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【◆YOS786lFWw】聖母教会【◆cUKhZ561K6】
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◆YOS786lFWwと◆cUKhZ561K6の場所だから、第三者の書き込みは遠慮してね〜。
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(聖母教会の大聖堂。もう一つの都市とも呼べるくらいに発展している場所)
(この大聖堂から出る事が無くても、一生暮らす事が出来ると言われている)
(多くの愛を広めると共に世界をよりよい方向へ進ませる事を活動目的としているが、その中の一つに悪魔教団の制圧も含まれている)
(昨日行われた生贄として扱われていた子の救出、そして悪魔教団自体の制圧)
(幾つかのイレギュラーも生じたけれど、結果として大きな被害を出さずに任務を終える事が出来た)
(救出した子については今はメルが中心となってケアを施している訳だけど……)
(少なくとも、あの子自身も大きな怪我や流れ弾が当たったという事は無いとの話だ)
(本当はボクが昨日一日付きっ切りで居る事が出来れば良かったけれど、身を挺して守った事もあり、その検査だなんだで叶わず)
(更に言えば、教団制圧時の状況報告を纏めなきゃいけない事もあって長い間一緒に居てあげる事が出来なかった)
(今日はその分、一緒に居るつもり。でも、その前に「マザー」に昨日できなかった報告をしなきゃいけないよね)
(ボクが個人で相談したい事もあるし)
――マザー、入っても良い?
(右手にマザー用のお土産を持ったビニール袋を提げつつ、執務室の扉を数回のノックした後、その先に居るマザーへと声を掛ける)
(入室の許可が出たと同時に入って、後ろ手でドアを閉める訳だけど……)
(その時に、マザーへニコリと笑みを向けて)
お疲れ様、マザー
昨日はお互いに大変だったね〜……どんな任務も簡単って事は無いけど、昨日は一際キツかった気がするよ……
あ、これ。マザーへの差し入れ……と、ボク用の飲み物
ミルクティー、平気だったっけ?
(早速報告に入る前に、ぎゅーっとマザーに抱き着いて元気の補充)
(ボクにとっては本当のお母さんにも思える位に優しくて大事な人だから、こうして甘えているだけで疲れも和らぐ気がする)
(少しの間だけそんな風に甘えた後、ビニール袋の中から取り出したのは2つの蓋付きカップだった)
(中身は聖母教会が出している物でも人気の一つである銘柄)
(味が良い事は当然だけど、カフェインが少なくて、夜でも気軽に飲めるのが人気の理由の一つだとか)
(その内の一つをマザーへと差し出しながら、首を傾げて見せた)
(本質はミルクティーに対する問いかけへの答え、よりも)
(既に上がった報告の他に確認したい事や聞きたい事があるなら、先に確認してしまおうという考えもあっての事)
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【大体こんな感じで大丈夫かな?】
【世界観とかを入れようとしたけど、最初から一気に詰め込んでもな〜……と思って結構あっさりにしちゃった!】
【あ、スレも作ってロールも始まった事だし、返信頻度は前よりも少しだけ落ちるかも?】
【ロールの設定やキャラの詰めたい事なんかも気軽に話していこ〜】
【改めて、よろしくね〜♪】
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【スレ立てと書き出しをありがとうございます】
【こちらこそ、よろしくお願いしますね】
【諸々についても承知いたしました】
【書き出しなのですが、ちょっとビニール袋と飲み物のお土産のところが】
【威力部門の報告シーンについてはそぐわないかな、と感じてしまいまして……】
【そちらを抜いた形で返信を作成してもよろしいでしょうか?】
【初手からこんなレスですみません……】
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【その辺りは好きにしちゃって大丈夫だよ〜】
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【ありがとうございます】
【もうひとつ、質問になるのですが、悪魔教団制圧の際に】
【生贄の子は保護している報告書自体は受け取っている認識で大丈夫でしょうか?】
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【今回のロールは翌日に行われているから、既に伝わっていると考えて大丈夫じゃないかな】
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>>2
これでようやく、一つ大きな案件が片付いたわね
聖なるかな、神よ、天使よ、ご加護に感謝いたします
(その執務室の主は、来客が訪れる少し前)
(執務室の壁面の一角を占めるコルクボードの前で)
(一枚のメモと写真を、コルクボードから取り外して安堵の息を零した)
(そうしてから略式の聖印を切ると、教会を守護する神と天使にまず、祈りを捧げた)
そして、頑張ってくれたあの子たちにも感謝を
部隊の死傷者は0、本当によかった
(コルクボードから外したメモと写真を、胸に抱えた封筒にしまうと)
(封筒内の書類に名を連ねている、今回の悪魔教団制圧任務に従事してくれた)
(制圧部隊の面々へと感謝を捧げ、封筒をそっと抱きしめる)
(品を損なわない程度に装飾が施された尼僧服は、柔らかな肢体の曲線に沿って)
(美しい彼女のボディラインを淑やかに強調しているが)
(その中でもひときわ豊かな胸元に押し付けられ、封筒が丸くたわむ)
(彼女としては、自らが愛する娘たち……たとえ血の繋がりはなくとも)
(同じ教えと法を掲げるシスターたちを、本物の娘のように可愛がり)
(慈しむ彼女にとっては、死傷者0という数字は大きな喜びを覚えるものだった)
(本当は書類に名のある全員を一人一人、抱擁して回りたいのだが)
(忙しい身の上であるため、それも叶わない)
(書類を抱きしめるのはせめてもの慰みで……秘書官からは)
(「書類が曲がるのでやめてください」とよく小言を言われていた)
(伝統ある聖母教会)
(聖母と神々、天使たちから伝えられた法と秩序を司る教会の教えの中でも)
(法を破り、他者を陥れ、その尊厳を穢し、踏み躙る悪魔信奉者たちへと)
(剣と盾と奇跡、現代では銃弾を以て天罰を下す異端審問部にあって)
(武装シスターたちを束ねる立場である教母、マザーの位につく彼女は)
(そうとは見えないほどに優しく甘やかで愛情深かった)
(他教区の同部門のマザーたちからは)
(「荒事もある部署でそれでは貴女の神経が参ってしまう」と遠回しに窘められることもある)
(事実、度重なる死傷者を目の当たりにし続け、心が参ってしまい、職を辞す者も多い地位だ)
(けれど彼女、マザー・ライラは今のところ、その素振りもみせず)
(児童を教育する初等・中等教育部門のマザーや、あるいはそれよりもう少し上の年齢)
(思春期に入った少年少女たちの性的な悩みを受け止め、時に性の手ほどきを行う)
(正愛部門のマザーのように、どのシスターたちにも優しく、時に艷やかに接していた)
(書類を抱くのをやめ、コルクボードから離れた彼女は)
(いざという時の武装である銃器、剣)
(そして盾が掛かった武装祭壇を通り過ぎて、自らの執務机へと戻る)
(抱いていた書類を机に戻せば、その隣には朝一番で届けられた教団制圧の報告書と)
(その際に保護された、ある悪魔憑きの医療記録もあった)
(悪魔教団側の死傷者、そして生贄の少女について文字で綴られた書類を指先でなぞり)
(彼女は道を惑わされた、あるいは多くの道を惑わしてきた者たちのために祈った)
聖なるかな
神よ、天使よ
迷えるかの者らの魂にやすらぎを
(彼女は最後に、教えの、そして社会の敵である者たちの冥福のため)
(あるいはその前途に祝福のあらんことを、自らの信じる神と天使のために祈った)
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>>2
あら、もう時間なのね
ええ、入っていらっしゃい
(そうしていると、執務室の防火防弾扉の上部に備え付けられた監視カメラから)
(来客者の映像が執務机のPCモニターの一つに届く)
(昨日、悪魔教団討伐の為に活躍してくれた異端審問部きってのエース)
(「祝福の子」シスター・カトレアの来客時間だった)
(丁度、立ち上がっていたマザー・ライラはそのまま扉の前まで移動し)
(普段は隠されている扉に備えられた小さなスライドをずらして)
(ドアレンズ越しに、来客の姿を確認してから扉のロックを解除する)
(監視カメラ映像が細工をされていることも考慮しての)
(非常にアナログな、聖別されたドアレンズでの目視確認だった)
(扉のロックを開ける前に、教団制圧のための大立ち回りを演じた後)
(検査に報告書の作成と奮闘しても、普段の明るく溌剌とした様子のままの彼女に)
(活力を貰った教母は、にこりと微笑みを深くする)
おかえりなさい、シスター・カトレア
昨日はご苦労さまでした
(「おかえりなさい」)
(その一言は、自らの麾下が教団制圧の任務から帰還した際の彼女の定番の挨拶だった)
(浮かべる笑みは、本当の母親のように優しく深い)
(自然に自らの胸へと歩み寄ってくるカトレアを、両手を広げて迎え入れ)
(柔らかく豊かな肢体で抱きとめ、抱き寄せ、抱擁する)
(二人の間で豊かな胸が潰れ合うが、性愛を感じさせる雰囲気は微塵もなかった)
ええ
霊障防壁を貫通されてしまったんですってね
貴女がいなければ、どうなっていたことか……
本当にありがとう、シスター・カトレア
貴女と、貴女を守護してくださる天使様にあらためて感謝を
(報告書に記されていた項目には既に目を通しており)
(悪魔教団制圧の中でも、もっとも、彼女たちが心的疲労を感じた部分を察して口に出す)
(一歩間違えれば、殺す必要のなかった少女を殺してしまっていたかもしれない)
(味方であるカトレアを傷つけてしまっていたかもしれない)
(そんな心的外傷を負うところだったシスターたち)
(威力部門の誇る防備を突破されて悪魔の霊障にさらされてしまったことも)
(以降の任務に対する不安や信仰の揺らぎを生んではいるだろう)
(それを未然に防いでくれたのはシスター・カトレアだが)
(彼女とて、シスターたち、そして生贄の少女の命を双肩に背負い)
(間一髪で救出という、心的重圧のある立場ではあったのだ)
(そのシスター・カトレアの想いを推し量って)
(ライラはいつもよりも深く、強く。抱擁を求めるカトレアを優しく抱きとめた)
(抱擁を解く際には、左右の頬を触れ合わせ)
(頬のふれあいが終われば、小さくカトレアの頬にいたわりのキスを落として)
(地位だけでなく、その優しさでマザーと呼び慕われる女性は離れる)
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>>2
それじゃあ、報告事をすませてしまいましょうか
……貴女の個人的なお願いは、その後に聞かせていただくわ
(カトレアから離れて執務机に戻り、席につくと、異端審問部のマザーとして)
(シスターに報告を促した。柔らかい雰囲気はそのままだが、その中に一本)
(芯が通った、「上司」としての顔がそこにはあった)
(椅子を勧めないのも、上司と部下という立場を明確化するためだ)
(彼女の場合、こういう小さな積み重ねがないと下との距離が近くなりすぎてしまう)
(もっとも、カトレアの心中を先程のハグで見抜いたのか)
(最後に、ちいさなウインクを添えることは忘れなかったが)
(既に報告書で確認されている事項についての再確認は必要なかった)
(女性への強い興奮作用と依存性のある「魔薬」を精製している)
(さる武装カルト悪魔教団の内偵が完了)
(規模・武装ともに判明した時点で制圧の為に部隊を派遣)
(想定された規模に対して、部隊がほぼ無傷で制圧できる戦力が投入され)
(制圧自体はほぼほぼ、想定通りの結果に終わり)
(唯一の誤算となったのは、教団施設の最奥に立て籠もった教団中枢一派の抵抗だった)
(悪魔の憑依先となる依代の少女、仮契約者に対して「魔薬」精製のための小規模な憑依ではなく)
(殆ど悪魔の降臨に近い大規模な憑依が行われ、その霊障を最大限に顕現させての抵抗が行われた)
(対する聖母教会は十分すぎるほどの霊障防壁装備で制圧に臨んでいたが)
(驚くべきことに、霊障は防壁を貫通し、武装シスターたちは霊障の齎す強制発情の中)
(脅威度の跳ね上がった依代の少女と教団中枢幹部の殺傷を決意し、震える指で引き金を引こうとする)
(シスター・カトレアが飛び込んでこなければ、物理的な干渉についてはさほどでもない依代の少女は)
(聖母教会特製の聖別された弾頭の散発的な一斉掃射で、教団員ともども蜂の巣にされていたことだろう)
(すべての制圧が完了した後、一度は殺傷判断を下した現場に対して)
(聖母教会の武装シスターたちの救世主であり、依代の少女に対する救い主でもあるカトレアの一存で)
(依代の少女は「保護」の処置がとられ、事件は終了したというのが報告書が届いている顛末だ)
(聖母教会は、命と愛を育み、慈しむ教えを持つ宗教である)
(苦渋の決断で幼子に引き金を引かなければいけないこともあるが)
(子供を率先して殺したいと思うシスターはいなかった)
では、シスター・カトレア
今回の事件で、あの子の保護、ならびに継続しての療養を推薦する理由を聞かせてくれるかしら
(それでも、引き金を引かなければならない時は、ある)
(悪魔に魂を深く深く侵食されてしまった人間は精神が壊れて、心まで悪魔に支配されてしまう)
(また、著しく保護や治療が困難な霊障、侵食を抱えている場合も同じくだった)
(聖母教会ですら手に余るということは)
(恐らくこの世界でその悪魔憑きを保護、収容出来る組織はないということだ)
(届かない手はある。だが、今回の場合はそうはならなかった)
(生贄の少女の医療記録や、秘跡部門による奇跡での検査が行われてはいるが)
(その時に現場に居て、その少女の命と生になんらかの光明を見出した人間の判断)
(生の言葉と体験を軽視する部門でもなかった)
(マザー・ライラは上位役職者としての表情で、やわらかく少女の言葉を待った)
【ふう、おまたせしてしまってごめんなさいね】
【長くなってしまったけれど、こちらの返信はこの通りよ】
【あらためてよろしくお願いね、シスター・カトレア】
【依代になったあの子についてだけれども】
【強力な霊障を展開しながらも苦しんでいた、とか】
【貴女を見つめながら生きたいと願った、とか】
【貴女の父であり母でもある天使様から啓示や天啓があった、とか】
【保護を判断した理由については、自由につけてちょうだいね】
【現場の子たちはそれに強硬な反対はしなかったし】
【他の子たちからも脅威度については誤審の可能性あり、と】
【報告があがっていると思ってくれてもかまいませんから】
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【ごめん、ちょっと自分でもビックリする位の難産だからもう少し時間が欲しいな!】
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【り、了解です】
【あの、返しにくいのでしたらこちらのレスを破棄にしますか?】
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【心配させない為の報告!】
【ちょっと仕事が忙しくなった事もあって、遅れちゃってごめんね】
【大体は作れたから、大丈夫そうかな。気を遣わせちゃったみたいでごめん】
【前半は大きく削って、3レス目に対しての返事になる……と、思う!】
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【了解です!】
【お待ちしていますね】
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(抱擁されている間は特に言葉を紡ぐことも無かった)
(弱音も強がりも言わず、ただその体温を感じ取るのみである)
(――正確には、言葉を発さずともマザーは全部を理解しているとの信頼感から、何も言わない)
(彼女が自分を愛してくれている様に、自分もまたマザーの事を愛している)
(時には言葉を発さない方がより伝わる事もあるが、正にそれが今)
(マザーに顔が見えないこの時だけは、母に甘える子の表情を浮かべていた)
(別に普段からその表情を見せない訳でも無いのだが……この後の事を考えれば、お互いにある程度の距離感を維持する事が大切だと思ったから)
(ただ、抱擁が終わって再び視線が交差した時。「気持ちを汲んでくれてありがとう」と、そんな意を込めた笑みだけを少し見せて)
(「個人的なお願い」についての言葉に対して、今は反応を返さない)
(本当は少しでも反応したい、けど……少しでは済まない事は自覚しているから)
(TPOを弁える事は大切だ。今此処で言葉を返せば、報告にも少し支障が出る)
(少し軽い性格、と自負しているが故の節制)
(代わりに少しだけ小さく息を吸い、背を正したなら)
確かに「あの子」は霊障を展開して、シスター達も危険な状態にありました
でも、ボクからして見ると「あの子」は望んで霊障を引き起こした様には到底見えませんでした
――まるで力の制御が出来ず、苦しんでいる様な……勝手に防衛本能が働いて、傷付けたく無くても能力を発動してしまう様な状態にしか見えなかったんです
(それが、第一印象。変に取り繕う事もせず、ただ思ったままの事を述べた)
(考えてみれば、最初から危害を加える予定ならもっと効率的な手段は幾つもあった筈だ)
(でも、実際はあの土壇場になってから起きた事で、そこにあの少女の意志が関わっているとは到底思えない)
(全部が計画的な行動なら、きっとボクの救助も間に合わなかったけど……現実では、ちゃんと助ける事が出来ている)
(そこで、報告して居ながら今更思うのは「あの子」の名前)
(メルなら知って居るかな?などと余計な事を考えつつ、一度言葉を区切り)
それに、怯えたようにも見えていたし……助けを求める様にも見えた
そんな子を見たら考えるよりも先に動いちゃったから、シスター達にも悪い事をしたと思うけど……
望まないのに悪魔に憑かれ、教団に道具として扱われて今まで自分の人生を歩めなかった子がいる
……だから、悪魔を払って初めて「あの子」の人生を自分で歩ませてあげる必要があると思う
折角産まれたからには、誰にだって人を愛する権利はあるし、愛される権利もある
……「あの子」は先ず、そのスタートラインを立たせてあげる必要がある
それがボクの推薦理由です
(ボクを撃ったシスター達には悪い事をしてしまったと未だに考えるけど)
(言葉の制止よりもトリガーを引く方が圧倒的に早いのだから、仕方なかった)
(撃たれても傷付かないと分かっているとしても……やっぱり、撃った側の衝撃や戸惑いは大きい筈だ)
(制圧後にメンタルケアをしたけど、近々もう一度ケアを行おうと思いつつ――)
(推薦理由は簡単なものだった)
(「魔薬」を作る為の道具としか見られなかった子を、人間として生かしてあげたい)
(教団の道具として生まれ、扱われ、死ぬ。そんな悲しい結末は絶対に変えてやりたい、と)
(愛を知らずに死んでいく。そんな子を、放っておける筈が無かった)
(理論的というよりも、感情の面が大きいが……それはカトレアの性格故だ、とマザーなら分かってくれるだろうか)
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【お待たせしてごめんね〜!】
【3レス目に対しての反応のみみたいな漢字になっちゃったけど……!】
【マザーへの個人的なお願い……えっちだ……!!】
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>>16
(滔々と紡がれる言葉は純朴で優しい)
(その言葉に耳を傾けるマザー・ライラの表情も、また、優しい)
(彼女が口にする言葉は、まさに聖母教会の基本理念そのものであり)
(「生きよ、愛し合え」の教えが根付いた理想だったからだ)
(聖母教会は愛なき子らに愛を与え、教え)
(そして、その愛を脈々と受け継ぐ組織であるのだから)
(マザーという上位の役職につけば、その理想が時に)
(現実の壁に阻まれてままならなくなることが幾度となくある)
(マザー・ライラはその辛さに耐える心の強さを持つが)
(だからと言って、それは傷つかないことと同意義ではなかった)
(歩みを進めるうちに、傍を離れてしまった理想)
(それがふとした時、まっすぐに傍で輝いていることがどれほどの喜びか)
(自然と、彼女の微笑みは深まった)
(またシスター・カトレアが述べているのは感情から出た言葉だが)
(同時に、悪魔教団との最前線に立ち、多くの悪魔憑依者を見てきた)
(稀代の「祝福の子」としての経験に裏打ちされた言葉でもあった)
ありがとう、シスター・カトレア
貴女のようなシスターが育ってくれていることを
あらためて、嬉しく思うわ
それに、あの現場にいて惨劇を止めてくれた貴女の見解も
他の子たちとの証言、内偵部門の取り調べと一致するわ
(マザー・ライラはカトレアを招くと、執務机を挟み)
(今回の事件の調書と報告書、その他数枚をカトレアへと差し出した)
(そこには話題の少女が居た部屋へ突入した突入チーム)
(カトレアがメンタルケアを行ったメンバーからの報告書もあり)
(どのメンバーも、事件後、冷静になって当時を振り返り)
(少女が魂を侵食する悪魔の力に苦しんでいるように見えたこと)
(突入時に他の悪魔教団幹部が、少女に力の行使を強いている様子であったこと)
(少女が、「逃げて」と告げていたことを思い出したことなどが綴られている)
(捕縛した悪魔教団員の自供からも、敢えて魂と悪魔を反発させることで)
(反動を利用して、霊障の効果を高める目的があったこと)
(自分たちに害意を抱いた際にも被害が少なくなるよう)
(極力他者を傷つけない洗脳教育が施されていたことが判明している)
(事件後の調書と報告書の下には、別の二枚の書類がある)
(一枚は件の少女を保護、療養していくための予算見積書だ)
(悪魔憑きの少女を救う為にかかる予算の概算が)
(衣食住、医療、奇跡、特別収容措置なども含めて概算が負えられている)
(通常よりも高額になるのは、それだけ、少女の症例の重さを感じさせた)
(これはカトレアに現実をつきつけるための書類、ではなく)
(マザーなりの教育の一環だった。上位役職になった際に留意しなければならない事項)
(その一例を少しずつ示すことで、カトレアに経験を積ませる為の一枚だった)
(その下の書類は、少女の保護・監察・療養についての承諾を求める書類であり)
(上位役職者のマザーについては、既に証印や署名が終わっている)
わたしたち
いいえ、聖母教会はあの子の保護、ならびに療養を断る理由はないわ
わたしたちの聖なる務めを果たしましょう
(予算を踏まえてなお、マザー・ライラは変わらぬ慈母の笑みで)
(「その書類にサインと証印をお願いね」と付け加える)
さて、それじゃあ、貴女の個人的なお願いを聞こうかしら
ちなみにデートのお願いなら、先にノーと言っておくわね
わたしも(デートの)予定が溜まっているのよ
(保護、継続療養の件の話題が終わると、マザーは別の書類が入った封筒を用意しつつ)
(いつもの軽口を交えながら、カトレア個人のお願いについて、確認の為に話題を回した)
(取り出された封筒の印字は「医療部門」と記されている)
(軽口を交えたのは、その資料と悪魔憑きの少女、医療部門の診察結果から)
(人生を奪われた少女の、その陰惨な境遇について、口にしなければならないことがあるからだろう)
(悪魔教団絡みで保護した、悪魔憑依者については毎度、ついて回る気の重くなる場面だった)
(さらりと、華やかなオフを想像させる一言を口にする笑顔にも、拭えない陰が指していた)
【ありがとう、シスター・カトレア】
【それじゃあ、わたしからの返信はこうさせてもらうわね】
【ふふ、そっちの「お願い」は、この事件のお仕事が片付いてからね?】
【「保護したあの子と一緒に暮らしたい」】
【その提案だと思ったから、こんな形で水を向けさせてもらうわね】
【その話を聞いて、医療部門のシスター・メルのところに】
【詳細な相談をしにいってもらう流れでどうかしら】
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>>18
(差し出された書類に連なった数字を見れば、心の内で少し驚きはするものの、言葉には出さず)
(続けて他の調書を軽く眺め、自分のソレと大きく離れた認識は無いのだと安堵する)
(サインと証印を手早く済ませてしまえば――そこに、タイミングよくマザーからの言葉)
(待ってました、とは流石に言わないが……親しみを込めた笑みを浮かべて)
それは残念。ボクだってマザーとデートしたかったんだけどなぁ……
(嘘じゃ無く、本音)
(皆がマザーを慕っている様に、ボクだってマザーの事が大好きだからデートと……そのまま一晩過ごしたかったけど)
(人気者に易々と予約を入れる事は困難らしい)
(そうなれば、お願いは一つ。薄々勘付かれている気もするけれど)
じゃあ、代わりにあの子と一緒に暮らしても良いかな
ボクの部屋も広くて寂しいしさ……あの子も一緒と一緒に居られるなら、その寂しさも埋められるかもって
(メルが来てくれる事もあるし、他のシスター達が来てくれることもある)
(エッチした子が帰った途端、待ってましたとばかりに入って来る後輩も居るけど、一緒に過ごすルームメイトはまだ居ない)
(寂しさを埋められるかも、という言葉は冗談じゃないけど……一番は、あの子自身が気がかりだったから)
(もし自分でも望まずに霊障を引き起こしたとしても、ボクなら止められる)
(誰も傷付く事なく、あの子自身も誰も傷付けずに済むなら、それが一番良い様な気がして)
……それに……多分、あの子も寂しいんじゃないかなって
ね。そんなに難しいお願いじゃ無いと思うけど……良いかな?
(帰る場所も、家族も居ないだろうから)
(自分がそう在れたら良いな、とも思う)
(何時から教団に居たのかは分からないけれど……力の行使を強いられる様なら、まともな関係性では無かった筈だ)
(人間不信になっていないかと思う反面、そもそもそんな考えが抱けるような思考を持てたのかも心配になってくる)
(そんな事を思って居れば、マザーが取り出した封筒)
(このタイミングで出す、という事は件の子に関する件である事は明白だけれど)
マザー……ソレ、あの子のこと?
……良かったら、マザーの口から聞きたいな
(楽しい話では無い事も、直ぐに理解出来た)
(それなりに仲も深いと自負しているからこそ、その陰にだって気付いた)
(だから敢えて、自分から口にする。あの子の話なら、知っておきたいのだ、と)
【後の流れも良い感じだねっ!それじゃ、そんな風で!】
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>>19
あら、気が合うわね
わたしも同じ意見よ、シスター・カトレア?
でもダメ
お互い、慕ってくれる子は大事にしなければね
(カトレアの言葉が本心だとわかっているからこそ)
(つれない言葉の後に、ウインクを一つ)
(同じ気持ちであることを伝えるマザー)
(それでも、そう出来ないのは、互いが互いに広く慕われているのも本当であるからだ)
(今回とは別の任務報告の時など)
(カトレア宛に、とマザーに手渡されたラブレターや手紙を)
(わざわざマザーからカトレアに渡すこともあった程にカトレアは慕われている)
(この後もデートの予定が待っていることとは思うが……)
(マザーは続くお願いを半ば予想していたため、その娘たちに心の中で謝る)
(少々、デートの約束が先延ばしになりそうな願いになるからだ)
(そうして続くカトレアの言葉に、マザーはまた静かに耳を傾けるも)
(少しだけ、その微笑みに、困ったような色を浮かべて言葉が終わるのを待った)
(「やはり」という思いと、マザー個人の想いとしては)
(この願いを叶えてあげたいという心情があり)
(それが、いくつかの要因で難しいために、素直に頷けない為だった)
(先程のように二つ返事で許可を出してはくれない)
(それはまさしく)
(カトレアがマザーへと水を向けた、彼女の体質や経験にまつわる要因だった)
わかったわ、シスター・カトレア
それじゃあ、これを見てちょうだい
(「医療部門」の印章が捺印された封筒をカトレアへと手渡し)
(カトレアからの願いにイエス・ノーをまだ答えないまま)
(マザーは今、自分の手元に入っているだけの情報を語り始める)
(カトレアの指先が引き出す書類に、教団施設内で衣服も与えられず)
(裸のままに「育成・管理・教育」される少女の姿だった―――)
【ありがとう、シスター・カトレア】
【そしてここから、「あの子」の話になるのだけれど】
【ちょっと相談をさせてちょうだいね】
【あなたとの相談が終わったら、このレスの続きで】
【あなたへ「あの子」の状況を説明させてもらうわ】
【まず、今、「あの子」について決まっていることは】
【下に書き出しておくわね?】
【・教団員から名前を与えられていない】
【・「魔薬」精製の為に悪魔を憑依させ、定期的に召喚させるための生贄】
【・悪魔の召喚は外部からの命令で行え、少女の任意以外でも発動出来る】
【・悪魔の憑依により常人とは異なる姿になっている】
【・召喚には精神的な苦しみなどを伴い、少女の本意ではない】
【・悪魔が引き起こす霊障は物理的な干渉力は低く、ポルターガイスト程度】
【・そのため、銃撃やその他の暴力で容易く殺傷は可能】
【・霊的な干渉力は高く、女性を強制的に発情させて行動不能にする】
【・霊障は女性のみに作用し、男性には一切効果を及ぼさない】
【・「魔薬」の純度を高めるために処女を保たれている】
【・ただし性的行為への教育は行われており、本番性交以外は非常に巧み】
【ここから発展させて考えていくと、こんなことが考えられると思うの】
【・外部からの命令で召喚を発動させられるように体に命令や洗脳が刻み込まれている】
【・精神的苦痛を伴う能力行使でも教団員には犯行出来ないよう調教されている】
【・少女と本番の性行為は行えないため、教団には別の性欲処理用の女性たちが別途いた】
【・拉致監禁した女性たちを強制発情させて教団員に従うよう調教・教育する行為を強要されていた】
【・そのため、能力行使に忌避感や嫌悪感があり、その苦しみが悪魔の好む魂を育てた】
【・目の前で自分の精製した「魔薬」や能力行使で破滅する女性を大勢見ている】
【・性行為を猛烈に嫌悪しそうな状況下であっても教団員の性欲処理のため、また悪魔召喚の精度を高めるために性的調教は行われている】
【・そのために「魔薬」を使われており、重度の「魔薬」中毒者であり、今は禁断症状で能力が暴発してしまう】
【・知能を発達させると反抗を招く恐れがあるので、情緒面や教育は肉体年齢よりも相当低い】
【思った以上に陰惨な状況下になったと思うから】
【一度、あなたの想定した「あの子」の状況や設定を教えて貰ってもいいかしら?】
【あまりにも重い境遇だと、貴女もやりづらいと思うから、遠慮なく言ってちょうだいね?】
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【ごめん、本当に申し訳ないのだけど、仕事の都合上暫くこれなくなりそうだから此処までにして貰って良いかな……】
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【承知しました、今までありがとうございます】
【スレの倉庫への移動依頼はこちらで出しておきますね】
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