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執事の15年後のひめ事
1名無しさん:2012/11/14(水) 23:41:40

私は前回執事のひめ事で私がお仕える旦那様の跡取りの聖様のお子を産みました希沙良です。
早いものであの時の双子の兄、聖希(まさき)と妹の沙希(さき)も14歳になりました。
エミおばさんは双子が3歳になる前に本格的に隠居をされるということでそれからは、頼れる身寄りはいないので私が育てて参りました。
旦那様は10年前に聖様に跡を任せて現在はこの屋敷で隠居をされています。
そして聖様は姫乃様とめでたく結婚されましたが、1つ問題がございました。
それは、お世継ぎができないことでした。
姫乃様は先天性の子宮奇形で妊娠ができない体だということを聖様に黙っておりました。
さすがに城堂家に跡取りがいないというのは、と考え始めた頃、姫乃様はあることを考え、ある日私に交換条件をもってきたのでした。
「ねぇ、希沙良さん、私はあなたの秘密を知ってるんですよ。あなたのお子さんたち聖さんとのお子さんなんですよね?」
「な、なんのことですか?」
「これなんだと思います?」
姫乃様はDNA鑑定書をみせて言いました。文面には確かに聖希と聖様が血が繋がっていることの証明が書かれていました。
姫乃様は黙っている代わりに1つ条件を出しました。それは、私に姫乃様のお父様の子と聖様のお子をバレずに出産するというです。出産した子を姫乃様が産んだことにするそうです。

私は条件を飲むしかなく、現在二卵性の双子を妊娠中で3ヶ月に入ったところです。

2名無しさん:2012/11/15(木) 00:08:41
リレー小説でお願いします。

3無能:2012/11/16(金) 01:11:53

「あれ?希沙良、風邪か?顔色悪いな。」
「い、いえ何でもありません。昨日夜更かししてしまっただけです。」
私は旦那様が引退されてからは聖様に仕えておりますが、食事の間はお二人が顔を会わされるので、その夕食の時に旦那様が私の体調に気づきました。
前回は全くなかった悪阻というもののようです。
旦那様は私が双子を産んで以降何かと私の体調を気にしてくれています。
しかしばれてはならないと姫乃様がこちらをにらんで圧力をかけてくる今、本当のことははなすことはできません。

4出産子:2012/11/16(金) 02:49:02
因みに、今私のお腹にいる子は、姫乃さまの卵子と聖さまの精子を体外受精させ、培養した受精卵を私の子宮に戻したものです。
ですので、正真正銘、お二人の、城堂家の血を引く子供なのです。
私は所謂、『代理母』という奴ですね。

姫乃さまは子宮には奇形がありましたが、排卵は正常にされていたのです。
それで、排卵誘発剤を使い採卵されたのですが、かなりお辛い治療のようでした。
しかもそれを聖さまに隠れてなさったのですから、姫乃さまの覚悟はそうとうなものです。
因みに聖さまの精子は、夫婦の営みの際にコッソリ入手されたそうです。

そしてその受精卵を私の子宮に移植したのですが、実は最初は上手くいきませんでした。
健康とはいえ気が付けば私も40歳目前なのですから、年齢のせいもあったかもしれません。
二度の失敗のあと私はホルモン治療を行い母体を整え、そして三回目にようやく二つの受精卵が私の子宮に着床したのでした。

着床が確認されてからは、一日の最後に姫乃さまに私の体調を報告するという秘密の仕事が加わりました。
悪阻で戻してしまったと報告すれば、翌日には姫乃さまが聖さまの前で悪阻の演技をし、味覚が変わったと報告すれば、たとえそれが姫乃さまがお嫌いなものでも口にされました。
これからは、月齢に合わせてお腹に詰め物をして、完璧な妊婦を装うのだそうです。
全ての人間を欺き妊娠を装う努力は、私から見ても涙ぐましいものでした。
考えてみれば、私が妊娠していると知っているのが姫乃さまだけなら、姫乃さまが妊娠されていないと知っているのも私だけなのです。
この取引は、いわば私と姫乃さまの『秘め事』といったところでしょうか。

そういえば私の産んだ聖希と沙希ですが、今は大学付属の全寮制の中学に預けてあります。
三歳までエミおばさんがしっかり躾けて育ててくださったので、そこからは私でもどうにか面倒を見ることが出来ました。
因みに周辺の皆様には、『三歳で身寄りを亡くした遠縁の子を引き取った』と説明してあります。
私が過去に出産したことがあるというのは、絶対にばれてはいけない秘め事なのですから。
それを知るのは、旦那さまと、牧野さまと、エミおばさん。そして今回発覚しました姫乃さまだけです。

5出産子:2012/11/16(金) 02:52:04
それにしても一つだけ分からないことがあります。
姫乃さまの計画ですと、城堂家の血を引く聖さまのお子が産まれればいいのですから、姫乃さまのお父上の子を妊娠する必要はまっっっっっっったくありません。
どうしても理解できなかったのでお聞きしたのですが、それについては最後まで答えてはもらえませんでした。
精子についてはお父上が若い頃に採取され冷凍保存してあったものを使われたそうですが、受精させた卵子についても秘密のままです。
ですので、今私のお腹には父親の違う二つの命が宿っているわけで、人の身体だと思って無茶をするのも程々にして欲しいものです。

そのお父上ですが、齢70歳。
現在は体調を崩され入院中ですが、姫乃さまが妊娠の報告をされるとそれは喜ばれたそうです。
実際に妊娠しているのは私ですので、その報告は正確には嘘ですから、姫乃さまは実のお父上さえも騙す覚悟のようです。

不思議なもので、今現在私の体調を正確に把握し最も気にかけ心配してくださっているのは、私を脅すようにして妊娠させた姫乃さまだけです。
そのことを感謝してるとお伝えしたのですが、
「か、勘違いしないでくださる!? 私が心配してるのはそのお腹の中にいる私と聖さまの赤ちゃんのことだけです!」
とのことでした。

6名無しさん:2012/11/16(金) 18:15:11

妊娠4ヶ月の頃の私の体調は、酷いものでした。
「っ!す、すみません、失礼します!!」
いくら体調が悪くても必ず食事の間はお付きしていましたが、今回はあまりにも酷く毎回といっていいほど席をはずす失態をおかしています。
今回の悪阻はどうやら匂い食い悪阻みたいで、最近は食べ物が一切食べられなくなってしまいました。

水すらも吐いてしまいます。
私がそんな状況ですので姫乃様も悪阻で痩せたように努力をしているようです。

7無能:2012/11/16(金) 22:30:33

今回は城堂家の跡を継ぐものの子だからと私は食べれないながらも栄養のあるものを口にしてきました。
そのためか双子ということもあり、私のお腹は少しお腹が膨らみ始めました。
もちろん姫乃様にお伝えしてますから姫乃様はすでに準備をされたご様子でした。
6ヶ月になっても私の悪阻は収まりません。なぜか酷くなってきた気がします。
私の体は窶れてきましたが、お腹だけは痩せた分、異様に膨らんでみえました。
そして最近私の体調とお腹の違和感に気づいた方がおりました。

もちろん旦那様です。

そして現在、旦那様と牧野様が私の部屋にこられて問い詰められ、尿検査をさせられてるところです。

8悪音:2012/11/17(土) 00:52:21

「希沙良、これはどういうことだね?まさかまた聖が?」
悪あがきと尿を水で薄めたにも関わらず陽性の反応がくっきりと出ておりました。
「いえ、違います!」
さすがに今回の原因は聖様ではないので。
「では誰の子なのだ?わからないのならDNA検査に回してもいいのだぞ。」
今回は旦那様も笑っておられないのでどうしたらいいのやら。

私が口を割らなかったところ半強制的にお腹の子のDNA検査に回したところ驚いた結果が戻ってきたのです。
1人の胎児は姫乃様のお父上と姫乃様の亡くなったお母上のDNAと一致し、もう1人のお子は聖様と私のDNAと一致してしまったのです。
体外受精をしたはずなのに何故私とDNAが一致したかは牧野様が調べてくださり、すぐにわかりました。それは私の体が姫乃様と聖様の受精卵を体質的に受け入れないことがわかり止もうえず、聖様のDNAとそして一番姫乃様に似た子ができるDNAをつかったそうです。
さすがにこれは姫乃様に言うわけにはいきません。私は姫乃様とは別に旦那様と牧野様との秘め事ができてしまいました。

9出産子:2012/11/17(土) 01:59:43
「あら、希沙良さん、こんなところにいらしたの。お父様、私検診に行ってまいりますので、いつものように希沙良をお借りしますわね」
お腹をふっくらとさせ、可愛らしいマタニティを着た姫乃さまがいらして私を連れ出しました。
姫乃さまは妊娠後、定期健診の度に一人では不安だからと私をお供に連れ出されるのです。
勿論、実際に検診を受けるのは私ですが。
因みに聖さまが同行を希望されることもありましたが、私は執事の特権を生かしてスケジュールをぎっしりと埋め、それを阻止してきたのでした。
特にここの所、私、ではなく表向き姫乃さまの悪阻が治まらないので、毎日健診に行き治療を受けているのです。

姫乃と訪れたのは今回の主治医が勤めるクリニックの一室です。
この医師は姫乃さまの母方のいとこだとかで、歳は聖さまと同じ36歳、私より若い医師でした。
普段は不妊治療を専門としておられるそうですが、今回に限り、分娩まで面倒を看てくださるとのことです。
と、言うことはです。この男が今回のことをやらかしやがった犯人なのです。
全く何を考えて人の卵子を勝手に使いやがってくれたのでしょうか。
私は診察を受けながらも睨みつけてしまいますが、姫乃さまも立ち会われていますので文句を口に出すことは出来ません。

10出産子:2012/11/17(土) 02:01:31
「で、どうですの? 私と聖さまの赤ちゃんの様子は」
「赤ちゃんのほうは二人とも問題ないかな、体重もちゃんと増えてるしね。ただお母さんのほうがねー」
お腹のエコー写真を撮り終った医師は私に点滴を施し始めました。
今の私はこの点滴で命を繋いでいるようなものです。
「希沙良さんって基本立ち仕事ですよね?しばらく休めません?ちょっと体力回復させないと、このままじゃ最悪妊娠継続できなくなっちゃいますよ」
そうは言われましても私は雇われの執事ですので、そう簡単には休めません。休む理由もありませんし。
「なっ、そんなの困りますわ! でも、分かりました。私と聖様の赤ちゃんのためですもの。希沙良が休めるように考えますわ」
姫乃さまは本当にお腹の赤ちゃんのことを大事に思っていらっしゃいます。
本当は、姫乃さまの子ではないことが発覚して心が痛みます。
それにしてもこの医師も、涼しい顔をして姫乃さまを騙して中々喰えない男です。

姫乃さまは帰宅されるとすぐに、聖さまに今日の診断結果を伝えられました。
悪阻が治まらないので休養するように言われ、しばらく母方の実家に療養に行きたいと。そしてやはり一人では不安なので、私を連れて行きたいと。
聖さまは渋られましたが、様子を見ていて旦那様が助け舟を出してくださり、私は姫乃さまの療養のお供にいける事になりました。
そうして屋敷を離れ、私はようやく体を休めることが出来たのです。

11名無しさん:2012/11/17(土) 02:15:56

しかし私に与えられたのは1ヶ月。なんとしてもその間に悪阻が終わることを祈るだけです。
姫乃さまの母方の実家には私は執事ではなく、友人ということにしてあるようで、私は仕事もせずにベットでゆっくりできるのはとてもありがたいです。
姫乃さまは相変わらず妊婦姿を演じているようです。
「ねぇ、もう胎動ってあるの?」
私が読書をしておりましたら、ふと近くにいた姫乃さまが聞いてきました。
「えぇ。まだ触ってもわからないですが、胎動は感じられます。」
「そう。」
姫乃さまはどうやらたまごクラブとやらを読んでおられたようです。

12名無しさん:2012/11/17(土) 02:28:08

1ヶ月たち、なんとか吐き気はするものの食事がとれるようになった頃、私は戻らなくてはいけなくなりました。
戻ってからは、姫乃さまと旦那さまの計らいでしばらくは、期間限定で旦那さまの執事と交代し旦那さまの執事に戻ることになりました。

「しばらく、頼むぞ。」
「はい、旦那さま。」
後の難関は来週から夏休みになり帰省してくる聖希と沙希です。
この帰省は旦那さまが公ではないものの実の孫に会いたいがための旦那さまの命で夏休みの間の2ヶ月間はずっと帰省させています。冬休みや春休みなどの長期休暇はすべて帰省しております。

それも旦那さまは2人を目にいれてもいたくないほど可愛がっておられますからです。
私としてはばれないかヒヤヒヤしておりますが。
2人には聖様が実の父だが聖様はこのことを知らないということを話してあります、というか旦那さまが中学になる前に話していました。

13出産子:2012/11/17(土) 05:37:32
もちろん、何処からばれるか分からないので私の妊娠のことは勿論秘密です。
まあ、中学生ともなればもう親にべっとりという歳でもありませんし、裸を見せる機会もありません。
私も少し回復して太ってまいりましたし、お腹のほうはガードルで押さえ、服で誤魔化して隠してあります。
体系では、先ず気づかれることはないでしょう。
そのかわり、今は家の奥様が妊娠されているので、もし顔を合わせることがあれがお体をお気遣いするように言いつけてあります。
これでさらに、私の妊娠から目を背けることが出来るはずです。

私がお腹を隠してるのに対して、姫乃さまの詰め物はどんどん大きくなっていっています。
しかしこれがただの詰め物と侮ることが出来ない代物なのです。
人工筋肉と人工皮膚で出来た饅頭のようなものを、裸のお腹に直接貼り付けておられます。
しかもその中のには羊水と胎児を模したものが収めてあり、それはまるで妊婦のお腹そのものです。
それを健診の度に、大きなものに取り替えていかれるのです。
服の上からであれば、ばれることはないでしょう。
裸であっても、遠目であればごまかされるレベルです。
その証拠に、食後の団欒のときなど、聖様に胎児のエコー写真をお見せして、お腹を触らせるなどのスキンシップをされています。
そのおかげで聖さまにも父親になる心構えが出来てきたようですが、その愛おしそうに眺めておられるエコー写真は実は私のお腹の写真でございます。

大きな重りをお腹に貼り付けておられるので、姫乃さまの腰痛などはおそらく本物です。
ですがそれが、妊婦であることを裏付ける証拠のようなもので、よりリアルさが増しています。
姫乃さまは回りを騙せていると信じておられますので、実は旦那様にはばれていることには、気づかれておられません。
聖さまにも姫乃さまにもそれぞれ隠し事があって、それだけが私の良心をちくちくと攻撃するのでした。

14無能:2012/11/17(土) 13:04:55

「ママー!おじいさま!」
「母さま、おじいさま、ただいま帰りました。」
私は現在聖希と沙希の寮の前にきております。
今日はお休みをいただいて屋敷ちかくの駅で待っている予定でしたが、寮まで車で迎えにいくという旦那様の意向で旦那様と寮の前に来ているのです。
沙希はニコニコ愛想のいい笑顔で旦那様に抱きついています。
聖希は沙希とは違い、物静かですが、沙希の話では学校一秀才で、スポーツもでき、更に言いたくないですが、若い頃の聖様に瓜二つのため、とてもモテるようです。

15123:2012/11/17(土) 22:36:05

私が休みで私服をきているということもあり、料亭で食事をとることにしました。
「おじいさま、成績表です。」
「あ、僕も。」
2人は小学生からずっときちんと学期が終わる度に旦那様に成績表をみせております。
「お、二人とも学年1、2位か偉いぞ。」

さすがは旦那様に似て秀才で誇らしいです。
「私も聖希くらい運動神経がよければなぁ。」
二人の差は体育の実地試験だけですのでまぁ沙希が悔しいのもわかりますが。

16出産子:2012/11/18(日) 02:33:43
聖希は見た目が聖さま瓜二つですので、3歳で引き取って育て始めた当初は、聖さまの隠し子を執事の私が面倒を見ているのではないかと噂されたものです。
ですが、計算上は聖さまが女遊びを禁止されていたころに出来た子ですから、やがて噂するものはいなくなり、他人の空似と言うことで落ち着きました。
旦那様のことを『おじいさま』と呼ぶようにと躾けられたのは他ならぬ旦那様自身です。
『可愛がっている執事が引き取って育てている子供たちなのだから、私にとっては孫も同然だ』と、言い張られ、屋敷の使用人たちもそのように認識しています。そのことについて聖さまは、特に関心がないようでした。
私は、『ママ、母さま』と呼ばれていますが、これは、身寄りのなくなった子供たちが親恋しさに私のことを母と呼んでいて、それが定着してしまった、と説明しています。
まあ、おじいさまもママも、本当のことなんですけどね。

「あら? ママあんまり食べていないのね、お腹でも痛いの? それに、少し痩せてない?」
女の子は目ざといですね。特に沙希は気配りの出来る優しい娘ですので、周りのことを良く見ているのです。
「ああ、ちょっと夏バテで…、心配要りませんよ。それより、あなたちは体調など崩ししていませんでしたか」
それ以上追求されないうちに、さりげなく話題を子供たちに向けます。
「はい、母さま。風邪も引かず元気にしていまいした。身長も伸びてきましたよ」
確かに、聖希は春休みにあったときから背が伸びたようです。今14歳なので、まだまだこれから伸びるでしょう。
沙希は少し恥ずかしそうにもじもじとした後、私の近くに寄って耳元でそっと初潮を向かえたと報告してくれました。
学校の保険医とカウンセラーが対応してくださったそうで、助かりました。
それにしても私の産んだ娘がもうそんな年齢になったのかと思うと、感慨深いものがありますね。
これからも体を大事にして健やかに成長して欲しいものです。

17名無しさん:2012/11/18(日) 02:43:28

「食事を終えたら2人に好きなものを買ってやるぞ。1、2位のお祝いだ。」
「「ありがとう。」」
「旦那様!」
まぁ、旦那様はいつもこの調子でとても2人に甘いです。
旦那様にとって初孫だから尚更可愛いそうです。

私たちは、ショッピングを終えて屋敷に帰ってきました。
もちろんあまり人目につかないようにです。
私の部屋は旦那様が私が双子を引き取るときに筆頭執事室を改築してくださり、私と双子たちそれぞれの部屋まで用意してくださっています。

18出産子:2012/11/18(日) 05:16:24
「あら、希沙良さん、今お帰りですの?」
「これは、姫乃さま」
いつもはこちらまでは来られないのですが、まるで待ち構えていたように姫乃さまがいらっしゃいました。
今日は私は休暇をいただいていますので、仕事として姫乃さまの健診にお供することは出来ません。
もしかして、わざわざ双子を見に来られたのでしょうか。
「聖希さんも、沙希さんも、お久しぶりね」
「奥様、こんにちわ。ママがいつもお世話になっています」
「奥様、お久しぶりです。夏休みになったので、また母さまとおじいさまに会いに来ました」
子供たちもきちんと挨拶できましたが、やはり人前では父と、いやせめて母と呼ぶように躾けましょうか。

「…あの、奥様、お腹に赤ちゃんがいるんですね。いつ産まれるんですか? お腹を触ってもいいですか?」
沙希は女の子だけあって、姫乃さまの大きなお腹に興味津々です。
「ふふ、あと三ヶ月くらいで産まれるかしら。優しく触ってあげてね」
「有難うございます! わぁ、暖かい…。身体はお辛くないですか? 私、夏休みの間できることがあったら何でもお手伝いします!」
「まあ、ありがとう。沙希さんはお優しいのね。お腹の子が女の子だったら沙希さんみたいに育って欲しいわ。悪阻がつらいですけど、赤ちゃんはとっても元気なんですの。それに希沙良さんが良く手助けしてくださいますから、平気ですのよ」
沙希と姫乃さまのやりとりに私はハラハラしてしまいます。ハラハラしすぎて、実際に双子が宿っているお腹まで張ってきそうです。
「聖希さんも、赤ちゃんが産まれたら可愛がってくださると嬉しいわ」
「え、あ、はい! 可愛がらせて、貰います」
聖希のほうは照れがあるのか、私の側に立ったままです。
それにしても、もし聖希が私の後を継いだとして、もし、今お腹にいる私と聖さまの子が男の子だったら、聖希は父も母も同じ実の弟に仕えることになるのでしょうか。
皮肉、のひと言では片付けられないような未来ですね。

19出産子:2012/11/18(日) 05:18:56
それにしても姫乃さまは、今までは子供たちがこの屋敷にやってきても軽く挨拶をする程度でしたのに、今回はこんなにも構ってくださるとは。
今までは特に虐げるでもなく、興味がないように遠巻きされているだけでした。今思えば、自分には授かることの出来ない聖さまの子供たちをどんな気持ちでご覧になっておられたのか。
今の姫乃さまは子を宿した母の余裕のようなものが感じられ、偽物のお腹を、誇らしげに見せ付けておられます。
私にはいまいち分かりませんが、やはり妊娠出産が出来るというのは、女性の人生の中でもとても重要なことで、自信につながるものなのでしょう。


その日の夕飯は、沙希が学校で習ったというカレーを作ってくれました。
刺激物は避けており、はっきり言って臭いだけでも吐きそうでしたが、期待に満ちた目で見られては食べないわけにはいきません。
「…うん、とても美味しい。沙希は良いお嫁さんになれますね」
久しぶりの家族水入らずの団欒の時間はとても和やかに過ぎました。
子供たちが自室に戻って寝静まった後、全て吐き戻してしまいましたが。
誤解のないように言いますがこれは決してカレーが不味かったわけではなく、あくまでも悪阻で胃腸が弱っている所為です。
これから夏休みの二ヶ月間、その頃には九ヶ月になっていますが、何とかばれないように過ごせるようにと祈るばかりです。

20名無しさん:2012/11/18(日) 21:36:00

トントン
ガチャ
「あ、おはようございます。」
「おはよう。希沙良、今日も聖希と沙希を借りるぞ。」
私が執事長室でネクタイを鏡でみて直しているときに旦那さまがいらっしゃいました。執事長室の奥の扉からが私と子供たちの部屋になっています。
子供たちが休みで帰省している日は、よく旦那さまが子供たちと出掛けてくださいます。

21無能:2012/11/18(日) 23:14:37

この日の夜は牧野様に無理いって診察してもらう日です。
どうもあの医師が信用できないので月に一度牧野様に来ていただいております。
今回は子供たちがいるので旦那さまのお部屋をお借りしています。
「んー、赤ちゃんたちは順調だよ。後、こないだいってもらった検査の結果みる?」
渡された紙には赤ちゃんの性別がかかれています。
最近ではほぼ100パーセントの確率で性別がわかるようになっています。
紙にはわかりやすく、姫乃さまのお父上のDNAの子は女の子、そして、なんということでしょう。聖さまと私のDNAの子は両性という判断がでました。
両性は、両親のどちらかが両性でない限り産まれてこないのです。実は現に私も・・・。

22出産子:2012/11/20(火) 03:53:11
お腹の子が産まれてしまえば、姫乃さまの子ではないことが完全にバレてしまいますね。
どう誤魔化すべきか…。
とはいっても、このことに関しては私の責任ではなく、体外受精をした医師の責任です。
姫乃さまのいとこであるあの医師は不妊治療の権威として有名なお方らしいですが、患者の卵子を勝手に取り替えるのはどうかと思いますね。
もう、このことについては知らん振りをしておくことに決めました。
もともと旦那さまに気づかれていることも姫乃さまには秘密ですし、牧野さまに診察していただいていることも秘密なのですから。
私はお腹に預かった赤ちゃんたちを無事に成長させ、産み出すことに専念するだけです。
検査結果の紙を牧野さまにお返しし、旦那さまの部屋から診察した痕跡を消して、牧野さまは裏口からコッソリ帰っていかれました。
私は、今夜は聖希と沙希の勉強を見る約束をしていましたので、服を調えて執事長室のプライベートルームへと戻りました。

23名無しさん:2012/11/20(火) 19:11:39

「お、キサラ、戻ったか。」
「あ、母さま、おかえりなさい。」
「ママ、おかえりなさい。」
私が執事室の奥の扉を開けると2人はリビングで旦那さまと話されてたみたいです。

24無能:2012/11/20(火) 21:23:41

「旦那さま、いつもすみません。」
「気にすることはないよ。」
ほんとに旦那さまは、仕事を引退したら2人が帰ってきますと毎日のようにここか2人を連れて出掛けるかしているようです。
前に使用人に聞いた話では、聖さまや他の使用人には息子のような私の子供だから、孫同然、いやそれ以上に可愛い存在だとおっしゃっているようです。

25出産子:2012/11/21(水) 05:41:37
「あの、おじいさま、そのことで俺たち、考えたんです」
聖希が切り出しました。
「姫乃奥様の子供は、おじいさまの本当の孫ってことですよね。だから、赤ちゃんが産まれたら、俺たちのことはいいから、本当のお孫さんのこと可愛がってあげてください」
「私たち話し合ったんです。奥様の子供は、私たちと父親が同じの、所謂腹違いの兄弟ってことですよね。勿論、私たちの父親が聖旦那様だって誰にも言いません。ママが、ママだってことも」
「俺たちもっと勉強して、城堂財閥にとって役に立つ人間になって、兄弟たちを守っていけたらなあって」
なんということでしょう。私の産んだ子供たちはなんといじらしいことを言うのでしょうか。
只でさえ公には出来ない出生の秘密があって、今度は腹違いの兄弟が産まれようとしているのに。
思春期に入れば性的なことにも敏感でしょうに、こんなにもしっかりした考えを持っていたとはわが子ながら頭が下がります。
抱きしめてしまいたいところですが、体を密着させれば私のお腹が大きなことがばれてしまいますからね、我慢です。
「ああ〜、私の孫たちはなんて立派なんだ〜、本当に聖の子か!?」
その代わりに、旦那様がじじばか全開で抱きしめてくださいました。因みに、間違いなく聖様の子です。
ああでも本当に、これで実はその腹違いの兄弟が実は私のお腹の中にいると知ったら、複雑どころか大混乱ですね。
これ以上、子供たちの精神的に負担はかけられません。
絶対に、秘密です。

26無能:2012/11/21(水) 21:38:05

「だけどな、おまえたち。おまえたちも私の大事な孫なんだ。もちろん姫乃くんから産まれる子供たちも楽しみだが、私には区別はつけられんよ。」
旦那さまは、2人を抱き締めて投げかけているようですが目は私の方を向いています。
「「ありがとうございます、おじいさま。」」
2人もさすがに2人で思い詰めていたようでホッとした様子でした。
まぁ、2人にとって頼れて相談できるのは秘密を知っている私と旦那さま、そして今でも2人の主治医として診てくださる牧野さまくらいですからね。
牧野さまは、私よりも先に沙希の初潮、聖希の精通が始まったことを知っていたのは驚きましたが。

27名無しさん:2012/11/22(木) 01:23:51

「さてと、私はそろそろ行くよ。」
「ありがとうございました。」

「「おじいさま、おやすみなさい。」」
旦那さまが帰ると2人の勉強を見ることになっていましたが、今の時間は8時。最近妊婦特有の眠りからでしょうか、私は大体10時までしか起きていられないのでそれまでが勝負ですね。
子供たちも私が早寝早起きなのは知ってますので10時までに終わるようにわからないところはまとめてあるようです。
それにご飯も今からですからね。沙希のカレー以降は私が作っているので大体は独断で私に合わせてあっさり系にしています。
お昼は沙希が簡単なものを作ったり旦那さまが食事に連れていってくださるみたいです。

28名無しさん:2012/11/22(木) 01:53:19

子供たちの夏休みも終わり、寮へ帰っていきました。
いつの間にか姫乃さまとも親しくなり、沙希は満面の笑みで姫乃さまのお腹を触っておりました。
今はバレなくてホットしています。
旦那さまは少し寂しそうですが、もうすぐ公にできる孫が産まれるまで辛抱してもらうしかありません。
そして漸く妊娠10ヶ月経ち、この秘め事から解放されるかと思いきや、産まれる気配が全くないのです。
姫乃さまの意思で赤ちゃんに何かあったらと陣痛促進剤は使わないということになりましたが、明日でまた妊娠してから12ヶ月が経ちます。
もしや私の特殊な体の構造上なのでしょうか?

私はいつ陣痛が始まってもバレないように実は臨月からお休みをいただいています。この時のために何年か分の有給を貯めていたのです。
で、私は現在声の漏れない地下室にいます。
ここで陣痛が始まったら姫乃さまに合図を送り、姫乃さまも出産が始まった演技をするようです。また私の出産が終わり次第、合図をして赤ん坊をつれていき、あたかも姫乃さまが出産したようにみせかけるようです。
ちなみにこの地下室は私の部屋と姫乃さまの床からしかいくことができない部屋なので知っているのは、姫乃さまと姫乃さまのいとこの医師とそして何かあったらということで私の部屋に繋がっている部屋で出産することを旦那さまに伝えてあります。

29無能:2012/11/22(木) 02:15:26

私のまわりにあるものは毛布と敷き布団と数枚のバスタオル、そして呼び出しにつかう携帯電話と上から吊るされた産み綱だけです。
私は皆には明日から温泉旅行に行ったと伝えてあるので明日からはこの部屋からでることができません。
そのため、食事は毎回姫乃さまが運んできてくださる予定です。
最近ではさすがに中々生まれないのを聖さまに催促をされているのか姫乃さまにまだかと聞かれますが、これについてはなんとも言えません。
私はそろそろ寝ようと執事室の奥へ移動しようとしたときでした。
ガチャ
「東條っち!?俺、もう我慢の限界!!」
「いかがいたしましたか?」
突然聖さまが息を切らせて部屋にはいって来られましたががチャリとドアの鍵を閉められたので嫌な予感がしました。
「姫乃がここ一年ヤらせてくれなくて我慢の限界だ!!相手して!っうかさせろ!」
あまりにも我慢の限界らしく、私に有無も言わせず、私は押し倒されています。しかもすでにズボンに手をかけて脱がされてますし。

30名無しさん:2012/11/23(金) 23:26:55

「あれ?東條っち太った?」
「じゅ、15年経つんですから。私ももう40手前ですよ。」
それはあなたの子達です!っといいたいことをぐっと堪えて誤魔化しました。
「ふぅーん。ま、いっかぁ。相変わらず胸もあるな。」
聖さまはあまり気にしていないようでお腹から段々手を胸にずらしてきました。胸は、最近母乳が出始めてるんです!

双子の時も母性本能はあまりないわりに母乳はよくでるんですよね。

31出産子:2012/11/24(土) 04:04:18
「姫乃のことは愛してるけど、胸が小さいのが唯一の欠点なんだよね〜。妊娠してもあんまかわんないしな」
そう言って聖さまは私の、妊娠してさらに大きくなった胸を揉みしだかれましたが、それ以上刺激されると間違いなく母乳が噴出すので止めて欲しいです。
「ひ、聖さま…っ、早く、戻られないと、姫乃さまに怪しまれるのでは…っ」
「お、そうそう、じゃあ早速やることやらせてもらおうかな、っと!」
「はぁあうっ!?」
私は四つんばいになり、ズボンと下着を膝まで下ろされ局部だけを露出した状態で後ろから貫かれました。
穴以外に用はないと言わんばかりに、私の腰を掴み猛ったものを出し入れされます。
「ふ〜、久しぶりだけど、やっぱ東條っちのナカ気持ちいい〜」
「…ふっ、………ぅ…っ」
私のほうは、慣らしもしないところに育ちきった雄をいきなりねじ込まれてまったく気持ちよくなんかありません。
膣は擦れて痛いし、下から突き上げらる衝撃で双子の入ったお腹がユサユサと揺れて気持ち悪くて仕方ありません。
袖を噛み締め声を抑えながら、早く終わることを念じていました。
その甲斐あってか、たんに溜まっていただけか、早々に射精されたっぷりと私のナカに注がれました。

「は〜、スッキリした〜。とりあえず今夜はこれで帰るけど、明日からもまたヨロシク〜」
やるだけやって身勝手な捨て台詞を残して、聖さまは帰って行かれました。
これではまるで、15年前のあの出産の夜の再現のようです。
私はどうにか執事長室の中から鍵をかけましたが、腰が抜けたようになって上手く立ち上がれません。
それにお腹がカッチカチに張り詰めています。
「ふ〜、ふ〜…。張りが、治まりませんね…っ」
必死にお腹をさすりますが、それでも治まりません。
まさか乱暴にされた刺激で陣痛が始まってしまったのでしょうか。
まだ分かりませんが、とりあえず様子を見ることにして、私は這うようにして地下室へ移動しました。
聖様が放ったもので汚れた下肢を簡単にぬぐって、布団に潜り込みました。
まだはっきりと陣痛とは分かりませんし、ただ張っているだけかもしれないので、どのタイミングで姫乃様に連絡しようか悩んでいるうちに、私は疲れからか眠ってしまっていたのでした。

32123:2012/11/24(土) 12:45:47

「ん!」
明け方ふいに目が覚めました。
昨日の行為で腰もダルくお腹を下してしまったのかあまり気分がよくありません。
まだお腹の張りは定期的に続いています。
それと同時に行為のせいで汗をかいたにも関わらず何もかけずに眠ってしまったせいでしょうか、10月の半ばといってもまだまだ暖かいにも関わらず、寒気がして風邪をひいたような気がします。

このままではお二人のお子さまにも害があると思い、牧田様を内密にお呼びすることにしました。

33名無しさん:2012/11/24(土) 20:58:06

トントン
「希沙良くん、いる?」
明朝にも関わらず私室の裏口から牧田様が来てくださいました。
「ごほっ。ずぃまぜん。」
喉も痛めて声もおかしいことにやっと気づきました。
「ありゃあ、完全に風邪ひいたみたいだ。」
夜は布団に潜ったはずでしたが、明け方は布団を羽織っていなかったのが原因かもしれません。
「体調とせっかく来たし、お腹の張りと子宮口も診ておこうか。」
「よろじぐおねがいじまず。」
私はこの時風邪のことでいっぱいいっぱいでしたが、まだお腹の張りが続いていること、そして昨日は疲れて軽く拭き取っただけの聖さまが出したものがあることをすっかり忘れていました。

34123:2012/11/25(日) 23:10:12

「うーーん、38.5分、これは疲れから来る風邪だね。あれ?昨日はもしかして。」
「まぁ。」
牧田様は何かに気づいたようでした。
「子宮口はまだだけど陣痛も始まってるね。お腹張ってない?」
「ぎのぅあだりから。っくしょん!」
あ゛ー鼻も詰まって最悪ですー。

35出産子:2012/11/26(月) 02:35:46

「とりあえず、熱を下げる注射しておくね。あと、これとこれ、妊夫が飲んでも大丈夫な薬だから毎食後に飲んで」
「す、ずみません゛っ、ご、ごほっ、ごほ…っ」
15年前の出産のときから、牧野様にはお世話になりっぱなしです。
それにしても、咳をするたびに張ったお腹に響いて非常に辛いですね。それにもしこのまま出産になったら、息が続かなくて上手く息めないような気がするので心配です。
「う〜ん、それにしても、この地下室はあんまり良くないなぁ。寒いし、乾燥してるしね。食事とかは姫乃さまが面倒見てくださっているんだっけ?風邪用の病人食とか頼めるかな。それよりも、もっと体を休められる場所に移動できるといいんだけど」
確かに、このままここで一人で出産できるのか段々不安になってきました。
15年前は若く健康であったにも関わらず、旦那様と牧野様に二人ががりで、丸二日かかって出産したのです。
私は、この段階で姫乃さまに連絡をとることにしました。もちろん、牧野様に診て貰ったことは秘密です。

「もしもし、希沙良? 産まれるの!?」
携帯にかけるとワンコールもしないうちに姫乃様がお出になりました。
「ごほっ、ごほっ…、い゛え、まだはっき゛りとは…。ぞれよりも、私、風邪を、ひいてじまいまして゛…」
「やだ、酷い声。も〜〜〜、仕方ないわね、お腹の子のためよ、主治医のところに連れて行ってあげるわ」
「ず、ずみません…、あ゛ぐっ、……ごっほっ、ごほっ!」
「え、ちょっとどうしたの!?」
「いえ、お腹に、痛み゛が…、不定期ですが、陣痛、かも…」
「すすす、すぐに行くわ!」
不意打ちのように痛みが来てまいりました。

36無能:2012/11/26(月) 02:57:08

「取り敢えず希沙良くんの部屋で城堂さまに電話しとくね。」
「げほっ、げほっ、あ゛りがとうございまず。」
牧田さまは一応私の部屋で待機していてくださるみたいです。
牧田さまが出ていかれたと同時に姫乃さまがいらっしゃいました。
「希沙良、いよいよなの?」
「ばぃ、おまたぜじで、ずいまぜん。げほっ。」

姫乃さまに前々から考えておりましたある提案をしました。
姫乃さまはご自身の部屋で陣痛に耐える声と主治医の方といらして産声が聞こえたらきていただきたいと。そうすれば私は安心して牧田さまに介助してもらえるとともに姫乃さまが生んだと言う信憑性が出ると思います。とお伝えしました。

37出産子:2012/11/26(月) 05:30:16
「え、良く分からないわ、もう一度説明してくださらない?」
熱で朦朧としているせいか、上手く説明できなかったようです。
「私は陣痛が始まった振りをしていとこのクリニックへ行く予定よ。勿論、聖さまは立ち会えないように仕事を入れておくわ」
「それで、あなたが出産したら赤ちゃんを受け取りに来るつもりだったのだけれど、あなたは何処で出産するんですって?」
「私は何処で待機していればいいの? 分かってるでしょうけど、人目につくところはダメよ」
「あくまでも、出産するのは私なんですからね」

38名無しさん:2012/11/27(火) 01:41:52

私の部屋は防音設備もきちんとしてあり、なにより私は今日から温泉休養とお休みをいただいているため、誰もこの部屋にははいってこないことを伝えました。
「ならいいわ。産まれたら電話ちょうだい。いとこが迎えにいくから。ご飯は、なんとかするわ。」
そういうと姫乃さまは入院の準備にいかれたようです。

39出産子:2012/11/27(火) 06:21:07

「おや? 姫乃くんか?」
「あ、義父さま!?」
どうやら姫乃さまと、牧野様に呼ばれた旦那様が執務室の外で鉢合わせてしまったようです。
「あ、あの、えと……、う、ぅう゛っ、お、お腹がいたいー、産まれるー、ああん、あん」
どうやら姫乃様は、陣痛が始まった振りをして誤魔化されるおつもりのようです。
それにしても、下手くそな演技ですね。
「お、おおう、そうか。それはたいへんだ。しっかりするんだ、姫乃くん」
旦那様は勿論それが嘘だと知っておられますが、どうやら騙され下さるようです。
「ああん、ああん、そういうことで、私、病院に行ってきますわ。産まれたら、すぐに連絡いたしますね。ああん。恥ずかしいので、お呼びするまで絶対に面会に来ないで下さいましね。ああん」
「わかった、そうしよう。がんばってくるんだ、姫乃くん。はつまごが産まれるのがたのしみだなあ」
旦那様の演技も、台詞が棒読みで相当酷いです。
まったく、とんだ茶番ですね。

40名無しさん:2012/11/27(火) 07:45:28

「希沙良、大丈夫か?」
姫乃さまがいなくなってから旦那さまは私が預けておりました鍵で早々と執事長室へやってきました。ちょうど私は牧野さまと私の自室へ移動する時に会いました。
「ごほっごほっ、おはよぅございまずぅ。」

「ひどい声だな。ホントに大丈夫か?」
体調が悪いことは聞いてきていた旦那さまでも思ったより私の体調がすぐれないことに心配したのでしょう。
「はぃ、な゛んどか。」
無理は無用ですがなんとかまだ体調は我慢できます。

41出産子:2012/11/28(水) 03:46:28

執事長室の自分の部屋のベッドに横になり、ようやく一息つきました。
ここは妊夫の身体の負担を軽減す良いマットを敷いていますし、ふかふかの羽毛布団は暖かく、とても快適です。
ああでも、破水などで汚してしまうのはもったいないので使い古しの布団を出しましょうか、と思ったのですが、旦那様が、そうなったら新しく買ってやると言い張り、そのまま被っていることにしました。
何処からか加湿器も持ってきてくださったので、少し喉も楽になりました。
しかし風邪の引き始めですので、これから熱が上がっていく気がします。
牧野さまの診断によると一応陣痛は来ているようですが、喉やら頭やら関節やら具合が悪く痛むところが多いのでよく分かりませんね。

少しウトウトしたところで、姫乃さまからの携帯で起こされました。
「どう? 産まれたかしら!?」
別れてから一時間ほどですから、産まれるわけがありません。
「い゛、いえ゛、まだです…、ごっほ、げほ」
「そうなの? ならまたかけるわ」
言うだけ言って切ってしまいました。もう少し気長に待って欲しいものですね。

42出産子:2012/11/28(水) 03:47:26

しかしそれから、30分おきには電話をかけてこられるのです。
「もしもし、産ま「ぐ、ぁああっ、ああああ゛あ゛ーーっ!!」きゃあぁあ!」
一応私一人で出産していることになっているので、旦那様と牧野様は声を潜めておられます。
自分で携帯に出るしかないのですが、丁度出たとたん陣痛が来てしまいました。
「どどど、どうしたの!? 大丈夫なの? あ、危ないの!? 死なないで!」
「はあ、はあ゛、失礼しました…、ごほ、陣痛が、来たものですから」
「さ、叫ぶほど痛いの!? 何かおかしいんじゃないの? 希沙良、しっかりして…!」
最後のほうはなぜか涙声になっていました。
「いえ、まだまだ序の口ですから…、こんなもんじゃ、産まれませんので…、ごほ」
「そ、そうなの、大変なのね…。あの、頑張って……」
姫乃さまは酷く落ち込まれた様子で電話を切られました。どうやら、産みの苦しみを目の当たりにされ動揺されているようです。
姫乃さまは、私がするっと出産するとでも思われていたのでしょうか。
自分の子だろうが、代理母として預かった子だろうが、出産は命がけなのです。

43無能:2012/11/28(水) 04:25:38

「陣痛が収まった今のうちにまた子宮口と産道の具合診るから。」
私はもうすでに下着は脱いであるので布団を足を広げて準備完了です。

「ん、やっぱり全然使ってなかったから固いなぁ。これじゃあなかなか開かないかも。」
まぁ15年ぶりに昨日聖さまに抱かれる前は一切ないですからね。
もちろん妊娠も人工受精ですし。
もうひとつはやはり一番は年が原因じゃないですかね、もう40手前なんですから。
まぁあとは風邪で体が緊張しているのもあるかもしれませんが。

44123:2012/11/29(木) 23:42:46

「昨日、あれが久しぶりだったんだよね?」
「また聖か?」
そして牧野さまの言葉に旦那さまはあきれているようでした。
まぁ私とやろうと思うのは聖さまだけですからね。
「あ、なら聖さまにローションお借りできないでしかね?マッサージしようと思うので。」
「あぁ、わかった。もしもし私だが、聖がいたら変わってくれ。」
旦那さまはすぐに聖さまにかけ始めました。

でも聖さまってローションを使っていた覚えがないのですが。

45123:2012/12/01(土) 21:02:34

「ほんとに私の息子か。」
私の声がもれないように子供達の部屋から電話をかけて、やはり呆れて帰ってこられましたね。
「どこで教育を間違ったのだろうか聖に似ているが聖希は大丈夫だろうか??」
旦那様は本気で心配され始め、学校の教育方針にまで首を突っ込みそうな勢いですね。
「代わりにオリーブオイル持ってきてもらってもいいですか?」
「あぁ。」
考え込んでいる旦那様を現実に戻した牧野様
旦那様は調理場へ向かったようです。

46無能:2012/12/08(土) 02:44:19

しばらくされて旦那さまがオリーブ油を一本ボトルで持っていらっしゃいました。
「はぁ、はぁ、おもぃ、のに、すみません。」
旦那さまに重いものを持たせて待っているなんて執事として罪悪感が残ります。
「気にするな。お腹の子は私の孫なのだから。」
旦那さまは布団の上からですが、私のお腹をさすってくださり、いいました。
「じゃあちょっと足を開くよ。」
話している最中も牧野さまは準備していただいてたようで私の足を開かせました。

47123:2012/12/10(月) 20:54:49

「んぅ〜!あぁん!」
牧野さまは、ゴム手袋と私の会陰にたっぷりのオリーブオイルをかけてくださってから、私の会陰をなぞるようにマッサージしてくださっているみたいで痛さよりも違和感がたまりません。

なにか〜だの奥からムズムズして声が漏れてしまいました。

48名無しさん:2012/12/12(水) 00:37:53

「痛くない?大丈夫?」
「ふぅーんぅーはぃ・・・。」
しかし体の奥からムズムズします。
こんなことははじめてなのでどうしていいかわかりません。
熱のせいでしょうか?
「こんなもんかなぁ。熱はどう?」
牧野さまは耳で計る体温計でさっと私の熱を測りました。

49出産子:2012/12/12(水) 06:25:07

「えーと、38.3分か、良くもなく悪くもなくってとこかな。陣痛は順調みたいだし、このまま様子をみようか」
「はい…すみません…っ、ごほ、ごっほ!」
私は寒気がしてたまらないので、毛布を重ねて湯たんぽまで入れてもらい、布団に潜り込んで陣痛に耐えていました。
約15年振りとはいえ、二度目の出産です。
経産婦らしく私の陣痛は体調に悪さにも関わらず容赦なく順調に強くなり、12時を回る頃には3分間隔になっていました。
「ああ〜〜、あ゛…っ、げほっ!げほぉおっ!!」
しかし困ったことに、陣痛を逃そうと大きく息を吸うと喉を刺激してしまい激しく咳き込んでしまいます。
今はまだ息んではいけないときなのですが、咳をするたびに腹筋を大きく使ってしまい、結果、息むのと同じ行為になってしまいます。
出られないのに出口に押し込まれる中の赤ちゃんも苦しいでしょうし、私の下半身も爆発しそうに痛みました。
「いい゛ーーっ!いだいっ!…さ、触らないで、くださ…、ごほっ!」
旦那さまが腰をさすってくださっていましたが身体に触れられる刺激さえ痛みを増幅させるばかりで逆効果でしたので、せっかくの気遣いを拒絶してしまいました。

50名無しさん:2012/12/12(水) 21:59:18

「39.5分かぁ。今がピークだといいけど。」
出産が進むにつれてだんだん体調が悪くなってきました私に牧野さまがまた熱を計ってくださいました。
「少しでもいいから食べなさい。」
朝からろくに食べていないため、旦那さまが生姜湯やら林檎のすりおろしなどを用意してくださいました。
何とか陣痛の合間に一口二口旦那さまに口に運んでくださいました。

51無能:2012/12/13(木) 00:41:12

牧野さまは私の汗を拭いてくださいます。
陣痛での汗と発熱での汗で着ているものはぐっしょり濡れてしまったため、陣痛のない今のうちに旦那さまと牧野さまにお手をかしてもらい(熱と陣痛で意識が朦朧としている私はほとんど動けておりませんが)、着替えました。ほんとは出産ですし、裸でも構いませんが、やはり熱があるのと出産のための利便性を考えていたフカフカの温かいバスローブになんとか着替えました。
「子宮口は7センチか。もう少しだから我慢して。」
牧野さまは手早く内診もしてくださったのですが、陣痛はほとんどもう間隔がないにも関わらず、まだ子宮口があと3センチも足らないなんてほんとに拷問としか言いようがありません。

52出産子:2012/12/13(木) 03:44:35

「ぅう〜〜、うぅうう〜〜〜〜…っ」
陣痛と酷い寒気と、あらゆる不快感に襲われながら私はひたすら耐えました。
もう疲れすぎて、陣痛が来ても弱々しく唸ることくらいしか出来ません。
しかし牧野さまの診察によると、お腹の赤ちゃんの心音はしっかりしているので、私の体調不良は影響ないとのことで一安心です。
拷問のような時間が永遠と続いていると思っていましたが、実際は一時間ほどだったようです。
13時半くらいでしょうか、胎内から軽い破裂音が響き、私は破水しました。
股間からドボドボと液体が溢れます。
私は今まで羊水は生暖かいものだと思っていましたが、今は発熱で体温が高すぎるので羊水すら冷たい水のように感じました。

分娩に進展があったので、一応姫乃さまに連絡することにしました。
旦那様と牧野様には静かにしていてもらい、震える手でどうにか携帯をリダイヤルします。
『も、もしもし、希沙良!?大丈夫、なの…?』
「…はあ゛、はあ、あ、…、あ、は、はすい゛、しまし、た…あ゛…っ」
久しぶりに声を出して気が付きましたが、喉がかすれていて本当に聞くに堪えない酷い声です。
『そ、そうなの…、わかったわ。…わ、私、待ってるから、お願い、頑張って…っ』
姫乃さまはどういう心境の変化か、最後のほうは泣いておられました。

少し電話をかけただけで疲労困憊、眩暈が酷いですが、牧野様の指示で少し息んでみることにしました。
ですが、ここでまた問題が。
発熱による関節の痛みで、私は自力で足を広げ、そしてその格好を維持することが出来なくなっていました。

53無能:2012/12/13(木) 03:55:24

「もう1人誰かいればなぁ。」
と牧野さまが何かお考えのようでしたが、ちょうどその時幸か不幸か最大の難関がやってきました。
ガチャ
「東條っち、今日も相手して・・・えっ?」
そういえば昨夜また明日からもよろしくということを聞いたような気が・・・
熱にうなされて陣痛に耐える私、その私の足を無理矢理広げて診ている牧野さま、私が息みやすいようにフォローしてくださる旦那さま。
「誰か・・・説明してくれないか?東條っち誰の子?」
さすがのこの状況に聖さまは戸惑われ、混乱されていました。

54123:2012/12/14(金) 01:21:29

「話は後だ。おまえの子供たちが産まれるんだ。手伝え!」
「はぁ!?」
「そうですよ。猫の手も借りたいんですから手伝ってください。」
「はぁ。」
旦那さま・・・それは内密のことなんですけどっと思いましたが陣痛と熱のせいもあり、言うのを諦めました。
牧野さまもこれ幸いと聖さまを手伝わせようと考えたのでしょう。
聖さまはわけもわからないまま私のお産を手伝うことになりました。
とは言っても聖さまも医師免許を持っていますからこの状況が冷静になればわかってきたようです。

55名無しさん:2012/12/15(土) 01:25:46

「とりあえず私と交代しろ。」
息みやすいように旦那さまが私を後ろから抱くように支えてくださっていたのですが、聖さまと交代されました。
旦那さまは私の足を開かせて固定してくださいました。
「聖さま、希沙良くんが息んだら助けるように背中を前に教えてあげてください。」
牧野さまが説明していきます。

56無能:2012/12/16(日) 03:32:30

「希沙良くん、少しでいいから息んでくれる?聖さまが支えて息む力を助けるから。」
牧野さまの指示通りに私は陣痛の波とともに今出せる精一杯の力(とはいってもほとんど熱のせいででてませんが)で息むとともに聖さまがゆっくり私の体を前にしゃがませるように倒して息む力を助けてくださいました。

57無能:2012/12/18(火) 00:15:31

「そうそう。またでてきたら吸引するから頑張って。呼吸は苦しくない?」
「ごほっ、ごほっ、はぃ。」
なんとか私は返事をして次の陣痛を待ちます。
その間に牧野さまは、酸素ボンベのチェックや吸引機などの準備もしているようです。
旦那さまは相変わらず甲斐甲斐しく、飲み物や汗を拭いてくださったりと世話をしてくださいます。
聖さまはまだ混乱しているようで状況が読めていないため、全く役に立ちません。

58123:2012/12/21(金) 01:51:38

「さぁて、もう一踏ん張り頑張ろう。」
「はぁ、はぁ、はぃ、っ!んぅーー、んぅーー、ごほっ、ごほっ。」
私はまた牧野さまの指示で息みました。
息むと咳がでて腹筋が痛いですし、足も旦那さまに無理矢理広げられていたくてたまりません。

どんどん陣痛や間接の痛みにまた前回のときのように苛立ちを隠せなくなってきました。

59妊蔵:2013/01/10(木) 01:45:37

「あ゛あ゛ぁーーーーぐぞーぉー!はやぐぅ、じろぉーーー!!」

「と、東條っち?」
旦那さまと牧野さまは、一度双子たちの出産で私の言動がおかしくなってくることは想定内だったようで何もいいませんが、聖さまは、驚いているようです。

60華音:2013/01/19(土) 02:31:11

「希沙良くん、限界だね。体勢変えようか?立ち膝になってみようね。」
体勢を変えるのにも一苦労ですが、聖さまと旦那さまに支えられてなんとか体勢を変えることができました。
「酸素マスクもつけるけど苦しかったらすぐにはずすからいってね。」
牧野さまは、酸素マスクを私につけてくださって、濃度も調整してくださいました。

61無能:2013/01/22(火) 12:43:22

今回は、姫乃さまに内緒で牧野さまや旦那さま、たまたま出会してしまった聖さまが、介助をしていただいてますが、本来は一人で出産しているということになっているので、身体に残る医学的な処置がすることができません。
特に産まれてくる聖さまと姫乃さまのお子さまに吸引のカップの跡とか鉗子の跡とかつけることができません。

62<削除>:<削除>
<削除>

63nom:2013/09/24(火) 00:45:38

しかし私の体力の限界を考え、牧野さまは吸引措置を使用することを考えたようで、私の産道に吸引カップを入れ、準備を始めました。
「はぁはぁ、うぅーーーーー!、ヴッ、げほっげほっ!?」
「東條っち!?」
陣痛と熱と更に体のなかに入ってきた違和感で我慢できずに向かいあった聖さまの胸に嘔吐してしまいました。

64名無しさん:2015/10/24(土) 11:39:01
「はっ!す、すみません聖さま!!」
「良いんだ、気にするな。それよりも今は産むことに集中しろ。」
「はい。」
聖さまにそう言われ私は産むことに集中しました。

65名無しさん:2015/11/09(月) 17:54:42
そして吸引装置が動き出しました。
私は表現の仕様の無い感覚に襲われていると股間に違和感を感じました。
胎児の頭が出てき始めたのです。

66名無しさん:2015/11/21(土) 11:58:50
「よしっお腹を押すぞ。」
聖さまはそう言い私のお腹を押し始めました。
「んんんーーーーっ、んんんんんーーーーーーーっ!!」
聖さまが私の息みに合わせてお腹を押してきます。
そしてついに
ズルリッ!!!
一人目が産まれたのです。

67名無しさん:2015/12/06(日) 16:49:04
一人目が産まれたので私はこの調子で産もうと思い強く息みました。
「うううう~~っ!!、う・・・・うぐぐぐ、うがああああ~~~っ!!!!」
しかしただ強く息んだ為か。
「あっ・・・・・」
ブリュブリュブリュ~~~~ッ!!!
大便が出てしまったのです。

68名無しさん:2015/12/09(水) 21:06:39
「気にするなお前は産むことに集中しろ。」
そう言い聖さまらは掃除をしてくれました。
そして私はその言葉に甘えて息むことに集中しました。
「ぐぐぐぐぐーーーーーーーっ!!!」

69名無しさん:2015/12/09(水) 23:28:52
一人目が通ったためか、二人目はすんなりと頭が出てきました。
「よし、もう少しだ頑張れ。」
私は最後の一踏ん張りをしました。
「うぐぐぐぐぐっ、うぐぐがぼあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!!」

70名無しさん:2015/12/10(木) 23:46:18
スッポーーーンッ!!
大きな音と共に二人目も無事産まれました。
私はあまりの疲労にもうヘトヘトでした。
その後産まれた子供の父親の事で一悶着あったのですが、今回のお話は一旦ここでしめらせていただきます。

執事の15年後のひめ事

END

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