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虚心坦懐
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ドクドクドクと弟の魂が自分の体に注がれていくのを感じる。
「はぁ…はぁ…おいU太やめ…」
俺の願いは空しく弟のピストン運動は激しさを増すばかりだ。
どうしてU太が。俺を。
俺には弟がいた。
何でもできてイケメンでおまけに性格がよくて女にはモテモテで、どこに出しても恥ずかしくない弟だ。
俺とは正反対。
小さい頃は小便かき氷を食わせるなどしていたのにどこで差がついたのだろう。
俺ももっと優秀な精子と受精できていたらとそう思わずにはいられなかった。
俺がAVを見ている間に、弟は何人の女を貫いた。
俺が持っていないものを全部持ってて、無意識にひけらかす弟が大嫌いだった。
弟を見ていると自分が惨めで情けなくなる。
俺がこんな思いなどをしなければならないのははっきり言って不公平だ。
俺だって少しくらいはいい思いをしたっていいはずだと行き着いたのがなんJだった。
なんJでは他のなんJラーのように振る舞った。
自分に自信がなかったから、そうすることで安心した。
みんながやっていることをしたら安心した。
俺が他のなんJラーと違うのはコテをつけたことだけだ。
目立ちたかったし、そもそも俺となんJの王なのだから何も悪いことはしていない。
悪いのは。
「兄貴…ごめん……悪いのは全部俺だから…だから……っ」
弟は自分のことが好きだったと言う。
ずっと前から好きだったのだと言う。
俺のことなんてお見通しなのだと言う。
全部知っていたのだと言う。
それでも好きなのだと言う。
「兄貴が…………どうなっても俺だけは…………味方だから………」
ドクドクドクドクドクといつの間にか重たい鎖が俺に絡みついて身動きをとれなくしていく。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
もはや姿を無くした怪物は俺を愛するのだと言って離してはくれなかった。
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最後の一文に余韻が残る
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文中になんJとかなんJラーといった単語が出てきてしまうと、なんか普通のコピペっぽくなって醒めてまうな
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泣く泣くATSUSHIを手にかけた尊師のSS思い出した
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