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＿＿＿ ＼ ｀ 、 ﾄ、
_＞ ｀` ヽ ，
-‐ ｧ ‘，
／ }_
／ ,, } ←礼儀正しく仁愛の人と言われた敵役
／＿_ /⌒Y ／}／〃 /
// , {⌒jイ ／ 弋tﾃ7 /／}/
//_ 乂 ｰ }_／ ￣ }/ ＼ 無礼で傲慢と言われた主人公
￣ } ハ U ___ ､ ↓
/≫j／V r __ ７￣ ＿＿＿_
__ / ≫ ｰ‐- ７ .ｎi 7 ／⌒ ⌒＼
／ ＿ ミ ､ ≫ r- ＿__/ l^l | | ｌ ,/) ／ （ ﾟ ） （。 ） ＼ ｎ
/ ／ ＼ ＼ / 〉/⌒＼ ', U ! ﾚ' / ／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ l^l.| | /）
. / / /⌒＼ } ＼ { /〈 } } / 〈 | ﾍ / | | U ﾚ'/／)
/ / / } } ` { V∧ /.∧ ヽっ ｀ ⌒´ ／ ﾉ ／
./ / / /⌒V} } | } } ハ ヽ＼「} ／´￣￣ ノ ＼ｒニ |
{ { { { V .! ! //V ∧ } }ハ `ヽ l
【 項羽 】 【 劉邦 】
.
前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15956/1429562857/
テンプレは今のところ、特に無しでいいか。
劉邦はクズのまま突っ走ってくれｗ
編集者がいたら没出ししそうですねｗ
ここまでヒロインが後年非行に走る理由がよく理解できる歴史系スレもめずらしいｗｗ
できればスレごとにプレビュー版のリンクも貼ってもらえると有り難いです
どこかで見たと思ったら、シャンゼリオンと同じ構図だ！
千早なら孔子役でもう出ておるぞ。まあ新城さんの飼っている千早の可能性もあるけど。
>>7
了解です。
プレビュー版はこちら。
「それいけ僕らの劉邦軍団 張良参上編」
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-10446.html
「楚漢銘々伝 〜〜趙のドジっ子 武臣〜〜」
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-10796.html
.
「胡亥様の皇帝論」
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-10707.html
「張良さんの楚歌伝説」
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-10713.html
.
「姓と因果と死屍累々」
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-10811.html
リンクが一レスに二個までしか貼れない仕様がめんどいなー。
.
早速ありがとうございますｍ（＿ ＿）ｍ
呂公が呂不韋の甥っ子という設定は
さもありなんって感じがして面白い
そういえば、始皇帝の父スレってのがあったっけ
ほむほむも穏やかに死んで夫婦隣の墓に入れるんだからきっとハッピーエンドだよな
まあ死んでから２００年後ひでー目に合うけどさｗ
ここのほむらさんは誰かのパンティー被ったりしなさそうで安心だな！
あと急に手塚さん出てきて噴いたわｗ 適役なんだけどさｗ
ヒーローってのは、人の痛みがわからんの結構居るけどなw
ろくでなし高祖は痛みがわかるから、やられた分は五倍返しくらいするけどなww
やっぱ宿敵のS夫人がマミられるのかなーとか、温和な性格ゆえ母
親と相いれなかった息子や、良縁に恵まれなかった薄幸の娘には
例の女神さまや悲恋の人魚が適当かなーとか・・・
まあ今挙げた人たちが、話の本筋にどれだけ絡むかにもよるけれど。
樊噲が混世魔王になっとるね
後のことを考えるとスゴイ面子がいきなり揃ってるな
確か旗揚げ時、身内以外、居なかったよな？
多少はね？ｗ
楚漢戦争が短すぎるんだと思うぞ。
投下乙
対照的な２人ｗ
確認したけど剣持ったセルベリアさんだが？
＞16
奇しくも主人公がやらない夫だったな。 絶賛エター中だが
最初読んだとき歴史上何をやった人か分からなかった
AAじゃなくてテキストのほうをみるんだ
さすがに創作と比較しても仕方ないだろｗ
いや、この場合、創作と比肩しうる経歴の劉邦がすごいだろｗ
>>22
誤字指摘ありがとうございます。
前スレ>>835修正
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ヽ ♪ノ
＿＿＿ |／
,´ ｀ ､
／ ./ / ヽ ＼ ､
. / / , ,ｲ ハ ヽヽ , 1
' /｜! l| V:. ﾊ '. / /
. : ｌ ｲ__ | ｌ ｌ| ﾑ l! l. / /
. | | |_ﾘ＿｀Ⅵ ﾘ´,.zｧ}＿_lj l/ / ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. | | {:::::::;癶 ￣ f:/ l | l::: / / .| 先に挙げた樊噲なども │
. | | 乂:心ノ 弋ソ Ｖ ::/ / | その劉邦とよく一緒に │
. | | | ⊃ ⊂ } / /| | 酒場へ出入りしたりしています │
从 : | l: | ＞ ,. _r_y__ . イ:./ /. | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
. / /.: | lﾍ ﾏ ミ`水_7ヽ _γ'7〈 :. |、
/ /.:::::j |: :ﾄ V--∩个く >卞 く :::.| ﾍ
. ' /,:::::/ ﾉ: :{__ヽ下Y彡}: : 7７´ l::ﾄ .∧
| . |::::l ／.: :/／x Yニ坏ヽ: :´|: l l::| v∧
| l |::::ｌ' : : ／イ {:::::7T::ｰ::f: : ﾉｲ| | l::| ∨}
` ﾚ j⌒ ´ /f=7__j｀Yt｀}ｲ / LﾊN ﾚ′
. {::У ゞ '
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>>１さんのスレをずっと追いかけてきましたがアシハナ登場が嬉しすぎて初支援
何か失敗してたらすみません
いつも本当に楽しく読ませていただいてます
http://2sen.dip.jp/cgi-bin/upgun/up1/source/up1909.jpg
まるで、やり取りの声が実際に聞こえそうなくらいスゴイですねコレ。
他のメンバーも見てみたい気も
雰囲気見事ですね！
素晴らしいです
げえっ！
早くもこんなクオリティ高い支援絵が
支援も乙
少女まんがっぽい
乙津
素晴らしい！
ｲｲﾈ!
妙に活動的で中年になるまで芽が出ることなく
話好きで話を聞くのが上手で宴会好き。
嫌がられる要素しか無いハズなのに妙に人気と人望がある。
話は変わるんだが、首相公選制ってのが実施されたら
みのもんたが首相になる可能性が微粒子レベルで存在するかもとか考えてしまったがどうだろう。
まあ、少しでも冷静に「あれを国の顔にしていいのか？」と考える頭があれば一票投じないだろうけど…。
劉邦って、フーテンの寅さんみたいな感じなのかな？
ああいう生き物なんだって諦めは感じるけど。
>>35
支援絵ありがとうございます！
アシハナ紀信の表情がイイ！
というか劉邦も盧綰も表情が生き生きしてて
素晴らしい支援絵です。
紀信は準レギュラーなんで、出番はけっこう作る予定です。
こいつ実は鴻門之会にもいたりしてるんで。
活躍を乞うご期待。
もう一度、ありがとうございました！
やる夫漢皇帝スレじゃ、項伯トキと項荘ジャギの北斗の舞をやっていたけど
ここじゃどうなるのやら？
き、気づかなかったｗ >>34
樊瑞と樊噲って姓が同じなんでスルーした
画像検索したら中国では張飛と同列に扱われてるんだね
横山絵では見つからなかったけどｗ
水滸伝は昔の英雄ネタが多いですかんね。
水滸伝原型の一つ、「宋江三十六人賛」だと、
董平が樊噲になぞらえられ、以下の詩が載ってる。
┌─────────────────┐
│ .│
│ 昔、樊将軍あり │
│ .│
│ 鴻門にて真っ直ぐに突き進み │
│ .│
│ 斗酒を飲み肩肉を喰らう ...│
│ .│
│ 其の言、はなはだ壮士なり ..│
│ .│
└─────────────────┘
.
. ￣￣ ＞
／ / 、 .＼＼
/ / { .ヽ ＼ヽ
/ / ./ i} l ',ヽ ヽ
{ .| l ...ﾄ}.. ...i i..ﾊ.} ､ } .i
} ., .} i i|ハ ､i l レ7.} l| .}}
.i ', -十卞=.弋 {i....ﾊｱ}ﾚ i ﾊ}
} .', _}.--<示ア. ゞ乂¨ .ﾚ/乂 ……董平を褒める詩のはずなのに
} i .i .ﾏ .ﾊ￣ .::', ﾚ .i 私のことしか言ってなくないか？
.i } .ﾄ、} i u ´ /| l |
.l | .l . 1 . ﾊ ,.-, ./.i l l |
.l ii ﾊ .ﾊ .}＞.， ﾞ_/ i..l |...ｌ |
.| li | } i=ｭ___ ｀{ i .| | l .乂、
.i ＿_..ﾉ∧ .∨//}}/∧≧ｭ┐ー- .、
, ヽ∧ .∨/}}/////}}/} ヽ
/ .》 } ...ﾚr-０=､//}}.ム_ .}
.{ .､ ﾚ //| ＼∨ﾉ///＝￣≧=ｭ___
八 ', / //.ﾊ＼＿ >}ヽ/〔////／/⊂)--.>ｭ
ヽ У./ -≠＝==≦.O/{////ゝ.／///////≧ｭ
ヽ______ ／／///:{////////≧ゞ、////////////////ゝ、
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ まあ、董平だしな
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
.
トウヘイヘイはさておき、明日午後八時より投下予定。
そして風流殿の扱いに草生えましたwww
では始めます。
┌────────────────────┐
│ ....│
│ ....│
│ 劉邦の職、「亭長」について説明する │
│ ....│
│ ....│
└────────────────────┘
.
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「亭」とは街道などに散在する、
宿にして交番である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿_
／ |⌒|＼ .| ＿＿＿_ .| ／ |⌒|＼
／／ | |＼＼ .| |;;;;;;;;;;;;;;;;| | ／／ | |＼＼
／／／ | |＼＼＼ |_,＿,＿,＿,| ／／／ | |＼＼＼
／／／／''| |＼＼＼＼ |＿,|＿,|＿,| ／／／／''| |＼＼＼＼
(二二二二二二二二二二ニ|_|＿,|＿,|__|ニ二二二二二二二二二二)
|｜｜｜｜.| |｜｜｜｜｜ |＿|,＿,|＿,|｜｜｜｜｜| |｜｜｜｜｜
|｜｜｜／.| |＼｜｜｜｜ |_|＿,|＿,|__|｜｜｜｜／| |＼｜｜｜｜
|｜｜／／.| |＼＼｜｜｜ |＿,|＿,|＿,|｜｜｜／／| |＼＼｜｜｜
|｜／／／.| |＼＼＼｜｜..|_,|＿,|＿,|_|｜｜／／／| |＼＼＼｜｜
|／／／／~⌒.＼＼＼＼｜｜｜｜｜｜ |,,／／／／~⌒＼＼＼＼｜
|／／／ ┌┬┐ ＼＼＼|.| | | .| | | |,,／／／.┌┬┐ ＼＼＼"|
|／／ ├┼┤ .＼＼.|.|.｜｜｜｜｜｜／／ ├┼┤ ＼＼"|
|／ └┴┘ .＼| |.｜｜｜｜｜｜／ └┴┘ ＼,,,|
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ii＿,|＿,|||￣||￣||_,|＿,|＿,|＿,||￣||￣||＿,|＿,|＿,|_,||￣||￣|||_,|＿,|__ii vw;W;;;;;wﾘﾘﾘﾉﾉ";::(::: :::;(:((;;; :f:::;));;))
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ii_,|＿,|_..||＿||＿||＿,|＿,|＿,|_,||＿||＿||,|＿,|＿,|＿,_||＿||＿|||＿,|＿,,ii ''''"";;;;;;;;::::::ﾘ !ﾐ|l lﾘﾉﾘ !ﾐ|l(从wyﾙ
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ii_,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿,|＿ii '''''|lＹ彳" ^~''""' ﾞ ﾞﾞ lj; j|
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旅する役人などが宿泊する建物と、
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┃
周辺に異常が無いか見張る、
ちょっとした櫓で構成されており、
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／＼
／三三＼
／三三三三＼
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| 二二二二二二|
_,. -'''"''""~~゛゛゛''' - ..| 二二二二二二| ., -'"""~~゛゛゛'゛'- ,
_,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . | 二二二二二二| .._,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ゛''' - .,_
__,,.. -‐ '''""~ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.|| ＼ ||,. -'''"; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ｀`‐
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; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; .| 二二二二二二| .; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . .| 二二二二二二|: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . .| 二二二二二二|: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :. :..|| ＼ || .: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
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~｀`''=ー-､..,,_. : . : . : . : . : :. :. :..| 二二二二二二|. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
~｀`''=ー-､.., :. :. :.| 二二二二二二|.: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
| 二二二二二二| .: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
中で働く職員は、宿泊客の接待をする「亭父」。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/￣ヽ-‐ '´￣￣｀ヽ､´￣ヽ
ヽ__／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ノ
//::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::ヽ
〃::从::从::从::从::从:ｌ::|::: i|
ﾚ!小ｌ（ ●） （●）从:::|;::i| 客がいない時は
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃:::|ﾉ 部屋の掃除とかやってるアル
ヽ、 ゝ._） j::/
ヘ,､ __, イ
,::ヽ::::::::ｰ|:ヽy/::1ｰ::ヽ、
/:::::Ｖ:::＿=＝:::::::::::::／::1
|:::::::/＝￣:::::::::::::::::::r:::::::i
|~ {:::::::::::::::::::::::::::::::::ｙ~|~
ヽ{:::::::::::::::::::::::::::::::::::} |
/::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
,.ゝ:::::::::::::::::::::::::::::/.ノ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ'
【 亭父 】
.
┏━━━━━━━━━━━───
┃
警察業務を担当する「求盗」。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 中 ＼
|ﾘ||ﾘ／ ─ ─ ＼
(川／ （●） （●） ＼ 周辺を見張るだけじゃなく
||ﾄ| ／_人_＼ .| 治安維持もするのが
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,,／ 「亭」の仕事アル
人＿ ー‐＝丁
_, ､ -― "::::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､ ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
【 求盗 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一つの「亭」につき、
両職合わせて五〜八人がおり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
彼らの上に立ってまとめるのが、亭長である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 官営宿舎とでっかい交番の
.| （__人__） | 責任者ってとこだお
＼ ｀⌒´ ／
.／＼ ／ヽ
/:::::::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
{::::r:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
}::::|::::::::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
亭長は「亭」で寝泊まりし、
休日だけ実家などへ帰る。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だから劉邦も普段は自分の担当する
「泗水亭」に常駐しているわけだが……
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|
| |
| |
| | ＿＿＿＿＿＿＿
| ＿＿＿＿__ | ||￣￣￣|||￣￣￣||
| ||￣￣￣￣|| ／￣￣￣￣￣| || ||| ||
,'| | || || |ｌ二二二二二ｌ|| || ||| ||
|.| | || || ||＿＿＿＿＿||| || ||| ||
|,' | || .0 || ||＿＿＿＿＿||| || []|||[] ||
＿_ ｜ ⊂⊃ || || ||＿＿＿＿＿||| || ||| ||
..／ ／.|――n| |＿__.||＿＿＿＿||＿＿＿＿|ｌ＿＿＿＿＿ｌ|| || ||| ||
／ ／／||_.n／||.ー‐' L二二二二二｣|＿||＿＿＿|||＿＿＿||＿
l'| ￣| |､ /||. ||／||. ＿＿＿＿＿＿＿_,, ＿＿＿
l.| | |／, '| ||ﾚ!'|| .／ ／l ／_ノ '' 'ー＼
,,l.|＿_|,,／ ,,l| ||／~ ／ ／／ll ／ （ ●） （ ●）＼
| | l,, "／~ l二二二二二二二二l／ ~ ／ （__人__） ＼
| | |／ |_|,! |_|,! | ｀'ーｎl^l^ｌ |
／ ￣￣ ＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
／ ／ ／ ｺﾞﾛｯ…
, -─‐──‐-､ ／／ ／
／ ヾ) ／
／ .>-┐ /⌒ヽ は〜あ、暇だお……
l ／ | / r .ヽ ／⌒＼
| ／ ／ .|‐----' ｆ､／ ヽ
. ! ／ ／| | ノ ,; / ヽ
ゝ ／ .,ｨ } i'′ | ./ヽ ﾄ､_
ヽ ／, , , /ﾑ,ノ ヽ､ノ＿＿＿＿＿＿＿＿ノ {＿＿__ﾉ
´ ´ `ﾟ~゜´＾" ´~`ﾟ゜｀⌒ ´"´´ﾟ＾ﾟ＾ ~゜ﾟ`´＾ﾞ＾ ＾´'゜´＾ﾟ´ 'ﾟ＾´ﾞ ＾ ﾟ゜
. -- - ‐‐,rt_,.-─- ､
,. :´: : : : : : y／,r‐-､ ヽ
／: : : : : : : : :7ｲ !:::r‐_,' iヽ
,/ : : : : : : : : : : 〉k ヽ:::V.iiﾌ !: l
∠:.ｲ: : : : : : : : : ｵ ! ヽ/ ./ : ! 亭長、掃除の邪魔だから
i: /!:./ヽ : : : : :ヽヽ ／: : :i ゴロゴロしないでほしいアル
ﾚ゛ヽ{ 'i::ﾊ,--､:にﾝr--‐π : : : :/
（●）i:::{,r´ }:. : : : : : : : : : : :/
/ !:::i ｡ ノ : : : : : : : : : :／ 見回りでも行ってきたら？
i j/ ﾘ: : : : : : : : : : ﾊ)
＼ j:ﾊ: :从: :ﾉ､:从
.
／￣￣￣ ＼
／ ─ ─ ＼ やだお、めんどくせえ
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
／⌒＼ ｀ ⌒´ j⌒i、／ 別に今、事件が起きてるわけじゃねえし
／´ ・ / /
＿（＿_ l, ． ﾉ ﾉ
/´＿_＿＿__｀＿＿＿ ＿´__ノ
_ ＿＿_
／￣＞' ::´:;｀:´:: :: :: ::｀::.ヽrｧ'´￣｀ヽ
/ ／:: :: :: ;: :: :: :: :: ::ヽ;: ::「i i
＼/:: :: :: :: / :: :: :: :: :: :: ヽ::乂. i
/:: :: :: :::ｲ:; ::; :: :; :: :: :: ::.l::V ＼____ ノ
|:: :: :: :/ |:ll:::; :: ::; :: ::; :: ::l:: :: :: :: ::l
|ｲ:|::,::ﾒ |l l::lヽ:: |:: :: ;: :: l:: :: :: :: ::l 勤労意欲皆無アルな
l:|::l:ﾘ | ヽl-‐::ト:: :; :: l:: :: :: :: :/
ヾl:l ｲ;ﾒ ＿ ヽl: /‐-､:: ::/
|7 ｀, lｊ:ｸヽl:/ l:／ クビになったらどうするネ？
|:ヽ rｭ 〃ｏ イ'
|:: l_ヽ丶 u_ イ ／ l
ﾚ ' ｀‐ ＜lヽ ／: : :/｀ ヽ
/ ヽ ヽll※ ／: : : : : :｀ヽ
/ /ヽ, , l､ ヽ l :: : : : : : : : , ': :ヽ
/ /:l: '/ / / ヽ | |: : : : : :.:.:;:': : : : :ヽ
/ /／:ゝ/メ ゞ': : : : : ※;':.:. : : ／ヽ
/ /':.: : : : : : : .... : : : : : : : :.:.l:.:. ／ ',/
/ /l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.::.:.lイ ',
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ ,
i （ ―） （― ） ｉ まあ、俺も無職に戻るのイヤだし
| (__人__) |
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ 上から仕事を言いつけられたら
＼ 丶′ 7 それなりに真面目にやるけどね
＼ ノ ﾄ､_/
. ′ |
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
/￣ヽ-‐ '´￣￣｀ヽ､´￣ヽ
ヽ__／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ノ
//::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::ヽ
〃::从::从::从::从::从:ｌ::|::: i| （たしかに一度、都まで
ﾚ!小ｌ（ ●） （●）从:::|;::i| 労役人夫を送っていく仕事をした時は）
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃:::|ﾉ/
ヽ、 ∩ノ ⊃ j::/／ （キチンとやり遂げたアルな）
／ ＿ノ イｼ丿
,::::／ ／|ヽy/::1ｰ::ヽ、
.
/￣ヽ-‐ '´￣￣｀ヽ､´￣ヽ
ヽ__／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ノ
//::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::ヽ
〃::从::从::从::从::从:ｌ::|::: i|
ﾚ!小ｌ（ ●） （●）从:::|;::i| （だらけてることが多いけど
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃:::|ﾉ/ 完全に無能な人じゃないネ）
ヽ、 ゝ._） j::/／
_,, ___〟-ヘ,､ __, イ__ｼ丿
／ ',{ 〈乂〉 i ｀ヽ （特別有能とも思わないけど）
_,. <ヽ ､,,ﾉ 〃iヾ ヽ }
, ´ ヾゞ､_,,ノ|:: .:::::::::ｰｌ‐..:.:.:::::.::j /
丶 ヾ´ !､ :..:::::.::...:ﾉ::.:::::::: :ノ,ノ
＼ ､ l ‐l- ..:.: ::,´ｰｧ
＼ `､ j l :::/ /
ヽ ＼ ノ､＿_;;:／ヽ_.:/ l
! ／ｲｼﾉﾊYﾚﾊヾﾋ{､ |
,h / ,′ ! l !
|┃
|┃ 三 ガラッ
|┃
|┃ ,,ッﾐﾐ゛f.,､
|┃ ,ﾉ;ﾐミ=ﾞッ^!､;;;;゛f
|┃ ／ 中 ＼(,ﾘミ_(, 亭長、お客さんアルよ
|┃ ／ ─ ─ ＼ﾘ||ﾘ|
|┃ ／ （●） （●） ＼川)
───|┃ | ／_人_＼ |ｲ||
|┃ ＼, §｀⌒ ´§ ／ﾘi
|┃ 丁＝‐ー ／人
|┃ , i,ﾞ ､,!､,..-ｰ／:::::::l::::゛ ―- ､ ,_
|┃ _,-､"::::::!ﾞ|||||l _､<､;::::＿|::::::::::::､:':ﾞ::;;;;;;ﾞｉ
|┃ ,-'ﾞ::::::::::<／l i||ﾞ ''ﾞ／:::::::＼::::::::::::::i:::::::;;;;;;;;;;;|
|::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ |:::::::::::::::::::::::.: ｌ
ｌ::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ ｌ:::::::::::::::::::::.:.:.!
|::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ !::::::::::::::::::.:.:./
ｌ:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ !::::::::::::::::::.:.:.ｉ
|:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ ｉ::::::::::::::::::::.:.:.ｌ ｻﾞｯ…
ｌ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |. |::::::::::::::::::::.:.:.:ｌ
!:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|. |::::::::::::::::::::.:.:.:ｌ
',::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｌ ｌ:::::::::::::::::::.:.:.:ｌ
',:::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ. ｌ::::::::::::::::::.:.: ! γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ヽ:::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ｌ:::::::::::::::::.:. ! ＜ よう、ドラ息子 |
ｉ::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.: ｌ ｌ:::::::::::::::.:.:ｌ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
ｌ::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ ｌ::::::::::::::.: ｌ
!:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ |::::::::::::.:. ｌ
――' ､::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ｌ:::::::::::.:. ｌ
／ ´ ￣ ｀ ､ ヽ::::::::::::.:.:.:.:.ｌ. ｌ:::::::::::.:. ｌ
/ .ィ≦≧=- ､ ､ ヽ.:.:.:.:.:.:.:ｌ. /:::::::::::::.:.:ヽ
ｌ<///////////ヽ､ ヽ ｀ヽ.:.:.:.ｌ 〈::::::::::::::::::::/
. !//////////////ヽ ヽ ＼:ｌ ｌ- ´ ｀Y
V///////////////ヽ ＼ ｌ! | ',
. ＼///////////////＼ ヽ ｌ ｌ ヽ
｀ ＜//////////////>､ }! !｀ ー― 1
￣｀ ＜////////V ｀ ー― ´
｀ ー－ ´
､_ ___,,,,,,-─ﾆﾆﾆﾆﾆ─- ､
､ヾ三三三三三三三三三三三二ヽ､
`,ヾ､ニﾆ=ﾆ三三三三三三三三三二､
,'// _,,,,;;;;;;;;;,,,､`ﾐ彡─''''''ﾆ三三三三二,
,,'// ,/// ' '-､ミﾐ､ _, -''三'''ｰ ､`''ミ三三三i
,;; /// ' ',三三三ﾆ-ﾆ三三; ',三三三i
!､ 三i' ,-''''ヽ 三三'' _ `ﾐ三ミ, ,'三三三}
r'>'￣ ' } 三'/ /~ ｀'､ '三ﾐ}.,'三ﾆ=ﾐ','
i`i i'~￣. ' ! 二ﾆ ヽﾆ' _ '', 久しぶりだな、元気してたか？
i i r''''~ -､ ,',' / ', }
','､ '､_ _,-､ ﾉ . .__ 彡 i'-､' ,!
'､ゝ . . . -_,,'.. '-‐'~_,,`, )丿/
'､ ',‐-‐'''~__,,,,, -'''~ ﾉ ､ ,'
,i',_ ゝ~~￣ _,,,,,__ _,／ /`,ｰ'~
＿／::{｛ `ｰ､,,,/＿,, -`' ﾒ /
,,,,, --‐‐::::::::::::,'::::::::{ '､ ／`i'',
::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::',` ､`- ､_ _,_,, -'~ _, !,:::.､_
,,, -‐‐''''~~￣,'::::i~~i::::'､ `'ｰ-ﾐ,_''''~~~＿ _,, -‐'~ ',::::::'`ｰ､_,
:::::::::::::::::::::::::::i':::::l＿l::::::::ゝ ￣~,~金 ､_ ',::i~i',､_:::::::`...,,,,__
:::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::` ､ ／',圭圭;'＼ 'i:l_.l:'､ `:::...､:::::::i`:...､
┏ ┓
┃ 劉邦のオヤジ ┃
┃ ┃
┃ 劉太公 .┃
┗ ┛
.
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ おお、トーチャン！
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ (⌒) 会いに来てくれたのかお！
＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
/ ノ__ | .| | |
| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
| ￣｀ー┬--‐‐´
,.. . -‐=＝:.:ﾆ二ニ:.:ミ.
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:.:.､
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:才ｧ
′.:.:.:. ／￣＿__￣｀ヾｱ .-=ﾐｰﾐ:.:.:.ｲ
:.:.:.:.:.: / ／.: -=ﾐ:.:ヽ／.:.:.:.:.:.:.:ヽ v.:.{
}:.:.:.:.:.{. /.:./ V:.:.:.:.:.／⌒ヾ:ﾊ}:./
/⌒v.:.} }:.:.{ r ⌒，ゞ:.:.:才，｀ヽ }才.ﾊ お前がなかなか、豊に
{ ﾊ }才≠ ー- 彳 ｀ヽー " ′} ツラを出さんからな
{ }.} }:.{ r' :}ﾊ i ,
∨ヾ }:{ 乂r- ､__.ﾚﾉ !/
＼ 毛 ｀ﾞ , , ; ;_;_ ; ; ; , , ｲ′ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
',i ､ ,才" j,.に｀ヽノ / | いや、だって…… ＞
.才 .＼ ゝ '" , /＼ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
／. :{ ヽ ≫ , , ,/ }: : ＼ｰ- ..,
. イ. : : :∧ ＼ ＞≠-i-i-≠彳 }: : : : }: : : : : : ー-. ..,_
: : : {: : : : : : ＼ー- ..,_ }ﾉ _,...才ｲ. : : : {: : : :ー- : : ..,_: ﾊ＼
-‐: {: : : : : : : : .＼ ￣￣ ／. : : : : }: : : : : : : : : : : : : }: :.ヽ
: : : {: : : :_,.. -‐ｰミヽ .／--: ､: : : ′. : : : : : : : : : : ::}: : .∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿
,, - " I 「 7 ー- ,,
／ ゝ 彡ミ / / へ
／ﾍ ,, -※ ☆ ※ー- ,, へ
(＼／ ミ∞彡 " - ,, へ
┤ ＿ ,,,,, ＿ "-,, へ
i- " ＿＿＿ ＿ ,,,ﾛ oi "-,,入
,, ＿,," __,, -ーヾ<,,／__ ﾍ " - i ﾉ
..-"＝ノ | ",-ー＼! √.┌ｏ ヽ /＼へ〜ー ノ
ム/| ,,__( ９ｿ ー-ゝｲ / /|＼ √ﾍ ヽ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| | | ／ | / | |/.ﾍ ﾄ .ﾍ | 兄ちゃんと顔合わすの .│
.| | | く - | | | |) ,| .| ﾍ | .| 気まずいし…… │
| | | | | .| |／ ./ﾍ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ヽﾍ', ヽ-ニ二７ | | | |__／| /
入', ヽー ヲ .| | // / / ./
/ / .', 二 ﾍﾚ / / /|
| | |ヽ ,, - " / | | | | / |
.| | | ー┐ " ,, ,ー| | | | | .| |
ヽ | | | | |,, - " .| | | | | .| .
＼ﾍ | ∠＿＿＿,,,,,,,,, ゝ| | / | .|
,,,, -ー "＼￣.| | | | |.ﾘVレ ﾚ
┏ ┓
┃ 劉邦の次兄 ┃
┃ ┃
┃ 劉喜 ┃
┗ ┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿, 、＿ ＼
／ （ ―）三（― ） .＼ 兄ちゃんは俺を見たら
| '" （__人__）"' | 露骨に顔をしかめやがるんだお
＼ ` ⌒ ´ ／
／ゝ "` ｀ヽ.
／ ＼
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ー－-､
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
〃.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::ﾆ=--イ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:彡＝､::::＞'´ r==ミ '.
,ﾞ.:::::::::::::::::::::::::::::::::＞ '´ ｀´ ∧:r.､:::::ヽ
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ,イ≧:..., ヽ ∧:,ﾞ ＼::∧ ー っ
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| 〃.:=ミ::::::::::＞ｚﾁ:::::; ＿ ｀´ }
i:::::::/｀ヽ:::::::::::::::::::| /.:/ ＞､' .::::::::::ﾉ'´__,ﾟ' ∨ そりゃ喜のやつは
∨::{ ､ 丶:::::::彡ﾞ 〉Z ＞'´__,:° ＞ー- ､ 真面目で真っ当に働く
ゞi { ヽ .∨:ﾑ ´ i. ｜ しっかりした偉いやつだしな
∧ } ﾍハ:::::} ﾉ 〉 _,'
' .＼(ﾑ ゞミ ､ , ､ ,ゝ-=へ_ノ '
＼｀ r'彡 ､ ｀,. －- .;' , , , ;′ お前みたいなのを見たら
／＞へ, , , Y´ ｀ー､/ '＼ 嫌な顔の一つもしたくなるわい
＞ 'ﾞi////}. ∧ { ＋ ＋ + ノ ,ﾞ//｀ー- _
´////|///,;|､ ＼ , ｀ー―=＝≦ ､｀ ,)/////｀ヽ///｀ー - _
/////|///｜＼ ｀ ､,' ﾞ, 、､｀ﾞヽ＞´ } ＼////,∧///////////｀ .
/////|///,;| ＼ ､≧‐-‐=＝' ´ ,' .∨///,∧//////////////｀ヽ
/////|///,;| ＼ ,.へ ,' ∨///,∧////////////////＼
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ|
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､ ま、お前ぐらいな歳になりゃ
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j } 説教したぐらいで性格が
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ 改まるわけも無し
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､ 自己責任で好きに生きろ、うん
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
i／ ／, ／, , i i | l | | | |j〃,/ ' 〉 ―--､ ｀ヾ.
j / / / / / | | | | !,｜ | !／ヾー┴--､ ｀ﾞヽ i
,,..-――-..,,
／ ＼
／ ヽ
/ ー‐-､ ／ l
／l _ r .l
/ ..| t''tzj´ ｨｾﾂ ', ……ところでトーチャン
/｀ヽ、__.', ｀¨¨´ ヽ l
./ ＼ .ヽ. （＿ノ--' ﾉ
/ ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ 俺の顔を見るためだけに
./ ./ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ 豊から沛に出てきたのかお？
/ l | ヽ .>､ r'__..>＞ |
./ iヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |
' l 、 < ´ .i | i | | | γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＼ / _,,-ヽ ヽ .i .| .i .|.l | | んなわけねえだろ ＞
.ヽ∠-''"ヽ ヽ i .| i |l ..| ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
〉 ヽ .l .| .i |｀ヽ|
／ l/ .| ヽ| .l
.／ ./ l /.＼ ヽ
l / .l 〉 ＼l
ヽ ／＿_,..--'┬-イ |
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━━━━━━━━| 沛で、でっかい闘鶏をやると聞いてな │━━━━━━━━━━━
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
ｔ､,./ヽ,/ﾞ|.,,、
r‐┘ ﾘ
ｌ ―― 、 }
/ ,,,, ・ 二ﾆ、 /⌒ﾑ=─- ､
,,..,, .,, / =ﾆ,,_,, .i.,'､ 厶=￢ミミ＞ﾐ＞へ
ｌ ﾞ-lﾞ ｀'､、 / ! .!.!/ ＜-ﾍ.(ｃﾟ) ヾミ＞ミ＞ﾐﾍ
.／''┤ ＼ l '､..-{'ﾞ ﾞ⌒ヒ__,r' 八ミ＞ミ＞ﾍ
｀' 二ゝ .＼ ｌ ｌ ｀ T爪川ﾊﾐミ＞ミﾊﾍ
ｨ;;＿,,,.._,, .＼ _,, ‐゛ ｌ j川ﾉﾊﾊﾍｷミ＞ミﾐﾐ、
ﾞl､ _.._,, `-..／´ ! ﾚ'ﾘﾊﾊﾊﾍﾍミ＞ミ>ハ
!.lﾞ ., ‐ ／ l', _＿_ ＿_厶仏川ﾊﾊ从ｷミ＞ミﾐﾍ
ﾞ｢ / _,, ,-／ ／ .,..ｰ !.| rf≦二ミｰr=≦三二ﾐ＞＜∠三-─=ァ彡'ﾉ川fﾊ从ミ＞ミミﾍ、
.l /, './ ,' ,i',ﾞ.._,, / r./│ ,ｨ'三＞ミ二ブ⌒ｱ7二三アﾆブ=＜二三/f/川ﾊﾊ从ハ〉ヽ〉ﾍ〉ﾘﾊ
.',!│l ｌ .,_,, lﾞ､ ｀'ｰ ./ / 辷ミ＞ミr＜辷彡x=ﾆ∠二ｘ/仁三/∠ｲ斗ｧ'/ﾊﾊ〉ヽ〉rfミ＞ﾐ从ﾘ
!､ ｌ| ,r' ／.! ｀'''‐ / ./ ￣ ミ辷彡イ〈/j/（/rf〈/＜二三彡/〈/川」八j八j八ﾊﾊﾍ八j{
{,'''ﾞ'､ -. ヽ ,i/ / `ｰ'く_.イ/仏川/ｿｿｼ彡ｲ〈/辷彡ｲ〈ﾊ/〈ｼﾊﾍ｣川ﾊﾍ〉ﾍ〉
'､、 ｀' , .、,ﾉ / ヾ｛｛//シシシｼ/彡'"シ彡'川从ﾊﾊﾊﾘﾊﾉ川j川l|
＼. / ./ 〈 Vﾘ从川ｿﾒ/彡'彡彡巛ﾉﾉ从川ﾘ川Vｿﾉﾚﾘﾘ
＼. ／ / ∨{//川{f彡'ﾘ从/ｼ∠彡仏ﾘ川巛巛j川ﾊ/
＼ / / Vﾉ川 川/ﾘﾊ彡'(二彡'ﾘ川 j,ﾊVﾍ川ﾊV
! !..ｌ､_./ ヽ(〈/／彡'彡（二三彡彳彡川ﾊ＞>'
!t''''lﾞ .', .,! `彡∠三= 仁三二ﾆ≠-rｯ=＝''"
ｌ ', ! .l ￣ﾍ. 〈 {.〈
! .', ! .', Vﾍ. Vﾍ
ｌ .',│ .', 〉 L.._＜ L.._
_..', ｀'''',;;';;;;匸ﾆゝ ＜r-､三ﾌ⌒ーミ
ふｰ'￢￢″
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
＿＿__
z≦三三三≧=ｚ.､
,z≦三三三三三三三三≧､
＿z≦三三三三三三三三三三≧:､
ミ≧三三三彡'ﾞ´￣_＿__｀ﾞヾ三三三!
｀ﾞY´￣ ／.::::::::::ヽ |三三三!
〃:::::::::.ヽﾍｿ/.::::／､ヽ::::j |三彡'´ヽ 闘鶏と聞けばわしゃ
ﾐ:::/´＞､::､ノ:::/／´ﾟゝ｀ﾞ ヾ彡'/´ i 居ても立ってもいられねえ
ヾ' i ﾟ>ー'´≦￣´ }ﾐiﾉヽ｀ﾘ
ﾄ} ｀ﾞｰ「 _ k ヘ ノ ﾐj )/ j
ヾ! 〈 _z=､ｿ ノ｀ﾞ､ ﾞ゛f丿〃 小遣い持って出てきたわけよ
ヾ' ｰ'´＿＞'´>+'´ ﾄ､／ﾞi
ヽγ￣￣￣ j ,ト､
i ｼ ／/ 〉ー-､＿＿＿
〉､,_,;＿,;;_,_,,_;_;_z≦ﾞ'´￣／ ,ｆ-､＿＿＿
,.:＜／ ヾ＝---＜ ／ /
￣ﾞ´/ ヽ 〃'´｀y ／ /
/ /´／.:::::::::.ヾ＿彡'´ /
＿＿ ＿
_,rｰく´＼ , --､ ／⌒ ⌒ ＼ もう今日から
,-く ヽ.＼ ヽ Y´ ／ ／（●） （●） ＼ 場は立ってるはずだお
{ -! l _｣_ﾉ‐′/ ／ （__人__） ＼
ヽ ﾞｰ'´ ヽ / | . `Y⌒y'´ | 今から俺が案内するお
ゝ、 ﾉ_ イ ＼ ゛ー ′ ,／
ヽ | / ー‐ ヽ
.
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z,
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ:
/.::::::::i ／.::::／_｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi
l:::::::::::} ヽ／／ ｀ヽヽ.::Y:::／≧::::i .ﾘ
ir-､.;/ ,′ ・ i i;;_;;//・ ｀Y i おお、悪いな
Yﾞ,rvi::j ヽ＿＿/ ￣ヽ.＿__/ /
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ 闘鶏が終わったら親子水入らずで飲むか！
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i!
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ /
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; /
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ
＊ ＿＿＿＿＿__
／￣| + ／ ヽ +
｜ ::｜ ／⌒ ⌒ ＼ 飲む飲む！
｜ ::｜x / （ ●） （ ●） | .人
,― ＼ | ::::::⌒（__人__）⌒::::: | ｀Ｙ´
| ＿＿_） ::｜ .! l/ﾆﾆ| / 行きつけの酒場へ案内するお！
| ＿＿_） ::｜＋ヽ `ｰ‐' / 十
| ＿＿_） ::｜ .＞ ＼
ヽ＿＿）＿／ / ＼
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ 中 ＼
|ﾘ||ﾘ ／ ─ ─＼
(川／ u （●） （●） ＼ いや亭長、あんたまだ職務時間中……
||ﾄ| ／_人_＼ |
iﾘ＼ §｀ ⌒´§ ,／
／ ＼
／ ヽ ヽ
（ 丶- 、 __ﾉ ）
`ー､＿ﾉ （＿,,-─´
＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
|￣|￣| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | ……行っちゃったアル ＞
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ０ || て
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| て ﾊﾟﾀﾝ
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| (
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::||
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
,.f"ﾐﾐヾ､
f";;;;ノ^〃=ミﾐ;､、
ﾉ彡ﾘﾉ／ ＼
|ﾘ||ﾘ／ ＼
.(川／ 中 ヽ
||ﾄ| ＼ ,＿ ! ハァ……なんていうかほんと
.iﾘ/ ｕ ∩ノ ⊃―）ノ
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ノ
/￣ヽ-‐ '´￣￣｀ヽ､´￣ヽ
. ヽ__／:::::::::::::::::::::::::::::::::＼ノ
//::::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::ヽ
〃::从::从::从::从::从:ｌ::|::: |
ﾚ!小‐=・=‐::::‐=・=‐从:|::::| 豊どころか沛でも有名な
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃:::|ﾉ:/ 似たもの親子アル……
ヽ、 ゝ._）u j::/／
ヘ,､ __, イｼ丿
,::ヽ::::::::ｰ|:ヽy/::1ｰ::ヽ、
/:::::Ｖ:::＿=＝:::::::::::::／::1
|:::::::/＝￣:::::::::::::::::::r:::::::i
|~ {:::::::::::::::::::::::::::::::::ｙ~|~
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┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉親子の仲は、たいそう良好である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
,.-'''~~;;;;;;;;;;;;￣~''-,,_
.／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~''-,,_
／;;;;;;;;;;;＿＿;;;;;;;;;;;;;＿___;;;;;;;;;/
/;;;;;;;i''~￣_,,;;;;;,,￣''￣_,,;;;;;,,￣７
..i;;;;;;;;;;i 斥;;ﾆ;;;;代 斥;;ﾆ;;代 ｝
|;;;;;;;;;;i i;;;/,,-''`､弋仍',-'~`i ';;;}}/.
,-､;;;;;;;;i i;;;: ,' ･', 立 ･ '! { ＿＿
{{^i;;;;;;! ､;;; ' 'ｰ--'' ,~~｛`ｰ-' i , '´￣ ｀ヽ
.ii (i;;;;i ,-,,,,_ .（ニ＿｝ i ／／ ／ ｀ヽ
`､_三 .i, (___,~'''ｰ-;;,,,___ __ ,i （ （ / ⌒ |
毛 'i, `ｰ'`-ﾍ__,､二/ '/ | ⌒ （_人__） | | |
彡 '-､,-'''~Y､-､_ / / ヽ / ノﾉ
i彡, `ー--―亠'､ﾐ` ヽ イ
ﾉ 'ﾉﾉﾉ卅幵幵幵ミ / ＼
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
史記によれば、劉邦は皇帝になってからも、
五日に一度は劉太公の所へ、ご機嫌伺いに訪れ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
／ ＼
. ／ ＼
／ ＼ トーチャン、今日も元気してるか〜？
| | /⌒）
＼ ／ ／ ／
> ＜／ ／
γ´ ／
. / /､:::.. 、 /
/ / ）:::.. |
. ／ ／ / , /
. ｀一' ｉ ｜ |
ヽ＿,ヽ＿＿, |
. / / ＼ ヽ
/ / ノ ,ノ
. / / (＿__/
{ /
ゝ-´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その語り合う様は、庶民のままであった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿
.., ‐'"´ ｀'‐､..
.., ‐'"´ ｀'‐､
.., ‐ ＼
iﾞ,__-‐''"二￣丶 ヽ
|.., ‐'´ ｀＼ i i
. | /￣＼／ ＼ _ | おう、いいもん食わせてもらってるからな
.| / | ／ ＼ |
ヽ/ i⌒i | i ∩ i |
/ L_| | | | お前が皇帝になってくれたおかげで
| ／＼ > | | 左うちわの老後よ！
｀'‐=､'"／ ／ | /｀'‐､.. ／
i.., ‐'" .| __／ ｀'‐─|
＿|＿＿/ _| .., ‐'"´i
/ _| .., ‐'"´ i
i ヽ／.., ‐'"´ _i
＼ | i ＼／'"´ .., ‐'"´
￣￣￣￣ .., ‐'"´
, ‐'"´ .., ‐'"´
ちょっと数分、離席します。
のちには儒家から「皇帝たるもの権威が云々言われそうだけどｗ」
混乱中。でも>>1に考えがあるだろうから黙っとく
では再開します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だが、劉太公の家令がこれに意見した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,..--､iヽ,ｲ, ---､、
＜`´::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ
∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ
ﾑ:::::::::ｨ､:::::;:ｲ;ﾊ;ﾊ;iﾍ;ﾊ;ｲ::::::::k
'7::::::::ﾂ'⌒ヾ '⌒ヽl::::::::ﾒ もう劉邦様は皇帝
ｹ:::r､l ∠__ヽ ∠__ヽ〉ﾍﾑ そして太公様は親であろうと人臣
冫:ト､! t=ﾟ=ｦ ｀i t=ﾟ=ｦ レﾊ
ﾘ;:| { ｀´ l ｀´ │j:{
ﾍ ,ﾊ i^ l ^i l/:ﾒ 馴れ馴れしい態度のままでは
ﾘﾒi;`!i `'ヽ_r'` ﾉﾉl;「 皇帝の威厳が損なわれますよ？
/[jﾄiﾙ,;uiiｌｌｌｌｌiiu､|「j#″ ｆ
仄丁汀ＴＴＴ7l l i ㌦l{ ､─-ｯ }lﾒﾞﾍTｈ┬r-{
//ﾊ|│l│l l/ l l lヽ ^'!ix｀ー'_,ijﾄﾞﾊ N│l│l
///ﾊl l│l ﾚ1 l l l l `i､`ﾍ!l!l!!lﾄ゛,ｲ i l Ｎ ｌ│l
////∧ |│lムl┴ｚl_l_l_l i＼ ／l⊥!┴ ゝ! ! l
/////∧l ! l l￤l￤! l 〈 i l l ∨l￤!〉!￤l l l l￤
【 家令 】
.
. ＿ -──- ､
{ ヽ
. ﾉ-─-､ ＿＿_ ',
. ,' ＿ ´u ＿_ ｀l |
,.匕--､ヽ{レ'´, --､ヽヽ |
r| こ,｡rﾞ'ーr'^ヽ L,} ! ,ｨュ､ むっ、それもそうか
|l / ﾆ,`''ﾟ'ﾞ |_/ん.ﾘ}
| {__,r┘ ,, ,, u .!ﾚ' //
｀ ', ,, ,"-‐-､' r.､／ かと言って息子は
ハ 弋ｴ´| | l } ,' ﾄ､ 自分から偉そうな態度は取るまい
┌‐､ ,,,, ~"''ー 'ﾞ ／／ .ヾ'ｰ-v
,＞ '"∧ . ', _,_,_,_,_, イ／ /
. /| / | レ'´ _ ｀Y ´ ,r'ﾞ
./ | '┬! '´ , -┴.うﾞ⌒＼／
! | l | / '' ""}
. V / " ~~}
. ／ ,ノ´ ￣￣￣
/´
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ|
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､ よし、わしの方から自発的に
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j } 臣下の態度を取ってやろう！
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
次に劉邦が訪れた時、
劉太公は門前まで出迎え、
へりくだった態度を取ると、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. ＜￣￣￣￣￣ ＞ ､
／ ヽ ＿
〈彡 Y彡三ミ;, 皇帝陛下、ようこそいらっしゃいました
{＼ ＼|＿ ＼＞ー ､ ﾄ三三ニ:}
人{ ＞､,＿＿＿.＞､/三 ヾ＼ |わ三彡;!
/./ トミ;,_ Y/ ＼>ﾉｰ〜=- "
V / /! ￣￣ ゝ | ／ _
し／'┴──----─''| ン｝＼-ヾ彡
ヾ、_＿＿ﾉー'''｀
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
仰天した劉邦は車から飛び降り、
劉太公を支えたという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／|
／ |＿_
＿＿＿_ ＼ ／
／ ＼ | ＼
／ _ノ ヽ__ .＼ ￣￣
／ （○）!i!i（○） ＼ トーチャン、なんでそんな
| （__人__） u | 他人行儀な態度を取るんだお！？
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
＼＿（__） i＼(__) ほら、顔を上げて！
| |
.
__, -z=≦三三≧z - ､
≧三三三三三三三三≧:､
〃´二｀ヾソ´￣二｀ヾ三三ﾐ､
〃,´三ﾐz z彡三ミi ヾ三三'j
li| ｀ﾞ/ ｀ミ､彡彡ﾞ￣｀'ﾞ゛ ヾ三≧! ……やめろ、息子よ
,ij ｀ーoﾞ'〃 ー-o-, i,ｲ ｀j
| ! ￣´ ー､ ﾞ￣´ ﾐ′ソ
｀i ヽ_,r ,｀' / -ノ/ お前はもう全人民の主だ
. ｜ , 、､､ 毛´
',; -―-､ﾞ ﾞ/'-､
＼,; ;;.,／ ／ ＼__ そして人民の中には
／｀＞K'-'-'-'-'´ ／ 〃≧､ わしも含まれとる
´￣/ /／゛ﾞ＼ ／ ／ー､ ＼
. .:.:.:－∧.
, .:.".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.乂
_ ／.:.:,..-‐-ﾐ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ . ..,
≧:.:.:.:.≠ｰ-ﾐ v:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
￣ {_j. f｀ヾ:.:>ゞえ:.:.:.f⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:
-‐… ー-ミ }:.:才--､ ∨:.{ fヽ V.:.:.:.:.:.:./ たとえわし相手だろうと
／ ｀ }ジえ_.ノ ∨ﾊ ﾙﾘ {.:.:.:.:才v､ _ 目上の者として振る舞え
/ ヽ ｲ r-､ } ヾ ._/≧≠ /. :＼二ﾆ
--‐ ー-. , ∨_,..-ｲ , ;才=ミ ヽ ./. : : : }: : : :
' （ ●) ( ●) ′ ⌒Y^ヽ .∨, ;/_才//} } ./. : : : : ' . : : : それが皇帝の義務だ……
. { } (_ ) ｀￣r-‐ '" / ／.: : : : :/. : : : : :
'. u (____ﾉ___) ′ ゝ 彡イ ｲ .ｨ /.: : : : : : ﾞ. : : : : : :
ヽ .ｲ / _f´￣.rえ＞-＜ハ .ｲ. __: : : : :{. : : : : : : :
＞ .イ _＿ __ _ ／｀V´: :{: : :{{{i: : : :}: : :.∨ー}}: {: :＞ _:ﾉ. : : : : : : :
,. ´ ＜ ｀ 才毛ミｘ,.毛才"^/ {: : ｲ}: : {{{i: : : :{: /⌒ヾ./. :才. : : : : : : : : : : : :
｀ヽ ￣ / { : : {乂: }}}!: : : {え: : : f 彳. : : : : : :,.. .斗 : : : :
_,.ノ j { / ∧: : .＼: ゞ : : :.气ｱ. : :∨: : : r＜. : : : : }: : : : :
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
父の言葉と態度に感激した劉邦は、
すぐに劉太公へ「太上皇」の尊号を贈った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
／ ＼
ｏ ○ o´ _ノ ヽ､_ `ｏ ○ o 俺を教え諭してくれて
.。ﾟ ／ oﾟ/⌒) (（＜）)ﾟo＼ ﾟ 。 ありがとうだお……
| 0 / /（__人__）' 0 |
＼ / / `― ' ／
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また「西京雑記」にこんな話も見える。
劉邦が天下取って間もなくのこと。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
iﾘ
"~ ` ,
.｀ぇ,
ｰ----‐.､ｯ､
,》}i}ﾚ
ｧ'''γ"｡ 4‐-､ はぁ…………
| / ,.ｨﾂ .ゝ
ﾉ '彡' γ 〉
´ ! ,.-く (⌒)
i `'''､ ､', 三 ⌒)
, ', .､’ i ( _ﾉ¨
.ゝ' γ"ﾌ~"ヽ
､ ＝ し' .',
.＼ [
､ ﾘj .v'
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ トーチャン、最近塞ぎ込みがちだけど
| （__人__） | どうしたんだお？
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j ここの生活が気詰まりなんだよ
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ ヾ _j }: : わしはな、豊にいた頃は
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . 〃 ｺ_,ﾊ: : 露天で酒を飲み、餅を食い
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : . 闘鶏をし、蹴鞠で遊ぶのが大好きだった
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
／
---＜
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__
,-''~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
, ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,-､;;;;;;;,,
, ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .,,,.'::::::＞,,
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,;;;;;;;;;;,, ｒ'~
,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／~`.､;;;;;;;;;, ;;;;' ';;;;;, ',
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /~`, ;;;;; `ｰ-､';;;;;,,,'､
{;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,' ,' ,-'' ;;;;;; ( ,・`'''く だが皇帝陛下のオヤジ殿になってから
';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ { { ',7< ｀''彡,-､ > そういうことが出来んようになっちまった
';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, `' 、 ゝ {_,,,_ヾ {
ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ`ｰ-' , ; ; ; , ﾉ''~
>;;;;;;;;;;;;;;;;-‐' ' { (二ﾆ=く おかげでストレス溜まってな……
/-- ､__ ', ',- ヽ
,.-''''''ー─-- ､__`ｰ ､_ '､' ,'
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-｀､_-ゝ､_ ./
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` - ﾐ/`ー'''~
, '::::::::::::::::::::::::::::_,, --‐‐‐‐‐‐‐--､‐‐;;;;;;＼
-―-
／ ｀
' ＼
/ ､
' }>
／ ＼ ／ ｲ
/＿i （ ●） （ ●） ／:/ むむむ、トーチャンにそんな悩みがあったとは
＼ ｀ー､（__人__） ｒ―. . ´三.人
＼三ヽ｀⌒´ !三三三／= ＼
）--},不￣ ）--―´三／三＼ ようし、俺が解決してやるお！
ア)yし'- ﾆﾆィ三=|三ア三三三＼
／ﾆ７^}:ア´/// /三ﾆレ'´三三三三=.ヽ.
. ＿＿_∠三=/ /::|////／三ﾆ/三三三三三三= l
／三三三 〈三/ /:::::|//／三三/三三三三三三三= |
/三ﾆr====='=./ /::::::::l／三｀==┐三三三三三三三= j
. /三三|三三≡/ /::::::／三三三三|三三三三三三三=./
/三三=|三三=/ /:::／三三三三／三三三三三三三=/
. |三三ﾆ |三三/ /／三三三三／三三三三三三三ﾆ=/
＿＿＿＿__
／ ＼
／ ＼
／ ,===ヾ、 ノ=ヽ、
／ { {;;;;iij;;;;i i;;;ij;;;|i 蕭何ーー！ 蕭何ーー！
／ ゝー-‐'"´ ｀ー´ヽ
| ''"⌒'{ 人 }
| ヾ、__,／;;;;;ヽ、__ノ ちょっとこっち来いーー！
＼ /;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::/
＼ .{r--v-、::::／
〉＿＿＿ __￣￣〈 ￣￣７／
＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/
|┃
|┃ 三 ガラッ
|┃ ＿＿＿_
|┃ ,.ィ'-´――‐-､｀ー-､
|┃ ,.ィ´,､-――-､＿_｀ ｰ-､ ＼
|┃ . /／´: : : : : : : : : : : ＼_ ヽ ヽ
|┃ /: : : :/: : : : : : : :l!: : : : : ヽ ヽ. ヽ
|┃ . /: : l: /: : : : : : /:/ﾄ､: : : : : :.', l ＼
───|┃ ..l:l: : l:/: : : : :.／://__ヽ_.: :l: : :l l ／
|┃ ..l:l: : l!l／/／ ／/´＿_ ｀､l: :.l:l l,.ィ'´ なんですか？
|┃ . ',!: :.lｲ示､／ / ｲc:::::`j`l: :l:/ /:.:.l
|┃ ヽ!: l 辷ﾘ 辷:ツ/:/./ /: : :|
|┃ `ヽ､ ' /ノ/ /: :.: :.|
|┃ l ヽ ｰ ／ / /: :.: : :|
|┃ ,':l ＞ , , ィ'´/ /: : : : : l
|┃ ,':.:l l: :｀´.l ／ .／: : : :l: : :l
|┃ /: :.l l: ／/.／ ／ヽ: : : : l: : :l
|┃ . /: : : l ／ ´／ ／`'´´ヽ: : :.:l:.: :.l
【 蕭何 】
.
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ すぐに街を一個作れ！
| （__人__） |
＼ ` ⌒ ´ ,／
. /⌒〜"￣,￣￣〆⌒,ﾆつ 俺とトーチャンの故郷
| ,＿_＿ﾞ＿__､rヾｲｿ⊃ 豊そっくりにな！
| ｀l￣
. | |
, _.. -‐…‐- ＿
. （ , '´ , -― 、｀ヽ、
× _∠ﾆ -―‐ 、 ＼ ＼
く ／. : : : : :; : : : ; : : : :＼ ヽ、 ＼
／: : : :／／ : : :;ｲ: : : : : : :丶 ＼ ＼
. ,: : /: ::, '::;ｲ /: ／ /:::/ﾊ : : : : : ヽ { ＼
/: :/: ::/／／／ /: / !|: : : : : : :. ヽ ＼
{: /: : ,'´／／ ／ , ′ !| i: : : : : :} ┼ } ｊ _,ノ
ｊ/{: : :ｌ:/／ ￣ ／ ヽ､|ｌ ﾄ､ : : : ハ | 厂 ━━┓┃┃
八: : {/ ┬┬ ┬┬ ｉ: ::,′{ レ{ .┃ ━━━━━━━━
〉. :ヽ/ |::::| |::::| ｊ::/:} ｛十｛ : ! ┃ ┃┃┃
ハヽ: { ｀´ ｀´ ノｲ:/（ ｝ } : ｌ ┛
. 从八 从, U //: : ）{Ⅹﾉl : ｌ
/三 ≧ ',,._. ／/: : /ｆ′ ｊ ｌ :∥
. ﾟ ｡ﾟ 三 ≧ ﾟ'ゝ､ イ: メ､: ｛{ ｊ×ﾉ l : l !
-=＝ 三 ≦､ ＼｝ｊ ｛: l : l :!
。 -=≦ ,ｧ ＼ ヽ＋} ｌ : l :ｌ
. ﾟ ･ ﾟ｡ 三＜ ､,Ｊ
≦ ッ ッV´
.･ ｡ ﾟ ｡ ミ´ ､､ ﾊﾄ･｡
┏━━━━━━━━━━━───
┃
こうして長安の東に、
急ピッチで街が作られ、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
__ ．-‐=＝ニ二! 「｀! !｀i /´'7
f´ _．-‐ァ ,」 i i | { ,′/
:|:|:|:|:|:|:|:「fs｡ i．-‐ ¨´ ／ ／ └┘'ｰ' _ .．---┐ .i .,' 「｀ヽ
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:「fs｡ / / r‐=＝ﾆ二￣＿二ﾆ=＝' ! !/'丶 i !
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:「fs｡ ＿＿＿__ ! ! └― ¨´￣ i /,、 { ,' /
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l＼:l:「fs｡ |‐|| ||-_-_ﾄ ', ', i ′、ゝ_ノ /
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|ﾄ､|:|:|:|:|:「fs｡|-|| ||-_-_ﾄ| 丶 `ー‐┐ └┘ ｰ一 '
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:「fs｡_-_-_ﾄ| ｰ--．-┘
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:||__|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|「fs｡::ﾄ| ＿_
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l |_ﾄ| .|::::::ｌ|＼
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l |_ﾄ| rｰ┐ .|::::::ｌ|＼|___ ＿＿_
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l |¨￣|＼_|_ ＿ .|::::::ｌ|＼|王| .／|-|-|-|
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l | :|＼ﾄ､|､＿_ |￣|::│ ..rzzzz|::::::ｌ|＼|王|＿＿_.／||-|-|-|-|
:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|l |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:|:l |___:::|＼ﾄ､|::l==「:l‐┴┴___|_|_|_|_|::::::ｌ|＼「| | .|‐||‐|‐|‐|‐|￣
￣¨¨ …─-- 」 |:|:|:|:|:|:|:|:|:|:| |]]]|_|＼ﾄ､|::|==|::|--─‐|王王王王|三三|¨「「「「鬥|-||-|-|-|-|三
￣||￣||￣||￣||¨lﾆlﾆｌﾆfzzzY￣￣￣ |]]]|｀`〜､、|==|::|二二二二二二二二二二二二二二二二二二
二二二二二二二二二二二二二≧s｡|]]]|‐‐l: ￣|::＼|＼| |i|i|i＞-‐…‐-＜i|i|i|i|i|＞--＜i|i|i|i|i＞-‐…
¨¨￣￣￣ ＿_ r‐┐ .ｌ77| ￣￣｀`〜､、 | | _└≦ ≧≦ ≧≦
-┐r‐ュ.ｌ77| |///| l |//| :::|//| Д__/7＿｡o≦＿
//| |//| |//| |///| l |//|_」∟ --‐r‐r‐‐ァ1 .|‐| ｡sf「」
//| |//| |//jI斗r__≦ ／／／|__l‐|‐|_,,..｡rtf「|:|:／
-‐ ￣ .| | .｡r ┐／／__ ｡rf「「| | | jI斗＜
. | |───|‐| |-rf「「 | | | jI斗r≦
｡s≦ | |───|‐| | jI斗r≦
,.｡s≦ ￣￣￣￣¨¨¨¨¨´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その作りは豊そっくりどころか、
住民まで豊から移住させてしまった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_,,..-――-..,,_
／ __ .｀ヽ、
/ ／＿ ヽ
./ .／,,旬丿 ',
.,' ,.-―‐- └''"´ l もうトーチャンを市中で
. l =＝ .、＿_ ） 人 .l 遊ばせてあげるのは無理だけど
. | ゝ__ノ_,,-'' , Ｙ /
', ｰ''" ／
ヽ _ -‐''"´ ヽ、 あの街を訪れて故郷を思い出し
__￣￣7 ヽ リフレッシュしてくれお！
,--、/./ / ヽ
..| .{ / ／ |
..| ｀''‐‐--''" ／ .|
..ヽ＿ .／ |
｀ﾞ''-..,,_ ／ |
.| ｀''‐''´ |
| |
,.-'''~~;;;;;;;;;;;;￣~''-,,_
.／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~''-,,_
／;;;;;;;;;;;＿＿;;;;;;;;;;;;;＿___;;;;;;;;;/
/;;;;;;;i''~￣_,,;;;;;,,￣''￣_,,;;;;;,,￣７
..i;;;;;;;;;;i 斥;;ﾆ;;;;代 斥;;ﾆ;;代 ｝
|;;;;;;;;;;i i;;;/,,-''`､弋仍',-'~`i ';;;}}/. おお、ここまでしてくれるとは！
,-､;;;;;;;;i i;;;: ,' ･', 立 ･ '! {
{{^i;;;;;;! ､;;; ' 'ｰ--'' ,~~｛`ｰ-' i
.ii (i;;;;i ,-,,,,_ .（ニ＿｝ i わしは本当に孝行息子を持った！
`､_三 .i, (___,~'''ｰ-;;,,,___ __ ,i
毛 'i, `ｰ'`-ﾍ__,､二/ '/
彡 '-､,-'''~Y､-､_ / /
i彡, `ー--―亠'､ﾐ`
ﾉ 'ﾉﾉﾉ卅幵幵幵ミ
, ´ ／ ,..:.:.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ＼ ｀ _
＼ / ,..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/i:.:.:.:.:.:..｀:.... ※ヽ ／
＼ /※／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:i:.:i:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:｀:.､ l ／
＼/ ／.:.:.:.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./..:.l:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:'. |／
l /:.:.:.:.:.:.:.://.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.ィ// }::ﾄ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.',
' !:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:／ / 〃 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:l
l! !:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:./__.:.:.;,;.:ィ‐ / 〃‐-- ＼:.:.:i:.:.:.l:.:.:.:.:.:l
{! !:.:.:.:.:.:.:l.:.:/,┬‐‐‐┬ ／ 〃┬―‐┬＼.ト:.|:.:.:.:.:.:l ……親父の気晴らしのためだけに
{{ l:.:.:.:.:.:.:∨ |::::::::::::| ／ |::::::::::::| |:.:/:.:.:.:.:∧ 大工事やってんじゃねえですぅ
}}※',::,:.:.:.:.:.i ｌ::::::::::::| ｌ::::::::::::ｌ ﾚ:.:.:.:.:.∧::',
∧､. ヽ :.:.:.:.:.ヽ `ー‐ ' `ー‐ ' ／:.:.:.／/:.:i.:.:.
/:.:.{{ }}:.｀:.:.:..;.＼ ／_ ,.ィ´ }}.:.:.l:.:.:.
. /:.:.:.:{{ ※ }}:.:.:.:|:!、 /{{ ※ }}:.:.:.:.:i.:.::.
/:.:.:.:.:.:ハ l!:.:.:l.:.:.ト , __ _ __ ,. イ.::.}} }}.:.:.:.:.:.:i:..:.
'.:.:.:.:.:.:/.:..{! l!.:.:.:i.:i:.ｉ.:.:.:.／、 ￣ ￣￣ ,＼.:.l:.l.:.:.:{! }}:.:.i:.:.:.:.:.:i:.:..
/:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.∨! l:.i.:i:.:.:／ ＼ ／ ＼i:.:.:.{{ i}:.:.::.i.:.:.:.:.:.:i.:.:.
'.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:ィl! |一 ´ ＼_／ ｀ｰ{{ i}:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:i:.:.:..
/.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:./ {{ i} ≪￣ Ｘ ￣≫ {! l}} ｀ヽ:i:.:.:.:.:.:i:.:.::...
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さて、なにゆえ劉邦と劉太公は、
ここまで仲良しこよしだったのか？
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
答えは先程の劉太公の言葉にある。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ ヾ _j }: : わしゃ豊にいた頃は
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . 〃 ｺ_,ﾊ: : 露天で酒を飲み、餅を食い
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : . 闘鶏をし、蹴鞠で遊ぶのが大好きだった
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こりゃどう見ても遊び人の所業ではないか。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そう、劉太公も劉邦同様、
飲む打つ買うが大好きだったのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ｘ土士
./〉 「| _.... -- ._ x
〈/ .|」 ミ¨¨¨´:::::::::::::::::::::::｀丶 ｷ
/Yア＝ヽ_,〃¨¨｀ヾ､:::'.
/〉 「| ,'://::/^ヽ::V::x‐―､::'. }::}
.〈/ .|」 _!{ L/.r‐x.}__/ .r‐x .ヒj ﾚx
{ } ¨ 「 ... - ､ } } 闘鶏で大穴キターー！
./〉 「| ! { f´r- 三壬.. '⌒ヽ k./
〈/ .|」 ヽ} ,ハ-､_,､__,､_r- ^ } .ﾚ
ヽヽ＿_∠ヱヽ＿/_/ この金をそのまま倍プッシュだ！
＿,r=＝ 丁匠 l 8 ｱ8 /^＞x-
／「８ .∨ ! .! ^ ﾊ ./ ./
< ﾟo ヽ`. ∨ l l } / / ....
＼ ﾊ ∨ l .! :! / / :....:
/::＼∧「￣ ア､! .lﾖ ;} /r-く｀¨ヽ
/::::::::::::Y ／ 人＿」＿ア´｀! ヽ レ.／
./::::::::::::::::{ '´ ／^） { '. ヽ _」／
,「:::::::::::::: ∧ ミ､ { /| ﾊ ア::::::::::
.｛::::::::::::::::::::::::〉 ＝= {:::! .ﾄ､ ｱ::::::::::::::::
「::::::::::::::::::::::/ /::::! |:::} l:::::::::::::::::
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦の不良成分は間違いなく、
このオヤジからの遺伝だろう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿
,, - " " - ,,
. ／ " - ,,
/ ">
/ ,,,,, ,,, --ーーイ
| |"￣ ￣ -- ,| |
| | ,,-ー- ,, / - <
| へ .|￣ / /⌒ - ,,"-ｲ ﾑ ソ
.| | |.>ﾍ .| 三 ,,。⌒ "ー<・ ヽ |7
∧| .( （ | | " ／ .|-- | ＿
| ゝヽ|三 ￣ ( ,,__| | /／"ヽ
| |＼ 三 , / ／ .／
|| ┤ﾆ i- ,, " - , , /＿ ／ .／
/ | - へー" ー-/ / ヽ＼ ／ .／ﾍ
／ ＼ .メ, ◎/ ￣￣￣ /＼ .＼／ .／ ／
, -ﾍ ＼ "- ,, "メ / ＼ ／- ,,.／ ／
. , - " ,, -ﾍ ＼ " - ,"ー!-!-!-!-!-!ｲ| ／ へ へ／
. ,, - " ,, - " ﾍ ＼ "" 7＜ ／／ ﾍ ( ＼
,, - " ,, - " ﾍ "- ,, /_ > -＝ | | | ＼ ／> ＼
／⌒ - ,, ﾍ " - ,, / | ﾍ （（./ .＼ ﾉ／ ( ＼
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〜〜武負の酒場〜〜
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／::: /￣￣| iﾆﾆi
／ ￣ .i |( )￣￣￣( )＼|､ ｵｺﾞﾘｶ? iヽ＼￣￣￣￣￣ ＼ |ヽ
／ . ﾜﾘｶﾝ ∧＿∧＿＿＿∧ ∧ ｱﾋｬ? |ヽ|‐.＼＿＿＿＿＿_＼|
／ ﾜﾘｶﾝ （ ；･∀） ::::: (∀ﾟ*,) ' .| :.. ┃:::::::::::::::::::::┃: |
／ / , ,つ ::: と |) . :::┸:::::::::::::::::::::┸:::..
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ (_ﾉo￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ :::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾁｬﾘﾝ＿＿＿∧ ∧＿＿＿＿__ ＼ ＿/――l＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ( ,,) ﾏｲﾄﾞｰ :::::::＼ ＼ （<_"￣ ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(| |:::::::::::::::::::::::::::::::＼. ﾛ⊂<：ゝ ）
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〜（ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼l＿__ヽ
|┃
|┃ 三 ガラッ
|┃
|┃ ／しイ∠zzzミメ、
|┃. ////////////＜
|┃ / ／i!¨¨¨¨㍉///｛｀ヽ
|┃ }/‐-i! -- ミ_V// ﾄ､
|┃ }rtｯ} ､ｯミ }///|
───|┃ ∧ / ￣ {/V,ハ 女将、なんか腹に溜まるもん
|┃ /l ヽ /イ/// ≧=‐- ちゃちゃっと作ってくれ
|┃ -=/|、 |/ハﾄ､{
|┃ x≦=! ﾞ` ／ |_ニニ＼
|┃∠ニニゝ-＜ / ｝二ニ‘:,､
|┃ニニニ=｛ { ヽ. / ｝二二 ‘:,〕iトミ
|┃ニニニ ｛ ‘:, / ｝二ニニ‘:,ニニ｀ヽ
|┃ニニニ｛ __}_／、 :｝二二ニﾆ|ニニニ‘:,
|┃ニニﾆ｛／}ゝくア＼/｝二ニニ= |ニニニ ∧
|┃〕ニ= ｛ V// ｝ニ-=ﾆ二´二ニニﾆ〈
【 紀信 】
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ よう、紀信
／::::::⌒（__人__）⌒::: ＼ 仕事終わったのか？
| |r┬-| |
+＼ `ー‐′ ／・ ﾟ. + ＿_
／ | / ・ /ヽ
（＿⌒) ・ ・ |｜＿＿＿＿___＿___＿ |ま |￣|
ｌ⌒ヽ ＿ﾉ | |＼ |___| {}@{}@{}－| る| |
| r `(;;U;) ）__) ＼ >ﾟ))))彡ー―'. |＿.|＿|
（＿ノ ￣ ／ ／ ＼`ー―’＿＿＿
（＿_^) | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|_|
＞// 〕iトミ
イ///////// 〕iトミ
ﾄ､ﾉ{／/////////////// ｛
|/////////////////////乂_
∨/////////////////// / ∧
Ⅴ////////>､¨¨¨㍉///////{
丶//// ア´ 丶＿ ㍉//// ｛
|//!¨¨´ ／ ヽ∨/// ｛
|/_j__ V/r‐ ミ､
|{ i! ヽ ＿_／}/{ ん）|‘:,
|{ _. ／／ } }/{ ）ﾝ l/∧ おや劉邦さん、親子で飲みですかい
. ハ 〃 `メ、 ／O＿ ノ }/{ V:.///∧
_O_} }/{ ,.′// 乂＿＿＿
| }/{彡//////¨¨¨¨¨¨´ こっちはあいにくメシ食ったら
∧ l| Ⅵヽ/////// ヽ 戻って残業でさぁ
∧ l| /{ }////////｛
ハ ヽ / ∨///////｛
∧ / 丶//≧=‐- |
、 L __ x＜二ニニ= L _
∨/ / xくニニニニニニニ|
//､ / ∠二二二ニニニニニ|＿
#! ≧≦j／二二二ニニニニx≦ニニﾆヽ
x≦ニ∠ニニニニニニニ／ニニニニニ
∠ニ=／二ニニニニニ= ／ニニニニニニ
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//, なんだ、大きな仕事でも
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 役所に入ったのか？
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,}
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ',
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ }
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ +
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ +
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,, -
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',::::::::::::::
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::::::::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i::::::::::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i::::::::::::
＿＿ﾄ､＿＿ヾ>､__
_／///////////////ヽ !､
. ／//////////////////ハ_|/!
. ／////////////////////////
. ／/////////////////////////{
/////////// ≫=≦/////////_/ハ
////////// / i! i! ｀¨¨¨ヽ 'ﾞ´ ∨ハ
///////// / i! i! _ _ Ⅴ,∧
//////// / i! i!／ ヽ / ヽ}!| ｀ヽ
///////,'/ i!'´i! _ } |
//>‐<// | ／i!--､ / ﾟ｡| ええ、しょーもねえ仕事が
/,'んﾊ,Ⅴ,| 'ﾞ´i! ヽ、 l|,' i!
,'| ∨ﾝ} |/| r:ｯ――‐ｧ |rｯ‐-i!
∧ Y i |/| ≧===≦ l!｀¨¨´ﾄ､_ 県令にね、客が来るんですよ
/ ヽ V! |/| ∨ !ニ ≧o｡、
//ハ i! |/| ＼__｛_ニニニﾊ
////`ｰ|/{ _／ニニニ/}
¨¨´ Ⅵ !ニニニニ,'=|
ヾ! | /ニ=_ニ= /___!
､ _| ,'ﾆ__/i:i:＼/ |i:i:i|
‘， ／ﾊ｛fi:iヽi:iヽ:i:!ヽ|i:i:‘，
‘， r_,∠＞'´ }ヽi: ﾊ!ハi:i:i ヽi:i‘，
-――┬―‐ヽ. ゝ !／i:i:i:}i:i:i}i:i:i:/i:i:i/
／ { !|ニニ___≧o｡＿___ ノi:i:i:!／i:!/i:i /i:i:i/_
＼ _,ノ |二 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
／У l|ニ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━ | 単父の呂公って富豪で │━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／￣￣＼
／ ヽ､_ .:::＼
（●）（● ） .:::::::|
（__人__） ::::::|
（｀⌒ ´ ::::|
. { ..::::|
{ ...:::ﾉ
ヽ ......::::ノ
_j:::::, イ＞ｘ､_
／i!イ＿_/////7＞x
///i| ./////////l∧
////i| ///////////l∧
/////i| /////////////l∧
ヽi////!.///////////////ハ
|/////////////////////ﾑ
i/////////////i/ ∨/////ﾑ
/////////////// ,ﾉ///////〉
///////////////ﾑ////////,ｲ
／///////////////j///////／
【 呂公 】
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━| 県令がその人を歓迎する宴を .│━━━━
| でっかくやろうとしてんですよ .│
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
-=ミー―--=ミ＿_
､＿,,.. -‐‐┘ /////// /∧
＞///////////////// ハ_ﾄ､
x≦///////////////////////ハ
. ////////////////////////////｛
/////////_/_/_/_//////////////,/
}//////,／ / /`ー―---‐ｧｧミ//Y
}//////{ ,′,′ i! i! ∨｛
_//////,/ ＿_/__/_ i! i! {/｛
｡o≦,′ >=ﾐ/{ ｀ヽ ＿j____}/{
｡oSﾞ二ﾆ/// l ん引 ￣｀ヽ、‘, ／ _j }/{ その準備にあたしみたいな下働きから
イニニニ ムｸ/!| 〉｛Ⅵ r=‐‐tｯミﾒ、 /_ ‐ｧ }lﾘ 蕭何さんあたりまで
ニニニ-‐=彡ｸ∧ﾝ{,Ⅵ ≧=‐‐-- |≫'ゞ'_ ノ/{ ! てんやわんやで働かされてるところ
二二二ニニ///∧/引 | ￣ {//
ニニニニ＜///,'ハ Ⅵ | {/
ニニニニイ///// {l Ⅵ V /{ 沛の有力者をドバっと呼ぶぐらい
ニニニ ムイ/////{ Ⅵ / /,∧ 大規模にやるそうで
ニニニﾆ| :!/|// } { Ⅵ ｲ//｛ヽ
ニニニﾆ| !/ / ‘, /]ハﾄ､|
ニニニﾆh |l ,′ ‘, ! ﾍ f:Xヽニニﾆ‘,ヽ、
ニニニﾆ|{ |/ ﾟ｡l ﾍ ー /ヽ＼ニニ‘,ﾆ≧x
ニニニﾆ|{ l ＼ ,′=ヽ#!二ﾆ‘,二二
ニニニﾆ|{ { イ l≧==≦二二ニニニ ‘,二
ニニニﾆ|{_,,.. 斗‐七ヽ_} ／ィ=ﾐ | |二二二ニニニ‘,ニ
,,､､-‐=＝＝＝=､､,
,,ィ彡ニニニニニニニニ＼
,ｨ彡ニニニニニニニニニニﾆム
zzイニニニニニ＞"´￣￣｀`ヾニﾆﾆﾑ
｀＼／ｨ､､、ヾ/ ／彡三ミヽ }ニﾆﾆﾑ
j///ヾヾヽ .////'⌒ヾヾ}} !ニニニ!
∥j}′ ヾiiﾑ∥//ｨ‐‐､、ヾj! jニニrミ} 呂公っていやあ、それなりの富豪だが
∥j{ /⌒ヾ三彡/ ヽ ∨/ｨ､､ヽ そこまで大歓迎するのはどういうことだ？
ミ{ o__,,ィ＝′°''""´ ﾔj / } |
ヽ!ﾔ j ,,. -､ ､ ﾉ ! }
ﾔ| {、 ,,､丿 丿 ､ﾞ 〔ノ／
| ﾞヽィ､ ､,ィ＝ヽ､ ､ﾞr-イ
∧ ヽ r≦´二｀) ､j! !
∧, ヾー┴''" ､／ ﾄ､
∧, ､／ ノ} ヽ､､､,,,,＿__
＿ヽ､j_,､ ､ ､ ､ ､／＿,,､イ | ＿ヽ＿＿ ｀≧s､、
､-≦´C {￣￣ヽ二二ﾆﾆ≦７≧>､ .|、 ﾔ ﾔヽ ￣｀`丶∥ヽ、
,,､ィ≦´ ＿,,,､､| ＼ /＼ﾆ/ ＼j ＼ ヽ」 〉 {{! ＼
∠二 ,,､ィ≦´ | |¨| / ＼ / |ニヽ ! ＼／ |{ ＼
､＿ -‐――‐ ､
＞///////////し{
／,//////////////∧
///////////////////}
_///////／}} }}＼//////
//////_// {{ {{ ￣∨{
}/////ﾝ}} ＼＿, 斗＜Ⅵ ＿__
}///∧ {{ ＼＿ rｯア/‐=≦ニニ廴 これがまたくだらないことに
／ﾊ∧///}} / ／≧ミニニ/:::）ニ≧ミ 県令のスケベ心だから嫌んなる
/二二| |从{｜ ､ﾚ 二二二/::７:::/= /::::｝｛＿
. /ニニﾆ| l ∧ /二ア二ニニﾆ/:::/:::/ ／:／‐┐ﾆ{
. |ニニニ| 丶 ∧ゝ-｛ ＼ニニﾆ|::::::::::{/::: 〈/:::::/_ニ廴＿ 呂公に年頃の娘がいて
. |ニニニ| ＼. ≧彡 ｛ 丶二=|:::::::::::::::::::::::::::/::/ニニニ｛ 結婚相手を沛で探そうとしてるらしい
′二ニ=丶 丶 .r=､ヽ{ ＼∧:::::::::::::::::::::::::::/ニニニニ
. ′|ニニニニ＼＿/=={/∧ ∧:::::::::::::::::::::::,′ニニニニ
′=|ニニ斗----=＼ ＼｛≧ミ }:::::::::::::::::: /二二ﾆ/ニニ
. ′ニ|／ニ／ニニニﾆ丶 寸/丶 /{＼:::::::::::ィニニニ/ニニ
|ニニニﾆ/ニニニニニニ＼ `＜/ /,∧丶￣「ニニニ /二二
|ニニニﾆ≧=- ニニニ= 丶 ７二∧ ￣l二ニニ/二二ニ
|ニニニニニニニﾆ≧=- 二ﾆ＼ /二ニ∧___/ニニ=/二二ニニ
|二ニニニニニニニニニﾆ＼ 二 /ニニニニ｛/＼ /二二ニニ
／￣￣￣＼
..／ ＿, 、＿. ＼
／ （● ） （● ） ＼ そして県令が婿を狙ってんのかお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
〆~＼ ／ヽ だから呂公の心象を良くしようと
／:::;;;､:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ 大宴会をやる、と
<:::::::::::<|:::::::ｌ::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:ｌ::::}
. ＼::::::::＼:::::＼;;;i,,/:／:::::::::i:::::{
.
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／（―） （― ） ＼ 呂公の娘とやらに興味は無いけど
／::::⌒（__人__）⌒:::::::ヽ 宴会に行ってご馳走は食いてぇお
| γ⌒)⌒ヽﾉ |
＼( ^/ (★/ij ／
/ { ,(⌒ヽ/ ヽ ここのマズイ安酒は飲み飽きたし
| / i ー ' ｨ }
ヽ＿ﾉ | |
＿＿＿＿_
, ィ´￣￣ ｀ヽ
／ . : :ﾊ
,ィ . : : : : :ﾊ
/ . : : : : : : : : ﾊ
i : : : : : : : : : : : }
! : : : : : : : : : : : ｌ
l / : : : : : ｒ-i: : : : :i （これが金を払わず飲んでる人の
! / : : : : : : |l|l : : : : l 言葉だから、恐れ入るよなぁ……）
ｊ/ ,ｨｒ､＿ : : : : _ｌ|._ |l|l: : : : :ｊ
{,ィﾊ:!＿｀ヽ : : : :｛ゝｲｊ.|l|l: :, イ
Y:ヾl.､ tﾄ､ ｀丶､ : : : : : ￣r.|l|l7::l:::|!
!:::ﾐ ｀ｰ ;:. ｀ー―ｒ 7´￣ｿ|l|l:l::ﾄ､!
∨ヾ,、 ｀ u |/ /´ヾ´ﾊ:l＿ --―――― ､
＼ ､_ -‐=ｭ ,,ィ´￣￣￣￣￣￣￣｀:::ー--ゝ､
＼ _ ｭ彡イｭ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
｀ー ヽ::::::::ゞ:::;:-―､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ;::;;ィ´::::::::::::ヽ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
Y´::::::::::::::::::::::::｀:::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::｀::､::::::::::::::::::::__ノ
!::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::｀ーｒー ´l:::::::ヽ
【 武儒 】
.
＿＿＿__ ヾ ､＿__
＞//////≧o｡＼///ヽ
ｲ/////////////≧o｡//≧x ﾄ､
／/////////////////////////ヽ!ハ {!
. /////////////////////////////// | }!
//////////////////////////////// ﾚi{
/////////////////////////////////,/
/////////////,㌘｀¨¨i!¨¨i!¨¨¨’＜////,〈
///////////// i! i! ｀ヽ、ハ
///////////｛ i! i! i!∨ﾊ
////////// / i! i! i! {/ﾊ
//// __/// / ＿ i! i! i! {/｛
/ｲ／ ∨/{ ￣ ‐‐--i! ,ﾍ i! {/{
//| /ﾊ {/,｛ ヾ､ミ、 ii!` / 丶 !,'}
//|｛ん{ ｛/｛ 糸､`t:ｯミ、 i! /__ ﾘ' そいつは無理ですぜ、劉邦さん
/ハヽﾝ} ｛/i ≧=‐-｀ヽ t:ｯ ア/
//∧ ヽ! {/{ | ¨´ /
///∧＿_!/! | { 呂公への進物を持ってないやつは
///// !/! | } そもそも宴会場に入れさせてもらえませんし
//// Ⅵ | /
/／ ‘， _ Ⅴ、
´‘， ‘， 7¨´ハ
‘， ‘， __,/二ニ∧
ﾟ｡ ‘， ー-＜:くヽ、ニニ∧
‘， ＿__丶 こｲ＼＼ニ ∧
ﾟ｡ イ } }二 `‘， |ニ ヾ#}二 ハ
x＜｀ヽ} } }ニニハ ﾉニニニニニ∧
く/ハ レ'´ﾘ }二二ニ≧==≦ニニニニニニハ
､ _〕ト----=ミﾒ、＿ﾄ､
＞''ﾞ´///////////////∧_j!
///////////////////////{
. //////㌣i! ｧミ/////＞ｧﾐ// ｛
､__/ ///// i! i! ｀¨¨¨´i! i! V/｛
]/////,' i! i! i! i! }/｛
. /////,/＿__i!_i!_ i! i! } ｛
. ///>､/{ ヽ, ／`ー- }/ﾘ
イ///んV! r‐‐tｯ=ﾐ /≦二 __/,/
∠////l {ｿⅥ ｀¨¨¨¨´ ,'ー‐’=彡}ﾊ 特に最上級のメシと酒が出て
ムィ// ヽ Ⅵ | / 呂公と直に盃をかわせる堂上に入れるのは
. ///// Ⅵ ! ムイ
. 〉//////{ ｿ // /
. -=彡ｸｲ////,! ｲ/ / 進物が千銭以上の人だけにするとか
/ = |//// !ハ ー-r‐‐ イﾑ从ﾊ｛
. /二ﾆlﾊ厂ﾚ' ヘ ｀こ´ ﾏﾑニニ＼
/ニニニ{ ‘, ヽ、 /ﾏﾑ二二ﾆヽ
. /二二二｛ ’， ＼__/レﾏ#!二二二＼
/ニニニニ{ 丶 |h ∨ニニニニﾆ丶
二二二二｛ ＼ ﾚ' {二二二二二ニ＼
二二二二｛、 ＞x. ／ ｛二ニニニニニニ‘,
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
当時の物価で千銭といえば、
米が二百数十kg買えた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿ ＿＿
,ｨミ川彡三ヾ三＼
｛三{※}三｝三ｌｌ三 }
ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/_
,ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三ヾ三＼ ＿＿ ＿＿
｛三{※}三｝｛三{※}三｝三ｌｌ三 } ,ｨミ川彡三ヾ三＼
＿＿ ＿＿ ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/ ｛三{※}三｝三ｌｌ三 }
,ｨミ川彡三ヾ三＼ ,ｨミ川彡三,ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三ヾ三＼ ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/_
｛三{※}三｝三ｌｌ三 } ｛三{※}三｝｛三{※}三｝｛三{※}三｝三ｌｌ三 },ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三ヾ三＼
ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/_ ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/｛三{※}三｝｛三{※}三｝三ｌｌ三 }
,ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三,ｨミ川彡三,ｨミ川彡三,ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三ヾ三＼||ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ﾚ勿/
｛三{※}三｝｛三{※} ｛三{※}三｝｛三{※}三｝｛三{※}三｝｛三{※}三｝三ｌｌ三 },ｨミ川彡三 ,ｨミ川彡三ヾ三＼
ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ヽ彡川ミﾉ三ﾚ/｛三{※}三｝｛三{※}三｝三ｌｌ三 }
┏━━━━━━━───
┃
相当な大金である。
┃
───━━━━━━━┛
| ＿＿＿＿＿ |
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |ヽ ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| | ヽ （ ´∀｀） ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |＼ ＼ i＼＿＿_(＿_＿_)＿＿_ （∀・ ）
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:＼ ＼ |＼i＼ と,, )i
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:..:..:＼ ＼. |＼|￣＼ ＼ ﾉi|
￣￣ ＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .＼ |￣ | `┰―― liニニi―┰'￣ |
＿＿＿_＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__＼. ┃ |＼|＿＿| ┃
────|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__| | |
.::..:..:..::::..:..::.:..| ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ |
.::..:..:..::::..:..::.:..| └┬┬┘ └┬┬┘ └┬┬┘ . |
.::..:..:..::::..:..::.: ￣￣ └┘￣￣￣ └┘￣￣￣ └┘￣￣
-―-
／ ..:::｀
. , .::::::::::::::::::ヽ
/ .:::::::::::::::::::::::::‘，
.::::::::::::::::::::::::::::::::i
. ｉ ::::::::::::::::::::::::::｢|::::|
. | ::::::::::::::::::┃:::|i|::::!
. | xﾍ_＿........:::_＿＿_(坐):|i|::,' 千銭って……そんな大金払ってまで
. ! /::,,_ヽ::::｀¨´／,. ┐:|ｌｉ/L甘:{ みんな飲み食いしたいのか？
. ∨,圦_jヽ 〃j_.ノ j/ ｿﾉﾘiﾘ
. И | , 爪刈′
. !人 u ,:′i!Ｎ
丶. - - ／:|/ｉﾘ
┌＜¨Vヽ __ ...::::::: |V
r'て￣¨¨ニ=ﾉ..,_:::::::: |ヽ=､
|//////////｀＞- .,,_ |, ＜}
. r=ニ￣＼///{i}//////∧ |{///＞ ､
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//,
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 分かってねえな、武の坊主
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,}
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ',
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ } こりゃただの宴会じゃなく
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ + 有力者のステータス証明会に
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ + なりつつあるってことさ
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,, -
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',::::::::::::::
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::::::::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i::::::::::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i::::::::::::
:::＞＜/::::::::{ /圭', , '::::::::::::::i i::i::::::::::::
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ|
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､ 「俺は県令のお客人である呂公殿に
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j } これだけの額、進物を贈れますよ」
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ そうやって有力者たちが
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､ 見栄を張り合う場にな
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
i／ ／, ／, , i i | l | | | |j〃,/ ' 〉 ―--､ ｀ヾ.
j / / / / / | | | | !,｜ | !／ヾー┴--､ ｀ﾞヽ i
＞///〕iト---- ミ ﾉ!
. x≦/////////////∧/｛
／///////////////////〈
/////////////////////∧
//////≫r‐r―‐--‐= {｀ヽ,ハ
////// / / { V,{
///// / / __{ Ⅵ
///｛ / ／￣｀ヽ ∨ { ＼_ Ⅵ
//ヽ{￣ ‐‐-ミ { Ⅵ ですな
/!ん｛人`tｯ ＜ ｛-‐=≦ l Y
/!V:{｛ ｀¨¨¨¨´ { l {
ハゝ:｛ V l { メンツが命の侠客な王陵あたりは
‘:､ ｛ ∨ Ⅵ 間違いなく千銭以上、出してきますぜ
{/ , / /'ﾞ´
///l ,.′ ＿
／///l∧ ゝ--- ､＿, /..,,_ 斗＜ニニ≧o｡
/////l ハ ≧==≦ 〉､＼=≧o｡二二二ニニニ＼
/////l 、 /ニヽ#二二ﾆ≧o｡二二ニニﾆヽ
/////l ＼ / 丶二ニニニニニﾆ≧o｡二二ﾆ‘:,
/// r‐- ミ. ≧≦ニニ＼ニニニニニニニ/ニニニ=‘:,
//／ ≧o｡ ト-- ミﾆヽニニニニニﾆ/ニニニニﾆ‘:,
,,､､-‐=＝＝＝=､､,
,,ィ彡ニニニニニニニニ＼
,ｨ彡ニニニニニニニニニニﾆム
zzイニニニニニ＞"´￣￣｀`ヾニﾆﾆﾑ
｀＼／ｨ､､、ヾ/ ／彡三ミヽ }ニﾆﾆﾑ
j///ヾヾヽ .////'⌒ヾヾ}} !ニニニ!
∥j}′ ヾiiﾑ∥//ｨ‐‐､、ヾj! jニニrミ} 呂公だってそれだけの進物もらって
∥j{ /⌒ヾ三彡/ ヽ ∨/ｨ､､ヽ 知らんぷりとはいかん
ミ{ o__,,ィ＝′°''""´ ﾔj / } |
ヽ!ﾔ j ,,. -､ ､ ﾉ ! }
ﾔ| {、 ,,､丿 丿 ､ﾞ 〔ノ／ 後日、同額ぐらいの贈り物を
| ﾞヽィ､ ､,ィ＝ヽ､ ､ﾞr-イ 返すだろうよ
∧ ヽ r≦´二｀) ､j! !
∧, ヾー┴''" ､／ ﾄ､
∧, ､／ ノ} ヽ､､､,,, さして懐には残らんはずだ
＿ヽ､j_,､ ､ ､ ､ ､／＿,,､イ | ＿ヽ
､-≦´C {￣￣ヽ二二ﾆﾆ≦７≧>､ .|、 ﾔ ﾔ
,,､ィ≦´ ＿,,,､､| ＼ /＼ﾆ/ ＼j ＼ ヽ」
∠二 ,,､ィ≦´ | |¨| / ＼ / |ニヽ ! ＼／
/ ヾ＼＼ | l_」 ∥ ＼＜__ﾔニヽ | >
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__ だが、呂公と沛の有力者はそうやって
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ ヾ _j }: : 贈り合いをすることで
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . 〃 ｺ_,ﾊ: : 顔つなぎができる
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : . そういう場を大規模に作った県令は
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :. 呂公に感謝される
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : :
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/ そんな宴会だ
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{:
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : :
. . ´￣￣￣｀ 、
. ／ ＼
. , ヽ
{ . -＜￣ ＞､c 「} ;
{ , ..<::;ﾈ=､ ,.ｨ=}>'､{ } なんだ、じゃあ実際に金のやり取りは
. Ｖrﾍ:::ﾄ{ {j {j }ｲ::{>' ほとんど行われないってわけか
}ﾊ `{ ｀ｰ ‐' {ﾊ{
}ｸT>､ 〈 〉 ノ
. ／. : : ≧tｧ≦ヽ
. >‐=ﾆ: : : : :ﾆ=〈
.
| ＿＿＿＿＿ |
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |ヽ ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| | ヽ （ ´∀｀） ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |＼ ＼ i＼＿＿_(＿_＿_)＿＿_ （∀・ ）
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:＼ ＼ |＼i＼ と,, )i
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:..:..:＼ ＼. |＼|￣＼ ＼ ﾉi|
￣￣ ＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .＼ |￣ | `┰―― liニニi―┰'￣ |
＿＿＿_＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__＼. ┃ |＼|＿＿| ┃
────|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__| | |
.::..:..:..::::..:..::.:..| ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ |
.::..:..:..::::..:..::.:..| └┬┬┘ └┬┬┘ └┬┬┘ . |
.::..:..:..::::..:..::.: ￣￣ └┘￣￣￣ └┘￣￣￣ └┘￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ （つまり呂公はべつに
| （__人__） | 進物がほしいわけでもないだろうし）
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | （見栄を張るための場になる、と）
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ ｀´ ＼ ﾋﾟｺｰﾝ！
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ おっ、いいこと思いついた！
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） | 紀信、宴会当日の受付
＼ |++++|」_ ／ 誰が担当するか知ってるか？
`ー''´ l
＿ ノL ＿＿__
. x≦/////////////≧=‐-
///////////////////＼
{////////////////////‘:､
_〕////////////////////∧
. ////////////////////////‘:,
/////¨¨i!≧=‐-‐=≦i!¨¨㍉/////}
V//｛ i! i! ∨////}
∨ /_ i! i! ＿_ }//// }
}/{ ‐-ミ 斗＜ ｛/// ｛
}/{ rミ￣｀ヽ / ／￣￣ _ }> ミ/{ ええと、蕭何さんの部下やってる……
/ ｛人 Oメ、 斗 o ア´ } :ﾍ Ⅵ
ﾊ { ｀¨¨¨ } ｀¨¨¨´ ｛んﾉ/∧
ﾊ { l } 〉 ///∧
∧{l / ｛__/////∧
∧、 〈 /////////ハ
. }‘, ///////// xく‘:,
}∧ γー-ミ__/// イニニ‘:,
_//ハ ゝ､ ゝ､ニニ ‘:,／ニニニニ
‐=≦,ムイ/} l: ﾉ / ｀Y‘:,= ‘:,ニニニニニ
ニニニニﾆ ｝ こ ／r‐‐‐|ニ}ニ=}ニニニニニ
ニニニニニト--＜ |二ﾆ≧o｡ニ|_ニニニニニ
二二斗＜ / /ニ ≧o｡ _ニ=}ニニニニニ
ﾆ／ ,′ ＿＿ }ニニニニニニ|ニニニニニ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
r―‐--ミ. { }i ,＞'′ ￣ 7
ゝ ｀＞ 、 _j〕厶斗-- 〔 ／ /
ヽ. ,.＞'ﾞ/ ＼-- ､ ｀'＜ , ′
＼ ／ / ｀ヽ、 ＼ ／
> i{ :i | ヽ＼ :}ヽ. ／
〃 ∧ | | ∨ :,}i 〈
/:i :// ｉ { ト､ ∨ :, }
| i| 〃 '， |ｉ } ＼ :, |: ∨}
| i| |ｉ ∨ |i ,′ ,,..≧ｘ、 ト 、＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| ﾊ. |｀＞s｡ ∨ i/,x≦==ミ､} |〈 /_7心＿_ | 周緤ってやつですけど？ .│
r―j ﾄ.ヽ iｨf斧≧x.､ i{ ｲ(_笊灯} } }´_,. -‐ ／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
. ＼ﾉ'ﾞ〈∧{ ゞ V.ｿ ＼{ V..ｿ ∨//´ ﾉ／
/＼ ', }i / ∧ イ {
｀{ ∧ ′ 〈 /´ j{ ,
ヽ. 込 r-―ァ ／〉 { |ｉ ;
}: 〈 ＞｡. 〉＾ヽ、 .ィ〔. i } | } ┏ ┓
{ } ｀/￣｀ ヽ/ﾄ､ :| :| | j{ ┃ ｼｭｳｾﾂ ┃
| | ／-､￣ /__j 1 ｌ ｌ } } .┃ 周緤 ┃
. ／￣｀| .ﾞイ´{_(＾> {―'{ ; |――-、 ┗ ┛
／.:.:.:.:.:.:.:i ﾚﾞ∠_ ¨} ,ｲゝ∧} ， j{‐-､ ﾄ､
,' /.:.:.:.:.:.:.:.:i .ﾚ′ ｀ i /∨/'´￣´}. ', /:.:.:.:.:} |.:.:,
, /.:.:.:.:.}.:.:.:∧{ ﾄ' { ／ ， }':.:.:.:.:.:.〕 〕:.:}
j{/.:.:.:.:./:.ィ／ 〔 >'´￣Ｋ¨´ } }i.:.:.／.:} }:.:.!
／'.ヽ:.:./'／、 r'´ 〈 ｘ≦´ ∨-‐_二} |／:.:.:.:| {:.:.:,
／.'.:.:.:.:.Уくヽ. Ｙ / }ｉ ∨´ ,斗､|:.:.:.:.:.:.{ i{.:.:.ヽ
. 〈 〈.:.:.:.／ _／、＼} / ／! {￣´} |:.:.:.:.:.:.ゝ ヽ:.:.:}
ヽ.､:/￣ _〕 ＼ ＼ {／ ,.ｲ: ∨ 〉'ヽ{:.:.:.:.:.:.:/ /:.:/
ﾄ.{￣´ .＼ ＼/ ／ }i. ∨ ゝ. }.:,ｲ.:./ .／／
ゝ| { > <. } ∨ ｀7′!/_〉'⌒
. トゝ、 ＼／ } ∨ / |'/イ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
, -― … -､
／ ＼
, ' ＼
/ ＿ノ ー- 丶
| 〈 ● 〉 〈 ● 〉 〉
| ￣ ￣ / ああ、蕭何と同じ緑っぽいやつね
V (＿_人＿) /
∧￣ﾍ `ー’ ／
／::::::::::ヽ ＼ ＿＿／ よし、仕事がはけたら周緤を
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´ この酒場まで連れて来い
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ
/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣}
,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ | 俺は待ってるから
. ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､
/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i. | i
./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::| } |,
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／（ー ） （ー ）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ （フヒヒ、こりゃ上手くいったら
| |r┬ | （ヽ | タダ酒がたらふく飲めるお……）
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
/ ( ^=/ / ヽ ノ＼
| / ,(⌒ヽ/ ＼
ヽ＿ﾉ ー '
.
≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪≪
【項羽と】私談・楚漢戦争【劉邦】
序章二話 「タダ酒飲みたし、金は無し」
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
＿＿ , -―― - ､ _
／ノ ヽ＼ ＋ ∠,-‐ '´￣￣｀ヽ､｀ヽ
ｍ ｎ _∩ ＊ ｡ﾟ（（●）（●））ﾟ｡ ∩_ ｎ ｍ ／.::／::./:.::.ﾊ::.＼ ヽ ＼
⊂二⌒ __） |::⌒(__人__)⌒::::| （ _⌒二⊃ ./:.:./::.::./::.〃 ｙ::..ヽ ヽー｀
＿＿＿_ ＼ ＼. | | .| | ＊ ／ ／ 〃.:ﾉ -‐'' ﾂ ｀‐- l::/::.| |:.|
／ ＼ ＼ ＼. | |r┬-| | ／ ／ |:l::.!ィ.-- , ,.-‐‐,ﾘ ::.:.| |:.|
／ ／ ＼＼ ＼ ＼＋ .| `ﾆ二' |. ／ ／ ヽヽ｀‐-‐' ｀‐-‐'. ﾘ:} *{:|
／ -=・=- -=・ヽ＼ ＼ ＼. ヽ / ／ ／ .|ﾍ r‐-､ |||! /i ! i::|
l u （__人__） .| ＼ ＼ヽ ＿ ／ ／ i */⌒ｌ｀ﾆ｀, イァﾄ{ * }:|
＼ ｀ ⌒´ ／ ＼ ￣` , '￣ ／ }/ /{＞＜} {ｌ:: :: :| |:|
／ ヽ / / | ｌi i介i iｌヾ:: ::i * i:|
.
┌────────────┐
│ │
│ │
│ そして宴会当日 │
│ │
│ │
└────────────┘
.
〜〜宴会場〜〜
, ' ⌒ ヽ. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ﾜｲﾜｲ…
￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:.
====================|§|====================|§|====================|§|======: :
圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
====================|§|====================|§|====================|§|=====: :
∧＿∧ ￣ ￣ ￣::::::::::::: : :
.(ΘsΘ)_ ／|
,ﾊ､､ﾊ （∪⊂|＿| ∧＿∧ .ｒ' _ ヽ＞ ｶﾞﾔｶﾞﾔ…
彡*ﾟーミ , ￣￣￣￣Ψ￣￣￣￣ `ヽ（∀｀* ）_ ヽ n‐`ﾉ
と y )つ∇ (Ξ) ﾞ┴ ﾞ（EE）∇ と ~：~ ）|| （ ﾉ⊂）
||（;;;,⌒).ﾞ|ゝ、 （ﾐ//） ,ｲ（ （〜/⌒|| γ￣▼￣￣Ψ￣￣￣￣￣ `ヽ
||￣iiＪＪ.|| |￣||￣||￣|￣|￣|￣|￣||| しし ii￣''|| | /bbb/ ﾞ┴ﾞ ∧ ∧O）∇ |
...| | || || | | | | |||::::::::::::::.......::.... ||ゝ、 （///）. ( .,,) ,ｲ::
..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒" || |￣||￣|￣|￣| .ii''"~"''ii: ￣|||::::
| | || | | | .||:::::.::. ||: |||:::::
⌒⌒"⌒"⌒'"⌒||￣￣||"⌒"
＿＿_
r ´二ニ フ、
_ / '´,. 二ノ⌒
＿＿_.-‐'´ `-i/ γ_)⌒）（⌒)
_,.＜￣￣ : : : : : : : : l r/´（___人__） 県令殿、今日は俺のため
_,.＜ : : : : : : : : : : : : :l l__ノ ｀ ⌒´ﾉ こんな大きな宴を開いてもらって
l,, : : : : : : : : : : : : : : :ﾉﾉ | |
l; : : : : : : : : : : :-─＜二二´ ﾄ |
＼ : : :￣`'''''´ノ : : : :l`-, : :`-＜ヽヽ, -ｰｰr´ 感謝の言葉も無いだろ
＼ : : : : :'´ : : : : : l : :l :＼`-‐ヽ ゝ--< lヽ、
＼ : : : : : : : : : : : l : : :＜ : : :∨∧::〈ヽ: :､>＞、
`‐,_ : : : : : : : :l : : : : :ヽ : : ∨ |:Λ | : :ヽ : : :ト-､
`-, : : : : :l : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::| l : : :/ : : : : : ,
＼ : :ノ: : : : : : : : : ＼ : .､:::|,| : / : : : :l.: : {
V: : : : : : : : : : : : : :ヽ: ',::ｌl: / : : : : :l : ∧
V: : : : : : : : : : : : : : :ヽ:V : : : : : : :l : :.∧
,､,､,,, ,､､,,
,､-‐'ﾞ´.: .: . ｀"''"´: .: . ヾ､
,ソ .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.:. .`ヾ､
,ｲ . :.:.: .:.ﾄ､ .:. :.:;i .:. :..,′. :. :. :. :. :`.､
ミ.:.:.:`ヾ,.:::k ゞ .:.ﾉi.:.:.,ｲ,:.ｨ .:. .:- .:. :..::ｲ
ミ.:.:.;;r'"´￣｀`ヾ州r'"´ ￣`ヾ.:. :.:.:彡
ﾐ.:;;;;| `､;:;;彡
ﾞ,:;:;i ,､､､, ,､､､, |;;:;!
i;;;j. ＿ ＿ j;!′
ﾊ "´￣` ヽ ´￣｀ ,ｲ′ なに、これぐらいなんてことないさ
! ', j ,!
`ﾄ､ _, _ ,ソ
ヽi､ ,ｲ お礼がしたいってなら今度
〈ﾄ､ ｰ--‐ ,ｲﾘ お宅にでも招いてくれよ
ﾘ:.:＼ ／:.:|!
| .:. :.:ゝ ---イ:.:/ |
, ｲ! .:. :.:.:.:.:.:.:.:/. ﾄ､ 娘さんの顔とか一度見てみたい
, ヘノ : :. : :./ ／ ﾄ､,_
_,,､､-‐'"´i ､ ｀`ヽ､ , ‐'´ / i ヽ､
-‐''"´ | ＼ ＼ ／ / | `''ｰ-､､,,_
.:| ＼ /;;;:;:ヽ ,ｲ |
【 沛の県令 】
.
_＿＿_
, ィ ´ ＿_,.､_＿ ｀＞､
／ __.r‐┘ ＼ └‐ｔ _ ＼
／/ ／ ／／ l ', ､ ＼ﾊ＼
／ /イ /／ / l | ＼ ヽ! ＼
／ / / /.: : :/ / l |:.:. ', V ＼
/ j/ / /.:. : : ／ ／ / l |＼:.: ', ', ,.: 〉
/ / l:.-－―／ ／/ ｲﾅ ― --l !イ::／
￣ヾー-|l ＿ 斗匕三ｘ' ´ ／ / ｘ三:心j:.: j l/ （まあ、県令の野郎は
＼|:!:. :.:.ｌｉヽ ﾊノ:! / ﾊノ:i ﾉｲ.:. /! l 「宴会の準備しろ」って
l|小、:.:.:.ヽ. ゞ=' ／ ゞ=' /.:.: ｲ } l 蕭何たちに命令しただけですからね）
l| { ヽ､:.:.:.＼ ' ／ィ´_ {!_ ｌ: l
l| ｝ _{!_ 下Ｔ、 cっ ／i:.ﾊ. {! }:. ',
∥ { {! }:::i::::＞:..､ , ィ:::::::.:l:::.:} {:.:. , （そりゃ「なんてことない」でしょうよ）
/' } {::l.:.::::::l::::| : :|::::l::::::::.:i:::.{'_{!_/:.:.: ',
/ / ﾄ､ }!,jV.:.__／￣¨ Y ¨￣＼＿:ｒ､} }!/ .:.:.:.. ',
,' / {こ入 { ｲ ,.‐',二¨Ｔ¨二.'‐､ { j／¨ヽ:.:.:.:.. ヽ
,' .:' / _ｒ'_{! ﾉ { /／ / ,小.ヽ ＼ヽ r' |!｣ i l :.:.:.:.. ヽ
/.:.: ｒ ‥'.ノ ノi { ヽ.二 ｨ | {｜ト 二.ノ { 〈| ! ヽ V :.:.:.. ヽ
/.:,:-' ／ヽ _/, = , ‐ ､二二二二二 _－- ､{. ＼ ! ヽ :.:.:.:.. ＼
【 蕭何 】
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ＼:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ ＼:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ￣￣｀゛ﾞ`ー、 /:.:.
:.:.:.:.／ヽ:.:./ ,ｨ＝=‐-、 /:.:.;l
:.:／〆 ｝:/ 弋ﾘ ヽ, --ー―-ﾐ /:/~
:.:{ ゝ l/ ,ｨ＝=、 /:/ そうだ、紹介しよう
￣￣￣￣＼ /// 弋ﾘ ヽ /ｲ こちらが俺の片腕、蕭何だ
＼ /
| ` /// /
| |￣￣ ‐-, / もう一人、曹参ってのもいるが
| ｌ / ／ あいつはナイターの試合に出てていない
..＞ヽ ／. ／
|、 ＜
| ＞- - イ/ミ、
|三＞‐-―==＝ｉ
|三三三三三=７ヽ
|三三三三三７三∧
/ ,.ィ´￣: ￣｀ー--､＊ ＼ ＼
/／: : : : : : : : l: : : : : :.＼ ヽ _>
/: : : : : : : : : :l:..:l: : : : : : : :.:ヽ. ∧ /,.ィ´
,'/: : : : /: : : :.:l:.l:.l: : : ヽ: : : : : :',＊! /´: :!
/!: : :.l: :l: : : : ://l:,'､: : : :ヽ: : : : :.! l/: : :..:l
,' l: : : l:.:l:＿:／/ / ,ﾑ-､-､:l: : : : :l l':..: : : :', お初にお目にかかるですぅ、呂公殿
l '; : : l:.l:／｀'/ / ´ ` ｀ー!: : : / l: : : : : :.',
ヽ: :ﾍx=ｭ､ x=＝ｭ､/: :// /: : : : : : :ﾍ
＼ﾍ , /／/＊/: : : : : : : : :ﾍ どうかこれからもよろしく
l ｀ヽ r┐ '´／! !__: : : : : : : : :.ﾍ
! ＊ l.＞.`, ,. ＜イ/ / `>ｰ､: : : : : : :
ヽ l: _,.ｨ ｀´ｨ'´ ! l （:::::::::ヽ: : : : : :
l:l ! 《´ 示ﾐ､ヾ/.＊/ r‐':::::::::::::', : : : : :
,':::! / ゞｲ/〈lﾐヾ,l. l 〉::::::::::::::::l: : : : :
,':::(l / // （ l l`''l ! （::::::::::::::::::::! : : : :
＿
, ´ _ノ ヽ
| （ ー ●）
| （__人_） （ほぉ、これはまた……）
| ,!｀i ,. -っ
! ! ＇ 了
_,.ィ'{｀.ﾉ ,-´ー- -､
_,.-‐'´:::/::/｀ヽ､ ./:::＼::::::::::::ｌ
/´:::::::::::::く::/..::::::::::::::7::::´::::::::::::::〉
/ :::::＼::::::::/.::::::::::.::／.:::::::::::::::/.:/
ヽ､:::...ゞ::i:/...::::::. イ/::::::::::::::::/:::｀7
ｿ.::::::｀i〉::::..::/,.:´::::::::::::::ノ::::::::: l
＼::.:::::::::.:.::ﾚ::::o::::::::::::{ﾍ:::::::::: ｉ
,．-―- _
,． .'´ ＿ _ ＿_ ＞ ､
,．.'´ ,．ィ '´ ,三 ､三≧ﾐﾒ､
,．' ,ィ¨ ,..:..:´::.::.::.::.::./^:::.Yヽ::.:｀:＞､
.,〃 ／〃.／::.::.::.::.::/:: : /::.::.::.:i::.::}::.::.::.::.::＼
/ / 〃::.::/::.::.::/::.::.:i{::.::.::.:::.::.: |::.::.::.::.::.::.: ヽ
イ ./ ./::.::.::.::.::.::.:::.::.::.::.:ﾚ::.::.::.::.::.::.!ﾊ::.::.::.::.::.::.::.:..
./ ./::.::.::.::.::.::.::i::.::.::.::/:::.::.::.::.::.::.:∧ﾄ､::.::.::.::.::.:i ハ
/ ./::.::.::.::{::.::.::.:j/::.: /::.::.::.::〃::/j ゞ::ヾ::.::. .: |::.::.:.
V ./::.::.::.::.::i::.::.::/|::.::/|::.::.::.::/::../. ! ヽ::.i::.::.::.::!::.::ﾄ::i
V! i!::.i::.:/::.: !::.:/ﾊi::./_.!=-:〃／ /― ---ﾏ!::.::.::.::.::.:iﾊ!
ヾ i i i!::.:l./::.::.:::V从:≦! i::.::.／ ./,, _ ＿ｪ.斗ヾ::i::. :. | i! ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
ト＞! ﾊ::.:i::.::.＜/ ､.＿Vz=ミﾒ ／ ｪｨ手示}アj::.::.:i!::.:/:! / ヽ
i::.::.|| ﾊ::{::.::.::.::i＜ｲ行示ゞﾐ ´ ｼ辷７ﾉ ij::.::/::./ （ ）
|::.: || ハ:ﾄ､::. 人 . 叱≠ｼ,, `¨￣ /:／i::/ ） 実に見事な相をしてるだろ！ （
|::.::.|! ∧::.ゞ::.::.:ヽ `¨￣ i "" ﾃ i!::く （ ）
::.::.::|! ヾ::.:＼ゞミ=- "" ; / i!::.::ﾊ ） ノ
/::.::.|! ヾ:i!::＞ ､ _ ,,． '' , ｲ .i!ヾ::.::＼彡ミﾒ､ ,,ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
::.::.::.|! ト､ン^} >､. ／! i!::::ヽ::.:::＼::]>イ::.::.ﾆ::＝::-::.:::ミﾒヾﾒ､ Ｏ
::/::.:ム ,V ＼ ＞ ． _ ｨく::.:i! i!::ゝミ:､::.::.ヾ＜::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヾ::ヽ ｏ
::.::.:/ i! i! ＼ i!} `ｰ! i!⌒}ム＞::-::.::.:`:ー::.-:-:⌒ヽ::.::.::.:i
::.::.{=..人 i! ヽ､ / /. i! i!7/ ヽ::.::.::.::`ｰ::ミﾒ::.::.::.:＞入::.: |
::／⌒ }ﾑ i! .`ヽ/ ヾ i!{⌒} ＼ー::.ミ::.:ﾄ､::.::.ヾ::.::.::ヽ:ﾉ
{_,ﾑ i! >に}´ ヽ i!,K ヽ::.::.:::`ｰ::.ﾒ::.::.:i::il::.::.:}
}ﾑ ヾ /::/{il}ﾄ::ヽ ヾ i!つ ､ ＼::.::.::.::.ミメ:}::i!::.::.i
{ ヾ ヽ .i:::ﾊ:i !:ヾ:i ヾ iYｦ ＼::.ヽ::.::.:::V::.:ノ
｀ｰ､ﾊ ハ l:::l l::l l:::ll::l ＼ ヾ}､ .＼:i::.:l::/´
＼ }.ﾑ ハ .l:::l l::l l:::ﾄi:} ヾ ﾊ!/ Y/ｲﾆ＝-.､
ヽ (_ _.ﾑ ＼ .l:::lj:::!{ }::ll::i! |` >ﾐ､ i!彡::⌒::.ﾐ:::ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （⌒ ）（⌒）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ （県令なんぞよりよっぽど
| } 大を成す顔だ）
ヽ ﾍミ|
／,` 、` -`,--` ,
＿＿,---/;;;;;` `-,-/ニﾆ | （娘の結婚候補に入れておくか）
/;;;;;::::、:::::::::|、_ ,＞、 /::l,_l･ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::＜:::::::ヽ``l::::| |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::＼|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
,､,､,,, ,､､,,
,､-‐'ﾞ´.: .: . ｀"''"´: .: . ヾ､
,ソ .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.:. .`ヾ､
,ｲ . :.:.: .:.ﾄ､ .:. :.:;i .:. :..,′. :. :. :. :. :`.､
ミ.:.:.:`ヾ,.:::k ゞ .:.ﾉi.:.:.,ｲ,:.ｨ .:. .:- .:. :..::ｲ
ミ.:.:.;;r'"´￣｀`ヾ州r'"´ ￣`ヾ.:. :.:.:彡
ﾐ.:;;;;| `､;:;;彡
ﾞ,:;:;i ,､､､, ,､､､, |;;:;!
i;;;j. ＿ ＿ j;!′ さあ、みんな今日は楽しんでくれ！
ﾊ "´￣` ヽ ´￣｀ ,ｲ′
! ', j ,!
`ﾄ､ _, _ ,ソ 呂公殿の歓迎だ！
ヽi､ ,ｲ
〈ﾄ､ ｒ――-､ .,ｲﾘ
ﾘ:.:＼ ゝー一´ ／:.:|!
| .:. :.:ゝ ---イ:.:/ |
, ｲ! .:. :.:.:.:.:.:.:.:/. ﾄ､
, ヘノ : :. : :./ ／ ﾄ､,_
_,,､､-‐'"´i ､ ｀`ヽ､ , ‐'´ / i ヽ､
-‐''"´ | ＼ ＼ ／ / | `''ｰ-､､,,_
それに結構面子がかかるらしいね。出してなかったり金額が低いと、特に自営業者系は
「あそこ経営苦しいのかしら…」と勘繰られて、そしてマジで足が遠のかれて噂が真になってしまうため
結構祭り系はあなどれないとか
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宴会場には大なり小なり、
沛の顔役たちが、続々集まってきた。
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｀ゞ"ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ ;ヾ ;:::::::::::,' .,'::::::: ;ヾ ;";ヾ ;ヾ ;";ヾ|┬┬|||┬┬|┬┬|三三! ヽ"ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾ
./ヽ,"ヾ ; ";ヾヾ ;";ヾ N.!::/ミ::::::::::::"ヾ ;ヾ ;";ヾ"ヾﾟ|⊥⊥|||⊥⊥|⊥⊥|三三!,ゝ''ゞヾ"ヾ ;ヾ ;";ヾ;;ゞヽヽヾミゞ
/ ｿゞ '...:::::::＞.､ヽ､!!:::! .ﾚ ,':::::::::::::::::::::::､､ ;ヾ ;";ヾ[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[.!γ´｀''´"ヾ ;ヾ ;";ヾヾミゞゞ;;ゞヽヾミゞ
,ハ .', ..::::::::::::::::::｀ヽ｀ヽ! /､,,,,,ぇイ''''^'､ゝ‐-､イ''´¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ゝ"ヾ ;ヾ ;";ヾミゞゞ;;ゞヽヽヾミゞゞ;;ゞヽ
,.＞ ´ `''ゝ-ｫ､_ﾊ,,,,,,,,,イヽ i , ' 彡ヾミゞゞ;;ゞヽヽヾミゞゞ;;ゞヽヽヾミゞゞ
ｨ======================', .',============ｨ_________________________________`''-､ヾ ;ヾ ;";ヾ:;;;;..;;;;.;;',､/:::} ./ /::::"
|l================== ', .',===========l.|=|! ｢l.¨¨¨¨ﾟ.||ﾟ¨¨¨¨''|.| ヾミゞゞ;;ゞヽヽヽ:::::::::'.,'.,::! .ﾚ/"ヾ ;
|| .|l三三l|!____i!____i!____i.', .ﾊ___i!___i!___i!___,l.| .|!====l 二二二二二二 |.===! ヾミゞゞ;;ゞヽヽ､:::::,'ヽ, .γT''i ||
|| .|l三三l|!￣ﾟi!￣ﾟi!￣ﾟi!.ｉ ',¨i!￣i!￣i!￣|.| .|! []| | | | | | || | | | |.|.| ! | | |`''!''＾'' |:l ''''¨¨´ | !.i⊥,!...||
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐.!''''''!!| | | | | | || | | | |.|.| l''''''i------------------------
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MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVvvMvyvMVvvMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、MVvvMvyvMVv
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿
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／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼
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審食其がいたし、
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＿_／.:;、::::.＼－-―=－.::::::::/ｉ::|
.´.:::::::::::/ ∨::::::::＼｀.:::::: ／.:::::/ .l::|
ｲ::::::::::::/ ├──┰―――″ l::|
i:|::::::::::::| ノ |┃| _ノ:::|
ｌ:|::::::::::::| |┃| l::::::|
|:|::::::::::::| ＿ ┻ ヽ::::|
|:|::::::::::::| ,ィ<て赱=､ ,ｨｧzｫ､、〉::|
|:|::::::::::::|´ヽﾆﾆﾆ -へ._／ゝﾆﾆｲ |ﾞ::::| 引っ越しがつつがなく済み
|:|::::::::::::| ＿＿／ ｉ＼＿_ |ﾟ::::| おめでとうございます
|:|::::::::::::|、 / 〉 ヽ/.:::::|
|:|::::::::::::| ヽ′ ､＿＿_ /.:::::::|
|:|::::::::::::|＼ ｛ Ⅴ /.:::::::i::| こちら、つまらない物ですが
|:|::::::::i:::| 丶 ヽ__/ ,.::::::::ｉ:::|::!
Ⅵﾊ:::l:::|＿＿ ＼ ｲ:::/ｉ:::|:::|::!
｝ﾆⅥ:::|三二≧、 ¨¨¨ ´ト､/ .l:/!/ﾚ
／ヽ ___ ﾉ‐=ﾆ∨三二ﾆ= ＼ |ニ!_ ′
. / -' ﾉ′ }_ヽ＼＼-=ﾆ二三二ﾍ /三!|.＼
/ {| /ｰ'} ＼＼＼=ﾆ二三ﾆ=ヽ/=三!|..... ＼
| ＼ | |... /ヽ､＼＼-=ﾆ三.ﾆ/-=三!|............＼
.＼ ｀ | |....| |..「ヽ、＼-=ﾆ / =ﾆ三!|................ ＼
【 審食其 】
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王陵と雍歯も並んでやって来た。
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. ,.z≦i圭圭圭圭圭i≧x､
,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾐﾒ､ ‐-､ __ _ ,. --‐‐‐- ､___ ___
,ｲ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ﾐ､ ヽ、＼ ヽ ヽ,:'´:.ヽ､ゞ´jゝ-､___ , '´／
. ,佳ﾂ"ゞ〜⌒ﾞ'~ヾfff'"~`=´ﾘｿヾ圭i ヽ:. ＼...__,. 'j::. l::. :::l ::!ヽ-､,>'.:／｀‐-､
i圭} ﾉﾘ {圭| lヽ ヽ::..ヾ､:::::', ヽ ,:´ ,'::,.-'"..:::j l,...j｀ﾞ'
!圭| 'ﾉ {圭l ヽ:.＼;'::.. ヽ::. !:. j;. ,. ´ ,.::／,.',.>ヽ
,ｨヾ|| 三三三ミ ,ｨ三三三..{圭! ｀iヽ､＼j::.. ヽ.: ;. '´ .::::.ゞ::´ ゝ! |
i r‐ || '´它ヽ f´ '"它 ヽ if ヽ ヽ l::.. ヽ.:,ゝ、 ヽ' ,.-､／::.,.:' ヽ､ ｀!
| {ff || ｀二 - .i::: - 二´ .|ヾ. } ヽ::. ,､ ヽ、ﾞj:.. .::r' ,.:' ,..-' l_ヽ ! |
ヽヽ !! !:: |） ./ ,.ﾉ 7::.ゝ、｀:::: .:::｀´,. ':::.. i､ヽ'ヽ､ヽ
＼| ;,, .!// '､ﾞ''-､,./ヾ;;...::. .::.,.::,jヾ､‐''´_ゝヽ｀ヾゝ
! ゞif''" ,'ノ ゝ、 ヽ、 ｌ:. .::;i´ ,.-'´ ,.='、
|､ ｰ-- -一 / ,. '´:. ヽ_./ !.__:j ヽ,. i´ ::..ヽ__
／|. ヽ、 ､＿__, /| ,':::.. ヽ:.ヽ - - ,':::i´ ､.:.::. !::.ヽ、
／ | l＼ ／ ＼ ,.-i´!::. ヽ、 ヽ::ヽ、 ‐‐ ／.::,' ,.'::.: /::::..,' l
| ! ＼ ! ／:::::::::::::::＼＿! l:..ヽ::.. ヽ::.｀─‐´.:::, ' .:: ／::::../..::|
【 王陵 】 【 雍歯 】
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そして、彼らを入り口で受付するのが周緤である。
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／ | ｉ
／ ＿_j |/}, '´ ￣ ＞'´＼
: ／ , 「⌒ヽ ／ ＿ / ‘，
:';.／ / 乂__ ., // j､} }
. ., / { ≠=‐厶{ 〃= ! 〃､ __ ／}
/ { ! ‐‐=＜」 {弋ﾘ //￣ ／／／
/} ∧ ＼ ＼ [{ V′ .i/ ｀ｉ __＞ ｉ /
. i ､ ＼ 「 「 〉 _j ＞「 | .| {__
. | ,′ ＼__/ } { ____/ __ ＞ .| .|- ┴ ―┘
. | , | ,､! ! 「| |-=≦ _ ＼ ＞ ィ´ ｰ
. | /辷=} }\＾!| |￣￣ ＼〉- r┬ ..ィ
. | , , -==＾ヽ＼ﾞV＾V＾ヽ､ { 〉 } { .. ィ お客様は一度ここで
. | / || | 「 ＼‘:, ＼ } 〈__ } {__.. ＜ お名前と進物の額を
. | , .|| | | }，':，=┐ }_ヾ >、--''´￣ 言ってくださ〜〜い！！
. | / 〃 .| | }‘, ‘:,___}､ヽ`く（___＞ 、
. |′ / j j V''"￣}}==ミ､}「 廴 〉
/ / / v ／￣}} ＼」 「 i
､. 〈 〈 / ／ , / 从
}} ＼ ＼ ／≫''"/ _ノ､_ ィ
∧＼」__／}￣≧===≦ﾆﾆﾆ{
}=====∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!
| { |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!
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進物の額が千銭以上の客だと、
周緤は中へ向かって大きな声で報せる。
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ﾉノ / / / Ｖ / ＼ .| :,
′ / ./ /,. -===ﾍ /-==- 、丶 | ′
/ { {./´ --- ∨ j/ --- ヽ ＼} ′
ｉ | / .-==ミ ∨ | x==ミ:､ │ .|∧
| /:..| 〃 __)爪 ＼ { │ ／__)爪 ‘， | ./ .ト ＼
| ./ }: l │{{ {:/；V} ＼:} {:/；V} }} ! / | |＼ /＼ / | ／/ /
_|/.斗:ﾊ ｝ 乂j少 乂j少 / ｲヽ 1-＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
,. ´ -----∧ {ﾊ ¨¨ ! ¨¨ /／ /´∨ | ＼ /
‘ｰ- .,_ {: : : ∧ ＿＿_ / {: : :}＿ ∨-∠ 王陵様、進物二千銭！！ ＞
￣￣ ∨: : :∧ ／――― ＼ ∧: : : / ／＿ ＿ ＼
∨: :{ ､ 丶 / / }: : / ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
| .ﾊ |: :＼ ｰ―‐ ´ ,ｲ / { /／ |/ ＼/ ＼|
----- | |_}＞/个:... 个ｭ､:′ j--―‐ 、
／:.:.:.:.:.:.:.:.: | |／/ {＼_＞ -- ＜_,.イ ∨! |---､:.:.:.:.＼
.:.:.:.:. /￣￣| |／ ∧､___¨⌒¨__,ノハ .! j ヽ.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.: / /￣ｌ l:./ ′乂乂___,乂乂 ’, │ /⌒ヽ :,.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.: / /:.:.:.:.:.:、 |:{ | |:| | | :′:.:.:.:.} }:.:.:.:.:.}
,ノ:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.:.:{:.:.:＼j |＼ |:| ／| | /:.:.:.:.:./:.:ゝ ゝ:.:.:.入
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そんな具合で宴が始まり、一刻ほどした頃、
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, ' ⌒ ヽ. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ﾜｲﾜｲ…
￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:.
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圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
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∧＿∧ ￣ ￣ ￣::::::::::::: : :
.(ΘsΘ)_ ／|
,ﾊ､､ﾊ （∪⊂|＿| ∧＿∧ .ｒ' _ ヽ＞ ｶﾞﾔｶﾞﾔ…
彡*ﾟーミ , ￣￣￣￣Ψ￣￣￣￣ `ヽ（∀｀* ）_ ヽ n‐`ﾉ
と y )つ∇ (Ξ) ﾞ┴ ﾞ（EE）∇ と ~：~ ）|| （ ﾉ⊂）
||（;;;,⌒).ﾞ|ゝ、 （ﾐ//） ,ｲ（ （〜/⌒|| γ￣▼￣￣Ψ￣￣￣￣￣ `ヽ
||￣iiＪＪ.|| |￣||￣||￣|￣|￣|￣|￣||| しし ii￣''|| | /bbb/ ﾞ┴ﾞ ∧ ∧O）∇ |
...| | || || | | | | |||::::::::::::::.......::.... ||ゝ、 （///）. ( .,,) ,ｲ::
..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒" || |￣||￣|￣|￣| .ii''"~"''ii: ￣|||::::
| | || | | | .||:::::.::. ||: |||:::::
⌒⌒"⌒"⌒'"⌒||￣￣||"⌒"
／ ＼
／ ＼--- ＿
＿___/-―――- ∧二二二二ニﾆ=ミ
<´￣￣ ／ ＼ ｀ヽ ＼
｢￣￣￣,.ｲ ＼ ＼ ＼
i ／__,| | ヽ ＼ ∧￣￣￣｀ ー-= __ー､
| ／ i/´ ! ∧ -― i| ヽ / ∧ ｀＜二≧=一'
|／ /- ､i 厂＼ ｜ ∨ }=- _ ／ 〉
／ｲ /{ | / ==ミｘ | ∨/! ＞=＜_ ∧
. i / 芹ﾐ i八/ ´ 芹ﾊ / i＼ ＼ /ﾘ __厶＿ ＼ ／ i ふぅ、もうお客様も
. i小 i以ﾘ V以 ' 小ﾌ＼ ＼/ /: : : : : : :i／} ∨ i＼ 来ないかな……
/ _,/i ' __ﾉﾘ彡' 二ﾆ=ｧノ: : : : : : : : : ﾑ / ＼
ノ廴_∧ V＞-､ 廴_彡'__/＿彡': : : : : : : : : : : : :ﾘ/
{ ノ 込、 ゝ__ ノ }_ノ_ ｲ_彡ｲ:/: : : :: ＼: : : : :/:.∧ :.
/=イ: : : ＼＼ _ . ｲ i //} j´: : : : : : : :ヽ : /￣ '. |
/ {｀ｰ}: : : ＼｀フ￣〕___| ∨ / /´: : : : : : : : : ∨ ＼ i
{ i | ｜: : : :/∨ /_}冊| ∨ /: : : : : : : : : :／ ＼ :.
| i | ._〉:.／: / / /´｀八 ＼/: : : : : : : : ／ '. |
.八 ﾘ /-―――ｖ' 〈￣`ー一'-=ミ: : : / '. |
ヽ/ /-------ｲ｀ヽ/ ／`---- __ ＼:{ | |
{ __ ----' }___/＼＿＿＿ ｀ヽ '. | i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／ ……おいおい、なに言ってんだ
／ ＼
/ ヽ
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| ｉ ｉ |
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／ ￣￣￣￣￣ ＼
／ ＼
／ ―― 、 , 、―― ＼
／ ＼
／. （ ● ） ﾉヽ （ ● ） ＼ まだ俺が来てなかったろ？
| ´"''" , "''"´ l
..|. .（ j ） .|
|. ｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ l
. ＼. ｀ ⌒ ´ ／
＼ ／
／ヽ イ＼
／ ｀`ｰ- -‐'"´ ＼
＼
ヽ. ／ ,｡s≦ / / ヽ‐- ､＼ /
. ∨ /／ ; ＼'， /
} // ハ :| 弋 ／
. 人 {/ ∧,ｲ ! |: ∧
＞､_/ ,ﾞ＾＾{ iﾄ､ 、 ∧
. ,' { / ', }i ＼ヽ ∨ﾊ
{ ./| :! {_ ヽ }i ヽ. ', ∨ ,
＿{/__} | :{ ｀≧x､_,∨ i{_z≦´ ∨ :ﾄ､ '，
＼￣¨} ﾊ {ｨf斧笊ﾐx、 ､ | ｨf笊≧x }にﾍ{ア あっ、劉亭長
/＼ 从 '， i ゞ ﾋ::ｿ ヽ{ ﾋ::ﾘ ﾉ' } ﾊ} ／
. / ＿__〕 ﾍ∧{ ∧//´
⌒i ゝ } ﾊ. u ′ ∧ / ……先日言ってたこと
| / 〈:∧ __ ,ｲ 〉 本当にやるんですか？
∨ 〈 } 〉 /ヽ ‘‐’ .ィﾞ .〉{ /
∨__ .〉 {_,/／{^ｉ＞｡. _ .｡＜ { }
. ／:.:.r'ﾞ￣〕 |:.{´ i{≧=- ｓ -=7∨___| |
/:.:.:.:.{ /:.:.:.| i|:.|ｉ |ﾉ廴ﾉr:廴ﾉi{ヽ∨‐| /＾＼
/}:.:.:._;ﾒ;/:.:.:.:.i i|.:{ |、 |::| ､∨: ﾞ￣¨ヽヽ
. /´:.:.:.{ 〉:.:.:.:.| i|:,ﾞ :| ｀ｰ-､^ r‐ ¨ヽ,:ﾚﾞ:.:.:.:.:.:.:} }
/:.:.:.:.:.〈 ハ.:.:.:.ゝ.乂_ / ､∨:.:.:.:.}:.{ {
＿＿＿
, ´ ＼
／ ヽ
./ -- ．.,_ ＿‘.
,' _ __´＿ ‘.
， t''tzj´ ￣￣ ‘. モチのロン
{ "'｀¨¨´ ､､ }
ヽ ゝ-‐ ｰ- ' '
＼ ､ <＿ 別にお前に迷惑は
＞,7/1 _ ,r' ｀'rv//// かけないからいいだろ？
〈/////」 V ／ l///＼
__//////ﾝ 〈,r' _〉Y// ﾄ、
{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ 俺が出すっていう進物の額を
j,////｀7'__`] !_ ! Y´ ` ＼,r':､< とびきり大声で言うだけなんだから
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ j′∨ ヽ __
|//////У ヽヽ} } ヽ ｨ､ ,ﾍ | ｀fヽ ヽ
|,∧_/z＜/〉 _ lT = ‐'ー ´ | | l }
j_/_/＞ ´ﾞ´ | l 二 | | / ,r'
￣ヽ ヽヽ.二 ． ^└ `´
// ,ｲ ∧ ､ ､／ / :}i ∨ '，}
〃 / i|/／､ '， ﾄ ／ j〕ｨ.∨ ﾘ
／ {ｲ ｨi{ｘ==ﾐヽ|: ﾄ. | 〉,＞'ﾞイ/ ∨ '，
⌒{ .ﾊﾄ､ }〕 ′ } ﾊ}/く ｲ＾)／′ ∨ ,
∨ }ノ u /ｲ〈 /} ／ /ﾄ､. ∨ ;
∧ __ / 〉´ ／/ ＼. ∨} ああもう……どうなっても
,. -､ ゝ‘ ´＿＿__〉斗＜` <'， 〕ト-{ ; 知りませんからね！？
/,＞‐一'' ¨¨¨￣￣￣ } } く ,ﾉとﾆハ ＿j{ }
,ｨ =≦¨ | | ／ ´{⊂つに´:｀ヽ∨ ;
. / _,. -‐ｔｔ_} } ｀>,. ,ｘく_)〈-{.:.:.:.:.:.:.:, ∨ , …………せ〜の！
,:′ _,.-‐.:7:¨}＞'ﾞ_/ｰ‐'ﾍ{＼＿＿_ノ¨[:.:.:.:.ヽ､:.:, ∨
ゝ. ／/:.:.:.:/ >‐＜´_,＞ ＜_,斗＜! |:.:.:.:.:.:.:.｀ｰ-≧s｡,
≧s｡. .イヽ. ＿_〈/´ `'＜｀ ､ ://￣＞' ¨〕、 |ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ｨ〉 } ,.ｨ
// / ｀ヽ vﾞ´／ i〈 ＼:.:}.:./.:.:.:.＿/ ﾞ､／/
{ { /‐'＾`ヽ､_ }斗-､ ﾞヽ.:}r―ゝ,x≦ﾆﾆ{
| | ｉ ト{／￣ ヽゝ. ＼__厶＞'´￣ ＼＼
ゝ＼ } ゝ-‐'¨´ {≧＜￣ ヽ
｀`≧=====≧ゝ一''¨ } } }
{::://::::::::::::::::〕ゝ-‐^ ノ| |＿＿＿＿＿＿＿__,,.. -‐'’
＼＼ / ∨ ./ / | ｉ | '.
/＼∨ / / ―‐- _|,. ｉ | '.
/ / |,／ イ / | /斗云トミ八: i∧
/ / ⌒~＾｜ / ｝|: / {{ ｈi:j:|⌒ / 八 | |
. / / ｉ ∧ ____| ,/ ,/ |/ 乂,ｿ / ／ 二＼ |八
/┌‐=ﾆ ――:| / 〈 | ｀｀ /／ j:心| ′:|＼＼ |＼ /＼ / | ／/ /
,: 个トミ _ ｰく_|′ :∧ ／ ﾋｿﾉ/ ; ｀＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
. ／ i |￤ﾆ=- 〉 / ﾉ ﾉ ｰ,厶イ/ ＼ /
. / ´ i |└‐ ＼{:＾Ｙ´Y ,_ -=r |〈 ′ ∠ 劉亭長！ 進物！ ＞
′ └┬‐‐=乂_ ノﾄ､ U (:::::: ﾉ 人:| ／＿ ＿ ＼
: | | /| ￣´ . ／ ノ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
i | | :| ＞ イ ´ ｝ /／ |/ ＼/ ＼|
i | | :| T´ |_ ／
: 八 | | :| ┌'⌒Ｙ／ ´｝__＿___
: ∨ __l ,∧⌒Ｙ⌒ __／〕 ／／. : : : :|＼ |＼ /＼ / | ／/ /
ｉ _|_,／⌒Ｙ| /__〕Ｏ 〔__彡' | ／／ . : : : : : |｛ ヽ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
| ／／ -‐―┐┐ｎ :r‐ _,ﾉ＾ｰ|′. : : : : : : : :// ｝|:. ＼ /
| , ｆ _＿＿,Ｌ└|:|┘ / ./ /: : : : : : : : // ,｝| : , ∠ 一・万・銭！！ ＞
| / /: ､ _＿__| ___,/_ノ /. : : : : : : : // //: : ′ ／＿ ＿ ＼
| ___,/ /∧ ｀Y ノ ／ ／. : : : : : : : : ′ ｝|: : : : , ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
|／／ . ‐┘∧ -‐く l ,／ ／. : : : : : : : : :// ,｝|: : : : ′ /／ |/ ＼/ ＼|
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;:;:' ﾊソ ''!ヾ ミ.:.:.;;r'"´￣｀`ヾ州r'"´ ￣`ヾ.:. :.::彡 ／ ／ ※ ※ ※ ＼
;:;:.'; .ノ´）ﾉ ! ﾐ.:;;;;| . 彡 〈. / ,. .-. ‐: :‐: :‐: :‐: :-. ､ ヽ
;;::;:/〃二二ｰｰｰ-t fｰ-,,! ﾞ,:;:;i ,､､､, ,､､､, | ＼ / ※／: : : : : : : : ｉ : : : ヽ: : : ヽ !
;;:/ ´ ＜'' i;;;j. ＿ ＿ . ;!′ ∧ｉ ／: : : :/ : : : : :/! : :ｉ : :ｉ :ｉ : : ∨
ﾘ 三三 三三 ! ﾊ "（○） ヽ （○） ,ｲ′ 〈 /:∨: : : : :/: ｀メ､／/.:.:/: :∧:レ: : :ｉ
ｲ ヽ｀ ! ! ',. |||||| j ,! /: : |.: : : :./:ﾚ',ｨｒそド"´/／ｨチxV : :!
U ヽ .! `ﾄ､ _, _ .,､ j川/ ﾟ ｡ ｉ : : :|.: : :..:!: :,〈 ○ ○ }.: : :|
__ ノ | ヽi､ U ,,' ≦ 三 | : : :ﾄ､ : : ｀〈 u , x{ : : :|
ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ 〈ﾄ､ ）ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡/: : : {ｉ ＼: : :｀ゝ ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
ヽ ｡≧ 三 ＝=- ﾘ:.:＼..ﾟ ｡≧ . /: : : , {ｉ ※ ｀‐'´ヽ、 ｡≧ 三 ＝=-
｀ 、 -ｧ, ≧=- 。 | .:. :.:ゝ .ｧ, . ／: :／::::{ｉ ｉ}:::::＞ ミ -ｧ, ≧=- 。
、 ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ , ｲ! .:. :.:.ｲﾚ,､ /:／/ ::::::::{ｉヽ, ‐‐く＝==､.ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
、 ≦｀Vヾ ヾ ≧ , ヘノ : :. : :..ヾ ／: / :::::::::::{i./ ／⌒ヽ／≦｀Vヾ ヾ ≧
. ' ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡_,,､､-‐'"´i ､ ｀`ヽ､ , ‐'ﾊ ､､ . ／.: :.:/:::::::::::::::（ ／,. ┤ ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
.
ﾄ、
| ヽ /|
ﾄ､j. ｀¨´ .i ﾄ､
| ヽ-'
ﾄ､j｀
N. ＿＿＿
. ／ ＼
/ ',
|-､_j ヽ._／｀ .l
|| | | | | | | | | | .|
|| | | | | | | | | | いちまんせぇん！？
| (__人__) .|
.. ', |::::::::::| ..|
', |::::::::::| ﾉ これまでのダントツトップじゃないか！
,ヽ_￣￣_,,-''、
/ | ヽ￣／.| ヽ
./ .| /‐< | ヽ
. l |/〉-〈 ヽ| .l
. | | .| |
―― [] ] ／￣三＼
| ｌ￣ | | ／ ＼三/＼
|_| 匚. | 三 （ ○） （ ○）
| | 三 u （__人__） こりゃ入り口まで出迎えんと！
|_| ≡ ｀ ⌒´ﾉ
二 }
[] [] ,- ニ ｒヽ，
／／ r⌒ヽ ／ |
匚／ 三 ヽ 三 /
三 ヽ三 ／
三三 三 ／|
三 ≡､__.／ |
r |
三 |
三 |三 |
ニ へ三 .|三. ヽ
二 | ≡ / 三 ヽ
ﾆ＿ノヽ＿＿ノ 三 ヽ
三 ）
三 /
三 /
ニ ーヽ
＼＿ ノ
,,､､､ｨ ｲr.ｨ;;;ｨ.､､､ つ
,ｨｲ､;;.:.:;:.:;!;:.:!;:;::;:;:;:::;:;ミ､ っ
,彡;:;;ヽ;:;j;;;|;:;j;;ﾉ;;,r'´;;;;:;:ミ
ゞミ,r''ヾﾞ,Njｨｲ'ﾞ´ ｀`ゞミﾐ{
｀ﾄ;;j_,,､-- ､ ,rー-､ ﾐ;;N
ﾞi;;| ,,ｨｪﾃ｀j 'ﾃｪｭ, ﾐ;jﾘ 待った待った呂公殿！
,N , ﾉ j!ﾊ
lﾊ! u ヽ j/,ﾉ
ヽﾞ､ つ ,斤ﾘ 騙されちゃあいけない！
`ﾄ､ ,ｲ |'′
,〕｀ ー─ './ |‐､_
,r‐､ノ ヽ .:.:.:.::::/ ,､ ' ﾉ7｀ｰr ､
,ｲ ﾄ､ ＼ ,r'´ /:/ i `''ｰ- ､_
_／/ | ＼,ﾍV/ﾍ ､_／:/ | ＼
_／ / | !⌒7 / _」 〉､
_／ ,/ ! 〉^{ / ＜ , ｲ /i
＼ ／:.:／:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:＼ ヽ ＼
ヽ/:.:.:/:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:/:.:.:.:.!ヽ ヽｌヽ
/:.:.:.:|:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／／/:.:l:.:.:.:|:.:ヽ / l
. |:.:.:.:..|ィ‐_-_､_. -／／/;ハ:.:|:.:.:.:!:.:.:.V l
. |ｌ:.:.:.:.N r‐ｧ-､`￣ ﾒ/‐-ヽ|、:.:|:.:.:.:| _」
ﾊ:.:.:.:ｌ 弋:ｿ ／´ ｨ=‐､､＼/:.:.:./-r ´ あの劉ってやつは普段から
/:.li ＼_＼ , 弋:ｿ '´/:.:.:./:.:.:.l デカイことを言ってるくせに
. __ /:.:.li il、u , -- ‐､ _／:.:.／:.:.:.:.:.!
/´‐-､ﾄ,:./:li ※ il:.:＼ {__ } ア￣/l:.:.:.:.:.:l:.l
. / ‐-〈/／li il:.:.:.:.:.＞ 二ﾆ´ィ:lｉ ※〃:.ｌ:.:.:.:.:.:.l:l まともに出来た試しのない
l ｀ﾆ７'´: :.li il￣￣ ＿＼ノヽ._l:li il-ｌユ‐_-､:.:!l ホラ吹き野郎なんですぅ！
r‐l |ﾌ!: : にlｉ il〃￣ ィﾄK＼ li ilこ|ー‐ |:.:.:.l
|〉l ｲ _): :.にli※/ ＼／//)ｌ:l l:l ヽli. iｌこ!|二 /:.:.:.:.:!
／＞にLイ<:.:にli /´ //（!|:| L!==li※!こl./ /!:.:.:.:.:.:.l
丁L__|ｰLﾉ:.:.:.にX // )!|:| ﾊ ilこ! l /ヽｌ:.:.:.:.:.:.:l
／￣￣＼
／ ヽ､_, _ノ
.│ (● ) (●.)
│U （___人__）
. | {√ 7ﾉ いや、進物の額が告げられた以上
| ￣￣ | 出迎えねば失礼にあたる！
j､_ |
√:::::::...｀ミｭ､_,ノ
. ／.::::::::::::::::::::::::::::.ヽ 劉亭長！ どちらにおられるか！？
/ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼
. ,' .:::::::::::::::::::::::::::.／ ⌒ 、ヽ
. i :::::::::::::::::::::::::: .:::::::::::::...ヽ:.',
i ::::::::::::::::::::::/ .::::::::::::::::::::: }::i
i :::::::::::::::::::/ .:::::::::::::::::::::: ,.:: i
', :::::::::::::::く .::::::::::::::::／:::〈:::: |
V:::::::::::/ .:::::::::::::／::: /:::::::: l
. ∨:::::/ .::::::::::::::::::::: /::::::::::: i
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／（ ●） （●）＼ ） ほ〜い、ここだお〜！
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
| (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
門前まで劉邦を出迎えた呂公だったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
| | | |
| | ○ | |
| | | |
,. | | | |
| | | |
| |. | |
| | | |
| | | |
| |: | |
| | | |
| | | |
|＿_|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿＿＿＿＿＿＿_,;;'|
／ ＿＿_ ＼
／ r ´二ニ フ、 ＼
,／ _ / '´,. 二ノ⌒
／ ＿＿_.-‐'´ `-i/ γ_)⌒）（⌒)
／ _,.＜￣￣ : : : : : : : : l r/´（___人__） どうもお待たせしました！
: ／ _,.＜ : : : : : : : : : : : : :l l__ノ ｀ ⌒´ﾉ
:';.／ l,, : : : : : : : : : : : : : : :ﾉﾉ | |
l; : : : : : : : : : : :-─＜二二´ ﾄ |
＼ : : :￣`'''''´ノ : : : :l`-, : :`-＜ヽヽ, -ｰｰr´
＼ : : : : :'´ : : : : : l : :l :＼`-‐ヽ ゝ--< lヽ、
＼ : : : : : : : : : : : l : : :＜ : : :∨∧::〈ヽ: :､>＞、
`‐,_ : : : : : : : :l : : : : :ヽ : : ∨ |:Λ | : :ヽ : : :ト-､
`-, : : : : :l : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::| l : : :/ : : : : : ,
＼ : :ノ: : : : : : : : : ＼ : .､:::|,| : / : : : :l.: : {
V: : : : : : : : : : : : : :ヽ: ',::ｌl: / : : : : :l : ∧
V: : : : : : : : : : : : : : :ヽ:V : : : : : : :l : :.∧
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
目の前に立つ男の身なりを見た途端、興奮は冷めた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| -=・=- -=・ （……なんだこいつ）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
.
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ー― ､ ＼
′ 冫 /ﾏ〕/ 丶
:. 〔ﾏ):.. ￣ |
丶 (__ﾉ＼＿ノ ノ
＼ ⌒ ＿／￣＼
＞― く￣＿／￣〉 ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
＜ ￣￣＼ ／￣￣＼￣＼ / ヽ
>￣§〔 〉§ Υ￣＼ （ ）
／ }/ 〕 ＿〕! ） 着てるもんが庶民のそれじゃないか （
＼/ /∧ 〕 ＿〕! （ ）
/ 〕 ＿〕! ） ノ
〉 /〉 〕 ＿〕! ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
∧ /＿ 〕 ＿〕! Ｏ
〈 ＿/￣ ／ ﾉ ｏ
Λ /￣ ／ ／
〈＿＿ ／ ／
/￣￣＼＿＿／ ∧
〈/ ∧＿＿＿/ 〉
〉 《 / / /
/ 〉 / /
. / / ＼＿＿/ /
/
/ / /
. / / /
／´￣￣ ￣￣｀＼.
／: : : : ＼
/: : : : : '.,
|: : : : :|
| : :u : : : : : ., :|
|:: : : :＿ ノ゛,, ;、､､ '"ヽ_ :|
|::::;;;（ ●） ﾉヽ （ ● ） ;;:::| （こんな身なりのやつに
|: : : ´"''", "''"´ :l 一万銭も出せるもんかよ）
',: : . . （ j ） ./
＿／二Ｌ___: :.｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /ハｰ､＿_
／: : r':| r'￣二ﾕ ./ : ',: :: :: :＼＿_ （こりゃ県令たちの言ったとおり
: : : : | .| | / ) ｀) ./| : :.ﾍ: :: :: :: :: :: :＼＿_ ホラ吹きか……）
: : : : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ ／. |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: :: :＼ ヽ- ´ .|: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: : l: ｀ー┬-､ ト､. /: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: : ┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iii入／|: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: : イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiii〈 /! : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ : : / /: :: :＼＿ ￣＼ii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
＿
／ ￣ ￣＼ l7/／
, ' ＼ ´∠l
| |
| . |
| | （いや待てよ？）
| ,
', ,.
ヽ_,'________r （こいつは叩き出すよりも…………よし）
/:::::::::::::::::::ﾄ,
／ ￣￣￣￣ ヽ;,､_
__,,.／"" :::::::::::::: ' ,:::::::::::::ヽ,、
／ ..::＼ ..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::: !:::ヽ
/ .::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: i::::::.`
l ;ノ:::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: !::::::::::i
く :::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::: ｲ::::::: {
l ::::::::::::::::ヽ;;|:::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::: |:::::::::
l ::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::: |:::::::: i
一一一
／ ＼
/ ､＿＿＿ ＼
/ i ) ｨ≡=､. ＼ _＿_ ＿＿
i ／ '､, ‐､ | └─┘ └‐┐ | [][]「l
',´ｨ≡ヽ ). | l二ﾆ二l ┌‐┘ | くノ
ヾ / ,=== ィ | ￣￣
i: ヽ‐イ::::::::::::ﾘ ゝ､.__|
∧ ゝ ‐‐' ﾍ//ヽ___
ヽ ヽ////＞､ ようこそいらっしゃった！
./ヽ / ﾍ/////r
///∧ / |////
/////∧ イ:: |///!, 上座へどうぞ！
////////ゝ‐＜:::::::::::::::::' .///三ﾄ,
∠////////|三ﾆ', ゝ / ///三三ト､＿＿__
／三三三三三三ﾆ> ﾉ ´ |／三三三三三三
i三三三三三三三三三三ﾆr' , <三三三三三三三
,!三三三三三三三三三三ﾆ| ／ ./ ヽ三三三三三三三
/三三三三三三三三三三.Y / i三三三三三三三
ﾉ三三三三三三三三三三三i /三三三三三三三
i三三三三三三三三三三三三!､＿＿＿＿|三三三三三三三
.
＿,,,,､,_
_,､-ﾆx´XxXxXx｀`ｰ-､_
_／,ｨXxXx ＿xXxXxXxXxヽ｀ヽ､
／´ ／￣: : : : : : : : :￣:｀ヽ､xXxXヽ＼
. ／ ／: : : : : : :.／: : : : : : : : : :ヽxXxXヽ ＼
／ ,ｨ´: : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : ヽxXxXl! ﾍ
`ヽ: : : : :/: ／: : : :／: : : ／: :/:/!: : :i!xXxX! ﾍ
/:./: : :/: /: : : ／: ／:／: : :/:/:l: : : :.lXxXxl ﾍ
. i!:i!: : :./: /: :／: ／:.／: :／/:/: :l: : l: : lxXxXl ﾍ
i: i: : :/: /／／／／:／／/:/.l: :.|: :.|: : lXxXi! ,ｨi´￣ だから呂公殿！
. 〉!: : :l!／／`/／／／／／-‐l: :|: : l: : lxXxlｲ.: :i!
. /:ﾄ､: :i: /ｬﾃ示､. ／／／ ＿_,l:.:l: : :l: :.lXxi!: : : :.l
. /: :l ヽ: :l. 弋: :.ﾉ ´ん:::ﾊヽ､:l: l: /X./: :l: : :.l そいつはどうせ
/: : :.lX.`ｰ`-.￣ , 弋::::ｼ ´ /:／Xxi!: : :|: : : l 文無しで……！
/: : : :.lxXxﾍ r-､ ￣ ／XxXｘi!: : : :l: : : :l!
/: : : : :.lx/`'´ヽ. l i u ／lXxXxXx!: : : :.l: : : :ﾍ
/: : : : :.://.ゝi.ﾌ. ＞ ､ `ｰ.' , .ｨ´ .|xXxXx./: :|: : :.l: : : :.ﾍ
. /: : : : ／......ﾄ j`j ,ｨ=＝≧≦＝=､ /xXxXxl.ヽ:.l: : : : : : : :.ﾍ
.／: :.,ｨ'´...........i´ i.ﾄ, .《 〃ijijヾ、 》 lXxXxXxl.....ヽ: : :＼: : : : ﾍ
: :／...................ゝ.j i´ ゞｨ" .ij!.ij! ゞｲ" |xXxXxX|........ﾍ: : : :＼: : : ﾍ
￣ ､
´ ＼
／ ヽ
/ ノヾ
' ー ´ ヽ
l / _ ヽ
. l l / ＼ l
. l 冫. く いやいや、例えそうだろうと
l l ﾉ! 気持ちだけでも俺に
l ｀ー‐ f ｒ' 一万銭も贈ろうとしてくれたこと
l ﾉ'
! /
,' / それが嬉しいだろ
￣ ｀ー - /
｀ ､ /
:.:.:.:.:.:... ､ ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ
｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
| ＿＿ ＿＿ |
| ´ ｀ ´ ｀ |
| !
| }
=＝＝＝ミ 彡＝＝＝=
| i
| | ささっ、劉亭長
| !
| / ヽ
| 八 ﾉ ,' 気にせずどうぞ！
、 ー‐‐ ー―‐ ´ /
__ヽ ∠_
/(､;;;;;;｝、＿＿＿,､＿＿＿ イ;;;;;;)|
{ニ＼;;| |;／ﾆ!
-=ﾆ|ニニニ{、 _}ニﾆﾆ|ﾆ=-
-=ﾆﾆニニニニニニト＝=======＝斗ニニニニニニ=-
-=ﾆニニニニニニニニﾆﾆ| |ニニニニニニニニﾆ=-
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （＞） （＜） ＼ うむ、入らせてもらうお！
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
.
.／ /／: /: : ／: /: |: : ヽ:ヽ ＼
.＼._/: :/: :／: ／/: ∧: : :}: ｝ ヽ
/ : ├--‐‐ｧ' /: :〈＿ヽ_: :|: :| 〉
.∧: : :|T７ﾃぇ、/／ .ぇ-ｪミ: |: :|ー'
∧: :| .ゞソ " {.ｒ'ｊ.}."/: /|
: : }ヽヾ､ ￣ ｊ ゞ''｀/／/:| あ〜あ、入って行っちまったですぅ
: : : :ヽヽ.ゝ u ＜ / ./ :|
: : : ハ. ＼ ⊂ﾆﾆ..> _.イ /: |
:: : :.,へヽ ヽ ｀_ｒ- -ｒ ' ｉ: :| /: : | ……強引に引っ張り出しますか？
:＞く_｣ヽ ｢ ＼_ノ＼ｉ_:| }: : |
: / ゝ}∧ ／｢｢＼ | /入: :|
./ ｉ ｒ Ｖ Ｖ＼| | 〉 |∧｝ ＼:|
. / ｉ ｝| | |ｒ＼/ | |） ヽ|
. ] | | |.]. | | | ＼
.. 〔. | | |.］ | | | ヽ
｀ ､ 〕.| .|.ノ Ｔ | | .| ＼__
. ヽ 〔 | | |_｣_,.｣―| | ノ 〉
,､､-‐.:.:.:;;;:;:. ､､､
ｨ彳.:.:.:.:.::;:;;;jﾘ;:;;;:;:;:.ヾ
ｨｲ.:::;;､;:;:;:;:;;',;1j;:;:;:ﾉ;:;;:;:;;ﾄ､
ｨ:;:;;;,r'"`ヾ;:j;llk''''`ヾﾐﾐ､;::;ﾐ
ヾ;j! `､.;:;:;ﾐ
ﾘ , -- ─- ﾄ;:;ｼ やめろ、主客の呂公殿が
ﾊ ,rェｪ､ rェｭ Y 招き入れたんだ
ヽ! l り
ﾞ､ ｀ ﾉｿ
`､ ─ u ,.ｲﾘ 俺達にはもう、どうこう言えやしない……
,ﾄ､ ＿ ／ l|
, ｲﾉ ,介､
, ィ´i ＼ _／ /| ＼
, ィ"´ i l ,ﾍ ∠ / 1 `ヽ､
,,､-‐''´ iii| | ﾄ､ |1:;;;;;ﾊ / ! `ヽ､
/ i 1 | | ヽl 〉;;l V ! i ＼
,/ .:l | | l:;;;;| ! |: ＼
/ .:.::| |lllii ! i !. |;;;;:| l |:. ハ
, ' ⌒ ヽ. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ﾜｲﾜｲ…
￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:.
====================|§|====================|§|====================|§|======: :
圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
====================|§|====================|§|====================|§|=====: :
∧＿∧ ￣ ￣ ￣::::::::::::: : :
.(ΘsΘ)_ ／|
,ﾊ､､ﾊ （∪⊂|＿| ∧＿∧ .ｒ' _ ヽ＞ ｶﾞﾔｶﾞﾔ…
彡*ﾟーミ , ￣￣￣￣Ψ￣￣￣￣ `ヽ（∀｀* ）_ ヽ n‐`ﾉ
と y )つ∇ (Ξ) ﾞ┴ ﾞ（EE）∇ と ~：~ ）|| （ ﾉ⊂）
||（;;;,⌒).ﾞ|ゝ、 （ﾐ//） ,ｲ（ （〜/⌒|| γ￣▼￣￣Ψ￣￣￣￣￣ `ヽ
||￣iiＪＪ.|| |￣||￣||￣|￣|￣|￣|￣||| しし ii￣''|| | /bbb/ ﾞ┴ﾞ ∧ ∧O）∇ |
...| | || || | | | | |||::::::::::::::.......::.... ||ゝ、 （///）. ( .,,) ,ｲ::
..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒" || |￣||￣|￣|￣| .ii''"~"''ii: ￣|||::::
| | || | | | .||:::::.::. ||: |||:::::
⌒⌒"⌒"⌒'"⌒||￣￣||"⌒"
／￣￣￣＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （＞） （＜） ＼
| ::::::⌒（__人__）⌒:::::l （フヒヒ、大成功！）
＼ |r┬-/ ／
. ｸﾞｯ /⌒/＾ヽ､`ー'´ ,ィヽ、
/ ,ゞ ,ノ , ＼ （やっぱこいつも孟嘗君を
l ／ / ト > 気取りたがるやつだったお！）
ヾ＿,/ |／ ／
| |／
.
┏━━──────────────────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
戦国時代の名士の一人、孟嘗君。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
,ｨ
//
ｌ {
,.-―､ ｌ ｌ ／ヽ
／ ヾｌ ｌﾞ／ ヽ
／ ,.. ヾ/,.､ '､
／ /__ヽ//∧ '､
／ /ｌ / ￣￣ヽ '､
/ ,.イ / ｌ/ ', ヽ
/'´ ./ / l! ｌ メ ﾄ,ヽ
/ /ミ､l′ ｌ::: | ∠,..ﾒ ｌ ｌヽヽ
/ / ．｀ヽ､,}::::ｌ,／ ． ｌ ｌ ｜ ｀` 俺をチビと言ったやつは殺ーーす！！
/ / ／::: ､ ｊ,｜ ｜
/ ! /ー―''´ ´ ｀''ー‐'"ｌ ト, ',
ｌ /ｌ / /＿＿_・＿_ ヾハ ,,.i..,,＿＿__
,..-―l /‐ｌ ,ｲ. / ｜ },／ ｝ / ヽ ┏ ┓
. / ｌ' ｌ ハ /￣￣￣￣ヾ｀! /.:::::::::.../ / ヽ ┃ 孟嘗君 ┃
__{ ｌ′ ヽ / ∨ ｒ―'/:.:.:::::::::::ｌｒ ┴､ '､ ┗ ┛
/´ | ｀7 ｌ ｌ ｒ‐ｌ :.:.::::::::〃 ｀''-､､ ',
,.-'´ ｌ /￣｀´＾~｀''´｀''‐､|イ ｌ ノ .:.:,.-イ ｌ＼ ｌ
/ ｜ ｛,,,,...＿＿＿,,,,......ﾉ-'／ .:.:.:ｌ.:::::/ ｌ ヽ ｀ヽ
ｌ ＼＼ ／,イ´ ｀ヾ､/::::::... / / } }
｜ ＿＿＿_ｒ┴┴イ-ｒ'' ヽ ｒ' ヽ}::::::::::/::::... / / /
､＿＿__ヽ ト┴ｒ┴┘. `ーく＿ﾉ''ーく＿_,.ｲ__／ /
｀ヽ / / ｌ｜ ＼＼ ノ .／
__', //ーｌ ｌ ヽ `ー''´ ／
_,,...､-‐''"´ / // ｜! ＼＿__／
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
彼は三千人の客を抱えていたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その中には泥棒やモノマネ名人程度の
しょうもない連中から、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_,､-…':::::::ヽ,ヽ¨ヽ
ｒ''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
l::::l::::::::r'1::::::::::::::::::::::::N!
l/|/::::::l |:l:::::::::::::::::::::l |!l
!:::::::::::k ヽ;ヾ.,:::::::::::::::l::::.l
/::::::::ｆヾ=' ヾ-弌::::::::::::::::ヽ
ヽ､_::::ヽ,, ｌ ｀こソ;::::::::::::::: ＼
ノ）ｒ'::ゝ, ｀ｰ- ナ::::::::::::::::::::: > _,,r
／:::::ヽ:::_:;｣ヽ - ' ＜::::::::::::::::: ｒ'´ ＜∧⌒⌒∧~フ
ゝ, ‐- ､:::> : l : : ／r'::::::::::::::::::::`-､ ∠_/ ヾ""ｿ 'i ＞
/: : にー''‐、, --､__｀'='´,､｀`‐,:::::::ヽ, ノ,/⌒"''''''''"⌒ヾ}^≧
i: : ;i Z米*ｒ' }:::::,-' ∠ | Tllllll) (llllllT |,'i ＼
_,/／ / ` " ' .／_ﾌ "''''"_,,,_"''''" 'ｙﾄ て_
|ｒ‐…‐-､ ／ : | / ｀ヽ､ i"ヽ∠＿入, ''' ''^'' ''',_丿）＼＼
};{ ::::::::::::l l ｢:::｀`'ー､_.l┴‐-､/:::::::.:....｀ヽ ,丿 } iiii＜`tllk ,mm、 ,iiii<ﾉｿ Ｊヽ＼
}!:', ::::::::::＼',/:::::::::::::;:;;;:::!:::::'､: !ク>:::::::: （⌒"''）⌒彡liil、ヽ《lliiviilllllllliiviilll》,ﾉ ＞::::::::ゝ
. r＝=､ゝ､;;;;;､､ -‐…''´:: ｒ=ﾐ､;（O）/::::::::::::::::: （⌒"''） {kiiil、＼＼∧lwl∧wｸﾉ ＞:::::::::ヽ
}::ｒ-､:::､ヽ::::::::::::::::::::::::::: ヾﾆｿミ!;/::::::::::::::, -（⌒"''） ノkiillil、 'i, _,,,,,,,,,,,_ ,ﾉ て:::::::::::::'i
ヽヾ」ヽ:: ｀''…―‐'''⌒＞‐‐ヘ予:::: ､-' ´ (￣~,,;;;;ノ killlkl、 ∨ﾆ ﾆ∨ ク:::::::::::::}
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
待遇にブチブチ文句垂れるやつまでいた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|ヽ!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ｨ;＞'''7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/__＿＿
!/ヽ;;;;;／!/!／ ´ !/｀7;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
,' ｀" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
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j ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
〈 ／ _,,..ｨ ',;;;;;;;;r―-ﾐ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽｰtﾐ､ ｌ､_,.ｨ彡tｭﾌ´_,.ノ ',;;;;i γ⌒ヽヽ;;;;;;;;;;;;/ あ〜、食事に魚が付かないな〜
i｀ｰﾞ} ｀¨´ー ''"´ ',;;! l. } l;;;;;;;;;/_
l | ｀ﾞ |;! } ノ/;;;;;;;;;;;;;/
l. | |! ./／/;;;;;;;;;;;;;/ 外出する時は車ぐらい
＿',. | ! /;;;;;;;;;;;;;/,ｨ! 用意してほしいな〜
＼ ', | ｀ヽ |＞ .,!ヽtｨー'' V!／!,. ＜!
＜ ,′ ,ｨ _,. ・´＿＿!ヽ
＿Y´ ,′ ／ ,. ・"´ ＼
＼ ｀ｰ<｀ｰ=ニニﾆ＝‐''"´ ,,..・´
,. ＜ ∧ ＜.,_
´￣〉 .∧ ／ﾌ
./ ', ／＜
.,ｲ／! v ｀・ 、 ,,. ＜;;;;;;;;;;}=-
/´ .|/V ｀¨''''''¨7;;;;;;;;;;;;;;／
| /;;;;;;;;;;;;;;;;;￣｀7
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だが孟嘗君は鷹揚かつ丁重に彼らを扱った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
｀`ヽ､
,-- ､ヽ-- --､ ,. -‐'ﾍ
／ ./＼.i／,'ﾊﾍ ﾍ
/ /ﾞﾞﾞﾞ丶'´ﾞﾞﾞﾞﾞ∨ﾍ ﾍ
/ / , ､ ∨ ＼ ∧
7/ 7 -√ `‐=-i .＼ .ﾍ
〃! i 〃¨`, 〃¨`; | .! ヽ ﾍ おおっと、こいつは悪かった
i.| i | |7:.:i:.ヽ,ィ キ‐､ 魚を出すようにするし
,--j i y､_＿'_＿ ,.-i | ﾘ':.:.:i:.:i¨ﾍ￣- ﾔ 車も用意しよう
/:.:.､!:i|, .i, i::::::::::::::::::::::::i .! 7ﾘ:.:./:.:.ﾍヽﾍイ_ !
y､:.:.:.ﾍ:':ﾍ!ヽ ヽ::::::::::::::::::ノ ノ!7:.:::/:/:.:.:./ﾍ ヽ-' iﾔ
∠:.:.>:.:.:.ﾍ:.:.:.:ﾍ＞｀二二´＜ 7:.:.／:.:.／:.:.:ヽ､ .i ﾊ あっ、泥棒とモノマネ名人も
/:.:.／:.:.＼:.:.＼:.:ﾊ､ ﾍ / _,-,〈:./:-i'":.:.:/:.:.:./-､iﾍ彳! いつまでも居てくれていいからな
i:.‐‐､:.:.:.:.:.:.:.＼:.:ヽ:.i`ヽ､_ _／::::j:.:i:.:.i:.:.:/:.:.:.7:::::i／:.:.:.:!
ﾔ:.:.:.ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.i::::::::::::￣::::::::::i:.:.i:.:.ﾍ:.i:.:.:.:.:i:.-'":.:.:.:.:.:.i
〃:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.|::::::::::::::::::::::::::::i:.:.i:.:.:.:＼:.:.:.:.ヽ､:.:.:.:.:.:.:.i_
|:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ:.:.:.:.i:.:.:.:.i:::::::::::::::::::::::::::::!:.:.:.:.:.:／:.ﾊ:.:./:.ヽ:.:.:.:.:.:.ﾍ
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┃
こういう無為徒食でワガママな輩にすら、
丁重に接してこそ、大人物という風潮があったのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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.
┏━━━━━━━───
┃
劉邦はここを狙い、
┃
───━━━━━━━┛
＞─‐-= ､
.＞ ´ ｀＜
／ ＿_ノ ー‐ ',
/ ',
./ ,. -― '―- ､ ﾍ
/ （＿●ノ ヽ＿_●） , （呂公も引っ越して来たばかりの沛で
, ／ ､ ､ i 自分の評判を上げたかろうよ）
', { 人 } }
ゝ ｀ ‐-‐' ｀ｰ‐' /､
/＼ ,ィ´￣} （進物一万銭がウソだからって
/ ＼ ｰ- ＿＿, z= '´ ∠i ぶん殴って追い出すようなことはするめえ）
/ ＼. / ‐' ´ .|
,.＜ム､＿ ｀ﾍ | / ／＿_＞--イ｀＞-､
／////／.: .:￣〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////＼
///////: : : : : : :i ./ ／.: : : : : : : : ://////////;ﾍ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
「五月五日生まれの子供は門より背が高くなったら父親を殺す」という迷信から親に捨てられたけど、
結局門より低いままだったらしい人ですね。よかったじゃないの
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┃
呂公もそう考えた。
┃
───━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿
, ' ' ､
, ' ' .
,' i
,' |
. | |
. | ＿__ ノ ゝ__,
. | （ ｛::::::｝ ) ({::}) （こんなしょうもないタカリのホラ吹きすら
'. ' . .ｊ 歓迎してやったとなれば、俺の名声アップだろ）
. '. （ j )
} 人 ー――´ｰ
＿_ﾉ ＼ 」 （どうせ俺の懐が痛むわけでもないし）
}////｀ ＜ ｀: .. .,'
/_/////////｀ ＜ｒ'´￣￣
. //////｀/＜///////ﾊ
///////////,｀/＜// 丿
. ////////////////////ヽ
ﾑ///////////////////// ｀ヽ
. ﾊ////////////////////////ハ
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こうして劉邦は最上級の座へ招かれ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
___
_,,,,,,,,,＿ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~ﾞ''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミｔ､:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ｭ,,,,,,,,,,＿＿{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::ﾞ;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..ﾞ:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込｝
i＜＿＿＿＞! ∧,､{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|＿_ノYて)｛ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ｼﾞ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ｯぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
..:. .|: ；::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ､,,；.:｛；,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Eiﾞヾ,､ .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい）V台､>-､,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.､､=X〆()のr､iﾐ}Tノル/ﾞj .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ､､i^rひMべTノ のl'*=z=爻ｍ≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ﾉ _,,,-‐'''"tュ~r-ﾐﾆ'‐-､,,,
..:. ::.人,;;＿＿;;;ソ;;;..:_ `-､`ヾ､ッニ士t),；豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir､ｔわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}Ｊ ,; .ﾞi
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-､,,＿ ｀ﾞ'"~ __,,,-´
￣~~~~~~~￣:
┏━━━━━━━━───
┃
腰を下ろしたところで、
┃
───━━━━━━━━┛
_＿＿__
／ ヽ
/ ,
ｌ i
ｊ! :
ｌ ,..-､＿,ﾉ ﾍ,_＿_,ノ }
| （ ─） ( ● ) | （ま、酌の一杯もしてやって）
l ｒ i ､ .!
∧. ゝ､ 人 ノ ./ｫ､_
_,,ｲ/,|ヽ ￣´_｀￣ ,ｲ////l （後は放っておくか……）
_, - ≦////|l! ＼ ´ ｀ .／//////ゝ､
∧,////////{ l ｀ｰ‐ ´ ﾜマ/////∧
/,/∨/////// ｌ ,'///｀' 'ﾐ,///{｀ミ- ､___
}///∨/////＿＿ ヽ//////｀ヽ;ﾍ //////≧ｫ 、
,.イ/////ヽ///| ｀ヽ ,.'´}/////////｀//////////,｀x
／＞ ´/////∨,∧ l//////////////////////＼
,r7///////////∨/》 ﾏ,//////////////////////ﾊ
／//////////////∨,| ∨//////////////////////,
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┃
ここで初めて劉邦のツラをまともに見て、
いつもの癖で観相をし……
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━───
┃
――――仰天した。
┃
───━━━━━━━┛
＿＿＿ ／|
,. -'"´ ｀¨ー 、 ／ |＿_
／ ヾ ヽ、 ＼ ／
/ ,ゝ=＝=く、}; ヽゝ. | ＼
/ ､_γ r,J三;ヾ ｀ヾ,ﾄ┬-、i ￣￣
,' く( {三●;= } )>● ヽ,
i ゝ ゞ'丕シ ノ } ｝
| ｀ ＝::::::⌒ ｨ'｡_｡ヽ
i .i' i ''" ｀ヽ （ほげええええええっっっっ！？）
： i' ノ_二二'ｧ,/
i U i' /'! !,..!!,..!/
i ;:. !''"´ i { （こ、こ、こ、こ、こ、こいつっっ！！）
i ;: .! i {
,. ----―ｧ⌒) ;: ! ！
＿＿∠ ＿＿_／／ !. ; | ,. -､,..､|:l
／ ＿＿＿＿ノ＿＿＿ ｌ ; ｉ ___ ___ | l
＿＿ ／ __／ ／ ／'´ ﾉ ;: ｜!,..!!,..!{j {
/＼ ／ ヽ _／￣￣￣￣ ゝ;:i ｀''''ｰ‐-' .}
/ ／ ／ ヽ ::. ＼ ﾉ
. /フ′ ---一 ^ー / / ::. ノ`ー- '
/| / く
. | |`ー――- ､ ,, ｨ' ＼
ロクデナシには違いないがｗｗｗ
＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l l｜l｜｜｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
＼ ／
― なんて高貴な面相をしてるんだ！！ ―
／/ ＼
//l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜l｜ll｜l｜ l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
, ' ⌒ヽ
ヽ ？ノ
＿＿＿_ |／
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
.
キメラの中には鶏と合体したやつもいるんちゃうかｗ
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （◎）（◎） |
| （__人__） | （審食其や蕭何どころじゃない！）
.| |!i!i!i!i| .}
.| |i!i!i!i:|,u }
ヽ ｀ ⌒´ } （俺が見てきた人物の中で
＿__._,r､ iヽu ノ 最高の面相だ！）
／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ-｀ ¨¨＿ { ..
∧ ,ﾉ Yヽ l ヽ 7ヽ~ﾍヽ.､
/-'´｢ ヽ ヽｊ＿. l ﾄ､ /〃ﾊ | ヽ ｀ヾ ､_
r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)| l ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl ヽ ヽj｀ヽ
/ '´ ﾄ､ Yrイ ∧l ', ヽ Tﾍ', l _..ノ l j ',
,′ .}､二ィ } / l ヽ ', |､､ﾍ. | ＼ ／ }. ﾍ
i トz'_ノ,ｲ | ',. ', l､ヽﾍ | | j/ l
| ノ ＼¨7/ l ﾄ､ ヾ ､ヽ ',.l lｰ- ／/ |
ゝ─'-- -r-`' ｌ ',.ヽ ヽ ヽヽ! |￣ /j l
＿＿＿_
／_ノ ヽ、＼
／（●） （● ）.＼ あのぉ、顔になんかついてるかお？
／ （__人__） u ＼
ｎ|i 7 ｀ ⌒´ ｎ|
l^l | | ｌ ,/) U l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / ー‐ | U ﾚ'/／)
{ 〈 ﾉ ／
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
.
_ _＿＿＿＿
, ´ ｀ヽ
/ ヽ
. | , ｌ
| _＿ノ , ヽ､＿ u |
l （ ● ） （ ●） | いやいやいやいや、なんでもないだろ！
| l
.l （ _＿ 人＿__） ｝
| i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i | ささっ、どうぞ一献！
| U l.r '⌒ ^⌒｀j .|
. 丶 ヾ-======'. /
ヽ ｀ ⌒ ´ ハ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ｌ ＼､
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | `'''‐- ､.._
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ |
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / |
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l'
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （変なおっさんだなぁ、こいつ）
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そのまま呂公は他の客を放り出し、
劉邦の隣に座り込んで、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／￣￣＼
／_,ﾉ ヽ､,__ ＼
| (●.) (● ) |
| （__人___） U | （酒が入ってるし
| | 観相を間違えたか……？）
| |
ヽ 、 . {
√ヽｰｰ- ´/ i､
／ヽ ＼ ､ ﾉ∧
, . ＜ ﾊ 厂iヽ }∧ }
／ ∨ヽ::ヽ{-ﾆ/〉 V ＞.､
r ´ ｀∨::::::}/ ヽ
ﾉ V 〉:::〈 ｀,
i 、 ／ |::::::| ｉﾉ r
／ ' |::::::| 」 |
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
何度もそのツラを見返したが、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
何度見ても、将来途轍もない人物になる相である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
( ∧ )
ヽ廴) ノ
／´￣￣￣ ￣ ヽ |／
／ ＼
／::::: ＼
＿＿＿＿＿＿＿ + ／::::::::: U ヽ （ジロジロ見られながらだから
|ｉ:¨￣ ,、 ￣¨.: i |::::::::::: | 全然酔えねえ……）
|i: ／ﾍ:＼ :i| _ |::.:. : : ,,ﾉ:..:ヾ、 |
.|i:〈｀_､/´_｀>.、 :i| ,.r:;'三ヽ:: :: . ｰ'"´ ,,､ ｰ‐‐,, /｀､
|ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|;ｲ:;:":::::::::::＼;;｡（ｰ一） （ｰ一）｡;:;:. ／::::: ヽ
|ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`｡⌒/7, -──〜 ､（___人___,）"⌒;;::／::|:::::〆::＼
|i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::.. " ニﾆヽ､⌒ ~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
─|｀ー＝===＝一 | ::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴────── ‐
::::::｀ー―――‐一´￣~ ￣ ￣
今でもそういう分かる人いるのかね
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一応、史実での劉邦の外見を言っておくと、
鼻がスラリと高く、口元に美しいヒゲを蓄え、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_,.,_
i::::::::`
|::::::::::| _,,,,,......,,,,,_
. |::::::::::`:'´:::;;:::::::::::::::::::`':..､
/:::::::／´ ｀ヾ､:::::ノ´ ヾヽ
. l:::::::::> ~ .|::|
!::::::,' ー--、 r― |:|
' ヽ:l. '"⌒ !"⌒`||! ←横山光輝先生の劉邦
| 9.ｌ:ｌ ｌ |.l
. . ヽ,..'' _ ! .|′
ﾊ. ,､ｨ------ｭ､,,'
,'. ', ./
. ／lヽ. ゝ､, ,, /
／ l ヽ ｀ 'ー-‐.'´!ヽ
┏━━━━━━━───
┃
顔の肉付きは豊か。
┃
───━━━━━━━┛
呂公が地元のチンピラ程度に入れこむ理由はないしで、やっぱり本当の話なんだろうか
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「河図」によれば身長は、
この時代にしては相当高い約１８０cm。
胸板もガッシリと厚く、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-一| ＼ ／. |ー-
／ | ｀ ー一' ::: |.. ＼
-─∠ ...::小 ＼::::::::::::.::::: 人::.. ＼
／ ´￣ ー-ミヽ /二ﾆ=一---< ´￣｀ヾ¨ ヽ
/ 爪 V´ } ＼
ヽ ( ／ ｀寸 -‐ }:.. V
{ 弋彡 ≧=く ー=ミi／ 弋 ﾙ ﾉ::: '
〉 ⌒{ ⌒ヽ ヽ. | > ＜:::_ ﾑ |
ー--ミﾑ |辷一 / j Y ｀ヽ
{ l （ ＞ ､.＿＿_ﾉ二辷＿ ＿ { イ ﾉ::.
∨ | ﾘー=辷二￣￣ ＿,込 ヽ ｀>＜ ｀ヾ }
∨小ﾑ 〈 ﾘ ﾘ／ } ′
.∨ Y ー--==-‐ ´ ﾑ-=ﾆ ノ /
弋 人 ..:r＜ ﾊ
｀¨¨ヾ ー─ ｨ＜ |二＿ __二 イ ﾉ
T ー─‐＜___.{＿___| ￣￣ フ´
| :{ :|: ≧=ー-- ＿＿ ﾆ=‐
圦 ::ﾄ ー┼一 ┤ ﾉ
{ヽミ :{: :|: :}: 彡´ }
人 ｀￣¨¨¨ ┬─┬ ￣ 人
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
堂々たる体躯をしたイケメン、である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
まあ、言動がその外見を台無しにしてるのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_ -───- _
, '´ ｀ヽ
／ ＼
/ ヽ
/ __, ィ_,-ｧ__,, ,,､ , ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ ヽ
' 「 ´ {ハi′ } l
| | | |
| ! | |
| │≡≡=､、 ,..ｨf≡≡ 〈 !
| | ヾ三彡 ヾ三彡'′ } ,'⌒ヽ （あいつも動かずしゃべらず息しなけりゃ
/⌒!| '´￣￣ e` '´e￣￣ 丶 | i/ ヽ.! いい男なんだがなぁ……）
! ハ!| -――‐' i ! `ー―‐- ||ヽ l |
| | /ヽ! | ￣ |ヽ i !
ヽ { | ! |ﾉ /
ヽ | _ ,､ ! , ′
＼ ! '-ﾞ ‐ ﾞ U レ'
｀! /
ヽ. ,.-､＿_,,..-――‐-.､ヽ ./ |
|＼ /`ー―――――一'ヽ, ′.!
|. | {'´＿＿＿＿＿＿.`} | |
_ -‐┤ ﾞ､ ｀ー――――――一'..!. |`ｰr─- _
_ -‐ '" / | ﾞ､ ＼＿＿＿＿／ '│ ! | ﾞ''‐- ､,_
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
初対面の呂公は、そこまで知らんし、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
やっぱり何か持ってはいたんだろうな
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
何より、自信ある観相学が、
外見よりさらに奥深くにある、運命を観ていた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
'
|
|
|.l U
|j
i ゝ＿___,,__
〉 ハ{・ｿ ¨ﾃｊ （やっぱりこいつはいずれ
/ ´´` " 高みに登る相にしか見えん……）
/
ｆ ` ．
ゝ } _
`ー┬ -‐ ¨ /
└ - ｀ ／
| ／
| ／
ヽ＿＿__, イ
ハ￣////| /
＿ ﾉ ｊ/////j_iヽ ,/
／///////_ナ´ ', ／
ノ///////／ー ､＿
、/////////ｊ ヽ ／￣￣￣ j///
_＿_ __
_,,=≦≠=‐- .,_,_ ￣ ‐- .
. ＜ _､l∠ ｀ヽ, ＼
／⌒_,_,_,_,７∧,_,_ ＼|/ ＼ ＼
厶'^: : : : : : : : : : : : :｀':┐_ /!ヽ. ＼ ＼
. ／; : ／ : : : ／: : : : : : : ': : : : :丶_ _V , ＼
/: /: /: : : :／.: : : : : : : : : :｝: : : : : : :＼「` ′ 丶
. ／: ｲ: /: : : :/′: : : : : : : : : : }: : : : : : : : : : ., {, __／
/／ .: .:′.: :〃.: : : : : : ; : }: : :,′: : : :,: : : : : : ′ } 厶. :ﾍ
｛{ |: i : : :/,:′: : : : :'/: /: : ∧: : : : : }: : : : : :｛※｝ /:＼ : : .
|: i : ://｛: ‐:-: ／ア; : :/ ＼: : : }: : : : : : :｝ l /: : : :丶｛ ……あのぉ、呂公殿？
|: i : j:｛_j厶ィく ／ /／` ‐- ,,X_/: : : : : : .′厂: : : : : : : :,
: {.:∧ﾊ V)ｿ` ／ ｆ斧≧=-ｧ〃: : : :/: :/ ハ: : : : : : : : :′
＼:{ j乂,_ 乂)ソ 狄′: : :ｲ:.:/※i}: : ＼: : : : : : : ' .
｛ ⌒'ド ′ __／.: : : :／厶' {: : : : :＼: : : : : : :＼
人 _ u｀ｱ=-‐ ' 厂（｝ 八: : : : : :丶: : : : : : :＼
厶 个 . ｀ . : _} _Ｖ/: : :＼: : : : : : : : : : : : : :.＼
≧=‐-r f(く _ ＜ｽ /i厂＼: : :＼: : : : : : :＼: : : : : :＼
_八ﾍ j/_j厶 ´ / {_ / _,,＞rv┐:､: : : : : : : : : : : : : 丶
＿
／￣￣＼ l7/／
／ _ノ ヽ､_ ＼ ´∠l
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │ ん？ どうした？
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ /
ヽ /
〉-r:::┬〈、
／Λ 〉.:〈 7//＼
. ／////V::::::V/////＼
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{
_,n＿00 ⊆⊇、 __
└l ｎ | └‐┐ | に二二l └┘/7 ○ ○
U Ｕ く／. ＜ノ
(W从~j;::: :;'')), ||（ ﾟωﾟ)ﾉ||: ..:::::: : :
vW;;;;;wﾘ:::::ﾘﾉ ||（..'Ｖ-）::||: ..::::::::::::: : :
vWﾘl从::::::ﾘ ========i: ..:::::::::::::::::::: : :
WvﾘW从:ﾘ ..::::::::::::::::::::::::::: : :
===!|l lﾘﾉ==========================================================: :
圓圓|l;:|圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓圓:::::
=|＼i||ii|／|=========================================================: :
＼:三:／:::: :::::::::::::::::::::::::::::: : :
::::::::::'''' γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| もう夜も遅くてお客様も ＞
.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ | ほとんど帰られたんですが…… │
/―∞ Ψ ⊂oO⊃ ＼ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
/ ―∞￣￣ || ◇⌒:θ:目 ＼
./ / ○ ∞.⊂⊃ ＼△三＠＼. .＼..
/日 _..○○_ '''＊＊＊ ￣￣ . 日＼::...
/ '''/＼＿／＿＜＊＊＊＊＞ ⊂oO⊃＼:::::.....
./ ＿ __ '''''＿ ＿:＿＿:＿＿ ＿ ＿ ＿＿ ＿ ＼::::::::.....
|￣.: ::. ￣: .: . :. . :. . :. :. : :. . :.￣|::::::::::::::.....
/ ;::i i::. .::;i .::i i;::. .i;:. i;::. i;:. i::. .i::. i;::. .|:::::::::::::::::::::::::::::...
イケメンの肖像画とブサイクの肖像画がわざわざ二通り残ってるしｗ
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
. | u.（__人__） .| （おおっと、こいつの顔ばっか見てたら
r､ | ｀ ⌒´ .| もうそんな時間に……）
,.く＼＼r､ ヽ ﾉ
＼＼＼ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ ﾉ7i:7､/ｧ'´ヽ
└'｀{ . ＼.|.:i..:::ｿ,/:::::::::i
ヽ､._ ∥ヽ､_,r':::::::::::.|
｀ヽ､:::::::::::／':::::|
｀'ｰ'´
__＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ー ＼ じゃ、劉邦もボチボチ
| （●） （●） | お暇するお
＼ （__人__） ／
／ ｀⌒ ´ イ｀ヽ、
, ' ｀￣ ＼
.
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
宴会場を出る劉邦を、
呂公が外まで送っていくと、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
' ☆ . ﾟ 。 ﾟ
ﾟ . ｡ ゜ + ゜ ｡ ｡
｡ ' o ゜ ☆ ゜ +. ;／ ゜
゜ 。 ゜ 。 o ﾟ ﾟ' ☆
* . ゜ 。 ゜ + ｡
ﾟ 。 . + 。 + ゜
。 + 。 * . ゜ ゜ ゜ ｡
ﾟ ,;／ 。 . + 。 . '
｡ ﾟ 。. + 。 . ' ﾟ ｡ * . ゜
｡ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾟ ﾟ
。 /_/_/_/_/_/_/_/_/_/.／＼＼/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ ゜
' ;;; /_/_/_/_/_/_/_/_/_.／ = .＼＼/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ヽヽ ゜
,;ミ | .--i .--i .|┌―┐|:::Ｔ:: .--i .--i |;:::::::::|
ミゞ | i___| i___| .|..| :: :;;;|..|:::.|;... . i___| i___| |::::::::::|
;;;;ゞミ , ,,,vwv|＿＿＿＿＿＿＿|..| ;;|..|:::;|＿＿＿＿＿＿＿|;;;vww
ミゞゞミゝ ,,, ,, __ ￣￣￣￣ __ ,,,
ｿミゝﾐゞ;;;; | |i | |i ,,
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l::::::::::::::::::::::! |::::::::::::::::::::::| .. l:::::::::::::::::::i
/:::::::::::::::::::| !::::::::::::::::::::l ,.!弌='ｨ,::::::::::::| ｻﾞｯ…
/_::::::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::| ､=＝ft (,! !､_,r'
ヽ、:::､:::::::::l i:::::::::::::::::::! _,r'´￣ ﾞｉﾞッ,r'´ﾆi;;;:::
、ヽ、ヾ､:::| |:::::::::::::::::::|、 . （゛'‐‐ーﾞ＿､,r'´;;;::::
:::＼::＼:::ﾉ l::::::::::｀ｰ=＝! ￣￣￣
ヽ、:::ヽ:::! ヽ::::::::::::::::::::| γ´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/｀ヽ__/ i:::::::::::::::::::l ＜ よう、劉邦 |
￣´￣ ｊ;;::: |::::::::::,ｨ'=弌!、 ゝ＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
¨￣´ ヽ_ノ !ﾉ tf＝=､;;:::
iﾆ｀ヽ〃/ ￣｀ヽ_;;:::
｀ヽ､＿ﾞー‐‐'"）;;:::
.
錦衣衛「ちょっとお話したいんでいいですか？」
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| その様子だと上手くいったみたいだな |
乂＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
∨
_／´⌒::丶､－...､ ,. -､‐ … ､ - ､
／´.::::::::::::::::::::::::::丶 :::丶、 ／ , ヽ ヽ ヽ＼
／.:::::::::.::::::::::::::i:::::.:.:..::::::＼::::::ヽ / / ﾊ ', ∨ .
/.::::::::::::i:: ::::::::::::::!:::.:.:.:.:.:.:.＼＼:::::∧ ｲ ∧ｌ | l ，
/::::.:.:.:::.::ｊ､.:.:.:::::､::::ﾄ､::::::::::::::::ヾｰヽｭ∧ / i| l | l | |､ l l :.
/.::::: :.::::::/ !ﾍ:::::::::＞云─---:::.::∨:::｀Tｭ . ′l| | |＞ﾋ,.ﾑ=ｧ Ⅵ : |:. l!
/.:i::::::::::厶!=-!ﾄ､:::::::∨∧＼ヾ ､:::::::トﾐ:::ﾄ::ﾍ { l |-从j ' ゝﾟ'’ | |::. |
/::::ｊ|::::::「| |!_三、＼:::::∨ャかト､ヽ::::j|:::|:ﾍヾゝ、 ＜f ﾘ | l |::: |
/／ィ:!､:::l:! ｒﾍ示j ＼::! じﾘ ﾘ/::∨: i|::::i ｀¨ l〈 | l |::: |!
/´ /:|:|ﾍゝﾄ､ヾゞ¨ ｊ ヾ ´ /ィ了∨|::::| . ， _ | l:.|::: ｌ li
/,イ!∧::::ﾄ 〈 ´ ｊ ソ 〉|ﾍ:! :. `ﾆ’ | !:.|::: l l
´ |′ﾍ::iﾍ ＿＿ '´／ﾍ:! , イ | :l:::ｌ::: l
ﾍ! ﾍ、 ∨ ｀j .ィ７ﾚ′｀ ゝ-＜ﾍ r≦! ﾊ::l::. l ‘
＼ ／ !::/ / ﾊ ﾔf三l 八从 | '
＞ _ , ´ _j之ユ / / ∧ }ｌ}＞ゝ､__＞ ─‐マ l '
ｒイ´ i ｀´ ｒ¨´＿, ┤ / / / ｵjﾆﾆソ´ Y:. .
∨| 」 _,. 斗‐´ ゝ、 / / /∠才ｰ／ ,:. ,
「 !／│ ∧ j ／ ＞- ､_ / /イ仁≠=f ， :.
_,ィ^〉.|ヽ !/ ｀|! ／／ ∠ 丶、 ムｲ才=≠二圦 ＿ ;::. :.
／ | ∨! Y / ／ ／ ￣｀丶. x＜:／z三≠r三三∧､ ′ ‘, ::::. :,
【 盧綰 】 【 樊噲 】
.
カエサルは美男じゃなかったエピがあるくらいだしなあ、やせ過ぎだったらしい。
まあローマ人が人相学とか重要視しなかったせいもあって逸話少ない。
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／ ＼
/ ',
,'. ─ ─ ',
l. （●） （●） l なんだお前ら
l （__人__） l
'., ｀⌒´ /
ヽ、 ＿＿ ／ ゾロゾロ雁首揃えて
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
| ヽ ￣／ '.,::::::::::::＼,':::::::::::', .| .|
| ヽ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::', | .|
..:::´￣:::::::Y::⌒::.
／::::::::::::::::＞::::::＼::::::＼
／:::::::::::::::／ {:::::::|:::ﾊ::::::::::Y::⌒ヽ
/:／:/::::::::/ ／￣V::::l::::::|::ー:/::::::::::::::＼
. l/:::|::l:::::::/ ,.斗-ﾐV/ ::/|,:::ノ:∨:::::::::::::::::＼
|::l∧::::l 〈 匁:ｿ/:／ﾚ うY::∧::::::::::::::::::::::＼ 武儒に話を聞いて
|::::::::lＶﾉ ／ ムｲ::/ ＼:::::::::::::::::::::} みんなで賭けてたんですよ
l∧:::l ﾉ ７:::／ ＞::::::::::／
l:∧ ^ .: /イ -=≦::::::::::::／
＼_ ,.｡s≦ ,′ ￣ 劉邦さんが成功するか
} ／￣ l 失敗して逃げ帰ってくるか
／/／＞ ´￣|
／ ＞ /´￣￣｀ヽ
/／ /∨ ‘, ＼
／≧s｡ ヽ{ ‘, ＼＿
,.｡s≦二二二Ｙ/{l ＼ 〉 ／￣￣ 〉
/ニニニニニニ|ｌ {l ﾉ- ､,/_／ /
{二二二二二二＼}､ { ＼ ｜
. ＼二二ニニニニ八＼＿＿ ｀ヽ ￣￣＼ /
【 周勃 】
.
AAのせいでシュールな光景ｗ
2000年後のばっちゃにおおモテだからセーフ
, ＜´ ￣￣￣｀＞ ､
／ ////// ／ 三ミﾊ
川 //////／---三ミ {
{川///´i// 三三三ミ }
∨// ｝ 三三ミヽ {
∨ {＿__三/⌒V |
| ,x≦ }_//) } } ハ
{(ｲｮフ (ノノ} i はたまた逃げ損なって
ｰ} Yヽ_ .}ﾊ | | 袋叩きに遭うかでな
/＿ | ﾉノ }ﾊ l |
￣}＿ ｊ ＼}
(__｀ ／/ } ∧
{__∠::::/ ∧
}/ 厶 ──── ､',
/／:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
＿,/イ´ ￣￣￣ ｀＞､:::::::::ハ
x≦:{／ ＞､::∧
【 夏侯嬰 】
,. ''"´∧￣￣ ''' ‐ .,
/ ＜ 龍 フ ｀ヽ.
i ゝﾚ'ヽ､!─－ｨ..,,_ﾉ ｉ
r〉'7´::/::::::ﾊ::i､,___:::::i:::ヽ､_ｲ.
7:/::::_!,.ｨi_! i_:!,ｨ=t､i:::i::::i:::::',
i:::i::::i:!ｨﾃi' ' !,_rﾊ i_::i::」:::ｉ その様子だと飲み食い出来ましたか
!_ﾊLﾊ'ゝ' . " ｉﾊ)::::i:::|
!Y!､" - .ハﾉ::::|:::|
〈ﾝ:::＞.､.,__ ,.イ7Y〉､::::|:::| 一番大穴だったんですけどねえ
(Y〉i;::rｨ''kｉ／7〈,ｿ /7ヽ;:::::!
}><{ ,.ｲ>∞イ/}><{|/ ヽ!
〈ﾑ,ｲ _Y_ ﾑ〉〈 ､_,.r!
!/ ゝ,_ 十 _,.ｨ/ﾍk'´ ヽ
〈 ｀ヽ! 十 〈::!::::〉 ﾉ
＼r-ｲ､_ﾊ､____,.イﾊ:／ ／|
|_{_7´｀7ー''"ﾄ| i⌒ヽr'_ﾊ,」
／ / / ﾄ| ゝ'､ノ､
【 彭祖 】
.
,,..-――-..,,
／ ＼
／ ヽ
/ ＿__) ヽ- l
l '´ _ r .l
. | t''j"´ =='' ', お前らなぁ、まだ主賓が
. ', ｀¨¨´ ヽ l そこにいるってのに
. ヽ. （＿ノ--' ﾉ そういうこと言うんじゃ……うん？
. _ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
/´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
. / | ヽ .>､ r'__..>＞ |
| ヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |
|. 、 < ´ .i | i | | |
!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l |
. ｜ / ヽ i .| i |l ..|
.. j /,. ヽ .l .| .i |｀ヽ|
| |: l/ .| ヽ| .l
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ○）（○）
. | U （__人__） （こ、こ、こ………！！）
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
.
. ￣￣ ＞
／ / 、 .＼＼
/ / { .ヽ ＼ヽ
/ / ./ i} l ',ヽ ヽ
{ .| l ...ﾄ}.. ...i i..ﾊ.} ､ } .i
} ., .} i i|ハ ､i l レ7.} l| .}}
.i ', -十卞=.弋 {i....ﾊｱ}ﾚ i ﾊ}
} .', _}.--<示ア. ゞ乂¨ .ﾚ/乂 ＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
} i .i .ﾏ .ﾊ￣ .::', ﾚ .i ＼ ／
.i } .ﾄ、} i ´ /| l | ― こいつも！ ―
.l | .l . 1 . ﾊ ,.-, ./.i l l | ／/ ＼
.l ii ﾊ .ﾊ .}＞.， ﾞ_/ i..l |...ｌ | //l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜ l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
.| li | } i=ｭ___ ｀{ i .| | l .乂、
.i ＿_..ﾉ∧ .∨//}}/∧≧ｭ┐ー- .、
, ヽ∧ .∨/}}/////}}/} ヽ
/ .》 } ...ﾚr-０=､//}}.ム_ .}
.{ .､ ﾚ //| ＼∨ﾉ///＝￣≧=ｭ___
八 ', / //.ﾊ＼＿ >}ヽ/〔////／/⊂)--.>ｭ
ヽ У./ -≠＝==≦.O/{////ゝ.／///////≧ｭ
ヽ______ ／／///:{////////≧ゞ、////////////////ゝ、
ﾏ///／./＞ ¨⊂⊃￣ ＞ｭ､.//ﾑ////////////////{{iﾉ
ﾏ/}////ゝ-＝≠＝≧=彡////ﾑ.///////////////ﾏ
}}/.|///////..{/////////////ム///////////////
＞ﾚ///////i///////////////}//////////////
.
＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
＼ ／
― こいつもこいつも！ ―
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//l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜ l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
＿＿ ／/￣￣|ヽ
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／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼/⌒:.、 / ヽ ｜ ||| ヽ
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/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::∧::::::::::. / ヽヽ // ヽ
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|::::::::::::| :::::::::::/:::::::／|＼::::::::|::::::::::∧::::::| /ヽヽヽﾘ V／＼｜ ///ﾍ// /
|::::::::::::|:::::::::r≦示ミ､li:::::::::i:_|i:::::::::::::|::::::| |ヽヽヽﾉ ＼／ |/ /
l::::::://l:::l:::爪ん小 》l从:::ﾙﾍ｀:::::::i::|::::/ |ヽヽ､| / ﾉ |/!
∨〈〈 il:::|:l::::l 辷ソ ﾉｲ芋ﾐ:::::::/ﾘ::::{ /ヽヽ./ ,.,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, r'´ |ﾘ
∨::ヽl从l:从 んｿノｌ:::/::::::::::} |,.､ミ | =ﾓtラー､:::r .r,.ﾐ_-､_ﾚ、
＼::::::lﾍ ' /:ﾉｲ:l:::::::::::} /,､∨ ￣ '´｜ |ゞﾆﾞゝ//!
⌒YV. ＼ c ∧:::::/|:::::::::/ //rヽヾ ／'７! / し!
/ ＼ イ |::/_,j::::／ 〈ヾヽ｀ l ＼_ノ i l,ﾞ!_ﾍ
|￣￣￣＼ /¨¨´ .ﾉ' ´￣ |ﾘヾ〃, l ,.=-⌒ﾆ､_､_ ∧ ', ヽ
〈 ＼ ＼ !＼ ,.--io'ｲﾞ´l l ｀'ｰ:-....-, //iﾍ ﾍ ヽ
／ ＼ ＼￣＼ ＼ ヽ | |ﾘ/ ヽ _ /r-!、l, ヽ
/ ∨∧ ＼ ＼ lヽ __ l, r"/ ＼ ,.-:'´:::｀ヽ /∧ ヽ!
. / ∨∧ ＼ !Y ﾊ } Yﾞ l ＼::::::::::::::::/´:/ ﾉヽ_,.入
, ----- ､ ∨∧/二二≧s｡乂人 ! ￣￣/:::::/ ヽ/ヽ ｲ
,.斗:ヘ‐-.ミ
,イ::::::::::::::::〉:::::::::ヽ
,'::::::::::/:/::i:':,V:,::::::::::＼ ＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
,'::::::::::,':/i::/:::::X!::!:::::::＼ヽ、 ＼ ／
//:::::Vｚ≦ﾒ:::::;ｲ'≧z:::!:T ｀ ― こいつもこいつもこいつもっ！ ―
'"i:::i:、{《ﾋﾘﾞ!／ 'ﾋﾘ 》:ヽ! ／/ ＼
!ﾊ!!ヽ＼ l /ｲｿヾ､ //l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜ l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
'´ヽ!｀ム、 ｒ , _ム!､!!
!ｲr≦´!.､ _.ィ!-ミﾒ,
Ｖ///!ァ r､j////、 -‐ '´￣￣｀ヽ､ . -‐''二∧_""""'''''ｰ-、
,斗≦/////!V .ｿ/////ﾒ,、 ／ ＼ /´ ヽ. 龍. フ ｀ヽ
r‐＜´////////ハ f ///////i、 ｀＞‐‐, /＿＿＿＿＿＿＿ Oiヽ . i､＿ゝ_レ^ヽ,|___ノ＿,＿＿ ）
ハ,.:≦'//////////∨//////ムーミﾒ、 .} 〃 i ノ ｀ヽﾘ|.ｌヽ..|_| 〃::::{ノ ﾘ从｀ヽﾘ|::ｌ:::::::::::│
.! .∧ ｀マﾒ、/////／////////ム i /',::! i ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| i!:::{ ● ● i::::|、::::::::|
.! ,':! V ｀マメ,／////////////ﾑ' .!:i , ヽ.l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ| 丶l⊃ ､_,､_, ⊂⊃::::::::::::|
ﾉ !:! , ,イ/////,.斗 ＜ヽ´ ! i::! i、 /⌒ヽ__ ﾍ ゝ._） j /⌒i /⌒ヽ〈::ﾍ ゝ._） 〈::〉::::/⌒i:!
', fｿ ', fr≦￣￣ 〓:! i !:i// ＼ /::::::::::＞,､ __, イァ./==/ ＼ 〈::〉＞,､ __, イ 〈::〉/ /::|
, ﾉj、 , !〓 ,' .i !:i .!. /:::::::::::| |ヾ::V/:::::{ﾍ､__∧ ＼_〈::〉 ./::ﾍ＿ヘ,´〈::〉＿/::::|
,〃 ＼ .ﾊ ', , ﾊ, 〉〉.! ｀ヽ::::::::| |ヾ∨::::::::ヾ:::彡' （ ∞/::::|三|:::::::::|∞| ）:::|
＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l｜ll｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
＼ ／
― 将来BIGになるツラしとるーー！？ ―
／/ ＼
//l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜ ll｜l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
.
-=ミー―--=ミ＿_
､＿,,.. -‐‐┘ /////// /∧
＞///////////////// ハ_ﾄ､
x≦///////////////////////ハ
. ////////////////////////////｛
/////////_/_/_/_//////////////,/
}//////,／ / /`ー―---‐ｧｧミ//Y
}//////{ ,′,′ i! i! ∨｛
_//////,/ ＿_/__/_ i! i! {/｛
｡o≦,′ >=ﾐ/{ ｀ヽ ＿j____}/{
｡oSﾞ二ﾆ/// l ん引 ￣｀ヽ、‘, ／ _j }/{
イニニニ ムｸ/!| 〉｛Ⅵ r=‐‐tｯミﾒ、 /_ ‐ｧ }lﾘ
ニニニ-‐=彡ｸ∧ﾝ{,Ⅵ ≧=‐‐-- |≫'ゞ'_ ノ/{ ! あの、呂公様
二二二ニニ///∧/引 | ￣ {//
ニニニニ＜///,'ハ Ⅵ | {/
ニニニニイ///// {l Ⅵ V /{ 飲み過ぎて気分悪かったりします？
ニニニ ムイ/////{ Ⅵ / /,∧
ニニニﾆ| :!/|// } { Ⅵ U ｲ//｛ヽ
ニニニﾆ| !/ / ‘, /]ハﾄ､|
ニニニﾆh |l ,′ ‘, ! ﾍ f:Xヽニニﾆ‘,ヽ、
ニニニﾆ|{ |/ ﾟ｡l ﾍ ー /ヽ＼ニニ‘,ﾆ≧x
ニニニﾆ|{ l ＼ ,′=ヽ#!二ﾆ‘,二二≧=‐-
ニニニﾆ|{ { イ l≧==≦二二ニニニ ‘,二二ニニニニ≧=-
ニニニﾆ|{_,,.. 斗‐七ヽ_} ／ィ=ﾐ | |二二二ニニニ‘,ニニニニニニニニ
, ' ⌒ヽ
／￣￣＼ ヽ ？ノ
／ ヽ､_ ＼ |／
・=- -=・=- |
（__人__） | （あれっ、こいつだけ
（｀⌒ ´ | そういう顔してねえや）
. { |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
.
' ☆ . ﾟ 。 ﾟ
ﾟ . ｡ ゜ + ゜ ｡ ｡
｡ ' o ゜ ☆ ゜ +. ;／ ゜
゜ 。 ゜ 。 o ﾟ ﾟ' ☆
* . ゜ 。 ゜ + ｡
ﾟ 。 . + 。 + ゜
。 + 。 * . ゜ ゜ ゜ ｡
ﾟ ,;／ 。 . + 。 . '
｡ ﾟ 。. + 。 . ' ﾟ ｡ * . ゜
｡ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾟ ﾟ
。 /_/_/_/_/_/_/_/_/_/.／＼＼/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ ゜
' ;;; /_/_/_/_/_/_/_/_/_.／ = .＼＼/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ヽヽ ゜
,;ミ | .--i .--i .|┌―┐|:::Ｔ:: .--i .--i |;:::::::::|
ミゞ | i___| i___| .|..| :: :;;;|..|:::.|;... . i___| i___| |::::::::::|
;;;;ゞミ , ,,,vwv|＿＿＿＿＿＿＿|..| ;;|..|:::;|＿＿＿＿＿＿＿|;;;vww
ミゞゞミゝ ,,, ,, __ ￣￣￣￣ __ ,,,
ｿミゝﾐゞ;;;; | |i | |i ,,
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||＿||＿||＿||＿||＿||＿| || | ||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__） （と、とにかくこの一団
.| __ﾉ__ 尋常ならざる面相ばかりだろ）
| _／ ___＼ヽ_
､ '-／____ヽ |
ﾉ ､ .＿'-〈 、ヽ | （……そういえば許負先生が言ってた）
,´ ヽﾉ} |
/ { /
./ / / {
.
なお少なくとも呂氏の将来のためにはならなかった模様
キャラメイクだけで投げて、チートキャラをまとめて豊に放りこんで済ませたな
┏━━───────────────────────────────────────━━┓
,.-‐-.、
／・ ・ヽ
／,.-、ヽ-‐ 〆ヽヽ
/ヽ´ ヽ、/ /ヽ
/i、 ＼ ｀´ ／ ,ﾉiヽ
/ i｀ヽ、 ＼ i ／／ノﾉi i 占いをしていると
i 、ヽ、｀＼ヽ.i/ / ,_／ ,i i とても信じられないような
i ヽ、｀ﾞ＼｀ ii ´／_,／ , i 結果の出る時がある
i ヽ＿｀ﾞ＼ i ´／ __ノ 」
ヽﾆ‐-、ヽ i ／,-‐ヽ／
<ヽ ヽ｀ﾞ─´´ ﾉ / / そういう時は、占ったやつの周囲を見ろ
＼＼i i ,、i i / i,.＿＿＿
─---、_ _,..-─´~//;;;;_＼｀´ ｀´_／ ／二ﾆ￣、ヽ _,----───--、＿
フ ／─‐´｀/i ヽ´￣~ヽ、／ ／￣￣-ヽ ／／ ／ ／
/ //＿＿、/ ヽ,、 ,..、_,／／￣￣ヽ、/ / ／ ／／
i i/──、i ヽ、／~ /＿_ ＼ / / ／ ／／
i ii─´￣￣ γ ￣ヽ /i / ／／／
【 許負 】
.
＿＿
／ｘ─‐ ､ ｀ヽ
／／ ＼ ＼ ヽ/
/ ./ ､＼`ｰ､ ヽ ',
/ ∧ ､`ｰ､｀ヽヽ ∧
| ゝ ､ `ｰ ､＼∨/ | 大事を成す人物は良かれ悪しかれ
＼_,ィミ r‐- ､ヽ ｌ ／| 周囲を巻き込む
|:::::ヽ:::ヽ { { ヽ__／
/ ＞ . /|:::::::::＼::＼/-､/
＿ ./ /＝‐ ､ r＝ニヽヘ __＞ ´ゝーイ ために、似た運命の者が
∨ / / ｢ .ｌ‐ |r──､ｌ＼r‐､ r-イ |三ニヽ r ､─ 周りに多数いるものだ
∨／｀／} / .| | ｌr＝-､/ ヽ／ |r─- ､f | |
rイ:::／／ィ/ | | | | | |
ｌ＼:::／:::／ | | ｌ ｌ | |
Vヽ::::::イ､ ＼ | | | , ‐ ´ ｀ヽ | |
rｌ::::|:::::::::∧､. ` ー─‐┘/ l ／ ｌ ｌ ＼ .| ゝ
',ゝ─ ＜ / ` ー──イ ／ | .| ＿＿ | ＼ ゝ──
ｌ＞─イ ヽ /::::::::::::::::::| ／ | | |´ ｀.ｌ | ヽ |:::::::::
.．─ ､
／‐ ､ _ヽ
/ ､`ー､∨,-‐ﾍ
ｌ ヽ `ｰ､ |/, -‐' |
|_ `ｰ ､ , -‐´| 集団全体に同じ結果の相が見えたら
|＞r─＝ニ=ｘ ∨ { lヽ-ｧ/７ /
ﾄ､ ヽ ヽ r── ､/ﾆ￣/ヽ<／
||:::＼ ｀＜＿＿/ /￣￣￣ Ｙ￣￣｀ミﾄ､ ＿. ‐＝─- ．＿ その占いは外れはしない……
ﾏ:::::::::＼＿＿__./| ./､ | ﾊ ／／
. ∨:::::::/／::::, ‐ｘ| , イ￣ ＼ /∧ ／／/
∨:::{ |::／r─ ､＞───r＜/───ｧ--- ､二二 ／::/
＼V /二ヽ∧ | {───'::::::::｀ヽﾍヽ::::::::::/
', lｆ o ヽヽ | ∧＿ヽ──ｘﾆ￣|`ヽ_|､|__／
ゝマ_ノノ/＿|￣￣|￣|￣|｀lヽ/ .| |￣|￣|￣|￣|￣｀l
￣￣|:::::∧ 丶 ヽ._| | |´| .| ﾊ | |＿|／ /
/::::::::::l＼ ￣￣|＞ ´￣｀ヽ /￣￣ ／
/〉｀ヽｆ￣| | ヽ ＼ ／ ／
┗━━─────────────────────────────────────────━━┛
.
,,.. - ¨￣¨ - .
ｨ ´ ` ．
／ ` ．
/ ' .
,' '.
| U '.
| |! |
| :.` {
| ,ｨえ.､_ l （も、もう間違いじゃない！）
', ｀,≧=z_､ __.ノ _ｚﾒ
l ( 廴::ﾉ`ゞ.:: ｔ≦､/
| `￣.::´ '弋:}ﾉ （劉邦はいずれ途轍もない事をやり
|. ｉ ., ' l` { 周りの連中はそれにひっついていって
/ ｌ ｌ ! 名を上げるんだ！）
∧ ＼. ゝ _, ｰ ' ヽ ノ
/ ＼ ＼. ー 二.:.:.:.:.: Y
/ ＼ ＼ ｀￣_￣_ ﾉ
/ ＼ ＼ ./
／ ＼ ＼ ≧ー― '
.
＼ヽ l｜l｜l｜ l｜l｜｜l｜l｜l｜l｜ l｜l｜l /／
＼ ／
― この男こそ、俺の「奇貨」！！ ―
／/ ＼
//l｜l｜l｜ l｜｜l｜ll｜l｜ l｜l｜ll｜l｜lヽ＼
＿＿＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
／ （ ● l ｌ ● ） ＼
| ヽ_ _ノ ヽ_ _／ |
| ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
＼ ー― ＾ ー― ／
＼ ー一 ／
／ ＼
/ ヽ
| |
| ｉ ｉ |
| | | |
´￣￣￣￣￣ 丶
／ ＼
／ ＼
/ ＼
/ ＼
′ | '.
′ ／ { i
| / 〃ヾ､ ｜
i {{ ﾘﾉ`ｰ' ､_／/
| ｀¨ {し/ 劉亭長！ 宴会場へ戻ってくれ！
| / / 〈
| ト---- ' ､___ﾉ
| / // /// とても大事な話がしたい！
/ // /// /
| / /// / //
{ // /////
| ∨/////,{
厂￣￣￣￣ ｀丶 ￣￣／
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::..._ {
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶__ﾉ
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〜〜宴会場 一室〜〜
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| |.|''''''''''''|.|'''''''''''''' |.|
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／ ヽ〃＿＿＿＿__
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／
／
／
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／
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| |.| .|.| .|.|
| |.| .|.|] .|.|
| |.| .|.| .|.|
| |.|---- |.|----- |.|
／| ￣￣￣￣￣￣￣
／ ヽ〃＿＿＿＿__
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ´ / /
|＿＿＿＿＿＿＿/ / ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
|＿＿＿＿＿＿＿|/ ) ＞
／ ＜ えーーーーっ！？ ＞
／ < (
／ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
／
／
.
この宴会で、王陵の顔も蕭何の顔も見ているんだよなあやらない夫
この二人も後の帝国の宰相となるわけだが、人相で見抜けなかったんか？
＿＿＿
／ .u ＼
／(（○）) (（○）)＼
/⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／ い、今なんて……？
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ヽr ｰ- ＜ .／ﾄ､
,/ﾑ _ ,. -／ : :／` 一….、
_,.-::::／/:::ﾊ ／. : :/ : : : : : : :. - ＼
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とてつもない恵みをもたらすこともあれば全土にわたって大災厄を引き起こすこともあってな
関わったらまともではいられないということだけは確か
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|:::::::::::i／:;;斗-:; }::ﾊ:::::ﾄ:::::::::| .j/ ',::::|',::::::::::::::, ∠ うちの娘をっ！！ ＞
|:::::::::::|::´/ j::/_ .j/ ';::| ヽ,.ィ≦芋ミ､l }::::::::::::ﾄ ／＿ ＿ ＼
|:::::::::::|::/ ,ィf芋ミ､ ':j んﾊ 》ヽ:::::::::::::|::::, ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
,:|:::::::::::|/ 《 んﾊ ､___,ｨ 乂ソ ﾉﾉ:::::::::::!::::', /／ |/ ＼/ ＼|
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|:::;:::::::::::ﾊ乂＿＿ __彡' ／/／/／ 八!::::::::|::::::::
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|::::::i:::ヽ::::::',:::::::::/ r┴-- v- '' ノヽ ヽ:::j:::::/::::::::::|:::::ヽ ∠ 嫁にもらってくれ！！ ＞
/::i::::::|:::::::＼:::',::::/__ ..ノー‐ ┬┬イ ー }::/ー---ミ::::::::／＿ ＿ ＼
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{:::::::!:::/ .', r''"´ ｀ﾞ''只´ ﾉ i! ＼ /／ |/ ＼/ ＼|
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ノ::::::/ ', ノ __,,. ＞ ／======.`''＜ ＼ .ヾ ヽ
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{:／ / 乂__ ／ ∨ , ',
【 呂雉 】
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／ ＼
/ ,
′ ー―一 ー―一 ′
|: ━━━━i:!::!:i::!:━━━ :|
| : ・ .i:!::!:i::! ・ :| ……劉邦です
|: ` !￢冖:!´i:!::!:i::!:`!:i￢:!´ :} 今日初めてあったお金持ちに
u （＿__人__ ） ′ 娘をやると言われました
＼ u （＿ ﾉ ,／
＞ ＿＿＿_ ｨく
′ ー -一 ヽ なんだこれ、どこのラノベだ
/ i ｆ ：
｛ | |: |
＿＿
／ 丶
ヽ､ ､__,ノ `
(●）（●.） ｜
(_人＿） ｜ ラノベじゃなくて史実だ！
|｝r┬‐| | __
'､｀⌒ ´ , ﾄ、 _r┘ ｀ヽ、
｜ ､ ,ｲ//｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{ 俺は大真面目に言ってるだろ！
`ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : { ､ ｀ |
_/ /＼ ／ : : : : : : : :ヽ,」 |、
／:/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :| |､{
r''/ : :| ./｀Y / : : : 」 : : : : :: | ／ゝ＿,.／ ノ:Y
ノ/ : : :| ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : ､ : :.〈── ´: : |
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／ ／ ＼
／ ／ ＼ 突拍子もない話とはいえ
／ ／ ＼ すごいラッキーでもあるんだけど
／ | ＼ ,＿ |
／ / ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | ……う〜〜〜ん
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.
蕭何の顔を見たときビックリしている描写はあるで、王陵は省かれているけど。
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （●）（●） |
| （__人__） | なにかうちの家に不満があるのか？
.| |!i!i!i!i| .}
.| |i!i!i!i:| }
ヽ ｀ ⌒´ } 金はあるし、娘は美人だぞ！
＿__._,r､ iヽ ノ ナイチチだけど！
／｀ヽ_j'､_ノ￣l!'´ヾ-｀ ¨¨＿ { ..
∧ ,ﾉ Yヽ l ヽ 7ヽ~ﾍヽ.､
/-'´｢ ヽ ヽｊ＿. l ﾄ､ /〃ﾊ | ヽ ｀ヾ ､_
r'´, イ ヽ､ ｀,__,ｨ､__)| l ヾヽ∧'〃ﾉﾞヽl ヽ ヽj｀ヽ
/ '´ ﾄ､ Yrイ ∧l ', ヽ Tﾍ', l _..ノ l j ',
,′ .}､二ィ } / l ヽ ', |､､ﾍ. | ＼ ／ }. ﾍ
i トz'_ノ,ｲ | ',. ', l､ヽﾍ | | j/ l
| ノ ＼¨7/ l ﾄ､ ヾ ､ヽ ',.l lｰ- ／/ |
ゝ─'-- -r-`' ｌ ',.ヽ ヽ ヽヽ! |￣ /j l
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／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ いや、あの、そっちじゃなくて
.l .u ⌒（__人__）⌒ | こっちに問題があるんだお
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
.
蕭何への反応は>>154
彼らは「有能」な人間であっても「規格外」は劉邦だけだったんでしょう
＿＿＿＿
, ´ ｀ヽ、
／ ﾞ＼
,/ﾞ ...::::l::l:::::.... u ﾞi
,/' -==＝'::::::::::::::ﾞ＝==- i 俺にはすでに、ガキを産ませた女が
i! γ ヽ Ｕ | いるんだお……
i i , ! J l
i! i｀ー'｀ー‐i´ ,i'
ﾞi､ ￣二二￣ u ,/'
ヽ､ ／ﾞ
/ ヽ
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l ＼
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／ ＿＿_ ヽ ／ ＿＿_ ヽ
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ヽ ヽ〃小ﾐノ ノ ＼ヽ〃小ﾐノ ノ
￣￣ . ￣￣ 、 ……………………
／ l ヽ
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| ノ ヽ ﾉ
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／ ∠ え〜〜〜〜っっ！？ ＞
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.
【項羽と】私談・楚漢戦争【劉邦】
序章二話 「タダ酒飲みたし、金は無し」
終わり
三話「四十年後の死亡フラグ」へ続く
.
以上です。
劉邦の行動は適当、大雑把なように見えて、
計算づくなところが垣間見える。
罵倒癖についても、決して無遠慮に怒鳴り散らすんじゃなく、
調教師が犬を怒るように、考えてやっていたと見る研究者も。
40年後ってそれフラグでいいのか？w
〜〜人物表〜〜
【 沛の面々 】
・劉邦（りゅうほう）……やる夫 （２chキャラ）
・蕭何（しょうか）……翠星石 （Rozen Maiden）
・曹参（そうしん）……景浦安武 （あぶさん）
・周勃（しゅうぼつ）……加賀 （艦隊これくしょん）
・樊噲（はんかい）……セルベリア・ブレス （戦場のヴァルキュリア）
・夏侯嬰（かこうえい）……ジャン・ピエール・ポルナレフ （ジョジョの奇妙な冒険）
・盧綰（ろわん）……織斑一夏 （IS）
・紀信（きしん）……阿紫花英良 （からくりサーカス）
・審食其（しんいき）……ハクオロ （うたわれるもの）
・彭祖（ほうそ）……紅美鈴 （東方Project）
・武儒（ぶじゅ）……木原篤郎 （デビルサバイバー）
・王陵（おうりょう）……阿部さん （クソみそテクニック）
・雍歯（ようし）……ガリ （FFⅣ）
・周緤（しゅうせつ）……リーファ （ソードアート・オンライン）
・劉太公（りゅうたいこう）……両津勘吉 （こち亀）
・劉喜（りゅうき）……中川圭一 （こち亀）
・沛の県令……梅岡 （Rozen Maiden）
・亭父……ある奈 （2chキャラ）
・求盗……ある夫 （2chキャラ）
【 その他 】
・呂雉（りょち）……暁美ほむら （魔法少女まどか☆マギカ）
・呂公（りょこう）……やらない夫 （２ｃｈキャラ）
・許負（きょふ）……仮面ライダーライア （仮面ライダー龍騎）
・孟嘗君（もうしょうくん）……エドワード・エルリック （鋼の錬金術師）
・家令……日暮熟睡男 （こち亀）
.
まどマギ…寝取られ…、可愛いさｙ（ｒｙ
うっ、頭が…
はたして一族にとって奇貨だったのか奇禍だったのか
呂不韋の結末を見て自分たちもそうなるとは思えなかったのかね
そういや古代の40男が嫁なしなわけがないわなｗ
この手の話は結局「重徳は報われず」なんだよなあ
小父さんの話をきいて、それでも抑えられなかったのか
ほんと何考えてんだ、この親父
いくつかの逸話から計算高いというか他人を引いた所から見ている印象も受けるので
罵倒癖もおそらく計算半分、素の性格半分って感じかなと思ってる
どう見ても狂気の沙汰だよなあ
計算高いところはあるけど、罵倒するのは性格だと思う
計算で罵倒する奴なんて見たこと無い
偶然人相を視たら周囲の人も含めて凄かった、というのは晋の文公にも似た逸話があったな
しかし、実際には一万なんて無かったわけで、どう美化しても詐欺であるｗ
倫理観で王としての徳があると言うのか儒者よ（困惑）
でも、罵倒してもダメージになりにくい相手を選んではいる気がする。
劉邦は人足届ける仕事ができて
劉備は人足届ける仕事ができなくて一緒にとんずらコイたとかなんか笑えるｗ
この子にしてこのオヤジありと
劉邦の人相エピソードはもうひとつあったよな。
記録に残るくらいの異相だったのか、皇帝になったからエピソードが作られたのか。
源氏を形骸化した北条家みたいに上手くいかないもんだな。
ぶっちゃけそういうのは全部後付と思って間違いありません
口で怒鳴りつけても公人としての採点には影響させなかったのも確かだし
これ史記にそのまま載ってるんだよなあ・・・
劉邦のアレさ加減はあまりに有名で美化のしようが無かったと見えるｗｗ
刑務所暮らしを経たヤクザは相手の貫目を見抜く鑑識眼が成長するといいます
孟嘗君の名前を知る程度の教養はチンピラでもあったのか
朱元璋はあばた面でしたっけ
スターリンはあばた消した修正写真だとそこそこイケメン
夏目漱石も写真ではあばた消してる
今日の中国なら「城管」というのに近いのかな
市民からはゴロツキ同然に見られて暴動起きると襲われることもある
逸話見ると、意外に学がある気がする
「後に尾を引かないような叱りつけ方をする」は上司に必須のスキルですよ
下手な叱責の仕方で部下を鬱や神経症に追い込む上司のなんと多い事か……
そういえば、県令のAAの元ネタは「褒めようとしてどん底に落とす」という最悪なスキルの持ち主だったｗ
ネチネチそいつの人格から何まで全否定して後で恨まれるような形のはそんなにないもんなあ
想像なんだけど、たぶん、あの時代に孟嘗君のエピソードを知っているというのは教養とか学問じゃないと思う
近過去の偉人の伝承を伝え聞いたとかそんな感じで
その事跡や思想がなにかのテキストにまとめられて、それが世に流布されていたってわけじゃないのだから
※ただしイケメンに限る回
美的センスが現代人とは異なるんだろうね（すっとぼけ
失礼な言い草だが、実際この時点の劉邦の何に娘やるほど入れ込んだのか不思議だ
やっぱり人相視への絶対な自信故だったんだろうか
史書ではそこまで書いてないから、想像の余地が広くていいよねｗ
最初は馬鹿にしてたけどそのうちやたら入れ込むようになったとか、
逆に娘が両親の反対押し切って飛び出したとか、書き方は山ほどあるわけで。
しかしほむほむの顔で「普通の人」とか言われると、
“らっきょ”のコクトーみたいなタイプが即座に脳裏に浮かんでしまう不思議
劉邦は孟嘗君より信陵君の方が気に入ってるんじゃないのかな
この話じたい「劉邦の天下取りは天命」とするための建国神話くさくはある。
資産家とはいえ敵に追われるかたちで流れついた呂家は、荒事に対応できる劉邦みたいな
侠客に、最初から思惑あって接近したのかもしれない。その過程で呂后と劉邦がデキちゃっ
て、仕方なく追認した、という妄想もできなくはない。
つまり建国神話としては「没」にするしかない実情が御用史家の匠の技で、何という事でしょry・・・
やはり人は見た目が10割なのか
「なんでコイツを信じたのかよくわからんな・・・よっしゃ！人相見の出番や！」
という感じで便利に使われてるだけかもしれない
曹操は治世の能臣、乱世の奸雄と評価 とか数百年後でさえとかあるし、観相学ブームは古代から存在していたとおもう。
実際は、×皇帝には天与の才がある ○皇帝になった男には、偶然観相学にて最上の評価が出た
辺りが真実では。
>荒事に対応できる劉邦みたいな侠客に、最初から思惑あって接近したのかもしれない。
新説ktkr
一瞬めっちゃ納得したわ
呂公と劉邦は以前から面識があり、かつ沛に来る前から娘をやるとも決めてあり、
宴会場での一万銭ウンヌンは、二人が示し合わせてやった芝居だっつぅ説もありますな。
午後八時から軽く番外編投下します。
.
俺の中では有力説認定させて貰うわ
第一の理由に、当時の劉邦ってそこまでの大物か？という疑問が
小物とまでは言わないけど、安全のために土地の大物と誼を通じようとするのなら
もっと高名な人物が他にもいるわけで
以前からの顔見知りで二人で芝居をうったという説の方がまだ納得できるけど
それはそれでやっぱり呂父が劉邦をみてどこを気に入ったのかという
根本的な疑問に答えていないんですよねえ
始皇帝の父や劉備のように無名財なしだけど身分や血筋があるってわけでもないし
胡亥が帝位についた経緯とかｗ
でも歴史書に書いてあることって反証に値する文書が生まれない限り、それが史実になっちゃうもんねえ。
私だけかな？
全然キャラが違う
では始めます。
. ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ┃|
|┃ 楚 漢 余 話 ┃|
|┃ ┃|
|┃. 劉邦の身の回り .┃|
|┃ ┃|
|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
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.
ﾐｨｚｚｚｚｚ-ﾐ､_
,.ｲ州ﾘ'Ⅶiﾄﾐl.li ミヽ
,州lﾘ仁ⅦハⅦ.ilil!
ィ====ﾄ、 〃ﾄli|.l.ｆﾘ ｆiﾊ.l,州l ,ｲ=＝彳ﾐ、
/ .|＿＿| `i / .!.liｌ ､'__ ｀ ,ﾘトﾐﾐ / .|ｨ―‐ト､_|
|／.::ｨ―ﾐ >,! `ト､V/_.,.ｲイ! ` ﾚ'.::,ｨ仁ﾆl::>!
ヽ-〕ｨ＝ｲ´ r≦｀´‐ﾁ┐ ｀ヽ|´,У,.､
,〕.チ彳 ,r=＝チ}///////ﾊ=-､_ /|' ,}´ .} 「どうも、劉邦軍の誇る
l／了_〔 _ ﾉl'/////,O'////////´l! ﾄレ'ゝ､/ 陰謀系軍師、陳平でーす」
| /"二! ,ハ//!///////////,ﾄ/〈//| ,ｨｧﾄ,}",ィY
/.し'イ =|イ//ﾊ/,|////ｏ//////,|lﾐ///ﾊ /,〈 l_ ゝ、/
V,;;;;;ﾊィ//////,ｲ////////////!ﾐ////,ﾚ//∧ ..::::|｀
}///////／ ｌ'//////////// V///,!/////7フ'
弋///／ ,ﾙ'///ｏ'//////. Ｖ//,|'///／´
￣ ///////////// ヽ//_'／
r'////////////,〉 ￣
///////,O/////〈
〉/////////////,ﾊ
【 陳平 】
/:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.／ ∨:.:.:.:.:|:.:ヽ:.:.:.:.:|:.:.:.:.|!
|:.:.: !:.:.:.:.:.ﾚ' Ｖ:.:.:.:.ト :.:.＼:.:|:.:.:.:.||
|:. /|:.:.:.:.:.|ﾆ=‐- ヽ∨:.／-‐=ﾆＶ:.:.:.:.:|{
|/ |:.:.:.:.:.|ィ≠≡x } ∨ィ≠≡ｘ ,:.:.:.:.:.|j
|:.:.:.:.:.| ゞ-‐' ,'⌒', ゞ-‐' , .:.:.:.:.|:} 相方の張良でーす
|:.:.:.:.:.|＼＿_／ ， ＼＿_／|:.:.:.:.:.|′
|:.:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.|
|:.:.:.:.:.|ヽ v-‐_ァ , '|:.:.:.:.:.| ……まあ、実は相方と言うほど
|:.:.:.:.:.|／丶、 イヽ|:.:.:.:.:.| こいつとペア組んでる場面は
|:.:.:.:.:.| ／}` .,__,. 'ﾞ｛＼ !:.:.:.:. | 記録に無いんだが
|:.:.:.:.:.|／ j ! `|:.:.:.:.:.|
|:.:.:.:.:.| { j |:.:.:.:.:.|
厶:.:.:.:.| ', ,ﾞ |:.:.:.:./ ＼
／＼＼:.:! ', / |:.:.:/ ／＼
【 張良 】
.
‐- ､
_,ﾆ＝ﾐﾑ＿
,イ/////////へヽ
,ｲ///,ｲ/////////ﾊ
-ﾁ////ﾘ|`lﾄﾐﾑ`!V////ﾊ
'´|///,ﾄ.ヽ_` `` __川 //ハ
|///,|ｰ=ｨ' ﾐ=ｲ'.ﾙ///ﾐ、 「さて、序論から登場してる僕達だけど」
ﾘ V/ﾑ | ./ｲ//N!
l|.ヽﾄ、 ､‐ｧ .ｲイ
〕 ､._ イ |-､ 「本編での出番はまだまだ先なんだよねぇ」
i≪il＿＿ノイﾉl＿＿＿
ノ///ﾊ .l7////77777ハ
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|/ヽ//////////////////l-=ﾆﾐ=l、
rfﾐヽﾐﾑ////////////////l-ﾐ=-=ｲ|
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l///////|//////////////ハ/∧ノ/ﾊ
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|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:|/ -‐ { ∨/,'| j,.斗ﾏ:|//| ｛ ,:.j:./|: | ／ 私たちが本格的に劉邦と関わるの
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./⌒|:.:.:.:.:.:.:.:.:| ‘， ｀¨¨ ´ ,' ∨ﾉ ! i!/ |: | 秦が滅亡する前後くらいからだしな
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.｛ r |:.:.:.:.:.:.:.:.:| ' , ／ 乂__{_,. ':.:.:.|:/
∨:.:.:.:.:.:.:.:.∧ ､:|:.:.:.:.:.:.:.:.:| ｀¨¨´ {:.:.:.:.:. |′
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:∧',|:.:.:.:.:.:.:.:.:| }:.:.:.:.:.:| 私はハンマー投げ暗殺シーンとかで
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀|:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＿ /:.:.:.:.:.:.| ちょっとは出られる予定だけど
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:∧ 、 ィ __,,У /:.:.:.:.:.:.:.:|
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:∧＼ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.∧ ＞ .,,__ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
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／ /:.:.:.＼|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.:.:∧:ﾍ
／ /:.:.:.:.:.:/ﾍ:.:.:.:.|:.:＼:.:.:.:.∨:.∧:.ﾍ
/:.:.:.:.,':/ '，:.: |:.',:.:.＼:.:.:∨:.∧:.i
.':.:.|:.:.:|/ ‐-ミ､:.:.ﾄ､;> -‐ﾏ:.:|:.:.:.:.|:.| そこまで到達するには
.':./|:.:.:f 灯f<ヽ',､| j≧笊Xﾏ|:.:.:. |/ リアルタイムで一年ぐらいは
.j/,小:/{ 杙У j＝| 弋У 〉j:.:.:.:.| かかるだろうし
/ !:/:∧, ＿／， ヽ, ＿_,.ｲ:.:.:. |
И:.:.:.:ヽ ＿ /|:.:.:.: |
,,.|:.:.:.:.:.:|＞ ，‘‐‐’ , ィ`|:.:.:.:. |ヽ, その間、こうして番外編で
r'' !:.:.:.:.: | 〕ﾄ￢´ / ,|:.:.:.:.:.| { 解説役をやっておこうかと
」 |:.:.:.:.:.:|＼ ヽ / ／|:.:.:.:.:.:| ヽ
／ ⌒!:.:.:.:.: |､ ＼ ' /'´ |:.:.:.:.:. |'´￣＼
,/ |:.:.:.:.:.:| ＼ ∨ ｘく|:.:.:.:.:.:.| ‘，
-=ミ、
,..ｨｚｚｚｚｚｚ≧ｖｚ==-､
≦圭l圭圭圭圭l圭≧､ ヽ
ｰ=ミ≦}l州州ﾘ州i州州Ⅵ州州州li､
ｨ≧州州ｉⅣ州}i!州ｗli|lⅥ州i}州l}l}li
〃/州州州从Ⅶl}lﾄ､ﾄ､Ⅵ从i}州州州!
,州}州州ｨﾘ ヽ∨l ｨ ＿. Ⅵi}州州| 「で、記念すべき番外編の一回目だけど」
,ｌⅣ!州州}､.ｨ=ﾐ. ／云ﾐヽ.l}州i州从
ｉⅣ.:!/|州ｌ| l! 示 弋:ソﾉ,州/li}ﾊVﾐ､
ｉl' ｌ| |ilﾊlﾊ`弋ｿ'ｉ `´ ./!i/ﾉ‐.イ 「劉邦様の名前、家族構成などについて
|! ヽﾘ ｌﾘハ、 ヽ 〃ｲ州ト{ 考察してみるよ」
′ｿl､ ヽ￣l .ｲ l}|ヽ|
. 丶. ` ′／ _.〉―‐,
_ｨ≦＞-イ'´￣ ＿__,{、
',＿ | r≦ﾆ三三彡'/≧=‐, ,、
ﾉ三| | |三三彡'/////ｨ'二三≧
_,ｨ≦ﾐi三!､.| ィ三彡'//////ﾊ'三三三l|
r≦三///////,r‐､'////////,l/li/二三三三!
ヽ、
,ィチZZZZﾐ､_,ｨー､
,ｲ/州州州州州州ﾊ､
_,.ｲ州,州l|州|li|ll,lili.Ⅷli,.lｉﾊ
フﾘ州州!-Ⅶ州ｌViィli州li州l
ｲﾁ州州ｌl. ヽﾏﾐ、ヽ 州.lﾘl州
,ﾘｲl州li`,ｨﾆﾐ ﾑﾆミﾄl州liﾐ､
l' ｌ |ilﾊ|ｌ〈.'うﾘ .'うﾘ/ｲ ﾘﾄ`
ト.ﾑ ｀´ { //イ 「さて、劉邦様の名前といえば
ﾘl〉､ ､＿, ., 仆'` 非常に有名な説がある」
／ｨ三≧,｀ヽ_l＞l
,l ´ｨ´ー‐{ :|zイヽ、
_, ィﾁ/,l ´,.イ´ ﾄく////＞,､_ 「曰く、『彼にまともな名など無かった』」
,ﾄ､/////| l/,|: ＿_ ,|ﾑ｀ヽ/////,ｲl
rｆ|'∧//￢l //>ニ二二￣ V､////|`l
|,ｨ､/,〉'|ソ ヽﾆ!//ヽﾆ､―- 〉ﾊ//ﾁli |
l/ﾐﾏ//oゝ､ //l///,O｀7777ヒｲ///ヽ//l.l
,ｲ77'/ｏ/////７ｨ/////////＞///,o/∧-ﾄ､
f//////////／///////////｀ヽ////////ヽ,|
|/////////ｲ///////O///////l V////////|
l'//////// |'///////////////| V'///////
弋//＞'´ ｌ'///////////////l `ヽ////
￣ .ﾉ///////O///////l、 ￣
l三≧//////-=ﾆ二三{
/////////,O'////////ﾑ
,ｲ////////////////////,ヽ、
内ゲバを繰り返したり妻の自殺という不幸で段々ぶっ壊れていった感じだな
┏━━────────────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
中国では兄弟順に、伯・仲・叔・季と、
字（あざな）をつける習慣がある。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,＿
＿丿 ＼ ,
ﾍ__九 厂 ヾ_ｒｨ
Γ´ ｀i. ￣二丶 __i
ｒ‐-‐ｰ´ ＼ ｒ‐´ /
7 ゝ‐‐--─一´ ／
ゝ ＜¨^^¨
｝ ┏╋┓┏━┓ 二ｧ
{ ┗╋┛┃玉┃ く
｀弋 ┃ ┗━┛ ﾍ
丶＿ i
￣｀‐-‐わ 丿
ｉ´ / ,ッ
ヽ ,＿__ ＿r´ ソ
｀ヾ ｀ｰ‐tt‐´
｛＿}
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
日本で言う、太郎・次郎・三郎にあたり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
そして劉邦の字は「季」である。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 俺は四男じゃなく三男坊だけど
／ （●） （●） ＼ 末っ子に「季」とつけることもあるお
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
で、名の「邦」であるが、
この意味するところは「兄ぃ」。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━───
┃
つまり劉邦は周囲から、
┃
───━━━━━━━━━┛
_,,. .,_
,バ ｀ヽ
/ ｌ ﾊ、
/ ! 丶､.,,__
/ .! / ／
ﾊ ／¨i / / ,.'
ﾊ/ l' / /
/i/ .! ,/＞''"~´
Ｎ / " / お〜い、劉の兄貴
,ﾘ ,.ィ __,,.. ､/ ./
ﾚｒ斤く （{ト､ ｊ / /
i. ｀¨ﾌ ｲﾞｔメ、ｰ' i
ﾊ ノ_/ / ｀ｰ'｀¨ ｨ
l ｌ 弋ﾉ> ,. ｒ' り
.l.l lｰ-､__,. /´ /T¨´
!! ｀ニ.´ / ,. イ/ !
l ,,. ＜ / /ﾌ
／ ｀>--､=-､ /,ｨﾚ’
{ ｀/、 /､ 〉⌒Y::::::::/
iヽ/ ｀/ ｀/、 ,.、!:::::/
l/ -､ /ヽ ノ､__ｿ V::/
|､__ノｰ‐' V
【 夏侯嬰 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
もしくは「劉季」、すなわち
「劉の三男坊」としか呼ばれず、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
で、天下を取った後もこの通称を、
そのまま名前にしちまったという説である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ ,
i （ ―） （― ） ｉ はいはい、俺の名前はもう
| (__人__) | 「兄ぃ」でいいお
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ
＼ 丶′ 7
＼ ノ ﾄ､_/
. ′ |
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
┗━━───────────────────────────────────━━┛
.
/:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|:.:/!:.:.:.:/| 斗七''¨￣:.|:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,'
|:/ |:.:.:/:.:| 笊弌ェｚ :|:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
|' |:/:.:.:.} p:} 〃｀|:.:.:.:.:.:.|⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
|:.:.:.:.:｝ ﾚ' |:.:.:.:.:.:.ト､ !:.:.:.:.:.:.:./ 非常に有名な説なんだが……
|:.:_ノ丶_,ﾉ |:.:.:.:.:.:.| ∧:.:.:.:／＿＿__
r ､_|∧ |:.:.:.:.:.:.|_／ ＼コ‐- .,__/
} i ∨}_ |:.:.:.:.:.:.| ／ ＼:＼ >>1はちょっと頷き難い
/ ／｝'r-`､⌒ ,|:.:.:.:.:.:.| ／ >､:`:..､
〈 │ { ヽ ', ,' :.:.:.:.:.:.|／ ／: : : :ｰ-` .,_
＼| ヽ ｝ '-‐=ﾆ//|:.:.:.:.:.:| ／: : : : :／ ｀ヽ
_,r‐＝=- .
／￣｀`Ｘ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／ , ':.:.:.＼:j:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ:.:.:.
/:.:.:./:./~ﾞ}:.:.!:.: |:.:.:.:...|:.:.:.|
.:.|:.:.ｉ:/ }:.:ﾄ;.:.|＼:.: |:.:.:.|
|:.:|:.:.ﾚ'⌒ヽⅥ >'⌒ヾ:|:.:.〈
|:.:.:.:.{ﾏ它 }⌒{ 它ﾏ ,|:.:.ト、 なぜかといえば
|/|:.:.ﾄ '_'_'ノ , ヽ'_'_'ノ|:.:.| ゜｡ 劉邦の他の兄弟には
' |:.:.|､ u. , '|:.:.| ﾟ，
|:.:.|_＞ . ￣｀ ＜. |:.:.| ,
|:.:.| く￣{｀¨´ 厂`ヽ|:.:.| } ち ゃ ん と 名 前 が あ る か ら
_,ノ|:.:.| ', { / ,／|:.:.|、 /
} |:.:.| ', { / ／ ,|:.:.| 〉ｘ'=ミ
／⌒ヽ:.! ､_ヾ,/／_ イ j|:./ ヽ//;{
｛ ∧{ ｀ ヽ j:|/ ∨;|
'_ j/ ヽ ∨ }/|
'_/ ∨ {/;|-,、
{ } {/;|/∧
┏━━───────────────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
まず劉邦の長兄だが、
この人物は早死しており、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿
／￣￣￣￣〈￣￣＼ :.＼
| r┐ :У: . |.:_ノ|
| ＿ﾉﾉﾊ､＿ ::/|: : :.|
| {三三三三} '.:.|: : ::|
| ￣|ミ「￣ :|: : :.|
| |ミ| |: : ::|
｜ .::|ミ|:. |: : :.| ∥ !
∥ : : :: :: :: .:: : :| Ｌﾉ;. |: : :.L_: : :: .::_ﾉ| : :,|::.
ノ:!,､;..v,;v､: :::: ::::.: ／ト､ ,:㌫;㍉:㌦:㌶: ､ |::､／7＼;､wX(: 八: : /:{: ::.
―=ﾐﾞ八爻彡wヾＷ;:ｒく:/ :|.:/￣＼ ＿＿ _ .,ノ|}〈: ;/ .::〉ミ三三ivＶ:ゞ爻ﾐ;=―
': .' ; :' . .｀¨＾ :'〈￣＼,_〉.;'' ' .; :'.､,｀¨^;''´ . ' ; :' : . :.
: . : . . : . : : . . : : . :: . : . . : : . . : : . :: . : . . :: .
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
名は「伯」、つまり「長男」としか
記録に残っていないのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
次男にはちゃんと、「喜」という名があり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿
,, - " I 「 7 ー- ,,
／ ゝ 彡ミ / / へ
／ﾍ ,, -※ ☆ ※ー- ,, へ
(＼／ ミ∞彡 " - ,, へ
┤ ＿ ,,,,, ＿ "-,, へ
i- " ＿＿＿ ＿ ,,,ﾛ oi "-,,入
,, ＿,," __,, -ーヾ<,,／__ ﾍ " - i ﾉ
..-"＝ノ | ",-ー＼! √.┌ｏ ヽ /＼へ〜ー ノ 字は次男を現す「仲」だし
ム/| ,,__( ９ｿ ー-ゝｲ / /|＼ √ﾍ ヽ 「劉仲」と記録されることも多いけど
| | | ／ | / | |/.ﾍ ﾄ .ﾍ
.| | | く - | | | |) ,| .| ﾍ |
| | | | | .| |／ ./ﾍ 姓＋名は「劉喜」だよ
ヽﾍ', ヽ-ニ二７ | | | |__／| /
入', ヽー ヲ .| | // / / ./
/ / .', 二 ﾍﾚ / / /|
| | |ヽ ,, - " / | | | | / |
.| | | ー┐ " ,, ,ー| | | | | .| |
ヽ | | | | |,, - " .| | | | | .| .
＼ﾍ | ∠＿＿＿,,,,,,,,, ゝ| | / | .|
【 劉喜 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さらに劉邦の下には、弟が一人おり、
こいつにもきちんとした名があるのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.＿_ ＿___,
‐"゛ ｀｀`'-､ .,, ‐''ﾞﾞ￣￣￣ﾞ`'''ｰ .._ ._..-‐''"￣
ヽ. ....-'" ｀';;.y､.／
'"ﾞ''''> ヽ ,!‐，
_..――ｰ- ..,,‐｀'ｿ/ 'ゞ, ' `､ﾞﾞ￣￣￣ﾞ`' ,、
-´ ﾞト..,,ﾉ´､ ､.、 , ,z､ 〟 ﾞ‐','゛ ゛
l ,'| ,ｲl .,ｲ! /｝ .ﾘ、 ,!'l、 |}、 、 |
| l | !.l ! .lﾞ|│ ,' ! | ! .! l.! .lノ ,'! /
ｌ │' ,|. !..',.! ! .ｌ,.! .! ! |.,iﾞ_.!,',iｽ〃.l、.,'
ゝ ! .-'ッ-'､ ﾞ " !ンｰﾘ_,, .,', .ｌ 名は「交」、字は「游」だ
{ ‐l, l..､z ! │ Z | l /
ゝ,,,', `ｰ ｿ′ ::: "､ﾆﾆゝ ./-'゛
_.. ＼ ／''ｰ､
,i'゛: : : ,iﾞ'-､_ ^~~ _ ／ │ ヽ
./: : : l __ .l.'｀-二ﾆﾆﾆﾞﾞ | __ .,! !
lﾞ: : . /″ ﾞl-─────ｉ″｀Y' !
,' : : . ! ゝ‐ﾞ.,,,,＿_________,,,,,,.ゝ‐"| .l
/: : l: l ｌ .l │
│: . !,,、 `､ / ._,,! .!
┏ ┓
┃ 劉邦の弟 ┃
┃ ┃
┃ 劉交 ┃
┗ ┛
┗━━────────────────────────────────────━━┛
.
／ ／:.:.:.＼:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.Y:.:.:.:.:∧
/:.:.:.:.:.:.:.:/ !:.:.:.|:.:.∨:.:.:.:.:.∨:.:.:.:. !:.:.:.:.:.:. |
/:.:.:.:.:.:.:./ ＼'，:.ﾄ､:.:.＼:.:.:.:.:∨:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.|
/:.:.:/:.:.:〃⌒ヽ'，| '，-‐- ､:. |:.:.:.: |:.:.:.:.:.:./
|: ;ｲ:.:.:. { ≠ミ､'. ,{ /斗-‐￢∨:.:.:.: !ヽ:.:.:/ 見てのとおり、次男と四男には
|/ ∨:.:.:', Ⅵ ;‐-{ 尓≠=ｧ }:.:.:.:.:| }:/ 普通の名前があるのに
| ∨:. ﾄ､___,:' ， ' , ∨ﾂ /|:.:.:.:. !_/′
∨:{:.人 ____ 'ｰ-‐'´ :|:.:.:.:. !/
∨:.:.:.|＼ Y⌒ヽ ,.ｲ:.:.:.:.:.|＼ 三男だけが「名無しの兄ぃ」ってのは
|:.:.:. | ＞，_ ,，＜ |:.:.:.:.: |＼ ゝ ちょっと不自然じゃないか？
「| |:.:.:. | ／ ｝ |:.:.:.:.: | ￣｀ヽ
|:| /7:. |_／ く ﾍ |:.:.:.:.: | / └ 、
|:| .//:.:.: !ﾊ ＼ ﾍ. |:.:.:.:.: |′ ／ ＼
Y^'，!//|:.:.:. ! ＼ ヽ‘, |:.:.:.:.: | ／ ∧
r‐| '，⌒ヽ:. | ＼ ヽ/!:.:.:.:.: !／ ∧
‐=ﾐ、 ＿.
_,ィチ州liﾐﾁ=ﾐ､
州ｲ川州州li州li,ﾐ､
.,州州Ⅶliﾐ､ヾrⅦ州li!､
州州ﾐrヽﾏﾐ､.,ｨ-ﾐli州|ﾑ
,ﾘｲiliﾄ ,ｨﾃ､ .ｆ'ｉl l:ﾘﾄ､ミ
〃.i|州!i!.じ! ｉ ｀´ ,ﾘr .ﾙ 「そもそも「邦」って字に
i! .ﾏlハ _. ｀_ ,rｲ 「兄ぃ」という意味を持たせる言語は」
ヽ.`ヽl l. ゝﾉ_,.ｲ从
/ '´￣-､⊃
__,.ィ! ニﾆ{/ヘ＿ 「中国語じゃないんだよねぇ」
rﾁ三７/ヽ＿_,ｨー'////三二7､_
|/ﾊV/oヽ ／/o////////////∧
ﾉィ／o'////,＞///////,ﾍﾏﾆ三彡!
ﾙ'///////／//////////ハﾆ三彡ｲ
ル'/////// ///,O'////////,〉､////,ﾍ、
Ｖ//////〈 '////////////// ﾏ'///,ｲヽ、
V////ｲ .}////////////// ﾏ//////
`ｰ'′ . |////,O'/////// r〉-=≦
,.ィ＜´＿＿
,ｨ≦爪ﾏﾑマﾑﾐム､__
,riｌ州lﾑ.Ⅶli､ﾏﾑⅥli圭圭≧=‐'
ｨiｌ州州Ⅶl|!ﾄ州州Ⅶ州州圭'′
i!ｿﾘl州}.Ⅵｌｉﾑヾ;rt‐Ⅶ州州ﾐヾ、
ﾘjﾈィf'li￣ヾⅦ、,`ﾘ '.}州州lﾑ、 「『劉邦＝劉兄ぃ』説が初めて見えるのは
ｲ州州iｚ‐ｚﾐ ｲl云lｉl州州` ヽ 清時代に書かれた「称謂録」なわけだが」
,ﾙ州=li fサ ゞ-''洲ﾊヾl、
.lr.､ﾏ、 .} i|ﾊ!
.!}ヽ_ﾑ、 ., ｧ ./′ 「そこには邦を兄ぃとするのは
l从}.ヽ.、` _, ｲ_ 真呼臘国の方言、と書かれている」
|l二ニ===┬┴≧ __
.,ィ≦三三三}.| l三Zト､_ ／ / ,＿＿＿
. ,.ィ//////////ﾐリ///////7777ｚ､ / ｀￣｀ヽ、二ニ≧
,ィ/ﾊ'//////////,o'///////////,'ﾊ、 .| , -―‐―─‐}
〃///ﾑ'////////f´_￣-=}'//////,i//i、 ,ｨ77Z} .／ , '´￣￣´
,ｲ'/////,ﾑ'///////,{;; ‐=}'/////,i///≧､ ////l,.ヽ__ｚ,／
f三ﾆ=///ム'//////l＝--､=}'/////l//ﾆ三ﾊ、 //////＞ｚｚハ、
ﾙ'/////////Z7=/'´ ー―‐`/////,{三三三'ム､_ ＿////////////＞
}三二彡'///,.ｲ/}ｌ{ ｀二二/////,{//////////////////////／
ﾙ//ィｚｚｚrｚ'///|..| ,.ィ///////,ﾄﾐ//////////{:|l///////,'´
.,'/,イ/////o'///l、｀Z7///,o'//////ﾊ ヾ////lﾘ'//!:!;'//////
.///////////////＞ｚｲ////////////i ｀ヾ////ﾑ'/////
, ‐,フ´￣￣｀`丶
, '´ ＼
＿,∠ r､ ヽ ヽ
,. '´ 7 7 ｀ｱ | ､ヽ 丶. ﾄ
. ／ / 〃 / /'|. ! ､ ヽ丶 ', ｌ !!
/ ,' ,' i / i| ﾄ 丶 丶ヽ, !// |
. ′ ! /| ｌ / ! ｌ ＼ ＼ ヾ!. |/ | 真呼臘国ってのはカンボジアあたりのことだ
!/ .| |! ､ ヽ ＞＝､, -|i ｌ ｌ
ｉ' │ f'´￣ミヽ丶∨, -ﾆヾヽ !! !､ ｌ
|ﾚ 7| !ﾄ:─┬`i ヽ!‐〒￢￢i || | ! そんな外国の方言をもって
／ ノ ! |ﾍ.ゝ-' !⌒!ﾄ ゝ-' ﾉ !ｉ !/ 中国人な劉邦の名前の解説されてもな……
／ ∠ |`ｉ|`ﾍ ＿,ノ 丶 ＿, じ !| |
/ ´ Ｌ. i│ | ヽ、 , -─┐ ／ ｉ| ト _
ｉ ゝ, !ｌ | 丶、` ´／ ∥ トミ 丶
! j ｌ| | ＞ァ=!´ ! | 丶､'
ヽ ,ﾉ ｌ! ! く.／ } | | , ｀丶
! i | | _, '´ | !／ ヽ
,. -=ﾆ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:. 。
／:.:.:.:.:.:.:./／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゜ 。
, ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:',
,:.:.:.:.:.:ｉ:.:.:./:.:/ ‘，:.:.:.:.:|ﾍ:.:.:小:.:.‘，:.',:.:.:.:.′
:.:.:.:.:.:.|:.:.:ｉ:.:/＼ ‘，:.:.:.| ∨:| ',／，:.ｉ:.:.:.:.ｉ
‘:.:.:.:.:.:.|:.:.:|/ -‐＼‘，:.:| ∨!∠}:.∧:.ﾄ､ :.:|
∨:.:.:.:.|:.:.:|ｷ¨「≧=‐-' ,| , " ＿_ヽ:}:.j :.:|
∨Y~|:.:{:| |{i爪 / }｀`i i抓 /ﾗ::!|/ ｊ:ﾉ ただ、言語学的には
ヽ{ { |:.乂 弋z∨ ﾉ 杙∨ {:,':| 春秋戦国時代〜秦末の
＞|:.:.', ｀ ー " ゛ - 'iﾟ.:.:| 楚地方の民衆が
＜／ﾍ:.:.',＞ ⊿ 个.:.|
/:.:Λ:.ﾍ. Ｘ≧‐---‐≦ｪx,j.:.:.|
／:.:/ 〉:.∨∧゛､∧/ |///∧:.:| 南方少数民族系の言語を
／:.:.:./ /∧:.∨'∧ |:::∨////∧:| しゃべっていた可能性はあるらしい
{:.:.:.:.:/ ,'///∧∨/∧::///////∧
乂::.:. {///r‐ ''¨｀ヽ'////r‐''¨｀ヽ}
ヾ{ ∨ハ 人///ﾊ ノ
／ ,.:' ／ ,.'.,ｨ州州!l{州ﾘ ,ﾘ,' ,.,ﾘi|li|lⅥ州州l}州i|iﾊ
/ .i´.:;' ,.:' ,ｲ!,州ﾘ'州べ'州.i|,'il{.i{!il|ⅥⅦ!Ⅶl`l}州i|ﾑ
. ,;′′../ ,'ｲi州l' ／ヽ.,i州{.l}l.l|!ｉ州ll|}i州 l}l|il}州l}|州ﾑ
_,ｲﾘ .,' / i!,州l／ .,ｨli|州!Ⅶ!|l|l州l|ｌ|l}}!l!|!l|i!l}l}l.l|!ｉ州iﾑ
{ .;′.,′ l州l{l! イl州lⅦ Ⅶｌ|!|i!Ⅶl州!l!i|i!,Ⅶl}Ⅶｌ|!|i|.ﾊ
| / ／ `／ .|.Ⅶ! |l|'´￣｀州､|州ｷ''.}.l}l州州.i|Ⅶ|iｷ 「そしてプレビュー版の解説したけど」
| ′ ｲ,､ﾊ Ⅶ ` .Ⅵ{ l ｲ州il}l}i州l|ｌ|l}}!l州!|!lIl}
| i'.|'/ﾊ. ` ＿ Ⅶ/ﾘlⅥﾘ,Ⅳｌ州I!ｌili!|Ⅶ|i州
｜ .:l: ゞﾘ'′ .ｰｚｚ､｀` ./' }i!州ﾘｌⅦ!li|i州li|i}}i州ﾘ 「沛や豊一帯の当時の民衆は
.l | `´/ "´`/7ﾊ,､_ .i|ﾊi|li|lⅥ州州l|ｌ|l州|ｿ 楚語を話していたわけで」
:| .; / ,ハ'///ﾑ ,ｲ〉Ⅶl州!l!i| i!,ⅦｌⅣ
:} ｉ. l:. `弋//ｲシiﾘ'ｨ,孑笊气州 ｷ{i从
＿r〈} ,':. `′ ｀￣´,ｲﾘ／ﾘ':i!.fl|`フ州|i|ﾘ
',::::::;'. ヽ、 __..:∧: ､__ ｲi|!'′/' _ﾉ::: ノ,ｨ州!ﾐ
∧iﾘ ｀ ､;;;ﾘ.〉 :: .` `ｰ ... ／' .イ＿,...,ｚｲ州Ⅶ{ `
'-､`､_ /ﾍ .:. ,.ィ.´ Ⅳ|Ⅶ `li{
ゝ'///＞, ､_ ﾊ::::ヽ.'､＿＿_ ,...::::':／ _,..ィ'´￣￣￣}l
. -‐‐‐―「`ｰ 、__ -‐‐―
／: :／ : : : : : : : :!: : :／:`. ､ ヽ
／: :／: : : ／: : : : : |: : : : : : : : ＼ ﾉ
, : : :/: : : : :/: : : ／＾＾|: : :|: : : :､: : : : ､
/: : : {: : : : : {: :／ ‘; : :!: : V: ＼: : ‘，
.{ : : : :! : : : : {/-‐＼‐ ､‘; :{Ⅵ: V: : :V: : }
.|: : : : ! : : : :i{¨` ､ ＼ ∨:} Ⅵ:}V: : }: : :}
.|: :＿ ! : : : :| 弋ｯ､}___V }__}ハ: }: : :} だから劉邦＝劉兄ぃ説も
.|/r ュ! : : : :|! 乂 _＿,, }_Y´‐‐}‐‐Ⅵ: : | 決して荒唐無稽ってわけじゃないんだが
.{ 「f＾ !: : : : :ﾄ､ / 「{¨`tｯ､ } : |
､ ＼!: : : : :| -- .!∧ >/}: :,
＼_i : : : : | 「＼ ､ ￣ } 八:/! >>1的にはちょっと根拠薄弱すぎる気が……
{:i : : : : | |:::::::＼ ---f'´∨: :|
_ -‐‐YV : : ‘, 、::::::::::＼ /}: : i: : :!
r: : : : :＞''" .} V: : :‘, --‐' ィ" i : i!: : !
}＞''" /￣‐}_ V: : :‘,≧=- ‐= V/|: : |
__/ ￣∨: : ‘, V:/
r≦=≠=――――∨: : ‘, i{
| ___＼ : ‘,
| ＞''" ､}､
､_ ＿＿_ ｀ヽ、
ゞilｧ',ｲ.,ｲi,il l ｉl}l｀ﾐX!、
,ｨiﾘ',イ州il|!i{州!Ⅶl!}l Ⅶl≦ミ､
／/,ｲｨ州州l州ｌ州!Ⅶl.}li l Ⅶli､
〃.i州州lﾄ､l州!.Ⅶi!_Ⅶl|i.}i l州li
/ .l州州ﾊ! Ⅶi|!´Ⅵ!.Ⅶ州!.}.l州
′ ,iﾘl州iト､`_ Ⅵ ＿` |!Ⅷ州l州i、 「中国語だと邦には「国」ってちゃんとした意味があるし」
〃/.}lⅦ!`じ! `ｰr‐ｧ,i州lﾊ'i{li、
.ﾘ }ﾊ / `´ｲl'ノ リ
l､:ヽ ､__, '.ｲ'ilil{_ 「劉邦とは普通の名だったと
＼.__....イ:/ } ' ,}! 考えた方が自然かな」
lｆ＜ﾍ,;;;;;:/＜ ｘ≦ﾐ=z､
,}ﾄ､.Y .rz'///////////＞, 、
, イ//ﾐｌ.| .,|/////////////／//i
, イ'//////,'〉〈!///////////／////,|
.|li'/ﾊ'/////○'//////////〈///////ﾄ､
}ili'/ﾊ'///////////////,｀ヽヽ､//////|
_, ｲ= ￢'⌒ ,ﾍ ! ゝ ヽ ヽ ヽ i ｉ
, '´´/ / /∧ ﾄ､ ヾ ､ ＼ Y ｉ l ',
／ /ｉ /! // ヽ ｌ ヽ ＼ヽ､＼＿_」__│ ｌ |
／ /,1 i. | ! ! '､ ｌ ＞=弍´ヽ＼ |! jｌ l ｌ
/ i/ |. !ｲ 斗f' 二¨ ヾ ﾍ 冫ヾ￣｀ヾ丶」l ｌ, -- ､ /
/ ! ' | ﾚ'´ _,二ヽﾍ.ﾍ / _,二斗＝ﾄ7!j !r￢､∨' そもそもこの説って劉邦が
. ′ | j l ﾄ､r ヤテ, ' ヽﾍｉ ﾏ'じｸj' || ｉ Y } !i 名前すらまともにつけてもらえない
. ｌ | ﾍ. |! ﾄ` ゞ j Y⌒ゝ ゞ- ' || ﾚ' ｲ/ 下層民の出身だってことが
ﾍｌ ｌ !ヽﾍ `´ ' ＼ /／//／!| |／ ト-､
! ﾄ､| ゝｉ＿__ノ ｀￢＝ ´ jj|! |!｀ト､!
l |! |ﾄ､ ＿__ ィl| ||ゝ 根拠の一つなわけだが……
| |i || ｉ 丶 ゞ! ｀ヽ ／' |jj jj ゝ二丶
| || l| | ｀＞､ , '´ 1|| ||r‐' Y｀
| || l| | 1 ﾚ｀ イ ヽ _」|| ||ト- ､│!
| || ゞヽ i ! ﾉ i／彡|| ||| ｀丶ヽゝ
＿＿
〃´￣_. -- ._ :
/ル'´::::::::::::::::::::::::::::::::::ー:::ァ
_.. -┘:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀＼
ア::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::::: i{:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::: |､::::::::: 圦:::i从:::::|ｲ ::::::::::
:::::::::::､:::::L -､:::::| ﾏ! 个￣::＜:::::: 「小作人の陳勝や
::: i::::::::Vﾍ ＼{ }! xz xイi/:::::: スノコ織りの周勃にすら
::八:::::〈＼z==ミ ヽ .|! "芯 ﾏ |_,､::: ちゃんと名前があったわけだしねぇ」
:::::∧:::::､.{{ :i::::ﾑ ､_r' }} ﾊ＾
::∧ }i＼::ヾx ｰ” i ﾙ': ヽ
' }＞--ﾐヾ＼. :j ﾊ:i:::::: 「というかそもそも……」
....::ハ ヽ.＼ , ､ ｲ/ﾘ::::::::
.::::::::::ヽ ＼..＞ . ｀´ .ｲ /:/::::::::::
:::::::::::::::ヽ. ＞ . ーｲ／,ｲ/:::::-=≧ ､
:::､::::::::::::::::丶. ｀ヽ ヽ厂 ./::/:::::::::/::::::::::＼
::::::＼::::::::::::::::＼::}__ムノ:::/:::::::: /:::::::::::::::::|＞
::::::::::::＼::::::::::::::::::::::百::::::::::::::::人 :::::::::::::: ﾄ､
::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::／!:::::＼:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::／::ハ::::::::::ヽ:::::::::{
::::::::::::＼:::::::ハ:::::(__)::::::::::イ V:::::::::::::＞
, -‐ ――- 、
,.ィ仭ｨ,ｲ州ﾑﾑﾏﾑ.､､｀ヽ､
≧ﾁ州'/州ﾘi州l-l|lﾊﾂﾘ.|l li li, ､ヽ、
ｨ仭lﾚ'ｲiｌ,州ilｲ'ﾘ＿' ヽ`ﾘ仭l|l l,|li li,ﾏﾑ
,ｲ州仭il|.|! 'l!イ'´7ﾃﾓ､//州lﾘ州|li.!川ﾑ
./ｲ州州lリ|! ﾋﾑｲ/〃州ﾘ州州!|l|i州l
./,仭'|ﾊill´ ,州'仭州|lｉ,州州
lﾘ' .l!.!ｌ,| ,ｲﾘｲ.lﾘ ﾚｲﾄ,ﾄl州lﾘ
州i! 仁ﾆ=‐'´ ,〃 , ＜',うﾉ州ｿ′ 「劉邦様の実家はおそらく」
/ | .／ , --- イ州州ﾐﾄ､
| , -‐ '´ |州|洲ﾄヽ、
ヽ≦_ ´ 〃 ＿'|ﾘ_!_ヾ! 「けっこう裕福な家だったはずだし」
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劉邦の実家のランクを知る鍵は、盧綰の伝にある。
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＿＿＿
. : : : : : : : : : : :ミ : . ＿__
. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/: : 小､
／: : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : ′: :.:|: : :，
／; /: : : : : : : : : : : / : ／ /.: : : :.:i: : : :.:|: : : :，
¨´ /: : : : :.／: : : : :/ ∠ / : 斗: : |: : : :ﾘ : |: : :，
./ : : : ／: : 斗彡／__ ７ ＜ / : : | : : /: : :|: : : :，
/: : :／/: ／: :|,／ｨf 笊示ヾ/: : : :乂:/:!: : :| : : :，ヽ
./: :／: /／＼: :|: ﾞ 乂:ｿ /: :.／ _７ヾ|:.: :.| 小 :，
/:／ |:.／ 小 ヾ| / ／ ｒ７㍉｜: :.|: :| ‘:|
／ |: : :‘，ゞ ／ {弋ﾂ斗:.:.:ﾘ: :l
|: ／}:ゝ-､ ／ ／: /i/: :/
／ ｜: :， 、 弋 ‐- 、 ≠: / ∨
_, 从: :， 丶 ｀_一’ ／′l′
ｒ≦: : | 从ヾ ＼ ┌:＜
∨: : ├ /| ヽ イ∧ : . ≧
}: : :.:.|:/ :} /￣￣ 7: : : : :７
_ノ: : : : {′,| :{ :} ／ : : : : /
_,. =≦: : : : : : :} } ___/__,／: : : : :_:斗､
_,. ≦ ／: : : : : : : : | |/／: : : : : : : : : : : : :_ヽ
∧ ／: : : : : : : : : : | ／ : : : : : : : : : : : 「￣ ≧ .,_
【 盧綰 】
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┃
それによれば、劉邦の親と盧綰の親は仲良しで、
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,r-'::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.＜
／:::';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::ヽ
/:::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::＼
,.:＝::::::::￣::::￣￣｀ﾞー-､ ,::::::::::::::::::';:::::::::::ﾄ::::ﾄ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::.,
／.:::::::::::::::::＿＿::::::::::::＿ ｀ー-z, i:::::::::::::::::ハ:::::::::::',ヾ'; ＼:::::::::::::::::::＼::乂
. /.::::::r´￣フ.:::::_::::.ヽ｀ﾞﾞ´ _二｀;;.::ｿ: ,::::/:::::: /―-＼:::::::', -―‐＜:::::::::::::::ｰ- __
/.::::::::i ／.::::／_｀ヾ;:.ヽ ／.::::::.ヽヾi ﾉ::/:::::::/ ＼:::., ｧ＝ﾐ､ ト､::::::＼￣
l:::::::::::} ヽ／／ ｀ヽヽ.::Y:::／≧::::i .ﾘ イ/::::::/:{ ,ｧ＝ﾐ ヾ! ./:::::::::::ー-
ir-､.;/ ,′ ・ i i;;_;;//・ ｀Y i ／::::イ:::::',. 〈 ' ' ' /::::::::::::::::i:::!
Yﾞ,rvi::j ヽ＿＿/ ￣ヽ.＿__/ / ／イ }::::::::ヽ乂 ' ' ' /イ:::::::::::::::|:::',
. | .r゛ﾞ ' / ＿ 〈゛. ｛i ,:::::::::::::::ﾊ ヽ_フ ,:i:::::::::::::::::|:::::',
l ヽl ´ ; ,｀´ ´ iリ /::::::::::::::::::::ヽ ..ィ::;:::::::::::::::::;::::::::,
. ＼｀ｰ_ /｀ー--=､＿＿ ,; i! i:::ﾊ::::::::::::::::ヽ:::＞.. __ .＜ i:::/::::::/::::::/:::::::::}
i!ﾄ i｀￣゛ー--―´/ ﾉ ';:{ ';:::::::::::::::::∨{ 乂 { /:::::/::::／:::::::::/
/ヾ ＼ ヾニ二.＾ーy/ / ／77ヾヽ::::::::::::::::∨! ｰ.､ {::::::/レ'::::/:::／
-―＝´ ｀､ヾz､.＼,; , ￣ , ／ .//////ﾊ/＼::::::::::::∨! / ヽ_/i:::/三ヽーr-､
i ｀:､ ＼＼ , ; ,; / i//////,∧三＞､::::::}ﾆ! /｀Y; ; ;.|/|三三}三i!∧
| ｀:､ ＼ヾ＝≡＝≡ﾁ |///////∧三三}:::/／ﾆ＼ ヽ;_;_j |三＜__三|/∧
【 劉太公 】 ┏ ┓
┃ 盧綰の親 ┃
┗ ┛
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┃
そして劉邦と盧綰は同じ日に生まれ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
_, - － - 、
,､'´ ､,ｊ､ﾉ ' "´ ヽ.
/´ '"´｀ ′ ゛、
/',´ ヾ｀ヽ
|,', ,. ｰ , - ,,´ V l
l';´ ＿､ ′ Ｖ
,>;._ ,, ´ ‐ ^ __ !
/／ ｀>ｰ､ r '´ ）‐ｒ‐┴- ､_
／/ / l し'⌒^"Ｔｊ_ｉ_i ､_ ) ＼
／／ ／ /⌒i_,ｒ－‐､- ^´`='＝､'´ ヽ
ヽ | / / l/ ﾆ) ヽ. ﾉ
ﾞ.| | / / ､__ ,ｿ - ､ヾﾆﾞ 、
ヽ ｌ ｌ ,' l , '´ / ヽ
. └ｌ l ! ! ;冖､/! i
ヽ _ ! ヽ __ ノ __ ｀⌒ﾒ ｉ ,゜
｀ー- ､ ＿ｊ'´ ｀ ｖ ｆ i__j_}rｖｖｖ､/＿
｀ヽ|_i ヽＰ┴Ｙ｀＾＾＾０ ｀ヽ、
i´i´ ヽ / _, i ´ ｖ′
（ヽ｀'､ ｀'‐ ､_! ｊ、_ ノ
ヽ゛､ ＼ ｀'ー ′
゛、ヽ,´~"''ｰ､, __,,..
ヾ'-､´~''- ､, - -‐ _,.. - ー -
ヽ _ 二ﾆ －‐＜´
ヽ
＼
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これをめでたいとした近所の人は、
羊肉と酒を持ち寄って、誕生を祝った。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
___
_,,,,,,,,,＿ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~ﾞ''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミｔ､:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ｭ,,,,,,,,,,＿＿{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::ﾞ;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..ﾞ:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込｝
i＜＿＿＿＞! ∧,､{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|＿_ノYて)｛ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ｼﾞ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ｯぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
..:. .|: ；::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ､,,；.:｛；,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Eiﾞヾ,､ .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい）V台､>-､,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.､､=X〆()のr､iﾐ}Tノル/ﾞj .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ､､i^rひMべTノ のl'*=z=爻ｍ≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ﾉ _,,,-‐'''"tュ~r-ﾐﾆ'‐-､,,,
..:. ::.人,;;＿＿;;;ソ;;;..:_ `-､`ヾ､ッニ士t),；豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir､ｔわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}Ｊ ,; .ﾞi
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-､,,＿ ｀ﾞ'"~ __,,,-´
￣~~~~~~~￣:
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┃
そして劉邦と盧綰もまた
仲良しに育って、共に書を学び、
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／/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
..:´:: /::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::ヽ
/ :::::: |:::::::::::|:::i:::＼:::::::::::::::＼:::::::::::::::::::.
/ :::::::: |::::::: {:|:::|､:::ト 、:::::::::::::::＼::::::::::::::::.
/:/::::::::::|::l､:::ヾ:::| ＼ ＼::::::::::::::::ヽ:::::::::::::}
.ｲ::::::j:::∧| ヽ ::: |ィ7卞 ＼:::::::::::::::::::::::::::::ゝ
|:::::/:::{ｲ)ﾊ ＼:l Vソ 〉 j:ヽ|ヘ :::j::ｉ:::::::::|
|:::ﾊ:::ﾍ Vｿ /ハト ∨::|:::::::::|
ヽj/ ';:: ､〈 j.ノ ﾉ :::::::::}リ
∩＿ }ハ ヽ __／:::::::::::/
〈〈〈 ヽ ヽ ｰ一 '′ / /ﾍ:::::／j/
＿＿＿_ 〈⊃ } ヽ, ∠＿＿∨
／⌒ ⌒＼ | | r〜ﾍ イ|////////＼
／（ ●） （●）＼ ! ! ＿__ V///｀７´r―|//////////
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l /¨￣ ￣¨''ｰ‐;ァ７７７| Ｖ |.} |/////＞ﾆﾕ._
| |r┬-| | ／ / /∧ __,／//////| }ﾉ＿_!＞''"／/////〉 ､__
＼ ｀ ー'´ ／／ / // ', {７//////////｜////＞''´//////// ｀￣
/ ＿＿ / / // l ∨////////// |/＞''´//////////〈
(＿＿＿） / / // l ヽ////////／///////////////∧
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子供たちの仲が良好なのはまためでたしと、
近所の人たちはもう一度、酒と肉を贈ったという。
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|: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
: : : :|: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : :.|: : : : : |: : : : : : : ＼.: :.＼: : : : .
. : : : : : |: ∧: : : : :!: :＼: : : : : :.＼: : ＼: : : ,
|:/: : : : :| :| |: : : : |＼: :＼＿: : : :.＼: : ＼ : :|
/: : : : :/!: ! ∨: : :', _,.ィ´ ＼ ､.: : : : ＼: :.＼:',
/:/: :| : :| ―-- ∨: : ', ,ィ禾f ヾ＼: : : :..＼: : ＼
_//|: : :!: :.. ,イいfト∨＼:＼ ｀¨ ' }＼: : : : ＼: :'.,＼ _ さて、この記録で
´ |: :/!: :.{ ｀ ¨ / ｀＼ /: : : ￣.:￣:＼| 注目すべき点は二つ
!:/}|!: : :', ヽ : :／.: : : : : : : :.|
} |:.＼:＼ /／ }: : : :/: : : : : ',
/.: : .＼ト､ ー --- /.: : /: : : :| :| :.', まず近所の者が二度も
/: : /: : : :..＼ /: :／.: : : :..|:..!: : | 両家へ贈り物をしたということ
. :／: : : : : : : : . ／ ´: /.: : : : : |:..!:|!:.!
}: : : : : : :|: : : :.｀:- ' ._廴:/.: : : : :../: : /',.!
∧: : |.: :..人: : : .ｨ=} ｒ-＝ニ' /.: : : : :./: : / ｜
}: : : : :// ＼∧ ! ∧ /: : : : ／: : /
乂: : :{' .イ| ∧,'/ :,. /: :////: :.∠_
＼:{ イ/// /{: : :}¨¨¨| ./´ ////|/////≧．
＿ ...イ//////_ノ VV ∧ /////!////////≧=…z、
__,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,__
_, //////////////////; , ,
, ///////////////////////; ; , ,
, '///////////////////////////彡'
/////// ' ' ' '＿ ' ' / ' ' _,;;;;;;,,,_' ' i／
,'///// , ; //////; , ／//////, ',',
i///// //// ' ' ' ; //; , //// ' ; // i もし、わしや盧家が
{/////, i'//, _, -''''‐､//////,‐~''‐､ ; / i､ 下層民だった場合
》'~' //' ￣ < o`' ///､o ', { ｝
i ,' , /, ゝ,,_,,,, ノ _,,,_ }-_-‐'' .l {
.i { , i ',{ '~ (_,,,_｀ ｀) l i 子供が同日に生まれただの
'､ ',( 二 . . . .`-,-' l,' そいつらが仲良しだの
'､ 一 ミ . ' '_, -‐-､_ﾉ ／/
`､_ﾉ i' _,, -‐'' /
', ', `~ ､. / その程度のことで周りが
__,, -‐'' | `ｰ､_ .Y_ 贈り物をしてくれるものか？
,,, --‐‐''~ ／ |` ､ `ｰ､_ , _,ﾉ ヽ~''‐- ,,_
__,,, --‐‐''フ ', ~`'ｰ､,,__`''''ｰ'─'─'‐''''~ } ` ､''ｰ- ,,_ ￣'''ー ､
.
,r-'::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.＜
／:::';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::ヽ
/:::::::::::';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::＼
,::::::::::::::::::';:::::::::::ﾄ::::ﾄ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::.,
i:::::::::::::::::ハ:::::::::::',ヾ'; ＼:::::::::::::::::::＼::乂
,::::/:::::: /―-＼:::::::', -―‐＜:::::::::::::::ｰ- __
ﾉ::/:::::::/ ,rｰ==ミ＼:::., .ィf乏} 》ト､::::::＼￣
イ/::::::/:{《 iJ泛} ヾ! ｀¨ ´ /:::::::::::ー- だが盧家と劉家が
／::::イ:::::', ｀¨´ 〈 ' ' ' /::::::::::::::::i:::! 庄屋ぐらいの家だったとしたら？
／イ }::::::::ヽ乂 ' ' ' /イ:::::::::::::::|:::',
,:::::::::::::::ﾊ. ｰ ‐ ,:i:::::::::::::::::|:::::',
/::::::::::::::::::::ヽ ..ィ::;:::::::::::::::::;::::::::, 「庄屋の家でめでたいことがあったから
i:::ﾊ::::::::::::::::ヽ:::＞.. __ .＜ i:::/::::::/::::::/:::::::::} 村のみんなで食い物を贈って祝った」、という
';:{ ';:::::::::::::::::∨{ 乂 { /:::::/::::／:::::::::/
／77ヾヽ::::::::::::::::∨! ｰ.､ {::::::/レ'::::/:::／
.//////ﾊ/＼::::::::::::∨! / ヽ_/i:::/三ヽーr-､ ごくごくありがちなイベントになる
i//////,∧三＞､::::::}ﾆ! /｀Y; ; ;.|/|三三}三i!∧
|///////∧三三}:::/／ﾆ＼ ヽ;_;_j |三＜__三|/∧
.!////////∧r.､ﾆﾚ'三三三ヽ } ! i.i三三／ﾆ:|//∧
∨///////,ハ ∨＞x三三三',!; ;.|三／三三:､/,'∧
}//////,'}､ヽ ', ∨三＞x三ﾆヽ; j／三三三ﾆヽ//,}
V///////ﾑ ＼ ヽ三三ﾆ＞x ヾ三三三三三 ∨/!
}////////,'＞､ヽ ヽ三三三三ヾ!三三三三三∨{
∨///////,r ┴､ i三三三三0}|三三三三三 },ﾊ
V///////,｀¨ヽ ヽ i!三三三三.j!三＞''~ヽ三 ﾘ/∧
V/////////,}__ .|三三＞ィ//////////i!く///∧
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━| また、「共に書を学んだ」という │━━━━━━
| 記録も見逃せん │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／´ ｀＼
/ / l l .＿＿＿
＿_l l_¶＿＿＿＿＿＿/＿/＿_/ ヽ
＼, ´-'ヽ ￣|￣￣￣￣| l二二二二l
ヾ＿ノ | '''' ' | l二二二二l
| 9=ε-8. | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,|
￣￣￣￣￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ ヾ _j }: : この時代、貧民は勉強など出来ん
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . ｺ_,ﾊ: :
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: : けっこう余裕のある家庭で初めて
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : . 「書を学ぶ」ことができるわけだ
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
.＿_ ＿___,
‐"゛ ｀｀`'-､ .,, ‐''ﾞﾞ￣￣￣ﾞ`'''ｰ .._ ._..-‐''"￣
ヽ. ....-'" ｀';;.y､.／
'"ﾞ''''> ヽ ,!‐，
_..――ｰ- ..,,‐｀'ｿ/ 'ゞ, ' `､ﾞﾞ￣￣￣ﾞ`' ,、
-´ ﾞト..,,ﾉ´､ ､.、 , ,z､ 〟 ﾞ‐','゛ ゛
l ,'| ,ｲl .,ｲ! /｝ .ﾘ、 ,!'l、 |}、 、 |
| l | !.l ! .lﾞ|│ ,' ! | ! .! l.! .lノ ,'! /
ｌ │' ,|. !..',.! ! .ｌ,.! .! ! |.,iﾞ_.!,',iｽ〃.l、.,'
ゝ ! .-'ッ-'､ ﾞ " !ンｰﾘ_,, .,', .ｌ ちなみに弟の私も
{ ‐l, l..､z ! │ Z | l / 「詩経を学んだ」と記録されているぞ
ゝ,,,', `ｰ ｿ′ ::: "､ﾆﾆゝ ./-'゛
_.. ＼ ／''ｰ､
,i'゛: : : ,iﾞ'-､_ ^~~ _ ／ │ ヽ
./: : : l __ .l.'｀-二ﾆﾆﾆﾞﾞ | __ .,! !
lﾞ: : . /″ ﾞl-─────ｉ″｀Y' !
,' : : . ! ゝ‐ﾞ.,,,,＿_________,,,,,,.ゝ‐"| .l
-‐…‐-
, ::::::´:::::::::::::::::::::::::::｀::..、
／|i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::|l::::::ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ′ /:::|l::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
/:::::::::|:::::|l::::::|::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::;
/:/::::::::|:::::|l::::::|､::::::::::::::::＼:::＼::::::::::ヽ:::::::|
ノイ::::::::::|ヽ:|l::::::| ＼:::::::::::::::＼:::＼::::::::::＼ｊ
| ::/ :::| 八:::::! -─､‐ :::::::::::＼:::＼ :::::::| あと、若い頃のニート同然な劉邦を
ｊノ}::::::坏冬ヽｊ 斗≠ミ､::::::::::::::＼::::ゝ ∧ 劉家が養えたことや
´|:::::､ゞ' Ｖ（シ 〉＼::::::::::::ヽｊ::::::∧
/:::::::} 〈 ノイ::::｀ー‐‐ｧ-:::::::/ﾍ
. /:::::::::ﾊ /::::::::::::::::/:::::::::/ |:::i そんな劉邦が亭長に
ノi::::::::/:::::＼ {_ヽ /:::::::::::::／::::::／ :::|:::| 就任できたことから
|:::::/⌒ヽ::::ヽ ___ ´/::::::::::／::::::／::::::::/）ﾉ
人（ ｝:/ ､:::ヽ _/:::::::／ }:／::::::::／
ノ'´ 厂｝´/::::／-‐ ´ ヽ::::／
-‐ ﾆ/ ｊ|,ノ／/ﾆニヽニニﾆ ＼
／ﾆニ／/ 厂l ,/ﾆﾆﾆﾆ_＼-─‐ -ヽ
/ﾆニﾆ/ﾆ/／ｊ::/| /ニニ／ニﾆニﾆﾆﾆﾆ〉
z-z=≦三三三三≧z-､
｀ﾞﾐ≧三三≧≦三三≧ﾐ､
〃≧三ﾐz､ﾞ'z彡三ミz､ミ!
|ﾐ|｀ﾞ/ ヾ≧≦〃 ヽ｀ﾞ}ﾐ|
ｒ=ミ| ｰ--', r＝､ｰ-―' |ソ､ わしの家は最低でも庄屋クラス
{ jヽ! 〔´￣｀〕 i/j }
',｀ﾞ| ´｀´｀ |´,ﾉ
ヽ| ,;rｰ､;, 〃ﾞ ひょっとしたらそこそこの力を持つ
r-〉、,;, ir--〉 ,ｲ 豪族だった可能性すらあるな
z=＝≦ ＼＼,; , ,￣ ;, ;;／ﾉ｀≧＝=z､
＞＜＿_＿zゝ ＼二ニニ二≦ /＿_＿＿＞＜
. / ＼lj ＼ /ヾｚｿ'＼ / ／ ヽ ……まあ庄屋はともかく、豪族説は
../ i| ＼/ ｜o ヽ/ / i 別の面からありえんと、>>1は思っとるが
,' _Lニニヽ | _＿__, / l
! ｚ≦├―- ､ ＼ ＞-＝ ｀ﾞﾐ､/ _＿__ |
| ／ ヾ二 ＞ー'´ l | | |l j/ /i 〃´ ｀ﾞヽ. !
i／ ／, ／, , i i | l | | | |j〃,/ ' 〉 ―--､ ｀ヾ.
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//,
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 だが少なくともこれらの記述から
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,} 「貧民だから名なんてまともに無かった」説は
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ',
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ }
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ + 怪しくなってくるな……
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ +
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,, -
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',::::::::::::::
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::::::::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i::::::::::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i::::::::::::
:::＞＜/::::::::{ /圭', , '::::::::::::::i i::i::::::::::::
:::::::::::/:::::::::::i , '圭甲', , '::＼::::::::::::i i::i:::::::::::
:::::::::/--::::::::', ／ /圭式 ', , '::::::::::::＼::::::i i::i:::::::::::
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／￣￣｀Ｘ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ
／ /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘，
／ /:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.，
/:./|:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
|/ !∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:. ,' さて、劉邦の名前についての考察は
! i! 丶:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/ こんなもんで切り上げ
|ヽ,__入:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:/
|:.:.:| ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
|:.:.:|＼__ ｀¨¨ 〉∧ヽ 次は家族関係を見ていこう
|:.:.:| ／{ // ',」:.＞‐┐
|:.:.:|r'´ ｛ ／¨ ， ＜ ｛
/￣´ヽ、／， ＜ ｛
/⌒ヽ､__/ ,. ィ'"´￣｀ヽ{
/ /ﾞト-‐''"´ |
＿＿
イ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
__／:.:.:.:.「:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:':,
'"´ /:.:.:.:.:.:/ﾞ{:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.}:.:.:|:.:.:.:.',
/:.:./:.:./ ',:.:{ 丶:.:.:.}:.:.:|:.:.:.:.:|
|:./:.:./ ‐x ',:.{ﾆ‐-ヽ}:.:.:|:.:.:.:.′
ｊ/ |:.f:.ｲ丐 ∧{ィ示ミ}:.:.:|Y:./ 作中で語ったとおり
|八:.: ¨八 ｀¨`/:.:.:j// 劉邦とオヤジは仲良しだ
|:.:.`i､ _ ｀¨´ /:.:.:λ'"´{
|:.:.:.|!|` ｀.,_ .｡/:.:.:./, =＝ミ､
|:.:.:.|i| ＿∨:.:.:./ j//////＼ だが、兄やその周囲とは……
|:.:.:.|i! ／///}:.:.:.:' /////////;ヽ
|:.:.:八∨///;}:.:.:.|/∧///////,'∧、
|:./ }∨//;}:.:|:|//,'}////////;∧＼
|/ У///,}:.|ﾘ///}///////f/∧:.:.＼
{ ｛/////}:|////}///////|//∧:.:.:.:.＼
∨///,'}!////;｝//////{///∧､:.:.:.:.:.＼
}＼////////}//////{////∧＼.:.:.:.:.:.゜，
|//＼//////}//////{/////∧ ヽ:.:.:.:.:.ﾟ，
, -───‐- ､
／ ／´ , 丶、
/ / ／ ／ ､ ＼. ＼
/ / イ ／| !ヽ ＼ ＼ ト-､
ｉ| ｉ| |/ / !│ ヽ ト､i |ﾄ ＼
!| || | ,/ ! ｌヽ ＼ｌ ｉ|. || j ＼
!| || | / u │| ＼ ヽ l|. |ﾄ ｌ
!| ,｣| 77＞=ﾆヽ.ヽ､ ∠＞､‐j ||| !
∨.|| |!'＿＿_ ｀ヽ ヾ' 三.＿∨' !|! | ﾄ.、
. !ゞ| |!` 辷'7 ム!´ヤ'ア'/ | |ﾘ/ .l |
ヽ!| |ﾄ､ ¨´ ／ ゝ 二_/|! |ｲ ′ .| ! ……だいぶ仲が悪かったと思われる
|| |ﾄ､｀ ￢'´ ／l|| ' | | |/ )
|| |ﾑ｀ト '⌒7, '´ ||| j |／ /ーミ
__,｣| ||彡:! .＞-イヽ≧=-j/! ! .Y / .} ! Y
L ｣| ||／ } ＼. | ト 、 ﾊ ∨ | } ﾄ、
＞|| || | ＼} /丶:≧=-. ', :. ヾ /} l
. ＞.: : ::|| || | , 'ﾚ 、 ＼:: :: ::ヽ l. } l丶
, ' :: :: :: ::|| || :. ー‐- .、 / ＼ 、 :: ::. 〉 人
. / :: :: ::.丶 ヾ || ', ≧=-: ::､ } { ./
/ :: :: :: :: ::ﾊ:: ﾍl ∨. ＼ ’， :: ::丶 .ハ ﾄ.、
. / :: :: :: :: :: ::∧::| ＞-ﾊ 丶 ∧:: :: :: :ヽ:: ::ヽ {:: ∨
∨:: :: :: :: :: :: :八:::}:／:: :: ::八 :. ﾊ:: :: :: ::.∨::::.＼!:: ::∨
.∨:: :: :: :: :: :: / Ⅵ:: :: :: :: : :｀ヽ ', .八:: :: :: :::}:: :: :: :: :: ::′
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
まず長兄の劉伯は早死したため、
ろくに記録が残っていないのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿
／￣￣￣￣〈￣￣＼ :.＼
| r┐ :У: . |.:_ノ|
| ＿ﾉﾉﾊ､＿ ::/|: : :.|
| {三三三三} '.:.|: : ::|
| ￣|ミ「￣ :|: : :.|
| |ミ| |: : ::|
｜ .::|ミ|:. |: : :.| ∥ !
∥ : : :: :: :: .:: : :| Ｌﾉ;. |: : :.L_: : :: .::_ﾉ| : :,|::.
ノ:!,､;..v,;v､: :::: ::::.: ／ト､ ,:㌫;㍉:㌦:㌶: ､ |::､／7＼;､wX(: 八: : /:{: ::.
―=ﾐﾞ八爻彡wヾＷ;:ｒく:/ :|.:/￣＼ ＿＿ _ .,ノ|}〈: ;/ .::〉ミ三三ivＶ:ゞ爻ﾐ;=―
': .' ; :' . .｀¨＾ :'〈￣＼,_〉.;'' ' .; :'.､,｀¨^;''´ . ' ; :' : . :.
: . : . . : . : : . . : : . :: . : . . : : . . : : . :: . : . . :: .
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その妻、つまり劉邦の兄嫁については
逸話が一つ残っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
r´￣~｀''ｰ‐､
i` ｰ----r´ﾄ-、＿＿
, '"´ ` ｰ- ､.__レ':::::::::､-ｰ''^
/＾Ｎｈ〜ﾉ::::::.:::l:::ハ:::i､:::::`ヽ
/;;;'＾;;;＾;;;::入/Vノ ｌ}::::::::::::i､|
ｒ;;;;;;;;;;;::::::/__＼ _／ ヽ､::／
ノr;;;;;;;;; イ''_・` /・＾ヽｌ:::ﾉ ┏ ┓
レ;;;;r⌒ｌ ~｀ ゝ'￣ l ┃ 劉邦の兄嫁 ┃
ゝ〈 ｉ''ニ= j ┗ ┛
`¨ゝ､ lこｙ' ./
ｒ--- ､〉 ` ､,. ケｰｰ、
/-ii---/￣''‐-、 ,ｉｌﾛ＼￣`、
r" /⌒ｙ〉ヽ/◇、〉＜ ιrへ､
l 〈 "^ ）--V V ／ に 〉
l ＼! ヒ〉 ヽ、/／「￣〔__ |
| ＼ﾄ--〈 ＼｜ |`-､〈＿ノl
| ..l ｌ | | | |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦が若い頃、仲間を連れては
劉伯の家に立ち寄り、飲み食いしていった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
γ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
| こいつらにご馳走してやってくれお！ |
乂＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ
∨
＿∩ -‐ '´￣￣｀ヽ､ . -‐''二∧_""""'''''ｰ-、
/ 〉〉〉 ／ ＼ /´ ヽ. 龍. フ ｀ヽ
{ ⊂〉 ＿＿＿_ /＿＿＿＿＿＿＿ Oiヽ . i､＿ゝ_レ^ヽ,|___ノ＿,＿＿ ）
| | ／⌒ ⌒ ＼ 〃 i ノ ｀ヽﾘ|.ｌヽ..|_| 〃::::{ノ ﾘ从｀ヽﾘ|::ｌ:::::::::::│
| | ／(●) (● ) ＼ ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i| i!:::{ ● ● i::::|、::::::::|
| |／:::⌒(__人__.)⌒::: ＼ ヽ.l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ| 丶l⊃ ､_,､_, ⊂⊃::::::::::::|
ヽ | |,┬‐ | | /⌒ヽ__ ﾍ ゝ._） j /⌒i /⌒ヽ〈::ﾍ ゝ._） 〈::〉::::/⌒i:!
＼.＼ ｀ー ´ ／ ＼ /::::::::::＞,､ __, イァ./==/ ＼ 〈::〉＞,､ __, イ 〈::〉/ /::|
＼ ＿＿ ヽ /:::::::::::| |ヾ::V/:::::{ﾍ､__∧ ＼_〈::〉 ./::ﾍ＿ヘ,´〈::〉＿/::::|
ヽ (＿＿＿_/ ｀ヽ::::::::| |ヾ∨::::::::ヾ:::彡' （ ∞/::::|三|:::::::::|∞| ）:::|
【 武儒 】 【 彭祖 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これが何度も続いたので、兄嫁がキレる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
r´￣~｀''ｰ‐､
i` ｰ----r´ﾄ-、＿＿
, '"´ ` ｰ- ､.__レ':::::::::､-ｰ''^
/＾Ｎｈ〜ﾉ::::::.:::l:::ハ┛┗:`ヽ
/;;;'＾;;;＾;;;::入/Vノ ｌ┓┏:::i､|
ｒ;;;;;;;;;;;::::::/__＼ _／ ヽ､::／
ノr;;;;;;;;; イ''_・` /・＾ヽｌ:::ﾉ タダ飯喰らいの不良一味め！
レ;;;;r⌒ｌ ~｀ ゝ'￣ l
ゝ〈 ｉ''ニ= j
`¨ゝ､ lこｙ' ./ 追っ払ってやるんだから！
ｒ--- ､〉 ` ､,. ケｰｰ、
/-ii---/￣''‐-、 ,ｉｌﾛ＼￣`、
r" /⌒ｙ〉ヽ/◇、〉＜ ιrへ､
l 〈 "^ ）--V V ／ に 〉
l ＼! ヒ〉 ヽ、/／「￣〔__ |
| ＼ﾄ--〈 ＼｜ |`-､〈＿ノl
| ..l ｌ | | | |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
次に劉邦たちが来た時、
兄嫁はわざと羹（スープ）の入った
鍋の底を、ガリガリとひっかき音を立てた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.Ｖ＿＞ ― ||
__,/! |｀ヽ＿工＿{ヽ＿＿_. || ＼人_从人__从从／
{:::::｀ヽ| ￣ V::::::/.一'||） (⌒ヽ o ＞ ｶﾞﾘｯ！ ＜
Y⌒Ｖ| ＿ l|‐ｒ'´￣ .|| ｒ‐( ） ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
＼ } ﾘ ||⌒ ⌒ヽ
乙ノ| | ┌｢￣￣￣￣￣￣|┐
| |. ｀| |´ ＼人_从人__从从／
| | | | ＞ ｶﾞﾘｯ！ ＜
|＿＿＿＿＿__|. | | ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
| ,′ | ,′ ､_＿＿＿＿＿_/
| ′ .│./ / r‐――┐ ｀ヽ
し′ . ...し / ｣ |＿＿__ｊ
.
_ _ _ , , , ---‐‐─- ､_
,;:'"´:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＿∧＿.:`:;,
,:'.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ /.:.:.:.:.:',
i.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:|ノ＼|.:.:.:.:.:.:.',
`y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,;,:.;,:;:;:,-――-､:_:_:.::.:.ﾉ
ヽ:.:;,;::.ゝ'""´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::~メ、
/::::::::::::/::://:/:/:::|::::/:|:::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::/:::/ｲ_」ム斗/ |:|:|::|::|:|:::::::::::ﾊ
/:::::::::__/::::ﾊ|／ん.} ヽ |ﾊト|;ﾊl::|:::::::::::|
f::::::::/rf:::::::!´{ 弋ｿ f.ﾊヽﾘl:::::::::|
|:::::::{ ﾋ〈:.Ｙ;;〉^ー‐ ﾋｿ }ハレﾘ あれって、鍋がもう空ってこと？
ﾉ:::::ヽ|ヽ,〉Ｘ;ﾉ , ､__,.ｲ:.Ｙ;;〉
／::::::::::::ヽ〈:.Ｙ:〉 /〉Ｘ;ﾉ
;':／^ ⌒^＼〉X〈＼ (二7 /〈:.Ｙ:j
ノ/ 〈:.Ｙ:〉 丶、 . イ 〈;:X;〉
,;'::{ /＼`Y;ﾉ /`ー ´ 〈:.Ｙ:〉
;':::::{, `ーｲ´`iー-､ﾄ､＿ /~ｱ'^‐!ー、
!:::, ' ヽ_ ＿ ／⌒Vj`Y､＼/`ｰ、 ｀ヽ､￣ﾑ-iﾍ／
j;:′ ,.ｲ ニ二}ヽ `ー ､ / ヾ､ ', ｊ川ヽ
／ ,.ｲ_,| ＼ }::＼_／Y＼_/´ヽ
＿＿＿＿_
, ィ´￣￣ ｀ヽ
／ . : :ﾊ
,ィ . : : : : :ﾊ
/ . : : : : : : : : ﾊ
i : : : : : : : : : : : }
! : : : : : : : : : : : ｌ
l / : : : : : ｒ-i: : : : :i こりゃお邪魔しちゃいけないや
! / : : : : : : |l|l : : : : l
ｊ/ ,ｨｒ､＿ : : : : _ｌ|._ |l|l: : : : :ｊ
{,ィﾊ:!＿｀ヽ : : : :｛ゝｲｊ.|l|l: :, イ 劉さん、今日はもう帰るよ……
Y:ヾl.､ tﾄ､ ｀丶､ : : : : : ￣r.|l|l7::l:::|!
!:::ﾐ ｀ｰ ;:. ｀ー―ｒ 7´￣ｿ|l|l:l::ﾄ､!
∨ヾ,、 ｀ u |/ /´ヾ´ﾊ:l＿ --―――― ､
＼ ､_ -‐=ｭ ,,ィ´￣￣￣￣￣￣￣｀:::ー--ゝ､
＼ _ ｭ彡イｭ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
｀ー ヽ::::::::ゞ:::;:-―､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ;::;;ィ´::::::::::::ヽ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
Y´::::::::::::::::::::::::｀:::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::｀::､::::::::::::::::::::__ノ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ところが仲間が帰った後、
劉邦が鍋を覗いてみれば、まだ羹は有った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.＿＿ ＿＿ 人(()). | | .>< | ＿＿＿
（＿＿）（＿＿） ||（（（））、 | | | ||j ／ ＼
==============||.(()（（））） >< | ｌ|、 ／＼ ／ ＼
.＿＿ ＿＿ .|| （（（））~ | '､_.>< | ／（● ） （● ） ヽ
）.（＿＿） （＿＿）|| 人~ ＼＿ノ :| | （__人__） | たっぷり残ってるじゃねえか！
==============||(（()）) ヽ'-、 ＼ |ｉｌ!ｉｌ!ｉｌ| ／
ニ>, < ニ >.<ニ>..|| ~~ 'v⌒ヽ ＿./ |ｪｪｪｪ| ＼
| | |/ :::ヽ|| , --------- ､＼_ノ, | ＿＿＿ ＼ あのクソ兄嫁ぇ！
＿/..ヽ＿_/ヽ＿/ || ./============'ヽ ´(￣￣)(＿,---、)-― | 俺に恥かかせやがって！
==============|| .| |,'7| | ｜｜｜｜ ￣￣| ヽ＿ノ＿＿__／
爪 ＿||＿＿| ,'/ | | ｜｜｜｜ | |
⌒ヽー、、 ／いヽ;::::::~7'ｙ'ニニニニニニﾆ| | |
ﾘ: / ﾉ( /;;;／;/, ――()―― ..| | | /
| | :| .| /⌒／::;;|／( 、ニニニニニ,' ）| |. | |
|:::|￣￣￣￣￣￣| ￣￣￣￣ :::|/ r三、 | || |
| :ﾉ:￡....-――――┘ :::| ﾍr-v'ヽ ＿ |｜ |
／⌒/⌒ヽ⌒丶＿＿＿| :::::|｡) , ゝﾟj ｢ヽヽ_ < |＿ |
│││::::::│││＿＿__.| :::::::/-<ｰﾍ__ﾉ | l＿ﾉ.（＿＿_）
｜│::| ;;;;;;;│││＿＿_..|、＿＿＿＿＿/ ﾞヽ二-'′ { {
ﾞ:､..,,,ゝ__;ノ;;丿;ﾉ i!jﾉ
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦はこの手の恨みや恩は
絶対に忘れないやつである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ために、皇帝になってからも、
長兄の子供だけは諸侯にしなかった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
／ ＼
／（ ー） （ー） ＼
| （__人__） | フン、あの兄嫁の子供なんて
＼ ／ 無視だお
/:::::!／::::::::::ヽ.
/:::::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ｊ:::::{::::::::::::::l |;／:::::::::::l
ノ;rｰヽﾆｆうｔ二Ｚ__::::::::::::::j
/='ｨｰｒｊ_jﾒ丱くｆ/ｨ､_入:::::::｛
／::::::::::::::::::::::::::::｀¨´:::::::ヾ〜ゝ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だがさすがに見かねた劉太公が頼み、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ー－-､
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
〃.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::ﾆ=--イ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:彡＝､::::＞'´ r==ミ '.
,ﾞ.:::::::::::::::::::::::::::::::::＞ '´ ｀´ ∧:r.､:::::ヽ
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ,イ≧:..., ヽ ∧:,ﾞ ＼::∧ ー っ
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| 〃.:=ミ::::::::::＞ｚﾁ:::::; ＿ ｀´ }
i:::::::/｀ヽ:::::::::::::::::::| /.:/ ＞､' .::::::::::ﾉ'´__,ﾟ' ∨ わしからすれば伯のせがれも
∨::{ ､ 丶:::::::彡ﾞ 〉Z ＞'´__,:° ＞ー- ､ 可愛い孫たちだ
ゞi { ヽ .∨:ﾑ ´ i. ｜
∧ } ﾍハ:::::} ﾉ 〉 _,'
' .＼(ﾑ ゞミ ､ U , ､ ,ゝ-=へ_ノ ' あいつらにも領地をくれてやれ
＼｀ r'彡 ､ ｀,. －- .;' , , , ;′
／＞へ, , , Y´ ｀ー､/ '＼
＞ 'ﾞi////}. ∧ { ＋ ＋ + ノ ,ﾞ//｀ー- _
´////|///,;|､ ＼ , ｀ー―=＝≦ ､｀ ,)/////｀ヽ///｀ー - _
/////|///｜＼ ｀ ､,' ﾞ, 、､｀ﾞヽ＞´ } ＼////,∧///////////｀ .
/////|///,;| ＼ ､≧‐-‐=＝' ´ ,' .∨///,∧//////////////｀ヽ
/////|///,;| ＼ ,.へ ,' ∨///,∧////////////////＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦はしぶしぶ、諸侯にしてやったのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━───
┃
その名称がひどい。
┃
───━━━━━━━┛
. -――- 、
／ ＼
, ' ヽ
/ ＿_,ノ ′' ｰヘ Y
| 《 ● ） （● 》 !
| ｀ ￣ ´ ｀¨ヽ } じゃあ長兄の子は
V ヽ. ＿_人＿丿 / 「羹頡侯」にしてやるお
∧￣ﾍ ー一 ／
／::::::::::ヽ ＼ ＿＿_／
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´ 「頡」は「ガリガリ」って意味な
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ
/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣}
,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ |
. ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､
/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i. | i
./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::| } |,
i::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::i / ノ
i::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽi/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
つまり直訳すれば、「羹をガリガリした侯」。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こうして兄嫁は自分のやったことを、
天下に知られてしまったという話。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
r´￣~｀''ｰ‐､
i` ｰ----r´ﾄ-、＿＿
, '"´ ` ｰ- ､.__レ':::::::::､-ｰ''^
/＾Ｎｈ〜ﾉ::::::.:::l:::ハ:::i､:::::`ヽ
/;;;'＾;;;＾;;;::入/Vノ ｌ}::::::::::::i､|
ｒ;;;;;;;;;;;::::::/__＼ _／ ヽ､::／
ノr;;;;;;;;; イ''_・` /・＾ヽｌ:::ﾉ
レ;;;;r⌒ｌ ~｀ ゝ'￣ l どう考えても悪いのは
ゝ〈 ｉ''ニ= j タカリに来た劉邦の方でしょうがーー！！
`¨ゝ､ lこｙ' ./
ｒ--- ､〉 ` ､,. ケｰｰ、
/-ii---/￣''‐-、 ,ｉｌﾛ＼￣`、
r" /⌒ｙ〉ヽ/◇、〉＜ ιrへ､
l 〈 "^ ）--V V ／ に 〉
l ＼! ヒ〉 ヽ、/／「￣〔__ |
| ＼ﾄ--〈 ＼｜ |`-､〈＿ノl
| ..l ｌ | | | |
┗━━──────────────────────────────────────━━┛
.
￣＼＼
＜圭圭圭圭圭==─
＜州ミミ＼ヽ 从ヽ州州ヽ
ー＜彡州|∨.Ⅷミミ▽从从州州|ハ
─７州州||! Ⅷﾐ ＼ムﾊ.Ⅷ州州||i
/州州 Ⅷ>Ⅷ爪 イ云;; 》 ∨州州||
∧州|| Ⅷu＼＼ ゞ彡" ∨州州| 「う〜〜ん、このぐう畜」
|||州ⅧⅧィｒヾ、 "" u ∨州/
Ⅶ ⅧW州》ﾝ" ヽ ／ |州|!
Ⅴ Ⅷ.ヽ州ﾍ -彡". /|/＿＿＿＿＿＿＿
| ∨ ! ||ヽ、 .ｲ／ ／///////////
| ＼ ｀ ─-イ／ ／/////////////
|. ＼ く_/~ ／///////////////
く⌒ﾍi 氏////////////////
ヽ', ﾍ |/////////ミミ/////
彡ゝ─々.//////////////:::
ｒ////////Ο///////////＼//:::::
|///////////////////////＼::::::
! ,. ‐ 'ﾆ＝'´￣｀` ､
!, '´ ヽ
,' ､ 丶
/ ､ ､､ ＼ 丶
/ 1 ＼､ヽ丶丶 ヽ. ',
／/ / ｌ ﾄ丶 丶ヽ丶丶i ﾊ i !
＿_ _, '7/1 / ! i`､ヽ 丶' ,ヽヽ! i ! !.ｌ
// ｌ,' ｌ ,' u ', ! ヽ 丶､ ヽヽ ｌ! ｌ川 ｌ ｌ
,',' ! ｌ ,! ', .',. >' '‐弋;'ｌ i !ﾐ川 ,! i こんなだから>>1が劉邦を
. 〃 ｌ!,' i r:' ⌒ ヽｌ ! / ヽｌﾘ !ミﾝ三､/ ,' 英雄に描く努力を
! |' !|ｲ ',ﾍ|. j ! .厂 !┐,!|!ｿ 放棄するんだよ……
,' .! !|! ﾏヾ, ,!ｌ ｌ レ ﾘ'
,! ｌ ∥､ ﾉ 丶、 _, ｨ ｌ | ,ｨｭィ7'
ｌ ｌ＿_ 弋 ´ ` ￣ ,' ｌ !/ﾍｌく
,. '─‐-､「￣￣ ｀丶 _ ‐､ ,!.,' .,!' / / .!￣￣￣｀`￢' ､
__＿/ 二二_ ｉ ヽ,｀ ,' ,! ｌ／ / ｌ ／ i
/ ､_ ! /iｰｲ! ｌ ! / ｌ ／ ヽ
. / /､_` /|! / ! /1,' ｲ、 / !/ |
/ ｀`'〃Ｌ＿＿＿ / |!'/,' ! `,ﾍ._,.-:7 !
／ `ｰ─‐ '´ iｿ ,' / ＼! |
／ ／:.:.:. ＼:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:ヽ
／:.:.:.:.:./:.:.:. ,:ィiN|:.:.:!:.:.:.:.:.∨:.:.:∧:.:.:.:.∧
／,:ィ:.:.:.:/:.:.:., ' |:.:.:|ﾍ:.:.:.:.:∨:.:.:∧:.:.:.:.:.!
/:／∧:.:.: !:.:.:/=- ., ，: | 丶:.:.:.:.∨:.:.:.}:.:.:.:.:.|
,／ /:.∧:.:.|:./ -‐一 丶':.:.{ ,，｀ ‐ <:.: |:.:.:.:.:.|
/:/:.:.∧:|/＿＿___ j:∨ ー‐- ヽ|:.:.:.: ,'!
//}:.:.:.:.: }|´乂_,ﾉ⌒ / ｛ ＿＿___ }:.:.:.:/ ! まあ、こういう有り様なんで
// |:.:.:.:.:.:.|:､ ／⌒', ´乂_,ﾉ⌒ ./:.:.:./ ! 兄嫁じゃなく
// |:.:.:.:.:.:.| ｀¨¨¨´ ’ ‘ ､ ,. ':.:.:.:/ {
// |:.:.: /｝|':,U "" ｀¨¨¨´:.:.:.:.: | |
｛/ |:.:./ !; ,.ゝ. ﾏ'' 、 "" /:.:.:.:/:.:| | その夫の劉伯とも
|:./ ﾘ ／＼ ｀ - '′,，イ:.:.:.:./ ｝:| ﾉ たぶん仲は悪かったんじゃないか？
|;'-‐ﾍ／ { j｀¨''' "7 |:.:.:.:/ |/
＿|{:::::::く '， / ;|:.:.:/ヽ/＿
｛::::::乂:::::::::＼ '， / ／|:.:/::::::::::::::{_
／:::::::::::::::::::::::::::＼ '， / ／:::::::|:/:::::::::::::::::<
＞-＜三三ミλ|＿
彡州州州州州州ヽ＼
／州|/|州州州州州}
./ 州N .V|∧州州州||}
| | 从可 ! .＿_ V州|｢
.' .从": . 可.//つミ 「次兄の劉喜にも
ﾍ '─ .／Tゝ' ここまでじゃないけど」
f' >i-＜ レ)
r─|i∨ト─" ／}
{//∧| .f三三/ハ 「けっこう不仲だった様子の見える
||///○///////∧ 逸話があるね」
',|///////八/／フ〉
j/○////＼/ミミﾐ|
∧////////|ミミミ|
ノ/○/////.／Vミミ||
ｨ＜彡///////／ Vミミ|
.／/////○/////| jミミミ〉
|//////////////r＜彡ミミ／
┏━━───────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
天下統一後、劉邦は次兄を代の王としたのが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
､--､ _ （´
ノ / ／ ￣| ｀ヽ
､´ ｀~￣｀） ○ ,,_ノ ｀′ (＿,､ ｀ヽ
ﾉ / 代 （＿ ,‐-っ, く ｀|
ﾉ く .／｀‐´ ／´ ） ／
く´~ （ ／ ./ レ´
,ッ-､__ﾉ~´ ） _,,ノ´ く,,_
―-､__-‐‐､￣｀ヽ､ ｀ヽ, ´‐〜´~ ＼
｀ヽ, ´‐‐―｀ ｀＞
｀ヽ, ﾉ~~~￣＞
| _,,-―､, ,ﾉ´ し､_
| _ノ ｀ヽ､ﾉ~~｀‐´ |
|, ＿／~ ﾉ´
|, ,,ﾉ~ ﾉ
´| _ | |
~ ｀~ ノ
ノ
ノ´
仕返しした逸話があったような。
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
当時の代は、匈奴との最前線であり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
f⌒ﾐ`ニキ'"三三ミﾐヽヽ`il））メナ彡ﾅシﾉﾉﾌｲく,ノ三ﾉr=ヽ'
ｰ=、 ﾞゝ'彡≫三≡ﾐﾞi`i l l lﾉ,r'ﾘﾉッシﾉ彡ﾉﾉｼ/F三ノﾆﾄ
´~ゝ-ゝ<ﾘ彡ﾉﾉ三ミﾐﾐfi l lゝi ﾉﾉﾉノﾆ彡三彡彡jﾉﾖ'ﾉ巛ﾐ＞'"二ヽ
^`ー三くj〃彡三≡ヾ.ゝt t ）l ン"´ ﾞヽ､iミ彡ﾉシ人ミ三彡ﾆ=-
､,:r''7ヘ又彡ｼ,r/'"~｀ﾞﾞﾞ`'二ﾆ:;､＿,,.,., ｀ﾞﾞヾミミ三彡ブ＞∈ﾆ
,'ﾆキ王彡彡彡;,fﾉ -＝,=＜ l /,∠(＿,.,.,、 ﾞiﾐ彡彡三ﾉ∠ﾆ＿
､_,r=''7ヽ≡彡三彡'" '''"~,r''') `' ﾞi f‐-:,ﾆィ=､ヽ ﾄﾐﾐミ三≫にﾆﾆ､ヽ
＝〃ーヽヽfrﾐ三f'f ,,r;;ニ彡'´ `ヽ, ﾉ ﾉ.'･'´￣ i,ミ三ヽﾌ<7、,.r--=、
`ｰ=''"~`ヾミ》彡/'ｲ (:ﾉZﾆr・ゞ i f `"_,,二ﾆヽ┤ﾐﾐY人ﾉﾘへ,,.＝、
,,ノ-r'彡〃:┤ ,,..,. ￣",:' ,r j t`ヽ,、＿,ﾆﾆヽ`t三彡彡ﾒ>ノ､_`''"
,r''＞=‐ﾅ〃ﾌﾉノ:ﾞi'',r'',.=‐,'".ノ(_rゝ_ﾉ'" ,.,..,.、_´~） l ) ）ミﾐ彡＝=､、
｀~ f ､__,>ｦr7ﾉF彡 i （ r=''" _,.,.,.,.,.,.,.:ィ",.,-､=､,フ ｲ ﾉﾐﾍ三≡,.,、 ﾞヽ
ゞ､＿彡ナ7ﾉｼﾉfr(ゝ､tヽ /,r‐―一 '"_,.,.,､ﾉﾉ^iﾌ′ l`ヾﾐr十＝、｀`ヽ､)
'"~フﾌr/ﾉﾐヽソ l' ﾞi〈〈(ヽﾉ'ｰ''"^´ ~`ｦ^i ,ﾉ :,ヾ''ー--＝=:、
ﾆf‐ﾅ''チ,r=ゝﾉ、 ﾞい''^',,.ｨrー'＝'ｰメ/ ,' ,/′':, i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
（ ,r''サ;;;;;;;;;;;,ｨ ､.ﾞヽ、ﾞtヾ､ｰ＝''"ﾞﾞ~´,ノ ,' / : ﾉ,ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼,,_
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/人 ':, ｀ヽ、 ｀ﾞﾞﾞﾞ´~´￣ / ,:' / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾞﾞ`'''ヽ､,,
,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t ''"ﾞt ﾞ;, ｀ヽ. / ,:' /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,.:ｨ'''"~´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞゝノ＼ ﾞヽ ヽ、 _ノ ,' '^,,.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
┏ ┓
┃ 匈奴の王 ┃
┃ ┃
┃ 冒頓単于 ┃
┗ ┛
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉喜の赴任からわずか数ヶ月後、
代は匈奴に襲われ、劉喜は散々に敗北。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
゛'-.,┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
゛'-、 ﾞｉ 〈 iﾞｉiﾞｉ
！∧ﾐﾞｉ ゛',r'=,r'( ・皿・） ミ_,・ ＼
ﾞｉ ／>ﾐ| ・ ＼ ,r'=,r' ,r'=(, (, ミ_ .!､､ゝヽ
ゝ( ﾟДﾟ)=ﾐ| '（＿） ,r'=,r' ゝ ）ミ_ ／|＼丿 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∝━━━━ゝ=,r'つﾐﾒ ﾞｉミ《三三＞ ,r'=!､ Ю≡ミ_／ |、
〜＝≡三ミﾐﾒ゛⌒゛'（⌒)‐ﾒ゛－‐| ≡ミミ_ﾐミ_,r'￣[{||}]￣|=＝＝,r' ゛'-., ∧＿∧
＜三三》∞━━━,r'ｸ＼ ,r''i∧ミ_━∝Ω| 丿＝|ゝ⊇ | ）<へ, ゛'-., . （ ´Д｀）
ゝ=,r' ﾟДﾟ)ﾐ| ・ ＼ ｿ )_lﾆ~)(´⌒;;≡ ＿,r'ﾞｉ＿＿,r'< ,r' ヘ ∧ﾐﾞｉ ゛'-、 :/つ _つ
(´⌒;;≡=,r'!!!∪!!ﾐ| '（＿）ﾞｉ ﾞｉ7_,r' ('⌒;;;,r' ッ ﾞ ﾞ〈 ﾐ| ・ ＼ ﾝ､ 人 Ｙ
('⌒;;; ('⌒;;;,r'!､つ∞|ﾐﾒ ﾞｉ ﾞｉ ﾞｉ (⌒;;;;／､-,r' ゝ(,±∀±）ﾐ'（＿） し'（＿）
〜＝≡三ミﾐﾒ゛⌒゛'（⌒)‐ﾒ゛－‐| ﾞｉ__〉 ￣ ∝━━━━ゝ=,r'つﾐﾒ ﾞｉミ《三三＞
| γ'し＿〉゛'‐Ω 〜＝≡三ミﾐﾒ゛⌒゛'（⌒)‐ﾒ゛－‐| ∧＿∧
ゝ､!､,＿ ） | || `二こ~) (⌒ソ(⌒ソ;ソ≡ | γ〈'し__〉゛'‐Ω| （ ´Д｀）
('⌒;;; ('⌒;;; ／へ‐ー`ﾋ`⌒゛'ー`ン_／) (´⌒;;≡ ゝ､!､,＿ ）| || ｿ )_lﾆ~) / つ _つ
(('⌒;;;≡ ,r',r' ゝ__> (⌒ソ;ソ≡`／ (´⌒;;≡⌒;;;; ／ヘ‐ー`ﾋ`⌒゛'ーﾞｉ ﾞｉ7_,r' 人 Ｙ
(´⌒;;≡|__〉 (´⌒;;≡'ー` (⌒ソ;ソ≡((⌒;;;; ,r',r' ゝ__〉(⌒;;;;⌒;;;;ﾞｉ ﾞｉ （し'（＿）
('⌒;;; (⌒;;;;__〉 (⌒;;;; (⌒;;;;ﾞｉ__〉 ∧
'⊂´と´（;;;ﾞд｡）つ
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
身一つで洛陽まで逃げ帰った。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
すると劉邦は容赦なく、兄を左遷する。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿
, ´ ｀ 、
／ ＼
' ヽ
′_ } _三ﾆ ,
/ ≧ｰ- ヽ ゞ≠'"-。―i 兄ちゃん、代王の地位は剥奪な
| ﾍ ﾟ ﾉ 乂_＿ .ﾉ |
｀ ´ '
（ { ） ,′ 代わりに「郃陽侯」にしてやるお
＼ ｀¨¨ ー- ' ＿∠
|≧=- ___ ＿_..｡s≦三三|
_ -=≦≧三三| | |三三三三三-=≦≧=- ､
／三三三三三三| | |三三三三三三三三三三＼
/.三三三三三三三| | |三三三三三三三三三三ﾆ∧
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┃
「郃陽」とは黄河南流の、ど田舎県であり、
領地も猫の額程度にすぎない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_
/| r`l
|::|└:|
|::| ..:::|
,ｔ |::| ..:::ﾄ､
-}ﾄ 、 ト､ /Ｔ|::|:::::::|:::
Y:ヒ、 ,、 || r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエｴl＼ `=|;:{二 |:| /＼.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rｪｪェェ
__|＿__|_,工工]エｴ}ﾆTニ7〉ｪｪｪｭ |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェｴlエ工
＿|＿|_;工工]エlｴ|-[]─[[:ﾛ::ﾛ:{ |:;| |..::::':::: .r:､:...|:::::ｒ┘..;;'ｴエ工[工[
__|＿|＿l工工;エｴ|＿＿__]〕ﾆlﾆl ､.v,,!;:.v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/＼＞工工工
＿|工|_;工工]エlｴ|┴┬／>─‐> ､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ .／|ｴエ;工工
__|＿|二l工工;エｴ}┬／／.::::／ ､.v,,;..v､ﾐ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ,v,,v,vゞゞ;;ゞv;ゞゞ,.上ｪΥｴlエ[工:[工[
＿|＿|_,工工]エlｴ}／／.::::／v､::.;.;... ;.w;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ彡ゞ/.＼＼:|ｴエ{工[工工
__|二ｌ＿l工工;エｴl／,,;;,／ ....-::.;.;::.::::-..... .. .... . ... ... .`"''､v,;.wVゞ;v;ゞ;';＼::..:＼{ｴlエ[工工工
_|＿|＿l;;工工;エｴl-_L-|,,;..v､ ....::. ::: .:.;:へ.;.'.. .＿... .'.. __ ｀.';;::.._/＼二:トﾆH.{ｴエ[工l工工
､.v,,;..v､, 工工エｴ|-l_ L|vゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ',,,ゞ､.v,,;..v､ ~~. .::/vへ＼-/:/＼へ . ､.v,,;.v<|ﾆHﾆ|ｴエ}工]工[ﾆ
ゞ;爻彡ヾ;ゞ;yゞ､.vk,,..vｌ,|ゞﾞ;ﾐﾞ､.v,,;..v＜＞'ﾆﾆTﾆニTニTニ>/./,:､:.:.＼;ゞﾐ.:ゞ;y;､HﾆH.kv,l.v[工;工工
”v:";v;oゞゞ;yゞ ゞ;爻彡ヾ;,,;..v､,...:/ ./:/.ー〜「l─「l─「l-|:|.／ <;~~`.::: llニコ;;::／>.爻v;oゞ;ゞ彡ゞﾞ;
.:ﾞ;ゞ;ヾ.:ﾞ;;ﾐﾞ':,oヾv”v':,ゞ;;ﾐﾞ'爻。....:~~'〜<二二二>~ ~~ ~／ <＼＼ ゞ;ヾ.<／:ゞ;yゞﾞ;;ﾐﾞ':,;oゞ;ヾ;
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┃
その一年少々後、大臣たちを呼んでの宴の席にて、
┃
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, ' ⌒ ヽ. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:. , ' ⌒ ヽ.. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
||―|―|| |§|:. ||―|―||. |§|:. ||―|―||. |§|:.
||: : |: : || |§|:. ||: : |: : ||. |§|:. ||: : |: : ||. |§|:.
￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:. ￣￣ |§|:.
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圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖圖圖圖圖圖圖圖|§|圖圖圖
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∧＿∧ ￣ ￣ ￣::::::::::::: : :
.(ΘsΘ)_ ／|
,ﾊ､､ﾊ （∪⊂|＿| ∧＿∧ .ｒ' _ ヽ＞
彡*ﾟーミ , ￣￣￣￣Ψ￣￣￣￣ `ヽ（∀｀* ）_ ヽ n‐`ﾉ
と y )つ∇ (Ξ) ﾞ┴ ﾞ（EE）∇ と ~：~ ）|| （ ﾉ⊂）
||（;;;,⌒).ﾞ|ゝ、 （ﾐ//） ,ｲ（ （〜/⌒|| γ￣▼￣￣Ψ￣￣￣￣￣ `ヽ
||￣iiＪＪ.|| |￣||￣||￣|￣|￣|￣|￣||| しし ii￣''|| | /bbb/ ﾞ┴ﾞ ∧ ∧O）∇ |
...| | || || | | | | |||::::::::::::::.......::.... ||ゝ、 （///）. ( .,,) ,ｲ::
..⌒⌒"⌒"⌒'⌒"⌒⌒"⌒" || |￣||￣|￣|￣| .ii''"~"''ii: ￣|||::::
| | || | | | .||:::::.::. ||: |||:::::
⌒⌒"⌒"⌒'"⌒||￣￣||"⌒"
戦闘力の強い人物を置く意味もあったが・・・
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┃
劉邦は同席していた劉太公に、
こんなことを言っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿,,,,,__
_, -‐''~￣ ~''ｰ- ､,,_
／ ~''ｰ ､,_ __,,,
, ' ￣ ／
/ _,,, --‐‐‐‐‐-- ,,_ _, - ､ ／
,' / _,, -‐‐‐- ､_ `､' , -‐ ､',',
i' i , ' ヽ ∨ _ ',',
.i { / ,. ''~~''ｰ､ V .,,'-`, ','
i _ _,,! .,' / ,. ~￣ヽ', / ', ''~/ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.{ /´_｀ヽ ,' .{＿_i / fij`､__,,,,'fj , i | 昔、トーチャンは、「邦は無頼で ＞
i i./ ', } { !､ _, _,,,,_ ｀iｰ' ..i | 家業を治めることは出来ない」 │
', .{.{ r'',i { } `'''''~ i' ~''~｀i .i ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
'､', ', ', ,' 二 ､ . . . `-''''-, ' ,!
.'､ゝ` '､ ` ._ -''~''ｰ ､. ,! 彡
', `,,､ i ,.'`-‐-'-'-'-`､/ /.
i___彡~', ｛ , -‐-_,, -- ､{ ,'
i. ' `''￣ i'
/''ｰ- ､_ ~'ｰ'_, ﾉ
/ ~''ｰ- ､~_ｰ'-,___ , ,___,,,,,,､-‐'
_, -‐' ~''ｰ-￣､,,_
'~ ∨ _,,, -‐'''~_,, -‐''￣~''ｰ-､_
二 / ＿,,,,,, --‐‐'''~'-､_, -‐'~ ~'ｰ､_
＿__ ＿＿__
／.:::::::::::::::::::::::‐- -‐…‐- -‐::::::::::::::::::::::::::::.＼
. { ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶､ ／ ＼ ,....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀ヽ:::::.Ｖ Ｖ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣∨ ＿_ ∨:::::::_／::::::::::::::::::::::::::::::／
丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::,:ﾞ ､＿__､_八_ィ､:ツ ﾉ ヽ:/::::::::::::::::::::::::::::::::／
＼:::::::::::::::::::::::::::::{ ,￣ ´ ^´￣ 、 }:::::::::::::::::::::::::::::／
、:::::::::::::::::::::::､ { , } ﾉ:::::::::::::::::::::::／ 「特に勤勉さでは次男の喜に
＼::::::::::::::::::::::::::::ｰ- 、＿ 人 ＿ ノ-‐7:::::::::::::::::::::::::/ とても及ばないだろう」
ヽ::::::::::::::::::::::::.＼ ｒ‐-‐￢ ／::::::::::::.＼::::::/
〈::::::::::::::::::::::::::::. ＼∧///∧／ |:::::::::::::::::::::::Y
∨::::::::::::::::::::::::､ ///∧ ／.:::::::::::::::::::::〈 そう思ってたはずだお？
,::::::::::::::::::::::::::::::＼//////∨.::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::＿＿:::::::ー‐一'::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
／: ￣￣￣￣￣￣ ＼
／: : : : ＼
／: : : : : : ＼
／: : : : : : : :.. ＼
.l : : : : : : : : ＿ ノ゛,, ;、､､ '⌒ゝ､ l
| : : : : : ::;;（ ● ）::::ﾉヽ::::::（ ● ）;;::: | けど今、俺が成し遂げたことと
.l : : : : : : : ´"''", "''"´ l 兄ちゃんがやったこと
＼: : : : : : . . （ j ） ／
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／
_ノ＞'´小、 `ー―'´,),. /＼イ どっちが大きいかなぁ？
＿,.二ﾆ-‐フ´ ／ ／!| ＼ ｀ ｰ --‐ , ｲl､ 丶、ト､__
,ｒ‐＜´ ／ ' /´ |ｊ ヽ、 __／ ' ﾊl、 ヽ ｀丶、 ／⌒〉
ノﾊ ＼ ／ ／ jl| ,' ｊゝｨ厂 ′/ｌ∧ ＼ ＼/ /
∧丶ヽ V / /ﾘ ; /⌒ｌ| ; / / ﾍ ヽ / /、
l l､ 、 } ヽ / ﾊﾉノ ／ ∧ ,' / / ﾊ ＼丿 厂＼
、_}／ﾉレｰ‐-､＼ / 、 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl ' / / }、 レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ ／´{ ｀ヽV___､＞－-､ く /７个i/ ﾍ.0/ / ハ ／ _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／ ） ∨ / / jｌ ∨/=-、 (⌒＞‐イ _∠´ /ｌ /! ＼ ＼
{. ﾊ | {、_ ＿_＿_) ／ ／ / | / ＼ (⌒( __｀二´-‐┬' ７/ｌ | ハ ヽ
ヽ､ハ ＼￣￣ - '´ ／ｉ / ' / 'ｌ / ヽ＼ ￣ヽ、 _, ／ /∧リ-－ 〉 〉
、 〈 ｀＞‐-｀ニ＞─＜ !/ / | / ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´ 厂丶 / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
匈奴との敗戦から一年以上経っても、
なお皮肉を飛ばすぐらい、劉邦は次兄が嫌いだったらしい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
( ∧ )
. ,.ィ ´ ﾚ┴ ､ヽ, ヽ廴) ノ
. , ﾍ, レ 1 }_入 . |／
.く ,ゝ'´ ゝ､__,.べ,ノヽ
y '´ , r '',,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ, '.y'
.-‐9＜´＿＿＿＿,ム`K
r ､,ﾉノ '’_９,ｿ Y'舌`代_
i..ﾊ .| ',￣ .| f
い| i | !j . -y’ | .ﾘ
.`┤}.} __ /,ﾉ
'ﾄK, '´ﾆ'’ 〃
|_{ { .｀' ,,_＿_,,八
`弋 '’|｀ヾ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ただ、上の台詞に続いて、「群臣は万歳を叫び、
大いに笑って歓楽した」、とあるため、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_ _ _ _,ｒヘ、_ _ _ _ _
／::::::::::::{::::::::::::＼:::::::::::::::ヽ
／::::::::::::::::::ｌ::､::::::::::::::＼:::::::::::::ﾍ
_／::::::::::::::::::::::::|:::ゞ､::::::::::::::ヾ:::::::::::::＼
￣/:::::::::::::::/|::/|:::::::::::ｌ∨:::::::::',':::ｌ::::::::_＼
/::::::::/::Ｎ‐|ﾒ‐ヽ::::::::| ヾ|＼',::::!:::::::::|￣
/／|:::l:::ｌ z＝=、＼| ｨ=＝ｚ ゝ､l:::〉 ハハハッ、そりゃ昔のお前が
ｌ:::l::::! " l ﾞ ,'::l:::ｌゞ 天下統一するなんて
|:/::iゞ、. ′ ﾉ/ ｌ:/
!ハ|､ }ゝ ｒ-‐‐‐-､ /‐ｒ′
¨Ｗ＼ ', / /:::::从 誰が分かるんだよ！
ｒ===l> ､ゝ‐ ´イ==,｀
|::::::::::|___ ‐ __|::::::::/
,--──｢￣:::::::::::l/ | ∧ |:::::::ﾄ￣|───-､
/＝＝＝|::::::::::::::::::| | | ',ｌ:::::::::::::::::::＼＝＝＝ｌ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
皮肉というよりジョークの意味合いが
強かったようにも見えるが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦が劉喜をあまりまともに
扱わなかったことは、間違いない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿
／ ― ―＼
/ （ー ー l
,. ＜:ﾊ (__人） i:::i:|
∨///ﾊ＿_ j-i::|
＿V//,'ハ ￣ j:r'ﾆﾆヽ
＿_,. -----====三三三三三///////7i-､＿/'/|ﾆﾆ',∧
(:::::::::::ヾ',ニニニニニニニニニニニV////∧/i! ヽ:∨,-tf斗:|:!
＞.'ﾍ:::::',zニニニニニニニニニニﾆ∨////∧ﾑ,ｘ＜//Xム::i |
.!:::i::iニニニニニニニニニニニ∨＞ｘ///////／///ﾘi::|
|:::|::|ニニニニニニニニニニニ=Vﾑ〈〈７x/i／:.:.＞--'::',:i
|:::i::|ニニニニニニニニニニニニﾍ/777//ハ: : :.ﾍVt::::＞----──- ､
i::::',:',ニニニニニニニニニニニニニ>//////}: :_:_...ﾆi::／￣￣｀`ヽ:::::ﾄ､_j
,':::::::弋_,. ======-- ､ニニニニ＝=7/////,'/７////ム77} }::::i..,'
i::::::::, ------- ､::::::ヽ::::ヽ ＿_,. -ｲ/////'/////i＞ｘ/////＞ｘ .ノ:://
.|::::::{:{ ＿,. ---ﾊ:::::i＞'ニニニ弋/////.ｲzx////////∧/////j:::＜-z.._
V::ﾍ:',ニニニニニｦ::::,':/ニニニニニ＞-'ニニニﾆﾆiマ///ﾊ/////ﾆﾆ＞ｘヽ:ヽ
＼:::ヽーｚ＿__, イ::,:'.ｲニニニニニニニニニニニニニV//ﾑ//i/_ニニ=-'/r.'
〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞- ､ニニニニニニニニニニニ∨//∨,′ ':::j::{
弋. -x::::::{:i─--- :､::::::::::ヽヽニニニﾆ＞‐ｬ≦´ T:::V///Ⅶ i::::{::L_
i:::::::|:| i:::::r'i- ≦￣ ７V///ﾑ , --:､:::::)::)
V:::/,′ i::::i:::i /:::V/ T:::ﾃ::::::,ィ )￣
Y⌒`::::// |::::|::L__ 弋'-x::i'´::::::::イ .／
￣￣ V::::`Y:::) ｀` ' V／z-＜
ヾ---' ￣
┗━━────────────────────────────────━━┛
.
もしくは劉邦の昔馴染みってそのころゴロツキ仲間扱いされてた側だからか
イ三三三三三三三!
ｰ＝フ洲州州州州洲州州
州洲州州 从州i!洲i!从
州i!洲i!州i乂州i!洲i!ﾍ州i!!
州洲州州从-洲州州 乂｀ﾊ
/７ |洲州!州从 ｀ヽ寸 弋 「さて、どうして劉邦様と
!7 |洲州!州 ヽ＝= ヽ ＿＿> 兄たちはこんなに不仲なのか？」
|! .|i∧洲州!〃トり ´￣￣ ＞x
| ﾏ 洲州从 ｀¨ |> / ´|〉ヽ
! 洲洲从＼ γ-〃ヽ 「劉邦様の若い頃の所業を見たら
r-、 ヽﾉ ∧ヽ r- 、 厂从爪 そりゃ関係が悪くて当然とも言えるけど……」
ヽ ヽ | ＼ ヽ┘ ／ |ﾍﾏ
ヽ ヽ ＞ 、 イ ＿_L＿＿＿
ヽ ヽ _ Vレ￣￣￣ |
,-斗 .乂へ__ ＜´ ＼／ r＝三三三三三乂＿＿
ヽ | ｰ ニ )-, t＝l || |三三三三三三三三三三
ヾ ハ Ｖ八 || !三三三三三三三三三三
r 、 ,,＞＝＝＝＝-x｀ヽ
ヽ ヽ_ ,ｰフ洲州州州州州州弋__
.γ⊂ ヽ ,ｲ洲州州州州州州州从
ゝ＿r〈 ｲ 洲州Ⅵﾏﾏ!ゞ_ﾒ州州州}
ヽヽ / /州州ｲ鬱 ﾏ ｰ鬱/州州j 「一つ、別の推論が出来る」
ヽヽ ! |! 从|', 〈 ¨¨´从从(
ヽヽ | ´ﾍ ｰ==- ／レﾘﾊ
ヽヽ 〉 、 _ イ￣//川、 「それは、劉邦様と兄たちが
ヽヽ | | |~ヽ´::::..／///三ヽ 「異母兄弟」だった可能性があるから」
ヽヽ ｲ∧ヽ、r彡´イ/三三三ヽ
ヽヽﾆ- 、 /三三｀ゞ__厂／三三三三ﾑ
}二ミ´ヽ ,＼三三〇イ三三三／三三
{二ﾆ| しv ｲ三＼三三三三三ｲ三三∨
ゝ＜__/三へ、 |三三入三〇三三|三三三}
./三三三＞イ三三/ ヽ三三三/ゝ三三ﾘ＼
´ヽ三三三三三三´ |ヽ〇三/ ｀―＝V
｀ヽ三三三/ ,ノ三三三＞x＿＿＿|
｀ヽシ/ ノ三〇三三三|三三∧
まあお世辞にも上品じゃないけどさ。
, ‐￢77 フ￢∧ ヽ ヽ ＼ ヽヽ ヽ ヽ ヽ
／ // / / / ､ ＼ ヾ 、 ＼ ＼ ﾍ ＼ ｌ
／ ,// ｲ / / ヾ ヽ､ ＼ヽ ヽ ヽ ﾍ ヽ ｌ
/ / ! ∥ ||│ ＼ ヾ ､＼＼ ＞‐-＜ ＿ ｌ i |
i / || ||│ ヽ ＼＼／｀ ＜´￣ ＼ﾍ ｌ ＼ |
|/ | |j. l| | ／￣｀ﾆ､ ＼ Y ＞＞‐, ─､- Y !ﾆヽヽ j 劉邦の弟、劉交について
|! !. ｌ ! ｌ∨‐'¨´ ＿__ヽ ヾ! ´‐' ヒj j / ｌ ∨ヾi. / 史記は「同母少弟」、としている
| ｌ |l ﾄ. ｉﾍ , -ャﾃﾊ` ∨￢、 ゞ=＝'´ j| ﾘ !ﾉ/
ｌ.|ヾi ｌ ヾ ､弋ヒｿ ! ヽ / ｌｉ. ∨/
l ! ﾄ､ ゝ ﾍ. / ｀ ､＿, ‐'' ||ﾄ. i' 「同母」とわざわざ断り書きしたってことは
ヾ ﾄ､.｀ト ﾍ.＿__／ !!|i ! それ以外の兄弟は、「異母」だろう
ｌ ヾ! |ゝ、 ＜￣｀> ／ ｌl L __ ,ム
| | ヽ丶、 ／ || | | ＼.／ ＼＿_
| | ﾍ ＞- ､_ _／ ｌｌ | | / !、 ＜, ベゝ
| ﾄ ﾍ ｀ ｰく ／|| | ﾄ､./ ヽ､＿_,ノ ｀ヽ_
| ヽ ､ ! _, -‐'7´￣/￣￣｀` !ト !_,ノ 〉 ! , ヽ
ヽ. ヽ ＞'´ ／ｉ !￣｀ヽ |ﾚ'´￣ ｀ヽ、 i / i ｌ
-=ーミ、
_＿_＼::ヽ-==ミ､
. ´:::::::::::::::::::::::::｀丶
. '´,／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ´::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ､::::::::，
／ ィ::::::::::::|i::::::::::::::i::::::::::i::::::::: i:l:|::::::::i
/'´ / ::::::::: 八::::::::::::|、::::::|::::::::::川::i: 八
/::::::::::::::-‐ミ、::::::i ＞-|― i::: |:!:ト､ト＼
/::::::∧:i:::::::::|. ＼::::'. .|∧{ﾘｨ从| i､ 「異母兄弟が仲が悪かったなんて話」
.i∧: i }|ヽ::::::x=ミ＼', xォｚミx .ィi ヽ.
.| '.::| 从 }ｲ〝 ゞ' , ‘¨¨’ 厂Vﾑ. i
｜ '.| ｀＼!人ﾑ ｀＿___, ' V ∧ 「世間にはいくらでも転がってるだろ？」
＼ ノ＞ .｀¨´ イ .／ /ﾆ.＼
／_八V.]丁i ,， ' ∠二二. ＼
./二二ﾑ.寸 .レ'´ x＜.二二二二 ＼
V二二.心 寸 rf .二二二二二二二 〉
寸二二 心}}ノ二二二二二≠二二7
}二ﾏ二二O 二二二二Ζ二二 ７
寸.ﾊ二二二二二二 Z二二二.]
V.ﾊ二二二二二二}!二二二ム､
_, ｲ= ￢'⌒ ,ﾍ ! ゝ ヽ ヽ ヽ i ｉ
, '´´/ / /∧ ﾄ､ ヾ ､ ＼ Y ｉ l ',
／ /ｉ /! // ヽ ｌ ヽ ＼ヽ､＼＿_」__│ ｌ |
／ /,1 i. | ! ! '､ ｌ ＞=弍´ヽ＼ |! jｌ l ｌ
/ i/ |. !ｲ 斗f' 二¨ ヾ ﾍ 冫ヾ￣｀ヾ丶」l ｌ, -- ､ /
/ ! ' | ﾚ'´ _,二ヽﾍ.ﾍ / _,二斗＝ﾄ7!j !r￢､∨'
.′ | j l ﾄ､r ヤテ, ' ヽﾍｉ ﾏ'じｸj' || ｉ Y } !i ただし、「漢書」の記録だと劉交は
. ｌ | ﾍ. |! ﾄ` ゞ j Y⌒ゝ ゞ- ' || ﾚ' ｲ/ 劉邦の「同父少弟」だ
ﾍｌ ｌ !ヽﾍ `´ ' ＼ "" .／!| |／ ト-､
! ﾄ､| ゝｉ＿__ノ 、 ｀￢＝ ´ jj|! |!｀ト､!
l |! |ﾄ､ ＿__ ィl| ||ゝ これだと劉邦と兄たちじゃなく
| |i || ｉ 丶 ゞ! ｀ヽ ／' |jj jj ゝ二丶 劉交が異母だった書き方だな
| || l| | ｀＞､ , '´ i || ||r‐' Y｀
| || l| | ,.__ﾚ｀ イ ヽ ／ヽ__ __||_______ ._
リ ／/ｲｊ / / .:イ l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:｀ヽ､
:. .,イ / / /´ l:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
_..,..:.:.:.:.´／ / / /＼ l.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:
.ィ´.:.:.:.:.:.:／.／ /;ｰ〈 ノ´￣,:' ＼ｰ─':.!.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:
ハ:.:.:.:.:.:＞'"´ / ゝ-､.,､'"´／ ＼:.:.:.l.:/:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.
i:.:.∨´ / （_..._） ／ ＼l/:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.l:
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州州州〃州州ﾊi!ⅤⅧ从Ⅷ州州州＼
ｲ州/〃i!i!/〃Ⅷi!| 川川ⅧⅧ州州从从ヽ
州州ｲ川ﾚ/￣Ⅷ州州州Ⅷ州州州州从从
ｲ州州州ﾚ Ⅷ州ﾘ Ⅷ Ⅷ|!州州州州ﾚ从
州州ﾍⅧ| ヽⅧ| | Ⅷ V州州州从从
州州! V ＿_ヽ、 Y j ,' 州州从从从 「史記と漢書のどっちが正しいかは
州从! 伝ｲ:::::｀ヽ ー /州州从|!ﾊﾍ もう分からないね」
j∧|| | ∥|::::(⌒ γ｀ヽ、/州州シ |!! 寸
〈 寸〝 ゝ-:ソ ｲ:(⌒ i /州州ｿ || |
~ヽ ヽ l ゝソ ﾚ'从从/ | 「また、劉太公に妻が四人以上いて
ハヽ ﾉ ｸ从ﾚ' | / みんな異母兄弟だった可能性だってある」
川 ヽ /´Y |
' ﾉ ＼ ー一 X
｀＞ 、 ＞、 ＜
＜ ＞ゝ:::＞- ＜"
三三≧x ＞ く:.:.:.＞ 、
三三三三＞、 ﾍ:.:/￣フ
三三三三三≧ ∥ /
家族で耕作に従事して、プラプラ遊んでいる大人の男を養う余裕のある農家だった
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:∧!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:∧
/:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:./ !:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:Y:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:∧
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/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:./ |:.:.:.＼:.:ﾑ､:.:.:.:.∧＼:.:.:.:∧:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|
/:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:. |:.:./ ',:.:.:.{ ＼:ﾑ＼:.:.∧=トx:.:.∧ﾞ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|
.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:. |:./ ‐- 、∨:ﾑ 〉'´ ＼斗七¨＼∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.: !:.:.:.:.:. '
|:.:.:.,ｲ:.:.:.:|:.:.:.:.:. |:{￣¨^'' ｘヽ:.:.ﾑ. / -‐'´_,.ｨ≠≠ミｘ,', |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:/
|:.:./ |:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:.{,.ィ≠=ｘ、∨:ﾑ| ,.斗乞/////}〃!j:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ト:.:.:/
|:./ |:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|:.ト ∨//} ',＼:', ∨//// ,':|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| }/ ただ、異母ウンヌンを抜きにしても
j/ j:.:.:/|:.:.:.:.:.:.|:.:.ヽ ∨ﾂ [|⌒`ヽ ゝ-‐′ / |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.レ′ 劉邦の母親には謎が多い
/／ :ﾄ:.:.:.:.:.:|:‘:.， j ヽ, , ' |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
／ |:.ﾍ:.:.: |:.:.:.:.ヽ､ _ ,.〈 ` ー- '′ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|:.:.:ﾍ:. |:.:.:.:.:.ﾊ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 最後は彼女について
|:.:.:.:ﾍ |:.:.:.:/ ヽ, ── ／ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|＼ 触れて終わりとする……
|:.:.:.:.:.ヾ:.:.:｛ ＼ ／ :|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| く｀ヽ、 , イ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|＼ ／
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| `´ }｀¨¨ ´ ,、 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:∧
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|＿_,. -‐ﾆ´|＼/{ |＼／ ヽィ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.∧
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | ', :| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|＼:.:∧
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|--‐‐‐==ﾆニ| ',| |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼:',
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劉邦の母は「劉媼」といい、
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-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒ ﾘ| ｌ │ |
ﾚ!小ｌ（ ●） （●）从 |、|
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ / ┏ ┓
ヾ.ｿ、 ゝ._） j /／ ┃ 劉媼 ┃
ヾヘ,､ __ , イ ／ ┗ ┛
ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
{ Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1
|ノ''::"::::::::::ヽ／::::::::::: r" /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} |
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丿/
`|1::ー'::::::::::::､:::::__,.ィ' 」
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史記にはほとんど記述が無い。
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それはちょっと現代的にみすぎだと思う
出世したら親族一族を養う取り立てる後見するってのは中国では古代から今でも続く慣わしだから
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わずかにある逸話は、劉媼がある日、
沢の堤の上で眠っていたところ、
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.....::::: .:.::.::. :::::::.. ...:::::.:.::.::. ::::::: .....:::::.:.::.::.:::::::
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:::..:.............:::::.:.::.::.::::::; .::.:::::::.::.:: :::::.::.:::::: :ｻﾞｻﾞｰﾝ
" '”・' '.......:::::.:...,。,･'"" ””" 'ﾟﾟ ' ,.,,....:::::.:...,。,'""”:..., ,'""’’ﾟﾟ" ' ' ' ,.,,....:::::.:..., ,
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i._ ,-／⌒i''i
レヽ,,ﾉﾉ "'
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天がかき曇り、雷が落ちたかと思うと、
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. / i‐｀-ﾆﾆﾆ;;―､ ｀ﾞ'''ｰ ..,,, ﾞ'-､ .ｌ " / ,／ .,,,.
...￣ﾞﾞ"'''''''――-.......... / ｌ＿ ｌ.l ｀ﾞ''ｰ ,,、 ｀'-. ` .ヾ .／ .-‐'″
. / ./ ￣￣ﾞﾞﾞ''''''..ｌ|. ―--..........,,,,＿__, ｀ ´
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. _-/ " ｀"'〜..ｌ.ｌ,、 _. .,i ,、
. ,,／゛ !.! ｀ﾞﾞ'''ｰﾞﾞ'''￣￣￣! .,.. ./lﾞ .､ ｀''ｰ ､_
. ヽ iｰ .._ ｀''┐ . ｌ -‐″ ,, / lﾞ . ＼ ｀''ｰ
. ..ｌ ｌ, ｀ﾞ''､,,,,_, ｀'く,./ .,／_,, ┘/ l 、.i 、＼,
. . _,,,,.. -ｰ' ＼ .ヽ ''''″ ｀ﾞ''''―- ..,,, .!ﾞ￣￣~´ / ! ,! ! ＼ ＼.
..''"ﾞ´ l .|ﾞ＞､ .＼ ._,, -'" ._.. ,,,ｒ'"| ﾞﾞ'ｰ‐'￣￣┬√￣｝ ｌ :! ! ..ｌ ＼ `-、
. _,,, -ｰ .,! l ヽ ヽ'" ._..-'".lﾞ.,..-',ﾞﾒ..,,,、 ＼＿/ｌ | .l .ヽ .、 ＼ .｀'
.... -‐'''"゛ / | .ヽ, ｀'-,ﾞ .,..-'ﾞｙ‐ﾞ_,.. -'" ,. ,． .r / :! ! ｌ, .ヽ ヽ,
. ! .! ,,..-'"゛ .＼ .,..-'ﾞ. ／ .｀'-- ....,,. .／ / / lﾞ | ! ヽ .ヽ ヽ
. _、lﾞ ! _..-'" ＼._ ／ .,／゛ ｀'-､ '" / .,..‐"ヽ ,! | ヽ ヽ ."
. _.. -'"゛ .! . ｌ -'" ,.／ ,..‐" ＼ /.,／ﾞ_,,,.. _＼′ .｝ .ヽ ヽ
.._..-‐'´ _..ヽ. .! ._ ／ . _／゛ .＼ ,/ ,ｲ ,ｲ ｀'‐ジ'"´ 、 . ＼ ゝ..、 | ヽ ヽ
.. ._..-',／］ , ／ .,／゛ .,／／/ //// ｀'､ ｌ .l │ .,／ .! . ｌ ヽ
. ._..-'". ／ .,! _iｒ'" ,／゛――――// /| ﾚ ﾚ ヽ lﾞ ,! .l / .! . ｌ. .ﾞ'
..'"゛ .／ .'″ ﾞl. ／ ｀ﾞ￣￣￣￣ // l | . _,.. -z_ ﾞ!､ .lﾞ !l .! ..ｌ,
. ./ .,- , ／ . ／ .,／// l | ,.ニ7./二._ ｀'､ ! / │ .! .ヽ
. ./ く ． .ヽ. ／ .／ // l l 'ｰ''７/´￣ _,, -'__､'ﾞ´ .! ﾞ‐
.._ ,lﾞ _..-'" .,／ /／ Y / '__ノ>/〉 ´ ´゛ .`'､、 ｌ
.. ゝ .......... ｰ''"゛ .／ / ¨j/´〃 ＿/ .ｌ
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蛟龍が劉媼の上へ降り立ち、
間もなく、劉媼は劉邦を孕んだという。
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, r ' ´ ￣￣￣｀ ' ｰ 、- , 、 _
ヽ、 ｀ヽ ｀ﾍ￣ヽ , r ´ ｀ ｰ 、_
￣￣ ｀ ｰ 、 ＼ ヽ ｀ｰ -- , ヽ＿＿＿ ヽ ｰ--、
｀ヽ ＿,r .、 ｀ヽ、｀ｰ 、 ￣￣￣｀ヽ、 ｀ヽ、
｀ヽ ｀ヽ、＿ - 一 'ﾍ￣ ｀ ' ｰ 、＿＿ ', ＿＿＿,─- 、 ＼
〉, - r': : : : : : , -｀'---─一´: : : : : ｀: : ｰ──| |──'
, r '´ ／ : : : : : ,: ': ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |＿_, '_｀|
, r ' ´ , ': : : : : ,: '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,／ﾍ￣'| | ｌ´
' ´ ￣￣￣ﾍ: : : : : ,: '/ : : : : : : : : : : : : : : ＿ , ---一' ´| | ', | ／ | .|
｀＼ ',, r ' / ,. ' /´／|￣ ├‐'|´ | .|| / ', | |/ |/
, - ' | , r' ／: : ／/: : : : : / ./: : : | ', /.|/ |/´ / ',|
／ | |, '---一'、: ／: ./: : : : ./ /: : : : | ｀ /
,', ', ´ ´ ＼ 〉' ./: : : : ./,' /: : : : : | ｌ
, r'´ ', ', : : : : : : : : :', ／, r' 、: : : /.,'/| : : : : : | ｌ
,r'. ', ', : : : ,: r'´ ,／, - 、 ｀`/// | : : : : : l、 |
／ , ' ´.', ',／: : : : : : : : : : : : : ｀ 、/／ ｌ: : : : : : : ヽ /ｌ ／/
/ ,／´: : : : :｀ヽ、｀ ｰ 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : : : : : / .|／| /／/一ヽヽ
/ ／: : : : : : : : : : : : :｀'ｰ 、 ｀ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : ｀ｰ 、 ヽ／ /／| ヽ/ , , ', ',
/ / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、 ヽ : : : : : : : : : : : : : : /, | ＼: :｀ｰ／ / ,_ ／/ , ', ',
,r'￣ヽ / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ_ ｀ ｰ -: : 、: : : : / /: : : ＼: : ヽ‐'／ `ｌヽ'／ / ＼＼`
/ ヽ´ ｀ｌ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,: r'´: : : ｀: ` 'ｰ - ',二/／ ｀ ｰ 、' ,: : 〈 / 〈 /─---｀ｌ |:
', | /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,: r': : : : : : : : : : : : ／ ',: : ｀ｰ'──｀ ｌ: : : : : : | |:
/', / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,r': : : : : : : : : : : : ／ ｌ : : : : : : : : 丿｀ ｰ 、 | |
｀ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : ／ ｀ｰ-──-' ヽ //ヽ
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まあ、偉人にありがちな生誕奇談である。
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ただ、こんな解釈もあったり。
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＿
／ﾆ三ミ.＼
,'ﾆ三三三三ヽ
'､ﾆ三三三三ﾐ}
.ri `,ニ三三三ﾐ,' 「蛟龍」とは野盗か何かであり
._,-､!.| '、ニ三三ﾐ,'
.〈~三ミ,' '､ﾆ三三ﾐ`､._
._f三ミノ ._ ,, ．-''ﾆ三三三ﾐニ＝‐- ．, 劉媼はどこの誰とも分からないやつに
.,'ニﾆ〈 ,r."ﾆ三三三三三三三三三三ミ`, レイプされ、劉邦を産んだのだ！
i三三./ .,.-'ニ三三三三三三三三三三三三ﾐ',
,'三三i_／´ﾆ三三三三三三三三三三三三三三.',
.,'ﾆ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三.',
iﾐ三三三三三ﾆ． ,三三三三三三三三三三三三三ﾐ',
.`.-.＝.-‐.''"´ ',三三三三三三三三三三三三三ミ',
.l.三三三三三三三三三三ﾆ,'',ニ三ﾆ.',
l.ﾆ三三三三三三三三三ニ,'...iニ三三',
l.ﾆ三三三三三三三三三ミ,' .!ニ三三i
lニ三三三三三三三三三ﾆ| |ニ三三|
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だとしたら劉邦と兄たちとの不仲は、
これが原因だったかもしれない。
┃
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＿__
, -＜￣::::::::::::｀丶
.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/::::::::::::::::::::::::, ---- ､::::::::_j
.__.ノ:::::::::_......_r '´., ´￣｀ヽ}:::::l ヽ
`ー ､ｒ ´f´￣ヽ_/::/⌒Xﾂ ^ﾍ' '.__
,ハ /::/^ヽ::::::ﾑ・´_ノ ヾ _j }: : この説だと、わしと邦が
厂二)三 ´ﾟ_ア 三 . . . ｺ_,ﾊ: : 仲良しなのが解せんけどな
.〈 -―､〉 ヽ__f . -‐ ､ ｱ /}: :
, 」 ヱーﾍ_ ｊ∠ --‐ ' ./ ./！: :
: :{_ ￣｀丶_j .､／／ !: : : .
: : : :｀ヽ ヽ_,__. ┴`く＜＿_ l: : : : :.
: : : : : :} /: /:＼ ハ::〈 ｀!: : : : : : .
: : :＞ ' ,ハ:} : : : ＼ ',:::＼/: : :/: : : : : : .
イヾ ＼ ,ハﾍ:｀丶＿: : ＼__::::l: ; ｲ: : : :O: :/: : .
/: : 」}L＿＿_＞ー-へｲ: :ヾー---{: : : : :
./: ／ ＼:: : : :O: : ; へ: : : ヽ : : : :＼_x-‐ ´
/ '´ ＼: : :／ー--べ「: :＼: : : /
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┃
まあ、真実はタイムマシンが出来ない限り分かるまい。
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┃
で、史記以外の資料をあたると、
「陳留風俗伝」という書物に、
劉媼の面白い記録が見える。
┃
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ 陳留風俗伝 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
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┃
曰く、「劉媼は、劉邦が兵を起こし
野戦をした際、黄郷で死んだ」、と。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, ., ,-､ ヽﾊ ､ ヽ
〃／ ﾉ:/ ﾉfヽ ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!| /:/ /...| | 从 |、i|
ﾚl ﾚ ./..ノ .,''´} ⊃ |ﾉ/
l ' ´ .〃 / j /／
ヽ. . 〈イ／
ｒ ヽ ＼.,_ ._ﾉ´,1ｰ:::::ヽ、
{ Ｖ:::::/ /yヽ/::::::::::／,1
く＿,,.'':::/ / .／::::::::::: r" /
| l:::/ /:::::::::::::::::::`:ｙ ゝ
.| l/ /::::::::::::::::::::::::::} |
| / /:::::::::::::::::::::::::丿/
.i ./ /'::::::::::::､:::::__,.ィ' 」
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┃
また劉媼の墓の位置について、
「三輔黄図」は「陳留郡の外黄」としている。
┃
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＿
／／|
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|:::::| |／／|
|:::::| |／／
|:::::| .／
. ／／ |
／／／:| |
|三|／|:::::| |
|:::::| | ＿, ≦＝-
|:::::| | 巛 w从 ￣
|:::::| |彳ｽ
≠三 |:::::| |w, ＠
／ﾐ 爻 |:::::|／ ｿ´
＿／三ヘ从、_,丑／W￣~
─＜斤>＜巛／廿
三￣７
／
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
黄郷も外黄も魏国であり、
沛から数百kmも離れている。
なぜそんな所で、劉媼は死んだのか？
┃
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┃
まず考えられるのは、
劉媼が離縁されていた可能性。
┃
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_, //////////////////; , ,
, ///////////////////////; ; , ,
, '///////////////////////////彡'
/////// ' ' ' '＿ ' ' / ' ' _,;;;;;;,,,_' ' i／
,'///// , ; //////; , ／//////, ',',
i///// //// ' ' ' ; //; , //// ' ; // i
{/////, i'//, _, -''''‐､//////,‐~''‐､ ; / i､
》'~' //' ￣ < o`' ///､o ', { ｝ わし……というか豊や沛の民衆の多くは
i ,' , /, ゝ,,_,,,, ノ _,,,_ }-_-‐'' .l { 元々、魏国に住んでいたが
.i { , i ',{ '~ (_,,,_｀ ｀) l i
'､ ',( 二 . . . .`-,-' l,'
'､ 一 ミ . ' '_, -‐-､_ﾉ ／/ 魏が秦に滅ぼされた際
`､_ﾉ i' _,, -‐'' / 移民してきた可能性がある
', ', `~ ､. /
__,, -‐'' | `ｰ､_ .Y_
,,, --‐‐''~ ／ |` ､ `ｰ､_ , _,ﾉ ヽ~''‐- ,,_
__,,, --‐‐''フ ', ~`'ｰ､,,__`''''ｰ'─'─'‐''''~ } ` ､''ｰ- ,,_ ￣'''ー ､
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これはプレビュー版に出てきた周市が、
雍歯に寝返りを持ちかけた時の、以下の言葉が根拠。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＼ ハ、 フ
ヽー‐ヽ/ ,′ / ト､ ヽ ､ -＜＿
＼ ,′Vヽ∧!＼! ヽ､＼ __i 、ヽ... ∠
＜ { i |r┴┴＝ヾ. {!ﾄ!,∠!_ﾊ-i ﾞ . ｀=-／
／Ⅵ∧､::::::::::／ }＝{:ィ乞f::ヽ! i ヽ_ _ ＞
ー-ﾊ ﾄ､ゝ`ー－"〈! ヽ:::::::／_/,! , ＞ 豊は元々、魏人が移住した所だろ？
ﾚY､ﾊ ／ｲ／＜
ゝ! ー=ﾆ 二yｧ /ﾒﾉ≦￣
丶 ‐-￣ , ‐´ だから魏軍の俺に寝返るにゃー
| ／/
___| ｀ ＜ /＿
／////| i ,′ {///＞―-､
／//////| ﾄ {'//////／∧
//／〕 //／ | / ｀ヽi//〔￣＼∧
_＿_/／／ //〈 ヽ / |////ヽ.__＼､
/ 77////////////∧―- ､ , -――!////////////`ー､
【 周市 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ちなみに周勃の先祖も、魏人である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
r､r'/ｨ'ﾞ ＿＿ __
_r 、{:}{:} '/, ,.: ´:::::::::::::::::::::::::...
{丶 〉i:i:i| '/, ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ )>
, -‐ /i:i:i:i:! '/,＼ /:::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::{lﾋ〆(ｰ-..、
__/__／i:i:i:i:i:% '/, ,::::::::::::::ll::::::::::::!:::; へ:::::::::::{}::::::::::::::::::}
. ├┴- _i:i:i:{/ .% '/,′::::_ﾊ八:::::::::jl::/-‐‐＼::::::|:::::::::::::::::卜
／ /／ % ﾞl::::::::::::|￣｀ヽノﾉ' x=ミ､!:::::!::::::::::::::::::|八
／＿ ] % !::::::::从x=ミ､ :悠ﾝ }::/!::::::::::::::::人:::} 先祖は「巻」に住んでおり
.... ＼__|￣＼ | % % 〉::::::jハﾞ赱ﾉ , ﾉ}ﾝﾉ::::::::::::::::::::ﾊﾒ 沛に移った、と史記にあるわ
| |┘ % % ﾉノl:::::::∧ ′ //⌒):::::::::::::://′
| | % % % j/´从ヽ ｰ= ⌒ ／ ノ:::::::::::::/ jlﾐ!,
l ｜ % % %. '/, }八≧=-- 彳 ⌒´):::::::／ j!:.!.', 「巻」は魏の都市よ
.: l % % % '/, ,-‐千｝ {_,へ__ ﾉ')ノ( j:.:.:!. ',
j :! __ -‐‐―――//￣ ||´ __ / ／ヾ ___ j.:.:.l ',
{ , 亠'ﾞ! :!: // ||｀ﾞ ´ ,,″／ }i} ＼_／.:./ ',
l 'ﾞ | :!:. /人_ || ／..:: : : :.. .//}} /〈〉￣￣ ー 、
l _{ ::::.. ／二二ニ=|l／.:' {i{ |j // 〈〉//////∧
. ー‐ ¨＼ :::.. ／ニニニニニニ=- { =}!ﾉ彡 〈〉//////∧
∨ ::::/二二二二二二二ニ- _ 〃 }〉三= 〈〉//////∧
. ∨ ::{三三三三三三三三ﾆﾆ=- _ヾﾐ_|!Ξ＝- 〈〉//////∧
【 周勃 】
.
＿＿
_,, - 77ﾌ////ﾌﾅ - ､
, '//////////////////ﾅｰ ､_,,ﾉﾉ
／///////////////////////////
.,.'/////////////////////// ' ' ' <
,'///////////////////// ' , ; //; ',,,
.i'//////////// ' ＿_ ' /// ' '//,'
i///////// ' , ; ////; , , ヾ/// _,,_ '//,
.{////////, //// ' ' '//////ﾉ'~ `｝ 巛 もし劉家が魏からの移民だとしたら
i/////////, /// _,-'''' /////､_ ,’ ',,}
',/////////, ///, '~ ,’,,~~ `',~ ',
',//_,,_ ' '/// ~'''~ `ｰ-‐' ,‐''‐`` ) ﾉ } 魏の滅亡年から考えて
.'､,'', ,>､ '//, '､⌒>ノ + わしは若い頃、魏に住んでいた可能性が高い
'､ ', ,>､ 三 ､､ , ; -_ﾆ_‐｝ +
'､ '､_ ､彡 ',-'~,-‐'~￣ ､ ,'､,,,,,,＿,,,
`i-､__,'､彡 `'~ ヽ,::::::::',:::::: そこで結婚した可能性もな
, ' /' `<_' , ､ _,>,'::::::::::',:::::
＞'7:::::,' ~'ｰ､_ ￣~'ｰ'-,,'_,_,,,; -`‐''~ ,.'::::::::::::::i:::::
_＞'~:::::/:::::::i ￣~''ｰ''''~ , ':::::::::::__:::i:::::
:::＞＜/::::::::{ /圭', , '::::::::::::::i i::i::::
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';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ { { ',7< ｀''彡,-､ > 何らかの理由で嫁を離縁し
';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, `' 、 ゝ {_,,,_ヾ {
ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ`ｰ-' , ; ; ; , ﾉ''~
>;;;;;;;;;;;;;;;;-‐' ' { (二ﾆ=く 嫁は実家のある魏に帰り
/-- ､__ ', ',- ヽ そこで死んだという説
,.-''''''ー─-- ､__`ｰ ､_ '､' ,'
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀`ｰ-｀､_-ゝ､_ ./
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` - ﾐ/`ー'''~
, '::::::::::::::::::::::::::::_,, --‐‐‐‐‐‐‐--､‐‐;;;;;;＼
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もう一つは劉邦が遠征する軍に、
母親を帯同していたという説。
┃
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. -‐…………‐- .,,_
／ .:::::::::::::::::::::::::::::::::. ＜⌒`丶、
/.:::://／..::::::::::::──-ミ::..＼
／ :: /.:::::￣二ニ=‐-ミ:::::::..＼::..＼
〈 :: ／∧::::::: ＼＼:::::::::::::｀丶、:.＼ : :.
'. ::::: l::∧::::..＼＼＼ : ｀丶、 ＼ ::::::::::.
'.::::::|ﾞトﾐ'.::::::::|＼＼ｌ:::::::::::..＼::..＼ : ::::.
{＼l¨芯}'.::::::|∠＼|＼ :: |::::l＾':, ::..＼:::::. 家族や愛人を軍と一緒に
'.｣｀｀¨7 ＼| fＴ芯㍉＼|::::l））} ::::::::.＼ . 連れ歩くのは珍しくなか
ｌ / `'ー'ﾞ ＼|／:::: l＼:. ＼
, ｀丶、 /￣} ::::::: l ＼
′r‐- . / .ﾉ∨＼|:. おいの愛人の虞美人も
ゝ二＞> ／ ／:∧.:.|.:. たぶん戦場に同行しとったから
ヽ.,￣￣_ -ﾆ ,.≠'" .:. ／.: |.:.:,＼ 最後の場におったんじゃし
_ -ニ二ニﾆ- '".:.:.:.:.:.:.:／..:.:. /.:.:‘, :|
＜ニニニﾆ- '" :.:.:.:.:.:.:.: . '"..:.:.:.:.:/ .:.:.: l :|
｀ア／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. '"} :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l :|:.
/ニﾆ=- .:.:.:.:. ／ .:.:.｢ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ﾞ :| l:.
|ﾆ二二二〉／ .:.:.:.: ﾉ .:.:.:.:.:. ＼ .:.:.: /.: ,ﾞ.:| l
/ﾆニニ.／/.:.:.:.:.-‐┴‐-ミ.:.:.:.:.:‘,.: /.: /.::,ﾞ∧
／ﾆニ二./, /／ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼.:.:.:|:.:.:.:.:.: / :.:.:.:.
【 項羽 】
.
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劉邦もまた愛妾の戚夫人を、
親征に連れて行っていたという。
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, -――- ､
／三三三三=ヽ
/三三三三三三ヽ
l三三戚夫人三三}
l三三 三三三三/ 私も虞美人もまだ
ヽ=三三三三三{ 配役決まってないのよね……
∨ﾆ三三三三/
__/三三 三三／
_, - '" ´三三三三三 ヽ､_
/三三三三三三三三三三三三三｀ ヽ､
/三三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三三 ',
/三三三三三三三三三三三三三三三三三',
,/三三三三三三三三三三三三三三三三三三,
/三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ',
. /三三三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ,
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┃
そして魏国への遠征の際、
なんらかのアクシデントが起きて、
同行してた劉媼が戦死してしまったという説。
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τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
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まあ、劉媼については記録が乏しすぎて、
何を言っても想像にしかならんのだが、
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どちらにせよ、「陳留風俗伝」の記録が正しいとするなら、
劉邦が起こした戦闘により、劉媼は死んだことになる。
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,r'´ ﾞｉ .ミ_ ・＼＝＝へ,━━━━━＝＞ （ /::::::/⌒)ﾐ ﾐ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ ）＼（ （＿・ |/(ﾟ∀ﾟ）|＼
,r'l,･ω)> ミ_, !､､ゝ） ,r'へ ＼ '':'`::':': 〆 | |（二_）| / ﾐ |＼Ю ⊂)_ √ヽ| || |＼ Ю ⊂) |√ヽ（
<;;>(ニＯミ_／ | > ﾝ (,ッ ＼（/ / /_|_| ::':'::',: '':';:;（ ￣ ~∪ ）^)ﾉ '~ ~ （ ￣ ~∪ ）^)ﾉ .
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（（ ﾝ 〉ッ (,ッ （＿）Ｊ＝ （（⌒' '':'`::':': し（＿） ⌒ '~ (´
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別に劉邦が直接、母を害したわけではないが、
あまり好ましい事ではなく、
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史記に劉媼の記録が少ないのは、
これを隠すためだったかもしれない。
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：_|::: |::::. :|.´： ―=ﾐﾞ八爻彡wヾＷ;:ｒく:/ :|.:/￣＼ ＿＿ _ .,ノ|}〈: ;/ .::〉ミ三三ivＶ:ゞ爻ﾐ;=―
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.
以上です。
劉邦が劉太公に向け、劉喜に関する嫌味をいった記録を取り上げ、
「劉親子の仲は悪かった」とする意見もあるんですが。
五日に一度はご機嫌伺いに行ったとか、
嫌いだった兄嫁の子を劉太公の説得で諸侯にしてやったりと、
その他記録を見る限り、やっぱりこの親子の仲は良かったと思う。
〜〜人物表〜〜
【 沛の面々 】
・劉邦（りゅうほう）……やる夫 （２chキャラ）
・張良（ちょうりょう）……長谷川千雨 （魔法先生ネギま！）
・周勃（しゅうぼつ）……加賀 （艦隊これくしょん）
・夏侯嬰（かこうえい）……ジャン・ピエール・ポルナレフ （ジョジョの奇妙な冒険）
・盧綰（ろわん）……織斑一夏 （IS）
・陳平（ちんぺい）……球磨川禊 （めだかボックス）
・彭祖（ほうそ）……紅美鈴 （東方Project）
・武儒（ぶじゅ）……木原篤郎 （デビルサバイバー）
・劉太公（りゅうたいこう）……両津勘吉 （こち亀）
・劉媼（りゅうおう）……やる実 （２ｃｈキャラ）
・劉喜（りゅうき）……中川圭一 （こち亀）
・劉交（りゅうこう）……擬宝珠檸檬 （こち亀）
・劉邦の兄嫁……小野小町 （こち亀）
・盧綰の親……織斑千冬 （IS）
【 項羽軍団 】
・項羽（こうう）……島津豊久 （ドリフターズ）
【 その他 】
・冒頓単于（ぼくとつぜんう） ……範馬勇次郎 （バキ）
.
与一♂
末っ子と劉邦とのエピは何にもないのですかあ？
そういえば親父はこの後劉邦の有名なエピソードで出番があるけど母親はないな
乙
わざわざ匈奴との最前線に封国しているあたり、絶対わざとやってんよなあ
まあ日本にも始、続、終、余なんて名前の兄弟がいるからね
普通に本名なんじゃなかろうか
>>448
まるで会社のリストラ要員にたいする振る舞い方ににておる
宮城谷昌光先生の短編で、劉邦が自分を御龍氏の末裔の劉氏と思い込むのがあったな
それだと、遠祖は河南の魯陽に住んでいたか、
晋の士氏（春秋時代の士会などを輩出）と関わりがあった可能性がある。
どちらも後に魏の領域になるから、やっぱり魏人かな
匈奴の最前線だからこそ信頼してたんじゃないかな
諸侯の反乱相次いでる時期に、最も裏切りそうにない人物を据えたと見ると違った感想になるかと
期待には応えられなかったけどさ
社長の身内を社長自らリストラ要員扱いするのって現代でもあまりないぞｗ
兄嫁が鍋底をガリガリのエピソードって
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」じゃ陳平だったような気がするけど記憶違いかな
そういえば秀吉も貧農じゃなく庄屋クラスの富農か地侍の子という説があって
最近はそっちが有力視されてると聞いたことがある
漢書及びwikiだと劉 交（りゅう こう、? - 紀元前179年）は、劉邦（前漢の高祖）の異母弟
となってるけど、史記は違うのね。
秀吉も豪農説が有力になってきてるし
ガチ下層民出身の王朝創設者ってやはり朱元璋くらいしかおらんのかもね
反乱多いとこだの匈奴が攻めてくるとこだの
この時代的に考えれば信頼できるやつよりも頼りになるやつ置く場所でしょ
それにそういった旨味のない土地を与えられるのはこの時代でも嬉しい事じゃないんだから
>>451で思い出した。
史記の注釈の一つ、「集解」には、
神話時代に龍を操る特技を持った劉累という人物がおり、
その子孫に范に食邑を持ってた「范士会」という賢人が出た。
（これは晋の名将、士会のことだろう）
で、その士会の子孫が豊に移り、劉邦に繋がると書かれてる。
まあ、眉唾だがｗ
遠縁を雇ったのは血縁は無関係で有能だったから
つまり偶然
なのにそれにかこつけて甥だからハトコだからだのを無条件でどころか
過剰な好条件で雇えと騒ぐ親族の多い事
うんざりだよ
どうやら相当嫌な事があったみたいだな
でも皇帝ともなれば、そういう輩が一個師団クラスで湧いてくるだろうし
劉邦さんのみならず権力者の性格の歪みっぷりというのはそういうのも醸成の理由なんだろうなぁ
>>414
ただそういうのって貧乏人でも電話料金やら水道費、電気料金支出しないといけない
時代とは違うからこそということも多い
戦前は実はニートや無職は多かった
明治〜大正期の高等遊民は夏目漱石の「こころ」などの登場人物になっているが
もっと低い階層の家でも無職はいたという
しかも中国では有力者は一族の面倒を見るのが当然という考え方
地縁血縁で結束するコネ社会は現代まで一貫している
内心煩わしい人もいるでしょう
悪さをしてもそこそこ家が豊かだから、尻拭いをしてもらっている。
そのとばっちりを受けているのが劉喜ら兄弟たちという感じか。
兄弟からすれば「ガキのころ散々世話かけたくせに恩をあだで返しやがって」
人間、どこまで言っても自分勝手だなあww
その意味で、劉備ってやっぱり異端なんだよね
系図を信じるならそれなりの家だったとなるのに、劉備の旗揚げに血縁は参加していないし
その後にも参加したものはみあたらない
地縁だと張飛と簡雍くらい？地元有力者で協力した人が見当たらない
>>354-355
え〜ちょっと面倒だな
言語学でどの文献でそういう説が唱えられた知らないけど古楚語もシナチベット語族の仲間で
クメール語のオーストロアジア語族とは系統が違うと思うけどな
古代でも中原と南方で異なる言語で喋ってたのは確実だけどね
さすがに清代だと漢字からの連想によるこじつけになるだろうな
君が何かしでかそうとした時、何人くらい親戚が集まるか。だと思う
はじめるときはまだしも、初めてある程度成功した後でもないってのはやっぱり何かあるんだと思うよ
速攻で戦死したのか名前は出なくなるけど
というか、楚漢戦争スレで三国志の話題出すの控えようぜ
ざっくり見れば中国史の範疇だが、子孫ネタか我が子房ネタくらいしか関連ねーじゃん
楚漢戦争スレがだっておキャンセルさんにまとめられたぜ！
>>454
記憶違いやね
陳平の嫂は陳平を訪問する友人のために無理算段してもてなした
そのことを陳平の兄に愚痴ってたけど
陳平の才能を評価してた兄は弟を擁護
挙句の果てはNTR展開ｗ
実は福建語がマライ語系の言語で、広東語よりも中原の言葉から遠いというから
どうなんでしょ
以前２ｃｈの言語板でコテンパンにやられた経験があるｗ
福建語はシナチベット語族に属するからマライ語とは関係ないね
福建語の分布からいって何か三国時代呉と対立した山越っぽいんだよね
古楚語に話を戻すと長江近辺の言語は中原とは異なる事は確実なんだけど、それがオーストロアジア語族かは別問題
シナチベット語５大グループとは別の６番目の言語という説が存在する
ここまで書いて説明のあまりの面倒さに驚いたｗ
>>473
まとめサイト報告、どうもありがとうございます。
だっておキャンセル様、長い物語になりますが
どうかよろしくお願いします。
そうなると項羽の方も知りたいなあ
叔父とか家臣団とどういう関係だったのかな
しかし劉邦が地元に嫌われた原因って周辺の住民が「自分たちは魏の人」っていう意識もありそう。
雍歯を引き抜いた周市は魏の王族立てていたし、庄屋の息子より魏の王様の下のほうにつくのは道理。
だね、劉邦軍団はわりと見るのに項羽は「徳の無い馬鹿」ぐらいしか評価無い気がするし
反対にその地元民は項羽のことをどう思ってたのかねえ
明日午後八時より投下予定。
項羽の親戚はとりあえずアレだ。
項梁と項伯のどっちが末っ子だったんだよおおお！！
（史記では両方が「項羽の末の叔父」となってる）
諱だったのかな
中国人はよその土地に住んでいてもルーツにこだわるからありうる
チャイナタウンにしても〜省出身でかたまるし
鴻門之会で劉邦を救ったことから、
後世の史家が彼を項氏の長老格だったと持ち上げ、
長男である「伯」という字に改変されたっつー説がある。
こいつ、姓＋名は「項纏」なんよね。
.
史記だけではやっぱり不足だなあ。注釈は研究成果なんだから、ちゃんと読まないと。
例外もあるっちゃある
南朝陳の二代文帝の子は11人全員が名に「伯」がある
さらに文帝の弟、四代宣帝の子は男子42人で全員に「叔」の字が
なんでこんな名づけしたのかわからん
むしろそれは男子四十二人ってところにツッコむべきじゃねえのｗ
どんだけ女好きだよ！
60にもなって側室から子をせがまれる家康が辛そうです
ムーレイ・イスマイル「足りない！まだ足りないぞ！」
サウジアラビア初代国王の子は８９人
いまだに初代の息子が現国王
横光大先生の項羽と劉邦、史記読んで
BSでやってたKing's War程度の知識しかないがこれからも応援してます
現行の正史スレ除いて中国長編は光武帝スレ以来だから楽しみ！！
私は宮城谷昌光の著作読んで、ようやく戦国時代の背景が分かった程度じゃー
案外市販されている楚漢戦争の研究書は少ない感じがするのう、三国志が圧倒的に多い。
項羽と劉邦は女体化されない所を見るとまあ、そういう事なんだろう
光栄の影響もかなりあるんじゃないかと個人的には思うが
対する水滸伝は二作、楚漢戦争ものは一作という状況が全てを物語っている
光栄以外からでも、三国志ものはでているけど、楚漢戦争ものなんてみたことないしな
（ADVで赤龍王があったけど、それくらいか？）
登場武将500人言えるやつがザラにいる
俺と三国志のファーストコンタクトは
80年代のファミ通に連載してた片山まさゆきのマンガ「大トロ倶楽部」で
主人公がパソコン買って光栄の初代三国志で遊んでる様子を描いた回だな
劉備、曹操、趙雲、張飛、于禁、夏侯淵、孔明、伊籍、張苞の名前を最初に知った
ライトノベル（）とか言われちゃってるけど、大衆にはウケた。名前も憶えて貰えた。
楚漢戦争ものは史記とか漢書くらいか？オカタイ資料ばかり。
水滸伝は武将は魅力的だが、脚本でコケてる気がする。（あくまで、三国志とかと比較しての話。単体なら面白い。念の為）
しかも蜀か呉視点でわざわざ胃痛になる物語になるだろうしｗ
五胡十六国なんて恐ろしくどマイナーな扱いを受けてる。
私だって誰か知ってると言われても、陶淵明が出てくる程度。
・・・陶淵明ってこの時代でいいんだよな？
五代十国の李克用と朱全忠の戦いとかを、
誰かメジャーな作品書いて、知名度を上げてほしいもんだね
田中芳樹も成功したわけじゃないし、
北方謙三を超延命させて、中国史を全部書かせるしかないな
夫一人に愛情を捧げる項羽
うん、これは項羽のが人気出るわー（風評被害
五胡は資料散佚、残ってる晋書などの資料も和訳されてないし、
資治通鑑ぐらいしか全訳出されてるけどまだ完結されてない。
石勒、苻堅、劉裕とかも人気出てほしいけどなぁ。
全訳されていない中国の史書を
日本語訳出版するところからだな
劉邦はどうなるのかって？ アレは笑顔で「ええよ、許す」と言って深い絶対に恨みは忘れないタイプｗ
その小説家自体が超絶マイナーすぎて、知名度に貢献できてない……
そう考えると、春秋戦国で一時代築いた宮城谷さんは凄まじい
では始めます。
〜〜沛 とある家〜〜
○ .:;,:.
.; . Ｏ ,.. ´ ｀ ､ :;ゞヾ
' ;::, [ 三 ] ／ ＼ ,. ' ｀ ､ ,;ﾐヾゞﾐ
' ;: : ' | ／:::::::::::::::＼ ,. ' ..⌒ ... ~^~...` ､ 'ゞミヾﾐ
:; : ; : .; ／::::::::::::::::::::::::::::＼ ..:.:.:::.:::::.:.::.::::.... ｀ ､ ;:ゞ彡;ゞ
; :; ' ; : ／|￣￣￣￣￣￣￣|＼ :::::::::::::::::.:::.::..:.:::.:..:.｀ .､ ;ゞヾヾゞ;
', ; .; ' | □ □ | ::::::.:::::::::::.:::::::.::.::::....:......゛ゞﾂ;ﾐ;;ｿ
! i! | □ □ | .:.:::::::.:::::::.:::::::.:.:.:.::..:..:..:......:..:.:li l !
ｌ ｉ ! ][][][]＿_＿＿＿＿|_ ::...::.::::::::.::::::::::::.:.:..:..:........::..::.::i: l!i ::~^"''''' ー - -
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┌‐┘ | | 匚］ | ┌‐┘ | | 匚］ | ○ ○
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ヽ ヽ
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/ /,! !
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「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「二二二〔（山）幵〕 | ＜ よいしょっと…… .|
＼ / / _ | ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
＼ ／ / / | l
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/7_lミ､ ￣＼ / ヽ ヽ ＼__ヽ
弋三彡 ￣ とつ 廴ﾉ
Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWw Wwwiiyviiijwiij..,..viiijwiijijywWw,.,,.wywWwWwwii
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/´ ,':::/::,':::::/",二=､_ ｌ ＼:::l ＼|='ﾞﾆ､ﾄ､:::::::::::',::::',:::::::{ 母さん、薪を取って来たよ
,'::/:::,'::::/ fiﾞ ｒとjヽ ヽ:ｌ. '"ｒとｊヽﾞiｔ＼::::::::',::::'､:::::',
}:ｊ/ﾌ!::/| ｀' 辷''ｿ ﾞ'! 辷''ｿ '´ |＼::::l､:::ﾄ､::::'、
ｿ'､i ｌ八! = ｀￣´ l ｀￣´ = l:::/＼ｌ|:::l. ヽ:::}
ヽﾄｰi ,__ ﾚ'´ //、:'.、 }'
ヽ_j、 ⌒ ,ｒ‐‐／ ｀'ｰヽ
ヽ ー─ ‐‐―一' /ー'
＼ ￣ ／
｀i､ イ
|. ｀ヽ､ _,､‐'´ .|
ｒ‐一'"| ｀￣´ |｀'ー‐┐
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┃ 劉邦の長男 ┃
┃ ┃
┃ 劉肥 ┃
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／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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. ,'::::::::::::; :、:::::::::::::::从:::::::::::::::::::::::l
!::::::::::::!-‐ヽ:::::::::/-―-}::::::::::::::::::!
l:::/i::::ｲ ｾ::ﾃ､／ 'ｾ::ﾃ jｨ::::::::::::::ﾘ _
!::!/::::::ﾄ , , ﾉ , , , ´/:::::::::::::/_ ／ 」
｀ヽl::::∧ /ィ::::::::::;ﾑヽ;`=´ ありがとう
ﾚ' !:::＼ ﾏ ﾌ . '!::::::::::ｨ::l {::::＼
|:::::::::l` ､ _／ i::::::::::!ｊ/ ヽ::::::ヽ.
i:::::::::i ,} }::::::::,'ﾆヽ- 、 |:::::::::::i 次は水汲み、お願いできるかしら？
l:::::::::|_ ／j _／!:::::/ V::::::::::::|
ヽ::::::ﾚ´ /'´ _-i:::::レ´￣￣￣ヽ::::::::|
／ ∧:/ ,''´ ,イ:::/ Y::::ﾉ
／ / ﾘレ'´ ＜ .j;.' l／ ┏ ┓
/ ／ ／, ´ ,. ├ 、 ┃ 劉邦の外婦 ┃
/ /: : ヽく ／ :!.:.‘， .┃ ┃
.l { : : : : : ＼ / |:.:.:.:i .┃ 曹氏 ┃
! ト ､: : : : : :＼ / l:.:.:.:.! ┗ ┛
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′}::::::ﾊ::ﾄ､::{ヽﾆ::::::::::::::＼´
}:/::{ｘ=ﾐ ＼^⌒＼{::＼⌒ ああ、それが終わったら
´ }:ﾊ l ﾊ:{⌒ 畑の手伝いだよな？
込 ｖ ﾌ ／',
＞ イ ／::::::::＼
r'’ .r‐'::::::／:::::::::＼ 新しく一ヶ所、畝を作っておくよ
〉: : 〉::^´:::::::::::::::::::::＼
r'´: :r'^:::::::::::::::::::::::／::::::::ヽ
∨: :|:::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::!
ｌ:V :|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
ｌ:::｝ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
ｌ::::Ⅵ::::::::::::::::::::::', :::::::::::::::::|__
/:::::::::|:::::::::::::::::::::/} :::::::::::::::／',
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､;;;l､;;ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､!-ヽ!ヽｌ.ヽ;;;;;;;;;,ｲ/!;;,ｨ;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ｌ､;;!ｨﾔ'':::ト､ｌ ｀i;;;;;/ ﾅ'ｌ/ﾉ､/;;;;;;;;;;/
.ｌ;;;;;;;;|;;;;;;;;;;ﾄ､ヾ `'''"´ レ' て::jヾ!;;;;/;;;;/ ごめんなさいね
ｌ;;;;;;;;;ｌ;;;;;;;;;| ｀" ﾉ／／ 色々と手伝わせてしまって
ｌ,;;;;;;;;;l;;;;;;;;;ｌ ｉ '"/;;|
.ｌ;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;!、 _´" /;;;;ｌ
ｌ,;;;;;;;;;;;;',;;;;;;;',ヽ、 `=ﾞ , ｲ;;;;;;| まだ畑仕事は難しい歳なのに……
ｌ;;;;;;;;;;;;;;',;;;;;;;', ヽ、 ,／;;;;l;;;;;;;ｌ
ﾉ,,;;;;;;;;;;;;;;',;;;;;;;', ｀丶､..., '´;;;;;;;;;;|;;;;;;ｌ
r‐ ''"´ ',;;;;;;',､ ､ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;ｌ
ヽ ',;;;;;;;',＼＼. /､;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;!
/,. -‐‐- 、 ',;;;;;;;', ＼ヽ､lヽ;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;!
｀ヽ'､;;;;;;';､ ＼ ! ヽ;;;;;;;ﾉ;;;;;/
/::::::/:::::|:::::::::::::::ﾍ::::::::::::::ﾄ､:::ヽ:::::ヾ:::::::::',::::::::l:::::::::::ﾊ
/::::::/:::::::|::::::::::l::::::,'ﾍ:::::::::::l ヽ::',>::::', ､:::::',､::::|:::::::::::::ﾊ
/::::/ｌ:::::::::l::::::::::l!::::,' .ﾍ::::::::l ゞ=≦N_≦ヽ:',::N::::::::::::::::ﾊ
/::/ |:::::::::l::::::::::li:::,'==≠ﾍ::::l ｲ）;;不ﾐ､ヽﾘ::::::::::::::､::::ﾊ
// |:::::::::|::::::::,'l::,'≧不､. ﾍ:l 乂;;ノ ﾐ ﾍ::::::::::::::::lヽ::ﾊ
/ |:::::::::|::::::,' ﾚ〃 ﾉ;;圷 N ＿ 彳 .ﾍ::r‐､::::| ヽﾘ
|:::::::::l:::::,' l| 乂;;ﾉ l ￣ |〃.ﾄ::|
|::::::/l::::∧ ゞx__. イ | | V |ﾄi それは仕方ないよ
|::::/ |::/.∧ . | l| /|
|::/ .Иl l ∧ |:. |ﾉ/:::|
|/ .|:ヽ. ∧ ｀ ﾋｲヽ| うちは男手が無いんだから
|::∧､__', , -ー ./:::|
|/ |::::', 〃 /:::::|
l::::::>､ ｲ::∧|
l:::::/:::> / |/
l::∧::::| >､ / .|
|/x≦三| >､ / |≧x
//////| ￣ / .|//＼
／:::::::::::::::::::::::::::::≧／::::::::::::::::/:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
／:::::::::::::::::::::::::::::／／:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ｲ::::::/::::::::::／ﾊ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::|／::::::::::::::x≦/::::::::::／У::イ::::::::／:::::::ﾊ
ｲ:::::::::イヽ::::::::::::::::::／::::イ'"´l/ /:::::::／ｲﾃ不､/::::::ｲ::::::::::::::ﾊ
イ /::::::::::::::／イ::ヽこ /::::／ i /y//::::/::::::::::::∧::ﾊ 早く父さんと母さんが
. /≧/:::／l:::::::::ｲ:::::/ i /:／ ヾ//:／:::::∧::/ Vﾘ 正式に結婚出来たらいいのに……
////／＼|:::／ |:::/ .| ./ｲ ／',::::::/ V ｿ
./////////|/≧x|/ / .､ V
///////////////＼ ∧ ___ ,イ
/////////////////＼ ∧ ヽ ヾ=-ｲ
.///////////////////＼ _）
==‐‐-､ ///////////////＼ ／
///////＞x､///////////Y ＼__/
////////////＞x､/////// /7
////////////////＼////／./
////////////////////< ／ヽ
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|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
|:::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
l::::::::::::::::::::::::∧:::::::::ｲ::::::/|:::::::::::/|::::::::::::::::::::i:::::::::::::::..
人::::::::::::::::ﾑ斗ﾍ::::::| !:::/''ﾅ廾升┼从::}:i:::::/::::::::::::::::::::::::::::.... …………そうね
ヽﾄ:::::::::ﾍ丈;;;ｔヽ::{ 乂 ''~丈;;;;Tｧ _,リﾉイ::::/::::::::::::::::::::::::::::::::;
｀ ┐} ヽ 彡ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::i
|:::! ! !::::::::::::::::::::::::::::::::::::| いつ、家の人たちは
!八 / |::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' 許してくれるのかしら
. |::::ヽ ヽ__ .|::::::::::::::::::::::::::::::::::/
|::::::::＼ ､ __ ／|::::::::::|、::::::::::::::::ノ
|:::::::::| ＼ ｰ ／ l|:::::::::l ＼:::::::,イ
|:::::::::| ＼ ,. イ ﾘ:::::::::| {三}＿__
. !::::::::| ｀'ｰ‐t '" ∥:::::::ﾑイ￣ ヽ
!:::::::| ／ﾊ /:::::::∥ /
|:::::::| ／ | | /:::::::/ ＼
|:::::::| ｒ‐イ ! | ／ｲ:::::/ ／⌒＼
〜〜家の外 やや離れた森〜〜
;';:',:'.:';';:',:'.:',:'.:'爻彡爻爻彡彡彡彡!;';:',:'l {,:'.:'Y,:'.:',:'.:',:'.:',:'.:';';:',:'.:';';:',:'.:';';:',:',:'.:';':.爻彡爻彡彡ｯ
,:'.:',爻彡,:'.';';:';';'爻爻彡彡彡'⌒´;';:';';:'ｌﾘ゛ ヾ弌_j:Y,',:',',:';爻彡'^;',:';',:';',爻彡彡;',:'爻彡彡彡'′
爻彡,:'.:';';:'ｘｯ爻彡彡彡'´;';:':;'ｌ:l;l爻州ﾘ_, （乂_j;',:';',:';Y;',:';',:';'ｯ爻彡'⌒;',:'爻彡彡ｼ′从
彡;';:','ｘ爻彡彡ｼ爪;';;';i:i:i:i;i;i;i;i;ｯ爻彡⌒ {乂三,:'!;',:'ｯ爻彡;';ミー爻彡ｸ⌒´i;i;i;i;ｯ爻
,:厶辷彡ﾞ⌒＾´ ⌒ヾﾆ圷爻彡彡ﾞ⌒ (乂三.小ィi ト-'⌒´辷ﾐ行爻彡ｯ'
|ｉｌ ,、 ｀Yl|i<＾ に、 ｌ{_, } ｀⌒YlY⌒¨´
li Ｎシ Niﾚﾞ i%)} jｌ:｢ /Ｌ、 !iljﾜ
l | |i|li !l rr|<ｼ⌒`' !|!|
l _j{, ､ ｨｯx ,、_ |j|l| }l _川'¨,、ｨｯx:、｣j|∟、
{ %l.':;}L_':.':'ミx'⌒ヾ,:'.:',ヾｰｘ;_,、 _、ｨｯx:､_! i'@’j,:'.:ミ;';,:'.:'..'.'.'.ヾ⌒ヾ
f《d/ｼ'＾`.:.:,:'.:ﾘ:,:)',:'.:',:'.:','.:',:ﾞ (, _}}),:'.:':r小ぐ＾l_,|,:'.:',:'.｀ヾ⌒ヾ!,:'jミミ
l:ﾚ′,:'.:',:'爻彡'⌒,:'.:',:'.:':ｘ' ﾉ く:'.:',:'.｀丁ｲ !{;';:',:'.:':⌒:'.:',:'.:',.'.'彡
Ｍ:!,:'.:',:'ｯ爻彡ｼ,:'.:',:'.爻彡!',:｀ヽ √',:'.ｨ爻j l l:N;';:',爻彡:'.:',:!.:'爻彡
ｌi !j_爻彡彡',:'.:',ｰ爻彡彡ﾐ.:,:'.,:'.:｀¨ﾐ、 ¨´,:'.:爻彡｣|l !j: l !j_爻彡,:'.:',:'.爻彡彡
ﾉ从Z＿⌒^ﾞ￣＾⌒^´￣ﾟ⌒＾ﾞ¨￣´ﾞ￣＾⌒^´￣ﾟ⌒＾ﾞ¨￣´.ﾞ...^^⌒^＿_,ﾌﾘ从ﾉ从Z＿ﾞ＾"⌒¨￣＾⌒
爪jヾ{⌒ヾ: :': ; : : ; : :'; : : ; : :': ; : :';': ; : : ; : :'; : : ; : :': ; : :';......: ; : :⌒ﾌr爻人爪jヾ{⌒ヾ; :' : ; : :' ; : :
＾7⌒T⌒ヽ/⌒ＹﾆＶ⌒7⌒YTｱ ﾐv'⌒Ｚ⌒ﾆ7⌒ﾝ'⌒V⌒7⌒7X⌒Y＾
￣ﾞ^⌒￣￣^⌒^´￣｀＾￣⌒´ ｀￣＾⌒´￣’￣⌒￣＾￣⌒＾⌒¨´
三三|三三｢ ＿＿__
三三|三三| ´ ｀ヽ
三三|三三l ／ ＼
三三|三三|／ ＼
三三|三三| ヽ 、 ｎ.____
三三|三三|欠ﾒﾐ__ i , |┌‐┘
三三|三三|(＾rＪ》ﾐ / Ｌ.二ｺ ＿
三三|三三ドｰ' ″ __ / ,ﾖ｜
三三|三三| ァうx ｀. ／ ￣ ＿＿
三三|三三{ , 〈::.::r､》 ／ └‐┐ |
三三|三三ゝ-イ. ｀ﾞ^ ∠__ ┌‐┘ |
三三|三三| `一′ ／ ¨ ､ ￣￣ [][]「l
三三|三三| ,ィ ヽ ＼ くノ
三三|三三l＞- ‐＜.欠ﾒﾐ__ i ヽ.
三三|三三|^Ｙヽ |(＾rＪ》ﾐ ',
三三|三三ﾚ' ∧ ドｰ' ″ __ !
三三|三ﾆ（_／ / ! ァうx ｀. |
三三|三└r―勹 { , 〈::.::r､》 j
三三|三三ｌ>７´ ;ゝ-イ. ｀ﾞ^ /
三三|三三ト' / `一′ /
三三|三三| / ノ
.
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） |
| （__人／,〉.| それで、あそこの家に住んでるのが……
{ u ´フ´ ./._ }
ヽ .／,二ニソ}
_ヽ/ ,-― ､}ﾉ
／:;:{' ノｰﾍJ:;:;ヽ
／:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／
【 呂公 】
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" ｀ヽ、
／ ＼
/ ヽ
,' ヽ 俺とケッコンカッコカリした曹氏に
ｌ _ノ ヽ_ ',‐-、
,-''"| ｰt:::ﾃ≧ ≦r::ﾃｰ lヽ .'.,
l l'´.', ｀¨¨／ ヽ¨¨´ .,' ヽヽ_ その曹氏と俺の間に
/ | .'., （ .,、 ） U / .／ ヽ、 生まれた息子の肥だお
/ ＼ ヽ、 ｀￣ ´ ｀ ￣´ ／ ／ _,,..-'
{ ｀''-‐"ヽ-..,,__ __.／￣￣´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'" / ∨
r┘ ',. ￣￣ 〈￣＼ .／イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ /／ ∨
./ ヽヽ .', ロ ｀ロ ヽ、 / .∨
/ 、＿_ ', _/ ＼| L__ ∨
【 劉邦 】
.
／￣￣ ＼
_ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人＿） |
'､｀⌒ ´ U | ケッコンカッコカリってなんぞ
| |
| {
ヽr｀ｰ- -=´ i､ 嫁さん艦これキャラじゃねえだろ
__,. ＜.ﾑヽ 、､____／ヽ__
_, ､＜¨ : : : : :l : :.ヽ ∧::〈ヽi :、ヽ、
/ : : : : : : : : : : :|＿ : :∨ |:;Λ | : :､ : ＞、
丿 : : : : : :i: : : : : : :／ : ∧ |::Λ |＼> : : : ｀,
. i : : : : : : : :| : : : : : : ＼ : :.∧ |:::::| | : :ヽ : : : :,i
. i : : : : : : : :! : : : : : : : : ＼ : :ヽ|:::::|| : :/ : : : :i :|
/: : : : : : : : :| : : : : : : : : : : :＼ : '.,:::| : /: : : : :| :i
,' : : : : : : : : :丿 : : : : : : : : : : : : ＼::V :/ : : : : :l : !
__/_: : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : :ﾚ: : : : : : : i : |
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／ ､＿ノ ヽ _＼
/ .',
,' ＿＿ ＿＿ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l いやあ、金剛ちゃんにしようかとも
l Ｕ "" （ ,、 ）"" l 考えてたんだけどね
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ＿＿ ／
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ ……メタネタはさておき
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__ 俺と曹氏はチョメチョメして
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_ ガキもこさえたわけだけど
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
| ヽ ￣／ '.,::::::::::::＼,':::::::::::', .| .|
| ヽ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::', | .|
| ヽ ＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::', | |
| l ＼ |:::::::::::::::::::::::::::::| l .|
＿＿
_..-''''ﾞﾞﾞ´ ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ,,、
.／ U ＼
, ' ＿＿＿ ＿＿ .ヽ
/ '.,
/ u ￣￣￣ ￣￣ '., 先方の実家が正式な婚姻を認めてくれなくて
. .,' .l
l U. （ 人 .） .l
.'., ｀.┬‐ ´ ｀ ┬ ´ .,' だから野合状態で
. ' , ￣￣￣￣ ／ ケッコンカッコカリなんだお、はい
ゝ、 ／
／｀ ー――――― ‐=''' く
／ ＼
/ ヽ
. /. ',
/ / i l
. l | | |
. | | | |
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なお、曹氏の実家についてはよく分からない。
曹参の縁者だったのではという説もあるが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ ､＿
,.≧''"::::::::::::ミX
, ´:::::::::::::::::::::::::::::: Y
〈.ｲﾊ｛ﾚﾍ ::::::::::::::::::::ﾄ
Ｙ ‐ト､ |::f⌒):::::::::,
＿＿ ﾉ Lﾋl. ﾚ 介ｘ:::::ﾊ
／ , -─ くﾞ ﾐ Y
___｢∨ ／ _ -─=＝二ﾆ=‐-､__`t‐' r──＜二ｺ
r┘ |-‐≠´ .: ..:.:. .:.:, -‐ '´ ￣￣二ﾆ＝==-ミ≧- ､
. / l ..,. .:´.:..::.:;ｘく ￣｀ヽ、
{ ,. --〈 . ,..／ :::.,. -＜_ ヽ レ' ∧ ┌‐ r‐ ｉ ＼
ﾊ/:::::::::::::',:..／/:.. ..∠.._. ヽ '. l＼ l⌒l セL. 匚 | ＼
| |:::::::::::＿j=≠＜´ ヽヽ::ヽ、 l i / ,二. ヽ | ヽ
| |:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:', ,:.::.',＼l l | i | |:/ ,ﾆ ミ| , ヽ
| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::'. ﾄ､:.:..|:.. l.... ,':. | L l |ｉ | | | ／ ／ヽ.
l |:::::::::::::::::::::::::::::::::: j l::|＼l_:. !:.:..,':. :.. . `ー ┐ || | | l ／ ／ ／ >
八::::::::::::::::::::::::::::::::/ :/:ﾉ:. /:. ﾉ:::/:.:.:::..、:.:.ヽ、:.:.:... ___ | || | | |､ ／ ／ . く
. i :. ｀厂￣厂厂￣￣´「丁广ﾆi≠=￢'.: ＼:...:.＼:... | |＿,| || | | | ヽ.／ ／::::::::＼
. |:.:.:..{ .:...: {::::{:.. .: !.:八:..:. {:::..＼:.:...:..:.:.＞ｰ:. ＼ 八 八_,∨ j ＼/::::::::::::::::::
【 曹参 】
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
とりあえずこのスレでは、
曹参とは無関係としておく。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
,,..-――-..,,
／ ＼
／ ヽ
/ ＿__) ヽ- l
／l '´ r .l
/ ..|. U =≡= =='' ',
/｀ヽ、__.', ヽ l 現状、俺が生活費を送りつつ
./ ＼ .ヽ. （＿ノ--' ﾉ ちょくちょく通ってる程度
/ ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
./ ./ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
/ l | ヽ .>､ r'__..>＞ | 妻と言えなくもないんだけど……
./ iヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |
' l 、 < ´ .i | i | | |
＼ / _,,-ヽ ヽ .i .| .i .|.l |
.ヽ∠-''"ヽ ヽ i .| i |l ..|
〉 ヽ .l .| .i |｀ヽ|
／ l/ .| ヽ| .l
／￣￣ ＼
__ノ ｀⌒ ＼
（●).（● ) | 厳密にはまだそうなってない、と
（__人___） |
, =二ニﾆヽ､ |
/ 二 ヽ､`,┘ ﾄ、_____ 曹氏の実家はなんで嫌がってるんだ？
/ -､ }、j┘ ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
/ /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ
_/＿__ ノ : 「r{::::ﾍ / : : : : : : : : : : : : : : '､
/ : : : : :ヾﾐ : :.i r:::', y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
: : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',::::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
/ : : : : : : :./ :/ V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼ 俺の評判が悪いから
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
. ＿＿
.／::::::. ＼
/::::::ヽ;;: ＼
. （:::::（::::冫 |
. （:人;;;） . | 直球だなぁ……
r‐-;::::::. . |
（三））:::::.. . |
>::::ﾉ:::::::::. /
/::: / ヽ;::::::::: /
/::::/ ⌒ヾ:::::::::::.〈
（;;;;__ゝ:;;:::::＼／:::::）
. |＼::::::::::::;;:1
. |:::::＼;;／:::|
.
,,..-―‐‐-.､
. ／ | | | | lヽ
. / ＿__| | | l ',
i ￣ ＿_ ', 嫌がらせじみた法外な結納金を提示して
| ― i
! / ヽ u |
', ゝ-'｀¨¨´ ノ 「この金出せたら認めてやる」、とは
ヽ、＿＿_ -‐＜ 先方も言ってるんだけど
,.‐/ ＼ ／ ／ }､
. i､ ｀"''-Y-‐'" _,,..-' ヽ
/ ￣￣￣ ￣￣ ヽ
＿
, ´ _ノ ヽ
| （ ー ●）
| （__人_） ん？ なんだ、金で片がつくのか
| ,!｀i ,. -っ
! ! ＇ 了
_,.ィ'{｀.ﾉ ,-´ー- -､ なら大丈夫だ
_,.-‐'´:::/::/｀ヽ､ ./:::＼::::::::::::ｌ
/´:::::::::::::く::/..::::::::::::::7::::´::::::::::::::〉
/ :::::＼::::::::/.::::::::::.::／.:::::::::::::::/.:/
ヽ､:::...ゞ::i:/...::::::. イ/::::::::::::::::/:::｀7
ｿ.::::::｀i〉::::..::/,.:´::::::::::::::ノ::::::::: l
＼::.:::::::::.:.::ﾚ::::o::::::::::::{ﾍ:::::::::: ｉ
○ .:;,:.
.; . Ｏ ,.. ´ ｀ ､ :;ゞヾ
' ;::, [ 三 ] ／ ＼ ,. ' ｀ ､ ,;ﾐヾゞﾐ
' ;: : ' | ／:::::::::::::::＼ ,. ' ..⌒ ... ~^~...` ､ 'ゞミヾﾐ
:; : ; : .; ／::::::::::::::::::::::::::::＼ ..:.:.:::.:::::.:.::.::::.... ｀ ､ ;:ゞ彡;ゞ
; :; ' ; : ／|￣￣￣￣￣￣￣|＼ :::::::::::::::::.:::.::..:.:::.:..:.｀ .､ ;ゞヾヾゞ;
', ; .; ' | □ □ | ::::::.:::::::::::.:::::＿＿_..:......゛ゞﾂ;ﾐ;;ｿ
! i! | □ □ | .:.:::::::.:::::::.:::, ´ ｀､.....:..:.:li l !
ｌ ｉ ! ][][][]＿_＿＿＿＿|_ ::...::.::::::::.::,' ヽ:..::.::i: l!i ::~^"''''' ー - -
'"^''"'''~''"'"'"^"^^^'^'""'' _||_ _||_└i'"''"""'''| ｜"^'''^^''''''^"'~^^''^""^^'"^~^
.:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. :| |.:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. : .:. :
. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :l |: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
. .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . .. .V＞'´￣｀`＞.. . .. . .. . .. . .. . .. . .. . ..
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ,. イ///////////,'＞ｘ. . . . . γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .＼＞'´/////`i＜/／ . . . ..＜ さあ、行こう .|
_,. - イ////////////＞ - ｘ_ │ 曹氏に話をつけるだろ |
l´/////////////////////////７ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
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l//////////////////////////,'!
l///////////////////////////i
7//////j///////////////////,'!
//////V/////////////∧/////j
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ｊV/＞'´////////////////ヽ////,i!
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〜〜曹氏の家〜〜
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| |.| .|.| .|.|
| |.| .|.|] .|.|
| |.| .|.| .|.|
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／ ヽ〃＿＿＿＿__
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／ | えっ…………？ │
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l::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::}::::::::}:::::::::八::八::::::::.
l:::::::::::::::::::::::|::::::|-ｉ:::::::::::::::::::::::ﾊ:::‐ﾉ-::::/、jｲ:::::::::: |::.
l::::::::::::|:::|／l八｣_八::::::::::::/l:/ ﾉイィテ::㍉ヽ|::::::::::::|:::::.
|:::::::::八::lヽ ,ィテ:::ﾂ＼::::/ / ﾉ ゞ‐-' Y::::::::::::::|:::::::: こちらの方……呂公様が
|:::|:::::::::::'K ゞﾞ´ / l::::::/ .:::::::::::::!
|:::|::::::::::::ﾄ､ ;::::/.:::::::::::::::::|
|:::|::::::::::::::::.＼ } /イ.::::::::: |::::::::| 結納金を出してくれる！？
,.|:::|::::::::::::`ト ヽ ヽ u ;:::::::::::: |::::::::;
／｜:::::::::::::::::|ｰﾍ , - ､ /:::!::::::::::|＼:人
. 八::::::::::::::::| ＼ ｀ﾆ´ ,.<::::::|::::::::::|二{ ｀ヽ
ヽ::::|::::::| 丶、 ／ﾞ /＼|::::::::::|-‐ﾍ '
ヽ|::::::| ＼＞ . _ . イ/ / ;:::::::::::|:::::::::::. i
;::::::| ＼ ＼ ./ / ,::::::::::八:::::::::::. |
';:::::: ＼ ＼/ / /.:::::::/.::::::::::::::::::. '
':::::'. ヽ/ / /.:::::::/.::::::::::::::::::::::∨
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ …………うん
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
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l::::::l| ,ｲ', ／,. '´:..:..:.:..:|:::::|〈
.l:::::l| /:..| ', ／／::.::.::.::.::.:..:l::::::l::.｀'‐､_
l:l:::ｌ ／:..:...l ／／:..:..:..:..:..:..／l|:::/..:..:. . `'‐､_
.ﾞl|::l:..:..:..:..:.l ／.:..:..:..:..:..:.／..:..ﾘ/:..:..:..:..:. . ｀ヽ
,. ' ﾞl､l:..:..:..:／.:..:..:..:..:..:.／:..:..:.ノ'..:..:..:..:..:..:..:. .
／￣￣＼
_,ノ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人___） |
'､ | なに、問題ないだろ
｜ ｜ 俺も単父にその人ありと
| , ／_.{ 言われた富商だ
｀ｧﾆニ＜／／〉、＿_ __
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶 この程度、造作もない
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
{ : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ＼: ヽ:ﾉ
､'ｰr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ V: : : : ｀ :´
／ :.／￣＞＜ :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
/ : : :ム / : : : :￣￣￣￣~ﾞ''-ゝ.」: : : : : ∨ :}
{ : : : : : :＼､ : : : : : : : : : : : : : : : :＼. : : :∨ : :l
ヽ: : : : : : : :￣"＼ : : : : : : : : : : : : : : : ／ : : :{
/.:::::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::.
/:::: : : : : : : : !::::: : : : : : : : : : : :./:::/::::: : : : ::::::.
/:::::::: : : : :!::::::::',:::: : : : : : : : : : : /:::/::/::::/:::::::::::::
/ ,'::::::::::::::::::|::::ﾄ::::ﾄ:::::::::::::::::::::::::／／//:::/::::::::::::::::
/ .':::::::::::::::::斗::「ヽ:｢ヽ ::::::::::::::／／￣/／ﾒ､::::/:::::::
/ ,'.:::::::::::::::::::| .ィiラ:::ト ＼:::／ .ィ!ラ:::ト､/:::::/::::::::::
/ ,'.::::::::::ﾍ::::::::! ` ゞ‐┴ ' / ゞ-┴/::／::::::::::::: ……それだけの金額
/ .':::::::::::::::ﾍ:::::::. イ::::::::::/::::::: 無償では出しませんよね
/ ::::i!::::ﾍ::::::::ヽ::::::. ﾄ /:::::::／:::::::::
/ !:::||:::::ﾍ::::::::::＼::＼ 'ﾉ .:::::／::::::::/::::
∥ l::::ll::::::::ﾍ::::::::::::::＞‐- ＿_ ∠イ:::::::::::::/::::::
l! !::::!l:::::::::ﾍ::::::::::ﾄ::ヽ ´ ｰ ｀ .ｲ::/::::::::/:::::::
ll l::::| !.:::::::::ﾍ::::::::ﾍ＼＼ ／!::/::::::::/::::::::::
|l l::::| l:::::::::::::ヽ::::::ﾍ Ν ＼ ／ |/::::::::/::::::::::,'
l:l l::::ｌ ',:::::::::::::::ﾄ､:::::ﾍ | ｀¨¨´ /:::::./ }::::::::::,'
ヽ !:::! ',::::::::::::', ヽ::::::ソ ./:::::/ /:::::::/
ヽ l::::l ',::::::::::::',/＼::::ヽ /::::/￣/ :::::∧
＼ !:::l ／ヽ:::::::::ヽ ＼::ヽ /::::/／/:::::::/ ＼
＿＿＿＿＿
, ' ' ､
, ' ' .
,' i
,' |
. | |
. | ＿__ ノ ゝ__,
. | （ ｛::::::｝ ) ({::}) 聡いな
'. ' . .ｊ 当然、条件付きだ
. '. （ j )
} 人 ー――´ｰ
＿_ﾉ ＼ 」 あんたと劉邦殿の間で
}////｀ ＜ ｀: .. .,' 正式な婚姻を結ばせる代わり……
/_/////////｀ ＜ｒ'´￣￣
. //////｀/＜///////ﾊ
///////////,｀/＜// 丿
. ////////////////////ヽ
ﾑ///////////////////// ｀ヽ
. ﾊ////////////////////////ハ
{///////////////////////////}、
￣ ､
´ ＼
／ ヽ
/ ､＿ ヽ
' ｀ ､ヽ
l ,‐-,.._ ゞ
. l l 弋心 l
. l 冫.ー く あんたは、第二夫人だ
l l ﾉ!
l ｀ー‐ f ｒ'
l ﾉ' 劉邦殿の正妻には
! / うちの娘がなる
,' /
￣ ｀ー - /
｀ ､ /
:.:.:.:.:.:... ､ ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:ヽ
｀ ､:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
..:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
..:.:.:.:.:.:.:.｀:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
.，-―…―- ．. ∧＿_
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ ￣1i
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼ 《
/::::::::::::,::::,:::::::::::: i:::::::::,,::::}::::::::::::. ≫
/:::/.:.://::/::::Ｎ::::::И::〃 /Ｖ::::::::::::.
.:::〃:.//〃从:{::ヽ/::: /::::厶､}:|ﾉj ::::::.
.::::ｉ:::::{:{:::|::ハ八:::::::::/:ィテミ刈::::::}::::::.
|::: |:::::|ﾍ::lﾘィテミヽ:/／ゝｰ' |:ｲ::::〃::::i
|::i |:::::|ハＫ ゝｰ' / ｲ/:::/:::::i:::| ええっ！？
乂从:八ﾍ＼ ｊ: /:::/:::::: l:::l
ﾊ|::::::∧ U /:::/|:::::::::l:::!
.::::|∨∧＼ つ ／ |::::::: l:::! 劉邦さんと呂公様の娘が結婚！？
.::::::| :∨∧::{＼ ／ :::::::/:::!
. .::::|::|::::::＼::＼ハ＞ _／ .::::: '::::::
. .:::::|::|:::::::i|ト /ﾍハ /.::::/::::::ﾍ、
.::::::|::|:::::::i|｀≫=≪_} /.::::/::::::: ＼＿
::::::::|ﾊ:::::::i|/::/＼＼ /::::ｲ:::::::::' ／ ｀ヽ
::::::::| :::::il／ ＼＼／:::::/:!::::::: / .
::::::::| ::::ilヽ ヽ／// ::::::: ′ ; .
::::::::| / :::ｉｌ ヽ. / ／ :::::/ ｉ .
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ ＼
／ （● ） （● ） ＼ うん、そういう話を
| （__人__） u | 呂公殿から持ちかけられてんだお
＼ ｀ ⌒´ ／
/ (__｀ヽ、 u ＼
＼| ｀＼ ＼＿__ﾉ |
| ＼＿＿＿/ |
| {
.
´ ￣￣
／ ｀
/ i
/ |
/ |
/ ,=､＼ ./
/ ゞﾊ＼V :/
/ ヽ ﾊ＿_,/ で、こうして筋を通しに来たわけだ
_＿__ ＿__. ノ ! /⌒ iゞﾊ '
／7777jｰ-v∧∀///ｲ ゝ､ _.ノ く
///////∧/////X///i / i i^ー ´ ゝ,._.ﾉ ……冷たいことを言わせてもらうが
////////∧/////）//,i | ｀ ヾ_／´ あんたと劉邦殿は所詮、野合だろ
/////////∧////,フ/,i '. ／
//////////∧///V//i | ＼__ ／
//////////z∧///V/i＜_;| ∧V∧_
////////////∧///Vi＞ ヽ ／ ∨i//iﾊ,､_
/////////////∧/,∧i, | :|/i//|///∧_
//////|:///////∧//,j .i |/i/∧///∧＼
////:∨/////////i//ﾏ | :|/i//7////|//ﾑ
/////∧////////{///{ | :|/i/∧////|///ﾑ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（●）
| （__人__） あんたを色々と無視して
| ｀ ⌒´ﾉ 話を進めても
| } 文句を言われる筋合いは無い
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､ けど、大金を出し
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､／⌒_i|ﾞ!:ﾞ､-､_ 第二夫人とはいえ、正式な妻になれるよう
;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::_∠＿ノU,-'＼> ））ｰ､ 協力しようと言っている
;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::l::::/;;;;;:::::::::7.<` ヽ:::::::|:::ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::/;;;;;;;;:::::::∧|||ゝ／;;;;＼:i::::::>
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::/;;;;;;;;;;;;::::/:ﾞ､|||:::ヽ;;;;;;;;::::ヽ::_::＼
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;/;;;;;;;;;;;;;;:::/:＼:V::/:-＼;;;;;;:::::＼::::i
． ― ――
．´ .＼
∧ :..
∧ ∧
! ...::}
/ ,j｝ :ﾞ
jゝxｚｲj! ,ｊ{i;, ,ﾉｊ /
l{｀{ｆｊ｝Y_ .ゞフZZス、 /
￣´ﾅ ∧^t´{ﾁУｊｆ .ﾞ 劉邦殿の子を産んだ女性に対する
f¨ 〈 ﾞ￣`` / 俺なりの誠意だ
ゝ,.ノ__ゝ、 ｀， /
ｉ ー-､`ー―― /ﾚﾍ
ﾊ ／ ./ ﾉ{ そう考えてもらいたい
ゝ＿＿__ .. ＜ ／／: :〉
＿厂{＼ !; ／／///;⌒＼__
, ＜////1} ⌒ ,j ハ.////ｲ／⌒ｰ--＞‐-
ﾉﾞ.:.::／〈_/_ ゝ ,.У／/＼///////,／//////.
／.:.:／////>).:.. ﾉﾞ ///////////.....::／/////__ﾟ,
く.:.:／////／ /´ ,/////＼//.::::／/////／///∧
__＿___
-‐::::::::::::::::::::::::::｀丶
.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
. /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
.:::::::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
;::::::::::::::!:::::::::::::八:::::::::::::::::::::::ｉ|:|::::;:::::::::ﾊ:}
i|::::::::::八:::::::::::::::::.＼:::::::::::::::::ﾘﾊ/|::::::/ /
八::::::::::::::.＼::::{:::-‐ヽ＼::::::::ｨﾃｧi/::::∧/ ……劉邦さん自身は
' :::::::::::::::::.＼;ィﾃ::｢ ヽ＼/´ /::::ｲ::|ﾍ. どう思っておられるのですか
ﾍ::::::::::::::::::::.ヽ¨´ ∨ イ::ﾘ::| ﾞ.
｛ i＼:::::.＼:::.＼＼ ′/::/.:::| i
,.ィ＿ヽ. ﾊ:::::::::＼:::.＼ '´ /i::ｲ ::::| |ｉ 呂公殿の娘との婚姻を
（＿＿＿У∧:::::::::::|≧=‐ __/ 八i ::::l| ﾘ
＿/三≧＼:::::::. /:｢ |:::::ﾘ /
く 八｀ヽ:::::. 〈/:l＼ |:::/,／
／∧ ＼ ＼i＼}::| ｀ ‐-;:/
／.::/.:::}, -‐=＝=‐- ｰヘ、ヽ ヽ/＼
／.:::::/.:::::厂 `丶 ＼ﾊ ∧ ` ┐
/ . :::::/.:::::/ |＼ ＼ '. i ﾄ､
| ＿＿＿＿＿＿＿
| |.|''''''''''''|.|'''''''''''''' |.|
| |.| .|.| .|.|
| |.| .|.|] .|.|
| |.| .|.| .|.|
| |.|---- |.|----- |.|
／| ￣￣￣￣￣￣￣
／ ヽ〃＿＿＿＿__
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ´ / /
|＿＿＿＿＿＿＿/ /
|＿＿＿＿＿＿＿|/
／
／
／ ／ ￣￣ ＼
／ ／ノ ヽ__ ＼
／ ／（―） （― ） ＼ 俺は……受けようかと思ってる
／ |. （_人＿） u |
／ ＼ ｀⌒ ´ ,／
/ ヽ
./ l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
.
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━| 結納金の話はトーチャンや兄ちゃんに │━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| してはみたものの │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ー－-､
, '.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
〃.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::ﾆ=--イ
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:彡＝､::::＞'´ r==ミ '.
,ﾞ.:::::::::::::::::::::::::::::::::＞ '´ ｀´ ∧:r.､:::::ヽ
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::| ,イ≧:..., ヽ ∧:,ﾞ ＼::∧ ー っ
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| 〃.:=ミ::::::::::＞ｚﾁ:::::; ＿ ｀´ }
i:::::::/｀ヽ:::::::::::::::::::| /.:/ ＞､' .::::::::::ﾉ'´__,ﾟ' ∨ . ,.ィ ´ ﾚ┴ ､ヽ,
∨::{ ､ 丶:::::::彡ﾞ 〉Z ＞'´__,:° ＞ー- ､ . , ﾍ, レ 1 }_入 .
ゞi { ヽ .∨:ﾑ ´ i. ｜ .く ,ゝ'´ ゝ､__,.べ,ノヽ
∧ } ﾍハ:::::} ﾉ 〉 _,' y '´ , r '',,.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ, '.y'
' .＼(ﾑ ゞミ ､ U , ､ ,ゝ-=へ_ノ ' .-‐9＜´＿＿＿＿,ム`K
＼｀ r'彡 ､ ｀,. －- .;' , , , ;′ r ､,ﾉノ '’_９,ｿ Y'舌`代_
／＞へ, , , Y´ ｀ー､/ '＼ i..ﾊ .| ',￣ .| f
＞ 'ﾞi////}. ∧ { ＋ ＋ + ノ ,ﾞ//｀ー- _ い| i | !j . -y’ | .ﾘ
´////|///,;|､ ＼ , ｀ー―=＝≦ ､｀ ,)/////｀ヽ///｀ー .`┤}.} __ /,ﾉ
/////|///｜＼ ｀ ､,' ﾞ, 、､｀ﾞヽ＞´ } ＼////,∧////////'ﾄK, '´ﾆ'’ 〃
/////|///,;| ＼ ､≧‐-‐=＝' ´ ,' .∨///,∧/////|_{ { .｀' ,,_＿_,,八
/////|///,;| ＼ ,.へ ,' ∨///,∧//// `弋 '’|｀ヾ
【 劉太公 】 【 劉喜 】
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━| さすがに高すぎる、って │━━━━
| 出すのを断られてんだお │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
._ -‐ - ､
, ´ ｀ 、.
／ ＼ .
７ U ｀､.
/ ヽ
| ー‐-‐' `ー‐-─ ! 亭長程度の職じゃ
| （ ー‐） '" （ ー‐ ） ! 十年かかってもあれだけの大金
ヽ , ! /.. 貯められやしない
＼ ヽ＿人＿_,ノ｀ ／- 、
ヽ ｀ ー ｲ l/／/l
r―――‐―. .´/.:.:..＼ ＿ ／ ./////l お前との正式な婚姻は
／ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.{＞｀ﾞﾞ"""´／/////// 現状、限りなく不可能だ
／.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:ｌ///＞ｖ＜////////／
厂.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼＼// Ｙ//////＞ ´.:.:.:
_ -─‐- .
. ´ ｀ .
／ ':,
/ ＿_ ノ ー‐ ',
./ -― ―- だったら呂公殿の申し出を
/ （ ● ） （ ● ） i 受けた方がいいんじゃないかと思う
, ／ ､ ､ |
', { 人 } }
ゝ ｀ ‐-‐ ｀ー ' /、 ……お前だって今の
/＼ .ィ ￣} 宙ぶらりんな状態は嫌だろ？
/ ＼ ｰ- ＿＿ .｡-＜ ∠i
/ ＼. / ‐' ´ .|
,.＜ム､＿ ｀ﾍ | / ／＿_＞--イ｀＞-､
／////／.: .:￣〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////＼
///////: : : : : : :i ./ ／.: : : : : : : : ://////////;ﾍ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
| ＿＿＿＿＿＿＿
| |.|''''''''''''|.|'''''''''''''' |.|
| |.| .|.| .|.|
| |.| .|.|] .|.|
| |.| .|.| .|.|
| |.|---- |.|----- |.|
／| ￣￣￣￣￣￣￣
／ ヽ〃＿＿＿＿__
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ´ / /
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／ __ __
／ . : ´:::::::｀´:::::::｀ : .
／ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／ //:///:／|: /∧: :∧: :ｉ､ ‘，
／ //i///i/ ./|//∧Ｖ Ｖl/〉::‘,
／. .' ｉ:ｉl,ハ/∧ﾊﾊ/ : |/∧∧/:|i:ｉ:‘
／ ｉ:::|:ｉ|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i:|:::i
|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|
|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::| …………分かりました
|:::|::::::::':;::::::::::::::::::::::::::::::::;:':::::::|:::|
|:::|:::::::::|:＼::::::::::::::::::: ／/ｉ ::: |:::|
|:::|:::::::::|＼|｀Ｙ⌒Ｙ＾´| //| ::: |:::|
,:::|:::::::::|/ﾞ＼｣'⌒'l_／ﾞヽ .| ::: |:/
'::|'､: ヘ＼__｣'⌒'Ｌ__／ ヘ、ﾉ'
／ ＼｀¨V'⌒'V¨´ ／ ＼
／＼ ｀７::::::ｉ:::‘,¨´ ／＼
／ ｀ .,,_/ :::::::|:::::‘,_,,. ´ ＼
／ /:/:::::: |:::::::‘, ヽ
でものちのこと考えるとなあ・・・呂后が第二夫人の場合のほうが何が起きるか分からん・・・
悲しい話しやで
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
, ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :::ヽ
.:::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::..
: : : : : : ! : : : : !: : : : ﾄ: : : : : :: : : : : : : : : | : : : : : : : : : ::.
,'::::::::::::::::l:::::{:::::::',::::::::::::!ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::
;:::::::::::::::::!:::::',:::::::ﾍ::斗┼┼:::::::!:::ヽ::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::
;:::::::::!:::::::,::::::ﾍ:::::::ﾍ,ｨ芹ﾃミx::::!l:::::|ヽ::::::::::∧:::::::::::}:::::::::}:::::::}
',::::::::|:::::::V:::::ﾍ:::::::.ﾍ辷ソ ｀ヽ!＼| ',::::::/¨ 卞:::::/::::::::,':::::/ 第二夫人でけっこうです
' .:::::!::::::::∨::::ﾍ::::::::ﾍ },ｨ7ｊﾐx }.:::/::::::::/:::::/
∨:::!:::::::::∨:::::ﾍ:::::::ﾍ !ー' /::/:::::／:::::/
∧::::!::::::::::∨::::∧､::::ﾍ ヽ イ:::イ:::::::∧ 劉邦さんと呂公様の娘の結婚
. イ ／{__∨!::::::::::::∨::::∧＞ ﾍ '´ 人:::/ イ:.::ﾍ どうか進めてください
く . ／{__／ ∨:::::::::::::∨::::∧ ー_ ‐ ..:'::::..ｲ .l:::::::ﾍ
＞､＼ｲ ／ / ∨:::::::::::::∨:::∧ ／:::／::| l:::::::::::',
ィ::::＞≧' / .∨:::::::::::::∨:::∧ ／::::::::::::::::! !::::::::::::,
.／:::::::::::::::/ ,' .∨::::::::::ﾍ∨::::ﾍ ／∨::::::::::::::::l. l::::::::::::::!
／:::::::::::::::::::/ ; ＿∨:::::::::ﾍ '､:::::ﾍ＞- イ ∨:::::::::::::::; |::::::::::::::|
／::::::::::::::::::::::/ ､-‐=ニ二二二ﾍ:::::::::::ﾍ ＼::::ﾍ ∨:::::::::::::', l:::::::::::::,'
..':::／:::::::::::::::::::K´,､ -‐ ＼::::::::ﾍ /::＼ﾍ ∨::::::::::::', !:::::::::./
:::/::::/::::::::::::::::::|'´ ＜￣￣￣＞､:::::::::＼ V:::::::::::::!ﾉ::::::／
/:::::/::::::::::::::::::::l ／ ＼:::::::::＼ ';::::::::::::!::::／!
:::::/:::::::::::::::::::::::ト､ , - ／ ＼:::::::::::ヽ !:::::::::/イ l:::|
:::,'::::::::::::::::::::::::::ﾚ'´ ／ ヽ:::::::::::ﾍ l:::::::/ l:::| l:::!
:::::::::::::::::::::::::::::く / | ヽ::::::::::ﾍ ,'::::/ !::ｌ |:::!
:::::::::::::::::::::::::::::::::Ｖ ! ――- _ ヽ:::::::::', l::::l !:::! !:::!
＿＿＿
, ´ ＼
／ ヽ
./ -- ．.,_ ＿‘.
,' ＿＿ __´＿ ‘.
， ￣￣ ￣￣ ‘. （ふぅ……了見してくれたか）
{ ∪ "' ､､ } (⌒)
ヽ ゝ-‐ ｰ- ' ' 三 ⌒)
＼ ､ <＿ ( _ﾉ¨
＞,7/1 _ ,r' ｀'rv////
〈/////」 V ／ l///＼
__//////ﾝ 〈,r' _〉Y// ﾄ、
{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
j,////｀7'__`] !_ ! Y´ ` ＼,r':､<
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ j′∨ ヽ __
|//////У ヽヽ} } ヽ ｨ､ ,ﾍ | ｀fヽ ヽ
|,∧_/z＜/〉 _ lT = ‐'ー ´ | | l }
j_/_/＞ ´ﾞ´ | l 二 | | / ,r'
．―――― ,
／ ＼
| |
| |
| ゝ,＿,ノ ゝ,.__ﾉ| （悪いな、曹氏）
| （● ） （● ）|
} （ 人 ）
_ﾉ ゝ `ー ´ `ｰ´ （俺も「奇貨」に投資する以上
ノ.:`.:,' ヽ ´ ｀ / 一族がしっかり見返りがもらえる位置は
．＜＼.:.:.:.:` _ ゝ ,＿__, 'ヽ､ 確保しておきたいんだ）
,＿＜.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:.:.:.:/{（ ノ ハ.:.:`ー､
／.:.:.:.:.:.:.:メ.:.:.:.:.:.:.:.＼/ ゝ ＞.:.:──── ､__,_,
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｛ ／ヽ ____＿＿＿ ＼ヽ,､
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ; ` 、.:.:.:.:.:／ヽ.:.:.:.:ヽ´ __＼ ﾍ | '.'.
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼.:／.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:＞ ｀ヽ ノ ｀{ i ii
ゝ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j￣.:.:.:.:.:.:.:ヾ ヽ / ./ .{.!
ヽ＿.:＿:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾞヽ ﾍ ｲゝ_ij.|
ゝ.:,_ノ.::.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` ´
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もういくつか話をして、
劉邦と呂公は帰っていき、
┃
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|.:.:.:.:.:.:.:.|l￣￣￣￣￣￣￣￣l|.:.:.:.:: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| __ 00
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| | | ｒ､
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| |_| ＼>
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
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|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| く,ﾆ !
|.:.:.:.:.:.:.:.|l＿＿＿＿＿＿＿＿||.:.:.:.: :. :| くノ
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|.:.:（○）.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.::..:.:.:.| __
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|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| ○
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|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:| ○
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
|.:.:.:.:.:.:.:.|l: : : : : : : : : : : : : : : : ||.: :.:.: .:.:|
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|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
部屋には曹氏一人が残された。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
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/::::::::: |::::::::::::::|:::::::::: |:::: ﾄ､::::::::::::::|:::|::｜|::::|:::::::: ト、:::::::::::::|:::::::::
:'i l:::::::::|::::::::::::::|:::::::::: lY:::l Ｖ::::::::::,::::|:: i :|::::|:::::: /::::|::::::::::::::|:::::::::
,' ! |:::::::::|:::::::::::: |:::::从八从 V:::: ; |:|八 |::::|:::::/::; ::|::::::::::::::|:::::::::. 「亭長ぐらいの職じゃ
,::｜|:::::::::|:::::::::::: |::八ゞ＝＝气 ',:::,' j/ ゞ＝＝气,/:::|::::::::::::::ｌ::::::::: 十年かかってもあれだけの金
!::｜|:::::::::|::::::::::::::|:::::ﾊ ﾉ j/ j/ /:::/::::::::::::::, ::::::::: 貯められやしない」、ですか
. j: ｜|:::::::::|::::::::::::::|::::::::ミ､ /:,ｲ:::::::::::::::, ::::::::::
! |:::::::::|::::::::::::::|`＝ミ.:ヽ '' ／' /|::::::::::::::, :::::::::::
. |::::::::ﾊ::::::::::::ﾊ:::::＼ ＿＿ /:::|::::::::::::/ｌ::::::::::: それでも私は…………
|:::::/ ',:::::::::::ﾊ:::::::::＼ ／|:::::|:::::::::,' ｜::::::,'
|::: | ,::::::::::::ﾊ::::::::::个 .、 ／ |:::::|:::::::/ｊ ｜::::/
|::::| ;:::::::::::::ﾊ::::::::::| : ． .... .．イ |:::｜:::/:/ ｜:/
|:::j ,::::::::::::ﾊ::::::: | |:::/:: /:, ｜'
. jノ ',::::::::::::ﾊ::::: | |:/:::/:/ .j
'::::::::::::ﾍ:::::| ﾚ:::/:/メ
' ,:::::::::ﾍ人 /:ノ:/::::::::ヽ
,,x＜三三三＼ﾍ /ｲ/:ヘ、:::::::.',
後の大波乱は「第一夫人なのに息子が後を継げない」可能性が出てしまったことも原因だと思う。
} |::::::::| ＼:::::::::::::::::::::人
￢、 |::::::::| `ー-=-ｒく / /＞=‐-ミ
ヽ‐ |::::::::|, 、 . -┴…＝=‐-ミ_/::｀丶
ヽ_ ィ:::::::| ＼ ／ / ＼:::::::.＼
|:::::::; У . -‐…くi ＼::::::::.ヽ
l::::::; ／ , ´ ヽ ヽ:::::::::i 二十年かかってでも
ｌ::::/ / ／ ｉ＼ i:::::::::| あなたにお金を貯めてもらい
l::/ / . : ／ l:::::.＼_!::::::::|
/ / : ／ l::::::::::::::::::::::|
/ ／ / |＼:::::::::::::::ﾉ 娶ってほしかった…………
/ , ｉ | ､:::／
/ / | i |‐-ミ
i / | ／⌒ヽ、 |ヘ::::.＼
∧! /´ ＼ |:::::::ヽ::::.＼
∧ 丶､ / ｌ ヽ_|::::::::::::';:::::::.ヽ
{:::.＼ 丶､ / l |::::::::::::::i::::::::::i
Ｙ:::::::::ｰ-= 二ニ=/ l |::::::::::::::ｊ::::::::::|
|、::::::::::::::::::::::::.∨ ｌ |二ﾆ=彳::::::::i|
/| `ー―――‐ｧ′ ｌ |＿__／!:::::::::ﾘ
/ :|=‐- ／ l /::::|::::i:::ﾉ.:::::::/
/. : |‐-=ﾆ二／ l /:::::::|::::l´.:::::::/
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曹氏がこの後どうなったは、全く記録が無い。
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. : ´:::::::｀´:::::::｀ : .
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//:///:／|: /∧: :∧: :ｉ､ ‘，
//i///i/ ./|//∧Ｖ Ｖl/〉::‘,
. .' ｉ:ｉl,ハ/∧ﾊﾊ/ : |/∧∧/:|i:ｉ:‘
ｉ:::|:ｉ|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|i:|:::i
|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|
|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::|
|:::|::::::::':;::::::::::::::::::::::::::::::::;:':::::::|:::|
|:::|:::::::::|:＼::::::::::::::::::: ／/ｉ ::: |:::|
|:::|:::::::::|＼|｀Ｙ⌒Ｙ＾´| //| ::: |:::|
,:::|:::::::::|/ﾞ＼｣'⌒'l_／ﾞヽ .| ::: |:/
'::|'､: ヘ＼__｣'⌒'Ｌ__／ ヘ、ﾉ'
／ ＼｀¨V'⌒'V¨´ ／ ＼
／＼ ｀７::::::ｉ:::‘,¨´ ／＼
／ ｀ .,,_/ :::::::|:::::‘,_,,. ´ ＼
／ /:/:::::: |:::::::‘, ヽ
. 〈 i /:::ｉ:::::::: |:::::::::‘, i ‘，
/ .| .ｉ::::i|/!:::/|::::i::::::‘ .| .〉
. / ‘, | .|: :ｉ|,ﾊ∧|::::|i:::::::ｉ | / .
/. ‘, ./ | :::::::::::::::::: |i:::::::| , / ',
. / ‘, ／ |ﾄ､::::::::::::::: | :: /|. ＼ ./ ｉ ',
/ i ‘ /^777７|ｉ７＼::::::::::::／ ｉ|７７7ｧｘ / .| ',
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おそらく劉邦が天下を取る前に、
ひっそり亡くなったかと思われる。
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そして劉邦の婚姻に一番ショックを受けたのは……
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/::::::::/r|.:.:.;ｲ |.:/ ､ ﾄ∧:l v
,::::::::::ﾍ !|.:/rl| V / l.ﾘ. ﾘ
i:::::::_;､-ト|厂` ' l
レ'´ |:::::｀ーﾍ / ええっ！？
レ' |:::::ﾄ|,＼ u つ /
|,､┴===キ､. ／ , -‐ri
r='´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|. ｀' ､ ／L､-‐'´ ||
|:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:ﾄ, ￣ | -o‐ ||
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r‐┴'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ー―--―＼: : : : : : :￣￣|
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／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.○.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ: : : : : : : :|
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ: : : : : : :|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
/:::::/::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::ﾄ::::::::ﾄ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::
/::::::,':::::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::lﾊ::::::|ハ:::::::::ﾄ､:::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::
. /:::::イ:::::::::::::l::::::::/ ﾊ::::::::::::::::::| ﾊ::| >､::::|ﾆ≧x::::::::::::::::ﾊ::::::::
/:イ l:::::::::::::::|::::::≧x ﾊ:::::::::::::::| .N≦公､::l_ ＼:::::::::::ﾊ:::::::
イ .l:::::::::::::/|:::::/ ,≧x､ ヽ::::::::::::l彡イ不示卞心 ＼:::::::ﾊ:::::
|::::::::::/ l:::､ｲﾊ不示x V:::::::l ｲ人升 シ イ ﾘ. ＼:::ﾊ::: 父さんが別の女と結婚するって
|:::::::/ l::lﾊ ヽゞ孑 }'"`V:::::l,,,,, ゝ==イ" -‐/＼ﾊ:: どういうことだよ！？
. |::::/ У:', ｀ﾞ"'´l ヽ:::| ､__∧::::::::
|::/ /::::::::', l ヾ､ l ヾ//::
l/ /::::::::::::', | U ﾊl //::::
/::::::::::::::::>､ ゝ ___ =-‐=ﾆ､ | .//::::::
/::::::::::::::::::::::::>､ ヾ-‐ﾃ＜ : : ＼ ｲ //:::::::::
l::::::::::::::::::::::::::::::::>､ Y{{ : : : : : // ｲ / //::::::::::::
|:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ 人ゝ--‐彡 ／ / //:::::::::::::
l::::::::::::::::::::::::::::::// ヽ ニﾆ= ／ / //::::::::::::::::
l::::::::::::::::::::::::::::｛｛ φ ゝ--- イ l / ヽヽ:::::::::::::::
.
､. iヽ､
ヾ:`:'':＝=-:､i::::::`ヽ､ i:､
＼:::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ!:::＼
, ::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ､＼
, ::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::<_
∠==＝ァ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ､::::＼
.／:::::::::::::::::;:::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::／::t:､;:ヽ
／::＿::::::::::::::/::::::::::::／::,イ:;ｲ:::::::/:::::::::ﾍ `ヽ
￣ ／::r=x,:':::::::;::イ::,＜/ｲ .l::::/ >;:: |ヽ:ﾍ
., r'7'::::::{ /::::,イ ,:ｸ`:司7ヾ-l::/灯| ヽ! ヾi 母さんも結婚出来るけど
／::::厶匕7∨／' i!'´ ￣ |!' !, .l 第二夫人って……！
:::::::::::::::l /イ,rｧ>x ' /./
::::::::::::::::l:::::∧ / .i ＼ ,rfテヲ.／
:::::::::::::::::l:::::ヾヽ | ＼ ゞ≧',ｲ 母さんの方がずっと前に
:::::::::::::::::∨::::ヾヽ.! ,:イ｀'' - ' 俺っていう子供も産んでるのに！
:::::::＿:::::::∨::::::ヾヽ／i | .i!. |
''::´ ｀::'':ヽ::::::::::〃´! |─┘
::::::::::::::::::::::::::＼::〃 .| :|
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::＼r‐､:::::::::＼:::::::::::＼
＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::＼|::::::::::::::＼:::::::::::＼
:::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::＼￣￣
:::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::＼
::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::',｀＞ ､::::::::ヽ::::::::::::::::::::＼ニ=-=ﾆ:::::::＼ ￣￣
::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､:', ＞x:::::',＞x､:::::::::::::＼/:::::::::::＼:::::＼ くそっ、呂公め！
::::::::::::::::::::::::::|＼:::::::::::::::::::::::ﾍ ヾ:､ ,x≦ニﾆ≧ ＞ ､::::::::＼::::::::::::::＼￣
::::::::::::::::::::::::::| ＼::::::::::::::::::::ﾍ ヾｲ彳之ツ /ｲ ＞､:::::＼＜ ￣
::::::::::::::::::::::::::|＿_ ＼:::::::::::::::::ﾍ彳 ＼=-‐=ﾆｲ ;;. |::::::::＼::::V : : ＜ あいつが横から
::::::::::::::::::::::::::|￣ﾆ≧x＼::::::::::::::ﾍ |､:::弋=＼V ＼ : : . ＜ しゃしゃり出てこなけりゃ……！
::::::::::::::::::|ｌ:::::|==ニﾆ彡 ＼::::::::::ﾍ | ＼::V|:::::| l : : : : : : : : ＜
∧ :::::::::::|.',::::l ＼:::::::ﾍ l |:::::| | : : : : : : : : :
: ∧::::::::::|. ',:::l ＼::::ﾍ / ./::::/ / : : : : : : : : :
: : ∧:::::::|ヽ ',:| .::l ＞､', / /::::/ / : : : : : : : : : :
: : : ∧::::|:::ヽN .:::ﾄ ` __ / /::::/ / : : : : : : : : : : :
: : : : ∧:|ヽ::::::ヽ､ ＿___ ≧ニ=＼ ./ /::::/ / : : : : : : : : : : : :
: : : : :...N ＼::::::＼ /￣￣ ／／ / /::::/ / : : : : : : : : : : : : :
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この時、幼い劉肥が抱いた呂氏への恨みは、
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/ィ´ |///!//// ヽ ! じ〉.!//////:/!// ﾍ___ﾍ＿＿//////∨/////
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ﾚ' | :∨///! ｀¨¨＼二丶__／ ＼//!＼///
ﾔ .::::∨//!`｀ ￣ヽノ ＼! ∧//
∧ .::::::::∨/! （つ ／ へ
∧. ,:::::::::::::∨ ／ヽ､ ／
∧ iヽ、 ／::::::::::::::::::
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∧ 丶 _｀ - __ ∧ ／:::::::::::::::::::::::::::::::
∧ ｀ ‐- ∨ソ ．＜::::::::::::::'
∧ ￣ ．＜:::: .::::::::::::'
ヽ、 _ ． ＜::
￣｀ヽ;::::::::..
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┃
様々な要因が加わり、増幅されていき、
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彼の子、劉襄・劉章・劉興居らにも受け継がれ、
┃
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/:::::::::::-､:::::::::::::/::::::::::::::::ﾍ:::::::',::::::::::::::,:::::i!::::::::::::ヽ ＿＿＿_
〃::::::::::::::::＼:::::/:::::､- '"´~ ヽ::::',',:::':::::,:::'::::l!:::::::::::::ヽ , -'´::::::::::::::::::::::｀ ､ , ´￣｀ ´￣´丶、
/:l::::::::::::::::::::､-ヾ´~ '::,':, ':,'.:::' ::: ': l!::::::::::::::／:,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ／ ヽ
l:::!::::l::::::l"´. _,i,::,:.::, ;:'' , ' ,;;l!:. /::::/:::::::/:::::::::::::::l:::::::::::::＼:::, ' ヽ
l:::l:::.:':':: :l ,､-'´,､'i:::,::: :::, :: ,:::l!:. |: : | : : :|::ｌ::::::|::l::::!::::i::;:::::|::!:l:l / / / | ｌ ｌ ',
.l:::l::' ,''::,::l. ／､‐ ' ,,,,,;l:::::::,::::.:::,::::l!:. l :::::l:: ::::ﾄ;ヾ;:::ﾄl;:::|l::ﾊｌ:::;ﾄ:,:|ﾘ ｊ/ ｜ ヽl ,
l:::',,:,:.:,,::,:l､､､...,,_ ´./ ,､tlllllllll!::i::::::::,::::::::l!,l/ .l:::::::l::::::::||`ト､L,Vﾘ_∠Lﾊlﾘ | ／＿ ／ｌ |＼ ＿! |
.',::ﾄ,:::::::::::':,-─-､ヽ ./─ ""´ .l:ll::::::::::::::l!'ﾞ. l:::::::l:::::::|ヽ￣ﾂ _.ヽ_ﾂハ| | ／＿,ｚｘ≧x ヽ｜ｨ≦xr ヽ 丨
.i::ぃ::::::::::::k''''lllllﾂ‐l ll l:::::::::::/.└〜//L_;::l:::::::ｌ, ￣,､‐'´ 〉ヽ ｌ::::.| . |丁 | { {_リ｀ ヽ! Ｌｿ〃､ ＼ｊ＼
ヽ':ヽ::::::::::',~´ l l! l:::::::::/ ./ヽイ/ ＼::::::ﾍ r==ォ 人:::| ∧! | ｀￣ ＼¨´ /| ｌ丁!
ヾ,.＼::::::::'､. l .l .l::::::::/ ./ .Y ヽ､:少.､└‐',ィ }::| |! l ﾄ､ ＿'__, /ｌ l | l!
ヾ, ＼::::::＼ ヽ､- ! .l:::::/ / l >,l:} ` .[￣廾、 ヽ! l |/}ヽ､ ｀￣ ／ヽ!| リ
ヽ, ＼:::::＼ _,､ - - l::/ / .', ノ.:.:X, ｲ¨|:＼/.:.:.:.:.:.:｀' ､ :::L⊥!:＼ ` ー ´!／::｣Ｌ{/
' `'-､＼ - ,ﾂ .／ _,'i､-／.:.:.:.V／ ＼/.. ＼ Ｔ}ー{.二二二二二二.}ー{─
`ヾ,- ／ ,.､- '`´;;;;;く,:.:.:.:.:.:.:.:.:V¨| .|>'.:.:.:.:.:.:..:_／ ! l.|:::.:| l| |! |:.:::|＼
.`-､ ／ ,､- '´;;;;;;;;;;;;;;;;r'´ ｀ ､.:.:.:.:.:.ヽ| /.:.:.,､-:'ﾌ´ ｌ l l|:::.:| l| |! |:.:::|
`''‐ﾍﾞ-'`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ ＼｀'‐--┴'r'::::_／ l | ｌ l |:::.:|＼______________／|:.:::|
┌f´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､ -‐| ヽ ｀ー‐┼‐|￣ ', l l .ﾉ￢{＼＿＿＿＿_,／}￢
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┃ 劉襄 ┃ ┃ 劉章 ┃ ┃ 劉興居 ┃
┗ ┛ ┗ ┛ ┗ ┛
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約四十年後、呂氏族滅という形になって顕れる……
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!;;;;;l l;;;;l ｌ;;;lﾞ .l.;;;;;;;,! l;;! .!;/ !;;;;l .!;;;;;;｝ ,!;;;;l
.ﾞ'i;;.! ｌ;;/ .l;;;;l ｀'''″ !;| |;;;;| lﾞ;;;;;;;! .l;;;;,!
`'ﾞ .!;;.!、 l;;;;| |;.! ﾞ''" .!;;;;;;;l ｀"
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【項羽と】私談・楚漢戦争【劉邦】
序章三話 「四十年後の死亡フラグ」
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＿ 人 ＿
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＿ 人 ＿ （ﾋｦ）. ｜
｀Y /l /∧ﾞ ,
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ヽ （ﾋｦ）､ ,..::'.::::::::::::::::::::::::.｀::..､ ,へ､ lヽ
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＼ヽ/ | ﾞ,ﾞ/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} .| || （ﾋｦ）
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, -‐┘:::.＼:::::::::,' ゝ::､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |｀ー‐──'｀ー──一 ｀Y
ﾞ' ,__ , -‐'└ '' _ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::',´_. | | ｜
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| | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', （ﾋｦ）
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┃
さて、劉邦周りからは、
賛成を取り付けた呂公だったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ ￣ ｀ ､
′
| ⌒ ⌒ ! ＿
| （● ） 三 | ! 廴＿
| ､_人_, ｉ | V⌒} 劉邦の親御さんも
| | | ｉ 人 く _j 承諾してくれただろ！
| l__」 , } |
人 ./ .| |
__ ィ{＼ ._／__ | |
r ￣＼ ‘， ア ￣ ア＾ ､ !
/{ ‘， / / { }
/ / V/ {/ .j― ┘
/ ＼.＿＿_/ i{ {＿＿／
/ / } ！ .｝
/ / j ＼
. / / ./ /＼
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
てめぇの家族から猛反対を喰らった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
,ハ /＼ /::::::ﾍ
/´ヽ ,/;:::::∨::::::::Y＾⌒ヽ､{ｹ:::::::::ヽ､ ／{／
/l:::::ﾉ!／::::／:l|:::_ｲ丶{:::ヽ､::::.ヽ::::::'⌒＾￣,} ／￢／
,／/:::::/::::／:::::／l{ﾆ、ﾐ::::＼::::::::.::::＼: : :./´::| ＿__
i /:::::/::::::::::::::::′∧ヽ＼::::::::ヽ::::ヽ:.:.:.ｲ.:/:::::::;: `７└―
/::::::::′/:::::::::/:::丿 '.:::::::ヽ:::::::ヽ:::::!::゛_,ｲ',::::::::ﾄ､ ￣￣
／:::::::/::::〃::::::/:::::| ヽ::::|ヽ:::::::';::::ｌ:＼:::i|::::::::: : ::> ＼ ､
, '::::::/::::/,ｨ!/:::::l::::::L::∟、 ､::| ＼!:::::|:::::l＼::::::::|ゝｲ ＜く
{::::::/:::://｜'::::::l/;;;;;;;;;ヽ:::::::::::::::ﾘ∠;;;;:::::::|::::,ﾄ､:::＼::lﾙ ＼
l::::/／ l:||::ｌ:::::::::l'{ 。 `:::::::::::::::‘ 。 .}:}|:::ﾚ'::!ヽj/ ）ヽ
｀/,' l:||::l:::ヽ∧:ヾ .:::::::::::::::::: ノ:/|:::l丿::ﾘ::| あなたは何を考えてるのよ！？
（ l ﾘｌ:!い::::::{tﾍ ,,,, , ,,,;ｌ|::::|::/ｲ|::l
ヽ ｌ/ Ｖ｜トrﾍ、 ,ｲ.|::::|::i|| ﾘ
＼｜::| |｜::::ﾄ､ ヽ＝ﾆ三) ｨ:::ﾚ':::::jl:::l 大事な娘を亭長ごときに
|::::j人!::::｜「 ト __ , ´｜ ′ｲ八| くれてやろうとするなんて！
|::/ i:::::::ｌ l! | ∨/::∧::丶
|/ |:::::::l !ﾚ //::∧ ﾄ､::::＼＿,
/ ｌ:::::::川 ／/::,ﾍハL 「＿￣ヽ
／ ＿ 厶ィ'::::/ ｰ一' _／∠_ヽヾ. ￣｀ヽ
／￣ 〃 j::/￣￣｀ ´￣￣ ヾ.j }
/ {{ ヾ.j
【 呂媼 】
.
商人としては、当たり前だが、言いくるめて実行したのは優秀だな。
＿＿
／ 丶
ヽ､ ､__,ノ `
(●）（●.） ノＬ｜
(_人＿） ⌒ ｜
|｝r┬‐| | __ いいや、あいつは将来
'､｀⌒ ´ , ﾄ、 _r┘ ｀ヽ、 とてつもない事を成し遂げる男だろ！
｜ ､ ,ｲ//｀ｰ‐ｰ-r'‐、'ヽ `、{
`ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : { ､ ｀ |
_/ /＼ ／ : : : : : : : :ヽ,」 |、 女子供がごちゃごちゃ言うな！
／:/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : :/ :| |､{
r''/ : :| ./｀Y / : : : 」 : : : : :: | ／ゝ＿,.／ ノ:Y
ノ/ : : :| ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : ､ : :.〈── ´: : | 俺は劉邦に、娘どころか
/ |./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : .ヽ : :l : : : : : : : | 呂家の全てを賭ける！
__/ :/.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ :.| : : : : : : : |
／: : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :＼| : : : : : : : |
／: : : : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/| : : : : : : : |
／ : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈. | : : : : : : : |
_ _＿＿＿＿
, ´ ｀ヽ
/ ヽ
| , ｌ
| _＿ノ , ヽ､＿ u |
l （ ● ） （ ●） | めちゃくちゃだ！
| ｜ l
. l. ＿＿´＿＿_ ｝
| i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i | そりゃ父さんの人相見が抜群なのは
| U l.r '⌒ ^⌒｀j .| これまでの経験から知ってるよ？
丶 ヾ-======'. /
ヽ ｀ ⌒ ´ ハ
_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ ｌ ＼､
-‐ '''" ￣ / :| ,ゝ=＜ / | `'''‐- ､.._
/ !.／l;';';';';';';＼ ./ │ ＿
_,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼ ./|._ , --､ | i´!⌒!l r:,＝i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':| |. L._｣ ））
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ｰ‐' | / | |. ! l
【 呂沢 】
.
＿＿
r 、 ／ 丶
} } _,ノ ヽ､,__ `
､」 { _ (○）（○ ） .|
,-く ヽ { / .〉. | L U | けど何もかもを賭けるなんてのは
r´ ヽ ヽ､｀〈, { l┌ ―┐ | 度が過ぎている！
i r、 ヽ 〉イﾘ .l ｝r┬‐| , .ﾄ、
} し√' ／ ｜｀⌒ ´ ,ｲ//｀ｰ‐‐‐‐‐-、＿
| _,,-イ `ｫﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : : : : : : : : >、 跡取り息子として断固反対だ！
∠ヽ＿_,,-''7 _/ /＼ ／ : : : : : : : : : : : :／.: : ',
ヽ : : : : : : : | ／/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : : :| :/ : : : : :',
| : : : : : : :ヽ r''/ : | ./｀Y / : : : 」 : : : : : : : :./ : : : :.//ヽ
| : : : : : : : :| ノ/.: : | ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : : :/ : : :／/ : : :|、
| : : : : : : : :| /|./: : : :|/:::::/ : : : : : : : : : : : : : | ／ : : : : : : : :|.ヽ
| : : : : : : : :| __/ /.: : : : :|::::/ : : : : : : : : : : : : : : : ､ : : : : : : : : : : : : ヽ
| : : : : : : : :ヽ／ : : :| : : : : : |:/ : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : : : :
| : : : : : : : : :|＼ : : :| : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ＼ : : : : : : : : : :
| : : : : : : : : :〉〉.: : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.〈 ＼=二 : : : : :
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | u. （__人__） むぅ……！
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
┏━━━━━━━━━━━───
┃
喧々諤々な議論の末、
呂公はやや妥協した。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
, ´ ￣￣ ｀ 、
/ ヽ
/ _,ノ_ ｀ヽ-、
/ (√丶丶´v 〉 ……よし、こうしよう
ﾉ U { ) j
,.ｲ ､ V /
,／(:::ヽ.ヽ { r まず呂雉は劉邦と絶対に結婚させる
_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r ／⌒ヽﾆ‐-、
/::::::::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ '.,:::::
丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::.. '.,::i
/ ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. '.,
/ ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::::. '.,
_ ______
l i ／ ＼
l l_.／ _,ノ ヽ､,_＼
l/ ニヽ( ●) （ ●） .| また曹氏へ約束した金と
l / y 「'i___人___） |
l <、.l |
', ',/ | 劉邦と呂雉が不自由せず食っていけるよう
j ﾉ ,/'|、 畑などの家産もつける
_∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ｨ／::L___
／ ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::／:::..´''' ､､､ _
／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..＼
／ .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l
／￣￣＼
／ _,ノ ｀ヽ
｜ ( ●）（●）
｜ （___人__） そしてこの結婚を機に
| ﾉ 俺は隠居して沢に家督を譲ろう
| |
人 |
_,,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノゝ これ以後、さらに劉邦へ
_, -'":::l:::::::＼,､ー―‐ヽﾉ:::::' 入れ込むかどうかは
/:::::::::::::::|::::::::::ヽ､ ヽ:::',.､_ 沢の判断に任せる
｛ :::::::::::.:::::|::.:::／:::`､ .{ヽ|:....｀ヽ
| :::::::::::.:::::|／:.::::::::::`､ .i.::ﾘ:::::::::ヽ
| ::::::::::::::::::::::::::::i_.::::::| i::::::::::ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ.:::::::| i::::::::::::!::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ.:::::::| i::::::::::::|:_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､.::::| i:.＞＜￣＼.＼
.}:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::ﾉ
／￣￣ ＼
__ノ ｀⌒ ＼
（●).（● ) |
| L | ……うん、それなら劉邦に
, =二ニﾆヽ､ | 全財産ぶっぱってことにはならない
/ 二 ヽ､`,┘ ﾄ、_____
/ -､ }、j┘ ｲ// : : : .｀' ｰ- 、
/ /{_/ニニ,´＞/ : : : : : : : : : : :ヽ 俺的にはギリギリの妥協点かな
_/＿__ ノ : 「r{::::ﾍ / : : : : : : : : : : : : : : '､
/ : : : : :ヾﾐ : :.i r:::', y : : : : : : : : : :/ : : : : : :'
: : : : : : : :/ : : ｉ .i:::::i ,i : : : : : : : : : r : : : : : : : :i
,' : : : : : : : / : : : :i i::::::ｉi: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
,' : : : : : : : ハ : : : :',i::::::ii : : : : : : : : : :.| : : : : : :／|
,' : : : : : : : /. :ﾊ : : : :',:::::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
/ : : : : : : :./ :/ V: : : : ',:::|: : : : : : : : : : :| : : : : : : : :|
イヽ / ヽ
/: ヽ /: : :} ∨: : : ＼ ィ :^ヽ
/: : : : ヽ /: : : ハ: :ﾊ: : : : ＼‐- .／ : : : : }
, ィ"´: : : : ヽｲ: : : ノ"´} ヽ: : : : : : ＼＞"ヽ: :-ヽ、
ﾏ: : : : : : /: :/: :イ: : : :{ : : : ＼: : : : : ヽ: : :}ヽ: : : : ＞､
ハ: : : : : / : ／: : }: : : ﾊ: : : : : :ヽ、 : : : ヽ: : ﾍ: : : : : : }
V : : /: :./: : : /: : : i {: : : : : : : : : : : : : : : : :' : : : : /
/: ／ : /: : : ｲ{ : : ∧: ヽ: : : : : : : : : : : : :}: : ∧: : 八
{ : j: : : :ｉ: : : : ハ: : ' ヽ ＼: : : :|: : : | : : |: :ヘ∧: : : ヽ 私は娘だってやりたくないけど……
|: :| : : : |: :ｉ : :{ ﾏ { ', ヽ : |: : : | : : !: : : }ヽヽ: : : :＼
|: :} :ｉ : :{: :ﾏ: :|―弋ヽ ! i斗―ナト/: i : :! ',ヘ: :＼ : ＼
}: j ハ: :!ヽ: ヽl {弌云ト }ｲf云刀.lｲ: ハ: | ヽ ＼: : :ヽ: ﾐ、
ﾘ /:{ ヽ', ヽ: :}弋 乂ﾘ 乂リ ﾉ/:{: | ヾ! ヾ ＼}: :ハ:}
j 八: ', ﾔ: : |八 ￣ i ￣ ﾉイ: :l ｀ ﾒ:} ﾘ
/´ ヽ' ﾔ: : }: : ヽ ′ ｲ: :{ : ハ ｿ
´ ｀ ｉ: :ﾘ: : ﾄ: :＞. 、´｀ イ:ヽ: 八: : : ヽ
}: /: : :} ヽ: :＼ > イ /{ｭ: :＼: ヽ: : :＼
//: : : /≦ト、 :ヽ / /: : ＞ 、ﾍ: : :ヽ＼
＿}: z≦´: : :ﾊ ヽ: :ヽ /: : : : : : 〉: メ: : ＼｀
/ ＼ヽ: : : : : :ハ ヽ:ﾘ /: : : : : : /ﾊ: :ﾘ ヽ: :ヽ
/、 ヽヽ: : : : : ヤ"}ﾙ'‐/: : : : : ／／}ﾊ} ＼}
/ハ ﾄ ヽヽ: : : : :{"´/｀ﾞ〉: : : :／／ !/ i
/: :ヽ ,.-‐' ´フ^ヽ,｀イ´ヽ,.ﾍ ／｀ｌ
. /: : :. :!／: : : ／: : : : : ,: : : ,:ﾊ´: : :ヾ l､
/￣: :､,/: : : : :/: : : : : /:/: : :,' ', ∧l: : ｀ ﾍ
:.:. : : .:/｀`; : :/: : : : : ,': :ｌ: l lﾞ‐-‐ | l: :: :: : ',
: : : :..,'.: : : : :,'.: : : : :, l ,斗ト| ﾄ-、l:,: :ﾊ
:: : : {｀'; : : : |: : : : : l |: :ﾊ ﾊ| ﾘ |. l | : :l|
: : : :ト- ､_:.:.|l : : : : l | | '-' ' ' |/r',' 乂 あなたの人相見
:./: : l: :ヽ: :｀ﾊ: : :ｨ/|r￣￣ '￣r::ﾉl:ﾉ ヽ ほんとけっこう当たるから
ﾊ: :,/ l : : !ﾍ:γ|∨:| ＝≡≡ ≡≡l |/ ゝ ひょっとしたらと思わないでもないし
丿/ l,: : /ヽ乂', ＾|U ｀ ',! (⌒)
: / i.,':::::/lﾊ .､', | _ _,ノ| 三 ⌒)
（ ,'::,':/ﾊｌ,'-‐ヽ|ｨ｀ﾆ､r‐､‐ T´| ( _ﾉ¨ ……それでいいわ
/: : /ﾉ ﾚヾ, | ',.=ﾆ| /ｽ|丿
,'.: :/ﾉ / ｀ '、 ', | // ﾊl
_ﾉ:/（ / ',｀ヽ､ﾄ'/ﾚ'/ |
( ヽ、
＿＿＼ ＼
<＿＿ ＼ ＼
／<＿＿ ＼ ＼ ﾍ /⌒/
.／ └--ﾐ ヽ、＼ - ＼ |
. , '′ ⌒ヽ,__ﾉ丶 - 〉
/ （ ● >､ ､( ＼ ! よし、なら娘の結婚の件については
/ , `'''" _, ＼_ヽ { 以後、俺に任せるってことでいいな？
./ { , （ ＼）、ﾍ > 、
| ゝ-イ `''" ./ ＼ ∠／ヽヘ
,.-／| ゞﾆ>一′ .／ ＼(⌒) ﾉ ＼
／ | ＼ヽ .／ .ヾ、 ／ ＼
￣< ! `＼ ／＿＿＿ ＼／ ＼(
＿ ＼ ! > ー-- イ ＼_ ￣￣＼_＼
! ￣￣ ヽ ／{ )＼ | ∠ ノ）ヽ、
＼ /⌒＼ 〉 ￣ / / >＼
＼ い / / /／ノ
＼ / / / ／￣
γ´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＜ はいはい .|
ゝ＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
- ── - | それでいいよ ＞
／ ` ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
,ｲ i
| l
ｌ ,
l i （……俺も中途半端だな）
j |
∠__ j
_z≦ZZZZ≧x<, , ./ （本当に「奇貨」を見つけたと確信したなら
／////////////77＞<ー ´ 家族がなんと言おうとも
//////////////////,／//7ヽ 「奇貨」に全てを入れ込むべきだろ）
/////////////////／//∧//∧
/////////////////f//////l///,l､
/////////////////,l//∧//∧//,lﾍ
/////////////////,∧//∧//∧/,|∧
///////////////////∧//∧///i/|/∧
///////////////////ZZメ//∧/∧,|∧ﾍへ
/////////////////ー.／///ヽ/∧/i/|/i///∧
. //////////////////／////( ＼/j/∧,V//,∧
/////////////////／///////> ＼//∧////l
//////////////////////////( ／∧＼V///i
. //////////////////////Y////) ／7/////,＼/ノ
///////////////////////i/////l／///////////7∧
,,'///////////////////XZj!∧ーf////////////∨///zi
//////////////////てフ/∧/∧i///////////,∨/////i
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＞ ´ ￣ ｀ヽ､
／ ／⌒｀ヽ ヽ、
／ ／ ´￣｀ヽ
,.､／ / ヽ i|
i' ', ／ ／ ｨ i ＼! ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
,-.、 ＞' ´! ', / / / ／/ ｲ/ ﾄ l ヽ ∨ .| 現に伯父さんは │
ｉ ﾑ ,..＞' ´ l. i / / /｀ｘ/ / / // !| |! i ＼ | 周囲の反対を全て無視し .│
-─=＝ﾆ二! ﾑ | ! .／ /仗ヾﾞﾒ､ｲ /ｲ ﾉ,レ+t i ﾄ、 ヽ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
∧ ム | |'ｙ /ｌ 乂炒' ハ/ .ﾉ,r行ﾃ､|,!ﾄ | ' , ＼
∧ ム ! ! /ゞ、 乂沙'/,ｲ ! | ,.ﾘl ', ＼＼
／ ∧ ム i i ∧ _ ' /'/ ! | ｌ l＼ ＼ ヽ ＼
__ ／ ／ ∧ ム (l |ﾞﾞﾞ{:::l丶 ( 7 ィ i l | ', l ', '､ ＼
! ヽ、 ヽ ＼ ,'ミ! .|::（::::::` ＼ _,. ≦:ｲ＾ｰ-=..､i | | | ﾄ ヽ ヽ
人 ` ＜ ／ ＼ ＼|:::丿 ト､＼:::::::::::::::::::::ノ.:::::::::::::::::::| | | i | 丶＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
/ /＼ ` ＜.／ ﾍ ｀´ !＼｀ヽ::ー::::::'´::::::::;: -─ 、ﾉ::i从::| !:.､ 丶 | 子楚へ破産寸前まで │
. / / ＞ ､ ｀ ー‐' ー- ::: -‐ '´ ﾉ::::::::::::::::ﾘ:::!:.＼ ヽ| 金をつぎ込んだと聞いてる │
./' / ／ ／ ＞ 、 ／.::::ｿ.::::::::::::::::::::::::.＼ .＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
i l/ ／ ／ ＞'´ ...:---─ ''::´ー::...、＿::::::-:::､::::::::::::.∨ /
|_,／ ,／ ＞ ´ ＿ _ , - 、＿＿,.::´ヽ）::::::::ﾉﾉ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.∨ /
,／ ＞ ´ ノ / ￣ T人 ＼::::ヾノ＿:/_/_:_:_:_:_:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
／ ゝ-─ ＜ ´/ / ＿, / ` 、 ゝ､:::_::ノ ｀ } l l￣ ー─ -- ´
／ ／／ ／ ｀ヽ ￣ ｀ :...._ _ノ ﾉノ | | / // ／
/ /／ | ￣ } ヽ ＼ l ! ／ '／
/ | （ i ﾄ ヽ ﾘ ／
【 呂不韋 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
／´￣￣￣￣ ｀＼.
／ ＼
/ '.,
| ___ノ'′ ﾞヽ､___ ..|
| .|
| ;;;（ ─ ） ﾉヽ （ ─ ） | （たとえ、劉邦が子楚以上の
| .´"''",. "''"´ | 高みへ上ったとしても）
|.. （ j ） .l
| ｀ｰ-‐´｀ｰ-‐′ /
.丶 ｀ ⌒ ´ / （俺の名は伯父さんには
ヽ / 到底、届かないだろうな……）
ヽ /
ゝ ＿ ／イ＼
／ ＼
／ ＼
＼
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
事実、史記を始めとする歴史書において、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ 史 記 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
呂公については、嫁をやった経緯が、
記されるのみである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また「漢書」によれば、呂公が死んだのは
劉邦が天下を取る一年前なので、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿
／ ￣￣￣￣ ＼
＿／ ＼＿
|i i|
|i i|
|i {{＿ｒく(＿＿＿___)ﾊ＿}} i|
|i (､＿乂）￣￣￣(乂＿ｲ i|
|i 廴/ ∨ｹ i|
|i {{ト-------------イ.}} i|
|iゝ＝(_rzり〈 〉ﾊrz_)＝メ!
|i＼＼__乂.{込u斧}乂__／／i|
|i ＞ ｀ヽ薔イ ＜ i|
＿|i彡ﾊﾑﾊﾑ｀ヽ .イ!ﾊﾑﾊﾑミi|＿
///,L _＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ 」//∧
. //////////////////////////////∧
|///////////////////////////////,|
|///////////////////////////////,|
゛｀'´ﾞ゛ﾞ゛｀`'｀`''´ﾞ゛'´ﾞ｀`''´ﾞ゛゛｀`''´｀`''´ﾞ゛ﾞ゛｀`'｀`''´ﾞ゛'´ﾞ゛"ﾞ"
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.: :: :: :: :: :: :: :: :: ::: ::: ::: :::: :::: :::: :::: :::: ::::
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「奇貨」の真の値を、
その目で見ることは出来なかった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ところで息子に嫁よ
| （__人__）
| ｀ ⌒´）
| } くどいようだが本当に俺に
ヽ } 娘の結婚は任せてくれるんだな？
> ノ
/ ＼ ／て⊃
| ｨ |＼ `´ ゞ ＿三}
| | | ＼__／.
／￣￣ ＼
-｀ ⌒ ヽ､_ ヽ
´ ●） (● ） |
うん、さっきの条件さえ .l / ｜
守ってくれるならね lヽ ｜
. ー- ､ |
| ｨﾊ､_
≧ｭ─ｰ ´ ／.......ヽ
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ／/Y:::ﾊ､￣／...:::::::::::...＞、
＜ ようし、それじゃあ…… | ,.＜..::/:r〉:::li `y .::::::::/:::::::::::::::::..ヽ、
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ /.::::::::/:::｛,'::::|i / .:::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
j ::::::::::> :.{::::::l / .:::＜:::::::::::::/..::::::::::::::Λ
i :::、:::〈 :::i::::::ﾚ .:::::::／::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
ｉ :::Λ::::', ::i:::::/ .::／::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
| :::::Λ:::::', :i::/ .::::::::::::::::::::::V..:::::::::::::::::::::ﾊ:i
／ ｀ヽ
/ ∨
. ,' ∨
. l ∨
. l ,.-'"￣ ∨
', /￣｀ ,,.=＝ ∨
ヽ ,..-‐ " l
.. ヽ 9 l、 これも「娘の結婚」のうちってことで
l ￣´ 、 ヽ i ＼
', ゝ.__ノ--.ｲ / .＼
/⌒l ＼ ヽ:::::::::| / ＼ 次女の縁談も俺が決めるな！
l |.. ＼ ＼__| ／ ＿＿_.＼
| | ＼ ／ .／ ￣"''-､
| ヽ ヽ―‐' ＼ ./ ヽ
／ ￣ ヽ、ヽ .ヽ/ ',
／ ,.--< .l ,' l
（ ／ ） | l l
. | ／｀ヽ | |
／￣￣＼
／ ｢ ＼
| （ ○）（○） ━━┓┃┃
| ｜ | ┃ ━━━━━━━━
| __´___ﾉ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
ヽ ｡≧ 三 ＝=-
ヽ-ｧ, ≧=- 。
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:≦｀Vヾ ヾ ≧
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
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〜〜とある肉屋〜〜
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| |＼
| 樊ミート ===========================| |
|￣||￣￣￣￣~..||￣￣￣￣￣||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||￣￣￣￣|＼.
| || || ／ ／ ／ || ||＿＿＿＿| |
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| ||| !| l.|| [] ||~|~|~~~~|~|~|~~|~|~|~|~|~|. .|| | |
| ||| !| l.|| ||￣￣￣￣￣￣￣￣￣||. || | |
| ||| !| l.|| ／ ／ ／ ||~|~~|~||~~~|~~|~~|~|~~~|~|. || | |
| ||| !| l.|| ||￣￣￣￣￣￣￣￣￣||. || | |
| ||| !| l|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| _| |
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼.
| |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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_,,-''"´ ｀ヽ
／ ＼
/ ',
,' l
l |
| ――--..,,_ _,,..--―― |
| ｀ ´ |
| _,,..-‐-..,,_ _,,..-‐-..,,_ |
___.|. ´ ｀ .| おめでとうございます、樊噲さん
／ ｀ヽ |
＿_ ./ .ヽ l
＿ ／ ｀/ ', / ! ヽ ,' あなたはうちの次女の
.／ ｀ﾞ''′ .,' ', ヽ ＿_ ／ ＼ ＿_ / ,' 結婚相手に選ばれました！
/ 、 .l l ',::::::::::::::::::::::::::::::::,' ,'
￣´ ', .', ,'、 ヽ::::::::::::::::::::::::::,.' ／
.', ', .', , '...',＼ . ｀''-..,,__,,..-''´ .／|
.', ', .｀ﾞ''┬---‐''" ', ｀''-,,_ _,,-''´ .|_
.', ', | / ', .｀''‐‐''´ |、ヽ
', ', |/ _,,..-''"´ ヽ、 |', ヽ ',
、 ', ', /''´ / | .', l .',ヽ、
..＼ j、 j、＿／ ／ | ',/ .| .｀ﾞ''-..,,_
. -─‐ ､
´ ＿＿_ ミ ､
. ＿∠ - ≦_ -─ ‐- ｀．､ ＼
（ ＿_,.． ＜ , ´ ─- _ ミ ､ 、 ` ＼､
｀ ￣￣ λ､ ｀ ､ヽ ｀ _ ＼` ｰ-
. /｀ ト _ ‐- ＿＞ ､ ＼ ｀ ー ━━┓┃┃
/ | ￣ ｀X ,｀ ＼｀ ､ 斗 ┃ ━━━━━━━━
. l: / l. / ` .ﾄ､ ‐- _ .┃ ┃┃┃
. l/ :. /,三三 . : : :{＞, ￣￣ ┛
／ ｲ ﾊ ､_ .} : : : : rく ｀ ､
イ ｜! ｌ 三| .:.. : : : : ′ ヽ ＿ ＼
从 乂 :∨.: : : . U : : : : : : : : : ， ｀ヽ
＼ ｰ `. 从, : : : : : : : : : : :＼
三 ≧ ',,._. : : , : : : : : : : : : : :＞
. ﾟ ｡ﾟ 三 ≧ ﾟ'ゝ､:,. く : : : : : : : : :／
-=＝ 三 ≦ ヽ : : : : : :/
。 -=≦ ,ｧ ，: :／
. ﾟ ･ ﾟ｡ 三＜ ､,Ｊ-｀ ｰ- /／
≦ ッ ッV´
.･ ｡ ﾟ ｡ ミ´ ､､ ﾊﾄ･｡
【 樊噲 】
.
不遇の人質とはいえ秦の公子だったわけだからね
家族の対応は普通に常識的と言うべき
＿＿
´ ｀¨ ` ､
／ ＼
＿ ／ -─=＝, .ニ二_ ヽ ｀ ､ ﾍ
-─=＝ ￣ ／ . : ´: : ´ :. ヽ
. ／ ／ }: ､ ＼
イ ＿ ／ ／7 ハ ＼ ＼
-‐ ´ -‐ｧ ¨-‐: : : :／ ／ ／ ／ / ′ V: . :ヽ ､ ‘
＜ _／,. :´ : : : : ／ ／.:／ ／ /, ′ |ヽ: :ハ ＼ ﾍ えっ？ えっ？ ドッキリ番組？
／ ＞ : : イ イ､∠_／ ､ ｲ/ / _ .斗!_'ﾊ: j: }:. ∧ '
. ／ ／ 彡. .─ ﾍ ゝ′癶弋歹ヾ`/／' .ィ炒 ﾉ. 〉}/ﾚ: : Ⅳl!
/,. ＜: : ´: : : : : : : : :ゝ ､ ｀¨￣ ′｀ ¨´/_ノ: : . . | l | 劉邦さん、どういうことか
. //.' : :＿.: : . . . . . . : : : : : :. u ′: . /: | l | 説明してください！
. / ／ ｀ ．. ∧ ＿_'_ /: .＿_ .ノ /| | リ
/ -─ ≧ - l＼ 〈 ￣Y .ｲ: . ｀ ´ ∠.ｨ イ '
. / ／ ´ ￣￣￣ ＞' ヽ ー ' く ￣￣´ ｀ ー ナ´
. ／ ' ＜ ヽ `ｰ ' ∧` ｀､ｰ_=_＝_彡
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 俺だってドッキリじゃねえかって
／ -=・=- -=・=- ＼ まだ思っとるわい
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
.
／￣￣＼
／ ,ノ ヽ､_
| （ ●）（●）
| （___人__） （劉邦の周りには異相の連中が揃ってる）
| ､'
｜ ｜
}._＼ , | （樊噲もその一人だが
.__ _＿ ,.〈＼＼＞ニﾆｧ´ こうして結婚相手に選んだのは
／: : ＜ : : : : : : ＼ ／ﾞｉ ﾞｉ、 顔より腕っ節を見込んでのことだ）
, ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ﾄ|ﾞｉ ＼_
.{ : : : : : : : :ﾞｉ : : :」 : : ::', Y´ﾞｉ. |: : : : .＼
|: : : : : : : : :＼ : : :＼ : ',|::::::ｉ |: : : : ',: : ｀,
', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::ﾞｉ|: : : : . ',: : }
(,:／:／ニ｀ﾝ---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
｀: ´ : : : :V ,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rｰ'､
{∨ : : :└」_,r' 二 ヽ: : : : ',|.: ＞＜￣＼.: ＼
{: ∨ : : : : :」.ゝ-''ﾞ~￣￣￣￣: : : : ﾞｉ ム: : : ' ,
l: : ∨: : : .／: : : : : : : : : : : : : : : : ､／: : : : : : }
＿＿＿＿＿
, ' ' ､
, ' ' .
,' i
,' |
. | |
. | ＿__ ノ ゝ__, （劉邦がいきなり俺の婿になり
. | （ ｛::::::｝ ) ({::}) 金回りや世間での地位が上がったら
'. ' . .ｊ 間違いなくやっかむ奴は出るだろう）
. '. （ j )
} 人 ー――´ｰ
＿_ﾉ ＼ 」 （中には危害を加えようとするやつもな）
}////｀ ＜ ｀: .. .,'
/_/////////｀ ＜ｒ'´￣￣
. //////｀/＜///////ﾊ
///////////,｀/＜// 丿
. ////////////////////ヽ
ﾑ///////////////////// ｀ヽ
. ﾊ////////////////////////ハ
{///////////////////////////}、
-―‐‐ - ミ
, ´ ,:{ ヽ
／ ／ ,:{ ｀ヽ 、
′ / i i :i :.,
| / ,:| | iVﾄ､ }! {:. ,
八{ /{ { | l |ﾉ斗匕ﾊ {:: ,
|i' ≧x､ﾊiL八rﾍrﾘ 》´ :: ,
八 |｀《 Vrﾘ }! {:: ,
/从|ﾊ } ﾊ {:: , ;'⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ 、＿
/ } {ゝ. - ‐ ｲ { {:: :, / ヽ
, ノ ﾉ: :个o｡.__, r;≦ﾆ{i:{:: :. （ だが、沛一の豪傑と言われる ）
,， ￣￣￣￣￣￣ _____,r=≦ﾆｱﾆニニ人:: ＼） こいつが劉邦の傍にいたら （
-=ニ＝－--=ﾆ::, ´ }二ﾆｱ二二二二〉､_ （ その手の悪意は防げるだろ ）
/ / ／ . .. .. .. ../ ＿,，r＜}／:i}＼ニﾆ=- ´ ｀ヽ', ） ノ
,′ i{ ／ . ., r=ﾆ二ﾆﾆ=―/:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ/-=ミＹ〈 V,ヽ、_ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒ヽ、＿ノ⌒~
i{ ／ . .／ 二ニ=―- ／:ｉ:ｉ:ｉ／-==- ヾ V, :, Ｏ
ﾊ八 ≧=ー一二二ニ=- ,:ｉ:ｉ:i:i／ -ﾆ二ﾆ=--ﾍ:::: ､ V, i} ｏ
｛ ＼ {. . . {二二二ﾆ=- /i:i0i:/ -ﾆ二二二ﾆ=ｰﾍ/ ヽ ∨, i|
／ . . .). . .从二二ニニ=-{:i:i:ｉ:/ -=二二二二ﾆ=ｰﾊ､二ﾆﾆ＝=―‐‐┐,:{
―=≦ .. . . . . . . . ゝ二二二ﾆ={:i:ｉ:ｉ{ --=二二二二ﾆ=ｰ::} 〉､二二二二二｛,八
〉 . . . . . . . .. . .个o｡二ﾆ=ﾍ:ｉ:ｉ:{ --ﾆ二二二二ﾆ=- ﾊ. . ＼二二二二∧
′. . . .. .. .. .. .. ..|//,≧＝rf王＞､--ﾆ二二二ﾆ=-ｲ. .}.. .. . ＼二二ニ=∧
i{ . . . . . . . . . .. ..|///}---＼}!___人≧＝==－=≦'... ...} . . . . . }≧=- ﾆﾆﾆ〉
ハ . . . . . ／}. .. ..|///}二二}:i:i:i{二二二二二ア. . . . ./. . .. γ´｀^ー=ミア___
}/ｉ . ..／ / . . ﾄ<//,}----}:i:i:i{ ---------ﾍ .. .. ../. . . . ./ アﾞ
| . {{ / .. .. .| `ｰil二二}:i:i:i{二二二二ｱ i}. . ,ｲ{. . . . .i{ ／
|ﾊ八 i{ . . . . | f´＼―}:i:i:i{------／ 人./ 八从i. 人
ﾊハ/}...| ﾄ､ ＼:i:ｉ:ｉ{ニ二／ ／} ヽr―,／ `ー=´
．―――― ,
／ ＼
| |
| ゝ,＿,ノ ゝ,.__ﾉ|
| （● ） （● ）| （それに、劉邦周りの人物を調べた限り
} （ 人 ） 樊噲はただの腕力バカじゃない）
_ﾉ ゝ `ー ´ `ｰ´
ノ.:`.:,' ヽ ´ ｀ /
．＜＼.:.:.:.:` _ ゝ ,＿__, （落ち着いた性格だし
, ＜ / .|ﾍ:::::::::二lヾ､ 頭も決して悪くないと評判だ）
／＿. /. ﾊ::ヽ／､_｣lヽ＼ ､
{ ＼ / ﾊ:::::::::::::l｀ヽﾍ. ヽ｀ヽ
, , l L＿ ﾊ::::::::::::, ﾍﾍ ﾍ }
） i｜ ／ l:::::::::::ﾊ ヾ､ _｣j
{ | |. 〈 |:::::::::::::ﾊ ﾍヽi〉
. i. Y ﾍ |:::::::::::::::ﾊ ﾊ ｀i
, .| ﾍ .|:::::::::::::::::ﾊ ｌ ﾍ
, / ﾍ ,:::::::::::::::: ﾍ |ﾍ ，
, ,. ﾍ ﾊ:::::::::::::::::::{===j::|ﾍ
／￣￣＼
／ ＼
| :|
| .:| （劉邦が将来、どう大きくなるか分からんが）
| .::|
| ...::::|
ヽ_, - ''"￣ ￣`ヽ （腕力も知力もあるやつが
′‐ / ! 義弟として近くにいるのは
〉 ,′ ヽ , 間違いなくプラスになるはず）
/ i ヽ /|
/V/,＼ヽ | ＼ ∨ |
/｀ヾ/////! ヽ | ! （俺が劉邦に付けてやれる
/ ∨///Ⅵi＼ヽ 〈 ヽ 最後の結納だ……）
{ Ⅶ///|iｌ ｀ヽ! |
| ∨///|ヽ 丶＼
| ∨///＼ ヽ ＼
| ∨/////ﾍ ＼ 〈
| ｀ヽi丶///＼ } }
| ヘ//////＼ ∧ ヽ
┏━━─────────────────────────────────────────━━┓
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┃
呂公の見立ては当たる。
創作での樊噲は張飛系脳筋武将に
描かれることが多いが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : : : : ＿∧:＼
／:.:.:.:.:.:.:.:. , : : : : : : : : : : : : : （ ）__」 X:.ヽ、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /: : : /:ﾊ:ト: : : : : : :.{ ｒ_ ヽ:ヽ、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: :/: : : // i:ﾄ: : : :ヽ、: ＼ （ノ 厂 }＞i
/:i:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.!: :/: : :./ i| !ｌ ヽ:.:. : :ヽヽ、`.┬（⌒）: : !
/ｲ:.:.:.!:::::::i:.:.:.:.|-{斗ナヽ|| ｌ{ ＼⌒:ト ﾄ: :.:i : : : : : : |
|:.:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:|/ |:/ !{ ヾ、 ＼:| ヾ!＼l: : : : : : :!
|:.:.:.!:.:.:.:ﾊ:.:.:.|,沂示≧ ≦示乏、ﾘ: : : : : : ! ┏ ┓
!:.:∧:.:.:{:ﾍ:.:.:《 N.:.:.しi ｲN:.:.:ぅ 》 }:.: : : : : ,' ┃ 張飛 ┃
ﾍ:.{ﾍ:.:.:',:.:ﾍ:{ つ:‐クｊ つ‐クﾉ ,' : : :/:./ ┗ ┛
ヾハ:.:.i:.:.:.ﾄ! ゞー´ ｊ `ー< ,' /: :/::,'
|∨:.:.:..i ｒ ‐―v┐ / /: : : ,'
|:.:.:.:.:.:.ﾊ |／⌒ i /:./.:.:.: /
|:.:.:.:.:i:.| ＞―┐ヽ ノ ┌―/:.,:'.:.:.:∠
ﾍ:.:.:.:.:ﾄ「「￣７ ﾄ 、 ￣ |「 /／:.:.:／: : : ＼
＞:.:.ヽ＼＜ | 」` ニ二´/∠∠:.／: : : : : : : }
{::::::::::ヾ:＼:::::::::::＼二ニ∠: :／: : : : ::::::::::／⌒ヽ
／ `ー〜、:::: ー: : : : : : : : : : : : .::::::::::::::::／ ＼
/ i ∧::::::::::::. : : : : : : : : :.:::::::::::::／ /⌒ヽ
i ｜/ﾆｧ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／{ {;;;;;;;O;i
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
史記での発言を見ると、
周囲が浮かれる中でも冷静さを保ち、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-─-=､
＜ ＼
// / /
// / / ／ ｲ ハ
// / / イ/∠} //l
// / / //癶cﾂ} //ﾑ从{
. // / / // ﾉノ心ノﾉ 馬鹿者！ 調子に乗るのはまだ早い！
// / / // ___ ﾉﾉ /
／/ ム=ミ ∧ （ ﾉ/／
／ :/ /::::::::::::ﾊﾆ＞-=─‐‐─┬───--=ミ
.. ／ / /:::::::::::::::::::::::／ / | |:::::::::::::::::::: ::::::＞マ
／ :/ /::::::::::::::::::::／ ゝ | |:::::::::::::::::::: :::::::::::::::|＼
.／ :/ /:::::::::::::::::／ ＞＜ミx ┴───‐‐ミ ::::::::::| ＼__
三三ニニニ==----イ -‐= '" V::::::::::＼ ＼:::::|‐､ __ノ ＼
／ / :} V::::::::::::::＼ ＞' ﾄ､==イ :}
／ﾏ : /::::::::::::::::｀::} U l l l l/
／ ﾏ : /:::::::::::::::::::: ::ﾄﾐ. ﾞ'ﾞ'ﾞ'
/ ﾏ .人 .／/::::::::::::::::::: ::从:::＞マ
. / r───＜イ::::::::::::::::::::::::癶::::::::::::::,'
/ ﾏ────癶ニ三ニイ:::::::::::::::::::/
＼ ./ ﾏ:::::::::::::::::::::::::ヽ Y::::::::::::::::::::/
＼l ﾏ::::::::::::::::::::::::::} トミ三ニ=癶
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
弁もそこそこ立つなど、
劉邦軍団のご意見番な立ち位置であり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なによりその抜群の武勇をもって、
天下平定に多大な功績を上げる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
})｀ヽ ＜／| | ／ﾆ＞ 7
ﾊlﾉ川h／=／| | ／ﾆ／ /ｌ /
∨/ ／=／| | ／ﾆ／ ／ ﾚ
xｲ／=／| | ／ﾆ／ ／ｌ／
rーく ／=／| | ／ﾆ.:'⌒:くｌ／ -‐…‐- γ7イﾌヽ
ﾏ／=／| | ／ﾆ／⌒Y.: : :ﾄ／ / l lﾊ { ﾚ { ゞｲ}
／=／| | ／ﾆ／Y⌒ヾj /´/ /l ! | 斗 | |ゝ弋 辷7
. ＿ ／=／| | ／ﾆ／三三( ヽ:ﾊ l! { 从´r ｪぇ| |, ､｀T く
. r＜彡/=／| | ／ﾆ／ミヽﾆ( ヽ X:i〈 | 炒 ｀ | | ぅ }: | ＼＼
. ﾏ彡/_/| | ／ﾆ／/三ニY⌒X弋}:ﾉ ,i ` _ /j |oン:. ｌ ＼＼
. `/_/ j /メ／.:./三三三＞ｘｰ '´ / | ﾍ ´ _/.: 人O:. : :. ` ｰ｀-=ニニミ
. /_/ j /ﾆ/: :／｀ｧ＜三三三三＞x 廴_:>z≦{.: /ﾆ{: : : : ∧ ／／
'_/ j /ﾆ/／ ／／ ｀ ＜ﾆ三三三三三三∧ー…⌒ ﾏ ∧＼ ／／
j/ j /ﾆ/ ／／ ｀７ ＜三三三三∧ ∨ : ＼＼=彡
;/ l /ﾆ/ ／／ / /´ ＞‐-=ミﾆ}} l : : : : ＼＼
i|l /ﾆ,／／ / /__ 才二二二二ヾ｀ヽ |: :xr7ﾆﾐ ＼＼
jl/ﾆ/／ ,.-=ﾆ二三￣才{ {二三三三二ﾊ ’. |/{γ´}ヽ }: .＼＼
￣ /三三二=／ { VV三三三三ニ} ; j{ﾚ /}i}i/: : : . ＼＼
ｨ {{三三二/ 圦 ∨v三三三二7/ /}/ イ}i}iﾚ: :＼: : : . ＼
／／ Ⅶ三二{{ ｨ^＞ ヽ ＼ ､=二二ﾝ '-z=彡/i}i}＞ " : : : : ＼: : : . ＼
. ／／ ∨三二У{ゝ 'γ=≧ｧ＞==彡厶斗 ＜i}i}＞ｘ: : : : : : : : :.＼rf三
／／ ` ＜z込 l く ゞ‐ﾃｰ一ｹ7三}ﾘ／|: : : : /l＼／∧zzzz＜ミミ＞
／／ ／／/三{r仝く/ﾆ/三三三三/´.: .:|: γ´｀ ´く/ヽ 下<|＞ " : ＼
. ／／ ／イ : /z三l0Y0/ニ{ニニﾆ三／ｌ |: : r＜〉入 ､ヽY´ ﾆヾ ﾊ7: : : : : :
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
樊瑞が生涯に上げた首級は百七十六。
捕らえた敵将は十三人を数える。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━───────────────────────────────────━━┛
.
,. 〜
ノ
＿＿ .:;. ~
／ ヽ . .;
/ , }. ||＿
| __,.ノ ｿ /.||_. .＼
| （● /￣ ＼y .＼ で、結婚の話は受けてくれるのかな？
| r ﾉ/.／￣ .ヽ
| ｀-ｰ´{/ﾐ／ ﾍ
| } ´ ｛./ ﾍ ﾊ
| '丶 ヽ__).＼ _.ﾄ､__
| ＼ ｀ - 、 __＿j丿 ヽﾊ／＞ｰ弌┐
r二ニ＝=- 、,__ _「 7／ : : : : : : ',
/ : : : : : :＞、 λ::;;}＞- 、 〈 : : : : : : : :.∧
/＿／.: : : : : .＼{ ヽ:::ヽ :.＼＞ ､_∨ : : : : : : :.∧
／_____、: : : : : : : : . ＼ヽ:::::ヽ :.＼: :.:.∧ : : : : : : : :∧
／ : : : : : : : : : : : : : : : : . ＼ヽ::::ヽ : :＼:..∧ : : : : : : : :∧
/ : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : :. ＼'､:::::. : : .∨∧ : : : : : : : :∧
/ : :.:.:.:.:.: : : : : : : : .V: .:.:.: : : : : : . ｀､:::::::. : : V:∧ : : : : : .:.:.:.∧
У : : : : .:.:.:.: : : : .:.:.: : : :.:.:.:. : : : : : : ｀､::::::: : : ',::.∨ : : : : .:.:.: :∧
. ′// / / / ﾊ . ､ :. l ，
: ' :l ' , ｌ | li l ｌ |
l l l | l | { l ｌｉ | l|:. l |ｌ | :
| l l | l |ハ :. ｌ| | l| :. ﾊ !N l
| l L |＿_ト＜_V∨ ﾘ |斗ヒ´j 从j !
| l | 弋 Vf:圷ﾐ` ￣ '´ イf :ﾘ ｱl | l
| | ｌ. ^ ゞ‐’ . ゞ‐’^ !l | | ご家族の方は私などに
| | lﾍ : |ｌ | l | 御息女をやること
| | |ゝ:, .: u / | ｌ |
| | | /∧ ` ' / l | ｌ |
| | |/彡ヘ -─- .ｲ <l | ｌ | 反対したりはしなかったのですか？
|rl |::::::::::{ {＼ ／'/::::::| ト､ l |
.． -- ´Ⅵl |:::::::::::＼ ､` . _ . イ ,／:::::::::| |//` ｰ-- ．
. ／ ､ | |::::::; -‐… }.:.:.:Y:二⌒､丶 ::| |/ ヽ
/ ｀| |／ ,'.:.:.:.:l:::::::::::ヽ:｀:.､ヽ | , ´ .
| / ,'.:.:.:.:/::::::::::::､:.＼:.ヽj| ’
. ′ l / ＿/.:.:.:.:/_::三::_:::::＼:.ヽ:.} l
. , : :ヽ / /:::｀:¨:´:∨∧ ｨヽ::::}:::jJ _ l
＿＿
／ ヽ
/ ＼
i ＼
l 、__,ィ、 ＼
V ﾍ _ノ-､ ＼
｀ゝ 、___ノ } ＞、＿ __
'､丿_ ,. /} ／/ : :/. : 二ﾆ{ ｀ﾏ:ヽ ,.- ､
｀ヽ 、 /;:' ,.ｲ / : : :i : : : :.｛¨V ＼:Y / 死んだ魚のような目になって
__ `-ｭ＜ｨ＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧ ＼ ∧ {
( ｀､ _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i { ' ､ ヽ ｀ﾄ､ 「もう好きにして……」
r-、 ヽ ∧､ { : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、 ヽ ',ﾊ
} r-、 〉、 ヽ ｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:( ＼ _ヽノ }:ﾊ と、言ってたからOK
} } {_／ { {、 }λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ . : : : : r）､:
} } {r-､ ,'⌒ ', /:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._// : :
ヽ}､ .i { r-､ 人ｭ､ /:λ',:r :./ : : : : : : : : : : : : : :'､: : : : 〉二ﾆ／ : : :
⌒}､└i 'ト ィ ﾉﾉ:.｀ヽ､ /. :} : :i : ,' : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : :{-´ : : : : : :
⌒--へ // : : : : ＼ r'´｀.i : : Y : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : V : : : : : : :
',ヽﾆノ : : : : : : : :ヽ人ミヾ', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V : } : : : : : : :
／ , '∧ ∧
/ , / .i ハ :.
/ / ｌ |:. |. ｌ ‘
/〃 / .! |:: l ｌ '
| l! ′ /| .:ｌN .| ｌ ｌ
| 'l l /| | .:ﾘ ﾊ | ! |
ｌ| | :l .≧ト∨＿__j_/.斗 ﾊ.l | | ……疑問は多いですが
ij | :l .l不云ﾐ ≧===ﾐ､l | }ラ |
`トj .}癶cツ ｀癶cツ| |..イ .|
‐ヽ ﾄ ､ |. |≦￣ ヽ 呂公殿のような方に
/ }从 u .l ﾒ ', 一介の屠殺人にすぎない私が
; }＞ ､ ‐-- イ:::| / ', 見込まれたのは嬉しい事
‘， ､ 从 }::＞--イ:::::::::: |:/{ ',
∧ ', } l/:::::::::/￣}ヽ ::::::| {
∧ У / ｲ___／V//|::::＼::| l { ､/ /
＿＿_>‐ラ／ /--､:::||::::::||:::::::::::l ﾊ＼ ',. /--､
ヽ=ﾐ::::::ｲ --＜ノ:::::::|::||::::::||─‐‐癶 _＼ヽr=====＜__
>:::::::/:::::::::::＞ｲ::||::::::||==-──＞=ﾐ|::::::::::::::::::／
,'::::::::/::::::::::::::::::::::::||Ｏ:||::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ:::::::::::／
,'::::::::/::::::::::::::::::::::::::||:::::||:::::::::::::::::::::',::::::::::， ￣
| | |. |. | |ｉ │ ｌ │|│ ‘, .| ‘,
| | |. |. | |ｉ │ | │|│ ‘ | l l
| | | /| /| |ｉ │ | //|│ ｉ|│ l |
| | |. / .|. / .|. 八 |. // .|│ _||│ l |
| | |/￣|/二|/‐-＼ ＼ |// |/'"~ ｉ|∧ .l l |
| | |^{｢Τ了云㍉ミ ＼_＼＿ﾉ/／,xﾃ云㌘「７|│ ///
| | | '＾>､__つソ:ノ__ _つ::ソﾉ,xく＾|/ 厶ｲ 婚姻の件
l .| | ´ l ￣￣｀ /￣´ |
. l | | | / ｌ |
l | | | ./ │ | ありがたくお受けしましょう
. l .| | | /: | |
l .: .:.:| |:. ..:/ /. : | |
.:.: .:.:.:.| l.:.:. ､ ｲ. : : | |
. .:.:.:.:.:.:.:.:| |'.: .＼ ｀¨二二¨´ ／ .:l : : | |
. .: .:.:.:.:.:.:.:／| |､＼: .＼ ／｝.:.:./. : | |
.:.:.:.___,. イl//| |/＼＼: .｀ ／／-＜,_ /| |
/ 丶
/ ヽ
/ |
| ｀ーﾞ 丶__ - |
| ( ⌒ ) ( ⌒ ) | よし、これにて万事完了！
| ｗW |
| _,ﾉ |
! ゝ__ゝ‐ ´ | あとは娘たちに告げるだけだな
＼ /
＼ 7￣｀> ‐― 、
〉 ぃ / / ｀T.:ヽ
/l 〉ﾊ 人 V´ ￣￣ l.:.:.:.',
,. ｲ / ,.ｲ .i l/ ／／ﾄ､/ , -─‐ l::::::::',
,. . : : : : //／/ヽV ／／ l: : :〈 jﾄ､:.:.::',
/: : : : : : ://: : :/ 「￣`7 l: : : :(´￣￣ ﾉl ヽ:.:ヽ
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〜〜呂家 娘たちの部屋〜〜
: ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : :＼zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzゑzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz<¨ヽ .}７z/zz
: : : : : | }i{ ＼V/イ ,ｨ
: : : .┌ﾐ､ | rらo ヾ <彡
: : : :｜ i | 〈ヒ火} ＿ V＝＝
: : : : ら”:｜ 8io品{ ￣ミ=「ト〜､ .}}===
: : : : : : : ｜ ﾟpiＢら ヾく／> {{∠z
: : : : : : : ｜ oﾟi火{ {三〈三z}}≦ァ
: : : : : : : ｜ ﾟ ﾏｷ=={{≠ｲ
: : : : : : : ｜ ┌‐┐ |＼ /＼ / | ／/ /
: : : : : : : ｜ ｝ ｛ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
: : : : : : : ｜ ¨T¨ ＼ /
: : : :＿_i三三}＿＿＿＿＿＿__rト-┐ ∠ えええええええっ！？ ＞
Ｋ＿_ヽ三'zzzzzzzzzzzzzzz益z,/| ／＿ ＿ ＼
|| } } } |¨¨ニ¨¨ﾟ| | ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
|| |二] |-‐ ￢ ミ、 |¨¨ニ¨¨ﾟ| | /／ |/ ＼/ ＼|
|| |[ニ| | _. ィー‐ |¨¨ニ¨¨ﾟ| |────────────､ | :
／|| | |ｰ:| |=:::T「っ|:|:::::::: |¨¨ニ¨¨ﾟ| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ﾟ。.| レ-―
／／|| | |:::::| |::::::|」 |」 └──‐ |/ ¨|｛
／::::::::::|'::::: |/ |_ ＼
〈＼ ＼
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＞.:´:::::::::::::::::｀:.＜ ／ |＿_
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼ ／
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/::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::',::::::::::::::::::∨ ￣￣
,:ﾑ三三三≧ｘ:',:::::::::::,::::::::::::::::::∨
{:i:::::ﾊ::::::::i::::::::i::::;:::::::::i:::::::::::::';::::::∨
i::;::ノ ';::::::|ｰ',::ﾄ::::',:::::::|⌒V::::::';:::::::, わ、私の旦那さんは
';:',::{.__';ﾄ:{ ｨfｫ=､. '::::::| }}:::::::::';:::::i 評判の悪い亭長で……
∧:::ﾊﾏj 迩ｿっ i!::::! ,,ｲ:::::::::::::::::{
∧乂_ﾉ-（＿ ノ |::::| ｀ヽ::::::::::::乂ミ､
∧::::ヽ r __つ,.|::::;.ノ//＞-､i:::::::::::',
∧:{ ≧=- へ }:///／ ＼::::::::}i´{__
ヽ ,.ィ／ j/／ .ィ====ﾐ､::, ',:::',
{/ _/ // _∨rｰ- V__
ｊ.イ ア ヽ. // /´ ヽ ヽi´ｫ ∨:::ヽ
／ .У ＼__/ ヽi ＼｀¨ ∨::::}
【 呂雉 】
,.ｨ
/:/,. -― 、
r=＝二=ｭ､r-!〃-‐=‐- ..,_
｀,.ﾆ‐: : :￣／/:｀:ヾ､三三三=､
,.. :´: : : : : : :´ : ': : : : ; :｀;ヾ三='´
／ : : : : : : : : : : : : : ヾ: : ! : :'; :∨〉ゞ
,.': ; : : : : ∧.: : : : : : : : : :∨: : : !: : ';ﾊ
/: : !: : :,: :,' '; :ﾄ､: : :.!: : : : :',: : : :!: : :i ヽ
/ｨ: : i:_:_/!:.! ';.!-',:‐:.!ヾ: : : :i : : : !: : l: ﾊ
' ! : !:.!∨｀!:! l!_.zﾆ三刃; : :!: : : :!: : ﾄ l }
l : ﾄﾘzﾑ=≡::::::::: 〉 :!-､:./ : / : ! あたしは屠殺業者ぁ！？
'､:.'､ :::::::::::: ＿＿, ':!:/r= !: :,ｲ : : !
ヾム _彡':::::::::::::::::::::::::::/' !ノ:,.ｲ : : : :i
八 .､,､/,, ,ィ=‐ｲ : : : : : :!
,＞ゞﾞ'゛ '"´'､_,. ィ／⌒ヽ／ヽ: : :! ━━┓┃┃
_､ﾐﾞヾ ｀'' ﾐ､ ／ . . ／. . --､}: :| ┃ ━━━━━━━━
ミ、 i,,､ ミ'' .／. . ／. . . . . ヾ:! .┃ ┃┃┃
,.ィ彡 ､ ﾞヾﾐ' . . . . . ./ . . . . . l:! ┛
,イ '" ､ヾ . . . . . / . . . . . . }:}
'" '" ﾞゞ'' . . . . . . ./ . . . . . . . ﾊ
,イ ,､ ,'" . . . . . . .ヽ{. . . . . . . ./: ヽ
【 呂須 】
.
）
_,,,.---ｰｰｰ----<_
,-'''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､_
／::::::::/二二二二二二ヽ:::::ヽ:::::::ヽ、
,-ｰ'''ｰ-//::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::ヽ::::::::ヽ
.//::::::::/:::/::::::i::::::::l::::::i::::::::::::::::l:::::::::::l:::::::::::l
//::::::::::i:::/i::::::ii:::::::::i､:::::li::::::::､:::::l:::::::::::l:::::::::::l
!i::::::::::::i::/|:l:::::i i:::::::::lヽ::::i.i::::::::i:::::l:::::::::::l:::::::::::l
li::::::::::::i ll i::l 人:::::i. iヽ:i ヽ、:i､:::l::::::::::::l:::::::::::l アイエエエ……
i::::::::::::i＿,ノ"~、 V ~ >二戈".!i::::::::::::l::::::::::ヽー-､
i:::::::::::i /"⌒ヽ ''i"⌒ヽ､|:::::::::::i:::::::::::::::ヽ ヽ
i:::::::::::i,-i l () | ヽｰ--i'" l () ）ﾄl:::::::::i::::::::｀ヽ:::::ヽ こんな結婚になるなんて
i::::::::::il、ヽっ-' /. i、 !.,__ノo l::::::::/::::::::::::::::｀:::::l 聞いてないよぉ
i:::::::::|;:｀"""~~ ' ~~~~~~ .ﾉ;.-'''i:::::::::::::::::::::::::::l
i:::::::l ｀ii､ ,''''''''"""ヽ ,.-'""~""''i:::::::::::::::::::::::::::!、
i::::::l i:::｀ヽ.｀""⌒'''" / ｀ヽ::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::l. ヽ:::::::::｀"''ｰ--ｰ7 ヽｰi::::::::::::::::::::｀i
ヽ:::l ｀i::::::::::::::::::i' ,:l i i:::::::::::::::::::::::l
ヽ .l::::::::::::::::::::l.ムl !、!､::::::::::::::::::l_
l::::::::::::::::::ﾉ ﾉi ,,-''"~ > ｀7:::::::::::::::ヽ
／ : : : : : : : : : : : : : : : : :へ:: : : : :.＼//////V)
_ ／. : : : : : :／⌒ ::: : : : : : : : : : :＼: : : : :)/////V
＿フ : : :厂:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : :(////V/
,' : : : i : : : : :{:: :i:: : : : ト、 : : : : : : :`: i : |:. : :^＼/)` 、
i : : : ::| : : : ::人:::i : : : :| ＼ : : : : : : : i : :i : : : : :|: : : : ＼
从::: : ::| : : V V!:: : : :| X: : : : : : i : :| : : : : :i: : : : : ::i＼
` -=彡iハ: : : |:: :/ ＼ ∨/ : | ／ ＼: : : : i : | : : : : :|: : : : : : i ）
| : i : : :|:/ ∨/ | ’, : : i ::|: : : : : |: : : : : ::i
! : ﾄ:、: i' i!⌒i! Ｖ/| i!⌒i! Ｖ/i:::|: : : : : ﾄ: : : : ::/ 夢見てたのと全然違う！
i{ : i : ヽ!| i! i! V| i! i! Ⅵ: i: : : : : i::|: : : ::i|
ハ:. i : : :.| `ｰ" ﾘ `ｰt__） Ⅳi: : : : :ﾉ: |: : : :i:|
. // 乂! r‐┼‐ ､ r―‐- ､ |: :: : : :/!: : !: : :|:i:| おおブッダよ
ノｲ ' , ｰ┼一' r ―‐ｖ 、ー―一' |: : :: ハ : /: :: :从| あなたはまだ寝ておられるのですか！
∨圦 |冫´￣￣ヽ |: ::〃: : X: : :∧ソ
Ｎ＼ { ﾉ ／.: .:ﾚ': : :／: : :://::/
∨l＞ ．_￣￣￣ イハへ_: ;／: / : ://::/
|: : : : 从|:￣ハ ／ :､_,_/: : //::/
ハ: : /: :ﾘ: : | i ,／ ＼ ／´⌒＼
/: : : :/: _廴／ i ／ ＼ .〃 ヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦リアリティ・ショックを起こし、
言語不明瞭となる姉妹であったが、
マッポーの世の婚姻で、娘の意思など無視される。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／￣￣ ＼
／ __,ノ 'ヽ､_
| ( ●) (●）
. | （___人__） 黙って嫁に行け、いいね？
| └ー '´ﾉ
| ⌒ | , ｧァ┐
i ヽ | ┌､ ///./ ７
}､ `＞ ｰ-´-くヽ- 、___、 _ | l ／//./' /
_ﾉ >-ｰ＜￣／ :/ :: : : : : .７ ﾉ / ヽ_/' /
__／ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / /／ ／ 丿
,.-< : : : : :i /::::「 ／ :< : : : : : : : : / : | / ／
r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ﾍ { ｲ
} : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :／ : : : : : : : : : :「ﾑ ＿_厶┐
f : :ｉ : : : :i ,':::::::/ : : ／ : : : : : : : : :i : : |｀ ー一一'|
/ : :ｉ : : : :ｉ i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
/: : : :ｉ : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |
┏━━━━━━━━───
┃
ショッギョ・ムッジョ！
┃
───━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こうして二人は結婚式やって、
初夜やって、つつがなく嫁入りしました、まる
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ヽ、 .,ヽ、
＿ .}:ヽ ./::::::＼
ヽ: `. 、ノ : ﾉ':::::::::::::::ヽ
,.........─.......｀-...._....'＿_::::::::::::::::ﾉ
<:::::::::::::::;. . . .': : : : : : : : : ｀. . . .、ヽ
.〉::::;. .': : : : : ＿: : : : : : : : : : : : : ヽ
i:／: ; -- : /: : : : ; 'ヽ : ｀: ヽ: -: 、＼
/ ;: : i: : : : :! : : ／ ＼: : :|: : : : } : ヽ
.i /: : :{: : : /!: :ム ヽ|、:∧ : : /: : : i
._ .ﾚ!: : :ヽ: :厂V.、 }∠`十／ : : : | しかもキンクリしやがったーー！？
_/ ｀丶 、:iV.《 》 《 》个: :／V
── ': : :ヽ ' ＞-', 、＿＿__,、 -ヽ`‐ ' ￣ ヽ
｀ ─,ゝ -─--- ' /｀' ｀.i ヽ-┐__.ノ 結婚時の語らいとか無いのかよ！
/: : : : : ｀￣. .、. { ., .ｲ: ,'
,. .': : : : : : : : : : : : :＞‐ ＿＿ ' ＜ : : /
／: : : : : __,: : , ─ ' { /. ゝ｀-' ' .| } ｀ ‐ 、
.／ -‐ ' ／: : :`─‐‐ ': :/ ゝ木 ' /｀. .-,----'
／ : : : : : : : : : ; 「 ; --- 、'
./: : : : : : ; .-,-' , 、 ヽ、
/ ; - ' ./ ,イイヾ-┬-┬ 、ヽ、
' ,（ , 'イ |, - フ::::::/ ,＞ 、
.｀ヽ--┐:::フ￣ ヽ`_/::::::/- ' '
/::／ i::／｀
i／ .`'
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
悪いな、この話でイチャラブとか、
劉邦周りにはまず無いんだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. .:.:.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::／､.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::.:.＼:::::::::::::::::::::.＼::::::::::::.
.:.:.:.:.:.:.,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::／ ＼:.:.:.r ､ :.:.::.:.:.:.:.:.:::.ヽ::::::::::.:.:.:.:.:::.＼::::::.
.:.:.: ／,.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::: -‐ ´ , i:.:.:l ｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::.:.:.:.:.:.::::.ヽ:.:
.:／／ _:_:_:_;::::::-ｧ'''´,.-＝=.､ , i { :.:.:!ヽ_ ､_,＞＝=-:､:.:::.､::: ｉ:.:.:.:.:.:.＼i.:
:／´.::::::::::::::::::.::/ ''´ ｀¨´´＾ }..:.i ｀ヽ､:.:.:::::ヽ:!.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
. :::::::::::::゜.:.:.:.:.:.ハ ,..-=＝ミ､ /.:./ ,..-=＝ミ､ ｀ヽ､:::::ｌ＼:.:.:.:.:.:.:.
::::::: :.:.:.:.:.:.:..:.: {::::i 〃´ ,...-..､ ｀ /／ '´ ,...-..､ ヽ l∧::|::⊂つ､:.:.:
::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ｏ::::::}_.《 {::::ｩ:::} r:､′ ,::ｭ {::::ｩ:::} 》 |;ｨﾍ|::::::.:.:.:.:.＼ ひ、ひどいスレに出ちゃった……
.:.:.:.:.:.:.:.:.:⊂⊃:r‐{:{ とつゞ=='っ ヾヽ.__/.:/とつゞ==''-=っ／.:'::::j､::::::::.:.:.:.:.:
. .ｉ :.:.:.:.:.:.::::::::::{ ,ゞz､＿＿＿__,..ノ::;r― ､ヽ､＿＿＿__,／.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:::::.:.:.:.､
: .l:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::.V.:::l｀ー――――´ ' ｀ｰ―――‐/.:.:.:.:./i;.:.:.:.:.:.: ＼::.:.:.
. : :.:.:.:.:.:.::::::::::::/.:.:::| /.:.:.:// ,.:.:.:.:.:.:.:/.:::.＼::
.:.:.､:.:.:.:.:.::::::::::;.:.:.:.:/:. r-､__,. -‐-､ ,.:.:.:.:i;/ /.:.:.:.:.:.:/.:::::::::::.＼
::::. ヽ:.:.:.:.::::::::ｉ.:.:.:/.::人 ー―‐ -‐' i:.:.:.:.{／.:.:.:.::／.:::::::::::::::::
: : ::,.:.:.:.:.:.:.:::::|.:.:.: :::{:::::.＼ ､:.:.:.i:.:.:.:.:／.::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::ヽ:.:.:.::!.:.:.ｉ:::::::::::::::::＞..､ .. ＜〉､:|:.:／.::::::::::::::::::::::::::::
:::::: ´￣＼.:.＼{ :::::::::::::::::::::,:ｲ}≧ ､＿_... -＜ /.:.:.:X::::::{::::::::::::::::::::::::::::
..´ : . ＼::.ヽ_ヽ´￣´{二二ヽ ,f¨¨二二二/.:.／､ ヽ:_:_:_:_:_:_:_:_::::::::::
: . ｀￣/i:i:ｉ三三ミz､ヽ: Y : /´＿__,.ｨ彡´｀ヾ,｀.:::――――｀::::::
. : : : /i:i:ｉ/ ヾ:ヽr:k／i:i:ｉ:ｉ:ｉ:i:i:ｉ:ヽ ＞.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿ : : {i:i:ｉﾍ ,..-ｧ:―=i:i:i{i:ｉ{:i:i:i<￣｀ヽ;／.::::::, -‐ｧ'ｱ ￣￣￣￣
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
頑張れ呂雉！ 負けるな呂雉！
この程度でくじけていては、
これからのベリーハード人生やっていけないぞ！
┃
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┃
さて、不憫な嫁は置いといて、
娶った側の劉邦だが、
けっこう大きな変化があった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
【 結婚前 】 【 結婚後 】
＿＿＿_ ＿＿＿_
／ ＼ ／ ＼
／ ─ ─ ＼ ＼ ／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ ── ＼ ／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ＿＿ ／ | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ ／ .＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼ ／ ー‐ ＼
.
…AAがズレてる？（適当
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
まず、周囲の見る目がやや変わる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ ―x、
, -‐=＝＝=ﾐﾒ､)ﾉ
/: : : : : : : : : : : :メ｀ヽ
／: : : : ノ-‐ '´￣}ﾊx: : ﾉ
/ : : : /´ u ノ' } }: :〉
/: :l: : / r==､ ) x==､):/
ヽ: |: : | ＿_, ､ ＿ /(
レ=､jｕ ￣´_, l ￣ ∨ へえ、あの劉邦が
〈 く , |〉 ｜ 呂公殿の娘と結婚
丶- | _ _/
|ﾊ、 r イヘ( （
_| ＼＿(´￣￣｀丶 すごいじゃないか！
_,ｘ:く l| ＼ 厂￣｀ヽ ＼
_／ l| ： ｛￣｀ヽ |丶_
, ＜´￣ ーｌ| ‘．ー- ､〈￣｀ ﾄ､ |l ￣｀＞ 、
／ ｌ| ’，、 ￣ヽ /∧|l ヽ
/ ｌ| ‘ ，ミ三三入 __／./ /} ヽ
,' ｌ| ‘ ． －｛､＿／／/＼ ヽ l
,' ｌ| ‘ ‥'乂＿ _.／ 丶 |
｛ ｌ| 八 ヽ ｀' ＜.丿
} ｌ| ∧ l ＼
{ ヽ ／ ＾＼〃 ∧ヽ ヽ
>>1向きの題材だね！
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
役人の周緤なども、その一人であった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿{ ＼
＞ ''´ ', ＼ ＿＿
￣￣ ｀ﾞ'' ､ .', ＞ ''´ ＿｀＞=- ､
＼ ／ ＞ ´ / ヽ
У ／ ',､
:､ / , i } ＼
＼ ,: / , ／| , ',
/＼ { / ／／ .! / i!
./ .i｀''＜. //! /／￣ ｀゛ , ∧ }
＼ ｀ﾞ'/ｲ | / ,ィ=ﾐ､ .} ／ヽ} , 劉亭長が宴会で
/ヽ. ｀i ﾄ. {,ｨんﾊ ｀ .!／ ﾆ､ i 〃_ 進物一万銭なんて言ったのが
./ ＞从 ﾊ ! 乂rﾘ ／ .んﾄ.! ／ﾊ{イ 呂公様との縁だってね
/ / Y.ｲ ヾ , , , じ ｲ /´ ｀
/ .ﾊ }:. , ' '/ ﾊ {
, ／ rヽ ﾑ ヽ r ， .ｲく ヾ あの時やったのは
} ィ .j {｀＿}⌒ ＼ イ } ただのホラだけど……
レ´/ /イ: : : : ＞､└≧ ≦ ', /
./ ／ /: : : :/ ﾄ､♀人-､ { ｀ヽ
/ / ,: : : :, /: :V＼ ヽ:.＼､ ｰ-､
{ :, /:! {: : : :i ,: : : :.', ＼}: : ',≧=-- ）
', i ./: :| !: : : :{ {: : : : :', 乂: :.}
', i {: : :} }: : : ＼ |: : : : : } ､!｀''＜
【 周緤 】
.
r―‐--ミ. { }i ,＞'′ ￣ 7
ゝ ｀＞ 、 _j〕厶斗-- 〔 ／ /
ヽ. ,.＞'ﾞ/ ＼-- ､ ｀'＜ , ′
＼ ／ / ｀ヽ、 ＼ ／
> i{ :i | ヽ＼ :}ヽ. ／
〃 ∧ | | ∨ :,}i 〈
/:i :// ｉ { ト､ ∨ :, }
| i| 〃 '， |ｉ } ＼ :, |: ∨}
| i| |ｉ ∨ |i ,′ ,,..≧ｘ、 ト 、＼
| ﾊ. |｀＞s｡ ∨ i/,x≦==ミ､} |〈 /_7心＿_ ホラとはいえ
r―j ﾄ.ヽ iｨf斧≧x.､ i{ ｲ(_笊灯} } }´_,. -‐ ／ 大勢の人がいる場で
. ＼ﾉ'ﾞ〈∧{ ゞ V.ｿ ＼{ V..ｿ ∨//´ ﾉ／ ああいうことやるって
/＼ ', }i xx / ∧ イ { すごい度胸がいるし
｀{ ∧ ′ 〈 /´ j{ ,
ヽ. 込 r-―ァ ／〉 { |ｉ ;
}: 〈 ＞｡. 〉＾ヽ、 .ィ〔. i } | } それが結婚に繋がるなんて
{ } ｀/￣｀ ヽ/ﾄ､ :| :| | j{ 何か福運を持ってる？
| | ／-､￣ /__j 1 ｌ ｌ } }
. ／￣｀| .ﾞイ´{_(＾> {―'{ ; |――-、
／.:.:.:.:.:.:.:i ﾚﾞ∠_ ¨} ,ｲゝ∧} ， j{‐-､ ﾄ､
,' /.:.:.:.:.:.:.:.:i .ﾚ′ ｀ i /∨/'´￣´}. ', /:.:.:.:.:} |.:.:,
, /.:.:.:.:.}.:.:.:∧{ ﾄ' { ／ ， }':.:.:.:.:.:.〕 〕:.:}
j{/.:.:.:.:./:.ィ／ 〔 >'´￣Ｋ¨´ } }i.:.:.／.:} }:.:.!
| へ /⌒ _ ／ ／(
| / ∨ ＿＿ ‐- ＿＿＿／＿＿＿＿_彡
,, '"￣￣`丶､ |
― ｀`丶､ ＼ﾉ ＿＿
{ |､ ＼ ＞}／ }､＼ ＞-‐…･･･････…‐-
ハ | ／⌒ヽ ∨ ﾊ 〉￣￣ ＜ ＼ ＿＿＿＿＿
ｉ / x=ミ ､ 〈 ' }／ ／ |/ ｀`丶､ ＿＿＿＿＿ 彡' ただの品行が悪い人じゃ
| _＼ ＼ vソ ） } / , ' ― ∧＿ ＿ ないかもしれない
| x=ミ _ ＞ ( Y / / __／⌒ヽ ∨ -― ''" ／ ヽ
. 八 | {ヽゝソ , ⌒ 7ハ{､ ＿_/:. :./:. :. :.＜７/ ' /
＼ 心 └ ' / { }へ彡{:. :. ｉ:. :. : ∠ { { ＿_ / , ちょっとお近づきになってみようかな？
⌒个 - ―‐‐ﾍ ﾉ / / ':/:. : : |:. :. :. :. :.∨|￣Ｖ __/_ ／
/ / ―/ ∨__|_|_{:. :. :. :＼:. :. :. ／∨ /r --=ミ〈
ノ , （. :. 7 ＞―=ミ＼:. :＿/ __彡' ｲ_ﾉ' ―
'⌒7 i 〉:/ {／￣ 〈＿ ＼＼:| ￣/ |／| ﾊ |~
∨ /:/^∨ { }＼＼〉 / イ |' v
{:.{ ､ ､＿_ノ-===ｲ＼ | }
､:＼ ＞―〈//////,| /{≧ ,, __ } | | } {
＜__///////∨////人 | ﾉ__>i≧ _{ { {､＼ ､ ‐-
| ＼////／ ﾌ 〉<>////＞―-- ＼ ､＼) )
| ＼ / ／/仆 ＿__／:. :. :. :. :. :. :.＼)≧ _
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
前から呂公と親しかった審食其なども、
劉邦と付き合いを始めた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿_／.:;、::::.＼－-―=－.::::::::/ｉ::|
.´.:::::::::::/ ∨::::::::＼｀.:::::: ／.:::::/ .l::|
ｲ::::::::::::/ ├──┰―――″ l::|
i:|::::::::::::| ノ |┃| _ノ:::|
ｌ:|::::::::::::| |┃| l::::::|
|:|::::::::::::| ＿ ┻ ヽ::::|
|:|::::::::::::| ,ィ<て赱=､ ,ｨｧzｫ､、〉::| 何か入用な時はうちにどうぞ
|:|::::::::::::|´ヽﾆﾆﾆ -へ._／ゝﾆﾆｲ |ﾞ::::|
|:|::::::::::::| ＿＿／ ｉ＼＿_ |ﾟ::::|
|:|::::::::::::|、 / 〉 ヽ/.:::::| 多少は勉強させてもらおう
|:|::::::::::::| ヽ′ ､＿＿_ /.:::::::|
|:|::::::::::::|＼ ｛ Ⅴ /.:::::::i::|
|:|::::::::i:::| 丶 ヽ__/ ,.::::::::ｉ:::|::!
Ⅵﾊ:::l:::|＿＿ ＼ ｲ:::/ｉ:::|:::|::!
｝ﾆⅥ:::|三二≧、 ¨¨¨ ´ト､/ .l:/!/ﾚ
／ヽ ___ ﾉ‐=ﾆ∨三二ﾆ= ＼ |ニ!_ ′
. / -' ﾉ′ }_ヽ＼＼-=ﾆ二三二ﾍ /三!|.＼
/ {| /ｰ'} ＼＼＼=ﾆ二三ﾆ=ヽ/=三!|..... ＼
| ＼ | |... /ヽ､＼＼-=ﾆ三.ﾆ/-=三!|............＼
.＼ ｀ | |....| |..「ヽ、＼-=ﾆ / =ﾆ三!|................ ＼
【 審食其 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さらに呂雉と共にもらった畑のおかげで、
金銭的余裕がだいぶ出来る。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, -'""'- ､ _,.．-'''"~""~"""''''- ､
, -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- ､ _,..､-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- ､
, -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- ､ _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- ､
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''
,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
'"""'''""""'''""""'''"", -'", -'"""'''"""'"""'''""""'''"""""'"", -'", -'"""'''""""""'''""""""'''
,, ,, ,, ,, , -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,
,, ,, ,, ,,, -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,,
,, ,, ,, , -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,,
,, ,, , -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,,
, -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,,
, -'", -'",, ,, ,, ,, ,, ,, ,, , -'", -'" ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,,
""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""""'''""
""' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" """' ''" " """
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦は金や財宝が好きだが、
コセコセと貯めこむタイプではない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＼＼ ／fﾞﾍt､｀-､_
ヽ､;;;､＼ ＼〉 ／f~´ iﾞ;;'､';;t､｀'‐ ､
｀ ｰ ゝ ＼(z､ ｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､
__,. ---───‐‐‐┐ ｀'‐､ゞ､_ '´ `ﾞﾞ ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_
＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:| ｀ﾞ'-､ゞ ､ _,ノ;／／
`-- ─ｰ‐‐─‐--=! ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／
_ ／） ﾞ､／
/{ ／／／）
/ 代 ／,.=ﾞ''"／
《ﾐ ､ ﾊ ／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
ヽ:i; } / / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
ソ ／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
ばらまく時は遠慮なくばらまく。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
で、周りにその恩恵に預かる者が増え出し、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾉヽ
,.ィ:::::ノ::::-..
....-:::――:､-:::...､::ヽ
..:::´:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::｀::'..
／:::::::::::::::::::::::／::::::::::::::|:::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::/::::/::::::::::::::::::::|::::ヽ::::::::::::＼
. /:::::::::::::::::::/::::/:::::::::::::::::::::/::::::::|::::::::::::::::::.
;:::::::::::::::::::::|:::::|::::::::::::::::::::/:::／:l:ﾄ､:::::::､:::::::. γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
l:::::::::::::::::::::|:::::l:::::::::::::::斗／-::/ﾘ､ Ⅵ:::∨:::! | 周勃、これ子供の誕生祝いな！ ＞
|:::::::::::::::::::::|:::::∨:::::::::://:::::／ Ⅵ:::|:::::' ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
. 从:::::::::::::::::::＼:::∨::::/ﾚl::弋~~笊 从::ﾊ:/
. ∨:::::::::::::::::::::/⌒V::l ﾋﾘ {ﾉl:/ノ
. V:::::::::::::::::::{ {rﾊ::{ , , , , ｰ┐ えっ、いいんですか
. ＼::::::::::＼＼ゝ 八 /
＼::::::::::ヽ}~^ ﾍ _ ﾉ
ﾉ::::::::::::; ＼ ｀ﾌ こんな高い物
7::ｨ::从{ﾐ ヘ /
. 八(ﾊ{ ＼ /::l≧´
f二二二 ＼ ≧sノ､ ___
/ ＼＼ ＼Xﾆlﾆl
. / ＼ヽ- ､＼,lﾆl
／ ´￣￣ ＼ ∨V777ヽﾉ
∨ ∨/////,＼
＼ 〉/////// ＼
/ ￣￣｀ {//////////∧
【 周勃 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
それを見て、周りに寄ってくる者もいた。
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} ヽ ′ '-' /´ ′
} { r‐′ __＼_
〈 , { ‘, ´r≦i:i:＼ 劉亭長、最近羽振りがいいじゃないか
ヽ ____ 〉 〉 ／ イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
ゝ┬…'´ /／ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
└t:::{ ／//i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
}::{_,__,_,ｨ::ィ⌒ヾ!}:i:i:i:i:i:i:i:i,，:i'’:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
}::::::::::::::／ } }:i:i:i,，:i'’:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
｀¨¨¨¨´ ＿,}_}ィ´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
＿
´ ｀ ､
/ . ヽ
' ; ; i
l ゝ‐ ､ ', _,.‐-' .l
ｆ '. ' t:j｀ ´ ｔ:jヽ i;.}
､ 、 :} : j.ﾉ
i :. ' ｰ ' :', ' どれ、俺も一緒の酒場で飲むようにしたら
、、ｰ.二 ｰ ,.: j
,l.ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ィ .ﾄ、
／i, ', ｀"'''''''"´ .!.ヽ- ._ 一杯ぐらいはおごってもらえたりするかな？
_ '"/ .! , ./ ! l ｀ ､
-‐ / ／ｌ__ ' ' _,. ｌﾍ l ￣｀ 、
, ´ / ' l .! ヽ ／ / ヽ! ､ ,... ヽ
, ! _ ‐ ´ l 、 ' ./ ｰ- .／ ',
. i .l'" ＼ ,.' ' ┏ ┓
. {. , .i ヽ／ .ｉ / } .┃ 牢役人 ┃
. : ､ .! ヽｉｏl l '/ , ┃ ┃
. ｌ ヽi,! -― ￣￣| |￣ｌ二二二二l l,' / { .┃ .任敖 .┃
. } { i | l i .! ' | .┗ ┛
; 、 .l .l | ｌ l } ／ ,
. i ＼. ! .l .lｏ.l _ - 、! ./ , '
. l ､ ､ ! ＿ _,..Ｌ..'-'" ｀ Y /
, __Ｌ -―/￣ / ＿,.. ﾉｰ= ﾆ二、 ,!
, ／ ! { '"/ ヽ !
i l ､ ／ ,' ,
､ ', ヽ, ィ_ ! {
', ／/ .!｀!、 l _ ／
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┃
こうして武負の酒場はますますにぎわい、
┃
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＼
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:: :::＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.:: :::::|:::::: .
|ヽ ::::|:::. ＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| | :|::: ||＿＿＿＿.|| | | | | | | | | |
| | :| || || || | | | | | | | | | ＼人_从人__从从／
!- | || || || | | | | | | | | | ＞ ﾜｲﾜｲ！ ＜
| || || || | | | | | | | | | ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
.:::|＿＿＿||＿_||＿＿_||＿＿＿_|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿|＿＿＿＿
／::: /￣￣| iﾆﾆi
／ ￣ .i |( )￣￣￣( )＼|､ ｵｺﾞﾘｶ? ＼人_从人__从从／
／ . ﾜﾘｶﾝ ∧＿∧＿＿＿∧ ∧ ｱﾋｬ? ＞ ｶﾞﾔｶﾞﾔ！＜
／ ﾜﾘｶﾝ （ ；･∀） ::::: (∀ﾟ*,) ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
／ / , ,つ ::: と |) .
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ (_ﾉo￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ::::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾁｬﾘﾝ＿＿＿∧ ∧＿＿＿＿__ ＼ ＿/――l＿
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ( ,,) ﾏｲﾄﾞｰ :::::::＼ ＼ （<_"￣ ）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(| |:::::::::::::::::::::::::::::::＼. ﾛ⊂<：ゝ ）
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〜（ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ＼l＿__ヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周りの多種多様な面々を見ているうち、
劉邦の人間観察眼が、少しずつ磨かれ始める。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
,ｒ' ＼
/ ⌒ ヽ,
（ ●） ⌒ ..i
i. （ ●） .| （周緤と任敖は
. ＼（_入＿ﾉ / 真面目なやつらだお）
＼＿＿＿＿＿_／
./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::| （いざという時は信頼できるかな？）
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
後のことを言うと、周緤は
劉邦軍の将として三秦平定戦などで活躍するが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ノ|__
/ | `､
/ `､
|` ---- { } ＿＿＿__
乂＞ -――=ミ ／
／_＿＿／ ＼_彡ﾍ
／ ^ ｉ ￣￣￣｀`丶､ ヽ i
/ | ＼ ',＞
/ ﾊ ＼ ＼ {｜
' /| ｉ八 | `､―‐7⌒
| | | ＼ | ＼ ｉ＿/＿__
j人八 xミ ､ V,x=ミ､ 人ﾊ' ／) ノ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___＿_/ ﾉﾊ v ＼ ＞vソ 〉 / ／ ＿__rっ＿_ _ ＿rrv､
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿____／ ( ﾊ , (_ 人 ￣ ７ //' | ///ノノ-==ｧ‐/ ｒ'￣)〈､
／ ＞:. ⌒ヽ､__ ノ イ_人＿￣ ヽ__彡ｲ_ /￣￣￣ 〉 ^^}__ ノ
／ /:.ｉ |へ┐:. :)ﾊ≦Ｗ Vヽ(＿ ）/_ ｒ' ∨), {==ミ∨
／ ／ /:.／: { ＿廴==彡/ 〉＿＿__ >v⌒ヽ/ , ソ
, ／:. :. :.＜ ／￣ ＞― ⌒ ￣￣ 彡し_ / /
／ ∧:. へ:.＜ (( { / ,, ＜:. :. / ) ,
. ／ _彡 ∧:. 人:.（__ ゝ-- ＿ _ イ:. :. :. :.（⌒ __| ／ '
. ／ ／_/／ 〉 ￣しへ人| 〉７=７:. :.＼:. :. :. :. < ／ ⌒ヽ/ /
／ -‐=彡／ ＼〈 ／ _/ニニｉ ｉ:. :. :. :ｉ:. :.＜ {/ } ,
_／ -‐ y {＼__/_／ ________| |:. :.:／|-―‐‐ '⌒ ノ
／ ｉ ＿=--／ / /￣￣ ／| ｀¨¨¨´
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
周緤の一番の特徴について、司馬遷は言う。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-‐ ￣￣ ｀丶、
／ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ ｀ヽ. ∧
ｌ / /斗/ハ ｨｰ‐ヽ ∨ l
{ { ﾚﾃく ヽ＼{ヽ＼ ヾ│ 劉邦様と項羽の戦いは
乂l f r'ﾊ __ 7ﾊ＼ﾘ l 有利になったかと思えばすぐ不利になり
(⌒⌒) .八,}弋ｿ ''⌒ｿﾉ ） 八 戦局は極めて不安定だったけど
. ヽ〃｀ひ､ ノイ }ゝ" ｎ "" { {´ 丶＼
／ rz-､_ ,＞‐r＜_∧!＞､ ＼丶
. , -‐" とノハ/ ヽ{>ﾛ<ﾌ〈. ヽ ＼ 周緤は終始、離反する心は無かったよ
// ／ / ヽ､__,／∨{ j>＜__〉＼ 丶.ヽ
. {八 〃 ﾊ { /{ / 大 , < }ヽ } }
)/ ヽ（. ヽ人{ >‐ヽ/ j ＼／ ∨} ﾉ ヽjｲノ
" ｀ ′ ヽ ﾍ_,ん</__j＿{_／ (（ ( "
/ / | l
/ / .| l
/｀ V ｌ .,′
｀ｰ'′ ├-/
￣
【 司馬遷 】
.
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┃
劉邦は周緤の忠誠心を讃え、
天下平定後、特典を与えている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾉ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾉ
イ二二二二∞∞∞∞ 二二イ
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （＜） ＼ 周緤は宮門を入ってから
| （__人__） | 小走りせず、ゆっくり歩いていいし
＼ ｀⌒´ ,／
／_∩ ー‐ ＼
（＿__＿） |、 ＼ 人を殺しても死刑にはしないお！
| |/ ／
| ⊂ ／
| し'
＼ ､／ ／
＼／ ／
＿／ ／｀`l
（＿_＿_／（＿/
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
また任敖も挙兵後の劉邦に従い、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
/ ヽ
/ :,
| | ｉ
| | { { { |
| { ____ } } ,.斗ﾐ 〉 |
| /￣_≧== =≦´ __ |
／￣ ∧ 〈_{歹` ヽ / 、¨守}_〉 ﾉ、
. 〈 ____〉 ハ ´ ′ ｀ / }
. ‘ ／ .∧ { ｛ / /ｪh
. ∨ / ∧ :, } ヽ 〈 _ _ 〉 / ｝ /
∨ / ∧ ′、 :, { rz
. ∨ / ∧. ヽ_| } ------ ,′/__/
∨ / ∧ } { イ￣￣｀ヽ / :′
. ∨ / ∧ 、_,_,_,_,_,_}:::::::::{_,_,_,_,_,_／{
∨ / ∧ |＼::::::::::::::::::::::::::::::::／ │
. ∨ / ∧ ｌ ＼:::::::::::::::::::::／ | ＼
∨ / ∧ ,. ´ | '. ｀¨¨¨¨¨¨´ | ＼
∨ / ∧ ／ ｝ :, / ＼
. ∨ / ∧ イ/ ′ / 丶r=-
∨=≦ﾆﾆﾆ{ } / }ﾆﾆニ≧ｭ､
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
劉邦はこの男に、雍歯から奪還した豊を守らせる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿_
／ ＼
／ -‐´ ｀ー＼
／ （●） （●）＼ あの信用ならねえ故郷を
| （__人__） | 任せられるのは
＼ ｀ ⌒´ ／
> ー‐ <
. / ／￣彡ﾐヽ、 重厚かつ裏切らない任敖だお
/ ヽ / / ヽ ヽ
ヽ. Ｙ / | |
ヽ ノ ヽ ノ
.
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
任敖は期待に答え、
豊を二年間、しっかりと固め、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
---
, ´ ｀丶
' ヽ
/ ',
, --- ､ ' ,
=ﾆ ―‐- ､ ヽ | ,
_ ／´ _ = _ ヽ ! l ｨｧ
／/ ＞ ´ ｀ ＜ ﾊ , { / ｲ
／ ,'´ /´ ｀ー／ / ﾆヽ ゝノニ=--- lﾌﾉ !
ｨ l { {〈 } メｱ~ﾏ ､ l
／ ! , ゝ ゞ ､', ｀ ´ , '
, ／ , , ＼ ゝ‐ ､ f r= _' '
ｲ.／ , ∧ ≧ ､ V ヽ , - 彡ﾉ ,
/.／ ∨ ∧ r ﾆ´ ｀＞ ､ ゝ､ ', く‐ ´ ／ｨ:::!
. /,. ∨ ∧ , ´ ヽ= ._ ＞ ____,,￣::::´::ノ
/." ∨ ∧ , ' _ -‐ ＝ ‐- ､ヽ ｀ ー-‐ i´
. / ∨ ＼ ／ ヾ ハ
.. / ∨. ＼ , ',｀ '''' ´ '
. ｲ ＼ ＼ , ゝ ,
／ ! へ ｀ / ヽ ゝ--､
! /. ＼ , ヽ ゝ
{ ／ ＞ ' ヽ ゝ､
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
天下平定後、「陳豨の乱」においても、
上党を守り抜くなど、守備に定評を見せ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
最後には両名とも食邑数千戸を賜り、
諸侯に列するのである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
| ‘， ＿
| V二ﾆ=‐- ..,_ ´ ｀ ､
_ -ヘ-┴―-ミ}＿_,,. -‐=＝冖冖７ / . ヽ
___／⌒ヾ｀ ＼__,.ノ ＼ ／＝=‐- .._ ' ; ; i
. '"／⌒ ＼ ＼__.ノ `ヘ.__,.ノ ／￣二ニ=‐- .._ l ゝ‐ ､ ', _,.‐-' .l
. ／ ／ ;l ; ＼ ＼ ＼__,.ノ／∧_彡く￣￣三二ﾆ=‐-.._ ｆ '. ' t:j｀ ´ ｔ:jヽ i;.}
:ﾞ j| ｛ ＼＼ ', | ´／ / /ﾊ‐-ミ￣三二ﾆ＝=‐-.._ ､ 、 :} : j.ﾉ
j/| | / i∧ ＼＼_,. -===l‐-lミ ´_,ノ_厶斗ｬ ＼￣二ﾆ＝=‐-.._ i :. ' ｰ ' :', '
. || | j| l| ＼｢＼｢_ 斗牟ﾆ､|l∧ ∨ ;ﾌ／ ＼＿ 、、ｰ.二 ｰ ,.: j
. || | j| l|'⌒ ＾ |r'//j｢| ∧ ｝| _／__｝ ＼＝‐-ミ ,l.ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ィ .ﾄ、
. || |/∧ l|ﾁ冽 乂少゛ 乂〉. ｝l⌒___ブ＼＿＿＿___＼ ／i, ', ｀"'''''''"´ .!.ヽ- ._
八 ｛ ｀. l| ,ﾊﾘ ´ |∧｛/____ブ 丿_ '"/ .! , ./ ! l ｀ ､
＼ )|lノ/ / ｀丁ヽ._]⌒ヽ_,ノ二ﾆ=ｰ -‐ / ／ｌ__ ' ' _,. ｌﾍ l ￣｀ 、
. 〔_彡｀丶、rｧ=￢ 辷i＾辷彡く辷彡'⌒, ´ / ' l .! ヽ ／ / ヽ! ､ ,... ヽ
〔_彡'ﾞ ＼ ｰ'ﾞ _.イ rv冖vﾍ,_,. -=ﾆ⊆⌒ゝ, , ! _ ‐ ´ l 、 ' ./ ｰ- .／ ',
〔_彡'ﾞ ー≦__｢`'r=====彡≧=ミ.... i .l'" ＼ ,.' '
／⌒) ／￣`'く／ノ二二二ヽ_｝ ∨∧. {. , .i ヽ／ .ｉ / }
/ __彡′ ノ二二二> _<二二二二ヽ|......∨∧. : ､ .! ヽｉｏl l '/ ,
|(｢ ノ二二二> ／／￣《⌒ヽﾐ辷|....... ∨. ｌ ヽi,! -― ￣￣| |￣ｌ二二二二l l,' / {
| ヽ ／〃 ∠二ゝ'゛ ‘， |....... . ∨. } { i | l i .! ' |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
酒場に集まった面々のうち、
漢の功臣となるのは、
この二人だけではないが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
人を見る目か
利害が元の縁でも長い付き合いだとどう転ぶかわからんもんだ
ピンチになっても見捨てない部下を持てたのは僥倖だな。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
この時期、劉邦と彼らの間に、
まだ上下関係は出来ていない。
劉邦の死後、審食其と呂雉の会話に曰く。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ‐ﾄ､―- ､
, -――∠-‐ゝ.＼ : :ﾄ-､_
ゝ‐- ／!| ! ヽ/l: ﾄ､: ﾊ:＼
ｌ ＼/, ⊥ ｜l V ＼l
N : ﾚ＿､ _ ィ丕ﾃl: ﾍ. ∧ l
l ｌ: 〈ｒｒｔﾀV ￣￣ l: : :∨ :丶l 功臣たちはかつて庶民の頃
l/: : ｌ ｒ‐/ ￣￣＼ｊ: : : : : : : :l 先帝（劉邦）と同列でありました
ｌ:i: : ﾍl ｀ ＿__ l: l : : : l: : :l
ｌ:l: : :l:ﾍ ゞ-┘ ! l: : : l:l: : :ヽ
ｌ:ｌ: : ｌ: : ＼ l l: : l l:l: :l: l l
ｌ:l: : l:l: : lﾊ> --- ｲ:l: : l:l:l : !: ﾄl
ｌ:ｌ; : l:l: : l:.ﾊ _ﾉｨl: l:州:从:ﾉｙ‐-､＿
リﾍ ﾘヽ/:.iﾉ! ／/ ｊ:/':.:.l':.:.:ｿ/ ￣ ‥‐- ､_
ﾞlニl:.:.:l／:.:.:.:.:.:ｌ':.:.:.:.:.:.:// ＼
_ - ´//ｊ:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／/ ／
-‐ ´ { { l':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ / ／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
つまり親分子分ではなく、
あくまで友人、取り巻きであったのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
...-―――-.....
./￣￣￣｀:::.....､::::::::::::::::::::::｀::..
..::/:::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::..､::::::::::::::::::::＼
.／::/::::::|::::::＼:::＼:::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::＼
./::::::::i::::::∧::::::::::＼:::＼:::::＼:::::::::::＼::::::::￣｀ヽヽ
/:::::::::::|::::::::∧::::|::::::::＞‐＼::::::ヽ＿::::::＼::::::::::::∧｀＼
.:::::::!:::::::i!::::::::::|＼i＞＜￣￣::::::::::＼:::::｀ヾ＼::::::::∧
.:!::::::|:::::::ﾊ::::::|::|／ヾ ｀＼::::::::＼::::::＼:::::::::::::::::::::∧ 俺なんか挙兵後も
/::|:::::/:::::::| .|:::::i!:| ,≠rテトﾐ｀ｰ┬:ヽ:::::::＼::::::::::::::::::∧ 長いこと友人ポジのままだしな
./´ |:::厶ｲ::;ｨ个:::|,ﾘ {' .込｣ /' !:::／￣ ｀ヽ::::::::::::|:::∧
.!;ｲ:::|ﾍ:::| /心} }/ /ヾ. }:::::::::::ﾄ､:::ﾊ
{' |::::|:::ﾍ从 ﾏ｣ ヽ } .ﾊ::::::::ﾄ! ｀ヾ
ﾍ:::!::::::ハ / f／ ／::::::::;ｨ|
ヾ＼:::圦 ヽ r イ:::/::::::/ }!
ヽ{. , -―， / ∨::::::/ |
＼ └‐ ´ ／ _ヾ-ﾍ
＼ _.....::´ｘ≦三|
ヽ.__. イ _..::´:ｘ≦三三三}ーｭ＿＿＿
r≦r::´ｘ≦三三三ﾆ.／アニニニ≧ｭ≧‐､
Ⅶ.ﾊ≦三三三三／アニニヽ.／ ＼＼ ＼
【 盧綰 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
とはいえ、やはり中心は誰かと言えば、
劉邦であったわけで、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
出番ないんだな２人とも
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┃
ここにうっすらとではあるが、
「劉邦軍団」の原型が、形勢されつつあった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
..:::´￣:::::::Y::⌒::. ,.斗:ヘ‐-.ミ , -‐ ‐ ､
／::::::::::::::::＞::::::＼::::::＼ ,イ::::::::::::::::〉:::::::::ヽ , . ヽ
／:::::::::::::::／ {:::::::|:::ﾊ::::::::::Y::⌒ヽ ,'::::::::::/:/::i:':,V:,::::::::::＼ j ',
/:／:/::::::::/ ／￣V::::l::::::|::ー:/::::::::::::::＼ ,'::::::::::,':/i::/:::::X!::!:::::::＼ヽ、 { ,. '-‐､ ;.i
. l/:::|::l:::::::/ ,.斗-ﾐV/ ::/|,:::ノ:∨::::::::::::::::: //:::::Vｚ≦ﾒ:::::;ｲ'≧z:::!:T ｀ ' /:;:｀ . t!｀〈
|::l∧::::l 〈 匁:ｿ/:／ﾚ うY::∧:::::::::::::::::'"i:::i:、{《ﾋﾘﾞ!／ 'ﾋﾘ 》:ヽ! ' ヽゝ ヽ , ヽ
|::::::::lＶﾉ ／ ムｲ::/ ＼:::::::::::::::!ﾊ!!ヽ＼ l /ｲｿヾ､ i. ､. l. /
l∧:::l ﾉ ７:::／ ＞:::::::'´ヽ!｀ム、 t ァ _ム!､! } ゝ、 ｀ ｰ;
l:∧ ^ .: /イ -=≦::::::::::::／ !ｲr≦´!.､ _.ィ!-ミﾒ, 厂! ｀"',':;;;;;;
＼_ ,.｡s≦ ,′ ￣ Ｖ///!ァ r､j////、 ,.イ ＼ /＼
} ／￣ l ,斗≦/////!V .ｿ/////ﾒ,、 ／ l ＼ ヽ ヽ ｀ 、
／/／＞ ´￣| r‐＜´////////ハ f ///////i、 ｀＞‐_,. ' ', /´ヽ､ ', .ハ､