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めろんによる
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移行です
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「ひっまだなー」
アジトのソファーで、んーーっと伸びをする
今日はみんななにかしら用事があってアジトにいる人数は少ない
(居るのは団長さんくらいかな?)
いつも慌ただしい雰囲気なので今日は静かすぎて変な感じがする
(今日何して過ごそうかなー)
なんてぼんやり考えいると
どこからか声が聞こえた
『き、キサラギっ、いるか?』
「団長さん?」
何処だろうと声を辿っていくとそこはトイレだった
「どうしたんですか?トイレにゴキブリでもでました?」
『いっいや、あの』
「なんですか?」
『助けてくれ、血が』
「血?」
『血がとまらないんだが、、』
「……それはただたんに生理ではないでしょうか、ナプキンならもってますよ?」
『生理って、なんだ?』
「まじですか」
-
そこから何故かトイレのドア越し性教育タイム…
「ま、まあそういう感じなので、はい、えーとナプキン持ってきますね」
(なんという微妙な雰囲気!でもまあ今日居たのが私で良かった…これがお兄ちゃんだったら………あ、ヤバイパターンだ。ヒビヤ君でも、あ、カノさん…セトさん…マリーちゃんでも…うん私で良かった)
とにかくナプキンを持ってトイレに戻る
「これ、さっきいった通りにつけといて下さい」
「ほんとにすまない………」
ドアを少し開けたとき誰も居ないように見えたが能力だろうか
「キサラギ…すまなかった……」
ドアがあいた
「その、俺も混乱してしまって、いやあの……」
出てきたのだろうがまだ姿が見えない
まあ、状況からして真っ赤になっているのだろう
そっとしとおこう
「それより体だるかったりしないですか?」
「ちょっと…」
「今日は部屋で休んで置いて下さい。家事はやっておきますんで!」
「すまない……」
そういって団長さんは自室に帰っていったようだ
ようだというのは終始姿が見えたかっからである
キド視点
体が重い
如月の言葉を思い出す
『えっとですね、要はキドさんか女性になったということですよ………キドさんの年齢だとおそいかって?うーんこういうのは個人差ですよー』
女に、か
いままではなんだったんだと少し突っ込みたいとこだが
女の体へ
心当たりが無いわけではない
最近何故か、ある奴のことがどうしてか目にとまる
今までとは違った所に
いつの間にか逞しくなってきていた肩幅とか
しゃべるたびに上下するちいさな喉仏とか
整ったよく動く唇とか
すじばったうなじとか
手をのばして触れたくなる
かれが男に見えるのだ
ただの幼馴染みとして一緒にいたいとしか思ってなかったがその気持ちは徐々にに変わって来きている
体はそれに呼応しているのだろうか
女として、男のあいつが欲しいと
-
ベットの上に転がり息を付く
突然の初潮にテンパりもしたがキド
だって全く無知なわけではない
(男は胸が好きなんだよな、、、?)
自分の胸を触る
谷間とかはない
(俺って小さいのか?)
揉んだら大きくなるなんて聞いたこ
とがあったような気がして揉んでみ
る
「んっ」
変な気分になる
こそばゆいような熱いような
服越しに触っていたがやがて邪魔に
ならパーカーとシャツを床にぬぎす
てる
自分の胸を揉みしだく
(なんか先の方が感じる?)
ブラに手を入れ乳首をまさぐる
「ん、んんっきゃっ」
おかしな声がでた
(なんたろうこれ、気持ちいい?)
手はもうひとつ渦いている場所に伸
びる
ズボンをずらしショーツの上から
触ってみる
(ふぇっ!?)
胸よりこちらの方が感じやすいよう
だ
( なんだか、凄い悪いことしてるみた
い……)
「キドーいるっすかーー!?」
『ぇえあ!?いるぞ!?』
行きなりセトに呼ばれてビクッとす
る
「話があるんすけどー…入っていい
すっか?」
「あ、あああちょっと待ってく
れ!」
慌ててズボンを上げ服を着る
「いいぞー」
「じゃあちょっと失礼っ」
キドはベッドの上にすわったままで
セトもベッドの端に腰を掛ける
「ちょっと相談があるんすよ」
セトが真剣な顔つきで話すのでこちらまで緊張する
「実は、マリーのことなんすけど…」
同日同時刻別所にて
「ごーしゅーじーんさーまーああああ!!」
エネざ画面の中でバタバタする
「なんだようっせえな」
「暇です!とっても暇です!」
駄々っ子のようにゴロゴロジタバだしまくる
「知るかよそんなこと、俺だって暇だよ!」
「なんで私達こんなことになってるんですか!?」
「こっちが聞きてーよ」
商店街のガラガラで当たったチケットで遊園地に来ていたのだが…
「もー!なんで観覧車止まるんですかあ!!」
「だから俺に言うなよ!」
「だってせっかく遊園地にきたのに一発目からこんな……」
「まだ時間はあるんだからこれなおたら色々回れるって」
「だって直る気しないじゃないですかあ!一時間ですよ?なんで復旧にそんなかかるんですよおおおお!」
いーーーーっ!!と袖を振り回す
さっきからずっとこんな調子だ
「落ち着けってエネ」
「ううー」
画面の中でペタリとへたりこむエネを指でつつく
「もー触らないでくださいよお…」
ふて腐れモードに突入した
画面の隅に行きぶつぶつ文句を言っている
「せっかく行けてしかもご主人と二人っきりだったのにこんな…」
「ん?なんて?」
「なにもないですーー!」
-
「ご主人ー!ごーしゅーじーん!ええ!?マジで寝ちゃったとかですかあ??そんなあー」
ずっと止まったままの観覧車
ついにシンタローは寝てしまった
「遊園地で寝るなんて…あり得ないですぅ」
しかし閉じ込められてもう一時間半
退屈にもほどがある
「せっかくご主人遊園地なのに散々ー…」
シンタローがメカクシ団に出会い人と再び関わるようになったのはエネにとっても嬉しいことである
しかし
「なんかヤなんですよぉ」
今までシンタローと話したり笑ったり喧嘩したりするのは自分だけだった
けれど今は
「マリーさんとかキドさんにデレデレしちゃってー…せっかく今日は二人きりだったのに…」
この感情はなんなのだろう
「ヤキモチだそれ」
「ええっ!俺がカノに!?」
セトは大げさに身を引く
「え、いやそうしかないだろ…カノがマリーとしゃべってるとモヤモヤするんだろ?」
「うん」
さっきまでのセトの主張をあげる
「でもってマリーといるとドキドキする、今までよりやたら可愛くみえる、」
「うん」
「だからそれってお前はマリーが好きでカノと仲良くしてるとヤキモチを焼いてしまうってことだろ?」
「ぐはっ!!」
セトがベッドに突っ伏した
「!?!?なんだ!?」
「い、いやなんか言葉にされると…やっぱ俺マリーのこと…好きなんすかね?」
耳まで真っ赤になりながらセトは言った
「そ、そうだろうな」(今まで無自覚だったことが驚きだが…)
「うーん…話聞いてくれてサンキューっすキド」
「あ、ああ…」
セトはマリーが好き
恐らくマリーもセトの事が好きなのだろう
誰かが誰かを好きで…
自分は?
「セト……」
「なんすか?」
「俺の話も聞いてもらっていいか?」
「いいっすよ、なんすか?」
「実は俺…」
アイツノコトガスキカモシレナイ
心の中で呟いた瞬間にそれが本当のことになってしまったようで
どうしよう
「ご、ごめんっセトやっぱり…いい」
怪訝な表情でセトがこちらを見る
「キド…大丈夫すか?」
「大丈夫だ、すまない」
「……わかったっす…話聞いてくれてありがとっす」
そういってセトは立ち上がった
部屋からでるのを見送ろうとベッドから降りる
部屋を出る間際セトに言われた
「何かあったらいってくれっすよ?」
「ああ…ありがとう…」
じゃあ、とドアを閉めようとすると、いきなり手首を捕まれた
「!?」
「絶対っす」
まっすぐにセトはこちらを見る
「…わかった」
そう答えると手を離してくれた
「バイバイセト」
-
「ご主人ー起きてくださいよぉ………イビキかいてますし……」
バイブを鳴らしても目を覚まさないシンタロー
エネはスマホの液晶に手をつく
「ここから出られればいいのに……」
自分が体を取り戻した空想をしてみる
「今だったらとりあえずご主人の寝顔しゃめですね。あージェットコースターもやっぱり生身で乗りたいですしーあ!アイス食べたい!それから…」
眠っている彼にこっそり口付けを「うわわわわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
そんなことを思い付いてしまった自分に混乱する
「やっやだなああははははははははは!!エネったらなに考えてるんでしょう」
こんなのまるで
(私がご主人のこと)
(好きみたいじゃないですか!)「好きなのか?」
口にだして自問自答するが答えはでない
答えは出ないがセトに言う気にもなれない
(自分で自分がわからん…)
こんなときどうすれば良いのだろう
誰かに相談?誰かって誰だ
脳裏に茜色が映る
「…………アヤねえ」
思い出すのはいつぶりだろうか
ここしばらく如月たちとの出会いで慌ただしくそんな暇もなかったが墓参りにでも行こうか
そんなことを考えていると体調のほうはましになってきたので如月を手伝おうと部屋を出た
-
リビングに行くと如月が洗い物をしていた
「あ!体調大丈夫ですか?」
声を掛けてくれる
「大丈夫だ。すまない、ありがとう」
「いえいえ!これくらい!」
ニッコリして答える如月
「…ありがとう」
(如月は、明るいな…)
いっそ如月に話してしまおうかとも思える
「………如月」
「なんですか?キド」
こちらを振り向いた如月にハイキックを叩き込む
「ぶへらっ!!」
頭が地面へ叩きつけられる
「なんのつもりだカノ!」
如月は消え失せそこにはカノが倒れている
「ぐっうぇっいったたた……何でわかったの?」
「思いっきりキドとか言うからだ阿呆」
「あちゃミスったか」
へへへと笑いながら鼻を押さえるカノを見ているとさっきまで考えていたことなど馬鹿なことに思えてくる
こいつは別にずっと馬鹿な幼馴染みとして隣に居るんだ
それでいいんだ、と
それ以上求めなければいい話だ
「…全く。なんで如月のフリをしてたんだ」
「いや、なんかちょっとしたイタズラで、いまモモちゃんトイレいってるからさ、帰ってきて自分がいたら驚くかなーみたいな…?」
「……嘘をつくな」
カノの目を見据えていう
「ついてないよ?「黙れ」
白々しい言葉をたちきる
「……………」
「……………」
カノはわらったまま答えない
「………」
「………」
重苦しい沈黙を破ったのはカノの方だった
「………セトどうする?」
突然の第三者の名前
「……しかたないっすね」
セトの声がした
「どっ、どこだ?」
未だセトの居場所がわからないキド
「ここっす」
と、セトが出てきたのはなんと床下収納
「ええ!?なにしてんだ!?」
「…盗聴?」
セトは可愛く首をかしげてみるがキドには通じない
「何が何だかよくわからないが…全部説明してもらおうか」「だってさキドが…」
要はセトがやっぱりキドの様子が気になり何かあったのか聞きたいが、自分達がしつこく聞いても答えてはくれまい
「だからー」
「モモちゃんに聞かれたなら話すかなーっていう?」
あ、あははーとセトはぎこちなく笑ってみせる。
が、キドは吐き捨てた
「お前ら、そんなことの為に人を騙したりなんだの、下らないことをするな!それで俺がありがたいと思うとでも!?助かるとでも!?」
キドの怒った声に負けじとセトが言い返す
「だってキドが心配だったんす!それに「煩い、」
キドがとても静かに、しかし重く感情のこもった声でさえぎった
「…何が理由だろうとお前らは俺を騙そうとしたってことだろ」
そういい放ち踵を返し玄関へ向かう
「……キドあ「出掛けてくる」
何故か、胸がざわついてしまってしょうがなかった
心が無性に痛かった
「キドっ」
カノが自分の名をよんだ
けれど、目尻が熱くて返事をすることも振り返ることも出来なかった
「っ…!!」
いろいろなものが溢れそうになるのをどうにか我慢しながらアジトをでた
-
何も考えず歩いていたら着いたのは
知らない公園だった
ふらりと立ち寄る
人はほとんどいなかった
何年か振りにブランコにのる
こいでみる
高く高く
(…今日は散々だ)
ブランコをひたすら高くこぎながら
朝からの今日を振り替える
トイレにいったら血だらけで半泣き
になって如月に助けて貰ったり
(如月居なかったら死んでたなアレ…)
それから女とか男だとか考え出して
しまって、セトの前で挙動不振に
なったり
(あの時は混乱したけどきっと好きと
かじゃないんだ)
そう考え自分を落ち着かせる
カノとセトに騙されたり
(心配だったとしても騙すのは違うだ
ろう?)
また怒りが膨らみかけるが途中でぷ
しゅっと萎んだ
(心配してくれたやつに酷いこと言っ
た…)
(でも、それでも騙すのは裏切りじゃ
ないか)
(あいつらが俺を裏切ったことがある
か?)
(ずっと一緒にいた仲間だ)
(このままでいたいんだ)
(友達だ)
(怖い怖い怖い怖い怖い)
(いや、でも)
(俺を思って?)
(関係無い)
(切ないよ)
(これからもずっと一緒に)
(好きなんだ)
(悲しかったんだ)
(大事な人たちは三人だけじゃなく
もっとたんさんになったんだ)
(嬉しくて幸せで)
(変化は怖い)
(違う好きかもしれないんだ)
(辛いんだよ)
(大切で)
(なんなんだろう)
溢れだした感情
「解んないよ…」
涙と言葉が零れた
-
一度泣いてしまうと止まらない
ボロボロ涙が落ちる
「っ、ぐすっ、、、うぇぇん、っ、
ぐすっ、うっ、うっ、」
誰も居ない公園で一人泣き続けた
この混沌とした感情を涙で洗い流せ
ないかと
ふと、昔のことを思い出す
アヤ姉に作ってもらったパーカーを
遊んでいて引っ掻け破いてしまった
とき、アヤ姉に言うことができず一
人で公園で泣いた
(あのとき、結局どうしたんだったか
な)
確か一人でぐすぐす泣いているつぼ
みのところへ人が来て
(そうだあの時は)
後ろから足音がするのにキドは気づ
かない
「つぼみちゃん!」
(修哉が来てくれたんだったな)
「つぼみ!」
回想ではなく実際に声が聞こえはっ
と振り向く
「修哉?」
予想外の事態に脳が追い付かない
「な、なんれ?」
泣いていたため上手く喋れない
「追いかけてきた。つぼみ能力発動
しかけてたから大変だったけど」
「らんれ、んっ、なんで?」
(なんでお前は私が一人泣いてる時必ず来てくれるんだ)
まだ涙は流れ続け上手く喋れない
「キド」
優しくカノは言う
「帰るよ」
そういってキドの手首を掴んだ
その瞬間ぐちゃぐちゃの心の一部が固まった
(誤魔化しても無理だ)
なんで
なんでだろう
どうして
お前なんだ
セトにも同じ事をされた
でも
全然違う
(どうしようもない)
違うんだ
カノに触れられている部分が
熱くて仕方ない
カノの手は冷たいのに
熱くて
熱くて
ただ触れられただけなのにそれだけでわかってしまう
(カノ………好きだ…よ…)
-
いつだって泣いてる時に手を引っ張ってくれるのはカノなんだ
そんな存在のカノが大切だった
ずっと一緒に居たかった
今は
大切で大切で
大好きなんだ
カノに手を引かれてながらゆっくりと歩く
自分たちの大切な場所に向かって
カノがこちらを向かずに言う
「今日はごめん」
「………ん」
チラリとカノの方を見るがまっすぐ前を見ていて自分はその視界に入らない
「……今から話すこと、返事要らないから聞いて」
「…うん」
「キド、」
カノは話しだした
騙すことになってごめんね。あんなに怒られると思ってなかった。ごめん。でもね、やっぱり僕らも心配だからさ、何かあったら出来れば話してほしいな。僕らが嫌ならモモちゃんとか、そう、しんたろーくんとかでもいいからさ。一人で抱え込まないで。お願い。今は、もう
そこでほっと一息着いてから言う
「一人じゃないんだからさ」
そういってカノはうつ向いた
「………建前はそんなもんかな」
え?とカノの方を見るが相変わらず彼は前を向く
こっからは僕個人の本音で
と、少し笑ってからカノはまだ続ける
-
「僕はねキドの事が好きなんだ、」
いつからかもうわからないけどさ、と早口で付け足す
だから僕はキドが泣いてる時一番に駆けつける。いつだって手を引いてあげる。でも、もうそれしか出来ないのはやなんだ。キドを泣かせたくたいんだ。ずっと横にいたい。キドを笑わせるのは僕でいたい。それと
「さらに本音」
キドのことぎゆってしたい。手掴むんじゃなくてさ。もっとキドに触れたいんだよ。それから独占もしたい。セトと部屋で二人っきりだなんて。やだよ。
「キドが欲しいよ」
「っ!」
あまりにまっすぐな、たくさんの言葉に、切なくなった
私もなんだよと
「カノ」
後ろから、抱き締める
「キド!?」
「私はカノが好きだ」
「嘘はいらな「黙れ、こんな時嘘なんかつくか」
「だって…そんな」
「お前に俺をやる、だから……お前をくれ」
その先はもう言葉にはならなかった
キスをされた
深く、求められる
こちらも、求める
お互い求め会うのがこんなにも幸せだなんて
道端だなんてことも忘れて、キスをした。
-
キスは段々と激しくなっていきカノの手がキドの体に伸びた
「んんっちょっと!ちょっと待ってカノ!」
「何?」
何か問題でも?とカノはキドを見る
「いや、ここ道端だぞっ」
「じゃかえったらいい?」
「い、いやそういいう訳でもなくてあの、心の準備とかっ」
キドの視線が泳ぐ
「………キド」
「なんだっ」
恥ずかしくなってきてしまい声が裏返る
「今まで僕どんだけ我慢してきたと思ってんの?」
(そんな顔するなあああああ!!)
「うっ、ええ、いやっあの…とりあえず帰ろう!」
「…………」
ちょっと、いや、かなり焦った
(だって!あのキスからのあの流れでいけばピーーーーーーだろ?え?そうだろキサラギ!無理だろ!しかもそういうのはっきり知ったの今日の朝だぞ!?無理無理無理無理!!!!)
「とりあえずキサラギに相談し
て……
」
「キド何ぶつぶついってんの?」
キドは真っ赤になって叫ぶ
「何もない!!!」
「わ、わかったよ、そんな怒鳴らな
くても」
いきなりの大声にカノは少しおじげ
つく
「とにかく、はやくかえるぞ」
「う、うん…」
-
「みんな遅いですねー」
「そっすねー」
「だねー」
三人は洗濯物をたたみながら時計を見た
9時半だ
「お兄ちゃんどこいくのかそう言えば聞いてないなー」
「キドも出てったきり帰ってこないし…ああもうどうしよう…俺のせいでええええええええ…」
もはや三回目くらいのセトのおもいだしヘコみにマリーとモモもすこしうんざり気味である
「カノが追いかけたなら大丈夫だってー」
一応マリーは声をかけてやる
「いや、やっぱ俺も追い掛けとけば良かったんす、それ以前にカノにあんな計画持ちかけなければ…あああああああどうしようううう」
『…………』
マリーとモモは冷ややかな目でセトを見た
扉の前にたって一瞬躊躇する
出ていきかたあんなだったためで少し緊張している
(いや、大丈夫!)自分に言い聞かせドアを開ける
「おかえりキド!」
マリーがにっこり笑って迎えてくれた
それだけでなんだかどっと緊張がほぐれ安心出来た
「…ただいま、マリー」
微笑んでマリーと見つめあっていた所に割り込んできたのはセト
「キド!!!!帰ってきてよかったっす!!ほんと、もう……」
そういって半泣きになっているセトを見て気付く
(俺は…散々騙しただの何だの怒鳴ったが…)
セトの能力は人の心を読めるというもの
(セトは力を使えば済む事だったのに力を使わなかった)
セトに真正面から向き合う
「セト、すまなかった。心配してくれて、ありがとう。」
「ううん。ごめんキド」
そういってセトを抱き締める
「ごめんな、セト」
リビングからキザラギの声が
「ほら、玄関にかたまってないで奥
にきてくださいよー」
-
「あ、ああ」
キド達はリビングへ
「団長さん!心配したんですよ〜 ?」
モモがパタパタと台所から出てくる
「ありがとう。遅くなってすまない」
「……目赤いですよ?あ、もしかしてカノさんに何かされました!?」
モキッとカノを睨む
「や、やだなー何にもしてな…いよー?」
詰まりながら答えるカノにモモはジトッとした疑いの目を向ける
「大丈夫だキサラギ。それより……後で俺の部屋に来てくれないか?」
「ん?何か用事ですか?」
「ちょっとな…」
そういうとモモは何かわかったかのように得意気な表顔を浮かべてうなずいた
「じゃ、二人ご飯食べて下さい!」
「今日は家事押し付けてしまったな、」
「いいんですよ!さあさ!食べて下さい!」
『いただきまーす』
んーむずかしい
アジトの見取り図欲しい
取り合えずこれでは
玄関、リビング、各自の部屋、トイレetc.
と考えてます
アニメより小説イメージで
各自てのは、キド、セト、カノ、マリーです
シンタロー達が来たときはリビングで雑魚寝かな?
そんなイメージでお読み下さい
-
「で、団長さん!何があったんですか?」
キドの部屋にて二人はベッドの上でガールズトークだ
「え、えーと何処から話したもんだか…」
「最初から全部ですよ!」
「長いな……」
「頑張って下さい」
「……まず、セトが部屋に来たんだ…」
キドはセトが部屋にきてから公園までのことを語った
「何でだろうな、いつもあいつなんだ。俺が泣いてると何時だって来てくれる。」
「それは…」
モモが口を開く
「団長さんにとって、カノさんはヒーローってことですね」
「あいつが?」
キドは首を捻る
「えらくヘラヘラしたヒーローだな」
そう言いながら少し思い出した
(メカクシ団はヒーローごっこだったものな…そういう意味では当たりなのか)
「困っているとき助けに来るのなんてヒーローでしょう」
ふふふと笑ってモモは続きを急かす
「それからは…?」
「あ、あのちょっと色々あってだな」
さすがにここからの部分は恥ずかしい
「まあ、なんと言うかー…」
「そこが一番聞きたいところですよ!」
モモがいきりたつ
「う…」
まあ、ここを避けては相談する意味もないので赤面しながら話した
-
「帰ろうって言われて手を引かれて歩いたんだ」
そしたら、思いもよらず
「なんか、告白されて…」
真っ赤になりうつむくキドに対してモモはハイ☆テンション
「なんですかその感じいいいいいいいいいい!!!ヤバイですね!!!それはもちろん両思いということですよね!?!?!?」
「うえっあっ、ええと、まあ…そうなるか…」
「キャーーーーーーーー!!!!!」
「ちょっ、うるさいぞ!」
絶叫するモモの口をキドは手で塞ぐ
しかしそれを凪ぎ払ってモモはつづける
「それから!?」
うっ、と詰まりさっきまでの三倍くらい赤くなって言った
が、
「あの、なんか…~#♭?δ¨÷*……」
もはやことばではない
「もうっ!照れてないで教えて下さいよ!」
キドは、もう仕方ないと一年分の勇気を振り絞って、
それでも蚊のなくような声で
言った
「き、キスして、手が伸びてきたから、これはあの、その、お前が言ってたような、あの、そういう展開かなと思って、て、って近い!近い!キサラギ」
-
どうもー!来てみました!
裏切り書いてた榛瀧です!
よろしくお願いします!
-
カゲプロとか、あまり詳しくはないんだけど
続きがとっても気になる内容 !!
更新頑張って (o´・ω-)b
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