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昼下がりのお産3・母娘同時出産

1 : 名無しさん :2016/02/28(日) 13:15:07
双子を出産してから数年が経ち三度の出産をしたもう出産は懲り懲りだと思っていた八重は四度目の妊娠をしてしまう。
そして18歳になる長女も同時に妊娠したのだった・・・・
 
※八重と長女以外の出産はなしでお願いします。
あと長女の名前など細かい設定は勝手に設定して頂いても構いません。(むしろお願いします。)


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2 : 名無しさん :2016/03/20(日) 09:14:59
八重はあれ程もう妊娠をしたくないと思っていたのも関わらず、たった1回だけ避妊を忘れたけで四度目の妊娠をしてしまったのである。
偶然にもその避妊をしなかった日が危険日だったのだ。
本当は堕ろしても良かったのだが長女柳江が喜んだので産むことを決めたのである。
「お母さん二人そろって妊娠3ヶ月だなんて何か運命を感じるね。」
そう長女柳江も妊娠していたのである。しかも同時期に。


3 : 名無しさん :2016/03/20(日) 09:48:32
妊娠適齢期の柳江と違って、八重はいわゆる超高齢出産だ。
もとより急産になりやすい体質の八重は、最初から自宅安静を強いられた。
予定に無いとはいえ、授かった命だ。できるだけ育ってあげたい。
そう八重は思っていた。
一方、彼女の妊娠に、喜ぶに喜べない複雑な気持ちになっている人もいる。
それは八重が産んだ次女の、椿であった。


4 : 名無しさん :2016/03/20(日) 11:25:41
椿は自分の妹達が出産の時に八重が難産で苦しんだこと知っている為素直に喜べなかった。
また超高齢出産であるため、前よりも難産になるではないかと心配していた。
ただ新しい家族が増えることは素直に嬉しいのだが・・・・・


5 : 名無しさん :2016/03/21(月) 11:42:33
八重は自宅安静のため家事は子供たちがしている。
長女柳江も家事をしているが、彼女も妊娠している為もっぱら中心は椿である。
八重はソファーで寛いでいた。
柳江が声を掛ける。
「お母さん大丈夫?」
「大丈夫よ。そっちこそあまり無理しないで。」
「うんわかってるよ。それとにしても同時期に親子二人揃って妊娠ってすごいよね〜〜。」
「ええ、そうね。」
「もしかして出産も同時だったりして・・・ってそれは無いよね〜〜。」
まさか柳江の言ったことが現実になるとはこの時八重も柳江も思っていなかったのだった。


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6 : 名無しさん :2016/03/22(火) 01:45:49
子宮や産道の筋肉が弱い八重にとっては、胎動でさえ危険だった。
胎児が強く動くたび、子宮口をこじ開けて出てきてもおかしくはない。
確率で言うと、サイコロを投げて6が出たら切迫早産になるほどだ。
一方柳江はと言うと、若さもあって初産だから、その心配は一切無かった。


7 : 名無しさん :2016/03/27(日) 12:35:12
そのため八重は念の為に頻繁に病院に検診に行っている。
幸い、胎児に特に以上は無く経過は順調との事。
万が一の為八重は早めに入院し、病院と産もうと考えていた。
しかしこの時八重は思ってもいなかった、まさか自宅で柳江と同時に出産することになろうとは。


8 : 名無しさん :2016/03/28(月) 06:37:10
「・・・来たっ!」
そしてついに、とあるいたって普通な昼下がりに、八重の出産が始まった。
今までのように前触れは一切無く、痛くなってきたときは既にかなり進んでいた。
「うっうううぅぅーー!!!」
体感的には、もうそこまで来ている。いきみたい衝動が、ハンパない。


9 : 名無しさん :2016/04/03(日) 13:31:09
あまりの苦しさに八重は柳江に助けを求める。
「柳江、う、産まれそう病院に電話を・・・・」
しかし呼ばれて来た柳江も苦しそうにしていた。
「ごめんお母さん私も来たみたい・・・・」
「えええーーーーっ?!」
柳江も産気づいてしまっていた。


10 : 名無しさん :2016/04/04(月) 01:15:52
「ぐっ・・・」
弾力を失った子宮は胎児を止めれるわけも無く、胎児の動きをはっきりとわかってしまう八重。
激痛と共に大きくうごめくお腹を必死に抱え、なんとか電話機の隣にまで来れた。
しかし、
「あっ、来る、来ちゃう、あ、あああーーー!!!?」
無理に動いた反動なのか、八重の胎児は一気に降りてきた。


11 : 名無しさん :2016/04/10(日) 10:45:17
「くっ・・・病院に行くのは無理そうね。」
八重はここで産むことを決意した。
一気に産まれてきそうならいっその事産んだほうが良いと思ったからだ。
一方柳江の方も陣痛で苦しんでいた。


12 : 名無しさん :2016/04/17(日) 11:16:25
「うう・・・・くううううう・・・・」
柳江の方は初産の為か子宮口の開きが悪かった。
対照的に八重は高齢出産とは言え3度の出産を経験している為か胎児はスムーズに降りてきていた。


13 : 名無しさん :2016/04/24(日) 13:39:11
「思ってたよりも安産になりそうね・・・・」
八重は思ったよりも安産になりそうなことに安堵した。
「そう言えば柳江は大丈夫なのかしら・・・・」
八重は柳江の様子を確認したかったが自分も出産の最中なので出来なかった。


14 : 名無しさん :2016/04/25(月) 03:40:06
「こ、こんなに、辛いのね、出産って…」
子宮口の開きが悪かった柳江は、息みたい衝動を逃すだけでもう精一杯だ。
スムーズに降りてきていた八重の胎児と違い、柳江の胎児は抵抗を試みていた。
服の上からもくっきりと見える、モゾモゾと動いているその胎動は、何よりの証拠だ。


15 : 名無しさん :2016/05/04(水) 12:32:01
一方八重の方は破水が起き胎児の頭が出たり引っ込んだりを繰り返していた。
柳江の方も破水が起きたが、頭はまだ見えてこなかった。
八重は柳江を手伝う為いっその事先に産んでしまおうと考えていた。


16 : 名無しさん :2016/05/05(木) 13:16:08
しかし八重の胎児は頭は出たものの肩の辺り来たところで進むのが止まってしまった。
「うそ?・・・・こんなところで止まるなんて・・・・」
八重としては早く産んで柳江の助けに行きたいのだがそうはうまく行かなかった。
(あともう一人誰かいたら引っ張ってもらえるのに・・・・)
八重はそう思った。
しかし椿を含む柳江の妹達と夫は留守で居なかった・・・・・・


17 : 名無しさん :2016/05/05(木) 16:18:05
「だ、だったら……」
初めての出産である以上、柳江は不安がっている。
そう考えて、八重は驚くべき行動に出た、
股を左手で抑えると、なんとか立ち上がった。
そしてそのまま、柳江のほうへと歩き出したのだ。


18 : 名無しさん :2016/05/07(土) 08:11:15
重力がうまく手伝ってくれたのか、それとも歩くこと自体が効いていたのか、
三歩ほど歩いたところで、元々急産癖のある八重は急遽な収縮を感じた。
「くっ、くるぅううっ!!」
手で押さえた股から半分出ている赤ちゃんの体がついに完全に出てきた!


19 : 名無しさん :2016/05/08(日) 12:41:17
「う、産まれた・・・・・」
出産してしまった八重は柳江が気がかりだが産まれてしまった胎児の方を先決にした。
八重は胎児を沐浴させてから毛布で包みソファに置いた。
そして柳江の元へ行った。


20 : 名無しさん :2016/05/15(日) 12:23:38
八重っが柳江の元にたどり着いた頃には柳江は既に破水していた。
「救急車を呼んでいる暇は無さそうね・・・・・」
その様子を見た八重はそう思い自分と同じく自宅で出産させることにした。


21 : 名無しさん :2016/05/22(日) 12:37:32
八重は柳江にラマーズ法をさせる。
「ヒッ、ヒッ、フー、ヒッ、ヒッ、フー!!」
すると産道から胎児の頭が見え始めた。


22 : 名無しさん :2016/05/29(日) 13:04:21
しかし胎児の頭が見え始めたもののそれ以降は中々進まない。
「やっぱり初産だから中々進みが悪いわね・・・・」
「実は病院で赤ちゃんが普通の人より大きいって言われたの・・・・」
「えっそうだったの?柳江なんでそれを言わないの!?」
「ご、ごめんお母さん・・・・・・」
大事なことを言わなかった柳江に対して八重は怒鳴る。
しかし今は怒っている場合じゃない、産むことの方が大事だと思い八重はすぐに気持ちを切り替える。


23 : 名無しさん :2016/06/05(日) 13:13:38
八重は柳江のお腹を押し始めた。
「頑張って柳江!!」
「んんんーーーーーっ!!!」
八重がお腹を押し始めてから30分が経った頃胎児が進み始めた。


24 : 名無しさん :2016/06/19(日) 13:39:14
そしてさらに柳江は息み続けて、八重がお腹を押すこと20分。
胎児の体は腰の辺りまで出て来た。
「よし腰の辺りまで出てきたわ。」
八重は柳江の様子を見る。
柳江は大分体力を消耗している為、後は胎児を引っ張って出したほうがいいのではないかと思った。


25 : 名無しさん :2016/06/26(日) 12:41:20
「聞いて柳江、腰まで出てきたから引っ張って出すわね。痛いだろうけど我慢して。」
八重は柳江と胎児のことを考え引っ張って出すことにした。
そして八重は胎児の体を掴み引っ張り出す。
「んっ!!ああああああああーーーーーっ!!」
大きい胎児が産道を無理やり通ることによる痛みに柳江は声を上げるが胎児は順調に進んで行き。
スポンッ!!
「やったわ柳江元気に産まれたよ!」
大きな音と共に無事に産まれた。
こうして八重と柳江は母子共に無事に出産を終えたのだった。
柳江は初産で体力を消耗したので入院したすぐに退院し、八重に教えてもらいながら共に育児をしている。

昼下がりのお産3・母娘同時出産
   END


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