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【◆OcZG5imaW2】 - House of Wolves - 【◆mg54smRHoI】

1 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/08(月) 22:31:12
Well, I know a thing about contrition──
──ええ、〝後悔〟はよく知ってるわ
Because I got enough to spare──
──分けたいくらいしてきたもの
And I'll be grantin' your permission──
──あなたに赦しを与えましょうか
'Cause you haven't got a prayer──
──祈る言葉なんて知らないでしょう?




             Well, I said, hey, hey, hallelujah──
             ──だからほら、「ハレルヤ」って
             I'ma come on, sing the praise──
             ──賛美の歌を歌ってあげる
             And Let the spirit come on through ya──
             ──さあ聖霊を呼び起こしましょう
             We got innocence for days──
             ──純潔であった日々のように!


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


▽ここは◆mg54smRHoIさんと、
 不肖わたくし◆OcZG5imaW2による、
 置きレスメインのカプスレです。
 他の方は書き込んだらダメですよ。
▷返事のときはお互い遠慮なく、
 返したい分だけ返すこと。
▷時間については気にせずに、
 できる限りの速さで返すこと。
▷お互い何かしら不都合があれば、
 我慢できなくなる前に、こまめに表明すること。
▽この辺りを、おもにわたしの自戒として掲げ、
 コーデリアという女の織りなすダウナー百合ハーレムなどについて、
 ゆるゆるやっていく予定です。
 よろしくお願いしますねえ!

ttps://youtu.be/woalhgxmnDo


"
"
2 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/08(月) 22:33:20
はい、そういうわけで、勝手ながらスレ立てをやらせていただきました。
はじめてのカプスレということでしたが、
「想像と違う!」といったことはなかったでしょうか?
あったらごめんなさいです。でも、喜んでいただけたなら幸いです。

スレタイその他についても、気に入ってくださって何よりです。
コーデリアがフォウさんと含蓄ある言葉を交わすとき、楽しみにしております。
いっけん何も悩むことのないような大人に見えるコーデリアの、
実は苦悩に満ちていたり、繊細だったり、無邪気だったり、
そういう面を5人それぞれ、きらびやかに見せてゆけたらいいですね。

「ハーモニー」、いいですよね……。
暴力映画の方も含め、まことに履修ありがとうございます。
ミァハとトァンのような関係性も、じつはわたし大好きです。
恋愛と呼ぶにはどうにも収まりが悪いけれど、
友情とか憎悪とかそういうもので呼ぶこともできない、
ふたりだけの深い執着を宿した関係性。大好物ですね。
あの世界でシェパード大尉がいかに果てたかを考えるだけでも、
なんとも胸の詰まるようなものがあります……。
「暴力と平和が共存する街」、いいですね。採用しちゃいましょう。

そろそろロールに移りたい────とは申し上げましたが、
こうしてスレも立ててしまったことですし、
返されたかったお返事についても、どしどし書かれて大丈夫です。
お返事の量は少なくなってしまうかもですが、
きちんと読み込んでロールに活かす所存であります。
(それに極端な話、1000レスぶん設定と妄想語りで埋めても、
それはそれでいいんじゃないかと思うくらいです。
やっていて楽しいことをやりましょう。カプスレなので)

そしてわたしはまた刺さるものを書いてしまったようですね。
五者五様の反応を前にして、コーデリアはすごく困った顔で笑いそうです。
こういう時は慰めの言葉に詰まるので、とりあえず抱きしめそうですね。
(そうなるとセックスとは行かずとも、
6人揃って顔を合わせる機会はそれなりにありそうですね。
見栄えのよい料理ばかりみんなに振る舞って、
あとあと洗い物に困るコーデリアもありえそうです。)

わたしからのはじめのお返事は、このくらいで。
ついでと言ってはなんですが、ちょっと筆が乗ってしまったので、
くだんのメーカーを参考にしつ、コーデリアのラフを描いてみました。
あまり絵は上手ではないのですが、ご笑覧いただければ幸いです。
(ふたり以上の人物が絡んでいる絵はもっと苦手なのですが、
とくにグッと来たシチュやロールについては、
もしかしたら、もしかしたら、1枚絵くらいは描けるかもしれません)

ttps://i.imgur.com/uHvU0Q5.png

それでは改めて、
今後ともたのしいお話とロールを、末長くよろしくお願いします!
お手すきのときでよいので、お返事、お待ちしておりますね。


3 : ◆mg54smRHoI :2020/06/09(火) 06:19:14
スレ立て、ありがとうございます!
ついにカプスレですね……どきどきします……

こちらこそ、勝手が判らないのでご迷惑をお掛けするかもしれませんが
そんな時はどうぞ遠慮なく、仰ってくださいね。
スレの>>1をモットーに、私からも末永く、よろしくお願いいたします。

スレタイで思い出したのですが、「House of Wolves」も聞かせていただいたのをお伝えし損ねていました……
コーデリアさんの繊細さとは別の面である強さや荒々しさ、活力をしっかりとイメージ出来ました。
オススメいただいたもので、「EFT:Raid」のEP1を拝見しましたが、10分ほど、の前情報が大変助かりました。
返信を書く前に履修するにはよい短さですね。

AK47はミリタリに疎い自分でも知っているほどのベストセラーですよね。
どの銃撃戦シーンに居ても違和感のない安心感……「EFT:Raid」のようなスタイリッシュかつ骨太にも似合うのですね。

そしてAK47と言えば……『虐殺器官』『ハーモニー』を経て尚、あの世界で使用されている事に軽く震撼します。
今、この2020年代から40年かそれ以上の未来のお話ですよね、『ハーモニー』……AK、現役なんですね……
1949年生まれなのに……え? 今でも70年くらい? 100年選手……

私も、言葉に出来ない関係性、というのは大好きです。
愛情と呼ぶには憧れが強すぎて、憎悪と呼ぶにはつけられた傷痕と二人の間に横たわった時間の重さが深すぎて……
いい作品を教えていただき、ありがとうございました。紛れもなく素敵な百合作品でした。

もし、6人目が生まれるとしたら、多分、アニメ「CANAAN」の、カナンとアルファルドのような関係性になるのかな、と
ふと想像したりしてしまいました。コーデリアさんを“今の”コーデリアさんにした、そんな人が。

お言葉に甘えて、貴方とこうして話していたい気持ちも確かにありますが、反面、皆を動かしてあげたい気持ちもあるのも確かなので
少しずつ、設定を詰めてゆけたらな、くらいのスピードで、お話していければと考えています。

なので、楽しく話しながら、設定を考えたり、ロールをしたりしましょう。
早速、赴くままに、お返事をさせていただければ、と。


4 : ◆mg54smRHoI :2020/06/09(火) 06:27:22
<「この街」について>
そういう訳で、まずは「この街」や背景も少し、考えてみました。
「EFT:Raid」を見たからではないのですが、改めて世界地図を眺めて、「この街」はロシアのどこかにあるんじゃないかなあ、と思いました。
正確な位置などは不明でも、黒海かカスピ海に近ければ水着を着て遊べますし、ロシアには申し訳ないのですが、ロシアには平和な都市部と
そこから離れたきな臭い暴力の世界を内包しているイメージがあります……あと、チェチェンがロシア領ですので。チェチェン、高層ビルもあるんですね……

そして、ちらりとマオの話で電脳の話が出ましたが、これほど義体やサイボーグ技術、電脳が発達した世界、となると
<大災禍>ではないですが、何か世界規模の大きな軍事衝突があり、そこで急速に戦争技術が再び発達するような出来事があったのかな、と。

より死ににくい兵士、負傷した兵士の銃後の生涯を補填・補助する為の義肢義体技術。
ロボットやAIでは判断出来ないファジーな部分と、人間には不可能な威力偵察や各種兵器群の操作を行う為。
遠隔操作ドローンによる、より精密な攻撃を可能とする為に開発が加速した電脳技術。

無人兵器に人間の自己判断力を付け加える為、「核」よりも圧倒的に安価で利便性が高い
ドローン攻撃の精度を挙げる為の電脳技術の発展は、あまり無理のない展開ではないかな、と思うのですが、如何でしょう。

今の世界は、その軍事衝突で発展した技術の恩恵を受け、世界的軍事衝突の沈静化し
小康状態ながらも各地で紛争の火種がくすぶっている世界、というのはどうでしょうか。



<5人とコーデリアさんについて>
すごく、大変に刺さりました。
コーデリアさんは洗い物に困るところがずるいと思います、ええ。

フォウやアールは二人で逢うのを好みそうですが、さりとて、他のメンツも憎からずは思っているので
集まりがあれば、時間が赦す限り、顔を出すくらいに仲はいいと思います。
コーデリアさんが抱きしめてくれれば、アールはこれみよがしに思い切り甘え、ずるいずるいとエッタが甘え
マオはどさくさに紛れて抱きつき、フォウがそんな光景を見守っているでしょう。
あとで、コーデリアさんが場が離れたタイミングで、一人だけ、壁ドンして抱きしめたりする女です。フォウは。

大いに食べて飲んで、明るく賑やかに過ごした後は、酔い潰れたマオをクリニックのスタッフが迎えに来て
案外、潰れてしまったアールを宿舎まで送ってあげるのはフォウかもしれません。
戦闘者としてのアールには忸怩たる思いはありますが、本質的には可愛らしい年下には甘い人ですので。

そして、パーティーがはけた後は、それはもう、エプロンをつけて、当たり前のように隣に並んで
腕まくりをするユカがいると思います。困ってるコーデリアさんを見て、くすくす笑ってそう。
コレットは……寝たフリをして、二人の洗い物の時間を邪魔しない、という満点のシスターシップを発揮するんでしょうね。
いつもはキッチンで踏み台を使って洗い物をすることもあるエッタです。


<ラフについて>
まさかのイラストで大変に驚いています……よもや……そんな技術までお持ちとは……
無骨な銃と、女性の指先の対比。どこか悲しみをたたえた瞳。
銃、女性、憂い顔は本当にいいものですよね……
コーデリアさんの魅力が詰まった一枚をありがとうございます。


5 : ◆mg54smRHoI :2020/06/09(火) 06:35:20
そして、ここからは解禁された返信など。
事情により、エッタの返信は最後にいたしますね。……少し反則かも。
いきなりの連投恐縮ですが、それだけ、カプスレに私も舞い上がっている、と、思ってくだされば。
このレスの後、エッタの返信分を投げて、今回分の筆を置かせていただきますね。


<フォウについて>
・子宮姦が可能、とわかったら、青姦でも容赦なく子宮姦をする女です、フォウは。
・「ああ、ここも熟(こな)れているのか、コーデリア……嬉しいよ。私のサイズでは、どうしても届いてしまうから、ね。
  普段は、気を使っているのだが……キミには、本当に遠慮は、いらないようだ。キミの一番深いところも、ご馳走になるよ……」
・デート用のおめかしのドレスの下腹に、自分の形が浮かぶくらいに激しく犯しながら、キスで口を塞いで
 声をあげさせない、嬌声も全て飲み込んでくる、肉食系ですね。ちなみに、自分から、自分も子宮がこなれている事も犯しながら告白してそうです。
・同年代の友人として、マオが入ってきたので、フォウは年上枠にスライドしてもよさそうですね。
・死合、の誘いをかけられたら、きっと、今まで聞いた、どんな喘ぎや快感の嗚咽よりも艷やかに、それでいて冴え冴えと殺しの本能に凍えた声で
 「漸くその気になってくれたか。嬉しいよ……コーデリア」と、秘めた殺人快楽症を全開にして猛攻をかけそうですね……
・コーデリアさんは、激しく女性として抱き潰される事を望んでいて、そうした死に方、殺め方も悪くない、と考えるフォウですが
 フォウの一番強い望みとしては、果し合いの中でコーデリアさんを斬ることなので、実は殺し愛的なゴールは異なっていたりします。
・あと、ロールの上でのすり合わせで大事な部分なのですが、フォウのふたなりは陰嚢のない、竿のみのふたなり、でお願いしたいです。
 精嚢などは胎内にあり、でもしっかり妊娠させられる精液が出る、そんな天然のふたなりで……マオ辺りが「真的假的(マジで)?」と言ってそうです。


<ユカについて>
・アークナイツはまだキャラを知るばかりで本編を開始出来ていないのですが(時間が……)、服装などはすごくサイバーパンク感が溢れていて大好きです。あとえっちですよねホント……
・ユカの服装は、アーミヤちゃんのような服装が多いのかな、と考えたりしておりました。
・もし、甘えられた時は、最初にちょっとだけ戸惑った後、コーデリアさんを、まるでお姉ちゃんのように包み込んでくれると思います。
・その時の「コーデリアさん」は、確かに名前を呼んでいるのに、どこか妹に接するような、年下を甘えさせる姉の強さと包容力を備えているかと。
・子供の話が出た後は、こっそりマオにコンタクトをとって、本当に子供が出来るか確認したり……そもそも、カラダの関係になったら
 避妊薬をマオから処方したりして貰ってると思います。コンドームもマオから買って、からかわれたりするのかも。
・マオを介する理由を聞いたら、「コーデリアさんが体を任せているお医者さんだから。だから私にとっては、世界で一番信頼出来るお医者さんです」と言うでしょう。
・いつもは明朗快活な笑顔のマオも、その時ばかりは赤面して黙り込むので、話の種にからかってあげてください。

<アールについて>
・かなり兵士に向いてなさそうな性格なので、やはり彼女もコーデリアさんと同じく、元々は「うしろぐらい世界」側の住人ではなかったのだと思います。
・難病の治療と称してのサイボーグ化、義体技術、そして痛覚マスキングや戦闘技術の脳への刷り込みなど「兵士を作る技術」へ捧げられた献体。そこに抜群の適性があったが故の不幸、犠牲者なのかな、と。
・そんな子なので、「優しい」と言われたら、「そうかな」と疑問を繰り返すように呟き、「そうかな」と否定と褒められた嬉しさの狭間で彷徨い。
・最後に、同じ苦しみを分かち合えるコーデリアさんからの一言を受け入れ、「……そうかも」なんて、小さくはにかんで嬉しさを噛み締めてそうです。
・マオのお話で、触手や電脳の話が出ましたので、電脳直結や特殊姦は、今はマオからアールが引き継いでいるかも。
・なので、子宮内部へのキス、よりかは、電脳直結や特殊姦で、自分とコーデリアだけのセックスを模索しそうです。
・電脳を介しての感度拡張はしそうですが、自己存在のゆらぎを恐れるので、催眠姦は断固NGっぽいです。

<マオについて>
・今、こうしている間にも「你好♪」と顔を出しそうな、非常に扱いやすいキャラクターを気に入っていただけて幸いです。
・「とくに理由がなくてもセックスできそうな所」の、絶妙に核心をついたお言葉に、くすっとしてしまいました。とくに理由がなくてもセックスしてくれますし、します、ええ。
・精神的にはエッタと同程度には大人なのですが、そこにちょっと愛嬌とダメな部分を付け足したので、より親しみや愛嬌が増したと思います。
・こうしたキャラクターなので、顔が広く、頼りにされると「まっかせてー♪」と頼もしく請け負ってくれる大きさも出していけたらな、と。
・米国特殊部隊出身の身体とのことなので、技術屋としても、コーデリアさんの体には興味津々だと思います。
・過去については、大体、他の4人が受け身で、話すのを待つことが多い中、紹興酒の杯を傾けながら、「ちょっと聞いていい?」と気負わず切り込めるパーソナリティですね。
・アールの事に一番同情的なので、コーデリアさんと楽しんでいた触手姦などの諸々は、アールに全て譲渡、共有していることでしょう。
・そして、アールではなく、コーデリアさんにあけすけに「具合どう?」とか聞いてくる人です。


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6 : コレット・コールドフィールド ◆mg54smRHoI :2020/06/09(火) 06:55:52
(「嗚呼」、と。その言葉と、笑顔で理解してしまった)
(ココは、コーデリアは引き止められない)
(私たちよりも、フォウを選んでしまった)
(理解すれば、殊更、引き止める選択肢は浮かんでこなかった)
(私はこの後、私の姉を。ユカを、絶対に止めなければいけない)
(ユカは、絶対にコーデリアを引き止めようとする。引き止める為にココを探して、走ってしまう)
(もし、その足が、何かの間違いで、フォウとココの居るキリングフィールドに辿り着いてしまったら)

(フォウは――――私たちを、何の躊躇もなく殺すだろう)
(彼女は自分だけのテリトリーに踏み込む無粋な邪魔者を決して赦しはしない)
(あのリビングでの団欒があったとしても、彼女は絶対に躊躇わない。私では護り切れない)
(彼女は生粋の殺人者だ。私のように、弱い獲物だけを狩ってきた暗殺屋とは場数が違う)

(だから、ユカをコーデリアたちだけの戦場に辿り着かせてはいけない)
(ココだって、そんな事は望まない。このお別れを、長引かせてはいけない)
(イヤになるほどの理詰めの考え。でも、それでもいい。今はそれでもいい)
(眠っているユカが起きてこないように願いながら、永遠に続いて欲しい刹那が過ぎ去っていく)
(ココだけでなく、ユカまで喪ったら、もう生きていけない)
(想像すらしたくない絶望の闇に囚われないよう、必死に自分を奮い立たせる)


(触れた唇の冷たさに、あの女と同じ冷たさが宿っている)
(ココ。ココ。コーデリア。コーデリア・コールドフィールド)
(目蓋を閉じたキスの間に、胸の裡で、名前を呟く)
(もう帰らない人。私に人生と、同じ名前と、あたたかい家族をくれた人)
(最愛の姉であり、母であり、恋人でいてくれた人の名前)

(胸が締め付けられる。涙なんか、今にも溢れそうだ)
(でも、ココが最後に見る私の顔が、みっともない泣き顔だなんて、絶対にイヤだった)
(彼女の記憶の中の私は、最期まで、天使のように綺麗な笑顔で居て欲しかった)
(彼女がくれた私の笑顔を、ずっと覚えていて欲しい)

Oh well(仕方ないですね)。
(後ろで手を組んで、爪先立ちで見つめるココの笑顔)
(泣いてくれと頼む彼女。なんて、ヒドイヒト)
(でも、それが最期のお願いなら)
(いつものように、小生意気にすまして微笑む)
(切なさに曇る笑顔は、こんな夜でも変わらずに綺麗だった)
(ううん。いつもより綺麗だった。それが、ちょっとだけ悔しい)

言う通りにしてあげます。
お姉ちゃんが泣き止んだら。貴女の為に、一晩中泣いてあげるわ、コーデリア。
(貴女が好きだった女の子は、ワガママを言って、貴女を困らせたりしない)
(私は、そんな女の子が大好きだし、誇らしかった。だから今日も、私はそんな女の子でいる)

(肩を竦めて、飄々と、ドライに。私らしく)
(とびきりの笑顔を、貴女への手向けの花束に)




【――驚きました?】
【最後に少しだけ、反則してみました】
【だって「おわかれ」のシーンなんて!】
【全力を出さずにはいられませんよ(肩を竦めて)】

【ふふ、勿論、本格的なロールの開始相手はフォウに譲りますけど】
【Ignition Virginくらいは、貰ってもいいですよね♪】
【あ、私の魅力にメロメロになって、ロール順番が変わっちゃってもof course OKですよ♪】

【今回分の返信はここまで】
【あらためて、これからよろしくね、ココ!】


7 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/20(土) 00:25:48
>>3
早速またも大変のんびりとした返信になってしまいましたね……。
ここ1週間すこし心身が不調で、ちょっと今も不安定です。
ご心配をおかけして申し訳ございません。。。
ともあれ、気に入ってくださって何よりでございます。冥利に尽きますね。
なにかわからないこと、あいまいだけど聞いておきたいこと、
いつでもできる限りお答えしますので、今後ともよろしくお願いします。

おすすめした創作をどんどん摂取してくださるの、うれしいですね。
わたしはそのあたりをどうしても怠けてしまいがちで、
人からおすすめ頂いたものにはなぜか腰が重くなってしまうのですが、
それでもよろしければ、もしなにかおすすめの創作などあれば、
思い出したときに教えてくださったら、やっぱりうれしいです。

そうなんですよね。今どきの鉄砲の世界、
わりと50年100年使われているものが多かったりするんですよね。
コーデリアの使うSR-16やSTI EDGEも、
元を辿ればベトナム戦争時代のM16やWW1期のM1911がベースなので、
なかなか興味深いものがあります。
全く新しいスキームに更新する試みがだいたい失敗しているのも、
設計が優秀というべきか、進化できないというべきか、面白い世界です。

「巨大感情」みたいなのが総じて好きなんですよね、わたし……。
ふんわりした百合作品はそんなに詳しくないのですが、
こういうテイストの作品ならそれなりに知っていると自負しているので、
いつでもお尋ねくださいまし。

あ〜〜CANAANのアルファルドいいですよね…………めっちゃ好きです。
カナンとアルファルドの女女感情、わたしもすごく好きなんですよね。
友でも敵でも恋人でも足りない、あの形でしかあり得ない、2人の関係性というか。
ふだん本心をあまり曝け出さないコーデリアが、
あからさまに感情をあらわにしてしまうような因縁の相手、的な。
わたしとしては、コーデリアの周りには何人いてもうれしいので、
もしご負担にならなければ、キャラの草案とかでもよいので、
気軽に投げてくださったらうれしいですね。


8 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/20(土) 00:29:36


◇ ◆ ◇ ◆ ◇
<世界設定について>
たいへん良いですね…………。わたしも街のロケーションについては、
すこし悩んでぜんぜん考えずにいましたが、ロシア、良いですね。
サイバーパンク的な街並みにキリル文字がおどり、
そのすべてに雪化粧が降り積もっている、そんな光景を思い浮かべました。
ちょっと「こんな感じかなあ」という画像を探してきたので、
よろしければご覧になられてください。

https://i.imgur.com/Lfpib3h.jpg
https://i.imgur.com/CSakloo.jpg
https://i.imgur.com/vbYQV1B.jpg

年間の半分以上に降雪が生じたり、夏冬には街が白夜や極夜に包まれたり、
そんなシチュエーションもありかな……と思いました。
夏くらいになると程よく気温があったかくなってくる感じで。
コーデリアはそこそこ懐があたたかい類の人間なので、
私有のプールとか持っていてもよさそうですね。
世界情勢や技術体系の発達も、昔懐かしい攻殻のそれを思い出すようで、
とても素敵に感じます。コーデリアもご飯の種には困らないでしょう。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇
<みなさんとの関係性など>
こういう刺さるお話を書けば書くほどロールのネタが増えるので、
ぜひ今後とも続けていきたいところですね。ふふふ。

コーデリア自身、わりあいお祭りごとは好きなタイプなので、
みなを迎えるとなれば前日は奮発して、
エッタさんやユカさんと買い出しに行くと思います。
みんなが離れたあと、不意にふたりだけになる瞬間、
不意を突かれた時のコーデリアは、たぶんすごく初心な表情です。
「 ─── だめよ、」「あの子たちに、聞こえちゃうわ」と、
口ではいやいやと拒む素振りを見せるも、
無意識になやましく湿った艶声を漏らしてしまいそうですね。

ひとしきり晩餐が終わって、アールさんやマオさんがつぶれてしまうと、
コーデリアはいつも「車、出しましょうか?」と言ってそうですね。

https://i.imgur.com/oj9Bskg.jpg

こんな感じのサーキット車と見まごうスポーツクーペ(仕事にも使う)を、
結構ぶんぶん振り回すので、傍目から見ているとおっかないかもです。
ただまあ、酔っ払いを吐かせない程度には節度ある運転はするでしょう。
(飲酒運転ではないかと? コーデリア、その辺り変に自信家です)
(コーデリアの愛車、紹介したいと思いつつも中々機会がなかったですね。
アストンマーチン・ヴァルカンです。超高級車ですね!

エッタさんの本妻っぽいやさしい心配りが染み入りますね……。
静けさを取り戻したキッチンでふたりきりになったら、
ふいにコーデリアはユカさんに迫ったりするかもしれませんね。
後ろから抱きしめたり、耳やうなじに口付けたり、
あるいは唇をついばみ合うようなキスを、エプロン姿で楽しむかも。
エッタさんの気遣いに応えて、さすがにそれ以上はしないでしょうが、
かえってユカさんには焦らされているような心持ちかもしれません。
イラストもたいへん褒めていただけたので、
こういうのもちょっと描いてみたいですね……。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇
<4人それぞれのやつ>
またもたいへん熱のこもった返信をありがとうございます。
ややペースは遅くなるかもしれませんが、
とりあえず現実的な時間で返せそうではあるので、
もうどんどん投げてくださればうれしいですね。ふふ。
「反則」なおへんじについても、思わずにまっとしてしまいましたが、
ともあれ続きは下の方で、はい。


9 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/20(土) 00:30:58
◆フォウさんのやつ
・ほんとうにフォウさんは容赦ないですね。
 少なくともセックスをしているあいだは、
 わりとコーデリアは身も心も堕とされてしまいそうです。
・「い゛やぁ゛っ♡♡♡しずるさっ♡♡♡そこ♡♡♡♡や゛ぁ゛っ、♡♡♡
  もぉ゛らめ゛♡♡♡♡わたしっ♡♡♡♡すきそれすきぃっ……♡♡♡」
  ─── こんな感じの悲鳴に近い嬌声を上げながら、
 すっかり開いた子宮口でフォウさんの穂先とディープキスをして、
 ひといきに押し込んでしまえば、もうイキっぱなしになるような。
・自分でも知らなかった弱点を何度も何度もぐりぐり嬲られて、
 徹底的に子宮を開発されて、凌辱されて、犯し潰されて、
 いれている最中はもちろん、引き抜かれた後もしばらくは、
 軽くおなかを撫でられるだけで、びくんと震えあがってしまうような、
 「──今夜も、してくれる?」と上目遣いに媚びてしまうような。
・「貴女って本当、わたしを雌にするのが上手よね」なんて、
 憎まれ口のような、それでいて媚びるような物言いをすることでしょう。
・「たまにはわたしも貴女を犯したいのだけれど」とは言いますし、
 「あなたの一番奥も知りたいわ」とも言うのですが、
 どういう体位でも結局はネコになってしまいそうですね。
・とはいえ殺し合いになったとすれば手加減のたぐいはしないでしょう。
 義体のスペックだけでは明らかに説明のつかない戦闘能力を発揮して、
 お互いすごい笑いを浮かべながら干戈を交えそうです。
・殺し合いが引き分けに終わった後も、
 なんとなくそのままセックスしてそうだな……と思いました。
・この人の刃に斬られて殺されてもいい────と思わせられたら、
 フォウさんの理想に近い愛情が成就するかもしれませんね。
・「たま」の有無についても大丈夫です。
 わたしもなしの方向でお話しようと思っていたのですが、
 すっかり機会を逸しており……コーデリアも同様でよろしいでしょうか?

◆ユカさんについて
・さいきんの大陸系ゲームはその、キャラがみんな魅力的ですよね…。
 ともあれユカさんの服装についても了解いたしました。
・北国設定でゆくと、ちょっと寒くなる時もあるでしょうし、
 コーデリアと揃って買い物デートとかも楽しそうですね。
 あるいは平気で自分の服を貸そうとするコーデリアとか。
・心がぐらついた時、コーデリアはわりと遠慮なく甘えるし、
 その後はとくに恥ずかしげもなく飄々としていそうですね。
・「貴女、きょうだいはいたかしら?」「 ─── ふうん、そお」と、
 納得しているような、していないようなコーデリアです。
・こっそりやっているつもりでも大体コーデリアにはバレてそうですね。
 「飲み初めは頭もお腹も痛くなるから気を付けなさい」とか、
 しれっと言ってくると思います。
・コーデリアは体型がスリムだったり酒や煙草をやる分、
 義体の方でいろいろ制御して、尚もそこそこ生理が重いタイプなので、
 その辺の相談にも乗ってくれそうですね。
 月に5日くらいはめちゃくちゃ朝が弱くなるコーデリアです。
・「あの子とわたしのからだの面倒、
  きちんと見て頂戴ね。世界で一番のお医者様?」なんて、
 くすくす笑いながら茶化す機会もあることでしょう。

◆アールさんについて
・コーデリアもなんとなく、アールさんの昔話を知ってそうですね。
 それでもあまり多くを語りたがらないのは、
 なまやさしい同情や憐憫であると思われたくないのかもしれません。
・「そうよ、」「ええ」「 ─── わたしが言うんですから」と、
 茶化すような口調で言いつつも、
 アールさんのうれしそうな顔を見れば、一緒になって微笑むでしょう。
・どういうセックスをするかについても、ばっちりオーケーです。
 「わたしをこんな風に鳴かせるなんて、あなただけよ」と、
 どこか困ったような、誇りに思うような、そんな感じです。
・フォウさんのときも書いた気がしますが、
 縛られたり身動きが取れない状態でめちゃくちゃにされるのは、
 コーデリアのわりと好きなセックスのやり方なので、
 存分にいじめてあげるとよいと思われます。

◆マオさんについて
・まさしくセックスフレンド──といった感じですね。
 ふたりでお酒をよく呑んだあと、ふらっとラブホなんかに立ち寄り、
 じゃれあうようにセックスをして、そのまま朝帰り……みたいな。
・「エッタよりも幾らか世話が焼けるわね」みたいな事を考えている割に、
 ちょくちょくマオさんに何かしら子どもっぽい所を突っ込まれ、
 なんだか少しスネたような顔をしそうなコーデリアです。
・軽い気持ちで付き合える友達と思っている割に、
 ふいにぐらっと寄りかかって精神的な体重をかけてくるので、
 大変マオさんはたのもしいですね。
・自分からおのれの経歴を話すことに、
 コーデリアはあまり積極的ではないのですが、
 聞かれると存外よく喋ってしまいます。語るに落ちるという奴ですね。
・「あなた譲りなだけはあるわ」と、なんでもないように答えつつ、
 記憶領域のほうを辿ればものすごく善がっている記録が残っている、
 コーデリアはそんな感じの女です。


10 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/20(土) 00:31:19
◆エッタさんのやつ




「ごめんなさいね」



 はかないあなたの背中を掻いだく、青白くもしなやかな指先を、
 血染めのようにあざやかな紅色のマニキュアで染めていた。
 まぶたを落として口づけを待つ面持ちがどうしても愛しくて、
 贖罪になるべくもない言葉を、ふだんの閨と同じ湿度で、つぶやく。
 やわらかい口先だけ、そっと食み合うようなキスの中、
 そっと爪を立て、ごく不似合いな十指の傷痕を、あなたの背に刻んだ。



「 ─── ありがとう」



 きらびやかに曇りない笑顔が、きっとわたしの紅い瞳に映っている。
 あなたの瞳に映り込むわたしの双眸は、やさしく笑っているようで、
 しかしなにか取り返しの付かない淀みを、もう孕んでしまっていた。
 言い訳がましくなるのは、誰に対しても失礼だもの。
 ごく短い感謝の言葉は、もう懐かしいおだやかな日々、
 なんの気もなく向けた時と変わらない色合いをしていて、
 だからこそ忘れてほしくなかった。
 するり唇も、指先も、このからだも、全てあなたから離れるなら、
 もう2度と重なることはないの。


「さようなら、コレット。」
「幸せだったわ、」「 ─── あなた達と一緒に過ごせた、すべてが」


 踵を返して、灰白色の二ツ結び、重くしずんだ室温にたなびく。
 振り返らずにわたしはつぶやいて、あなたの返事も聞きはしない。
 ドアノブに手をかけて、軋みながら開く玄関がふたたび閉まるなら、
 残した言葉も、くちづけの感触も、ほのかな煙草と香水のかおりも、
 すべて永遠に行き場をなくして、ただよい続けてくれたらよかった。

【 ─── ふふ、】
【うれしいわ。ええ、すごく、うれしいの。】
【さしずめ、「さらば愛しき女よ」なんてところかしら?」
【素敵の、あなたの言葉遣い。ふたりでもっと、素敵になれたらいいわ】

【エッタ。わたし、あなたのことが、すごく好きよ】
【 ……… けれどこのロールの続きをすると、】
【とてもわたしが悲しくなってしまうから、また今度。】
【でも、そうね。まあ、あなたにとって、書きやすい返事がいいわ。】
【そういうわけで、わたしからもこのくらいに。】
【長く待たせてごめんなさいね。これから長く、よろしくお願い】


11 : ティエ・マオ ◆mg54smRHoI :2020/06/20(土) 02:11:56
>>7-10
你好♪(にまっ)

前回に引き続き、反則その2。
マオ姐さんだよ〜♪

いや、前に「ロールなら返しやすいかも」みたいな話をしてたから
たまにはいっぺんに返信を返すんじゃなくて、こういう返信もいいかな、って思ってさ。

最近は雨続きで、ちょっと体が重い人は重いかな〜って天気だし、体には気をつけてね。
なるべくあたたかいモノを飲んで足を冷やさないこと。これ健康の基本。

返信は>>1をモットーに、無理しない範囲でだから、次の返信ものんびりで好的(ハオデァ=OK)。
気にしない気にしない♪ こーゆー会話が出来るのもあたしの強みだよねー。
あ、事後承諾になるけど、こういう会話、大丈夫だった? ダメだったら遠慮なく言ってね?

もっちろん、返信は全部が全部に返すつもりだけど、今回はまず軽い返信だけって感じで。
ガッツリの返信を楽しむ前に、まずは応答の早さを楽しんで貰おうかな、って。

今回、琴線に触れたところを、あたしからのロールっていう形でまずは一つ返させて貰うね。
舞台設定はロシアのどこか。少なくとも降雪が似合うネオンサインの街で行こうか!
残りはまた、別のタイミングで返すねー。

あ、あと、エッタちゃんから【 】内への返事を預かってるよ。
「はーい♪」だってさ。あの子らしい!
ま、ダンベルを抱えてベッドの上でゴロゴロ転がってたから、よっぽど喜んでるのは確かだよね。
あたしも、最後の締めの一文、好きだな〜……

うん、まあ、あのロールの続きは出来ないよね。

てなわけで、あたしはずっるいので【 】じゃなくて、こっちで言っちゃうよ〜。
あたしからも、これからよろしくね、ココ♪
(にまっと笑って、手をぐっぱっしてのバイバイ)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 深々と音もなく降り積もっていく雪。一面の銀世界。
 けれど、インテリジェント・デザインチェアに腰掛けて眺める窓の外の雪風景は、実際に肉眼で見た風景じゃない。
 何かと物騒なこの界隈。ビルの壁面のガラスもマジックミラー処理を貫通する各種光学処理系への対抗に
 カメラ機能を備えた強化ガラスになってる。流石にミサイルでも直撃したら木っ端微塵だけどね。

 いつもは気に留めない雪景色を見ながら、過去の事に思いを馳せたのは、友人の事をふと、思い出したからだ。
 彼女は今、何をしているだろう。普段なら各種端末で何をしているか問えば、すぐに分かることを確かめようとしなかったのは
 いわゆる、詩情、感傷という類のヤツだろう。あたしだって、センチメンタルのなんたるかを、学問でなく、心で理解することだってある。


  ――――コーデリア・コールドフィールド。


 その名前を聞いた時は、例によって、いい名前だと返したあたしだったけれど、ある雪の日。
 外で見た彼女の横顔に、その名前の意味を改めて、感じたことがあった。

 遠く粉雪に烟る、ギラついたネオンの光。
 凍てついた風が、どこか静かに降り積もった雪と町並みを思わせるアッシュグレイの髪を撫でる。
 吐く息も雪化粧の中に溶けて、喧騒の似合う世界と隔てられた静寂を真っ直ぐに射抜く紅の瞳は、あの時、何を思っていたのだろう。
 その瞳の奥には、鋼の如き毅さと雪の華のようにか弱い脆さを孕んでいることを、当時のあたしもよく知っていた。

 よく知っていたし、飽きるほど(というと語弊がある。強くて綺麗な芯のある美人の顔は見飽きない)よく見た横顔だったのに
 その日、雪風に彩られた彼女の顔は、余計に印象に残った。

 雪の白とコンクリートの灰色を、ネオンサインの輝きの下に隠し持つこの街。この世界。
 銃弾と人の命の上に積み上がった、“冷たい箱庭の街(コールドフィールド)”に、彼女の名前は、よく馴染んでいた。


「コールドフィールドって名前さ、ずるいよね」


 横顔に見惚れていたのが照れくさくて、あたしは照れ隠しにわざと軽い口調で声をかけた。
 表情を見られて、見透かされたりすると顔から火が出るのはわかってたので、わざと彼女の方を見ずに言った。


「だって、この街の主役みたいじゃん。ま、似合ってるけどね?」


 ニマリ、といつものように笑って言ったけれど、全部本心だった。
 少なくとも――――照れくさいので、これも直接は言わないけど。

 あの日、改めて惚れ直した彼女のことは。
 今でも、そう思ってる。


12 : コレット・コールドフィールド ◆mg54smRHoI :2020/06/20(土) 20:49:59
>>10
(うずうず)

ううん、can’t resist(我慢できない)!


ごめんなさい、ココ?
我慢しようと思ったのだけど、こんな素敵なロールをされたら、やっぱり我慢できないの。
ロールの続きはしないけど、せめて、この小さな胸いっぱいの気持ちを届けるだけは許してね?

んん〜〜〜〜〜〜〜!
(椅子の上で足をバタバタ)

Slay! Smashing! You’re on fleek!(すごい! 最高! 完璧だわ!)
そりゃ、こんなお別れをしたらさびしいに決まってますけど、こんなお別れをしてもらえたら、全部許せちゃいますよ!
シーンの〆も最高じゃないですか! もう何も書き加えることなんかないです。
そういう意味でも、続かないですよね、このロール。完成形だと思います。

(落ち着いたらしく、お気に入りのマグでホットミルクを)
(両手でマグを持ちながら、タバコと香水、キスと寂しげな微笑みが似合うロールと一緒に少しずつ飲み干していって)

マオじゃないですけど、やっぱり、貴女が主役なんだと思います。
だから、あのシーンで閉じた玄関は、きっと貴女が最期に見た景色のまま。
貴女の中で永遠になるんです。

そこから先は、私とお姉ちゃんの物語で、想像を広げると際限なく続いちゃいますけど
そこはもう、この結末を選んだ貴女とは交わらなくなった世界だから。
だから、付け加える必要なんかないんだって思いました。

いいロールですよね。
いいロールじゃないですか。
すごくいいロールですよ。
それ以外に言うことは、素敵、しかありません。
(にっこり、と笑うと、飲み終えたマグを持ってキッチンへ)


ロールが続かない代わりに、これだけは伝えに来ちゃいました。
明日以降は、私以外の誰かが、またのんびりと長いお返事を時間を見つけて返していきますね。

それじゃ、今夜はおやすみなさい!
Same here(私だって好きよ)、ココ。
(キッチンに続く扉から顔を出し、小さな手を振ってBye)


13 : ◆mg54smRHoI :2020/06/23(火) 00:09:54
>>7-9
そういう訳で、今回は予告通りに私信などを返させていただこうと思います。
徒然としたものかつ、今回もガッツリなのでお時間を見つけた時にでもお楽しみください。

最近も雨模様なのですが、お加減などは如何でしょう? よろしいことを祈っております。
ロシアについて調べていて、ロシアにも梅雨があるということを初めて知りました。
ウラジオストク辺りに梅雨があるそうです。

次回の返信は、後述してあるのですが、フォウの返信になる予定です。


<「EFT:Raid」や銃の話などなど>
EP3まで視聴いたしましたが、非常に続きが気になりますね、これ!
EP3以降はまだ未配信なのでしょうか……続きが楽しみです。閉所でのグレネード強い……

そして、銃世界は基本設計が優秀であればロングランヒットになる、というのはAK47で痛感いたしました。
と考えると、自分でも知っているFN P90ってかなり革新的なデザインだったんでしょうか?
少しずつ銃器の勉強などもしているのですが、ロシアの「スチェッキンOTs-38」を見て
リボルバーにも色々あるのだなあ、と銃器の世界の深さを垣間見た気がします……右斜め前スライドシリンダー……?
SR-16に「黒騎士」の別名があると聞いて、カッコいいなあ、としびれてしまいました。


<創作物と6人目について>
私も新しい創作への開拓に腰が重い方なので、お気持ちわかります。
ただ、折角素敵な方にお相手いただけるなら、と新しいものを取り込んで自分をアップデートしたいな、と。
デートをするときに新しいオシャレに挑戦する心持ちでしょうか。ユカに反映した部分ですね。
次に履修していこうと考えているVa11-hallaなど、全く知らなかったので、大変にありがたいです。
「ハーモニー」など、硬派なSF作家さんから飛び出たまさかの素敵な百合作品にウキウキしています。
こちらが知っているものなどはご存知のものが多いのではないかな、と思いますので……まずはそうですね。
「魔法少女特殊戦あすか」はご存知かな、とお聞きするところから始めてみますね。

CANAANはカナンもアルファルドも好きで、甘くて体の関係もある百合とは別に、ああした関係性で繋がっている女性たちもいいですよね……
フォウはちょっと、そういう殺伐さを盛り込もうとしたら、別方向に転がった形ですね。
気がついたらリャン・チーっぽい……いや、そこまでじゃないかな……ちょっと独特なキャラクターになりましたね、フォウは。

6人目のアイディアもお聞きいただき嬉しいのですが、そこはコーデリアさんの過去と密接に関わってくるので
コーデリアさんの過去が明らかになったら考えていけたらなあ、と考えています。ただ、現段階では形にするのは難しいのですが
アルファルドが話に出て、そしてコーデリアさんの名前と対にしたいな、という想いはあるので
多分、6人目は熱砂の戦場に身を投じているのではないかな、とおぼろげなイメージは出来た気がします。褐色枠がまだですしね。


14 : ◆mg54smRHoI :2020/06/23(火) 00:13:23
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

<世界設定について>
毎回、素晴らしいイメージをありがとうございます。いいですね……高層ビル、多重構造の高速道路……3枚目、かなりサイバーパンク感ありますよね。
これが雪世界の中にドーンとあるの、大変にサイバーパンクっぽくていいと思います。
イメージとしては、是非、これでお願いします。コーデリアさん、この街の中で案外、ビルとか持ってて
そこにプールとかあったりするのかなあ、と想像したりしました。不労所得バンザイですよ。
ナイトプールで戯れる全員とか、非常にいいですよね……みんなの水着も考えてみたいですね。


肝心の詳細については、お話したところまでは漠然と決まっているのですが
それ以外ですと、末節の部分くらいしか、まだ考えがない状態ですね。
かなり年代の進んでいる世界っぽいですが、それだと現代のガジェットなどが出しづらいので
大きな軍事衝突が発生して、景気よく世界がメチャクチャになって、戦前文化が途絶えかけてしまい
国際政情が安定した世界全体で今、戦前文化復興の流行が来ている、というのはどうでしょう?
日本や中国はその中でも、恐ろしい勢いで喪われていった自国文化の復刻に熱心で、戦前より昔の自国感を世界に輸出しているといいなあ、と。
世界進出した日本や中国企業が、既に現代でも絶えかかっている日本家屋や中国風建築などを世界に「商品」として輸出。
サイバーパンクにオリエンタルな味付けが出来ればと。

サイバーパンクにはどこかレトロフューチャーが似合うと思う次第です。
街角で、今ぐらいの時代にバーメイドになった方が、今の時代から見てもシックなバーを続けていて
そこで出るラフロイグの40年に2020の刻印がある、というのは、雰囲気があるかな、と。
「どんな時代でした?」と元バーメイド、現オーナーの方に尋ねると「平和だけれど、今みたいに少し窮屈な時代だったわ」と返事が返ってきて
最後に、「それがずっと続くと思っていた。自分の世代で、また世界大戦を経験するなんて、同世代では誰も考えてなかった」と一言、付け加えられる、みたいな。

あとは、街は東西の連結点になっていて、空港か港のどちらかがあり、名前に「東洋世界への玄関口」の意味を込めて
「オリエンタルセンターポート」の名称をつけられれば、と……響きが非常に気に入っていたりします。


<みんなとのパーティーの一幕>
はい、ぜひともお願いします。心の栄養は大事です……あ、ロールのタネにもなりますからね?
コーデリアさんたちとの買い出しは多分、一番はしゃいでるのはエッタでしょうね……
そうした家庭的なイベントに飢えている子なので。でも、キッチンでユカにイタズラするコーデリアさんには
心の中でエールを送り、未遂や寸止めで終わると「えぇー!? そこで終わりなんですか!?」と内心でブーイングする子です。
あわよくば寝たフリをやめて1ラウンド目が終わったところで参戦して3Pも辞さない、そんな小悪魔なので。
ユカはキッチンで焦らされてしまったら、肉体関係になかった時は、「夜更し」のせいで、珍しく次の日に寝坊するかも。
エッタとコーデリアさん二人だけの朝食の席で「悪い大人ですよねー、ココは」とトーストにかぶりついて言ってそうです。

そして車! 何故かすっぽりと足回りで抜けてましたが、そうですよね、車やバイクはみんな持ってそうですよね……
アストンマーチン・ヴァルカン! コーデリアさんたちの世界では古き良きクラッシックカーとして親しまれてるのかな。
お値段も流石! まさにスーパーカー。フロント周りの曲線が実にセクシーな一台です。


15 : ◆mg54smRHoI :2020/06/23(火) 00:18:40
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

◆フォウについて
・そろそろ、セックス関連については、一度、熱を込めたロールでお返ししたいので
 次回の返信はフォウの諸々を込めたロールで返信させていただきます、ええ、ええ。
・ですので、今回はお話オンリーの返信をさせていただきますね。
・「義体のスペックだけでは明らかに説明のつかない」の部分に、深く喜んでいます、はい。
 フォウがコーデリアさんを愛した理由の一つは、カタログスペックではない、それ以上の何か、を感じたからですので。

「銃、義体、テクノロジー。それら最先端技術に身を包んだとしても、それだけでは私には及ばないよ。
 何故なら、彼らはそれらを“使いこなせて”はいないからだ。彼らは『器械を使って』いるのではない。『使われている』のだ。
 身に纏った自らの殺意の延長、利器、武の器を満たし切れる者は古来より少ない……キミは違う。
 キミは手にした銃器と身につけた暴力を我がモノとし、『器械に使われる』のではない、『器械を使う』側の人間として君臨している」
「キミがこの世界で桁外れの戦果を叩き出しているのは、つまりはそういうことさ。私は、そこにも強く惹かれているのだ」

・コーデリアさんのふたなり具合についても是非、竿のみでお願いします。
 そして、フォウは着け外しが出来ないので、彼女は公共の場ではハイレッグ系統の衣装が着れないのが残念ですね。
 水着だと、ボトムの上からホットパンツなどを履くタイプの着こなしになります。身内だけの場だと、くっきり浮かび上がらせた着こなしになります。
・殺し合い、というか、ふたりの馴れ初めなんですが、以前、お話していた最初の出会いで、恐らく時間切れか水入りになり
 引き分けになったところで、フォウから、こう切り出したんだと思います。

「……ところでキミ。この後、時間はあるかな? 一目惚れでね。一晩、付き合って欲しい」

・体の相性は抜群だけど、理想のゴールが遠いルートというのがすごく好きな関係性ですね、フォウとコーデリアさん。
・フォウは車ではなくバイク派ではないかな、と思うので、恐らく愛車はニンジャ系統でしょう。
バイクでトラックに併走して片手でコンテナやドアを斬ってくる生身のサムライは敵からすればSAN値チェック必要そうですよね。

https://imgur.com/a/qoqSBa3


◆ユカについて
・コーデリアさんのコートなどのアウターは喜んで借りるユカですが、他のファッションについては結構、辞退しそうです。
 主に体型的な意味で打ちひしがれてしまう子だと思うので……もしそれを目当てに着せたりすると、押し切られた後に
 コーデリアさんの服につつまれて嬉しいけど、でもウエストがキツくて胸元がぶかぶか……なことに涙目で「いじわる」という子です。
・そういう一幕もあり、また本人は意外にアクティブでスポーティーな部分もあるので、服装はスポーティーなものも多そうで、なんとなれば
 ブラやショーツもスポーツブラなどで済ませていそうです。水着だとタンキニでしょうか。
・多分、その飄々とした態度と甘えてくるギャップに「ずるくない?」とエッタにこぼしては、「今日もマウントとりますねーお姉ちゃん」とからかわれてそうです。
・納得していそうな、いなさそうなコーデリアさんに対して、「だって、家族に優しくするときは、みんなこんな風じゃないですか?」なんて
 頼ってもらえた嬉しさと、いつもと逆転した立場にささやかな満足感を抱いて、抱きしめたコーデリアさんに心臓の音を届ける、そんな一幕ですね。
・ピルの件は、バレてしまったら、もう包み隠さずにアドバイスを素直に受けに……そしてコーデリアさんは、ええ……
 生理が重いタイプだとイメージしていたので、イメージぴったりです。朝に弱くなったコーデリアさんは多分、めちゃくちゃ甘やかしていきますね、ユカ。
・ここでその話になりましたので、現時点でのイメージなのですが、生理については、イメージとして下の感じでしょうか。

 エッタ……ホルモンバランスの関係で非常に軽い
 フォウ……無に等しい
 ユカ……ごく普通、重い人に親身になる
 アール……脳と脳幹以外は人工物なのでそもそもない
 マオ……とても重い

・ユカはハイティーンの子で、スクール属性をつけたいのですが、コーデリアさんの稼業が稼業ですので
 夜間や空いた時間に授業を受けて、受けた授業で単位を重ねていけば卒業出来るタイプの学業に励みつつ、たまに校舎に出る、みたいな学業形態をイメージしています。
・そしてスクール属性の子なので、定番のバイトについては「ただの扶養家族ではいけない」と考えてそうなので、バイトをするかどうか、悩みそうだなあ、と……
・コーデリアさんは既にしっかり「お仕事」を教えていくスタンスなのか、一度ご相談出来れば、と。
・ユカの足回りは、ヘルメットを被ってスクーターですね。趣味がソロキャンプ、に出来なさそうな情勢なのが残念です。


16 : ◆mg54smRHoI :2020/06/23(火) 00:21:23
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
相変わらずの長さになってしまいましたが、お時間のあるときにでも楽しんでいただければ、と。
こちらからの投稿は一度、次のフォウからの返信で一区切りとなりますので、ご安心ください。
既に安心できない分量だというおしかりでしたら、はい、遠慮せずおっしゃってください……


◆アールについて
・お互いに電脳直結が出来る間柄なのに、過去には触れない、深く触れ合わない。ノーマルなヒューマンから掛け離れたのに、ごくごく普通な、アナログな恋愛関係。
 そこに挟まるコーデリアさんの優しさを、アールは深く愛しています、ええ。
・「……コーディーちゃんのね、そういう優しいところ、好き」と、昔話関連での気遣いや優しさを、はにかんでそう告げることは、きっと多いです。
・パーティーのお話で「アールが潰れたら」の話をしたのですが、よくよく考えたらアール、完全全身義体なので潰れないですね……
・でも、多分、泥酔用のプラグインを入れたりして一時的な酩酊感を味わったりはしそうです。きっと車にも載せてもらいたがりますね。
・逆にアール自身の愛車は、見た目が見た目なので、多分ブラックのランボルギーニ・エゴイスタとかでしょうか。すごいデザインですよね、エゴイスタ。

https://imgur.com/a/VLC8Ukk

・あと、プールの時は防水は完璧なので遊ぶ分には問題ないんですが、重量の関係で思い切り沈んでしまう、ので……
 アールは「浮き輪でプールを楽しむ」形態の遊び方になるのではないかと。最先端科学の義体になったら、結果としてローテクの塊みたいな浮き輪に頼ることに。
・本人はそうした妙な状態をむしろ楽しんでそうです。ユカやコーデリアさんに手を引いて貰ってバタ足するのをすごく無邪気に喜んでると思います。
・「コーディーちゃんにねー、手を引いてもらうと、上を見たら顔が見えないの」「手、離しますね(引率役だったユカさん)」「わぁー待って待って待って!?」
・アール側が「受け」になった時を考えると、ガイノイド部分については、それ専用の義体ですので、かなり感度はよく作られてる筈ですから
 コーデリアさんに攻められると途端に逆転されてしまうくらいに敏感で、コーデリアさんにしたことをおかえしされるのは意識を何度もトバす程に大好きでしょう。
・「待って、待ってぇ……」とあの甘い声で啼きながら、一突きされる毎に体を跳ねさせるアールですが、それほど快感に弱いのに……多分、体を重ねる毎に
 コーデリアさんがどう感じれば気持ちいいかを分析して、膣の形をアップデートしたりする子だと思います。
・「ボクのココはね? コーディーちゃんの形になってるんだよ?」って、たっぷり愛して貰い、引き抜かれた後、あたたかいおなかを撫でながら
 そのおなかから続く、今まで繋がっていた部分も撫でて、本当に、ぴったりと誂えることが出来る性器を、その時は誇らしげに見せてくる子かな、と。

◆マオについて
・そして、そうした調整などに協力しているのがマオになるので、ある意味、赤裸々な関係ではありますから
 存分に茶化してあげてください。多分、「シャー!」と顔を赤くして威嚇してくると思います。
・目の覚めるような美人が二人、ベロンベロンに酔っ払ってラブホテルに行くとか、最高ですね。最高です。
 コーデリアさんがシャワーを浴びてる間に酔い潰れて、いびきをかいて寝始めるとか何回かやってそうです、マオ。
・からかわれてスネてるコーデリアさんはすぐにイメージできるのですが、実はその「からかう部分」がイメージ出来なかったりします……
 今のところ、コーデリアさんはちょっとだけだらしないところがある部分も含めて完璧で素敵な美人のお姉さんなので……
 子供っぽいところって、たとえばどんな部分なのかな、と、おたずねしてみたりします。
・お酒の好みが一番幅広いというか、アルコールは全般大好きなキャラクターになったのですが、マオが一番飲んでいて似合うのは
 コロナとか青島ビールをラッパ飲みであおっている姿が似合うのかな、と。上品でない飲み方も上品な飲み方もなんでもござれですね。
・コーデリアさんの、時折、ふらっと重く寄りかかってくる部分があるからこそ、笑って、アールとの仲をこう言うのかもしれません。
 「おっかなびっくり、身を寄せ合うのが人間じゃん? ハードを変えても、コミュニケーションツールが変わっても、そこは変わらないよ」
・過去の話に耳を傾ける時は、途中で感想を挟まず、私見を排除して、「それで?」「それから」と話を促し続けるタイプですね。
 最後に彼女らしく、重すぎない感情を交えた感想を言って、必要ならば助言。相手がすっきりしたらお酒を勧めていく感じです。
・義理堅いので、聞いた話は他言せず、大体「お酒の席の話でしょ? 覚えてないよ」と受け流しますが、たとえば米軍にいい思い出などがなければ
 お酒の席でアメリカを連想させるものを注文する機会が減り、「趣味が変わったの」とぬけぬけと言っちゃう人柄です。
・なので、記憶領域のアールとの情事については確認せず、二人だけの思い出にしてあげ。その代わりに口で言わせたがる……わざとやってますね、そこは。
・マオが車を持つとしたら、ワンボックスとかバンとか、多人数で乗る積載量多めの利便性の高い車種ではないかな、と。
・「エッタちゃんをハイエースに乗っけたい」「もしもしPolicemen?」なんて古いやりとりをやってそうです。


17 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/06/24(水) 00:25:51
>>9

『――――我慢の効かない子だね、コーデリア』
(それはある日の街角で、いつもの逢引よりもほんの少し、互いに自制の効かなかった折の記憶)

(各種監視カメラの死角となった奥まった路地裏で、豊満な胸と、膝を割ったしなやかな腿と)
(壁についた手と、爪先立ちのおとがいを指の上に乗せ、覆い被さるようなキスから始まった、街角での情事)
(道行く誰もが振り返る美女の二人連れ、その片割れのアッシュグレイの美女が、生娘の表情を魅せて黒髪の美女を誘い)
(ついには自制を振り切って、宅外での行為に及ばせてしまった一幕だった)

(切れ長の瞳が甘く、アッシュグレイの美女を叱り、咎め、躾ける。躾の中身は、呼吸を奪うような深いキス)
(長身の美女からしてもゾロリと長いコートを着てきたのは、まるでそうする為と言わんばかりに、黒のコートの内側にコーデリアを包み隠し)
(キスが終わった後の腰が抜けたコーデリアを、妖しく長い腕で掻き抱いて、正面から、彼女の凶器が蹂躙する)

『――――ダメだよ、コーデリア』
『――――ここでは、私の“本当の名前”は呼んではいけないよ』
『そうしたら、もう、止まらなくなってしまうからね……イヤだよ、私は』
『キミのあんな声を、誰かに聞かれるのは、ね……キミを独り占めさせておくれ』
『いい子だから、ね?』

(壁についた上腕をコーデリアの枕にし、正面から、冗談のような規格外の剛直でコーデリアを刺し貫き)
(迸る狂気を、辛うじて首の皮一枚繋がった理性で押し留め、幾度となく貫いた女を蕩かせる捕食者のディープキスで唇を塞ぎ)
(対手から漏れる声を、喘ぐ呼吸と共に遮断し、また解き放つ行為を、腰を突き込みながら繰り返す)
(声音は艷やかにぬめりを帯びながらも口調は淡々としているのは、まだ彼女が最後の一線を超えていないことを示していた)
(本当に一線を超えると、彼女は途端に言葉を紡がなくなり、押し殺した獣の呻きを漏らしながら、コーデリアを一匹の雌獣となって犯してしまうからだ)
(その証拠に、今は凶暴な穂先で、コーデリアのポルチオを責め立てるだけに留まっており、腰使いの技芸も披露してはいなかった)

『ほら、んっ♡♡♡』

(黒髪の美女の長身が震え、規格外の逸物に相応しい、これもまた冗談のような量と濃度が後先も遠慮も考えずにコーデリアの中に解き放たれる)
(けれど、その白濁の洪水が、真にコーデリアの奥を満たすことはない。理性は、あるのだ。自分の吐精量を弁えている女は、きちんとスキンを着けていた)
(それでも、薄いラバーを突き破らんばかりの勢いで、白い精が放たれ、コーデリアの内側を、ゴム一枚隔てた先で、必死に熱い精が叩いていた)

(―――行為が終わる。卑猥なギトギトとした蛍光ピンクの鞘に包まれた彼女の腰の物が引き抜かれる)
(ゴムが入り口で、当たり前に引っかかる。先端にたっぷりと溜め込んだ、重く、熱い、精のせいで)
(構わずに指を引けば、水風船を思わせる膨らみを宿したスキンが、先溜まりの精液の重さに負けて抜けかかった姿をした男性器が顕になった)

『――――折角のディナーだが、予定はキャンセルでいいかな?』

(自身の腕の中、コートの中の恋人へ、立てた襟で口元を隠して女が囁く)
(こんな有様では、この後、食事をしたところで味などわかりはしなかった)

『――――玄関くらいまでしか、待てそうにないよ、コーデリア』
『早く、私の名前を……あの断末魔のような声で呼んでおくれ』

(呟いて、最後に交わすキスは、情事の後の女を慰め、宥めて、優しく扱う、後戯の色を宿した巧みなキスだった)


18 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/06/24(水) 00:27:41
(「貴女って本当、わたしを雌にするのが上手よね」)

『――――ふむ』
(今や定番となった、事後の翌朝の茶漬けをさらさらと腹の底に流し込んだ後)
(投げ掛けられた言葉に、襦袢一枚だけを羽織り、前も留めずにいた女はおかわりの手を留め、考える)

(確かに、こちらが責めてばかりだったが、それは不可抗力だ、との主張はある)
(先だってのパーティーの折でも、キスをした後の第一声は、此方の下腹を熱く掻き回す熱を帯びた「だめよ」だった)
(アレでなにが「ダメ」なのか、じっくりと教えて欲しいと思ったが、彼女にも人間関係を尊重する理性は備わっていた)
(だが、果たして、本当に非が自分だけにあるのか、と、フォウは束の間の思考に沈む。案外に、そうではなかった)
(今までを振り返ってみても、コーデリアとの行為は、殊の外激しく、心地よかった)
(なにせ、コーデリアは――あの細く儚く、どこか脆さを秘めた佇まいとは裏腹に、セックスに於いては恐ろしく頑健だった)

(フォウは被虐の気がある相手を好み、例によって、コーデリアもその気質を秘めてはいたが)
(彼女は、今まで体を重ねてきたどの相手よりも、しなやかで、深く、そして芯も外も強かった)

(フォウが本気を出して情を交わすと、相手がガイノイドであっても抱き潰してしまい)
(どうしても性欲が抑え切れないときは複数に相手をしてもらうことが常だった)

(だが、彼女。コーデリア・コールドフィールドは違う)
(一人で、フォウという荒ぶる魂を受け止めて、貪欲に貪り尽くしても尚、貪り尽くせぬ底を秘めた相手だった)
(彼女が雌になりすぎるとなれば、つまりすなわち、自分がそれだけ、彼女に熱を上げているということではないだろうか)
(そう考えて、フォウはその思考に、「是」の結論を出す。疑いようのない事実だった)

(思えば、最初の出会いからして可笑しなもので、一瞬前まで殺し合いをしていた相手を、よくも口説いたものだった)
(そこから彼女との関係が始まり、そして彼女の味を知ることで、あっという間に虜になったのを覚えている)
(相手との初夜で、戦後の興奮醒めやらぬ中、首筋に噛みつき、喉笛へ食らいついて、嬌声と悲鳴を飲み下しながら)
(久方ぶりに、一人相手に満足するまで精を放てる悦びを味わった)

(被虐に気がわかると、彼女の秘めたその嗜好を花開かせる為に、手練手管を尽くして絡め取り、体を重ねて)
(両手を組み敷き、四つん這いにした背に覆い被さって、ケダモノの交尾を覚え込ませた)

(抱いてゆく度に、彼女の心地よく冷えた声は、まるで別人のように激しく掻き乱され、泣いて、啼いて、その音階を艶やか変えた)

(喉笛に噛み付いてから、行為の最中に首を締めるまでに移行するのに、そう時はかからなかった)
(果たして、正常位で組み敷かれたコーデリアは、美しい顔を酸欠に赤黒く染めながらも、フォウを求めた)
(最初に首を締めた時、あまりの締付けと恍惚に、精を放ったことにも気づかぬまま、自分が息を忘れるほどに彼女の中で果て尽くした)

(その夜から、彼女の心地よく冷えた声は、もう一段、泣き叫ぶ最中の美しさを増し、その雌獣の雄叫びまで喰らわんと)
(フォウの性交は激しさを増した。彼女と夜を過ごす時の、泊まり込みの日の長さが、みっしりと増した)

(立ち上がって彼女を刺し貫き、気を喪っても尚、踊る足先のおぼつかなさと、手にかかる、ただの女体ではない戦闘者の重さを楽しみながら)
(いつか、その生命に手をかけたいと望む、生粋の殺人者の女は、ただ、彼女の性を貪る事に終始した)

(ある日、子宮まで“熟れ(こなれ)”ている、と判った時。フォウは本気を出す事に決めた)

『『――――これをやるとね、皆、“毀れ(こわれ)”てしまうんだよ』』
(その日、珍しくコーデリアの両手、両足を縛ることも、首と喉笛を噛むこともしなかったフォウは、静かにそう告げた)
(体位としては、ごく普通の正常位、既に繋がった状態で。長い黒髪が、絹の御簾のように二人の横顔を覆い隠していた)
(腰が前に進む。隆々と漲った恐ろしい巨根の穂先が、コーデリアの中を割り開いて進み、ポルチオと子宮口を分厚い穂先で叩き)

『『――――加減が効かなく、なるからね』』
(ズン、と。音を立てて。穂先がその先へと進む。誇張表現を抜きにして、コーデリアの“臓腑(はらわた)”を)
(子宮を、フォウの先端が貫き、最奥を叩く。そして、腰の動きが、変わる)

(彼女は先天的な半陰陽性であり、生まれながらに子宮と男性器と女性器を兼ね備えた存在で)
(女としての悦びも骨の髄までしゃぶり尽くしてきた身の上だった)
(だから、“女がどこを突かれれば感じる”のは知り尽くしていたが、その上で)
(“女の胎が、突かれた時にどこに動いて、その動いた胎がどこにいるか”を感覚的に理解でき)
(“動いた胎を、同じモノを持つ女の胎に、肉の上から押しつぶされながら、男根に犯される”規格外の快感を)
(本能と技術で知り尽くした存在でもあった)

『『―――“こちらでは”さようなら、コーデリア』』
『『―――“向こう側”で逢おう……』』

(それきり、フォウの言葉は途切れ、押し殺した獣の吠え声と共に、本気の性交が開始される)

(腰が突き上げられ、子宮が犯され、ゴチュゴチュと音を立てて、コーデリアの胎内が裡から男性器によって蹂躙される)
(その深奥まで犯し尽くされた膣と子宮。コーデリアの女そのものを、下腹部という柔らかな肉を隔てて)
(フォウの子宮が、その犯される悦びを分かち合い、共に法悦に至らんと、腹の上から子宮で抑え込んで、揉みしだいて)
(肉の壁ごと溶け合わんと、肉一枚ごと“子宮で子宮を”愛撫していく)
(男根に貫き、犯されることがどれほど心地いいか、言い表せぬ快感を、当の犯す本人の子宮が分かち合い)
(共に悦び合い、打ち震える自らの歓喜を以て、谺返しに覚え込ませる、真道の両性具有者のセックス)
(武芸を極めた彼女の腰使いは、決して、突いたタイミングで震えて動くコーデリアの下腹部、その奥にある子宮を逃さない)
(子宮姦と共に、ふたなり者の「子宮愛撫」とでも名付けるべき動きで、コーデリアの女を、自らの男と女を使い、刳り抜いていく)

(フォウをして、尋常ではない快感の世界に追いやられる行為だった)
(自分の男で相手の女を犯しながら、啼き悦ばされる相手の女の法境を自らの子宮で味わい、男女の快感の両方を味わうのだ)
(真実、狂ったように腰を振り、夥しい量の精液を、射精ではなく、女の潮吹きの勢いで放ち続ける)
(放たれる精の濃度は普段の比ではなく、それを逃げ場のない子宮に放ち続け、吐精で膨らんだその場所を)
(互いの下腹部の先にある子宮を擦りつけて、肚と胎で絶頂の震えを共鳴させ続けていく)

(無尽蔵ともいうべきフォウの精も、流石に枯れ果て。しかし、恐ろしいことにそれで終わりではない)
(フォウは、牡であると同時に、女でもある。逸物が萎えたら、後はひたすらに)
(指先で肚の上から軽く触れるだけでも絶頂するほどに出来上がった子宮を、互いに擦り合わせ続けることが出来てしまう)
(柔らかくなった肉の大蛇をコーデリアの女陰に潜り込ませながら、正気を失うほどの快楽の世界へと、どこまでも二人で堕ち続けていく―――)

(――――そんな狂気のようなセックスが終わって、尚)
(毀れなかったコーデリアは、たまらなく可愛らしい上目遣いで媚びて、「もう一度」をねだった)

(求められたので、もう一度、同じセックスをした)
(同じ相手に二度以上、出来たのは初めてのことだった)
(それからはもう、定番となった次第で、今回も同じだった)

(定番。あのそうそう味わえないと思っていた法悦が、今や定番なのだ)
(拗ねと媚びを含んだコーデリアを前にして、フォウは可笑しそうに、笑った)

『わかったよ』

(「たまにはわたしも貴女を犯したいのだけれど」「あなたの一番奥も知りたいわ」)
(そう主張する元気な恋人に向けて、一つ唇を落とす。それは性交の前にする大人の口づけではなく)
(珍しく、ただ、相手に触れたがるだけの口づけだった。今しがた食していた茶漬けの味に、もう一つ、笑いを零す)

『次はあの情交を受けるの悦びを、私に教えておくれ、コーデリア』

(心底に惚れ込んだ相手に、そう告げられる喜びを、ポート・フォウ)
(湊・静流という女は、晴れやかな気持ちで味わっていた)


19 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/06/24(水) 00:33:54
【さて――――満を持して、ではないが】
【私もロールという形で返信をさせてもらったよ】

【いささか、長くなってしまったのだが、今まで熱烈に送ってくれていた】
【ラブコールへの腰を据えた返信と思って貰えれば、幸いだ】

【こちらからの返信はひとまず、これで一段落となる】
【あとはキミからの返信を待つとしよう】
【無理をせず、時間のある時に、ロールが難しければ感想だけでも貰えれば嬉しい限りだ】


【――――こうして心を形にしてみれば】
【存外、私もキミに惚れているものだね】

【よしなに頼むよ、コーデリア】
【それではね】


20 : ◆OcZG5imaW2 :2020/06/27(土) 01:52:33

>>11


「それ、
 褒め言葉なの?」

 シガーカッターの先が、ふくよかな葉巻に沈む感触を楽しみつつ、
 苦笑いに近しい甘く掠れた声音をもって、わたしは答えた。
 きン、と小気味よくジッポライターを弾いて、
 愛でるように口付けた葉巻の逆側に火を移し、息を吸う。
 窓の外まで寒々しいこんな日は、紙巻よりもこちらの方が落ち着く。
 あきれるように吐いた紫煙が、飽きるほど白銀をかぶった摩天楼に、
 なにもかも拒む透明なガラスを隔てて重なり、やがて失せた。

「 ─── こんな街で主役を張っても、
 あまり誇れはしないけれど」

 すべてを試練に晒す北の大地に根差しておきながら、
 構造的暴力でぐずぐずに腐ったあらゆる体制を、
 冬になれば止まない雪と、自然科学の精髄を凝らした都市設計で、
 やっと全て覆い隠して、人間がまともに住む場所のように似せている。
 それがこの街だ。あの高楼を、あの道路を、あの街並みを少し剥がせば、
 つめたい腐肉がひしめいて、あまねく生者を引きずり込もうとする。
 ゆるやかに一口吸い、今しがた灰になった葉巻の数センチより、
 命の価値を見いだされない人々が、この街のいしずえになっている。

「でも、
 あなた達と共に舞台へ立つなら、
 悪い気はしないわ」

 だとしてわたしは、どちらかと言えば、生者をいざなう屍体に近しい。
 ひとたび道を違えた人間は、もう元の道に戻れない。それなら、
 せめてからだの朽ち果てるまで、つめたい舞踏を楽しんでもいい。
 今わたしの目の前で、エキゾチックにはにかむ中華系の女は、
 そういう愚行に付き合ってくれると、ずいぶん前に約束してくれた。
 だから今夜、あるいは明日、あなたと新たに重ねるものがあるのは、
 わたしにとって、これからずっと、誇らしく/愛しく思える。

【また随分と間を開けてしまったわね……。】
【すこし身の回りのトラブルが続いていて、余り創作に集中できなくって】
【少しずつ返信の速度を上げていくから、ゆっくり待っていて】
【とりあえず今夜は、マオの分だけ。返せそうだったら、】
【残りの分も明日にかけて返していくから、よろしくね】

【こういう会話も、少しずつ返事をしていくのも、とても素敵よ。】
【 ……… フォウ本人から随分すごいものを貰ってしまったけれど、】
【それはそれ、これはこれ、ね。】
【エッタにはずいぶん喜んでもらえたようですけれど、】
【今回のこれもお眼鏡にかなうかしら。喜んでくれたら、うれしいわ】

【ひとつだけ──先に答えておくとすると、】
【わたしの子供っぽいところ。…………そうね、】
【こう見えて酒のアテに甘いものをよく食べたり、】
【ユカの作ってくれたクッキーを1人で6割くらい食べたり、】
【それでエッタに不服を言われて、ちょっと言葉に窮したり。】
【……子供っぽいというよりは大人気ないかもしれないけれど、】
【そうね。ところどころ無神経なのが、子供っぽく見えるらしいわ。】
【わたしは、十分に気を遣っているつもりなのだけれど……ともあれ、】
【ゆるゆる返事をしていくつもりだから、楽しみにしていてちょうだい。】


21 : ティエ・マオ ◆mg54smRHoI :2020/06/27(土) 13:23:50
>>20
「当然(dang ran)」

 当時のあたしは、そう答えて、横目で見ていた彼女に、再び、惹き込まれることになる。
 指先がなめらかにシガーカッターを操り、葉巻の先を落とす仕草。
 慣れた手付きでライターを弾き、葉巻を燻らせ、芳醇な香りと紫煙を嗜む唇の動き。

 クサい科白で逸していた視線が、いつの間にか、彼女に向き合う位置に戻り
 翡翠のシガークラウンをトレーと一緒に彼女の前に置いて、言葉を続けるでもなく、葉巻を楽しむ姿を眺める。
 ま、人工合成石の翡翠なんだけどね。デザインが気に入ってるんだ。

 閑話休題。

 ――華がある。

 あたしが彼女に抱く印象は、いつもそれだった。
 今の時代、整形や皮膚テクスチャで顔の造形を整えるのは昔よりも遥かに簡単になった。
 でも、だからこそ。本人の「素」が覗く時、整えた美しさと顔相や立ち振舞いの差異を消しきれない人間は多い。

 彼女は違う。彼女の表情、ふとした仕草は、外見の美しさを裏切らない。
 芯がある。人を惹きつける魅力がある。場の「中心」を彩る大華。
 それでいて、ひっそりと、壁に、雨に、雪の中に佇む姿もサマになる。
 
 そういう「本物の」美人を見ていると、幸せになれる。
 中国人のあたしが物の真贋の話をするなんて、っていうのは、旧い見方かな。

 なんて、やや、考え込む様子を見せている彼女を眺めながら思う。
 外は雪模様。物思いに沈んでいるのは、この理不尽極まりない虚飾の摩天楼を愁いてのことか。
 それとも自身の生業や、性分に思いを馳せているのか。あたしには判らない。
 判るのは、そうしている彼女もまた、すこぶる見ていて気持ちいいということだけだ。

 紫煙の向こう側から返る答え。
 あいかわらず、殺し文句はお手の物かー。
 そんな科白、言われて嬉しくないわけないよね。

 彼女の唇がシガーから離れた頃合いを見計らって、体を寄せる。
 シガーを握る指先に触れて、まばたき一つの間だけ、手を抑える。
 
 いつも甘く掠れた声がする、今は甘く掠れた味のする唇を奪うのは、それで十分。
 深くではなく、軽く。でもまあ、意外に重めな彼女にそう言って貰える意味くらいは判ってるし、とびきり嬉しいよ? って。
 伝わる程度には情熱的に。友人以上、恋人未満。
 脳裏に浮かぶ、金髪のおちびさんと、青みがかった黒髪の女の子。
 是的是的(はいはい)、是的是的(はいはい)。友人以上、恋人未満。もちろん家族未満ね?

「謝謝♪」

 そんな意味をこめて、その時のあたしはトレードマークのサングラスに指を添えながら、ニッと笑ってみせた。
 
 冬になれば、飽きるほど雪の降る街で、あの一幕を時折思い出す。
 そんな日は―――雪の日も悪くない、と思えるのだった。


【いやいや、こっち側の返信の最後が3日前なんだから、セーフセーフ】
【無理のないペースだって♪】
【ちょっと心配してたけど、もうちょっと低空飛行が続く感じかな?】
【そんな中でも返信をくれてありがとね】
【返信は落ち着いた時で大丈夫、まずはそちらの心身の健康を第一に】
【あ、でも、もちろん、返信は楽しみにしてるからね?】

【「ふくよかな葉巻」っていう表現がね、ちょっとあたしには出せない】
【ホント……すごく華のある文章だよね。語彙力のなさがもどかしい!】
【声、かけてよかったな、やっぱり……返信を見てるだけで、幸せ。最高♪】

【あっはっはっ、まー、あの人は手加減しないからね!】
【あたしからは軽く、かるーくね。むしろ、軽い話にあんな返信もらえて舞い上がってるよ】

【ふむふむ、あー、あー、そういう】
【そういうねー、これだもんなー、こういう可愛いところがねー(ごろごろ)】
【もしかしてユカちゃんとエッタちゃんがなんかやたら仲よかった日とか、うちとか他の子のところに逃げ込んできたりとか?】
【アールは喜びそうだけど、あたしとフォウは「おやおや」って、思いっきりからかうね、それ(ニッ)】

【あたしからのロールはこれで一応、〆って感じだけど】
【気に入ったら、返信をくれても無問題】
【こっちも前と同じで、ゆったり数日に分けて返信をする……か、もしくは】
【1回の返信分量が大きくなりすぎないように、一度返信を待つか】
【そっちの返信を見て考えるから、気負わず、あたしたちとの時間を楽しんでよ♪】

【それじゃ、再見♪】


22 : ◆OcZG5imaW2 :2020/07/10(金) 00:15:27
>>12->>21
そういうわけで────またも大変長らくお待たせいたしました。
いや、流石に申し訳ないですね……。本当は2・3日で返したいのですが、
どこからどう書いてゆくべきかわからず、どんどん遅くなってしまい……。
多分もう少し早いペースでのやりとりをご想像してらしたと思いますし、
わたし自身こんなに遅くなってしまうとは思っていませんでした。
「ちょっとこれ許容できないな……」という事でしたら、
ご遠慮なく申し付けてください。どうすればよいペースで返事できるか、
わたしの方からも改めて考えさせていただきます。
ともあれ、もろもろの調子の方も、ようやく復調といったところです。
ご心配をおかけしてばかりですが、どうか、よしなに。

<もろもろのご返信について>
あらためて、たいへん熱量のこもったお返事、
毎度ながらとてもうれしく読ませていただいております。
ですがなにぶん、だいぶ時間を開けてしまったので、
どういう調子で返事をしていたか、掴めなくなってしまい……。
面目ない限りですが、返せそうな所だけ返させていただきます。
ほんとうにごめんなさいです。次くらいからは、
だいぶフットワーク軽くお返事できると思うので、どうか……。

EFT:Raidですが、わたしがもたもた返事を書いてる間に、
Part4が公開されたようです。
https://nico.ms/sm37142027?ref=share_others_spweb
戦闘シーンはそんなに多くないようですが、もう少し続くみたいですね。
ロールとかでまねしてみたいガンアクションです……。

基礎設計の重要さもさることながら、
あんまり先鋭的すぎても長持ちしないのが鉄砲界隈の厄介な所ですね……。
P90は現代でも相当とんがったデザインなのですが、
とんがってる故に後発のいろいろ堅実な設計の銃に押され気味です。
消音リボルバーも色々遡ると相当昔から存在しているのですが、
あんまり話すと止まらないので、このあたりに。
ともあれ、鉄砲周りのクールな逸話、いいですよね。素敵ですよね。
ロールに使えそうなものもそれなりに引き出しがあるつもりなので、
もしもなにか「こういう逸話はないかなあ」とお探しでしたら、
ぜひにお申し付けください。

特殊戦あすか────名前だけ聞いて未履修ですね……。
ありがとうございます。わたしも何かしら新しい気風は取り入れたいので、
おすすめいただいた作品群は、Netflix等のマイリストに加えてみます。
6人目さんのもろもろについても、了解いたしました。
あんまり勿体つけて過去を語ってもアレかな……とは思いますが、
昔話を聞きたがる5人の気持ちと重ねて、探っていただけたら嬉しいです。
おおむね飄々と笑っているコーデリアの表情が、
ふいに剣呑な色合いになる瞬間も、楽しんでくだされば。

ああ〜〜〜〜いいですね、その設定…………。
なんとなく東ドイツのオスタルギーっぽいな──と思うなどしました。
激動の時代を経ればこそ、懐かしまれるべき文化が保護されているような。
サイバーパンク自体、今となっては郷愁ある概念ですしね……。
ともあれオリエンタルセンターポート、いい名前ですね。いただきました。
OCPって略したら、丁度おさまりが良さそうです。
空港も港も両方あったら面白そうですね。
ボートとかも持ってそうだな、コーデリア……。

<5人分のもろもろについて>
うまく返事の書けなかった2.5週間ほど、
5人分のたいへん仔細な文章、じっくりと読ませていただきました。
これほどしっかり固まっていると、ロールが上手くできそうです……!
しかしお恥ずかしい話、あんまり長いこと間を空けてしまったので、
返事を書ける勢いが失われてしまったというか、
想像の翼をうまく伸ばせなくなってしまったというか……。
なので本当に申し訳ないのですが、今回のレスではこちらの方へのお返事、
いったん保留とさせていただければ幸いです。。。
思い出したようにちょっとずつ話題にできたらな……と思うので、
こんな調子でもお付き合い頂ければ、ありがたい限りです。

これだけ「タネ」があると、ロールの展開にも困らなさそうなので、
是非ともどしどし5人分、やらせていただければ嬉しいですね。
なんとかちょっとしたものを、フォウさんの分には返せそうでしたので、
ご笑覧いただいたり、あるいはこのままロールを繋げてみたり、
なんらかの糧になれば幸いです。


23 : ◆OcZG5imaW2 :2020/07/10(金) 00:16:15


 世におんなは星の数ほどいるというけれど、
 心臓近くまで子宮のうちがわを抉られたおんなは、多くないと思う。
 ましてそれでけもののように善がって、なさけない雌の鳴き声を上げて、
 蕩けた雌の肉壺をしかしよく締めて、やぶれるくらいにシーツを掴んで、
 自分のはらわたを貫ぬく偉大な雄のペニスに媚びへつらいながら、
 だのに身体を組み伏せるのは、どんな男でも甘く閨所にいざなうだろう、
 熟れきった女体のやわらかさに他ならないのだから、
 こんなまぐわいを何度となく教え込まれたのは、わたしくらいだろう。


「 ─── あッは」


 この人とからだを重ねた後は、いつもくしゃくしゃのシーツに倒れて、
 指ひとつ動かせないまま、かってに震えて余韻に浸る手足を放り出し、
 どっぷりと胎を満たす、熱くねばつく雄の精がうごめくのを感じながら、
 その恍惚だけでもう一度また、ぐちゃぐちゃに犯し潰してほしくなる。
 嬌声と呼ぶには悲鳴に近しいものを幾度となく絞り出した喉は、
 掠れ切った、けれど色濃く湿った、粘っこい艶声を無意識にこぼす。
 笑っていた。自分でも、割とどうしようもないなって思う。
 あんなに乱暴にされて、蹂躙されて、ほとんど殺すようなセックスが、
 けれど何より気持ちいいって、躾けられてしまっている。


「ほおんと、」「 ─── 罪な人よね、静流さん」


 わたしを鳴かせてくれるエッタもアールもマオも好きだし、
 なにも知らないユカをそっと愛で抱くのも趣があるけれど、
  ─── この人とのセックスなしじゃ生きていけないって思えるのは、
 どうしようもなく、やっぱり、この静流という半陰陽のおんなだった。
 アドレナリンの高揚さめやらぬ初めての邂逅と夜伽から、
 彼女はあらゆる手段でわたしを嬲り抜いてきたし、
 どんな非道いことをされたって、その非道さだけ感じる自分にも、
 また気づいていたし、気づかされたと言った方が、たぶん正しい。
 それでいて、本当はわたしを殺したいだなんて、ほんとにひどいわ。
 この人の刃に斬られるなら、それはそれで悪くないけれど、
 わたしにはまだ置いてゆけないものが沢山あって仕方ないし、
 何よりわたしが好きなのは、みぞおちの下までこの人に抉られ、
 雌雄としての偉大さと、手練手管に屈服して、命をゆだねる瞬間だもの。


「だから、」「 ─── 今夜は」
「もう少し一緒に、罪、重ねてほしいの」


 く、と上向けたおとがいの下、
 あなたの残した赤黒い歯形を見せつけて、わたしは笑った。
 1つだけだと寂しいから、ねえ、首輪みたいにしてほしいの。
 いちばんの雌穴として、あなたに飼われたっていいくらいなんだから、
 あの子たちに捧げる愛情まで、今夜は奪って、貪って、啜り尽くして。




【 ──── そういうわけで、】
【ほんとうに相当遅くなってしまったけれど、】
【一旦、わたしからの返事は、このくらいで。】
【このままロールにも繋げられるでしょうし、】
【改めてまた書き出してくれるなら、お返事するわ。】
【 ……… 心配をかけて、ごめんなさいね。】
【厳しい言葉でも甘んじて受け入れるつもりですから、】
【返せそうな時に、お返事をちょうだい。】


24 : ◆mg54smRHoI :2020/07/10(金) 03:54:34
>>22

大丈夫です。

大好きです。


最初にこう、不安に思ってらっしゃるところに対する
こちらの素直な想いを短くまとめつつですね……

あぁーー、すみません……!!
やはり、お言葉に甘え過ぎた部分があって、こちらの方が申し訳無さでいっぱいでして……
こちらこそ申し訳ないです……色々長くしてしまってすみません……
そして昨今の災害などもあり、ご無事か心配でしたが、ご無事かつお元気なようで本当に何よりです……

許容できないなんてことは全然ないですし、今回はこちらに非がありますので
どうか気に病まれないでください。これからもよしなに、と言っていただけて、本当に嬉しいです。
どうぞ、こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。


ちょっと時間が経ってしまうと、巧く返せなくなるの、わかります……
なので、ここで心機一転ではないですが、色々と材料も揃ってきましたので
一旦、今までの設定語りなどをストップして、短く一区切りつくようなロールを回してみるのはいかがでしょう?
いただいた返信へのお返しを、置く形になって恐縮ですが、自分でも切りどころが難しいので
一度大きくハンドルを切ってみようと……お返事を大胆にカットしてしまって心苦しいのですが……

ロールが少し難しそうなら今まで通り、こうしてお話させていただけるだけでも大丈夫ですので
どうぞ、お好みをお聞かせください。
こうしたロール外のお話をお望みでしたら、喜んで続けさせていただきますね。
ただ、お返しする話題は次からは多くて2つに絞ろうかな、と。

もしロールを、と仰っていただけるなら、5人分、シチュとロールフックを用意してありますので
お気に召したものを選んでいただければ。


○エッタ
自宅にて:「ココって、銃、好きですよね――」
そんな一言から始まる、銃談義をエッタが聞く話。

○フォウ
バーにて:「『兜割り』という技があってね――」
そんな一言から始まる、フォウという女のひととなりの話。

○ユカ
自宅にて:「『2020年代、世界的なパンデミックに端を発する米中露の関係の悪化――』」
自宅で歴史のワークをするユカが、ボイスレコーダーに
「現代」に連なる過去を語っていく話。
(リビングで宿題中のところに、コーデリアさんが顔を出す感じです)

○アール
車中にて:「大昔にね、ナイト2000っていう――――」
そんな一言から始まる、ドライブデートの一幕。

○マオ
ラブホテルにて:「いやあ、ごめん! ホントごめんて!」
そんな謝罪から始まる、一夜明けたラブホテルにて、シャワー中に爆睡した女の言い訳劇場。



さて……最後になるのですが。
とても魅力的なロールをいただいて、返信をしないのはウソでしょう、ということで……
フォウからの返信を返させていただきます。
こちらは長いですが、ロールは〆てありますので、お楽しみいただければ幸いです。
勿論、返信をされたいのでしたら、どうか遠慮なさらずに、です!


25 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/07/10(金) 04:24:11


 ふと、耳を傾けたくなる声。
 間違いなく美声だが、それ以上に。
 芯(しん)を震わせる“ゆらぎ”に揺蕩う声も、今は掠れて、閨の色に染まっていた。
 寝具の上に横たわる息も絶え絶えの裸身には、陵辱と見紛うばかりに、酷い、抱かれ方の痕。

 それでも、艶やかさを残した唇と、赤黒い、狼の噛み傷が残った喉は
 臥所の傍に横たわり、頬杖をついき、抱き終えた彼女を眺める女を求めた。

 もう一人の裸形の女の朱唇がゆるやかに、繊月に吊り上がる。
 衣擦れの音が一つ。寝具から抜け出た裸身が、上向けられたおとがいに唇を近づける。
 雪の夜を想わせるアッシュグレイの髪に、濡羽色の黒絹の髪が重なり、二匹の獣の求愛を再び覆い隠す。


「――――――」


 応じる言葉などいらない。
 ただ瞼を閉じて、求められる侭に、赤黒い傷痕の数を一喰み、増やして。
 そふり、と、ふくよかな人肌を、白い牙で淡く傷つけていく。

 節度を忘れた若人のように、雄として、強く強く彼女を貪って。
 雌喰らう雌として、強く、強く彼女を貪って。

 そうして今は、ただ貪るだけの凶獣ではない、と。
 彼女を喰む唇と歯が、語っている。

 彼女の強さを思えば、いっそ儚いほどに細い首筋に、狼の家族がそうするように、愛を込めて。
 身を寄せ合い、吹き荒ぶ雪風と長い夜を耐える伴侶に、狼の雌雄がそうするように、優しく。

 殆ど、キスと変わらぬ繊細さで。

 一噛み、一噛みに長い時間をかけ。
 嘗て乱暴に噛み締めていた喉笛に、グルーミングにも似た仕草で、噛み痕の首輪をつけていく。

 どこまでも甘く、深く、昏く、熱く――――
 女の喉喰みが、「もう少しだけ」とねだる彼女を、底無しの陥穽へと誘う。


       ――――愛しているよ、コーデリア


 囁く言葉などいらない。
 歯が、互いの汗で濡れそぼる、白い……いっそ不安になるほどの白さの肌に。
 くっ、と、やわらかく食い込んで。赤い、はっきりとした痕を残すたびに。
 ハラワタと、丹田。今は、この優しい時間を壊さぬよう、弁えて大人しい肉の凶器から。
 淫らで情熱を秘めた声が、音もなく湧き上がる。
 彼女の喉に、喉を震わせぬ言葉を告げて、万言より雄弁に、繰り返し、愛を吟じていく。


 銃把を握り、支えるには細すぎる指先の上。
 人を斬り捨てるには美しすぎる指先が重なり、覆う。
 抑えることさえもしない、ただ、指先を重ねて、ぬくもりを移すだけの愛撫。
 寝具で重なり合う自分たちを映して、互いの指を重ねるだけの行為。

 殊更に、身を寄せることもせず。
 たっぷりと女の肉が詰まった水蜜桃を、喉喰みの間、自然と触れ合うだけに留める。
 どちらの汗も味わい尽くした肌と肌が、あれほどはしたなく激しい情事を重ねたことが嘘のように。
 楚々と、触れ合う。呼吸に合わせて上下するだけの肉の丘が、一房、髪を艶やかに染めた恋人をくすぐった。

 ひたすらに乱暴に、荒々しく。
 自由を奪われ、抗えない姿で抱かれることを悦ぶ彼女に。

 ひたすらに乱暴に、荒々しく。
 自由を奪い、抗えない姿で抱かれることだけが、“その悦び”ではない、と。教え込んでいく。

 指を重ねるだけ。肌を触れ合わせるだけ。体が少し、重なるだけ。
 髪が混ざり合うだけ。それだけで、人は―――女は。
 「動きたくなくなる不自由」を、自分に課すことが出来るのだ、と。
 淡い淡い、交歓の糸で、彼女を縛り付けていく。刻み込んでいく。


 望むのなら、どれほどの罪も、共に。
 無言の囁きと、喉喰みの愛撫は語り続ける。
 躾けるように強い喉笛の噛み痕。
 その周りには、彼女を荒々しく抱き尽くした女の息遣いと共に、優しく、優しく、刻みつけられていく「女」の噛み痕。
 「男」の証は、したたかに彼女の上に、胎に、残してあるから。

 レズビアンである半陰陽の女は、今度は両性を持つものらしく。
 そして、性戯に長けたものらしく―――女の法悦を深く慈しむ。
 後戯の要領で、愛を求める獣に、自分だけの首輪を施していく。
 軽く触れるだけ。必要最低限に触れるだけ。体を重ねて触れ合わされるだけ。敏感な肌と心、体を労って。
 
 じれったくなるほどに、ゆっくりと、長く。それゆえに優しさと愛しかない口使いで、首筋を喰む。
 右回りで、うなじの少し手前まで噛み痕をつければ、今度は左回りに。

 切り揃えて短く整えた、長い長い指先の爪が、二人の視線の間をよぎり。
 溶け合う黒絹の御簾と、雪灰色の羅紗を、丁寧にかき分けて、首周りの道を拓いていく。

 
 正面からうなじ近くまで、赤い赤い首輪を繋げば、仕上げは間近。
 同性愛者の指先が、長い髪をうなじから、熟練の美容師のように。貴婦人の髪を結う侍女のように。
 恭しく、密やかに。たっぷりと香るパートナーのフェロモンを、慎ましやかに嗅ぐことすら憚る繊細さで。
 払って。
 次いで、耳元を隠す自らの長い黒絹の御簾を、今度は無頓着とも言える無造作な仕草で、後ろに払う。
 睦言の最中、閨の最中。
 唇が触れ合う距離、指先で互いを慰め合える距離でしか目の当たりに出来ない、
 自身のうなじを、見せつけるようにしてから、後れ毛に籠もる、はしたない恋情の汗と香りを鼻梁の前で、解き放ち。

 そうしてから、深々と、狼の首筋。
 たまさかに愛しい女のうなじへと唇を這わせて。
 

 愛という名の鎖を、繋ぎ切っていく。



「――――喜んで、私のコーデリア」



 紅も引かぬ、恐ろしく色鮮やかな朱唇が。
 雄の性欲と情欲で、心と体を壊し尽くした女を。


 女の愛欲と、淫欲で、壊しにかかった―――――――





【(――――女は黙って、身を屈め、唇を奪い)】

【……ひとつ、謝罪があってね】
【前回の私のロールは、荒すぎた。私の流儀では、なかったね】
【だからキミが気に病むことはないよ、こちらの落ち度だ】
【その分、たっぷり――今回は私流で返させて貰ったよ】

【おやすみ、コーデリア】

【(告げて、もう一度、唇を、今度は重ねた――――)】


26 : ◆OcZG5imaW2 :2020/07/13(月) 23:06:04

>>24

「やっちゃったな……」という時、
いちばん最初に言われてありがたい言葉、
たいへん身に染みております。
あらためて、ありがとうございます……。

ここまでお付き合い頂いて、
なんとなくお察しになられたかもしれませんが、
こういう形のことを結構やっちゃいがちな性分です……。
なるべく早めにお返しするよう、
今後も心がけてゆく所存なのですが、
ふいにこうして少しダメになっちゃう時があるので、
どうかご堪忍いただければ幸いです。
まかり違っても機嫌を崩していたり、
お話がしたくない訳ではないのです。
なぜか、何も書けなくなっちゃうんですよね……。
うまいこと折り合いを付けられるよう頑張りますので、
今後ともどうか、重ねて、よろしくお願いします。

そういうわけで、おかげさまで、
ロールの方ならばっちり書けそうなくらいになりました。
趣味やシチュのお話をするのも大変たのしいので、
ロールの片手間にちょぼちょぼ話せたらいいな、と。
(話題の数についてもお気遣いたいへんありがたいです…)
地の文も台詞もわりとミニマルな文体(のつもり)なので、
そこまでロールでカロリーは消費しないんですよね。
肩慣らしも兼ねて、ぜひ素敵な文章をお見せ頂ければ、
たいへん嬉しく思います。はい。

5人分の導入があるの本当うれしいですね……。
とってもネコなコーデリアをやらせてもらったので、
ちょっとタチなところをお見せしつつ、
余裕があれば、しんみり昔話もしたい気分ですね。
そういうわけで、もしよろしければ、
ユカさんとのロールから始めさせていただけたらな、と。

フォウさんの分も拝読させていただきました。。。
お返事をしたい気持ちはやまやまなのですが、
またここで時間をかけてしまうのも申し訳ないので、
お言葉に甘えて、一旦ここで〆という形で。
コーデリアによるちょっとしたコメントだけ、
次のレスで付け加えさせていただきますね。


27 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/07/13(月) 23:10:18
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【 ふふ】
【それなら、貴女こそ、謝らなくたっていいのよ】
【いろいろな抱き方を知っているのね、静流さん。】
【ほんと、ほおんと、罪な人。 癖になっちゃう】
【あなたのコーデリアになるのも、きっと素敵ね】
【 ……… これからも沢山、すてきな欲望を、ぜんぶ】
【わたしの中へぶちまけて頂戴。ぜんぶ受け止めてあげるから】

【それじゃあ、次にここで話すのは、ユカになるかしら】
【まあ、待っているわ。お手すきの時に、返事をくださいな】


28 : ◆mg54smRHoI :2020/07/13(月) 23:39:46
>>26
ちょっとだけ踏み込んで、ちょっとだけずるい言い方を、しちゃいますね。


こちらも筆が動かなくなる時があるので、お気持ちわかります。
なので……ですけど。それで何度か、出会いと別れを繰り返されたのではないかな、と。

ですので。
こちらは、何度でも「いいですよ」って言います。
だって、個スレをいただいたんですから。
>>1をモットーに。貴女を待ってますよ。
コーデリアさんの帰りを待つ、ユカみたいにね?



格好をつけ過ぎて恥ずかしいので流してくださいね。
はい、次の話題です(早口っ)

趣味とロールのお話も了解なので、早速ですがご報告を。
「VA-11 Hall-A」を買いました!
ちょっと集中して取り組まなければいけない案件があるのと
それこそじっくり楽しみたいので、封切りは先になりますが、今から、とても楽しみです。

ロールのご要望も承りました。
本格復帰ということで、最大限リクエストに沿う形でロールをさせていただければ、と……

フォウのご返信も、お気に入りいただけてよかったです。
そしてフォウですが、あれ以外にもタチな技がまだ他にもあるので、またのお相手の際をお楽しみに、です。
それと、フォウのロールは三人称文体なのですが、やはり一人称文体の方がお好みでしょうか?
……内面を書くと結構、超然とした雰囲気が薄れちゃうのがこちらの悪い癖なのですが……
もしお好みでしたら、フォウも一人称文体で書かせていただきます。お好みを教えていただけると、幸いです。


29 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/07/13(月) 23:49:08
>>27

【色々と、極めてみたくなる性分でね】
【キミこそ、たまに見せる、そういう幼いところも魅力的だよ】
【(「ほおんと」のトーンを指して)】

【―――ああ】
【またの日と、その時が来るのが、楽しみだ】


【ただ、今は可愛らしいお嬢さんに譲ろう】
【では、またね。おやすみコーデリア】


30 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/07/14(火) 00:23:01
>>27

【あの……】

【(慌てたときや不安なとき、つい、右目の泣きぼくろに近い髪を、無意識に触ってしまう)】
【(母さんにも同じ癖があって、ずっと、それを見ていたから)】
【(だから、かな。そうすると、母さんを思い出して、すっと気持ちが落ち着いてくれる)】
【(でも、髪に触れて、別のことに気づく。髪、そうだ、髪。変じゃないかな)】
【(思わず、コーデリアさんの目の前なのに、手櫛で髪を直しちゃう)】

【(やった後に、自己嫌悪)】
【(はずかしい……また、子供っぽいって思われちゃう……)】
【(でも最後までやらずに、髪が変になるのはもっとイヤだから)】
【(髪の毛を直してから、深呼吸して、挨拶)】


【はじめ、まして……は、変、かな】
【こんばんは、コーデリアさん】

【あの、私を選んでくれて、ありがとうございます】
【……嬉しいです】

【コーデリアさんが、静かにお話したい気分だって聞いたから……】
【提案した導入以外に、私、静かに、リビングで、お話するだけでも大丈夫ですよ】
【好みの導入があったら、言ってください】

【(コーデリアさんは私よりも背が高いから、正面から話すとき)】
【(いつも、目を見上げる形になる)】
【(……もっと大人っぽくなりたいから、背丈は欲しいけれど)】
【(でも、私は、この角度から見上げるコーデリアさんが好きだった)】
【(大人になりたい。自立したい。しっかりしなきゃって、気を張ってるけど)】
【(コーデリアさんを見上げてると……どこまでも甘えてしまいそうになる)】
【(さっきは自分の子供っぽさがイヤだったのに、今は……そんな気持ちも、もうなくて)】
【(コーデリアさんをこの角度で見られるままの自分でいい)】
【(子供のままでいたい、って思っちゃう)】

【(……背が伸びないエッタに言ったら、きっとあの子、「贅沢だ」って怒るんだろうな)】
【(ごめんね、エッタ。ずっと内緒にしてるから)】
【(コーデリアさんの前でだけは、まだもう少し、そう思わせてね)】
【(かくしごとしちゃう、悪いお姉ちゃんでごめんね)】


31 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/07/21(火) 14:20:31
>>28>>29
またもどうお返事しようか悩み、
やや間を空けてしまったのですが、
しっかりお伝えしておきたい言葉があるので、
それだけはきちんと書き綴っておきます。

ありがとうございます。
本当に、ありがとうございます……。
あなたの優しいお言葉が、とても、沁み入ります。

お察しの通り、無精で臆病な性根ゆえ、
元より関係を長続きさせるのが不得意な性分でもあります。
ですが、待っていてくださるという言葉をいただければ、
なんとかやっていけそうな気持ちもあります。
あらためて末長く、よろしければ気長に、
大概なふつつかものですが、お付き合い頂ければ幸いです。

ワーーー大変ありがたいですね!
多分わたしたちが今やろうとしている一連のロールに、
これ以上ないくらいドンピシャな作品だと思います。
流行りものという訳でもありませんので、
お時間のあるときに、ぜひ手を付けていただけたら。

えっフォウさんまだあれよりも凄いのあるんですか(素)
……たいへん楽しみに待っております。はい。
恥ずかしながらあのお返事をいただいて以来、
コーデリアをひどい目に遭わせてみたい欲求がふつふつと煮立っているので、
是非やりましょう。ぜひ。

文体については、書きやすいように書いてくだされば嬉しいですね!
そっちの方がお返事も楽でしょうし、
わたしもあまり深く気にするところではありません。
あなたの感性に共感と信頼をいだいていますし、
基本的にわたしがワガママ屋な所もあるので、
これに限らず、何でもあんまり負担にならないように書いてくださればと思っています。


32 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/07/21(火) 14:42:33
>>30

【────あら。】

【(いくらか不安げに響く声へ、不意を突かれたように向き直る。)】
【(どういった類の感情をたたえているのか、至極あいまいな冷たい面持ちは、)】
【(しかるに、どこか落ち着かない様子で、つややかな黒髪へあてどなく触れる少女の挙措を見るに、)】
【(ほんのかすかに、やわらかに緩む。それでいて、一瞬前の表情とは、もう区別が付かなかった。)】
【(紅い瞳が少女を見つめ、白い小首が傾げられる。灰色をした二つ結びが、灰のように音もなく揺れる)】
【(あざやかに紅く染まった爪先が、あでやかにおのれの前髪を払うさまは、どうしようもなく美しかった)】



【はじめまして、ユカ。 ─── とても、よく似合いよ】



【(ほのかに掠れるような囁きは、だが不思議とひどくよく響いて、)】
【(ひたりひたりと歩み寄るに、ほとんど雄を閨所へ誘う色合いと変わらなかった。)】
【(耳許でそっと、なまあたたかく湿った吐息と共につむがれたとしたら、)】
【(それだけでぞくりと震えてしまうような声を、素知らぬ顔で女はつづる。)】


【ありがとう。……… そうね、】
【こう書くと、あなたに全て任せるようで、悪いのだけれど】
【書きたい方を書いてくれたら、嬉しいわ。 ─── それで悩む所があるなら、】
【せっかく提案してくれたことだし、リビングで話す所からがよいかしら】

【 ……… もっとも、】
【あまり貴女が愛らしいものですから、】
【きっとわたしは抑えが効かないでしょうけど。】

【ねえ、ユカ】
【きっと貴女はわたしに、よい声を聞かせてくれるわ】
【 ─── 楽しみに待っているから、ゆっくり、ね。】


33 : ◆mg54smRHoI :2020/07/22(水) 06:21:15
>>31
ふふ。
(お名前をちょっとからかうような素振りでつついてみんとす)


ちょっと踏み込み過ぎてしまったかな、と不安だったのですが
そう言っていただけるのなら、少し勇気を出した甲斐がありました。

どうぞ、お返事のおおよその目安もお気になさらずに、です。
個スレ……というか、カプスレですね。こちらこそ不慣れですみません……
カプスレでしたら、返事を探したり、見落とす必要もないですし
読み返せば、そこに二人の足跡がありますから。
返信期間も重荷になさらず、ですよ。

ずっと待っていますから。
貴方の指先のこわばりがほぐれた時の言葉を、私にください。



文体についての返信もありがとうございます。
コーデリアさんの三人称文体も拝見したのですが
確かに思う侭に筆をとっていいと教えていただけたロールでした。
コーデリアさん相変わらず素敵です……

「VA-11 Hall-A」は、本当はロールが始まったので今すぐ始めたいくらいなのですが
手をつけてしまうと進めなければいけない案件がまずそうなので……グッと我慢の子です。
プレイ動画などもシャットアウトしての完全新規で楽しませていただきますね!


流石にあれより凄いのはないです……(小声)
ふたなりでの子宮内外責めが一番凄いタチ責めなので
後の技は小技みたいな感じですね……えっと、どうしましょう。
ロールが遠くなりそうなので、ここでプレイ内容解説なども添えられますが……
ちなみにコーデリアさんはひどい目にあいます、ええ。フォウが相手なので。

そして、ご許可もいただけたので、ユカのロールはちょっと
この世界の成り立ちや現状を、世界の住人が振り返る形の文章も挟もう、と思ったのですが……
どうもしっくり来るロールが書けませんでした……


なので、ここで補足説明をさせていただきます。
少々長いので、お時間のあるときにでもご覧いただければ幸いです。

ちょっと時事ネタも絡むのですが、この世界は2020年代に発生した世界的なパンデミックや
米国での過激化した運動などに端を発して、先進国の対立化が激しくなり
やがて、冷戦でもやらなかった核の報復戦争が始まってしまった世界をイメージしています。

昔懐かしい攻殻機動隊でもあった感じですが、そこと違うのが
パンデミックへの対応やWHOなどを始めとする国際機関への不信感が高まったところで
最悪の行動である核攻撃の応酬をやったせいで、国家や国際機関への信用は底値になってしまった背景を考えました。
サイバーパンクと言えば、企業による支配ですが、企業が国家を凌ぐ政治形態となった理由の一つに
「国家は信用できない」という前提をつけたわけですね。

そして、そこから企業の台頭が始まり、現在は企業と国が微妙な政治的均衡を保ちつつ
弱体化した国家という枠組みの中で、治外法権的な独立を果たした企業が世界に飛び地を作って繁栄している世界。
舞台となっている街も、そんな企業の飛び地であるうちの一つ、という設定を考えてみました。
恐らくこの世界の核兵器運用施設は徹底的に破壊、破棄され、そして表向きには根絶されたとされ
裏では秘密裏に保持している国や企業がいることでしょう。


核攻撃による第三次世界大戦が集結し、世界と各国や大国の政府がボロボロになると
政府による支援はアテに出来ない、と、ある意味、自助努力に奮起した企業による
崩壊世界の、汚染されていない土地、資源、人材の確保が勃発、やがて激化し
戦後のドサクサに紛れて、世界各国に大規模な企業都市、通称「企業国家」が乱立。
「企業国家」は輸出入と自らの傘下に加わる経済母体、人員を奪い合いながら
戦後世界に「安全な生活圏」を造り出すことに成功した背景です。

「安全な生活圏」では戦前以上に、戦争時の泥沼な戦闘の記憶や記録、イメージを排除する為、
暴力とはほぼ無縁な生活が営まれていますが、そこから外に出れば、あるいは裏側には紛争や暴動。
国家や企業の暗闘が溢れている、という社会構造ですね。

そしてその企業国家では、結局、核被害の少なかった第三世界の資源の奪い合いが始まり
第三世界側にとっては、戦前と全く変わらない、傀儡国家や政権による搾取が続き
第三次大戦で現代社会の中で困窮を味わった人々は、自分たちを救ってくれた企業の支配に身を委ね
遠い世界での紛争と、自分たちの生活圏の暗部で行われている報復行動としてのテロから目を背け
戦前の世界や文化を懐かしみながら、多くの犠牲の上に成り立つ平穏な日常に身を委ねて生きている―――


そんな世界観を考えてみました。
コーデリアさんがマオとの会話でこの街を評した時、
きっとそんな世界が広がっているんだろうなあ、と想像を広げさせていただきました。
何故、雪の厳しい地域に高層都市を築いたのだろう、と考えたら
「周りから攻めにくい環境」と「環境は厳しいが、そこは放射能汚染などからは安全圏だった」という理由も思いついたので。


いかがでしょうか?
付け加えたいことや、修正などありましたら、どしどし仰ってくださいね!

そして、ユカのロールと返信なんですが……
ユカがパンクしてしまったので、やはりこちらで補足しますね。
キミは……キミは動き出すとホント文章が……説明を甘酸っぱさで押し流していく……


ええと、時系列では、はい、ユカがコールドフィールド家にご厄介になってある程度時間が経った頃。
コールドフィールド家はエッタがまず転がり込んで、その後、ユカがお邪魔して、という順番ですね。
リビングにいるユカにコーデリアさんが会いに来てくだされば、という導入です。


【 】とロールで随分雰囲気が違う感じですが、【 】が出会った当初。
ロールがある程度、一緒に時間を過ごした感じと思っていただければ。
【 】のユカはあまりにも初恋すぎて、毎日あんな感じで過ごしてたら心臓が保ちませんよね……
エッタからは「あれ毎日見せられてお互いおあずけで耐えられるのは超人すぎません?」とコメントが。


34 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/07/22(水) 06:25:36
>>32

【―――――】

【(コーデリアさんの声が耳を通して、脳の、体の深いところまで、染み込んでくる)】
【(胸の前、キュッと手を握りながら、掠れているのに滑らかで、深く甘い声が)】
【(長い指先みたいに、背筋を撫でる光景を幻視して、息を飲む)】
【(お尻のすぐ上から、髪を切り揃えた襟足のすぐ下まで、小さな震えが、漣のように走り抜けていく)】
【(どこか人を突き放す冷たさを秘めているのに、惹き込まれてしまう紅い瞳)】
【(自分と同性とは、とても信じられない、整った顔立ち)】

【(――――綺麗な人)】
【(何度見ても、そう思う)】

【(なのに、ツインテールの髪型と小首を傾げる仕草から感じる、あどけなさとあたたかみ)】
【(やっぱり、この人は同じ人間で、同性で……どこか私と似たところがあるんだ、と)】
【(そんな不揃いな感想を抱いてしまう)】
【(一瞬だけ浮かんだ、コーデリアさんの笑みが、胸のあたたかな部分に)】
【(耳元のすぐ傍で、囁くような声が、胸の……熱い部分に)】
【(同時に触れている気がして……吸った息を吐くタイミングが、掴めない)】


【―――――】
【(息を吸って、吐いて。そんな当たり前を思い出している間に)】
【(コーデリアさんは話を続けてくれる)】
【(そんな当たり前の話題のやり取りに、ようやく緊張にしびれていた頭が落ち着いてきて)】
【(私は、コーデリアさんの提案に、「はい!」と元気よく、答えようとした)】


【――――!?】
【(単語の機関銃に、心臓を撃ち抜かれる)】
【(冷え始めた頭が、頬と一緒に、一瞬で沸騰する)】

【(「抑えが効かない」「よい声」)】
【(コーデリアさんの声)】
【(目の前、近い位置にある唇)】
【(コーデリアさん)】
【(コーデリアさん――)】
【(コーデリアさん――――)】

【(脳が混乱する。いつも、一人で)】
【(はしたなくベッドの上で想像している光景が浮かんできそうになる)】
【(右目の下の泣きぼくろにもう一度触れる。今度は指先が、びっくりして丸まっていた)】
【(全然大きくないバストの下の心臓を抑えるみたいに左手を握ってあてる)】
【(耳が灼き切れそう。あたまが、熱い)】
【(心臓の音が、すぐそばで聞こえてうるさい)】

【(コーデリアさんをまっすぐ見れない)】
【(口の中で、「あの」とか「その」とか)】
【(意味のない単語ばかりが空転する)】
【(俯いて、でも、返事をするときは目を見ていたいから)】
【(混乱と興奮に潤んだ目で、コーデリアさんを見上げて)】
【(小さな一言に、びっくりするくらいあわてながら、もどかしく、唇を開く)】


【―――リ】

【リビングじゃ、ダメです】

【だって、リビングなんだから―――】

【それに、ロール】

【ロールを、しないと――――】


【(辛うじて絞り出した答えに、自己嫌悪で死にそうになる)】
【(なんて間の抜けた答えだろう)】
【(「何が」とか主語がまるごと抜けたセリフ)】
【(しかも、多分、何を考えてたのか丸わかりのセリフ)】


【(部屋に戻りたい――)】
【(戻って膝をかかえて小さくなってお地蔵様になりたい――)】


【(それでも、無慈悲に時間は進んでいく)】
【(だって、折角のコーデリアさんとの時間だから)】
【(せめて、きちんと口火は切りたかったけど、覚束ないまま)】
【(私とコーデリアさんの夜が始まっていく――)】


35 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/07/22(水) 06:33:37
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

(――――夜)


(灯りを小さく絞ったリビングのテーブルで)
(ワーク資料に目を通しながら、寝付けない夜を過ごす)

(広いリビング。瀟洒な内装)
(私の家とは違う、広くて大きな、綺麗な家)
(この家に慣れたのは、いつ頃だっただろう)
(最初は、一緒に住む人たちのこともあって)
(ガチガチに緊張して、色々な意味で寝付けなかったのを覚えてる)

(今思い出すと、少し―――ううん、すごく恥ずかしい)
(でも、と、羞恥に震える自分に、重ねて言い訳する)
(ロードショーやムービーでしか見ないような人たちといきなり同棲だなんて、あわてるに決まってるよね)
(その言い訳に、小さく笑った。もう、同性だからドキドキするのはおかしくない? なんて)
(問いかけることもしなくなった自分に気づいたから)

(―――そんな私の緊張をほぐして、吹き飛ばしてくれたのも)
(一緒に住む二人。コーデリア・コールドフィールド)
(そしてコレット・コールドフィールドの二人だった)


――――
(デジタル時計の文字盤を見る。日付の変わる一時間前)
(今日はお泊りだ、と言ってマオさんのところへ外泊しに行ったエッタは、今、何をして過ごしてるんだろう)
(具体的な想像は、私の、おせっかいな姉としての精神と、妹にいまだにからかわれる初心な姉としての精神両方に悪いので、控えておく)
(どうか、飲酒喫煙はほどほどにしてくれますように――こういう方面ではあまり頼りにならない、グラマラスな女医の顔に向けて祈る)
(思い浮かんだ顔が、バドワイザーを数本開けて出来上がっている顔だったのは、見ないフリをした)

(今ではもう慣れたけれど、最初は彼女と、コーデリアさんの、破天荒で―――恋多き、と言えばいいのかな)
(奔放な生活に面食らった部分は、大いにあった。今でも、慣れただけで、「どうしてなのだろう」と思うことが、ある)

(エッタと、私をここへ連れてきてくれたコーデリアさんは、恋人……ではなく、うまく言えないけど、ガールフレンド、なのだと思う)
(セックスフレンド、という言い方は好きではないし、そもそも義理の姉妹なのだから、体だけの関係より、エッタとコーデリアさんは深く繋がってる)
(小さく笑う――――おかしいよね。そもそも、義理の姉妹なのに、体の関係があるんだもん)
(ノーマルな世界に生きてきた私には、どちらの意味でも衝撃的だった)
(私の世界をまるごとひっくり返すような関係の二人は)
(でも、二人がお互いだけに関係を持っているのかと言えば、そうじゃなかった)

(コーデリアさんには、冗談みたいな美人の、ちゃんとした恋人がいるし)
(エッタも、外にガールフレンド、が何人もいる、らしい)
(マオさんがいい例だ。だから、二人は恋人というよりはガールフレンドで――)

(考えを進めていくと、あまりにも世界が違いすぎて、頭がクラクラしてしまう)
(慣れた、というより、いつの間にか考えないようにしていたのかもしれない)
(同性に恋をすること自体、少し前の自分からは考えられなかった)

(そうさせてくれたのは、自分より年下の、あの子)

(ガールフレンドと同棲している家に、突然やってきた居候)
(そんな邪魔者の私を、あの子は一度も邪険にせず、どころか、遠慮してしまう私に)
(ベタベタと、本当の姉妹のように甘えてくれて、迎え入れてくれた)
(たくさん困らせてくれるから、叱って、怒って)
(そんな姿をコーデリアさんに見せているうちに、私も自然と肩の力が抜けていった)

(コーデリアさんが彼女を好きになる理由が、よくわかった)
(私も、コーデリアさんの次に、彼女が好きだ)


(とりとめのないことを考えて――最後には、私の頭と胸によぎる人のことを考えてしまう)
(寝付けない夜は、何か別のことをするに限る)
(だから、私は、リビングでワークを広げることにした)
(部屋で一人だと、胸のもやもやが、別のことに繋がってしまいそうだったから)

(孤独と寂しさ。冷たい美貌に隠れたあたたかくて傷つきやすい素顔)
(雪の下で、春を待つ花のような)

(とてもきれいな、ひと――――)

(あの人のことを考える夜は、胸がせつなくて)
(せつないままでいたくて、体の熱さを逃がすように、別のことに没頭する)
(―――口に出来ない想いは、私自身にだって、触れて欲しくない)
(この気持ちは、何か別のことに繋げるのじゃなくて、この気持ちのままで抱えていたい)


――――
(電子書籍のページをタップする)
(ワークの内容は「21世紀初頭から現代に至るまでの流れをレポートにまとめる」というものだった)
(以前なら、面倒なワークだ、と思っていたかもしれない。けれど、今はそうは思わなかった)
(私がいつしか関わり、そしてコーデリアさんが深く関わる世界は、そうした歴史や世界情勢の流れが複雑に関わってくる)
(ううん、私が知らなかっただけで、私たちの世界は結局、地続きの世界の、凄惨な歴史の先にあるものの筈だった)
(私は、その気になればいくらでもそうした歴史と世界の真実に触れられる利器があるのに、今まで触れてこなかっただけ)
(当たり前の日常のかけがえのなさと重さ。それに気づいたのは――私の世界から、母が欠けてしまった後だった)

(今では、歴史は大好きな教科になった)

(せめて、コーデリアさんが、身を寄せる世界が、どうしてそうなったのかを知れるから)
(せめて、それくらいは、知っておきたいから)

(自分の生活の中心にも、自分の生き方の中心にも)
(コーデリアさんという人がすべて、根ざしていることに気づかぬまま)
(私は、私の知らないあの人の過去を追う手かがりの一つと)
(自分たちを取り巻く世界が、何故、そうなってしまったのかを知りたいという想いを満たす為に)
(周りを取り巻く人の優しさが許してくれたモラトリアムの時間に訪れる勉学の機会を)
(大切に、埋めていく)

(電子資料の「企業国家の成立」の章タイトルをタップする)
(資料の横に、少し離れた場所には、黒いホルスター)
(ブローニングBDM。私の人生が変わった場所にいた、物言わぬ目撃者)
(弾丸の装填許可を許されぬ彼を見ると、複雑な想いと、母さんを喪った哀しみが胸を刺す)
(でも、だからと言って、彼から目を背けたままではいけない)
(コーデリアさんとの約束でもあるし、それに――私が彼を使う日が来るかどうかはわからないけれど)
(彼は道具だ。定期的にメンテナンスをしてあげないと、可哀想な気がした)
(少なくとも、私が尊敬する人たちは、自分の身を預ける道具を大切にしていた)
(プロフェッショナルとはそういうものなのだ、と、自然な立ち振舞が私に教えてくれた)
(私も、何かになるのなら――そうありたいと思う)

(ワークが終わって、まだ寝付けなかったら)
(彼を磨いてあげよう)

(夜は過ぎていく――)


36 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/03(月) 23:53:40
>>33>>34
お言葉に甘えて、また、とても長い時間をかけてしまいました。
どうにもここのところ、個人的な問題が何もかもままならず、
文章を書くどころか、最低限度の生活を送るのがやっと……といった有様で、
本当にお恥ずかしい限りなのですが、なんとか、やっているような状況です。
こうして文章を書き出すと、多少は気持ちが楽になることに気付いたので、
何度目かの似たような台詞になりますが、明日からはお返事も早く書ける、気がします。

【】内のお返事ですとか、世界観のおはなしですとか、
しっかり腰を据えてきちんとお答えしたい気持ちでいっぱいなのですが、
そうしていると間違いなく、もっともっと時間をかけてしまうので、
「ちゃんと読んで、楽しませてもらっています」ということだけは、書き置かせていただきますね。
本当に、ろくにわたしがお返事もできないのに、素敵なものをたくさん下さって、
どうお返ししようか悩ましい限りです。せめてものお気持ちとして、
ロールの方のお返事に、できるかぎりの気合いを入れてゆきますので、
2週間もお待たせしたにしては拙いものですが、お読みいただければ幸いです。


37 : コーデリア ◆oUmxVsI5Yg :2020/08/04(火) 01:41:44
>>35


 はじめてあなたと会った日のことを、
 わたしは決してあざやかではない色彩で、しかし、
 飛び散った血と脳髄の色だけは、嫌気が差すほど鮮やかに覚えている。

 しの突く雨の降り止まぬ夏の日、遠雷が混ざり始めた時分だった。
 ちんけな仕事だった。ほうぼうで小ずるい悪事を繰り返した男が、
 うっかりと不釣り合いな恨みを買ってしまったから、
 それを精算するようにわたしは依頼されて、とくに躊躇いもなかった。
 さしたる苦労もなく男の居場所を突き止めた、──まではよかったが、
 彼がいくらか正気を失って、血縁ある娘子を襲っているという状況は、
 わたしを幾分のみならず戸惑わせた。それでも今なお忘れられないのは、
 ひどく恐怖と絶望に泣きじゃくるあなたの顔と、
 けして清らかでないわたしの胸中へ去来した、人並みの愛おしさ。

 狼狽した彼の構えた、おそらくは安い懐でこさえたろう年代物の拳銃を、
 にべもなく奪い去って、銃口を逆向けて、無慈悲な面持ちで突き付けて、
 ほとんど銃爪を引き切るのと同じくして、ほど近くに雷が落ちたのは、
 忌まわしく呪わしい人殺しの始終を、なにか感傷的に似せてくれた。

 それすらも、もう随分と昔のことに思えるけれど、
 わたしの手管に辛うじて、まだあなたが籠絡されていないのだから、
 あまり無神経に歳は取りたくないものだな、と思う。


「 ─── 熱心ね」


 静けさと闇の降り積もる、わたしの家、この夜。
 ひっそりと歩哨の背後から忍び寄って殺すのと同じ脚遣いで、
 黒々としてぬめらかな質感のレオタードに身を包みつつ、
 降ろした白灰色の髪をゆらりゆらりとたなびかせながら、
 やおらに寝室より現れて、暗がりの中に灯ったわずかな灯りの側へ立ち、
 そっと微笑みかけてみる。 ─── 驚かせてしまうでしょうか?


「ミルク、
 あたたかくて良いかしら」


 この子の「いもうと」も、「ともだち」も、
 ましてわたしの「ともだち」も「こいびと」もいない、この夜。
 わたしたちは2人きりで、それはあなたにとって、珍しいことかしら。
 おもむろにキッチンへ向かい、冷蔵庫から瓶詰めのミルクを取り出して、
 グラスとマグカップへ、それぞれ注ぐ。ちん、とレンジの鳴る頃には、
 ホットミルクとカウボーイが出来上がるのだから、我ながら用意がいい。


「 ……… 史学、か」
「どうにも縁が遠いわね、わたしには」


 それぞれの杯をテーブルに置いて、あなたの向かいに腰を降ろす。
 半分は嘘で、半分は本当だ。学問として歴史を修めた事はないけれど、
 後ろ暗い社会においては、それなりの教養なくして長生きは出来ない。
 よく冷えたウイスキーのミルク割りを舌先で転がしながら、
 わたしは今あなたがどんな勉強をしているか気になるのだけれど、
 それに気づいてくれるかしらと、すこし意地の悪いことを考える。
 同じ机上、 ─── しっとりとした黒艶ある革のホルスターに収まった、
 わたしが持つように命じた人殺しの道具には、あえて、触れなかった。


【 ……… そういうわけで、】
【ずいぶん焦らしてしまったわね、ユカ。どうか、許して頂戴】
【ロールがしたいのでしょう?  ─── わたしはいつでも用意があるから、】
【リビングで文を書くのに、さしたる抵抗もないのよ。】

【待っているわ、ユカ。 ……… あなたの都合が良いときに、ね。】


38 : ◆mg54smRHoI :2020/08/06(木) 10:22:42
>>36
大変な中、丁寧なお返事ありがとうございます。
ままならない時は指先も重くなりますよね……

そんな中、こうして感想をいただけるだけで嬉しい限りですから
どうか、お気にやまれずに、です。
ようやく真夏日を迎えていますが、体調を崩しやすい時期ですので
くれぐれも、ご無理はなさらないでくださいね……

お返事についても、嬉しいお言葉をありがとうございます。
やはりコーデリアさんの文章を拝見して、素敵な文章……と、うっとりしてしまう方から
そんな風に言っていただけると、幸せでいっぱいです♪

そして……悩んだのですが、一つ提案をさせてください。

大変な時期でらっしゃるとおっしゃられているので
現状、始まったロールは先の見通しを立てていない長いロールになると思いますが
このまま、続けてしまっても大丈夫でしょうか?

気分転換、となりますと、もう少し短いやりとり……と言いますか
地の文を省いて、コーデリアさんやアールたちで、こちらが出したお題や話題について
セリフだけのやりとりをする、さらに気楽に出来る形式も考えてみたのですが、如何でしょう?

例に出しますと、下記な感じで、各々のセリフがコーデリアさんと
こちらのメンバーのうちの誰か、になりますね。
映画やドラマの、無駄話をしているワンシーン、を切り抜く感じでしょうか。

====================================

【「無人島にひとつだけ持っていくなら」という古典的な話題】
出演:アール、ユカ

「よくある話題だけど、『無人島にひとつだけ持っていくなら』っていうの、あるじゃん?」
「ありますよね。でも、いざ言われると悩んじゃいますよね」
「うんうん。でもねー、あれ、そもそもボクにすっごく不利なんだよ」
「??」
「ほら、ボクってこんな体じゃない?」
「はい……あ」
「そうなの! ボクってそもそも、定期的にメンテナンス出来ない状況だと動けないからさあ」
「確かに、そうですよね……」
「持ってくのものがひとつだけだと、全然足りないよぉ〜」
「(真剣に考えている)」
「? ユカちゃん?」
「(すごく真剣に考えている)」
「ユカちゃ〜ん?」

「あれって、なんでもひとつ、でいいんですよね?」
「え? うん、多分……」
「じゃあ、アールさんが一人で動かせる、メンテナンス装備もついた船があればいいんじゃないでしょうか」
「ふぇ?」
「それで補給とメンテをしながら無人島から脱出すればいいのかなって」
「…………」
「航空機とかでも……アールさんの補給やメンテナンスも兼ねた個人用の移動装置、は『ひとつ』ですよね?」
「……ふふ」
「??」
「も〜、軽い話題なのに、そんなに真剣に考えちゃってぇ(つんつん)」
「ふにゅ(つんつんされる)」
「ふふ、でも、一生懸命考えてくれてありがとね。あと困った顔、コーディちゃんにそっくり♪」
「(嬉しそうな困り顔)」

====================================

このまま、ロールをお望みでしたら、ユカの返信を続けさせていただきますので
ご無理のない方をお選びいただければと……お時間のある際に、お返事いただければ幸いです。

追伸、ではないのですが、お相手させていただくにあたって
話の小ネタになるかと思いましてサイバーパンクな話題を追いかけてはいるのですが
ついに、皮膚に貼り付ける電子回路の実用化には成功したようですね。
サイバーパンクに不可欠な「暗闇で光る回路などのサイバーなライン」が現実のものに……!


39 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/06(木) 22:34:16
>>38
やさしい言葉をいただけるのが、本当にありがたいですね……。
ここ数日ほどで色々と整理もつき、心情も体調も落ち着いてきました。
今後また時々ぐらっと来たり、そもそも何かを書ける時間がなく、不安にさせてしまう事もあるかもしれませんが、
放っておけば勝手にそこそこ立ち直れるタイプでもあるので、どうか、ゆっくり待っていただければ。

限りなく身に染みるご高配、痛み入ります……。
なのですが、そういうわけで、ロール自体はできそうなのです。
定期的にあなたへの文章を書くという、個人的な習慣づけも含めて、
できればロールを継続させていただければ、と思います。

ただ、これだけ時間を空けてしまうと、
そちらも「どう返事をすればいいか分からないな…」となってしまうかもしれませんし、
実際そうさせてしまっているかもしれません(だとしたらごめんなさい…。)
なのでわたしとしては、しばらくこうして軽い会話文を投げ合う奴でも全然オーケーです。
どうかそちらもご負担のないように、よろしくお願いします……というわけで、
わたしからもこんな感じで、ちょっとしたためてみました。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「無人島に、ひとつだけ。……ふうん」

「それは勿論
 ナイフから医療キットまで揃ったファーストラインよ」
「できればハンドガンとそのホルスター、
 予備のマガジン数セットも欲しいかしら」
「ああ、それより先に救援用のケムライトも必要ね……。
 ハイドレーションを腰回りに置くのは難しそうだけど」

「 ……… え? そういう話ではないの?」

「そもそもファーストラインがなにか分からない。
 ……救急ポーチからサイドアームまで、
 最低限の装備を揃えたベルト周りのことよ」

「最近はRONIN TACTICSのものを使っているわ。
 上からゆるいニットを着れば、
 それだけでコンシールド・キャリーの出来上がり」

「どうしたの、アール。
 なんだかまるで、すっかり予想通りみたいな顔」
「……ユカはユカで、
 その、納得したみたいな表情、なにかしら?」


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

そういうわけでコーデリアの、
ちょっとスッとぼけた真面目さのあるところと、
ちょっとどころではないマニア具合を、
かるーくしたためてみる、などしました。ご笑覧いただければ幸いです。
繰り返しになってしまいますが、ロール自体は今日からキリキリ書けそうなので、
そちらの都合がよろしい時に、お返事いただければ。

P.S.
最近はどんどんサイバーパンクな技術が現実化してくるので、ちょっとクラクラしてしまいますよね。
前に攻殻機動隊の映画が公開された時、義体風のボディペイントをするコラボサービスもあったそうですが、
そろそろペイントどころではなくなってしまいそうなのが興味深くもあるところです。

そういえば明日、CANAANがニコ生で一挙放送だそうですね。
なんだかんだ言って観たのは大分前になるので、再履修し直そうかと思います。
「6人目」さんのイメージも固まりそうですしね。ふふふ。


40 : ◆mg54smRHoI :2020/08/06(木) 23:51:55
>>39
わあ、一段落つかれたみたいでよかったです!
元気なお返事をいただけて、こちらもホッとしております♪

お時間がかかったりする際などについても承知いたしました。
そういうときに、ロールの予定がなくなったり来ちゃうとガクっとなってしまうと思うので
もちろん、こちらは調子がよろしくなるまで、いつまでもお待ちしていますからご安心ください!

ロールが大丈夫そうな旨も了解です。
では、ゆっくりとユカとコーデリアさんの一夜を紡がせていただきますね!
とは言え、本格的なロール返信は明日になりそうなので、そちらについては少々お待ちください。
……ちなみにコーデリアさん、部屋着がレオタードってセクシーすぎませんか(素)

ロールはまだ始まったばかりで、返す文章や自分の中で流れが途切れるという事態ではありませんので大丈夫です。
もし、そうなってしまったら>>1に則って、こちらから申し上げますので、そこもご安心を。
同じく、返す文章に詰まったり、流れが途切れてしまった際は遠慮なさらず、おっしゃってくださいね。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「(ケムライトやハイドレーションの説明をする)」
「(メガネに表示されるウェブ情報、というユーモラスな光景を眺めつつ、熱弁に耳を傾ける)」

「(RONIN TACTICSの商品をメガネからホロ表示する)」
「(二人の間で、こくこく、とうなずくお人形と化している)」


「コーディちゃん、そゆとこ可愛いよね(にへーっとデレデレと笑いながら眺めている)」
「(こくこく)」

〜Fin〜

◇ ◆ ◇ ◆ ◇


以前、「コーデリアさんの子供っぽい部分がわからない」と申し上げましたが
今回、アールと同じ表情になりながら、そういう部分があると言うことを大変に実感させていただきました。
勉強になる用語と共に、コーデリアさんの新しい魅力を感じさせていただけるのは最高ですね!

ちなみに、この話題、残りの3人に振りますと、こうなります。
この形式も楽しいので、また折を見て、続けてみたいですね。

 エッタ「棺桶。出来れば豪華なヤツがいいですね」(アールと同じ様に助けがないと生きられない体な為、ドライに死んだ時の用意を考えるタイプ)
 フォウ「刃物だな」(説明不要)
 マオ「無人島に漂着してるってことは、その近くまで乗ってた乗り物がある筈だから、とりあえずそれを探すよ」(リアリスト。まずルール外の状況を埋めるタイプ)


そして、結局、自分の回答を言ってないユカは皆の前では「水か食料、かな?」と生活感溢れる回答をしますが
なにかの拍子にふたりっきりになったタイミングで、「……笑わないですよね?」と前置きした後、「……ホントは、コーデリアさんとエッタの写真、です」と答えます。

「食べ物や水、道具は島にあるかもしれないけど、写真だけは、私が持っていかないと島にはないものですから……
 『自分の帰りを待ってくれている人がいる』『帰らなければいけない場所がある』っていう証があれば、無人島でも、きっと頑張れますから」


好感度が高いと、「コーデリアさんの写真」になります。そういうところだぞ君は。
そんなユカの本格的なロールは、こちらも繰り返しになりますが、明日……もうすぐ今日ですね。
7日中にはお返事したいと思いますので、少々お待ち下さい。


P.S.
未来というのはどんどん今日に近づいてきますよね……ビックリです。
そしてCANAANの情報、ありがとうございます! こちらも同じくなので、再履修しておきますね!
もう「6人目」については外見はアルファルドから抜け出せなくなっております、はい。


41 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/07(金) 10:55:10
>>37

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「――――!?」


 小さく、息を呑む音。驚きの気配の後、肩が小さく跳ねる。
 それが自分の立てた音だと気づくよりも早く、視線が声のした方へ吸い寄せられる。

 ――――そこで、咄嗟に。
 側にあるホルスターに手が伸びなかった自分は、まだ境界線の内側にいるんだ、と、後になって思った。

 
 気がつけば、音もなく、柔らかなテーブルライトの灯りの傍に、人の気配。
 ワークに集中していたから気づけなかった、のではないと思う。
 彼女が本気で足音を忍ばせれば、私には決して気づくことなんて出来ない。

 コーデリアさんは、そうして、私をからかって遊ぶのが好きな、いじわるだ。

 灯りの中に浮かぶ、静かな夜を切り取ったかのような陰影に
 まず、ホッと、胸をなでおろした後、「驚かさないでください」と言おうとする。
 『顔立ちはおとなしそうに見えて、慣れてくるとけっこう言うタイプ』というのは、友人の弁。
 私もそれはあたっていると思う。私は親しくなると、強気に出るタイプだ。

 当初は遠慮の塊のようだった私も、それなりに長く、コーデリアさんたち美人姉妹に大いにからかわれ
 「そうくるのなら」と、生来の気の強さを露わにした今では、最初に家に来た頃の不安げな顔もどこへやら。

 コーデリアさん相手にも、おせっかいな幼馴染のような態度をとることがもっぱらだった。
 今夜も、そんな風に唇を尖らせようとしたところで、ライトの刻むメリハリのある陰影と
 夕暮れ色の灯りを照り返すコーデリアさんの衣装が、なまめかしい質感のレオタードであることに、気づいてしまう。


「〜〜!?」

 「驚かさないでください」、どころか、「はい」という返事さえも返せず。

 ただただ、暗闇に浮かぶ、夜の女神様のような姿に魅入られてしまい、言葉が詰まる。
 日常の中、慣れてくると意識に浮かばなくなるけれど、コーデリアさんはびっくりするくらいの美人だ。
 ふとした瞬間にそれを思い出して。ついで、そんな人が、私に微笑みかけたりしてくれていることを意識すると。
 なにも言えなくなってしまう、のは。けっして、私が初心なだけではない、と思いたい。
 

 驚き、気づき。
 また驚きの後に、魅入られて。

 そんな百面相をする私は、コーデリアさんの目に、どんな風に映ってるんだろう……?



「あ、はい。ありがとう、ございます……」

 固まっている私にかけられる、優しい声。
 親しくない人が聞けば、冷たいとも感じられるトーンは、けれど、私や親しい人たちにとっては涼しげで。
 私たちには確かに感じられるあたたかみを含んで、私の硬直をほぐしてくれる。

 深呼吸も兼ねて、肩を大きく上下させて息を吸うと、辛うじて返事をした後。
 私はテーブルの上に広げていた電子書籍やワーク資料をひとまず脇にどけ、テーブルのスペースを空けた。

 キッチンに目を向ければ、あざやかな手付きで作られていくカクテルとホットミルク。
 居候の身だから、と、家事をさせてもらっているけれど、コーデリアさんはなんでもそつなくこなしてしまう。
 料理だって、私より上手ではあるけれど、コーデリアさんたちは、私の料理を好んでくれた。


「ありがとうございます。
 ……え? そうなんですか?」


 テーブルに作ったスペースに、長い指先が愛用のマグカップを置いてくれる。
 ……その長い指先に触れながら、マグを受け取る勇気は、まだない。
 湯気の立つホットミルクにお礼を言えば、意外な一言が返ってきた。

 コーデリアさんの、「なんでもそつなく」には、おおよそ、私の触れうるすべてが入っていると思っていたから。

 向かいのコーデリアさんの目の前で、ぱちぱちとまばたきを繰り返しながら
 脇にどけた資料のタイトルに軽く目をやる。
 現代に続く流れを作りながら、ついには、目まぐるしく変わる情勢の中
 「歴史」という刻印を打たれた、「過去の近代」。


「特に近代史なんて、得意分野だと思ってました」


 一呼吸置いて落ち着ければ、私がこの家で過ごした日常という時間の積み重ねが、自然と言葉を紡いでくれる。
 マグを両手で持ち、丁度いいあたたかさのホットミルクに、「いただきます」と告げてから、一口。
 ほのかな甘みが、じんわりと体を包み込んでくれる。
 相変わらず、アッシュグレイの髪を下ろした、レオタード姿のコーデリアさんは、別世界の住む人のようだけど
 そんな人と、同じ卓を囲んで、こうして話せていることが嬉しかった。

 私は、ホットミルクで舌を湿らせながら、近代史のワークをしていたこと。
 以前は近代史や歴史全般が苦手だったけれど、今は大好きな科目になったことを、無邪気に話す。

 たわいのない会話のつもりで、まだまだ子供な私は
 コーデリアさんの真意には気づかないままだったけれど……
 「どうして?」と、理由を問われた時。年貢の納め時になる話題だった。



【もう……!】
【(いじわるで、でも、大人らしく、綺麗に)】
【(こちらの恥じらいやカッコ悪い失敗を受け流してくれるいじわるに)】
【(いつもの調子を取り戻して。子供っぽく、むくれてみせる)】
【(でも、深呼吸をして落ち着いている間に、小さく「ありがとうございます」と告げて)】
【(さりげない優しさに、最後には笑顔になって)】


【こちらこそ、おまたせしました】
【――よろしくお願いしますね、コーデリアさん!】


42 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/10(月) 00:00:34
>>41


 くるくると顔色を変えて驚くあなたを、それだけで愛おしく感じる。
 自分の見られ方について考えの及ばない人を見ているのは、楽しい。
 こざかしい駆け引きをしなくとも慕情をもてあそべるからと言うと、
 どうにもひどい性分に聞こえてしまうけれど、事実、ひどい性分だもの。
 そういう仄暗い愉悦をひとしきり吟味して、そしてそれをおくびにも出さずに、
 ただ曖昧で静かな微笑みのまま、あなたの言葉を聴いていた。




「少なくともわたしにとって、
 歴史とは学ぶものではなく、
 自分が携わるものだったから」




 乳白色にカラメル色の沈んだグラスを傾げて、微笑むまま、しずかに述べる。
 暗がりから放った銃弾で一国の興亡を決めた覚えは何度かあるし、
 それより幾分かつつましやかな行いならば、相応にわたしは手を染めてきた。
 たかだか人殺しで変えられる共同体の行く末など、およそたかが知れているけれど、
 わたしを生き証人と呼ぶ人たちは、なかなかいなくなるものじゃない。
 あなたが今しがた読んだであろう、血風の吹きすさぶ春と革命の時代は、
 もしかしたら暗にわたしの英雄譚に近しいかもしれない。 ─── そういう気持ちを、
 汲み取ってくれるかしら、そうでないかしら。どちらでもいいくらい、あなたが愛しい。




「熱心ね。
 熱心なのは、いいことだわ」
「だれかが何かへ夢中になっている顔、
 とても好きなの」




 わずかに机上へ身を乗り出して、かすかにあなたとの距離が縮まる。
 紅くよどんだわたしの瞳は、それでも炯々と燃えるような光を宿して、
 ほんの少しだけ弧を描く両目の輪郭の中にあって、あなたを魅入る。
 灰が崩れるように音もなく揺れる髪は、煙草と香水のかおりを帯びていて、ささやかな劇毒だった。
 ねえユカ。あなたが夢中になっているのは、歴史かしら。それとも、
 その向こう側に見えてくる、わたしの有り様かしら。 ─── あえて訊ねないのは、
 惑って恥じらって愛おしいあなたの、けれど強い心根を信じているからなのよ?



「知りたいのでしょう?
 わたしの昔話」



 それに、 ─── どうしてって訊いてほしそうだったから、
 少なくともあなたはそれに等しい隙を、知ってか知らずか晒していたから、
 意地悪でひどい性分のわたしは訊いてあげないの。代わりに無垢にはにかんで、
 もっとあなたの心へ、無慈悲なくらいに踏み込んであげる。訊かなくても判っている答えの、代わりに。
 すなおに頷けるなら、ユカ、教えてあげる。わたしとあなただけが知ることになる、ふたりだけの秘密。



【 ─── くす】
【素敵よ、ユカ。あなたの真っ直ぐなところが、】
【真っ直ぐなのに強くあれるところが、わたしは好き】
【そんなあなたの強さを、わたしも守ってあげるから、】
【楽しみましょう、ユカ。よい返事を待っているわ】
【雑談のほうも今夜か、遅くとも今日中に返すから、楽しみにしていて頂戴ね】


43 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/10(月) 13:48:18
>>42

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「特に近代史なんて、得意分野だと思ってました」


 一呼吸置いて落ち着ければ、私がこの家で過ごした日常という時間の積み重ねが、自然と言葉を紡いでくれる。
 マグを両手で持ち、丁度いいあたたかさのホットミルクに、「いただきます」と告げてから、一口。
 ほのかな甘みが、じんわりと体を包み込んでくれる。
 相変わらず、アッシュグレイの髪を下ろした、レオタード姿のコーデリアさんは、別世界の住む人のようだけど
 そんな人と同じ卓を囲んで、こうして話せていることが嬉しかった。


『少なくともわたしにとって、
 歴史とは学ぶものではなく、
 自分が携わるものだったから』


「あ――――」

 次の瞬間。
 細く鋭い、針金のように降り注ぐ雨の中。
 遠雷の幻を見た気がした。


 両の指先に抱えたマグに揺れるミルクのぬくもりが
 私の指先からこぼれ落ちていく、大切な人の体温を思い出させる。


 同じ卓を囲んで、今、こうした時間を過ごしてくれているこの人の過去と今の生業は、
 あの日のように、私の頬を濡らした返り血に彩られた日々から培われていて。
 遠い世界だった「歴史」と共を歩んできた者だけが持つ重みと、峻厳な静謐さに満ちていた。

 私達は同じ卓についているのに、住んでいる世界も、歩んできた世界も、あまりにも違いすぎて。
 日常を回す歯車である筈の舌は、次の言葉を探しあぐねて、思考の迷路にたどり着いてしまう。

 変わらずに注いでくれる微笑みに、私は、どんな表情を返せているのだろう。

 気がつけば視線の先には、ルームライトに揺れるミルクホワイトの水面があった。
 不意を打たれて、表情を失った後、俯いてしまっていたみたい。
 私は、慌てて、顔を上げた。―――「拒んでしまった」と、誤解させたくなかったから。


 私には、まだ人を殺める勇気も、覚悟も、技術もなく。
 コーデリアさんたちの務めるウェットワークの意味も、しがらみも。
 恐ろしさと深い闇も、真に理解は出来ていない。

 目の前で母さんを喪った痛みはまだ、時折、夢の中から私を苛む。
 人の死の痛みと重みを知ったからこそ、他人の命に終わりを運ぶことを想像すると、身が竦む。
 怯えは拭い去ることは、出来なくて。
 

 でも、それでも。
 あの稲光が閃いた夜の闇に浮かぶ彼女が、そこにどんな理由があって
 私を助ける為に、銃声を響かせてきたことを、否定したくなかったから。
 コーデリアさんが無数に弾いてきた引き金の中に、私が今こうしていられる結果があるから。

 怯えた私でもいいから、包み隠さず曝け出して。
 それでも、泣きじゃくる私を包んで受け止めてくれたコーデリアさんを受け止めて。
 あの時の優しさとぬくもりの百分の一でも、千分の一でもいいから、返し続けたかった。


 だって、どれだけ遠い世界にいても、コーデリアさんは、私と同じ――――


44 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/10(月) 13:49:30
>>42

 ――――改めて、遠い世界に身を置くコーデリアさんに、距離を感じた寂しさ。

 自分よりも、遥かに「世界」の中心を歩んできたコーデリアさんへの畏敬。
 言葉少なに語られる「過去」の重みを前に、私に出来ることは、あげた顔を軽く左右に振って
 両手のマグに口をつけて、勢いよく、中身を飲み干し、ホットミルクの穏やかなぬくもりに勇気を貰うことだった。


 私は、自分の意志で、この家に。
 コーデリアさんたちのいる世界に、足を踏み入れたんだから。
 私は、コーデリアさんたちの「家族」だ。

 「家族」なら、変に気を使うのは、おかしいよね。
 私は、親しくなると、けっこう強気に出るタイプなんだ。


 私のコーデリアさんはすごい人で。
 私は、そのすごい人の「家族」なんだ。
 足りないことも、遠い距離も、埋めていけばいい。


 マグから感じるぬくもりからは、もう、あの命の灯が消えていく
 凍えるような温度の幻は感じなかった。



「ごめんなさい、お話のスケールに驚いちゃいました」


 誰が聞いたって、バレバレな言い訳で。
 でも、半分くらいは本心な誤魔化し方をして、私は会話の続きを切り出した。

 残ったホットミルクで舌を湿らせながら、近代史のワークをしていたこと。
 以前は近代史や歴史全般が苦手だったけれど、今は大好きな科目になったことを、あどけなく話す。
 だって、今はそういう会話の時間の筈だから。

 けれど、続く言葉に、私の舌と唇は、また、止まってしまう。
 今度は言葉の重みじゃなくて、より、直接的な原因。


 ルームライトに浮かび上がる、黒の質感に照らされた起伏のある陰影が近づいてくる。
 卓の上、キュッと細められた双眸から覗く紅の瞳に、滑らかだった舌の根は石のように固まってしまう。
 いつも吸っている煙草と、香水の匂い。以前の私には、まるで縁遠かったその香りは、どんな香りよりも私の心を掻き乱した。
 煙草に合わせた香水を選ぶ。もしくは香水に合わせた煙草を選ぶ。そうして一つ一つ、身の回りを吟味して整えられた
 「大人の女の人」の、匂い。呼吸が、忍び寄るコーデリアさんの香りに染まっていく。
 肺の中と一緒に、心臓を、優しく撫でられているような錯覚に、私は戸惑いと……確かな高揚を覚えてしまう。


「コーデリアさ―――」


 名前を呼ぶ言葉が、途切れる。
 けっして強くも大きくもない一言なのに、私はその言葉に抗えない。

 ああ、と。
 滑り込んだその言葉に、私は気づいてしまう。

 私は、歴史や近代史に興味をもってしまった理由に。
 その教科を好むようになってしまった理由に。


 視線を逸らす。
 俯いて、襲い来る猛烈な羞恥に、「ん」と、小さく息を零して、耐える。


 私は近代史を通じて。
 日常を通しても計り知れないこの人の、過去に触れようとしていたんだ。
 「世界」の裏側を歩んできたコーデリアさんの足跡を、探そうとしていたんだ。
 正面から尋ねるには、「家族」であっても、あまりにも不躾で、無遠慮で。
 コーデリアさんの繊細さを知るからこその逡巡があって。

 それでも、知りたい、と。
 この人に少しでも近づいていきたい、と思っていたから。
 だから――――


 自分が、どれだけ、遠回しにコーデリアさんを求めていたのかを
 コーデリアさん自身に気付かされて、顔から火が出そうだった。
 いつの間にか火照る右頬と泣きぼくろに、握られた右手が触れていた。

 それだけでも大変なのに、コーデリアさんの一言が、私の心の整理をつけさせてくれない。
 私が、コーデリアさんの過去に別方向からアプローチをしようとしたのは、多分
 「聞いてしまっていいのだろうか」という迷いと、「話すことで、コーデリアさんが傷つかないだろうか」という不安からだった。

 コーデリアさんが先ほど語ったように、彼女が歴史に「携わる側」であったとしたら
 そこには、私の過去で流された血よりも遥かに膨大な量の流血と、暴力に彩られた情景が待っている筈だった。
 その過去の途方もなさへの不安や恐怖はもちろん、ある。現代に至るまでの近代が辿った歴史もまた、過去に倣って凄惨だった。
 そしてもうひとつ、その過去を語ってもらうことで、コーデリアさん自身の心の傷が開かないだろうか。
 寡黙な彼女の舌を、より重くしている苦しみや葛藤を掘り起こさないだろうか、という
 世間擦れすらしていない小娘の、ある種、傲慢な心配があったのだ。


 彼女は―――優しい人だから。


 再び見つめたミルクホワイトの湖面は、何も答えてはくれない。
 今度はもう、マグを傾けるだけの隙間がない。
 顔をあげれば、すぐ傍に、コーデリアさんの微笑みがあるから。


 三度(みたび)、彼女の前で百面相をする。


 「触れていいんですか?」 ――――本当は触れたくて仕方ないのに、触れてしまう怖さと不安を抱えて。
 「聞いてしまっていいんですか?」 ――――軽々に触れていい筈もない過去を積み重ねてきた人への、気後れと好奇心が混ざり合って。
 「知ってしまっていいんですか?」 ――――あまりにも遠く、歩みの違う世界の出来事を、受け止めきれるのかと自問して。それでも受け止めたいと希って。
 「教えてくれるつもりの、くせに」 ――――最後に。私の気持ちなんて、なにもかもわかっていて。そんな風に聞いてくる人に。唇を少し尖らせる。

 自分の中で湧き上がる気持ちの、全てを一つ一つ、噛み締めて。
 思考の陥穽から、戻る。時間にして数秒。でも、ひどく長く感じた数秒で、気持ちの整理をつける。


 不安や怖さはあるけれど、それでも、触れたい。――――過去の苦しみや傷は、それを知ることでより深く癒やし、受け止められると、この人が教えてくれたから。
 軽々に聞いてしまっていいものではないけれど、それでも、聞きたい。――――学問を通して知りたいと願うほど、私は、この人のことを、求めているから。
 私が今まで、携わってこなかった世界の出来事だからこそ、知りたい。――――この人の「家族」でいるなら、その世界にもう、無知なままでいたくなかった。
 最後は、わかっていて、いじわるな聞き方をしてきた人への、子供っぽい反発。――――でも、私は。この人の、そんな風ないじわるも、からかいも、大好きだった。



「――――」


 無垢なはにかみと、意地悪な微笑み。
 そんな風に切り出せる貴女の強さと、私への信頼を受け止めて。
 右手を卓の上に戻すと、うつむかせていた顔をあげて。
 コーデリアさんを真っ直ぐに見つめて――頷きを返した。

 きっと、羞恥に赤くなった頬はまだ戻っていないだろうけれど。
 三度も百面相をした後だと、もう、取り繕うのも格好をつけるのも無駄だったから
 私はもう一度、「ん」、と、呼吸を整えて。


「―――知りたいです、コーデリアさん。貴女のことが」


 緊張にかすかに瞳を潤ませながら、勇気を振り絞って、答えた。
 声を張ったつもりだったけれど、それは思いの外、小さく小さく。
 囁きのように、リビングを震わせた。


45 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/10(月) 13:55:16
【あの、本文が長すぎるって言われちゃって……】
【(決まらないなあ、ってがっくりと肩を落として)】

【あと、どうしてもコーデリアさんの「歴史に携わる側だった」っていうセリフには】
【ちゃんとしたリアクションを返したくて……】
【流れに齟齬がないようにしつつ、少し、ロールを修正しちゃいました】

【ん、んん、ほ、褒め過ぎですよ……】
【(真っ直ぐに褒められて真っ赤)】

【……でも、ありがとうございます】
【コーデリアさんから褒めて貰えて、嬉しいです】
【私の、そんな真っ直ぐな強さは、今の場面だとこうなるかな、と考えて返信をしてみました】
【雑談側の返信も、楽しみにしていますね! 無理のないタイミングで大丈夫ですから!】


46 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/10(月) 23:25:22
>>40
そういうわけで、今回はロールの方を先にお返事してみました。
この分ですと、もっと早くお返事を書くこともそんなに難しくなさそうなので、
当面はご心配をかけずに済みそうです。どうぞ、よしなにお願いします。
これだけ早いペースで復帰できたのも、ひとえにあなたの寛容で優しいお言葉あってのことです。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます……。今後も、お互い無理なくやっていけましたら、幸いです。

セクシーなナイトウェアを着ていてほしいなあ…と思って軽率に着せてみましたね、レオタード。
自分の好きなもの・愛しいものに対して、コーデリアはそれなりに無邪気な所もあるので、
大人びたダウナーさのみでない彼女のいろいろな面を、これからも楽しんでいただければ。

大変やりたいですね。ええ、大変。>こういう寸劇をちょくちょくやっていく奴
コーデリアがどういうモノの考えをして、5人を相手にしたときそれぞれどういう動き方をするのか、
わたしも忘れないように努めていきたいので、その練習も兼ねて、ぜひ。
なにか良さそうなテーマを見つけたら、ぜひご連絡ください。わたしもそうしたいです。

ユカさんの、こころの奥底では家族や絆を何より大切にしているところ、素敵だな…と感じます。
押せば押すだけ思い通りにもてあそべるのではないかしらと不意に思ったコーデリアが、
やはり不意にユカさんの芯の強さを意識するような瞬間も、これからありそうですね。
今夜は早寝を予定しているので、ロールの返信は明日くらいになりそうですが、
そんなに長くお待たせはしません。相変わらず、キャラの心情に対するしっとりとした精細な筆致が、お素敵です。
(わたしはそういうものを逐一なぞって書くと気恥ずかしくなってしまうので、
つい曖昧な描写でお茶を濁してしまいがちなのです……。)

P.S.
そういうわけでCANAANを観直しましたが、よい作品というのはやはり色あせないものですね…。
カナンのような幼いくらいの真っ直ぐさに、ちょっとコーデリアは持ち合わせがないので、
6人目さんとの関係も、もう少し拗れたものになっていきそうな予感がします。
なんとなく、カウボーイビバップのスパイクみたいな態度になりそうですね(彼はまあ、男でしたが…)


47 : ◆mg54smRHoI :2020/08/11(火) 16:38:55
>>46
吉報に舞い上がることしきりなのですが、ここで雑談を長くしてしまうと本末転倒なので
一呼吸を入れて落ち着きつつ……お喜びいただけて幸いです。
どういたしまして、とはにかんで、こちらこそ、よしなにお願いいたします。
お返事、楽しみにしていますね。はい、ふふ。楽しみです。

もっと軽率に軽率なことをなさっていただいても、いいんですよ……?
あの寸劇……スキット、と言えばいいのでしょうか。
スキットでコーデリアさんのことが一層好きになりました

ふふふ、そしてスキットも気に入っていただけて何よりです。
新しい話題は考えてあるのですが、投下すると結構長くなりましたので
そちらは次の機会に投げさせていただきますね。
ちなみに新しい話題は既に2つあります。ふふふ。

ユカのことも気に入っていただけて、生みの親冥利に尽きます。
彼女は書いていると、「あれ、強い……強くない?」と自分でも驚く部分があります。
今回のロールでもそうでしたが、どんなお返事がいただけるか、今から楽しみです。
心情描写はお褒めいただき恐縮なのですが、自分では冗長かな、と、いつも悩んでいるので
コーデリアさんのロールのような、直截ではなく、それでいてキリリと締まった部分のあるロールにとても憧れます。
お茶を濁されているのではなく、魅力として転化されているのだな、と、感じています。


PS.
まだ見直す時間がとれていないのですが、女子力(物理)が炸裂する名作はいいものですよね……
6人目については、コーデリアさんとの関係は拗れてしまっている想定でしたので、ご安心ください。
そこから先は、ひとまずコーデリアさんの語ってくださる過去をお聞きしてから、想像の翼を広げようかと。


48 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/13(木) 00:02:01
>>43>>44




 後悔はしないかしら?
 そう問いかけようとして、あなたの真ッすぐな視線に、わたしは射抜かれる。
 わたしを、知りたい。その言葉を紡ぐまで、あなたの心情がどう惑ったものか、わたしにはわからない。
 けれど、あなたの瞳はうつくしかった。その中に映り込むわたしの、いくらか淀んだ紅色が、
 なおも輝かしく思えるくらいには、あなたは相応しい人品をしているの。
 ユカ。わたしの愛しいひと。なにも知らないあなたへ向ける、焼け付くような欲望を、今は隠す。

 しずかに頷いて、微笑みは変わらない。
 幾度かまばたきを繰り返し、それだけで事後の余韻に似て、沈黙を重ねる。
 カウボーイでいっぱいにしたカットグラスは、もう半ばほど空けてしまった。
 淡く白いカラメル色に濡れたグラスの縁を、埋め合わせるようにウイスキーで満たす。
 ストレートのラフロイグからは、むせ返るような潮の香りがする。この街の海より、もう少し生々しい。




「どこから話せば、いいかしらね ─── 。」




 苦笑いを沈めた嘆息は、過去と想い出に向けていた。
 ようやくハイティーンを歩き始めたあなたにとって、わたしの昔話なんて、魔女のそれみたいに響くかしら。
 むかしむかし、あるところに。 ─── わたしはたぶん悪い魔女だったし、今もそうに違いないけど、
 磔にされたり、腑分けにされたり、火あぶりにされたりはしなかった。現実は、理不尽ですから。
 ふたたびグラスに口を付ける。蒸留酒の味と香りは、旧い記憶をたどる手がかりをくれる。




「 ……… そうね」

「はじめて誰かを殺したときの話から、
 始めましょうか」




 あなたに語ってみたい想い出を幾つか思い出してから、
 やはりこれが一番もっともらしいと思えた。
 じっとあなたを見つめる紅い瞳は、どろりと煮詰まったいちごジャムみたいに熱っぽく煌めいて、
 それでいて冷え切った血だまりのように、仄黒く凝り固まって、淵深く渦巻いている。
 わたしは微笑んでいた。まっとうな感性をしていたら、うわべだけの笑顔でも、こんな瞳の色にはならない。




「 ─── 15年前、この街と違って、
 イエメンはひどく暑かった」




 ロシアよりもずっと赤道に近いあの国では、いまだに内紛が絶えないという。
 半世紀ほど前、春を謳って革命におどったアラブの人々は、その後ずっと続く長い争いに巻き込まれ、
 うかつにも人と資本と正義を投じてしまった超大国たちと共に、今なお落とし所をつけかねている。
 わたしがやったのは、そんな終わらない後始末の、小さな小さな一環だった。 ─── だからこそ、
 この話は、あまり面白くない。銀幕やドラマで観るようなドラマティックな殺人を、
 わたしはやったことが無いわけではないけど、少なくともこの時は、そうでなかった。
 それでも、ユカは聴いてくれるでしょう? わたしは、だって、信じているの。




【 ……… ふふ。】
【好きよ、ユカ。あなたはいつもこうして、】
【わたしの投げかけるものに、真摯でいてくれる】
【当たり前のようでいて、それってすごく、貴重な才覚と感性だと思うわ】

【だから、わたしからも。】
【あなたの瑞々しい心持ちへ届くような独白を、】
【このとおり、捧げましょう。】
【 ……… また少し待たせてしまったけれど、】
【あなたが次のお返事で、どこまでわたしに踏み込んでくれるか、楽しみでならないわ】

【雑談のお返事も、すぐに届けられると思うから、】
【あなたも変わらず、無理のない時に。 ……… 待っているわ】


49 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/13(木) 00:22:39
>>47
ふふふ……喜んでいただけて何よりでございます。今回のお返事も、お眼鏡にかなうでしょうか。
うまく習慣的に文章を書き続けることが、けっこう出来そうな段階になってきましたので、
もっとたくさん供給して、もっとたくさん喜んでいただければ、うれしい限りです。


スキット! いいですね、その呼び方。
自分で言うとけっこう恥ずかしいのですが、
なかなか際どいフェティシズムを持ち合わせている方だと思うので、
今後とも際どくフェティッシュな描写をさせていただければと思います、ふふ。
……… いま思い付いたのは、コーデリア、耳以外にもピアスをしてそうだな…というヤツです。


ユカさんの歳頃らしいいじらしさ、庇護欲をそそられる振る舞い、
そういうものも勿論コーデリアは愛しく思っているのでしょうけど、
いちばん愛おしく恋をしているのは、きっとその心持ちの強さなんだろうな…と、書いていて思いました。
2人とも早くベッドインしちゃえよ……………………という気持ちもあるのですが、はい、堪えておきます。
心理描写をお褒めいただいた分、ベッドシーンでもエロスを感じるものをお届けしますので、
こちらもぜひ楽しみにしていてください。
(正直なところ、フォウさんの時のあなたの文章がもうメチャクチャに性癖に刺さったので、今回も期待してしきりです…………………………)


P.S.
ちょっと6人目さんの設定付けに使えるかな……と思い、
それらしいところから昔語りを始めてみるなどしました。
「こういう設定を組み込みたい!」という事がありましたら、
わたしからもどんどんコーデリアの昔話に織り込んでいきますので、よしなに。


50 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/13(木) 09:26:44
>>48

 問いかけに答えた後に、降り積もる沈黙。
 コーデリアさんの瞳に映る私は、緊張を押し殺しているのがありありと判る表情だった。

 けれど、その静寂は優しくて。
 どこか艷やかで。
 きちんと答えた私を、不安にさせない穏やかさがあった。

 紅玉の瞳に宿る、より深い鮮紅色の感情は、もう拭い去ることが出来ないくらいに
 コーデリアさんの心に緊密に結びついている。
 この人は、それを私に見せる時ですら、私を慮って、大切に扱ってくれる。

 今もコーデリアさんの言葉少なな優しさに包まれているのを、確かに感じている。
 その気持ちに、少しでも応えたかった。

 ときどき、「どうして?」と考えてしまう。
 私は、ただの市井の人間でしかないのに。
 私は、貴女のような人に―――そう続きそうになる思考を、いつも、打ち払っている。
 それは、私と私を育ててくれた母。そして、今の私に接してくれる人たちへの何よりの非礼に当たるから。

 だから、「どうして?」と自らに問うた後は、決まって。
 私は、相手の瞳を見つめて、そこに映る、ありのままの自分を。
 独りのときは、自分を映す鏡を見つめて。
 ――皆が愛して、慈しんでくれる自分の姿を見つめ直して。
 その人の心に映る自分を、信じる。



 大昔のドラマなら、柱時計やアナログ時計の針が、静かに時を刻む音だけが響いていたんだろうな。
 そんな情景も、いつしか歴史の旧いページの中に埋もれてしまった。

 今は時計の針の代わりに、ゆるやかに刻まれ始めたコーデリアさんの瞳のまばたきが、時が再び流れ出したことを教えてくれる。
 これから大事な話だというのに、その睫毛の長さと、まばたきのなまめかしさに、ふいにドキリとしてしまう。
 目を閉じる仕草ですら官能的な人がいるなんて、コーデリアさんに逢うまでは、思いもよらなかった。
 いつもの微笑みが、そのときは強く意識されてしまって、つい、呼吸をひそめてしまう。
 コーデリアさんたちには秘密にしている、一人の夜遊びのときのように。

  ……余談だけれど。時々、私の身だしなみが乱れているのは。その。
  ……鏡を見れないときも、私にだってあるからだ。
  ……どうか、気づかれていませんように。



 ――――白い指先が、ラフロイグのボトルに伸びる。

 ミルクとウイスキーの注がれていたグラスに、新しく薄い琥珀色の液体が注がれていく。
 特徴的な香りを持つその銘柄は、世界を巻き込んだ災禍にも屈することなく、
 先人たちが築き上げてきた味わいを絶やさぬようにと、連綿と受け継いできた人たちの運んでくれた
 歴史からの贈り物。

 200年を超える蒸留所から、過去を現代に紡いで
 海を渡って運ばれてきたお酒からは、潮の香りがした。
 この街で生まれて、この街から旅立ったことのない私の知る海とは別の、海の香り。

 コーデリアさんの吐息がこぼれる。
 居住まいを正して、その唇が紡ぐ、遠い世界の言葉に耳を傾ける。
 いつか、お酒が飲めるようになったら。
 私も、コーデリアさんと同じ海を、舌の上に思い描いてみたいと、思った。


 ――――ルームライトに浮かぶ、黒い装い。

 夜空と、そこに輝く星を思わせるアッシュグレイの髪。
 光の加減で銀色にも見える髪に交じる、

 正しく、別世界の住人の顔を覗かせて、語り始める。
 先ほどまで、繊細さが奥底に輝いていた瞳は、今は、熱く、黒く。
 そして昏く輝いて、私を見つめてくる。

 コーデリアさんは繊細で、優しくて。どこか儚さと脆さを抱えている人だけれど。
 それだけの人では、決して、なかった。

 私が、ただあどけないだけの小娘ではないように。
 コーデリアさんには確かに……今の世界に好んで身を浸すだけの、荒々しい性があることを物語る表情。
 もっと怖ろしい本性を抱えている人が、骨の髄まで惚れ込む衝動を、裡に抱えている人。
 呑まれないよう、下腹部――「丹田」、というらしい――に力を入れて、小さくても、確かなうなずきを返す。
 真っ直ぐに、コーデリアさんを見つめて、瞳を逸らさない。


 紡ぎ出される言葉が、雪と摩天楼に包まれる街の一室を洋上に陽炎立ち昇る蜃気楼の国へと誘う。
 イエメン。その名前すらも馴染みのない、けれど名前の響きから、その語圏だと判る、遠い遠い、アラビア半島の国の物語。


「――――」

 告白に、静かに息を呑む。

 コーデリアさんが最初に弾いた、命の灯を消す引き金が
 近代情勢に疎かった私ですら知る、中東情勢の複雑怪奇で
 そして終わりの見えない紛争の日々に関わっていた、という告白は。
 覚悟をしていても、軽いものではなかった。

 歴史が運ぶのは、卓上のウイスキーのように、伝統と誇りが培う輝かしさだけではなかった。

 中東。

 未だ、100年以上も昔の禍根と遺恨が、絶え間ない流血と紛争を生む世界のように
 むしろ、人類という種の孕む凄惨さを証明し続けてきたことの方が、遥かに多かった筈だ。

 それでも、私は、コーデリアさんの瞳を見つめて、言葉を遮らない。
 彼女の瞳の中の私は、堅さを増した表情で……でも、彼女の過去を、コーデリアさんの知らない私を。
 強く、求めていた。


「―――紛争に、関わっていたんですね」

 私は、両手で包んでいたマグを離して、テーブルの隅で
 静かに一部始終を眺めていた、彼を――ホルスターに包まれた、BDMの彼を引き寄せる。

 この物語は、彼と共に耳を傾けるべきものだから。
 弾丸も装填されておらず、セーフティがそのままでも。
 彼は銃だ。人の命を奪う、黒鉄色の象徴だった。
 彼は……コーデリアさんの住む世界に繋がる、今語られる物語の中に
 いつか私が足を踏み入れる日を見届けるかもしれない、私の非日常の欠片だった。

 
 このまま、次の言葉を待てば、コーデリアさんは自らの過去を語り終えてくれるだろう。
 けれど、この昔語りは、それだけではいけない気がした。
 私は、ホルスターに包まれた銃器……紛争で最も活躍する、暴力の象徴にしっかりと指先を重ねながら
 コーデリアさんに問いかけを投げる。

 優しさに甘えるだけでなく、私が希って望んだものであれば、私も、自ら踏み込まなければいけない。

 言葉に、責める響きも、意味もなく、そう聞こえない声音であったことを祈りながら、問いかける。
 「関わっていたんですか?」と。そうでないことを願うような、ずるい言葉は出さなかった。
 自分で口にすることで、その事実も、その先も受け止めてみせると、勇気を振り絞って意思表示をしたけれど。
 意味の大きさと重さに、言葉尻は震えていた。せめて、目だけは逸らさないようにと強く瞳に力を込めた。


「――――続けてください」



【……】
【(「はい、私もです」――その言葉は、胸の裡でしか呟けない)】
【(はにかんで恥じらうことしかできない、少女だった)】

【ありがとうございます】
【そして私からの返答は――踏み込んだ形ですと、こうした返信になりました】
【コーデリアさんが褒めてくれた「私らしさ」が、コーデリアさんに届けば、嬉しいです】

【コーデリアさんの過去のお話、とっても楽しみです!】
【無理のない時のお返事、私もお待ちしていますね!】


51 : ◆mg54smRHoI :2020/08/13(木) 09:48:46
>>49

「○○年前、あの街はひどく暑かった」

は、突き刺さりすぎます……
昔語りではテンプレートなのに、これほどかっこいい始まり方も中々ありませんよね……
はい、とても楽しませていただけました!
ので……普通は静かに頷いて続きそうな過去語りのシーン、リクエストにお答えしてユカに踏み込ませてみました。
ユカの強さが刺されば幸いです。

多分、コールドフィールド家で最もメンタルが超人なのは、我々二人の「もうベッドインすればいいのにね!」という気持ちを
常に味わい続けていながら平気で過ごせているエッタではないかと思います、はい。

ベッドシーンやフェティッシュさも勿論、楽しみにさせていただきますね!
……ちなみにピアスはたとえば、どちらに……?(興味津々)

ちなみに以前、フォウにはまだ小技があるというお話でしたが、アレは

「子宮姦とお腹の上からの子宮合わせの二重子宮責めで限界まで射精して柔らかくなった男性器を
 抜かずに、徐々に徐々に子宮の中で堅くしていき、半分堅いくらいの柔らかい状態で動かして、
 激しく突き責めた子宮を、内側から柔ら堅い男性器を『指先のように使って』やさしく愛撫していく」

という小技です。曰く。


「――私は、はにわりだが、本質的にはレズビアンだ。
 突いて責める、男だけの愛し方では、ね?
 はにわりの『女』としても、キミを愛したいのだよ――『女』として、キミを愛しているよ、コーデリア」


期待されたので、ちょっとご期待に応えてみました!
追伸なども諸々含めて了解です。

そして、スキットなのですが、1つ新しい話題を提供させていただきますね。
お元気そうなので、連続で話題を投げてしまいましたが、こちらもお時間のあるときにお楽しみいただければ幸いです。


52 : ◆mg54smRHoI :2020/08/13(木) 09:57:13
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【デートにワンポイントのコンシールド・キャリー】
出演:アール


「ココちゃん、デートに一つ、オシャレも兼ねてハンドガンを選ぶなら、何がいい?」
「デートの場所は、いつものアーミーショップね。ボクやっぱりグロックかな〜」


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


……はい。
実は、アールには「ミリタリーマニア」の属性があったのです……
コーデリアさんとミリタリ面で話の合うインドア派サイボーグ、というコンセプトだったのですが
ミリタリの知識が薄くて断念していた部分もあり……でも、スキットなら大丈夫かな、と思って、解禁してみました。
アールとのデートはガンショップやアーミーショップで、銃器や装具をウィンドウショッピング、というセレクトだと喜びます。

しっかりロールしてあげられる知識がなくてごめんねアール。
アールはメンタルの弱さや重めの感情がピックアップされがちですが、そこを除くとオフの日にガンショップでデートして貰えると
ひたすら喋ってはしゃぐような、銃器のことになるとちょっと早口になるインドア系メガネっ娘の可愛らしさがあることも主張していきたかった次第です、はい。

拙いながらも、アールの好みのラインは考えており、ハンドガンですとグロック。
アサルトライフルですとH&K G36とかP90のような「黒くて四角くて平べったい感じ」の線が大好きで、結構見た目で選ぶ感じの子だったりします。
この世界にもグロックは続いていそうですけど、グロック、Genはいくつになってるんでしょうね……

アールのミリタリ関連には「ロボ子さんに持たせるならこれ」みたいなチョイスなどあれば、ご教授いただけると大変嬉しいです。


53 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/16(日) 00:03:05
>>50



 少しだけ、あなたの声が、
 わたしの過去と今を咎めるように聞こえた。
 あなたがそんなことを内心に隠しておける訳はないし、
 なればあなたの心根の強さが、ほんの幾ばくか、
 わたしにとっては眩しかっただけなのでしょう。
 誰かをずっと不幸にし続ける自分のなりわいが、
 ひどい不道徳だと分かっていて尚、やめられない。
 今、あえてわたしの渡した拳銃へ触れて、
 なにか言葉を聞き、ひとの過去へ踏み込む覚悟をした、
 ユカ。そんなあなたと、わたしは違う。
 
 自分にはこの生き方しかない ─── なんて言えば、
 きっと聞こえはいいでしょうね。けれどそれは、
 人殺しの業をみずから振り払う強さもないことを、
 開き直った裏返しでしかない、とも思う。
 飴色の液体に満ちたグラスへまた唇を付けて、
 たばこも欲しいなと思ってしまう自分に、あきれた。




「今も昔も、
 女と子供であることを覗き見の武器にするような、
 そういう小賢しい技術は絶えなくて」

「そういう人たちに、わたしは付き従っていたの。
 武装勢力の要人がどこにいるか突き止める方法、
 民間人と仲良くなる方法、情報の聞き出し方、
 金のキレイな握らせ方、仕事が終わった後の逃げ方」
「 ─── 足のつかない人の殺し方だって、
 拳銃を使って確実に人間を"無力化"する方法だって、
 そうして作った死体をどうにかする方法だって」

「たかだか10年いくら生きただけの子供が教わるには、
 少しハードに過ぎたわね」




 おのれの嗜癖をごまかすように、口数は多くなる。
 ほんの少し人生をしくじってしまいました、とでも言うような口ぶりで、
 わたしはどうやって少女兵へと身をやつしたか、苦笑いして語った。
 あなたが読んだ教科書には一つとして載っていなさそうな、汚れ仕事の何たるか。
 それらは事実、わたしにとって、深刻な顔をして語れるような内容ではないの。
 この話は、あまり面白くない。わたし自身にとっても、同じことだった。
 面白くない話を仰々しく語れるほど、わたしは詐欺師の才能に持ち合わせがない。





「だから、ちょっとしたヘマをやった。
 招かれた屋敷の入っちゃいけない場所へ入って、
 武装勢力の情報網を盗み出す、何回めかの仕事」
「 ─── 持ち出す所を、警備の私兵に見られたの。
 もう少しわたしの手際がよければ、殺さずに済んだ」




 この話は、あまり面白くない。だってあの時わたしは、人を殺すように命じられた訳でもないの。
 自分の身を守るため、偶然にだれかの命を奪った。 ─── もう少し運命の巡り合わせが良ければ、
 少なくともあの兵士は、ポーランドかどこかのAKMをぶら下げて安物のチェストリグを着ていた彼は、
 あと数ヶ月は長生きできたろうし、ともすれば、今でもささやかな生活を営めていたかもしれない。
 でも、わたしはもう、彼の顔付きも思い出せない。もっと忘れられない殺しの記憶は、幾らでもあるから。




「訓練した通りだったわ。
 何度も何度もホルスターから拳銃を抜いて、
 だれかの脳天とはらわたへ撃ち込む練習をしてた」
「わたしは練習と違いなく動けて、
 けれど練習と違って、目の前で彼は内臓をぶちまけて、
 断末魔も上げずに死んでいった」



 高揚も、緊張も、後悔も、なにもなかった。
 だから今わたしも、淡々と言葉をつづって、押し黙る。
 身体に染み込んだ反射に従って、殺す必要のない人間を撃ち殺した。ただ、それだけ。
 単にその殺しは、わたしの人生ではじめての経験だったに過ぎない。どうして深い感情を抱けるかしら。
 ただ、 ─── あなたの瞳にずっと映り込む、あなたの瞳をずっと見つめている、わたしの双眼は、
 やはり例えるなら、ずっと乾くことのない血溜まりのようだなと、心のどこかで自嘲した。



【 ─── うれしい。】
【うれしいわ、ユカ。 ……… うれしい。】
【やっぱり、あなたは強い人ね。すごく、うれしいわ】

【あなたに深い敬意を表して、このとおり。】
【 ……… どこで手篭めにしようか思い悩んでいたけど、】
【この分だと、わたしから、あなたにもたれかかってしまいそう。】
【もしそうなっても、ねえ、受け止めてね。 ……… 約束よ?】

【雑談の返事も、程なくできると思うから】
【いつものように、返事は手すきの時に。待っているわ】


54 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/16(日) 01:47:14
>>51>>52

ふふふ…………………お気に召していただけたようで、何よりです。
書いていて驚くくらい、ユカさんの心持ちの強さにだいぶ信頼を置いているコーデリアがいました。
ユカさんと同じベッドで過ごす夜は、とっても執着的になりそうですね、コーデリア。
キスマークどころか、歯形や爪痕も構わず付けてそう…。エッタさんの心労も推して知るべしといった所です。

ピアスはとりあえず、おへそとかに付けていてもいいな…と思いましたが、
舌とかペニスとかに付けていても大変性的だと思いますし、
なんならコルセットピアスとか付けてるのも良いかな……と思っています。はい。
だれかとお揃いの刺青なんていうのも、なかなか耽美でよいのではないでしょうか。

うーん、フォウさんが容赦ない………………。
「惚れ直しちゃうわ。雄のあなたにも、雌のあなたにも」と言って憚らなさそうなコーデリアです。
そういう意味では、丹念に口や指先で奉仕するロールもいずれやってみたいですねと、書くだけ書いてみます。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「あら、堅実な選択ね。わたしはいつも、1911ばかりですけど」
「良いカスタムスライドを手がけるガンスミスを知っているから、今度紹介しましょうか?」


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


おっ、これは思わぬ一面が……!
ご存知のとおり、わたしは大分キレたミリタリへの偏執を垣間見せてしまっていますが、
なにかご相談に乗る分には大歓迎ですので、「こういう設定を詰めてみたいなあ…」といったアレがありましたら、
ぜひぜひご相談ください。偏った知識体系ではありますが、せいいっぱいお返事させていただきます。

アールさん、鉄砲を使うより自分のからだを使ったほうが早そうですもんね……>わりと見た目で選ぶ
最近は軍用の鉄砲にもあんまり革新的なデザインが見られなくなってきてですねえ(マニアの戯れ言)
P90やXM8やF2000なんかのヌメっとした形状が流行っていた時期も、寂しいくらい遠くに……。
なのにグロックはグロックですっかりグローバルスタンダードになっていて、
アメリカでもロシアでも第一級の部隊で使われているので、なんというか、恐ろしいですね。
現代の1911のような超ロングセラーになっていることは間違いないでしょう。。。

そういう訳で、なんとなく「仕事道具」というよりは「射撃趣味用」というイメージを感じたので、
アールさんにはこちらの未来的なカスタムAR-15をおすすめしてみます。

https://i.imgur.com/OiMtgFs.jpg

2人でシューティングレンジに足を運んで、3ガン・マッチに興じていたりもしそうですね。
「あの子、こういうものを前にしている時、とても良い顔をしているのよ」と、
我が子の成長のように語っているコーデリアが見られたりするかもしれません。

そんなこんなで、総じて「R-18要素はどこに……?」な、わたしの悪いクセが出てしまいましたが、
当分はこのくらいのペースで安定してお返しできそうです。繰り返しになりますが、
お手隙のときにお返事いただければ幸いです。ゆっくりとお待ちしておりますね。


55 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/16(日) 11:38:39
>>53

 ――――貴女の瞳の中に映る私が、微かに揺れた。


 私の言葉が、コーデリアさんを咎めるように聞こえてしまったからだろうか。
 いつもの私なら、そんな心配したかもしれない。
 でもその時は、そう思わなかった。

 紅玉の瞳にこぼれた波紋。
 私の像のかすかな揺らめきは、記憶の中の陽炎が呼び覚ます、
 感情のさざなみを映しているように感じられた。

 真実は、酒杯を傾ける美しい――殺し屋の女の人の胸中に秘められたまま。
 彼女の唇は、遠い蜃気楼の国の物語を、静かに語る。


 ――初めて知る、彼女の過去。


 寡言ではあるけれど、その語り口は常に滑らかだったコーデリアさんの
 仄かな苦さを交えた述懐。
 雪割草を思わせる笑顔が似合うヒトの微笑に滲む、ほろ苦いほころび。

 その小さなほころびの向こうと、語られた経験の数々は
 あまりに私の日常とかけ離れ過ぎていて、想像にすら達し得ないものだった。

 コーデリアさんが挙げた技術の、そのどれか一つでも、私には具体的な方法を考えることすら出来ない。

 雪と風に閉ざされた、絶え間ない経済戦争の上に君臨する『企業』の造り出した箱庭で生まれ
 暴力の支配する地での明日なき人生とはまるで無縁の世界に生きてきた私には
 想像の埒外にある、温室で生きた人間の共感を決して許さない隔絶の中にある世界。

 指先に包んだブローニングBDM。
 丁寧になめされた黒革のホルスターを通して、じわりと、彼らが生きる世界の冷たさが伝わってくる気がした。


「――――」


 すべてを語り終えたコーデリアさんに、再び沈黙の時間が訪れる。
 淡々と、只々、淡々と紡がれた言葉は、コーデリアさんにとって
 苦々しくも、激しい感情を伴うものではなかったとしても
 私にとっては、多くの―――あまりにも多くのことを考えさせるものだった。

 歴史を作ったと言うには、あまりにも小さな出来事。
 その小さな銃弾たちが作り上げる、無数の積み重ねが建てた歴史という名前の巨大な墓標。

 イエメン。
 町並みすら知らない国で起こった、まだ幼かったこの人の、最初の殺人。
 私と同じティーンだった頃、この人は既に、私の想像すら及ばない世界で
 暗闇を忍び歩く技術を身に着けながら、その途上で、リスクヘッジという事務的な判断を以て、人を撃っていた。

 そこには劇的な何かも、ドラマチックな何かもなく。
 日々メディアが流すニュースで、一文字も語られることもないだろう犠牲は
 きっと、第三世界の国々ではありふれた大きな数字の一つでしかないのだろう。

 踏み込んだ過去、コーデリアさんの心の足跡からは、乾いた熱い風の匂いがした。
 そこに渦巻いていた多くの感情を、余人に悟らせないように押し流し
 冷く澄んだアッシュグレイの麗人を作り上げたのは、硝煙の交じる熱砂の風だった。 
 

 遠すぎる世界に、言葉が出てこない。
 語り終えたこの人に、何かを問いたい。でもその問いが出てこない。
 もどかしさに、指を握る。

 ――――曲げた指先が、ホルスターから顔を覗かせる、ガンメタルのフレームに触れた。

 様々な想いが去来する私の胸に、ストン、と。
 一つの事実が舞い降りてくる。
 

 ――――日々メディアが流すニュースの文字列に一つに。
 ――――私も、埋もれそうになったことがある。
 ――――遠い世界の暴力は、少なくとも、私にとって、「遠すぎる世界」では、ない筈なんだ。


 コーデリアさんの過去は。
 私の手の届かないところにあるけれど。

 でも、この人のいる世界と私のいる世界は―――――地続きなんだ。
 星空ほど、遠く離れているわけじゃ、ない。



「―――その時、」

  『その時、コーデリアさんはどう思ったんですか』
 

 口をついて出た言葉は、最後まで言い終えられることはなかった。
 私は言葉を切って。小さく首を左右に振り、その問いを意識の彼方に追いやった。
 問うてはいけないことだと思った。

 それはあまりにも不躾で、失礼で。
 自らが確かめなければいけないことだったから。

 淡々と、只々、淡々と過去を語っていたコーデリアさんの表情には
 こうして向き合っていても、ただ過ぎ去った事柄を私に伝える為に聞かせてくれただけで
 自らの、血煙に烟る人生に自嘲を覚えている以外の感情は伺えなかった。

 そこに、何某かの感情を押し殺したりする素振りや影は見えなかった。
 ただ、そこに「事実」が横たわっている。そういうことなのだ。

 ――初めて人を殺したからと言って、そこにドラマチックな後悔や恐怖など、なかった。
 ――「初めての殺人」というものに、幻想や感傷などが付随しない世界があるのだ、と。

 言外に教えられている気がした。

 いつか、私が、誰かの命を奪う為に引き金を引く時。
 この人が今、語ってくれた世界が私に訪れるのかもしれない。
 あるいは、いつまでも忘れ得ない思い出と傷痕を、心に刻むのかもしれない。

 その時になって抱く想いは、その時に私だけが感じ、抱く想いの筈だから。
 誰かに問うてはいけない。―――誰かの過去と重ね合わせようとしてはいけない事柄なのだ。



「――――後悔や罪悪感を、今も『感じていないこと』が。苦しいですか?」



 だから、別のことを問うた。
 何かしらを口にする時、秘められた饒舌さを抑えて話すコーデリアさんが
 ほろ苦く語ったその意味と、その向こう側にある、彼女の心に触れようとして。

 私は、拙くて、幼くて。無遠慮で、デリカシーがなくて。
 叱られても、嫌われても仕方ない……いちばん、私が案じていることを尋ねた。


 ――――踏み込むって、決めたから。
 ――――届かない過去を抱えたこの人の今に、手を伸ばした。



【(頬を赤く染めながら、瞳は逸らさずに)】
【(自分からコーデリアさんの小指に、自分の小指を絡めて)】
【(しっかりとゆびきり)】


【―――はい。約束です】
【(応える言葉は、どこまでもまっすぐだった)】


56 : ◆mg54smRHoI :2020/08/16(日) 12:37:28
>>54

渾身をいただいたので、ユカからも渾身を返させていただきました……!
【 】外でもフルスイングしているので、キミ、4番バッターだなさては。
すごく深く求められても、技術的には初心者中も初心者なので、逐一、
「どうすればいいんですか?」「どうすれば気持ちよくなってくれますか?」と尋ねながら
精神的ウケ側に説明をねだるプレイになりそうですね……!

おへそはいいですね……! この時代だとコルセットピアスの処置とかも容易でしょうから
手首に一つだけ、リボンを通す用のコルセットピアスをお揃いでつけて
ベッドインするときに、お互いのコルセットピアス穴をリボンで結んで恋人つなぎとか、いかがでしょう。
なんとなく、こういうことをやりそうなのはユカかな、というイメージがあります。
逆にタトゥーだとエッタなイメージですね。
フォウとの濃厚なベッドシーンはいずれ、是非に、是非に。
貴方に刺さった、という一言をいただいたのが、とにかく嬉しかったです。はい。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「あ、もしかしてそこって○○?」
「やっぱり〜! いいよねぇ、あそこ♪」

〜Fin〜


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


わーい、装備のチョイスも含めて、諸々ありがとうございます!
まさにそれをお願いしようと思っていたので、ありがたいことこの上ないです!
本当にありがとうございます……! AR-15、これ絶対大好きですね!
ドラムマガジン! 誕生日に贈られると絶対はしゃぐヤツ!


ですです。
そして全身義体かつ全身ダイレクトインターフェースなので、支援火器を装備しつつ
本領は無慈悲な、ファンネルの如き武装ドローンによる物量戦ではないかなあ、と。
本体スペックでCQCやCQBで優位をとりつつ、ドローンに満載した自分には平気な無力化ガスやテイザー。
指向性対人兵装での戦闘が主なのかなあ、と考えたりしていました。未来のワンマンアーミーですね。

なので現代の火器などは結構、趣味的なチョイスなのではないかなあ、と。
ああ、やっぱり……悲しいですけど、過渡期からの変遷も歴史の流れなんでしょうね……<寂しいくらいに遠く
この世界はもう一度頑張って、ヌメっとした形状と近未来的な銃を復刻して欲しいです……

アールのお勤めが軍事企業なので、社割で行けるシューティングレンジとかありそうですよね。
「アンタもね?」と、マオ辺りが嬉しそうなコーデリアさんの頬をつついてからかったりしてそうです、ええ。
マオもお気に入りのアールに趣味の合うガールフレンドが出来て大喜びです。
その後、ごく自然にベッドインしちゃうような人物ですが。


R-18要素以外でも素敵なお話満載なので、今後ともぜひぜひ、と言ってしまいますよ?
むしろ、何かいい入門書などあれば、一冊おすすめを伺ってみたいです。
それと、なのですが、いつもいつも返信が早め早めなので、返信ペースが早いな、と思ったら、おっしゃってください。
ついつい舞い上がってしまうのです……


57 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/19(水) 01:12:36
>>55




「ふふッ、」「 ─── まさか。」



 思い詰めたような面持ちと声調で問われて、
 わたしは最軽量の静かな笑いで答えることにした。
 誤魔化しや、からかいや、生ぬるい嘘の類いじゃない。
 あなたを優しく諭すに似て、それでいて、導くだけでは寂しいの。



「他人と自分を比べて、うらやんだまま立ち止まったりしないわ」
「人並みの感性や生き方に、憧れていないと言えば、嘘になるかもしれないけれど」



 優れた兵士はかくあるべしと、仄暗い世界に身を浸して生きてゆくうち、自然と思うようになった。
 いつか出会ったCIAの特別行動要員も、元々はデルタやDEVGRUにいた民間軍事会社の連中も、
 あるいは汚れ仕事をたっぷりやってきたモサドやSSOの連中だって、
 「これしか能がない」と手前を嘲笑っても、だれかを殺す生き方をやめた奴らはいなかった。
 理由までは判らない。愛国者もいただろう。殺人趣味もいただろう。ただひとつ言えそうなのは、




「撃たれた痛みも」「ひとりの辛い夜も」「疼く古傷も、」「くそ溜めで過ごした日々も」
「 ──── そういうものを経ていなかったら、得られなかったものに、覚えがあるから」

「恥の多い人生を送っては来たけれど、」
「恥の多いなりに、それを誇ってもいるのよ」



 たとえ人殺しのろくでなしでも、今あるおのれを拒まないほうが、いろいろと誠実に思えるの。
 嫌気が差す自分の、どうしようもなさを認めて生きるより、わたしに道はないから。
 少しだけ、椅子から立つ。テーブルの上に身を乗り出して、ユカ、そっとあなたの頬へ手を伸ばす。
 あなたの真摯な面持ちの半ばを、わたしのすべらかな、少しだけ体温の低い右の掌で、包もうとする。
 あたたかい膚に、細い指がすこし沈む。銃把をにぎり、ひきがねを引いてきた、この五指。
 あなたの父親を殺したのも、この指。あなたへ、わたしなりの救いを与えたのも、この指。
 だから、まともでない自分を、悲しむつもりはないの。まともでなかったから、わたしは今、ここにいる。


【 ……… まあ。】
【(契られるゆびさきに、まばたきを何度か。)
【(驚いたままの表情で数秒、 ─── のち、)】
【(ふッと笑った。ユカ。わたしの愛しい人)】


【        次は、左の薬指ね。       】


【(すこし自分でも気取って、普段よりもあっさりと)】
【(そんなおのれが大分おかしくて、また笑った)】

【 ─── 先にすこし書いておくと、】
【返信に無理はしていないから、安心してちょうだい】
【だいぶ筆が乗るようになってきたから、】
【あなたがよければ、このまま続けられたら、うれしいわ】
【今夜中に残りの返信もできそうだから、待っていてね】


58 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/19(水) 15:08:51
>>56

なんというか、コーデリアもユカさんも感情の大きさがどんどんエスカレートしていますね……。
どうしようか尋ねるユカさんに、じれったくて自分からグイグイ迫るコーデリアもあるかもしれません。
無意識誘い受け、強いですね………………。なにもかも初めてのユカさんを、
自分好みにやさしく躾けていく、そういう喜びを感じていることでしょう。


あ〜〜それメッチャ素敵ですね…………>手首ピアス
いっそのことコーデリア、親しい人とはみんな何かしらお揃いのボディアートをやってるまでありますね。
エッタさんとは腰のあたり、それぞれ天使の翼のタトゥーとか入れてそうですよね。
アールさんとは何となくピアスな感じがしますし、マオさんやフォウさんとはアジアンな刺青で揃えてそうな。
わたしの方からもあなたに刺さる文章をがんばって投げてゆきますので、あらためて、よろしくお願いしますね。

同好の士を見つけると嬉しくなって世話を焼く、
マニアの変わらない習性ですね…………。
マーケットやオークションで探してきた珍品を手に入れては、
アールさんにプレゼントしたりしているかもしれません。
コーデリアもまっとうな生身ではないのですが、それゆえの特殊な技能というよりは、
基礎的ながらも人間離れした身体能力と技術を基本に戦うタイプなので、似ているようで趣向が違いますね。
どこかで戦闘ロールもやってみたい気持ちはあるのですが、まあ、機会を見つけてという感じで。

よくできたマッチや早撃ちのレコードなんかを撮影して、
ご機嫌で仲のいい人たちに見せていたりもしそうですね。
ありがとうございます……。鉄砲と兵隊さんの話以外でも、多少の心得はあるつもりなので、
なにか話題を振ってくだされば(わたしから振るかもしれませんが)よろこんでお答えします。
この手の趣味で入門書というと、床井雅美氏やL.ネヴィル氏の本をお勧めしたいところですが、
「図解・ガンファイト」あたりのライトなシリーズも手に取りやすい値段で分かりやすいので、お勧めしてみます。
ペースについては、先ほど(もう12時間以上前……)のレスでもお伝えしましたが、ぜんぜん大丈夫ですので!
あらためて、お手隙のときにお返事、お待ちしております。


59 : ◆mg54smRHoI :2020/08/20(木) 13:15:31
>>58

グイグイ迫られて色々と躾けられては初めての快感に翻弄されるユカもよければ
無意識に「私からもお返ししなきゃ」と教えてない指使いを見せては、いつも自分をどんな風に慰めているか
赤裸々にコーデリアさんに明かしちゃうユカもいいなあ、と思いながら、想像することしきりです、はい。
教えられなくても相手の様子を伺う為の上目遣いはバッチリな子です、ええ。

そんなユカのロールのお返事ですが、こちらは明日、明後日の夜にはおかえし出来そうですので、もう少々お待ち下さい。
今回の返信も大変刺さりましたので、しっかり返信を練らせていただきますね!
そしてVa11-hallaですが、こちらは26日以降に解禁できそうですので、今から楽しみすぎます……!


あ〜〜〜エッタとコーデリアさん、腰のあたりに天使の翼のタトゥーはいいですね……いいですねえ!
ぜひ、それでお願いしたいです! そしてマオはちょっと一捻りいれて、裸にならないと見れないとか、セクシーな感じで趣向を凝らすタイプです。
まぼろしの白粉彫りっぽい技術で、興奮した時だけ浮かび上がる刺青を胸の谷間とか、腿の内側に入れて、セックスの時だけコーデリアさんに見せる感じで……
アールですと、以前お話した「肌に貼り付ける電子回路」系の電子スキンとかもありでしょうか?
ジャックイン端子の周りにそうしたスキンを施して、コーデリアさんと直接結線する時にだけ反応するとか……
フォウは、アレで案外、ナチュラルなところにこだわるので、ボディアートや刺青もしない主義なのですが
コーデリアさんとの戦いで受けた傷のところだけ、ボディアートを入れて、「キミへの勲章だ」とすましてそうです。

戦闘ロールもいずれ是非!
アールとコーデリアさんは正しく「ガールフレンド」な感じがしていいですね……
当初はそんな感じの子を予定していたのですが、重い部分の掘り下げが先行してしまいました。
案外、そうしたマッチの結果などに興味を示すのがフォウで、「利器は違えど、技術に敬意を払っているからね」と言ってそうです。
二人でマッチレコードとかを塗り替えて近隣のレコードホルダーとして名を馳せてそうですよね。


おすすめの書についてもご回答ありがとうございます!
ガンファイトの知識となると伊藤明弘先生とかの作品になってしまうので、大変助かります。
ペースをご快諾いただいてから、いきなりお返事の間が空いてしまって恐縮なのですが
いつもいただいているお言葉を胸に、無理のない範囲で返信させていただきますね!


60 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/21(金) 02:00:06
>>59

「あの子の上目遣い、すごくゾクゾクするのよね」と、しれっと誰かにのろけそうなコーデリアですね……。
誰かにぐちゃぐちゃにされるセックスが好きなコーデリアですが、
同じくらい誰かをぐちゃぐちゃにするのも好きなので、
「ひとり」では知りようもなかった指遣いをたっぷりと教え込まれてしまいそうですね、ユカさん。
次の夜、拙いながらもそれを真似ていて、嬉しくなるコーデリアもいそうです。

お返事の方もかしこまりました!のんびりお待ちしております。
オ〜〜ありがたいですね!!たぶんメチャクチャお好きな世界観とストーリーだと思うので、
ぜひご堪能ください。「イイ」んですよ、主人公も他のキャラも……。

いいでしょう!また素敵な設定が増えましたね……。
3人分の大変すばらしいアイデアをポンと投げてくださるので、わたしも何かしら考えたいのですが、
ちょっとパッと出てこないので、思いついたときにお伝えさせていただければ……!
とりあえずは全部アリ寄りのアリだとお伝えしておきます!
恐らくご存知の通り、コーデリアは所有欲と同じくらい被所有欲の強い人間なので、
「この人はわたしのもの」という証を刻まれるほど、うれしくなってしまうタイプです。
コーデリアをこんな風にしたいな……というアイデアがございましたら、何でもご遠慮なく投げてくださいね。

こう、エロティックなところ以外での関係性がつまびらかになってくると、
マオさんやエッタさんと普段から友達付き合いがありそうなところがイメージできて、いいですね…。
コーデリアの「表向きの仕事」をあまり考えたことがなかったのですが、
「趣味」の射撃競技で得た名声で、タクティカルなインストラクターとかやってそうだなあと思いました。

「ジオブリーダーズ」とか、メチャ好きですね…………>伊藤明弘氏
わたしも待つ分にはぜんぜん平気なタイプなので、重ね重ねではありますが、ごゆるりご返信くださいね!


61 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/21(金) 20:37:48
>>57


――――――――ああ。


 その軽やかな笑い声が。静かな笑顔が。
 何よりも重く、私の胸に刺さる。

 そこに誤魔化しやからかい、嘘がないからこそ
 コーデリアさんの答えに、言葉を喪ってしまう。

 コーデリアさんの瞳の中の私が再び、揺らめく。
 今度は私の、押し寄せる感情の渦にかき混ぜられて。


 その答えに至るまでの、未だ語り聞かされないこの人の過去の道行きの長さと
 凄惨さを想起させるのにあまりある、言葉よりも雄弁な返答。
 そして、道行きの途中に訪れる、小さな小さな優しさとぬくもりの積み重ねを抱きしめながら
 それでも歩むことをやめなかった、しなやかな強さに圧倒されてしまう。

 一つ一つ、口にした思い出に、忘れ得ぬ情景を刻み、己の血に濡れた業を厭いながらも
 手に握った銃把、引き金にかけた指先は、きっと、生涯、離れることはないのだろう。

 私達の、私のいる、暴力から隔絶された世界への羨望を持ち得るのは
 コーデリアさん自身が、そうした世界に一度は身を置いたことがあるからだろうか。
 過去に思いを馳せる紅色の瞳は、私のいる世界と共に、その世界を歩んできた人々の足跡を見つめ
 コーデリアさんたちが歩み続ける世界を、同時に見ていた。


――――やっぱり、コーデリアさんはすごい人だ。


 不躾な質問を、はぐらかさず、叱正することもなく、ただ誠実に受け止め
 真実を以て答えてくれた人に、胸を突いて、敬愛や……言葉に出来ない想いが溢れてくる。

 こんな風に、しなやかに生きられるだろうか?
 この人のように、毅く生きられるだろうか?

 問うまでもない。こんなにも毅く美しく、生きられない。
 私とコーデリアさんとでは、生き方も経験も違いすぎる。
 でも――――こんな風に在りたい、と思った。
 この人のように生きたいと思った。


 引き金を引く理由と意味だけは見失わない、生き方を。
 心に揺るぎない何かを抱えて、誠実であろうとする生き方を。
 それは過ごす世界が私の世界でも、コーデリアさんの世界でも。
 変わらずに尊ぶべき資質だから。



「――――――」



 テーブルを隔てた向こう、コーデリアさんの肢体が音もなく近づく。
 しなやかな右の指先が触れる左頬。少し冷たい、指先と手のひら。
 私が今握るブローニングで、私を、救ってくれた指先。
 この指先が弾いたトリガーで失われた命と、救われた命。
 どちらが多いのだろう? それは意味のない問いだ。

 救われた命が多いからと言って、コーデリアさんの歩みの重さが軽くなるわけじゃない。
 失われた命が多いからと言って、この指先に救われた命の尊さが、なくなるわけじゃない。

 毅くしなやかに生きる人の、小さく冷たい、優しいたなごころに包み込まれ
 青みがかった黒瞳が、湧き上がる感情に濡れた煌めきを増していく。


 撃たれた傷痕に苦しむ黄昏を超えてきた指先。
 孤独に震える夜の寒さに凍えて自らを抱きしめた指先。
 古傷の疼きに過去を噛みしめる朝を迎えた指先。
 照りつける太陽と陽炎の向こうの地獄に、引き金を引いた指先。



――――――――ああ。
――――――――コーデリアさん。



 開いていた瞳を瞼の裏に隠して、首を傾け、私に触れる手に、心と体を預ける。
 目を閉じながら、私は……抱えていた銃器を、ホルスターごと握りしめ。
 コーデリアさんの指先に、自分の両手を、そっと重ねる。

 ホルスターのなめらかな革の感触と、厳かなガンメタルのフレームの冷たさ。
 重ねられた指先と一緒に、抱きしめる。銃把を握り、銃爪を引いてきたこの人の過去と。
 銃弾を放つことで、私の崩れ落ちた人生に、歯止めをかけてくれた過去を、受け止めて、受け入れる為に。


「――――――はい」


 幾千の夜と昼を過ごしてきた過去を語ってくれた彼女への答えは。
 心に滾々と湧き上がるすべてを綯い交ぜにした、短く、重い一言だった。




【(一瞬で表情が沸騰して)】
【(頭から湯気を吹きそうなほどに照れて恥じらい)】
【(口の中で「ふわわわわわ……」とか「え、え、えぇ……?」なんて)】
【(意味のない言葉を繰り返す)】
【(軽やかに笑う人とは対照的な、初々しい反応だった)】


62 : ◆mg54smRHoI :2020/08/21(金) 21:13:43
○コメディチックなリアクションの場合

【(じゃ、じゃあ、ユカ・コールドフィールドになるの?)】
【(コーデリアさん、コーデリア・ミッドランドでもOKしてくれるかな?)】
【(エッタになんて言おう。え? あれ、待って?)】
【(じゃあ、エッタもコレット・ミッドランドになるの?)】
【(結婚式の費用、全部コーデリアさん持ちなのはヤダな……私にとっても大事なことだから、きちんと出したい)】
【(もっとバイト増やさないと……指輪、どんなデザインがいいんだろう。シンプルなのが、いいな……)】
【(子供、コーデリアさんは何人がいいんだろう。スキン、つけずにしちゃうの?)】
【(それは嬉しいけど、だ、ダメだよ! 結婚するまでは、ちゃんと、ちゃんとしないと……)】
【(みんなにも、あ、フォウさんになんて。でもフォウさんがいるのに私、私……)】
【(ヤダ! フォウさんにだって、渡したくない! 私、私だってコーデリアさんのこと、好きだもん!)】




○関係深度が、【恋人同士】にまで達している場合

【――左手の薬指、一つだけで、足りるんですか?】
【(赤面して、一瞬、固まってしまうけれど)】
【(いつまでも、やられっぱなしじゃ、くやしいから)】
【(上目遣いに、軽やかに笑う人を見上げて、そう切り返す)】
【(自分から、左手の薬指を伸ばして……絡めて)】
【(しっかりと、薬指同士でゆびきりしながら)】


【私は、一つじゃなきゃヤですよ、コーデリアさん】
【(私は、どこまでも澄んで遠く広がる、夏の青空みたいに笑った)】




>>60
ユカは関係深度や経過時間でリアクションが変わるタイプなので
色々と返信をひねるのがとても楽しい子です。
そんな楽しみを味わっていただければ、と……たくさんぐちゃぐちゃにされて、されて、され尽くして。
いつか、「私も、コーデリアさんの弱いところ、ちゃんと知ってるんですよ」と
練習を重ねた唇で愛撫をするユカも訪れることがあるでしょう。

そういうわけで、おまたせいたしました。返信です!
何か言葉を足そうとするとしっくり来ないので、静かに頷くだけに落ち着きました。
殺し屋のお姉さんの手を、銃と一緒に抱きしめる画はいいなあ、と思います……

わーい、ボディアート、ご快諾いただけてありがとうございます!
気に入っていただけて嬉しいですね……こちらからコーデリアさんをこう、というアイディアですが……
ボディアートではないのですが、こう、当初の予定にありました「女の子ハーレム」っぽいシチュでですね。

「ソファに座ったコーデリアさんの指の爪を、それぞれ5人が切って整える」

みたいなシチュはいかがでしょう。やっぱり女の子同士は爪のお手入れ、大事ですよね。
その爪のお手入れを、5人ともにやってもらうというハーレム。
もちろん、両手だけじゃなくて両足もですよ? お気に召せば幸いです、ええ。

いつか「表向きの仕事」のお話もしてみたかったのですが、ちょうどいいタイミングでお話が!
アールとマオは、会社の備品とクリニックの女医さんなので表の職業持ち。
ユカは学生というところまでは決まっていまして、フォウの職業も考えていたりします。
フォウは流石に、鉄砲玉というか殺し屋、仕置人一本ではダメでしょうから、実は「日本の伝統工芸品の輸入雑貨商」が表の顔だったりします。
和風の建築に住んでいる、美貌の女主人というカヴァーですね。商売っ気は皆無ですが鑑定眼はたしかなので一つ売るだけで当分楽できる感じの適当な商売です。

エッタは決まっていなかったのですが、コーデリアさんのインストラクターから少々想像を膨らませて……
コーデリアさん、ガンショップを自前でお持ちになるのは如何でしょう?
インストラクター兼ショップオーナーが似合うなあ、と思った次第です。
エッタはそこでぬけぬけと「じゃあ、私、看板娘ですね」と天使の微笑みで言っちゃうタイプです。
でも案外、将来のことはしっかり考えているので、マオと関わりを持ったことで、自分の体の面倒を自分で見るためにも
医療関係の将来を見据えて、こっそり勉強してる子だったり。努力を表に見せずにすずしい顔をしたがるオマセさんです。


未だに「ヤンキーゴーホーム!」のシーンが大好きです……
あとは古い作品ですが、「ベルスタア強盗団」なども。
ガンアクション系の作品ですと、「CANAAN」以外は「BLACK LAGOON」や「ヨルムンガンド」でしょうか。
……はい、実は「GUNSLINGER GIRL」を履修していないのです……! 時期を逃してしまいまして……
ただ、ドールズフロイントラインでガンスリ勢の子たちがコラボし「みんな静かに眠ってたのに……」と界隈が震撼したという話は聞き及んでいます、ええ。
そんなこんなで、返信をお届けさせていただきました。
ごゆるりとお時間にあるときにお返事ください。


63 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/23(日) 23:54:17
>>61


 ひどく満たされたような面持ちで、
 不可視の乾いた血がべっとりとこびりついたわたしの指先を、
 あなたは両の掌で包み込んで、そこに、わたしの重みを添えてくれる。
 持ち続けるようにと命じたこの古い拳銃が、真にどういう意味を持つのか、
 出来ることならこの子には分かってもらいたくないなんて、我ながら、お節介でしょうけれど。
 それでもこういう時、暴力でしか人生をどうこうできない生き方も、悪くないなと思う。
 



「いい子ね。」




 わたしを肯定してくれるあなたを、ユカ、
 どうして否むことができるでしょうか。だから、
 あなたの全てを受け入れてあげる。今までも、これからも、ずっと。
 そんなあなたを、願わくば、わたしだけのものになってほしいと願うのは、
 だれかを魔性で絡めとることを知った人間の、いけない傲慢でしょうか。
 頬を包む指に、すこしだけ力を込める。もう少しだけ身を乗り出して、
 しずかな黒の中に、きらめくような青さをたたえるあなたの瞳を、いちばん近い場所で覗き込んだ。




「 ─── ねえ、ユカ」



 わずかにまなじりを細めて、あなたの眼前に微笑みをさらして、
 ささやく声はぞわりと背筋をふるわせる類のものであって、こういう声を出すのに慣れている。
 甘いためいきのように漏れた呼吸で、すこしでもあなたが唇を震わせるなら、
 わたしは深くそれを奪って、一瞬食んで、けれど舌先は触れず、それでも熱を残す。




「わたし、
 あなたのことが愛しいわ」




 好きとも愛してるとも言わなかった。
 変わらない微笑みは、わたしのニュートラルな表情。
 わたしの真意は伝わるかしら?  ─── いずれにせよ、
 ことば少なく誰かにものを伝えるやり方を、あなたも学んでくれているのは、
 わたしの「たち」が悪いところまで、したたかに学んでくれているようで、うれしい。



【 ─── あははッ】
【可愛い、ユカ。 ……… とっても、可愛いわ】
【(けらけらと喉を鳴らして笑うのが、楽しいのよね。)】
【すてきな反応をたくさんもらっているから、】
【続きは次のレスの中で。今夜中には、返せそうよ】


64 : ◆mg54smRHoI :2020/08/24(月) 01:14:53
ちょっとだけ、夢がありまして――おそらく、レスを書いていただいている最中と思われますが
そんなタイミングに、ポン、とお返事してみたいな、なんて、小さな夢だったりします。

夢が叶っちゃいましたね、ふふ。

いつも素敵なお返事、ありがとうございます。
「わぁ」とか「ぃやっふー!」という感想がこぼれることしきりで
お返事をどうしようかな、と今から悩み中なのです。

が……ささやかな夢を叶えたレスでのご返信で恐縮なのですが
次の返信は恐らく26日の夜になってしまいそうです……
吉報でなくてすみません。

>>1や、いつもお返事でいただいており「お手すきのときに」とのお言葉通り
時間のある時の返信がそのタイミングになってしまいまして……
いつも、返信ペースが早めなので、念の為、お伝えしておこうと思う次第です。

ああ、早くお返事書きたいです……
レスポンスは頭の中にもうプロットがあるのに、時間がないのがもどかしいです……!
そういうわけでして、次回の返信は26日をお待ちください。


65 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/24(月) 01:59:41
>>64

わあ素早いお返事…………。ささやかな夢を叶えるのにお力添えできたようで、何よりです。
雑談ひとつにも割と考え込んでしまうクセがあるので、もう幾らか時間はかかりそうですが、ご堪忍くださいませ。

今回もお眼鏡にかなうものを書けたようで、わたしも冥利に尽きます。
お返事のほうも、かしこまりました。いつも同じことばかり言っていますが、
書けるとき、気分の乗るときで構いませんので、ごゆるりと。
むしろ今までお忙しい中、わたしの返信のペースもすっとろい中、
ほとんど即日〜1日くらいの速度でお返事いただいていたのが、本当にすごいです……。
遅筆でこらえ性のないわたしには到底できない芸当です。ひそかに深い敬意を払っております……。

こちらの文章へのお返事も、26日にまとめてという感じで構わないので、
いまはご自愛くださいませ。わたしも、あなたがしてくれるのと同じように、ここでお待ちしております。
それでは返事の続きの方を書こうと思いますが、だいぶ夜も遅くなってしまったので、
とちゅうで寝落ちしてしまったらすみません……。その場合でも、明日の夜までには投げられますので、どうか楽しみにしていてくだされば。


66 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/25(火) 02:24:25
>>62

◯ひとつめの場合

【「 ……… ふふッ」「あッはは!」】

【その十数秒の沈黙に、うろたえて口ごもる様相に、】
【一体どれだけあなたは純心で不埒なことを考えたかしら。】
【ユカのそういうところが好き。わたしと一緒にいることに、】
【どれだけわたしにからかわれたって、真摯でいてくれる。だから、】

【「ありがとう、ユカ。 ……… うれしいわ、わたし」】


◯ふたつめの場合

【「足りなかったら、
  あなたが泣いてしまうでしょう?」】

【そっと伸びて、この左手へ絡むあなたの薬指に、】
【しずかにわたしは苦笑して、しずかに力を込め、契り返す】
【思ったよりもずっと早く「次」は来て、ああ、なんてあなたは強かかしら?】
【ぞくり/どきりとする。わたしを慕って上向くあなたの視線が、好き】
【浮かぶ微笑みは自然だった。自分で思っていたよりもずっと、あどけなかった】

【「だから、きちんと捕まえていてね。
  わたしのこと、ユカ、
  あなただけのものにしてみせて」】


◇ ◆ ◇ ◆ ◇
どんどん関係の変わっていくユカさんに対して、コーデリアもまたどんな風に心持ちを変えてゆくか、
どれだけ心を委ねていくのか、わたしとしても考えるのがとても楽しいですね。
ユカさんだけが知っているコーデリアの弱さや優しさ、今後とも存分にご堪能ください。


そういう訳で、すっかり遅くなってしまいましたが、ご返信です。
楽しみにされていたところ申し訳ないのですが、どうか今朝にでも、楽しんでいただければ。
コーデリアとしても庇護欲がそそられてしきりですね。ユカさんに限らないのですが、
あなたとのロールはどんなシーンでも絵になるので、やっていて楽しいです。

アーーーーーッめっちゃそれいいですね………………>5人に爪をお手入れしてもらう
ユカさんやアールさんはオーソドックスに手を取ってくれそうですよね。
エッタさんやマオさんはひざまずいたり、足の甲にキスをしてくれそうな。
フォウさんは後ろから抱きしめて、熱のあるささやき声を聞かせながら、そのまま腕を絡めとってしまいそう。
五指にそれぞれネイルアートをやってもらっても素敵そうですね……。想像のふくらむシチュエーションです!

わあ5人分の設定がどんどん開示されていく…………。
ありがとうございます。ときどきフォウさんの所へ立ち寄って、よい品を買っていくコーデリアもいそうですね。
ショップのオーナーを兼業してるコーデリアも、いただきました。趣味と実用を兼ねて、
おそろしく珍しい銃器や装備品を収集してやまなさそうです。はたして何割が売り物になることやら……。

そのうちエッタさんとユカさんに店番を任せるシーンがあったりもしそうですね!
休日はふたりで夜半まで勉強していたり、そこをコーデリアがそっと見守っていたり、なにか差し入れたり。
色々な人間の生涯を知っている人間なので、将来設計で困った時の相談役としては、とても頼りになると思います。

いいですよね、あのシーン………………。
ジオブリーダーズがお好きなら、最近だと「妖怪愚連隊」なども面白いと思います。
ガンスリもブラックラグーンもヨルムンガンドもメッチャ好きですね……………………。
特にヨルムンガンド、女と女が憎しみ合うシーンめちゃくちゃ多いので、そういう意味でも大好きです。
チナツとココとか、ヘックスとココとか、バルメとカレンとか……。
高橋慶太郎氏だと「デストロ246」もその手の感情が高濃度なので、ひっそり推しておきます。

……わりとこのへんの趣味が合うなあと思ったので、
いずれこの辺りの作品のキャラでロールをしてみるのも面白いんじゃないかと思うなどしました。
5人分のロールもまだやってないのに何を言うかという感じですが、ご検討いただければ幸いです。
遅いお返事になってしまいましたが、お忙しい日々のちょっとした潤いになれば、やはり冥利に尽きます。
改めて、ゆるりとお返事をお待ちしておりますね。


67 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/08/27(木) 00:14:56
>>63

 指先に掬い取られた感情と私自身が、コーデリアさんに少しずつ近づいていく。
 ううん、そうじゃない。コーデリアさんが、私に歩み寄ってくれているんだ。
 私よりも多くのことを知る人からの褒め言葉は、くすぐったくて、あたたかい。

 繊手の指先はなめらかに整えられていているのに、どこかしら力強さを感じられるのは
 コーデリアさんが積み重ねてきた経験が、指先に宿っているからだろうか。

 見つめている人に思いを馳せていれば、名前を、呼ばれる。
 指先が微かに曲がり、私をもう少しだけ深く、指先が抱きしめる。
 近づく白皙の影法師に、リアクションも、思考も、綺麗に絡め取られて
 思考の空白と空白の間に、するりと、黒い肢体が滑り込んでくる。
 視界に広がる、コーデリアさんのかんばせ――気づけば、甘さと、わずかにピートの香り。
 先ほどまで嗜んでいたウイスキーの香りが、私を呼ぶ声に混じっていた。

 その呼びかけにも、きっと、コーデリアさんが培ってきたテクニックの一端が紛れているのだろう。
 人の、身体を撃ち抜く為の技術ではなく、心を――ベッドの上で、ハートを撃ち抜く為のテクニック。
 何度聞いても慣れないトーンに、知らず跳ねていた心臓と、結ばれた唇が、鮮やかに奪われる。


「――――――」


 ずるい人。
 ずるい人。

 ずるいヒト。
 “悪(ズル)”い、“女の人(ヒト)”。



 私は今、貴女の過去を知って。
 貴女の誇り高さと誠実さを知って。
 
 心の湖面が、大きくうねり、波立っているのに。
 それなのに、その湖に、大人のキスの嵐を投げ込んでくる。

 熱い。
 強い。
 深い。

 それでいて優しいキス。

 驚きに目を丸くすることも出来ない幼い私に
 貴女は続けて、愛しさを語りかけてくる。


 無意識に触れた唇に、まだ、コーデリアさんのぬくもりが残ってた。
 握っていたくろがねの銃器の重みで、力なく片手が倒れる。
 顔が――夜の静寂の中、不躾なくらいの勢いでサッと色づく。
 ルームライトの灯りの中で、紅い紅い頬が、灼けてしまいそうなほど、熱い。


「あ――――」


 ようやく、キスされたことに意識が追いついて。
 赤面して、目を逸して、しまう。



 勘違い、しちゃう――――

 勘違いしちゃうよ。
 こんなの、絶対勘違いしちゃう。
 私のこと、好きだって、勘違いしちゃうよ?
 コーデリアさん……



 横目でコーデリアさんの顔を伺うけれど、そこには微笑みだけ。

 勘違いなのかな。
 勘違いじゃないのかな。

 答えてくれる人は目の前に、夜の女神のように微笑んでいるだけ。
 コーデリアさんはずるい。
 いつだって、そうやって微笑んで。
 言葉少なに、私に慮らせようとする。

 大変、なんだよ、コーデリアさん?
 コーデリアさんみたいな、とびきりの美人さんの横で。
 平気な顔をして日常を過ごすのって、とっても大変なんだよ?

 だって、コーデリアさん、顔がいいもん。
 すごく、すごく顔がいいもん。

 私だって、女の子なんだから。
 好きな人は内面からだけど、内面も素敵で顔がよかったら
 毎日毎日、クラクラするんだからね?

 黙っているだけの横顔だけで、ずっと見続けていられるくらいに、美人で。
 そんな人が笑いかけてくれて、一つ屋根の下で過ごさせてくれる。

 流石にもう慣れたけど、未だにドキドキしちゃうこと、あるんだからね?
 
 なのに。
 コーデリアさんは、それだけじゃなくて、キスや……
 それ以外のいろんなことを、私にしてくれる。


「ん――――」


 私とコーデリアさんが積み重ねてきた思い出が押し寄せてきて。
 さっき少し震えてた唇を、今度は真一文字に結んでしまう。

 でも、そこまで考えて、思考が暴走してくれたおかげで、判ったこともあった。

 コーデリアさんが、私のこと、大事にしてくれてるのは、嘘じゃない。
 当たり前のことから、一つ一つ確認していく。

 コーデリアさんの「好き」は、恋人の「Love」?
 ガールフレンドへの「少し強いLike」?

 先に考えるべきは、そこじゃない気がする。


 ……私だって、コーデリアさんからの、「Love」が欲しい。
 でも、フォウさんがいる。そこを押しのける自信も度胸も、倫理観も、とても持てない。

 じゃあ、コーデリアさんのキスは「Like」?
 エッタやアールさん、マオさんの顔が浮かんでは、「そうなのかな」という想いが胸に忍び寄ってくる。

 そうなのかな。
 そうであって欲しい。
 そうなりたいよ、コーデリアさん……


 でも、コーデリアさんは、私の……ごくごく一般的な恋愛観を知っている。
 私を、悪い道に引き込もうとしてるのかな?
 惹き込まれて、沈んで……溺れてみたいけれど。

 子供っぽいワガママな感情が、最後に胸の奥で、「この人にずっと自分を見て欲しい」と叫んでる。
 私のそんな気持ちに、気づかない人なのかな。
 そんな人じゃ、ないと思う。私のことくらい、お見通しで……
 コーデリアさんは、私の好きな人で、お姉さんみたいで。


 唇に寄せていた指先が、右目の泣きぼくろに触れる。
 そこで、気づいた。



「――――コーデリアさんの、いじわる」



 ようやく絞り出した答えは、尖りきった唇の、昂ぶる感情に少し震えた声が紡いでいた。



「――――慈愛……なら、そう、言ってくれればいいのに……」


 告げて、上目遣いの潤んだ瞳で、コーデリアさんを見上げた。

 コーデリアさんは、「愛しい」と口にしてくれたけれど
 恋愛が絡む、「好き」や「愛してる」に関わる言葉は、口にしていなかった。

 コーデリアさんが言ってくれたのは、多分。
 母性愛や、保護者としての愛……なのかな。
 うまく、言葉に出来ないし、もしかしたら……もしかしたら。
 私がコーデリアさんに抱くような、敬愛に近い感情なのかもしれないけれど。
 そう口にするのは気恥ずかしかったから、つい、「慈愛」という単語を選んでしまった。
 もう少しふさわしい単語があったかもしれないけど、自分の語彙力のなさが恨めしい。

 とにかく、そう。
 LikeとかLoveとは、別種の意味で、口にしたんだって、私は判断した。


 ……いたずらでからかう意味でも、私の恋心は大切にしてくれる人だから。
 私の頭の回転を試しているんだって、思った。


 だから、そう答えて。
 コーデリアさんの答えを待った。



【お、遅くなりました、コーデリアさん!】
【ちょっと0時は回っちゃいましたけど……】
【しっかりとコーデリアさんのロールを踏まえて、お返事を返せたかな、って】
【……赤くなってるだけじゃないっていうところも、見せなきゃですからね!】
【(幼い笑い声に、赤面を引っ込めると、小さく吹き出した後)】
【(しっかりとハキハキ応えるいつものユカに)】


68 : ◆mg54smRHoI :2020/08/27(木) 01:34:22
>>65
>>66

そういうわけで、少し遅くなりまして申し訳ないです。
ユカは……ユカは文章が伸びる子なので……!!

でも、ユカでお相手しているときのコーデリアさんは
よくあどけない笑顔を見せてくださる感じなので、返信でも述べてくださってますが
多分、それは他のどのメンバーにも出来ないユカだけの特権なのかな、と思います。

○ひとつめの場合、ですと、テンパり過ぎてたらユカは「もう! 私は大真面目なんです!!」って変な怒り方をし
○ふたつめの場合ですと……自分から背伸びをして、コーデリアさんにキスをした後、「はい」って笑顔になりそうかな、なんて考えました。

お返事やペースにつきましても、お褒めいただいて光栄です。
ですが、寝落ちはどうかご自愛ください……返信ペースはゆっくりで大丈夫ですので!

ふっふっふっ、お手入れシーンもお気に召したようで何よりです、ええ。
ユカとアールは利き手じゃない方をふたりで分け合って和気藹々として、アールが指先にキスした後、「ユカちゃんも〜♪」とかキャッキャウフフすることでしょう。楽園ゾーンです。
マオさんはもうあのミニのチャイナで腿の奥のチラリズムや、脚に胸を押し付けたりでセクシーアピールに余念がないでしょう。
エッタは足の甲へのキスは絶対しますね。で、ウインクしながら「今の心境はどうです? Interviewですよ?」なんて楽しそうに尋ねたり。両足はロリータとセクシーを両方楽しめるゾーンです。
フォウはおっぱいを後頭部の枕にして、腕を蛇にように絡めて、利き手を一本、独り占めですね。「この後、5人で始めても構わないよ」なんて囁くアダルトゾーンですね!

ガンショップオーナーの設定採用、ありがとうございます♪
資産運用などなどで資金は盤石でしょうから、趣味と実益を兼ねた商売だとロマンがあるなあ、なんて考えた次第です、はい。
ちなみに、フォウの店の品を一番喜ぶのはユカだったりします。日本人の血を引いてはいますが、日本の土は踏んだことがないので
まだ見ぬ故郷への望郷の念がある子だったり。年始に人数分の晴れ着を用意して、コールドフィールド家を訪れるフォウ、というシーンもあることでしょう。
将来の相談や店番など、家族としての場面が増えるのも大変にいいですね……やはり殺し屋には穏やかな日常があって欲しい派です、ええ。


「妖怪愚連隊」「デストロ246」もオススメありがとうございます!
そして、愛憎入り交じる関係がお好み、となりましたら、やはり6人目は敵対関係や憎しみが間にある関係性がよさそうでしょうか。
銃口と殺意が向かい合う関係性の女性もいいものです、ええ……コーデリアさんたち以外でのロールも是非是非!
ただ、ヨルムンガンドは物語が綺麗にまとまっているので、ロールのイメージが難しく……
もう少し、こうした作品の趣味を話し合いながら、ピンとくるロールができそうな作品を見つけていきたいですね。
百合とガール・ミーツ・ガール作品でしたら、最近ですとGA文庫の「処刑少女の生きる道」シリーズがいいなあ、と楽しんでおります。
ついに「VA-11 Hall-A」も解禁できますので、ゆっくり楽しませていただきますね!

忙しい日々の中、ロールや雑談に活力をいただいております。今回は少々、返信が長くなりましたので
ごゆるりとお時間のある際にご返信いただければ幸いです。


69 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/08/30(日) 00:03:09
>>67




「いじわるなのは、
 どちらかしらね?」



 
 困ったような顔をする。困ったふりに見えるかしら?
 だけど、自覚なく媚びるように潤むあなたの上目に、
 背筋から、ぞおっとする熱さが駆け上るの。けだものに等しい、あなたの前では堪えてしきりの、欲望。
 意地の悪いことばも、つい口走ってしまおうというもの。 ─── そうしたら、
 すこしはあなたの背中を押して、ずるずると滑り落ちてくれる事に、なるでしょうか。
 



「こんなにわたし、
 想っているのに」
「 ─── そんな目で見られたら、
 抑えが効かなくなってしまいそう」



 
 つ、 ─── と、あなたの唇へわずかに残した、ほんの少し湿るぐらいの唾液を、
 指先でそっと撫ぜてぬぐい取る。しずかに奪われる気化熱が、かすかに思考を冷ややかたらしめた。
 つまらない意地を張っていないで、今すぐにこの子を手篭めにすればいいのかもしれない。
 ただ、曖昧にしておくのは、何事も気持ちがいい。からたを重ねた所で、それは変わりそうにもなかった。




「わたしが、
 どんな人にキスをするか、
 考えたことはあるかしら」




 するりと元通り、椅子に腰を下ろして、それでもユカを見つめている。
 ひとことで良いのに。愛してますって言ってくれたら、わたしはあなたを溺れるまで抱いてあげるの。
 自分からそれを言わないのは、たぶん、社会通念上とても倫理的に卑怯だ。だからといって、
 今こうしてぼんやりと微笑んで、じっとあなたの言葉を待つことを、やめられやしないのだけれど。


【ええ。気にしないで、ユカ】
【わたしも、いくらか遅くなってしまったし ─── 、】
【雑談の方には、もう少し時間をかけるかも】
【 ……… あなたは勇気ある子ですもの、ユカ】
【願わくば。今すぐでなくてもよいから、わたしの望む答えを、聞かせて頂戴】
【(くすくすと喉を鳴らして笑う様は変わらずとも、)】
【(それでいて、言葉のふしぶしで不意に甘えるのが、奇妙だった)】


70 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/30(日) 04:41:56
>>68

わたしもいささか遅くなってしまいましたので、どうかいつも通り、お気になさらずに!
つい今夜は夜更かししてしまいましたが、はい、睡眠時間はきっちり取るようにいたします。。。

ユカさんに向けるコーデリアの感情、書いているうちにたくさん増えてきて楽しいんですよね…。
そんなわけで、自分からユカさんが告白してくれるのを待っているコーデリアです。
できる限り関係性をあいまいにしておくのが好きな女なんですよね…
けれどユカさんに対しては、関係性が進むごとに、胸のうちを余さず伝えるようになっていきそうです。

5人揃ってかしずいて愛してもらえるとなると、
コーデリアがどう上手に淀みなく反応するか悩んでしまうのが難しいところですね……!
指先でふいに顎をなぜたり、恋人つなぎにしてみたり、そういうことをしていそうです。
「順当に夢心地ね」なんて、当たり前のようにしれっと答えるのも楽しそうですし、
「このままだなんて、妬かれちゃうわ」と言いつつも、やぶさかでなさそうなコーデリアが思い浮かびました。


そのうちユカさんとエッタさんを連れて(あるいは5人で)、
日本旅行というのも悪くないんじゃないかと思うなどしました。
ベタに京都あたりとか行ったら楽しそうですね……。ちなみに、
コーデリアはガサツなところこそありますが、大変器用でもありますので、
ユカさんやエッタさんを着付けたりするシーンもありそうです。

処刑少女わりと気になってたんですよね〜〜。書店で見かけたら買ってみることにします。。。
ええ、6人目の方との関係性には、ぜひ殺意や憎しみが介在していてほしいのですが、
やはりやることがやることなので、それと同じくらい肉体の関係もあってほしいですね……(欲望に正直)
からだを委ね合うこともあるし、異性としては正直なところ魅力的だけど、同時に憎しみ合っているような。
ご提案も快諾していただいてありがとうございます。わたしもちょっとノリで言っちゃったので、
思い出した時にでも、今後この雑談で話していけたらな…と思います。「Va11-halla」、お気に召していたらよいのですが……。

お忙しい中、合間を縫ってこうしてロールにお付き合いしていただけるのが、大変うれしい限りです。
今回の返信も、なにかしらの助力や楽しみになれば幸いです。お返事、ゆっくりとお待ちしておりますね。


71 : ◆mg54smRHoI :2020/08/30(日) 15:18:08
>>70

「Va11-halla」、面白いです……面白いれすぅ……!
これはいいですね! オススメされるのも納得の作品でした!
まだまだ序盤なのですが、「バーの雰囲気」という、独特の空気をしっとり読ませてくれる作品ですね……
ここで出てくるカクテル、ちょっとロールで登場させたくなってしまいますね!

と、のっけから興奮のあまりに「Va11-halla」の話をしてしまいましたが
返信、ありがとうございます! ずるい大人のお姉さん良いです……

ユカからの返信は非常に、非常に悩ましいのですが……
ここは今後の展開のご相談を一度、させていただければ、と。
その……どうしましょう。ベッドイン、解禁、しちゃいますか……?


「日本か……すまないが、私はパスだ」
「あちらでは少々、有名人で、ね」

京都出身。そして京都ならず全国を震え上がらせた指名手配犯の殺人鬼がフォウだったりします、はい。
古くは内舎人なども務めた旧家の流れを汲む古武術の大家の出という、良家の武家子女のテンプレートだけれど
生まれ持った性のままに生き過ぎたせいで凄惨な陵辱劇と殺人劇を繰り返して指名手配を受けて出奔したという過去が……
そういうわけで、日本旅行ですと、同行者に迷惑がかかることを避けて辞退する形に。
着付けまで出来るんですね、コーデリアさん……! 「見事なものだ」とフォウが感心する腕前で、より親近感が湧いたりしそうです。
ちなみに5人ハーレムは「このまま全員で楽しんでしまえばいいさ」と言い切るくらいには荒淫好きなフォウだったりします。

処刑少女はこう、主人公のメノウちゃんがとにかく皆から重すぎる感情を向けられまくる話ですので
そういう意味でもお気に召していただけるかと存じます! ついこの間、作者さんが美少女文庫のツイッターにフォローされて
「世に出す予定のない処刑少女の百合18禁小説を書いていたのがいつの間にバレたの? エスパー……?」と暴露されていて吹き出した覚えがあります。
作者の書く原作の二次創作とはこれ如何に……

欲望に正直なのは素晴らしいことだと思いますねえ!
6人目は任務に忠実な兵士で、未だに第三世界に混乱を撒く側で暗躍してる想定で考えているのですが
まあ、本当にバッタリ、バーで会ったりすると、お酒を飲んで、そのままホテルでも行って
無言で抱かれ合って、上に乗って腰を振りながら「……何故逃げた」「お前ほど優秀な兵士はいなかった」とか
腕を惜しむ言葉を吐きながら、でも本心は自分と同じ地獄で罪を分かち合ってくれるコーデリアさんに居て欲しかったのかなあ、などと考えました。
恨み真髄ではあるんですけど、ヤることはヤるみたいな……言われなくても自分からクンニはするし、おしゃぶりして顔にかけられたりするしと……
でも終わったらシャワーを浴びて引き止めずに先に帰るみたいな。そんな関係性でしょうか。


雑談でもいつも楽しませていただいております!
処刑少女はもし、お気に召したのでしたら一度、ロールをしてみたいなあ、という作品で挙げさせていただきました。
その他の作品でも、別途、ロールのご相談などは是非是非です。あと、詳しい作品ですと艦これでしょうか……
今回はユカのロールはご相談をさせていただいているので、少々お返しにはお時間をかける形となり恐縮ですが
その分、ご返信の際にはお楽しみいただけるよう、しっかりと返信を練らせていただきますね!


72 : ◆OcZG5imaW2 :2020/08/31(月) 23:25:22
>>71

ワーーーーーー気に入っていただけたようで何よりです……!!
どこまで進められたか分からないのでネタバレを避けるものいいになってしまうのですが、
徹頭徹尾ストーリーラインに女と女の関係が絡む作品なので、いいんですよね……。
バーとカクテルという総じて気取った取り合わせなのも、それでいちいち会話がオシャレなのも、
あーーまたやりたくなってきましたね…。ちまちま進めていただければ幸いです!


そしてかなり悩んだのですが、ユカさんがこの状態でコーデリアの真意を掴めているかというと、
けっこう微妙なところがあると思うので……なので、
ベッドインは、また次のロールに持ち込すのがよいのではないかと思ったのですが、いかがでしょう……?
これだけ色々お話ししてやったのがキスだけという、わりと焦らした挙句の異質なロールになってしまいますが、
それでもいいよ! ということでしたら、ご検討いただければ幸いです。

ああ〜〜フォウさんそういう……そういう……。
冷静に考えたらそういう過去があって何らおかしくないですよね…………。
ふいに「犯し殺した中で、いちばん具合の良かった女の子って、だあれ?」なんて聞いたりしそうなコーデリアです。
ともあれ、5人いっぺんに相手をして事後くたくたになるコーデリアとか面白そうだな……と思ったりもしました。

最近めっきり小説に触れていなかったので、よさげな機会ですね……。
おすすめいただいた作品、リストアップはして調べてもいるものの、
なにぶん無精なところがあるので、もう大変申し訳ないのですが、ごゆっくり感想等お待ちいただければ幸いです。
(百合の創作も好きなのですが、個人的につい手が伸びるのは暴力が強い創作なんですよね……)

いいですね〜〜。コーデリア、6人目さんと一緒にいるときは、薄笑いを顔に貼り付けていそうです。
自由に生きているように見えて、どこにも帰属できない・帰属することを恐れている、
そういう面がコーデリアにはあるので、6人目さんの元から去ったのも、そこに理由がありそうですね。
たぶんフォウさんと殺し合うときには、コーデリアは良くも悪くも楽しそうに微笑んでいるのですが、
6人目さんと殺し合うときになると、5人のうち誰も知らないような、結構ひどい顔になると思います。
それはそれとして異性としても人間としても惹かれるところはあるので、
まあセックスについては楽しくやりそうですね……。

処刑少女、調べた限りとても惹かれる作品ではあるので、ロールをやってみたいな…という気分になられましたら、
いつでも申し付けて貰えれば幸いです。あなたの解釈に添えるかは分かりませんが、急いで履修して頑張ります!
艦これはですね〜〜……。艦これはですね……。好きなカップリングめちゃあるので、
ここでは言い切らないのですが…長門×陸奥とか好きですね、はい。
そういうわけで、お返事はいつもどおり、ごゆるりと。お待ちしております!


73 : ◆mg54smRHoI :2020/09/01(火) 04:44:32
>>72

素敵な作品をありがとうございます、ありがとうございます……
さらりとかなりディープなサイバーパンク要素も出ているので
マオやアールのロールの参考にもなりますし、確かにオススメされるのも納得の一品でした!

ユカのロールの回答もありがとうございます!
実は結構、えっちなことせずにキスやハグ、匂わすだけの描写や寸止めくらいのロールも大好きだったりします。
なので、全然大丈夫なのでご安心ください! ロールは明日か明後日にはお返し出来ればなあ、という算段です。


「姉だな」
「斬って、一番愛しかったのは母だった」

はい、こんなセリフがするうりと出てくる凶状持ちです……ここの話は、いつかロールでしてみたいですね。
セックスで潰しちゃった女の子の話や、道を踏み外す前に仏門に入ってみて失敗した話とか
血腥くエロス溢れる過去を一番考えてあげているのがフォウだったりします。
キングサイズのベッドでくたくたなコーデリアさんの周りに、裸の5人を思い思いに侍らせたいですね……

フォウは帰属から解き放たれることを選んだ(今、お世話になっているヤクザさんは恩があるので恩返しも兼ねて)人物なので
懊悩や葛藤を吹き飛ばす、目的が殺し合いである殺し合いを好むところが、コーデリアさんに気に入っていただけているのかな、と。
逆に6人目は銃爪の一つ一つに任務や宗教、利や諸々が絡んでいるタイプを想定していますから、殺し合いが目的ではなくて手段、なのですよね……
外見はアルファルドなんですが、中身としてはガチガチの民族紛争兵士に近いのかな……なんて。
米国の中でも、第三世界の統一を図りたくないセクションと絡んで、民族紛争を煽る立場にいるメンツと関わり
利用され、され返しながらも真に独立紛争を勝つ気でいるような、そんな民族紛争の女戦士な女性かなあ、などと想像しております。
「この地の砂は乾くことはない。誰かの強いる流血で常に赤く濡れている」なんて、コーデリアさんを憎しみの籠もった顔で睨みながらも
「……愛と肉欲に、人が勝利することはない。人が肉体の枷から解き放たれぬ限り」とか宣って、遠回しに「お前のことが忘れられない」的なセリフを吐く女ではないかと。
指摘されたら、皮肉たっぷりに「お前だってそうだろう? 拭い去りたい過去の残滓、その塊のような私を何故抱くんだ」と、自分とコーデリアさんを嘲笑うような……
6人目は流石に他5人とは全く接点はないでしょうから、アールみたいな「肉体の枷から解き放たれてなお、誰かを求める」子がいる、という想像には及んでいない感じですね。


いえいえ、むしろ新作の開拓ばかりで申し訳ないくらいです。処刑少女も、どうかお時間のあるときにでもお楽しみいただければと。
次にオススメを聞く際には、そちらの本棚から、と……ちなみに、最近お気に入りのバイオレンス溢れる小説か漫画となりますと、何になりますでしょう?
艦これにお詳しいのでしたら幸いでした! 艦これは……カップリングを語り始めると長いですよね……改二になってながむつ姉妹はますます好きになりました。
そちらとアークロイヤルとウォースパイトでレディとナイトっぽい関係なロールとかしたら素敵だろうなあ、って想像したこともありますなどと。

ロールより先に、雑談を返させていただきましたが、次は、先に雑談のお返事をいただいても
ユカのロールを先にお返しさせていただきますね!


74 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/09/03(木) 21:25:57
>>69

 コーデリアさんの答えと、困り顔。
 眉をほんのわずかにしならせるだけで、見え方の変わる表情。
 自分の魅せ方を判っている人の仕草に、視線と心が吸い込まれる。

 湧き上がる申し訳無さ。
 私の、逸らせた瞳がコーデリアさんに惹き寄せられる。


 ――――私が夢描いたコーデリアさんのメッセージは、勘違いじゃないの?
 ――――コーデリアさんは、私のことが……

 

 幼い私には、判らない。
 恋愛の機微に疎い私には、コーデリアさんの、私への秘めた欲望なんて、想像も出来ない。
 恋愛対象になるだなんて、どうしても思えない。

 だから、コーデリアさんに応える私の表情は、動揺、狼狽。本当の困り顔。
 コーデリアさんを困らせたくなんてないのに、って、内心を隠せていないのがありありと浮かんだ。
 初恋に戸惑う女の子の表情だった。


 指先が伸びる。
 唇に触れる。
 コーデリアさんの味が微かに残るそこに、触れられる。


「――――――――――」


 平均的な発育より、ほんの少し……ごめんなさい、嘘。
 けっこう、心許ない胸元。それでもしっかり栄養の行き届いた身体を。
 えもいわれぬ電流が、甘すぎるほどの刺激で貫いた。

 飲み込んだのは、言葉にもならない吐息だろうか。
 それとも……独り寂しい夜、この人のことを想ってこぼす、あの秘めやかな喘ぎを喉元で殺した声だろうか。

 ルージュじゃなくて、リップケアくらいしかしない若々しい花弁の熱を奪う指先。
 思考を冷やすコーデリアさんとは裏腹に、瞬間的に、カッと熱くなる胸と想い。
 体の芯に燃え上がる、慕情の炎。恋の熱量が、瞳をより甘く潤ませて、コーデリアさんの像を揺らがせる。

 「ごめんなさい」と、反射的に口をついた謝罪は、コーデリアさんの言葉の意味を
 深く考えることもせずに出た言葉で、吐息にくすぐられるだけで脆く崩れてしまいそうな
 砂糖菓子の儚さを思わせる、小さな小さな、消え入りそうな音量だった。

 耳朶に染み込むハスキーな声、静かな単語の意味をようやく理解した私は
 はしたなく、コーデリアさんを見つめていたことに恥じ入り、再び、コーデリアさんから目を逸した。

 甘い甘い、絡め取るような問いかけ。
 今度はしっかりと、言葉の意味まで聞き取れる。

 肩が窄まる。腿を内側に締めて、小さく縮こまって。
 浮世離れした綺麗な人たちの姿と笑顔を、順に思い浮かべて、その最後に、私が並ぶ。

 容姿は、どうしても見劣りしちゃう。
 私は、天使みたいに可愛らしくもないし。
 同性の私ですら、お尻がムズムズするくらいに綺麗で色気の溢れるスタイルでもない。
 露出の多い服装をサラリと着こなせる上に、それを気にさせないくらいに気さくでもない。

 ……最後に思い浮かべた人と、自分の容姿を比べるのは、ちょっとずるいと思った。
 だって、私はあの人が、外見でも苦しんでるのを知っているから。
 いつも、大きなメガネから、こぼれそうなくらいの大きな瞳は、どこか泣きそうな雰囲気があって。
 実際に、苦しんでることを聞かされたことだって、ある。

 一番近い場所にいる人の、悩んで、苦しんでいる姿を思い出して、冷静さを取り戻す。

 さっき、白い指先が触れた場所を、自分の指先でなぞる。
 どんな人に、コーデリアさんがキスするか。


 ――――私、考えたこと、あるよ、コーデリアさん。


 たくさん、考えたこと、ある。
 たくさんたくさん考えて。
 
 その度に、切なくなって。
 息苦しくなって。
 
 コーデリアさんたちがシてることを想像して。
 嫉妬して。同じことをシて欲しくて。

 でも、言い出せなくて、胸がモヤモヤして。
 

 コーデリアさんの香りのする何かを傍に置きながら。
 何回も、何回も、自分を――――



「―――――あります」



 たっぷり、時間が過ぎてから。
 しっかり、呼吸を整えてから。
 か細い声で、視線を逸しながら、呟く。

 呟いて。弱気を振り払うように、顔を勢いよく振って。
 胸を押さえて。喉を鳴らして。声を整えて。

 ずるい、上目遣いじゃなくて。
 背筋を伸ばして。
 見つめるコーデリアさんの紅い瞳に、対照的な色合いの碧みがかった瞳を合わせる。


「――ううん、あるよ、コーデリアさん」


 今度は、強く。
 普段の、強気に出る私のときの声で、答える。
 コーデリアさんに、色々と、お見通しだって、かまわない。
 だって、私は……勉強を通してまで、その影を追い求めるくらいに
 この人のことが、好きなんだから。

 言い切ると、頬が赤くなる。
 でも、今度は、瞳は逸らさない。

 コーデリアさんの恋人も、ガールフレンドも。
 みんな、綺麗だ。私は、どうしても見劣りしちゃう。

 でも、コーデリアさんは、そんな理由だけで、誰かを選んだりはしない。
 コーデリアさんがキスするのは……コーデリアさんの心に、それぞれの触れ方で、触れる人たち。

 だったら、私だって。


 そう、思う。
 思えるけど……でも。


「でも――――」


 他のみんなと、私の違い。
 それは、すごく決定的で、幼くて。
 子供っぽくて、ワガママな。



「――――――私、すっごくヤキモチ焼きだよ、コーデリアさん……?」



 そんなところ。

 コーデリアさんを困らせたくないから。
 私の、そんなところを押し付けたくない。
 押し付けたくないけれど、心の整理がつくまで。
 ちゃんとした答えを、伝えたくない。

 悩んで悩んで、ようやく絞り出した。
 ……私なりに考えた、「大人っぽい答え」が、これだった。



【遅くなってごめんなさい、コーデリアさん!】
【……ロールに時間をかけられる形で、よかったです】
【「今すぐでなくても」、って言って貰えたから……それに沿う形で】
【でも、問いかけに答えられるだけの意味を込めた返答を、考えられたから】
【私なりの勇気と、コーデリアさんを困らせすぎない気持ちを込めて、一生懸命考えました!】

【……時間をかけた分だけのことは、出来たかな】
【喜んでもらえると、嬉しいです】
【(最後に、ちょっとだけ誇らしげに、はにかむ)】


75 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/04(金) 22:55:36
>>73

どこまで進められたかは分かりませんが、
ドロシーとかエッタさんやアールさんにわりと似てるな……と思うなどしました。
ありがとうございます! ユカさんの返信の方も読ませていただいております……。
次のわたしのレスで多分いったんシメになると思うので、よろしければそういう方針で。
すぐに次のロールに入るか、また少し打ち合わせを挟むかは、追って相談させていただければ。


「わたしは一番になれなさそうね」になるか、
「わたしが一番になりたいわ」になるかは、
フォウさんへ対する好感度によりそうですね。
え〜〜めっちゃ聞いてみたいですね…。コーデリアの過去についても、
ユカさんへ語ったのは(当たり前ではあるものの)ほんの少しなので、
今後とも、5人分のそれを聞くのと一緒に、語ってゆけたらなと思います。
それにしてもコーデリア、寝不足の朝が多そうだな……。


「趣味で殺し合える相手」というのは、顔の広いコーデリアでもフォウさんぐらいのものなので、
確かにそういう意味で愛しく思っているところはありますね〜〜……。
そうなると6人目さん、コーデリアが米国の情報系機関にいたころからの仲になりそうですね。
時には現地協力者として、時には暗殺対象として、お互い手を貸したり切り合ったりしたような。

「アレキサンダーもイギリスもソヴィエトも、アフガンを治めることはできなかった。
 きっとアメリカもそうなるし、貴女の国もそうなるでしょうね」
なんて、はげましとも嘲笑とも取れない言葉を投げかけるでしょうし、
「恥ずべき過去を受け入れられないほど、器の狭い女じゃないわ」と、
やはりどこか悪意をこめて、それでも優しい声音をしていることでしょう。
ふいに5人のうち誰かと出くわしたり、コーデリアのスマホに残っている写真を見たりして、
6人目さんと知り合ったり話したりする機会もあるのかな…など思ったりもしました。

寛大なご配慮、毎度ながらありがたい限りです…………。
まだ触れていない作品については腰の重いわたしですが、
すでにある程度触れていて、共通の知識がある作品ならスイスイ語れそうなので、よろしくお願いします。
最近オススメの奴…となると、(最近かはわかりませんが)やはり先日挙げた2作品に加え、
Web漫画の「サバーキ」とか結構いいな…と思っています。
あとは映像作品ですが、Evan RoyaltyというYoutubeチャンネルが、
すごくクオリティの高いガンアクション系の映像を上げているので、よく見ています。
日本語字幕がついた奴もいくつかあるので、よろしければ、ご参考までに。

ttps://m.youtube.com/user/EvanRoyalty
ttp://comip.jp/Z/cbs/c565/c52-4816/

ああ〜〜〜いいですねそれ!>ウォースパイトとアークロイヤル 是非こんどやりましょう。覚えました。
いつもよりやや間を開けてしまいましたが、ロールの返信も今夜か明日いたしますので、
じっくりと返信させていただきます。どうか、ごゆるりとお待ち下さいね。


76 : ◆mg54smRHoI :2020/09/05(土) 01:21:02
>>75

ドロシーなら丁度、セイに違法改造を見抜かれて涙を滝のように流しておりました。
セイさん、鋭い……! 仰るように、あけすけなところはエッタにそっくりですね!
ロールの返信や方針についても承知いたしました!
別キャラでのロールのお話も出ていますし、ロールが終わったらゆったりデイブレイクもいいですね〜。

どのルートでも、「その言葉だけで光栄だな」と艶然と微笑むフォウですが
後者のルートに入ると、斬死か腹上死かの分岐を考えるのが楽しそうです。
マオさんが心配するくらいに抱かれる回数が増えると……愛しさが振り切って、逆に斬死ルートに入っちゃう感じかな?
お互いの過去も今も、全て捧げるくらいに肚を割ってしまうと、斬りたくてたまらなくなってしまうという殺し愛の人……
ユカ以外でも、コーデリアさんの過去を聞くロールは是非やってみたいですね。
マオはお酒に絡めた過去話を聞く小ネタをひとつ用意してたりします。

寝不足(意味深)なコーデリアさんを見ると不機嫌になるユカ。
それをはやしたてるエッタ。でも、寝不足が続くと、エッタが強みを生かして、膝枕で熟睡する夜を作っちゃうとか。

「寝不足でヘロヘロのdickなんてごめんですよ? ゆっくり寝て、しっかり芯と通してくださいね、Darling」


ですです。6人目は、情報系機関にコーデリアさんがいた頃の現地協力者が最初の出会いなのかな〜なんて考えていたりしました。
「そうだ。だが、誰もが完全な結果を求めてはいない」と、にべもなく切り捨てたり、取り澄ました顔が
ベッドの上では崩れることを知っているので、そのギャップに抗えない自分に向けて、鼻を鳴らしたりしそうです。
「その取り澄ました顔が……昔から気に食わない(言い切る頃には目を逸している)」
そういう不意の出会い、みたいな話になると、何故かユカがトラブルに巻き込まれそうだなあ、なんて考えてしまいます。
チンピラに絡まれてるところを助けられて、御礼に何かごちそうしようとして断って、でも押し切られて、みたいな。

ご紹介ありがとうございます!
サバーキ、ロシア絡みなんですね……! ……バイオレンスにロシアが絡んでくる確率が高いのは何故なんでしょう。
未だに雪と銃弾と恐るべき統率を兼ね備えた武力社会主義国家というイメージがそうさせるのでしょうか……。
映像作品のご紹介もありがとうございます! 折を見て、目を通させていただきますねー!

ウォースパイトもアークロイヤルも上品に覗く胸元がセクシーすぎるんですよね……
あと、アークロイヤルの低めのボイスが非常にツボで……あの顔でウォースパイトの手の甲にキスをしたり
「いけない、Lady」とか押し切られて困らされたりして欲しいです……

ロールの返信もゆるりとお待ちしておりますので、お時間の許す限りに、です。


77 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/09/06(日) 23:35:21
>>74





「 ─── 、そう」




 ゆるぎないあなたの、いつかイタリアで眺めた地中海の夜明けに似る、
 碧くきらびやかな瞳の視線を真っ向から受け止めて、背けない。
 しずかにわたしは頷いて、あいまいに微笑んで、それだけで全て足りるでしょうか。
 こんなわたしを愛してくれるかしら。愛し続けてくれないと、どこかへ飛んでいってしまうわ。
 おとなにも悪い子にも育ってほしくはないけれど、わたしの隣に立ってくれるなら、
 その恐れない面持ちを、どうかずっと、忘れないでいてほしいの。


 わずかな衣擦れと、灰白の髪に触れる音のみあって、
 ふいにわたしはテーブル越しに、あなたの肩を抱きしめる。
 張り付いたレオタードのすぐ下にうごめく鼓動とやわらかな筋のきしみ、
 あなたの肩口にゆだねられる両胸の重さとやわらかさ、ほとんど食むように耳許へ添える唇。
 はァ、と少しだけ漏らす嘆息は、わたし自身おどろくほど熱くて、あなたへ聞かせたくないくらい情欲で、
 けれど溢れてしまったものは仕方がないから、今宵いちばん濃密な距離、甘い煙草と香水のかおり交わり、
 一晩中ひどく抱いて抱かれてかすれ切ったような、あなたにしか聞こえない聞かせない声で、ささやく。





「安心なさい、ユカ。
  ─── あなたが全部、ぐちゃぐちゃになるまで」
「沢山、たぁくさん、妬かせてあげるから」




 この腕の中で果てるように震えてくれればよかった。
 蛇が獲物をなぶるのに飽きたような挙措で、あなたから膚のすべてを離して、
 くるり少女のように踵を返し、そうしたらもう、寝室へ戻るだけ。
 振り向きざまに微笑む色合いは、すでに普段のそれと変わりなく、
 だから氷の溶けかかったグラスも、ホットミルクも、ぜんぶあなたに片付けてもらうわ。




「それじゃあ、おやすみなさい。
 あまり夜更かしは、しないようにね?」




 どういう意味だか分かるかしら。
 わたしが眠る頃、ようやく気付いたりするのかしら。
 なんでもお見通しなのよと暗に言い残して、寝床のくらやみへ消える一刹那まえ、
 つぎにユカを襲ってしまうなら、あの子がわたしを想っているところにすればいいと、よこしまにも思った。
 



【 ─── ふふ】
【先にこちらでは言ってしまうわね。大好き】
【好きよ。大好き。愛してるわ、ユカ】
【すてきなものを紡ぎ返していたら、ずいぶん時間を取ってしまったけれど、】
【あなたならきっと待ってくれると信じているから、許してちょうだいね?】

【うれしいわ。とても今わたし、喜んでいるの】
【ああもう。はやく聴きたいわ。ユカ、あなたの】
【わたしに抱かれて、指で舌で穂先で、ひなどりのように切なく鳴くあなたの声】
【わたしからの分は、ひとまず、これでおしまいの予定だけれど。何かあったら、遠慮なく言ってちょうだい】
【雑談の返信は……すこし眠いから、明日になってしまうけれど。だから、こちらへの返事も、焦らずね】


78 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/07(月) 23:32:08
>>76

楽しんでいただけているようで、やはり勧めた私もうれしくなってしまいますね…。
わたしも最後にやったのが結構前なので、もう一度プレイし直してみようかな〜〜と思っています。
サブキャラもみんな魅力的なゲームなのですが、やはり味わい深いのは主人公のジル周りの人間関係なので、
(もしかしたら既に面白いところに入っているかもしれませんが)ご期待いただければと。

コーデリアはコーデリアで相当に倒錯しているところがあるので、
もしも斬り殺されるなら、「死体もきちんと大事にしてね」くらいのことは言うと思います。
「犯し潰して斬り殺して、それで終わりなんて悲しいのよ。祟ってやるから」とでも。
この人のために死のうと決めたあと、「けれどわたしがいなくて大丈夫かしら?
静流さん、もう二度とセックスで満足できなくなってしまいそう」なんてことも、考えたりしそうですね。
マオさんいいですね〜〜……。こないだ話してくださった、シャワーの間に寝ちゃってたという導入も、
すごく好きなものがあったので、ぜひにやってみたいものです。


「 ……… 役得ね。こずるいわ」と苦笑いしつつ、存分にエッタさんの膝枕を堪能しそうなコーデリアです。
ボサボサの髪でうとうとしながら朝ごはんを食べる隙だらけのコーデリアのことを見て、
ユカさんには少し不思議な気分になってほしいな…なんて気持ちもあります。


わたしも全く同じ出会いかたを考えていましたね……>6人目さん
けっこうメンタル的には(肉体的にも?)ネコ寄りな感じがしますね。
「何をするにもいちいち大仰で面倒なあなたが、昔から嫌いよ」といった旨の憎まれ口を、
軽薄に笑いながら言いつつも、なんだかんだセックスはするので面白い関係性ですね……。
そういう役ユカさん絶対似合いますよね〜〜。ことの顛末を帰ったあとで聞いて、
ふだんユカさんには見せないような非常に複雑な表情をしそうなコーデリアです。


ロシアン暴力だとやっぱりブラックラグーンのホテル・モスクワがいちばん印象強いですね……。
暴力の作品として推してみたのですが、普通に女と女の作品でもあるんですよね、サバーキ。
Webで摂取できる作品なら結構レパートリーに自信がございますので、
「こういうの見てみたいな〜〜」などございましたら、是非に。

ああ〜〜いいですよね……。艦これ、重巡以上のキャラに大体みんな刺さるものがある……。
ベタですけど(2度目)高雄と愛宕とか、妙高型4姉妹とかもフェチズムを刺激されます。
コーデリアたちのロールでなにか行き詰まったり、あるいは単なる気分転換でも、
別作品のロールはいつでも準備OKなので、よしなに。

今回もまあまあ遅くなってしまいましたが、変わらずお付き合いいただけるのが有り難い限りです…。
いつもどおり、(今回はロールのシメということもあり)ごゆるりお返事くださいね。お待ちしています。


79 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/09/08(火) 21:20:57
>>77


 恐れ知らずに踏み込む、碧が混じった私の瞳を
 コーデリアさんの紅い、きらびやかな瞳が見つめ返す。
 私の気の所為でなければ、ほんのわずか。
 コーデリアさんの微笑みの深さが増した気がした。

 私のつたない、それでも本心を振り絞った答えに返るのは
 短い頷きと、しなやかに包み込むような抱擁だった。
 視界に、鮮やかなメッシュとアッシュグレイのコントラストが踊った次の瞬間
 夜を溶かし込んだレオタードの生地と、その下に息づく柔らかなふくらみに、目の前を塞がれる。

 子供をあやす為の抱擁じゃない。そんなのは、すぐに判った。
 耳が灼き切れてしまいそうなほどに熱い吐息と、両手に込められた押し隠した熱情。
 頬を抱きとめる生々しい肉感の奥で蠢く、心臓の鼓動が、大人のハグだと否応無しに教えてくれる。


――――嗚呼、私、そうなんだ。
――――私、もう、子供じゃないんだね。
――――私にとっても。
――――貴女にとっても。

――――コーデリアさん…………


 鼻腔から抜けて、肺を満たして灼き切っていく、煙草と香水。
 微かにミルクの薫りが交じる、ラフロイグのピートの薫り。
 耳元から滑り込んだ、魔女の一刺し……あの人の一言に、小さく、一度だけ、身が震える。


 知らなかった。
 椅子に座ったままでも、腰って、抜けるんだ。


 無意識に締められた内腿の、更に、奥。
 その、更に先が。長い指先に撫でられたように、震えて啼いた。



――――はい。
――――おやすみなさい、コーデリアさん。



 反射的に出た答えは、果たして音になっていただろうか。
 唇はただ震えるばかりで、心臓を鷲掴みにされた私の喉からは、掠れた音色しか漏れていなかった。

 振り向いて微笑むコーデリアさんの瞳に映るのは一度のハグと、たった二言だけで
 呼吸も身動きも忘れた彫像のように固まるだけの私の姿だった。



「――――ウソ……」


 だって、そんな。
 ウソ、だ。


 ウソだって思った。
 私は、誰と比べても、子供で。
 あの人にとっては、ワガママで、口うるさくて。
 陽なたの匂いがする、同居人で。

 ずっと、そんな風に思ってた。
 自分が、あの人の隣……ううん。

 あの人のベッドで、横に眠るような相手だなんて。
 いくらでも考えて、思い描いて、想像して。
 妄想して――――いやらしい指遊びに何度も何度も耽って。

 でも、それは夢だって、ずっと思ってた。
 都合のいい思い込みだって、そう……ずっと思い込むようにしてた。


 だって、そんな風に、もしそんな風に見られてるってわかったら。
 見て、貰えてるって、わかっちゃったら。


「―――ウソ……ウソ、だよ………っ………」


 もう―――止められなくなる。
 ヤキモチも。嫉妬も。――――指先も。

 止められなくなっちゃうよ。


「――――ぁ……ゃ……コーデリア、さ……っ……」


 ねえ、触れて?
 触れてよ、コーデリアさん。

 エッタにするみたいに、いけない場所にキスして。


「―――コー、デリア……さ……んっ……っ……!」


 フォウさんが貴女にしてるみたいなこと、して?

 貴女が守ってくれた、私の、はじめて。
 指でも、指、以外でもいいから。
 奪って。私のはじめての人になって?

 私の奥に、コーデリアさんの全部を、ちょうだい?


「――っ……コ……っー……っデ、リア……っ……んっ……んっ……ぃゃ……っ……!」


 アールさんみたいに、大きくないけど。
 その分、唇で。

 私、そんなことするのも、はじめてだけど。
 私、一生懸命、がんばるから。

 私より綺麗で大人な場所も。
 きっと大きくてたくましい部分の愛し方も。

 一生懸命、覚えていくから。


「―んふっ………ッ!!  んっ………!!!!!!!!!」


 マオさんみたいな、あけすけな付き合い方は
 まだ、出来ないけれど。

 いつか、あんな風に、自然に誘って。
 お酒も、煙草も、覚えるから。

 だから。
 あの人みたいに、友情の延長みたいな抱き方でもいいから。


「ゃ………ど、して……も……イッたのに……止まら、な……っ……」
「ダメ……やめなきゃっ………ん……っ……ひっ……」


 だから。


 だから。


 コーデリアさん。


 私のことも、抱いてよ。


 私とだけ、SEXして。


 私、子供だから。

 だから。

 コーデリアさんが他の人のこと、好きなの。

 イヤなの。



「―――コーデリアさん……っ」

――――コーデリアさん……






 ―――はじめて。

 人のいないリビングで、何度も自慰に耽った夜。



 私がコーデリアさんの過去に、初めて触れた夜は。
 私が初めて、コーデリアさんの真意を受け止めて。
 赤裸々な気持ちを剥き出しにした、そんな夜だった――――


80 : ユカ・ミッドランド ◆mg54smRHoI :2020/09/08(火) 21:25:39
>>77

【(色々と積もり積もった想いや、こちらへの返信もひっくるめて)】
【(最後の〆がああなったので、赤面しながら悶絶するのが答えのユカ)】



【「ちなみに、朝帰りした私が後片付けもお姉ちゃんをベッドに運ぶのもぜーんぶやってあげましたよ?」】
【「勿論、消臭もね!」(おなかを抱えて笑う天使の少女)】



【(ただ、無言で枕に顔を押し付けてジタバタするだけの存在と化したユカなのでした)】


81 : ◆mg54smRHoI :2020/09/08(火) 22:16:19
>>78

と、いうわけで、あんな風に〆させて貰いました〜〜!
どんな風にシてたかはご想像にお任せした方がえっちかなと思いまして、こんな感じに。
数日はリビングに来るたびに妙な顔になるユカと、吹き出すのを堪えてるエッタが見られることでしょう。
多分、ワークは提出期間ギリギリになると思います、はい。
早くベッドインすればいいのに……(本音)

ともあれ、しっかりとしたロールを完遂出来て、感無量です。
ありがとうございました!

ユカの乙女チックなところや勇気のあるところは思い切り書けたので
次のロールの時には、口うるさい幼馴染気質なところを描いてみたいですね。

コーデリアさんは、はい、ええ、悪い女性(ヒト)だな〜〜〜!と。
とても悪い女性(ヒト)だな〜〜〜!と。そんな女性、大好きなので最高でした、はい。

なので、そんなコーデリアさんなのでフォウで「そういう趣味はなかったが、考えてみるかな」とか
「満足出来なくなれば、君のところへ行くさ。貪れぬ性に未練はない」とか返したり
手を合わせて平謝りするマオを描写したり、不思議そうなユカに見つめられて
ウインクしながら「Secret(ないしょ)♪」と答えるエッタなどなど……
ロールのアイディアがどんどん湧いてきてしまいますね……!

6人目はコーデリアさんに戻ってきて欲しいけど素直に言い出せないし
本当に戻って来られてもそれはそれで許せないややこしいネコだと思いますね!
タチ側に行くには我が足りないというか、隠してる弱さが浮き彫りになるというか……
二人並んで、ホットドッグでも食べながら、街角で微妙に立ち位置をずらす6人目に
「狙撃や隠し撮りを警戒してるんですか」と言っちゃったユカが、驚いた顔をされて
今の保護者がそういうのに詳しくて〜みたいな世間話から始まり、いつの間にか
6人目のコーデリアさん自慢が始まって、それをニコニコとユカが聞いて。
「柄にもない話をした」とか言って別れて、そういう話をしてました、とユカが語るような……
6人目はそういう面倒なパーソナリティではないかなと。

少々、返信が長くなってしまいましたので、サバーキや「Va11-halla」についてはまたいずれの機会に。
艦これについても折を見て、ですね。でも妙高型は改二が最高ですね。妙高さん改二が特に好きです……姉妹でいけないことして欲しい……

次回のロールのご要望や、少々休憩を挟んで歓談を続けるか
はたまたスキットのように短いロールを、などでも大丈夫ですので、ご希望を伺えればと。
長いロールの後ですので、返信、ゆっくりお待ちしていますね〜!


82 : ◆mg54smRHoI :2020/09/10(木) 01:16:09
こそこそっと、このタイミングでお伝えした方がいいかな〜と思ったので、一言追加しちゃいますね。

戦闘ロール、という選択肢でも大丈夫ですよ〜と。
一言追加です!


83 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/10(木) 23:53:00
>>80


【 ……… あら】
【あらあら、あら。】


【(ある意味で半ば思った通りの、しかし半ば思った以上の結果に、)】
【(ぱちぱちと幾度かまぶたを瞬かせたのち、くすッと吹き出す)】

【あははッ ……… エッタ、ありがとう。ふふ】
【よい妹を持てたじゃない、ユカ?】

【(一緒になってけたけた笑っては流石にすこし可哀想なので、)】
【(じたばたもがくあなたのすぐ隣、ベッドのふちへ座り込んで、)】
【(あやすように頭をなぜて、くしゃくしゃの黒髪をととのえてあげるのでした)】


>>81>>82

はい、改めてありがとうございました・お疲れ様でした!
こんだけやっといて逆にコーデリアのほうが申し訳なくなってるの面白いですね。
ユカさんが仮に勢いでも告白のたぐいをした場合、即日ベッドインとなります。
どんなシチュエーションになるんでしょうね……。エッタさんとかにせっつかれて?
ともあれ、こちらこそ次回もよろしくお願いいたしますです。。。こんなペースになりそうですが、よしなに。

あ〜〜いいですね!めずらしく飲み過ぎて(ヤりすぎて)帰ってきたコーデリアが、
くまを作りながらリビングでしわしわの朝帰りしてるところとか、
甲斐甲斐しく介抱してもらったら面白いなあ、といま思いつくなどしましたね。
キャラシやアイデア負けしない素敵なキャラを演じ切れたようで、なによりです。

いや〜〜6人も演じていただけるとロールのネタが全く尽きそうにないので有り難いですね。
戦闘ロールのお誘いもありがとうございます!ユカさんとは思いっきりタチなコーデリアをやりましたので、
次はコーデリアのネコっぽい所をやってみたいなあ……という気持ちもあり、
そうなるとフォウさんになるのかなあ、と思ったりするなどしています。
ただ以前にもフォウさんで少し文章をいただいたこともあるので、少し悩ましいところですね…。

6人目さんは馴れ初めの頃から割と本気で慕情を抱いていたけれど、
コーデリアの振る舞いはずっと仕事上の協力者でしかない(ように見える)……みたいな、
少なからずイビツな関係性がなんとなく想像できますね。
たぶん内心ではコーデリアも6人目さんを悪しからず思っているし、
自分の預かり知らぬところで死なれたら困るとも思っていそうですが、
それはそれとして憎らしい記憶と印象は拭えていなさそうです。

ユカさん、そういう役回りがほんとうに似合われますね…
「わたしの預かり知らぬところで惚気られるの、ほんとうに迷惑ね……」と言いつつも、
実の所はわりとまんざらでないコーデリアがいそうです。
どうしてコーデリアが6人目さんに快くない思いを抱いているのかも、しっかり考えたいですね…。

もろもろ了解いたしました!また気の向いた時に話題を振っていただければ幸いです。
今後に関してはもうしばらくやりとりをして、次のロールの方向性を固めたあと、
書き出していけたらなと(今のところ)思っています。だいたい1週間後くらいになるかな…?
もちろん話してるうちに新しくやりたいことができるかもしれませんが!
こちらこそ、長いロールにお付き合い頂いた後なので、返信はゆっくりとお待ちしております。。。


84 : ◆mg54smRHoI :2020/09/12(土) 06:42:01
>>83

やはりロールは動かしてみると、予想外な部分もあって楽しいですね!
即日ベッドインは魅力的、なのですが……! この時間軸のユカだと、まだ独占欲との折り合いがついていないので
どんな風に折り合いをつけていくのかなあ、と想像しております……多分、エッタとアールが見守りたい派で
フォウやマオがガッといっちゃえ派なので、この件はお酒の席だとマオとエッタが熱く討論してそうな感じではあります。
はい、よしなに! こんな風に、時間に縛られずにまったり出来るロールは自分に合ってるんだなあ、と堪能させていただいています♪

「もう!」って怒りながらも、頭に響かないように強い大声は出さず、ただ腰に手を当てておかんむりになりながら
服を着替えさせて楽な格好になってもらい、レモン・ライム・りんごのフレーバーウォーターと胃に優しい、
カリッと焼いたトーストの上に半熟卵の黄身を載せた、巣ごもり卵風のスープなんかを出すことでしょう。
コーデリアさんに愛用の二日酔いや疲労対策があるなら、それも一緒に、という感じですね。

こちらこそ、各員のロールを大変に楽しんでいただいて幸甚です。
そして、そういうお悩みの時は、経験上、心のままにご希望のお相手を選んでいただくのが一番かと!
フォウは動かしやすい部分もありますし、なんと言ってもエロスが詰まってますからね……!
ですので、各員均等に、などと思われず、お望みのままにお相手をご選択ください。

ですねー。絶対、6人目は6人目から先に惚れてますよねー。
そして6人目には、自分の慕情を袖にしているところにも惚れていそうで……
やはり激重感情の面倒くさい昔の女……!
なので、仰る通り、ここまで拗れた原因なども、過去に絡めて考えてみたいですね、ええ。

打ち合わせ諸々についても了解いたしました。
少々長くなってしまっても大丈夫ですので、まずは次のお相手から、ゆるりとお選びください、ですね。
雑談の諸々のお気遣いもありがとうございます……と言いつつ、この後、ちょっと思いついた
スキットを投げさせていただければ、と。今回はちょっとサイバーパンク風味を絡めたスキットです。


85 : ◆mg54smRHoI :2020/09/12(土) 06:46:16
◇ ◆ ◇ ◆ ◇

出演:マオ、ユカ

(健康診断の結果を届けに来るついでに宅飲み中)
「マオさんが、内面以外で私のこと、羨ましいって思う部分って、たとえばどこでしょう?」
「おー、ストレートに聞くねー。(ちらっとコーデリアを見て、「進展したいんだろうなあ」とニヤリ。二人を見守る目)」
「…………」
「そだねー、色々あるけど…………ま、一つは、『体重計で一喜一憂』出来るってことじゃない?」
「? ? ? ?」
「ふっふっふっ。初い反応」

「まー、端的に言えばさ。君はまっさらな生身の、超健康体だってことさ」
「サイバーパーツやインプラント、バイオロボティクス外科手術の発展で、“現代の人体”は昔に比べて能力は格段に向上してるよ?」
「でも、今ぐらいに技術が進んでも、結局、『同程度の人体』よりコストパフォーマンスと恒常性、重量比に優れた技術は殆どないのさ」
「強化手術を施した人体はどうしたって、重くなる。ま、『重い方が強い』は昔から戦場と暴力の真理だったけどね」
「結果、アタシを含めて、君の周りの人間で、『体重計で一喜一憂』『ダイエット』なんて贅沢が出来るのは、完全な生身の君くらいってことさ」
「どうしたって、戦闘系の強化を踏まえると、体重計の数値は美容幻想からは程遠くなる」
「フォウは体重計の数値より身体能力をとるタイプでそもそも例外すぎるし、筋骨強化の入ってるエッタちゃんは君よりも重い」
「アタシだって、スタイルはいいけど、体重計の数値なんてユカちゃんには言いたくない数字だよ。ね、ココ?」
「まっさらな体で青春を過ごせるのってさ。そりゃ君だけで勝ち得たものじゃないけど、それでも、君の大事な大事な、財産なんだよ」



【“現代”の体重計事情】


86 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/15(火) 23:54:31
>>84

ああこれは失礼しました……! つい楽しかったので、勢いの良すぎることを言いすぎてしまいましたね。
コーデリアとしてはすぐにでも襲ってしまいたい気持ちでいっぱいでしょうが、
エッタさんやマオさんの視線もあって、がんばって我慢している感じになりそうです。
「 ……… あの子、いちいち股間に悪いのよね」なんて身も蓋もない幸せなグチも、
どなたかが聞けるかもしれませんね。そのうち、重ねたぶんのロールを振り返る意味も込めて、
近況について語る酒の席のロールをやってみるのも楽しいかもしれないなあ、と思いました。

はんぶん寝てるような状態でもそもそトーストをかじる姿が目に浮かぶようですね……。
そういうときになるとユカさんからかう余裕もなくなってしまうので、
しおらしくありがたがるコーデリアだと思います。「おひざ………」とか言うので、
なにかと思えば膝枕をしてほしい合図だったり、してもらったらすとんと眠ったり。
わりと迎え酒をやるタイプなので、プレーリーオイスターをおねだりするかもしれませんね。

やさしいお言葉、とてもありがたい限りです……!
それではお言葉に甘えて、次のロールはフォウさんとやらせていただければなあ、と思います。
どういったシチュエーションでいきましょうかね……。前にお話しされていたものでも楽しそうですし、
もう何度かやりとりをして、新しいシチュについて考えるのもよさそうです。

コーデリア、独占欲がわりと強めな女なので、6人目さんを快からず思っている理由としては、
なんらかの理由で手を噛まれていたりするのが面白いかもしれませんね。
自分がしつけて手玉にとりたい相手なのに、裏切られたことをいまだに根に持っているような。

こんなペースでやらせていただけるのが毎度ながらありがたい限りですね……。
スキットのほうも読ませていただきました! わたしも何かしらにお題を考えて投げたいところですね。。。
今夜中にお返事できると思いますので、今しばらくお待ちください。お返事、お待ちしておりますね!


87 : ◆mg54smRHoI :2020/09/16(水) 05:55:21
>>86

いえいえ、そう仰っていただけるキャラクターとなって、生みの親としては嬉しいこと、この上ないです!
ふっふっふっ、そういう愚痴を聞く為のエッタであり、マオなので、二人して、「じゃあ、溜まった分、発散していきます/いく?」と
グラス片手にしなだれかかる子たちだったりしますよ〜。アールは「コーディちゃんも大変だね……」とチラッ、チラッと
「溜まってる、のかな? じゃあ、ボクが……」と思ってるんだけど言い出せない誘い受けです。
フォウは黙って手を取り、昂ぶっている逸物に触れさせて「私は嫉妬深い性格だ、と、言っていなかったかな?」と押し倒します。

>「おひざ………」とか言うので

言うんですか!?(食い気味)
し、失礼しました……あまりにその。あぁ〜、これを聞いたユカはもう、顔と態度だけは怒ってるフリをしてますが
内心、「可愛い……! コーデリアさん、可愛すぎるよぉ……!」って膝から崩れ落ちてますね。
「……反省しました?」って定番のやりとりを挟みつつ、季節によって毛布やタオルケットまで用意して膝枕。
気を緩めると「きゃー!!」って叫びだしそうな顔を必死で怒りの表情に保ち、コーデリアさんが熟睡したら
赤くなった顔を覆って推しの可愛さに打ち震えたり、唇を尖らせて「そういうところ、ずるいですよね、コーデリアさん」とかブツブツ言って。
寝顔に優しく微笑んで、見守ったりすることでしょう。好感度やルート進行次第で、寝ている頬にキスをするか、唇にキスをするか。
自分の指先を唇に触れさせて、その指先を頬や唇に触れさせるなどの行為に及ぶことでしょう。殺し屋のお姉さんに膝枕出来るとか天国ですね!
プレーリーオイスターは、作るたびに「こっちの人、普段は生卵食べないのに、このカクテルだけは生卵……」と不思議に思ってそうです。

フォウのご指名、ありがとうございます!
彼女は華があって、芯も定まってるのでこちらも動かしていて楽しいです。
以前の提案ですと、『兜割り』のお酒の席でするロール、でしたね。
それもいいですし、返信で仰っていた「近況を酒の席で話す」ロールも楽しそうですし……
新しいロールのアイディアでしたら、3つ候補を考えてみましたが、如何でしょう?
そちらからもアイディアがあれば、ぜひぜひです。……単純にセックスするだけでもいいですよ?(ぽそっ)


 ・コーデリアさんと他の女の子たちで、それぞれにおそろいのボディアートがあると知ったフォウが
  一念発起、最初にコーデリアさんと会った時につけられた傷の場所に、小さな刺青を入れる為、図案の相談をしにくるロール

 ・コーデリアさんのお住まいのビルにあるプールへとお邪魔して、ふたりきりでプールや水着
  プールサイドでのアバンチュールなどを楽しむロール

 ・定休日のコーデリアさんのガンショップで、弾丸や弾頭の種別、などなど、銃の講義を聞くと称して
  コーデリアさんの饒舌な姿を楽しみに行くロール


あー、6人目が疎まれている理由は確実にそれでしょうね……
従順で忠実な現地協力者、ではあったものの、地元や部族との因縁を切れずにコーデリアさんを裏切ったのか
逆にコーデリアさんが必要以上に現地協力者と接触して、米国に不利益を齎しそうになるのを危惧した
セクション上層部が、彼女が裏切ってるように見せて二人を決裂させたのか……もし、後者だったら
6人目はその話は墓まで持っていくでしょうね。深入りしすぎた罰や、部族や地元を裏切った自分への戒めとして。

自由な時間に長い文章を考えられるので、むしろ願ったり叶ったりですので!
カプスレだとのびのび出来ていいですね……改めて、ご提案に感謝を!
すごく単純な話題や、よくある「銃には銃弾が3発、それで5人倒してください」みたいな奴でも……
あ、次のスキットの話題が出来てしまいました。確実に一人、「……素手で5人殺してはいけないのかな?」という人が居ますが!
そういう状況設定系スキットなども大歓迎ですよ!
こちらからお返事もさせていただきましたのでどうぞゆるりとご返信くださいね。


88 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/09/16(水) 23:50:21
>>85

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

(ことメカニクスの事となると、マオは一家言あるタイプだ。わたしは銃器と装具で饒舌になる)
(きょとんとして聴いているふうなユカも、賢い子ですから、理解に苦労はしないでしょう)
(なのでわたしは代わりに、脈絡もないことを言う。)



「ねえユカ。
 おひめさま抱っこ、してみる?」

「わたしの身体、
 真っ当なにんげんよりは大分重いけれど、
 ふつうの義体者とも違うつくりなのよ」



(軍用の/とくに機密作戦へ従事する要員の義体は、可能な限り生身の人間のそれに近いことが望ましい。)
(時に現地で何ヶ月にも渡って行動する間、十分な補給や整備が受けられるとは限らないし、)
(同じ歓待の夕食を囲み、少なくとも美味しそうなふりをして食事できなければ、信頼も情報網も築けない。)



「人間よりも強靭に、
 それでいて、外見も中身もより人らしく」
「だからユカでも、
 がんばったら抱き上げられるんじゃないかしら」


(人間の都合で人間をやめ、それでも人間らしいふりをするための技術が、)
(結局は戦争の、しかも一番か二番に薄汚い部分に由来するというのは、皮肉なことだと思う。)
(それでも今こうして、いとしい人をからかう言葉に絡めて語れるのだから、まあ、悪くない)



◇ ◆ ◇ ◆ ◇


【結局きのうは健全な睡眠のため、途中で寝てしまいましたね……。】
【ともあれ、とりあえずこんな感じでお返事させていただきました!続きの方は、また後ほど。。。】


89 : ◆mg54smRHoI :2020/09/17(木) 20:59:13
>>88

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

(そうした、アイロニーに満ちた体の悲喜を知る技師にして医師の娘は)
(持ち前のしなやかさで、その愛惜としたたかな生き様を必要以上に重く受け止めない)
(今も、魅力的な誘いを受けた娘の姿を、楽しげに見つめ、見守っていた)


「……あの」
「少し、猶予っていただけたりするんでしょうか」

(顔を赤くしながらも、自分の両手を体の前で軽く握りしめ)
(何度か自分の腕力を省みていた少女は、たっぷり2分は考えた後、タイムをかけた)

「これでお姫様だっこ出来なかったら、格好悪いじゃないですか」
「マオさん、絶対笑うし……だから、失敗する前に頑張る時間を、ですね……駄目ですか?」

(少女の生真面目な決意表明の向こう、既に豊満な肢体を「く」の字に折って、爆笑を堪えている美女がいる)
(だが、彼女は非常に真剣な顔で、手のひらを力強く……ここは彼女の名誉のため「可愛らしく」という表現を控える)
(力強く握った少女は燃える瞳で、年頃の娘らしい)

「……大事な人のお姫様だっこは、ちゃんとしたいので!」

(憧れを口にした)


「あ!」
(と、その後、そそくさと想い人の傍に近寄り、背伸びをして唇を耳元に寄せる)


「……あの、コーデリアさんが重いかも、って思ったわけじゃないですからね?」
「今だって、多分、成功しそうなくらいスマートで……でも私のせいで失敗したら、コーデリアさんまで恥ずかしいじゃないですか」
「私、そんなのイヤなだけなので……ホント、それだけですから!」

(体重計に一喜一憂出来る少女は、その世界に住む人間らしい)
(女性への気遣いを、しっかりと告白した)


(背後で、聴覚増幅をかけ、秘めやかな告白を盗み聞きした)
(めっぽう行儀の悪いパンダめいた美女の明るい爆笑が弾けた)


〜Fin〜


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【「まー、あの子、スレたアタシたちには股間に悪いよねえ」】
【なんて、どこかで頷いていそうなオチをつけてみました】
【睡眠は大事なので、何よりも最優先になさってください……!】
【そして素敵な返信をありがとうございました〜!】
【ハイエンドモデルの性能がさらりと説明されていて、思わず唸ってしまいました……】
【アールとはまた違った方向でのアプローチの極地、という感じですね……さりげない描写がいつも心に刺さります……!】
【今回のスキットも大いに楽しませていただきました。こちらの返信をお気に召したのなら幸いです♪】


90 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/19(土) 02:38:51
>>87>>89
ア〜〜4者4様の素敵さですね…………。どなたにどう誘われても間違いなく同衾まで行きそうです。
そういう情事でつけられたキスマークなんかをユカさんが不意に目にしてしまったりして、
心がかき乱されてほしい気持ちもありますね…。あるいはコーデリアが率先してやるかも?

言いますね!!好感度が上がるたび、ユカさんの前では油断したような様子が増えると思います。
大人気なく子供っぽい所が時々出るコーデリアなので、こんな一面もあったりしますね……。
自分の思わぬ油断がユカさんを真っ赤にさせてる様子を、普段よりもだいぶ遅れて理解しながら、
ひざまくらの上で寝たフリをしてニコニコしていると思います。
キスされたあと、眠たそうな目を薄く開いて「起きてるわよ」って言うかどうかも、好感度次第ですね。
コーデリアの飲むプレーリーオイスターは、密造風のムーンシャインを数滴垂らして、
絞りたてのレモン果汁と一緒にグイッと行くのがお気に入りだそうです。


こちらこそ、ご快諾ありがとうございます。。。でしたらワガママを言わせてもらいまして、
「閉店後の店内で一杯やりながら、お互いの戦闘技術について語らう」みたいな奴はいかがでしょう!
フォウさんは兜割りとかのお話を、コーデリアからは鉄砲とかのお話をする感じで。


6人目さんいいですね〜〜!とくに後者の設定すごくいいですね…。
実を言うとコーデリアがどうして軍属をやめたかについてはあまり設定できていなかったのですが、
その設定でしたらすごくスルッと成立しますね。「やらなくていいこと」をやってしまったせい、という事で。
「どこかや誰かに帰属したい」と思い続けた女が、その行きすぎるあまりに居場所を失う…という流れ、
すごく綺麗ですし、そういう苦悩をとても近いところで6人目さんに垣間晒すロール、素敵になりそうです。


あ、ちなみに「魔法少女特殊戦あすか」、すこし読んでみました。イイですね!
マイナーな特殊部隊の名前が出てくる創作、それだけで好きになってしまうので…。
ファンタジーやSF的な設定の中で頑張る特殊部隊も好きなので、機会があれば続きを読みたいなあと思います。
(実はロール当初、コーデリアも超能力みたいなものを持っている方向で行こうかとも思ってたんですよね。
今は「ふつうの人間ではない」という所にとどめて、どういう風にしようかは考え中です)


◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「もちろん。」



 ずいぶん時間をかけたものだなあと思いつつ、
 待っていたのでよどみなく即答した。
 何だったらわたしが外国内防衛の任務にあたり、
 民兵を教育するとき用いていたトレーニング方法を、
 そのまま教えてあげてもよかったけど、やめておく。
 ごくごく真摯で、であるが故に果てしなくいじらしい、
 そういうユカの熱意きらめく瞳にあてられて、
 吹き出しそうだったところに、とどめを刺された。



「 ……… ふふッ」「あはは!」
「それならわたしも、軽くなっておきましょうか。あなたのために、ね?」



 笑ってしきりのマオよりは大分まじめに、
 しかし揶揄うような柔らかい温度で吹き出して、
 それでも揺らがない視線がいとしかった。
 まったくこの身体で、どう痩せたものでしょうか?
 尻は軽くできるじゃないかというジョークは、
 自分で思いついておいて軽くイヤになったので、言わないでおく。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


そういうわけでこちらからも、スキットのシメをさせていただきました。。。!
次回のお題についてはとりあえず、まずコーデリアは「弾の種類は自由かしら?」と聞きそうだなあ、と。
相変わらずのんびりした調子の返信ですので、いつも通り、お手隙の時にお返事くださいね。お待ちしてます!


91 : ◆mg54smRHoI :2020/09/20(日) 04:56:53
>>90
そうしたらユカが、キスマークをもの問いたげに切なく見つけるけれど何も言えなかったり
不機嫌そうにプリプリ怒ったり、部屋着の露出度が上がったり、逆に可愛い系だったり試行錯誤が始まることでしょう……

コーデリアさんの「実は」を明かしていただいたので、こちらも「実は」と考えていた案を一つ。
実は、エッタは無理な生体改造のせいで寿命が残り少ない、という設定も考えていたりしました。
儚い寿命と天使の容姿を兼ね備えたこまっしゃくれた怪力ロリ、という属性てんこ盛りだったのです。
こちらはお好みで反映も考えていますが……如何でしょう? ちなみに、何故こんな話をしたかというと

「知ってます、マオ? 推しの百合を1回見ると寿命が三年延びるそうですよ」
「マジで? じゃーエッタ、超長生きじゃん!」「そうなんです。でも見た目は変わらないから、行く末はロリグランマですよ(ふふん)」

なんて会話を思いついたからだったりします。はい。

いいですねー、いいですねー!
好感度次第では、「……知ってます」って。今度は堂々と唇にキスをする流れもありますねえ!
ムーンシャインのアレンジがコーデリアさんっぽくて、素敵ですね……ユカがバッチリ、覚えてることでしょう。
エッタはストリチナヤをたっぷりと、ですね。

ロールのご提案、ありがとうございます!
閉店後のガンショップのカウンターを挟んでの話し合い、でしょうか。
いいですね……! 非常に雰囲気があって大変に好みです!
フォウの兜割りの話も、銃と銃弾を防ぐボディアーマーの話に絡みますし、何より
話の出だしくらいに、フォウが「……しかし、こうして銃器に囲まれながら、酒杯を傾ける日が来るとは、在りし日の私は夢にも思わなかっただろうな」と
感慨深げに呟くところから、話を繋いでいけそうですね!

こちらも仕事帰りか……何か、「これを着て欲しい」みたいな衣装のご希望はありますか?
ちなみにこちらは、今回に限らず、なんですが……艦これで、つい先日、ホーネットさんが実装されまして。
あのデキる狙撃兵みたいな衣装、きっとツーテールを解いたコーデリアさんに似合うだろうなあ、などと想像しておりました。


6人目のお話については、少々別レスを設けますね。
怖ろしい怪物の産声が聞こえ始めてきました。


「魔法少女特殊戦あすか」、きっとお気に召すと思っていました!
楽しんでいただけたようで何よりです。マジカルがつくとなんでも許される世界ではあるのですが
ミリタリ関連がガッチガチなので、芯は骨太で意表をつかれた作品でした……
ちなみに、魔法とサイバーパンクが入り交じるシャドウランやトーキョーN◎VAなども嗜んでおりますので
今から「あり」にしていただいても大丈夫ですよ! ……フォウが一人だけ、斬鉄剣持ちの五エ門みたいサムライなので……


スキットの素敵な〆もありがとうございます!
コールドフィールドブートキャンプを回避出来ていたり、最後にウィットに富んだジョークもありで
大変に魅力的なスキットでした……最後のジョークが飛んでいたら、マオは呼吸困難で搬送されていたことでしょう。

返信が長くなったので、次なるスキットのお題などの小ネタはグッと我慢しつつ……
最後になりますが、別レスにて恐るべき輪郭を持ち始めた6人目のお話をさせていただきますね。


92 : ◆mg54smRHoI :2020/09/20(日) 05:14:19
6人目はですねー、色々考えてると、かなりいい感じになってしまってですね……
後者の設定とコーデリアさんのご希望などを鑑みて、おおまかな流れを考えてみたのですが

「必要な犠牲として6人目の仲間のキャンプを壊滅させる予定だった」
⇒「キャンプは壊滅させたが、そこからこっそりコーデリアさんが数人、雑用の幼年兵を逃した」
⇒⇒「それがセクションに『深入りしすぎた』の判断をくださせ、コーデリアさんと6人目を切り離す計画が立案される」
⇒⇒⇒「失敗を目的としたダミーの作戦が実行され、6人目が裏切らないと受けない襲撃を受け、コーデリアさんが部隊から孤立」

みたいな感じになるんでしょうか……そのままMIAやAWOL判定がくだされたとか……
確実に決まっているのは、6人目のコーデリアさんへの感情が

「完璧な兵士として必要であれば老若男女を犠牲にするところに憧れを抱いていたけれど」
「自分のせいで、その『完璧な兵士』の像を崩してしまったことが許せず」
「自分とは違い、『完璧な兵士』だと思っていたのに、結局、心に血が流れていたことに喜んでしまった自分が許せず」
「自分と同じ、『心ある獣』となってしまった相手のことも許せない」
「そしてその愛憎とは別に、大国アメリカの尖兵として故郷の同胞に血を流させたことも許せず」
「だからと言って愛していることも捨てられないし」
「自らの理想の『完璧な兵士』を犠牲にしてまで始めた闘争を止めることも出来ない」
「自分が彼女に『彼女自身』を裏切らせたのと同じなのだから、恨まれるのは自分でいい」
「彼女から居場所を奪ってしまったのは自分なのだし、彼女は自分を恨んで憎むべきだ」
「だから、すれ違いであっても、この罪を墓まで背負って地獄に落ちよう」

という、ウルトラ激重クソデカ感情なんですが、如何でしょう……?
色々と整理してみたら全6人目の中で一番コーデリアさんガチ勢が爆誕して唖然としております。
「……あの頃のお前ならそんなことは言わなかった!」って銃口向けるタイプのガチ勢だな6人目……


そういうわけで、色々と詰め込みに詰め込んだ感じになった6人目ですが
諸々、ツッコミどころなど多々あると思いますので、遠慮なくご意見などゆるりとお待ちしておりますね!


93 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/24(木) 00:59:13
>>91

がんばるユカさんを見て「一緒に服でも買いましょうか」なんて提案しそうなコーデリアですね!
ユカさんの年頃にふさわしくも、同じ年代の女の子よりずっと垢抜けた服を選んでくれそうです。

ああ〜〜〜それは結構悩みますね………………>エッタさんの短命設定
なんだかんだハッピーエンドやメリーバッドエンドの類いが好きなので、
いつか別れを予見させるようなビターな設定をうまくハンドリングできるかどうか……。
ですがたいへん魅力的な設定なので、いったん保留とさせてください!
エッタさんとロールしてみてから決めてみたいですね……。切なさの影がちらつくかどうか、みたいな。
コーデリア自身は離別のたぐいをひどく嫌う女なので、どうにかしてエッタさんを生きながらえさせられないか、
ユカさんが悲しむことも知っているから、すごく身を砕いて方法を探すと思います。

ユカさんが堂々と好意を表明するごとに、コーデリアもうれしそうな表情になっていきそうです…。
こう、ユカさんとかにカクテルの作り方を教えるロールなどもやってみたく思いますね!
ご提案もお気に召したようで何よりです!!それでは次のロールは、そんな感じで進めてゆけたらと思います。
服装についても承知いたしました!あの格好いいですよね…。
フォウさんの格好については少し悩んだのですが、2人きりかつセックスを前提にしたロールということで、
部屋着やインナーといったラフな格好の類でお願いできればと思います!
お互いに気を許しているのも勿論、「これから君を容赦なく抱いて食い散らかす」と暗に告げるような、
そういうフェティッシュな雰囲気が漂っていたら素敵かな、と思いました。
コーデリア、髪の毛を下ろすと大人びた感じがグッと強くなる印象なので、
そういう女を手篭めにする愉悦のたぐいを存分に味わっていただければ幸いです。

なるほど〜〜ありがとうございます!言うてそういう設定にしたとき、コーデリアがどういう人間になるのか、
やっぱり決めかねているところがありますので、しばらくはぼかして描かせていただければと…。
ちなみにコーデリアがその手の異能力を持っているという方向性で行くと、
未来視や瞬間移動のような比較的シンプルな能力を持たせるつもりでいました。
「ふつうでないサイボーグ」というのも、この辺にかかるつもりでしたね。
次のスキットはこの辺の設定に関連する奴をやってもいいかもですね…!


そして改めて、6人目さんの設定もろもろを読ませていただきました……。
いや〜〜〜〜重い!重いですね!大好きですよこういうの、ほんとに!
CIAのパラミリ要員となると正規の軍人ではないので、存在や活動の記録すべてが無かった事になりそうです。
コーデリアが独占欲や支配欲が強いの、裏切られて傷付くことへの恐怖の裏返しでもあるんですよね……。
なので自分の手を噛んで裏切った(と思い込んでいる)6人目さんへの憎悪は、まあすごい事になってそうです。
曲がりなりにも兵士として戦っていた自分の居場所も、愛しい人に委ねつつあった密かな依存と信頼も、
ことごとく奪った相手になるわけですから……。いや、いいですね。大変すてきです!

なので、もしもそんなセリフを言われてしまったら、
「勝手に縋って、勝手に失望して、勝手に裏切って、」「あなた、何様のつもりなの」と、
ほかの5人には決して見せない、心からの殺意を剥き出しにしそうです。
いつも誰に対しても微笑みがニュートラルなコーデリアが、唯一無表情でギラギラした敵意を向ける相手ですね。
でも結局は殺せないんだろうなあ……。なくした自分の持ち物を、自分で壊せるような性格ではないので。


ガッツリお返事しようと思ったら普段よりも少し遅れてしまった上、
いろいろ書いて拾い損ねていたり支離滅裂だったりする部分も多いのですが、どうかご容赦を……!
こうして話し合うのやっぱり楽しいので、ロール開始も延期して来週くらいになるでしょうかね!
ともあれいつも通り、ゆるりとお返事お待ちしておりますです……。


94 : ◆mg54smRHoI :2020/09/25(金) 10:47:33
>>93

>エッタの短命設定
一旦保留、承知しました!
コーデリアさんの性格上、やはり離別は重くのしかかってきちゃいますよね……
なので、こちらも少し言い出すのに迷っていた部分もあります。
ロールをして考えてみる、というのは、この前のユカとのロールもありますので、いいですね!

>フォウとのロール
ロールの書き出しなどは大事な部分ですし、ゆっくり話し合って、ですね。
来週了解です! こういうときに時間や予定に縛られないのはすごく便利ですね〜……カプスレいいですね……

ラフな格好も承知しました! そしてフォウの「楽な格好とは?」というのを考えると
「オフで、これから相手を抱くつもりなので大体身につけてるボディスーツを脱いでいる」
「細かい装具や防具なども外している」「かつ和服のラフな部類の格好」になるので……艦これのホーネットさんの話題を出しましたが
これまた艦これのサウスダコタさんの浴衣になるのでは?と思い至りました。
色合いもフォウに合っていますので、服装はあちらを参考にしていただければ。

ロールが「閉店後のガンショップでお酒を一杯」なタイミングですので、フォウも護衛の仕事を終えて
オフになったタイミングでお邪魔したのかな、と。そう考えると、ですね。
「来店時は黒のスーツの上下にコートや装具、防具と刀。そこで着替えに部屋を借りて、浴衣に着替えてきた」というのはどうでしょう。
仕事着からオフに切り替えて……脱ぎやすく、ボディスーツすらないので、「ああ、お酒が終わったら抱くつもりなんだなあ」というのを
匂わせる感じのシチュエーションを考えてみました。自宅も自宅ですと、無地の作務衣を着ているような女なのですが。
あと、胸元がパッツンパッツンの、とても男装とは言えないスーツ姿から相手の家でラフな格好に着替えるって、こう……よくないでしょうか?

>6人目
すごく好きになって貰えそうな要素を思い切り贅沢に盛ってみました!
大変気に入っていただけたようで冥利に尽きます!
有事には記録にすら残らないセクションでの、それでも誇りや自負を以て臨んでいた職務ですもんね……
そういう弱さや恐怖も肌を合わせて感じていたからこそ……憎む先になったのか、憎んで欲しかったのか……
すごいガチ勢っぷりにしみじみと、「設定上存在するけれど、ロールとして果たして出せるのか」という感が漂います……
が、必要な人材ではあるかと!

肚の底からの殺意をぶつけられれば、ギラついた敵意の笑みで応えて、でも多分、戦闘面では一歩及ばない気がします。
現地に深く結びついていて広いコネクションなどを見込まれて採用された人材なのかな、と。
自分の武器は無力化され、完全に「詰み」の状態でトドメの銃口を向けられて撃たれなかった時、その時だけは昔の顔に戻って
撃たれて上がらない腕を無理矢理上げ、血まみれの手で頬を撫でて

「こうなることは判っていた……判っていたからこそ、私がお前を殺してやりたかった」
「だが、いつまでも私はお前に及ばない。私の手は、いつもお前には、届かない」

最後に、昔のコーデリアさんの名前を呼んで、後は目を閉じ、沙汰を任せる感じでしょうか。
絶望させたり憎ませたりするのはいいけど、自分に関してコーデリアさんを哀しませたくないという理不尽。
「なくした自分の持ち物を〜」の表現が、切なくも素敵な文章です……

>その他
能力関係のお話もふんわりぼかした感じも了解しました!
未来視の能力はコーデリアさんのイメージにぴったりですね。
こういうサイバーパンクな世界観の異能は「サイドエフェクト」と呼びたくなる感じですね……
設定関連のスキット、のお題は、こちらが回答側になる形でしょうか。
となると、今からワクワクしてきました……!



うう、前回までが少々、雑談部が長くなってしまった形ですね、すみません……
しっかり熱量のある文章をいただけているので、全然大丈夫ですよ!
なので、こちらからぎゅっと縮めて、泣く泣く、省く部分は省いてお返事させていただきました。
ロールの開始部の組み立てなども入れておりますが、こちらもいつも通り、どうかごゆるりとお返事ください。


95 : ◆OcZG5imaW2 :2020/09/30(水) 00:14:05
>>94
またちょっと遅くなってしまいましたが、これは大体わたしの都合ですので、どうかお気になさらずに…。
サバゲの前後日、十分に眠れなかったり筋肉痛だったりで全然動けなくなっちゃうんですよね……。
いや申し訳ない限りです。今日からは早くお返事できそうなので、ご期待くださればと……!

そして諸々了解してくださってありがとうございます。。。
軽めのお返事をしてくださったので、わたしも今回はいくらか省略してお返事させていただきます…!
文章の量はどれだけあっても嬉しいので、たくさん書きたいな〜と思われた時は、
ぜひ遠慮なく熱量ある文を投げてくださればと思う次第です。お待ちしております!

そういう訳で今回のお返事は、本格的なロールの前の準備という感じで投げていこうと思います。
まずはフォウさんの格好について、読ませていただきました! うーーーん浴衣姿すごく素敵ですね…………。
それくらいラフな格好だと、するっと脱いですぐにでもセックスが始まりそうな感じもしますね。
「……よくボタンをダメにしないわよね」と胸元を見て若干困り気味に言いつつも、
どっちかっていうとそれでダメにされるのは自分自身の方なコーデリアです。

あと、これは個人的なアレですが、すごく丁寧にフォウさんへフェラして差し上げたい気持ちがありますね。
勃ち上がった剛直の先端に挨拶のキスをして、冷たく端正なコーデリアの面持ちをはしたなく歪ませながら、
上目遣いのまま亀頭を咥え込んで丹念にねぶり回したり、横笛を吹くように舌と唇を竿に這わせたり、
根元から余さずじっくりと舐めて唾液で濡らしつつ、指先で裏筋やカリをいつくしむように撫で回したり、
口に出された1発目をちゅうちゅうと吸って、甘い声を漏らしながら懸命に吸って、
たっぷりと口の中に溜まったザーメンをお見せした後、お許しをいただいて全部飲み干して差し上げる、ような。
「上手だね、コーデリア」みたいなことを言われでもしたら、すごく乙女な顔をして喜ぶと思います。
だれかのモノになってるコーデリアを演じたい欲求が今すごくあるので、覚えておいていただければと。

6人目さんについてもズッシリ来るものを毎度ありがとうございます……!
こういう設定が裏にあってこそ、ロールの内容もまた深みを増すと思うので、
いやはや有難い限りです本当に……。いずれ色々とやっていきたいところですね。
こう、ここまで来ると、コーデリアがなにかの切っ掛けで誤解を教えられたり悟ってしまったりするような、
そういう奴やってみたいですね…………。「泣き崩れるコーデリア」の可能性があるの、多分6人目さんだけです。

後これもまた脈絡のないアレなんですけど、コーデリア以外のキャラを作ってみたい欲求も少しだけあるので、
もし機会があれば、上手く6人目さんとコーデリアを更に強く結び付ける役回りにしたいな…と今思いました。
ほんとうに今フッと思い付いただけのアレですので、こちらは妄言程度に聞き流してくだされば。
世界観設定についてはスキットも勿論ですが、
あらためて雑談の方でお互いぼんやり「こうだったらいいなあ」みたいなのを先に投げ合っても良さげですね。
言うてわたしも全然いま何もしっかりしたものを考えてないので、折を見てという感じでお願いしますです。

なんだか結局やたら長いものをわたしからも投げてしまった気がしますが、ご勘忍ください。いつものです。
わたし特になにもしてない気がして心苦しいのですが、そろそろロールを始めてゆけたらいいかな…と思うので、
もし既になんか書き始めてるよ〜という事でしたら、ご遠慮なく投げてくだされば幸いです。
もちろん、まだもう少し導入について組み立てるやつでも大丈夫です。いつものようにお待ちしております!


96 : ◆mg54smRHoI :2020/10/01(木) 11:09:00
>>95
ふふふ、楽しみなことがあると寝付けなくなるの、ありますよね……わかります。
レジャーや趣味などあってのロールですから、どうか今までのペースでお気になさらずですよ〜!

そしてお心遣いありがとうございます。でもこうして、定期的に文量を見直すことで
会話の中身の振り返りも出来ますから、都度都度、文章量を眺め直すきっかけをいただければ、と。
今回も軽めのお返事にしてみました。

サウスダコタの浴衣姿、いいなぁ、と今も見つめながら演習の日々です、はい。
「オーダーメイドだからね」と浴衣に着替え直して、などと返信をしていると実際のロールでの
文章が先に出て……そして、あー……あー……いけません! いけません!
そんなに丁寧なフェラ描写されたら、ガッツリ返信を作りたくなってしまいます……!
が、そこはロールでの返信を楽しみにしていただければ、と! ええ!
ただひとつだけ言わせていただければ、ご奉仕中は熱心なコーデリアさんを
熱のこもった視線で見下ろしながら、あえてご奉仕を邪魔せずにたっぷりテクニックを楽しむかと!


設定や伏線の綺麗な物語は美しいし、気持ちいいですからね……お気に召して何よりです!
そんな「泣き崩れる」コーデリアさんだけは遠ざけたい限界コーデリアさん勢……
コーデリアさん以外のキャラも、というのは全然大丈夫ですよ! こちらがそも複数人ですから是非是非!
6人目とコーデリアさんを結びつけるキャラ、となると、アメリカのセクション上層部で
二人が破滅するきっかけを作った側か、6人目と一緒に中近東でテロをしてる副官、になるのでしょうか?
世界観についても了解です! とりあえず、「完全義体化」技術とダイレクトインターフェース技術までは確立。
コーデリアさんのユカへの気遣いから、同性でも子供が出来るところまでバイオテクノロジーが進んでるっぽいですよね。
……あとまあ、ええ、何とは言いませんが、「大きな軍事衝突が何度もあった」前提なのは全然違和感なく成立しちゃうことが立証されちゃいましたね……

ロールについても了解です!
そういうお話でしたら、書き出しを、こっちがスーツから浴衣に着替えて
閉店後のお店に顔を出すところからがいいかな、などと考えておりますが、如何でしょう?
お返事でガンショップの風景などをいただけると、ロールのキックスタートとしてはいいかな、と。
よろしければ、そんなところから導入を書き始めてみようと思います!


97 : ◆OcZG5imaW2 :2020/10/03(土) 22:18:24
>>96
いつもの事になってしまいますが、諸々ありがとうございます。。。
いろいろな妄想を書き綴る場所としてここがあるのは非常にありがたく、
そこで変わらずお返事を待っていてくださるのが、とても安心します。
今回は若干早めのレスになりましたので、この調子でがんばってゆく所存ですね。


つい予想しないところで熱が入ってしまうんですよね、フォウさんへ投げるもの……。
ご奉仕したい欲・蹂躙されたい欲がワッと湧いてくるので、それに正直になってしまいますね。
書き出しのほうも承知いたしました!軽く早くをわたしも意識したいので、今夜中にさっくりとしたものを。


考えてたのはCIA側の人間でした!こう、コーデリアか6人目さん(あるいはその両方?)を強く慕っていて、
ゆえに2人が深い仲になるのを許せずに、離別の原因を作ったような。
(ヨルムンガンドのヘックスのビジュアルをどっかで使いたいな〜という気持ちが先走った感は否めませんが)
ほんとうに結構勢いで考えているキャラなので、そういうものだと捉えてくださればありがたいです。

今フッと思いましたが、こうして相当に長いスパンでのロール群を予定しているわけですから、
設定は減らすよりも増やしていった方が、もろもろの話題に事欠かなさそうですね。
なので今はなんとなく、科学技術と超能力みたいな世界観がいいのかなあと思っている次第です。
もちろん具体的なところや固有名詞なんかはぜんぜん考えていないわけですが!


そういう訳でゆるゆる書き始めておきますので、今しばらくお待ちくださいませ。
なにかその他のご要望などあれば、こちらの方でなんでもお申し付けください!


98 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/10/03(土) 23:40:17


 この辺りの緯度は10月に入ってから恐ろしく冷え込むものだと、
 熱砂吹く中東の大地から離れて、並び立つ楼閣の片隅に根を下ろしてから、
 三年ほど経ってようやく気付いた。それでもこの街は、どれだけ汚く雪が積もっても、眠ったりしない。
 
 だからといってわたしまで、そういう余裕のない喧騒に付き合う必要はない。
 夜通しに銃や弾薬や防弾具や、またはそれ以上のたぐいを売り続けている店というのも少なくはないが、
 わたしはこの副業をなかば趣味としてやっているから、営業時間の勤勉さには縁遠い。
 ウェポン・ディーラーとして、元情報系SMU要員として、あるいは職業凶手としての経験則からして、
 暴力を提供する時間には節度を持つべきだ。「商品」の質や、自分自身の人間性を保つには、
 時に仕事をやる時間以上の休養が必要だし、裏を返せばそれを怠る人間は、結句粗悪品を売っている。



「 早かったわね」



 あなたがわたしに会うとき、待たせたりなんてしないこと、知っているけれど。
 北部セクターの第11区画05番通り。それなり以上に裕福な人間が住む、まあまあ治安と人当たりのよい場所。
 そういう場所にセーフハウスを兼ねる店舗を構えているのは、自宅から近いという事もあるけど、
 自分の売っている暴力というものに、それなりの矜持があるからだった。

 閉店時間はとうに過ぎて、19時30分。からからと鳴るドアチャイムの先はよく暖房が効いていて、
 温かい色あいで品格よく照らされるショーウィンドウが、奥に長細い部屋を三方から覆っていた。
 ライフリング以前の古式銃から、最新式のハイエンドAR-15まで、
 あるいは19世紀のピッケルハウベからCrye社の第7世代プレートキャリアまで、
 あらゆる時代あらゆる場所の武具が、硝子張りのケース越しに誇らしく輝いている。
 実戦的な戦闘のツールを求める客も多いが、ここは何より第一に、わたしの蒐集嗜癖を満たすための空間だ。




「なにか食べる?
 用意できなくはないけれど」




 そういうショールームの一番奥、敷き詰められた天鵞絨の絨毯を超え切った先、
 ごく上等な木造りのカウンターを挟んで、わたしはあなたに微笑みかける。
 はす向かいの仕立て屋で縫い上げてもらったテーラーメイドの薄黒いスーツを、
 それをタイトにまとって振る舞うわたしを、あなたに見てもらえるのが、無性にうれしい。
 幾ばくかを薄藤色に染めた、しかし焼け残ったように灰色の髪は、
 情事の前、そっとその手でほどいてほしいから、今は二つ結びにしていた。

 普段なら、オーダーに沿う銃器を何挺も並べて見比べてもらうテーブルの上には、
 鈍く輝く大きなボトルクーラーを置き、蒸留酒と2杯のグラスを入れている。
 お国柄だろうか? ポーランドのウォッカは押しなべて、強くも優しい味わいをしている。
 今夜はそういうものを、いっとう冷たくして飲みたかった。あなた/フォウと一緒に過ごす、今夜は。



【 ……… そう言いつつも、やたらめったら冗長になってしまったわね。悪い癖ね】
【あなたの返せるときに、楽な量で書いてくれたら、うれしいわ。待ってる】


99 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/10/06(火) 19:53:09
>>98

「なに、道が空いていてね」


 夜露に冷える鋼を偲ばせる声音は、しかし、今夜に限っては幾分か弾みを帯びて、一昔前はアンティークと持て囃され、
 そして今では当世の流行に返り咲いたドアチャイムと共に、閉店後の店舗に訪れる人影を歓迎する。


 車輌の自動運転が一般化し、少なくとも近傍では「渋滞」という言葉が死語になりつつある今、
 目的地までの到着時間は余程のテロや重大事故がない限り、大幅な遅延を孕むことはない。
 今夜は、リアルタイムニュースにそうした情報が報道されていない平和な夜だった。

 道など、大抵、空いているのだ。勿論、今夜も。

 少しばかり、待ち合わせの時間より早く到着してのその挨拶は、言外の意味を含ませた
 彼女の郷里流の、いつもの挨拶だった。


 年下の、あるいは総身の頑健さとは裏腹に、儚く脆い心持ちをした同世代と過ごす時は
 自然と年長者としての包容力を見せる彼女の、安らいだ甘やかさと幼さ。
 そんな一面は、超然とした生と性を生きる女の残された、人間性とごくシンプルな情緒。
 愛しい相手が余人には見せない、気を許したパートナーにだけ見せる振る舞いに華やぐ心を刺激する。
 
 体型が体型だけに、確実にオーダーメイドであろう男物のスーツ。
 ワインレッドのシャツに黒と上下とネクタイを合わせた、シンプルな装いの胸元、
 装具のコルセットや専用のインナーに押し込められて尚、窮屈そうな豊かな稜線の向こうで一つ、高く弾む鼓動に
 常に緩やかに笑んでいる朱唇の口角を上げ、女は悠然と店内を横切る。

 ショーウィンドウからの照明の照り返しに、靡く射干玉黒髪の艶が滑らかに毛先まで流れて光を散らす。
 黒と赤のスーツ姿の男装の女は、店舗に並べられた武具や銃火器に出迎えられながら店舗を横切る。
 左肩に掛けた大ぶりの、楽器ケースにも見える黒いそれは彼女の商売道具を幾本も仕舞った最新の「鞘」。
 右手で引くコンパクトなトラベルケースにも着替えの他に、種々の暗器や短刀が仕込まれている。
 
 陳列された最新式の銃器たちと似た面構えのそれらだが、本質と内実はピッケルハウベがまだ戦場の花形だった時代に活躍していたモノになる。
 重心の全く揺れない歩みで店舗の床を踏みしめながら、最新式の「拵え」で「抜き身」に生死を託す自分が
 こうして、戦場の主役を塗り替えた技術の果てを愛する相手と枕を重ねる妙に、彼女は時折、小さく笑うものだった。

 きっと、今宵も笑うことだろう。
 それが酒杯を交える最中か、それとも褥の中かは判らないが。
 
 彼女が、店主を気に入った理由の一つに、この店舗の品揃えがあった。
 年代や種別はバラバラであっても、そこに店主の人柄を感じさせる一つのこだわりを感じたからだ。
 彼女も、一国一城の主として一つの店(たな)を任される身だ。
 そうしたこだわりのある人品の相手を悪しかろう思うはずもない。

 何より、商売っ気がないのが気に入っていた。
 彼女自身も同じ腰の入れ方で商いをしていたからだ。
 あくせくと身を粉にするのは、肌に合わない性分だった。


「それは惜しいことをしたかな」


 自然な木目も美しい、上等なカウンター越しに店主の前まで辿り着くと、まず言葉を交わす前に
 身を屈めて、黒手袋に包まれたしなやかな繊手が、左右に結ばれた雪灰色の髪を手の甲と指の根本に乗せて
 少しだけ横に運ぶ。頬と髪の隙間に忍び込ませた唇が、リップを残さない程度に頬に触れる。
 それを左右に一度ずつ。こちら風の挨拶に見せかけて――横に運んだ髪を手から滑り落として元に戻し
 髪を整えるフリをして、その結い髪の根本に淡く触れる。指先が、可愛らしいお誘いの意図に無言で頷きを返していた。
 二つ結びの雪灰色の髪と、スーツの肩先からこぼれた黒い髪先が触れて、離れる。

 軽い挨拶を終えて声をかけると、トラベルケースの上段から手土産の木箱をカウンターへ。
 ブランドの出しているレーズンバターと生ハム、その他の軽食の詰め合わせは、この街に多い人種が好む定番の肴だった。
 手頃な手土産にしては値が張るものではあるが、元より、酒食に糸目はつけない女だった。


「手ぶらでは悪いと思って、ね」
「もてなし方は、ホストにお任せするよ」


 挨拶は軽く、最後に「奥を借りるよ」と告げて、勝手知ったるという風に迷いなく店の奥へと足を運ぶ。
 何度か足を運んだ一室に荷を置くと、乱れなく着こなした紅いシャツの襟元に指を入れて寛げ
 黒のネクタイに指を掛けて解くと、人目のない部屋で、彼女はようやく、人心地つけて息を吐いた。


「あぁ―――窮屈で仕方ない。やはり私には合わないな、スーツは」


 珍しく舞い込んだ護衛の仕事、いつもの和装に近い装いでは目立つ、と着用を申し付けられたスーツだが
 和装を好む彼女からすると、いくらオーダーメイドであっても、兎角、シャツが窮屈で仕方なく感じてしまう。
 そも、スーツを着ても、あの艶姿である。どちらにせよ目立っていたのだから、こればかりは恩人の趣味だろう。

 手早く装具や各種ベルトでマウントした予備の刃剣の類を解き、着替えの最中に開かれたシャツの胸元から
 ぶるんっ、と迫力を伴った肉感の音量で日本人離れした双丘がまろび出る。

 異性同性を問わずに狂わせるフェロモンが匂い立つ肢体は、防弾防刃性を備えたインナースーツによって
 爪先と言わず、腿の締まり、たっぷりと肉の乗った臀部、秘部と乳房の先端を覆う
 アンダーカヴァーの凹凸までがくっきりと浮かび上がっていた。シルエットは殆ど裸身と変わらない。

 この全身を覆う最先端技術の極薄の「鎧」は窮屈に感じ得ないのに、スーツやシャツには不自由を感じるというのも
 理不尽なものだが、彼女は元より、そこに理屈を求めず、好悪の直感をのみ信じていた。

 淫靡さを女身に押し込めて型から抜き出したかの如き、極薄の繊維一枚だけに包まれた体は
 けれど一つだけ、女体と異なるモノを見出すとすれば、それは―――下腹部を覆うアンダーカヴァーが
 男性用のモノも装着されていること、だろうか。男性用のそれは、冗談じみたサイズだった。
 女色の化身の肉体に、人を殺めずにはいられぬ権能と本能。昂ぶらずにいて尚、並々ならぬ太さ長さの雄のカタチ。
 陰陽を極め尽くした、女怪そのもののカタチがそこにはあった。

 長年連れ添った自らの肉体だ。
 彼女は気にせず、手に余るサイズの乳房も、平時ですら、専用のカヴァーが必要になるソレも
 インナースーツから解放してやり、再び、安堵の吐息を零す。


「――――――」


 トラベルケースに仕込まれたARミラーを利用した簡易姿見へと、闇に溶ける烏の濡羽色の髪だけを
 貴人を思わせる白さの肌の上に纏い、典雅な笑みを一つ、深める。

 ――――他人の血と命に、刃と銃弾を突き立てて禄を食む生業。
 ――――その世界で生きる自分たちが、同業者の懐で身命を委ねた武具装具から身を離す。

 そこにどれほどの親愛と信頼が込められているか。
 その共感を得、分かち合える相手は、そう多くはない。
 愛をささやくよりも雄弁な今の時間が、彼女は嫌いではなかった。
 だから度々、仕事を終えると、そのまま足を運んで、相手の家で、着替えるのだ。
 得難い恋人との出会いと睦言は、彼女が至上とする人生になくてはならないものだ。
 ならばこそ、ありふれた言葉よりも確かなアプローチで愛を深める。攻めこそが彼女の本領だった。


 紅白の椿を染めた藍色鳩羽の正絹の紬に、茜の襦袢と猩々緋の八寸名古屋帯だけを身に纏い
 インナースーツすらも身に着けない、彼女なりの「ラフ」な格好に身支度を整える。
 帯を解けば衣擦れと共に落ちるは襦袢と紬だけ。下着で着飾る必要もない。
 帯の上、今は悠々と仕立てのいい布だけで支えられた水蜜桃が二つ、満足げに上下する。
 どちらも生娘とは程遠いほどに夜を重ねてきた身だが、それでも椿の帳を下ろす時は、二人で夜明かし、夜を貪る時の幕開けとなる。
 指先で応えたいじらしい便りに、彼女は装いで応える―――
 

「――――待たせたね」


 帯の腹側、わざと見える位置に螺鈿拵えの短刀を挟んで、店内へと戻る。
 そこに刃を手挟む意味は、それが賊やら世俗のしがらみで乗り込んでくる無粋の輩に向けるものと示すものだからだ。
 凶手であるからこそ、酒宴でも、情事でも。備えだけは怠らないのが鉄則だった。

 店内に戻る入り口を通り過ぎる際に、紬の中、残った宵闇の黒髪を両手で払い、外へと流す。
 ふわりと、黒の大輪の華を咲かせ、首を緩やかに一振り、靡かせた髪が落ち着いた頃。
 質のいい仕立てのタイトなスーツを、そつなく着こなす恋人への感想を告げた。


「やはり、私はこれが落ち着くよ。人には、人に合った装いが一番だ」
「今夜のキミのようにね」



【ふむ】
【私の前には、小気味いい長さの文章と】
【量と思いの丈を揃えた長さの文章しか、見当たらないな】
【少しはしゃいでしまって、日数をかけてしまったが】
【それだけの返信は返せた、と自負させて貰うよ】

【では、よしなにね、コーデリア】


100 : ◆mg54smRHoI :2020/10/06(火) 20:34:21
>>97
いえ、こちらこそ、今回は早めにお返事をいただけていたのに
こちらがお返事に時間をかけてしまってすみません……

フォウはキャラクターに華がある反面、キャラクターに傷をつけないようにと
文章に気を使ってしまいます……が、それに見合うだけのご返信は出来たかな、と。
手土産のおつまみ詰め合わせはお好きなものが入っている前提で好きにお使いください。


軽く早くを意識していただいたところなのですが、フォウは……フォウは……
今回みたいな感じになるので、こちらからの返信があんな長さで続く可能性があります……
が、そこはもう、長く重くなりすぎないよう気をつけつつ、その、フォウの文章や雰囲気は
気に入ってもらえてるみたいですので、このままで行こうかと……!
そちらのご期待と欲に応えられるようその時が来たら全力でめちゃくちゃにします。


>CIAの工作員さん
「闇が深くない? ねえ、闇が深くない?」(ロシア在住・完全義体・公社勤務・匿名希望(22歳)さんより)

思わずアールもそう言ってしまう関係性……!!
そ、その人、6人目さんと今どうしてるんでしょう……こちらのイメージでは
「嵌められたと判っていて、尚、CIA側と関係性を維持してる」感じなんですよね……
中東紛争が大国の思惑や支援抜きでは続けられないのは理解してるからこそ手は切れない、から
窓口の彼女を謀殺なんて出来ない、というのもあります。
でもそれ以上に、彼女の気持ちがわかるから、手をかける資格がないとか思ってそうで……
6人目を慕ってるなら、求められればいくらでも抱くけれど、でも6人目の心にはコーデリアさんが居て……
す、すごいドロドロしてる! これ、コーデリアさんがユカちゃんやエッタにどっぷりなのに説得力出ますね。
癒やし系にも程がある。そこには純粋な愛情だけですよ! アールもまだ序の口な重さなんだな……


そして設定面でも、そういうお話でしたら、設定にご協力できるかと!
コーデリアさん向きの設定などもあるのですが、そこは長くなってしまうので今回の返信では一つ我慢をば。
また設定に本腰を入れた際などにお話できるといいな、と思っております。

ちなみに、フォウは超能力などが存在する世界となりますと
「超能力や異能などに使われるリソースをすべて自己強化に注ぎ込んだ」タイプのキャラクターだったりします。

今回はこんなところで返信の筆を置かせていただきますね。
お返事はいつも通り、ゆるゆるとお返しくださいませ。


101 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/10/09(金) 23:59:30
>>99




「あら」




 ぬらりと眼前で揺らぎ、かがんで、わたしの顔をすっかり影で覆うあなたの魁偉と、
 嫌でも目を奪われる胸元のゆたかさ、そこに押し込まれて夜明けまで臓腑まで犯された記憶、
 甘く苦しく焦げ付くような、凌辱と調教、支配と隷従、慈愛と嗜虐、すべて引っくるめて法悦と呼ぶ。
 たったこれだけで、ぞくりとした。抱かれて、弄ばれて、はらわたまでぐちゃぐちゃに掻き回されたくて、
 かすめるように口付けられた頬と、神経の通っているはずもない黒いリボンの結び目と、
 あなたの全てをすっかり咥え込んで受け入れられるよう躾けられた下腹が、かあっと熱を孕む。
 この分だと髪と装束をほどかれるころには、ぐっしょりとショーツまで濡らしてしまいそうで嫌になる。




「 ……… もぉ」「仕方ないわね?」




 おとめの顔を通り越して、媚びる雌の顔になってしまう前に、
 張り詰めたもの全て吐き出すような苦笑いと嘆息で誤魔化して、
 けれどああ、悟られてしまっているかしら。そうだったら少し、はずかしい。
 当り前のように店奥のリビングと寝室へ立ち入るあなたの、長い長い濡羽色を横目で追いながら、
 手土産の木箱をしたためることにした。用意のよいひと。わたしが手を煩わせるまでもないらしい。
 程よいところで切り上げて、同じベッドに入るであろうことを思えば、これくらいの軽食が正解だ。
 あなたの肉槍はゆうに胃の裏まで抉ってくるのだから、戻さないくらいの量に留めておかないと。




「いつも思うことだけれど」
「フォウ。どこで何を言っても、
 ひどい殺し文句になるわね」




 戻ってくるなり気障な口説きをしらふで告げるあなたの美しい傲慢さは、
 目を見張るほど鮮やかな東国の装束と、それでさえ不釣り合いなほど凄艶な肢体と、
 懐刀ひと振りを残してわたしの寝室で着替えてくれたことに免じて、許してあげる。
 白皿の上に切り揃えたレーズンバターにクラッカーを重ねて、幾ばくかのナッツと生ハムを添えた隣、
 氷の中から取り出したカットグラス2杯それぞれに、きんと冷えたジュブルフカを注いでゆく。




「今日は何人そうやって、
 愛らしい子を口説いたのかしら?」




 あなたの答えはわかっているけど、きっとあなたは、
 自分で思っているより遥かに、いろんな人たちを焼けつくような恋へ突き落としているわ。
 どんな夜でもゆるかやに微笑めるわたしが、あなたの前では初恋にもだえる生娘のように、はにかむばかり。
 だから今は、口先だけでも強がっているの。ショーケースから射すあたたかい照明の中にいれば、
 恋心も、劣情も、被虐欲も、ちょっとばかりの妬心さえ、あいまいに誤魔化せそうだから。
 グラスをかかげて、縁を重ねる。血溜まりのような紅い眼も、あなたの瞳の中に囚われたら、逃げられない。



【 ……… もう】
【仕方ないわね。そういうところが、好きよ。フォウ】
【わたしもあなたの熱にほだされてしまったようですし、】
【気にしないで。全部、ぜんぶ、あなたのもの、注ぎ込んで。】
【とても素敵な贈り物を、ありがとう。次も、楽しみにさせてもらうわ】


102 : ◆OcZG5imaW2 :2020/10/10(土) 00:30:44
>>100
これだけ熱の入ったお返事をいただけるなら、
どれだけ時間をかけていただいても構いません!いやホントです。
フォウさんの描写やっぱりフェティッシュでいいですね〜〜。すごく、すごく素敵です。
ついこないだまでユカさんをあれだけ弄んでいたコーデリアが、
打って変わってちょっと突かれたら言葉に窮してしまいそうな感じなのが、
自分でも驚いていますし、すごく楽しいです。よい声で鳴けるよう、今から備えておきますね!

新しい子の設定についても面白がってくださってありがたい限りです…!
じっとり粘ついた関係性を考えるの大好きなんですよね。ご存知かとは思われますが。
事情を知って尚も関係を保っているの、いいですね!コーデリアだけ真相を知らないの、微妙に切ない…。
2人のことが心から大好きで、あらゆる暴力から手を引いた上で幸せに結ばれてほしかったけれど、
コーデリアと6人目さんの性分を悟ってしまい、願いが叶わないならいっそ…と仲違いさせてしまったような、
そういう感じの流れを今パッと思い付きました。コーデリアを交えて3Pとかフッと思いましたが、
思っただけです、はい。わたしはよこしまなので。
ユカさんやエッタさんにはコーデリアの抱える重さをぜひ一緒に背負っていっていただきたいものですね!

ワーーーうれしいですね!!気の向かれた時いつでもお話くださいませ。
……ところでこれはあまり関係のない、それでいて結構強めのフェチが出てるのですが、
いちばん大きい所まで勃ったフォウさんの「もの」、丁度コーデリアの心臓にまで届く大きさだったりすると、
それくらいのものを平気で受け入れられるくらいになっていたりすると、個人的に結構うれしいですね…。
セックスの象徴に文字通り生殺与奪を明け渡してしまう状況も好きですし、
子宮越しの穂先で心臓の鼓動を感じて気持ちよくなってもらう奴とかやってみたいので…。
わりとアレなご提案なのでアレでしたらスルーしてやってください! いつも通り、お返事はお手すきの時に。


103 : ◆mg54smRHoI :2020/10/10(土) 19:35:40
>>102
ありがとうございます!
ではお言葉に甘えさせていただき、先にこちらを返信させていただきますね。
フォウの返信は万全で望ませていただきますので、明日か明後日までお時間をいただければ、と……

はい、返信を拝見して、コーデリアさんかわいいなあって……!
前回や今までと印象が変わって感じられて、すごくキュンキュンします!
これはフォウの好みだろうなあ、と、ひしひしと……あ、「結構強めのフェチ」についてですが
ええ、ええ、勿論OKです! 子宮姦まで提案された時に、そこまでは想定していたのでむしろ大歓迎ですよ!
きっと初めての夜に、深々と刺し貫いてつながった上で、お腹の上から子宮に触れて、そのまま指先を滑らせて心臓の上を撫で
「届いている」心臓へお腹の上と胎内から指と肉刀で触れながら、感極まった女の声で

「ああ……、刃より先に、こちらが届いてしまったね……」
「これから……、キミを本気で犯すけれど、死なないでおくれよ、コーデリア……」
「まだまだ、キミを愉しみたいんだ……愛してるよ、リア」

なんて囁いたことでしょう。そこまで狂うことは滅多にないのですが
きっと気絶したコーデリアさんを我を忘れて犯し続けたかも……
終わった後、それだけ壮絶なことをやった後なのに、初々しくシーツなんかで肢体を隠して

「……すまない、覚えたての小僧でもないだろうに、我を忘れてしまったよ」
「はしたなかったかな。でも……(シーツで胸元を隠しながら、恥じらいを交えて)」
「……よかったよ、リア(殺しかねないセックスをしたとは思えないくらいに初々しく優しいキスをする)」

なんて、はにかみながら囁いたことでしょう。
女性っぽく初々しい感じになったのは、男性的な性欲をすべて吐き出したからという……
ああ、やはりフォウはいいですねえ、筆がどうしても乗ってしまいます!


6人目については、基本、したたかに、利害関係だけで動く人物かな〜と思いますので
きっと自分に必要な限り、手を切ることはないんだろうなあ、と……
2人が大好きで、暴力から手を引いて、で、ふ、と平時はオフィサーとか
事務畑の優しいお姉さんだったのかな、なんて思ってしまいました。
「そんなことを企むとは思えない人物が黒幕」と……ただ外見がヘックスさんとのことで
どうしても真逆なイメージになってしまうのですが……!

真相を秘密にしているのは、コーデリアさんが米国セクションに万が一にも報復をしない配慮もあるでしょうけど
彼女だって恨んでない訳ではないので、こういうスタンスだと思います。

「コーデリアから恨まれるのは私だけでいい」
「お前には、彼女を裏切った罪の懺悔と後悔を一生抱えて生きてもらう」
「……それが私の下す罰だ」

複雑な関係性なので、きっと3Pもしたと思います、しましょう、はい。
ユカは、たとえば、コーデリアさんと6人目が対峙してる時に、目の前でこういう事情を明らかにされて
すごく傷ついた過去がある、と判ったら、コーデリアさんを守るように前に立って、初めて、自分の意思で銃を握って

「……コーデリアさんのこと、大好きなら」
「どうして、コーデリアさんと貴女を傷つけ続けるんですか」
「……もう、これ以上、傷つかないでください」


って涙の盛り上がった目で言い放つ子ですよね……銃を構えた6人目が、構えだけは崩さず
その時、鉄面皮を貫かれて、「どうして」に胸をえぐられ続ける感じで……
大人の理屈も、女の恋愛もわからないけど、否定はせず、ただ自分の祈りを口にする感じの……

エッタはそういう場面では何も言いませんけど、真相が明らかになった後
静かにコーデリアさんを胸に抱きしめて、厳かに誓う子ですね。

「ココ、私はどこにも行かないですし、ずっと一緒ですよ」
「だって、家族なんですから。Trust me(信じて、姉さん)」


さて、前半が濃厚で、後半が映画のワンシーンみたいになってしまいましたが
ご返信の際はお好みの部分だけ掻い摘んでご返信ください。
フォウのお返事は改めてになりますが、明日か明後日くらいになりますので
もう少々、お待ちいただければ、と……!


104 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/10/12(月) 19:37:30
>>101


 ――――彼女は敏感だった。
 ――――「女」、の「匂い」。
 ――――とりわけ、「エモノ」の「匂い」には、特に。


 出会い頭の挨拶、気心の知れた軽いスキンシップの合間に、コーデリアの心身に去来した甘い微熱に、果たして彼女は気づいただろうか。
 部屋の奥へと去り行く、長い黒髪の尾を靡かせた肉食のケダモノの内心は、視線を悟らせない為の、眠たげとも見える伏し目がちな視線。
 柔和さと包容力に、冷たい鋼の刃の芯を感じさせるアルカイックスマイルに阻まれて、伺い知れない。

 仮に気づいていたとしても、乙女心と理性で死守した恋人の微苦笑を無碍にするような人柄でもなかった。
 彼女が、数多の恋を射止め、数々の女性の涙と一夜の快楽を飲み干してきた恋人のすべてを剥ぐのは、主に寝台の上なのだから。



「それが生業だからね」


 寛げる服装に着替えての彼女を出迎えるホストの言葉に、彼女なりのユーモアを交えた軽口が返る。
 ただし、答えの中に交じる「生業」については冗句でもなんでもない。趣味と実益を兼ねた、彼女の「本職」がそれなのだから。

 下着など身につけていない、気候に合わせてそれなりに厚くは仕立てられているものの、ほんの薄布一枚を隔てただけの
 しなやかな腿の上に実る、重たげでいて、引き締まった尻が、スツールの上に載せられる。
 深い青紫地の紬の裾が翻り、身丈の長い彼女に合わせて作られた特注の正絹の下で、組まれた腿が薄絹を通してくっきりと形を浮かび上がらせる。

 すこぶるつきの美女に、高級娼婦もかくやの肢体。それでいて、中身は全身是凶器の塊の殺戮と美の女神。
 からかう言葉通りに、きっと彼女もそれを自覚しながら、大輪の華と咲く彼女は
 外を歩くだけで、世の老若男女の心と体を道踏み外す色情の世界へと誘っているのだろう。

 だが、彼女は、それを気に留めたりなどはしない。誇ることもしない。
 彼女の瞳は、常に自分で選んだ相手をしか視ない。堕とすと決めた相手をのみ、見つめて。
 情愛と躰のすべてを捧げ、そして捧げさせて染め上げる。――そんな意味で、一筋な女だった。
 

 首元から足先までを覆う露出の和服、その袖から白く艶めかしい前膊を覗かせ、
 最新の合金を斬り伏せられるとは思えない指先を軽やかに組むと、彼女は、相手の言葉を聴き終えてから、一拍、呼吸を置いた。
 半跏思惟の笑みの瞳、長い睫毛に縁取られた瞼が淡く持ち上がり、視線がカウンターを挟んで座る一筋の紅が鮮やかなアッシュグレイの美女に合わさる。

 会話に一呼吸の間を入れながら、緩く組んだ指先と手の甲に整ったおとがいを軽く載せ―――応える前に
 初々しくはにかむ愛しいパートナーへと、いつものアルカイックスマイルではなく、ふわり、と。
 ジュブルフカ――彼女の故郷では「ズブロッカ」での呼び名が親しい――から香る、桜にも似た素朴で優しい薫りを匂わせる微笑。

 夜と雪に微笑む姿が似合う凶手の、不意に見せる甘えた顔も、唇にのぼらせた強がりも。
 彼女が裡に秘めた、少女も、女も、雌も、恋も――何もかもを曖昧にしようとする笑みごと
 カウンターに載せられ、たわりと撓む豊かな胸元に包み込むように、恋を愉しむ女の微笑みで、抱きすくめる。


「今日も明日も」
「口説くのはキミだけだよ――――コーデリア」


 「月並みだが」、そう言いたげな黒瑪瑙の瞳を、鮮やかな血紅の瞳に絡ませて、互いを互いの瞳に映し
 程よく冷やされたグラスの縁を、キスの代わりに淡く触れさせて、夜の始まりに乾杯する。



 ――――芯まで冷やされた蒸留酒が、するりと唇から喉へと流れ込むと同時、桜や、あるいは林檎を思わせる心地よい香気が口蓋から鼻腔へと抜けてゆく。


 まろやかさと爽やかなやわらかさを愉しめば、その後を追ってくる酒精の力強さが、香気に洗われた喉を灼いていく。
 蒸留法が確立してから100年近い刻を北欧の大地と共に歩んできた銘柄の懐の深さに、愛を囁いていた目元も純粋な酒食の歓びに、ふ、とほころぶ。
 そうして微笑んでいれば、貞淑な人妻か、あるいは良家の婦人にしか見えぬ顔立ちの女だった。


「―――遠く長江も跨いだ雪と摩天楼の東欧」
「こうして、銃器に囲まれながらキミと酒杯を重ねているとは」
「昔の私からは、想像も出来なかっただろうね」


 どこか故郷を思い起こさせる薫りに、唇と共に舌先まで湿らされたのか。
 馥郁たる美酒の二口目を味わいながら、今夜の彼女は、美しい店主と、彼女を包み込む夢の城を飾る数々の品を見渡しながら
 ポート・フォウ―――そんな偽名を名乗る女は、そうなめらかに零した。

 唇も、首筋も。乳房も、膣奥も。そのさらに奥も、心の臓腑も。
 隅々まで平らげて、むしゃぶって。好みに染めていく、貪狼のような、半陰陽(はにわり)の女について、判っている過去は余りにも少ない。

 「静流(しずる)」という名前であるということ。
 その名で呼んでくれと、深く繋がりながら女の声でねだったこと。
 家族を殺めてのけた凶状持ちであるということ。
 歴史のある上流階級で教育を受けた形跡があるということ。
 共通の友人の、元恋人で――言葉通り、今は「一途」であること。
 少なくとも、飲み込ませる深さと同じくらいに――飲み込める「躾」で躰は仕上がっていること。
 出会いは、戦場で、決着がつく前に、彼女から口説いてきたこと。
 
 
 それくらいのものだ。
 もっとも、最後のなれそめを除けば、この街の裏側を歩む亡霊たちは、皆、そんなものかもしれない。
 互いの影法師の上で踊りながら、墓所の褥で睦み合い、うたかたの生の夢を見る――そんな世界に棲む、「何か」を棄てて歩み続ける者達は。


【――――光栄だね】
【そして、勿論】
【ロール前に贈られた、「丁寧」な恋文もあるからね】
【……あれから、疼いて仕方がないとも】
【溺れるくらいに全部、注がせて貰うよ、コーデリア】


105 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/10/17(土) 00:53:16
>>104


 もう一度、ぞくりとする。
 見せつけられるだけでくらくらするあなたの、誰よりも雄々しい肉の槍に、
 爪先から脳天まで無慈悲に響いて貫かれる瞬間の、死んでしまいそうに甘美な痺れと、同質だった。
 そういう衝動を、今すぐにでも膝を折ってはしたない雌になりたい欲情を、どうにか酒杯に宥めすかして、
 ああでも、そっと互いに視線を交わして微笑む一刹那、黒ぐろと輝くあなたの瞳に映っているわたしの顔は、
 自分で思っているよりもずっと乙女のようだったから、年甲斐も外聞もない恋をしているの。




「よろしい。」




 たとえあなたが他の男や女を、今日だけで100人口説いて抱いたと答えたとして、
 わたしは許していたでしょうけど、口先だけでも赦してやることが大切なの。
 ここにおいては主人はわたし、あなたは来賓。もてなす側の人間が、ふぬけて発情してはいられない。
  ─── その割に我ながら、何度となく囚われて抱き潰された、あなたのひどく重くしなやかな肢体を見れば、
 その肉の檻に捕らえられて犯し潰された記憶ばかり思い出してしまうから、ああ、はしたない。
 曖昧に微笑むこの表情も、いつまで続けてゆけるかしら。輝かしいウォッカの一杯を傾げれば、
 焼けつくようなアルコールと、その奥にある甘い香り高さで、少しは品格ある自意識を回復した。





「お互い似たようなものね。わたしも」
「あなたみたいな恋人ができるなんて、思いもよらなかった」
「伴侶のたぐいは作らないと決めていたけど。存外もろいわ、この手の決意は」




 あなたみたいな恋人。
 艶やかな濡羽色と、変わらない微笑みの恋人。
 人殺しの最中に口説かれて、そのまま愛し合った恋人。
 胸許がわたしの顔ほどもある恋人。キスされただけで腰が抜けてしまう恋人。
 爪先立ちをしてみても、ゆうに腰を抱き上げられるくらい背の高い恋人。
 両性具有の恋人。今までセックスしたどの相手よりもペニスの大きな恋人。
 突き付けられたおとこのシンボルが、わたしの胸にまで届く恋人。
 それを咥え込んだとき、ほんとうに胸元まで迎え入れて、心臓まで触れてくれる恋人。
 鼓動まで犯された恋人。鼓動さえ愛撫になる恋人。気を遣って尚も犯し続けてくれる恋人。
 殺されてもいいと思っている恋人。けれど出来ることなら、殺すより愛玩し続けてほしい恋人。
 
 こんな恋人ができるかもしれないと、
 わたしが長いこと後ろ暗い仕事をやってきた混沌の世界にいても、たぶん想像は出来ないだろう。
 だから幾年か前のわたしは、まっとうな恋も愛も自分から興味のないところへ押しやっていたけど、
 まあ、生きてみるものだと思う。あなたの昔話を聞いたり、わたしの昔話をしたり、
 蕩け合うような夜をあなたと過ごすのと同じくらい、そういうものは心地がいいから。





「仕事はどう?
 〝おもて〟のほう」
「あなたの店に行ってから、
 次の朝かその次の朝に、お土産を買って帰るの、
 けっこう好きなのよね」





 どうするにせよ一先ずは、
 机上に並んだ軽食のたぐいを一通り平らげてからで、遅くなかった。
 レーズンバターをクラッカーに載せて、一口。この分だと、今夜だけで一瓶空けてしまうかもしれない。
 骨董品のたぐいを買って帰ると、エッタやユカはわりあい喜んでくれる。 ─── もっとも、
 別のおんなの匂いを嗅ぎ取れば、ユカはすぐに不服さが顔に出るから、あの子も大したもの。
 明日か明後日、もしかすればもう少し遅れて家に帰る時も、きっと同じ顔をするだろう。
 少しでもあの子たちの機嫌を損ねないよう、なにか素敵な小物があれば、詳しく話を聞きたかった。


【 ……… あなたも、読んでくれたのね?】
【うれしい。 ……… こうしている今すぐにでも、】
【あなたへたっぷりとご奉仕したいけれど、我慢ね。】

【かなり長く待たせてしまって、ごめんなさい。】
【先週は少し、いろいろと立て込んでいて ─── 、】
【次の返事からは早く出来そうだから、許して頂戴】
【雑談の方も、すぐに返すわ。待っていてね】


106 : ◆OcZG5imaW2 :2020/10/17(土) 19:35:44
>>103
今回は特にお返事が長引いてしまって申し訳ありません……!先週はいくらか立て込んでいたもので。。。
毎度ながら、素敵なお返事をありがとうございます。多少お眼鏡にかなうものが書けたかなあとは思いますので、
いつもどおり、ごゆっくり返信いただければ幸いです。ゆるりとお待ちしております。。。

ご快諾ありがたい限りです…熱の入ったご反応についても、お返ししたいのはやまやまですが、
これ以上遅くなると申し訳ないので、お言葉に甘えて続きはロールの中で書かせていただければと思います。
ロールの最中にもやりたいことがどんどん増えてゆくの、ありがたい限りです……。
フォウさん、あんまり自分からはそういうことをするところが想像しづらいのですが、
言葉責めとかなされてもとても様になるんだろうなあ…と思ったりもしました。
事後は妙にしおらしくなるフォウさんも、「こういう顔をしてくれるのはわたしの前でだけなんだろうなあ」と、
なんだか上機嫌になるコーデリアが目に浮かぶようで、ぜひロールの中で見てみたいですね…。

あ〜〜いいですね〜〜……>もともとは性根の優しいたちだった
なにかがきっかけでタガが外れてしまっただけで、暴力や生き死にの話なんて本当は嫌いだけど、
2人のためならどんなおぞましいことだって躊躇わずできてきまう……そんな造詣で決まりになりそうです。
シリアスなシナリオについてもいずれはやってみたい気持ちがありますね……。特にその、
ユカさんの芯の強いところがとても魅力的で、それに深く触れた時コーデリアがどうなるものか、
是非ちょっとやってみたいものがあるので…よろしくお願いします!

あんまり関係ないんですけど、先日「TENET」を観てきた次第です。
クリストファー・ノーランやっぱすごいな〜〜と思わざるを得ませんでしたね…。とりあえず、
世界観に超能力路線を取り入れるなら、絶対にコーデリアの能力は時間操作とかにしたいなと思いました。
主題として描かれる「逆行」の映像的な魅力がスゴいんですよね…。あと、
ヒロインのエリザベス・デリッキがメチャクチャ背が高くて、性癖に来ました。
多分けっこう長いあいだ上映していると思うので、なにか映画館で観るものに悩んだら、オススメです。

忙しさもひと段落して、次の返事からは少しフットワーク軽く返せてゆけそうなので、ご期待いただければと!
いつも通り、ご返信はいつでも大丈夫です。あなたの満足のゆくものが書けるよう、お待ちしていますね。


107 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/10/19(月) 19:08:49
>>105

 とろり。

 蕩けた顔をいじらしく抑え込んで、初々しい恋の顔を覗かせる、店(たな)の女主人は
 背後に飾られた物静かな傍観者達に、よく似ていた。

 冷たく澄ましたスチールブルーの、あるいはガンメタルの狩猟者達の、機能美に整えられた顔立ちの裏には
 人の原初的な感情を揺さぶり、掘り起こす、熱く愛しい本性がひっそりと隠れている。
 セーフティに少し、指をかけて銃爪を引いてやれば、銃口から飛び出すのは人体を容易に、躊躇なく破壊する獣性の塊が吐き出されてゆく。

 淑女然とした振る舞いを見せる麗人の、怜悧に戦場を彩る顔(かんばせ)からこぼれる、ときめきに弾む少女の一面。
 そのすぐ裏側に潜む、被虐を好む浅ましく貪欲な雌(おんな)の貌。事が終わった後に見える、まだ彼女が踏み込めない過去を見つめる横顔。

 どれ一つとっても、女性、いや、女性(にょしょう)の奥深さを彼女を感じさせてくれる。
 これに、腕も立つ、の一言が加わるのだから、彼女が相手を囲わぬ理由はなかった。


 愛する相手には不自由はしていない。
 愛される相手にも困ったことはない。

 殺す相手にも今は困らない。
 だが、殺し合いたい相手には――――滅多にお目にかかれない。


「ふふ――――」


 女主人の許しと、唇からこぼれた「存外脆い」の一言に、心から小さく微笑んでみせる。
 相手を蕩かせる癖のついた、蠱惑的な笑みでもなく、常の半跏思惟の笑みでもない。
 相手の一言の面白さに笑った、そんな、笑みだった。
 気心を許した相手にこぼすその笑みは、存外に、幼く――酒精とは別の意味で、彼女の唇を軽くしてくれる。


「覚えがあるな」
「これでも、この躰と性分に悩んだ頃もあってね」
「修行――仏門やら禅で禁欲出来ないものかと試したこともあったよ」


 「結果はご覧の有様だが、ね」、と。
 二口目を味わったグラスをカウンターへ置き、薄く作られたグラスの縁を、つぃ、と、官能的な指使いで一度、撫で回す。
 りぃ、と、グラスハープ特有の不思議な音色を奏でる指先は、まるで女体を掻き鳴らすかのように繊細だった。

 彼女がどういう類の女怪かは、目の前の相手が一番、よく「身に沁みて」いるだろう。

 殺し合いと愛し合い、人殺しと情交をこよなく愛する女。
 その豊かな胸で、猛々しい剛直も性感にぐちゃぐちゃに乱れた顔も、柔らかく包み込んで果てさせてしまう淫蕩さ。
 背の高さとしなやかな手足、口付けの旨さと、腰裏から子宮を付け狙って愛撫する指使いのと抱擁。
 そして、人造器官すら物ともしないサイズの天然器官で、子宮のみならず、心の臓まで犯してしまう魔性。
 少なくとも、その加減に慣れるまで荒淫と、恐らく性交死を繰り返してきた乱行の化身。
 脈打つ鼓動一つ一つを、長い長い剛直の先でくすぐり、貪り、愛撫して、褥の上で、「生きて」「息をしている」ことさえ、愛して、噛み潰して。
 相手の「生」を、「性」として感じて、昂り、顔さえ埋まる胸の谷間の奥から、喰らった相手の鼓動で動く心臓の音色を、赤裸々に聞かせながら。
 子宮の奥底から、もし、「精の迸りで、数多の肉壁を貫けるのなら」――きっと、心臓に吐精で射殺すことも厭わないほどに相手を愛す。

 そんな女が、禁欲などと。
 出来よう筈もない相談だった。

 仏門、あるいは禅宗に、今ほどではないにしても、年甲斐もなく熟れて実った瑞々しい女体を備えたはにわりが一人。
 こちらの宗派に置き換えれば、うら若い彼女が、禁欲的な修道女たちの住まう、修道院へと入るシチュエーションとなるだろうか。
 噎せ返るほどの淫臭が香り立つ、一本、小説が書けそうな題材であることは想像に難くなかった。


「まあ、脆いものさ、本当にね」


 もう一度、今度は喉の奥で笑って、彼女は過去をそう締めくくる。

 今では立派に、相手を奥の奥まで刺し貫いて。

 「ほら、動いてごらん」
 「自分で自分を刺し攻めてごらん」
 「大丈夫だよ、もし心臓が止まってしまったら……私が動かしてあげるから」
 「その時は、突かれるのがいいかな? それとも、壁越しに“浴びせて”、マッサージしてあげようか」

 雄の象徴で犯し殺し、その凶器を以て、相手の息を吹き返させる。被虐を好む女には努めて責め苛んでみせる。
 そんな淫行の果ての愛し方をする女と成っていた。



「最近、いい塗物が手に入ってね」
「生産地が絞られる物はやはり、値が張っても買い手がつく」


 かつて五欲に克つ道に身を置いた事もある女は、そんな過去を微塵も感じさせない仕草で、こちらはレーズンバターを生ハムに挟んで、優雅に口に運ぶ。
 清貧な一汁一菜とは対極にいる彼女は、よく食べ、よく呑み、よく抱いた。打つことに身を入れないのは、彼女の生業がどんな賭け事よりも刺激的だからだ。

 彼女の言葉には、先の大戦後に巻き起こったオリエンタルブームで、日本の伝統工芸技法が、海外に散逸したことを嘆いている節が僅かばかりに感じられた。
 限界に達していた日本の伝統工芸文化を復興させたのは海外から移民してきた富裕難民――
 国内情勢の悪化により低下した治安を恐れ、暴力への隔離が順調に行われていた日本への亡命を果たした他国人達であるのは周知の事実だ。
 途絶えかけた文化、技能の復興を他国人が成し得たことについては、賛否両論あれど、国際社会進出をより強めた日本で受け入れられつつあったのだが
 彼らの弟子たちが国内でなく、情勢の回復した海外で工房を開き、技術が散逸したことについては凡そにおいて、否定的な意見が大半だった。

 もっとも、彼女の場合はそうした動きが「技術盗用だ」と叫ばれることについてではなく、単純に、自国文化を
 そうでもしなければ守り得なかった自国の文化保護への弱腰についての嘆きではあったのだが。

 表めいてそれを顔に出さないのは、彼女の生まれ、育ちもあるが、結局のところ、彼女が商売で受ける恩恵の方が大きかった部分もある。
 「悔しいが、芸術と心中するつもりのある連中の方が、いい作品を作る」というのは、海外工房で仕立てられた品の揃えを眺めてこぼした彼女の本音でもあった。


「土産となると……蒔絵の小物がいいかな」
「芯漆は些か、趣がありすぎる」
「お嬢さんのお気に召すといいのだが」


 土産の話になると、同じ顔を思い浮かべたらしく、今度もくつくつ、と可笑しそうに笑ってみせる。
 彼女がこうした笑い方をする相手は、珍しい。泰然と、聞き手に回るのが常だった。
 「ご機嫌取りも大変だね?」と、顔に書いてある笑みだった。

 端から見ていてむず痒くなるほどに甘酸っぱく、真剣に。
 自らを救ってくれた女性を恋い慕う少女からすれば、自分はさぞ、心を千々にかき乱してくる相手だろう。
 そうした手合いにも事欠かない彼女だが、どうして、あの、告白すらも出来ない青い恋に翻弄される少女は嫌いではなかった。


 「キミにとっての恋敵の私に、随分と礼儀正しいのだね」と。
 いつか、顔を合わせた時に言ったことがある。

 「私は、まだ、敵にもなれていませんから」
 「それに、恋敵であっても、私に対して礼を尽くしてくれる貴女に、失礼をする理由にはなりません」
 「お母さんやコーデリアさんに、恥をかかせてしまいますから」

 その返答が、取り繕ったものではなく、真摯な響きを帯びていたことと。
 それでも――――隠しきれない悔しさを滲ませていたことが、とりわけ愉快だった。

 義理堅い人間は好きだ。特に最後の一言は、痛快に痛烈だった。
 その少女には想像もつかないだろうが、親族と血縁に泥を塗りたくった挙げ句に殺して終えた彼女にとっては、これ以上ない皮肉だった。
 彼女に意中の人間を奪われた相手は、大抵、取り戻すことを諦めて妬み嫉みの籠もった恨み言を吐くばかりだが
 その華奢な少女は、堂々と言ってのけたのだ。敵わないと知りつつも、それでも恋人を取り合おうとする諦めない気概もいい。

 陽なたの匂いがする少女を、彼女は、薄暗がりに迷い込んでも立ち上がるであろう気の強さを以て、好いていた。



「後は、そうだな」
「甲冑が一領売れたね」
「どこから聞きつけたのか、兜は請われて、割ってしまったが」



【地の文でいじらしく攻めてくるのは、いけないな】
【私も本腰を入れて返してしまう……焦らされるのも、好きだよ】

【なに、それに見合うだけの返信は貰えているとも】
【私の方も、多少、寄り道をした掘り下げをしているので】
【返信はいつも通り、ゆるりと、ね】


108 : ◆mg54smRHoI :2020/10/19(月) 19:12:02
>>106

>フォウさん、あんまり自分からはそういうことをするところが想像しづらいのですが、
>言葉責めとかなされてもとても様になるんだろうなあ…と思ったりもしました。

被虐が好みとあれば、ロール中に書いたような意地悪もしますし
ロール中のガンショップの店舗と自宅が同じマンションだとかになったら
「今ここで、お嬢さんが降りてきたら、どうしよう、ね?」とか意地悪する女だったりします……!

というわけで、ロールにもそんな感じの小ネタも少し盛り込んでみた次第です!
事後にしおらしくなっちゃうのは、多分、初回のその時くらいでしょうけど
今も結構、我を忘れることはありそうですので、はにかむ笑顔を見せることでしょう……


アメリカのお姉さんは徹頭徹尾、アールが「闇が深い、深くない?」と叫んでいます、ええ。
やっぱり思い詰めた人は怖いなあ! 大好物です! いずれシリアスも是非したいですね……
ユカは今回のフォウのロールでも気の強さが出てきたんですけど、直面した時のアールのコンプレックスが
ものすごい爆発しそうなメンタルの強さに……裏側世界の人たちに刺さる造詣になってよかったです。ええ、勿論!

映画のご紹介もありがとうございます〜!
ノーチェックだったのですが、映像で見せる時間逆光系の絡む作品なんですね、これ。
撃ち込まれた弾丸がバックで戻ってくるの怖すぎますね……弾頭を当てなくても運動エネルギーごと戻ってくるのなら
逆光中の弾丸が当たったら、あまり防護のない背面に弾丸がめり込むのと同じ……
はい、機会があれば是非是非です!


今回はロールが長めですので、こちらの返信は短く、と思ったのですが、最後にちょっと
昨今のTLでの流行について、ちょっとしたスキットを……メンタルは強いけどフィジカルは普通の女の子だよね、というお話です。
お返事の日数については、お時間かかっているときはお忙しいとき、ですので、どうかご安心を。今回の返信もどうぞ、お時間あるときにごゆるりと、です!


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

出演:全員

【I字バランス出来る?】


「これでも上流階級向けの“商品”でしたからねー」
「バレエでやりました、ええ」
(お手本のような綺麗なI字バランスをするエッタ)

「武芸者の嗜み、かな」
「だねー」
(エッタよりも更に柔軟に、むしろ胸が邪魔なくらいに足が上がるフォウとマオ)

「ボクほら、関節がそういう風にデキてるから、ね?」
(180度以上に股関節が開き、足の指先が床面に吸着するのでバランス崩壊すらないアール)


「……………」
(涙目になりながら、Y字すら出来ずに体育座りでみんなを眺めるユカ)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇


109 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/10/23(金) 00:10:32
>>107



 仏門。あなたが。そのからだと性分で。
 思わずくすりと息をこぼして、少女のように笑う。あはッ、と声が出そうになった。
 おだやかに凪いで、ゆえに妖艶なあなたの微笑が、ふいに可愛らしく崩れたのに誘われたのかもしれない。
 どれだけの貞淑なおとめ達を抱き潰したのかしら。その調子では、今でもあなたに焦がれる人はいるでしょう。
 あなたの手練手管でからめ取られてきた、数多のひとびとへささやかに嫉妬しつつ、
 今やあなたにとって無二の鞘となれた我が身を、とても誇らしくしあわせに思う。
 半ばほどまて空いたグラスのふちを撫ぜる心地よい音と指遣いは、しずかに昂るわたしの身体へ滑り込んで、
 そっと耳朶から心を犯すようであったから、ああ、やっぱり長くはこらえていられない。




「ああ、素敵ね。」「 ─── 黒地に金色、」
「きっと気に入ってくれるわ。朝帰りの手土産にしては、少し不思議がられそうね」

「もので機嫌をなおしてくれる性分の子ではないのだけれど、」
「でも、ふふ。」「 ─── あの子の妬く顔、とても可愛らしいから」



 およそ人間がするとは思えないセックスを好むわたしの恋人は、
 しかしその破戒ぶりに反して、ときおり深い教養と含蓄をうかがわせた。
 こと伝統美を重んじ、それを寵愛するために少なからぬ私財を投じる姿には、
 惚れた弱みの贔屓かもしれないが、俄分限ならぬものを感じている。
 手ずから斬り殺したというその家元は、相当な品格に富んだ血筋だったのだろうとは思うが、
 自分から調べたことはない。あなたの言葉で聞いてみたいの。そうして、
 守るべき愛しいえにし故に、あなたの慕わしい殺意を遠ざけるわたしを、また少し嫉妬させてほしい。
 

 そう思いつつも、その類いよりずっと激しい妬心を、
 気付けば母のような、姉のような、あるいは恋人のような立場で接する白無垢の少女へ、
 たっぷりと抱かせてしまいたいと願ってもいるから、きっとわたしは天国へ行けない。
 時折ふと思うことがある。 ─── はしたなく腰を振って媚び諂い、あなたの嬲るままに甘く鳴いて、
 とろけきった顔で口づけを享受し、あなたのペニスを根元まで咥え込み、
 ねっとりと鼓動まで蹂躙されて抱き潰されている姿を、あの子に見せたらどうなってしまうのかしら。
 命じられるまま自らおのれの鼓動と呼吸を圧し潰し、生殺与奪を全てあなたに明け渡して、
 望むままに殺してくださいと身体すべてで懇願するわたしのひどい痴態を見たら、
 きっとあの子は、ユカは、ひどく昏い衝動に冒されてしまうでしょう。 ─── そんな、
 およそ淫売のような仄暗い欲が、じつとあなたから目を離せない紅い瞳へ、浮かんでいないか少し恐ろしい。

 


「今時、そんな酔狂を頼む人もいるのね」
「古い物は、あまり使い捨てにしたくはないのだけれど」
「 ─── でも、ええ、楽しそう。見てみたかったわ」



 「わたしもやってみようかしら。」だから、存外にふだんより幾らか饒舌なあなたに対して、
 しずかな笑いと無難な返答を向けつつも、1杯目のウォッカを空けて、注ぎ直す。
 あなたの見せる、武芸者としての動きが好き。長くうつくしくしなやかな肢体から、
 鞭のように猛然と振り下ろされる一閃に、このまま身を委ねてもよいかなと思ったことも、何度かある。
 結局そうはしていないから、今こうして酒杯を酌み交わし、程なく抱かれもするでしょうけれど、
 おととい仕入れた何着かの新型抗弾ヘルメット、微妙に在庫を持て余しそうな気配もあった。


【 ─── やさしい言葉の紡ぎ方も、】
【フォウ、 ……… とても、上手なのね。ふふ】
【わたしのことも、たあっぷり、焦らしてよいから】
【 ……… ああ。でもやっぱり、ぐちゃぐちゃに抱かれたくて仕方がないわね】
【ありがとう。いつものように待っているから、ゆっくりと返事を頂戴】


110 : ◆OcZG5imaW2 :2020/10/24(土) 02:59:17
>>108

大変いじわるで素敵でした!! こう、是非も容赦もない感じが、ほんとうに良いですねフォウさん…。
ロールの舞台のガンショップは、住んでいるマンションとは少し離れたところにある…という設定でしたが、
そういうシチュエーションも非常にいいですね…押し殺した声で鳴きそうなコーデリアです。
性的な玩具のたぐいは一通り揃っているので、くつわや手枷や目隠しなんかも良いかな…と思うなどしました。
フォウさん、縄師みたいなことをさせても絵になりそうですよね…。
文章を書くごとにコーデリアの誘い受けみたいな面がどんどん強くなっていくので、
わたしもフォウさんから、他の誰にも見せないような面を引き出せるよう、頑張っていこうと思いますね。


アールさん、自身のアイデンティティにまつわる問題は深く悩まれてそうですが、
こういう仄暗いものが混ざった人間同士の恨み合いみたいなのには耐性が低そう(…?)ですよね…。
CIAのお姉さん(仮称)、容赦なくユカさんにも銃を向けそうではあるんですけど、
それでも毅然として啖呵を切るユカさんの様子が想像できるようで、いやはや…。


お言葉に甘えてこちらの返事の方はややゆっくり書かせていただきましたが、
ロールの返信のほうは、当面2〜4日で安定しそうです。どうか楽しみにお待ちいただければ。。。
あんまりこちらから謝りすぎても、それはそれで必要以上に申し訳なくなってしまいますので、
いつもながら、ありがとうございます。変わらずゆるりとお待ちしておりますね。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「 ……… まあ、」「これくらいは動かせないと、ね?」


 みなに合わせて脚を開き、その爪先を真上にもたげる。
 人殺しの仕事をやる時、からだの柔らかさはさして大切ではないが、
 持ち合わせておいた方がよいのは言うまでもないし、わたしには少なからず持ち合わせがあった。
 股関節を限りなく180度近く開いて、片脚に片腕を絡み付けて、もう片方の脚で立つ。
 ほとんど垂直に近い数十メートルの崖を、十分な命綱もなしに登ったこともある。このくらい、ぬるいもの。
 しかるに片隅、だいぶいじけているあなたの姿を見つければ、苦笑。歩み寄って、その手を取る。



「このたぐいは、関節のやわらかさも大切だけれど ……… 、」
「からだの動かし方を知っているかどうかの方が、重要よ。分かれば、さして難しくないわ」


 ゆるり2人の舞踏にも似て、ユカの細い手と腕を取り、
 ともすれば抱きしめるように支えつつ、片足立ちに導いて、もつ片足に腕を絡めて、
 手取り足取り教えれば、あなたも出来るものかしら。くすり、笑う。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇


……と、こんな感じで、なんだかんだ一番役得そうなユカさんの姿が思い浮かんだので、
ちょっとばかりしたためてみた次第です。いやあやっぱり、こういう光景の似合う2人ですね……。


111 : ポート・フォウ ◆mg54smRHoI :2020/10/26(月) 18:51:34
>>109

 馥郁とした薫りと、唇に快く冷やされたブランドの酒盃を、ゆるやかに。
 けれども、気がつけば、いつの間にか2杯目が重なっている程度には重ねつつ
 酒精とは違う酩酊を齎してくれる冷たい声の、弾んだ春風の音の色に耳を傾ける。

 純度の高いアルコールより、尚、自らを酔わせるのは、好みの声色と、裏社会ではその名で知られた凶手のいとけない微笑み。
 笑みの合間に隠れ潜む、匂い立つオンナの香気だった。酒の席ゆえか、それとも、親しい相手には饒舌な質ゆえか。
 あるいはそのどちらもか。滑らかに動く舌から紡がれる会話に、早すぎず、遅すぎず。
 呼吸の「間」のあった返答が返ってくる。チラリ、と、言葉を重ねる最中、刹那にも満たない瞬きに、切れ長の黒瞳が
 二つ結びの似合う幼さを見せた相手の表情を伺う。


  ――――さて。その表情と、どちらがお嬢さんの心を抉るかな?


 チロリ、チロリと覗いては、熾火のように肚の底をくすぐってくる、情念の赤黒い炎。
 それに気づかぬほど初心ではなく、その焔の更に深い、深い、どす黒い欲望とて、肌を重ねて分からぬほどに無粋ではない。

 だと、して。
 だとして、憧れの意中の、底の底まで浅ましくいやらしい姿を曝け出す暴挙より、何より。
 小さな妬心を燃やしながらも、共に褥で朝日までを過ごす相手に、その少女のように、無心に、あどけなく笑う。
 そんな表情をこそ、最も、少女の心を抉るのではないだろうか。そう想いはすれど、口には出さない。

 その少女を、自分とは別の愛し方、慈しみ方で想い慕うのが、目の前の彼女なのだ。
 皆まで言わずとも、察しているとは知れた。それをしない、というのは……彼女の想いか、優しさの顕れか。


 真っ黒な破滅願望と、意識の隅まで眩む程の法悦を好む貪婪な性。
 そこに交じる、誰にも踏み込めない、犯し得ない、ささやかで不可侵な善性。

 そのかけがえのない魅力が、堪らなく、彼女を誘う。
 殺意の刃も、度し難いほどに淫蕩な心も。



 懸想の多い相手を、自らの色に塗りつぶす時。
 凡そ、己にしか出来ぬ何かで、肚の底まで誰かを喰らい尽くす時。

 激しい、生の実感がある。
 その飢えを満たしてくれるのに、申し分なく、この上ない。
 そんな相手だった。


 ともあれ。
 自分を覗き込む深い鮮紅の瞳。彼女以上に無垢な少女への、ひどく、意地の悪く。
 そして、空恐ろしい欲望の隠された視線に、ゆるり、と。しなやかに細められた双眸が、「悪い大人だ」と、無言で応える。
 咎める視線ではなかった。覗き込む瞳の奥深く、全てを愛して包み込み、形だけ、窘めてみせる。そんな甘やかな恋人の目使い。


 二人して、恐らく。
 その少女が「もので機嫌を治している」のではなく。
 「自分を慮ってくれている」、その意図を汲み取って、不機嫌の鉾を収めているのだろうと察していることが、また可笑しかった。



「――――この1本は、空けてしまおうか」


 相手が2杯目、自分が3杯目を注いで、肴も進んだところで、ふと呟かれた一言に。
 いつもの、寡黙さと、少しばかりの飛躍を交えた声が返る。

 グラスと酒肴に伸びていた指先が、レーズンバターを切る為に用意されたバターナイフへと伸びる
 峰にそっと指を添えて、握りは乙女を扱うように優しく、柔らかく。
 紅の瞳の前で、一度、一礼する指揮者を思わせる仕草で刃が踊る。

 すぃ、と。
 渓流を泳ぐ若鮎を思わせるしなやかさで刃先が泳ぐ。
 穏やかな室内照明と、その照り返しで輝く細い刃に、せせらぎを照らす木漏れ日の幻と。
 事もなく、誰かの――――あるいは、美しい恋人の首を落とす幻と重なった。


「――――」


 カウンターに佇む、古く歴史のあるブランドの重みを感じさせる硝子製のジュブルフカのボトル。
 その蓋に程近い、長いボトルネック部分を横一文字に、なんの変哲もないバターナイフの刃が通り過ぎる。
 指先が握りを解き、ナイフを手放してボトルネックを軽くつまんで持ち上げれば、キャップ口とボトルネックは
 最初からそう作られたかのように、自然と離れ、泣き別れになる。キャップ口を斬り離されては、このボトルはもう、蓋を締めることは叶わない。
 一切の余計な力を掛けられていない為、切り口からずれ落ちるなどという不調法もない。
 

 頂戴した硝子の首級をコトリ、と木目のカウンターに置くと、最後に仰々しく、胸に手を当て。



「―――無作法お赦しあれ」


 
 「見てみたかった」、まず、その望みに応えてみせた麗人は、微かにおどけた会釈を返してみせた。



【そうだね、私もそろそろ―――欲しくなってしまった】
【始めてくれても、かまわないよ】
【(とろり、と笑って返事を受け止めると、身を寄せ、唇を耳元に寄せて)】
【(そんな囁きをした)】


112 : ◆mg54smRHoI :2020/10/26(月) 19:37:15
>>110

是非も容赦も堪忍もない女なので、そのうち、リビングでユカに見せつけるように
背面座位で、下腹部がフォウの形に盛り上がるくらい貫くのはやると思います……
で、泣きながら駆け出すユカを横目に、敢えて脚や手を絡めずに、逸物も子宮に食い込ませず
いつでも抜けるような状態にして。

「――――追っても、いいのだよ?」

って後ろから囁くんじゃないかなあって。
追わなかった場合、化生の如き哄笑をあげながら、手も脚も逃げられないよう絡みつかせて組み伏せて犯してきます。
酷い人間なので、酷いことをするときは徹底的にします……!
緊縛系だと、敢えて襦袢とか着せて縛った後、クリトリスの上の縄目に不規則に振動する鈴とかつけて縄責めしつつ
「興が乗ったから」なんて、緊縛女体画を筆で描きながら、別の筆で筆責めしたりでしょうか……!
逆にフォウ自身を縛ったりすると、ええ。たとえば仰向けに縛られて責められると、空打ちした精液で自分を真っ白にしちゃう光景とかありますね!

ふう……こういう方面のフォウはやはり筆が乗ってしまうので、ひとまずここまで、で……
ロールの方でも、また雑談などは出来ると思いますので、スタートしちゃってもOKですよ!



>こういう仄暗いものが混ざった人間同士の恨み合いみたいなのには耐性が低そう(…?)ですよね…。
社内で悪く言われたり、部署間の人間関係の悪さを目の前で見せられたりするとしょんぼりする子犬系です。
自分のメンテ担当が誰かの愚痴を言ってたりすると(聴覚素子オフにしたい)って涙目になる感じの。

>CIAのお姉さん(仮称)、容赦なくユカさんにも銃を向けそうではあるんですけど、
>それでも毅然として啖呵を切るユカさんの様子が想像できるようで、いやはや…。
(『貴女みたいな小娘に何がわかるのよ!』系のセリフを言われた場合)

「一つだけ、わかります。だって、同じ人を好きなったんですから」
(怯まずに真っ直ぐ、銃口と瞳を逸らさずに)


君はさあ……ホントさあ……(語彙力)



◇ ◆ ◇ ◆ ◇


(最後までその美しい光景を見つめた後)


「「「Booooooo! Boooooooooo!!」」」


(アール、エッタ、マオからの激しいブーイングが巻き起こるのでした)


 〜Fin〜

◇ ◆ ◇ ◆ ◇


コーデリアさん、わるいおねえさんだなー(嬉々として)
これはブーイング不可避案件かと!


こちらも、ゆるりゆったりお返事を返させていただいて楽しませていただいていますので!
どういたしましてです♪

それと、今回、巧く伝わるか、なのですが、一つ御礼を申し上げたく。
今回のロールも素敵だったのですが、それに加えて、「存外にふだんより幾らか饒舌なあなたに対して」の一文が非常に助かりました。
設定上、寡黙なキャラでも、どうしてもロールをするとセリフ量を増やしてしまいがちで、それで寡黙キャラの魅力を
いささかなりと削がせてしまうことがあったのですが、この一文で、原点に立ち戻れました。
やはり寡黙系キャラは多くを語らず、が大事ですよね……ロールに気づきを与えていただき、大変ありがとうございました!
これからもクール系なフォウのロールを務めてゆきますので、どうぞお楽しみいただければ、と!

ロールに気を使って筆を進められる関係とキャラクターで、お付き合いさせていただけるのはこの上ない喜びです。
改めて、貴方との出会いに感謝を、です。


113 : ◆mg54smRHoI :2020/10/26(月) 19:39:14
>「一つだけ、わかります。だって、同じ人を好きなったんですから」
⇒「一つだけ、わかります。だって、同じ人を好きになったんですから」


決めセリフ誤字ると凹みますよね……!


114 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/10/30(金) 00:02:13
>>111


 いたいけな乙女のようにはしゃぐ感情を、
 痛ましい恋と傷つく愛ばかり経てきて、だのにそういうときめきを許される今を、
 それを許してくれるあなたへ見せる慕情を、つとめてわたしは堪えているのだけれど、
 ユカもエッタもアールもマオも、きっと、程度はどうあれ悟っている。
 それでも、いつまでも共犯でいてくれるあなたが好きだった。やさしく咎めるように細まるあなたの両目は、
 おそろしい獣が獲物をさだめ、嬲るように喰らうときの似ていて、おへその下がうずく。
 罪深いわたしを慕い続けて、此岸へ繋ぎとめてくれる愛しい人たちへ、胸中ささやかに詫びた。そして、



「 ……… ええ、」「そうしましょうか」



 なにか含みあるあなたの言葉へ、さしあたりは同意を返しつつ、
 しなやかで長い指先がざわめいて、わずかに機嫌よく上ずるその声に、
 そこはかとない特別さを感じて、どきどきする。すれば、
 ただ柔らかな食事を切り分けるためだけ、それだけの筈の刃は白くまばゆく煌き、
 あなたの掌中より操られて躍り、一閃。机上の酒瓶は、燦々と散る室内灯に照らし上げられながら、
 そっと愛撫のように、しかし確かに、首を絶たれる。




「 ───………、 まぁ」




 ぞくり、とした。
 恐怖からではなく、慕情からだった。
 ああきっと、あなたの刀はこうしてわたしの首を刎ねるのだと、
 灰白色の髪がはらはらと散り、かがやかしい首筋からたらりと一筋に血が垂れて、
 痛みさえ知らずにわたしは膝を折り、そこで初めて首が堕ちるのだろう。
 けして知り得ぬわたしの、もっとも幸せな死に様が、ちいさな硝子の首級には生き写しとなって、
 あなたの指先にもてあそばれながら、そっと木目の上に飾られて、おそろしいほど美しかった。
 やいばを持ち何かを一太刀に断ち分けるさまが、これほど妖艶で淫靡な人間を、わたしは知らない。
 


「 ───……… 素敵ね、静流さん」「とても、とおっても、素敵」



 ほのかに頬が熱くなるのは、今宵のうちに開けるとは言ったものの、
 二人で呑んでまだ空にもなっていないジュブルフカのせいだろうか。
 ふいに口をついて出たことばが思ったよりずっと早かったことに気づいても、もう遅い。
 まるであどけない女学徒が、おのれを見初めてくださった慕わしいお姉さまへ誓いを立てるように、
 ナイフを握るあなたの手を両掌に包み、手首にしっとりと十指をからめて、
 ほんのかすかに、掠めるように、─── ちゅ、と。その甲へ。しかし、ごく静かな部屋に、きっとよく響く。
 死血のように濁った紅の瞳は、けれど今や爛々ときらびやかに、上目遣いであなたに希って、
 もしも許されるならば、より深く強く、吸い立てる。やわらかなこの唇で、あなたの美しい手を、
 伸ばす舌先のわずかな唾液と、色濃く残る口付けの後で、穢すのだろう。そうしたらきっともう、止まらない。



【あは ─── もう、静流さん】
【ずるいわ。ずるいの。わたし、わたし】
【あなたが刃を持つだけで、はしたない気持ちを抱くような、そんな気質になってしまったわ】
【好きよ。大好き。 ……… どれだけ焦らしてもいいから、】
【あなたの、ねえ、好きにして。 ……… 好きにして、ください。なあんて】
【(くすくすといたいけに、しかし節々に滲ます大人びた、媚びる雌の言葉は)】
【(しっとりと甘く唾液に湿っていて、だったら、2人でどこまでも蕩けられた)】


115 : ◆OcZG5imaW2 :2020/10/31(土) 22:12:49
>>112
ああ〜〜〜それはコーデリアちょっと逃げられない奴ですね………………。
逃げ出すユカさんを追おうとしつつも、フォウさんへ「どうして止めるの」って言いかけて、
しばらく逡巡したあと、自分から犯してくださいと懇願するような。
ほとんど泣き出しながら、それでも随喜に顔を歪めて犯し潰されて、何度となく果てることでしょう。。。
縛るのも縛られるのも素敵ですね。すっかりフォウさんの前だと受け・誘い受けが板についていますが、
なにかのきっかけで責めるシーンもいずれ…。この辺はまた気の向いた時に!
そろそろよいかなと思ってわたしからも始めさせていただきました。お待ちしております。。。

心労の多そうなアールさんの愚痴聞きロールもやってみたら楽しそうだなあ、と思うなどしました。
でもお酒で酔っ払えそうなイメージはないですよね、どういう席でそういう話になるのかな…。
今度はユカさんの告白ロールをやるのもいいかもしれませんね!心根の強くて美しいところ、もっと見たいので…。

ブーイングにも悪気はなさそうに悪びれていなさそうなコーデリアです。
わたしからも、スキットと呼ぶには短いですが、気付いたらもうハロウィンですね。
なんとなくエッタさんやユカさんに急かされて、何かしら一緒に仮装をするコーデリアが思い浮かびました。
そのへんで売ってる魔女の帽子をかぶるだけでもサマになりそうですね…。
なくなるまでお菓子をねだって、「それなら、悪戯してもいいかしら?」なんて言い出しそうな。

あ、それはよかった!わたしの文と、のびやかなロールの環境が、あなたの感性に少しでも助力となれば幸いです。
今回もだいぶのんびり書かせていただいた感がありますが、こんな感じでもお互い気兼ねなく続けられたら、
とても素敵なことだなあ、と思います。毎度のことになりますが、今後ともよろしくお願いしますね。
わたしも細かい所ですが、「ナイフを握る」ではなくて、「ナイフを握っていた」ですね…
ちょっとしたミスはお互いさま良い感じに補完する感じで行きましょう!いえ行かせてください。。。


116 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/10/31(土) 23:26:53
>>114


「――――」


 耳朶を打つ、秘め隠された彼女の名前。
 彼女の本性。彼女の――狙い定めた獲物に告げる、死の刻印。

 その名を口遊まれて、どうして、荒ぶる気性が抑えられよう。

 恭しく、遊び心を交えた仕草へ届いた恋文の囁きに、きゅう、と。
 表情も、立ち振舞いも些かも変わらぬ様の中、瞳だけが、瞳孔を細めて、獰猛な色を帯びた。
 芳しく薫り始める百合の花香に、等しい濃さで冷たく交じる、刃と同じ殺人者の気配。

 手には刃。断頭の作法。
 愛しい相手の斬首の幻が強く意識される。

 女を愛すると同じくらいに、女を斬らずにはいられない性(さが)の持ち主が
 見定めた首級の持ち主に、恍惚と――首切りを受け入れる慕い顔を見せつけられたのだ。
 そこまで仕立て上げられた、仕上がってしまった恋人の艶姿を見てしまった。

 脳裏に刹那、手にした柔な刃を突き立てたい衝動が込み上げる。
 今、この場で、喉笛を掻き切ったなら。どんな鮮血の大輪が咲くだろうか。


 甘やかに伸びる、長く細い指先。
 鉄火弾幕を紡ぎ出す銃把を握るとは思えないマエストロのような繊手の先が、白い肌の上を這う。
 束の間の幻視が、呼吸を盗んで淑やかに絡みつく指先に散らされていく。

 例え情事の最中でも、並大抵の相手に遅れをとるつもりはない自負がある。
 それがこうも、するりと、間隙を縫われる。指絡みを赦してしまう。
 彼女が今、無作法無粋に及ぼうとした相手は、そんな高みにいる手練だった。

 待たねばならない。
 耐えなければならない。
 
 否、「ならない」ではなく、彼女自身が「そうしたい」のだ。

 コーデリア・コールドフィールドという女性の心を引き止める一切合切を、
 彼女自身がかなぐり捨てて、心の全てを、自身に注いでくれるその時を。

 どちらかの臨終で幕を閉じるその日、その時、その夜に。

 彼女の為に磨き、彼女の首を引く為に鍛え。
 彼女の命の華を落とす為に振るう、その渾身の一刀で。

 彼女の苛烈な人生を彩ってきた、愛しい傍観者にして女の命たる髪の毛一筋すらにも触れず。
 ただ、首だけを美しく、一太刀で落とす、その瞬間まで。
 
 待ってこそ、待ちたいと思わせてくれる。
 女怪が惚れる、麗しく倒錯した――自身と、その刃に惚れ込んでくれた、同じ魔界に棲む化生の女だった。


 畜生の所業と刃の業に浸された修羅道の武芸者の魂が、そう断ずる。
 女犯の所業と魔境の域に揺蕩う、女衒、女喰らいの躰が、次に断ずる。


 自分が刃を握るだけで、「出来上がって」しまう。
 そんなはしたなく浅ましい生き物を、手放せる訳が、なかった。



「――――――」


 滑らかな指先に心地よく巻き取られてしまった呼吸の、次の一拍。
 そのはじまりは、「ん、」と、微かですらない、喘ぎにも満たない、小さな小さな一呼吸だった。

 その言の葉未満の呼吸が、口付け未満の唇が重なる瞬間に添えられる。
 柳眉がほんのわずかにしなり、触れることすら憚る巧みな啄みに、感じている事実をそっと刻みつける。


 両のてのひらに包まれた女主人の指先が――――別の生き物のように、蠢いた。
 上目遣いのおねだりに、一先ずは、その先を「許さない」、動き。


 軽く握られていた五指がゆっくりと開いて、人差し指がまず。
 微かに手の甲に触れた唇に、唇と同じ慎ましやかさで、触れる。

 するり、と左から右へと滑って、甲に感じた柔らかさを確かめるように、恋を囁く嘴を撫でて
 次に、残りの三指と合流した四指たちが、熱を帯び始めた頬をからかうように包む。
 親指は、人差し指に託された唇を、もう少しの間だけ、あやす役目。


 右の手でそうして時を稼いでいる間に、左の手が――音も立てず、静かに。
 切り落とされた硝子の首も、用意された軽食も、空けたままのボトルも、脇へと追いやってしまう。



「――――キミと逢うと、いつも、酒食は後回しだね」


 告げて。
 陶然と微笑む。


 微笑んでから、僅かにカウンターへと身を乗り出し。
 整った顎(おとがい)の稜線を、唇を寝かしつけていた親指も合わせて
 刃を扱うよりも優しく、丁寧に。刃と同じ程に、柔らかく、熱意を込めて。

 自分だけの為に火照るシャープな輪郭の波紋を。
 艶かしく撫でて。最後に少しだけ、上向かせる。


「――――」


 自分から、唇を奪う。
 上から、唇を被せる。

 吐息も呼吸も許さない。
 全てを飲み込んで貪ってしまう、狼の口付け。

 忍び寄った左手が
 結わえられた灰白色の二つ結びの髪を、二つとも解いていった。



「いいよ」
「好きにしてごらん」



 一度離れた唇が、耳元に寄り道をして。
 普段の冷たく、ハスキーな声音とは全く違う、甘く熟れ切った声で、希う乙女を赦した。

 左手はカウンターの上。
 もう、後戻りはさせない、と。
 握られた髪紐が無言で語っていた。


 掌に包まれていた右手は、いつの間にか、元の姿。
 いつもいつも、澄ました顔で、澄まし顔が得意な女を蕩けさせる女が。



「――――ン………」



 小さな小さな唇の愛撫で、はっきりと柳眉をしならせて。
 肌の口付痕も生々しく、確かに、喘いだ。

 カウンターの下、脚以外の何かが。
 木目の裏板に触れる気配が、した。



【(黙って)】
【(ロールと同じ口付けを)】
【(こちらでは、長く、長く)】
【(した)】


117 : ◆mg54smRHoI :2020/11/01(日) 00:04:36
>>115
コーデリアさんがまた傷つく恋に身を委ねてる……!!
なお、元凶。

そんな泣き方をされたら、フォウはもう全然離さないでしょう、ええ……
はい、フォウを責める機会もいずれ、是非! そしてついにキックスタートですがドキドキしてきました……愉しみです……
フォウの喘ぎはこう、「押し殺した人妻、若妻の喘ぎ」みたいな、そんなイメージを持っていただければ……
そして【 】内も、もうこれ、後は本編の如く求め合い、体を重ねていく感じですね……!
ナイフのところは補完しておきましたのでご安心ください。ええ、お互いに補完していく感じで……!
このペースが大変にありがたいので、ぜひぜひ、今後とも、よろしくお願いします♪


そうなんですよね。
改めて、よくよく考えると、完全義体って、脳が常時、ネットワークや機械に接続されている上に
酩酊や満腹感、排泄、睡眠が本来の体とは全く別の反応を返しており、栄養補給ですら血液以外で行っている状態なので……
睡眠やくしゃみなどを意識せずに行っている生身から考えると、「すごいなあ」と感嘆することしきりです。
アール、数少ない完全義体の成功例で、かつ、人体とは異なるフォーマットに非常に滑らかに適応してる症例なのかな、と。
もし、超能力があるのでしたら、アールはずばり「義体完全適応」系の能力でしょうか。義体へ完全に適応出来ている感じですね。
でも、そんなだからこそ、棄てた筈の生理に執着していると思うので、酩酊用のプラグインとかのテストもしてそうですから
プラグインテストにお付き合いして、になるでしょうか<お酒の席の愚痴

いいですよ〜! ユカは書いていて「君はさあ……」となる塊なので、求められればドシドシ応えちゃいます!
そしてそんなスキットをいただいてしまったら


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【コールドフィールド家のハロウィン】

 出演:エッタ、ユカ
 ※ユカとのベッドインルートが解禁、かつ、エッタとの3Pが経験済の場合


「もう、せっかくのハロウィンなんですから。こんな衣装なんて、どうですか?」
(ニュイ・ソシエールみたいな衣装を出してくる)

「お姉ちゃん、イベントは結構、攻めますよねー」
「ほらほら、ユカの衣装とか、こんなのですよ」
(センシティブなところはニプレスなどで隠す、肌もあらわなマミーの包帯衣装)

「こういう時は思いっきりやる方が楽しいから」
「私達でしかやらないしね?」
(エッタもかなり攻めたレオタードの小悪魔衣装を用意していたり)


(そして、エッタと二人でお菓子をおねだりされて、お菓子がなくなったら)


「あの、えっと……(もじもじ) お、お手柔らかに……」
(両手を後ろにやって、いつもはコンプレックスな体を今日だけはイベントの勢いでノリ切って隠さずに)
(上目遣いで恥じらいながらも堂々と、二人へのイケニエに差し出すのでした)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇


ロールのピンクな雰囲気を反映しちゃった感じですが、ルート次第では
こんなちょっと積極的でえっちなユカも見れると思っていただければ……!


118 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/11/08(日) 00:21:51
>>116


 うれしい。
 うやうやしく手の甲へ口付けた一刹那、
 あなたの眉根がいとしげに寄って、白い喉筋があえかな嬌声をはじいて、
 凪のように本性の知れないその微笑みが、さざ波立つ。わたしの手で。
 それが無性にうれしいから、ねえ、もっとあなたのいやらしい顔が見たくって、
 けれどたしなめる指遣いが熱い熱い頬をなぞるなら、苦笑いしてしまう。
 ずるい。あなただってもう、わたしのこと、めちゃくちゃにしたくてたまらない筈なのに、
 待てと言われた駄犬のように、精一杯、せつなく媚びた視線を送ることしかできなくなるの。
 妖しく長い指先が、やわらかく大きな手のひらが、この頬と唇をあやして弄ぶ始終、
 その指先で何度だってイッたことを思い出す。この指先は、わたしの一番気持ちいいところを知っている。
 なのにどうして、その指先でごはんを食べて、お酒を飲んで、硝子の首を落とし、わたしをなだめるのかしら。
 ねえ、見せて。あなたの淫らで愛しいもの、わたしをぐちゃぐちゃに嬲るもの、ぜんぶ今すぐ。

 やさしい微笑みに「そうね」と返そうとして、
 少しだけわたしに近づくあなたが、どんなことをしてくれるか解ってしまうから、唇をゆるめるだけにした。
 くい、と上向かされる一瞬は、夢見がちな乙女ならきっと誰しも一度は願うことだろうから、
 甘く深いくちづけを待つわたしの表情は、前戯だけで悦びきった生娘の顔をして、とろけきっている。



「ぁ、は」


 瑞々しい唇が重なる瞬間もう我慢できなくって、
 ぬるり伸ばした舌先は絡め取られてしまうかしら。
 吸うのも吐くのもあなたの赦しなくては能わず、
 忠誠を示した片手に絡めた十指で、今すぐその首筋へ縋りついてしまいたくなる。
 咥内の弱みをねぶられるだけで何度も何度も肩を震わせて、ほんのそれだけでイキそうになって、
 けれど何より近く重なり合う視線、きっとあなたはそれを許してくれないから、せつない。
 せめて長く紅い爪先をあなたの手首に食い込ませて、ああでも、それでも、
 言葉なくして望み通りに、ほどいてほしいと願っていた黒いシュシュの二つ結びへ魔手を伸ばして、
 はらり波打つ灰白の髪を、気付けば肩口まで下ろしてくれたのが、たまらなく嬉しかったから、許してあげる。


 一通り蹂躙される口づけを終えるなら、
 だらしなく空いた唇を閉じる余裕もなく、長く透き通る銀糸、ふたりの舌先を結び付けたまま。
 けれどそれも途切れて、耳朶へそっと這う唇と、ねとり湿った言の葉に、ぞくりとした。
 痺れるような熱を帯びた背筋が、ただあなたに慈悲深い赦しを囁かれただけで、甘く慄える。
 あなたの、あなただけの雌であることを、自覚させられる。呼吸さえあなたに明け渡すような深いキスに溺れ、
 やわらかな胸許としなやかな肢体に絡め取られ、抱き潰され犯し潰される事しか考えられなくなる。

 ひどい人。わたしのことを、こんないやらしくてはしたない雌に躾けてしまうなんて。
 だから赦された口づけは、あなたの真白い手の甲へべっとり一つ、唾液にてらつく赤黒い内出血を遺す。
 あなたを愛らしく鳴かせたのは、ささやかな仕返し。心臓のあたりから、ゆだるような体温が昇ってくる。
 だから少しだけ、分不相応に嗜虐を見せましょう。不躾なあなたの雌を、手ひどく躾け直してほしいの。



「 ─── ふふっ、」「 ……… おっきぃ ……… ♡♡」



 あなたが一番よろこぶ表情を見せられるように、
 眉根をいっぱいに寄せて、目尻をとろんと緩めて、ささやく声は自分でも驚くくらいに、媚びていた。
 エッタやマオやアールとセックスする時、こんな声は出せない。出したこともないと思う。
 あなたにだけ聞かせる声。そぞろに肌をなぜて、するりと絹地をなぞり、やがて木机の下に至っていた。
 いつ触れても、信じられない。熱くて、硬くて、大きくて。これでもまだ、わたしを犯す時の、半分でもない。
 装束越し、その剛直の根本から触れて、焦らすようなゆるやかさで這い登り、かり首の周囲を何度か周って、
 わたしの鼓動を何度もえぐった穂先、優しく爪を立ててかりかりと引っ掻き、あるいは指腹でこね回し、
 親指は亀頭と竿の間、その深い溝を堪能するように往復して、残りの三指はくにくにと海綿質を緩く絞め、
 けれど結局ごく上品な布地を介しての行為だから、きっと、あなたにはもどかしいでしょう。


「 ……… ねぇ、静流さん」「好きにして、いい?」


 気付けばわたしはあなたのすぐそば、もうテーブルを挟むこともなく、
 その眼前で膝を折って、跪いて、小首を傾げて甘ったるく尋ねた。
 なかば開いた唇から、紅くてらつく舌先が垣間見えるさまが、あなたの瞳に囚われている。
 撫でてほしかった。微笑んでほしかった。おあがりなさいと囁いてほしかった。そうしたら、
 わたしはすぐにでもうつくしい帯を解いて、あなたの何より兇悪な肉槍をあらわにしてあげる。
 ねえお願いそうさせて。今だって、あなたを愛でるこの指先で、ぐっしょりと濡れた股ぐらを、自分で慰めたくて仕方ない。
 


【 ─── ん、 ……… ♡♡♡】
【(喉まで犯すような深い口付けは呼吸さえ許さずに、)】
【(わたしの弱みを何度も何度も嬲り尽くして、)】
【(ただの深い口付けだけでわたしは面白いくらい果てて、)】
【(それが終わる頃には、すっかり腰も抜け切り、あなたの首筋に縋り付いて、)】
【(荒い呼吸をその胸元で繰り返し、抱いてくださいと言葉なく懇願する。)】


119 : ◆OcZG5imaW2 :2020/11/10(火) 02:14:20
>>117
文章を書くごとにコーデリアのはしたなさというか、心底フォウさんに惚れている感が強まっていくので、
我ながらちょっと驚いているまでありますね。はしたないコーデリアを描くの、かなり楽しくもあり…。
お言葉に甘えてゆっくりつらつら書いていたら相当な遅さと長さになってしまいました。
返せそうなところだけ返していただければそれで全然だいじょうぶです!
また本格的なところに入っていき、ややこまめに反応を見たいなあ…と思いましたので、
ここからは若干早めにご返信しようかなと思います。お付き合いいただければ幸いです…!

アールさんのその設定、いいですね!今までいろいろ面白いお話も聞かせてもらいましたし、
超能力周りの設定は本格的に導入する方向で行かせてもらえたら嬉しいです。
そうするとバトルロールとかもやってみたくなりますね…。カッコいいコーデリアがお見せできると思います。
「あなたのそういう贅沢なところ、すごく好き」と、なくしたものを取り戻そうとするアールさんを評して、
一緒に程よく酔っ払うコーデリアだと思います。そのままベッドインも、もちろん。。。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「 ……… まあ、やぶさかでないけれど」



 やや扇情的な魔女の帽子と装束を、苦笑しつつも不承不承に着てみれば、
 しかし存外なかなか似合っているようにも思える。ユカが用意してくれたのだから、尚のこと。
 クローゼットの奥深くから、中東土産のカミースもためしに併せて、
 なんだか滑稽な格好になったから、ひとりクスクス笑う。




「あらあら。奔放な子に育ってしまったわね?」
「いたずらというより、折檻の方が必要かしら」



 二人そろっていつの間に、そんな衣装を買い込んだのやら。
 わたしとしては気分がよいのだけれど、こんな格好で来年外を出歩かれてしまったら、すこし嫉妬する。
 悪いことができないように、よおく教えておかないと。大人げなく一頻り菓子をねだって、ねだり続けて、


「大丈夫よ。 ……… やさしく、甘あく、食べてあげる」


 恥じらうユカのなんともいじらしいこと。エッタと顔を見合わせて、また笑って。
 顎にそっと指先を向けて、しずかに上向かせて、ふッと唇を奪う。長く、長く。
 まだこの口付けにはビーンズの甘い味がして、けれどいずれ、もっと甘ったるいもので上塗りされていく。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 そういう訳で、わたしからもこんな具合でスキットを投げてみました!
 こう、3P済みだと、これはこれでお二人との距離感が素敵で、楽しそうですね。
 勝手知ったる仲というか、ユカさんがとても楽しそうに恋できそうというか…。
 本編でフォウさんの雌になりきってるのと見比べると、笑えてしまうくらいの変わり身ぐあいですが、
 今後もコーデリアのいろいろな愛らしい面をどんどん暴いていってほしいので、どうぞ、よしなに。


120 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/11(水) 10:25:04
>>118

 深い深い、星のない夜色をした瞳に、逢瀬に夢を視る少女の面影が束の間、映し出される。
 それは繊細で傷つきやすい心を、幾度となく理不尽と裏切りに引き裂かれながら生きてきた誰かの残照だろうか。
 
 唇を合わせる直前、刹那より短いまばたきの間だけ、そんな生娘を淫欲と死で彩ってきた女は目元を細めた。

 鋼に鎧われた心の剥き出しの純真があえかな法境に踏み出す。
 伸ばされた舌を、長く貪婪な舌で絡め取る。口中に湧く、他人の薫りと味は、季節外れの桜の味だった。

 彼女の口は決して大振りな作りではなく、どちらかと言えば小作りで貞淑な大きさだというのに
 ひとたび、獲物を見定めると、それは大きく、凶暴に開き、唇ごと相手の息の根を飲み込む生き物と化した。
 桃色に爛れた呼吸が、それよりも強い性欲と獣欲を秘めた呼気に押しつぶされ、吸気が、混じり合った二人分の息の音を飲み下していく。
 口腔に、絡み合った桃色の肉が忍び込み、舌裏と舌先のポイントを交互に押しつぶしながら、舌先で咥内の、「これからよく動く場所」。

 口中に太く逞しい物を受け入れた時に、締め付けて、擦り上げ、それを悦ばせてくれる場所を、準備体操とばかりに弄ぶ。
 今から、よく働いてくれるそこを、先に舌先でくすぐって、擦って、器用に突いて。性器と同じように、丁寧に愛していく。


 せつなさに悶える恋人。 
 右の手首に、爪が食い込む。

 噛みつかれた彼女の右の指先が、しなる。
 自分の右手を包んだ掌の甲を、五指が包み返す。

 親愛の牙に応える、狼の甘噛み。
 指先の爪が、短い。前衛職だから?
 そんな色気のない答えが、ある筈はなかった。

 肉棒以外で恋人の肉体を、胎(うち)から掻き回す為の。
 恋人の為の、レズビアンの指先だった。



「――――ふふ……」


 唇が離れ、美しい銀糸の架け橋を今夜も眺めながら、長い長い夜の始まりに魂が憩う。
 
 相手の手の甲に残した、色濃い情交のささやかな第一歩。
 自分の手の甲に刻まれる、同じ場所に落ちる、情欲の傷痕。
 抜けるような白い肌を吸って赤黒く、隠しようもないキスの痕を残す恋人に、小さな笑みと、笑みの隙間に交じる、濡れた吐息。
 耳朶に届くのは、彼女しか耳にすることの出来ない、恋に甘えたい少女の、赤裸々な濡れた慟哭だった。
 彼女の左の指先が、右の手の甲の忠誠と溺れた愛情の証を撫でようとした、矢先だった。


「――――――――」


 悪戯心を起こした恋人の指先が、卓の下に這う。
 はしたなく頭をもたげ始めた大蛇を、正絹の生地ごと、練達の指先が先んじて包み込んでしまう。


 大きい。

 まだ、血が通い始めた頃合いだというのに、既にコーデリアの指先がようやく回るほどの太さ。
 その育ち始めた巨木の周りには、大樹に絡みつく蔦のような、雄々しい太さの血管が脈打っている。
 布越しに鼓動が分かるほどに力強く、そして、今も一息ごとに、見目麗しい女の欲望を、猛々しい雄の角に血へと変えて送り込んで、膨らませていく。
 軽く握りしめられれば、指先を弾くほどに硬い。既に優に、平均値など超えているオーバーサイズであるのに、これはまだ、本気などではなかった。

 そんな逞しく、狂気じみた大きさの雄の根を、慎ましやかに布越しに指先が這う。弄ぶ。
 初心な少女なら、その遊びの一撫でで、人工的なはにわりであれ、ごく普通の少女であれ、きっと果ててしまっていただろう。
 それほどに巧みだった。根本から這い上がる指先が、少し進むたびに、巨木の膨張は、目に見えて強さを増していく。
 頂上に辿り着く頃には、楚々とした紬の奥で踊る指先に、ムッと噎せ返る女の香りと、雄の猛りが浴びせられるような熱気を帯びていた。


 正面には、愛に魂を浸した、蕩けた顔。
 そこにその顔がある意味は明白だった。

 彼女の頬に、自分の頬を押し付けて。
 この―――柳眉をしならせ、先程までたっぷりと余裕と、逢瀬を愉しむ歓びに満ちた笑みを、黒と一房を染めた灰白の髪の御簾で、隠してしまいたい。
 けれど、従順で柔順で、彼女が好んで堪らない、甘えて蕩けて媚びた表情を魅せられて、見せられては、顔を反らせない。

 観念して、先手をとった戦上手の恋人へと、手番を渡す女は。
 ふぅ、と、深く、深く、吐息を一つ。もどかしい愛撫も、愛しくて、心地よくて、堪らなくて。
 はしたない顔を、出来れば隠したくても、蕩けた表情を見逃すのが惜しくて。

 逃げられない。
 そんな複雑な感情を、心地よさにしなる柳眉を抑えようとし、それでも指の動きで吐息、髪のこぼれる音と共に抑えきれず。
 その痴態を眺められる羞恥を眺められることすらも心地良い、と、微かに微笑む表情と、赤らむ頬だけで示してみせた。


「――――ずるい子だ」


 嗜める、そんな意味をする単語の筈なのに。
 喉からするりと溢れてきた音は、「愛している」と、同じ甘さで響いた。

 信じられないほど凶悪に張り出したエラとカリ首へと指先が最初に到達してから、少し動く間に。
 藍染の布地には、溢れ出た透明な雫によって濃い染みを徐々に、徐々にと引き出されて。
 穂先を行き交う指先には、先程の銀糸の橋が、指と別の唇の間に色濃く牽かれ始めていく。

 女の胎内(ないぞう)も、子宮(はらわた)も、等しく抉って引きずり出す、明らかに指一本よりも深い段差が
 今は突き抉るのではなく、布越しに愛でられる。愛のある運指により、血管が脈打つ。
 その脈動が緩やかに握る布を突き抜ける熱さと共に、幹を締め付ける指へと伝わった。


121 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/11(水) 10:29:18
>>118
 指先が離れる。ほぅ、と、大きく息がこぼれる。
 安堵というには余りにも切なく、指先に未練の残る、若後家を思わせる滴り落ちるような女の濡れた吐息。

 だが、ぐつぐつと下腹を沸き立たせる性欲も、一息、呼吸を整えれば、次の瞬間には残りはしない。
 褥の攻守に敏感な女だった。切り替えに、隙を見せることなどなかった。
 指先を離した閨の細君が、傍に佇む。合わせて、音もなく椅子を引き、彼女は立ち上がる。

 跪く彼女と、立ち上がる自分の合間に、目も眩むほどに淫靡なものたちが、挟まった。
 かたや、軽く視線を下げれば必ず目に入る、豊かすぎるほどに豊かな丘陵の頂き。
 老若男女の目を惹いて、理性を蕩かさずにはいられないたっぷり実った水蜜桃の果実が二つ。

 その谷間を超えると―――正絹の紬の前を押し上げる、余りにも雄々しい剛直の影。
 藍染と牡丹柄を身に纏いながら、美の化身のような女体の股間に、匂い立つほどに雄くさい異形の性器のシルエットが聳え立っている。
 剛直の膨張に上向きに引かれた紬の裾から、細く美しい足首が覗いていた。

 豊かすぎる女の胸の主張にも翳ることのない、雄の剛直の主張。
 完璧な半陰陽。人の形をした、人外。女を愛し、女を犯し、女に注ぎ、女を搾り取る為に生を受けた魔性。
 そうとしか、形容の出来ない化生の姿が、そこにはあった。



「―――――」



 女が屈む。
 問いかけに答えずに、恋人が、自分を慰める時によく使う側の手を、エスコートのように恭しくとる。
 
 彼女の目の前で、幾度となくさせた自慰で使っていた指先の付け根を、見せつけるように淡く噛む。
 次に、指の先を同じように噛む。

 幾度となくさせた自慰で使っていた指先に、自分の唇と、歯型の痕を残した。
 手を離して、帰り際に、「おあずけ」をした時に撫でたシャープな顎のラインを、今度は「おあがり」の意味を込めて、一瞬だけ愛でた。
 
 もう片方の手が、彼女の目の前で、一房染まった灰白色の髪を、染められた鮮やかな髪を交えて、一房、手に取る。
 わざと、音を立てて。薄藤色の髪と、灰白の髪に、同時に唇を落とす。
 髪を主人の元へと滑らせてやれば、細やかな髪質が、髪の房に残した唇の感触のように優しく頬を撫でた。


 恋人の為に、指先に、自分の唇の味と雫を贈った女主人は、そうして。
 最後に、優しく、甘ったるく囁く、彼女にとっての「お嬢さん」の。



「――――いいよ」
「――――好きにしてごらん、リア」



 おねだりに、応えてみせた。



 指先が閃き、紬の帯が解かれれば、そこには、威容。


 窮屈な装いから解放され、天井を向き、空を切って、天井を衝く仰角。
 身を包む窮屈な鞘など元から備えてなどいない、抜き身の切っ先と刀身。

 長く。
 太く。
 硬く。
 大きい。

 人間離れしたサイズの男性器が、姿を現す。
 腰の位置が高いとは言っても、長身である彼女の体躯の股間から聳えているというのに、その長さは臍の下を優に超え、恐ろしく長い。
 そして長大な長さをみっしりと張り詰めた淫肉の隆起が覆って支えている為に、やはり恐ろしく太い。長さと太さは物言わぬ無言の圧をひしひしと打ち放つ。
 それでいて、その幹は男たちの持ち物のように、黒々と染まっているわけではなく、彼女の肌身の白さと対比となるように赤々しい。
 先端の穂先の色が一際濃く、そこだけは赤黒くグツグツと滾った熱気を漂わせているのは、数知れぬ女の肉を貫いて擦れてきたからだろうか。

 段差は、布越しでわかるほどにくびれていたが、姿を露わにすると、一層に兇悪だった。
 指一本では足りないほどの切れ込みが女体、女芯の奥に刺さり、引き抜かれる時、どれほどの膣肉が刳り、擦られることだろう。
 ガッチリと女に食い込んで離さない、女の胎肉を引きずり出してしゃぶらずにはいられない、化生の鉤爪。そんな言葉が似合うえぐれと反り。

 それが、精をぎゅっと凝縮したかのような男根に宿っている。
 この尋常でない兇器が、どれほどの精を吐き出すか。一昼夜を超えて抱かれた者であれば、正に身を以て知っていることだろう。


 サイバネティクスが発達して、自由に性器をデザインすることが叶ったこの現代ですら、誰も踏み込まなかった
 ――――女を犯し、女に注ぎ、女を貫く為の機能と本能を形にした性器。データではない、生身の肉のぶつかり合いが到達した一つの回答が。

 極上の、黒髪の美女の股間にそそり勃っていた。
 睾丸のない、男性器と女性の淫核、そして肉厚の陰唇たちに彩られた、男と女、雄と雌を詰め込んだ股間から、床へと一雫。
 愛液が滴る。そこに滴った先走りの雫が交じる。噎せ返るほどの男性ホルモンと女性ホルモンのカクテルの薫り。
 夢想すら飛び越えた現実の半陰陽の美女が微笑む。潤んだ声で、恋人の名前を呼ぶ。



 このはにわりの女の全てが。
 今はコーデリア・コールドフィールドのモノだった。




【(不言実行を旨とする、寡黙な女だった)】
【(懇願の言葉を聞き届けた後、また唇を塞ぐ)】
【(呼吸も悲鳴も喘ぎも何もかもを食らい尽くしながら)】
【(あの雄々しい肉槍が、縋り付く女体を貫く)】
【(両足の下から腕を回して、軽々と腰を抱え上げ、女体を宙に吊った状態で)】
【(あの兇器が、下から真上に向けて、恋人を抱く)】
【(二人の豊かな双丘を淫らに絡み合わせながら、容赦も遠慮もなく)】
【(抱いて、突いて、突いて、抱いて。貫いて、貫いて)】
【(女の法悦に相手を導きながら、自らも女の法悦に昇って、塗り潰されて)】
【(夥しい量の男性法悦、射精、吐精を、子宮、膣内へと何度も何度も注ぎ込んで、達していく)】
【(世界ではなく、彼女の常識に、射精を終えたら萎えるだの、絶頂で姿勢や体位が乱れるなどという惰弱なものは一切なかった)】
【(恋人を抱き上げたまま、求める侭、求められる侭に、硬い侭、熱い侭、何度でも、イッて、イかせてみせた)】


122 : ◆mg54smRHoI :2020/11/11(水) 12:15:19
>>119
本文長すぎです、とシステムさんに怒られた側なので、大丈夫です!
そしてリアクションをしないのは余りにも勿体ないので、ガッツリ全部返してしまいました……が
時間軸といいますか、時系列的といいますか、リアクションをいただく部分は>>121にまとめてみました。
ゆったりどっしり、そして長い文章なので、まったりお返しいただければ、こちらこそ幸いです!
でもこまめに二人のやらしいところが見たいのには同意します(素直)

超能力周りについては了解しました!
スタンド使いとか「とある」系みたいに沢山、能力者がいるんではなくて、相当数に数が少ない世界観であればいいなあ、と……
こちらのメイン5人でいくと、物語の登場人物級の人々であっても、能力者であるのはアールのみ、な少なさですね。
静流さん? 静流さんは「能力者」とかそういうカテゴリを超えた感じの枠をイメージで……

ただ、数が少なくても人類の分母は多く、そして能力者についていることがわかれば
能力者を開発、もしくは機械で代替するのが古き良きSFとサイバーパンクかと。
なんでこういう話をするかと言いますと、「基本的に能力というのは生身に備わるものであり、身体を機械化すると能力は弱まる」
そういう基本原則のある世界があればいいな、と。超能力は生身に詰まったエッセンスによるもので、機械化はそのエッセンスを減衰させてしまうので相性が悪い、と。

その設定を踏まえた上で、コーデリアさんは、そんな「能力者の常識を超えた、機械化身体を持っていても強力な能力に性能低下が見られない」
そんな裏社会や世界の常識を覆す、ユニークな特徴があればいいなあ、と、超能力系の話を受けた時に考えていた次第です。
具体的には、カッコいいコーデリアさんの戦闘ロールで敵を出す時に、「バカな……サイボーグの“能力者”だと!」って驚愕したいです。
別のシーンで誰かに語っていた6人目さんが、敵が驚愕してるのと別の場所で、「あいつ(コーデリア)は、“オンリーワン”だ」と呟きます。ええ。

世界周りの話はここまでにして、ちょっとアールの話を……
アールの能力が「義体完全適応」のような能力になるのでしたら、それを踏まえて、ちょっとアールのコンセプトをリブートしてみたいと考えています。

なので、その相談をさせていただければ、と……

もし彼女の能力が「完全義体適応」になるとしたら、アールの本気のスタイルは
「脳を取り外して、ガチガチに武装させたTPOに合わせた戦闘用の機械に搭載」に変更になります。
義体=人間の体を模しているのではなく、義体=脳で操作可能なメカニクス全般と捉えた技術のテストベットが彼女に当たる形ですね。

普段の可愛くてえっちな外見は、戦闘力もあるし強い義体なんですけど、彼女に求められている完成形は
人間味の欠片が一切ない、榴弾やグレネードで障害物を破壊して屋内にガスとナパームを撒き散らし、分厚い装甲で歩兵や戦闘車両の攻撃を弾いて
対歩兵用兵器や弾幕を抜けてきた連中をショベルカーのショベルより強靭な支持肢の刃物や鈍器で叩き潰す。
ヘリに搭載されて機動車や戦車を周りの歩兵ごとミサイルとバルカンで粉々にし、必要であれば民間人を機銃で掃討。
機械の中身はバイオメカニクスが詰め込まれ、ECMなどを受けても神経系を切り替えれば戦闘機動が可能。
そして人間と違って、脳さえ無事なら別の機体に載せ替えるだけで戦線投入可能なコストパフォーマンスという、サイボーグの一つの答えかなと。

これで戦闘ロールをするつもりは一切ないのですが、では何故、こんな設定を今、という話ですが
アールは元々、「サイバーパンクらしい、人と機械の境界に怯える子」というコンセプトだった筈なんですよね。
そして、コーデリアさんの内面が見えてきた今、人の心に敏感な彼女がコーデリアさんに捨てられることに怯えてしまう、というのは、「ないかな」と。
コーデリアさんが失くしたものに苦しむ人なら本気で手を出した子を捨てる人ではないので、「それでは」と、そちらのコンセプトを強化して舵を切り直してみたいと考えています。
コーデリアさんに以前なら「そうだよ、贅沢なの、欲しがりなの、失くすのが怖いの……だからコーディちゃん、ボクのこと、捨てないで」と言っていたアールですが
今リブートされたアールが返事を返すなら「そうだよ、贅沢で、欲しがりで。失くすのが怖いの……だからコーディちゃん、ボクのこと、忘れないで。ボクのこと、ボクからも離さないで……」
と、コーデリアさんを「自分が自分を忘れて機械の部品になってしまっても、自分のことを覚えていてくれる大事な人」と捉えているのではないかな、と。
ただ、これは諸刃の剣で、「つまりアールのいつか訪れるかもしれない『自己の喪失』を相手に押し付ける」ことにも繋がるので、お互いに深く踏み込めないもどかしさが出てくるのですが……
より重い子になってしまいましたが、逆に、5人の中で彼女だけが持つ、「サイバーパンクらしさ」の要素を十分に楽しんでいただけると思うのですが……いかがでしょう?



◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「もー、そのままならcoquettishで済むのに!」
「でも、ココのそういうところ、好きですよ?」

 セクシーさ満点の、うっとりするほど似合ってる姿に、あえて、そこで!
 カミースを合わせるセンス。うーん、この遊び心と言ったら!
 彼女には、Eccentricな自分から見ても不意を突かれる、茶目っ気がたっぷりあった。
 だから好きだ。

 両手を上に向けてNonsense!なオーバーリアクション。
 でもその後、言葉通りの本心をウインクと一緒に添えてユカと顔を見合わせ、小さく笑ってしまう。

「誰のせいなんでしょうね?」

 衣装の相談に乗った共犯者としては、舌を小さく出して誤魔化す。
 でも、お姉ちゃんが着々と悪い道に進んでいるなら、一緒に楽しむのが妹の務め。

 今度は悪い魔女さんと顔を見合わせて笑い、二人のキスの間は行儀よく「待て」でおすまし。
 甘ったるい、とびきり素敵なキスが終わったら、私は背伸びをして、お姉ちゃんとココの味がする
 甘い甘い唇の味のご相伴に、うずうずと小さな体を疼かせながら、預かった。


「Happy Halloween♪」


〜Fin〜
 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

アールの話が非常に重かったので、最後は全くぶれないエッタのスキットを返させていただきました!

3P済はユカルートだと、そちらに分岐しそうにないので、エッタルートから派生するグッドエンド……なのか
果たして三人で幸せに暮らしていくので、これがトゥルーエンドなのか解釈がわかれるところですね……
フォウルートだけは他のルートを全て踏み潰していくルートなのは確定なのですが!
むしろそれだけ、フォウに惚れ込んでいただけて、フォウも満足でしょう。
今回、カミースのところがエッタではないですが、すごく素敵でした! こちらこそ、よしなにです♪

非常に長くなってしまったので、返信の際は適度に掻い摘んでいただければ。本編のベッドシーンの返信の支障になるなら、省いていただいても大丈夫です!


123 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/11/22(日) 22:58:23
>>120>>121


 そんなにわたし、ずるいかしら。
 少なくともあなたに言われる筋合いはないんじゃないかと、まだほんの少しだけ冷静な理性、内心で呟く。
 あれだけ獣のような、化け物のような、マゾヒズムをたっぷりと嬲る抱き方をするくせに、
 こうして指先、そっと布越しに指を這わせ、躍らせたり絞めたりするだけで、
 熟れた肢体と白い膚はかすかに震えて、憂うような微笑みは劣情の色に曇る。
 まるで後妻か未亡人を手篭めにしているようで、ぞくぞくする。こんな顔を見せてくれるのも、
 きっとわたしにだけでしょう。だから、あなたも大概、ずるいのよ。まして、



「 ─── ぁ、」



 褥へいざなわれるように、するり手を取られる。
 あなたの、ごく長くて、今は少しだけわたしより冷たい手が絡み付いて、抗えない。
 なまあたたかい吐息に包まれて、ぞくりとした。けれどさらに、
 あなたと同じく短く揃えた右の指、その根と先にやわく触れる唇と、
 白く硬い象牙に食まれて、甘い熱とわずかな痺れが、わたしの内心をひどく蝕む。
 おとがいに赦しを得れば、くうん、と諂う声さえ出したくなる。そうして、
 染めた薄藤と、生来の灰白、それぞれを口付けでまた愛でられるなら、
 心底わたしの理性はぐずぐずになってしまっていた。壊されたくて、もう、堪らないの。


 指先に残る熱が、けれど、少し苦しい。
 この人と結婚したいな、と思う。許されなくても。
 恋人でもなく、好敵手でもなく、伴侶がいい。
 殺されるよりも愛されて、受け容れられて、抱かれ続ける方がいい。
 あなたが刃を握る姿はとても艶やかで美しいけれど、
 その切っ先で殺されてしまえば、あなたの美しさに酔いしれることもできない。
 一昼夜犯し潰されて殺されるより、百億の昼と千億の夜を、あなたの奴隷として過ごしたい。

 けれどあなたは、静流さんは、
 きっと本当は、今にでも、わたしの首を落としたくて仕方ない。
 うれしいけれど、それはどこか同時に、せつないの。
 だからわたしはいつまでも、わがままを言い続けるわ。
 どうかこれからも、良き恋人でいて。殺せるものなら、殺してみて。そうしたら、



「 ……… うふふ、」「はあい ……… ♡♡♡」



  ─── ああ、でも、何を想っていたのかも、忘れてしまうわ。
 この指先に、あなたの雄々しさを曝すことを許されるなら、それだけで。
 ゾッとするほど彫りの深いかり首と、およそ自分の中に収まるとは思えない長さと太さ、
 ほとんど射精のように甘く溢れ続ける先走り、あなたの完璧な女体に相違なく馴染む清く赤らんだ白さ。
 その魁偉を鼻先に突きつけられただけで、くだらない理性なんてもう全て消えた。
 抱いて。潰して。突いて。犯して。もうそれだけしか考えられないから、
 とろけ切った面持ちを存分にあなたへ晒しながら、その根本、唇を寄せて、くちづける。
 垂れゆく先走りが少し苦くて、またひとつタガが外れた。やさしく愛でられた指先をスーツの下に滑らせ、
 自分の股座へ押し付けて、他人にされたら興が醒めるような激しさで、熟れた肉をえぐる。
 目一杯、あなたを受け容れられるように。 ─── たぶん、無意識に腰を、ひどくはしたなく揺らしていた。
 自覚はなかったけど、ほどいてもらった髪の毛がうっとおしく肩を撫ぜて視界に入るから、わかる。
 おのれを慰めない指先でかき上げて、上目を遣って、ああ、見下ろされるの、すごく好き。きっともう、ダメね。



「っふ、 ……… ほおんと、おっきくて、」「 ─── すき、静流さん ♡♡♡」



 どういう舐め方が好きなのか、わたしはよおく知っている。
 まずは、啄むようなキスを何度も根元に繰り返す。ハミングのように音を立てて、繰り返す。ごあいさつ。
 そうしたら目一杯舌先を伸ばして、裏筋をねっとりと這い上がってゆく。あごが外れそうになるくらい唇を開き、
 時折それを閉じて、唇の先だけで、甘く幹を食む。ちゅ、ちゅ、ちゅッ。マーキングに似たキスを、繰り返す。
 少しずつ腰を浮かせると、自分をなぐさめるのも楽になる。ふーふー発情した雌みたいな息をこぼして、
 実際に発情した雌なのだけれど、ずぷり2本ほど指先は呑み込ませて、こちらも存分に音を立てながら。
 やがて螺旋を描くように、およそ長大なペニスをことごとく舌先で舐り上げる。腰をくねらさずにはいられない。
 視線は常にあなたを見上げる。見下ろされるのは、わたしも好き。時折止めて、続けてよいか、媚びた瞳で伺う。
 赦されるたび、ひどく嬉しそうに目尻をとろかす。かり首にまで至るなら、腫れぼったく深い溝周りを、
 わたしの淫らな雌穴を抉り回すその溝を、丹念にまた舐める。はしたなく舌先を伸ばして、万遍なく口付けて。
 やがて鈴口へたどり着く。こぼれてゆく先走りは全部余さず舐め啜り取る。一旦またそこで止まって、
 ぁむ、と軽く唇で挟み、そのまま口付ける。「いただいてもいいですか」と、最後にお伺いを立てる。
 焦らされるなら、その間は自分で咥え込んだ指先も止めて、はしたなくへこへこ腰を振るのも我慢する。
  ──── 「どうぞ」と言ってくれるなら、いっぱいに口を開いて、亀頭すべてを咥え込んで、
 ちゅうちゅう吸い付きながら、ちろちろ舌先を裏筋へ這わせ、頬と喉と舌腹の粘膜を、たっぷり堪能してもらう。
 少し息苦しいけれど、喉に直接そそがれる先走りが、あるいは精液がたまらなく甘美で、やめられないの。
 ここまで、ほとんど前戯だった。 ──── あとはもう、ほとんど口もきけないから、
 静流さんの目線と言葉で嬲られつつ、お口の中へ出してもらうまで、むしゃぶりつく。
 後頭部を抑え込んで、無理やり口を犯されるのも好きだった。ほとんど嘔吐や窒息に近い有り様で、
 それでも、きゅうと締まる喉奥から、いっぱいのザーメンをお腹に直接注がれるのは、たまらないの。


124 : ◆OcZG5imaW2 :2020/11/23(月) 21:01:52
>>122
メチャメチャ遅くなってしまい申し訳ありません!!
たいへん濃厚なお返事をいただき、どう返したものかと悩みに悩んだ挙句、
ご連絡もなく1週間以上空けてしまいました…。ご心配をおかけしまして、ごめんなさい。
その代わりいろいろ充電できた気がしますし、こちらも濃いものをお返しできたと思いますので、
お楽しみいただければ幸いです…。いつも通りごゆっくり、納得ゆくものを書いていただければ。

ご提案とご相談、スキットの方も読ませていただきました!
こちらにもしっかりお返事をしようと思ったのですが、そうするとまた長い時間をかけてしまいそうなので、
上手な返答ではありませんが、しっかりと読んで楽しんでおります…という所だけ、お伝えしておきます。
カッコいいアイデアもありがとうございます。。。こう濃いものをいただけると、
アールさんやエッタさんとのロールも、それとは別なバトルのロールもやりたくなりますね。
スレを立ててやりとりして早くも半年ほどになりますが、こうして欄外で設定にどんどん深みを増してゆくのが、
とても楽しく感じています。今後とも、思い付いたものをお互いにやり取りできましたら、うれしいです。

こちらの方はやや掻い摘みすぎたお返事になってしまいましたが、どうかご堪忍くださいませ…。
間を開けるとなんというか、文章の消化能力が落ちていけませんね。設定もチラホラ抜けていそうで。
なにかしらポカをやらかしていたら遠慮なくどついてやってくださいませ。お言葉に甘えすぎてしまう性分です…。
改めて、ご心配とご迷惑を多分にかけてしまいましたが、お返事お待ちしております…!


125 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/24(火) 11:21:59
>>123

 結婚を望めば、「いいよ」と。
 全てを深く赦して受け止めてくれる今のように、彼女は応じるだろう。

 望めば、子供だって。
 喜んで仕込むことだろう。彼女の精は特別、濃い。
 着床前の卵子へとしっかり食い込む、そんな精子であることは友人の女医の検査で判明している。

 恋人でもなく、好敵手でもなく、伴侶がいいと望めば。
 応えてくれる女だった。

 友人や家族だけを招いた小さな式場で、慎ましやかな誓いとキス。指輪の交換を交わして。
 銃火から離れた穏やかな日々の中で、朝な夕なに、ただ、互いの形が溶けるまでひたすらに愛し合う。

 愛して、抱いて。抱き続けて。
 ――――そして、ある日。生まれる前の命と共に、母親と子を、いつもの笑顔の侭に斬り捨てる。


 そんな本性を抑えきれない、怪物。
 ポート・フォウではない、湊・静流という女の心には、そんな魔物が棲み着いていた。

 その血腥い心の機微を読み取る嗅覚の鋭さ。読み取った上で近づき、求める愛への飢え。
 どうしようもなく深く昏い魂の傷。心の底に残されて消えることのない寂寞と孤独。
 血煙に嗤う彼女のあまりにも人間らしい感傷と姿を、どうして愛さずにいられよう。
 
 
 戦火に焼かれた街に音もなく降り積もる雪のように。
 けれどきっと、もしその雪が、その想いの上に降り重なったのなら。
 またたく間に溶けてしまうほどに、熱く切ない想い。
 届かない遠い深淵の星の輪郭を撫でる、壊れやすく臆病な指先の恋も。

 体を重ねる夜だけは覆い隠して塗りつぶしてくれる。
 愛欲の業火は、かつて獣だった過去からの贈り物なのだろうか。

 二匹の狼の棲家は、切なさに胸を掻き毟りたくなるほど遠く、
 その巣は独りで眠るには愛の味を覚え過ぎていた。


126 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/24(火) 11:23:41
>>123

 
「――――――」


 まだ最後まで勃起していないのに、熱く灼けついた肉の砲身。
 その根本には二つの丸いふくらみはない。男性器としては異形だった。
 だが、女体の胎内に収められたこの魔性の女の精液は、体温という常識を突き破って、女体と卵子を絡め取る。
 たっぷりとした子種袋の代わりに、そのに根本には理を外れた威容を誇る剛直に比べて、あまりにも慎ましやかな。
 けれど、やはり十二分の大きく育ち切った淫核が、鞘からしっかりと顔を出して、興奮に濡れ漲っていた。
 

 巧い。
 幾度となく味わっても、そう思わずにはいられない。

 素質。技術。天性。
 そうした諸々を含めた技巧の巧みさを、けれど他者と隔絶せしめるのは
 彼女の奥底に渦巻く、狂おしいばかりの愛の強さ故だろう。

 こればかりは、誤魔化せない。
 どれだけ時代と技術が新たな性感を探り当て、開発しても。
 閨の技の最後の一線だけは、その原始的な感情が引いてきた。

 注がれる想いの強さを示すかのように情熱的な唇が、数多、女を喰らってきた魔性の眉を
 口付け一つで容易にしならせ、感じさせてしまう。呆れるほどに強く太く長い砲身がしなる。
 そのシルエットは肉刀と称えるに近く、女の妖しさが滴り落ちる柔肉が淡く震える様と相俟って
 並外れた巨根なのに、彼女を女性に近い半陰陽として完成させていた。

 唇の柔らかさと整った厚みにも負けない、性交で鍛え上げられ続けた性器の膚の張りと厚みを貫かれれば
 どぷり、と、はしたなさでは負けず劣らずの勢いで、先走りが溢れる。雄の匂いが立ち込める。
 次に股ぐらの間から、どっ、と、愛液が溢れて、雌の匂いが重なって混ざり合う。
 剥き出しの腿の上を嘗め尽くしていく。舌が這っているかのようだった。

 昏く鮮やかな紅の瞳が見上げる先で、くっ、と、艷やかな唇が締まり、吐息が溢れる。
 弱々しく嫋やかで、膚に唇の痕を残されたときのような、男女を誘う妖艶さはそこにはない。

 磨き上げた奉仕の技の巧みさに耽溺しながらも、一筋、凛と張り詰めたものを失わない艶姿。
 今、全てをかなぐり捨てて酔いしれる相手に見せるのは、そんな女主人の、タチの表情だった。
 相手を愛でる時の緩急は心得ている女だ。見惚れるほど麗しい氷の女の、全てを打ち壊す媚態。
 それを愛し、食らう時にマゾっ気はいらない。生来あるサドっ気をたっぷり露わにして、犬になった恋人を切れ長の瞳が
 視線で打ち据えるように見下ろす。「待て」を解かれた瞬間、股を割って指を使う痴態を眺め喰らう。

 呼吸が唇から忍び込んで、肺を抜けて、再び、溢れる。吸って、吐き出された空気は
 彼女が「リア」と呼ぶ恋人の色に、どっぷりと、はしたなく染まった呼吸だった。
 声に、たまらなく彼女を責めて詰る響きが交じる。なんて浅ましい。なんて卑しい。なんて、雌臭い。
 吐く息と、空気を震わせるだけの鞭で、彼女の揺れる腰を、震える豊かな胸を。
 美しい髪と、あられもなく溶け崩れたかんばせをしたたかに優しく打ち据えて、女芯の奥を言葉で突き殺す。

 するり、と、解かれた帯から広がった着物の合わせ目から、白いはにわりの女体と裸身がまろび出る。
 顔ほどもあるボリューミーな白桃は瑞々しく張り詰めて、呼吸の度に、腰を振る女の色に満たされていく。
 肩口から滑り落ちた肌触りも滑らかな着物を、ふわり翻らせると、跪く恋人へとそれを羽織らせる。

 小洒落た音楽もない、二人だけの室内に響く指の音。揺れる腰使いにそよめく風。
 見下ろし、見つめ、見守る女の目には、ただ、愛しさだけがある。ご褒美を待つ犬を躾ける女公の淫らな咎め気がある。
 惚れた女の、余人には秘めたその姿を見せつけられて、悦ばぬ女ではなかった。
 唇が触れる肉の壁がドクン、と張り詰めて、ときめきというには愛欲に紛れすぎている愛を燃やし続ける。

 髪を再び結んでやるのは、芸と華がない。
 だから、彼女は先程まで自らが纏っていた衣で、長く踊る灰白と薄藤の髪をそっと抑えて包み込む。
 ほんの僅かな時間でも、蒸れ籠もった女の匂いがついた絹の単衣を羽織らせれば、整いすぎた余り、つい、唇を寄せてしまう
 灰白と薄藤の髪が隠す背中から、目で追わずにはいられない絶妙なラインを描いたヒップラインを、腿に滴る愛液を含まされた裏地が包む。
 彼女のヒップと腿の間から――女主人の蜜の匂いが昇る。激しい自涜に慰められる股間を、匂いと香りの舌が舐めあげて天井へと消えていく。
 髪に体に、指先でも言葉でもなく衣と香りを通じて触れ愛でて。それでも踊ってしまう、彼女の左右の前髪を、長い長い指先で、生え際から梳いて慈しむ。


 ときに、彼女が自らでかき上げていない方の髪を、耳朶の上へと指先で梳いて流して。
 その折に、いたずらに前髪に触れて、普段はあまり見ることの出来ない、彼女の髪の始まりを眺める。
 
 ときに、彼女がかき上げる髪に絡んだ指先に、自分の指先を絡めて。彼女の髪を二つの指先で絡めて弄ぶ。
 そうして、指先の挨拶を終えたら、髪が少しの間、おとなしくなってくれているうちに
 彼女の指と手のひらを、正面から捉える。指の間に、指を滑り込ませる。指と指の間に、恋人の指先同士。
 握って、絡めて。手の腹で、相手の手のひらの性感帯を押して、揺すって。愛撫する。
 手の甲に、手の付け根に、傷というには浅い浅い、爪先のキス痕を刻んで、恋人が繋ぐ手つなぎで
 自慰に励む恋人の手を、犯すというには優しすぎる愛撫で犯す。

 腰が揺れる。指が肉を抉る。その指使いは誰よりも知っている。
 だから真似て、彼女の指先を、その指使いでなぞる。
 その指使いを、つないだ手を視線の先まで運んで、どう動かしているか。
 彼女の指の股をくちゅくちゅとこね回す。愛液の音は響かない。
 指使いだけで、耳にその幻の音を届けて、オナニーの実演を披露する。


127 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/24(火) 11:26:22
>>123

「――――上手だね」


 子宮ごと、引きずり出して余す所なく唇を這わせるような、熱く蕩けた声は。
 特濃の先走りを引きずり出し、溢れさせる唇に告げたのか。
 目の前で再現してみせた、小刻みに腰が動くほどに自分を慰める指使いに告げたのか、わからない。

 確かなのは、彼女が感じているということだけだった。

 ハミングキスの初々しさと愛らしさを出迎えるのは、その小鳥のような慎ましさとは対象的な
 禍々しく猛る血管の太さと膨らみだった。キスが触れる。吸われた場所の血管が太さを、増す。
 淫肉に血が送られ、魁偉が完成へと近づいていく。見上げた先で、喉が心地よさに、幾度となく動いていた。

 舌の柔らかさとは裏腹の、堅い堅い裏筋には既に先走りの伝う小さな川が出来ている有様だった。
 ゆったりと這い上がる舌が少し進む度に、上流から流れてくる透明な雫は量と濃さを増していく。
 大木のような幹を食む甘いマーキングに応えるのは、この猛々しい勃起に相応しい、暴れ馬の首振りだった。

 ただの首振りでは決してない。
 意図的に、勃起角を調整しているのか。恐らくそうなのだろう。
 男根を指の代わりにして、子宮の奥から心臓を、内臓越しに亀頭でいじるような女だ。
 少なくとも、呼吸とは別のしなり方で、引き締まりながらも柔らかさに溢れた
 矛盾と機能美に溢れた下腹に力を込めているのが伺えた。

 幹食みに応える淫らな勃起の微かな首振り。
 ただ、振れているのではない。腰が浮く、指が音を立てて、2本目が飲み込まれる。

 勃起が振れて、腰振りに合わせて、空(から)を突き上げる。
 振れ幅は本物の性交よりも小さく、いかにも微細な動きだったが、何を思わせるかは容易だった。
 突いている。こちらも自涜へのスパイスに、と。肚に力を入れて、前戯の愛撫に相応しい細やかさで、けれども逞しく強く。
 指遊びをする彼女を、見越して突いている。苦味のある雫を垂らす亀頭が、淫らに舞った。

 懸命なご奉仕を、ただ受けているだけが能の女ではない。
 腰を据えて受ける時もあれば、口福に満たされながら自ら官能を高める恋人への愛しさに
 絶頂を迎えるためのごちそうを何度となく振る舞うつもりで、指を、野太すぎるもうひとつの指を振って
 上手に上手におねだりが出来る雌犬に、許可と、褒美を賜り続ける。


「――――いいよ」
「とても――いい。さあ、続けておくれ、リア」


 やがて舌先はくるりと螺旋を描いて肉棒の周りを這い進んでいく。
 歓喜に震えた極太の肉の蛇は、鎌首を擡げて、這い上がる舌の主の顔を、頬を、首振りで揺れた幹で打つ。
 べっとりと白銀の雫で己に化粧をほどこしてくれた女に、堅く漲った肉の圧と、彼女の雫と己の雫が混じった化粧水を塗っていく。
 確かな音を立てて、勃起反動とは思えぬ強さで顔に触れる動きは、目尻を蕩かせる恋し女を愛で撫でる動きに他ならない。

 時に、無言で頷き。
 時に、耐えきれずに感極まった声を零して。

 指先を伸ばし、振り乱された髪を整えて丁寧に撫で付けた後、幼子をあやす母のように優しく。
 恋人を髪を撫でて、撫でて。媚びた瞳に、濡れた瞳と声と言葉と吐息、指先と勃起の震えで応え続けた。

 奉仕の始まりから今に至るまで、交わされ続ける視線を、二人の間に聳え立つ白い山丘がたびたび遮る。
 大きさが大きさなのだ。いかに、彼女が身体を鍛え、インナーマッスルで支えようとも、その二つの膨らみは
 呼吸に合わせて揺れ弾み、撓んで揺さぶられ、小さな震え一つとっても敏感に、ふるふると揺れて感じる様を見せつける。

 張り詰めて瑞々しい、女の汗と情欲の香りが昇り立つそこは、届かない場所にある恋人のかんばせを
 包み込んで、挟み込んで、唇での奉仕の褒美とばかりに、乱れに乱れた蕩け顔をくしゃくしゃにかき混ぜたがっていた。
 押し包んで押しつぶして、今、彼女が噎せ返る雄と雌の淫汁のカクテルに鼻腔を犯されているように
 雌の匂いで彼女を塗りつぶしたいとわななく、隠せぬ本心に満たされた胸たち。
 その頂きでは、鮮やかな桜色の突起たちが、恋人の前でゆっくりと、しかし確実に尖り、ピンと張る姿を魅せつけていく。
 そこに視線が注がれていることに気づけば、彼女はわざと、片手で、その頂きを覆って隠してしまう。


「――――コラ」
「――――いけない子だ」


 嗜める。
 単語だけはそんなフリをした、躾けられた子宮を言葉で引きずり下ろして
 啜りながら、言葉に込められた甘さと熱で、子宮の内側という内側に口付けの鬱血痕をつける為の声。
 形だけの恥じらいが込められた、自らの秘部を晒して愛される悦びに満ちた、情婦の妙を抑えた声。


128 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/11/24(火) 11:36:35
>>123
 白濁の噴火口は、尽きることなく滾々と色濃い雄の匂いを溢れさせ続ける。
 それは彼女が熱心であればあるほどに否応なく量を増し、けれど、貪欲な唇に
 ついには根負けして、溢れ出るよりも先に啜り尽くされてしまう。
 浅ましく卑しい、だからこそたまらなく昂ぶる音が奏でられる。

 「んっ」、思わず、鈴口に唇がかぶさった時に、一文字の唇から、抑え切れなかった嬌声が溢れた。
 白いかんばせの目元が、赤く赤く、昂りに色づいて艶やかに奉仕者へと向けられる。

 黒と紅の瞳が近づく。
 性器の異常な長さと、彼女自身の柔軟さが、身を曲げるだけで、「長い」と
 そう言い切れるバストサイズの谷間を、恋人に押し付けることを可能にする。
 芳しい、情事の汗の香り。高い恋人の鼻梁も、上気した頬も、一瞬、覆い隠される。
 擬音で表現することが難しい柔らかさと、重々しい乳肉の重量感。耳朶を掠る、張り詰めた先端の硬さ。
 髪をかき上げる指の気配。自慰も、腰振りも、何も言われずとも行儀よく止めた可愛い可愛い愛の獣に



「―――いいよ」
「おあがり、リア」



 囁く。
 触れ合った身体も胸も、離れていく。

 美しい女の小さな唇の中に、ケダモノの兇器が飲み込まれていく。
 散々に愛でて開発した髪の生え際に、今度は長い指先の両方が添えられ、伸ばした指先で
 両のうなじを擦り立てながら、たなごころの腹が、頭を、包む。


 乳房の山脈の向こう、もう見えなくなった彼女の顔から、押し殺した声が漏れ聞こえてくる。
 何度となく眺めて、幾度となく見つめたコーデリアの瞼の裏には、忠実なる猟犬の舌使いと唇の奉仕に
 熟れ切った女の顔で、眉を寄せて、ヨガる彼女の表情がありありと浮かぶことだろう。

 吸われるだに量を増す先走りには、その先に待つ白い精の濃さを思わせる味わいがいまやたっぷりと溢れ
 口中は、極上の女体を咥え込んでいる筈なのに、煮詰めに煮詰めた雄の匂いで煮えたぎっている。

 だのに、鼻腔から洪水のように雌汁の匂いまで飛び込んで、彼女の卓越したテクニックに酔いしれる
 湊・静流という性そのものの痴態を刻み込んでいく。

 口蓋の裏を、女の子宮と肚を抉る為の段差が擦って、キスよりも荒々しく掘り返して犯す。
 口腔内の粘膜の柔さが、性器の堅い熱さで押し広げられ、逆に押し包まれて
 並の女なら顎を外さんばかりの力強さで口中で勃起する。
 
 うなじに添えられていた指先が昇る。後頭部へと忍び寄る。
 硝子瓶を美しく太刀割って、指で指を犯すほどに淫らがましい、長く大きく、けれど女性そのものの手が。

 雄のケダモノとなって、その象徴を奥まで咥えさせる。
 咽喉へと、恐ろしく熱く堅い性器が、ずるりと押し込まれた。


 あとは、もう。
 細やかなものは何もない。細やかに綴ることもない。


 銃器を飾られたショーウインドウの硝子に、黒髪を乱しながら、押し殺した呻きを喉奥に鳴らし
 子宮を刳り、心臓を衝く時よりも小刻みで穏やかな腰使いという、最低限の気遣いと習性だけを残した一匹のケダモノが
 酸欠で白い膚を別の色に変色させても奉仕をやめない、忠心と愛の鎖に繋がれた一匹のケダモノの口を
 絶頂するまで、犯し続けただけだった。


「嗚呼、リア―――――  」


 撃ち込まれる性器はどこまでも太く強く堅く、雄よりも雄らしいというのに
 彼女の腰の使いは、細部に至るまでがレズビアンの仕儀に則っていた。
 口腔を張り詰めたエラで打つ時も、喉奥を長い長いストロークで突く時も。
 どこまでもどこまでも、雌犬を飼って躾ける、雌のもの。

 だのに、最後に一際、重々しく、滾りに滾った性欲をぶちまけるおめきも
 女の悲鳴と喘ぎそのものだというのに


  パン


 と、音を立てて弾けて溢れるその白濁の濃さと多さ。
 今までカクテル程度で棲んでいた雄と雌の匂いの比率を、一瞬で「雄だけ」に傾けてしまう
 その夥しさと力強さに比するモノのない射精は。一片の欠片の嫋やかさもない、雄そのものの力強さだった。

 音に表せば、目に見える周りを埋め尽くすほどの水音。
 昔試しにつけた特注のコンドームを一瞬で水風船に変えた射精量。
 規格外の性器に相応しい射精。常識外の雄々しさに相応しい、濃さと精子の量。
 そんな射精は、けれど喉に絡むなどということはなかった。

 只々、後から後から注がれる勢いの強さに、それらは全部。
 この異物を咥え込んでみせた恋人の喉へと、腹の底へと送り込まれて、押し流されて。
 胃の内側から、子宮を狙って、只々荒れ狂った。


 遅れて、雄臭い栗の花の香りに、熟れた雌の香りが交じる。
 男性器の根本、ピン、と張り詰めた淫核がそびえるその先の秘園の間からは
 水たまりが出来るほどに――潮の残滓が滴っていた。


 女は、唇から性器が吐き出され、恋人の唇が自由になるのを待ってから
 身を屈めて、自分の性器と精液に独占されていた、愛しい愛しい恋人の唇を
 頬を両手で包み込んで上向かせ、上から覆いかぶさるように、自分の唇で塞いで、吸った。

 言葉のない、「愛しているよ」の告白だけが、唇を重ねている間だけ、響いた。


129 : ◆mg54smRHoI :2020/11/24(火) 12:28:50
>>124
よかったー!
時期が時期だけに不安でしたが、お返事をいただけて安心しました!
お元気でよかったです……

よかったー! と申し上げてくださる人に返す量の返信ではないかもしれませんが
それはその、以前から「丁寧にご奉仕したい」と言ってくださり、熱いレスまでいただいたのに
いざ今回までお返事が出来なかったのでつい、思いの丈が溢れてしまったのと
「この人と結婚したいな、と思う。許されなくても。」がエモすぎて刺さりすぎたせいだと思っていただければ……
コーデリアさん……コーデリアさん……(語彙力)


掻い摘んだお返事でも全然大丈夫なのですよ?
どちらかと言えば、行間を呼んで埋めていくタイプのリアクション型のロールなので……
しっかりと届いていると言っていただければ、それで満足です、はい!
静流さんは全身これ性感帯にしてくるフェロモンたっぷりの何かと思って書いているので
「この人、町中をまともに歩けるんだろうか(性的な意味で)」と思ってもらえれば本望です。
そんな話をしたら、「君が歩かせてくれないのだがね」とか言って流し目を向けては
気が済むまでラウンドを重ねた後、賢者タイムで「まあ、それもいいさ。君より楽しみなものはない」とか
いつもの妖しさとかタチっぷりもなくなった、飾らない素の表情で楽しげに呟いたりします。
世間一般のデートや遊びを楽しむ価値観より、今、手の中にある無二の花をただ愛でる風流の人です。

この後の本編の方ですが、寝室に運んで、何回も何回もいたすロールの流れでも綺麗かな、などと。
お元気の素になっているのでしたら、尚の事、嬉しいです。
アールの設定のリブートもご快諾いただけたようで何よりです。
それなら、今までルートのエンディングが見えてこなかったアールのエンディングも
よりハッキリと見えてきましたので、よかったです。

アールのエンディングの一つは、人間でもサイボーグでもない、別種のアイデンティティを確立して
コーデリアさんの乗るバイクに搭載されたアールと明るくおしゃべりをしながら、どこかのアウトバーンをひたすら走るエンドかな、と。
『キノの旅』みたいな、女の子や女の人と乗り物のコンビ、大好きなのですよ。
ときどきえっちもしたいな、というご要望にお応えする為、サイドカーにロボ子さんボディを入れた
大きなコントラバスケースとかが乗っかってたり……そんなことを思いました。
コントラバスケースから銃器も一杯出ると思います。

はい、今後とも、こんな思いつきに付き合っていただければ、こちらも幸いです!
お言葉に甘えてくださる方は徹底的に甘やかす性分ですよ〜?
たくさんレスも書いてしまったので、次のお返事もどうかごゆっくり、です。
こちらのレスが長く濃厚にリアクションを書くので、そちらは掻い摘んだ上で
次のアクションに繋げていただくとかでも全然、大歓迎です!


130 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/12/09(水) 00:01:07
>>125->>128


 どうしてわたし、あなたにだけは、こんなにはしたなくなってしまうのかしら?
 視線を交わすたび、射殺すように冷酷な微笑みで見下されるたび、イッてしまいそうになる。
 さしたる冷たい言葉もないのに、まして今はただ奉仕しているだけなのに、
 この分だと、抱かれながら耳元になにか囁かれでもしたら、どうなってしまうのかしら。
 みだらに湿ったあなたの装束で髪を留められて、あなたの湿度と芳香に染め上げられながら、
 恋人繋ぎは甘ったるくて、なのに容赦ない。 ─── 一度とてあなたに触れられていやしないのに、
 見下ろす冷たい瞳も、たかぶる雌の香りも、繋ぐ指先のうごめきも、すべて股座を鋭く抉らせる。
 上手だなんて。当たり前でしょう? だれかの体や心を弄ぶの、あなただけが好きなわけじゃないの。
 それでも結局、 ─── 舌先から伝わる先走りの苦さと、その匂いを擦り込むように頬を濡らす粘ばつき、
 鼓動を突き上げるに似せた腰使い、しとど汗に濡れた溺れそうなくらいの胸間、
 そういうものを前にして、わたしは無力だから。やさしく咎めるあなたの言葉に、見上げて、小首を傾げる。




「 ─── ふふっ ……… ♡♡♡」「 ……… はぁぃ、 ……… ♡♡♡♡」




 こんな声、自分でもどうして出せるものか、わからない。
 いじらしく拗ねた新妻のような甘えた口ぶりは、およそ蹂躙でしかないまぐわいの前戯には、ふさわしくない。
 身かがめたあなたの長躯と、だぷりと揺らぐ胸肉が、亀頭に唇を添えておねだりをする浅ましいわたしの、
 痴態すべてを呑み込んで、 ─── 背筋をふるわすと言うにも生ぬるいささやき、それだけでわたしは果てた。
 真っ白に染まったシナプスは何一つ真っ当なものを伝えてはくれないから、また一歩、だめになってしまうの。



「 ………─── っ、う ……… ♡♡♡♡」



 波打つ灰色の髪をたたえる後頭を、あなたの手のひらが包み込むなら、すべてもう予見できた。
 ぐ、と。 ─── ゆるやかに、けれど有無を言わさず押し込まれる掌底の無慈悲さが、
 やわらかな喉肉へ兇器の穂先をうずめさせ、えづく暇もなくそれは気道へと押し入り、
 吐き戻す反射にひくつく喉も、異物を押し込まれて呼吸を塞がれる息苦しさも、
 きっと、あなたを愉しませるだけに過ぎないから。胸間に覆われる視界が、すこしずつ、赤黒く暗転してゆく。
 ゆびさきの所在すら自分ではわからないまま、 ─── やがて股座をいじるのもやめて、
 このまま死んでも悪くはないけれど、少し苦しすぎるかしら、もう少し気持ちよく、ああ、ああ。




「あ゛ッお゛、っゔッ゛ッ゛、────〜〜〜〜゛゛゛♥゛♥゛゛♡♡♡♡」




  ─── およそ絶頂には似つかわしくないあなたの吐精をことごとく喉奥に注ぎ込まれて、
 赤く黒く染まった手指の先を知死期のようにびくつかせながら、ただそれだけで、わたしは深い随喜に堕ちた。
 脳髄をぐちゃぐちゃに掻き回されて死ぬ狼のような、くぐもって言葉にならない悲鳴を上げて、
 おそろしいほど胎の奥に溜まってゆく熱くおぞましい精が、わたしをまた、どうしようもなくさせる。
 ぐったりと投げ出した手足は元より、ひとりで立つことも出来やしないから、口付けのなか肩を震わす深い呼吸を繰り返し、
 あなたに抱きしめられるまま、抱き上げられるまま、此岸へ帰るような口付けを享受する。
 その余韻だけでわたしは何度もまた痺れるように甘く果てて、あなたを抱き返したいけれど、叶わない。
 せめて泣き腫らして濡れた真っ赤な眼元のとろけた具合は、それだけで喜悦に満ちた微笑みだから、
 どれだけわたしが喜んでいるか、あなたにも伝わるものかしら。伝わるからこそ、愛しているの。
  ─── あなたに抱きとめられて、たとえ口付けが終わったとして、いまは声すら発せないけれど、
 あなたが装束を着替えた寝室に、そのまま連れ込んでほしかった。そうして、次は、ねえ、どれだけ壊してくれるの?


131 : ◆OcZG5imaW2 :2020/12/09(水) 00:19:12
>>129
またもデタラメに長い間お待たせしてしまいました…………
繰り返し、ご心配おかけしてしまい、申し訳ございません。本当に…………。
もう少し早く返せる手筈だったのですが、ずるずると遅くなってしまい、こんな有様です。
次こそは多分それなりにお早く返せると思うのですが、文章を書く神経が相当なまってしまっているので、
切れ味のにぶいお返事を繰り返してしまうかもしれません。ご迷惑おかけします。。。

それにしてもお返事をしていて思ったのですが、
こう、フォウさんの責め方というか、コーデリアをいじめる手練手管のバリエーションが、
大変こまやかで多岐にわたっていて、素敵だなあ…………と感じ入りました。
わたしがこういう責めの文章を書くと、ついついワンパターンになってしまいがちなので、
ひそかに参考にしている次第です。よろしければ次も、楽しみにしております…!

わたしとしてはこのままロールもできそうなのですが、なにぶん相当長いあいだ返事できずにいたので、
途中どこかで休憩の一区切りをお願いするかもしれず…。もしそうなりましたら、申し訳ないです。
アールさんのエンディングも読ませていただきました! いいですよね、人間とは少しズレたところにある2人の、唯一無二な関係性…。
「彼女がわたしと同じベッドでどういう顔をするか、わたししか知らないのよね」と不意に感じ入ると、
とても嬉しそうに笑うコーデリアが思い浮かびました。

繰り返し、大変お言葉に甘えてしまう形になってしまいましたが、ご容赦いただければ幸いです…。
あんまり気負ってしまっても、いつも許してくださるあなたに失礼ですから、
今後とも努めて後ろめたい所なく、楽しくロールさせていただこうと思います。
年の瀬も近づいてお忙しいでしょうし、急にひどく冷え込んできましたから、どうかお体には気をつけて。
お返事、いつでも大丈夫です。いつものように、お待ちしておりますね。


132 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/12/11(金) 10:46:10
>>130

 余計な言葉など、何一つ要らない間柄だった。

 酸欠に美しい顔を染めて、痙攣のように肢体が跳ねる。
 喉に詰まる声にならない呻き、震え。絶頂の後の短い死。
 その後の再生。弛緩した手足。まるで陵辱の後の光景。

 互いの朱唇を白く染める口付けだけが、鮮やかに百合の花を咲かせる二人の姿を倒錯的な雄の香りで包み込んで、満たしていく。
 だが、どれほどに牡の味が二人を包み込んでも、その荒々しいキスはどこか優しく、女性的だった。
 喘ぐ狼の胸元に、もう一匹の狼の胸が重なり、上下する胸をたまらない柔らかさと弾力で緩やかに圧迫する。

 キスの角度を変えるたびに、鼻梁が左右、別の場所で触れ合う。
 口付けに込めた無言のメッセージは、互いに届いている。


 こんなになるまで自分を愛して、受け止めてくれる彼女を、女のまた、愛していた。
 だから、ある程度、キスを繰り返して自分の心を――当たり前だ、昂ぶらぬ筈もなかった――落ち着かせたら。

 手足を投げ出してへたり込む恋人の、右の手をとる。
 彼女の爪の先がくれた小さな爪痕と同じ場所に、キスをする。
 べったりと、朱唇に残る白濁のキスマークをつけた後、力の抜けた手を、自分の肩へと回す。
 左も、同じようにキスのマーキングをつけて、やはり自分の肩へと回す。

 彼女に、自分を抱きしめて貰う。
 力など必要のない、甘い甘い抱擁に酔う。
 もし、恋人がまた、甘く果ててしまうのなら。

 今度は頬ではなく、彼女の、世の女性が羨むほどに美しく括れたウエストに手を廻し、抱き寄せる。
 丁度、屈んでいた姿勢だったから。一度の射精では硬度も角度も落ちない、どころか
 凶暴さを増した逸物が、肚の上から子宮と心臓の間を、緩やかに押した。

 女同士のまぐわいなのだ。後戯の大切さは男女の比ではない。
 だから、これは後戯、アフターケアだ、という表情を崩さずに。舌を味わう。唇を重ねる。
 泣き腫らした目元だけは、唇で拭わない。そこだけはまだ、穢したくなかった。
 今夜のどこかで穢すとしても、今は、その随喜の涙を見つめて、慈しむ。

 顔を寄せる。頬のぬくもりを分かち合う。
 触れ合う黒絹の髪に涙の粒を吸わせて、蕩けた目尻を微笑む自分の目元でゆるりと掻き回して、歓喜を染み込ませる。

 上り詰めて、上り詰めて、落ちていけないところまで、押し上げて。
 寝室に辿り着くまでの間、寂しくないように、切なくないように、存分に愛し、果てて貰ってから、彼女を抱き上げる。


 このまま、抱き上げて貫きながら歩くのも悪くはなかったが、それは今日の気分ではなかった。
 膝裏と腰に手を回して抱き上げ、ストロークの長い一歩ずつで寝室へと向かう。
 彼女の腰裏に、身体を支えられそうなほどの力強い反り返りが、ずっと触れていた。


133 : ◆mg54smRHoI :2020/12/11(金) 10:49:37
>>131
いえいえ、こちらも長すぎる上に、自分で読み返したのですが……
返せそうなところがこう、あんまりない文章で大変に申し訳ないです……!
しかも長い……! なので、お気になさらず、です!

ただ、そんな文章でも好きだ、と言っていただけて大変に嬉しいです!
こう、女の人同士は細やかに責めたい派ですので、色々と手を尽くしていますが
気に入っていただけたのなら、それに勝る喜びはありません。

非常にいいタイミングだと思いますので、今度はぎゅっと短いものを試しに投下してみました。
寝室へと移動する描写ですが状況の推移描写なので、今回は先に、こちらの雑談の下記の提案にお返事をいただければと。
よければ、この後、続けて寝室でのプレイを描写しようと考えています。
寝室でのプレイのご希望などありましたら、合わせてご連絡ください。
お任せいただけるなら、このまま、ベッドに横たえて、そのままもうキスしながら覆い被さって、子宮まで貫いて
まずは心臓をコツコツしながらの抜かず何発かに突入する予定です。

ただ、休憩の区切りをお望みでしたら、ここで一旦、フォウのロールを切るのも大丈夫ですよ。
スキットでやりとりして楽しむのもいいものですしね!

この後は、寝室でもう、只管にあらゆる体位で貫いて、繋がって、子宮と心臓を犯しながら果てて、果てて
それが終わったら、やわらかくなった肉棒で子宮と心臓をくすぐりながら、互いの子宮をこね合わせて
女の交わりを繰り返してダメになっていくだけだと思いますので!

フォウ自身もそんなセックスしたら、子宮はダメになってると思うので、散々男性器で絶頂したら
後はコーデリアさんとお腹を重ねてるだけで絶頂する状態になるので
くちゃくちゃに横たわってるコーデリアさんの、呼吸で上下するお腹に触れるだけで子宮イキするフォウが
耳元で若後家のように低く唸って喘ぎ、乱れる姿をご想像してお楽しみ下さい。


……手前味噌で恐縮ですが、「一番セックスして気持ちいい人」という、コーデリアさんからの感想がお気に入りなので
それに相応しいキャラクターとなるように描写し、それを満たせる個性は描けたと思いますので
「こんな人、ダメにされちゃいますよね」と思っていただければ、この上ない幸いです。
マオに聞いたら、「アタシ、そこまでされたことなかった」とか思いっきり悔しがりますよ。

はい、どうぞ後ろめたさなどなく、ロールやお話を楽しんでいただければ!
そちらも、お体壊されませんように、ご自愛ください。

遅くなりましたが、半年のお付き合いをさせていただき、幸せいっぱいでした。
これからもまったりと、よろしくお願いいたしますね。


134 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2020/12/22(火) 23:52:15
>>132



 ほんとうに手ひどく酔った時のような、ああけれどそんなに痛飲したのはいつが最後だったかしら、
 だから結局、こういう逝ッてしまいそうな感覚を味わうのは、あなたとの夜伽だけ。
 ただ舌先を伸ばすばかりの、まるで雛鳥が餌を恵まれるような、およそ拙くて仕方ないキスを、
 死んだ人形のようにぐったりとした肢体を抱きとめながら、交わしてくれるのが愛おしかった。
 両手の甲に遺される口吸いは、痛みにも程遠い優しさで、けれど確かな傷を刻む。
 そのまま、導かれるまま、首筋に縋っていた。 ─── 泣き腫らしたような目元は痛いほど赤くて、
 ぼやけて蕩けた瞳は、抱かれる前のおんなのそれだろう。それが、嬉しい。
 ついさっきまでわたしの咽喉に収まっていた、おそろしいほど長い穂先の熱さと硬さが、
 胸郭の少し下、きいんと高い耳鳴りを浴びながらも煩く聞こえる鼓動へ押し付けられて、ぞくぞくした。

 ある程度の正気を取り戻すまで優しく口付けて貰って、すこしはモノを考えられるようになる。
 たとえばわたしを持ち上げるあなたの遣り方がお姫様だっこで、内心思わず困ってしまう、とか。
 Princessであれる年頃からは多分まだ逸脱していないけれど、それでも少し、嬉しくも気恥ずかしい。
 こういうことを多分、素面でも平気でやれる静流さんが、不思議におかしく愛おしかった。
 寝台の上にそっと横たえられるなら、長くしなやかな両の手足を気だるく投げ出す。
 しゃなりと着こなしたスーツもシャツも、今やじっとり淫らな湿り気を帯びて膚に張り付き、
 乱れきってほどけた灰白の髪と共に、脱ぎかけたままシーツへと広がる。ベッドサイドの淡い暖光に、映える。
 残りはあなたに脱がせてほしいのよ。わかるでしょう?  ─── 声を出そうと息を吸えば、
 ひい、と知死期のような、事実ほとんど死にかけたように喉は鳴り、けれど声帯がつむいだ音階の、
 思わぬ甘さと艶めきに、みずから驚く。 ─── どろり細めた双眸で、じっとあなたを優しく見とがめた。




「 ─── ね、ぇ」「 うふふ、」「静流、さん」




 ひどい人だもの。
 このわたしに、コーデリア・コールドフィールドに、こんなセリフを言わせるなんて。
 震える片手でスラックスと、その下にあるショーツを下ろし、もう湿るとは呼べない濡れ方をした布地をどけて、
 つい先ほど、あれだけ自ら激しく慰めて、あなたに触れず慰められて、受容れるべく果ててほぐれきって、
 それでも何一ツまだ満たされない、そんな雌の肉穴を、両脚と共に広げながら、あなたへと晒す。




「わたしの、こと」「 ……… 犯、して」「ください 、、、………… ♡♡♡」




 くす、と微笑みかけるように、また小首を傾げた。
 大好きなともだちへそっとねだるような優しく甘酸いはにかみの質感をはらみながら、
 実際その言葉は、いやしく蹂躙を望む躾けられた雌の鳴き声で、だってまだ全部前戯に過ぎないの。


135 : ◆OcZG5imaW2 :2020/12/23(水) 06:27:34
>>133
またまたまた連絡を途絶えさせてしまいまして、ご心配おかけしました……。
時々こういう全然書けない時期が1ヶ月くらいのペースで来てしまうんですよね…。
とはいえ、その度にこうやって何日も連絡を途絶えさせてしまうのが心苦しくもあるので、
これからは本文の返事を横に置いて、先に雑談の方をやらせていただく機会が増えるかもしれません。
ただ「おめえそんなことより早く返事してくれ」とのご指摘ももっともだと思うので、
なるべくお返事も早く書くようにしていきたいですね。間を置くと、どうしても書き方を忘れがちなので…。

フォウさんの責め方についてもそうなんですけれど、これがエッタさんとかマオさんとかになると、
どんな部分を繊細に描き出してくださるのかな…と思ったりもするので、とても楽しみにしています。
ロールの方でも一区切りつけていただき、いよいよ本番という流れですので、
心持ちを新たにシャキシャキとハイペースでお返事できるようになると思われます。。。ご期待ください!
なまじ2人とも剛毅で、ちょっとやめ時が分からなくなりそうでもあるので、
とりあえず1回コーデリアが気絶するところまでやって、あとは事後で…という感じでいかがでしょう。
コーデリアしか知らないフォウさんの可愛い所、いいですね…不意に寝顔とか可愛いなとか思ってほしい次第です。


めちゃめちゃ思ってますね〜〜〜〜〜〜>こんな人ならダメにされちゃいますよねという所
こう、自分でがんばって書いた文章が刺さってくださると、ほんとうに嬉しく感じます。
いざ言われてみると、もう半年! という気持ちになりますね。そんなにやりとりしているのか…という。
相変わらず筆の遅い身の上ですが、どうか今後ともお付き合いいただければ、
そしてわたしの書くものが、ささやかながらあなたの励みになれば幸いです。あらためて、よろしくお願いします。

追伸:
そういえばあっという間にクリスマスですね……。こないだハロウィンをやっていたばかりのような気もするのに。
すました顔でおふたりと一緒にケーキやターキーを仕上げるコーデリアの姿が思い浮かびました。
年末は自宅にこもって、珍しくおだやかな日々を過ごしていてほしいなあと、なんとなく。


136 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2020/12/23(水) 09:34:48
>>134

 幼気な同居人、あるいは澄まし顔の小さな家族。
 大きな瞳が、いつも、泣き出しそうな顔を連想させる人から外れたヒト。
 対照的な、肉食獣の瞳に人懐っこいネコ科の色を湛える自由な女医。

 そんな彼女たちの耳に届かない、乾いて枯れた罅割れた悲鳴。
 腕の中に抱き上げた姫君を寝室のベッドまで運び終えた美しき女賊は
 自らを見咎める、どろりと重く情念で濁った瞳に、苛烈な責め苦を与えた側とは思えぬ、美しい微笑で応えてみせた。

 ただ、その知死期の音階に、暖光を滑らせて光る黒髪の下、整った背筋を甘く震わせるのみだった。
 熟れた西瓜ほどの、たっぷりとした剥き出しの乳房のまろやかな半球の中心で、人とは思えないサイズの性器が静かに跳ねる。

 二人並んでも尚も余る広さの寝台の上で、狩人の艶姿が装いを変えていく。
 静流と呼ばれた女の、老若男女の劣情を誘わずにはいられない魔性の爛れた姿とは異なる
 美しく整えられて、麗しい乙女たちの胸を微笑んでかき乱していく、麗人の装い。

 それが今は、褥で純血を散らされる美姫のように乱れて薫る。
 高い、括れながらも戦場を生き抜く命に溢れた下腹部も骨盤も、スルリと身に纏うスラックスを退けられれば
 その奥に閉じ込められた蜜の華と香りを部屋中へと撒き散らして、美しき獣の股座から愛液の一筋を引きずり出していく。

 この夜にと整えられたその先のショーツも、デザイン、形状以上に、雌を狂わせるフレグランスを振りかけられて
 下着としての役目を放棄させられているのが伺えた。指が掛かる。引き抜かれる間にかかる雫の橋が重い。
 どれほど深く達し続けていたかを物語っている。


 小首を傾げて、いじらしく、そしていやらしく褥に静流を誘う言葉が終わると同時、寝台の上に忍び寄った女豹の体重が一つ乗る。
 するりと、呼吸の合間を塗って、彼女の眼前より、視線一つ下へと、室光を弾く麗しの黒髪の影が踊った。


  ―――白い喉笛に、まるで銀閃を走らせるような鋭さで、虎口がしなやかに躍り掛って食い込んだ。
 

 そのままの勢いで、獲物を組み伏せる獣の動きさながらにコーデリアの体躯を柔らかな肢体が押し倒して、抑え込む。
 魔法のように絡みついた白い繊手が、同じくコーデリアの白い繊手の手首を寝台に押し付けて、攻め手と受け手を意識させるように抑えつける。
 挿入の1テンポ前に、押し付けた人外の肉刀で雌穴の少し上、肚の肉の上から、深く蹂躙されることを望む子宮を肉竿でギュッと押し掻き混ぜる。
 威容を誇る剛直の向こう側、肉棒を隔てた先にはコーデリアの子宮と合わさるように重ねられた静流の子宮があった。

 肚と腰の動きでコーデリアを抑える一瞬、肉刀越しに二人の子宮が、肚の肉を隔てて重なる。蠢く。
 静流の子宮も、もはや語るまでもなく、熟れて、落ちて、下がりきっていた。
 男性器を挟んで動きを伝え合う、女の子宮の悦びを伝えると、腰が再び浮く。腰が下がる。
 互いの豊かな双丘を言葉に表せないほどに卑猥に歪め合い、触れ合う胸。
 語る必要のない確かさと正確さ、荒々しさで腰が、見もせずに前に打ち込まれる。


 ずんっ、と。
 肉の槍が、ねだられるまま、求められるまま。主の望むままに、女体を一息に奥まで貫いた。
 喉笛に詰まるほどの高さを持つ雁首が、甘酸っぱい声と雌の鳴き声をまるごと最奥へと押し込むように突き込まれ
 ぽっかりと空いて自らを待ち侘びていた雌穴へと赤子の手足以上の太さのある巨木の幹を一息にねじ込んでいく。

 穂先の鈴口が重苦しい肉同士のぶつかる音を立てて辿り着くのは、子宮口などではなかった。
 そこを突き上げ、刳り叩くような交わりですら、既に遠く、児戯となっていた二人なのだから。
 希われれば赴くままに、女は、女が命を孕む部屋を、己だけのものだと主張するかのように赤く張り詰めた亀頭でギチリと満たした。
 カリ高で、括れの下や側も張り詰めた形状の彼女の逸物は、子宮口へと亀頭を埋めて尚、子宮口周りの突起をみちりと圧迫する。
 子宮を貫くことがそのまま、幹でのポルチオ攻めに繋がってしまう、そんな身体の相性をした二人だった。

 挿入した肉棒のあまりの長さ、太さに僅かに下腹部に、剛直の姿が浮かぶ。
 その剛直の影を、静流の子宮が自らの肚で押しつぶす。さっき触れ合った、溶けた鉄のように熱い、熟れた女の子宮が押さえ、押し潰す。

 白い首筋に食い込んだ牙の向こうから、押し殺した後家のような呻き声が溢れる。
 女を犯しながら雄の快感に色狂い、自らが犯した女と肚の底、子宮を掻き混ぜ合うことで女として狂い合う。

 それがこの、美しき女の狂い方、犯し方だった。 
 慣らしもない、許しも乞わない、そんなことは無用な程に身体を重ね合って、まぐわいあってきた。

 だから、ねだられ、乞われて、求められれば、望むままに、求めるままに、言葉もなく犯す。
 その首を噛み切る光景を夢想しながら、けれど、あまりにもそれが惜しいとギリギリの境界線で殺人衝動を抑え込み
 それを性欲へと変えて煮えたぎらせながら、湊・静流という女もまた――――コーデリア・コールドフィールドという女にのめり込んでいく。


 キチリ、と、白い肌へと歯を食い込ませながら。
 女は、寝台が軋むほどの荒々しい腰使いで、コーデリアの子宮を鋭いストロークで犯していく。
 恥骨をぶつけ、子宮を掻き混ぜ合い、極太の竿で子宮の襞も肉もずるりと引きずり出して押し込み
 その全てを子宮へと押し返してぶつけて、女の奥の奥を赤々と灼けた赤銅色の亀頭で突き殺す。
 テンポは短く、短く、短くを繰り返し、執拗に執拗に子宮攻めを繰り返す。単調な動きではなかった。
 むしろ、子宮の広さを味わい尽くすかのように、一突きごとに突き攻める場所を変えて子宮全体をまんべんなく鈴口で蹂躙していく。
 亀頭を押し付けたまま腰が円を描けば、指一本分の段差があるエラが子宮口を裏側から堅い雄肉で掻いて混ぜ潰して蕩かせる。
 その向こう側に野太い幹が、子宮口裏の攻めが終わった後に間髪入れずに押し込まれて、子宮口周りのポルチオをはしたない音をさせて潰してしまう。
 
 雄の腰使いと違うのは、それは身体を密着させて行う、レズビアンの腰使いということだった。
 触れ合った肚と肚、下腹部同士が殆ど離れない。だから、その間にあるコーデリアの陰核も、逃げられない。
 激しい腰使いと重ねた子宮同士の掻き混ぜ合いの動きが、彼女が好むクリトリス攻めの仕方に繋がっていた。

 腰をしゃくる。余りにも長い剛直のため、カリ首まで引き抜かなくとも膣肉が外側へとめくれていく。
 その間、静流の肚とコーデリアの肚がクリトリスを挟んで潰して掻き混ぜて
 その上では静流が自分のストロークと子宮で、コーデリアの子宮を挟んで攻め立てている。

 その間、食らいついた喉笛を咥えた口は、離れない。
 コーデリアにかりそめの死を齎し続けて、喉笛をあがる悲鳴ごと、彼女を喰らい続ける。
 こんなまぐわい方をして、正気でいられるなど、彼女であっても、ありえなかった。
 静流の腿の間には、もはや失禁にも近しいほどに愛液のしぶきが迸り続け、コーデリアに重ねた女の肚は
 突き合う最中に、明らかに絶頂と判る震え方をしてみせた。
 それでも、どういう筋肉の締め方をしているのか。それとも鍛錬の成果なのか。
 雄の肉棒は、精混じりの先走りをこぼしても、射精にまでは至らなかった。


 肚、腰、剛直と、そして。これが女同士の交わりであると無言で語る、手首を抑えつける静流の両手。
 そこに麗しくコーデリアを惑わせていた麗人の影はない。こと、此処に至っては、どこまでも美しく凶暴な獣そのものだった。
 組み敷いた女の全て。魂も、性欲も、肉体も。心も――全て喰らい尽くそうとする貪欲な獣が


 やがて、前戯を終えて。
 子宮の向こう側。
 コーデリアの「心臓」目掛けて、腰を使い始めた。

 この犯し方を識ってから。
 静流はそこ以外では果てようとはしなかった。
 臓腑の裏側から、コーデリアが心奥を突かれて果てるのに合わせて。
 臓腑と肉を隔てながら、そこに向かうように、子宮の奥へと夥しい量の精を放つ。


 ――コーデリアの本当の最奥を犯し、白濁に染めながら、心も頭も塗り潰す行為を。
 ――彼女は何よりも望んで、好んだ。


137 : ◆mg54smRHoI :2020/12/23(水) 10:06:53
>>135
指先が重い時って、どうしてもありますからね……なので、どうかお気になさらず、ですよ。
こちらは幸いにも話し合わせていただいた皆の個性のおかげで、未だにそうなることはありませんが
もしそうなった際は、こちらも雑談としての返信を置かせていただくことになるかもしれません。

なので、そちらもどうかご心配なさらず、です。
そういうときはスキットとかの方が筆が軽いこともありますしね!
雑談だけでも大歓迎ですよ♪

エッタやマオがどうなるか、なんですが……多分、地の文が三人称に近いのはフォウだけで
エッタやマオ、ユカはアールは一人称形式の筈、です。
フォウは内面を見せないことで美しさを際立たせる方式をとっていますので……
ロールの返信についても了解です! こちらも、気絶するところまで繋げやすい返信を意識してみました!
……フォウは、コーデリアさんが気絶しても、そのまま続けて、起きたらまた交わって、を繰り返す気がしますが……
それはこう、うまくロールに盛り込めるような感じにしてみます。事後のピロートークも是非やってみたいですから!

あ、「寝顔が可愛い」はいつも思ってます。
事後だと大抵、頬杖をついて寝顔を眺めて、そんなことを考えています。

そう思っていただけて幸いです〜♪
それもこれもコーデリアさんの魅力あってのことなので、こちらこそ、是非、これからも宜しくお願いいたします!
追伸については……こんなお話は如何でしょう? 年始は静流さんのところに行くとおせち……いや
あそこは日系ヤクザなので年末年始は静流さん、護衛につきっきりな気がしますね……

=================================
【コールドフィールド家、3人で過ごす初めてのクリスマス】

出演:ユカ、エッタ
時系列:ユカを迎えての初めてのクリスマス


(ユカがコールドフィールド家に迎えられてクリスマスの近いある日)

「お姉ちゃんの家って、クリスマスはどう過ごしてたんですか?」
「(……未だに「お姉ちゃん」呼びに慣れずに戸惑いながら)えっと」


「うちは、パン屋だったから……クリスマスが近くなると
 クリスマス用にクーリビヤックやコズーリャを用意し始めるんだけど。
 
 それとは別に。シュトーレンも用意……してたの。
 (していたんです、と言いそうになって、言い直す)

 自分たちで食べる用だったんだけど、近所の人たちに振る舞ったら
 『美味しい』って評判で。だから、いつの間にか売り物になってて
 毎年、お母さんとシュトーレンを準備するのが、たの……しみ……で……」


(話しているとポロポロと泣き始めてしまい、「ごめん」と言う前に)
(ユカを抱きしめるエッタ。抱きしめて背中をあやしながらコールをして)


「あ、ココ? Xmasなんですけど、予定あります?
 ないですよね? あったら全部Cancelで。
 それとシュトーレンの材料、買ってきて貰えます? なんでって……Come on!(んもう!)」

(電話にぐずるユカの泣き声を拾わせる)


「うちはこれから毎年、Xmasの仕事は禁止です。Is that OK?(いいですよね?)」

(電話を切る。静かに寄り添いながら)

「I can’t tell you how sorry I am(本当にごめんね、お姉ちゃん)」
「これからは私達がずっと一緒ですからね……」

=================================


138 : コーデリア ◆UyxQEwMh2I :2020/12/26(土) 23:00:26
>>136



「 ──── あ゛ッ ♡♡♡」



 ひどくしあわせそうな悲鳴を上げて、喉を噛み潰される痛みと至福に、わたし今どんな顔をしているかしら。
 ざらり枝垂れた濡羽色が、わずかに汗にて湿った重く柔らかいあなたの体躯が、
 そこから立ちあがる雄々しいペニスが、わたしを無慈悲に押し潰して、殺そうとする。
 おなかの筋肉と組織の上から子宮をこね回されるだけでイッてしまうのがいっそ怖くて、
 怯えるような、媚びるような、そんな上目遣いをあなたへ魅せたいけれど、
 今はそれも能わないから、せめて押さえ込まれた片手の指を、不安げにあなたの手首へ這わせる。
 一瞬、あなたが腰を引いた。あてがわれる穂先の、しっとりと唾液と先走りに濡れたぬらつきを、股座に感じて、




「 ────〜〜〜〜〜ッ゛ぁ゛っ、あ゛♡♡♡♡」「ぁ゛めっ♡だえっだめっぁ♡♡ぃぐ、ひぐっ、ぁ゛ああぁ゛っ♡♡♡♡♡」
「ひずるさっ♡♡♡しずるさっ♡♡♡♡♡」「ぁたしっ、わたしっ、〜〜〜…………♡♡♡♡♡」「こえ゛っ、すぎ゛っ♡♡♡♡ しゅきぃっ…………♡♡♡♡♡」




  ──── 次の鼓動をするより早く、深く、一気に、聞くに堪えない淫らな肉と粘膜の音を立てながら、
 でもそれを立てるのはわたしの体で、あなたの体で、おそろしくて、そんなことどうでもいいくらい気持ちいい。
 圧し付けられたあなたの胸が、わたしのからだ越しに歪むのを感じて、
 外から見ても分かるくらいに、おそろしいものを抉り込まれているのだと知った。
 呼吸もままならないというのに、肺の中の空気ぜんぶ吐き出して、獣のそれと呼ぶにもおこがましいような、
 理性ぜんぶを殺された人間の悲鳴をもって、あなたをただ悦ばせるためだけに、悦ぶためだけに上げる、声。
 自分でも聞いていて、嬌声なのか絶叫なのか判然としなくて、それでも噛まれて痛んで血の滲む青白い首筋の、
 全部張り裂けたってかまわないと思って疑わないから、今わたしの全部、あなたにすべて貪られている。
 軟骨ごと子宮をえぐられて、その口ではしたなくかり首にしゃぶりついて、食いついて、
 ひだと媚肉のことごとくを裏返されるたびに獣のような、けれどどこまでも甘ったるい呻き声で応じて、
 小刻みにひなさきもポルチオも圧し潰されるたびに悦ばしく潮を吹いて、壊されていく。
 折れてしまいそうなくらい背をのけぞらせて、それもあなたにすべて圧し潰されながら、
 呂律の回らない舌先を突き出して、ほんとうは口付けだって奪ってほしいけど、是非もない。
  ─── そんな非道いセックスの中でも、あなたがわたしを犯し潰して、それに静かに悦んで果てて、
 耳朶に垂らすとろけた雌の吐息が、どうしようもなく嬉しくって、ひきつったように笑った。




「 …………─── だか、らぁ」「 ……… きて、静流さん、………… ♡♡♡♡♡」




 まだこれさえ前戯だと知っているから、ほとんど呼吸のすべてを絞り尽くした吐息の最期を、
 ただよろこびに泣きながらの笑顔で、最後のいやしいおねだりに費やす。
 壊してほしい。塗りつぶしてほしい。そうしてあなたも尽き果ててほしいから、
 痛いほど突き張った両の脚を、あなたの腰へと絡めつかせて、逃さないでくださいと懇願した。


139 : ◆OcZG5imaW2 :2020/12/27(日) 21:26:00
>>137
ありがたい限りです本当に……。
幸いこちらも、今回はまあまあ早めに返せたのではないかと思いますので、
しばらくはこんな感じのペースで続けられたらいいなあ…と。よろしくお願いします!
こう、沈黙したまま日にちばかり嵩んでしまうと、わたしも次に何を言えばいいか分からなくなってしまいがちで、
そういう意味でも、短くてもこまめにことばを綴れたら、うれしいなと思います。
(いま思い付いたんですけど、どうせこうして置きレスでやっているので、
一括ではなく数日に分けて返信するようなこともするかもしれません。その時はよろしくお願いします。。。)

わたしも気絶した後も容赦なく犯され続けるコーデリアをぜひやってみたいのですが…!
いざ書いてみると、受け側の描写がけっこう難しいと気付いたのもあり、
ダイジェストのような感じで書かせていただけたらありがたいな…と思っています。力及ばず、すみません。。。
しおらしくなったフォウさんを相手にするのも是非やってみたいので、重ねてよろしくお願いします!

うふふふふ…(寝顔が可愛いコーデリア) ………喘ぎ声の方は大分すごいことになってしまいましたが!!
絶対ほかの方々とのセックスではこんな声は出しませんね。ええ、絶対に……。
すっかり独占してるな〜という感じを楽しんでいただければ幸いです。


◇ ◆ ◇ ◆ ◇


( ………… わたしが家路について、ふたりの元へ帰る頃には)
(ユカは泣きやんでくれているかしら。そうであったら、いいのだけれど)
(どうあれ帰るなりユカのことを抱きしめて、何も言わず、抱きしめて。)
(そうして、3人揃ってキッチンに立つ。シュトーレンなんて、いつぶりに作るかしら?)



「大丈夫よ、ユカ。
 わたし、どこにも行かないから」



(不意にこぼすそんな一言が、あなたの心へ沁み入ればいいのだけれど)


「今年からは、年が暮れて明けるまで、
 ずっと家で過ごすことにするわ。
 一人でいるには、冷え込むでしょう?」


(ひとりで過ごすのに苦はないけれど、その寂しさに耐えかねたのだから、)
(わたしは今、こうしてささやかな家族を持っている。そういうものへ、)
(無責任な振る舞いは、できないししたくなかった。 ……… だから)
(もう泣かなくっていいのよと、あなたへ静かに微笑む。今はただ、わたしだけ想っていて、ユカ。)
(出来上がったシュトーレンは、クリスマスを迎えるよりも、もう少し長い時間をかけて食べましょう)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇


そういうわけでスキットの方はこんな感じに。
本編の方のコーデリアとはずいぶん毛色の違う感じですが、
こんないじらしいユカさんを見せられたら、コーデリアはきっとどこへも行けないことでしょう…。
ほんとうは皆さんへコーデリアが渡しそうなプレゼントとかも考えたいのですが、
ちょっと頭が回らなかったので、ご勘弁ください。。。

そろそろ大晦日も近づいてきたことですし、いつも通りごゆるりと、余裕のある時にお返事くださいませ。
年内にあと一回くらい、こちらからレスできたらな……と思っております。がんばります……!


140 : ◆mg54smRHoI :2020/12/28(月) 12:01:51
>>139
今回は先にこちらへ返信させていただきますね!
わかりますわかります、ロールも日が空きすぎると、返信内容を練るのに四苦八苦してしまいますよね……
ですので、数日に分けての返信なども大歓迎ですよ!

フォウの返信は自分で読み返していても、読み応えはある、気がするんですが……
いざ返信となると実は返信出来る部分が少ないのでは、と戦々恐々とすることがあるんですよね……すみません……
こう、小説の登場人物のような感じを出しすぎた感も……なので、次回のフォウのレスはひとまず
この書式のまま、幾度となくコーデリアさんを犯して、夜も明けたところまで一気に書いてみようと思います。
なので、もう少々お時間をいただければ、と……29日か30日にはお届け出来ると思うのですが

次はプレイ内容をみっちり詰めて、コーデリアさんの寝顔を眺め、コーデリアさんが目覚めたら
ちょっと頑張りすぎてしまった、と、例によってしおらしくなるフォウを描いてゆこうかと。


改めてセックスの仕方が普通じゃないので、そこは仕方ないです……!<喘ぎ声が
多分、マオやアールもドン引きのすごさじゃないでしょうか、ええ……
フォウはもう、これがあるので他のメンバーに対して余裕を以て恋人の顔をしていますね!


◇ ◆ ◇ ◆ ◇

(ココは意外にいい加減でだらしがなくて)
(気を許すと隙のある美人だってわかる類のLadyですけど)
(こういう時、信頼を裏切る人でも、約束を破る人でも)
(家族の下へ駆けつけてくれない人でもなかった)

(今は)

(脳裏に過ぎる豊満な肉食獣に、思い切り舌を出して想像から追い出すと)
(泣き止んだお姉ちゃんを帰ってきたココへとバトンタッチする)
(私の腕では、彼女を全部包み込むには小さすぎるから)

(3人並ぶと手狭に感じるキッチン)
(こればかりはどうしようもないので、踏み台の上で種を捏ねていると)
(隣から、これは聞き捨てならない一言)

(肘でココの脇腹をつついて、つん、と顔を澄ましてみせる)
(Boo! Boo! すぐ子供の前で二人の世界に入るんですから!)
(お似合いだからいいんですけどね?)
(私だってJealousyの1つや2つはあるんですよ?)

(そんな私達の姿を見て、小さく、お姉ちゃんが笑みを見せる)

(つられて笑う私は、そっと。妹の私に向ける笑みとは別の笑みを)
(ココに魅せるユカの横顔を見ていた)


(もう子供じゃないから、サンタクロースが本当にいないなんて)
(とっくの昔に知ってます。だからせめて)
(サンタクロースの代わりに、今年は「家族の時間」をプレゼント)
(少し早いですけど靴下には入り切らない大きなプレゼントなんですから)
(いいですよね? ユカ)

〜Fin〜

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

では、スキットの締めはこんな風で如何でしょう?
その年のエッタはぬけぬけと「私はもうPresentしましたから〜」っていうことでしょう
その上で、ユカと一緒にコーデリアさんへのプレゼントをああでもないこうでもない
「お金があるんだから全部買っちゃうとか……」
「Nonsense! こういうのは悩んで決めるから価値があるんですよ!」
なんてプレゼント選びの時間を楽しんで……結局、決まらなかったので全部買うちゃっかりした子です。
ただ、銃器は「そういうのはアールと被っちゃうから本職に任せればいいんですよ!」と被りは避ける子ですね。

うちも思いつく限りだと、エッタとユカがこうなるとして、アールが銃器で……
マオは天然物のヴィンテージのブランデーとか無難なものを出してきそうですね。
フォウはもう、あの人は自分が一番のプレゼントだと判ってるので、家族の時間はエッタとユカに譲りつつ
イブの数日前辺りにオフをとってひたすら、コーデリアさんのこと抱きますね!
そして帰り際に、「少し早いが」と簪を一つ、身支度を整えたコーデリアさんの髪に刺す、くらいかな?
「家族で楽しんでおいで」と送り出すフォウの姿をご堪能下さい。

ロールの返信は前述の通り、もう少々お時間を頂く形になりますので
お手すきでしたら、「年内にあと一回」の目標は、よければこちらへのご返信でお遂げください。


141 : ◆mg54smRHoI :2020/12/30(水) 17:35:44
うぐ……す、すみません……
本日を目標にレスを書こうと奮闘してみたのですが……
ふ、筆がとまってしまいました……申し訳ないです

経験上、こうなってくると筆先の調子が戻るまで、少々お時間をいただく形になってしまいそうです……
比較的筆は早い方だと思うのですが、逆に止まってしまうとかなり長いタチでして……
年の瀬に悪報で大変に申し訳ないのですが、期日を申し上げた以上、なんらかの返信をしなければと思い、お返事させていただきました
スキットのような軽いものであれば大丈夫だと思うのですが、フォウのレスの続きはもう少しお時間をいただければと思います

すみません……


142 : ◆OcZG5imaW2 :2020/12/30(水) 20:00:03
>>140>>141
どうかお気に病まれないでください!!
わたしも何度もお待たせしていることですし、待つのがつらいタイプでもございませんので、
年末年始はごゆっくり過ごされてください。次ぐらいからは、何か新しいロールの原案を練ってもよいですし、
あまり書くのが難しそうなようでしたら、いったん本編のロールは中断という形でも大丈夫です。
ご負担をたくさんかけてしまっていると思うので、頼りない身ではありますが、頼っていただけたら嬉しいです。

フォウさんの時の文章、超然とした雰囲気が感じられるので、個人的にはとても好きです。
お返事が滞るのはひとえにわたしの力量不足でございます。。。ですので、今後とも楽しみにしています!
ひとまずはこちらの方にお返事をさせていただきます。残りの分のお返事は、読んでいただくだけでも構いません。

改めて今年1年、とても素敵なロールにお付き合い頂いて、ありがとうございました。
来年もお互いのペースで、ゆっくりやれたら嬉しいです。よろしくお願いしますね。


143 : ◆mg54smRHoI :2020/12/31(木) 11:52:31
>>142
ご心配をおかけして申し訳ないです。
そしてあたたかなお言葉、ありがとうございます。

折角、年の瀬のご挨拶をいただいていますので、まずはこちらからも返信させていただきますね。
こちらこそ今年一年、大変にお世話になりました。重ねて、ありがとうございます。
はい、来年もゆったりまったり、我々のペースで楽しんで参りましょう!
来年もよろしくお願いいたします。

そして、フォウの文章を気に入っていただき、嬉しい限りです。
フォウの、スキットなら書けそうなので、これはロールに必要な、フォウらしさといいますか、フォウ成分が欠如しているのでは、と少し自己分析してみました。
そういうときは今まで、成分補給に四苦八苦してきたのですが、貴方とこちらでロールを始めた時、新しいものを吸収していこう、と思ったことを振り返って思い出しました。

なので、少々、頼らせていただきたいなと思います。
もし、あれば、でいいのですが、頼光さん以外でフォウのイメージやイメージソング。
ロールの際に思い描かれているキャラクターなどありましたら、教えていただけないでしょうか?
こんな服装をして欲しい、または頼光さんでこんなイラスト、二次創作がオススメでした、などもあれば。
そちらにあるフォウ、もしくは静流さん像に触れることで、新しいフォウ成分を摂取してみようと思います。
内省からの復帰には時間が掛かるばかりでしたので、新しい試みを試してみたいと思う次第です。

年の瀬の挨拶の後のお願い事で恐縮ですが、もがきながらも自分の筆先は文章が来るのを待っている姿が伝われば幸いです。


144 : ◆OcZG5imaW2 :2021/01/01(金) 23:36:13
>>143
改めまして、あけましておめでとうございます!
元日、ごゆっくり過ごされましたでしょうか。なかなかお休みを取るのが難しいという事もあるかもしれませんが、
ちょっとでもわたしの言葉や表現が、あなたの糧になっていれば幸いです。2021年も、よろしくお願いしますね。
(このくらいのスレの消費ペースで行くと、あと数回はこんな挨拶をしそうだなあ…と思い、不思議な気分です)

本来返そうと思っていた雑談の方ですが、それを含めるとやや冗長になってしまいそうでしたので、
ひとまず取り急ぎ、こちらの方にお返事いたしますね。文章化できるお悩みでよかったです……。
打ち明けていただけるの、うれしいです。どこまでご助力になるかわかりませんが、読んでいただければと。

最初にお話をうかがった時、ビジュアルは頼光さんをイメージしましたけれども、こうしてロールを続けてみると、
フォウさんの性格ってすごく王子様気質ですよね…。シャニマスの咲耶さんとか、なんとなく思い起こされます。
わたしとしては、手練手管を尽くしてコーデリアを籠絡するフォウさんの、女たらしな所がすごく好きなので、
「どういう人物像や行動がいいのかなあ…」と悩まれたら、ちょっと思い出していただければ嬉しいです。
あとは端的に、コーデリアみたいな女性が、より背も高く肢体の豊かな女性に、
体格差でぐちょぐちょにされたりするのもすごく好きなので、こちらは個人的な嗜癖の参考として。
(フェラのとき、そのままおっぱいへ閉じ込められちゃいそうになってたの、すごくよかったですね…)

https://i.imgur.com/afrYRKZ.jpg

こちらの画像は玉ありふたなりですが、フォウさんってこんな感じの体つきをしてそうだよなあ…と思い、
以前見つけて保存していた画像があったので、参考になれば幸いです。

してもらいたい格好でしたら、ぴっちりインナースーツがとてもフェチズムに刺さるところがあるので、
ああでも、フォウさんは裸体が一番好きといえば好きなんですよね…………。悩ましいです。
以前に書かれていたように、コートの中に閉じ込められて犯されるのも、すごく好きですね。
あとは…………。コーデリア、フォウさんの王子様気質な所に惚れ込んでいる点が少なからずあると思うので、
思い切りファンシーな格好をしてデートしたり、あるいはそういう格好をフォウさんに選んでもらったり、
そういうロールをしたら楽しそうだなあ…と、ちょっと思いました。
まるっきり少女のようにフォウさんへ甘えるコーデリアとか、
あるいはフォウさんにまるっきり少女のような格好をさせてもらって恥ずかしがるコーデリアとか、
そういうのやったら楽しそうだなと思いました。(そういう格好でガツガツ犯されるのも趣があると思います!)

付け加えるなら、その、極めて個人的な欲望ばかりで申し訳ないのですけれども……。
コーデリアに首輪とか付けるのも楽しいかもしれません。「あなたに堕としてもらうまで、きれいに保っておきたいから」とかなんとか。
一番最初、SM系は苦手とおっしゃっていた記憶があるので、このへんはNGに抵触するかもしれませんが……。

新年早々いつも以上にまとまりのない内容となってしまいましたが、
なにかあなたのインスピレーションの源となれば幸いです。
鈍くなっていた筆先も、やっとわたしは元に戻りつつあるという感じですので、
どうかあなたの感性の赴くときに、また素敵な文章をお見せいただければ、うれしいです。
繰り返しになりますが、今年もよろしくお願いしますね。どんなお返事でもよいので、お待ちしています。


145 : ◆OcZG5imaW2 :2021/01/01(金) 23:41:21
……これはフォウさんや今のロールとは全然関係ないのですが、
以前紹介したEvan Royaltyのチャンネルで、新しいショートムービーが公開されていたので、
ちょっとご紹介してみますね。SCP財団の二次創作ですが、スゴく雰囲気がよかったので……。

https://m.youtube.com/watch?v=EOxarwd3eTs

繰り返しになりますが、今のロールとかとは全然関係ないので、「こんなのもあるんだなあ」という程度で結構です!
ただ個人的には、こういう雰囲気や世界観、とても好きなんですよね……。ご参考までに。


146 : ◆mg54smRHoI :2021/01/03(日) 19:46:58
>>144
>>145
ご挨拶が遅くなりました。
あけましておめでとうございます! 本年もよろしくお願いいたします!
お気遣いありがとうございます。世間とは少々、休みのとり方が違う身の上なので
ロールの返信くらいは問題はないのですが、ゆっくりお休み、というのは憧れる響きですね……
ふふ、なので、来年の挨拶もこのスレになりそうなペースが大変に助かっています。

こちらのお願いへの回答もありがとうございます。
初心に戻る、というのはやはり大事ですね。お好みを理解出来ていても、改めて
そちらから言葉と文章で好みをいただけると、モチベーションの上がり方が全然違いますね!

フォウは最初、「生身の快楽殺人症の殺人鬼」というところしか決まっておらず
頼光さんの外見をいただいてから中身を積み上げていったので、王子様気質なのは
コーデリアさんをトロトロにする為に出来上がったものなんですね。ふたなりのスパダリです。
おっぱいで埋まってしまうの、お好きなら、フォウの肢体で押し潰すんじゃなくて
コーデリアさんが気絶したら、上と下をひっくり返して、おっぱいの中に気絶しているコーデリアさんを埋めて
顔をもみくちゃにしながら、下から突き上げるのもいれてみたいですね……

今年が丑年なのもよかったです。元旦から、牛柄ビキニの画像がたくさん流れてきて
こちらでもお話をしていただいて、指先は問題なく動かせそうですので
あとはゆっくりレスが出来るタイミングを待って、返信を書かせていただこうと思います!

>ふたなり頼光さん画像
まさにこの画像の頼光さんをイメージしていたりしました……!
だからもう、人外に長くて太くて、自分の心臓に届いちゃうくらいのサイズなんですよね……
そして玉なしと最初にお話したのは、この画像のイメージがあったので、そこだけは自分の好みに合わせたからでした。
体型に関しては完全に一致していて、思わず「ふふっ」ってなってしまいました。

新しいシチュエーションで、少女風コーディネイトのコーデリアさんとのプレイが増えましたね!
少女風コーディネイト、となると……ふむ。少しズレるかもしれないのですが
シンプルでも仕立てのいい白い長袖のフォーマルブラウスに、下も足首まで隠す露出のないロングスカート。
タイツも合わせて、「深窓の令嬢」風の格好をコーデリアさんにして貰って……
あえて、全部は脱がさず、でも令嬢が乱暴に犯されるように服を強引にはだけて破いたりして
手錠や首輪で、売られた令嬢が乱暴されるシーンを楽しんでみる、というのもありでしょうか?
なんだか過去的にコーデリアさんに突き刺さってしまいそうで怖ろしいのですが……
そしてその場合、フォウはお嬢様に乱暴する悪いメイド長になるべきなのか、格好だけは男装の麗人な執事服。
でも胸元がパツンパツンな、お嬢様に悪さをする鬼畜執事になるべきなのか。
それとも、チャイナ服やナイトドレスを来た有閑マダムとして、コーデリアお嬢様を買うべきなのか。
選択肢が多くて迷ってしまいますね……!

SMについてなのですが、首輪や手錠、縛るのは問題ないのでご安心ください。
苦手なのは、エナメルスーツを着て鞭で叩いて、「女王様とお呼び!」とやる、ああいうテンプレートなSMが苦手なんですね。
お嬢様と悪い大人プレイだと、首輪はむしろ望むところですね!

頼らせていただいて正解でした。お陰様で新鮮なアイディアをたくさん補給出来ましたので筆先の迷いは消えそうです。
あとはレスを書く時間だけ確保出来れば、ですので、返信はもう2〜3日いただけますと幸いです。
本当にありがとうございました!

……せっかくご紹介いただいたムービーですが、30分長となると、ロールを書く時間を確保した際に
腰を据えて見たいものになりますので、しょ、少々お待ち下さい……!


147 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2021/01/05(火) 20:06:35
>>138

 容易く人体の筋繊維を断ち切ってしまう咬合力が産み出す、肉食獣の顎の下。
 ヒトであることを辞めたケダモノの声が、食いつかれた喉笛の奥で震えて叫んでいる。
 それは断末魔の悲鳴にも似て、殺しに狂った女の、命を産み落とす為の胎にえもいわれぬ快感を刻みつける。

 子を産むよりも孕むよりも、産まれ落ちた命を刈り取る時に震える胎を抱えた女の本性が
 ヒトもオンナも犯し殺してしまう肉の兇器に、はらわたも何もかもを抉られて喘ぎ狂う女の情念と快感に
 己を重ね合わせて、精を煮詰めながらイキ狂っている。

 こんな交わりとも殺しとも呼べない交歓、精を放って女を孕ませるのが目的ではない、生命の常道から外れた交合に
 屈さずに、殺されずに、甘く、甘く啼き叫んで付き合い続けている女が、今、静流の下に居る。

 脳蓋の裏側に煮え滾る殺意と快感。魔境と法境の狭間を飛び続ける己の手首の感じる弱々しい感触。
 縋りつけるものを探して彷徨う繊手の指先を、掌を滑らせて上から抑え込むように潰して殺して。

 掌で寝台の上に埋め込ませた指先たちを、けれども、次の瞬間には解けた己の指先たちで絡め、掬い取って
 力づくで押さえつけて組み敷いた指先たちの間に忍び込んだ己の指で握って、互いの手の腹と腹を
 合わせ潰された胎と胎のように隙間なく埋め尽くして重ね合わせて、愛してしまう。

 生と死の狭間に生きる獣がまだ、コーデリアを殺せない理由。
 女を数度以上、抱く趣味のない彼女が飽きずに彼女を抱く理由は、その手付きに十二分に現れていた。

 みしりと首を軋ませる交合に苛まれながら、腰を浮かせて打ち込む静流の細く締まった雌腰に
 するりと長い脚が絡みついて誘う。本当に、断末魔のようにしか聞こえない悲鳴が、静流を誘う。

 滑らかに、寝台の上。
 恋人たちの睦言に相応しい繋ぎ止め方をされていた両手たちがコーデリアの頭上に滑る。

 片方の手を離して、静流の片手一つで、コーデリアの頭上。
 重ねられた彼女の掌が、両の指の間に静流の指を突き込まれて一つにまとめられ、握られる。


 食いつかれて血の滲む細く華奢な首筋から、白い牙が離れた。
 腰が別の生き物のように深く打ち込まれて、子宮の壁を突き破りそうなほど深々と埋まり。
 剛直の奥に煮え滾る白濁を解き放つ準備を始める。肉槍の穂先が、内臓を押し込みに押し上げて
 子宮、命を育む部屋を、心臓の壁へと押し付けて、コーデリアの命の鼓動を重ね合わせる。
 限界まで角度をつけて隆起する肉の鈍器が、コーデリアの胎を裂いてしまいそうなほどに猛っていく。

 一瞬、身を起こした静流が、コーデリアを情欲に狂った瞳で、殺しの欲求と情感の性欲に塗れた瞳で見下ろしている。
 いつも涼しげにコーデリアを見つめ、口説き、誑し込んで落とす女の、本気の欲情が潤んだ瞳にありありと浮かんでいた。

 空いた手が、するりと空を滑る。
 コーデリアに見せつけるように、右手を流す。

 あの、瓶の首をバターナイフで切り落としたのと同じ動き。
 幻の中、白刃でコーデリアの首を美しく落としてみせた蠱惑的な刃の動きが、右手に宿る。
 閃いた繊手が、先程まで牙を食い込ませていた首筋に絡みついて、万力のような握力で一息にそこを締め上げる。

 そこに食らいついて達しなかった理由は、明白だった。
 右手が閃いて首筋に絡みつくのと同時に―――静流の瞳が迫り、すぐに見えなくなる。
 
 唇を重ねたからだ。
 達する時、喉笛に噛みつきながらではなく舌先を互いに突き刺しながら
 名を呼んで果てたいと願う、ごくごく当たり前の。

 愛しい相手への作法を果たして。腔内に、一つ。
 「―――リア」という呟きだけをこぼして。

 湊・静流は、コーデリア・コールドフィールドの膣内で、果てた。



「―――――――――――    」



 美しい女から放たれる、あまりにも下品で汚らわしく生々しい、生(せい)の音。精(せい)の音。

 音に現し示せばあまりにも淫らで卑猥に過ぎる射精音を立てて
 フェラチオで放った射精など物の数ではない音を奏でて、コーデリアの膣内へと精液が放たれていく。迸っていく。

 子宮の壁を突き破って心音を射止めて、形のない心ではなく、形を持った肉の心を精液で穢して、犯して
 血液の代わりに迸らせた精液で射止めて、殺し尽くさんばかりの、暴力的な射精。
 よもや、そんなことは起こり得ない筈なのに。血の通う内臓たちの肉壁を貫いて届かんばかりの、射精音。
 射精の勢い。量と濃さ。粘度と重さを物ともしない放精、吐精がコーデリアの中を満たしていく。

 妊娠機構と一緒に、生命機能も自分だけで満たさんとする、本気の征服行為の涯てがこれだった。
 人外の強靭な男性器を持って、コーデリア・コールドフィールドという女の肉体のすべてを飲み込まんとする行為だった。

 射精で痙攣する穂先は自らが放った半固形状の、怖ろしい粘りを持つ白い海の中で暴れ狂い
 膣壁も子宮壁も蠕動する肉の震えで、女体の一番敏感な部分をミキサーにかけて快楽の渦の中へと悉く沈めてしまう。

 そんな征服行為に没頭する静流の女体が、子宮が、胎が無事で済むわけがない。
 鍛え込まれた腹の肉を貫通して伝わるほどに、征服されるコーデリアの子宮の動きへと、絶頂する静流の子宮の痙攣がユニゾンする。
 コーデリアに精を放ちながら、同じ法悦を味わって、唇の中で、あの取り澄ました顔ばかりの女が
 泣き叫びながら、絶叫して絶頂していた。



 三度、心臓を犯しながら突き上げる随喜の悦びに連続で精を放って、身動きもせぬままに果てた彼女は
 長い、長い余韻を味わった後。腰を引いて―――再び、突いた。

 呼吸を忘れた唇が離れて、コーデリアを弄ぶばかりだった女が


「―――嗚呼、リア…………リア……ッ……」


 自らに弄ばれるコーデリアと同じ熱さと濡れた声で、愛しい相手の名前を呼びながら
 再び、同じ行為に我を忘れて耽り始める。疲れ知らずの剛直と体力。
 相手が気絶していようとおかまいなしの腰使い。
 気絶するコーデリアを、力強い心臓へのストロークが無理矢理呼び覚ます。

 片方の手首に噛みつきながら、両手で首を締めて。
 それを両手首に噛み痕が残るまでに繰り返して。

 あるいは、上下を返し、コーデリアの体重と重みで、自らの子宮を腹の上から押しつぶしながら
 上背を利用して、コーデリアを彼女の顔ほどもある濡れた白い巨双丘に埋め込んで、抱きすくめながら
 両足を絶頂のこわばりでピンと伸ばし、腰を浮かせて、下から突き上げ続ける。

 唇が離れているときは部屋を揺らさんばかりに。唇が重なっている間は、喉を押しつぶさんばかりに。
 叫んで、喘いで。狂って。乱れながら。


 湊・静流は恋人を抱いた。
 精の限りを知らぬ我が身が、打ち止めになって、剛直を萎ませ。
 荒々しい牡の精が、しおらしい雌の心となり果てるまで。

 一昼夜、どこまでも己を受け止め続ける女を、最後まで殺さずに抱き続けた。


148 : ◆mg54smRHoI :2021/01/05(火) 20:10:50
大変に……大変におまたせしました……!

しかしおかげさまで、なんとか書き上げることが出来ました!
ひとまず欲張らずに、出来うる限りの描写をまとめた次第です!

これで本番、本筋は綺麗に〆られ、後は事後のピロートークに入るばかり……
コーデリアさんの中が真っ白になるまで溺れに溺れたと思っていただければ!
ひとえに、ここまで書き上げられたのも辛抱強くお待ちいただいたおかげです。
ありがとうございました……! 

大きな仕事を終えましたので、ご褒美に>>145の映像を見てこようと思います。
重ねて、ありがとうございました……! お気に召したのでしたら幸いです!


149 : ◆OcZG5imaW2 :2021/01/10(日) 23:59:27
>>146
新年早々わりと遅いお返事になってしまいましたが……お待たせしました!
お仕事おつかれさまです。。。間を開けてしまった1週間ほどで、少しはお休みできていることをお祈りしております。
色々お話いただいて、本文の方も読ませていただいたので、わたしも上手くロールをやっていけそうです。

わたしも正直、コーデリアはもう少しフォウさんと距離を置いているというか、
ここまでずぶずぶに溺れている感じのイメージではなかったんですけれども、
ロールを続けてゆくうちに「これはもっとはしたない方が面白そうだなあ…」と思ったので、
今のような惚れ込み具合に落ち着いた感じでもあります。
いいですね〜〜〜!!下から突き上げられる度に軽く意識を取り戻して、
それでも頭を揉みくちゃにされてすぐ気を失って…みたいなコーデリア、すごく、良さそうなので、
ロールの方で早速取り入れさせていただきます。。。

やっぱりそうでしたか…………!>画像 こういう細かいところで好みが合致すると、うれしいですね…。
あ〜〜コーデリアのその格好も是非やりましょう。フォウさんに手取り足取り着替えさせてもらって、
鏡の前では少し気恥ずかしそうにしつつも、じっくり調教されるのを楽しみもしそうですね。
「あなた、こんな趣味があったなんて。 ……… 変態」と口先では言いつつ、
そのうち自分から喜んで首輪をはめて従属するし、鎖を引かれればそれだけで甘く鳴くような。
……ちょっと思いついたんですけど、でしたら思い切ってパラレル設定?みたいな感じにして、
奴隷コーデリアを躾けるフォウさん3人組……みたいなヤツも、個人的には良いかもしれないなあと思いました。
や、これは「好感度ゼロからMAXまで堕とされてゆくコーデリアの過程を描きたいなあ」という欲望と、
「3人分のモノにメチャクチャにされるコーデリア可愛いだろうなあ…」という欲望を書いただけなので、
どうか妄言としてお聞き流しください。はい。
(NGの方も把握いたしました。ありがとうございます。。。わたしもそういう方向性はアレですね。
お言葉に甘えて、今後も結構ハードなご提案をしていくかもしれないので、どうかよしなに。)

こう、フォウさんの凶刃に倒れる正規ルートとは別に、
「フォウさんに心底惚れ込んでいるけれど、殺されるのは切ないから一生隣で過ごそうとするコーデリア」
みたいなのも、なんとなく見えてきました。ときどき堪えきれなくなったフォウさんと本気で殺し合って、
それでもほとぼりが済んだら2人で寝るような。結婚指輪もふたりで嵌めてるような感じの。
正直、クールビューティなコーデリアが、フォウさんの前でだけ媚びきってはしたなくご奉仕するヤツ、
すごく性癖に刺さってしまって…………。コーデリアがフォウさんのことを「あなた」って呼んでるの、すごく素敵だとも思うので。

すっかりフォウさんとコーデリアの話ばかりしてしまって、他のみんなに申し訳ない気持ちもありますが、
刺さったものを思い切り書ける良い機会でしたので、遠慮なくぶちまけてしまいました。
今後のロールのインスピレーションになれば幸いです。本文のほうのお返事は月曜日か火曜日のうちにできそうですので、今しばらくお待ちください。。。
(動画の方は完全にノリで提案しましたが、ご興味を示してくださって嬉しい限りです…!)


150 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2021/01/13(水) 00:01:59
>>147


 けだものみたいに凄惨な瞳と表情でわたしを組み伏せて、その雄槍を根元までねじ込んだあなたが、好き。
 神経と内臓をえぐり潰される感覚のことごとく法悦に変わって、重い穂先がそっと触れる鼓動は、弾けそうで。
 処女のゆびさきが手繰る淡い愛撫のように、あなたのペニスを愉しませて、そっと射精へと導く。
 自分でさえ一度も触れたことのない心臓を、こんな惨憺たるセックスの、その恐ろしさの象徴で触れられる、
 そういう類の背徳で頭がいっぱいになって、もう、ダメになっていた。 ──── だから当然、
 真っ白に暗転する視界の中で一閃される手のひらが、牙の代わりに首を絞めあげる感覚にさえ、悦ぶ。




「 ────〜〜〜〜〜…………   ♡゛♡゛♡゛♡゛♡゛」



 うれしかった。キスしてくれて。
 ほんとうなら両脚を思い切りあなたの腰に回してあげたいけれど、
 ずっと長いあなたの両脚に絡め取られているから、わたしにできることは、ただ蹂躙されることだけ。
 すき。だいすき。愛してる。そういう類いの甘えきった嬌声はもはや言葉にならず、
 一つ突かれるごとに上げる溺れるような悲鳴となり、それさえあなたとの愛しい口付けに呑み込まれてくぐもる。
 ねえ、わたしがこんな姿を見せるの、あなたの前だけなのよ。 ──── それに、
 あなたに嬲られて、あなたに抱かれて、あなたに非道くされて、こんなに感じて果てて悦ばせられるのも、
 あなたのひどくひどく大きな雄の象徴を心臓まで呑み込んで、狂おしく締めて絡ませて使ってもらえるのも、
 あなたが本当に気持ちいいセックスのとき、すっかり乙女みたいな甘い声を上げてくれるのを知っているのも、
 全部、ぜえんぶ、わたしだけ。今すごく苦しくて気持ちいいけど、何よりそれが、とっても嬉しい。
 静流さん。死んでしまいそうなベーゼの中で、あなたの名前を呼び返したの、聞こえてくれたかしら?




「ぅ゛ぁ゛ッ、     ──────〜〜〜〜…………___ 、    〜〜〜♡゛♡゛ッ゛♡゛♡゛♡゛」



 きっと、そうよね。
  ─── 聴くだけできっとイッてしまう、およそおぞましい吐精ことごとく、
 わたしの子宮と膣と心臓とで受け止めて、ふくれ上がって、ぜんぶぜんふ満たされてぐちゃぐちゃにされる。
 内臓ぜんぶで感じる射精は熱くって粘っこくて狂おしくって、あなたとのセックスでしか味わえない、
 死んじゃってもいいくらいの悦びに満ちているから、もう、何度それだけで気を遣ったか分からない。
 ほとんど痙攣するような臓物と肢体のうごめきは、あなたが抱いてきた誰の蜜壺よりも、魔性に満ちている。

 だからこそ、
 たった一度ぐらい中に出しただけで、あなたが満足し切るはずもないと、わたしが一番よく知っている。
 真っ白に焼き切れた意識が無理やり叩き堕とされるのは、あなたの腰遣いがまた始まったからだと、
 もうなんにも考えられなくなった頭でも、それだけは理解できて、気持ちいいからもうそれでいい。
 ほとんど使われ続けるようなセックスの、どれだけ長く続くものかしら。
 あなたの両胸に包まれて、雌の匂いでぐちゃぐちゃにされながら犯されるのが好き。
 あなたに後ろからのしかかられて、犬猫がするみたいに組み伏せられながら突き殺されるのが好き。
 あなたに後ろから抱えられて、股座を無理やり開かされながら突き上げられるのが好き。
 あなたに前から抱えられて、蕩けるようにキスをしながら何度も何度も射精してもらうのが好き。
 好き。好き。大好き。あなたの前ではしたない姿を晒して、何度となく泣き腫らした真っ赤な顔で、
 それでもひどくうれしそうに笑いながら、ずっと抱かれて犯されて愛されて、あなたの情欲が尽き果てるまで。この部屋には、窓もカーテンもないの。


151 : 湊・静流 ◆mg54smRHoI :2021/01/14(木) 02:17:07
>>150

 互いの名を呼び合いながら果てる化楽の断崖の涯ては底の見えない奈落への陥穽そのものだった。
 コーデリアが零した、消え入りそうな微かな呼び声に応えるのは、突き込まれた肉の穂先のうねりが
 応えるようにずるん、と怖ろしい音を立てて内臓の肉壁を叩いて心臓をなぞる反り返りだった。

 静流に蹂躙されて絡みつくことさえ出来ない美脚が、女怪の肉体の下で美しく痙攣して
 ピンと整った爪先を腹上死のように真っ直ぐに並べて、幾度となく震えていく。

 その度に美獣の腰は震え、心臓とはらわたをぐちゃぐちゃにかき回す凶獣の穂先が
 喰らい尽くして尚、味わい尽くせない、深い深い女の胎の味に酔い痴れて戦慄き叫ぶ。
 

 コーデリアの美しいかんばせを溺れる間際のように、己の肉の双丘で挟み潰して
 それだけで射精と絶頂を誘う、淫らに爛れた淫猥な汗で濡れた谷間で呼吸を奪い、腰を使う。
 心の臓を真下から、胎越しの子宮合わせで押しつぶしながら突いて突いて、子宮を埋めて。
 愛欲と純情に狂った静流の鼓動がコーデリアを柔肉と共にもみくちゃにする。

 コーデリアを組み伏せて、荒々しく、ケダモノそのものの動きで腰をしゃくり
 美しい尻たぶに淫らな後家妻の柔らかい牝肉と、その下の肉食獣の筋肉をぶつける感触を刻み込み、
 その癖、指先は上から優しく覆いかぶさるようにコーデリアの繊手を舐り、撫でて、指の間を犯す優しい同性愛者の手付きで責める。
 声なき声を零すコーデリアを、本当の犬猫のように動物的な鳴き声で奏でながら、このときばかりは、静流も一匹の獣と化して
 ケダモノのように吠えて啼いて、乱れ踊る髪を掻き分けて、コーデリアのうなじと首筋の後ろにもきっちりと歯型を食い込ませた。

 抜かずに幾度、コーデリアの心臓が白濁に打たれただろう。幾度、彼女は気を喪うほどの絶頂に押し上げられただろう。
 それでも、静流という女は彼女を犯し、愛することを辞めなかった。怖ろしいことに、どれほどの連続射精であっても
 疲れも衰えも知らない人外の肉の穂先は、彼女の心臓を胎の内側から刳り突き上げながら、堅さも太さも保たれたままだった。
 身支度を整える為の鏡台に、繋がる二人の姿を映しながら、腰使いは止まらない。下腹部が、尋常でないサイズの肉槍に押し上げられ
 異様な膨れ方をしているのが、乱れ狂うコーデリアのかんばせと共に映し出されていた。
 その喘ぎ乱れる顔の後ろに覗く、眉根を寄せ、甘やかな乙女のように、恋人の女体に狂う女怪の顔が
 穂先とは別のやり方で、コーデリアの心臓を撫でるように視界に飛び込む。
 無理矢理に開いた股座からは、動きの激しさのため、ついには溢れ出した夥しい量の、湯気の立つ白濁の洪水が溢れ出して
 休むことなく、代わりの精液を注がれ続けている。静流という女の攻めは、それだけで終わらない。
 指が股座に伸びて、コーデリアの陰核を鏡に映しながら、見せつけるように捏ね潰して、彼女が好む愛撫の動きを刻む。
 美しく整った、世間的には十二分に大きく豊かな双丘を、牡らしい荒々しさで突き上げた光景を見せつけながら
 ねっとりと優しく熱いレズビアンの指使いで、丁寧に撫で奏で、彼女が好きな強い刺激の愛撫で尖った先端をギュッと潰す。

 飽きることなく彼女を後ろから抱きて、抱いて、抱き潰したら。
 萎えない肉棒を支点に、ぐるりと体位は入れ替わる。対面座位。お互いの顔を向き合わせる形で繋がりが始まると。
 あとはもう、息が続く限りに、唇を貪り続ける。無論、テクニックは十二分にある。たっぷりといやらしい舌使いもあった。
 だが、もう、ここまで二人で蕩け合い、荒々しい攻め手を全て尽くしてしまえば、流石に攻め手の子宮も、熱で溶け落ちてしまう。
 そうなってしまっては、もう、後は何をしても心地よいのだから、大仰な動きは必要ないことを、互いに知り尽くしていた。
 コーデリアが重ねる唇に、蕩け切った、剥き出しの純愛の感情が乗る。人の命を、殺しの糧としてしか見れない女が、その唇に、純愛で応える。
 喘ぎも吐息も、全て、言葉にすればもう、恥ずかしく感じてしまう年頃の、幼い感情たちを、唇に乗せて返し、静流も「好きだ」と応え返す。
 動きはあいも変わらずに淫らさと巧みさを兼ね備えてはいたけれど、一番、強く感じられるものが、愛情になっている動きに変わっていく。
 心臓を胎の中から突き上げるという異様な動きだというのに、たんたんたんたん、と優しく穏やかに、小刻みに子宮の奥を叩く動きは
 精液で滅茶苦茶に白く染められてしまったそこに、卵子があるのを自覚している動きに他ならない。
 恋人同士の、我を忘れて快楽を貪るだけの激しい荒々しいセックスは、果てのない法悦と随喜を味わい尽くしてやがて
 相手を思い合い、そして、種付けて孕ませるという、一番原始的な目的のセックスへと移行していった。

 リズミカルに腰が跳ねる。体重を乗せて心臓が突き上げられる。
 その心臓の刻む命の音と同じリズム、鼓動のリズムと同じテンポで、コーデリアの深奥へと打ち込まれていく。
 薬で妊娠を抑制していようといまいと、関係のない。相手の子宮に、卵子に、精液を届けて、溶け合う為のセックス。
 交わり。交尾へと、二人の行為を昇華させていった静流は―――――精も根も尽き果てる荒淫の果て。

 結局、その対面座位での射精回数が一番多いセックスに、溺れて果てた。



「―――――ン」


 どれほどの時間が経過したのか判らない。この部屋には、窓もカーテンもない。
 二人の時間を咎めるものも、阻むものも何一つなかった。

 確かなことは、最後の最後に、ひときわ大きい果て方をして。
 二人して、気を喪うように眠りについて。

 そして先に目覚めた静流が、自らの腕の中で眠るコーデリアの寝顔を、いつものように見つめているということだけだった。
 後戯は……恐らく、したのだろう。それを怠る自分ではないという自負が彼女にはあった。
 あったが、記憶がない、というくらいに、疲労困憊はしていたのだ。それは、他人との性行為ではありえないことだった。

 彼女だけが、自分をそうさせる。この愛らしい寝顔の彼女だけが。

 そう思えば、情欲とは別の感情が、再び胸の中へと湧き上がってくる。
 だから、自然と彼女は、いつもの、どこか、誑かし込むような魔性の色香を匂わせるそれとは違う。
 事後の恋人に優しく送るような愛らしいチークキスを、そっとコーデリアの頬へと、落とした。


152 : ◆mg54smRHoI :2021/01/14(木) 02:18:23
>>149
ロールの返信、ありがとうございます!
動画の方も拝見して、ばっちり雰囲気はつかめました!

そして返信なのですが、すみません、返信を考えようと思うのですが、どうにもですね……
後戯を細かく書くより、こんな感じで〆ていく流れの方がいい内容になりましたので、こうさせていただきました。


そしてどうにもこう、その、ご提案していただいたパラレル設定の話が性癖に突き刺さってしまいまして
ちょっとそっちに欲望のパラメーターが傾いてしまっている状態だったりします……

借金のカタか何かで引き取られた令嬢コーデリアさんを、高利貸しの未亡人フォウが買い取り
自分で産んだ、自分そっくりな娘二人にメイドと執事をやらせてるような倒錯的な館で
令嬢コーデリアさんを一から調教していくシチュエーションっていいなあ、と思ったわけでして……

本編と変わらないサイズのそれを三方向から突き出されて、初日に
「これから貴女の“御主人様”になる“モノ”よ。丁寧に扱って頂戴ね?」と
亀頭の舐り方を教えられた後、三人同時に射精されて顔をベタベタにされるところから始まって。
そこから毎日、男装の執事フォウやメイドのフォウにお屋敷の仕事を教えられながら
仕事と称して丁寧に体を調教された後、夜にもたっぷり女主人の未亡人フォウに体を開発されて
仕上がったところで処女を散らされるのっていいかなあ、と。

処女開通式は勿論、執事フォウもメイドのフォウも相席していて
母親のフォウが令嬢コーデリアさんの処女を破ったら、その後は交代で犯され続けて
両手で指が回らないくらい太いのを両方の手で握ってしごきながら一生懸命フェラする令嬢コーデリアさんを
誰かが正常位とか後背位とかで犯してるとかいいなあって思いました……

こういうの、本編世界でやろうとすると、フォウは義体化してないからバーチャルで出来ないんですよね。
マオやアールに頼んで、電脳世界でこういうプレイするのかな?
エッタも交えて、3人直結で、マオ、アール、エッタがそれぞれのフォウに入ってるとかなら出来そうかな?
コーデリアさんの体感してるフォウのデータをデジタル化して、アバターとしてそれぞれに演じて貰う、とか
電脳系だとこういうのが出来るの、楽しそうですね!

もちろん、生身のリアルさがいい、というのでしたらパラレルでやるのも大丈夫ですよ〜!

そしてご提案いただいたルートなんですが……それはフォウとの勝負でコーデリアさんが勝利して
かつ、フォウが致命傷を負わなかった場合のルートとしては全然ありだと思います!
フォウが相手を殺せたのはつまりは勝利し続けてきたからなんですが、本気でやって勝てなかった相手は
彼女自身も想定していなかったので、勝者の権利として、コーデリアさんに生殺与奪の件を委ねますね!

そしてプロポーズをされたら、初めて、少しだけ困惑と怯えを見せます。

「私の強さは、他者を寄せ付けない、他者を喰い続けることで到れる孤高の高みだと思っている。
 だから……その提案は、正直、怖い。それは、私が今まで築き上げてきた強さを否定する……殺すものだからだ」

「だが……君に負けた時点で、私はもう、死んだも同然だ。
 なら、また一から、新しい強さを築いていくのもいいだろう」

「……いいよ。君の勝ちだ」
「結婚しよう、リア」

そう、憑き物が落ちたような顔でプロポーズに応えるでしょうか。
「結婚しよう」のところは、自分に向けられた銃ごと、コーデリアさんの指をとって、薬指にキスをする感じで。
銃弾が命中して、血まみれのフォウがそんな風にプロポーズへのお返事をするシーンになりそうですね。

こう見えて、結構、自分の性に悩んでいた時期もあるフォウなので、「あなた」って呼ばれるのに慣れない新婚の頃は
自分が夫役だと意識してしまい、かなり夜が燃えてしまうことが予想されます。いつもよりバックが多くなって荒々しい腰使いに。
「……自分の性については振り切ったと思ったのだがな」と燃え上がった後に呟いたりするフォウが見られるでしょう。
ハネムーンとか式を提案されたら、ひとしきり考えるフリをした後

「だが、今までの経験上、だ。ドレス姿の君を式の前に散らさない状況が想像できないな」
「ハネムーンも同様だ。旅行に出かけたところで、観光になるとは思えないな」
「君が『あなた』と呼んだら。それはもう、『よーいドン』の合図だろう? 衆人環視の前でも、私は我慢しないぞ?」

なんて澄まして言うでしょう。解決策はエッタに求めて下さい。
すごくいい笑顔でフォウを「(決して言葉に出来ないアメリカスラング)」と罵ってくれることでしょう。

突き刺さった部分を思い切り出していただけるのなら、それに応えるのがこちらの役目ですので
こちらからのお話なども突き刺さっていたら幸甚です。


153 : ◆OcZG5imaW2 :2021/01/22(金) 00:05:59
>>152
お返信お待たせいたしました!
どんな風にお返事しようか大分悩んで、結局「これはこのまま〆の方がよさそうだなあ」…となってしまったので、
わたしもこれにて一区切りということにさせていただきます。改めて、長いことありがとうございました・お疲れさまでした…!
終始フォウさんの素敵さが胸に刺さるロールでした。こう、なんというか、本妻(本夫)オーラがすごい…。

刺さってくださいましたか!
わたしもその、おっきいモノを何本も押し付けられて、めちゃくちゃにされて陥落しちゃうコーデリア、
絶対やっていて楽しいなあ…と思ったので、よろしければ是非やってみたい次第です。
本編だと、始まった時点で既に相当フォウさんに躾けられていただいてたので、
一から色々と仕込まれる過程をやってみたいというのもあり…。

こちらのコーデリアは、たぶん本編よりだいぶ幼い感じになりそうですね。ローティーンというか。
最初の態度は相当そっけなくて、売られた身でも突き放すように振る舞っているけれど、
あまりに人外めいたフォウさん一家のモノには怯えて服従するより他ない感じの。
それでも生娘であるからには、3人の手練手管に抗って堪え続けることもできず、
日に日に身も心も躾けられきって、最後には自分から望んで処女を散らしてくださいと懇願するような感じだと、
大変よろしいのではないかな……と思いました。トロ顔ダブルピースとかしたいですね。
正常位や後背位で犯し潰されながら一生懸命ダブルフェラするのも是非やりたいですね!
あとは前穴と後穴をいっぺんに犯されて、2本の穂先で前後から心臓を触ってもらうようなのも妄想しました。

VRだとなんとなく、コーデリアから提案はしなさそうですね……。
抱かれて一番気持ちいいのはフォウさんなんですけど、他の4人とのセックスも同じように大切にしたい……みたいな、
妙に律儀な欲求があると思います。ただその、提案されてイヤというタイプでもないので、
若干呆れながらも付き合ってくれることでしょう。そして結局いちばん悲惨な善がり方をするでしょう…。
パラレルはパラレルで、色々と設定を詰めて楽しそうなところもあるので、この辺はやりやすい感じで!

ありがたい限りですね!!>IFルート
こう、安直にハッピーエンドが好きな所あるので、ここまでコーデリアが惚れ込んだフォウさんと、
どっちかが死んでしまう終わりしかないのは寂しそうだなあ…という気持ちもあり。
でも、一番はやっぱり、コーデリアの性格ならフォウさんと一緒にいたがりそうだなあ、という理由ですね。
ずっと我を通して奔放に生きようとしてきた人間なので、フォウさんの怯えや戸惑いにもためらわず、まっすぐ静かに微笑んでいそうです。


「わたしがあなたを殺してしまうなんて、 ……… なんだか不思議な結末ね」
「奪い取った命には、きちんと責任を持ちましょう。どんな最期でも添い遂げてあげる。だから、怖がらないで」

「ずっと。ずうっと。 ……… 愛してます、あなた」


返す言葉はこんな感じになるでしょうかね!
フォウさんと結婚したあとは、いつも髪の毛を下ろしているようになると思います。幼さとの決別、というか。
相変わらずぐちゃぐちゃにされるのが好きそうなコーデリアだと思うので、
雄として張り切ってくれるフォウさんにすごく嬉しそうな顔をしていそうですし、
手ずから精力のつく食材で作ったフルコースとか振る舞っていそうですね…。
「ウエディングドレス姿であなたに抱かれたいの」なんて倒錯した欲求を、
変わらず静かで穏やかな、けれど人妻らしい艶めきに満ちた微笑みで、しれっと言いそうです。
……この2人の子供とかどうなっちゃうんでしょうね。フォウさん、まともに歳を取らなさそうなイメージがありますし、
コーデリアもまともに歳を取る身体でないと思うので、そのうち親子丼とかにも発展しそうで……自重しておきます。

そういうわけでいつも通り、お言葉に甘えて長い時間をかけて、とりとめもなく色々と書いてしまいましたが、
お気に召されましたでしょうか。お返事はやりやすいところだけで大丈夫です…。
「次は早く書けそうです」と毎回言ってばかりですが、ご堪忍くだされば幸いです。いつも通り、お待ちしておりますね。


154 : ◆mg54smRHoI :2021/01/22(金) 20:13:30
>>153
これにて〆、ということで了解しました!
こちらこそ、大変に長丁場のロールをありがとうございました!お疲れさまです!
ふふふ、フォウのことが気に入っていただけて何よりです……

そして、パラレル設定やVRの件、諸々了解いたしまして
ふつふつと波が来ておりますので、そういうときは、波に乗ってしまいましょう!

そういう訳で、ぜひぜひ、パラレル設定でフォウ一家とローティーンな令嬢コーデリアさんで
パラレルな設定でロールのアイディアを練りましょう……!!

こちらの配役は未亡人にして大地主、大変なお金持ちのマダムとその娘たち、というのは
決まっていたのですが……ちょっとですね? 下の方でとってもいけない台詞が聞こえてしまったので
「未亡人と亡き夫の間に出来た、おっとりと優しくも火が点くと淫蕩に乱れてしまうメイドの娘」と
「その娘と未亡人の間の禁断の交わりで出来た執事の娘」というのは、どうかなあ、と思う次第です。

……下のお話もですけれど、そういう素敵なご提案は自重なさらなくても平気ですよ?
「未亡人と二人の娘」「けれど、二人の娘は姉妹ではなくて本当は母娘」なんていう倒錯的なところに
令嬢コーデリアさんをお招きしたいなあ、と……
メイドの娘さんは「いざ鎌倉にさよならを」の「愛し子を縫う」の三編み頼光さんで
執事頼光さんはこのイラストの執事頼光さん、でいかがでしょう?

https://imgur.com/a/QmOfltT

メイドさんと執事さんの母娘概念が逆転してもいいですね!
執事さんが母、メイドさんが娘、な感じで……

執事さんは冷静に躾けてくるけど、メイドさんが令嬢コーデリアさんを不憫に思って
優しく甘やかしてくれて……でも、二人には逆らえないので、謝りながら躾けてきて……
でも、処女は母親のものなので、二人は自分の高ぶったソレに令嬢コーデリアさんを跨がらせて
令嬢コーデリアさんも軽く支えられてしまうソレを扱く腰使いを教えるばかり、そんな日々になりそうです。

娘二人の太いソレを両手で握りながら、野太いソレの悦ばせ方を、正面、向き合う形で座った
令嬢コーデリアさんの唇を啄みながら、舌遣いを教えてくる母親フォウさんなどが思い浮かんだり……
キスの仕方を躾けられながら、母親が娘二人のソレをしゃぶる光景を見せつけられたりするのはどうでしょう?
そしていつか、正常位や後背位、座位で突かれながらダブルフェラをしたり、娘二人に
後ろと前から貫かれて心臓を犯されながら、その心臓を犯している二人ですら
後ろから母親に同じことをされて、娘二人に種付けをする母親フォウさんの恐ろしさを目の当たりにして
最後に、令嬢コーデリアさんにも同じ種が仕込まれちゃうとか……とにかくよすぎますね……!!

なんとなく、時代は現代より少し前の19世紀くらいなのかなあ、なんて想像したりしています。
今はサイバーパンクな時代だったので、今度はスチームパンクな時代をイメージしていました。

そしてサイバーパンク時代の二人は、IFルートというよりは一つのルートエンディングですね!
自分はむしろ、ビターやメリーバッドエンドなどにしがちなので、そこのバランスをとっていただけて
お互いに納得できる想像を交わし合えるのが大変に助かっています。

コーデリアさんのお返事をもらって、左手の薬指にキスをしてシーンが暗転、ですね。
ううん、いつも髪を下ろすようになるコーデリアさんが素敵すぎます……
そしてこのルート、憑き物が落ちたフォウが他ルートより、案外強くなりそうなんですよね……
今までは殺人衝動がある種、強迫観念になっていたので、それがなくなって動きに伸びが出たりするわけでして
「守るべきものが出来た」というより、「心に余裕が出来た」ので強くなったりする感じですね。
お世話になった組から抜けるのに、敵対組織を平らにしてから退職して、二人揃った夫婦の恐ろしさを
ストリートや裏社会の伝説として刻んでそうです。

二人の結婚、それはそれで、覚悟していたエッタやユカは二人が戻ってきたのに大泣きしますけど
戻ってきた二人の姿を察して身を引き、慎ましやかに二人で暮らしてそうです。
特にエッタが、お別れを悟ってユカを引き受ける気だったので、実は一番、年相応の姿で泣きじゃくりそうです。
アールは半ば覚悟してたので、彼女も泣く泣く諦めて、唯一、マオが全く変わらない感じで。
彼女だけヌケヌケと「おー、おめでとー」と泰然自若に構えていますね。

そんなエンディングを迎えつつ、そんな風に言われたら
「『婚前交渉』用のウエディングドレスか。私達らしい」と笑って、そのまま押し倒しちゃいますね〜。
贅沢に、何着か「本番用のドレス」以外を用意して、それで式の間、我慢できる程度には欲を満たして
でも、最終的に式の後、本番用のドレスも真っ白に汚しちゃいますね、きっと。

ごめんなさい、「まともに歳を取らなさそうなイメージ」で「ふふっ」てなりました。
確かにまともに歳はとりそうにないですよね……全然、カラダも顔も若いままで子供が出来ちゃって。
でも、もともと、子持ちの熟女っぽい雰囲気はあるので、いつまでも「若いお母さん」のままでしょうね。
二人の間に出来た子供は……こっちだと、パラレル時空とは別にごく普通の女の子っぽいイメージです。
フォウはもう、そういう倫理観は全然ないので、幼い頃から子供の前でもお母さんをたくさん抱いちゃって……
親子丼とかも平気でしちゃいますよ? コーデリアさんの上に娘さんを載せて、お母さんが感じられるように
娘の開通式とかしちゃう感じのタイプです。お母さんと娘で、届く場所や咥えられる長さの違いを比べられちゃう母娘……

「子沢山は望むところだが、二人目と三人目、孫が同時に出来てしまうのは得がたい経験だな」
「ほら、ご覧? 今から、お前に妹がデキるところだよ。ふふ……でも、母さんの顔は見せてやれないな」
「……この顔を正面から見ていいのは、私だけだ。そうだろう、リア? 愛してるよ」

なんて、今しがた、「母親」にした「娘」をコーデリアさんの上で抱きすくめながら、そんな台詞を口にする感じでしょうか。
挿入した後は子供に目隠しをしながら腰を使うフォウです。いつもよりずっと激しくて優しい、そして十数年ぶりの種付け……
いえ、順番が違いますね。「娘」を「母親」にするのは、コーデリアさんの後ですね。
そういうささやかなことでも、最愛を強調してくる輩なので。娘さんは、お母さんがまた「お母さん」になるのを
目隠しされた状態で、激しい二人分の腰の動きをずっと押し付けられていた状態で、「母親」になっちゃう感じで……
こちらもなんというか、本当、最高ですね……!!


そういうわけで、大変に気に入りましたこのリビドーを徒然と綴らせていただきました!
こちらこそ、お気に召しましたら幸いです!


155 : ◆OcZG5imaW2 :2021/02/06(土) 02:09:15
>>154
ぜんぜん早めのお返事ができず申し訳ございません…!またも急に長いことお待たせしてしまいました…。
割と身の回りが慌ただしく、お返事を書くための時間がなかなか取れずにいたのですが、
ようやく今日ひとまず落ち着きましたので、最後までお返事を書かせていただいた次第です。
相変わらずの遅筆と無精をお許しください…。またしばらくは早めに返信できそうですので…!

何かしらうまく反応をしようかと思って日々悶々としていたのですが、
最終的にどこを読んでも「すごくいいですね…」以上のことを中々に言えないな…と気づいてしまいました。
長らくお返事に悩んだのもそこが原因かもしれないな…と思ったので、
本当に申し訳ないのですが、時間ばかりかけて短い返信になってしまうことをお許しください。
とりあえずその、コーデリアと諸々が最強なコンビを組んで並みいる敵を薙ぎ倒すフォウさんを見てみたいな〜〜というのとか、
目の前で体も心もぐちゃぐちゃにされて、嫉妬とも憎悪とも愛情ともつかない重い重い感情を抱きながらフォウさんの虜になってしまう2人の子供すごくいいな…とか、
はたちにもなっていないのに貴婦人フォウさんたちの子供を孕んだお腹を愛おしげに撫でているコーデリアとか、
そういう妄想だけはたくさん頭の中に詰まっています。どうにかこうにかアウトプットしていきたいので、お手伝いいただければ幸いです…。

そんな感じで、総じてなんとも情けなく申し訳ない限りですが、
よろしければ是非ともロールの方に移らせていただくか、また何か別の話をさせていただけたら、と思います。
ロールの文章とかならなんとか書けそうなので…。あと、ゆるめの雑談も。
度を越したレスポンスの遅さを全く改善できないのが心苦しいのですが、
こういう難儀なプレイヤーとして、今後ともお付き合いさせて頂ければありがたい限りです。
お返事、いつでも大丈夫です。いつもと変わらず、お待ちしておりますね。


156 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/02/08(月) 22:14:41
(――その少女が館に招き入れられたのは、黄金色の穂が秋風に靡く収穫祭も程近い時分だった)


(国最大の貿易港であるオリエンタルセンターポートは今日も忙しく大型帆船たちが行き交う)
(船の腹である船室に所狭しと詰め込まれるのは様々な穀類、貴金属、織物、工芸品たち)
(それらを飲み込んで出港する船もあれば、逆に港へと長い旅路の末に戻る船もある)
(異国より帰った船たちの船室からは様々な香辛料や砂糖、この国では見慣れない意匠の家具などが荷卸され)
(すぐさま、港に程近い市で競りにかけられ、あるいは王室、貴族たちの元へと届けられていく)

(港の賑わいと共に、豊かな田園地帯を眼下に臨むことの出来るウィンストン山脈)
(その緩やかな連峰は秋の紅葉に色づき、その峰自体が景勝地として名高い)
(別荘地としても格別に高値がつくであろうその山々も、湊も黄金色の穂の海原も)
(全て、それらは一個人の所有物である。先頃の没したトランセンド大公の寵姫にして側室)
(そして今や国一番の豪商である未亡人、マダム・フォウ)

(その館こそは、東国にて見初められ、大公の認可の下)
(一代で財を成し、その総資産は国庫をも凌ぐと言われる辣腕の女商人である彼女の別宅にして)
(後ろ昏い愉しみを誰憚ることなく味わう為の、淫らな憩の家であった――)


――――面を上げなさいな。
(傾いた実家の、贖えぬほどの負債の為に「売られてきた」令嬢)
(養女として迎え入れられたと、そう表向きにはされている少女を待っていたのは)
(恐らく、彼女が想像していた境遇と同じモノを見つめる、絶世の美女の冷たく妖しい瞳だった)
(つまり、体の良い「奴隷」として身売りされたのだ。少女は)

(ヒューリックフォード山の中腹にひっそりと建てられた趣ある洋館)
(その主人の部屋へと通された少女の隣には二人の召使いが控えていた)

(一人は長身に燕尾服を身に纏った、謹厳な雰囲気を醸し出す執事)
(男装を身に着けてはいるが、「彼女」を男性と間違える者は一人としていまい)
(その胸元ははち切れんばかりにシャツとブラウスをお仕上げ、窮屈そうにたわわな乳房を必死に押し込めている)

(もう一人は足元までの長さのクラッシックな給仕服を身に纏ったメイド)
(こちらは丈の余裕のある採寸なのだろうが、それでもやはり、執事と同じく胸元の窮屈さは隠しきれていない)

(左右、売られた少女を挟む形で控える召使いたち二人の正面)
(見事なガラス細工の施された大窓から暮れ始める日差しを浴びて藤の長椅子に腰掛ける貴婦人)
(その熟れた肢体を最新の旗袍―チャイナドレス―に包んだ匂い立つほどの妖しさを湛える人物こそ)
(この館の主にして、元トランセンド大公夫人。未亡人、フォウ・センターポート・トランセンド)
(マダム・フォウその人であった)

(だが、どうしたことだろう)
(彼女を目の当たりにし、二人の召使いたちを目にした人物は誰もが戸惑うだろう)


(匂い立つ熟れた淫らがましい妖しさを放つマダム・フォウと、その二人の召使い)
(ウィステリアと呼ばれる執事と、アイリスと呼ばれたメイドの顔は)
(まるで母娘のように――あるいは姉妹のように。瓜二つだったのだから)


遠路はるばる、ご苦労さまでしたね。
コールドフィールド家からこちらまでは長旅だったでしょう?
(そんな戸惑いを知ってか知らずか。館の女主人は猫なで声で自らより二回りも年下の少女を気遣ってみせる)
(彼女は形式上は、コールドフィールド家からトランセンド家への養子となるのだから当然かもしれない)
(だが、そこに真の意味で労いなどないのは明白だった。夫人の声音には隠しきれない毒がある)

(名門に生まれて何不自由なく過ごしてきた筈の少女が、後ろ暗い噂の絶えない夫人の扱う)
(「奴隷」のように身売りされて、自由を奪われてこれからを過ごすことへの昏い揶揄と愉悦)
(いとけない少女の心をたっぷりと舐ってしゃぶり尽くして、手折ってしまおうとする牙を隠しもしない毒が)


157 : ◆mg54smRHoI :2021/02/08(月) 22:27:02
>>155
どうかどうかお気になさらずですよ。
お返事はお手すきの際、体力気力ともに充実した時に、です。

お忙しい中のお返事、ありがとうございます。
お忙しい日々の中、こちらの返信がお元気に繋がっていれば幸いです。

大変に気に入っていただけている模様ですので、ですね。
ここは自分もやってみたいと思っている、3人のフォウさんによる
令嬢コーデリアさんへの淫らな調教劇のロールをお願いできればと思います。

そして、ですね。
ロールをご希望とのことですので……少し変則的ですが
あれこれを決める前に、ロールをまず滑り出してみました!
ロールの文章なら書けるお気持ちはわかりますので、ではとりあえず
ロールを書いてみて、ここで補足をするような形の方がやりやすいかな、と。

舞台はスチームパンク風な世界の19世紀頃。
機械と魔法やらがなにやら入り混じった感じの世界で、錬金術の妖しいアイテムもあれば
魔法が機械化されて通信機として扱われているようなそんな世界。

さる国一番の豪商であるフォウさんと、執事ウィステリアさん。
メイドのアイリスさんが部屋の中で令嬢コーデリアさんをお迎えするところから始まります。

その他のところはロールの中で自由に決めていくような形式で
あと、コールドフィールドという名前が好きなので、コーデリアさんの家名は
コールドフィールド家で進めていく形にしてみました。

何かご希望やリクエストがありましたら随時、雑談でお聞きしていく形で考えていますので
もし、この形式がお気に召さないのでしたら、遠慮なく仰ってくださいね。

ちなみにマダム・フォウのお召し物は
アズールレーンの春節サン・ルイのチャイナドレスで一つ。
ロールの場面が切り替わる度に、チャイナドレスが別の春節服に変わるといいなあ、と。


そんな感じで進めてみる次第ですので、よければぜひともお付き合い下さい。
素敵な発想をたくさんしてくださる貴方ですから、勿論ぜひぜひ、喜んでお付き合いさせていただきますね!


158 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2021/02/13(土) 00:01:08
>>156



「 ───……… はい。」



 間を取るには幾らか長すぎる沈黙の後、少女は答えた。
 上げた面持ちの目つきは、あまねく所領を統べるその婦人へ向けるとして、十分に不敬なほど冷ややかだった。
 精一杯上等なその身なりは、売られた身を哀れむせめてもの良心として、最後に与えられたものだろうか。
 リボンに結わかれた白灰色の長い髪が、舞って落ちる。それでもその、紅玉のように血染められた瞳は、
 婦人とその従者ふたりを見るに、少しだけわなないた。旅ゆく令嬢の荷物にしては小さすぎる鞄を、握りしめる。



「お気遣いどうも。
 どんなお役目を与えていただけるか楽しみで、
 疲れることも忘れてしまいました」



 あるいは婦人の言葉から滲む淫らな毒を跳ね除けようとするように、
 十代なかばの少女がつづるには、冷たく皮肉る返答をもって応じた。
 薄い唇に浮かぶおだやかな緩みは、その実あまり穏やかなものとは呼べず、
 あたたかく短い人生の十数年で辛うじて磨けた、いたいけな敵意を夫人へと向けている。



「それで?
  ─── わたしに何をお望みですか。マダム・フォウ」

「すばらしい召使いの方々もいらっしゃるようですし。
 わたしのような学も芸もない箱入り娘に、
 あなたのお眼鏡にかなうものがあるとは思えません」



 きっと予め舌の根で温めていたであろう、懸命に悪意を込めたセリフを言い終えて、
 それでも毅然とした面持ちで、あざやかな赤い瞳が真っ直ぐに婦人を睨んでいた。
  ─── しかるに、やはり、その言葉選びはどこか垢抜けないものなのだろう。
 コーデリアと呼ばれるこの令嬢が立ち向かうには、その婦人はあまりにも長く夜を渡り歩いていた。
 その白い背筋を震えさす悪寒も、ひしひしと感じ取る仄暗い愉悦と悪意も、
 彼女にとっては不明瞭なものでしかない。ただ、誇りあるコールドフィールドの血統を継ぐものとして、
 おのれに纏わりつく恐ろしい意志には敏感であるというだけに過ぎない。
 間違いなく、彼女は何も分かっていなかった。 ─── 高潔さを犯す夜半の淫らな悦びなど、口付けさえ知らない彼女が解せるはずもない。


159 : ◆OcZG5imaW2 :2021/02/13(土) 23:03:30
>>157
毎度ながらお言葉に甘えてばかりで、少しでも文章でお返しができていればよいと願うばかりです…。
しばらくは概ねこんな感じでの返信ペースになると思うので、改めて、よろしくお願いします。

そして書き出しまでご用意いただいて大変助かりました。。。
返事を書くとっかかりを掴めたらスルスル書けるタイプでもありますので、
こうしてご誘導いただけるとホント有難い限りですね…。というわけで、
ちょっといつもとは違う趣で書き始めさせていただいた次第です。
三人称の方が、その、よい顔をして堕とされるところをうまく描けるかなと思いまして。。。

もろもろ設定についても了解しました!細々としたとこを先にきちんと決めていただいて、こちらも有難い…。
ちなみにコーデリアの格好については、艦これのアトランタさんっぽい感じをなんとなくイメージしてました。
見ての通り思ったより大分ツンケンしちゃってますね〜〜。でもその、
普通にちょっとフォウさんに責められたら秒で良い声で鳴いちゃいそうだな……。
本編とはぜんぜん様子の違うコーデリアを、文字通り隅から隅までご堪能いただけるよう、がんばりますね!

と、こちらのお返事はこんなところで…。
長らくお待たせした分、ご満足いただけるものを書いていく所存ですので、どうかご期待くださいまし。。。


160 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/02/15(月) 07:23:40
>>158

 果たして、少女の精一杯の抵抗に応えたのは艷やかな朱唇を東洋製の扇子で優雅に覆い隠す仕草だった。
 それが彼女の口元に浮かぶ何らかの笑みを隠す振る舞いであるのは明白だったが
 薄く仕立てられた金属の羽根の向こう側の微笑を少女が見透すことは出来なかった。

 それは愛らしい少女の虚勢を嘲笑った毒婦の笑みか。
 それとも堕とし甲斐のある刺々しさに口づける淫婦の笑みだったか。


「ふふ。謙虚なことね。
 何もないだなんて、そんなことはないわ」


 藤の長椅子から身を起こし、豊かな胸元にかかる黒髪を指先でするりと後ろに流した夫人が立ち上がる。
 女性にしてはかなりの長身だ。更に体の線を露わに強調し、腿の脚線を際立たせる黒の旗袍を身につけているせいか
 より、その長身と――あまりにも淫らがましい肢体の良さが一つ一つの挙措でくっきりと浮かび上がる。
 腰元は長い長い身の丈ほどもあるファーに包まれ、薄く下腹部のわななきまで見えるドレスの流れる股間は
 恥じらいよりも、淫らな誘いを感じさせる絶妙さで隠されていた。

 薄く焚き込められた香と共に匂い立つ色香を、一歩一歩、足を踏み出すごとに自然な様子で振り撒き
 これからコーデリアの義母となる未亡人は、毅然と自分を睨み、見上げる少女の前に立ってみせる。

 少女の視線は、自然と遮られた。胸が豊かすぎるのだ。
 側仕えの二人も含めて、コーデリアは視界の三方をそれぞれの衣服に包まれた胸で隠される状況に陥っていた。


「近くで見ると、可愛らしいこと。
 やはり魔導写真はダメね。貴女の愛らしさが全然伝わらないんですもの」

「こんなに可愛らしい義娘が持てるなんて、義母冥利(ははみょうり)に尽きるというものね」


 ころころと涼やかな笑い声が、それこそ鈴を転がすような無邪気さでコーデリアの前で踊る。
 だが、そのいとけない声音と言葉とは裏腹に、マダムの視線は沸々と滾る淫毒を隠そうともしなかった。


「――何もない、だなんて、言ってはダメよコーデリア。
 貴女には最古の名門であるコールドフィールド公爵家の血が流れているのだもの。

 醜い政争と戦役の功績で大公家の地位を賜ったトランセンド家だけれど、
 この国で真の貴族と呼ばれるに能う家はどこなのか……子供でも知っているわ。
 
 貴女には“血筋”という、誰もに羨まれながらも選ばれた者しか名を連ねることの許されない
 犯し難い神聖な価値があるのだもの。そんな子を義娘に迎えられるなんて、私としても鼻が高いわ」


 誇りある血統の由緒の正しさ。「ノブレス・オブリージュ」を体現する公明な姿勢。
 コールドフィールド家の栄誉を褒めそやしながら、夫人は、つ、と。
 手にした金属製の扇子を畳むと、その先で冷たくコーデリアの頬に触れる。
 頬の下に息づく血潮を舐るように、冷たい金属の羽根で名家の血が流れる少女の形を確かめていく。


「あら。口づけもまだなのね」


 扇子は頬から唇へ。
 冷たい金属板が唇に触れた感触と少女の仕草だけで、夜を長く過ごした夫人は彼女の生娘ぶりを言い当ててしまう。
 豊かな丘陵の向こうで、薄っすらと、けれど確かに滲む淫らさで笑いながら、夫人は少女に当てた扇子を滑らせる。

 唇に触れた先はスッと下りて、整ったおとがいに。
 顎先をすいっと少しだけ持ち上げる仕草は、口づけも知らない少女に、唇を奪われる幻を見せるほどに艷やかだった。

 夫人は淫らな扇子遊びを止めることはない。
 少女の純情と唇への憧れを弄んだ扇子の先は細い喉の形をなぞりながら首筋を下りて
 触れるか触れないかの絶妙な手捌きで少女のふくらみの丸みと同じ線を描いた後に、下腹部へと辿り着く。


「大丈夫よ、怯えないで。
 市井では色々と言われているけれど、私が貴女を引き取ったのだって、単純な話でしかないわ。
 
 そう。貴族の女の子であれば、ごくごく当たり前に、誰だってしていること。
 名家の血を自分の家に引き入れて、嫁がせて。子供を作って貰って、名家と外戚になるの。

 あのコールドフィールド家と血の繋がりが出来るのだもの。
 お金なんて下賤なものをいくら積んでも手に入らない、尊い貴い血の繋がり……

 ありふれた政略結婚の話で、ごめんなさいね?
 けれど、だからこそ。引き取った貴女を蔑ろにしたりはしないわ。うんと、義母として愛してあげるから」


 下腹部。
 その肉に包まれた奥にある子宮に向かって、柔く、扇子の先が少しだけ押し付けられる。
 彼女を政略結婚と血縁の為に引き取ったのだと。コールドフィールド家と外戚になる為だと説明しながら
 扇子と未亡人の指先は、より生々しい話を自らの手妻を以て、年若いコーデリアへと実感させる。

 誰かに嫁ぎ、そこに種を受けて。
 子を孕む為に「売られてきた」のだと言外に伝えながら、けれど未亡人の瞳は底なしの悪意。
 そして、冷たく滾る情欲の炎を灯しながら、身を屈め、少女の目の前に囁く。
 黒の旗袍の布地の上半分は、向こう側が透けてみえるほどの薄絹仕立てで仕上げられている。
 呼吸をするたびに波打つ生々しい重さの乳房の谷間が少女の前に迫る。押し付ける手前まで押し寄せる。
 

「貴女が。自分の意思で。心から嫁ぎたいと思える伴侶にしか、貴女を嫁がせることはしないわ。
 政略結婚にだって、気持ちは大事よ。貴女の気持ちを一番に尊重してあげるから、心配しないで。

 家格も、功績も申し分のない相手を見つけてあるの――――――この国で一番のお金持ちと、結婚させてあげる」


 これから少女の義母となる未亡人は、そう囁いて身を離し。




「着ているものを、全部脱ぎなさい」




 この国で一番の大金持ちである夫人は、情欲の狂気に満ちた瞳で冷たく義娘を見下ろしながら告げた。


161 : ◆mg54smRHoI :2021/02/15(月) 07:35:10
>>159

令嬢コーデリアさんがマダムの子供を妊娠すれば、マダム・フォウのトラセンド家は
名実ともに、コールドフィールド家の親戚になれますよね?


そういう、恐ろしく狂った理論をマダムには搭載してみました。
フォウと言えば狂気なので、今回はそんな感じで表現してみました……!

ちゃんと政略結婚でも令嬢コーデリアさんの意思を尊重して、自分の意思で
「そうしてください」と言われた時に初めて、初夜を迎える流れを想定しています。
それまでは徹底的に調教を重ねていく感じを楽しんでいただければ……!

三人称、使うと判るのですが偉大な発明ですよね……
今回もバッチリ、こちらの文章が走るロールをいただいています!
ありがとうございます!

堕ちていく令嬢コーデリアさんの反応を楽しみにしていますね!


>ちなみにコーデリアの格好については、艦これのアトランタさんっぽい感じを

スカートが……! 短すぎます……!
アトランタは大好きなんですが、スカートが……!
あのスカートは令嬢としては性的すぎませんか……!
アトランタは大好きなんですが、あの格好はアメリ艦のダウンタウンっぽさのある彼女でならではと……!

せ、せめて艦これのシェフィールドか、もしくはアズールレーンのシェフィールドの
クローク&ダガーくらいでいかがでしょう?
艦これだとジェーナスやジャーヴィスの服装だと、ちょっと幼すぎますね……


162 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2021/03/02(火) 00:00:39
>>160


 10代半ばほどの年姿に相違ない、ささやかな悪意がすべて妖しい微笑みに呑まれたなら、
 おおげさな抵抗をする事もなく、その切っさき鋭い紅瞳だけが婦人を見つめるのみであった。
 程なくそれは見上げるという類になった。 ─── 視界のことごとくを熟れた肉感にふさがれて、
 婦人らの胸許より少し高いだけの、華奢なコーデリアの肩口が、いくらか怯えたように震える。
 たたまれた扇子が頬を撫ぜ、舐るようにその輪郭をなぞるのを、やや鬱陶しむように睨む少女は、
 しかるにそれが唇へと触れて、「っあ」と声にもならぬような、一刹那のうろたえを示した。
 ゆるんだ筋肉は導かれるまま、彼女はおとがいを持ち上げて、あるいはそれは口付けを待つようでもあったろう。



「 ─── っっ、」「 ……… 。」



 ぎり、と何か。
 薄く細く、結び直された唇の奥、硬さが軋む。
 せめて動じぬように、めいっぱい首をもたげたまま、睨むというよりは悔しがるような目付きで、
 だがその面持ちも、下腹部を軽く押されるだけで崩れてしまうのだから、ごく脆い少女であった。
 ありふれた雄であれば、それだけで情けなく精を漏らしてしまいそうな婦人の妖艶さが、
 少女の眼前に脈打って、なまあたたかい囁きまで示すのだから、おぞましいり
 婦人の見立てた通り口づけも知らず、自らのなぐさめ方さえ未だに不器用なコーデリアであっても、
 文字通り傾国たるその妖しさを、解せはせずとも何かひどく恐ろしく、人を喰うたぐいのものと察していた。

 押し付けられた扇子の穂先は、あるいは卑しいまぐわいを暗示するようで、少女はいっそう視線を剣呑とした。
 婦人がその微笑みと、ごく優しげに並べ立てたお題目に隠した淫らな悪意が、
 果たしておのれを今からどのように苛むのか、いっぺんに彼女は想像したものだろう。
 コーデリアに許嫁はいなかった。憧れた異性もいなかった。彼女が住家を後にするずっと前から、
 一族のありようが芳しくないことを、幼くも賢い少女であったがために知っていた。
 それでもその胸裏には、なにか淡く優しい恋と愛へのぼんやりとした憧れをずっと抱いたままであり、
 今それが無惨にも犯し殺されようとしている現実に、もろい敵意を持って立ち向かおうとするのが精々であった。




「 ……… 願い下げですと、申し上げても」「免じていただけそうには、ありませんね」




 酷薄な婦人の、無慈悲な義母の命令を聞きとげるに、
 少しだけ震えた声で、血溜まりのように澱んだ視線で、彼女は答えた。
 ここでおのれがどう抗っても仕方なく、抗えばそれがどのような結果を導くか、聡明な彼女は悟っていた。
 たとえ自分をこんな地の果てに売り渡した父と母であっても、それが止むに止まれぬ選択であることを、
 すなわち自分の希望と良心と純潔とを謹んで献上すれば全てがつつがなく終わるものと、彼女は信じていた。
 フォウ婦人というばけものの贄に喰われるためだけに飾られた、ごく上等で可愛らしい他所行きの礼服を、
 ボタンのひとつ、ホックのひとつ、みずから剥ぎ取って床に落とし、
 そうして晒されたインナーは、とても夜を共にする異性に媚びていざなう仕立てではなかったが、
 つとめて彼女はうろたえぬよう、しかし礼服に比べればひどく躊躇いがちに、数分をかけてようやく脱ぎ捨てる。




「これで満足ですか、」「 ─── お義母さま」




 かくして露わとなったコーデリアの肢体は、まだ雌としては五分咲きほどのありさまで、
 みずみずしい身体の輪郭はのびやかに育ちかけて、絹織りのように白くなめらかに、
 しかし人肌らしく美しい血の通った、およそ少女としては極上のものであった。
 無意識、恥じらうように胸元と股座を手で覆うまま、震えるばかりのか細い声音は、
 まだ辛うじて懸命に敵意を絞り出して、しかし許しを乞うように婦人へ尋ねた。


163 : ◆OcZG5imaW2 :2021/03/02(火) 11:12:31
>>161
早く返せるものと思っていたのですが、またも大変長らくお待たせしてしまいました…………。
意識的に早くお返事をするのに四苦八苦しているのですが、どうにか手探りで頑張ってゆきますので、
どうかよろしくお願いしますです。。。いつもお世話になっております。

「そう来るか〜〜」と思って大変ニヤニヤしながらお返事させていただきました。
今の段階では何かしら、向こうの血縁の男か何かとまぐわうものだと思っているコーデリアですが、
どういう魂胆なのか分かっちゃった時の反応が楽しみですね…。

この分だと、憎い相手に何かされても大分すぐ気持ちよくなっちゃう感じになりそうなので、
いちいち初心で反応のよいコーデリアがみるみる蕩けていく様子を楽しんでいただければと思います。
完堕ちしたときの様子が今から楽しみですね…。フォウ婦人の隣にうやうやしく仕える身重のコーデリア、とても良いなあと思うので…。

書いたあと自分でも流石にちょっと露出の多い格好だと思いましたね!
それではアズレンのシェフィールドさんあたりで想定していただければと…。
コーデリア"婦人"になった時の服装もまた別に考えておくので、その時が来るまで是非ご期待ください。
お返事いつでも大丈夫です。ゆっくりお書きくださいませ…。


164 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/03/03(水) 20:50:19
>>162

 夕暮れの逆光を背負う黒衣の貴婦人の前に晒される、名門の少女の裸身。
 それはまさに貴種の血が育む殿上人たちの、積み重ねられた血統を体現するかのように美しかった。

 染み一つ、傷一つない白磁の肌。
 いっそ病的とも思える白さだというのの、その下に脈々と流れる血潮が
 たしかな生命の煌きを少女の形に押し留めて、その命の眩しさを輝かせる。

 春の日差しの下に迷いでた雪景色の妖精を思わせる白雪の髪は
 夕闇の中でも光を弾いて艷やかな光の雫を髪の先まで行き渡らせていた。

 細く華奢な裸の肩、そこから続くふくらみは色づく前だというのに膨らみ
 少女がまさに今、女へと変わりつつある時期にしか放てない溌剌とした若さに張り詰め
 慎ましやかな手で先端と秘めやかな場所を隠す仕草によって
 至高の芸術のような少女の裸身に、瑞々しい色香が加えられていた。

 可憐。
 その二文字で飾られてくる為に生まれてきたかのような少女の姿。

 それを前にして、稀代の毒婦は再び、今度は扇子で覆い隠すこともなく口角を邪に釣り上げる。
 衣服を脱いでいる間。指先の一挙一足、恥辱と屈辱に塗れたその指が服を自ら剥ぎ取っていく間も。
 丁寧に仕立てられ、娘の為にと贈られた父母からの与えられた肌着から手足を抜き放っていく最中も。

 彼女は冷たく、情欲を秘めた瞳で、咲き誇り始めた貴品種の少女の性を眺め続けていた。

 苛烈に、小さな勇気を振り絞って我が身を必死に啄んでいた雛鳥の嘴が
 今は自らを籠の中の鳥だと思い知ることで、精一杯の虚勢へと変わっている。

 褥に組み敷いた可憐な花。それを覆い隠す虚飾のヴェールを一枚一枚剥がしていく。
 それはこの婦人の何よりの楽しみだった。


「――――」


 ―――つ、と。

 婦人は、震える我が義娘(こ)の訴えを無言の態度で退けると、閉じた扇子の羽先を冷たく無慈悲に。
 裸身を隠す少女の胸元の手へと押し上げる。朱唇が近づき、持ち上げられた顎先の美しい輪郭に振れる間際。
 すれ違うように、噛み締められた少女の奥歯と耳元の狭間に滑り込む。

 薄く、けれどねっとりと鼻腔にこびり着いて離れない、藤の花の香の淫靡な香り。
 恐ろしいほどに滑らかな髪が、少女の対象的な雪色の髪とさらりと触れ合う。

 婦人は何も言わない。何も咎めない。力を込めることもしなかった。
 扇子を動かしもせず、少女が裸身を隠す手を、下腹をなぞったあの淫らな手妻の指先のような愛で方でなぞるだけ。

 胸元を隠す手の指先まで届いた扇子の羽先が向かうのは、次は秘めた園を隠す手だった。
 こちらも同じ様に愛で、なぞる。その向こう側、必死に我が身を守ろうとする彼女の慎ましやかさ。
 貞淑さを嘲笑うように。胸元を隠す指先も、股座を隠す指先も。
 丁寧に、爪の先まで、扇子が舐り終える。


 けれど、それで終わりだった。
 手をどかせるようなことはしない。
 婦人はそれで身を離し、にこりと。それこそ慈母のように優しく微笑んでみせる。


「よく出来たわ、コーデリア。とてもいい子ね。
 いつか嫁ぐ身体ですもの。義母としてしっかり、確かめておきたかったの」


 「貴女は、綺麗ね」。

 そう呟いた一言だけは。何故だろう。
 この毒婦が部屋に入ってから放った、どの一言よりも、毒のない。
 真実味を帯びた一言だと思われた。

 続く微笑にも毒はなく、ただただ美しい貴婦人の微笑みだけがあった。
 まるで、この後、服を着させて、部屋へと戻してくれることを期待させるような
 そんな善良な微笑みが。


165 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/03/03(水) 20:51:16
>>162

「でも、爪が少し長いわね。
 爪は、お手入れしておかないとダメよ、コーデリア」


 パチリ、と扇子が開き、閉じられ、一つ音が鳴る。
 コーデリアの左右に控える執事とメイドが、ごく自然な仕草で。


 少女の両手をとり、自らの元へと引き寄せる。
 少女の身体を隠していた両手を。



「―――どうしてかわかる?
 それはね、こんな風に相手の肌に触れる時、傷つけてしまわないように、よ」


 開かれて、露わになった少女の裸身。
 その股座へと、するりと毒蛇のような身のこなしで黒絹の長手袋に包まれた繊手が滑り込む。

 慎ましやかな二枚の桜貝。
 その合わせにピタリと人差し指と中指を押し当てて。
 まだ少女以外の何者にも押し広げられたことがないであろうその陰の唇に。

 義母の指先が触れる。
 熟れるどころか咲き誇ることもまだ知らない蕾を、閨の毒を啜り続けてきた指先が微かに揺する。
 小さな小さな、彼女からすれば愛撫とも呼べない手妻を繰りながら
 少女の左右から、指先の白い爪を側仕えたちが爪切りでパチリパチリと切り落とす冷たい音が響いていく。

 側仕えの彼女たちも主人に負けず劣らずの見事な乳房だ。
 コーデリアの手を胸元に引き寄せ、お仕着せから取り出した爪切りで爪を落としている間
 少女の指先はその見事な胸元の、服を通してでも判る見事な膨らみに微かに触れていた。

 だが果たして、隠していた裸身を引きずり出された可憐な少女に、それを楽しむ余裕はあったかどうか。
 左右の側女たちの力は、長身に見合った以外にも力強いもので、手を引き戻すことは叶わない。


「これからは毎日。この子たちか。
 義母が、貴女の爪を切ってあげるわ。
 貴女は毎日毎日。誰かの肌に触れるんですもの。


 ――――賢い子は好きよ。
 そして、強気で誇り高い子はもっと好き。

 そういう子を躾けるのが一番好きなの。
 きっと。貴女にもわかる日が来るわ、コーデリア」


 囁きながら、腿を閉じられないように。
 三本目の薬指をするりと滑り込ませた婦人が、少女のまだどの雄にも開かれたことのない唇に中指を添える。
 かき混ぜることもなく、すっと。媚肉とも呼べないほどに幼い性器を中指で一撫でしながら指を引き。
 これからの淫らがましい日々を思わせる指使いで淡く、少女の性を刺激する。

 指を引き抜くと同時に、側女たちの爪切りが終わる。
 仕事を終えた彼女たちは、下知を与えられることすらなく、コーデリアの正面に立つ婦人の腰元。
 その左右へと跪いた。

 執事の白手袋と、メイドの艶めかしいたおやかな繊手が、大胆に開かれた婦人の旗袍のスリットへと流れる。
 婦人が腰元を巧みに隠していたファーを背後へと放ると共に、淫靡な腿肉から衣擦れの音を立てて、黒い下着が滑り落ちる。

 婦人が、真実、女性であるのなら。
 そこにはコーデリアと同じく、匂い立つ鼠径部のいやらしい稜線と、そこから更に下に繋がる女性器がある筈だった。

 だが、どうだろう。
 何らかの保持力があったのか、薄く、閨で誰かを誘うことしか考えられていないデザインの下着を外されたそこには
 ゆっくりと、鎌首をもたげていく恐ろしい「何か」があった。

 旗袍の布地の下を「それ」が持ち上げていく度、黒絹仕立ての旗袍の布に艶の光沢が流れていく。
 布地に覆い隠された恐ろしく長く太い「それ」は、婦人に裸身を晒すコーデリアの腿に透明な雫の河を刻み
 今しがた指先を抜かれた二枚貝を味見するかのように軽く舐ってから、婦人の股間へと甘く屹立する。

 その威容の全貌を知る執事とメイド。その二人はそれぞれの反応を返す。
 執事はあくまで冷徹に、鉄面皮を崩すことはなく。メイドは、さっと、その白い肌を赤らめて目を反らす。



「若いって、いいわね。
 『疲れるのも忘れてしまった』だったかしら。

 それなら、部屋に戻る前に――この子を、口で満足させて貰おうかしら。
 今日は貴女を迎える記念すべき日ですもの。

 誰かしらに奪われる前に……貴女の初めての口づけは、義母が貰っておくわね」



 毒婦は呟き、コーデリアという名の少女がこれから迎える日々の幕開けのように。
 自らに生来備わった肉蛇を覆う、旗袍の覆いをそっと指先で摘んで除幕する。

 彼女が身に纏う藤の香水と共に、噎せ返るような。
 女と、雄の匂いが、少女を一斉に包み込んだ。


166 : ◆mg54smRHoI :2021/03/03(水) 20:51:46
>>163
こちらのお返事で何か返しにくい部分などありましたら、どうか遠慮なく仰ってください。
お返事の間隔の長さは、重ねてになりますがお気になさらずですよ。

今回は念願の「爪切り」描写をあっさりめながらいれてみました!
責め責めの状態なので意地悪な感じで!

ふふふ、承知しました。
そしてまずは、当初の目的である「3本へのご奉仕」は今回で達成してしまおうかな、と。
いきなりになりますが、やり方に戸惑った場合、左右の二人が
実演を交えてみせる形になりますのでご心配なくです♪

身重令嬢コーデリアさんのおとがいや頬を指先で愛でながら
今のロール本編のことを思い出して、「アレから随分上手になったわね、義母は嬉しいわ」
なんていいながら、自分のおっぱいを枕にさせながら、勃起したものに奉仕とかさせちゃうんでしょうか……
インモラルに過ぎますね……!

アズレンのシェフィールドさん了解です!
といっても、既に裸になってしまいましたが……
この後、普段はフォウ婦人家でどんな格好で過ごすのだろう、と、ふと考えてしまいます。
メイド服を着せたり執事服を着せたり、えっちなことをしないときには
意外にも母親として普通に娘を着せかえ人形にしてそうなどと考えていました。

こちらからの返信は以上です!
ご返信は焦らず、ゆっくり、ご都合のいいときにお返しくださいね!


167 : コーデリア ◆OcZG5imaW2 :2021/03/19(金) 00:01:15
>>164>>165

 転瞬やわらかな笑みと言葉をつむぐ婦人に、それでも裸体の少女は睨めつけるように対していた。
 コーデリアはものごとを知らぬ少女ではあったが、ものごとを考えられぬ少女ではなかった。
 たとえ婦人の見せた笑みがいま、冷たく淫らな悪意に満ちていないとしても、
 一度晒すように命じられた、その青白くもほのかに赤みさす肌先にいかような意味があったか、疑わなかった。



「 ───……… 」



 装束を脱いでなお残る、最後の恥じらいを剥ぎ取られるのに際して、
 幾ばくか彼女は抗うような素振りを見せたが、結局それが無為だと悟れば、
 股座をやわく押し上げて擦る婦人の指先へ、なにかむずがるような淡い嬌声を、歯ぎしりで潰すのみ。
 少女の手は当たり前のようにか細く、晒された肌と同じ色合いをしていて、
 しなだれる指先はもう幾らか力を込めれば折れてしまいそうで、それでいて少女らしい柔らかさを宿す。
 ごく倒錯的な婦人の口上と、その従者ふたりの振る舞いと、いやに深遠に響いて刻まれる鋭い爪切りの音、
 ことごとく少女を閨所の奥へと追い詰めるようであって、残酷なのだろう。だが、



「 ………─── ぇ、」



 少女をいましめる従者の腕が離れて、それが代わりに婦人のドレスを剥がしてゆくなら、
 そこにありえない・ありえてはならない屹立の存在に、はじめて少女はその面持ちに、狼狽と恐怖を宿した。
 少女の毅然さがその色合いを掻き消す前に、 ─── はたと当り前のように晒される、
 婦人のおそろしさが、少女にひっと引きつった呼吸を強いて、それでも。



「あ、あなた」「 ─── これ、えっと、」「 ……… どうして、 ……… ?」



  ─── 当惑しつも、牙を抜かれるように短く揃えられた少女の爪先は、その屹立へと伸びて、
 あるいは透き通った血溜まりと変わらない色調をして見開かれた瞳には、畏れと同等の比重をもって、
 偉大な雄性を眼前に突き付けられたとき、決して抗えない甘い焦燥が宿っていた。
 なにをすべきかの一切を考え得なくなった彼女は、おそるおそる婦人のいきり立つ男根へと触れて、
 その脈打つ鼓動を指先へと感じるたび、びくりと肩を震わせる。は・は・と途切れがちな、おびえた呼吸の、くすぐるように。


168 : ◆OcZG5imaW2 :2021/03/20(土) 00:12:15
>>166
ご配慮ありがとうございます。痛み入ります…。いつも素敵な文章をいただいているので、そこは大丈夫です!
どうも純粋に、自分が文章をうまく書けない時期に入っているのかなあ…という感じなので、
またも相当長くお待たせしまいましたが、今しばらく見守っていただければ幸いです。
ちょっとずつ早くお返事できるようにしたいので、気の長さをお求めする話ですが…。

爪切り!ちょっと自分にはなかった発想なので、
とても倒錯的で素敵だな…と思いながらお返事させていただきました。
コーデリアのそういう身の回りの世話については、ぜんぶフォウさんたちに支配されてるというのも、
すごく偏執を感じさせてよいのではないかな…と思ったりもしました。
切った髪の毛を結ってなにかを作られたりしてそうですね、なんとなく。

フォウ婦人の歪んでいるなりに強烈な愛情を素直に受け止められるようになるまで、
まだもう少しかかりそうな気もしますが、いやでもすぐ陥落しちゃいそうな気もしますね。
一度心を許してしまえば、ほのぼのした一幕も想像できそうな感じではあるので、
ちょっと次のお返事までにボンヤリ考えてみます。
拙い内容で申し訳ない限りですが、わたしからはこれで。お返事、いつでもお待ちしておりますね。


169 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/03/21(日) 06:24:11
>>167

 黄昏の茜色が白い少女に夕暮れ色の装束を纏わせる。
 遠く東では逢魔ヶ刻とも呼ばれる、魔性の忍び寄る時間。
 人ならざる妖艶さを漂わせる婦人は、ついにその秘めたる本性を露わにしたかのようだった。

 人生の死地に追いやられ、それでも聡く強く自身を拒んで跳ね除けていた少女の芯。
 その気高さと潔白な心根を、条理の外から、欲望で凝り固めたような肉々しい雄槍が、その威容を以て打ち据える。

 少女の清廉な日々の中で、目の当たりにすることはなかったであろう勃起した雄の男性器。
 しかも、少女は知らぬことながら、農奴として重宝される黒人奴隷の勃起男根よりも
 甘勃ちの状態で尚、太く長いそれは、正しく人の世界にあっていい持ち物ではなかった。

 女の身に、男の性器。
 それを備えさせる術が世にないではなかった。
 連綿と続く魔女たちの血統に受け継がれた淫蕩な異端の魔術。
 あるいは東洋の深山幽谷に棲み天地の理に通じた神仙たちの操る秘術。
 完全なる人間を追い求めた神秘主義者たちが辿り着く、完全な肉体としての半陰陽。

 どれも深く深く世の裏側に通じていなければ知り得ない、後ろ暗い閨の業だ。
 だが、彼女に限っては、そのどれにも当てはまることはなかった。
 牡に精を吐き出させ、搾り取り、枯れ尽くさんとさせる淫婦の肢体。
 雌に精を注ぎ込み、孕ませ、種をつけて堕とす為の大性豪の剛直。

 そのどちらもを生まれつき備えているのが、この未亡人の正体だった。


「――――あら」


 銀の食器を握り、提琴にて妙なる調べを奏で。
 そしていつしか、愛する我が子を抱いて慈しむ筈だった少女の指先。
 栄光と栄誉、世の輝きを約束されていた筈の少女の指先が、猛々しい義母の男根に吸い込まれる。

 軽く指を絡めただけでは、指先を弾きそうな律動と脈動。それが偽りでも幻でもないことを示す、確かな鼓動。
 細い指先で握っても、指先が届かない、掴み切れない太さの径。少女の指先よりも熱い血が流れている雄の肉。

 それらが一瞬で、少女の繊手。爪を整えられた指先と掌に襲いかかる。
 思考の空白の中に雌という本能を屈服させ、その秘裂の奥の子宮に種を迸らせる本能を宿した器官の生々しさが灼きつけられる。
 刻みつけられるのではない。一生消えない烙印として、少女の本能を寡婦の肉槍が質量と雄々しさの暴力で焼印を押してしまう。

 その恐ろしい性の暴力と尽きせぬ精を形にした欲望の顕現を前にして。
 立ち竦むのではない。怯えて座り込むのでもない。負け犬の目に成り下がるのでもない。
 即座に屈服するのでもない。降伏も後退もしない。前に出る、幹を握るその動きに。

 婦人の瞳は初めて、コーデリアを「視た」。
 慰み者の名家の少女でもない。自分が欲望のままに躾けるための義娘でもない。

 一人の人間として、コーデリアを「視つめた」のだ。
 拙い少女の指先が、初めて穢らわしい男根に蹂躙されたことよりも……
 その少女の、浅く早い呼吸と、瞳の中に宿る焦燥を視線で掬い上げて。刹那の間、その天性の才を慈しんだ。


「――――――」


 「とんだ掘り出し物だったわね」

 その一言は胸中に留められ、コーデリアにも、婦人の下着の紐を解いた後、
 召し物を抱えて左右に控える二人の従者たちの耳にも届かなかった。

 婦人は指先で自らの黒い御髪を耳の後ろへと流し、コーデリアの雪化粧色の髪の中へと唇を滑らせる。
 美しい鼻梁で白い御髪を掻き分け、コーデリアの耳許を探り当てる頃には、黒い薄絹の衣装に包まれた
 婦人の長く豊かな乳房の谷間が、コーデリアの視界と口元、鼻先を埋め尽くしていた。

 辛うじて息は出来る。だが息をすれば、黒薄絹越しに婦人の胸に当たる。婦人の立ち込める匂いを吸う羽目になる。
 婦人が呼吸をすれば弾み、撓む、豊かすぎる、柔らかすぎる癖に弾力のある双丘の動きによって、軽く鼻先、唇が塞がれる。
 呼吸というものを婦人の胸に抱かれて、支配される体勢になりながら、義母である女は義娘に語り聞かせる。


170 : マダム・フォウ ◆mg54smRHoI :2021/03/21(日) 06:24:55
>>167

「――――ここが竿よ」


「女の女陰(ほと)に突き刺さって、その内側にみっちりと詰まって」
「抜き差しするたびに、この太さで以て、膣内(なか)の肉を掻き回すの」
「女陰(ほと)は竿を突き刺されると、甘い甘い蜜を零して滑りを良くして」
「この牡の竿を奥へ奥へと誘い込むの」


 婦人の指先が滑る。いつの間にか、コーデリアの白魚の手の甲に、婦人の手が重ねられている。
 本当の我が子をあやすように丁寧に、丁重に。婦人は包み込んだ手の甲を前後に滑らせ、その異様に長い幹部分を義娘の手で擦らせる。
 奥へ奥へと囁く時、ゆるり、ゆるりと竿の中で指先を上下させ、義娘の手に、ペニスのピストン運動と濃厚な性交の動きを悟らせる。


「貴女の指先は柔らかいわね、コーデリア」
「義母様(かあさま)の竿はとても堅いでしょう?」
「牡の竿はね、女の肉と擦れることで分厚く堅く仕上がっていくの」
「それにほら、滑らかな貴女の指先と違って、ゴツゴツと節くれていて」
「ドクドクと、太い血管が走って、凹凸がたくさんあるでしょう?」
「これで滑らかな女の膣内(なか)の肉を擦って悦がらせるのよ」

 幾度となく雌肉を刳り、削って性交を重ねてきた竿の表面。その分厚さと堅さになるまで、婦人はどれほどの雌を貪ってきたのだろう。
 鍛え込まれた牡竿の恐ろしさを、まだ恋も知らぬ少女の指先に語り聞かせ、感じさせながら、才ある少女に毒婦は囁き、その指先を慈しむ。
 己の竿の上で踊らせながら、巧みな同性愛の業を感じさせる指使いで、婦人は男性器を撫でる少女の指先を己の指で嬲り、しゃぶる。


「義母様(かあさま)のは特別、長いでしょう?」
「ほら。貴女の両手で掴んでも、まだまだ、義母様(かあさま)のは余っているわ」
「貴女の狭くて短い女陰(ほと)は、きっとすぐ一杯になってしまうわね」
「今はこんな体勢で、貴女の胸の上までもあるけれど、閨で貴女を突いても」
「きっと、義母様(かあさま)のは貴女のここまで、軽々届いてしまうわね」


 コーデリアの手が両手を重ねて握ってもまだ竿の肉が余る長大なそれを意識させながら、婦人が手をゆっくりと下げていく。
 上背の差で、コーデリアの顔まで届かんばかりだった竿の穂先が下がる。
 婦人の手がなければ、きっと軽く握るだけのコーデリアの手では、剛直自身の勃起力による隆起で、力強く握っていない指先は弾かれていただろう。
 そんな剛直が下がり、牡牛の角の如き穂先があてがわれる先は、コーデリアのふくらみの谷間のすぐ下。
 下腹部の終着点。腹の奥に子宮が備わっている、女の最奥だった。婦人の手が、挿入時の到達点を囁いてコーデリアに意識させる。
 閨で、正常位でもし剛直を押し付けられれば、それがどこまで届いてしまうかを意識させてしまう。
 婦人の声は優しかった。そして、どこまでも静かで穏やかに……コーデリアの常識と、その他の何かを、慈愛を込めて、壊しにかかっていた。


「手を根本まで滑らせて。返しのところまで」
「ほら、わかる? こんなに長いのよ、コーデリア」
「これが貴女の女陰(ほと)に突き刺さって、動くの」
「貴女と義母様(かあさま)が繋がって、義母様(かあさま)が動くたび」
「貴女の膣内(なか)で、これだけの時間、竿が擦れるのよ」


 右と左の手で一杯に竿を握らせていたかと思えば、いつの間にか婦人の指はコーデリアの手をたぐって、両手の指を組み合わせてしまう。
 祈りのように指を組みでもしなければ包み込めない竿の、返しから根本の部分までを、コーデリアの手が一往復する。
 長い。あまりにも長いストロークが少女の指先に、生々しい時間と距離として刻まれる。
 少女の慎ましい秘園から、先端が押し当てられた子宮までの距離よりも、明らかに長いその距離。
 突き刺されば逃げられない、体の中の奥底までを抉って掻き回す兇器の暴力を、その持ち主は義娘に説いて教え、体にしっかりと染み込ませる。


「竿の先には、穂先」
「その前の返しが、首ね。女返しともいうわ」
「ここはね、女陰(ほと)に突き刺さったこれが抜けないようにするためのものよ」
「貴女の指よりも深く括れているでしょう?」
「長い長い竿を抜き差ししても、この返しに貴女の女陰(ほと)の肉が引っかかって引きずられて」
「そして抜けてくれないのよ。だって、女陰(ほと)の入り口はみんな、義母様(かあさま)のここより狭いもの」
「一度突き刺したら、もう絶対抜けないの」


 腹の上から、穂先を子宮の押し当てたまま、義母の手は義娘の手を竿の先へと導いていく。
 握る指先の握りの段差よりも深いものに、コーデリアの手が突き当たる。婦人の声が、丁寧にそれが何かを説明していく。
 段差の前で、軽く婦人の手が前後すれば、それにつられたコーデリアの手も共に竿を扱いて、段差に手の腹の肉へとぶつかってしまう。
 指一本、受け入れられるかどうかの処女地を、その凶悪な段差がこじ開けて襲い来るその時を想像させる為、婦人の手は
 導いたコーデリアの手を一度だけ、竿を握る指の輪に己の指を差し込み、その輪を広げる仕草をしてみせた。


「でも、意地悪をするためのものではないのよ」
「蜜で濡れて滑りやすくなった女陰(ほと)の肉にしっかりと喰い込んで、子作りの為に突き刺したこれが抜けない為のものなのだから」
「大事な大事な、女を孕み腹にする為の、牡の仕立てなの……でもね?」
「はらわたの肉を内側から引きずり出されながら掻き混ぜられるのはね」
「どんな貞淑な女でも気が狂うほどに気持ちいいのよ」
「義母様(かあさま)の段差(これ)で中身をほじくり返された子たちはどうなったか、わかる?」


 凶悪な返しに膣肉を抉られ、掘り返され、めくりあげられながら、掻き回される膣肉を連想させて。
 いつかそうなる運命の子羊に、今まで抉られた者たちがどんな末路を迎えたか、優しく告げる。


「――泣き叫ばなかった子はいないわ」
「気持ちよすぎて狂ってしまった子はたくさん」
「とてもたくさんいたのよ、コーデリア」

「貴女はどんな風に泣き叫ぶのかしらね」


 その答えを知る日を愉しみに待つ婦人は、握らせた兇器で義娘の意識を。暴力的なサイズの乳房による淡い抱擁で呼吸を。
 先ほど、幼い女陰を軽く弄ばれて声を堪えた少女の耳たぶを、愛撫のように甘い声で蕩かしながら、義娘に教育を施していく。
 婦人が囁くたび、婦人も昂ぶっていくのか。少女の呼吸と鼻腔、唇は甘く爛れた女の香り、義母の香りで埋め尽くされていく。
 柔らかな弾力の暴力が思考力を奪い、真逆の硬さ、熱さの男根が指先の理性を灼いて殺していく。


「そして、これが穂先よ」
「女陰(ほと)の奥。精を種つけて子を孕ませる場所と、ぴったり重なる形をしているわ」
「これで子種を受ける部屋の口を突き上げて擦るの。そうしないと子種が射精ないから」
「女陰(ほと)の奥、貴女の肚の奥にある、子を孕む部屋にも、女陰(ほと)と同じような口があるのよ」
「この穂先の先に、唇がついているのは。その女の奥の口と、牡の先の口が吸い合う為なのよ」


 やがて段差を超え、コーデリアと婦人の指先がたどり着いたのは赤黒く猛り狂う赤子の拳よりも太く丸い先端の丸みだった。
 ぴたりと鈴口だけはコーデリアの白い腹、肉の奥に据えながら指を滑らせ、形を確かめさせる。
 自らで広げた指の握りを、今度はコーデリアの手を包み込むことで閉じさせ、赤黒い穂先を包み込ませる。
 内臓を突くための臓腑の槍。そうとしか思えないつくりを感じさせ、コーデリアの呼吸のたび。
 押し当てられたそれが上下する腹の奥の子宮を浅く突いていたことを意識させ。


「―――勿論、女の唇と吸い合う為にも、ね?」



「キスして頂戴? 可愛いコーデリア」
「義母様(かあさま)の唇よりも、誰の唇よりも、恋よりも先に」
「貴女が愛しくて愛しくてたまらない、この、“貴女の旦那様”の唇に、ね?」



 初恋も婚姻も性交も知らぬ無垢な少女の唇に。
 牝を犯すことしか出来ぬ肉槍との接吻を。


171 : ◆mg54smRHoI :2021/03/21(日) 06:26:20
>>168
そう言っていただけると冥利に尽きます!

今の時期は花粉症の人間にはつらい季節でもありますからね……
心身の調子を最優先にお返事いただければ大丈夫です。
はい、見守らせていただきますね!

やはり百合には爪を整える描写があって欲しいな、と思いまして。
気に入っていただけてよかったです!
幕間では洋服や下着の為の採寸をしてるのかな、などと想像しましたが
採寸の度に胸があたってそうでなかなかアイリスさんやウィステリアさん、罪作りな体型だな、などと……
切った髪は少し考えてみましたが、ちょっと自分では思いつきませんでした……

ロールで、令嬢コーデリアさんがどうリアクションされるかまだまだ謎ですからね!
今回もしっとりと絡みつくような描写を意識してみましたので楽しんでいただければ幸いです!

十二分に動きをいただいてますのでご安心ください!
素敵なお返事、ありがとうございました♪


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