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透明の腹を持つ女
1名無しさん:2012/12/17(月) 19:53:18
中国にはこんな伝説があった――
はるか昔、中国文明が生まれ始めたばかりの頃、数人の偉人がいた。
一人は火を作り出す方法を発見し、みんなに教えた。
一人は家屋を建てることを考案し、みんなに教えた。
そして一人は、食べれるものをみんなに教えるために、透明の腹を有していた。
食べた物は毒になるのか栄養になるのか、透明の腹を通してみんなに見せたのだ。

その伝説の偉人を倣って、今まさに一人の女が歴史に名を残そうとした・・・

今まで書物の挿絵やCG動画で描くしかない「胎児の受胎から出産の全容」を、
生まれつきの透明の腹を通して記録として残すという、一大偉業に挑んだのだ。
==
キャラ設定:
志野 透(とおる):主人公、女、17歳。人見知りだが心を許したら尽くすタイプ。
         今までの人生はずっと恥ずかしいから透明の腹を隠そうとしてたが、
         胎児の成長と自分の体の変化と共に少しつつこれを受け入れていく(予定)
有珠 瑞(ずい):主人公の彼氏。下の名前で呼んでいる仲だが親友止まりで恋仲ではない。
         透が妊娠してしまったことを知り、学校など表の場合は透をカバーするが、
         裏では透の妊娠経過を細かく観察するなど、かなりの妊婦マニアである。

※透明と言っても子宮内部以外の内臓が見えるわけではなく、常に断面図状態だと思ってください。

2遅くなりました リレーでお願いします:2012/12/18(火) 06:54:36
<ある日の放課後、透の自宅にで>
「こうして改めて見ると、なんか変な気分ね・・・」
パラパラ漫画みたいに『自分のお腹の様子を収めた写真』を繋いだアニメーションを鑑賞しつつ、
透はキーボードを打ち続けた。これらの写真を撮影し、編集してくれた親友へのメールを書くために。

身篭ったの気付いてから早数ヶ月、服を脱いだら外からはハッキリと見える透の子宮は着実に変化した。
日に日に成長する胎児によりだんだん拡張されるのはもちろん、その胎児をやさしく包むため羊水を作り、
胎児の大きさに合わせるため柔らかく伸ばしていき、今はもはやサッカーボールの大きさになっている。

「・・・こらっ、今ママ忙しいからそういうのは後で、ね?」
タイピング音に反応したのか、ついさっきまで大人しくただ浮いている透の赤ちゃんは寝返りを打った。
生まれつきの透明の腹のおかげで胎児の状況を目視で把握できる透は、二重の意味で医者いらずだ。
こんな、中身の見えるまるで人体模型の妊婦腹とか絶対、世紀の大発見レベルの騒動になるから・・・

「それじゃまた明日瑞くんの部屋でね・・・はい送信、っと」
メールボックス画面の送信ボタンをクリックし、『送信完了』のメッセージを確認する。
「ふぅ・・・待たせてごめんね、何して遊ぼうか?」
お腹の赤ちゃんに話しかけつつ、透はパソコンの前から離れて自分のベッドに座った。
つわりが軽くなってからの最大の楽しみでもある、日課となりつつある胎教の時間だ。

−−胎動を満喫している透は知らなかった。今この瞬間でも撮られているのを知覚する術はなかった。
瑞くんが編集して送ってくれた写真たちは、実は『透に見せるための』氷山の一角に過ぎないことを・・・

3名無しさん:2012/12/21(金) 03:45:27
「はぁ・・・はぁ、アッー」
一方その時。パソコンに映ってる透の姿をオカズに、瑞はまず達した。
3台の隠しカメラに撮られている事も知らずに、透明の腹の中で蠢く胎児と
ダイレクト胎教をしている透は、実に母性とある種のエロスに溢れていた。
「・・・おっと、作動テスト作動テスト。危うく忘れる所だったぜぇ・・・」
荒い息を落ち着かせ、瑞はマウスを動かしてデスクトップのアイコンをダブルクリック。
すると確認ウインドウが現れた。
『軽く静電気を流します。電撃レベルを選択してください』
これを迷わず『1』をクリックすると――

「ひっ!?」
各方向3台のカメラに撮られている透は、小さく声を上げてビクッとした。
前回の撮影であらかじめ仕込んだミクロスタンガンが、バチィと透の子宮に
微弱の静電気を流したのだ。内訳すると冬場のドアノブトラップ相当のレベル。
「あっ、ぃやぁ・・・お願い、落ち着いて」
透の甘い声が、スピーカーから伝わってくる。
予想とおり、電撃により胎児がびっくりして彼女の中で暴れ出したようだ。
「ぅ・・・あぁ、良いよ・・・」
親友なのに恋人になれない女のあえぎを聞きながら、瑞は再び高揚し始めた。

4名無しさん:2012/12/22(土) 03:21:58
信頼されながらも、母体である透に察知されない程度のイタズラを施し続けた瑞。
ときどき前触れなく襲ってくる何らかの刺激(及びそれに引き起こされた胎動)に
困りながらも、瑞を全く疑わない透は健気に腹の中の赤ちゃんを愛で続けた。

――3ヵ月後――

「おじゃましまーす」
真冬の寒さを凌げる分厚い服も隠しきれないほど大きくせり出しているお腹を抱えて、
今日も透は週課の撮影のために自宅から15分ほど離れた瑞の家のドアベルを鳴らした。

5名無しさん:2012/12/23(日) 02:24:48
「やあ透、今日も赤ちゃん元気か?」
「・・・そんなにジロジロ見ても何も出ないからね?」
スポブラタイプのマタニティブラとお気に入りのもこもこレッグウォーマーだけを残し、
みぞおちから太ももまで一糸まとわぬ姿になって、清潔感のあるふかふかベッドに
つんとおすましをしている透は、さながら我が子を慈しむ女神のようであった。
「では早速一枚撮ろうか。真正面は・・・健康そうなおみ足だね、うん」
「ふふっ、小さくてもかなり力強いのよ?瑞くんも、一度蹴られてみる?」
「気持ちだけでもうお腹いっぱいだよ(笑)」

カシャ。っとカメラの音がして、もはや半透明の薄皮一枚に延ばされた透の子宮の中で
逆さまの体操座りをしている胎児の愛らしい姿が、しっかりと写真に収められた。
「オッケー。次は横からの一枚だけど、お腹を見せるポーズでどう?」
「えっ、ちょっとそれは・・・少し、恥ずかしいかも・・・」
「そんなの言わないでくれよ。ほら、赤ちゃんも――」
犬みたいなポーズに恥らう透を後押しするため、そして自分の欲望を満たすため、
瑞はあらかじめカメラに仕込んでいたイタズラスイッチを『ON』の位置にあわせた。
大人である透が感知できない程度の超音波が一発、羊水の中に打ち込まれる。
「はうっ」
羊水に走る波紋に刺激され、透の胎児は寝返りを打つように大きくうごめいた。
さすがに子宮はもう容量限界で狭すぎるから本当に体を動かせることは出来ないが、
それでも無理やり透を横方向へ引き倒せるほどの力を発揮する強い胎動であった。
「――赤ちゃんも、横になったほうが良いって言ってるよ?」
お腹を抱えて柔らかいベッドに横たわる透をなめるように眺め、瑞はシャッターを切った。

6無明:2012/12/24(月) 00:26:22
あくまで成長記録という体裁をとっている以上、あまり派手に出られない瑞。
だが、それでも好きな女のこういった姿をカメラに収められるということに、たまらない悦びを感じていた。
心の中で限りなく下品な笑顔を浮かべ、瑞は次々と透の姿を写真に収めていった。

「それにしても、ここまで大きくなるとはねえ………」
「そりゃあ男には永遠にわからないでしょうね、この感じって」
撮影を終えて、帰路につく二人。
出産が近づいているからと、土下座までして頼み込んで、瑞は暫くの間、同居することに成功したのである。

7名無しさん:2012/12/25(火) 05:02:21
「さて、大一番だからな。入念に点検をば」
透が入浴中の隙を見て、瑞は透の部屋に3台もセットされた隠しカメラのチェックを終えた。
38週では熟成度がやや足りないけど、クリスマスイブという最高の舞台を逃したくない。
今夜、聖なる夜の贈り物として透を公開出産させる――そう瑞は心の中で強く誓った。
「〜♪〜♪」
風呂場から、シャワーの音と共に、気持ちよさそうな透の鼻歌が聞こえる。
これから親友の瑞に出産を強制させられるなど、想像したこともないのだろう。
『プレゼント』を受け取った時の透の表情・・・思う浮かぶだけでゾクゾクする。

「くくく・・・だ、ダメだ、まだ笑うな・・・こらえるんだ」
出産のキッカケとして子宮収縮を引き起こすように調合した特製の錠剤を水に溶かせ、
瑞は限りなく下品な笑顔を浮かべる。後は風呂上りの透に『水』を飲ませるだけだ。

つづく



リレー用に、ちょっと設定補足:
1、錠剤は陣痛促進剤ではない。ただ単に出産を開始させるだけだと思ってください。
2、38週で正常位だが、児頭はまだ骨盤に降りてないし、子宮口も固く閉じています。
3、透明のお腹で出産の進行状況が見れるので、医療の手を借りない自力出産です。

8名無しさん:2012/12/26(水) 06:42:16
「痛ッ・・・・・・」
急に息を呑み、シックなギンガム柄のエプロンをかわいく巻いている透は突然
苦しげな表情を浮かび、空いている手で臨月腹をおさえて壁にもたれかかった。
風呂上がって台所に晩ごはんの支度を始めてから早一時間、これでもう3度目だ。
「さっきからなんか辛くないか?少し休もう? 食事とか宅配弁当で済ませるからさ」
「ううん、平気・・・これぐらい、この頃よくあるから・・・ッ」
よもや盛らされているとは露知らず、立っていられないほどであろう痛みを我慢する透。
しかも初産による無知のせいか、それとも予定日までまだまだ2週間ほどあるせいか、
この痛みはお腹の張りではなく『陣痛』だということにいまいちピンときていない様子だ。
「透がそういうなら・・・じゃなく、そんな体で無理しちゃだめだろ!奢るから休んどけ!」
「うん、そうする・・・心配してくれてありがと、瑞くん」
見事な演技で透を怒鳴った瑞は、さっと自分の携帯を取り出して電話し始める。
これを見てやっと重しが取れたのか、透はエプロン姿のまま台所に座り込んだ。
やっぱり相当無理をしたようで、おでこに玉肌に一気に脂汗がだらだらと噴出した。

9名無しさん:2012/12/29(土) 13:33:03
http://xvideos697.blog.fc2.com/

10無明:2012/12/29(土) 21:28:28
「あっ、くぅう………っ」
(フフフ、綺麗だよ………)
時折苦しそうな声を上げる透に、瑞は心の中でほくそ笑む。
そして電話を終えると、おもむろに休んでいる透に近づいていった。
「透、ちょっと」
「な、何………?」
驚く透に、瑞はアカデミー賞ものの真顔演技で頼み込む。
「お腹を見せてくれ。もしかすると、これって………陣痛なんじゃないか?」
「じ、じじ、陣痛、ッ!?」
透は再び驚くと同時に、痛みに顔をしかめた。
無論そんな状況なので断れず、エプロンとその下の大きめのトレーナーにシャツをめくり、水晶玉のようなお腹をあらわにする透。
その中央に鎮座する胎児には、特に変わった所はないように見えたが………
「あっ、また………っ!」
透が痛みを訴えると、それに合わせてお腹が軽く変形した。
瑞は笑みを隠すため、いかにも驚いたような風体で口元に手をやり言った。
「透。やっぱりこれは陣痛だ………今のうちに、トイレとか行っておかないと」
「そ、そうだね瑞くん………」
二人だけで赤ちゃんを迎えると決めたから、段取りも全部決めた。
今は瑞くんを信じよう。
踊らされてると知らず、心から瑞を信じている透はそう思って、彼の方を借りトイレへ向かった。

11名無しさん:2012/12/30(日) 03:35:40
「いたたたっ・・・陣痛って、こ、こんなにぃ・・・痛いだなんて・・・」
収縮する子宮に胎児が圧迫される所が直接見えるため敏感になっているのだろうか、
じんわりと強さを増していくはずの陣痛なのに、透は予想以上の反応を示してくれた。
「んぐぅ・・・ごめんね赤ちゃん、少し、我慢してね・・・っ!」
用を出すために便座に座り、息みながらも力入れすぎないように我が子を心配する。
あたり前のようにトイレにもあった盗撮カメラに音声ごと収録される、透の痛がる姿。
これをおかずにし、瑞は透がトイレにいる間を使って絶頂に達した。
もちろん、出したモノはすべて透が出てくる前に処分した。

「・・・な、何とか全部出したみたい」
十数分後。軽くなったのにいつもより重く見えるお腹をトレーナーの上から押さえ、
透はトイレから出てきた。ちょうど陣痛が引いているのか、何気に表情も穏やかだ。
「それは良かったね。こっちも、ちょうど用意できたところだよ」
そう透に言い放ちつつ、瑞は既に開封されていた宅配弁当を取り出す。
「あれ、お弁当って・・・いつ来てたの? ドアベル鳴ってないような・・・」
「それは・・・ほら、出産は体力が大事だからな、ちゃんと食えよ?」
「う、うん」
誤魔化しが効いて、出産のことを優先して考えるようになった透は弁当を受け取った。
その中には子宮口を簡単に緩ませないための添加物が入っていることを知らずに−−

12名無しさん:2013/01/02(水) 05:13:27
「はぅ・・・また来たッ・・・」
枕にしがみ付いて、腰を跳ねさせて透はお腹を天井に向けて突き出す。
透けて見える子宮が、中の胎児にぴたっと密着して、びくびくっと痙攣する。
見方によればマッサージしてるに見えなくもないが、胎児という名の異物を
搾り出そうと全子宮の筋肉が必死に頑張っているしていることが分かる。
「う〜ん、全然動いてないな。なかなか根性あるな、こいつ」
肝心の透の子宮口が一ミリとも開いていないのを腹の外から視認しつつ、
そうさせた張本人である瑞はもう一つの弁当を食べながら赤ちゃんを褒めた。
その赤ちゃんを迎えるために出産汗だくだくになってる透は、最高の糧だ。
「そんなこと・・・っっっ!!」
なんか言い出したが、言葉の途中で透の声はあえぎに切り替えった。
陣痛の間隔は変わらないが、一回一回の長さと辛さが増しているようだ。
普通ならそろそろ胎児の頭が骨盤を抉じ開けてもおかしくない時間だからな。
(むむむ、薬がやや効きすぎてるな。仕方ない、手伝ってやろうか)
これ以上だと出産が終わる前に先に透が気絶してしまう可能性があるので、
少し考えた後、瑞はパソコンのデスクトップのアイコンをダブルクリックした。
電撃流して胎児を刺激し、児頭の先端にある子宮口へ突っ込ませるのだ。

13無明:2013/01/02(水) 22:06:16
しかし、ここで瑞の最初の誤算があった。
案の定、子宮口を開きにくくする添加物が過剰だったのだ。
その効果でぴったりと閉じてしまった子宮口には、もはや児頭をねじ込む余裕など存在しなかった。
瑞はそれに気づくこともなく、効果のない電流をながし続ける。
陣痛とタイミングをあわせたお陰で、透にそれが知られないのだけが幸いだった。

14名無しさん:2013/01/03(木) 01:44:23
(・・・おかしい、故障か?)
あれから一時間ほど経ったが、やはり胎児は一寸も進んでいなかった。
電撃を受けながら収縮を繰り返す透の子宮も、疲労の様相を呈している。
小刻みに震えてるのは、筋肉細胞に乳酸が溜まってきた何よりの証拠だ。
「・・・ぁ・・・うぁ・・・」
心の準備も無く出産を誘発され、ここにきて透の体力はもはや限界に近い。
喘ぐことすら満足に出来ず、まるで一晩中乱暴に犯されたかのような虚ろさ。
「・・・ない」
失神して陣痛に身を任せてる透を見て、パソコンから離れて瑞はズボンを下ろす。
「−−こんな透、美しくない・・・」
っとつぶやいた後、瑞は萎えてしまった自分の分身を無理やり引きずり出した。
子宮口を軟化するには男の人の精液が効くと、ネットで聞いたことがあったからだ。

15名無しさん:2013/01/06(日) 01:12:42
精液の注入が終わり、瑞は今度は透に栄養を送るためあらかじめ用意した注射器を取り出した。
昔の忍者でも使っているといわれるモノホンの濃縮強壮栄養剤を、瑞は惜しみなく透に投入する。
すると、見る見る透の体に活気がよみがえり、失った意識もだんだん戻ってきた。

16名無しさん:2013/09/28(土) 12:50:17
「瑞っ、くん…」
恍惚の表情のままハァハァと呼吸を整えていた透だったが、
「うはぁっ!痛いっ!!!あぁっ…!」
先ほど注ぎ込んだ精液が効いてきたのか、先ほどよりも声を荒げ、透が陣痛に苦しみ出した。
「あ、赤ちゃんがっ、はぁっ、はぁっ」
腹を見ると、こじ開けられた子宮口が少しずつ開き、胎児が白濁とした液に向かいながら少しずつだか動きはじめていた。

17名無しさん:2013/10/14(月) 11:56:21
その時!

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20名無しさん:2015/06/24(水) 20:38:43
パチンッと言う風船が割れるような音がした。
わざわざ確認するまでもない、外からでも見えるのだから。
破水したのである。

21名無しさん:2015/09/02(水) 23:20:47
瑞は透のお腹を見てみる。
子宮が収縮を開始しており、胎児をまだ完全に開ききっていない子宮口に押し付けているのがわかる。
瑞はこれは少し難産になりそうだなと思った。

22名無しさん:2015/09/07(月) 17:22:06
「んんんーーーー、んんんんーーーー!!」
透は息んでいるが中々胎児が一向に進まない。
瑞は流石に時間がかかると病院に連れて行くことを視野に入れておかなければいけないなと思った。

23名無しさん:2015/09/14(月) 18:44:21
しかし瑞の懸念は杞憂に終わったようだ。
子宮口が徐々に広がっていくのが確認できたからだ。
その様子を見て瑞は少し安心した。
(このまま出産の記録を続行できるな。)
「頑張れ透、もう少ししたら頭が出てくるぞ。」
「う~~~~んっ、うううう~~~~~~んっ!!!」
瑞の言葉に透は強く息んだ。

24:2015/09/16(水) 00:12:53
いつしか足をM字に開き、透は夢中で息んでいた。
子宮口をようやく抜けた児頭が、徐々に産道に下りてくる。
「んううーーーーーっ、はぁはぁ、ふんんーーー!」
透の息み声も、痛みによるものから徐々に、胎児を押し出そうとする力みへと変わってきていた。
(いいぞ、これから更に狭い産道を赤ん坊が通過するんだ…っ)
透の下腹部が、胎児の移動に合わせて大きく張っていくのがわかる。
その様子がライブでみられるという興奮に、瑞は思わずほくそ笑んだ。

25名無しさん:2015/09/16(水) 23:56:14
そして胎児が産道を進み始める。
少しずつではあるが出口へと向かう。
普通では見られないその光景に瑞は興奮した。

26名無しさん:2015/09/26(土) 14:49:14
そして胎児は出口に差し掛かりいよいよ頭を見せようとする。
そして頭が見え始めたかと引っ込んだりを繰り返すようになった。
(ほう、排臨の時の中の様子がこんなんだとはな。)
排臨の時中の胎児がどうなっているか、瑞はじっくりと観察することが出来た。

27名無しさん:2015/09/30(水) 17:20:20
そして胎児の頭は出たままになった。
(これは発露になったんだな。)「よし透、この調子だ後もう一息だ。」
瑞の言葉に透はさらに息んだ。

28名無しさん:2015/10/02(金) 21:58:52
「うううううーーーーーっ!!ううあああああーーーっ!!」
透が大きく息む、そして胎児の頭が完全に出てくる。
「息むのをやめろ透!!」
ズルッ!!!
透が息むのをやめると同時に赤ん坊が産まれた。
産まれてくる瞬間を胎内と外両方で見ることが出来た瑞は感動していた。

29名無しさん:2015/10/05(月) 20:49:59
受胎してから産まれるまでの胎児の経過を直に観察でき、出産の時の胎内の様子まで見ることが出来たのだから。
「う、産まれたんだね。」
「そうだ、透。」
産まれた子供を透に抱かせる。
ちなみに産まれる前からわかっていたことだが、子供の性別は女の子である。
子供は透明の腹は受け継いではいなかった。
瑞は将来できる娘の妊娠時の胎内記録を取れないことを少し残念がっていた。
(まあ本命が出来たことだから良しとするか。)
瑞はそう思った。
その後二人は数年後に結婚し、家族3人で仲良く暮らしている。

透明の腹を持つ女 END

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