名無しさん:2012/12/17(月) 22:03:19
実は別次元から資源採掘のためだけにこっちに来てたりとかね。

65名無しさん:2012/12/17(月) 22:49:55
そこまで出来ると仮定すると輸送方法の高度さに比べてなおのこと重機の貧弱ぶりが目立つかも
惑星を丸ごと粉砕して資源化したり恒星も燃料化してお持ち帰りとか普通に出来そうな

66名無しさん:2012/12/17(月) 22:58:26
いろいろ考えると、機械は有機物使ってるのに、持ち出してる資源が無機物なのも不思議
実は資源採掘ではなく、食糧生産なのかもしれないね

67名無しさん:2012/12/17(月) 23:04:04
惑星砕いたり恒星を燃料にするような巨大物体を作ったりしてたらBETA方式よかよっぽどコストが悪いようにしか。

68名無しさん:2012/12/17(月) 23:05:01
重機と思うから貧弱に見えるのだ。
実は安価なスコップ扱いなら充分高性能。

69名無しさん:2012/12/17(月) 23:12:13
>>67
でも回収を考えると時間というコストを豪快に払うことになるんだぜ>BETA

一括処理できる代わりにデカ物。延々と小出しにしか出来ないけど小物。
輸送のスケールを考えると一概にどっちが悪いとも言えんと思うけど。

70名無しさん:2012/12/17(月) 23:33:41
>>68
確かにBETAの親玉と言うか本国からすればスコップ扱いなのかもしれんな
そりゃスコップごときに武装も付けんわw

71名無しさん:2012/12/17(月) 23:44:01
スコップ自体が武器だからな
あと目玉焼きも作れるよ!

72名無しさん:2012/12/17(月) 23:44:38
>>70
なかには業物のスコップとかもあるからちょっと遊びが入った瞬間に人類終了のお知らせかな。

>>69
本星へ直送じゃなくてどこかに集積地作ってそこから大規模輸送とかテレポーターとかあるのかもしれんし。

73名無しさん:2012/12/17(月) 23:51:45
>>69
>でも回収を考えると時間というコストを豪快に払うことになるんだぜ>BETA
宇宙中のBETAがひっきりなしに持ってくる時点で、一つのBETAが何十年かかろうが受け手にはどうでも良い差だろう。
工場とはそういうもので、一つ作るのに24時間かかっても毎秒1個づつのスピードで造り続ければ、1日おけば毎秒1個づつ受け取れる。
むしろ惑星級のデカブツがごろごろ帰ってきたら邪魔でしょうがない。

74名無しさん:2012/12/17(月) 23:54:15
>>70
マブラヴオルタのラスト(上位存在視点)
「スコップに小石が当たったかっぽいので覗いてみたら小石が話しかけて来たキモい」

75名無しさん:2012/12/18(火) 00:43:23
>>48
メイドさんに好物なプッチンプリンを、ア〜ンしてもらってる爺さんだが
その正体は怒らせると!って奴か?

昔に読んだ事有るな・・・どこだったかな?

76名無しさん:2012/12/18(火) 03:20:45
所詮交渉もできない採掘機械だから、コストがかかりすぎれば不良物件として違う星に行きそうだけどね。
まあアユマユだっけ?それに出てくるらしい無限機関は狙われそうだけど。

上位存在は、下位世界あるいは人工宇宙からの資源収集を命令されてるコンピューターだったりして。多すぎる物資の問題はブラックホールあたりから上位世界に押し上げるのに効率がわるいので大量に集めているとか?時間はガンパレの黒き月みたいに時間の流れが違うとか。
仮に上位存在の上の存在が人間だったとしても、価値観が違うとか現実(上位世界)じゃないから問題無いとか言われたらどうしようもないし

77名無しさん:2012/12/18(火) 11:45:59
漫然と何十年も人類と遊んでる辺り、上位存在はともかく現場のBETAにコスト計算なんてできないんじゃ?
「あそこはまだ採掘終わって無いっぽい」ってわらわら寄ってくる可能性の方がまだあるだろう。

78名無しさん:2012/12/18(火) 13:50:08
それどころか横の連絡が弱いからわらわらと寄って来る可能性も低いという。

79名無しさん:2012/12/18(火) 17:52:32
普通に考えるとBETAってコンピュータウィルスの類に弱そうなんだが
双方の技術格差が違い過ぎるから通用しないんだな
それとも00ユニットってウィルス流し込むためのものなのか?

アップルで出来るじゃん 以前もやったし                多分

80名無しさん:2012/12/18(火) 18:21:53
>>79
iPhoneとジョブズが居ればBETA如き一瞬で何とかしてくれるに違いない

81名無しさん:2012/12/18(火) 18:23:26
あ、そうだ  
「わたしにいい考えがある」


00ユニットを通じてニダとアルの思考パターンをBETAに流し込もう

82名無しさん:2012/12/18(火) 18:28:59
BETAに対抗するためにBYDOをつくろう(提案)

83名無しさん:2012/12/18(火) 18:53:54
>>79
mac使ってる宇宙人なんてインデペンデンスデイ位でしょ。
プログラム解析どころか、生体や量子ですらない人類にまったく未知の形式なコンピュータの可能性すらあるわけで、
原始人にパソコン渡していきなりプログラム組ませようとするくらいに無茶。

84名無しさん:2012/12/18(火) 19:06:05
あれは地球のコンピューターがもともと宇宙人のやつをパクってたから。
それを見た宇宙人側が衛星を利用するためプロトコルをあわせてくれてたのも大きい。
ついでに今までの相手は電子戦なんて仕掛けてこなかった…らしい。
戦争の頻度も数百年に数回レベルだったらしいし
何でもかんでも戦争に利用する地球人マジ戦闘民族w

85名無しさん:2012/12/18(火) 19:31:16
>>83
BETAのコンピューターに接続することは可能だよ
第三計画でリーディングできたんだから
それに第四計画は00ユニットというBETAに対する諜報員を作るのが目的だしね
当時の人類はBETAを生物だと考えてたから「諜報員」という表現になってるけど、機械だと知ってたら「ハッキング用のスーパーコンピューター」って表現になったと思う

まぁ、目論見通り00ユニット使って深淵をチラ見してたら、見つめ返すどころか服の下までガン見されちゃったんだけどね

86名無しさん:2012/12/18(火) 20:27:17
>>75
狂気太郎の「唯一絶対超絶究極大殺戮神」

87名無しさん:2012/12/18(火) 20:43:51
そういや戦術機って何機で大隊なんだ?
「継承」とか見ると4機で一小隊って感じだったから、
航空機と同じでいいんかな?

88名無しさん:2012/12/18(火) 20:51:12
初期の衛士は航空機のパイロットから転属だったし、そう考えていいんじゃないか?

89名無しさん:2012/12/18(火) 23:59:03
公式資料集曰く36機で一個大隊だそうで。

90名無しさん:2012/12/19(水) 06:23:00
00ユニットでさえファイヤーウォールのない携帯端末に繋げるレベルだし

91名無しさん:2012/12/19(水) 06:54:46
4機で小隊、3個小隊で中隊と。バトルメックと同じなんだな。

92名無しさん:2012/12/19(水) 16:37:21
ライフルマンで小隊組めばハイヴくらい簡単に攻略できますよ猿渡さん!(迫真)

93SARU携帯:2012/12/19(水) 16:45:41
でもバトルメック/メックウォリアーのパイロットって衛士どころじゃない貴族様じゃないですかー、ヤダー!(失機者並の感想)

94名無しさん:2012/12/19(水) 16:46:16
>>87
一個分隊:2機
一個小隊:4機
一個中隊:12機
一個大隊:36機
一個連隊:108機

95名無しさん:2012/12/19(水) 16:57:58
金持ちの部隊は大隊に本部小隊、連隊に本部中隊とかなかったっけ?

96名無しさん:2012/12/19(水) 17:08:10
>>92
猿渡「バランスを考えろ! たとえばシャドウホークD型、ジャガーメック、チャージャー、バンシーで小隊を組ませるとか!」

97名無しさん:2012/12/19(水) 18:46:39
ドラコ連合=憂鬱日本の末裔
コムスター=総研
ワード・オブ・ブレイク=夢幻会

……というネタを思いついたけど、ssにするのを10秒で挫折。

98名無しさん:2012/12/19(水) 20:01:00
>>96
懐かしい名前に思わずテクニカルリードアウトを引っ張り出してみると……なんすかその総重量の割に火力に欠ける編成はw
しかもシャドホのD型って一番乗りたくない機体の一つだしw

99名無しさん:2012/12/19(水) 21:14:50
戦闘機隊と考えればよくある編成

100名無しさん:2012/12/20(木) 08:53:35
シャドホのD型は装甲激薄に、火力弱体化
本気で何の意味があるんだ、って聞きたくなったからな……
フェニホのD型は安定するのに

まあ、チャージャーに関しては後にドラコがセオドアの代の魔改造で一気に強力になる訳ですが

101名無しさん:2012/12/20(木) 23:04:05
バンシーはS型だと3025でも最強級メックになるんですけどね。
ドラコ連合に夢幻会が転生したら陸戦型ヤマタノオロチとカタフラクト辺りを開発するんではないかと。
>>97
 Wobの首魁の目的って徹底的な既存社会の破壊による星間連盟(人類統一)だからあってるようで間違ってる様な?
 寧ろヴァジリ・チェレンコフに嶋田、微笑みさんに辻とかどうでしょう?

102名無しさん:2012/12/21(金) 01:05:12
>>83
なぁに、次元連結システムをちょっと応用すればそれぐらい余裕

103名無しさん:2012/12/21(金) 11:36:03
本来なら悪側に所属する巨大組織がみんな星間連盟再建したがるという不思議な世界だからなあw

104名無しさん:2012/12/22(土) 01:53:32
>>102
やめれ! ゼオライマーはチート杉る!!

105名無しさん:2012/12/22(土) 16:40:14
>>101
タカシの時代は足並みを揃えるため、軍管区のトップに無能な奴を置いてたんだっけ?
夢幻会の連中が転生しても不思議じゃないな。
あとハタモト・ミゾはハタモト・ミズ(スイ?)になっているはず。

106101:2012/12/23(日) 14:32:01
>>105
はい。ヴァジリをは「無能である事が存在意義」とまで呼ばれる人物でしたし多かれ少なかれその傾向はあったかと。
3030以降は「氏族」という敵を用意した事もあってか浪士の乱でセオドアらに刷新されました。
浪士の乱の面子(ヴァジリやマルクス=クリタ)辺りは第四次継承権戦争時代の負け役とも言えますので夢幻会転生はありかな、と。

ハタモトに限らずアクマとかあっちの日本ネームはそんなのばっかですね(笑)。
あれはデカいエンジンを適性(歩行4)に換装してPPCつけるだけだから案外早めにできそうですね。
3010年、第三次継承戦争時代位で夢幻会ネタはいけそうかな?

107名無しさん:2012/12/23(日) 14:47:47
つイソル・コガの出身地、キレイ・ナ・ニワのアタラシイ・エド
夢幻会が関わってたらこんな地名はなくなるかな。
いや、原作にこだわるか?

108名無しさん:2012/12/23(日) 22:23:42
>>104
チート杉といえば「デュアル!ぱられルンルン物語」に出てきたZINV(じんぶ)
もともと「スパロボ大好き」黒田洋介氏が設定したこの機体は「対ネオグランゾン用機」であり
グランゾンをはるかに上回る、と言うか超越した重力使いであり「指向性ブラックホール」(しかも吸収対象を選択出来る)
という無茶苦茶な設定な上樹雷皇家ともつながりがあるので光凰翼も使用できます
これは「50億光年を超える有効射程を持つ武器と50億光年を超える火器管制能力」を持ち合わせた武器でなければ突破できないと言うと戸津もない設定な装備で
ぶっちゃけ真の実力を発揮したイデオンに正面からの力押しで勝てる機体のひとつです

109休日:2012/12/23(日) 22:40:08
横入り失礼
ギアスネタ中編に移るの勧められたんでこっちに十分後くらいに投下します
よろしくです

110名無しさん:2012/12/23(日) 22:41:31
イデオンに勝てるってどこまでチートなんだよwwwww

111名無しさん:2012/12/23(日) 22:49:55
例えばイデオンが宇宙そのものを破壊するほどのエネルギーを持っていようとも
ZINVは「別世界に転移し戻ってくる」を「一歩踏み出し一歩下がる」程度の気安さで
行ってしまいます。
ちなみに光凰翼はテレパシーや空間転移といった「距離を無効化する攻撃」も通用しません
「圧縮した別の宇宙」をバリアとして展開するものなので本気で「50億光年を超える攻撃」でないと
さらにその「別宇宙」は微妙に歪んでいるので「本当に50億光年超える」攻撃でも歪みでずらされてしまいますし
催眠ライトの類も通用しません

112休日:2012/12/23(日) 22:54:24
んじゃ投下

提督たちの憂鬱とギアスクロス
嶋田さん独身設定
嶋田さんロマンス
平和その物
性格改変注意
ネタで書いてた改訂版1話の続き

113名無しさん:2012/12/23(日) 22:56:26
平和に関節粉砕ですね
ワクワクしてます

114帝都の休日 第2話 改訂版:2012/12/23(日) 22:56:47

帝都の休日2




雪降り積もる師走の午後。嶋田繁太郎は長年の友人宅を訪れていた。

「やぁいらっしゃい。雪大丈夫だった?」

彼の訪問を出迎えてくれたのは足首まである長さの淡い金髪の少年。
見た感じ10歳くらいにしか見えない少年だがその実年齢は63歳という嶋田と同年代のブリタニア人男性だ。
少年の名はV.V.。神聖ブリタニア帝国現皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの実兄である。
といってもとうの昔に皇籍を離脱している為いまは唯の一般人に過ぎないが。

「いやぁ〜まさかこんなに降るとは思いませんでした」
「僕もびっくりしたよ寒い寒いと思って外見たら真っ白だったから。ナナリーなんかは綺麗だとか言ってたけど年寄りの僕らにはただ迷惑なだけだよね」
「ええまったくです。インフラも麻痺しますし寒いし冷たいし」

V.V.と同居している姪のナナリー・ヴィ・ブリタニアは15歳。まだまだ雪を楽しいとだけ感じていられる年齢だ。
これが嶋田やV.V.のような歳になると迷惑にしか感じなくなる。
歳を取った証拠でもあって寂しく思う物のこれだけはどうしようもない。

「まあとにかく上がりなよ」
「では失礼させて頂きます」


***


「はいお茶」
「あ、どうもすみません」

差し出された温かい緑茶を一口飲んで身体を温める。

「温まりますねぇ。やはり冬はこたつに入ってみかん片手にお茶を飲むのが最高の贅沢というものです」
「皆が皆シゲタロウみたいだったら商売あがったりだと思うよ。君ってさ人並みの欲とか無いの?」
「ありますよ。のんびり静かな老後を過ごすっていう。今すぐって言うのでは普通に休みが欲しいってところですか……まあ休み取れたからこそV.V.さんちに遊びに来てるわけですが」
「ああ、そういえば珍しくのんびりしてるね。去年も一昨年も『書類が書類がぁぁ!!』って言ってたのに」

V.V.が言うように嶋田がのんびりしているのは実に珍しい。
政界を引退してから5年経って尚書類仕事に追われ続けているのが彼の日常なのだから。

「なぁに簡単です。辻さんから年末年始丸々の休みを勝ち取ったんですよ」

自慢気に話す嶋田にV.V.は驚き目を見開く。

「マサノブから休みを勝ち取ったって……それホントかい?」
「ええホントにホントです」
「どうやってさ」
「話は単純ですよ。要は今年中の書類と年明け分の書類を纏めて終わらせてやったんです!」

3徹4徹を連続で繰り返し、ぶっ倒れる寸前まで書類と格闘し続けてクリスマス前の今この時までにやるべき仕事を終わらせてしまったのである。
こんなにも頑張った理由はやはり『年末年始の大型連休が欲しい』という強い思いからだった。
その仕事っぷりといったらあの辻でさえ認めざるを得ない物で、結果として普段の頑張りも併せて休日日数に色を付けてくれた大型連休を勝ち取ったのだ。

「なんていうか……凄まじいね。シャルルは忙しいといってもまだマシな方かルルーシュやナナリーに会いに来られる余裕はあるから……追い返されてるけど」
「シャルルさんは過保護ですもんねぇ」
「過保護なのはいいんだけど近所迷惑なんだよ。あの大声で『ぬぅわぜだぁぁぁぁ!!』って叫ぶんだから。
 この間なんか隣の奥さんに『いい加減にしてくださいよV.V.さんっ!! お宅の弟さんこれで何度目ですかっっ!?』って僕が怒られたんだよ?」
「そのあと私のところに来て『シゲタロウ! 一杯付き合えぃぃっ!!』ですもんね……」

「「はぁぁぁぁ〜〜」」

V.V.と二人して溜息を付いた嶋田はお茶を一口飲んで部屋を見渡す。
いつも代わり映えしないV.V.の部屋には彼の趣味であるテレビゲームやパソコンなどが置いてあった。
最近『魔物狩人』とかいうオンラインゲームに嵌っているらしく、夜遅くまでゲームをしてあまり睡眠を取っていないらしい。
それでも体調を崩さない辺り流石は不老不死といったところか。

115帝都の休日 第2話 改訂版:2012/12/23(日) 22:57:39

***


「それでこの間キョウジにくぎみー主義の啓蒙に付き合えって言われてアキバに、って話聞いてる?」

先週の日曜日にゲーム友達である夢幻会きっての邪気眼の使い手、富永恭次と秋葉原に行ってきたことを話すV.V.は、あさっての方を向いている嶋田に気付いて話を中断した。
彼の視線を追ってみるとそこに有ったのは毛糸で編まれた何か?
何か? というのは何かよく分からない毛糸で出来た布きれでしかなかったからだ。

「なんです? このボロボロの靴下みたいな布きれは?」
「ああ〜それね。それユーフェミアが編んでる物だよ」
「ユフィが?」
「うん。何かよく分からないけどここ暫く公務が終わったその脚で家に来てナナリーに教わりながら編んでるやつ」

その赤い毛糸で編まれたボロボロの何かは嶋田が最近知り合い仲良くなったブリタニアの第三皇女ユーフェミアの物であるらしい。

「何だろうねそれ。凄く真剣に編んでるみたいだよ。ナナリーにも『叔父様は向こうに行っててください』って部屋から追い出されるくらいだからユーフェミアの大切な物みたいだけど」

(ユフィが真剣に編んでる物か)

どう見ても何かに使えそうにはないボロボロな毛糸の何か。
嶋田、V.V.共にそれが何か分からない二人が鍋敷きだのなんだのと好き勝手なことを言っていたところ――「ただいまV.V.叔父様」とウェーブのかかった栗色の髪の少女が姿を現した。
ナナリー・ヴィ・ブリタニア。V.V.の姪である。

「ああお帰り。シゲタロウ来てるよ」
「シゲタロウさんですか?」

そう言って彼の方を振り向くナナリーの後ろからもう一人、彼女より背が高い年上の少女が顔を覗かせた。

「こんにちは叔父様今日も…」

ナナリーの後から入って来た鮮やかな長い桃色の髪の少女はV.V.と一緒にこたつに入っている嶋田を見て「あ!」っと小さな声を上げる。

「シ、シゲタロウっ!?」
「こんにちはユフィ」
「ど、どうしてここに?」
「今日は休みだからねV.V.さんちに遊びに来てたんだよ」
「そう、ですか……」

挨拶をして理由を話すと何故か彼女は困ったといった雰囲気を醸し出した。
会えて嬉しいという声とどうしてこのタイミングでという複雑さが入り混じったような声だ。
それを察知したナナリーは「すみませんが叔父様もシゲタロウさんも出て行ってください」と言い出しこたつから出たくないと渋る二人を部屋から追い出してしまった。
追い出された二人は「なんだろうね?」と言い合って別室に移動してストーブを焚く。

「いつもこんな感じなんですか?」
「いやいつもはこんなに問答無用じゃないんだけど……ユーフェミアの様子もおかしかったし」
(確かにユフィ変だったな)

いつもなら顔を合わせると周りの空気も気にせず二人だけの世界に入ってしまう嶋田とユーフェミアだが、今日は彼女の方から拒絶しているように見えたのだ。
それが少し寂しく。また悲しかった。
尤もそれは彼女の方も同じだったりするのだが……。

116帝都の休日 第2話 改訂版:2012/12/23(日) 22:58:41

***


「シゲタロウに悪いことをしてしまいました……」

そう言ってしゅんと項垂れるユーフェミア。
本心では嶋田とお話をしたかったし側に居たかった。
でも今日はダメなのだ。いま自分が作っている物を彼に知られたくないから。

「仕方ありませんよユフィ姉様。当日まで内緒にして喜んで貰うのでしょう?」
「ええ、でもその為にシゲタロウとお話しできないのは……辛いの……」

ここ最近、嶋田と出会って以降のユーフェミアはとにかく彼のことばかり考えているのだ。
今日は会えるか? 会ったらどんな話をしようか? 彼と話したい。彼と会いたい。
息が詰まりそうになるほどきゅんとなる彼女の胸は、彼が側に居るときだけその苦しさから彼女を解放してくれる。
それなのに今日は自分から拒絶するような態度を取ってしまった。
嫌われてしまったら愛想を尽かされたら。
不安が不安を呼び落ち込む彼女にナナリーは「その分いっぱいいっぱいお話しすればいいじゃないですか! その為にも頑張って編みましょう!!」と励ましの言葉を掛ける。
彼女はその言葉を支えにして無理矢理自分を鼓舞して毛糸の切れ端を編み始めた。



それから数日後。
帝都の中心部にある繁華街にて寄り添い歩く壮年の男性と桃色の長い髪の少女の姿があった。
少女に寄りかかられている男性の首にはボロボロでみっともない赤い毛糸の何か。
通りを歩く誰もがそれを首に巻いた男性を不思議そうに思い振り返っている。どうして態々そんなボロ切れを首に巻いているのかと。
しかし男性はそんな周囲の反応を一向に気にしてない様子で隣に居る少女と腕を組んで歩き続けていた。
誰にどう思われようとこの赤い毛糸は自分に取っての宝物。そう思う彼には嬉しくはあっても恥ずかしいという気持ちはないのだから。
彼はこんなに素敵なプレゼントをくれた少女に「ありがとう」と言って微笑んでいる。
そして自分は何も用意できて無くて済まないとも……。
無論少女にとってはこの聖なる夜を彼と二人で過ごせることが何よりのプレゼントであり、掛け替えのない物なのだから「もう貰っていますよ」と言うだけだったが。

こうして柔らかい雪が降り積もる帝都の聖夜を歩む二人は、やがて人混みの中へと消えていった。



尚、余談ではあるが壮年の男性と桃色髪の少女と同じようなカップルの姿が同時刻に目撃されている。
そのカップル、コードネームYという生真面目そうな顔の坊主頭の男性とRという長い金髪のブリタニア人の少女はあるホテル街から出てきたらしい。
彼らがそこで何をしていたのかは分からないものの、彼らもまた帝都東京に訪れた聖夜を共に楽しんでいたのであろう。

メリークリスマス。

117休日:2012/12/23(日) 23:02:18
終わり
ロマンスと言いつつ今回は友人宅にて駄弁ってただけ

個人的にSFC版のネオグランゾンを見て以来あれが大好きになってしまった

「縮退砲発射!!」

118名無しさん:2012/12/23(日) 23:04:39


そして、くたばれW
リア充どもめ

119New ◆QTlJyklQpI:2012/12/23(日) 23:05:05
乙です・・・・・・ふん!これがリア充ですか(#^ω^)

120名無しさん:2012/12/23(日) 23:12:50
乙!
殆どの奴にとってクリスマスはクルシミマスだ…
ユフィ手編みのぼろ切れマフラーだと?
そんなもんオレが欲しいわ!

そしてネオグラが好きだという君に一言

「ブラックホールクラスター発射!」

121名無しさん:2012/12/23(日) 23:25:05
更新乙ですw

そしてリア充モゲロ!!!

122名無しさん:2012/12/24(月) 01:26:09
更新乙です。
…イイハナシデスネ…
…ワタシ?…一日中講義デスガ…ナニカ?

123名無しさん:2012/12/24(月) 02:34:51
ところで嶋田さん。クルシェフスキーさんちのモニカお嬢様が瞳を潤ませて貴方を見てますよ?

124名無しさん:2012/12/24(月) 03:45:54
モニカ「あ・・・・・あの・・・・・・・シマダさん・・・・」
嶋田 「はい?」
モニカ「大変お恥ずかしいお願いなのですが・・・・・・・・あ・・・・・・・」(真赤に赤面)
嶋田 「あ?」
モニカ「あ・・・・・・・あなたの肋骨砕かせて頂けませんか?」
嶋田 「本当に恥ずかしいよアンタ!」

125名無しさん:2012/12/24(月) 10:55:26
クリスマスに嶋田さんとユフィとモニカが仲良くデートした場合こうなるのかな?

モニカ「くっつきすぎですよユーフェミアさま!嶋田さんが歩きにくそうにしてるじゃないですか!」
ユフィ「クルシェフスキー卿!いえモニカさんこそどさくさに紛れてシゲタロウにキスしようとしないでください!」
嶋田「おいおい二人ともケンカしちゃダメだよ。今日はクリスマスなんだから三人で仲良くすごそうな」

126名無しさん:2012/12/24(月) 14:36:27

V.V.は富永と付き合い有るのか・・・。奴にだけはギアス与えるなよww

確かにユフィは皇女様だけあって裁縫とか苦手そうだよね同じ皇女でもナナリーは例外的に上手そうだが。
そして56の人はえちぃパイスー娘と・・・もげろ!!

>>124
顔真っ赤にして言うセリフじゃないww で、この後またユフィと嶋田さん争奪戦を始めるんですねわかります。

127名無しさん:2012/12/24(月) 14:55:12
>>116の最後のRとなってるイニシャルはLだと思うよ。リーだとLになるはずだから
>>126
リアル邪気眼になっちまうなw

128名無しさん:2012/12/24(月) 19:39:36
>>126
そして、職場に篭りっきりになる嶋田とルルですか。

129休日:2012/12/24(月) 20:08:40
昨日に続いて10分後くらいに嶋田さんとモニカのクリスマスネタ投下します

130名無しさん:2012/12/24(月) 20:16:13
モニモニか!?
了解!

131楽隠居?と円卓の少女 第2話:2012/12/24(月) 20:25:04
では投下


提督たちの憂鬱とギアスクロス
嶋田さん独身設定で嶋田さんロマンス
平和そのもの
性格改変注意
クルシェフスキー家の爵位想像
wiki転載OK

132楽隠居?と円卓の少女 第2話:2012/12/24(月) 20:25:56

楽隠居?と円卓の少女 第2話



『みんな〜、今日は何の日か知ってる〜?』
『は〜いっ!』
『じゃあ何の日かな〜?』
『クリスマス〜! サンタさ〜ん!』

テレビから聞こえる無邪気な子ども達の声。
みんな笑顔でサンタクロースの話をしている。
夕方に放送されている子ども向けの教育番組の一コマだ。

「サンタさん……か」

自分以外誰もいない居間でぽつりと呟いたのは長い金色の髪の女性。
目の上辺りで切り揃えられた前髪のせいか少し幼げな印象も受けるしとやかな風貌。
テレビの画面に向けられた空の色を思わせる碧く澄んだ瞳。
真っ直ぐに腰の下まで伸びた髪の一部は顔の両側から身体の前に流されて赤いリボンで束ねられていた。
彼女はその髪の房を指で弄びながら愁いを帯びた表情を浮かべている。
一見すると深窓の令嬢を思わせる彼女。いや、深窓の令嬢である事に違いはない。
但し、それでいて鋭い切れ味を持った剣でもあるのだが。
神聖ブリタニア帝国皇帝シャルル・ジ・ブリタニア直属の騎士にして最強の12騎士の末席に座する貴族の少女ナイトオブトゥエルブ モニカ・クルシェフスキー。
それが彼女だった。

モニカは現在ブリタニアと並ぶ大国であり同盟国でもある大日本帝国に駐在武官として滞在している。
下宿先としてシャルルの友人であり日本の元総理、嶋田繁太郎宅に住んでいる彼女だったがいまその大家たる嶋田の姿はない。
なんでも急な用事で遅くなるとのことで先に寝ててと電話があったのだ。

「あの人の居ないクリスマス……」

彼女は今日という日を嶋田と共に過ごしたかった。
由緒正しい厳格な貴族の家に生まれたモニカは幼少期を除いて厳しく育てられてきた。
その為、物心ついた頃からクリスマスの祝い事などしていない。
パーティーなどは幾度となく行われていたが、それは所詮貴族の社交パーティーでしかなく心から楽しんだ記憶が殆ど無いのだ。
かといって両親が彼女に愛情を抱いていないという訳ではない。
一般的な家庭と同じように娘を愛していたし大事に思っている。
しかし一人娘であり、いずれはクルシェフスキー侯爵家の当主となる娘を甘やかせる事はできない。
自分でも分かっているのだが理解することと納得することは違う。

(お父様もお母様も私のことが嫌いなんだ)

幾度となくそう考えたし今でもたまに思うことがある。
そんな彼女に惜しみない優しさと思いやりを与えてくれ、貴族の令嬢ではなく一人の少女として接してくれたのが嶋田繁太郎だった。
別に彼とクリスマスを祝う約束をしていた訳ではない。
ただこの日を共にして欲しかった。それだけだ。

133楽隠居?と円卓の少女 第2話:2012/12/24(月) 20:26:41

***


やがて夕食時を過ぎ時計の針が次の日に移行する時間になっても彼は帰ってこなかった。
彼女にはそれでも待つという選択肢があったし、そうしたかった。しかし明日もまた公務が待っている以上それはできない。
人の上に立つべき自分が周囲に迷惑を掛けるようなことがあってはならないのだ。

「………………寝よう」

彼女は心にぽっかりと穴が開いたような錯覚を覚えながら突っ伏していたこたつを出るとそのまま寝室へ向かいパジャマへと着替える。

『今日は何の日か知ってる〜?』
『クリスマス〜! サンタさ〜ん!』

「……」

パジャマに着替えたモニカがそのまま畳に敷いた布団に入って寝ようとしたとき、ふと夕方に流れていた教育番組の内容が思い出された。

『みんな良く聞いてね〜? 今日はサンタさんがみんなにプレゼントを持ってきてくれるから、寝るときには窓のところに靴下をぶら下げておかなきゃダメだぞ〜?』
『は〜いっ!!』

実に子供だましの馬鹿馬鹿しい内容ではあったがあの子ども達はみんな信じているのだろう。
笑顔であれが欲しいこれが欲しいと自分が欲しい物を叫んでいた。
そのときの子ども達の笑顔を思い出したモニカは自分でも(何をしているのでしょうね)と思いつつ自分の靴下を部屋の窓にぶら下げていた。
黒い靴下は夜の闇よりも尚暗く見える為、もしサンタさんが来てもそこに靴下があるとは気付かないかも知れない。
入ってなかったら見えなかったのだと思えばちょっぴりクリスマス気分を味わえるだろう。
そんなことを考えながら今度こそ寝ようと布団に入って目を瞑った。

「おやすみなさい……」


***


眠りについてからどれくらい経っただろうか?
部屋に人の気配を感じたモニカは深い眠りから一気に覚め、布団から飛び起きて身構えた。

「何者ですか!」

伊達に円卓の騎士の末席に名を連ねてはいない。周囲で気配があればすぐに分かるし対処も出来る。
剣術は勿論のこと体術その他の格闘技でも常人では計り知れない実力を持つのが彼女達ナイトオブラウンズなのだから。

「あ、あわわ…」

そんな超人の域に達している騎士の殺気を浴びせられる方は堪ったものではない。単なる泥棒や不審者には対処のしようがないのだ。
そしてこの時モニカの部屋に居た人物もまた戦闘的な部分に於いては普通の人。
モニカは相手がそれなりの訓練を積んでいた人間であると判断した物の、純粋な戦闘能力では自身よりも遥かに劣ることが分かった。
彼女はそれが分かっても構えを解かないし油断もしない。どんな相手であれ一瞬の油断が命取りになることを知っているから。

(え…? この、感じ……)

だが感じ取った相手の気配と目が慣れてくるにつれ見え始めたその姿に、彼女は自然と構えを解いた。

「や、やあメリークリスマス、」
「……」

それは赤い服と赤いズボン、更に赤い帽子をかぶって口の周りに真っ白なヒゲを蓄えた老人――サンタクロースだったのだ。

「よ、よい子のモニカちゃんにプレゼントを持ってきたんだけど……驚かせちゃったかな?」

無論それがサンタクロースなどではないことなど彼女にはハッキリ分かっている。
何せよぉ〜く知っている気配と声なのだから多少の変装など簡単に見破れるというものだ。
それに変装が完璧であって気配も違ったとしても恋慕う相手を間違えたりなどしない。

「こ、こんばんはサンタさん、」

嬉しいと同時にプレゼントと言われた瞬間モニカの最強の騎士の仮面はあっさりと剥がれ落ち、変わって年頃の乙女の姿になってしまった。
姿形は違っても、恋慕い待ち望んでいたあの人が自分へのプレゼント片手に目の前にいるのだから。
彼女は高鳴る鼓動を抑えながらちらりと時計に目を遣る。時刻は午前二時。完全なる遅刻であった。

「ほら、これが君へのプレゼントだ」

差し出されたのは赤い包装用紙に包まれた二つの箱。
それほど大きな物ではない。

「あ、ありがとうございます……あの、靴下を用意したのでそちらに入れてくださると……」
「おお、そうだったそうだった! いや、まさか君が目を開けちゃうとは思わなかったもので」

おどけたように言うサンタにモニカは「くすり」と笑った。

134楽隠居?と円卓の少女 第2話:2012/12/24(月) 20:27:46

「さあさあプレゼントは入れたし、よい子は寝る時間だよ」
「貴方とお話していられるのなら悪い子でもいいですよ」
「困ったなぁ〜」

サンタに扮するこの人と話をしていられるのなら別に悪い子でも構わないというモニカ。
サンタはそんなモニカに「でも――」と続ける。

「でもそれじゃプレゼントあげないよ? 悪い子のモニカちゃんはプレゼント要らないんだね?」

いい子は寝るもの。
いい子じゃないモニカにはプレゼントあげない。
そんなことを言い出したサンタにモニカは慌てて彼を引き留める。

「だ、ダメェっ!! ダメです!! いい子にしてますからくださいっっ!!」

プレゼントを取り上げようとする自分を必死になって止める彼女がかわいらしくてもう少しいじわるをしてやろうかと思うサンタだったが、彼女が泣き出しそうになったのを見てやめにした。
やめにして泣きそうになってしまったモニカの頭をよしよしと撫でてやる。

「よしよしわかった。モニカちゃんはいい子だ、いい子だから泣いちゃダメだよ〜」
「な、泣いてませんっ…!」

抗議の視線で睨み付けてくるモニカにサンタはひたすら頭をなで続けて宥めてから手を離した。

「さあモニカちゃん……もう寝ようね」
「はい……寝ます」

ちょっぴり名残惜しかったがこれ以上は本当にプレゼントを取り上げられるかも知れないと布団に入るモニカ。
だがふと思い出す。今はもうクリスマスの日を2時間も過ぎていることを。

「サンタさん……寝る前に一ついいですか?」
「ん〜なにかなぁ?」
「遅刻……してますよ」

時計を指さす彼女。

「ああ〜、ちょっと遅れちゃったみたいだねぇ」
「サンタさんは遅れたらダメなんですよ? 遅れたらプレゼントを待ついい子が悪い子になってしまいますから」
「そ、そうだね〜」
「私、サンタさんのせいで悪い子になっちゃいそうです」
「え、い、いや、ちょっと待って、」

事実を指摘されたサンタは焦り出す。
じゃあどうすればいいのかと。

「プレゼントもう一つください」
「い、いや持ってないよ、」

プレゼントを要求されてももう無い。
飽くまでもモニカへのプレゼントは今渡した二つだけなのだから。

「では私がプレゼントと判断する物を頂きますけど……いいですよね?」

なら代わりに彼女がこれだと判断する物でいいというのだ。

「う、うう〜ん……わかった」

彼女の事だから無茶な要求はしてこないだろうと考えたサンタが了解すると、彼女は「顔を近づけてくれ」と言い出す。

「こ、これでいいかい?」
「はい、いいですよ……そのままじっとしててくださいね」

ヒゲもじゃのサンタに顔を近づけて貰ったモニカは布団から少し身体を起こすと――

「んっ」

遅れた分のプレゼントを頂くのだった。

135楽隠居?と円卓の少女 第2話:2012/12/24(月) 20:28:26

***


「おはようございます嶋田さん」
「あ、ああおはようモニカさんっ、」

爽やかに挨拶するモニカに対し嶋田の方はぎこちない。

「どうしたのですか? 奥歯に何か詰まったような感じですが」
「い、いやなんでも、」
「うふふ、おかしな嶋田さん」

そんな遣り取りの後モニカは身体の前に流した自分の髪を触り始めた。
彼女がいじる髪を束ねるのはいつもの赤いリボン・・・・・・ではなく真っ白なリボン。

「ん? その白いリボンはどうしたんだい?」

髪を触りながらちらちらと嶋田の方に視線を飛ばすいじらしいモニカに、彼はいま気付いたとでもいうようにいつもとは違う部分を指摘した。

「これですか? 実は昨日の夜サンタクロースが来て私にくれたんです……触ってみますか?」
「い、いいのかい?」
「はい……」

モニカは白いリボンで束ねた自分の髪の房を嶋田に差し出す。
差し出された彼はその長い金糸を束ねて出来た房を手に取ると優しい手つきで撫でながら話を続けた。

「金色の髪に白いリボン……なにか神秘的な感じもするね」

指を絡めて撫でたり梳いたりしながらモニカの髪を優しく愛撫し続ける嶋田。
そんな彼の手に触れながらモニカは幸せを感じ取る。

「サンタさんが幸せを運んでくれたんです……。嶋田さんのこの手のように、温かい手で……」
「ほ、ほぉ〜? それにしてもサンタクロース?? ホントに居たんだ……」
「ええ、この白のリボンともう一組、青いリボンをもらいました」
「そ、そうか、それは良かったね。……いいクリスマスの思い出になったじゃないか」
「はい♪ でも、実はもう一つプレゼントを頂いたんです……」

そう言いながら自分の唇を指でなぞるモニカ。
彼女の頬には赤みが差していて、目も少し潤んでいるように見える。

「へ、へぇ〜、三つも貰ったのか……っ、そ、それは太っ腹なサンタだね、」
「はい……最高の、プレゼントでした……」

俯き加減で細められた目と紅潮した頬。
唇に当てられたままの指。
そんな彼女の視線は最終的に嶋田に向けて注がれるのだった。

「来年こそは……一緒に過ごしましょうね」

136休日:2012/12/24(月) 20:33:02
終わり
>>127
指摘ありがとう助かります

137名無しさん:2012/12/24(月) 20:35:27
投稿乙

そしてくたばれ
リア充どもめW

138名無しさん:2012/12/24(月) 20:43:13
乙!
余りの糖度に砂糖吐きそうw
同居してる分だけ嶋田さんと絡み多くなるモニカ
恋仲的な進展スピードはユフィSSより大分早そうだw

139New ◆QTlJyklQpI:2012/12/24(月) 20:54:15
おいおい、シット団が血涙流してんぞw。

140名無しさん:2012/12/24(月) 20:58:12
サンタのお姉さんが、いつも働いている宰相に関節技をプレゼントの流れじゃなかった。

141名無しさん:2012/12/24(月) 21:08:18
更新乙w

それにひきかえこっちはさっきまで仕事さ…
クリスマス?ナニソレ?オイシイノ?

142名無しさん:2012/12/24(月) 21:11:10
いいなぁ、いいなぁ、甘いなぁ、いいなぁ


なんで俺は職場で一夜を仕事で過ごすモードなんでしょうね?

143名無しさん:2012/12/24(月) 21:56:39
ぼっちじゃないんだ、クリスマスってのは家族で過ごすものだろうJK!

って実家に帰ったら弟が彼女連れて来てたorz

144名無しさん:2012/12/24(月) 23:26:35
>>140
間接技パターンならこうなるんじゃないか?

ユフィ「あら?モニカさんリボンの色変えたんですね」
モニカ「サンタさんがプレゼントしてくれたんですよ♪」
ユフィ「サンタさんですか………」

女の感でサンタの正体に気付いたユフィが超大魔法ユフィに変身……みたいな

145名無しさん:2012/12/25(火) 08:33:33
>>144
ユフィ「わたくしがモニカさんのリボン、新しい色に染めて差し上げますわ」
モニカ「まあありがとうございます」
ユフィ「もっと暗い、レッ○ショル○ーの左肩のような赤い色に・・・・・・」

146名無しさん:2012/12/25(火) 11:29:18
怖っ!

でもそういう嫉妬の心が嶋田さんに向かない処がヤンデレバージョンのユフィらしい……のかな?

まあネタスレにあった米内と扇が経営するような女の子とお話ししたりもする飲み屋に行ってバレた場合はその限りではないかもしれんが

147名無しさん:2012/12/25(火) 19:54:04

某国の大統領選とギアスネタ見て電波が飛んできた

彼の国があった場合

彼の国の記者会見

??「我が国は東アジア地域及び世界の平和と安定のため日本とブリタニアの二国間同盟に参加し三国同盟とすることを提案します」
記者「おお素晴らしい!」
??「更には中華連邦の支配下にて人権を無視されている同胞達の解放を日本、ブリタニアと共に訴えていきます」
記者「虐げられし同胞達の解放を!」

嶋田さんちのテレビ
仲良くおこたに入る嶋田とモニカ

嶋田「え?そんなことになってるのかい?」
モニカ「さ、さあ?私は聞いていませんが」
嶋田「じゃあまたいつもの妄言か・・・」

中華

天子「星刻・・・戦争になるの?」
星刻「彼の国ならば大丈夫です・・・だが貴女を不安にさせたことが許せん・・・!」

ブリタニア

シュナイゼル「やれやれまた始まったか」
オデュッセウス「だ、大丈夫かい? こんなときに父上はルルーシュの授業参観に行ってるし・・・」
シュナイゼル「落ち着いてください兄上 日本から厳重に言い含められているでしょう?“彼の国を相手にしてはいけない”と」

再び嶋田さんち

ユフィ「シゲタロウっ!」
ドンっ
モニカ「きゃっ・・・!」
ユフィ「シゲタロウ・・・彼の国からわたくしを守ってくださいね」
嶋田「もちろんって言いたいけど“あの国は”関わった時点で負けなんだよ」
ユフィ「そんなっ!」
嶋田「だから無視するのが一番いいんだ」
ドンっ
ユフィ「キャっ!」
モニカ「嶋田さんは私が守ります!彼の国が相手でも守り通して見せます!!」
嶋田「ありがとうモニカさん 君はホントに頼もしい騎士だね」
モニカ「そ、そんなこと、」

恥じらうモニカにむくりと起き上がるユフィ

ユフィ「いきなり何をなさるのですか!」
モニカ「先に突き飛ばしたのはユーフェミアさまでしょうっ!!」

テレビ

キャスター「え〜っ、番組の途中ですが中華連邦政府が彼の国に対し“遺憾の意”を表明しました 
      なお大日本帝国、神聖ブリタニア帝国両政府はこのたびに於ける彼の国の偽称行為に対し連盟で国際司法裁判所に提訴するとの発表を・・・」

148147:2012/12/25(火) 19:55:47
転載自由

149New ◆QTlJyklQpI:2012/12/25(火) 20:15:01
さすがw。

150名無しさん:2012/12/25(火) 20:48:20
ギアス世界でも平常運転の彼の国w

個人的にはシュナイゼルの判断によくぞ日本の警告に従ってくれたと拍手を送りたい!
彼の国に関わったら骨の髄までしゃぶり尽くされかねんからな

日本とブリタニアの名前を勝手に使った上、星刻を怒らせた彼の国の今後が気になるw

151名無しさん:2012/12/26(水) 15:13:35
彼の国って中華連邦内部の自治領だったんじゃないかな。

152名無しさん:2012/12/26(水) 17:21:18
なんか余裕で想像つく

「日本がメチャクチャ発展してきた!」
「ブリタニアと並んでしまった!」
「いつの間にか仲良しこよしになってる!」
「ウリ達も独立する!」
「おい中華!今日からウリ達は偉大なる彼の国として独立する!」

中華「勝手にどうぞ」

「いつまでたっても発展しない!」
「おい中華!偉大な民族が住んでる極東地域全部よこせ!」

中華「ふざけるな」

「平和的に話し合ってるのになんだその口の聞き方は!無慈悲な鉄槌をくだしてやる!」
「戦力も国力も足りない…」
「よし!日本とブリタニアの同盟国になってやろう!」
「偉大な我が民族が同盟関係を結んでやると言えば飛び付いてくるに違いない!」
「我が国と日本とブリタニアで中華をボコボコにして謝罪と賠償を要求する!」

153名無しさん:2012/12/26(水) 17:27:41
口だけは何でもいえるが、国家の約束に巻き込むなや

何もない絵空事を言い続けると身を滅ぼす元になるんだがなあ

154名無しさん:2012/12/26(水) 17:53:21
近い将来こうなったりして

日本「半島国家を大量破壊兵器の試験場にすることを提案します」
中華・ブリタニア・EU「「「「異議なし!!!」」」

155名無しさん:2012/12/26(水) 17:54:18
>>153
そんな連中だから中華連邦も切ったんだろうね
「独立するって言い出した!いい機会だ!」なんてさ
下手すりゃ平和的に友好と同盟を結んだ日本とブリタニアに「帝国主義者たちが世界征服しようとしてる!」とか言い出しかねん
それも中華連邦人としてな

そんな連中国内に抱え込んでたら国が傾く

156名無しさん:2012/12/26(水) 18:13:44
>>154
国際社会に嘘つき過ぎて日本・ブリタニア・中華・EUにボコボコにされたあと…

「うう…なんでウリ達がこんな目に…… 」
「くそう!こうなったのも元はと言えば日本とブリタニアがウリ達の話を無視したせいだ!」
嶋田さん「♪〜」
「あ!アイツは日本の元総理!よ〜し仕返しにアイツをボコってやる!」

157名無しさん:2012/12/26(水) 18:13:49
EUや中華連邦はでているんだが、ロシアはどうなった?

設定知らないから、誰か教えていただけませんか

158名無しさん:2012/12/26(水) 18:37:28
>>157
EUの一部
確か地図があったと思うから、画像検索を

159名無しさん:2012/12/26(水) 18:40:20
>>157
確かギアス世界のロシアは大半がEUに属しててシベリアの一部が中華に属してたはず

160名無しさん:2012/12/26(水) 18:45:36
ロシアが潰れているとか胸熱だな

そして、>>156はモニカ・ユフィにぼこられるんだろうな

161名無しさん:2012/12/26(水) 18:59:24
そういばこの世界の大日本帝国の国土はどれほどの規模でしょか?
ブリタニアと同等の国力を持つとありますから日本列島だけでは足りないと思ったので。

162名無しさん:2012/12/26(水) 19:14:49
基本が嶋田さんとユフィ、モニカの恋愛特化みたいだから多分考えてないんじゃないか?

想像するとしたら極東ロシア地域、台湾、海南島、アリューシャン列島辺りか
それか技術的な部分で世界最先端突っ走ってるとか?

まあ恋愛物として楽しませてもらってるからその辺は気にしてないんだが

163名無しさん:2012/12/26(水) 19:24:18
>>157
EUは欧州全域+ロシア+アフリカだよ。但し沿海州とアムール州、サハリンが中華連邦領土。
中華連邦は中華、朝鮮、モンゴル、インド亜大陸諸国、ビルマ、ペルシャまでが領土。
但しR2ではエリア10を解放したせいか東南アジア地域まで加盟国となっている。
尚、中華連邦を構成する各地域は軍区や軍管区といって事実上の独立国になっている。
例としてはペルシャ軍管区政府やインド軍区があるね。

164名無しさん:2012/12/26(水) 19:24:53
>>161
まともに考えるなら憂鬱日本と同程度の国土を持っているだろうね。

165名無しさん:2012/12/26(水) 19:29:34
因みにEUは北東シベリアからユーロ・ブリタニア四大騎士団の本格的攻勢を受け、
更に途中でブリタニア帝国正規軍やラウンズも加わって西側からも猛攻撃。最後まで耐えていた西欧諸国の内首都のあるフランス自治州が降伏。
そこで南欧諸国や東欧諸国が超合衆国連合へ寝返りして崩壊していったっぽい。

166休日:2012/12/26(水) 21:07:59
>>161>>162>>164
諸事情あってネカフェからしか投稿できないのでレスはまともに返せないが
『帝都の休日改訂版』と『楽隠居?と円卓の少女』及び関連SSは国土的な物としては憂鬱日本の勢力圏そのままで元の技術はブリタニアより若干劣るくらいだったのを想定
当然ブリタニアはアメリカよりも遥かにでかい国なので国力も向こうが上
夢幻会メンバープラスアルファの転生を機に一部の技術は最先端に
主だったメンバーの年齢はシャルルやV.V.と同年代
不完全だった国土開発も推し進めて国力増強
更にコードギアス平行世界だったこの世界の平和国家ブリタニアと共同歩調のち同盟。最友好国に。
互いに協力しながら歩みつつほぼ同規模の国力にまでなったのが現在
その副産物として日本とブリタニアは一部の文化が混ざり合うほどになっている
国家間の付き合いで唯一本当の『友達』関係にある切っても切り離せない関係
といったかなりのご都合主義設定

あと先に出されてしまったがネタ的に某半島国家は存在しているという設定でした

言われているとおり恋愛とか日常を趣旨として書いてるのでこれらの設定は事実上死んでます

167162:2012/12/26(水) 21:23:34
>>166
平和よし!ブリタニアと仲良しってのもいい!御都合主義結構!

だが………




半島国家あるのかよwww

168名無しさん:2012/12/26(水) 21:37:26
あの半島って最後までネタとしていじられ続けられる分幸せだ
黙ってたら存在すら忘れられるに違いないからなwww

169名無しさん:2012/12/26(水) 21:50:04
定期的に無慈悲な弾道ミサイル発射とかするのか?
日本の国土が広いといってもおそらく全土が射程に入ってるし、ブリタニアにも届くと思うし結構厄介じゃないか?
序に嶋田狙って無慈悲なハニートラップw

美女「うう・・・」
嶋田「ど、どうされました?!」
美女「む、胸が苦しい・・・」
嶋田「た、大変だッ! いま病院に連れて行って・・・」

??「うまくいった・・・あのチョッパリは優しい奴だから苦しんでる女をほおっておけないww」

善意を利用する達人度はピカイチ!

170名無しさん:2012/12/26(水) 22:06:16
嶋田さんを守る騎士と皇女に彼の国が勝てるとは思えないw

171名無しさん:2012/12/26(水) 22:15:16
シャルルの中の人がアナゴに変わるぐらいの事がないとブリタニアが他国と仲良くするのはありえない気がします。
サザエさんの世界では、アナゴが仕事、状況判断能力が上がり、急に付き合いが悪くなっていた。
アナゴ(シャルル)「欲望無き嘘は力を持たないか…」

172名無しさん:2012/12/26(水) 22:39:14
>>169
「あらあらあらあら胸が苦しいとは大変ですわね」
「はい、放っては置けませんね わたしたちが病院まで同行しましょう」
「でもそのまえに、何故か新しい技の練習がしたくなりました ちょっと付き合ってくださいな 『52の関節技』フルコース」
「相手の頭の上でグルグル回るののどこが関節技なんでしょうね」
「それは言ってはいけないことらしいですわ」

173名無しさん:2012/12/26(水) 22:42:49
48の殺人技(スザクが伝授)を得意とする騎士と、52の関節技(スザク伝授)を得意とする皇女ですか。

174名無しさん:2012/12/26(水) 22:43:49
>>171
シャルルというかSS冒頭に人物の性格改変って注意書きされてるぞ
当のシャルルは家族第一主義、ルルーシュとナナリー至上主義状態の親バカになってるしVVはゲームオタクみたいになってるし
ギアス世界の平行世界線ってことで根底から違ってる平和な世界みたい
つまり君が書いたネタと同じ全くの別人
関節皇女ネタ見てりゃ大体分かると思う まああれは大魔法峠を混ぜてさらに派生したネタなんだがWWW

しかしこのギアス世界じゃ半島はやっぱり中華に粘着してるのかな?
既出みたいに日本やブリタニアの名前勝手に使ったり
迷惑極まりないWWW

175名無しさん:2012/12/26(水) 22:53:47
「ねえルルーシュ、タッグ組もうよ
 きみは腹黒だからブラックホールの格好してね 僕は純白のペンタゴン」
「異次元に放り込むぞこの野郎 こないだ消滅したくせに」
「どうせすぐ復活するよ」

176名無しさん:2012/12/27(木) 00:39:30
>>172
「だ、タメだ!あの騎士と皇女が出てきたら勝ち目がない!ずらかるぞ!」
「閣下!あの工作員はどうするんです!」
「同志は民族の尊い犠牲になったのだ!そうだろ!」
「そ、そうですね、では早く逃げ…!」
ユフィ「何処へ行こうというのかね〜?ですわ♪」
「ひぃぃぃ!!でたぁ!!」
「落ち着け同志!あっちの道に逃げ…!」
モニカ「知らなかったのですか?ラウンズからは逃げられないのですよ♪」
「ギャアアアアーーーッッッこっちもでたぁぁぁぁ!!!」
モニカ「私の嶋田さんに手を出そうとしたのですからタダでは帰しませんよ?」
ユフィ「あらあらモニカさん勝手なことをおっしゃらないでくださいね?わたくしのシゲタロウですわ」
モニカ「ではどちらの愛が強いか折った骨の数で勝負です」
ユフィ「望むところです」

その後彼らの姿を見たものはいない……

177名無しさん:2012/12/27(木) 12:57:41
>>174
中華連邦から切り捨てられた場合、中華連邦本体とそれを構成する各軍区/軍管区からも徹底的にはぶられているだろうね。
EUの自治州からは当然省かれるだろうし。

まぁ、EUは中華連邦がかわいく見えるぐらい酷い状況な訳ですが。

178名無しさん:2012/12/27(木) 13:03:10
侵略戦争自体はシャルルが一時的に遺跡を抑えるためだけにやった事ですからねぇ。
別にその必要性が皆無で楽しく暮らしている場合、国内の開発や整備で国力増大に勤しんで世界最強国の座につくでしょうなぁ。
EUは自己崩壊直前でユーロブリタニアを送ってやれば一斉に立憲君主制国家が大量発生するだろうし。

179名無しさん:2012/12/27(木) 13:19:58
これEUの中にならず者国家ができたら半島と結び付いたりするんだろうか?

「日本もブリタニアも相手にしてくれない……ってことでEU!ウリと一緒に中華から搾り取ろう!」

180名無しさん:2012/12/27(木) 13:42:48
シャルルは国力増大させて国を豊かにしたあとは半ば引退してシュナイゼルに政務を引き継いだりしてね

「俗事は任せる!」
「俗事ですか・・・・・・では父上はこれから何を?」
「決まっておろう!首を長くしてわしのことを待っておるルルーシュとナナリーに会いに行くのだぁぁぁぁ!」

181名無しさん:2012/12/27(木) 14:09:20
>>179
欧州に進駐したユーロブリタニア四大騎士団に美味しくいただかれます。
実際のところEUは内部崩壊も相まってユーロブリタニア四大騎士団だけでどうにかできる。

因みに、三大勢力(この場合日本を含んで四大勢力)以外には東南アジア諸国、オーストラリア、西アジア諸国が独立国という事が解っている。

182名無しさん:2012/12/27(木) 14:35:22
>>180
あかん、別の意味でシュナイゼルが切れてしまうwww

183名無しさん:2012/12/27(木) 14:48:29
オデュッセウス「はっはっは、父上にも困ったものだねぇ」

平和な時代ならこの人が一番皇帝になるべき人物だと思う

184名無しさん:2012/12/27(木) 14:56:28
オデュッセウスは意外と腹黒い側面もあったみたいだし清濁併せ持つ名君になれる素質があるよね。
特にブリタニアが国内の開発に総力を挙げ他国への侵略をしない場合尚更彼の技量が必要になる。

185名無しさん:2012/12/27(木) 16:40:14
平和で豊かなブリタニアの礎を作った名君シャルル
先代が作った基礎を磐石にし発展させた賢君オデュッセウス

しかしシャルルはユフィSSでもモニカSSでもルルとナナリーにウザがられてるみたいだがなんかやらかしたのかな?

186名無しさん:2012/12/27(木) 16:42:16
毎日、1時間以上電話して頂戴コールとか

授業参観日にそのままやってきたり、後ろで父親が見ているぞ〜と親ばかをかましたら

果てしなくウザイだろw

187名無しさん:2012/12/27(木) 17:01:12
そこまでいったら親バカ通り越してストーカーレベルだw

アッシュフォード学園ブリタニア本校でも日本校でも名物になってるかもしれんなw


リヴァル「なあルルーシュ今日は授業参観じゃないよな?」
ルル「当たり前じゃないか」
リヴァル「お前の親父さんまた来てるんだけど…」
ルル「ああ、アレは放っておいてくれ。構うと付け上がるんだ」
リヴァル「でもシャーリーが挨拶に行ってるぞ?あとカレンも」

188名無しさん:2012/12/27(木) 17:08:30
アッシュフォード学園がたくさん作られたということはアッシュフィード家も没落せず繁栄を謳歌しているということか。

189名無しさん:2012/12/27(木) 19:36:20
シャルル帝は国家帝国を世界最大最強の国家とした後、さっさと隠居しオデュッセウスに譲ったおかげで更に名君とされるんだろうなぁ。
本人は息子達に嫌がられるほど親馬鹿な訳だけれども。

190名無しさん:2012/12/27(木) 22:39:22
弱肉強食も名門に独占されていた役職の開放の意味があったのかもしれない。
次の代でシャルルの国是をどう軟着陸させるかが腕の見せ所。

191名無しさん:2012/12/27(木) 22:58:14
平和な世の中ならミレイがルル坊の婚約者のはずなんだが

ところでオデュッセウスはロリコンなのか?
個人的には国家戦略のためなら幼女でも我慢できる、という路線を望む

192名無しさん:2012/12/27(木) 23:14:13
シュナイゼルは補佐に徹するのが幸せだろうね

193名無しさん:2012/12/27(木) 23:34:21
本人はともかく周囲は、ね

まあ平和な世の中なら「ルルの困った顔を見るのが大好き」というシャルに
匹敵するウザいにーちゃんになってそうだ

あとチェスの国際大会では毎回この二人で決勝戦やってるんだろうな
開発スタッフ「最新鋭のコンピュータでさえあの二人には手も足も出ないよ!」

194名無しさん:2012/12/27(木) 23:48:26
>>191
ルルはシャーリー、カレン、ミレイ、咲世子辺りで争奪戦が繰り広げられてるかウザイと思ってる親父と同じくハーレム築くかだと想像してる

オデさんは星刻と天子取り合ってたりしてw


オデ「星刻くん!私は心から彼女を愛している!」
星刻「それはこちらも同じだ!」

「「いざ尋常に勝負!!」」

195名無しさん:2012/12/28(金) 00:04:24
子供たちには鬱陶しいオヤジ扱いのシャルルだが、嶋田とユフィの子供とか孫世代には好かれたりするかも。

嶋田とユフィの子供「シャルお爺ちゃん大好き!」
ルルーシュの子供「お爺ちゃん遊ぼ〜」

196名無しさん:2012/12/28(金) 05:05:56
十年後

「おじいちゃん臭いよ なんか匂うからこっちこないで」
「アタシの下着、おじいちゃんと一緒に洗っちゃ嫌だよ でもルル父さんとなら別にかまわないかな」
「ぬぁーぜだぁ!!!!!おじいちゃんの事が嫌いになったのかぁ!」
「テレるな///」

197名無しさん:2012/12/28(金) 06:42:53
孫が小さい頃にシャルルが嶋田やルルーシュの家に行ってたときは「お爺ちゃま〜♪」って抱き着かれてたんだろうな……(泣)

198名無しさん:2012/12/28(金) 07:52:38
もうネタスレも中編以上のネタスレにもまたがってやるならギアススレ立てて欲しい…

199名無しさん:2012/12/28(金) 07:59:57
ていうかその話中編に移るっことでケリついたはずだが?

だから休日氏のユフィSSこっちに来てるんだけどな

200名無しさん:2012/12/28(金) 08:15:17
その話ってなんだ?

201名無しさん:2012/12/28(金) 08:18:40
いや、憂鬱×ギアスの専用立てるかって話があったんだけど、中編でいいだろってことになった話

やっぱり専用スレ立てた方がいいのかな?

202名無しさん:2012/12/28(金) 10:07:25
必要ないでケリついてンのに蒸し返すなよ…

それより憂鬱ギアスネタっていってるが憂鬱については影があるだけでギアスはギアスと言う名のナニカ

もうハーメルンあたりでやってろよ

203名無しさん:2012/12/28(金) 10:24:48
どう考えてもギアスの設定を無視して敵を一方的に弱体化させていますからねぇ。
批判が多いSSの書き方です。
いい加減荒れるから別の所で書いてほしいというのは同意。

204名無しさん:2012/12/28(金) 10:55:20
学園エヴァと大して変わらんと思うがな
登場人物が共通なだけの、歴史展開が正史とは異なった並行世界ものだろ?

三国志に対する恋姫無双とかと変わらん気がするが

それに、ギアス世界の設定変更って、リアル世界ではロボット兵器はただの的という批判を元に
ロボット兵器の存在を無効化しかねない、誘導兵器群をさっぱり消しただけだし
そこに誘導兵器全盛の憂鬱世界を突っ込んだだけでしょ?

また、ギアス側登場人物の言動がおかしいとかいうのは
ギアス側の登場人物が一切のミスも、勘違いもせず
まるで神の視点(読者視点ですな)から全ての物事を知ってると思い込んでるか
…実際、アニメでもおかしな部分はあったし

それか、憂鬱側の人間を案山子とでも思ってるか、ミスしまくりの役立たずだと思ってるか

憂鬱側はギアス世界の情報をある程度最初から知ってる
ギアス側はまったく知らない、ただしギアス日本からの類推はするだろうって条件なんだし

205名無しさん:2012/12/28(金) 11:05:33
比較対象が違うでしょう。
学園エヴァはエヴァンゲリオンの版権を有している所が作成している別世界の話。
三国志に対する恋姫は仮想戦記小説などと同様の歴史改変小説。
それに対してこういった場所に投稿する物は飽く迄も版権元や作者の黙認に下、本来違法な者を書いているのですから全く違う。

後、一方を弱体化させておきながら、憂鬱世界の人間を案山子だと思っている等と書くのは失当でしょう。
むしろ昔のエヴァ小説に有った様に敵側を無能化しているといった方がいいのではないでしょうか?

206名無しさん:2012/12/28(金) 11:33:01
弱体化もなにもユフィSSは戦争ない話だろ。
憂鬱キャラとギアスキャラの恋愛だけの話なんだから
一応こっちは楽しませてもらってるし乗ってるやつも結構いるし。

批判出るのは当たり前だがそれはどんなSSでも同じ。
見たくないやつは見なければいいしスレ分けすればいいだけ。

207名無しさん:2012/12/28(金) 12:44:00
>>205
>一方を弱体化させておきながら、憂鬱世界の人間を案山子だと思っている等と書くのは失当でしょう

そうですか?、ギアス世界の人間が自分の才能と経験で憂鬱世界側の人間を出し抜こうとするなら
案山子でないのなら、憂鬱世界側の人間も同じように、ギアス世界の人間を出し抜こうと死力を尽くすでしょう

その暗闘において、ギアス世界側には憂鬱世界の知識がなく、一から収集しなくていけないハンデがあり
憂鬱世界側には、TVや公式設定という全てではないが知識がある
何に注力し、何を危険視するかがおおよそ解ってる憂鬱側に対し
何に注力し、何を危険視するか判断するタメの情報収集から始めないといけないギアス側

どっちが有利でしょう?、ギアス側だけが圧倒的になる要素はありませんよね?
それに、経験・経緯から登場人物の言動は変わるでしょう
初見の人・物・組織を、その根幹から行動原理・対処法まで見抜くギアスでもあり、活用されてるなら別ですが

208名無しさん:2012/12/28(金) 13:46:33
>>206
見たくなければ見なければいいで良いと思うのですが>>202のように決着ついてると言いつつ自分で蒸し返すような事を言ってるのがいますしね。
見る人にとっても乗っかる人にとっても興味ない人にとっても不快な思いをすることになる以上住み分けしたほうがいいと思います。
まして追い出すような発言されているわけですから。

209名無しさん:2012/12/28(金) 14:08:04
>>208
ネタスレにギアスクロス投下したぽち氏も自サイトでやれとか追い出し発言みたいのされてるぞ。
前書きにちとキツイこと書いてるのもあるみたいだが。

210名無しさん:2012/12/28(金) 14:22:12
この中編以上のネタスレはネタスレで中長期にわたって連続的に使われていると見られるネタの卒業先ですからね
そろそろ移動しようかって緩い判断基準ですけど、移動したあともネタスレに投下されるとやっぱり批判というか(中学生が小学校に来るような)間抜けっぽさが有りますな

211208:2012/12/28(金) 14:28:18
スレ立ててきました。
これからギアスネタは向こうでやりましょう。
その方がみんな丸く収まると思いますし、投下する人やネタを書く人もやりやすいでしょうし。

212名無しさん:2012/12/28(金) 14:36:52
>>211
乙。ありがたく使わせてもらう

213名無しさん:2012/12/28(金) 20:21:25
お互いの優位点を上げるとしたら
憂鬱世界=転生者がギアス世界の知識がある
サクラダイト関連技術は完全に0だが、それ以外の技術がギアス世界を上回っている
ギアス世界=サクラダイトという超便利な資源を軸にした技術体系
サクラダイト以外の技術は憂鬱世界に遅れをとっているが、憂鬱世界の技術と比べると稚拙だが技術の基盤が有る
スザク(人型戦略兵器)級、ラウンズ(人型戦術兵器)級など常識が平伏す化物が数えられる位存在している

憂鬱日本がブリタニアに勝つ事は難しいかもしれない。時間が経てば技術格差が縮み、国家規模で優るブリタニアに日本が詰む
シャルルさえ殺ればブリタニアは空中分解、そっこう星号作戦でシャルルを蒸発させる手段に出るしかないかもしれない。
厭戦気分を盛り上げ、世論を煽った所でギアスで全て台無し

214名無しさん:2012/12/28(金) 21:29:02
勝つだけなら簡単だよ、保有する核兵器のほとんどをブリタニアに叩き込めば良い。
Falloutになってまで戦争を続けられる国家があるなら教えて欲しい。

215名無しさん:2012/12/28(金) 21:34:34
っヤマト世界

216名無しさん:2012/12/28(金) 21:48:25
憂鬱本編にしろギアスクロス・ヤマトクロス・銀鬱世界にしろ対立国家があってもお互いの本拠地が遠かった場合
本格的に対立する理由が薄いですし、金の無駄

遠交近攻という言葉があるくらいですし、近くの国家同士の場合利害が対立しやすいですけど遠かった場合利害対立事項が薄い
国家同士ですから対立事項があっても政治的に解決してしまった方が安上がり

217名無しさん:2012/12/28(金) 22:21:31
>>213
憂鬱の年代が不明でこれはないだろ?
太平洋戦争時点の技術水準なら、あらゆる面で憂鬱が劣ってるぞ。

218名無しさん:2012/12/29(土) 00:31:37
大抵の憂鬱クロス物が相手より技術的・経済的に優位な状態が殆どだからな。
感覚がマヒしてるんだろ。

219名無しさん:2012/12/29(土) 08:36:45
夢幻会クロスものだとそういう問題はないんだけどね。
世界ごとクロスで技術レベル戦力レベル同等、かつ戦争可能性高いとすると
転移では憂鬱側の一方的敗北だろうし、ゲート型だと封鎖で終わり、といういまいち膨らまない展開になりそうだし。

もちろんそれに終わらない絶妙な設定を作り且つ面白い話に膨らませることはできるのかもしれないけど、
(戦争回避の丁々発止の外交交渉!不利を覆さんとする必死の技術開発の詳細なドラマ!)
ヘタすると本編以上に能力労力要る話を書けと安易に求めるのはねえ……読んでみたいけど無茶ぶりでしょう。

220名無しさん:2012/12/29(土) 11:17:58
五分以下では労力を要するから安易に求めるな、といってもねえ・・・
その結果クロスと言えば憂鬱側が圧倒的な力関係の話ばかりだし。「また蹂躙か」と言われても仕方がないような状況だよ。

221名無しさん:2012/12/29(土) 11:30:16
言い出しっぺの法則というものがありましてな(迫真)

222名無しさん:2012/12/29(土) 11:39:40
夢幻会の性質としては長期間かけて地道に基礎を高めていき発展させるという方法ですから、
クロス系になるとクロス元がよほど有能で堅実な組織でないと一方的な話になってしまいますし
かといって夢幻会の活動期間を短くした場合夢幻会としての特性が生かされないですから

相手側勢力もよほど有能な組織にする方法もありますけど、その方法をとった場合原作主人公勢が有害か邪魔になるだけに
なる可能性がほとんど
かといって主人公勢も夢幻会に対抗できるような性格にした場合、原作主人公ではなくなり
主人公たちの名前をしたオリキャラとなる

223名無しさん:2012/12/29(土) 12:07:40
夢幻会と紺碧会を対決させよう!(提案)

224名無しさん:2012/12/29(土) 12:18:12
憂鬱日本と紺碧日本が同時に存在していて、お互いに水と油な関係で嫌っているとか?
憂鬱日本は徹底的にアメリカを叩き、紺碧日本はアメリカを救おうとするだろうしな

衝号作戦が行われた後だとどうなるんだろうな

225名無しさん:2012/12/29(土) 13:01:51
紺碧日本はどこからか、資源や技術や人間や製造装置が湧いて出てくるからなあ。
勝負にならないのではないかな。

226名無しさん:2012/12/29(土) 16:36:45
憂鬱日本の資源や人材POP率を紺碧並にする
or紺碧日本の資源や人材POP率を現実並にする、でバランスを取ろう

227名無しさん:2012/12/29(土) 16:59:44
紺碧は奇跡が起こるからバランスをとってもなお厳しい。
仮面ライダーブラックを相手にするぐらい厳しい。

228名無しさん:2012/12/29(土) 17:33:17
ブラック相手は奇跡抜きでも厳しいと思う。奴は素の能力だけで充分過ぎるほどのチート。

229名無しさん:2012/12/29(土) 17:53:39
ブラックならなんとかなんね?
RXになると色々と手に負えないが

230名無しさん:2012/12/29(土) 17:57:34
RXになったら勝負以前で戦う事になった時点で詰みになる。

231名無しさん:2012/12/29(土) 19:39:40
ブラックがRXになる世界線だとブラック追い詰めるとRXとバイオとロボがまとめて来るらしいから(ビデオ話)

232名無しさん:2012/12/29(土) 20:28:35
>>229
ブラック追いつめるとRX担ってしまう可能性が…
しかも>>231の言うとおり全員登場という自体が起こりえる(汗

233名無しさん:2012/12/29(土) 20:33:28
ディケイドでも相変わらずチートだったからな、RXェ……

234名無しさん:2012/12/29(土) 23:32:11
仮面ライダーといえば、小説版仮面ライダーの本郷も凄まじく強い。
流星ラストの変異で恐らくアポロを超えたと思われるし、2009年時の本郷はどこまで強くなっているのか。

235名無しさん:2012/12/31(月) 22:18:14
ゴルゴムに先駆けてblackを説得しようとする夢幻会か。
・・・むしろ夢幻会メンバーがゴルゴム側に成り代わってそうだなw

236名無しさん:2012/12/31(月) 23:22:40
地球儀の上に君臨する鷲の像の目の部分が光り輝き
死神博士「皆の者、静粛にするがよい  われ等が偉大なるショッカー総統のお言葉である」
嶋田総統「何故にこんな事に」
死神博士「夢幻会の方々が大首領JUDOの封印を強化してしまったからです
     『秩序ある恐怖』を世界にもたらす事で恐怖に挑む勇気を人類に与え
     それにより『仮面ライダー』を生み出すことが現在のショッカーの目的なのです
     ほらほらこの後『バラル』も出番待ちしてるんですから急いでくださいな」
嶋田総統「なーんか釈然としない」

237名無しさん:2013/01/05(土) 13:25:37
小説版仮面ライダーって言うと、ファイズの草加のヲチがホラーすぎる

238名無しさん:2013/01/07(月) 22:36:20
JUDOはどうも漫画ロワのイメージが強い。

239SARU携帯:2013/01/09(水) 22:03:02
>>238
ちょおまロワて
三大だけでお腹一杯だよ(ぉ

240名無しさん:2013/01/15(火) 21:10:14
銀鬱日本の人口想定で1000億・2000億人代という想定がありましたけど、人類の人口が爆発的に増加したのは近代以降ですし
国家が発展すると人口増加が緩やかになりますからさほど増加しないという考え方もできますかね
江戸時代260年で約2倍になったくらいですし
2000年から想定して約1400年後の世界の日本で、その間何度か技術革新・技術革命が発生するでしょうけど、長期的には社会の高度化が進展して
爆発的人口増加という量よりも、技術革新・社会・人の質的向上に力が注がれて人口率は緩やかなであったり一時停滞だったりとか

241名無しさん:2013/01/15(火) 21:26:48
人間は食料と労働需要があれば際なく増えていくもの
江戸時代は、人間が増えるのに必要不可欠な食糧がかけていたし、労働需要は飽和状態
現代の日本では労働需要がない
では、宇宙空間が自由に使えたらどうだろうか?食料が生産でき、入植などで労働需要があれば無限に増えていくことができる

242名無しさん:2013/01/15(火) 22:22:43
人口は長期間でなら増加するでしょうけど近代以降のように人口爆発が起こるかどうか
労働需要といっても宇宙開発には技術革新が必要ですし、経済効率性を考えると緩やかな増加ということもありかも
社会の高度化に伴って教育費が増加していきますからこのあたりをどうするかにもかかってくる
子育て政策に熱心な欧州諸国でも人口減少を食い止めるのに精いっぱいですし

社会の一段階上にいくために低成長で緩やかに国内開発を行う時代もあるでしょうし

243名無しさん:2013/01/15(火) 22:26:55
ルドルフが台頭した時、停滞期だったから夜逃げ同然に中枢域を放棄しなければならなかったのか。
あのホラー、憂鬱俺妹を考えると散々に搾取していた日本を配当、保険が当てに出来た保護国、衛星国以外は許しはしないだろう。
ルドルフが日本に搾取され続けてきた勢力を糾合。
停滞期に入っていた日本は対抗出来ないと保護国、衛星国を連れ大遷都を決行。

矛を交える前に領土を捨て逃げた日本を追おうという意見も有ったが、自身の勢力が遠征に耐えられない烏合の衆である事を自覚していたルドルフは国譲りの一文と放棄された領土の保持で良しとする。
真っ先に裏切った朝鮮と、半ばユダヤ化していた漢人の多くがルドルフの粛清の標的にされる。

244名無しさん:2013/01/15(火) 23:11:16
明治維新で近代日本成立としてそこから銀河帝国成立時期までが約1250年くらい
古代ローマ建国から東西分裂で一区切りとしますと1150年くらい
そう考えると、ルドルフ台頭まで全盛期ほどの実力はないとするにせよ、最強クラスの列強と君臨していればすごいことです

そうすると日本は全盛期から徐々に力を落としてきたため、ルドルフ台頭を丁度いい機会として本拠地を移すのと同時に大規模な体制改革を行うことで
再生を狙ったと

245名無しさん:2013/01/17(木) 00:13:17
外圧がかかるたびにうまいこと利用して体制刷新してきた日本の要領のよさマジパネエっす

246名無しさん:2013/01/17(木) 01:04:23
日本が去った後
天下を狙う中華(華南)とルドルフ一派の戦争が始まる。
戦争はルドルフ一派が勝利、華南は滅びルドルフの天下が確立する。
戦争の爪痕は深く、ルドルフは人類圏の縮小整理をやらざる得なかった。

その過程でルドルフの統治に馴染めない勢力は大西洋航路を発見したコロンブスに擬え、新天地を目指す。
新天地を目指した一派が後の自由惑星同盟の主要国となる。

247名無しさん:2013/01/17(木) 19:02:59
日本陣営とルドルフ陣営の対立(対立というかルドルフが日本アンチキャンペーンを行うことで世論支持を得ることを狙う?)が発生していた
本来だったら日本陣営の方が力強かったものの、日本陣営征服後の利益獲得に誘われて日本陣営から裏切りが多数発生
そのためパワーバランスがルドルフ陣営に移る

日本はちょうど制度・社会などが疲弊を起こしていて緩やかな停滞期になっており新制度への改革を行う必要があった
日本陣営で多数の裏切りが発生したこともあり、勢力圏の再編成を行う必要もあったため銀河奥地への大遷都することに
大遷都という外圧を利用することで社会の数段上の飛躍を狙うと

一方日本陣営叩きで呉越同舟的にまとまっていたルドルフ陣営は、当事者である日本陣営が消えたため内部対立が発生
これには最終的には勢力比でルドルフ陣営が勝っていたたものの宇宙文明を維持するうえでの最重要部分を日本陣営に依存していたため、
日本陣営消滅とともに宇宙文明を維持するためのノウハウ・技術を喪失してしまう
さらには突然の消滅のために、日本陣営征服後の収奪ができなかったこともあり元の幾つかの勢力に分かれて対立
最終的にはルドルフが敵対勢力の討伐や懐柔を行うことで統一を達成して、銀河帝国ゴールデンバウム王朝を建国と


大遷都後の日本陣営は移動時間と開拓整備を行うのに300年以上の時間がかかった(時間は適当)
ようやくひと段落がついたのが、数十年前
今まで途轍もなく忙しかって後回しになっていたルドルフ陣営のその後であるが、余裕ができてきたこともあり
探索に乗り出したところ自由惑星同盟という集団と接触

248名無しさん:2013/01/17(木) 20:08:19
>>245
丁度いいタイミングでの外圧が多いですからね

地球連邦成立時・銀河連邦成立時ときて銀河帝国成立時とそれぞれの時代区分で外圧を利用して一新を行ってきたとか

249名無しさん:2013/01/17(木) 21:26:10
裏切りの理由は
英国ブロック=日本の衛星国に落ちる前のかつての英国への復権
保護国=停滞期故の閉塞感の打開
銀欝日本陣営の切り崩しは利益以外の要素で釣られた感じがします。

250名無しさん:2013/01/19(土) 00:11:12
銀鬱は日本が自勢力圏を放棄して逃げ出す理由が弱すぎるような気がする。
日本勢力圏に、ヤマト的な宇宙災害みたいなものが起きて、あわてて脱出くらいの人間には解決できません的な事じゃないと、国民が住み慣れた土地を捨てる決断をしないだろうね。
まあ、脱出したのは一部で、かなりが残ったっていう設定ならそう不自然でもないと思うけど。

あるいはいっそ、原因不明で丸ごと転移しましたとかで開き直るのもいいかも。

251名無しさん:2013/01/19(土) 08:56:49
初代ガンダムでミノフスキー粒子の都合の良さに突っ込むような、物語の大前提を否定しちゃいかんw

……だけだと何なので一応理屈考えてみよう
かなり苦しいが、夢幻会の存在が公開&脱出時点まで神通力が健在ならあり得るかもしれない
何しろ彼らの選択しに誤りなし、ですので彼らが動けば脱出する人は少なくないでしょう
そして陛下の御聖断を上乗せすれば更に倍、と

252名無しさん:2013/01/19(土) 10:27:30
色々と突っ込み過ぎると野暮なことになってしまいますけどw

>>250
250氏のように二重銀河の衝突による銀河系規模のよる天変地異やワープ不可能宙域の突然の拡大に伴った交通網の混乱、
超新星の連鎖的爆発に伴った天変地異…いずれの理由か複合的理由にしろ今まで居住していたところが不可能になったこと、元々日本が停滞期になっていたためもあり
新天地にて心機一転を行ういい機会とした…
大遷都という大変困難な大事業を行う理由は一つだけであったわけではないでしょうし、色々な理由があったものでしょう

その中にはルドルフ台頭による日本叩きや銀河規模の天変地異、日本停滞から脱却を行って新しい段階へと進むためとか
どの理由も単独ではなく絡み合って連動している気もしますが

こうなってくると一応は連邦末期の混乱を収束させて、社会の秩序を取り戻し再建への道のりをつけたルドルフは偉人だったり
日本側として敵でしょうけど、連邦末期の混乱を収束させた人物ではありますから

253名無しさん:2013/01/19(土) 11:37:01
さまざまな現象が合わさった複合要因でしょうね
それで最終的にルドルフとの大戦争よりも民族大移動のメリットが勝ったと

254名無し:2013/01/19(土) 12:46:05
夢幻会の連中なら無理やりにでもデマとか天変地異をでっち上げるんじゃあないかな。
あの衝号みたいなことしてさ。

255名無しさん:2013/01/19(土) 17:50:01
戦争を選択した場合、敗北は論外ですから勝利するしかない
勝利した場合でも辛勝になりそうですから、相当被害を受けた上に焼野原・瓦礫の山だらけで治安が最悪な広大な旧敵対勢力領を
統治しなくてはならない
停滞していて制度疲労を起こしていた日本が銀河系規模の自然災害のダメージを受けて尚且つ対ルドルフ戦争による戦災という被害からの復興に
国内再建・制度改革と幾つも行わなくてはならないのと並行して、占領した敵対勢力圏の反発だらけでこちらは敗北したため戦災は倍増化・自然災害の被害と日本とは比べ物にならない
土地の統治すると
仮に復興後は占領地域を事実上の植民地状態にして日本が傲慢に振る舞った結果、やがては衰退と滅亡の道を歩む危険が高い


そんな選択肢を選ぶよりかは国内からの反対勢力が強くても、新天地に移住することで新しい時代へと跳躍することを選択した方がいいと判断したのかもしれないです
新天地移住の場合、惑星開拓・衛星の居住地化・宇宙交通網の整備のために人工星や人工物を数多く設置したり、自然物の除去をしたりとやるべきことが多くてようやく一息ついたのは原作頃である400年近く後になってしまったり

256名無しさん:2013/01/19(土) 21:58:56
実は…計算してみたら大移動をしたほうがコストが安かったので辻ーんが推し進めただけとか

257名無しさん:2013/01/19(土) 22:10:11
地球連邦成立前夜、シリウス戦役での混乱から日本は他国と距離を置く傾向が強まる。
銀河連邦後期から末期の混乱で更にその傾向が強まり中枢域での減少が続く。
ルドルフ台頭で完全に縁を切る切っ掛けになったので中枢域に残っていた少数を連れ内郭に完全に移転とか。

258名無しさん:2013/01/19(土) 22:15:02
>>256
辻ーんは本編時代から何らかの魔術や禁断の術を使って生き続けているのか、禁断の術式で何度も転生を繰り返しているのかどちらだろうか
その際はやはり嶋田もセットということで?

259名無しさん:2013/01/19(土) 23:29:00
なんというか、辻って貧乏神相手に勝利をもぎ取っても、老化が止まっても、TS転生しても、「だって辻だから」で納得されるところがあるよね。特にネタスレだと。

260名無しさん:2013/01/19(土) 23:59:10
だって辻って提鬱のメインヒロインだろ?

261名無しさん:2013/01/20(日) 11:57:48
辻さんはイレギュラーすぎるから……修正が必要だ

262名無しさん:2013/01/20(日) 12:58:36
日本停滞や大災害・ルドルフ台頭とかの複合要因による大遷都だった場合、大遷都場所は相当遠い立地を選択するかと
銀河系内部での移動だと大災害の被害を受けているかもしれませんし、連邦末期の銀河連邦なら原作の銀河帝国・自由惑星同盟地域よりも
勢力圏が広大だった場合、折角苦労して大遷都を実行しても追い付かれてまた面倒事になりかねないですし

大遷都せずに対ルドルフ戦争をするよりよほど良い結果になるとはいえ、困難な事業を行うのですから地理的にも防衛上にも安全ですごし易い
再び大移動しなくてすむような場所を選択したいかと
それなら銀河系内部の移動を行うよりかは、別銀河へと移住する方を選択する方が魅力的かもしれません

もしルドルフとその後継者たちが銀河系を完全に領土として統一国家となって日本に接触しても、日本が別銀河一つを領土とするなら対抗できるという判断もあるのかも

263名無しさん:2013/01/20(日) 20:21:24
ほんの少し説明文らしきもの投下

フェザーン自治領…銀河帝国と自由惑星同盟を結ぶ二つある回路のうちの一つであるフェザーン回路に存在するフェザーン星系を領土とする自治領である
         銀河帝国と自由惑星同盟が初接触した42年後の帝国歴373年に、銀河帝国の自治領としてフェザーン回路を領土として成立した
         フェザーン建国に人力を尽くしたのは地球出身である大商人レオポルド・ラープであるが、ダゴン星域会戦後地球出身者が帝国領内で様々な分野で活動を行っておりレオポルド・ラープの登場は数多く活動していた地球出身者のうちの一人である
フェザーン建国に必要な帝国の承認・同盟の黙認・フェザーン星系の開拓や国家建設に必要な様々なノウハウも同じ地球出身者が行っている。そのためフェザーン建国承認以前から承認以後もフェザーンに移住してフェザーン人の主流となったのも地球出身者である
当初巨大な二大勢力に存在する弱小勢力として両者の機嫌を損ねないように、会談の場を設けたり両者の仲介・捕虜返還や一時停戦を行うなどしてきた。帝国・同盟の戦争激化につれて財政の圧迫や捕虜が増加してきており、両国にとっても一時停戦は兎も角捕虜の返還は望ましいことであった(帝国側としては平民層を返還してもらう必要性は薄かったものの貴族階級が多数捕虜となっており返還をさせるように求める貴族が多かったためである)
フェザーン側は両者の仲介を行うことで恨みや嫉みを買われない程度に両勢力と交易することもできたのである。当初こそフェザーンの国力の低さから仲介貿易が主流であったものの、徐々に国力を付けるにつれて仲介貿易からフェザーンで完全製造した商品を輸出する形に変化してきている

宇宙歴788年時点でのフェザーンの国力は、人口20億人と全人口の5%しかいないのにもかかわらず国力比では2割近くになっている
フェザーン星系は第二惑星フェザーン星以外の同星系内の惑星や衛星にも居住地区としており人口密集レベルでは帝国・同盟よりも高くなっている
ちなみにフェザーンは軍隊が存在しない国と言われているが、軍隊という名称ではないものの自衛隊という組織が存在していたり航路の安全・経済対策・人口増加対策と称して多数の人工星や改造衛星が存在している

なおフェザーン建国伝説には、当時800年近く人類から放置されていた地球に好意的に接触した人物たちとともにフェザーン星系にて建国したと建国伝説にて伝えられている
この伝説は帝国・同盟共に当時地球に接触した物好きな帝国貴族が存在をごまかすために作った話程度にしかいいとこ思われていないし、法螺話と思っている人たちの方が一般的である
フェザーン元老院や自治領主(フェザーンでは別の名前)や建国時代からの名家には、滅びたとされていた日本の文化に詳しい者が多数存在しているし、地球時代からの数多くの文献や資料も存在している
宇宙歴788年時点でも三つの国の中では国力比では最弱であるものの、工業技術水準・教育・文化・政治分野では最も強い国でもある



日本再接触で登場させるのはいいとして(それでないと話が始まらない)、国力差がありすぎるためどうしても一方的にしかならない
帝国・同盟を底上げして少しまともにしてみると原作メンバーが不要どころか邪魔になってしまいますし
そこでフェザーンを最初から日本が支援して建国させた国家として登場させたら、いずれは帝国・同盟・フェザーン(日本の代理勢力)として
結構面白くなるのかなと
この場合日本は、フェザーンを通して間接的に影響力を行使するのか、完全な第三者としての立場という二種類の方法ですけど

264名無しさん:2013/01/20(日) 21:05:00
衰退地に介入する気はないだろうし、情報収集に留めた完全な第三者が有力?
ルビンスキー「立場が逆転する事も転生の面白さですか」
ケッセルリンク「纏りに欠けるフェザーンで地球教とラインハルトの排除、同盟、帝国の均衡の維持。やるべき事は難しく山盛り、神は何か我々に恨みでもあるのか」
ルビンスキー「前世にしでかした事を考えると、これは天罰でしょう」

265名無しさん:2013/01/21(月) 21:06:40
>>264
フェザーン成立以前から夢幻会としてスタートしないと流石に、ルビンスキー時代からではどうしょうもない気がする
フェザーン成立の主流になって以後原作まで夢幻会を中心にしていきようやく、帝国と同盟とも何とかなりそうなレベル
それでも相当厳しいでしょうけど

266名無しさん:2013/01/21(月) 21:30:44
赤毛が姉薔薇に会うためにハッスルしそうだが、姉薔薇寵妃が決まったミューゼル家を同盟へ亡命させれば原作が根本から変えられる。
帝国と同盟の均衡は金髪が崩したような物だし、金髪が帝国にいなければ同盟の将校の消耗率が減り魔術師の出世が遅れる。

267名無しさん:2013/01/23(水) 21:39:56
紅茶提督と金髪に赤髪がいると逆に帝国がピンチになりそうだけど
政治家連中が盛大に馬鹿をして案外バランスが取れる可能性もありますが

帝国・同盟・日本(夢幻会勢力)の三国でそれなりに釣り合わせようとするのは相当難しいでしょうけど

268名無しさん:2013/01/23(水) 22:24:17
赤髪=帝国に居残り、同盟領に去った姉薔薇に会う為に軍人になる。
皇帝=興味を惹かれる存在(金髪)が消えたのは残念だったが、金髪以上に面白い素材(赤髪)が見付かった。
金髪=姉がいるおかげで性格は多少丸くなったが、負けず嫌いは変わらず厄介な軍人になる。
シェーンコップに勝負を挑んでボコボコにされたり、紅茶にシュミュレーションでボコボコにされる日々を送っている。
紅茶=優秀だが負けず嫌いで自分以外を見下す傾向が強い副官(金髪)を持て余す。
部下として働くなら心強いが、同僚、上司にはなりたくない副官に悩む。

同盟将校の回転率は金髪ではなく赤髪が上げそう…金髪がいなくても赤髪がいると、同盟は詰んだまま?
優秀だが性格に難がある問題児でヤン艦隊が構成されるかも。

269名無しさん:2013/01/24(木) 09:25:50
赤毛がミューゼル一家を亡命させるって、かなりのチートが必要に成ると思うんだが、実際に
どうすれば亡命させられるんだろう?赤毛の家にはコネなんてなさそうだし・・・・。

270名無しさん:2013/01/24(木) 18:55:44
10歳の赤毛少年に亡命を考慮することができるのか、できたとしても実行力があるのか疑問
それとミューゼル一家が10歳の少年の言葉に従って、亡命という大事件を行うか

271名無しさん:2013/01/24(木) 20:04:34
フェザーン=夢幻会ルートでないとミューゼル一家の亡命はないでしょう。
亡命ルートだと、金髪はフォークの上位互換になる気がします。

272名無しさん:2013/01/24(木) 20:36:28
有能なフォークが金髪のような気がしますけど
良くも悪くも原作のような状態の世界なら金髪のようなクセの強いタイプが一度ぶち壊した方が後々にとっていいでしょうし

フェザーン=夢幻会ルートだと原作までどの程度国力を高められるかがカギ

273名無しさん:2013/01/24(木) 22:19:10
以前、考えたネタとしてはこんなのがあったな。
・ヤン父が、気まぐれでフェザーンに移住し、フェザーン商人に。
・数年後、ヤン、父の後を継ぎ帝都へ商売に。
・姉薔薇様と出会い、ポ〜となるヤンとそれが面白くない子金髪。
・姉薔薇様に迫りくる宮内省職員(ザコ)の魔手。
・運よくそれを察知した子ヤンは、姉薔薇様と子金髪を連れてスタコラサッサと逃げ出す。
・そのままフェザーンへエスケープ、宮内省職員(ザコ)の訴えも現物無しでは無視されますた。
・更に数年後、血みどろの泥沼戦争を繰り広げる帝国・同盟を他所に、フェザーンで商人生活を続けるヤン
 その妻となった姉薔薇様と、義兄に焼き餅妬きつつ、器用に商売を拡大していく金髪でした。

……盛り上がりが無いなぁ。

274New ◆QTlJyklQpI:2013/01/24(木) 23:56:49
>>273 復讐に赤髪が来るぞw。

275名無しさん:2013/01/25(金) 00:34:54
>>274
むしろ不祥事を隠すために、姉弟はヤンに殺されたと言うことにするんじゃないか?
そして、それを信じた赤毛は復讐の闇にのまれていく

一方、事件のせいで帝国で商売をすることはできなくなったヤンの元にいる金髪は
親友のことを気にしつつも、連絡を取るわけにいかずやきもきしながら少年期を過ごす
ある程度の年齢になった金髪は、義兄と姉を見たくないのと親友が気になるという理由で家を飛び出し
身分を偽った上で帝都へ向かうが赤毛は見つからず〜

276New ◆QTlJyklQpI:2013/01/25(金) 01:13:18
寧ろ金髪の親父も連れていき、フェザーンで商才が開花→金髪唖然な感じもあるか。

277名無しさん:2013/01/25(金) 09:57:33
いや、姉薔薇様と金髪なら逃げる時赤髪にキッチリ事情を言うんじゃないかと

ヤンが才能フルに発揮して誘拐同然にして連れ出したなら別だがw

278名無しさん:2013/01/25(金) 10:42:19
寵妃ルートだと余計な事を知らせると、赤髪の命日が決まるから知らせないと思います。命日が確定した赤髪を皇帝が見て、見出だされるルートもありかもしれない。
紅茶も金髪も下げたくない相手に頭を下げられない商売人に向かない人種。金髪父や姉薔薇が苦労する将来しか見えない。

279名無しさん:2013/01/25(金) 22:51:51
>>273
それより
・更に数年後、血みどろの泥沼戦争を繰り広げる帝国・同盟を他所に、フェザーンで商人生活を続ける。
商売で立ち寄ったエルファシルで帝国との戦争に巻き込まれる。
フェザーン商人だが妻との馴れ初めから帝国に捕まる事が考えられないヤンは住民脱出に貢献、英雄となる。
軍が見捨てたのを救出したというのも具合が悪いが、それは主力が囮になる事で引き付けている間に脱出する事をヤンが託された事にする。
それでも軍人でもない民間人を使ったのは問題が有るので、訓練経験者(義務教育で受ける程度)の予備役にされる。
ヤン父と金髪父から丁度いい機会だから不向きな商人を辞め軍人になるようにいわれる。ちなみに妻は何もいわず苦笑いするだけだった。
金髪は不安そうな顔をする姉を安心させたかったからとかツンデレながら義兄を追うように軍に入る。

とかはどうでしょう。

280名無しさん:2013/01/26(土) 08:42:48
商人に向いてない以上に軍人にも向いてない気がするんですが。この時点で周りの人達が
軍人になるよう薦めますかねぇ?潜在的な才能はともかく・・・・。

281名無しさん:2013/01/26(土) 08:58:54
ラインハルトはぶっちゃけ「上に相当強力なコネがある専制政治国の軍人」以外には絶対なれないと思う

劣化フォークっつー意見もあったがアレは「上層部に受け入れられる」だけの可愛げはあったようだから

282名無しさん:2013/01/26(土) 09:11:42
ヤンではなく食い詰めがアンネローゼを掻っ攫うというのを考えた事があった。
そのまま同盟軍で食い詰めが出世。
金髪赤毛は薔薇騎士で不良中年の悪影響を受けた立派な捻くれ者に成長。
オチが考えられず挫折したが。

283名無しさん:2013/01/26(土) 11:12:15
ヤン・ラインハルトのフェザーン商人生活なら、SFスペースオペラからドタバタラノベに変わりそうです
ヤン・ラインハルトらの同盟領辺境・未接触地域での冒険と未知の勢力との交渉貿易ものならちょっとSF風になったりしますかね

284名無しさん:2013/01/26(土) 14:28:33
この流れで行くと、クロプシュトック侯の反乱で、某男爵に憎まれた種ナシを助けるために、たらしが亡命してきそうだな。

種ナシ「亡命したはいいが、これからどうするか……」
たらし「卿の父上は、造園技師として生計を立てると言っていた筈だが?」
種ナシ「さすがに、この歳で親の世話になる訳にもいかんだろ?」
たらし『……父親の仕事を手伝ってはどうかと言ったつもりだったんだが』
たらし「しかし、それではどうしたいのだ?」
種ナシ「宇宙船を動かすのなら自信があるのだがな……」
たらし「……ならこれは、どうだ?」
種ナシ「なになに……『求む、宇宙船の船長!』か……」
たらし「卿も、そちら方面の資格は持っていたろう?
    帝国の物だろうが、簡単な研修で同盟の資格に切り替えも利くそうだぞ」
種ナシ「うん、悪くないな……ウェンリー・ミューゼル商会か」

かくして、別世界では帝国の双璧と呼ばれた将帥が、形を変えて、主君の下に集うのだった。

チャンチャン♪

285名無しさん:2013/01/26(土) 15:24:55
姉薔薇を総取締役とした商社ですか。
紅茶も金髪も社長になれる性格じゃない。
色々有って亡命した赤髪が紅茶の娘の婿養子になると。
赤髪「何故、私を?」
紅茶父「息子共や奴等に社長が務まると思うか」
赤髪「・・・まあ、無理ですね」

紅茶のエルファシル英雄ルート
紅茶父=息子よりは適正がある嫁に家業を継がせたい。
エルファシル脱出で勲功を上げ同盟軍からスカウトが来た。
軍人に適正が有るとも思えないが、商人よりはマシではないかとの希望と、人脈を広げる意味で紅茶を軍に放り込む。
紅茶=事後承認で軍に入れられた
金髪=ツンデレながら軍人になる。フェザーン乙女ロードのヲ姉さん方の餌食となる
フェザーン=ツンデレ受けの金髪とダルデレ攻めの紅茶の薄い本が一気に増える
同盟=金髪のツンデレを見ているだけでご飯三杯はいけます

286名無しさん:2013/01/26(土) 15:38:14
赤神と先輩が後方支援つながりで良い友達になりそうですね
「胃痛コンビ」として

・・・・・・先輩の娘さんが「養子」ではなく赤髪になついてしまいそうだ
あと娘さんの妹のほう、最後まで名前出てこなかった

287名無しさん:2013/01/26(土) 15:45:32
総取締役って大奥の内向きのことを司っていた女官のことで、会社法上その他の企業法とは全く関係ない言葉だぞ。
本来ならば後宮に召し上げられて公妾やっていた人間に対する役職名としてはあまりにも失礼だと思うんだが?
分かってやっているなら根性悪すぎだし、わざとではないのならば知ったか乙で、いずれにせよ印象最悪すぐる。

288名無しさん:2013/01/26(土) 17:24:51
なんというか、こう、もう少し表現を柔らかく…

289名無しさん:2013/01/26(土) 17:48:32
社長職はヤンでもいいかも
ヤン父が事故死することなく、ヤンやラインハルトらを連れて交易商を行っていればそれなりに商人としてのノウハウは身に付くでしょうし
赤髪を対外交渉役としてヤンに連れて行かせればいいですし、未知なる場所への開拓はラインハルトが主に行えばいいですし
ラインハルトの性格として未知への冒険は好きそうですから

ヤンの覇気がない穏やかな性格と覇気の強いラインハルト、苦労人赤髪は結構うまくいきそうです
人材は上記のように亡命者予定の種なし・タラシなどがいます

290名無しさん:2013/01/26(土) 22:37:02
働かない上司(紅茶)と冒険好きな同僚(金髪)に振り回され胃薬と栄養剤が手放せない赤髪が浮かんだ。
ケッセルリンク(嶋田)「何故、だろう彼とは他人の気がしない」

そのころ、フェザーンではルビンスキー(辻)、オーベルシュタイン、トリューニヒトの悪夢のトリオが結成されていた。

291名無しさん:2013/01/26(土) 23:13:58
>>268
赤髪は歳の差恋愛が好きっぽいから、幼女に転ぶのもありじゃなかろうか?
幸いKEスラーという先達が居る訳だし。

292名無しさん:2013/01/26(土) 23:33:46
ミュラーが幼女ぽいのと、ってのは二次創作でしたっけ?
父親がひょっとしたらアレっぽいって内容の

しかし「女嫌いの女たらし」ってただの「自省できないエロ野朗」だよね

293名無しさん:2013/01/27(日) 10:19:33
KEスラー『フィーア……』
フィーア「ウルリッヒ兄様?」
KEスラー「ああ、なんでもない」
KEスラー『……私の可愛いフィーアは居なくなってしまった。これは熟れて腐った残骸に過ぎん』

かくして■リの狩人KEスラーは、新たな青い果実を貪る為に、辺境星域を後にするのだった。

294名無しさん:2013/01/27(日) 11:04:11
ロリに性欲魔人に性を知る前の純粋な少年・枯れ果てた青年と変人ばかり…

295名無しさん:2013/01/27(日) 12:16:09
>292
公式同人誌の「全艦出撃!」に掲載された小説ですね

296名無しさん:2013/01/27(日) 15:39:12
フェザーン=夢幻会で流れを妄想してみた
憂鬱日本
第一次遷都=入植地が発展し、本土が寂れ日本は地球での影響力を格段に落していた
地球での影響力を強めていた華南の提案で国土の上限を決める条約が可決され、事実上の日本の地球からの追放が決まる。
地球の凋落の経済不振が、日本人に頭を下げる(英国視点)事への不満に発展し、英国議会で親日勢力が壊滅、連邦決議採択へと流れる。
前政権担当者は一度目の裏切りは対枢軸の事も有り赦されたが、二度目の裏切りは血を以って報いる事になるだろうと呟いたと伝えられる
シリウス戦役前夜=入植地の召し上げが時間の問題となり、シリウス独立派の全面支援が決議される
シリウス戦役=シリウス軍による長期的な通商破壊(海賊行為)と地球側の支持基盤への凄惨な報復の泥沼の戦いが長期間続く。
シリウス軍が人民に紛れ込む事で際限なく拡大する被害、日本の地球ネガティブキャンペーンから地球側の入植地(搾取と地球側の差別で潜在的な反地球勢力が多かった)の離反が相次ぎ、原作の流れとなる。
英国から日本を仲介としたシリウスとの講和の打診が来るが、二度の裏切りを忘れていなかった日本は黙殺、シリウス軍の原作での蛮行となる
戦役後=日本がシリウスに埋伏させていた種が萌芽、シリウス政権は短期間で崩壊する事となり、銀河連邦成立までの暗黒時代の幕が上がる。
戦役後の混乱は日本の想定を大きく超え制御不能に陥った事が長期混乱の原因の一つ。
実行されることは無かったが、この時代に日本の人類圏から離れた星域への遷都が企画される。
嶋田宰相がいった「人類圏は日本のポケットに入れるには余りにも大き過ぎる」が、地球追放、シリウス戦役後の制御不能の事態で強く自覚され、「遠くへ」が国是となる
銀河連邦末期=移転を拒み残っていた一派(日本の多数は他銀河へと移住)がルドルフとの権力闘争に敗れ、銀河内郭へと遷る。
シリウス戦役後、地球に帰還し宇宙との関わりを殆ど断ち引篭もり生活を満喫していた一派がルドルフの襲撃を受け壊滅的な被害を蒙り、多くが地球から離散。
黄金樹への復讐、報復を望む集団が結束を高める意味で地球教を起す。
辛うじて守った交渉、商業のノウハウ、知的財産、希少金属などの物的財産がフェザーン成立の原動力となる。

フェザーンにて
姉薔薇「弟と夫の本(紅茶×金髪)を見るのは複雑な気分ね」
男の娘本を買いに来た誑し「従業員をネタ(誑し×種無し)にする貴方にそんな感情があったのですね」
姉薔薇「アレは判らない様に偽装したはず(何のことかしら)!!」
誑し「アイツ(種無し)は艦船派なので気付いていませんが、時間の問題ですよ」

297名無しさん:2013/01/27(日) 17:27:29
フェザーン=夢幻会ルートの場合、今までのような本編軸からの連動は想定してなかった
原作世界に原作開始より100年以上前(年代は不設定)の地球の日本列島に夢幻会メンバーを転生
地球(日本列島)に在住していた現地人(日本人中心)にして復興を行うをと試みるも、地球連邦時代のダーティーイメージが強すぎる結果
このまま地球での再建を行うことを断念
地球を放棄して名前を変えることで新天地にての再建を行う
という風を考えていた

本編軸ルートだったら超大国日本が何れかに存在することになりますから、バランスと新しさにかけるかなと
原作世界観で長い事日本列島に居住し続けていた日本人の復興と再建をフェザーンという立ち位置にしたらよさそうですし

298名無しさん:2013/01/28(月) 23:18:07
>>297だと、
フェザーンは融資が受けられない地球の復興資金を稼ぐ為の隠れ蓑で、
カルト教団の要素がない健全な組織になっているのではないでしょうか。
地球教の収入源は麻薬ではなく聖典の薄い本になる気がします。
地球教は下劣と切り捨てられた地球時代、ルドルフ前の文化(特に漫画)を復活させるのが活動指針になっていそうです。
金髪は自分の興味に合わない物は不要とルドルフ並の狭量さで排除しそうです。

憂鬱版の地球教の布教活動の被害は
姉薔薇=腐った
誑し=聖典の影響で新しい世界(男の娘、ショタ)に目覚めた
種無し=新しい世界に目覚め、幼年学校に通う親友にそこはかとない不安を感じる
金髪、赤髪=自分達の詳細が書かれた聖典を偶々読み、強い恐怖を抱く

299名無しさん:2013/01/29(火) 20:10:50
地球教が存在しない可能性の方が高い気がする
地球に固執しないなら変な宗教を布教する理由もないですし、フェザーン移住時に大挙して移住したなら
地球が無人状態になっている可能性も

300名無しさん:2013/01/29(火) 20:23:26
本土の復興って結構精神的に大事だと思うけど。
土地に対する執着ってそうそう消えないよ?

301名無しさん:2013/01/29(火) 21:09:02
聖地(地球)再建ではなく、聖地(アニメロケ地)再建+土壌、大気改善を
目的とした地球教発足とな?

302名無しさん:2013/01/29(火) 21:17:27
>>301
>聖地
一部の人間がアンドロメダ星雲目指しそうな勢いになると思うんだが(笑)

303名無しさん:2013/01/29(火) 21:20:40
展開的にいいのは、シリウス戦役による地球連邦崩壊以後の地球の復興と再建
ちょうとシリウス戦役=太平洋戦争で、日本の戦後復興ぽいですし
ただ日本敗戦以上に大変でしょうし、地球を支援する勢力がほぼいなそうなところ

地球での復興と再建だと移住する際の揉め事もなさそうですけど、長い間地球のイメージが悪すぎて少しでも
力をつけると叩かれそうなとことが難点
地球のイメージが悪いのは、シリウス戦役時のプロパガンダの影響もありそうですから
原作まで長期間かければ回復できますかね

304名無しさん:2013/01/29(火) 21:24:42
>>302
出発したっきり帰還しないような気も

305名無しさん:2013/01/29(火) 22:07:59
劣勢からの挽回とか廃墟からの復興とか燃えるモノがあるよね。
読みたいわ。

306ひゅうが:2013/01/29(火) 22:13:15
どこかの転生者のおかげで憂鬱世界では夢幻の彼方に消えた東独の国歌「廃墟からの復活」が愛唄歌になっていたりしてw

307名無しさん:2013/01/29(火) 23:04:56
シリウス軍蛮行後の混乱期の状況を考えると、地球で自力の復興は絶望的だと思う。

地球が麻薬取引に手を染めたのは混乱期かもしれない。
帝国は麻薬の需要が高そう。フェザーン成立時にばら撒いた賄賂は地球の隠し資産ではなく、麻薬取引の上がりだったかもしれない。

308名無しさん:2013/01/30(水) 18:52:22
シリウス戦役後100年の戦乱がありますので、その間で地球という戦争で廃墟となって資源・地理的にも魅力が薄い土地なんて忘れ去れる気が
100年間の戦乱中なら地球という廃墟に介入している暇なんてないでしょうし、その後の銀河連邦初期は黄金時代
地球のイメージは銀河連邦・帝国時代になると丁度史実の欧米の奴隷貿易の歴史認識になりそう

地球が復興しても領土は当分太陽系に限定されそうですから、そのうちダイソン球でも建設しないと資源問題が厳しいことに

309名無しさん:2013/01/30(水) 20:05:12
ダイソン球何所に作るんだ?
アレは作ったら一つの恒星がエネルギー外に出なくなるから太陽には使えないが

310名無しさん:2013/01/30(水) 21:10:27
恒星だけ残して後は全部材料化して球殻にするというイメージが強いけど
ダイソン球は完全な球殻じゃなくても恒星の周りをそれなりに取り囲んでればそう名乗っても良いそうですよ

311名無しさん:2013/01/30(水) 23:20:42
フェザーン=夢幻会だと
地球環境を再生させた後は地球を禁足地として隠す方向に動きそうです。

少しナウシカを混ぜてみた
ユリ坊「これが地球…」
ポプラン「植物の出す有害物質で生身で降りれば10秒と持たずに絶命、調査を諦めるか」
ガイド(ヒドラ)「シリウス戦役直後と比べれば、これでも大分マシになりました。
まあ、シリウス軍の汚染の浄化が終了するまであと1500年以上掛かります」

紅茶「大気が有毒で地球教の現地調査は不可能だったわけかい。ご苦労様、休んで良いよ」
ユリ坊「提督、地球で貰った史料は逃げませんからそんなにソワソワしないでください」

312名無しさん:2013/01/31(木) 10:33:01
>>311
「じょうじ」

313名無しさん:2013/01/31(木) 18:30:02
計画的建造されるよりも、恒星エネルギーを利用する生産設備を建造・増築・増加していったら徐々にダイソン球に近づいていったというのがありそうかも
球体で完全に覆うタイプよりも、多くの設備の集合体といったタイプかも

それを造れるまでいったいどのくらい必要か不明ですが
シリウス政権崩壊から原作まで900年くらいですから何とかなりそうな気もしますけど

314名無しさん:2013/01/31(木) 18:40:38
同盟、帝国連合軍VSボトルザー艦隊のMADがあったなぁ

315名無しさん:2013/01/31(木) 20:12:22
>>312
火星に帰って、どうぞ(震え声)

316名無しさん:2013/02/01(金) 18:14:31
>>311
地球=聖地のため完全封鎖ということで?

密入国したまま帰還しない人がいそうです

317名無しさん:2013/02/01(金) 21:44:56
そして数百年後に調査部隊を送り込んでみたら
「じょうじ」「じょうじ」「「「「「じょじょじょじょじょじょじょじょうじ」」」」」

318名無しさん:2013/02/02(土) 00:26:40
ちょ、そいつらいたら、純粋水爆を満遍なく叩き込まないけないなじょうじ

319名無しさん:2013/02/02(土) 02:32:15
こないでテレビでやってたエイリアンも憂鬱世界だとどんな作品になるんかなあ。
とりあえずプロメテウスがエイリアンの前日譚なのは認めんw

320名無しさん:2013/02/02(土) 08:37:56
憂鬱日本だとポンコツメイドロボが活躍する。
憂鬱独だとエイリアンが活動する前に解体完了。
憂鬱中華のどれかだと正体が判明する前に宇宙船が爆発。

321名無しさん:2013/02/02(土) 11:13:23
あの火星に核攻撃行わないのは「ウィルス入手」の他に「火星を失うわけにはいかない」ってのがあるからね

他に移住できる星があるなら火星ひとつとっとと生命のかけらも残らない廃墟にしてまた数百年単位で浄化を待っていればいい

322名無しさん:2013/02/02(土) 22:15:44
フェザーン、地球教が夢幻会だと
シリウスの蛮行を考えると、二度と荒らされないように地球を隠そうとするか、人類が着陸を諦めざる得ない環境にする思う。

323名無しさん:2013/02/02(土) 22:38:26
その結果モンハン世界になった地球
しかもアカムとかアルバとかがドスジャギィ並みに湧く、とかになってたらどうしよう

324名無しさん:2013/02/02(土) 22:44:50
地球環境の再生とその間干渉不能にさせるために、ナウシカのように改造するとか
近くに監視者を設置すると

325名無しさん:2013/02/02(土) 23:16:08
デビルガンダムによって守護された地球。
自然再生を邪魔する存在は徹底的に滅ぼします。

326名無しさん:2013/02/02(土) 23:58:37
でも、震度5は大きな地震じゃなと慣れてしまった俺がいる

327名無しさん:2013/02/03(日) 00:57:36
地球教(夢幻会)の目的は地球の聖域化による無人化、秘匿になりそうです。
原作メンバーで隠されると暴きたくなる天邪鬼はどれだけいるかで展開が変わりそう。

328名無しさん:2013/02/03(日) 12:53:02
なんだか『境界線上のホライズン』で環境神群の過剰調整で人外魔境になった地球を思い起こさせるがw

329名無しさん:2013/02/03(日) 16:16:07
>>313
それが星海のラクファカールだろう。
宇宙の半分の交通網の要所として発展していったらできた感じ
現実的には一ヶ所に資源集中させるとか効率悪いからなあ。やるなら別の恒星に作って分けるぜ
スターウォーズ並みに発展してるか、星海並みに地上生活を必要としてないとかないとダメだな

あとヤマモトヨーコみたく宇宙人のオーパーツな遺産とかあったな

330名無しさん:2013/02/03(日) 19:57:18
>>329
宇宙に進出すると広大な距離があるけど居住地が広大な各惑星を居住地区にするか、
建造費が莫大で維持する技術が大変ですけど、ある程度まとまったところに居住できるスペースコロニーどちらがいいでしょうかね

331名無しさん:2013/02/03(日) 20:27:13
>>330
そおれは本当に時と場合によるとしか言いようがないかなぁ。

332名無しさん:2013/02/04(月) 22:29:00
銀欝(フェザーン=夢幻会)
帝国に内緒で作った移動要塞(発見が難しい航行困難宙域で作りました)とフェザーン回廊戦に特化した自警艦隊が新帝国軍を消滅させるシーンが浮かんだ。

同盟征伐でフェザーン回廊を無血開城で占拠した新帝国軍
同盟領内に深く侵入し、補給線が伸び切った所を見計らったようにフェザーン回廊が襲撃を受け補給物資の大半を失う。
ワープ困難宙域から神出鬼没に現れるフェザーン艦隊に翻弄される新帝国軍。
同盟制圧が不可能となったラインハルトは覇業を目前で邪魔した叛徒を討つべくフェザーン艦隊駐留基地に向かう。
数と司令官の質で圧倒している帝国軍にフェザーン残党は殲滅されるかと思われた。
残党が立て篭もる要塞に集結する帝国軍の背後を突如現れた移動要塞が襲う。
想定外の攻撃に混乱、各提督は必死に艦隊を立て直そうとするが大軍の展開が難しい狭い宙域では上手くいかず消耗率8割を越える歴史的な大敗を喫する。

ルビンスキー(辻)「消耗率が段違いですが、まるで厳島の戦いですね」
ケッセルリンク(嶋田)「金髪と義眼を取り逃がしたのが痛い」
モブ(アルテミスの首飾りを自爆させた指定ワープ不能状態で逃げ切れるとは恐るべし、主人公補正)」
ルビンスキー「帝国の艦隊と提督の消耗、同盟征伐の出費を考えると再起は常識なら不可能でしょう」
ケッセルリンク「ええ、常識なら」
モブ「出来る事なら回廊の外まで追い掛け、金髪の息の根を止めたい」
モブ「フェザーン回廊の外に出る事を想定していなかった軍備が惜しい」
ケッセルリンク「回廊特化型だからこそチート揃いの金髪閥と互角以上に戦えた」
モブ「普通の艦隊だったら普通に負けていますよね」
ルビンスキー「次の親征では秘匿していた移動要塞、困難宙域での熟練運動は通用しないでしょう」
全員「「「ここで勝ち切らなかった事は本当に惜しい。もう多分勝てない」」」

333名無しさん:2013/02/04(月) 23:59:58
>>332
その設定なら無血占領させる必要性が薄い気が
帝国に大打撃を与えることが目的かもしれませんが、帝国占領による政治経済的悪影響の方が大きすぎる
フェザーン資本を接収して同盟戦争に利用されて疲弊されかねないですし、滅茶苦茶な統治を行って政治制度を破壊しかねないですし

夢幻会フェザーンの設定は面白そうですが

334名無しさん:2013/02/05(火) 12:43:38
金髪を殺って、新帝国に崩壊級の打撃を与えないと、フェザーンは詰む。政治・経済の悪影響を取り、帝国に併合、解体されるか、再興の目を残すため全殺しか滅亡で挑むしか選択肢はないと思います。

335名無しさん:2013/02/05(火) 22:15:35
帝国領侵攻戦で同盟を支援するか、それとも帝国内戦で貴族連合を支援してラインハルト陣営と貴族連合陣営で帝国を分断してしまうか
帝国を騒乱状態にさせることで、ラインハルトを外征できないようにさせるのがあり

336名無しさん:2013/02/05(火) 22:22:39
帝国侵攻作戦にしろ、帝国内戦での貴族連合の支援にしろ、原作の人材の枯渇状態を考えるとやるだけ無駄な気がします。

やるとすれば
帝国侵攻作戦後に焦土戦術被災地域の支援と金髪のネガティブキャンペーンを展開。
貴族内戦で貴族に捨てられる戦力を出来る限り確保し、辺境に内戦の芽を残す。
の方が良いのではないでしょうか。

337名無しさん:2013/02/05(火) 22:31:23
帝国貴族の全員無能有害という訳でもないでしょうから(それだったらとうに崩壊しているはず)、帝国分断はできる可能性も

帝国侵攻作戦で>>336のようにネガティブキャンペーンで金髪の支持基盤を揺らがす
そして帝国内戦で分裂するようにする
貴族連合はどのみちには、ブランシュバイク陣営・リッテンハイム陣営に分裂しそうですから最初から別勢力にして一時同盟とかもありですけど
それ以外に辺境星域で幾つかに分裂したり

338名無しさん:2013/02/05(火) 22:39:53
そうやって粉々の群雄割拠状態にしとけば地球も封鎖しとかずに住んでいられるかもね。

339名無しさん:2013/02/05(火) 22:53:49
バランスを保つことを含めて同盟が相対的に巨大化しないためにも、帝国分裂後同盟も分裂するように煽ったり
自由惑星同盟という名称からも同盟は帝国という敵対勢力が存在しなくなれば崩壊しそうですから

フェザーンを含めても三カ国だけよりも、各惑星・地域ごとに数多くの国家に分裂していた方が発展しそうですし

340名無しさん:2013/02/05(火) 23:12:10
アンスバッハの例を見ると実務を取り仕切っている直参の家臣は優秀な感じです。
当主や当主付近の無能な働き者をどう排除するかが勝敗の分かれ道になりそう。

帝国内戦は
フェザーンが金髪を流血帝一派に擬え、悪逆の君を倒す為、反逆者の汚名を被る貴族連合の題目に仕立て上げる。
貴族派を唆し内戦当初に会戦させいらない子を纏めて処分とか。
金髪一派に会戦を仕掛けたのはいいが家臣の大半は追い付いておらず金髪の格好の餌食となる。
この会戦は同僚が撤収する時間を稼ぐため、立ち向かった貴族を金髪が虐殺した事にされる。
この会戦で戦死した貴族達は事前に直参に話は付けて有り御家の為に華々しく散ってもらう事が始めから確定していた。

ケッセルリンク「前世でもいいましたが、どんな物でも時期と用途を間違えなければ重要な働きが出来ます」
ルビンスキー「優秀な苦労知らずの坊やが気付く頃には手遅れだった事にしたいですね」

341名無しさん:2013/02/06(水) 08:53:19
当主でも官僚には有能なのが居るっぽいですね。
あの警察局長だった人とか、

342名無しさん:2013/02/06(水) 18:19:57
帝国領侵攻戦での辺境星域の貴族層に真面な人たちがいましたし、クロプシュトック事件で鎮圧に一か月必要だったことからも
領内の評判はよかったのだろうし

マリーンドルフ伯爵のような人もいますから貴族に真面な人は結構いるのでしょうけど、中央で活躍してないのが多そうで

343名無しさん:2013/02/06(水) 19:03:31
地方で領地を直接統治している貴族達は基本的に真面目なのでしょうね。
また中央に出ていても寺領二基を配っている貴族達も極少数ながら居たようですし。

344名無しさん:2013/02/06(水) 19:50:31
有能でやる気のある貴族にとっては帝国の制度は便利ですから
同盟も各惑星の自治権が強そうですから相当地域差がありそう

345名無しさん:2013/02/06(水) 21:14:50
辺境にいる並以上ないしは無害無能の貴族は金髪の焦土戦術で粗方潰されていると思います。
焦土戦術後には中央の有害無能の輩ばかりになっていたのと、中央の能力が並以上で目が利く連中は中立、金髪に身を寄せたのではないでしょうか。

焦土戦術の時点で貴族連合の命運は決まった感じがします。
焦土戦術が没になっていたら内戦自体が起きたかどうか。

346名無しさん:2013/02/06(水) 21:40:43
>345
そうか?むしろ金髪は焦土作戦で辺境の有能貴族もことごとく敵に回したような。
平民見殺しにして撮影してたりしたし。
金髪と義眼の死後は考えたくないな、味方になれそうな有力者いないし、臥薪嘗胆してた連中からすればなぁ

347yukikaze:2013/02/06(水) 22:14:38
>>345
むしろあの焦土作戦で、辺境の中央政府に対する不信感は一気に高まった
のではないでしょうか?
辺境貴族にしてみれば、中央政府は自分達を守ってくれるどころか平然と
見殺しにした訳で、そんな中で金髪が「俺平民の味方だから」と言ったら
「お前が言うな」と激怒するでしょうし。

348名無しさん:2013/02/06(水) 22:14:41
>>345
辺境に領土を持つ貴族たちは、金髪が見捨てた辺境領土の収入で生計を立ててるんですが…
長年にわたって信頼関係を築き上げてきた領民との信頼関係もすべておじゃんとなり、
更には、領土に残してあったすべての財産が紛失し。
こんな状態でなお金髪に付き従う辺境貴族がいるとは到底思えないのですが…

349名無しさん:2013/02/06(水) 22:34:20
辺境に領地持ってるからって孤立した貴族だけなわけないしアレ皇帝の代替わりでラインハルトの軍事力をリヒテンラーデ侯爵が求める事態でなきゃ宮廷闘争でラインハルトが失脚(皇帝がかばうかな?)するか『ラインハルトが』反乱するまで追い込まれるかの二択だったよね
史実の包囲網組まれた信長とかペチコート同盟を相手に切り抜けたフリードリヒ大王みたいな豪運発揮したんだよ英雄なんだからと思って流さないと無理

350yukikaze:2013/02/06(水) 22:50:40
>>349
原作でも「門閥貴族達の後背地」と位置付けられていたからねえ<辺境地域
金髪はともかく義眼あたりは、焦土作戦で辺境を叩くことで、きたるべき
門閥貴族との戦いを有利にしようと考えていた可能性は高いが、どう見ても
藪蛇にしかなっていなかったとしか。

まあ金髪はとてつもないほどの豪運の持ち主でもあるからねえ。
まあ本人は「運ではなく実力」と信じきっている所が苦笑したいところだけど。

351名無しさん:2013/02/06(水) 23:01:25
信長もフリードリヒ大王も親からの遺産(豊かな領地・兵・富など)を引き継いだあたり強運といえますけど、頭下げるときは下げてますしね
金髪は先祖からの遺産もなく、有力な支援者もなく長期間かけて築き上げた基盤・本拠地もないという、無い無いづくしですから

門閥貴族との対比で平民からの支持がそれなりにあった金髪にとって重要な支持基盤のはずなのに、焦土作戦で自らぶち壊す

辺境地域の貴族層に纏まって支援することができる勢力があるなら帝国統一ができなくなり、分裂する可能性は高いかと

352名無しさん:2013/02/07(木) 09:29:56
まあ、正直今の目で見ると金髪&義眼の政戦両略(笑)は政戦両略と称するにはかなりきつい物があるからねえ

353名無しさん:2013/02/07(木) 09:46:09
神(作者)の加護があれば最強ってことでしょう

354名無しさん:2013/02/07(木) 10:16:55
まあね、最近のココア閣下なんかのを見てると本当にそう思う……

355名無しさん:2013/02/07(木) 18:28:52
義眼は黄金樹さえ滅ぼせれば、それで良しの破滅志向。
金髪は姉を取り戻し、自分の気に入らない存在を排除、趣味に生きる。
だからこの二人に国家戦略を求める事自体が間違いな気もします。

原作で金髪は人類中興の祖の位置付けですが、旧帝国辺境、辺境となった旧中心、旧同盟領と爆弾が山盛り。
普通に考えればローエングラム朝は秦のような統一の前例を作ったに過ぎない短命政権で終わる。
金髪の没後に嫁と種無しはタンクベッドでない普通のベッドで眠れたのだろうか。

356名無しさん:2013/02/07(木) 18:41:05
恐らく死ぬ間際ぐらいじゃないですか、二人がまともなベットで寝られたのは。

357名無しさん:2013/02/07(木) 18:43:21
そもそも、門閥貴族が浪費を〜、平民を虐げているんだ、と言った言い訳は
焦土作戦、数々の遠征(特に同盟攻略後のヤン一党との私戦)で失ってると言ってよい。

フェザーン回廊両端へのイゼルローンクラスの要塞建設の構想に至っては、お前は何と戦っているんだw的な
浪費の好例として語るべき愚行だし

358名無しさん:2013/02/07(木) 19:33:27
金髪の行動を考えれば、
帝国側=焦土戦術の恨みを持つ辺境民と相次ぐ遠征、フェザーン遷都での負担を考えれば潜在敵と言っても過言ではない。
同盟側=国を滅ぼした怨敵

金髪没前には金髪旗下の戦力が誑しの反乱に乗る状態になっていた。
四面楚歌の状態から過労死しないで、立て直した種無しと嫁ってすげー。

359名無しさん:2013/02/07(木) 20:18:59
>>358
そもそも金髪死亡の時点で原作を終わりにしてるから、
金髪没後の統治が上手くいくのかどうかは未知数だよ

同盟滅亡前に、会戦に参戦可能な警備艦隊まで根こそぎ動員し、その後に旧同盟残党、並びに海賊に対処するべき
哨戒部隊を大規模に投入してるとは考え難い状態なので、旧同盟の治安はお察しだろうなぁ

360名無しさん:2013/02/07(木) 20:50:09
後世の歴史家により、ヒルデガルド皇妃は「ローエングラム王朝の育ての母」
とみなされてるのですぐさま滅んだ、という事は無いでしょう

ある程度は「育った」ということなのでまさ普通に考えて国家として健全な方向に成長したと見ていいのではないでしょうか
ヤンを論評した多くの歴史家という存在がいる以上「王朝の創始者」であるラインハルトをけちょんけちょんに負かしたヤンについて
公平な、あるいは正しい情報が後世に伝わったということで必要以上の金髪神聖化って方向に進んでもいないようです

361名無しさん:2013/02/07(木) 20:52:42
プラス、「どこから何を買うかの自由」を与えられた旧帝国領の平民は家電その他の民生品をどこから買うようになるか。

旧帝国領の民生品メーカーは旧同盟領のそれに勝てるか?

362名無しさん:2013/02/07(木) 20:54:15
そもそもあの話は後世に伝わった歴史を読んでいる体裁だから何所まで事実かは不明。

363名無しさん:2013/02/07(木) 21:02:37
ひょっとしたらヤンは「真田幸村(信繁にあらず)」的な人気があるのかもしれませんね、後世で

364名無しさん:2013/02/07(木) 21:09:29
種無と嫁も特段有能であるという訳でもない
そもそも種無は高級軍人としては有能でも政治能力は実績皆無
嫁も政治家としての実績・経験は無いですし、地位も皇后・次期皇帝の母というものですし嫁の父親も権力者
鎌倉時代の源氏と北条家のように、やがては嫁の一族が実権を握ってローエングラム朝とは名ばかりで実際はマリードルフ朝になりかねませんし

>>357
フェザーン回路に要塞建設もフェザーンが完全な独立勢力として存在するならあり得ることですけど

365名無しさん:2013/02/07(木) 21:18:20
マリーンドルフ家は彼女と父親だけだし「貴族同士横の連携は取らない」と
確約してるので多分王朝をのっとれるほど数残ってない
また義眼がその可能性残して「一族皆殺し」にしてる可能性も高い

だからどうなるとはわからないが少なくとも「マリーンドルフ一族による乗っ取り」
だけはありえないと見ていいと思う
そしてマリーンドルフ伯爵は貴族として自分の領土を運営してるはずなので「実績皆無」とは言えなく、嫁は彼の支援をうけるのでは?
まあ戦場以外のミッターマイヤーが「公平」以外の長所無いのはかなり問題だけど

366名無しさん:2013/02/07(木) 21:24:24
軍の支持がないと回らない政権だから政治能力なんか度外視で入れたと思ってたんだけど>疾風
階級と実績的に彼以外の選択はなかったし>ラインハルト存命中の元帥授与者の最後の一人

「公平」だとかそんなのは理屈ずけで求めたのは軍の支持が期待できるって一点じゃね?
幸いなことに人格的に善良でアレクの友達の父でもあるって幸運も有ったし

367名無しさん:2013/02/07(木) 21:27:00
ローエングラム王朝=人類社会全部だった期間は実はあんまり長くなかったのかもねえ

368名無しさん:2013/02/07(木) 21:30:45
疾風に政治の舞台に出て欲しいって考えてた勢力は、多分、義眼が生き残ってるって前提
で考えてたんじゃないかな。原作の終盤で金髪と義眼が同時に退場した以上、原作終了後
の『歴史』って奴では単純に軍人として余生を過したかも・・・・。

369名無しさん:2013/02/07(木) 21:32:06
領地運営の経験という実績があるのはマリーンドルフ伯爵であって、娘である嫁ではない
父マリーンドルフ伯爵が娘を支援サポートしていたら、相当な支援になっているでしょうし(何せ経験がない娘)そうなったら
有能なのは父マリーンドルフ伯爵ということに

伯爵が貴族同士連帯はとらないと確約していても、新王朝が有能な実務者が乏しく発掘するのも困難な状況でもどこからかは見つけてこないといけない
金髪が旧同盟・旧帝国の実務者集団を排斥してしまったため人手不足は深刻
ゴールデンバウム王朝時代からの人脈がある伯爵一家に実務者集団の発掘・肩代わりを任せるしか方法がなさそう
でないと新王朝が崩壊しかねない
度重なる戦争・疲弊した各地・人手不足・混乱する経済etc

370名無しさん:2013/02/07(木) 21:51:02
金髪の死後に立憲君主に移行した事を匂わせているので、専制君主を金髪の死後に廃止して、民主主義も含めた各地の代表者による諸侯会議に移行したっぽい。

371yukikaze:2013/02/07(木) 22:50:41
>>364
ヒルデガルドは皇后になる前は、自分の才能を頼むあまり、必ず余計な事
をやらかす悪癖があった訳だけど、皇后になってからは「立場に見合った発言」
を心掛けるようになっていたから、政治家としては大分マシになっているよ。
疾風も、積極的に政治に参画しなかっただけで、意外と政治センスはある。
フェザーン侵攻時での混乱立て直しもそうだが、義眼に対しても「国家に重要なのは信義だ」
と、釘を刺している。(義眼はついに理解できなかったようだが)

>>366
軍の権力が大きすぎるので、公正明大で私心がない事は間違いない
疾風を文官に据えることで、軍部に対する抑えにしようと期待したのかもねえ。
>>368氏が考察している「義眼も健在」であるという状況ならば、より一層
義眼の行動を抑えてくれると期待されそうだしね。

>>369
旧同盟・旧帝国の実務者集団については「反抗的であったもの」については
排除しているけれども、それ以外についてはそのまま登用しているぞ。
ロイエンタールが旧同盟領の統治を無難にこなせたのも官僚層をそのままにしつつ、
効率よく動かせたことが大きい。

372名無しさん:2013/02/07(木) 23:34:05
>>371
金髪は基本的に放りっ放しだから、死後に残された面々が死ぬほど苦労(文字通り死んだのもいただろう)したと思う。

金髪没後の嫁と種無しを見て近親感が沸く夢幻会執政部が浮かんだ。
種無し「宰相殿、同類を見つけた絶滅寸前の生物のような目で見るのは止めて頂きたい」
嶋田(銀欝)「済まない。つい」
十数秒後、種無しが面談を終え会議場から急ぎ足で出た後、電源が切られ活動を停止した嶋田(GTロボ)が会議場に残った。

嫁=金髪の死後、夫の置き土産の所為で辻化が進む
種無し=亡き君主の膨大な課題に取り組み嶋田化が進む
辻=帝国の一番弟子の成長を見守る
嶋田=辻が増えた事に恐怖を抱く(事務仕事の効率化から政治の名誉顧問的な位置付けで国政でやる事はない)

373名無しさん:2013/02/07(木) 23:54:42
どれほど嫁と種無しが有能でも帝国を整備するのには無理がある気が
もう超人的天才個人が睡眠時間削ってでも努力して整えるレベルではない

これができるのは金髪存命時である帝国内戦終結後から帝国の内政に特化してようやくできるかできない
史実大日本帝国が太平洋戦争終結直後、強運か何故か大日本帝国全盛時の占領圏を勢力圏として認められて
戦後の米ソ冷戦時代を第三勢力として存在できるかという、たとえは悪いがそういうレベル

長期間継続した戦争を終結させたとはいえ、同盟征服は時期が早すぎたと思う
唯でさえ帝国内戦で旧支配階級を討伐したため統治組織・門閥貴族と結託していた御用商人とか没落して混乱しているはずなのに
長期間の戦争で反発が激しく、政治思想・文化・慣習が違いすぎる同盟統治は無理がある

374名無しさん:2013/02/07(木) 23:58:36
>>373
例えが違った
本編憂鬱日本がすぐに対枢軸戦をして勝利した結果、世界を統治するはめになったとか
反乱祭りと経済破たんで速攻終了でしょうけど

375yukikaze:2013/02/08(金) 00:01:55
>>373
金髪自身も同盟征服は時期尚早であると判断していた訳ですが、
義眼の暴走と、たまたま気鬱状態だった時に猪がイケイケドンドンな
セリフを言ってしまったせいで、合理的な判断をすべて放り投げて
しまいましたからねえ。

本来ならそれを諌めるべき存在であったマリーンドルフ伯は、親族の
大馬鹿行為で一時的にとはいえ政治的な発言力を失っていましたし。

376名無しさん:2013/02/08(金) 00:52:26
とにかく金髪は死ぬのが早すぎたってことだ
金髪が生きていればある程度の無茶も通せたが

まあ、いろいろアレすぎた金髪の病気は本当に不治の病なのか疑問だが

377名無しさん:2013/02/08(金) 01:31:19
史実清王朝初期みたいにチート王家みたいになればいいが、上手くいかないだろうなぁ

官僚の育成が急務だが、どうなるんだか

378名無しさん:2013/02/08(金) 02:05:54
クリックミスで全面戦争になったSFゲームがあるから銀憂伝も些細なことから全面衝突しそう・・・
全ての勢力の財務関係者の悲鳴が聞こえてきそうだけどきにしない。

379名無しさん:2013/02/08(金) 07:15:09
中央集権では手に負えないから、即地方分権に移行したのではないでしょうか。
金髪がやった事は最も嫌ったルドルフを手本にした拡大改良版に過ぎない事が、歴史の皮肉として書かれそうです。

380名無しさん:2013/02/08(金) 08:05:07
帝国の権力者に登りつめてから、死亡するまで四年間も経っていないからなあ。
そんな短期間で帝国内の貴族領の掌握・同盟の掌握・新帝国の社会秩序の建設などいくら人手があっても足りやしない。
新しく人材を育てて補おうにもあまりに時間が無さすぎる。
正直、ヤンと戦っている暇があるなら政務をしろと文官から呪われても不思議じゃない。

381名無しさん:2013/02/08(金) 10:05:51
個人的には想像以上に為政者としての仕事が激務かつ面倒かつ陰惨すぎて貯まりに貯まったストレスを
ヤンとの戦いで解消しようとしていた可能性を推したいw

382名無しさん:2013/02/08(金) 10:35:28
そういことはカイザーリンに何とかしてもらえよw

383名無しさん:2013/02/08(金) 11:15:28
あんな女が常に側にいたら普通にストレス溜まるじゃないかw

384名無しさん:2013/02/08(金) 12:17:16
門閥貴族でも優秀な官僚はいそうだが引っ張り出せるのかな?下手すりゃ一般市民
の暴動でアボンしてそう

385名無しさん:2013/02/08(金) 19:57:54
金髪にとって有能で信頼できる人物が当主の一族が全面的に支持してくれて、その一族は金髪を最大限支援するけど権勢は求めず
全てを金髪の功績とするくらい凄い一族がいる門閥貴族がいたなら話は変わったのかもしれませんけど

386名無しさん:2013/02/08(金) 20:44:36
>>384
金髪陣営には、広報担当がいない。
=門閥係累の官僚の人達に取って金髪の人物像はサロンの噂話や親戚達の言葉から推測するしかない。
能力面では優秀なのかもしれないが、いつ自分を門閥係累を理由に粛清するかわからない人間に使える人はいない。

387名無しさん:2013/02/08(金) 20:50:51
そういえば帝国側のマスコミってまったく情報ないんですよね

アニメ版で「今日の皇室」みたいな内容の3D雑誌が出てきたくらい
同盟側は硬軟いろんなものがあるみたいだけど

388名無しさん:2013/02/08(金) 23:30:36
>>385
それなんて銀凡伝。てか、良魔にして思うとまとも(?)な門閥貴族の友人がいないと国を切りまわしていけないんだなぁ

389名無しさん:2013/02/09(土) 12:33:35
国境での戦いでも結構国内に悪影響が出てたのに焦土作戦、内乱、侵略戦争で
経済・社会・内部支持などに悪影響が出ないってのが
金髪の主人公補正(ご都合主義)の最たるものだな。

390名無しさん:2013/02/09(土) 13:09:41
加護が無くなった金髪死後が一挙にハードゲーム。

391名無しさん:2013/02/09(土) 15:48:05
>>389
いやいや、1巻のアスターテ星域会戦で主人公補正をこれでもかと受けてますよ。
接敵まで6時間の距離まで敵に気づかず、(包囲態勢を取られたから敵には気づかれてる)
その後は同盟側の索敵を完全に妨害&帝国側はほぼリアルタイムでの索敵情報確保とかw

敵が盲目状態で味方がリアルタイム情報取得なら、そりゃ大勝もできるだろうとwww

392名無しさん:2013/02/09(土) 17:26:02
作者が天才的軍人は内政も出来る完璧さん好きなんだよな……官僚、政治家嫌いすぎだよ


ラインハルトは原作より長生きしても燃え尽き症候群になりそうだよな、似たような銀河戦国でも最終的にライは名君から愚帝になっちゃうし

393名無しさん:2013/02/09(土) 17:44:37
皇帝は常に陣頭に立たにゃいかんとかいうとんでもない遺訓を残したり
後継者問題でしっかり禍根を残したり(ライの場合はそうなんだろうなー)
ぼくのかんがえた厨ニ英雄というヤツはろくでもない事ばかりしやがるw

394名無しさん:2013/02/09(土) 18:04:37
皇帝が先陣に立って戦死したら一発で帝国の危機なのに、何でそこに気づかないんだろ?

395名無しさん:2013/02/09(土) 18:11:18
「英雄という輩はそれを理解していない だからこそ僕はこの地での流血を人類最後の流血にしてみせる」

396名無しさん:2013/02/09(土) 18:34:11
皇帝が先陣に立つということは、戦陣にいる間、帝国の政治が停滞するというわけでw

通信で情報をやり取りする?乗船の処理能力の無駄遣いの上、情報漏えいの危険があるというのに・・・
おまけに行政担当の人材までも不要な戦火に晒すとか、正気とは思えない;

397名無しさん:2013/02/09(土) 18:34:44
そういう台詞はもしも陛下に何かございしても翌々日には新皇帝が決まっておりましょう……という位のシステムを構築してから言いやがれと>皇帝が常に陣頭に立つ

398名無しさん:2013/02/09(土) 18:58:22
「余が死んだ後は生き残った中で最も強い者が覇者となればよい」
訳:俺が死んだ後のことなんか知ったこっちゃねーよ

399yukikaze:2013/02/09(土) 19:16:01
>>392
愚帝になった描写あったっけ?
辺境にジャムカという危険勢力を残しっぱなしたのは
ある意味拙い選択だとは思うが。

>>393
後継者問題はどうだろうなあ・・・
一番良かったのは正妻の紫紋が最初に嫡男を生む事だった(史進もこれには苦言を
述べている)わけだけど、実質的に梵天丸を次期皇帝にすること明言しているからなあ。
あの件については弓腰姫だけが暴走しているだけで、息子の方がちゃんと兄を立てまくって
いるんで、兄弟二人で対応可能だと判断したのかも。(まあ麗羅が暴走しでかしたのは確定のようだが)

>>394
軍事というのを全くと言っていいほど理解していない発言だよなあ。
まあヤンもラインハルトのこうした発言に感銘を受けている時点で
「お前ら馬鹿だろ」としか言えなくなる。

>>395
どうにも切嗣に対しては虫唾が走るというかなんというか。
高邁な理想を掲げるけれども、やっていることは他人が構築したシステム
利用しての意見の押しつけだしなあ。
これイスカンダル辺りが聞いたら本気で馬鹿にしそうなんだが。

400名無しさん:2013/02/09(土) 19:27:10
ライに関しては少なくとも愚帝になったという描写は存在しない
ただ「宿敵の息子を名乗る海賊を討伐しておきながら殲滅せず見逃した」程度

>「皇帝が必ず陣頭に立つ」発言
これは田中氏の「政治家が簡単かつ無責任に戦争を起こす事を嫌がる」考えの現われなんだとは思う
結局キャラクターは作者の意思の中から出る事は出来ない、と
ただこの考えは某破界王の「殴られる覚悟があるから殴ってもよい」を肯定するに等しい意見なのではなかろか

>切嗣
彼はもうどうしようもなく追い詰められて最後の手段として聖杯に縋るしかなかったのではないか、と思います
ひょっとしたらアイリも誰もいない場で壁を殴りながら「本当にこれでいいのか、いやしかしこれしか方法がないんだ」と
自問自答を続けていたのではないでしょうか
征服王は馬鹿にしたりなぞせず、騎士王に対したように深い同情と哀れみを向けると思う

401名無しさん:2013/02/09(土) 19:29:52
作者が発言してたような、ライが晩年愚帝になるって
ラインハルト死後かぁ、ミッターマイヤーやヒルダとケスラーが死んだらもっと混沌としそうだな

402名無しさん:2013/02/09(土) 19:37:17
>401
まあその頃には官僚の育成がそれなりに進んでいるでしょう

403yukikaze:2013/02/09(土) 19:53:38
>>400
>征服王は馬鹿にしたりなぞせず、騎士王に対したように深い同情と哀れみを向けると思う

ですかねえ。まあ征服王の思想とは対極としか言いようがない訳ですけど。
切嗣のあの思想や行動は。

>>401
それ初耳。
ただ、ライの持ち味はあの絶妙ともいえるバランス感覚なので、(軍師の史進を
首にはするが、友として置くことで、史進個人が振るう政治的権力を削っても、
彼の名誉は守り抜いている)老齢によりそのバランス感覚が鈍れば、愚帝になる可能性は
ありえますか。

実際、麗羅の暴走が起きた時点で、ライは結果的にその行動にてをうてなかったことの
証明にはなりますし。

404名無しさん:2013/02/09(土) 20:02:02
誰が権力者になってもそれなりに統治が可能な立憲君主制に移行しているのでしょう。
銀河帝国は原作で一応は存続しているのだから科学読本の様に否定の為の否定よりミノ粉の様に肯定的な想定もしてみたらどうだろうか。
尤も量産型嶋田の官僚集団の苦労しか見えないが。
田中氏の最大の欠点はどの様な世界観でも世襲を否定する事。
アルスラーンも民主制の無い世界で結婚を否定。
一代で終わりそうなのはアルスラーンの方が可能性が高い(未完の方がもっと高いのは置いておく)

405名無しさん:2013/02/09(土) 20:03:32
>イスカンダルと切嗣
「自力で何とかする」「出来なくてもやる」と「自力でどうにも出来ないから可能にする何かを用いる」は
ある意味対極ですよね
ただイスカンダルは「出来なかった」場合「いやー残念だったなぁ」で終わらせてしまいそうなので「何が何でも達成してやる」切嗣を彼と同列に語るのはちょっと酷かな、と思います

>ライ
本当に妻が「悪女列伝」に名を記すほどの暴走かました時なんとか出来なかったんですかね
まあその時点すでに死亡していた可能性も
本当に紫紋はキルヒアイスのごとく「生きていれば全てが良い方向へ進んでいただろう」キャラなんですよね
それ故物語が崩壊しかねない可能性もあったからこそ作者は彼女を殺したのでしょう

406名無しさん:2013/02/09(土) 20:06:53
>>401
取り敢えずその頃には地方分権制度の再構築や官僚機構が一応再建されていると思いますよ。
ですので其処まで悲観することは無いでしょうね。
ただ、自由惑星同盟や銀河帝国同様に地方分権的な政治体制に移行しているのは間違いないでしょう。
後、バーラト自治領は他の地方自治体よりより広範な自治権を持っているというフェザーン的な存在になると思われます。


旧イゼルローン共和国軍艦隊は縮小されてフェザーン同様に警備艦隊になっているでしょうね。
ひょっとしたらこういった警備艦隊の存在もバーラト自治領の自治権の強さを示す象徴となるかもしれません。

407名無しさん:2013/02/09(土) 20:15:58
この掲示板では『ラインハルトは主人公補正のおかげで負けないだけのウォーモンガー』
という扱いみたいです
少なくとも原作の「ヤン以外を相手する場合負けるかもしれない戦いは避ける知恵」や「卓越した戦略家」
という部分は否定されます

408名無しさん:2013/02/09(土) 20:27:35
>>407
あれが卓越した戦略家とは絶対に言えないな。
ストラテジーゲーム等の廃人の方が卓越した戦略家になってしまう

409名無しさん:2013/02/09(土) 20:44:50
まあ、アスターテの戦いを見てみてもマレンゴの戦いやサルフの戦いを舐めんな!
とガイエに詰め寄りたくなる代物ではあるんだけどね。今となっては。

410名無しさん:2013/02/09(土) 20:53:15
ロマサガ2では皇帝が七英雄との戦いで先陣を切っていたけど、
継承問題は伝承法でクリアー
本編開始時点で帝国暦は1000年、官僚機構は皇帝が出征して不在でも問題なく回せる程度には整備されていたと思われる
金髪の状況と全く違う…

金髪が早く死に過ぎたというけど、壊し屋が長生きしてもルドルフの劣化コピーにしかならない気がします。
金髪は帝国内戦を治めた後が一番の死に時だった(アンスバッハの武器所持が見逃されていた理由はここに有ったかもしれない)。
第二の死に時は皇子が生まれた後の原作終了時になるのではないでしょうか。

411yukikaze:2013/02/09(土) 21:48:51
>>405
まあ紫紋はライを諌めることが出来る数少ない人間であり、古参の臣下
からの信頼も厚い存在なので、麗羅が暴走した場合、皇后の立場で
罰することも可能な存在ですからねえ。
さしもの麗羅も後半では、紫紋にだけは色々と頭が上がらなかったので、
息子が廃太子にならない限りは暴走は起こさないでしょうし。

>>407
戦場での勝ち方は知っているかもしれないけど、戦後の統治までも含んだ
戦争の勝ち方を知っているかと言えば、否定せざるを得ないしなあ。
政略面をあまりにもおろそかにしすぎるあまり、王朝に対して致命的な
時限爆弾をばらまいているようではねえ。

412名無しさん:2013/02/09(土) 22:07:14
雷の死後、五条は間違いなく強大化した東夷と睨みあいを強いられるだろうからなぁ。
これもまた可也ドでかい爆弾を残したもんだよ。

413名無しさん:2013/02/09(土) 23:08:59
転生で
フリードリヒ4世=伏見宮
グリンメルス=辻
ミュッケンベルガー=嶋田
だったら

あの時代の帝国を立て直す為には内戦で門閥貴族を排除するしかない。
金髪を利用して門閥貴族を排除、用済みになった金髪を焦土戦術と虐殺見殺しを透破抜き支持基盤に揺さ振りを掛ける。
疲弊している金髪軍を疲労のない帝国軍で叩き潰すどこぞのSSのような展開になりそうです。

414名無しさん:2013/02/09(土) 23:21:59
金髪さん、昔は凄いと思ってたんだけれどね……
なんでもできる人間はそうそういないだけで今でも十分凄くはあるんだけれど、
昔ほどの万能感はない

415名無しさん:2013/02/09(土) 23:47:47
十分凄いし政治他全部に配慮してたらああも短期間で人類領域の統一なんか無理だからな
作中キャラには見えない作者の愛の結果薄氷の上を渡るような行為に成功したんだけどそれがさも自分の実力のように振舞うのが読者視点だとピエロに見えるだけで

416名無しさん:2013/02/10(日) 09:21:22
幸運も実力のウチって事で
元々能力高い上に、多分残り寿命を削って補正値として各種判定にぶち込んでいたのだろう

417名無しさん:2013/02/10(日) 09:39:49
幸運補正は当時としちゃ目新しいしな、乱増した昨今ではそうでもない
年月がたってそういったモンが沢山出て研究から魅力が薄れたんかな
結局のところ後出しで当時の欠点を挙げられる様になっただけさ

418名無しさん:2013/02/10(日) 09:43:47
当時は楽しめた
それを認めた上で今の認識で判断するなら問題ないさ

419名無しさん:2013/02/10(日) 13:09:42
いってしまえば、コロコロやボンボンの漫画と同じだよな
小学生の頃なら楽しめるが歳を取ると見れたものじゃない

420名無しさん:2013/02/10(日) 14:48:45
諸君、夜が来た
無敵の敗残兵諸君
最古参の新兵諸君
万願成就の夜が来た
戦争の夜へようこそ!!

と嶋田達に勝つ為だけに半世紀を費やす絶好調な金髪が浮かんだ。

421名無しさん:2013/02/10(日) 15:36:27
何だかんだいっても、銀英伝の世界観設定は面白いですけどね
だからこそもっと細かく設定を深めて欲しかったですけど


帝国・同盟ともに、軍関係者と中央政府上層部の描写が主流でしたけど、辺境地域・地方や政治制度や文化・経済に描写に力を注いで欲しかったです
その辺りが残念なところ

422名無しさん:2013/02/10(日) 16:39:34
>>421
そこまで細かく設定して描写していたら、絶対に銀英伝も完結していなかったと思うな。
幼い頃に出会った銀英伝が最近になってようやく7巻くらいまで出たとかで完結は遠すぎるとかだったら嫌すぎる。

423名無しさん:2013/02/10(日) 17:07:44
まあ、ベルセルクみたいになっても困るのは確か。

424名無しさん:2013/02/10(日) 17:09:12
なるほど、エロゲデブか

425名無しさん:2013/02/10(日) 18:03:51
まあ文学作品をライフワークと言った場合、大抵「風呂敷を畳み損ねた作品」をきれいに言い換えてるだけだし、
某全百巻予定で百巻超えても全く終わる兆しが見えず、どんどんグダグダになり、終に未完の大長編ヒロイックファンタジーとか

426名無しさん:2013/02/10(日) 18:25:51
>>425
おっとマルペの悪口はそこまでだ

しかしあの作者、某クトゥルフものも全く話まとめる意思が見えなかったよね
結局「だからなに?」な終わり方だったし・・・・・・終わったっけ、アレ?
気に入ったキャラは作品破綻させてでも贔屓するという悪癖をあらゆる作品で発揮しまくったからなぁ

427名無しさん:2013/02/10(日) 18:45:41
後、末期のは台詞が異常に長かったなー……一人の台詞に何ページ使ってるんだよおばちゃん。

428名無しさん:2013/02/10(日) 20:17:20
まぁ愚痴はここまでにしておこうや。
後、最後まで付いて行こうとしていた人たちもいることを忘れないでくれ。

429名無しさん:2013/02/10(日) 20:47:10
銀英伝でなく群雄伝の話が出て来たっぽいので飛んできますた。

ええと、とりあえず竜我雷が主人公の名だっけ?
ヒロインが佐倉紫紋で、舞踊が銀河一、前王朝の血筋ぐらいまでは覚えてる
最後らへん手に入らんかって読んでないが、え、紫紋死ぬの?
マジで?ライの抑え誰がすんの?あと、時折暴走する麗羅大丈夫なの?

430名無しさん:2013/02/10(日) 20:50:28
>>429
>>390辺りから結構散発的に情報が出てるよ〜。
因みに麗羅の暴走を雷が止められない事と愚帝化は確定(汗

431名無しさん:2013/02/10(日) 20:59:10
>>429
釣りではないと信じてお返事させて頂きます
主人公の名前は正解です
紫紋は雷が宿敵との決着をつけるべく出兵した際配下が反逆し、その際の傷で死亡します
その頃はライは感情に流されず、冷酷であっても「正しい」考えが出来るようになっており
ある意味抑え役の必要がかなり無くなってます

麗羅は終盤出番が少なくなる事もありかつ自分を救った紫紋に敬意を
払うようになりそこそこ落ち着きます
もっとも自分の息子を雷の跡取りとすべくかなりえげつない事をしたらしく
「後年『悪女列伝』にも名を連ねる事となる」らしい
というのも彼女の息子はかなり落ち着いた、文官的な性格をしており父親(雷)が息子を
頼りなく感じてしまうのではないかと不安になる気持ちもわかるのですが

432名無しさん:2013/02/10(日) 21:57:28
>>430
マジっすか(汗)
初代死後は荒れそうだなぁ五丈

>>431
ぶっちゃけ、六紋海以後は消化戦だとばかり
第二次南征も波乱は有っても危機一髪で済むもんと思ってました。
行きつけの古本屋に売ってなかったし、そこでやめてたら……orz
なんか三国志で馬超と戦ってそうな西の蛮族が裏切りそうだなーなんて思ってたけど
よりにもよって大黒柱を圧し折っていくと誰が理解できるか


え?マジどうするの後宮。
平和な時代の一番の爆弾じゃん。一番必要な時期になんでいないのヒロイン。
話聞いた限りでは麗羅が呂后ばりに頑張ったらしいけど
麗羅死後の動乱は防げないよね……

433名無しさん:2013/02/10(日) 22:05:13
ついでに言うと最初の昇進のとき副長やってくれたのが
その蛮族が裏切った際死亡しています
麗羅死後の動乱は部下たちが何とかするのでは?
軍師の史進は弟に足引っ張られ&それ以外の要素もあってほぼ失脚
頼りないっぽい眼鏡の軍師がメインで国政取りまとめるようです
文官もそれなりに育ててるみたい

ちなみに外伝に「正宗の息子」を自称する海賊ジャムカが出てきますがコイツの父親がなんと・・・・・(内緒だよ)

まあアレだ、漫画喫茶にでもいくしかないのでは(汗

434名無しさん:2013/02/10(日) 22:39:12
正宗の隠し子のネタって確か本人が書いたエロ同人誌のネタだよね

435名無しさん:2013/02/10(日) 22:44:48
というかなんか長男若死にする臭いんだよなあ
兄弟仲は円満だったみたいだし皇太子死後に楊尚香が馬鹿な真似しでかしたかあるいはさせられたか
ジャムカの事はまあ、あれだ。あそこで処刑して箍が外れて暴君化されてもそれはそれで問題だし

436名無しさん:2013/02/10(日) 22:46:31
>>434
「銀河戦国群雄伝ライ 異聞」という事で同人誌を「電撃コミック ガオ」に掲載したという
経歴があるので一応本編の外伝

437434:2013/02/10(日) 23:13:09
>>436

それは自分も知ってるけど、それより前に作者自身が雷と政宗が○○○して
子供ができるという内容のエロ同人誌を描いてる
それを真面目な内容にしたものが異聞なのかなと初めて読んだときに思ったわけで

438名無しさん:2013/02/10(日) 23:14:32
作者がいっぱいライのエロ同人誌書いてるしね

439yukikaze:2013/02/11(月) 00:13:27
>>433
いやいや林は肝心要の時はかなり腹が据わっているぞ。
外見上は頼りなさげで、異聞でも麗羅から「誠実さは疑いようがないが
謀略には向かない」とはされているが。

>>435
気質がかなり優しい為人だったなあ。
人に対しても常に敬意を表して当たる辺り、確かに雷とは違う性質だし
だからこそ平時においては名君と言える存在ではあるんだが。

ただその優しさでは麗羅の暴走は止められないだろうなと。
まあ麗羅自身、雷の気質を知っているからこそ、正反対の息子で大丈夫かという
心配が強かったのもあるだろうが、つくづく紫紋が生きてればなあ・・・

440名無しさん:2013/02/11(月) 02:32:53
>>439
宮中を血泥で埋め尽くして帝位に就けた息子が死んだりしたらマジで呂后な件。
呂后が死んだ後、呂后の影響削除の粛清ですげー血が流れるんだっけ?
で、それとは別に夷狄にライの隠し子?が流れて冒頓単于っぽいのが誕生する、と?
文帝ポジの息子がいたとしても殺されそうだな、おい
……麗羅の死後乗り切れんのか?

441名無しさん:2013/02/11(月) 08:36:29
>>440
より正確には東夷に雷と正宗(智)の間の隠し子(汗
つまりこの噂が広がると旧智国の人材も東夷に流出して東夷が強力な国家になる恐れがあったりする。
しかも、隠し子を支援している東夷はそれなりに整備された編成をしていたしね。

442名無しさん:2013/02/11(月) 10:14:07
>>429
佐倉紫紋では無く阿曽紫紋ですよ。ライが討ち取った父親の名前は阿曽主禅ですし。

443名無しさん:2013/02/11(月) 12:50:43
以前にも書いたけど雷と正宗がくっついていたなら、智を吸収合併して智王は五丈の大公なり公爵なりにしていれば、被害少なく天下統一出来ていた筈

であれば練が攻めてきた時、項焉は犠牲にならず、西羌が裏切った際も正宗が後宮に入って養生していたと仮定すれば、飛竜とともに西羌軍を防いでいたかも可能性も出てきたかもしれん

444yukikaze:2013/02/11(月) 15:34:05
>>441
実際には『雷と正宗(智)の間の隠し子』だけど、誰もそれを信じる訳ないからなあ。
(雷と正宗が子をなすというのは物理的に無理。人知を超えているし)
ただ旧智国の人材の中には「正宗の子だから」という点で流出する可能性はある。
もっとも、旧智国のめぼしい人材は、軍部は開封沖で全滅し、文官でそれだけの志が
ある人間は、大規模挙兵した時に動いているだろうしねえ。

と・・・言うか、東異がそれなりの国家整備できたのも、旧智国の文官連中が、それなりに
向こうに移ったんじゃないのと思っていたんだが。

>>443
確かにウルトラCの戦略ではあるのだが、それをやるには正宗は英雄すぎた。

445名無しさん:2013/02/11(月) 15:44:41
あの二人が顔を合わせたのってたったの3回、その全てが戦場の真っ只中ですからね
3回目は最期を看取った時だし。常識的に考えて誰も信じませんわな

>>443
無理でしょう。
天に二日無く地に二王無し。ライ自身が言っている事です。
あの世界では天に二日の方は探せば有りそうですがw

446名無しさん:2013/02/11(月) 16:00:25
ところで、群雄伝と同作者のわんわん国家社会主義wの方は
どの辺で打ち切られたのだろう?
単行本派なのでよく知らないのです

447名無しさん:2013/02/11(月) 17:23:37
>>443
>天に二日無く地に二王無し

正宗ではなく紅玉として生きるという流れもよく聞く話だと思うが、
それに師真が知れば英真を介して智の家臣団への宮廷工作をしてくれるんでは
こういった方向なら英真も逆に活きる気がする

448447:2013/02/11(月) 17:25:26
訂正
>>443でなく>>445です

449ルルブ:2013/02/11(月) 19:23:46
タイ王国の事情・『我が行くは希望の未来』

1940年代。第二次世界大戦は事実上、大日本帝国の単独勝利によって幕を閉じた。
史実世界とは異なり、大日本帝国は太平洋全域にその勢力を拡大。平和裏に東南アジア諸国(中華民国を除く)を掌握、実質的黄な大東亜共栄圏を確立する。
この情勢下で当然の如く宗主国からの独立を目指す民族主義が台頭。嶋田首相ら夢幻会を困らせるも基本的にはその動きに同調していた。
そんな中で、第二次世界大戦、いや植民地帝国主義時代の戦前からの数少ない独立国家の一つ、タイ王国にて一つの式典が催されようとしていた。

ラーマ8世。史実では謎の死を遂げたタイの名君の一人。史実での在位は1935年から1946年の11年間。
一説では第二次世界大戦で枢軸側に参加した事が謎の死亡(暗殺、事故死など諸々あり)を招いたとされるが、この世界では大西洋大津波とその影響によるアメリカ合衆国の崩壊、大日本帝国主導による新太平洋秩序の確立が決定的となったためか、1945年、在位10周年記念を盛大に祝う事が確定した。

450ルルブ:2013/02/11(月) 19:24:29
タイ王国・バンコク
件の国王陛下は家臣らに問う。如何にしてドイツの人種差別政策や成長著しいインドネシア、不穏な動きを見せるインドと付き合うかを。

「大日本帝国はインドネシアとベトナムに飛燕を輸出する気か?」

「シマダ首相やマツオカ外相は公にしませんでしたがそのつもりかと」

外務大臣が答える。
御前会議の場であり、日本軍への協力を声高に叫び、大西洋大津波直前に黙殺され、在中米軍、フィリピンのアジア艦隊が続けて壊滅、ハワイ沖海戦とバイオ・ハザード(東南アジア風に言えば大疫病、アメリカ病)にてアメリカ崩壊後に掌を返したように参戦を主張した外務大臣が冷や汗をかきながら報告する。
その原因は実は軍部にある。軍部は予てから夢幻会の親タイ国派閥が早期に肩入れしていたのだが、文民統制を原則とした民主革命を起こしたタイ軍部だ。ある意味で自縄自縛に陥っていた為、日本への支援を効果的に出来なかった。
仮に太平洋戦争、日中戦争勃発直後に対日支援を行うよう議会や王宮(タイは以前王室の力が強い)に働きかければこの様な事態にはならなかったと思っている。
(因みに夢幻会の親タイ派閥のメンバーは2000年代のバンコクやプーケットで遊んだ逆行者が多かったと言う。そして観光大国への経済格差を使った豪遊もう一度というのが本音だろうと思わる。そう言う意味では実に人間的な・・・・欲望溢れる理由だった)

そこで陸軍総司令官が反論する。
彼は熱烈な親日家であり、日本本土では常勝将軍と言われている東条英機の薫陶を受け、タイ陸軍の機甲師団や無線技術の確立に向けて動いている。
若い頃は遠くの欧州に行く事が出来なかったが、それ故に日本独自のアジア支援制度を利用して日本陸軍士官学校へ留学生として赴任していた。
故に祖国の変節(頭では理解しているが)に納得しておらず、タイ外交部の失態を鋭く非難する事で有名である。
今もまた御前会議にも関わらず外務大臣にかみついた。

「ふん、まるで他人事のように言いますな。
・・・・・確かに我が国は列強の侵略を跳ね除けて、日本と同様に独立を維持してきた数少ないアジアの誇りだ。
だが、その誇りを捨てて、アメリカの威光に屈服し、そのアメリカと火事場泥棒の中華民国や奉天軍閥が敗北するや否や明治維新以来の恩人かつ友好国たる日本へまたすり寄る。
これでは『あの』紳士の国と何も変わりは無いのではないですかな?
日本や世界に対する我らの外交信義はどこにあるのでしょうなぁ・・・・外務大臣殿?」

451ルルブ:2013/02/11(月) 19:25:14
屈辱に肩を震わせる外務大臣。
あの時、アメリカの参戦で日本と言う国が敗北するのは目に見えていた。少しでも外交や経済を分かるならそれは必然だった。
だが、自然が、大西洋大津波が全てをひっくり返してしまった。それを予見するのは神でもない限り不可能だ。だが、外交も結果が全て。
陸軍総司令官の意見には反論できない。何より、インドネシアやベトナム、フィリピンの独立政権に後れを取っているのも事実。
特にインドネシアが対豪州の為に海空軍力強化を目的に独立以前から日本に接触して、それに乗り出している事を察知できなかった事は致命的と言えた。
国家に真の友、不滅の友人以外ない以上、シャム湾やインド洋への海軍力空軍力展開は国防上必要不可欠な事。
それを指摘されると押し黙るしかない。続けて別の男が口を開く。

「そもそも国王陛下の英断が無ければ我が国は日本と戦端を開く可能性もあったのですぞ?
陛下が戦争勃発寸前に滞在していた日本でかの大日本帝国天皇陛下と会談し、局外中立を公約したからこそ我が国はあの太陽の帝国との決定的な破局を免れた。そうですな?」

海軍総司令官もこれに乗じて文官らを攻撃する。
が、そこで黙ってしまってはタイ6600万人の人民に申し訳が立たない。黙って給料をもらえる立場でないのだ。
それに文官系官僚らにも意地はあるし何より現実を見ていなかったのは軍部ではないのかと言う思いもある。

「しかし海軍総司令官殿。あの時に内務大臣として国政を担当していた者として言わせてもらえればあの時点ではアメリカに与するのが正しい選択だったのだ。
陸軍や海軍力では米軍の方が潜在力で遥かに上回っていた。それを考えると・・・」

水替えけ論。
ああ言えばこう言う。こう言えばああ言う。反論すれば反論に反論する。

(不味いな・・・・こうも軍部と政府の亀裂が大きいとアジアの戦後新秩序で我が国は没落する)

ラーマ8世はその冷静な頭脳で必死に考える。
一体どうすれば良いのか。特に隣国であるインドネシアやベトナムは日本の支援を受けて急成長を遂げようとしている。
新国家と言うカテゴリー故に祖国タイとは異なり日本式官僚団や日本型軍隊の受け入れに抵抗が無い。寧ろ我が国以上に歓迎している。
そして対豪州対策としてのインドネシア、対中華包囲網としてのベトナムなどは格好の狙い目だろう。日本にとっても。

(・・・・ドイツに接近する? いや駄目だ。ドイツの一般親衛隊がロシアや北米で何をしていたかを考えればそれは出来ない。
イギリスか? あの没落する帝国と心中する? 馬鹿を休み休み言え。原爆、富嶽、世界最強の空母機動艦隊、噂に聞く世界最大の戦艦。それを考えれば日本と敵対してはならん。それはだれもが分かっている。
だが、だからこそ第二次世界大戦での我が国の外交的な失態が尾を引いている、か)

百家総論。

452ルルブ:2013/02/11(月) 19:25:48
もはやタイ王家、国王陛下の御前会議であるにも関わらず陸軍、海軍、中堅の親日派閣僚と大臣クラスの対立は過熱し双方の罵声に近い糾弾劇化していた。

「皆の者」

流石に国王陛下が自ら右手を挙げて議論を中断させる仕草をすると全員が一斉に黙る。

「政府、軍部、双方の感情の隔たりが多きことはこの会議最大の収穫だと私は思う。まずはそれを認めよう。
その上でだ。我々は決断しなければならない。ドイツに隷属するか、日本と共闘するか、イギリスと共に沈むか、だ。
戦後世界は日独英、いや、日独の二か国による秩序が基準となる。ならば我が国はどうあるべきか?」

「・・・・陛下」

「・・・・・・」

「うーむ」

「日本かドイツか」

一旦呼吸を置く。そして言葉を続ける。

「まずはイギリスだがこれは真っ先に除外するべきだ。植民地化されかけた事は国民の記憶に根強く、日本を見限った点、更には火事場泥棒の様に北米に兵を派遣した点からかの国は外交として信頼に値しない。
そもそも既にイギリスはインドを手放す以上我が国を直接助ける事は出来なくなるだろう。事実、七つの海を支配した栄光ある英国王立海軍は壊滅した」

頷く海軍総司令官と苦虫を噛み殺しつつも目じりを抑える外務大臣。

「次にドイツだがこれも論外だろう。東欧、ポーランド、ロシア、北米でユダヤ人や有色人種、同胞である筈の白人のスラブ民族に対してどのような扱いをしているかは皆も知っている筈だ」

これには内務大臣と宮内大臣の二人が頷いた。
日本から極秘に送られた北米の収容所の写真は自分達タイ人が、フィリピン人やメキシコ人の様に北米に出稼ぎに行かなくて良かったと心底納得させられたものだった。
仮に有色人種であり有力な国家でもないタイ国の者がドイツの支配下に置かれれば奴隷化されるのは目に見えている。

「ドイツとは政策として相いれず、イギリスは現実面で頼りない。ならば我々は消極的にも積極的にも大日本帝国を選ぶしかない。それは皆も理解しているだろう。
だが、その為には隣国より先にもかの国に誠意と利益を見せるしかないのだ」

その言葉は重くのしかかる。インドネシアは対豪州、ベトナムは対中華、遠く離れたパキスタンは対インド、対イスラム圏、カルフォルニア共和国は対北米とそれぞれ意味がある。
では我がタイ王国は?

「失礼ながら陛下。我がタイはまだ重工業化を成し遂げてはいません。それに軍事力も日本の庇護下になければ無しの飛礫。
何を持って太陽の帝国の民を呼び込むのですか?」

宮内大臣が聞く。だが、ラーマ8世にはある秘策があった。彼はこの国の価値を理解していた。
インドシナ半島の中心に位置し、伝統と豊かな自然環境を持ち、整備された良港と人口6600万人という武器がある事を。

「大臣、思い出せ、この国の地理を。我々の武器は内陸鉄道と海洋観光だ」

そして国王は語った。ベトナムを経由してインド洋に至るまでのルート、更にはビルマ内陸部へのルートをタイ国軍が安全を保障し、日本の資産と技術を利用して国土を発展させる。
またプーケット島を初めとする南国のリゾート開拓を行い日本の富裕層、最終的には賃金格差を活かした大日本帝国の一般臣民を招く。その為に海路と空路を整備する。
無論、向こう30年は我が国は大日本帝国の下働きに甘んじるだろう。だが半世紀後はどうだろうか?
15歳で日本の航空会社に現地雇用された者が半世紀近い時をかけて経営者となりタイのナショナルフラッグ(国家航空)を築けるのではないか?
海路の整備はやがてタイ海軍の仕事となり嫌でもタイ海軍、タイ空軍の強化に繋がるだろう。
鉄道技術の輸入は国内の流通を加速させ更なる発展をもたらす。
ベトナム、ビルマとの安全保障にも役立つであろうし、大量の大日本帝国臣民の観光客受け入れは日本との無言の同盟関係構築にも繋がる。

「・・・・・そして・・・・・日本との経済協力の深化は間接的にあのメヒカの太陽と関係強化にもつながり、ドイツの脅威から我らを保護する盾となるだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これが朕の考えだ」

この日の御前会議を持ってタイ王国は外交方針を決定。
大日本帝国へ観光資源を武器にした外貨誘致政策と史実では2010年代に開始される予定だったインドシナ半島横断道路や横断鉄道の開発、日タイ悲劇の一つ泰緬鉄道のタイ主導の開発が決定。
そしてそれは軍部を通して日本に打診される事となる。

お久しぶりです、ヤン・ウェンリー回想録のルルブです。
タイに遊びに行ってきて彼の地文化に触れたが故に書かせてもらった駄文です。まとめもOKですがよろしければ感想など頂ければ幸いです。

453New ◆QTlJyklQpI:2013/02/11(月) 19:55:29
乙です。タイならではの綱渡り外交ですね。

454名無しさん:2013/02/11(月) 20:07:03
まぁ、日本もインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムとの国家間利害調整にかなり苦労しそうだしなぁ、それに福健、華南、多分出来そうな台湾自治区とか…
本編じゃ、あいつら役に立ってねぇと言われる外務省も早くて五十年、遅くて七十年ぐらいには調整にてんやわんやだろうな

ライかぁ、紫紋もだが、森可成ポジションの副官の死もかなり痛いよなぁ、まぁ、馬鹿な真似して有能な人材を戦死させまくった羅候もあれだが
冷静だと鋭いし、頭もいいけど、沸点低いわ、きれるとどーしよーもないわ酷かったなぁ

455名無しさん:2013/02/11(月) 20:08:07
乙でした。
タイって憂鬱本編でも存在感ないですからね。
小国の悲哀がよく描写されてると思います。

456名無しさん:2013/02/11(月) 20:19:15
ルルブ様乙です。
確かにかの国王陛下も生存フラグ立ってますものねえ。
しかし交通インフラの整備がかなりの前倒しになりますか。
必要な諸々を調達する先は日本しかない訳ですから……これは日本企業にとっても美味しい案件になるかな?

457名無しさん:2013/02/11(月) 20:53:57
日本の状況を考えるにこういう対応をしたタイの軍隊を強化しないわけないですし、
タイの発展が約束されましたね。

まさに歴史のIFという感じですごい面白く、思いっきり正統派SSなきがするんですが、
なぜ中編以上のネタの書き込みスレに書き込んだんでしょうか?
私にはわからなかったんですが、なにかネタでもあったのでしょうか?

(問題があるようでしたら、この書き込みを削除するように依頼しますので言って下さいね。)

458名無しさん:2013/02/11(月) 20:57:55
>>457
きっと続きがあるんですよw

459yukikaze:2013/02/11(月) 21:53:22
ルルブ様乙です。
現状東南アジアにおいて安定した国はタイだけですので、
東南アジアにおける陸海空の交通路の安定を果たすと言えば
日本にとっても益になりますね。
朝鮮ではアホな潰し合いをしていた分、タイに対する評価は
及第点をつけられるかもです。

>>454
軍の最高トップであり、古参中の古参であるが故にライにも諫言でき
師真とも関係良かったと、役職以上の役割果たしていたからなあ。

羅候は宰相の龍諸が嘆いたように、ムラがありすぎた。
優勢な時にはライにも匹敵する名君なんだけど、逆境になると
どうしようもない程の凡君になって、国力をまるで生かし切れんかった。

460ぽち:2013/02/11(月) 22:11:09
ルルブさま、お見事です
大国の動きに翻弄される小国の悲哀が見事に描かれてますね

>羅候
作者いわく「先を見ることが出来るようになったライと出来るようにならなかった羅候の差」
ともに同等同格の優秀な軍師を持ちながらその軍師が「居なくなる」事もありうるので自分でも考える事をやめなかった雷と
(太助が戦死した事により「誰であろうと自分のそばから居なくなることがありうる」と思うようになった)
姜子昌を信頼しすぎるあまり自分で物を考えず短絡的に感情だけで行動するようになった羅候

だそうで

461名無しさん:2013/02/11(月) 22:19:12
タイは綱渡りでも弱小国なりに地理的状況を生かし独立を保った。
タイとの友好は外交を学ぶ機会になる。
国の年季、外交手腕を考えるとタイは日本勢力圏でNo.2になれる気がします。

朝鮮が史実韓国並みの醜態をタイにぶつけそうです。

462名無しさん:2013/02/11(月) 22:27:11
>>461
豊かさでカリフォルニア
近さで福建
人口でインドネシア

No2になろうと思ったら、この三国をなんとか出し抜かないといけないわけだけれど、さすがに厳しくないかね?

463名無しさん:2013/02/11(月) 22:47:17
カリフォルニア・インドネシア・ベトナムと比較してタイの重要性は低そうですから
No2どころか5位以内に入るかも厳しい所かも
ベトナム・インドネシアは最初こそタイと比較すれば劣勢ですけど、地理的重要性と日本の行政指導などを欧州の植民地だっため
行政組織が不足していることから抵抗が少なく導入できる利点がありますし
インドネシアは2000年代に入れば人口は2億人代のうえ、資源も豊富ですし

464名無しさん:2013/02/11(月) 22:51:09
カンボジアとかどうなるかな?クメルルージュないから史実よか遥かにまともになりそうだが
アフリカ、中東で問題になってるが東南アジアもアジアで民族問題はかなりあるんだよなぁ

465ぽち:2013/02/11(月) 22:59:36
>>446
私の聞いた話ではコミックス部分だけらしいです
あと同人誌で続編が書かれたらしいですがどの辺まで書かれたのか不明
伍長閣下の話なら他所ですが「やる夫がフューラーになるようです」が超面白いのでお勧め

466名無しさん:2013/02/11(月) 23:17:38
加州は北米における最前線で軍事に取られがちだし、日本の爆弾を引き受けている。旧敵国だけに一般資本の導入で不利になる。
インドネシアは人口故に意思統一、制度の徹底が難しい。一から作らなければならない新興国だから全ての面で人材が不足している。
福建は中華の流民を優先して対処しなくてはならない。

タイ福建の国境安定、加州の国政安定、インドネシアの人材が育つまでが勝負になるけど、No.2が狙える位置に有ると思う。

467名無しさん:2013/02/11(月) 23:26:36
>>466
そういう訳でも無いぞ。
タイはミャンマー、ラオス、カンボジアの何れとも国境紛争を抱えている。
そしてこのうちラオスとカンボジアは日本が購入後独立させる形。ミャンマーも既に日本が入り込み始めていると予想される。
日本がこれらの地域を掌握したことで主張地域を得ようと勝手な行動を起こしたり日本政府に要求する様な事態になれば終わりだ。
しかも、当時のタイにはそれをしでかしかねない面があるんだよ。
イギリスとフランスという東西の重しが丁度外れたんだから。

468ぽち:2013/02/11(月) 23:31:32
・・・・・・・・そういえば水島上等兵は元気だろうか

469名無しさん:2013/02/11(月) 23:33:36
>>465
そうでしたか。回答ありがとうございます

470ルルブ:2013/02/12(火) 00:05:39
タイ王国の事情・『遠き誓いの果てに』

タイ王国から使者が派遣された。それも王族、史実のラーマ9世が全権委任の代表であり、これには流石の外交下手の大日本帝国外務省も本腰を入れざる得なかった。
何せ次期王位継承権者の一人である。
しかも史実を知る夢幻会のメンバーから見てクーデターを無血で集結させるカリスマ性を持ったタイ王国の英雄王だ。
馬鹿な木端役人など派遣しようものなら東南アジアの真っただ中に親独政権(しかも有色人種)の国家が出来かねない。
ここにきて夢幻会は急遽会合を開いた。

「白洲君から報告は聞いたかね?」

宮様が発言する。いつもの彼では無い。転生したとはいえ皇族として生きてきた彼だ。
そしてラーマ9世の決意が並々ならぬモノだと言う事も分かった。(以後はラーマ殿下と統一する)
それに辻大蔵大臣が対応する。

「はい、彼らは我が国の援助を求めています。それも大規模な公共投資を」

「公共投資? 王族の殿下自らが? 冗談では無いのですかな?」

「いえ、冗談では無いです。
既にトヨタや鹿島、三菱、三井、住友らこちらの経団連上層部と会談を組み込んでいる事が発覚しております。
詳細は情報部の村中大佐から。ああ、これです。資料の12ページをご覧ください。若造と侮ってはいけませんよ、この代表団は中々のやり手です。
伊達にタイ王国の王族ではありません。現国王ラーマ8世から何らかの密命、或は厳命を帯びていると考えるべきではないでしょうか?」

「しかし・・・・王族ですぞ?」

それでも山本海相が聞き返す。彼は逆行者では無く純粋な軍人であり天皇や皇室に仕える事に忠義を見出すタイプの昭和の軍人。
彼から見れば皇太子殿下に当たる人物が他国の官僚や企業に頭を下げにくると言うのがいまいち理解できないのだろう。
この点、逆行者であり中小企業などの経理や営業を経験している同期とは異なると言える。山本五十六にとって皇族=絶対尊重であり、決して外交官の様な真似をする立場では無いのだから。

「・・・・辻大臣、本当にこの方が全権代表なのですか? 裏で操っている者がいるのではないのですか?」

そこで嶋田首相が山本の袖を引っ張る。

(なんだ?)

(今は報告を聞こう。ラーマ殿下が何を・・・・本当は何を目的に来日したかは分からないがそれを調べるのが外務省と宮内庁の仕事だ。
今の我々はそれを知る事しか出来ないのだからな。とりあえず、湯から上がろうか)

因みにここは夢幻会が使っている北陸地方石川県にある和倉温泉の保養地。

471ルルブ:2013/02/12(火) 00:06:11
さて彼らがなぜ東京を離れてこんな地にまでいるかと言う事少しだけ説明させてもらおう。
日ソ貿易、つまりシベリア=ウラジオストック=舞鶴間だけでなく、拡張中のウラジオストック=金沢港を使った日ソ貿易の活性化、つまり古代の日本海航路の再現を行うための現地視察中である。
また新幹線こそできてないが、北陸本線複々線化、北陸方面の軍民共同空港である小松空港の強化と言う目的もある。
この世界に史実で日本や世界を散々悩ませた北朝鮮は存在しないが、逆にソ連は健在であるし(無論、名前だけ、という意味もあるが)、大韓帝国からの国外逃亡者=難民もいる。更に逆行者にとって3.11を経験した者の中に、東南海大地震で東京=大阪間の新幹線や東海道の寸断による国家経済の崩壊をシュミレートした者もいた。そしてそれを上層部に命がけで上げた。
その試案から提出された被害。それは大日本帝国全体にとって悪夢以外の何物でもなく、この事から未来を知る夢幻会とそのアドバンテージ故に、彼らは関東=甲信越=北陸=近畿流通網の確立(北回りルート)を望んだからである。

ちなみに何故温泉にまで来たかと言うと、ある構成員の、「首相らが電撃的に現地に行けば東京の連中もやる気出るんじゃねぇの? ついでに骨休めすればよくねぇかな?」という一言が決め手となった。
その結果、辻(財務)、山本(日本海方面防衛)、宮様(箔付け)、嶋田(自治体との調整役兼客寄せパンダ)らが保養も兼ねて和倉温泉を訪れた。
後に分かったが、この逆行者、前世は石川県出身であった。



そんな中の史実のラーマ9世の電撃訪問。現在は宮内庁と外務省の白洲次郎、皇太子殿下が必死に対応しているが東京からは直ぐに帰れと矢の催促であり、先に戻ってラーマ殿下の対応をするべく、小松からチャーター機と護衛機を使い羽田空港に帰還する嶋田。そして帝国ホテルに向かうべくゲートに降り立った嶋田は驚くべき光景を目にした。
そこには帝国警察と明らかに外国人のSPと思われる人物が白を基調とした服を着た青年を護衛しながら待っていたのだ。

「ハジメマシテ、わたしハこくおうへいかノみょうだいヲうケテきマシタ、『プーミポンアドゥンラヤデート』デス。だいにほんていこくノきゅうこくノえいゆうニオ会イデキテこうえいデス」

と片言の日本語、だが誠意のこもった言葉で挨拶してきた。
護衛に囲まれてはいた、だが、アメリカを滅ぼし、中国を分断し、メキシコを焼いた男を、アドルフ・ヒトラーさえ勝てない、ヨシフ・スターリンを葬ったとも言われる大日本帝国の独裁者を前にもこの青年はしっかりと自らの足で地に立ち、語りかけてきた。

「ニィー・ゴー・チェン(こちらこそ)、ジャオ・シャーイ(王子殿下)」

咄嗟にタイ語で返す。昔タイ語の授業を受けていた甲斐があった。そしてそれに驚くラーマ殿下。それはそうだ。
世界最大の日ノ本ノ大帝国の宰相が、東南アジアの後進国の言葉を喋ったのだ。
これだけでも大日本帝国に来た甲斐があったものだ、と後にラーマ9世は身近らの妻子に述べている。

472ルルブ:2013/02/12(火) 00:07:30
3日後。帝国ホテル。
この時のラーマ殿下の外交手腕と白洲次郎の能力はかみ合った。本来バラバラで行われる筈の経済界との会合と政界との会合を同じ日、同じ時間、同じ場所で行ったのだ。
ちなみにデスマーチ嶋田の異名もさらに高まったが、この点は内務省の阿部大臣の活躍があったと言える。
無論現場は帝国ホテル中にSPを、非常事態に備えて厚木に展開しているヘリコプター部隊を、横須賀にはラーマ殿下らの避難用に軽巡洋艦と駆逐艦の部隊が展開していた。
そしてここで軍部に負けてたまるかと言う気迫に鬼気迫る外務省らは外務次官らにタイ語、英語の専門家を派遣、宮内庁も日本の皇族に準ずる、否、まったく同じ対応を行った。
この辺りは松岡外相と牧野宮内庁長官の強い意向があった。
第一だ、このプレゼンテーションはラーマ殿下自ら行う。そしてその後の晩餐会には今上天皇陛下がご臨席するのだ。手を抜く訳にはいかない。
これは大日本帝国の面子もかかっている。ある意味で国家の面子と言うのは最大の利害関係を生み出すし外交の武器になるので、以後に続くであろう東南アジア各国への訪日対策の試案として行われている。

そしてプレゼンが始まった。

「我がタイ王国は以下のプランを提案します。それはインドシナ半島横断道路、横断鉄道の建設です」

ざわめく日本側。

「ご列席の方々にはこの件に関してご不明な点、ご不安な点があるのは分かります。
大日本帝国の方々もご存知の通りインドシナ半島はメコン川などの大河川があり交通の障害となっております。また我が国が隣国であるベトナム、カンボジア、インドネシア、英領マレー半島、英領ビルマと外交問題、国境紛争を抱えている事は重々承知の上であります」

それ見た事か。
所詮は田舎国家ではないか?
邦人の安全を守れるのか?
確かに利益は出そうだが内陸部開拓の意味はあるのか?
犠牲が出た場合にタイ王国は我が帝国に補償をする気はあるのか?
福建との国境線はどうなる?
タイ国軍はそもそも戦えるのか?
国境の安定しない地域に家族を派遣できん。
先ずは国内を安定してもらわない事には。
暴走しないと言う保障がどこにある? 英仏は撤退するのだぞ? その時の怨念や怒りに現地軍が暴走したら利権も何もかも無くなる。

ざわめきが大きくなる。だが、それも一部の者達には違った。
内陸部にある銅鉱山の存在を知る逆行者、多彩な植物からとれるバイオテクノロジー。つまりは遺伝子工学の宝庫。
更には東南アジアにおける君主国家として安定した国家の存在。君主国家ならばアナスタシア皇女の様な婚姻同盟も可能だという政治家の判断。
しかも一部の聡い者は賃金格差の利点を見出した。

『衣服などの軽工業はタイ人に任せれば良いのではないか? そうすれば人件費も浮く』

何の事は無い、1990年代の中国をタイで再現しようと言う考えだ。
が、ラーマ殿下にとってはそれも良い。

(この国の、日本円は今や世界最大の通貨であり最も安定した基軸通貨だ。
外貨として入ってくれば日本以外との貿易にも役立つ。それに衣服とはいえ工場などの工業化を後押ししてくれる。工業化には電力が必要であり一度日本企業を利権で引きずり込めばそう簡単には撤退できない筈だ。
工場も電力がいる。更に働き手が出来れば多く人間が収入を得る。その収入が国内の経済を活性化させ経済を回す。
それが可能な筈だ。大日本帝国から出来うる限りの支援と投資、そして大量の書物にノウハウを手に入れる!!)

473ルルブ:2013/02/12(火) 00:08:17
だが、タイ利権を悟った聡明な者、それはごく一部の者だけ。大多数は利益よりも犠牲や不透明な現実に押し潰されて話を聞こうとしなくなりつつある。
そもそも東南アジアを武力制圧しろと言った連中も中に入るのだ。そう簡単にタイ側の思惑に乗る筈も無い。
それを察知するラーマ殿下。会場は非常に懐疑的だ。タイに投資するくらいならカルフォルニアやインドネシア、ベトナム、更には漸く安定した台湾(純軍事的という意味で)、南太平洋の委任統治領や北海道などの国内に目を向けるべきだろう。
そう言う囁きがあたりを充満する。
嶋田らもこの空気は不味いなと思うのだが、ここで嶋田や閣僚が経済界に圧力を加えては後の世代に悪例を残す。
政界の権力者が諸外国の前で自国経済を統制すると言う悪例が。
確かに統制が必要な時もあるだろうがそれを国外の、しかも殿下と尊称がつく王族の前でやって良い事では無い。
だがラーマ8世の厳命と祖国タイへの愛と未来への理想に燃える若者は必死だった。殆ど喋れない片言の日本語で話しかけ、時には頭まで下げようとして慌てて日タイ双方の侍従らに止められる。
だが、経済界の人間、というより既得権を既に持つ者は興味を失いつつあった。そもそもこの会合とて帝国最大の実力者嶋田総理に名前を覚えてもらいたいが為だと言う人間が多い。
それでも必死にアプローチするラーマ殿下。



「しかし我が国は・・・・は?」

その時だった。一人の日本人実業家が手を挙げていた。

「失礼ですが・・・・貴方は?」

彼の事前に配布されたリストに彼の顔写真は無かった。因みに驚いたが写真もカラー写真だった。

(半身不随とはいえあのアメリカに勝てるわけだ。)

あのアルバムを見せられて彼はそう思った。
とにかく外務省の役人はそれを通訳する。因みにラーマ殿下も英語は話せる。
彼が生まれた時はアメリカ合衆国と大英帝国が世界の覇権を握っていたのだ。
大西洋大津波が無ければ今も世界共通の公用語は英語だったろう。
因みに現在は日本語とドイツ語が幅を利かせており、次に英語と言う順番である。東南アジアは言うまでもなく日本語重視だ。
そして今手を挙げた彼は普通の姿をしていた。招待客には見えない。当然だ、彼は正確にはスーツを着て何食わぬ顔で紛れ込んだと言うのが正しいのだから。
その姿を見て嶋田は思った。

(この青年は誰だろう?)

と。そして次の瞬間、口に含んだお茶を吹き出しそうになる。

「殿下、私は井深大、イブカマサル、と申します。ソニーの共同経営者をやらせてもらっております」

それはまだ無名の存在。
だが史実ではウォークマン、プレイステーションを初め世界中に日本製品を売り込んだ、メイド・イン・ジャパンの先駆け。
彼は独自に学習した英語で語りかけた。
これからの世界はどうあるべきか。軍需に偏った、偏見と争いに満ちた世界で我々はどうあるべきか。
それは理想だったかもしれない。だが、青臭い青年が語るからこそ意義のある理想だっただろう。
彼は無名だ。故に夢幻会の事も知らない。ソニーからの転生者も居たかもしれないが少なくとも会合の議題に上った事は無かった。
それに彼らが活躍するのは1950年代以降。いわばノーマークだ。
だが、彼はその行動力でここに来た。もしもこの中の誰かに睨まれればそこで企業家としての命は終わりなのだろうに。それを恐れなかった。
そして井深大、その瞳は決して夢幻会のメンバーと変わらない。彼もまた夢を追う、諦めを知らない人間。

474ルルブ:2013/02/12(火) 00:09:10
「自分は思うのです。誰もが参加しない。だからこそ、参加するべきであると」

沈黙。

「失礼ですが・・・・ソニーでしたか・・・・貴社の得意分野は?」

笑顔。

「電気です。いえ、全てです」

即答に困惑するラーマ殿下。

「申し訳ありませんが我が国が欲しいのは・・・・正直に言いまして土木の技術です。
申し出はありがたい。ですが貴社では報酬を用意する事さえ難しいかと思いますが?
しかも我が国の民はラジオさえ満足に持ってないのです。カラーテレビ放送がなされている貴国とは何もかも違うのですよ?」

が、その時の井深はにやりとわらって第二部と印刷されたパンフレットを取り出す。
会場中に響くようにそれを叩く。パン!! 小気味いい音が会場に響いた。

「そうでしょうか? 確かこの会合の第二部ではお国の海洋観光資源も開発対象なのでしょう?
その観光地で音楽も聞けない様では、帝国の、いえ、世界から人は集まらないと愚考します。
それに、殿下。
無いのならば作れば良い、そう言ったのは殿下御自身では無かったのですか?
なるほどなるほどラジオが無い? 電気が無い? 技術が無い?
よろしいでしょう、ならば我がソニーのラジオが貴国を席巻させて頂く。
そしてソニーのラジオが一人一台持った暁には、我がソニーのカラーテレビがタイ王国と帝国を繋ぎましょう」

それは夢。そして律儀にこれを翻訳した外務省の人間。
気が付いたら目の色を変えた者がいた。何やら考える者もいた。そして彼らに共通するのは決まっていた。



(・・・・・これが本当の日本人。俺たち平成の日本の基礎を築いた先人たち。あの、本当の焦土と化した日本を70年で世界でも最も豊かな国に変えた人々)

嶋田は漸く思い出した。
なんとこのメンバーの中には松下幸之助をはじめ日本を代表する大企業を築いた人が幾人もいた事を。若いから気が付かなかった。
だが、それが良い。1905年、この世界に転生した自分。
いつの間にか伝説の人間と思っていた彼らより年を取ってしまった。もう会う事もないと思った。だが、それでも彼らは居た。現実に。
自分達が変えてしまった歴史の中で。嶋田は知らない。知ってはならない。
だが知りたいとも思った。これからの日本を。この若き無名の偉人達が作り出す、史実とは異なる『ジパング』を。



その沈黙を破ったのはラーマ殿下だった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我がタイ王国の6600万人の民の為にこの未曾有の大事業を引き受けてくれますか?」

「少なくとも、我々日本人は諦めませんな」


その言葉が後に歴史を変える切っ掛けとなった事を、四半世紀の時を経過してその場に居た全ての者が知る。



ちょっと皆さんの反響が怖いですが、第二話です。こちらはネタと言う事で尊敬する経営者に登場してもらいました。
タイのクーデターももう数年前ですね。時がたつのも早いものです。
またの感想があれば幸いです。どなたか第一話、第二話をまとめにUPしてくれば幸いです。
読んで頂きありがとうございます。しかも皆様の貴重なご意見まで頂き感謝の極みです。

475名無しさん:2013/02/12(火) 00:28:32
ルルブさん激しく乙です!

思わず拳を握り締めてしまうような熱い話、続きを期待せずにはいられませんw

476New ◆QTlJyklQpI:2013/02/12(火) 00:33:29
連続投下乙w。

477 テツ:2013/02/12(火) 00:35:12
乙です
さすが東京通信工業を世界のソニーにした偉大なる井深大
未だに日本の中小企業でしかないのに、その先見性は見事と言わざるを得ない


以下は突っ込み
なんで風呂でレポート用紙めくってるの(汗
宮内庁は戦後組織で、戦前は宮内省ですよ

478石人:2013/02/12(火) 00:48:02
乙です

すごい人が出たなw 続きを期待しております

479名無しさん:2013/02/12(火) 01:40:21
乙!
こういう熱い話は好物です。
これでタイは勢力圏諸国から抜きん出た。

その影でタイ周辺国との国境問題の調停で嶋田達の休日が更に減る事が確定した。

480名無しさん:2013/02/12(火) 01:42:36
乙です
外交を舞台とした熱い展開いいですね
ここでソニー創業者とは意外w

小言ですが、当時のたいの人口は1500万人程度です
また、タイと福建は国境を接していませんし、華南連邦とも接していません

481名無しさん:2013/02/12(火) 01:55:05
アメリカが消滅した以上、地政学的にタイの位置で日本に付かないという選択肢はそもそも無いよね。
ドイツに付いた所でろくに支援も得られぬままに周囲を囲む親日国から格好の標的とされてフルボッコされるだけだし、
それ以前に円ブロックからつまはじきになるから即効経済的に詰む。まだ英国に付いたほうがましなレベル。

井深大は45年の時点で既にソニーを立ち上げてその代表やってる可能性はどの程度あるんだろうか?
史実だと社長就任51年でSONYへの改名は68年だからちょっと違和感が。
夢幻会の干渉が無いならば憂鬱世界ではソニーという社名が誕生しない可能性も高そうだし。

あと
×シュミレート
○シミュレート

482名無しさん:2013/02/12(火) 01:57:58
乙でした。
これは読み応えがありました。

今まで否が応でも歴史を作り直す側に回らざるをえなかった嶋田さんが、
1人の傍観者として、しかも安心感をもって歴史の一場面を見ているところがいいですね。
史実日本の戦後を支えた偉人が史実と同じく(あるいはそれ以上に)活躍してくれるというのは、
夢幻会の人間にとっても感慨一入でしょうねw

483名無しさん:2013/02/12(火) 08:59:18
乙であります。
夢幻会においてこれまで長きにわたって日本を支えてきたメンバーの高齢化はつまり、
史実戦後における偉人達台頭の時でもあるか……感慨深いものです。

484名無しさん:2013/02/12(火) 09:33:00
>少なくとも、我々日本人は諦めませんな

この台詞が凄く格好いい。
夢幻会がやってきた努力が日本人のプライドになっているのかな。
若い人が自国を誇って語れるって状況は本当に素晴らしいと思う。

485名無しさん:2013/02/12(火) 09:37:46
あとさらっと流されているけど、嶋田さんがタイ語で応答しているのも凄いですよね。

日本は他国を見下さない、的なアピールで。
英雄とまで言われる日本の独裁者が、相手の文化に敬意を払っているのですから。
後の時代で嶋田さんの評価が一層上がりそうな予感です。

486名無しさん:2013/02/12(火) 09:44:39
乙だけどルルブさんタイは華南連邦と接していないよ。
ビルマとラオス、カンボジアに囲まれるようになっているからね。
後、人口も鯖読み過ぎかな1500万人から戸籍にのっていない人を加えても誤差いう程度の小規模な人口しかないよ。

>>454
戦後編
>アラスカ、ハワイといった新領土の運営もあるし、台湾、樺太の内地編入も進めなければならない
>「大蔵省や陸軍省では台湾を自治領化したいという声があったそうですが」
>「負担が大きいのが理由です。しかし昨今の異常気象の影響を免れている台湾では安定した食糧生産を行えたという実績から内地への編入は必要だとの意見が強かったので今回のようになりました」

以上の様に台湾は自治区化は明確に否定され内地化つまり本土化されることが決定されているよ。
あくまでも日本領台湾道(県)か日本領台湾八県といった形になるね。

487名無しさん:2013/02/12(火) 19:20:55
乙です

1945年前後ならSonyより東京通信工業の方がそれらしいし、
技術部topの井深さんより、営業topの盛田さんの方が違和感がない
気がします
あと、この時代の技術や日本がタイに出せる程度の金額で、
大河メコン・メナムに橋を架けた上に、山を越えてビルマまで
行くような大規模開発は無理かと思います

488名無しさん:2013/02/12(火) 21:28:05
>>481
例え、日本にくっついた方がいいと分っていても
仮にも他国の王族相手に木端役人を当ててそいつが失礼な行為を行えば、
東南アジア諸国は日本を見限るよ?
所詮は口だけで事実上植民地にするつもりか…と。
そこまでいかなくとも日本は後進国相手だと王族相手ですら失礼な行為を行う国という評価になってしまう。
そうなれば、ドイツや英国の付け入る隙が生まれてしまう。

489名無しさん:2013/02/12(火) 21:33:00
乙です。
突っ込みどころはありますが話の内容として素晴らしいです。
この年代の人たちが今の日本を築いたのですものね。
変わった後の後日談も読んでみたい所です。

490481:2013/02/12(火) 22:27:11
>>488
それ日本側の交渉役に超絶級の馬鹿がいて、なおかつやらかしたあとに日本が何もフォローしないという、
かなりありえない前提の上でしか成立しないよね。

それに外交の現場で言葉を武器にしている連中からしたら、
アホ役人の失言なんて相手から譲歩を引き出すための格好のカードなのに、
破滅的な結果になるのが分かりきってるのに騒ぎ立てて全てをご破算にするようなことをするかな?
とてもそうは思えんのだけど。

そもそも起こりもしていない日本の外交的失態が英独に付く根拠という時点で論理が破綻しているし。

491名無しさん:2013/02/12(火) 22:34:15
>>488
蛮族や朝鮮じゃないんだから、流石に無いな。

個人的な心象で決まるほど外交は適当じゃないよ。
まあ、無駄に関係がこじれるのはあり得るかもしれんが。

492辺境人 ◆WvgPQuc/WQ:2013/02/12(火) 22:56:09
遅ればせながら投稿乙であります!

細かい点で齟齬があれど内容は素晴らしいとしか言いようがないです!
超大国になった憂鬱日本でもベンチャー企業が世界的企業へと躍進する
余地はまだまだあるんですよね。史実におけるあれだけの大物なら夢幻会
としても影ながら支援するだろうし融資も受けられそうですしね。史実と違って
アメリカ進出ではなく東南アジアなあたり色々と面白そうなエピソードが増えそうですw

493名無しさん:2013/02/13(水) 08:34:00
>>490-491
失言というのは交渉で相手方にとっては良いカードになってしまいますからねぇ。
その失言を言った側の外交団が真っ青になることはあれ、言われた側は内面ではガッツポーズを決めているでしょうね。

494名無しさん:2013/02/13(水) 17:07:01
ぽっぽの発言がどれだけの日本人の顔色を変えたことか〜

495名無しさん:2013/02/14(木) 07:23:13
銀英伝とか創竜伝とかでやたら「民主主義は責任を選挙民が負わなければ」って強調する

それはまあ判らんでもないのだがやはり鳩山とかあの辺りを「俺たちの責任」呼ばわりされるのは
どうしても納得いかない

ある意味「他人に責任を押し付けるのに便利」でもあるんだよね民主主義ってシステム

496名無しさん:2013/02/14(木) 09:02:00
そもそも間接民主主義が有権者の意思を代弁するという形で造られているからしゃあない。

497名無しさん:2013/02/14(木) 14:36:59
なんかグローバルスタンダード(笑)賛歌に見える

色々展開が急でやりたい展開だけ書いてる印象かな
他の国ではなく、あえてタイでの事業を選ぶ理由が浅いというか

498名無しさん:2013/02/14(木) 16:51:17
他の日本が独立させる国家群と違って独立を維持した国が王子って大駒使って外交と経済的接近をはかってきた状況への対応って話だからね
実際作中でも日本経済界側はタイじゃなくてもよくねって空気が流れてるし

499名無しさん:2013/02/14(木) 17:08:19
タイである必要性が少ないのが痛いよね。
発展途上でも将来性のある国はたくさんあるし南米諸国や東部インド等も初期インフラは整備されている。
パキスタンなんてカラチという良港にまで恵まれているし。

500名無しさん:2013/02/14(木) 19:45:24
経営者としては慎重になるのが当然な状況で、慎重な人等を未熟みたいに表現してるのもアレだな

501名無しさん:2013/02/14(木) 20:20:55
だから向う見ずな若さが眩しく見える。
あの判断は身の軽い若者じゃないとできない。
大企業やそれなりの規模の企業のドンは成功より失敗しない事の方が重要。

憂鬱日本は労働力は全く足りていないし、休みも取れないけど、何処までも大きくなれると希望に満ちている時代だからというのも有ると思う。
大企業は冒険はできないけど、出来る範囲ならで支援をするになるだろう。

502ルルブ:2013/02/14(木) 23:40:25
タイ王国の事情・『今は亡き我が友へ』

200X年。タイ王国。

「陛下、モリタ様とイブカ様の葬儀が行われます」

侍従長が答える。そして嘗てラーマ殿下の尊称で日本人に親しまれた彼は今、ラーマ9世としてプーケット島の大日本帝国ホテル・プーケット島本店の壇上に立つ。

「彼ら二人が亡くなられて既に数年。今や世界の民でソニーを知らない者は居ない」

集まったタイの国民や東南アジア周辺諸国の要人たちが、そしてソニー、松下電器を初めとした新興企業らの重役、大日本帝国の要人が耳を傾ける。

「朕が青年であった頃、誰もが出来ないと言ったプロジェクトがあった。
正直に言おう。先代国王が提唱したインドシナ横断道路、横断鉄道、タイ・ビルマ鉄道、プーケット島開発は不可能だ。朕もそう思った」

一瞬のざわめきが辺りに広がった。
だが、それを彼のカリスマが抑える。この点は史実のラーマ9世と同じだった。
静かに言葉を紡ぐ王を映すテレビ局の人々。

「しかし、あの日の帝国ホテルで一人の友が言った。誰もやらないからやろう、と」

そして続ける。

「またある故人となった日本の偉人は言った。出来ない理由を探す前に出来る理由を探せ、と」

嘗てこの国は貧しかった。
誰もが明日を生きるのに精一杯で、一年後の事、十年後の事を考える余裕などなかった。
それでも先代の国王、ラーマ8世は考えた。
如何にしてタイと言う国家を豊かにするかと言う事を。如何にしてアメリカ合衆国と中華世界の亡き太平洋の新秩序、大日本帝国の支配する世界で生き抜いていくかを。
その時に思った事が国土大開発計画。インドシナ半島横断網建設計画。

「そして、今は亡き友はあの日私に言った。『少なくとも、我々日本人は諦めません』、そう言った」

パーティ会場を包むのは静かな熱気。バンコクに繋がっているタイ王国王立放送はソニー製の電波塔に電波を乗せてソニー製のカラーテレビにラーマ9世の姿を写し出している。
その視聴率は60%を超えていた。

「タオ島を初めとした離島でさえカラーテレビが普及したのは彼らの、太陽の帝国の民の助力があったからである。
このプーケットに立つホテルもそうであろう。泰緬鉄道やインドシナ鉄道、王都バンコクを走る地下鉄とモノレールもまた日本人の支援のお蔭である」

そこで観衆を見渡す。

「そして、そのきっかけを生んでくれたのが我が友だった」

503ルルブ:2013/02/14(木) 23:41:12
1946年、タイ王国、バンコク王宮、第二謁見室

「貴方がモリタ殿か?」

ラーマ8世が問う。先週、日本航空の日=タイ路線を使ってバンコクに降り立った男は物怖じする事無くラーマ8世に謁見した。
この謁見はラーマ8世が望んだ事により行われた。
タイの掲げた夢想的なプロジェクト。そもそもタイ以外に投資する国はある。それが三菱や三井を初めとした大財閥の考えだった。
例えば旧米国として購買力が高く、日本軍が駐留するカルフォルニア共和国。例えば人口も多く、独立支援と言う巨大な友好関係を築けると考えられるインドネシア。
中華の包囲網であり、華南連邦との関係修繕の為にも経済支援などを行う必要のあるベトナム。
それを押しのけるには卑屈になるしかなかったのかも知れない。タイ王国の持つアドバンテージは戦前からの王政を引いた独立国であると言う事。
これを活かすには王族による宮廷外交が必要だとラーマ8世は判断した。それが後のラーマ9世の訪日外交であり、この度の謁見である。
謁見に来た盛田昭夫に国王は問うた。

「全権大使から話は聞かせてもらった。貴社は我が国のプーケット島開発計画で大量のラジオを行き渡らせると言う。そんな事が可能か?」

国王はある意味で諦めていた。
三菱、倉崎を初めとした日本の大企業はインドシナ半島横断網開発計画には非常に懐疑的である。当然だ。
大企業の主にとっては如何にお家を守る家の方が優先されるのだから。余程切羽詰って無い限りは新興国、しかも内紛を抱えそうな国家に投資などしない。
いや、するだろうが大量の見返り、例えば石油や希少資源の採掘権などを求めるだろう。
それをしなかった盛田昭夫と井深大の決断はラーマ8世をして困惑させた。

「陛下、陛下が不可能だと思うならソニーに撤退命令を下さい。私も海軍に奉職した者です。現実は見ます。
後見人である国王陛下が不可能であると言うならば不可能であると言うしかありません」

その言葉に近衛兵や控えていた大臣らが冷たい視線を浴びせるがそれさえも平然と跳ね返す盛田。
彼にとって、東京通信工業にとってこれこそが分岐点である。
今や大日本帝国は太平洋の覇者となった。その勢力圏は東南アジアを超えインド洋にさえ及ぼうとしている。
しかしながら資本力で劣るベンチャー企業(この言葉の代わりに新興企業、雨後の竹の子企業などとも言われている)には方法が無い。
例えどれ程のリスクがあろうとも夢幻会の手によってある程度の日本本土の国内開発が一段落した今、新興勢力である東京通信工業=ソニー、松下電器などは海外に活路を見出すしかなかったのだろう。
少なくとも夢幻会の活動が、戦後の高度経済成長時代の日本の開発余地をある程度削っていたのは事実であろう。そのしわ寄せが他の新興企業にも来たのだ。



・・・・あの日、たまたまラーマ殿下と嶋田首相を中心とした政財界合同会合を知った井深が駆け込み営業した。

(今を除いていつ飛び立つのだ!!)

後で聞いたらそう感じたらしい。そして井深は独断でラーマ殿下に自らの売り込みを行った。しかも会社名を変えて。

『井深!! 一体お前は何をしたのだ!?』

『失礼だな、我がソニーが羽ばたく為の衣を手に入れてきただけだ』

『ソニー? 何の事だ?』

『ああ、社名だ。新しい社名。東京通信工業なんて日本的な名前じゃ世界の人々に浸透しないだろう?
だったらここは言いやすい言葉でソニーを選んだ。というか、だ。もうソニーで契約して来たから急いで社名を変えるぞ』

『お・・・・・お、お前は馬鹿か!?』

『バカじゃない、大馬鹿野郎だ!!』

504ルルブ:2013/02/14(木) 23:42:46
ラーマ8世はそれを聞いた後、しばし沈黙する。
東京通信工業が、いや、ソニーの持ってきた企画書(どうやったのかは知らないがタイ語だった。文法的な古さはあったがそれだけでもソニーの本気度が理解できる)を読む。

「陸軍総司令官」

「は」

臨席する陸軍総司令官に語りかける。
この場にいるのは陸軍総司令官、宮内大臣、外務大臣、内務大臣、新設された国土開発大臣、そして日本語翻訳役の役人らに近衛兵士。
日本側からは外務省次官とソニーの盛田昭夫、そして外務省と経済産業省の役人たち。
これは外交儀礼から見て明らかに日本がタイと対等ではないと言っているに等しいが、それでも嶋田総理がタイ語でラーマ殿下を応対した事からそれほど問題視されてはいなかった。

「プーケット島開発には工兵部隊を動かせるな?」

それは確認。

「無論です、陛下。工兵部隊はいつでも展開可能です。更にソニーの技術支援で電波塔やラジオの配備も行えます。
無線通信が確立すればプーケット島への直通空路が完成させれます」

即答する陸軍総司令官の回答に満足し、ラーマ8世は説明の為の報告書を置くと皆を睥睨する。

「朕は賭けてみよう。インドネシア、ベトナム、英領マレー、英領ビルマ、華南連邦、福建共和国、カルフォルニア共和国、豪州、フィリピン、インド、パキスタン、そして中華民国。
我がタイの周囲は安定しているとは言い難い。そしてこの国をこのまま埋没してはならん。我が国の民1500万人の為にも、な。
モリタ殿、ソニーの方々よ、そして大日本帝国の次官ら。
どうか我が国と日本の共通の利益の為にプーケット開発に協力してほしい」
そしてプーケット島を中心とした大開発が開始された。
この協定は以下の通りになる。

1、 プーケット島のラジオ、テレビ、無線機は日本製品(実質はソニー製)にする
2、 プーケットに立つ外国人観光客向け建物すべては大日本帝国の臣民が満足するモノ
用意する事。
3、 プーケット島には安全の為、近衛兵2個連隊と特別警察を配備する。

などである。
そしてソニーはタイ王族とのつながりを持ってタイの電器市場を席巻する事になる。
その技術が東南アジア諸国に流れ、発展途上国であるとして出遅れた旧財閥群である大企業を制して世界のソニーが登場するのだが、それはまだまだ先の話であった。



そんな先の話、あの日から何十年も過ぎた未来のある日。ラーマ9世のスピーチが終わりを迎える。

「これをもってイブカ氏とモリタ氏の鎮魂の語りを終わりたい。
そしてラーマ9世の名において彼らと彼らに続いて我が国に偉大なる貢献をしてくれた友邦国、大日本帝国の民全てに感謝の意を表する。アリガトウ」

ラーマ9世は最後にタイ国国民に二人の偉大なる経営者と技術者に黙祷する様に頼んだ。

タイ王国。戦前から独立を保ってきた王国は故意か偶然か神の悪戯か、史実と似た様な観光立国を経由した国家の発展を望んだのである。

505ルルブ:2013/02/14(木) 23:43:16
ある年、ある居酒屋で。

『聞いたか、プーケット島の話』

『聞いたぞ、何でもソニーとかいう新興企業のラジオが凄いらしいな』

『古! ソニーっていまや帝国を代表する企業じゃないか。確かに三菱や倉崎には負けるけど松下とか新興企業群の筆頭だ』

『プーケットで良い思いしたからか?』

『流石にソニーの奴にぶん殴られるぞ。あいつらだって言葉も通じない、水も飲めない場所で必死で営業して多くの努力に末にのし上がったんだからな』

『そう言えば最近は東南アジアの劣悪な気候に耐えられる上にスコールを浴びても動くカメラを作ったらしい』

『ほう・・・・・あ、建設業界と旅行業界の連中がやたらと東南アジアに行っているがそれも意味があるのか?』

『ええ、お前知らないのかよ!?
今な、タイじゃラーマ9世即位3周年記念で日本から5万人の観光客をプーケットに無料で招待するんだぞ!!
お蔭でタイの大使館前はその抽選券を求める人で一杯だ。しかも海での特殊な遊び付きだ!』

『か、海中散歩だっけ? 確かイタリア海軍が使っていた器材らしいけど安全なの? 海の中に何時間もいるなんて滅茶苦茶じゃないかなぁ』

『さ、さあ? 俺にそんなこと聞かれても困る。それも試すんじゃないのか?
確か海軍さんが実用化しているとかしてないとか、おい、そっちの方が詳しいだろ?』

『俺の兄貴は海軍の潜水艦にいたけど結構安全らしい。あと海の中って別世界だそうだ』

『で、肝心のプーケット島でどうなのよ?』

『邦人の安全は凄いらしい。武装した警官がツアー客を守ってくれるし盗難補償もタイ国政府がしてくれるそうだ』

『そこまでやる?』

『まあ、そこまでやらないと他の国に負けるんだろう? それに満鉄、だっけ? あれのインドシナ鉄道もようやく企画書が通ったらしいしな』

『企画書が通るまでに10年か。と言う事は実際に建設が開発されるのはもっと後か。
発案者のラーマ8世さんは見れなかったんだな。王宮内部での謎の事故死だっけ? 怖いよな』

『まあ、プーケットは泰緬鉄道や王宮のごたごた、インドシナ半島横断計画とかは関係ないよ。
なんて言ったって国王陛下お抱えの近衛兵が俺たちを護衛してくれるし、食べ物は全て加熱するし、ホテルは全部日本の技術を利用しているし、ラジオもテレビもある。
・・・・・・・・・・・それに女、も、だ、どうだ、行きたいだろう? 日本だけじゃなくアジアや太平洋全域から人が集まりだしているんだぞ!』

『おまえ・・・・・こんどお前の奥さんにちくってやろう』

『な!?』



タイ王国の事情 〜終〜


これにて『タイ王国の事情』を終わらせて頂きます。
泰緬鉄道、インドシナ横断道路などは技術的にも資金的にも国力的にも出来なかったが、プーケット島開発だけは成功した、成功しつつあるという感じでこの物語は終わりです。
そして皆様の予想外の反響のデカさにビビりまくりのチキン野郎、ルルブでした。
タイの人口は現代の人口をそのまま使ったので多すぎたらしく、誤字脱字もあり申し訳ないです。
なお、この作品は作者が初めて行った海外旅行と言う事でタイに過剰なバイアスがかかっている事を宣言しつつお詫びします。まあ本編次第では削除依頼も出すかもしれません。
それではみなさん、またお会いしましょう。サワディーカップ(さようなら)

506New ◆QTlJyklQpI:2013/02/15(金) 00:52:15
乙です。やはりプーケット以外は・・・・・支援にしてもあの辺りのヒ素入り水質対策
が優先かな。

507休日:2013/02/15(金) 01:21:46
乙でした
タイはプーケットを皮切りに緩やかながら、一歩一歩前へと進んでいきそうですね

508ひゅうが:2013/02/15(金) 02:52:52
お疲れ様です。
未来への希望は発展の原動力ですね。

509名無しさん:2013/02/15(金) 05:16:17
>>446
同人誌では主人公が投獄されて
暇だからあの本書きそうな所まで行ったよ

510名無しさん:2013/02/15(金) 15:30:17
プーケットしか開発に成功しなかったのは仕方が無いなぁ。
ヒ素入り水質の改善とかかなり問題が多い国だから。
それよりもベトナムやカンボジア、ミャンマー、インドネシアの開発に大企業は向かってしまうよなぁ。
資源は豊富で英国が整備してくれた最低限のインフラや良港に恵まれていて日本企業が大規模インフラ開発を行うための基盤が十分にそろっている訳だし。
特にミャンマーは少数民族問題対策さえどうにかなれば資源も豊富で食糧生産力も高く国民性も日本人と親和性が高い以上日本が相当手を入れるだろうから大企業も進出しやすいだろうからね。

511辺境人 ◆WvgPQuc/WQ:2013/02/15(金) 22:39:50
乙でした。それでもタイには現在のホンダの工場みたいにソニーの工場が存在して
いるんでしょうね。下手しなくても日本本土よりでかい工場が安い人件費を生かして
トランジスタラジオの組み立て工場としてスタートしてたんかなあ

512名無しさん:2013/02/15(金) 22:54:13
>>510
少数民族問題対策さえって…
その対策が難しいから最近まで長い間難儀してんじゃないか。

513名無しさん:2013/02/15(金) 23:52:39
>>512
独立当初に手を打てなかったのが一番大きい。
次に、第二次世界大戦での英国と日本の現地軍の編成が原因の一端(飽く迄も一端)
戦争などの混乱も無い状態で平和裏に独立するのであれば独立準備期間中に明確に、例えばアメリカや史実インドの様に州ごとの自治権を強い連邦国家にする等、時間をかければ方法はあった。
少なくとも史実インドの様に小規模な衝突はあっても内戦が長々と各地で続く様な事は避けられる。

514ルルブ:2013/02/16(土) 16:50:50
銀河憂鬱伝説外伝 『宇宙(ソラ)を渡る姉妹・壱』

皇紀2750年。

遠い遠い昔。今私の後ろに見える青き惑星の中で。
冬戦争から始まり、遣欧艦隊を経由して、大西洋大津波と言う地球規模の大災害から既に150年。
最終的に太平洋戦争と呼ばれた太平洋の覇者を決める戦争は日本の勝利に終わり、150年の時を経過した今、夢幻会の名前を知る者も少なくなった。
過去の英霊たちは時代の必然故に、皆この世界を去り、哀愁が漂う。
だが、過去からの系譜が途絶えた訳では無かった。

皇紀2650年。人類史上初の人口宇宙ステーション『きぼう』が完成。
居住人口100名程度ながらも、大日本帝国を盟主とする太平洋諸国は人類は史上初めて(地上からの支援があってと言う前書きが付くが)宇宙に人工都市を築き上げた。
それから更に一世紀。人類の生存圏は遂に月にまで達する。
そんな中、ある海の男の系譜を持つ女性が降り立つ。一人は月面都市市長。もう一人はだ日本帝国宇宙軍月面方面軍司令官

「あれが月か。思ったより美しいのだな」

アドルフ・ヒトラーの遺言と言う形で火星への有人着陸に足を取られたドイツに比べ(もっともその結果、ドイツは日本より10年早く惑星間航行システムを開発、実用化した)、月面並び月軌道開発を優先した日本陣営は地球圏周辺に関しては圧倒的なアドバンテージを持っていた。
現在月には、月京市、輝夜市、新月市、世界月面都市の四大都市が展開しており、それぞれの都市がヘリウム3を利用した核融合炉発電、太陽光発電を利用して既にそれぞれ20万人近い人間が住んでいる。
もっとも月の重力の関係から子供の出産は出産専用のスペースコロニーで行う事が義務付けられているが。

「ユーリア姉さん・・・・着いたの?」

父曰く、妹、曽祖父である藤堂守の顔立ちと曾祖母サーシャの金髪を受け継いだ、スターシャは姉、藤堂ユーリアに聞いた。
ロシア系の母を持つユーリア、サーシャ。
地球最後の世界大戦と呼ばれた戦争終了から既に150年。

「ああ、着いた。輝夜だ。見ろ、出迎えの車が来ているぞ。全く、高祖父の明お爺様が知ったら感涙に溺れるのではないかな?
玄孫が宇宙で働き、その内の一人はあの新型、ヤマト級戦艦を中心とした艦隊の一員なのだ。明お爺様の指揮した最後の艦隊が大和を中心とした艦隊だったことを考えると感慨深いものだ。スターシャ、そうは思わないか?」

「・・・・・姉さんのそのくせ、新城さんの影響でしょ? いい加減になおしたら?」

そう言うかいなか、レーザービームにのって往還シャトルが月面都市輝夜第一宇宙港に入港すべく減速をかける。
(因みに何故か知らないが、大日本帝国の首脳部は戦勝国であるが何故か英語を使いたがる。この点は世界七不思議としてあのドイツ第三帝国のアドルフ・ヒトラーさえ納得させた。)

人類は美の女神、アルテミスにまでその姿を現していた。

「姉さんは駐留艦隊分艦隊司令官か、ねえ、クラウスおじさまを困らせては駄目よ?」

クラウスとはソビエト連邦が成立した時に亡命したドイツ系ロシア貴族であり、ナチスドイツが存在するにも拘らず、ドイツ貴族、つまりユンカーである事を誇りに持つクラウス・フォン・メレンティンという40代の男である。
大日本帝国が招集したアジア宇宙開発局に所属し、その経歴を買われ太平洋経済圏で構成される多国籍軍の一員としてこの度、藤堂ユーリア准将

「スターシャ? 私がいつ直衛の癖を真似したのだ? 直衛が真似しているのだよ?」

平然とする姉に肩をすくめる妹。もう何も言うまい。誰だって夫婦の仲に自分から介入したいとは思わないだろう。

(ユーリア姉さんの・・・・・・その首の痣・・・・・あの人が義兄になるかと思うと憂鬱だわ・・・・・でも行き遅れなのは確かなのよね。私も誰か探さないと・・・・・)

ちなみのこの後、藤堂スターシャは世界恐慌前後に来日して帰化した日系ドイツ人の男性と知り合うのだが、それはまた別の話。

銀河への歴史がまた1ページ

515名無しさん:2013/02/16(土) 18:46:30
ルルブ氏乙です

スペースコロニーと月が宇宙進出の主流の日本と、火星という惑星が主流のドイツ
海洋国家と大陸国家のようで面白いです

516ひゅうが:2013/02/16(土) 21:11:39
乙です。
そろそろ続き書かなきゃ…

517休日:2013/02/17(日) 01:07:13
乙です
新城とユーリアが結ばれているのですか
ツンデレ具合がいい感じです

518ルルブ:2013/02/17(日) 08:47:11
銀河憂鬱伝説外伝・月世界都市の総統

月に二番目に建設された人工地下都市、『世界月面都市』。これは日本が建設しドイツが行政権を握る月面唯一の都市である。

皇紀2732年9月、欧州陣営は熱狂的、否、狂信的な歓喜に包まれた。
皇紀2720年代より続けられていた外惑星開発が軌道に乗り、史上初の人口1500名超の超大型宇宙開拓船「エウロパ」「コスモス」「シュテルン」の三隻が竣工。
そして見事、火星に有人基地を、木星からは50トンに及ぶ資源を回収し、2年の行程をかけて地球に凱旋した。
ドイツ第三帝国を縛った、或は方向付け発展させた初代総統のアドルフ・ヒトラーの遺言は果たされたのだ。
これはアジア・太平洋陣営、つまり大日本帝国に衝撃以上の何かをもたらす。時の内閣総理大臣が『欧州情勢は複雑怪奇』といって政権を投げ出しかけた(面白い事に与野党が共同でこの暴挙を全力で止めたが・・・・・笑えない事態である。次の政友会の政権はこの事態収拾に半年もかかった。)。

だが、アドルフ・ヒトラーの夢想が現実となった事には変わりはない。それまで月面開発とコロニー建設で優位に立っていたと思われていた日本側の基盤が揺らいだ。

「ドイツと交渉し、外惑星独占を避けなければならない」

皇紀2726年、広域国家連合会議、通称、大東亜会議の場で、時の大日本帝国内閣総理大臣国場康明は総明言し、事実上の日独雪解けの始まっていた両陣営の更なる接近を行った。
これは、皇紀2720年の月面の超伝導物資射出機(マスドライバー施設)を使った隕石破壊による隕石の地球衝突をかろうじて回避した、『隕石落着事件』の影響もある。
失敗すれば大西洋大津波以上の大災害を巻き起こす事が確実な事件で、あの事件は法王庁ヴァチカン、ムスリム圏、仏教圏など多くの人々が作戦の成功を心から願い、日独共同の軍事作戦であり、皇紀2700年代中盤の大接近に大きな影響を与えたと言われている。

火星への開拓船団技術提供を条件に、日本側(アジア・太平洋側)は自分達のテリトリーである月面都市とラグランジュ1にあるコロニー群(資源衛星債主型コロニー「みらい」「ゆめ」「かなた」)の解放を行った。
そうした中、日独陣営は宇宙開発をある時は熾烈に、ある時は穏やかに行いつつある。
その一環として行われたのが大規模な技術交換。

日本の持つ半永久的な月面・コロニー開発技術。
ドイツの持つ火星、木星への惑星間遠距離航海技術。

その交換。
火星に住む者はまだ1000名ではあり、ドイツ(欧州陣営)が精一杯の努力を傾けている惑星間航行船団が無くなれば餓死するしかない。
この点は自給自足体制を確立させつつある日本側、アジア・太平洋陣営とは対照定期であるが大航海時代の様に木星のヘリウム3などは現在の世界経済の垂涎の的であり、今なおドイツの外貨獲得の最大級の埋蔵資源である。

皇紀2751年2月14日。

世界月面都市は人類が建設した宇宙都市で二番目に古く、それ故に可能な限りの補強と迎撃網が完結されている都市である。この都市は人種のるつぼと化しており、日独双方の陣営が対等に接する数少ない都市だった。行政機構はドイツ・欧州系が、司法・治安は日本・アジア系が、経済界はカルフォルニア共和国が握る事で絶妙なバランスを保っている。
そんな中、火星の人工都市、ジレル出身でドイツ宣伝省最有力の若手ミーゼラ・セレステラは世界月面都市総統(本来なら名称は総統では無く市長なのだが、日本側が実利を取る為に敢えてドイツ側に名前を譲った)であるある人物に会いに行く。

「ん?」

だがそこには女性秘書官らとドイツ宇宙軍の一部が自分の前を遮った。
本来なら行政機関No4である自分を遮る事など出来ない筈なのに、だ。
因みにNo2はお飾りの副総統と影で揶揄されているドイツ内務省出身のレドフ・ヒス(54歳)だ。彼がいるから日本側との摩擦が起きてないと言える。また、地球で採用した奴隷制度も一瞬の油断や不運が死を招く宇宙では採用されてない事も日独の懸け橋となっている。
更に経済界をカルフォルニア人(実際は日独の傀儡ではあるが)が握る事で経済面では150年前に滅び去ったアメリカ合衆国の自由主義、アメリカンドリームが蔓延している為か大きな対立には至っていない。

519ルルブ:2013/02/17(日) 09:09:05
秘書官の一人が困惑し顔で言う。

「その・・・・総統はただいま輝夜市市長とホットラインを通じてお話中であります。厳命により誰も入室させるな、という事ですので・・・・どうかお引き取りを」

申し訳なさそうに言う。が、それが気に入らない。輝夜の新市長は若干34歳の才女。
西暦2000年代、皇紀2650年代からの爆発的かつ恐竜的な医療技術の発展からかまだ20代後半でも通じる女との会話。
それがセレステラの癪に障った。思わず右手を使い身振りで退かせようとする。

「お退きなさい!」

その、宣伝省エリートらしからぬ普段冷静な彼女とは思えない言葉に秘書官らが戸惑う。
それに見かねたのか、日本側の代表として治安担当者として共に輝夜市から派遣されてきた新城直衛大佐が頷く。

因みに宇宙艦隊の比率は日本陣営3対ドイツ陣営1でドイツが劣勢。これは惑星間航行船団開発に技術と資金を取られた事に原因がある。
もっとも皇紀2720年代の成功により内情は大きく変貌。機動力と数に勝るアジア・太平洋宇宙軍と質と攻撃力に勝るドイツ・欧州軍の二つだ。
余談だが、皇紀2750年代になり、この時点で大英帝国は完全に埋没し、アジア陣営の一員、対欧州橋頭保としての地位しか与えられてなかった。
もっともコロニー開発や新月面都市の開発は英国人らしい腹黒さで介入しており、復権を望む油断ならない連中と言うのが日独並び両陣営加盟国の判断であった。
閑話休題

新城大佐が開けるよう頷き、それを見て自分たちの責任問題にはならないと感じたのか、護衛の兵士らと世界月面都市総統府秘書官らはドアを開けた。
そこで一番先に目にした光景として、ドイツ製の大型TPC(TV、史実のスマート・フォン、PCを融合させたもの)が母なる地球を写し出し、日本製品の立体映像投影機の太陽系の模型星図を飾ってあり、ドイツの西暦1990年代に発生した第5次独ソ紛争(日本名。ドイツ名は鎮圧戦闘アイン作戦)のレオパルド2が飾ってあった。
逆に総統専用デスクには羽ペンをモチーフにした万年筆とノート型PC、日独翻訳時点、各種レポートが整理されて置かれていた。
そしてスイス製の特注の腕時計をした、灰色を基調とした男が古風な(19世紀型の、中身は22世紀型の)電話で通話していたのだった。

『いや、君がそう言うならそうなのだろう。ああ、姉君の藤堂ユーリア准将もまもなく宇宙海賊掃討から凱旋するそうだな。
おめでとう。何、君が寂しいのではないかと思って電話してね。ほう?それは興味深いな。
レアアースが建設中の『テラ』『アマテラス』の二つで見つかったと言うのは・・・・ふふふ、今度は直に会って話をしてみたい。
なにせ、君は私の憧れの女性だからね。
会える時に会っておかなければ後悔しそうだよ。狂おしい程に君は美しい。
・・・・冗談ではないさ。それに私と番いになるには君程度の優秀さと美貌は必要だと信じているからね・・・・そうだ。ドイツに、この宇宙に下品な者は必要ない。
ん、ああ、どうやら部下が来たようだ。それに君の義兄になるであろう人物も、ね、それではまた後ほど。サヨウナラ」

そう言って電話を切る。上機嫌な総統。これ程上機嫌なのは輝夜市で新輝夜市長就任パーティーで藤堂スターシャに会って以降だろう。
以前サーベルの様な男として怖れられ、畏れられ、恐れられてきたのだ。

「お電話は終わりましたかな? 世界月面都市総統閣下殿?」

新城直衛大佐が不敵に聞く。慇懃無礼も甚だしいがこれが出来るからこそ、先の宇宙海賊300名前後の完全殲滅を指揮したのだ。
彼の特別治安維持部隊にして外骨格採用人型兵器部隊である剣虎大隊は事、月面や小惑星隊、コロニー周辺での戦闘に関しては無類の強さを発揮している。

「ああ終わった、君の義理の妹になるであろう女性は賢いものだ。私は賢い人間大好きでね。君の未来の義妹に心奪われたよ」

「それはそれは。藤堂准将もお喜びになるでしょう、アベルト・デスラー世界月面都市総統閣下」

新城の皮肉めいた追従を聞き、その傍らでセレステラが苦虫を何百匹も噛み殺しているの見ながらアベルト・デスラーはにやりと笑ってフランス産のワインを口に含んだ。

「二人とも飲むかね? 大西洋大津波以前の地球のフランス北部のワインだ。これ一本でシャトル一機が買える」

「頂きます」 「では遠慮なく」

満足気に自らグラスを出して二人にワインを注ぐデスラー。
つい先ほどまで1時間も電話していた輝夜市市長、藤堂スターシャとの楽しいひと時を思い出しながら。


宇宙戦艦ヤマト2199を見て感激し、銀河英雄伝説に感化され、御大を読み返してしまったルルブデス。やっちまった感がありますが基本シリアス+若干のラブコメで行こうと思いますのでよろしくお願いします。

銀河への歴史がまた1ページ

520ひゅうが:2013/02/17(日) 09:16:39
乙です!
月面世界市総統というのでアイアン・スカイとか思ったらデスラー閣下だったw
いい意味で爆笑しました。
瀟洒な総統と凶相の新城さんとはなかなかな対比ですね。

521名無しさん:2013/02/17(日) 12:06:50
乙です
ドイツ陣営と日本陣営が宇宙開拓黎明期に入り、手打ちを行ったようで
それにしても、英国の復活はいつになることやらw

この分だとドイツは銀河系探索ややがては、他銀河探索・開拓を行いそう

522ルルブ:2013/02/19(火) 00:44:44
銀河憂鬱伝説外伝・『総統と女王、ときどき魔王』

あれが新市長だな。そう思いつつ、デスラーはある時の記憶を思い出す。

月面上空にて発生したテロ攻撃。日本宇宙軍月面都市輝夜駐留部隊、第2艦隊所属の駆逐艦「雪風」が探知した5隻の高速宇宙船。
空母「天城」から緊急発進をかける「宙空」。「宙空」宇宙戦闘機(もしも夢幻会のガンヲタが見たらガンダムSEEDのMAメビウスだ、と叫んだだろう。カラーは流石に日本軍らしく史実零式戦闘機52型の濃い緑だった)

それが『世界月面都市』を目指す五隻の武装貨物船を攻撃する。
一方的な誘導弾攻撃を受け撃沈される。二隻。更に千早と呼ばれる強襲揚陸艦から5機の人型兵器が展開、残り三隻を拿捕した。
そして・・・・この時の指揮官である新城大佐は笑顔でデスラーの前に立った。

「自分は新城直衛大佐。この度、月面都市総統のデスラー閣下にご報告したい事がありましたので報告に参上しました」

副官扱いのセラステアと行政官首席補佐官タランの前で新城直衛は非常に残念そうな顔で申告する。

「先の戦いで宇宙海賊は全員が自決。いやはや、自ら窒息死を選ぶとは思いませんでした。
しかも人種は旧東部アメリカ難民と共産党の過激派。手が込んだ事に無反動銃で最期まで抵抗したので装甲服ごとレーザービームで焼き切ってしまい・・・・本来であれば総統閣下の指示を仰ぐべきでしたが・・・・申し訳ありませんな」

そう言う剣虎大隊指揮官の新城直衛大佐。思わずデスラーは言い返す。こちらも余裕綽々という態度で。
新たに宇宙開発省の局員やドイツを盟主とする欧州宇宙軍の緑色の制服とも違う灰色の制服にマントを付けた彼は言った。

「ほう? 本当に彼らは交戦したのかね? 本当は降伏したのではないのかな、新城君?」

「さあ、小官の判断では判断しかねました。彼らはハーグ条約やマカオ条約(別名、傭兵条約)の対象外でしたので」

「録音されたデータでは彼らは命乞いをした様じゃないか。それを君は無視した、違うかね?」

「ふ、彼らはテロリストです。それに事前に配布されたデータバンクと照会したら地球の中華では人身売買に人造麻薬の製造と密造、不法入出国、禁制品の密輸入に警官らの殺害、民間人への暴行、強盗殺人など前科が山の様にあります。
だから私はこう言ってやったのですよ、命ばかりは助けてくれ、と言ってきた首領に」

「何と言ったのかね? 気になるな、大佐」

「君ね、そんな言葉は聞き飽きてるだろう? そして自分のやって来た事を顧みたまえ、と。そのまま強化セラミック製の銃剣を奴の咽喉に突き刺してやりました」

そしてくくくくと狂気のような笑みを浮かべる新城大佐。

「ええ、殺しました。しっかりと微塵の躊躇なく一人残らず・・・・それが何か?」

顔は無表情。下手をすれば軍法会議ものにも関わらずこの男は冷静だった。
冷酷にして臆病者。それが彼の履歴書だった。更に性癖が特殊で女性の首を絞める癖まであると言う。

「ははは。そこまでハッキリ言うとはね。なかなか良い話だったよ、新城大佐。君の行為は正しい。
あの大戦時にアメリカ風邪などという人類絶滅の危機を作り出した新大陸への浮浪者、あまつさえ犯罪組織からのテロリストになった劣等人種など害悪以外の何物でもない。
そうだな、強制労働が『表向き』は宇宙に無い以上、彼らに吸わす空気や水でさえ貴重なのだ。それを理解してもらわないと。それで・・・・肝心の死体は?」

「焼却炉で熱発電に切り替えてます。死体とはいえこの宇宙空間は地球と比べて資源が有限。
何もかもを有効利用しなければなりませんから。という訳で自分は帰ります。死にたくなければ立って下さい、総統閣下。
何しろこれは生存戦争なので。それと・・・・私は臆病者ですよ。ご覧の通り今も右手が震えております。」

右手の白い手袋を外し、震える手を見せる事で自分、新城直衛大佐はアベルト・デスラー総統を敬っていると言う無言のポーズを取る。

「ふ、君は宇宙の魔王、だな」

それに言葉で返す事無く、不敵かつ傲岸不遜な笑みで敬礼し去っていく新城直衛。
そして誰も居なくなった執務室でデスラーは愉快に笑う。

「面白い、どうやら日本人はこの宇宙に狂人を送り込んできたらしい」、と。

523ルルブ:2013/02/19(火) 00:50:23
それから数日後。

皇紀2749年、月面都市群では新任の市長、藤堂スターシャの就任式が行われていた。彼女は持ち前の金髪と黒い瞳を持って多くの殿方を魅了する。

「この度は大日本帝国の代表として、そして地球の代表として就任出来た事を心から感謝します」

そう言うスターシャ。
周りに出来る人だかりはアジア・太平洋経済圏の人間が多い。宇宙に進出したとはいえ、実質、四つある月面都市と三基のスペースコロニーを支配するのは日本なのだ。
如何に『世界月面都市』の行政権を政治上の理由からドイツに譲ったとはいえ宇宙戦艦キリシマを中心とした第3艦隊が『世界月面都市』に進駐している以上、制宙権は日本側にある。
因みに宇宙開発の雄はやはり日独でそれにイギリスがなんとか追従している。答案アジア諸国は日本に、北欧諸国を除く欧州と欧州本国化が進んだ北アフリカはドイツにベッタリデあり、南米地域のみが独自の宇宙開発行っている。
(非公式だが日独英が崩壊した中華とアメリカから宇宙港建設の為に大量の労働力を使い、宇宙にさえ三年間の契約期間を付けて派遣している。宇宙空間での過酷な勤務を三年間終えると好きな国家の市民権を得られるのでその危険性にも関わらず、中華地域や東アメリカからの宇宙移民者は増大の一歩を辿っている。もっとも技術者、行政官、軍人は日独英、欧州、アジア・太平洋圏が独占しているが)

「我が国は各国と共に宇宙開発を進め、人類に無限の可能性を与えたいと思っております。
かつて世界初として、我が国が開発委した三式弾道弾の技術や原子力技術が幸運にも宇宙開発に役立ったのは承知の事実でしょう。
私はこの月世界の更なる発展を望みます。そして月世界の更なる発展は人類の更なる発展に繋がると信じております」

(あの男・・・・虐殺者の汚名も自分から被れるあの男が第2艦隊分艦隊司令官である藤堂ユーリア准将の愛人で噂の剣虎大隊の大佐か。
将来は我がドイツの敵になるやもしれんが・・・・今は良き友として扱おう、うん、あの人だかりか?)

デスラーは人だかりをドイツ武装親衛隊(特例として、世界月面都市総統護衛の為に1個小隊のみ駐留している)を開けさせる。
露骨に嫌な顔をするのは東南アジアの有力国家の一つであるインドネシア人とベトナム人だ。他のアジア圏の人間も白人のデスラーを嫌っている。
大韓帝国の馬鹿はデスラーを『宇宙に相応しくない差別主義者の権化』と公言している。もっともその馬鹿は月面・コロニー定例会議の公式発言から3日後に解任されていなくなったが。

「ドウモハジメマシテ、トウドウ・スターシャ市長。」

日本語で挨拶する。

「Es freut mich Sie kennen zu lernen(お会いできて光栄です) Herr Destler(ヘル・デスラー)」

デスラーとスターシャが握手する。双方とも作り物では無い本物の笑顔を表情に出していたのだがその瞬間、ミーゼラ・セレステラが一瞬だけ敵意を向けた。
だがこれに気が付いた人間は幸か不幸か誰も居なかった。

「ほう、ドイツ語がお上手ですな?」

「そちらこそ、日本語がお上手です」

「フラウをエスコートするのはドイツ男子の嗜み。ましてそれが太陽の帝国の淑女にして彼の大日本帝国海軍の海の家系の血筋を引く女性ならば当然でしょうな」

そう言って藤堂スターシャの右手にキスをする。その優雅さは一朝でつくものでは無かった。
絵になる男と女。まさにその構図が相応しい。

(あら・・・・先手を取られたわね・・・・まあ良いわ・・・・決して致命傷じゃない)

優雅に下がるデスラー。一歩踏み出すスターシャ。

「踊って頂けるかしら、総統閣下?」

「麗しき月の新たなる女王陛下のご命令とあらば謹んで拝命しましょう」

そう言って二人は踊る。それぞれの陣営の取り巻き達を差し置いて。
デスラーとスターシャ。二人の邂逅は何をもたらすのか。そして大日本帝国とドイツ第三帝国の雪解けから数十年。
世界の注目は今や天空の海に向けられていた。

524New ◆QTlJyklQpI:2013/02/19(火) 01:16:32
乙。つまり魔王と総統は平常運転というわけですねw。

525ひゅうが:2013/02/19(火) 09:16:47
乙です。
この新城さんは少し素直ですねw
もしやリア充状態だから角が取れている!?
…失礼しました。
こういうものをみると何か書きたくなりますねw

526名無しさん:2013/02/19(火) 22:05:04
乙です
魔王は普通に過激なようで
憂鬱軸ならわりと普通な行動かもしれないですけど

このまま欧州枢軸と広域国家連合との緩やかな対立と協調が続くのか、それとも居住範囲が広大化するにつれて徐々にバラバラになっていくのか

527ルルブ:2013/02/20(水) 01:20:50
銀河憂鬱伝説外伝・女帝着任

「はいれ」

大日本帝国宇宙軍第三艦隊司令官の沖田十三少将はこの度、二人の将校と面接する事になる。
一人は古代守少佐。先の特別自爆テロ事件で初陣ながらも駆逐艦「雪風」を指揮し、新城直衛大佐指揮下の人型機動兵器『剣虎』12機で編成された剣虎大隊の到着と管制を指揮した有能な人物である。
若干28歳でありながら世界最難関と呼ばれている大日本帝国軍宇宙艦隊の指揮官の一人。

「古代守少佐、入ります」

敬礼する。微塵の隙もない敬礼だ。沖田はこれを見て自分のやんちゃぶりが激しかった若い頃を思い出し内心苦笑いする。
だが、続いて入ってきた女性将官を見て一瞬だが顔を歪めた。

「藤堂ユーリア准将、入室許可を求める」

その言葉に思わず青色のコートを着た守は振り返り見た。
黒のコートに緑のマントを付けた准将が不敵にも恩賜の短刀を片手に沖田提督を睨むかのように見ていた。

(え? 許可を求める? 何を言っているんだこの女性は?)

そう、軍隊にとって上官に反抗するなどあり得ない。仮に下級兵士の上級将校への叛逆を認めれば日露戦争の戦艦ポチョムキンの様になる。
或いは指揮系統が崩壊し、同盟軍であったはずの米軍に対しいて攻撃した中華民国軍の二の舞を演じるだろう。
しかしそれを分っているのか億尾に出さない。

「今なんと言ったかな、准将」

沖田提督も同じ気持ちなのだろう。聞き直す。聞き間違いと信じて。
それを見て口元を右手で一瞬だけ隠し、最敬礼したユーリア。

「着任しました、そう申し上げました。閣下」

世界月面都市の第二軍港に入港している戦艦キリシマが見える大日本帝国軍の提督専用室でユーリアはしれっと言葉を訂正した。

「そうか、聞き間違えかな? 先ほど君は着任の許可を求めると言った気がしたのだがな」

目じりを抑える沖田提督を面白そうな顔で見る金髪の美女。54歳の沖田提督をこうもからかえる39歳の女性。
もっとも外見は鍛えられた肉体美と美容に月給の半分をつぎ込んでいるという噂からか非常に若く見える。5歳年下の妹スターシャと比較しても殆ど遜色ないのは彼女が遺伝子治療を受けたからだろうか?

(或いは東アメリカ帰りなのかもしれない)

古代守は思う。

『東アメリカ帰り』

予想以上の耐性菌の発生によってバイオ・ハザード早期収束に失敗した欧州枢軸並び広域国家連合は中部アメリカに大規模な鉄条網と地雷原、更にはコンクリートによる『城壁』を建設。アメリカに出来た、北米の壁と呼ばれる防壁であった。
ここを正式に通過しないかぎり東部アメリカからの脱出は不可能であった。
ちなみに労働力としての旧アメリカ人はこの壁を合法的に突破した数少ない人数である。ただ、娯楽が無いためか出生率が異常に高い北米地域。
お蔭で中華やソビエト連邦同様、無限に人が湧き出ると豪語する者もいる。主にドイツ一般親衛隊に多いのは詮無きこと。

その東部アメリカに送り込まれる人間も無論いる。カナダ大西洋沿岸地域、ケベック州は定期焼却行為(戦略焼夷爆撃とも呼ぶ)の拠点であり両陣営から人間が派遣されている。

(ならば彼女は遺伝子治療かナノマシーンによる人工抗体作成手術を受けたのかも知れない。或いは自身の一部を機械化しているのかも・・・・そう思うと・・・・)

ふと視線を挙げると藤堂准将がこちら見ていた。そして唇の動きで無言に言う。

「憐れ、かしら? そう思う? 古代少佐」

尚、この皇紀2700年代、三菱が開発したYSシリーズは既に地球を音速で突破し、倉崎らが開発した往還機は2時間でドイツの、否、欧州枢軸の首都『ゲルマニア』と広域国家連合(大日本帝国・アジア・太平洋連合)の首都『東京』を結んでいる。

(心を読まれた!?)

そう思った。
事実、彼女は抗ウィルス薬品を使用している為、その副作用を抑えると言う名目で多額の軍部から資金援助がおこなわれている。
因みに女性には慮辱以外の何物でもない検査をパスして宇宙に上がってきた。そう言う意味では彼女の図太さは北米免疫戦争の後遺症なのだろう。

「やめたまえ、准将。とにかくだ、我が月面方面軍第三艦隊は君ら二人の着任を歓迎する。
准将は第三艦隊第二戦隊旗艦妙高に、少佐は引き続き雪風の指揮を取る事。尚、雪風は第一戦隊所属とする」

沖田提督が解散命令を出し、退出する二人。
その時だった、守は肩を鷲掴みにされ廊下の壁に叩きつけられた。

「私に聞きたい事があるのでしょ? 古代少佐。それはそうよね、宇宙艦隊司令長官の土方竜大将が56歳、沖田十三少将は54歳、なのに私は39歳で准将。しかも女。
やましい事をしたのではないか、何か理由があるかのか、そう思っているのではなくて?」

528ルルブ:2013/02/20(水) 01:24:37
古代守が藤堂ユーリアに詰問されていた頃、二人が退出した頃を見計らってキリシマ艦長の山南大佐が提督室に入室した。

「失礼します」

「うん?・・・・ああ。山南君か」

沖田は読んでいた書類を片付ける。書類には火星地球化計画と書かれていた。更には新造戦艦ヤマト級の建艦状況も詳細に乗っていた。

広域国家連合側、つまり大日本帝国宇宙軍最初の惑星間航行可能戦艦は第二次世界大戦、太平洋戦争以後、つまり戦後建艦された史上最大の海上戦艦「大和」から名前を取る事になっている。
それだけ期待がこもっているのだろう。その指揮官は誰になるかは分からないが。下手をすれば欧州宇宙軍の三隻の惑星間輸送艦を追撃、撃沈するのだ。
しかもこの広大な宇宙空間で、である。そして火星圏まで自らの領域を広げるという重要な任務を帯びていた。(この時点で広域国家連合側は欧州枢軸の三隻を単なる輸送船としか考えてなかった)

「あの女性将官の事でお聞きしたい事があります」

女性将官。言うまでもない。あの藤堂明海軍中将の子孫、藤堂守空相の直系の孫。

「彼女は優秀でしょう。何せこの宇宙艦隊で40前の将官などありえなかったのですから。しかしあの傲岸不遜さは組織人としてもありえません。
何か理由があるのではないのですか?
彼女の妹、藤堂スターシャが輝夜市市長の職にある事と何関係があるのではないか、或は芹沢宙相と肉体関係にあると言う噂もあります。
沖田提督、正直に言いまして信用できない、というのが部下たちの意見です。自分は色眼鏡で彼女を見る気はありませんが艦隊の雰囲気を伝える必要はあると思い、お時間を貰いに来ました」

沈黙する。そして一通のメモリーディスクを出すとタッチパネル式の携帯タブレットを起動する。
夢幻会が進めた技術革新で21世紀の技術も20世紀後半には導入され、21世紀も終わりを迎える2090年、つまり皇紀2750年には恐竜的な大進化を遂げていた。

「彼女の履歴だ。提督権限で見せるが絶対に公表するな。軍の・・・・・士気に関わる。
そして・・・・君の覚悟も問われる。君がこれを見て口外するのならば私は君に厳罰を持って対応しなければならない」

「提督・・・・それほどまでに重要な情報が?・・・・・了解しました・・・・拝見します。決して口外はしません。これは漢の誓いです」

しばしの沈黙と視線。そしてゆっくりと暗号を打ち込み起動させる沖田。

「分かった。だが、後悔しても良いが決してそれを外に悟らせてはならない。良いな」

無言で頷く。そして見た。
そして後悔する。見た事を。この世界の暗部を。見なくても良いものには見るべきでは無く、臭い物には蓋をしておくべきだったことを。

(好奇心は猫をも殺す・・・・・まさかこの歳になって実感するとは・・・・見るべきでは無かった)

「やはり・・・・見せるべきでは無かったな」

沖田提督が投げやりな表情で、そして沈痛な表情でキリシマ艦長の山南大佐を見つめていた。
其処から逃げる事は許さない、そう言わんばかりに。

529ルルブ:2013/02/20(水) 01:25:51
『藤堂ユーリア
皇紀2711年生まれ。皇紀2726年、義務教育を終了後、大日本帝国士官学校に進学。
皇紀2730年、ハンモックナンバーNo3にて卒業、連合艦隊ハワイ方面軍所属。
皇紀2731年、北米にて大規模な暴動発生。パナマ運河を経由した連合艦隊ならび広域国家連合太平洋艦隊はカリブ海に進出。その際に航空機パイロットとして東部アメリカ爆撃に参加。
同年5月7日、エンジントラブルにより疫病区画ラクーン・シティに不時着。未知のウィルスに感染。
同年9月、イギリス軍SAS6個小隊の護衛の下、戦術爆撃機が戦術核兵器にてラクーン・シティ滅却処分。
その際、藤堂ユーリア中尉、自力で脱出。以後、国際免疫研究所の管理下に置かれる。
尚、その際に藤堂ユーリアは手に入れたウィルスサンプル提供。異例中の異例の三階級特進を受け、皇紀2732年4月1日を持って中佐に昇進する。

以後の経歴は少将以上の階級を持つ者、並び、政務次官、政府閣僚の許可を持つ者の許可ありしものみ閲覧可能。

皇紀2735年。人体実験の被検体として、カリブ海の孤島にある人類存続の為の国際免疫研究所特別研究所にて各種ウィルスを投与。
皇紀2745年、数々の人体実験の功績から劇的な対新型ウィルス抗体完成。これをもって藤堂ユーリアを10年に渡るモルモット生活から解放される。

以下、記録抹消
(その血液を媒介にした特別部隊を編制。東部アメリカへの爆撃、BC兵器開発、そして使用による間引きを強化。通称701部隊の再誕
一方、当人は宇宙艦隊勤務の為の猛勉強と訓練を行う)

以下、記録再会
皇紀2743年、宇宙艦隊勤務資格試験を全て突破。大日本帝国宇宙艦隊第2艦隊「ヒエイ」砲術長として着任。
(私事して、この時期に当時試験部隊であった人型機動兵器中心の剣虎大隊を指揮する新城直衛と接触、交際を始めている)

皇紀2747年、第8次コロニー会戦。この会戦序盤で敵の自棄で放たれたレーザーが旗艦ヒエイの艦橋に被弾。提督ならび艦長は戦死。
なし崩し的に艦隊を掌握、副旗艦である利根艦長のクラウス・フォン・メレンティン中佐の協力により、史上最大の宇宙海賊船団3000名を(実質は宇宙開拓と言う名前の重労働からの逃亡者)を殲滅。
この宇宙海賊船団壊滅、並び第2艦隊の保全の功績を持って大佐に昇進。

(更に政治的野心と不都合な事実(広域国家連合が奴隷制度の様なものを容認していた事)を隠したいと思っていた芹沢中将の裏工作で4週間後に准将に昇進)
皇紀2750年、第三艦隊所属の巡洋艦「妙高」に提督(第三艦隊次席艦隊指揮官)として着任。



読み終わった山南大佐は思った。

(何という人生を歩んできたのだ、この藤堂ユーリアという女性は。
人体実験? 宇宙戦の初陣で首脳部が全滅? しかもそれを利用したという噂に芹沢宙相との肉体関係と言う根も葉もない噂。これではリンチだ!)

端末の電源を消す沖田。
そして告げた。

「分かったかね山南君。決してこの事は口外するな。
口外した場合、君も私も軍法会議、最悪銃殺刑を覚悟しなければならない」

530ルルブ:2013/02/20(水) 01:26:23
一方で古代守は思った。この女性はなんなのだと。この型破りな上官は一体なんなんだと。

「じゅ、准将。ここは提督室の前です。何をムキに・・・・いえ、一体何を怒っているのですか?
そもそも私には分かりません。貴女が一体どんな人間なのか、一体どんな事を考えているのかも」

ふ、女は語った。

「私は私だ。例えあの虐殺の結果、流血の女帝と影で部下が噂していても関係ない。
私は私に敵対する全ての物を粉砕する。一切の例外なく一切合財全てだ、そう、全てな。
見敵必殺、見敵必殺だ。私は命令を下す。それは何も変わらない。我々大日本帝国に反抗する敵は叩いてつぶす。全ての障害へ押し進み粉砕する。
それが例え嘗ての友軍であっても、例えそれが一般市民であっても、例えそれが・・・・・最愛の・・・・・妹・・・・・スターシャであっても・・・・・そして・・・・・我が伴侶の直衛であったとしても、だ!!
敵は倒す。倒さなければならぬ。例えそれが誰であっても! 例えそれが何であっても!!
理解したかしら? これが藤堂ユーリア准将と言う女だ。貴方の間接的な上官になる女だ。理解したならよろしい、下がりなさい」

そう言って古代守の両肩から手を放す。
この間、幸か不幸かだれもこの通路を使わなかった。だからこそこの会話は守の中に残った。
彼には分からなかった。理想に燃え宇宙勤務を志願した古代守に彼女、藤堂ユーリアの生き方は分からなかった。
だが彼女が深い闇を抱いているのだけは分かった。そしてそれに触れたくない、そう思う。



山南が退出した後で沖田はPTCに映し出されている地球を見ながら思う。

「藤堂ユーリア・・・・・悲劇の女性にして流血の女帝の異名を持つ女提督。土方、貴様は何故彼女を選んだ。
彼女は報われるべき存在ではないのか? それとも・・・・あの旧アメリカ大陸に蔓延する疫病は150年過ぎた今も尚我ら人類に牙をむくと言うのか」

銀河への歴史がまた1ページ

531New ◆QTlJyklQpI:2013/02/20(水) 01:51:06
乙。ユーリア=ウェスカー化ですか。きっとサングラスしてると縦に切れた瞳孔が
光ったり瞬間移動じみたことが可能かもしれない。

532ルルブ:2013/02/20(水) 05:48:48
感想ありがとうございます。まあさすがにウェスカー化しては無いですがサンプル扱いされました。
なので異例の昇進の速さ、飴と鞭ですね。人体実験する代わりに金と権力を与えるという。
実際の軍隊もやってそうなのでこの度はユーリアの経歴を書いてみました。
それがなぜ新城直衛にツンデレ化したのかも書きたい。
というか、ヤン・ウェンリーやラインハルト・フォン・ローエングラムは全然出てこないですね(笑)
宇宙戦艦ヤマト2199のメンバーばかりですww

533ルルブ:2013/02/21(木) 01:21:01
銀河憂鬱伝説外伝・大演習前夜

皇紀2750年年末。日独両首脳による共同宇宙開発が決定した。
大晦日に決定した事から師走条約とも呼ばれる大開発時代の始まりであり、遠い遠い未来に、人類史上初の人類統合国家である銀河連邦を設立させる最初の一歩となる。
そんな中、両陣営の軍首脳部は大きく揺れた。
先ずその要因となったのは宇宙戦艦ヤマト。
高粒子ビーム46cmショックカノン砲搭載の新型惑星間航行戦闘艦の存在、竣工が明らかになり半年。
ドイツ陣営もまた新型艦を導入した。その名前は「フューラー・アドルフ」。初代ドイツ第三帝国総統のファーストネームを付けられた欧州枢軸最大の宇宙戦艦である。
以下、そのスペックを見て見る。


大日本帝国宇宙艦隊惑星間航行戦艦 『ヤマト』級戦艦
一番艦ヤマト

三連装46cmショックカノン砲、三基9門搭載。
三連装18cmレールガン2門搭載。
左舷、右舷、水平超長距離多目的型誘導弾発射口20門搭載。
左舷、右舷、対宙用4連装パルスレーザーガン28門搭載。
地球=火星間の往復可能時間2週間。片道1週間。
乗組員1200名。
搭載兵器、人型機動兵器「剣虎」12機、「宙空」戦闘機40機、「48式多目的哨戒機6機」搭載。



これに対するはドイツ第三帝国航宙軍所属 超大型戦艦『フユーラー(総統)』級戦艦
一番艦『フューラー・アドルフ』

二連装40cm中性子ビーム砲、六基12門搭載。
左舷、右舷、水平超長距離多目的型ミサイル発射システム18門搭載。
左舷、右舷、対宙用4連装パルスレーザーガン28門搭載。
地球=火星間の往復可能時間10日間。片道5日間。
乗員890名。搭載兵器「ルフトハンザ(欧州枢軸の宇宙戦闘機。形はセイバーフィッシュに酷似している)」42機。



これで勝てるのか?
ドイツが唯一保有する宇宙基地「コスモス・ドイチェラント」では欧州宇宙艦隊司令長官のガル・ディッツ元帥がそう思う。
彼はドイツ航宙軍上級大将からこの度、2089年に総統命令により欧州陣営の宇宙艦隊総司令官に抜擢された。
現在の宇宙軍では攻撃力に勝るのはドイツだと言う見方が強かった。しかし、かつての太平洋戦争のようにそれも過去のモノになりつつある。
その一因が日本側、広域国家連合側が実用化した粒子ビーム砲だ。まだ既存の艦艇には搭載されてないが人口2億5千万人を抱える大日本帝国、その周辺国も億単位の人口とそれに見合うだけの国力、識字率、教育レベル、工業力を持っている。
欧州の人口が奴隷制度の為に停滞した事、アフリカ内部の反乱分子との際限ない内紛も人口増加を止めてしまった。(無論、南部アフリカ、中部アフリカの親日国家群やイスラム過激派がテロ行為を煽っている)
挙句の果てには永遠とも思えるゲルマン民族とスラブ民族(或いはドイツ第三帝国とソビエト連邦と言っても良い)の内紛。これを利するは唯一カ国、日ソ貿易でシベリア、極東地域の富を奪い取っている大日本帝国のみだ。
辻大蔵大臣と嶋田内閣総理大臣が敷いたレールは完全に機能している。満州地域は気候変動の為か穀物地域としての価値は低下したが豊富な地下資源は今や日系企業の独占化にある。
さらにだ、英国が持前の諜報力を利用して復権活動を行っている事、1世紀以上の親日政策を取った事、宗主国として英連邦を統治した事で日本との関係改善にある程度成功。
今やドーバー海峡には英国海軍機動艦隊が英国本土を守っている。
(88機のジェット艦載機搭載可能なネルソン級空母二隻、40機搭載のトラファルガー級が4隻ある。もっとも艦載機は日英亜共同開発であったが)
そしてトラック宇宙港、嘉手納宇宙港、種子島宇宙港から打ち上げられる物資と艦艇は欧州陣営にとって脅威以外の何物でもない。
皇紀2700年、つまり西暦2040年代、時の総統は帝国宰相とトップ会談を持って和解を宣言した。
まあ、未だに北米東部地域と中華地方の華北は群雄割拠であり、華南連邦、福建共和国、カルフォルニア共和国らとは絶えず国境紛争が多発している。
この状況が現在の世界情勢。大西洋大津波から150年、大日本帝国とドイツ第三帝国をそれぞれの盟主とする地球の情勢であった。
そんな中、ドイツ航宙軍が持つ惑星間航行能力を開示する事は大きな意味を持つ。未だ軍事的には核兵器を向けあっている超大国同士が手打ちを行うのだという意思表示。

534ルルブ:2013/02/21(木) 01:21:35
(その為の合同軍事演習。もはや両者は敵対関係にないと言う事を証明する為の儀式・・・か。
確かに2086年8月に完成したフューラー級は強大な戦闘力を持つ。だが、矛である主砲が違う。中性子ビーム砲でヤマトの鏡面装甲を貫けるのか?)

ヤマト級の存在はいつの時代になっても大きな波紋を広げていた。かつての戦後、太平洋戦争後の超弩級戦艦大和が戦艦の終焉と絶頂を見せつけたように。
この宇宙で復活した大艦巨砲主義(宇宙空間ではレーダー探知と遠距離からのビーム兵器、レーザー兵器、レールガンなどのアウトレンジ攻撃が主流となる)の世界でフューラー級とヤマト級はまず間違いなく人類の英知の結晶だ。
だが、それが互いに相手を殺す目的で建艦された事実にディッツはため息をつく。

「総統は変わられた。ゲルマニアも門徒解放で白人・・・・いや、ドイツ人以外の者でも自由に入れる空間になるだろう。
だがそれもあくまで勝利者の寛容、強者の慈悲である必要がある。我がドイツは・・・・欧州枢軸は総人口でアジア・太平洋地域に劣勢。
ベトナム、タイ、カンボジア、ビルマ、華南連邦、福建共和国、パプワニューギニア、キャルフォルニア共和国、フィリピン、東インド連邦、パキスタン、セイロン、マレー、インドネシア、そして有色人種の突然変異とヒトラー総統が呼ばれた日本本土。全てが億を超す人口を持つ。
これにカナダ、オーストラリア、日系移民に牛耳られているニュージーランド、南アフリカ、英本土が続く、か。
中東と南米こそモザイク状だが、最大の産油国サウジアラビアはムスリム圏であり有色人種である事から反独感情が強い。イラン王国は日本の同盟国。
まあ、イラクと北アフリカ全土が我々の支配下にある事を考えれば悪い取引では無いのだろうが・・・・それにしてもこの度の演習では圧勝するしかない。
かつて日本海軍が米海軍と帝政ロシアのバルチック艦隊に圧勝したようにドイツの宇宙における強さを思い知らせなければ袋小路に入ってしまう」

今日もディッツは憂鬱だった。そう、大日本帝国最大の独裁者であったある海軍元帥にして伯爵であった男と同様。
さて、この合同演習に参加する事になり地球各国は火花を散らしていた。当然である。勝てば制宙権が手に入り、事実上地球圏全域を支配できるのだ。
大日本帝国宇宙軍の参加艦隊は沖田十三中将(演習に際して昇進、した訳では無く定期昇進)の第三艦隊(世界月面都市)にヤマトと第五艦隊(コロニー防衛艦隊)の二個艦隊が参加する。
これは当然の処置だ。隕石の襲来が日常茶飯事の宇宙空間では定期哨戒任務は重要であるし、全艦隊を動かした大規模な演習など魔王とよばれた辻大蔵大臣の弟子たちで運営されている大蔵省が許さなかった。
もっとも陸海空宇宙四軍を統括する兵部省も最新鋭艦を使う事を条件にあっさりと飲んだ。
更にだ、全軍の動員をすれば地球にある各国本土の陸海空軍も動員する必要があるのではないかという懸念が兵部省を自重させた。
一方でライバルのドイツ航宙艦隊は全艦隊(といっても二個艦隊が限界であるが)を動員。
「コスモス・ドイチェラント」に集結させる事とする。なお、三隻の惑星間航行船は参加しない事が内定している。



日本列島『東京』広域国家連合総会議場、大使控室
60インチの超大型PTCには現在の宇宙艦隊の最終演習が高らかに映し出されていた。
まるで我が軍に敵はいないと言っている様だ。実際にこの宇宙艦隊に勝てる軍など存在しない、無敵皇軍万歳、というような囁き声が日本のマスコミから聞こえてくる。
太平洋戦争に完勝してから150年。日清日露、第一次世界大戦、冬戦争、第二次世界大戦、太平洋戦争と勝ち戦しか経験してない日本人はいつの間にか傲慢さを持っていた。
だが、当の日本人はこれに気が付くものは少ない。

「壮観ですな」

ベトナム代表が通信衛星を使ったリアル映像を見る。
先頭に映し出される「コンゴウ」級戦艦と「村雨」級巡洋艦、「綾波」級駆逐艦が隊列を組む。総数32隻。

「全くです。さながら戦艦2、巡洋艦10、駆逐艦20という奴ですな」

インドネシア代表が笑いながら言う。
華南連邦の大使も追従する。

「大本営発表、大本営発表、我が大日本帝国宇宙軍は来週月曜日0700を持って月面鎮守府を出港、欧州軍に対し打撃を与えんとす。
各艦の健闘の武運長久を祈る、ですな」

「はは、我がタイ王国も参加したかったものだ。これで劣等人種だの野蛮人だのと言う欧州の差別主義者に言える。
今や時代はアジア・太平洋。君たちの太陽は既に没した。もう昇る事は無いのだよ、と」

パーティ会場が爆笑に包まれる。
彼らは確信していた。自分達の完全なる勝利を。そう、ハワイ沖海戦や日本海海戦の様な一方的な大勝利を。

535ルルブ:2013/02/21(木) 01:23:19
4日後、世界月面都市・総統府官邸

「バレラス、か。俗称とはいえ我らドイツ人の言葉がここまで浸透するとはデスラー総統はやりてなのだろう」

そう思う。ホンダ製品の電気自動車が走る。中には三人のドイツ人が乗っていた。一人はディッツ元帥。一人はヴェルテ・タラン首席行政補佐官、そしてもう一人はロンメル元帥の再来と呼ばれている『宇宙の狼』、エルク・ドメル中将。
ドイツ航宙軍の事実上の指導者である。ドメルが窓を見ながら思う。この都市は人種のるつぼだな、と。

「そうですな・・・・私はここにきて良かったと思います。地球のゲルマニアは何と言うかドイツ中心主義が強い。
悪いとは言いませんが、調和と壮大さを持つゲルマニアは革新と交流のトウキョウに比べて時代に取り残されつつある気がします。
ああ、現総統ら閣僚らの責任ではありません。あの大西洋大津波が何もかも変えてしまったのでしょう」

見れば一般市民が談話している。明らかに東南アジア系の女性がイタリア系のラテン民族にナンパされ、一方では白人のウェイターが黄色人種のシェフの下で修業を積む。
もしかしたらこの宇宙にある各月面都市こそあるべき姿なのかもしれない。
タランもまた同意見なのだろう。頷きながら言った。

「バレラス、世界月面都市は変わっていく。我々も、そして彼ら日本人も変わっていく必要があるのだろう。
アメリカ風邪の脅威は依然健在であり、ウラル山脈の向こうに逃げたロシア人の残党や中部アフリカのジハードは本国の資源を食い散らかしている。
また化学兵器を使用して鎮圧したポーランドの大地は漸く復興したがポーランド人の反独感情、反独テロは絶えない。この間も軍需相が暗殺されかけたばかりだ」

「軍需相が暗殺未遂ですと? 初耳です」

一呼吸置く。

「エルク、いや、ドメル中将が知らないのも無理はない。これは最大級の緘口令が敷かれているのだ。
やったのはポーランド人とユダヤ人の残党だが支援したのは忌々しい事にロシア人とイギリス人だ。
この150年で連中の勢力はある程度復権してきた。特にイギリスは宇宙開発こそ遅れているがイギリス本国艦隊を再建した・・・・ドーバー海峡は今や難攻だ。
不落とは言えないが仮に英本土上陸を行う場合、我が軍の犠牲は超大になるだろうな・・・・まあ軍人の君には今さら言う必要はないか」

「シャカニセッポウ、ですね。」

「なんだね、それは?」

「東洋の諺です。出来る人間に素人が口を出す、たしかオキタ提督はそう言ってたと思いますが」

ガル・ディッツがスマート・フォン(夢幻会が開発させた)を開きその諺の是非を調べる。
彼の癖だ。インターネット(正式名称は世界共同通信回線網。が、この長い名前を日本人が呼ぶ事が無く、インターネットと呼び続けたのでそれがアジア圏で定着し、欧州でも5年程度遅れて定着した)で事の真偽を確かめる。

「・・・・エルク、貴様は博識だな。さて、君を世界月面都市総統府に呼んだのは他でもない。艦隊運用を任せる為だ。
総統府に到着してからデスラー総統直々に訓示があると思うが君に我が軍の宇宙艦隊の指揮を取ってもらう。
相手はあのオキタだ。噂では最新鋭艦のヤマトも参加すると言う。侮って良い敵では無い
無論、こちらも国威高揚と純軍事的な対ヤマト対策に「フューラー・アドルフ」を渡そう」

「あれを、ですか?」

「そうだ。この一戦で勝利した方が今後の宇宙開発の主導権を握る。フランスなどは必ず勝てと発破をかけてくる始末だ。
全く少しは我々の立場を考えてもらいたいモノだ。とにかく、敵は第三艦隊と第五艦隊を出す。
大日本帝国宇宙軍の精鋭である第二艦隊を出さないのは仕方ないが、それでも我が軍と互角と思ってもらいたい」

「無論です、このドメル。敵を侮る真似はしま・・・・ん?」

検問だった。
無反動スタンガンを持ったドイツ航宙軍の兵士4名が車を止める。

『個人ID確認の為、身分証明書を拝見したい』

その言葉にむっとしたのか、運転手がリムジンの後部窓を開ける。
思わず敬礼する。彼らだって宇宙に派遣されるエリートだ。それに自分達の英雄ドメルや欧州枢軸の宇宙軍元帥であるガル・ディッツ元帥の顔は知っている。もっとも行政官のタランの顔は知らなかったが。

「し、失礼しました」

「いや、良い。それより私は首席行政補佐官のタランだがこの時刻に検問があるとは聞いてないぞ。
一体何があった? 君の裁量で答えられる範囲で構わないから答えたまえ」

536ルルブ:2013/02/21(木) 01:23:55
逡巡する兵士。その後ろには数機の輸送トラックがあった。更にデスラー総統護衛用のドイツ親衛隊(志願兵中心の武装親衛隊では無く秘密警察的な要素強い一般親衛隊のエンブレムが腕章にある)

「一般親衛隊か? 治安維持と司法権は日本側にある筈だ。何をしている?」

一般親衛隊は僅か30名しかいない。因みに武装親衛隊は60名一個小隊いる。
その一般親衛隊が黄色人種らしき人間をトラックに送り込んでいる。ましてドイツ航宙軍の兵士は6名だけで大日本帝国や広域国家連合側の役人、警察官、こういう時には必ずいる筈の守銭奴弁護士もいない。

「その・・・・」

ドメルも外を見る。

「見たところ日本人の様だが・・・・協定に反しないのか?」

そこに一般親衛隊大尉の階級を付けた現場責任者が駆け足で来た。

「ハイル・ヒットラー!! ドメル中将、ディッツ元帥、タラン首席行政官殿にお会いできて光栄であります。
お車をお停めして申し訳ありません。どうぞお通り下さい」

もう狂信的な右翼集団しか使わないナチス式(実は古代の共和、帝政ローマ形式でもある)の敬礼をする。
だがタランもこの光景を黙って見過ごすことは出来なかった。

「大尉、気遣いはありがたいがその前に彼らは何者だ? 日本人と揉める事は現総統閣下の政策に反するぞ」

タランが強い口調で詰問する。
が、親衛隊の大尉は涼しい顔で飄々と答えた。

「ご安心ください。彼らは日本人ではありません中国の盗賊どもです。連中、事もあろうに地下都市拡張工事をサボタージュし更に配給品を横流しした罪で我々が逮捕しました。
このまま地球本土の強制収容所に送ります。ご安心ください。連中の、中華を自称していた華北の盗賊どもの代わりなどいくらでも居ます。
かならずやノルマを達成してご覧にいれます。それではお気をつけて。ジーク・ハイル!!」

大尉は去った。兵士は道を開けた。車は総統府に向かって進みだした。

「・・・・・・そう言う問題では無いのだがな」

ドメルは静かに呟いた。そう、表向きは無いと言われていた平等を掲げた月面都市群。だがその裏には奴隷のように酷使される旧中華民国、旧アメリカ人の姿があった。

「仕方あるまい。それよりもだ、まもなくデスラー総統に会う。しゃんとしろ」



世界月面都市総統府 第二応接間

「何故君が呼ばれたか分かるかね?」

デスラーが聞く。事実上、ドイツ宇宙勢力圏のトップは彼でありディッツ元帥や現ドイツ第三帝国総統もアベルト・デスラーの執政や意見を無視できない。
また世界月面都市の隣3000kmに建設中の第6都市『テラ』の開発、近郊のレアメタル鉱山の地球への輸出、世界月面都市での対日諜報戦、地球の欧州枢軸総会議長である叔父の権力も使いドイツ航宙艦隊の拡大にも精力的に関与していた。

「日本人の艦隊に勝つため、と考えております」

鷹揚に頷くデスラー。そこで秘書官が用意していた勲章を、ドイツ鉄十字勲章を彼の右胸に付ける。

「その通りだ。オキタとか言う男の艦隊は精強だと聞く。彼らは例の大和の後継者であるヤマトを投入するつもりだ。
こちらもフューラー・アドルフをもって迎撃する。ドメル中将、その勲章は前祝だよ。
君は私の為に戦ってくれるかね?」

私の為に。副総統を初めとしたその場にいた者、全員が戦慄した。私の為に戦う。仮に日本の宇宙軍がいなければ月面全域と日本の持つコロニー3基、そして火星を支配できる。
しかも地球衛星軌道もその配下に収めれば世界はデスラーの支配下にはいるかもしれない。

(この方は火遊びが好きだと言う傾向があったが此処まで酷いとは思わなかった。私の為に戦う? それは反乱を示唆しているのか?
月面都市群を掌握し、地球へのレアメタル輸出権を手に入れ地球各国と対等になるつもりなのか?
いや考え過ぎだろう。言葉のあやと言う可能性もある。だが・・・・・)

が、彼も歴戦の軍人。ドメルはデスラーの問いに一瞬で最良の答えを導き出す。

「私はドイツ第三帝国に忠誠を誓った軍人です。その帝国の任命した執政を行う方の、世界月面都市の執政官、デスラー総統の仰る通り、ドイツ第三帝国本国の命令に従い大日本帝国宇宙軍を撃破します」

それを聞き、デスラーは彼を下がらせる。

「頼もしい事だ。期待しているよ、エルク・ドメル君」

537New ◆QTlJyklQpI:2013/02/21(木) 02:29:29
乙。ゴーマニズムな日本に勝機はあるのか期待。

538名無しさん:2013/02/21(木) 16:04:34
よし麻雀だ

539名無しさん:2013/02/21(木) 19:48:03
デスラーと沖田艦長がムダヅモ風に脳内再生されて、お茶を吹きそうになったじゃないかw

540ひゅうが:2013/02/21(木) 20:59:35
「ヤマトバトル、レディー…Go!!」
とか思い浮かんでしまいましたw乙です。

541名無しさん:2013/02/21(木) 22:34:18
各国が最強の戦艦を一隻建造して最後まで勝ち残った艦に「バトルシップ・オブ・バトルシップ」の称号を与えて
優勝した国が数年間世界の覇権を握るという代理戦争。
戦争の犠牲者を最小限にするべく行われた戦争方式だったが、多大な問題も孕んでいたのだった。

超ド級戦艦伝Gヤマト!

と、↓な感じの戦艦バトルが見たいです。誰か書いてくれないかなぁ(チラッ

ドモン涙の必殺拳 から
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2193365

[補完版] さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す [Gガンダム]
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9495681

542雪だるま戦域:2013/02/21(木) 23:45:22
>>541
『黒綿棒の世界』の「異説・世界戦艦大和列伝」
ファンタジー世界に戦艦大和の設計図が流出。各種族はそれぞれの”ヤマト”を建造し、ここに”ヤマトファイト”の火蓋が切って落とされた!

543名無しさん:2013/02/22(金) 00:01:13
素直にヤマトファイト読めばいいんじゃ

544名無しさん:2013/02/22(金) 00:41:40
将来的にイスカンダル・大マゼラン星雲を目指しそうな日本と、銀河系の覇権を目指すドイツのようでw

545名無しさん:2013/02/22(金) 17:36:23
>>541
提督たちの憂鬱に関係あるのか…?

546名無しさん:2013/02/22(金) 18:07:44
別にネタすれは憂鬱関係なくても良いのでは。

547名無しさん:2013/02/22(金) 18:21:56
憂鬱関係無いならココの掲示板でやるのは非常識では?

ネタなら何でも許されると思ってない?

548名無しさん:2013/02/22(金) 18:26:02
>>547に同意だな

只のネタ書きたいなら理想郷やなろう、ハーメルン、暁などで幾らでも投稿できるしね

549名無しさん:2013/02/22(金) 18:38:09
大陸ネタも「本編キャラがロクに出てこない、世界観自体がオリジナルで改変されていて、憂鬱本編とは丸っきり別物」って事で、
ネタスレから追い出された挙句に、個別スレに行っても「この掲示板でやるようなことじゃない」って一時荒れ気味になってたんだし、
また火種を作るような真似をするのは止めといた方が賢明だと思う。

結局、「この掲示板でやるようなことじゃない」って主張言ってた奴は、大陸ネタ容認派に削除依頼スレに出されても、
管理人であるearth氏は問題にはしなかったわけだし、あまりこの掲示板でのネタの氾濫は避けるべきだろう。

550名無しさん:2013/02/22(金) 18:46:16
そうだね、気持ちはわかるけど「ここでやるようなことじゃない」というのは
荒れフラグだ

「ネタ」掲示板なら許容範囲内だ、と考える人もいれば「それは違う」と考える人もいて
どちらか「だけ」が正しいワケじゃないんだから

「受け入れられない」人も他人の感覚と感情を認めて欲しいし「範囲内だ」と思う人も
それを不愉快に感じる人がいることを忘れないで欲しい

譲り合いと相手の尊重、それこそ日本人が日本人足りえる条件なのだから

まあ「こういうのを憂鬱世界でやったらどうなるか」というのはぎりぎりセーフかとも思うが
あまりに外れたネタ振りはせめて雑談スレでお願いしたい

551名無しさん:2013/02/22(金) 18:58:10
「ネタなら何でもアリ」になって一番困るのはここの住人なんだよな。

分かり易い様に思いっきり極論で例えるなら、
「憂鬱世界に生まれた主人公(本編に出てこない)が、剣と魔法の世界に異世界転移した冒険もの」とか
「夢幻会メンバーが、オリジナル世界である西暦2500年の未来日本に転生した時の戦記もの」といった
ほぼ本編と関係のない、本編の設定を一部流用しただけの、半分オリジナル作品でも、
「ネタだからおk」って事で、この掲示板がカオスな状況になりかねないしな。

ある程度の自治や自重はやはり必要だと思うよ。

552名無しさん:2013/02/22(金) 19:43:49
中・長編SS投稿スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1296553892/1
>1 名前:earth[] 投稿日:2011/02/01(火) 18:51:32
>中編、長編のSSを書くスレです。
>オリジナル、二次創作どちらでもどうぞ。

ということなので、earth様はオリジナルや二次創作を書く場としてこの掲示板を使うことには賛成のようですよ

553名無しさん:2013/02/22(金) 20:32:09
別に憂鬱関係なくてもでも『ネタスレ』と『一種類のネタでネタスレを占拠されない為中編以上のネタスレ』はOKだよ
ただしココはネタを提示するスレじゃなくやってるのが個人でも複数人でも膨らみ過ぎてネタスレパンクする連続ネタを心置きなく継続する為のスレなんだよね
そして>>541さんも分かった上で超ド級戦艦伝Gヤマトってカタカナ表記にしたんでしょ
つまり現在継続してる宇宙戦艦ヤマトネタ準拠のヤマトファイトだな
波動砲標準装備の艦で先に当てた方が勝者の撃ち合いとかつまんなすぎワロタ

554ルルブ:2013/02/22(金) 21:39:02
ルルブです。皆さんに質問なのですが、今現在自分の書いている銀河憂鬱伝説外伝は書くのを止めた方が良いでしょうか?
一応、自分としては憂鬱世界の価値観を基準にした日独の宇宙開発を書いているつもりです。
また以前に此方に投稿された銀河憂鬱伝説への懸け橋になる様な宇宙開発黎明期を書いているつもりもあります。
また宇宙戦艦ヤマトが根本にあるのは単にルルブの趣味とガミラスがドイツ系、ヤマトが日本と言う事、更には本編でも御大のRSBCにちらっと振られているので『皇国の守護者』や『征途』からキャラクターを採用させてもらいました。
ですが、その、なんか荒れてしまっているようで・・・・一応、次が出来たのですが掲載するかどうか迷ってます。
自分が荒れる切っ掛けを作ってしまったのではないかと思い・・・・結構未来の憂鬱世界(IFのIF世界ですが)を描いているつもりだったのですが、執筆を続けさせてもらっても良いでしょうか。
正直、かなり書きたいと言う思いがありますが、この銀憂伝の外伝でearth様のお邪魔になるなら止めようかとも思います。
ただ一言・・・・・読者の皆様、二次創作の作者の皆様・・・・「続きが書きたいです」

555New ◆QTlJyklQpI:2013/02/22(金) 21:42:51
書いてほしいと願う その1!

556名無しさん:2013/02/22(金) 21:51:27
続けても宜しいんじゃないでしょうか
>>553でも書きましたが憂鬱関係無くなってるって批判が的外れなスレですし
最終的に銀鬱伝の歴史に続く全史を書いてる状況ではほとんどオリジナルなのも無理もない事でもあります(ちょっとネタ成分が多すぎですけど元がネタスレですしね)

557551:2013/02/22(金) 22:25:44
クロスSSは別に問題ないと思うよ、ネタ元がシッカリあるなら、その延長って事でオリ設定とはならないし。
それに、何とクロスするかで大体の設定もほぼ決まってしまうから、オリ展開があったとしてもその世界観に沿ったものであれば、説得力があって違和感も無いしな。

例で挙げられてた、大陸ネタがやたらと荒れたのは、
大陸ネタを真面目に考慮すると、夢幻会のアドバンテージ(未来知識)が無くなって、本編と違い過ぎて色々とおかしなことになる事。
クロス元となる設定が全く無く「本土が五倍化という」条件だけで世界観もあいまいだった為、皆が好き勝手に遊びはじめて無法地帯になりかかっていた事。
これ等の条件が重なったうえで、自治厨や大陸ネタ否定派が出たんで荒れただけかと。

クロスSSならそんなことにもならないだろうから、俺は応援してるよ。

558攻龍 ◆N7DVv.HogQ:2013/02/22(金) 23:14:01
>>554
続けて下さいm(_ _)m。
むしろここで放棄されたほうが辛いです…

559ルルブ:2013/02/23(土) 00:18:35
ありがとうございます。それでは投稿させてもらいます。
感想頂ければ幸いです。今回は前半シリアス、後半ラブコメで行きます。
またまとめにどなたかUPしてくれれば幸いです。

ルルブより皆様に感謝をこめて。

560ルルブ:2013/02/23(土) 00:21:00
銀河憂鬱伝説外伝・『総統からのプレゼントとレディーズトーク』

皇紀2750年10月月面第三都市「輝夜市」市長公邸へ向かうドイツ航宙艦隊の戦艦『デーニッツ』艦内。
艦長のヴァルケ・シュルツ艦長の定時報告を聞き終えたところだ。
デスラーは月面都市では珍しいクリーニング仕立て(重力の関係と電力の関係)と見える一流の仕立服を着て寛いでいる。

「ふ、フラウ・トウドウ直々のお出迎えとは嬉しい事だ。私もこれは吟味するひつようがあるな」

そう言って和紙と墨汁で書かれたドイツ語の手紙を読み終える。それを丁寧に畳むデスラー。もしも普段のデスラーを知っている者が見たら卒倒するだろう。
あのデスラーが封筒を専用のクリアファイルに入れたのだから。
彼の乗るドイツ航宙軍所属の戦艦「デーニッツ」の特務室から輝夜市の軍港を見る
それが昨日の記憶を思い出させる。一瞬だが眉をひそめるデスラー世界月面都市総統。

(近い将来、私が第三帝国総統に就任したならば世界月面都市は帝星バレラスと名前を変えたいモノだ。
いつまでも日本人の風下につくのは癪に障る。もっとも、彼奴等の中にも有能で優秀な人材がいる事は認める。
初代総統ヒトラーが『我が闘争』で書かれた様なドイツ・アーリア人種優越主義も結構だが一般親衛隊の様な視野狭窄は国家の指導者にとっては害悪だ)

大日本帝国宇宙開発省が開発した輝夜市は総人口が30万名を突破、地下都市であり月面内部にある氷塊を利用した完全循環機能を搭載した月面都市の中。
その中で最も豊かであり最も安全であり、最も輝いていると言われている、藤堂スターシャが管理する『輝夜市』。
郊外には巨大なレアメタル鉱山の鉱山物射出用とシャトル、往還機射出用電磁式マスドライバー施設を四基持ち、更に地下2500mには現在、月周回軌道上に存在する全ての広域国家連合ならび大日本帝国宇宙開発省所有の人工衛星を一元管理するハイパーコンピューター(多目的自動電算計算機)「那由多」二台がある。
無論、それだけでは無い。月面都市群最大と言う事は日独の宇宙開発に置いても宇宙最大と言う事でもある。

「ん? ほう・・・・ディッツ元帥が言っていたのはあれか、大日本帝国宇宙軍宇宙艦隊所属、第二艦隊。
日本人の誇る最新鋭艦であるヤマト以前は広域国家連合、国連軍最強を謳われたと言うナガト級戦艦に米海軍を葬り去った先祖と同じ名前を持つ宇宙空母か・・・・なるほど、我らの先祖が認める好敵手だけの事はある」

駐留しているのは戦艦『ナガト』、『ムツ』の二隻、巡洋戦艦『イブキ』『クラマ』の二隻、空母『しょうかく』『ずいかく』の二隻に村雨級巡洋艦16隻、綾波級駆逐艦36隻を中心とした第二艦隊が駐留する。
やはりここは月面最大の都市である。
更に太平洋の国家連合である広域国家連合軍連合艦隊、通称、国連軍の第一艦隊も駐屯していた。
戦艦こそいないが、それでも村雨級6隻、綾波級15隻は欧州枢軸軍にとって脅威だった。無論表向きは隕石迎撃が任務だが。

国連軍。これは広域国家連合が編成した比較的新しい2040年代、皇紀2700年代に生まれた組織である。
そもそもナチス・ドイツが支配した欧州だったがこれが安定しているとは言い難かった。
デスラーは『我が闘争・改訂版』を読みながら思う。
国連軍と名付けられている存在。日本軍の属国連合軍の事を。(あくまでドイツ=デスラーの主観。日本側は平等、対等であると事ある毎に強調している)

(我らが先祖、初代総統らが東部戦線と呼んでいた現在の独ソ国境戦争。そしてそれを裏から支援する太平洋諸国。
更には貧弱なドイツ海軍と国防と言う大義名分の為に後先考えぬ軍拡を行った英国王立海軍との対立、いわゆるドーバー海峡を挟んだ英独冷戦。
大戦終了後のポーランドで発生した大規模な反乱と鎮圧に使われた大量の化学兵器。
大西洋を渡るだけの海洋渡航能力のドイツという国家への要求と北米に存在するテキサス共和国への援助。加えれメキシコ戦線と中部アメリカの壁の維持、カルフォルニア共和国らへの牽制。
反乱と内戦の火消しに回る必要があるインド方面に、アフリカでのゲリラ戦。ああ、大西洋大津波の影響で不安定化している北フランスや国土が消滅したポルトガル植民地への保障と中近東への軍の派兵。
この為か我ら欧州の軍が統一されるのは早かった。そもそもアメリカ合衆国分割の際に独伊が共同していた事も大きい。
が、それはあくまで我々の統治する全域で軍事力の展開を求められていると言う事実がある。それを忘れてはならない
賢者は歴史から学び、凡人は自身の経験から学び、愚か者は自らの経験からさえ学ばないのだから)

561ルルブ:2013/02/23(土) 00:21:46
そう、欧州枢軸が曲がりなりにも統一した軍を西暦2000年前後に保有した、或は保有できたと言うのは理由がある。
先ず最大の差異。それは植民地を一から再建し、国家を創造し、発展途上国を育成する必要があった日本とは前提条件が違ったからだ。
彼ら大日本帝国は確かに世界最強だった。世界第一位の国家となった。
が、非公式に帝国救国の英雄らが思ったように、世界トップに躍り出た事実、それはドイツに追い付いた時点で衝号作戦にて大西洋大津波と気候変動、欧州を初めとした地域に寒冷化を引き起こし、欧州列強が大きく転び、当時世界最大の国家であるアメリカ合衆国が消滅したからに過ぎない。
つまり、だ。言い方を変えると地球規模で環境を破壊して世界の標準ルールをぶち壊し棚から牡丹餅を手に入れた形である。
この結果、欧州列強は広大な領土(東南アジアなどの植民地や太平洋の委任統治領など)を失った。インドネシアやベトナム、インド、マレーなどが良い例である。
そんな中、唯一領土を拡張したのがドイツ第三帝国であり、大日本帝国であったと言える。

(ふ、欧州軍か。我らが先祖もご苦労な事だ。文化も言葉も違い、長年にわたり争っていた国々を纏める必要があったのだからな。
しかも例の突然変異種の日本人と核兵器を相手に、だ。広大な領土全域では国境紛争や叛徒どもがゲリラ戦を展開。
それに祖国ドイツが独力で対応できなくなった、その結果が欧州枢軸軍の存在。
尤も、その傾向はヒトラー総統がポーランド総督府で化学兵器を使った時点で決まっていたのかも知れないがな)

つまりドイツ本国が負担に耐えかねた結果が欧州枢軸軍の設立であった。

一方で太平洋の覇者、有色人種の突然変異として恐怖された日本側はどうだったか?
彼らに取っても問題は山積みであった。例えば華南連邦とベトナムの感情面での対立。更には旧英国領土である各植民地の分離独立。
インドネシアの近代化に福建共和国とタイ王国への肩入れ。東部インドへの工作、東インド洋全域とハワイを経由した太平洋全域に、樺太から始まり台湾まで続く日本本土と―グアムら太平洋諸島―ハワイ諸島―アラスカ線の確保、止めに太平洋戦争終戦時点で反日感情が残っている豪州とカルフォルニア共和国ら旧アメリカの西海岸諸国への慰撫工作。
北上したメキシコの面倒と後始末に、日英によるパナマ運河の共同管理、南米太平洋沿岸諸国への支援に加え、中華の封鎖、依然として近代化に成功しない上一度裏切った大韓帝国の存在。
ようするにだ、明治維新以後から当時の大日本帝国を指導していた夢幻会の会合で下されたように、まずは衛星国(ストレートな表現。穏便な言い方をすれば同盟国)を育てる義務と必要があったのだ。
そうであるからこそ、夢幻会は史実の様な大東亜共栄圏や史実仮想戦記で良く出てくるNATOの日本版である太平洋条約機構軍の様な存在を結成できなかった。
それが曲がりなりにも結成できるようになったのは、アジア・太平洋各国が史実の様な高度経済成長期を突破し人口ピラミッドも安定化し、国力が付いた21世紀中盤以降の事だった。
それまでは陸軍歩兵戦力こそ各国は提供できたが、海洋戦力や戦略空軍力は日本のみが所有していた。(が、日本側としても万が一の保険としてこの形を容認していた節がある。事実、全ての国家に対して正規空母、原子力空母、原子力潜水艦の保有は一切認められなかった。この点は夢幻会と呼ばれる組織の暗躍があったと言われている)

ただし、核戦力は日独が独占した。核が拡散しいった夢幻会の知る歴史とは異なり、この点だけ史実は大きく異なった。
何せ独自開発などしようものなら、嶋田総理以来の日本政府最大の意思表示『遺憾の意』と共に音速の陸攻の精密爆撃(ハワイ沖海戦の影響と史実知識の影響、従来の日本人気質から日本製兵器の誘導弾は命中力が半端なく高い)や悪名高いナチス・ドイツ一般親衛隊(こちらも欧州ロシア地域、北米東部地域、ポーランド、欧州全域で何をしていたかを考えればその脅威度と容赦の無さが分かる)が行動するのだから。

「思えば遠くに来たものだ。遥か彼方の月にまで我々は立った。フォン・ブラウン博士ら亡命ドイツ人らが開発した三式弾道弾がその一因とはいえ、シュペーア軍需相らは良くやったよ」

ドイツの宇宙開発は日本の開発した三式弾道弾と核兵器への恐怖で進められた。無論、アドルフ・ヒトラー個人の虚栄心もあった。

『余の死後でもかまわぬ、必ずや日本に、有色人種に後れを取る事無く火星に我らドイツの国旗を掲げるのだ』

562ルルブ:2013/02/23(土) 00:22:23
まさに無理難題。それが成功するまで80年以上かかったのだから。が、その成果が遅れていた宇宙開発で大日本帝国に並ぶことになるのだ。これを東洋の諺で「塞翁が馬」という。

(我らはどこに向かい、何を目指しているのか。それが漸く分かる気がする)

黄昏るデスラー。
其処に行政官のヴェルテ・タランと宣伝省所属のミーゼラ・セレステラが入ってきた。
写し出されていた映像を消す。右手をソファーの上に置き、深々と腰かけて彼らに視線を送るデスラー。

「何だね? 二人そろって。まだ入港には早い様だが?」

ミーゼラが一通の書類を出す。

「総統のお時間を取らせて申し訳ありません。ですが先程バレラスのヒス副総統から連絡がありました。ご覧ください」

レドフ・ヒス副総統。世界月面都市、通称バレラスのNo2だがお飾りとも揶揄されている。
が、その実態は悪意ある噂とは違い、彼がいるからこそドイツ人であるデスラー総統が日本人を中心とした有色人種が絶対多数を占める世界月面都市を支配していると言える。
勿論、世界月面都市総統アベルト・デスラー個人の力量が隔絶していると言う大前提があるが、彼は正直言って気まぐれだ。
その気まぐれに対応し、旧中華民国と旧アメリカ合衆国出身の月面労働者、いや、事実上の宇宙の奴隷たちを慰撫し、それを隠蔽し、尚且つ日本人ら有色人種の機嫌を取るのは並大抵の事では無い。
実際問題、次期ドイツ第三帝国総統はレドフ・ヒスが実績、年齢共に最有力視されている。これはドイツの航宙軍を除く全組織も大前提として捉えている。
まあドイツ人や欧州全域で一番の人気があるのは世界月面都市総統のアベルト・デスラーなのだが、彼は若すぎると言うハンデがあった。
中繋ぎとしての内務省出身のレドフ・ヒス世界月面都市副総統、その次が本命のデスラーであるというのが現在の大日本帝国や大英連邦(大英帝国というと日本人の反感を買いそうだと言う理由で改名)ら地球各国首脳陣の判断である。

ただ、ヒス現世界月面都市副総統の対抗馬としてはヘルム・ゼーリックドイツ第三帝国副総統が挙げられている。
だが彼は差別主義であり、ナチス内部でも古参党員を祖先に持つ事から新参者のデスラーや現実主義者のヒスを嫌っている。
しかも過去のいざこざを覚えている、というか根に持つタイプなので、欧州枢軸軍所属のガル・ディッツ元帥(政界進出時に明確に反対された事から交友関係を一方的に断絶した)やエルク・ドメル中将(中佐時代のドメルに国家予算を無視した軍拡路線を諌言され、それが理由で自分の大型戦艦案が没になっている)が大嫌いである。
まあそれでも国家の主導者である以上は有能なのは間違いないのだが。

「ほう? ヒス君から君に、か。珍しいな・・・・それで一体要件は何だったのかね?」

勿論デスラーは極端なまでの実力主義者であり、一種の実力型差別主義であるからヒス副総統の事も買っている。表には出さないが。
と言うより、輝夜市市長の藤堂スターシャ以外を対等に見ているかの甚だしく疑問ではある。これはタランらも感じている事だ。どこか人を小馬鹿にしている節があるのだ。

「例の新興宗教団体の件です。確か・・・・」

ミーゼラが言葉を濁した。それを受け、デスラーが何かを言う前にタランが言葉を紡ぐ。

「シャルバート教団であるか、と。ご存知でしょうか?
今や月の下層労働階級に無視できぬ影響力を持っており現在国際宇宙警察と国際宇宙検察の両機関が捜索中です。
先の大規模なサボタージュ運動やシンジョウ大佐、トウドウ准将らの海賊殲滅作戦も避難しており市民の間に動揺を広げようとしております」

初耳だ。デスラーの米神が動いた。それは彼が不機嫌な証拠でもある。
彼のこの仕草で、この間150名を越した旧中華民国人が地球の北米東部地域にある強制収容所送りにされた。ちなみに担当したギムレー曰く、その命令を決定に要した時間は僅か10秒であったと言う。
アベルト・デスラー。彼は壮大な芸術家なのかもしれない。
デスラーは理想を追い求める天才だ。そうであるが故に自分について来れない人間への理解力が非常に乏しいのかも知れない。
いや、欠けていると言い換えても良いだろう。
そして・・・・・・・・・・・・自らのキャンパスに落書きを、いな、ゴミを付ける不届き物を許すほどの寛容性など無い。

563ルルブ:2013/02/23(土) 00:22:54
「シャルバート教団? ふふふ・・・・彼らは一体何を信望しているのかな? 何を望んているのかな?
君らは何か有益な情報を知っているかね? いや、私の所まで情報が来たと言う事は知っていると言う事だな?」

タランとミーゼラが一瞬だがお互いの顔を見やる。しかも言い難そうだ。仕方ないと言う感じでタランが言う。

「月世界の女王を信望、いえ、盲信しております。正確には輝夜市市長の藤堂スターショ殿を、です。
彼女が労働階級や旧アメリカ人、旧中華民国人の復権を手助けしてくれる、かつてのイエス・キリストの聖母マリアの再来になる、とそう言っております、総統閣下」

ミーゼラの目つきが険しく、タランは今すぐにここから退出したい気分になった。
何故なら目の前の独裁者が唐突に3Dチェスを起動させ、一方的に白の駒を使って黒の駒を駆逐していくのだ。
これは彼らの盟主にとって最大級の仕草、それも所謂、日本人風に言えば「極めて遺憾である」という、例の人類史上初めての核攻撃、嶋田総理がその直前に語った言葉と同じ意味を持つ。
メヒカ核攻撃直後のメキシコ人並みの緊張を強いられている。或いはアメリカ風邪が北米の壁を突破しかけた時以来であろう。

「・・・・・・・・・・・・・不愉快だな。実に不愉快極まる。タラン、一般親衛隊と武装親衛隊を指揮しているギムレーに伝えろ。
世界月面都市内部の、バレラスの内偵調査を強化しろ。日本側にも支援を仰いでかまわん。
ああ、それと日本人以外は多少強引な対応をして構わんが、明確に反政府運動を行うならば同胞とて容赦するな。シャルバート教団の教徒共は駆逐しろ。
ミーゼラ、君の伝手で地球のドイツ本土の宣伝省に連絡をしてくれ。月面世界にて不穏分子が発生。地球への『感染』の危険性あり。至急対応されたし、とね。
ああ、以後の事はギムレーを経由して逐次この私に報告する様に。これは世界月面都市の統治者としての義務だ。なにか異論は?」

ある筈も無い。日本人にとっては他人でも彼は彼らドイツ人にとっては将来の国家元首候補なのだ。依然として強制収容所と奴隷制度を保持するドイツ支配下の欧州でこの男の機嫌を損ねる事は危険だ。
いや、宇宙空間内では死にさえつながるであろう。そんな二人の内心を知ってか知らずかデスラーは手持ちの白のルークを進め黒のナイトを取る。
続けて黒いポーンを無造作に進めさせ、白の女王を使いそれもまた奪う。

「しかしデスラー総統。治安維持と司法の権限は日本人らにあります。彼らと協力しないと・・・・直ぐに治安回復という訳にはいかないと愚考しますが?」

右手をあげ発言を遮るデスラー。

「その点についてはヒス副総統にやってもらう。彼も仕事が無くて困っているだろうしな。
何よりも彼は間もなく地球へ帰還するのだ。その最後の仕事に相応しい」

そう言って数体のポーンで黒の女王を囲むデスラー。

「ギムレーに任せるよ。それにだ・・・・・月世界に二人も女王は要らない」

その言葉と共に二人を下がらせる。
一人だけになるデスラー。イタリア産の一口サイズのチョコレートを口に頬張る。
甘味が舌を満たす。続いて既に本国が無くなってしまったが故に海軍の巡洋艦並みの値段がすると言うポルトガル産の赤ワインを口に含む。
無論、デスラーが恋慕した藤堂スターシャへの贈り物はそれ以上のものだ。
無造作にPCを起動させ、藤堂スターシャの公開されている個人ID用の3D写真を写し出す。

「さてと、こちらもそれ相応の品を用意してきたが・・・・彼女は受け取ってもらえるかな?
フラウ・スターシャは身持ちが固いと聞く。我々の友好関係樹立も困難であろう。それが事もあろうに狂信者のシンボルに祭り上げられるとは・・・・不幸な事だ。
宇宙の平穏は我らと彼らの友好関係があってこそ成り立つものだ。君はカグヤで見ているが良い。私が放つ猟犬たちが獲物を喰らい絶命させ、君を守るショーを。
それにだ・・・・彼女と一つになるのは私だけで良い。
私以外の者がスターシャ、君を崇拝しあまつさえ利用しようとするなどあってはならないのだ。そうではないかな、我が愛しき人よ?」

デスラーは黒の女王を白の女王で倒す。そしてそのままルールを無視して黒の王を白のナイトで倒した。

「さて、それでは我が愛しき人に会いに行くとするかな」

564ルルブ:2013/02/23(土) 00:23:30
その頃。輝夜市市長官邸では件の藤堂スターシャが休暇中の姉、藤堂ユーリアと対談していた。
両方ともジャージに着替えている。白がスターシャ、黒がユーリアだ。ユーリアは胸元までチャックを下ろして下着をはだけ出している。
逆にスターシャはしっかりと首元まで上げている。同じ藤堂家の姉妹であっても性格の違い、ここに極まったと言える。

「あのね、ずっと疑問だったんだけどさ、それで姉さんは新城さんの何が良かったの?
彼、確かに軍人としては最良かも知れないけど人間としては最悪じゃない?
ベッドの中で女性の首絞める癖とか・・・・それってもう犯罪者予備軍、というか下手しなくても人殺し、殺人未遂でしょ?」

「スターシャ・・・・貴女何も分かって無い、ほんとに何も分かって無いわね。それが良いんじゃない!」

「は、はぁ!?」

「あの緊張、快楽と愉悦と死と隣り合わせという恐怖。それがこの私に生を実感させるわ。私藤堂ユーリアが生きている、まさにその事を実感させる至福の時ね」

「あの・・・・何を言っているのかサッパリわからないのだけど・・・・姉さん大丈夫?
一度さ、地球に降りて東京の東京帝国大学大学病院で精密検査か精神科を受けた方が良いのではないの? ちょっと分かんないよ。姉さんが何を言いたいのか」

「分からないの? 愛し合っている時に首を思いっきり絞められる、あの快楽が? あの愉悦が? あの恐怖が?
じゃあ今度直衛を貸すから体験してみればいいわ。きっと病み付きになる。保証するわ。試しなさい」

「!? え、えーと、その、え、遠慮します・・・・姉さんのこの性格・・・・やっぱりアメリカで・・・・軍事機密扱いされていた10年間に・・・・」

「何か言った?」

「い、いえ、何も」

「それよりも、私が気になるのは貴方よ、スターシャ。例の男とはどうなの?」

「? 例の男? 誰それ? 私に彼氏が今までいないのは姉さんだって知ってるでしょ?」

「まだ分からないとは・・・・・呆れた。
アベルト・デスラーよ。貴女に大層執心なのがありありと分かるわ」

「姉さん・・・・・彼とはあくまで仕事仲間よ。それ以上でもそれ以外でもないわ」

「ふーん・・・・・じゃあこれは何?」

「!!」

「拝啓、ヘル・デスラー、か。『この間のドイツ製の時計は私の宝であります。ワインも美味しくいただきました、直筆のお手紙も拝読させて頂きましてありがとうございます』
あ〜あ。この電子時代に古典の和紙にドイツ語でしかも横文字の筆書き。そもそも私が先に部屋に来て何もしないと思ったのかしら?
舐めてもらっては困るわ、この藤堂ユーリア、決して敵情を軽視しない。それが指揮官と言う人種だ」

「・・・・・・」

「で、どうするの? 明日到着でしょ? しかも歓迎式典に格好つけて自ら宇宙港にて出迎えるとか。
そうだ、スターシャ、そのままデスラーと市長官邸でベットインして、お前自ら日独友好の懸け橋になれば良い。
デスラーは次が無理でもその次のドイツ第三帝国総統になると言われている男。男としても優秀だし直衛がいなければ私が喰いたい位だな。実績もある」

「一緒に移動するって・・・・・何でそこまで知ってるのよ」

「ふふふ、軍事機密だ。しかも、その後の迎賓館までの移動は同じリムジンの後部席に二人きりだそうではないか。
スターシャ、お前が羨ましいな、あんな男らしい男と抱き合うのだろう?
ああ付け加えよう。どうせ行き遅れ、藤堂家としては両名とも婚期を逃しているのだ。この際異国の人間と職場恋愛でも良いではないか。将来性はある。
軍人である私が言うのだから間違いはない。クラウスもそう言っていた。後はお前が・・・・」

「もう黙って下さい・・・・・私、先に寝ます。お休みなさい」

バタン。扉が閉まった。一人残されたユーリアは大の字になってベッドに横になる。
そして彼女はジャージのポケットに隠していた軍用の小型マイクを取り出す。

「連れないな。そうは思わないか直衛?」



この時の新城直衛の返答を知る者だが、幸か不幸か当事者以外は誰も居なかった。
無論、新城直衛が珍しく困惑した表情で右手を口元に持って口をふさぎ笑いを堪えていた事を知るのは当人のみである。

銀河への歴史がまた1ページ

565New ◆QTlJyklQpI:2013/02/23(土) 00:55:23
総統は相当お怒りだw。

566名無しさん:2013/02/23(土) 01:02:28
総統閣下(New氏をボタンひとつで床の穴に落として)「中篇スレに下品な人間は不要だ」

567ひゅうが:2013/02/23(土) 01:06:27
>>565
し〜っ!!

乙です。しかし誰もかれもイイ性格してますねw

568名無しさん:2013/02/23(土) 01:08:07
乙です
未だに奴隷制をしいているとか効率性悪そうな気が
ヒトラー以来の伝統で廃止できないという理由かもしれませんけど
こうなったら奴隷制と人種差別はドイツの伝統となっているようで

569名無しさん:2013/02/23(土) 09:07:38
乙です。
まあ、これでぽっと出の若僧に掻っ攫われたら笑っちゃるがw

570名無しさん:2013/02/23(土) 12:40:42
>>569
奴隷制も人種差別方式・異文化弾圧・ぽっと出の若造…全てヒトラーが当てはまってしまうため
ルドルフ的行動を否定できる要素がドイツにはないw

多様性と緩やかな連合(法秩序に違反しない限り)の日本との差になりそうで
将来的には明確で無視しえない差異になりそう

571569:2013/02/23(土) 15:14:53
>>570
そうなんですよねー。
ちょっと前にアドルフ・ヒトラーがゲルマン民族中興の英雄として扱われている銀欝世界(まあ、ドイツ系に限ってなんだろうけど)の方が
原作史実よりルドルフが台頭しやすいという意見もありましたし。

572ルルブ:2013/02/23(土) 18:38:32
横から失礼します。皆さんの認識にあるぽっと出の若造ってもしかしてルドルフ大帝ですか?

573名無しさん:2013/02/23(土) 18:43:36
いえ、自分はアドルフ・ヒトラー氏の事で。

574名無しさん:2013/02/23(土) 23:14:26
ヒトラーもぽっと出の若造ですけど、ルドルフも同様かなと
アンチユダヤのヒトラーと、アンチ海賊のルドルフ
ユダヤから財産を没収して公共事業の費用の一部にしたヒトラーの前例があるだけに、ルドルフは本当に意味で海賊を討伐したのか
叩きやすいく気に食わない勢力を海賊認定して討伐して、財産没収
そしてその財産で大規模公共事業と軍拡で一時的にせよ失業者対策
行き詰まったら対外戦争と

ルドルフ台頭時代に残された単純作業労働の最後の分野を日本が技術革新で機械化自動化を成功させた結果、単純労働者階級が大量失業して
ルドルフが上記の対策で失業者対策
新しい資金と不満を外部に向けるために日本叩きに走ると
連合からの裏切り国家はこうした単純労働が主流の国だったりしてと

575ルルブ:2013/02/24(日) 11:24:33
銀河憂鬱伝説外伝・メ一号作戦


ここはラグランジュ2(公式名称は安定宙域第二号)にある広域国家連合共同館管轄の資源衛星兼軍事要塞「太平洋」。
そこに第三艦隊、第五艦隊が集結した。
戦艦ヤマトを旗艦に、コンゴウ級戦艦「ヒエイ」「キリシマ」「ハルナ「コンゴウ」の四隻、白山級強襲揚陸装甲艦「千早」、天城級空母の「あまぎ」、村雨級巡洋艦10隻、綾波級駆逐艦32隻である。
更に旧式とはいえ砲撃雷撃戦闘特化型の式波級が12隻ある。
第一戦隊(第一艦隊)「ヤマト」 村雨級巡洋艦5隻、綾波級駆逐艦12隻
第二戦隊(第三艦隊)「キリシマ(戦隊旗艦)」「ハルナ」、村雨級巡洋艦5隻、綾波級駆逐艦12隻。
第三戦隊(第五艦隊)「コンゴウ(戦隊旗艦)」「ヒエイ」、村雨級巡洋艦5隻、綾波級駆逐艦12隻。
第四戦隊(特務艦隊)「千早(戦隊旗艦)」、「あまぎ」、式波級駆逐艦12隻。

第一戦隊並び艦隊司令官に沖田十三中将。
第二戦隊司令官に島大吾少将。
第三戦隊司令官に笹嶋定信少将。
第四戦隊司令官に藤堂ユーリア准将。

ヤマト中央作戦会議室。人類は遂に人工重力の発生に成功させた。この技術はドイツ第三帝国最大の機密であったが幾多の血なまぐさい、或は情欲を誘った工作の末、日本側も手に入れた。
もっともヤマト以外はその整備性からこれを付けることは出来ず、更に戦闘発生時には電力供給不足から人工重力発生機関は解除しなければならない。
この点、スペースコロニーと同じ原理で惑星間を移動する『エウロパ』級超弩級大型輸送船に際して圧倒的に日本側が不利であった。
そんな中、島型コロニーと岩石を付けたラグランジュ2に配備された要塞「太平洋」で。

「以上が作戦の趣旨だ。何か質問はあるか?」

沖田提督が見渡す。
作戦に不満が無い様だが、だが面白そうにこちらを見ている存在がいる。例の藤堂家の跡取りだ。やりにくさを感じる参謀ら。

「藤堂准将です、発言を許可願います」

静かに右手を挙げて円卓会議上に自らの声を響かせる。
傍らには地球インドネシア産のコーヒー豆でひいたコーヒーが置いてあった。
他の人間は緑茶である。因みに大日本帝国が太平洋の覇者になった時点で紅茶の地位とコーヒーの地位は大幅な下落を更新する。
かつて大英帝国が紅茶を普及させたように、大西洋大津波以前のアメリカでコーヒーが必需品になったように、大西洋大津波以後の太平洋経済圏では日本にあやかろうと日本茶ブームが俄かに巻き起こった。
そのブーム以来150年。京都や静岡にある日本茶の製造農家の収入は年に1500万円を超す程の大ブレイクであり広域国家連合内部でも何度も輸出禁制問題に発展している。

閑話終了

「何かね、藤堂准将?」

沖田の問い。
ここには各艦の艦長と副長、艦隊司令部の首席参謀らと戦隊司令官(つまり正規艦隊司令官)がいる。
沖田の出した案は常識なものだ。ヤマトの主砲で敵艦隊を一方的に撃滅し、その後にフューラー・アドルフと単艦決戦を挑み、その間に第二戦隊、第三戦隊がドイツ航宙軍を粉砕する。
攻撃力はともかく、宇宙空間戦闘の技量では日本側にアドバンテージがあると言われているが故の判断。
確かにドイツ軍の「レーダー級」戦艦は「レーダー」「デーニッツ」の二隻しかおらず、ポケット戦艦と揶揄される「シャルンホルスト級」も二隻、駆逐艦と巡洋艦こそ合計で40隻前後だが空母はいない。しかも駆逐艦も巡洋艦も日本側に対抗する為に建造したと言うよりも隕石迎撃や火星=地球航路護衛の為の要素が強い。
この点ではドイツ航宙軍はドイツ海軍の弟子だった。宇宙におけるドイツ軍の役目は地球における海軍同様、最大の任務は策源地から大日本帝国の海洋航路、地球=月面航路を脅かす事にあり、国運をかけた大規模な艦隊決戦など想定してない。
この点は夢幻会が知っていた史実のフリート・イン・ビーイング(艦隊保全主義)である。大日本帝国海軍が昭和18年以降に陥った事と同じ現象だった。

「千早の性能は戦艦ナガトに匹敵します。ヤマト級のプロトタイプにして剣虎12機を搭載した高速強襲揚陸艦。
主砲も二連装砲40cm中性子ビーム砲が3基あり、誘導弾発射管も左右合せて18、12.5cm電磁投射砲、レールガンも左右合せて二門あります。更に言えば式波級万能防空イージス艦の面がある綾波級に比べて対艦攻撃能力に秀でて言います」

島少将がそれを聞き、口元を歪める。
何が言いたいのか分かったのだ。だが問わずにはいられない。この女性将官、大日本帝国史上最年少の将官が何を考えているのかを。

「つまり藤堂准将は第四戦隊にも活躍の場をあたえろ、と?」

576ルルブ:2013/02/24(日) 11:25:19
「いや、駄目だ。千早はともかく他の艦は装甲が薄い。機動性と攻撃力はあるがその状況では危険すぎる。
更に高速戦闘などを行って事故を起こしたらどうするのだ? 駆逐艦とはいえ乗員は50名を超すのだぞ!」

島少将の言う事も尤もである。彼にとって部下の命が第一。そもそも彼らにとってこの演習事態が不愉快なのだ。
第一艦隊として臨時に編成されたヤマト。第四戦隊として引き抜かれた剣虎大隊。更に世界月面都市防衛やコロニー防衛を放り投げて出撃する第三艦隊と第五艦隊。
政治の都合、日独融和と裏での壮絶な政治的駆け引きの結果とはいえ、理解はできても納得はできないのだ。
しかも、芹沢宙相と肉体関係にあると言われているこの藤堂ユーリアが提案するのだ。古代守を初めとした各艦の艦長らは警戒感を露わにしていた。

「別に死に急ぐつもりも戦果を横取りするつもりもありません。私が問題にしたいのはヤマトが指揮を取れなくなったとき遊兵と化すであろう各軍の事です。
ヤマトが先にドイツ艦隊を攻撃する、ならばその逆にフューラー・アドルフもまた同様の事を行いこちらの指揮系統を分断する事も考えられます。
その際の保険として第四戦隊に独自行動の許可を頂きたいのです」

独自行動だと?
あの女は何を言っている?
いや、確かに第四戦隊の攻撃力は高いがそれでも独自行動など・・・・・遊撃艦隊ではあるまいし、山本提督が指揮した遣支艦隊のつもりか?
確かに「千早」は強力な船だがそれだけで敵の、ドイツ航宙軍を突破出来るものか。
やはり従来通り艦隊の質を活かした砲撃雷撃同時同航戦の方が確実ではないか?
そもそも「剣虎」は治安維持兵器だぞ? 宙空の様な制宙権確保や対艦戦闘は危険すぎる。誘導弾の格好の的だ。

その時である議長席の沖田提督が発言する。

「なるほど、そこまで言うからには腹案はあるのかね?」

「沖田提督!?」

参謀の一人が声を張り上げる。内心で声を張り上げた男、沖田はこの男の評価を下げた。

(参謀とは常に冷静沈着でなければならない。それがこの様ではいかん。彼には後で修正が必要か。
それに比べて大胆不敵とはいえ、この藤堂准将の余裕ぶりはどうだ? 一歩間違えれば解任、そうでなくても戦隊壊滅の責任を取らされる危険性があると言うのにその恐怖を全く感じさせないとはな)

「これが私の腹案です。相手はあのエルク・ドメル中将です。冷静沈着にして大胆不敵。敵にするのは骨が折れますね。
しかし、その部下が皆そうだとは限りません。もしもドメル中将クラスがごろごろいるならば日本は負けます」

その言葉に何人かの士官が眉をひそめる。
常勝不敗の無敵皇軍、日本海海戦とハワイ沖海戦で歴史上類を見ない大勝利を収めた大日本帝国海軍連合艦隊の伝統を引き継ぐ大日本帝国宇宙艦隊にとって如何に海の家系と呼ばれた藤堂家の子孫とはいえあまりにも敵を作りすぎる発言である。
が、そんな悪意ある発言もどこ風風なくユーリアは話を進める。

「ですが先月に就任したドイツ航宙軍第2艦隊のゲイル少将は現ドイツ第三帝国副総統のゼーリック氏の影響下で提督に就任したばかりの小物です。
実戦経験も無く、宇宙の滞在期間も士官学校時代の研修以来無いと言う愚か者でしょう。
またドイツ第1艦隊の各中級指揮官はドメル中将の『統率』の下でその結果を如何なく発揮するタイプですから。
付け込む隙はあります。皆さん、個人携帯用のPCのファイルNo151を開いてください。これが私の作戦案です」

そして開き、皆が絶句した。

皇紀2751年3月3日。日本陣営がひな祭りにわき、桜の満開を心待ちにしている頃、日独両軍の宇宙艦隊は遂に激突しようとしていた。
場所はラグランジュ5。更に多数の掃海艇、救助艇、TVクルーを乗せた戦艦ナガト、戦艦ムツ、戦艦ビスマルクが展開する。
戦艦を使ったのはあくまで報道陣の安全を確保する為である。低出力とはいえビーム砲を撃ちあい、模擬弾とはいえミサイル戦闘を行うのだ。
それはそれで大規模なものになるだろう。流れ弾で民間人に死人が出たら最悪である。日独双方にとって政治問題となるのは間違いない。

577ルルブ:2013/02/24(日) 11:26:18
強襲揚陸艦『千早』艦橋。

古代守中尉は汗ばんでいた。それは戦闘前の高揚感では無かった。兄、古代守の機体に答えたいという思いでもない。
その要因は宇宙服を付けない緑のマントを黒コートの上に羽織った上官の出す人とは思えない程の強烈なプレッシャーだった。
この点は島大介中尉や森雪中尉も同様である。
飄々としているのは参謀長のクラウス・フォン・メレンティン大佐と「剣虎大隊」の指揮官である新城直衛大佐位である。

「参謀長、艦隊は?」

クラウスとは呼ばずに参謀長と呼ぶユーリア。
既にドイツ陣営唯一の宇宙要塞にして宇宙都市である『コスモス・ドイチェラント』を艦隊が出港した事は索敵に出した第一戦隊所属の古代守少佐指揮下の雪風が確認している。
が、彼は隕石バルーンを展開して隠密行動を開始。更に地球軌道のスイングバイを利用した一斉加速で雪風を振り切り当該宙域に向かっている。
一方で遅れた感のある大日本帝国連合艦隊は第一種警戒態勢のまま演習地点へと向かっていた。

「そうですなぁ。定刻通りと言う所です。閣下の心配する様なことは無いかと思いますが・・・・何か懸念が?」

時計が皇紀2751年3月2日から3日午前零時丁度になった。
即座に艦橋の提督専用シートのベルトを外し、磁気靴をつかって艦橋に仁王立ちする藤堂ユーリア。

「定刻通りか・・・・よろしい・・・・参謀長、マイクを・・・・・用意周到ね、新城大佐」

にやりとマイクを差し出す新城。この点は正に伴侶と言えた。

「森中尉、各艦に連絡しなさい。これより30分後に第一種警戒体制から第一種戦闘態勢に
移行する。
それまでに私用、食事は取って置くように、と。なお、40分後は各員の判断で気密服着用、バイザー降ろせ。
では・・・・・第四戦隊各艦に通達する」

第四戦隊各艦の艦橋サブモニターに藤堂ユーリア准将の顔が映される。

「これより我が戦隊はドイツ第三帝国軍の人種差別主義者どもに対して交戦状態に入る。
これは命令である。諸君、今から始まる戦闘訓練をただの訓練とは思うな。
諸君らの双肩には大日本帝国を初めとしたアジア・太平洋・英連邦に住む全ての人間の希望と未来があると思え。
この宇宙における日独、いや人類史上初の大規模艦隊戦は明治の日本海海戦、昭和のハワイ沖海戦、平成の北米免疫戦争に匹敵する我が国の国難である。
皇国の興廃この一戦にあり! 各員いっそう奮励努力しろ!!」

と、同時にこの通信を聞いたのかヤマトにZ旗が掲げられた。
それを見て嫌がおうにも士気が向上する日本艦隊。
それから1時間後、再び偵察に出ていた綾波級駆逐艦の春風のレーダーがドイツ航宙軍第1艦隊と第2艦隊を捉える。
両艦隊は艦隊ごとに単縦陣を敷いている。



戦艦ヤマト艦橋

「山南艦長、真田君、全艦戦闘態勢。全艦面舵一杯、照準用意。索敵員、敵艦の数は?」

沖田提督の命令がヤマトを包む。

「確認します。フューラー級大型戦艦1、レーダー級戦艦2、シャルンホルスト級巡洋戦艦(イギリス人の命名ではポケット戦艦。無論、腹黒紳士の正統なる嫌がらせである)が2、ヴィルヘルムスハーフェン級巡洋艦が15隻前後、Z級駆逐艦35隻前後!!」


(こちらは超弩級戦艦ヤマトが一隻、戦艦コンゴウ級が4隻、村雨級巡洋艦が15隻、綾波級駆逐艦が36隻、式波級が12隻、それに空母が1、戦艦並みの装甲に巡洋艦並みの機動性を持つが扱いが難しい千早が1隻。総数70隻。
相手が55隻か。数では圧倒しているが乗員の質では互角かおそらく向こうが上。
後は性能差か。火星圏での戦闘を考慮しているというドイツ製の主砲に耐えきれるかどうかがカギになるな)

と、敵右舷の第2艦隊から通信文が入ってきた。

『劣等人種に告ぐ、直ちに投降せよ。さすれば敗戦と言う不名誉を負う必要は無くなる。我がドイツ第三帝国は敗者には寛大である。
これはゼーリック副総統直々のありがたきお言葉である、降伏し、戦艦ヤマトを明け渡せ』

思わずぽかんとするヤマト艦長の山南大佐。
それはこの通信を聞かされた日本艦隊全乗組員共通である。数で勝る日本軍に対して一方的に降伏しろとは一体全体何事なのか、そう言いたい。

「これは正式な通信なのか?」

沖田提督の静かな怒りに山南大佐が反応する。こちらは呆れている様だ。

「いえ、これは敵第2艦隊のデーニッツから発せられたものでドメル中将の命令ではありません。
恐らく第2艦隊のゲイル少将の独断かと・・・・・どうします?」

578ルルブ:2013/02/24(日) 11:27:31
沖田は提督席で腕を組み直す。
そして通信を担当とする新見大尉に伝えた。

「新見大尉、馬鹿め、だ」

「は?」

一瞬何を言われたのか理解できなかった新見大尉に対して沖田は言う。

「ドイツ第三帝国航宙軍第2艦隊旗艦に直通回線で通達、馬鹿めだ、そう言ってやれ」

それに反応したのは他の乗員である。
彼も悪乗りする。

「了解しました!」

ヤマトの通信レーダー波をデーニッツに向ける。

「大日本帝国宇宙軍連合艦隊総旗艦ヤマトからの返信は『馬鹿め』、繰り返す、我が艦隊の返信は『馬鹿め』、だ、以上!」

その途端、敵艦隊が同航戦に入る。敵艦隊の主砲が一斉にこちらを向いた。
一瞬の、そして永遠の間。その刹那、光が走る。

「敵艦発砲!!」

熱量を最低限に抑えられた模擬ビームがドイツ艦隊から放たれる。
その第一撃を放ったのはフューラー・アドルフ。12門の40cm中性子ビーム砲で村雨級巡洋艦の一隻に脱落判定が出る。
が、それも想定内。こちらも同じことを考えているのだ。向こうも同じことを考えるだろう。

「照準よし!!」

日本の各艦の対艦照準レーダーが『捕捉』という文字を写し出す。
それはリアルタイムで地球各国に通達された。これはドイツ側も同様である。

「良し、全観砲撃準備・・・・・てぇー!!!」

日独の宇宙の覇権をかけた大規模な演習は今まさに始まった。
その頃、敢えて出港を半日遅らせた一隻のドイツ航宙軍所属の艦があった。
富嶽の後継機の様な、全翼式音速戦略爆撃機の様な姿をしている艦である。
その名前はUX−01.ドイツ航宙軍の切り札の一つ。史上初めての光学迷彩にレーダー級直素材、レーダー波反射装甲、光学迷彩射出専用リニアカタパルト式対隕石破砕魚雷発射管6基を搭載した新造艦。

「ふん、敵はまだこちらには気が付いてないな。結構な事だ・・・・・この戦争、楽しめそうだぞ?
ハイニ、前部宇宙潜望鏡を射出。続いて機関停止。無音・無熱源慣性航行に移行する」

復唱する部下たち。
推進機関が停止し、非常灯が点灯する。まさに第一次世界大戦、第二次世界大戦で対日、対英船団攻撃に猛威を揮ったドイツ海軍の伝統を受け継ぐステルス潜宙艦である

「了解! でもキャプテン、それじゃあ戦闘に間に合わないんじゃないんですかい?」

命令ではフューラー・アドルフがヤマトを仕留める援護をする事だが、今の命令ではその前に決着がつきそうだ。
無論。ドイツの勝利と言う形でと考えている。

「ふ、賢い猟犬は深追いはしないモノさ・・・・・ほう?
これがヤマトか・・・・・うん? 日本側に撃沈判定の光・・・・・どうやら総統閣下が動いた様だ」

遠い遠い昔、人類がまだ太陽系に居た時代。人類史上初めての宇宙での艦隊決戦が今まさに始まる。



バーラト星系に持ち帰った資料を見てヤン・ウェンリーは思った。

(明日は休みだ。続きを見よう。)

ルドフル・フォン・ゴールデンバウムのドイツ人優遇政策と大日本帝国の大遷都によって持ち出された双方の記録が一つにされて約1年目。
エル・ファシルの英雄、ヤン・ウェンリー中佐はハイネセンにある統合作戦本部の資料室で仮眠を取る事にした。
フレデリカ・グリーンヒルをグリーンヒル中将の官舎に送り届けた後で。

因みに何故かトリューニト外務委員やパエッタ少将、ラップ大尉、ワイドボーン大尉も一緒である。
あの宇宙戦艦ヤマトとフューラー・アドルフが率いた大規模な艦隊決戦の映像はやはり注目の的なのだろう。
しかもだ、シマダ提督の送られた映像集を映画館で公開する許可をもらいに行ったらあっさりと貰った。

翌日、宇宙暦790年代のある日。
そこには現在バーラト星系勤務であり、統合作戦本部これる将官や佐官らが、アレクサンドル・ビュコックら歴戦の提督たちが有給を取って陣取っていた。

「おお、エル・ファシルの小僧じゃな? 儂は第5艦隊のビュコックじゃ。さっさと始めんか。皆が待ちくたびれたぞ」

はぁ。分かりました。それでは始めます。
そう言ってヤンは映写機を動かす。

『大本営発表、大本営発表、これよりメ号作戦の詳細を発表します。これはドイツ第三帝国と我が帝国共同の宇宙開発の象徴であります。
その両軍の精鋭同士の騎士道と武士道ある正々堂々とした戦いをご覧ください』

銀河への歴史がまた1ページ

579名無しさん:2013/02/24(日) 11:33:21
ルルブ氏乙
前から思ってたんだけど日本側の艦艇の漢字・かな表記が統一されてない
(漢字表記、ひらがな・カタカナ表記の混在)のがちょっと気になる。
帝国海軍の末裔である以上、やっぱり艦艇の名前は基本漢字で無いと

580ルルブ:2013/02/24(日) 11:42:13
あ、言われてみればそうですね。ご指摘ありがとうございます。
いや宇宙戦艦ヤマト基準にしていいたらなんか戦艦だけカタカナ表記だったので。
どうしましょう、やはり次回からが全部漢字表記にしましょうか? で、ドイツ側の日本語表記は全部カタカナ表記。
憂鬱世界だと史実海上自衛隊の様なひらがな表記もないでしょうし・・・・うーん悩みどころです。

581New ◆QTlJyklQpI:2013/02/24(日) 12:37:14
乙です。

582名無しさん:2013/02/24(日) 12:48:18
ルルブさん乙です。

583ひゅうが:2013/02/24(日) 21:27:24
乙です。
ヤンはこういうの好きそうですね。

584名無しさん:2013/02/24(日) 21:46:29
乙です
まだ2000年代の中で艦隊決戦演習を行えることは凄いのだろうか

ヤンは知らなかった歴史を学べる機会ができて嬉しそうで

585ルルブ:2013/02/26(火) 14:40:45
銀河憂鬱伝説外伝・『天岩戸、開く』

ドイツ航宙艦隊第2艦隊旗艦『デーニッツ』艦橋では日本軍からの返信を聞いたゲール少将が怒り狂っていた。

『馬鹿め。繰り返す、馬鹿め、以上』

そう言って一方的に通信回線が閉じられた。
自業自得の様な気もするが尊大なゲール少将はそこまで思わない。というか、そこで自重するなら最初からあんな挑発以外の何物でもない電文など送らないだろう。
日本側を暴発させるためにやったのかと思ったらどうやら単に彼の虚栄心と地球でこの戦闘を観戦している副総統のゼーリック氏への媚び諂いの為だったようだ。
その証拠に艦橋にはたった一人だけ怒り心頭の将官殿がいる。

「ふ、ふざけおって!! 劣等人種が!!! 有色人種が!!! 二等臣民共が!!! 一体何様のつもりだ!!!」

これを聞いているは第2艦隊旗艦のデーニッツ艦長。

(よくもまあ戦闘開始直前にここまで戦闘とは関係ない悪口が言えるものだ。最初は何か策があって送ったのかと思ったがこの調子では単に思いつきで送ったな?
さっさと帰って、バレラスにいる家族にカグヤと地球土産のフルーツジュースを渡したいモノだが・・・・この指揮官の下では凱旋とはいきそうにはないな。)

と、心の底から艦長であるシュルツは思った。
参謀たちが何とか宥めすかしているが、これがドイツ軍エリートである航宙軍の少将閣下かと思うとため息が出る。いや、実際気が付いてないだけで盛大なため息が出ている。
と、思っていると更にとんでもない事を仰せになられた。

「艦長、シュルツ大佐、発砲だ!! 砲撃だ!!! 全艦攻撃開始だ!!! 艦長、デーニッツの36cmビーム砲を撃ち込め!!
今すぐにだ!! 撃て!!」

「て、提督、まだドメル中将から命令はありません!」

司令部要員の一人が悲鳴のような報告を挙げる。
だが、馬鹿者扱いされたゲールは止まらなかった。

「反抗するな!! これは命令だ!!! 構わん・・・・撃て!!!」

再び艦橋全体が唖然とする。先の参謀の一人の申告通り、まだ艦隊総司令官のドメル司令官から命令は来てない。
しかもだ、事前演習前の打ち合わせからか、この距離から撃っても敵コンゴウ級の装甲は貫通できない設定なっている。
それにドイツ軍の作戦会議ではフューラー・アドルフが緒戦で日本側の戦艦を沈め、敵の指揮系統を破壊しその後にヤマトと一騎打ちに持ち込み、こちらの損害を減らすのが大原則だったはず。

(命令はまだ下されておらず、しかも有効射程距離圏外。それが命令も無しに一方的に撃てとは、この方は何を言っているのだろうか?)

シュルツと副艦長のガンツ少佐の思いを無視してゲール少将は叫んだ。

「何をしているオーストリア人!! 貴様はドイツ人である俺の命令を聞けば良いのだ! 良いから撃て!!」

オーストリア人。初代総統アドルフ・ヒトラーが巧妙に自身の出身をドイツにしてしまった為かドイツ人と対等とは考えられず、どちらかと言えば格下の存在と言われている(思われている)。
フランスやイタリアの様に対英、対日対策用の海軍を持っていたり、枢軸側の一員として参加したスペインの様な国々とは異なった為、尊重はするのだが何処か見下すと言う妙な意識がゲイル少将にはあった。
無論、これは大ドイツ論や小ドイツ論、ドイツ皇帝家とハプスブルク家という様な19世紀の国民国家設立問題にも関与する根深い問題なのだが。

「・・・・・了解しました。ガンツ、発砲だ。敵艦へ対艦照準レーザー波を照射。全艦乗組員第一戦闘配置。砲撃戦用意」

こうしてドメル中将の命令を待たずにドイツ第2艦隊は行動を開始する。
命令が全艦に伝達される。ガンツも長年副官を務めており、敬愛する上官であるシュルツ大佐が言うなら仕方ないと言う感じで復唱する。

「は、対艦照準レーザー波、照射します。続けて対艦レーダー起動。操舵主、ランダム回避運動! 敵も撃ってくるぞ!!」

副長のガンツ少佐が復唱。そして同航戦の為に艦隊が転舵、日本艦隊第三戦隊を捕捉、発砲した。

586ルルブ:2013/02/26(火) 14:42:18
「何? 発砲光だと・・・・・遠いな。敵は間合いも分からないのか?」

島提督は第三戦隊に発砲するドイツ艦隊を見て思った。
この距離なら鏡面装甲(イギリス名ラミネート装甲。艦全体を一枚の装甲としてそれに冷却排熱機能をつけビーム攻撃の熱エネルギーを拡散させる方法)を貫通できる筈がない。
事実、第三戦隊の司令官である同僚の笹島少将はまだ距離を詰めるように命令している様だ。少なくともこちらからは目立った動きは無く、未だ単縦陣をとっている。

(これはドメル中将らしくないな。独断か? それとも何か策があるのか?)

即座に艦橋要員に命令する。

「キリシマのレーダーで索敵しろ。状況はどうか? 敵右翼の第1艦隊は動いたか?」

観測員に聞く。彼もこの道15年のベテランだ。即座に返事を返す。
彼も疑ったのだ。この距離で発砲したドイツ艦隊の真意を。そして言われる前に独自で第1艦隊の方も索敵していた。

「ドイツ側の第1艦隊は発砲していません。これは自分の直感ですが、どうやら敵左翼第2艦隊の独断であるかと」

そうか、ならばこちらも、正にその時、キリシマの後方ハルナが爆沈判定を下された。

「!?」

「!!!」

艦橋に声にならない声が響いた。戦艦一隻が唐突に轟沈した。それは世界最強を競う大戦艦の主砲がこちらを向いた証拠。
宇宙の狼が牙を立てたのだ!

「被害報告!!」

直ぐに島大吾少将は報告を求める。一瞬の間、そして、報告。

「ほ、報告します、ハルナ轟沈判定。ハルナは現宙域を即座に離脱し演習から脱落します。なお、ハルナは今の模擬ビーム砲の直撃で10名以上の重症者を出した模様、各艦は注意されたし、以上です」

「そ、それは本当か!?」

副長が聞く。皇紀2730年代は最強を誇ったコンゴウ級が一撃で撃沈されたのは衝撃だったのだろう。
しかも大量の高速デブリ直撃に耐えられる戦艦の装甲を弱ビーム砲の衝撃で揺さぶる。
それに、だ、これが名将と謳われるドメル中将だとしたら次の狙いは・・・・

「艦長、取り舵一杯、速度30宇宙ノットから、22宇宙ノットに急速減速、各艦にもそう伝えろ、砲術長、全艦発砲。
対誘導弾用誘導弾、AMA装填。敵が撃ってきたら撃ちかえせ。急げ!!」

その言葉だが、即座に現実のものとなる。
本来の30宇宙ノットで進んでいればキリシマが居たであろう宙域に12門の緑の閃光が貫いた。
間違いない。総統閣下ご自慢のハルバートだ。甲冑ごと叩き切るつもりらしい。

(そうはいくか。向こうにゲルマン魂があるならこちらにも大和魂がある。そうやすやすと沈められんぞ!!)

と、艦橋に光が見える。
恐らく、誘導弾だ。島提督はそう検討をつける。
(因みに誘導弾をミサイルとも言う。この点は何故か曖昧である。表向きは日本語発音や漢字表記が他国人にとって難しい為、イギリスやアジア諸国など同盟国に配慮しての事だと言うのが理由)

「島提督、敵艦隊から長距離誘導弾接近!! 迎撃レーダーに反応、数100前後!!!」

「迎撃!!!」

(尚、大日本帝国宇宙艦隊の戦艦がカタカナ表記なのは宇宙軍の予算が謎の後援組織=夢幻会SF派閥、正確には宇宙戦艦ヤマト派閥が暗躍したからで、空母が平仮名表記なのは単に第一番艦である『あまぎ』建造時の書類ミス。それ以後、ミスを修正する予算が無いと言う事で戦艦はカタカナ、空母は平仮名、他は漢字と言う訳が分からない状況が続いている)

そしてミサイルとミサイルが衝突し爆砕。大量の宇宙ゴミをばら撒いた。
それこそがドメルの狙いであった。

587ルルブ:2013/02/26(火) 14:43:28
フューラー・アドルフでは艦長にして参謀長と言うヴェム・ハイデルン大佐が迎撃と艦隊の対応に追われていた。
日本と異なり、宇宙軍の質は互角でも数では圧倒的に劣勢なドイツ航宙軍は一人二役や少佐クラスが戦隊司令官などを掛け持ちする事は珍しくない。
事実、総司令官のエルク・ドメル中将は38歳。これは宇宙軍初にして大日本帝国軍全軍の中でも史上最年少の記録を持つ藤堂ユーリア准将(中将よりも二階級下である)が一つ上の39歳と言う事から分かる。
それだけ余裕が無いと言えるのだ。尤も、それを表に出さないのはヒトラー総統以来のドイツ第三帝国の伝統でもある。
実際、ゲール少将が指揮官に選抜されたのはゼーリックドイツ第三帝国副総統の後押しもあったがそれ以上に人材不足と言うのがあったのだ。

「ゲールの馬鹿者が! 勝手に戦端を開きおって!!! 流石は副総統閣下の腰巾着で出世しただけの男の事はある。
・・・・・・ドメル司令・・・・・・・・・・・・・・これで当初の計画はぶち壊しですな」

「そう言うな、戦場では何が起こるか分からないものだ。それに指揮官は常に冷静沈着であれ、そう私はハイデルン先任教官殿に教わったのだがね?」

憤懣やるかたないハイデルン大佐を宥める。
そして総司令官としての余裕を崩さない。事実、敵第二戦隊に攻撃。既にシマ提督指揮下のコンゴウ級戦艦を一隻と村雨級巡洋艦を二隻脱落させた。序盤としては上々だ。
数で劣る以上、アウトレンジ攻撃が可能な地点で出来うる限り沈めるのは理に適っている。

「ふ、貴様の楽しみが増えたと思えば良いさ。無論、ゲールの命令違反は戦闘終了後に詰問するがな。
それよりもだ、諸君、状況は想定通りに変化している。これよりアインよりツヴァイに移行する。
目標、敵第二戦隊旗艦のコンゴウ級1番艦、砲撃と同時にバーガー少佐指揮下の水雷戦隊に伝令、全艦突撃せよ!」

ミサイルが一斉に向かう。迎撃する日本艦隊。そしてミサイルが爆砕された。
だが、これこそが狙い。何度も言うようにミサイル攻撃だけで精強である日本艦隊を撃破できるとはドメルは思ってない。
敵はコンゴウ級戦艦4隻、白山級強襲揚陸装甲艦(ドイツ側の認識ではこれは高速戦艦)が1隻、宙空48機搭載の正規宇宙空母が1隻いる。
しかも巡洋艦と駆逐艦の数で負けている以上、戦術で勝つしかない。ならば動くべきだ。

(先手先手を取り、敵に考える暇を与えてはならん。オキタ提督はあのトウゴウ、オザワの弟子だ。決して無能では無い。
それに宇宙開発では日本側が先に行っている。このアドバンテージはデカい。長期戦は不利であろう。演習の回数も実戦の回数も負けている。
そして艦隊総数で劣るドイツ航宙軍の二個艦隊は敵との総力戦になれば負ける。
ならばこちらはフューラー・アドルフを囮にし、例の特務艦を使ってヤマト級を撃沈、それを持って勝利宣言を出すしかない)

と、ドメルが一瞬で判断。
一方で放たれた猟犬たちは、ヴィルヘルムスハーフェン級巡洋艦8隻、Z級駆逐艦16隻の内、護衛の6隻を残して一気に前進する。
目標は島大吾少将指揮下の第二戦隊。大量の宇宙ゴミとフューラー・アドルフの砲撃で混乱する艦隊に一気にバーガー少佐指揮下の、通称第7戦闘団が喰らい付く。

「たいらげろ!!」

バーガーの激に呼応するかのように動き出す各艦。
搭載されているZ級駆逐艦の4基の単装10cmビーム砲4門が、ヴィルヘルムスハーフェン級にある3基3連装砲である18cmビーム砲9門が火蓋を切る。

「司令、敵コンゴウ級に被弾。撃沈判定を確認。敵提督戦死です!!」

「続いて報告します。敵艦隊陣形が崩れます、各艦がバラバラになりました、更に駆逐艦3隻、巡洋艦1隻撃沈を確認。
日本軍第二戦隊崩壊寸前です!! ドメル司令の思惑通りです!! ジーク・ハイル!!!!」

部下の高揚した報告を聞き頷くとバーガーはドメルに通信回線を開く。

「こちらバーガー少佐、敵艦隊の旗艦を撃沈、更に数隻喰いました。これで第二戦隊は戦力として勘定できません。
奴ら尻尾を巻いて逃げていきます・・・・大日本帝国宇宙軍恐れるに足らず」

その言葉にドメルの口元が上がる。

(艦隊が壊滅? この程度であの日本海軍の直弟子が壊滅だと? 本当か?)

588ルルブ:2013/02/26(火) 14:44:20
込み上げてくる不安を抑えながらもドメルはバーガー少佐を諌めた。

「敵を侮るな。手負いの獣は最も危険だ。窮鼠猫を噛むぞ」

「あ、す、すみません」

「まあ良い。結果は上々だろう第7戦闘団はそのまま敵艦隊追撃に当たれ」

敬愛する上官の勘気に触れたかと思ったのか少し後ずさりするバーガー。だが次の命令を聞き即座に気持ちを切り替える。
それはドイツ軍人特有の生真面目さ。その生真面目さがあったからこそ人口と国力で凌駕された日本陣営に対等であったと言える。
宇宙でも、そして、地球全土でも。

「バーガーの奴め、調子にのりおって。まあこれで第二戦隊は脅威にはならんでしょう」

ハイデルンが進言する。全くその通りの筈だが何かおかしい気がする。

(そうだ、何かおかしい。何か見落としている様な、そんな気がする)

それよりも被害状況だ。駆逐艦と巡洋艦を突撃させたがこちらの被害状況はどうなったのか聞かなければならない。

「ハイデルン参謀長、こちらの被害はどうか?」

その言葉に顔を歪める。
言い難いと言う事はこちらも無傷では無いと言う事か。それはそうだ。向こうにはヤマトがいる。このフューラー・アドルフを沈める為に建造された人類史上最強の宇宙戦艦ヤマトが。

「シャルンホルスト並びグナイゼナウは沈みました。ヤマトの46cm粒子ビーム砲で轟沈判定です。全く反則ですぞ、あの紺色の戦艦は。しかもこちらの砲撃を弾き返しました。
無敵戦艦、不沈艦とはよく言ったものです。このフューラー・アドルフを持ってしても勝てるかどうか・・・・」

最後の一言はドメルだけに聞こえるように言った。いたずらに部下たちの士気を下げるべきでは無いからだ。
それでも耐ビームコーティング装甲(日本側の鏡面装甲)やビーム吸収散布式チャフなどのお蔭で第2艦隊の戦艦デーニッツと戦艦レーダーは無傷だ。巡洋艦と駆逐艦は互いに沈み合っているようだが、詳細は双方の電波妨害が急速に拡大している為刻一刻と分からなくなっていく。

このころ、第2艦隊は敵第三戦隊と同航戦に入っている。だが互いに決定打を与えてい無い様だ。
数で勝る日本艦隊の攻撃で照準が定まらない。
それにゲール少将の指揮能力が海軍から宇宙軍に転向した実戦派の笹嶋定信少将指揮下の第三戦隊に劣っているのもある。

「そうか・・・・索敵、命令伝達はどうか?」

「通信困難になりつつあります。護衛のZ112、Z113、Z114、Z115、Z116、Z117の六隻以外との通信が遮断されつつあります」


「それは敵も同じだ。怯むな。目視照準に切り替えて砲撃続行。撃ち続けろ!」

ハイデルンが部下に発破をかける。だが実際、人類史上最初の宇宙艦隊戦は両軍の予想を上回る対電子戦闘により通信妨害やレーダー波干渉が激しくなりつつあり、沖田、ドメルの指揮下を離れつつある。

589ルルブ:2013/02/26(火) 14:55:35
さて、第二戦隊司令官の島大吾少将戦死判定が出る時を遡る事5分前。

「何故動かないのですか!?」

島大介中尉は上官であり、第四戦隊司令官である藤堂ユーリアに噛みついていた。
彼の父親がのるキリシマは猛砲撃と敵の突撃を受け今にも壊乱寸前。それを救援に行くべきであるというのが彼の意見であった。
だが、提督の、ユーリアの答えは素っ気無かった。そして絶対零度のカミソリのような視線で持ち場に戻れと無言で伝える。

「貴様の問い一々答える必要を認めない。持ち場に戻れ、今は戦闘中である」

千早以下13隻と空母1隻。ただ空母護衛の為、神無月と水無月の二隻が戦闘宙域後方に下がりつつあるので、現在は式波級重攻撃型駆逐艦10隻、白山級強襲揚陸装甲艦『千早』が一隻の11隻。援護に向かうべきではないか、それが艦橋の意見だった。

「しかし・・・・・藤堂提督は味方を見捨てる気ですか!? それが提督のやり方なんですか?」

島の意見に雪風艦長の古代守少佐の弟、古代進中尉も進言する。
彼らはまだ士官学校を出て半年もたたない。確かに学校の成績は優秀だし土方宇宙艦隊司令長官や沖田提督の依怙贔屓と言って良い面もある。
だからこの戦闘に参加を許可された。だが、それでも第四戦隊にいる以上は藤堂ユーリアがその生殺与奪権を持つ。

彼女は本気でそう思っている。そして冗談抜きに事故として部下を殺す。
これはラクーン・シティの経験とその後のモルモット体験が彼女の何かを永遠に歪めてしまったのだろう。
事実、宇宙海賊殲滅時に宇宙海賊の人権を擁護するよう言った馬鹿な人権団体をわざと宇宙海賊船団の中に放置して、海賊の罪科を加算すると言う事をしている。無論、その人権団体が強姦殺人された事は言うまでもない。
そして、藤堂ユーリアはしっかりとビーム砲で証拠ごと薙ぎ払っていた。
無論、裏でこの行動は賛否両論を呼んだのだが表向きは芹澤宙相(当時は中将)が事故として処理した。この点、ユーリアは芹澤が自分を擁護するしかない事を知っていた。
これはベッドの中で新城直衛にのみ伝えた事だが彼女は直衛に首をしめさせながらこう話した。

『芹澤は確実に私の策に乗る。乗るしかない。あの男は宇宙艦隊司令長官クラスの役職を狙っている。
それが当時直轄の部隊である私が虐殺に加担し、民間人を放置したなどとは言えん。そして一度私の策に嵌れば自分を守る為に私の策に乗り続ける。
例えそれが将来の自分を殺す埋伏の毒だとしても、だ。彼奴はもう私と直衛の道具だ。スターシャも加えて良いな。
直衛、私はお前が望むならお前を宇宙艦隊司令長官にも陸軍大臣(剣虎は陸軍宇宙軍共同開発)にもしてやる。
だから・・・・・私の全てをやる・・・・だから私を捨てないでくれ・・・・私のなお・・・・え・・・・』

ユーリアが回想を終えている頃、島が必死で攻撃すべきだと言う。
自分の父親が演習とはいえ一方的に攻撃されるのが我慢ならないのだろう。
それは兄が第一戦隊に所属している戦術長の古代進中尉も同様だった。航海長の森雪中尉も批判がましい目線を向ける

(五月蝿い子供どもが・・・・少し黙れ)

「自分も島に、島中尉に賛成です。第二戦隊を救援すべきです!」

そこで参謀長のクラウスがユーリアに敵意を向けられる前に発言し、艦橋内の雰囲気を和らげようとしたが、それをユーリアは左手で制する。

「黙りなさい、小僧。私には私の、上級指揮官には上級指揮官の考えがある。士官学校での学童共が何をほざくか!?
これは沖田提督らも承認されている。貴様ら小童どもが叫ぶことでは無い!」

次の瞬間、キリシマが撃沈された。
そして、更に何か言おうとした島を無視して藤堂ユーリアは呟いた。艦橋全員に聞こえるように。
この時の言葉を聞いた森雪中尉は後にこう述べている。

『まるで悪魔を使役する魔女の様な言葉だった』 と。

「そう、キリシマは沈んだか・・・・予定より若干早いけどまあ良い・・・・何もかも・・・・ふふふ・・・・計画どおりね」

全員座れ。これより本艦は第一戦闘速度33宇宙ノットで敵艦隊に突撃する。
そう内心で思う。

「参謀長、全艦に通達する。発行信号、『青』『緑』それぞれ二発撃て!」



続いて、沖田提督の座乗艦であるヤマトから命令が来た。
待ちに待った時がきたのだ、まさにそんな顔。

「天岩戸、開く」


銀河への歴史がまた1ページ

次回はヤンら自由惑星同盟のメンバーが登場します。皆さんよろしくお願いします。

590New ◆QTlJyklQpI:2013/02/26(火) 15:28:31
ユーリアカッコいいw。これで新城魔王確定w。

591名無しさん:2013/02/26(火) 19:19:25
乙です。
やべえ、このユーリアにはいついかなる時も魔王様が憑いてやがる……!w

592579:2013/02/26(火) 22:12:38
乙です。
なるほどなるほど、艦名問題についてはそう説明しましたか。
「戦艦の名称がカタカナなのは夢幻会のせい」というのでうっかり納得してしまったw
…あと問題があるとしたら銀鬱本編との兼ね合いかな?

593名無しさん:2013/02/26(火) 22:26:44
乙です
これからの流れが色々と想像できて面白いです

>>592
銀鬱本編との兼ね合いは考えなくていいのでは
ドイツが長年の奴隷制のため技術・経済衰退していきその反発からルドルフが台頭したとかでも理由や兼ね合いは後から上手くできるかと
銀河連邦も当初は国際連合以上欧州連合未満の名ばかりの存在だったものの、財政破綻国家・地域が徐々に増加してその地域を統治するために首相という
役職を置き破綻崩壊国家が増加するにしたがって勢力を伸ばしてきた…とかでも

594ひゅうが:2013/02/26(火) 23:50:12
乙です。
古代さんは仕方ないですな(笑
たぶんいろいろあった後から事情を知ったりして後悔するのでしょう彼のキャラ的に。

本編云々といっても憂鬱本編の二次ですし何より一方の原作でも過程が明示されてませんので…
そこを想像するのもまた楽しいのですが。

595ルルブ:2013/02/27(水) 22:25:54
銀河憂鬱伝説外伝・『未来からの考察、総統と女王の駆け引き』

宇宙暦790年代のある日。ヤン・ウェンリー中佐は久しぶりの休暇を満喫していた・・・・筈であった。が、現実と言うのは非情であり残酷である。
彼の休暇はとある大軍の来襲によって無残にも打ち砕かれてしまった。

彼が大日本帝国の帝都である宙京から帰国して三週間。今までのごく潰しヤンの異名を返上するかのように積極的に働いた。
これはトリューニヒト外務委員やレオン・パエッタ少将、ウランフ少将、ラザール・ロボス中将、シドニー・シトレ中将、アレクサンドル・ビュコック中将、ベレッタ・ボロディン少将ら次の自由惑星同盟の基幹を担うであろう人間らに注目される事となる。
若手ではワルコム・ワイドボーン大尉、ジャン・ロベール・ラップ大尉、アンドリュー・フォーク少佐、アレックス・キャゼルヌ中佐、ダスティ・アッテンボロー中尉らにフレデリカ・グリーンヒル士官候補生らが参加していた。
実際、野党のジョアン・レベロ議員や与党のホアン・ルイら最高評議会のメンバーの一部も参加しており、せっかく手に入れた30日ぶりの今日の休暇を邪魔しに来ていると思っている(あくまでヤン主観)
無論、ごく潰しだの、首から下は要らないだの、非常勤参謀だのと呼ばれたヤン中佐がここまで働いたのは単に己の知的探究心、要するに趣味だったのだが150年間の戦争とルドルフ・フォン・ゴールデンバウムによる血のローラーによる40億人の粛清以来途絶していた異文化交流と言うモノが彼らの興味を引いたからだ。

「と、ここまでメ号作戦の第2段階です。所謂、アマノイワトヒラクという暗号通信が第三段階へと彼らを進めます。
その前に何か質問はあるでしょうか?」

非常に不本意だが司会役を押し付けられたヤンは300名は要るであろう佐官、100名近いのではないかと思われる将官、500名はいるなと見当をつける尉官と士官候補生、更に50名近い閣僚ならび官僚。

(私の休暇を返せ!!)

そう叫びたいのを必死に我慢して話を続ける。

「そうじゃな、では大前提の日独宇宙開発概略について教えてもらおうかのぅ。聞けばヤン中佐は戦史学科と戦略学科出身ではないか。
恐らく得意分野じゃろう?」

ビュコックの何気ない一言にシトレ中将が頷く。その一方でアンドリュー・フォーク少佐の米神が動き、敵意むき出しの視線を送っているのだが、周囲の人間は無視し、ヤン自体はその鈍感さから気が付かなかった。

「はい、それでは一旦上映会を中断してこちらに切り替えます」

情報端末を操作して彼は西暦1940年代のカラー映像、つまり大日本帝国の映像を映し出す。下には陸海軍極秘計画という文字があった。

「これはシマダ提督とコガ提督から提出された映像です。タイプ3と呼ばれた人類史上初めての大気圏離脱再突入型ミサイル、つまり、大陸間弾道弾の発射実験です。
場所は北海道の某所だと言っていました。現在もこの実験映像こそ公開されていますが詳細は軍上層部の許可が無い限り公表しないそうです」

「それではヤン中佐はその許可を得たのかね?」

ウランフの当然の疑問にヤンはYESと答えた。
因みに自由惑星同盟の公用語は英語である。英語の復権は大英連邦とカルフォルニア共和国の国力再建が影響している。
銀河連邦の公用語は三つだった。日本語(アジア・太平洋圏、中部アフリカ、南アフリカ)、英語(大英連邦、インド、北米各国、中部アフリカ、南アフリカ)、ドイツ語(欧州全域、北アフリカ、中近東、欧州ロシア)が主体となった国家である。
その後、帝国暦元年、宇宙暦310年にルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが登場し、日本を中心とした旧国家広域連合諸国と大英連邦の一部(豪州などと英王室、英本土の一部は残った)が大遷都で国家規模の脱出をしたのちに英語と日本語の価値が一気に下落。その後ドイツ語が幅を利かせるようになる。
そして日本と言う国家が国ごとなくなり100年以上。日本語は大日本帝国の公用語としてサズタリウス回廊の彼方で発達したが、同盟の人々にとって自らの独自性を主張する為には唯一弾圧されつつも市民の間に浸透していた英語に頼るしかなかった。
自由惑星同盟の国父、アーレ・ハイネセンらが旧カルフォルニア共和国出身であった事も影響している。

「トリューニヒト外務委員とアイランズ大使の協力をえまして旧暦、つまり西暦の情報を開示します。本来であれば依然として使われている皇紀の方を使うべきなのですが我々は宇宙暦と西暦の方がなじみ深いのでこちらを採用しました」

理に適っているな。
ほう、若造かと思っていたが中々なやる。
パエッタが推薦し、シトレ中将が推すだけの事はあるか。
ヤン、しくじるなよ。
さてと、エル・ファシルの英雄のお手並み拝見だな。

596ルルブ:2013/02/27(水) 22:26:32
「西暦1940年代、大日本帝国は宇宙に人工物、つまりタイプ3のプロトタイプを打ち上げます。これは当時継戦中だった太平洋戦争でアメリカ合衆国を崩壊させるためのモノでした」

手を挙げたのはフレデリカ・グリーンヒル士官候補生だった。(既にファーストネームで呼び捨て状態。これを知ったアッテンボローとラップとジェシカとキャゼルヌ先輩にワインを10本奢らされたのは嫌な思い出である。因みにまだキスまでだがその瞬間をグリーンヒル中将に見られた)
ありありと想い人へのアプローチの気持ちが出ている。

「何故それが当時の日本とドイツの宇宙開発競争に繋がったのでしょうか? 
大陸間弾道ミサイルは確かに当時では革新的な技術ですがそれ程までに欧州陣営を危機感に陥れるものだったのですか?」

フレデリカの疑問に答えるべく、ヤンはパネルを変更する。

「確かに、通常弾頭を使用した攻撃ではそれ程脅威では無かっただろう。だが、日本軍がビキニ環礁で人類史上初めての核実験を行った事で話は変わった。
アメリカ風邪と言うバイオ・ハザードの影響もあるが、それ以上に迎撃不可能な音速を超す新兵器と一発で齢を灰塵とする核兵器の組み合わせが当時地球と言う一惑星に住む全人類にどれ程の衝撃を与えたかは恐らく我々恒星間国家の人間には分からないだろう。
だが、それ故にドイツ側も対抗処置として宇宙開発、正確にはヨーロッパ半島から日本本土を叩ける大陸間弾道ミサイルの開発に心血を注いだと言える」

「ではヤン中佐。日独の宇宙開発、その切っ掛けとなるのがこの映像であり、このタイプ3開発が全ての始まりだと?」

「そう私は考えるね。これで良いかな。グリーンヒル候補生?」

「はい、ありがとうございます」

続けて見渡すと血の気の薄い男が手を挙げていた。
指名するが名前が分からない。仕方ないので「どうぞ」と芸も無く話を振った。それが癪に障ったのか殊更大声かつ演劇部の様な仕草で自己紹介をする。

「アンドリュー・フォーク少佐です。エル・ファシルの英雄と対談で来て非常に光栄であると感じております。
さてそこでお聞きしたいのですが宇宙開発をする余力はどこにあったのですかな?
日本もドイツも本土は小さく、ドイツは占領地域全体でパルチザンに悩まされ、日本は植民地の国家化に手足を縛られた状態。
しかも日独両国とも当時の限界ギリギリまで国土に軍を展開しておりました。
とてもではないですが広大な影響圏の確保の為に軍事力を各地に展開していた負担は大きかった筈。今を時めくヤン中佐はこの点をどうお考えか?」

それが嫌味に超えたのはヤンの想像だったか?
とにかくヤンは答えた。

「日独双方にとって国力の限界が来たからこそこの開発が行われたのではないかと私は推測します。
日本にとって太平洋地域が皇帝、失礼しました、テンノウ陛下のバスタブになり旧植民地各国が自力で歩める様になった事で賃金格差問題、軽工業の圧迫などが発生したと思われます。この点は銀河連邦末期と同様でしょう。
その問題解消に銀河連邦市民はルドルフ・フォン・ゴールデンバウムを支持しました。良くも悪くも、です。
一方で当時の大日本帝国とドイツ第三帝国は無限の可能性を持つと信じられている宇宙開発に活路を見出したのです。
ご覧ください、これが宇宙開発企業に関する投資関連の株の推移です。人類史上初めての宇宙都市建設完了と同時に一気に株価が上昇しております。
またドイツも宇宙を目指すのは宿命であったと思われます。何しろドイツ第三帝国建国者にしてゲルマン民族中興の祖であるアドルフ・ヒトラーの遺言の一つが太陽系の火星への有人着陸とドイツ国旗を立てる事でした。
更に大西洋大津波やフォーク少佐が言われた様な各地の国境紛争から目を逸らす為のプロパガンダとしての意味合いもあったと私は思います。
以上の点から、日独双方ともに宇宙開発を行った、ではなく、行う必要があった、と考えられるのです」

不承不承着席するフォーク少佐。続いてトリューニヒト外務委員が手を挙げる。

「ヤン中佐の見識は見事なものだ。だが、先ほどの40分近い戦闘映像では両軍ともにほぼ互角の戦いを繰り広げられていた様だし、宇宙開発技術は事実上互角だったのではないかね?」

その指摘にヤンは無言で頷く事で肯定する。

「ならば宇宙開発を共同で行わなかった理由は何かな?」

それは日独双方が互いに相争いながら宇宙と言う新開拓地を開拓していくという歴史を知る者が最初にぶつかる疑問。
そしてトリューニヒトとしては非常に有能な若手であるヤン・ウェンリー中佐を自派閥に組み込みたいという思いから敢えて彼が答えやすい問いかけを行った。

597ルルブ:2013/02/27(水) 22:27:09
「やはりインド問題と北米での対立、日ソ密貿易でしょう。まずインドは統一インド支持のドイツを泥抜かさせる為に日英両国が介入したと言うのが歴史の通説です。実際問題これは事実でしょう。
でなければあれ程まで見事な介入を行えなかったでしょう。
続けてテキサス共和国とカルフォルニア共和国の対立。これは日独の代理冷戦でした。北米大陸での大規模な戦闘は北米免疫防衛線を崩壊させ人類絶滅の危機があるので行われませんでしたが、それでもドイツの傀儡国家であるテキサス、日本の同盟国(敢えてヤンは穏やかな表現を使った。これはこの場にいない日本らに配慮したからである)のカルフォルニアら西海岸諸国への支援による感情面からの対立。
そして独ソ国境線で毎日の様に行われていた独ソの武力衝突とそれを支援していた日本。主にこの三点が日独それぞれ独自の開発を支援するきっかけになったものと思われます」

598ルルブ:2013/02/27(水) 22:31:02
話は数世紀昔にさかのぼる。
西暦2091年、皇紀2751年の演習前夜。
藤堂スターシャとアベルト・デスラーはトップ会談と称して地球産のワインやフルーツを片手に強化ガラス越しの地球を見ながら会食していた。
場所は「有馬」という日本式和室。デスラーは和式の正装に、スターシャは赤を基準にした着物を着ている。
この和室には護衛はいなかった。つまりその場には二人以外誰もいない。

(あの姿・・・・様になってるわね・・・・この人、モデルでもやっていけるわ)

と、スターシャは思う。確かにデスラーは指導者として人々を率いる器があるように見えた。しかも所謂イケメンであり面食いの姉であるユーリア(何故か新城さんにぞっこんだが)もそれは無条件で称賛していた。
因みに前の愛人(士官学校時代)は亡命ロシア人だったらしいが、全くもって本気にしなかった。男遊びも極まると言える。
デスラーは確かに気品ある。国家の指導者になると言う各国首脳部の意見も大いに賛同できる面が多々ある。
その食事時の仕草も非常に貴族的であり、庶民出身ながら下手なユンカー(ドイツ貴族)を上回る気品のよさ、ふるまい、センスを持っている。
デスラーが赤ワインを口に含み、それを飲み込む。続けて、スターシャも赤ワインを飲んだ。フォークでチーズを食べる。

(美味しい)

表情に出たのか、デスラーが聞いてくる・

「お気に召してくれましたかな、月の女王よ」

と。
そう言って、赤ワイン、それも1930年代のフランス北部産を空になったスターシャのワイングラスへと注ぐ。優雅に。エレガントに。
このフランス産ワイン。大西洋大津波で本国が消えたポルトガル産のワインに比べても遜色ない程の価値がある高級ワインだ。
歴史的事実にある通り、フランス北部の農家も大西洋大津波で壊滅的打撃を受け、しかも海水の余波で塩害受けている。止めに時のフランス政府は盟主ドイツをモデルにした弾圧政策と対英強硬姿勢の為の軍拡を進めフランス北部復興を後回しにした。
その付けは1世紀が過ぎた今もフランス産ワイン高騰と言う形で世界中に残っている。
因みに摘みも地球産のチーズ。そしてイベリコ豚の生ハムに高級メロン。
先ほど主食として出て来た輝夜市一級料亭の和食を自然な手つきで箸を使い食べきったデスラーはこちらの番とばかりに欧州産の高級デザートやワインで藤堂スターシャを歓待する。

「ええ。とても美味しいです。ありがとうございます」

正座しているスターシャは両手を膝の上に乗せ、お辞儀をする。京都の茶道教室に通っていただけあってそれは惚れ惚れする様な仕草だった。

「これはご丁寧にありがとう。フラウ・トウドウ。実はお願いがあるのだが、良いかな?」

「お願いですか、ヘル・デスラー。何でしょう?」

少し緊張したデスラーは改まった表情で藤堂スターシャを見た。
そしてワインを揺らし、飲み、ワイングラスを置くと徐に切り出した。

「これからあなたの事をスターシャと呼んでも構わないか?」

他人を見下す事に慣れてきていたデスラーにとってここまで緊張したのは恐らく人生史上でも数回しかないだろう。
それだけデスラーは緊張している。思わず目が点になるスターシャ。そして少し顔を赤くしながら答えた。

「ど、どうぞ、ご自由に。あ、その、総統閣下を何と呼べば良いでしょうか?」

「今まで通りデスラーで結構」

それから雑談。他愛のない話題で両方が盛り上がる頃、タランからデスラーのスマート・フォンにメールが送られてきた。
それはシャルバート教団に関する情報で、教団過激派の一部が藤堂スターシャを誘拐、洗脳しようとしているという情報だった。
一瞬で酔いが醒める。デスラーは即座にメールを送った。内容は以下の通りだった。

『皆殺しにせよ』

以上。実に簡潔であり、疑いの余地のない命令だった。命令を受諾したヴェルデ・タラン首席行政補佐官はその日の日記にこう記述している。

『デスラー総統は極めてお怒りである。シャルバート教団過激派殲滅は私情命令であり至上命令だった。
この命令に逆らえば自分たちの命に係わる。そう感じた』

と。

こののち、ハイデルというシャルバート教団を擁護したドイツ航宙軍少将がデスラー直々に罷免命令を下された。
その時の言葉がこれである。

「月の女王を信望する者は二人も要らぬ」

更にギムレー指揮下の親衛隊は徹底した弾圧を加えた。後のルドルフ・フォン・ゴールデンバウムはアドルフ・ヒトラーよりもアベルト・デスラーを参考にしたと言われている。
それが『月光の流血劇』と言われる5000名を超すシャルバート教団への大弾圧だった。

599ルルブ:2013/02/27(水) 22:33:17
その後も何事も無かったかのようにデスラーとスターシャの会談は続き、業務連絡からその後の友好関係樹立、目前に迫っている沖田十三とエルク・ドメルがそれぞれ率いる宇宙艦隊同士の日独大演習の話、お互いの身の上話(これをドイツ人が聞いたら卒倒するかもしれない。あのデスラーが自分から身の上話を振ったのだから)をした。
気が付けばもう日付が変わっている。

「スターシャ、君との会談は実に楽しい実りある会談だ。公的にも個人的にも、ね。どうだね、私と賭けをしないかい?
何、ちょっとした余興だよ。君も気に入ると思うのだがね。どうだい?」

いつの間にか取り出したのかマグネット式の二次元チェス(つまり宇宙で流行り出した3Dチェスでは無く、歴史ある従来のチェス)で遊ぶ二人。
黒のポーンを前進させるデスラーが言う。これに白いビショップを使い迎え撃つスターシャが問う。

「賭け事、ですか? 私は賭け事が嫌いなのですが・・・・デスラー総統なら妙なものを賭けないでしょう。
・・・・・国家の利益を損なわないと言う条件とそれぞれの守るべき市民、国民の人権を守ると言う事を条件に賭けをしましょう。
それでデスラー総統、何を賭けます?」

そう言いながらも必死に白のクイーンを逃がすスターシャ。
余裕を持って別の黒のポーンで包囲網を形成するデスラー。伊達に実家で叔父から軍事教練を受けてない。
それにデスラー家は2000年代から勃興した新参の家だがそれ故か教養教育が半端なく厳しい。それこそ日本の華族並みだと言われている。
今も、日本語をネイティブ(これも妙な日本語だと言われている)並みに扱っている。因みにデスラーは日独英三か国語の筆記・会話がほぼ完ぺきに出来る。
無論、デスラーも若干32歳で月の世界月面都市(ドイツ名称バレラス)総統に就任するので腹芸としてわざと片言の挨拶をするし、他の外国人の前ではワザと喋れない仕草をする。
こうして相手側の雑談や密談から情報を聞き出し、自分の頭の中で翻訳して交渉を有利に運ぶのだ。
だからスターシャは気が付いてない。この男が日本語で自分と話している事の重大さを。この点は姉である藤堂ユーリア准将の様な壮絶な経験(ラクーン・シティやモルモット経験)が無い甘さだった。

「随分と信頼して貰えている様だ。嬉しい限りだよ、スターシャ。
そうだな、この度の演習とその戦闘でフューラー・アドルフとヤマトどちらが生き残るかを賭けよう。無論私はフューラー・アドルフに賭ける」

その言葉に考えるスターシャ。幾らなんでも不謹慎ではないか、そんな事を思う。
だが次のデスラーの言葉で彼女のそんな思惑も揺らぐ。

「私とスターシャの秘密にすればよい。それに実際の戦闘で死者はでないだろう。所詮は模擬戦だ。スターシャ、君が恐れる様な実戦では無いさ。
そうだな、君が勝ったらドイツ航宙軍と宇宙開拓省と宣伝省に働きかけて日本人を100名ほど火星に送るよう手配しよう。どうだね?」

政治家としてのスターシャの心を揺さぶる甘言。
デスラーとしては日本人を火星圏に送り人質にする旨味がある。それに元々次のドイツ第三帝国総統は日本側の圧力に屈して外惑星探査に日本人乗員を乗せる必要があると言われている。
これを鑑みればデスラーにとってはそれ程痛手な取引では無い。
方やスターシャにとっても痛手は少ない。100名なら見殺しにはしないだろうし、ヤマト級戦艦二番艦ムサシ、三番艦シナノも建造中だ。
武装を少なくすれば独力の火星圏進出も可能。それを考えれば決して受け入れなくても問題は無い。寧ろ穏健派である自分にとっては日独融和の懸け橋を創造する好機だ。

600ルルブ:2013/02/27(水) 22:34:15
(火星への人員派遣。確かにそれは美味しいわ。デスラー総統も信用に値する人物だし。
何よりも宿敵でもあるドイツ宇宙開発の最大級の機密の塊である『エウロパ』級惑星間航行大型輸送船に人員を派遣できるのは今後の宇宙開発にとって大きな意味を成す。
ならば、この賭けに乗るべきかしら? でもデスラー総統が求めるものは何? それは見極めないと!)

白のクイーンが黒のナイトに取られた。
しまったと思いつつもデスラーの問いに答えるスターシャ。

「それは・・・・凄い事ですね。あの『エウロパ』級への乗組員の派遣ですか。確か我が国にとって大きなプラスとなります。
ですがデスラー総統、その約束は空手形に終わる可能性もあるのでは?」

クイーンを取った事に満足したのか一旦手を止めるデスラー。
腕を組む。

「なるほど・・・・その心配は無論あるな。
尤も、私は約束だけは違えない。信用してほしいな。スターシャ殿」

数分の沈黙。

「・・・・分かりました・・・・・賭けに乗りましょう。ただし日本の国益を損なわない条件で、です。
また私が支払う対価・・・・・それは一体何ですの? デスラー総統閣下?」

デスラーは一呼吸置くと優雅に言った。

「ふ、簡単だ。君だよ、スターシャ。君という女性が欲しい。
私の伴侶になれ。少なくとも私について来る事に後悔はさせん」



銀河への歴史がまた1ページ

601New ◆QTlJyklQpI:2013/02/27(水) 23:23:32
乙w。緑丘父には五寸釘と藁人形を・・・・・・。
デスラーは首を絞める魔王様と親戚関係になる可能性を考慮してるのだろうか?

602休日:2013/02/27(水) 23:52:22
ルルブ氏乙です
デスラー総統とスターシャが結婚しそうですね

603名無しさん:2013/02/28(木) 20:29:39
乙です。
あ、キスまでなら節度ある交際の範疇ですねっ!w
しかし休暇がぶっ潰れたのは気の毒だけど優秀な若手エリート官僚の顔見せ、プレゼンと考えればこれ以上の物は無い訳で。
それにしても賭けの行方はいかに?

604名無しさん:2013/02/28(木) 20:52:36
乙です
休暇だったはずなのに全然休暇になっていないw
日本と同盟の交流は、双方に経済と技術力に差がありすぎて情報が主流になりそうです
ヤンにとっては嬉しい限りでしょうか
日本にとっても約500年戦争なしの平和な状態だったため、兵器能力の差で技術レベルでは全く参考にならなくても
生の戦争情報は参考になるでしょうし

605ルルブ:2013/03/01(金) 07:13:40
銀河憂鬱伝説外伝・メ二号作戦

『我がドイツ艦隊の勇士は必ず勝利すると私たちは確信している。その証拠に我が軍には世界最強の宇宙戦艦フューラー・アドルフが存在する。
だが、私、アベルト・デスラーはこの存在を支える諸君ら一人一人の存在を忘れた事は無い。今こそ私は諸君らをこう呼ぼう。
我が友人よ、と。我が友人らが陰で国家を支え、我が身を削るほどの献身を持ってして我らがドイツは欧州の覇者であり、地球を代表する陣営の盟主たり得るのだ。
故に私デスラーは諸君に感謝しつつ、尚且つ詫びねばならない。この過酷な宇宙空間で人類の最前線に戦いながらも忍耐を強いる事を。
だが、その忍耐も今日この日の決戦において代わるだろう。そう、我がドイツの勝利と言う形に置いて150年間の均衡を破るのだ。
あの日本人を倒し、勝利し、正々堂々と覇道を歩むのだ。そして我々は大宇宙の彼方まで進む。ジーク・ハイル!』

『おおおお!!!』

『デスラー総統万歳!!!』

『ガーレ・デスラー!!!』

『ドイツ万歳!!!』 

『ジーク・ハイル!!!』

『ジーク・ハイル!!!』

『ジーク・ハイル!!!』

(良い原稿だったよ、セレステラ。それにしても、スターシャ以外の人間のなんとも他愛ない愚かさか。
人間とは愚かで従順な存在で、この上もなく退屈な生き物だな・・・・まあよい、私はやがて君と一つになる。
その為の儀式だと思えば腹も立たぬモノさ・)

皇紀2751年、西暦2091年、2月28日標準時16時30分世界月面都市総統府官邸広場前にて。



艦隊は混乱している。第二戦隊の司令部は壊滅し島大吾少将も戦死扱いとなった。これを見たバーガー指揮下の突撃部隊、第七戦頭団は更に戦果の拡大に走る。
隊列乱す日本軍に再突入を行う正にその瞬間であった。
日本宇宙艦隊の第四戦隊が横一文字の隊形で一斉に左舷から突入してきたのは。
白山級強襲揚陸装甲艦『千早』艦橋ではクラウス・フォン・メレスティン大佐が各艦の位置を把握し、藤堂ユーリア准将に報告する。

「参謀長! 各艦の現在位置は!?」

「全艦艇所定の位置に付きました。各艦の照準用レーザー波照射、目標補足!」

頷き、ユーリアは恩賜の短刀を鞘ごと引き抜いて言い放った。
無論、集音マイクが千早指揮下の各艦10隻の式波級重攻撃級駆逐艦に伝える。

『メ二号作戦発令、各艦隊は当初の計画通りに行動せよ』

ヤマトから発光信号と信号弾で第一戦隊、第二戦隊残存艦艇、交戦中の第三戦隊、そして予備兵力かつ最後の突破兵力として残っていた第四戦隊へと命令が下る。
序盤から先手を取られ、既に戦艦二隻、巡洋艦四隻、駆逐艦七隻を損失していた大日本帝国宇宙軍が反撃の狼煙を挙げる瞬間だった。
藤堂ユーリアがマイクと映像越しにPTC咆える。

「第四戦隊全艦攻撃開始! 目標、敵突入戦隊左舷!! 敵を食い破りなさい!!」

その言葉と同時に式波級の12cm二連装ビーム砲4基8門と艦首電磁射出砲(レールガン)4門、右舷と左舷にそれぞれ配備されている12基の対艦誘導弾(ミサイル)発射装置が作動、一斉射撃をかけた。
戦隊旗艦である千早も40cm連装砲3基6門と両舷のレールガンが閃光を放つ。最大宇宙速度33宇宙ノット。現宙域における相対距離と本来ではありえない程の、というか演習では考えられない程のスピードに乗る第四戦隊。
これはドイツ第1艦隊から分離突撃した第七戦頭団にとって青天の霹靂となった。彼らから見れば完全なる奇襲である。
つまりだ、突如としてバーガーの乗る「ハンブルグ」を襲ったのと同異議であったのだ。

「何事だ!? 艦長、参謀長、被害報告! 現状を報告せよ!!」

バーガーはその瞬間まで勝利を確信していた。コンゴウ級は沈み敵の指令系統は壊滅。しかも艦隊陣形も崩壊した。
後は狩り放題の筈だった。それが突如として目の前のZ103とZ104、Z105が爆沈判定。「ボン」、「ブレーメン」、「ベルリン」も沈んだ。自らの乗る「ハンブルク」も被弾判定が出ている。

(そんな馬鹿な!? 敵は壊滅状態だった筈・・・・まさか第四戦隊か? しかしあれは空母の護衛部隊の筈!!
空母の護衛も第二戦隊壊滅の危機も放置して一気に突撃を仕掛けるなどそんなことがありえ・・・・いや、違う!! それが狙い!!!
最初からこうなる事を、再突入を予測してやがったのか!! あの魔女め!!! 俺を嵌めたな!!!)

バーガーも優秀なドイツ軍人である。即座に頭を切り替える。
そして正確に敵将の思惑を察知した。尤も、大損害を出した後に敵の思惑を察知しても何もかも遅いのだと言われれば言い返す事も出来ないが。
そして通信士と索敵班が詳細な情報をバーガーに送る。

606ルルブ:2013/03/01(金) 07:15:35
「敵です! 敵の側面攻撃を受けました!! 被害状況報告します。第七戦闘団損害率7割以上!!
駆逐艦5隻沈没、5隻大破戦闘不能、巡洋艦4隻沈没、本艦を含めまして3隻大破。健在な艦は「アルザス」のみ・・・・いや、いまそのアルザスも敵ハクサン級の砲撃を浴びて撃沈判定が出ました。
被弾艦艇総数15隻、戦域を離脱せよとの事です・・・・無念です」

思わず艦橋の手摺りを殴りつける。だがバーガーがどれほど思っても怒っても戦況はひっくり返らない。
連中の狙いはこれだった。敢えて第二戦隊を囮にしてドイツ航宙軍第1艦隊から水雷戦隊を誘き出す。そしてそれを各個撃破する。
だがこれは危険が伴う。もしもこの作戦が失敗すれば各個撃破されるのは日本軍の方だ。事実第二戦隊は戦力としての価値を完全に損失している。
いわば、藤堂ユーリアの個人の武名こそ高めたが実際の戦闘結果を見れば互角だったと強弁できるのだ。
もっともバーガーもドメルもそんな器の小さな男では無い。殊更に自分の失態では無いと言う事は無いが藤堂ユーリアの作戦にまんまと乗せられたのは言うまでもない。

演習前夜の作戦会議にて。

『つまり藤堂准将、君は私達第二戦隊を囮にする、そういうのかね?』

『そうです。島少将も分かっておいでです。敵は数が少ない。そして艦艇の質では互角。ならば必ず先に仕掛けてきます。
ドメル指揮下の部隊で最も脅威となるのはフューラー・アドルフではなくこの第七戦闘団になるでしょう・・・・笹嶋少将、何か異論が?』

『異論という訳では無いがね、その根拠を知りたい』

『女の感ですよ』

『女の感?』

『ええ、女の感と貴方と私の共通の友人のとある愉快な魔王の判断です』

『ははは、それは頼もしいな』

『まあきちんとした論理もあります。第一にフューラー・アドルフは対ヤマト戦闘に狩り出されるのは明白。そうなれば戦闘指揮を取ることは出来なくなる。
ならば第一撃で第二戦隊か第三戦隊のどちらかを壊滅させようとするでしょう。その際に危険性の高いのは沖田提督直卒であり、敵に近い島少将の方です。
更に敵主砲の集中射撃はコンゴウ級では耐え切れません。まずはコンゴウ、キリシマ、ヒエイ、ハルナの四隻を沈め指揮系統を壊乱。
その後に最も攻撃力のある敵突撃戦隊の第七戦闘団を突入させ蹂躙する、それが敵将ドメル司令の狙いかと』

『その対策が君の第四戦隊か?』

『は。沖田提督の言う通り私の第四戦隊が突入に成功し、再反転するであろう敵艦隊をさらに突撃で粉砕します。
騎兵による突撃を側面からの騎兵突撃で粉砕するものと思ってください』

『なるほどな、騎兵を騎兵で倒すには側面に回り込むのが効率的だがそれを宇宙でやるか・・・・だから黄海海戦以前の戦闘データを集めていたのだな?』

『ご存知でしたか・・・・その通りです』

『ははは、今さら猫を被らなくて良いよ、藤堂提督。君らの性格は宇宙軍全体に知れ渡っているからね。でだ、島君、君はどう思うかね? この提案を』

『沖田提督、それは意地が悪いですな。仮に藤堂提督の考え通りに事が運べば私は戦死扱い。実際の第二戦隊は壊滅状態。
ならば藤堂提督の案に乗るしかないでしょう。違いますかな?』

『笹嶋提督は?』

『つまり第三戦隊は敵のドイツ航宙軍第2艦隊を足止めすれば良いのですね。確認しますが、あくまで足止め。
デーニッツとレーダーを中心とした部隊を沈めに行く必要はない、という事ですか?』

『そうです、そちらも我々第四戦隊が対処します。詳細はカ号作戦の項目をご覧ください』

『やれるかね?』

『ご安心を、沖田提督。なんなら、私の貞操をお賭けしますわ』

そして演習宙域に話は戻った。

607ルルブ:2013/03/01(金) 07:17:14
「参謀長、各艦艇の被害報告と戦果を」

「駆逐艦師走が脱落しましたが、残りは健在。続けて計画通りに行きますか? なお戦果は大打撃だそうです」

一瞬だけ考える。総数10隻の艦艇でまだ20隻近い敵第2艦隊に攻撃をかけるかどうかを。
部下の士気、被害状況、エネルギーの残量、敵の配置、事前の予測、壊滅した敵第七戦闘団の所在、そして会議の無い様に笹嶋少将指揮下の艦隊の価値。
これらを一斉に吟味する。そして勇将にして魔女、或は流血の女帝とも呼ばれている藤堂ユーリアは決断を下した。
それは守り役として彼女を見守ってきた大日本帝国宇宙軍航宙戦隊出身のクラウス・フォン・メレンティンには好ましかった。

(尤も軍人としては優秀だがもう少し素直さに重点を置いて教育するべきだったか? いあ、あのラクーン・シティとその後のモルモット体験を救ったのが新城大佐だ。
彼とスターシャ君の存在が無ければとっくの昔に狂い死にしていただろう。ならばこれも良しとすべきかな。少なくとも私はこの方を守ろう。
最後の一人になっても。最後の最期までこの方を擁護しよう。それが贖罪にならないとしても)

そう参謀長が思っていた。
だが、司令官は参謀長に問いかける。自らの意思でハッキリと。

「クラウス?」

「おっと、これは失礼しました。少し考え事を・・・・それでどうされますか?」

「余裕ね?」

「はは、敵第1艦隊のシャルンホルスト級巡洋戦艦と巡洋艦と駆逐艦はほぼ撃沈破しました。第二戦隊と第一戦隊護衛部隊で残りは対処できるでしょう。
ならば少しの思案は寧ろ兵士らの士気を高めると思いまして」

古代進と島大介、そして森雪の三名が驚いた顔でこちらを見る。彼ら士官学校を繰り上げ卒業した優秀な生徒にとってもこの戦況で笑えるこの二人はある意味で異常であり、ある意味で最も頼りになる存在だった。

「当然、第2艦隊に攻撃ね。でなければ島少将を囮にして犠牲になって貰った意味が無い。第三戦隊と敵第2艦隊との交戦宙域の後方に出ます。
陣形編成。それと艦内マイクを」

参謀長のクラウスがそっと艦内マイクを渡す。

「新城大佐、準備はよろしい?」

格納庫にいる剣虎大隊の指揮官にして自身の交際相手に隠密裏に回線を開く。

「こちら新城大佐、准将閣下どうされました? まるで流血の女帝にして魔女と言われている貴女らしくない行動ですね」

「あら? 部下を気遣うのは当然でしょ? それで新城大佐、準備は出来た?」

映像が切り替わる。剣虎12機。漆原ら第1小隊3機は対航宙機用12式36mmパルスレーザー四連装ガトリングガン(広域国家連合宇宙軍=国連宇宙軍、並び大日本帝国宇宙軍共同配備の『宙空』正式追加配備の改良型)を装備。
西原少尉指揮下の第2小隊3機、兵藤少尉指揮下の第3小隊6機は両手に盾と38式360mm無反動砲を、腰には駆逐艦の主砲を流用した120mmビームライフルを装備。(ただし、発電機の容量不足から装弾数は5発のみで弾幕も張れず、射程も短い。止めに連射が効かない。二発目に凡そ5秒の冷却期間と充電期間が必要=高速戦闘前提の宇宙戦では未知数)
そして青色の新城大佐の機体は猪口特務曹長との複座型指揮官専用機であり、護衛の二機は第1小隊と同じ装備である。
尚、全ての機体は両腕に36mm二連装式パルスレーザー砲を、左右の脚部に宙空搭載型の対艦誘導弾三連装ポッドを、そして肩にダミーバルーン発射用カノン砲を2門装備していた。
そして新城大佐の機体だけが儀礼を兼ねて(この点は現実主義者の藤堂ユーリアも新城直衛も嫌がったが芹澤宙相の特命であり断りきれなかった。利用し続けるには雨も必要なのだから)接近戦用に日本刀型の対艦用近接兵器を装備している。

「漆原小隊は対航宙機対策、残りは対艦装備で出します。両舷ハッチの開閉をお願いします。後何か楽しい事はありますか?」

楽しい事。これから遊びにでも行こうとするかのような発言に藤堂ユーリアは自分の女の部分がぞくぞくする快感を覚えた。

(やはり直衛だ。直衛でなければならない。私を制御できるのはこの男だけだ!)

にやりと魔王の如き表情で笑う新城直衛に藤堂ユーリアも魔女の様な笑みを浮かべて答えた。
そう、魔王を使役する女帝と言う異名はこの時正に正しかった。

「敵第1艦隊は壊滅した。それはそれはもう無残に、ね。あとは第二戦隊残存兵力で対処可能でしょう。
それよりも問題はデーニッツとレーダーの二隻だわ。新城大佐、戦果を期待しているわよ?」

剣虎大隊が対艦攻撃にどれだけの成果を発揮できるかは未知数だ。そもそも誘導弾が健在なこの状況下であのデカブツ=剣虎がどこまで成果を出すのか誰も分からない。
だが、だからこそ、これは機会でもある。

「それは素敵だ。楽しくなってきましたな」

608ルルブ:2013/03/01(金) 07:17:53
その返答こそ我が伴侶に相応しい。
クラウスは少し眩暈がしたが何とか自制心でそれを抑える。それでも黒の制服の襟元の汗をぬぐい、帽子を被り直すのを避けることは出来なかった。
もしかしたら、この参謀長、ある意味で藤堂スターシャとクラウス参謀長が一番の被害者なのかもしれない。主にこの最恐かつ最強で最凶のカップルという意味で。

「ええ、戦争ね」

勿論だが馬鹿の一つ覚えみたいに敵艦隊に特攻させない。
それではハワイ沖海戦のアメリカ軍と同じ結果をのしてしまうだけだろう。それでは無能のそしりを免れない。
自分も、ユーリアも。

「そうか、僕らは今戦争の真っただ中にいるのか。では各機、藤堂准将からのありがたいお言葉を聞いたな。
よろしい、剣虎大隊全部隊に伝令。猪口特務曹長間違えるな。戦争準備だ。戦闘じゃない。戦争準備だ。ああ、あまぎにも打電しろ。航宙機は直援部隊を除き全機攻撃。突撃、と」



方や右翼で交戦する第三戦隊と第2艦隊。双方の健在艦艇と被害艦艇はほぼ同数であった。
個別艦艇の質で圧倒しているが具体的な指示を出さずわめき散らすドイツ第2艦隊司令官ゲール少将と敢えて敵を惹きつける為に敵の突撃を回避し、最大射程距離で砲撃して敵のエネルギー消費を指そう笹嶋少将。そして数の優位を活かして敵に射線を取らせない様に巧みに動き回る。

(敵が何かを待っている。大日本帝国宇宙軍の予備兵力は健在な筈だ。では一体何を?)

それに気が付いたのはゲール少将では無くデーニッツ艦長の

(そう言えば第1艦隊から分派したバーガー少佐はどうしたのだ? 連絡が無いが?)

そこにガンツがやってくる。そして小声で自分に聞こえる様に。

「司令、第七戦闘団が壊滅しました。文字通り壊滅です。バーガー少佐も戦死判定を受け戦場を離脱。
敵宇宙艦隊の第二戦隊は指揮系統を取り戻しつつあります。更に悪い事にレーダーの索敵班から伝令。
ハクサン級高速戦艦を中心にした敵艦隊10隻がこちらに向かって進撃中です」

ドイツ第1艦隊壊滅の報告である。
しかも厄介な事にこの膠着した戦況の右翼戦線に10隻の艦隊、しかも巡洋艦並みの攻撃力を持つ式波級と高速戦艦が止めの一撃を刺すべく進撃してくる。

「!? 本当・・・・・・いや、長年の付き合いのお前が言うのだ・・・・本当なのだな。ドメル司令に連絡は?」

首を振る。

「伝えようとしましたが敵艦、恐らくヤマトの通信妨害の為に伝わっておりません。
今、メルダ・ディッツ少尉指揮下のルフトハンザ1個小隊を伝令役として本艦から発艦させました」

独断だった。あの手柄を横取りし失敗を押し付けるのが大好きなゲール少将が聞いたら間違いなく叱責だろう。だがそうも言ってられなくなった。

(私たちは負ける訳にはいかないのだ。何があってもな。オーストリア人としても、ドイツ陣営の一員にしてドメル師団としても、そして家族の為にも)

思い出すのは出発前夜の我が家での団欒。
妻と娘と更には地球にいる弟夫妻からのビデオレターに妻の実家からのチョコレート。そして妻ライザと娘ヒルデの為に用意した日本産の青森県のリンゴ。月給の10分の1はしたがそれだけの価値はあった。
この頃の日独双方は互いに軍事技術以外の輸出入が活発化していた。これは後のヤン・レポート(宇宙暦790年バーラト星系ハイネセン初夏に軍官民へ正式出版)にても書かれている。

609ルルブ:2013/03/01(金) 07:24:37
『お父さん、お仕事頑張ってください。お母さんと一緒にバレラスから応援しているからね。お母さんを心配させないで下さいよ?』

『この子ね、貴方の様な軍人になりたいって学校で言うのよ。困った子』

『何? それはいかんぞ、ヒルダ、お前は地球で良い男を見つけ・・・・いや、それもいやだな。
とにかく軍人だけはいかんぞ。お前は器量が良いのだからもっと違う道に、そうだ、オペラ歌手なんかが良い』

『そうかなぁ〜』

『そうだとも、なぁライザ』

『そうね。お父さんの親バカも程々にしてくれないと困るけど・・・・それにしてもこのリンゴ美味しいわ』

『あ、それあたしの! お母さんずるい!!』

『怒るな怒るな。美人が台無しだぞ。父さんのを食べなさい』

『あ! これ父さんの船でしょ? たしかデーニッツだよね! デスラー総統が言っていたもん!!
この宇宙でも最強の戦艦だって!!!! お父さん偉いんだね』

『いつもいつも学校では貴方の自慢ばかりしてるのよ。私としては早く地球勤務かそれが無理でもバレラス・・・・総統府付き武官にでもなってゆっくりして欲しいのだけれど』

『そうか・・・・心配をかけているか・・・・安心しろ、この次の演習で成果を出したらそう申請するさ』

『本当? お父さん、もっとお家にいるようになる!?』

『ああヒルデ、約束する』



嫌な役目だ。だが誰かかが言わなければならない。ましてこのゲール少将。仮に士官学校を出てないオーストリア人のガンツに進言させれば辺境送りにするかもしれない。
ならば士官学校を出た上、一応実績を上げ、2033年春の竣工時、世界最強の戦艦だったコンゴウ級を凌駕する為に建造されたレーダー級艦長を任されている自分が言うべきだろう。
(因みにナガト級が2037年1月に同時竣工しており、2040年、皇紀2750年8月15日にはヤマト級が出来たので霞んでしまっている。白山級は2020年代だが実験艦でもある『千早』竣工は2035年の秋であった)
それに周りの参謀らは委縮しているか顔色をうかがっているかのどちらかしかない。役に立たないのは目に見えている。

「司令、お話があります」

ゲールは不機嫌そうに、というか不機嫌に此方を向く。
未だ敵コンゴウ級戦艦を沈められないのが癪に触っているのだ。

「何だ?」

「敵艦隊が急速に接近しております。ご指示ください。このままでは我が艦隊は側面と後方から挟撃されます」

「な!? ば、馬鹿な!! そんな馬鹿な話があるか!! 貴様、嘘も大概にせよ!!!」

さらに続ける。

「二等臣民が偉そうな口をきくな!! 知ったかぶりをするな!!! この俺を誰だと思っている!!!
俺は少将だ!! 貴様よりも二階級も階級が上なのだぞ!? 分を弁えるがいい、この二等臣民のオーストリア人が!!」

思わずこちらも怒鳴り返す。

「嘘ではありません!! レーダー並びデーニッツの索敵班からの報告です。後3分以内に接敵します!!!
即座に対応命令を下さい!! もう時間がありません!!!」

「あ、ぐ、う、き、貴様、だ、黙れ!!」

この人は駄目だな。
ドメル司令の下ではこの様な差別は無かったのだがな。
そうおもうガンツとシュルツ。いや、艦橋にいる全員がそう思った。
が、それでもドイツ航宙軍軍人としての義務を果たすべく行動するシュルツ大佐。そして彼は見た、後方にいたレーダーが剣虎(サーベルタイガー)と呼ばれている敵の人型兵器に撃沈される瞬間を。

「レ、レーダー、轟沈!!」

「そ、そんな!? レーダーがこうも一方的に!?」

ゲールが呻く一方でシュルツは思った。

(遅かったか!!)

と。
艦隊に動揺が走るが、それを抑え、越権は覚悟の上でゲールを無視してシュルツは全艦に命令を下した

「全艦、砲撃戦並び防空戦闘開始。直援のルフトハンザは敵チュウクウの迎撃に専念せよ!! デーニッツ、全砲門開け。目標は敵コンゴウ級後方二番艦・・・・撃てぇ!!!!」

「シュルツ!? 貴様!!」

「勝ちたかった黙っていてください! 全艦怯むな!! 我らの前に勇者なく、我らの後に勇者なしだ!!」

その激励は第2艦隊の士気を高め、藤堂准将と新城大佐、笹嶋少将にとって予期せぬ事態を招いた。ガンツ少佐も艦橋で叫ぶ。

「全艦、本艦デーニッツに続け。シュルツ大佐と共に!!」


そして一方で。
両軍が忘れた宙域に潜む一隻の軍艦があった。その艦橋にて。

610ルルブ:2013/03/01(金) 07:26:04
「キャプテン、これヤバいんじゃないですかい?」

UX−01の艦橋にて副長のハイニ大尉が艦長のフラーケン中佐に進言する。
確かにヤバい。今のレーダー波が捕えた信号は第2艦隊のレーダー級の撃沈音。これは不味いを通り越して負けている。
ようやく戦場に侵入したこの艦でも分かる。

「前部潜望鏡回収。光学索敵カメラ360度哨戒開始・・・・ハイニ、案ずるな。最初からドイツ艦隊が日本艦隊に勝てるとはドメル司令は思ってない。
ましてあのゲールが単独で日本軍を撃ち敗れる筈も無いしな」

「え? それじゃあ俺たちのやる事は何です? 無駄足ですかぃ?」

「いいや、違う、無駄足じゃない。索敵班、こちらに画像を回せ。モノアイカメラ・・・・漸く見つけたぞ」

そしてにやりと笑った。

「ハイニ、狩の時間が来た」

そして映像を見せる。
ドイツ語で目標補足という文字が下に映し出され、護衛艦が一隻もおらず単艦同士で撃ちあっているフューラー・アドルフとヤマトの姿があった。

「熱源入力完了」

「こちら雷撃班用意良し。エネルギー充電開始、リニアカタパルト発射管に対隕石破砕型高速光学迷彩式魚雷装填」

「一番から六番まで全発射管雷撃戦闘用意・・・・用意良し。発射管内圧力正常、気密隔壁閉鎖完了。
雷撃戦闘は可能であります」

「ふん、流石俺の艦だ。優秀すぎる。何処かの無能で尊大な上官を押し付けられたシュルツ大佐殿とは大違いだな。ハイニ、雷撃戦用意。目標、ヤマト」

「了解しやした!! やりますか? やりますよね!?」

「ああ、やる」

ヤマトの発砲。フューラー・アドルフの被弾、護衛艦同士の戦闘は日本側が優位。一瞬だが雪風と言う艦名を持った駆逐艦が後方からZ113を沈めたのが見えた。
これはうかうかしていると当初の密命を果たす前にフューラー・アドルフが沈められるかも知れない。

「一番、二番上下斜角10度、三番、四番左右斜角15度、五番、六番は上下左右斜角変動なし。
ハイニ、数値入力は!?」

「終了!!」

一呼吸、敵の駆逐艦が動いた。更に続けてヤマトが発砲。熱源は十分。距離も十分。あとは・・・・・あの特大の獲物を猟犬が喰うだけ。

「全魚雷・・・・・発射!!!」

ドメルの放った心の切り札が、鬼札が今まさに開示された。
目標、宇宙戦艦ヤマト。


銀河への歴史がまた1ページ

611New ◆QTlJyklQpI:2013/03/01(金) 08:22:44
乙です。最凶のカップルww。

612名無しさん:2013/03/01(金) 09:59:35
複数の版権キャラもってきてさらにパロネタかよ…

何書こうがネタスレなんで構わないが前書きで注意してくれるとありがたいよ

613名無しさん:2013/03/01(金) 11:22:50
>>612さんへ
いや、いいんじゃないでしょうか? そんな目くじら手なくても。コードギアスネタもあればジパングネタもあるし
第一、パロネタ取ったら二次創作や三次創作なんて書けない気がします。
それに一応、数日前に続編を書いても良いか聞いてますよ・多少強引でしたが。
それで反論なかったし・・・・そもそも銀欝伝自体がパロw

614名無しさん:2013/03/01(金) 11:36:50
>>612
注意書は必要かと思われますが、お嫌ならスルーなさるか、納得いかなければ御自分で納得いく作品を書かれては如何でしょうか?

615名無しさん:2013/03/01(金) 11:44:44
まぁ臆面もなく多重クロスにパロネタまでやられるとちょっとね。
>>612の言う事には非常に共感できる。

616ルルブ:2013/03/01(金) 12:05:26
感想を見て急遽謝罪と感謝をこめて。
うーん、良かれと思う事が裏目に出てしまうとは・・・・失礼しました。
前にも書いたのですがビビりのルルブにはいきなりのご指摘でガクブル状態です。
しかし、逆に言えばそこまでして詳しく読んでくれた上でご指摘まで頂いた事に感謝します。
ありがとうございます。

遅すぎたかもしれませんが、一応外伝の概略の説明だけさせて貰います。

『銀河憂鬱伝説外伝シリーズ』は『皇国の守護者』『征途』『銀河英雄伝説』『宇宙戦艦ヤマト2199』『銀河憂鬱伝説』を使っています。
時代設定は『提督たちの憂鬱』から150年後の世界。日独双方の宇宙開発を舞台にした物語です。
個人的な影響からか、以前書いたヤン・ウェンリー回想録や宇宙戦艦ヤマト2199や御大の各シリーズネタを引っ張りました。
この点については弁解の使用もありません。ご不快な方は本当に申し訳ないです。それでも読んで下さるのでしたら幸いです。
ただもう書く事自体がearth様や他の皆様、サイト自体への冒涜になると言うご意見などありましたら削除依頼を出されても構いません。
とりあえず、帰還は分かりませんが一度執筆停止と言う事でよろしくお願いします。

617名無しさん:2013/03/01(金) 12:22:19
お気を御落としなく
乙という感想もあれば批判もありますからね。少し筆を置かれてお休みになるのも良いかと
多重クロスは禁止というルールもありませんから、この先路線変更されるのか、同じ路線で行かれるのかはルルブ氏が御決めになってください

618名無しさん:2013/03/01(金) 12:55:32
タイミングが悪かったのもあるかもね。
雑談スレで憂鬱二次創作のオリジナル性の程度を云々する議論があったばかりだし。

619名無しさん:2013/03/01(金) 13:19:52
アレっていつもの人だろ
毎度毎度同じことばっかりでよくあきないよね

620名無しさん:2013/03/01(金) 13:39:17
>>619
そういう書き込みが荒れる原因になるんだが、いい加減自重しないか?

621名無しさん:2013/03/01(金) 18:39:28
多重クロスの際には自重しないとカオス化して憂鬱系の意味がなくなってしまいますからね
各個人の主観になってしまいますが、それぞれ自重しながら限度を守ればいいと思いますけど

久しぶりのSSですし、あくまで外伝ですから自重しながら気にせずに

憂鬱夢幻会の特性である変人集団でも最終的は最大の目標である国益の保持拡大のため協調しながら知恵を
出し合うというのが夢幻会であり憂鬱だと思いますから、その辺が境目ですかね

622ゼン:2013/03/01(金) 18:46:52
まぁ前書きは必要だったかな?
と言うより、ルルブ氏のタイ話が面白かったので今回の作品との差がね……
タイのお話が何故?このスレに……と思ったものです、確か。

とは言え、>>612も前書きを頼んだだけなので、その辺に注意すれば良いかと思います。

623名無しさん:2013/03/01(金) 19:31:29
>>622
ゼン氏、前書き注意はその通りですが「〜かよ」などという高圧的な一言が問題でしょう?

624名無しさん:2013/03/01(金) 19:57:27
>>623
「〜かよ」が高圧的だ、というのも沸点低すぎに思うんだけどね。

625名無しさん:2013/03/01(金) 20:07:09
>>612の物言いが高圧的ってのは俺も感じた。
とゆうかゼン氏。コテハン常連のきみが注意しないでどうするんだよ。
実際他スレでも高圧的物言いで荒れまくってるんだからさ。

626ゼン:2013/03/01(金) 20:32:12
言葉尻を捕らえて、やれ高圧的だとか偉そうだ。とかは荒れる原因になりますよ
もちろん2つも3つもレスを消費してぶちまけていたら問題ですが、1つのコメントに
目くじらを立てるのもアレですし、スルーするのも紳士の嗜み?みたいな。

627名無しさん:2013/03/01(金) 20:38:19
>>626
>複数の版権キャラもってきてさらにパロネタかよ…

これはどうみても高圧的でしょ?

628名無しさん:2013/03/01(金) 20:42:28
スルーは必要ですが、やんわり注意するのも大切なことだと思いますよ

629名無しさん:2013/03/01(金) 20:46:00
>>625
612が言うほど高圧的とはとても思えないが、
それ以前に「とゆうかゼン氏。コテハン常連のきみが注意しないでどうするんだよ」って何なんだ?
識別の為にコテハン付けてそれがただ長く続いてるだけで何か義務が発生するわけじゃないんだが。
注意しないといけないと感じたなら自分でやりなさい。

あと>>612が高圧的と言う位なら君の発言も十分高圧的に入るぞ。

630625:2013/03/01(金) 21:07:39
>>612
ただ「複数の版権キャラが出るなら前書きにひとこと必要かと思われますよ」でいいでしょ?
>>629
貶してるように聞こえてる時点で高圧的。
高圧的に聞こえたなら謝る。けど常連である以上言葉遣いに気をつけようくらいは言うべき。
放置してエスカレートしたらよけい荒れるから。

631名無しさん:2013/03/01(金) 21:13:18
>>627
どうみても騒ぎ立てる程高圧的には見えないなぁ。

コテハンに言い掛かり付けてる>>625の方がどうみても問題ありに見える。

632名無しさん:2013/03/01(金) 21:22:14
>>630
だからさ、その「コテハンは注意位しろ」とか「常連は何か言うべき」とか、一体何の根拠があって言っていることなの?
もう一度言うがハンドル付けてるから偉いわけでもないし、義務が発生するわけでもないんだよ。
常連なんだから、と言い換えてもコテハンの無い名無しでは常連かどうかすら分からないから言ってる事は同じだね。
「放置してエスカレートすると荒れる」というのは君の個人的意見であってゼン氏の意見ではない。
この事からしても注意する役目を押し付ける理由が全くないぞ。

まず君は「コテハンだから〜とか言うのは名無しという立場への甘えでしかない」という事から認識するべきだと思うぞ。

633名無しさん:2013/03/01(金) 21:24:06
SS投稿する前に、ちゃんと前書き書けば問題ない。
このような議論も起こらない。

どんな注意事項を前書きに書けば争いが減るかな?

634名無しさん:2013/03/01(金) 21:33:29
>>633
その前書きで喧嘩売ったアホもいましたがね。
一番良いのは原作とTSBLGL注意なんかを淡々と箇条書きじゃないでしょうか。
キャラ崩壊やらスルー推奨は場合によりけりかな、と思います。

635休日:2013/03/01(金) 21:34:14
遅ればせながらルルブ氏乙でした
ドメルの放った魚雷への対処どうするのか、このあとヤマトはどうなってしまうのか
続きが気になる処でありますが、一旦休止ですか・・・気長にお待ちしてます!

636休日:2013/03/01(金) 21:49:56
個人的に>>612氏の発言が問題であるとは思いませんし、
どうしてゼン氏が注意しなければいけないのでしょうか?
コテハンにはスレを自治する義務でもあるのでしょうか?
高圧的というのも人それぞれ感じ方が違うものですし、
>>625氏の意見をゼン氏に押し付けるのは良くないですよ

>>633-634
やはり注意書きの徹底しかないような・・・
頭よくないのでこれくらいしか思いつきません・・・

637ゼン:2013/03/01(金) 21:58:37
>>633
まぁTSの有無と、できれば作品の傾向かな?砂糖を吐きたくなる様なラブロマンスは特に……

>>625
良い解決策がありますよ。貴方がコテハンを付けて、此処の全スレを巡回しチェックしていけばいいのでは?
私は時間的、精神的に無理です、これは高圧的だ。あれは不適切だ。等と決めるなんて、とてもとても……スレが荒れる原因になるからやりませんよ

638休日:2013/03/01(金) 22:08:54
>>637
ゼン氏、私のことですねWWW

639休日:2013/03/01(金) 22:11:50
そもそも個人的主観の問題ですから余程の暴言でもない限りはね・・・

640名無しさん:2013/03/01(金) 22:37:38
この一言に尽きる。
「五十歩百歩」

641ぽち:2013/03/01(金) 22:53:59
>複数の版権キャラもってきてさらにパロネタかよ
これを駄目と言われるとわたしの芸風が・・・・・・・・・

>その前書きで喧嘩売ったアホもいましたがね
わたしのことですね
あの時は「誘導ミサイル無いギアス世界などギアスじゃない」などと言われてちと頭に血が上ってましたね 反省
「淡々と箇条書き」といわれてもわたしの作風メインは多重クロスによるパロネタなので
それってネタつぶしに近いんですよ
「ギャグやジョークの元ネタをあらかじめ解説しておく」って正直キツいんですが・・・・・・・・・

642休日:2013/03/01(金) 23:02:39
>>641
ぽち氏そこは臨機応変に対応していきましょう
私は氏の作品楽しませてもらってる一人ですから

643ルルブ:2013/03/01(金) 23:26:17
すみません、私のせいでなんか荒れてしまって・・・・お詫び、という訳ではありませんが提督たちの憂鬱支援SSを書かせてもらいました。
しばら銀河憂鬱伝説外伝は凍結します。ご迷惑をおかけしました。

644625:2013/03/01(金) 23:26:36
休日氏、人聞きの悪いこと言わないでもらえるかな。俺がいつゼン氏に意見押し付けた?注意すべきだと言っただけでしょ?
個人的主観とか言うならきみの主観を押し付けるのもどうなんだよ。それときみもコテハンなんだから>>612に一言くらい注意しておくべき、元は>>612の配慮に欠ける発言が原因だからな。


ゼン氏、揚げ足取らないでくれる?俺はそこまで言ってない、注意するのはその場で見かけたらに決まってる。

645ぽち:2013/03/01(金) 23:30:41
コテハンに義務とかないと思うんだけどなー

646名無しさん:2013/03/01(金) 23:42:44
いつからコテハンに義務が発生するようになったか不思議なのだが
コテハンは目立つとはいえ数多く投稿している人が多いために分かりやすく分類する程度のものですし

多重クロス系といえば星界の紋章とのクロスもありましたけど、あまり問題にならなかったような
星界の紋章ネタとしては、アーヴという設定くらいしか使えませんけど
話自体を使うには元ネタが少なすぎる…

647名無しさん:2013/03/01(金) 23:59:17
喧嘩腰のコテハンガーはないわ…。

648ゼン:2013/03/02(土) 00:07:08
>>625
スマン。ちょっと意地悪だったかな、とは言え拡大解釈して極論されると危ないですよって事
仮に>>612の発言にやんわりと指摘して、議論が白熱してこっからこっちはOK。そっちはNGだと決められたらどうなります?
「ゼン氏と俺が決めたから、皆そうするようにね」なんて言われた日には……

そもそも、注意するのに制限時間は?半日立ってからしてもどうかと思いますし、一時間以内?スレが落ち着いてきたのに蒸し返すのもね
貴方が注意すべきだと思っても、私はしなくてもいいだろうと。コテハンならばしないほうがいいと思っただけですよ。

649名無しさん:2013/03/02(土) 00:28:53
>>644
自分で注意するんじゃなくてコテハンに「注意すべきだ」と言うのは押し付けだ。てか今度は休日氏にも押し付けかよ。自分で言うのがそんなに嫌か?
しかも「個人的主観とか言うならきみの主観を押し付けるのもどうなんだ」って何言ってるんだ。
ゼン氏も休日氏も個人的主観に基づいて「私は注意しない・するべきと思わない」と言ってるだけ(自分もそう思うが)。
君が個人的主観に基づいて君が君自身の発言として注意する事自体否定してはいない。

大体、612の配慮の無さを相当重大視してるようだが、君のコテハンに対する底なしの配慮の無さの方がよっぽど酷いぞ。
ま、そんなにコテハンが偉いなら君自身がコテハン付けて好きなだけ綱紀粛正に励めば良いんじゃない?

650ぽち:2013/03/02(土) 00:34:44
はい、もうなんか議論のための議論になってるカンジだよ

その辺にしておかない?

651625:2013/03/02(土) 00:49:17
>>648
わかりにくい表現使わないように。議論が白熱するもなにも一言注意するだけでいいでしょ?悪いものは悪い。それさえも言わなくなったら暴言が横行する。
俺も言い過ぎの面があるのは認めるが、誰かが言わないと「これぐらい言ってもいいんだ」と思わせるだけ。
注意しないならしないでいいよ、きみがそう決めてるならこれ以上なに言っても無駄だからね。


それとこれ以上続けるのはスレに迷惑かけるだけになるからもう終わりにする。
ゼン氏、休日氏、ぽち氏、これ見てたスレのみんな、喧嘩腰になったのは謝る。すまなかった。
ただ最後にもう一度言っとく、>>612注意するにしてももう少し言い方を考えろ。
>>634もだ、人にアホとか言うな。自分が言われたら嫌だろ?もう少し考えてくれ。

俺も自分の発言に問題があったのは認めるし反省する。

652名無しさん:2013/03/02(土) 01:11:34
−−−−−−−−−− 終了 −−−−−−−−−−−

653648:2013/03/02(土) 01:22:43
>>651
>悪いものは悪い。それさえも言わなくなったら暴言が横行する。
だから注意するほど「悪い」と思わなかったからゼン氏は悪いと言わなかったんでしょ(ゼン氏は言葉尻を論う気は無いようだ)。自分もゼン氏に同意するが。
こちら側からすれば「悪くないものは悪くない」なのさ。片っ端から大事にしてたら言葉狩りと行き過ぎた削除依頼合戦が横行する。
例えば612に再び「注意するにしてももう少し言い方を考えろ」と君は言ったが、
厳格に考えれば「考えろ」は命令口調で高圧的発言だからアウトだね。「悪いものは悪い」なら君も同類になるんだよ。
君の言う「悪いものは悪い」という考えは、そういう曖昧な度合いの話でしかなく、絶対的な指標がある訳ではない。だから自分で言うしかないんだよ。

654612:2013/03/02(土) 01:30:39
本人です

自分としては上記した事ががなんのネタ降りもなく始まった事に呆れつつ要望を出しただけなのでこの様な過剰反応されるとは思いもよらず…






まあ、あの程度で言い方は考えろとか言われると論文やらレポート書くように書けとしか思えないけどなぁ

けど荒れたのは事実なので大変お騒がせしました、ごめんよネタが投下されたのかとスレを開いた人達

655名無しさん:2013/03/02(土) 02:13:04
今回の論争の個人的な感想は要望出すのもそれを却下するのも自由だけどコテハンだから自重しろみたいな差別は問題だと思うわ

656名無しさん:2013/03/02(土) 12:50:19
名前有ろうが無かろうが只の提鬱好きですしおすし

657名無しさん:2013/03/02(土) 13:55:59
「コテハンだから自重しろ」とか言う名無しは「名無しの分際でほざくな」とか言われてもおかしくないと思うの

658名無しさん:2013/03/02(土) 16:26:04
>>657で終了

659名無しさん:2013/03/02(土) 17:57:48
>>658に同感。というか、ルルブ氏自ら二度も謝ってるじゃん。それにISネタ、TSネタ、征途ネタなんて前からあるじゃん?
加えて銀英伝ネタに、一発だけならジパングやヘルシング、ゲートに帝國召喚ネタもある。
パロだの多重クロスが嫌だのと思うなら感想なんて書かなければよい。無視すればよい。と、思うんだ。
それに好きな人もいるんだからさ。まあ、もう止めようよ。一番の被害者って管理人さまなんだし。
あ、俺も同罪かもね。ごめんな。

660名無しさん:2013/03/02(土) 19:31:44
いつまでくだねェ論争やってんだよ。>>612嫌なら見んな。>>625コテハンが注意しろなんてルールねェんだよ、なに勝手なこと抜かしてんだ。
>>626てめェもスルーするのが紳士の嗜みとか言ってんならそれで終わりにせェや。てめェが相手して煽るようなことするからつけ上がるんだろーが。
>>634喧嘩売ったアホとか関係ねェはなし出すな。>>641叩きでもしてんのか?>>639てめェもなにさらっと煽ってんだ>>636で一回意見してんだろーがスルーせェや。

だいたい>>625てめェがしつこすぎんだよ、なんだ?かまってちゃんか?てめェルール作りたいのか知らんがルール作っていいのはearth閣下だけなんだよ!
コテハンは注意しろとかてめェが決めてんじゃねェよ!

661名無しさん:2013/03/02(土) 19:39:01
>>660
あーもう、せっかく沈静化しかけてたところになんで燃料再投下するんですかあんたは!
お願いだから書き込む前に深呼吸して、落ち着いたら書き込みの内容を実践してください。いやマジで。

662660:2013/03/02(土) 20:13:07
>>661わりィ、昨日から絶対的ルール作っていいのはearth閣下だけっつー前提忘れて自分ルール作るバカが多すぎでマジムカついてんだよ。

663名無しさん:2013/03/02(土) 20:33:38
>>662
あんた大概にしてくれないか?口汚いにも程があるぞ。雑談スレ712でも同じような書き込みしてただろ。
意見としては同意する所もあるが言葉を選ばな過ぎ。その芸風を何時までも続けるならじきに削除依頼されるよ?

664名無しさん:2013/03/02(土) 20:36:14
これはまたデカイ釣りだ

665662:2013/03/02(土) 21:08:02
>>663リアルの口調で書き込みすんのがんなに悪いんか?悪いっつーなら書き込まんが。

666名無しさん:2013/03/02(土) 21:12:33
大いに悪いですよ?
理由その1:リアルなら笑ってその場で流せても、カキコの場合とうぶんはログが残る。
理由その2:リアルと違って発言の口調が伝わらないため、当人の気持ち以上に敵対的に取られる可能性がある。

667名無しさん:2013/03/02(土) 21:18:25
>>663
リアルの口調かどうか知らないが、あんたの書き込み口調は思いっきり悪い部類だよ。
悪いなら書き込まないというのは改める事はできないのか、ならもう書き込まないで欲しいね。

668名無しさん:2013/03/02(土) 21:20:23
書き方(口調)を見るに、「提督たちの憂鬱について その33」の

827 :名無しさん:2013/03/02(土) 00:31:40
うるせえなあ
おせえからとっとと更新しろって言ってんだよ

このレスと同一人物だろうか?

669名無しさん:2013/03/02(土) 21:25:07
ふと思ったのだがひょっとしてここを2chと同じだと考えてる人間がいるのだろうか?
リアルで初対面の人間相手にあのノリをやったら問題になるのと一緒で個人板で同じことを
すればそりゃ問題視もされるでしょうけども

670名無しさん:2013/03/02(土) 21:25:25
顔も見えない雰囲気も伝わらない、ということでよほど親しい集まりでない限り
少々過剰なまでに礼儀正しくあるべし、というのがネットのマナーだと思います

671名無しさん:2013/03/02(土) 21:25:52
>>668
それいじょういけない

672名無しさん:2013/03/02(土) 21:44:37
2chでもああいう口調でやっている板はごく一部だけだと思う
あそこもピンキリで、中には全部敬語がデフォとかいう板もあるからね

673名無しさん:2013/03/02(土) 21:44:46
わざとやってるっぽいな

674名無しさん:2013/03/02(土) 21:55:28
流れを変えるために話題ネタをと

銀河連邦成立理由として、技術革新により今まで以上に人類の入植可能な領域が広げることができるために
軍事費に投入するよりかは各勢力妥協して調停組織として銀河連邦が成立

今までの人類領域がオリオン腕の一部であったのが、サジタリウス腕・ペルセウス腕などに植民するよりになる
一部では南十字盾腕・定規白鳥腕といった銀河系全域で入植するようにもなる
人類が銀河系各地に入植するようになったため、従来の中心地域であるオリオン腕領域の空洞化と衰退が起こるようになり
これに対処するためオリオン腕での政治統合が進むようになる

やがてオリオン腕領域と銀河系各地に入植した各勢力が対立するようになり分裂して崩壊すると

675674:2013/03/02(土) 21:57:58
領域が拡大して従来からの中心地が空洞化と衰退するようになって、この流れに反発が連邦末期かなーと
歴史上では使い古されたネタのような気がしますが

676名無しさん:2013/03/02(土) 22:14:01
言ってること理解できる部分があるだけに口調が荒いのが残念でなりません

>>675
歴史はこの繰り返し的感じですね

677名無しさん:2013/03/03(日) 00:24:02
顔の見えないネットだからこそ礼儀には気を遣う必要があると思います。
ここでいう礼儀というのは馬鹿丁寧に書くというのではなく、相手が不快に思わないようにするという意味で

678名無しさん:2013/03/03(日) 01:00:37
>>677
それが最も大切なことですね
そこに気を付けてさえいれば争いが起こる可能性も低くなるでしょうし

ですがもうこの話はここまでにしておきましょう

679名無しさん:2013/03/16(土) 23:35:32
銀欝で日本の指摘からこれまで地球と思われていた惑星が別の星系の違う惑星だった事が判明とかなったら。
更に日本の史料提供で
紅茶「これは凄い、同盟、帝国の歴史が根本から引っくり返るぞ。
同盟、帝国の歴史は出来の悪い三流小説じゃないか(大興奮)」
金髪「アイツはもう、俺など眼中にないんだな」
愛しい宿敵は伝統だけがとりえ(金髪視点)の姦計に嵌りかつての輝きを見せなくなった。
若き皇帝は嬉々として書庫に篭る紅茶を見て一気に老け込み、翌年、紅茶(アイツ)に勝ちたかったと言い残し息を引き取る。

680名無しさん:2013/03/17(日) 09:20:54
紅茶と金髪って銀鬱だと戦場でまだ直接対面してないんじゃなかったっけ?

681名無しさん:2013/03/17(日) 21:49:07
ご両人とも国内に対処すべき問題がありすぎて、それどころではない気が
500年と250年近くの年月の間に積み重なった諸問題が多すぎると

682名無しさん:2013/03/17(日) 22:40:42
あの二人は宿命のライバルとして対決するよりそれぞれの自国の問題に真っ向から向き合い、解決していく方が
両国の未来をより良い方向に持っていけると思うしな。

683名無しさん:2013/03/18(月) 09:13:38
商売とかならともかく、戦争のライバルなんて居ない方がいいだろうしね。
ラインハルトの芸術とは非生産的なものというが戦争の方がもっと非生産的なものだし

684名無しさん:2013/03/18(月) 21:35:18
銀欝では銀河帝国も自由惑星同盟もマジで未来に希望が見えたからな。自由惑星同盟は特に。
銀河帝国の方は随分とか細くはあるが……それでもあると無いとでは大違いだ。

685第三帝国:2013/04/01(月) 22:55:13
久々にSSを投稿しようと思います。
23:00に銀鬱ネタを投稿予定です。
なお、このSSは

・腐女子、ロリなど極めてネタ度が高い。
・俺のネタSSは最強なんだ(集中線)!!というくらいネタです
・なので真面目なSSが読みたいと言う人には向いていないと思います。
・それを承知して読んでください

686第三帝国:2013/04/01(月) 23:03:29
銀河英雄『迷言』伝説


銀河帝国編

わたしの歌をきけえぇぇぇ!!!

――――ラインハルト・フォン・ミューゼル提督、ティアマト会戦にて(※1)


我が課金に一片の悔いなし

――――エルネスト・メックリンガー提督、日本のゲームに使いこんだ金銭について同僚から指摘されたさい(※2)


おれは自分がなんのためにこの世に生を享けたか、長いこと分らなかった。
だが、今にして得心がいく。おれはJSやJCを愛出て、それによって充足感をえて、生きて来たのではなかったのか、と


――――オスカー・フォン・ロイエンタール(※3)色んな意味でとうとう道を踏み外す。


ロリエンタールの大馬鹿野郎(涙)!!!

――――ウォルフガング・ミッターマイヤー提督、上記の道を踏み外した親友に男泣き(※4)


やっぱりホモじゃないの(歓喜)!!

――――マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレ男爵夫人(※5)


ちがいます、夫はロリコンではありません。
たまたま年下とスク水が好きなだけな紳士さんです!

――――マリーカ・フォン・フォイエルバッハ(※6)同僚からロリコン呼ばれされていた夫を庇う。




(※1)銀河帝国で革命が勃発後(ひゅうがさんの【もしかしたら通るかもしれないルート】参照)
    ラインハルト・フォン・ローエングラムはさながらイタリア戦役のナポレオンのごとく多大な武勲を挙げるが、
    それが気にいらない中央から派遣された『同志』の手により史実のティアマト会戦のごとく敵中危機に瀕する。
    この時、同盟軍の眼をごまかすために敵味方に回線を開き、女装してニホンの古典アニメの歌を熱唱する。
    色んな意味で日本に汚染されていた同盟、帝国はしばし戦うのをやめて彼女、いや彼の歌に熱狂した。

(※2)芸術家として始めは日本画に東洋画、失われた芸術に夢中になっていたが、
    やがてサブカルチャーにも興味を抱いたのが運の尽きと言うべきか、20世紀から続く某ハンターなゲームに嵌ってしまった。
    そして当然のことながら布教するのが使命とばかり同僚にニホンのゲーム、サブカルを勧めるインチキオタクおじさんとなる。
    その影響で黒猪がポケモンを始め、自分のポケモンに大っ嫌いな義眼の名前をつけるがそれは別の話。

(※3)漁色家としてニホンの女性に手を出すが、
    その時ロシア出身のベリヤという男からロリコンと紳士の気構えを洗脳・・・もとい教授され、
    電脳化で外見ロリ、中身大人なギャップ万歳。イエス、ロリータNOタッチな紳士になる。
    大佐さんことケスラーが結婚したさいと友人関係を作るがそれは後の話。
    
(※4)年齢と見た目が合っていないとしても世間体的にかなりマズイことは確かで、
    ロイエンタールは以前よりも評判を落とし、親友が説得を試みるが失敗。
    道を踏み外した親友に泣く。なお、それを見たバイエルラインが「あれを見たか。疾風ウォルフが泣いているぜ・・・」と言ったとか。

(※5)芸術家の視点として日本の様々な文化に触れていたが、コミケを半ば関心で参加したのが最後。
    以後腐り神崇拝を始め、日夜腐り神を布教する死の司際となり銀河帝国の上流階級を腐食させてゆく。
    そのため一時期アンネローゼも腐り神信仰に目覚めそうになったが、黄金獅子と赤髪が奮闘したことはがたぶん語られることはない。

(※6)歳の差20近くの結婚は当然のことながら周囲から驚きを以て迎えられた。
    同僚からロイエンタールに並ぶロリコン男と結婚式にさいに揶揄されたが、上記の発言で大佐さんの人生は色んな意味で終了したと思われたが。
     
    某種なしが自分もよくしている発言し、彼の妻との豊富すぎる性生活の一片が初めて知り渡ることになる。

687New ◆QTlJyklQpI:2013/04/01(月) 23:48:24
ある意味英雄伝説www。
金髪に女装勧めたの誰じゃw。

ネタを思いついたのでA君ネタを使用してもよろしいでしょうか?

688第三帝国:2013/04/02(火) 00:00:59
>>687
どうぞどうぞ、どんどん書いてください

689名無しさん:2013/04/02(火) 02:12:03
久々にワロタwww
最後のやつは絶対誰かが種なし夫妻やロリコン夫妻で
「ふたり000」のパロ作るだろなぁwww

690New ◆QTlJyklQpI:2013/04/02(火) 02:29:00
ラインハルトの女装をみて姉は何を思うのか・・・・・。

691名無しさん:2013/04/02(火) 02:40:13
>>690
アンネ「これはキル×ライね!」
ヒルダ「いいえライ×キルの女装ヘタレ攻めですっ!」

692名無しさん:2013/04/02(火) 10:18:07
姉薔薇達も染まっとるww

693名無しさん:2013/04/02(火) 12:02:17
赤髪「世の中に絶望したので旅に出ます。探さないでください」

アンネローゼの机の上にあった薄い本と共に置かれていた置き書き

694名無しさん:2013/04/02(火) 12:25:12
見てはいけないものを見てしまったんだな…

695名無しさん:2013/04/02(火) 13:05:50
龍水「同好の士が出来るのはうれしいことです」

696名無しさん:2013/04/02(火) 17:05:03
>>693
憐みの視線を浮かべた仲間達が待っているぞ・・・

697名無しさん:2013/04/02(火) 23:55:57
たらし「大丈夫かミッターマイヤー」
種無し「エヴァは俺の心の中で永遠に生きているよ・・・」
たらし「いや、死んでな・・・なんでもない」

698名無しさん:2013/04/04(木) 18:24:50
カリン「ユリ×ポプってどうでしょう」
フレデ「いやいやここは意表をついてヤン×シェーンコップ」

699名無しさん:2013/04/04(木) 18:37:11
ユリアン「提督…」
ヤン「話しかけないでくれユリアン、私は何も聞いていない」

700名無しさん:2013/04/04(木) 18:48:13
シャルロット
「ねえ父さん、お姉ちゃまたちが言ってるのって何なの?掛け算みたいだけどちがうみたいだし」
キャゼルヌ
「お前は知らなくていいんだよ できれば一生知らないでくれ」
オルタンス
「・・・・・・・・・・」

701名無しさん:2013/04/04(木) 22:08:12
金髪の歌で同盟と帝国の戦争が終わるわけか…
戦争を止める歌って普通に武力で来られるより銀欝日本及び先進諸国にとって脅威じゃね。
先進諸国を歌で感動させ、技術、経済支援を引き出し易くなるわけだし。

リヒテンラーデ「一人の歌声が大艦隊、門閥貴族を上回るとは…認めたくない物だな」
金髪(今まで、死線を越え、死体を積み上げて来た結果が歌に劣るだと…
貴様等が喰らうのは俺の歌じゃなく、俺の主砲だ)
赤髪(ラインハルト様、貴方はメタルモンスターになってしまったのですね)

共和主義の豚=ヤン
賢豚=トリューニヒト
資本主義の豚=ルビンスキー
帝国主義の豚=ブラウンシェバイク
ユリ坊=魔王にとっていかなる主義主張も豚の鳴き声に過ぎないんだ!

702名無しさん:2013/04/07(日) 15:16:28
ああ…主要キャラ達がドンドンNIHON文化に染まっていく。

703名無しさん:2013/05/14(火) 15:26:38
同盟も帝国も政府が末期状態で御破算にする以外の選択肢が原作には無かった。
年間数百万の死者を150年に渡り生産し続けている憎悪が溜まりに溜まった状態。
ラグナロックで老人が軍役に就きたがっていたのは息子、婿、親友、知り合いの復讐の面が強かったと思う。

紅茶の講和案に対し両親、親友を殺され、帝国への憎悪を子守唄に育ってきた同盟市民が講和を許すのかと紅茶の幕僚は誰も突っ込まなかったのだろうか。
旧同盟市民が妥協できたのは帝国が滅んだ点が大きいかもしれない。

704名無しさん:2013/05/16(木) 23:50:32
中・長編SS投稿スレ その3>>200
ひゅうが氏乙です
感想スレに投稿するよりかは一応中編ネタスレがあったのでこちらに感想を書かせてもらいました

同盟版嶋田・辻関係なら、軍関係者以外に若手協力者が欲しいとことですが、残念なことに軍関係者以外には
メジャーな人物がいない
後は政治家関係くらいですし

海上保安庁の宇宙版当然と言えばそうですが、存在したのですね
しっかし宇宙が広いだけあって警備が大変そうで
小国どころか中規模の国家の軍隊よりも巨大で有力な武装組織かも

それにしてもフォークに何があった
頭がいいだけに方向性が間違えなければいいかもですが、精神的な病気は大丈夫だろうか

705ひゅうが:2013/05/17(金) 00:03:56
ありがとうございます。
誤爆してしまいました…
こんなフォークさんですが、気に入っていただければ幸いです。

706名無しさん:2013/05/17(金) 00:31:10
ルドルフによって精神分野が抹消されている可能性も…
各種分野大弾圧と抹消で物凄く歪んだ状態の情報しかないと

良くも悪くも参考になるのが銀河帝国しかなかったため、銀河帝国の影響を受けて精神分野学問でも歪んだ
知識しかなかった同盟ですが、日本に来て自分に合った分野を見つけられたと…本人にとっては強制されたのかもしれませんけど

707ひゅうが:2013/05/17(金) 00:44:48
>>706
一応、ベトナム後の米軍のPTSD対策のような抗鬱傾向のものはあるでしょうけど、自己実現などの「自分らしさの追求」などは戦時体制でなおざりにされていると考えてみました。
また、外部刺激(磁気など)での脳内化学物質コントロールも精神外科の禁忌化や弱者対策の切り捨てでロストテクノロジー化したと。しかも意図的に。
帝国体制成立時に、この技術が洗脳に応用されアリのような社会になるのを恐れた共和制派や日本をはじめとする脱出諸国の手で意図的に消されたという話もいつか書いてみたいですねw

708名無しさん:2013/05/17(金) 16:11:35
精神分野は貴族制を固定したいなら残すと思う。

染井吉野は接木(クローン)でしか増えないから病害虫に非常に弱いらしい。
銀河連邦の人口調整がクローンでルドルフの時代に深刻な弊害が発生していたとしたら。
劣性遺伝子排除法が子孫に正させる為にあえて作った悪法じゃない可能性も出てくる。

709ひゅうが:2013/05/17(金) 17:56:03
ああ語弊がありましたね。
「一般庶民向けに現代ほど繁用されていない」という意味です。
少なくとも農奴向けにはしていないでしょうし、史実60年代以前のように精神疾患を恥という風潮が広がっているのなら知る人ぞ知る隠れた分野的な存在として貴族階級や上流階級が利用するくらいになっているのではないかなぁと。
むろん、戦争やっているわけですからそっち方面(戦場や後方での心理ケア)の必要分野とは別分野として。

発達障害などの精神面での対策はそれほど進んでいないのではないかなぁと思っている次第です。
帝国側はもちろん、同盟側も国家総力戦体制下でそうした福祉分野へ目を向ける余裕がないと。
要はフォーク氏のような「頭はいいけど問題はあるやつでも、とりあえず頭がいいのだから放り込んでおけばいい」と必要なケアを受けさせる発想がないくらいになおざりにされているものと考えてみました。

しかし、帝国側貴族のあの醜態を考えてみると、帝国の貴族階級向けの精神系医師はずいぶん「士族の商法」になれてしまっているのかもしれませんね。
旧ローマ時代に皇帝が理髪師を呼んだら身の回りの世話をさせる「助手」数十人を引き連れた理髪師が出てきたというエピソードによる感じでしょうか。

710名無しさん:2013/05/17(金) 20:11:03
同盟は動ける人間を遊ばせる余裕なんかないでしょう。
帝国は弱者はいらんが国是だから放置され気味。

帝国の現状は劣性遺伝子排除法を二代目、三代目が廃止できなかった事による弊害ではないでしょうか。
精神医療の流れを妄想してみた
劣性遺伝子排除法で交配相手が限られ、近親交配が進み異常者が増え始める。
初めの内は異常者に対応する精神科医もいたけど、貴族の癇癪から死亡、亡命を余儀なくされる。
帝国内から精神科医が消える。同盟では発達障害は後回しにされるが、PTSD治療中心に残る。
新帝国による人類圏の統一で同盟が崩壊し、全人類圏で精神医療は衰退する。

ラインハルトに精神医療の理解があるはずが無いし、ラインハルト配下も似たような物だろう。

711名無しさん:2013/05/17(金) 20:17:40
キルヒ「また回ってくる書類が増えた……もうギブアップしてもいいよね?」

そのテのは全部彼に回されるような気がする
というか戦争が長期化してる以上シェルショックとかの治療は絶対研究されてるはず

というか意外と精神科医の社会的地位は高いのではないでしょうか
いくらなんでも兵士を使い捨てというか積極的に遺棄するほどの余裕はないでしょうし
義手とかが開発されてて治療がそれなりに発達してる以上精神治療だけが置いて行かれるとは到底思えない

712名無しさん:2013/05/17(金) 20:58:23
投稿スレと感想スレが分けられているというだけで、何故か感想スレに書き込む気が起きないんだよなあ。
読後の勢いそのままに感想レスをつけようとしたら、先に本スレに書き込んでしまった人がたしなめられているのを見て、
毎度毎度、「あ、やっぱもういいや……」と冷水浴びせられたような思いでスレを閉じる。

713名無しさん:2013/05/17(金) 21:08:20
その気持ち、すごく分かる

714名無しさん:2013/05/17(金) 21:22:53
解りますけど決まりは決まりですので。

715名無しさん:2013/05/18(土) 04:29:43
そこで思考停止せずに、決まりを変えるか、なくせばいいんじゃない?

716名無しさん:2013/05/18(土) 06:15:51
農奴制と愚民化政策でよく宇宙関連の精密分野の産業技術を維持できたと驚く

維持できたほど簡単使用なのか、それとも少しずつ衰退していっているのか
T型フォード車発売初期の自動車産業のように、完全な作業機能の細分化とマニュアル化状態になっている?

717名無しさん:2013/05/18(土) 08:18:34
>>715
相当議論して分離しましたので理由は分離する頃のスレを参照してください。
理由の一つには感想や議論が熱くなりやすく、瞬く間にSS本体が前の方に流されてしまい読みにくくなってしまう事がありますね。

718名無しさん:2013/05/18(土) 14:06:17
なぜ分離したのか考えずに変えたり無くしたりするのも思考停止と言えるしねえ

719名無しさん:2013/05/18(土) 14:58:26
読んだ人間の全てが感想を書くわけでもないので感想の書きやすさよりもSSの
読みやすさを優先する方が全体の利益にも適ってますしね

720名無しさん:2013/05/20(月) 23:17:21
おお、低学歴無能が咆える咆える

721名無しさん:2013/05/21(火) 05:40:58
自己紹介乙以外なに言えってんだ

722名無しさん:2013/05/21(火) 15:50:48
日本の諺
【目くそ鼻くそを笑う】
意味:自分の欠点も知らずに他人の欠点をばかにすること

723名無しさん:2013/05/22(水) 00:05:08
自分は目糞より鼻糞の方を汚く感じる。

それはさておき、
イゼルローン攻略でガイエスブルクでイゼルローンを無視して同盟内での通商破壊を行っていたら
要塞の強味は補給が現地調達出来る事。
後方地の襲撃で要塞の存在意義を無すも要塞攻略になるのではないでしょうか。
同盟領の占領は無理でも通商破壊なら十二分にこなせる。
イゼルローンも補給の中継地(領有)化を考えず単に移動するだけなら要塞を無視出来たと思います。
要塞で補給線が分断されるから敵地攻略を考えるとどうしても要塞の破壊、奪取が必要になり原作の攻防になったとか。

紅茶=移動要塞の意外な使い形に舌打ち、イゼルローン回廊に追い込むべく策を巡らせる
義眼=移動要塞を危険視、どのタイミングで破壊するか考える
金髪=要塞破壊に拘っていたと自身の思考の硬直を認め反省する

724206:2013/05/22(水) 23:05:56
>>723
少し文章が不明ですが…

帝国軍がガイエスブルク要塞を機動要塞化して同盟領通商破壊戦の母艦として使用した場合と、ガイエスブルク要塞を使用して原作のように
イゼルローン要塞攻略戦に使用することと比較した場合、帝国にしてみれば後者の方が短時間で同盟を攻略する足がかりになるし不確定要素が少ない
と判断したのかも
ガイエスブルク機動要塞で同盟領通商破壊戦の場合、ガイエスブルクが孤立化して撃破されることもあるしダメージが少ない可能性があると考えたのかも

要塞攻略の方法とすれば、同盟側がイゼルローン要塞攻略戦を何度も行っていましたけど、イゼルローン要塞を野戦陣地(人工衛星とか小型改造小惑星など)を
設置して抑えの兵力を置いたうえで、イゼルローン回路の帝国領側の幾つかを占領してイゼルローン要塞を包囲して無力化するという方法もあるかと思いますけど
選択しなかったのはなぜですかね
同盟の兵站能力ではどうしてもイゼルローン要塞が必要だったのか、それとも対帝国戦はあくまで同盟の防衛戦争であったためイゼルローン要塞を攻略して
絶対防衛線を構築することが重要だったのか

元々同盟の対帝国戦での戦略や政略がどうなってるのか気になります

725名無しさん:2013/05/22(水) 23:18:35
移動要塞って・・・・・・要塞を移動させるほどの推進剤どっから調達するんだ?

726481:2013/05/22(水) 23:34:01
ワープ込みだけど原作で実際にイゼルローン回廊まで動かしているし手段はあるんじゃない?

727名無しさん:2013/05/22(水) 23:48:59
野戦陣地の構築は確実に駐留艦隊に妨害されます。
野戦陣地を構築するには駐留艦隊の撃破が必要になり、駐留艦隊の撃破には要塞の攻略が必要になる。
要塞で要塞を攻略するなら味方の増援が来るまで動くべきではない。
要塞攻略を確実にやりたいならガイエスブルク搭載艦隊とは別の艦隊を付け連携して当らせるのではないでしょうか。

単独で突っ込ませるなら要塞なんか無視して通商破壊に当らせます。
移動要塞撃破に駐留艦隊を剥がすなら好機と野戦陣地で閉塞するなり、流星爆弾で要塞を粉砕するなり好きに出来ます。

728名無しさん:2013/05/22(水) 23:51:35
そういえば銀鬱伝の初期にはヤンがイゼルローンにワープエンジン括り付けて
要塞ごと移動しゲリラ活動するなんてアイデアがあったな

アレはきっとイゼルローンは推進剤を無限に積んでいるか融合炉のエネルギーを直接噴射して移動するとか考えてたんだろうな

>>726
多分アレは凄まじい量の推進剤を消費してるんだと思う
そう何回も出来るとは思えない
要塞に資源無限に積み込んでるわけじゃないんだから

729名無しさん:2013/05/22(水) 23:56:24
移動は星間ガス(燃料)が大量ある宙域に限られるとかの縛りは無かったような気がします。

730名無しさん:2013/05/23(木) 00:04:21
野戦陣地は最初の方はイゼルローン要塞から離れたところから遠巻きに建設していく
その際にイゼルローン要塞駐留艦隊が野戦陣地建設妨害に出撃するならむしろ駐留艦隊の撃破に都合がいい
仮に妨害にでなかった場合はそのまま野戦陣地建設を継続(まずは同盟側からかも)
そこから少しづつトールハンマーに注意しつつ包囲するように野戦陣地の建設

確実に帝国から妨害の艦隊が動員されて大規模な艦隊決戦を行う必要はあるでしょうけど


>>728
同盟首都陥落後、移動要塞イゼルローンを臨時首都にして徹底抗戦を継続すると…
大変燃える展開w

731名無しさん:2013/05/23(木) 00:25:01
個人的にはイゼルローンのようなデカブツが気軽に自由自在に動くのって
物凄く萎える

732名無しさん:2013/05/23(木) 00:25:56
駐留艦隊は増援が来るまで時間を稼げればよく、撃破、粉砕をやる必要はない。
陣地構築側は駐留艦隊の妨害の中、敵増援部隊が来るまでに完成させなければならない。

動かす数が多ければイゼルローン到着前に敵に察知される。
野戦陣地構築は要塞を握っている方しか作れないか極めて難しい。
いっそうの事、逆転の発想で領内で作った野戦陣地をワープで要塞近くまで運んでみるとか。

733名無しさん:2013/05/23(木) 00:38:45
銀英伝の世界は、通常空間だと融合炉で加熱した水を推進剤として使っているはずだけど、
ワープには推進剤必要なんでしたっけ?

734名無しさん:2013/05/23(木) 00:38:47
原作読んでた時も思ったんだが、ワープで直接要塞内部の座標にミサイル叩き込むのって出来ないのかな
銀英伝世界はワープ技術があるのにワープミサイルの類が全然無いのが気になる

735名無しさん:2013/05/23(木) 00:47:29
ワープアウト出来ないようになっているか、ワープアウトの誤差が1000kmとかピンポイントワープが技術的な問題で出来ないかも。
原作では触れていないから、好きな様に解釈できると思う。

736名無しさん:2013/05/23(木) 00:52:58
もともと回廊は重力波だか何だかが酷くてワープできないエリアだったような
なのでワープミサイルが仮にあったとしても回廊内では使えないかと
長距離ワープで要塞を飛び越えて侵攻しないのも、それが理由だったはず

737名無しさん:2013/05/23(木) 00:57:46
確かに宇宙空間の移動で1000kmなんて誤差の内か。
星系間のワープなら光秒とか光分単位で誤差が出ても許容範囲だろうし。

738名無しさん:2013/05/23(木) 07:42:52
>>731
こう思えばいきり立つ。ソルディアス(元アクアビット本社)

739名無しさん:2013/05/23(木) 08:33:14
バカめソルディオスだ!!

740名無しさん:2013/05/23(木) 11:15:51
>>737
いやいや。
単艦でのワープなら、ワープアウトに1000km誤差があっても問題ないけど、艦隊運動を考えると大問題だろ。
銀英伝の艦船がどの程度のサイズだったか覚えてないけど、誤差数百メートル程度に収めないと、
「重なって」ワープアウトとかいう事故が日常茶飯事になるんじゃないか?

741名無しさん:2013/05/23(木) 11:35:26
『艦』で一くくりにするように、『艦隊』で一くくりにしてワープなら1000km誤差が出ても問題ないんじゃね

ていうか、そう考えないと数cm単位の誤差でも大惨事になるぞ、『艦内』で

742名無しさん:2013/05/23(木) 12:41:02
艦隊ワープの手順は
1.安全距離を開けワープ準備
2.ワープアウト後に乱れた陣形を整える
を踏む必要が有り会戦ではワープは使えないなんてどうでしょうか。

743名無しさん:2013/05/23(木) 12:59:14
〉〉742
星界の紋章のような平行宇宙航法と類似した運用方法ということで?

銀英伝世界も星界のようにワープできる場所が決まっていて、どこでもワープできる訳ではないとか

744名無しさん:2013/05/23(木) 13:08:43
>>742
その解釈が近いと思う。
その再編が上手いのが、疾風やフィッシャーで、
内乱時のガイエブルグからオーディンへの反転で脱落が多数出た理由にもなる。
又はワープアウトのゲート自体が干渉して広がっている可能性もある。

745740:2013/05/23(木) 13:11:49
>>741
確かに。
ワープエンジン(と仮称するが)が1単位としてワープさせられる体積なり質量なりに限界があるのかもしれんね。
艦載のワープエンジンだと、1隻の艦を1単位とするのが限界で、艦隊という単位でのワープはできない。
なので、>>742のような手順を取ってワープする。
実際、ワープ後は艦列が乱れるみたいな描写が作中にあった気がするし。うろ覚えだが。

746名無しさん:2013/05/23(木) 13:19:35
ワープミサイルが無い理由は……
ワープエンジンがミサイルに搭載できるほど小型化できないとか。
ロスト○二バースみたいに人が乗ってないとワープできないとかw

747名無しさん:2013/05/23(木) 13:45:02
長い棒の両端を曲げるのは楽だが短い棒には力が必要な様に超短距離ワープは困難と考える。
銀英伝世界では具体的限界は不明だが大質量付近でのワープも不可能で使い辛いと思う。
ヤマトのプルトンミサイルの様に通常空間を超光速で飛行しているようなのもあるつ不要だが。
(外れ弾がそのまま時間を掛けずに太陽に突っ込む世界)

748名無しさん:2013/05/23(木) 20:25:19
ワープ中の艦隊同士が接触事故を発生させたりするのだろうか

原作でヤンがイゼルローン要塞を攻略するよりワープの性能を向上させるべきという趣旨の発言をしていたあたり
ワープの性能は限定的のようで単純な時間短縮という方法しか使用できないのかも
性能が向上したらそのうち星界のようにワープ中(並行宇宙)の戦闘とか発生したりするのだろか

749名無しさん:2013/05/23(木) 20:53:41
ワープできる距離が常に固定なのかも。

例えば、一度にワープできる距離が常に100光年の場合、99光年先の恒星系に移動するには。
直線上に100光年ワープして1光年通常空間を移動するか、
斜めに100光年先の中間地点を経由してもう一度100光年ワープする必要があるとか。

750名無しさん:2013/05/23(木) 22:06:40
ロスユニ風ならリープレールガンを・・・。

751名無しさん:2013/05/24(金) 00:03:12
紅茶が考えているのは回廊を飛び越える超長距離ワープ。
超長距離ワープじゃなくて短距離のピンポイントワープが開発されれば銀英の戦術が根本から変わる。

752名無しさん:2013/05/25(土) 04:54:27
長距離ワープだと政治・戦略が見直しになる。

753名無しさん:2013/05/25(土) 10:02:21
長距離ワープだけでなく、短距離ワープだけでも戦術の見直しが必要になる

自由惑星同盟…130億人の総人口なら多くの惑星に散らばって居住するより首都星系に固まって
居住する方が効率的のような気がする
経済的にも首都星系に密集した方がいいですし

754名無しさん:2013/05/25(土) 12:39:55
>753
それだと首都星系をやられた時点で同盟は瓦解してしまうので
民主主義の存続を第一として考えるのであれば
多少の非効率性は覚悟の上で分散を図ったほうがもしものときの
存続性が高い。

755名無しさん:2013/05/25(土) 12:41:30
>>753
首都星系に集中していると一撃で同盟は人口の大半を失って本当の意味で崩壊してしまいますよ。
民主制を存続させるのであれば不効率では有っても分散させるのが得策です。

756名無しさん:2013/05/25(土) 13:33:41
短距離ピンポイントワープができると、惑星上や地上−軌道上間もワープで移動できるんだろうか。
自転、公転による座標の変化は計算で算出できるもんだろうし。

757名無しさん:2013/05/25(土) 14:22:03
首都星系集中が民主制に危機を発生さするなら、分散させすぎは経済上の理由から危うい。

そうなるとバランスをとって分散させすぎないように、且つ集中しないように複数の星系にまとめることですかね。

対帝国戦になると予想される前線部分の星系はできるだけ無人状態にして、後方の星系で複数を分散させると

こうなると自由惑星同盟は、複数の自治星系の連合体や一星系=一国家からなる対帝国を目的に成立した軍事・政治・経済同盟ですかね。

現実世界のEUの発展型か中途半端なアメリカでしょうか

758yukikaze:2013/05/25(土) 22:27:33
>>757
案外そこら辺が一番的を得ているんじゃないでしょうかねえ。
自由惑星同盟領域については、銀河連邦時代から入植が進んでいたけど
銀河連邦の崩壊とゴールデンバウム王朝設立のゴタゴタで、そこら辺の
記録が散逸してしまい、帝国側はその存在を把握できなくなっていた。

一方、自由惑星同盟側は、銀河連邦の援助がなくなった事から、
とにかく自給自足体制を構築することに全力を尽くさざるを得なかった。
ある程度の目星がついた時に、ハイネセン一行が精力的に交渉しまくって
自由惑星同盟という軍事・政治・経済同盟結んだんじゃないでしょうかねえ。
正直、自由惑星同盟って、同盟政府が存続しているにもかかわらず、
エル・ファシル星系が独立するように、強固な統制体制取れていないように見えますから。

759名無しさん:2013/05/26(日) 00:28:13
16万からインフラ無し、工作機械無し、技術者無しと全部無い状態からダゴン会戦を迎えるより、
既に有る惑星国家をハイネセン一派が帝国の脅威を煽って連邦国の形を作った方が説得力があります。

銀河連邦末期だと予算を取る為だけの名前だけ入植地は相当数に上っている感じがします。
ルドルフは入植地の整理を行い名前だけ入植地が多かった自由惑星同盟領域を纏めて切り捨てたかも。

760名無しさん:2013/05/26(日) 08:25:20
>>759
それに加えて、サジタリアス腕とオリオン腕を繋ぐ宙域に海賊が跋扈して連絡が途絶えてしまったコロニーも多かったのかもしれませんね。
そして連絡が途絶えたコロニーの救助を諦めて現在確認できる、保護できる範囲が帝国となったと。

761名無しさん:2013/05/26(日) 11:17:09
それなら、原作の段階では偵察もされていない星域だと他にも小規模な勢力が存在しそうですね。

762名無しさん:2013/05/26(日) 11:50:20
銀河連邦初期に無秩序に拡大した勢力圏を無理なく可能な範囲内で再編成を行ったのがルドルフの銀河帝国

海賊とされる存在も海賊ではなく、銀河連邦勢力圏の辺境地域が独立勢力化して銀河連邦中央地域と対立を深めただけとか


ちょうど古代ローマが末期負担に耐えきれないためイタリア半島以外を切り捨てて再編成を行ったようなものと仮定できますかね

763名無しさん:2013/05/26(日) 12:56:51
恐らくはそんな感じなのでしょう。
ひょっとしたら銀英伝時代の辺境部の海賊というのも幾つかの星系を統治している独立勢力の宇宙艦隊なのかもしれませんね。
そこが帝国軍の侵入を防ごうと頑張っているのかも。

764名無しさん:2013/05/26(日) 13:30:08
銀欝でも日米戦後、君主制は一時的に盛り返したけど、時代の流れには逆らえず衰退。
立憲君主制を保持しているのは日英伊ぐらいになっているかも。

歴史でちょっと妄想
地球時代にシリウスと別の星系まで入植が進む。
資源、人口が限界に来ていた地球(本星)は人口崩壊を起し自滅。
地球からの末期移民が多くいた入植地が地球連邦を名乗りシリウスと対立。
急激に増えた人口を消化する為、地球連邦はシリウスに侵略戦争を仕掛ける。
指揮権が統一されず軍も移民船で数を誤魔化しているに過ぎない地球連邦は各地でシリウスに敗退、滅ぼされる。
戦役後、シリウスで増税、統制に反対するデモが発生、当局が「ラグラン市事件(地球の聖地化を嫌った政権が地球の暴虐に書き換える)」といわれる虐殺事件を起す。
シリウスの血の支配に対する反乱、暴動が相次ぎ、シリウス政権は短期間で崩壊する。
シリウス崩壊後は各地の入植地が成長し無理しない星系国家(銀河連邦)を構成できるまで沈黙(暗黒)の時代が過ぎる。

地球連邦(仮)=地球で居場所をなくした華北、朝鮮系住民が多く暮らす。
早い段階で移民が始まった為、シリウスより開拓が進み発展している。
シリウス=宇宙開発黎明期から開拓を進めていた地球連邦(仮)と比べれば未開の新興国家。
実験的な要素が強い地球連邦(仮)と違い列強のバランスを考えた人種割合になっている。
地球連邦(仮)に行けない、逃げて来た独、日系が増加。
シリウス戦役ではシリウス(旧米国)人を盟主に地球連邦を打ち破る(盟主決定は星間国家建設は時期尚早と列強で協議した結果)

765名無しさん:2013/05/27(月) 01:08:38
名前からして自由"惑星同盟"だしな。
ハイネセン一派が一から作ったならこの名前にはならないだろう。

766名無しさん:2013/05/27(月) 07:23:32
元から人が住んでてそれを一代で纏めたのがハイネセンならあの不思議人工増加も納得だ

767名無しさん:2013/05/27(月) 08:23:19
元々あった辺境諸国のうち射手座腕の諸国を纏め上げたのでしょうね。

768名無しさん:2013/05/27(月) 12:09:07
遠征1万光年の内、バーラト星系に辿り着くまでは交渉と失敗の苦難の話になりそう。
着の身着のままの難民の発言は支援欲しさの方便と話半分も聞いて貰えないだろう。
同盟の初期資本は海賊して奪った機材、資源だったかもしれない。
本当の意味で同盟が建国されたのはダゴン会戦以降とか。

769名無しさん:2013/05/27(月) 18:09:21
出発時40万人いたのが、到着時16万人にまで減少したり、50年もの歳月になったのは普通の航路事故ではなかったのかも

後の自由惑星同盟構成国家に対して、各地で発見したらそのたび毎に接触し自分達に参加・合流するように呼びかけたものの、丁重に追い払れるだけでなく攻撃を受けたりしていたのかも

ハイネケンの死も同盟構成国家に対しての交渉が原因とする死だったりして


ダゴン星域会戦まで、同盟に賛同しない国家に対して武力行使したこともあるけど、穏便にすんだりと建国から拡大までも大変な物語だったのかもしれないです

770名無しさん:2013/05/27(月) 18:28:26
>>769
ぶっちゃっけその状態だと先行き不明な流浪生活より
後の自由惑星同盟構成国家に定住するを選ぶ人間が大量に出て
結果、減少したの方がありそう。

771名無しさん:2013/05/27(月) 18:57:01
確かに途中離脱者の方が多そうですよね。

772名無しさん:2013/05/27(月) 20:18:04
それだと16万も残ったって事になる。

773名無しさん:2013/05/27(月) 22:07:56
>>772
帝国で自由の夢を追いたい余り無謀な旅を選んだ人が更に厳選されたってことか

774yukikaze:2013/05/27(月) 22:33:34
>>769
そもそも「流刑地からの脱出」というのが眉唾なんですよねえ。
40万もの人間が流刑地から脱出なんて、どう考えても大問題としか言えない
代物ですし。(しかも当時の統治者がそれなりに優秀なオトフリート2世)
むしろ「棄民政策」の一環で、統治コストがかかりそうな連中を辺境に追放
した中に、ハイネセン組がいたんじゃないのかと思っているのですが。

もっとも、大長征自体が記録があやふやで(行ったのがオトフリートの先代で
愚帝で名高いジキスムント2世の時代という説もあるし)はあるのですが。

775名無しさん:2013/05/27(月) 23:14:38
オトフリートの代だから長期航行が可能な宇宙船用の資材、工場を用意出来たとも考えられる。
愚帝だと大型の長期航行が可能な宇宙船を用意する余裕なんか作れないと思う。

愚帝ルートを考えてみた
ハイネセンが流刑地で暴動を起こし宇宙船を強奪、海賊しながら準備を整える。
新天地で働く奴隷を確保する為、奴隷解放の名目で流刑地から十万単位で奴隷を連れ出す。
奴隷は氷が外装の宇宙船、自分達は真っ当な宇宙船で長征を開始。
長期航行での整備不良からハイテク船が壊れ、氷で作ったローテク船が生き残る皮肉が起きる。
真実がばれる前にハイネセン達が死んだので、希望を失わず建国まで漕ぎ着ける。

776名無しさん:2013/05/27(月) 23:38:01
40万人の脱出組も全員が民主共和政の信望者であった訳でもないでしょうし
現状から脱出したくて帝国から逃亡をしただけで、後のハイネセン星系に到着する前に
それなりに真面な星系の国家が存在していたら移住することもあったでしょうし
勿論発見した孤立星系国家が受け入れてくれたばかりではないでしょうけど、一定数移住した可能性は十分ある
そして50年の歳月の間で残ったのは民主共和政の信望者が残ると

ハイネセンの流刑惑星もただ単に辺境星系に追放していたら、その辺境地域の維持も帝国は困難になって(何もない辺境地区の
維持も帝国にとって負担でしょうし)放置しただけかも

777yukikaze:2013/05/27(月) 23:51:45
一応自分が考察してみたのはこんなもの。

ジキスムント2世の悪政の影響は大きく、帝国の統治機構はガタガタ。
これに乗じて宇宙海賊などが辺境地域で大暴れ。
帝国も治安回復に全力を尽くしたいのだが、財政問題から積極的に
動くことが出来ずに、辺境地域は実質見殺し状態に。

こうした状況に絶望した連中が「どうせここにいても滅びるだけだから
いっそ記録に残っている新天地を目指すか」と主張。
喧々諤々の議論の末、先発隊として出発したのがハイネセン達。
(40万出したのは表向きは開拓用人員。本音は口減らし)

結果的にハイネセン達は新天地に到着するが、トラブル続きで中々定住できなかったのと
帝国の混乱が収まった事から、移民計画そのものが自然消滅。
そして移民団の中にいた共和制主義者にしてみれば、帝国なんぞにわざわざ帰るよりも
理想国家建設に魅力を感じてしまって、同盟成立と。

778名無しさん:2013/05/28(火) 00:12:28
辺境と言えば銀英本編では長年放置で、金髪は放置されていた辺境を飢餓地獄に叩き落す。
平民出身の提督は辺境の苦しみを気にも留めない。
新帝国で人口が増加に転じたのは善政ではなく、戦争状態を維持させていた地球教、フェザーンが消えた所為だと思う。

金髪の意識というか帝国中枢で暮らす庶民の常識は辺境は滅ぼすべき麻薬工場、捨石にしても良心の呵責もないって所かも。
辺境に金髪が行かなかったのも何で犯罪地域に行か無ければならないんだって気持ちがあったからかも。

ユリ坊の自治区容認も辺境管理が楽になった程度の認識だったとか。
新帝国は軍事費の抑圧、国家障壁から解放された旧同盟市民と旧フェザーン商人が旧帝国領を経済的に蹂躙していそう。
自由経済でそれなりに鍛えられている同盟市民、フェザーン商人にとって旧帝国は教育格差もあって草刈場になっている気がします。
旧帝国と旧同盟の経済摩擦、対立は想像できる。金髪の後を継いだ新帝国が経済対策、教育対策でまともに対策出来るわけが無い。
毟り取られ暴動、貧困が渦巻く旧帝国と発展著しい旧同盟、旧フェザーンが浮かんだ。

779名無しさん:2013/05/28(火) 00:24:09
>>777
何と言いますか、信教の自由を求めて新天地を目指したピルグリム・ファーザーズを思い出しました
信教の自由が民主共和政、新天地=後の同盟領
憂鬱世界の設定を引き継いでいるなら丁度アメリカも滅亡していますから、当初は理想に燃えていたものの
やがて腐敗と暴走の元自滅したというアメリカと建国の過程から滅亡まで似ている部分が多いと

違う箇所と言えばアメリカと異なり怪物チート国力ではないところでしょうか

内郭国家連合にとってみれば地球時代の過去であるアメリカによくにた国という印象を受けるかも
憂鬱世界軸ならアメリカは悪名名高い国という印象設定でしょうし

銀河帝国は奴隷制を採用しているあたり落ちぶれたナチスドイツでしょうか、それともソ連なのか

780yukikaze:2013/05/28(火) 00:44:13
>>778
そもそも金髪陣営には「民政」に気を配る人材はいても、「経済」を理解
している人材なんてどこにもおらんからなあ。
辺境については「門閥貴族の後背地」という設定だから、門閥貴族と対立している
金髪にとってはどうでもよかったんだろうなあ。
流石に辺境平定で苦労したキルヒアイスやワーレン辺りは、自分達の行動のまずさを
自覚していたかもしれんが。

旧同盟領については、正直帝国との交流がなされていたか微妙なんですよねえ。
幾度もの戦役で旧同盟領は経済的に疲弊しまくっていますし、ロイエンタール死亡後も
ごたごたが続いていたのを見ると、総督府の権能が徹底的に縮小されてしまって、
広範囲の行政サービスがマヒしまくっているんじゃないかと。
それに経済的交流を図るとなると通貨のレート問題が出てきますけど、これも何らかの
方針が決められたかは明らかにされていないし。

経済的な混乱を避ける為に、むしろ経済的な交流の断絶を図ったんじゃないかと思いますよ。

781名無しさん:2013/05/28(火) 08:47:26
事実上、独立状態になっていたのかもね。

782名無しさん:2013/05/28(火) 09:38:15
新帝国は
旧同盟=大規模な軍事衝突がない戦国時代状態
旧帝国=金髪が構築した辺境と中央の二分構造が定着。
金髪遷都で辺境になった旧敵対勢力領で動揺が広がる。
旧同盟領の混乱から辺境で経済格差も一助になり民主主義、宗教が流行る。
旧フェザーン=新帝国が経済に暗い事を良い事に旧同盟、旧帝国での経済支配を強める。
新帝国の真の支配者はフェザーン人といわれるほどの繁栄を手に入れる。
新帝国=苦肉の策としてフェザーン、オーディン、ハイネセンに帝国を事実上分割する。
反乱を恐れ手放す事が出来なかった旧辺境の統治の難しさに中央政府は頭を抱える。
大帝が早逝しなければ混乱を収められず、分裂したシリウスの二の舞になっていたとミッターマイヤー元帥が語ったと伝えられる。
戦争しか出来ない不要になった皇帝の処分(暗殺)疑惑が帝国全域で根強く囁かれている。

783名無しさん:2013/05/28(火) 18:52:21
ラインハルト陣営の人物が夜景国家観・自由放任主義の思想が強いのが原作での経済政策を
真面に行わない理由なのかも
ラインハルト陣営の人物たちが、能力はあっても銀河帝国の抑圧・規制によって出世できなかったため
彼らからすれば自由放任主義・夜警国家観の元、自由に任せれば努力すれば現状を打開できるという考えがあるのかもしれません

有能なだけあって他の一般的な人たちは努力不足で怠慢な人たちと思ってしまい、門閥貴族同様侮蔑の対象だったり

784名無しさん:2013/05/28(火) 20:30:16
ラインハルト自身敵か見方か、有能か無能かでしか人を見られない人だしねぇ。

785名無しさん:2013/05/28(火) 20:45:48
無能とか弱者だろうと自分と利害が反しないなら優しんだよラインハルト
無能が味方ってシチュエーションとか敵の無能とかがラインハルトにとって害な状況ばかり描写されるから苛烈なだけで

786名無しさん:2013/05/28(火) 21:43:37
ラインハルトもキルヒアイスもアンネローゼが奪われた時点で時間が止まった。
ラインハルトの行動原理がガキ大将?

787yukikaze:2013/05/28(火) 23:39:07
>>783
そこら辺の問題点をSSで書いたなあ。
間違いなく新銀河帝国の重臣層は、「機会をちゃんと与えているのに何で?」
と、問題点を理解しなさそうだし。

>>785
無能だったけど、ラインハルトも人柄をよく知っていて、しかも害ある行動
をとらない人間が、閑職だけれどもそれなりに身入りの良いポストに就いた事例も
あったっけ。
もっとも、姉とキルヒアイス以外には基本酷薄だとも思うが。

>>786
まあその通りでしょうね。
そして出世の為に個人的武勲にガツガツしすぎたために、結果的に
極めて近視眼的な思考になってしまった訳だけど。

788名無しさん:2013/05/29(水) 01:50:33
>>783
夜警国家というなら、人類社会統一後に、フェザーン回廊の両端に
イゼルローンクラスの要塞を建設するなんて、無駄遣いの極みだろうに

マリーンドルフ伯の評したとおり、軍人皇帝、というか、軍人がたまたま皇帝になった、と見ても良いかと

789名無しさん:2013/05/29(水) 02:08:02
いやいや、いくら夜警国家的な国家観と行っても首都の安全を守る要塞無駄って言ったら言いすぎじゃよ
ローエングラム朝銀河帝国がラインハルト一代で作った国である事かんがえたら安定した政治する努力の一貫じゃよ

後は軍縮と同時に行う公共工事って大事だよねってのもある

790名無しさん:2013/05/29(水) 02:21:40
>>789
ごめん、艦隊の根拠地なら話は分かる、分かるんだ
イゼルローン自体が、730年マフィア全盛期の同盟軍に宇宙艦隊をズタボロにされ、
それに対する防衛案の産物で、建設責任者が自殺したほどに費用が掛かった代物

宇宙統一して自らに匹敵する軍事力が無いのに、防衛拠点を築く意味って?
人心安定の政策の実施、治安安定のための航路の安全情報収集の確立、叛乱防止の優先事項はいくらでもありますが・・・

軍縮というが、正規艦隊は削減できても海賊対策の艦隊は減らせない
むしろ旧同盟領では大幅に増大させる必要があるって有様だよ

791名無しさん:2013/05/29(水) 07:12:34
>>790
軍事力で成りあがった国家だからね。
軍事力で自分がやられてもおかしくないと考えて防備を固めるのはそうおかしい事じゃない。

後、同盟領の星系は場所によるだろうけど星系守備隊等が海賊対策を行っているんじゃないかな。
守備隊に関しては解体された描写がないし、旧式艦艇や巡航艦中心で脅威となる様な編成でも無いしね。
事実上、帝国が手が回らない以上、星系それぞれの周辺宙域での警察戦力は必要だよ。
まぁ、これって旧帝国領内の貴族領星系にも言える事なんだけど。

792名無しさん:2013/05/29(水) 09:49:33
帝国の辺境警備は警備隊への活発な妨害活動、中央の支持の低さと地獄だろうな。
辺境で統治の難しさに苦悩する行政官、警備隊と妨害活動が激しければ叩き潰せと現場を理解しない中央に二分しそう。
旧同盟では警備隊と海賊が結託、帝国臣民ではなく同盟市民として振舞う。

大規模衝突が無くなっただけで同盟、反新帝国が残り、中央の強制力が緩めば分裂必至の状態なら要塞は必要。
ラインハルトはなぜ、そうなったかは理解出来なくても、自身の帝国の危うさは理解していたかもしれない。

793名無しさん:2013/05/29(水) 10:27:52
>>787
>極めて近視眼的な思考

一刻も早く姉を取り返したいという願望だか衝動だかが、ラインハルトやキルヒアイスの行動や思考を縛ってたんでしょうね。
それが最終的には、帝国はともかくとして同盟市民にとっては迷惑極まりない結果に。
未来の展望も特に無く銀河を統一とかアホだろ……

794名無しさん:2013/05/29(水) 10:47:36
>>792
唯一新領土をまともに統治できたであろうロイエンタールを殺した時点で直感的に気付いたのかもしれませんね。
名目上は統治して居ても実質は新領土に旧同盟が分裂してできた独立国家群が存在する時代になる事に。
まぁ、それらの独立国をバーラト自治領の様に朝貢すれば自治を認める方針で纏め挙げたのが二代皇帝かもしれない。

795名無しさん:2013/05/29(水) 11:48:07
ローエングラム朝はヒルダ達が健康と睡眠時間を捧げても足利政権並みの状態が限界だろう。
ローエングラム朝の次の歴史書では
ローエングラム朝は求心力が弱く、民衆の支持も決して高くなかったが国是を実力本位としゴールデンバウム朝の停滞を破壊した。
ローエングラム朝の国是の元、諸国は互いに競い合い衰微していた人類は再び活力を取り戻した。
本朝の威光が弱まると力を蓄えた諸国が独立、宇宙は銀河連邦前夜の戦国時代を迎える事となる。
と記されるかもしれない。

796名無しさん:2013/05/29(水) 11:52:35
そこまで行くようなら二代目で崩壊するわ。
恐らく旧同盟領は自治をさせ旧帝国領の引き締めを行って統制を取り戻したんだろう。

797名無しさん:2013/05/29(水) 12:02:46
二代目は帝国を幾つもの管区に分割し、管区の自治に任せたかもしれない。
敗戦国の方が戦勝国より自由で豊な生活を送っているとなったら支持基盤から不満が噴出する。

798名無しさん:2013/05/29(水) 15:25:57
>>797
不満が噴出なんてする訳がないでしょう。
だってどうやって新領土の情報を旧帝国の住民が知るんですか?
フェザーン回廊とイゼルローン回廊でしか繋がっておらずまともに行き来していないんですよ。
回廊を抑える帝国政府が統制しやすい環境です。
言葉もそれなりに違うでしょうし、何より旧帝国領は識字率も低く情報媒体も手に入れにくい。

情報がないのに不満も抱きようがありません。
旧帝国の愚民化政策が親帝国にも有難い恩恵を齎していると考えるのは皮肉な物ですが実際、別々に扱っても一切支障はありません。
ですから旧帝国領の直接統治を強め、一方で旧同盟領で各星系毎に自治領を設置してある程度の帝国軍を配置しその維持費用を負担させる以外では自治をさせても構いません。

799名無しさん:2013/05/29(水) 16:05:57
将来的には帝国領でも識字率が上がり不満が出始める可能性があると思う。

800名無しさん:2013/05/29(水) 16:12:39
>>799
その頃には旧帝国領の統治機構も十分整備できているだろうし、政治への関与の度合いなどでタ処すアをつける等手は幾らでもありますから。
少なくとも旧帝国領を帝国の後背地とする時間は十分に有ります。

801名無しさん:2013/05/29(水) 17:35:36
兵役を終えた軍人が故郷に伝える可能性がある。
情報封鎖を掛けても軍事行動で多少なりとも交流ができてしまい破れるのは時間の問題。
旧帝国領は領内地域差による格差是正、焦土戦で染み付いた辺境の中央への不信感の解消と間に合うのか微妙なところ。
経済担当者がいない帝国では対応が手探りになる。
新帝国に夢幻会が転生したら分割統治で各星系の自治に任せたくなる難易度VeryHardな状態。

802名無しさん:2013/05/29(水) 18:23:08
伝えてもそれを信じるかはまた別。
自分達が見知っている範囲でしか人は判断できない。
いきなり旧同盟領の事を言われてもほら話として扱うのが大半だよ。

803名無しさん:2013/05/29(水) 20:38:27
旧同盟領での任務経験者が増えてくれば話が変わる。
イゼルローン回廊は要塞で分断できる。
フェザーン回廊は首都と両出口の要塞で分断。
イゼルローンにヤン一味が篭っていた場合、情報封鎖の難易度が上昇。
イゼルローンに敵性勢力が有るのは帝国の土台にシロアリが巣食っている様な物。
イゼルローン攻略はラインハルトの趣味が入っただろうけど、帝国存続の為の重要問題でもあった。

804名無しさん:2013/05/29(水) 20:54:55
宇宙航路網を統制すれば情報漏れは最小限に抑えられますし、旧帝国領の人間にとってみれば
目の前の生活水準の改善が先かと

805yukikaze:2013/05/29(水) 23:16:57
流通網がどうなっているかがポイントでしょうねえ。
流通網がフェザーンに牛耳られていた時と違って、理論的には巨大な国内市場が
形成されたわけですから、民間からの市場開放の突き上げは大きいでしょうし、
それによる経済活性化を是とする政府高官も少なからずいるでしょうし。
それに開明派官僚の中には、同盟領と帝国領の交流を活発化させることによって
帝国領に民主主義的なものを啓蒙しようと考えるのもいるでしょう。

まあ実際には、旧同盟領の統治に失敗して、一時的に撤退する代わりに、
旧帝国領と旧同盟領の帝国側の地域を新帝国領域に再編することで立て直しを図ろうと
するんじゃないでしょうかねえ。
実際行政サービスが向上したにもかかわらず、ロイエンタール統治下でも暴動は発生していますし、
金髪と義眼が政治的センスの欠片もない事をしたおかげで、旧同盟領の大半は、潜在的な反乱分子に
なってしまいましたからねえ。

806名無しさん:2013/05/30(木) 13:07:37
>>723
> 要塞の強味は補給が現地調達出来る事。
これはある熱心な銀英伝ファンサイト(○○を撃つ!)で皮肉交じりに書かれていることでしょう。
要塞が現地補給できるという記述が、原典のどこにあるのですか?

807名無しさん:2013/05/30(木) 13:17:12
旧同盟軍関係者や軍需関連企業の雇用先はどうなったのかという問題があります
行政組織や警察・消防組織ならそのまま雇用するということができますが、軍関係者はそのままは無理

同盟併合に伴って軍関係者は失業しますし、軍需関連企業の需要も消滅
長期間の戦争で、国家の全てが戦争に特化していただけあって、その仕事がなくなるのはダイダメージではないでしょうか

戦後軍縮で大量失業者発生→社会不安が想像されます

808名無しさん:2013/05/30(木) 14:52:09
イゼルローンは原作で現地生産力をやっている。
星間ガスの縛りがあっても活動の自由度は圧倒的に高い。
ガイエスブルクが同盟内で同盟艦隊から逃げ回り通商破壊に徹した場合。
逃げ回る移動要塞を残った数少ない艦隊でどうやって補足、撃破するかになる。

旧同盟領
市場に溢れた武器、失業問題による社会不安から治安が急激に悪化。
失業者を生み出した新帝国に恨みの矛先が向き非常に統治が難しい地域となる。
旧貴族領(辺境)
飢餓地獄に落とした新帝国への不信は根強い。
焦土戦で蒔いた簡単な火器を庶民が所持していて同盟ほどではないが、こちらも統治が難しい。

新帝国は短期政権か分割かの二択。短期政権になっていないので分割統治したのだろう。

809名無しさん:2013/05/30(木) 15:29:20
要塞は完全無欠な自給自足体制可能ではありませんよ
「帝国規格のソケットをフェザーンから三角貿易で入手する」という表現がありますから新しいソケットひとつ
作るのもそう容易ではない、ということでしょう

さらには要塞ほどのデカブツを動かしうるほどエネルギーに余裕はないでしょう、いくらなんでも
あったとしてもそのチャージには少なからぬ時間がかかるでしょうし
重力のひずみといった問題があるから移動可能領域はそう広くなく出現位置の予測もそこまで難しくはない
(ほいほい簡単に出来るなら同盟よりずっと国力の高い帝国がちょこちょこやっているはず)

そこまでいくとトンデモか銀英伝が忌み嫌うオーバーテクノロジーになるのではないでしょうか

810名無しさん:2013/05/30(木) 19:23:40
>>798
新政権に仕えている旧帝国領出身者が全員ある意味自分良ければすべて良し
家族故郷が旧同盟領より酷い生活していても気にしないって人間ならそうなるかもしれないけど
そうでないならそこから情報漏れていくんじゃないか?

811名無しさん:2013/05/30(木) 20:41:54
要塞が自給自足できなく欠点が多いというよりも、戦時下であり最前線の場所に立派な機能を持つ要塞を
建造する余裕がないというのが大きかったと思う

イゼルローン要塞規模巨大要塞一つのみ設置ではなく、もっと小型の要塞を数多く建造というのも選択肢の一つだとは思う
ちょうとアーヴの帝都ラクファカールのように、しかし一つ一つの要塞は多くして数は少なくした感じでしょうか

812名無しさん:2013/05/30(木) 20:48:29
移動要塞の例ではガイエスブルクがイゼルローンまで移動している。
ガイエスブルクのワープアウトを同盟は哨戒艦が捕捉するまで把握できなかった。
帝国規格のソケット云々はフェザーンを通せば何でも手に入ることの比喩だと思います。
移動要塞を帝国が作らなかったのは移動要塞に篭って反乱を起こされた場合、手に負えなくなるからじゃないでしょうか。
ゴールデンバウムは国内貴族、ローエングラムは民衆と内なる敵を恐れていたようです。

ヤンが同盟崩壊後に孤立無援でのイゼルローン篭城を想定しているので、軍事物資以外の生活物資もある程度は自給できると思われる。

813名無しさん:2013/05/30(木) 21:01:50
まあ、移動要塞をでっかい戦艦兼母艦兼補給艦兼工作艦兼旗艦と考えれば便利なハードだと思うけどなー

814yukikaze:2013/05/30(木) 23:27:31
>>807
産業転換そのものに失敗したかもしれんなあ<旧同盟領
旧帝国領においては、新帝都建設という巨大な公共事業を生み出したけど
同盟はバーラトの和約で、疲弊した状態のままに据え置かれていたし。
ぶっちゃけ金髪と義眼は同盟の疲弊については熱心だったけど、
同盟市民に対して「帝国臣民になる方が得だよ」と思わせる政策なんて
遂に打ち出せなかったなあ。

>>812
要塞に対するワープ技術自体に技術的蓄積がなかった事と、
下手に失敗すればとんでもない損失を受けるというデメリットから
嫌われたんじゃないかねえ。
ローエングラム王朝が作らなかったのは、ケンプが無残に失敗したのが
トラウマになったからでしょうねえ。
エンジンが一基でもおしゃかになったらアウトですから。

815名無しさん:2013/05/30(木) 23:28:43
>>813
それって銀鬱伝の日本軍…

816名無しさん:2013/05/30(木) 23:42:36
ありゃ敵前で動かそうとしたのが間違ってたって戦訓じゃないか?、戦闘中に敵の射程内で動いてなけりゃエンジンバランスとか考える必要ないわけで
(要塞がもったいないが)同じぶつけるなら、ヤンの氷質量弾じゃないが敵の射程外で十分加速して後はエンジン停止して惰性に任せりゃ良かったんだよ
それを敵の射程内入って要塞戦しておいて、ワープで撤退するのが嫌だからぶつけろって判断がダメだった、そりゃ負けるの嫌なのわかるけど

817yukikaze:2013/05/30(木) 23:57:24
>>816
敵の射程外で行動するという事は、逆に言えば要塞の本質である
「強力な防御力による敵部隊の出血」を捨て去ることだからなあ。
つまり移動要塞の運用に対して、「可能な限り敵部隊がいない場所を狙う」
という制約が付くわけで、必然的に消極的な運用になる。

ケンプのアレは、正直あれ以外策がなかった。
OVAではワープ装置が故障してしまい、原作では撤退した場合、トールハンマー
に狙い撃ちをされて大被害を受けるからねえ。
あそこでガイエスハーケン撃ちながら、加速してぶつけた方が、同じ被害が出るにしろ
相手側にもダメージ与えられるんでマシなんだよ。
制宙権奪われて、最大のウィークポイントであるエンジンブロック壊されて終了したけどさ。

818名無しさん:2013/05/31(金) 00:05:30
移動要塞は補給基地が移動でき、ある程度自衛能力を有することが利点ですから
移動要塞単独で使用するのではなく、移動要塞の補給能力を活用し移動要塞駐留艦隊を
十分に使用してこそ意味があります

通商破壊戦や長距離での敵領土への侵攻作戦時の司令部であったり、広範囲の領域を守備する際の
各地域の拠点として使用などが主な使用になるかと

819yukikaze:2013/05/31(金) 00:23:06
>>818
基本的な運用については否定しないよ。
ただ、駐留艦隊を活用するにしても、仮に駐留艦隊が遠距離に
出撃した場合、要塞は駐留艦隊が戻ってくるまでその機動力に制約を受ける
ことになる。何しろ自分がピンチになったからと言って、駐留艦隊無視して
撤退することはできないからねえ。

つまり駐留艦隊がいたとしても、移動要塞は敵部隊と撃ちあう状況というのを
否応なく考えざるを得なくなる訳。駐留艦隊を積極的に使う場合はね。
で・・・そうなった時にネックになるのが、移動面における能力にアキレス腱を
かかえていること。
ケンプの件を指摘したのはそういう事なのよ。たとえ移動していなくても、エンジンを
1基でもやられれば終わりであることには代りないんだから。
某ココア提督の所では、そこら辺を理解しているから『制宙権を確保しないといけない』
と、運用上の問題点を指摘している。

820名無しさん:2013/05/31(金) 00:53:42
なるほど、空母的な意味で移動要塞を攻撃的に運用するには欠陥があるって事が言いたいのですね
必要な前線に要塞(根拠地)を移動できるのは防御的な意味で革命的でそれで十分でないか?と思ってましたからそういう視点が抜けてました

821名無しさん:2013/05/31(金) 01:04:50
技術が追いついて余力があれば要塞が戦艦、現行艦が戦闘機みたいな世界が生まれたり。

822名無しさん:2013/05/31(金) 01:06:43
例えて言うなら、戦車のようなものですからね
歩兵=戦艦が守っていないと割と簡単に擱座する

823名無しさん:2013/05/31(金) 01:16:21
艦隊ががっちり制宙権を確保。
制宙権が確保された宙域で移動要塞は後方支援。
敵に襲われたら動かず仲間が来るまでひたすら耐えるか、脇目も振らず全力で逃げる。

ガイエスブルクの場合は要塞攻略なんかに使わず、前線基地として回廊閉塞をするのが正しい使い形だった。
移動要塞の運用なんか誰もやっていないし、手探り、カタログスペックで判断し戦艦として使って失敗したって所だったのか。

824名無しさん:2013/05/31(金) 01:26:33
>>821
それなんて帝国艦隊@反逆者の月

超光速航行が当たり前レベルで可能で、あらゆる工業製品を大量生産可能な自動プラントを複数搭載し、亜光速艦載戦艦を積載する直径3000kmあまりの戦列艦、しかもこんなのが戦略兵器や切り札でも何でもなく多数建造されてるとか・・

825名無しさん:2013/05/31(金) 01:44:30
>>823
動かない分には普通の要塞として使えるでしょう
敵が来たら、要塞の射程内で迎撃するのが正しいんじゃないでしょうか?
(敵がいない状況では)移動(もできる)要塞

826名無しさん:2013/05/31(金) 08:23:37
要塞としての攻撃・防御能力を抑えてでもいいから、補給・補修能力に特化した侵攻用移動補給拠点としてなら価値があるかも?
現地で補給基地を作るよりは、作ってあるものを侵攻会わせて前線後方に移動させられるなら、使い道はあるんじゃないかな

827名無しさん:2013/05/31(金) 10:53:19
イゼルローンなら回廊から出た時点でかなりメリットを失ってるんだよね

イゼルローンのメリットのひとつは敵が一方向からしか来ない事
だから原作版のデススターくさい雷神の槌でも対応できる(反対側から来た場合あのデカブツが回頭しないといけない)
し、四方八方から攻撃された場合移動用通常エンジンとワープエンジンをそれぞれ全て守らなければいけない

推進剤が何でどの程度消費するかはわからないけどあんなでかいの動こうと思ったらむちゃくちゃ消耗するだろうし
方向転換するには一度停止しないければいけないので……

どう考えても移動されることにメリットは感じられない
ないとは言わないがデメリットが大き過ぎる

828名無しさん:2013/05/31(金) 11:41:12
>>827

ただし、その場合「どっか行ったイゼルローンを見つける」という問題が。

第二次大戦序盤の通商破壊戦でもドイツ海軍の集結ポイントを割り出すのにイギリスは
相当苦労してますし、どっかの星系のカイバーベルト内ならともかくそれこそディープ
スペースに置かれた場合にどうやって探し出せば良いのでしょうか。

理想郷の短編でも結局見つけ出せずに、しびれ切らせたラインハルトが決戦に引きずり
込まれてますから。

829名無しさん:2013/05/31(金) 11:57:49
>>828
それが数少ないメリットの一つというところでしょうか
ただそれも情報の入手不可、孤立化といったパネェデメリットと背中合わせですからね

封じる方法はそう難しくありません
例えばエル・ファシルあたりにいるいくつかの短慮な理想家を煽って民主自立を促せばいい

民主主義に重度の盲信を抱いているヤンなら彼らからの支援依頼を断る事は出来ないし指揮下に入れ、と言われれば承諾せずにはいられない
そしてその性格はヒルダにほぼ完全に見抜かれている

830名無しさん:2013/05/31(金) 12:42:22
逆に言えば運用者の性格を突かなければ、何処に現れるか分らない移動要塞用の艦隊を常時稼動させなければならない。
理想郷でもあったけど、イゼルローンから襲撃する帝国艦隊の為の常備戦力がかなりの財政負担になっていたらしい。
辺境宙域は気紛れに襲撃する帝国の所為で住民脱出用の艦船を常に貼り付けなければならないのと、開発面でかなりの足枷になっているとも考えられる。

神出鬼没の移動要塞に軍事費で財政負担を強いられ、通商不安から経済は減速、領土開発もままならない。
エンジンが一つでもお釈迦になったらアウトなのでシビアな運用が求められるが、技術的にこなれれば、これほど恐ろしく敵はない。

831名無しさん:2013/05/31(金) 12:45:45
自分としてはそもそも移動要塞というものを根本的に認めない

832名無しさん:2013/05/31(金) 12:48:07
ガイエに文句を言ってくれ。
アレは根本から戦略、戦術を変える可能性を持った兵器だった。

833名無しさん:2013/05/31(金) 12:50:41
途中投下失礼

移動に関するコスト、手間暇、維持費その他諸々
「一つ所に留まっている」なら維持できるし自給自足も可能でしょうが
移動用エンジンとワープエンジン、それらを完全に同調させ「続ける」こと
そしてそれらとは別に艦隊を整備し補給し建造し続けるなんてことが普通に考えて絶対不可能

834名無しさん:2013/05/31(金) 12:51:28
ガイエも「一回こっきり」だから可能だったのだと思う

835名無しさん:2013/05/31(金) 12:54:55
整備の為にどっかで停止しなければならないにしろ、
人員補充以外で本土に帰る必要性が薄い、超長期間活動可能な移動する軍事拠点は悪夢。

836名無しさん:2013/05/31(金) 13:00:32
つーかそもそも同盟に直径60kmの人工天体を移動させうるワープエンジン(複数)と
通常エンジン(多数)を用意してなおかつ維持するほど余裕があるのか?

イゼルローンが自給自足可能だとしても無限に金と資源が湧いて出るわけじゃない(特に資源は入手不可能)
のではないか?

837名無しさん:2013/05/31(金) 13:22:48
資源は星間物質から補充、練成出来るのだろ。
原作だとまともに補給ができない状態でヤン達は長期間の篭城戦をやっていた。
超長期行動での経済は要塞内で完結する独立経済にするしかない。

ガイエとイゼルローンで軍事バランスを崩壊させている。
大きさに難があるなら性能を分散させ装甲補給艦、装甲工作艦と補給、修理、整備に特化させた大型艦種を造れば良いし。
要塞の自給性能に注目していれば、ラグナロックがもっと楽に出来たな。

838名無しさん:2013/05/31(金) 13:28:41
星間物質による補充、練成って公式設定にありました?
長期間の籠城はため込んだ物資を消費してただけだと思う

というか要塞の自給自足とやらは単に「倉庫にため込んだ量の多さ」でしかないのではないでしょか

839名無しさん:2013/05/31(金) 13:38:03
>>837
そんな設定原作にはなかったですよ。
補給物資とかを運ぶ描写はありましたが。
>>638氏のいわれているとおり要塞の自給自足はあくまでも溜め込んだものが中心だと考えるのが妥当。

840名無しさん:2013/05/31(金) 13:42:10
一応「農耕プラント」と「人造蛋白合成システム」とやらがあるらしきことは書かれてましたね

841名無しさん:2013/05/31(金) 18:21:21
>>840

それを運用するための水をどこから調達するかは描写は無かったと思う
確か、イゼルローンの農耕プラントは水耕式なんで大量の水は必須だし
さすがに要塞で飲料水や農業用水の製造は無理じゃないかな

842名無しさん:2013/05/31(金) 18:39:12
循環してるんじゃね?<水
外に捨てない限り一定量があるだろ?

843名無しさん:2013/05/31(金) 20:02:56
艦隊や解放した星に供給してたから食糧や弾薬、エネルギーを生産は可能だろう。
完全自給はキャゼルヌのセリフや幽霊騒動からしても無理。
キャパに比べて運用が多い焦土作戦時は厳しいが
不正規軍状態だとキャパが余ってるから大丈夫
それでもだんだんと共食い整備になると思う。

844名無しさん:2013/05/31(金) 21:00:44
同盟講和条約後、メルカッツ提督がヤンの指示で艦隊と艦隊人員を一時隠していた改造小惑星がありましたが、
イゼルローンクラスのものもなく、メルカッツ提督が一時艦隊とともに一時潜伏していた改造小惑星でも移動と十分効果ありそう

ヤンが潜伏期間数年と想定していたことから、数年間は改造小惑星の生産能力で維持可能と判断したのでしょうし
周囲から様々な資源を確保するとしても帝国に場所が特定されないだろうようです
実際は数年ではなく半年程度でしたが、その間潜伏場所は特定されませんでしたし
最も帝国が本格的に探してなかったというだけかもしれませんが、同盟内で露骨に潜伏場所と思われるところなどが
噂にならなかったようで

845yukikaze:2013/06/01(土) 00:17:33
>>826
実はこれが一番現実的なプランではないかと。
まあ、補給・補修能力に特化した侵攻用移動補給拠点は少し
とんがりすぎているけど、それなりに強力な要塞が突如要衝に飛来して
橋頭堡として使われるのならば、防衛側にとっては悪夢以外の何物でもないでしょうし。
(第八次イゼルローン戦での、ガイエスブルグ要塞の襲来は、同盟側にとって艦隊だけでなく要塞も
相手にしないといけない点で、これまで以上にプレッシャーかけていたし)

ワープ手段を、あくまで予定宙域にまで到達させられればOKと割り切るのならば、
最大の弱点であるエンジン部分の問題点もだいぶ解消できるのではないかと。

846名無しさん:2013/06/01(土) 08:17:37
一夜城みたいで敵にとってはとてつもないプレッシャーになりますね。

847名無しさん:2013/06/01(土) 09:25:10
>>845
余裕があるのなら、さらに奥に移動することもできるわけですしね
敵の攻撃でエンジンを破壊されたとしても、そんなもん修理したらいいわけだし

もちろんそう簡単に修理が効く代物じゃないでしょうが
こっちが修理している以上、敵は定期的にやってきてエンジンを破壊しておかないといけなくなる

848名無しさん:2013/06/01(土) 10:17:47
・・・・・・・ワープエンジンて「修理したらいい」なんて言えるほど簡単に直せるものなの?
一度壊されたらまた同調とかの設定やら実験最初からやり直さないといけないような気がする

「前と同じところに同じように取り付けたのでバッチリです」なんて間違っても言えないシロモノだと思うのだが

849名無しさん:2013/06/01(土) 10:25:56
>>848
さぁ?
できるのかどうかは知りませんが、
修理している以上は「きっと大丈夫」といって手を打たないわけにもいかないでしょう

850名無しさん:2013/06/01(土) 11:05:10
完全自給とはいかないが高い供給能力を持った移動要塞の出現だと、
現場で作るか、完成品を持ってくるかの違いで、帝国各地に配備してある要塞による統治と基本は同じになる。

軍事拠点でカバーしきれる範囲が帝国の影響圏だとすると、
要塞&駐留艦隊の総司令を貴族に抜擢したのがルドルフの統治だったのかもしれない。

851名無しさん:2013/06/01(土) 11:48:04
少しずれるがスターウォーズだとハイパードライブは修理が簡易だな(ミレニアムファルコン以外)

852名無しさん:2013/06/01(土) 16:06:35
>>848
どこの宇宙に「前と同じところに同じように取り付けたのでバッチリです」が通用しない実験機材を制式採用して量産する軍隊があるというのか。

というか、同調やら実験やらが必要になるとしたら、それはエンジンじゃなくて航法装置の分野じゃないかね。
水上に浮かぶだけならフネ持ってりゃ何時でも何処でもできるように、光速越えるくらい宇宙戦艦があればできて当然。
問題はむしろ永劫に等しい虚空の中から1点の目的地を特定し、正確にその手前で停止する事だろう。

853名無しさん:2013/06/01(土) 16:28:10
>>852
>>848さんは「同調とかの設定」のほうを言いたいのではないでしょうか
わたしも取り付けよりそっちのほうが大変だと思うし本編でも
「そっちのほうが難しい」的なこと言ってたような気がします

そして
>>836さんが言われてるようにアムリッツア後の同盟にそれほどのエンジンを
イゼルローンに取り付ける余裕があるとも思えません

わたしも(他に何人いるのか存じませんが)「イゼルローン移動要塞はトンデモ兵器だから反対派」です

854名無しさん:2013/06/02(日) 10:28:30
憂鬱とスターウォーズのクロスはまだかのぉ

855名無しさん:2013/06/02(日) 11:04:36
原作技術的にガイエで綱渡りじみた運用になっていた。
ガイエのデータが無い同盟で一ランク上のイゼルローンの機動要塞化は流石に無理だと思う。
同盟だと予算に似合うかは別としてアルテミスの高機動化までだと思う。
ガイエ以下の大きさの自給可能な造船所、補給基地としての機動要塞なら充分可能だと思う。

856名無しさん:2013/06/02(日) 11:41:14
移動要塞として運用を検討するなら、イゼルローン要塞やガイエスブルク要塞規模の大きさは最初の頃ならいらない
まずは補修・整備能力を持つ艦艇又は小型要塞の建造から
それから徐々に簡単な製造や日常生活を送れる生産能力を持つ艦艇・要塞の建造と進む

運用時は一定規模の艦隊での運用方法でしょうから、艦隊又はそれ以上の司令部として総合能力が持たされるでしょうし、
幾つかの能力を持つ要塞を複数個にして運用する案もあり

857yukikaze:2013/06/02(日) 11:53:01
>イゼルローンの機動要塞化

これ同盟側がするんなら自殺行為。
確かにイゼルローンは難攻不落の要塞だけど、あの要塞が難攻不落の名を
欲しい侭にしていたのは、イゼルローン回廊という大軍が自在に動けない
地勢に建造されていた事から。
なので、仮にイゼルローン機動要塞が敵艦隊に捕捉されてしまって、万が一にでも
移動手段を壊されたら、その時点で「難攻であっても不落ではない」存在になってしまう。
あれはあの場所にあったからこそ、限りなく戦略価値が高まった訳で、それを失わせることは出来んでしょ。

858名無しさん:2013/06/02(日) 12:27:24
と言うより同盟が艦隊決戦に拘るのが駄目。
別に闘う必要は無い。
プロバガンダを垂れ流して移民を募ったら良いんじゃないの?

859名無しさん:2013/06/02(日) 12:58:18
その移民をスパイ扱いして問題が大量発生するだろうなぁ。基本的にモラルは低いし治安も悪いから

860yukikaze:2013/06/02(日) 13:11:10
同盟側もその国是から一応亡命者を優遇していますけど、
本音では厄介者視していますからねえ。
で・・・そういった空気に亡命者も嫌悪感示して逆亡命したりすると。

仮に移民を募っても、教育水準やら風習の違いなどから問題続出して
深刻なまでの社会問題になりかねないでしょうねえ。

861名無しさん:2013/06/02(日) 13:14:36
同盟が要塞持つなら劇中で言われているように
アッシュビーに長生きしてもらってイゼルローンを先に作るのが一番

それから防衛艦隊の無人化を進めれば人的損耗は少なく出来るかと
回廊で要塞から中央コントロールするなら技術水準的には可能だと思う

862名無しさん:2013/06/02(日) 16:44:27
・・・・・・・機動要塞を肯定してる人たちは同盟が敗北した「後」に
ヤンがイゼルローンを改造して機動要塞にしてしまい各地でゲリラという名のテロ活動を
するのが最善、と言ってるみたい

>プロパガンダ
アムリッツアの一連の状況をみると不可能に近いかと

863名無しさん:2013/06/02(日) 16:53:32
>>861
いや、俺は要塞に移動機能をつけることで、敵に無謀な要塞攻略戦を定期的にやらせるべしと言っている
ただし、どちらかというなら帝国側が取るべき戦術であって、
原作でのタイミングでは成立しない戦術だというのも確か

864名無しさん:2013/06/02(日) 18:35:46
>>862
同盟の政治家主流は好戦的アジテータとして支持基盤を確立してるけど
アジテーションを武器として使う事を期待出来ないかな?
スパイにしても亡命にしても同盟内だけでなく帝国・フェザーンを引っかき回させれば良い。
しかし、諜報・謀略力だと作品開始前、フェザーン>同盟≧帝国が作品後半は帝国>フェザーン>同盟だが

865yukikaze:2013/06/02(日) 19:10:37
>>864
ぶっちゃけ帝国側に十分に隙があったので、アジデーションも有効に使える
筈だったんだけど、帝国領侵攻とその失敗で全てがパーになった。
仮にイゼルローン攻略後に帝国侵攻もせずに、向こうの内戦でヴェスターランド
が起きた時に、両陣営に対するアジかませば、かなり面白い事にはなったと思うけど。

ついでに言えば、謀略家として名高いルビンスキーだけど、あの黒狐は「待つ」
という謀将として大事な資質が欠けているからなあ。
とにかく自分の手で情勢を引っ掻き回しては、自分の利益を得ようとアグレッシブに
動くもんだから、却って自分の立場を悪くしているし。
策士策に溺れるという言葉がこれほど似合う存在もいないと思う。

866名無しさん:2013/06/02(日) 19:12:26
機動要塞によるゲリラ戦は
イゼルローン要塞の回廊閉塞で背後地を襲われる心配が無く、尚且つ増援部隊を送り易い。
回廊周辺を定期的に哨戒し退路を確保。
帝国対同盟だと末期の同盟にダメ押し(止め)を刺すのと、付け城にして何年でも篭城戦に付き合うとのヤン一味に対する威圧行為にしか使えない。
機動要塞による回廊閉塞の可能性があればヤンも反乱を起こそうとは考えなかったかもしれない。

注意するべきは機動要塞の軍閥化だけど、新帝国も旧帝国も国内の反乱軍(貴族、人民)の速やかな鎮圧に機動要塞は使えたと思う。

867名無しさん:2013/06/02(日) 19:19:27
待つ事が出来た謀略家は最後の油断から破滅したトリューニヒトぐらいしかいないかもしれない。
オーベルシュタインは自分を拒絶した周囲など滅べば良いの破滅志向、ルビンスキーは商人としての成果志向が謀略家の才能を妨げた。

オーベルがラインハルトに殉じたのは唯一自分を認めた相手だったからかもしれない。

868名無しさん:2013/06/02(日) 20:24:12
>オーベルがラインハルトに殉じた
アレそんなに綺麗な行為だったんですかね?
オーベルの謀略の犠牲にされて散々泥食わされてたケスラー憲兵総監あたりが、ラインハルト死後に生き残ることは許さん!って手を下したんじゃないか?と思ってるんですけど
まぁオーベルシュタインの方も生き残れるとは思ってなかっただろうなぁってのはわかりますが

869yukikaze:2013/06/02(日) 20:25:05
>>867
トリューニヒトは謀略家と言っていいのかなあ。
あれは政治的嗅覚だけが優れていた政治屋であって、
自ら謀略を積極的に仕掛けた訳でもないし。

グリンメルスハウゼンの爺様か、ケスラーじゃないかねえ。
待つことのできる謀将は。
ヤンも待つことのできる謀将だけど、あれは持続能力が欠片もない御仁だしなあ。

870名無しさん:2013/06/02(日) 20:47:45
謀略家という謀略家はグリンメルスハウゼンとケスラーくらいですし、政治家はホアンルイとジョアンレベロくらいのような

ヤンに決定的に欠けているのは本人が認識している通りに責任感
ヤンはあくまで軍人として立場を貫きたかったようですが、能力も実行するだけの力を保持していて混乱の中結局行ったこと
と言えば盛大に戦後統治の足を引っ張り続けただけですし

871名無しさん:2013/06/02(日) 20:57:35
民主主義を残す為に人民の海を泳ぐとか、トリューニヒトじゃなくても弾圧、危険思想の消毒の危機に晒される人民の身になってみろと言いたくなる。
ヤンの根っこは政治感覚は無く理想と才気が暴走しているオーベルシュタイン、ラインハルトと一緒だから。

捕虜交換でスパイを混ぜ反乱を誘発する国家信義を無視した作戦を実行している。
ロイエンタールが新領土統治で梃子摺ったのは同盟市民の新帝国に対する不信感による所が大きかったかもしれない。
帝国辺境は飢餓地獄に落し一顧だにしない新帝国に不信どころか憎しみしかないだろう。
貴族領住民もヴェスターラントの見殺しから新帝国は積極的に殺しはしないが、守ってもくれないと感じただろう。

ヒルダとミッターマイヤーの代の帝国運営は地獄だっただろう。
故人となった政治能力の無かった夫(君主)と破滅主義者の参謀に呪いを吐き、タンクベッドと政務室を往復する日々になりそう。

872yukikaze:2013/06/02(日) 21:02:13
>>868
多分ケスラーと義眼との間には相当の暗闘があったかと。
実の所、柊館事件でケスラーは皇妃と皇姉の双方を危険にさらしているため
本来ならば更迭物の失態をしています。
この件については、皇帝が倒れたりしたことから有耶無耶になっていましたが、
情勢が落ち着けば糾弾されるネタとして使われかねない代物。

ケスラーが先手を打って、新王朝に邪魔な義眼を排除した可能性も捨てきれないんですよねえ。

873名無しさん:2013/06/02(日) 21:11:13
用済みになった自分の処理をしたか。
即位までに起した問題が噴出、統治に邪魔になった皇帝と参謀の排除が満場一致で決定されていたかも。

874名無しさん:2013/06/02(日) 21:11:42
こ、この人の頭の中ではグリンメルスハウゼンとケスラーがどんな怪物になっているんだ……?
やたらと過大評価しているようだけど、原作から客観的に読み取れるのは、半ばボケた爺さんとロリコン憲兵さんの姿に過ぎんよ。
原作と妄想(もしくはどこかの二次創作の受け売り?)の違いをちゃんと峻別した方がいいと想います。

875名無しさん:2013/06/02(日) 21:15:39
焦土作戦にヴェスターラントの見殺し、信義原則違反の捕虜交換を利用しての叛乱扇動
こういった行為を平然と行い続ける集団を信用する方がおかしなところ
トリューニヒトと周囲が幼い皇帝の亡命を受け入れたのだって、少なくともラインハルトらよりかは信用できると判断したのでしょうし

帝国貴族も相当な行為を日常から行っていた人がいましけど、露骨すぎる虐殺は結局ヴェスターラントという追い詰められて絶望下の行動時くらいであると
銀河連邦時代から比較して人口激減に加えて、もしかしたら各種技術や文化も衰退させた王朝ですが一応は500年ちかく統治してきた集団
無能だらけだったら国家が維持できるはずもないです
原作でも辺境地域には有能な貴族が多かったようですし、中央と比較して貧しくまともに統治しないといけない土地だったからでしょうか

876名無しさん:2013/06/02(日) 21:26:00
並べてみるとどうやれば、こんな新王朝をどうやって長期政権にしたのか。
そっちの方が気になる。

877名無しさん:2013/06/02(日) 21:42:56
一つだけでも領土を保持できれば王朝存続とはなります
初代皇帝死亡後、建国期にやらかし過ぎた数々の行動のため各地で反乱・独立が発生し実際の
統治地域をほとんど喪失しても首都星を維持していれば王朝は存続

混乱の中戦国時代が到来し国土の大半を喪失するものの、残された領域の再編成の荒廃した領域の再建を行ったのが実際の二代目メンバー

銀河連邦からルドルフ帝にかけて人類の領域の大半を領域を放棄か切り離し残されたわずかな領域で成立したのが銀河帝国
さらに銀河帝国から新帝国にかけて大半の領域の喪失
やがては宇宙時代でも国民国家を無理なく築ける領域まで縮小

878名無しさん:2013/06/02(日) 22:11:42
ラインハルトは政治眼は無くても軍事眼は確かだったかもしれない。
既に上げているけど、やらかした行動の数々から、帝国の処理能力を越える規模の反乱、独立祭りが開催されるのは時間の問題。
反乱祭り前にオーディンより防衛がやり易いフェザーンに遷都し、回廊の両口を要塞で閉塞。

政治眼はないけど、軍事眼には確かな物を感じる。

879名無しさん:2013/06/02(日) 22:20:52
ヒルダやラインハルトに賭けた提督達が最終的に得た物はフェザーン回廊のみになりそう。

880名無しさん:2013/06/02(日) 22:41:49
旧帝国領(特に旧首都星オーディンとフェザーンまで)は維持するんじゃないかなぁ
独立祭りったって国軍が裏切りでもしなきゃあっさり潰されるのは確実だから
力による圧政だなんだと悪名高まるだろうけど、そこどまりじゃないか?
なんつうか、宇宙空間に孤立した星系どうし連絡するには十分な科学力と経済力で建造する宇宙戦艦必須の銀河帝国って民衆側からの反乱がやりづらいよね
為政者側が有利すぎるというか、あんだけ暗躍してた地球教だって軍隊が本腰入れたら大事な地球守れなかったわけだし

881名無しさん:2013/06/02(日) 23:04:16
平民の支持とラインハルトのカリスマが失われれば、国軍も分解するのじゃないかな。
平民、下級貴族が新帝国の支持基盤。弾圧をやらかせば、国軍が離反する可能性があり、反乱勢力の徹底的な根絶は難しい。

国家再編はラインハルトの残光が消えればどうなるか分らない国軍。
新帝国憎しの旧同盟、辺境と忠誠心が無い旧貴族領と時間の猶予がない状態で
旧帝国を新帝国派と皇帝領を除いた旧貴族領に分け
旧同盟は同盟の各加盟国の小中国家群に分解しなければならない。

ヒルダとミッターマイヤーの死因は老衰ではなく過労だな。

882名無しさん:2013/06/02(日) 23:09:06
「恨むぞロイエンタール(泣」

883yukikaze:2013/06/02(日) 23:09:28
>>874
グリンメルスハウゼンは軍事的素養はゼロだけど、人物眼は非常に
確かなものだし、グリンメルスハウゼン文書利用して、ハルテンベルクを
謀殺してのけているからねえ。

ケスラーの場合は生き残り能力が作中でも屈指よ。
憲兵隊がケスラーの暗部をかぎまわったらカウンターで速攻で潰し、
OVAでの焦土作戦や、皇帝誘拐事件で処断されかねない状況に
陥っても最終的には生き残っている。
何より怖いのが、ラングの調書とってもそれをおくびにも出していない所。
あれを表ざたにすれば義眼失脚の可能性も高いけれど、それをせずに
無言の圧力としているし。

884名無しさん:2013/06/02(日) 23:33:29
針小棒大もいいところだなあ…

885名無しさん:2013/06/02(日) 23:53:28
国家再編が終り、ヒルダとミッターマイヤーは役目を終えたように安らかに息を引き取った。

誑し「意外と早く終わったなウォルフ」
老種無し「トリューニヒトがいれば、もっと早く済み、帝国もここまで縮めずに済んだがな」
誑し「お前達の苦労はミューゼル閣下が信義に気を配らなかったよる所が殆どだ。閣下がやった事と比べれば俺が奴を殺したのは些細な事だぞ」
老種無し「叛徒相手の苦労を知る誼で100発で勘弁してやろうかと思ったが、そうはいかないようだな」

886名無しさん:2013/06/03(月) 00:00:20
>>881
>平民、下級貴族が新帝国の支持基盤
焦土作戦やっても平民の支持を失っていないことから
平民間でも階級や地域差別みたいなものがある可能性も
それだったらある程度は何とかなる可能性も

887名無しさん:2013/06/03(月) 00:10:31
帝国側の平民は自分の惑星とそれ以外程度しか教育されていなくて実感がないのでは。

888yukikaze:2013/06/03(月) 00:13:35
>>886
ヴェスターラントの一件がある種のタブーになっていたのを見ると、
実際に皇帝と一緒に戦った兵達は見て見ぬふりしていたのかもなあ。
あと、被害にあわなかった農奴階級の連中なんかからすれば、
「自分達は関係ないし」という気分だったのかも。

まあ冷戦終結後の東側見るように、よほど舵取りが上手くいかないと
社会的混乱が増大して旧体制を懐かしむことになりかねないんだけど、
唯一の救いは、上層部がおべんちゃらやワイロを極度に嫌っていて、
そういった不祥事が頻発していた旧体制と比べると、「そういった点では公平」
と、評価される要素があるという点かなあ。

889名無しさん:2013/06/03(月) 00:15:08
それはこれからに期待しましょう。すぐには結果は現れないでしょうし。

890名無しさん:2013/06/03(月) 08:58:51
>>887
自分の惑星とか認識できているのは農奴ではなく各惑星の平民以上でしょうねぇ。
農奴になってしまうと自分の地域が限界となってしまっているかもしれません。

891名無しさん:2013/06/03(月) 12:25:27
分断統治が帝国の基本だったみたいだから、新帝国は旧帝国の分断統治に救われる形になる事もありえるか。
貴族領も皇帝領住民の生殺与奪は為政者(貴族、皇帝、代官)の胸先三寸。
実際に帝国領内の被害を受けた地域以外は被害地を運が無かったなぐらいの認識かもしれない。
それに焦土戦もヴェスターラントも被害が大き過ぎ実感なんかわかないだろう。
ラインハルトも配下の提督達もゴールデンバウムの申し子に過ぎなかったって所か。

同盟領は新帝国を絶対に信用出来ないし、従う事も出来ない。
問題は焦土戦の被害地と同盟領との接触だけど、フェザーンは首都で、イゼルローンは要塞で寸断。
ラインハルトは自分がいかに信用出来ないか自覚できていたし、それに沿った戦略を立てる事が出来た。
ラインハルトは後の歴史では政治力は疑問視、批判されるだろうけど、戦争屋としての評価は不動かもしれない。

892名無しさん:2013/06/03(月) 14:05:24
・・・・・・・・・同盟の市民は全部が全部民主主義を絶対唯一の価値観とはしてないと思うし
民主主義が悪い形でハマった際のアレ具合をトリューニヒトで見てしまった以上
「絶対に信用できない」とまではならないと思う

普通の人は案外「挑む」事なんかできないから新しい統治者がそれこそ極悪非道か、よほど巧みな扇動者が動き回らない限り
当分の間はローエングラム王朝の支配で銀河は安定すると思う

893名無しさん:2013/06/03(月) 16:31:49
焦土戦術、ヴェスターラントで外様はいつでも切り捨てると公言しているようなものだし、捕虜交換での工作員の潜入と信義を投げ捨てている。
価値観以前にラインハルトが起した新帝国は人として信用できない。

ルドルフは40億殺して反対意見を封殺。ルドルフの真似が出来ないなら同盟領を切り捨てるしかない。

894名無しさん:2013/06/03(月) 16:52:29
>>893
工作員の潜入など「なかった」
リンチ少将は「自決」したし「証拠のファイル」も燃やされて存在しないので
焦土戦術はともかく工作員を潜り込ませた事実など一切知られてはいません

それに描写されてないだけで同盟もそのテの「自軍に鞍替えした敵兵士」を捕虜交換の際送り込んでないわけがない
してないならそれこそ民主か共産か社民か、というくらい阿呆
それにそこまで知ってるなら「ヤン・ウェンリーが皇帝の策略を見破ってたが味方を救おうとしなかった」という見方も広まるかもしれない

帝国の広報も「同盟の上層部が選挙票のためだけに無謀な出兵を行って二千万人を死に追いやった」ことを強調するでしょう
ヴェスターラントはともかく(多分オーベルあたりに責任を負わせるでしょう アニメはひょっとしたら『帝国広報部が作った娯楽作品』なのかもしれない)
焦土戦術も一般には知らされないだろうしその後の同盟軍による略奪を強く広げることでその辺りの失点もフォローされるでしょう
なにより帝国は「勝者」なのです
報道も歴史も教育も彼らの都合の良いようにされるでしょう
後世の人たちは帝国が勝者と強調されたものを見、同盟が愚かな敗者と強調されたものを見ていくのです
よほどの事が無い限り旧同盟領の人々が「本当のこと」を知る機会自体ほとんど無くなると思います

十年くらいしたらバーラト星系など「都市伝説」レベルになってるかもしれず

895名無しさん:2013/06/03(月) 22:44:03
ヤンも才気と理想が暴走しているラインハルトの同類。
ヤンがハイネセンに召喚されたのもラインハルトと同じ臭いを感じた中央の危機感の表れとも言える。

帝国内の情報は駐留軍の噂程度で遮断された物だとしても、
捕虜交換で交換する捕虜の中に工作員を突っ込み信義を踏み躙る奴を誰が信用する。

旧帝国の敵は貴族と同盟だったけど、新帝国の敵は人民と情報になりそう。
地球教はケチな麻薬生産なんかやらずにラインハルトがやらかした事を広め、統治に疑問を抱かせるべきだった。

896名無しさん:2013/06/03(月) 22:47:37
帝国はともかく、旧同盟は同盟降伏後の戦乱の中宇宙航路が滅茶苦茶にされて長期間の戦争で
疲弊しきった経済にさらにダメージをオ与えたうえ軍関係者の大量失業・軍需産業に大ダメージと
崩壊した経済では、帝国に反感ではなく反乱レベル

まず経済も治安も最悪ではいくら新王朝が頑張ったところで革命となる

897名無しさん:2013/06/03(月) 23:05:26
同盟側を自治区を乱立させ帝国の統治は流通の保障のみな形で落ち着ける。
同盟統治を諦め帝国の完全撤退(反帝国の自由惑星同盟再び)。
ルドルフの様にガタガタ抜かす連中(汚物)は消毒。

898897:2013/06/03(月) 23:07:51
の三択になるだろう。
ローエングラム朝が滅びる時は血統が絶滅する無残な最後になりそう。

899名無しさん:2013/06/03(月) 23:59:38
銀河連邦は進歩を選択し、
ゴールデンバウムは停滞を選択した。
ローエングラムは後退しか道が無かったと記述されるのかw

900名無しさん:2013/06/04(火) 00:12:41
銀河連邦成立までの混乱期が人類の急拡大に繋がった面もある。
混沌による成長でも停滞を破壊し、飛躍の機会を作ったと書かれる事もあるかもしれない。
ラインハルトが同盟、帝国の停滞を破壊し、壊し屋としての使命を果たしたと見るか、もっと早くラグナロク前に死ぬべきだったかは意見が割れそう。

何処の地方政権も一致しているのはローエングラム朝は人類圏を僅かな期間統一した壊し屋の政権じゃないのかな。

901名無しさん:2013/06/04(火) 01:12:35
同盟は民間の人不足がかなり深刻で軍から人を民間に戻してくれ
だったから、それなりに雇用はあるんじゃないか?

902名無しさん:2013/06/04(火) 03:36:05
ttp://himarin.net/archives/7155459.html

「タイタニア新刊 22年ぶりに脱稿」

903名無しさん:2013/06/04(火) 13:39:56
ラインハルトは副作用が強いが短期間で成果を出せるオーベルシュタインの献策を採用していた。
長期視野が利く優秀な参謀を付けたとしても一刻も早くお姉ちゃんを取り戻したいラインハルトが献策を採用するかどうか。
姉の輿入れでラインハルトの時間が止まらなければ、話は変わっただろう。

輿入れが無かったら
貧しさから姉に苦労をかけて育ったラインハルトは姉を楽にする為、士官学校に入校と食詰め提督に似た経歴になったかもしれない。
姉は仕事(パート)先で会った男性社員(傷痍軍人)と結婚。士官学校入校で義兄とラインハルトの間で何度か話(殴り)合いが行われ、ラインハルトは喧嘩別れのような形で入校する事になった。

904名無しさん:2013/06/04(火) 18:50:18
銀河連邦→銀河帝国→新銀河帝国の領土縮小の流れは、本編のように例えるなら…
ナチスドイツが欧州全土を軍事征服して統一したものの、やがて反乱祭りや統治コストの増大などで負担に耐え切れずに
本編の欧州でのドイツ勢力圏範囲まで再編成
それでもやがて無理が生じて結局現実世界レベルのドイツ本国クラスまでに再編成に至ると

元々銀河連邦の統治領域が無理がありすぎた訳で銀河帝国も新王朝もできる範囲内で少しづつ現実に可能な統治範囲内までにしていったにすぎないと

905名無しさん:2013/06/04(火) 19:25:57
>>904
それなら、丁度良い例がお隣に有りますよw
清朝(銀河連邦)→国民党中華民国(銀河帝国)→北京政府中華民国・華南・福建・重慶政府と諸軍閥(同盟・新帝国・フェザーン・辺境貴族領)
割りと持続期間は難が有りますが、規模的に符合する気がします。

906名無しさん:2013/06/04(火) 19:42:59
作者がその国に傾倒しているから納得w

907名無しさん:2013/06/04(火) 20:25:23
>>905
作者が作者だけに中華世界で符号はしますけど、それだと銀河帝国が全然脅威にならないw
自称とかお笑いのネタレベルの世界になってしまう

908名無しさん:2013/06/04(火) 23:38:18
ラインハルトが計画していたのは帝国を倒してお姉ちゃんを取り戻すまで。
倒した後どうするかまで想定していなかったのなら、原作の数年後の構想すら怪しい刹那的な戦略になったのは仕方がないかも知れない。

ロイエンタールの反乱は同盟経営をやる事でラインハルトが新帝国の構想など始めから無かった事に気付いたからだったりして。

909yukikaze:2013/06/05(水) 00:34:57
>>908
戦場で武勲を立てる事での栄達が常態となっていたから、
どうしても政略を磨く機会に恵まれなかったのが大きいなあ。
勿論、政略が不得手であるから、それに長けた人材に補佐させるまでは
いいんだけど、その補佐役が長期的視点に欠ける義眼である時点で・・・

敢えて補佐役に選ぶとするのならば、メックリンガー辺りが妥当だったかもねえ。
少なくとも諸将の間に断絶が生じるようなことは防げていたと思うし。

910名無しさん:2013/06/05(水) 00:51:03
義眼は自分を迫害した帝国を滅ぼすだから長期計画など考えた事すらない可能性もある。
義眼が長期視野の戦略を練らなければならなくなったのはリップシュタットの後からじゃないのか。

911名無しさん:2013/06/05(水) 15:32:04
>>910
義眼は短期的な、というより、帝国を打ち倒す案すらまともに考案してないかも
ラインハルトがクーデターを起こすには、帝国宇宙艦隊の支持、特に絶対多数を占める
平民の支持が前提なのに、平民の支持を失わせかねない飢餓作戦を提案してる。

ラインハルトは代々の貴族じゃないから彼の信用度=彼の言行なのに、
2億人を飢餓状態にすると言う、流血帝アウグストに匹敵するほどの被害を出しかねない
状況を作るって、まさに正気じゃない;

912名無しさん:2013/06/05(水) 15:48:43
同盟敗走後のタイミングで皇帝が死んで帝国が混乱。
姉薔薇に皇帝を毒殺させたか関わらせた可能性がある。
義眼の計画は
焦土戦で貴族に打撃を与える。金髪の地位の危うさを姉薔薇にタレコミ、何かしらの行動を取らせる。
暗殺に失敗した場合は艦隊がある内に金髪を反乱に追い込む、成功すれば原作ルート。
だったかもしれない。
支持のない者同士の戦いだと提督の人材が揃っている金髪の方が有利。
貴族が私兵を動かす前に一気に片を付ける事も可能。

913名無しさん:2013/06/05(水) 22:04:40
焦土戦は始めから皇帝の死を前提にしていないと立てられる作戦じゃない。

義眼が姉薔薇を刺客に仕立て上げていた場合
暗殺が成功すれば良し、成功しなくても逆徒として反逆しなければならない状態に持ってこれる。
暗殺が失敗した場合は姉薔薇の自害、姉の死で金髪は確実に暴走。

義眼としてはどっちに転んでも美味しい展開。

914名無しさん:2013/06/06(木) 06:47:34
OK。某ココアさんとかが好きなんだろうな、ということは伝わった。

915名無しさん:2013/06/06(木) 09:19:50
アンネローゼにとって宮廷貴族の必須スキルのロビー活動が出来ない弟は頭の痛い問題だったと思う。
面と向かって叱咤、説教出来れば良いけど、下手にやると政治活動や貴族との関わりが薄い無害な寵妃のイメージが崩れ、自分だけでなく弟の立場も危うくなるかもしれない。
アンネローゼに出来る事は弟の親友に政治感覚のない、無害な寵妃の腕白な弟(ラインハルト)のお守りを頼む事ぐらい。
アンネローゼが弟一派が皇帝の上に乗っかっているに過ぎない砂上の楼閣である事を理解していれば、リスクが高くても暗殺に応じそう。

帝国内戦級のロビー活動の前提自体を消し飛ばす緊急事態が無ければ、ラインハルトは宮廷(貴族の戦場)で捻り潰される。
焦土戦術は短期間で貴族の力を削ぐ事は出来るが、自陣の政治失点が大き過ぎる。
政治失点を気にする必要が無い状況を構想しないと、焦土戦術で詰む。
焦土戦術を取らず普通に同盟を撃退した場合は戦場がラインハルトができない宮廷戦に移行。
皇帝崩御が同盟撃退直後にあれば万全の貴族と戦う事になる。

焦土作戦は同盟とダラダラと戦争が続けば流血と庶民の負担を理由にクーデターを起せば良いけど、成功しても失敗しても軍事活動の空白が起きる同盟の侵攻作戦で最善案が破綻、宮廷戦に持ち込まれる前に勝負を着ける必要が出たという所かも。

916名無しさん:2013/06/06(木) 12:56:05
アンネローゼに宮廷政治云々が重要であると理解するだけの能力があるのか不明なところ


義眼氏暗殺扇動説もありですが、義眼氏に焦土作戦が政治的に致命なものであると理解できていますかね。
作中では義眼氏は謀略家らしいですが、武力任せの近視眼な人ぽいですが
軍事的観点と自身の好みで判断する人であって、政治経済に与える影響とか理解していない人みたいです

917名無しさん:2013/06/06(木) 13:17:46
義眼が策謀家として資質が有った場合。義眼の駒にする為には姉薔薇もそこそこ優秀でないと困る。

そうでなければ、政治能力に欠ける者同士で組んでやっていたら時代の方から転がり込んできたという事になる。
時代の方が転がり込んでくる運気(王才)こそが英雄に最も必要な資質である事は認めます。
専業戦争業者と破滅主義者が作った新帝国は領土分割して縮小するか短期政権で終わるかの二択になってしまう。

918名無しさん:2013/06/06(木) 13:22:30
>>916
一応は、考慮してんじゃない?
ただ、彼にとっての最優先課題は「帝國を破壊する事。」
その為、帝國が完全に破壊できるのなら焦土作戦の影響で辺境が反乱祭りを起こせば
相対的に帝国の力は削れるわけだし。
その結果帝國の政治経済が混乱しても一切気にしないだろうし。

919名無しさん:2013/06/06(木) 17:27:20
>>914
ここにいる方の大部分はココアに汚染されて二次設定と原作のそれとの区別がつかなくなっているようですから……。
原作の記述から合理的に推認ないし推論できる範囲を明らかに逸脱して、自らの願望を前面に出した独自の解釈が乱れ飛び、
しかも、その妄想すらココアその他の二次創作の二番煎じ三番煎じでしかないというのだから、目も当てられませんよね。

920名無しさん:2013/06/06(木) 17:45:49
割り込むようでなんなんですが「ココア」ってなんですか?

921920:2013/06/06(木) 17:52:14
申し訳ありません、「銀河英雄伝説 ココア」でググったらわかりました
ああ、妙にラインハルトを馬鹿に貶めたい方たちはアレに影響されてたのですね

二次創作にオリキャラ最強ものなんてよほどうまくやらないとただのオ○ニーでしかないのですが……
わたしはアレ読むの途中でやめました
贔屓目に見て三流ってカンジでしょうか

922名無しさん:2013/06/06(木) 17:56:34
ここらで一旦思考落ち着けるべきかと
ここはよそのサイトの作品批評する場じゃありませんよ

923920:2013/06/06(木) 18:03:09
・・・・・・・すみませんでした

924名無しさん:2013/06/06(木) 18:13:15
>>919
そういう人もいるのでしょうがさすがに言い過ぎですよ。

925名無しさん:2013/06/06(木) 18:14:12
他所の二次創作を批判したりすると荒れに荒れるから止めましょう。
既に一度荒れてearth氏にご迷惑をかけています。

926名無しさん:2013/06/06(木) 18:33:22
(そもそもここは銀英伝を語るスレではないです!……なんて今までの空気では言い出せなかった)

927名無しさん:2013/06/06(木) 18:50:06
ていうかネタだよ

928名無しさん:2013/06/06(木) 19:33:57
馬鹿にするも何も原作で金髪を持ち上げすぎだし、冷静に考えるとやらかした事も多い。
姉奪還以外何も見えなくなっている。
ラインハルトは動きを止めたら死ぬ鮪のように奪還後も相変わらず生き急いでいた。

もし立ち止まり、自分を顧みる事が有ったらあの時の自分を殴り倒したいと転げ回る事になったかも。
従卒「陛下の部屋から呻き声が聞えるのですが…」
先輩従卒「俺達が黒歴史ノートを開いて転げ回るのと一緒だ。気にするな」
従卒「そうですか…(黒歴史ノート?)」

929名無しさん:2013/06/06(木) 19:51:43
一気に偉くなったので若さ故の過ちが洒落じゃ済まない領域に達している。
ヴェスターラントの見殺しを突かれ、どもっているし、成長する機会に恵まれなかったってだけかも。

ラインハルトは、摩れる事の無かった幼いルドルフ。
もし、ラインハルトがやらかした事と向き合う時間が有ったらどうなっていただろう。

義眼は全て解った上の覚悟した行動だと思うので、どんな最期でも後悔しそうにない。

930名無しさん:2013/06/06(木) 20:41:21
義眼暗殺扇動は危なすぎる気がします
暗殺なんて不確実性が高すぎる上、失敗した場合芋づる式にバレテ身の破滅

義眼氏は帝国を滅亡させるなら手段は問わないという人でも、帝国を滅亡させるまでに
手段を選ばな過ぎてダーティーイメージが強くなりすぎて目的達成前に自分が破滅しかねないですし
焦土作戦なんて真面に政治を理解できていたなら実行なんて不可能
帝国の方が良いと判断されかねないですから

931名無しさん:2013/06/06(木) 20:44:57
だからもうとりあえず銀河英雄伝説の話題はやめろって

ここは「中編以上のネタの書き込み」なんだから、と先ほど怒られた>>920
自分のことを棚に上げていってみますよっと

932名無しさん:2013/06/06(木) 21:05:20
ルドルフが広がり過ぎ、過疎化が致命的に進んだ銀河連邦領土の整理(人類の見た目の人口激減)だと
銀河連邦加盟国もルドルフの改革に倣い加盟国各国で領土整理に入る。
連邦各国で始まった領土整理にプロ市民が中心になって反発、ルドルフは強権を以って反発を抑える。
加盟国もプロ市民に対し思い切った対策が取れる様になり領土整理が進む。

ルドルフから距離を置きたかった日本は領土整理で銀河連邦中心近辺の星系を廃棄(国譲り)。
辺境開拓を進める。お互いの勢力圏が被る事無く原作に至る。
日本以外にもルドルフから距離を置きたかった加盟国は辺境に勢力範囲を遷した。
一部は銀河帝国と接触、辺境貴族の形で帝国に取り込まれる。

933名無しさん:2013/06/06(木) 21:51:18
>>926
元々ここはネタスレで銀英伝とのクロスネタである銀鬱伝関係の話題が多くなって他のネタに支障が発生
してきたことから「中編以上のネタ書き込み」としてスレが作成されたのが始まり
で、クロスネタであり主人公関係やネタ元の原作に話が出てくるのは今迄も多かったりする

>>932
ルドルフとの戦争によって遷都というよりも、日本側も各地バラバラだった国土を効率よく再編成する
必要が生じてきたため再編成を行ったところ結果として後の銀河帝国との接触断絶だったり
ルドルフはルドルフで再編成を行う必要があったものの、互いに国内向け理由が必要だったから互いの脅威を
利用したところかも

地球を拠点に宇宙各地に移民が行われた訳ですから、途中勢力圏の協定があっても技術の進歩によってより遠距離広範囲の
宇宙に進出ができるようになりこれが繰り返されると勢力圏が虫食い状態になることが想像されます
宇宙進出が開始されてから500年近く経過していたはずですから、そろそろ勢力圏の整理を行う必要があったのかもしれません

そして各国の勢力圏が決めるのにも騒動ですし、その地域へ移住して開拓を行い発展させるのにも時間が必要
落ち着いたのが各勢力が各地に散ってから500年が経過した頃であると

934名無しさん:2013/06/06(木) 22:40:25
民族大移動での国交断絶より、領土整理したら結果的に国交断絶になった方が無理がないです。
加盟国も中心を辺境に遷し再編したので銀河帝国部の人口が激減ならより説得力が増すかと思います。

帝国時代の人口激減は
1.加盟国の離脱と領土再編で空白域が発生、お互い把握出来なくなる
2.ルドルフの治世を嫌い遠征
3.強引な領土再編で植民星に残された住民が戸籍(把握人口)から消える
4.中世的な統治による人口停滞を引き起こす
5.同盟との戦端が開き生産人口が減り、出生率がじわじわと下がり人口低下に繋がる
6.同盟の存在を知った連中が逃げた
7.同盟に逃げ込まれるぐらいならとフェザーン設立、フェザーンに住民が流れる
8.劣性遺伝排除法で軽度の障碍者まで殺され出生率が下がった(晴眼帝の法の無力化で出生率は多少改善)
と幾つもの理由があったのかもしれない。

935名無しさん:2013/06/07(金) 05:11:10
あのー、そろそろ独演会は控えていただきたいのですが。
あなたの考察が正しいか否かとは関係なく、話題が場にそぐわなくなってますよ。

936名無しさん:2013/06/07(金) 07:59:14
そういえばMonolith兵氏の憂鬱俺妹がこの「中編以上のネタの書き込み」に移ってくるって話を聞いたな。

今までのスレを見る限り、このスレの雰囲気で楽しくやっていけるか心配だ(汗

937名無しさん:2013/06/07(金) 17:07:29
ここは「銀河英雄伝説」について語るスレではないと思うのだが

ある程度ならともかく、最近ハメ外し過ぎだよ

938名無しさん:2013/06/07(金) 17:30:34
銀河英雄伝説の「あの後」についてだが
本編において
「ラインハルト・フォン・ローエングラムという巨大な個性があの時期に現れなかったら」
銀河は数多くの小国に分裂し文明は衰退しただろうと「後世の歴史家」が語ったという文章があるから
少々深読みすれば分裂したとしてもそれが「ラインハルトの治世による影響」とは言われないほど
時が流れた後の事なのではなかろうか
つまり「金髪のせいで銀河は荒れローエングラム王朝は短命で滅んだ」というのは
直接的ではないにしろ公式で否定されている

はいもうこの辺で銀英ダベリは終わろうね

939名無しさん:2013/06/07(金) 22:56:51
ワルキューレやスパルタニアとかの小型戦闘艇の訓練が気になる。
宇宙飛行士は訓練で無響暗室に入れられると聞きます。

救助が来るまで長時間、パイロットは満足に動けない小型戦闘艇に閉じ込められる。
無響暗室の耐久訓練はどれ位の割合やるのだろう。

940名無しさん:2013/06/07(金) 23:18:09
おまっ!銀英伝絡みの話は当分自嘲しろと書いてあるのに掘り返さないでくれ…

941名無しさん:2013/06/07(金) 23:25:11
スターウォーズの戦闘艇乗りにも同じ事が言えるのだが。
機体の外は果てのない地獄(ガミラス人、フリーザ一族は除く)が宇宙。
無響暗室の耐久訓練は宇宙を舞台にすれば必須項目だろ。

942名無しさん:2013/06/07(金) 23:41:37
しかもそれで恒星間航行とかしちゃいますからね、SW

943名無しさん:2013/06/07(金) 23:42:51
SFアニメにおいて、人が宇宙進出すると既存の制度や人そのものを変える必要があるとする派と
人も制度もそのままで技術だけが進歩するだけの派とい言いますか、説があります
宇宙に適応するために人を適応させるべきか、技術で克服させるべきか

で、小型戦闘機のように長期間少人数で孤立した空間であり外の環境は宇宙と最悪なら
元から宇宙に耐性や適応していた方が有利
(ちょこっと話を変えてみましたけど)

944名無しさん:2013/06/07(金) 23:44:52
「それ故に我らコーディネーターこそが外宇宙へと進出する『選ばれた種』なのだ!」

945名無しさん:2013/06/08(土) 00:00:25
孤独を紛らせるゲーム、動画、本の類を個人乗りの宇宙艇に入れる必要はあるかもしれない。
人を宇宙に合わせるにしろ、技術で環境を合わせるにしろ、制度の改革は必要じゃないか。

946名無しさん:2013/06/08(土) 00:12:11
>>944
あんたらはそれ以前の問題でしょうが…

947名無しさん:2013/06/08(土) 00:38:43
>>937
933も書いていますが
もともとここはネタスレから派生した銀英伝に関するネタ・雑談・考証等のスレ
そこにネタスレでも長くなるような話もってことで
中編以上のネタの書き込みになったスレなので
どちらかというとここは銀英伝を語るスレっていうのは正しいと思います。

しかしテンプレで
>二つ、ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
なので
>ある程度ならともかく、最近ハメ外し過ぎだよ
これにも同意しますが。

948フィンランドスキー:2013/06/08(土) 00:50:30
>>944
クマムシの遺伝子でも組み込んでるのかね?

949名無しさん:2013/06/08(土) 01:03:55
クマムシわろたww

950辺境人 ◆WvgPQuc/WQ:2013/06/08(土) 01:44:04
>>948
そこはやはりネムリユスリカでしょう、バグス手術的に考えてw

951名無しさん:2013/06/08(土) 07:28:57
イカ人間も嫌みですけど、クマムシ人間も嫌すぎるw

952名無しさん:2013/06/08(土) 18:12:38
どっかでクマムシの遺伝子組み込まれた人たちが苦労したりするネット小説みたような
変に戦記っぽい目次ページだったり、ベルばらなのかお耽美なのかわからん雰囲気があったような

953名無しさん:2013/06/09(日) 09:12:33
最近の候補だとダイオウグソクムシもいいぞw

954Monolith兵:2013/06/09(日) 13:27:10
これまでネタスレで俺妹ネタを書いていましたが、これからはこちらで書きたいと思います。
と言うわけで早速投稿します。

955Monolith兵:2013/06/09(日) 13:30:52
※このSSにはTS表現があります。ご注意ください。
ネタSS「俺の妹が○○○なわけがない!」 その13

 京介と黒猫が自分たちの気持ちを伝え合い、より絆が強くなってから暫くしたある日のこと。恭介は黒猫を自分の部屋へと招いていた。建前上は黒猫が部活で進めているゲームの開発をする為であったが、本当は彼女を自分の部屋へと呼んだだけであった。前世、前々世と、思春期にこのようなイベントをこなしたことはなく、前世は見合い結婚で、前々世はいい人で終わること多数。小説や漫画で出てくる青春らしいイベントをこなせる事に、京介は喜びをかみ締めていた。

「汚いところだけどすまないな。」

「へぇ、思ったよりきれいにしているのね。」

 彼氏のお部屋訪問のテンプレをこなしつつ、黒猫は部屋へと入った。京介の部屋は確かに片付けられており、同年代の男の部屋にしてはきれいであった。逆に言うと、物が少なく生活感が薄いとも言えた。だが本棚を見ると、海軍や航空機に関する本がぎっしりと並んでおり、決して部屋の主が無趣味ではないことが見て取れた。

「ちょっと待っててくれるか。飲み物とお茶受け持ってくるから。」

 そう言い京介は部屋から出て行った。一人残された黒猫はきょろきょろと周りを見渡していたが、ベッドにうつ伏せになると本棚から本をとり開いてみた。軽く読んでみるが難しい単語や数式が出てきており理解が出来なかった。他の本を読んでも、写真集らしいもの意外は全く理解できるものはなかった。
 そんなこんなで彼氏の部屋のベッドで寝転がりながら本を読んでいると、「ただいま。」と言う声が聞こえた。どうやら桐乃が帰ってきていたようだ。今の自分の姿を見たらあの女はどう思うだろうか?そう考え笑みを浮かべながら本を読んでいるとノックの後部屋のドアが開いた。

「こんにちはー、お兄さ・・・・。」

「あら、かえってきてたの・・・・ね・・・。」

 二人とも予想外の光景に互いの言葉は尻すぼみになり動きが止まった。ドアを開けたあやせは好きな異性にして高祖父の来世である京介の部屋に見知らぬ女がいることに驚き、黒猫は見知らぬ女がお兄さんと言いながら部屋に入ってきたことに驚いていた。

「貴方、誰?」

「・・・あなたこそ誰ですか?」

 二人は互いに視線を互いに固定し、火花を散らさんばかりに睨み合っていた。
 あやせは部屋にいた見知らぬ女が京介の彼女である五更瑠璃だと悟っていた。よく見れば高祖母の来世である日向によく似ているのが解る。彼女が大きくなるとこのような美少女になるのだろう。やはり、彼女が小さな今のうちに攻めなければならないと決意を改めていた。その為にはまずこの女と京介をー。
 一方、黒猫はいきなり部屋に入ってきた少女が誰なのか皆目検討がつかなかった。お兄さん、と言っていたのはおそらく京介のことだろう。つまり、この少女は京介の知り合いか友人なのだろうと推測できた。そして、桐乃と一緒に家に来たと言うことは桐乃の友人だと言うことも理解できた。
 それだけならなんら問題はない。しかし、この女は桐乃の部屋に行かずに真っ先に京介の部屋へと来たのだ。そして、少女のスタイルが自分と比べて凹凸に富む女性らしいものだったので余計黒猫は不機嫌となった。もしかすると、この女は桐乃と同じく京介のことをー。

 互いに睨み合う二人を現世に戻したのは京介だった。

「あやせ何してるんだ?」

「あ、お兄さん。部屋にいなかったんですね。いるものと思ってうっかり開けてしまいました。」

 そういって舌を出しながらテヘッと笑った。その笑顔に京介はドキッとしつつも「ああ、ちょっと飲み物とお茶請けを持ってきていたから。」と返した。

「ところでお兄さん、あの女の人が彼女さんですか?」

 あやせは黒猫を指差し尋ねた。京介は部屋を覗き込み、何故ベッドの上で寝転がっているのか疑問に思いつつ肯定した。

「出来れば紹介してくれませんか?」

 あやせのお願いに京介は二つ返事で答えた。

956Monolith兵:2013/06/09(日) 13:31:26
「こいつはくろ、五更瑠璃。俺の高校の後輩で恋人だ。」

 そう紹介すると、ベッドから降りた黒猫は丁寧なお辞儀をした。だが、全身からは溢れんばかりの正気を撒き散らしているように京介には見えた。少し腰が引けながら続いてあやせの紹介をする。

「こっちは新垣あやせ。桐乃の親友で俺の・・・妹みたいなものかな?」

 綾瀬もきれいなお辞儀をしていたが、その姿が怖くて京介は更に腰が引けてしまった。

「あなたがお兄さんの恋人の・・・。へぇ・・・。」

 そう言いながらあやせは黒猫を見下した目で見た。綾瀬は恭介の最上級の秘密を知っている。対して黒猫はあやせの知る限りその事を知らないし、桐乃のことも知らないようだ。黒猫は二人の前世の仲間の玄孫だと言うことだが、これは大きなアドバンテージだ。それだけ自分は京介から愛されていると言う自信があやせにはあった。

「なによ?」

 黒猫はあやせの視線に負の感情がこもっているのを感じて反発した。そして、やはり自分の予想が間違っていなかったことを確信した。

「お兄さんも彼女を自分の部屋に呼ぶなんてよくやりますね。しかも、私や桐乃がいる時に。」

「いや、完全に偶然なんだが・・・。それにこれくらいは普通じゃあないのか?よく解らんが。」

 不機嫌なあやせに何とか言い訳するが、3歳年下の玄孫は更に不機嫌になるだけだった。

「じゃあ、私は桐乃の部屋に行きますけど、・・・厭らしい事はしないで下さいね。」

 そして部屋を出る途中、京介の耳元で「富永さん。」と呟いた。その呟きに京介は嫌な現実を思い出さざる得なかった。そう、富永恭次の転生者は見つかっていない。そして、富永の玄孫である五更瑠璃と日向の子供として彼が生まれてしまう可能性があるのだ。黒猫とはそこまでいくとはまだ解らなかったが、日向とは再び夫婦となりたいと思っている京介にその事実はあまりな悪夢であった。

「なぁ!お前って富永が前世じゃないよな?」

「は?何言ってるのあなた?頭大丈夫?」

 京介の頓珍漢な質問に黒猫は余りに酷い答えを返した。これが黒猫が京介(桐乃)の家に上がった最後となった。

 それから暫くして、夏休みの終わりに差し掛かった頃の花火大会で、黒猫は京介に別れを切り出した。それは黒猫にとってこれから続く苦難の始まりでもあった・・・。


おわり

957Monolith兵:2013/06/09(日) 13:35:11
俺妹12巻読みました。なんだろうこのもやもやした感じ・・・。黒猫ファンとしては悲しいですし、桐乃ファンとしても悲しい。何よりも京介が余りに哀れだ・・・。
何か何もやる気が起きないので、暫く俺妹ネタはお休みにしようと思います。ごめんなさい。

私事ですが、昨日祖母の葬式でした。たくさんの人が来てくれて、茶道裏千家の名誉師範でもありましたから、裏千家の家元からも花が贈られており、いい式でしたけど悲しかったですね。孫として棺おけ持ちました。
ダブルノックで気分が悪いです・・・。

958二二三:2013/06/09(日) 14:01:15
乙です
何やら修羅場っぽい展開が始まりそうだな

親族のお葬式は悲しい。自分も祖父母亡くしたときは悲しかった
親父亡くしたときなんか、「悲しかっても泣くわけないだろ」という考えを自分自身に破壊されたよ…
自然に泣いていた……



お婆様のご冥福をお祈り申し上げます

959New ◆QTlJyklQpI:2013/06/09(日) 18:12:06
嶋田蝶☆頑張れw。

960名無しさん:2013/06/09(日) 18:24:15
乙です
正気を撒き散らしている、で?となったが瘴気の誤変換かw

肉親のお葬式は悲しいと言う事を再確認させられて精神的に来ますからね
必要な事だけど来てくれた方と故人のことを話すたびにどうしても失った辛さを感じてしまう

961名無しさん:2013/06/09(日) 19:44:37
乙です。

俺妹はその…えっと…本当なんであんな終わり方になってしまったのでしょうね?

962名無しさん:2013/06/09(日) 21:16:41
いや、始めからあの終わり方は既定路線でしょ
倫理的な問題は別として、妹をメインヒロインとして据えている時点でなぁ
むしろ下手に逃げを打たずに真正面から切り込んだ点を評価するべきだと思う

個人的にはあやせとくっつくのがベストだったとは思うけど


それに黒猫は8巻の時点で事実上フラグが折れていますし、ファンの心理は理解しますが今さらでしょう
むしろ8巻の内容を改定せずに黒猫とくっつくエンドは、桐乃とくっつくよりも難しいでしょ

963名無しさん:2013/06/09(日) 22:09:10
確かにあやせとくっついた方が自然だったでしょうなぁ

964名無しさん:2013/06/09(日) 22:13:56
そしてこの結果に満足できない人達が黒猫エンドやあやせエンド、幼馴染エンドなどの二次創作を書き始めるでしょうね〜

965名無しさん:2013/06/09(日) 22:24:19
>>964
幼馴染ルートだけはどう頑張っても予想できん
というか、確かに序盤から暗黒面はちらほらと覗いていたけど、
まさか最悪から二番目が大当たりとかなんであんなキャラにしたんだか

966名無しさん:2013/06/09(日) 22:29:11
そこは書く人の腕の見せ所。様々な理由付けや設定の変更などをしてうまく合わせる人が出て来るのではないかと思う。

967名無しさん:2013/06/09(日) 22:33:07
>>966
まぁねぇ
黒猫ルートも、作るとしたら7巻か8巻からの派生って意見が主流ですし

968名無しさん:2013/06/09(日) 22:34:54
幼馴染さんは攻略戦略を間違えてた。
徹底してお母さん役だったからな。京介には残念ながらマザコンの気はなく、どちらかというと面倒見の良い兄貴なわけで。

969名無しさん:2013/06/09(日) 22:38:56
>>968
というかアレは京介に依存していたんでしょ
過不足なく理想的な形に「成形する」為の「素材」として、京介は都合よかったんだろうなぁ

970名無しさん:2013/06/09(日) 22:47:22
>>969
なるほど。
でも秋美イベントの前もそうだったっけ?

ちなみに個人的には沙織が最強だと思う。その気になったら、だけど。
絶対の信頼関係ってなかなか築けるもんじゃないぜ。

971名無しさん:2013/06/10(月) 01:29:58
>>970
以前はむしろ桐乃が京介を成形していた
コレが以前のスーパー京介だな
その後麻奈実が桐乃の心を折って京介を奪い取り、京介を成型した結果が1巻の「死んだ魚の目をした京介」

まぁ全てを管理するためには、あの状態は都合が良かったんでしょうねぇ
その状態になっても、人並み以上のポテンシャルを維持できるあたり
本当に麻奈実にとっては最高の素材だったでしょう

そんな訳で、8巻のイベントを消化した時点で、桐乃は京介を依存先として求めなくなり
桐乃と麻奈実の対決は感情の折り合いをつけるだけイベントになった

972名無しさん:2013/06/10(月) 01:34:25
アニメしか見てないけど、麻奈実ってそんな真性のクズだったのか?(ドン引き)

973名無しさん:2013/06/10(月) 01:43:11
キャラ改変の被害者の可能性が微レ存……って思ったけど、一巻からその片鱗見せてるな。

974名無しさん:2013/06/10(月) 01:49:04
>>972
都合のいい幼馴染、いい人、なんでも相談できる常識人を気取りながら、
京介の思考を都合よく誘導している描写がそこかしこに見られたりと
読み深めれば読み深めるほど怖い女だよ、アレ

相手の思考に対して常に機先を制することで思考を誘導し
相手に都合のいい存在としてふるまうことで、相手にも自分に都合のいい存在であることを強制し
相手の全てを管理しようとする
まぁリアルでもときどきいる「重い地雷女」だな
レベルは段違いだが

975名無しさん:2013/06/10(月) 02:01:33
うわぁ……。
冗談抜きで、ベルフェゴール(怠惰と好色を司る七大魔王の一柱)じゃないですか?

976名無しさん:2013/06/10(月) 02:03:26
くろにゃんは最初から見抜いてた、と。
あやせたんと仲がいいのも納得だなw

977Monolith兵:2013/06/10(月) 04:40:14
麻奈実がボロクソに言われててワロタ。
まあ、京介の最も近くにいるために京介のよき相談相手を目指し、達成しつつあったのは確かだよね。
黒猫の登場でご破算になったけど。

あ、ちなみに拙著の地味子さんは京介を慕っていますが恋愛感情はない、と思います。京介が麻奈実視点で完璧超人過ぎて恋愛対象に出来ませんでした、と言う脳内設定です。
要は原作の逆ですね。もちろん京介にも麻奈実には恋愛感情はありません。ただし、娘や孫的な意味で愛情はありますが。

仕事をしているうちに何とか現実を受け入れることが出来始めました。皆ヒロインが可哀想とか言うけど、私は京介が一番可哀想だと思いました。だって、皆の為に自分を犠牲にしたんですもん。
暫く書かないとかいいながらプロット考えてしまうあたり、私は本当に俺妹が大好きなのだと痛感しました。
次の休みにまた投稿することにします。

978名無しさん:2013/06/10(月) 08:12:28
わかりました。しかしご無理はせずにご自分のペースで書いてください。
いくらでもお待ちしていますので。

979名無しさん:2013/06/10(月) 09:23:41
>>977
テーマがテーマだけに、八方丸く収めるのは難しいですしね
まぁ俺妹なんで、全部あきらめないと言ってなんとかするんじゃないでしょうか?
明確に受け入れてもらえなかったのは麻奈実ぐらいですし
修復は可能なんじゃないかと
そのあたりの難しさと重さを、一番理解しているのがほかならぬ桐乃ですし

まぁ桐乃の問題解決能力には疑問符がたくさん付きますが
問題自体を軽く見ている黒猫あたりよりは、頼れる相方ではないかと


しかし、そういう部分を書いたエピローグを特典小説という形で分けるのはどうなんだろう?
本編に付属させるのは蛇足にすぎると思ったのかもしれないけどさ

980名無しさん:2013/06/10(月) 17:19:11
ま、本編終わっちまったし
スピンオフか外伝で眼鏡なし沙織で主役のやつやって欲しい…
エロドジンもエロ渋絵も全然すくねぇ…(泣

981名無しさん:2013/06/10(月) 17:28:45
・・・・・・・・ようするに「近親相姦END」?まだ読んでないけど

982名無しさん:2013/06/10(月) 17:44:37
昨晩、俺妹12巻読んだので参戦したいのは山々なんだが、さすがにスレチだろう。
雑談板じゃないんだよ。

983名無しさん:2013/06/10(月) 18:04:29
980越えたので次スレ作りました。

中編以上のネタの書き込み その10
ttp://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/otaku/9191/1370854985/

984名無しさん:2013/06/10(月) 18:07:18
乙です。

985名無しさん:2013/06/10(月) 18:09:45
>>983


>>982
多少悪のりが過ぎたのは反省
まぁ次スレもたったし、残りを埋めるのにはいいんじゃね?

986名無しさん:2013/06/10(月) 20:29:00
>>983
スレ建て乙です。

>>980
さ、沙織ちゃんはアニメ二期で素顔が出たから夏ごろにはメインの本が沢山でているよ。……たぶん…

987Monolith兵:2013/06/11(火) 03:40:59
>>983
スレ建て乙です!

>>986
薄い本ですね。わかります。

988Monolith兵:2013/06/11(火) 04:55:03
※この作品にはTS成分が含まれています。ご注意ください。

ネタSS「俺の妹が○○○なわけがない!」 閑話2


 都内にあるとある雑居ビルの会議室に50人以上の男女が集まっていた。部屋の中の机はコの字型に並べられていた。

「何故だ!何故こうなった!!」

 コの字型に並べられた机の中心に座る壮年の男がそんな言葉とともに、拳で机を叩いた。

「黒猫と京介が別れる。これは運命の記述(ディスティニー・レコード)にも記されている防ぎようもない未来だった。故に、我々は何もしなかった。そして、黒猫は松戸に引越し桐乃と京介との縁は続くはずだった・・・。」

「しかし、黒猫、五更瑠璃の父親が陸軍中佐であることが全てを狂わした、と言うわけか。これが原作と現実の差と言うものなのか・・・。」

 原作は平和な平成日本を描いた作品だった。しかし、現実は違う。一応平和ではあるが平成日本ほどではない憂鬱日本なのだ。そして、憂鬱日本では大日本帝国は存続しており、平成日本とは比べようもないほどの軍備を持っているのだ。故に、原作では平凡な会社員であった五更瑠璃の父親が陸軍軍人であっても不思議なことではなかった。

「「「なんで、黒猫がカリフォルニアにいるんだ!!」」」

 それがMMJお礼網と部会のメンバーの偽り無い本音だった。
 全員で合唱した後暫く無言の時間が続いた。それを打ち破ったのは、部屋の中に慌てて駆け込んできた高坂桐乃だった。

「申し訳割りません、遅れました。」

 よほど慌てていたのだろう。いつもは読者モデルらしくビシッと決めている服はどこかちぐはぐで乱れていた。髪も縺れており、額には汗が光っていた。しかし、現役陸上選手らしくどれほど走ったのかは解らないが息を乱している様子は無かった。

「全員集まったようだから早速始めよう。」

 机の真ん中に座る議長役を務める男が言った。それにメンバー全員が頷くと、一人の男が立ち上がり今回の事態の説明を始めた。

「今回の事態は、五更瑠璃は父親がカリフォルニア大使館駐在武官となった為に家族とともにあちらに向かった為起きたものです。それが解ったのが1週間前。しかし、今回の事態は我々は把握できませんでした。陸軍組も青天の霹靂だったようです。」

 その説明に、陸軍士官の服装をした何人かの男たちが頷いていた。

「カリフォルニア大使館では、先月交通事故で駐在武官の一人が重態に陥り全治4ヶ月の重症に陥っています。下手をすれば障害が残るかもしれないと。そこで、代わりの駐在武官を急遽送り込むことになったのですが、それに五更瑠璃の父親が選ばれました。彼は家族とともにカリフォルニアに向かった為に、五更瑠璃は高坂京介に別れを告げざる得なかったようです。むろん、辻もとい桐乃さんの働きもあってのことですが。」

 説明が終わったとたん、部屋の中がざわめき始めた。

「何故こんなことに。」

「偶然なのか?」

「いや、1週間も気づかなかったんだ。誰かが妨害工作を・・・。」

「静まれ!!」

 ざわめくメンバーを議長が一喝した。

989Monolith兵:2013/06/11(火) 04:55:34
「それで、これは偶然なのかね?それとも何か作為的なものなのかね?」

「それには私がお答えします。」

 議長の疑問に桐乃が手を上げて発言を求めた。議長は頷き、それを見た桐乃は立ち上がり説明を始めた。

「結論から申せば、今回の事態は作為的なものでした。その犯人も判明して既に捕らえております。・・・犯人たちの言う事を信じるならば、桐乃派による犯行であると思われます。」

 その言葉に部屋は一瞬にして静まり返った。多くのメンバーにとって理解の範疇外の事であったのだ。

「何でだ!桐乃派は高坂桐乃の中身が辻政信であるとわかった時点で自然消滅したはずだぞ!!」

「いや、中身が辻ーんでも外見は桐乃だ。何も問題はない、・・・あるな。」

「妹でTSで腹黒で前世からの付き合いなのだぞ?・・・でも、ここまでの原作レイプは酷い。」

 面メンバーの言葉は全て否定的なものであった。確かに桐×京を押すメンバーはいた。しかし、それは他のヒロインたちの背中を押す為のものであって、本気で中身爺たちの恋愛を見たいわけではなかった。それ以前に、中身はともかく身体は間違いなく血が繋がった兄妹なのだ。

「彼らの言い分を要約すると、『中の人などいない。』『きりりんは京介と結ばれたくて仕方ないんだよね。原作サイコー!』だそうです。」

 桐乃の言葉にメンバーは頭を抱えた。どう考えてもそいつらは現実逃避をしているからだ。高坂桐乃の中身は辻政信で、日下京介の中身は嶋田繁太郎なのだ。そんな状態で、桐京のカップリングが成立するわけがないのだ。

「私たちはどうするべきかだが・・・。」

「私はしま、京介さんと共にカリフォルニアに飛ぼうと思います。そして、黒いの、黒猫を取り戻します。」

「そんな事出来るのか?辞令は本物だぞ?」

「駐在武官の家族までが現地に行かないといけない、と言う話はありません。生活基盤さえこちらである程度用意できれば可能性は高いと思います。」

 メンバーの質問に次々と答えていく桐乃を見て、皆希望が見え始めていた。まだまだ俺妹の物語を見ることが出来るかもしれないのだ。

「我々陸軍組は協力を惜しまない。とりあえず、五更家に官舎を振り分けられるよう上層部に掛け合おう。それが駄目でも住宅費用の援助くらいならば可能だろう。」

「海軍としても生活支援を惜しみません。また、我々の方から五更父の代わりになる駐在武官を派遣できないか検証してみます。」

「我々民間組は飛行機の手配を行います。至急カリフォルニアにいけるよう長距離便を押さえておきますので、桐乃さんは京介君と共にあちらへ向かってください。」

「いや、ここは空軍に・・・、乗り心地は最悪だな。」

 次々とメンバーが協力の表明を始めた。他にも学校・保育所への復帰や関係書類の作成などが決定された。

「桐乃君、必ず五更瑠璃を連れ戻してくれたまえ。私はあやせ派だが、黒猫がいないと俺妹は成り立たない。だから頼む!」

 そう言って頭を深々と下げる議長、改め新垣衆議院議員だった。

「ええ。必ず取り戻してみます。彼女は私の親友ですし、その妹も私にとって大切な人で京介さんの前世の妻です。私たちには彼女たちが必要なのですから。」

 それではこれで失礼します、と言い桐乃は退室した。
 それを見てメンバーの一人が発言を求め許可された。

「桐乃派への制裁はどうしますか?」

「そうだそうだ!こんな原作レイプ許されないぞ!!桐乃が辻ーんだった時点で原作は崩壊してるけど・・・。」

 メンバーは口々に桐乃派への制裁を主張した。しかし、それに対する答えに皆は戦慄した。

「ああ、そうそう。桐乃派ですが、私が既に処分しました。身包み剥いで借金漬けにして発展場に放り込んで肉便器にしておきましたよ。では、急ぐので失礼します。」

 半開きのドアから顔だけをのぞかせた桐乃の言葉に、俺妹部会のメンバーは乾いた笑いを浮かべるしか出来なかった。

(((彼女には絶対には向かわないようにしよう!)))

 その時メンバーの心はひとつになった。


おわり

990Monolith兵:2013/06/11(火) 05:00:37
きりりんの代わりに黒猫を海外に出してみた。
そして起こるMMJの内部分裂。後2〜3回ほどで終わらせたらいいな、と思っています。

12巻を4回ほど読んだけど、読めば読むほど悲しくなってしまう。こんな気持ちになったのは村上由香の全ての雲は銀のを読んで以来でした。
そして、ブルーレイ再生環境もないのにポチッタ私を笑ってくれ。明日ドライブを買いに行こう。
あ、後作品の感想以外は雑談スレでお願いします。

畜生!こんな気持ちじゃSS書かなきゃやってられないよ!!

991名無しさん:2013/06/11(火) 07:46:46
沙織好きの俺はアニメ2期3話は神回〈因みに4話は桐乃パンチラ超神回w)だった…
もっと沙織メインとパンチラパンモロ回やってくれ…

それと話変わるがゴールデンタイム、アニメ化するみたいだけど
何、あの香子?…どこのキャパ嬢かと思った…orz

992New ◆QTlJyklQpI:2013/06/11(火) 08:01:59
恐ろしや・・・・。

993名無しさん:2013/06/11(火) 08:16:34
ttp://golden-time.jp/images/mainvisual.png
これか?…

…うん、確かにキャパ嬢です本当にありがとうございましたw

994名無しさん:2013/06/11(火) 08:19:45
「大河を老化させてケバくした」ら、こうなりました…だな
ま、俺は切るか切らないかはエロ成分しだいだな

どんがら黒パンでも見せてくれたら神作w

995名無しさん:2013/06/11(火) 09:19:24
黒猫は周りの玩具だな

996名無しさん:2013/06/11(火) 12:50:53
桐乃の中の人がいなかったら。
京介とは冷戦にはならず、京介は桐乃にとって説教臭い所があるが、どんな厄介事でも解決してくれる頼もしい爺さんのような兄貴(相談相手)になりそう。
嶋田の精神年齢は田村祖父と同じぐらいか、下手すると田村祖父を若造呼ばわり出来る歳。

沙織(辻)「どっから見ても祖父と孫娘でとても兄妹には見えませんね」
京介(嶋田)「精神年齢を考えれば当然だろ」

997名無しさん:2013/06/11(火) 13:06:43
そっちの方が妙にしっくりくるな

998Monolith兵:2013/06/11(火) 15:32:21
感想ありがとうございます。

>>998
そのシチュエーションも考えたことはあります。
ただし、麻奈実の中身が奥さんで、辻ーんが香織。
京介は麻奈実と一緒に桐乃に惜しみない愛情を振りまいていて、桐乃もそんな2人が好きだった。
しかし、中3のある日、香織(辻ーん)と再会したことでショックで無気力になってしまう。
それ以外は原作とおりだけど最後まで麻奈実√。
麻奈実黒化はないけど、香織が色々ちょっかい出してくるわ、場をかき回すわでヒロイン皆が図太くなっていたり。
・・・書きませんよ?

さて次回は高坂兄妹が黒猫と日向を追いかける話です。桐乃に「私が一番じゃないと嫌!」と言わせて見たい気も・・・。

999名無しさん:2013/06/11(火) 15:45:21
本編との立場が逆転したなあ

1000名無しさん:2013/06/11(火) 15:47:22
1000なら京介は幸せになれる

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