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BIRTH LAB DOME
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男性でも出産が可能な世界のためか出産に対して妊婦専用車両や定期診専用病院、ホテルなどさまざまな取り組みが施されている。
そのなかでもこの世界が取り組んだのは職業研修Birthlabdome、略してBLDである。
ここはバーチャルでさまざまなシチュレーションでの出産介助を体験できる施設で医者はもちろんのこと緊急事態のためにとさまざまな職業の人がその現場で出産が起きたときにどう対応するのか実地体験ができるドームがたの施設である。
今回は高校教師が研修にやってきた。
今回研修に用意されたのは男女5生徒でそれぞれ、教室で男女1名ずつ保健室で女1名トイレの個室で男1名、あとはランダムで女子1名で行われる。
もちろんどの場所でいつどのバーチャル生徒の出産が始まるのかはわからないようにされている。
そのため、教師群は気が気でない。
ちなみにバーチャル生徒の出産役の生徒は生身の人間でバーチャル妊婦としてアルバイトで雇われている。
バーチャル映像でこの施設は一気に学校になった。
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出産が始めるまでバーチャルでも授業を行う。
「さー。授業を始めるわよ!」
まだ新人の西野 恭子が授業を始める。
「ふあ〜。ねむぃ。。。」
この教室で妊娠しているのは瑞希だ。
瑞希は親にも学校にも妊娠を隠し、セーターでお腹が大きくなっても隠し続けている設定だ。
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2時間目を終えても未だ出産は始まらず、
新人の恭子にとってはいつ始まるのかドキドキなのだ。
そのため通常通りの授業をしようとしてもそわそわしてしまっている。
「っつ。。。」
昼を過ぎた頃、瑞希にに変化が出てきた。
お腹が張り出したのだ。
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「ぐぅっ…ぅ……っ…」
声を漏らさぬよう必死に頑張る瑞希。
来たか、と思いながら瑞希は大きなお腹をさする。
まだ耐えられると思った瑞希は、
取り合えず陣痛が来たことを隠すことにした。
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恭子は授業をしながら、産気づいた生徒を探す。
「いっ、つぅ……」
瑞希は陣痛に耐えていたが、子宮口がすでにかなり開いてきていた。
椅子の脚を握って陣痛をやり過ごしている瑞希に、恭子は声をかけた。
「瑞希さん、どうしたの?」
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