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DVD- 1 :無能:2012/10/16(火) 23:52:14
- (色々なシチュエーションでハプニングや日常ありそうな出産を書いていきたいなぁと思っています。)
3252年
「スイ、スイ、僕妊娠したよ!」
「ほんとかリオ!!」
「うん。2ヶ月だって。もちろん、これ証拠だよ!」
この時代母子手帳は進化し、スマートフォンで管理される。
そのため、役所で一人目を妊娠した際にスマートフォンを渡されるのだ。
このスマートフォンには、DVD機能があり、出産体験のシチュエーション映像をみることが可能なのだ。
これは産科が減り、自宅で出産が増えたために医師が間に合わなかったときや自分たちで出産する時に役立てるものだ。
「さっそくみよう!」
スイ・リオ夫妻はさっそくDVDをつけた。
〜突然の出産1 トイレで出産編〜
- 2 :無能 リレー小説でお願いします:2012/10/17(水) 00:22:20
-
「ふぅーーー。」
「あれ?先輩、どうしたんですか?お腹をおさえて。」
最初の出産は、リナ25歳
商社の事務で働いてる。
「なんか生理痛みたいなのが昨日の夜からあるんだけど私、生理不順で結構前から生理ないのよね〜。」
リナは先日まで付き合っていた彼と別れたばかりであまりお腹がでていないが、現在臨月でこの時陣痛が始まっていた。
- 3 :無明:2012/10/17(水) 00:26:30
- (DVDってタイトルはなんか変じゃないですか?スマートフォンで動画見てるわけですし)
後輩が「悪いものでも食べたのか」と聞いてきたためトイレに篭ったリナ。
便座に座るやいなや、腹痛が一気に激しくなり、強烈ないきみ感が彼女を襲った。
「!!やっぱ下痢なの!?」
突然のことに驚き、本能の赴くままいきむ。
が、次の瞬間。
膣から液体があふれたのを感じたことで、リナは事実を悟った。
- 4 :無能:2012/10/17(水) 00:34:14
- (そうですね。すみません汗)
「これって破水よね?どうしよう??」
いきなり妊娠・破水・出産という言葉が駆け巡り、パニックで陣痛どころの騒ぎではない。
「い、いや、どうしよう?あいつとはもう大分前に別れたし・・・っ!」
出産の知識も学校の授業のみでどうしたらいいのか全くわからないリナは携帯を探したがデスクにおいてきたらしく見当たらない。
- 5 :無明:2012/10/17(水) 00:59:28
- 彼女にとって幸いだったのは、胎児が適正体重であったことと、分娩異常がなかったこと。
パニック状態になりながらも、身体は自然といきんでいたため、するりと胎児が抜け出てくる。
「あ、ああ、あああああ!!」
不味いと思い、リナが便器から腰をずらしたその瞬間、赤ちゃんが産まれた。
自分とへその緒でつながったままの赤ちゃんを抱き、呆然とするリナ。
1時間とない、スピード出産であった。
- 6 :無能:2012/10/17(水) 01:08:43
-
〜現実〜
出産って知らずにいざとなったら不安だね。」
「そうだな。」
2人はスマホをテレビに繋ぎ、大画面でみている。
「次は学校だって。」
「ホントに役に立つのか?」
ちなみにこの2人、というより、リオが出産マニアであるのと、リオはまだ妊娠したばかりで自分自身の出産を考えていないため、出産マニアックな分類をみているのだ。
- 7 :無明:2012/10/17(水) 01:38:41
- (とりあえず、性別が明言されてない以上『ボクっ子と口の悪い男性の夫婦』として話をすすめさせてもらいます)
「こんなとこの見ても役に立たねーだろ。こういうのを見るべきだって。お前は怪我とか病気でも我慢し過ぎなんだからよ」
そういってリオからスマートフォンをひったくると、スイは別の映像に切り替えた。
よくある危険な出産 1 我慢し過ぎ
女性の名はユウコ、24歳の初産婦である。
朝から陣痛がきていたが、まだ弱かったこともあり、いつもと変わらないような家事をこなしていた………
- 8 :無能:2012/10/17(水) 01:46:49
-
(了解でーす!)
「ふぅーー。まだまだね。」
掃除機をかけていたユウコは時おり、陣痛がきて腰をさすりながら陣痛がおさまるのを待ち、また収まると掃除の続きをする。
ユウコは何度も出産アプリをみて陣痛はもっといたくなってきたら正念場だと思っており、まだまだ大丈夫だと思っていた。
- 9 :無明:2012/10/17(水) 01:55:14
- 掃除機をかけ、洗濯物を取り込み、そして夫の夕食を作っている最中だった。
急に激しくなる陣痛と、破水。
おまけに家事の最中、力がはいることが多かったため、普通より出産の進みが早かったのだ。
陣痛で立っていられなくなり、その場にへたり込むユウコ。
- 10 :無能:2012/10/17(水) 02:06:17
-
「えっ!?」
座り込むとある違和感を感じ、湧き出すようにでてくる羊水の根元をパンツ越しにさわると赤ん坊の足が出ていたのだ。
「逆子?でも、こないだまでの、っ!」
こないだまでは正常位だったため、ユウコは戸惑っている。しかもでているのは片足のみだ。
- 11 :無明:2012/10/17(水) 02:35:27
- 慌てる間もなく、もう片方の足もするりと出てきてしまう。
だが、そこまで。
胎児の手の位置が悪く、子宮内部でひっかかっているのだ。
しかし子宮口は全開。
いきみ感をとめられず、ユウコはいきんだ。
- 12 :無能:2012/10/17(水) 02:42:39
-
そしてユウコはもうひとつ忘れていたことがあった。
それはユウコ自身が双子を身ごもっていることだ。
息むことでより不運になったのかもう一人の胎児も逆子だったらしく、双子と言うことで胎児の大きさも小さいこともあり、もう一人の足の先まで出始めたのだ。
- 13 :無明:2012/10/17(水) 02:55:47
- 「え、うそ、いや、誰か、誰か!!!」
ユウコの悲鳴をバックにフェードアウトする画面。
最後に、ナレーションが流れる。
「アプリなどをあてにして無理をせず、陣痛が5分間隔になる前には病院に行きましょう」
「ボクなら、やりそうだね………」
苦笑いのリオ。
「だろ?そうなると、次はこいつだな」
次の映像が再生される。
よくある危険な出産 2 車内出産
- 14 :無能:2012/10/17(水) 03:00:59
-
主役は、レディースの女番長らしく、特攻服を着ているが、お腹は明らかに異様に膨らんでいる。
妊婦の名前は、ノア18歳とある。
「おい、いくぞおまえら!!」
ノアはメンバーに渇をいれ、改造車に乗り、走り出した。
- 15 :無明:2012/10/17(水) 05:59:18
- 「おっと、こいつじゃなかった………」
そう言って更に映像を切り替える。
もう一つの映像のほうだ。
「いけない………早く病院に行かないと………」
映像には、陣痛を堪えながら必死に車を運転する女性が写っていた。
- 16 :無能:2012/10/17(水) 11:07:01
-
「スィ、さすがに僕でも運転はしないよ。」
「まぁ、リクの行動は理解不能な時があるから一応な。」
そういって2人で映像を見る。
「ん゛、だんだんと陣痛がつよくなってきた、急がないと!」
女性はお腹を押さえつつも急いでいこうとスピードをあげ、病院まで運転していく。
- 17 :無明:2012/10/17(水) 19:25:45
- ところがその途中で、どうも渋滞に巻き込まれてしまったらしい。
女性はますます焦りの表情を見せる。
陣痛の痛みがそれに拍車をかけているらしく、苦しみ方も大きくなる。
そして、とうとう。
女性の履いていたズボンのまたに、大きなシミができた………
- 18 :悪音:2012/10/17(水) 22:22:01
-
しかも幸か不幸か少しずつ赤ん坊が産道から降りてくる感覚が伝わってくる。
「っ!どうしましょ。」
今さら引き返しも右車線で渋滞にひっかかってしまい、駐車することもできないし、動く気配もない。
女性は片手でハンドルを握り、恐る恐るパンツの間から手を入れた。
- 19 :無明:2012/10/17(水) 22:56:44
- 頭が出かかっている。
その事実に女性はさっと青ざめ、クラクションを連打する。
誰か気づいて、誰か助けてと言わんばかりに。
「うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
強く、長くなる陣痛。
女性は無意識でいきみ始めていた。
- 20 :悪音 執事の秘め事リレー小説でお願いします。:2012/10/17(水) 23:06:46
-
ヴぅーーーーヴぅーーー
「どうかされましたか?」
たまたま近くにいた白バイがサイレンをならしてやってきてくれた。
「じ、陣痛が・・・っ!」
「大丈夫ですか?ハザードつけてエンジン止めてください!!」
白バイ隊員はまさかの事態に取り敢えず女性に指示を出してから救急車を呼ぶ。
しかしこの渋滞に救急車は到底これそうにない。
- 21 :無明:2012/10/17(水) 23:21:12
- (男性、男ふたなりの出産は好みではなくて……申し訳ないです)
白バイ隊員は周りを見渡すと、もう一度女性に呼びかけた。
「もう持たないようでしたら、私がここで赤ちゃんを取り上げますので、指示通りにしてください!」
若い女性の白バイ隊員は、ここで助産をすると言い出し、ビニールシートと使い捨てゴム手袋などの医療セット一式を取り出した。
- 22 :無能:2012/10/17(水) 23:25:35
-
「はぁ、はぁ、すごいですね。」
女性はまさか白バイ隊員が医療器具をもっているとは思わず驚いていた。
「あぁ、これ?一応私看護師の資格を取ってから警察官になったから一応もってるの。まぁ、医療処置はできないんだけどね。」
白バイ隊員は苦笑いをしながら答えた。
- 23 :悪音:2012/10/17(水) 23:39:31
-
(わかりました。)
「ちょっと見るわね。」
白バイ隊員は女性の座っているリクライニングを倒して座席も後ろに下げた。
「もう頭がでかかってるわ!いきんでいいわよ!」
白バイ隊員の方に言われて女性は息み出し、そのごわずか30分程度で出産してしまった。
〜現実〜
「こんなこともあるんだね。」
「そうだぞ。だからリオも何があるかわからないから気を付けろよ!」
「わかってるよ!」
この日はこのシーンで終わり、昼間にスィがいない時間帯に出産マニアのリオはもっと過激なものをみることにした。
「これいいな。えいっ!」
リオは、早速ラブホで出産をみることにした。
〜若いカップル、ラブホ出産〜
- 24 :無明:2012/10/18(木) 01:05:27
- (もうハプニングでも日常有りそうでもない気が………ので軌道修正)
いかにも、といった雰囲気のチャラチャラしたカップルがラブホテルに入っていくさまが映し出される。
「なんだ、こういうのか………」
はぁ、と溜息をつき映像を切り替える。
よくある危険な出産 4 浴室
「もし転んだりすると危ないからね………そこのことも含めてみておこうっと」
- 25 :悪音:2012/10/18(木) 01:17:52
-
「ふぅーー。極楽極楽。」
体が温まり、一度頭や身体を洗い、もう一度あたたまろうとしたときだった。
スルッ
ドテッ
「キャーーー!!」
女性はシャンプーやボディソープの泡で滑って尻餅をついてしまったのだ。
- 26 :無能:2012/10/18(木) 02:02:15
-
その反動で破水し、陣痛も始まったようだが、ここで女性が湯船に入ろうとして、NGサインが出た。
「破水してからは湯船に入ると感染症の危険もあるのでやめましょう。」
というナレーションがはいり、暗くなった。
臨月にはいるまでにリオはほとんどの映像を見終えていた。
後は早産時ののみ一本だ。
まさかこの回を見終わった直後に似た経験をするとは思っていなかった。
- 27 :名無しさん:2012/10/18(木) 12:14:15
-
「ホントに早産なんてあるのかなぁ?」
リオはポテチをポリポリ食べながらソファーに横になり、くつろぎながらみることにした。
〜早産〜
散歩中の妊婦さんが写し出された。
- 28 :出産子:2012/11/16(金) 03:37:44
- 定期健診の帰りだったのか、母子手帳を眺めながら街中を歩いている。
3Dのエコー写真と、29週という文字が確認できた。
「ふふ、かーわいい〜。あと二ヶ月くらいで会えるかな、ベビちゃん」
ところが前を良く見ていなかったせいか、前から来た人を避けた拍子に店先に出ていた看板に脚を軽くぶつけてしまった。
映像ではたしたことはないように見えたが、妊婦さんはその場にしゃがみ込み動く様子がない。
「……っ!? だ、だめぇ〜〜、出ちゃう出ちゃう!! まだ出てきちゃダメぇええええっ!」
妊婦さんは股間を押さえて必死に叫んでいる。
やがて人垣が出来て、誰かが呼んでくれたのか、5分もしないで救急車がやってきた。
そうしてやってきた救急隊員が、マタニティのスカートに無造作に手を突っ込んでヒョイと取り上げたのが、なんと小さな赤ちゃん。
そのまま赤ちゃんとぐったりとした妊婦さんは救急車で運ばれていってしまった。
後に残されたのは、野次馬と血液混じりの大きな水溜り―。
映像の最後に、1700gで産まれた赤ちゃんは長く入院したものの無事に成長した、とのテロップが入った。
〜現実〜
その10分ほどの映像に、リオはポテチを食べるのも忘れて釘付けになっていた。
「……、び……っくりしたぁ。あんな簡単に産まれちゃうこともあるんだ。でも、赤ちゃんが無事でよかったぁ。僕も気をつけよ。…あ、もうこんな時間! 夕食の買い物に行かなくちゃ!」
時間は15時半、リオはエコバックを持って近所のスーパーに急いだ。
- 29 :名無しさん:2013/01/14(月) 01:39:45
-
「買う物は後は・・・。」
今日はスイの好きなハンバーグにしようとリオは挽き肉や野菜などの材料を買い、帰るために近くの公園を歩いていた。
公園には4、5歳から小学生くらいの子供たちが走り回っていた。
「僕たちの赤ちゃんも大きくなったらあぁなるのかなぁ?」
リオは自分のお腹を触って赤ちゃんに呟いていたときだった。
「あ!?」
ドスッっと前から走ってきた小学校低学年くらいの男の子の頭とリオのお腹がアタックするようにぶつかってしまったのだ。
「ごめんなさい。」
子供はすぐに謝っていってしまったが、リオは動けなかった。
今の反動からかリオの股からは血と生暖かい白濁透明の液体が太ももをつたい、滴り落ち、水溜まりを作りだしたのだ。
- 30 :名無しさん:2015/07/31(金) 18:29:29
- 「ど、どうしよう・・・この場合はえっと・・って自分で調べるんじゃなくて、びょ、病院に電話!!」
突然のことにリオは気が動転してしまっていた。
「あっ、お姉さんお漏らししてる~~~。」
ぶつかった子供は事の重大さがわからず、小便を漏らしたと思っているようだ。
- 31 :名無しさん:2016/03/19(土) 23:06:55
- その後リオの異常に気付いた通行人が病院に電話をした。
そして救急車が来てリオは病院に運ばれた。
リオは病院で産む羽目になった。
- 32 :名無しさん:2016/03/23(水) 17:50:32
- 病院に運ばれたリオはすぐに医者が来て検査をした。
「まずいな破水している、すぐに出産に取り掛かろう。予定より少し早いがこの大きさなら大丈夫だ。」
医者がそう言うとリオは分娩台に乗せられた。
そしてリオは息み始めた。
- 33 :名無しさん:2016/03/24(木) 23:53:18
- 「破水してから大分時間が経っているあまりのんびりはしていられないぞ。」
医者がそう言う。
それを聞いたリオは大きく息む。
「うぅーーーーーっ、ぐぅーーーーーーーっ!!」
- 34 :名無しさん:2016/03/25(金) 17:36:04
- すると少しずつ頭が見え始めた。
予定よりも早いためか胎児が少しだけ小さく産道をスルスルと降りていってるようだ。
「よし後もう少しだ!」
医者のその言葉にリオは最後の踏ん張りを入れる。
「ううぅーーーーーーー、んんんーーーーーーーーっ!!」
- 35 :名無しさん:2016/03/26(土) 09:47:00
- ジュルリッ!!
大きな音と共に赤子は無事産まれた。
予定よりも早く産まれたため未熟児であり、保育器に入られ入院したもののその後無事に退院した。
子供はスイとリオに見守れながらすくすくと育っている。
DVD
完
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