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トイレ出産(個人)
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私の名前は、凛。
ただいま、妊娠11ヶ月。
夫は今、北海道に、2週間の出張に行ってて、
家にいない。
そのため、今、家にいるのは私一人。
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午前1時、あたりはまだ暗い。
私は、目が覚めた。
なぜか、お腹が、張ってくる。
少し喉も乾いたので、
私は水を飲みにリビングへ向かった。
しばらくしても、お腹の張りはおさまらない。
それどころか、段々間隔が短くなってる…?
その時だった。
ズキン
「――っ?」
急にお腹に鋭い痛みが走った。
(もしかして、陣痛…?)
不安になり、部屋に戻ろうとすると、
ズキン ズキン!
「っ、ぁぁっ……!」
また痛みが、しかもさっきのより強い。
やっぱりこれは陣痛だ。
「う、ぅぅ…」
部屋に戻りたいが、この痛みの中歩くのは辛い。
しかも、ここから部屋までは大分離れている。
そういえば、すぐ近くにトイレがある。
だからトイレに向かうことにした。
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一歩一歩、かなり必死で歩いて来て、ようやくトイレに
辿り着いた。
もう、ここで産むしかない
私は便器に座り込んだ。
「すーー…はーー…すーー…はーー…」
深呼吸をして赤ちゃんに酸素を送る。
「あ…ぅぅん…!はーー…はーー…」
お腹の痛みを呼吸法で逃す。
子宮口が全開になるまで、これを繰り返す。
さきほど測ってみると、3㎝くらい
どうやら順調に進んでいるらしい。
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「はぁ…はぁ…あぅ、ぃっ―――!」
痛みが段々と強くなってきた。
間隔は短く、痛みの時間は長くなってる気がする。
「ぃぃ――――…!!っ! はっはっはっはぁぁ!」
お腹が、と、いうよりは、主に腰が砕けるように痛い。
子宮口の開き具合は7㎝くらい
もう少しかかりそうだ。
「うっく…ううん…は、はあぁ…」
何か、痛みの種類が変わった気がする。
これまでの痛みに加え、なんともいえない、
何か大きなものが出てきそうな感触に見舞われる。
(これが、息みの衝動…)
これを耐えるのは、かなり辛そうだ。
「ひっ、ひっ、ふぅぅーんん…!ッ はぁ、ひっ、ひっ、ふぅ、ぅぅん…!」
呼吸法で息みを逃す。かなりキツい。
陣痛はひっきりなしにくるし、何よりも息みの衝動が半端じゃない。
(ううう、いきみたい……もういきみたい〜〜〜)
もうこれ以上耐えきれない。
そう思ったときだった。
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「うっ!?」
(ブツンッ)
ひと際激しい陣痛と同時に、何か柔らかいものが弾ける音。
そして生温かい液体が垂れてきた。
「は、破水…したぁ…!」
パンツを脱ぎ捨てて股間に手を伸ばし、子宮口の開きを確認する。
10㎝ ようやく全開になった。
もう、息んでもいいだろう。
「う〜んっ!、ううう〜ん!」
陣痛に合わせて思いっきり息む。
「ふんっ…、はあぁっ……。んん…… んあああっ……!!」
息む度に羊水がとぷとぷと漏れ、
私のアソコは赤ちゃんを出そうとひくついている。
「はあっ、はあっ、はあっ」
少し立ち上がって息をととのえて、
「ふー……!ふうーー!!う、ふううううう゛っ……!」
今度は便座に深く座り込み、思いっきり股間をつきだして息む。
そのたびに、中の赤ちゃんが動くのを直に感じられる。
(赤ちゃん…おりて、来て…る!)
私は息み続けた。
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「んぐぅぅぅぅぅ!!はぁ、はぁ、んあ!」
しばらくすると、股間に違和感を感じた。
とても大きくて、硬くて、熱い何かが、
股の間の深い部分に挟まっている。
きっと赤ちゃんの頭だ。
「んぐぅううううう……はぁはぁはぁ」
「んぐううううううう!!あぁあ、あぁあああ…!」
一生懸命息んでいるが、中々産まれそうにない。
私がもともと小柄なのと、赤ちゃんが予定日を大きく通り越したおかげで
大きく成長しすぎたのが相まって、頭がつっかえてるらしい。
「はぁっはっはっ、んぐうぅぅぅぅぅ!!!」
それでも必死に息むが、
「ああッンンンーーーッ!!!」
赤ちゃんは出口付近で引っかかったまま動かない。
だけどここはトイレの中、いるのは私と赤ちゃんだけ。
だから私には、ただひたすらに息むことしか出来なかった。
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何度目かの息みで、赤ちゃんが動きだした。
私のアソコを押し広げながら、
もどかしいほどにゆっくりと進んでいる。
「ぁああ、んうううーーーー!!ふぅー、ふぅー、ぅううううーーーー!!!」
私が渾身の力で息んだ瞬間・・・
「う゛っ!う゛う゛ぐう゛っ!!!」
体の芯を正体のわからない衝撃が貫いた。
足腰の力が抜けて、ガクガクと震える。
赤ちゃんの頭がアソコにガッチリと挟まったんだ。
私のアソコはこれ以上ないというくらいに広がっていて、
その中心に大きな大きな頭が挟まっている。
「ぅうっ、ぅううんんんーーーーーっ!!、
はぁ、あ、ふぅうんんんーーーーーっ!!」
私が必死で息むと、それに応えるようにジリジリと赤ちゃんも進んでゆく。
顔を真っ赤にして、何度も何度も息む。
そして…
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ある程度落ち着いてから、改めて自分の股間を見る。
そこには先ほど産み出した赤ちゃんの頭が、それにしてもデカい。
普通の赤ん坊の頭より二回りは大きいのではないか?
しかしまだまだ油断は出来ない。
まだ胴体が残っているのだから。
「くっ…うう…!!」
息もうとするが、疲労でうまく息めない。
「……うっ、うんんー!!」
それでもなお力を込める。びくともしない。
あれだけ頭が大きいのだから、体も比例して巨大なんだろう。
きっと私の中で肩が引っかかってるのだと思う。
「んぅぅ!っ…く…んうぅぅ〜〜ん…!」
しかしこのままではまずい。
私の体力も限界が近い。
何とかしないと……
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私は足をめいっぱいに開いて身構える。
そして深く息を吸い込んで…
「んんっぐぅぅぅっっっっっっっっっぁああああっ!!!!」
渾身の力を込めて息む。
「ふーーっ!ふぅう!…ぅううう゛う゛ーーーん゛っ!!!」
全身から汗がしたたり、アソコは裂けるのではないかというくらいに開く。
「ふぁあ、ぁあん…っ、ん゛ぅううううーーー…っ!う゛う゛ーーー…っ!!!」
メリメリと音を立てて、とうとう肩が動き出す。
「ぅうううう゛ーー……っ!…はぁああっ、ぁああ〜〜〜っ!!」
もうちょっと…あともうちょっとで…
「あっ! ああっ!っんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜!!!!!!!!!」
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次の瞬間、赤ちゃんの体が勢いよく飛び出した。
私は咄嗟に股間に手を持っていき、赤ちゃんを受け止めた。
抱いてみるととても大きいし重い。
こんなのが自分の中にいて、しかも数時間前までこの子を出産していたなんて
(あの人が帰ってきたら驚くだろうな。)
私は、赤ちゃんを抱いたままそんなことを考えていた。
完
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