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テオと孕みし魔人
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「こ、これがあらゆる望みを叶えてくれるといわれる魔法のランプ・・・!」
薄暗い洞窟の中で、貧相な少年テオは目を輝かせながら恐る恐るランプを手に取った。
魔法のランプと思われるそれは、長い年月が経過したせいなのかランプは埃にまみれ、表面がすっかりくすんでしまっている。
「・・・なんだか汚いランプだけど、どうすれば望みを叶えてくれるんだろう・・・?」
マジマジと薄汚れたランプを見つめるテオ。フッと息を吹いてから手でランプについた埃を掃った。
そのとき、ふいにランプが静かに光だした。
「わっ、何?!」
驚きのあまりテオはランプを足元に落としてしまう。
それでもランプは光続けたまま、その口元から勢いよくもくもくと煙のようなものが昇ってきた。
テオは腰を抜かしたまま、ランプから昇る煙を見つめることしかできなかった。
いつのまにやら立ち込める煙の中に人影があった。
「あらまぁ?あなたみたいな坊やがあたしを目覚めさせてくれたの?」
テオよりも巨体で、黄金の腕輪や首輪に指輪を身に付けただけのグラマーな裸体を持つ妖しげな女だった。
その腹は正中線が浮かぶほど大きく膨らんでおり孕み女であるのがひと目でわかった。
だが両足は蛇の尾のようになっており、尾の先端はランプの口と繋がっていた。
「人間と会うのは何百年ぶりかしら?あたしの名前はイヴゥール。身重だけども伊達に魔人をやってないわよ。よろしくね坊や」
イヴゥールと名乗る女魔人はウィンクしながらテオに向けて投げキッスをしたのだった。
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イヴゥール(外見年齢30代) ランプに住む女魔人。見た目は色気溢れるお姉さんだが千年近くは生きている。
テオ(13) イヴゥールを呼び出した少年。気弱な性格。
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「あ、貴女がランプの魔神…?と言うことは、貴女が僕の願いを叶えてくれるの?」
テオはイヴゥールに訊ねる。
「そう言う事になるわね。でも、一人三回までよ。
叶える願いを増やす、ってのも無し。
そんなことをしたら私の能力は無くなっちゃうわ。」
イヴゥールはテオにそう伝える。
「そうなのか、願いはよく考えなくちゃね…」
「それと、ランプに封印されて大分立つから、出産の時期もそろそろかしら?
出産の時期は、流石に願いを叶えるのは無理だから、早く考えるか、出産を終えるのを待ってもらうことになるわ。」
イヴゥールはそうも伝えるのだった。
「そうなのか、取り合えず家で考えようかな…」
「そう?だったらもう一度ランプを擦りなさい。そうすれば私は中に入れるの。」
イヴゥールの言葉に従い、テオはランプを再び擦る。
元のランプの姿に戻ったのを確認し、テオは帰路に着くのだった。
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「えへへ、どんなことをお願しちゃおうかな…」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら帰宅を急ぐテオ。
「おいテオ、なーにニヤニヤしてるんだよ?」
ふいに名前を呼ばれ、驚いて振り返る。
そこにいたのはテオをちょくちょくいじめる不良グループたちがいた。
「おやおやー?その手に持ってるのはなんだ〜?」
あっという間にテオは不良少年たちに囲まれてしまうのだった。
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「寄越せよ!」
そう言い不良少年たちはテオからランプを奪う。
「か、返せよぉ。」
「やだねー。」
テオと不良少年たちが争っていると背後から近づいてくる影が3つ・・・・
「!?」
「うほっ!いい男!!」
「しかもたくさん!!」
「ヤッホーやりたい放題DAZE☆」
そう言って現れたのは年に関係なく気に入った男の穴を掘るガチホモアニキ3人組だった。
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「それじゃあ早速イタダキマ〜〜ス☆」
「ひええええっ!!」
ガチホモアニキはまず不良少年たちを襲い始めた。
「や、やめてく・・・・・・アッーーーーーーーー!」
「ひいいい、い、嫌・・・・・・・アッーーーーーーーーーー!」
「た、頼むみのが・・・・・・・アッーーーーーーーーーー!」
不良少年たちは全員あっと言う間に穴を掘られてしまった。
「さて、残っているのは君・だ・け・だ・ね☆」
「とっても可愛いね僕の好みDAYO☆」
「うほっ!!4P決定だね☆」
「あわわわわ・・・」
ガチホモアニキ3人に取り囲まれたテオは不良少年たちの手から離れ自分の足元に転がってきたランプを掴み擦る。
「助けてランプの魔人!!!」
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「うお!?なんだ?」
ガチホモアニキ3人組は突然現れたイヴゥールに驚く。
「あら、最初の願い事決まったの?」
「僕を助けてください!!」
イヴゥールは周りを見て、状況を確認する。
「大体のことはわかったわ。ねえ君達。」
「ん、なんだ?」
イヴゥールはガチホモアニキ達に声を掛ける。
「そんな坊やよりもあたしとしない?」
「NOOOOなんでお前みたいなブスと!!」
「ババアに興味はないYOOOO」
「そもそも俺達に女というものには興味ないYO☆」
男にしか興味がないガチホモアニキ3人組は思いっきり拒絶するかのごとく断った。
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「この・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
「ん?」
「このあたしがブスでババアですって・・・・・」
「えっ?」
「天誅〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ピカッ!!!ドゴーーーーーーーーンッ!!!!!
「「「ぎゃああああああああああああーーーーー○×▽□!!!」」」
イヴゥールの怒りの雷によってガチホモアニキ3人組は黒焦げになった。
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プスプス、コゲコゲ・・・・・・・・・・
「あのう助けてくれたのはいいんだけど、その・・・・・少しやりすぎだと思うんだけど・・・・」
「それについては心配ないよ。死なないように手加減してるから大丈夫だよ。」
「えっそうなの?」
テオはガチホモアニキ3人組を見るが、真っ黒焦げになっているのでとてもそうは見えなかった。
「とにかくこれで一つ目の願いは叶えたわよ。」
「あっ・・・・・」
テオはイヴゥールのその言葉で改めて一つ目の願いを使ったことを認識する。
「次の願いがまだ決まっていないのならランプを擦ってくれないかな?決まったら、また呼んでね。」
イヴゥールにそう言われテオはランプを擦り、イヴゥールはランプに戻った。
「はあ、仕方ないとは言え、一つ目の願い使っちゃったなあ。」
テオは先ほどとは違いトボトボと家へと帰った。
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「ただいまーー。」
そして家に着いたテオはドアを開け家に入る。
そして自分の部屋に向かおうとした瞬間、ドアをノックする音が聞こえた。
「あれ、誰だろ?」
そう思いテオはドアを開ける。
「こんにちはテオ。ちょっといいかな?」
そこに居たのは。茶色のセミロングで前髪は綺麗に切り揃えられている。
そして年齢の割には少し胸が膨らんでいるテオと同程度の年齢に見える少女が立っていた。
彼女の名はエィナ、テオの同い年の幼馴染である。
「ど、どうしたのエィナ?」
「話したいことがあるんだけど・・・」
「えっと何?」
「あのね・・・・・・、私テオの子供を妊娠したみたいなの・・・・・・」
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「えっ、妊娠って・・・・・・・・」
テオは一瞬戸惑ったが、心当たりがあるので否定できなかった。
それはエィナの方からの誘いだった。
エィナは年の割りにませており、また思春期を迎えた彼女は性に興味津々だった。
興味を抑えられない彼女は幼馴染であるテオを性行為を迫った。
誘われたテオも同じく思春期を迎え、同じく性に興味を持っていた。
それにテオもやはり男なので、女性の方から積極的に誘われたらつい受けてしまうのは当然だった。
そしてテオとエィナは交わってしまったのだった。
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「で、どうするの・・・・?」
テオはこれからどうするのかエィナに聞く。
「言っておくけど、私は産むからね。」
彼女の意思は既に決まっていた。
エィナは気が強く何時も気弱なテオは何時も彼女に押されていた。
このことからわかるように交わってしまったのは前述のことも加えてテオが気弱なことも一因だった。
「あの・・・・・セノさんは、その・・・・・・なんと言ってるの?」
セノとはエィナの姉である。
エィナの両親は既に他界しており、姉と二人暮らしである。
「お姉ちゃんは、どうするかは自分の好きにしなさいって言ってたよ。」
エィナは特に何も問題無いと言う風に言った。
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テオはその言葉とエィナの態度を見て何があっても産むつもりだと思い諦めた。
「でも大丈夫なの、ちゃんと産めるの?」
「まあ何とかなるわよ。」
「はあ・・・・・」
エィナはやや無計画のようだ。
とりあえず今日は家に帰ってもらった。
テオは両親には自分に子供が出来たことは言わないことにした。
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そして次の日、今後のことを相談するためテオはエィナの家の前に居た。
テオは家のドアをノックする。
ドンドンッ!
ガチャ
「あらテオじゃない?珍しいねテオの方から私の家に来るなんて。」
「やあエィナ、今日は今後のことで話したいんだけど。」
「ふ〜ん今後のことねぇ・・・」
「だ・・駄目かな・・・?」
「いいわここで話すのもなんだし私の部屋に来て。」
エィナはそう言いテオを家へ入らせ自分の部屋へと案内した。
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「で今後のことって?」
エィナは部屋に座ったらすぐにテオに質問した。
「あのう養育費はどうするの?」
「どうにかなるんじゃないの?」
「どうにかって・・・・・・・」
エィナは生んだ後の事も考えていないようだ。
(どうしよう・・・・・エィナ産む気満々だしどうすれば・・・・・・)
「あっ!!」
「どうしたのテオ大声なんか出して?」
「いやなんでもないよ。」
テオはあることを思いついた。
(イヴゥールさんにお金持ちにして貰えばいいんだ。)
テオはイヴゥールに頼むことを思いついたのだった。
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そして次の日テオは家を出て普段は誰もいない町の広場でランプを擦った。
「出てきてイヴゥールさん!!」
そういうと同時に煙が出てきた。
そして煙が晴れると現れたイヴゥールはいつもと様子が違っていた。
なんとイヴゥールはお腹を抱えて苦しんでいたのだ。
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「ど、どうしたんですかランプの魔人さんっ!!」
「あっ坊や・・・・ちょうどランプから呼び出してくれてよかったわ、今産まれそうなの・・・・・」
イヴゥールは苦しそうにそう言った。
「えっもう産まれそうなの!?」
テオは驚いた。
「ごめん・・・・・今は出産に・・・・・・専念するから・・・・・・願いは・・・・・・・後にして・・・・くれないかな・・・・・」
イヴゥールはそう言うと体が光ったかと思うと先端がランプの口と繋がっていた尾のようになっていた両足は普通の人の足になっていた。
出産のため人の姿になったのだ。
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そしてイヴゥールは腰に着けているものを脱ぎ下半身を裸にすると息み始めた。
「ふんんんうううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!ぬぐうううううううううううぅぅぅぅぅぅ!!!」
ヒュウゴオオオオオオオオォォォォォォ!!!ガラガラピシャーーーーーーーーーン!!!
魔人だからかイヴゥールが息む度に風が吹き雷が鳴った。
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「うわわっ!!わわわっ!!」
テオじゃ強風にあおられたり、鳴り響く雷に驚きながらもイヴゥールの出産を見ていた。
「ぶごおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!ぶぎいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
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しかしイヴゥールが強く息んでいるのにもかかわらず胎児の頭が見えてくる気配がない。
「やっぱ・・・・・・・・・・胎児が少し・・・・・・・・大きいみたいね・・・・・・・・・」
イヴゥールが苦しみながらそう言う。
「ど、どうしよう、これってまずいかも・・・・・・・・・・・」
テオは不安な様子で見ていた。
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そうしている内にイヴゥールの呼吸が荒くなり、顔が青くなり始めた。
「はあ・・・・・・・はあ・・・・・・・・」
「これってどう考えても危険な状態だどうにかしないと!!!」
イヴゥールが生命の危機に陥っていることがテオでも明白にわかった。
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テオはあることが頭に思い浮かびイヴゥールに尋ねる。
「イヴゥールさん魔法でどうにかすることは出来ないんですか?」
「だ・・・・め・・・・・・・なのよ・・・魔法は・・・誰かの・・・願いを・・・・叶える時に・・・しか使えないのよ・・・・・・・。」
イヴゥールはそう答えた。
「そうなんですかそれなら・・・・・・」
テオはある覚悟を決めた。
「イヴゥールさん今二つ目の願い事が決まりました!!!」
「願いは・・・・・・後にして・・・・・・・・って言ったでしょ・・・・・・」
「それはイヴゥールさんが無事に出産できること!!!!」
テオは自分の願いを一つ使ってイヴゥールを助けることにしたのだ。
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ピカアアァァァーーーーーーーーーッ!!!
「うわっ!!!眩しい!!」
テオが願いを言った途端イヴゥールの体が光りだした。
そして光が収まったかと思うとそこには七色に輝くイヴゥールがいた。
「ありがとう、坊やのお陰で無事に出産出来るわ。それではスーパー安産タイム!!!」
そう言うとさっきの苦しみが嘘のように元気に息み出した。
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「ひっひっふー!ひっひっふー!!」
息んでいるのは同じだがリズムテンポよく息んでおり、怪獣のような声を出して嵐を起こしたさっきとは大違いだった。
それはテオでも分かるほど出産が順調だということがわかった。
そして膨らんだお腹の動きで外からでも胎児の進み具合が確認できた。
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そうしている内にイヴゥールのアソコが広がり始めた。
テオが顔を赤くしながら其処を観察していると何かが見え始めた。
「もしかして赤ちゃんの頭?」
そうテオの予想通り胎児の頭が出始めていたのだ。
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「よしっ、頭が出てきたわねこのちょうしでいくよぉぉおっ!!」
イヴゥールはそう言い息む力を強めた。
そして胎児も少しずつ進んでいくのであった。
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そして胎児の頭は完全に出てきた。
「よしっ!!後もう一息!!!」
イヴゥールはそう言い最後の一踏ん張りをする。
「ふんんーーーーーーー!!!!ぬぐううううううううう!!!!!」
イヴゥールは力強く息んだ。
そして胎児は見る見るうちに進んで行きそして。
すっぽおおおおぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んん!!!!!
ほぎゃあほぎゃあ!!!
大きな音と共に産まれたのだった。
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「う、産まれましたよイヴゥールさん!!おめでとうございます!!!」
「ありがとう坊や貴方のお陰で無事に産むことが出来たわ。」
イヴゥールはテオに礼を言う。
「い、いや当然のことをしただけですよ。」
テオはそう答えた。
「ところでたった今出産し終えたあたしが言うのもなんだけど、坊やあたしを呼んだのは願い事があるからだよね?」
「あっ・・・・・・」
イヴゥールに言われテオは呼び出した目的を思い出した。
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「えっとお金持ちになりたいんけど・・・・」
「いいの?さっきあたしの出産で使ったからそれが最後の願いになるけど。」
「はいかまいません。」
テオはお金さえあればどうにかなると思い特に深く考えずにすぐに二つ返事で答えた。
「そう、わかったわ。」
そう言うとイヴゥールは呪文を唱え始めた。
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そしてイヴゥールが両手を合わせるとその両手の間が光始めた。
ピカーーーーーーッ!!
「う、うわ!!まぶしい!!」
テオは思わず目をつぶった。
「○×△☆□@¥*+・・・・・・・・・・ハッ!!!」
イヴゥールがそう声を上げると光はパアッと消えたのだった。
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「これで坊やの願いは叶ったわよ。あと三回願いを叶えたからこれでお別れね。」
イヴゥールがそう言うと突然イヴゥールの体が光り始めた。
「ま、また!?眩しい!!」
そして光が治まる頃にはイヴゥールとランプは姿を消していた。
「はあ〜〜全部願いを使ってしまったか・・・・・実質叶えて貰ったお願い一回だけだったけど・・・・・まあいいか。」
そう言いテオは自分の家へと帰るのだった。
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そしてテオが家に帰ると両親が祭りのように騒いでいた。
「ど、どうしたの?お父さんお母さん。」
「あっテオ、お父さんが買った宝くじが当たったのよ。」
「えっ!そうなの!?」
こうしてテオの家族はお金持ちになったのだった。
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そしてテオは両親にエィナと付き合っていると話してエィナが妊娠していることを言った。
流石にエィナにされるがままにされた結果の妊娠だとは言えなかったので付き合っていて出来たことにした。
両親は特に怒ることもなく素直にそれを受け入れ歓迎した。
年齢の関係で籍を入れることはまだ出来なかったが、エィナはテオの家に同棲することになった。
そしてそれから数ヵ月後エィナは産気づいた。
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エィナはテオの予想以上に難産になった。
それはエィナの年齢が若すぎることと、エィナが同年代の子と比べて細身であったのが原因だった。
「ど、どうしよう・・・・・・」
「うううう・・・・・・ぐうううううう・・・・・」
エィナは難産で苦しんでいた。
こればかりではお金でもどうにもならない。
(これならあの時の願いをお金持ちじゃなくて、エィナが無事に産めることにすれば・・・・・・)
テオは後悔するが時既に遅しだった。
このままじゃエィナとお腹の子の命が危ないと思ったその時不思議なことが起きた。
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突然エィナの体が光ったかと思うとなんとエィナの膣口が普通ではありえないほど広がったではないか。
「えっ!?どういうこと?」
テオが混乱しているうちに赤ん坊はさっきの難産が嘘のようにするりと産まれ落ちた。
「あっ!!う、産まれた!!」
そして赤ん坊を産み終えたエィナの膣口は元の大きさに戻っていた。
(これはあたしとあたしの赤ちゃんの為に願いを使ってくれたせめての御礼よ、感謝しなさい。)
テオの頭の中にそうイヴゥールの声が響いた。
「イヴゥールさん・・・・・・・・・ありがとう・・・・」
それは自分を助けてくれた心優しい少年への魔人からの贈り物だった。
テオと孕みし魔人
完
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