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勇者誕生(リレー小説)
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剣と魔法とファンタジーの世界にて。
遥か遠方の地下迷宮に封印されていた大魔王バズルムの復活によって世の中は荒れ果ててしまった。
そんな中、かつて大魔王を封印した伝説の勇者アポロスの子孫であるひとりの女性が現れた。
かつての先祖のように再び大魔王を封印せんと先祖アポロスの剣を駆り、過酷な旅路に赴くのであった。
その者の名前はエミリィ。そして彼女は臨月の妊婦であった!
「不肖エミリィ!例え身重の体でも大魔王バズルムを絶対に封印してみせます!」
エミリィ 勇者アポロスの子孫。臨月の体でありながらも大魔王に立ち向かう正義感の強い女性。
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「エミリィ殿其方が最後の希望じゃ頼むぞ。」
「はいわかりました。では行ってまいります!!」
エミリィは大魔王バズルムを倒すため旅に出た。
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エミリィが大魔王バズルムの元へと向かっていると村が見えた。
「おっあそこの村で少し休憩でもするか。」
しかし立ち寄った村はとても暗い雰囲気に包まれていた。
「すいませんそこのお爺さん聞きたいことがあるのですが、どうしてこの村はこんなに雰囲気が暗いのですか?」
「ああ、この村から北の山に住んでいる村の守護神だった竜神様が暴れるようになって困っておるのじゃ。」
「どうしてその竜神様が暴れるようになったのですか?」
「どうやら何かが竜神様の腹の中で悪さをしているらしい。」
「どうにかしようとは思わなかったのですか?」
「大分奥の方にいるらしくてな竜神様の腹の中に入らないといけないのじゃが、奥の方に居る上に肝心の竜神様が暴れ回っていてどうにもできないのじゃ。」
「ではこの私がその竜神様のお腹の中に入り、その悪さをしている奴を懲らしめて差し上げましょう!!」
「待ちなさい、君そのお腹で大丈夫なのか?」
エミリィは老人の心配をよそに北の山に向かってしまったのだった。
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エミリィは大きなお腹にも拘らず、軽快に北の山へと向かっていく。
そして北の山に到着する。
「ここが北の山だな、竜神様はどこに居るのだ?」
エミリィは辺りを探索していると大きな洞窟を見つけた。
「もしかして竜神様はこの洞窟に?」
エミリィは洞窟の中に入ってみることにした。
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その洞窟はとても広くその奥は暗闇で見えないほど深かった。
「とても広いな、ここなら大きい体のものも住めるな・・・・・・・」
エミリィはこの洞窟が竜神様の住処だと確信した。
「む?あれか!?」
そこには目の大きさがエミリィの背丈とほぼ同じの巨大なドラゴンがいた。
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その巨大な姿を見てもエミリィは臆せずドラゴンに問う。
「あなたがこの山の守護竜ですか?私は勇者アポロスの子孫エミリィ!!あなたを助けに来ました!!」
しかしドラゴンは返答もせずに炎をエミリィに向かって吐いてきた。
すぐさまエミリィは回避をする。
「くっ!!苦しみのあまり暴走している!?これでは中に入って助けることも出来ないわ。」
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「くっ、やむを得ないわね。」
そう言いエミリィはその姿に似合わず大きく跳んでドラゴンへと近づきそのまま眉間を剣の柄で叩いた。
ドカアァッ!!!
グワアアアァァァァッ!!
大きな叫び声をあげてドラゴンは倒れた。
「手加減はしたから大丈夫だと思うけど・・・・・・・、ってボーっとしている場合じゃない!!」
エミリィはそう言い気絶しているドラゴンの口の中へと入る・・・・・・・・
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ドラゴンの口の中はドラゴン自身が大きいこともあってかまるで外の洞窟のように広かった。
「確かお腹の中だからまだ先だね。」
そう言いエミリィは臆せず喉の奥へと進みドラゴンの体内へと入って行く・・・・・
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エミリィはドラゴンの胃にたどり着いた。
ドラゴンの胃は喉よりもさらに広くまた暗くなく灯りもいらない程に明るかった。
胃の地面には胃液が溜まっておりまるで地底湖のように広がっていた。
胃液自体は黄色く沸騰しており、まるで溶岩か溶鉱炉のようだった。
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「奥のほうって言ってたからやっぱりここにはいないみたいね。
エミリィは辺りを見回し、ドラゴンに悪さをしているらしきものがいない事を確認する。
「とは言え奥に行くにはここを通らないと行けないけど。普通に進んだら流石の私も溶かされちゃうわね。」
エミリィは胃液の池を見て呟く。
「んっ!あれは?」
胃液の池をよく見ると何かが浮かんでいた。
それはドラゴンが食べた物の中でよく噛まずに飲み込んだ為消化に時間がかかっている物や消化出来ない物だった。
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「あれを跳んで渡れば向こうに行けそうね。」
エミリィはそう言い助走をつけて跳ぼうとする。
その浮かんでいる足場と足場の距離は普通常人なら跳んで渡るのが難しい距離である。
ストンッ!タッ!ストンッ!
しかしエミリィはその大きなお腹にも関わらず超人的な跳躍力で跳んで渡っていく。
ストンッ!ズブズブズブ・・・・・・・ジュウウウウウウウ・・・・・・・・!!
「おおっとっ!危ない危ない、中には乗ると沈んでしまうのものもあるみたいね。」
そう言いエミリィは乗っている足場が沈みきる前に次の足場へとすぐさま渡る。
そうしている内にエミリィはあっと言う間に胃液の池を越えて胃の出口へと到着した。
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エミリィは腸の入り口を見る。
それは洞窟のような雰囲気の胃とは違い、一転して大小様々な大きさからなる青緑色の胞子植物の森のようだった。
恐らくそれは柔毛と寄生植物、または黴の一種や珊瑚のように動かず寄生している固着生物等で構成されているのであろう。
密林のように入り組んだそれは既にどれがドラゴンの元々の体の一部でどれがドラゴンに寄生している物かわからなくなっていた。
「う〜〜ん奥は薄暗くて見えないわね。悪さをしているやつはこの奥にいるのかな?」
エミリィはそう言い臆せず腸へと進む。
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エミリィが胃から腸へと入った途端、胃の出口でもあり腸の入り口である幽門が閉じてしまう。
「しまったこれじゃ出口の方から出ないといけないじゃないの!」
無論出口とは肛門のことである。
ドラゴンなので厳密には総排出腔だが・・・・・・・
エミリィは暫く幽門を見ていたが。
「でもどちらにしろ悪さをしている奴は奥にいそうだから戻って出るのは無理ね・・・・・」
そう言いエミリィは腸を進み始めるのだった。
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腸の中はその森のような見た目通り、大小様々な蟲が生息していた。
その中には人と同等以上の大きさのものもいた。
キイイイイイイイイイイッ!!!!
「やあっ!!」
ギイッ!?
エミリィに襲い掛かってくるのもいたが、エミリィは一振りで一蹴した。
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「さっきから大きな蝿や蚊、蚯蚓や蛞蝓みたいな奴が襲い掛かってくるけどこいつ等じゃないよね悪さをしている奴は。」
そう言いながらエミリィは相手を倒す。
「そもそもこいつら元から住んでいる奴みたいだし。」
エミリィは周りの様子を見る。
ドラゴンの腸は迷路のように入り組んでいた。
「奥に行けば行く程複雑になっていくわね迷わないようにしないと。」
そう言いエミリィは途中襲い掛かってくるものを倒しながら奥へと進んだ。
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エミリィが腸の中を進んでいくと風景が変わった。
森のような景色から一転まるで岩の洞窟のようになった。
壁の色は焦げ茶色で所々に岩のような塊があった。
「もしかしてこれって・・・・・・・」
エミリィは岩のような塊を確認してみる。
「やだぁ、やっぱりこれって糞じゃないの!!」
そうそれはドラゴンの糞だった。
エミリィは大分奥まで来たらしく、ここは大腸にあたる場所だった。
「もしかしてここに悪さをしている奴が居るのかな?・・・・・・・・出来ればここではあまり戦いたくないなぁ。」
そう言いエミリィは奥へと進む。
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「う〜〜流石に臭いわ何処に居るのよ悪さをしている奴は・・・・・・・」
エミリィは鼻を摘みながら奥へと進む。
途中ミミズみたいな怪物がわらわら出てくるが、エミリィは歯牙にも掛けずあっさりと倒す。
その内進んでいるとある一定のラインを境に周りがガラリと変わった。
壁は焦げ茶色から普通の内臓らしい赤ピンクへと変わり、さっきまでそこらへんにゴロゴロしていた糞が見かけなくなっていた。
「風景が変わったわねどういうことかしら?ってあれ?」
エミリィはそれを見るそこには道が無く壁だけだった。
「あれ行き止まり?」
エミリィは周りを調べてみる。
すると地面にある物を見つけるそれは穴が萎んで閉じたような物だった。
「もしかしてこれって・・・・・・」
そうそれはエミリィの予想通りドラゴンの肛門だった。
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「もう出口ってことは!?しまったあたしとしたことが見落とした!?」
そう言いエミリィはもと来た道を戻り始めた。
「もしかしたら悪さをしている元凶はあの迷路のように入り組んでいる森みたいなところにいたのかも。」
そう言いエミリィは腸まで戻ろうとした。
「んっ?あれ分かれ道?こんなのあったの?」
エミリィは途中で分かれ道があることに気付く。
「くんくん・・・・・・」
とりあえずエミリィは臭いを嗅いでみた。
「・・・・左の方からくさい臭いがするわね・・・・ってことは私が来たのは左ね・・・・」
驚くべきことにエミリィは臭いで自分が来た道を判断した。
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「う〜ん・・・・とりあえず戻るのはこっちを調べてからにしよ・・・」
エミリィは少し考えた後、自分が通っていない右の方を先に調べることにした。
「これ何処に繋がってるんだろう・・・・・・」
そう言いエミリィは奥へと進んでいく。
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「この先に何が・・・・・」
エミリィが辺りを警戒しながら奥へと進んでいく。
「ん?ここは・・・・・?」
エミリィは広い空間に辿り着いた。
「広い場所に出たわね・・・・」
エミリィは周囲を見回していると大きな影が目に入る。
「もしかしてドラゴンに悪さをしている奴?」
エミリィは近づいて確かめてみる。
それはドラゴンの胎児だった。
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「ドラゴンの赤ちゃん?竜神様ってメスだったんだ・・・・て言うか卵生じゃないのね・・・・・」
エミリィはドラゴンの胎児を見ながらそう言う。
そう今エミリィが居る場所は子宮である。
身重のエミリィが身重のドラゴンの体内に入るのは何の因果か
「竜神様が暴れている元凶はここには居なさそうね・・・・あの赤ちゃんが元凶なわけないし・・・・」
そう言いエミリィが他の場所へと移動しようとするとドラゴンの胎児の近くに何かを見つけた。
「ん?あれはっ!」
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それは一見するともう一つのドラゴンの胎児のように見えた。
しかし近くで見ると違うことがわかる。
肌はどす黒く鱗が無くまるで両生類のよう。
頭部には目が無くツルツルで口があるだけ。
胴と尻尾・頭部の境目はハッキリとしている物の手足はなかった。
その異形の姿からこのドラゴン本来の胎児でないことがわかる。
体からは幾本もの管が伸びており、それはドラゴンの子宮である肉壁に突き刺さっていた。
その管の幾つかは本来のドラゴンの胎児にも突き刺さっていた。
「ドラゴンパラサイト・・・・・・・」
エミリィはそう呟いた。
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ドラゴンパラサイトとは一応ドラゴンの一種だが他のドラゴンの胎内に寄生し成長する種類である。
宿主からはもちろん宿主が妊娠していた場合その胎児からも養分を吸いとりそして産まれる。
無論寄生された宿主とその子供は死亡する。
ドクンッドクンッ!!
ドラゴンパラサイトから伸びた管がドラゴンの子宮とドラゴンの胎児から養分を吸い取る。
「あんたが原因だったのね。許さない!!!」
そう言いエミリィはドラゴンパラサイトに武器を構え向かった。
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グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!!!
エミリィに気付いたドラゴンパラサイトは咆哮を上げ体から触手を出しエミリィに向かって伸ばす。
「やっ!たあっ!!とあっ!!」
エミリィは自分に襲い掛かる触手を悉く切り落とした。
触手を切り落としながらエミリィは少しずつドラゴンパラサイトに近づいていく。
「覚悟!!」
近くまで来たエミリィはそう言いドラゴンパラサイトに剣を振り下ろそうとする。
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スルスルッ!!ビシッ!!バシッ!!
「し、しまった!!」
ドラゴンパラサイトは体から新しい触手を生やして触手の数を増やしエミリィの手足を絡めて掴まえた。
「くっ!ぬ、抜けない・・・・・」
そしてドラゴンパラサイトはエミリィを自分の近くまで持って行き大きな口を開けエミリィを捕食しようとした。
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「ぐぬうううううううう、あんたなんかにやられてたまるかーーーーっ!!」
エミリィがそう叫ぶと同時に手足に力を込め絡まっている触手を引きちぎる。
グギャアアアアアアア!!
そしてエミリィはその場で跳びドラゴンパラサイトの脳天に渾身の一撃を振り下ろした。
「たあっ!!」
ズバァッ!!
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グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
頭を脳天から割られたドラゴンパラサイトはその場で絶命する。
「ふう、やったわ。」
エミリィは一息付く。
「ドラゴンパラサイトは退治したから竜神様とその赤ちゃんももう安心だね。」
ドロドロドロ・・・・・・・・・・・・・・
絶命したドラゴンパラサイトは黒い粘性のある液体になって溶けてゆく。
「溶けていくドラゴンパラサイトの遺体自体には害はないし体外に自然に排出されるからほっといて大丈夫わね。」
そうエミリィが安心していると。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
「わわっ、地震!?」
突如地面が揺れだした。
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴグラグラッ!!
「わわっうわわわわっ!!」
あまりの突然の揺れにエミリィは翻弄される。
ザアアアアアアジャバーーーーッ!!!
「!?」
すると天井から水のような液体が出始める。
「うおおおおおおっ流される〜〜〜〜〜!!」
エミリィは地面をうまいこと掴み流されないようにする。
ドロドロに溶けたドラゴンパラサイトの死体は流されていく。
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「うぎぎぎ・・・・もうだめ〜〜〜〜!!」
強いに流れに耐えられず続いてエミリィも流された。
その頃竜神は体内のドラゴンパラサイトが斃されたためか、気絶から意識を回復したが暴れる様子はなかった。
グウ・・・・グウルルルルルルル・・・・・・・・・・・・
竜神は唸ったかと、尻尾を上に上げる。
尻尾の付け根より少し上正確には後ろ足の間の辺りにある肛門が膨らみ始める。
ブウウ〜〜〜〜〜ッ!!!ビチャビチャビチャ!!
屁と共に黒い液体が肛門から排出される。
ドラゴンパラサイトの死体である。
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ビチャビチャ・・・・・・・・ジョバーーーーーーーーーーーーー!!!!
黒い液体がすべて排出された後、竜神は排尿を始めた。
それによりドラゴンパラサイトの死体は洞窟のどこかへと流されていった。
ジョバーーーーーーーー!ジョボロロロロロロロローーーーーーー!!
暫くの間出ていた尿は透明の水になる。
ドラゴンパラサイトの死体を子宮から体外へと流した液体である。
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ジョボロロロロロロロ!ジョロロロロロロロ・・・・・・・・・
暫くすると水が出るのが止まった。
これで終わりかと思いきや、再び肛門が膨らみだす。
ブウウウウゥゥゥゥゥゥゥオオオオオオォォォォォォォォォ!!!!!
ドタッ!!
「きゃあ!くっさ〜〜〜〜い!!!」
屁と共にエミリィが肛門から出てきた。
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「オナラと一緒にお尻の穴から出るなんて・・・・・酷い目にあった・・・・」
そう言いエミリィは立ち上がる。
「そう言えば竜神様は?」
気が付いたエミリィはすぐに竜神の方を見た。
そこには暴れていた先ほどとは打って変わって知的な温和な目をした竜神がいた。
「良かった元に戻ったみたいね。」
それを見てエミリィは一息つく。
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竜神は何かエミリィを背中に乗せたがっている動作をしている。
「えっ?お礼に大魔王の城まで連れて行ってくれるの?」
エミリィは直感でそう思った。
その答えに竜神は頷いた。
「ありがとう!じゃあ大魔王の城まで!」
エミリィが背中に乗ると竜神は洞窟を出て、そのまま大空へと飛び立った。
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「おお!!速い!!」
竜神は見る見るうちに速く飛んでいく。
「おっ魔王城が見えてきた!!」
そうしている内に魔王城は目の前に現れた。
「よしこのまま!」
そう言いエミリィは竜神の背中から飛び降りそのまま大魔王バズルムが居る玉座の窓に飛び込んだ。
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ガシャーーン!パリーン!!!
エミリィはそのまま窓ガラスを破って玉座の間に入る。
「な、なんだ貴様は!?」
「私は勇者アポロスの子孫エミリィ!!大魔王バズルム貴様を討ち取りに来た!!」
「勇者の子孫だとぉ!?小癪な返り討ちにしてくれるわ!!」
そう言いバズルムは黒い剣を構えエミリィに向かった。
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キンッ!カンッ!!
バズルムは素早い動きで剣を振るうが、エミリィはそれを難なくかわしたり剣で受け止めたりする。
「おのれ!!これでも食らえ!!」
そう言うとバズルムは火の魔法を放つ。
「遅い!」
エミリィは素早く避ける。
「くそっ!!あの体で何故素早く避けるのだ!!!」
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(何でだろ何故か普段より力が出るような気がする?)
エミリィ自身も何時も以上に力が出ることに内心驚いていた。
そして戦っている内にエミリィは光始めた。
「ぎゃああぁぁーーーー!!苦しいーーーー!!眩しいその聖なる光を止めろーーーーー!!!」
バズルムはエミリィが放つ光にもがき苦しむ。
(これはもしかして竜神の力!?力も貸してくれるの?よーし!!)
「覚悟バズルム!!必殺ライトニングホーリースペシャルハイパードラゴンスラーシュ!!」
エミリィは頭の浮かんできた技を使った。
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ズバァッ!!
「うぎゃあああああーーーーーーーー!!」
バズルムはエミリィの渾身の一撃の下に倒され、そして黒い霧となって雲散霧消した。
先祖アポロスの剣の力と竜神の力によりバズルムは封印どころか完全にこの世から消滅したのだった。
「このエミリィ!!大魔王バズルムを討ち取ったぞ!!!」
こうしてエミリィは大魔王バズルムを斃し世界に平和が訪れた。
エミリィはバズルムを斃してから数日後、無事に出産したのだった。
そしてその功績を称えとある町の広場には臨月腹のエミリィの銅像が建っていると言う。
勇者誕生
END
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