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タイムリミット24時間(リレー)
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(・・・畜生、やはりそう都合よくいるわけねぇか・・・)
苛立つ気持ちを抑え、一人の男はとある産婦人科から出た。
いや、『一人の』と言う表現はこの男には少々不適当か。
なぜなら、男は既に死んでいて亡霊になっていたからだ。
自殺他殺ではない『不慮な事故』で死んだ人間は皆このような亡霊となる。
が、確かな殺意による死ではないゆえ、死後の審判を受けずに生き返れるチャンスが与えられる。
タイムリミットは24時間。
24時間以内に『出産に臨んでいる産婦』の『産道から出る前の胎児』に触れれば、
めでたくその場で胎児の体が亡霊の新しい体となり、亡霊は新たな人生を楽しめる。
この極めて困難な条件をクリアできた亡霊は、ほんの一握りだけ・・・
「このままあきらめるものか、俺は必ず生き返ってやる」
諦めない亡霊の男は、生前の記憶を辿って次の産婦人科に移動した。
次回、その産婦人科にで、彼は将来自分の母となる(予定)の女性と出会う――
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<午前7時ごろ・タイムリミットまで約20時間>
亡霊になった男がふらっと産婦人科の前に到着した時、一人の女性と出会った。
「はぁ、はぁ・・・あとちょっと、だからね・・・」
それはマタニティードレスの上からでもハッキリとわかる強張る臨月腹を抱えて、
見た感じ幼さがまだ残っている、今どき珍しい黒髪おかっぱ頭の妊婦さんだ。
乱れる呼吸、額に浮かぶ脂汗、足を伝って床に滴る血の匂いがする液体・・・
――どこからどう見ても、探さなければならない『出産に臨んでいる産婦』に違いない。
(つべこべ言う暇がねぇ、こいつに賭けるか)
幸運に感謝した亡霊の男は、すかさず産婦人科の緊急ベルを鳴らせた。
生き返るために、次は『産道から出る前の胎児』に触れる必要があるからだ。
しばらくして産婦人科の自動ドアが開き、看護婦っぽい姿の数人が出てくる。
「た、助けてください・・・産まれそう・・・なんです・・・」
産婦の女性が助けを求めるやいな、そのまま産婦人科の中に搬送された。
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「「あ。」」
俺も産婦人科に入ろうと近くまできた時、1人の女と出くわした。
俺に気づく辺り、こいつも亡霊なんだな、きっと。
「ちょっとまて!あれは俺が見つけたんだぞ!」
平然と産婦人科に入っていく女を追いかけて慌て仲へ入っていく。
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「待て、おまえは何者だ」
「・・・あんたと関係ない」
「女って一発殴ると黙るか泣くかと聞いてる」
「・・・殴れるならどうぞ」
「くっ」
恐らく同じ亡霊の、長髪で挑発的な女は、冷たい対応で男を黙らせた。
実際、男もどうやって第二の条件である『胎児に触れる』について苦悩している。
女の言ったとおり、亡霊の身じゃ殴ることも物を触れることもできない。
せいぜい、ポルターガイストの応用でさっきみたいに緊急ベルを鳴らすだけ。
・・・・・・もっとも、千歩譲って例え触れたとしてもだ。
産道から出る前、つまり子宮の中にいる胎児に触れることなんて出来やしない。
こうしている間に、タイムリミットがただひたすら近づいてくる・・・・・・
次回、分娩監視装置をつけられ、破水のため点滴を受けられた産婦の女性。
様子は大分落ち着いてきたが、既に始まった陣痛は収まることを知らない――
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「あぐぅ!!・・・い、痛い・・・」
「そりゃ痛いさ、あんたの赤ちゃんが出てくるもの」
陣痛室に搬送された女性に、先客だと思われるもう一人の産婦が話しかける。
「さてはあんた、産むのはじめて?」
「は、はぃ・・・こ、こんなに痛いなんて、にぃにから、何も・・・」
「まあ最初はみんなそうよ、うちも人のこと言えないね」
苦し紛れなのか、ベテランな雰囲気を発している彼女はやけになれなれしかった。
「盗み聞きみたいになっちったが、あんたもう破水してるんだって?」
「はぃ・・・そ、そうみたい・・・あっ、また来ちゃ、うぅぐっ!」
返事をしながらも、亡霊の男が狙った方の産婦は再びお腹を抱えて苦しみだす。
破水のせいだろうか、まだ本格的ではない割りに陣痛の間隔はそう長くないようだ。
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「あれか、おまえの狙いは」
「・・・そうなるね」
陣痛室の一角に漂っている亡霊の男は、ベテランっぽい産婦の方を指差す。
これに対し、同じ亡霊である長髪の女性は冷たく返事をした。
「あんなの俺は御免だね、見るからに子供大事にしないおふくろだ」
「・・・これで三度目よ」
「ん?」
「・・・育児放棄。つくっては捨てつくっては捨ての、最悪の親よ」
産みの親に何回も殺された、と無念を語る亡霊の女は固く拳を握った。
何回も同じ産婦を親だと選んでその子になろうとするのは、もはや何かの執念か。
「そいつはご愁傷。俺ならそんな親一発殴るぐらいはするがな」
「・・・そうね」
亡霊の男の煽りを受け、亡霊の女は握った拳をベテラン産婦の方へ振り下ろした。
実体がない上に距離があるから拳はむなしく空を切った、に見えるが--
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「いてっ」
ベテラン妊婦さんが反応した。
「ど…どうかしました?」
「いや、なんか頭に当たったみたいな…気のせいかな?」
頭を撫でながら呟く。
…触れた、のか!?
「久しぶりだしこの距離だから…まあ、許容範囲ね。」
「…お、お前、触れるのか?」
「…まあ、ね。そうでなきゃ何回も転生してないじゃない。」
「そ、それはそうか…」
くっ、俺は触れないのに…それに距離が有っても触れるなら胎児に触るのも簡単だろう…
「…貴方、触れないの?」
少女が呆れた目で呟く。
「…しゃーねぇだろ、初めてだからな…」
「…教えてあげてもいいよ。条件があるけど。」
「条件?」
「無事転生出来たら恋人になって。…アイツ、世間体とか気にするから、アンタがいたら育児放棄しないかも」
真顔で話す少女。…条件も悪くねぇし…
「わかった、宜しく頼む。」
「…そう、じゃあ、付いてきて。」
そう言いながら廊下に向かう少女。
「にぃに?…お腹の子供の父さんなの?」
「あ、はい。血の繋がらない兄で…駆け落ちしたんです…」
と、二人の妊婦の会話を背中で聞きながら、俺は少女に付いていった。
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亡霊の身でも物を触れるコツは、意外と気づきにくいなものだった。
しかも方法自体は簡単で、要は「物を触れることをイメージする」だけ。
実際、男は知らぬうちに本来触れないはずの産婦人科の緊急ベルを鳴らした。
少女の指導を受ける亡霊の男は、しばらく練習を重ねて腕を磨いた。
<午後5時ごろ・タイムリミットまで約10時間>
「いつつつ・・・キィちゃん、そっちはどう?」
「・・・お、おしりがっ・・・砕けちゃいそう、ですぅ」
「ふーん、そろそろじゃない?まあがんばりな」
中に居座る胎児を吐き出そうとぎゅっと強く締めるお腹を軽くぽんと叩き、
ベテラン産婦は隣のルーキーに思いやりをもってない言葉を投げた。
「あっ、ありがとう・・・がんばるかっ、らぁ、あぁぐぅ!」
若いおかっぱ頭の産婦『キィちゃん』は、陣痛に襲われながらもそれを応える。
早期破水のせいで羊水が不足しはじめてきた彼女だが、未だ開口期の途中だ。
「・・・じゃ、お先にさせてもらうわ」
「安心しろ、こう見えて俺は覚えている約束なら守る男だ」
一方、あれから数時間も二人の産婦のやりとりを見守った亡霊の少女が、
昔二回も自分の母親となった長髪のベテラン産婦の方向へ一歩踏み出した。
「そうならいいね・・・また、来世」
「ああ、達者でな」
軽く言葉を交わし、亡霊の男は目を凝らして少女の動きに注目した。
条件の『胎児に触れる』のが一体どんなことなのか、やはり実演を見るに限る。
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少女はベテラン産婦の隣に立つ。
ベテラン産婦のお腹に手をかざした。
手のひらがお腹に吸い込まれるように沈み…
「うん、女の子に間違いないね。…じゃあ。」
そう話すと、直ぐに光に包まれて―
眩しさで思わず目をつぶってしまい、肝心なところは見れなかったが、姿が消えたことからも胎児に魂が入ったのだろう。
―さて、次は俺の番か。
少女が消えた今、ベテラン産婦より「キィちゃん」とやらの方が気になる。
苦しむ声を背に、俺はキィちゃんとやらの方へと向かっていた。
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俺も早速「キィちゃん」のお腹に手をかざしてみる。
「な、なんだこれ?」
俺の手が少しずつ沈んでいく。
そしてその手がなにか俺の手がちょうど包むことができるくらいの丸いものに触れた。
これが胎児の頭なのか?
考えているうちに俺の体が光輝きだした。
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気が付くと俺は狭さを感じていた。
動きも取りにくい。体が縮んだような感じもする。
…どうやら転生は成功したみたいだ。
さて、これからどうしよう。
無事に産まれたいとは思うが、少し苦しさを感じる。羊水が減ってきているからだろうか。
なんにせよ「キィちゃん」のペースに合わせないと。
遠くから聞こえるような叫びと唸りを聞きながら俺は待機していた。
「キィちゃん」ー城井亮子(きいりょうこ)は苦しんでいた。
「うぅぅぅぅっっ!」(にぃに…助けて、にぃに…)
にぃに―城井光太郎に心の中でたすけを求めていた。
光太郎は再婚した亮子の義母の連れ子だった。
最初は抵抗が有ったが、その優しさに引かれ。
両親の反対を振り切り駆け落ちしたのだった。
通っていた高校も中退し、働きながら大学に通うにぃにの家事を手伝って。
二人が深い仲になるまで、そう時間はかからなかったのだ。
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-―悪阻で倒れたお陰で、大好きなにぃにの赤ちゃんがお腹に宿ったことを知った。
――初めての胎動を感じた日、絶対いいお母さんになるとにぃにと約束を交わした。
――胎教をしっかりやって、後期に入ってから毎日赤ちゃんと会うことを夢見ていた。
走馬灯かのように、新しい俺の母親である城井亮子との思い出が流れ込んでくる。
これらはこの肉体の胎内記憶。胎児と同化した今、これからの俺の記憶でもあった。
「ふぅ、ふぅ・・・こんなに痛いのに、ノンさん、大丈夫かなぁ・・・」
暖かい闇の中で聞こえるのは、陣痛の合間での母親のつぶやき。
今日初対面のベテラン産婦の『ノンさん』のことを心配している。
呼吸法もままならないほどに苦しんでいるのにもかかわらず。
このままだと城井亮子・・・いや『俺のおふくろ』が危ない。何とかしないと。
俺は重いまぶたをあげ、新しい肉体を動かし、一筋の光を探した。
「あっ・・・動いてっ、る・・・?」
この羊水の少なくなった窮屈な子宮の、唯一の出口を。
「・・・もうすぐっ、あえる、ね・・・っ、あぐぅ・・・」
そしてふと、ゴブっと鈍い音を立てて俺は『それ』を触った。
「ぅうううう痛いぁあああ〜〜〜〜!」
上手く開けない子宮口が俺の動きに刺激されたか、再び反応し始めた。
陣痛に疲弊したおふくろに激痛が走り、子宮全体が俺を締め付ける。
「どうかしましたか、城井さん!?」
おふくろが絶叫してすぐ、今度は看護婦さんの声が聞こえた。
どうやら、痛みのあまりにおふくろは思わずナースコールを押したようだ。
子宮口が未だに俺の頭がぎりぎり通れるかどうかぐらいしか開いていないのに・・・・・・
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「い、いたい、痛いぃぃ!お、お腹がぁ、んぐぁぁ!!!」
「城井さん落ち着いてください!すぐ先生呼んできますから!」
容態が急変した城井亮子を見て、駆けつけた看護婦さんは即座に対応する。
しかし小さい産院ゆえか、唯一の医者は今、分娩室にで三度目の出産を迎える最中の
ベテラン産婦「ノンさん」――山吹かのん(やまぶきかのん)の助産で手一杯になっていた。
(このままではまずい・・・胎児の俺にできることあんのか?ええい、ままよ!)
とっさの判断で、俺は締め付けてくるおふくろの子宮を押し返そうと手足を力いっぱい伸ばした。
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「あっぐうっっ!」
子宮を押されたおふくろが、叫ぶ。
仰け反るようになったのか、振動が伝わった。
しかし、子宮の締め付けが少し弱くなった気がする。
陣痛も弱くなったのか、おふくろも落ち着いたみたいだ。
…少し、疲れたな、休もう…
「呼ばれて来たけど…亮子さん、大丈夫?」
白衣を着てチュッパチャップスをくわえる眼鏡の医者が現れる。
特徴的なのは他にもある。大きくせりだしたお腹だ。
立花見晴(たちばなみはる)。本人も産み月を迎えている産婦人科医だ。
因みに予定日からは数日過ぎてるのだが…
「…は、はい…少し楽になりましたが…」
「…そう、ちょっと触診するわね。」
そう言うと見晴はいろいろ触り始めた。
「…思ったより進みが早いわね…車椅子を用意して!分娩室の前のソファーに寝かせなさい!
かのんさんの出産が終わり次第、搬入するわ!
万が一の場合ソファーで出産になるかもね…」
「わかりました!準備します!」
看護婦さんに指示を出し、看護婦さんもそれを受けて準備する。
それを確認した見晴は、かのんさんの助産を再開するために戻り始めた。
――彼女自身の身にも、その時が訪れようとしているのにも気付かずに。
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山吹の助産を再開しに向かおうとする見晴だが、向かおうとする途中で産気づいてしまった。
「うっ!!」
見晴は廊下の途中で蹲ってしまう。
あまりの痛さに口にくわえていたチュッパチャップスを落としてしまった。
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山吹はお腹を押さえて耐えていた。
「も、もう駄目・・・う、産まれる!!」
パチンッ!!
その音と同時に床に水溜りが出来た。
破水が起きたのである。
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山吹はそのまま医者から患者になってしまった。
山吹はベッドに乗せられ出産に挑むことになった。
「んんんーー、んんんんーーーー!!!」
息むが中々出てこない。
それもそのはず胎児が大きいからだ。
だから出産予定日を過ぎても中々産まれてこなかったのである。
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山吹は頑張って息むが中々出てこない。
「ふぐぐぐぐーーーーっ、うぐあぁぁーーーーーー!!!!!」
胎児は頭がでかい為子宮口で引っ掛かっている状態だった。
そのため一向に頭が見えてこない。
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16から18までの出産シーンは山吹かのんではなく立花見晴の方ですよね?
なので立花見晴のシーンとして投稿します。
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「出てえぇぇーーーーー、出てきてえぇぇーーーーー!!!!」
見晴は思いっきり息むが出てくる様子が無い。
山吹かのんの容態が落ち着いたため、山吹の方は暫く看護師に様子を見させて、産院唯一の医者が立花見晴の容態を診に来た。
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立花見晴はこの病院の医者ではなく他の病院から派遣されてきた医者だった。
なので今の病院には医者が二人いたのである。
立花見晴が出産が始まってしまったので今は一人だが・・・・・・
この病院本来の医者が立花見晴を診察する。
「まずいな胎児が大きすぎる。すぐに帝王切開だ!!」
こうして立花見晴はすぐさま手術室へと運ばれたのだった。
一方山吹かのんの方も後もう少しで産まれそうだった。
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山吹かのんは大分お産が進んでおり、既に胎児の頭が出ていた。
「よし後もう一息よ!!」
付き添いの看護師がかのんにそう言う。
そして山吹かのんは最後の力を込めて大きく息んだ。
「ふうーーーーーっ!!!ふうぅぅぅぅーーーーーーーーっ!!!!」
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『おぎゃあっ!!おぎゃあっ!!』
外から泣き声で俺は目が覚める、外からの声を聞く限りどうやらノンさんが無事出産したらしい。
(どうやらあの少女は無事に産まれたようだな。よし俺も早く産まれなきゃな。)
正直言って後タイムリミットがあと何時間なのか気になった。
あのあと疲れていたせいで休んだら少し眠ってしまった。
まずいな・・・・・早くしないと・・・・
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とにかく急いで産まれないと。
くそっ、子宮口がまだ開ききっていない。
うぐっ子宮が俺を出そうと出口に押し付けてくる。
くそ一度自分の手で広げられるか試してみるか。
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「うがっ、あっ、ぎゃあああああ!!」
「どうしたのですか城井さん?城井さん!!」
中の胎児が無理やり子宮口を広げたためあまりの激痛に城井亮子は悲鳴を上げた。
よし!!、出口が広がったぞやってみるもんだな。
そう思っていると俺は出口に押し付けられた。
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(イテテテテテテテッ!!)
俺は狭い出口に押し付けられそのまま中を進む。
すると光が見え始めた。
頭の天辺が空気に当たる。
このまま出てきてくれれば良いのだが痛い早くしてくれ。
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くそっ!!頭の天辺が出始めたのは良いがそれから一向に進展が無い。
タイムリミットまで後どれくらいだ?
もういっその事、帝王切開してもらいたいくらいだ。
タイムリミットまで後30分
「城井さん、お腹をお腹を押して赤ん坊が産まれるのをたすけます。良いですか?」
「・・・・・はい。」
看護師のその言葉に城井亮子は力なく返事をする。
そして看護師は城井亮子のお腹を押し始める。
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んっ?何か上から押されるてるような?
これならいけそうだ。
そして押されることで徐々に進んでいきそして遂に完全に頭が出た。
そして程なくして肩の辺りまで体が出てきた。
よしっ!!この調子でこのまま体が全部出てくれれば。
タイムリミットまで後20分
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タイムリミットまで後10分
腰の辺りまで出てきたのはいいが、そこで止まってしまった。
くそあと何分だ?
ん?何だ騒がしいな?
「まずい気を失ってます、しっかりしてください城井さん、城井さん!!」
どうやら俺の母親が気を失ったらしい、一体どうなるんだ?
って言うかもうここまで出てきたんだから看護師さんが引っ張ってくれよ。
「もう大分ここまで出てきたんですし、引っ張りましょう。」
そう言い看護師が引っ張ってくれるが俺のケツが引っ掛かって中々前に進めない。
タイムリミットまで後3分
え〜〜い仕方ないこうなったら。
俺はそう思うと自分の手でケツが引っ掛かっている出口を広げた。
すると出口が広がったからか、つるんと全ての体が出てきた。
やった成功したぞ!!!
看護師が少し赤ん坊の俺の行動に驚いているがそこは気にしない。
でも今度の新しい人生は中々面白そうだな、なんせ前世の記憶をそのまま持っているし、運命の相手もいるのだからな。
そして無事に産まれた俺は疲れたのでこれからの人生に思いを馳せ参じながら、安心して再び眠りに付いた。
タイムリミット24時間
END
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