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ダブル妊娠!?

1 : y :2014/04/10(木) 16:32:30

俺は小野寺伊月(おのでらいづき)21歳会社員

「なあ〜伊月、おれたちもそろそろ子供ほしくないか?」

そういってるこいつは斎藤俊(さいとうしゅん)21歳会社員。そして俺の恋人だ。

この世界では男同士でも普通に妊娠する。


俺も俊との子供はずっとほしかった。
でも俺の問題は、、、

『俊、俺たちどっちが妊娠するの?』
「えーそんなの伊月に決まってるじゃん?」

、、、だよねー。

そう、えっちのとき俊が攻めで俺が受けだ!
妊娠するのは俺が当然かもしれない!
だけど俺は俊に産んでほしいんだ!!!
絶対俊を妊娠させてやるーー!

***************************************************

リレーでお願いします!

設定は、ふたりとも一緒に妊娠する!
それだけです!あとは自由に書いちゃってくださーい(^o^)


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2 : 名無しさん :2014/04/12(土) 13:44:10

「たらいまー。」
「うわっ、お酒くさっ!」
悛の会社は今日が花見で散々のんできたみたいでベロベロに酔って帰ってきた。
これはチャンスかも。
今なら俺が攻めれるかも。
「ほら。ベットいくよ。」
「ぅぃーすっ!」
玄関で寛ごうとする悛を寝室に連れてきた。


3 : 名無しさん :2014/07/26(土) 17:31:16 HOST:nptty301.jp-t.ne.jp
とりあえず悛をベッドに横にならせた。

「楽になるように、服脱がせるからね」
「あ〜い」

シャツを脱がせ、上半身を裸にした。
そしてそっと乳首に触れると…

「ん…は……」

酔っていても敏感なようだ。
今度は紅潮した乳首に舌を這わせる。

「あうぅっ……おい何する…」
「え?いやだった?」
「そうじゃないけど…」
「ならいいでしょ?…ホラ」

再び乳首を攻める。

「あぁっ…は…こら伊月…んっ…」

言葉に反して悛は抵抗してこない。
これなら……!

「あ、ごめん苦しかった?ズボン脱がすね」

ベルトに手をかけ、同時に股間に添えるとすでに勃起していた。


4 : 名無しさん :2014/07/26(土) 17:45:42 HOST:nptty202.jp-t.ne.jp
「なんだ悛。もうこんなじゃない。」
俺はニヤニヤしながら言った。

「う…うるしぇ〜。誰のせいだっ。どぉしてくれんだこれ?」
「喜んで責任とらせてもらうよ(笑)」

俺はズボンを剥ぎ取りそのまま事に及んだ。
この日は目論み通り俺が優勢で終わることができた。


5 : 名無しさん :2014/07/27(日) 02:02:52 HOST:s897024.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

次の日には伊月は全く覚えいなかったみたいで、少し腰を押さえてはいたが、なにもいってこなかった。
それ以来なかなかチャンスがなく、
伊月も俺も子供についてはなにも言わなくなっていた。
だから安心していたが、伊月は俺の気づかないところで妊娠させようとコンドームに穴を開けていたことを後に知ることとなる。
二ヶ月後
伊月に変わった様子はなく、あの日
だけではやっぱり妊娠していないんだと思っていた。


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6 : 名無しさん :2014/07/27(日) 15:50:04 HOST:nptty407.jp-t.ne.jp
ある日俺が仕事から帰ってくると、悛の靴があった。

『なんだ悛、もう帰ってたのか。』

だけど部屋には気配がない。
テーブルに空の缶ビールが一本おいてあった。

『悛??』

「……げぇぇ…」

トイレから物音がきこえ、駆けつけると悛が嘔吐してした。

『悛!?大丈夫?』
「伊月…うっ…おえぇ……」

悛の背中をさすってあげた。


「げほっ…はぁ、はぁ。わりぃ伊月…」
『どうしたんだよ悛。ビール飲んでたみたいだけど、あれ位じゃ酔わないでしょ?』
「普段はな、なんだけど今日ずっとダルくて。けど今日も暑かったからさぁ、ついビール飲みたくなって一本空けたらこのザマだ」
『体調わるいの?なら今日はもうやめときなよ』
「そうだな…」


7 : 名無しさん :2014/07/27(日) 16:03:58 HOST:nptty406.jp-t.ne.jp
『休んでなよ。後で食べやすいの持っていくから』
「あぁ、サンキュ。」

悛をベッドに連れて行き 、何か食べられるものはないかと台所へ来た。

『…まさかな』

俺はあの時のが成功したのかとちょっぴり期待した。

『いやいや、酒のせいかもしれないし、まだ期待するのは早いよ』

などと考えながら食事の支度をした。


8 : 名無しさん :2014/07/27(日) 16:18:58 HOST:s897024.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

とりあえず、梅のお粥と自分用に買ってきたミカンのゼリーをもって寝室にきた。
「俊?どう?お粥をもってきたよ。」
「ん。。。悪いな。うっ!?」
俊は起き上がり、食べようと受け取った途端、湯気から匂うご飯の香りに吐き気を催し、寝室からトイレへ走っていった。


9 : 名無しさん :2014/07/28(月) 12:03:04 HOST:nptty207.jp-t.ne.jp
『悛!?』

「ぐっ……げぇっ…」

俺は水を持って行きまた悛の背中をさすった。

『悛、どうしたの?ただの体調不良じゃなさそうだけど』
「夏バテだと思う…うぷっ…うぇっ」

胃に何も入ってないはずなのに咽く。

「はぁ…最近食欲が無い日もあったしな。1日休めば治るよきっと」

水を飲みながら悛は言った。

『本当に?続いてるようなら病院行こうよ』

妊娠してるかもしれないし…


10 : 名無しさん :2014/07/28(月) 12:17:52 HOST:nptty302.jp-t.ne.jp
「大丈夫だよ。あんまり深刻に考えるなよ!」
『そう…?』

ベッドに戻り、悛はお粥に目をやるが浮かない表情をしてる。

「ごめんな伊月、せっかく作ってくれたのに食えそうにないわ。ゼリーだけもらうよ」
『いいよ。少しでも食べられるならそれ食べて』

悛はみかんゼリーだけ食べて布団にはいった。


11 : 名無しさん :2014/07/28(月) 12:38:50 HOST:nptty207.jp-t.ne.jp
う〜ん、これは多分妊娠だと思うんだけどなぁ…
シャワーを浴びながら思った。
あの日から考えて、悛の体調不良は悪阻でもおかしくない。

俺は中で期待が膨らんでいく。

まぁあんまり突っ込むと悛が怒りかねない。
もうちょっと様子を見よう。


12 : 名無しさん :2014/07/28(月) 13:21:40 HOST:s674008.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

俊は2、3週間くらいたってもなかなか体調不良が治らなくてどうしようかと思っていたら、俊が仕事先で倒れて病院に運ばれたと連絡がきて会社には早退と告げて慌てて病院に向かった。


13 : 名無しさん :2014/07/28(月) 13:22:34 HOST:nptty406.jp-t.ne.jp
ベッドに入ると悛はすでに寝入っていた。
明日も具合悪そうなら病院つれていこう。

夏バテだとしてもあれは重症だし、もし妊娠してれば…

そして俺も眠りについた。


14 : 名無しさん :2014/07/28(月) 13:55:30 HOST:nptty202.jp-t.ne.jp
翌朝。
「おはよう悛。朝だよ」

先に起きた俺は悛を起こそうと声をかけた。
「うぅ……」
「悛?」
「………気持ち悪い…」
みぞおちを擦りながら絞り出すようか声で言った。
「吐きそう?起きれる?」
悛は頷いた。
肩を貸してトイレへ向かう。


15 : 名無しさん :2014/07/28(月) 14:09:41 HOST:nptty204.jp-t.ne.jp
「うっ、げえ…げぇほっ …悪い…伊月」
「やっぱり変だよ。病院いこう?」
「何いってるんだよ、夏バテごときで」
「俺は違うと思うよ。子供ができたんじゃない?」
悛がギョッとした。
「はぁ?できる要素がないだろっ何で俺が…うぷっ…」
また悛が吐き気に襲われる。
俺は背中を擦った。
「ほとんど食べてないのに、吐いてばかりでおかしいでしょ?」
「………。…ううっ」


16 : 名無しさん :2014/07/28(月) 14:42:54 HOST:nptty101.jp-t.ne.jp
『今日は会社休んで病院にいこう。俺も早退してくるから。』
「…わかった。」

悛はベッドに戻っていった。

『冷蔵庫にゼリーもうひとつ入ってるから、食べられそうなら食べてね』
「ああ。ありがとう。」
『じゃあ。行ってきます』

俺は少しニヤけながら家を出た。


17 : 名無しさん :2014/07/28(月) 15:23:53 HOST:nptty204.jp-t.ne.jp
午後になって俺は会社を早退し、ゼリーやヨーグルトを買い込んで家に帰った。

『ただいまー』
「あぁ、お帰り伊月」

悛は冴えない顔色でソファーでぐったりしていた。
『起きてて大丈夫?』
「とりあえずは。けどいつ吐きそうになるか解らないからな…」
『うーん、そっか。一応ゼリーとか買ってきたけど、冷蔵庫に入れておくね』
「ありがとう。ゼリーとかなら食えそうだから助かるよ。」
『うん。動ける?病院いこうよ』
「……ああ。」

悛は不安を隠せないようだった。


18 : 名無しさん :2014/07/28(月) 17:24:58 ???
病院に行き、検査を終えると診察室に呼ばれた。
「おめでとうございます。妊娠してますね」

ドクターに言われた。

「は…?はぁ…」

頭が真っ白になった。
全然めでたくない。
色々説明を受け、診察室を出た。

待っていた伊月と共に病院をあとにする。

『どうだった?』

伊月が目を輝かせて聞いてきた。

「……妊娠してた……」
『本当!?』

今までに無いくらい嬉しそうな顔しやがった。


19 : 名無しさん :2014/07/28(月) 17:30:31 ???
『やったぁ!』
「そんなに嬉しいか?」
『だって悛、子供ほしいっていってたじゃない』
「そうだけど。何で俺が…まさかお前…」
『なんのこと?まぁいいじゃない。どっちだって♪』

こいつ謀ったな…


20 : 名無しさん :2014/07/28(月) 17:45:31 ???
俺が酔っぱらって帰ってきた日か…?
考えられるのはあの日しかない。
チクショウ…俺は伊月に生んでほしかったんだが。
悔しいが仕方がない。

「まぁ確かに子供は欲しかったしな。だけど悪阻がこんなに辛いとは…。」

ドクターから説明を受けた事を伊月に話した。
男が妊娠すると、女と違い体が変化になかなか追い付かないので悪阻が相当キツイらしい。
出産するまで続く例もあるんだとか。

『そうなんだ。大事にしなきゃね』
「あぁ。」

伊月が俺の下腹部にそっと手を添えてきた。


21 : 名無しさん :2014/07/28(月) 18:04:04 HOST:s674008.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

しかし実はこの時既に俺も妊娠していたが、俺の場合は男性にしては珍しく悪阻か皆無に等しかったため、妊娠には2人とも気づいていなかった。
「俊、男の子かな?女の子かな?」
病院にいったその足で役所に母子手帳を貰いにいき、その間も俺は終始ニコニコしていた。


22 : 名無しさん :2014/07/28(月) 18:10:02 ???
それ以降、俺は悪阻のピークを迎えた。
ドクターに言われた通りキツイものだった…。
一日中船酔いしてるみたいに気持ち悪い。 昼夜問わずトイレや洗面所に走る。
その度に伊月が介抱してくれた。

「げぇっ…うっぷ…うげぇぇ……うぅ…辛すぎる…」
『大変だね悛。赤ちゃんが元気な証拠なんでしょ?』
「そうは言っても…」

こんなんだから会社も休みがちになってしまった。


23 : 名無しさん :2014/07/28(月) 18:55:17 HOST:s674008.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

しかし男性でも出産可能な世界ということもあり会社も悪阻休暇をとれるため、また落ち着けばすぐに復帰できるから俊もそこは気にしていないみたい。
俊も船酔いのような悪阻の生活にも大分なれたみたいで少しずつ起きている時間も長くなってきた頃に、ろくにご飯が食べられなくなり、からだ全体は痩せたみたいだけど、俊のお腹が少し膨らんできた。


24 : 名無しさん :2014/07/28(月) 22:38:18 HOST:nptty407.jp-t.ne.jp
『けっこう目立ってきたねー』

悛の出てきた下腹部を撫でる。

「そうだな。もう動くぞ。胎動ってやつ」
『本当!?わぁ俺も動いてるの感じたい♪』
「はは。それはこいつの機嫌がいいときにな」

俺は順調に育っていく子供に喜びを感じていた。
子供を欲しがってたのは悛の方なのに不思議だ。

だけどこの頃、俺の体にも変化が起きていた。
寝不足な訳じゃないのに 頭がボーッとする。
あくびばかりでとにかく眠い。
朝は悛に起こされる事が多くなった。


25 : 名無しさん :2014/07/28(月) 22:48:10 HOST:nptty202.jp-t.ne.jp
「伊月!おい朝だぞ!」
『う〜ん…眠い…』

頭では解ってるんだけど体が重いし目が開かない。

「会社に……うっぷ…」
『悛…ごめ…』

悛はトイレへ駆け込んでいった。
まだ悪阻のおさまらない悛に負担をかけてる。

重い体を起こし、悛を介抱して身支度をする。


26 : 名無しさん :2014/07/28(月) 22:51:03 HOST:124x36x120x118.ap124.ftth.ucom.ne.jp
「おーい、伊月、そろそろ起きないと遅刻だよ!!」
何時ものよう起こされ、シャワーを浴びに行く。
「あれ?なんか太ったかな?」
裸になったときにふと鏡を見たら少しお腹が出てるきがする。
まー俊と違って運動嫌いだし、太ってきたのかな?」
俺はただ太っただけだと思い、あまり気にせず、シャワーを浴び何時ものように会社に向かった。


27 : 名無しさん :2014/07/28(月) 23:00:16 HOST:nptty104.jp-t.ne.jp
最近太ってきた気がする。
ベルトの穴が一つずれてしまった。

「はぁ…」

ひとしきり吐いた悛がため息をつきながら戻ってきた。

『まだ悪阻おさまらないね。悛も生まれるまで続いたりして。』
「勘弁してくれ。前回の検診より大分楽になったぞ?一日中吐いてるなんて日は無くなってきたし」

確かに少しずつつだけど、動けるようになってる。

「ところで伊月」


28 : 名無しさん :2014/07/28(月) 23:07:14 HOST:124x36x120x118.ap124.ftth.ucom.ne.jp
「ん?何?」
「最近太った??」
う、俊にもやっぱり太ったことばれてた。。。
「あはは。ちょっとだけだよ。ジムでも通おうかな??」
俺はお腹をポンポンと触りながら言った。
「それより、伊月もこの子に兄弟欲しくない??」
って、俊、行ったそばから俺を押し倒してるし!!


29 : 名無しさん :2014/07/28(月) 23:09:39 HOST:nptty101.jp-t.ne.jp
「お前も妊娠してるんじゃないのか?」

悛が突拍子もないことを言う。

『ええっ!?なんで!?』
「最近やたら眠そうだし、太ったよな?しかも腹だけ」
『うっ…』

よく見られている…

『幸せ太りじゃない?なーんて』
「腹だけ太るなんて余計おかしいだろ。酒のみでもあるまいし。妊娠したら吐き気の他に、異常な眠気もあるってドクターが言ってたぞ。」


30 : 名無しさん :2014/07/28(月) 23:15:09 HOST:nptty404.jp-t.ne.jp
この状態で説教されても…

『悛…っせめて普通の体制で説明して…』

しかし悛は俺の手を押さえたままどいてくれない。


31 : 名無しさん :2014/07/28(月) 23:31:04 HOST:s674008.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「お腹が出てきてるってことは安定期だし、酔った時のお礼もあるからたっぷり愛し合おうな?」
うーやっぱり根にもっていたんだ。
俺はさっさとズボンを下ろされ、パジャマの前のボタンもはずされている。


32 : wildcat(BIRTH LAB DOMEも更新いただけるとありがたいです。) :2014/07/29(火) 00:47:12 HOST:s596042.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うっ!?」
タイミングよく?俊は悪阻がきてトイレにいってくれて助かった。
でもホントに妊娠してるのかな?
俊みたいに吐き気も全くないし、食欲あるしね。
暫くして俊が戻ってきた。
「せっかくチャンスだったのに。」
「まあまあ。悪阻が収まったらね♪」
とりあえず俊を横に寝かせる。


33 : 名無しさん :2014/07/29(火) 06:45:25 HOST:nptty107.jp-t.ne.jp
「なぁ伊月。俺は明日検診にいく日だからお前も見てもらえよ。明日は会社も休みだろ」
『うーん、でも違ってたらめちゃくちゃ恥ずかしくない?』
「この際はっきりさせた方がいいだろ?」

それだけの所見があればまぁ黒だろう。

『うん、じゃあ一緒にいく。』

検診かぁ。何されるんだろう。
エコーとかかな?

思いを巡らせベッドに入る。
その時……

『うぅ…』

突如、腹部に違和感を感じた。

「伊月、どうした?」
『悛…起きてたの?なんかお腹が…変な感じ。気持ち悪い…』
「今更悪阻か?吐きそうか?」
『違う。胃じゃなくて下の方。ぐにゅって…』
「ああ、それな。胎動だ。お前やっぱり妊娠してたんだ」

えええーー!?
声にならない叫びが出た。

『俺も…!?』


34 : 名無しさん :2014/07/29(火) 06:58:44 ???
今まで何の実感もなかったのに、いきなり胎動だなんて…
整理がつかなくて呆然としてしまう。
心臓がバクバクだ。

「いるんだよココに」

悛が俺のお腹を撫でた。
『あぁ…そうなんだ。だけど突然すぎて…』
「まぁ明日はっきりするからな♪とりあえず寝ようぜ」
『うん…』

俺はドキドキが収まらずなかなか寝付けなかった。


35 : 名無しさん :2014/07/29(火) 07:19:31 HOST:nptty107.jp-t.ne.jp
翌朝、二人で病院を訪れた。
悛が先に見てもらっている間に検尿を済ませ、診察室に呼ばれた。

今のところの所見、胎動らしきものがあったことも伝えた。

「初期の悪阻のない男性は珍しいですからね。胎動があるまで気付かなかったのは頷けます」

ドクターは感心してた。
「検尿の結果は陽性ですね。エコーで見てみましょう。ズボンと下着を脱いで、カーテンの先の椅子に座ってください」

指示された通りに支度をするけど…
こんな変な椅子に座らされるの?
俺のイメージしてたエコーと違う。

「では椅子を倒します」

背もたれが倒れ、同時に 足を置いていた所が左右に広がった。
(うわぁぁ…)
俺はもう恥ずかしくて目が開けられない。


36 : 名無しさん :2014/07/29(火) 07:37:16 HOST:nptty206.jp-t.ne.jp
「エコーを入れますよ。力を抜いてください」

肛門に棒のようなものが入ってきた!

「うひゃぁっ」

思わず声が出てしまった。
「赤ちゃんいますよ。順調のようですね」

ようやく羞恥プレイのような検査が終わった。

「あの…みんな今のようにするんですか?」

「そうですね。女性も初期や赤ちゃんが小さいうちは表面からだと写らないので、膣からエコーを入れて撮影しますよ。男性は出産が近くなるまで産道がないので肛門から撮影します。安定気のようですが最初の検診なので、確実に見える肛門からの方にしました」

『あぁ…そうなんですね。ご丁寧に』

くそぅ…悛はこんなことされるなんて一言も言ってなかったな。

待合室に戻ると悛がニヤニヤしていた。


37 : 名無しさん :2014/07/29(火) 07:52:19 HOST:s596042.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「どうだった?」
「おれも妊娠していたみたい。」
俺は恥ずかしそうにいうと俊は嬉しそうに俺に抱きついた。
さっそく俊と帰り道に俺のぶんの母子手帳を貰いにいった。


38 : 名無しさん :2014/07/29(火) 12:19:00 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
もらった母子手帳を見比べてみると、俊は今妊娠14週の4ヶ月で、俺はなんと、妊娠17週の5ヶ月と記載してあった。
『え!?俺のほうが先に妊娠してたの?全然気づかなかった!』
じゃあ、あの泥酔した俊を襲った日には、もう妊娠してたことになる。
俺はつわりもなかったし、子宮がお腹の後ろに引っこんでいるらしいのでますます気づかなかったらしい。
「おー、実はこっそりコンドームに穴開けてたんだよな。効果あったんだなぁ」
のんきに笑う俊にちょっとムカついて、軽く頭を叩いておいた。
知らずに攻めのセックスしちゃったことになったけど、何にも問題なくて良かった。
とにかく、もうあと5ヶ月くらいで産まれてしまう。
急いで準備しなきゃ。
取りあえず、検診にいっている産科に二人分の分娩予約を入れた。
それから産後の自宅でのサポートも申し込んだ。
退院しても体が戻るまで一か月くらいはほぼ寝たきりに近い状態で療養することになるから、赤ちゃんのお世話は出来ても、自分のことまで手が回らない。
ヘルパーさんが自宅に来て、俺たちの食事を作ってくれたり、買い物や掃除洗濯の家事をしてくれたりするサービスだ。
一人づつの出産だったら、どっちかがお世話出来るんだけど…。
下手したら二人同時期の出産になるから、人の手を借りてなんとか乗り切らなきゃ。
春に妊娠して今夏の初めだから、年内には産まれるかなあ。


39 : 名無しさん :2014/07/29(火) 12:39:07 HOST:s596042.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「いやーまさか2人で同時に妊娠を企むとは思わなかったな。」
家で一息ついているときに俊が笑いながらいった。
「笑い事じゃないけどね。」
同じタイミングでも双子じゃないって確かにレアなケースだとは思うけど。
「せっかくなら伊月に似た女の子とかだったらいいなー。」
俊が俺の腹をさわりながらいった。
「それだったら俺は俊に似た男の子がいいなー。」


40 : 名無しさん :2014/07/29(火) 14:01:02 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『そうだ俊、産休はどれくらい取れそう?』
俊はある企業の商品開発部にいて、会議したり営業したり。
今はつわりが酷くて休職状態だけど、治まったら、また仕事にフルで復帰予定だ。
しっかりした企業だから、産休と育休をタップリとれる。
「俺は大丈夫だけど、伊月のほうがきついだろ?」
俺はというと、実は大きめのカフェ兼レストランでギャルソンやってる。
いつか自分の店持ちたくて勉強中なんだよね。
もちろん正社員で保険も産休制度もしっかりあるけど、俊の会社よりは弱い。
それに、基本立ち仕事なんだよなぁ。
今ももう制服のエプロンがきつくなってるし、足も浮腫みがちなんだよね。
『う〜ん、つわりは大丈夫だけど、腹がもっと出てきたら裏方に回してもらってぎりぎりまで働くよ。そんで、早めに復帰する!』
俺も俊も21歳で、正直まだそんなに給料は多くない。
子供もいきなり二人産まれるし、なんとか仕事は続けないと。


41 : 名無しさん :2014/07/29(火) 15:02:10 HOST:s596042.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「とりあえず先に伊月は産休とらないと、裏方っていっても大変なんだからな。」
確かに裏方でも立つことが多いから少ししたら産休かな?
今までは俺が買い物にいってたけど2人で買い物にいくことにした。


42 : 名無しさん :2014/07/29(火) 19:12:01 HOST:s675074.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
「そういえば妊娠がわかるまでよくお米とか担いでいたけど無事でよかったね。」
お米やお醤油や水とかけっこう買ってきてたから、ほんと赤ちゃんが無事でよかった。
とりあえずこれからはお米やお醤油などの重いものは通販でかって他の食材は交代か俊は悪阻も酷いし俺かな?


43 : Wildcat :2014/07/30(水) 00:56:30 HOST:124x36x120x118.ap124.ftth.ucom.ne.jp
一ヶ月くらい経ってもまだ俊は悪阻があるけどだいぶ楽になったみたいだから、
報告とともに俺たちの友達がお祝いに来てくれることになった。
だから朝から張り切ってご飯を作っている。
「今日もよく動くな。」
妊娠が発覚してから俊の胎児より俺の胎児のが活発に動くようになった。
特に料理をしているときとかによく動く。


44 : 名無しさん :2014/07/31(木) 07:33:10 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『お前も料理好きか?俺が美味しいものいっぱい食べて栄養にしてやるから、おっきく育てよ〜』
お腹の子をあやしながら、休み休み、料理を作り上げた。

学生時代の友人たちが、お祝いの品を持ってきてやってきてくれた。
俺と俊と同時に妊娠したから、双子用品が多い。
男の子でも女の子でも大丈夫そうな洋服におもちゃ。
小さなものが二つ揃うと凄くかわいい。
今日は妊夫に合わせてアルコールは無しだけど、それでも料理に舌鼓をうち楽しんでくれた。
友人たちの中では結婚も妊娠も俺たちが最初なんだけど、こうやって祝福してくれて気にかけてもらえるのが凄くありがたい。
これからも手を借りることが増えると思うし、友人は大事にしなきゃな。


45 : 名無しさん :2014/07/31(木) 08:44:15 HOST:s599036.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「ふぅーー。疲れたな。」
みんなが帰ったあと、俊はソファでごろんと寝転がってる。
「うん。けど皆ビックリしてたね。」
俺は後片付けをするために食器をまとめている。


46 : 名無しさん :2014/07/31(木) 13:08:53 HOST:s599036.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「まー男同士だと交互で出産する場合はあるけど同士はなかなかないみたいだから、珍しいよな。」

確かにどちらががねこでどちらががたちの場合が多いから大体は片方だけが妊婦だからね。
なかなかねことたちが2人で妊娠ってことはないもんね。


47 : y :2014/08/01(金) 00:22:04 HOST:KD106159171190.ppp-bb.dion.ne.jp

俺も食器を片付け終わって俊の隣に座った。

『ふ〜っ、よいしょっと』
「ありがとな伊月、俺の悪阻が酷かったからおまえにばっかり働かせて。俺もだいぶ良くなったしこれからはふたりで協力していこうな!」
『俊、、うん、ふたりでいいパパになろうな!』

なんだかんだ俊は俺のこと大事に思ってくれてるんだな〜、、


何て思ってたら、、いきなりソファに押し倒された。

驚いて上を見ると俊の黒い笑顔が覗いてた。

「なあ伊月、俺らもう安定期入ったし悪阻もだいぶおさまったことだしそろそろ、な?(ニヤリ」


48 : 名無しさん :2014/08/01(金) 01:19:39 HOST:s646145.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
いくら俊も妊娠したからって結局俺がねこなんだ!
「伊月、知ってるか?妊娠した場合、性交は胎教にいいらしいよ。
俺達の子供たちのために仲良くやろう、な?」
俊にニコニコ言われ、思わず頷いてしまった。
「け、けど、とりあえず、そうだ、お風呂は?」
「あとで、あとで。どうせ汗かくし。」
「じゃあ、ベットでしない、ね?」
とりあえず少し時間稼ぎをする。


49 : y :2014/08/02(土) 10:54:04 HOST:KD182250250225.au-net.ne.jp

『ほら、ソファから落ちたら危ないだろ!!』

俺は必死に少しでも時間を稼いだ。

「、、、たしかにそうだな。じゃあベッドにいこう」

さすがにこれは分かってくれたみたいだ。
ソファは狭いから落ちて腹を打ったら危ないのは事実だから良かった。

そしたら俊が手を差し出して来た

『?』
「伊月のことベッドまで運んでやりたいけど出来ないから、かわりに手つないでいこ?」

俊に手を引かれながら寝室に向ったけど、、、、なにこれ恥ずかしい!!!(笑)


50 : 名無しさん :2014/08/02(土) 11:30:57 HOST:s1344101.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

ベットで横になると俊は俺にキスをしながらスエットのズボンとパンツをずらしてきた。
なんか、久しぶりのセックスで恥ずかしい。

「なんか伊月がてて初夜の気分だな。」
「俊///」
照れてる俺に何度もキスをしてくれて大分落ち着いてきたと思ったら俊は服の中に手をいれてきて俺の乳首をもみだした。


51 : 名無しさん :2014/08/03(日) 08:07:24 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『ふゎあ…、ダメ、おっぱい、敏感だからぁ…』
いつものように触られても、妊娠しているせいか凄く感じてしまう…。
とっても気持ちよくてこのまま流されてしまいそうになるけど、今日はちょっとだけ反撃したい。
「うひゃ、…こーら、いたずらすんなって」
俺は手を伸ばして、向かい合った俊の胸に手を伸ばしてモミモミした。
『えへへ…、俊も、気持ちよくなって…、て、あれ、なんか出てきた…』
俊の乳首をいじっていた指に湿り気を感じた。
「え、わーホントだ!これ母乳か!?俺の乳から乳出るのかよ〜」
俊は自分で自分の乳首をつまみながらなんだかショックを受けている。
『はは、そんなに驚かなくても。俊だって妊娠してるんだから母乳が出て当たり前でしょ』
「そうだけどさー。ここはねこの伊月の胸から母乳が出て可愛く喘ぎながらプレイする、そういう場面だろ?まったく空気読めよなー」
俊はよくわからない文句をぶーぶー言いながら、それでも気になるのか自分の胸を弄っている。


52 : 名無しさん :2014/08/03(日) 08:43:20 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
「伊月はまだ乳でないのか…。へへ、やべ、なんか興奮してきた。もう入れさせて…」
どこでスイッチが入ったのか分からないけど、俊のペニスは、5ヶ月のお腹の膨らみの下で完全に勃起していた。
俺もなんだか気分が乗ってきたので、結局いつものように受け身で交わることにした。
ちなみに俺のほうが3週早くて6か月だけど、体質の所為かお腹の大きさは俊と同じくらいだ。
ジェルを使って入り口を解して、万が一の感染症予防にコンドームを使って、いざ挿入、となったんだけど。
正常位で仰向けだと俺のお腹が苦しい、横向きだと二人のお腹がぶつかるし、楽な体位を探すのに一苦労。
結局、俺が四つん這いになって、バックからどうにか挿入出来た。
「ふー、久しぶりだから、きついな。すげー締め付けてくる…っ」
『あ、あぁあん、俊の、おっきい…。気持ちいよ、もっと奥まできてぇ』
時間がかかって少し萎えた気分を、わざと喘いで盛り上げてみる。
いつもよりも、随分浅い挿入だ。
「ああ…でも、先っぽが何かに当たって…。子宮が膨らんでるからか…?まあ、でも、このままでも気持ちよくしてやるよっ」
『あっ、あぁあんッ』
そう言って俊は男らしい強引さで力強くピストン運動を始めた。


53 : 名無しさん :2014/08/03(日) 08:44:20 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
激しく揺さぶられて、後は上りつめていくだけ…、なんだけど、それは予想外にあっというまに中断してしまった。
「…っ、ふー、ふー、ちょっと、タンマ…っ、これ、腰いてぇ、あと腹張ってきた」
『え、大変』
勢いよく振り向いたせいで、俊のペニスはチュポンと抜けてしまった。
激しい運動に、妊娠5ヶ月の俊の腰は耐えられなかったみたいだ。
「ふう、いててて…、ごめん、伊月のこと気持ち良くしてやりたかったのに、俺、情けない旦那だな…」
『そんなに落ち込まないで。俺たち二人とも妊娠してるんだから仕方ないよ。まだ時間はあるんだし、これから、お腹がおっきくても気持ちよくなれる方法探していこ?』
俊を慰めて、今日のところは手を使って抜きあった。
それだけでひどく疲れてしまったので、そのまま二人とも眠ってしまった。
妊夫同士だと、思わぬところで苦労があるなあ、と感じた出来事だった。


54 : 名無しさん :2014/08/03(日) 09:44:23 HOST:s1344101.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「俊、これなんかどう?」
「俺はこっちのがいいな。」
「えーじゃあ、これは?」
「まようなあ。」
俺達はベビー服を見にきてかれこれ一時間くらい迷っている気がする。
「あと今日はベビーカーやベビーベットとかみなきゃダメなんだし。」
2人で必要なものを買いに来たけどなかなか意見が合わないから一日で買えるかな?


55 : 名無しさん :2014/08/03(日) 17:59:05 HOST:124x36x120x118.ap124.ftth.ucom.ne.jp

なんとか赤ちゃん用のグッズを買って全部宅配してもらうよう手配し、
次はメンズマタニティのお店にやってきた。
そろそろ普通の服だときついし、来週からつわりも治まって俊が復帰するからマタニティスーツも買わなきゃいけないし。
マタニティ用のスーツっていっぱいあるんだな。
俊はマタニティ用のスーツみて俺は日常の服を選びに行く。


56 : 名無しさん :2014/08/04(月) 11:21:56 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『取りあえず、夏服が何着かあればいいか』
今は夏真っ盛り。
秋冬物は、お腹が大きくなってきてから買えばいい。
入院用のパジャマも、冬物の暖かいものが出てからだな。
『お、これも良さそう』
俺はいわゆる腹帯、マタニティーガードルに目を止めた。
いくつか試着してみて、腰と腹をしっかり支えてくれるものを選ぶ。
『これで立ち仕事も大丈夫そうだな』
俊は産休を早めにって言ってたけど、俺はぎりぎりまで働くつもり。
子供のための資金はいくらあっても足りないからね。
「伊月ー、決まったかー」
俊も、マタニティーのサマースーツを2セットに決めたみたいだ。
「ほら見てみろよ、Yシャツの腹んところスゲー伸びるんだぜ!あとスラックスはアジャスターがついてて、臨月まで対応できるんだってさ。超メタボ。おもしれー」
何が楽しいのか、俊はすっかり浮かれてた。
子供が産まれるのに子供みたいだな。
『俊、お前はこれもいるだろ』
俺は、シャツに張り付けて使うタイプの母乳吸収パットを差し出した。
営業先でスーツに母乳がしみてたら笑い話にもならないからな。
俊はさっきのはしゃぎっぷりはどこへやら。
凄い微妙な顔をしながらも受け取って、しぶしぶ買い物かごに入れてた。


57 : 名無しさん :2014/08/04(月) 11:22:27 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
「さっ、ちょっと休憩して帰ろうぜ」
二人分の会計を終わらすと、俊は俺の荷物も当たり前のように受け取ってさっさと歩き出した。
『ちょ、ちょっと俊!荷物は半分ずつだよ!俊だって妊娠してるんだから、俺の分まで持たなくていーの!」
「あ…と、そうだった。つい癖で」
俊は最近調子が良くなってから、俺のお腹ばかり気にしてエスコートしたがる。
俊だって妊娠してて大きなお腹してるんだから、もうちょっと自覚もって気を付けて欲しいよ。
なんか心配だなぁ。

カフェは、今までだったらオープンテラスに行ってたところだけど、今は体のことを考えて冷房が適度に効いた店内へ。
8月の日差しは妊夫には暑すぎる!
俺は暖かいほうじ茶と和菓子のセット、俊はグレープフルーツジュースだ。
今までだったら絶対アイスコーヒーお代わりしてたとこだけど、カフェインの摂取は減らしたいからね。
そういえば、車の運転とバイクも産まれるまではしないようにって二人で約束したところ。
お腹が大きくなるにつれ出来ないことも増えてきたけど、赤ちゃんのためだし、健康な妊夫ライフを楽しむためには仕方ないよね。


58 : 名無しさん :2014/08/04(月) 19:23:37 HOST:s1153072.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
そして今日は俊の復帰の日でこないだ新しくかったマタニティスーツをきて出社していった。
社食で一応妊婦さんメニューがあるらしいけどあまり口に合わないみたいだから朝俺がお弁当を作ったから持っていった。
洗濯物を干してから俺もレストランに出勤する。
マタニティガードルをはめたら腰が大分楽になった。


59 : 名無しさん :2014/08/05(火) 19:22:35 HOST:s665244.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

検診は2人で休みをとって受けにいってそれぞれ診察してもらう。
「お待たせ。順調だった?」
「一応な。」
で家に帰ってきてから2人で母子手帳を見せあう。
「俊、逆児なの?」
「あぁ。だから今日から逆児を直す体操をしろって。」
俊はめんどくさそうに俺の手帳を見ながらいった。
「伊月は軽い妊娠中毒ってかいてあるけど大丈夫なのか?」
伊月も俺の母子手帳の軽度の妊娠中毒症とかかれた場所を指差していった。


60 : 名無しさん :2014/08/05(火) 22:02:24 ???
腰を折って申し訳ないですが、現在は「妊娠中毒」だと表現が悪いようで「妊娠高血圧症」とよばれています。


61 : y :2014/08/05(火) 22:53:42 HOST:KD106159171190.ppp-bb.dion.ne.jp

その日から俺は食事には前より気をつけて作るようにしたし、適度な運動も必要ということで気分転換も兼ねて散歩をするようになった。

俊も毎日逆児の体操をやっていた。


そんなおかげもあって特に大きな問題もなくお腹の子達は順調にそだっていった。

そして俺は8ヶ月、俊は7ヶ月になってふたりともお腹はだいぶ大きくなった。


62 : 名無しさん :2014/08/05(火) 23:15:27 HOST:s645077.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「なあー。伊月?そろそろだと思うんだけど。
大分お腹も出てきてこんなに浮腫もでてて大変だろ?」
「まだ大丈夫だって。
勤怠も短くしてもらったし大丈夫。大丈夫。」
「でもなー。」
8ヶ月に入ってから毎日この会話。
自分は臨月ぎりぎりまで働くっていってるくせに俺にはもう産休にはいれと言ってくる。
このことで大体毎日出勤前には口論になっちゃうんだよなー。


63 : 名無しさん :2014/08/06(水) 07:13:48 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『それに、もう先週からホールでの立ち仕事はやってないよ。ピーク時のレジ応援だけだってば』
実はお腹が大きくなってきてとうとう客席のテーブルにぶつけるようになってしまったので、見かねた店長に裏方に回されたのだ。
心配されるから、俊には内緒だけど。
『事務所で電話番したり、帳簿や、在庫管理やってるから。それに会社の補助金で衛生管理なんかの資格取らせてもらうんだから、このまま仕事続けてたほうが有利なんだって言ったろ?』
「たしかにそうだけどさー。伊月にとこには、常駐の医者がいないのが一番心配なんだよなー。俺の会社には産科医までいるけど」
確かに、そのへんは俊の大会社にはかなわない。
『だからそのために、タクシー会社のにんぷ安心サポートに申し込んだろ?』
民間のタクシー会社がやってる有料のサービスで、登録しておけばヘルパーの資格をもった運転手さんが家のベッドから病院の診察室まで付き添ってくれるサービスだ。
いつでも呼べばすぐ来てくれるし、破水した状態でも乗せてくれるので、俺たちみたいに頼る相手のいない妊夫にはとてもありがたい。
『なんかあったらすぐタクシー呼んでもらって病院行くし、自動的に俊にも連絡行くようになってるから大丈夫でしょ。伊月だって外回りの途中で具合悪くなったら、すぐタクシーで病院行ってよ!』
「わかってるって〜」
電車の時間に遅れそうだったから、俊はしぶしぶ出ていった。
『やれやれ…。俺もそろそろ出よっと』
最近は運動を兼ねて職場まで徒歩で行くことにしているので、余裕をもって早めに家を出るようにしている。
『だいぶ涼しくなってきたな〜』
残暑が厳しい日もあるけど、日差しが和らいで今が一番過ごしやすい。


64 : 名無しさん :2014/08/06(水) 08:17:53 HOST:s1136105.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「なあ。そろそろ限界なんだけど。」
俊は7ヶ月になったあたりからまたセックスを求めてくるようになった。
もちろん最近は俺も性欲が戻ってきて応じている。
でも昨日検診で赤ちゃんがでてくる穴が形成され始めているらしい。
大体8ヶ月になるくらいから9ヶ月の後半で産道が作られるらしい。
だからちょっと恥ずかしいな。


65 : 名無しさん :2014/08/07(木) 10:52:01 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『いいけど…、赤ちゃんの出口は使わないで、お尻使ってね』
「わかってるって…」
分かったといいつつ、どこかにやけてる。
今はまだ大丈夫かもしれないけど、赤ちゃんの穴が完成したら突っ込まれそうだな。

二人で上下逆に横になって、お互いに性器を愛撫する。
いわゆる69の体位。
俺は最近のこの行為が結構気にっていた。
俊のペニスを可愛がると、俊よりもお腹の赤ちゃんが反応して元気よく動き回る。手足の形がはっきり分かるほどの胎動を見ると、俊のお腹の中に俺の子供がいるんだって実感できてたまらなく嬉しい。
もちろん、俺のお腹の中に俊の赤ちゃんがいるのも嬉しいんだけど。
なんていうか、俺の精神的な男の部分が凄く満たされる。
その満たされた幸せな気分のまま、俊に挿入されて、スローセックスを心掛け(物理的にも浅い位置までしか挿入できないんだけど)お互に果て満足した。
出産を控えて体が女性に傾いているせいか薄い精子が少ししか出ないんだけど、体も心も満たされて気持ち良くて、凄く幸せだ。

俺はこの幸せなまま順調に出産まで行けると思ってたんだけど…。


66 : 名無しさん :2014/08/07(木) 10:53:06 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
29週になったある日、倒れて救急車で運ばれてしまった。
妊娠自体は順調で問題なかったんだけど、店の客から感染したのか、早めに流行り始めたインフルエンザを貰ってしまったのだ。
俊と予防注射を検討していた矢先の話しだった。
風邪かなと思って早退して帰る途中に急激に熱が上がって歩けなくなってしまって道端でへたり込んでいたところ、通りがかった親切な人が救急車を呼んでくれた。
症状からインフルエンザを疑われて、いつもの産科ではなく、少し遠い救急病院に搬送されて、そのまま緊急入院。
安静にしてれば自宅療養でも大丈夫だったんだけど、家にいるのはやっぱり妊夫の俊だけ。
絶対にうつしたくないし、看病もままならないから、隔離の意味もあって十日くらい入院の予定だ。
病院にはウィルスがウヨウヨだから絶対に見舞いには来るなって言ってあるし、倒れた日の朝見送ったきり俊とは顔を合わせていない。
『は〜、俊、ちゃんとご飯たべてるかな…』
熱が高くて、めっちゃしんどい…。
俺の体がこんなに熱かったらお腹の赤ちゃんも苦しいよな…、ごめんな…。
本当はしんどいときは俊にそばにいて欲しいし、俊と俊のお腹の赤ちゃんの世話もしてやりたい。
『俊…、寂しい…、会いたいよ…』


67 : 名無しさん :2014/08/07(木) 18:11:20 HOST:s630140.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

最善の注意ということで少し多めに2週間入院し、やっと家に戻ってこれた。
お店からは気を遣ってくれてそのまま産休に入るように言われてしまった。
「ふぅー。お掃除完了。」
もともと俊は家事が苦手だから頑張ってくれたみたいだけど、ホコリがあるところとかあるから少し念入りに掃除して洗濯をまわし、一息ついた。
まだ昼だけど早く俊帰ってこないかな?
今日は俊の好きなものを作ろう。


68 : 名無しさん :2014/08/08(金) 14:04:56 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
少し昼寝して休憩して、早めに夕飯の準備に取り掛かる。
空っぽかと思われた冷蔵庫は、意外なことに新鮮な食材がいっぱいに詰め込まれていた。
俊が俺の退院に合わせて準備してくれてたみたいだ。
妊夫の俊に重い野菜をたくさん持たせてしまったのかと焦ったけれど、カウンターにネットショップの領収書が無造作に放置してあるのを見つけて安心した。
俊の好物…、本当はこってりした洋食が好きだったんだけど、妊娠してから俊も俺も好みが変わっている。
最近は量も一度にたくさんは食べれなくなってきたし。
いきなり凝ったものを作るのは俺もきついし、ちょっと悩んで、野菜たっぷりのヘルシーな水炊きにすることにした。
でも、鶏肉だけは先に大鍋で火にかけてホロホロに柔らかくしておく。
出汁も取れて一石二鳥だ。
後は冷蔵庫の野菜で、弁当にも入れられる常備菜をいくつか仕上げて、ちょっと休憩。
そろそろ俊の会社が定時で終わったころだから、もうちょっとしたら鍋用の野菜切ればいいかなと思ってたところで、いきなりピンポンの連打が聞こえた。


69 : 名無しさん :2014/08/08(金) 14:06:32 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
『はーい、どちら様…って、俊!』
「伊月〜会いたかった〜!仕事終わった途端タクシー飛ばしてきた!お帰り、お帰り〜!」
外側から鍵が開いて飛び込んできたのはスーツ姿の俊だった。
『…うん、ただいま。俊も、お帰り!』
正面から抱き合っているけど、お互いのお腹がつかえて密着できないのがもどかしい。
「伊月、なんか痩せてんじゃん!本当に治ったか?体、辛くないか!?」
『もう平気だって。確かにちょっと痩せちゃったけどねー、お腹はおっきくなってるよ、ホラ』
離れている間に、俺は31週に、俊は28週の、俺と同じ妊娠8ヶ月になっていた。
『俊のお腹も見せて。凄い、一回りくらい大きくなってる!嬉しいな〜、ただいまチビ、パパが返ってきたぞ〜』
俺は俊のスーツを勝手に肌蹴て、むき出しのお腹に向かって挨拶をした。
このつやつやとせり出したお腹の中に大事な宝物が詰まってるみたいだ。
「俺、何度も、会いに行こうかと思ったんだけど、でも、来るなって言われてたから、おれ、一人でもちゃんと生活、しなきゃって、ぅぅ、思っでぇ〜〜」
『え、どうしたの、俊!?』
びっくりして顔を上げると、俊は涙をボロボロこぼしながら号泣していた。
「ごめん゛〜、なんが、おれ゛、ざいぎん、なみだもろぐで〜〜」
俊は俺にしがみ付いてワンワン泣き出した。
『俊…、大丈夫だよ、きっと妊娠後期になってホルモンのバランスが変わったせいだよ。取り合えず、カバン置いて、座ろ?』
俺たちは実はまだ狭い玄関にいたままだ。
大きなお腹を気にしながら俊を抱くようにしてソファに誘導して、お互いのお腹の子の胎動を感じたり、噛みつかれるようにキスをしたり。
俊がすっかり満足して泣き止むころには、俺は半裸であちこちべとべとだった。
それから、俊にしっかり風邪予防のうがいと手洗いをさせて、遅くなった夕飯を食べた。
自分で作った料理だけど、久しぶりに家で食べるご飯はめちゃ美味かった。


70 : 名無しさん :2014/08/08(金) 14:09:10 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
翌朝、なんか苦しいと思ったら俊は俺の腹を抱いて顔を埋める様にして寝ていた。
というか、このベッドで二人で寝るのもいい加減限界かも。
お腹が邪魔で、落っことされそうだ。
『俊ー、起きてー。まだ会社行くんでしょー』
俊が離れてくれないと、朝ごはんの準備も出来ない。
「んー、行くー、働くー…。……あ、そうだ。昨日言い忘れたんだけど」
俊はまた寝そうだったけど、何か思い出したみたいでパッチリ目を開けた。
「申し込んでた社宅な、ようやく空きがでて入居できるみたいだ。伊月が入院中に連絡あった」
『え、本当!?良かった、間に合った〜』

実は、俺たちは俊の会社のファミリー向けの社宅に入れる様に申請していたのだ。
俺も妊娠していることがわかってすぐに。
ここは都心に近い2DKのマンションで、二人で暮らすなら問題ないけど、子供が二人も産まれたら狭すぎる。
今だって、増えてきたベビー用品をよけて歩きながら生活していたのだ。
それに、ほかの入居者も単身の会社員かカップルだ。
赤ちゃんがいきなり二人増えれば鳴き声や騒音の問題も出てくるし、ゆっくりと子育て出来る環境じゃない。
ファミリー向けの社宅だとまわりも子育て世代だからそういう心配は減るし、近所に子供向けの公園や児童館なんかの設備も整ってる。
それに、社宅なら今より家賃が安くなるうえに、間取りは4LDKになるのがポイント高い。
これで、子供部屋も用意してやれる!
電車で5駅くらい離れてるから通勤時間が少し長くなるけど、子供のためならそれくらいなんてことない。
「いつか庭付きの一軒家建ててやるからな、それまで、社宅で頑張るぞ〜」
『俺もバリバリ働くし!家建てて、店も持つ!』
「そういうわけで、急だけど来週引っ越しだから。でも、梱包から荷解きまでやってくれるパックで申し込んであるから心配いらないぞ。貴重品と、2〜3日分の生活に必要なものだけまとめればいいから」
『俺がのんきに寝てた間にいろいろ手配してくれてたんだな、ありがとう。じゃあ、準備は俺がするね』
「伊月は病み上がりなんだし、絶対無理しないこと!ぼーっと座ってりゃ、お前ごと運んでやるんだからな!」


71 : 名無しさん :2014/08/08(金) 18:45:56 HOST:s1345149.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「ははっ。それは遠慮しておく。」
俊は朝ごはん食べてから仕事にいっちゃったし、どうしようかなー。
朝ごはんの片付けも終えてなにもすることがなくなったし、散歩にでもいくか。
俺はきちんと鍵をかけ、外に出た。
やっぱり外は気持ちがいいな。


72 : 名無しさん :2014/08/09(土) 00:12:44 HOST:s953061.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

散歩をしていてふと電子掲示板をみてあることに気づいた。
もうすぐ俊の誕生日だ!!
毎年誕生日や婚約記念日・結婚記念日・付き合った記念日はプレゼントを交換してるんだけど俊の妊娠がわかったあたりだったこらバタバタしてて婚約記念品や付き合った記念日は飛ばしちゃったけど俊の誕生日は必ずお祝いしなきゃ。


73 : y :2014/08/09(土) 00:46:59 HOST:KD106159171190.ppp-bb.dion.ne.jp

ほんとは家の周りを少し歩いて帰る予定だったけど俊の誕生日プレゼントを買いに街に買い物に行くことにした。
昼前の時間だったし電車は空いてて余裕で座れたからよかった。
電車に揺られながら誕生日プレゼントなにがいいかな〜、最近赤ちゃんグッズとか妊夫グッズばっかりだったからな〜なんて考えてたらすぐに降りる駅についてしまった。


74 : 名無しさん :2014/08/09(土) 00:56:20 HOST:s953061.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

去年は時計をプレゼントして一昨年は万年筆かあー。
今年はなにがいいのかな?
俺は雑貨屋やメンズの服をみてまわる。
少しぶらぶらしてから昼時のラッシュを過ぎてからレストランに入った。
ここは有機野菜のお店で野菜そのものの美味しさを味わえるから、買い物の時とかはよくここを利用する。
妊娠してからは特に野菜も農薬とか怖いからできるだけ有機野菜を買うように心がけている。


75 : 名無しさん :2014/08/09(土) 14:20:55 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
お野菜とお肉がバランスよく入った本日のおすすめランチを食べる。
ご飯は五穀米にした。
温野菜のサラダが、自然な野菜の甘みがしてとても美味しい。
『俊も今頃、俺の作った弁当食べてるかな』
入院中に少し痩せてしまった俺とは逆に、俊は体重が増えてしまっていた。
また俺がしっかり食事管理してやらなきゃ。
出産までに太りすぎちゃうと、難産になったりするからな。
スーツのスラックスだって、予想以上にパツパツになってた。
…そうだ、俊の誕生日プレゼントはあれにしよう。


76 : 名無しさん :2014/08/09(土) 14:22:02 HOST:softbank126015102195.bbtec.net
俺は量が多くて少し残してしまったけれど、美味しいランチに満足してレストランを出た。
そして、下見していた店に戻る。
目当ての商品と値段を確認すると少し予算オーバーだったので、ちょっと悩んで、俺はへそくりを下すためにATMまで往復した。
俊の誕生日プレゼントは、本革製の名刺入れにすることにした。
俺は、俺の子供を産んでくれる俊を愛しているけれど、やっぱりスーツに身を包んで生き生きと仕事をする姿も大好きなのだ。
プレゼント用に梱包してもらう前に、メッセージを書いたカードを入れさせてもらった。
何て書いたかは、秘密。
俊、喜んでくれるかな。


77 : 名無しさん :2014/08/09(土) 15:15:06 HOST:s1597184.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

家に帰ってきてからは誕生日のプレゼントは俺の引っ越し荷物に紛れ込ませたからバレないし大丈夫だと思う。
俊と俺の貴重品などの梱包も一日で終わってあとは夕飯を作るだけだ。


78 : 名無しさん :2014/08/10(日) 00:45:29 HOST:s650001.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

そして引っ越しも終えて俊の誕生日になった。
俊が仕事にいってからパーティの飾りつけと手の込んだ料理を準備する。
「俊、ビックリするかな?」
夕方には予約したバースデーケーキも取りに行き、俊をあとは待つばかりだ。


79 : y :2014/08/11(月) 08:24:39 HOST:KD106159171190.ppp-bb.dion.ne.jp

「ただいま〜、、、って、、わあっ!!!!!」
『おかえり!俊!お誕生日おめでとう!』
「伊月、これどうしたの?てか、俺誕生日??なんかもういろいろ忙しくて忘れてた〜〜!!*ぅぅ、、、いづぎぃぃ〜〜ありがどぉぉぉ〜」
『ほらほら俊泣かないでって!さ!たくさん料理準備準備したんだから食べて食べて!!!』

俊はほんとに涙もろくなっててなんか可愛かった。
そして無事産休も取れたらしくてあしたから2人でゆっくりできるみたい!


80 : 名無しさん :2014/08/11(月) 12:34:23 HOST:s1145002.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

ケーキまで食べ終わり、俊がお風呂に入っている間に片付けも済ませて、
俊がお風呂からでると俺もすぐに入浴をすませた。

お風呂からでるとベットで俊が待っていた。


81 : 名無しさん :2014/08/11(月) 12:55:18 HOST:s1145002.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

そういえばこないだの検診で女性器が完全にできたって言われたんだよな。

しかも女性器での性交を勧められたのは言えない。


82 : 名無しさん :2014/08/14(木) 23:18:52 HOST:s1158095.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「俺の誕生日だろ?
なら伊月の処女がほしいな。」
俊は俺の好きな笑顔で俺に言うから否定なんか出来ず、頷いた。
「やった!
でもなんか緊張するな。」
「緊張するのは俺もだよ。」
出来上がったばかりの未知の場所を開拓されるんだから俺の方がドキドキだよ。


83 : y :2014/08/16(土) 01:22:24 HOST:KD106159171190.ppp-bb.dion.ne.jp

「わあ、ほんとにここから赤ちゃん出て来るのか、、」
俊は俺の股を覗き込んで珍しそうにしてた
『あんまり見んなよ恥ずかしいじゃん!俊にももう出来てきてるはずだよ』
俊のも見てみると完全ではないけど女性器ができてた。俺のもこうなってるのな〜。

「早く会いたいな、俺たちの赤ちゃん!」
俊が横から顔を近づけてきてキスしてきた。
もうお腹が邪魔で正面からじゃできないからな
『んっ、、ふぁあっ、』

そして新しくできた女性器を解して俊のがあてられた
「挿れるよ、伊月」
『ん、はやく俊のちょうだい』


84 : 名無しさん :2014/08/16(土) 01:27:55 HOST:s957044.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「いたっ!ちょっ、たんまっ!」
充分解されたといってもまだ出来たばかりで固く閉じた女性器に俊のが入ってきたけど余りにも痛いから叫んだ!
「大丈夫か?」
俊はすぐやめて心配そうにこっちを見ている。
「結構痛いけど、お医者さんにここは使った方がいいって。だから。」
俺は止めようとしてあえる俊に顔を真っ赤にしていった。


85 : 名無しさん :2014/08/25(月) 02:04:36 HOST:s647243.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「少し我慢してろよ。」
俊は挿れている間、俺にキスをしてくれた。
「全部はいったよ、伊月、大丈夫か?」


86 : 名無しさん :2014/08/27(水) 11:55:00 ???
『うん…大丈夫みたい』

そう言うと俊はゆっくりと腰を動かした。
俺とお腹の子にに気を配りながら優しく……

今までとは違った感覚がする。
硬かった穴は更にほぐれ滑りを帯びてきた。

「伊月…濡れてきてるな…」

俊がため息混じりに囁く。

『ん…だって…ふぁっ……』

不意に声が漏れる。
俊の腰の動きがだんだんと早くなってきた。

『あぅ……んっ…あぁっ…はぁ…』
(どうしよう…気持ちいい…)

「はぁっ…はぁっ…うぅ…伊月…俺もうヤバイよっ…」

『うん…いいよ俊っ……んぁぁあっ…あぁっ』

「イクぞっ……!」


87 : 名無しさん :2014/08/27(水) 13:19:59 HOST:s1422183.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

2人で同時にいったあと、俊は俺の中から抜いて横になった。
「伊月、どうだった?」
にやっと笑いながら俊が聞いてきた。
「ょかった。」
俺は恥ずかしながら俊に言った。
もう少ししたら俺も俊の中にいれてみたい!


88 : 無能 :2014/08/28(木) 00:20:54 ???
「伊月、俺がやるから休んでろよ。」

そしていよいよ俺の方が先に臨月に突入した。
当たり前だけど俺が臨月に入ってから俊が余計に気を使ってくれるようになった。
俊もあと少ししたら臨月だし、今まで動いてたから家事とかも分担してやりたいのに。
それに根拠はないけど数週の違いだし、俊と同じときに出産できるんじゃないかなって妊娠してから思ってるんだけどな。
こないだ先生に予定日より少し遅く産まれそうかもって言われたし。


89 : 名無しさん :2014/08/28(木) 08:35:41 ???
そして今日は二人して大きなお腹を抱えて、えっちらおっちら、分娩予約を入れている産院の母子教室へやってきた。
俊は俺の出産のときに絶対に分娩室まで立ち会うって言ってって、俺たちの産院では、分娩室まで立ち会うには夫婦そろっての母子教室の参加が義務になってる。
今までも何回か参加してて、その時は妊娠中の過ごし方、運動の仕方、赤ちゃんの抱き方やお風呂の入れ方なんかのお世話の仕方を教えてもらってたんだけど、今日はいよいよ予定日が近づいてきたんで、陣痛の乗り切り方なんかを教えてもらう。
いわゆる、ヒッヒ、フー、のラマーズ法の練習だ。

教室には、男女、男男のカップルでいっぱいだったけど、夫まで妊娠して大きなお腹してるのは俊だけだった。
陣痛の逃し方の練習だから、俊に寄り掛かったりしがみついたりもしなきゃならないんだけど。
助産師の先生たちのほうがハラハラして特に俺たちの様子をうかがってくれてる。
「俊〜、ほんとに無理しないでよ〜」
「ダイジョウブだって!しっかり受け止めてやるから、どんと来い!」
俊は凄く張り切ってるけど、最近よくお腹張ってるみたいだし、大丈夫なのかな〜。


90 : 名無しさん :2014/08/28(木) 11:08:01 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

なんとなく過ごしていたらいつのまにか予定日が過ぎていて俊も臨月に突入していた。
最近大分お腹が下がってきているしお腹が朝から少し張ってる気がするんだよな。
「なぁ。伊月、この雪ヤバイな。」
俊に言われて窓を見ると明け方から振りだした雪で結構積もっている。
二三日降り積もるっていってたけど
この状況だと病院にいけない気がする。


91 : 名無しさん :2014/08/28(木) 13:03:23 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「ニュースでも記録的豪雪ってやってるみたいだよ。」
俺はテレビをつけてニュース番組が流れている。
「俺たち2人で出産になったりしてな。そうしたら俺が伊月の子を取りあげてあげるからな。」
俊は笑いながら冗談半分で言ってるけどこの雪の中タクシーは難しそうだし、歩いていくのも無謀だしなー。
それになんとなくお腹の張りが強くなってる気がするし、大丈夫、だよね?


92 : 名無しさん :2014/08/28(木) 13:50:10 ???
「っと、やばい、またトイレ…」
俊は朝から何度もトイレに行って籠っていた。
「…俊、大丈夫?…もしかして、陣痛じゃないの?」
「大丈夫だって、ちょっと腹下したみたいでさー。だしたらすっきりするから!」
そう言って俊は大きなお腹を抱えて、出来るだけ早足でトイレに向かった。
…なんか心配だなぁ。
ちなみに、俺は42週、俊は39週になっていた。
なんとなく不安で、俺はバッグにまとめていた二人分の入院セットを確認した。
産院のしおりにそって用意した産前、産後グッヅに母子手帳、それに念のためにタクシーと病院の電話番号。
俊はああ言ってるけど、やっぱり初産だし病院で産まないと不安だ。
いざとなったら、救急車を呼ぶ覚悟だ。

「……、い、ぃづき〜…」
しっかり確認して結構時間がたったころ、トイレから俊が弱々しく俺を呼ぶ声が聞こえた。


93 : 名無しさん :2014/08/28(木) 14:29:52 ???
慌ててトイレに向かうと俊が床に座り込んで下腹をさすって悶えていた。

『俊!?どうしたの!?』

「うぅぅっ…なんか破水したみたいで…痛みまで来てる…あぁぁっ痛てて…」

よく見ると俊のズボンは濡れていて水溜まりができていた。

『破水!?すぐ救急車呼ぶから!』

俺は半ばパニックになっていた。
携帯を取りに行こうとしたとき俊が声を荒げた。

「ばかやろうっ!出産は病気じゃねぇんだから救急車は呼んじゃいけないんだ!」
『えっ!?そうなの!?ごっごめん…』
「まずはかかりつけの病院に電話して指示を仰ぐのが先だろう。頼む、産科に電話してもらえないか。」
『わかった!』

俺は携帯を取りに向かった。
こんな時でも冷静な俊には感服する。


94 : 名無しさん :2014/08/28(木) 14:45:11 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「どうしたの?大丈夫?」
俊の様子を見に行くと俊は便座に座り、足を大きく開いている。
「なんか、女のところから水がポタポタ流れ出てきてて。」
足の間をみると確かにチョロチョロ流れているみたい。
「もしかして破水したの?」
「わかんなぃ。」
とりあえずタクシーと救急車にかけてみたが、この雪では二次災害の危険もあり、動けないと言われてしまった。確かに窓から見てみると雪がかなりつもってる。


95 : 名無しさん :2014/08/28(木) 15:00:30 ???
とにかく、産院に電話を掛ける。
「もしもし!?あの、そちらでお世話になっている小野寺です!
あの、パートナーの斎藤俊が破水したみたいで…。はい、痛みもあるみたいです!」
俺はなるべく冷静に説明して指示を仰いだ。

「俊!やっぱり処置が必要だからすぐに産院に来てくれって!」
「う、ぅうう〜、そ、そうか…。でも、でもどうやって…っ、いっ、痛ててててっ!」
俊は脂汗をかいて痛がっている。結構、辛いみたいだ。

トイレは冷えるから、俺は俊に肩をかしてどうにかリビングに移動しソファに寝かせた。
「こうなったら仕方ない。車出すから、俺が運転して産院に連れていく!」
俊と、俊のお腹の我が子の危機なんだから、やるしかない!


96 : 名無しさん :2014/08/28(木) 15:48:34 ???
「ば、ばか!そんな危ないこと、させられるか…っ、う、ううーっ!」
「で、でも、俊…!」
「そ、それに、痛くて、もう、動けな…っ」
俊は無意識に足を広げて息んでるみたいだった。
「いっ、痛たたたっ!何か、出そうだ…っ!いたっ、痛いーーーっ!!」


97 : 名無しさん :2014/08/28(木) 16:10:52 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「小野寺さん、聞こえますか?」
まだ通話を切っていなかったため、産院と通話がつながっていた。
「は、はい。」
「斎藤さんの子宮口確認できますか?」
産院の指示で俺は恐る恐る俊の子宮口を確認するとまだ子宮口は指一本くらいだけど大分赤ん坊が下がってきているみたいで、頭か何かに触れることができる。
「立ち入った質問ですが、斎藤さんが女性側で女性器を使われたことは?」
そういえばまだなかったと伝えると産道の開きが悪い原因だといわれ、この状況でセックスした方がいいといわれた。


98 : 名無しさん :2014/08/28(木) 16:12:44 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
できた産道はセックスし男性の精液を与えて完全になるとそういえば母子学級でいってたな。


99 : 無能 :2014/08/28(木) 18:07:09 ???
「よしっ!俊ちょっと我慢してね!」
俺はちょうどソファーにつかまり、うつ伏せで足を開いて息んでいる俊の後ろに回り、下着を脱いで男性器を俊の羊水が流れ出ている女性器に挿入した。
「いたいっ!伊月、ぬいて!ぬいて!」
初めて受け入れる俊はかなり痛いみたいで脂汗が流れているみたいだけど、俺も経験したことだし、大丈夫なはず!


100 : y :2014/08/28(木) 21:12:58 HOST:106.159.171.190

「俊、動くよ?」
子宮がだいぶさがってて奥まで入らなかったけどゆっくり動いてみた。

「うっ、、ふぁぁぅ、、、」
俊は痛いのと気持ちいいのでもう脚が立ててなかった。

「ううっ、」
そういえば俺も少し朝から腹が張ってたけど今のでだいぶ張りが強くなった気がする、、
でも今はまだ大丈夫そうだし俊を不安にさせちゃいけないから言わないでおこう、、、、


101 : 名無しさん :2014/08/28(木) 22:33:25 HOST:s1149033.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うぅ〜だすよっ!」
「ふぁっ!ひゃあぁぁあ、あつっ!!」
俺は俊の腰をつかみ、快感に一瞬妊娠していることを忘れ、腰をふり、奥をついて射精した。
そして俊の中から抜くと羊水と混じって俺の出した精液が流れ出てきた。
「子宮口は、3本。うぅっ、まだ10センチ、開いてないよっ。」
俺は俊の子宮口を確認して俊に息むのを我慢させた。
そろそろ俺も限界かも。
「うぅっ〜もぅ、俺もだめ!」
腰を降ったせいか射精したせいか
お腹がかちこちに固くなり、お腹の張りも張りと言うよりも痛みが襲った。


102 : 名無しさん :2014/08/29(金) 01:22:52 ???

やっぱり出産が少し不安がでてくる。
この前の検診で赤ん坊の体重が4000はあるっていってたんだよね。
まー。予定日を大幅に過ぎたからしょうがないけど。
この時はまだ知らなかったけど俊の赤ん坊はいつのまにかまた逆児になっていたなんて気づかなかった。


103 : 名無しさん :2014/08/29(金) 09:20:55 ???
「ぅうう〜、伊月ぃ〜、…い、いてぇええ〜…」
俊は相変わらずソファの上でお腹を抱えて痛みに呻いていた。
「大丈夫だよ、俊。ゆっくり息して〜」
俺はなるべく俊を落ち着かせようと声をかけた。
「いづき…はあ、はあ…。お、俺、お前の子供を取り上げる筈だったのに、何で、こんな…っ、ううう〜っ」
「出産は何が起こるかわからないんだから、予定通りいかなくてもしょうがないよ…」
「めっちゃ、痛ぃ〜っ。それに、股から、なんか、出そうだ…っ。なんだ、これ…っ。お、俺、怖ぃ…」
「俊、大丈夫だよ!出てくるのは赤ちゃんだから怖くないよ!俊はこれから俺の子を産むんだよ!」


104 : 名無しさん :2014/08/29(金) 09:21:49 ???
俊は普段は男ぶって強がって頼りがいのあるところを見せているけど、実は痛がりで怖がりなところがあるんだ。
俺は、俊のそんなところがめっちゃ可愛いと思ってるけど。
俊はどうやら父親の意識が強すぎて、これから出産して母親になるってことに心が追い付いていないみたいだ。
「…いーっ、痛い痛い!…伊月、助けてっ、あああーっ!」
「俊、しっかり!俺はここにいるから!出しちゃえば痛いのは治るから、頑張って産もうな…っ、…くっ」
また俺にも痛みが来た。
たぶん間違いなく陣痛だろうけど、間隔はまだ20分くらいある感じだ。
陣痛が来てるときは辛いけど、治まっているときはまだ動ける。
俊は痛みが強いみたいだし、間隔もよくわからない感じだ。
取りあえず、まずは俊を何とかしなきゃ。
俺は、ばれないようにギリギリまで我慢してよう…。


105 : 名無しさん :2014/08/29(金) 09:23:18 ???
「もしもし?…ええ、はい、産気づいた妊夫が二人いるんです。なんとか、お願いします!」
取りあえず、俺はもう一度産院と救急に連絡をして、いつでもいいからとにかく早く来てくれるようにお願いした。
この自宅で自力で無事に出産できたとしても、俊も俺も赤ちゃんも、ちゃんと病院で診てもらったほうがいい筈だ。
それに、二人とも出産直後で動けないままこの社宅に閉じ込められたら、命に関わるかもしれない。

「…いてて…っ、ふう、ふう…。大丈夫だ、頑張れ、俺…」
それから、陣痛の合間に必要そうなものをリビングのソファのまわりに集めた。

カバンに詰めた出産の入院セットを二人分と、ありったけのタオルと毛布と、救急箱。
消毒液とガーゼくらいしか入ってないけど、ないよりましだろう。
それと、産院から電話で指示を貰って、臍の緒を切る用に、俺の仕事道具の良く切れるキッチンばさみと肉を縛るタコ糸を用意した。
料理用のを使うのはちょっと抵抗あるけど、これが一番よさそうだから仕方ない。


106 : 名無しさん :2014/08/29(金) 09:24:44 ???
「俊、寒くない?はい、お水飲んで…」
ソファから動けない俊の為にリビングは暖房を効かせて加湿もして、家じゅうのマクラとクッションを背もたれのように置いてやった。
「はあ、はあ、…俺、ほんとに、産むのか…、今から、ここで…。うっ、ぅうううっ!!」
「俊、そうだよ!俺の子を産むんだよ!落ち着いていれば自然に出てくるって助産師さんが言ってたから、リラックスして。大丈夫…、俺がずっとついてるから。…っ!」
俊がトイレで破水してから、いつの間にか二時間経っていた。
そとは相変わらず雪が降り続いていて、物音一つしない。
停電とか、しなきゃいいけど…。


107 : 名無しさん :2014/08/29(金) 10:29:55 HOST:s666035.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「はぁ、はぁ、伊月も陣痛きてるんだろ?」
「う、うん。」
「なら、一緒に、ここで、耐えよう?」
自分も大変なのに。


108 : 名無しさん :2014/08/29(金) 13:00:36 HOST:s1400074.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うぅっ。はぁ、はぁ。」
俺も忙しなく動いていたせいか大分進んだみたいで陣痛の間隔も10分ないくらいにまで進んできた。
「はぁ、はぁ、俊、子宮口をみるね。」


109 : 出産子 :2014/08/30(土) 11:44:59 ???
よく消毒して、調理のときに使う薄いゴム手袋があったのでそれをはめて、俊の膣に手を入れた。
「ぅうっ!い、痛ぇ…っ!」
俊のソコは、さっきやった成果か柔らかく解れていて、俺の親指以外の手のひらまで全部入った。
さらに思い切って奥まで突っ込むと、4本の指が、ちょっと締め付けられるけど、全部入った。
「うわぁあ!伊月、抜いて…っ!痛いし、ソコ刺激されると、出そう、だからぁ…っ!」
「あっ、ごめんね…」
俺はそのままの形で手を抜いて、定規を当てて測ってみた。
「ええと、7㎝、くらい…?…うっ、ぅうううーーっ!?」
俺にもまた陣痛が来た。
「うわぁあ!あっ、あっ、ぁあっ、あぐぅうううっ!!」
痛みがないときは平気だけど、来てるときは半端なく痛い。
お腹は雑巾みたいに絞られて引きちぎられそうなのに、腰は内側から金づちでメチャメチャに叩かれてるみたいだ。
そんな痛みが、一分くらい続く。
「…っ、うぐうっ!……はっ、はあ、はあ…、治まった…」
「い、伊月…、大丈夫か…っ、ぅううう…っ」
「だ、大丈夫だよ…、俺はまだ、出そうにはないから…」
でも、痛みと疲労で、俺もそろそろ動けなくなりそうだ。
俺は最後の力を振り絞って、最終的な準備を整えるために立ち上がった。


110 : 出産子 :2014/08/30(土) 11:46:07 ???
備蓄していた水や保存食をありったけ。
お湯が沸かせる電気ケトルに、大判のビニールシート、停電に備えて、ランタンとラジオと、手動式の携帯の充電器。
トイレットペーパーや、ティッシュも箱ごと。
あと、バケツと、たらいと…、あ、赤ちゃんの為のお尻ふきも、体を清めるのに使えるかも。
それから、胎盤とか汚れ物も出るだろうから、ゴミ袋に古新聞も用意した。
着替えや産着は、入院セットに入ってるから大丈夫。
ベビーベッドは無理だったけど、赤ちゃん用の布団も二組持ってきたし…。
とにかく、思いつく限りのものを何でもリビングに運んだ。
「はあ、はあ…、後は…、そうだ」
俺は救急車が来た時に備えて、玄関のカギを開け、チェーンだけの状態にした。
万が一俺たちが動けない状態でも、チェーンだけなら工具か何かで切ってもらえるだろう。
「はあ、ふう、…う、ぅ〜、い、痛い〜…………っ!」
玄関まで壁を伝い這うようにしてやってきたが、本当にもう限界が近い。
歩いてる間に赤ちゃんがどんどん下がってくるのが分かるし、骨盤が広がってきたのか足の付け根がガクガクして凄く痛い。
座ってしまったら、もう立ち上がれなさそうだ。
早く、リビングに戻ろう。
そして、俺も、俊も、やっぱり絶対に出産の知識がある人に見てもらったがいいと思うし、助けが来るまでは無理に急いで産もうとしないで、ギリギリまでひたすら耐えよう。


111 : 出産子 :2014/08/30(土) 11:47:01 ???
「…ぃづきぃ〜、どこぉ〜、…出るぅ、なんか、出そぅだぁ〜〜っ」
その時、半泣きの俊の弱々しい声が聞こえてきた。
「…あっ、玄関だよ…っ、今、行く、から…っ。…くっ、ぅううっ」
俺は脂汗を流しながら、さっきの倍の時間をかけて必死にリビングに戻った。
俊はソファに積んだクッションに埋もれて上半身を起こして、足を大きく開いた格好でいた。
「…あ、し、俊…、それ…」

真っ先に目に入った俊の股間からは、可愛らしい赤ちゃんの足がぴょこんと飛び出していた。


112 : 名無しさん :2014/08/30(土) 12:08:09 HOST:s644147.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

まだ完全には子宮口が開いていないからか片足しか出ていないけど。
「俊、あ、足が、うぅっもう、だめ〜!」
俊の傍まできたが俺も限界でそのままうずくまって陣痛に耐えた。
「伊月、だ、大丈夫?」
その様子を見て自分も精一杯のはずの俊が体を起こして近寄ろうとしてくれてる。
「だ、大丈夫。でも、ごめん、うぅっ〜、俺の子宮口、を確認して?」
なんとか俊の傍まで四つん這いでいき、俊の上に覆い被さるようにそして俊の方にお尻をむき、股がった。
お腹同士が少し当たるけどもう気にしてられない。


113 : 出産子 :2014/08/30(土) 17:42:31 ???
「わ、わかった…。でも、伊月、手を入れて、下手に刺激したりしたら、破水したり、出産が進んだり、したりしない、か…?」
「…う…、その可能性はあるかも…」
やっぱり、素人が医者の真似事したりするのは無理があるかな…、何より、内診て、痛いし…。
「…そうだ、じゃあ、外から、赤ちゃんの頭が、見えるかどうか、だけでも…。
…うっ、陣痛、来た…っ、今、来てる!来てるっ!俊、見てぇーー!」
「伊月、しっかり…、ぁあッ、俺も…っ!」

「…はあ、はあ、はあ、…俊、どうだった…?」
取りあえずいったん痛みが引いて、二人の荒い息がリビングに響き渡った。
「ああ…、伊月の、陣痛がピークのときも、まだ、膣口からは見えてなかったよ…」
俺は体勢を入れ替えて、ぐったりと俊に寄り掛かった。
「そう…、大分、降りてきてる感じしてたけど、まだなんだな…。そうだ、俊、落ち着いて聞いて…」
俊はそばにあったタオルを手繰り寄せて、俺の額の汗を拭いてくれた。
「俊…、逆子に戻ってる…。赤ちゃんの、片足がもう出てるんだ…。逆子なんて素人の手に負えないし、なるべく、息まないで…」
「そ、そんな…、…分かった、けど、もう、かなり、息みが、我慢できない…っ。
…うっ、また来たぁっ、ふー、ふーっ、うぐぅう〜〜っ」
「俊、息まないで…っ」
俺は自分の陣痛を我慢しながら、手の届く範囲で俊のお腹を優しく撫で続けた。


114 : 名無しさん :2014/08/30(土) 18:26:06 HOST:s644147.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うぅっ、俺も、もう、我慢でき、なぃ、うぅっーーーん!」
暫くは息まないよう息まないように努力していたが、俺も我慢の限界で息んだ。
一度息むともう我慢ができず、陣痛がくると息んじゃう。
俊もなんとか息むのを我慢してくれてる。
「はぁ、はぁ、うぅー。」
「俊、俊、がま、んんんーーーーーー!」
2人とももう限界で陣痛が来る度に息んでいた。
そんなときに明かりがぷつりと消えてしまった。
暖房も動いていないし停電?


115 : 出産子 :2014/09/01(月) 14:57:05 ???
まだ外は薄明るいから室内が真っ暗になっちゃうことはないけど、今の雪に囲まれた状況で暖房が消えたら、あっという間に冷蔵庫のなかみたいに冷えてしまう。
ちなみに携帯で時間を確認したら、いつの間にか16時に近くなっていた。
俺は用意していたフリースのひざ掛けを、むき出しの俊と俺のお腹と股間にしっかりと巻き付けた。
「…ぅう、俊、冷えないように…、あれ、俊、どうしたの?俊!?」
俊は薄明りの中でもわかるほどひどい顔色でぐったりとしていた。
いつの間に状態が悪くなってたんだろう。
俺は自分の陣痛に耐えるのに精いっぱいになっていて、俊の様子に気づいていなかった。
「俊…、しっかりして…っ、ぅうっ」
「…あ、伊月ぃ…、やばい…、あ、赤ちゃんの足が、引っかかってるの、わかる…。
中から、子宮、裂ける…、やばい、痛みが…。ああっ!頼むっ、あし、出してっ、くれ…っ!」
俊は相当痛むのか、下腹を両手で強く押さえて苦しんでいる。
「え…、そんな、はあ、はあ…。でも、やるしかないんだね…っ」
確かにこのまま耐え続けて子宮が裂けでもしたら、大量に出血して本当に死んでしまう。
逆子でも、無事に出産できる可能性に掛ける…!


116 : 出産子 :2014/09/01(月) 14:59:00 ???
俺はクッションを一つ床に落として、ソファで大股を開いている俊の正面に座り込んだ。
「俊、じゃあ、行くよ…っ」
俺はきれいに消毒してた手を、慎重に、でも思い切って俊の股間に突っ込んだ。
「うぐ…っ、あ、ぐ、ぐ、ぐ、ぐ…っ!」
ソコは随分長い間耐えていたせいか思っていたよりも薄く柔らかく伸びきっていて、簡単に手を入れることが出来た。
もう、膣とか産道とかわからなくて、膣口からすぐに子宮になってるみたいだ。
「…足…、足、あ、あった!」
すでに出ている足をよけながら、俊の体を裂かないように、ゆっくりもう片足を引き出した。
「ああ…、楽に、なった…。はあ、はあ…、つ、次の陣痛で、出すから、伊月、受け止めてぇ…!」
「わ、わかった…、ぐ、うぅ………っ!」
俺も自分の陣痛が辛かったけど、震える手でどうにかタオルをすでに出ている足の下に構えた。
「はあ、はあ…、来たっ、うっ、んんーーーーっ、ハッハッ、ん、ん、んーーーーっ!!」
俊はいつの間にコツをつかんでいたのか、陣痛の間に上手に息んだ。
「…あ、俊、出てきたよ!」
俊の股の間で、赤ちゃんが万歳している。
俺は赤ちゃんの体をしっかり支えた。
ここまでは順調だけど、赤ちゃんの頭が詰まってしまうんじゃないかと心配で、でも俊を信じるしかない。
「つ、次で、出す…っ。…ふっ、ふっ、…ぅぐ、ぐ、ぐ、ぐ、…ぐ、ああああ!!」
そして俊は男らしい力強さで息み、約束どおり赤ちゃんの頭を娩出した!
ぐぼん、と勢いよく、文字通り栓が抜けて俺は噴き出した羊水を全身に浴びびしょ濡れになった。
でも、感激で、そんなこと気にしてられない。
「うわあああ〜〜、産まれた〜!女の子ぉ〜、俺の娘だよ〜。俊、ありがとぉお〜」
俊は疲れた顔でも満足そうに微笑んでいて、俺のほうが号泣していた。


117 : 出産子 :2014/09/01(月) 14:59:37 ???
「…はあ、はあ、はあ、良かった…。………伊月、ちょっと貸して」
俊は、赤ちゃんを捧げ持ったまま号泣している俺から受け取って、冷えないように柔らかいタオルと毛布でしっかりくるんで、口でちょっと羊水を吸い出してやっていた。
その様子は凄く落ち着いていて、凄く頼もしい。
産んで痛みが落ち着いた途端、いつもの俊に戻ったみたいだ。
でも、やっぱり相当消耗したみたいで、体を起こしたり動いたりは出来ないみたいだけど。
胎盤もすぐに、大量のデロデロとした血の塊と一緒に出てきて、こっちは特に受け止めなかったのでべちょっと床に落ちた。
いつの間にか部屋の温度も下がってきてたみたいで、胎盤からはホカホカと湯気が上がっていた。


118 : 名無しさん :2014/09/01(月) 18:20:54 HOST:s644147.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「ゃぁ、ふぎゃぁ!ふぎゃぁ!」
ない体力を振り絞ってタオル越しで俊が赤ちゃんの体を擦っていると弱々しい産声をあげたかと思ったら、次第に力強い泣き声に変わって一安心だ。
「うぅ〜。忘れてた。」
俺は自分が出産中だと言うことも忘れ、電気ケトルでお湯を沸かしたり、赤ちゃんの産着を用意していたけど、忘れるなというように陣痛がやってきた。
「うぅーーー、もぅ、無理、息みたい!!」
俺はそのまま踞り、息もうとするがでてくる気配がない。
この時はまだ子宮口の開きが悪いなんて思ってなかったし、俊に続いてすぐにでも出産できると思っていたけど考えが甘かった。
「はぁはぁ、もう破水、してもいいから、俊、おねがぃ。みて。」
中々息んでもでてこないため、痺れを切らし、俊の隣にいき、消毒と新たな手袋を渡し、お尻をつきだした。


119 : 出産子 :2014/09/03(水) 17:51:16 ???
「伊月、動くなよ…」
「う、うん…、うわぁ〜〜〜…っ」
俊の手が俺の膣に入ってくるのが分かる。
やっぱり、結構痛い!
それにしても、最初は俊のおチンチンを入れるだけでいっぱいいっぱいだったのに、今は俊の大きな手が入っちゃうんだなぁ。
それどころか、ここから赤ちゃんが出てこようとしてるなんて…。
俺は、さっき見たばかりの光景を思い起こしてた。
俊の女の部分から、あんな狭いところから人間が一人出てきた。
今度は、俺の股からも出てくるんだ…。

そんなことをぼんやり考えていたら、いつの間にか俊の手は抜かれていた。
ちょっと意識を飛ばしちゃってたみたいだ。
「はあ、はあ、し、俊、どうだった…?もう、産まれそう…っ!?」
「いや…、結構降りて来てて頭には触れるけど、たぶん、子宮口は全開大ではないと思う。
やっぱりまだ息まないで我慢しなきゃだめだ」
「ええ〜、そんな〜。でも、俺、めっちゃ辛くて、もう我慢できない…っ、んんんーっ!」
「伊月、ダメだって!…そうだ、スマフォ、まだ充電あるか?」


120 : 出産子 :2014/09/03(水) 17:52:18 ???
俊は横になって赤ちゃんを抱いたまま、どこかに電話をかけ始めた。
「もしもし、先ほどお電話しました斎藤です。実は小野寺俊のほうの息みの感覚が強くて辛いみたいで…、はい、はい…」
あ、産院に電話してるのか…。
停電で室内も大分暗くなってきて、モニターの明かりが俊の顔を照らしてる。
そういえば、さっき俺は停電にも関わらず電気ケトルでお湯を沸かそうとしてた。
もちろん沸くわけもなくて、冷静なつもりだったけどテンパってたみたいだ。

「はい、はい、分かりました…。あ、それと俺の方ですけど、30分ほど前に産まれてしまいまして」
そうだ、産まれちゃったことも連絡しとくべきだった。
「羊水は自分で吐き出したみたいです。すぐに胎盤も出て、臍の緒は何とか処置しました。
はい、俺の方は…、出血はありますけど、たぶん、そんなに多くはないです。今のところ、タオル3枚分くらいでしょうか。でもちょっと今、まったく動けなくて」
冷静に電話の対応をしている俊は、出来るビジネスマンって感じでなんだかカッコいい。
「はい、こちらも停電で…。…分かりました。お願いいたします」
あ、通話終わったみたいだ。
「伊月、やっぱり全開するまでは息んじゃダメだって。俺もなるべく助けるから、頑張ろう?」
「ぅぅうう〜〜、そんなぁ…。もう、産みたいのにぃ〜、ふ〜、ふ〜っ」
まだ耐えろなんて、まるで地獄の宣言だ。
「赤ちゃんはとにかく保温に気を付けてって。それと、救急車は特に出動してるけど、雪のせいでなかなか近づけないみたいだ。でも、必ず来てくれるから、頑張ろうな!」
「…わ、わかったぁ〜〜、あああ、もうっ、痛いいいーーっ」


121 : 出産子 :2014/09/03(水) 17:54:10 ???
今、何時くらいなんだろう。
真っ暗になってきたから、俊が俺が用意していたランタンと懐中電灯をつけた。
今、お互いの姿くらいしか見えない。
そういえば、凄く寒いと思ったら、さっきびしょ濡れに浴びた羊水が冷えてきたからだ。
入院セットに入れていたフリースのパジャマに着替えて、毛布にくるまった。
俊も汗をかいてるはずだから着替えさせてあげたいけど、ちょっと余裕がない。
お尻の下に敷いてたビニールやバスタオルもびしょびしょになってるし、ソファにも何かの液体がかなり染み込んでるから、買い換えなきゃかなぁ。
そういえば胎盤も床に落としたままで、せめて新聞紙は被せてあるけど、あれもグロイから片づけたい…。

「あっ、あーーーっ、ダメーー!痛ぃい!息みたい〜〜っ」

俺はとにかく陣痛から気をそらしたくれあれこれ考えてたけど、その程度じゃどうにもならないくらい痛い。


122 : 名無しさん :2014/09/03(水) 18:13:42 HOST:s1598050.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「伊月、ふぅーふぅーって息みを逃すんだよ。」
俊は俺のとなりで背中を擦ってくれる。
「ふぅーーー、ふぅ、うぅっーー、でもぉぉーーーっ!」
陣痛が来る度にやっぱり息んじゃう。
「うぅっーー、うぅっーー、なんか、なんか、でそぅーーーー!」
何度か俊に息んじゃだめといわれても息んでいたらなんか、出てきた間隔がしてきてまた息む。
「伊月、ちょっと、待って、待って。ティッシュ、どこ、ティッシュ!」
俊は慌てて体を起こしてティッシュを探していたからトイレットぺパーを渡した。
「伊月、いいよ。」
俊は俺の肛門に手を当ててる。


123 : 名無しさん :2014/09/06(土) 13:58:17 ???
『え……俊?俺もしかして…』

なにか出てきた感覚…それは大便だったらし。

「気にするな。初産にはよくあることらしいからな。」
『うぅ…ごめん……うっくぁああっ』

俊の前でお漏らしをするなんて…
しかもケアまでしてもらってる。
これ以上ない恥ずかしさだけど、いきみの感覚は容赦なく襲ってくる。

「伊月、頭を低くして腰を振ってみろ。」

俊に言われた通りに上半身を伏せ、腰を前後や左右に振ってみる。

『ふぅーっふぅーっ。うぅぅん痛いっ……けどちょっと楽かも…』

痛みは変わらないがいきみたい感覚は少し和らいだ。

「それでいきみを逃がそう」

俊が腰を摩りながら言ってくれた。

『はぁ…ふぅぅぅっ……うっ…ぅぷっ』
「どうした伊月?」
『ヤバ…気持ち悪い……』

どうしたことだろう。
あまりの痛さに今度は吐きそうになってきた。

『ふ…袋…うぅっぷ』
「ちょっと待っててな」

嘔吐感に口を押さえる。
陣痛の波に合わせるかのように込み上げてくる。
そこに俊がビニール袋を持ってきてくれた。

「ほら、我慢しなくていいから」
『うぐっ…ぉえ゙え゙ぇ……けほっけほっ……えっく…げえぇっ』

俊が背中を摩って介抱してくれた。

『うっ……うぇっ…俊…ごめん…』

俺は醜態の限りを尽くしてしまった。
恥ずかしいやら申し訳ないやらで涙がでてしまう。


124 : 名無しさん :2014/09/06(土) 17:56:32 HOST:s903028.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「もう大丈夫か?」
「はぁ、はぁ、ぅ、ぅん。」
俊も疲れてるはずなのに背中をさすってくれたり、気を使ってくれる。
「俺の時は伊月が介助してくれたんだし、次は俺の番だよ。
それに伊月の出産には立ち会うっていっただろ?」
俊は俺の背中を優しく擦って笑顔で言ってくれた。


125 : 名無しさん :2014/09/17(水) 01:53:04 ???
『俊…ありがとう。俺も頑張って……んうぅぅぅっ』

急に下腹のほうが痛くなり、俺はお腹を抱えのてけ反った。
お腹の子が動いたのがわかる。ようやく下まで下がってきたようだった。

『はぁぁっ…ふっうぅぅーっ……痛いっ…腰が…』

頭が骨盤をこじ開けてるようでひどく腰が痛い。
「伊月、さっきの体勢してみて」

俺は再び四つん這いにな臥せる姿勢を取った。
俊は赤ちゃんをさらに毛布に包みソファに寝かせた。

「いい子にしてろよ」

そう一言いうと両手で俺の腰を押してくれた。
押される度にすごく楽になる。

『ふぅぅぅんっ…ああぁっ…ありがとう。楽だよ…』

だけどさっきよりもいきみたい感覚が強い。
腰を揺らして気を紛らわせていたけど、とても耐えきれない波が襲ってきた。

『あ゙ぁっ…もうだめ…んゔゔゔっっ』

その時、俊の「あっ!」という声が聞こえた。
俺またお漏らしでもしたかな……

「伊月、穴から膜が膨らんで見えてる。破って破水させるぞ」


126 : 名無しさん :2014/09/17(水) 03:59:18 HOST:s645040.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

俺が息むと膜が水風船みたいに膨らんで息まないと引っ込むみたい。

「はあ、はぁ、ぅ、ぅん。」

破水をしたら息めるようになるかなと思いながら俊を信じて頷いた。

「じゃあ次に息んだら割るからな。」
「ぅう〜、んんーーーー!!」
俺はまた波が来て息んだ。


127 : 名無しさん :2014/09/30(火) 00:09:24 HOST:s1345024.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うぅーーー!」
ぱちんっという風船が割れたかと思うと更に息みたい衝動にかられた。


128 : 名無しさん :2014/09/30(火) 00:15:44 HOST:s1345024.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp

「うぅーーー!」
ぱちんっという風船が割れたかと思うと更に息みたい衝動にかられた。
「破水したみたいだから息みたくなったら息むんだぞ。」
「うぅーーーんんぅーー!」
俺は俊の声に頷き、また息み出した。
「ちょっと診てみるよ。」
陣痛の間に俊がまた俺の膣に手を入れているみたいだ。
「わぁー。大分広がってる。もう10センチなのかな?
でもまだ頭は子宮口は通ってないみたいだな。」


129 : 名無しさん :2014/11/01(土) 12:53:37 HOST:124x36x120x118.ap124.ftth.ucom.ne.jp
「はぁ、はぁ、もぅ、息んで、ぃい?」
「もう、いいよ。」
「うぐぅぅぅぅう!!」
やっと俊から息んでもいい合図をもらい、俺は早く楽になりたくて思いっきり息んだ。
「伊月、その調子だよ。」
陣痛の合間に俊は俺の額の汗を拭ってくれたり、水を飲ませてくれる。
何度か息むとようやく赤ん坊が産道へ降りてきたみたいだがあまりの大きさに腰や骨盤が悲鳴を上げている。
「んぐぅぅ、ゔぉぉぎぃぃぃぃ!」


132 : sss :2014/12/14(日) 16:21:27 HOST:p73a29d2a.chibnt01.ap.so-net.ne.jp
あっ、あーーーーゔーーーーいぎーーーっ
っはぁはぁはぁ


133 : 名無しさん :2015/05/29(金) 19:49:57
「もぅっでるぅーーーーーっ!」


134 : 名無しさん :2015/06/03(水) 19:50:53
もうとにかくいきみたい。
ヘソの下あたりがものすごく圧迫されてる感じがする。

「伊月、むやみにいきんでも出てこないから!落ち着いてゆっくり息吐いて」

俊が声をかけてくれる。
『うぅーーんっ…あ゙あ゙ぁっ…はぁー…はぁーっふぅぅーーぅっ』

俺はいきみの衝動に耐えながら、俊のアドバイスの通りに息をする。

「いいぞ。その調子で痛みに合わせていきむんだ」
『うん…ふぅーーぅんっふぅーっ……ぅああ来たぁっ!』

強い陣痛の波がきた。
胎児を押し出すように下腹がさらに圧迫される。

『あ゙あ゙ああぁ痛ーい!んぅぅぅぅっ!』

ジワジワと産道を降りてくるのがわかる。

俊は背中を擦ってくれたり、俺と息を合わせてくれたりする。
痛いけど不思議と安心する。

『あ゙あ゙あうぅぅっっ!はぁ…ふぅーぅっふぅーっ…』
「そうだ。ふぅーぅ。ふぅー。」

時間が経つに連れて手や膝がしびれてきた。
四つん這いになってるのが辛い。

『はぁっ…ふぅ…俊…。横になりたい…』
「ああ。楽な体制になって」

俺はクッションを重ねて横向きに寝そべった。
一息つく間もなく陣痛の波が来る。

『ぅあ゙あ゙あ゙ぁっんぐぅぅっ!』

俺はお腹を抱え背中を丸めた。

「伊月、ちゃんと足広げて」
『あぁ…ごめん……っくぅぅっ!!』

次から次へと痛みが来る。
何となくだけど、赤ちゃんがもう出そうなところまで来てる気がした。

俺は片足を膝の所で抱える姿勢をとった。

『はぁっ…んゔぅぅんっ…ふぅっゔぅぅぅんっあ゙ぁん!!』

俺は必死にいきんだ。
次第に股間のあたりも痛くなってきた。
すると俊が俺の穴の付近に触れて言った。

「頭が見えてきてるぞ!もう少しだ!」
『はぁ…はぁ…本当?生まれるんだ…っ』
「今度は長くいきむんだ」
『うん……あぁぁっゔゔぅーーーんんっ…うぐっぅああああ゙ぁっ』


135 : 名無しさん :2015/06/03(水) 19:51:57
―――どのくらい時間がたったんだろう。
停電して寒いはずなのに俺は汗だくだ。
股間の辺りに大きな塊が押し迫っているのがわかる。
穴の周りがチリチリと痛い。

『はぁっ…うぅぅー痛ーーーいっ!!んぐぅぅーっ』
「伊月、もう頭が出てきてるからいきむの止めて力抜くんだ!」
『う、うん…あぁでもダメだぁっ…ぐぅぅあああぁっ』

無理にいきんでも穴が裂けてしまう。
頭ではわかってるけど、どうにも耐えられない。
俊が穴の回りを押さえて裂けるのを防いでくれた。

「力抜いて。はっはっはっはって息を吐くんだ!」『…わかっ…た。うぅっ…はぁっはっはっはっはぁぁっ…』

俊と呼吸を合わせる。
するとジワジワと頭が穴を押し広げて外に出てきた。
本当に裂けてしまいそうな強烈な痛みが襲う。

『ふあぁぁぁ痛い痛いっ!!あ゙あ゙あ゙ぁぁっ!!!』
「大丈夫!あと少し!」

その瞬間――

グポッ……ピシャ…

「伊月!頭が出たぞ!!」

頭と共に羊水が飛び出した。

『はぁぁっ……ふぁぁぁっ…』

俺は言葉が出なかったが、間髪入れず痛みが襲う。
『んぅぅうーふぁあ゙あ゙あ゙っ』
「もう少しだぞ!頑張れ!」

俊も応援してくれてる。
あと少し…残った体力を振り絞っていきんだ。

『うぐぅっゔゔぅーーんっ!!』

少しずつ肩が出てくる。

「あとひといき!」
『はぁっ…ふっうぅぅー!!あ゙あ゙ぁ出るぅっ!』

ズルリ…バシャアア……

体が出た瞬間残っていた羊水があふれでた。

「生まれたぁぁ!!生まれたよ伊月!!」

んぎゃ………んぎゃあっおぎゃあっ…

『はぁぁぁっあぁ……生まれた……』

ちゃんと泣いてる。
俺はとてつもない疲労感と、それ以上の達成感と安堵感に包まれた。

「男の子だよ!!俺たちの息子だ……」

俊が泣きながら生まれた赤ちゃんを俺の胸元に渡してくれた。

『あぁ…俊。ありがとう…俊のお陰で無事に生まれたよ…』
「何言ってるんだよ…」

二人それぞれの子供を抱き締めながら喜びを噛み締めた。


そのあと直ぐに救急車が来てくれて、俺たちは病院に運ばれた。
救命士の人は俺たちの出産介助に感心していた。

病院で処置をしてもらい、俺たちも子供たちも健康だと言ってもらえた。
娘には綾、息子には祐希と名付けた。
一週間後に無事退院し、父親としての奮闘が始まった。


136 : 名無しさん :2015/06/03(水) 19:52:26

それから三年後――
俊に二人目の、俺たちにとっては三人目の子供が生まれた。
二人目は男の子だった。

更に翌年……

『うぅぅ気持ち悪いっ………お゙ぇぇっ…げえぇっ』

俺は二人目を妊娠した。
今度は俺がつわりに苦しんでいる。
吐き気でどうにもならない……。

「今度は女の子じゃないか?俺も上の子の時は相当きつかったし、逆に下のチビの時は何もなくて暫く気づかなかったしな」

俊が背中をさすってくれながら妊娠中のことを話してくれた。
俊は長女を妊娠したときは、割と後期までつわりで吐いてばかりいた。
しかし長男の時は何事もなく出産に至った。

『そうなのかな…確かに俺も息子の時は何もなかったし………うぐぅっ……ぅげえぇぇっ!』

こんな辛い状態で半年以上も過ごしてたんだな…。

「大丈夫だよ。ちゃんと乗り越えられるから!」

『はぁ…はぁ…うん。そうだね』

「伊月パパ、どうしてげぇーしてるの?」

娘がやって来た。

「これはお腹に赤ちゃんがいるからなんだよー綾。今度は妹かもよ♪」
「赤ちゃん!また赤ちゃん来るの!?」

綾は目をキラキラさせて言った。

「綾、もっとお姉ちゃんにならなきゃ♪伊月パパ頑張って!」
「あはは。綾は偉いなー」

俊が微笑みながら綾の頭を撫でた。

「パパーっ赤ちゃん泣いてるよー!」

祐希が俺たちを呼びにきた。
下の子が泣き出したらしい。

「ああ、今いくよー」

俊は下の子をあやしに行った。
今はほぼ俊や回りに頼りっぱなしだ。
娘も息子も小さいのにしっかりしてて助かる。
そしてこれから増える家族…。

つわりは苦しいけど確かな幸せを感じた。
俊と子供たちと、この幸せを守っていきたい――――。





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