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御曹司 リレー- 1 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:29:29
- 熊猫書店からの移動です
ゆうり2012/01/05 00:06
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「あ゛ぁぁぁぁぁぁあ!う゛ぅぅぅぅぅ〜〜!」
屋敷に広がる悲鳴まじている声。
それが俺、きぃ。16歳だ。
産出財閥グループのトップの一族の息子。
俺の一族は15歳になったら出産をするという義務があり、俺も今、そのまっ最中だ。
15歳で種付けされたのに何故か誕生日の今日産気づいた。
俺は裸で醜いデカイお腹を下に四つん這いで陣痛に耐えていた。
1:?2012 01/16 21:23
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「うぅううーーッ!」
陣痛が来るたびに、思わず声が漏れる。
そりゃそうだ。
通常の人の妊娠期間を大きく過ぎている。
きっと俺の腹にいる胎児は、相当デカくなってるんだろう。
- 2 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:34:14
- 2:ゆうり2012 01/16 21:54
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「きぃさま、まだまだですぞ。」
「んぅ〜〜、あ゛ぁぁぁぁあ〜〜!」
俺の家の専属医が俺の下肢のほうへいき、大事な場所に指を入れた。
3:wild cat2012 01/17 18:43
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「ぜぇぜぇ〜〜。」
俺は肩で息をして少しでも陣痛を逃そうとした。
俺は一人っ子だからいずれ出産は免れないと思ってたし、小さい頃から教育は受けていたけどここまでキツいのか。
4:?2012 01/17 23:28
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「はぁ〜、はぁ〜…」
俺は、身体を前後にゆさゆさと揺らし、ひたすら痛みをまぎらわした。
大きく張った腹が苦しいし、その重みで腰が痛い。
「なぁ、まだ、…どのくらいかかるんだ…?」
俺の後ろ側にいる医師に、俺はそう声をかけた。
5:ゆうり2012 01/17 23:46
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「そうですね。早くて5時間くらいですかね。気楽にいきましょう。」
気楽にって。
しかも最低5時間・・・
「腰さすりましょうか?」
「っ・・・あぁ。」
医者に腰を押してもらい、少しは楽になった。
6:?2012 01/19 23:01
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俺は、重たい腹を抱えて、その場に座り込んだ。
脇に置かれていたペットボトルから、少しだけ水を口にする。
「は〜…、は〜…、なぁ、なんか気が紛れる話でもしてくれよ?」
7:ゆうり2012 01/19 23:18
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「じゃあ何を話しましょう?」
医師は少し考えた。
「なんか、ないのか?・・・っ!」
本当になんでもいいんだけど。
「じゃあ、おぅ様のきぃ様を出産された時のお話でもします?」
8:?2012 01/20 10:34
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「親父の?」
「はい。あの方の時も予定日を遥かに過ぎておりまして、それは苦しいお産でした…。きぃ様は、お産まれになるまでにまる二日、かかったんですよ?」
そう言って、医師は遠くを見るように目を細めた。
- 3 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:34:46
- 9:ゆうり2012 01/20 11:16
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「2日!?」
まさか俺も2日かかるとかないよな。
「おぅ様が産気づいたのは酷い台風の日でした。」
あぁその辺はなんか、聞いたことがある気がする。
10:妊嬢2012 01/21 00:32
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15年前〜〜
医者視点
「はぁはぁ、外はどしゃぶりの、ようだな・・・っ。」
きぃ様がお生まれになる3日前におぅ様から陣痛がきたと連絡がありました。
11:wild cat2012 01/24 01:19
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「そうですね。三日ぐらい続くそうですよ。」
「っ!そうなのか・・・っう!」
「おぅ様、大丈夫ですか?セン、腰をさすってやりなさい。」
あの頃は私が主治医ではなく、私の父が主治医で、私はまだ研修医でした。
そのため、研修医件、助手の私はおぅ様の背中を擦りました。
12:?2012 02/07 19:59
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「すまないな、セン。はぁ、はぁ…。」
おぅ様は、下半身裸の状態で、ベッドに四つん這いになっておりました。
背中に大きなバスタオルをかけておりましたが、それでも隠せないほど、お腹が大きく膨れておりました。そのお姿を見て、その時の私は正直、美しいと思ったものです。
雄々しく、そしてどこか神々しいと。
それから一晩、おぅ様は陣痛に耐えられました。
そして、嵐が吹き荒れる夜明け前のことでした。
「ぅううーーーッ!!」
おぅ様の陣痛が、いよいよ強くなってきたのです。
おぅ様は全裸になられ、触診のためにベッドに仰向けになっておられました。
私の父は、おぅ様の中に手を入れて子宮の様子を見ていました。
「はぁ、ぁ…、様子は、どうだ?」
張り詰めたお腹に遮られながらも、おぅ様は少しお身体を起こして、私の父に問いました。
13:ゆうり2012 02/08 00:56
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「申し上げにくいのですが、あまり子宮口の開き具合は著しくありませんね。」
私の父は内診用の手袋を脱ぎながら処置を考えているようでした。
「そうか、っ!何か方法はないのか?」
おぅさまは少しでも陣痛を和らげようと大きなお腹をさすっておりました。
「あるにはありますが。」
私の父はあまり乗り気ではない顔をしておりました。
14:?2012 02/08 09:24
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しかし、このままではおぅ様のお身体にもかかわると考えたのでしょう、暫く思案した後、父は鞄から小瓶を取出しました。
「これは、出産財閥に代々伝わる秘薬でございます。ホルモン剤のようなもので、お身体を女性に近づけることで、出産を助ける効果が期待されます。
これを使えば、あるいは…」
その小瓶の中には、無色透明な液体が入っていました。
「そ、うか!
なら早速、はぁ、試してみよう…!」
おぅ様は陣痛に耐えながら小瓶を受け取ると、一気に中身をお飲みになりました。
「はぁはぁ、ぅくっ…!」
すると、直後に強い陣痛が参りました。
そして、膝立ちの状態でお腹を抱えたおぅ様のお身体が、みるみる女性に近づいていきました。
がっしりした肩や腰の線が丸みを帯び、雄々しく反り立った男根はそのままに、胸の双丘がふっくらと膨らんでいったのです。
「んッ、はぁはぁ、ぅううーーーッ!!」
そして、一際喘いだおぅ様が、お腹を抱えて息を詰めた直後。
大量の羊水が、開いた足の間から溢れ出しました。
15:ゆうり2012 02/08 11:28
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「おぅ様、破水されましたぞ。」
私の父がすぐにおぅ様の中に手を入れました。
私はおぅ様の下に引いてありましたタオルを交換いたしました。
「も、息んで、いいのか?」
「それはもう少しお待ちください。薬の効果で八センチ開いておりますがあと二センチ我慢してくださいませ。」
まだ破水しても全開ではなかったおぅ様の試練はこれからです。
二センチが開くまでが息みたい衝動と息んではいけないと言う葛藤が一番辛いのです。
- 4 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:35:17
- 16:?2012 02/08 13:19
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「ぅううーーッ、ふぅふぅ…」
おぅ様はひたすら呼吸に意識を集中させて、陣痛に耐えているようでございました。
外で吹き荒れる風雨の音に負けないくらいのうなり声を上げることもございました。
私は何もすることができず、おぅ様のお側で様子を見守ることしかできませんでした。
17:ゆうり2012 02/08 14:12
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半日近くその状況が続き、今思えば拷問のようにきつかったみたいでした。
「おぅ様、そろそろいきんでも大丈夫ですぞ!」
私の父の言葉に頷き、四つん這いになって息み始めました。
息み始めたと同時くらいにアクシデントもありました。
豪雨とゴロゴロと雷が鳴り響いていたのですが、ついに近くに雷が落ちたかと思うとおぅ様の屋敷の電気が消えてしまったのです。
18:?2012 02/08 14:57
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「ぁ、電気が…!」
私は思わず声を上げました。
「セン、おぅ様の前で取り乱すな!」
父は私を一喝すると、鞄から懐中電灯を取り出しました。
「おぅ様、申し訳ございません。どうやら落雷で電気が止まってしまったようですが、ご心配には及びません。私どもがついております、どうかご安心を」
「はぁはぁ、はぁっぅんんーーーッ!!」
しかし、父の言葉もおぅ様には届いていないようでした。
おぅ様はただただひたすらに、息み続けておりました。
19:ゆうり2012 02/08 15:33
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トントンとノックの音が聞こえ、執事様のこえが聞こえてきました。
「おぅ様、どうやら自家発電装置も落雷によって破壊されたようで電気の復旧には時間がかかるかと。」
「これをお使いくださいませ。」
ここはもともと自家発電装置もあり、まさか電気が使えなくなるとは想像もつかなかったようで、唯一光を灯すものとしてローソクが渡されました。
20:?2012 02/08 19:25
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「あっ、はぁ、ぅんんーーーッ、はぁはぁっ」
蝋燭の灯りが揺らめく薄暗い室内に、おぅ様の声だけが響き続けました。
おぅ様もきぃ様と同様、いえ、今のきぃ様より4ヶ月長くきぃ様を身籠っておいででした。
胎内で大きく成長したきぃ様は、おぅ様の子宮を圧迫していらっしゃいました…。
通常ならば帝王切開にするところなのですが、出産財閥に伝わる儀式ですので、それもできません。
秘薬によって、女性の身体に近づいたおぅ様の子宮は、きぃ様を産み出そうと激しい収縮を繰り返しました。
しかし、まだ若干16歳の細い産道は、きぃ様を通すには狭すぎたのです。
きぃ様が産道を進むことさえ、おぅ様には大変な激痛を伴っていたようでございます。
「ふんんんーーーーんぁあッ!!」
おぅ様の下腹部は、私たちがみても胎児の存在がはっきりわかるほどに、はっきりと異様に膨らんでおりました。
そして胎児による圧迫から、おぅ様はの足は自然に大きく股を開けた状態になっておりました。
21:ゆうり2012 02/08 19:35
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「おぅ様、気張ってください!胎児が大きい割には順調に進んでおりますよ!」
父もおぅ様のお助けをするためにおぅ様の中に手を入れてます。
「ふぅぅぅぅーーーー!うぅぅぅぅ!」
胎児のきぃ様が大きい分産道はすれ、羊水に少し血が混じり始めておりました。
22:?2012 02/08 20:58
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おぅ様の開いた両足が、わなわなと細かく震えておりました。
息遣いも荒く、陣痛の間隔などまるでわからなくなっておりました。
「んくぅううーーー!んんんーーー!!」
やがて、ようやくおぅ様の会陰からきぃ様の頭が覗き始めました。
しかし、おぅ様がどれほど息んでも、頭はいっこうに出ては来ませんでした。
「ぅうんんんーーーーッ、ぅぐぅううーー!!」
息む度に会陰に覗く黒く大きな塊は、懐中電灯の灯りに照らされて、てらてらと光っておりました。
「はぁはぁ、苦し…っ!
ここに今、俺の子供がいる、…んだな。ふんんーーーーんぁあ!!」
おぅ様は、四つん這いのままで片手を張り詰めた下腹部にあて、うわごとのように仰いました。
- 5 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:36:00
- 23:ゆうり2012 02/08 21:17
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「そうですよ。おぅ様のお子さまがもうそこまででてきております。」
父は、おぅ様を励ましながら言いました。
「ん、だして、やるからな・・・んぅぅぅーーー。」
きぃ様の頭がでかかり始めたことでおぅ様の気合いになったようです。
24:?2012 02/08 23:58
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そしてついに、排臨から発露へと入り、おぅ様の会陰にきぃ様の頭がしっかり見えるようになりました。
しかしやはり、児頭が大きすぎました…。
きぃ様の頭は、おぅ様の会陰の直径よりはるかに大きく、つかえてしまっていたのです。
おぅ様が必死に息む度に、会陰が児頭の形に無情に盛り上がるということが、何度も続きました。
「ぅ、ふんんんーーーんぁあッ、は、ぅうんぐぐーーーんぁあーーっ、はぁはぁ、苦し…ぅうう!!」
「おぅ様、もう一度!もう一度です!!もう少しですよっ!」
懐中電灯の灯り以外、ほとんど真っ暗な部屋の中で、父は四つん這いのおぅ様の股間を覗き、その会陰に絶えず手をあてがっておりました。
その懐中電灯を持って、補佐をしながら、その時の私は正直この出産は無理だと諦めかけておりました。
25:ゆうり2012 02/09 00:08
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そんな私に父は、言いました。
「おい、セン、あきらめた表情をするな!これは想定内だ。」
これが、想定内?
と私は思いましたが後に父から聞いたところ、先祖代々胎児が大きいそうで、それを産み出してこそ産出財閥の後継者となるそうです。
26:?2012 02/09 10:01
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そして父は、おぅ様にこう申し上げました。
「おぅ様、少し体勢を変えてみてはいかがでしょう?つかえがとれるやも知れません」
「ふんんッ、はぁはぁ、はぁ…そう、か…?」
おぅ様は、ごろんと仰向けになり両足を大きく開く格好になりました。
顕わになった会陰はやはり、児頭に圧迫されて真っ赤に腫れておりました。
私は、おぅ様のお背中に大きなクッションをあてがいました。
するとおぅ様は、そろりとご自身の股間に手を伸ばされました。
「…これが、頭か?」
「はい。これが、おぅ様のお子さまにございます」
父はおぅ様の手を児頭に導きながら、優しく言いました。
「すごいな、こんな。自分が出産してるなど、信じがたい」
そう言って、笑った直後でした。
「ッまた、来た!
ふんんんぅううーーー!!」
おぅ様は、ご自身の両足を持ち上げるようにして身体丸め、息み始めました。
私の父は、両手でしっかりと会陰を包み、手のひらでじわじわとひだを広げてゆきました。
すると、胎内の頭が先程までとは違う動き方をしたのです。
児頭はゆっくりと、ようやくおぅ様の外へと出てまいりました。
「はぁっ、んぁあああーーーーッ!!苦しい、ぁ、挟まッ、股が、裂ける!!!」
大きすぎる頭は、しかしようやく先端が出てきたに過ぎませんでした。
おぅ様は腰を持ち上げて身をよじりました。
27:ゆうり2012 02/09 11:51
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「おぅ様、大丈夫ですから!?体をよじると力が入りませんよ。」
父は、おぅ様をなだめます。
「はぁ、はぁ、そぅだな・・・ふぅ!んぅぅぅーーー!」
きちんときぃ様の頭がでてきたということがわかったからでしょうか、おぅ様の息みにより一層力が増したようでした。
「いい調子ですよ。もうすぐ頭の一番大きいところがでますよ!」
ほんとうに少しずつきぃ様の頭がでてまいりました。
28:wild cat2012 02/10 12:42
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「はぁ、はぁ、もうすぐ、会えるんだな・・・んぅーーーー!」
おぅ様はやっときぃ様に会えるということでさらに力が入ったご様子でした。
29:?2012 02/10 18:00
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少しずつ、少しずつきぃ様の頭が会陰を抜けて…
「ぅぐんんーーーーー、んあッ、はあッ、はあッ、ぁああーーッ!!」
おぅ様が、鋭い悲鳴とともにかっと目を見開きました。喉を反らし、股が限界までぐぃと開きます。
「出るッ、出るッ出るッ、ぅんんっ、ぁあああーーーーーッッ!!!」
そしてついに、おぅ様の会陰から、大きな大きなきぃ様の頭がすべて娩出されました。
頭が抜けた衝撃の大きさに、おぅ様はびくんと身体を震わせました。
そして同時に、羊水がびしゅうっと溢れ出しました。本当に、大きな頭で小ぶりなスイカほどありましでしょうか。
「ぁ、ぁあ、…出た、のか…」
おぅ様は、激しく息をしながら虚ろな表情で呟かれました。
30:wild cat2012 02/10 21:26
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「はい。しかしこの頭の大きさですと肩もかなりしっかりされていると思われます。」
父は、おぅ様のお手をきぃ様の頭に添えました。
「はぁはぁ、でかい、な。」
おぅ様は、少し笑顔になりました。
- 6 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:36:43
- 31:?2012 02/10 22:47
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「こ、んなのが…、中に入ってた、のか…。ううッ!!」
おぅ様が、再び苦痛に顔を歪めました。
「ふ、ぅうあああッ、は、苦しいッ!!」
しかしどうしたことか、おぅ様は上手く息むことができないようでした。
それもそのはず、息もうとすれば、今度は大きな肩の部分がつかえて、おぅ様を圧迫していたのです。
32:wild cat2012 02/10 22:58
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「おぅ様、少し息まないでくださいませ。」
父は、おぅ様の会陰ときぃ様の肩幅を考えておりました。
「ふむ。もう一度体位を代えさせてください。少しお辛いかもしれませんが。」
「はぁはぁ、わかった、っ!」
父の言う通りに体位を変えることになったのです。
33:!?2012 02/13 19:47
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おぅ様の体を横にして私が片足をもつ格好になりました。
体勢が変わると少しでやすくなったようでした。
34:?2012 02/13 21:17
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「よし、セン。しっかりとお支えしているんだぞ」
父は私にそう言うと、きぃ様の顔をガーゼで軽く拭いました。
それから、もういっぱいに思われたおぅ様の会陰と、きぃ様の頭との隙間に、父は両手を差し入れました。「ッぁあ!!」
おぅ様が、びくんと震えて足を動かしましたので、私はあわてておぅ様の足を支え直しました。
「おぅ様、次でお子さまが出ますぞ!」
「はぁはぁ、はッ、ぅううんんんーーーー、ぁあッはッふんんんーーあああーーーーーッ!!!」
おぅ様が片足を上げて股を開いた格好で再び息み始めました。
すると、父は胎児の肩を両手で支え、ゆっくりとその身体を回しながら引っ張りました。
私の目の前で、おぅ様の体内から大きなきぃ様のお身体が、少しずつ出て参りました。
もう限界だと思われた会陰から、肩が抜ける瞬間、おぅ様は大きな叫び声を上げました。
「おぅ様、もぅ息んではなりません!!」
突然、父が鋭い声でいいました。
「あッ、あッ、あッぁあッはぁ、ぅくッ、んぁッッ…!!」喘ぐように短呼吸を繰り返すおぅ様の股の間から、ついにきぃ様の全身が娩出されたのでございます。
父がきぃ様を引き抜いた瞬間、おぅ様の会陰から羊水がどっと溢れました。
35:!?2012 02/13 21:59
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「おぅ様、立派な男児でございます。」
「っふ、ふぎゃあぁ!」
父がきぃ様のお鼻やお口からスポイトで羊水を吸い出しましたら、きぃ様は元気な産声をあげられました。
父は、臍の緒を処置して産まれたばかりのきぃ様をおぅ様の腕にお渡ししました。
36:?2012 02/14 18:37
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「やっと会えたな…、俺をこんなに困らせて!
でも、かわいいな…」
おぅ様は仰向けになって足を開いたまま、きぃ様をいとおしそうに抱きしめました。
ふと気が付けば、外の嵐もすっかりおさまり、太陽の沈んだ空に星が瞬き出しておりました。
「…と、少し長くなってしまいましたね。
しかしおぅ様は、ご立派でした。あんな難産でも、一度も弱音はお吐きになりませんで…ーー」
センの話はまだ続いていたが、ぶっちゃけ俺は、もう最後の方はほとんど聞いていなかった。
陣痛は確実に強くなってきているのに、まだ破水すらしていない。
息むに息めず、俺は尻を高く突き上げてひたすら唸っていた。
- 7 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:37:14
- 37:ゆうり2012 02/14 19:18
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「ふぅーーーうぅーあうぅーーー。」
俺は、陣痛がくるたびにシーツを掴み、陣痛に耐えていく。
「きぃ様、少し失礼しますよ。」
ゴム手袋をはめたセンの指が俺の中に入ってきた。
「やはり、少し子宮口の開きが悪いですね。にしてもきぃ様のお腹はおぅ様の時以上に大きさがありますね。」
俺の一族は、妊娠してからは、センも出産が始まるまで俺と会うことが禁じられ、そして出産には機械は一切使われないから、お腹の大きさでしか子供がどれだけ大きいのかを考えるしかなく、子供の大きさは推測のうちなのだ。
「きぃ様の場合、まだ成長途中なので、栄養がお腹のお子様にいったのかも知れませんね。」
小さいこと、気にしてるのに!!
俺は、父が俺を出産したときの身長より20センチ近く低いのだ。
「ん!?」
聴診器で、センが俺のお腹の子供の心音を聞いているときに、一瞬表情が険しくなった。
「はぁはぁ、セン・・・どうかしたのか?」
38:!?2012 02/15 00:12
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「心音が二重に聞こえてくるのです。」
二重ってまさか!?
「てことは・・・」
「恐らく双子のようでございます。」
やっぱり・・・
「最善は尽くしますので、安心してください!」
ていわれてもなぁ。
沈黙が続いていたけど、ガチャッとドアが開くおとがした。
「きぃ、大丈夫か?」
親父だ。
今日は仕事で帰ってこなかったはずだけど。
それに今は、別宅で三年前に結婚した義母と住んでて、俺も一緒に暮らしていたけど儀式のためにこの本宅にきているのだ。
「はぁはぁ、なんで?」
「すぐ戻らなくちゃ行けないけどどうしても来たくてね。」
39:ゆうり2012 02/15 00:19
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親父は俺が言うのもなんだけどかなりの親バカだ。
ちなみに義母は、俺を快く思っていない。
義母も今、子供がお腹にいるからその子を後継者にしたいんじゃないのかなぁ?
まぁ、儀式で親父が産んだ子じゃないと後継者になれないんだけどな。
40:!?2012 02/17 00:49
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「セン、きぃの様子はどうだ?」
「子宮口の開きはあまりよくないですね。今で大体五センチくらいです。後大変申し上げにくいのですが、どうやらお腹には2人お子様がおられるようです。」
「双子ってことか!?」
「はい。」
さすがの親父も驚いているみたいだ。
41:ゆうり2012 02/19 13:34
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「センに任せておけば大丈夫だからな。」
親父は俺の背中をさすってくれながら励ましてくれるけど俺は、お腹の痛みでうなずくだけだった。
「きぃ、辛そうだけど、セン、俺のときも困難だったのか?」
- 8 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:38:23
- 42:妊々子2012 03/23 20:37
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「はい。おぅ様の時も大変なお産でしたよ。」
「そうなのか。」
「はぁ、はぁ・・・っ!」
さすがに俺を生んでいるだけあって俺が腰に痛みがあることがわかってて腰をおしてくれる。
43:?2012 04/23 19:01
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「あのような難産で、そんなことを仰るとは、やはりおぅ様はお強い方で―…」
苦しむ俺を尻目に、親父とセンは和やかに喋っている。
一体何しに来たんだよ、親父は!
俺がイライラと二人を睨み付けた、丁度その時だった。
それまでで一番の激痛が、俺の身体を突き抜けた。
「くっ、ぅううーー…、センッ、センッ!!」
俺は四つん這いのまま、狂ったようにセンを呼んだ。あまりの痛みに、シーツの一点を見つめたまま何も出来ない。
すると、バシャッジョジョジョバーッ!という水音と共に、俺の股間から大量の水が溢れてシーツにみるみる大きな水溜まりをつくった。
44:ゆうり2012 04/23 19:46
[ 編集 ]
「きぃ様、破水しましたよ!」
すぐにセンが俺の状態を確認しながらいった。
「セン、もう息ませてもいいのか?」
「それが今、八センチなのでもう少々我慢しなければなりません。きぃさま、もう少々辛抱してくださいませ。」
45:?2012 04/23 23:44
[ 編集 ]
「はぁはぁ、まだなのかよっ、くそっ!」
俺は、思いっきり悪態をついた。
一刻もはやく、楽になりたかった。
「ん、ぅあああーー…」
激しい息みの衝動に、俺は尻を高く持ち上げた。
柔らかなクッションに顔を埋めて、唸ることしかできなかった。
46:ゆうり2012 04/24 01:03
[ 編集 ]
「この破水してからの全開になるまでがキツいんだよな。」
親父は、俺を出産したときのことでも思い出してるのが上の空だ。
でも腰だけは押してくれるから大分らくだ。
(ブーブー)
「あ、サラからだ。」
義母からの電話らしい。
「きぃの出産だから今日は帰らないっていってるだろ?きぃとサラ、どっちが大事かって?比べられるわけないし、きぃは俺の息子だからついていたいんだ。」
義母は、声を荒げてしゃべっているからこっちまで怒っている声が聞こえてくる。
義母が妊娠してからつよくでてきているって聞いたけど本当だったんだな。
47:!?2012 04/24 10:42
[ 編集 ]
「まったく、結婚前はおしとやかだったんだけどなぁ。」
親父は電話を切って呟き、電話をかけ出した。
「あ、俺だ。サラがきぃの出産を邪魔しようとしてるからも知れないから絶対この部屋にはいれるな。」
親父はそれだけいうと電話をきった。
「きぃ、大丈夫だから安心して産めよ。」
親父はさっきの電話とはうって変わって優しくなった。
「っぅぅぅうう!」
俺はいきんではダメだとわかっていてもだんだん陣痛がくるたびに息みたい衝動が強くなってきて息みたい!
- 9 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:38:54
- 48:?2012 04/24 19:00
[ 編集 ]
「ッはぁ、はぁはぁッ」
あまりの痛みに、上手く息も出来ない。
俺は、もう限界だった。
「センッ、セン!!もぅ、息ませ―…ぅんんーーーーーんぁあッ!!」
センの返事も待たずに、俺は力任せに息み出した。
49:!?2012 04/24 20:15
[ 編集 ]
「まだ少し開いていないですけどこれなら大丈夫です。きぃさま、おもいっきり、息んでください!」
「うぅーーーー!」
センの許しがやっともらえ、俺はシーツをつかみ、おもいっきり、息み出した。
50:ゆうり2012 05/18 02:51
[ 編集 ]
「きぃさま、上手ですよ。その調子で長く息んでくださいませ。」
「きぃ、頑張れ!もう少しだよ。」
親父は俺の手をシーツからとり、手を握ってくれた。
51:?2012 06/06 19:26
[ 編集 ]
二人に手をとられ、俺はスクワッティングの姿勢になっていた。
「ぅううーーー!!」
大きな腹のせいで、下がまったく見えない。
俺は両足を大きく開いて、息を吸った。
「ふんんんーーーーんん!!?」
下腹部に、渾身の力を込める。
すると、産道とは別に、肛門のあたりに強烈な圧迫感を感じ始めた。
この感じは…、ヤバイ!
「はぁはぁ…、あっ…、せん、親父、ヤバイっ、出るッッ!!」
もう、どうにも我慢出来なかった…。
「んんッ、ぐぅんんんーーーーんぁあっ!!」
俺は一声叫ぶと、本能に任せて思いっきり息んだ。
52:ゆうり2012 06/07 07:49
[ 編集 ]
ミチッという音とともに、今までおなかが大きくなるごとに出なくなっていたものが少しずつコロコロとしたものがでてきた。
「我慢せずにだしてくださいませ。」
センは、便と一緒に赤ん坊がでないように、一応子宮口の方をガーゼをあてて押さえてくれている。
53:?2012 06/07 18:10
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大きな腹で、足元が見えないのは幸いだった。
俺は羞恥心を必死に堪えて、息み続けた。
赤ん坊が降りてくるとともに、溜まりに溜まっていた便が次々と出てくる。
肛門からポトリと便が落ちる度に、ひどい臭いがし始めた。
「はぁはぁ、恥ずかし…っ、ふんんーーー!!」
それでも、容赦ない陣痛に俺はひたすら息むことしかできなかった。
かなりの量が出たはずなのだが、下腹部の圧迫感は治まるどころか更に酷くなっていった。
54:ゆうり2012 06/07 21:21
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「もう終わりですな。」
センは、俺の肛門を拭いて消毒した。
「きぃさま、これからが本番ですぞ。」
「んぅぅぅーーー!」
俺は、また息み出した。
55:?2012 06/18 18:25
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何度か息むうちに、俺はついに、下腹部にソレを感じた。
とてもつなく大きい。
俺の、赤ちゃん。
臍の下から秘部にかけての産道が、見た目にもキツキツに突っ張っている。
腰が砕けそうに痛い。
苦しくて、足を閉じることも出来なかった。
「んんぁああーーーーっ!!」
激痛のあまり、どうしても声が上がる。
巨大な胎児が細い産道を進む度に、俺の骨盤がミシミシと悲鳴を上げた。
- 10 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:39:26
- 56:ゆうり2012 06/18 19:59
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赤ん坊もゆっくり旋回しているのが直に伝わってくる。
「ん゛ぅん゛ーーーあ゛、あ゛ぁぁぁぁ!」
陣痛が来る度に息むのと同時に自然と膝を外側に開く。
「きぃさま、上手ですぞ。」
57:?2012 06/18 20:41
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俺の会陰を覗きながら、センが言う。
彼は会陰を指先で開きながら、胎児が見えてくるのを待っていた。
「きぃ、がんばれよ。赤ん坊も頑張ってるぞ」
親父が俺を支えながら、片手で俺の下腹部を撫でた。
58:ゆうり2012 06/18 21:16
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こういうときってやっぱり俺を産んでくれたやつなんだなぁって思う。
「ん゛ぅーーーー!」
「きぃさま、でてきましたぞ!」
しばらく息んでいると少しではあるが胎児が見え隠れしだしたらしい。
59:?2012 06/19 02:52
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「んん゙ーーーぁあッ!!」あまりの痛みに、俺の口から悲鳴が漏れた。
いまや、俺にもはっきりと感じることができた。
産道の極浅いところに、熱くて巨大な何かがつかえている。
その大きな塊が、俺のアソコから出て来ようとしている。
「あッあッあッ…ぅうーーっ、痛ぃいッ!!!」
じわりじわりと、産道を内側から広げられる激痛に、俺は思わず親父にしがみついた。
60:ゆうり2012 06/19 12:19
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「きぃ、大丈夫だから。」
親父は俺の背中をさすって励ましてくれる。
「はぁあ、はぁ、さけるぅぅぅぅーーー!」
あんな大きいものがでてきたら絶対裂けるに決まってる!おれは中々息めない。
61:?2012 06/26 19:37
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「きぃ、きぃ、落ち着いて見てみろ。お前の子供の頭が見え始めたぞ」
親父があやすように言いながら、俺の足の間に鏡を置いた。
恐る恐る、俺は鏡を覗き込んだ。
大きく口を開け、赤く充血した会陰から黒く濡れた大きな塊がちらりと見えた。「…あ……」
思わず、声が漏れた。
ホントに、赤ちゃん産んでるんだな俺…。
まだすぐには出てこないのかも知れない、でも、もうすぐ出てくるはずだ。
俺は震える息を整えて、次の波を待った。
センが俺の会陰に再び手を添える。
62:ゆうり2012 06/26 20:26
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「きぃさま、私が裂けないように保護しますから、おもいっきり息んでくださいませ。」
「はぁはぁ、き、きたあぁぁぁぁぁぁぁ!」
俺は、親父を掴み、息んでいく。
「頭が戻らなくなりましたよ。もう一息ですぞ!」
何度か息んでやっと頭が戻らなくなったみたいだ。
63:?2012 06/29 18:38
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もう一息?
確かに、もう一息なのだろう。
俺の股には今、大きな赤ん坊の頭が挟まっているのが確かにわかる。
でも、おかげで俺は壮絶な激痛に苛まれていた。
先程までの陣痛など、比べものにならない。
「んぐぐぅううーーーーーっ、はぁはぁ!!」
痛くて痛くて、上手く力が入らない。
俺は思わず、股を開いたままその場にしゃがみこんだ。
64:ゆうり2012 06/29 18:43
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「おっと。そのまましゃがむと胎児の頭が戻っちゃうぞ。」
そのまましゃがみこむ気だったが親父が支えてゆっくり膝をつき、四つん這いの格好に変えてくれた。
65:?2012 06/30 00:32
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少し体勢を変えたせいか、胎児が動いた気がした。
呼吸を整える間もなく、猛烈な息みの衝動に駆られた俺は、半ば喘ぐように息を吸った。
「あッあッぁあッ、ふんん゙ん゙ーーーーぁああ゙ッ、ヤバイ裂けるぅ!!」
一気に下腹部に力を込める。
胎児に圧迫されて、自然に股が開いていく。
腰や骨盤が軋むのがわかる。
細かく震える太ももを、羊水が伝い落ちた。
四つん這いで覗き見た鏡には、俺の会陰からようやく、おでこまでを覗かせた巨大な赤ん坊の頭が映っていた。
66:ゆうり2012 06/30 00:44
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「きぃ、見えるか?お前の子供だぞ。あとひと踏ん張りだ。頭が出ればなんとかなるぞ。」
親父は俺の背中を擦りながら励ましてくれる。
「きぃさま、次の息みでわたくしが、頭をだしますぞ。」
「はぁはぁ、き、きた゛ぁぁあ!ふ、うぅっんん゛ーーっ、あ゛ぁぁぁぁあ!」
俺の叫び声と共に一気に赤ん坊の残りの頭の部分が羊水の噴射とともに顔を出した。
- 11 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:40:03
- 67:?2012 06/30 19:40
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「はぁはぁはぁはぁ…」
俺は四つん這いで、シーツをキツく握りしめていた。児頭が出た瞬間、身体を突き抜けた衝撃と快感に、意識が吹っ飛びかけた。
「きぃ、手を」
親父に言われて、片手を差し出す。
その手は、俺の足の間にようやく現れた赤ん坊の頭に導かれた。
「ほら、お前の赤ん坊だ」「………ホントに、俺が産んでるんだな…」
なにを今更、とも思ったがそう思わずにいられなかった。
「それにしても、きぃの子供も大きいな。さすが我が一族の人間だ」
俺の足の間を覗きながら、親父がどこか誇らしげに言った。
- 12 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:41:22
- 68:ゆうり2012 06/30 20:05
[ 編集 ]
「さぁ、きぃさま、頭も出ましたし、後は肩を出したら全てでますぞ!」
センは、俺の股間から出ている赤ん坊の顔を拭きながらいった。
「はぁ、はぁ、はぁ、ふぅんんーーーーー!」
俺は、また親父にしがみついて息み、センが俺の赤ん坊の頭をつかみ、息みに合わせて旋回させた時だった。
「ん゛あ゛っ!?」
ズルリというおとと共に肩が抜け、センが引っ張り出してくれた。
俺は、股間の異物感から開放されへたりこんだが、親父とセンの様子がおかしい。
「はぁ、はぁ、お、やじ?」
「きぃ、冷静に聞けよ。実はきぃの産んだ子供は女の子なんだ。」
「え〜〜〜〜!!」
俺の一族の跡取りは男の子出なくてはいけないため、女の子の場合、儀式の失敗なのだ。
「大丈夫だ。女の子だって可愛いぞ。まだお腹にもう一人いるから、な?」
親父は俺を励ますようにいったけどでも・・・。
ちなみに女の子の場合は、継承争いからはずすためと、産まれてすぐに子宮と卵巣をとってしまうらしい。
もう一人お腹にまだいるからそれにかければ。
俺は、また陣痛が始まるのを待った。
(指摘ありがとうございます( ̄人 ̄)早速内容を変更させてもらいました汗)
70:?2012 07/03 13:44
[ 編集 ]
「きぃ様、お腹の様子を診ますので、一度仰向けになってください」
センに言われて、俺はまだ若干息が上がったままベッドに仰向けに寝転んだ。
こうしてみると、俺の腹はまだ異様にデカかった。
センが、腹をいろんな角度から押さえている。
それから、彼はまだ俺の会陰から垂れたままだったへその緒を軽く引っ張りだした。
「先の子の胎盤を出してしまいますね。きぃ様、軽く息んでみてください」
センに言われて、俺は仰向けで足を開いたまま腹に力を入れた。
すると、また急に子宮が動いた気がした。
「んんっ?!んん"ん゙ーーー!!」
再びの陣痛に、身体が反射的に息み始める。
「おい、きぃ。そんなに息まなくても大丈夫だぞ?」笑う親父を尻目に、俺の会陰からはドロリとした胎盤が吐き出されてきた。
それと同時に、胎盤を取り上げたセンの手に、再び大量の羊水が溢れ出してきた。
71:ゆうり2012 07/03 14:29
[ 編集 ]
「はぁ、はぁ、これが、胎盤?」
なんか血だらけのグロテスクな塊にしかみえない。
「まぁ、血のかたまりみたいなものだから。久しぶりにみるけど、やっぱグロいな。」
親父も俺の胎盤をみながら笑っている。
「羊水もいっぱいでちゃったけど、大丈夫なの?」
結構羊水でたけど二人目の赤ん坊の分はまだ残ってるのかなぁ?
- 13 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:43:50
- 72:?2012 07/03 16:50
[ 編集 ]
「どうやら、二人目の破水が起きたようですね。
もうすぐ、二人目も出てきますよ」
センはごく自然に応えて、手にした胎盤を片付けに行った。
その間にも、陣痛はみるみる酷くなる。
センのヤツ、簡単に言ってくれる…!
俺は再び、仰向けのままウンウン唸る羽目になった。
73:ゆうり2012 07/03 17:24
[ 編集 ]
「きぃ、今度こそ男の子がいいなぁ。」
親父も一人目が生まれたからか、さっきまではあんなに心配ばかりしてたのに、今は呑気だ。
「んぅーーーーーんぅーーーーーん!」
俺は、親父の手を掴み息んでいく。
一人目が産まれた分産道が広がってでやすいのか少しずつ胎児が降りてきたのがわかる。
「んぅーーーーんぁ!?」
俺は、股間辺りに何かが出てきた違和感に思わず変な声が出たが、さっきの頭と違って会陰が裂ける感じはない。
74:?2012 07/03 18:29
[ 編集 ]
「はっ、セン!!」
急に、親父が緊迫した声を出した。
「はい、どうしました?」
センがのほほんと尋ねる。しかし彼も、俺の様子を一目見て顔色を変えた。
「……これは、…」
「はぁはぁ、…なんだよ、どうかしたのか?」
俺は、思わず頭を上げて二人を見やった。
75:ゆうり2012 07/03 20:51
[ 編集 ]
親父とセンは困ったように顔を見合わせたままだ。
「はぁ、はぁ、隠すな、俺、のことだろ?」
黙ってばかりだとこっちのがラチがあかないし、不安だろ?
「おぅさま、伝えますか?」
「そうだな。」
二人がやっと気まずそうにこっちをみた。
76:?2012 07/03 22:07
[ 編集 ]
「逆子だ」
親父が端的に言った。
「…は?」
それが何を意味するのか、俺にはよくわからなかった。
「胎児の足が、先に見えております」
「それって、つまり…ぅうっ!!」
俺の言葉は、再びの激しい陣痛に遮られた。
大きく息を吸い、一気に息む。
78:ゆうり2012 07/03 22:17
[ 編集 ]
足の先が見えていたこともあり、センがうまく、俺の息みにあわせて引っ張ってくれる。
「ん゛うぅーーーーーん!」
俺は、脇目もふらず、息んでいく。
少しずつ胎児が出てきたがセンの表情が驚いている。
「これは!」
「ん?またか。」
また問題なのか?
センが呟き、親父も頭を抱えている。
- 14 :名無しさん:2012/08/29(水) 20:45:19
- 79:?2012 07/05 18:33
[ 編集 ]
「ぅうん゙ーーっ、はぁはぁ、親父?」
息む度に、センが赤ん坊を引っ張ってくれる。
二人目もやはり巨大児のようで、限界まで広げた両足がわなわなと震えた。
それでも会陰はいっぱいらしく、赤ん坊が出てくる度に、ズルズルという感覚が伝わる。
しかし先ほどまでと違い、頭がつかえるような感覚も大きなものが抜け落ちたような感触もない。
「…きぃ、落ち着いて聞けよ?」
「こちらも、女の子でございます…」
センの言葉に、俺の頭は真っ白になった。
そうか、さっき足が出てきたとか言ってたから、性別がわかったってことか。
「んなっ…、じゃぁ、俺はどーすりゃッ、ぅ゙ゔーーーっ!!」
混乱する俺をよそに、陣痛は容赦なく赤ん坊をズルズルと押し出していく。
80:ゆうり2012 07/05 19:57
[ 編集 ]
「きぃさま、まずは産むことに集中してくださいませ。」
俺がいくらここで騒いでも女が男に変わるわけないし、赤ん坊がきついだけだよな?
「はぁ、はぁ、んぅーー!」
俺は、とりあえず問題は出産を終えてからにしようと陣痛の波にのって息み出した。
81:?2012 07/10 18:41
[ 編集 ]
「はぁはぁ、ぅうんーーッはぁ、はぁはぁ…」
しかし、さすがに二人目ともなると俺も疲れてきた。息む時間が、明らかに短くなっているのがわかる。
「ぅん゙ん゙ーーっぁあ゙あ゙ッ!!」
センとのタイミングまでズレてきて、彼は何度も胎児を無理に引っ張ってしまっていた。
82:ゆうり2012 07/10 18:56
[ 編集 ]
「あ゛ぁぁぁぁぁ!」
これ以上はおれの体力の限界だとセンは判断したらしく、子供が女と言うこともあり、無理やり赤ん坊を引っ張り出そうとし始めた。
センの意見に賛同した親父は俺を暴れないようにより強く押さえた。
83:Wildcat2012 07/17 21:20
[ 編集 ]
俺は、中々強く息めないが、身体に力が入ってしまうため、思うように胎児が出てこないみたいだ。
センは親父の耳元でなにかを呟くと親父も納得したみたいでうなずいた。
「きぃさま、失礼いたしますね。おぅさま、お願いできますか?」
「あぁ。」
センは無駄に力が入っている俺のからだの力を抜くために、親父に俺の男性のものをあつかいだした。
84:無能2012 08/27 12:50
[ 編集 ]
「あ゛あ゛ぁぅ!あぁん!」
陣痛の痛みと親父に男のものを扱われる快感が入り交じって頭がおかしくなりそうだけど力が入らず、赤ん坊がズルズルとセンによって出されていく。
−−−−−−−−
ここからまた更新お願いします。
- 15 :りりー:2012/09/02(日) 20:51:25
-
「お尻が出ますぞ!」
センはもう一度胎児の足を引っ張ると大きいお尻がでてきたらしく、より出口に圧迫感を感じたかと思うとお尻がでてからは、頭までは意外にもすんなりでてきた。
- 16 :無能:2012/10/14(日) 21:10:00
-
「こっちもでっかいなぁ。」
親父は赤ん坊をみながら呟いた。
「後は頭だけですぞ。頭も大きいのできぃ様、少しでも陣痛がきたら息めますか?」
限界間近の俺に最後の試練とばかりに残る頭は、さすがに引っ張るだけでは難しいようだ。
- 17 :<削除>:<削除>
- <削除>
- 18 :名無しさん:2013/11/05(火) 02:44:29
-
そして頭もセンがうまいこと支え、ずぼっという音をたてて赤ん坊の頭がでて俺の1回目の出産が終わった。
そして体力が回復した半年後、また種付が行われ、俺はまた双子の娘の育児とともに妊娠生活が始まった。
「ヴッ!」
そして俺18歳の誕生日の三日前、つまりお腹に一年と半年も宿した子供がまた生まれようとしていた。
「陣痛だ。センを呼べ!」
「は、はい。」
近くのメイドに指示をだし、きぃは、出産をする部屋に移動した。
- 19 :名無しさん:2013/11/09(土) 02:43:47
-
娘たちは一歳の誕生日に子宮や卵巣は摘出されてしまっているが、俺にとっては元気でいてくれればそれでいいが、問題は今、生まれようとしている子供だ。
娘たちを産んで暫くして義母が男児を生んだのだ。
そのため毎日のように親父に息子を時期跡取りにといっているようで最近は、俺の家へ娘たちに会いに行くと言う名目で逃げてきている。
まーそれも合間って俺は義母にさらに嫌われるわ命を狙われるわで、SPの数もさらに増えた。
- 20 :名無しさん:2013/12/07(土) 00:20:53
- そんな環境に身を置かれているためかストレスが溜まりすぎたのだろう。只でさえ次こそは男児を、と思っているのに。
部屋に移動する途中で何度も足がもつれ歩きにくくて仕方がない。しかも視界まで何故かふわふわと定まらず気持ち悪い。
波として襲ってくる痛みをこらえながら壁づたいに歩いているとひときわ強い波がきた。
「うぅぅっ!!あ゙ぁぁー!」
その拍子に膝の力がかくんと抜け身体は重みのある前へと倒れていった。
「あ゙ぁぁー!、っ!!、、、」
倒れたことにより腹部が圧迫されより痛みが増すが腕に力を入れて起き上がろうとするも力が入らない。
「きぃ様?!いかがなされました?!
...すごい熱ではないですか!」
出産の準備が出来たのであろうセンが余りに遅い俺を探して駆けつけてくれたが俺はそれどころではなく襲い来る痛みと熱によるだるさにそのまま意識をとばした。
- 21 :名無しさん:2013/12/07(土) 03:23:18
-
「ぅ・・・。」
ここは?
まだ視界がぼやけているけどなんとか意識は戻ってきた。
「きぃさま、お気づきですか?」
センが俺の額に冷たいタオルをのせ、声をかけた。
「ぁぁ。。。っ!」
体調が最悪で忘れかけたけど陣痛が始まってたんだ。
ガチャ
「きぃ、気がついたのか?」
親父が部屋に入ってきた。
ま、またこっちの家に逃げてきたんだな。
- 22 :名無しさん:2014/01/01(水) 00:23:20
- 「セン、きぃの具合はどうなんだ?」
「芳しくないので解熱剤を入れる必要があるのですが...お食事を召し上がれない状況ですので」
「...座薬、か」
おいおい、まてよ。只でさえ半端ない陣痛なのに座薬とか、恥ずかしすぎる。
「きぃ、俺が入れるからセンの息づかいに合わせて力抜けよ」
「きぃさま、ふぅー、と息をはいてください。はい、ふぅー」
「っ...あ、あぁ。...ぅ、はっ、...ふぅー..ああっ!」
陣痛の痛みに体の力が抜けず入ってもすぐ薬が出てきてしまう。
結局解熱剤を入れるのはやめ、このまま俺の体力勝負に持ち込むことになった。
- 23 :名無しさん:2014/01/05(日) 23:29:17
- 「はぁ、はぁ・・・うぅ・・っぅ・・・あ゛ぁ!!」
熱で意識が朦朧とする中必死で陣痛の痛みに耐える。
二度目の出産なのにちっとも子宮口が開かないのだ。
おかげでいきみたいのにいきめない、という地獄のような苦しみをまた味わうことになっている。
親父に額から噴出すように出る脂汗を拭いてもらいながらセンに腰を押してもらったり、出産の進行を見てもらったりして半日が経過した。
「おぅ様、このままではきぃ様の体が持ちません。
おぅ様がご出産の折に使われた秘薬を使うほか・・・」
「やはり、そうか・・・。
きぃ、これから子供が生みやすくするためにある薬を飲んでもらう。
飲んでしばらくすると強い痛みがくるが出産をうまくするためだと思って我慢してくれ」
「うぅ・・・。もう、なんでもいいから・・・っあぁ!!ん゛ん・・・は、はやくいきませて・・・」
- 24 :名無しさん:2014/01/07(火) 01:03:13
-
センが俺の口に錠剤をいれ、水を飲ませた。
「うっ!」
陣痛とはまた違う体の痛みに声にもならないうめき声をだした。
そして陣痛で起っているチ○コは、変わらないが体が丸みをおびた気がする。けど胸は気持ち膨らんだ気はするがあまりへんかがなく、Aあればというかんじで、親父は呑気に「俺んときより胸がないな」なんていってるし。
- 25 :名無しさん:2014/01/13(月) 23:15:53
- 女性の体になったことにより、子宮口が広がりやすくなったのか暫くすると破水した。
「う、ぁっ...!!!」
「きぃさま、破水しましたよ!息むのはもう少し我慢して下さいねっ!」
「うぅ...そうは言ってもっ..いきみたいっ!!」
「こらこら、きぃ。分かるけどもうちょっとの辛抱だからな。今息むと体力がもたんぞ。
ほら、ひっひっふー」
「わぁかってるよ!あ゛ぁー!んーっ、ひっ、ひっ、うぁ...」
もう陣痛のかんかくなんて無くなってるし、そもそも体力なんて自身の熱で奪われてるししんどいといったら..
でもセンと親父に励まされながら子宮口が前回になったのは夜が明けた頃だった。
- 26 :名無しさん:2014/01/14(火) 00:52:04
-
「もう、息んでも大丈夫ですぞ。体勢はこのままで大丈夫てすか?」
「か、かえる、うぅぅーーー!」
横向きで少しでも息まないように我慢していたけど息んでもいいなら、息みやすい四つん這いに親父とセンに支えられて体制を変えた。
「次の陣痛が来たら長くいきんでください。」
「うぅぅーーー、ん、んぅぅぅぅううううん!!」
俺は体力はもう限界だから気力で息んでいく。
- 27 :名無しさん:2014/01/25(土) 00:41:29
- 次の陣痛がきたら、とか一体いつだよ?!って言いたくなるぐらいずっと痛い。それこそ倒れ込みたいくらいに痛い。
そもそも体調を崩しているせいで四つん這いになって自分の体を支えることでさえ辛いのに...
「はぁっ、はぁっ!!あ゛あああああ!!」
「きぃさま、その調子ですぞ。頭が出掛かっております、もう一度!」
「うぅ...ぁっ、ん゛ンっ!!」
一生懸命息むがすぐ息切れするし、体は震えて力がなかなか入らない。
親父に倒れないように支えてもらいながら何度も何度も浅いいきみを繰り返した。
- 28 :名無しさん:2014/01/25(土) 03:08:15
- きぃさま、頭が引っ込まなくなりましたぞ!」
センは、ガーゼで赤ん坊の頭を支えてくれていた。
頭が完全に出ればあと一息だと思い、もう一度息もうとしたときだった。
ガチャ
出産中は使用人ですら入っては来ないはずが、見知らぬ男たちが入ってきた。
「おとなしくして俺たちのいうことを聞くんだ。」
リーダーそうな男が近寄ってきつつ言ったがこいつらどうやってここまで入ってきたんだ?
「ここは神聖な場所だ。お前たちは一体。」
親父は俺を支えたまま顔だけ男たちをみていった。
- 29 :名無しさん:2014/02/04(火) 00:09:10
- 「んっ、おやじっ、なに?」
「きぃは気にしなくていいから、お前は産むことに専念してろ」
意識が朦朧としてる関係でなにが起こってるのかよく理解できていないけど、誰か人がきたみたいだったのは分かった。
それと親父の雰囲気が一気に硬化して家長のそれになる。
誰も逆らうことのできないようなその気迫を身近に感じて怖さと安心感のもと次の波に意識を向けた。
- 30 :None:2014/02/04(火) 02:51:15
-
しかし相手は親父に屈することなく笑っている。
「ははは。俺たちはある方に頼まれて出産を妨害しにきた。
逆らうなら打つぞ。」
男たちはいつの間にか俺らを囲み、銃を突きつけてきた。
「っち。あいつの差し金か。」
親父は心当たりがあるのか舌打ちし、呟いた。
「とりあえず俺たちの要求は出産を邪魔することだ。おい、お前、打たれたくなかったら
息むなよ。」
リーダーっぽい男が俺に銃を突きつけながら言った。
俺は何が起こっているか理解はできていないが恐怖で陣痛どころではない。
- 31 :名無しさん:2014/02/09(日) 04:41:03
-
「そこの医者とおまえ、こいつからはなれろ。さもなければ。」
「。。。わかった。」
親父は俺が銃を向けられているため抵抗せずに俺から離れた。
「よし。まずはだな。」
「ひぃぃいっ!!」
リーダーは四つん這いで露になっている俺の股間にでかかっていた赤ん坊の頭をグリグリと押し戻したのだ。
- 32 :名無しさん:2014/03/12(水) 13:08:07
- 想像を絶するような痛みに目の前が真っ白になる。
そのまま意識をとばしたかったが、それが相手にも伝わったのか冷水を頭から被せられ瞬く間に覚醒する。
「あ゛あああああ!!」
「お前たちっ、そんな事したらきぃが死んでしまうだろ!」
「そんなこと知ったことか。俺らは出産を妨害できればそれでいいんだよ」
- 33 :名無しさん:2014/03/23(日) 15:08:45
-
これじゃあ息みたくても、また押し戻されるんじゃ息めない。
親父がきっと何とかしてくれるから今は我慢しかない。
俺は息まないように集中した。
暫くしてリーダーの男に変化がでてきた。
「ふぅーー。いててて。腹下したのか?」
リーダーの男が腹痛を起こしたのだ。
「お前たち、もしかして出金組か?」
「あぁ、ふぅーー。俺は出金組若頭の龍出路 世斗(りゅうしゅつじ せと)だ。」
「やっぱりな。」
親父がなにか感づいたみたいだ。
「何故わかったんだ?」
「おまえの腹だよ。」
「この中年太がどうかしたのかよ?」
「龍出路には昔、俺の大叔母が嫁いでいったんだ。こな産出財閥の娘がな。」
「っ、それがどうした?」
なんかリーダーの、男の息づかいが荒くなってきている。
「うちの一族はなきぃのように男が出産して跡取りを決めるんだ。つまり、おまえさんにも血が混じっているが滅多なことでは覚醒しないがたまたま覚醒したのがお前だ。その腹、妊娠だよ。で、その痛みは恐らく陣痛。」
「はぁ、はぁ、そんなはったりに。。。ヴッ!?」
リーダーの男がお腹を押さえたかと思うと男の股間辺りから濡れだし、あっという間に床に水溜まりがて来た。
「もう破水までしてるのが証拠。男の出産は介助がないと到底出産できないけど。どうする?きぃも出産させてくれるなら手伝うけど。」
どうやらいつの間にか形勢逆転したみたいだ。
- 34 :出産子:2015/03/24(火) 08:54:50 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- 「うぐぐ…、そんな世迷言信じるわけないだろう…っ、…が、この痛みは耐えられん…っ!お、お前ら、ここは一旦退却するぞ…っ!」
リーダーの龍出路は、部下に抱えられるようにして退却していった。
俺は男たちが部屋を出てドアを閉めた途端に、ここぞとばかりに思いっ切り息んだ。
押し戻された頭を出したくて出したくて、もう限界だったんだ。
「ふーっ! …ぅん、ぐぅううう゛う゛う゛ーーーーっ!!」
「あ、いけません、きぃ様!」
センが慌てて会陰を保護しようとするが、間に合わない。
「あっ、あっ、ぅわあああっ!?」
ブボンッ、と物凄い勢いで、大量の羊水を噴出しながら大きな児頭が俺の膣口から物凄い勢いで飛び出した。
「いぃいいいっ!? ……いっ、痛ぅうう~~~…っ」
その衝撃で俺は腰が抜けたようになって体を支えられなくなって、みっともなく足を広げたがに股の状態で、仰向けに寝転がった。
「きぃ、大丈夫か!?」
「きぃ様、落ち着いて、あまり息まずに…」
親父とセンが駆け寄ってきて手を握り、今更ながらガーゼで会陰を保護した。
「いっ!?いたっ、痛い! …セン…っ、股間が、めちゃめちゃ、痛い…っ」
「…今の勢いで、少し、…いえ、かなり大きく裂けてしまったようです。ですが、丁寧に縫合すれば元通りに治りますから、今は出産に集中してくださいませ…」
センにガーゼで押さえられた傷口がビリビリと痛む。
パツパツに突っ張っていた圧迫感がまったくなくなり、痛みの様子から、会陰が肛門の方に大きく裂けてしまったのが分かる。
「う、ぅう…、痛い…、お、親父ぃ、股間が、痛くて、たまらないんだ…っ」
熱と疲労と出血で、歯の根が合わない程の寒気が襲い、もうどこにも力が入らない。
「はあ~…、はぁあ~…、い、痛い…、苦しい…、は、早く、出して……」
「きぃ、しっかりしろ!セン、頼む!」
「はい…!きぃ様、そのまま力を抜いていてくださいませ!」
親父が俺の上半身を後ろから起こすように抱きかかえてくれたので、俺はぐったりと寄り掛かった。
そしてデカい腹の向こうで、センが俺の股間で何かをし始めたのが、ぼんやりとだけど分かった。
- 35 :出産子:2015/03/26(木) 15:59:14 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- 「…っ、うわぁあ!? 痛っ、いだいっ!!」
上半身ごと思いっきり下に引っ張られて、俺の身体はシーツの上を滑った。
慌てて親父がしっかり押さえてくれる。
「きぃ様、もう少しでございます!なんとか堪えてくださいませ…!」
まったく遠慮のない力で引っ張られて、内臓ごと引きずり出されるようなありえない痛みが俺を襲う。
「うっ、うぐ…っ! ぅ~~~~っ、ん~~~~~…っ!」
俺はそれを、せめて痛いと言わないように、歯を食いしばって耐えた。
だって、無理やり引っ張り出されるお腹の子も、きっと痛くて苦しい筈だから…。
やがて腹部の痛みと股間の猛烈な圧迫感が消えたと思ったら、すぐさま元気な産声が響き渡った。
「おお!きぃ、無事に産まれたぞ!…セン!どっちだ!?」
「…はい、旦那様…。4800gほどの、五体満足な…、女児でございます…」
「……ぜぇ~、…ぜぇ~…、…お、おんな、のこ……」
それを聞いた俺は、胎盤も出さないままに、力尽きて意識を失ってしまった。
- 36 :出産子:2015/03/26(木) 16:00:06 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- それから俺は、再び妊娠するものの、さまざまな妨害やストレスにより流産と死産を繰り返した。
あまりの辛さにもう諦めそうになったものの、親父やセンに励まされて何とか立ち直ることが出来た。
3人の子供たちが元気に育ってくれているのも、俺の慰めになった。
警備を厳重にし、俺は医師の指導の下に身体を鍛えた。
そうした努力が実り、23歳の終りに新しい命が俺の腹に宿ってくれた。
細心の注意を払いながら妊娠生活を送り、今はもういつ産まれても問題ない状態だ。
そんな時期だが、俺は産出財閥を取り仕切るための仕事を覚えるために、デカい腹を抱えて親父にくっついて世界中を飛び回っている。
25歳の誕生日が目前に迫り、その時は近い。
妊娠自体は6回目だが、出産は、死産を含め4回目の予定だ。
- 37 :名無しさん:2015/03/29(日) 00:52:30 HOST:s604199.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
- 「ここの報告が遅れているが。」
「すみません。ただいま、手配いたします。」
「早急にな。」
「はい!失礼します。」
社員が出ていくとどかっと椅子に座って休憩する。
「きぃ、知ってるか?次期社長は鬼社長じゃないかって社員の中で話してるらしいぞ。」
親父が、話しかけてきた。
俺だって怖くしたいわけじゃないけど、自己防衛には威厳は大事だと思ってるし。
「ところで、きぃ、ほんとにNY支社の視察に同行するのか?」
「あそこは早くみてたかったところだし。センも同行させるし、いいだろ?」
明後日NYで開かれるアメリカ支社全体の幹部が終結する会議とアメリカ支社50周年の記念パーティに出席するため、親父と今日の夜、自家用機でむかうことになっているのだ。
- 38 :出産子:2015/05/05(火) 07:10:32 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- NYまでのフライト時間は13時間ほど。
自家用機は内装をリフォームしてあり落ち着いた個室のようになっている。
絶対に関係者しか搭乗できないので、完全な密室だけど逆に安全かもしれない。
ゆったりとした革張りの座席に身を沈め、離陸の時を待つ。
今日も一日働いてクタクタだ。
早く横になりたいが、安全のために機体がある程度の高度に達して安定するまではベルトも外せない。
「…ふぅ…」
やがて問題なくNYへ向けて離陸したが、気圧の変化で腹が張る。
いつ産まれてもおかしくない腹はびっくりするほど大きくなって、この腹を抱えて生活するのも本当にもう限界だ。
椅子に座って書類仕事をしているだけでも腰が痛むし、ちょっと動けば息が切れた。
しかも部下の前では虚勢を張って平気なフリをしているので、いつも、夜のこの時間には疲れきってクタクタになっている。
「よしよし、お前も一日ご苦労さん」
カチカチに張った腹をさすりながら、中の子供に話しかける。
今度こそ、なんとか無事に産まれて欲しい。
「きぃ、夕飯はどうする。チキンorビーフ?」
ベルトサインが消えて、食事が配られるらしい。
「…いや、俺はいいや。疲れたからもう寝るね。親父、セン、おやすみ」
「おやすみなさいませ、きぃ様」
俺はリクライニングを完全に倒して、朝まで眠るつもりで毛布を被った。
- 39 :名無しさん:2015/05/05(火) 09:12:10 HOST:115-38-97-47.aichiwest1.commufa.jp
- 暫くして親父とセンも食事を終えて寝るために照明が暗くなっていた。
「トイレ、トイレ。」
何度か尿意で目が覚め、起きてトイレに行く。
いつもより尿感覚が近いし、だいぶお腹が下がってきている気がする。
「まー。
お腹痛くないし、着陸前に伝えればいいか。」
俺はそう思い、また布団をかぶって眠ろうとした。
- 40 :出産子:2015/05/11(月) 06:04:21 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- しかし僅かにウトウトした時、突然の激しい揺れと一瞬の無重力を感じ、俺は座席から床に投げ出された。
「ぅううっ!?…な、何だ?どうなってる…!?親父!セン!」
「きぃ!大丈夫か!…どうやらエンジンが止まったらしい。不時着するぞ!」
なんてことだ、クルーは完全に間違いなく味方のみだったのに、飛行機自体に細工されていたのだ。
俺は親父とセンに抱えられ座席に戻され、毛布で厳重にくるまれベルトを締められた。
そして親父とセンも自分の席に戻り、不時着に備える。
俺も腹が苦しいが可能な限り前傾姿勢とり、着陸の衝撃に備えた。
そしてすぐに激しい揺れと轟音。
その中で俺の腹はズンズンと痛みだし、股間が生暖かい液体で濡れていくのが分かる。
どうやらさっきの衝撃で破水し、陣痛も始まったようだ。
しかし今はどうすることもできない。
ひたすら無事を祈りながら、痛みと不快感に耐えることしか出来ない…。
- 41 :出産子:2015/05/11(月) 06:05:03 HOST:210-135-217-94.parkcity.ne.jp
- そしてどれくらいの時間がたったのか、機内は静寂に包まれた。
どうやら不時着に成功し、命拾いしたようだ。
どこかの雪山らしい。
「きぃ!大丈夫か!」
親父とセンも無事で、クルーにも怪我人はいないらしい。
「あ、ああ、何とか…。でも、破水と陣痛が…、ああっ!イタイっ!!」
かなり強い陣痛が俺を襲う。
経験で分かるが、この様子ではとても救助が来るまで持ちそうにない。
最悪の場合、このままこの機内で分娩することになりそうだ。
「きぃさま、失礼いたします…。む、これは…!」
毛布の下で、俺の下半身はズボンまで真っ赤に染まっていた。
破水しているのは分かっていたが、まさかこれほど出血しているとは思っていなかった。
「うぅうう~っ!痛いぃい!…だ、ダメだ、出るぅう~~!」
何度経験しても陣痛は辛い。
俺は腰と腹の痛みに耐えかね、狭い座席で身をよじり床に転がり落ちた。
そしてそのまま膝立ちになり座席にしがみ付く様な格好になる。
「ふーっ、ふーーっ!…つ、つらい…っ。親父ぃ、腰、を…!」
俺は親父に腰を揉んでもらいながら息まないように耐えていたが、その間にも床の血だまりは確実に広がっていった。
- 42 :奈々紫:2015/05/11(月) 21:29:19 ID:???
- 「おう様、恐らく輸血が足らなく可能性があります。
ストックはありますが、一応何かあるかもしれないので、
献血させていただいてもよろしいですか?」
「あぁ。ぎりぎりまで取ってくれ。」
センに言われ、親父がすっと腕を差し出した。
親父が献血している間、クルー達は毛布や色々準備をしていた。
連絡は一応取れたらしく、お爺様が今慌てて準備をしてくれているらしい。
- 43 :名無しさん:2015/12/19(土) 10:29:55
- 輸血はされていたものの、俺の意識は朦朧としていた。
「血が足りないこのままでは・・・・・救助はまだですか!?」
センが叫ぶ、すると。
バラッバラッバラッ、
ヘリコプターの音が聞こえてきた。
救助が来たのかと思い俺たちは音のする方向を見る。
しかしにそこに見えたのは救助ヘリではなく、ソ連製の攻撃ヘリMi-24ハインドだった!!
- 44 :名無しさん:2015/12/24(木) 16:51:47
- ウップ
オェェェェェゲーー
胃袋がひっくり返ったように全部が出てきた
そしてほぼ同時に
ブリュブリュュュ
下からも出てきた
- 45 :名無しさん:2015/12/24(木) 17:45:27
- そんなこと知ったことかとばかりにMi-24ハインドは攻撃をしてきた。
ガガガガガガッ!!!!
ズヒュウウゥゥッ!!ズヒュウウゥゥッ!!
チクショッ!!
もうこれじゃ妨害ではなく抹殺する気まんまんじゃねえかっ!!
チュドーーーーンッ!!!チュドーーーーンッ!!!
ガガガガガガガガガッ!!!!
まずいっ!!ゲロ吐いてウ○コ漏らしたまま死ぬのなんて嫌だ!!!
俺は死を覚悟した。
- 46 :名無しさん:2015/12/26(土) 10:43:19
- チュドーーンッ!!!
と思った途端はハインドは爆発した。
えっ!?何が起こったの俺が戸惑っていると。
「備えあれば憂いなし・・・・・・」
携帯対空ミサイルを担いだ親父がいた。
親父どこでそんな物手に入れたんだ。
まあ一つの危機は去ったわけだ。
あとは救助が来るのを・・・・・・・
バラッバラッバラッ!!
と思ったら新手が来たっ!!!
しかも今度はハインド四機!!
幾らなんでもやり過ぎだ!!!
- 47 :名無しさん:2015/12/28(月) 15:29:11
- 構わず俺の口からは腹の中のものがでてきたそして尻からは水分が多いあれが
どちらも容赦なくでてくる
- 48 :名無しさん:2015/12/31(木) 14:03:58
- 一難去ってまた一難、とりあえず俺はさっき華麗にヘリを落とした親父に助けを求めるが・・・
「すまない、ミサイルはさっきの一発だけだ。でもまだ手はある。」
親父はまだ手はあると言っているが、あるなら早く打って欲しい。
ドガガガガガガガッ!!!!
ヒューッ、チュッドオォォォォンッ!!!チュドオォォォォーーーーーンッ!!!!
そう言っている間にもヘリの攻撃が来る。まずいっ!!このままじゃ本当に汚物まみれのまま死んでしまうっ!!!
ちなみに俺たちが乗っていた自家用機はヘリの攻撃で天井と壁の殆どを破壊され外に出ているのと変わらない状態になっている。
俺はもう駄目だっ!!と諦めかけたその時!!
ゴオオオオオオォォォォォォォッ!!!
轟音が空に響く。これはジェット機の音?
- 49 :名無しさん:2016/01/02(土) 15:13:39
- チュドオォォォォンッ!!!!!!
と思った途端、ハインドが一機爆発し、同時に5つの機影が飛んでいく。
あれはF-22!?
「なあに今のアメリカ大統領は私の古い知人でね。救援を頼んでおいたのさ。」
アメリカ大統領が知り合いって親父人脈半端ねえなっ!!!
て言うか親父俺達日本人だぞ!?
アメリカ大統領さんいくら古い知り合いの頼みだからって一体どうやって軍を動かしたんだ!?
まさか相手国際テロリストにされていないだろうな?
そう思うと俺はテロリストにされたであろう相手に少し同情した。
そうしている内に残りのハインドもあっという間に撃墜された。
そしてようやく救助のヘリが来た。
しかし来るのが遅かったのでこのままだと移送中のヘリの中で産みそうだ。
- 50 :名無しさん:2016/01/17(日) 17:55:51
- 案の定というか病院に間に合いそうにないのでこのままヘリの中で出産する羽目になった。
ちなみにヘリには病院に着くまでの分の輸血パックを積んでいるで血の心配はなくなった。
「一向に出てくる様子がありません。」
「胎児が大きいようだな、よし会陰切開をしよう。」
「お願いします。」
あのぅすいません待って麻酔は?
て言うか親父何すぐに返事してるんだ?
おい何故鋏だけを持ってきているんだ?
「お、おいもしかしてまさか麻酔なしで?」
医師は俺の質問なんか関係なく切開した。
ジョキンッ
「ギャーーーーーーーッ!!!!」
- 51 :名無しさん:2016/01/17(日) 18:23:52
- 俺は痛みのあまり思わず力が入った。
「よしっ!!腰のあたりまで出てきたぞ!!」
「これなら引っ張って出せるな。」
ちょっとまで無理やり引っ張って出すのか?赤ん坊大丈夫なのか!?
「よし引っ張るぞ。」
そう言い医師は思いっきり引っ張った。
ブチブチブチッ!!!
「ギィヤアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
おぎゃあ、おぎゃあ!!
俺のあそこは更に裂けてしまった。
- 52 :名無しさん:2016/01/17(日) 18:29:29
- 「おめでとうございますきぃ様無事に産まれましたよ。」
センがそう言うが俺は子供が産まれたことよりも痛みで感動している暇などなかった。
「よし、男の子だっ!!!」
親父がそう言っているが俺は(早くキズをどうにかしてくれっ!!)の思いでいっぱいだった。
その後病院に着いたらすぐにキズを防いでもらったが、難産で無理した結果俺はもう二度と子供を産めない体になったらしい。
まあどちらにしろ産まれた子供が男の子なのでこれで終わりだが。
それと入院中に義母が死んだとの報せを受けた。
どうやらあの攻撃ヘリの内の一機に乗っていたらしい。
まあ自業自得だな、もともと義母には良い感情は抱いていなかったが。
義母の遺児は親父が引き取ることにしたらしい。
とにかく俺はこれでやっと終わったぁと思っていた、育児という名の次の難関をすっかりと忘れた状態で。
御曹司
完
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