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子産族〜集団出産〜 リレー小説
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この世界には少子化対策の為、間を空けずに子どもを生み続けるという使命を与えられた民族がいるそれが、子産族だ。
子産族は出産して初めて大人として迎えられる。
体が大人になった証拠が子産族特有の性交なしで妊娠だといわれている。
これは子産族の血をひくものならば男女関係なく起こるといわれている。
子産族は病院ではなく、パートナーがいようがいないが、予定日が同じもの同士で集まり、子家と呼ばれる子産族が集団出産するための家で妊婦だけで出産する。
そのため、出産予定日が明日の満月を予定している5人が集まった。
メンバー
・七夜(ななよ)32歳 旦那との7人目の子供 胎児1人
・夕陽(ゆうひ)28歳 旦那との5、6人目の子供 胎児2人
・雨三(あまみ)20歳 旦那とは初めての子供 胎児1人
・夏煌(なつき)16歳 高校生遅めの初産 胎児1人
・秋夜(しゅうや)13歳 中学生 初産 胎児1人 唯一男の子
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彼女らは明日に備えて子家に居た。
5人はどこから来たのだとか、相手は誰なのかと世間話で盛り上がっていた。
あっという間に日は沈み、夜は全員で一つの部屋で過ごす。
そして出産の日に産み部屋と呼ばれる部屋に行きそこで出産するのだ。
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そして翌日最初に陣痛が始まったのは秋夜と夕陽だった。
陣痛が始まった二人は産み部屋に入る。
「最初は君達かい。さ、早くこれに乗りな。」
部屋に入ると無愛想な老婆が待っていた。
5人らの出産を助ける産婆である。
そして二人は用意されていた分娩台に乗る。
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そして二人は分娩台に息み始めた。
「んんんーーーーーっ!うぐうううううううううーーーーーっ!!!!」
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なかなか出てこない二人を見て老婆が診る。
「あんたはやっぱりまだ若すぎるからだね。」
そう言われたのは秋夜。
「あんたは双子だからだね。」
夕陽はそう言われた。
「とりあえずまずはお腹を押してみるわい。ワシはこっちの若いのをするわい。あんたはワシの助手がやるわい。」
老婆がそう言うと助手が来て夕陽のお腹を押し始める。
そして産婆は秋夜のお腹を押し始た。
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秋夜と夕陽が頑張って息んでいる間次に来たのは七夜だった。
「次に来たのは一番年上のあんただね。もう産みなれているだろうけど、高齢だからね油断しちゃだめだよ。」
秋夜のお腹を押しながら産婆はそう言った。
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産婆は一旦秋夜のお腹を押すのをやめ七夜の子宮口の開き具合を診る。
「まだ完全には開いていないね。もう少し我慢しな。」
そう言い産婆は再び秋夜のお腹を押し始める。
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「ぎゃあああーーーー痛い痛い!!!」
秋夜が叫ぶも産婆は無視してお腹を押す。
「あ、がががが・・・・・ががが・・・・」
ブウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーッ!!!!ブリブリブリブリーーーーーッ!!!
強くお腹を押されたためか秋夜は脱糞をしてしまう。
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「おんや、随分と溜まっていたようだね。仕方ない全部出しちまおうか。」
そう言い産婆は秋夜のお腹をさらに強く押した。
「ぎゃああああああーーーーーーーっ!!!ぎえええええええええええええエーーーーーーッ!!!!」
ブーーーーーーーーーーーーーブバババババババッ!!ブリュリュリュリュリュリュッ!!!
さらに強く押されたことによって大便が勢い良く出てくる。
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「あああああっ、ああああああああああーーーーーーーっ!!!」
ブピィ、ブパァ、ビビビビビビビビビビビビビビビーーーーーッ!ブリブリブリブリッ!!ブブブブブブブピピピピピ・・・・・・・・スカァ・・・・・・・・・
全部出し切ったらしく秋夜の排便が止まる。
産婆はそのままだと汚いため秋夜を移動させて助産の続きをするのだった。
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一方の夕陽の方は順調だった。
もう既に頭が見え隠れしていた。
「おっ、あんたは順調みたいだね、それならワシが手伝わなくても大丈夫だね。ワシは今手が離せないからね。」
そう言い産婆は秋夜のお腹を押す。
「あの人もそう言ってますし、この調子で頑張ってください。」
産婆の助手がそう言い夕陽のお腹を押す。
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「うううううううう・・・・・ああああーーーーーー!!!」
産婆の助手は夕陽が叫び声をあげても押し続ける。
一方秋夜の方はと言うと。
「少し出口が狭いかもしれないねよし会陰切開をするかね。」
そう言い産婆は医療鋏を用意した。
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そして産婆は会陰切開をする。
ジョキンッ!!
「ぐげえっ!」
あまりの痛さに秋夜は声を上げる。
その勢いで力が入ったのかズルッと音と共に胎児の頭が見え始めた。
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「よし後少しだよ、頑張りな。」
産婆はそう言いながら秋夜のお腹を押す。
一方その頃夕陽の方は既に完全に頭が出ていた。
「後もう一息です頑張ってください。」
産婆の助手がそう言う。
そして胎児は腰の辺りまで出てきた。
「もう良いですよ息むのをやめてください。」
助手にそう言われ夕陽は息むのをやめる。
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ジュルリッ!!
大きな音と共に赤ん坊が産まれた。
「産まれましたよ夕陽さん!!」
夕陽は無事に出産を終えた。
そして夕陽と入れ替わりに雨三と夏煌が部屋に入ってきた。
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「残りの二人も来たみたいだね、すまんがワシはこの小僧で手一杯なんだ。頼んだよ。」
産婆は助手にそう言う。事実秋夜はあともう少しなのだ。
「では二人とも分娩台に乗ってください。」
助手にそう言われ雨三と夏煌は分娩台に乗る。
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そして分娩台に乗った雨三と夏煌息み見始めた。
その頃秋夜はの方はと言うと。
胎児は腰の辺りまで出ていた。
「よしここまで出てきたね。後は引っ張って取り出すよ。」
そう言い産婆は胎児の腰を掴み引っ張り始める。
ミチミチミチミチッ!ブチブチブチッ!!
「ギャアアアアアアアーーーーーッ!!」
胎児が強引に進むことによってあそこが少し避けてしまい秋夜は悲鳴を上げるそして。
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ほぎゃほぎゃっ!!
「ほら産まれたよ。よく頑張ったねぇ。」
大きな産声が聞こえる。
秋夜は無事に出産したのだった。
一方七夜は一人で出産を頑張っていた。
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ちなみに夕陽の二人目は一人目が産まれてから程なくして産まれている。
七夜は既に七人も生んだベテランであるためか一人でお産を進めていた。
既に胎児は頭が見え始めていた。
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「おおっ!!見んうちに大分進んでるじゃないね。」
「お婆さん私は一人で出来ます。他の人を。」
「ああ、わかったよでも状況によっては手伝うからね。」
秋夜が無事に出産を終えたため産婆は七夜の助産をしようとしたが七夜は一人で大丈夫と言ったため雨三と夏煌の元へ行った。
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七夜は産婆が二人の元へ行くのを見届けた後出産に集中する。
その間にもお産は進んでいて既に肩まで体が出ていた。
七夜は最後の日と踏ん張りとして息む。
「んんんんーーーーーーーっ!!!あああああああああーーーーーーっ!!!」
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スッポンッ!!!
大きく豪快な音と共に七夜の子供が産まれた。
これで残るは雨三と夏煌の二人だけになった。
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「うううう・・・・ううううううううううう。」
先に頭が見え始めたのは雨三の方だった。
「おっ、こっちが先に産まれそうだね。ワシはこの子を手伝うからあんたはそっちの子を頼むよ。
産婆は雨三の助産をすることにし、夏煌は助手に任せた。
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雨三は力を込めて息んだ。
「んんんんんっっっーーーーーあああああああああーーーーーー!」
しかし、胎児の頭が見えるだけでなにも変わらなかった。
「こりゃあ大変だねぇ。もっと息んで。」
産婆はますます強い力で雨三のお腹を押した。
「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っっっっ」
雨三は必死に息んだ。
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「ううううううううううう、んんんんんんんんーーーーーーーーっ!!!」
産婆が雨三のお腹を強く押し、雨三が力強く息む。
その甲斐あってか胎児は少しずつだが確実に進んでいる。
「おおっ、少しずつだが進んでいるよ。頑張りな。」
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「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんんんんんんんんんーーーーーーっっ!」
雨三の出産は順調に進んでいった。
しかし、ここで悲劇が起こった。
「っはっはっはっはっ…」
雨三の心音は一分間に120を越えていた。
このままでは危ないと言って産婆は雨三を奥の部屋へ移した。
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その部屋は出産時に問題が起きた時の為の部屋である。
その部屋には点滴や酸素マスクなどと言った医療器具が置いてある。
無論緊急帝王切開のときもこの部屋でするのだ。
その部屋に雨三は移されたのである。
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雨三は産婆に「ゆっくり呼吸して」と言われ、その通りに従った。
「そろそろ息んで良いよ。くれぐれも呼吸を忘れちゃいかんよ。」
産婆はそう言ってから再び雨三のお腹を押した。
「うぅぅぅぅん!あ”ーーーーー!んんっ!あ”あ”」
ジュルリ!
少しあそこが裂けたが、病室には産声が響いた。
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産婆は雨三のあそこの処置をした後、産まれた赤子を洗い雨三に抱かせる。
雨三が出産をして残るは夏煌だけとなった。
産婆はすぐに夏煌のもとへと向かった。
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夏煌は陣痛が起きたものの、未だに破水していなかった。
助手がお腹を押すものの一行に進展がない。
そこへ産婆が来た。
「まだ頭も出ていないのかい、あんたで最後だから私も手伝うよ。」
そう言い産婆は夏煌の助産を始める。
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産婆と助手は夏煌のお腹を一生懸命押すが一向に進展がない。
「中々出てこないねえ、こりゃ、赤子が大きいかもね。」
産婆がそう言っていると。
パンッ!
何かが破裂する音共に夏煌の股間から水が流れる。
破水したのだ。
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「破水したようだね。でもまだまだだよもう少し我慢しな。」
産婆はそう言い夏煌のお腹を押し続ける。
それに合わせて夏煌は息み続ける。
「んんんーーーーーーっ!!んんんんんんんんーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!」
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夏煌が息み続けること数分。
「おっ頭が見え始めたよ。後もう少しだよ。」
産婆はそう言い、お腹を押す。
そして胎児が肩の辺りまで出てきた。
「よし力を抜きな、もう息まなくていいよ。」
産婆の指示に従い夏煌は息むのを止め、力を抜いた。
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おぎゃあっ!!おぎゃあっ!!
部屋中に大きな産声が響き渡る。
「ふう今回も全員無事に産まれたね。次の仕事は3週間後だね・・・・・」
これで今回の出産は無事終わった。
しかし彼女らはこれからも子供を産み続けるであろう。
なぜなら子産族なのだから。
子産族〜集団出産〜
終
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