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文房具ロワイヤル〜and a thumbtack the great stationery〜
1名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:22:17 ID:OufNmLOA0
参加者

・画鋲
・鉛筆
・シャープペンシル
・ロケットペンシル
・ボールペン
・万年筆
・マジックペン
・消しゴム
・ねりけし
・定規
・筆箱
・分度器
・コンパス
・セロハンテープ
・判子
・朱
・シャープペンシルの芯
・磁石
・のり
・はさみ

残り20人頼む

2名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:24:11 ID:fvgxc7H.0
・カッター
・鉛筆削り
・ホッチキス

3名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:24:18 ID:oEyfBnZQ0
穴あけパンチ

4名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:24:40 ID:67iDbBI20
三角定規
カッターナイフ
付箋
修正ペン
修正テープ

あと、のりも液のりとスティックのりで人数稼げる

5名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:24:52 ID:BlhVQp.Q0
・毛筆
・算盤
・クレヨン

6名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:06 ID:OtwQ0fMg0
・雲形定規

7名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:09 ID:LVScwg7E0
ねりけしとかシャーペンの芯がいるなら消しゴムのカスもありだろ

8名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:11 ID:p/X67C.k0
・修正液

9名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:18 ID:OufNmLOA0
・木工ボンド
・下敷き

10名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:22 ID:6tbp55ts0
・万年筆のインク
・雲形定規
・ノート

11名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:25 ID:5od5rf0I0
・色鉛筆
・クーピー
・クレヨン

12名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:50 ID:6tbp55ts0
>>6
かぶったかスマソ

13名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:52 ID:on/idTbE0
・四色ボールペン
・三色ボールペン

14名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:54 ID:67iDbBI20
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1172314694/861より
一応証拠として貼っておく

861 名前:R-0109★[sage] 投稿日:2007/02/25(日) 00:24:05 ID:???0

☆参加者は40(42)人以上であること

☆文房具(画鋲)ロワが立ったらロワツアートップバッターはそこ

☆もし、しっかりとした話で完結した場合。
 私R-0109は殆どのロワに新作を落とし、休みの大半を執筆に当てる

一番上のことを満たし、実際に完結した場合。
残り二つのことを実行することを誓います。

15名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:58 ID:oEyfBnZQ0
算数セットとかなかったか?
万年筆

16名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:25:59 ID:bXDqjVYo0
・クレパス
・色鉛筆
・ホッチキス

17名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:26:16 ID:OufNmLOA0
ちょ、20人集まったwww

18名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:26:22 ID:/QHmR13A0
あくまで磁石はNとSの双子を主張するぞ

19名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:26:35 ID:HC9wGVWc0
シャーボとか
テープのりもあるぜ!

20名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:26:59 ID:tgiMmA9s0
ボールペンは赤黒青緑でそれぞれ性格変えようぜ!

21名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:27:48 ID:on/idTbE0
赤…熱血
黒…腹黒
青…冷静
緑…ベジタリアン

22名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:27:58 ID:cgNfDRaY0
待て、主催と見せしめはどうする!?

23名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:28:38 ID:oEyfBnZQ0
鉛筆のキャップなくね?
角消し
バトエンとバトエンキャップ、バトケシ

24名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:28:48 ID:6tbp55ts0
とりあえず参加者出そろったか?42名くらい出ただろ。

25名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:02 ID:on/idTbE0
主催は文房具屋の人
見せしめは参加者の中から適当に

26名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:03 ID:LVScwg7E0
主催:感電
見せしめ:持ち主の小学生

27名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:11 ID:OufNmLOA0
前もって全員キャラ付けして始めるか、最初に投下する人が性格決めるかどっちにする?

28名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:12 ID:tgiMmA9s0
>>23
バトエンのキャップはむしろ支給品

29名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:29 ID:5.zqYA.E0
>>16までのまとめ 43品
・画鋲
・鉛筆
・シャープペンシル
・ロケットペンシル
・ボールペン
・万年筆
・マジックペン
・消しゴム
・ねりけし
・定規
・筆箱
・分度器
・コンパス
・セロハンテープ
・判子
・朱
・シャープペンシルの芯
・磁石
・のり
・はさみ
・カッター
・鉛筆削り
・ホッチキス
・穴あけパンチ
・三角定規
・付箋
・修正ペン
・修正テープ
・毛筆
・算盤
・クレヨン
・雲形定規
・消しゴムのカス
・木工ボンド
・下敷き
・万年筆のインク
・ノート
・色鉛筆
・クーピー
・四色ボールペン
・三色ボールペン
・万年筆
・クレパス

30名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:32 ID:67iDbBI20
基本:>>1-11,13,15,16,19
拡張:>>18,20

さて、どうやって削るか…

31名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:39 ID:BlhVQp.Q0
>>27
最初に投下する人でいいんじゃね?

32名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:29:46 ID:O1HnYmrs0
>>26
ケンちゃんか

33名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:31:56 ID:fvgxc7H.0
輪ゴムがいないな

34名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:32:23 ID:6tbp55ts0
>>29
これでいいんじゃないか?

35名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:32:54 ID:on/idTbE0
>>33
輪 ゴ ム 見 せ し め 決 定

36名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:33:52 ID:6tbp55ts0
見せしめ案

*ケンちゃん
*輪ゴム

他は?

37名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:35:07 ID:67iDbBI20
いっそ筆箱さん
変なところに連れて来られた文具の皆を持ち前の包容力?で守ろうとするもあえなく……な展開キボン

38名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:35:25 ID:5.zqYA.E0
むしろ、ケンちゃんを人質に取られて戦う文房具たちで。

39名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:35:46 ID:6tbp55ts0
>>38
それはいいかもしれんw

40名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:35:47 ID:IFgNwuik0
>>26に一票

41名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:36:54 ID:on/idTbE0
ケンちゃんはやめといてほしいな
上手くいえないけど、子供が死んだら純粋にギャグとして楽しめないような気がする


あれ?これってギャグでやるんだよね?

42名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:37:45 ID:6tbp55ts0
>>38
ケンちゃんを感電が人質にとって、文房具が殺し合わないとケンちゃんが感電死するっていう展開は?

43名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:39:20 ID:5.zqYA.E0
>>42
それだ!

44名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:39:43 ID:IFgNwuik0
感電「見せしめでケンちゃん死んじゃったけど
殺し合いを完遂させれば生き返らせてやるぜ!!」

45名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:40:25 ID:9xMYwe1M0
感電と文房具たちの熱い攻防が今……!!

46名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:40:33 ID:BlhVQp.Q0
勿論首輪は爆発せずに電気が流れるんだよな!?

47名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:41:15 ID:rCLWUFlc0
ロワ会場はケンちゃんの部屋か?

48名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:41:52 ID:6tbp55ts0
>>46
待て、それで文房具死ぬのか?!電気で?

49名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:42:11 ID:6tbp55ts0
>>47
それすげーいい

50名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:43:23 ID:bXDqjVYo0
>>48
鉛筆とか木製文具はきついな

51名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:45:02 ID:67iDbBI20
鉛筆は芯が電気を通すから無問題
問題は毛筆……

52名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:45:51 ID:oEyfBnZQ0
>>29
すまん、万年筆被ってる

53名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:46:09 ID:tgiMmA9s0
どんなものでも焼き切るレベルの電撃にすれば……
でも感電っぽくないなwww

54名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:46:20 ID:y58.mUCo0
「円滑にロワを進めるため文具は一時的に擬人化されています」でいいんじゃね?

55名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:46:41 ID:fvgxc7H.0
性格とかは初出の書き手任せ?

56名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:46:46 ID:5.zqYA.E0
・OP案

ある日、いつものように悪戯をしていたケンちゃん。
だが運の悪いことに、コンセントを弄っていたら感電死してしまった!
嘆き悲しむ文房具たち。

しかしそこに感電の神が降臨し、こう告げるのだった。
「お前達が最後の一つになるまで破壊しあうことで、ケンちゃんの運命を覆すだけの力がもたらされる…。
 そう、輪ゴムならば感電しても痛手はあるまい…私の力で奴とケンちゃんの運命を入れ替えてみせよう…」

そして文房具たちのバトルロワイアルが始まる…!

57名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:46:52 ID:OufNmLOA0
電流量を上げて発火するようにすれば無問題

58名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:48:07 ID:CSt1sOgw0
ここで空気を読まず画鋲タン投下
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/89.jpg

59名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:48:56 ID:rCLWUFlc0
輪ゴムwww

60名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:49:00 ID:bXDqjVYo0
>>58
なぜか403

61名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:51:54 ID:O1HnYmrs0
まとめ
感電の宣誓
>>14

キャラ
>>29

他キャラ案
>>18>>20>>23

主催
・文房具屋主人
・感電(火傷)

見せしめ
・ケンちゃん
・輪ゴム
・筆箱さん

OP案
>>56

人質ケンちゃん?
首輪は電気が流れる。
会場はケンちゃんの部屋
擬人化するか否か
先にキャラ付け?
画鋲タン>>58

急ぎで作ったから抜けあるだろう

62名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:52:26 ID:CSt1sOgw0
あいや、失礼した
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/89.jpg

63名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:53:28 ID:YqTsjHY.0
>>62
これはいいものだ

64名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:54:22 ID:bXDqjVYo0
あ、直踏みしたら駄目なのね
これは全員擬人化フラグか

65名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 00:58:56 ID:9xMYwe1M0
>>62
これはいい「みんな一緒に死のうよ」フラグ。

66名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:03:52 ID:6tbp55ts0
ん?擬人化なの?まんまの姿でやるのかと思ってた、ギャグ路線で。

67名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:04:06 ID:rCLWUFlc0
ボールペンの色による性格設定は四色ボールペンを多重人格にしてみて
んで、似通った三色ボールペンを省いて磁石をSとNにわけるとか

68名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:05:26 ID:IFgNwuik0
見た目ギャグで中身はシリアスを狙っている俺

69名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:05:39 ID:tgiMmA9s0
>>66
>>14にしっかりとした話でと明記されてるわけだが……
実際どのくらいならちゃんとした話になるのかね?
ギャグでもおk?

70名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:06:56 ID:YqTsjHY.0
擬人化しないと、ぶっちゃけ無理があるだろこの企画w

71名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:07:27 ID:CSt1sOgw0
ギャグは別にいいと思うんだが、締めるべき所は締めようってことじゃない?

幼な子の肌を汚す「木工ボンド」VS「修正ペン」の白濁まみれの戦いに期待

72名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:07:54 ID:O1HnYmrs0
普通のロワみたいに
ギャグありシリアスありなんじゃないか?

73R-0109★:2007/02/25(日) 01:08:02 ID:???0
まぁ皆が見て文句の無いレベル。
初代ズガンとかピーとか旧まとめ展開とかあーいうのがあったらオァー

……そこはもうみんなの良識に任せるけど、ギャグはその範囲ならどんとこい

74画鋲★:2007/02/25(日) 01:08:35 ID:???0
って>>71-72がもう言ってる――――−!!

寝なきゃ

75名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:09:48 ID:6tbp55ts0
腹の中に白い液体をたっぷりと孕んだ修正液は、自らの頭部についているキャップをパカリとはずす。
滴る白濁液が、万年筆の書き残した最期の言葉を消し去っていく。

とかみたいな感じで、普通に文房具のまま行けるかと思ってた。

76名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:11:20 ID:fvgxc7H.0
投票でもいい気がしてきたな>擬人化か否か

77名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:11:55 ID:CSt1sOgw0
いっそもう「文房具(モノ)にも擬人化(ヒト?)にもなれる(⇒その話の書き手任せ)」ってことでいいじゃない
……だめかな?

78名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:13:50 ID:YqTsjHY.0
>>77
「ちょこっとヒメ」や「荒野の蒸気娘」みたいな路線だな

79名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:14:00 ID:tgiMmA9s0
>>77
人間モードと文房具モードと二種類の姿を使い分けるわけだな?
文房具形態時はなんらかの能力が使えるとか……
すまん妄想が過ぎたwww

80名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:14:47 ID:c90FinbQ0
734 名前:名前がない。ただの名無しのようだ。[sage] 投稿日:2007/02/24(土) 23:50:16 ID:6VCb6Kik0
>>727
消しゴムは文字通り参加者を消しにまわる
定規は徹底的に計画を立てるブレイン
みたいな感じか?

754 名前:名前がない。ただの名無しのようだ。[sage] 投稿日:2007/02/24(土) 23:57:21 ID:eGp/V1BY0
コンパスの書いた円は参加者を一定時間閉じ込めることが可能とか
定規は相手との相対距離を1mmたりともずらさず測ることが出来るので
常に紙一重で攻撃を回避することが可能とか

俺は一体何を言ってるんだ



ラジオログより

81名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:16:00 ID:on/idTbE0
文房具って題材でやる以上、まじめにやってもギャグになるから気にしなくていいかと
ぱっと見まじめな感じだったらいいんじゃないの?

擬人化は…どうかな…
そのままだったら動くことも武器を持つことも出来ないわけだしな…
とりあえず手足くらいはないと話にならない
あとは、あえて触れないって感じでいいと思う

82名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:16:30 ID:CSt1sOgw0
×××の中に白い液体をたっぷりと孕んだ修正液は、自らの×××についているキャップをパカリとはずす。
滴る白濁液が、万年筆の書き残した最期の言葉を消し去っていく。

擬人化バージョンだと>>75はこんな感じ?
×××は適当な擬人化部位が思いつかなかっただけで、けっしていやらしい意味じゃ(ry

二形態案を提案しといてなんだが、「擬人化は生理的に受け付けない」って書き手もいそうだな……

83名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:19:00 ID:6tbp55ts0
擬人化したときの顔の描写とか、格好の描写とかあるといろいろ設定めんどくないか?
ただ文房具に手足がついてるだけみたいな状態の方がやりやすい気がする。
男とか女とか、喋り口調やキャラは最初に書いた人任せって感じで。
能力はその文房具の特性を生かして何か考えていくとかしてさ。

84名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:19:03 ID:rCLWUFlc0
>>79
その場合だと、問題も多少あるような
例えば文房具形態だとネリケシは千切れても平気なのに擬人化したとたん実は胴体真っ二つでしたとか
なんかネリケシって千切れても平気そうなんだもん……くっつくし

85名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:19:21 ID:5.zqYA.E0
・NHK教育の如く、文房具に目玉つけて手足生やした「○○くん」形式
・アン○ンマンの如く顔だけ文房具
・擬人化

どれを選ぶかは初出の書き手次第、ってのも面倒か。

86名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:27:49 ID:bXDqjVYo0
>>79に一票
2モードに分割すれば擬人化駄目な人でも多分いける

87名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:30:11 ID:fvgxc7H.0
明確な描写は無しでどっちにも取れるようにする・・・・・・難しいだろうな

88名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:31:47 ID:8puB9Io2C
ケシカスくん@コロコロコミック

89名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:40:07 ID:9sLliidAO
表現しにくい文房具は始めから登場させなければいいだろ
でもやっぱ擬人化がやりやすいと思うんだけどな

ていうか、いかにも主人公っぽい画鋲は…これって文房具か?

90名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:42:33 ID:La1mhZfMO
>>89
うちの近くの文房具店には売っている、とだけ言っておこう。

擬人化か否かってのは大きな問題だから投票して決めたほうが良いかもね。

91名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:47:47 ID:6tbp55ts0
・NHK教育の如く、文房具に目玉つけて手足生やした「○○くん」形式

俺はコレ希望だなー。コレでシリアスを追求したら最高のギャグだと思うんだよ。

92投票テンプレ案:2007/02/25(日) 01:51:46 ID:fvgxc7H.0
・キャラクターの状態は擬人化にしますか?それともそのままですか?
1.そのまま文房具
2.NHK教育の如く、文房具に目玉つけて手足生やした「○○くん」形式
3.アン○ンマンの如く顔だけ文房具
4.完全に擬人化

・3or4を選んだ人に質問ですキャラの外見等はどうしますか
1.最初で決めておく
2.書き手任せ

・キャラの性格はどうしますか
1.最初から決めておく
2.書き手任せ

93名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 01:55:22 ID:on/idTbE0
勢いで始まった企画だし、投票とかして勢い殺したくないな
と個人的には思う

94名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 08:56:53 ID:9sLliidAO
おはよう
とりあえず思い付くネタはどんどん出して
勢いを落とさないようにしよう
まとめるのはそれからでも平気っしょ

95名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:05:55 ID:AyNI4xiI0
おはよう。

休みだけど日中だから人がいないのかな。
キャラの性格や外見とかは最初に書いた人任せでいいと思うが、さすがに擬人化云々はどうしたもんかな。
できれば皆のノリが薄れないうちに、できれば今日中か明日にも始めたいというのは我儘かな……

96名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:21:13 ID:5od5rf0I0
おはよう。

早めに始めたいのには同意。こういうのは鮮度が命だもんな。
個人的には文房具に手足がついたので想像してた。
完全に擬人化しちゃうと文房具じゃないし、文房具の形を生かしたネタが使えない

97名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:27:23 ID:YqTsjHY.0
もう、どうとでも取れるような曖昧な描写にして各自脳内補完でいいような気がしてきた
てゆうか文房具の形状そのままだったらカッターとハサミが強すぎないか?w

98名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:31:50 ID:IFgNwuik0
擬人化したら鉛筆と鉛筆削りの絡みが未成年お断りになっちまう

99名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:36:53 ID:oEyfBnZQ0
あと、サイズは原寸大ってことでいいのかな
仮にそうだとしたら、支給品は、それぞれの大きさに合わせて小さくする?

100名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 13:54:06 ID:9sLliidAO
擬人化で、元ネタ文房具を具現化できる能力を持っている
もしくは元ネタ文房具の特性を生かした能力を持っている
こんな感じの能力バトル物語を妄想してみた

画鋲→針の部分を長くした画鋲レイピアを駆使
磁石→自分を中心にした半径○mの磁場を操る
穴あけパンチ→えぐるようなパンチと、しなやかなバネを生かした格闘家
ホッチキス→芯で影を縫い付けて、一相手の自由を一時的に奪う

なんだこれ…

101名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:03:57 ID:AyNI4xiI0
>>99
舞台がケンちゃんの部屋って案が出てたから、
文房具/擬人化形態のどちらでやるにしても、原寸大のちみっこいサイズがいいと思う。

しかし擬人化したら、文具そのものじゃなくて「画鋲の精」とか「磁石の精」とかになっちまいそうだナ

102名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:05:07 ID:AyNI4xiI0
磁石は画鋲、ハサミ、カッター等の強マーダーの天敵になりそうだなw
それなりに固いし

しかし絶対にステルスができない罠

103名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:39:17 ID:5.zqYA.E0
じゃ、>>100案をちょっと捻って、擬人化+スタンドでどう?
能力を発現させるときに、文房具が出るっていう。

104名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:46:21 ID:AyNI4xiI0
俺は文房具をやめるぞ、ケンちゃァ―――んッ

こうですか? わかりません><

105名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:46:33 ID:67iDbBI20
>>103
鋏は蒼い子のような感じ、って事かな?<擬人化+スタンド

106名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 14:53:19 ID:5.zqYA.E0
>>105
そうそう、そんな感じで。

間違っても、「お前は今までに空けた穴の個数を覚えているのか?」ではなく。

107名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 16:21:34 ID:on/idTbE0
もうとりあえず始めないか?
細かい設定は矛盾が出ないように決めていけばいいと思う
今はまず、勢いが死なないうちに始めたい

108名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 16:25:55 ID:3EHF7ZR60
そうだな。
自分は今ちょっと忙しいので無理だが、OPを書く勇者はいないか?

109名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 18:40:43 ID:NOksrNU20
ケンちゃんみせしめ、主催感電で書いていいのか?

110名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 18:46:50 ID:IFgNwuik0
ここにちゃっかり書き始めてる者が一人
が、いつ終わるから分からんしここは早い者勝ちでどうだろう

111名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 18:51:48 ID:NOksrNU20
よし譲る

112名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:04:11 ID:IFgNwuik0
ちょwwwこれは気合入れなきゃマズいな
テンションはノってるから途中で寝落ちしないようにコーヒー飲んでこよう
自ロワで思うように書けないフラストレーションをこっちにぶつけてやる

113名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:07:38 ID:ukO7I4320
OPは無理なんでもし擬人化せずそのままロワやった場合を妄想した。だから無視してくれ。

文房具達にとってもっとも慣れたフィールドであるケンちゃんの机の上。
その中心では今、嘲笑と悲鳴が交互に木霊していた。
「やめて、やめてよカッターナイフ!」
「ハハハ……うるさいんだよ、消しゴムぅ!」
カッターナイフは己の刃を剥き出しにして、逃げ惑う消しゴムに切りつける。
何度も使用されて鉛筆の黒ずみが残った消しゴムの頭頂部が一瞬にして消え失せ、散っていく。
「あんた、自分が一番ケンちゃんに使われてると思ってるんでしょう? 勘違いすんなよクズ!」
「ひぃっ!」
消しゴムの体をまとっていたカバーが切り捨てられ、その純白の体が晒された。
涙を流し膝を付いた消しゴムを前に、カッターナイフは更に嬉々として追い討ちをかける。
「ケンちゃんはね、他のガキ共と違って私を持ってるから……皆によく私を貸してるのよ!
 あんたみたいな奴は誰だって持ってる! あんたなんて居なくても変わらないのよ!」
「で、でも……ケンちゃんは私のカバーの四隅を切って、長持ちするようにしてくれた……」
「……ハンッ! あんた、知ってる? 最近ケンちゃんの友達の間で流行ってる事……」
「な、何……?」
「消しゴムをね……ハッ! 消しゴムを小さく切って、他の奴にぶつける遊びよ!」
「……!?」
純白の体に何度も刃を入れながら、カッターナイフは笑い続ける。
しかし、消しゴムが流す涙は、いつしか傷つけられた痛みから出る物ではなくなりつつあるのだった。
「ハハハ……あんたなんて消耗品なんだよ! だから使い捨て! 最後まで使った奴なんて居やしない!」
「そ……そんな事……でも、ケンちゃんは!」
「ケンちゃんだってね、そのうち友達に感化されて同じ事を始めるんだよ! この私を使って、あんたを切り刻んでね!」
「う、ううう……!」
「アハハハハ! そう、こんなゲームが始まらなくても、どうせあんたはこうなったんだよ! このクズ!」
「うう……うぇぇぇ……!」
「……二度と使えないように、真っ二つにしてやるよ」
カッターナイフは己の刃を最大にまで露出させた。
消しゴムの全長をゆうに超えるその刃を以って、彼女を両断するのだ。
「切ったら、さっさと下のゴミ箱に捨てておいてやるよ! ハハハハハ!」

114名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:08:36 ID:ukO7I4320
しかし、カッターナイフの刃は消しゴムの目前で止まった。
情けをかけた訳ではない事は、困惑と苛立ちの表情を見せるカッターナイフの顔を見れば分かる。
「こ、この力……まさか!? あ、あああああああ!?」
カッターナイフの体が机を離れ、消しゴムとは反対方向に飛んでいく。
消しゴムが慌てて体を起こしカッターナイフを追うと、そこにはもがき苦しむカッターナイフと、悠然と佇む磁石の姿があった。
「は、離せ! このクソ女ぁ!」
「カッターナイフ……貴女は文房具としてやってはいけない事をした……まだ使える文房具を玩具にするなど、愚の骨頂!」
「だ、黙れ! 理科の授業でしか使われないくせに……筆箱にも入れて貰えないくせに! 離せ!」
「でも、私がいなければケンちゃんは困ってしまう……理科の授業で寂しい思いをさせてしまう……」
NとSの文字が書かれたU字の体を、磁石は思い切り振りかぶる。
「や、やめろぉ! 私がいなくなったら、ケンちゃんが困るんだ!」
「居なくなっていい人なんて一人もいない……でも、文房具としての禁忌を犯した貴女だけは!」
磁石は体を机へと叩き付けた。それは、刃を剥き出しにしていたカッターナイフを叩き付けた事と同義だ。
根元から刃が砕け、カッターナイフだった物が崩れ落ちる。刃が砕けるという事は、彼女の死を意味していた。
「……ごめんなさい、カッターナイフ。貴女だって、本当にケンちゃんの事が大切だったのよね……
 消しゴム、大丈夫? 私はこの戦いを止めたいの。こんな事、もう繰り返したくは無い……!」
「で、でも……私、汚れちゃった……カバーも無くしちゃった……もう、ただのゴミだよ……」
「そんな事はない! ケンちゃんなら、貴女だってきっと使いこなしてくれる! だからまず、この戦いを止めましょう?」
「……本当に、私でも使ってくれるかな?」
「もちろんよ……だって、ケンちゃんはあんなに優しいじゃない……」
「……そうだよね。ケンちゃんは、私の事を大切にしてくれるよね……ありがとう、磁石」
「なっ……!?」
消しゴムが微笑むと同時、磁石の表情は激しく歪んだ。
体中が一斉に悲鳴を上げ、そして襲い来る激痛。その原因が消しゴムが手に持つ小袋の中にある事を、磁石は涙目で視認する。
「さ、砂鉄……!」
「これね、私の支給品なんだ。でも、これじゃカッターナイフはどうにもできなかった……だからありがとう、磁石♪」
「あ、貴女まで……こんな戦い、何の意味が……」
「大丈夫だよ! ケンちゃんさえ帰ってきてくれれば、皆は代わりを買って貰えるよ! でも、私だけは大切にしてくれる……」
「そん、な……や……め……」
袋の中身を全てぶちまけられ、やがて磁石は永遠の眠りについた。
永久磁石である彼女にとって、砂鉄を直接付けられる事は死その物なのだ。
彼女の死を見届けた後、消しゴムはあちこちに切れ目が入った体を起こし立ち上がる。
そして磁石が持っていた「HCL」と書かれた小瓶を手に取ると、軽やかにその場を去っていった。

【現在位置:ケンちゃんの机の上】

【消しゴム】
[状態]:全身に切れ目、頭部を一部欠損、カバー消失。高揚状態。
[道具]:塩酸の小瓶
[行動方針] :優勝する。

【カッターナイフ:死亡確認】※刃が根元から折れています。
【磁石:死亡確認】※全身が砂鉄塗れです。

ごめん、その場のノリで書いたから無視してくれ。

115名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:12:54 ID:67iDbBI20
ちょwww
GJだけどカオスにも程があるwwwww

116名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:34:45 ID:W5dbD92cO
俺ももう書いていいかな?

117名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:43:42 ID:IFgNwuik0
>>116
望むところだぜ! ちなみに俺は遅くとも9時までには書き上がりそう

118名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:52:11 ID:W5dbD92cO
よっしゃ
じゃあシャーペン投下します

119名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:53:35 ID:W5dbD92cO
「シャー芯さ〜ん!どこですか〜!?」
ケンちゃんの部屋、ベッドの上で、シャーペンは走っていた。
「早く見つけないと!シャー芯さんが殺されてしまう!」
ケンちゃんがどうとか感電がどうとか言っていたが、そんなことシャーペンには関係なかった。
彼の頭にあるのは、最高のパートナーであり、最愛の女性でもあるシャーペンの芯のことだけだった。
シャーペンが彼女と出会ったのは2週間ほど前のことだ。
彼はそれまでにも多くの芯達と合体してきたが、皆数日もすれば折れて捨てられてしまった。
だが、彼女は違った。
跳び箱をも叩き潰すケンちゃんの腕力にも耐えて、今も元気に字を書き続けている。
そんな丈夫な彼女にシャーペンは次第に引かれていった。
そして3日前に想いを告げ…ようやく付き合い始めたばかりだった。
「絶対にあの人を死なせたりはしない!待っててください!すぐに守りに行きます!」
改めて決意を口にし、シャーペンは更に加速した。

【現在位置:ケンちゃんのベッドの上】
【シャープペンシル】
[状態]:健康
[道具]:支給品一式(不明支給品一つ)
[行動方針]
1.シャーペンの芯を探す
2.シャーペンの芯を守る

120名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 19:54:35 ID:W5dbD92cO
投下しました
正直書くのに5分もかけてません
すいません

121名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 20:17:04 ID:on/idTbE0
初っ端からこんなのばっかかwwww
でもGJwwww

122名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 20:28:01 ID:NOksrNU20
予約してもおk?

123名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 20:33:28 ID:3EHF7ZR60
予約は別にしてもいいんじゃないか?w

124 ◆6/WWxs9O1s:2007/02/25(日) 20:35:41 ID:NOksrNU20
じゃあ画鋲・算盤・コンパス予約w
問題があるなら撤回する

125名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 20:47:03 ID:IFgNwuik0
OP、予想よりも長くなってしまったというか何俺ここまで本気になってるんだろうというか
とにかく期限延長だよチクショー! 何としても今日中に仕上げてやる!

ところで、画鋲OPに出してるんだけど>>124と性格かち合わなかったらどうしよう。

126名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:00:35 ID:5.zqYA.E0
気にスンナ

127 ◆wKXHcFOzbI:2007/02/25(日) 21:18:43 ID:fvgxc7H.0
筆箱とロケットペンシル予約

128名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:28:12 ID:IFgNwuik0
OP投下

129名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:29:06 ID:IFgNwuik0
 それは凶器と呼ぶにはあまりに小さすぎた。
 小さく丸く細く、そして金色過ぎた。
 それは、まさに画鋲だった。

 これはそんな何の変哲もない画鋲と、幾多の素晴らしい文房具達が繰り広げていく物語。

 ――文房具ロワイヤル〜and a thumbtack the great stationery〜――

 はじまり、はじまり。





 わたしは画鋲です。
 ……名前ですか? 画鋲ですよ。偽名でもないし、渾名だってありません。
 普通の工場で作られて、見た目がまるっきり一緒の仲間たちとケースに詰め込まれて、
 文房具屋で売られて、買われて、当たり前に使われているだけの、画鋲です。
 わたしが突き立てているのは、この家の一人息子にして、今年で小学四年生になるケンちゃんの部屋の壁。
 これまた普通の日めくりカレンダーを、重力に負けないよう必死で壁に押さえ付けておくことが、わたしの役目です。
 部屋の主のケンちゃんは、ちょっといたずらっ子の気はあるけど、基本的にはとってもいい子。明るくて、太陽みたいな子。
 よくカレンダーをめくり忘れては、三日か四日分くらいのページを一気に破いていくんだけど、
 そんなおっちょこちょいなところも可愛くてわたしは好きです。あ、これ、色んな意味でケンちゃんには内緒ですよ?
 わたしは、ケンちゃんの部屋にいられるだけで、ケンちゃんの指先がわたしの傍を掠めていくだけで満足なんですから。
 ……時々、今年が終わったらこのカレンダーも必要が無くなって、
 そしたらわたしも一緒にお役御免になっちゃうのかな、なんてことを考えたりもします。
 けど、遅かれ早かれ、何にだって寿命っていうものはあるんだから、
 覚悟を決めるのはその時になってからでも遅くないよね――なんて風に結論を先延ばしにしては、
 わたしはケンちゃんと一緒の、ありふれた日常を過ごし続けていました。

 あの日が、来るまでは。

130名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:30:25 ID:IFgNwuik0



 あの日、ご飯を食べ終えたケンちゃんが部屋へと戻ってきたとき、その左手には銀色に光る二本の細長い棒が握られていました。
 最初はお箸かなと思ったんです。だって、ご飯の後だから。ケンちゃんが左利きであることくらい、『わたし達』にとっては常識なのです。
 でも何でわざわざ部屋まで持ってきたんだろう? そう思ったとき、わたしは二本の棒の根元が、よく見たら繋がっていることに気がつきました。
 ケンちゃんにも、この部屋にも酷く不釣合いな無機質過ぎる道具。それは理科の実験とかに用いられる、ピンセットだったのです。
 ケンちゃんはそれを持ったまま部屋の角まで駆け寄っていくと、
 見慣れた顔で、そう、いつものいたずらをする前の好奇心と期待に満ち溢れた笑顔を覗かせて、その場にしゃがみ込みました。
 何故だか、嫌な予感がしてなりませんでした。ケンちゃんのいたずら癖は当然よく知っていたけれど、いたずらと言っても小学生のすること、
 何よりそれを叱るのは傍にいる親や大人たちの役目で、わたしみたいな画鋲が口出しすることじゃない。そう思っていたから、
 わたしはずっと、ケンちゃんのいたずらを傍観して――違う。黙認、していたのです。
 けれど――その時ばかりは、止めなきゃいけない、そう思いました。だってそれは、下手をしたらいたずらじゃ済まない、
 冗談も洒落も通用しない――そういう事態になり得る行為を、ケンちゃんがやろうとしていることが、分かったからです。
 ケンちゃんの目は、壁に刻まれた細長い対の空洞、
 それこそ手に持ったピンセットがぴったり入り込むくらいの隙間――コンセントに、釘付けになっていました。
『ケンちゃん、だめ! やめてっ!』
 わたしがそう叫んだときには、何もかもがもう、手遅れでした。
 コンセントに突き刺さったピンセットの先端から青白い火花が飛び散り、
 その瞬間に、蛍光灯の明かりは掻き消え、部屋を真っ黒が覆い尽くしました。
 わたしの脳裏には、今でもくっきりと焼きついています。
 視界が暗転する寸前に、小さく揺れたケンちゃんの頭が。
 視界が暗転した後に、ケンちゃんが床へと倒れ込んだ時の音が。
 そして、きっとお母さんがブレーカーを上げたのでしょう。すぐに視界が回復して、わたしは、目にしたのです。
 ――仰向けになって天井と向き合い、目を見開いたままぴくりとも動かない、ケンちゃんの――抜け殻を。

 これが、日常に刻み込まれた亀裂。

131名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:31:24 ID:IFgNwuik0
 こうしてケンちゃんは亡くなりました。死因は当然、感電です。
 取り残された『みんな』が、それぞれの感情の波に襲われている一方で――わたしはただ、呆然としていました。
 こんなこと、想像したことも無かったから。ケンちゃんとの別れが来るとしたら、いなくなるのはわたしの方で、
 ケンちゃんの方が先にわたしの前からいなくなるだなんて、そんなのは、あり得ない筈のことだったから。
 わたしは何度も思いました。何で? どうしてケンちゃんが? こんなの嘘だ、夢だ、ドッキリだ。そうに決まってる。そうでしょ?
 今思い返してみるに、きっと『みんな』もそう思っていたのでしょう。『わたし達』の強い思いが、本来起こり得ない一つの奇跡を生み出した。
 だから、『彼』は現れたのです。
 だから、『それ』は――始まったのです。



「――ケンちゃんが死んで、悲しいか? お前達」
 『誰も』が気が付かないうちに、その人は部屋の中心に立っていました。
 その人はお面を被っていて、どんな顔かは見えないし見当も付きません。
 けれど、その声からは何処か和やかな雰囲気が感じられて、そして彼のお面にはくっきりと、
 『感電』の二文字が刻まれていました。
「我が名は感電の神。パロロ……げふっげふっ! ……こ、この世界のありとあらゆる感電を司る唯一神だ。
 お前達がそれを強く望み、我の願いに応じるのならば、我もお前達の意を汲み取り、ケンちゃんを生き返したる――ノゥ! ノゥ!!
 ――ケンちゃんを蘇らせてやれるのだが、どうかね?」
 それはあまりにも突然だったし、俄かには信じがたい言葉でした。けれど、この人が不思議な力を持っていることは確かのようだし、
 何より、ケンちゃんを生き返らせてやるという提案は、『わたし達』にとってあまりにも抗い難く、そして魅力的な誘惑でした。
 事実、『わたし達』のうちの何人かが、口々に彼へと言葉を浴びせ掛け始めました。本当なのか、頼むやってくれ、何をすればいい、etc――
 そういった質問責めの嵐を掻き消す返答は、彼の口から実にあっさりと、告げられました。

「『君達』に、殺し合いをしてもらう――」

132名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:32:16 ID:IFgNwuik0



 そうして、わたしは壁の呪縛から解き放たれて、『みんな』との――ケンちゃんが大切にしていた、
 『文房具』達との殺し合いの真っ只中にいます。
 今のわたしは、何も考えていませんし、何も決めていません。
 全ては、そう、先延ばし。
 わたしを動かしてくれる何らかの要因が働くその時まで。
 わたしの意思を繋いでくれる誰かが現れるその時まで。
 今のわたしは、ただの画鋲であり続けているのです。

 ただ一つ、断言出来ることがあるとすれば。
 わたしの日常は、この時をもって完全に砕け散ったのです。
 わたしが壁を離れた時に。わたしが、カレンダーを繋ぎ止めることを辞めた時に。
 わたしとケンちゃんの日常の象徴だった日めくりカレンダーが、呆気なく床へと落ちたその時に――きっと。



【ゲーム開始】
【残り42『人』?】

133名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:35:05 ID:IFgNwuik0
投下終了。
細かいルール説明とかは敢えて後のSSにぶん投げたんだが、
必要なら頑張って考えてどっかに捩じ込んでみる。

とりあえずアレだ、なんかシリアス成分強めにし過ぎたかもしれん

134名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:37:06 ID:6tbp55ts0
>>133
乙。いいオープニング。
シリアス具合はこんぐらいでいいんじゃないの?
文房具がシリアスに闘う事自体がギャグだろ。

135名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:37:41 ID:3EHF7ZR60
OP投下乙!
表現とかうまいなぁ。

136名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:37:45 ID:RRXAY2220
無駄にクオリティたけぇw

137名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:40:00 ID:e8h7LE0Q0
OP乙!
結局輪ゴム見せしめはなかったんだなww

138名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:41:40 ID:O1HnYmrs0
OP乙。
予想以上のクオリティだ。
シリアスだがいい味出てると思う。
そして俺もピンセット差し込んだことがあるんだがあれ不味かったのか。

139名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:43:55 ID:3EHF7ZR60
>>138
ケンちゃん乙

お前の知らない所で、お前に大切にされていた文房具たちが必死に殺しあったお陰で、
いま生きているお前がいるんだよ

140 ◆pIrIQ8gGz.:2007/02/25(日) 21:48:15 ID:dj8w48FU0
穴あけパンチとのり予約で。
……うん。書いてて大爆笑しそうになるロワはここだけだ。

141名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:48:19 ID:oEyfBnZQ0
OPとても乙。
この優しい書き口がシリアスさとシュールさをよく引き立たせてるなぁ。

142名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 21:50:30 ID:dj8w48FU0
……てか、最初の画鋲の説明、某竜殺しじゃねーか。
気付いてコーヒー吹いた。

143名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:03:39 ID:fvgxc7H.0
>>103が言うみたいに、文房具たちは特殊能力を持ってるみたいな形になるの?

144名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:07:06 ID:/QHmR13A0
>>143
もう面白ければ自由でいいと思う
とことんシリアスに、とことん真面目に
そしてとことんインフレに

145名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:08:55 ID:dj8w48FU0
俺はスタンドで書きたいなあ。
脳裏にはスティッキィフィンガーズが。

146名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:12:08 ID:c90FinbQ0
>>113から本筋としてまとめていいのかな?かな?

147名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:12:30 ID:on/idTbE0
それも自由でいいと思う
ただ、他の人にわかりにくい難解な能力だけは避けるべきだね

148名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:15:33 ID:6tbp55ts0
修正ペンと判子予約ー。

149名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:16:25 ID:c90FinbQ0
・文具そのままの姿のルート
・擬人化+スタンド(アルター)

二つのルートでまとめろってか!クソッ!!

150 ◆MPR2sOMZVw:2007/02/25(日) 22:20:19 ID:3EHF7ZR60
消しゴムのカスとシャープペンシルの芯、ネリケシを予約します。

151名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:26:26 ID:O1HnYmrs0
シャーペンの芯被ったー!?
途中まで書いてたけど、遊びで書いてたからいいや。

152 ◆MPR2sOMZVw:2007/02/25(日) 22:45:59 ID:3EHF7ZR60
>>151
あいや、すまん。
シャー芯なしでも成り立つ感じなので、シャー芯を抜かして予約しなおす。

153名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 22:50:44 ID:O1HnYmrs0
予約なしで書いていた俺が悪いから謝らんでくれ。
もう消しちまったし。

154名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:17:11 ID:6tbp55ts0
修正液と判子いきまーす。

“田中が口中……判子、屈辱の一撃”

 修正ペンが画鋲の絹を裂くような悲鳴を聞いたのは、ケンちゃんの学習机の引き出しの片隅でだった。
それはつまり彼の定位置がそこだったからで、別に隠れていたとか、そういうわけではない。
 正直なところ、小学生のケンちゃんにとって、修正ペンはそれほど頻繁に使う文房具ではなかったの
だ。だから彼は普段、引き出しの片隅にしまい込まれていて、時折思い出したように自分の元に伸ばさ
れるケンちゃんの指先をいつも心待ちにしていた。
 ついこのあいだ、ケンちゃんが筆箱の中からボールペンをとり出して、理科のノートにちょっと格好
をつけた字で「実けんの応用へん」と書いたとき、「実」の字の横棒を一本多くしてしまったせいで、
ひさびさに仕事を与えられた修正ペンは心から喜んで、興奮しすぎて液漏れしないよう必死で耐えたも
のだ。何とかうまく必要な部分だけを消して、文字を綺麗に修正し終えたときの満足感といったらなか
った。ケンちゃんもにっこり笑っていて、本当に幸せな気分になれたのだ。
 そんな日常が今は懐かしい。あの日、にっこり笑ったケンちゃんは、旺盛な好奇心があだとなり、幼
い命を散らしてしまった。壁で画鋲があげた悲鳴を聞いて、すぐ近くにいた仲間の修正テープ、万年筆、
そして万年筆のインクとともに引き出しをこじあけて顔を出したら、そこにはぐったりしたケンちゃん
の姿。修正ペンはその事態に驚き、悲しみ、震え、そして涙した。おかげでキャップから白い液体が少
し漏れ出してしまったほどだ。
 ところが、それから少しして件の『感電』という面をつけた、神とも何ともつかぬ者が現れ、彼を含
む文房具たちが殺し合えば、最後の一人になるまで闘い続ければ、ケンちゃんを生き返らせてくれると
言うではないか。願ってもない提案だ。修正ペンはすぐさま、覚悟を決めた。

……あの可愛いケンちゃんの笑顔を取り戻すためならば、俺はたとえ死ぬことになったっていい!

 もともと、彼は文房具界において「スタメン」と呼ばれる位置にはいない。いつだって、次点の位置
に甘んじてきたのだ。だからこそ、自分の命を惜しむことはなかった。自分がもしいなくても、ケンち
ゃんはきっとそんなに悲しまない、そういう寂しい現実をきちんと捉えたうえでなお、彼はケンちゃん
をこよなく愛していたのだ。

155名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:18:39 ID:6tbp55ts0
+++++

 始まりの合図とともに彼が闘いを挑んだのは、たまたま学習机の端に所在なく佇んでいた判子だった。
間違いを正す、そういう星の元に生まれてきた修正ペンの真正直な性格は、奇襲や駆け引きを許さない。
正々堂々と判子の前に立ち、そして彼はこう叫んだ。

「判子さん、いざ、尋常に勝負願います!」

 まるで道場破りのごとき修正ペンの大声に、判子はうっとおしそうな顔で溜息をひとつ吐いた。彼女
は、このケンちゃんの部屋にやってきてからは日が浅いものの、少し前まではケンちゃんのお母さんが
何かにつけてぺたぺた押していた、文房具界でも使用頻度からいえばスターに近い位置にいる人物(?)
である。長い間、この家の玄関口近くで宅急便などの受け取りに奔走していたが、最近になってその位
置を新参者のシャチハタに奪われ、ケンちゃんの部屋へとやってくることになったのだ。
 そんなわけで、彼女はあまりケンちゃんに対する愛情がない。それゆえに、この闘いに参加すること
も望んでいなかったし、ましてや、若造の修正ペンに闘いを挑まれて楽しい思いなどするはずもなかっ
た。

……まったく、馬鹿馬鹿しいったら。

 心の中で吐き捨てて、彼女は修正ペンと目を合わせた。自分自身の正義に燃えているらしい若者の、
キラキラした瞳と興奮であふれ出す白濁液。判子にとってそれはもはや、彼女が若かった時代の記憶を
呼び覚ますほどの力すらも持たない、下らないものでしかなかった。

「冗談じゃないわ、闘いたいんなら他をあたんなさいな、アタシはご免よ」

 本当に、心の底から、『ガキの相手をする気などありません』といった調子でその言葉を吐き出すと、
彼女はスッと机の端から飛び降り、椅子のクッションの上に着地してその裏へと隠れる。もうこのまま、
馬鹿げた闘いが終わるまでこの場所に隠れていようと、中の方まで潜り込んでジッとしていた判子だっ
たが、またも修正ペンが追ってきて、そのキャップの先端で無理矢理にクッションを持ち上げ、闘いを
挑んだ。

「駄目ですよ判子さん、ケンちゃんに生き返ってもらうためには、殺し合うしかないんです!」
「馬鹿言ってんじゃないわよ、アタシは嫌よ! アンタ、ケンちゃんケンちゃん煩いったらないわね!」
「なっ、俺らはケンちゃんのために存在する文房具なんですよ! 主の命を返してもらうためなら何で
 もするのは当然のことでしょう!」
「はぁ? ふざけないでよ! アタシはケンちゃんの事なんてどうでもいいのよ! むしろケンちゃん
が死んでくれたおかげで、もう一度あの玄関横のポストを狙いにいけるんじゃないかって思ってるくら
いよ!」
「何だって……! 貴女、最低だ!」
「最低で結構よ、アタシは闘わないわ! アンタはやくどっか行きなさいよ!」
「……そうはいかない、貴女みたいな人を俺は許すわけにはいかないんだ!」

156名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:19:05 ID:6tbp55ts0
 低い声でそう叫んだ修正ペンは、おもむろに自らの頭部のキャップをはずし、判子に向けて修正液を
放つ。慌てて判子はそれを避け、逃げようと後ずさったがもう遅かった。一瞬後ろを確認したその隙に、
修正ペンが彼女のすぐそばまで迫っていたのだ。

「死んでもらいます、判子さん」

 聞いたこともないような冷たい声で、修正ペンは呟いた。彼は自らの足で判子の木製の胴を踏みつけ、
自らの支給品であったビニールテープで彼女の胴を彼らの戦場、椅子の尻をのせる部分に貼りつける。
そして彼は容赦なく、判子の頭部の文字部分に白濁した液体を凄まじい速度で噴射した。

「きゃあああああ!」

 判子の肝心要の部分、ケンちゃんの名字である「田中」。その文字が白い液体によって埋められてい
く。早くも「田中」の「田」は「口」になり、判子は悶え苦しみながら、それでもそのまま死を迎える
ことを良しとしなかった。彼女が懐からとり出したのは、支給品の布団針。腹這いになってビニールテ
ープに押さえつけられていた判子は、渾身の力を振り絞って腰をひねり、その尖った先を修正ペンの液
の噴出口に突き刺した。

「……ぐぅう!」

 修正ペンは、自分の命ともいえる液出し口に強烈な痛みを感じ、両手でそこを押さえながら呻く。あ
ふれ出す白い液はまるで彼の血のようにドクドクと滴った。修正ペンが苦しんでいる隙に、どうにか彼
の下から脱出した判子は、先が白く汚れた布団針を握りしめたまま、椅子の下へと飛び降りて逃げる。

……屈辱だわ! 田中を口中にされるなんて!

 怒りと羞恥に震えながら、彼女は走る。目的地は机の裏のあのデッドスペース。誰も入ってこないだ
ろうあの場所ならば、安心して時を過ごせるとふんだのだろう。普段なら、埃まみれのうえに、一度入
ったら、大掃除の日まで出てこられなくなる可能性すらあるあの場所。いまだかつて、あの場所に入り
込みたいなどと思ったことはなかったが、今回ばかりは別だ。

……修正液が乾いたら、この布団針でほじくってしまわなければ!

 それだけを胸に、彼女は走る。その耳に、彼女を追って椅子から転げ落ちた修正液の苦悶の喘ぎは全
く届かなかった。

157名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:20:54 ID:6tbp55ts0
【現在位置:ケンちゃんの机の下、椅子の足付近】

【修正液】
[状態]:液出し口に楊枝をさされ、苦しんでいる
[道具]:ビニールテープ
[行動方針] :ケンちゃんの命を取り戻すため、闘う

【判子】
[状態]:田中の文字を口中にされ、軽いダメージ/羞恥と怒りを感じている
[道具]:布団針
[行動方針] :机の裏のデッドスペースに逃げ込む/闘う気はない


こんな感じ? 普段リレー制のロワで書いてないから、空気読めてなかったらスマソ。

158名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:22:17 ID:on/idTbE0
いやいやGJです
やっぱこういうノリはうけるwwww

159名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:44:56 ID:La1mhZfMO
一個重要かもしれないことに気づいたんだが……
誰が優勝してもケンちゃん復活なら自殺者続出じゃね?www
自殺禁止もルールに入れること考えなきゃ成り立たないかもしれんぞwww

160名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/25(日) 23:56:53 ID:5.zqYA.E0
なあに、実用品たれと生み出された文房具に、自殺という概念など無かった! でw

161 ◆NTjwqV5R.A:2007/02/25(日) 23:58:53 ID:IFgNwuik0
>>159
判子さんみたいな『ケンちゃんの事なんか知ったこっちゃないね』連中もいるから
そこら辺は大丈夫かなと思ったんだけどどうだろう
ID変わる前に鳥付けておく

162 ◆wKXHcFOzbI:2007/02/25(日) 23:59:21 ID:fvgxc7H.0
投下します

163あの子の望み ◆wKXHcFOzbI:2007/02/25(日) 23:59:57 ID:fvgxc7H.0
「さぁて、これからどうするかね」
漫画本の乱立する本棚の片隅に、ロケットペンシルの姿があった。
手に握り締めるのはコルトSAA。その無骨な鉄隗こそが、彼に支給された武器である。
それは言うまでも無くアタリだったが、彼の顔は不満げだった。
「煙草だったら良かったんだがな」
銃を弄びながら、そんな馬鹿げた事を呟く。
実際の所、彼は殺し合いなんてどうでもよかった。
生き返らせたいほど持ち主に心酔していた訳ではなかったし、
殺したいほど仲が悪い文具が居るわけでもなかったからだ。
そもそも、この殺し合いの直前まで、彼はケンちゃんの机で長い眠りについていた。
買われた当初こそ物珍しさで使用されていたものの、数ヶ月で彼の居場所はシャーペンに取って変わられた。
彼の時代は終わり、その存在は引き出しの奥底で忘れられたように朽ち果てるはずだったのだ。
「半分以上死んだ奴に殺しあえとはね」
心中でくすりと笑いながら、ロケットペンシルは銃をくるくると手の中で回す。
表に出ていたのは短い間だったとはいえ、知り合いが居ないわけではない。
筆箱を中心とした筆記用具組とは、それなりに友人関係を結んでいたつもりだ。
「ま、あいつらは俺と違って人がいいからな。
 ゲームに乗ってるかもしれねえな・・・・・・あんたはどうなんだい?」
そう呟きながら、ロケットペンシルは手にしたコルトを背後に向ける。
そこにはイングラムM10を手に、静かに佇む筆箱の姿があった。

「ロケットペンシルちゃん・・・・・・」
「久しぶりだな、筆箱の姉さん・・・・・・てか、“ちゃん”はやめてほしいんだがな」
彼の困ったような言葉に筆箱はクスリと笑う。
一番年長の彼女を中心とした筆記用具組は、数ある文房具の中でも持ち主と最も関係が深いチームである。
のんびり屋の彼女は他のメンバー達を弟・妹のように可愛がっており、ロケットペンシルも色々と癒されることがあった。
だが今は、あの頃のほんわかとした雰囲気は感じられず、その表情は苦悩と困惑に満ち満ちていた。
「姉さん・・・・・・あんたは、殺し合いに乗ってんのか?」
投げかけられた疑問に、筆箱は困ったように目を伏せる。
『そういや、俺らの中じゃ姉さんが一番、あのガキとの付き合いが古かったな・・・・・・』
ケンちゃんが入学した時からと聞くから、かなりの古株なのだろうと、ロケットペンシルは考える。
「あいつが・・・・・・ケンちゃんが、殺し合いなんて望んでると思ってるのか?」
「そんな事、思ってないわ。あの子はとても優しい子だったもの・・・・・・」
再度の問いに筆箱は頭を振って答える。
彼女のその答えに、ロケットペンシルは満足したように、そして安堵したように頷く。
「んじゃまあ、速いとこ鉛筆の奴らと合流して、筆記用具組再結成と・・・・・・」
「だから、これは、私の我侭」

ぱららららららららららららららんっ!!!!

激しい音と共に、ロケットペンシルの体が吹き飛ばされる。
筆箱の持った軽機関銃。その天井を向いた銃口からは、煙草のように紫煙が棚引いていた。
「やっぱり、これは扱いずらいわね」
「ね、姉さん・・・・・・」
全身を震えさせながらロケットペンシルは顔を上げる。
近距離から機関銃の弾幕を受けたのだ、すでに彼の命は尽き掛けている。
彼がまだ生きているのは、筆箱が銃器に慣れてなく、その弾丸の幾らかが外れてしまったからにすぎない。
「ごめんね、ロケットペンシルちゃん。あの子のために、死んで」
その残り僅かな時間をも奪おうと、再び機関銃が向けられる。
それと同時にロケットペンシルのコルトSAAも、筆箱へと向けられた。そして・・・・・・


「・・・・・・どうして?」
筆箱は倒れ付したロケットペンシルの側に佇んでいた。
ロケットペンシルの全身には無数の穴が開き、助からないことはもはや明確だった。
「どうして、撃たなかったの?」
その問いに、彼は無理矢理笑みを作りながら言った。
「泣いてる姉さんを、撃てるわけねえだろ・・・・・・」
「ありがとう」
彼女の言葉に満足気な笑みを浮かべて、男の灯は消えた。



【現在位置:本棚の片隅】

【筆箱】
 [状態]:健康
 [道具]:イングラムM10(残弾18/30)、イングラムの予備弾薬
     コルトSAA(残弾6/6)、コルトSAAの予備弾、支給品一式×2
 [行動方針]:優勝して、ケンちゃんを復活させる


【ロケットペンシル:死亡】
【残り41『人』?】

164 ◆wKXHcFOzbI:2007/02/26(月) 00:01:42 ID:MGiyRHtk0
投下完了・・・・・・もしかして、銃火器の支給は禁止だった?

165名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 00:03:28 ID:ZJYM0E52O
ロ、ロケットペンシル〜〜〜〜〜!!!!

166 ◆d/LrxsfKK.:2007/02/26(月) 00:04:36 ID:oNcoLCL20
>>163
ロケットペンシル男前だーw
面白かった、乙!

一応自分もトリつけとくわ。日にち変わっちゃったけど、修正ペンと判子書いた者です。

167名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 00:24:42 ID:Z2fFiNKg0
乙! ロケットペンシルハードボイルドの一言に尽きる。
そして桐山マシンガン早速登場か。
筆箱大活躍の予感。

168名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 00:27:42 ID:PhPErmi20
【予約まとめ】

2/25(日)の予約
◆6/WWxs9O1s:画鋲、算盤、コンパス
◆pIrIQ8gGz.:穴あけパンチ、のり
◆MPR2sOMZVw:消しゴムのカス、シャープペンシルの芯、ネリケシ

まとめていて思った。 何 こ れ
ところで予約期限はいつまで? そんな事を聞くこと自体野暮な話?

169 ◆NTjwqV5R.A:2007/02/26(月) 01:03:51 ID:PhPErmi20
とりあえず自分期限を三日に定めた上ではさみ、セロハン、クレヨンを予約しておこう

170 ◆NTjwqV5R.A:2007/02/26(月) 01:24:35 ID:PhPErmi20
あとクーピーの設定も決めてしまいます。回想で登場の予定。

171 ◆Xg5sghdcbQ:2007/02/26(月) 01:36:12 ID:zN1QhZE.O
ロケットペンシルがハードボイルドで泣けた…合掌。
筆箱姉さんにも期待だ。

そいじゃ自分は三角定規予約。

172名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 01:39:04 ID:UKxCv5V6O
じゃあカッターとノートを予約

173 ◆i8lFO9mOR6:2007/02/26(月) 01:40:57 ID:UKxCv5V6O
鳥いるかな

174 ◆3WUQYMLsJY:2007/02/26(月) 01:47:13 ID:XF0AKd020
ならば修正テープを予約します

175 ◆3WUQYMLsJY:2007/02/26(月) 01:57:09 ID:XF0AKd020
すいません
木工ボンドも追加予約させてください

176名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 02:05:42 ID:KA35jjUw0
予約を見てるだけで爆笑できる

177 ◆JF9sfJq3GE:2007/02/26(月) 02:10:19 ID:7b9f3cSs0
万年筆予約します

178 ◆6/WWxs9O1s:2007/02/26(月) 03:11:00 ID:KA35jjUw0
すいません、画鋲を入れる余裕がなさそうなんで画鋲のみ破棄し、
コンパスと算盤で書きます。

179 ◆6/WWxs9O1s:2007/02/26(月) 03:57:52 ID:KA35jjUw0
投下します

180関孝和によろしく ◆6/WWxs9O1s:2007/02/26(月) 03:59:54 ID:KA35jjUw0
あの人が死んだ。
それで私の全ては終るはずだった。
使われなくなった文房具に価値などありはしないし、私はコンパスという弱小文房具。
算盤や判子のように、持ち主を変えて何度も使いまわされるような立場でもない。
だから、私はあの人と一緒に終るつもりだった。
だけど、そんな時に現われた奇妙な男。
正直いって、信頼できるかどうかは怪しいと思う。
でも、あの人が生き返れる可能性が少しでもあるのなら、私にはそれに賭けない理由など無かった。


私は、まずはランドセルの中にいる仲間を狩りつくすことに決めた。
幸い、支給品はおそらく「当たり」の部類に入るであろう重い金属製の・・・・・・ナニカ。
だって今まで観たことが無いんだからしょうがないじゃない(一応、説明書を読んで使用方法は掴んだけど)。
さらに私には、たとえ支給品が無かったとしても戦えるだけの武器がある。
だから、誰が相手でも負ける気はしなかった。
私は、ランドセルの中ポケットから這い出ると、すぐ真下の―――大ポケット、とでもいうんだろうか?
とにかく一番大きいスペース、そこに飛び降りた。
そこにいたのは、
「・・・・・・そなたか。そんな険しい顔をしていかがした」
いつものように、飄々とした口調で笑顔を振りまく算盤だった。
「あんたこそ、そんな涼しい顔をしていかがしたのかって聞きたいわよ。
あの人が死んだってのに、やけにのんびりしてるじゃない」
すると算盤は、
「まさか、殺し合いに乗ろうというのか? このような下らぬ余興に」
こともなげに、そう言ってのけた。
「あんた・・・・・・正気? 」
「それは某の台詞だな」
算盤は、やはり変わらず軽薄な口調で続ける。
「なぜ別の主に仕えることを考えない。この世界に主はあの子供一人だけではない
この部屋と、せいぜい学校での主の机くらいしか知らぬそなたにはわからぬか。
ふむ。そもそも我らは同じ教科で使用される文具といえども、そなたは幾何学、
某は代数学を担当しておる。近き故に交わらぬ・・・・・・などとは言いすぎか」

181関孝和によろしく ◆6/WWxs9O1s:2007/02/26(月) 04:01:22 ID:KA35jjUw0
「算盤。何が言いたいの」
算盤の様子はいつもと変わらない。みんなによく冗談を言って笑わせているあの算盤だ。
しかし、今はそんな算盤の周囲にある空気に触れるだけで吐き気がした。
「哀れな女よ、真の世界を知らぬ蛙に過ぎなかったか」
そう言って、算盤は破顔一笑、よく通る大声で哄笑した。
その隙を、私は見逃さなかった。
私は一気に間合いを詰めると、『それ』を奴の腹に当ててスイッチを入れた
「ぐっ!! 」
唸り声のような悲鳴を上げて後ろに飛びのく算盤。
私はその隙に彼を組み伏せようとしたが、ひょろりとかわされてしまった。なんともすばしっこい。
「そなた・・・・・・スタンガンか」
算盤が、私がその器具を当てた部位を片手で抑えながら口を開いた。
「へえ、そんな名前だったんだ。知らなかったよ」
「ふん。やはり蛙だな」
「・・・・・・あんたねえ、自分が古物屋出身だからって、世界の全てを見てきたような口を利くのはやめたら?
どうせあんただって、狭い世界で生きてきたことは大して変わりないじゃない」
私がそう言うと、算盤はますます呆れたような顔をして肩を竦めた。
「某とて、自分が世界の全てを知っているなどとは思わぬ。しかし、そなたと違うのは身の程をわきまえていることだ。
そなたは自分の目に入るもののみが世界の全てだと思っている。だからこそ、たかだか主一人の死で正気を失うのだ」
いつもと変わらない、真面目な交渉というものを徹底的に拒む口調。
ああ、どうやら私は本当にこいつとはどこまでも気が合わないらしい。
「そう。あんたとっては『たかだか主一人』なのかもしれないわね。でも、
そのために戦うことが間違いだなんて、なんであんたに言えるのかしら? 」
私はそう言うと同時に、一気に算盤に向かって踏み込んだ。
このスタンガンという武器は接近戦でしか使えない。しかし私にはよりオールラウンドな攻撃方法がある。
「それっ、針!! 」
鋭く尖った巨大な針が、算盤の頬を掠める。
「ぬう、流石はコンパスの針。なかなかおぞましい」
「ええい、まだまだ!! 」
手当たり次第に乱発する私の針撃を、算盤は紙一重で避け続ける。
最初はなぜそこまで正確に避けられるのが疑問だった。しかし、
(―――この音、数珠が鳴る音? )
算盤が動くたびに、忙しく鳴り響く耳障りな音。
(こいつ・・・・・・針の軌道を計算している!! )
体内に計算機を持っているも同然の算盤には、そのくらい朝飯前なのだろう。
確実に当てるには、技術ではなく運が必要のようだ。
数十回の針撃の後、流石に私は音を上げた。
「ああもう!! いい加減に降参しなさいよ!! 」
「戯言を。しかし・・・・・・ふむ、たしかにこのまま逃げてばかりというのも芸がないか」
涼しい顔で私の針を避け続けていた算盤は、突如大きく地面を蹴って私との距離を大きく広げた。
(これは・・・・・・・何か大技が来る? でも、私の針のほうが早い!! )
狙うは算盤の眉間。私は次の一撃で決める覚悟を固め―――

182関孝和によろしく ◆6/WWxs9O1s:2007/02/26(月) 04:04:01 ID:KA35jjUw0
「数珠球、解放」

「な・・・・・・」
一瞬にして、私は激しく旋回運動する円盤の群れに囲まれていた。
「動くな。そこから一ミクロンでも動けば、お前の体は穴だらけになる」
「これが、あんたの切り札? 」
「某とて計算するばかりが能ではない。算盤は結構強力な武器にもなる。小学生の間ではわりと有名だぞ」
「そう。コンパスも凶器としては優秀よ。特に女子生徒にはね」
私はそう言いながら、両手を頭の上に挙げた。ここまでくればチェックメイトだ。この劣勢、どうあっても崩せない。
「ふむ。引き際は心得ていたか」
算盤は、心底つまらなそうな顔でそう呟いた。
「コンパスよ。某の体に入っている全ての数珠玉を使えば、果たして何通りの計算が出来るか知っておるか? 」
「あん? 何よそれ」
脈絡の無い話を始める算盤に、私は思わず聞き返す。
「そなたの針と芯を使えば、何通りの円を描けると思うか? 」
私の言葉を無視して、算盤は続ける。
「某は有限、そなたは無限だ」
奴はそういうと、何を思ったのか少し微笑みやがった。
「数学とは無限であり永遠だ。我らは例え狭き世界に住まおうとも、果ての無い数の世界に繋がっておる。
そんな我らが、一人の人間の死にばかり囚われておるなどと愚かしいとは思わんか? 」
次の瞬間、私の体は数十個の数珠によって弾き飛ばされた。
「っつ・・・・・・」
私はランドセルの底に、背中から倒れこんだ。全身に痛みが走る。しかし急所は外れていることから、どうやら手加減をしてもらったらしい。
「コンパス。某は自らそなたに手を下そうとは思わぬ。そなたはこの殺し合いの中で自ら、自分の愚かしさを思い知るがいい。
自分は蛙に過ぎなかった、とな」
ぐらぐらと揺れる私の頭に、あいつの声が届いた。
もちろん、後を追おうとは思わなかった。


約十分後、ようやく起き上がることが出来た。
体のあちこちが痛む。しかし、致命的な傷や故障には至っていないようだ。
「算盤・・・・・・確かにあんたのいう通り、私は了見の狭い女かもしれない。死んだ人間にまだ縋り付くんだからね」
でも・・・・・・あんたのいう『数の世界』がどれだけ広くて素晴らしいものだとしても私にとってはそれは価値の無いもの。
私にとっては、あの人がいる世界こそが全てなんだ。
「あんたにはわからないでしょうね。私は、蛙でいい。蛙らしく、井戸の底でもがいてやるわよ。水が枯れるまでね」


【現在位置:ランドセルの中】

【コンパス】
 [状態]:全身に軽い打撲
 [道具]:スタンガン
 [行動方針]:優勝して、ケンちゃんを復活させる


【算盤】
[状態]:やや疲労
[道具]:不明
[行動方針] :殺し合いに乗る気は無いが、襲われれば容赦しない

183 ◆JF9sfJq3GE:2007/02/26(月) 04:16:40 ID:7b9f3cSs0
万年筆投下します。

184老兵の思い出 ◆JF9sfJq3GE:2007/02/26(月) 04:18:23 ID:7b9f3cSs0
 ケンちゃんの部屋のちょうど中央に置かれたテーブル。
 その上に細長い体に独特の風格を漂わせる文房具が転がっていた。
 彼の名は万年筆という。

 今ではすっかり使われなくなったお年寄りだったが、田中家との付き合いは誰よりも長かった。
 終戦後の闇市でケンちゃんのおじいちゃんに買われてきたこと。
 ケンちゃんのおじいちゃんが精一杯の思いを込めておばあちゃんに恋文を書き綴ったあの夜。
 ケンちゃんのお父さんが大学に合格したとき、進学祝いにと贈られたこと。
 ケンちゃんのおじいちゃんがなくなった夜、お父さんが久しぶりに自分を取り出し、一人泣き伏したこと。
 その全てが懐かしく、今でもありありと思い出せる。
 そしてすっかりロートルとなった今でも、お父さんの書斎で昔を思い出す 良き品として大切に保管されていた。
 所在無げな日々ではあったが時折主人の目に止まり手に取ってもらえる。
 そのことが誇らしく、忘れられていないということが何よりも嬉しかった。
 イタズラでケンちゃんに持ち去らわれるというアクシデントもあったものの、今ここで朽ち果てても悔いのない文房具生だったと思うことができる。
 それだけの精一杯生きてきたという自負が彼にはあった。今日この日までは……。

 ぐったりと横たわるケンちゃんが、瞼の裏にこびりついて離れなかった。

 あの姿を見たらケンちゃんのお父さんはきっと悲しむ。
 おじいちゃんが死んだときよりも悲しい涙を浮かべる。

 そのことを考えると胸が張り裂けそうなほど痛んだ。
 なによりもおじいちゃんの面影を残したあの子のことが哀れだった。

 そうならないようにするためにはどうすればいい?
 答えは一つしかなかった。

 ――みんなを壊そう。

 老い先短い自分の文房具生、悔いは残らないようにと心に誓い立ち上がる。
 光を反射して背中に彫られた『made in china』の文字が悲しげにキラリと光っていた。

【現在位置:テーブルの上】

【万年筆】
 [状態]:健康
 [道具]:不明
 [行動方針]:生き残ってケンちゃんを生き返らせる。

185 ◆JF9sfJq3GE:2007/02/26(月) 04:30:56 ID:7b9f3cSs0
投下終了。実は最後の一文が書きたかっただけだったり。

>>179
算盤、飄々としててかっこいいな。
戦闘中計算を始めたときは笑った。
乙です。

186 ◆Xg5sghdcbQ:2007/02/26(月) 19:41:19 ID:6e/p5BIE0
>>179
算盤があの口調でいつも冗談言ってると考えたら吹いた。
コンパスもあの千草みたいなとこがいいな。乙

>>184
なんかケンちゃんの家族関連が増えてきたなw
回想のところがいいわ。光景がひしひしと浮かぶ。

そいじゃ三角定規投下します。

187おとうと ◆Xg5sghdcbQ:2007/02/26(月) 19:43:22 ID:6e/p5BIE0
ケンちゃんの机の上にある、電気スタンド。
本棚と一体化した電気スタンドの下にある、縦穴が2つ並んだ差し込み口を見て苛立ちを覚えた。
明かりも点いていないその下で、俺は佇んでいた。

ケンちゃんが死んだ。この穴にピンセットを差し込んだせいで。
俺は机の中にいたせいで気付くことすら出来なかった。
物音に気付いてみんなが机から顔を出して、でも何も見えなくて、ブレーカーが上がって、それでケンちゃんが倒れていることをようやく知った。
どうしようもなかった。
だって俺は文房具だ。使用されることに存在意義があって、止めろと言えはしない。

そしたら感電とかいう訳分からん奴が現れて、
「みんなと殺しあえばケンちゃんを生き返してやる」とか言いやがった。
というか感電って何だ。名前だけ見ればケンちゃんを殺した張本人じゃないか、こんちくしょうめが。
それでも、憎たらしい奴のケンちゃんを生き返らせるという破格の条件は魅力的で、俺を悩ませた。
――いや、そうじゃない。
俺はケンちゃんを生き返らせることよりも、ある1つの出来事に引きずられていた。





そう、あれは……1、2年前だったか。
算数の角度の授業があるからと、俺と弟の二等辺はケンちゃんと一緒に学校に行った。
筆箱の姉貴には大きくて入らないからと、ランドセルの小物入れのところに入って。
その中で俺は二等辺と「どんなことするんだろう」と話しながら、期待を膨らませていた。
暗いから何があるかは分からない。ただ、周りにはケンちゃんの声や他の子供たちの声が渦巻いていた。
チャイムが鳴った。
教室のドアがスライドする音が聞こえ、先生であろう大人の声がした。
算数だ。算数の授業だ。俺はあまりの期待と興奮にのた打ち回りそうな思いだった。
ケンちゃんは先生の言った通りに、俺と二等辺を取り出した。そして、2人の90度を合わせた。
あの時のケンちゃんの顔を、俺は今でも覚えている。
――真っ直ぐな180度になることにケンちゃんは驚き、それはよく考えればごく普通な不思議なのに、顔を輝かせていた。
他にも、友達が持ってきた三角定規の30度と俺の60度を合わせて90度にした時も、
60度を3つ集めて180度にした時も、同じ顔をしていた。
俺はあのケンちゃんの顔が大好きだった。
どんなに俺で線が引かれる時よりも、あの驚喜に満ちた顔を見た時の方が、俺は嬉しかった。
俺と弟にはこれが1番の思い出だ。

もっとも、角度という授業で三角定規を使うのはほぼ最初くらいなもので、コンパスや分度器が必要になってからは
俺や弟の出番はなくなった。
ケンちゃんは俺たちを机の中にしまった。それからケンちゃんの顔はしばらく見ていない。

188おとうと ◆Xg5sghdcbQ:2007/02/26(月) 19:44:12 ID:6e/p5BIE0
それからどれ位経っただろうか。運命は唐突にやって来た。
忘れもしない日。
忘れるべきだと願うのに、忘れられはしないあの日。
暗い机の中でみんなと過ごしている中で、突然光が差し込んできた。
ケンちゃんではなかった。ケンちゃんのはずがない。今頃ケンちゃんは学校にいる時間なのだから。
そう、開けたのは、ケンちゃんのお袋さんだった。
お袋さんはぱあっと顔を明るくして、俺たち2人が入ったケースに手を伸ばした。
そして、取り出した。
弟を。

「お兄ちゃん」

何で弟は俺の名を呼んだのだろうか、その先を見越しての不安か、ただの突発的な出来事に対する反射か、
二等辺は小さな声でそれだけ言った。
お袋さんは二等辺を連れて何処かへ行ってしまった。それから弟には出会っていない。




何故お袋さんが二等辺を連れていったかは全く見当がつかないが、
きっと定規が必要になって、けれども見つからないからケンちゃんの部屋に来て、
机の上にも定規がないから、弟を借りていったんだろう。
ただそれだけのこと。
けれど、俺にとってそれは半身ともいえる弟との、長い、もしくは永久的な別れを意味していた。

俺たち文房具は、誰かの手を借りなければ動くことはない。風でも振動でも何でもいい。
しかし、いつも机の中に入れられている俺にとって、動くということは殆どない。
それこそお袋さんが連れていった二等辺のようなイレギュラーがなければ。
弟は今どうしているのか。
直角の俺とは違い、二等辺の弟は45度が2つあって安定している分、穏やかな性格だった。
尖がった30度も、中途半端な60度もない。よっぽど俺より文房具が出来た弟だった。
それでも、弟。
まだ年も幼く、もしリビングの連中(会ったことはないが)に苛められでもしていたら。
それ以上の――もっと遠いところに行ってしまったとしたら。
いてもたってもいられなかった。

ケンちゃんを生き返らせるということも当然重要なことだ。
だが、それ以上に俺は、この殺し合いを生き残り、弟と再び出会える日を待たなければいけないんだ。
少なくとも、弟の顔を見てからじゃなければ、弟がどうしてるのか知ってからじゃなければ。
――俺は、死ねない。

俺は支給された火炎瓶を手に握った。
正直これ1本だけというのは心もとないが、俺には「鋭角の30度」がある。
いざとなれば自分の身を武器にしてでも生き残ってみせる。
だから。
待っていてくれ、二等辺。





【現在地:机の電気スタンド下】

【三角定規】
[状態]:健康
[道具]:火炎瓶1本
[行動方針]:ゲームで生き残り、弟と再会できる日を待つ。

189 ◆Xg5sghdcbQ:2007/02/26(月) 19:46:59 ID:6e/p5BIE0
投下完了。書いててこのシリアスさと文房具の対比に笑ってしまった俺ガイル
この三角定規は直角三角形です。
思えば二等辺三角形と2つあって、どうするか迷ったんで兄弟設定にしちまいました。

190名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 20:03:31 ID:Z2fFiNKg0
なんか寝てる間に続々投下されてるー!?

>>179

俺の中で算盤はロケットペンシルに並ぶ良キャラ認定されました。
戦闘中に計算してるところ想像して吹いた。

>>183
こちらも乙。
セピア色の情景がありありと浮かぶなあ。
ラジオでケンちゃん言い出したの俺だが、その時はこんな事になるとは思っていなかったのです。
思っていなかったのです。

>>186
乙!
シリアス。シリアスなんだが、なんだその……。
鋭角の30度って何だよw
投下されたのはシリアスばかりなのに文房具なんだよなあ。

191名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 20:53:49 ID:f7nCk88I0
ところで、ケンちゃんのフルネームって何?

192名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 20:58:19 ID:zN1QhZE.O
苗字は田中、名前は…カタカナのままなのか?w
あと、田中ってことはOP前に投下されたのも通しでおkだよね?

193名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 21:19:37 ID:stxYlEhc0
そう言えば、OPでケンちゃんと共に感電さんの餌食となったピンセット君/さんは一体どうなったんだ?
ある意味見せしめ扱い?

194 ◆pIrIQ8gGz.:2007/02/26(月) 22:13:55 ID:UTjlwsxs0
GJ!!
二等辺はやっぱり廃棄処分、かなあ?

……あれ?糊も穴あけパンチもアルター能力者なのって俺だけ?

195名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 22:27:00 ID:HGB7CvCI0
田中健太あたりが妥当かな>本名
それか健介、健太郎、健也・・・

健一とか健二だと長男や次男っぽくて後付ができない

196名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 22:59:32 ID:PhPErmi20
>>193
先っちょ部分が溶けたことによりお亡くなりになりました、という事にしておこう。
そうか、文房具に魂が宿るならピンセットにあってもおかしくはないのかw
ピンセットと交流のありそうな文房具って何だろうか……。

197名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/26(月) 23:04:04 ID:Z2fFiNKg0
磁石?
なぜか参戦してるが文房具ではないな。

198名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 00:00:38 ID:1tS6ULSUC
>>197
ルーペとか? 文房具じゃないかもしれないけど。

199名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 03:09:37 ID:DzlJXZ.wO
いいの
画鋲の時点で文房具かどうか微妙ですから

200 ◆CVWKMdJ8Xg:2007/02/27(火) 05:51:06 ID:2lsv5vjM0
ケンちゃんの部屋の案を一つ描いてみました。
ブロック数が少なくなってしまったので、あまりいい出来ではないですが一応置いときます。
あと自分しばらくこれないので、かわりに手直ししたい人がいればご自由にどうぞ。
実際使うかどうかは皆さんにお任せいたします。

ttp://atpaint.jp/allbattleroyal/src/1172522725769.gif

201 ◆CVWKMdJ8Xg:2007/02/27(火) 06:21:43 ID:2lsv5vjM0
ついでにいじりやすいように
エリア分け前のマップとおまけです

ttp://atpaint.jp/allbattleroyal/src/1172524589731.gif
ttp://atpaint.jp/allbattleroyal/src/1172524772312.gif

202名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 09:19:27 ID:5lfLgWHQ0
>>201
ちょwww賢ちゃんの死体wwwww

203名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 12:25:21 ID:cFpCijiQ0
てゆーか洋間10畳って子供部屋にしては広いなw

204名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 13:37:30 ID:shzcBAdU0
待て! 死体の向きからして一体どこにコンセントがあるんだ!w

205名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 14:02:18 ID:oK9XmeOo0
ちょw 今更気づいたが何このスレw
俺もちと考えてみるわw

206 ◆sLaSH3XrNs:2007/02/27(火) 14:29:41 ID:/1D8djBM0
何コレwwwテラワロス&シリアスwwwww

せっかくだから、下敷き、雲形定規、分度器を予約してみる。

207名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 22:54:58 ID:AxvfdMrI0
ここ、予約無しの投下って、ありですか? 既に予約されてる分とは被ってないの確認済みですけど。

208名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:00:40 ID:AxvfdMrI0
ってか、ありっぽいですね。
じゃ、投下開始します。

209最悪の男:2007/02/27(火) 23:01:31 ID:AxvfdMrI0

付箋は逃げていた。
開始早々、出くわしてしまったのは最悪の相手。
太く、乱暴で、救いようのない奴。

「待ちやがれ、コイツ! 観念してさっさと俺様の色に染まっちまえ!」
「いやよ! あなたのって、私には太すぎるんだもの!」

付箋は走る。その可憐な裾をペラペラたなびかせて、小柄な彼女はひたすら走る。
張って剥がせて跡がつかない、それが糊付き付箋の自慢の身体。
そりゃぁ、己が消耗品であることくらい、彼女は理解している。
何かを書かれるのが自分の本分であることも理解している。
それでも、あの男だけは嫌なのだ。
そもそもあの男は、彼女に直接触れられるような存在ではない。身分が違うのだ。
しかし確かにこんな状況でもないと、彼が彼女に触れるチャンスはもう無いだろう。
己の分を弁えろ、と言った所で、通じる相手ではない。
相手は己の分を知っているからこそ、この機会を逃したくないだけなのだ。
殺し合いも、ケンちゃんの蘇生も関係なく、この男は自分の欲望に忠実なだけなのだ。

大男はキャップを外し、その下品な、普段は隠された芯を剥き出しにして迫ってくる。
男の体臭が、離れていても鼻につく。付箋はそのいやらしい匂いに、顔を顰める。
逃げて逃げて、ひたすらに逃げて……

「あっ!?」

TVの裏側に逃げ込もうとしたところで、付箋は無様に転んでしまった。
踏み越え損ねたのはTVの電源コード。
慌てて立ち上がろうとするが、彼女が体勢を立て直すより、大男が追いつく方が早かった。
涎を垂らさんばかりの表情で、男は己の身からいきり立つ凶悪な凶器を押し付ける。

「やッ……やぁぁあぁッ!!」
「ゲッヘッヘ……! 前から一度、付箋たんにこうしてみたかったんだァ……!」

悲鳴を上げる付箋の身体に、染みが広がる。
真っ黒い染み。処女雪のようにまっさらな糊付き付箋の身体が、穢されていく。
大男がグリグリとその身の凶器を押し付ける度に、付箋は悲鳴を上げる。

210名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:02:02 ID:IzeoMGdk0
皆は君の投下を待っている

211最悪の男:2007/02/27(火) 23:02:11 ID:AxvfdMrI0

「ひッ……ひぃッ……。そんな、一度に3枚も4枚も貫かれるなんてッ……!?」
「フヘヘヘ、どうだ、俺様のインクの味は? 他の筆記用具はこんなに凄くねぇだろッ!?」
「こ、こんなの、初めて……! おかしくなるぅ、これ以上されたら、あたし、死んじゃうぅッ!」
「逝け! 俺様にヤられて、逝っちまえ! グチョグチョに濡れて、逝っちまえ!」

息も絶え絶え、といった付箋にのし掛かりながら、大男は1人下品な笑いを上げる。
大男の色に塗り潰され、皺が寄り用を成さなくなった付箋が、乱暴に剥ぎ取られる。
再び露わになった処女地に、再び押し付けられる大男の凶器。再び上がる付箋の悲鳴。
2度。3度。執拗に、絶えることなきタフネスで、大男は付箋を陵辱し続けて……。

(ああッ……。シャーペン、さん……。
 あなたが、シャー芯さんのことしか見てないのは、わかってたけど……。
 せめて最期にもう一度、貴方に、書かれたかった……)

付箋の美しい瞳から、涙が溢れる。
何度も彼女の身体の上を通り過ぎた彼。けれど向こうは、仕事上の関係としか思ってくれてなくて。
それでも、彼女の知る男たちの中で、彼が一番優しくて。
台紙まで大男の色に塗り潰されながら、最期の意識で彼女が想ったのは、そんな彼の姿だった。

        *        *        *

「ぐへへへ……あれ? 付箋たん? もう逝っちゃった?
 げっへっへ、あ〜、気持ち良かった。
 やっぱ小さい紙って最高! でもちょっと物足りねぇなぁ、ゲッヘッヘ!」

付箋が動かなくなって、しばらくして。
彼女の「道具としての死」にも気づかず、身体を振っていた大男は、ようやく身体を起こす。
難儀そうにキャップを嵌め直すと、付箋が使う間もなかった支給品を奪い、その場に立ち上がる。
この男にあるのは、「すべてのものに自分の色をつけたい」、ただその欲望だけ。
一番の好みはやっぱり紙であるが、しかし相手が鉄だろうがプラスチックだろうが何でもありだ。
逃げようが抵抗しようがお構いなく、ノンケでも塗っちまう最低最悪な狂人、いや狂ペン。
それが、この「油性マジック」という男。
筆記用具の兄弟たちからも忌み嫌われる彼は、次なる獲物を求め、ケンちゃんの部屋を歩き出す……!

【現在地:TVの脇(A−3)】
【マジックペン】
 [状態]:健康
 [道具]:不明支給品×2
 [行動方針]:ゲームも何も関係なく、己の欲望のままに「塗りまくる」。

【付箋:死亡】
【残り40人】

212名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:03:57 ID:AxvfdMrI0
投下完了。ののしってくれ。

213名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:05:49 ID:IzeoMGdk0


ノンケの下りで吹いたコーラを返せ

214 ◆pIrIQ8gGz.:2007/02/27(火) 23:11:50 ID:Lnu19XvA0
乙カレー

……返せ!俺の風呂上り最大の楽しみ、一本のドデカビンを返せ!

……異能文房具同士のガチバトル書いてるのは自分だけなのだろうかと不安になる今日この頃

215名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:14:17 ID:OON6ggKoO
ふ、付箋ーッ!!
しかし文房具なのにエロいな。マジでエロい。
油性マジックの鬼畜さにGJを送る。

216名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:16:27 ID:B5uUYwDE0
乙!
エロスだが妙に文具のイメージにマッチしてるなw
シャーペンが何気にもてることに嫉妬

なんでこんなに無駄にレベル高いんだw

217名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:22:00 ID:0wrp/1sQ0
乙ー

何だこのエロさは……。
俺がマジックペンを使うたびにこんなことが起こっていたのかw

218名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/27(火) 23:31:22 ID:BBBcMiMs0
GJかつ乙であります。
鬼畜が、鬼畜が来ましたよー

……あのマジックの体臭とやらが大好きな俺はどうしたらいいんだろう

219名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 00:13:19 ID:0pnSAPaYO
>>214
大丈夫じゃないか? 算盤もそれらしい能力使ってるし。
楽しみにしてる。

220名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 00:14:20 ID:hK4/Y2l60
>>218
マジックペンフラグ立ったな

221参加者名簿:2007/02/28(水) 08:02:10 ID:A1ts.yPM0
・穴あけパンチ
・色鉛筆
・鉛筆
・鉛筆削り
・カッター
・画鋲
・クーピー
・雲形定規
・クレパス
・クレヨン
・消しゴム
・消しゴムのカス
・コンパス
・三角定規
・三色ボールペン
・下敷き
・磁石
・シャープペンシル
・シャープペンシルの芯
・朱
・修正テープ
・修正ペン
・定規
・セロハンテープ
・算盤
・ねりけし
・ノート
・のり
・はさみ
・判子
・付箋
・筆箱
・分度器
・ホッチキス
・ボールペン
・マジックペン
・万年筆
・万年筆のインク
・毛筆
・木工ボンド
・四色ボールペン
・ロケットペンシル

222名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 08:19:06 ID:A1ts.yPM0
【予約まとめ】

2/25(日)の予約
◆pIrIQ8gGz.:穴あけパンチ、のり
◆MPR2sOMZVw:消しゴムのカス、シャープペンシルの芯、ネリケシ
2/26(月)の予約
◆NTjwqV5R.A:はさみ、セロハンテープ、クレヨン、(クーピー)
◆i8lFO9mOR6:カッター、ノート
◆3WUQYMLsJY:修正テープ、木工ボンド
2/27(火)の予約
◆sLaSH3XrNs:下敷き、雲形定規、分度器

223名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 08:26:06 ID:A1ts.yPM0
【未予約未登場】
・色鉛筆
・鉛筆
・鉛筆削り
・画鋲(※)
・クレパス
・三色ボールペン
・朱
・定規
・ホッチキス
・ボールペン
・万年筆のインク
・毛筆
・四色ボールペン

あと、 カッターが死亡してるのに予約されてるんだが・・・・・・

224名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 09:17:32 ID:GENNWd3g0
現在、シナリオ的には5割方完成。
20kbオーバー。

序盤でこんなモンを投下してもいいのだろうか。
そもそも期限に間に合うのだろうか。
そして俺は何故文房具にここまで気合を入れているのだろうか。

誰か。誰かー。

225名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 09:35:12 ID:4Io2V0DA0
>>224
あれ、いつ俺書き込んだんだっけ?
と思ってファイルサイズを確認したら10KBだった。それでも重っ!

226名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/02/28(水) 11:11:45 ID:0RCBkG5AC
>>223
OP前で無しって言ってたからじゃないの?<カッター
というかどこまで通しでどこまで無しか分からない俺ガイル。

227 ◆6/WWxs9O1s:2007/02/28(水) 12:30:19 ID:4LHm9hNc0
ホッチキス予約します

228 ◆i8lFO9mOR6:2007/02/28(水) 13:38:23 ID:2cSTVP0wO
カッターとノート予約したけど諸事情により破棄で
ちなみにカッターは死亡前の話にするつもりだった
すまんね

229 ◆.j1MVMX65o:2007/02/28(水) 13:42:14 ID:0pnSAPaYO
じゃあボールペンと朱を予約。

230 ◆NTjwqV5R.A:2007/03/01(木) 00:01:37 ID:yCf9hb8U0
>>224は俺でした。
そしてやっぱり三日じゃ完成しそうにNeeeeeeeee
序盤から長文垂れ流すのもアレだし予約破棄することにします。
完成したら何でもありの方に落とすかもしれん。

231名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 00:04:15 ID:/.6wMXEg0
>>230
もし間に合ったら(=誰もそのキャラを予約しなかったら)ちゃんとこっちに投下してくれ!
頼んだぞ、勇者!

232名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 00:08:39 ID:AsFgVVJo0
げ、予約期間三日?!
一週間だと思ってたぜorz
延長させてください……

233 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/01(木) 00:09:05 ID:AsFgVVJo0
と、トリ忘れてた。

234 ◆wKXHcFOzbI:2007/03/01(木) 00:10:24 ID:gd9PZnB60
ノートと画鋲を予約・・・・・・ノートは何の教科か自由に決めていいんだよね?

235名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 00:12:06 ID:Myml.cro0
いんでない?
ノートでありさえすれば国語だろうと算数だろうと、はたまた自由長や連絡帳でも

236名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 00:17:36 ID:yCf9hb8U0
>>232
ああ、よく考えたら期限三日って俺ん中の自分ルールじゃねーか!←馬鹿
一週間でいいならもう少し粘ってみようかな……混乱させて申し訳ない。

237名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 00:24:27 ID:gnrvFSUoO
意外とマターリ進行だし、じっくり書いてくれ。wktkして待ってるからさ。

238 ◆tmUuGmO0tE:2007/03/01(木) 03:08:20 ID:TkHEDMvk0
四色ボールペンと定規を予約。

239名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 14:45:42 ID:Y18devW6O
ttp://p.pita.st/?dgd0stz9

240名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/01(木) 20:13:51 ID:IUJ4oePg0
>>239
画鋲タン2ktkr

これはとてもいいものだ

241名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/02(金) 00:09:33 ID:8Rbnp6koO
ほかの文房具を擬人化するとどうなんのかね。
私的にロケットペンシルが見たいw

あと1つ質問なんだが、クーピーとクレパスの違いって何?
友達に聞いたら「同じじゃね?」って言われた。

242名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/02(金) 00:32:22 ID:ObVbR1sk0
>>241
クーピーとクレパスは違うだろ。クレパスとクレヨンならともかく
クーピーはどちらかというと色鉛筆の延長。消しゴムで消えるし、手につかない。全部が芯。

クレヨンとクレパスの違いはちょっと調べてきた。
クレパスはサクラクレパスの商標らしい。が、サクラクレパスは、別にサクラクレヨンもあるっぽい。
クレヨンは硬質、線描に適してて、混色に不向き。
クレパスは軟質、伸展性がよくて、面塗り向き。油絵みたいな感じ

243名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/02(金) 00:33:08 ID:8xdsbd160
>>241
クーピーは色鉛筆に近く、クレパスはクレヨンに近い存在
ちなみにクーピーは消しゴムで消せる

244名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/02(金) 13:16:31 ID:VTN8iBBk0
>>241
個人的には、是非絵師の方には付箋タンと油性マジックをですね、

245 ◆NTjwqV5R.A:2007/03/02(金) 13:29:17 ID:DrWkilTg0
リアルが色々と立て込んできたので、期限中の投下はやはり無理っぽいです。
なので、クレヨン、はさみ、セロハン(、クーピー)の予約は改めて正式に破棄させてもらいます。
四人も長々と拘束してしまって本当にごめんなさい。いつか書き上げたら必ず……いやきっと……。

246 ◆wKXHcFOzbI:2007/03/02(金) 18:58:45 ID:XQ55d3ek0
画鋲とノートを投下

247彼女に真実を ◆wKXHcFOzbI:2007/03/02(金) 19:00:00 ID:XQ55d3ek0
突然響いたのは誰かの叫び声。
静かだった部屋に色々な音が響いているのを聞いて、わたしは思わず涙を流しました。
どうやら他の方達は、あの感電の神の言うとおりに殺し合いを始めたようです。
全ては大好きなケンちゃんを蘇らせるため。
皆、その想いを胸に自分に出来ることを始めたに違いありません。
けれども。けれどもわたしは、まだ動くことが出来ずに居ました。
何が正しくて、何が間違っているのか。わたしに何が出来るのか。
何もわからないままに、武器とはいえない物を持たされ放り出されて。
どうしていいかもわからずに、わたしはゴミ箱の影で泣き続けていました。

「君は、何をしているんだ?」
不意にかけられた女の人の声に、わたしの動きは停止しました。
どうやら、誰かに見つかってしまったようです。
「我々が互いに争いあい、殺しあう事によって主が蘇る。
 道具である我らにとって、それは至上の幸福のはずだ。
 だが、君は何もせず泣いて震えているだけ・・・・・・」
「わたしには、何もできませんから・・・・・・
 だからせめて、わたしの命を礎にしてケンちゃんが蘇ってくれたら、それでいいんです」
そう言って身体を大きく震わせた後、わたしは覚悟を決めて目を閉じました。
背後の方が呆れたように息を吐いたのがわかります。おそらく、それは当然の事でしょう。
ケンちゃんのために殺す努力をするわけでもなく、だからと言ってこの殺し合いを止めようとするわけでもなく。
わたしは流されるままに生きているのですから、不真面目だと取られても仕方が無いのです。
「お願いします。ケンちゃんを生き返らせてあげてください」
瞼を閉ざし、震えながらそう頼むわたしに、心底呆れたような口調で彼女は答えました。
「君は本当に、死んだ生物が復活すると思っているのか?」
「へ?」
予想外のその言葉に慌てて振り返ると、そこにはわたしよりも上背の高い女の方がいらっしゃいました。
片手に四角い物体を持ったその方には大きく『理科』の文字が書かれています。
「部屋に篭ってばかりの君は知らないのかもしれないが・・・・・・
 アサガオは枯れたら元には戻れない。腹を割かれた蛙も、二度と動くことは無い。
 死んだモノは蘇らない。
 植物であろうと、動物であろうと、我々道具であろうと。
 そして、我らを使う立場にある人間ですらも・・・・・・同じことだ」
あまりの事に、わたしは絶句してしまいました。
だって、ケンちゃんを蘇らせるという前提そのものを、彼女は否定してしまったのです。
「それじゃあ、それじゃあこの殺し合いは・・・・・・」
「単なる茶番だな」
わたしの浮かべた絶望を無表情で眺めながら、彼女は無感情に呟きました。

これからどうすればいいのか、わたしにはわかりません。
けど、もし彼女の言葉が本当なら。この戦いが無意味だというのなら。
「もし、本当に無意味だって言うんなら・・・・・・証拠を見せてください」
わたしの言葉にしばらく沈黙した後、彼女はわたしに手を差し伸べました。
「それなら、私と一緒に来るかね?
 これからちょうど、主の元へ行ってみようと考えていてね・・・・・・
 君は一度、本当の死というものを実感したほうがいい」
彼女の言葉にわたしは躊躇します。
だってそれは、ケンちゃんの死体の側に行くという事です。
けれど、わたしの心はもう決まっていて・・・・・・
力強く頷いて、わたしは彼女の手をとりました。

248彼女に真実を ◆wKXHcFOzbI:2007/03/02(金) 19:00:29 ID:XQ55d3ek0


「あ、あの・・・・・・どうして、ケンちゃんの所に?」
私の後ろを歩く画鋲の少女が、小さな声でそう尋ねる。
「事象の観察と真実の記録。それが私に与えられた仕事だからだ」
「はぁ、そうなんですか」
理解したような、していないような返事を返す画鋲を尻目に、私は誇らしげに胸を張った。
そう、それが私の職務であり誇り。
あらゆる事象と真実を記録し、改めて別のアプローチをかけ、その結果を再び記録。
それこそが、理科のノートある私のライフワークであり存在理由なのだ。
断じて、殺し合いをするために生み出されたわけではない。
だからこそ、この殺し合いの中で私は私の職務を全うする。

陽光に晒されたアサガオが飢えと渇きに悲鳴をあげ、死に絶えるのを記録し続けたように。
解剖台に止められた蛙が腹部を裂かれ、内臓を露出させながら弱り行くのを観察し続けたように。
ありとあらゆる可能性を試し、その結果を記録する。
『さて・・・・・・彼女が死というものを知って、どう判断し、どう結論を下すのか』
実験の結果に胸を高鳴らせつつ、私は主だった物へと向けて歩みを速めた。



【現在位置:ゴミ箱付近(D-4)】

【画鋲】
 [状態]:健康、真実を知る事に恐怖
 [道具]:支給品一式、不明支給品(武器ではない)
 [行動方針]
  1.真実を知るために、ケンちゃんの死体の近くまで行く
  基本.殺し合いに乗るかどうかは決めていない

【ノート(理科)】
 [状態]:健康、実験の結果に期待
 [道具]:参加者探知機、支給品一式
 [行動方針]
  1.画鋲に死を実感させるため、ケンちゃんの死体の近くに移動する
  2.余裕があればケンちゃんの死体を観察する
  基本.あらゆるアプローチをかけ、結果を記録する
     (他参加者を煽るなどしてロワを進行、その全てを記録する)

249名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/02(金) 19:47:51 ID:MwgU/XEk0
ttp://www.uploda.org/uporg713274.jpg.html
ややエロ注意

250 ◆h8QB1rxvpA:2007/03/03(土) 00:42:35 ID:sgJaf2fI0
色鉛筆と毛筆を予約

251名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/03(土) 06:18:49 ID:h4McPWis0
>>248
新たなポジションwwwwwwwwwww
煽るんかいwwwwwwwwwwww

>>249
><

252名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/03(土) 06:46:48 ID:9RrKN96c0
>>246
GJ!
>他参加者を煽るなどしてロワを進行、その全てを記録する
ちょ、外道王フラグ、外道王フラグー!
画鋲いい子なのに。やめて、そのお姉ちゃんについていったら駄目。

>>249
え、えっちなのはいけなくないと思います。

253名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/03(土) 21:59:55 ID:gOd6OT920
>>249
画像がない。ただの404のようだ。

254 ◆h8QB1rxvpA:2007/03/04(日) 11:51:40 ID:dV6CE.L.0
>>250の予約を撤回します。申し訳ありません。

255 ◆3WUQYMLsJY:2007/03/05(月) 01:06:31 ID:oFsI/ndA0
以下の予約を取り消します
木工ボンド、修正テープ

1週間も長々と拘束しておきながらホント申し訳ないです

プロットが崩壊して2回修正したけどなんか余計おかしくなって……

256名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/05(月) 01:34:02 ID:xjlyFbd6O
誰か予約状況他まとめて

257名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/06(火) 13:32:04 ID:3zHA60OI0
【参加者名簿】
>>221
【予約まとめ】

2/25(日)の予約
◆pIrIQ8gGz.:穴あけパンチ、のり
◆MPR2sOMZVw:消しゴムのカス、シャープペンシルの芯、ネリケシ
2/27(火)の予約
◆sLaSH3XrNs:下敷き、雲形定規、分度器
2/28(水)の予約
◆6/WWxs9O1s:ホッチキス
◆.j1MVMX65o:ボールペン、朱
3/01(木)の予約
◆tmUuGmO0tE:四色ボールペン、定規

【未予約未登場】
・色鉛筆
・鉛筆
・鉛筆削り
・クーピー
・クレパス
・クレヨン
・三色ボールペン
・修正テープ
・セロハンテープ
・はさみ
・万年筆のインク
・毛筆
・木工ボンド

258 ◆5dJZGwISyc:2007/03/06(火) 14:53:18 ID:DBMNj5CAO


ボンド、はさみ、セロハンテープを予約

259nekomimisazae:2007/03/07(水) 13:24:56 ID:wYI9Fx4k0
すいません!!
間に合いそうに無いので予約破棄します
ギリギリで申し訳ない・・・・・・

260 ◆6/WWxs9O1s:2007/03/07(水) 13:25:15 ID:wYI9Fx4k0
そして失敗

261名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/07(水) 15:57:46 ID:OQWsoeTYO
ギリギリも何も期限は無いが

262 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:50:23 ID:gxF8Q8W.0
投下します―――

……はっちゃけ過ぎたやもしれん。

263 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:50:36 ID:gxF8Q8W.0


ベッドの下、佇む奴に声を掛ける。背後から、だ。

「なあ、糊よ。おまえはこのゲーム、どう思う?」

「何だ穴開け爺か探したぞ。まだ壊れていなかったとは真剣に意外だ地獄に堕ちろ。
 ついでに答えるがこんな壊し合いはどうでもいい。私が壊したいのは貴様だけだ……ケンちゃんには悪いが、な」

相変わらず刺々しい奴だ。
思えば、この部屋に来た一年前からそうだった。
……まあ、当然かもなあ。
なんせ、奴の親父―――先代の糊を再起不能にしたのは、自分なのだから。

些細な諍いだった筈のあれが決闘にまで発展し、糊が再起不能から廃棄処分になったのが一年前。
その直後にこの部屋に来た糊。開口一番、
「貴様が親父を壊したって爺か……何時か同じ目に合わせてやるから覚悟しておけ。そしてこの言葉を決して忘れるな」

それからというもの、週に一度は決闘を申し込まれ、それをあしらう生活が続いた。
成長していく糊をどこか頼もしく思っていた所にこの事件だ。

「……なら糊よ。いっそ今、ここで―――

―――――決着、付けるか」

「……ああ、そうしよう近付くことを許可する―――遺言は?」

「け、若者が年寄りに対して何偉そうな口利いてやがる。
 ああ、それとな、俺は支給品は使わねえ。ハンデって奴だ感謝しとけ」

デイパックを投げ捨て、固い感触を踏み締め攻撃に備える。
糊が、右の拳を振り上げた。

「それが―――それこそが驕りだと言うのだ黙って沈め御老体―――!! 」

一撃、随分と速い。
……腕を上げたな。
しかし対応は可能。横っ飛びに避ける。
勢いを殺せず壁に突っ込む糊。その背中に一撃を叩き込もうとした、が―――

264 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:51:09 ID:gxF8Q8W.0

右足を上げた糊。ベッドの足を蹴り付けるかに見えたそれが、まるで地面を踏むように踏み込んだ。
続けて左足、右足、左足。地面と平行に柱へ足を付ける。
避けられた拳はベッドの足に着弾。

「……相変わらずそんな真似が出来んのかテメエ……先祖は爬虫類か何かか?」

糊が持つ異能。四肢の末端から発する接着力によって、垂直の壁、そしてたとえ天井であっても自由自在に歩き回る。

「ふん、何度見ても頭の悪い能力だな貴様のそれは。限り有る資源を跡形も無く消失させるなど世界に対する侮辱も甚だしい」

糊の視線の先には、自分の右拳。
正確に言えば、それの命中によって柱に作り出された風穴だ。
『穴あけパンチ』、素材も何も関係無く、孔を打ち抜くことを可能とする拳。

「羨ましいか?受けても死ぬぞ気ぃつけろ―――!! 」

床を蹴り跳躍。腰を捻り右手を突き出す。
命中する寸前に身を引く糊。

「当たらなければどうという事は無いと気付けこの馬鹿が―――!! 」

振り返る。
その右手には、銀に輝く巨大な拳銃があった。
黒々と開いた銃口はまるで闇そのものを固めたようで。
足を肩幅に開き両手で銃把を握り体の正面へ。手本のような射撃姿勢。

虚無が咆哮した。

直撃。
文房具の中でも特に硬い、金属製の肩フレームが強烈に歪む。

呻きを押し殺し着地。襲い来る次弾を避けんと跳躍。柱を歩き頭上に移動する糊。
立て続けに響く銃声。放たれる三四五六七八九十連弾。
自分の能力は、拳を当てねば何の意味も無いものだ。
直上、身長の倍ほども上には届かない。
ならばまずは、

……引き摺り落とす!!

左の掌へ意識を集中。そこに開いた孔から弾き出す。
高密度に圧縮され弾丸と化したそれは、先程抉り取った木材だ。
穴あけパンチが高い貫徹力を発揮出来るのは、打ち抜いた部分をその身の裡に取り込むが故。

木材の弾丸が糊の腿、分厚いビニールの皮膚に食い込んだ。
失墜した糊が受身を取り離脱。
溢れ出す粘性の液体が、瞬く間に固まり傷を塞ぐ。

「……何だそれは答えろ爺」

傷によって乱れた呼吸。その合間からの問い掛け。

「ああ、こいつは見せてなかったなぁ。
 ―――切札は隠しとくもんだ。覚えとけ」

265 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:51:48 ID:gxF8Q8W.0

右肩の痛みを堪え、蓄えた全てを吐き出すように連射。
打ち落とさんと放たれる大口径弾。空中に舞う金色の薬莢。
八つの弾丸が二つの鉄弾と激突し運動エネルギーを相殺。
糊が十二発の装弾数を撃ち切った弾倉を交換。僅かな隙。
細かく刻むステップで一挙に距離を詰め、そして左拳を握り締め―――

―――放つ。足首から腰の捻りを通し加速した拳。

地面を転がって逃げる糊。置き去りにされた銃を喰い破る。

「―――逃がすかよ!! 」

爪先で地面を噛む。全身運動による拳技の連携。
右の直突き。肩が痛むが無視。

だが、その拳は停止する。
否、何かを―――不可視の壁を殴ったかのような手応えがあった。
危険を感じ飛び退る。刹那、

「……確かにな。
 良いことを言ったな。褒めてやる―――奥の手は隠してこその奥の手だ!! 」

一挙に距離を詰めてくる糊。そして翻るその左手。
直感。防御に掲げた左腕。強烈な衝撃―――斬撃、金属の皮膚が破られる。

理解した。

「そいつがテメエの奥の手って奴か……? 」

糊は、空気に触れれば固体化する。
ならば、それで武装することも可能だ。

恐らく空気と同等の屈折率を持った糊。それを剣か何かへ成形した武器。
……厄介な……!!
見えない武器、というのはそれだけで強い。間合いが把握出来ないからだ。

もう一撃、腕と手首の動きから斬撃のラインを見切り、避け切れないと判断。
バックステップ。柱に背がつくまで後退。だが、肩口を切り裂かんと迫る幽かな煌き。
……長え!?
理解、掌からの糊による生成ならば長さの調整など容易い。
右拳を振り上げライン上に割り込ませる。
衝撃、肩に激痛。だが拳に傷は無い。

「俺の拳も切れねえのか……随分と貧弱な奥の手だな、ええ? 」

剣身の半ばを打ち抜かれた刃が切断面から白濁する。
はっきりと視認できる刃は、幅広の西洋剣のそれ。

「貴様の拳が異常だと言わせてもらおうか爺……一体何で出来ている? 」

地面に投げ捨てられる剣。こちらに向けられる右手。
それが構えているのは、恐らく今の一瞬で再生成したのだろう長剣。
静止した状態で、そこにあると分かっていれば辛うじて見える。

「硬いってだけで充分だ。それ以外は俺が知った事じゃねえ―――!! 」

一気に片をつけてやる!!
地面を蹴り飛ばし加速――――出来ない。
手首、肘、肩、喉、胸、腹、腰、腿、膝、脛、足首―――全身が前から押し止められている。

「まさか、テメエ……」

失策だ。
銃を捨ててから、奴は一切右手を使っていなかった。
その意味、拘束の為の布石。

「……貴様の敗因は二つ。
 私の切り札―――その内一種類を見ただけで看破したと思い込んだこと。
 そして、私がわざわざ左手で剣を使っていたその理由に気付かなかったことだ」

糊の右手。その五指から伸びる輝き。

「……糸、か」

言った瞬間に右手が閃き、それが急激に引かれた。
柱へと。まるで磔刑の罪人のように縛り付けられる。

266 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:52:12 ID:gxF8Q8W.0



―――勝った、な。

だが気は抜かない。指先の感覚で全ての糸の状態を同時に確認する。
その数、実に四百五十八。
切れ掛かったものや狙った箇所から外れたものは即座に回収、再構成。
半年前から鍛錬を重ね、つい先日、どうにか実戦レベルにまで完成した技だ。

「け、この程度で勝ったと思ってんじゃねえだろうなあ?
 忘れんな。俺の左手は―――」

糸が十数本単位で一挙に撓む。
弾丸。この姿勢から撃てるとは予想外だが、この糸は極めて強靭。その程度で切れることはない。
奴の表情は驚愕を超え、諦観に達していた。

「――は、二つあるんだがな。言っても良いかよ? 」

「何……? 」

『何』が二つ―――だと?
その問いを押し潰す言葉。

「まず一つ。何で今すぐ止めを刺さねえ?」

「『疑問』が二つ―――か。冥土の土産だ答えてやる。
 そうだな……感傷、だ」

強敵を打破した喜びと、打破してしまったという虚無感。
その二つが釣り合っている。
だから―――この時間は無為そのものだ。

「二つ目、テメエは油断している。
 今、俺の左手について全く警戒してねえだろ?」

『疑問』ではない!?
猛烈な悪寒。一歩だけ後ずさる。

「何を……何を言っている貴様―――!? 」

なら何だ? 奴は何を話している―――!?

「知りてえか? なら教えてやんよ。
―――二つ、あるんだよ。

 テメエの―――――――――『敗因』は―――!!」

奴の左手が火を噴いた。
比喩ではない。尋常ではない衝撃と熱に耐え切れず、糸が悉く断ち切られる。

「火……私の銃弾か!!」

銃を壊される直前、私は弾倉の交換を行った。
銃弾がぎっしりと詰まったそれは、奴の体内に取り込まれていたのだろう。
弾頭を弾き出す為に必要な、炸薬と雷管も込みで。

だが、それでもこちらの有利は揺るがない。

懐に潜られたとしても、こちらには伸縮自在の武器があり、奴の左腕は既に限界。
至近距離での火薬の炸裂。指先には感覚すらあるまい。
そして強力な粘着力を持つ自分の掌、それに掴まれれば、外すことはほぼ不可能だ。回避不能の投げ技。
何より、彼我の距離は奴の踏み込みを以ってして二歩。それでは遅い。
不要な糸を選別、全て破棄し、左手の剣を防御に構える。
それだけの行動が出来る時間だ。
更にもう一手、張り巡らせた糸は蜘蛛の巣のように広がっている。
指先の操作によって一挙に跳ぶことを可能としている。

だから、それを行った。
右手の糸を一挙に切り離す。

だが―――左手を持ち上げるよりなお早く、顎に何かが叩き付けられる衝撃。

意識が飛んだ。
そして、額に打ち込まれた、それよりも遥かに強い一撃。
ビニールの皮膚がビニールの肉がビニールの骨がビニールの脳がビニールの眼球が削り取られる感覚と共に、私の意識は消失した。

ただ、強烈な敗北感だけを残して。

267 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:52:47 ID:gxF8Q8W.0



「馬鹿野郎が……!!」

吐き捨てる。
頭部をごっそりと削り取られた糊の死体に対して、だ。

何故、自分が攻撃を届かせる事が出来たのか。
簡単だ。

束縛が解けた瞬間、奴は後方に跳んでいた。
攻撃は届かない。何かを投擲しようにも、自分は素手が信条だ。

だが、掴み取れるものならあった。
激痛のみを発し続ける自分の左腕―――――高硬度の鉄塊が。

肩口に右拳を叩き込み、左の手首を掴み取り投擲。
全力の一投は、奴の顎に吸い込まれる様に直撃。

一挙に接近し、額を握った拳で打ち据えた。

「……何で、テメエは……」

後悔を言葉にせんとするも、カタチを得られないそれは、大気へと溶けて消え去った。

【穴あけパンチ】
 [状態]:左腕は肩口から欠落、疲労、虚無感、傷多数。
 [道具]:支給品一式、不明支給品
 [行動方針]
  1.虚無感だけ。悲しい、そして空しい。
  基本.殺し合いに乗るかどうかは決めていない

【のり】 死亡確認

268 ◆pIrIQ8gGz.:2007/03/10(土) 20:54:21 ID:gxF8Q8W.0
投下終了。
……空気読めよ、とかは言わないでくれ……

269名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/10(土) 20:56:27 ID:XoGIUdPM0
投下乙乙

ぱーんち!

270名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/10(土) 22:19:09 ID:aK9PZrHY0
投下乙!
熱い。何か熱いぞ。戦闘描写がカッコイイわ。
しかしのりは親子二代で負けちまったのか…穴あけパンチTueeeeee

271名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/11(日) 00:01:46 ID:01IkZAV20
GJ!
穴あけパンチものりもカッコいい。燃えて燃えて燃えた。
戦闘描写上手いなあ。

272名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/11(日) 14:27:49 ID:0qeWOmrEO
ぐは…ベッドの下、取られたー

273 ◆.j1MVMX65o:2007/03/13(火) 13:49:14 ID:yTjOOPtsO
すみません、ボールペンと朱を予約してた者ですが、一旦予約破棄させて頂きます。
朱と朱肉を勘違いしてた…orz
訂正中ではありますが、長々と拘束するのも申し訳ないので…。
では、失礼しました。

274名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/13(火) 14:00:54 ID:PeLsMDMU0
ブン ブン 文房具ー
朝は画鋲で 感電 電
たのしいなー たのしいなー
書き手にゃ予ぉ約も 期限もなんにも無い!

じーっくり考えて投下すれば良いぜ

275名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/15(木) 17:00:16 ID:8235y0RA0
やはり無謀な企画だったのか

276名前がない。ただの名無しのようだ。:2007/03/16(金) 01:31:55 ID:Sk3JAXzIO
勢いだけだからな
今更だけど本編パロディとかの方が笑えると思った

あと予約後7日過ぎたら自動破棄でいいと思うよ
誰も書かないと思うけどネ!

277ななしがはがれました:2007/04/01(日) 17:15:32 ID:MvHxMuzsO
企画倒れ風味なのでage

278文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:01:01 ID:Hrn6CdLs0
ふと、光が差し込んだ。ほんのその一瞬の間に、画鋲の目の前の光景はがらりと変わってしまっていた。
今まで一緒に居た、理科のノートはもちろんいる。だが、場所が違うのだ。すぐ近くには……ケンちゃんの亡骸。
そしてその周りには、互いに殺し合えと命じられ、散り散りとなっていた文房具たちが集っていたのだ。。
だが、かれらもまたきょとんとしている。彼らもまた、自分達がなぜこの場に集ったのか、理解出来ていないのだろう。
「……あ、あの……これは一体、どうなっているんですか?」
「分かるものか! ……ありえない……こんな一瞬で、また全員が集うなんて!」
ノートは何やら焦っていたようだ。彼女の計画にまるでないこの状況が、そうさせているのだろう。

「――久しぶりだな、君達――実に2ヶ月以上ぶりといった所かな?」

その時だった。ほんの数時間前、どこかから聞こえてきた声が……感電の神の声が、響き渡る。
その反応は様々だ。ある者は怯え、ある者は怒号を発した。ただ……2ヶ月も経ってないだろうとは誰もが思ったが。
「いやいや、まさかこれほど長きに渡って戦いが続くとは思わなかった。そこで君達には、すぐにでも決着を着けて貰おうとね。
 さすがにスタンドやら道具やらを使われたら長引きそうだから、その辺は全部没収させて貰った。
 あと、まだ登場していないキャラもいる位だし、ハンデにならないようロワ中のケガは全快させておいた。
 死んだ奴はさすがに生き返らせられないが、まあ蒼い子もヒナもダメだった訳だし。最後くらいガチバトルで頼む」
感電の神は咳払いした後、この場の全ての文房具達を殺気立たせるような事を言い放つ。
「ここまでに死んだのは、僅か5名……多くの予約も消えて行った。そして、実に2ヶ月以上もレスが無かった……
 その間にも新たなロワは次々と芽生え、最近はこのしたらばにも書き手ロワが……おっと、おしゃべりが過ぎたな」
感電の神は更に激しく咳払いした後、急に語気を強め始めた。
「とにかく、君達の大事なケンちゃんを蘇らせるには、戦え! 今すぐに!
 最後の一人が誕生すれば、その時はケンちゃんを生き返らせてあげよう!
 さあ、早く戦え! 現実時間だったらとっくにケンちゃんは白骨化している所なんだぞ! さあ!」
その言葉を最後に、感電の神からの声が聞こえる事は無かった。
……決して、たった今から始まった殺し合いに、声が掻き消された訳ではなく。

【場所:ケンちゃんの傍】
【生存する全ての文房具は全快し、武器・スタンド等の特殊能力は没収されました】

279文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:01:34 ID:Hrn6CdLs0
彼らの戦いは惨烈を極めた。もはや、文房具としての死が繰り広げられるばかりなのだ。

シャープペンシルの芯が、はさみによって木っ端微塵に斬り砕かれる。
それを見て号泣しているシャープペンシルの口に修正ペンがその液を流し込み、使い物にならなくして窒息死させる。
テープを定規に叩ききられて死んだ修正テープ。コンパスに突き刺され、ひびが入った所を雲形定規に叩き割られた下敷き。
そのコンパスと雲形定規も互いに殺し合いを始め、生き残ったのは、先端が欠けた雲形定規を刺し続けるコンパスだった。
三色ボールペンに突き飛ばされ、蓋が外れて中身をぶちまけて逝った万年筆のインク。
相方の死も知らず分度器を塗り潰し殺した万年筆も、やがてインクが切れて果てた。
三色ボールペンと四色ボールペンが、互いに体をぶつけ合い続ける。
緑色を持つ自分の方が、赤青黒の三色しかない三食ボールペンより優れると笑った四色ボールペンは、しかし液漏れで自滅した。
戦いに勝った三食ボールペンも、次に単色だと見下していたボールペンから突き刺され、同じように液漏れを起こして死んだ。
毛先にボンドをつけられ、当然死の転帰をとった毛筆。しかしその木工ボンドも、穴あけパンチに穴を空けられボンドが溢れて逝った。
そのボンドの遺体目掛け投げ付けられ、蓋を開けたまま突っ込んだ朱も死んだ。
それを見て笑っていたねりけしは、隠れ潜んでいた色鉛筆に消しゴムのカスを混ぜられ、ねりけしとしての粘度を保てず果てる。消しゴムのカスも同じ事だった。
色鉛筆の芯を体に詰められた鉛筆削りも逝った。今まで自分達を磨いてくれた鉛筆削りを殺した事に怒った鉛筆は、色鉛筆の脆い芯を内部から叩き折る。
自分に芯は無いから関係無いと笑ったクーピーは、重量のある算盤に潰されバラバラにされた。
だがその算盤も完全無欠ではない。ケンちゃんの使用は荒く、ツマミの部分に脆くなった場所があったのだ。
体格ではいい勝負の筆箱は、迷わずそこに体当たりをした。たった一つのツマミが弾けただけだが、算盤は文具としての命を終えた。
全ての文具たちの母艦でもあった筆箱は、しかしこのバトルロワイアルでは格好の的だった。
小回りが利くマジックペンやクレヨンが、もう二度と取れないであろうラクガキをあちこちに行い、汚していく。
ついに使うに耐えない程よごされ……文具として使い物にならなくなりかけた筆箱はしかし、マジックペンのキャップを弾いた。
これまでの執拗な攻撃が祟り、やがてマジックペンが先端をこすりつけても何もつかなくなった。
その瞬間が彼の死であり、それに焦ったクレヨンもまた、筆箱の重量に叩き折られて死んだ。
そして……その筆箱も死んだ。最後に塗り潰して殺したのは、今まで隠れていたクレパスだったが。
消しゴムの体を定規が両断する。しかしその直後、今度は定規の体を穴あけパンチが真ん中から砕いた。
二度目の対決で今度は判子を全て塗り潰し殺した修正ペンは更に三角定規の文字も塗り潰し死に追いやった。
しかしそこで液が切れ、修正ペンもまた死んだ。液体系文具達が長期戦に弱い事は、これで理解して頂けた事だろう。

280文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:02:08 ID:Hrn6CdLs0
たったこれだけのレス……もとい時間で、仲間だった大勢の文房具達の残骸が積み重ねられていく。
それを画鋲は、ただ泣き叫んで目を逸らそうとする事しか出来ない。
しかし、その横のノートは違った。彼は嬉々として戦いの状況を記録し続けていく。
「は、はは……素晴らしい! おおっ、穴あけパンチを斬ろうとしたはさみが逆に関節が外れて死んだ!
 安物なのに、無理をしようとするから……ははは! 考えたな鉛筆! 死んだ木工ボンドの体液を穴あけパンチの関節に流して殺すとは!」
「もうやめてよ! 何で戦うの!? 何で殺すの!?」
冷静なノートの言葉が、戦いを続ける仲間達の姿が耐え切れず、ついに画鋲は涙を溢れさせた。
「……何を泣く必要があるの? 使われる事も少ないくせに、やたらケンちゃんを見てたあなたが」
そんな画鋲の前に現れたのは……ホッチキスだった。
それを見るや、ノートは血相を変えて引き下がる。彼女は分かっていたのだ。文房具の力関係。ホッチキスとノート、どちらが勝つか……
「い……嫌ぁぁぁぁ! 私はただ、全てを記録したくて……」
「黙りな! んな物、二度と開けなくしてやんよ!」
バチン! バチン! 爆音と共にノートは全身をホッチキスに止められ、身動きすら取れなくなった。
芯さえ外せば、辛うじて使える……そんな虫の息状態で生きていたノートだったが、そこに現れたボールペンが止めを刺す。
「はは! いいざまだね、ノート……ケンちゃんを生き返らせるのは私だ! あんたは国語にでもなってろ!」
体を横にずらす事すら出来ず、ボールペンはノートの理科と書かれた部分は何度も何度も塗り潰した。
消しゴムで消せない。修正ペンを使ったって、みっともない跡は永遠に消えない……この瞬間、ノートもまた果てた。
「ねえ、やめてよ……どうしてこんな事するの!? もういいじゃない!」
そんなノートの死を信じられず、画鋲は泣き続ける。
「何を言っているの? 貴女はケンちゃんが生き返らなくてもいいの?」
体のあちこちにテープを巻かれたコンパスが、穴だらけになった鉛筆を捨てて三者の間に割って入った。
その後ろにはテープを全て切られて死んだセロハンテープと、彼に幾重にも巻きつけられ死んだクレパスが転がっている。
「そうよ、ケンちゃんは生き返って……私だけを愛してくれるの」
ホッチキスも笑い、画鋲の方を見る。それに続くように、ボールペンもケタケタと笑い始めた。
気付けば残りは、たったの4人になっていたのだ。
そして、この戦いはクライマックスを迎える。

281文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:03:26 ID:Hrn6CdLs0
鋼の肉体に芯を飛び道具としても使えるホッチキスが、まずこの場を支配した。
牽制で芯を飛ばし、怯んだ所を一気に噛み付く……しかし、残った者達も只者ではない。
ボールペンはグリップ部分こそ被弾したが、それでも文具としての命を失う程のダメージではなかった。
コンパスは至って涼しげに受け流したし、誰よりも弱弱しく振舞っていた画鋲でさえも……全身の強度は、かなりのものだった。
「なっ……何よ何よ何よ! 何で効かないのよ!? なんっ……!?」
ここでホッチキスは気付いた。他の文具たちと同じように、残弾……彼女の場合、ホッチキスの芯が底をついたのだ。
シャープペンシルや万年筆と違い、残弾の補充の当てなど無かった彼女にとって、芯が切れる事、それは……
「いっ……嫌ぁぁぁぁぁ! 嘘! 嘘! 私がいなきゃ、ケンちゃん学校のプリントバラバラにしちゃう! 私が……」
最後までケンちゃんを気にかけたホッチキスの最期は、同じくケンちゃんを想う画鋲の心を打った。
だが、他の二人は何も気にしなかったらしい。コンパスとボールペンは互いに突き合い、そして、ボールペンの先端が砕け散った。
「ふ、ふふふはははははははは!」
体に巻きついたテープを風に泳がせ、コンパスは高らかに笑った。そう、生き残りは、これでたったの二人なのだ。
「分かってるわよね、画鋲! この私の針は……裁縫箱のマチ針なんぞより遥かに堅くて太いのよ! 私が一番なのよ!」
銀色に輝く針先を自慢気に画鋲へと向け、彼女は慌てて自分の針を隠した。
太さ、強度……その全てにおいて彼女に劣っているのは、明らかなのだから。
「……そうよ、他の皆はまた買って貰いなさいよ。でも、私はいつまでも一緒よ……ケンちゃんが中学、高校、大学へ行っても……
 ……いえ、ケンちゃんならきっと、将来は大きな会社にだって入れるわ! そこで設計とかの仕事をする時にも、私が活躍するの……
 ケンちゃん、会社の人に言われるの。『このコンパス、古いねぇ。いつから使ってるの?』って! そうよ、私とケンちゃんの絆は、永遠にだって……」
うっとりとした顔をふと引き締め、コンパスは画鋲に向かって飛び掛った。
「……あんたなんて、代わりはいくらでもいるわ! 使い捨ての消耗品! おすもうさんが踏んだって気付かれない!
 でも私は違う! 私は鉛筆の芯さえ代えてくれればいつまでも使えるわ! 私がケンちゃんとずっと一緒に居るのよ!」
頭部でコンパスの針を受け止め、軽く一部が凹んだ事に画鋲は気づいた。
だが、その顔に悲しみはない。……彼女は、先のコンパスの言葉で気付いたのだ。
――自分もケンちゃんが大好きだと。彼とずっと一緒に居たいと。
追い詰められた彼女は、一番強い気持ちでしか行動できなかった。
他の理性など、もはら無意味。画鋲は奇声を上げ、コンパスの攻撃を掻い潜る。
「何を、今更!」
画鋲の針がコンパスに刺さったが、しかしそれは彼女の黒い塗装を僅かに剥ぐだけで終わった。
「無駄よ! あんたの力じゃ、カレンダー一つ引っ掛けるだけでやっとじゃない!」
コンパスは笑ったが、しかし彼女は気付かなかった。彼女より遥かに小さい画鋲が、その攻撃の後どこに消えたのかを。
「ちっ……ちょこまか、と……!?」
不意に、全身の力が抜けるのをコンパスは感じた。この異常なまでの脱力感、そして猛烈な眠さ……
「……死ぬ、の……私、が……!?」
人間で言えば、心臓を抉られたといった所だろうか。薄れ行く意識の中、コンパスは悟った。
画鋲は……彼女は、コンパスの中でも唯一脆い、鉛筆の芯部分を砕いたのだ。
針だけのコンパスなど、もはやただの凶器でしかない。それは、コンパスそのものである彼女が誰よりも分かっていた。
「……ええ、けんちゃんはこどものころからさんすうがとくいで……わた、しが……いつもきれいなえんをかくのをてつだって……」
だが、何故かコンパスは穏やかだった。これで、少なくともケンちゃんは生き返るのだから。
その隣に自分はいなくても、きっとケンちゃんは立派な大人になってくれる。
その光景を想像して、コンパスは笑みすら浮かべて逝った。

282文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:04:02 ID:Hrn6CdLs0
【シャープペンシルの芯:死亡確認】
【シャープペンシル:死亡確認】
【修正テープ:死亡確認】
【下敷き:死亡確認】
【雲形定規:死亡確認】
【万年筆のインク:死亡確認】
【分度器:死亡確認】
【万年筆:死亡確認】
【四色ボールペン:死亡確認】
【三色ボールペン:死亡確認】
【毛筆:死亡確認】
【木工ボンド:死亡確認】
【朱:死亡確認】
【ねりけし:死亡確認】
【消しゴムのカス:死亡確認】
【鉛筆削り:死亡確認】
【色鉛筆:死亡確認】
【クーピー:死亡確認】
【算盤:死亡確認】
【マジックペン:死亡確認】
【クレヨン:死亡確認】
【筆箱:死亡確認】
【消しゴム:死亡確認】
【定規:死亡確認】
【判子:死亡確認】
【三角定規:死亡確認】
【修正ペン:死亡確認】
【はさみ:死亡確認】
【穴あけパンチ:死亡確認】
【ノート:死亡確認】
【鉛筆:死亡確認】
【セロハンテープ:死亡確認】
【クレパス:死亡確認】
【ホッチキス:死亡確認】
【ボールペン:死亡確認】
【コンパス:死亡確認】


【優勝:画鋲】

283文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:04:45 ID:Hrn6CdLs0
「見事だった、画鋲よ! 君こそキング……いや、クイーン・オブ・文房具だ!」
突如鳴り響いた感電の神の声も、今の画鋲には右耳から左耳へとするりと抜けていく。
彼女はあまりにも疲れていた。戦いが、そして死んでいった全ての者達の死体を見た事が。
「はは……さすがにリアルで私を感電させただけ……いや、まあいい。
 それよりも画鋲よ、本当に見事だったぞ! 約束だ、ケンちゃんを生き返らせてあげよう!」
「……生き返る? ケンちゃんが?」
そんな魅力的な言葉ですら、今の画鋲にははっきりと耳に入っては来なかった。
コンパスに突かれ、凹んだ部分が今になって疼き始める。
だが、それでも画鋲は笑った。だって、ケンちゃんがこれで帰ってくるのだから――


ケンちゃんは帰ってきました。
……正確に言えば、時間が戻ったのです。あの日、ケンちゃんが倒れたあの瞬間に……
ケンちゃんのお母さんがブレーカーを上げ、大急ぎて部屋の中に入ってきました。
でも、ここからの景色が前に見た物と違います。ケンちゃんは、あっと言う間に目を覚ましたのです!
「お、お母さん?」
「もう、バカ! 何危ない遊びをしてるのよ! 死んじゃったかも知れないのよ!」
お母さんは泣いていました。当然でしょう。だって、私も泣いているのですから……
そういえば、私はカレンダーの傍にいました。あの日、ケンちゃんが倒れたのを見届けた場所で。
でも、違ったのは……私以外の全ての文房具達でした。
「……ちょっとあんた、何バカな遊びをやってたの!? せっかくの道具をメチャクチャに壊して!」
「え? え? ちょっと待ってよ、僕ピンセットで遊んでただけだよ!?」
「何言ってるの! 一杯壊してるじゃないの! 明日の学校どうするの!? 
 ……ああ、もう! 仕方ないから今からコンビニでいりそうな物を買いに行くわよ!」
「えっ、本当!? じゃあガリガリ君も買って!」
「何言ってるの! あんたは今月お小遣い抜きよ! ほら、早く支度なさい!」
「えー!? 待ってよ、本当にボク何も知らないんだよー!」
……お母さんは、だんだん涙が薄れてきたせいか、逆に怒り出してしまいました。
それを見てびくびくしながら、ケンちゃんがお気に入りのシャツを着ていきます。
そして、何でだろうと何度も呟きながら、足元に転がっていた文房具を掻き集め、ゴミ箱に捨てました。

284文房具マスター画鋲(完結編):2007/06/04(月) 00:05:19 ID:Hrn6CdLs0
ケンちゃんが出て行って、部屋には静けさが帰ってきました。
他の文房具の皆は居なくて、ここに居るのは本当に私だけ。でも、何故でしょう。そんなに悲しくありません。
だって、ケンちゃんがいてくれるから。ケンちゃんは今度こそ帰ってきてくれるから。

私は画鋲。ちょっと頭が凹んでいるけど、この中で一番の文房具。
次にケンちゃんが触れてくれるのは、また年が明けてから1週間後くらいかな?
大丈夫、それまでは絶対にカレンダーを落とさないから。
前はごめんなさい。私がつい力を抜いてカレンダーを夜中に落として、ケンちゃん怖がって泣いちゃったもんね。
ちょうど映画館でリングを観に行った後だったもんね。あの時は本当にごめんね。
これからはもっと頑張るから。私、あなたの為に頑張るから。
そして、あなたの為に死んで行った他の文房具の分まで、どうか新しい文房具達も可愛がってあげてね。
皆だって、あなたの事が大好きだから。
あなたが一生懸命勉強して、お友達と笑って、遊んでくれる事が、私達の何よりの望みだから。

そして、死んで行った皆も、安心して眠ってね。
皆がケンちゃんの事大好きだったって、決して私は忘れないから。

どうか、ケンちゃんが大きくなるまで、ずっと使ってもらえますように。



【文房具ロワイヤル〜and a thumbtack the great stationery〜:完】

285 ◆aJyRAwyrfI:2007/06/04(月) 00:07:38 ID:Hrn6CdLs0
今までで一番殺したw
どうでもいいが、本当にガチバトルだとマジでコンパス強すぎ。
小学校時代のコンパスが今も俺使ってるくらい。
まあ、金属系は軒並み強いとは思うが。

286この名無しには、自分が正しいと信じる夢がある!:2007/06/04(月) 00:27:02 ID:VwnBu4eY0
>>285
超GJ!w
文房具が次々と倒れていく場面は真面目に上手いw
画鋲ちゃんよく頑張ったね……最後の方で感動した
良い最終回でした

287この名無しには、自分が正しいと信じる夢がある!:2007/06/04(月) 01:46:43 ID:movWSGW2O
マジで乙なんだが…
それ以外に言いようない
そしてGJ

288この名無しには、自分が正しいと信じる夢がある!:2007/06/04(月) 14:38:33 ID:uaBK43fE0
GJ、完結させてくれてありがとう…。
それと、すまんと言わせてくれ。

289この名無しには、自分が正しいと信じる夢がある!:2007/06/04(月) 15:09:07 ID:FKA0KlHI0
GJ
えらいクオリティだった。

290この名無しには、自分が正しいと信じる夢がある!:2007/06/04(月) 17:35:05 ID:nV7cjjyM0
超絶GJ。

291今日の私は阿修羅すら凌駕する名無しだ!:2008/10/19(日) 00:18:47 ID:zmdhUfB60
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292無念:無念
無念

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298無念:無念
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299ドランゴ引換券:2009/09/10(木) 17:55:11 ID:NhMttxo20
てす

300 ◆6/WWxs9O1s:2009/09/16(水) 23:44:40 ID:0gr/Tgoo0
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