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水泳部の妊婦
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私は10ヶ月ほど前、とある老婆から無理やり薬を飲まされた...その頃から生理が止まり、おかしいと思っていたら、私は処女のまま妊娠をしてしまっていたのである...学校、親からもこのことを隠し通して、今ではもう臨月。それも普通の臨月よりかなりお腹がでかい...感じるのだ、この子が普通よりかなり大きいことを。無事に産めるのか心配になりつつ、出産までは刻一刻と近づいている。どこで産もうか考えつつ、今日も水泳部の練習へと急いだ。
水泳部のみんなはMobで、お産とは関わらせず、あくまで祐佳1人の自力出産を想定してます。今後の流れとして、練習中に陣痛が始まって、練習が終わった後に更衣室で陣痛が進み、競泳水着のままで出産としたいです。胎児の重さは6000gほどで、結構な難産でお願いします。
黒島祐佳
Eカップ。性格は多少男っぽい。一人称は私
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隠し通すために、思えば私は色々なことをしていた。
学校での練習にはあまり参加せず、離れた別の市民プールでひっそりと。
しばらくしてから、皆が隠し通すために協力してくれるようになってくれたけど、それまでが大変だった。
顧問の先生がさほど熱心じゃないのも、とても助けになった。
服に気を使っていれば、特に気にしてなんかいなかったからだ。
「ユカ、どこか痛かったりしない?」
「ああ、大丈夫だよサキ、ありがとう」
「じゃあ行こ?みんな待たせてるし」
心配してくれる親友の門真 早紀に返事をして、更衣室に向かう。
何しろ、このお腹では水着に着替えるのも一苦労。
一人では当然無理で、何人もの手を借りなきゃならないほどだ。
そう、私はいろんな人たちに助けられてここまできた。
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今日は顧問もいない。久々に学校で泳げるのだ。張り切って競泳水着を着てみたが、キツキツで笑ってしまった...43週というとても長い間お腹にいる胎児は、苦しいよと抗議するように蹴ってきた。でもごめんね、今日は思いっきり泳ぎたいんだ。そんなことを言いながらお腹を撫でた。
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「なんか危ないな、って思ったらすぐに言ってよね!」
「必要だったら救急車も呼ぶよ!」
仲間たちが色々と、声をかけてくれる。
私が今日、ここで泳ぐ理由。
そして、そうしたいと思った理由。
それはたった1つ。
「先輩……そんな身体なのに、ありがとうございます!」
県代表に選ばれた後輩の一橋 栄子がどうしても、私と泳ぎたい、と言ってきたのだ。
私も、きっとこのお腹じゃなければ県代表になっただろう、という自信がある。
だから、彼女の言葉に応じたのだった。
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練習が始まる。私は栄子の横で泳ぎを教えた。クロール、平泳ぎ、バタフライ...栄子は飲み込みがいい。教えたことをすぐ覚えてくれる...だけれども、飛び込みのあたりから、お腹に締め付けられるような感じがし始めた。その感覚は、定期的に、徐々に痛みを伴いながら押し寄せて来る。だが、私はそれをキツキツの競泳水着のせいにした。
「祐佳先輩、大丈夫ですか...?」
多少顔色が悪くなってしまった私を、栄子が気遣う。
「ダイジョブダイジョブ!」
この子には今余計な心配をさせてはられないし...水着のせいでお腹痛いなんて言ったら、絶対プールから引き上げられるし...その心が、私にそう言わせた。
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黒島 祐佳
陣痛開始
現在20分間隔 これは説明で、話とは関係ないです。
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>>5名前記入しておりませんでした。
5はくさにんげんが書いたものです。
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はぁっ、はぁっ...なかなかこのお腹で泳ぎ続けるのは疲れる。それにさっきからなんだか痛みが強くなってきてるような気がする...そんな違和感を感じながら、最後の練習へと突入する。飛び込みしてクロールでの100mだ。これは栄子と勝負する。私が負けるだろうけど、栄子に自信持ってもらいたいしね。
「ヨーイ、ドン」
部員の掛け声とともにプールに飛び込む。
「ンンンン⁉︎」
水に飛び込んだ拍子に、少し...どころではない、かなりお腹が痛くなった。これは...まさか...だが、深く考えてる暇はない。今は一生懸命泳がなきゃ...!
結局栄子が勝利を飾り、私にありがとうと言ってきた。全く可愛い後輩である。そんなことを考えてるうちに、飛び込みの時のことなど忘れてしまっていた。
ようやく練習も終わり、みんな帰っていく。私はみんなに駄々をこね、もっと泳がせてもらうことになった。着替えに関しては、この水着はお腹の部分が伸びてもう使えないので、ハサミで切って脱ぐとみんなに説明した。
「じゃあ...気をつけてね」
そんなことを言う部員たちを見送り、今は私1人だ。さーて、泳ぐぞ〜!
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なぜか知らないけれども、不思議と疲れた気はしない。
むしろ、無限に泳げてしまうんじゃないかってくらい気分がいい。
そんな理由で、私は泳ぎ続けた。
平泳ぎ、クロール、背泳ぎ。
理由はわからないけれども、とても充実して泳げている。
そんな気がして、まだまだ泳ぎ続ける。
普段ならとっくに疲れているはずなのに、それでもだ。
タイムを測ってくれる人がいないことを、悔やんでしまうほど私は泳いだ。
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そんな時、不意にお腹に激痛が走った。
「イッッッッッッッッ...!?」
まさか...これって...うそ、こんな時にッッッ...間違いない、陣痛だ。
取り敢えず、プールから上がらないと...
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でもここはプールの真ん中、痛みの中このお腹で移動するのは難しい。さらに散々泳いだ後だから体力もあまりない。
「イタタ、アッ..ふぅ〜...」
それにしても痛い。痛くなり始めたばかりだから、陣痛も初期のはずなんだけどな...
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「うっ、ッッッツ、あ、はぁ...はぁ...はぁ」
ようやく治った痛み。今だと思い私は更衣室まで駆け込んだ。そして部員に連絡しようと携帯を使おうとしたけども...なんとアホなことをしてしまったのだろう、ここは圏外だった。
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(学内なのに圏外というのもおかしな話なので、携帯の充電が切れた事にします)
明日は休校で、プールの施錠は自分がする予定だから部員が戻ってくる期待は持てなかった。
「此処で生むしかないの?」
妊娠を露呈させたくないから学内に助けを求める事も出来ない。
連絡線が途絶えた私にはそれ以外の選択肢が残されていない。
それから私は陣痛に耐えながらプールのシャワーを浴びて気を紛らわせたり、出産を隠す為に更衣室の中で声をあげる他なかった。
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「うあっ、ああっ、はぁぁぁ...いったぁぁぁい!!!」
痛みに耐えかねて暴れてしまい、私はもう汗びっしょりだ。水着も汗を吸い、なんだか気持ちが悪いがこの状況で1人では脱げない。だがその前に...
「ああっ...!はぁぁぁ、いっ...たぁぁぁ!!!」
なにより痛くて痛くてたまらない...!赤ちゃんが私の子宮口を開けようとしているのだろうか。大きなお腹を抱えながら、私は悶え苦しんだ。
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切れかけの電灯が照らす薄暗い更衣室の中で私は四肢を投げ出してぐったりする他なかった。
「あぁ゛ー!」
どのくらいの時間が経ったのだろう。陣痛の波はひっきりなしに襲う様になり、痛みに慣れる事も出来ず私は苦しむ事しかできない。
石の様に固くなったお腹が水着に締め付けられて苦しいのに脱げない。
以前、更衣室にハサミがあった事を記憶してたから、高を括って大丈夫だと思ってたんだけど結局見つける事が出来なかった。
「あぁー! なんで! 痛いぃ!?」
息みたい。
股の奥がミシミシと音を立てて割れそうな痛みと共に訪れる衝動。我慢しないと、苦しくなるのは私だけじゃないけど!
「息み、たいのぉ! う゛ぁぁぁあ!」
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でも我慢しなきゃ、だってまだ破水もしてない。だからいきんじゃいけない!でも...
「うぅ〜、あっ、痛っ、う、あああ‼︎」
この衝動に耐えられそうにもない....痛くて痛くてたまらない...
「ああっ...ぎゃあぁぁぁ!いやっ、あっ、あああアアア゛ア゛ア゛ア゛!」
痛みのあまり床の上で暴れまわる。でも、こんなに苦しいのに赤ちゃんが下がってきている気配はない...涙が出てしまいそうな現実を見ながら、私はこれ以上の痛みと戦わなければならないことを嘆いた。
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「あぁ〜、ぅ、うぅん〜」
耐えて。耐えて。耐えて、理性と本能の板挟みから私はどうにかなりそうだった。
もう、我慢出来ない。
膝立ちの体制のまま、正面のロッカーに両手をつけて、大きく吸った。
一、二、……三、今。
「む゛ぅぅぅ、うぅ゛ぅ、ぁああ゛、ああ!」
お腹の中の塊がぐっと下に落下したかの様な感触。
同時にまるで水風船が割れたかのような弾ける音と共に水着から太もも伝わって液体が流れる。
これは――
「破水、し、たぁ、あぁ、うぅ!」
それを喜ぶ暇もなく、押し寄せる波に私は思わず息んだ。
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「ふううん!ああっ、ぎゃっ、あっ、うあああぁぁ!!」
息むと痛みが増してしまい、どうしても途中で叫んでしまう。赤ちゃんが腰を砕かんとばかりに頭を押し付けてくる。
「ぎゃああああああぁぁぁぁ!!!!
ふうっ、あっ、がっ、うううんんんんんんんん!!」
痛みの余り涙が流れる。でも息んで、息んで...やっと出たはずの頭は、競泳水着に押し返された。
「あがっ!!?!」
声も出ないほどの痛みと共にまた戻って来た赤ちゃん。競泳水着を脱がない限り、赤ちゃんを出すのは不可能に近かった。でも脱ぐ方法は皆無。どうしたものだろうか...
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いや、水着を脱ぐ方法はないわけではない。脱ぐ際にどうしてもつっかえてしまうお腹の部分の水着を無理やり脱ぐのだ。だけどそれには激痛が伴う。
「でも...やらなきゃっ...!」
私は覚悟を決めた。
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「はっはっはっはっは……」
息みを逃しながら、私は水着の肩ひもに手をかけた。
本能的に開き気味になる股、その奥で誕生を待ち望んでいる赤ちゃんが急かす様に蠢く。
待ってて。もうすぐ、生んであげるから。
バナナの皮をむく様に裏返しにくるくるとまとめながら脱ぐ。身体が汗で濡れてる為か着る時よりも幾分スムーズな気がする。
そして、水着は膨らんだお腹の麓辺りで止まる。
「はぁ、ぅう、あぁ…」
怖い。たぶん、私が想像するよりも凄い痛みが待ってる。
だけど、赤ちゃんを生むには水着を脱がなければいけない。
一呼吸。二呼吸。……よし!
「うぅん、あ。ああ、ああ゛あ、あああああ!」
水着に手をかけ、ずり下ろそうと試みる。
ピッタリと肌に張り付いた水着は膨らんだお腹を締め付ける様に下がって行く。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い! ――あぁ!?
「だめぇ! もぅ、げんかいぃぃぃ!――あぁん!?」
お腹の頂点を通り過ぎる瞬間にぐっと赤ちゃんがその頭を私から覗かせる。
爆発する衝動。思わず息む。
私は限界まで開かれた私の入り口をさらに拡大し、切り開かれる激痛を経て頭を排出した。
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「あっ、、、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
強烈すぎるほどの痛み。だが赤ちゃんはすぐに私の中へと戻っていく。排臨だ...水着を脱ぎきり、私は脚を開いた。ここからが勝負...早く出ておいで!
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「ふうっグッ、グッガァァァァァァァァアァァ!!」
いきむたびに、胎児が少し出ては引っ込んで行くの繰り返し。出て来るのも激痛なら引っ込むのも激痛。痛みでおかしくなりそうだ。早く、早く出て来て...!
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ミチミチッ!!
胎児が出口を無理やり押し広げる痛みが来る。
「うっ!、ぐっ、いった〜〜〜い!!」
私はその痛みに悲鳴をあげる。
そうしている内に胎児は出たままになった。
「よし、頭が出たままになった!!」
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「うっ、うぐっ、ギ、ギャァァァァァァァァァッ!!!」
痛みは今まで以上にきつい。
「うぐっ....うううううううううう!!!」
幾ら息んでも胎児は出て来ようとしない。辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
頭の中でその言葉だけが浮かぶ。そして私は、胎児の方が引っかかっていることも知らずにいきみ続けた。
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「出て・・・来て・・・ふぐうううううううううぅぅぅぅぅぅぅーーーーーー!!!!」
ビリッ!!!ブチブチブチッ!
「?!、!!!!!」
無理に息んで胎児を進まそうとしたためか、私のアソコは裂けてしまった。
その痛みで思わず私は声すら出なかった。
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でも、そのおかげかやっと赤ちゃんが出て来そうだ...
「イギイイイイイイ、アァアアアア、ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
そしてやっと...赤ちゃんが産まれた。
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「や、やっと・・・・・産まれた・・・・・・・・」
私は産まれた赤ちゃんを抱き上げる。
「ふふっ、こんなに大きいから男の子だと思ったけど女の子だったんだ。」
産まれた赤ちゃんは女の子だった。
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それからしばらくして、私たち水泳部は大会で見事優勝した。えっ、赤ちゃんはって?私たちの家族でしっかり育てていますよ!
水泳部の妊婦 完
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