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全開バトルロワイアル 第一幕
1 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/04(火) 21:36:22 ID:Bd.EAdSs0
ここは全開な者達が集いバトルロワイアルを行う企画です
性質上、死亡や鬱に各原作のネタバレを含みます
苦手な方は閲覧に注意してください


私も初心者ですしみなさん歓迎します!!
皆で楽しくやっていきましょう!!

したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/13619/

まとめwiki
ttp://www16.atwiki.jp/zenkairowa/

2 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/04(火) 21:38:30 ID:Bd.EAdSs0
全開バトルロワイアル参加者名簿最終決定版

【ドラゴンボール】○孫悟空/○べジータ/○ピッコロ/○ヤムチャ/○ブロリー/○セル

【北斗の拳】○ケンシロウ/○ラオウ/○トキ/○レイ/○サウザー

【グラップラー刃牙】○範馬勇次郎/○範馬刃牙/○愚地独歩/○花山薫/○ピグル

【トリコ】○トリコ/○ココ/○サニー/○ゼブラ/○トミーロッド/○グリーンバーチ

【戦国BASARA】○真田幸村/○伊達政宗/○織田信長/○明智光秀/○本田忠勝/○豊臣秀吉

【ワンピース】○モンキー・D・ルフィ/○ロロノア・ゾロ/○ポートガート・D・エース/○サークロコダイル/○クザン/○サカズキ

【BLEACH】○黒崎一護/○更木剣八/○四方院夜一/○涅マユリ/○ウルキオラ

【機動武鬪伝Gガンダム】ドモン・カッシュ/○東方不敗/○ウルベ・イシカワ/○レイン・ミカムラ/○ミケロ・チャリオット

【とある魔術の禁書目録】○上条当麻/○一方通行/○垣根帝督/○御坂美琴/○アック阿/○フィアンマ

【魔法少女リリカルなのは】○高町なのは/○フェイト・テスタロッサ/○八神はやて/○シグナム/○ヴィータ

【魔法少女まどか☆マギカ】○鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/巴マミ/○佐倉杏子

【ハートキャッチプリキュア!】○花咲つぼみ/○来海えりか/○明堂院いつき/○月影ゆり/○ダークプリキュア

十二作品参加者65人!!

3 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/04(火) 21:41:12 ID:Bd.EAdSs0
議論について

・会場は壊れません(施設とかじゃなくて会場そのものが
・支障がないぐらいの制限(開幕ファイナルフラッシュで横一列エリアの参加者全員死亡など
・瞬歩や気などは少しは制限しましょう(霊圧を感じた所に瞬間移動や気で遠くの相手を探るなど
武器について

死神及び戦国武将
・武器支給あり
・ランダム支給品は1〜2
ゾロ 
・原則刀を支給
三本かは書き手さんにまかせます
なのは組
・各デバイス支給
・ランダムは上と同じ
まどか組
・ソウルジェムはあり
・ランダムは1〜3
・QBとの契約に制限はない

上記の武器は支給禁止

4 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/04(火) 21:43:30 ID:Bd.EAdSs0
現在オープニング及び地図募集中です
テスト板の議論えて立てました

皆さんよろしくお願いします!

5名無しさん:2011/10/05(水) 12:22:47 ID:w/37HQAQO


6名無しさん:2011/10/05(水) 15:16:26 ID:Mt03DzKs0
本スレ乙。
ところで、予約ルールって決めないの?

7 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/05(水) 21:17:33 ID:sxiPTScs0
予約期間は五日
延長は二日
サプライズあり

でいいでしょうか?

8名無しさん:2011/10/06(木) 23:38:20 ID:SrbQcmZY0
>>7
いいんじゃないですか?

それにしても、人が来ないな…

9名無しさん:2011/10/07(金) 20:16:02 ID:8cNrkrUw0
名簿の誤りがあまりにも多い件

ピグル→ピクル

グリーンバーチ→グリンパーチ

本田忠勝→本多忠勝

ポートガート・D・エース→ポートガス・D・エース

四方院夜一→四楓院夜一

アック阿→アックア


気づいたのでこんだけ
細かいようだけど気になったので

10 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/09(日) 21:04:09 ID:lNn1KASs0
ご無沙汰です

私事ですが都合によりオープニング投下は水曜日あたりになりそうです

11 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:01:12 ID:39W.unL20
オープニング候補投下します

12開幕 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:02:41 ID:39W.unL20
突然だが画面の前の方々、オープニングと言ったら何だと思いますか?
暗闇だったり夢から醒めたり……。
そう思いますよね?でも気がついたら……

「これは何のパーティーだ?」

少年上条当麻はそう呟く。目が覚めたらそこには大きなホール。
豪華なシャンデリア、そして大量の料理。
まったくもって意味不明な状況に彼は置かれている。
とりあえず辺りを見渡すと友である土御門が見えた。
土御門の場所に行こうとしたがついでに料理も持ってく事にした。
近くにある皿を取り料理を取る。取っただけよだれが出そうになったが堪える。


「おい、悪いがソレ俺にも取ってくれ!!」


声がした場所に振り返るとそこには
大きな体に青い髪で両手に大量の料理を持った男がいた。
上条はどこに置けばいいか分からなかったので適当に肩に乗せた。

「あの……このパーティーってなにか分かります?」

そう聞くと男は首を横に振る。
だが自信を持った笑みで答えた。

「でもこの料理を作った奴なら知ってるぜ!この味をな!!」

「味ですか……?」

「まぁ何となくだけどな。こっちは別の味がするし」


男、美食屋トリコは自分の席に大量の料理を持って戻る。
その席にはトリコにも勝る劣らずの体格を持つ男が三人。
そして大量の皿が天高くまで連なっているのだ。
これを見た上条は唖然する。インデックスもたくさん食べるが次元が違う。
もはや才能の一種と思えるほどだった。

「カミやんこっちだぜぃ」

土御門の声が聞こえ視線を向けそちらに歩き出す。
初めて会えた知人に内心ほっとする。

「土御門お前何かわかるか?」

「ここに居る奴らから魔術的な物は感じるし、第一位二位三位と揃っていやがる。そして感じる殺気…どれも尋常じゃない」

「え?第二位って誰d「注目だァ!!!」

13開幕 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:03:34 ID:39W.unL20


突如全ての電気が消え前方にあるステージだけに光が集中する。
目が段々と光に慣れていき次第に人影が露になる。
そこには人と呼べるのかわからない緑色の男が居た。



「俺は美食會のベイだ!これからお前らには殺し合いをしてもらう!!」


「……どうやらテメーはもう一度殴られたいらしいな」


会場はざわつかない。否、ベイの言葉には誰一人ざわつく者はいなかった。
それはこの場に居る者達が歴戦の戦士だと言うこと。理解してない者も数人はいるが。
それよりも皆の気を引いたのがトリコの尋常ならない殺気であった。
まるで鬼が後ろで微笑んでる姿が目に映るほどに。これには皆興味を示す。


そう皆――――本物の鬼さえトリコに興味を抱いたのだ。


「おっと今回はそうといかないぜ?お前ら首を触ってみな、ま何人かは気づいてるっぽいけどな」


皆が一斉に首を確かめる。あるのは違和感。そして金属。それは首輪だった。


「この首輪にはある仕掛けがある!!それは……ん?」

ベイに向かい一人の青年が飛び出した。髪が目まで覆いかぶさっている。
振り上げた左腕は人の物とは思えないほど黒くまるで悪魔の左腕だった。



悪魔の左腕―ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアブロ―が今ベイに振り下ろされる!


「!?」

「この科学とか魔術とかえーっと……とりあえずこの俺に触れれると思ってんじゃねーよ!!」

振り下ろされることはなく阻まれる。だがそこには障害はない。
まるで見えない壁があるように。代わりにボンッという小さな音がした。

14開幕 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:04:26 ID:39W.unL20



「チャドの霊圧が消えた……?」




そこにはチャドと呼ばれた首が転がっていた。


「これでわかったろ!!俺様に逆らう奴は全員死ぬんだよ!!」


圧倒的支配。参加者はベイに命を握られている状態であり逆らう事は死を意味する。
そんな中動き出す影が一つベイの居るステージに飛び出す。


「トリコいくらテメーでもこいつは無理だぜ!」


振り下ろされる拳はまた見えない壁に阻まれる。
ただその空間からはまるで物が軋む音が聞こえた。

(そうか!コイツはバリアだ!)

「ん?わかったらしいなトリコ。だがそれだけよ!」

トリコには衝撃を何度も叩きつける通称釘パンチという技がある。
釘パンチを撃てばこのバリアを壊せるかみしれない。
だがベイに命を握られている今じゃ時間が足りない。撃てたとしても首輪が爆発する。
バリアに打撃が加わる。トリコではない。新たな打撃。
後ろを向くと道着を着た一人の男であり最強の英雄。



「オラは孫悟空、オメーみたいな奴は生かしちゃおけねぇ」


そして更にもう一つ。



「発想はいいがこの俺を犬扱いとは……やってくれるな」



現世に生きる鬼 地上最強の生物 範馬勇次郎。


三者の拳がベイのバリアを砕く。拳はベイに一直線に飛んでゆく。


「ちょ、ちょっとまっ…あああああああああああ!!!!!!」


殴られたベイは壁を突き破り奥へと飛んでいく。その姿はもう見えない。
安堵も束の間。この空間にはまだたくさんの強者がそして鬼が居る。

「さてこんなにも面白え奴がたくさん居るとは……クックック……!!」

まるで勇次郎を止めるかの如く会場にアナウンスが響く。




<会場の皆様、これよりルールをお伝えいたします>

15開幕 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:06:05 ID:39W.unL20



突然のアナウンスによるルール説明が始まり皆がソレを聞く。


12時間以内に誰も死者が出なかった場合首輪が爆発する。尚首輪の死は絶対である。
六時間毎に行われる放送。これにより死者及び禁止エリアの発表。
禁止エリア 放送毎に三つずつ追加される。エリアに足を踏み入れると忠告が入り無視すると爆発する。
バックの支給 中には必要最低限の物が入ってるらしく中には武器などもあるらしい。
武器については支給されない場合もあるようだ。

そして優勝者には何でも願いを叶える褒美が与えられる。



<それでは君たちを会場へと転送しよう>


言葉の発信と共に下半身から上半身にかけて段々と体が消えていく。
驚き出す者も居たが大抵は会場とやらに転送されると理解していた。
ただ一人上条当麻だけは消えていなかった。彼の持つ右腕。
異能の力を打ち消す幻想殺しには何の意味も持たない。


(その筈な……の、に……)

彼の意識だけがそのまま混沌の闇へと引きずり込まれた。


<これは私個人の話だが施設はちゃんと見た方がいい……それと料理人サンジと小松シェフには感謝してくれ>

「サンジ!?」

「スタージュンッ!!貴様ァァ!!!」













叫びが反響しやがて会場にはただ一人と意識を失った男が一人。
気絶してる上条を抱えるのは魔術師であり何重ものスパイ土御門。
何故彼はこの場に居るのか?それは単純な理由だった。彼も主催側だから。


「これから会場に行って運んで来る」


<ああ、頼むぞ土御門、それが上からの指令だからな>


簡単な言葉を交わし土御門は一つのゲートを通る。
すると跡形も無くそこにあった土御門の姿は消えた。





その後を白い動物の様な存在が追っていった事など参加者は知るよしもなかった。


<健闘と食運を祈る……>





こうして今ここに最悪のゲームの開幕の鐘が鳴り響いた




【BLEACH@茶渡泰虎 死亡】

【残り65人】

16 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/11(火) 22:08:31 ID:39W.unL20
以上で終わりです

ご意見待ってます

17名無しさん:2011/10/12(水) 15:00:40 ID:pv4ou4ac0
OP投下乙です

開始早々主催に反発してる連中やら情報の断片が多いな
こういうのもいいわ

それとSSの最後は主催側のキャラも【】は付けて欲しいな

18名無しさん:2011/10/12(水) 15:21:44 ID:YLB5g.7A0
投下乙。
参加者が集められたのが豪華なパーティー会場って…なんか面白いなw
サンジと小松(?)ってやつがどうかかわってくるのかも楽しみですね。

19 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/12(水) 21:32:22 ID:E9wDX9qE0
>>17
以後気をつけます

>>18
小松はトリコに出てくる料理人です



オープニングの期限は今週中

16日の日曜あたりを目処にしたいと思います

20名無しさん:2011/10/13(木) 02:11:58 ID:QUypmoIUO
チャドワロタwww

21名無しさん:2011/10/13(木) 13:50:18 ID:8uqHdohs0
チャドはお約束だけど笑っちゃうよねw

22名無しさん:2011/10/17(月) 11:58:56 ID:rV0cF.6k0
とりあえずこれで募集は終了…かな?
OP案一つしかないけど。

23 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/17(月) 21:38:15 ID:S9U3kqRs0
もう少し募集してみたいと思います
21日の金曜まで


それと地図は絶賛募集中です!

24名無しさん:2011/10/17(月) 23:52:36 ID:8sbh9vG60
月島さん面しれぇな
今からでも参加させたいぜ

25名無しさん:2011/10/18(火) 04:52:16 ID:3IJDEf7AO
始まったばかりなのに人いなさ過ぎ………

26名無しさん:2011/10/18(火) 15:27:15 ID:91saQloI0
いや、見てるぞ

27 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/18(火) 21:18:14 ID:8CNzlMZs0
地図って何使って作るかわかります?

28名無しさん:2011/10/18(火) 23:06:52 ID:V64pZFnAO
Excelでいんでね?

29名無しさん:2011/10/19(水) 01:11:33 ID:3S2pDmgwO
難易度高過ぎだろw
普通にお絵描きソフトでおk

ところで前深夜ロワで書いてなかった?

30 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/21(金) 21:01:58 ID:U5i/92Fo0
>>29

なるほど

深夜ロワでは書いてません


それとお絵かきでも地図が難しい
不器用って恐ろしい

誰か……作ってくれる人いません?

31名無しさん:2011/10/21(金) 22:53:33 ID:Ij.TUeLw0
施設ってなに要る?

32 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/22(土) 18:29:42 ID:JbEz8xR60
施設はお任せします

個人的には

レストラン
武道会会場
研究所

がほしいです

33名無しさん:2011/10/23(日) 14:45:15 ID:cHhJfORw0
ttp://www20.atpages.jp/r0109/uploader/src/up0099.jpg

ごめんアレ欲しいとかこれ要らないとかあったら言って

34 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/23(日) 18:34:03 ID:8nVVZJIM0
>>33

oo!ありがとうございます!!


申し訳ありませんが
D6に工場、G2にホテルの追加をお願いします

35名無しさん:2011/10/23(日) 20:26:05 ID:cHhJfORw0
ttp://www20.atpages.jp/r0109/uploader/src/up0100.jpg

どうでしょうか

36 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/23(日) 21:28:04 ID:8nVVZJIM0
>>35

ありがとうございます!!


よし、何事もなかったら水曜日10月26日の0時
つまり火曜日の深夜から予約解禁という方向で


それとwikiに地図腫貼れる方がいたら教えてください

37名無しさん:2011/10/23(日) 21:36:39 ID:cHhJfORw0
ログインしてないと無理らしい
上の「編集」→「このページにファイルをアップロード」でいけませんかね

あと言いそびれてたけど
地図の斜線部は海にするか空にするか迷ったので、ss書く時に好きに決めてください
空島でもいいかなと思ったので

38 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/25(火) 21:36:03 ID:N0SmG2YI0
告知上げ

今日の深夜予約解禁です

39 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/25(火) 22:44:41 ID:N0SmG2YI0
やば、来れるの朝かもw

40名無しさん:2011/10/26(水) 20:42:48 ID:uyybiTw.0
予約来たぞ

41 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/26(水) 21:44:03 ID:UvaYnA7Y0
さて投下いきます

42最強の№2 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/26(水) 21:46:38 ID:UvaYnA7Y0
「おいおい、どうなってんだよ」



男、垣根帝督は独りそう呟いた。
何故こんな馬鹿な殺し合いに自分が参加させられているのか。
暗部組織『スクール』のリーダーでありその身を闇に堕とした。
学園都市『第二位』であり恨みもたくさん買っているだろう。
考えれば誰かが仕組んだか何かの実験などと仮説は立てれる。
だがソレを差し引いても解せない事がある。
どんな人間も乗り越えられない壁。








何故死んだ自分がこの場に生きている身として存在しているのか










死んだ。そうだ自分はあの時、『第一位』に殺されたはず。
だったら何故生きているのか。体を動かしても何も違和感はない。どうやら『ピンセット』はないようだ。
これが科学の力なのか?一つ話を聞いた事がある。学園都市には絶対な腕を持つカエル顔の医者が居ると。
その男なら可能なのか?いや人を生き返らせる話なんて聞いた事がない。
だが何故自分は生きているのか?馬鹿馬鹿しい。垣根は考えるのをやめた。



とりあえずバックの中から名簿を取り出す。
知った名前は二つ
学園都市の『第一位』と『第三位』の名前だった。

(一方通行……お前もここに居るのか)

垣根の歯がギシリと鳴り拳に力が入り込む。その余波で謎の物体が地面に突き刺さった。

(おっと、落ち着け落ち着け)

一方通行には恨みがたしかにある。そして悪党の意味も今は何となく理解しているつもりだ。
そしてこの怒りを誰にぶつけるのか。一般人?関係ない人々に危害を加えるつもりはない。
悪党?正真正銘の外道なら殺るがそれに満たない格下には手を出さない。
一方通行。お前しかいない。殺られた分は殺り返す。



(っても『壁』があるのは事実か……)

43最強の№2 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/26(水) 21:48:50 ID:UvaYnA7Y0
垣根は主催側の言い成りにはならない。かと言って正義のヒーローになるつもりもない。
一度死んだ身。いわば二度目の生。何故同じ生き方をしなければならないのか。
どうせ監視されているのならば遅かれ早かれ『奴』の耳に入るだろう。
そうすれば『第二候補』や『本命の核』なんて関係ない。そこから情報全てを洗いざらいにし辿り着けばいいだけの話。
殺し合いが終われば元の居場所に戻る。ならそれまでは自由にやらせてもらう。










「俺は俺のやりたいようにやらせてもらうぜ……アレイスター!!」





それが垣根帝督が出した答えのない一つの答えだった





「そこのお前、質問に答えて貰おうか」


空中に浮いてる一人の男が話しかけてきた。
そして地上に下りる。何故飛んだし。



「カカr……孫悟空、ピッコロ、ヤムチャに会ったか?」

「いいや会ってねぇ」

「ふん……ブロリーにセルとは?」

「残念ながら俺はまだ誰とも会ってねぇ」

「そうか、ならばとくにブロリーと会ったならば構わず逃げることだな」


それだけを言い残し、また飛び出そうと「一方通行過ぎんだろ、こっちも聞け」

なんだ手短に済ませと言わんばかりの表情でこちらを睨んでくる。


「アクセラレータ。名簿じゃ一方通行って書いてある。第三位は……はいいや。とりあえず一方通行に会ったか?」

「俺が出会ったのは貴様だけだ」

「悪いな、俺の名前は垣根帝督」

「俺はベジータだ」


垣根帝督の名前及び一方通行に反応を示さない当たり本来の自分の関係者じゃない事が分かる。
第三位に興味がないため学園都市に居ない事にはならない。
空を飛んでいたとは何らかの能力か何らかの機械。
どちらにせよそんな事が起きるのは学園都市関連がほとんど。
だが現段階では一般人と判断して構わないだろう。引っかかるとすれば溢れ出る威圧感ぐらいだろう。


「あいつ等に会ったら二回目の放送の時に会場に来いと言え」

44最強の№2 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/26(水) 21:50:13 ID:UvaYnA7Y0
そう言いベジータは空に舞い上がり飛んで行く。
それに認めたくないがカカロットが居るなら何とかなる。そう思う自分がいた。
そして先ほど会った垣根と言う男。素振りは見せなかったがあの目、あの気は人を殺した事があるものだった。
だが奴は乗っていない。何か理由でもあるのだろうか。


気づけば上手く気が探れない。そして本来の力が体から感じられない。
舞空術のスピードも明らかに落ちている。

(これか……)

そっと自分の首に取り付いている首輪に手を当てる。どうやらコイツが犯人だろう。
だとしたらまずは首輪を外す事を優先事項にした方がよさそうだ。
首輪を外せる参加者の接触。これも頭に入れとくか。



「おい、アンタさっき言った奴らの特徴教えてくれよ」



「あぁ……!!貴様!?」



垣根帝督が翼を生やし空を飛んでいる。
その姿はまるで御伽噺に出てきそうな、メルヘンチックな翼だった。


「似合わないって?自覚している」




今ここに『最強』には及ばない『最強』の者が出会う



これは運命か――――仕組まれたのか




それは誰にも分からない





【E―6上空/1日目・深夜】
【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】 健康
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し生還する
1: メルヘン……?
2: カカロット達と合流し敵を倒す
3: ブロリーだと?
4:できれば首輪も外したい
5:会場で感じた猛者達と闘ってみたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる






【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 健康、能力発動中
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:基本は自由。主催を倒して帰る。一般人はなるべく巻き込まない
1: ベジータと情報交換
2: 首輪を外したい、能力で試してみるか、それとも研究所で情報を仕入れるか
3: 自由にやらせてもらう
4:アレイスターが関わっているならば辿り着く
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。




※全キャラ共通ですが会場そのものを破壊できる力は基本制限あり

45 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/26(水) 21:51:04 ID:UvaYnA7Y0
これで終わりです


意見待ってます!

46名無しさん:2011/10/27(木) 08:28:29 ID:iCvUQfVo0
投下乙です!
ていとくんメルヘン全開ですね
二番手ふたりが並んで飛んでいるところを想像したらシュールw

47名無しさん:2011/10/27(木) 18:22:31 ID:TeLJvppc0
投下乙です

もうねえ…うん、やっぱりシュールだわw

48 ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:07:42 ID:OSM0D6H.0
遅くなってすみません、ゾロとグリンパーチ投下します

49Green Green ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:09:30 ID:OSM0D6H.0
 隻眼を凝らし辺りを見渡せど、映るのは鬱蒼と茂る木々ばかり。
 さっきまであった床や天井や料理の数々は、どこにも見当たらない。
 ロロノア・ゾロは思わず舌打ちを漏らした。

 本来なら二年のときを経てようやく仲間と再会すべく、シャボンディ諸島を目指す予定だった。
 それがいきなり妙な場所に連れてこられ、妙な男に殺し合いを命ぜられ、
あれよという間に目の前で人が死に、また気付けば見知らぬ場所に立っている。
 それだけでも十二分に癇に障ったが、極め付けがあの場に並んでいた料理だ。


 ――料理人サンジと小松シェフには感謝してくれ。


 小松、という名に覚えはないが、サンジは十中八九我らが麦わら海賊団のエロコックのことだろう。
 放送の男の口振りだとあの料理をこしらえたのはサンジと小松の両名であることは明白だ。
 何故奴が美食會とやらの下で料理を作る?
 考えられる可能性は二つ。
 力で捻じ伏せられ強制させられたか、もしくは自分の意思で敵に与したか、だ。
 しかしあの男に限ってはどちらも納得しがたい。


「クソ、面倒臭ェことに巻き込まれやがって!」


 状況は違えど巻き込まれたのは自分も同じであるが、悪態の一つや二つ吐かないとやってられない。
 そもそも脳筋馬鹿もといあまり頭を使って物を考えるのが得意ではないため、現状の把握ですでに彼の頭はいっぱいいっぱいだ。
 一先ず今必要なことは、と脳みそを捻り、支給品のチェックに思い至る。
 幸いなことに愛刀「和道一文字」ならびに「三代鬼徹」「秋水」は取り上げられなかったようだ。
 続いて名簿を広げた。ずらりと並んだ氏名は総勢60人を超えている。
 これだけの人を集めて果たして美食會は何がしたいのか、ますます疑問だ。
 上から順番に目を通す。知った名は多くない。
 と、半分以上読み進めたところである名前が目に留まり、ゾロは驚嘆の声を上げた。

50Green Green ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:10:11 ID:OSM0D6H.0
 ポートガス・D・エース


 我が船長、モンキー・D・ルフィの兄の名である。
 しかしエースは二年前のマリンフォード頂上戦争で死亡したはずだ。実は生きていました、なんてことは絶対にありえない。
 再びクエスチョンマークが去来し思考を埋め尽くす。紙切れとにらめっこを繰り返し、がりがりと頭を掻く。


「あーもう止めだ止めだ! 考えたってわかりっこねぇ!」


 結局は考察を放棄した。彼の性格上、致し方ないだろう。
 最後に地図をチェックする。
 円形に近い形の島は大半が緑で塗られていた。北東から南西へと島を両断するように道路が走っており、
その先にはそれぞれ街があった。見たところ、人が集まりそうなのは南西の街だろうか。
 現在地を確認できればよかったのだが周りに見えるのは木だけで手がかりになりそうなものがなく、また暗いこともあって、
山を示す地帯と検討はつけたものの自分が今どこにいるのかはさっぱりわからなかった。
 もっとも、わかったとしても彼には無意味に等しいが。


 一通り持ち物を改めたゾロはいそいそと荷物を仕舞いこんだ。
 それほど時間を食ったわけではないが、もうあれこれ考えるのには辟易していた。
 目下はルフィとの合流を基本方針としよう。
 ルフィはおそらく「この殺し合いをぶっ潰して美食會の奴らをぶん殴る!」なんて言い出すに決まっている。
 なら、この場にいるただ一人の船員としてそれに付き合おうじゃないか。

 あの食いしん坊のことだから、レストラン街に行けば高い確率で会えるだろうとあたりをつける。
 善は急げと彼は(まるっきり検討はずれな方向へ)歩を進めた。
 









 その矢先のことだった。

51Green Green ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:11:41 ID:OSM0D6H.0
「――ッ!」


 突然体が宙を舞った。
 わけもわからないままに流れ去っていく景色。梢が頬を叩き、木の葉が視界を奪う。
 すさまじい突風に押し流されている――否、吸い寄せられている?
 とっさに刀を抜き眼前に迫った木の幹に突き刺した。吸い寄せる力に抗い木にしがみ付き、ようやく周囲の様子を窺えた。
 辺り一帯の枯れ葉や木の実、その他細々したものがある一点に向かってぐんぐんと消えていく。
 不可思議な光景だった。
 やがて風が止むとゾロは刀を引き抜き静かに臨戦態勢に入った。
 何かヤバイのがいる、と本能が告げていた。
 
 現れたのは異様な風体の男だった。暗がりでもその奇怪さは見間違えようがない。
 筋骨隆々とした体躯には四本の腕が生えていた。あまりにも人間離れしている。
 魚人族か? 魚っぽいと言われればそんな気もするが。


「なんだなんだテメェ!」


 しかし男は答えない。
 黒い歯を剥き出しにして笑い、言い放った。


「なんだぁ、不味そうな奴がかかったなァ〜……ヒヒヒ!」

52Green Green ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:12:13 ID:OSM0D6H.0
【C―2森の中/1日目・深夜】
【ロロノア・ゾロ@ONE PIECE】
【状態】 健康
【装備】 和道一文字、三代鬼徹、秋水
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: ルフィと合流し殺し合いを潰す。ゲームには乗らない
1: なんだかよくわからねーが殺し合いに乗ってるならなら倒す
【備考】
※二年後、仲間との合流前から参戦



【グリンパーチ@トリコ】
【状態】 健康
【装備】 巨大ストロー
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 適当に好き勝手楽しむ
1: 目の前の男と遊ぶ
【備考】
※参戦時期は不明、ストローは折れていないものを所持しています

53 ◆9689VKVIiM:2011/10/31(月) 01:13:41 ID:OSM0D6H.0
以上です

54 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/31(月) 23:08:15 ID:GMa/8hC60
投下乙です!


この次期のゾロは絶対に強いw
そしてグリンバーチは想像しやすい事がわかったw


そして投下します

55 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/31(月) 23:08:57 ID:GMa/8hC60
「これは一体……?」

ヴォルケンリッターであり烈火の将シグナムは呟く。
意味はわからないが謎の会場に居て男が喋り始めたと思えば首が飛ぶ。
おまけにあの会場にはたくさんの殺気や威圧を感じさせる兵ばかり。
自分が何故あんな所に居たのか。さっぱり理解できない。
とりあえずバックに手を伸ばし名簿を取り出す。

「なのは、テスタロッサにヴィータもここに……」

彼女らも此処に居るのか。
あの三人が居るならば何とも心強い。出来るなら合流したいものだ。
そして――――


「主はやて――――」

彼女が居るならば




守るのが使命






そしてレヴァンティンを構え




バリアジャケットを展開する。



前方より飛ばされた緑の気弾を横に跳んで避け発射点に走り出す。
後方に飛んでいった気弾は大きな光と共に弾け飛ぶ。そして周りの樹は消えた。
それほどの力を持っていたのは大柄な金髪の男だった。
こちらに敵意を持っているのは明らか。ならば斬るのみ。



「俺はこっちだぞ?」

「ッ!?」

56 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/31(月) 23:09:51 ID:GMa/8hC60
さっきまで目の前にいた男は突然自分の後ろに居る。
これも魔法の一種か?いやそんな事を考える余裕はない。
男の振り上げた拳をレヴァンティンて防ぐ。


「なんだ?こんなものかッ!!」



シグナムは豪快に吹き飛ばされるが何とか受身をとり体制を整える。
敵は土地を破壊する遠距離攻撃に力も強い。
だがこんな所で負ける訳にはいかない。


「ん!?」






男に鞭のように繋がった刃が巻きついた。
シュランゲフォルム――レヴァンティンの形態の一つ。
それで拘束を行いそのまま締め付ける。
無数の刃は男の身体に刺さり血を流す。だが



「なんだこれはッ!」


腕の力だけで拘束を解き放ちソレを投げる。
そして手を翳し気を高めそれをシグナムへと放つ。気弾は大きさを増し一直線に飛んでくる。

対するシグナムは男の強さに驚きながらも冷静に対処する。
レヴァンティンを振り上げる。
力に対するにはこちらも力で対応するしかいない。全力で。


「飛竜一閃ッ!!」


レヴァンティンを振り下ろし紫を纏う魔力が男へと突き進む。
緑と紫が衝突し辺りは光に包まれ轟音が響く。
力は均衡しているがシグナムの技が段々と押され始めた。

「なッ!?」


シグナムは敵が自分以上の力の持ち主に驚き、そして


再び目の前に現れた事に再度驚愕する。


「下等戦士にしては頑張ったなァ!!」


拳が自分に叩きつけられ大きく吹き飛ぶ。
この拳は魔力など関係無しにシグナムに突き刺さる。



「……ぐっ、……!!」

57 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/31(月) 23:11:16 ID:GMa/8hC60
豪快に木々を吹き飛ばしシグナムはやっと止まる。
バリアジャケットは一部崩れ傷も深く血も大量に飛び散り意識が薄れていく。
朦朧とする中一人の影が見える。



「死ねぇい!!!!」




再び気弾が目の前に現れ光が身体を包んでく。


死ぬ。そう感じた。


あきらめ目を閉じるとそこには友の姿


彼女達はどうしたろうか


敵を倒したのか


仲間を見つけたのか


弱者を守っているのか


その命を散らしたのか


それはわからない






だが友を思い浮かべると自分だけが惨めに死ぬ訳にはいかない。
満身創痍のシグナムは力を振り絞り剣となったレヴァンティンを構える。
この男は他の人にも危害を加える。ならここで倒さなければならない。





「紫電――――」






思い浮かべるは最愛の存在。





(主はやて――――)








「一閃!!!」



そして決着はついた。










シグナムは負けた。
今は展開も解け意識を失い倒れている。
結果として一エリア分飛ばされ重傷の傷を背負った。



状況は一刻の猶予もない状態だった――――



【A―5/1日目・深夜】
【シグナム@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 重傷、すぐに処置しないと死ねる状態、気絶中
【装備】 なし
【持ち物】 なし
【思考】
基本: 合流し脱出
1: 気絶中
2:
3:
【備考】
※持ち物「レヴァンティン、バック」はA―4に落ちてます
※参戦時期は不明。書き手さんにまかせます










「まずは全員血祭りにあげてやる!!」



そして悪魔は獲物をもとめ彷徨い歩く




【A―4/1日目・深夜】
【ブロリー@ドラゴンボール】
【状態】 胸に裂傷(シグナムに最後斬られた傷)
【装備】 なし
【持ち物】 一式、ランダム支給品1〜3
【思考】
基本: 全員殺す
1: 全員を殺し主催もころす
2: 特にカカロットやべジータは絶対に
3:
【備考】
※惑星破壊レベルは制限されています
※参戦時期はお任せします



※A―4の一部木々消滅

58 ◆uBeWzhDvqI:2011/10/31(月) 23:12:13 ID:GMa/8hC60
投下終了です

59名無しさん:2011/11/01(火) 16:56:06 ID:oR6EcMks0
投下乙です!
初っ端から飛ばしてんなw
さすがブロリーw

60名無しさん:2011/11/01(火) 17:23:08 ID:oR6EcMks0
タイトル来たらウィキに追加しますね!

61 ◆uBeWzhDvqI:2011/11/01(火) 21:34:16 ID:l1C.kPlc0
すいません

タイトルは悪魔の笑い声

です

62 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:01:39 ID:Vts9c.vc0
投下します

63 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:02:10 ID:Vts9c.vc0
まどか、私のまどか。たった一人の大切な友達。
貴女を救うためなら永遠の迷路に閉じ込められても構わない。

それなのに、どうして。

彼女の名は暁美ほむら。親友の鹿目まどかを滅びの運命から救うために
魔法少女となり、時を操る魔法を駆使して多岐に渡る時間軸を戦い抜いてきた少女。

彼女の果しなき戦いは、唐突に終焉を迎えた。
恐らくは最悪の形で。

「……あぁ……まどか……なんて姿に……。」

放心して地面に無気力に寝転ぶ彼女は目の前にそびえたつ巨大な建造物をただ茫然と眺めていた。
その容姿は雲を突き抜け遥か天空まで届く巨大な樹木。

否、これは建造物、ましてや樹木にすらあらず。

その巨大な物体は――「彼女」はれっきとした殺し合いの参加者の一人、鹿目まどかその人なのだ。
とはいえ、当然、もはや人間でも魔法少女でもない。
今の彼女は絶望という名の希望の終着点。
魔法少女のなれの果て、魔女である。
しかも最強と名高いワルプルギスの夜すら凌ぐ最凶最悪の魔女。

――――救済の魔女「クリームヒルト・グレートヒェン」。

「……ははっ。」

考えてみればいずれこうなることは目に見えていた。
私が過去に戻るたびにリセットされる世界。
それによってあの忌々しいインキュベーターが集めた魔法少女の感情エネルギーも
その度にリセットされるという不具合を奴らがそのまま放置しておく筈がない。

あの最初に集められたパーティー会場に白い小動物の姿が見えた。
この件は確実に彼らも絡んでいるのだろう。
連中がその気になればルールの裏を掻いている私を世界から隔離するのも容易いこと。
時間逆行能力は当たり前のように起動せず、完全に手詰まり。
結局自分は、ゲームマスターに操られる哀れな駒の一つに過ぎなかったのだ。

「……ごめんなさい……私はあなたを救えなかった……。」

もう終わりにしよう。
この無意味な私の戦いは今ここで終わりを告げるのだ。
そう覚悟をきめたほむらは支給された拳銃を口にくわえた。
確実な死を得るには脳幹を撃ちぬく必要がある。
これが一番確実な拳銃自殺の方法なのだ。
変わり果てたまどかを見つめながら引き金にかけた指に力をこめようとした。

その時であった。

64 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:02:57 ID:Vts9c.vc0
「かぁぁぁぁぁ、けったいじゃのう。ひょっとしてこれも倒さにゃならんのかいな?」


誰かの声が少し離れた場所から聞こえ、思わず拳銃を口から離す。
それは、軍服を着た体格のいい中年の男だった。

(……誰?せっかくいい気分に浸って死ねるところだったのに…。)

男はクリームヒルトを見上げている。
その相貌は呆れつつも闘志の意思を捨ててはいない。

(……まさか立ち向かうつもり?馬鹿な。)

そう半ば鼻で笑いながら男を眺めていると。

「そんじゃあ、効くかどうかわからんがやってみようかのぉ!」

(……!!な!?)

男が振り上げた腕が灼熱を浴びた巨大な溶岩の塊に変形した。
火を焼き尽くすそれはまさしく火山。
この男も魔法少女や魔女の類だというのだろうか。

だとしても、倒せるはずがない。

今のまどかは自分が何度挑んでも勝てなかったワルプルギスの夜より強いのだ。

いくら異能とはいえ焼け石に水。

勝てるはずがない。

――――しかし。

なんなのだろう、この胸のもやもやは。

これは怪物だ。自我のないクリーチャーだ。

もうまどかなんかじゃない。

もうまどかは……。

まどかに…。


「まどかに、触れるなぁぁぁ!!」


ほむらは制限されていないもう一つの魔法、時間停止を発動させ、
男に向けてすべての弾丸を撃ち込んだ。
時間が動き出した時、寸前で止まっていた弾丸は男の全身に同時に命中し、文字通り蜂の巣にする。

65 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:03:24 ID:Vts9c.vc0
しかし。

「……あぁ?」
「……な?」

それらは男に命中した瞬間蒸発して地面に液体として流れ出す。
彼の名はサカズキ。海軍大将「赤犬」。
マグマグの実を食べた火山人間である。
自然系の能力者であるこの男に通常の物理攻撃は通用しない。

「おい嬢ちゃん、なんで邪魔をする?」
「うるさい!お前になにが分かる!」

こうなのだ。自分でもなぜこのような行動をとったのか本当のところは理解が出来ない。
でも、あんな姿でもあれはまどかだったのだ。
いや、もはや過去に戻れない以上、今の私にとって唯一のまどか。
もはや理屈ではない本能として。
倒せるはずがないとはいえ、少しでも傷をつけられるのは我慢ならないのだ。

「ワシはあんまし気が長くないんじゃ。あんましとち狂ったことをしてるとお譲ちゃんも……
 ん?なんじゃ?」

サカズキが空を見上げた、その瞬間。
天空から降ってきた無数の触手が、サカズキに襲いかかった。

「……な!?ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

触手はサカズキを包み隠すと抵抗するすべもなく地面ごとえぐり取り、
再び上昇した時、男が経っていた場所にはぽっかりと空いた穴のみが残された。

「………………。」

その、戦いですらない一方的な殺戮を、ほむらは唖然と見届けるしかなかった。

「………まどか………なんてことを………。」

魔女は自我を持たない。
それは只の偶然に過ぎなかったのだろう。

「…………ははっ…………。」

だが。

たとえ気まぐれだろうが、今、現在。

クリームヒルトは男のみを殺害し、自分を攻撃しなかった。

そのことがほむらの意識の改革を決定的なものにする。


「あはははははははははははははははははははははははは!!!!
 凄いっっっっっっ!!!!凄いわまどかっっっっっっ!!!!
 なんて強さなのっっっっっっ!!!なんて力なのっっっっっっ!!!!
 ふはははははははははははははははははははははははは!!!!
 見たか軍人っっっ!!!私のまどかは貴様ごときとは格が違うっっっ!!!!!」


両手をあげて祝福する。

どんな姿になってもこれがまどかなのだ。

この娘が、新しいまどかなのだ。

歪めた信念で己を奮い立たせ、絶望を狂った希望で塗りつぶす。

ゆらりと立ち上がり、少しだけ巨大な魔女に振り向いてほむらは呟いた。

「……ねぇ、まどか。このまま一緒に世界を滅ぼしちゃおっか?」

新しい夢を見つけた彼女にもはや迷いはない。

クリームヒルトを背に、悠然と歩きだした。

66 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:03:53 ID:Vts9c.vc0

【E-5/1日目・深夜】

【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 健康
【装備】 トカレフ(0/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜5、基本支給品一式
【思考】
基本: まどかが世界を滅ぼすのを見届ける
1:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。



【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
【備考】
*全方位へランダムに攻撃を仕掛けてきます。攻撃は現在は緩やかです。
*現在は深夜なので遠くからは目視しにくいですが日が登ればマップのどこへ居ても目視できるようになるでしょう。
* 制限で弱体化してるため物理攻撃で倒せます。




「ぐぬうううう……なんちゅう化け物……!?」

ここは深い地下通路。
その下水に満身創痍のサカズキが突っ伏している。
そう、先ほどの攻撃を地面を溶かすことでなんとか逃げ延びたのだ。

「……少し、休むか。」


【E-5地下/1日目・深夜】

【サカズキ@ワンピース】
【状態】 疲労困憊(休憩中)
【装備】 海軍のジャケット
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し生還する
1:もう一度クリームヒルトに挑もうか悩んでいる
2:ほむらを警戒
3:麦わらやエースの件はとりあえず保留

67 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/04(金) 03:06:15 ID:Vts9c.vc0
投下終了。タイトルは「世界の終りに一人じゃ嫌だ」でお願いします。

68名無しさん:2011/11/04(金) 08:39:23 ID:vYvDhVuk0
やっべーーーーー!!!!
魔女化した状態で参戦とかwwwwww予想外すぎwwwwwwww
流石に赤犬でもキツイわ。まさに全開wwwwwwwっべーわマジでwww
投下乙です!

69名無しさん:2011/11/04(金) 21:35:01 ID:lsHGnATw0
投下乙。
まどマギは大体の大筋は知ってるけど実際にアニメを見てないから細かい部分で分からないとこも多いんだけど…
何だこれ。まどかもほむらも恐い…

70 ◆uBeWzhDvqI:2011/11/04(金) 22:32:48 ID:70boJLDM0
投下乙です

まどか……その手があったか
ロワでもQBに付きまとわれると思ったらw


よし、投下します

71帝王 ◆uBeWzhDvqI:2011/11/04(金) 22:33:38 ID:70boJLDM0


突然だがこの会場に居る者はそれぞれが強者たる力を持った猛者ばかりだ。
当然彼らが進む道は激戦の多い波乱万丈な人生だろう。
必然的に激闘の繰り返しになるのは目に見えているはずだ。
自然に、そうそれは自然的にである。





だが彼らはそれぞれの強さも違えば世界も違うのだ。
自分の世界では強くても別の世界の猛者に比べれば弱い事もあるだろう。逆も然り。
プロ野球選手とプロサッカー選手。どちらが野球が上手い?そんなのは目に見えてる。






そんな当たり前の現象が今この会場でも起きている。
結論を先に述べさせてもらう。








【機動武闘伝Gガンダム@ウルベ・イシカワ死亡】

72帝王 ◆uBeWzhDvqI:2011/11/04(金) 22:35:28 ID:70boJLDM0





たとえその世界でラスボス、主人公だったとしても
魔法や霊圧に悪魔の実やガンダムがあろうとも

それは自分の世界で測られた基準にすぎないのだ。


そんなものは帝王




聖帝サウザーにはまったく関係のない物だった。


過程を少し説明させてもらうと仕掛けたのはウルベが先だった。
だがサウザーは南斗鳳凰拳を使った訳ではない。手刀で首を斬り飛ばしただけだ。





帝王は歩みだす。猛者を求めるのか


真実を探るのか



それは誰にもわからない。


【G−6/1日目・深夜】

【サウザー@北斗の拳】
【状態】
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜6、基本支給品一式 ×2
【思考】
基本: ?
1:?
【備考】
※参戦時期は後の書き手さんんい任せます




※G−6にウルベの死体があります

73 ◆uBeWzhDvqI:2011/11/04(金) 22:37:18 ID:70boJLDM0

終了です

序盤はテンポよく回して行きたいと思います


とか言って工事のせいで月末までネット繋がんないっていう

74名無しさん:2011/11/04(金) 22:59:23 ID:vYvDhVuk0
投下乙です!
最初の脱落者はウルベか
相手が聖帝なら仕方ない感じがしますね!

75名無しさん:2011/11/06(日) 11:21:07 ID:aWpr9s4A0
この理論がまかり通るなら、ドラゴンボール一強状態になると思うが…
個人的には北斗の拳キャラとガンダムファイターならガンダムファイターに分があると思うし…
まぁウルべなら判らんけど

76名無しさん:2011/11/11(金) 17:33:39 ID:g9BkwIWQ0
ウルベって普通にコロニー代表クラスじゃなかったっけ?
強さで言ったらドモンや東方不敗よりは弱いだろうけど
他のシャッフル同盟1人1人と同じくらいの強さはありそうな印象だったけどな

77 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/14(月) 03:02:50 ID:Hq/vhkW20
投下します。

78紅騎士と蒼髪姫 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/14(月) 03:03:27 ID:Hq/vhkW20

わかってるよ、一人ぼっちは寂しいもんな。

あたしが一緒に居てやるよ―――――さやか。



◆ ◆ ◆



「……はぁ……はぁ……。」

レイン・ミカムラは操縦室――モビルトレースシステムの中で息を切らす。

目を覚ました後、目の前に放棄されていたモビルファイター、ライジングガンダムが
どうやら自分の支給品らしいことを確認した時は流石に目を疑った。
いくら尋常ならざる猛者が集うとはいえ、生身の人間相手にこれに乗って戦えとでもいうのだろうか?
しかしドモンの師匠、東宝腐敗のような例外も確かに現存している以上、卑怯などと言っている余裕はない。
そう考えガンダムに乗り込んだ彼女であったが、早速「例外」に遭遇することになる。

「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

「くっ!一体なんなの!?このガンダムは!?」

声ならぬ叫びを上げ続けるのは、巨大な剣を持つモビルスーツと変わらないサイズの甲冑を着た怪物である。
鋼鉄を纏った屈強な上半身に比べて下半身は魚のような形をして宙に浮いた台座に座っており、
その姿はまるで人魚。一瞬ネオデンマーク代表MFマーメイドガンダムの亜流かとも思ったが、
そもそもこいつの中に人が入っているかも怪しい。

二体の鋼鉄の巨人は一定の距離を保って膠着している。

「うかつに動かない方がいいかしら……何!?」

そうしていると突然、人魚が腕を振り上げたと同時に何もない空間から大量の車輪が人魚の周りに出現し、
振り下ろした瞬間、それらが一斉にライジングガンダムに襲いかかった。

「飛び道具なんて!!はぁ!!」

その巨体から想像もつかない速度でバック転しながらビームナギナタを取り出し、
それを高速回転させ次々と車輪を斬り裂いていく。
なおも休まず車輪を召喚してくる人魚の攻撃をものともせず、ついに射程距離まで近づくことに成功した。

「悪いけど、もう容赦はしないわ。ライジングフィン―――!!」



「――――ナ―イスアシストッ!!」



ライジングガンダムの右手が赤く光り輝いたその瞬間。
背後から何者かの声が聞こえ、思わず振り向いたその視界に巨大な槍の先端のような物体が写り込み、
驚く暇もなく頭部のメインカメラに槍が直撃する。

「そんな!?」

思いもよらない出来事。そう、この人魚の怪物には仲間がいたのだ。
槍で首を撥ねられたライジングガンダムはそのまま膝を崩して倒れ込み、
モビルトレースシステムの全方位モニターがノイズで埋め尽くされる。

79紅騎士と蒼髪姫 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/14(月) 03:03:55 ID:Hq/vhkW20
「……負けた?」

何が起きたかまだ整理がつかないレインはようやくそのことに思い当たる。
従来のモビルスーツと異なりMFの管制システムは頭部に集中しており、
そのため頭部を破壊されると行動不能に陥るのだ。

「ははっ、悪いな。後ろからいきなり襲っちまって。」

背後から気さくな雰囲気の少女の声が聞こえる。
さっきの攻撃はこの娘がやったのだろうか?

「なぁ、その中から降りてくれねーか?ちょっと聞きたいことが――――え?」

突然、少女の声が凍りつく。
レインは恐る恐る、ノイズだらけのモニターの向こうに居たはずの人魚の怪物の方に向き直し、

「な!?やめろ!!さやかぁぁぁ!!!!」

モニターを突き破って人魚が持っていた大剣が、レインの体を貫いた。

「…………がっ…………!!」
「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!」

背後のモニターに張り付けにされたレインは、ライジングガンダムごと体を持ち上げられ、
そのまま地面に放り投げられた。

(……ドモ……ン……。)

何が起こったのか分からぬまま、地面に衝突したと同時にレインは息を引き取った。


◆ ◆ ◆



「馬鹿……なんで殺したんだよ……。」


佐倉杏子は俯いたままかつて美樹さやかだったモノ、
恋慕の魔女「オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ」に喋りかける。
魔女は台座に座ったままふわふわと漂いその問いに応えない。

あの時、炎の中で魔女と化した共に心中した後、死んだと思ったらこの会場にいた。
自分を襲う気が全くない魔女の様子を見て、何かの奇跡で自分の想いがさやかに届いたのだと思い
一緒に行動することにしたのだが、結局自分以外の参加者にはこの様だ。

そもそも自分を襲わないのもただの勝手な思い込みに過ぎないんじゃないのか?

やはり意思の疎通なんて根本的にできないのではないか?

悲しみに胸を包まれ、絶望に打ちひしがれようとしていたその時、
そっと頬に甲冑で出来た魔女の指先が触れた。

「……あ……。」

まるで空洞のような魔女の大きな三つの瞳が自分を見つめている。
ぽたりと一筋の涙滴が杏子の瞳から流れ、地面に落ちた。

「……ごめんなさやか。疑って悪かったよ。」

杏子はそのまま、甲冑で出来た冷たい手を抱きしめた。

「大丈夫だよ。さやかがどんな姿になっても。あたしがずっと一緒にいてやるから。」

80紅騎士と蒼髪姫 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/14(月) 03:04:23 ID:Hq/vhkW20
◆ ◆ ◆


音楽が聞こえる。

結界で使い魔達が奏でていたオーケストラには程遠いがバイオリンの音色だ。

目の前の赤い少女からそれは聞こえる。

これは幻聴。魔法少女の魔法による幻惑。

通常より制限が薄くなっているこの会場で、
杏子も気づかない内に無意識で使っていた幻覚の魔法が魔女を惑わし続ける。


「じゃ、行こうぜさやか!魔法少女コンビ結成だなっ!あははっ!」


嬉しそうに自分に喋りかけるこの娘が何を言ってるのか理解出来ない。

でもこの音楽は好きだった。

嬉しそうに体を揺らしながら、人魚の魔女は少女の後を追う。



【レイン・ミカムラ@機動武闘伝Gガンダム 死亡】

【B-3 森林】

【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 健康
【装備】 マジカル多節棍、魔法少女服
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: さやかを人間に戻す方法を探す
1:その為には優勝も視野に入れる
2:マミとほむらを捜す

【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、幻惑
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: バイオリンの演奏が聞きたい
1:邪魔するものは許さない
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※さやかの支給品は杏子が持っています。

※B−3にレインの死体とライジングガンダムの残骸があります

81 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/14(月) 03:04:46 ID:Hq/vhkW20
投下終了。

82名無しさん:2011/11/14(月) 13:03:22 ID:Gus0bHhIO
豪快な誤字に噴いたw

83名無しさん:2011/11/14(月) 16:49:08 ID:CLpCQa52O
東宝腐敗……w
まあWiki収録のときにでも直せばw

投下乙
こういう最初からクライマックスな空気、嫌いじゃない
ドラゴンボールとかがMAPにあればもとにもどれるかもだけどさやかちゃんェ……
レイン・ミカムラは乙。魔女は予想できんわ

84名無しさん:2011/11/14(月) 21:56:16 ID:l0cF47NYO
投下乙。最早安定過ぎてなんとも言えないさやかあちゃんw
で、あんこはあんこで制限が変な方向に作用するという。

85名無しさん:2011/11/15(火) 08:17:26 ID:OZDAecno0
まどか山に続いてオクタちゃんもかよwwwとんでもねぇwwwww
投下乙!

86 ◆28219SKBSE:2011/11/16(水) 18:32:58 ID:PuYtVqqQO
携帯からですが、マミさんなど5名を予約してた◆28219SKBSEです。
PCの方が本スレ規制中だったため、仮投下スレにSSを投下してきました。

ということで、問題があれば仮投下スレで指摘をお願いします
17日の18:30まで指摘がなかったら、すいませんが代理投下をどなたかお願いします。
……ってことでいいかな?
指摘に勝手に時間制限つけていいんだろうか

87名無しさん:2011/11/17(木) 01:11:19 ID:tNFt14cgO
仮投下乙
マミさん可愛い
よ…ようやくまどマギからマトモな人が…w
ナチュラルに食人に勤しむピクルヤバいな
ヤムチャではどうにもならなかったか…

88名無しさん:2011/11/17(木) 19:24:15 ID:XPtcyT8U0
オサレ用語をいちいち自覚的に認識してしまうと
こんなに会話がまどろっこしいとはww

89名無しさん:2011/11/18(金) 00:50:55 ID:J5odl7/g0
代理投下します。

90セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:51:44 ID:J5odl7/g0

 ちょうど橋の中央で、巴マミは目を覚ました。
 突然連れてこられた豪華な会食パーティーで、騒がしい中、
 とりあえず楽しもうとケーキバイキングに挑戦していた巴マミだったが、
 再び視界が暗転したかと思えば冷たい夜の空気がはびこる橋の上にひとりきりだった。

 あのケーキ美味しかったのに、と頬を膨らませて、
 でもそんなこと考えてる場合じゃないのかしら、と思い直す。
 街の明かりに照らされるこの赤い欄干が特徴的な橋は、調べてみるとF−1、マップの隅の方らしい。
 大きな橋を南に下ると街、北に登ると山。スタート地点としてはまあまあ、と言えるところか。

「はぁ。困ったことになったわねぇ。鹿目さんや暁美さんは無事かしら」

 状況を把握すると巴マミはとりあえず、病院やホテルがある街の方に向かって歩き出す。
 さっと名簿を取り出す。知り合いと呼べるのは四人だ。

 鹿目まどか――先週あたりに”魔法少女”になったばっかりの、巴マミのかわいい後輩。
 暁美ほむら――”魔法少女”にはなっていないけれど、その秘密を偶然知ってしまった、鹿目さんの友達。
 美樹さやか――こちらは”魔法少女”とは関係ない世界にいる、鹿目さんのクラスメイトだったはず。
 そして、佐倉杏子――隣町にいる”魔法少女”。数回ほど面識はあるが、最近は会っていない。

「”魔法少女”の力が使えるはずの二人は、少しは大丈夫かもしれないけれど。
 美樹さやかさんと暁美さんは急いで保護しないといけないわ。どうやらここには怖い人がたくさんいるみたいだし」

 ほぼ同時刻、二か所でその四人……巴マミがいた世界とは別の時間軸から来た四人が、
 おそらく参加者の誰もが予想していなかったろうとんでもない展開を起こしているとはつゆしらず。
 俗にいう”一週目”の、
 それも暁美ほむらと鹿目まどかが出会ったあの瞬間の数日後から連れてこられた巴マミは、
 ケーキバイキングで食べた美味しいケーキの味を思い出しながら見当違いの作戦を立て始めていた。

 すると巴マミの前方で。
 一匹の黒猫が、そのしなやかな体を翻して、ぱっ、と欄干から飛び降りた。

「あら」

 すたんと着地した猫は、巴マミの方を見るとふああと欠伸をする。
 どうしてこんなところに黒猫が?
 巴マミは疑問に思ったがしかし、夜風吹く橋の上でひとりぼっちだと思っていた自分に仲間がいた嬉しさの方が勝った。
 うふふ、と笑顔を見せながら駆け寄ると、ぱっと取り上げて話しかける。

「つかまえたわよ、黒猫さん。……あら、貴方にも首輪が付いてるの?」
「にゃー」

 抱きしめて、猫特有のぬくもりともふもふ感を堪能していると、巴マミは黒猫の首についている首輪が、
 自分につけられている首輪と同一のものであることに気付く。
 そう、ここはバトルロワイアルの真っただ中。
 けして黒猫もふもふ気持ちいい〜とかやってはいけないし、ケーキの味もさっさと忘れて現実的な行動を取るべき。
 巴マミの頭の中はそんな感情で満たされる、がしかし――、

「……無理よねぇ。黒猫さんを目の前にして、女の子が可愛がらないなんておかしいもの!
 だってこの肉球! ぷにぷにじゃない! それにこの、さらっとしたつやのある黒いお毛毛……。
 マンション暮らしだから、猫さんは飼えなかったのよねえ。ああ、いつまでも触っていたいわ!」
「や、やや、やめんかお主!
 儂は一護の奴を探しに行かねばならんの……そこは、あ、やめるんじゃ!」
「え?」

91セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:52:14 ID:J5odl7/g0
今この猫……喋ったかしら?
 巴マミが首を傾げると、黒猫はやっべやっちまった、という顔(忘れ物をしたときの鹿目さんはこんな顔をする)をして、
 次にそっぽを向くと苦しまぎれな感じに、にゃあにゃあと”猫らしい暴れ方”をした。
 ……怪しい。
 怪しさをびんびん感じる。
 が、それを問い詰める暇がなくなってしまったこともまた、巴マミの肌は感じていた。
 冷たい夜風の、風向きが、変わっていた。

「黒猫さん」

 神妙な面持ちで、問いかけながら黒猫を放す。
 
「……なんじゃ」

 黒猫はすたっと降りると、見返り猫のポーズでやはり人語を喋った。

「”分かってる”?」――巴マミは確認する。
「ああ、”分かっとる”」――黒猫は応える。どうやら、確かだった。

 今、巴マミと黒猫がいる橋の中央、そこに向かって……”ナニカ”が歩いてきていた。


◆◆◆◆◆

  
 ピクルは橋を歩いていた。
 二メートル以上ある筋肉質な、野性的な巨体を隠すことなく、生まれたままの姿で歩いていた。
 前方に少女が見えた。
 ひらひらとした布を身にまとって、どこかで見た筒のような武器を構え、静かにこちらを見つめている。
 傍らには黒猫。ずいぶん小さい存在だ、と、ピクルは思った。

 突然、音が鳴った。
 少女の構えていた筒から硬い何かが発射された音だ、
 と確認した後、その硬い何かが自分の数メートル横を通りぬけて行ったのをピクルは見る。

「――裸の大男さん、まずは止まってくれないかしら。今のは威嚇射撃。次は当てるわよ?」

 ぽい、と少女が一本目の筒を捨てて。
 次いで二本目の筒をどこかから取り出して、構えた。
 自分より小さく、弱いはずの、しかも少女が。ピクルに対して攻撃を加えようとしてくるというのは、
 ピクルにとって初めての経験だった。

 ジュラ紀を生き抜いた原人ピクルには、”自らに襲いかかってくる強者しか喰わない”という決まりがある。
 トリケラトプス、プテラノドン……そして恐竜界最強と謳われたティラノサウルスまで。
 かの時代にあった弱肉強食の掟にピクルは反抗したのか、
 このルールを作ってそれらと闘い、強い者の肉だけを喰らう生き方をしてたのだ。

 目の前の少女は……どうだろうか?
 ピクルはじっと観察する。だがしかし、見えてこなかった。

92セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:53:05 ID:J5odl7/g0

 この少女が勇敢に自分の前に”立ちはだかることができる理由”が、”魔法少女”を知らないピクルには分からない。
 歩いて、少女に近寄りながら考える。
 なんで闘いになると思うのか? その筒? 秘めた力? それとも、妖術の類か? 

「やっぱり、止まってくれないのね。女の子の言うことを素直に聞かない男の子は、嫌われるわよ?
 こんな風に――ね!」

 しびれを切らした少女が、ピクルに向かって筒から銃弾を発射しようとしているのが分かった。
 時間はない。
 早く決めてしまわないと、わけがわからない内に”未知”に殺されてしまうと、ピクルの本能は感じた。
 だからまず。
 目の前の少女の頭あたりを、食べようとすることにした。

 大きく、口を開けて。

「え」

 たった一歩歩いて、
 ――がぶりと、その口を閉じる。

 ピクルのスピードは……、
 とくに恐竜との戦いで培われた瞬発力は、普通の人間ならば反応が出来ないほどに早い。
 事実、少女は全くもって”動けて”いなかったし、黒猫は”その動作”に気付くことしか出来なかった。

 恐竜も人間も、捕食される寸前、死を感じた瞬間が最も強い力を発することを、ピクルは知っていた。
 つまりピクルが少女の頭部に牙を突き立てたのは、
 そうすれば相手の最大の力量をてっとり早く見極められるかもしれない、という狙いを含んだ行動だったのだ。
 まあ……結果は無残なものだったが。
 この場には他にも自分が拳を交えられそうな相手が、相当な数いるのは間違いなさそうだし。
 ”これ”はその者たちと合いまみえるに対しての、腹ごしらえとでもしよう。
 
 だからピクルは悠々と、”それ”の咀嚼を始めた。
 しかし”それ”は何の味もせずに――ただ布の感触がする、ざらざらとした、というかこれは布だった。
 あれ、おかしいな。
 ピクルはその結果に首を傾げる。
 ピクルは、それ以外のことにも首を傾げる。
 あれ、おかしいな。
 自分は赤い骨組みの、橋の上を歩いていたはずなのに――?

「ハルルウア?」

 この真っ暗な空間は、何だ?


◆◆◆◆◆


「――反膜の匪に入れられた者は二度とそこから出てこれない。
 あれは愛染様が部下を処罰するために作ったものだが、反膜という絶対不可侵領域であれば、
 俺たちは本来自力で生成することが可能なはず。しかし……制限されているらしいな、使えない。
 支給品となっていたあれを使ってしまった以上、反膜の匪の二度目はない」
「カハ・ネガシオン? すごく素敵なネーミングね!」
「巴マミ、ちょっとお主は黙っておれ。それで? 破面の上位十人、十刃のひとりであるお主が、
 なぜ我らをあの男から救ったのか。理由を聞かせてもらおうかの?」
「アランカル? エスパーダ? スペイン語かしら。あなたはスペインから来たの? ねえ、ちょっと」

 橋を渡った街の中、それなりのスピードで道を歩く一つの影があった。
 よく見るとその影は、一人の男と一人の少女、そして一匹の黒猫が、
 まるでブレーメンの音楽隊のように重なって作っている影だった。
 そう、男……不思議な骨のお面を被ったウルキオラと名乗る男に、巴マミは今、おんぶしてもらっていた。
 さらにその巴マミの肩に乗っている喋る黒猫――夜一と名乗ったその猫と、骨のお面の男は知り合いらしく。
 巴マミそっちのけで専門用語が入り混じった会話をして盛り上がっていた。
 なんだか除け者にされているような気がして、巴マミは再び頬を膨らませる。

 しかし、ウルキオラが巴マミをピクルから救ったのは事実だった。
 強いとは感覚で分かってはいた。しかし人の形をしていたから、巴マミは完全に油断していた。
 あれは別の生物だったと――今なら分かる。
 実際に喰われそうになった今の巴マミなら、そう認識できた。
 もし、間一髪のところで橋を照らしていた照明灯の上から降りたウルキオラが、
 支給品として与えられていた、カハ・ネガシオン? を撃っていなかったら。
 巴マミは頭から丸呑みにされるように食べられて、そのまま全身をばりぼりと喰われてしまっていただろう。
 まるでショートケーキを食べるように……。

93セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:53:50 ID:J5odl7/g0

 ぞくっと背筋をふるわせて、思わず少し破れているウルキオラの服の襟をぎゅっと握った。
 ただし、気づかれはしないように、ほんの少しだけ――。すぐに平静を取り戻す、それが”魔法少女”の巴マミである。
 ウルキオラはそんな巴マミの感情の機微など意に介していない様子で、会話を再開し始める。

「俺は別にお前たちを救ったわけではない。
 愛染様の元へ帰るため――そして黒崎一護と決着をつけるため、虚園へと帰ることを第一目標に置いた。それだけだ」
「ウェコ・ムンド……スペイン語で空洞世界だったかしら……」
「それでは答えになっていないの。ウルキオラ。
 隠し事をするな。愛染の元に帰るのも一護と闘うのも、わしらを見捨てない理由にはなっておらんぞ?」
「いや、なっている。最初に言ったはずだ……愛染様の目的は王鍵の生成だと。
 王鍵の生成には十万の魂魄が必要だ。人間は有象無象、蟻の掃き溜めのように多いが有限。無為に殺すことはない。
 それに――さっきの”アレ”のようなものに暴れられては俺の体力も持たない。
 封じれるチャンスがあったから封じた。お前らを救ったのはその副次効果だ。これで納得か?」
「私は納得したわ。ところでそのおうけんの下り、もう少し詳しく聞いてみたいのだけど……”魔女の口づけ”にも通じるところが」
「ああー、もう! 少し不満じゃが協力してくれるのならもう構わん!
 なぜか黒猫の姿で放り出されたせいで荷物も川に落としてしまったし、協力者大歓迎じゃ! あと巴マミはもう少し落ち着け!」
「ご、ごめんなさい! ……でも気になるんだもの、仕方ないじゃない! 私、のけものはいやだわ!」

 しびれを切らして怒鳴る夜一、びっくりして謝るも反論する巴マミ。
 すぐにぎゃぎゃーと両者はじゃれあい始めて、ウルキオラは聞き耳を立てながら目を伏せて口をつぐんだ。
 背中から聞こえる二人のやりとりを、ウルキオラはじっと観察している。
 ……王鍵の生成に関することや、あの”謎の大男”の封印チャンスのこと。
 二つの理由がウルキオラを人助けなんて行動に走らせた理由の一助であることは確かだが。
 実はウルキオラの目的は最初から、この二人――特に今背負っている少女、巴マミのことを観察したい欲求にあった。

(人間の「心」とは何なのか……まだその答えを俺は見つけていない)

 思い出すのは巴マミよりは少し大人びた、しかし少し同じ雰囲気を持っている少女。
 ウルキオラが拉致し、幽閉していた黒崎一護の仲間、井上織姫のこと。
 彼女との対話や、行動を通じて。いつの間にか”心ない虚”であるはずのウルキオラは、人間に興味を持つようになっていたのだ。
 巴マミを救ってしまったのも、彼がまだ”心ではないどこか”に隠し続けている、そういう感情からだった。 

(見せてもらうぞ、巴マミ。お前がこの殺し合いの場で、どんな「心」を発現するのかを)

 ”心ではないどこか”で、ウルキオラはそう呟いて。

「四楓院夜一。巴マミ。俺はこのまま黒崎一護を探しにいくが、いいか?」
「……」
「……」

 ようやく静かになった後ろの二人にそう問いかけたつもりだったが、二人ともすでにすぅすぅと寝息を立てていた。

「……」

 時間は深夜。寝るのが当たり前の時間ではあるが……やはり人間と言うものは、分からん。
 ウルキオラは呆れ顔の真似をして、二人を起こすか、ホテルにでも行って策を練るか――ひとりで考え始めた。


【G-2 /1日目・深夜】


【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 変身中、気疲れで睡眠
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:困ったことになったわねえ、どうしようかしら
1:美樹さやかさんと暁美さんは見つけて保護しないと
2:ネガシオンとかエスパーダとか、すごく気になるわ!
3:私だけ除け者はいやだわ!
4:ケーキ、美味しかった……
【備考】
※本編10話の1周目世界において、暁美ほむらが鹿目まどかと出会った数日後から参戦。
 1周目マミさんとさやか・杏子との接点は不明なため想像するしかないが、
 とりあえずは「さやか→まどかのクラスメイトの子」、「杏子→隣町の魔法少女で顔見知り」ということで。

94セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:54:20 ID:J5odl7/g0

【四楓院夜一@BLEACH】
【状態】 黒猫状態、睡眠
【装備】 なし
【持ち物】 なし
【思考】
基本:うーむどうすればよいかのう
1:基本殺生などせんつもりじゃが、一護のやつと合流してから考えるか
2:信用するわけにはいかんが、一時ウルキオラの力を借りざるを得んな
3:うるさいやつじゃのう、巴マミ……
【備考】
※参戦時期は破面編以降のようです。
※猫状態からのスタート。人間体に戻れるかどうかは不明です。


【ウルキオラ・シファー@BLEACH】
【状態】 少し困惑、体力万全
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:愛染様の元へ帰るため、脱出する。
1:人間には興味があるので、なるべく殺さないようにしておく
2:あれ(ピクル)は人間じゃないだろあれは
3:黒崎一護と決着を
【備考】
※参戦時期は破面編開始〜黒崎一護との決着前のようです。
※衣装の一部をピクルに食べられてしまいました。


◆◆◆◆


 ウルキオラ達三人が去り、誰もいなくなったF−1の大橋。
 ヤムチャはそこを通って山へ、そして武道会会場へと行く予定だった。

「街の方を通ればいろいろと危ない奴に出くわすだろうからな。ここから山の集落を通って武道会会場まで行こう。
 そうすれば安全に武道場まで行けるはずだ……そして多分、悟空もそこにいるはずだ」

 そう、悟空はきっと。こんな場所であっても、強いやつと戦うために武道会会場に行くのではないか。
 ヤムチャの考えは根拠のないものだったが、他に連れてこられた名前を見るかぎり頼れるのは悟空かピッコロ程度。
 その二人と連絡が取れない以上、二人(とくに悟空)が集まりそうな場所――武道会会場を目指すのは、
 自分の弱さを自覚しているヤムチャにとって妥当な判断に思えた。

 実際、その判断は間違いではなかっただろう。
 ただヤムチャが間違えてしまったのは……目的地に赴くのに、このルートを選んでしまったこと。
 偶然、”そのとき”、橋の中央を通っている最中だったこと。

 不幸と言う二文字が――これほど似合うシチュエーションもない。

「何だ……!?」 
  
 ぱり、と。
 急にヤムチャの正面の空間が割れて――そこから”手”が、現れる。
 次に”足”。”つま先”から”太もも”へ、ゆっくりと――何もなかったはずの虚空に、”それ”は再誕を始めた。
 ピクルだった。
 ああ、反膜の匪。
 強大な霊力を持つウルキオラであっても、二時間の幽閉を余儀なくされたその技を。
 ピクルは甚大なる”霊長類力”で持って……ものの十数分でこじあけた!!

「あ……あああ……」

 首をこき、こき、と鳴らしたそいつは、ヤムチャの姿を捉えると目を輝かせた。
 ピクルにとってそれは誕生日祝いのケーキに見えたのだ。
 震えて、しりもちをついて、じりじりと後ずさりながら。
 それでもピクルに精いっぱいの攻撃を浴びせようと操気弾を必死に練っているヤムチャの姿は確かに、
 ピクルの敵であったのだから……。

「う、あ」
「ハルル」

 頂きます。
 現代人に生まれていればそういう発声をしていたであろう言葉を、ピクルは呟いて。
 目の前のケーキを、すきっ腹を埋める間食とすることにした。

 さて――ピクルにとってこの会場は、
 ケーキバイキングとなるか、それとも焼肉食べ放題となるか……はたまた、喰われるのは、彼の方なのか。
 箸はまだ、取られたばかり。


【ヤムチャ@ドラゴンボール 死亡】

95セロ・フィナーレ ◇28219SKBSE:2011/11/18(金) 00:54:46 ID:J5odl7/g0
【F-1 橋/1日目・深夜】


【ピクル@グラップラー刃牙】
【状態】 野性的な全裸
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 強い者と闘って喰らう
1:さっき何故か食べ損ねた少女はどこにいったのかな?
2:なんで変な空間に閉じ込められたんだろう?
3:現代は分からないことだらけだなあ
【備考】
※参戦時期は後の書き手さんに任せます


【全体備考】
※四楓院夜一は猫だったのでデイパック(ランダム支給品3つ入り)をF-1の川に落としてしまいました。
※ヤムチャの残骸がどの程度残っているかは不明です。

96名無しさん:2011/11/18(金) 01:02:10 ID:J5odl7/g0
代理投下終了。

うむ、厨二大好きマミさんは鰤キャラと相性がいいのか
知り合い約二名がクリーチャーと化してるが頑張れw

97 ◆28219SKBSE:2011/11/19(土) 16:45:09 ID:8VHtzVMoO
代理投下してくれた方、ありがとうございました!

……そういえば自分で書いといてなんなんだけど、BLEACH世界って人間の体から魂を抜いたり改造魂魄を作ったりできるんだっけ
あの世界の技術ならソウルジェムから魔法少女の魂を抜き出して元の体に戻せたりできるのだろうか

98名無しさん:2011/11/19(土) 23:10:00 ID:hiTWdPykO
多分戻れると思う。
ヤッタネ!さやかちゃん!

99 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/20(日) 14:41:59 ID:s4leZsWI0
投下します。

100アルティメット・バウト ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/20(日) 14:42:34 ID:s4leZsWI0


俺を、海賊王の血を、呪われた血を引くこの俺を。


――――――愛してくれて、ありがとう。


◆ ◆ ◆


「うわぁぁぁぁぁぁ!!!エーーースーーー!!!」

あり余った腕力で木々を薙ぎ倒しながら反乱狂のモンキー・D・ルフィは樹海を突き進む。
マリンフォードでの世界を巻き込んだ戦争から数カ月。
たとえ体の傷は癒えても、彼の心に植えつけられた深い傷は癒えぬままだった。
あの戦いで彼はポートガス・D・エースを、共に幼年時代を過ごした義兄を失ったのだ。自分の目の前で。

「何が!海賊王だ!」

己の無力さを嘆き、走りつかれた彼は地に突っ伏してただ叫ぶ。

「俺は!!!!弱い!!!!」

「―――え?そうなのか、おめぇ?」

涙で濡れた顔をゆっくり上げると、目の前に道着を着た見知らぬ男が立っていた。
東洋系の陽気そうな雰囲気だがその細身ながら筋肉質な肉体が只物でないことを物語っている。

「……なんだお前?」
「いやぁ、オラがやることはさっき考えて決めたんだけど、
 せっかく強えぇヤツが何人も集まってんだから出来るだけ戦ってみようと思ってたんだよな。
 でも、なんかおめぇ今は戦う気全然なさそうだな?覇気をちっとも感じねぇよ。」

言われた通りだった。
囚われたエースを救いだすという己の我儘を貫き通せなかった自分には何も残されていない。
道着の男に何も答えないでいると、彼は無表情で手のひらをルフィの前に突きだしてきた。
何事かと思いそれをまじまじと見つめると、徐々に掌に光が溜まり始め、

「じゃ、悪ぃけど、しばらくあの世へ行っててくれねぇか?」

溜まった光が球状になり、ルフィに向けて発射された。

「―――うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「……あり?」

常人なら道着の男――孫悟空の気功弾をまともに受ければ一瞬で爆発四散していたであろう。
だがルフィは超人系悪魔の実、ゴムゴムの実を食べたゴム人間なのだ。
腹に直撃したそれは彼を突き破らずにどこまでも伸びて行き、数キロメートルまで伸びきったところで
再び収縮し、発射された時の数倍の速度で悟空に向けて跳ね返された。

「うわっ!?」

悟空はあわてて首を高速で傾けそれを回避する。背後の山に当たって爆発する音が聞こえた。

101アルティメット・バウト ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/20(日) 14:43:25 ID:s4leZsWI0
「おめぇ、面白ぇ体してるなぁ。ひょっとしてピッコロの親戚か?」
「いきなり何しやがんだテメェ!」
「いや、考えてみたんだけど最後の一人になったら家に帰れるんだろ?
 だったら俺が参加した奴を一人で全員やっつけるのが一番手っ取り早いと思ったんだよな。」

真顔でしれっと恐ろしい事を宣言する。
流石のルフィも背筋が凍りついた。

「何考えてんだ!?お前、殺し合いに乗るってことかよ!?」
「大丈夫だ。終わったらこんな酷いゲームを始めたヤツらもおらが全員やっつけてやる。
 それに、みんなが死んでもドラゴンボールで生き返れるんだ、気にするな。」
「馬鹿言うな!死んだ人間が生き返るわけねぇだろ!」
「あ、そっか。おめぇドラゴンボールのこと知らねぇんだな。
 ……ところでよ、さっき大声で叫んでた、エースっていったっけ?おめぇ、名簿は見たのか?」
「あぁ?それがどうした!?」
「いや、さっきちらっと名簿を見てたんだけどよ、名前載ってたぞ、そいつ。」
「……え?」

ルフィはぴたりと立ち止まる。
そんな筈はない。エースは自分の目の前で死んだのだ。
だが、次々と超常現象に巻き込まれている現状、その可能性は否定できなかった。

―――エースが生きていて、この会場に来てる?

そう思ったとき、突如体の底から力が湧いてきた。
失われたものを取り戻すことが出来るかも知れない、その希望は生きる力となってルフィに活力を与える。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

全身から衝撃波と見舞うがごとき気合いを発し、悟空の体がビリビリと揺れる。

覇王色の覇気。

戦争の最中にも片鱗を見せた、世界に数人しか使い手が居ないとされる伝説の覇気である。
その様子を見て悟空がにやりと笑う。

「やーーーっと、やる気になったみてぇだな。へへっ、オラわくわくしてきたぞ!」
「俺はエースにもう一度会う!!こんなところで死ねねぇ!!」

生きる希望を取り戻したルフィの瞳は闘志に満ちている。
これはこちらも本気で応えねばなるまい。
そう思った悟空は飛空術で空に浮かび、手を両手に合わせて構えた。

「かぁー、めぇー、はぁー、めぇー。」

手の中に先ほどのように光が溜まりだす。
また気功弾だろう。それもおそらく先ほどより遥かに高威力の技。

だが、恐るに足りない。

「ギア、2(セカン)!」

ルフィの体中の血が沸騰し、全身から蒸気が立ち込め始める。
ギア2はかの海軍に伝わる格闘術、六式「剃」(ソル)と同速度で行動できる
高速戦闘術だ。さっきから悟空は大技を使うために空中で立ち止まっている。

ならば初撃はこちらが有利。
一瞬で間合いを詰めてゴムゴムの銃を叩き込んでやろう。
そう作戦を立てたルフィの前で、信じられない出来事が起きる。

空中で静止していたはずの悟空が、突然姿を消したのだ。

「え?」

驚いたルフィだが、それはまだ早かった。
消えた悟空が、唐突に目と鼻の先に出現したのだ。

さて、脳が思考して肉体に命令を送るには0.5秒のタイムラグが生じる。
つまり無意識の反射でも起きない限り0.5秒以内はやりたい放題というわけだ。
そういうわけで、当然ルフィが対応など出来るはずもなく、

「―――――波ぁぁぁぁーーーーー!!!!」

彼の視界が、眩い光に包まれた。

―――瞬間移動かめはめ波。

かつて完全体セルを絶命寸前まで追い詰めた、
ルフツ星人に伝わる宇宙最速の移動術を駆使した孫悟空最強の戦法の一つである。

悟空は数々の戦闘経験から体を伸ばす技を持つルフィはピッコロと同じ能力の持ち主だろうと推測した。
ならば、ブウやセルのような再生能力を持っている可能性が高い。
そういう連中は生半可な攻撃では倒せず、下手に攻撃してもこちらの気を無駄遣いするだけである。
確実に倒す方法は一つ。最大級の大技を使い、一瞬で細胞単位で焼き払うしかない。
その判断によりゼロ距離から発射された高濃度の気功弾はルフィに思考する間も与えず原子単位で肉体を焼き払い、

モンキー・D・ルフィは塵一つ残さずこの世から消滅した。

102アルティメット・バウト ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/20(日) 14:43:47 ID:s4leZsWI0
◆ ◆ ◆


夜風が悟空の体に吹きつける。
最早この場に生きている男は一人だけである。

ふわふわと宙を舞い、ぱさりと、先ほどの衝撃で吹き飛んだルフィの被っていた麦わら帽子が地面に落ちる。
今となっては唯一の、彼が存在していた証だ。

この男には何か大きな夢があったのだろうか。
兄と呼んでいた男の他にも掛け替えのない大切な仲間が居たのだろうか。
今となっては知るすべはない。
この殺し合いの会場には子供らしい夢も希望も存在しない。
あるのは只、非情で無慈悲な現実だけである。

少し虚しさを覚えた心に発破をかけ、悟空は空を見上げる。

「待ってろ!オラがこんなゲームすぐ終わらせてみんなを助けてやるぞ!」

そう叫んで空に飛び立った。


【モンキー・D・ルフィ@ワンピース 死亡】


【D-8 森林】

【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。

【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※D-8にルフィの麦わら帽子が落ちています。

103 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/20(日) 14:44:25 ID:s4leZsWI0
投下終了。

104名無しさん:2011/11/20(日) 15:11:34 ID:.0qpwOfM0
投下乙です!

・・・・・・何だこいつは!?
参加者助けたいのに皆殺しとかこいつほど狂ったやつもいないな・・・・・・

でも悟空ってよく考えてみれば死を経験しているから、彼にとって死ぬことはそれほど恐ろしいものでもないかも知れない
死後の世界って意外と快適そうだし

105名無しさん:2011/11/20(日) 18:10:37 ID:JSai6Ibk0
ブウ編からの参加とか半端ねえw
本気出したら会場ごと吹き飛びそうだ

106名無しさん:2011/11/20(日) 18:58:22 ID:gFyoI2a6O
投下乙です。やだ・・・なにこれ・・・仮にもジャンプ主人公だろうに最初っから奇跡頼みってどういうこっちゃw

107名無しさん:2011/11/20(日) 20:06:01 ID:LJXzQWbo0
>優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる

くっそワロタwwwww
てかその発想があったかwwww

108名無しさん:2011/11/20(日) 22:49:58 ID:.QeHThJI0
投下乙です!
…だめだこの悟空、腐ってやがるw
いや確かに生き返るけどさあ、ジャンプヒーローとしてどうなんだよwww

109名無しさん:2011/11/20(日) 22:52:13 ID:JSai6Ibk0
まあ死後の世界体験しててそれなりに快適なことも知ってるし、
生き返らせる術もあるとなったら死に対してマジメになれって方が無理だよな

110名無しさん:2011/11/21(月) 00:04:05 ID:M992amig0
でもあの世界でも死んだ状態で死ぬと完全に消滅してしまうとか
ブウ編でベジータがそうなってしまいそうな時、悟空は本気で彼の身を案じてたな

111名無しさん:2011/11/21(月) 15:29:17 ID:J6fMw8Kk0
「でー丈夫だwwwwwwドラゴンボールで生き返るwwwwwww」

112名無しさん:2011/11/21(月) 17:22:53 ID:S/zHXkKg0
悟空お前何してんのw
あの世の存在とか向こうが意外と快適だとかドラゴンボールとか知ってるからって何してんのw

113名無しさん:2011/11/22(火) 20:39:45 ID:wDoYbFUw0
悟空ぶっ飛んでやがるw
これじゃ遭遇した時ベジータが常識枠としてブチ切れるぞwww

114名無しさん:2011/11/22(火) 20:41:28 ID:47WujvIo0
殺し合い? オラなんだかワクワクしてきたぞ!

115名無しさん:2011/11/23(水) 15:19:51 ID:xIkaIggw0
ドラゴンボール脳については、ジャンプロワでも言及されてたな
ドラゴンボールを使った死者蘇生に頼り過ぎてたせいで、命の大切さを忘れてたっていう
類似例としてロリショタでザオリク頼みってのもあった

116名無しさん:2011/11/23(水) 15:37:55 ID:XJLo/zYc0
「大丈夫だ、ドラゴンボールで元通りになる」の悟空さが我を失ってブチギレたのは

地球人がほぼ皆殺しにされた時でも
自分の息子がブウに取り込まれたり首の骨折られた時でもなく
クリリンが目の前で死んだとき

117名無しさん:2011/11/23(水) 19:02:53 ID:.JKulric0
そりゃ俺たちの常識で見たらぶっ壊れてるけど、DBある世界ならすげー良心的だよな

118名無しさん:2011/11/24(木) 07:47:20 ID:wn2F3JB.O
>>116
そりゃあの時点では一度死んだら生き返れないという認識だったからだろう。
それより前に餃子も二回目死んではいるのだが直接見てないし何よりこの二人喋ってるシーン無いらしいし。

119名無しさん:2011/11/24(木) 12:07:41 ID:/VGdfS4o0
セル連れて自爆した時もどうせ生き返られるからなんて打算があったわけかw

120名無しさん:2011/11/24(木) 12:25:12 ID:G4wEKm2w0
いや、あの時は生き返ろうと思えば生き返られるけど、あの世も中々楽しいからまぁいっか的な感じだろ

121名無しさん:2011/11/24(木) 12:34:23 ID:uqIKwke.O
地球の平和守るの疲れたし後は悟飯にまかせてオラは楽しく隠居すっかwwwwという打算

122 ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:36:13 ID:/Um/mnFs0
投下します。

123愛を取り戻せ ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:36:46 ID:/Um/mnFs0

なのは。

高町なのは。

私の大切な友達。

八神はやて、シグナム、ヴィータ。

「…………誰?」

フェイト・テスタロッサは名簿を確認しながら自分のグル―プに入っている見慣れない名前に首を傾げる。
どうやらこの会場で私が知ってる人間はなのはしか居ないらしい。
少し寂しくなり、幸運にも支給品として鞄に入っていた長年共に戦ってきた相棒をぎゅっと抱きしめる。
でも、このバルディッシュも自分の知っている形とは違う。
そう遠くない未来、名簿に載っていたヴァルケンリッター達との戦いの間で新たな力を渇望したデバイス自身が望んで
今持っているバルディッシュ・アサルトにバージョンアップするのだが、現在の彼女はそのことを知らない。
そう考えるとふと自分の事を思い出して気落ちする。

「これから、もう一度始める所だったのに。」

ジュエルシードを巡る一連の事件が終わってからまだ数カ月。

私はお母さんに喜んでもらうために頑張って魔導師になって。
昔みたいな優しかった母さんに戻ってもらうために、戦った。
でも、お母さんの本当の娘はアリシアで。私はあの娘のクローンの失敗作だった。
……お母さんは最期まで私のことを見てくれなかった。
私は生まれてきちゃいけなかったのかな?
それでも、私を見てくれたのは……。
頭につけている、なのはからもらったリボンに手を触れる。
―――ここに、なのはも来てるんだ。
じゃあ、助けにいかなきゃ。約束したんだ。なのはは私の友達なんだから。
短い詠唱を唱え、バリアジャケットを身に纏う。

「行こうバルディッシュ。
 ……ところで、あなたは誰ですか?」

立ち上がると同時に、座っていた建物の物陰に向けてデバイスの先端を向けた。

「ま、待ってくれ!俺は敵じゃない!」

物陰から姿を現した両手を上げた少年。
それはパーティー会場で気絶した後土御門に運ばれて会場へ連れて来られた上条当麻だった。
油断は出来ないがそのいかにも無害そうな雰囲気を見て、フェイトの緊張が解かれる。

「……手を下ろしてください。」
「あ、ああ。すまない。驚かして悪かった。俺はこんな殺し合いなんか乗ってない。
 俺は上条。上条当麻だ。よろしく。」

当麻はフェイトに手を差し伸べた。それを見て少し考える。
この男、悪い人間には見えないが果して見ず知らずの人間を信用などしていいものなのか。
ましてはここは殺し合いの会場。友好的に接してきていきなりふいをうたれる可能性も。

(……大丈夫。落ち着いて。)

今までの自分のままじゃ駄目だ。なのはや、まだ短い時間しか接してないけどハウラウン艦長とも
仲良くなろうとしていたところだ。この男が怪しい動きを見せたらすぐ魔法で拘束すればいい。
まずは名前を呼ぶこと。相手に名前を呼んでもらうこと。それから始めなきゃ。

(これから新しい私が始まるんだ。だから、信じよう。)

124愛を取り戻せ ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:37:20 ID:/Um/mnFs0
「ええ、こちらこそよろしく上条さん。私はフェイト。フェイト・テスタロッサです。」

にっこり微笑んだフェイトは当麻が差し出した手を握った、


―――その瞬間。






パリーーーーーーン。






「……え?」
「―――んなっ!?」

鏡の砕けるような音と共に、フェイトのバリアジャケットが粉々に砕け散った。

―――幻想殺し(イマジンブレイカ―)。

上条当麻が無計画にもうっかり差し出してしまった右手に宿るこの世のありとあらゆる異能の力を無力化し打ち砕く神の力の片鱗である。
それに触れたものはどのような威力を秘めていようが魔術や超能力の類のものである限り打ち消され消滅する。
当然、それそのものが魔術によって構成されているフェイトのバリアジャケットも例外ではなく。

何が起こったか分からずしばし茫然と佇んだフェイトは視線を下に下げていき、
自分が生まれたままの姿を無防備に晒していることに気付いた彼女はみるみる顔を紅潮させ、

「き……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ご、ごめっ……うわっ!?」

間が悪い事にフェイトが咄嗟に振りほどこうとした手に引っ張られ、当麻はバランスを崩して倒れこんでしまう。

「いてて……あ……。」

上半身を起こした当麻の瞳に、自分の下敷きになっている少女の怯えた顔が写る。
その右手はフェイトの膨らみかけの乳房を鷲づかみにしていた。

(バルディッシュ!!!バルディッシュ!!!返事をして!!お願い!!)

当然ながらまったく男性に免疫がないフェイトだが日ごろの勉強好きが災いし
少なからず性行為と特殊性癖者の知識がある為、今自分が置かれている最悪な状況を理解してしまう。
恐怖で顔が引きつり、歯をカタカタ鳴らしながら必死で手を伸ばそうと足掻きデバイスに呼びかける。

(どうして!?どうして応えてくれないの!?……なんで!?体が動かない!?)

ありとあらゆる異能の力を封じ込める幻想殺しは人造魔術師であるフェイトから魔力はおろか筋力までも奪っていたのだ。
フェイトの体に当麻の右手が触れている限り、彼女は身動きすらとれない。
当麻がショックで膠着しその場を動けないでいる間に事態はどんどん悪化していく。
なんてことだろう、自分の認識がが甘かったばかりに。
フェイトの瞳にうっすらと涙が溜まっていった。

(……ごめん、なのは。キミを守りたかったのに、これじゃ……。)

覆いかぶさる男の理解不能の力で己の力を完全に封じられ、
残された数少ない信じられるもの、そのすべてを一瞬で失った彼女はもはや只の少女に過ぎず、

「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!離してぇぇぇぇぇ!!!
 助けて!!!!!!!!助けてぇぇぇぇ!!!
 なのは!!!!なのはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

魔導士のプライドをかなぐり捨て、声の限り泣き叫ぶしかなかった。

125愛を取り戻せ ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:37:46 ID:/Um/mnFs0
◆ ◆ ◆


「なんだ!今の悲鳴は!?」

建物に反響した少女の叫び声を聞いた革のツナギを纏い肩にプロテクターを付けた男、ケンシロウは駆け出す。

ラオウとの決着をつけ、ユリアと最期の時を共に過ごした彼は再び今だ乱世治まらぬ世紀末の日本を彷徨っていた。
だがしかし元々生き方の不器用な男。携帯していた食糧と水が底を尽き、生き倒れそうになっていた所を会場に召喚され
一命を取り留めたのである。食糧も水も碌にない荒廃した世紀末の世界から来た彼は会場での豪華な料理に唖然とし、
本能赴くまま貪り食った。特に幼い頃食べて以来二度と食することはないだろうと思っていたビーフカレーの味は
感動のあまり号泣するほど美味であった。だが幸せな時間はそう長くは続かない。アナウンスとともに戦場に駆り出される
事になる。やや落胆したがさほど気にする事でもない。ここが本来の彼の生きる世界なのだから。

死ぬなら一人戦場で。それが北斗神拳伝承者の宿命である。

しかし最後の一人になるまで殺し合えというルールには迷いが生じる。彼は今まで様々な悪党を残忍な方法で殺してきたが
それは相手が同情の余地のない悪党だったから冷酷になれたのであり、本来優しい性格の男である彼は果してこの会場に
そんな悪人ばかり連れて来られているのかは疑問であった。もし罪もない民衆が戦いを強要されているのなら
彼らを助けてこのゲームの主催者を打倒せねばならない。

だが、悲鳴を聞きつけ駆け付けた先で見た光景はその迷いを払拭させた。

「貴様ぁぁぁぁ!!!何をしている!!!!!!」

ワイシャツを着た青年が歳端もない金髪の少女を全裸に剥いて組み抱き、今まさに襲おうとしていた所だったのだ。
一瞬で怒りが頂点に達したケンシロウは目の前の悪党を殲滅すべく飛び蹴りを放った。

「この変態が!!ホワタァッッッッッ!!」

「うわぁ!?」

突然の襲撃に長い膠着時間からようやく解放された青年、上条当麻は持ち前の反射神経で飛び蹴りを回避し、
地面をごろごろ転がった。

「スマン!俺が悪かった!謝る!でもこれは違うんだ!これはっ……!」

なんとか弁明しようとする当麻から少し目を離し、金髪の少女をちらりと流し見る。
よろよろと上半身を起こした全裸の少女は手で胸を隠してカタカタ震えていた。
その様子を見て、ケンシロウの着ていたツナギが音をたてて軋む。

「貴様…年端もない幼女を襲い純潔を奪うなどと畜生にも劣る外道を働いた上、更に言い訳を重ねるだと…?」

筋肉が隆起して上半身の服がプロテクターごと破け、怒りと共に胸についた七つの傷を露わした。

「テメェに明日を生きる資格はねぇ!!!!」

「う……うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

死の危険を感じた当麻は背を向けて全力で逃走を図る。
だがいつの間にか廻り込んでいたケンシロウの体にぶつかった。

「……逃げられるとでも思ったか?」
「畜生ぉ!!不幸だっ!!不幸だぁぁぁぁ!!!」

ヤケになった当麻は今まで数々の強敵を打ち破ってきたその拳でケンシロウに殴りかかった。
それを廻し受けの要領で軽く受け流し、

「アタァッ!」

当麻の右腕に指を突き刺した。
腕を押さえてよろめく彼にケンシロウは更なる追撃をかける。

「アタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
 タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタホワタァッッッッッ!!」

―――北斗百烈拳。

一秒間に三十発の連撃が当麻を襲い、彼は後方へ吹き飛ばされた。
なんとか踏み止まり、あれだけの連打を喰らったにも拘らず自分がさほどダメージを受けてないことに気づく。
恐らく男は異能の能力を使い、幻想殺しがキャンセルしたのだろうと安心したのもつかの間。

数秒遅れて、右腕が変色し風船のように脹らみ始めた。

126愛を取り戻せ ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:38:23 ID:/Um/mnFs0
「ば、馬鹿な!!幻想殺しが!?」

さて、その引き起こす怪奇現象の数々から誤解されやすいが、北斗真拳は異能の力ではない。
中国拳法をベースにしたれっきとした格闘技術なのだ。
全身に存在する経絡秘孔を突かれた相手は肉体のコントロールを失い内部から破壊される。
やがて筋肉の膨張が全身に広がった当麻に向けてケンシロウは冷酷に告げた。

「―――お前はもう、死んでいる。」


ボンッ!


「そげぶあべしたわばっっっっっっ!!!?」

全身の血管が破裂し、断末魔の悲鳴を上げながら上条当麻は散った。




理不尽な暴力によって善良な人々の命を踏みにじろうとする略奪者の前に立ち塞がり、
その拳をもって悪党どもの頭蓋をぶち抜き、心臓を掴みだす。
勧善懲悪のシンプルな世界観が蘇ったこの時、ケンシロウの魂は興奮に震えた。
この殺し合いを強いる会場でも同じだったのだ。これからも蔓延る悪党を成敗し
力なき民衆を助ける事にしよう。それが力を与えられし者の使命なのだから。

さて、次の問題はその力なき民衆である少女に何と話かけるかである。
こんな場所に全裸の幼女を放置するなどという危険な真似はできない。
だが不器用な男である彼が気のきいたコミュ二ケーションなど出来るのか不安であった。

「やぁお譲ちゃん、もう大丈夫……?」

振り向いたケンシロウは少女を見て違和感を感じる。
いつの間にか立ち上がっていた彼女は黒いレオタード状の衣装を纏っていたのだ。
何かがおかしい。その感じた疑問が致命的な隙となった。

「……バインド。」

突如足元に現出した光の足枷が、ケンシロウの両脚を拘束した。

「何っ!?」

「あはっ。あはははっ。治った!治ったよ!」

顔を上げて高らかに笑う少女の表情は、既に正気の人のそれでは無い。
手に持っている杖に向かって喋りかける。

「ねぇバルディッシュ、あなたの新しい力を見せて。」

その瞬間、杖が光を纏って変形し、自身の身長を遥かに越える巨大な両刃剣と化した。

「な……に……?」

――――バルデッシュ・ザンバーフォーム

バルディッシュ・アサルトが身に付けたアックスフォーム、サイズフォームに続く新形態であり、
文字通りどこかの竜殺しを彷彿とさせる大剣の姿である。その光の刃を、

「せぇーーーーーーのっ!!」

そのまま何の躊躇もなくケンシロウに向けて振り下ろした。

「う……うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

身動きの取れないケンシロウは咄嗟に両手で挟んで刀身を受けとめようとするも、
プラズマで形成された刃は素手で受け止めるなど出来る筈もなく、
北斗神拳の命である五対の指を瞬時に炭化させ、

127愛を取り戻せ ◆Zi/dWEr9fQ:2011/11/27(日) 11:38:51 ID:/Um/mnFs0
(―――お前のような幼女がいるか。)

世紀末の救世主は真っ二つに両断された後瞬時に灰塵と化し、その戦いの人生を終えた。


◆ ◆ ◆


…………始めて人を殺した。
でも、だから何だというのだろう。
元々攻撃魔法というのは対象を殺す為に存在するもの。
私は本来の使い方を行使したに過ぎない。

私を助けてくれたあのおじさんには悪い事をしたけれど、
この場には他に試し斬りが出来るいい的が無かったので仕方がない。

あぁ、少しお母さんのことを理解してしまった。
人間ってどうしても叶えたい目的を見つけたら凄く残酷になれるんだね。
あははっ、やっぱり私たちはちゃんと親子だったんだ。

北斗神拳伝承者のごとき残虐な心を手に入れたフェイトにもはや隙はなかった。
デバイスを待機状態に戻し、壊れた少女はバリアジャケットを維持したままふらふらと歩きだす。

――――なのは。

私にたった一つ残ったもの。

この力で、私がキミを守るんだ!



【上条当麻@とある魔術の禁書目録 死亡】
【ケンシロウ@北斗の拳 死亡】



【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊
【装備】バルディッシュアサルト、 バリアジャケット
【持ち物】ランダム支給品1〜8、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする

【備考】
※第一期終了直後からの参戦です

128名無しさん:2011/11/27(日) 11:39:30 ID:/Um/mnFs0
投下終了です。

129名無しさん:2011/11/27(日) 13:58:47 ID:ULy0NlowO
投下乙!
まったくこのロワは主人公に厳しいぜ……
上条さんなんか今までのロワでも一番不幸な死に方じゃないかこれw
魔力無効と超格闘技術と攻撃魔法の三すくみを制したのはフェイトちゃんだったか。
いきなり殺しに対して吹っ切れちゃったし、こりゃあ今後が楽しみだw

130名無しさん:2011/11/28(月) 13:28:13 ID:W0W34utA0
ズガンは別にいい。だけどなんだろう、ケンシロウのキャラがスッゲー違和感……
北斗の拳、2話だけ読んで、あとはwikiでキャラ把握したとかじゃあねぇよな……?

131<削除>:<削除>
<削除>

132名無しさん:2011/11/28(月) 18:19:49 ID:RO6A4NjMO
孫悟空「大丈夫だ、ドラゴンボールで生き返る。」

133名無しさん:2011/11/28(月) 18:27:05 ID:uHwL/1wAO
>>131
俺北斗の拳あまり知らないんだけどそんなにひどいの?
なら、したらばの議論スレで修正案出してくれると嬉しいな。
台詞回しのおかしさが口調って意味なら、口調の修正だけでなんとかなるだろうから。

行動については、そういうキャラなんだとZi氏が解釈して書いたんだから、悪いけど仕方ないとしか言えないなあ。
SSって書いたもの勝ちなとこあるし

しかし、今月末まで来れないらしいuB氏は元気かなー。

134<削除>:<削除>
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135名無しさん:2011/11/28(月) 20:10:58 ID:o97ocshY0
そんなにマジな読み手がいるとは思ってなかったわw

136名無しさん:2011/11/28(月) 20:20:54 ID:kZ4eqskc0
別にそんな目くじら立てるレベルのことでもないと思うけどな

137名無しさん:2011/11/28(月) 21:08:10 ID:KO6YzS.I0
まどかが魔女化しててほむらがあっさりそれを受け入れたり、さやかが魔女して杏子があっさr(時点でここはそういう空気で行くものだと思ってた
他の書き手がダメと言わなきゃいいんじゃね?

138名無しさん:2011/11/29(火) 19:26:39 ID:2/LxQItM0
このロワって、死ぬ確率高くないか?
下手すれば、一話に一人死ぬペースじゃね?
普通、カオスになるのに、何故か面白いね。

139名無しさん:2011/11/29(火) 22:12:43 ID:Kd5ZO/mw0
>>127
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13619/1316946212/5-6
問題点をまとめておいた。
Zi氏応答求む

140<削除>:<削除>
<削除>

141 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:45:24 ID:r54WhfsE0
toukaします

142燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:46:25 ID:r54WhfsE0
「さて…どうしたものか」

全身を黒で包み頭に巻かれたターバン。男の名はココ。
彼は今武道会会場前に居た。
その会場からは絶え間ない戦闘音が辺りに響いていてその音を頼りにここまで来た。

もしかしたらトリコ達かもしれない。
ココは迷わず会場に足を踏み入れた。




★★★





「「うおおおおおおおおお!!!!」」

吼えるは雄叫び!響くは重音!
会場では現在ミケロと幸村が交戦している。
ミケロの足技を槍で防ぎ、幸村の槍を脚で捌く。
仮にもガンダムファイター、仮にも戦国武将。どちらも実力に申し分なし。

ミケロが勢いよく飛び出し距離を詰め蹴りを繰り出す。
幸村は槍で防ごうとするがすでに脚はなかった。

「しまっ!?」

フェイント。ミケロは幸村の背後に回り背中を蹴り飛ばした。
幸村は蹴りにより飛ばされるがその体をキャッチされる

「かたじけないでござるピッコロ殿!!」


飛ばされた幸村を支えたのは主君でもなく従者でもなく戦国武将でもなかった。
されど内に秘める熱き心。高き魂の持ち主。
生きる世は違えど数々の場を通り超えた彼の持つ魂は同じ漢そのもの。

互いが互いに言葉をかけなくても分かる


「何、気にすることはない……が」


幸村が離れるのを確認し目線を元の場所へ戻す。
ピッコロは幸村とミケロの戦いを見てた訳ではない。加勢が出来なかったのだ。
本来ならば二人ががりでも厳しい相手だろう。
この場に居る者達は強い。だが目の前にいる物体の強さは其を凌駕する存在。


「どうした?ピッコロよ」



その名は人呼んで、完全体セル




★★★

143燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:46:59 ID:r54WhfsE0
そんな彼らが戦いを繰り広げてる会場の周りの観客席。
一人の少女が立っていた。彼女の名は御坂美琴。
学園都市のお嬢様学校に通う中学生だ。
だが彼女も会場に呼ばれた身。只の中学生ではない。

能力者。それも最強の一角のレベル5であり学園都市三位の兵。
それが彼女、御坂美琴だ。
しかしそれを差し引いても彼女は何故自分が此処に呼び出されたのはまったく理解が出来なかった。
まずは状況を確認しようと近くに合ったバックを拾い名簿を取り出す。
知った名前は三つ。二つは出会った事があり、一つは間接的にだが聞いた事のある名だった。
上条当麻。彼こそ何故呼ばれたのか。之が一番理解出来ない。只の学生。
だがいつもみたく誰かのためにその身を投げ出したら。理由は生まれる。
一方通行。学園都市に君臨する最強の能力者第一位。
過去にクローンではあるが自分の妹達を殺し続けた。
垣根帝督。直接の出会いはない。が、噂は聞いた事がある。
自分の上に立つ第二位。
学園都市の頂点に近い三人が居るから実験か?それとも別のものか。
唯一言える事は彼、上条当麻は人を助ける。それが殺意を隠した鬼だとしても。
なら、そうなる前に。自分が止めなくては。心に決める。

別に彼の事が心配ではないという事を銘じて。

そして戦いに目を移す。
そこには信じられない光景が目に入る。
炎を纏う二本の槍を操る男、其に脚で対応する男。
とてつもない速さで戦い、尚且つ謎の光線を放ちながら戦う緑の存在。


「何なのよ一体……」



「まったくわけがわからないよ」



美琴の声に返事を応じたのは一匹の白い動物だった。

144燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:47:36 ID:r54WhfsE0
突然現れた動物に困惑する。
そして声を出したことにも反応する。この会場には自分の知らない未知が溢れ過ぎだ。素直に思う。
そして目の前の存在はこちらに話しかけようと、声を出した。



「僕の名前はキュゥべぇ!美琴、僕と契約して魔法少女になってよ!!」



★★★


「「うおおぉぉぉぉおおおおお!!!!」」


両者の雄叫びが交差する!

幸村の猛攻をミケロは避けているがその顔段々と必死さを帯びていく。
通称、烈火。連続で繰り出される突きがミケロに襲いかかる。


「ちぃッ!!」

槍がミケロの右肩を貫く事に成功する。
ミケロは急いで距離をとるがこの行為は彼にとって不幸を招く。
前を見据えると紅い竜巻が自分を包み込む。何が起きたか判らない。
竜巻の奥。
そこには対の槍を繋げ紅蓮の竜巻を起こしている幸村の姿が会った。
そして竜巻は体に傷を負わせながらミケロを壁へと突っ込ませた。

そして幸村は劣勢を強いられているピッコロの元へ駆け出す

「今行くでござる!ピッコロ殿ぉぉおぉおおおぉぉ!!!!」


★★★

145燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:48:11 ID:r54WhfsE0
ピッコロが一気に距離を詰めセルの顔面に右ストレートを放つが首を曲げ簡単に避けられる。
左の拳も同様に避けれてしまう。
ピッコロは目にも見えない速さのラッシュでセルに襲い掛かる。
だがセルは攻撃一つ一つが見えているかの様にまったく攻撃が当たらない。
そしてピッコロの右手を掴み笑みを浮かべる。

するとピッコロは奥の方へと投げられる。が受身を取り体制を整える。
手を前方に翳し気弾を放つ。
対するセルは人差し指を翳し先から小さい光線を放つ。
光線は気弾を破りピッコロの右肩を貫く。

「ぐッ!」


「残念だよピッコロ。お前は此処でお別れだ」

セルが一瞬でピッコロの前に現れその手に気を集中し始める。
集められたエネルギーは輝き始め今にもピッコロを殺そうと音を上げている。



「さらばだ、ピッコロ!!」



「させてたまるかああぁぁぁあぁぁぁあああ!!!!!」


空から降下して来る幸村はセルへと槍を振り下ろすが避けられてしまう。
突きも払いも斬撃も同様にセルは淡々と避けて拳を振り下ろす。
幸村は槍を交互にし防ぐがその衝撃で後方に後ずさりをしてしまう。
そこにセルが追撃を行おうと距離を詰めようとするが突如の電撃により中断する。
三者が一斉に目を向けると場に相応しくない一人の少女が居た。
少女はピッコロ、幸村に近寄り声を掛ける。



「私も力を貸すわ」


三人は簡単な自己紹介を済ませセルを睨む。
幸村は少女を戦いに参加させる事自体に反対を示していたが状況を理解する。
ピッコロも強いがセルには押され続け劣勢を強いられているこの状況。
戦力が必要なのはたしかだった。

そしてその遥か後方に一つの足音が聞こえ全員が振り向く。
そこには同じ悪を倒す力となってくれる強き心の持ち主、美食屋四天王ココ。




「僕も力を貸そう」



今此処に住む世界、生きる世界は違えど同じ魂を持った四人が揃った。

146燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:49:04 ID:r54WhfsE0
「なら精々楽しましてくれよぉ?」

最初に動き始めたのはセル。
常識を超えた速さで標的に仕留めたのは美琴だ。
美琴の正面にまるで瞬間移動の如く現われ拳を顔面へと伸ばす。
予期せぬ事態に美琴は彼女にしか出来ないやり方で対応する。
電撃による筋肉への刺激。
これにより一瞬であるが人間の限界に近い反応速度を取る事が可能になる。
間一髪で拳を避けると追撃を止めんばかりにココが割ってはいる。
ココの持つ力は毒。彼は全身から毒を使う力に長けている。
右足が紫を帯びた毒の足と化す。


「お前、死相が見えるな」


ココの放つ蹴りがセルに当たりセルを後方へと押し戻す。
放った毒は致死性のある猛毒。人間ならば死ぬまでそう時間は掛からない。
だがセルは食らったばかりか、その顔は笑みに包まれていた。
ココが戸惑った顔するとセルは自分の腰付近に目を落としココの視線を誘導する。
そこに在ったのは毒により原型を留めていないバックが在った。




「毒か。それも質が高い。貴様は人間か?」





「残念ながら扱いはちゃんとした人間さ」






★★★

147燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:50:05 ID:r54WhfsE0



「まったく契約してくれればいいのに……」


現在キュゥべぇは観客席から独りで会場の戦いを眺めている。
結果だけを述べるなら美琴が戦っている以上彼女との契約は失敗してしまった。
彼女はまともに説明も聞かないまま戦いに行ったため魔法少女の意味を知らずに飛び出した。
彼女としては良かったかも知れないが、キュゥべぇとしては残念極まりないことである。
鹿目まどか。最高の素質を持つ彼女も今は魔女へと生れ果てた身。契約は出来ない。
目を付けたのが美琴。魔法少女へと生れる素質を持つのは彼女だけ。
他の女は何かしらの魔術的な存在と為っているから。
この場における魔法少女の真実を知る者。
鹿目まどか、美樹さやかは魔女と生き、
佐倉杏子、暁美ほむらは最早常識的な判断が下せない状況であり、
巴マミは真実にすら気づいていない。この場は契約が出来る絶好の機会だったのに。
だがこの場ではどうやら魔法少女(?)に制限は無いらしい。つまり――――







武神や拳王も魔法少女(?)に成れる素質があるのだ。



「ん?」
どうやら会場に又一人誰かが来たようだ。
幸村達に取って吉と出るか凶と出るか。それは誰にも分からない。



★★★

148燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:50:37 ID:r54WhfsE0
「どうした、どうしたどうしたぁあああああぁあ!!!」


唸り声と共ににセルの連打が幸村に襲い掛かる。
その速度は最早常人では目に見えない程の速度までに到達寸前と言った所だった。
幸村も捌いたり避けたりしてはいるものの徐々にセルの攻撃は体に当たっている。
連打の拳と拳の隙間を狙い槍を突き刺そうとするがセルは簡単に槍を手で掴み取る。



「う…うおおおおおおおおおおお!!!!」


幸村が掴まれた槍をセルに突き刺そうと雄叫びを上げ腕を押していく。
軋む腕。軋む槍。焦る幸村。笑うセル。
セルは飽きたのか槍を軽々と持ち上げ幸村と一緒に空中に放り投げる。
右手は翳し幸村を定める。手には緑の気が目に見えるほど増大していく。
幸村も槍を自分の前に盾代わりになるように出すが時すでに遅し。
防ぐ事も出来なければ空中では身動きも出来ない。そしてセルは手の向きを幸村から逸らす。



セルの右方向へと発射された気弾は美琴の放つ電撃と衝突し大きな光と共に消滅していく。


「アンタの敵は一人じゃないのよ」


「余裕があるのかい?レディちゃん?」


美琴が声を出した時、既にセルは美琴の前へと移動を完了させていた。
美琴の顔は圧倒的な力の差による劣等感、これから起きる事に対する恐怖心に包まれていた。
容赦無いセルの拳が美琴の腹に直撃し美琴の体は地面を跳ねる様に飛ばされていく。
その先には幸村が居た為美琴の体は動きを止める。
手を抜いていたのか骨は折れていないが跳ねた事により制服の一部が破けてしまった。
破廉恥な!と幸村なら言いそうだが今はそんな状況ではない。
セルがこちらに攻撃しようと手を翳すが今度はココが毒を飛ばしそれを中断させる。


「大丈夫でござるか!?」


「な……何とかね」



「ふん、貴様の毒はこの私に効くかな?」


「なら試してみると良い。僕の毒をね!!」

149燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:51:31 ID:r54WhfsE0

ココは毒硬化させ毒の剣を創りセルに斬りかかるが避けられる。
セルも反撃をするが毒の剣を盾にされては殴れないため拳を引っ込める。
剣の毒を溶かし広範囲に毒を飛ばすがセルは空に飛び毒を避け下降し蹴りを繰り出す。
ココは体を反らし回避。毒を纏った拳を突き出すがセルも避ける。
美琴が電撃を飛ばすも簡単に避け、幸村が挑んでも簡単に退ける。数は有利だが幸村達は劣勢を強いられていた。
距離を詰めたセルはココに攻撃を繰り出すがココはとうとうセルの腕を掴む。
たしかに手は抜いていたがこの速度の攻撃を遮断した事にセルは若干驚いた。


「やっと捕まえた……!!」


ココの体からは毒が溢れ出しセルに与えようと活気を見せる。
対するセルは異様に毒から恐怖を感じその顔は此処に来て初めて不安を見せる。
毒はココの腕を伝い今にもセルに到達していようとしていた。


「や、やめろおおおぉおおぉぉおおおお!!!!!








とでも言うと思ったか?」



ココが目を開いた時にはセルは自分より遥か後方に居て自分は床に伏せられていた。
一瞬。本の一瞬だった。セルが腕を振り下ろしココを伏せ自分は後ろに距離を取った。
見ていた幸村達も気が付いたらココが伏せセルが余裕の表情をしていた。



「中々楽しかったぞ。だがこれまでだ。」

セルは余裕の表情をし周りの敵に目線を移していく。完全に勝った。
自然とセルは大きく声を上げ高笑いをしていた。


「お前は……だ、大事な事を忘れている……!!」


「なん……だと?」

「そうだ。よく考えればいい。……己の馬鹿さを……!!」


これまでの戦い。全てにセルが圧倒的力を見せ続け戦いを圧倒していた。
戦国武将の力、超能力者の力、四天王の力。全てに勝っていた。
この三者に。そう三者なのだ。セルは気づいたのか後ろに振り向く。
そう。セルは敵を侮辱し圧倒的力で遊んでいた。だから玩具が一人減った位じゃ気づかなかった。




「ピッコロオオォォォオオォオオォォオォオオオオオオ!!!!!!」



「残念だったなセル!お前は俺達を甘く見すぎた!!」



ピッコロの放つ魔貫光殺砲が最早当たる寸前とまで来ていた。
ピッコロが戦いに参加しなかったのは気を最大限いやそれ以上に溜めていたから。
これでセルが倒せるとは思えないが確実に重傷は与える事が出来る。
時間稼ぎは成功し尚且つセルの隙も突けた。完全。完璧なタイミングだった。そして魔貫光殺砲はセルを貫く事は無かった。








「え?」



全員が戸惑いの声を上げる。既にセルはピッコロの前まで現れた。
移動ではなく現れた。そう超スピードによる移動ではなく瞬間移動。
セルの腕がピッコロを貫くには時間はいらなかった。

150燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:52:24 ID:r54WhfsE0
「ピ、ピッコロ殿おおおおお!!!」



幸村が駆けるが時既に遅し。セルは血に染められた手を幸村に翳し気弾を放つ。
気弾は大きな音をたて爆発するが幸村はそれでも走り続ける。
セルが更に反撃しようとするがその体は鎖に包まれる。
「刈れ、風死」そんな掛け声と共に。



「ピッコロ!貴様ァ!!」


幸村は槍を振りかざしセルの体を斬りつけ鎖と一緒に飛ばす。
風死。とある隊の副隊長が使う刀。解放と共に対の鎖でつなげた刀となる。



「許さんぞ貴様らアアアァァァッァァアアア!!!!!!!」


怒涛の雄叫びを上げるセル。第二ラウンドの幕が切って落とされ―――――











「俺も混ぜろよ」








鬼が襲来し辺りは緊張に包まれ一瞬の静寂を誘い気づけば勇次郎とセルは攻防を繰り広げる。
勇次郎はセルに劣らず張り合いまるで人間を超えた動きを魅せ戦いを続ける。
残されたココは幸村に語りかける。


「行けるよな?幸村」



「漢には退けぬ時がある」


傍に居た美琴は二人が何を言っているのか理解していない。だがピッコロは何か悟った顔をしていた。
ピッコロは言いたい事があるが黙る。否、言えないのだ。
幸村達の、覚悟を決めた眼を見て。


「ピッコロ君は一度引くんだ。後は僕達が抑える。美琴は診療所まで連れて行ってあげるんだ」


美琴は驚愕する。ココはあのセルを抑えると言った。
皆、4人でも劣勢を強いられる相手をたった二人。更にあの勇次郎まで居る状況で。
敵う筈が無い。決して甘く戦況を語ってる訳では無い。むしろ悲観的と言っても過言ではない。
だが歯が全く立っていないのも事実。そして何よりも絶望。敵う希望が見えて来ない。

151燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:53:08 ID:r54WhfsE0
「引けってアンタ達アイツに殺されるわよッ!?」


だから出る本音。殺される。素直に思う感想だ。
だがココは、幸村は決して諦めていない。幾ら壁を見せられても。
乗り越えればいい。そう壁は、セルは単なる通過点でしかない。
己の夢、決意、覚悟。全てを背負い戦う。それが漢。
無論この漢達は元から諦めている気は無かったのだが。



「心配無いでござる。それより早く診療所へ!」


言葉を掛けられるが美琴は動こうとしない。
何と言っても戦力差が大きいのは事実。更に減るとなると一層戦いが辛くなる。
だがピッコロを早急に治療しなくては彼の命に関わるのも事実。彼女は決断出来ないでいた。




「ふんッ!」


セルと勇次郎の拳が衝突し衝撃が空気へと振動し大気を揺らす。
その一帯を中心にい風の音も聞こえない程の静寂が起きる。



「貴様、本当に只の人間か!?」


セルは正直幸村達との戦いの時よりも力を強めていた。
だが状況はどうだろうか。圧倒する筈が現に勇次郎は彼と対等に張り合っている。
その力は人間とは考えられない。もしや彼も――――



「当たり前だろ?」



勇次郎が言葉と共に出した拳はセルを捉え彼を後方へと吹き飛ばす。
それを見ていたココが美琴達に指示を出す。



「今がチャンスだ!!早く!!」



それでも美琴は彼らを見捨てる事は出来ずに決断出来ないでいた。
ココが何回も促すが意味を成していない。
そしてピッコロが傷を抑えながら歩き出し美琴へと話しかける。


「い、行くぞ……」


「で、でも!!」



ピッコロが歩き出した為美琴は自然と彼に近づく形になる。
近くで見ると傷が想像以上に深い。これでは本当に命に関わる。
美琴は黙ってピッコロに肩を貸す。
彼女の肩を借りたピッコロは最後に振り向き言葉を残す。



「……死ぬなよ」



「無論、拙者は命尽きる気など無いでござる」



「僕達も運が良ければそっちへ行く。行かなかったらもう一度来てくれ」






ピッコロの姿が見えなくなるのを確認すると二人は構える。
今一度起きる激闘に備え。


「さてどこまでいけるかな?」


「真田幸村――――参る!!」




こうして更なる激闘のゴングが鳴り響く――――

152燃えろ魂!引けぬ時がある! ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:54:52 ID:r54WhfsE0
【C―4武道会会場/1日目・深夜】
【真田幸村@戦国BASARA】
【状態】 疲労(中)、全身に傷(小)
【装備】 幸村の槍@戦国BASARA
【持ち物】 ランダム支給品0〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 悪の主催を倒し元の場所へと帰還する。
1: セルを倒す。
2: 頼れる者との協力。
3: 親方様をお守りする。
【備考】
※参戦時期はお任せします
※名簿を確認していません。



【ココ@トリコ】
【状態】 疲労(中)、毒消費(三割)
【装備】 普段着(上半身裸)
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し小松を救出し帰還する。
1: セルを倒す。無理なら隙をみて診療所へ。
2: トリコ達と合流し小松を救う。
3: 水の確保。
【備考】
※参戦時期はカジノ編直前
※毒=体内の水分です。



【セル@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(小)、体に裂傷、腹に痛み、怒り
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 全てを殺し主催も殺す
1: 目の前の人間達を殺す
2: 悟空達に借りを返す
【備考】
※参戦時期は死亡後
※戦闘力に制限有り



【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】 疲労(中)、全身に傷(小)
【装備】 制服(若干損傷)
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:皆の元へと帰る
1: ピッコロを診療所に連れて行って休ませる。その後戻ってくる。
2: 上条と合流してあげてもいいんだからね!
3: 一方通行に第二位には警戒
【備考】
※参戦時期は少なくても妹編以降
※殺し合いに学園都市が絡んでると若干疑っています。



【ピッコロ@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(中)、肩に穴(重傷)腹部に穴(重症)
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒す。ドラゴンボールも視野にいれる。
1: 傷を治す。
2: 悟空達と合流し悪を倒す
【備考】
※参戦時期はセルゲーム以降
※命には一刻の猶予もありません



【ミケロ・チャリオット@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 疲労(中)、肩に穴、気絶中
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:気絶中
1: 気絶中



【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません



【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。



※会場は荒れまくっています
※セルのバックは毒により消滅
※地面に風死が落ちています

153 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/01(木) 22:56:14 ID:r54WhfsE0
投下終了です
指摘、感想があると嬉しいです

そして長期に渡り来れずに申し訳ありませんでした

154名無しさん:2011/12/03(土) 14:58:38 ID:1tnd8wOs0
ものすごい激戦でしたね。4対1でも圧倒するセルはすごいが勇次郎もすごい。
ピッコロ早くもピンチ! 果たして彼は助かるのか?

155名無しさん:2011/12/03(土) 23:29:50 ID:GUbO8NHoO
いいんだ…もう休め…

156名無しさん:2011/12/07(水) 00:08:37 ID:f6b8yCuUO
ちゃんとセルがボスキャラしてて驚いた
投下乙

157 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/09(金) 19:07:33 ID:bZJ.HHe20
愛を取り戻せ
◆Zi/dWEr9fQ氏さんへ

修正SSは何時ぐらいに投下されますか?

158名無しさん:2011/12/09(金) 20:42:31 ID:QycBMZA.O
収録したら台詞変える的な事しか言ってないっぽいから
書かなくていんじゃないの?

159 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/11(日) 20:58:59 ID:411Qq4Lw0
投下します

160チョーシに乗るな ◆uBeWzhDvqI:2011/12/11(日) 20:59:57 ID:411Qq4Lw0
夜も明けていない不気味な空気が漂う森林に小さな一つの灯りが灯っていた。
この状況で灯りを示すのは己の場所を晒すのと何一つ変わらない。
灯りの正体はキャンプ場で焚き火。肉を焼いてるものだった。
料理と呼ぶよりは生と言った方がいいだろうか。大きい肉に棒を通しただけ。ただそれだけ。
男は肉が焼けているのを確認すると豪快に口を開け放り込む。
極上に美味いとは言いがたいがとても脂身があり口に入れると脂がジュワーと音を立てる。
海王類の肉。聞いたことはないが王と名が付いている辺りそれなりの代物なのだろう。
だが世の中にはもっとたくさん美味い食材が存在する。男は其を知っている。
だから思う。これはフルコースに入れるレベルじゃない。



「アンタちょっといいか?」



目の前に現れた刀を持ったオレンジの髪を持つ少年が言葉を吐き出す。
少年、いや青年と言うべき彼は男に敵対する気は無い様だ。
だが男は怒りを露にする。
とても単純だった。
一つに気配を消していたこと。
自分から話しかけるのに気配を消すとはこちらを舐めている。
そしてもう一つ。ただでさえ突然殺し合いなど意味の解らない状況になって気分を悪くしていた。
それも重なって彼の怒りを最大限にまで引き上げた。




「お前チョーシに乗ってんじゃねぇよ」


食事を邪魔した事。美食屋四天王ゼブラは怒っていた。


★★★

161チョーシに乗るな ◆uBeWzhDvqI:2011/12/11(日) 21:00:42 ID:411Qq4Lw0
何なんだコイツは?話しかけただけで調子に乗るな?
おいおいおい……って落ち着け。きっと突然の状況で混乱してんだな!
ならここは穏便に……


「いやー、ちょっと何か知ってる事があればほしーなって……」


「ア?殺すぞガキ」


あぁそうか。これはあれだ。俺に喧嘩を売ってんだなコイツは。



「は?何で殺されなきゃいけないんだよ?」



「喋るな、オレンジ頭」


プッチーン


この時俺の頭の中で何か弾け飛んだ。


「あぁ!?何なんだよお前!!初対面の相手に調子に乗るな?舐めてんのか!?そこは何ですか?とかどうしました?とかが基本だろ!
お前は人間としておかしい!殺すって!会って一分も経ってないのに殺す?ハハハ日本じゃ終わってるぞ?
牢屋ですよ、ろ・う・や。
お分かりですか?ってかな!!お前も人の事言えないけどなぁ。オレンジ馬鹿にすんなよ!
お前こそ口裂けオバケかよそん何縫っちゃってしてよぉ!
あーあ怖い怖い。俺も喰われるってか?なら返り討ちにしてやんよぉ!!
ん?返り討ち?お、お前俺が見えんのか!?
いや変な目で見んな!そういう意味じゃなくて……!!」


突然俺は口を閉じる。いや閉じるを得なかった。
あいつの殺気がヤバイとかなんで俺が見えるとかじゃなくて。
もっと。そうもっと。俺には突然だった。



「血の臭い……ガキお前も気づいたか」



俺には血の臭い何てわからない。
でも経験上分かるんだ。霊圧みたいなもんが。


「誰かが死んだ……?」



★★★

162チョーシに乗るな ◆uBeWzhDvqI:2011/12/11(日) 21:01:42 ID:411Qq4Lw0
隣のエリアか。
血の臭いと気配が消えたのは一緒ぐらいか。なら一撃で頭や首をやられたか。
いや違―な、この音は首が落ちた音だ。しかも手刀か。
アン?コイツはどっか行くのか。でもこっちには来てねーな。どっか別の所に行くのか。
別の所には銃声に地面が砕ける音も聞こえるな。ったくチョーシに……!!


美食屋四天王ゼブラ。あまりの凶暴性により実際に牢屋にブチ込まれた経験の持ち主。
その凶暴性はその種族を絶滅させるほどの危険を持ち世に出るだけで世界経済を怯えさせるほどの存在。
そんなゼブラが長けているのは聴覚。最大70kmの範囲を聞き分ける事ができる。
彼が聞いたのはウルベが死んだ音とまどかが暴れた音。無論名前は知らないが。
そして突然響いた音。耳を澄ませなくても響く音。そして辺りを照らす光。場所は武道会会場か。
そして一瞬。どうやら此処は耳に何らかの障害があるようだ。若干聞こえが悪い。
だがこの音はこの声はたとえ障害が、一瞬だろうが分かる、忘れられない音。



「ココ……」


同じ四天王の一人ココ。昔は一緒に修行をした身。
その音その声その姿は忘れたくても忘れられない。さっきの会場では久々の出会いとなった。若干驚いていたが。
ココが今戦っている。それも最後に聞こえた音は誰かが去った音。だがココの足音ではなかった。
そして戦闘音。明らかに高レベル。肉弾戦向きじゃないココには向いてない。
だがそれは自分には関係ない話。だが――――


「チョーシに乗る奴は殺さないとなぁ?」


そこに対象がいるのならば。答えはとっくに出ていた。


「アンタ!殺すとか殺さないとか!俺は今から行く所が出来た!
あっちの方のからホロウ……化物みたいな気配を感じるんだ!!だから俺は後な!
あっ!俺は黒崎一護!知り合いに会ったらヨロシク伝えといてくれ!!」


そう言うと男黒崎一護は地を駈け始め中々の速さで場を去っていく。
目指すは魔女と為ったまどか。そして彼はこれを倒そうとしている。
その先には最早正常とは呼べない暁美ほむら。


この先一護は死神とは別な力を持った者達との戦いになるは知る由もなかった――――




そしてゼブラも歩みだす。戦っているココのいや――――チョーシに乗ってる者の粛清に。





進路先に飛び出した一護が居るのはまた別のお話―――――





【G-5森林】

【ゼブラ@トリコ】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:ココのいや、チョーシに乗った奴(武道会会場)を殺しに行く。
2:一護は後回し。というか進路先に居る
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい

【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません






【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 健康
【装備】 斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒して元の世界へ帰る
1:怪物の居る所へ急ぐ。
2:知り合いと合流。ウルキオラは保留。
3:男(ゼブラ)はとりあえず。とりあえず。

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。




※キャンプ場には火が灯ったままです
※海王類の肉@ワンピースはゼブラが食べました

163 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/11(日) 21:04:33 ID:411Qq4Lw0
投下終了です

◆Zi/dWEr9fQ氏さんへ
wikiへ収録してもいいですか?
返事がなければ後日収録します

164名無しさん:2011/12/12(月) 09:07:43 ID:GXAXlffoO
投下乙
黒崎君はクリームヒルトに挑むようです…む…無茶な…
キレやすいけどゼブラは案外いい人なのか?

165名無しさん:2011/12/13(火) 01:54:14 ID:Jo7yL4gs0
苺がギリアンに使おうとしてた戦法を使えばいい>まどか山
下から段々斬っていけば達磨落としの要領でいつか頭を斬れる筈

166名無しさん:2011/12/14(水) 02:08:03 ID:u6pYV1Wg0
投下乙!
ゼブラは本編と変わらず見た目怖いだけの人で安心した
流石に音に関する能力は制限かかるか
数キロ先の話し声まで聞き分けられるのはある意味では気を察知する能力よりもチートだからな

そして黒崎は嫌な予感しかしない
クリームヒルトはどうにかなってもほむほむが・・・・・・

167名無しさん:2011/12/15(木) 00:11:12 ID:LtANS7TwO
>クリームヒルトはどうにかなっても

え?

168名無しさん:2011/12/15(木) 01:06:57 ID:VX3W4JUAO
投下乙

まどか山は打撃有効レベルまでは確か弱体化してたし、魂昇華も苺さんなら耐えられ……るかも……?気になる引き

169名無しさん:2011/12/15(木) 23:11:59 ID:j1yWbdmc0
まどか山って触手以外に攻撃方あります?

吸収とか除いて

170名無しさん:2011/12/16(金) 00:14:31 ID:4HqEaJZAO
作中で直接戦った事無いからなー
魔女図鑑によると体を構成してる触手みたいなので
不幸そうな人達を捕まえて天空に作った楽園(結界)へ放り込んでくるらしいのと
10日で地球を滅ぼせること位かな判ってるのは

171名無しさん:2011/12/16(金) 00:42:26 ID:e07Xaq0k0
ベジータのビッグバンアタックは地球が吹っ飛ぶ威力じゃなかったっけ

172 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/18(日) 22:59:43 ID:rA3Z2/320
投下します

173命を救うために ◆uBeWzhDvqI:2011/12/18(日) 23:01:06 ID:rA3Z2/320


まだ間もないと言うのに各地で命をかけた戦いが起きている今。
このホテルの一室にも戦士がいた。

戦国武将伊達正宗


彼もまた歴戦の強者でありその強さは一般人のそれを遥かに凌駕する。
無論武器に頼らなくても体は充分に鍛えられている。
幸い彼の武器である刀はちゃんと六本支給されているようだ。
ホテルの一室にもすでに戦いの音は聞こえていた。
音の正体は主にセル周辺の戦闘音だ。離れてはいるが爆発音は僅かだがしっかりと聞こえてくる。

魔女となれ果てたまどかの攻撃による地震。この二つが音の正体。
音から察するにかなりの激しい戦闘なのは誰でも分かるほどだ。
今にでも関係無き者が死んでゆくかもしれない。無駄な血が流れていいものか。
そんな悪党外道には容赦はない。無論主催者もそうだ。この手で必ず討ち取る。

それが竜。戦国武将奥州筆頭伊達正宗。

戦国武将の名は伊達じゃない。

彼ならば弱き者のため戦うだろう。

彼ならば悪を討ち取る戦士へとなり得るであろう。

彼は現在ホテルで寝ているわけだが。



★★★

174命を救うために ◆uBeWzhDvqI:2011/12/18(日) 23:03:59 ID:rA3Z2/320
とあるホテルの一室から飛び出した男は階段を駆け下りる。
鍛え抜かれたその脚力はあっという間に廊下を駆け抜け階段を跳躍で飛ばす。
彼が走る理由。それは戦いが起きている地に向かうため。
ここまで聞こえてくる音に興味を持ったのは事実。
だが彼はそんな事よりも理由もなく弱者をいたぶる輩が許せないのだ。
名簿を確認してないため民間人が居ない事も知り合いが参加している事も知らない。
だが走る。その拳で戦いを止めるために。



名をトキ


その病故に光を浴びなかった男





考える時間も無いほどの速さでホテルを飛び出す。
外に出たことにより奥の方に光が見えては消えの繰り返しが目に映る。
確信する。あれが戦闘が起きている場所だと。

目的地目掛け走るトキ。
しかし目の前の地面は突如流砂となり彼の足を阻む。
突然の出来事により足を止める。
自分の知っている知識では理解できない事が目の前で起きている。
すると前方――――流砂の先に一人の男が見える。
姿は長身であり黒いロングコートに口には葉巻顔には傷に片手には黄金に輝く鉤爪。
その姿はどこかのマフィアのボスを連想させる。

トキは彼に言葉を投げかける。


「之はお前の仕業なのか?」

出された疑問に男は笑みを浮かべ投げ返す。

「だとしたらどうする?」



「私の邪魔をするならお前を超えて行く」


答えは決まっている


この世に無駄な命などない。


それを脅かす存在があるのならば


容赦はしない


人を救う事に繋がるのならば


それが病に侵されし男の願い――――







【G-2 /1日目・深夜】

【伊達正宗@戦国BASARA】
【状態】 気疲れで睡眠
【装備】 刀
【持ち物】 ランダム支給品0〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催を倒し元の世界へ帰る
1:現在睡眠中(疲労により)
【備考】
※織田信長を倒した直後により参戦
※名簿は確認してません



【トキ@北斗の拳】
【状態】
【装備】 なし
【持ち物】 支給品1〜3、支給品一式
【思考】
基本:弱き者を救い悪を倒す
1:目の前の男をどうにかする
2:戦いの地へと急ぐ
3:他は後回し
【備考】
※ラオウ戦前より参戦
※名簿は確認してません


【サー・クロコダイル@ワンピース】
【状態】
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:邪魔者は排除し元の場所へ帰る
1:目の前の男を殺す
2:情報を知っている人がいたら情報を聞き使えない奴なら殺す
【備考】
※エース死亡後の赤イヌ戦より参戦
※名簿は確認していません
※砂の体はただの攻撃なら無効化可能

175 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/18(日) 23:04:56 ID:rA3Z2/320
短いですが投下終了です

176 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:31:21 ID:1HZzAGGU0
投下行きます

177怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:32:03 ID:1HZzAGGU0

時間は過ぎたけれどまだ深夜の闇が抜けない会場。
各地で戦いが起きようと色褪せる事のない静けさ。その一角に存在する漆黒の山。
否、それは山ではない。山にしか見えない何か。
俗称救済の魔女。名をクリームヒルト・グレートヒェン。
その大きさは顔を上げてギリギリ見えるか見えないかと言った遥か上空にまで達する。



魔女の傍らに立つ一人の少女。名を暁美ほむら。
キュゥべぇと契約し魔法少女となった中学生。魔法少女。
その響きは少女ならば一度は憧れる夢のようなお話。だが彼女の世界の魔法少女は違う。
生涯を通して魔女との戦いの日々を送らなければいけない。無論負ければ死が待っている。
魂の欠落。魔法少女は契約の際に生まれるソウルジェムが魔力の源となり変身への媒体ともなる。
だが体から一定の距離で離れると体は活動を止めてしまう。が、ソウルジェムがあるかぎり死ぬことはない。
つまり魔法少女となった者は肉体に半永久的な云わばゾンビの肉体を手に入れる事になる。
これによりある意味では不老不死の肉体を手に入れたと言える可能性もある。
が、ソウルジェムが黒き穢れで完全に染まる時少女は魔女へとなれ果てる。
魔女化を防ぐには魔女を倒しグリーフシードを手に入れるしかない。そのために命を危険に晒す。
これが奇跡を代償にした魔法少女の運命だ。
暁美ほむらは運命を知っていても魔法少女になる事を選んだ。
たった一つの、大切な友の思いを守るために。



鹿目まどか。
暁美ほむらの運命を決定付ける要因となった魔法少女。
その体は世界を守り続けるために酷使したソウルジェムは穢れを溜め完全な黒となる。
彼女は己ではなく暁美ほむらのソウルジェムにグリーフシードを使い願いを託した。
それが彼女暁美ほむらの運命の始まりとも言える。
そして鹿目まどかはここにいる救済の魔女クリームヒルト・グレートヒェンの元の姿でもあった。


(ふ、ふふ……今度こそまどかを守り通す
だから……邪魔者は排除して優勝して願いを叶えればいい
まどかを元に戻すそうすれば全てが元通りになるわ
そしてインキュベーダーを完全に抹殺することができれば……!!)

178怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:32:34 ID:1HZzAGGU0
暁美ほむらは笑みを浮かべながらトカレフに弾薬を詰め大きな穴を見る。
先ほどまどかが男を倒すために触手で攻撃した際に出来た大穴だ。
あの男は死んだのだろうか。銃で撃った時には体がマグマのように溶け出し命を取る事は出来なかった。
一応用心のために手を打っていた方がいいだろう。



「待ちなさい!!そこの怪物!!」



前方に現れた少女はこちら――――まどかに目を向け威勢よく言葉を投げる。
大切な存在であるまどかに対しての怪物発言に怒りが出るほむらであったが言葉には出さず睨み付ける。
少女は一歩後ずさりするがすぐに一歩前に踏み出しほむらに睨み返す。


「この星を守るためにあなた達砂漠の使徒はこの私花咲つぼみが許さない!!」


ほむらは砂漠の使徒などではない。むしろ砂漠の使徒が何なのかすら理解していない。
目の前の少女は自分の事を砂漠の使徒とやらと勘違いしているらしい。発言からするに地球を破壊する悪なのだろう。
だが所詮悪の組織など空想事でしかない。実際はもっと黒い闇が存在するのみ。
ほむらは目の前の少女は殺し合いに突然呼ばれ理解出来ず恐怖で狂った哀れな存在と認識した。
それにこんな少女が戦う力を持つなど心当たりは一つしか―――――――





(―――――まさかッ!?)




「プリキュア!オープン・マイハートッ!!」

179怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:33:09 ID:1HZzAGGU0
ほむらは驚愕する。自分は大事な事を見落としていたと。
主催が自分やまどかをあらゆる時間軸から参加者を集める事が出来るなら。
それに干渉出来る力を持っているとしたら。
目の前の少女花咲つぼみの変身にはまるで自分達に通ずる物を感じる。
ほむらはもっと早く気づくべきだったと己に喝を入れる。
自分の能力を封じ殺し合いに参加させる事が出来るなら。
魔女となったまどかを参加させる事が出来るなら。
死んだ巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子を参加させる事が出来るとしたならば。




「大地に咲く一輪の花!!キュアブロッサム!!!」



自分の知らない魔法少女が参加している可能性があるという事を。
変身を終えた花咲つぼみはキュアブロッサムと名乗ったがその名に聞き覚えはない。
やはり別の、知らない時間軸の魔法少女――あるいは新たに契約した初心者か。
どちらにしろ魔法少女なら来た理由は一つしかないだろう。

魔女の討伐

自分が生き残るには、人としての『カタチ』を保ちたいのならば。
魔女を倒しグリーフシードを得る必要がある。
だが魔女いやまどかは殺させない。
自分のたった一つの大切な『ソンザイ』
『ソレ』を排除するというのならこちらがそちらを排除するまで。



「さぁおとなしくしなさい!!」



花咲つぼみは威勢よくこちらに言葉を投げてくる。彼女も場数は踏んでいるのだろうか。
まどかをみても驚く、いや恐怖心に支配されていない。
まさかワルプルギスの夜及びクリームヒルトと対面済みなのか?いや違う。
そうだったとしたら初めのインパクトが小さすぎる。彼女は目の前の魔女がどれだけの存在か理解出来ていないのだ。
それもその筈。彼女は時間軸どころか世界も違うのだから。当然魔女に心当たりなどない。
暁美ほむらはそんな事は知る由も無いが。だがまどかに手を出すのなら。
たとえ魔法少女の『真実』を知らなくても排除する。

つぼみはクリームヒルト目掛け一直線に走りだす。
上から襲い掛かる一本の触手を避け更に距離を詰めていく。
自分の視界が触手の影で黒くなっていくのを確認するともう一度横に飛び攻撃を避ける。
更に自分の視界が赤くなるのを確認するとまた横にt












(――――え?)



気が付けば横に飛んだのではなく頭から血を流し横に倒れていた。

180怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:33:35 ID:1HZzAGGU0
暁美ほむらの能力には時間停止がある。
ほむらはそれを発動し自分以外の時を止めつぼみの行動を拒否する。
つぼみの体を目視しソウルジェムを探すが見当たらない。結果として倒れたからいいのだが。
ソウルジェムが無いのを確認するとトカレフの照準を頭に合わせる。
後は引き金を引く簡単な動作。こんな簡単な動作で人の『命』は散る。



「お前が殺したのか?この女の子を!?」



ここに来てから随分と客が多いもんだとほむらは溜め息を吐く。
そんなに自分とまどかを邪魔したいのか、だったらどんな相手だろうと情けは無い。



「そうよ。私が殺ったわ。」



「何で殺したんだこんなお前とも歳の変わらない子を」



「そんなの決まってる。優勝して私の――まどかの願いを叶えるため」

181怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:34:50 ID:1HZzAGGU0
ほむらはクスクスと笑みを零しながら答える。
突然現れて掛けられた言葉。お前が殺した?何だそんな事か。
そう、たしかに日本では殺人は立派な罪、だがしかし最早法律など何の意味も持たない。
寧ろ今まで数多くの時間軸で悲劇を経験した自分に対する神の恵みとも取れる。
カタチは違えどまどかはこうして自分の横に存在している。
優勝の褒美の願いを叶える。
会場の人間を殺してまどかを元に戻せばいい。単純、そう単純な事だ。



「……」


目の前の男は言葉を失っている。
人の死は初めてだろうか。いや違う、あの目は経験者の瞳だ。
どこかの民族衣装の様な黒い服に肩に担ぐは巨大な刀。
そして感じる不思議な力。先ほどの花咲つぼみとはまた違う力を感じる。
考えても仕方が無い。考察は後回しだ。まずは排除が先。
サカズキやつぼみを殺したように時間を止め





「――な!?」



ほむらに襲い掛かるアクシデント




時間停止能力の不発




(ありえない!こんなの絶対……まさかッ!?)


いつも通りなら。能力の不発などありえない。
それについ先ほど二回能力を使ったばかり。何故能力が使えないのか。
考えられる理由は一つ。時間軸への移動が制限として機能しないならば。
時間停止能力も制限されている。
そして鍵となるのは首に付けられた首輪。これが一番怪しいだろう。
だが今すべき行動は目の前の男の排除。能力が使えなくても手段はある。
手始めにトカレフを構え照準を男に合わせる。



「お前の考える事は俺には分からねぇ――でもよ」



一護のほむらに対する視線はより鋭くなる。
その瞳には怒り、そして哀れみの念も感じられる。
まどか。彼女の口から出た言葉。響きからして大切な存在なんだろう。
その願いを叶えるためにゲームに乗り出した。




「ソイツが人を殺していい理由にはなんねぇ」



刀――斬月を構えその思想を弾劾する。
横に一閃された斬月から放たれる衝撃、いやただの剣圧がほむらに襲い掛かる。

182怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:35:29 ID:1HZzAGGU0
「!こ、こんな……嘘でッ……!!」



目の前の男はただ持っている刀を払っただけ。ただそれだけ。
結果としてそこから放たれた剣圧はまるで嵐のような勢いでほむらに迫る。
あまりの衝撃に耐えれなくなり手からトカレフを落とし後ろに吹き飛ばされる。


「しまっ!!」



「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」



「まどか!?」



放たれた剣圧は魔女にも届き魔女は声を唸り上げる。
心配するほむらを他所に一護は魔女へ向け一直線に駆け出す。
一護に対処するべく魔女は一本の触手を振り下ろすが逆に一護に斬り落される。




「ウ、ウオオオオオオオオオオォォォォ!!!!」



「ま、まどかッ!!」



ほむらが斬り落されるまどかの一部を見て悲しみの叫びをだす。
目の前の男は無残にも迫り来るまどかの一部を斬り上へと駆け上がる。
地には斬り落されたまどかの一部が上空から降り落ちてくる。
援護するにも銃は無いし能力も使えない。能力のインターバルが分からない以上簡単に動けない。
だから。
希望を見出すのはまどかに支給されたバック。この中の支給品に賭けるしかなかった。

183怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:37:33 ID:1HZzAGGU0
「クソッ!このまま上に行けばいいのか!?」



一護は迫りくる触手を斬りながらも現在の状況を確認する。
この虚のような怪物は一体何なのか。虚とは感じが違う。
だがこの怪物は野放しにしていたら皆が危ない。あの少女には悪いがここで倒させてもらう。
チャドの時も下で倒れている少女も自分が遅いせいで、自分が何も出来なかったせいで死んだ。
死んだ命の事実は覆せない。なら。
己が行う使命は一つ。他の命を守る事。そのためには――





「コイツを倒す!!」













「なら私はアナタを倒す」






「な」




覚悟を決めた一護の前には少ない時間停止能力を使ったほむらが突然現れた。
まどかを救うために能力を発動したほむらだが制限のせいで一護に攻撃する事は出来なかった。
だが収穫は充分。不意打ちで一護に斬りかかる事に絶好の機会を得た。
無論刀は支給品である。





「お前その斬魄刀は!?」







「なんだ知っているの?ならこの力はアナタがよくご存知なのね」



吉良イヅルが本来ならば持っている斬魄刀。名を侘助。






「面を上げろ、侘助」

184怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:38:43 ID:1HZzAGGU0
言葉と共に形状が変わり一護は斬月でコレを防ぐ。
一護は防いでしまった。攻撃を避けるのではなく防ぐ。
この回答は本来ならば正答扱いだがこの場合は不正解となる。
侘助の能力。それは斬り付けた物の重さを二倍にする。
突然の重さによる加速で一護は下へ急降下して行く。
魔女の追撃を何とか斬月で防ぐが勢いは更に増し下へ落ちていく。







「何で始解が出来てんだよ!?」






「そんなの知らないわ」



トカレフから放たれる銃弾を斬月を盾に防ぐ。
どうやらこの場所はまったくの未知で溢れていると一護は認識する。
そして状況は劣勢だ。謎の力を使い刀と銃を持つ少女に謎の怪物。
こちらは重さが二倍になった斬月のみ。明らかに分が悪い。
が、無論負けるつもりは無い。こっちにもまだ手はあるから。




「考えるのもいいけど上を見たら?」



少女に言われた通りにするとそこには束になった触手の存在。
一発食らっただけでも衝撃が凄まじいのにそれが束になったら。
更に重さが二倍になった斬月で防げば衝撃よりも重力で体がやられてしまう。
目の前の少女は勝ち気にこちらを見ている。
無残にも触手は一護目掛け果敢に振り落とされる。












「あ……あれ?」






それなりの衝撃を覚悟していた一護だったが一向に来る気配が無く目を開けるとそこには―――――



「繭……?」

185怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:39:34 ID:1HZzAGGU0


白い繭のような物が自分を触手から守ってくれていた。
まったく理解が出来ず少女の方を見るがあちらも驚いているようだ。
段々触手に押され形が凹んで行く繭だが一気に開放し触手を押し返す。
勢いよく開かれたソレは繭何かではなく美しい白き翼だった。









「チッ、こんなの何発も喰らったら骨がイカれるってーの」







辺りに羽を撒き散らせ翼の持ち主はそう呟く。
自分を助けてくれた金髪でホストのような風格があるメルヘンな翼の持ち主。
理由は知らないが助けてくれた御礼を言おうとしたが中断。
すでに新たな触手が二人目掛け振り落とされる。






「ウオオオオオォォォオォオオ!?」





今度は振り落とされる前に触手は消滅する。
突如放たれた気弾は魔女の触手を完全に跡形無く消し去った。






「垣根、コイツは貸しにしとく」




空中に浮いた男はそう呟きこちらに向かい降りてくる。




「あぁ?……俺の名は垣根でコイツはべジータだ」



べジータと言う男に若干の苛立ちを示すも翼の持ち主はこちらを見て自己紹介をした。




「俺は黒崎一護だ。助けてくれてありがとう」



「一護?オレンジのクセに名前は苺か」



抑えろ。この人達は命の恩人だ。
怒っちゃイカン。だったらテメーの翼は似合わねえ何て言ったら駄目だ。

186怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:40:34 ID:1HZzAGGU0

「まどか!ああまどかまどか!!たいへんこんなに傷を……許さない……!!」





何だあいつは?とべジータが呟くが一護もよく知らないため怪物の知り合いとだけ言っておく。
突然の味方だが両者共にかなりの力の持ち主なのは分かり少し安堵する一護。
だが油断は出来ない。そう油断は出来ない。が






「「「な!?」」」






誰もが目を離していないのにほむらは銃の引き金を引く動作をしていた。
僅かでも。本の僅かでも動ければいい。
時間停止能力は一秒にも満たない。だが構える時間はあった。
狙いも付けないで発射したため当たる可能性は完璧とはいえないが感触はあった。
突然の銃撃に男達は動けていない。これならば殺すのは無理でも傷を負わせれる。
そしてまどかに傷をつけた罰を執行する。その筈だった。



迫る銃弾は突然音を立て勢い虚しく地面に落下する。
四者共に理解できない状況が起きる。銃弾は突然衝撃により無力化されたのだ。
聞きえてくる足音の先を見ると一護だけが知る人物がそこにいた。





「チョーシに乗るなよ?」



「アンタは……!」




「知り合いか?」



問われた質問には名前は知らないが面識はあると答える。
今思えば情報もまともに交換していないし名前も聞いていなかった。
いきなり殺すなどと言われ内心怒っていたがまさか助けられるとは思ってもいなかった。
一護達が知る由もないがゼブラは音、即ち声を力に戦う。
先ほど使ったのはその超越した聴覚が聞き取ったほむらの銃を動かす音。
ゼブラはほむらが時を止めるよりも早く対策を取ったのだ。
瞬間に一護達の周りに一定の衝撃を飛ばす。再び時が動き出すと
ほむらの放った銃弾と音がぶつかり両者の力は磨耗し銃弾は何も貫く事無く地に落ちた訳だ。




「……ゼブラだ……」



そう小さく呟き視線をほむらに飛ばす。

187怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:41:28 ID:1HZzAGGU0


「フフ、フフフ……





そう。そうしてまで私の邪魔をするのね





いいわ、別に構わないわ貴方達がどんな力を持っていても






でも私は屈しない






私とまどかはもう何があっても挫けない!!」




トカレフを再び四人に向け銃弾を放つも全てが避けられてしまう。
ベジータに関しては指で銃弾を掴む始末だ。
だが油断していると上こらまどかの触手が迫り落ちる。
四者それぞれバラバラの方向に避ける。

一護は斬月を抱えながらも転がり避け
ゼブラは大きなバックステップを取り
垣根とベジータは飛行し避ける。




「おい何処行くんだ!?」

188怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:42:05 ID:1HZzAGGU0
ゼブラが背を見せて去るのを発見した一護は声を出す。
敵を、怪物を、魔女を放置して行くのには理解が出来なかった。
だがゼブラの本来の目的はココの……チョーシにのっている奴の粛清だ。
ならば目的地武道会会場に行くことはなんら問題はない。
極端に言えば此処がどうなろうが知った事ではないのだ。
だが彼も鬼では、いや鬼かもしれないが根は別である。




「片付いたら戻って来てやる……」



それだけを言い残しゼブラは再び歩みだす。
その会話を聞いた垣根は初めは何の意味か理解していなかったがゼブラの方に視線を向ける。
そこにはベジータのように辺りに光を撒き散らす光景が目に入る。
大方知り合いの力か何なのか。だったら――――




「―――そうか。なら俺も向こうに行くとするか」

189怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:43:42 ID:1HZzAGGU0
やはりあの光はベジータの知り合いか。地図的にはあそこは武道会会場となっている。
好戦的な奴らがたくさん集まりそうだな。まさか一方通行も居たりしてな。




そんな事を考えつつもベジータの意見に反対しない垣根。
どうせ知り合いに会ったら情報を伝えて二回目の放送で合流する。
両者共に簡単に死ぬ弱者ではない。むしろ目的地に行くなら手間が省ける。
垣根はベジータにコクンと頷く。そしてベジータはゼブラを追うように飛び出した。





「さてこっちもやるか黒崎?」





垣根は残った一護に語りかける。
その際触手が飛んできたが右翼を鋭利化させそれを切り裂く。
一護は翼に気を盗られながらも返事を出す。




「ああ、こっちも頼む」




再び斬月を構え体制を整える。
何故目の前の少女が死神でもないのに侘助を使えるかは分からない。
だったら力尽くでも黙らせて後から聞けばいいだけ。
そう。チャドのように、倒れている少女の時のようにもう迷う訳にはいかない。




「いいわ、まず貴方達を殺してから後の二人も殺す」




つぼみのバックを回収しほむらは宣言する。
彼女は止まらない。もう止められない。
全てはたった一つの友達の願いのため。






この戦い負けられない




【花咲つぼみ@ハートキャッチ・プリキュア死亡】

190怪物攻略戦 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:44:40 ID:1HZzAGGU0
【E―5/1日目・黎明】

【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】 健康
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し生還する
1: ここはまかせたぞ
2: 会場に向かい気の持ち主と出会う
3: ブロリーだと?
4:できれば首輪も外したい
5:会場で感じた猛者達と闘ってみたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる





【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 健康、能力発動中
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:基本は自由。主催を倒して帰る。一般人はなるべく巻き込まない
1: 目の前の怪物を倒す
2: 首輪を外したい、能力で試してみるか、それとも研究所で情報を仕入れるか
3: 自由にやらせてもらう
4:アレイスターが関わっているならば辿り着く
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。
※べジータやゼブラ一護にほむらの力の興味あり。
※ベジータの知り合いに会ったら二回目放送の時に会場に来いと伝え自分も行く



【ゼブラ@トリコ】
【状態】 健康 消費(極小)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:ココのいや、チョーシに乗った奴(武道会会場)を殺しに行く。
2:手が空いたら戻る
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい

【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません





【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 疲労(中)ダメージ(小)
【装備】 斬月 (重さ二倍)
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒して元の世界へ帰る
1:垣根と協力し怪物と少女を倒す。
2:知り合いと合流。ウルキオラは保留。
3:男(ゼブラ)はとりあえず。とりあえず。

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています



【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(0/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜4、基本支給品一式 ×3
【思考】
基本: まどかが世界を滅ぼすのを見届け最後に願いを叶えその先へ進む
1:目の前の男達を殺す
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。


【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(小)
【装備】 触手消費(回復中)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
【備考】
※全方位へランダムに攻撃を仕掛けてきます。攻撃は現在は緩やかです。
※現在は深夜なので遠くからは目視しにくいですが日が登ればマップのどこへ居ても目視できるようになるでしょう。
※制限で弱体化してるため物理攻撃で倒せます。

191 ◆uBeWzhDvqI:2011/12/27(火) 21:49:35 ID:1HZzAGGU0
投下終了です

今年ももう終わりですね。今年は初めて書き手になったり初管理人やったりと
ロワに関われた一年になりました
来年の目標は第一回放送突破でw

このロワの良い所は皆が信念や覚悟を持っていること
逆に悪い所は立派すぎてロワらしい展開が少ないことですねw
来年はエースと呼ばれるほど成長したいものです


それでは少し早いですが良いお年を。

192名無しさん:2012/01/02(月) 23:57:53 ID:eRZy9Fcc0
感想が遅れて申し訳ありません。投下乙です!
ああ、つぼみ……あっさりと死んでしまったか。なんて無念だw
ほむらはまどかと一緒に戦おうとしますが、相手が悪すぎるw
とりあえず王子とだけは、戦わない方がいいでしょうねw

193 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:51:05 ID:JCEIEJBI0
投下します。

194地上最強の魔法少女 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:51:46 ID:JCEIEJBI0


「さてどこまでいけるかな?」


「真田幸村――――参る!!」



◆ ◆ ◆


―――さて、それから数分が経過していた。

範馬勇次郎と完全体セル。現在、闘技場には二人の男が対峙している。

セルは正直先ほど真っ先に息の根を止めた真田幸村との戦いの時よりも更に力を強めていた。
だが状況はどうだろうか。圧倒する筈が現に勇次郎は彼と対等に張り合っている。
その力は人間とは考えられない。もしや彼も――――

「貴様、本当に只の人間か!?」

「だから、さっきから言ってるじゃねえかよ。」

ハンドポケットに手を入れながら中年の男はニヤニヤと笑う。
対するこちらは度重なる連戦と理解できない現象に流石に疲労の色を見せていた。

(これ以上長引くのは不利だな……そろそろ決着をつけるとしようか。)

「貴様ずいぶん余裕なようだが、遊びはこの辺にしておこうか。」

「くっくっくっ。水癖ぇ野郎だぜ。まだとっておきがあったのかよ?」

「まあな、この技を見て度肝を抜かれるがいい。―――はぁっ!」

「何っ!?」

突然、セルの尻尾の先端がウツボカズラのように拡張し、中から何かが飛び出した。

その数、三つ。

「「「けけけけっっっ。」」」

「さあ、セルジュニア達よ、あのおじさんと遊んできなさい。」

「「「しゃーーーーー!!!」」」

「集団リンチかよ。怖いねぇ。」

産み出された三匹のセルジュニアが三方向から勇次郎に襲いかかる。
子供とはいえその戦闘力は強力無比。
一匹一匹が当時のべジータやトランクスと互角に渡り合える程だ。
倒せはしないだろうが時間稼ぎには十分。
手こずっている間に気を溜めて最大威力のかめはめ波で細胞ごと焼き払ってくれよう。
セルはそういう戦法を画作していた。

……だが。

「阿呆が。」

「何っ!?」

勇次郎は両手を高く上げ、上半身に力をこめる。
膨張した筋肉が服をやぶったその瞬間、目に見えぬ衝撃波が発生した。


◆ ◆ ◆

195地上最強の魔法少女 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:52:30 ID:JCEIEJBI0

―――その時の様子を、セルは後にこう語る―――



光が、見えたんです。気の概念を知らない筈の人間から。
光は巨大な鬼の容貌をしていました。
自分より強い存在を認めない、あの男の意志力が見ている人に光を感じさせたのでしょう。
上半身裸で、両腕を高くあげるポーズ。
あの男、範馬勇次郎が本気を出した構えなのでしょう。

三匹のセルジュニア達は目の前にしながら茫然と立ち尽くしているだけでした。

「どうした?まだやるかい?」

そう勇次郎が口にした時、目の前に信じられない光景が広がりました。
突然、セルジュニアの一匹が自分で自分を殴り始めたのです。
残りの二匹も互いに殴り合い出しました。

「お前たちの選択は正しい。ここから逃げ出せば俺の怒りを買い死は免れん。
 かといって立ち向かっても結果は同じこと。ならばとる方法は一つ。
 己を傷つける、互いに殺傷しあう。それでいい。それがいい。」

「この役立たずどもがぁぁぁぁぁ!!!!」

怒りに身を任せた私はそのまま溜めた気をエネルギーに変え放出しました。
悟空と同等かそれ以上の最大威力のかめはめ波。
セルジュニア達は巻き込まれて瞬時に消滅しました。
当然、勇次郎も直撃ですよ。

勝った、と、そう思ったかですって?

……ははっ。

本当の地獄はその直後からでした。


◆ ◆ ◆


「はぁ……はぁ……。」

息を切らしながらセルはモクモクと立ち込める煙を見る。
勇次郎は肉片一つ残らず完全消滅している筈。

「なに!?」

だが、勇次郎は立っていた。

その顔はまるで皮膚が裏返ったように血管が浮き上がっている。

かめはめ波が直撃した瞬間、
勇次郎は全身の筋肉に力を入れることで痛みをうみだした。
右手を叩いた痛みが、左手を叩くことで軽減するように、
動かぬまま五体全ての筋繊維を一気に駆動。
全身運動の苦痛により皮膚の苦痛(いた)みを分散し、
かろうじて肉体の原型を保持(キープ)した。

だが、セルが驚いたのはそのことではない。

「……貴様ぁ!なんだその姿は!」

上半身裸だった筈の男が、いつの間にか全身にフリルのついた
白とピンクを基調にしたロリータ風の衣装を身に着けていたのだ。
血管だらけの顔との相乗効果で壮絶な不気味さを醸し出し、セルは一歩後退した。

「―――野郎、俺を変身に追い込みやがった。」
「ははは。気分はどうだい、勇次郎。」

勇次郎の足元に白い生き物が出現した。

美琴と契約しそびれた直後、現れた勇次郎に駄目もとで持ち掛けたら
あっさり契約に成功したきゅうべいである。
この場では魔法少女に制限は無い。
つまり武神や拳王も魔法少女に成れる素質があるのだ。

196地上最強の魔法少女 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:53:01 ID:JCEIEJBI0
「魔法少女。考えてみれば初めての体験。だがなかなか悪くない。」

そして勇次郎は足元のディバッグから何かを取り出す。

「……石炭?」

「そう、石炭。俺のディバッグに入っていた支給品。無用の長物。
 所詮はハズレ支給品といったところか……だが俺にかかれば。」

大量の石炭を一気に握りつぶした。熱が発生しているのか白い湯気が立ち込める。
やがてそれが治まり、手を離したら石炭は無く、代わりに何か七色に輝く半透明の石が転がり落ちた。

「……ダイヤモンド?」
「生憎人工ダイヤだがな。」
「はははっ、いいものだろう魔法少女というのは。」
「それがどうした!青二才がぁ!」

セルは飛び出し、勇次郎にラッシュをかける。

……ビキッ!

……ビキビキッッ!!

だが、それらの連撃はすべて苦痛を全身に分散することで受け流されてしまう。
セルの顔には悲壮感すら浮かんでいた。

「そろそろこっちから行くぜ。」



◆ ◆ ◆



―――その時の様子を、上空から観ていた高町なのはは後にこう語る―――


私は、恋人のフェイトちゃんや知り合いのはやてちゃんを捜して会場を飛び回っていたんです。
するととんでもなく禍々しい気配を感じて闘技場の方を見ました。
そこで繰り広げられていたのは一方的な暴力でした。
いやぁ、酷かったですね。なにせ緑色の顔色の全身に斑点のついた人が
ゴスロリ衣装のおじさんに殴られるたびに肉片が飛び散って血が噴き出していましたから。
ガードしていて筋肉ごと抉られたらもうどうしようもないですね。
人体ですよ?カステラじゃあるまいし。

殺されると思った?

まあ確かにそう思いましたけど。

「くそぉぉぉぉ!!!俺が、俺が負ける筈ないんだぁ!!!」

とうとう倒れた斑点の人の横に、とことこと白い動物が歩いて行ったんですよ。

「やぁ、お困りのようだね?」
「貴様……?奴の味方じゃなかったのか?」
「え?何を言ってるんだい?ボクはいつだって中立だよ?」

流石の彼も追い詰められていたんでしょうね。
決断は早かったですよ。

「……お……っ。」

「俺を魔法少女にしろっっっっ!!!!」

その直後でしたね、彼が光に包まれて対峙するおじさんみたいな
青と白を基調にしたフリフリ衣装を着て元気になったのは。

「うおぉぉぉぉっっっ!!!なんだこの体中から漲ってくるパワーはっっっ!!!!」

「やれやれ、まるで魔法少女のバーゲンセールだぜ。」

いやぁ、ほんとうに禍々しい光景でした。
だからね、思わず撃っちゃいましたよ。
闘技場に向けて、全力全開でディバインバスターを。



◆ ◆ ◆

197地上最強の魔法少女 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:53:36 ID:JCEIEJBI0
「はぁ……はぁ……やったの?」

空中に浮遊する高町なのははモクモクと煙が立ち込める闘技場を凝視する。
普通の人間なら塵一つ残らない威力。果して結果は?

「―――いけないなぁお譲ちゃん、戦いの邪魔をしては。」
「!!」

なのはは咄嗟に後ろを向き、跳んできた光線をシールドで防ぐ。

「あなた!いつの間に!?」

そこには先ほど戦っていた男の一人、セルが舞空術で浮遊していた。
格好はロリータ衣装のままであり、首をコキャコキャと鳴らす。

「うむ。なかなかいいものだな。これが魔法少女というものか。」
「魔法少女?」

その単語を聞いたなのはは言いようのない不快感をあらわにする。

「何をいっているのかなおじさん。魔法少女はそんなにキモくないよ。」
「ほう。」

なのははレイジングハートをセルに向ける。

「かかってきなよ。私が本当の魔法少女というものを教えてあげる。」
「はははっ、いいだろう!」


かくして、新たな戦いの火蓋は切って落とされる―――!


【C―4武道会会場上空/1日目・早朝】


【セル@ドラゴンボール】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 全てを殺し主催も殺す
1: 目の前の人間達を殺す
2: 悟空達に借りを返す
【備考】
※参戦時期は死亡後
※戦闘力に制限有り
※怪我は完治しました
※セルの願いでドラゴンボールの地球が破壊されました



【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】
【装備】 レイジングハート・エクセリオン
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: フェイトちゃんを捜す
1: とりあえず目の前の気持ち悪い人を倒す
【備考】
※A,sの時期から参戦です




「……ちっ、興が醒めちまったな。」

一方闘技場。ディバインバスターを廻し受けで受け流した勇次郎は
興奮状態を切らして一人白けていた。

「邪魔が入っちゃったね。まあ、ゲームはまだ始まったばかりだしまた戦えるよ。」
「……止めだ。」
「え?」
「魔法少女。興味本位で成ってみたもののやはり俺の性には合わないらしい。
 闘争とは力の解放。力みなくして解放のカタルシスはあり得ねぇ。」
「いや、いまさらそんなこと言われてもねぇ。そうだ、武器を使ってみなよ。
 ほら、キミの為にデザインしたマジカルハンマー『鬼の貌』だよ。
 ゲージマックスで殴れば鬼の貌を模した紋章が浮かび上がるんだ。……え?」

勇次郎は、胸元のソウルジェムを乱暴に取り外し、力を込める。

「迷ったか勇次郎!!!!?そんなことをしたらキミは死んでしまうぞ!!!!」
「知っているか、きゅうべいとやら。」



パリーン。


「勇次郎ぉぉぉぉ!!!!……あれ?」

男は、何事もなかったかのように、その場に立ち尽くし、きゅうべいに振り向いた。

「魂というのは常に人の形をした者に宿るものなんだぜ。」
「ば……馬鹿な!?戻ったというのか!?人間に!?あり得ない!?
 それは因果律に対する反逆だ!?……まさか!ボクの力にも制限が!?」

「さあどうだろうな。その目で確かめてみろよ。」
「くっ!?」

そう言われたきゅうばいは再確認した。
悠史に渡る人類とインキュベーターの歴史を。

198地上最強の魔法少女 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/01/29(日) 16:54:02 ID:JCEIEJBI0


―――その時の様子を、きゅうべいは後にこう語る―――


最初に見たのはクレオパトラ。
かなり最初の方に魔法少女になったエジプトの女王様ですね。
まったく、どんな偉人も結局最後は悲劇的な末路を辿るんだから本当に救えないですよね。
でもそんなことはどうでもよくて、問題は彼女の後ろのピラミッドに描かれた壁画なんですよね。

(あ……あれは……!?)

それは、背中に鬼面をもった人間の姿でしたよ。
背中だけが悪魔の貌になった壁画。
範馬のルーツはエジプトにあったんですよね。
そのあとも、アフリカ、ヨーロッパ、中国、日本、どんな歴代の魔法少女の背景をみても。
居るんですよ、背中に鬼面をもった人間が。
太平洋戦争末期に日本へ原爆が二回も落とされた時も、居ましたね範馬が。

(範馬勇一郎……!?)

そこでようやく気付いたんですね。

(そ、そうか……!インキュベーターが人類史に影から影響を与えてきたように!
 「範馬」も……!創世期から人類に影響を与え続けていたのか!
 ならば納得できる!この馬鹿げた現象も納得できる!)

膝をついたボクは勇次郎の背中を見送ることしかでませんでした。

ただの一個人でありながら宇宙の法則を凌駕する戦闘力。

感情のないボクが言うのもなんだけど、憧れちゃいますよね、男として。


【真田幸村@戦国BASARA 死亡】


【C―4武道会会場/1日目・早朝】

【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。

199名無しさん:2012/01/29(日) 16:54:30 ID:JCEIEJBI0
終了です。

200名無しさん:2012/01/29(日) 19:14:22 ID:ULqgsVRAO
インタビュー形式wwww

201名無しさん:2012/01/29(日) 19:28:19 ID:cjB2RyZA0
ワロタw
俺はセルが勇次郎を吸収するも、セルの背中に鬼の面が浮き出て、勇次郎の遺伝子が逆にセルを取り込む
みたいな所が落とし所になるかと思っていたが、予想を270度くらい上回っていたわw

最近のバキの展開から、範馬が創世期から人類に影響を与え続けていたという展開に持っていくとはwww

202名無しさん:2012/01/29(日) 20:07:55 ID:o9C5MCAwO
投下乙です。とりあえず最初に一つ、わけがわからないよ・・・あの二人が魔女(で、いいのか?)化したら会場滅ぶぞw

いや、インタビュー式でネタ回か?な空気出してて実際そうだけど洒落にならん化け物がwww

203 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/29(日) 21:18:13 ID:27BizMm.0
投下乙です

が少し意見を

きゅうべい→キュゥべぇ
なぜココがいないのか
ルール上誰でも魔法少女化は可能だがソウルジェムを砕いても生きている勇次郎

特に最後は少々無理があると思いますが、どうでしょうか?

204名無しさん:2012/01/30(月) 00:22:51 ID:g5bTEjCU0
まあアメリカと同盟を結んでいるから狙撃で勇次郎を倒せない
みたいな理屈と一緒じゃね?細かいことを気にしちゃいかん

205名無しさん:2012/01/30(月) 00:35:54 ID:dUP97btsO
かなりキャラ崩壊してる気がしますけど………
私は一向にかまわんっ!!!!!!!!
最新のネタも取り入れててシュール過ぎるwww

206名無しさん:2012/01/30(月) 00:56:05 ID:PeuqZnQwO
これは是非カオスロワに欲しい人材だな……

207名無しさん:2012/01/31(火) 01:47:32 ID:TvxabFnA0
確かにこれは今のカオスロワには是非とも来て欲しいな……

208名無しさん:2012/01/31(火) 19:17:25 ID:TmZ/iq1I0
この話が傑作だということしか今の僕には理解できない

209 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:45:45 ID:Mr5fvGLc0
投下します

210赤と紅の邂逅 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:47:04 ID:Mr5fvGLc0


足を進める杏子とさやかの二人の少女に会話は無い。
年頃の少女である彼女達が口を動かさず黙々と足を進める。
まだ子供である彼女達に殺し合いは苦汁なのか。それも原因の一つだろう。
だがしかし要因は他にある。そもそも会話と言う事柄が成立しないからだ。



だから杏子とさやか魔法少女と魔女は足を進める。



杏子の肩にはデイバックが二つ掛けられている。いや先ほどの女の分を合わせると三つ。
手違いとは言えさやかが殺してしまった女の死体からバックだけを盗ってきた。
死体には水を掛け血を流しておいたが。


さやかのためにも、そして自分のためにもまずは情報収集が大事となる。
そのため地図上で言うc-3の集落を目指している所だ。
集落の名がある以上人が暮らしているはず。
最悪人が住んでいなくても接触を求める参加者ならいるかもしれない。
そんな希望を抱き集落へと足を進めていたが――――


「うおっ!?何だ……」



後ろから響く爆音に次ぐ爆音。そして辺りを照らす緑の閃光。



(こんな芸当が出来んのは……!)


同じ魔法少女だけ

211赤と紅の邂逅 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:47:51 ID:Mr5fvGLc0


「ヴォォォォオオォ」


爆音そして光を感じた魔女は大きく吼える。
それは威嚇なのか、恐怖を感じているのか。それは誰にも分からない。
魔女の雄たけびは周りの木々を撓らせ、地面を抉る。



「落ち着けよさやか!」


これは自分にも向けた言葉であった。
杏子は日常からかけ離れた力を使う存在は魔女が魔法少女しか知らない。
自分が知らない魔法少女がいる事に驚いたが主催の謎の力と考えれば納得が出来る。
だが皆が皆味方とは限らない。暁美ほむらと巴マミはあんな輝く技は使わない。
むしろ魔女となったさやかと共に行動している時点で警戒されるのは間違いない。
ここは集落に進むべきか、それとも敢えて激戦の最中へ飛び込むか。大きな選択を強いられる。



「そこの嬢ちゃん。ちょっといいかい?」



悩む杏子に話しかけたのは帽子を被った一人の男だった。



「あん?何だお前」


刺々しい言葉で返すが他の人に会えた事で若干安堵した。
ただ首輪が付いていると言うことは同じ参加者なのだろう。
まずは情報交換と行きたい所だが先に説明しなくてはならない事がある。



「まずはこっちについて話すか」



無論魔女さやかの事である




★★★

212赤と紅の邂逅 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:48:47 ID:Mr5fvGLc0


「契約、魔女、ソウルジェム……それにお前杏子が魔法少女……ねぇ」





「大海賊時代、悪魔の実、それに白ひげ海賊団二番隊隊長エース……聞いたことがないな」




両者の情報交換は理解極まりない状況となっている。
同じ人間なのに会話の中身はまったく一致する事がない。
正直杏子は自分の話を信じてももらえる前提で話をしていない。むしろ魔法なんて。
だが対する男エースは理解どころか更に大きい内容を被せてきた。
海賊なんて教科書に出てくるだけの存在。ましてや現代は大海賊時代ではない。



ただ悪魔の実の能力者。能力という観点は一致する。
がそれに伴う対価は泳げなくなるだけ。自分の知っている魔法とは違う。




「それで後ろの怪物……魔女?がお前の友達のさやかでいいのか?」




後方に見える異形の存在、魔女と呼ばれ杏子の友達だと言う。
たしかに名簿上にさやかと言う文字はあるが実際にはあまり信じられない。
動物系の能力者の線もあるが杏子が悪魔の実を知らない以上可能性はないだろう。
そして名簿の名にルフィあ含まれていて彼の心に焦りが見え始めた。
尚、杏子は知り合いについて説明をしていない。死んだ巴マミについて情報が少なすぎるため。
無論エースもまだ名簿上の知り合いの説明はしていない。

213赤と紅の邂逅 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:49:49 ID:Mr5fvGLc0



「信じれるか?」



杏子の問いにエースは答える。




「世の中何があるかわからねぇ。一応はな。」



何よりもこの瞳からは嘘が感じられない。





「ヴォオオオオオオオオ」



会場に新たな閃光が起こり魔女は二度の咆哮を上げる。


錯乱し始めた魔女は突如の自分の周りに大きな車輪を召喚する。
車輪は螺旋を描きエースに向かい飛んでいく。杏子が止めようと声をかけるがとき既に遅し。

車輪はエース一直線に吸い込まれていく。



まただ。また関係ない人を死なせてしまうのか。
脳裏を過ぎるのは先ほど殺してしまった女性の姿。直接ではないと言え殺人行為。
その影響は少なからず出ており現にさやかを元に戻したいが今ひとつ踏み出せない自分がいる。
だがこうして死人を出した以上後には引けない。



(へ……あいつらは何て言うのかな……)








「ふー危ねぇ危ねぇ」





豪快な火柱の中心に男エースはいた。
圧倒的火力によって魔女の放った車輪は塵と化し中を舞う。




白ひげ海賊団二番隊隊長―――その肩書きは伊達じゃない






「お前……!」



仕掛けたのはさやかであったがエースが死んでいないことに安堵している。
半信半疑だったがこれが先ほどの悪魔の実の能力か。信じがたい話だが今は現実から目は背けない。


エースの瞳は先ほどとは打って変わり真剣そのもの。
殺されかけたならそれは当然の証でありこれからの展開も予想できる。



「杏子悪いがそいつは倒させてもらう」


「……」


「放っておいたら他の人の命を奪いかねないからな」


「……」


「友達……辛いかもしれな「嫌だ」」



会話が途切れ辺りに一瞬の静寂が訪れる。
両者互いに目を合わしエースは手を、杏子は槍を構える。




「どうしても……か?」



「ああ、さやかを殺すってんならあたしが相手になってやる」



幼い少女を相手にするのは気分が良くないが仕方がない。
まずは怪物と距離を取り説得最悪の場合気絶させ引き剥がす。
見た所杏子はさやかを止められる可能性がある。
運がよければ誰にも危害を加える事なく怪物を対処出来るかもしれない。


だから止める。少女を怪物を。






大切な人を失うのは辛いから――――

214赤と紅の邂逅 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:50:41 ID:Mr5fvGLc0

【B―3/1日目・黎明】

【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 健康
【装備】 マジカル多節棍、魔法少女服
【持ち物】ランダム支給品2〜9、基本支給品一式
【思考】
基本: さやかを人間に戻す方法を探す
1:その為には優勝も視野に入れる
2:マミとほむらを捜す
3:エースと戦いさやかを守る
【備考】
※殺人に対し少なからず罪悪感を感じています
※ワンピースの世界観及び海賊、悪魔の実の話を聞きました

【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、幻惑
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: バイオリンの演奏が聞きたい
1:邪魔するものは許さない
2:周りの力に対し錯乱
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※さやかの支給品は杏子が持っています。


※B−3にレインの死体とライジングガンダムの残骸があります


【ポートガス・D・エース@ワンピース】
【状態】
【装備】
【持ち物】 支給品一式、ランダム1〜3
【思考】
基本: 主催を倒し帰る
1:目の前の問題を対処する
2:出来ることならルフィに会いたい
【備考】
※マリンフォードにルフィ到着時より参戦
※今の状況に疑問を持っています
※魔法少女まどか★マギカの世界観及び魔法について聞きました
交友関係は聞いておりません

215 ◆uBeWzhDvqI:2012/01/31(火) 20:52:07 ID:Mr5fvGLc0
以上で終了です
時系列的には怪物攻略戦の直後として書きました。

216名無しさん:2012/01/31(火) 21:06:37 ID:2wiStXWoO
投下乙
Zi氏の、原作ネタをギャグ展やシリアス展に上手く絡めて使いながら書かれるぶっとんだ話も好きだが
uB氏のおいおいどうなるんだこれ、ワクワクするぜって感じの夢の対決・熱い展開も好きだなー

217名無しさん:2012/02/01(水) 01:33:26 ID:R8ofx0EI0
乙。
完全に狂ってるほむほむと比べると杏子は優しさを感じるな

218名無しさん:2012/03/04(日) 11:53:02 ID:PBkpMEnM0
いつもこのロワを楽しく読ませてもらっています
これからもがんばってください

219幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:21:48 ID:JAT.eAng0


静寂――――


音沙汰もない状況――――



ついにその沈黙を破る者――――



「ケンシロウが逝ったか……」


呟くは金色の髪に強靭な肉体を持つ大男。
その体からは強者の風格が溢れんばかりに出ている。


「ふん―――何と無様な死に様よ」


見据えるは巨大なモニター。
そこには一人精神が崩れる少女。
理解されないままこの世を去ることになった『世界を救える力』を持っていた少年。
そして強敵手――――いや漢とでも呼べばいいだろうか。


ケンシロウ


「……」



何を考えるか。
その答えは本人しか分からない。
少なくとも喜んでいない事は確かである。


敵が死んだ


単純にその一言で済ませない何かがあった



「やはり人間とは愚かな生き物よ!」



人間とはやはり愚かな生き物だ。
自ら生命を宿っているのにそれを投げ出す者
己の宿命に背を向け逃げ出す者
豊かな自然を破壊する者
食の追及のために皆殺しをする者
エゴそのものを他者に向ける者
世界征服などと抜かしおる者
状況を理解せず殺人するモニターの奴らもその一員だ



人間とは何と愚かで醜い者だろうか――――





「そこに人類粛清をする者もいれたらどうだ?」

220幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:23:34 ID:JAT.eAng0


黒い
その者には黒すぎる
纏う気は確かに強者のものと何一つ変わる物はない。
ただ、黒すぎる『邪念』とでも表せばいいか。
負の闘気が隠す気など微塵も感じさせないように溢れ出ている。



「貴様は違うとは言うのか?……織田家の者よ?」





ここは始まりの場
食事会の場であり、殺戮の場


各地で広がる波紋に続き今此処に新たな波紋を巻き起こす―――















『act1 ホテル前』



「クハハハハ!やるじゃねぇか」



ホテル前。
緑豊かに生えるこの地はたった一つの攻防で変わってしまった。
人々を豊かにする緑から人々に苦を与える砂漠へと。



男の名はサー・クロコダイル
王下七武海。否。元王下七武海の一人であり犯罪組織のボス。
彼の能力は全てに渇きを与えるスナスナの実の能力者。
元々の能力もありその力は強大であり現にこの地は砂漠と化している。



「クハハハ……あぁん?」



対する白髪の男が一瞬で間合いを詰める。
その瞬発力は並みの人間には最早感じる事自体が難しい
隙を突きクロコダイルの顔面に拳が放たれる。
拳はしっかりと目標を捉え対象を吹き飛ばす。



砂となって。

221幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:24:27 ID:JAT.eAng0

「何度やっても飽きない奴だな」



「……」



スナスナの実。


クロコダイルは己の体を砂に変える事が可能である。
如何なる物理を無効にする力。


「ふん……もう終いにするか?」


クロコダイルは己の体を砂に変え高速で男の接近する。
対する男はただ身構えるだけ。
あざ笑うように姿を具現化したクロコダイルは男に殴りかかる


「その油断が命取りだ……!」


「なに?」



男は拳を避けこちらも拳を打ち込む体制をとる。
だが砂の体の前には如何なる物理も通さない。
答えは単純だ。



「これならどうだッ!」



男の放つ拳は然りとクロコダイルの顔面を捉えた。


予期せぬ事態にクロコダイルは一瞬放心状態となる
しかしすぐに状況を理解し距離を取る。



「テメェ……!!」




「北斗の力甘く見てもらっては困る」

222幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:28:53 ID:JAT.eAng0


『act1.5 報告書』


『落ち着いていた会場も動きが見え始めた。
ケンシロウの死に対してラオウが反応。それに続き東方腐敗及び織田信長も動き始める。
各地でも戦いが確認可能。従来のバトルロワイアルとは違い戦闘色が強い。
怯えてるものもしっかりとした信念を持って行って見てる側として殺し合いというよりは玉の取り合いと言った方が正しいかもしれない。
引き続き監視を続ける

―――――土御門 元春

223幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:29:46 ID:JAT.eAng0



『act2 赤き乙女』



「死んでる……」



木陰に佇む一人の女。
甲冑を身に纏っているがその姿は無様にボロボロ。
体からも血が溢れ出ている。
満身創痍。その言葉が良く似合う姿だ。



近くに落ちてある剣のような物を拾い上げそれを仕舞う。
落ちているバッグも同様に肩に担ぐ。



「間に合わなくてごめんな……」



傷は深い。
だが裂傷や銃傷と呼べる類では無かった。
打撃によるものと一種の砲撃のようなもの。
砲撃という事はそれほどのものが支給されたのだろう。
だが打撃はどうだろうか?
思い当たる節が一つある。



「親父……もしアンタが殺ったんなら……!」


力強く地面を殴り大きな穴を開ける。
そこに甲冑の女を丁寧に運び入れ土を被せる。
その際首輪から見えたシグナムの文字。



「仇は殺るから安心して逝ってきな……」



男範馬刃牙その魂、その体に新たな覚悟を背負い旅立つ

224幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:30:56 ID:JAT.eAng0




『act3 緑』



各地で起こる戦いの一場面
ここは森林
緑が多きこの地で戦うは偶然が否か
同じく緑を纏いし者



一人は刀を三本携える海賊
麦わら海賊団の一員海賊狩りのロロノア・ゾロ


一人は巨大なストローを持つ
副料理長グリンバーチ



「クソ!」



ゾロの放つ三本の斬撃は一本のストローに阻まれる。
決してゾロの力が弱いわけではない
だが世界の数だけ強さが、力が、技術が、夢が存在する。
この場は殺し合い。何が起きるかは予想がつかない。



「テメェ……そのストロー叩き斬ってやる」




「じゃあやってみれば〜?」



「抜かせ!」

225幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:32:05 ID:JAT.eAng0


疾風の如き速さで間合いを詰め斬りかかる。
その速さ。さすが世界政府に喧嘩を売ったことはある。




「三刀流鬼斬り!!!」


両手を交互に組み力強い斬撃がグリンバーチに迫る
グリンバーチもストローを前に出し防ぐ体制に入る。

案の定ゾロの攻撃はストローに阻まれる。
行き場を無くした斬撃は辺りの木々を切り裂いていく。

しかしゾロの顔は笑っていた
その表情例えるならば渇きを満たすために追い求めた鬼


「三刀流……!」



「!!」



グリンバーチはその身に感じる。
久しい感覚を。
本能で危険を察知するという事。



「煉獄鬼斬り!!」



力が欲しい。


修業を続けたゾロの新たな力
強敵を倒す力
仲間を守る力
夢を果たす力



数多の想いを乗せた斬撃はグリンバーチを吹き飛ばす



面を食らったグリンバーチは何とか勢いを殺し受け身をとる。
顔の側面からは血が一筋流れている。
気付きゾロに対し冷たい視線を送る。

226幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:33:23 ID:JAT.eAng0


体制を取り大きく息を吸いこむ。
あたり周辺の木々や落ち葉など全てを巻き込み一点に力を集中させる。




「ブレスミサイル!!!」



吸い込んだ空気は一種の気弾となりゾロに迫る。
刀という物理を主体としたゾロに対しての遠距離攻撃。
グリンバーチはゾロ甘く見ていた。
その闘気は本物だが自分に及ばない。
だがその認識が甘かった。
近接に主体を置いていたがその時間は終わり。
これからは仕事と何一つ変わらない。



遊びが終わり殺しが始まる――――




「百八煩悩鳳!!!!」



互いの力は大きく空中で弾け飛ぶ




「甘く見られたモンだな……!!」
















『act4 出会いそして導き』



傷ついたピッコロを運ぶ御坂
少女にナメック星人を運ぶのは大変難しく怪我人を引きずる感じになっていた。
そこに現れたのが黒き馬黒王号に乗った武神愚地独歩だ。
支給品に乗って現れたその姿は黒き馬に跨るおじさまそのもの。
それに加えもう一つの支給品ジュエルミートをピッコロの口に放り込む。


するとピッコロの体は輝き始める
何と先ほどの戦いで出来た腹に開いた風穴を埋め始めたのだ。
来てからまさかの出来事の繰り返し
御坂はもう学園都市どころじゃないと考え始めた。



「それで勇次郎に魔法…少女…ねぇ?」

227幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:34:12 ID:JAT.eAng0



ニヤリと笑みを零し御坂に顔を向ける



「う、嘘じゃありません……」


そうたしかにこの目で見た何一つ偽りのない事実。
だがいきなりだ。
戦国武将が現れた
飛ぶ男がいた
明らかに人外がいた
毒人間がいた
喋る白い小動物がいた

こんなことを信じてくれる人がいるだろうか?
学園都市の存在を知らない人が。

落ち込む御坂
ただでさえ情報がほしいのに入ってくる情報が違えば伝える情報もままならない。
危険だ。第一位や第二位がいるこの場では一般人は……
そして頭を過るあの男――――



「何心配するこはねぇさ、お嬢ちゃん」



「―――え?」



この男、愚地独歩は信じてくれる
摩訶不思議な事でも、学園都市も知らない人が信じてくれる。




「お嬢ちゃん……もしたった一人の男がアメリカと条約を結んでいるって言ったら信じるかい?」




三者を乗せた黒王号は診療所を目指し足を進める――――

228幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:36:16 ID:JAT.eAng0



『act5 思い想い重い』



「いいわ…まずあなた達から逝かせてあげる……」



「おお怖い怖い、なあ一護?」



「茶化すな!」



ベジータ達が抜けたこの場にいるのは三人
夢を果たすために破綻した少女暁美ほむら
学園都市第二位の肩書を持つ男垣根帝督
死神代行の男黒崎一護



そして悪魔、否、鹿目まどかと呼ばれる悪魔のみ。



辺りは徐々に明るくなっていく
そうすればこんな大きな悪魔の存在は周りに知られるだろう
だがそうすることで悪魔から人が見やすくなるのも事実
関係ない一般人を巻き込むわけにはいかない
ならば取る行動は唯一つ




「卍解!」


早急に事態を解決することだ。



もうチャドのように少女のように人を死なせないために

229幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:37:38 ID:JAT.eAng0


垣根は考える。
あの女暁美ほむらの力だ。
まず持っている銃。
あれは普通の銃だろう。弾を詰めてトリガーを引けば弾が出る簡単な仕組み
次に刀。
一護の発言から聞く限り支給品の一種
そして能力が切りつけた物の重さを二倍にする。
んだよ。学園都市でも聞いたことが無い。これは本格的に面倒な状況か?

そして得体の知れない能力。あまり言いたくないがベジータやあの大男ゼブラも大きな力の持ち主だ。
そして自分自身含めたあの場にいた奴らが反応できない程の速度で行動を行う謎の力。
テレポートみたいな座標移動なんてモンじゃねぇ。あんな力なら簡単に目が追い付く。
超常な速度。この線もない。予備動作および力の余韻が一切感じられない。

『予備動作』


(やっぱあの盾か……?)


必ずこちらが驚く時は盾に手を触れている。
他の奴らは気づいていないが……俺は甘くねぇぞ?
破壊よりは奪取した方がこっちのためだな。まずは情報が先だ。
ただでさえ意味が分かんねぇし、この首輪のこともある。
とっとと研究所にでもいってじっくり解読解除及び脱出も考えないとな。
ま、一護がまた闘気?ってかオーラ出してるから何かするんだよな。
だったら俺は――――!


「一護ォォ!!気をつけろ!!」



あの野郎盾に触れていやがる――――





「もう遅いわ」




宙に一護の右手が弧を描き舞う―

230幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:39:07 ID:JAT.eAng0


地に倒れ伏す一護
腕を斬られ顔に回し蹴りを受けて気を失ったようだ。
無残に倒れ斬月が傍に突き刺さる。



「チィッ!また意味不明な力かよ……!」



垣根は一護の傍に駆け寄り声を掛ける。
完全に意識を失っているが息はある。彼は生きている。
助けようにもこの状況。迫りくる悪は見逃してくれない。

(俺もどっちかって言うとダークサイドなんだがな)



そんな愚痴は思いに留め敵を見る。

(あいつ自身の戦闘能力も地味にあるな
視覚できる時の速さ、跳躍力、一護の腕を斬り落とす力……見た目な感じの少女ではないか
ってまた盾に触れていやがる!あの女ぁぁ!!)



ほむらが時を止めるよりも早く垣根は構成した翼に己を匿い繭のような姿になる事に成功した。


(これで持つかどうか……だな。死ぬ気はねーけどよ。)




そうして意識は深い闇に堕ちる

231幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:40:11 ID:JAT.eAng0




時間停止


それが彼女暁美ほむらの能力。


願いを果たし白き悪魔から得た力。


それは想いを、夢のために得た力。



あの時守れなかったまどかは後ろにいる。


たしかにまどかは私の後ろに立っている。


もう死なせはしない。


私の最高の友達は私自身が守る。





だから待っていて。全員殺すから―――――!!





「繭……まどかの攻撃にも耐えていたわね」



魔女と化したまどか攻撃は重い。
その一撃はビルや山を破壊するほど。
だがそれに耐え抜くという事は刀や銃では致命傷は与えられないという事だ。
生憎手持ちの爆弾や重火器はこの場にはない。


「でも、この刀で何回も切り付ければ問題はないわよね?」



一歩一歩たしかに垣根に近づくほむら。
手にした侘助で何度も何度も――――



「どうして!」

一撃

「どうして!!」

一撃

「私や!」

一撃

「巴さんや佐倉杏子に美樹さやかが!!!」

一撃

「そしてまどかが!!!!」

次の一撃に備え大きく振りかぶる



「こんな目に遭わなくちゃいけないのよッッ!!!」



吐きだした想いと共に刃が振り下ろされる。


「なんなのよ…ッ!これはああああああああああ」



何度も何度も切り付けても崩れない繭。
その身はすでにボロボロの満身創痍。だが決して崩れる気配はない。
先に重さで地面が崩れる可能性の方がまだ高い―――それぐらい崩れない。



「だったら何度でも…っ」


零す涙はまさに少女そのもの





何度繰り返しても切り付ける…私の様に!!そしてこの時間も生き抜いて今度こそまどかを救ってみせる!!」




それは自分の生き様に重ねて――――








(ああああ!!)

232幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:41:39 ID:JAT.eAng0


垣根帝督と言う男をご存じだろうか?

学園都市第二位の肩書を持つ男
未元物質を持つレベル5の超能力者にして暗部グループのリーダー
そんな力を持つ男でも敗北に至る事もある。
だがそれは『過去』であり『今』ではい。
辿り着かなくてはならない。裏に。真実に。アレイスターに…!




(だからこんなとこで止まってウウ!…訳にはいかないだが)




能力のトリックが分からないので咄嗟に防御策として翼で身を守る。
ここまでは正解だ。現に彼は今もこうして意識があり生きている。
だが状況に進展はない。一応新しい状況が入っている。




『痛みを感じる』





ただこれだけ
だがこれでは駄目だ。もっと情報がほしい。
痛みが来るなんて小学生でも分かる。今必要なのは正解にたどり着く道標
しかしこの男垣根帝督は先ほどの通り学園都市第二位だ
その力は本物だが超能力と言ってもオカルトではない。しっかりと計算された能力だ。
つまり超能力と呼ばれる力を頭で制御しているその頭脳は一般人の枠を悠々と飛び越す。




(痛みは来る…グッ!……だがそれは……)




『断片的』に

233幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:44:36 ID:JAT.eAng0


(つまり此奴の能力の可能性は――――





1 認意に痛みを操作する能力

この線は違う。だったら俺達が反応出来ない理由にならないし身動きが取れない理由にならないしな


2 対象者を無気力にする力

これなら辻褄が合う。俺達の一瞬を奪う事で不意を衝く
だが精神に干渉するって言っても系統がな。だったら何で俺は能力を維持できている?
何でゼブラの野郎は音を感じて咄嗟に技を出した?
能力が未完成?確かにこんな能力は聞いたことがねえ。それに俺の今の『思考』を奪えてねぇ
なら決めつけるのは早い


3 ってその前によ……


まどかに巴に桜にさやか……たしか名簿にいたなそんな奴ら、ってことは桜は佐倉か?
友達ってところか?こんなヒステリック女の友達じゃロクでもない奴らなんだろうな……ん?
まどかってそう言えばこいつ『こんな目に遭わなくちゃいけないのよっ!!』


…痛ぇ。
此奴は後ろの怪物にもまどか
友達のまどかにこんな目……怪物と名簿が同一な場合何らかの野郎どもにやられたってか?
何の変哲もないただの少女達が悲劇の運命に巻き込まれた?
ま、わかんないなこれは。




何度でも繰り返す。か
此奴は見た目の割には……




『この時間』――――!)





今何か足りていなかったパズルのピースが嵌る音がした

234幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:46:26 ID:JAT.eAng0



(まさか此奴は……!!



だがそんな能力は聞いたことも無いし科学も関係ねぇ!!
こんな状況じゃ全てが現実に感じちまうが……
でなきゃこんな能力はあっちゃいけないんだよ!!
チートってレベルは越えてるしそんな域に行くにはレベル10所じゃ到底届かない!
だが今の状況、情報、予想、からすると




へっ!





いいぜ、アレイスター……俺はこんなモンも乗り越えてやるよ……!
あの野郎……一方通行と殺り合った時に気付いたあの感覚……
もしかしたらと思ったが……



これは正解を出すには早いな……




だがテメェの能力には一つ辿り着いたぜ暁美ほむら!
切り付けても俺の体自体にはそこまでダメージは無い。ま、肩が重くて能力ナシじゃきついがよ。
こっから反撃させてもらうぜ?







テメェの能力のトリックの一つは)「わかってんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!」





咆哮と共に創られた物質がほむらに一斉に飛び掛かった。






「!?」

235幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:48:32 ID:JAT.eAng0


咄嗟の攻撃に驚き真面に防ぐ事も出来ずに左肩に攻撃が刺さるほむら。
急いで距離を取り身構えるがその体は明らかに疲労し動揺している
一度も破られたことの無い能力が破られたから。





「あなたどうして!?」




相手に問う。
だがこんな状況でも冷静さは失わない。
ほむらは今『能力』をばらさずに聞いた。
もしかすると相手の偶然かもしれない。だから能力名は決して言わない。



「ったくよ…地面が凹みまくってんじゃん……一護は……」




ほむらの言葉を流し一護の安否を確認する。
どうやらまだ息はある。さっさと連れて行く事には変わりはないが。


視線を戻し勝ち誇ったような笑みを、勝者の風格でほむらに語りかける。





「テメェはベラベラ喋りすぎだ……筒抜けだぜ?」



「ッ!」
(こいつは斬りつけている間に意識を保っていた!?あんな短時間のうちに!?)


「どうして?って顔してんな。学園都市第二位舐めんじゃねぇぞ?思考がテメェとは違うんだよ」


(こいつ…!やっぱり斬られている間考えていたのね…あの痛みの中……!?)


「そうそう、直接体を斬れば今頃は……な」



「そうね盲点だわ」
(主導権はあちら……ね)

236幕間は終わり ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 18:50:15 ID:JAT.eAng0



「戻すがよ。ただの座標移動じゃ俺やベジータの野郎は騙せないんだわ」



(座標移動……単純な加速と考えなかった……)



「そしてゼブラの野郎がお前が何かする前に声出したってことは0の状態から行う動作ってことだ」



「たしかにあの男には驚いたわ……それで?」



「ああ。俺にはあいつみたいな耳はねぇ。だけどよ、テメェは必ずその盾に触れているんだよ?」



(――――こいつ!)



「そんで斬られている間ずっと考えていたんだわ。」


「そしたら断片的に痛みが、思考もな」


「そん時に共通してんのは『お前が俺を斬りつけている間』だけなんだよ
だから一護は斬られるまで気づかなかった。
でもよぉこれじゃまだ足りない。
どうして銃弾に気付かなかったか――――ってな」



(こいつ本当に能力に――――!?)




「俺達が気づいたのは『お前が銃を撃った後』だ。ま、銃撃ったって気づけた俺達もおかしいが。
だが決して『銃弾に当たった後』じゃない。
つまりお前は銃を撃った後に能力を『解除』したんだな?
ここで生まれる疑問が何故『解除』したかだ。わかるか?
そのまま『続けていた場合』には俺達は顔面に銃弾で簡単に逝った筈。
だが『解除』せざるを得なかった状況だったって事だ。
そしてこの時間も繰り返すの一言――――」





「貴男は何者よ!?ありえないわ!!」







「つまりテメェの能力は信じたくはないが『時間軸及び時という概念に干渉する能力』だ
今の時点で分かってる事だけだと『時間停止』って言った方が正しいな。

そして『触れている対象の時間は動き出す』――――








学園都市第二位舐めんなよ?」








この舞台は始まったばかり――――



物語はたとえゆっくりでも――――



終わりに向けて動き出す―――――

237 ◆uBeWzhDvqI:2012/11/10(土) 19:02:54 ID:JAT.eAng0
垣根はスクールのリーダーだよ……

ただいまです。

238名無しさん:2012/11/15(木) 00:10:04 ID:mRCrB.3A0
おお、復活している。おかえりなさい。

投下乙。
ほむほむ対垣根帝督が何気に面白い。
ここ制限とかがほとんどないからか純粋にキャラ同士の素の実力のぶつかり合いになっていいね。

239R-0109 ◆eVB8arcato:2012/12/06(木) 16:07:24 ID:TnLoNUIY0
初めまして、そうでない人はお久しぶりです。
現在、投票で決めた各パロロワ企画をラジオして回る「ロワラジオツアー3rd」というものを進行しています。
そこで来る12/16(日)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?

ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。

詳しくは
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html
をご参照ください。

240 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/07(金) 16:41:30 ID:V2BH1Fjw0
良いと思います!

241R-0109 ◆eVB8arcato:2012/12/16(日) 20:57:14 ID:FuZ/OCeM0
ロワラジオツアー3rd 開始の時間が近づいてきました。
実況スレッド:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1355658933/
ラジオアドレス:ttp://ustre.am/Oq2M
概要ページ:ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html
よろしくおねがいします

242名無しさん:2012/12/16(日) 21:06:58 ID:p3QVtB0k0
全力全壊→トキワ荘 北斗の拳のユダが出てる
全開ロワ→総合板  北斗の拳のユダが出てない

こう覚えればOK

243名無しさん:2012/12/16(日) 21:07:08 ID:p3QVtB0k0
誤爆

244 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:30:04 ID:G5/d4bM20
投下します。

245アルティメット・バウト2 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:30:57 ID:G5/d4bM20

「う……うぅ……。」

闘技場から数百メートル離れた場所。
真田幸村と共にセルに挑み、開始早々に遥か彼方に吹き飛ばされた後気絶した男、
美食家ココは木にもたれかかった格好で目を覚ました。
朦朧とした意識でゆっくり立ち上がろうとする。

「あの戦いはどうなったんだ……?くっ!不覚だ!
 ……しかし……腹が減ってきたな……。」

先ほどの戦いでパーティー会場で蓄えたカロリーを使い切ったココは腹の虫を鳴らしていた。

「……ん?なんだ?この匂いは?」

なにか、汁物のような匂いを感じ取ったココは周囲を見渡す。
するとそこには――――。

「……な……!?」

白とピンクを基調にした筋肉質な男が立っていた。
その男は慣れた手つきで何かをかき回す仕草をしている。

「……パントマイム……?ち、違う!!
 あれは……と!豆腐!?」

ココは確かに目撃した。
慣れた手つきでかき回す鍋
刻むネギ 漂う匂いまでもが……
それほどまでに 男の動きは完璧だった。

「見える!俺には見えるぞ!
 これは……味噌汁!?」

その男、勇次郎が行ったのはシャドークッキングでの味噌汁作り。
あまりの精巧さに匂いまでも再現したそれをココに差し出した。

「出来たぞ、食え。」

「あ……あぁ……。ありがとう。」

恐る恐る男からエア味噌汁を受け取り、飲む。
――――その瞬間、ココの舌で何かが弾けた。

「う……うめぇ……!!!なんだこの味噌汁は!!!
 塩味……塩味か……!?いや!?カツオの出汁!?
 次は酸味!?味が順番にやって来やがる!味のフルコースだ!」

絶妙な味わいにココは涙を流して喜んだ。

「うめぇ……・こいつはうめぇ……!」
「そうか、そいつはよかった。息子にリベンジするために研鑽を重ねた成果が出たというわけか。」

246アルティメット・バウト2 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:31:29 ID:G5/d4bM20
ココの脳裏に、フルコースのメニュー表が浮かび上がる。




『スープ料理 シャドー味噌汁』




「よし!おれのフルコースのメニューの一つはこいつで決定だ!ありがとう!」




「……しかし、腹へったなぁ。」

そう呟いて、ココは再び倒れこんだ。

「食えもせん。食われもせん。
 どれ程精巧に妄想しようが真似事は所詮真似事。水ほどの味もない。
 ―――ところで、そこに居る奴。いいかげん姿を現したらどうだ?」

「あり?ばれちまったか。」

勇次郎の後ろの巨木の陰にいた男、孫悟空が姿を現す。

「いやぁ、なんかおもしれぇことしてっから最後まで見たくてよぉ。」
「俺の息子が俺の作った味噌汁をしょっぱいと抜かやがってな。次に会ったときの為の予行練習だ。」
「へぇ、あんた息子がいんのか。奇遇だなぁ、俺にも居るんだ。
 帰ったら久しぶりに家族サービスしてやっか。――――――ところで。」

同類の匂いというものは考えるものでなく感じとるもの。
二人の間の空間が歪み、同時に構え始める。

「あんた、強そうだなぁ。オラわくわくしてきたぞ。」
「ほぉ……互いに息子がいる身、いわば地上最強の親父喧嘩というわけか。」
「地上?ちっちぇなぁ。――――宇宙最強の、だろ?」

そう言った次の瞬間、同時に踏み出し互いの拳がぶつかり合った。




「……な?なんだぁ!?」

二人がぶつかったときに発生した衝撃波でココが再び跳ね起きる。
常人には視認することら不可能な速度で連撃が続く。

「な……なんて戦いだ!!」

それがしばらく続いた後、互いに後方に吹き飛び距離が開く。
サイヤ人でもない、ただの人間と殴りあって居る筈の悟空は息を切らしていた。

「はぁ……はぁ……どういうことだ?さっきからどんどん気が増えていってるぞおめぇ。」
「俺の筋力の成長速度は宇宙の膨張の速度と同じだ。コンマ一秒前の俺と今の俺で既に別人と思え。」
「なるほど〜。長引けば長引くほど厄介ってわけか。」

247アルティメット・バウト2 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:31:52 ID:G5/d4bM20
悟空は苦笑いをする。確かに自分は今全く本気を出してはいない。
界王拳、スーパーサイヤ人、スーパーサイヤ人スリー。
まだまだ戦闘力を底上げする手段はいくらでもあるのだが。

「もっと楽しみてぇとこだけど、今回も早めに終わらせっとすかぁ!」

そういって両手を合わせ、かめはめ波の構えを取る。

「知ってっかぁ?技っていうのはただ殴りあってりゃいいってわけじゃねぇんだぞ!
 かぁ〜、めぇ〜、はぁ〜、めぇ〜。」
「ほう、気功弾の類か。俺も先ほど同じ技を使うやつを見たぞ。……ぬ!?」

セルの時と同じように痛みを分散して防ごうとした勇次郎は、その洞察眼でこの男の気功弾の威力が
さっき受け流したヤツの比ではないことを見抜く。おそらくこのまま受ければ分散できずに
跡形もなく消滅してしまうだろう。

「仕方がねぇ。エフッエフッエフッ!俺が手こずっているとはなぁ!」
「波ぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」

悟空が両手からかめはめ波を発射すると同時に、勇次郎はディバッグからあるものを取り出した。
見覚えのある「それ」を目の当たりにした悟空は驚愕する。

「!!!!しまったぁ!!!!その手があったか!!!!」

「それ」にかめはめ波が当たった瞬間。
悟空に向かってかめはめ波が跳ね返された。

「ぐわぁぁぁぁ!!!!」

自分の撃ったかめはめ波が直撃し、大きな爆発が巻き起こった。

「やれやれだぜ。俺に支給品を使わせるとは。おい、まさかこれで終わりじゃねぇよな。」

モクモクと立ちこもる煙の中から全身をスパークさせた金髪に髪を光らせた悟空が姿を現した。

「……あ、あぶねぇ!スーパーサイヤ人にならなかったら死んでたぞ!」

「それはこっちのセリフだぁ!おい悟空!ここはどこだ!?いったい何が起こっている!?」

勇次郎のディバックに入っていた、彼に首根っこを掴まれてぷらぷら揺れている天津飯は叫んだ。

「そういや亀仙人のじっちゃんが言ってたな。
 『天津飯には大小問わずかめはめ波そのものが効かんのじゃ。』って。
 まさか支給されているなんて夢にも思わなかったぜ!」

「だが、どうするというんだい?そういえば、唐突に親父の技を思い出したぜ。」
「おい、離せ貴様!……なっなにをする!?うわぁぁぁぁぁ!!!!」

突然、勇次郎は天津飯を激しく振り回し始めた。

「ぬ・・・双節棍(ヌンチャク)!?」

まるで蛇のようにうねる天津飯の肉体。
勇次郎は天津飯の肉体を巨大なヌンチャクに見立て振り回したのだ。
目・鼻・耳・口。頭部の穴という穴から血を吹き出す天津飯。

248アルティメット・バウト2 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:32:11 ID:G5/d4bM20
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン

「う……うわぁぁぁ!?」

それを目撃したココは一目散に逃げ出す。

「なるほど。前後左右上下、奴を覆い隠す半透明な……
 天津飯をまとう鎧――装い(ドレス)ってわけか。
 畜生!どこにもスキがねぇ!これじゃかめはめ波が撃てねぇぞ!」

そう言った悟空はスーパーサイヤ人状態を解除した。
 
「―――こうなったら元気玉を使うしかねぇ!」

瞬間移動で移動した悟空は逃げているココに追いつき、首根っこを掴んだ。

「すまねぇ兄ちゃん!ほんのちょびっとでいいからオラに元気を分けてくれ!」

ズギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

「う……うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!?
 力がぁぁぁぁ!俺の力が吸い取られていくぅぅぅぅぅ!!!!」

一瞬で、全身のすべての気を吸収されたココはミイラのように干からび、そのまま事切れた。

「サンキュー兄ちゃん!おかげで元気玉がおっきくなったぞ!!食らえ!!!」

悟空は手に発生した青い球体を勇次郎に向けて投げつけた。

だが。

「―――ヌンチャクはただの道具ではない。武器!!何かを殴って初めてその機能を成すもの!!」

そう言い放ち、勇次郎は大きく振りかぶった天津飯を元気玉にぶつけ、叩き落とした。
衝撃が発生し、地面に巨大なクレーターが出来上がる。
既に縦横無尽に頭を振られたことによる強烈な脳震盪と、
人体構造を無視したメチャクチャな軌道によって膝関節と靭帯は粉々&ズタズタになっていた天津飯は
衝撃でそのまま息絶えた。

「はは!やるじゃねぇか!オラわくわくしてきたぞ!こりゃ早く終わらすなんてもったいねぇ!!」
「俺もそろそろ温まったところだぜ。それじゃあ、小細工なしの力と力のぶつけ合いといこうや!!」

再びスーパーサイヤ人と化した悟空と背中に鬼の貌を浮かべた勇次郎は高速でぶつかり合う。

宇宙最強の親父喧嘩、まだ開始まったばかり―――!

【ココ@トリコ 死亡】
【天津飯@ドラゴンボール 死亡】


【C―4武道会会場付近/1日目・午前】

【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です

【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康、スーパーサイヤ人化
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。

【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。

249 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/16(日) 21:33:23 ID:G5/d4bM20
終了です。

ドラゴンボールの新作映画とか胸圧熱過ぎるぜ。

250 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/16(日) 22:41:19 ID:Ga5t/uTM0
投下乙です!
私も負けていられない

251<削除>:<削除>
<削除>

252名無しさん:2012/12/17(月) 07:08:28 ID:43EKVZug0
天津飯のマニアックなネタを知ってる時点でわざとだろw

253名無しさん:2012/12/17(月) 11:20:33 ID:GK5yXyHI0
言いたいことは分かるが悟空はかなりドライだろ
生き返ると分かってれば容赦なく見捨てるし

254名無しさん:2012/12/17(月) 13:43:30 ID:ZGFgtPb20
>>251
お前このロワ初めてか? もっと全開になれよ

255 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 20:58:39 ID:1h7KFX3U0
投下します

256 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 21:02:25 ID:1h7KFX3U0



「なンなンだよ……」


白い髪を目立たせる細身の男は呟く。
辺りを見渡すが目ぼしい物はなく、人がいる気配も感じない。
男はイスに腰を下ろし目の前に広がるモニターに視線を送る。

「……」

目の前のモニターには『アクセス可能』が大きく出されているだけであり背景黒く染まっている。
他の参加者同様に首輪が付けられている。
この首輪が爆発すれば先ほど司会者に刃向った男同様に死を辿るだろう。
だがその首輪も枯れの首輪だけ謎のスイッチが付いていた。


「こいつがチョーカーの代わりか……」


学園都市最強のレベル5。その中でも頂点に立つ第一位。
それが彼、一方通行。
彼の能力はベクトル変換を主とする反射。第一位の頭脳を全開に活用し演算を行い反射する能力。
しかし彼はある事件から能力の使用の際に時間制限がつけられてしまう。
そしてチョーカーの代わりに首輪がその枷を成す物となっている。

「……」

黙っていてもしかたがないためキーボードに手を伸ばしエンターを押す。
電子音が軽く響きモニターに変化が起きる。

『パスワードを入力してください』


どうやらここ、研究所には何か秘密があるようだ。

257 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 21:05:02 ID:1h7KFX3U0


考えなければいけないことは沢山あるし、彼は思考を放棄する気はない。
主催者の事、会場の事、参加者に共通すること、何故死んだ垣根がいる事、そして潜む裏の闇の事など考えるべきことは無数にある。
だがまずは目先にある格好の獲物から情報を聞き出すことに他は無い。


学園都市最強のレベル5第一位


その肩書は決して強さだけを表す記号じゃない
それに見合う頭脳を表すものでもあった。


カタカタと高速でキーボードを打ちつける一方通行
モニターには新たなウィンドウが何個も何個も現れ外部の侵入を遮断しようと試みる。
しかしそれに対しても一方通行のハッキングは止まることを知らず侵入し続ける。
そこで一つ新しいページが現れる

『参加者詳細』

文字を確認すると一方通行は中身を見ずにさらにハッキングを続ける。
出た情報は決して要らないものではないが、今欲しいのはもっと核心に迫る物である。


『施設紹介』


『料理人紹介』


『ランク表(仮)』


『会場崩壊時危険対策マニュアル』



段々と深い情報が出てくるがまだ足りない。これじゃ闇を暴けない。
参加者の情報を確認していないため知っている名前は少ないし、全員が能力者がどうかもわからない。
それに彼の知人が別の所で関わっている可能性も否定はできない。



だから今は少しでも情報がほしい――――

(俺も甘くなったかァ……?)

258アクセス ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 21:08:54 ID:1h7KFX3U0



電子の海に潜りこんでどれくらいの時が経っただろうか。
少なくても暗かった外は若干の明るみを帯びてきている。
途中轟音と共に一瞬緑色に輝く時が数回あったりモニターで確認した所の武道会会場が崩壊したことなどの出来事はあった。そして―――



「ったく……意味解んねェぞ……」



外に見える巨大な黒い何か。
その辺りでも光が輝いたり動いたりしているため、おそらく戦闘の一種と思われる何かが起きているだろう。
つまりそこには参加者が複数いること。
他の参加者にコンタクトを取ることは危険を伴う可能性があるが、逆に情報を得る可能性もある。
一方通行は今モニターに出ている情報を確認した後外に向かおうと考える。
先ほどは殺風景だったモニターも今では新しいページが沢山でている。


ここまでくるのに苦戦するようなプロテクトは掛かっていなく寧ろ簡単な位に情報を得ることが出来た。
それは情報の価値なのかどうかは分からないが数は仕入れることに成功した。
自分を攫うような、先ほどのパーティーでの戦いを行う者たちを攫うような敵だ。
己の強さや技術に誇りを持ち、自信があり、慢心を抱いているのだろうか。

気に食わねえ。その一言に尽きていた。


そしてモニターに再び視線を移す。
新たに増えた項目へと。




『超能力に関する記載』


『悪魔の実に関する記載』


『魔術に関する記載』


『グルメ界に関わる特記事項』


『ドラゴンボールに関わる特記事項』


『王玉に関する特記事項』


『デビルガンダムに関わる特記事項』


『プロジェクト案』


『ゲストユーザーに読み取れるページは以上になります』

259アクセス ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 21:09:58 ID:1h7KFX3U0




「……ッチ!」


一方通行の舌撃ちは人がいる空間に静かに響く。
最期に表示されたゲストユーザーという文字に対して感情を抱いていた。
その兆候はあった。明らかに軽いプロテクト、部屋に来るまでに鍵は掛かっていない。
遊ばれたという事は腹立たしいが一方通行は迷わず一番下の項目を開く。

プロジェクト案

そこにあった記載事項の中にさらに項目があった。


「まだあンのか……ン?」


そこにはさらに聞きなれない――いや、明らかに会場とは違う空気があった。
そこに目を通すも確信は得られないが、何か違う、とだけは言い切れることが出来るだろう。


『全開バトルロワイアルに関する事項』


『ここから先は最初に仮案だったものが表示されます』


――――選択







『スタンドに関する事項』


『ゲッター線に関わる事項』


『螺旋力に関わる事項』


『アルターに関する事項』


『次のページへ進みますか?』


「本当に意味解んねェなァ……」


そう言葉を吐き捨てるともう一度ページを戻し参加者の情報を見ることにする。
画面が一種の暗みを帯びる。まるで誰かの影のような、立体的な――――


「誰だッ!?」



「いきなり情報集めすぎなんだよおおおおおおおお!!」


突然後方から殴られ気絶する一方通行。その感覚はたしかに記憶がある。
反射を無視して物理を打ち込んでくる相手――――それは一人。


「いくら他がドンパチ騒いでいるからってテメーが静かにする理由があるか?まぁ五月蠅くする道理もないってか?」

軽く笑いながら喋る男の名は木原数多。
かつて一方通行の、第一位の親とも呼べる関係にいた科学者。だがその素性は深い闇に繋がっている。


「あ、そうだ。今んとこお前のとこのチビすけはいないから安心しな。って意識ないかい?もやしくぅん?」


一方通行の頭を持ち上げ唾を吐くと顔を蹴り飛ばす。


「だが殺しはしねぇわ。お前貴重な頭脳持ちだし」


そしてページの履歴を消し何等かの物体をポケットから取り出す。
スイッチを押すと木原の足から体が消え始めた。

「おーおー、科学の力ってすげぇなオイ。
あ、そうそう。一方通行お前ん所にある虹の実プリンはくれてやるよ?うめぇぞ?
後お前が最後に見たページ。ありゃあお前らがドンパチし過ぎて早く終わりそうなら干渉して連れてくる可能性もあるぜ?

って気を失ってるか」





木原の笑い声だけが響き部屋には一方通行しか残る物は無かったー―――





【F―7研究所/1日目・黎明】


【一方通行@とある魔術の禁書目録】
【状態】 健康 、気絶中
【装備】
【持ち物】ランダム支給品1−3、基本支給品一式
【思考】
基本: ???
1:???
【備考】
※木原の姿は確認できました
※垣根について疑問を抱いています


※アルターなどの記載は今の所は何変なこと書いてんだろ。って感じで流してください。

260 ◆uBeWzhDvqI:2012/12/23(日) 21:11:00 ID:1h7KFX3U0
以上で投下終了です

261名無しさん:2012/12/23(日) 21:27:43 ID:Z/jWfN5Y0
投下乙!

これは別作品からも参加者が乱入してくる前兆か…!
相変わらず一方さんを一発でKOする木原さんすげぇなー

262名無しさん:2012/12/24(月) 00:40:58 ID:sEFytOBI0
投下乙です

うん、いいなあ
一方さんは可哀想にw

263 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:53:04 ID:iS0LJbYs0
投下します。

264人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:53:39 ID:iS0LJbYs0


『私はアンタとは違う!何があっても自分の欲望の為に魔法を使ったりなんかしない!』

いつからだろう。

あの青髪の女の子から目が離せなくなったのは。

『みんなが幸せになればなるほど、妬みや恨みが止まらない。
 魔法少女って、そういう仕組みだったんだね。』

いつからだろう。

何が何でもあの娘を助けたい、なんて思うようになったのは。

『―――アタシって、ホント馬鹿。』






「―――ははっ、魔女を狩ってたつもりが、魔法少女を狩ってたなんて、笑えない冗談だぜ。」

とあるホテルの一室。
魔力を使って肉体の腐敗を防ぐための処理を施した杏子は、
動かないさやかの死体を悲しそうに見つめていた。

「……さやか……。」

それは、既に魂の入ってない抜け殻に過ぎない。
しかし、杏子は鮮度を回復させた瑞々しい唇から目が離せない。
杏子は、動かないさやかの上に跨った。

「……なぁ……起きろよぉ……さやかぁ。」

杏子はゆっくり顔を近づけ、さやかの唇に唇を合わせ、舌を入れた。

「……んっ……ちゅっ……ぷはぁっ。」

少し甘い味がしたような気がして、気分が高騰してくる。
そのまま手を下げて制服をはだけさせた。

「はぁ……はぁ……。」

形のいい胸が杏子の目の前に現れ、ごくりと唾を飲む。

「さやか……起きろよ……なぁ……でないと、大変なことになっちまうぞ……。」

息を荒くした杏子は、そのままさやかの乳首にしゃぶりついた。
柔らかい胸には体温がなく、当然胸の鼓動も聴こえない。
それが切っ掛けで急に我に返ってしまい、杏子はベッドから飛び降りた。
ベッドの端に座り込んで頭を抱えて自己嫌悪に陥る。

「……なにやってんだよ、あたしは。」


―――それは、佐倉杏子が魔女と化した美樹さやかと心中する前夜のお話。

265人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:54:20 ID:iS0LJbYs0


「……うぅっ……。」

――――今のはなんだ?

なんで戦っている最中にあんなこと思い出している?

そうだ、あたしは。
魔女になったさやかと一緒に死んだと思ったら、二人でこの会場に飛ばされてて。
一緒に歩いてたら白ひげ海賊団の二番隊隊長エースってやつに出会って、情報交換して。
そしたら急にさやかが暴れだしてエースを攻撃し始めて、あたしが止めても聞かなくて。
それに怒ったエースがさやかを殺そうとしたから、あたしが相手になって。
エースの奴を止めようとしたけど、どんだけ突いても切っても空気を斬るみたいに槍がすり抜けて。
そしたら後ろに回り込まれて首を手刀で思いっきり叩かれて。それで。

―――気を失った?

そうだ、

あたしは何秒寝てたんだ!?


さやか。

――――さやかは!?


「―――気絶したか?……悪いな。」

倒れている杏子の頭上からエースの声が聞こえる。
腕から出る炎で自分に向かって飛んでくる車輪を次々と燃やしながら、
エースは攻撃を繰り出している主である人魚の魔女を睨み付けた。

「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」 
「杏子、アンタがこの化け物を制御できないってことは良くわかった。
 少し気が引けるが、こいつは倒させてもらうぞ。」

エースの右腕に、炎の塊が集まる。
アレをぶつけられたら、魔女はひとたまりもなく灰塵と化してしまうだろう。

「喰らえ―――火拳!」

(……畜生ぉぉぉ!!!させるかぁぁぁ!!!)

エースが魔女に向けて炎の塊を放つと同時に杏子は跳ね起き、
魔力で強化した脚力で火球の軌道上に向かって飛んだ。

「何っ!?」

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!さやかは死なせねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

火拳が魔女に当たる前に、先回りした杏子に直撃し、激しい爆発が巻き起こった。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

爆撃でディバックが吹き飛び、中身が空中にばら撒かれる。
火達磨になった杏子を見て、エースは驚愕の表情を浮かべた。

「自ら当たりに行っただと!?お前、なんでそこまで!?」

爆音で聴覚を破壊された為、その疑問は聴こえているのか聴こえてないのか。

266人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:54:41 ID:iS0LJbYs0
(……ホント、なんでだろうな……?)

全身を炎に包まれた杏子は自問自答する。



――――なんで、あたしはここまでするんだろう?

――――あたしはさやかをどう思ってるんだ?

――――さやかが昔のあたしに似てたから。

――――正義の為に戦うさやかは、夢を無くしたあたしの最後の希望で。

――――あたしは。



『アンタがこの化け物を制御できないってことは良くわかった。』



――――畜生っ。






ゆっくりと地面に落ちながら、エースの吐いた一言を思い出して静かに怒りを燃やしていた杏子は、
その後ろでディバッグからばら撒かれた黒い球体のようなものが人魚の魔女にカツンと音を立てて
当たったことに気付かない。その直後に、魔女のあちこちからヒビが入りだしたことも―――。







効果は弱いが自動修復でなんとか動けるまでに回復した杏子は
ゆっくりと立ち上がり、ぼんやりする視界に映るエースを睨み付けた。

267人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:55:11 ID:iS0LJbYs0
「おい……さやかが化け物だと……?てめぇ……さやかの良さがわからねぇだと……?」

それを聞いているエースは何やらとてつもなく驚いた表情を浮かべて動きが停止している。
一体何が不思議なのだろう?致命傷をおった筈の自分がすぐに立ち上がったことがそんなに
驚くことなのだろうか?ならばもっと驚くことをしてやろう。
そう考えた杏子は髪飾りを外した。

「あたしが槍でどんなに攻撃しても自分には効果がない。だからあたしには自分は倒せない。
 そう思ってんのか?エース。」
「……杏子?ま、待て!何をする気だ?」

紅く発光し始めた髪飾り――自らのソウルジェムを拳の中に握りしめた杏子は、
エースに向かって一直線に突撃した。

「魔法少女を舐めんじゃねぇ!!!!!」
「待て!!杏子!!違うんだ!!落ち着け!!……てっいうか!後ろ見ろ!!後ろぉぉぉ!!」
「うるせぇぇぇ!!!鼓膜が破れてて聴こえねぇんだよぉぉぉ!!!」

振り下ろした拳がエースを貫いたと同時に爆発が起き、エースが血をぶちまけながら後方へ吹き飛ばされた。

魔法少女の最終奥義。ソウルジェムに詰まった魔力を開放する、いわば魂の爆撃。

全力で使えば確実に命を落とす一撃である。いくら自然系の能力者とはいえ受け流せる筈がなかったのだ。



◆ ◆ ◆


――――う、う〜ん。

――――……アれ?

――――……ここは……ドこ?

――――……アタシは……誰?

――――……アタシは……

「――――美樹、さや、か。」

――――……ソウダ、それガ、アタシの名前。

――――……なにを、シてたんだっけ?

――――……確カ、ホールでバイオリンの演奏を聞いてて、

――――……そしたら変な奴らがアタシの邪魔シに来て、

――――……変な奴の一人ガ……

『一人ぼっちは寂しいもんな、あたしが一緒にいてやるよ。』

――――……アイツの名前は……

「――――杏、子。」

徐々に意識の回復してきた「彼女」は頭をふらつかせながら上半身を起こす。
「彼女」の周囲にはなにやら砕けた甲冑の破片のようなものが散らばっている。
不意に、頭を触ると甲冑の鉄仮面の一部がくっついていることに気付いた。
なんかこれを外すといろいろ体に悪そうな気がしたので気にしないことにしたが。
だんだんとぼやけた視界が戻ってくる。
なにやら、少し離れた場所に人が立っているのが見えた。
遠くからでもわかる。あれは杏子だ。
確かアタシはアイツが大嫌いだったような気がするんだけど、
なんかそうじゃなかったような気もする。
訳わかんないからアイツに色々聞いてみよう。
つーかあたしが一緒にいてやるよってどういう意味だぁ!?プロポーズかよ!

「ねぇ杏子!……杏子?」

よく見ると全身がぼろぼろになっている杏子は、ふらふらと体を揺らしてその場に倒れこんだ。
それを見て「彼女」―――美樹さやかは大きく目を見開く。

「ちょっと!!!!!なにやってんのよ!!!!?」

慌てて駆け出し、倒れこんだ杏子を抱きかかえた。

「ねぇ!!!何があったの!?しっかりしてよ!!!杏子!!!!」

268人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:55:30 ID:iS0LJbYs0
◆ ◆ ◆


――――……うぅっん……?

――――……なんだ?幻聴か?

――――……なんかさやかの声が聞こえるような……?

――――……あーあ、やっちまったなぁ……。

――――……もう魔力がスッカラカンだ。

――――……ソウルジェムもヒビが入っちまったかな。

――――……ごめんな、さやか。なんとか方法を探して人間に戻してあげたかったけど

――――……どうしても、我慢できなくてさ。

――――……恭介?あの糞野郎は見る目がないぜ。

――――……さやかはあんなに可愛いのに。


「ねぇ!!!何があったの!?しっかりしてよ!!!杏子!!!!」


――――……え?

――――……なんで?

「……あ……あぁ……。」

――――……夢、なのか?

――――……違う、そんな筈ない。

「気付いた!?良かった!待ってて!すぐ怪我を治してあげるから!」

――――……さやか。

――――……あたしは、さやかに会えたのか?

「……う……うあぁ……。」

――――……あぁ、そっか。

――――……あたしがさやかをどう思ってるかなんて、すっげぇ簡単だったんだ。

――――……あたしは、さやかが好きなんだ。

「くそっ!なんで治らないの!?これじゃ杏子が!!」

――――……じゃあ、伝えなきゃ。

――――……でも、ダメだ。もう。

――――……もう、ソウルジェムがもたねぇや。

――――……畜生。

――――……やっと気づいたのに。

――――……これから素直になれるのに。

――――……畜生ぉ。

杏子のソウルジェムにひびが広がっていく。

――――……畜生ぉぉぉぉぉぉ!!!さやかとセックスしてぇぇぇぇぇぇ!!!

絶望には鮮度がある。人は希望を目の前にしている時こそ、最も深い絶望を感じるのだ。

―――……呪ってやるっっ!!!この世のすべてをっっ!!!呪ってやるぞぉぉぉ!!!

―――……くそったれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!

ソウルジェムが砕ける寸前、杏子の絶望を吸い付くしたそれは急速に濁りきり、

孵化した。

269人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:55:49 ID:iS0LJbYs0
◆ ◆ ◆



「……な、なに……?」

突然巻き起こった爆風に吹き飛ばされたさやかは腰を上げる。
少し離れた場所で、変身が解除された杏子が倒れているのが見えた。

「……そんな……嘘でしょ……?」

考えたくはない、でも。杏子が死―――。

「うぅ……なんだ……?生きてるか、俺は?」

杏子より更に離れた場所で、カウボーイの帽子をかぶった半裸の男がふらふらと立ち上がろうとしていた。
そうだ、なぜ杏子はあんなにボロボロだったのか?誰かと戦っていたのだろう。
さやかは、その男を睨み付ける。

「アンタが、やったの?」

「……あぁ?……済まん。意味が分からんことが起こり過ぎて混乱してるんだ。
 ……お前、さっきまで俺が戦ってた怪物……か?とりあえず、話を―――。」

エースの体を、何者かが背後から貫いた。

「……がっ……!?」

貫いている物、自然系の体に干渉しているその槍は、何か炎のようなものが先端に宿っている。
血を吐きながらエースはゆっくりと振り向く。

「……なんだ……お前は……!?」

そこに居たのは、人魚の魔女とはまた違う新しい怪物。
巨大な馬に跨った、蝋燭のような頭部を持つ中華風の衣装を着た異形の騎馬兵。

その様子を見たとき最初は驚いていたさやかだったが、本能で状況を理解したのか、
にやりと笑みを浮かべ、右手に剣を召喚した。

「ナーイスアシスト、杏子。」

そして、串刺しにされたまま高く掲げられたエースに剣の切っ先を向けて、

「――――――虚閃(セロ)。」

その言葉を言ったと同時に剣から放たれた光線がエースに降り注ぎ、
ポートガス・D・エースは肉片ひとつ残さずこの世から消滅した。

270人魚姫は泡になって ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:56:06 ID:iS0LJbYs0
◆ ◆ ◆


一頭の巨大な馬が、会場を虚ろな足取りで彷徨っている。

「あーあ。ねぇ杏子、これからどうしようか?」

武旦の魔女、オーフィリアは親しげに話しかける少女の問いに答えない。
自棄の魔女は、もう自分が何者だったのか思い出せない。だが、
だが、この魔女なのか魔法少女なのかよくわからない少女を一緒に馬に乗せている
ことには特に疑問を抱いて居なかった。

「はぁ、この黒い宝石みたいなの使えば杏子も元に戻れるのかな?
 でもなんか体にめりこんじゃってるし……。」

覚醒してきた意識と、今の杏子の状態をみてなんとなくだが今の自分の状況を理解し把握するさやか。

「ま、いっか。なんとかなるよっ。」

そう楽観的に言い放つと、さやかは物言わぬ魔女の胸にもたれかかった。
ここがどこで、今何をしているのかまだはっきりとわからない。


……でも、きっと。


「この世には、奇跡も魔法も、一杯あるんだから。」




【ポートガス・D・エース@ワンピース 死亡】




【B―3/1日目・早朝】

【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
【装備】 回帰刀、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:まどかとマミさんとほむらを捜す
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しています。そのことによる影響は今のところ不明です。


【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:なんだかよく分からないが同行してくれているこの少女を護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。

271 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/24(月) 07:57:16 ID:iS0LJbYs0
終了です。

272名無しさん:2012/12/24(月) 11:52:54 ID:0okzDQrU0
投下乙です!

実に素晴らしい女性の友情、燃えて萌えて感動です。

273<削除>:<削除>
<削除>

274名無しさん:2012/12/24(月) 17:32:52 ID:DtfUe8es0
投下乙です

うんうん、この二人の女の友情をここまで書き切るとは
よかったです

275名無しさん:2012/12/24(月) 18:53:51 ID:jBNB5Xas0
両者投下乙です

前者は次への複線か?さらに全開になりそうな気がする
後者は塵も残らないほど死ぬ事に定評のある兄弟w

276名無しさん:2012/12/26(水) 01:39:03 ID:KszdMIGE0
投下乙です

とりあえずオーフィリアちゃん初参戦オメ!
途中から殆ど戦ってないのに二人の女子にフルボッコされて死んだ
エースはカワイソスだが別にいいや

277 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/27(木) 02:10:19 ID:QhPSIKoI0
投下します

278チーズは何処へ消えた? ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/27(木) 02:11:03 ID:QhPSIKoI0

「うわぁ〜〜〜〜♪可愛い〜〜〜〜♪」」

E-1地点のとある森の中。プリキュアに変身した明堂院いつきは自分に支給されていた
可愛らしいぬいぐるみをディバッグから取り出して目を爛々と輝かせていた。
この娘、幼いころから病弱な兄に代わって武道を続けていた反動で可愛いものに目がない。
現在の金髪ツインテールとフリフリなヘソ出しファッションはその心情の表れであるとも言われている。
そんな明堂院いつき=キュアサンシャインは周囲を伺うようにキョロキョロと見回す。

「うん、誰も見てないね。よし!」

そう気合を入れた後、手に持ったピンク髪のマフラーを巻いた少女のようなぬいぐるみを
思いっきり抱きしめた。

「あ〜〜〜!可愛いなぁぁぁぁぁ〜〜!ねぇ!キミの名前はなんていうんだい?」

ぎゅう、とキュアサンシャインは幸せそうに力いっぱい抱きしめる。
ふわふわした感触が最高に心地いい。
すると、ぬいぐるみの口が開き、中から何か黒いものが絞り出されてきた。

「え?」

















ぱくっ!


















唐突にキュアサンシャインの視界がブラックアウトし、同時に意識も永久にフェードアウトした。

279チーズは何処へ消えた? ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/27(木) 02:28:16 ID:QhPSIKoI0

◆ ◆ ◆


(不味ッッッッ!!!!これチーズじゃないのダワ!!
 騙されたのダワ!!詐欺なのダワ!!)

キュアサンシャインのディバッグに入っていたお菓子の魔女シャルロッテは
怒りに任せて頭部のない明堂院いつきの死体をぺしぺしと何度も蹴とばした。
その圧倒的な黄色さから絶対チーズに間違いないと確信して嬉々としてかぶりついただけに
そのキレ方は半端ではなかった。

(ふー、ふー、落ち着くのダワ。)

シャルロッテは周囲の様子をキョロキョロと見回す。

(ここは結界の中じゃないのダワ。新天地なのダワ。ここを探せばきっと
 おいしいチーズが見つかるのダワ。たまには使い魔に任せないで自分で動いてみるのもいいのダワ。)

そう考え、シャルロッテはキュアサンシャインから奪ったディバッグをずるずると引き摺りながら
小さな足でとてとてと歩き出した。

(チーズ♪チーズ♪チーズ♪病気で死にかかってたお母さんが食べたがってたチーズケーキ♪
 病気を治してやった方がよかったカシラ?でもそういう問題でもないのダワ♪)

かつて、厳密に一つきりのチーズケーキをキュウべぇに願って魔法少女になった
とても強い魔女は、何故そんなに求めるのか思い出せないまま会場を彷徨う。





【明堂院いつき@ハートキャッチプリキュア! 死亡】




【E―1森/1日目・深夜】
【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったらぬいぐるみのふりをする

280名無しさん:2012/12/27(木) 02:29:06 ID:QhPSIKoI0
終了です。短っ!

281名無しさん:2012/12/28(金) 00:09:43 ID:Katfhn160
投下乙

いちゅきがマミっただと?

282 ◆1SahaAbHN2:2012/12/29(土) 15:48:09 ID:PxyuhXkE0
投下します

283帝王を破りし者 ◆1SahaAbHN2:2012/12/29(土) 15:49:57 ID:PxyuhXkE0
帝王にとっては、この様な殺し合いどうという事は無い。
ただ襲い掛かる者は全てなぎ倒すのみ。強者が弱者に勝つシンプルで自然な現象。
そして再びその現象は起こった。






「――行こうか。サウザー」

「はい! 月島さん!!」






帝王を倒した男、月島秀九郎。

帝王の名を捨て。男、サウザーは彼に着いていく。



【G−6/1日目・深夜】

【サウザー@北斗の拳】
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜5、基本支給品一式 ×2
【思考】
基本:月島さんに着いていく。
1:月島さん!!
【備考】
※参戦時期は後の書き手さんんい任せます

【月島秀九郎@BLEACH】
【状態】健康、主催者に強い怒り
【装備】ブック・オブ・ジ・エンド
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを打破し主催を倒し茶渡君の仇を討つ。
1:一護と合流したい。
2:殺し合いに乗った参加者は出来る限り無力化したい。
3:サウザーと行動する。
※参戦時期は藍染戦終了後です。

284帝王を破りし者 ◆1SahaAbHN2:2012/12/29(土) 15:50:29 ID:PxyuhXkE0
投下終了です

285名無しさん:2012/12/30(日) 01:32:50 ID:JtHHOWxc0
投下乙

最近すっかりネタ要員になってるチャドの死に怒りを燃やすとは流石主人公やで月島さん…!

286 ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/31(月) 00:06:50 ID:SWWKJpw20
投下します

287うみものがたり ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/31(月) 00:07:40 ID:SWWKJpw20

「はぁ〜〜〜。かったるいねぇ。」

目の前には首輪の影響で出ていくことはできないが広い海が広がっている。
赤犬との決闘の末敗北し、海軍大将の地位をすて新世界を放浪していたクザンは
突然この会場に呼ばれてうんざりしていた。
名簿を確認するとサカズキ=赤犬の名前も見える。
この前は情けをかけられ結果的に命を救われたのだが、
主催者はここで両者が死ぬまで戦って完全に決着をつけろとでもいうのだろうか?

「やれやれ、あの男と本気でやり合ったらこんなちっちゃい島なんざ一瞬で消滅しちまうだろうに。」

そうぶつぶつ呟きながら、とりあえず支給された支給品を確認することにした。
もっとも、自然系悪魔の実、ヒエヒエの実の能力者の彼に下手な武器等全く必要ないのだが。

「どぉーれ、中身は――――――





















ザッッッッバァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!





















ディバッグの中に罠として仕込まれていた大量の海水が津波となってクザンに襲いかかり、
悪魔の実能力者の天敵に勢い良く飲み込まれた元海軍大将は何が起こったかも判らずに即死した。

288うみものがたり ◆Zi/dWEr9fQ:2012/12/31(月) 00:07:57 ID:SWWKJpw20
◆ ◆ ◆


「ウィ〜〜ッッ!ヒックッッ!すまんなぁ、ロギアを確実に倒すには他に方法が思いつかんでのぉ〜。」

クザンのディバッグに潜んでいた豹紋蛸の魚人ヒョウゾウは、
念のために既に息のないクザンの死体の首を斬り落としながら残りの支給品を漁る。
すると計四振りの斬魄刀が見つかった。

「ほっほっほ。刀四本かぁ〜。もうあと四本は欲しいのぉ〜。まっとれよ〜!ロロノア・ゾロ!」

復讐に燃える魚人島最強の剣士は海に潜り、不意打ちに使う為再び海水をディバッグに詰め込み始めた。



【クザン@ワンピース 死亡】



【C―1海岸/1日目・深夜】
【ヒョウゾウ@ワンピース】
【状態】やや酒が残っている、復讐に燃えている
【装備】花天狂骨@BLEACH、双魚理@BLEACH
【持ち物】海水(MAP1×1の分量)、基本支給品一式
【思考】
基本: ロロノア・ゾロに復讐する
1:参加者を殺したらディバッグも奪って海水を詰め、罠としてMAPのあちこちに設置する
2:しかし酒が飲みたいのぉ

289名無しさん:2012/12/31(月) 00:08:15 ID:SWWKJpw20
投下終了。なんか最近デジャブを感じる。
つーか腕が八本あるとか素でノイトラより強いよねヒョウゾウ。

290 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/04(金) 01:15:36 ID:t4an8ATM0
投下します

291巨人討伐戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/04(金) 01:16:26 ID:t4an8ATM0

「くっそぉぉぉーーー!!!!なにが殺し合いだぁぁぁーーー!!!!」

主はやてに使えるヴァルケンリッターが一人、紅の鉄騎ヴィータは声の限り叫んだ。
確かにはやての病気を治すために魔導師襲撃事件とか起こしたりはしたが、
自分は主はやてを血で汚さないために殺しはしないと誓っている身の上。
なのはやフェイトのようなバトルマニアとは違うのだ。不必要な戦いは可能な限り避けたい。

「こうしちゃいられねぇ!早くシグナムを見つけて一緒にはやてを守らねぇと!」

とりあえずディバッグを確認することにする。主催者のルールに従うのは癪だが致し方ない。

「よーし!グラーフアイゼンはあるみたいだな!‥‥‥ん?なんだこりゃ?」

慣れ親しんだ自分のデバイスの他に、なにやら怪しく輝くイヤリングが見える。
ヴィータはそれを手に取った。

「綺麗だな‥‥‥でもなんで片方だけ?」

疑問を感じながらも、ヴィータは何かに惹かれるようにそのイヤリングを耳に―――


◆ ◆ ◆



「た、大変だぁぁぁ!!!!」

モニターを眺めている土御門の部屋に物凄い形相の小松が駆け込んできた。

「ん?どうした?小松?」
「見てください!これを!」

小松が広げた手の中には大量のイヤリングがあった。

「ああ、ポタラじゃん、それ。『これを使いまくれば悟空にも勝てるよ』
 とか愛染さんが言ってたな。それがどうしたって?」

「これ!全部右耳用なんです!担当が入れ間違えてるんですよ!」
「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥?」

ということはつまり最低でも左耳用のポタラが一つ、右耳用が五つ、支給品として
配れれているということになる。それがもたらす恐ろしい結果は想像に難しくない。

「ま、いんじゃね?別に?」
「ですよねー?」

二人は高らかに笑いあった。

292巨人討伐戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/04(金) 01:16:51 ID:t4an8ATM0
◆ ◆ ◆


「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥!?」

「おいおい、避けるなよ。試し斬りにならねぇだろうが。」

マップ上でG-5の位置に当たる山岳地帯。
そこでネオジャパン代表モビルファイター、ゴッドガンダムが見事なブリッジを展開していた。
この柔軟性は搭乗しているファイターの動きを完全にトレスするモビルファイターならではの動きである。
だがこの体勢は別にパフォーマンスとして好き好んでやっているわけではない。
彼――中に乗っているドモン・カッシュが必死になって避けた結果なのである。
一方で対持しているのは生身の人間である。
ツンツンとした髪の先端に無数の鈴を付けている眼帯の男。その名は更木剣八。
体格差が数十メートルはあるというのに、MFに乗ったドモンはこの男に苦戦を強いられていた。
理由は多々あるが一番わかりやすいのは―――。

「ギンの野郎の刀ってのが気に入らねぇが、これが卍解ってやつか。なかなか悪くねぇな。」

ブリッジを決めているガンダムの真上スレスレに、とんでもなく長く刀が伸びていた。
刀身は先端が全く見えず、遠くにある灯台を突き抜けて更に伸びる。

―――神殺槍(かみしにのやり)

剣八に支給されていたメダリオンの中に入っていた、元二番隊隊長、市丸ギンの卍解である。
最長の斬魄刀とされるその刀身長さは実に―――。

「13キロメートルだ。悪いな。」
「くそ!なんてこった!」

ゴッドガンダムは回転しながら跳ね起き体勢を整える。
剣八はすかさず剣を横薙ぎになぎ払った。
ゴッドガンダムが慌てて伏せると同時に近くの山が両断されたのが見える。

「オラオラ!逃げてばっかじゃ戦いにならねぇぞ!もっと俺を楽しませろよ!」
「ああ!分かったぁ!貴様を今からガンダムと同じモビルファイターとして対処するぅ!」

ゴッドガンダムの両手が赤く発光し始めた。まさか生身の人間相手に使う日が来ようとは。

「俺の右手が光って唸るぅぅぅ!!!!勝利を掴めと轟き叫ぶぅぅぅ!!!!」
「はははははははっっっっ!!!そうこなくっちゃな!!!!行くぜ!!!!」

ゴッドガンダムの背中のフィンが開いて光の輪を形成する。

「爆熱っっっっ!!!!ゴッドッッッッ!!!!









「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?????」」」」」








遠くで複数の男女の叫び声が聞こえ、切られた山の麓から眩しい光が発せられた。

「ん?」
「ちっ!なんだよ?」

ドモンと剣八は一時戦闘を中断し光の方を振り向く。すると、

293巨人討伐戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/04(金) 01:17:15 ID:t4an8ATM0


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・




山を押しのけて黒鉄の鎧に身を包んだ戦国武将風の巨人がそこから立ち上がってきた。
そのサイズと重量ははすでにゴッドガンダムすら遥かに超えている。

「何だあれは‥‥‥?新手のモビルファイターか!?」
「けっ!なんでもいいぜ。戦いの邪魔でもする気か?なら覚悟は出来てるんだろうな?」

そう言って剣八は神殺槍を両手持ちにして上段に構えた。

「久々にやってみるか。剣道ってやつをよぉ。」

そのまま13kmの刃を巨人に向けて振り下ろそうとした、その瞬間。
激しい豪音と共に、雷が神殺槍目掛けて、落ちた。

「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!」

雷が直撃した剣八はスパークし、激しい痙攣を起こしながら黒焦げになってその場に崩れ落ちた。

「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥!?」

ドモンは空を見上げて驚愕する。よく見るとあの巨人を中心に雷雨が広がっているではないか。
奴は天候を操れるとでも言うのだろうか。
すると巨人は背中から槍を抜く。それは蜻蛉斬りと呼ばれる武具であった。

「くそぉ!来るなら来い!相手になってやるぞ!」

構えたゴッドガンダムに向けて巨人が槍を持って突撃しようとした、その時。



「ギガントッッッ!!!!!ハンマァァァァァ!!!!!!」


山の向こうからとんでもなく巨大な鉄槌が回転しながら巨人の脳天を叩き、そのまま転倒させた。

「な、なんだぁ!?」

ゴッドガンダムの麓に回転しながら着地したのは鉄槌、グラーフアイゼン・ギガントフォームの主、
鉄槌の騎士ヴィータである。

「はぁ、はぁ、あ、あぶねぇ‥‥‥!もう少し遅かったら奴に吸収されるところだったぜ!」
「最近はデカい武器が流行ってるのか!?何があったか知らんが、あいつは敵なのか!?」
「知らねぇよ!あいつも最初はあんなにデカくなかったんだ!
 だけどこのイヤリングをはめた奴があいつに吸い込まれていって!」

そう言ってヴィータは手に持った、間一髪でつけるのをやめた怪しいイヤリングを地面に落として踏み潰した。
遠くでは巨人――巨大化した本田忠勝が既に立ち上がってる。

「化け物め‥‥‥!」
「なんだか分かんねぇけどとりあえず一緒に戦うぞ!でかいの!」
「‥‥‥ふぅ、なんだか騒がしいじゃねぇか。」
「うわぁ!?生きてたのか!?あんた!?」
「三体一だが‥‥‥卑怯とは言うまいねぇ?」

こうして急増チームによる巨人討伐は幕を開けた。






「「「行くぞ!!!」」」







【トミーロッド@トリコ 消滅】
【明智光秀@戦国BASARA 消滅】
【アックア@とある魔術の禁書目録 消滅】
【フィアンマ@とある魔術の禁書目録 消滅】

294巨人討伐戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/04(金) 01:17:41 ID:t4an8ATM0

【G-5 山岳地帯/1日目・深夜】



【ドモン・カッシュ@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 健康
【装備】 ゴッドガンダム
【持ち物】不明支給品1〜2、基本支給品
【思考】
基本:主催者を打倒して脱出する
1:レイン・ミカムラを探す
2:目の前の巨人を倒す

【更木剣八@BLEACH】
【状態】落雷による重傷、すぐに処置しないと死ねる状態
【装備】メダリオン(神殺槍)
【持ち物】不明支給品1〜2、基本支給品
【思考】
基本:強い奴らとの戦いを楽しむ
1:ここは楽園だな
2:一護と再戦する
3:目の前の巨人を倒す

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムと合流する
2:目の前の巨人を倒す
【備考】
※A,sの時期から参戦です

【本田忠勝@戦国BASARA】
【状態】 巨大化、合体(トミーロッド、明智光秀、アックア、フィアンマ)
【装備】 蜻蛉斬り、ポタラ×5
【持ち物】不明支給品5〜15、
【思考】
基本:徳川家を天下統一に導く
1:早く帰りたい
2:邪魔する者は容赦せん
【備考】
※ポタラを身につけたことでトミーロッド、明智光秀、アックア、フィアンマ
 と合体しました。
※各能力が反映されてるかどうかは知りませんが、本田忠勝の戦闘力は大幅に上昇しています。

295名無しさん:2013/01/04(金) 01:18:25 ID:t4an8ATM0
終了です。

296名無しさん:2013/01/04(金) 20:49:06 ID:q8y0Akfs0
「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥!?

297 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/06(日) 19:38:54 ID:ETZMpxck0
投下します。

298find the blue ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/06(日) 19:39:50 ID:ETZMpxck0
「……はぁ……はぁ……。」

「……邪魔をするな……小僧!」

現在、範馬刃牙と対峙している南斗水鳥拳の使い手、レイは焦っていた。
自分はラオウに突かれた秘孔「新血愁」による死の期限を迎える前に、
何としても南斗六聖拳「妖星」のユダを倒さねばならないのだ。
こんな場所で殺し合いなどやっている場合ではない。
だからといって、いきなり見ず知らずの少年に襲い掛かったのは
いささか自棄になり過ぎではないかと反省する。

(まだ希望はある……!この会場にはトキがいる……!
 あの人に心霊台を突いてもらえばまだ間に合う筈……!」

だが再会するには既に火がついてしまっている
この格闘家の少年をなんとかやり過ごさねばならない。

「……すまない、突然斬りかかって悪かった。
 今更遅いかもしれんが、道を開けてくれないか?」

「はははっ。そうはいかないよ兄ちゃん。ここには親父がいるんだ。
 親父と闘えれば他はどうでも良かったんだけど、アンタは強い。
 範馬勇次郎と闘う前の練習台にはちょうどいいくらいにね。」

「そうか……ならば仕方がない。」

あきらめたレイは水鳥拳の構えを取る。
対峙した刃牙も構えを取り始める。

だが、何か様子がおかしかった。

「……なんだ、その動きは?中国の蟷螂拳?いや、まて!?」

蟷螂を模した形に拳を作った刃牙の真横の空間がぐにゃりと曲がり始めた。
そして、刃牙がパントマイムで蟷螂の真似をするたびにそれの形状がはっきりと
はっきりと見えてくる。

「見える……見えるぞ……!あれは……人間大の……カマキリ?」

―――リアルシャドー

思いこみの強さにより、痛みや傷までをも具現化してしまう、
シャドーボクシングの究極系。
刃牙はほぼ毎日のようにトレーニングとしてこれを行っており、
その格闘キャリアは若年ながら数百、数千試合にものぼっている。
その対戦相手はもはや人間に限らず、100kgになったカマキリや
ティラノサウルスなどをイメージすることも可能である。
その表現力は、実際の対戦において相手にもその存在をイメージさせるほどなのだ。

現に、レイには刃牙の隣に巨大なカマキリの姿がはっきりと見えていた。

「くっ……!落ち着け!これはただの妄想だ!幻覚に惑わされてはいけない!」

そう我に返ったレイは固く目を閉じた。
ただの妄想にすぎないならこれでなにも問題はない。

だが。

299find the blue ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/06(日) 19:40:15 ID:ETZMpxck0
「な……なんだ!?この足音は?こちらにカマキリが近づいてくる!?
 馬鹿な!幻聴まで聴こえるとは!なんという高度な暗闘(イメージトレーニング)!」

そういってレイは両手で両耳を塞いだ。
ただの妄想にすぎないなら今度こそなにも問題はない。




ブシャッッーー!!!!




レイの肩に強烈な痛みが走り、目を開けると、
至近距離で巨大なカマキリがレイの肩の肉を喰いちぎっているのが見えた。


「…………………………。」

「………………ぐ………………!」

「具現化している!!!!!!??????」


範馬刃牙の極限まで磨き上げたリアルシャドーは、もはやその原型となった
シャドーボクシングの域をはるかに超え、魔法の境地に達していた。
そのイメージ力は自分の妄想を相手のデッドスポット(視覚の死角になる箇所)に落とし込み、
本来無いはずの物を共通認識として量子力学的に現実化するまでにいたっている。


―――人、それを妄想具現化能力者(ギガロマニアックス)と呼ぶ!



「くそぉ!!死んでたまるか!!喰らえ!!南斗究極奥義!!断己相殺拳!!」



◆ ◆ ◆

―――この映像を見た、妄想具現化能力者に詳しい蒼井セナ女史は後にこう語る

「……あ、今筋肉質な色男が光りながら跳んだ瞬間、カマキリに十字に切り裂かれましたね。」

「ちなみにこの現象を「リアルブート」と私たちは呼んでいます。」

「ええ、間違いありません。範馬刃牙は妄想具現化能力者(ギガロマニアックス)です。」

「無い物が有るように見えるだけに止まらず、最終的に本当は存在しないはずの物でも本物にする能力者。」

「しかしまさかディソードを手に入れずに格闘技を極めただけでこれができるようになるなんて……。」

「まさに『凄いね、人体☆』というやつですね。」

「あ、ちなみにディソードというのはギガロマニアックスたちが所持する「妄想の剣」でして。」

「そう、ちょうど貴方の後ろに立っている彼女が持っているような――。」






ぐしゃっ!!!






セナにインタビューしていたレポーターは、背後に立っていた小柄なツインテールの少女が振り下ろした
スノーボード型のディソードにより頭から真っ二つに両断され死亡した。

「やったーーー!ついにパロロワに初参戦なのらーーー☆」

「落ち着け!梢っ!ここは会場じゃない!今の私たちは回想みたいなものなんだ!」

「えー?こずぴぃも早く会場でドカバキグシャー!って
 参加者をブチ殺しまくりたいのらー☆」

「確かに!カオスヘッドはギャルゲロワ3rdが企画されるたびに
 毎回名前が挙がったりはするが未だに作品として参戦したことがない!
 しかし!だからといって!いきなり私達が飛び込むのは唐突過ぎる!」

「ぷー!セナしゃん頭が固いのらー☆」

「大丈夫だ!たとえ何があっても私は梢を見捨てたりなんかしない!」

「セナしゃん!」

がしっ!

二人は固く抱き合った。

300find the blue ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/06(日) 19:40:34 ID:ETZMpxck0
◆ ◆ ◆

「あー?終わった?」

巨大カマキリがレイを捕食している間、暇だったのでアイアンマイケルを具現化して
トレーニングという名の一方的な暴力を働いていた刃牙はコキコキと首を鳴らした。

「親父のイメージも混ざっちまったから前出したやつより大分強いなお前。ん?」

カマキリが新しい獲物をみつけたかのようにこちらを見ている。

「ちぇっ。しょうがないな。」

そういって刃牙はまた新しい構えを取りだした。

自分以外の全てを見下す勇次郎と違い、「大自然」に対しては尊敬の念を持ち、
例え相手がゴキブリであってもその能力を高く評価する刃牙は、
その動物の能力に近づくためのイメージトレーニングを常日頃行っている。

そう、ゴキブリであっても。

「……脱力だ。液体のイメージ。……コンデンスミルクのような液体を。」

そうつぶやきながらだらりと全身の力を抜き、一瞬で、加速した。

―――ゴキブリダッシュ

ゴキブリの走りだした瞬間には既に最高速に達しているダッシュ力に目をつけた刃牙が
目をつけた刃牙が開発した加速法である。その瞬発力は時速270キロにも達する。




こうして、刃牙はその場から姿を消した。




【レイ@北斗の拳 死亡】



【A-4/1日目・早朝】
【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】逃走中
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:強者が集まるここでトレーニングすれば親父を超えられる!
2:シグナムの仇を討つ

【巨大カマキリ@グラップラー刃牙】
【状態】闘争本能剥き出し
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:食物連鎖の頂点に立つ
1:キシャァァァァァァァ!!!!

【備考】
※カオスヘッドは名作です。

301名無しさん:2013/01/06(日) 19:41:10 ID:ETZMpxck0
終了。

302 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 21:59:19 ID:UuoKyyXo0
投下乙です。そして投下します

303 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:00:07 ID:UuoKyyXo0


愚地独歩、御坂美琴、ピッコロの三名を乗せた黒王号は診療所を目指し足を進めていた。
だが向かう途中で響く戦闘音や辺りを豪快に照らす緑の光を目にした今、進路を変えたのだ。
正確には緑の光を発した地点。地図で言うと先ほどの武道会場の上辺りであり、ここから西に進んだ場所だ。
本来、診療所には瀕死状態のピッコロを治療する目的で向かう予定であった。
しかし独歩に支給されていたジュエルミートを食べた結果、傷は塞ぎ体力も回復したのだ。
目的が別の形で達成された今、武道会場でセル、そして乱入した勇次郎と交戦中の幸村及びココの加勢に入る事が決まっていた。
だから三人はこのまま西に向かい光の正体を確かめた後、すぐ武道会場に駆けつけることにした。


(あの光……まさかな)

「おい、どうしたピッコロ?」

「いや、なんでもないんだ。それよりも支給品とやらを確認した方が良いんじゃないか?」


ピッコロの発言により支給品を確認することになった。
御坂は今思えば確認していなかったけ。と一瞬表情を変えたが気にせず確認作業に移ろうとする。
こんな大きな馬や食べれば体が輝き怪我が治る肉がある。常識に囚われない支給品はもしかしたら自分に有用な物かもしれない。


「僕もそう思うよ、美琴」

「アンタ!?キュゥべぇ!?」


突然の来訪者。
それは武道会会場に置いて美琴に接触を求めてきた生物。
魔法少女の契約を求める存在。
キュゥべぇの姿があった。

304 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:01:48 ID:UuoKyyXo0



美琴以外の二人は初めてキュゥべぇと出会うことになる。
その姿は聞いていた通りの赤い目に白い体、そして人と同じ言語を喋る小動物。


「おい、小動物。お前何時からそこにいた?」

「その回答は必要かい?愚地独歩」

「……いや、いらねぇ」


その言葉に歯切れの悪さを感じた独歩は言葉を引っ込める。
同じ言葉を喋っているのに不快感を感じる。まるで感情が無い機械と会話しているような。
だが足を止める訳にもいかず、黒王号は構わず目的地に向けて進んでいた。

「で、アンタは何で此処に来たのよ?」

「それは君の所為さ美琴。説明をまったく聞いていなかったからね」


美琴はキュゥべぇに対して微量な怒りを抱いたがそれを抑え彼の言葉を聞こうとする。
よく見れば彼には首輪が付いていない。それは可能性であるがあちら側の存在の可能性もある。
それに彼自身にも何か裏があると感じ取っていた。


「僕と契約して魔法少女になってほしい。これはさっき言ったね。
その説明をさせてもらうだけさ。
簡単なことだよ。僕と契約して魔法少女になって魔女と戦ってもらう。
魔女は人類に危害を加える危険な存在だからね。命の危険だって伴う大変な宿命さ。
でも君の頑張りで誰かが救われるかもしれない。
もちろんタダとは言わない。契約の際、代償として君の願いは一つ叶えてあげるよ!」

「「!?」」

(何!?コイツ一人でドラゴンボールの力を持つだと!?)

「アンタ、ふざけた事言ってる場合じゃないの!」

馬鹿馬鹿しい。いきなり魔法少女なる意味の分からない事を言えば次は願いを叶える。
意味が分からない。まったくこいつの考えること、言っていることは訳が分からない。
美琴と独歩はそう思っていた。

「かまっていられねぇ!スピード上げるぞ!」

そう独歩が告げた時だった。

「―――――しまッ!!!」

「ピッコロさあああああああああああああああああん!?」



美琴の叫びも虚しくピッコロは転がり落ちてしまった。
落ちるだけならいいかもしれないがその時美琴のバックから一つ支給された物が一緒に落ちる。


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」


腕を4本持つ最強のゴリラ―――――捕獲レベル9『トロルコング』

305 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:02:35 ID:UuoKyyXo0



「ッチィ!あの馬鹿……」

独歩は落ちたピッコロに言葉を吐き捨てる。
いくら怪我人とはいえ傷は塞がり体力も回復していた。
これは完全なるピッコロの不注意だ。仲間がいてもこの会場。殺し合いが起きている場で気を抜くなど言語道断。
若干苛立ちを隠せないがもう一つの問題がある。

「あ、ああ……あれは私のせい……!」

自分のバックから出てきた怪物に対して美琴は恐怖していた。
もちろん怪物に対して恐怖という部分も少なからず存在するが、それよりももし『自分が出した怪物』にピッコロが殺されたら。
そっちの恐怖の方が大きかった。
その不安を感じ取った独歩はフォローも兼ねて美琴に告げる。

「おいみk「俺を気にするな!先に行け!」

声の先を見るとピッコロが怪物と戦闘中であった。
食べた肉が良かったのか突然の相手に不利どころか有利に戦っていた。
「ピッコロさん…!」
その姿に美琴の表情に不安は存在していなかった。
「後で迎えに来る!それまで耐えろよ!」
独歩が叫ぶとピッコロは笑みを零し返答する


「耐える?――――別にアレを倒してもいいんだぜ?」



黒王号は大地を駆ける――――――



★★★

306 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:03:21 ID:UuoKyyXo0


「この俺に殺されるがいい!!」

悪魔ブロリーがそう告げると二人は身構える。
一人はプリキュアと呼ばれる戦士来海えりか。
そしてもう一人は伝説の極道花山薫。


しかし交戦と呼べる物ではなかった。

それはブロリーによる一方的な攻撃のみ。
花山はカタギであるえりかには手を出せないと誓っていた。
が、ブロリーの力は人間一人程度の力では、花山の力では止まる事は無かった。
えりかも変身して応戦するがそれでも歯が立たない。
一度ブルーフォルテウェイブで気弾を相殺するもそれはブロリーが遊びで放った一発のみ。圧倒的実量差がそこにあった。


だが花山が簡単に死ぬはずが無い。
油断しているブロリーの左腕を掴みとると両手に力をいれる。


ボキッ


鍛え抜かれた握力は伝説の超戦士の左腕を折るに値する。


それでも勝てる条件には決してならなかった。
ブロリーに殺されるのは確実であり、花山でも死を悟るほどだった。
だから彼はあえてえりかに回し蹴りを食らわせ後方に飛ばす。
「――――え?」



「任されたぜ、花山」

そこには馬に跨った顔見知りの独歩と知らない少女がいた。
独歩がキャッチするも少女は意識を失っている。
独歩は削られた大地と傷だらけの花山を見て全てを悟った。
だから何もできない小さな己の存在を知った。
花山は少しの間だけ一緒にいた少女に目を送る。


「お前は生き抜け……任せたぞ愚地独歩」

「ああ、色んなモンな。任せとけ……お嬢ちゃん!」

「わかってるわよ!」

美琴が黒王号に電流を走らせ体内の筋肉を刺激し本来とは違うインパルスの信号により普段より早いスピードで走らせる。
独歩は後ろを振り返らない。花山は敵に背を向けなかった。
「これでよかったの?独歩さん!」
暇そうにしていたブリリーの腕にはありったけの光が集中していた。
「……あいつが任したんだ。なら責任持つさ。」
花山は決して動じることなく腕を組む。
「だから、主催者をぶっ潰してとっとと帰るぞ」
ブロリーが腕を降ろし溜まった気弾を花山に向けて飛ばす。



花山は最後まで、命が尽きても侠客立ちを辞めることは無かったー――――――

【花山薫@グラップラー刃牙 死亡確認】



そして運命の放送が鳴り響く―――――

307 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:04:01 ID:UuoKyyXo0

【A―4/1日目・早朝】

【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】 疲労(中)、全身に傷(小)
【装備】 制服(若干損傷) 、キュゥべぇ
【持ち物】 ランダム支給品0〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:皆の元へと帰る
1: 武道会会場に行きココ達の加勢に入る
2: 上条と合流してあげてもいいんだからね!
3: 一方通行に第二位には警戒
【備考】
※参戦時期は少なくても妹編以降
※殺し合いに学園都市が絡んでると若干疑っています。
※魔法少女になると願いが叶う事を知りました

【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】 スーツ、黒王号
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 武道会会場にいるらしい勇次郎に接触する
【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています

【来海えりか@ハートキャッチプリキュア!】
【状態、思考】気絶中
【持ち物】ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【備考】
※花山とは一応情報交換をしています








【ブロリー@ドラゴンボール】
【状態】 胸に裂傷(シグナムに最後斬られた傷)、左腕骨折
【装備】 なし
【持ち物】 一式、ランダム支給品1〜3
【思考】
基本: 全員殺す
1: 全員を殺し主催もころす
2: 特にカカロットやべジータは絶対に
3:
【備考】
※惑星破壊レベルは制限されています
※参戦時期はお任せします


※花山の死体はそのままです

308 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:05:11 ID:UuoKyyXo0
タイトルは
人情

それと一応もう一本投下します

309第一回放送 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:06:16 ID:UuoKyyXo0


おーい、お前ら元気かぁ?俺様は元気だぜ。
このベイ様がお前らに有難く放送をしてやるからよぉぉぉく聞きやがれ!!
ん?あぁ、放送ってのは簡単に言えば途中報告みたいなモンだから聞き逃しても知らねぇからなぁ!
そんじゃ早速……ハハ、ハハハ、ハハハハハハハハハハッッッッッ!!!!!
お前らそんなに殺人が好きなのか!?笑いが止まらねぇよ?ハハハハハハハハハッッッ!!!!
今までに死んだ奴の発表だぁ!!

ウルベ・イシカワ
レイン・ミカムラ
ヤムチャ
モンキー・D・ルフィ
上条当麻
ケンシロウ
花咲つぼみ
真田幸村
シグナム
ココ
天津……いや、気にすんな
ボートガス・D・エース
明堂院いつき
クザン
トミーロッド様
明智光秀
フィアンマ
アックア
レイ
花山薫


おいおいおいおい、19人だぜ!?
ったく意味解んないなお前らは!?
普段大口叩いて正義を語っても所詮はこの程度なんだよぉ!!
お前らは!!

たった19人の命も救えないほど惨めなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!


それと禁止エリアの発表だ。覚えてるか?簡単に言えばそこに行ったら首輪がドカン!だ。
で、その禁止エリアってのは俺が適当に決めるわ。
だから気をつけな。次の放送の時に教えてはやるけどそれまでに、

何時!何処で!禁止エリアが!決まるのは!俺様の気まぐれなんだぁよぉぉぉぉぉぉおおおぉぉおおおお!!!!!


あ・と・!
特別にブロリーを殺したらその場で願いを一つ叶えてやってもいいぜ?


そんじゃ……トリコォ!!
ココは残念だったなぁ?こっちもトミー様が逝ったから文句は言わせねぇぞ?
でも俺様からの情けだ。お前もココの後を追わせてやる!!

次からはこの俺もGTロボで参加してやるよ!それに俺以外も参加してる奴はいる!!



それじゃたった一つの願いの為に殺し合っとけよお前らっぁぁぁぁぁ!!!


残り46人――――――

310 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/06(日) 22:07:54 ID:UuoKyyXo0
終了です

311名無しさん:2013/01/07(月) 00:14:00 ID:qG37zp8Y0
死にすぎだろwwwてかトリコ何もしてねぇwww寝てたのかwww

312 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/08(火) 02:38:09 ID:cREv3toc0
短いけど投下します。

313モーニングはいかが? ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/08(火) 02:38:39 ID:cREv3toc0

「ぶっはぁっっっ!?」

ホテルの地下のエステ。
開始早々、打倒主催に向けて英気を養う為、ホテルの一室で四時間の睡眠を取った後、
一時間じっくり露天風呂に入浴し、一時間かけた髪のセットを終えたサニーは
鏡の前で半裸になって勢いよく飲んでいたコーヒー牛乳を放送を聞いた瞬間、吐き出した。

「……ココが死んだだと……!?」
「なんだねキミィ、汚いねぇ。」

一緒に風呂に入っていた、隣で手間のかかるメイクをしている涅マユリは
呆れ顔で溜息を吐く。

「やれやれ、死神どもはシブといねぇ。てっきり一護や剣八は先走って
 モウ死んでると思っていたヨ。」
「あんたの知り合いは無事だったのか……そいつは良かったな。
 おのれ!美食會め!くそ!こんな所で油を売ってる場合じゃねぇ!
 俺は行くぞ!マユリさん!縁があったらまた会おう!」

そう言ったサニーは大急ぎで上着を羽織り、
わき目も振らずにホテルの正面玄関をを駆け抜け外へ出て行った。

「おいおい、朝食も食わないのかネ?
 ま、いいか。このホテルも大体調べ尽くしたしネ。」

メイクが終わったマユリは上着を羽織ってニヤリと笑う。

「ワタシもそろそろ、実験のサンプルでも集めに行こうカネ。」

瞬歩を使い、一瞬でその場から姿を消した。

◆ ◆ ◆


「ふぁ〜〜〜〜。あーーーーよく寝たぁーーーー!!!!」

大きく欠伸をしながらたっぷり六時間の睡眠を取り終えた
トリコがホテルの一室から姿を現した。

「よぉ、あんたも今起きたところか。」

隣の部屋から、鎧を着た伊達正宗が長い休憩を終えて出てきた。

「食堂で朝食が用意されてるらしい。せっかくだから食いに行くか?」
「ああ、そうだな。」

同類の匂いを嗅ぎ取ったトリコは、特に警戒することなく
戦国武将風の男と並んで一階の食堂へ向かった。

314モーニングはいかが? ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/08(火) 02:39:06 ID:cREv3toc0


「お、なんだ。結構集まってるじゃねぇか。」
「あれは……豊臣秀吉?やれやれ、こんな場所で暢気なものだな。」

食堂には中国拳法家のような初老の男、異様に体格がいい戦国武将風の男、
それに魔法少女のような恰好をした少女が三人、それぞれテーブルに座って
モーニングセットを食していた。恐らく彼らもさっき起きたばかりなのだろう。

だが、彼らは何やら不穏な空気に包まれていた。

「嘘や……シグナムがやられてもうたなんて……!」

ショートカットの魔法少女、八神はやては動揺して手に持った
フォークとナイフをカタカタと揺らす。

パリンッ!

銀色の魔法少女、月影ゆりは手に持ったカップを熱いコーヒーの入ったまま
にもかかわらず素手で握って割った。

「そんな……つぼみといつきが……死んだ?私は今まで何をしていたの?
 なんで……私はのんびり自室で寝たりなんかしていたの!?」

「せっかく再会出来たんだから、姉妹水入らずでゆっくり語り合いましょう!
 とか言って私をベッドに引き摺り込んだのは貴様だろ……キュアムーンライト。」

正面に座っているダークプリキュアは呆れ顔で指摘した。
キュアムーンライトは顔面を蒼白させたままふらふら立ち上がる。

「……ごめんなさい……みんな……。
 ……ははっ。そうだ。えりかはまだ無事なんだ……。
 えりかは……えりかだけは……!私が守ってみせる!」

キュアムーンライトはテーブルをひっくり返しながら一気に加速し、
正面玄関を駆け抜け外の戦場へ飛び出していった。

「やれやれ、仕方がない、キュアムーンライトが他の奴に倒されるのも癪だしな。」

強風が起き、ダークプリキュアも後を追うように姿を消す。

「こうしちゃおられへん!はやくティーダを探さな!」
「はっはっは。一人じゃ危ないだろう、お嬢ちゃん。」

中国拳法家のような初老の男、東宝腐敗と八神はやても追われるように
モーニングセットを残したまま玄関へ駆けだした。

突然の慌ただしい事態を呆然と見守るトリコと正宗。
一人残った豊臣秀吉は溜息をつきながら二人を見た。

「そうじゃないかとじゃ思っていたが。聞いてなかったのか?」
「何!?」
「さっき放送があったぞ。真田幸村が死んだそうだ。」

その名前を聞いた正宗は、明らかな動揺を見せた。

「……馬鹿な!?」

315モーニングはいかが? ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/08(火) 02:39:45 ID:cREv3toc0

【G-2 ホテル/1日目・朝】

【サニー@トリコ】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:美食會を打倒する、主催者に強い怒り
1:おのれベイ……!
2:ココの仇を討つ

【涅マユリ@BLEACH】
【状態】健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 会場を調べる
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ

【月影ゆり@ハートキャッチプリキュア!】
【状態】 焦燥
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:えりかを保護する
1:無事でいて!
【備考】
※最終回の後から参戦

【ダークプリキュア @ハートキャッチプリキュア!】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: キュアムーンライトと決着をつける
1:こんなところで死なれては困る
【備考】
※死亡後から参戦

【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは、フェイト、ヴィータと合流する
【備考】
※A,sの時期から参戦

【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:とりあえずはやてに着いていく

【豊臣秀吉@戦国BASARA】
【状態】健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:武将の共倒れを狙う
1:そろそろ自分で動くか

【伊達正宗@戦国BASARA】
【状態】 動揺
【装備】 刀
【持ち物】 ランダム支給品0〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催を倒し元の世界へ帰る
1:……馬鹿な!?
【備考】
※織田信長を倒した直後により参戦
※名簿は確認してません

【トリコ@トリコ】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:
1:何があったんだ?
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです

316名無しさん:2013/01/08(火) 02:40:16 ID:cREv3toc0
終了です。

317名無しさん:2013/01/09(水) 18:41:48 ID:a8CJJT1s0
ティーダってヴィータ?

318名無しさん:2013/01/10(木) 01:22:30 ID:5jF8Ht0Q0
東方腐敗はいつまで東方腐敗のままなのか

319名無しさん:2013/01/10(木) 14:25:03 ID:kuwTP3DI0
このおふざけロワがまだ息してること自体不思議だけどなw

320名無しさん:2013/01/11(金) 23:54:09 ID:kSwGReD.0
とうとう全員揃ったか……!なんか参加者がどんどん増えてる気もするが

321名無しさん:2013/01/11(金) 23:56:56 ID:iO9xB1Lk0
一護とか言うぽっと出がブリーチの主人公みたいな顔で混じってるしなw

322名無しさん:2013/01/13(日) 04:22:17 ID:hHAva9DE0
地図作ってみた。
tp://www48.atpages.jp/chizu/

バグってても文句言わないでね。

323 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:44:35 ID:4gYuv5Yw0
おお、GJ!

投下します。

324モンキーマジック ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:45:16 ID:4gYuv5Yw0
「もうそんなに人が!?」
「ふむ、どうやらくつろいでいる場合では無さそうじゃな。」

ピクルとの戦いから数時間後。結局その場に留まって睡眠を取った後、
ディバッグに入っていたテーブルセットとティータイムセットでお茶を楽しんでいた
巴マミ、ウルキオラ・シファー、四楓院夜一(猫)の三人は放送を聞いて微妙な雰囲気になる。
この面子の知り合いは誰も死んでいないというのが不幸中の幸いというものか。

「休憩は終わりだ。そろそろ出発するぞ。」
「でも……気になるのは『他にも参加してる奴ら』もいるってところよね。」
「ブロリーとやらを倒せばなんでも願いを叶える。それが本当なら
 恐らく主催者サイドにもその商品目当ての輩がいるということか。」
「じゃあ名簿の人たちの他にも当て馬っぽい人が紛れてるというわけね。
 ……ん?待って!何かがこっちに近づいてくる。」

マミは急いで返信して臨戦態勢を取る。
三人の数メートル先に立っている体格の大きいその者は――。

「なんだあれは?さっきの原人か?」
「いいえ、彼よりかなり毛深いわ。純粋な猿よ。」
「しかし、なんだあの恰好は?防弾チョッキ?」

ひゅんと、高速で何かがマミに向かって投げつけられた。


パァン!


瞬時にマスケット銃を召喚し、それを打ち落とす。

「……人の頭部に向かって正確無比な投石攻撃。
 あの猿は人間並みの知能を持っていることになるわね。」
「下がってろ、マミ。俺がやる。あんな塵(ゴミ)一人で十分だ。」

そういってウルキオラは椅子から立ち上がった。

「鎖せ、黒翼大魔(ムルシエラゴ)。」

―――帰刀(レスレクシオン)。

斬魄刀に封じ込めた虚本来の力を開放する破面(アランカル)の刀剣解放である。
黒い液体が舞い上がり、雨のように降り注ぐ格好いい演出にマミは目を輝かせる。
光の槍(フルゴール)を霊圧で形成し、猿に一瞬で接近する。

「全く反応ができていないな。所詮は屑(クズ)か。」

その言葉を聞いて猿はいいようのない不快感を露わにする。
マミの額から汗が零れ落ちた。

「猿がブチ切れた?待ってウルキオラ!あの猿何かを隠し持ってるわよ!」

フルゴールが猿の喉に穴を空ける寸前、異常な速度のスゥェーバックで槍を躱し、
腰に手を回してガードの空いたウルキオラの腹部に向けて「それ」を発砲した。


ガオンッ!


集約された散弾が、ウルキオラの硬皮(イエロ)をあっさり貫いた。

「ショットガン!?」

着地したウルキオラは何が起こったか分からずゆっくりと顔を下げる。
腹の真ん中に、喉元に空いている孔よりはるかに大きい空洞が空いていた。

「がはぁっ!?」
「ウ、ウルキオラーーー!!!」

血を吐いて膝をつくウルキオラ。ニヤリと笑い、
彼をまるで虫けらでも見るような目で見下す猿。
もう勝負は着いたとばかりに座っているマミと夜一を次の標的に定める。
椅子から勢いよく立ち上がるマミ。

「……馬鹿な、この俺が……?」
「すぐ助けるわ!待ってて!」
「く、来るな!マミ!」

普段全く感情を見せない彼らしくもない表情を見せ、ウルキオラは叫んだ。




「みんな!!逃げろ!!死人がでるぞーーーー!!!!」

325モンキーマジック ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:45:52 ID:4gYuv5Yw0
◆ ◆ ◆


判断ミスを認めざるを得ない。いくら猿とはいえ恐らくは主催サイドの刺客。
やはり二人で挑むべきだったのだ。重体のウルキオラを無視して猿はこちらに走ってくる。

(ウルキオラの硬皮(イエロ)があっさり破られるなんて。
 恐らくあの散弾は覇気を纏っているわね。喰らったら終わり。
 でも射撃戦はこちらが有利!近づく前に仕留める!)

そう考えたマミは周囲に大量のマスケット銃を召喚する。
魔弾の舞踏(ダンサ・デル・マジックブレッド)による全方位攻撃で
早期決着を目指す算段だ。

(これでフィナーレよ。―――え?)

夜が明け、太陽がまぶしく周囲を照らしている。
こちらに近づく猿のはるか背後の空に、それが視えた。

(なに……あれは……?)

あまりに巨大すぎてもはや会場のどこに居ても視認できる物体。無数の触手が生えた巨大な樹木。

救済の魔女、クリームヒルト・グレートヒェン。

(なんなの、あの怪物は?あれも参加者?それに、何?この胸騒ぎは?
 私はあれを知っている……?でも、そんな?なんで?)


(―――なんで、私はアレを鹿目さんだと思っているの!?)


魔法少女とは、魔女とはなんなのか、今考える事ではないのだと分かっていても
思考を止めることができない。混乱は絶望に変わりソウルジェムの汚染をまねき――。


ブチィッ!


その隙を見逃さなかった猿に頭を掴まれ、強烈な力で首を引き千切られた瞬間、
巴マミの絶望は頂点に達した。


◆ ◆ ◆


「マミィィィィィーーーー!!!!」

マミの首が跳ね飛ばされるのを目撃しウルキオラは叫ぶ。
だがテーブルで寝ていたところを猿に襲われ既に体の大半を捕食されている
夜一(猫)を目の前にしても体が思うように動かない。
なんという事だろう。十刃の第四位(クアトロ・エスパーダ)である自分が、
ただの人間どころかただの猿に後れを取るなんて決してあってはならないことである。

326モンキーマジック ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:46:10 ID:4gYuv5Yw0

(……傲慢ゆえの、失敗か。許せ二人とも。だが、只では死なん!)

そういってウルキオラはよろよろと立ち上がり、黒い瘴気を身に纏う。
長い二本角と鋭い四肢の爪、黒い体毛に覆われた半身をもつ悪魔そのものを思わせる姿に変貌した。

―――刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)

十刃で唯一ウルキオラのみが可能としている二段階目の刀剣解放である。
この形態は藍染も知らないため、実際は彼こそが十刃で一番の実力者であるという説もある。

「まさか猿相手にこの形態になることになるとはな。行くぞ。」

そういって消耗の激しい雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)を命がけで放とうとする。
すると、何かが足元でつんつんと自分を小突いているのに気が付いた。

「なんだ、虫か?……な!?なんだお前は?」

そこに居たのは、水色のワンピースに黄色の巨大なボンネットをかぶった姿の小人であった。
猫になった夜一より小さいそれはウルキオラを小突いているリボン状の腕と別の方の腕で
ある方向を指さしていた。引き寄せられるようにそっちを向くウルキオラ。

「あれは!そうか!その手があったか!」

そこには森林があった。なんだかよく分からないが自分に味方してくれるらしい
手のひらサイズの虚?を肩に乗せ、黒い翼を広げてそこへ飛び込む。
猿もそれを追いかけて森の中へ入っていった。

「やはりあの猿、森の中へ誘い込んだ理由を理解していないな。」

木の隙間から見えたウルキオラを人間より正確な射撃で撃ち落そうとする猿。
だが散弾は生い茂った樹木に阻まれ全く命中しなかった。始めて動揺する猿。

「人間の武器に頼っている以上、貴様が不利になる。こんな木の密集した場所で
 動く標的の射撃はたとえショットガンでも至難の業。」

ウルキオラはフルゴールを構えて、投擲(ルス・デ・ラ・ルナ)の構えを取る。
すると小人が腕のリボンをウルキオラに巻き付け始めた。
その様子を見てフッとウルキオラは笑った。

「一緒に戦うぞ。巴マミ。」

小人の名前は、おめかしの魔女キャンデロロ。
巴マミの死の間際の絶望から生まれたご招待の魔女である。
この魔女は自身の戦闘力は低いが憑依した使い魔等を強化する長けている。

腕にリボンが巻かれたウルキオラの持つフルゴールが何倍も巨大化した。

「卍解?いや……そうか、これが。」


   テ

   ィ

   ロ

   ・

   フ

   ィ

   ナ

   I

   レ

   か



投擲された巨大な光の槍が逃げる猿の体を貫き、そのまま絶命させた。

327モンキーマジック ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:47:06 ID:4gYuv5Yw0


キャンデロロに応急処置を施してもらったウルキオラはテーブルセットとティータイムセットを
片づけてディバックに仕舞い、石を積み上げて作った足元の夜一(猫)の墓を見つめる。

「何故俺はこんな人間のみたいなことをしているんだろうな。」

肩で踊っているキャンデロロに手をやりながら左右非対称の表情をする。

「わけがわからないよ。」

ウルキオラはその言葉を思わず口にした。




◆ ◆ ◆


モニター室で土御門が会場を眺めている。

「あーあ。べ…トロルコングがやられちまったかぁー。」

隣に立っている小松が溜息をつく。

「でもべ…トロルコングは『他にも参加してるやつら』の中でも最弱。
 あの体たらくで果たして参加者が生き残れるかどうか……。」
「かみやんも死んじゃったしね。あー行っちゃった。しかし勿体ないねぇ。
 しかし勿体ないねぇ。アイツには結構いい装備を渡してたんだけど。……ん?」


ウルキオラ達が立ち去ってからしばらく後、何者かが猿の死体を漁っているのが見えた。
そのものは引き剥がした防弾チョッキを着こなし、ショットガンを構える。
小松は思わず叫んだ。


「……ピクルが完全武装している!」


―――惨劇は終わらない。



【四楓院夜一@BLEACH 死亡】
【ベン(トロルコング)@トリコ 死亡】



【G-2 /1日目・朝】


【ウルキオラ・シファー@BLEACH】
【状態】 疲労(極大)、重傷、腹部に穴(応急処置済み)
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、ティーセット、テーブルセット基本支給品一式
【思考】
基本:愛染様の元へ帰るため、脱出する。
1:人間には興味があるので、なるべく殺さないようにしておく
2:あれ(ピクル)は人間じゃないだろあれは
3:黒崎一護と決着を
4:崩玉があればマミに理性を戻せるかも
5:心か
【備考】
※参戦時期は破面編開始〜黒崎一護との決着前のようです。
※衣装の一部をピクルに食べられてしまいました。


【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 魔女化(キャンデロロ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:お茶会にご招待しなきゃ
1:お客さま(ウルキオラ)を決して逃がさない
【備考】
※参加者に取り憑くことにより、ティロ・フィナーレのような攻撃を放つことができます。


【ピクル@グラップラー刃牙】
【状態】 完全武装
【装備】 ショットガン
【持ち物】 予備弾薬、ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 強い者と闘って喰らう
1:さっき何故か食べ損ねた少女はどこにいったのかな?
2:なんで変な空間に閉じ込められたんだろう?
3:現代は分からないことだらけだなあ
4: たまには文明的なこともしてみよう
【備考】
※野生を棄てました

328モンキーマジック ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/13(日) 23:47:22 ID:4gYuv5Yw0



一方その頃。

「ヴィータ!無事やったんやな!」
「う……うわぁぁぁぁん!はやてーーー!」
「し、師匠ぉ!?」
「ふぅ、久々に腕がなったぞぃ。」
「すげぇなおっさん!素手で巨大ロボを倒すなんて!」
「はっはっはっ。武を極めればこれ位はできて当然よぉ!」

再開を喜ぶ四人の男女。
巨大化した本田忠勝との放送を跨いだ戦いは
突如乱入した東方不敗が空を飛びながら超級覇王電影弾で
忠勝の周辺を乱舞したことによってあっさり終了していた。



【更木剣八@BLEACH 死亡】
【本田忠勝@戦国BASARA 死亡】


【G-5 山岳地帯/1日目・朝】


【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは、フェイトと合流する
【備考】
※A,sの時期から参戦

【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:この調子でどんどん行くぞ!

【ドモン・カッシュ@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 疲労
【装備】 ゴッドガンダム
【持ち物】不明支給品1〜2、基本支給品
【思考】
基本:主催者を打倒して脱出する
1:レインが死んだ?
2:師匠!

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 疲労
【装備】グラーフアイゼン、メダリオン(神殺槍)
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。

329名無しさん:2013/01/13(日) 23:48:00 ID:4gYuv5Yw0
終了。

330 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/14(月) 20:17:35 ID:Xx7nNE3.0
投下します。

331ゲシュタルト崩壊 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/14(月) 20:18:42 ID:Xx7nNE3.0
ワタシ、シャルロッテ。
可愛い可愛いお菓子の魔女なのダワ。
歩くの疲れたし支給品が気になったカラ鞄を開けてみたのダワ。

「みんな死ぬしかないじゃない!」
「魔法少女は正義の味方よ!使命を忘れないで!私のエビルクローン!」
「わたしが巴マミよ!そっちこそ消えなさいドッペルゲンガー!」

黄色いからチーズだと思ったら違ったのダワ。
二人のおんなじ人が鞄から出てきたのダワ。
双子カシラ?でもなんかそうでもないみたいなのダワ。
なんか言い争いが始まって二人で戦い始めたのダワ。
そこらじゅう弾丸が飛び交いまくっているのダワ。
面倒だからワタシはぬいぐるみのふりをしておくんダワ。
さわらぬ神にタタリなしなのダワ。











数時間経過して放送が始まったのダワ。
二人とも疲れてぶっ倒れてるのダワ。なんか唖然としてるのダワ。
ざまあみろなのダワ。隙をついて二人とも私の養分にするのダワ。漁夫の利なのダワ。

「こんな所で遊んでる場合じゃなさそうね。」
「ブロリーを倒せばどんな願いでも叶えられる?なら魔法少女の運命も変えられるかも。」
「やるしかないわね。」
「ええ!」

なんか一致団結してるのダワ。流されやすいやつなのダワ。
でも二人とも魔力が尽きそうなのダワ。やっぱワタシが養分にした方がいいのダワ。

「ねぇ、支給品の中に説明書が入ってたんだけど、アレをやりましょうか?」
「奇遇ね、私もそう考えてたところよ。」
「やっぱりあなたも巴マミだわ。」
「じゃあ、始めましょう。」

そういうと二人で立ち上がってへんな踊りを始めたのダワ。
ついに気が狂ったのカシラ?でも息ぴったしダワ。



「「フューーーージュン!!!!」」



二人の指が同時に合わさったと思ったら眩い光が発せられて
光が消えたと同時に二人いたマミが一人になっていたのダワ。
統合されたのカシラ?でもなんかさっきとオーラが違うのダワ。
なんかこっちにすたすた歩いてきたのダワ。

「あなたも一緒に戦いましょう!愛と正義のために!」

そういってワタシを抱きかかえて真っ直ぐ歩き出したのダワ。
正体がバレてたのカシラ?まあこっちの方が楽ちんだから別にいいのダワ。

【E―2森/1日目・朝】

【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 合体(巴マミ、巴マミ)
【装備】
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
基本:魔法少女の使命を果たす
1:ブロリーを探して倒す
2:シャルロッテ可愛いわ♪
【備考】
※お菓子の魔女に支給された巴マミ×2がフュージュンで合体しました
※ティロフィナーレを両手で二つ同時に撃つことができます

【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
【備考】
※巴マミに抱きかかえられて移動中です

332名無しさん:2013/01/14(月) 20:19:23 ID:Xx7nNE3.0
終了です

333名無しさん:2013/01/14(月) 21:03:09 ID:bwrB8wkY0
投下乙です
おーけー、これ貼れば良いんデスヨネ分かりますん


   ━┓“   ━┓“  ━┓“   ━┓“  ━┓“  ━┓“   ━┓“
   ━┛   ━┛   ━┛   ━┛   ━┛   ━┛   ━┛
                    、,ノl,、{ , _
  _    _          }Vノ;:;:;:;:;:`'´{,       _    _
 」   ̄ ̄ └,        、{;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:レ      」   ̄ ̄ └,
 }  出 死  {       ミ,;:;:;:;:。...。:;:;:;ヒヾ      }  逃 み  {
 }  る 人  {     )、-┌┐;:;:.゙,..,゙:;:;:nゝ  ,    }  げ ん  {
 」  ぞ が  {   ノ、/;:;:;:;:l・ ,,l;:;:;:´;:;`:;:;l ̄l`';:'-ノ_,. 」  ろ な  {
 }  ぉ     { }ヽソ;:;:;:;:;:;ノt-n';:;:;:;:;:;:;:;ノ,::,_l;:;:;:;:;:;;:;7 }_  ! !  `  {
 }_  ! !    {/;:;:;:;;:;:,、;:;,:l LLLlヽ;、;:;:ノEEEl;:;:;:;:;:;:;:}_ /__   _「
 /__   _「;:::: ;:;::::´、 `''-fココ ll::l;:;:ll .nnn l;:;:;:;;:;:;:;:;:{     ̄
      ̄` ヽ;:; : : ゙  `''''´ミ´r'ヽ;l;:;:ll ';';ニ' l,;:;:;:;:;:;:;:(
         ´`'''─-..._::::.:.:ヾヽ_ `ヽ'、l__l ll }:;:;:;:;:;:)
               `゙-'゙,-,_ツ、゙ヾf´ヽ,っll_{゙:;゙: ゙ソ
              ,、ノ'´;:;:;:;:;:;:;:`ヽl, ,、`ヾ\:ミ、゙
              };:;::;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:'lmn_'ヾ\
           ノ!ノl´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;;:;:;:;;`^!''´ヽ 'ヾ\
           f´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;;ヽ、fヽ\
          、ノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;--;;::;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;y ¨ヽヽ\、
         r';:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;-''´   ' ' '' `-、;:;:;:;:;:;::;:;;{  `´`'''´

334 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:19:08 ID:gBpNbiqw0
投下乙です!地図もありがとうございます!

投下です

335人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:20:21 ID:gBpNbiqw0

「やはりヤムチャの奴は死んだか」


現在ベジータは北上しながらも放送を聞いていた。
死者19人。普段から死と隣り合わせの世界を生きているベジータにとってそれは不安要素にはならない。
知人が死んでも同様だ。殺し合い――――つまり弱い者から死んでいくのは初めから分かっていた。
だが彼にも気にかかる事は幾つか存在していた。


「あいつ天津飯って言おうとしてなかったか?」


天津飯。ベジータの元の世界の仲間であるが今回彼は呼ばれてないはずだ。
ベイは放送で確実に天津飯の名前を言おうとしていたのは明らかに不自然である。
考えられるのは最期に言い放った


『俺の他にも参加者はいる!!』


この可能性しか考えられない。
呼ばれていたと仮定しても天津飯だ。
戦闘力は一般人の枠からはみ出しているが……。それに過ぎないのだ。
仮にブロリーなどの強者に出会った場合簡単に死に至るだろう。
ベジータは天津飯をここに呼ばれ何者かに殺されたと一応の結論を出した。
気にかかる事はまだあった。


「ブロリーを倒せば願いが叶う……簡単に言ってくれるぜ……ッッ!!」


先ほどの例にブロリーを出したがその戦闘力はベジータの知る限りではトップクラスだ。
もちろん認めたくはないがベジータ一人では敵わないのは自分が一番知っている。
参加者の中にブロリーを簡単に殺せる奴がいるとは思えない。
そう一人なら。
昔ブロリーを倒したように、あの時の様に仲間がいたら。
それは別の話になってくるだろう。
垣根、ゼブラ、一護と素性はあまり分からないが殺し合いに乗っていない仲間はいる。
それにここにはあの男、カカロットがいる。




あいつなら、カカロットならブロリーを止め、協力し、脱出の為に力になってくれると信じている。

336人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:21:36 ID:gBpNbiqw0



後ろを振り返ると相変わらず巨大な怪物の姿が目に付く。
垣根達は苦戦しているのだろうか?あの怪物の力は中々の物だった。
そして物理攻撃しかしてこなかったがあの怪物からまだ隠している力を感じていた。
そしてもう一つの脅威は一緒にいた少女だ。
どんな力を使ったが分からないがベジータ、垣根、一護の三人を相手にして立ち回ったのだ。
ベジータ自信は少女という事もあり手を抜いていた。
その結果、突然銃弾に襲われるという事態に陥った。
仮に銃弾如き当たっても害はないが他の二人は違う。ゼブラの助けがあったため問題は無かったが。
あの少女の持つ謎の力も今度会う機会があれば警戒しよう。


「あいつらが倒せば問題は無いがな」


そして気の正体である者達が見えてきた。
武道会場を見ると無残にも壊れていて瓦礫の山が出来ていた。
その近くで戦いを繰り広げる二人――――



一方は謎の服を着ている謎の大男だ。
たしか一番最初の会場でカカロットやトリコと呼ばれた男と共にベイを殴った男。

そしてもう一人は―――――


「カカロットか!」


「ん?」


ここに戦友は再開を期す――――

★★★

337人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:22:42 ID:gBpNbiqw0


「独歩さん、あの人は知り合いなんですか」


「ああ、あいつは花山。簡単に言えば……極道ってやつだ」


花山からエリカを託された独歩、美琴の二人を乗せた黒王号はピッコロの回収に足を向けていた。
美琴はせっかく駆けつけたのに力に為れなかった自分を憎んでいた。
それに気づいた独歩にフォローされるも気は完全には晴れなかった。
そこで助けられなかった人と独歩が会話していたことを思いだした。
会話の内容からその場で知り合った人と言うよりは、見知った風に会話していたはず。
気になった美琴は独歩にその事を尋ねたのだ。


「つっても、そこまで……根は馬鹿な奴ではないから心配するな」


そう喋る独歩に悲しみの感情は感じられない。
出会って間もないがそこまでドライな印象は独歩から感じられない。
そう、彼は悲しみを表に出してないだけ。人が死んで、しかもそれが知り合いで悲しまない者はいない。
独歩は大人だ。感情を顔に出してないに過ぎない。
美琴は自分にそれが
できるだろうか。


もし大切な人が死んだら――――



『おーい、お前ら元気かぁ?俺様は元気だぜ。』



運命の放送が鳴り響く――――

★★★



「そんなあいつが……上条、と、当麻がしし、死ん……?」

338人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:23:43 ID:gBpNbiqw0


独歩は心で舌打ちをする。
美琴の態度が明らかにおかしい。原因は単純明快だ。放送の内容。


『上条当麻』


美琴と情報を交換したときに聞いた名だ。
学園都市に住む高校生であり、特別な力は無くても電撃とか消したりする少年。
なのだが、話している時の表情や感情を察するに……

いくら電撃を打とうが美琴はまだ中学生だ。中学生が突然殺し合いに巻き込まれて、知人が、それも特別な感情を抱いている人が死んだ。
そんなのに耐えれるはずが無い。現に美琴の顔はとても青ざめている。

独歩は思う。何故、こんな事が起きたのか。
何故攫われたのか
何故巻きこまれたのか
何故自分たち大人だけではなくこんな子供まで巻き込むのか
何故こんな白い小動物がいるのか
何故願いを叶えれるのか
何故殺し合いを行っているのか


答えは出でこない。
考えてもしかたがないので独歩は美琴を元気づけようとする――――が。



「簡単だよ美琴。僕と契約して魔法少女になればいんだ!」


「……え?」


独歩が声を掛ける前に悪魔の囁きが美琴に響く。


「さっきも言ったよ?契約すればいいんだよ」


「そうしたらあいつが……?」


「ああ、そうだよ。君が願えば人の命なら簡単に―――――キュッップイ!?」


気付いたときにはキュゥべぇの顔は独歩によって潰されていた。


「そ……そんな、独歩さん――――!!」


「悪いな……少し寝ていてくれよ」


美琴を気絶させた独歩はゆっくりしようと思い馬を止めて下に降りる。
キュゥべぇを殺したことは正しかったのか。独歩にはただの悪徳なセールスマンにしか見えなかった。
美琴を気絶させてよかったのか。独歩は彼女を落ち着かせたかった。
そう思い空を見上げる―――――


「ったく……俺もゆっくりしたいんだがね」


独歩は黒王号の進路を変えて動き始めた。


★★★

339人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:24:41 ID:gBpNbiqw0


「おめぇはベジータ!」


ベジータに気付いた悟空は勇次郎の戦闘を一旦中止する。
勇次郎もベジータには常人には無い力を感じ終始ニヤている。


「どうしたんだ、何か用でもあんのか?」


「その前にその男は誰だ。敵なら力を貸すぞカカロット」


「ああ、違う違う。コイツはオラが単純に戦いたいから戦ってんだ!」


「ダニィ!?」


カカロットの発言にベジータは驚いた。
殺し合いが行われてさきほど19人も死んだことが発表されたのに自分が戦いたいから?
元から少し頭はおかしかったかもしれないがこれ程では無かったような気がする。
ベジータは気づく。
近くに天津飯の死体と干からびた男――ココの死体が有ることに。


「カカロット!天津飯は誰に殺されたんだ!!」


「俺だ」


黙っていた勇次郎が喋る。
ベジータは仲間が殺された事に怒り言葉を続ける。


「貴様か……そこの干からびた男も貴様が「あー、そいつはオラが殺った」!?」


仲間と信じていた男が人を殺していた。
ベジータは一瞬戸惑うもこの男が悪人である可能性を考えた。


「わりぃわりぃ。元気玉の元気分けて貰おうと思ったら死んじまった!」




ベジータの中で何かが確実に壊れた。



「カカロット!貴様は分かってやっているのか!?」











「いいんだ。終わったらドラゴンボールで皆生き返らせる。だからオラは強えー奴と戦う」

340人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:25:17 ID:gBpNbiqw0



(な、何を言っているだ……カカロット……)

341人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:26:03 ID:gBpNbiqw0

「おい、邪魔するならお前から殺すぞ」


黙っているベジータに飽きたのか勇次郎はそう呟く。体から闘気を溢れ出して。
悟空も肩を回し始め臨戦態勢を取る。
何と勇次郎との戦いを邪魔するベジータを勇次郎と共に倒す準備をし始めた。
そう、終わったらドラゴンボールを使えばいいのだから。


「わりぃけどベジータ。邪魔すんならお前ぇだろうと――――」


「いいだろう―――――


こいカカロットォォ!!俺が貴様らの相手をしてやる!」


怒りに燃えるベジータはスーパーサイヤ人に変身する。
高まる戦闘力に勇次郎は大いに喜んでいた。



今此処にトップクラスの実力者同士の戦いが始まった―――――



★★★









最早戦いとは呼べなかった。
ベジータは悟空と勇次郎と言う二人の怪物相手に善戦をした。これは事実だ。
だがベジータ、悟空共にスーパーサイヤ人のまま戦い、その実力差は悟空の方が上だ。
対する勇次郎も魔法少女の契約を交わした為実力は上がっておりベジータ相手にも後れを取っていなかった。

ベジータも気弾を連発し二人に攻撃を与えるも悟空が背後に瞬間移動し殴られる
その先に勇次郎が回り込み悟空の方へ殴り返す。
時々投げ技や蹴りも含めベジータはスーパーサイヤ人に変身することも出来ないまま悟空と勇次郎に遊ばれた。


その光景は悟空と勇次郎がベジータを使ってキャッチボールしているように見えた。

342人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:26:47 ID:gBpNbiqw0



「ハァハァ……くそったれ!!」


ベジータの体はボロボロであり体力も限界に近づいていた。
対する悟空と勇次郎は疲れなど一切見せないでいた。


「どうしたんだベジータ?オラそんな変な事言ったか?」


ベジータの体力は限界であり、怒りも限界だった。
彼を大きく息を吸い込んだ。もう技は撃てないだろう。余力が残っていない。
王子と呼ばれた彼も二人にオモチャにされプライドなど無かった。

だから。



「貴様は人の命を何だと思っている!?ヤムチャも天津飯も死んだ、他にも沢山の人間が死んだ!
貴様は其を止めようとしたか!?貴様は命を見捨てたんだ!!


過去に沢山の人間を殺した俺が言える台詞ではないのは分かっている。
だがドラゴンボールで全て解決?頭がイカれているのかカカロットォォォォォ!!


俺は貴様を許さない、いずれ倒してやる。
貴様の考えはおかしいんだ!人の命を安く見るな……!!」


力を使い果たしたベジータは下に落下していく。
そこに居合わせた独歩に回収されたが。




「連れていけ愚地独歩。そいつはいらねぇ」


「お前……人間をやめちまったか」


かつてのオーガはもういない。
独歩はそれ以上何も喋らずに戻っていった。
応急処置にベジータの口の中にジュエルミートを突っ込みつつピッコロの場所を目指し始めた――――



「邪魔する奴はいなくなったな」


「ああ、ったくベジータの奴。せっかくオラがドラゴンボールを使ってやろうと思ったのに……まぁいいや」


両者溢れんばかりの闘気を出し身構える。



「「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」



親父喧嘩はまだまだ終わらない――――

343人の命ってなに? ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:28:27 ID:gBpNbiqw0
【C―4武道会会場付近/1日目・朝】


【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】 疲労(中)、全身に傷(小)、気絶中
【装備】 制服(若干損傷) 、キュゥべぇ
【持ち物】 ランダム支給品0〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:皆の元へと帰る
1: あいつが死んだ……?
2: 願いが叶う……
3: 一方通行に第二位には警戒
【備考】
※参戦時期は少なくても妹編以降
※殺し合いに学園都市が絡んでると若干疑っています。
※魔法少女になると願いが叶う事を知りました
※情緒不安定です
※新しい個体のキュゥべぇが黒王号の後ろに乗っています。

【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】 スーツ、黒王号
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 勇次郎……
【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています
※勇次郎が人間を辞めた事を悟りました

【来海えりか@ハートキャッチプリキュア!】
【状態、思考】気絶中
【持ち物】ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【備考】
※花山とは一応情報交換をしています
※第一回放送を聞いていません

【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】気絶中、 疲労(大)、全身に打撲、気の低下、全身骨折、※現在ジュエルミートにより回復中
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 基本: 主催を倒し生還する
1: カカロットは絶対に倒す
2: ドラゴンボール……
3: ブロリーだと?
4:できれば首輪も外したい
5:自分だけでも他の者を守りたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
※天津飯が参加している事に気付きました。
※悟空が殺し合いに積極的なのを知りました
※現在ジュエルミートにより回復中です。
※瀕死の状態から復活するので起きたら戦闘力が上昇します


【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です



【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康、スーパーサイヤ人化
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。


【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。

344 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/14(月) 23:29:25 ID:gBpNbiqw0
投下終了です

345名無しさん:2013/01/15(火) 13:42:06 ID:9hKPuqdY0
集計お疲れ様です。
全開 29話(+13) 43/65(-14) 66.2(-21.5)

346名無しさん:2013/01/16(水) 01:31:13 ID:Ykcu46/E0
乙!おお、結構上位に入りそうな予感。

>>344

最強親父約二名による陰湿なベジータ苛め。
完全な基地外と化した悟空。勇次郎はファイター潰しを「最高の娯楽だ」とかいう人だから別に…。
つーか仲良すぎだろwこの二人がタッグ組んでマーダーやりそうとか最悪じゃねぇかw

347 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:06:59 ID:DcWsRRlo0
投下します

348こぶし ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:07:40 ID:DcWsRRlo0


「笑っちゃうよね、14歳の美少女がこんな超絶殺し合いゲームに巻き込まれるなんてさ!」


黒王号の馬上で目を覚ました来海えりかは、愚地独歩の制止を振り切って馬から飛び降り、
パーティーから離脱して一人会場を彷徨っていた。
助けてくれたらしい彼らには悪いがちんたらしている場合ではないのだ。
一刻も早くつぼみ達と合流しなくてはならない。

「……あの凄ぇヤクザの兄ちゃんは死んだのかな?」

えりかは歩きながら先ほどの戦いを回想する。


◆ ◆ ◆



数時間前、二人の男女が伝説のスーパーサイヤ人と対峙していた。
一人はプリキュアと呼ばれる戦士来海えりか。
そしてもう一人は伝説の極道花山薫。

だがブロリーの力は圧倒的だった。
その筋肉は花山の全力の拳を何発もノーガードで受けても怯みすらしない。

「んん?その娘が大事か?」

そう言ったブロリーはえりかに向けてエネルギー弾を発射する。

「うわぁ!」
「あぶねぇ!」

すかさず花山が間に割り込み、えりかをガードする。

「ぐぬぅ……!」
「おっさん!しっかりしろ!」
「下がってろお嬢ちゃん。ここはもうカタギが居ていい場所じゃねぇ。
 あと、おっさんていうな。俺はまだ19だ。」
「えぇ!?マジで!?」」
「どうした?もう終わりか?」

ブロリーは余裕をかましながら二人に近づいて行った。

「………仕方がねぇ。」

花山は覚悟を決め、右手を強く握り拳を作る。

「お嬢ちゃん、できるだけ、遠くへ離れてろ。」
「え?なんか知んないけど、あいつを倒せる策があるの?」
「まあな。正直これだけは使いたくなかったが。」
「よっしゃ!まかせた!」

えりかは背を向けてその場から逃げだした。

花山薫。身長191センチメートル、体重166キログラム、19歳。
そのたたずまいから 年齢を知った者は一様に驚きを隠せない。
圧倒的な体格をもつ彼だが最大の特徴はその超握力である。
彼の握力は束ねたトランプを一部だけカステラのように引きちぎり、
166キロの握力を要するモンスターグリッパーを最後までキッチリ閉じる事が出来るのである。
握力だけなら範馬勇次郎と互角かもしれない。

――――しかしこの花山薫、実は今まで本気で拳を握ったことがない。

何故?

その巨大過ぎる握力は彼自身の拳(こぶし)をも握り潰してしまうからである。
しかし、侠人花山。この度本気で拳を握る!!!

「むん!」

花山の拳が強く握られ異形の形状に変形する。
破壊力 = 体重×スピード×握力 。この拳から繰り出されるパンチの威力は尋常ではない。
だが全力を出している今回はこれで終わらない。
その拳は大きすぎる握力で骨がひしゃげ肉が潰れ、
徐々に縮小していき、ついには拳の形が完全に消え、
――――その場には黒い点が残った。

349こぶし ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:08:00 ID:DcWsRRlo0

ボキッ!


「ん?なんだ?」

ブロリーの隣に生えてる樹が何もしてないにもかかわらず根元から引き抜かれ、折れた。

「……何が起こっている?」

花山の拳があった場所に発生した黒い斑点を中心に周囲の塵が渦を巻いて集まっていく。
傍から見たその形状は正に銀河。

「あれは、まさか!?」

空に浮かぶ星々。それらにも人間と同じく寿命がある。
特に巨大恒星と呼ばれる太陽の30倍以上の大きさの星はその大きすぎる引力のため徐々に縮小し、
その姿は限りなく無に近づき、遂にはすべてのものを飲み込むそれが誕生するのである。

――――その現象を我々をこう呼ぶ。

「マイクロブラックホールだとぉ!?」

地面に生えている木や岩が根こぞき引き抜かれ、とうとうブロリーも宙に浮いてしまった。

「なんて吸引力だぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

全てを飲み込む圧倒的な重力に巻き込まれ、周囲の木々や岩石と共にブロリーは花山のこぶしの中へ吸い込まれていった。

















「  な  ん  ち  ゃ  っ  て  ♪ 」














激しい爆音が鳴り響き、恒星誕生のような眩い光と共に花山薫の右手が爆散した。
すぐ隣の空間が卵が罅割れたように裂け、ブロリーがワームホールを通って暗黒宇宙から帰還する。

「俺のコズミックバスターは銀河系を丸ごと一つ消滅させる威力がある。
 ブラックホールを一つや二つ、内部からぶっ壊すなんざ朝飯前なんだよ。」

「……ぐっ……。」

潰れた右手を押さえて前かがみになる花山。
その場から全力で離脱していたえりかはその光景を見て思わず駆けだした。

「兄ちゃん!」
「来るんじゃねぇ!お嬢ちゃん!」
「はははっ!この俺に殺されるがいい!!」

悪魔ブロリーがそう告げると二人は身構える。
しかしそれからはもう交戦と呼べる物ではなかった。

それはブロリーによる一方的な攻撃のみ。
花山はカタギであるえりかには手を出せないと誓っていた。
が、ブロリーの力は人間一人程度の力では、花山の力では止まる事は無かった。
えりかも応戦するがそれでも歯が立たない。

「喰らえー!プリキュア!ブルーフォルテウェーブ!」
「ふん!」

ブロリーが遊びで放った気弾が青い渦巻きを巻き込んでえりかに直撃し、立ったまま彼女を気絶させた。
圧倒的な実力差。だが花山が簡単に死ぬはずが無い。
油断しているブロリーの左腕を掴みとると両手に力をいれる。


ボキッ


鍛え抜かれた握力は伝説の超戦士の左腕を折るに値する。


それでも勝てる条件には決してならなかった。
ブロリーに殺されるのは確実であり、花山でも死を悟るほどだった。
だから彼はあえて気絶してるえりかに回し蹴りを食らわせ後方に飛ばす。
「――――え?」



「任されたぜ、花山」

そこには馬に跨った顔見知りの独歩と知らない少女がいた。

350こぶし ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:08:18 ID:DcWsRRlo0
◆ ◆ ◆



「うがぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!あんなヤツに勝てるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


えりかは空を仰いでシャウトした。大海のように広い心を持つ彼女も、
この余りに理不尽なパワーバランスに対しては流石にキレざるを得なかった。
つーかなんだこのクソゲーは。アーク製作の格ゲーかよ。

「はぁはぁ、落ち着け!確か私は巨大化して直接地球にパンチしてくる奴にも勝ったじゃんか!」

デューンとの最終決戦。地球よりも大きくなった彼に対して自分たちは
究極プリキュアと化して見事それを打ち破ったのである。
あの力を使えばこのバトルロイヤルにも対応できるかもしれない。
 
「そうだ、時代はドッキングだ!」

あの形態になるには四人で合体しなければならない。
やはり一刻もはやく三人を捜さなければ。

その時、ボキリと木の枝を踏みつぶしたような音がした。

「誰だ!?」
「……やれやれ、皆殺しにすると誓ってみたものの、そのあとが良くない。
 参加者が一人も見つからない。まだなのはは無事みたいね。
 ふふっ、私のなのはがこんな所で負けるはずがない。」

そこに居たのはケンシロウを倒した修羅、フェイト・テスタロッサ。
彼女をえりかはぽかんとしながら見つめる。

「ようやく見つかった。あなたが二人目の犠牲者よ。」

「……………その声……………!」

「ん?」

えりかは素早く駆け寄り、フェイトを思いっ切り抱きしめた。

「つぼみぃぃぃぃぃ!!!!やっぱ生きてたんだなぁぁぁぁ!!!!」
「は!?」
「なんだなんだ?そのイカす金髪は!?さてはつぼみもスーパーサイヤ人に覚醒したんだな!
 よっしゃーーー!これでブロリーに勝てる!」

突然の事態に動くこともできずフェイトは困惑する。
この娘の友達と声が似ていたか一緒だったのだろうか?

「ねえ、あなた、顔をみせて。」
「もう、このえりかをあなたとか呼ぶなんてつれないなぁ。」

顔を話して覗き込む。えりかの瞳には光が宿っていなかった。

(ああ、なるほど。)

この娘は既に壊れかけている。よほど恐ろしい目にあい、不条理なものを見てしまったのだろう。
正直もう戦う価値はない。

(まぁ、おとりくらいにはつかえるかな?)

フェイトはそう考えなおした。

「……ねぇえりか。捜している人がいるの。協力してくれる?」
「オッケー!私に任せなさい!」

えりかは小さい胸を張って踏ん反りかえった。
協力の為握手しようとフェイトが握手しようとした、その時。

351こぶし ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:08:39 ID:DcWsRRlo0

ザクッ!





「……あれ?」





巨大な鎌が、背後からえりかの胴体を胸部から股座にかけて抉るように深く切り裂いた。



「キシャァァァァァァァ!!!!!」
「な、なんだこいつは!?」

刃牙がリアルシャドーで具現化した巨大カマキリである。
自分めがけて振りかぶった鎌をバルディッシュで受け止める。

「がふっ!」
「くっ!」

フェイトは重傷のえりかを抱えてその場から離脱した。






「ははっ、ごめんね、ドジっちゃった。」
「喋らないで。」

えりかを横にして傍に座る。自分は強い回復魔法は使えない。
この娘はもう助からないだろう。ならせめて親友と再会できたと思い込んでいる
この娘の妄想に少しくらい付き合ってあげてもいいかなとフェイトは考えた。

「ねぇつぼみ、最期に一つだけお願いを聞いてくれる?」
「なに?」

そういったえりかは震える手でポケットに手を入れ、
アクセサリーのようなものをフェイトに差し出した。

「これは……?」
「えへへ、ペアルックだよ!」

えりかの耳に同じ形状のアクセサリー、光るイヤリングがついている。
この娘の親友とはこの娘はどういう関係だったのだろう?
もしかしたら自分となのはのような恋人同士だったのだろうか?
そう思うと少しこの娘に対する共感が生まれた。

「いいよえりか、つけてあげる。」

そういってフェイトはイヤリングを耳につけた。
息も絶え絶えになっているえりかがニヤリと笑ったような気がした。

「ねぇ、時代はドッキングだと思うんだよ、つぼみ。」
「え?」

えりかは歯をむき出しにして、満点の笑みで笑った。


「―――これからはずっと一緒だねっ!」


ここに愛染惣介が居たらこう言っていたであろう。

『ポタラが本田忠勝らに支給されたもので全部だと、いつから錯覚していた?』

眩い光が二人を包んだ。

352こぶし ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/20(日) 20:09:06 ID:DcWsRRlo0

◆ ◆ ◆




カマキリが光が輝いた場所に向かって飛翔する。
あそこに獲物が二匹もいるのだろう。そう思うと腕が鳴った。

そこに居た、青い髪をツインテールに纏めた少女めがけて空中から鎌を振り下ろす。
もう一人の行方が気になったがそんなことはどうでもいいのだ。

ガキィィィン!

振り下ろした両腕が、少女が召喚した二本の鎌に阻まれガードされた。

「キシャァァァ!?」
「――――マリンシャワー。」

そう呟いた少女から無数の泡が発せられカマキリは吹き飛ばされる。
なんとか踏みとどまったカマキリに向けて更なる追撃を仕掛けてきた。

「サンダースマッシャー!」

二本の鎌から発射された電撃が避けたにもかかわらずカマキリを追尾して襲い掛かり、
激しいスパークが起こってカマキリを黒こげにする。

「水は電気を通しやすい。小学生の理科の授業ね。」

しびれて動けないカマキリのもとへ少女はすたすたと歩いていった。

「二人の力を一つに。―――――こぶしパーーーーンチ!!!!」

振り上げた拳がインパクトする瞬間、全身の関節を膠着させ全体重を一点に集中させる。
それによって全破壊力が拳に集約され、カマキリは当たった部分を中心に全身を粉々に砕かれ消滅した。




「はぁ、また嵌められたわ。」

両耳にポタラをつけたフェイト(フェリカ)はふかく溜息をついた。
まあ髪の色と服装は変わってしまったが記憶は特に問題ないようなのでパワーアップできたて
ラッキーと大目に見ることにしよう。

「待っててねなのは、帰ったら一緒に文化祭でファッションショーを……。」


そう呟きながら少女は恋人を求めて再び歩き出す。


【来海えりか@ハートキャッチプリキュア! 消滅?】
【巨大カマキリ@グラップラー刃牙 死亡】


【C―5/1日目・朝】


【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)
【装備】バルディッシュアサルト×2、 バリアジャケット、ポタラ
【持ち物】ランダム支給品3〜10、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする
3:キュアムーンライトを捜す

【備考】
※第一期終了直後からの参戦です
※来海えりかと合体しました。

353名無しさん:2013/01/20(日) 20:09:28 ID:DcWsRRlo0
終了です

354名無しさん:2013/01/21(月) 22:01:30 ID:SnC6z6gQO
ポタラは何度でも使えるから、全員と合体すれば優勝だね!

355 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:42:29 ID:e6n4QuUc0
投下します

356未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:46:59 ID:e6n4QuUc0

太陽が昇り始め視界が回復されていくと暗闇で見えなかった物も確認できるようになる。
空高く連なっている魔女であるまどかも例外ではない。
この巨大さなら会場の中ならどこでも見える事になるだろう。


(さて……どう対処するか……)


垣根は暁美ほむらの使う奇妙な現象の正体に気が付いた。
だが、気が付いただけでありどう対処するかは目途が立っていない。
暁美ほむらの能力は時間停止。
分かった所で発動されたら止める方法は無い。今は不幸中の幸いかインターバルなのか。
暁美ほむらは時間停止を発動してこない。
垣根が気づいた事は二つ。
一つは能力の使用の際腕に付いている盾に触れる事。もう一つは停止中でも発動者に触れている間は動けるという事。
刀に斬られている間、垣根が彼女に攻撃出来たのはこのためである。

対するほむらは依然余裕の表情を浮かべていた。


(能力に気付かれても止めれば対策の仕様が無い筈……!)


所有している武器は斬れつければ相手を重くする刀と拳銃及び予備弾丸。
そしてまだ確認していない支給品も幾つかある。
時間停止のインターバルは分からないが目の前の男を相手にするには足りる筈。
男の能力は現段階で分かっている事は二つ。
一つは翼を生やすこと。もう一つは何もない所から物質を作り出すこと。
翼は彼が出す物質から作られたと見るのが妥当だろう。
問題は物質の規模だ。
翼が作れるという事は他にも何かが作れるはず。厄介な物でも生成されたら面倒なことになるだろう。
だがその点を考慮してもこちらが負ける理由には繋がらない。
相手は時間停止を止める術など持っていないから。


「あなた名前は?」


「あん?」


ほむらが行うのは時間の消費。即ちインターバルが終わるまでの時間稼ぎだ。
何故か能力に制限が掛けられているため仕方がないことである。
男は少し間を開けて答えた。


「垣根……垣根帝督だ」


「そう……暁美ほむら」


名前の交換などどうでもいい。
どうせまどか以外全員殺すのだから。そう――――同じ魔法少女達も。
だから自分の名前を公開しても何も困ることはないのだ。
ほむらは一度時間停止を発動させるために行動する。
能力発動の条件、それは盾に触れる事であり、インターバルの長さは分からないが確認しようと盾に触れる。


「――――ッ!」


行為を行う前に止められる。
盾に触れようとすると敵――――垣根に妨害された。
あまり体を動かしていなかったが垣根は僅かな体の動きを読み取り盾に触れる前にこちらに物体を飛ばしてくる。
咄嗟に銃で撃墜したその物体は黒い塊であり見たことも無いような存在だった。


「言ったろ、テメェの能力の発動条件は知っているんだって」


(……迂闊だったわ。此奴は)


これではインターバルが終了しても能力を発動させる暇が無い。
まずは垣根の意識を自分から逸らさせる必要があるためほむらは距離を取ろうとするが――――


「……」


垣根は黙って何発もの物体をこちらに向けて放つ。そのスピードは当たれば骨は簡単に砕けるだろう。
対するほむらはそれを避ける。普段の彼女なら難しい事だが魔法で強化された彼女の身体能力ならそれを可能とする。
しかしいくら強化されても肉体には限界と言うものが存在しており彼女も例外ではない。
避ける合間を縫って射撃をするも垣根に当たらず避けるだけで精一杯だ。
このままでは非常に厳しいため何とか策を練ろうとするが――――


「あぁ……やめだ、こんなもん」


垣根は突然動きを止める。
何故だか知らないがこちらにとっては好都合だ。
これを機に何とか反撃したいが――――


「……あなたの能力って素晴らしいわね」


「俺の未元物質に常識は通用しねぇからな」


ガトリング砲台が目の前に召喚された。

357未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:48:09 ID:e6n4QuUc0



「さてここから第二位様からの質問タイムだ。簡単な事だ。お前はそんな力どこで開発した?自前か?」


時間を止める。そんな生成や変換ではなく世界の現象にそのまま我を置く能力など聞いたことも無い。
それはかつて第一位が行っていた実験でもその段階にはたどり着けないはずだ。
目の前の女、暁美ほむらの力は学園都市の範囲を超えているものだった。


「そうね。貴方は奇跡や魔法を信じるかしら?」


「……は?」


突然何を言い出すんだこのヒステリック女は。
奇跡?魔法?
そんなもんはガキが憧れる言わばお伽噺のような存在だ。

だが彼は既に見ているし知っている。
学園都市には様々な能力者達がいる。
炎を操る者、風邪を操る者、電気を操る者。
座標移動を行う者、他人の心に介入する者。
そして全てを反射する男、この世にない物質を作り出す男。
垣根は既に日常の世界とは遠い存在になっている。
それに彼の世界には魔術と言う概念が存在している事も事実である。
そして彼が見た――――一方通行の姿。


「……この世には科学だけじゃ証明出来ない事もある……って可能性は感じた事はあるかもな」


「そう。なら私は人生と引き換えに契約をして夢に辿り着く力を手に入れたと言っておくわ」


「……そうか。」


それだけを聞いて垣根はガトリング砲をほむらに向けて発射する。
数多の数の弾丸が目標を駆逐しようと直進する。


しかし暁美ほむらは動かない。


何故なら彼女は一人で戦っている訳では無いから。


「ヴォオオオオオオオオオ!!!!」


上空から振り下ろされる二本の触手。
一つはほむらを守るために弾丸を凌ぐ壁となり。一つはガトリング砲台を破壊した。
鹿目まどか。
かつてほむらと同じ魔法少女だった存在。
ほむらの仲間であり、夢であり、大切な存在であり、友達である。
どんな因果か知らないが彼女は魔女に姿を変えてもほむらの友達であった。


「『コレ』は一体何だよ……」


触手が振り下ろされる前に垣根は上空に避難しており傷は無い。
上空から地上を見下ろすと作り上げた武器は簡単にも壊されてしまっている。
せっかく作った物質もこれでは無駄損だった。


「……って」


運命の放送が流れる――――

358未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:49:02 ID:e6n4QuUc0



(上条当麻……こいつはたしか……?)


放送で呼ばれた名前に垣根が出会った事のある人物はいなかった。
別れたベジータとゼブラの名前も呼ばれなかったがベジータの仲間であるヤムチャの名前は呼ばれていた。
第一位と第三位の名前も呼ばれてない事からレベル5は伊達じゃないという事だろう。

上条当麻

昔噂で聞いた事がある。
第一位の一方通行が弱体化したのは無能力者に倒されたからでありその男は上条当麻と言う。
確証も持てない唯の噂話を思い出していた。


「巴マミも美樹さやかも佐倉杏子も生きている……」


どうやら相手側も知り合いの名前は呼ばれなかったようだ。
こんなヒステリックな少女の仲間ならあまり良いイメージは持てないが。

放送で説明されたブロリーと言う男。
確かベジータが危険人物と言っていた男だ。
あのベジータが忠告するレベルの強さであり殺せば願いが即叶うというボーナス付きの扱いはまさに破格。
主催側も手に負えない怪物なのか、それとも単なる遊びなのかは確証は持てない。
そしてベイは私情で動きトリコという男を殺すと宣言した。
トリコに接触出来れば、ベイ【主催側】の情報も得られるだろう。


「……時間はあんまり賭けたくないんだよ」


そう告げると垣根は上空高く舞い上がり怪物に向けて飛翔する。


「一つ言っておくわ」


垣根は未元物質を掌程度の大きさで作りだし怪物に向けて射出する。
怪物の触手に直撃しても勢いは止まらず触手に穴を開け貫通する。
数々の触手を掻い潜り次々と触手に穴を開けていき、近くに来た触手には翼を用いて切り裂いていく。

だが触手の穴が開いている部分は直ぐに再生し穴は塞がれてしまう。
翼で切り裂いた触手も、依然から切り落としているはずなのにその数は減ることは無く襲い掛かる。


「私のまどかを『コレ』呼ばわりとは……随分と舐めた真似をしてくれわ……ねッ!!」


僅かな隙を突き暁美ほむらが支給された侘助で襲い掛かる。
侘助は斬りつけた対象の重さを二倍にする能力を持っているため、受け切ることは戦闘に響いてしまう。
垣根は瞬間的に未元物質を発動しそれを侘助にぶつける事で太刀筋を逸らすことに成功する。
そのまま垣根は地上に降り同じく降りてきたほむらに視線を移す。
動きはまだまだ甘いがそれでも彼女は素人の域を超えている。
そして何よりも他人には無い力を持っているため油断が出来ないのだ。





「■■■■■■■■■―――――――!!!!」





咆哮


その持ち主はまどかと呼ばれる怪物ではなかった


無論、垣根とほむらでない事は明確である


なら咆哮の持ち主は?


新しく駆けつけた参加者?


いいや違う。垣根もほむらも周囲の警戒は怠っていない


此処にいるのは怪物、垣根、ほむら、死体であるつぼみ


そして――――――




「お前一護……か?」





黒崎一護が仮面を付けて咆哮を上げていた

359未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:49:54 ID:e6n4QuUc0



「■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!!!」


仮面を付けた一護と呼ばれた存在は咆哮を上げる。
それに反応した怪物が数多の触手で攻撃するが全て刀で切断されてしまった。
驚くことに一護の斬られた腕は元通りになっていた。

虚化

これがある世界で言われている今の一護の状態。
しかし一護は何故か自我が保てていないようである。
怪物の触手を簡単に破壊している所から本能で動いているようだ。


「貴男の仲間も随分と人間離れしているようね」


「それは俺もお前もそこの怪物もお互い様だろ?」


垣根は一護に対して当然疑問を抱いており、警戒を怠らないようにしている。
それは暁美ほむらも同じであり、一護からも人間とは違う何かを感じていた。
垣根の態度を見る限り彼は一護の変化の中身を知っていない。そしてどうしてこうなったこも理解していない。
つまり垣根も今の自分と同じで現状の一護に対する情報が無い。

腕から光線を出し、体が溶岩で出来ている、音で戦い、謎の物質を作り出し、時を止める。

今更、腕が回復しようが仮面を付けようがそこまで驚くに値しないのである。


(会話……無理だろうな)



垣根は一護にコミュニケーションを取るのは不可能だと判断した。
かつての第一位の様に力に慣れていない感じがする。
厳密に言えば『普段は力が制御出来る筈が何故か制御出来ていない』状態に見える。

まるで熟練者が突然簡単なミスをするような―――――


「■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」


再び咆哮を上げると一護は天高く飛翔する。
そして垣根が、ほむらが、怪物がいるにも関わらず明後日の方向へ飛んで行った。


「……貴男、結局一人ね」


「同情してくれてもいいんだぜ?」


垣根は一人残されるがさっきまで一人で戦っていたので特に問題は無い。
寧ろ余計に時間が過ぎてしまったのが問題であり、インターバルの終了と仮定した場合危険な状況下におかれている。
実際、能力を発動していない所からまだ安全ラインと言った所か。


考えている間に数多の触手が垣根に襲い掛かるが翼及び能力で迎撃する。
下から下から迫ってくるため垣根は必然的に上空に登って行く事になっていた。


これが怪物の策と知らずに―――――



■■■


何故一護が虚化したのか、また自我を保ていないのか


何故暁美ほむらが制限を駆けられているのか、またインターバルが疎らなのか


何故垣根帝督が本来の力を、一歩先の力を使えないのか


それは完全に主催側の遊びである


一護に言わせてみれば殺し合いが円滑に進むように強制的に殺戮マシーン(笑)にされただけである


暁美ほむらに言わせてみれば時間停止からの皆殺しで独走を防ぐためである


垣根帝督に言わせてみれば―――――


参加者の力を仮に魔法や魔術などの反自然『能力』と鍛えられた武力や科学などの人間が行える範囲の『能力』と仮定する


この場合垣根の能力は『どちらにも分類』される特殊な立場にある


これは『ある主催側の人間』が彼に興味を示し、能力の分析を行いたい為だけにある程度のリミッターが掛けられている。


言わば『あちら側に生かされている』状態―――――

【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 疲労(中)ダメージ(小) 、虚化
【装備】 斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: ???
1:手当たり次第殺す

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています
※主催側の介入により常時虚化で自我が無く手当たり次第に人を襲います。
※どっかに行きました。

360未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:51:13 ID:e6n4QuUc0



「く、ぅぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


嵌った。
垣根は嵌ってしまった。
怪物の、まどかの罠に。

怪物――――魔女の攻撃は触手での物理的な攻撃でしか行っていない。
だから垣根は敵は簡単で単純な物理攻撃しか出来ない相手だと思い込んでいた。

それが間違いだった。

本来のまどか――――魔女の攻撃は上空にある結界に人を送り込むこと。
結界に送り込まれた人間は魂を天に召される――――。

垣根はその一歩手前であった。




(……こいつの力に気付けなかった俺のせいか……?


結局俺も『あいつ』に言われた通りチンピラだったって事か……


 でもこのまま終われる程俺は人間出来てないからな……!!)




垣根は一方通行戦で見せた覚醒の力をもう一度具現化させる――――




「こいつ……この力は!?」


下で見たほむらも垣根の変化に気付く。
先ほどまでの得体の知れない物質の力から今度は自分たちにも感じる様な魔術的な――――結局は得体はしれないのだが。

別の力を感じていた。


「はは、ハハハハハハハハ!!これだよ!これェ!!俺はたしかに『あの時』は世界で一番だったんだよおおおおおおお!!!!!」


無論一方通行との戦いの時である。
垣根は普段よりも増した力で何と『自力で結界から脱出した』のであった。
一方通行が見せた黒い翼。それを見た時から彼の力は新たな段階に進んだ。
この場に置いては主催側の制限により発動は出来なかったが、自身の死と直面した今、制限を超え再度力を発動する。
怪物の結界から自力で脱出し、ほむらが隙を突いて撃った銃弾が肩を射抜く。
だが、傷は瞬時に未元物質が構成し直す。彼が言った通り今の彼に常識は通用しなかった。





そして彼は本来の時間軸では更なる能力の進化に目覚める事になるがそれは別の話である。

361未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:52:49 ID:e6n4QuUc0





圧倒的力。
この会場には他者とは違う圧倒的力を持った者が存在している。
孫悟空と呼ばれるも者、更に力を手に入れた勇次郎、伝説のスーパーサイヤ人ブロリー。
特にこの三人は他の者と比べて圧倒的に力に優れておりそして今、垣根帝督はその段階に確実に近付いている。


「貴男……手を抜いていたのね」


ほむらは皮肉の念も込めて垣根に言葉を投げる。
これだけ得体の知れない力を出されたら今までの戦いが茶番に見える程だ。
まどかの結界から抜け出す者など初めて、実際に共闘経験は無いので全てが初めてだが、あの力から抜け出せる者は彼女の時間軸にはいなかった。


「抜いていたわけじゃない、『抜かれてたんだよ』」


一方通行戦で彼はたしかに覚醒しており能力も使えていた。
だがこの会場に来てからはいつも通りに能力の発動が出来ていなかった。
自分たちを攫うほどの主催者たちだ。きっと制限でも掛けていたのだろう。
しかし一度発動で来た今、制限など飾りでしかなかった――――
それでも彼がこの場に置いて最強になった訳では無い。
彼はまだ人の枠をはみ出していない。つまり殺せるのだから。


「じゃあ死ねよ、お前」


(まだ能力は発動できない―――――!?)


ほむらの切り札である時間停止のインターバルはまだ終わらない。
さっきの時とは時間のかかり方が圧倒的に違う。疎らすぎる。
まどかの援護もあるが今の垣根には通用しないだろう。
絶体絶命。人を殺したほむらが人に殺されるのだ。
唯の中学生なのに運命を弄ばれた少女。
たった一人の友達を救うために運命を投げ出した少女。
姿を変えた友達を救うために他人を殺してまでも願いを叶えようとする少女。


今、暁美ほむらと呼ばれた少女の運命に変化が訪れる―――――













≪垣根帝督の制限オーバーを確認しました。至急転送いたします≫





首輪から響いた機械音声が終わった頃には垣根の姿は無かった。

362未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:54:18 ID:e6n4QuUc0


怪物は動きはゆっくりながらも確実に足を進めていた。
明るくなった今、他の参加者から見ても明らかに目立つため人が集まるのは明確だ。
待っていてもいいのだがそれではつまらない。
インターバルも終了したため再び暁美ほむらは時間停止を発動できるようになった。
垣根が目の前から消えた時には既に力が戻っていたのだ。
彼がどこに行ったかは分からない。だが命が救われたのは確かだった。

思い返せば出会った参加者は6人。
最初に出会った男は体を溶岩に変化させダメージを与えられずに生死の在処も分かってない。
次に出会った変身した少女は簡単に殺せた。
次に出会った男4人組。
結果、4人全員から逃げられた形となった。
時間停止と言う圧倒的な力を持っているのにも関わらず戦果を上げられていない。
これは油断だ。『この力があれば』『まどかと一緒なら』。
慢心ゆえの敗北。願いを叶えるためにこんな所では止まれない。

殺すなら、勝つなら徹底的に、確実に




交わした約束を守るため少女は足を進める――――


【E―5/1日目・朝】


【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜4、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかが世界を滅ぼすのを見届け最後に願いを叶えその先へ進む
1:もう油断はしない
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。


【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(小)
【装備】 触手消費(回復中)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
【備考】
※全方位へランダムに攻撃を仕掛けてきます。攻撃は現在は緩やかです。
※現在は深夜なので遠くからは目視しにくいですが日が登ればマップのどこへ居ても目視できるようになるでしょう。
※制限で弱体化してるため物理攻撃で倒せます。
※動き始めました



「クザン……」


【E-5地下/1日目・朝】


【サカズキ@ワンピース】
【状態】 疲労困憊(休憩中)
【装備】 海軍のジャケット
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒し生還する
1:もう一度クリームヒルトに挑もうか悩んでいる
2:ほむらを警戒
3:クザン……
4;麦わらに火拳も死んだか……
【備考】
※ドラゴンボールが叶えられる願いは一つです。また、対象も絞られます。

363未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:56:17 ID:e6n4QuUc0




何もない。
正確には何も感じられない。
たしかに物は存在しており、自分が座っている椅子、床など此処は部屋だと確認できる。
しかしそこから自分が知っているモノを何一つ感じられない。

まるで最初から存在していたかの様な、義務付けられているような――――
一種の不快感を彼は感じているがその正体は掴めていない。

突然殺し合いをしろ、と言われ問答無用に巻き込まれた。
その殺し合い中に突然また自分の知らない所に飛ばされた。


今思えばここに来てから分からない事ばかりである。


謎の力で攫われる
首輪を付けられる
願いを餌に殺し合いを強要される
明らかに自分とは世界が違うような参加者がいる
能力に未知な制限を掛けられる
そして死んだ筈の自分が生を受けている――――


考えれば考える程疑問は生まれ、それに対する回答は出て来ないし出る気配もない。


今分かる事は一つ


「お前、最初の時に『最後に話した』奴だな」


目の前の男――――


スタージュンから全てを聞き出すことである――――







【???/1日目・朝】


【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 疲労(中)、ダメージ(小)
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:基本は自由。主催を倒して帰る。一般人はなるべく巻き込まない
1: 目の前の男から全て聞き出す
2: 首輪を外したい、能力で試してみるか、それとも研究所で情報を仕入れるか
3: 自由にやらせてもらう
4:アレイスターが関わっているならば辿り着く
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。
※べジータやゼブラ一護にほむらの力の興味あり。
※ベジータの知り合いに会ったら二回目放送の時に会場に来いと伝え自分も行く
※制限を超えましたがもう一度出来るかは不明です
※彼が辿り着いたのは原作15巻までの力です。新約の方ではありません。可能性はありますが。

364未元物質は砕けない ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:57:37 ID:e6n4QuUc0
※サカズキは一星球@ドラゴンボール
を持っています。抜けてました、すいません

365 ◆uBeWzhDvqI:2013/01/25(金) 20:58:19 ID:e6n4QuUc0
投下終わりです

366 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/27(日) 23:39:34 ID:zvys24jo0
投下します

367これが私の全力全壊 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/27(日) 23:40:08 ID:zvys24jo0


「やれやれ、また死んじゃったよ。」

独歩に殺害されたキュウべぇは少し離れた場所で復活していた。
宇宙存在のインターフェースに過ぎない彼は殺されても何度でも復活する。

「御坂美琴、あと一押しで契約いけるのになー。はやく追いつかなきゃ!」

彼の使命は人間を奇跡の力で魔法少女にして、いずれ魔女になった時に発生する
膨大なエネルギーを宇宙を存在させ続けるために搾取することである。
宇宙の平和を保ち続ける為に必要な、とても遣り甲斐のある偉大なお仕事なのだ。
犠牲になってくれてる年端もない少女達にはいつもお世話になっています。
この会場で進行してるゲームがうまく進めば魔法少女のセールスのついでに
銀河破壊とかとんでもないことやらかしてくれた凶悪犯罪者のブロリーも始末してくれるらしい。
その為にはボクも協力を惜しまないつもりだよ。

「なんだあれ?使い魔?妖精?」

青いツインテールの少女がQBの姿を見つけ、近づいた。

「やぁ、奇遇だね!ボクと契約して魔法少女に……あれ?
 なんだもう別口で契約してるじゃないかキミ。しかも二重契約?」
「どうやら使い魔の類みたいね。見たことない形容だけど。
 ねえ、一応聞いてみるけど、高町なのはって娘を知らないかしら?」
「なのは?ああ、たしか勇次郎がセルと闘ってる時に現れたね。」
「!!知ってるの?今どこに?」
「さあ?放送で呼ばれてないってことはまだ生きてるんじゃないかな?
 ……正直そのことにちょっとびっくりしてるんだけどね。だってあの実力差じゃ……。」

青いツインテールの少女、フェイトはQBの胸倉を掴んで持ち上げた。

「なのはに何が起こってるの?」
「え?知りたいかい?見せてあげようか?」


◆ ◆ ◆


「………がはっ………!?」

「んーむっふっふ。今回は少し惜しかったんじゃないかぁ?」

闘技場の上空。
頭部を半分吹き飛ばされて脳が露出している魔法少女セルの繰り出した
ボディブローが高町なのはのシールドを突き破って腹部にめり込んだ。

吐瀉物を空中に撒き散らしながら勢いよく地面に斜め方向へ落下し何度もバウンドした
なのははうつ伏せに倒れこみそのままピクリとも動かなくなる。

「狙いは悪くなかったんだが私のコアは危険が迫れば
 体中のどこへでも移動させることができるのだよ。」

地面に着地するセルは余裕をかましながらスタスタと倒れているなのはに向かって歩いてゆく。
もう勝負はついている。あとは肉体を消滅させるだけだ。

「じゃあさようならだ、お嬢ちゃん。」

セルが倒れているなのはに掌をかざした、その瞬間。
突然、なのはが跳ね起きて叫んだ。

「……エクセリオン……バスターーーー!!!!」

先ほどセルの頭部を吹き飛ばしたように、ストライクフレームをセルに突き刺しゼロ距離から
エクセリオンバスターA.C.S.を不意打ちで放とうとする。

だが、動きがわずかに遅れたためセルが先に放った蹴りが顔面を吹き飛ばし、
顔が陥没したなのはは前歯を何本か折りながら数メートル先へ吹き飛ばされた。

「素晴らしい根性だな。しかし流石にワンパターンすぎやしないかぁ?
 まぁ、私にまともにダメージを与えれるのがその技しかないから仕方ないんだろうがな。」

「……う……げほっ……。」

368これが私の全力全壊 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/27(日) 23:40:28 ID:zvys24jo0
会場へ向けて全力で撃った筈のディバインバスターが全然効いてなかったことから薄々感付いてはいたが、
この緑色の女装している変態は自分より相当強い。基本技は足止めにも使えず、スターライトブレイカーは
モーションが大きすぎて撃たせてすらもらえない。唯一効果があったのは上位技のエクセリオンバスターくらい。
だがかなり接近しないといけないため、否応なしにこのキモいおっさんの得意とする肉弾戦をせざるを得なくなる。
先ほどから殴られっぱなしなのはその為だ。そして運よく隙をついて三発ほど当てたものの、瞬く間に再生されてしまう。
もはや勝利は絶望的だった。

「何故だぁ?なんでそんなに頑張る?まだ小学生くらいの年だろうにまるでサイヤ人みたいじゃぁないか?
 まぁ孫悟空の息子もとんでもなく強かったがな。最近の子供は相当凄いということかぁ?」

セルの質問が聞こえてるのかいないのか。

朦朧とする意識は、頑張っている最大の理由である、あの娘との思い出で埋め尽くされていた。




―――フェイト・テスタロッサ。

自分と同年代の寂しげな目をした女の子。

最初はユーノ君に誘われて、みんなの役に立ちたいからジュエルシード集めに協力していた。

でも、あの娘に会ってから何かが自分の中で劇的に変わったんだ。

ユーノ曰く100年に一人の天才らしい自分が全く歯が立たなかったあの娘追いつくために

訓練と実戦を続けた。そして再戦して勝った時、本当に嬉しかった。

ああ、やっとこの娘と対等になれた。これで本当の友達になれるって。

『最後に一つ言っておくわ。私は昔っからあなたのことが大っ嫌いだったの。』

あの娘がお母さんに残酷な真実を突き付けられて心が折れるのを見たとき、本当に悔しかった。

どうしてなにもしてあげられないんだろう。私は子供なんだろう。どうして私は男の子じゃないんだろう。

もう、そうだったらせめて一言あの娘に行ってあげることができたのに。

私が――――。




「……んん?」

ふらふらとした足取りで、なのはが立ち上がる。その顔は虚空を見つめて笑っていた。

「はははっ。凄まじい戦士だな!敬意を払って肉片ひとつ残さず消し飛ばしてくれよう!」

「……フェイトちゃん、大丈夫だよ……。」

「ぬ?」

「……私が……私がフェイトちゃんの家族になってあげるよ……ほら、お母さんとお父さんも結婚する前は
 他人だったじゃない?……だからわたしがフェイトちゃんと結婚してあげる……。」

一体何を言っているんだこの少女は?もはや意識が混雑して現実と妄想の区別もついていないのだろう。

「哀れな……せめて安らかに死ぬがよい。」

セルは手にエネルギーを貯める。

「……私が大人になったら、結婚して幸せに暮らそよ……フェイトちゃん。」

手から気功弾が発射され、なのはの肉体を完全に消滅させようとした、

その時であった。

突然、なのはの体が光に包まれ、気功弾を消し飛ばしたのは。

「何!?」

そして発光が収まった次の瞬間、光の中から何かが飛び出した。

「がはっ!」

その者は唖然としているセルの顔面に容赦なく右ストレートを決める。
ふらつくセルに向けてそのまま回し蹴りを決め、地面に叩きつけた。

「ば……馬鹿な……俺がたった二発の打撃でこれほどのダメージを……?」

よろめくセルは殴ってきた者の右手を見る。そこには小さいシールドが展開されていた。

「防御を貫く……ピンポイントバリアパンチ?」

369これが私の全力全壊 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/01/27(日) 23:40:47 ID:zvys24jo0
殴ってきた女性は、先ほどの戦っていたなのはという少女に似ていた。
恰好は殆ど同じだが年端20代後半といったところか?
この年齢で果たして魔法少女と呼んでもいいのだろうか?
迷ったセルはこう呼んだ。

「なんだ貴様は……その恰好……魔女か!?」

なのはが放ったピンポイントシールド蹴り飛ばしが顔面を吹き飛ばし、
顔が陥没したセルは前歯を何本か折りながら数メートル先へ吹き飛ばされた。

「違うよおじさん、魔法少女は何歳(いくつ)になっても魔法少女のままでいいんだよ。」

女性―――大人になった高町なのははゴミを見るような目でセルを見降す。
当然のように怪我は完治していた。
飛び跳ねて体制を整えるセルの両腕をエクセリオンモードにしたレイジングハートの刃先で
素早く斬りとばす。スピードの違いに驚きながらもすぐさま再生しようとしたセルは違和感を
覚え、驚愕する。斬り口がシールドで防がれているのだ。これでは再生できない。
そのまま、磔の刑のようになのははセルを空中に浮遊させた。

「貴様ぁぁぁ!!??いったい何者だぁ!?一体何が起こっている!?」

そう聞かれたなのはは首を傾げた。

「そんなこと私が知るか。まあ、でも、そんなものじゃないの?本当の魔法少女っていうのはさ。」

なのはは両腕にAEC武装「ストライクカノン」「フォートレス」を召喚した。
レイジングハートはいつの間にかブラスタービットのような形状になって空中に浮遊している。

「――――これが、『今』の私の全力全開。」

周囲のすべての砲身から光が収縮し始めた。

「一撃必殺――――スターライトブレイカーーーー!!!!」

「ち……ちくしょおおおおおおおーーーーーーー!!!!!!」

砲身から放たれた光線に肉体を焼き尽くされ、魔法少女セルは跡形もなくこの世から消え去った。


◆ ◆ ◆


「……終わったみたいだね。」

「ふぅ。だから言ったでしょう?私のなのはが負ける筈ないって。」

「まあね、君が正しかった。
 それにしても……気は確かかい?魔法少女の『三重契約』なんて聞いたこともない。」

青いツインテールのプリキュアにして先ほどキュウべぇと契約した魔法少女はふっと笑った。

「なのはは大人になってますます強くて素敵になった。追いつくためなら私は何度だって
 パワーアップするよ。」

キュウべぇは呆れて物の言えなかった。

(やれやれ、正気の定じゃないね。まぁこの依存度ならなのはが死んだら速攻で魔女になってくれそうだけど。)

キュウべぇの千里眼は、なのはが倒したセルが落としたグリーフシードを拾って
ディバックにしまう場面が映し出されている。


【セル@ドラゴンボール 死亡】





【C―4武道会会場上空/1日目・朝】

【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】
【装備】 レイジングハート・エクセリオン 、ストライクカノン、フォートレス
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、セルのグリーフシード、基本支給品一式
【思考】
基本: フェイトちゃんを探す
1: フェイトちゃんを探す
【備考】
※フェイトの願いで大人になりました
※参戦時期変更(A,s→Force)




【C―5/1日目・朝】

【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)、魔法少女化
【装備】バルディッシュアサルト×3、 バリアジャケット、ポタラ
【持ち物】ランダム支給品3〜10、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする
3:キュアムーンライトを捜す

【備考】
※第一期終了直後からの参戦です
※来海えりかと合体しました。
※キュゥべぇと契約して魔法少女になりました


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。

370名無しさん:2013/01/27(日) 23:41:12 ID:zvys24jo0
投下終了。

371名無しさん:2013/02/04(月) 00:16:06 ID:CuMgWpzc0
新しいプリキュアの主人公が全開過ぎるんだが

372 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/05(火) 01:03:47 ID:9q9Iv6/s0
投下します。

373ドキドキが止まらない ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/05(火) 01:04:35 ID:9q9Iv6/s0

「あーあ、遅かったかぁ。」
「な…これは一体!?」

主催者サイドの本拠地のとある倉庫。
そこには無数のGTロボの残骸が無惨な姿で転がっていた。
機体は全て心臓部のエンジンが抉り出されたように抜き取られている。

「誰がこんな惨い事を?これも他にも参加してる奴らの一人の仕業ですか?」
「そうなんだよねぇ。ベンは尖兵に過ぎなかったのさ。」

そう言って土御門はポケットから紙を取り出す。

「これは…置き手紙?」

それにはこう書かれていた。


『だって、困っている人が喜んでいるのを見てると、こっちも嬉しくなるじゃない?』




◆ ◆ ◆

「ふぅ、久々に腕がなったぞい。」
「本当にすげぇなおっさん!」
「…なぁ、マスターアジアはん?」
「ん?なんじゃ、はやてお嬢ちゃん。」

巨大化した本田忠勝の死体の麓。
矢神はやてはそれの直ぐ側に佇んでいるゴッドガンダムの背中を指差した。

「あのガンダム、よくみたら後ろに穴空いてへん?」
「え?あ、本当だ。」

背中のフィンが欠けて、ちょうど人一人分が入れそうな穴がコックピット部に空いていた。

「ふむ、いつの間に…何ぃ!?」

全員の視点が集まった次の瞬間、孔から激しい噴射音を発しながら大量の血が吹き出した。

「うわあぁぁぁぁ!?」
「ド……ドモーーーーン!」




「レインが死んだ…?」

本田忠勝との死闘を生き延びたドモンは戦闘の最中に知らされた驚愕の事実が未だに信じられずコックピット内で放心状態になっていた。
師匠であるマスターアジアに再会できたとはいえ、これではもはや戦う意義が無くなったも同然である。

「くそぉ…俺は一体どうすればいいんだぁ!?」

「ねぇ君、今困ってるのかな?」

自分以外誰も居ない筈の室内で、背後から誰かが声を掛けてきた。

「!?誰だ!」

ドモンが振り向いた次の瞬間、異様な速度のコークスクリューブローが正面を向いたドモンの鳩尾にめり込んだ。

「がはぁ!?」
「はい、油断しちゃ駄目ダゾ。」


―――ハートブレイクショット


元フェザーライト級日本チャンピオン、伊達英二の得意技として有名なボクシングの高等技術である。
心臓目掛けて繰り出されるボディブローは相手ボクサーの動きを一時的に停止させ、致命的な隙を作り出すという魔法のパンチである。
しかしプリキュアの力で強化された拳はそのままの勢いでドモンの胸部を肋骨ごと突き破り、心臓を掴み出して背中から露出させた。

「……が。」
「あはっ♪」

何が起こったのかさっぱり分からないドモンは下手人の顔をみる。
それは、煌めく金髪をなびかせたアイドルのような格好をした美少女だった。


「君のハート、すっごくドキドキしてるね♪」


満天の笑みで美少女にそう告げられ、なんだかどうでもよくなってきたドモンはぐしゃりという音と共に露出した心臓を握り潰され死亡した。

374ドキドキが止まらない ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/05(火) 01:05:03 ID:9q9Iv6/s0

◆ ◆ ◆


「史上最強のプリキュア?彼女が?」
「ああ、まだ情報が少なくて能力は未知数けど間違いないだろうね。」
「プリキュアは何十人も居ると聞いてます。なぜそこまで断言できるんですか?」
「だってよぉ、考えてもみろよ。」

「全高999メートルの展望台を2分で駆け上がる化け物が更にプリキュアになるんだぞ?
 悪夢以外のなにものでも無いじゃねぇか。」
「なるほど。」


◆ ◆ ◆


「てめぇえええ!!!よくもドモンを!!!」

ゴッドガンダムのコックピットから降りてきた謎の少女に向かって凄むヴィータを東宝腐敗が制した。

「下がっていなさいお嬢ちゃんたち。こいつは儂がやる。」

構えを取ったマスターアジアに返事をするかのように少女は手でハートの形を作った。

「愛を無くした悲しいおじさん、このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻してみせる!」





【ドモン・カッシュ@機動武鬪伝Gガンダム 死亡】

【G-5 山岳地帯/1日目・朝】


【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは、フェイトと合流する
【備考】
※A,sの時期から参戦

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 疲労
【装備】グラーフアイゼン、メダリオン(神殺槍)
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。

【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:キュアハートを倒す

【キュアハート@ドキドキ!プリキュア!】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:困っている人を助ける
1:東宝腐敗のドキドキを取り戻す
【備考】
※現時点でまだ必殺技が不明なのでとりあえずハートブレイクショットで戦います

375名無しさん:2013/02/05(火) 01:05:38 ID:9q9Iv6/s0
しゅーりょーです。

376名無しさん:2013/02/05(火) 11:43:41 ID:SP1kTddAO
キュアソードより早ーい!

377修正 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/07(木) 01:10:39 ID:lLmko/0w0
「愛を無くした悲しいおじさん、このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻してみせる!」

「キュアハートじゃと?―――儂はキング・オブ・ハートじゃ!!!!!」

マフラーを全身に纏った東宝腐敗は超級覇王電影弾と化してプリキュアに特攻を仕掛けた。

↑最後のとこ台詞追加。

378 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/11(月) 18:18:29 ID:ouPeedsU0
投下します。

379気合だ!気合だ!みなぎってきたぁ! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/11(月) 18:19:18 ID:ouPeedsU0
「愛を無くした悲しいおじさん、このキュアハートがあなたのドキドキ取り戻してみせる!」

「キュアハートじゃと?―――ワシはキング・オブ・ハートじゃ!!!!!」

マフラーを全身に纏った東宝腐敗は超級覇王電影弾と化してプリキュアに特攻を仕掛けた。
キュアハートはその回転運動による歯車的破壊の小宇宙を当たる寸前に横跳びして躱す。

「あかん!巨大ロボならともかくあんな大技いきなり撃っても当たれへん!もっと冷静にならな!」
「いや、大丈夫。たとえ避けても相手を捕まえるまであの回転技のホーミングは止まらない。……なにぃ!?」

よく見るとキュアハートは右手に何かを握っている。

「あの女!すれ違いざまに竜巻の中に手を突っ込んで、手のひらをズタズタに削られながらも
 東宝腐敗の体を纏っているマフラーを掴んでいたんだ!あのままじゃ不味い!」

「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」

回転を中途半端に減速され、東宝腐敗はベーゴマのように回転しながらあらぬ方向へ吹っ飛んでいき、
地面に全身を強打しながらゴロゴロと転がり落ちた。

展望台から落下するキュアソードを彼女を捕まえているジコチューごと金属ワイヤーを素手で掴んで
空中で停止できた彼女だからこそできる芸当である。

「……ぐぬぬ!」
「おっさん!大丈夫か!?」
「ふん、まだまだこれからよぉ!」

よろよろと立ち上がった東宝腐敗は両手を合わせて天然自然からエネルギーを吸収する。

「東方不敗が最終奥義!せきはァッ、てぇぇぇんきょぉぉぉぉけぇぇぇぇぇん!」

野犬の群れや壁を破壊できるほどの威力を持つ丸い気功弾をキュアハートに向けて放った。

―――だが、

「あなたに届け!マイスイートハート!」

キュアハートの胸から発射されたハート型の気功弾が石破天驚拳にぶつかり、それを相殺した。

「はぁ、はぁ、やりおるなお主!」
「えっと、もうおしまい、かな?」

「……ひとつお前に聞きたい。なぜドモンを殺した?」

そう、キュアハート、相田マナは親友の立花に幸せの王子と評されるほどの自己中とは
間逆の究極のお人よしである。なぜ残虐な殺し合いを始めたというのか?

「だれも、殺し合いなんかしたくないからだよ。
 だから私がみんなの代わりに殺してあげなきゃ。
 それに、あの人は死んだ恋人に会いたがっていた。」

「なんじゃと?」

「そして、優勝賞品の願い事を他の人に取られるわけにはいかない。
 もしあなたがブロリーを倒したら地球の大気汚染を回復させる為に
 人類を抹殺しかねない。そんな自己中はよくないよ。」

「え?マジで?おっさん?」
「いや、気にするな。ふん、まあいい。ならば本気で相手をしてやろう。」

380気合だ!気合だ!みなぎってきたぁ! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/11(月) 18:19:44 ID:ouPeedsU0
そう言った東宝腐敗は空中にキリモミ式に回転して飛び上がった。
着地地点にはファスナーの空いたディバッグ。東宝腐敗は中に吸い込まれていった。


「出ろぉぉぉぉぉ!!!!!ガンダァァァァァム!!!!!」


ディバッグの中から腕を組んだマスターガンダムが東宝腐敗を肩に乗せて飛び出し、
地面に地響きを上げながら着地した。

「あれが東宝腐敗のガンダム……!!」
「うわぁ……ガンダム出しおったで……。マスターアジアはん、流石にそれは大人気ないんとちゃうか?」
「いや、待て、はやて!奴も何か仕掛けてくるぞ!」

「ふぅん、そっちがその気なら……。」

キュアハートは変身アイテムのスマートフォンを天に掲げて叫ぶ。

「先ぱぁぁぁぁぁい!!!!出番ですよぉぉぉぉぉ!!!!」

その呼びかけに答えるように、空の彼方から巨大な鋼鉄の塊が舞い降りてきて、
ズシンと音を立てて地面に下り立った。

「――え?あれ?ここどこ?わあぁぁ!?なんでまたロボになってるの!?私!」

マジョリーナの怪しい薬品で巨大ロボと化したキュアハッピーである。

「始めまして先輩。私、キュアハート。よろしくお願いします!」
「あ、ご丁寧にどうも。へぇ、あなたもプリキュアなんだ。私はキュアハッピー!よろしくねっ。」
「じゃあ早速ですけど、一緒に戦ってくれませんか?」
「うーん。なんだかよくわかんないけど、別にいいよ、せっかく巨大ロボになってるんだしねっ。」
「それじゃ、遠慮なく。フェードイン!」

キュアハートは後ろ向きに飛び上がり、キュアハッピーの胴体のコックピットに乗り込んだ。

「お、お、なんだか身体が凄く軽い気がする!」

今回のハッピーロボは他の参戦作品に併せて都合よくモビルトレースシステムが採用されていたのだ。

「やはり貴様もガンダムファイターだったか!いくぞ!ダークネスショット!」

マスターガンダムは両手から発した黒いエネルギー弾をキュアハッピーに向けて放つ。

「ハッピーバリア!」

仲間の特撮オタのキュアピース曰く、無敵の強度を誇る結界を発生させてそれを防ぐ。

「やはり甘いわ!トーシロがぁ!」

そう、ショットは牽制だったのだ。その隙に間合いを詰めたマスターガンダムは
右手に溜めた黒い光をキュアハッピーに向けて叩き込もうとする。

「喰らえ!!!ダークネスフィンガー!!!」

だが当たった筈のキュアハッピーは吹き飛ばない。
マスターガンダムの打撃を吸収したようにその場に留まり、ふわりと舞い上がった下半身は両脚を大きく広げ、
さながら獲物を噛み砕く猛獣の顎の如く、マスターガンダムの頭部を上下から強烈に挟み込んだ。

「喰らいなさい!」

上顎と、下顎。噛み砕く虎の顎になぞらえた秘技。
新旧プリキュア主人公二人による珠玉のツープラトン。

「ハ ッ ピ ー 虎 王 !」

顎部装甲を砕かれ、関節を極められて無様に地面に組み伏せられるマスターガンダム。

381気合だ!気合だ!みなぎってきたぁ! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/11(月) 18:20:10 ID:ouPeedsU0
「わーい!私、カッコいい!!」」

一瞬れいかちゃんより凄ーいと言いかけたのをやめた友達想いなキュアハッピーは
マスターガンダムの上で大はしゃぎする。

「……え?」

だが中に居るキュアハートは目撃する。
組み伏せられながらもOKの形に指を丸めたマスターガンダムの手を。

「これからや……マスターガンダムはこれからや……!」
「でも、完全に極まったあの状態から、あの右手で何ができるっていうんだ?」

ドリュッ!

ダークネスフィンガーが地面を突き破り、まるでそこに何も障害物が無いかのように、
地面の中を振り抜いて鉄拳がキュアハッピーに襲い掛かった。

「地面をブチ抜くという発想。たしかにな。
 ガンダムにとっちゃ地面やアスファルトの認識が違う。
 ゼリーや寒天の上で戦ったなら、寝技は寝技にならねぇ。」

その攻撃を首を大きく捻って回避するキュアハッピー。
しかしマスターガンダムはそのままキュアハッピーの右足を掴み、逆間接に折り曲げる。

「わぁぁぁ!?痛い!痛いって!」
「この動きは……ロシアンサンボ!?」
「フフフッ!中国とロシアは同盟国じゃからな!すこし齧っておったのよ!」

ネオ大阪出身の本名シュウジ・クロスは自慢げに語る。キュアハッピーはその関節技を
更に体を捻らせて受け流し、逆に右腕を取ろうとする。

「すげぇ、ガンダム同士のサブミッションの応酬だ。」

キュアハッピーとマスターガンダムはしばらくゴロゴロと転がりながらつんずほぐれずと
ポジションを奪い合い、遂にマスターガンダムがキュアハッピーにアームロックを決めた。

「やりおった!完璧に決まった裸締めからは絶対に逃げられへん!」

「わーーー!苦しい苦しい!キュアハート!なんとかしてー!」
「……捕まえた。」
「え?」
「ハッピー眼底砕き!」

マスターガンダムのメインカメラに手のひらを当て、その上から一本拳を強烈に叩き込んだ。

「ぐわぁ!」
「わぁぁぁぁぁ!?私の指がぁぁぁぁぁ!!」

逆方向に折れ曲がった中指の下にあるマスターガンダムのメインカメラが
衝撃でその奥にある中枢コンピューターにぶち当たった。
よろよろと体をふらつかせながらキュアハッピーから離脱するマスターガンダム。
人工知能が破損した影響で動きが致命的なほどカクカクしている。

「ば……馬鹿な……!?」
「勝負、あったね。」
「ねぇ!今の攻撃、わざわざ指の上から殴らなくても出来たよね!?」

「あ、あかん!今度こそ終わりや……!」
「はやて!あたしたちも行くぞ!」

ピンチの東宝腐敗を救う為、戦闘態勢に入った二人は気付かない。
倒れている本田忠勝の死体から、何かがもぞもぞと動き出すものがいることを。

382気合だ!気合だ!みなぎってきたぁ! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/11(月) 18:20:32 ID:ouPeedsU0

【G-5 山岳地帯/1日目・午前】


【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは、フェイトと合流する
2:東方不敗に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】グラーフアイゼン、メダリオン(神殺槍)
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
2:東方不敗に加勢する

【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。

【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 疲労
【装備】 マスターガンダム(人工知能破損)
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:キュアハートとキュアハッピーを倒す

【キュアハート@ドキドキ!プリキュア】
【状態】 健康
【装備】キュアハッピー (左中指中破)
【持ち物】
【思考】
基本:困っている人を助ける
1:東宝腐敗のドキドキを取り戻す
【備考】
※必殺技が判明したのでハートブレイクショットは封印しました。
※キュアハッピーはスマイルプリキュア!第35話からの参戦です。

※本田忠勝の死体から何者かが動き始めました。

383名無しさん:2013/02/11(月) 18:21:30 ID:ouPeedsU0
終了です。タイトルはみゆきが必殺技を使う前の台詞から。

384名無しさん:2013/02/11(月) 19:08:54 ID:HzM5rrgYO
投下乙です。

さすがは、ネタの宝庫スマプリ。

385 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:18:17 ID:Yc9Kjins0
とーかします。

386TUNAMI ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:18:54 ID:Yc9Kjins0

「ブレスミサイル!!!」

グリンバーチはゾロ甘く見ていた。

だがその時間は終わり。

遊びが終わり殺しが始まる――――

「百八煩悩鳳!!!!」

互いの力は大きく空中で弾け飛ぶ

「甘く見られたモンだな……!!」







ドドドドドドドドドドドド・・・・・・







「―――あぁ?」
「―――なんだぁ?」

グリンバーチとゾロは耳慣れない異様な音が近づいてくるのを感じ、
二人同時にその方向を振り向いた。


◆ ◆ ◆


「北斗の力甘く見てもらっては困る」

「がはぁ……てめぇ……!」

トキの放った拳がついにクロコダイルを捉え、膝をつかせることに成功する。

「その油断が命取りだったな。」

「クハハハ……いいぜ、そろそろ本気でやらせてもうらおうか! 」







ドドドドドドドドドドドド・・・・・・






「―――んん?」
「―――なんだ?」

異様な音が近づいてくるのを感じたトキとクロコダイルは同時に振り向き、

それを見た二人は全く同じタイミングで叫んだ。






「「津波だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」

387TUNAMI ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:19:14 ID:Yc9Kjins0
◆ ◆ ◆


「な……?これは……!?」
「……何が起こっている?これは誰かの攻撃なのか?」

ホテルから飛び出したキュアムーンライトとダークプリキュアは
目の前に繰り広げられた信じられない風景に驚愕していた。

大量の海水が、少し浅い平地をまるで氾濫している川のように
樹木を根こそぎなぎ倒しながら激しく流れていたのだ。

何やら三、四人の既に骸と化している遺体が巻き込まれて一緒に流されているのが見える。

「恐らく、突発的な津波が起きたのだ。」

彼女たちのそばに一人の男が近づいてきた。

「誰だ貴様?」
「ん?え?あれ?」

キュアムーンライトはその男の姿をみて一瞬混乱する。
その白髪の男は流されている遺体の一人と非常によく似ていたからだ。

「ああ、彼か。あの流されている男はトキではない。
 アミバという南斗聖拳の伝承者だった者だ。」
「偽物?まあ、あなたにも色々あったという事ね。」

「やれやれ、これは酷いものだなぁ。」

更に三人のそばに二人の男が近づいてきた。
白いワイシャツを着たひょろ長い男と彼に付き従う筋肉質な男。

「やあ、始めまして。僕は月島秀九郎。彼は仲間のサウザー君だ。よろしく。」
「ええ、こちらこそよろしく。」
「……サウザー?いや、気にしないでおこうか。」

握手する月島さんとキュアムーンライトの横で
従者のように付き従っている帝王を可憐にスルーするトキ。



「おっおっお〜。なんだぁ?死んじまったのかぁ?ロロノア・ゾロよぉ〜?」



丘の上から聞こえてきたしわがれた声の方向を五人は振り向く。

「……なんだあいつは?」

そこに居たのは、八本の腕に四本の刀と四つのデイバックを持った蛸の怪人だった。

「ほっほっほ。いくら達人とはいえ所詮は人間よぉ。大自然の力の前には無力ということかのぉ。
 ……しかしこれでよかったのかの?なんか自分の力で勝った気が全然しないんじゃが……。」

「そういえば緑色の日本剣士風の男が流れてたわね。ひょっとしてあなたが殺したのかしら?」

ダークプリキュアは現れたタコの怪人に一歩近づいた。

「ま、まってダークプリキュア、まだ敵と決まったわけじゃ。」
「どうみても怪しすぎるでしょうに。ふん、ウォームアップにはちょうどいい。」

怪人に向かって疾走するダークプリキュア。

「んん〜?まぁお前さんを倒せば少しは気が晴れるかなぁ〜?」
「はっ!タコ風情がこの私の相手になどなるものか!」

そう言ったタコの怪人、ヒョウゾウはダークプリキュアの放った
跳び蹴りを首をありえない方向へ捻子曲げて躱した。

「なにぃ?」

構わずラッシュを仕掛けるが軟体動物のようにうねうね動いて当たらない。

「な、なんて不可能な動き!?」

驚愕してバランスを崩したダークプリキュアの手足が八本の手足に絡め取られる。

「ぐわぁ?!」
「ダークプリキュア。」
「あらよっとぉ。」

その全身をクラッチした体制は、かのアントニオ猪木のフェイバレット、
オクトパスホールドに類似していた。だが八本の手足による絡みつきはより完璧に
ダークプリキュアの全身の関節を的確にホールドし、骨をミシミシと軋ませる。

388TUNAMI ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:19:37 ID:Yc9Kjins0
「こ……こんなヤツにぃぃぃぃぃぃ……!?」


ゴキャッ!


八本腕によるクラッチでダークプリキュアの全身の関節が外され、
意識を失った彼女は壊れた人形のようにだらんとぶら下がった。

「んっん〜?少しは強いのかもしれんなワシ。」
「ダークプリキュア!貴様ぁ!よくも!」

思わず飛び出すキュアムーンライト。
すると、ヒョウゾウは六本の腕を三つづつ縄状に巻き始め、
気絶したダークプリキュアを持ち上げた。

「なっ?」
「剣っていうのはなぁ、片手で持つより両手でふるった方が強いんだよねぇ。」

そういって怒りのあまり無策で突っ込んできたキュアムーンライトのどてっぱらに
鞭のように振り下ろしたダークプリキュアを頭から勢いよく叩き込んだ。

「……がっ……!?」

衝撃で肋骨がへし折れ、二人のプリキュアは折り重なるように吹き飛ばされて
ピクリとも動かなくなった。

「あの蛸。女子供相手になんという真似を。」
「ああ、どうやら生かしてはおけんな。」
「待て、落ち着くんだ二人とも。」

ヒョウゾウに飛び掛かろうとするトキとサウザーを月島さんは制する。

「ほっほー。次は三人がかりかぁ?さすがにちとキツいのぉ。」

そういったヒョウゾウは四つあるディバッグの内の一つのファスナーに手を掛けた。

「奴め、なにをする気だ。」
「なるほどねぇ。ひょっとするとあの洪水を起こしたのは……。」

三人の方向に向けて勢いよくディバッグを開ける。




ザッバァァァァァァァァァン!!!!!



「か、海水!?」

ディバッグから大量の水が流れ出し、津波となって三人に襲いかかってきた。

「うぉぉぉぉ!!??」
「へぇ、四次元ディバッグにはそんな使いかたもあったんだ。」
「早く逃げましょう月島さん!飲み込まれますよ!」
「ははっ。今更動いても間に合わないよ。」

月島は迫りくる波に向かってスタスタと歩いていく。

「月島さん!」
「―――確か、このあたりだったかなぁ?」

そう呟きながら、月島は持っている刀を地面に突き刺した。
すると、津波が月島を飲み込もうとした次の瞬間。



パカッ!



会場の装置が作動し、月島の手前から広範囲にわたって地面が真っ二つに割れた。

「な、なにぃ!?」

地面の裂け目はヒョウゾウの足元にも及び、大量の海水ごと彼を深い闇の底へと流し込んだ。

389TUNAMI ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:20:04 ID:Yc9Kjins0
「こ……これは一体……?」

その様子を唖然としながら見守る二人。

「ああ、ここには地面が割れるトラップが仕掛けられていたんだよ。
 ずっと前からそうだったんだ。」

ブック・オブ・ジ・エンド。

刺した相手に自分の存在そのものを挟み込む完現術である。
彼の刀に刺されると過去の記憶に記憶に月島の存在が上書きされる。
そして、その対象は人間や死神だけでなく会場などの無機物にも及ぶ。
月島が会場に挟み込んだことによってここには最初から罠が存在していたことになったのだ。

「はぁ。流石月島さんだなぁ。でもまぁ、これじゃあ奴も上がってこれないでしょ―――。」





ザッバァァァァァァァァァン!!!!!




深い穴の底から噴水のように水が吹き出し、穴のそばにいたサウザーは勢いよく飲み込まれた。

「何ぃ!?」
「くっ!しまった!僕としたことが!」

そう、海水ディバッグは一つではなかったのである。
ヒョウゾウは落ちていく穴の方向にむかって津波を噴出し、脱出したのだ。
倒れていたキュアムーンライトとダークプリキュアを巻き込み再び月島とトキに遅いかかる海水。

「いかん!逃げるぞ!」
「ああ、でもその前に。」

飲み込まれる直前、月島は波を斬って海水に存在を挟み込む。
慌てて転がっている丸太の上にそれぞれ飛び乗る二人。

月島の存在が挟み込まれたことによって月島を乗せた丸太を流している海流は彼の意のままに動く。
その先には溺れながらも必死にもがいている帝王サウザーの姿が。

「掴まれ!サウザー!」

月島が手を伸ばし、手を掴もうとしたその時。


プスッ。


なにか針のようなものがサウザーの首筋に刺さり、膠着して動かなくなった帝王は無情にも
海のそこへ沈んでいった。

「ほっほっほ。ヒョウモンダコの神経毒よぉ。」

流れる海流を物ともせず、水の中から現れるヒョウゾウ。
それを無言で見つめる月島は普段物静かな考えられない様な怒りに満ちていた。

「僕は美食家じゃないんだけどね。なんだかすごく君を食材にしてタコ焼きを造りたい気分だよ。」
「くっくっく。面白い。死んじまったゾロの代わりにお前の首を頂くぞ。」

―――そして、二人の剣士は激突する。

390TUNAMI ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/17(日) 12:20:25 ID:Yc9Kjins0

【ロロノア・ゾロ@ワンピース 死亡】
【グリンパーチ@トリコ 死亡】
【サー・クロコダイル@ワンピース 死亡】
【アミバ@北斗の拳 死亡】
【月影ゆり@ハートキャッチプリキュア! 死亡】
【ダークプリキュア@ハートキャッチプリキュア! 死亡】
【サウザー@北斗の拳 死亡】


【G−6/1日目・朝】

【月島秀九郎@BLEACH】
【状態】健康、主催者に強い怒り
【装備】ブック・オブ・ジ・エンド
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを打破し主催を倒し茶渡君の仇を討つ。
1:一護と合流したい。
2:殺し合いに乗った参加者は出来る限り無力化したい
3:サウザーの仇を討つ
※参戦時期は藍染戦終了後です


【ヒョウゾウ@ワンピース】
【状態】やや酒が残っている、復讐に燃えている
【装備】花天狂骨、双魚理
【持ち物】海水(MAP1×1の分量)×2、
     和道一文字、三代鬼徹、秋水
     不明支給品×2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: ロロノア・ゾロに復讐を果たしたのでせっかくだから優勝する
1:参加者を殺したらディバッグも奪って海水を詰め、罠としてMAPのあちこちに設置する
2:しかし酒が飲みたいのぉ
3:月島を倒す。
【備考】
※ディバッグ×2の中に海水が入っています


【トキ@北斗の拳】
【状態】
【装備】 なし
【持ち物】 支給品1〜3、支給品一式
【思考】
基本:弱き者を救い悪を倒す
1:流されている自分をどうにかする
2:戦いの地へと急ぐ
3:他は後回し
【備考】
※参戦時期は不明
※彼が主催側の刺客なのかどうかも不明です
※現在海水に流されてされています

※津波が近くにあるホテルを襲い掛かりました。そのことによる影響は不明です。

391名無しさん:2013/02/17(日) 12:20:53 ID:Yc9Kjins0
終了。

392名無しさん:2013/02/17(日) 13:48:03 ID:Q.8C23HI0
投下乙
あれ?ハトプリ全滅した?

393名無しさん:2013/02/17(日) 18:56:36 ID:YmqKVoIk0
ワンピ勢とかも死にまくってる中生き残ってるのが赤犬はともかくヒョウゾウっていうのがw

394名無しさん:2013/02/17(日) 23:32:07 ID:iYYlkz0c0
投下乙
なんだアミバか

395 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:08:15 ID:G2s767Q60
投下します。

396アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:09:07 ID:G2s767Q60

「邪魔する奴はいなくなったな」


「ああ、ったくベジータの奴。せっかくオラがドラゴンボールを使ってやろうと思ったのに……まぁいいや」


両者溢れんばかりの闘気を出し身構える。


「「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」


親父喧嘩はまだまだ終わらない。


――――と、思われていたが別にそんなことは無かった。


「おい、いつまでダラダラと戦っている?」


再び互いの拳をぶつける為に飛び掛かろうとする二人の間に超重量の物体が飛来し、
舞い上がる土埃に邪魔をされ、勇次郎と悟空は戦闘を一旦中止する。


「貴様、戦いの邪魔をするとはいい度胸だな。」
「なんだ?……あぁ!!」

「―――見つけたぞ、カカロット!!」

飛来してきたのはスーパーサイヤ人になった孫悟空と同じような金髪をした、
かのビスケット・オリバにも匹敵しかねないほどの高密度な筋肉を持つ男、伝説のスーパーサイヤ人ブロリー。

「おめぇは!!ブロリー!!」
「んん?知り合いか?悟空?」
「再び会えて嬉しいぞカカロット。さあ、あの時の続きをしようじゃないか。」

全身からスパークを発しながら悟空のもとへゆっくりと歩いていくブロリーの間に勇次郎が割って入る。

「悟空のオトモダチか何かは知らねぇが、このオーガを無視するとはさすがに跳ねっ返り過ぎじゃねぇのか?」
「なんだ貴様?邪魔をするな。すっこんでろ。」

ブロリーの顔面に拳を叩き込もうとする勇次郎の肩を悟空が掴む。

「なんだよイケネェのか?……ぬ?」

悟空の表情は、常に飄々と余裕を持った態度を取っていた今までの彼からは考えられない程険しい。

「すまねぇ勇次郎。勝負はお預けだ。―――こいつは、こいつだけは、オラ一人にやらせてくれ。」

悟空は以前一度ブロリーと戦ったことがある。だがその時の戦闘は戦いと呼べるようなものではなかった。
放つ技は何一つ通用せず、瞬間移動かめはめ波すら埃を巻き上げるだけという絶望的すぎる戦力差。
既に戦意を喪失したベジータが「もう駄目だおしまいだ」とばかり呟く中、悟空も生まれて初めて諦めかけていた。
倒れたベジータ、トランクス、ピッコロ、御飯の生命エネルギーを全てかき集めて放った拳による一撃で
かろうじて撤退させることに成功したが正直勝利とは言いがたい屈辱的な結果である。

「ほう、あの時よりずいぶんパワーが上がっているようじゃないかカカロット。」
「まあな、今度はうまくいかねぇぞ。―――悪ぃ、終わったらすぐ戦ってやっから。」
「おいおい、俺の方が先客じゃねぇのかよ?」

あらかさまに不機嫌になる勇次郎を見て悟空はふっと笑う。

397アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:09:34 ID:G2s767Q60
「なぁに、心配すんな。こいつは予行練習さ。おめえ相手に本気で戦う前のな。」
「なに?」

既にスーパーサイヤ人状態の悟空の身体にまとうオーラがバーナーの炎のような激しいものへと変わった。
時折雷神のごとく稲妻状の火花が散り、バチバチと音を立てる。

「これがスーパーサイヤ人を一つ超えた状態。いわばスーパーサイヤ人2といったところか。
 ―――そして、これが、更にもう一個超えた形態。」

突然、悟空を中心に地震が発生し、地面を激しく揺らしながら悟空の髪が腰の辺りまで伸びていく。
上空では雲の形状が変わって周囲に雷雨が降り注ぎ始めた。

「―――通常の400倍。スーパーサイヤ人3ってやつだ。」

「ふん!」

勇次郎が地面を殴りつけ、地中の地盤に衝撃を加えて地震を止める。

「やれやれ、まだそんなとっておきを残してたのかよ。いいぜ、さっさとそいつを片づけてこいよ。」

「くくっ……ははははははっっ!それがどうしたぁ!カカロット!」

地上を水平に飛行しながらブロリーは悟空に襲い掛かった。
その体当たりを地面を踏みしめて受け止める。

「どうだぁ!!!今のオラはおめぇより強ぇぇぇ!!!」

そのままブロリーを持ち上げて空中にぶん投げ、舞空術で飛んで追い打ちをかける。
だがその体当たりもまたブロリーが受け止めた。

「どうかなぁ?」

ブロリーは膝蹴りを放ち、悟空を更に上空へ吹き飛ばす。

「ぐわぁ!!」
「ははははっ!!!」

追い打ちをかけるためにブロリーは悟空を追いかけて空に向かい、
体勢を整えた悟空はその突撃を受けとめてブロリーを更に上空へ吹き飛ばし……。

このような攻防を繰り返して、とうとう地上からは二人の姿が目視できなくなった。

「……行っちまったぜ。」

流石に空を飛んだことはない勇次郎は一人地上に残され寂しそうに呟く。

「……クックック。心配する必要はない。ああ見えて孫悟空という男、そう捨てたもんじゃねぇ。」

空を見上げるのをやめた地上最強の生物は踵を返す。

「いずれにしろ俺たち二人は闘う運命。――――最後に立っていた一人を、俺が喰うまでよぉ!!」

あの男と再戦するその時を夢想しながら勇次郎は歩き出す。
地上に残された他にもいるかもしれない強者(つわもの)と出会うために。

宇宙最強の親父喧嘩は、一時休戦に入った。

398アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:10:25 ID:G2s767Q60
◆ ◆ ◆


「ヤハハハハッ。なかなかいい眺めではないかっ!」

空中に浮かぶ限りなき大地、フェアリヴァースを制圧した神エネルは遺跡を発掘した際に
偶然手に入れたロボット軍団を目の前にして満足気にのぞけ返る。
彼らこそ、空島を離れ宇宙進出を果たした偉大なる神エネルに従える新たな下僕達だ。

「「「「「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」」」

ゴロゴロの実の力で充電を完了し、もはやバッテリーの切れることがない彼らの士気は凄まじい。

「ヤハハハハッ。もはやこの地は制した!これより神の軍団は地上の侵略を開始………んん?」

心網(マントラ)で何かしらの気配を感じたエネルはふと空を見上げる。

「なんだ?私のフェアリヴァースに何かが近づいて……。」

「――――え?」

「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!?」

それまでのクールなキャラをかなぐり捨てるような物凄くびっくりした顔をしたエネルは、
ブロリーに月面まで超高速で吹き飛ばされてきた悟空にぶつかり、地表を砕きながら押しつぶされた。

「か、神様ぁぁぁぁぁ!!!!!?」

エネルの手下のスペーシー中尉は神エネルの身に起こった突然の出来事に驚愕して絶叫する。

「いてて……少しは手加減してくれよ。」
「――――手加減だと?」

追撃してきたブロリーが空を飛びながら悟空に襲い掛かる。

「手加減って、なんだ?」

容赦なく高密度の筋力の拳を悟空に叩き込んだ。
悟空は咄嗟に自分の下敷きになって気絶した神エネルを盾にしてその一撃を防ぐ。

「フハッ!フハハハハハハハッッッッ!!!!!」」

何もしてなくても常に覇気しか纏っていないブロリーの拳が次々と神エネルの肉体に突き刺さり、
遂にエネルの胴体を突き破って後ろにいる悟空を捉えた。

「何ぃ!?」

だが、拳の先に悟空はいない。

「バーカ、こっちだよ。」

瞬間移動でブロリーの背後に回り込んだ悟空は両手を合わせて構えを取る。

「かぁー、めぇー、はぁー、めぇー、波ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

399アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:10:46 ID:G2s767Q60
全開の気功弾を、ブロリー目掛けて放った。
だがその一撃は体格に似あわぬ速度で大きくのぞけられて回避される。
伝説のスーパーサイヤ人は他のスーパーサイヤ人の上位形態と違って肉体が大きく膨れ上がっても
スピードが全く落ちないのだ。
ブロリーの体を素通りしたかめはめ波は宇宙空間をどこまでもどこまでも突き進んでいき、
どこかの星にぶつかって花火のように爆発した。

しかし、その結果をみた悟空は嬉しそうににやりと笑う。

「……避けたな?」
「ちっ。」

そう、以前の戦いでは零距離でかめはめ波を受けてもびくともしなかった強靭な肉体を持つブロリーが
わざわざ回避行動を取らざるを得なかったのだ。つまり今の悟空の攻撃を喰らえばただでは済まない
という事を自ら証明したようなもの。

「だからといって俺に勝てると思うなよカカロット!!」

手をあげたブロリーの周囲に大量の気功弾が出現し、一斉に悟空に襲い掛かる。
それを瞬間移動を交えながらの超スピードで回避しながらエネルギー弾をブロリーに向けて撃ちまくる悟空。
二人は一発一発が惑星を破壊する程の威力をもった攻撃をボクシングのジャブのような感覚で互いに繰り出し続ける。

「……なんということだ。神が死んだ。」

ブロリーに地面に投げ捨てられていた神エネルの死体を目の前にして呆然とするスペーシー中尉。

「一体、我々はこれからどうすればよいのだ?」
「こうなっては仕方あるまい。」
「ああ、そうだな。」
「……この方達だ。」

スペーシー中尉は極限の戦闘を繰り広げている二人のサイヤ人を指さす。

「この方々が!我々の新しい神様だ!」

「「「「「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」」」

再び士気が回復し雄たけびを上げるロボット軍団。

「うるさい。」

ブロリーは気功弾を軍団に向けて放ち、彼らを一瞬で消し飛ばした。

「てめぇ!!罪も無い人々になんて真似を!!オラはおめぇを絶対ゆるさねぇ!!」

怒りに満ちた声でそう叫んだ悟空は落ちていたエネルの死体をブロリーに向かって投げつける。
ブロリーが手でそれを払った隙をついて再びかめはめ波を放った。

「はぁぁぁ!!」

ブロリーもまた大型の気功弾を放ち、間にいたエネルの死体を原子レベルで消し飛ばしながら
互いのエネルギー弾が相殺し、月面に巨大なクレーターが出来上がった。

月面の周囲に広がる宇宙空間では二人が放った気功弾の流れ弾が
銀河の星々に次々と命中しあちこちで爆発を起こしている。
その美しい光景は、まさに二人の究極の戦いを祝福するサマーフェスティバルであった。

「いくぞカカロット!!!!」
「うぉおおおおおお!!!!」

もはや自分たち以外の生き物が存在しない月面で二人の拳がぶつかり合う。


◆ ◆ ◆

400アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:11:06 ID:G2s767Q60
「なんでついてくるのよ?」
「まあこの会場は物騒だからね。しばらくボディガードになってくれてもいいじゃないか。」

一方その頃。三重契約を果たしたフェイト・テスタロッサの後ろを契約の獣キュウべぇがとてとてとついていく。

「まったく、どうなっても知らないわよ。」
「ふふふっ。よろしくお願いしま――――。」

突然、キュウべぇはめまいを起こし、先に歩いていくフェイトの姿がぼやけ始めた。

「な、なんだ――――――がはぁっっっ!?」

キュウべぇは、口から鮮血を吹き出し、地面に膝をついた。

(吐血!?ボクが!?)

フェイトは気付かずどんどん離れていく。
感情のないはずのインキュベーターはこの異常事態に動揺を隠せない。

(なんだ?一体何が起きている!?な、なに?これは―――本部からの緊急連絡!?)

キュウべぇは宇宙を管理しているインキュベーター本拠地からのエマージェンシーコールを受け、
とある映像を受け取る。さっそく内容を確認するキュウべぇ。



(………んなぁっ!?)



(こ……これは……そ……そんな馬鹿なっ!?)



(・・・・・・さ・・・・・・。)



(サイヤ人めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!)



そこに映しだされていたのは、孫悟空が月面で放ったかめはめ波の流れ弾が直撃し、
地面に落とした卵のようにバラバラに砕け散ったインキュベーターの母星の無残な姿であった。

この会場は制限によってどんな攻撃が繰り出されても絶対に壊れないように出来ている。
しかし宇宙まで飛び出してしまえば話は別だ。月面で繰り出される超サイヤ人約二名による
一発一発が惑星破壊級の威力を持つ気功弾の雨嵐の流れ弾が容赦なく銀河の星々に降り注ぎ、
今現在、宇宙全体に尋常でない規模の災害をもたらしていたのだ。


(なんてこったぁ!ボクの故郷が!いや!それよりも!
 ………ま、不味い!今入れ物が壊されたら!ボクは本当に死ぬ!)


「おや、珍しい生き物ダネ。」

後ろを歩いていた涅マユリにむんずと首を掴まれて持ち上げられるキュウべぇ。

「ひょっとしたら主催者の秘密がわかるかもしれないネ。ちょっとこいつを解剖してみようカ。」
「た、助けてくれ!フェイト!」

本気で死の危険を味わい顔面蒼白になったキュウべぇは先を歩いていたフェイトに助けを求める。

「はぁ、仕方ないわね。」

戻ってきたフェイトはバルディッシュを構えてマユリに対峙した。

「こいつをぜひ研究サンプルに使いたいんだが、譲ってくれないのカナ?」
「ダメだよ。一応そいつはなのはを助けてくれた恩人なんだ。
 まあ、君で試し切りするのも悪くないけど。」

戦闘態勢に入る二人は気付かない。
サイヤ人二名の戦闘によるダメージでビスケットのように砕けた月の欠片が
地上の重力に引っ張られて徐々に会場に近づいていることを――――。

401アルティメット・バウト3 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/02/24(日) 20:11:27 ID:G2s767Q60

【エネル@ワンピース 死亡】


【C―4武道会会場付近/1日目・午前】

【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です





【???月面/1日目・午前】


【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康、スーパーサイヤ人3化
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーを倒す。

【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。



【ブロリー@ドラゴンボール】
【状態】 胸に裂傷(シグナムに最後斬られた傷)、左腕骨折
【装備】 なし
【持ち物】ランダム支給品1〜3、 基本支給品一式
【思考】
基本: 全員殺す
1: 全員を殺し主催もころす
2: 特にカカロットやべジータは絶対に
3: カカロットを倒す
【備考】
※会場の戦闘で惑星破壊レベルは制限されていますが宇宙空間では別に問題ないようです
※参戦時期はお任せします




【C―5/1日目・午前】

【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)、魔法少女化
【装備】バルディッシュアサルト×3、 バリアジャケット、ポタラ
【持ち物】ランダム支給品3〜10、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする
3:キュゥべぇを助ける

【備考】
※第一期終了直後からの参戦です
※来海えりかと合体しました。
※キュゥべぇと契約して魔法少女になりました


【涅マユリ@BLEACH】
【状態】健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 会場を調べる
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する

【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。

※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。
※現在月の欠片が会場に向かって落下しています。

402名無しさん:2013/02/24(日) 20:12:03 ID:G2s767Q60
終了ぉ!

403名無しさん:2013/02/24(日) 20:58:35 ID:BKS3Bmek0
投下乙!

色々言いたいことはあるが、一つだけこれだけは言わせてもらう
>てめぇ!!罪も無い人々になんて真似を!!オラはおめぇを絶対ゆるさねぇ!!
お ま え が い う な

404 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/01(金) 02:01:06 ID:2RLl4P3.0
投下します

405マックシング ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/01(金) 02:01:51 ID:2RLl4P3.0

「ははっ!なかなかやるじゃない!!」
「腐っても死神の隊長格だからネ。舐めてもらっちゃ困るヨ。」



(……はぁ、惨めなものだね。)

フェイトとの戦闘の邪魔になるので涅マユリに地面にポイ捨てされたキュウべぇは
寝転がりながら二人の激しい戦闘をぼんやりと眺めている。

何をやられても入れ物が壊れるだけで決して死なない不死身の体をもっていた彼だが、
悟空にインキュベーターの母星を破壊され無限の入れ物の供給が途絶えた今、
取り残された自分はもはやただの矮小な小動物に過ぎなかった。

(これで宇宙の灼熱死は免れなくなった……。まあ、もう過ぎちゃったことだし、仕方がないね。
 似たようなことをボクら以外の生命体がやってくれてるかもしれないし、宇宙の平和はその人達に任せよう。
 それより今ははボクの身の安全のことを考えなきゃ。もう持ってても意味がないし、
 本部に持って帰る予定だった感情エネルギーを使っちゃえばなんだかんだ言ってあと二、三人は
 魔法少女の契約ができそうだけど……そいつらがゲーム終了までボクを守ってくれる保証はないからねー。
 はぁ、自分で自分の身を護るすべがないってしんどいね。)

気落ちするQBはふと何故かとある一人の魔法少女の姿を思い浮かべる。 

(―――美樹さやか。)

(『やれやれ、どうして人間一人の死んだくらいでそんなに大騒ぎするんだい?(プゲラ)』
 ……とかおもっくそ馬鹿にしてたけど、はぁ、今となっては君が羨ましくて仕方がないよ。
 マミや杏子みたいな何年も魔女にならずに生き残ってるイレギュラーに囲まれて目立たなかったけど
 キミの能力自体はそれなりに強力だかったからね……。強いというか、シンプルゆえに隙がない感じかな?
 単純な身体能力ブースト+自動修復+痛感遮断って、ほとんど花山薫みたいなもんだし。
 あの能力ならほとんど制限されないから、きちんとルールが整理された普通の殺し合いゲームに放り込めば
 結構な驚異になりうるポテンシャルを秘めてたんじゃないかな?
 ……まあ、あの娘のばあい、元々のスペックが普通過ぎて過酷な戦場に精神が耐えられないだろうし
 そもそもここのさやかはもう既に魔女になってるから全然関係ないんだけどね。
 つまり何が言いたいかって?ボクは今あのような分かりやすい強さが欲しいってことなんだよ!)

キュウべぇは寝返って後方を見る。

(―――ん?)

その時、放置してあったマユリのディバッグの中にあるものを発見した。

(こ、これは!!)

406マックシング ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/01(金) 02:02:32 ID:2RLl4P3.0
「卍解!金色足殺地蔵!!」

徐々に押されてきたマユリは鞘からイモ虫のような身体に赤子のような頭を持つ巨大な生物を召喚した。

「この生物は周囲182メートルに私自身の血から生成された致死毒を撒き散らす!これでもう君はオシマイだよ。」
「そう、だったら致死量になる前にあなたを殺してあげる。」

フェイトは両手の二振りとバリアジャケットの背面から生えてるサブアームの一振り、計三本のバルディッシュサイズフォームを構え、
胸部から生やした無数の刃で襲い掛かってくる巨大な赤子を切り刻もうとした。

その時。



「―――助けてあげるよ、フェイト・テスタロッサ。」


「え?」
「ナンダ!?」

マユリが背後を振り向いた次の瞬間、強烈なラリアットを横っ腹にお見舞いされたマユリは
空高く舞い上がり、そのまま吹き飛ばされてフェイトの視界から消え去っていった。



























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     ヽ、__ __ _r=''"、 ト-= ー .-十 - - 、 _ ` = ;, __ _,, r -':
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「やぁ、危なかったね、フェイト。」

407マックシング ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/01(金) 02:02:53 ID:2RLl4P3.0
涅マユリに支給されたジャック・ハンマーのステロイドを打ち込んだことで
小動物のような体を最高密度の筋肉を持つ肉体へと作り替えたキュウべぇは
フェイトにその肉体美を誇示するかのようにポーズを決める

「素晴らしい。自分の力で戦うということがここまで爽快だったとはね。
 思春期の女の子の揺れ動く感情は極めてまれな精神病だと思ってたけど
 ボクもうっかり目覚めてしまいそうだよ。もう宇宙のエントロピーの増大とかどうでもいいや。
 ボクは一つの『個』をもった生命体として。見事このゲームに勝利してみせる!!!!」




シュパッ!


取り残された金色足殺地蔵をバラバラに解体したフェイトはキュウべぇの周りの地面を
フレキシブルに動くバルディッシュでバターのように切り刻んだ。


「…………。」

「ところで提案なんだけど、しばらくボクと組まないかい、フェイト?」

「近寄らないで、キショいから。」

「いや、そこを何とか。」






【C―5/1日目・午前】

【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)、魔法少女化
【装備】バルディッシュアサルト×3、 バリアジャケット、ポタラ
【持ち物】ランダム支給品4〜12、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする
3:キュゥべぇを放置する

【備考】
※第一期終了直後からの参戦です
※来海えりかと合体しました。
※キュゥべぇと契約して魔法少女になりました


【涅マユリ@BLEACH】
【状態】気絶、飛行中
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: 会場を調べる
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能、ドーピングによる筋肉増強
【装備】 ジャック・ハンマーのステロイド
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
4: せっかくだから優勝を目指す
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。

※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。
※現在月の欠片が会場に向かって落下しています。

408名無しさん:2013/03/01(金) 02:03:12 ID:2RLl4P3.0
終了。

409名無しさん:2013/03/01(金) 20:19:17 ID:40Yg0C5w0
乙です
最近見てなかったから復活してると気づかなかった……
このロワは色んな意味で大好きなので楽しみに待ってます
書き手さん増えないかな(笑)二人じゃ…ね

それと皆感想本スレに書こうぜ!w

410名無しさん:2013/03/05(火) 21:47:38 ID:tihsoW3Q0
面白い展開ですね。 新たな悪魔超人の誕生だな。

413 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 09:56:22 ID:8GGcQRdw0
投下します。

414師弟対決 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 09:56:52 ID:8GGcQRdw0

「う……うぅ……。」

ホテルのホールでくつろいでいる所を突然の津波に襲われた豊臣秀吉は
水圧で瓦礫と化した建物の陰で水浸しになっている体をよろよろと起こした。
かつて拳ひとつで瀬戸内海の海水をまるごと消し飛ばしたこともある自分だが、
食堂が地下にあった上、不意を突かれたので反応が大幅に遅れてしまったのである。
目の前には既に息絶えた伊達正宗の死体が横たわっている。
恐らく普段から身に着けている重い鎧が命取りになったのだろう。
一緒に居たはずのトリコという男はいない。自分は拳圧で津波を吹き飛ばして
なんとか押し切ったが、奴は泳いで逃げ延びたのだろうか?

「この男、結局最初から最期まで寝ているだけだったな。」








ズガンッ!







突然、一か所に集約された散弾が、弾丸など通さぬはずの高密度の腹筋を貫いた。

「……がふっ!」

血反吐を吐きながら再び崩れ落ちる戦国覇王。
目の前には防弾チョッキに身を包みショットガンを構えた野人の姿が。

「ふっ……俺も……人のことは言えんか……。」

満身創痍の体を気合で立ち上げ、両腕を高く振り上げる。

「う……うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

ショットガンを地面に置いて四つん這いの姿勢になったピクルに向かって秀吉は突撃していった。




◆ ◆ ◆



「あ、あかん!今度こそ終わりや……!」
「はやて!あたしたちも行くぞ!」

キュアハッピーに破れた東方不敗を救う為、戦闘態勢に入った二人は気付かなかった。
倒れている本田忠勝の死体の口から、何かがもぞもぞと動き出すものがいたことを。
そして這い出てきたその者が、驚異的な速度で二人に向かって突進してきたことを。

「ん?なんや?」
「!!危ねぇ!はやて!!」

咄嗟に盾になってはやてを庇ったヴィータの胸を、神速の手刀が貫いた。

「がはぁ!?」
「ヴィ……ヴィータぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

絶叫するはやての前で、なんとか踏みとどまるヴィータ。
破れたバリアジャケットの胸部から、粉々に砕け散った更木剣八に貰ったメダリオンが落ちた。

「……あ、危ねぇ。これを胸に入れてなかったら即死だったぜ。なんだ!テメェは!?」

415師弟対決 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 09:57:27 ID:8GGcQRdw0

「じょうじ。」


そいつは、大きく無機質な目をした全長二メートルを超える黒いゴリラであった。
よく見ると頭に日本の触覚が生えている。そう、この者は猿ではない。昆虫なのだ。
それも過酷な環境の火星に放り込んだことで人間大の大きさにまで進化した「アレ」。

「うわぁ、ゴキブリだよぉ。なおちゃんがここにいたら絶対泡吹いて倒れてるよねっ!」

遠目からその様子を見ていたハッピーロボは若干引き気味に語る。

「どうする?どう見てもイレギュラーな事態だけど退治しちょう?」
「うん、あ、でもその前に。」

東方不敗のことを思い出したキュアハートはキュアハッピーを操作して
動きの停止したマスターガンダムの上半身を蹴り、千切り飛ばした。

「あれ?」
「しまった、逃げられたか。」

コックピットの中身は、すでにもぬけの空であった。






「じょうじょう。」

やや距離を離したテラフォーマーは不気味に鳴きながら格闘技のような構えを取っている。

「くそ!こんな奴いったいどこから!?」
「あ!アレや!」

はやては巨大化した本田忠勝の死体を指刺す。
いつの間にか甲冑の仮面が外れていた忠勝の顔が、なにやら道化師を思わせる風貌に変化している。

その顔は正に美食會副料理長トミーロッドそのものである。

「てめぇ!」
「……よしぃや。あいつはもう死んどる。」

そう、彼は忠勝と共に死んだ。しかし彼の体内に宿る1万個もの寄生昆虫の卵は別だったのである。
ポタラ合体の影響で卵は突然変異を起こして変質し、宿主の死後も進化を続けていた。
トミーロッドの執念が、ついに本田忠勝の体内にテラフォーマーズを産み出したのだ。

体内で卵が次々と孵化しているのか、今も触覚の生えたゴリラが口から這い出してくるのが見える。

416師弟対決 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 09:57:52 ID:8GGcQRdw0
「……ラグナロク。」

はやては無表情で雷を忠勝の顔面に落として焼き払った。
ゴキブリの無限増殖という最悪の事態はひとまず防げたが、
気付かないうちに一体何匹この会場に放たれたか分からない。

「あぁー!めんどくせぇ!なんで次から次へと訳わかんねぇ奴らと戦わなきゃならねーんだよ!?」
「ま、まぁとりあえずこいつを殺るで、ヴィータ。―――え?」

少し目を離した隙に、テラフォーマーの姿が視界から消え、目前まで接近されていた。
十分な距離があった。ヴィータのデバイスの変形が完了し、攻撃態勢が整うまでの十分な間が。
だが、見逃さない。火星の知的生物は待たない。
誰しもが目にしたことがあるゴキブリの瞬発力は直接的に人間大のスケールで直すと、
一歩目から時速320kmで走り出すことに相当する。
この足の速さはあらゆる生物の中で最速―――



「流石師匠だ。俺よりずっと速いや。」



―――その最速と同じ速度で突進してくる一つの影があった。
ゴキブリを師と仰ぐ男、格闘師(グラップラー)範馬刃牙の登場である。
刃牙はイメージで再現したゴキブリダッシュでテラフォーマーにタックルをかまし、その巨体を吹き飛ばした。

「え、えぇ〜?あんた誰やねん!?」
「その恰好、ひょっとしてポニーテールの騎士さんの友達かい?」
「何!?てめぇシグナムを知っているのか!?」
「続きの話はこいつを倒してからだな。」

「じじじじ……じょうじぃぃぃ……!!」

口から泡を吹きだしながらゆっくりと立ち上がってくるテラフォーマーの方を向いた刃牙は
両腕をだらんと垂らし、全身を脱力させる。

「巨大化したゴキブリに人間は絶対に勝てない。そう思っていた時期がボクにもありました。
 ―――師匠、俺は今、あなたを超えます!」

人間大に進化したゴキブリ同士の、神速の戦闘が幕を開ける。

417師弟対決 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 09:58:43 ID:8GGcQRdw0
【伊達正宗@戦国BASARA 死亡】
【豊臣秀吉@戦国BASARA 死亡】



【G-5 山岳地帯/1日目・昼】

【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは、フェイトと合流する
2:東方不敗を探す
3:刃牙の様子を見る
【備考】
※A,sの時期から参戦

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
2:東方不敗を探す
3:刃牙の様子を見る
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八から受け継いだメダリオン(神殺槍)は砕けました。

【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 疲労、逃亡中
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:キュアハートから逃げる
※マスターガンダムは破棄しました。

【キュアハート@ドキドキ!プリキュア】
【状態】 健康
【装備】キュアハッピー (左中指中破)
【持ち物】
【思考】
基本:困っている人を助ける
1:みんなのドキドキを取り戻す
【備考】
※必殺技が判明したのでハートブレイクショットは封印しました。
※キュアハッピーはスマイルプリキュア!第35話からの参戦です。

【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】健康
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:強者が集まるここでトレーニングすれば親父を超えられる!
2:シグナムの仇を討つ
3:師匠(テラフォーマー)を倒す

【テラフォーマー(トミーロッドの寄生昆虫)@トリコ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: じょうじ。
1:人間を駆除する。
2:じょうじぃ。

※本田忠勝と合体したトミーロッドの能力で死体からテラフォーマーズが産み出されました。
※テラフォーマーズは刃牙と闘っている個体の他にも何体か産まれたようです。


【G-2 ホテル/1日目・昼】

【ピクル@グラップラー刃牙】
【状態】 完全武装、食事中
【装備】 ショットガン
【持ち物】 予備弾薬、ランダム支給品3〜9、基本支給品一式
【思考】
基本: 強い者と闘って喰らう
1:さっき何故か食べ損ねた少女はどこにいったのかな?
2:なんで変な空間に閉じ込められたんだろう?
3:現代は分からないことだらけだなあ
4: たまには文明的なこともしてみよう
5: さあ昼食だ!

【備考】
※野生を棄てました
※豊臣秀吉の死体を捕食中です。伊達正宗の死体は戦ってないので放置されています

418名無しさん:2013/03/10(日) 10:00:49 ID:8GGcQRdw0
終了。ヴィータのしぶとさは異常。

419 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:28:40 ID:8GGcQRdw0
投下します。

420アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:29:48 ID:8GGcQRdw0

会場を激しく流れる海流の中を二人の剣士が斬りあっている。
完現術使い(フルブリンガー)月島秀九郎と魚人等最強の剣士ヒョウゾウである。
だが勝負はまったく平等とは言い難い。自由自在に海水の中から飛び出して
奇襲を掛けれるヒョウゾウに対して月島は土台になっている丸太の上から碌に
動くことができない。地の利は圧倒的にヒョウゾウの側にあった。

「……ぐぬぬ。」

にも関わらず、水中から顔を出したヒョウゾウの顔は険しい。
絶妙のタイミングで奇襲をかけているにも関わらず、
先ほどから月島に決定打を与えられないでいるのだ。
気を取り直して現在自分から背を向けている月島を四本の刀を振りかざして襲い掛かる。

「―――今は高いところに居る人が勝ち、かな?」

ヒョウゾウが斬りかかった瞬間、月島が跳躍した。
斬撃は一時的に回避されたものの、落ちてくるまでの間月島は完全に無防備。
致命的な隙。そのはずだった。

「な、なんだぁ?動けん!?」

だがなぜか膠着し、致命的な隙を造り出したのはヒョウゾウの方であった。
頭上から攻撃してくる月島の刀を避けることが出来ず、遂に腕の一本を斬りおとされる。

「うおぉ!?」

首を斬られる前に海の中に潜って逃げ延びるヒョウゾウ。一体なにが起こっているというのか?
理由ははヒョウゾウが使っている斬魄刀、花天狂骨にあった。
童の遊びを現実化するというこの刀の能力は気まぐれであり、
霊圧領域に入った者に影響するルールを斬魄刀が勝手に決めてしまうのだ。
「影鬼」が発動しているときは影を通じて攻撃できるようになり、
「艶鬼(いろおに)」の最中は参加者が宣言した色でしかダメージを受けなくなる。
そして現在発動している「嶄鬼(たかおに)」のルールは高いところにいる者を強くするというもの。
月島は一合目に刀をすれ違いざまにかすらせた際、ヒョウゾウ及び彼の持っている斬魄刀に
存在を挟み込むことに成功した。それによって刀の特性を完全に知り尽くした月島は
ヒョウゾウが現在のルールを把握するより先回りして自分に有利な攻撃を繰り出し続けていたのだ。

421アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:30:19 ID:8GGcQRdw0
「お、おのれぇ……!!」

思わぬ苦戦にヒョウゾウは怒りを露わにする。
その様子を嗜むように月島は口を開いた。

「ヒョウゾウ、実力では僕のはるか上を行く筈のあなたが、なぜここまで僕に後れを取るのか。
 ―――恐らくこれだろうね。」

斬り落とした腕にぶら下がっている海水ディバッグを見せつける。

「自分の技以外の何かに頼るというその性根。それが技を腐らせて隙を生じさせているんだよ。
 現にほら、今も海水ディバッグの最後の一つを僕に向けて解き放とうとしている。」

触手をファスナーに掛けていることを見抜かれヒョウゾウは動きを止める。

「さあ、終わらせようか。」
「え?――――し、しまったぁ!?」

ヒョウゾウより先に奪い取った海水デイバッグのファスナーに手を掛けていた月島は、
躊躇なく蛸剣士に向けて解き放った。


ザッバァァァァァァァァァン!!!!!

ゲーム参加者に甚大な被害を与えた恐怖の災害がヒョウゾウを飲み込む。

「うおおおおおおぉぉぉぉ!!??」

成すすべもなく海水に流されていくヒョウゾウ。勝負はついた……その筈だった。
蛸剣士はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

「馬鹿め!流す方角を誤りおったな!!これがワシの逃走経路じゃぁぁぁぁ!!!!」
「なんだって!?」

先ほどからずいぶん流されていた二人は既にMAPの端までたどり着いていた。
ヒョウゾウが流されていくその先にあるのは、無限に広がる海面!

「ほほほほっ!ここまで運んでくれて礼を言うぞぉ!また海水を補充してくれるわぁ!」

津波の勢いに身をゆだねるまま、勢いよく海面にダイブするヒョウゾウ。
再び二つの空のディバッグに海水を詰め込もうとする。―――そこで異変に気付いた。

「な、なんじゃぁ?」

海にたどり着いたはずなのに、流されているのが止まらないのだ。
むしろより高速で海水に流されていく。瞬く間に会場から遠ざかっていくヒョウゾウ。
このままではMAP圏外へ出てしまい首輪の爆弾がが発動してしまうだろう。
だが、首輪が起動する前に、それは唐突に終わりを迎えた。

「―――――ば、馬鹿なぁぁぁぁ!?」

422アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:30:38 ID:8GGcQRdw0
「チクショー!ルフィのヤツ、一体どこへ行っちまったんだよー!?」

偉大なる航路(グランドライン)の海上に浮かぶとある一隻の海賊船。
麦わら海賊団の船医トニートニーチョッパーはゴールデンサニー号の甲板の上を
元気に走り回りながら数日前に失踪した船長の姿を探して回っている。

「ゾロとサンジの姿も見えないわね。あいつら、どこ行っちゃっらのかしら?」

航海士ナミは甲板に設置したパラソルの下でゆっくりくつろいでいる。

「なんだよー。ナミは心配じゃないのかよー?」
「心配?アイツらを心配する必要なんてどこにあるのよ?」
「そうだぜチョッパー。どうせすぐふらっと帰ってくるさ。」

チョッパーの肩にポンと手を置くウソップ。

「うーん。やっぱそうかなぁ?」
「ま、帰ってきたら相談もせずに勝手に出て行った分のおしおきはしてあげなくちゃね。」
「――――おい!なんだあれは!?」

船大工フランキーが突然空の方を指さして叫んだ。
なにか、炎に包まれた光の球が勢いよく海上に向かって落ちてくるのが見える。

「なにあれ?隕石?」

ナミが目撃した次の瞬間、光の球が海に落ち、巨大な爆発を起こした。
衝撃で海が荒れ、激しく波に揺らされるゴールデンサニー号。

「うわぁぁぁぁ!!」
「みんな!何かに掴まって!――――え?」

柱に抱き着くナミは信じられない光景を目にする。
海が、まるで滝が出来上がるかのようにゆっくりと割れていくのだ。
その海水の割れ目は赤道線上を真っ直ぐ走るグランドラインに沿って、どこまでもどこまでも広がっていき、

「――――わあああああああああああ!!!!!!!!!」

ゴールデンサニー号は滝の中へと吸い込まれていった。













「海が―――――無い!!!!!??」


ヒョウゾウが見た光景は、グランドラインの上を水平線の果てまで走る無限の滝だった。
滝の底は何も見えない。あるのはどこまでも続く永遠の闇のみ。

「う…………うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!?????」

魚人島最強の剣士は、偉大なる航路上に存在する、ありとあらゆる生とし生ける者と共に、
無限の宇宙空間へ放流されていった。

423アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:31:21 ID:8GGcQRdw0
◆ ◆ ◆


「あーあ、やっちまったなカカロット。」

月面で孫悟空と戦闘を続けるブロリーは目の前に広がる光景を見てせせら笑う。

彼らの真下にある地球が、赤道線に沿って横なぎに亀裂が走り、真っ二つに割れていた。
地球の割れ目から、宇宙空間へ海水が流れ出している。

そう、彼らは先ほどから惑星破壊級の攻撃を連発している。
すぐそばにいる地球に流れ弾が当たらない筈がなかったのだ。
その阿鼻叫喚の地獄絵図をみても悟空は顔色一つ変えない。

「でぇじょうぶだ。ドラゴンボールでみんな元に戻せる。」
「俺のことを攻めてるが、貴様もずいぶん罪のない人々を殺しているじゃあないか。」
「だからサイヤ人は滅びた。てめぇも滅びるんだ、ブロリー。」

砕けた地球を尻目に、再び拳をぶつけ合うサイヤ人達。






土御門は衛星に映っていたこの光景の映像をモニターで見物する。

「なんかえらいことになってね?」
「ふむ、やはり我々の世界に会場を設置しなかったのは大正解だったな。」

アレイスターは逆さまに浮かんだまま不敵な笑みを浮かべる。

「何を動じる必要がある土御門?制限でこの会場は絶対に壊れん。
 会場の外がどうなろうが、このゲームは問題なく続行されるさ。」
「……やれやれ、どこまであんたの計算の内なんだか。」

土御門は深く溜息をついた



◆ ◆ ◆



「いやぁ、壮観だねぇ。」

月島は串焼きにして焼いたヒョウゾウの腕をブックオブジエンドで刻みながら、
全ての海水が急速に干上がっていくこの世の終わりのような光景を眺めている。
これで海水ディバッグを作ることはもう誰にもできなくなったのだろう。
なんかそういうレベルの問題じゃないような気がするが。

「ふん、恐らくあの男が空で暴れてやがんだろ。」

酒の宴に誘われたように、一人の男、範馬勇次郎が月島の横に座っている。

424アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:31:42 ID:8GGcQRdw0
「地球割り、くだらぬショーだ。もの言わぬ決して反撃せぬ物体を相手に、
 思う存分 殴り叩き蹴り……壊す。無抵抗をいいことに。」

この男はたとえ弱くても抵抗する人間の方が好きらしい。
地球を叩き割るくらいならムエタイ選手を思う存分殴り叩き蹴り壊す。
それが勇次郎の試割りである。

「まあ、いいや、はい出来たよ。」

月島は焼いたヒョウゾウの腕をチート級に美味いおろし醤油ポン酢ダレにつけて
勇次郎に差し出した。

「うむ、旨いな。しかしまだ神経毒が残っている。」
「え?大丈夫かい?」
「うむ、防腐剤、着色料、保存料……様々な化学物質、カラダによかろうハズもない。
 しかしだからとて健康にいい物だけを採る。これも健全とは言い難い
 毒も喰らう栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ、血肉に変える度量こそが食には肝心だ。」

そういいながら勇次郎は毒抜きしてないフグ鯨のヒレ酒をストレートで飲み干した。


◆ ◆ ◆


「う……うぅ……?」

甲板の上で気絶していたナミは目を覚ました。

「な、なんで生きてるの?私たち?」
「し、知らねぇよ、何が起きてんだか。」
「おい!見ろよー!二人とも!」

チョッパーは立ち上がって船の外を指さす。

「こ、これは……!!」

そこに広がっているのは無限の闇ではなく、どこまでも広がる青空だった。

「飛んでいる!サニー号が空を飛んでるぞーーー!!」
「助かったんだ!俺たちは助かったんだよ!」
「凄いわ!やるじゃない!フランキー!」
「いや、さすがのサニー号も雲の上までは飛べねぇ。これは奇跡だよ!」
「なんでもいいや!俺たちは生きている!本当の冒険はこれから














ぽいっ。











クリームヒルトの触手に掴まれたゴールデンサニー号は、そのまま天空の結界の中へ放り込まれた。

―――その後の麦わら海賊団の消息を知る者はいない。

425アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:32:11 ID:8GGcQRdw0
◆ ◆


「あーあ。ゲームが終わるよりも、世界が滅びる方が早かったわね、まどか。」

基本支給品に入っていた干し肉をチート級に美味いおろし醤油ポン酢ダレにつけて
モシャモシャ食いながら、地面に寝転がったほむらは空を見上げてつぶやいた。
この会場では何らかの制限がかかっているのかあまり元気よく参加者に襲い掛かからない
まどかだったが、どうやら上空は制限の範囲に入ってなかったらしい。
というわけで雲の上から触手を伸ばしていたクリームヒルトは現在絶賛人類を救済中だ。
地球上の生物を根絶やしにするまでそう時間はかからないだろう。
寝ているほむらのそばに近づく一つの影があった。

「あら、久しぶりね。どう?人類最後の男になった気分は?」
「……貴様ら……!」

長い間休息を取っていたが未だに疲労が残っている海軍元帥サカズキである。
さすがに怒りを隠せない彼に向かって上半身を起こしたほむらはクスクス笑って話しかける。

「なにも心配することは無いわ。あなたも滅びの運命を受け入れなさい。
 すべての生き物は偉大なる神によって救済されるのよ。」
「ふざけるなぁ!」

サカズキは両腕からマグマを噴出させる。
ここは冷酷無比な殺し合い会場。しかし運命に立ち向かう権利を持つ彼らは、
ただ一方的に殺されるだけのゲーム不参加者よりもある意味幸運なのかもしれない。

「そう―――あなたも、私の女神様(まどか)に楯突く気なのね。」

天空から無数の漆黒の触手がサカズキに襲い掛かる。

「しゃらくさいわぁ!!」

サカズキは火山弾を発射してそれらを薙ぎ払った。

「うん、焼き消すしかないわよね。――――でも。」

触手がほむらを抱くように包み込む。彼女はそれらを愛おしそうに抱き返した。

「私はまどかに触れる。あなたはまどかに触れることさえできない。この意味、分かる?」

「なにを










             カチッ






                       ―――言っている?……え?」



突然、目の前に視界が完全にふさがるほどの無限の触手が現れ、一斉にサカズキに襲い掛かった。。

「ぎ…………ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

唐突な出来事にまったく対応できず、全身を触手に包まれた彼は天空へ導かれていく。
こうして、地球最後の男は消滅した。

426アルマゲドン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/10(日) 23:32:30 ID:8GGcQRdw0
「…………くっくっくっ。」

ほむらの時間停止は自分の他に、能力発動前に自分に触っていた者も停止した世界へ連れて行くことが出来る。
強大な救済の魔女も例外なくその対象に入っていたのだ。

「あーーーーーーーーはっはははははははははははははははははははは。」

地面に大の字になって寝転がり、ほむらは狂ったように笑った。

今、彼女は幸せだった。

無限の時間軸を繰り返すうちに失った筈の笑顔を取り戻す程に。


【ヒョウゾウ@ワンピース 死亡】
【サカズキ@ワンピース 死亡】

【G−6/1日目・昼】

【月島秀九郎@BLEACH】
【状態】健康、主催者に強い怒り
【装備】ブック・オブ・ジ・エンド
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを打破し主催を倒し茶渡君の仇を討つ。
1:一護と合流したい。
2:殺し合いに乗った参加者は出来る限り無力化したい
※参戦時期は藍染戦終了後です


【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です

【???月面/1日目・昼】

【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康、スーパーサイヤ人3化
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーを倒す。

【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。

【ブロリー@ドラゴンボール】
【状態】 胸に裂傷(シグナムに最後斬られた傷)、左腕骨折
【装備】 なし
【持ち物】ランダム支給品1〜3、 基本支給品一式
【思考】
基本: 全員殺す
1: 全員を殺し主催もころす
2: 特にカカロットやべジータは絶対に
3: カカロットを倒す
【備考】
※会場の戦闘で惑星破壊レベルは制限されていますが宇宙空間では別に問題ないようです
※参戦時期はお任せします

【E―4/1日目・昼】

【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜4、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかが世界を滅ぼすのを見届け最後に願いを叶えその先へ進む
1:もう油断はしない
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。


【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(小)
【装備】 触手消費(回復中)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
【備考】
※全方位へランダムに攻撃を仕掛けてきます。攻撃は現在は緩やかです。
※現在は深夜なので遠くからは目視しにくいですが日が登ればマップのどこへ居ても目視できるようになるでしょう。
※制限で弱体化してるため物理攻撃で倒せます。
※動き始めました

※悟空の攻撃で地球が割れたことによりMAP周辺の海水は全て干上がりました。

427名無しさん:2013/03/10(日) 23:32:54 ID:8GGcQRdw0
しゅーりょー。

428名無しさん:2013/03/11(月) 23:16:16 ID:CVQsC9nA0
キチ女とウドの大木をさっさと斬り倒した方が良さそう

429<削除>:<削除>
<削除>

430名無しさん:2013/03/12(火) 01:30:36 ID:61akTg/w0
13キロメートルの刀ヴィータが壊しちゃったのか、惜しいな

431 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/14(木) 01:20:55 ID:eupZUdTA0
修正。

・ゴールデンサニー号→サウザンドサニー号

・ほむほむの状態表に赤犬からの戦利品追加

【持ち物】 ランダム支給品2〜7、基本支給品一式 ×4、予備弾薬32/40、一星球

432名無しさん:2013/03/15(金) 16:02:00 ID:cnDFI5ds0
月報集計お疲れ様です。
全開 39話(+10) 31/65(-12) 47.7(-18.5)

433名無しさん:2013/03/17(日) 23:49:17 ID:JKX2hImE0
集計乙!このペースならあと半年ほどでENDか

434 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:18:16 ID:jB/YfDEE0
投下します

435Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:18:54 ID:jB/YfDEE0

ここは魔女の結界の奥深く。演奏会場のホール。

椅子に座って大きな体をゆらゆらと揺らしながら私は使い魔達の演奏を聴き続ける。

全員バイオリン演奏者だけで構成した完璧な布陣だ。

恭介の姿をした使い魔は恥ずかしいから結界の奥深くにしまっている。

今の私は立派な甲冑に身を包んだ巨大な騎士様。

リボンをつけてるから少しは女の子らしく見えるかな?

でもすごくマッチョだ。確かに正義の味方になりたいとか言ってたけどさ。

もうこんな体じゃもう恭介に抱きしめてなんて言えない。

キスしてなんて、言えないよ。

私は人魚姫。声が出なくて王子様に好きだと言えなかった人魚姫。

役目を果たした私は、絵本みたいに泡になって消えていくんだ。

だから私は消えるまでここで引き籠って恭介のバイオリンを聞き続けるの。

そうしてると誰かが使い魔を蹴散らしてホールに火を放ってきた。

誰?邪魔しないでよ。

「―――やか。」

そいつはポニーテールの紅い騎士。どこかでみたことあったかな。

「―――さやか。」

ああ、思い出した。あいつだ。

ははっ。偉そうなこと言っちゃったけど、やっぱりアンタが正しかったよ。

私みたいな普通の女の子が無理矢理正義の味方のふりをしてたらこうなっちゃった。

笑っていいよ。そしてそのまま怒り狂って、私を殺しちゃえ。杏子。

「―――心配すんな、あたしが結婚してやるよ、さやか。」

・・・・・・。

はい?

「さやかはあたしの最後の希望だったんだ。」

そういいながら杏子はいつの間にか人間サイズになっている私を抱きかかえた。

「さやかを助けるためなら、あたしはなんでもしてやるよ。」

どんどん顔が近づいていく。あれ?こいつこんなに恰好良かったっけ?

―――て、ちょっとまって!なにが起きてるの!

ちょ!まっ!

436Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:19:24 ID:jB/YfDEE0
◆ ◆ ◆


「わぁぁ!?」

馬の上で涎を垂らしながら気持ちよさそうにうたた寝していた
美樹さやかは慌てて飛び起きた。顔は真っ赤に上気している。
ゆっくり振り向いて彼女の後ろに居る武旦の魔女オーフィリアの
様子を見ると、蝋燭の火のような顔が怪しく揺れていた。
恐らくさっきの夢はこいつが無意識で発動していたの能力の一種なのだろう。

「はぁ……あんたねぇ。」

さやかは呆れて息を吐いた。なんて執念。もう魔女になって自我なんか残って無い筈なのに。

「ねぇ、なんでそんなに私のこと好きなの?」

思い返せば教会で身の上話を聞いて別れた時から杏子の様子はおかしかった。
つい先日まで自分のことを殺そうとしてたくせに魔女やほむらに殺されそうになった
私を助けに来たり。そういえば人間だった頃の最期の時も彼女は自分の傍にいた。
どうやって居場所を突き止めたんだろう?ずっと捜してくれてたのだろうか。

「ひょっとして、私があんたの理想の正義の味方だとでも思ってたの?
 残念!私はごく普通のすぐ消えちゃう類の雑魚魔法少女でしたー。
 ははっ、幻滅しちゃった?」

自虐気味に笑うさやかの問いにオーフィリアは答えない。
自分が目を覚ました時も杏子は戦っていた。自分を護ってくれていたのだろうか?
自分は魔女になってる間の杏子の記憶なんか全然ないのに。
いつの間にか、目から何か熱いものが流れている。

「ねぇ……ねぇ?」



「―――なにか言ってよぉ!杏子!」

さやかは、無言のオーフィリアに抱きついた。

「私……私……!恭介のことばかり考えてて!
 なんで自分だけが不幸になるんだろうってばっか思ってて!
 ……あんたの気持ちなんて!全然分かんなかった!
 なにも……あんたまで!私なんかの為に死ぬことなかったじゃない!
 そんな姿になる前に!ちゃんとはっきり私に好きだって言いなさいよ!!
 ……ちゃんと言ってくれなきゃ……分かんないわよ!私……馬鹿だもん!!
 ……ごめん……ごめんね……杏子……。」

言葉を理解しているのかしていないのか、オーフィリアは自分の胸で泣き崩れている
さやかに伸ばそうとした手を不意に止め、こちらに近づいてくる何者かに注意を向けた。

「杏子?……え?」

437Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:19:42 ID:jB/YfDEE0

「■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!!!」


それは、日本の角を生やした鬼だった。
自分の力を制御できずひたすら暴れて回るだけの存在となった虚化した一護が
咆哮を上げながら二人に向かってきている。
オーフィリアは何もない空間から三体の使い魔を召喚した。
その三体は一護の元へ走りながらみるみる内に姿を変えていく。
いつの間にか、オーフィリアと同じ姿になった使い魔達が槍を持って
三方向から一護を包囲して襲い掛かった。

その攻撃は、かつて杏子が使っていたロッソ・ファンタズマと呼ばれる技に似ていた。

「おおっ!やるじゃない杏子!……え?」

三位一体の槍撃が対象を貫いたと思われたその時、一護は急激に飛び上がって
手に持った漆黒の刀、斬月を何度も素早く薙ぎ払った。
瞬く間にバラバラに切断され崩れ落ちる三体の使い魔達。

「……何あいつ!?よーし!私が相手だ!」

さやかは馬から降りて迫りくる一護の前に立ちはだかり剣を構えた。
オーフィリアは何か言いたそうにさやかの方を見ている。

「ん?心配してくれるの?大丈夫!多分前よりパワーアップしてるから、私。」

そういってさやかは頭に張り付いてる仮面跡をコンコンと叩いてアピールした。

「お返しだよ。今度は私が守ってあげるからね、杏子。さぁかかってこい!」

足に魔法陣を召喚し、ブーストを掛けて一護に突撃するさやか。
間合いに入ったので両手で剣を振り下ろすが、手ごたえを感じず空を切る。

「あれ?」

瞬時に姿勢を低くした一護が、いつの間にかさやかの懐に潜り込んでいた。

「くっ!虚閃(セロ)!……え?」

慌てて剣の先端から光線を放とうとするさやかより先に、一護の持っている刀が輝き始めた。
その光は一筋の光となって――――。

「こいつも?―――うわぁ!?」

斬月から放たれた月牙天衝がさやかの上半身に降り注ぎ、一瞬で灰塵にして半身を消し飛ばした。
残ったさやかの下半身が切り口から煙を上げてその場に崩れ落ちる。

「―――――――――!!!!!」

その光景を目撃したオーフィリアは、声にならない悲鳴を上げた。


◆ ◆ ◆


―――ん?

なんだここは?

俺は今まで何をしていた?

確かさっきまで垣根提督とかいう奴と一緒にデカイ怪獣と戦ってて。

そいつに付き従ってる暁美ほむらとかいう女に腕を腕を斬られたんだよな?

そっから記憶がないぞ?

徐々に意識が回復してきた一護の本来の人格は目の前に広がる光景をみて、絶句する。

438Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:20:02 ID:jB/YfDEE0
(……な!?なんだこりゃ!?)

目に前に、上半身のない少女の死体が転がっていた。
その奥には天を仰いで咆哮する馬に乗った怪物の姿が見える。

(なんだこれは!?お、俺がやったのか!?)

焦燥する一護は自分の状態をだんだん理解し始めた。
今、自分はもう一人の自分、虚の人格に乗っ取られている。
死の淵に瀕した時無意識で覚醒したのだろうがそのせいで見ず知らずの少女に
襲いかかり結果的に殺してしまったというのだろうか。

(畜生!なんてこった!渡さねぇ!渡さねぇぞ!てめぇにこの体は渡さねぇ!)

一護は気を強く持ちもう一つの人格に抵抗する。

(勝手なことしてんじゃねぇぞ!……ん?)

ふいに、目の前の上半身のない死体に違和感を感じた。

(どういうことだ?この死体、まだ霊圧がたっぷり残ってやがる。)

すると、突然、

下半身だけになったさやかが、そのままの状態で跳ね起きた。

(!!!!なにぃ!?)

立ち上がった下半身の切り口がぼこぼこと泡立ち、肉塊が生えてくる。
内蔵が脈打ち骨格が構築され筋肉が巻き付き皮膚が張り付いて、
あっという間に、中学生くらいの青い髪の少女の姿が再現された。

「……痛いなぁ……なんてことしてくれんのよ。」

再生が終わったさやかは首をコキコキとならして一護を睨み付ける。

―――癒しの光。

魔法少女になった美樹さやかが契約時に身に着けた固有魔法である。
この能力により彼女は通常の魔法少女より再生能力が優れている。
更に現在彼女は破面化しており、その上なにかの不可抗力で崩玉との一体化を果たしていた。
つまり、今の美樹さやかの魔力量と再生力はほぼ無尽蔵に近い。

「……もう許さないわよ。」

さやかは一護に向かって剣を振り下ろす。虚化した一護は反射的にさやかの腕を斬り落とすが
無くなった腕でそのまま殴りつけてきた。血しぶきと共に一護の仮面にヒビが生える。
明らかに動揺している一護は体勢を立て直しさやかの頭部を刀で跳ね飛ばす。
だが首のないさやかは跳ね飛ばされた頭部をキャッチしてそれをそのまま一護の顔面に叩きつけた。
ぐしゃりという頭蓋骨が砕ける音と共に、仮面の一部が破壊された。

「あはっ!本当だ!その気になれば、痛みなんて完全に消しちゃえるんだ!」

既に頭部が元に戻っているさやかはケラケラと笑う。

(うわぁ!なんなんだよ!こいつは!?)

439Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:20:25 ID:jB/YfDEE0
恐怖を感じている一護は、いつの間にか体の自由を取り戻している事に気づく。

「も、戻った?……あ!アイツ逃げやがったな!くそ!こんな時に!」

さやかが落とした剣を拾っている隙に、一護は背中を向けてその場から全力で逃げ出した。

「くそぉ!冗談じゃねぇ!」

こちらも本気で戦えば倒せるかもしれない。
だがそもそもこちらに戦う意思など最初からないのだ。

「逃げるの?……最低!あんたより杏子の方が全っっ然男らしいじゃない!」

怒りに満ちた表情のさやかは離れていく一護に向けて掌をかざした。

「……逃がすかっ。」

突然、一護の腹部に魔法陣が出現した。

「なんだこれは!?……な、なにか……ヤバい!?」

咄嗟に、一護は斬月を腹に突き刺し、魔法陣が発生している部分の肉を抉り取った。

「ぐあぁ!!」

激しい痛みが一護に襲い掛かるが、別にトチ狂ったわけではない。
恐らく一番被害が少ないであろう方法を選択しただけである。


パーーーン!


抉り取った腹部の肉が地面に落ちる前に、発生した魔法陣から無数の剣が放射状に飛び出した。
恐らく放置していれば体内から全身を細かく切り刻まれていたのだろう。

「ぐうっ!?」

だが飛び出した剣の何本かは傍にいた一護の体中に突き刺さり、勢いよく吹き飛ばされる。
飛ばされたその先には、下流に向かって流れる河川。
激しい音と共に飛び込んだ一護はそのまま血を流しながら流されていった。

440Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:20:43 ID:jB/YfDEE0
◆ ◆ ◆

「あーあ。逃げられちゃった。」

河原に立ち尽くしたさやかは深く溜息をついた。

「……ははっ、恭介や仁美が今の見てたら、なんて言ったかな?」

確かに強くなっているが、相変わらず杏子やマミさんのような技術は身についてない。
自分が戦うには煙のようにしつこく相手に這いつくばってまとわりつくしかない。
こんな戦い方する正義の味方なんて、いるもんか。

「……?杏子?」

不意に後ろを向いたさやかは、オーフィリアの様子がいつもと違う事に気づく。
何か、槍を天に掲げて全身で喜びを表現しているような。
死んだと思ってた私が生きてるのが嬉しいのだろうか?

「……あっ。」

下を向いたさやかは今の自分の恰好を知る。
上半身を吹き飛ばされた時に服の再生を忘れていたのだ。
露出されたそれなりに張りがいい双丘がぶるんと揺れる。

「……あ、あんたねぇ……。」

両腕で胸を隠したさやかは少し怒った後、ふっと優しく微笑んだ。

「ねぇ、そんなに嬉しいの?こんな化け物のおっぱいなのにさ。」

オーフィリアは踊りながらこっちに近づいてくる。
魔女に自我は無い。しかし、もしかしたら自分が魔女の結界の中で
バイオリンの演奏を聞き続けていたように、魔女になった杏子は
自分と幸せに暮らしている夢をいつまでも見続けているのかもしれない。

さやかは、両手を前に伸ばして笑う。

「ほら来て、わたしはここだよ、杏子。」

佐倉杏子。

世界でたった一人の、私の為だけに死んでくれる人。

こんな姿になっても、いつまでも私を愛してくれる人。

さやかはオーフィリアをゆっくり抱きしめた。

「しょうがないなぁ。これからは私がずっと一緒に居てあげるからね、杏子。」

441Love me do! Look at me! ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 00:21:02 ID:jB/YfDEE0
◆ ◆ ◆


海辺の近くで、瀕死の重傷を負って流されてきた黒崎一護が倒れている。
彼のもとに、一人の男が近づいてきた。

「――――ほう、これも何かの縁でしょうかねぇ――――。」

仕込み杖を持った盲目のその男は一護を引っ張り上げた。

「……うぅ、アンタ、一体?」
「いやぁ、名乗るほどのモンじゃねぇ。」

本部からサカズキ元帥失踪の報告を受け、嫌な予感がしたので
急遽任務を放棄してドレスローザから急いでロワ会場まで避難してきた
勝新太郎のような顔をした座頭市は満身創痍の一護の顔を無言で見つめた。






【B―5/1日目・昼】

【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
【装備】 回帰刀、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:まどかとマミさんとほむらを捜す
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。


【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:なんだかよく分からないが同行してくれているこの少女を護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。



【A―7/1日目・昼】

【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 疲労(大)ダメージ(大) 、腹部損傷
【装備】 斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒して元の世界へ帰る
1:知り合いと合流。ウルキオラは保留。

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています
※放送を聞き逃しました


【藤虎@ワンピース】
【状態】 健康
【装備】 仕込み杖
【持ち物】
【思考】
基本:避難先の会場で大人しくしておく
1:とりあえず一護の手当てをする

442名無しさん:2013/03/21(木) 00:21:34 ID:jB/YfDEE0
終了。

443名無しさん:2013/03/21(木) 04:12:57 ID:5KHRRc..0
さやかは上半身が消し飛んだのになんで首輪が残ってるの?

444 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/03/21(木) 06:58:30 ID:jB/YfDEE0
今のところまともに喋れる相手と接触してない=ロワのルールをよく分かってないので
アクセサリーか何かだと思って服を再生するときに一緒に復元しちゃってます

445名無しさん:2013/03/21(木) 17:51:58 ID:pasbCL3EO
さすがは残念

446名無しさん:2013/03/22(金) 15:05:43 ID:/WB3UL6Q0
そんなんでいいのかよwwww
さやかちゃんアホ極まれり…

447名無しさん:2013/03/23(土) 15:13:43 ID:Zl/i.9JE0
さやかちゃんェ……

448 ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:21:44 ID:iE4hNlIU0
とうかします

449天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:23:24 ID:iE4hNlIU0
ココが死んだ。
ホテルで休んでいたトリコが豊臣秀吉から聞いた放送の内容である。
トリコはこの事実を受け入れることは出来なかった。だから彼はホテルを飛び出した。
ココの匂いは北の方から感じていて、その場所と思われる所から激しい戦闘音が聞こえてくる。
左を見れば怪物が、右を見れば巨大なロボがいるが今はそんなことは関係ない。
唯一つ、友の生死を確かめるためにトリコは走り続ける。

きっとサニーとゼブラも同じようなことをしているだろう。
口には滅多に出さないが四天王は固い絆で結ばれている。
この殺し合いに置いても悪を倒すために奮闘しているはず。
もし仮にココが本当に死んだとしたらその使命を全うしたのだろう。
トリコが為すべきことは一つ。

「ココ……俺達が仇をとってやる――」

それが死んだ友への手向けとなるだろう。
トリコもココが本当に死んだことに対して疑いを持っていなかった。
この会場にはトリコが感じたこともない闘気を至る所から発せられている。
ここの放送で嘘をつくデメリットも無い。信じたくはないが心の底では理解している。

「ん?なんだぁ……!?」

足を止めてトリコはその正体を確認する。
大きな音を立てて自分に迫る者の正体を。
怪物やロボがいる事もあり、捕獲レベルの高い動物がいてもおかしい事はない。
だが気配は感じられず、大きな音だけが聞こえてくる。

それもそのはず


「津波だあああああああああああああ!?」





450天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:24:04 ID:iE4hNlIU0

何も感じられない暗い空間。
ソファに腰を掛け土御門とスタージュンはモニターを見つめる。
その先にいるのは先程こちらに飛ばされ来た垣根帝督である。

「これが未現物質の進化形態か……」
「君の世界には面白い能力があるな、土御門」

まどかとほむらの戦いによって劣勢を強いられていた垣根は柄にもなく必死に戦っていた。
それが実を結んだのか自身に掛けられたいた制限を自ら突破することに成功した。
だが、唯でさえ数値だけでは測れない参加者が多い中そんな事をされては困る。
いや――垣根までそうされたら困る話しだ。

「ニトロがこうも簡単に破壊されるとはな」

先の倉庫襲撃で破壊されたいたニトロだったが何も倉庫は一つではない。
別の倉庫から引っ張り出してきたニトロを何体も垣根がいる空間に送り続けた。
ニトロは名の高い美食屋や料理人を殺すことも出来る戦闘力の強い兵器であり、並大抵の力では倒すことは出来ない。
だが垣根は迫り来るニトロを何体も破壊しており、無類の強さを発揮している。
枷から開放された垣根の力はニトロ如きで止められることは出来ない。

手を横になぎ払うだけで飛ばされるニトロ。
小さい羽を手から飛ばしただけで壊されるニトロ。

ニトロの攻撃に当たらない垣根。
例え体を破壊されても、上半身をレーザーで消されても瞬時に体を再構成する垣根。

その差は歴然であった。

垣根の見た目も人からかけ離れていた。
その瞳は赤く、その他の色素は白しかなく、とても人間と判断できる状態ではなかった。
未現物質による体の構築。

今の垣根は未現物質という能力から成っており、垣根という個体は徐々にその姿を変えていた。
足元には何体ものニトロの残骸が転がっている。
送られてきたニトロを粉砕した垣根はそれらを蹴り飛ばしその空間に笑いを響かせる。

「俺が最強……最ッ高にハイってやつだあああああああああああああああああああ!!!!」

彼は学園都市第二位の器を乗り越えたのかもしれない。



451天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:25:00 ID:iE4hNlIU0

「くっそおおおおおおおおおおおお」

突然の大津波にトリコは未動きがとれない状況に陥った。
必死に泳ぐことで生命を繋いでいるが、津波は創造よりも遥かに大きくこのままでは持たない。

(俺もここで死んじまうのか?)

己自身に問いを投げる。ここで死すべき運命なのか?
いや違う。やり残したが数多にも残っている。ココの仇を誓ったばかりだ。
それに小松の救出、そしてフルコースを埋める夢がある。
ここで死ぬ?いいや違うね。こんな所で死んでいいはずがない。

「この俺を舐めるなあああああああああああ!!」

水中に深く潜り込み地に足をつけるトリコ。
迫り来る水流に体を持っていかれないようにどっしりと構え津波に耐える。





「こんな海水全部飲み込んでやるぜええええええええええ!!!!」






大きく口を開き迫る海水を飲み始めるトリコ。
普通の人間には多少難しい技ではあるがトリコになら出来るかもしれない。
本来ならエリア分の質量を人間に与えるなど容量が大きくて無理な話である。
だが、グルメ細胞により活発しているトリコの器官になら話は別である。
大量の海水と同じ量を消費すればいいだけのこと。
体中のありとあらゆる物をフル稼働して体内に溜まる水分を消費する。
ジバリングを行い体温を保つことも忘れない。

完全ではないが海水は減り始めている。


しかし人体一つで海を処理することは叶わなかった。
次第にその体は津波に飲まれてしまった――


「今度は何だ!?」



トリコは知る由もない。

同じ参加者の宇宙からの攻撃で地球に亀裂が走り海水が宇宙に流れたなどと。



「これはさっさと行ったほうがよさそうだな」





452天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:25:32 ID:iE4hNlIU0

「フフフ……ハハハハハハハ!!これはいい!!これはいいぞぉ!!!」

スタージュンの歓喜に満ちた声が部屋に響き渡る。
その声を聞くのは土御門と垣根の二人である。
力を思う存分振るっていた垣根を引き寄せ、交渉に成功したスタージュン。
垣根の首輪解除及びまだ知ることのない未知への到達。
後者は不確定要素であったが邪魔な首輪を外すのは美味しい提案であり垣根は承諾した。
未知への到達。これは本来垣根が通るはずの時間軸に置いての進化である。
無論、イレギュラーに巻き込まれた今たどり着くかは不明だが。


今の垣根は人に非ず垣根でもない。


未現物質と呼んだほうが適切かもしれない。


「随分とご機嫌だな、スタージュンは」
「お前……どっかで見たと思えばグループの頭か」

スタージュンを見ながら土御門と垣根は会話を行う。
この二人は同じ軸の住人であり、両者ともに学園都市の暗い深い闇に携わるもの。
派閥は違えど暗部と言う点から見れば同じ存在であり互いの顔は知れていた。

「お前がいるなら第一位様もいるのか」
「ああ。あいつもいるぜぃ。それとお察しの通りだが――」
「アレイスター……だろ?ここまで来たらレベル0でも……無能力者と言ったら一人いたよな?」
「……」
「無言は肯定だ。知り合いか?」

垣根の問に答える事無く土御門は立っている。
暗部にもいれば知り合いが死ぬことなど日常茶飯事の事でありいちいち止まっていては仕事にならない。
土御門もそれをわかっているのか、上条当麻が死んだ後にその死に対してアクションを起こしていない。

「形あるものいずれ崩れる……君たちはどうして個体一つの死にそこまで執着するんだい?」
「こいつが契約野郎か」

謎の白い小動物が突然話し始めるのは常人にとって常識外れだろう。
だが垣根はスタージュンとの取引の際に情報も要求しておりキュゥべぇの存在も知っていた。
今の彼には常識は通用しない。自分の領域が上がったせいか会場を写すモニターの悟空やブロリーに慣れ始めた。

「そこに写っているのは?」
「あそこに写っているのは別の個体さ。でも感情が明らかに感じ取れる残念な個体のようだ。
でもあれはキュゥべぇの中でも最弱さ。本来なら新たな刺客も送りたい所なんだけどね」
「そいつは出来ない話しだぜぃ」

土御門が言う通り現在キュゥべぇの新しい個体を送り込むとは不可能な状態である。
宇宙空間で暴れまくる悟空とブロリーにより本星が破壊されてしまった。
魔女化したまどかを攫ったり、勇次郎やセルにフェイトなどの契約によりある程度のノルマは達していた。

453天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:32:02 ID:iE4hNlIU0
「それはそうと垣根帝督」

キュゥべぇは垣根へ話しかける。
垣根は面倒臭いと思いながらも自身のテンションの高まりもありその話を聞くことにする。

「この際契約とかどうでもいいんだ。君が望む条件を飲む、だから僕の星を君の未現物質で創星してほしいんだ!」

一般人なら惹かれる可愛らしい営業スマイルを垣根に向け交渉をし始めるキュゥべぇ。
本来なら契約と引き換えに願いを叶えさせるのがキュゥべぇのスタイルである。
それを無条件で願いを叶えさせると言うのは破格の条件である。
感情がないと言っていたが星の破壊により個体の創造が出来ない今キュゥべぇにも感情が芽生え始めたのだ。
自身の死に対する恐怖心がキュゥべぇに感情を植えつけたのだァッ!!
クールを装いつつも内心(本星ぶっ壊れたあああああああああああ)や(死ぬの?これ死んじゃうの?)など崩壊している。

「面倒くせえ却下だ。それに未現物質で星創ってもお前らの個体を創れる気がしねえ」
「そうか、それは残念だね」
(所詮は人間か、使えない。これは真剣にドラゴンボールを集めた方がいいかもしれない)

そうでもしなければ気が気じゃない、キュゥべぇはそう考えていた。

そもそも彼らがこの空間にいる理由とはなんだろうか。
それはスタージュンと垣根の交渉であり、垣根側が提供したことである。
先のスタージュンの笑いもこれが原因である。
ホールの中央に立つスタージュンの側方はカーテンで遮られており何も見えない。
だがそこから「何かを感じる」のだ。

「俺の能力を使ったんだ。そんな簡単には壊れないぜ」
「ああ、感謝するよ垣根帝督」
「僕にも見せてほしいものだね」

土御門はこの正体を知っているがキュゥべぇは知らないためスタージュンに問いかける。
その問にスタージュンは答えようと右手を広げた。


「よかろう……これが未現物質により構築された真ニトロ!!」


言葉と共にカーテンが開き大量のニトロが現れる。
見た目は従来通りだが未現物質の応用により強度及び戦闘能力が大幅に上昇し、数多の並行世界の中でも数ある力を持つ。


「そしてこっちが第三位の複製に未現物質を応用した『欠陥電気未現物質』……これでは長いな。
間を取り『未現電気』――『ダークノイズ』とでも名付けようか」


そこには大量の欠陥電気が並べられており、その一つ一つが未現物質による再構築を受けている。




主催側も来たるべき最終戦に向け準備を始めていた――

454天元突破待ったなし! ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:33:19 ID:iE4hNlIU0
【???/1日目・昼】


【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 未現物質
【装備】 未現物質
【持ち物】
【思考】
基本:今を楽しむ
1: 負ける気がしねえ
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。
※べジータやゼブラ一護にほむらの力の興味あり。
※ベジータの知り合いに会ったら二回目放送の時に会場に来いと伝え自分も行く
※制限を超えましたがもう一度出来るかは不明です
※未現物質状態(新約時代)になりました。
※スタージュンには伝えてませんが真ニトロ、未現電気に対する最終命令権は垣根にあります。






「やべえ……やべぇよ……」

トリコは一人で何度も呟く。
それは友の死へでもなく、割れた会場でもない――自分自身に対して。

「これは何だ?……食ったことがねえ味だ」

海水を飲み干している間に口の中には固形物も入ってきた。
数はそれなりにあり、どれもが中々のサイズを持っていた。
そして食べたことのない未知の味でありその味にトリコも惹かれていた。

それもそのはず――――――














人を喰らうのは初めてだから――






【G-2 ホテル前/1日目・昼】

【トリコ@トリコ】
【状態】 喰人状態
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:馴染む……馴染むぞ、この味は
1:食いてえ……もっと食いてえ
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです
※聞き逃した情報を聞きました
※人を喰らった事により喰人状態になりました。人を見たら捕食します
※ゾロ、グリンバーチ、クロコダイル、アミバ、ゆり、ダークプリキュア、サウザーを喰らいました
※喰らいによりスナスナの実の能力を使えるようになりましたが泳げますよ。

455 ◆uBeWzhDvqI:2013/03/27(水) 23:36:56 ID:iE4hNlIU0
以上で投下を終了させて頂きます

456名無しさん:2013/03/27(水) 23:45:14 ID:udsZkZLE0
投下乙です
ト、トリコ……妄想の時のようになるのか?
こうなったら参戦外作品からカズマを呼ぼう(提案)

457 ◆uBeWzhDvqI:2013/03/28(木) 00:01:13 ID:vYQPTHCU0
つまり『絶影のシェルブリッド:オルタレイション』ですね(にっこり)

458名無しさん:2013/03/29(金) 12:02:57 ID:ipVqmDj20
何気に垣根がやばい悟空でも物理的に殺せるか分かんないぞこれ

459名無しさん:2013/03/30(土) 20:39:32 ID:rboj9DcQ0
信長はどこにいったんだ

460 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:23:57 ID:So544i3k0
投下します。

461とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:24:27 ID:So544i3k0

「おい、見つかったか!?」
「いや、どこにもいねぇや。やれやれ、おぃらが目を離したせいだな。」

気絶したベジータと御琴を診療所に置いてきた独歩は回復したピッコロを連れて
半乱狂で飛び出してパーティーから離脱した来海えりかの行方を追っていた。
あれからかなり時間が経っている。誰かに襲われてなければいいのだが。
そう言ってるうちに二人はなにかの研究所のような施設を発見した。

「なんだこの建物は?」
「わからん。しかし、何か嫌な予感が……?」


「ブルオォォォォォォ!!?」


甲高い獣の悲鳴を聞き、二人は振り向いた。
独歩が乗ってきた黒王号が、突然全身から血を噴き出して倒れ込んだのだ。

「……血液の逆流。久々に使ってみたがカンは鈍ってねぇなぁ。」

倒れた黒王号の後ろから虹の実プリンを立ち食いしている一方通行が出現した。

「おお!こいつはウメェ!味が順番にやってきやがる!味のオンパレードだぜ!」
「……貴様、何故黒王号を殺した?」

一方通行は首輪をコンコンと叩き踏ん反り返る。
制限を掛けるためのチョーカー付きの首輪が、普通の首輪になっていた。
その代り、何やら頭に包帯が巻かれている。
まるで何かを埋め込まれたような―――。

「はぁ!?俺が最強を超えて神になる為の生贄だよぉ!?なんか悪ぃかぁ?」
「こいつ……狂っているのか?」

涎を垂らしながらこちらに近づいてくる明らかに正気の貌ではない一方通行を見て構えをとるピッコロ。

「下がっているんだ独歩さん!こいつなにかヤバい!俺が一瞬でカタをつける!」

そう言ったピッコロは二本の指を一方通行に向けて突き立て光をそこに集中させる。

「喰らえ!!魔貫光殺砲!!」

紫色の光線が螺旋を描きながら一方通行の方へ一直線で襲い掛かる。

462とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:24:44 ID:So544i3k0


「うぅ……何やってんのよ私。寝てる場合じゃないのに。」

思ったより早く回復し、診療所から飛び出してきた御坂美琴は
独歩達が向かったであろう方向に歩いていた。何やら研究所の施設のようなものが見えてくる。

「あ!いた!独歩さん!……え!?」

独歩を発見した美琴は恐ろしい光景を目撃する。
一方通行が反射した魔貫光殺法がピッコロの胴体を貫いていたのだ。
彼の姿を目撃して身震いする美琴。それもその筈。
御坂美琴と一方通行。そう遠くない将来共闘することになる二人であったが、
今の―――シスターズ事件からそう時間が経っていない時期から連れてこられた
御琴にとって、彼は唯の憎悪と恐怖の対象でしかないのである。

「がはぁっっ!!?」
「おいおい、デザートの邪魔すんなよ。」

虹の実プリンを食べ終えた一方通行は涼しい顔でせせら笑っている。
腹を抑えてうずくまるピッコロ。

「大丈夫か!?ピッコロ!!」
「……ぐぬぅ!!な、なんだ今の技は!?」
「わからねぇ。攻撃を跳ね返す……か。渋川先生の合気のような技かもな。」
「ふん!ならば!これならどうだ!!」

貫通して穴の開いた腹部を再生しながらピッコロは自分の周囲に無数の光弾を発生させる。

「すべて跳ね返せるものなら返してみろ!魔空包囲弾!」

大量のエネルギー弾が一方通行を包囲し、逃げ場をなくした彼にその全てを同時にぶつけようとした。

「だ……駄目ぇぇぇぇぇ!!!!」

御坂は手を伸ばして駆け寄るが時すでに遅く。
無数の光弾がひとつ残らずピッコロに向かって跳ね返された。

「え……ご……悟はぁぁぁぁぁぁーーーーん!!!」

超威力の無数の光弾がピッコロの全身を焼き尽くし、愛弟子の名前を叫びながらピッコロは跡形もなく消滅した。

「あ……あぁ……だから駄目だって言ったのに……。」

失意の美琴はその場に膝をつく。
一方通行が参加してるということはいずれこうなるということもなんとなく判っていた。
一体どうやって奴を倒せというのか?……助けてくれるヒーローは、あいつはもういないのに。
彼女の目の前には研究所の建物が。

「そうだ、もう上条当麻はいない。……でも、あいつは倒した。あの一方通行を。」

全身がスパークに包まれた美琴はゆっくりと立ち上がった。

「―――誰が、倒せないって決めたのよ!?」

463とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:25:02 ID:So544i3k0
◆ ◆ ◆


「おいおい!サイヤ人の次に強いナメック星人があのザマかよ!?
 はっはっは。流石全盛期の第一位様だなぁ!」

モニターの前で椅子に座って踏ん反り返っている垣根提督はせせら笑う。

「悟空が宇宙へ飛び出たあたりで主催者側の方針が変わったからね。
 『30分制限なんか掛けてる場合じゃない!一刻も早く一方通行を全力で
 治療して最強の状態に戻せ!』って大慌て気絶してた彼を改造してたよ。
 ま、その甲斐はあったんじゃないかな?なんか後遺症で記憶が妹達を虐殺してた頃に戻ってるぽいけど。
 で、勝てそうかい提督?」

「ははっ心配してくれてんのかキュウべぇ?なあに俺の能力はとうの昔に奴を超えてるぜ!
 ……そういえば、今の奴にあの黒い翼は出せるのか?」
「さぁ?メカニズムがよく分からないし科学者には未知の領域なんじゃないかな?」
「想定はしてないってか。下手すりゃ俺と闘ってる時より弱くなってんじゃねぇの?
 ま、しばらくは高みの見物といこうや。……ん?」

画面の向こうで愚地独歩が構えをとっている。

「なんだあのおっさん?なんか仕掛ける気か?無駄なことを。」
「さあどうかな?君の未現物質と同じでグラップラーには常識が通じないからね。」
「何か言ったか?」
「いやぁ、別にぃ。」


◆ ◆ ◆


「ナ・ル・ホ・ド。その技、合気道だな。」
「―――は?」

愚地独歩はキョトンとする一方通行を尻目に語り始める。

「おぃらは以前貴様と同じ技を使う男と遣り合ったことがある。渋川剛気って男だ。
 力の流れを利用することにより、相手の力に自分の力を加えそのまま返すカウンター技。
 攻撃を仕掛ければ同じ力で跳ね返される。勝つことはできねぇ。勝てる道理がねぇ。
 だが知ってるか?こう見えても俺は勝ちかけたんだぜ?だからあんたの攻略法も大して変わらねぇ。」

そう言った独歩は全身の力を抜いて脱力し、直立不動のまま動かなくなった。

「どうする?なにもしねぇぜ?」
「なるほどねぇ。相手が攻撃してこなければそもそも争いはおきねぇ。
 誰も傷つかない。理想の世界だな。……だからなんだよぉ!?」

一方通行は両手を合わせて空気を圧縮しプラズマを形成する。

「消し飛べやぁ!!!」

一方通行が飛ばしたプラズマ弾を独歩は両手を素早く動かして掻き消した。

「なんだと!?」
「回し受けだよ。矢でも鉄砲でももってこいやぁ。」
「は!そんなに直接消されてぇのかよ禿のおっさん!」

一方通行は両手を広げて独歩に向かって走りだした。
彼の手に触れるだけで血液が逆流し生体電流が乱れ無残な死を迎えるであろう。
愚地独歩は見えない角度で右手に菩薩の拳を作りだす。
この男も殺気を完全に消した状態での一撃は対応できまい。

「―――あばよ、兄ちゃん。」

464とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:25:21 ID:So544i3k0
「……いや、多分おっさんが考えてる攻略法、間違ってるわよ。」

いつの間にか後ろに立っていた御坂美琴は掌から発したスタンガンを独歩のうなじに当て気絶させた。
倒れ込んだことで一方通行の攻撃がスカされる。

「あぁ?てめぇは……御坂美琴ぉ?」

今の御坂はなにやら様子がおかしい。何やら全身にスパークが走っている。
唐突に彼女の後ろにあるさっきまで自分がいた研究所の電気がすべて消えた。
よく見ると御坂の全身にコードのようなものが巻き付いている。
研究所の―――会場中の電力をハッキングを仕掛けて奪っているのだろう。

「けっ。今更てめぇごときに用はねぇんだよ。そうやってパワーを上げて何になる?」
「あぁ!?そんなこと決まってるじゃない。」

御坂の全身のスパークが彼女の背中に六対の電磁波の翼を発生させる。

「研究施設の襲撃。樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)の破壊。何回りくどいことやってたんだろ。
 ―――馬鹿な実験を潰したければ、私があんたを直接ぶっ殺しちゃえばそれで済む話だったのに。」
「……実……験……!?」

その単語を聞き、一方通行は頭を押さえ始める。記憶の片隅に、無数の同じ顔をした少女の死体と
なにやらアホ毛を生やして親しげに自分の元へ駆けてくる幼女の姿が―――。

「妹達(シスターズ)を殺した罪、今ここで償いなさい!一方通行(アクセラレーター)!」
「……なに……言ってやがる……そもそもてめぇがDNAを提供しなければ……あんなことには……!」

制限を外すための脳改造の影響で失っていた正気から徐々に回復しつつあった一方通行は
純粋な殺意を美琴に向ける。……そうだ、こいつが悪いんだ……全部、この女が。

「そうね、私も加害者だ。だから無傷で帰れるなんて思ってない。」
「う・・・・・・・・うおおおおお!!!」

御坂は彼女に向けて両腕を振り上げた一方通行の―――足下に向けてレールガンを発射した。

「なにぃ!?」

地面が崩れ、バランスを崩した一方通行は重力に引かれて空いた穴に自由落下する。
―――ところが、彼は殆ど落下しなかった。
光速で動いた御琴が地面に空けた穴に既に回り込んでいたのだ。
彼は地面に仰向けに寝そべった状態で右腕を伸ばした美琴の手の平の上に着地していたのである。
御琴は勝利を確信したかのようにニヤリと笑っている。

「……あぁ?とうとう狂っちまったのか御琴?
 確かに意表を突かれたがそんなところから仕掛けたって一緒――。」

465とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:25:39 ID:So544i3k0

一方通行がすべてを反射するというのは正確ではない。
音を反射すれば何も聞こえない。
物体を反射すれば何も掴めない。
重力を反射すれば地面に立つことも出来ない。
彼は無意識のうちに有害と無害のフィルタを組み上げ、
必要のないものだけを選んで反射しているのだ。

「―――あっ。」

そのことに気付くのがあとコンマ数秒早ければ、反射の方向をずらす等
対抗策が取れたのかもしれない。しかし全ては遅すぎた。


「宇宙の果てまでっっっっっっ!!!!!!吹き飛べぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!!!!」


御坂美琴は最大出力の超電磁砲を真上に居る一方通行に向けて垂直に解き放った。
当然全て反射されるが、反射される方向は真下。そこににあるのは地球の地表。
会場の電力の流用による想像を絶する高威力の電磁砲にベクトル操作のカウンター効果が加わり、
一方通行は直立状態のまま音速の6倍を遥かに超えた速度で天空に向かって発射された。


「う…………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?????」


尋常ならざる大気の圧力に押しつけられ表情筋を大きく歪ませる一方通行。
通常の人間なら音の壁を超えた衝撃によってとっくに空中で爆発四散しているであろうが
ベクトル操作による防護効果が大気圧と音の壁をほぼ完壁に防ぎ切り、遂に大気圏を突破。

「……ほ……星ぃ……!?」

一方通行はコンマ十数秒の間に地球の重力を振り切ってとうとう生身で宇宙空間へ到達したのであった。

466とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:26:00 ID:So544i3k0


「ははっ……やった……!」

一瞬で空高く飛び立ち姿を消した一方通行を見送った美琴は息を切らしながら笑う。
元気に宇宙遊泳中のあの男は何をどれだけ反射しようがもう地球へは帰ってこれないだろう。

「一方通行にっっっっっっ!!!!!!勝ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

美琴は左の拳を天に掲げて叫んだ。
だが、当然無傷ではない。反射が効いてなかったわけではないのだ。
彼女の右腕は付け根から跡形もなく粉砕され完全に消えてなくなっていた。

「……が……は……っ……。」

衝撃で心肺機能に異常をきたした美琴は血を吐きだして痙攣する。

「馬鹿ヤロゥ。無茶しやがって。」

気絶から復活した愚地独歩は美琴の手を掴んだ。

「何よ……助けてあげたんだから、感謝しなさいよね。」
「あぁ……そうだな。」
「ねぇ、独歩さん。一つ頼みがあるんだけど、いいかな?」
「なんだい?」
「あの男、一方通行を私が殺したって、学園都市に報告してくれないかな。
 多分、このゲームの主催者は学園都市の関係者だと思うから。」
「……そういうことは、自分でやりな、お嬢ちゃん。」

独歩はジュエルミートを御坂の口に入れようとする。

「―――ははっ。」
「嬢ちゃん?」
「―――なんだ、そんなとこに居たんだ。少しは褒めてほしいな、結構、頑張ったんだから―――。」
「………ちっ……。」

時すでに遅く、幸せそうな顔をした御坂美琴はゆっくり目を閉じ息絶えた。


◆ ◆ ◆


「はいはい、報告しなくっていいよ。全部見てたからねー。」
「いやぁ、この結果は想定外だったんじゃないかな提督?」
「はっ!第三位ごときにやられるようじゃな。奴も所詮はその程度の器だったってことさ。
 ……んん?これで学園都市代表で残ってるのは俺一人か?」
「まぁ、そうなるね。」
「けっ、もう関係ないな。今の俺はサイヤ人でも倒せねぇ。」

垣根提督は高らかに笑った。

◆ ◆ ◆

467とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:26:17 ID:So544i3k0
(……あー星が綺麗だなぁー……。)

宇宙空間をプカプカと漂う一方通行は朦朧とする意識で既に大分遠くなった地球を眺めていた。
よく見ると地球が真っ二つに割れているように見える。

(ったく、どんな戦闘が繰り広げられてんだよ。まぁ、もう俺には関係ねぇけどな。)

灼熱の太陽光も絶対零度の空間も反射で防いでいるが、肝心の空気がない。
彼も人間に過ぎないため、もう長くはないだろう。

(俺の負け、か。まぁ俺がやらかしたことを考えればしょうがねぇんだけどな。)

既に正気を取り戻している彼の脳裏に打ち止め(ラストオーダー)の笑顔が浮かんでいる。

(……出来れば、死ぬ以外の方法で、あいつらに罪滅ぼししたかったなぁ……。)

酸欠で心肺機能が停止し意識を失った一方通行はゆっくり目を閉じた。
漂う彼も元に月面から発射された高威力の気功弾が降り注ぎ、学園都市最強の男は宇宙の塵と化した。



「やぁ、何悲しそうな顔をしてるんダイ?」
「なんだあんた?……んん?」

御坂美琴の死体を地面に埋めた愚地独歩は近づいてきた怪しい男、涅マユリの様子を見て驚愕する。

「おめぇさん、首輪はどうしたんだ?」
「ああ、コレのことカイ?」

首についていた筈の爆弾つきの首輪を指で回しながらマユリは喋りつづける。

「ナンか体を液状化したら外れちゃったからついでに解析しといたヨ。
 あんたの首についてるヤツでちゃんと外せるか実験したいんだけどどうスル?」

彼らのそばには、おそらく主催者の本拠地につながっていると思われる研究施設が。

「……詳しく、聞かせてもらおうか。」

468とあるお嬢のマッハキャノン ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/14(日) 20:26:30 ID:So544i3k0


【ピッコロ@ドラゴンボール 死亡】
【御坂美琴@とある魔術の禁書目録 死亡】
【一方通行@とある魔術の禁書目録 死亡】


【F-7研究所前/1日目・昼】

【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】 スーツ
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:涅マユリと協力して主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 勇次郎……
4: ピッコロ……
5: 美琴……
6: 学園都市に御坂美琴が一方通行を倒したことを報告する


【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています
※勇次郎が人間を辞めた事を悟りました


【涅マユリ@BLEACH】
【状態】健康、液状体から固形体に戻っている途中、首輪解除
【装備】
【持ち物】 首輪、ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: このゲームの研究成果をソウルソサエティに持ち帰る
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する
3: もう主催戦行っちゃおうか?


【B-6診療所/1日目・昼】


【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】気絶中、 疲労(大)、全身に打撲、気の低下、全身骨折、※現在ジュエルミートにより回復中
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 基本: 主催を倒し生還する
1: カカロットは絶対に倒す
2: ドラゴンボール……
3: ブロリーだと?
4:できれば首輪も外したい
5:自分だけでも他の者を守りたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
※天津飯が参加している事に気付きました。
※悟空が殺し合いに積極的なのを知りました
※現在ジュエルミートにより回復中です。
※瀕死の状態から復活するので起きたら戦闘力が上昇します

469名無しさん:2013/04/14(日) 20:27:06 ID:So544i3k0
終了です

470 ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:31:23 ID:zlMQa4lc0
独歩ちゃんに因果が…そろそろ終わりの兆しが見えて来ましたね
私も投下します

471食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:34:28 ID:zlMQa4lc0

「テメェ……何してんだよ」

各地で行われていた戦いも終わりの兆しが見え始め全てが終結へと動き出す時が近づいている。
この男もその戦いに参加していた彼に加勢する形でその場所へと向かっていた。
途中にあった怪物と少女の戦いをここで知り合った仲間に託して。
だが、彼の音が急に弱まった。大きな音にかき消されて。
そして微かに残った音も大きな音に吸い込まれるように消えてしまった。
嫌な予感は正直に言うと最初からあった。だが、それを信じたくはなかった。
自分のキャラに合わないのは承知している。しかし同じ時を過ごした仲間の死を見るのは彼なりに響くものがあった。

「さっさと目を覚ませ――ココ」

ココが目を覚ますことはない。
その生はとっくに役目が終わり帰るべき場所へと還っていた。
その死体は体中の生気を吸われ尽くして干からびており、見るに耐えない光景だ。
だが、ゼブラは目を背けること無くただじっとココの姿を見つめていた。
その瞳に決して涙が流れることはない。その瞳は汚くても前を見続ける。


【ココを殺した男の音をゼブラは記憶している】


あのふざけた声を。汚い声を。ゼブラは記憶している。
声の持ち主ははるか高く空を超えた先に存在している。
残念ながらゼブラ自身に大気圏を突破することは出来無くはないかもしれないが、出来たとしても消費が激しすぎる。
相手の戦闘力の高さは尋常ではない。万全の状態でも素直に首を立てに振れない。

孫悟空。それほどまでに彼は強い。

「チョーシに乗ってるなら俺が潰す……なぁココ?」

決して答えが返ってくることはない。それでも声を掛けたかった――


「けっ……お前はそこで寝てろ。後で埋めてやるから」

心を開く事が無いゼブラが見せる一瞬の優しさ――

「だからよ……先に生きている奴から片付けてくる」


急激に音を変えた友――トリコ




472食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:36:08 ID:zlMQa4lc0




野生

それは人間誰しもが、生物の全てが持っている心に眠る力。
誰もが内なる野生を秘めている。ただそれを解き放たないだけ。


「お前も一緒なのか――?」


この理論で言えば生物は皆同じ感覚を共有する仲間である。
全ての種族、生物は共に共存できる。だがそれは間違っていた。

弱肉強食、食物連鎖。

生物はただ生き残るために他の種族を殺さなくては生きていくことは出来ない。
互いの信念を賭けた大義名分を掲げて戦争を起こさないと生きていけない。
同じ種族でも黙って共存することは未だかつて成功していないのが地上における生物たち。


「って違うよな!俺は何を言っているんだ」


人間は誰かを好きになる。人間は誰か愛せる。
人間はどこまで行っても一人。人間は誰かを殺すことが出来る。
人間は夢を語る事が出来る。人間は夢を叶える資格がある。


「お前が一緒なんかじゃねえ。俺がお前に近づいているんだ」


もう後戻りは出来ない。それは心の問題では無い。


一度感じてしまった。ああ!あの素晴らしい感覚を忘れる事はできない!
生きる事と食す事を互いに生きがいを感じていた。
フルコースを埋めるため!美味しいものを食すため!!まだ見ぬ未知の味を求めるため!!!
忙しく、危険で、時には傷つくこともあったがその日々はかけがえのない素晴らしい日々だった!
新しい仲間、新しい食との出会いは興奮して自分を何時までも幼くさせる。
探究心が収まることはなかった。

だが今はどうだろうか!?この【味】を未だかつて味わった事があるのだろうか!?
ないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないないない
だから彼は退くことが出来ない!
心が!道徳が!世間の目が!人間としての性が!信念が!彼の全てが!
そんなもんじゃもう止められない――収まる事なんてもうない。




「人間って美味ぇよな――どんな食材よりも――」


「いや、俺の中じゃ人間も【食材】になっちまった」



野生が全て上回ってしまっているから――

473食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:37:41 ID:zlMQa4lc0


「なぁそいつ、秀吉だよな?俺知り合いなんだわ」


寝ていた自分に放送の事を教えてくれた人物だ。
美食屋にも負けない体格でその風格も申し分ない強い男だった印象が残る。
彼が自分に■■が死んだ情報を伝えてくれたのだ。
あれ?もう名前思い出せねーや。

トリコの独白を黙ってい聞いていたピクルが食べかけていた秀吉の死体を持ち上げる。
これか?と言った彼なりの意思表明だろう。
その体は右足が裂け、腱がいくつもぶら下がっており生々しい肉もその姿を見せていた。

「匂いからしてお前が殺した訳じゃないよな?お前は落ちていた餌を喰らっている――違うか?」

トリコの問いに対し首を縦に振るピクル。
だがそれがどうしたのだろうか?飯を食う事は何も悪いことじゃない。
生物が生きていくために行う生理現象だ。




「だからよ――俺が喰う権利もあるんだよ」




トリコは殺し合いに置いて初めてその闘気を開放する。
ピクルは殺し合いに置いて初めて恐怖を覚える。後ろに浮かぶ闘気の表れに。
この野生は本物だ。人間を人ではなく餌として、喰す対象として見ている。
人間の皮を被った獣――いや、かつて人間とした歩んだ野生がたしかにそこにいた。
その瞳は赤く充血し、餌をただ一点曇ること無くじっと見つめている。
その口からは吐息が漏れ、発達した歯が奥で光り輝いている。
その体は無邪気な子供もように震えている。
その男は待てと言われた犬の如く、その時を待っていた。

「フライングナイフ!」

痺れを切らせたトリコは斬撃を腕に宿らせピクルに向けて放つ。
ピクルは今できる最高の反応を計算し実行する。文明に触れたが故に。
一歩も動く事無く生の無い秀吉を盾にする。
斬撃に触れ、右肩から大きく裂け飛び切断面から色々な汁を盛大にぶちまける。
その汁が雨となりトリコとピクルに盛大に降りかかる。

「この感覚――仕事帰りに速攻でシャワーを浴びて、喉に透き通る飲料水を飲んだ感覚――」

「俺の中の細胞が告げている、足りねえ、こんなんじゃ満足出来ねえってな」

「こんなんじゃ駄目だ!もっと人を喰らわねえと体がおかしくなっちまうんだよおおおおおおおおおおおおおお」


全速力でピクルに駆け寄るトリコの瞳はかつてのトリコの面影は残っていない。
餌を追い求める獣。いや、獣と呼べるかも怪しい。
対するピクルは武器を全てバックに仕舞っていた。
決して諦めた、トリコに負けを認めたわけではない。彼もまた捨てたのだ。そして取り戻した。


文明を捨て、かつての己を、野生をその身に宿す――


向かってくるトリコに対し己も全速力でトリコに向かう。
両者の走る衝撃にホテルの正面ホールは悲鳴を上げており、パラパラと崩壊の音を奏でている。
衝突寸前互いに勢いを止めることはなく、そのままの勢いで頭と頭をぶつけあう。
どちらも引くことはなく頭を密着させその野生をぶつけ合う。

474食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:39:02 ID:zlMQa4lc0


「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」


行き場を失った力はホテル全体に響き更に崩壊の速度を速めさせる。
「ナイーフッッ!!」
均衡状態から抜けだそうとトリコは右手に鋭さを帯びさせピクルに降ろす。
その速さはかつてのトリコと比べほどにならないくらいのスピード、いくらピクルといえど――

「ニィ」

自分に野生を思い出させてくれたトリコに微笑みかけピクルは鋭い牙でトリコの腕に噛み付く。
ナイフは野生で培われた牙に阻まれ何も刻む事無く終わりを、むしろトリコ自身が傷を負うハメになる。
鍛えぬかれた顎の力で噛み付くピクルを振り切る事はできない。
ナイフで尖らせていても徐々に腕から血が流れ始める。

「くそっ!離しやがれええええええええええええええええええ!!」

片足を後ろに下げ、上半身を大きく捻り体制を整えるトリコ。
反動全てを利用して力任せのフルスイングでピクルを離す事に成功する。
すべての力が伝わったピクルは凄まじい勢いで壁に衝突し、口からは声が漏れる。
トリコの追撃は終わらない。
足を休めること無くピクルに襲いかかる。
技は得意なナイフでもフォークでも必殺の釘パンチでもない。

「いただきます」

生まれた時から全てを共にした口だ。

「ガアアアアアアアアア」

ピクルも同じ事を考えていたのだろうか。
同じく大きく口を開け鋭い牙を覗かせ、口からは涎がこぼれ落ちる。

両者互いに肩を食いちぎるように喰らいつく――







「ヘアロックだ。つのまにかキショくなったなトリコ」

475食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:39:38 ID:zlMQa4lc0



かつてトリコと呼ばれた男の仲間、美食屋四天王サニー。
髪を武器に戦う美しさを大切にする一人の男がホテルの戦いを止めた。
ヘアロック。目にも見えないような髪で相手の動きを止めるサニーの得意技がかつての仲間に襲いかかる。
いつもと同じように、いやフルパワーでトリコに襲いかかっていた。


「離せえええええええサニーーーーーーー!!俺の邪魔すんじゃねええええええええ!!」


「るせぇ!!ココも死んじまったって言うのにテメェは何してんだ!!トリコ!?」


「俺の喰の時間を邪魔すんじゃねえ、殺すぞ」


その言霊は冗談ではなく本気の殺意が込められていた。
ここに来てからおかしいことが起きていた。
久しぶりに四天王全員が揃ったこともそうだ。絶対もう揃うことはないと思っていた。
そしてココの死。あの男が、最高の仲間が死ぬなんて信じられない、この目で確認するまでは。
その前に生きている仲間の変わった姿を目にした訳だが。


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」

縛られていたトリコとピクルは雄叫びを上げ拘束されている身体を震えさせる。
両者の力はサニーでも止められることはなく、身体の震えがホテル全体にも響き渡る。


「んの!抑えきれね……!!」





行き場を失った力はホテルを崩壊させた――










「テメェがココを……!」


「ココ?だれだそりゃ?」


「カカロットと俺の戦いを邪魔する気か?」


「なるほど。彼が孫悟空か」


「来たな、孫悟空。さぁ続きを始めよう……!!」


【G−6/1日目・昼】

【ゼブラ@トリコ】
【状態】 健康 消費(極小)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:しかたねえ、敵をとる
2:邪魔する奴(チョーシに乗ってる)は潰す
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい
【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません
※トリコの変化の音を聞きました


【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 健康
【装備】 胴着
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーを倒す。

【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。

【ブロリー@ドラゴンボール】
【状態】 胸に裂傷(シグナムに最後斬られた傷)、左腕骨折
【装備】 なし
【持ち物】ランダム支給品1〜3、 基本支給品一式
【思考】
基本: 全員殺す
1: 全員を殺し主催もころす
2: 特にカカロットやべジータは絶対に
3: カカロットを倒す
【備考】
※会場の戦闘で惑星破壊レベルは制限されていますが宇宙空間では別に問題ないようです
※参戦時期はお任せします


【月島秀九郎@BLEACH】
【状態】健康、主催者に強い怒り
【装備】ブック・オブ・ジ・エンド
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:殺し合いを打破し主催を倒し茶渡君の仇を討つ。
1:一護と合流したい。
2:殺し合いに乗った参加者は出来る限り無力化したい
3:これが噂のサイヤ人か
※参戦時期は藍染戦終了後です


【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 強き者と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です

476食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:40:35 ID:zlMQa4lc0


ホテルは崩れ、クロコダイルが砂漠化させたことも有り辺り一面は荒野と化していた。
サニーは力を振り絞り触覚で瓦礫を動かすが立ち上がる気力は残っていなかった。
力の支点になっていたため動くことが出来ず瓦礫の餌食になってしまったためダメージを多く貰うことになった。
日光が彼を照らすが美しさは無く、あるとしたら鮮血が鮮やかに輝いている光景だけだ。



「ざまぁ……ねえわ、つくしくねぇ……」



























「全ての食に感謝を込めて――いただきます」








477食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:41:21 ID:zlMQa4lc0



「俺の勝ちだあああああああああああああああああああ」


瓦礫を飛ばしトリコは二本の足で立ち上がり雄叫びを上げる。
その足元には【ピクルと呼ばれていた残骸】が転がっていた。
崩れ落ちるホテルの中、トリコは、ピクルはそれでも戦うことをやめなかった。
トリコの勝因はグルメ細胞の活発化だ。
死体を喰らった事によりその力を吸収し新たな力、既存の力を大幅に強化した。
そして戦いの最中に口にした秀吉の残骸が結果として彼に勝利をもたらしたのだ。

口からは大量の涎と血液を垂れ流し、顔にはピクルの残骸が米粒のように張り付いていた。
ピクルの頭を蟹の要領で引きちぎり、その脳天を手刀でかち割る。
脳天の裂け目から流れ出る汁を口に含み、中に残っていた粕を吐き出す。
その顔は無邪気な子供のような、狂気の笑顔で溢れていた――


「美味ぇ……名前はしらないが俺の糧になった。その生命に栄光あれ――」


食に感謝の気持ちを忘れず穴に残骸を埋め祈りを捧げる。
ピクルの持ち物も奪うこと無く、尊敬の念を込め一緒に埋めた。
今のトリコに装備など、ただの食料など不要。
今必要なのは---――――





「そう言えばサニーの奴どこだぁ?」





自分の戦いを、食事を邪魔されたのは怒ったがそれも昔の話だ。
かつての仲間に出会えたのは正直に嬉しいし、あの状況じゃトリコの方に非があった。
謝罪の意味も込めて会話したいがその姿が先程から見当たらない。
サニー程の男じゃ瓦礫でやられるような男じゃない。
それに人間の美味さを教えるためにも会話をしたい。
トリコの顔はずっと笑顔のままで瓦礫除去作業に移っていった。


「〜♪サニーはど〜こぉだぁぁぁい〜〜〜〜♪」


陽気に鼻歌を歌いながら瓦礫をどけ始めるトリコの心は清く美しく歪んでいた。
己の常識が世界の常識となっているため自分がおかしいと気づかない。
だから平気で人を喰らい、それを迷うこと無く勧める。


「ガツガツ♪ガツガツ♪……お!これはサニーの髪!」


暫くした後にサニーの髪の毛が瓦礫の隙間から見えたので更にテンションを上げ瓦礫をどける。
するとサニーの右手が見えたのである程度瓦礫をどけ、その手を勢いよく引っ張った。


「おはようサニー君!君に言いたいことが……え?」

478食戟−WILD FANG− ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:42:32 ID:zlMQa4lc0


勢いよく引っ張った。

勢いがよかった。

勢いが強すぎた。

力の加減がわからなかった。

腕だけが持ち上がった。

そこには俺の噛み跡が残っていた。

あの野郎、俺に喰らわれる前にサニーを喰いやがったな!

許さなえ!さっき捧げた祈りは取り消しだ!

■■の次は■■―が死んじまった。

残っているのは俺と■ブ■だけ――ん?

名前が思い出せねえ……

何だ?急に焦ってきた……お、俺は悪くないんだ!

■■が死んだ時俺は寝てたんだ!

■■―の時はあいつが邪魔して……!

でもさっき何で俺の歯型が残っていたんだ

あいつが喰らったんなら俺の歯型はつかないし……

何でだ?俺が喰った可能性しかないよなー……え?








「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」








気がつくとそこには俺が喰いつくしたサニーの残骸が転がっていた―――――




【サニー@トリコ 死亡】
【ピクル@グラップラー刃牙 死亡】






【G-2 ホテル前/1日目・昼】

【トリコ@トリコ】
【状態】 喰人状態、グルメ細胞活発状態、狂気に満ち溢れている、錯乱
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 おれが■■■を……?おれがおれがおれがおれがおれがおれがおれがおれが
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです
※聞き逃した情報を聞きました
※人を喰らった事により喰人状態になりました。人を見たら捕食します
※ゾロ、グリンバーチ、クロコダイル、アミバ、ゆり、ダークプリキュア、サウザーを喰らいました
※喰らいによりスナスナの実の能力を使えるようになりましたが泳げますよ。
※サニー、ピクル、秀吉を喰らいました
※狂気に満ち溢れ正しい判断ができません

479 ◆uBeWzhDvqI:2013/04/20(土) 18:46:19 ID:zlMQa4lc0
投下終了です

480名無しさん:2013/04/21(日) 11:43:30 ID:qgZwDF0Q0
ここへ来てトリコ大暴れw

481 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:00:36 ID:d/iOf5IQ0
投下します。

482サバトの女王 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:01:17 ID:d/iOf5IQ0

救けなきゃ。

みんなを救けなきゃ。

この世界は絶望が多すぎるよ。

だから私が新しい世界を造らなきゃ。

私はからだじゅうからたくさん生えた腕を伸ばす。

殺し合いに苦しむ人々を救うために。

地球の割れた裂け目に飲み込まれる人々を救うために。

次から次へと天空に造った世界へ導いてあげています。

私にはなんの取り得もなかったけど。

今こうしてみんなの役に立てているのなら。

それはとっても嬉しいなって、思ったのです。

みんなを救けなきゃ。

救けなきゃ。


「――――どか!」


誰かが私を呼んでた気がするけど。

あなたのこともきっと私が救けてあげるから。


「――――スターライトッッッ!!!ブレイカァァァァーーーーー!!!」


あれ?

腕が何本か焼かれたような気がします。

どうして私の邪魔をするの?

なんで幸せになろうとしないのかな?


「――――ああ!!まどか!!よくも…よくもあんな深手を!!許さない!!」


私の為に怒ってくれている娘がいるようです。

何の取り得もない私なんかの為に。

誰だったかな。

私なんかを助ける為だけに未来から来たあの娘。

だれ、だったかな。

おさげを下げた恰好いい名前の眼鏡の娘。

あの娘は。

だれ。

483サバトの女王 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:01:45 ID:d/iOf5IQ0
◆ ◆ ◆


「はぁ……はぁ……なんて大きさなの!?あれで倒しきれないなんて!!」

「くっ!」

セルを倒した後、特に行くあてもなく会場を飛行して移動していたら
突然無数の黒い触手に襲われ否応なしに戦闘に突入した高町なのはは、
触手の主である天空まで届くような巨大な怪物の根元に居る彼女をサポートしている
黒髪の少女をバインドで拘束して身動きが取れないようにした後、
全てのデバイスから全力全開のスターライトブレイカーをクリームヒルトに解き放った。
完全体セルを跡形もなく消滅させた現時点最大威力の攻撃魔法は黒い触手を何百本も
焼き払う事に成功したが、それでも巨大な消滅させるには至っていない。

「くそぉっ!こんな鎖ごときにぃ!!」

怪物の仲間らしい黒髪ロングの少女、暁美ほむらはバインド魔法にはなす術がないらしく、
当分の間なにもできないだろう。放っておくと焼き払った黒い触手は再生してしまうらしい。
どう見ても交渉の為の会話なんかできる相手ではないし、一体どうやって倒せばいいのか。

「魔力と体力が尽きるまで連発……どっちが倒れるのが早いかな?もう少し頑張らなきゃ、だね。」

「―――――なのはぁ!!」

「え?」

なのはが覚悟を決めたその時、地上から懐かしい声が聞こえてきた。
髪が青くなってるしなんか隣に白くて気色悪い筋肉ダルマを引き連れてるけど、
あの声、あの凛々しくて可愛らしい顔つきはまさしく。

「フェイトちゃん!!」

互いに互いを捜して続けていた恋人同士がついに再会を果たしたのである。
クリームヒルトにデバイスを向けて対峙いる事も忘れ、
なのはは空を飛んで向かってくるフェイトを抱きしめようとする。


パリ――ン。


その時。


「――――やあ、危なかったね、ほむら。」

フェイトの隣にいた筋肉の塊と化したキュウべぇその場から一瞬で駆け出し、
ラリアットでほむらを拘束するバインドを破壊した。音を立てて砕ける光の輪。

パン!パン!

解放されたほむらは速攻で気色悪い白い筋肉ダルマに向けて弾丸を数発無言で発砲する。
キュウべぇは全力の連続スゥェーバックで慌ててそれを回避した。

「落ち着いてほむら!ボクだよ!キュウべぇだよ!君を助けに来たんじゃないか!」
「え?ああ、ごめんなさい。キモかったからつい。一体どうしたのよその姿。」
「まあ色々あってね!―――さぁ!早くまどかを助けにいきなよ!」

何の風の吹き回しか分からないし、この胡散臭い契約獣は絶対信用なんかしちゃいけないのだが、

「そうね、とりあえず、礼をいっておくわ。……ありがとう、キュウべぇ。」

ほむらは跳び上がってまどかの元へ向かう。

484サバトの女王 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:02:40 ID:d/iOf5IQ0
「あいつ……!いきなり寝返るとか最低ね!」

なのはの目前まで来ていたフェイトはさっきまで一緒に居たキュウべぇの行動を見て憤慨する。

「え?なんで?キミがボクに冷たいから悪いんじゃないか。」

キュウべぇは胸筋を張ってフェイトを見上げる。

「大体なのはの必殺技で倒しきれないんじゃ、もう君達にまどかを殺す手段がないんじゃないのかい?
 君達に味方するメリットがどこにある?ボクはいつでも強い者の味方だよ!」

「あなたねぇ!!」

「それに、もうおしまいだよ。」

「―――危ない!フェイトちゃん!」

なのはは全力の回し蹴りで目前まで来ていたフェイトを蹴り飛ばし地上まで叩き落とした。

「がはぁ!?なのは!なにする











                カチッ






                          ―――の?……え?」



突然、体を完全に覆い隠すほどの無数の触手がなのはを取り囲み、あっという間に彼女を繭状に包み込んだ。
ほむらがまどかの触手に触れた状態で時間を止めたのだ。
なすすべなく天空へ連れて行かれるなのはを地面に落ちたフェイトは呆然と見上げた。

(すばらしい!流石最強の魔法少女だよまどか!ほむらの魔法とのコンボとかまさに無敵じゃないか!
 会場じゃ制限かかってるから恐らく悟空でもまどかを殺しきれないだろうしこの二人についていれば安心だね!
 今回の件で恩も着せたから最後までボクを護ってくれる筈だし参加者全滅させたらドラゴンボールに頼んで
 まどかを消滅させればボクの優勝だ。―――このゲーム、勝った!)

勝利を確信しガッツポーズを決めるキュウべぇ。

「――――なのは。」

どんどん天空へ登っていくなのはをフェイトは浮浪者のように歩きながら見上げている。

「……やっと会えたねなのは。ずっと会いたかった。知ってる?今度隣に引っ越すことになったんだよ?
 ……もう、一人は嫌なんだ。これからはなのはとはずっと、離れたくないな。」

そう呟きながら、フェイトは手に持ったバルディシュから一筋のフォトンランサーを上空に向けて放った。
細い光の矢がなのはを取り囲む触手に突き刺さる。

「ん?なにやってるんだいフェイト?早く友達を助けにいきなよ?」

余裕をかますキュウべぇは、ある違和感に気づき、フェイトに訊ねた。

485サバトの女王 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:02:58 ID:d/iOf5IQ0
「――――ねぇフェイト、どうして右耳から血がどくどく流れてるんだい?」

開始直後に上条当麻に襲われてからからずっと浮かべていた狂気の貌が消え、
フェイト・テスタロッサは天使のように優しい微笑みを浮かべた。



「高町なのは。私の肉体も命も魂も、私の全てを、すべてあなたに捧げます。」



そう呟いた彼女は突然、まるで最初からそこには誰も居なかったかのように、その場から消滅した。



「……命は一つしかないから人間はみんな必死になるんじゃなかったのかい?
 頑張って他人に尽くしたって自分だけ不幸になって絶望していくだけなのに。
 わけがわからないよ。」

キュウべぇは少女の献身に呆れながらなのはを取り囲んでいる触手の繭を見上げた。
その黒い繭の中から放射状に光が放たれていき、ついに触手を内部から破壊した。

「……なにあれ?」

ほむらは空を見上げて驚愕する。
黒い繭を破壊して出てきた、黒と白の下地に青色と赤色のラインが入ったジャケットを着た、
スーパーサイヤ人のような金髪をツーテールに束ねた高町なのはの顔をした少女は、
ザンバーフォームの様な形状の十基のビットを周囲に円状に展開していた。


「……フェイトちゃん……。」


フォトンランサーに引っかかっていたフェイトの右耳にかかっていたポタラをとっさに装着したことで
彼女と融合したなのはは、主導権を手放して消滅した恋人の名前を寂しそうに呼ぶ。
そして、目の前の巨大な怪物を睨み付け、低い声で呟いた。

「……許さない……みんな……殺してやる……。」

486サバトの女王 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/22(月) 02:03:19 ID:d/iOf5IQ0
【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは 消滅】




【E―4/1日目・昼】


【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜4、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかが世界を滅ぼすのを見届け最後に願いを叶えその先へ進む
1:もう油断はしない
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
4:キュウべぇは味方?
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。


【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(小)
【装備】 触手消費(回復中)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
【備考】
※全方位へランダムに攻撃を仕掛けてきます。攻撃は現在は緩やかです。
※現在は深夜なので遠くからは目視しにくいですが日が登ればマップのどこへ居ても目視できるようになるでしょう。
※制限で弱体化してるため物理攻撃で倒せます。
※動き始めました


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能、ドーピングによる筋肉増強
【装備】 ジャック・ハンマーのステロイド
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
4: せっかくだから優勝を目指す
5: ひとまずほむら協力だ!
6: あれ?なんかヤバい?
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。

※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。
※現在月の欠片が会場に向かって落下しています。


【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】 憤怒、合体(フェイト・テスタロッサ、来海えりか)
【装備】 レイジングハートエクセリオン・ストライクカノン×5 、
     バルディッシュアサルト・フォートレス×5、
    バリアジャケット、ポタラ  
【持ち物】 ランダム支給品5〜14、セルのグリーフシード、基本支給品一式
【思考】
基本:――――――――。
1: 全員殺す。
【備考】
※フェイトの願いで大人になりました。参戦時期変更(A,s→Force)
※フェイトとポタラ合体したことで戦闘力が乗算されています。

487名無しさん:2013/04/22(月) 02:04:08 ID:d/iOf5IQ0
終了。

488名無しさん:2013/04/22(月) 22:32:22 ID:33vZr.1s0
投下乙です!
やっぱ全開ロワはおもしれーわ

489名無しさん:2013/04/28(日) 08:10:31 ID:PxQffhlM0
ゼブラは普通にDBキャラと戦えそうだな
何気にトリコもインフレ激しい

490名無しさん:2013/04/29(月) 13:58:24 ID:QOyVblR.0
44 名前:名無しさん 投稿日: 2013/04/22(月) 21:21:48 ID:N/Oih9Dg
ゼブラ、トリコ、孫空、ベジータ、垣根、勇次郎、ブロリー、ミケロ、月島さんで予約です


45 名前: ◆uBeWzhDvqI 投稿日: 2013/04/22(月) 21:30:07 ID:N/Oih9Dg
トリ忘れ失礼


46 名前: ◆Zi/dWEr9fQ 投稿日: 2013/04/25(木) 00:25:17 ID:4pABZ0a6
高町なのは、鹿目まどか、暁美ほむら、キュウべぇ、
美樹さやか、佐倉杏子、巴マミ 、お菓子の魔女、
ヴィータ、八神はやて、黒崎一護、ウルキオラ、巴マミ
で予約


これは終焉が近づいてる
全開な予感!

491 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:36:32 ID:Yh70pqfU0
投下します。

492魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:37:06 ID:Yh70pqfU0

「……許さない……みんな……殺してやる……。」

光輝くツーテールを逆撫でさせて、フェイトと融合した高町なのはが
十基のビット状デバイスを周囲に円状に展開させながら宙に浮いている。
その表情は少女でありながら魔王を思わせる威圧感に満ちていた。

「なんてことっ!?まどかの拘束を解くなんて!」
「……もう少し長い間時間を止めてみなよほむら。
 なのはを包み込むまどかの触手の本数を10倍くらい増やせば
 いくらパワーアップしててもどうにもならないんじゃないかな?」
「判ってるわよ!」

そう言ってほむらは左腕のバックラーに手を掛け時間を止めようとする。
しかし、突然右腕が石のようにピタリと動かなくなった。

「んな!これは!?」

気が付いたらほむらの全身に無数の光の輪が出現し、彼女を縛り上げていた。
一瞬で体中を拘束され成すすべなくその場に仰向けに倒れ込み、じたばたもがくほむほむ。

「もがー!もがー!」
「バインド魔法かぁ〜。縛られて動けなくなると時間止めても意味無くなるんだよね〜。
 ……って!いつの間にぃ!?」

最高密度の筋肉を手に入れたキュウべぇが上を向くと、
なのはがこちらに目を合わそうともせず手の平を軽く広げて魔法陣を発生させていた。
睨み付けている視線の先に居るのは途方もなく巨大な魔女、クリームヒルト・グレートヒェン。

「あんな動作でノーマル時の数倍の精度のバインドを使ったというのかぁ!?
 やっぱりポタラ合体の影響でなのはの戦闘力が数百倍に乗算されている!!
 い、いや、でもさぁ、いくらなんでも、まさか―――。」

邪魔者を排除したなのはは今度は正面に掌をかざし、10基のザンバーフォームの様な形状の
ビットデバイスを全て目前にに集め、それらをゆっくりと回転させた。
やがてビットの回転速度はどんどん上がっていき、それが螺旋状の光を纏い始める。

「……スパイラルザンバー。」

螺旋を描きながら回転する刃状のビットと共になのは自身も足に魔法陣を出してブーストをかけ、
クリームヒルトの無数の触手で構成された胴体へ突撃をしかけた。
触れるだけで生命力を奪い取る黒い触手を光の螺旋が薙ぎ払い、
クリームヒルトの胴体に大きな穴を空ける。それを見てキュウべぇは思った。

「……ひょっとしたらサイヤ人より強くなってるとか、ないよね?」




「……どうして……。」

クリームヒルトの胴体の中央部で強力なシールドを全方位に展開して
触手を防ぎながらなのはは死んだような目で一人呟く。

「……どうしてあんなことしたの?フェイトちゃん。こんな力、いらないのに。」

なのはは自分に吸収されて消え去った少女の名前を呼ぶ。
すると、頭に自分が知らない筈の詠唱が次々と浮かんできた。

「……あ……。」

次に何をすればいいか自然と判ってくる。
なのはは両手を広げ、すべてのデバイスから無数のフォトン球を発生させた。

493魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:37:28 ID:Yh70pqfU0
「―――ははっ。これはフェイトちゃんの魔法だ。」

それを見た彼女は目を輝かせて笑った。

(うん、消えたわけじゃない。フェイトちゃんはここにいるんだ。
 これからはずっと一緒だよ。そしてこれが私たちの、全力全開――――。)

クリームヒルトの内部からどんどん増えていく光の球はやがて外からも
一閃の光となって視覚出来るほどに増殖していき、ついに。



「――――ファランクスシフト・スターライトブレイカァァァァァァァーーー!!!!」



一つのビットデバイスから三十八基、計三百十八基のフォトンスフィアから発射される
秒間二千六十六発のスターライトブレイカーが救済の魔女の内部から天空へ向けて解き放たれた。

◆ ◆ ◆


「ジオールの制圧は完了したか。しかしまさかエルエルフが裏切るとはなぁ。」

同時刻、宇宙進出を果たした人類が居住する宇宙都市ダイソンスフィアの一宙域。
霊長兵器ヴァルヴレイヴを奪う為中立国家ジオールに突如攻め込んだドルシア軍に
所属するカイン大佐はバァールキート級宇宙重巡洋艦の中で思わぬ報告を聞き少なからず動揺していた。

「あの男の戦闘力は危険です。一体何が目的なんでしょう?」
「早急に手を打たねばならんな。」







ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・







「……ん?どうしたクリムヒルト?なんだこの揺れは?」
「あ、あれを見てください大佐!何か光の束のようなものがこちらに――――。」

カインの副官のクリムヒルト少佐が指さした窓の方向に首を向けた次の瞬間。

「――――――うおっ!まぶしっ!」

宇宙のどこかから放たれた無数の光が視界を包みこみ、瞬く間に艦隊ごとカイン達を消し飛ばした。

494魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:37:49 ID:Yh70pqfU0


『降伏しろぉ!エルエルフゥ!』


一方その頃、幼馴染を殺された怒りで我を忘れて人型兵器ヴァルヴレイヴに乗り込み
ドルシア軍に特攻を仕掛けた少年時縞ハルトと一緒にコックピットに乗り込んでいた
流木野サキ、そして聡明な頭脳と一瞬で大多数の相手を殺害するほどの高い戦闘能力を
所持し、「旅団一人」という通称で呼ばれている元ドルシア軍の正規兵エルエルフは
ドルシア軍の戦略兵器イデアール級機動殲滅機との交戦で窮地に陥っていた。

「くそぉ!オーバーヒートした!」
「おい!どういうことだ!なんで俺が裏切ったことになってる!?」
「うるさい!今それどころじゃないでしょ!」
「……こんなところでボクは死ぬのか?ショ―コの仇も討てずに!」
「いや、まて!これを見ろ!」

エルエルフはメインモニター右下のメーターを指さす。

「メーターの上限が100から666に切り替わっている。これにはなにか意味がある筈だ!」
「こんなに危険だって警告が出てるのにどうしろって!?」
「いいから666まで上昇させるんだ!」

コックピット内で三人が揉めてると、突然ハルトのiフォンが鳴り始めた。

「この音……まさか!?」

慌てて電話を取るハルト。

『―――ハルト?ハルトなの?』
「その声、ショ―コ!?」
『うん、車ごと土砂に埋まっちゃったみたい。」
「よかった!無事だったんだ!」
『……あれ?……ハルト、聞こえる?電池が切れそう!?』
「大丈夫、すぐ帰るから!直接会って話せばいい!
 ショ―コ、帰ったら話の続きをしよう!祠の前で―――。」







ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・








「―――え?」
「な、なんだあれは!?」

モニターの向こうで彼らは信じられない光景を目にする。
遥か宇宙の彼方から放たれている数万発の破滅の光が束となって
宙域に密集するドルシア軍とアルシア軍の連合艦隊を次々と焼き払っていたのだ。

『―――なにぃ!?』
『うわぁぁぁぁ!?』

その謎の攻撃に巻き込まれてヴァルヴレイヴを襲っていた二体の
イデアール級機動殲滅機は彼らの目の前で消滅する。

「ド、ドルシア軍が……!?」
「うわ!やばいよ!こっちにくる!」
「―――あ―――。」

視界が光に包まれ、ハルトの脳裏に走馬灯が浮かび上がった。

(―――死ぬ―――ボクは間違いなく死ぬ―――ここで―――。)

死ぬ前に、彼にはやらなければいけないことがあった。

「………す…………。」



「好きだぁぁぁぁぁぁ!!!!!ショーーーーコーーーー!!!!!」
『ふえぇぇ!?』






ブツンッ。





「……あ……あうぅ……。」

突然の告白に車の中で赤面するショ―コは
電話のバッテリーが切れた事に気づき動揺する。

「……ね、ねぇハルト?どうしたの!今どこに居るの!ねぇっ!?」

だが、彼からの返事は二度と返ってこなかった。

495魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:38:08 ID:Yh70pqfU0
◆ ◆ ◆



「ば……馬鹿な……最強の魔女が……!?」

会場のどこに居ても見渡せた巨大な樹木が跡形もなく消え去り、
美しい青空が視界に広がるのを見たキュウべぇは戦慄した。
なのはの連続スターライトブレイカーがクリームヒルトの全ての触手を天空の結界ごと消し去ったのだ。
攻撃の範囲が宇宙まで伸びているのかチカチカと空に光が輝いては消えていく。

(制限下でまどかの体を完全消去する威力。惑星破壊級の攻撃を更に連発したのか?
 くそぉ!悪魔めぇ!)

黒と白の下地に青色と赤色のラインが入ったジャケットを着た、
スーパーサイヤ人のような金髪をツーテールに束ねた少女がゆっくりと地面に下り立つ。

「くっ!来るなぁっ!ねぇほむら!もうバインドは解けてるんだろ?とりあえず逃げよう!……え?」

ふらふらと立ち上がったほむらの瞳から光が消えている。
その表情にはなんの感情も見いだせない。
まるで、この世に生きている意味が何もなくなったかのように。

「……ま……ど……か……。」

ほむらは、ゆっくりと自分の頭にトカレフの銃口を突き付けた。

「は……早まるなほむらぁぁぁぁぁぁ!!キミまで死んだら一体誰がボクを護るんだぁぁぁぁぁぁ!?」





ドシャッッッッ。






キュウべぇの絶叫の直後、何が黒い塊が天空から落下し、地面にクレーターを造った。
頭のような部位にギョロ目を生やした、手足のない少女のような形をした黒い塊は
ピクピクと全身を痙攣させている。

「あ、あれは!?」
「……本体(コア)?しぶといなぁ。でも、もうお終いだね。」


「………生きている。」

それを見たほむらは、再び目に光を宿して叫んだ。

「まだまどかは生きているっっっっっ!!!!!!」

咄嗟に、ほむらはディバッグから回転式機関砲「M61バルカン」を取り出し、
なのはに向けて最大出力で発砲した。

「―――ソニックフォーム。」

無数の弾丸が命中する直前、コンマにも満たない間になのはが着ていた重装甲のジャケットが
パージし、露出度の高い白いレオタード姿になった。その次の瞬間、発砲された弾丸がすべて
地面に転がり落ちる。六爪流の要領で両手に持った十本のデバイスを高速で動かして弾丸を斬り落としたのだ。

「……な!?」
「時間を止めれば当たったかもしれないのに。慌てすぎだよ。」

なのははブーストダッシュで一瞬で距離を詰め、ガトリング砲を瞬時に解体した。

「――――さようなら――――。」

無表情のなのはが反応できずに動けないほむらの首を斬り落とそうとした、その時。


「――――!?」

496魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:38:26 ID:Yh70pqfU0
何かの危険を感じたなのははその場から後退し、ほむらから距離を空ける。
今なのはが居た地面に、数十本の西洋風の剣が突き刺さっていた。

「……え?あの剣?」

空中から、巨大な馬が地面に下り立ち、ほむらとなのはの間に立ち塞がった。
ほむらはその異形の騎馬兵に見覚えがあった。

「……魔女になった……杏子……?」
「――あれ?知ってるの?」

馬に乗っていた人物が地面に下り立つ。その割れた仮面を頭に張り付けたショートカットの少女は
ほむらの方を振り向いてにやりと笑った。

「あれー?柄にもなく苦戦してるじゃない、転入生。」
「……美樹さやか……。」

尻餅をついていたほむらはため息をつく。

「ずいぶん珍しい組み合わせね。それにしてもあなたなんかに助けられるなんて。屈辱だわ。」
「なんだとぉー!?せっかく加勢しにきたのにずいぶんな言いぐさね。」
「大体、なんであなたが私を助けるのよ?このゲームのルール判ってる?どうせ最後は一人に―――。」

「何で助けるのかって?―――大切なお友達を助けるのは当然じゃない?暁美さん。」
「え?」

シュパッ!


「―――あっ!」

なのはは相手側の謎の援軍に気を取られている隙を突かれ、
足元に置きっぱなしにしていたディバッグを黄色いリボンのようなものに巻き取られて奪われた。

「要らないんだったら、この鞄もらうわよ。」
「キ、キミはまさか!?
「キュウべぇ!?ずいぶん恰好よくなったわね!」

お菓子の魔女をぬいぐるみのように抱きかかえた巴マミが
なのはのディバッグを持ってさやかの横に並び立った。

「マミさん!」
「あら美樹さん、久しぶりね。」
「うん!あれ?ひょっとして魔法少女全員集合、かな?」

「……へぇ、仲間がいたんだ。別にいいよ、何人かかってこようがまとめて……。」

「―――あ!あいつは!?」

「……今度はなにぃ?」

なのはがウザそうに振り向いた先に、オレンジ頭の喪服を着た少年が立っていた。
「用事がある」と言って去って行った藤虎と別れた後一人彷徨っていた黒崎一護である。
一護はほむらと一緒にいるさやかを睨み付けた。

「お前ら仲間だったのか!?なら容赦しねぇ!」
「なにぃー?止めを刺されに来たわけあんた?」

腹を押さえながら斬魄刀を取り出しさやかに向かっていこうとする一護。

「……黒崎、一護?」

その道を塞ぐように、上から悪魔のような姿の男が現れ立ち塞がった。

「お前は!?ウルキオラ!?」
「……なんで巴マミが二人居る?訳が分からないな。」

魔女化した巴マミを頭に乗せた第四十刃(クアトロ・エスパーダ)は肩をすくめた。

「見なれない破面(アランカル)も居るな。愛染様が造った新入りか?」
「お前もあの黒髪の女の味方なのか?」
「いや、そいつは知らない。……だが少なくとも貴様の味方ではないな。」

ウルキオラは光の槍を右手に召喚する。

「せっかくだ、決着をつけようか、黒崎一護。」

「―――おい!あれを見ろよ!」

刃牙とテラフォーマーがどこかへ行ってしまった上東方不敗も見当たらないので
会場を彷徨っていたヴィータとなのはは見覚えのある魔法少女を発見して驚愕する。

「なのは!いや?フェィト?……どっちやろ?」
「なんでもいい!囲まれてるみたいだぞ!助けに行こう!」

そして、二人はなのはの元へ向かった。

497魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:38:50 ID:Yh70pqfU0
◆ ◆ ◆


イタイ。

クルシイ。

たくさんあった腕がみんななくなりました。

これじゃみんなを救けることができません。

もう私にはなんの取り得もありません。

カナシイ。

ツライ。

(――――でも、ちゃんと守ってもらえてるんだね。ほむらちゃんに、みんなに。)

(どんな姿になっても私は、あなたは、みんなに守ってもらえてる。)

はて?

あなたは一体誰でしょう?


(え?私は神様だよ。)

(そして、私はあなたでもある。)

(ほら、見て。)

(魔法少女と魔女が、殺しあわずに助け合って一緒に戦っている。)

(あらゆる時間をみてきたけど、こんなの始めてだよ。)

(ひょっとしたら私は間違ってたのかもしれない。)

(魔法少女の希望を絶望で終わらせない為に魔女は駆逐しなきゃと思ってたけど。)

(魔女でもこんなに愛してもらえるんなら。)

(魔女は殲滅しなくても良かったのかも知れないね。)

(魔法少女と魔女は手を取り合って共栄する世界。)

(それが正しかったのかもしれないね。)

(だから、ちょっと迷っちゃった。)


地面に落ちた黒い塊はゆっくリ上半身を起こし、神々しく輝く女神のような姿の
少女の姿をその目で見た。すべての魔女を生まれる前に消し去りたいという途方もない夢を
叶える為に人の形を捨てて概念と化した宇宙最強の魔法少女。その願いに迷いが生まれた時、
永久の戦いを止めた時、彼女は現世に降臨する。

(ねぇ、新しい願いを叶えるの、手伝ってくれる?―――まどか。)

黒い塊と女神の幻影が折り重なって、
立ち上がった少女の形をした黒い塊から体表が剥がれ落ち、
さなぎを破るように、神の受肉が今始まろうといた。

498魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:40:13 ID:Yh70pqfU0
【E―4/1日目・午後】


【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかを守る
1:もう油断はしない
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
4:キュウべぇは味方?
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能、ドーピングによる筋肉増強
【装備】 ジャック・ハンマーのステロイド
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
4: せっかくだから優勝を目指す
5: ひとまずほむらに協力だ!
6: あれ?なんかヤバい?
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。
※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。


【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
【装備】 回帰刀、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:なんだかよくわからないが知ってる人がほむらやマミさんしかいないので彼女たちに加勢する
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。


【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:なんだかよく分からないが同行してくれているこの少女を護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。


【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 合体(巴マミ、巴マミ)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品5〜14 、基本支給品一式
【思考】
基本:魔法少女の使命を果たす
1:よくわからないがほむらが襲われてるので助ける
2:シャルロッテ可愛いわ♪
【備考】
※お菓子の魔女に支給された巴マミ×2がフュージュンで合体しました
※ティロフィナーレを両手で二つ同時に撃つことができます
※高町なのはから支給品を奪いました

【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品5〜14
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
3: めんどくさいから大人しくしておく
【備考】
※巴マミに抱きかかえられて移動中です

499魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:40:29 ID:Yh70pqfU0
【ウルキオラ・シファー@BLEACH】
【状態】 疲労(極大)、重傷、腹部に穴(応急処置済み)
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、ティーセット、テーブルセット基本支給品一式
【思考】
基本:愛染様の元へ帰るため、脱出する。
1:人間には興味があるので、なるべく殺さないようにしておく
2:あれ(ピクル)は人間じゃないだろあれは
3:黒崎一護と決着を
4:崩玉があればマミに理性を戻せるかも
5:心か
【備考】
※参戦時期は破面編開始〜黒崎一護との決着前のようです。
※衣装の一部をピクルに食べられてしまいました。
※黒崎一護と交戦中です 

【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(キャンデロロ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:お茶会にご招待しなきゃ
1:お客さま(ウルキオラ)を決して逃がさない
【備考】
※参加者に取り憑くことにより、ティロ・フィナーレのような攻撃を放つことができます。

【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 疲労(大)ダメージ(大) 、腹部損傷
【装備】 斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒して元の世界へ帰る
1:知り合いと合流。ウルキオラは保留。
2:ほむらとさやかを警戒

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています
※放送を聞き逃しました
※ウルキオラ・シファーと交戦中です。

【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 疲労
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
2:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。


【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】 憤怒、合体(フェイト・テスタロッサ、来海えりか)魔力消費(回復中)
【装備】 レイジングハートエクセリオン・ストライクカノン×5 、
     バルディッシュアサルト・フォートレス×5、
    バリアジャケット、ポタラ  
【持ち物】セルのグリーフシード、基本支給品一式
【思考】
基本:――――――――。
1: 全員殺す。
【備考】
※フェイトの願いで大人になりました。参戦時期変更(A,s→Force)
※フェイトとポタラ合体したことで戦闘力が乗算されています。


【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(極大)、
     体面積の99.99%を消失、瀕死、アルティメットまどか降臨中
【装備】 触手消滅(回復不可能)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
2:何が始まるんです?
【備考】
※概念様がアップしました。

500魔法少女大戦 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 19:40:45 ID:Yh70pqfU0
◆ ◆ ◆



「凄いじゃないハルト!ロボットに乗ってるなんて!でっかいねー!」
「……ははっ。まったく、本当に死ぬかと思ったよ。」

スターライトブレイカーに巻き込まれる直前にメーターが666になって覚醒し、
死に物狂いで光線から離脱したヴァルヴレイヴがジオールに戻った頃にはすべてが終わっていた。
外宇宙からの謎の攻撃によって宙域に集まっていたドルシア軍とアルシア軍の戦力の
大半が壊滅してしまい、双方の戦闘の継続が不可能になってしまったのだ。
その攻撃は未知なる侵略者の存在を暗示させ双陣営の団結を加速。本当に戦争のない平和な
時代が始まろうとしていた。

「ごめんキョ―コ。勢いで告白しちゃってけど、その、なかったことにしてくれないかな?」
「はぁぁぁ!?何言ってんのぉぉぉ!?」
「ご、ごめん!でも……ボクは化け物になっちゃったんだ。キョーコと付き合う資格なんて。」

『好きだぁぁぁぁぁぁ!!!!!ショーーーーコーーーー!!!!!』

「ふーーーーん?思いっきり愛をシャウトしといて今更逃げるんだー?」
保存していた音声をリピートされて悶絶するハルトの頭をキョーコは両手で掴んだ。
「大体、なにを引け目に感じる必要があるよ!もっと自信を持ちなさい!不死身のヒーローとか超恰好いいじゃん!」
「キョ、キョ―コ……う……ぐすっ……。」
「だぁぁぁ泣くなぁぁぁぁ!!!!」
そのままキョ―コはハルトの唇を奪った。


「あいつら……見せつけやがって見せつけやがって……!!」
「ド……ドルシアが……。」

なんかイライラするので放心状態の一人旅団を縄で縛り上げてストレスを発散していたサキは
銀髪の少年の顔をチラ見してボソッとつぶやいた。

「ねぇエルエルフ、行くところがないんだったらウチにこない?」
「え?」
「ふふっ、私たちでジオールに革命を起こすのよっ。」





【革命機ヴァルヴレイヴ 完】

501名無しさん:2013/04/29(月) 19:41:14 ID:Yh70pqfU0
終了ー。

502名無しさん:2013/04/29(月) 20:35:58 ID:JrnKJ1ms0
おかしい。あらゆるところがおかしいのに、一番笑ったのが旅団一人なところなのがおかしいw
寂しいぞ、ボッチすぎるぞ!w
しかしよもやのスーパー魔女っ子大戦+BLEACH
本人たちは至ってシリアスで、特に一番注目なまどかとまど神さまの今後に期待!
あとヴァルヴレイヴ完結おめでとー!

503名無しさん:2013/04/29(月) 22:32:48 ID:uFWijTC60
お二人方投下乙ですー

>食戟−WILD FANG−
カニバリズムに目覚めたトリコがサニーまで…やべえ…やべえよ…
陽気に鼻歌を歌うシーンは鳥肌が立ちました!

>サバトの女王&魔法少女大戦
合体したなのはTUEEEEEE
クリームヒルトちゃんが倒れてしまったけど概念様が現世降臨だと!?
これはどうなるのかすごく気になる
てか唐突に出て完結したヴヴヴwww

504 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:49:32 ID:Yh70pqfU0
感想ありがとうございます!
なんか書けたので投下します。

505ティロティロティロフィナーレ ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:50:04 ID:Yh70pqfU0
「ねぇ杏子、なに?そのちんまいの?」

「――――――。」

「浮気しちちゃ駄目よ?」

「――――――!?」

「あははっ。冗談冗談っ。」

ウルキオラの頭から移動したキャンデロロがいつの間にかオーフィリアの肩にちょこんと乗っている。
かくして、現在五人の魔法少女と魔女が高町なのはと対峙していた。

「遠慮しなくていいよ。全員でかかってきなよ。どうせあなた達じゃ勝てないし。」
「うーん、でもワルプルギスの夜みたいな大きい魔女ならともかく魔法少女ひとり相手に
全員がかりっていうのも大人気ないわよねぇ。ここは先輩である私に任せなさい!」

そう言いながらシャルロッテをほむらに預けた巴マミが一歩前に出た。

「無駄なことを。仲間が居るのに一人になるなんて。悪いけど、一瞬で片づけてあげる。」

「あら?」
「誰が」
「一人なんて」
「言ったの」
「かしら?」

「………………え?」

巴マミが高町なのはから奪ったディバッグを開けると、中からぞろぞろと巴マミが飛び出てきた。
既にここにいる巴マミを含め、その数、実に15人。

「なんだありゃ!?」
「見なかったことにしよう。」
「ああ!そうだな!」

一瞬膠着した一護とウルキオラは巴マミに構わず戦闘を再開した。

「マ、マミさんが一杯いる!?」
「ちょっとちょっと、どういうこと、キュウべぇ?」

ほむらは隣に立っているキュウべぇの脇腹を肘でドンドンと叩く。

「支給人被りだよ。どうせ銃火器とか支給しても誰も使わないんだし、とりあえず平行世界のマミさんでも
 ディバッグに突っ込んどきゃいいんじゃね?とか言いだして運営が投げやりになった結果がアレさ。」
「あんなに連れて来れるならまどかも一人くらい用意しときなさい。」
「すみません。」

縦一列に並んだ巴マミは交互に上半身をロールさせエグザイルのような動きを醸し出していた。

「なんて見事なコンビネーション!」
「うん、そうね。」

感動するさやかを可憐にスル―するほむら。

「「「「「「「「「「「「さて、遊びは終わりよ。」」」」」」」」」」」」

欠伸を始めたなのはの前で15人の巴マミは横一列に並ぶ。
そして人差し指を天にかざして妙なダンスを始めると―――。

「「「「「「「「「「フューーーーーージュン!!!!!!!」」」」」」」」」」」

全員の指が合わさり、15人のマミが光に包まれた。

「………………な!?」

506ティロティロティロフィナーレ ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:50:31 ID:Yh70pqfU0
光が収まると、まるでスーパーサイヤ人のような金髪の縦ロールを逆撫でた一人の巴マミが立っていた。

「………………なにか変ったの?」
「ふっふっふ。変身中に攻撃しなかったことを後悔することね。行くわよ。」

マミは両手でスカートの端を掴んで翻す。いつもならここからマスケット銃がぱらぱらと落ちてくるのだが、
ズドン!ズドン!と音を立てながら出てきたのは大型の大砲であった。

「んな!?」
「おおおーー!!全部ティロ・フイナーレになってるっ!!」
「さぁ!魔弾の舞踏の始まりよ!」

マミは大量に召喚したティロ・フイナーレを空中に浮遊させ、叫んだ。

「パロットラ・マギカ・エドゥ・インフィニータティロ・ティロ・ボレー・フィナーレ(精妙優美な究極で無限の魔弾)!」

全ての大砲が一斉に火を噴きなのはに襲い掛かる。
シールドで防ぎきれないと判断したなのはは空中に飛び上がり回避する。

「ふふふっ!まだまだぁ!」

構わず続けて両手から六門のティロ・フイナーレを召喚し、なのはに対空射撃を仕掛けるマミ。
流れ弾で周囲の樹木や建物が次々と破壊される。

「普段使ってるマスケット銃と同じ速度でティロ・フイナーレで攻撃できるようになったみたいね。」
「もうマミさん一人でいいんじゃないかな?」

「じゃあ、私達が相手だ!!」

さやかとほむらとオーフィリア&キャンデロロの前に現れたのは、
通称「歩くロストロギア」八神はやてと彼女に仕えるヴァルケンリッター鉄槌のヴィータ。

「あなた達も魔法少女?」
「せや!なのはの親友やで!」
「まぁ、今は仲間だしなっ!」
「ふぅーん?ねぇほむら、ちょっとまどかの様子を見てきたら?」
「……あなた達二人に任せて平気?」
「大丈夫大丈夫。さやかちゃんに任せなさい。」
「ふんっ。死んでも知らないわよ。」

そういってほむらは落下したまどかの元へ向かう。

「ずいぶん舐められたもんやなぁ。」
「後悔させてやる!」

507ティロティロティロフィナーレ ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:50:53 ID:Yh70pqfU0
「うーん。―――そういうことは、さやかちゃんの帰刃(レスレクシオン)を見てから言う事じゃあ、ないかな?」

そう言って、さやかは腰に掛けた斬魄刀に手を掛け、力を開放した。

「恋破れて散花しろぉ!!!悲恋人魚(オクタヴィア・フォン・ゼッケン・ドルフ)!!!!!」

その解号と共に地面が割れ、現れたのは甲冑に身を包んだ鋼鉄の巨人。
さやかは跳び上がって胴体に乗り込んだ。

「……ガンダムや。」
「……ガンダムだな。」
「うるさいっ!!いくぞぉ!!」

両足が普通の足になり、より一層機械っぽくなったオクタヴィアは両手に大剣を持って二人に襲い掛かった。




【E―4/1日目・午後】


【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 合体(巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ
       巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ)
【装備】 ティロ・フィナーレ×∞
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
基本:魔法少女の使命を果たす
1:よくわからないがほむらが襲われてるので助ける
2:シャルロッテ可愛いわ♪
【備考】
※お菓子の魔女や高町なのはに支給された巴マミ×16がフュージュンで合体しました
※ティロフィナーレを高速で無限に撃つことができます
※高町なのはかと交戦中です。


【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】 憤怒、合体(フェイト・テスタロッサ、来海えりか)魔力消費(回復中)
【装備】 レイジングハートエクセリオン・ストライクカノン×5 、
     バルディッシュアサルト・フォートレス×5、
    バリアジャケット、ポタラ  
【持ち物】セルのグリーフシード、基本支給品一式
【思考】
基本:――――――――。
1: 全員殺す。
【備考】
※フェイトの願いで大人になりました。参戦時期変更(A,s→Force)
※フェイトとポタラ合体したことで戦闘力が乗算されています。
※ソニックフォーム、ブレイズフォーム、エクセリオンフォームにモードチェンジできます。
※巴マミと交戦中です。

508ティロティロティロフィナーレ ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:51:41 ID:Yh70pqfU0


【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
    帰刃(レスレクシオン)
【装備】 人魚の魔女の甲冑、魔女の大剣×2、破壊の車輪×∞、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:なんだかよくわからないが知ってる人がほむらやマミさんしかいないので彼女たちに加勢する
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。

【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:なんだかよく分からないが同行してくれているこの少女を護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※現在キャンデロロと一緒にいます。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。


【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(キャンデロロ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:お茶会にご招待しなきゃ
1:お客さま(ウルキオラ)を決して逃がさない
【備考】
※参加者に取り憑くことにより、ティロ・フィナーレのような攻撃を放つことができます。
※現在オーフィリアと一緒にいます。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。


【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦
※美樹さやか、佐倉杏子、巴マミと交戦中です。

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 疲労
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
2:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。
※美樹さやか、佐倉杏子、巴マミと交戦中です。

509ティロティロティロフィナーレ ◆Zi/dWEr9fQ:2013/04/29(月) 23:51:58 ID:Yh70pqfU0
【黒崎一護@BLEACH】
【状態】 疲労(大)ダメージ(大) 、腹部損傷
【装備】 斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催を倒して元の世界へ帰る
1:知り合いと合流。ウルキオラは保留。
2:ほむらとさやかを警戒

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています
※放送を聞き逃しました
※ウルキオラ・シファーと交戦中です。


【ウルキオラ・シファー@BLEACH】
【状態】 疲労(極大)、重傷、腹部に穴(応急処置済み)
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、ティーセット、テーブルセット基本支給品一式
【思考】
基本:愛染様の元へ帰るため、脱出する。
1:人間には興味があるので、なるべく殺さないようにしておく
2:あれ(ピクル)は人間じゃないだろあれは
3:黒崎一護と決着を
4:崩玉があればマミに理性を戻せるかも
5:心か
【備考】
※参戦時期は破面編開始〜黒崎一護との決着前のようです。
※衣装の一部をピクルに食べられてしまいました。
※黒崎一護と交戦中です 




【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかを守る
1:もう油断はしない
2:まどか(クリームヒルト)の邪魔をする者を排除する
3:最後に願いを叶える
4:キュウべぇは味方?
【備考】
クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。


【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
3: めんどくさいから大人しくしておく
【備考】
※暁美ほむらに抱きかかえられて移動中です


【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能、ドーピングによる筋肉増強
【装備】 ジャック・ハンマーのステロイド
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
4: せっかくだから優勝を目指す
5: ひとまずほむらに協力だ!
6: あれ?なんかヤバい?
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。
※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。



【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(クリームヒルト・グレートヒェン) ダメージ(極大)、
     体面積の99.99%を消失、瀕死、アルティメットまどか降臨中
【装備】 触手消滅(回復不可能)
【持ち物】
【思考】
基本:世界から不幸を取り除き、生きているものを楽園へ導く
1:美樹さやかと彼女の周囲1マップ分を除く場所に居る参加者を天空に創った結界へ放り込む
2:何が始まるんです?
【備考】
※概念様がアップしています。

510名無しさん:2013/04/29(月) 23:52:33 ID:Yh70pqfU0
終了。そろそろ違うパートへ行きます。

511名無しさん:2013/04/30(火) 01:12:30 ID:PmRa5O0o0
更なる投下…!
しかもマミさん×15、更にこっちも合体してとどめの状態表で思考が「!?」
マスケット銃の代わりにスカートの中から落ちてくるティロ・フィナーレのインパクトが凄いし
技名ももうなんかスゴイ
さやかちゃんの帰刃でオクタヴィアに足が生えよった!!!
終局に向けて全開に全開を重ねてる感がしますね
改めて投下お疲れ様でした

512名無しさん:2013/04/30(火) 20:04:46 ID:7u0UhZ2U0
そういや第二回定時放送はどうなったんですかね・・・(小声)

513名無しさん:2013/05/01(水) 21:25:09 ID:C40ZhcA60
トリコ覚醒したりヴァルヴレイヴ完結したりマミさんだったりまど神様…全開だぜ!
ところで絶影のシェルブリッドはまだですか

514 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:38:36 ID:0sXqPkEs0
投下乙です!
祝ヴァルヴレイヴ完!!(実はヴァルヴレヴネタを書いていたなんて言えない)
マミさんがまた増えたりまど神様来たりと終焉が近づいてますね
全開ロワの魔法少女の答えも出そうで……目が離せません
絶影のシェルブリッド……あれから二年か

自分も投下します

515進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:43:32 ID:0sXqPkEs0

力が欲しい

誰にも負けない力が欲しい

――いや、それは嘘だ

心から言ったことじゃねえ

飯だ

もっと美味いモンが食いてえんだ

調理何てしなくていい

ナマの食材を味わいたい

一度浸っちまったんだ

もう抜けることは出来ないし辞めたいとも思わない

最高の食材に出会ってしまった

これは革命だ

快楽を求めるのに理屈はいるのだろうか

いいや、いらないね

だから俺はもっと喰いたい

人間【食材】を――――





516進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:45:54 ID:0sXqPkEs0


この光景を誰が予想できただろうか。
これだけの者達が一同に会すこの状況を誰が予想できただろうか。
かつて地上最強と呼ばれた、此処に来て新たな力を手に入れた範馬勇次郎。
何時からこの殺し合いに参加していたのか、それさえ解らない【挟む】者月島秀九郎。
その存在故に牢に封じ込められた音を使いし美食屋四天王、ゼブラ。
そして伝説のサイヤ人二名が集結するなど誰が想像できただろうか。

「よう悟空、俺の前に来たってことはもう準備はいいんだよなぁ?」

一度戦い損ねた獲物と再び相まみえた勇次郎は既にやる気に満ちており、サイヤ人に触発されたのか体から溢れんばかりの気が漏れ出している。
既に人間の域を超えた勇次郎に歯止めなど存在しない。男はただ上を目指すのみ。
対する悟空は若干困り気味に返答した。

「勇次郎、お前とも戦いたい。でもよぉまだブロリーを倒してねえんだ」

時間を遡れば、たしかに悟空と勇次郎は戦っていた。
幾つかの邪魔が入ったがそれでも二人は戦い続けた。ブロリーが来る前は。
それからは戦場を宇宙に変え戦っていた悟空とブロリーだったが二人は戦いを終える前に戻ってきた。
月を破壊したと言う事実と共に。
会場に月の破片が落ちてくるのも時間の問題であり、あまり悠長にしている時間はない。

真剣に考えているならば

だがゼブラと月島は違うが他の三人は一種の共通点とも呼べることがある。
それは何も考えずに純粋に戦いたい、ブロリーの場合は殺したいである。
悟空も最後にドラゴンボールで無かった事にしようと考えている辺り、殺すまで戦うと言う意味合いだろう。
勇次郎も激戦の果てに相手の生命を奪った結果になったとしても何も後悔することはないだろう。
ブロリーから見れば月の破片で人が死のうが関係ないし、会場が壊れたとしても同じ。
勇次郎から見れば誰がどうなろうが関係の無いこと。
悟空から見れば最後に元通りになるのだから過程など関係なかった。

「なら俺も仲間にいれろ……ンッ!!」

悟空の返事が曖昧だったがそれに構うこと無く勇次郎は悟空に飛びかかる。
言葉を発してから攻撃に移るまでのモーションに一切の隙は存在せずに一般人なら区別もつかない程の鮮やかな移行。
繰り出される飛び膝蹴りは美しく悟空の顔に吸い込まれて行くが届くことはない。
ブロリーが放った気弾の横槍により、勇次郎は空中で攻撃を中止し体制を強引に回避に移行させる。
そのまま気弾は悟空に襲いかかるが瞬間移動により簡単に回避に成功する。
空中での回避からそのままブロリーの前に降りる勇次郎と、瞬間移動によりブロリーの背後に立った悟空。
ブロリーは両者に挟まれる形なった。

「俺の邪魔をするかサイヤ人……ッ!」
「やっぱお前から倒すかブロリー!」
「フンッ!いいだろうカカロットに勇次郎!お前らを捻り潰してやろう!!」

ブロリーが力を込め気弾を地上に打ち込み衝撃波が4人を襲う。
ゼブラは音で自分に迫る衝撃波を対消滅させ、月島が空中に行くことにより無効化させる。
悟空と勇次郎はお構いなしにブロリーに殴りかかっていた。
拳と衝撃波が当り、轟音を響かせながら新たな衝撃波が生まれる。
だが3人共引くことは無く己の力比べと言わんばかりに互いの力をぶつけ合っていた。
顔は怒りよりも微笑みに満ちており3人共この戦いを楽しんでおり、周りの事など一切気にしていなかった。
先のホテル崩壊もこの衝撃に一つの理由があったなど誰も気づかないだろう。
純粋に無邪気に力比べする3人は誰が見ても隙だらけであり、自由の身である二人が狙わないわけが無かった。

ゼブラは自分の怒りを声に乗せそれを悟空に向けて放つ。
鋭く放たれたその一撃を悟空は瞬時に気づき力比べを中断させ、同じく気弾を放つ。
2つのエネルギーが空中でぶつかり合い小さな爆発が辺りを包み込んだ。
爆風で何も見えない中ゼブラは耳をすませる・

(聞け……あいつの音を……)

517進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:47:28 ID:0sXqPkEs0

その類まれなる聴力で悟空の座標を定めるゼブラ。
ノイズが多い中でも確かに悟空の音を聞き当てた彼はそこに追撃をかける。

「ボイスミサイル!!」

ゼブラの力は音を司る。
口から放たれる音速のミサイルは爆風に包まれていながらも確実に悟空へと向かっていた。
目が見えない中での確実な攻撃。
ゼブラはこれでも喰らいやがれ、言わんばかりに力を込めて悟空へとぶつける。
ココと言う大事な、決して本人の前で言うことは無いが大事な仲間をゼブラは失った。
その犯人を知っている、音で全てを知っていた。
それがサイヤ人、そいつが目の前にいる孫悟空。容赦など存在するはずが無い。
仮にもココを、同じ四天王であるココを殺したならばその腕を侮ることは出来ない。

現に悟空は気で全員の位置を感じ取っておりゼブラのボイスミサイルも簡単に回避に成功していた。

「おめぇ、あの時の兄ちゃんと同じ……いや結構似ている気だな。知り合いか?」

「……チョーシに乗ってんなら殺すぞ……」

悟空は聞かなくても気で元気玉で死んだ男と目の前にいる男が知り合いなのは感じていた。
だが、それでも聞いた理由はただ一つ。この男の本気を知りたい、戦いたい、感じたい。

己の欲求、男なら誰でも思う強い奴と戦いたい。

彼の原動力はそれ一つだ



そしてそれは勇次郎も同じである。







月島はブロリーを狙っていた。
勇次郎とは既に会話をしていたし、その獲物である悟空を奪うつもりはなく、必然的にブロリーを狙うことになった。
それに『ブロリーを殺せば願いが叶う』と言う餌はとても美味しいものであり狙わない理由がない。
仮に願いが叶わないとしてもここでブロリーを堕とすことはこれからの殺し合いに大きなアドバンテージを付ける。
殺し合いがそこまで続けばの話になるのだが。

参加者には霊圧に近い何かを感じ取っていたため目が見えなくても簡単に相手の位置が掴める。
それはここにいる5人に共通することだが月島だけは違っていた。
彼だけは一撃を、挟むだけで全てが終わるため、最後まで戦う必要がない。
先ほどの攻撃がジャブ程度だとしても悟空と勇次郎を二人同時に相手するブロリーの力は本物だろう。
それに自分を挟み込むのに成功したのなら月島の勝率は二倍どころの話ではない。


「さぁ、過去を思い出すといい――――――」

「ん〜?何か言ったかぁ?」

「――なッ!?」


月島がブロリーに振り下ろした斬撃は右肩へ確実に。
だが刃がブロリーを切り裂くことを、届くことはなかった。
ブロリーの体を包む気が刃の到達を妨害しており、月島の刀は体に触れること無く、気とぶつかり合っていた。

「くっ……やってくれるね……!」

518進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:48:34 ID:0sXqPkEs0

どんなに力を込めても刃が届くことはなく、追撃の恐れもあるため距離をとる月島。
その刃は地面に触れることしか出来なかった。
案の定気弾が迫ってくるがそれを宙に逃げる事により回避、そして次の行動を考える。

爆風が上がり5人の姿が公になるが、爆風の前と後で特に違いはなく誰も傷を負ってはいなかった。
自分一人でブロリーは手に負えないため誰かに協力してもらうしか無いが、ゼブラと勇次郎の標的は悟空であった。
悟空はブロリーを相手にしたかったらしいが、もう関係なくただ、ただ戦いを楽しみたいと言う欲求が勝っていた。

「フン……貴様なんぞの雑魚よりも先にカカロットを片付ける……カカロットォォォォオオオオオオオ!!!!」

目にも負えない、と言うのは言い過ぎだが猛スピードでカカロット……悟空のことだろうか、迫っていくブロリー。
月島としては目の前の恐怖から開放されて安堵するが一瞬の天国でしか無く戦いの余波が響いてくる。
ゼブラと勇次郎は組んでいるわけではないが獲物が同じのため共闘している様に月島の目に映っていた。
そうすると月島のスタンスは定まってくるわけだ。

「カカロット……面白うそうな相手だ」




「ボイス――」「かーめーはーめー――」


「バースト!!!」「波―――――!!!」


ゼブラと悟空が放ったエネルギーは両者引くこと無く己を強調する。
光りに包まれ、だがその煌めきは消えること無く己と己を競い合う。
ゼブラからしてみればカカロットはココを殺した許されない存在であり、チョーシに乗ってる奴はすぐに殺したい。
だがカカロットは強くそれを簡単に実行することは出来ない。
現にカカロットは戦いを楽しんでおり、勿論本気をまだ出していない。
ゼブラも相手が力を抑えてることを確信はないが感じ取っているため余計に怒りが増していた。
そのためボイスバースト本来よりも、悟空が想像していたモノよりも強く繰り出された。
この好機を狙ったのゼブラでもカカロットでも無かったのだが――


「サイヤ人に魔法少女に――たしか美食屋か。
ここは飽きることはない――最高のディナーショーじゃねえか」


強者に飢える獣範馬勇次郎。
空中にいるカカロットに向かい、足を踏ん張り、大地を蹴り、勢いで飛んでいく。
繰り出された拳はカカロットの拳と衝突、水を刺されてから初めてのカカロットの戦い。
拳に伝わる波動は正に勇次郎が戦ったどんな相手よりも強く、激しく、雄々しく勇次郎が満足するものだった。
顔には笑みが溢れ彼の心に眠る強者を求める欲求が語りかける、もっと戦いたいと――。
拳の衝突に生まれた衝撃はやがてカカロットと勇次郎を突き放す。
そしてボイスバーストとかめはめ波が生んだ衝撃波。それらの気を纏った拳をカカロットが迫るブロリーに放つ。
生まれた衝撃を上乗せしても、ブロリーが放つ拳は退かずに均衡、それ以上を保っていた。
衝撃にカカロットが吹き飛ばされる形になるが空中で受け身を取り、全てが振り出しに戻る。

月島も勇次郎とゼブラの傍に駆け寄り宙に居るカカロットとブロリーを見上げる。

「お前も空を飛べたのか」
「まぁね。でも彼等に対してあまり意味を持たないけど」
「……」



男たちは欲求に身を委ね再び――――――





519進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:49:13 ID:0sXqPkEs0



――――――

――――

――

―あ

ちっと寝てたか……

あー、腹立つぜあいつら!!

次あったら容赦しねえからな!!

……適当に歩くか

体のあちこちが痛え

うん――これは

ふ、ふふ

アハハハハハハッハハ!こいつは傑作だ!これアイツの槍じゃねえか!

こんな所に落ちてるってことは死んだか!ざまあみろぉぉおおおお!!!!

……けっ

くだらねえ

つまんねえわ、ってか願いが叶うとかナメてんのか

あーあー、無駄な時間を過ごしちまった

――ん!?こりゃ!?

【ようどうだこいつはよぉ】

誰だお前!それになんでお前がコレを!コイツはあいつの――

【いいしゃねえか。それよりもこいつはお前のもんだ】

あ?俺がコイツに乗るのか?

【そうだくれてやるよ、革命でも起こしてこい】

まさかコイツに乗ることになるとは……まぁ性能は良いからいいか

で、条件でもあんのか?

【察しがよくて助かる。ある参加者を殺してほしい】

そいつは簡単な内容だ。だが

【願いを一つ特別に叶えてやる。今オマエの前にある機体が証拠だ】









【殺す奴の名はカカロットだ】







520進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:51:10 ID:0sXqPkEs0



「これが界王拳だ、今のオラをさっきまでと一緒に思うな」

「そんな雑魚い技が俺に通用するとでも思ったのかカカロット!!」

闘気を纏い体を紅蓮に染め上げたカカロットとブロリーが格闘戦を地上で繰り広げる。
近くには幾つものクレーターが出来上がっており、それが戦闘の規模を表していた。
ゼブラは悟空が放った簡易元気玉の処理に阻まれ戦闘に参加できないでいた。
音を打ち込み対処するが仮にも元気玉。軟な攻撃じゃ打ち壊すことは出来ない。
勇次郎もサイヤ人の戦いに加わろうとその身を戦いの最中へと投入、月島は立っていた。
こいつらの戦いは次元が違う。感じ取ってしまった月島は戦いを見守っていた。

「ん?……うわああああああああああああああ」


降ってくるエネルギーに月島さんは包み込まれた――



「人間如きがサイヤ人の俺に勝てるとでも思っているのか?」

「俺は今魔法少女らしいせ?」


伝説の超サイヤ人の格闘戦に何とか、いや普通について行ける勇次郎。
たしかに今までの彼ならそれは難しい話しであったが今は違う。
何を願い、何を引き換えに力を手に入れたのか、何でソウルジェムが砕け散ったのに生きているのかは解らない。
言えることは唯一つ。もう勇次郎は地上最強の域を超えていると言うことだ。

鍛えぬかれた体、歴戦で培われた直感、戦いを求める欲求。
全てを兼ね備えた勇次郎はサイヤ人に迫る勢いで追撃を掛ける。
右ストレートを打ち込み、それを塞がれても左膝で腹を狙う。
これも阻まれようが手を休めること無くもう一度膝蹴りを、塞がれてもそのまま強引に振り抜ける。
左足が地を離れたことにより勇次郎の体は普段よりも力に踏ん張りが欠ける。
そこを狙いブロリーがストレートを猛威の速さで勇次郎の腹に打ち込もうとモーションを取る。
勇次郎もそれを防ごうと左肘を腕に叩き落とすがワンテンポ遅れ、攻撃を当てるものの防ぐことは出来ず直撃を受ける。

「ぐっ!」

片足しか地についていないため踏ん張ることも出来ず勇次郎はその衝撃を流すことも出来ず後方に飛ばされる。
直線上に飛ばされやがて地面に体が接触するが無理矢理受け身を取ることで体制を整える。
この戦いで初めて受けたダメージは普段の生活では得ることのない別次元の強者の力。
勇次郎の顔には再び自然と笑みが溢れていた。


「えふ……ハハハハハハ!!面白い!面白いぜ!!サイヤ人!!!」


極上の獲物に出会えた獣の視野は狭くなり目標に向けてひたすら前進する。

521進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:51:42 ID:0sXqPkEs0


クラウチングスタートのような体制を取りじっとブロリーを見つめる勇次郎。
その瞳にはブロリーしか映っていなくカカロットは対象から外れていた。
この時ゼブラも状況を把握し先に他の者を利用してブロリーを排除した後にカカロットを殺す手段を考えていた。
ジリジリと地面に跡を入れて勇次郎は獲物に向けて鋭い眼光を放ち一瞬笑顔になる。

そして弾丸の如く走りだす。

その速さは本来勇次郎一人で出せる速さを悠々と超えていた。
そこには契約を交わしたことによる身体強化と魔力によるブースト、そしてゼブラの力が上乗せされていた。
音の力を帯びた勇次郎の速さは音速に迫るレベルまで到達していた。
しかし音速を超えていようとサイヤ人にとってそれは大した脅威にはならない。
ブロリーは特に警戒することなく緑の光を腕に宿しその気弾を勇次郎に放つ。
人の域を越えようと勇次郎の世界は他の世界と比べても比較的ファンタジー要素の薄い世界のため限界がある。
契約で手に入れた力も具体的には解らないままであり、勇次郎の戦闘スタイルは以前と変わらない格闘主義。
対するサイヤ人やゼブラ、他の参加者は比較的異能の力や飛び道具、遠距離技を所有しているため真っ向勝負では分が悪い。


ニィィィ


弾丸と化した勇次郎はその速さを緩めることはなく音速のまま気弾に向かっていく。
ブロリーが遊び半分だとしても腐っても伝説の超サイヤ人の力だ食らえばひとたまりもない。
だが勇次郎はそれでもとことん止まらない。

向かい風の中で拳を振り上げ彼は吠える

翳された拳からはゼブラから受け継いだ音速の力をそのままエネルギーと化し気弾と追突する。
2つのエネルギーは互いにぶつかり合い消滅し再び辺りが爆風で覆われる。
しかし勇次郎はそれでも速度を落とさずブロリーに向かい飛び続ける。
爆風の中から飛び出した勇次郎はそのまま速度を上乗せした力を拳に纏わせブロリーに放つ。
ブロリーも対抗し拳を突き出すが勇次郎の力を侮っているのか本気の欠片も感じない。
そんな軟弱な拳で勇次郎の力を対消滅することも出来ず、ブロリーはその衝撃を身に受け後方に飛ばされる。
ブロリーがダメージを負うのは初めて出会い最後の最後に油断して一矢報いた名も無き女騎士に喰らった一撃振り。
シグナムが最後に切りつけた胸の裂傷以来のダメージを負うことになった。
そのまま山に体を埋め込むブロリー。
山に大きな衝撃が走りブロリーが着いた場所には大きな亀裂が走っていた。


「貴様から血祭りに挙げてやるぞ勇ゥゥゥゥゥ次郎ッォォォォォオオオオオオオオ!!!!」


「祭りってのは楽しむもんだ」


「それにはオラも賛成だ。にしてもおめぇまた一段と強くなったな」


「どうやら俺はまだまだ成長するらしい」


この二人の共通点の一つには力への探究心がある。
もっと強いやつと戦いたい、もっと強い力がほしい。
力に対する飽きない好奇心はいつまでも男を少年にさせ、いつまでも力を培う糧となっていた。
だがそれが彼等を、男たちを成長させる源となっていた。

522進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:53:37 ID:0sXqPkEs0

怒るブロリーが今度は勇次郎目掛けて接近してくる。
正直な所、この中で一番疲労しているのは間違いなく勇次郎であり根気戦に突入した場合一番最初に脱落するのは勇次郎だろう。
現段階ではまだだが、ゼブラが本格的に参入するとその戦闘スタイルから一番最初に堕ちるのはゼブラになる。
四天王の中でも一番の破壊力を誇るゼブラだがその分一番消耗が激しいためある程度チャージの時間を確保する必要がある。
だがこんな激戦を繰り広げている状況ではそんな悠長な時間は無いためある程度の温存が必要になってくる。
そのため今ひとつ本腰を入られないが、もうそんなことは言ってられない。
先程会場の音を出来るだけ拾っていたがその数は最初に比べると大幅に減少していた。
これは参加者が脱落していったことを意味している。
垣根帝督、トリコ、サニーの音だけは突然反応を絶ってしまったためどうなったかは解らない。
特にトリコの音に関しては何とも言えない、一種の悪寒を感じられるがそれを確認する手立ては存在しない。
今は目の前の悪魔たちを処理し、ココの仇を取る大事な使命が代わりに存在するのだから。

迫り来るブロリーの攻撃を迎撃しようとその場から動かず反撃の姿勢をとる勇次郎。
その身に漂うのは前のを野生的な『動』と称した場合、今は『静』を感じさせる空気を纏う。
獣はただじっと獲物を狩り取る時期を測りその瞬間に全てを叩きこむだけ。
叩き込めればの話しだが。
ブロリーの本気を出した拳と迎撃する勇次郎の拳は再度激突し力を均衡させるがそれは一瞬の出来事だった。
最高のタイミングでブロリーの拳に合わせた勇次郎だがそれでも力の計算を間違っては意味が無い。
全開を伴ったブロリーの一撃は勇次郎を簡単に遠くへ吹き飛ばす。
追撃しようと気弾を放つも力を貯めていたゼブラの音に相殺されてしまう。
本来ならありえないが会場では制限がかかるための出来事である。
力が強ければ強いほど制限が掛かる。制限に意味など最早存在しないと主催側も判断していたが此処に来て対主催に好機を促す。
そこに悟空が近接戦を持ち込み勇次郎のカバーに入る。

523進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:54:19 ID:0sXqPkEs0

サイヤ人同士の戦闘は圧巻の一言に尽きる。
衝撃一つ一つが大地を、大気を震わせるほどの物であり、瞬間移動などゼブラの音速をも簡単に超える程だ。
ブロリーを殺すには悟空の力が必要であり、そしてブロリーが怒りに身を任せ正確な判断が鈍る時、または本気を出さない時が好機であるようだ。
拳、蹴り、気弾……全てが人間の域を超えている。
ゼブラも薄々と感じていたが彼等は同じ種族ではない。
グルメ界など足元にも存在しないような自分が本来会うはずなかった圧倒的実力差。
認めたくはないが、目の前に存在する男たちに人類は勝てるかどうか怪しい所まで来ていた。
だがゼブラも勇次郎も自分が勝てないなどと到底感じることもなく、相手を倒したい、殺したいと心の底から思っている。
それはサイヤ人である二人にも言えることであり、この場にいる四人は誰一人として自分が負けるビジョンを想像していなかった。

「仕方ねえな……サウンドバズーカ!!」

宙で戦闘しているブロリーに、悟空を巻き込む形でゼブラは攻撃を放つ。
音を広範囲にぶつけるゼブラのサウンドバズーカは比較的近い距離にあったためサイヤ人の二人に初めてハッキリとしたダメージを与える。
範囲の焦点をブロリーに絞っていたため悟空に当たるのはある程度の範囲となり、大半の音はブロリーに飛んでいく。
ブロリーの左腕に音が重点的に当りブロリーの顔が痛みに対し歪んでいく。
その姿を見て顔を緩めるゼブラだが攻撃を食らう前に瞬発的に放ったブロリーの気弾にしっかりとした対処が出来ず音で軌道を少し変えただけ。
地面に気弾が着弾するがその爆風がゼブラに襲いかかる。
ゼブラも顔を歪めるがその姿はすぐに爆風で見えなくなりダメージを負うことになるのは確実だろう。
ここまでの段階ではやはりサイヤ人に分があるようだ。

「最高だ…楽しいぜサイヤ人供……ッッッ!!」

攻撃により一時離脱していた勇次郎が戦場に復帰してくる。
その姿は先程の魔法少女服では無く本来の勇次郎である普段の格好になっていた。
これが彼なりの意思表明なのかは解らないが、かつて地上最強と呼ばれた男が本気になったのだ。
そして伝説の超サイヤ人と呼ばれたブロリーも本腰を入れ始めており、それは悟空に
も言える事だ。
ここに来て男たちは本来の力を、或るいはそれ以上の力を全開にするために本腰を入れる。
始まりは深夜に行われたこの殺し合いも太陽が昇りすでに昼を迎え始めていた。
最初にいた参加者も今では数が減り続け追加の分を含めてもその勢いは衰えることはなく、確実に終着に向かっている。
男たちもそれを感じ取ったのか此処に来て制限に近い力を引き出し始めていた。
そして全開に到達しようとしている男がまた一人。


「来ぉぉぉおいぃぃいい!!!ガンダアアアアアアアアムゥッッ!!!!!!」





524進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:54:56 ID:0sXqPkEs0


すまねえ……



すまねえサニー……



俺はお前を喰らっちまったんだ



ゼブラに顔を合わせれねえし、小松にも、会長にも、ゼブラにもだ



でも、此処で止まっちまったら駄目なんだよ



今まで喰らった奴らの為にも何ないしな



だから俺は戦う



もっともっと――








「沢山喰う、フルコースの完成……楽しみにしとけ」






525進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:55:48 ID:0sXqPkEs0

「よう!俺はミケロ……カカロットってのはどいつだ」

突然現れガンダムと名の機体に乗り込んだミケロは問いかける。
勇次郎は最初の武道会会場の端の方にミケロが倒れていたことを思い出すがそれはまったく関係ない話し。

「オラが孫悟空……カカロットだ」

「ほーうお前か」

この男見覚えがあった。
最初のパーティーでそこにいる勇次郎と、トリコと一緒に主催に殴りかかっていた男だ。
たしかにガンダムファイターに優るとも劣るとも言えないその力に興味はあった。
それが今回の標的、サイヤ人カカロット。
今のミケロには決して乗る機会など無かった機体に乗っている。

その名をゴッドガンダム。
参加者として同じくこの殺し合いに参加しているドモンの愛機である。
かつてミケロも敗北の経験がある機体にまさか自分が乗ることになるとは思っていなかった。
逆にその強さを知っているため妙な自信が湧いてくる。
戦いの一部始終を観戦していたがどいつもこいつもガンダムファイターレベルに達する、それを超える強さを持つ者ばかり。
とくにカカロットとブロリーに関してはガンダムでも……いやそれはない。あったとしても勝てばいいだけのこと。
殺せば何でも願いが叶う。信じる気はなかったが、それを裏付けするようにこの機体に巡り会えた。
尚、ミケロは気絶していたためブロリーを殺したら願いが叶うと言う褒美を知らない。

「来いよカカロット、俺が相手してやる」

「……仕方ねえな、でも場所を変えるぞ、ここじゃおめぇには狭いだろうし」

そう悟空は呟くとゴッドガンダムに近寄り始める。
これにより戦いは一時中断となり悟空が抜けることになる。
だがそれで戦いが終わるはずもなくこれからも戦いは続くだろう。
つまりブロリーを勇次郎とゼブラで処理しなくてはならないのだ。

「安心しな今アイツが向かってるしオラもコイツを片付けて来てやっから」

「ああ!?なめんじゃ――!!」


それだけ残して悟空はゴッドガンダムごと瞬間移動で消え始めた。
しかし遠くを見るとその姿が確認できるため一エリア分と言ったところか。
そしてここで悟空が言っていたアイツが駆けつける。

「カカロットは消えたか……ようブロリー、まさか貴様ともう一度逢うことになるとはな」

「ベジータか……フン!まずは貴様から血祭りにあげてやろう」

「抜かせ、俺だってここで死ぬつもりはない」



ここに新たな戦いの火蓋が切って落とされる――。

526進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:56:25 ID:0sXqPkEs0


エリア1つ分隣に移動した悟空とミケロは再び互いに視線を飛ばし合う。
ガンダムと人が戦う、そう考えると勝敗は考えなくても簡単にん理解できる。
だが、その回答を簡単に覆せるほど悟空は強く、勝敗は既存の公式では絶対に正確性を持たない。
サイヤ人は己の闘争本能に従い純粋な心で強者を求める。
それが相手の生命を奪おうとも関係なく。


「まぁドラゴンボールがあるからな」
「ドラゴンボール?なんだそれは」
「おめぇには関係無い話しだ、全部オラが責任取るからさっさとやるぞ」


そう言うと悟空は再び20倍界王拳を発動させ、簡単にゴッドガンダムの懐に飛び込む。
繰り出される右足蹴りはゴッドガンダムの体は簡単に浮きその体制を崩す。

「ぐぅぅぅぅう!?」

そのまま追撃の手を休めること無く勢いを利用して回転し左足でゴッドガンダムを天高く飛ばす。
そして飛ばした先に瞬間移動で先回りし、両手を組みハンマーの要領で背中を強打し地面に叩きつける。
悟空の、サイヤ人カカロットの一方的な殺戮劇になろうとしていたが、ミケロも黙っている訳にはいかない。
落ちていく中機体を反転させ悟空の位置を確かめると攻撃の体制に移る。

「バァァァアアアルカン!!!!」

かつての搭乗者を思わせるような叫びでゴッドガンダムのバルカンが悟空に襲いかかる。
撃ちだされた無数の弾丸は悟空の位置に的確に飛んでいくが……

「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
「何ィィィィィイ!?」

何と悟空は気を放つことも、避けることもしなかった。

全て腕による連撃で弾丸を叩き伏せたのだ。

その光景を見たミケロは自分の目を疑うがすぐに事実と認識し体制を立て直す。
上手く両の足で着地し空にいる悟空を見上げるが悟空は疲れを感じさせず、対する機体には傷を負わされる結果となっている。
機体によるアドバンテージもサイヤ人の前では対等に、それ以上になるかもしれない。

大地を蹴りあげ悟空との距離を一気に詰めるゴッドガンダムは右手に握る。
通称ゴッドスラッシュ。ゴッドガンダムに武装されている武器の一つのビームソード。
両手に握り替え大きなモーションで縦に斬りかかるが対する悟空は今度も避ける気はない。
「ナメてんてんじゃねえええええええ!!!」
振り下ろされたビームソードは確実に悟空の命を刈り取るだろう――直撃すればだが。
「波ァ――――――!!」
悟空は右手からエネルギーを飛ばしビームソードに正面から対向する。
ジリジリと音を立てビームとビームは互いに引くこと無くぶつかり合う。
悟空は奥の手も残していて余裕の表情だがミケロは焦っている。
たかが生身の人間に、たしかに生身でも強い人間がいることはミケロも理解しているがこいつは、カカロットは次元が違う。
機体があれば真田にも、ココにも負けないという自信が、ロボなら人間に負けないという式が完成していた。
だが現実は、サイヤ人には全く通用する気配が無く、むしろ追い込まれているのは――
「こ、こんな事があるかあああああああ!!」
さらに出力を増し力を入れるミケロだがそれでも悟空にゴッドスラッシュが届くことはない。
そこに悟空も出力を増しとうとうゴッドガンダムを打ち負かす。
両手が空き体の守りが手薄になった所に右拳を容赦なく叩きこむ。
そしてそのまま下へとゴッドガンダムに拳を打ち込んだまま落ちていく。

「ちょっと力出させてもらうぞ……ハァアアアアアアア!!」

界王拳を解いた悟空は己の気を高め新たな段階へスーパーサイヤ人、通り超えスーパーサイヤ人2に変身する。

カカロットはこの戦いを終結させようとしたのだ――





527進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:57:12 ID:0sXqPkEs0


「喰らいやがれ!ビックバン・アタァァァックッ!!」
「フンンンンン!!!」

光と光が激突し辺りの視界は閃光に包まれるがそれでも戦いが止まることはない。
すぐにブロリーとベジータの近接戦闘に縺れ込むが地の力では圧倒的にブロリーが優位に立っている。
ベジータも瀕死の状況からジュエルミートで復活したためその戦闘力は上昇しているが、それでも伝説の超サイヤ人は伊達ではない。
ラッシュの中でもブロリーが押し続け最後にはベジータを突き飛ばす。
そこに勇次郎が拳を振り落とすも、簡単に避け、追撃に来たゼブラの音も気弾で相殺する。
そのまま自分は天高く飛翔し大地に向けて緑色の悪魔の閃光を降り注ぐ。
先の戦いから温存していたゼブラがボイスバーストを放ち相殺させようとするも威力を僅かに削るだけ。
そのまま悪魔の光は大地に着地し大きな閃光を放ち大爆発を起こす。
「ハハハハハハハハハ!!その程度か?人間どもよ」
正確に言えば人間といえる者は百歩譲ってゼブラぐらいだが、ブロリーの力は圧倒的だった。
「その傲慢な態度が貴様の命取りだ!うぉおおおおおおお!!」
その隙を逃さずベジータが気弾のラッシュをかける。
ブロリーの不意を突いたため、全弾全てブロリーに吸い込まれて行く。
「マシンガンボイス!!」
そこにゼブラも音を無数に放ち威力を水増しさせさらにブロリーに圧力を掛ける。
ブロリーを中心に着弾した攻撃は周辺に爆発を起こしその威力を想像させる。

「「やったか!?」」

「それで終わればつまらないよなぁ……伝説の超サイヤ人!!」

勝利の希望を望むベジータとゼブラを尻目に勇次郎だけはその身を飛び出させブロリーに向かう。
こんなんで終わるほどあいつは弱くない、これで終わるならとっくに終了している。
その予想は正しく爆風が晴れた先には笑っている悪魔が一人存在していた。
ベジータもゼブラもつい口に出したが本心ではブロリーが死んだなどと思っていない。
ただ、そうでもしないと簡単に悪魔の絶望に飲み込まれてしまうのだ。
結果三人がブロリーに突撃する形となり正面には三つの拳が並ぶ。

「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお」」」」

四人の拳が、三対一の形で激しくぶつかり合う。
三人掛かりの拳でもブロリーは一つの拳で立ち憚るがパワーバランスはここで崩れる。
相打ちに近い形となり四人がそれぞれの方向へ弾き飛ばされ、力が分散される。
ゼブラがチョーシに乗ったブロリーを粛清しようとボイスミサイルを放とうとするがそれを阻止したのは勇次郎。
ゼブラの顎を跳ね上げその音は天高く消えてしまう。

「テメェ!!殺されたいのか!!」
「組んでるつもりはねえからな、当然だ」
「ああ!?」

怒りの矛先が完全に勇次郎に向いたゼブラはその音を勇次郎に放つ。
勇次郎はそれを笑い、先ほどの様な要領で――

「そうそう、これを待っていた」

拳に音を震わせそれをブロリーに向けて放つ。
音速の波動はブロリーに直撃し更に顔を歪めるブロリーとは対象に笑顔になる勇次郎。
本来の勇次郎なら成せない所業だが未知の遭遇が彼を新たに成長させていた。

「くそったれ!」

ダメージを負ったブロリーに対しベジータが追撃をしようと接近する。
並の力じゃ、今のベジータの全開を持ってしてもブロリーに致命傷を与えることは出来ない。
ならどうしたらいいのか。それは単純明快。

もっと全開になればいいのだ。

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

スーパーサイヤ人2。今のベジータの全開だ。

その拳はブロリーに届きその巨体を大きく吹き飛ばす。
勇次郎もゼブラもベジータも全開を引き出し悪魔を倒すために死力を尽くす。
そしてゼブラは周りの音を聞いてある変化に気づく――


「おい、気に食わねえが少し耳傾けろ―――――」






528進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:57:54 ID:0sXqPkEs0


ゴッドガンダムに乗るミケロはその中から天を見上げる。
その体制は仰向けで機体は傷だらけ。その傷が戦いの激しさを物語っている。
大きなクレーターの中心に倒れ込んでいるゴッドガンダムを天から見下ろすサイヤ人カカロット。
生身でガンダムを圧倒するその力は正に本物、悪魔と呼ばれてもおかしくない。

「もう終わらせっぞ、ミケロ。オラのほうが強い」

スーパーサイヤ人2となったカカロットを腕に気を集中させ砲撃に移ろうとする。
今のゴッドガンダムは可動限界まで追い込まれておりこれ以上の損傷は機体維持に影響するだろう。

「これで終わり……冗談じゃねえぞカカロットこらぁッ!!」

傷ついた体だろうとゴッドガンダムはその足で大地に君臨する。
まさに満身創痍だがそれでも立ち上がりカカロットにしっかりと体に向ける。
どっちが正義でどっちが悪なのか。
客観的に見た場合、それを正しく判断できる人間はいるのだろうか。



「お前にはわかるか……?わかんねえよな俺の気持ちがよぉ!!」

傷ついた体でも何度でも起き上がれば問題はない。

「強い奴はいいよなぁ、俺みたいに細胞に蝕まれなくても強いんだからよぉ!」

かつてドモンやシャッフル同盟のような連中を頭に浮かべながらミケロは叫ぶ。

「……オラがおめぇより強い。ただそれだけだ」

「その見下した態度が気に食わねんだんよ!!」



スラスターを全開にしてカカロットに突貫するゴッドガンダム。
その手には二本のビームソードが握られている。
カカロットもそろそろ戦いを終わらせたいらしく特にリアクションも起こさないまま攻撃を開始する。
腕から放たれるエネルギー波は真っ直ぐゴッドガンダムへ向けて進む。
「おおおおおおおおおおおおおおお!!」
そのエネルギーに逃げること無く正面から突っ込むゴッドガンダム。
ビームソードで斬りかかりゴッドガンダムを起点にエネルギー波が真っ二つに割れていく。
そのまま止まること無くカカロットへ進軍し振り下ろす。
「ダブルゴッドスラッシュ!!」
しかしカカロットは難なく瞬間移動で攻撃を躱す。
「んのおおおおおおお!!」
勢いを利用してミケロはゴッドガンダムの軌道を無理矢理回転させ背後に回ったカカロットへビームソードをなぎ払う。
これにはカカロットも驚き急いで上半身を下げることにより回避する。
この時カカロットはゴッドガンダムを殴り飛ばそうとしていたため必然的に近寄る必要があった。
密着状態なら、この状況なら、ミケロはかつての戦いを思い出し技を繰り出す。
「ゴッドスラッシュタイフーンッ!」
対のビームソードを握りしめ己を軸にし回転する。
そこから生み出されるエネルギーは圧巻の物であり全てを斬り刻む。それはサイヤ人も例外ではない。
無数に繰り出される高出力の回転がカカロットに襲いかかる。
両腕を交差し防御の体制に入るがそれは所詮気休め程度にしかならない。
カカロットの体に傷が走り回転の波に乗せて鮮やかに鮮血が飛び交う。
「ぐっ!」
このままではただ傷を負うだけなので後方に飛び逃げるカカロット。
この殺し合いにおいて初めてと言っても過言ではないダメージを貰い何故か顔がニヤけるカカロット。
雑魚だと思っていた相手が奇跡にしろ土壇場にしろ力を出したことに喜びを感じている。
この好機を逃さないとミケロは追撃の手を休めることはない。
回転を止めカカロット目掛け二つのビームソードを投げつける。
「波!」
カカロットも両手からエネルギー体を発射させこれに対応する。
ビームソードは簡単に飲み込まれその姿をこの世から消してしまう。

だがここで終わるはずがない。

529進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 19:58:37 ID:0sXqPkEs0

エネルギー体の光が消えた時カカロットの前に見えたのは拳を掲げるゴッドガンダムの姿。
フィンを展開させエネルギーを出力し推進力を得たゴッドガンダムの速度は一瞬にして間合いを詰めた。
その真骨頂は格闘戦でありゴッドガンダムの、ミケロの、ガンダムファイターの最も得意とするスタイル。
「喰らいやがれええええええええ!!」
繰り出される拳はサイヤ人に初めて届き轟音を鳴り響かせ敵を吹き飛ばす。
「落ちろ!カカロットォオオオオ!!」
上から下へと振り下ろす形となった拳はカカロットを容赦なく急落下させ、ミケロもそれに合わせ追撃をかけようと大地へと向かう。
自分のスタイルでもある、右足を蹴りだす構えを取りカカロットの体目掛け落下していく。
落下による衝撃、追撃による衝撃を合わせば常人なら体が形を留めないほどの威力になる。
ミケロもまたこの戦いを終わらせようとしていた。

しかしそれはカカロットも同じ、世界を何度も救った英雄は容赦なく必殺のかめはめ波を放っていた――

エネルギーに飲み込まれたゴッドガンダムはその勢いを失い逆に天高く上昇していく。
装甲は剥がれ、残っている部分も傷が付き今すぐにでも停止してもおかしくない状況。
中にいるミケロもまた大きなダメージを受け一国の猶予もないような状況に追い込めれている。
やがてかめはめ波は全てを飲み込み、対象を大きな爆発に包み込む。
そこから開放されたゴッドガンダムは容赦なく大地に叩き落され衝撃が機体をさらに無へと助長させる。
満身創痍
機体もミケロも限界、いやすでに限界など超えていたのかもしれない。

「ハハ……意味分かんねえよな」

急に笑い出しミケロは語りだす。
その声は相手を挑発するような、見下すような、嘲笑うものではない。
どこか寂しげな、哀愁を感じさせる静かに語りだす。

「いくらファイターが俺でもよ仮にもあのドモンの……キング・オブ・ハート様の機体だぜ?
それがただのクソ強い生身の人間にやられてんだぜ?」

ゴッドガンダムの能力はあの世界において一級品であり、その世界を救った英雄でもある。
認めたくはないがDG細胞に体を蝕まれても、その力を持ってしてもドモンの方がミケロよりも強者だ。
だがそれを差し引いても生身の人間に負けるとは想像できなかった。

「俺もこんな奴だがファイターの端くれ……けっ、これが悪と正義の差なのか?」

かつてマフィアとしてガンダムファイトや世界で暴れたミケロ・チャリオット。
倒されたその後でもDG細胞に身を任し四天王として世界を相手にすきかってに暴れていた。
その最後は言うまでもなくドモン達に、正義のシャッフル同盟に倒されてその生涯に幕を閉じた。
だがそんなミケロも純粋に強さを求めた時代があったのかもしれない。

「何かよどっちが悪もんか分かんねえよな……この俺様が正義の味方に見える可能性もあるんじゃねえか?」

530進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:00:21 ID:0sXqPkEs0

空は蒼い。
その中に存在する黄金の光を放つ戦闘狂。
その信念は『どうせ生き返らせるから皆殺しても大丈夫』
とても正義の味方を語るにはありえない信念。
どこまでも広がる蒼い空がそこの一点だけ黒ずんでるように歪んで見える。
ミケロも人のことを言えるわけではないのだが。


「なあ、俺は何で戦っていると思う?
優勝するためか?元の場所に帰るためか?暴れるためか?願いを叶えるためか?」


「おめぇの戦う理由なんてオラが知るわけねぇだろ」


はは、違いねえな。
そう心の中で台詞を吐くミケロ。
カカロットは他人の事など、ミケロに対して興味が薄れたらしく雑に言葉を吐き捨てる。
これが世界を何度も救った英雄、正義のヒーローのあるべき姿なのか――



「そうだよ!俺も分かんねえんだよ!
いきなり集められて殺しあえ!?冗談にしろよ意味分かんねえんだよ!!
出会った奴と情報交換?気に入らない奴は殺す?仲間を作る?知ったこっちゃねえ!!
いきなりの初対面で、こんな状況で他人なんて信用できるわけもねえ!
俺だって最初は戦っていたさ。でもよぉ、気づいちまったんだよ、意味が無いってな。
戦いの先には何があるんだ?褒美もねえし自己満も感じねえし、達成感を得られねえ。
教えてくれよ、俺はどうしたらいい?人を殺せばいいのか?ドモンにリベンジすればいいのか?
まったく分かんねえんだ!俺がここにいる理由がよぉお!!」



自分が例えどんなに情けなくても、惨めだろうとプライドを捨てミケロは叫ぶ。
これが本当に悪人なのか。感じられるのは巻き込まれた可哀想な被害者。
己を己とする信念を失くし大きく揺れ動く男は希望を未来を掴み取ろうと匙を投げ飛ばす。
その叫びは全ての参加者を代表にするような悲痛の叫び。


「……心配するなもう楽になって後は俺に任せろ。
全部最後にドラゴンボールで元通りにしてやる。だから死ねよ」


希望は輪郭も無くなるほど砕け散る。
ミケロの問は回答されるどころか、全てを粉砕される。
しかしこれで一つ確信づいたものがある。
目の前にいる男は正義のヒーローなんかじゃない。ただの殺人鬼だ。
その理論は自分が暴れたいだけ、自分の非を正当化するための偽りの正義。
自分とはまた違う、狂気だけで言えばこのカカロットと呼ばれる男は会った中全ての人間の中で一番腐っていた。


「ハハ、ハハハハハ!そうだよなぁテメェみたいな奴が正義のヒーローな訳ねえよな!」


こころの台詞を敢えて声に出すミケロ。
カカロットはそんな挑発にも乗らずただ静かにもう一度かめはめ波の体制に移行しようとしていた。
今度は確実にこの世から消すためにブロリーの時のように力を上げて。
その目は悪を倒す目じゃない。邪魔な虫ケラを踏み潰すような冷たい目。

531進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:01:16 ID:0sXqPkEs0


「正義のヒーローってのはあいつらみたいな馬鹿なやつらなんだよ。
お前みたいなクズ野郎とは違う。まぁ俺もお前の事は言えないけどよ」


自分が傷ついても決して恐れること無く弱き者を助けるために戦う者達。
それはミケロもよく知っている、何度も戦った『あいつら』を知っている。
それは絶対に交わることのない者達だが戦いを通して、一種の気を感じていた。
世間から見ればミケロが悪。これは揺るぎのない事実だ。
だが今のミケロには何故かそんな気は一切感じないそ、寧ろ悟空の方が悪の匂いに満ち溢れている。


「わかったよお前は生きてちゃいけねえ存在だ。柄じゃねえが死ねよ、殺してやる。
知らない奴らやあいつらを守るためじゃねえ、俺が生きるために……
これが最初で最後のガンダムファイターとしての役目だ……!」


ゴッドガンダムはその体が限界でも大地に立つ。
悪と戦い世界を救った英雄はこの大地でも悪を討つために立ち上がる。
あの世界の住人がいれば中にいるファイターがミケロと気づくものはいるのだろうか。
中にいるのがミケロと言われて信じる人が存在するのだろうか。


立ち上がるその姿は誰もが描く正義のヒーローそのもの。


何が起こったかは解らない。

誰も知る由もない。

だがそれは現実だ。

奇跡かもしれない。

ご都合かもしれない。

何時だって奇跡は正義の味方だ。

それがこの場所で起こらない何て誰が証明できるのだろうか。


「これが……!いいぜどうせ最後だもう流派とか関係ねえ、やるだけやって果ててやるさ……」


黄金に輝くゴッドガンダムはカカロットに向け最後の一撃を――。
それは決して訪れることのない訪れであり、本来の時間軸では絶対に起きない現象。
誰が、何が干渉したかは解らないが一つだけ言えることがある。

ミケロもまたこの戦いにおいて全開の境地に至った

532進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:01:58 ID:0sXqPkEs0

「おもしれえぞミケロ……かーめーはーめー……ッッッ!!!」

その姿は全てを消そうとする破壊神の姿。
『気』の知識がなくても誰が見てもわかる、今この男は目の前の存在を消そうと気を高めていると。
溢れ出るその気は宇宙を、大地を、会場全体を震わせるほどの大きさ。
首輪という枷を付けられた制限下のカカロットが今出せる全開。

「見ろよ、東方よぉ!!」

そのカカロットに対してミケロもまた構えを取り気を高める。
自分にその技が使えるか、使う資格があるかは解らない。
だが使える気がする、現に使えているのだ。

(これっきりだから許せドモン……!)



「石破ァァァァ!!天驚ォォォォォォォォォォ!!!」



「波ァァァァァーーーーーーーーーーーーー!!!」



男と男の己を賭けた全開が意地へと形を変えてぶつかり合う。
己の欲を満たすために戦う男、流れに身を任せていたが最後に己を見つけようと抗う男。
姿形は違えどその心に共通する全開は同じ。
この戦い、より全開な者に勝利が訪れる。故に勝つのは――



「おおおおおおおおおお!!どうしたミケロ!!オラが押し勝つぞ!!」



カカロットのかめはめ波が徐々にゴッドガンダムの技を押し始める。
土壇場で覚醒しようが積み重ねてきた重みが違う、カカロットは決して悪ではない。
ただ歪んでしまっているだけでありその実力は本物だ。

「もっとだ!輝きが足りねえ!もっとだああああああああああ!!」

対するミケロもここで引くことは出来ない。
ここで引けばもう立ち上がる気力は、ゴッドガンダムは、ミケロの存在はこの世から消えているだろう。
これが正真正銘のラストチャンス。
己の意地を見せる時であり仮にもガンダムファイター、簡単に諦める訳にはいかない。
だが現実は――――――――――



「じゃあなミケロ・チャリオット。おめぇ中々面白かったぞ」





533進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:03:09 ID:0sXqPkEs0



雄々しく生えていた緑の大地も今はただの荒野。
全てがかめはめ波に削られ大地が剥き出しになっていた。
石破天驚拳とかめはめ波のぶつかり合いはこの会場で起きた戦いの中では一番の全開だった。
故に勝ったのは孫悟空、サイヤ人の戦闘能力は伊達ではない。
ミケロも決して訪れることのない全開の境地に達して善戦したが地が違う。
土壇場のご都合奇跡と長年培った努力の結晶である悟空の強さには叶わない。



勝った悟空を照らす太陽は輝き続ける。
彼はこれからも戦いを止めることはない。
今からブロリーへと向かい、ゼブラ、月島、勇次郎、ベジータそしてまだ見ぬ参加者との戦いが待っている。
それを想像するとニヤけが止まらない。涎が垂れる。
その顔は歪んでいて、暗く、明るく狂気にあふれている。
そんな悟空に太陽は輝きを失い彼を暗く――――――!


「まさか――――――!?」



昼の太陽が突然輝きを失うことなどありえない。
何かの影が悟空を覆ったのだ。
人を覆うほどの影など機械じゃないとありえない。
そう機械だ、悟空は機械と出会っている。

先ほどの石破天驚拳はかめはめ波に押し負けたわけではない。
途中で撃つのをやめていたから、起点を失くした力が出力を上げ続ける力に勝てるはずがない。
ゴッドガンダムは天高く飛び上がり悟空に最後の一撃を放とうとしていた。



その一撃は、黄金に輝く一撃は正にミケロの全力全開。
これは土壇場のご都合主義ではない。
ミケロが自分自身で勝ち取ったたった一度の奇跡。
そこから放つ技は彼が最も得意とする技を全開で悟空にお見舞いするだけ。



「ハイパァァァァアア黄金の足ィィィイィスペシャァァルッッ!!!!」



全ての力を注ぎ込んだ光り輝く黄金の足は正に全開の一撃。
その輝きは天高く照り続ける太陽の輝きをも凌駕する。

この一撃に悟空は敬意を示す。
ミケロ・チャリオット。彼もまた全開に相応しい強者だった。
だからこちらも全開で対応する、それが散りゆく強者への手向け。


スーパーサイヤ人3となった悟空は再度かめはめ波を放ちゴッドガンダムを包み込むのに時間は必要なかった――










これでよかったのか?――――――なあドモン




【ミケロ・チャリオット@機動武闘伝Gガンダム 死亡】




【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(中)ダメージ(小)スーパーサイヤ人3
【装備】 胴着 (上半身は破けてる)
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝した後主催者を倒してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーを倒す。
3:少し疲れっちまったなあ
【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。

534進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:03:44 ID:0sXqPkEs0


スーパーサイヤ人2となったベジータとブロリーは空中で戦闘していた。
高技術の応酬だがその戦闘力はブロリーの方が高くベジータに疲労が蓄積されていく。
僅かな隙を逃さずブロリーはベジータを大地へと突き落とし追撃に気弾を放つ。

その攻撃を蓄えたゼブラが渾身の音で威力を軽減させ、勇次郎が近接戦に持ち込みブロリーを休ませない。
この戦闘スタイルが続くがブロリーが倒れる気配はなく此方側のスタミナだけが消耗されている状況。
このままでは負けの道を黙って進むのを続けるだけ。

ここで一つ革命を起こす必要がある。

死の淵からジュエルミートを食し復活したベジータの力は確実に上昇している。
そして以前ブロリーと戦っていた時よりも強くなっている。
それでも上を行く辺り流石伝説の超サイヤ人と言ったところか。
ベジータと勇次郎相手に引けをとらないその強さが証明している。

勇次郎の拳を受けること無く瞬間移動で背後に移動し笑みを浮かべるブロリー。
完全な虚から放たれる一撃を勇次郎は避けるすべがなく、それが空中なら飛行出来ない勇次郎は落下することしか出来ない。

「フンッッッ!!」

決して身動きの取れる状況では無いが勇次郎はこの戦いを通して成長している。
足は浮いているのに大地にあるような、右足を軸にし左回し蹴りを背後に放つ。
瞬間移動の先なんて知らない、『気』を感じ取っただけであり言わば本能の反応。
空中の動きも知らないが体が戦闘に適応していく。
回し蹴りはブロリーの首に直撃し彼の体を吹き飛ばすが反動で勇次郎も落ちていく。

だが余裕が生まれ損傷なく着地しブロリーに再度狙いを定める。
しかし空を見渡してもブロリーの姿が見当たらない――背後以外は。
背後に回ったブロリーは何も呟くこと無く黙って気弾を放つ。
ゼブラの飛ばした音も関係なく炸裂し勇次郎を吹き飛ばすのに理由は必要なかった。
背中から大量に血を流し飛んでいく勇次郎はそのまま地面を引きずりながら進んでいく。
ガリガリと大きな音を立て地面には引きずられた跡が生々しく残っている。
そのまま岩に突っ込み衝撃の大きさに岩は大破し崩れ落ちる。

ブロリーの真上に瞬間移動したベジータが踵を振り下ろす。
だが軽く避けられ踵は大地に突き刺さりそこにヒビを入れ崩壊させる。
難なく裏拳をベジータの顔面に放ち笑うブロリー。

「くそったれえええええ!!」

飛ばされながらも気弾を連発するベジータだが全ては無意味。
全弾直撃してもブロリーを死に追いやることは出来ずにいる。
無論ノーダメージという訳でもないが底が知れないため客観的には何もわからない。
わかるのは相手にどんなに攻撃を打ち込んでも粉砕されるだけの事実のみ。

「サウンドナックル!」

「お前が一番弱いなぁ〜!!」

音を拳に宿せ殴りかかるゼブラだがその攻撃がブロリーに届く事はない。
気を当てられ音は欠片も無くバラバラに分散させられてしまう。
そのまま力と力のぶつかり合いになった時どちらに軍配が上がるのか。
美食屋とサイヤ人――考える必要もなくゼブラが撃ち負ける。

「本当の力と言うのを教えてやろう!」

激しい光を帯びたブロリーの右腕に溜められる気は大気をも震わせる。
この攻撃を食らう事は死を意味するのかもしれない。

「ブロリィィィィィイイイイイイイッッッッ!!」

声の方向に顔を向けるとそこにはあの男の姿。
崩れていた岩を吹き飛ばしその姿を表した勇次郎。地上最強の生物は宇宙最強の民族へ飛びかかる。
ブロリーはゼブラに放つために溜めた気を勇次郎へと向ける。

「貴様から死ね!!」


「そこだーーーーーーー!!」

放たれた気はブロリーのものではない。
緑の光では無くもっと澄んだ色の蒼い閃光――ベジータの気だ。
気と勇次郎の板挟みになるブロリー。
この状況ではどちらかしか防げず、片方の攻撃を喰らうのは確実。
ブロリーの選択――


左腕から気を放ちベジータの気を粉砕し右腕で勇次郎の攻撃を受け止める。

535進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:04:29 ID:0sXqPkEs0


避ける必要なんて無い、力で捩じ伏せればいい。
もう飽きた、全てを終わらせようか。
勇次郎の腕を掴み軽々と放り投げ瞬間移動で距離を取る。
足を広げ腰を下ろし気を高めていく。
その圧倒的力に大気は割れ、岩が隆起し、大気が震える。
伝説の超サイヤ人は鬱陶しいやつらに終止符を打つために力を蓄える。


「貴様らの息の根を止めてやろう!!」


悪魔の輝きは見ている人を虜にする程の光。
だがその輝きに触れることは死を意味するに違いない。


「黙ってやられるか!うおおおおおおおおおおおおおお」


この攻撃を食らえば確実に死ぬ。
この攻撃を防がないと確実に死ぬ。
ベジータもこの会場において一番の力を、全開に――



ベジータの全開とブロリーの強気の力の発動によりエリア周辺の大地は震えていた。
大きく隆起し、割れ草原が荒地へと変化していく。
この世の終わりを告げるような戦いを証明するようかの光景。
この会場屈指の実力者達が行う全開の戦いの幕引きに相応しいような光景。


「ベジータ……貴様が俺に勝てると思うのか?」


「黙れブロリー!俺は貴様を倒しこのふざけた殺し合いを止めて帰らないといけないからな」


その力の差は歴然。
だが止めることは出来ない。
勝てないから逃げる諦める死ぬしか無いもうおしまい?
そんな戯言はただの言い訳に過ぎず己を良い方向へ逃しているだけ。
全開になれば運命を変えられることだって出来るかもしれない――


「ファイナルフラアアアアアアアッッッッシュッッッ!!!!!!」


ベジータの全てを込めた全開の一撃が悪魔をこの世から消すために放たれる。


「フンンンンンンン!!!!!!!」


悪魔がこの世の生物を消すために一撃を放つ。

536進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:05:00 ID:0sXqPkEs0


蒼い光と緑の閃光が互いにぶつかり合いどちらも退かずに――
いや徐々に蒼い光が押し負けている。
サイヤ人の戦闘能力は一般人のそれを凌駕する。
ベジータもブロリーも惑星を破壊するほどの実力を本来は持っている。
だが同じ惑星でもその規模は違う。
ベジータが地球を破壊できるとしたらブロリーは全ての星を破壊できるだろう。
同じ種族でも力の差は存在しそれを痛感する。


「無いよりはマシだろ……チョーシに乗るなッッ!!」


その蒼い光にゼブラの生命の音が共鳴する。
音がファイナルフラッシュを包み込み更に威力、鋭さを増しブロリーの攻撃に耐える。
ゼブラもサイヤ人に劣るがそれでも有数の実力者。
四国を破壊するほどの力を持っている。


「甘いな雑魚ども!」


それでも悪魔の力に撃ち勝てる事はできない。
伝説の超サイヤ人はその勢いを止めること無く二人に襲いかかる。
段々とベジータのファイナルフラッシュを押し返し徐々に生命の終わりが近づいてくる。


「くそったれええええええええええ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


二人も全開に、臨界点を突破する勢いで力を振り絞るもブロリーには届かない。
それほどまでに強い、圧倒的、絶望なまでの力の差。
悟空がいれば結末は違っていたかもしれないが今の悟空は悟空じゃない。
サイヤ人の使命を全うする戦士カカロットになった今どちらにせよサイヤ人と言う種族はこの殺し合いで壁になる。
なら遅かれ早かれこの壁に衝突することは見えていた。
それが諦める理由にはならないのだが。

全開になった二人の力は徐々にだがブロリーの攻撃を受け止める。
そして先程の行いがまさかの形で実を結ぶ。


「何ィ!?」


「降り注げ……メテオノイス!」


空から降り注ぐは無数の音の流星。
その煌めきは夜空を切り裂く流星の如し。
突然の攻撃にブロリーは対処せざるを得ない。
両手で放っていた攻撃を片手に切り替えゼブラのメテオノイズを消すために左腕からも気を放つ。
流星は大地に到達すること無く儚く消えてしまうが全てではない。
大地に突き刺さり爆発を起こしブロリーをも巻き込む。


「小賢しい真似をッッ!!」


片手になったブロリーの気は気づけばベジータが大きく巻き返していた。
手が空いた隙を逃さずベジータは奮闘するも後一歩及ばずブロリーが両手に戻し徐々にまた押され返す。
そもそもどうしてゼブラのメテオノイズが此処に来て発動したのか。
それは勇次郎とのやり取りにあった。
一度ゼブラの攻撃を邪魔して空高く音が上がった時――あの攻撃が結果としてメテオノイズになったのだ。
運も味方するが……


「くそ……力が足りない……ッ!!」


それでも現実は重く伸し掛かる。

537進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:06:03 ID:0sXqPkEs0


奇跡は掴み取ることが出来る。
だが奇跡だからこそ掴み取れない時だって存在する。
圧倒的悪に立ち向かう大正義の英雄、その姿はどの時代幾多の世界の中でも人々に栄光と平穏を齎す光の象徴。
いつだって世界を守り人々に憧られ悪を倒す――そんな存在に夢を希望を抱かずにはいられない。
例え勝てない相手でも諦めること無く立ち向かい、努力、友情で勝利を勝ち取る。

だ が

そんな事が現実に、簡単に実現することもなく悪魔の笑いは木霊する。
修行する時間なんて無い、力を貯める時間も無い、策を練る時間も存在しない。
栄光の道から離れた時そこから見える景色は絶望の闇なのか。


「俺を忘れるとはな……舐めてくれるじゃあねえかサイヤ人ッッッッ!!!!」


運命を打開するのは正義の英雄で在る必要なんて無い。
それを判断するのは受け継がれた伝説のみであり当の本人には関係無い。
光だとか闇だとかそんな括りは別に大した問題じゃない。
自分がやりたいことをやれる時に真剣に行い、その先に悪が倒れるならそれもまた英雄の語り草になる。
誰だって英雄になれる資格がある――無論この男が英雄と言う肩書きを求めている訳ではないが。
渾身の一撃はブロリーの顔面に当りその体を大きくぶっ飛ばす。

範馬勇次郎
とある悪魔と契約を果たした元・地上最強の生物の拳は伝説の超サイヤ人に届いていた。






「雑魚どもが粋がりやがってえええええええええええ!!!!」


飛ばされても悪魔の勢いが止まることはない。
寸前に気の軌道をずらしファイナルフラッシュは天高く逸れる。
足を大地に差し込み身を削りながらもその衝撃を殺し再度殺すために構える。
あの三人を……そう三人を。
カカロットの代わりに来たベジータを含めて三人……三人?




「僕を忘れてないかい――」


一度はその刃を防がれた


一度はその身は焼かれた


だがこうして立っていられる


体は限界を超えているがゼブラの音で最後の力を振り絞る


また弾かれてもいい、だから一太刀だけ


その胸にある裂傷になら僕の――






「礼を言うよ名も無き剣士さん。君のおかげで僕の想いが届く――」






538進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:06:52 ID:0sXqPkEs0


いつだって俺を助けてくれた


カカロットが煩かった時も


惑星ベジータから脱出する時も


いつだって救ってくれた


でもその存在を思い出せない


あんなにお世話になったというのに


カカロット達に負けた跡も救ってくれた


新惑星ベジータの時だって


解らない宿題は教えてくれたし


学校帰りにはマックだって奢ってくれた


そんな大切な人の名前を思いだせないなんて――!


俺は人間失格だ


あの人に会わす顔がない


「そんな卑屈になる必要は無いよブロリー」


あ、あなたは!?


「どうやら思い出してくれたみたいだねブロリー」


(そうだ、いつだってこの笑顔が俺を救ってくれた)


「そんな君に頼みがあるんだ」


なんですか!?








「自殺してほしい――ブロリー、出来るかい?」








はい!喜んで!月島さん!!

539進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:07:58 ID:0sXqPkEs0


「あのブロリーが自殺とはな……」

「チョーシに乗るからだ」

「呆気ねえ幕切れだなサイヤ人も」


伝説の超サイヤ人の最後は自ら首を絞めると言う結果。
全てを破壊した悪魔の生涯はここで終焉を迎える。
その最後の戦闘は強き男たち四人を相手に最後まで優位に立ち続けその名に恥じない強さだった。
大地は砕け粗々しく足場なと数えるぐらいしか存在しない。

だが男たちに休息なんて存在しない。
まだ倒すべき相手がこの会場に存在しているのだ。
その中でも真っ先に倒す存在を知っているから。


「あのチョーシに乗ってる男は殺す……」

信頼の仲間をココを殺した張本人。
あの男だけはこの手で必ず息の根を止める。


「まだ決着はついていねえしな」

今まであったことのない極上の相手。
あの男だけはこの手で倒さないと気が済まない。


「カカロット……俺はお前を始末しなきゃいけないんだ」

かつてのライバルは存在しない。
そこにいるのはかつての自分のような己の使命を全うする誇り高きサイヤの血。
お前のお陰で世界は何度も救われたし俺も救われた。


ゼブラはその足を進め悪魔の元へ向かう。


「じゃあな、お前の全開も悪く無かった……月島」

勇次郎も一声かけ悟空の元へ。


「許せカカロット……ドラゴンボールは自分勝手な願望具現の道具ではない……」

そして全てを終わらせるためにベジータも向かう。
かつての友カカロットを殺すために――


【ブロリー@ドラゴンボール 死亡】
【月島秀九郎@BLEACH 死亡】

540進撃のサイヤ人−思春期を捧げた男の輝き− ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:10:54 ID:0sXqPkEs0

【G−6/1日目・昼】

【ゼブラ@トリコ】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(大)、カロリー消費(大)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:悟空を殺す
2:邪魔する奴(チョーシに乗ってる)は潰す
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい
【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません
※トリコの変化の音を聞きました




【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 悟空と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です






【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)、固い決意
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 基本: 主催を倒し生還する
1: カカロットは絶対に倒す
2: ドラゴンボール……
3: 元へ帰る
4:できれば首輪も外したい
5:自分だけでも他の者を守りたい
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
※天津飯が参加している事に気付きました。
※悟空が殺し合いに積極的なのを知りました
※現在ジュエルミートにより回復中です。
※瀕死の状態から復活するので起きたら戦闘力が上昇します


嗚呼、男たちは出会ってしまった


一度は弾かれた運命だがまたこうして巡りあう


誰が何を言おうが関係無い


目の前にいる――その理由があれば


次回全開バトルロワイアル『絶影のシェルブリッド』


何故戦うのか、それは拳に聞け――

541 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/02(木) 20:12:07 ID:0sXqPkEs0
終了です
次回とか言ったけど時期は知りません!

542名無しさん:2013/05/02(木) 22:36:07 ID:vJZJ0e/g0
投下乙です*
ゴツゴツの肉弾戦がたまりませんね*ミケロが最期に覚醒も熱かった

543名無しさん:2013/05/02(木) 23:04:41 ID:iMhsu7k.0
乙ですー!
カカロット相手に傷ついても立ち上がり最後の全開の一撃を仕掛けるシーンは圧巻!
痺れる!ミケロのその雄姿に敬礼
一方ブロリーのなんとも呆気ない幕切れ…しかし月島さんの過去改変能力は強力だしなぁ。
サイヤ人と混戦を展開する勇次郎やゼブラも熱かった

544 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:24:30 ID:E1FYxkOs0
投下します。

545 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:25:57 ID:E1FYxkOs0


「……え?アイちゃんのミルクがなくなった?」
『そうなのよ!さっきから泣きやまないの。
 ねぇマナ、今どこに居るの?すぐ戻ってきて!』
「うん!わかった!バトルロワイアルのアルバイトの前金で
 色々貰ったから大丈夫だよ!待っててねー、すぐ行くよ六花!」

キュアハッピーから降りてスマートフォンで誰かと会話していた
キュアハートはハッピーロボを見上げて、言った。

「ごめんハッピー、用事出来たからちょっと帰るね!」
「……へ?」

キュアハートはディバッグに手を突っ込み全身に包帯を巻いてボロボロになり
割れたサングラスをかけた年配の男を取り出して彼の胸倉を掴んで持ち上げた。

「自己中極まりないそこのおじさん!ゲート作って。」
「……はい、かしこまりましたマナ様。」

土下座した頭を上げる権利も無さそうな哀れな中年親父は
キュアハートに言われるまま異世界の扉をその場に造り出す。

「あー楽しかった!じゃあ、またね会おうね、ハッピー!」
「え?何?ちょっと待って!?」

ゲートに入ったキュアハートは満天の笑顔でキュアハッピーに
手を振り、そのままロワ会場から姿を消した。

「…………あれ?」

冷たい風が鋼鉄の体に吹きつける。

「……私はこれからどうすれば……?」

搭乗者を失ったハッピーロボはその場に立ち尽くしたまま途方に暮れるのみであった。


【キュアハート@ドキドキ!プリキュア 帰宅】



◆ ◆ ◆


豪華なシャンデリア、そしてテーブルに並ぶ大量の料理。
ここは会場の地下深くに設置された、最初に参加者が集められたホールである。
今ここに居るのは少数の主催者側の人間と、料理を作る料理人だけだ。。

「お茶が入りました。」

垣根帝督が造り出した未現電気(ダークノイズ)の一人が
メイド服に着替えてマスクを外したスタージュンにお茶を酌んでいる。
それを口にし満足気に呟く黒髪の美青年。

「……ああ、美味いな。」
「さあ、どんどん食ってくれ!今日はサービスだ。」

546The Expendables―終わりの始まり― ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:26:43 ID:E1FYxkOs0
次々と料理を運んでくるのは麦わら海賊団の料理人、黒足のサンジである。
金と女に釣られて主催者に雇われた彼は、現在の麦わら海賊団の壊滅、及び
彼の住んでいた地球の滅亡のことも知らずに元気に労働を勤しんでいた。
腕を振るった料理をテーブルに並べたサンジは厨房へ引っ込んでいった。

「これは素晴らしい。尸魂界や虚圏ではお目にかかれない食材ばかりだよ。」

スタージュンと向かって座っている藍染惣介は感心しながら
豪華な料理を口に運んだ。

「グルメ界の捕獲レベル100以上に厳選した食材ばかりを集めているからね。
 ……だが、サイヤ人の捕獲レベルは測定できるレベルではないだろうがな。」
「先ほどブロリーの死体をこっそりこちらに運搬する用意を済ませたらしいね。
 後で小松君に捌いてもらうのかい?」
「ああ、それを食せば俺のこのゲームでの個人的な目的はほぼ達成される。」
「個人的に食人には興味はないんだが、恐ろしいものだ。人間の強さへの探求心というものは。」
「時に藍染よ、シーラカンスの肉は不味いということをご存じかな?」
「食べたことは無いがドブの水のような味がすると聞くね。」
「そう、理由は定かではないが生きた化石と呼ばれるシーラカンスは進化が数万年前から
 止まっているからだという説がある。味も数万年前から進化していないのだ。
 ……この説を取り入れれば進化していればしているほど味も旨くなるということになる。
 つまり、最も美味い肉とは進化の頂点にある生物ということだ。」」
「と、いうことは。」
「究極の食材とは!!『 人間 』!!すなわちGODとは!!『 人肉 』!!」

スタージュンの体から炎が漏れ出し、床のシーツが焦げる。

「この事実を知った小松くんはすんなり私の軍門に下ったよ。」
「だが人間を遥かにこえるサイヤ人の存在が現れた。」
「その通り。宇宙は広い。いわばサイヤ人の肉はGODを超えたスーパーGOD!!
 伝説のサイヤ人を食した時!!わがグルメ細胞は活性化し真の神となるのだ!!」

「……すみませんスタージュン様。報告したいことが。」
「ん?どうしたダークノイズ?」

「ネズミが一匹潜り込みました。侵入者です。」

それを聞いた藍染惣介は立ち上がり斬魄刀を腰に掛けた。

「反逆者?まさか首輪を解除する参加者が現れたのかな。」
「別に不思議な事じゃあない。元々、あの首輪にはサイヤ人を殺せるような火力は無かったからな。」
「ふん、まあいい。じゃあ、行ってくるよ。」
「退屈凌ぎか?別に構わんが、君の出番は果たしてあるのかな?」
「ああ、上の階に設置している真ニトロとダークノイズの群れを
 突破しないとここには来れないんだっけ?」
「まあそいつらを置いている階層に来れるかどうかも怪しいがね。」
「え?まだなにか取って置きがあるのかい?」

スタージュンは不敵な笑みを浮かべる。

「キュアハートが壊したGTロボ達の代わりに屈強な警備員共を連れてきて第一階層に設置した。
 ……ああ、そういえば彼らもカニバリズムを日常的に行っていたね、そういえば。」


◆ ◆ ◆


「まったく!!とんでもない大馬鹿者ダヨ!!」

愚地独歩の首輪を外した涅マユリは『他に協力できる者を探してきてくれ』と言い残して
単身研究所の地下へ乗り込んでいった彼の身を案じ憤怒していた。

「仲間を失ったキミが責任を感じるのも分かるガね!
 一体一人で何ができるというんダネ!?
 どうしてもう少し準備が整うまで待てなかった!?」

このままあの男に追いかけるべきなんだろうか?だが自分が死ねば主催者に反逆できる
手段がなくなってしまう現状、迂闊なことはできない。

「とても歯がゆいが見殺しにするしかないのか……ん?」

その時、マユリの耳に数人の力強い足取りが聴こえてきた。
マユリは足音の方向を振り向く。







「「「「「「「「「話は聞かせてもらったぜっっっっ!!!!!」」」」」」」






「キ、キミ達は!?」

そこには、太陽を背に受けて横並びに歩いてくる屈強な漢達の姿があった。

547The Expendables―終わりの始まり― ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:27:13 ID:E1FYxkOs0
◆ ◆ ◆


「ほぉ……こいつぁ結構なお出迎えじゃねぇか……!!」




「「「「「「「ヴオオオオオオォォォォォ!!!!!!!!」」」」」」」




長い階段を下り、下手すれば会場並の広さを持った地下のホールに辿り解いた
愚地独歩を迎えたのは怪物の群れであった。
それもただの怪物ではない。数メートルから数十メートルまで様々な大きさの
それらはどれもこれも個性的な顔をした裸の人間の姿をしていた。

―――――彼らほど「巨人」という名称がふさわしい怪物もいまい。

独歩が地上に降り立つと、数百人の巨人たちは腹を空かせた番犬のごとく走りだし、襲い掛かってきた。
十メートル級の巨人の一人がが独歩を今まさに喰い殺さんと手を伸ばして掴もうとする。
独歩は跳躍して巨人の掌を回避し、そのまま巨人の腕を走ってどんどん登っていく。
そして肩まで登り切った独歩を首を横に向け一気に丸呑みしようと巨人は大きく口を開けた。

「破ァッッ!!」

独歩はその開いた口の下顎に菩薩の拳を横なぎに叩き込んだ。
巨人と比べると余りに矮小なその体躯からは想像もつかない破壊力を秘めた拳は
十メートル級巨人の下顎を引き千切り吹き飛ばす。
何が起こったか分からない巨人はふらふらともつれ込みそのまま地面に突っ伏した。
巨人が倒れ込む前に肩から下りて地上に下り立つ独歩。

「リフティング、サッカー、ボクシング。競技をする時歯を食いしばるのは当然のことだ。
 てめぇらが俺を喰おうとして口を開けてる時ってのは一番打撃に弱い瞬間でもあるってことさ。」

だが巨人たちは倒れた同胞など目もくれずそいつを踏みつけながら次々と独歩に手を伸ばしてくる。

「――――とはいえ、数が多すぎるな。」

ピクピクしながらもまだ動いていることから、独歩に倒された巨人の復活も時間の問題なのだろう。
全員を倒すなど不可能な以上、何とか避けきって次の階層へ進むしかない。

そう判断し、勇次郎が走る姿勢を取った時。
独歩に手を伸ばしていた巨人が数体、次々と姿勢を崩して倒れ込んだ。

「なんだぁ!?」

面食らう独歩の前に姿を現したのは、まるでキリストのような風貌をした白い拳法家であった。

―――――彼の名は北斗神拳伝承者に最もふさわしかったと言われる男、トキ。

「……足の経絡秘孔を突いた。しばらく動けまい。さあ!!どうぞっっ!!」
「うおおおおおおおお!!!!」

屈強な男が駆けつけ、仰向けに倒れ込んだ巨人の後頭部を手刀で次々と削ぎ落としていく。
後頭部を抉られた巨人はその場に溶けだし、風化して消えていった。

「どうやら奴らの急所はうなじのようだな。」

―――――世紀末の覇者、ラオウ。

「まさかこうやって背中を合わせて戦う時が来るとはな。」
「おい!後ろから巨人が来るぞ!!」

「はぁぁぁあぁぁ!!!!」

ラオウを掴もうとした巨人を黒い瘴気が包み込みそのまま蒸発させる。

「我と互角に戦った男が無様な姿を晒す出ないぞ。」
「ふん!言っていろ!」

―――――六大天魔王、織田信長。

「……見えねぇ事もまた一興。人の世にゃあ。」

重力波が発生し、巨人を数体押しつぶす。

「……見たくねぇウス汚ねぇもんもたくさんありましょう。」

―――――海軍大将、藤虎。

「スプリング死銃(デスノック)!!」

ばねの様に飛び跳ねた男が重力で潰された巨人のうなじを吹き飛ばした。

「空島以外にもこんな場所があったとはな。俺の世界は引っ繰り返ったぜ!」

―――――七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴに忠誠を誓った男、ベラミー。

548The Expendables―終わりの始まり― ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:27:44 ID:E1FYxkOs0
「流石独歩さんだな。無茶をする。」
「おめぇは!?刃牙さん!?」

―――――地下闘技場チャンピオン、範馬刃牙。

独歩の前に現れた刃牙を背後から襲い掛かる巨人の後頭部をを漆黒の旋風が切り刻む。

「じょうじ。」

―――――刃牙との激しい戦闘の末、友情という絆で結ばれたテラフォーマー。


今、七人の侍達が主催者に反旗を翻すためここに集結したのだぁっっっ!!!!


「お、おめぇら一体どうやってここに!?」
「ワタシが首輪を外してあげたからに決まっているだろう。」

七人に遅れて涅マユリがツカツカと階段を下りてくる。

「……すまねぇな、世話を掛けちまった。」
「礼を言うのはゲームが終わってからだよ。
 さあ行きたまえ独歩君。君にはやらなければいけないことがあるのだろう。」

近くにいた巨人はあらかた片づけたものの、まだ巨人は大量に残っている。
広場の奥には下の階へと続いているであろう階段が。
五人の男達が独歩に道を開けるため巨人の群れに駆け出して行った。

「ここは!!」
「俺たちに任せて!!」
「「「「「お前たちは行け!!」」」」」

「―――ああ!行ってくるぜ!!」

この場を彼らに任せた愚地独歩と三人の男は階段まで一直線に走りだし、
次の階層へ飛び込んでいった。


◆ ◆ ◆




「ネズミが増えたか。困ったものだな。」

鎧を着こんだスタージュンは首をコキコキと鳴らす。

「……さて、私はどうしようかな?」

ふと、未だ会場を彷徨っているであろうトリコの顔が頭に浮かんだ
スタージュンは椅子から立ち上がり、ホールから姿を消した。




◆ ◆ ◆


「なんだここは?誰もいないのか??」

第二階層は先ほどより狭いもののやはりだだっ広い空間であった。
しかし所狭しと巨人が敷き詰められていた第一階層と違い、人らしい人が見当たらない。

「――――やぁ、待たせたね。」

さっさと次の階へ進もうとした独歩達の前に、階段から上がってくる一人の男が姿を現した。

「この階は貴様が相手か?」
「お、お前は!?」

その姿を確認し、涅マユリは驚愕する。

「本当にびっくりだよ。苦労して連れてきた巨人たちよりも、僕一人の方が強いだなんて。」

斬魄刀、鏡花水月を腰に掛けた藍染惣介が広場の中央に現れ彼らの前に立ち塞がった。



【バトルロワイヤル会場・主催者本部地下二階/1日目・昼】


【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】 首輪解除
【装備】 スーツ
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:涅マユリと協力して主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 勇次郎……
4: ピッコロ……
5: 美琴……
6: 学園都市に御坂美琴が一方通行を倒したことを報告する


【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています
※勇次郎が人間を辞めた事を悟りました


【涅マユリ@BLEACH】
【状態】健康、液状体から固形体に戻っている途中、首輪解除
【装備】
【持ち物】 首輪、ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: このゲームの研究成果をソウルソサエティに持ち帰る
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する
3: もう主催戦行っちゃおうか?


【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】健康、首輪解除
【装備】
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:強者が集まるここでトレーニングすれば親父を超えられる!
2:シグナムの仇を討つ
3:独歩と共に戦う

【テラフォーマー(トミーロッドの寄生昆虫)@トリコ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: じょうじ
1:人間と共闘する
2:じょうじぃ

※本田忠勝と合体したトミーロッドの能力で死体からテラフォーマーズが産み出されました。
※テラフォーマーズは刃牙と闘っている個体の他にも何体か産まれたようです。

【藍染惣介@BLEACH】
【状態】健康
【装備】 鏡花水月
【持ち物】
【思考】
基本:霊王を倒す
1:主催に協力する
2:そういえば崩玉は何処へいったんだ?

549The Expendables―終わりの始まり― ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/04(土) 23:28:06 ID:E1FYxkOs0
◆ ◆ ◆


数分後。第一階層に数百体いた巨人達は圧倒的な戦力の前に次々と倒されていき、
数十体までその頭数を減らしていた。あと一息で終わる。誰もがそう思っていた。
その時であった。倒れた巨人の陰から二つの足音が近づいてきたのは。

「―――やはり、奴らではお前たちの相手は役者不足だったな。」
「―――ああ、全開には全開で対抗しなくては。」

「なにぃ!?」
「……うわぁ!?」
「な……なんなんだお前らは!?」
「……世界が引っくり返ったぜ。」

目が見えない藤虎以外の四人は姿を現した二人を見て驚愕する。
二人とも明らかに屈強な成人男性なのだが片やピンクカラーの長髪ツインテールのヘソ出だしルック。
片やレモンカラーの長髪をたなびかせ白いドレス風の衣装を着ていたのだ。

「―――見ればわかるだろう?。」
「―――ああ、俺たちはプリキュアだ。」

「お前らのようなプリキュアがいるか!」
「フザけんじゃねぇぞ!てめぇら!」

「―――ふざけているだと?馬鹿を言ううな、俺たちは常に必死だ。」
「―――色々あって正体を伏せとかないと不味いから僕達は変装してるんだよ。わかるだろ?」

「知るか!」
「おい、さっさと片付けるぞ!」

「―――何を言っている?」
「―――死ぬのは君達の方だ。」

二人のプリキュアは体中から蒸気を吹き出し始めた。

「―――おい。やるんだな?いまここでやるんだな?」
「―――ああ。ここで勝負を決める。」

「な、なんだ!?」

「―――そうか、知らないのか。なら教えてやろう。」
「―――俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人てヤツだ。」

突然、爆発のような音が鳴り響き、ホールの天井が突き破られた。
露出した青い空の下でとてつもなく巨大な、筋肉の露出しているプリキュアが出現する。
足元には鎧のようなプレートを所々に着けた数十メートルのプリキュア。

二体は先ほどの巨人達とは明らかに格の違う存在感を醸し出していた。

「……世界が引っくり返ったぜ。」
「巨人がプリキュアに!?」
「へ!デカけりゃいいってもんじゃねぇんだよ!

ベラミーはスプリングで跳び上がり鎧の巨人に襲い掛かる。
ところが巨人は当たる寸前で素早く首を捻らせその攻撃を回避した。

「なにぃ!?………がはぁ!!!????」

ベラミーの腹に、数十トンの重量の胴回し回転蹴りが突き刺さる。
なすすべもなく壁際まで吹き飛ばされ、ベラミーは壁にめり込んだままピクリとも動かなくなった。

「延髄蹴りだと!?あの巨体でなんて俊敏な動きだ!!」
「どうやら、一筋縄ではいかないらしいな。」



【ハイエナのベラミー@ワンピース 死亡】



【バトルロワイヤル会場・主催者本部地下二階/1日目・昼】


【ラオウ@北斗の拳】
【状態】 首輪解除
【装備】 なし
【持ち物】 支給品1〜3、支給品一式
【思考】
基本:主催を倒し元の世界へ帰る
1:主催を倒す
【備考】
※織田信長と打ち解けたようです

【トキ@北斗の拳】
【状態】 首輪解除
【装備】 なし
【持ち物】 支給品1〜3、支給品一式
【思考】
基本:主催を倒し元の世界へ帰る
1:主催を倒す
【備考】
※ラオウと打ち解けたようです

【織田信長@戦国BASARA】
【状態】 首輪解除
【装備】 刀
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催を倒し元の世界へ帰る
1:主催を倒す
【備考】
※ラオウと打ち解けたようです

【藤虎@ワンピース】
【状態】 健康
【装備】 仕込み杖
【持ち物】
【思考】
基本:避難先の会場で大人しくしておく
1:地下の方が安全だろう

【超大型巨人@進撃の巨人】
【状態】変身(キュアメロディ@スイートプリキュア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する

【鎧の巨人@進撃の巨人】
【状態】変身(キュアリズム@スイートプリキュア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する

550名無しさん:2013/05/04(土) 23:28:39 ID:E1FYxkOs0
しゅーりょー。

551 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/05(日) 14:09:43 ID:6hMweESA0
投下します。

552紅蓮の矢 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/05(日) 14:11:55 ID:6hMweESA0

「この階は貴様が相手か?」
「お、お前は!?」

その姿を確認し、涅マユリは驚愕する。

「本当にびっくりだよ。苦労して連れてきた巨人たちよりも、僕一人の方が強いだなんて。」

斬魄刀、鏡花水月を腰に掛けた藍染惣右介が広場の中央に現れ彼らの前に立ち塞がった。

「藍染……まさか君までこのゲームに加担していたとはね。」
「涅マユリ君。首輪を外したのはひょっとして君かな?」
「なんでぇ、知り合いかマユリさん?」
「尸魂界(ソウルソサエティ)の重罪人ダヨ。最近脱走したと聞いたがこんなところに居たとはね。」
「私があんな牢屋で大人しくしているわけがないだろう?」
「まあ貴様なら何をやってもおかしくはないか。気をつけろ独歩。奴はトンデモない能力を…。」
「死刑囚かおめぇ?まあどうでもいい。そこをどきな。どかねぇなら容赦しねぇ。」

愚地独歩は藍染惣右介に向かって走りだし突撃する。

「おい馬鹿!!話を聞け!!」
「まあそう慌てるな独歩とやら。まずはこの刀を見てくれ。」

そう言って藍染は腰に掛けた日本刀を取り出し刃を独歩に見せた。
すると、独歩は藍染の目前でピタリと動きを止め、意味の分からないの行動取り始めた。

「お、おい!?何してんだよ!?独歩さん!?」
「あぁ〜!だから言わんこっちゃないってのに!!」

その奇行を見て刃牙は驚愕する。
独歩は何もない空間をひたすら殴り続けているのだ。

「……あれは完全催眠だよ。」
「完全催眠!?」
「解放の瞬間を一度でも見た相手の五感・霊圧知覚を支配し対象を誤認させることが出来る、
 斬魄刀、鏡花水月の能力。奴は元々並の隊長格の2倍近い霊圧を持っていて出鱈目な強さの
 十刃(エスパーダ)達を従わせる程の実力があったが、それに加えてあの斬魄刀さ。
 やつが無敵である理由だよ。言っておくが私は藍染に対して何もできないよ
 既に奴の催眠にかかったことがあるからね。」

藍染は無様なシャドーボクシングを続ける独歩の横を余裕の表情でスタスタと歩き、後ろに回り込んだ

「さあ、もう終わらせてあげよう。永久の夢を見続けるがいい。」

そして、鏡花水月を無慈悲に独歩に振り下ろす。

553紅蓮の矢 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/05(日) 14:12:21 ID:6hMweESA0








――――ドゴォォォォッッッ!!!!








激しい打撃音と共に、藍染の鳩尾に菩薩の拳が強烈にめり込んだ。

「――――がはぁぁぁぁっっっっ!!!???」

内蔵を潰され、藍染は激しく嘔吐する。
刀が触れる直前、急に後ろを振り向いた独歩が藍染を捉えたのだ。
地面に転がりのたうちまわる藍染を驚きの表情で見つめる三人。

「じょうじ!?」
「こ、これは!?独歩は催眠にかかっていなかったのか!?」
「……マユリさん、独歩さんの顔をよく見てください。」
「!?――そ!そうかっ!その手があったかぁっっ!」

刃牙に言われた通りマユリは独歩の横顔を凝視し、その事実に気付く。

「――――眼帯を普段とは逆の方の目に付けている!!独歩は最初から何も視えてなかったんだ!」

最初、あらぬ方向を攻撃していたのは、目が視えないから手探りで空気を滅多打ちにしていただけだったのである。
菩薩拳の確かな手ごたえを感じ、藍染の位置を捉えた今、そのような行動を取る必要はもうない。

「……お、おのれぇ!」

ふらふらと立ち上がった藍染は高層ビルを数本まとめて叩き壊す威力を持つ鏡花水月の一閃を横なぎに斬り払う。
だが、独歩は腕を素早く回してそれを受け流し、そのまま当身投げにシフトして藍染の腕を取り、
地面に叩きつけ、組み伏せた。独歩は倒れた藍染の首筋に踵落としを叩き込む。

「おぉ〜回し受けからの連撃かぁ〜。」
「じょうじ。」
「しかし、なぜ独歩さんは完全催眠のことを知っていたのでしょう?」
「いやぁ、ワタシは彼に事前に何も知らせなかった。眼帯を逆にしたのは独歩の勘によるものだろうね。
 恐らく独歩は知っているのだろう。戦いとは思い通りにいかないもの。戦いとは苦痛を伴うもの。
 武神・愚地独歩にとって、それが戦いなのだよ。」

ほぼ勝負はついたと感じた独歩はその場を離れるが藍染はなおも立ち上がり、呆然としながら宙を見上げた。

「……やれやれ、最初に喰らった一撃が想像以上に効いていたようだな。」

やや自嘲気味に笑い、語り始める。

「……私はいつも退屈していた。虚圏を制圧したのも、霊王に挑もうとしていたのも、
 私の力がどこまで通用するのか試したかっただけなのかもしれない。
 ……愚地独歩よ、キミならあるいは。こう切ればかったとか、こう突けばよかったとか。
 そういうことを考えないで済むような、本当の敗北を僕に与えてくれるのかな?」
「さあ、どうだろうな?」

藍染の目前まで来た独歩は構えを取る。それは空手の基本の型のような
完成された、だがどこかがちがうフォルムであった。

554紅蓮の矢 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/05(日) 14:12:50 ID:6hMweESA0
「―――空手界の最終兵器(リーサルウェポン)、愚地克己の切り札、マッハ突き。
 足の親指から始まる、都合約10箇所の関節これをフル稼働させ突きはマッハを超える。
 だがマッハは時速1225kmとするなら各関節のスピードは100kmを超えねばならねぇ。
 ―――不可能だ。関節の数が少なすぎる。ならばどうする?背骨、脊髄だ。
 31個の骨片をジョイントさせた背骨、内動作に関係する17箇所の各骨片を同時加速。
 可動部位計27箇所。だから不可能の壁を越えられる。だがこれでもまだ不十分だ。
 右手の指の関節。手指の第三関節から第一関節までを駆動させ更なる加速を生む。
 そんな超高速への贅沢に重さをも加えたいと言うのならここ、人体最重量部位、頭部!
 こいつをフル可動させ――――――鋭利な貫手に頭部の重さを加えるっっっ!!!」





パァンッ!!





そう言って独歩が繰り出したマッハ貫手は、これまでに聞いたこともないような衝撃音を生み出し、
藍染惣右介の心臓ごと胸部を貫いた。

「―――空手史上最完全なる武器完成と相成るというわけだ。」
「…………ごふっ!」

吐血した藍染は膝から崩れ落ちた。

「…………ははっ、これが、敗北、か…………。」

どこか満足そうな顔をしながら藍染は仰向けに倒れこみ、そのまま息を引き取った。

「―――やったのか!?すごいじゃないか!?」
「じょうじ。」
「ああ、だがやはり、殺人というのはどうも気分がスッキリしねぇ。」

独歩は下り階段の方に首を向ける。

「さっさとこのゲームを終わらせるぞ。」



◆ ◆ ◆


すでに真上に設置されたの研究所は破壊され地上から吹き抜けとなっている
主催者本部地下一階層。所々壁や地面が崩壊し見るも無残な光景である。

「―――ドウ・シタ・モウ・オワリ・カ?」

太く響く声を発しながらで首をコキコキと鳴らす鎧の巨人。
遠くの方の壁際やクレーターの出来た地面には、既に事切れた四人の男の遺体が横たわっていた。

「―――アンガイアッケナカッタナ。」
「―――マァ・コンナ・モンダロ。」

大きく伸びをして巨人化を解こうとする二体の巨人。
だが、空から妙な気配を感じてキュアメロディの恰好をした超大型巨人が上を向く。

「―――ドウシタ!?」
「―――ナニ・カ・クル・ゾ?」


鎧の巨人と超大型巨人は空からやってきたそれを凝視し、戦慄する。

『どりゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!』

―――遥か彼方の宇宙乱入してきた霊長兵器ヴァルヴレイヴである。




◆ ◆ ◆

「ダイソンスフィアに攻撃を仕掛けてきた連中の座標が特定できたわね!
 それにしてもあんな遠くまで行けるなんて!ドルシアの科学力って凄いわね!」

生徒会室でモニターを見つめているショ―コは玉座に座って踏ん反り返っていた。

例の大厄災の直後、突如モジュールを切り離して独立宣言をしたジオールは
ヴァルヴレイヴを使って戦力の大半を失い疲弊したドルシアとアルシアに侵攻し、
瞬く間に両国を占領、支配下に置きジオールを中心とした統一国家を作り上げたのだ。
そしてつい先ほど、外宇宙の侵略者にリベンジを仕掛けるべくハルトを会場へ派遣したのである。
現統一国家大統領に就任したショ―コは号令を出した。

「さぁハルト!ヴァルヴレイヴの力を見せてあげなさい!」





【革命機ヴァルヴレイヴ2〜叛逆の物語〜 放送開始】

555紅蓮の矢 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/05(日) 14:14:15 ID:6hMweESA0

【藍染惣右介@BLEACH 死亡】
【ラオウ@北斗の拳 死亡】
【トキ@北斗の拳 死亡】
【織田信長@戦国BASARA 死亡】
【藤虎@ワンピース 死亡】


【バトルロワイヤル会場・主催者本部地下三階/1日目・昼】

【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】 首輪解除
【装備】 スーツ
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:涅マユリと協力して主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 勇次郎……
4: ピッコロ……
5: 美琴……
6: 学園都市に御坂美琴が一方通行を倒したことを報告する


【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています
※勇次郎が人間を辞めた事を悟りました


【涅マユリ@BLEACH】
【状態】健康、液状体から固形体に戻っている途中、首輪解除
【装備】
【持ち物】 首輪、ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本: このゲームの研究成果をソウルソサエティに持ち帰る
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する
3: もう主催戦行っちゃおうか?


【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】健康、首輪解除
【装備】
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:強者が集まるここでトレーニングすれば親父を超えられる!
2:シグナムの仇を討つ
3:独歩と共に戦う

【テラフォーマー(トミーロッドの寄生昆虫)@トリコ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: じょうじ
1:人間と共闘する
2:じょうじぃ

※本田忠勝と合体したトミーロッドの能力で死体からテラフォーマーズが産み出されました。
※テラフォーマーズは刃牙と闘っている個体の他にも何体か産まれたようです。


【バトルロワイヤル会場・主催者本部地上/1日目・午後】


【時縞ハルト@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴⅠ火人
【持ち物】
【思考】
基本:ジオールを護る
1:ショ―コ調子に乗り過ぎ

【超大型巨人@進撃の巨人】
【状態】変身(キュアメロディ@スイートプリキュア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する
【備考】
※ヴァルヴレイヴと交戦中です

【鎧の巨人@進撃の巨人】
【状態】変身(キュアリズム@スイートプリキュア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する
【備考】
※ヴァルヴレイヴと交戦中です

556名無しさん:2013/05/05(日) 14:14:38 ID:6hMweESA0
しゅーりょー。

557名無しさん:2013/05/05(日) 21:49:12 ID:6hMweESA0
2/6【ドラゴンボール】
 孫悟空 / べジータ

0/5【北斗の拳】

 
3/5【グラップラー刃牙】
 範馬勇次郎 / 範馬刃牙 / 愚地独歩

2/6【トリコ】
 トリコ / ゼブラ

0/6【戦国BASARA】

 
0/6【ワンピース】

 
3/5【BLEACH】
 黒崎一護 / 涅マユリ / ウルキオラ

1/5【機動武鬪伝Gガンダム】
  東方不敗

1/6【とある魔術の禁書目録】
 垣根帝督

3/5【魔法少女リリカルなのは】
 高町なのは / 八神はやて / ヴィータ

5/5【魔法少女まどか☆マギカ】
 鹿目まどか / 暁美ほむら / 美樹さやか / 巴マミ / 佐倉杏子

0/5【ハートキャッチプリキュア!】



なんか増えたり減ったりしてる気がするがとりあえず最初から居た人は残り20人!

558名無しさん:2013/05/06(月) 01:26:45 ID:rlVSI1eA0
解放前の破面さやか描いてみました。
ttp://download1.getuploader.com/g/nolifeman00/38/35494940_m.jpg

559名無しさん:2013/05/06(月) 01:33:48 ID:nxeCrIQw0
ヴァルヴレイヴ二期!
主催戦!!
巨人の参戦!!!(結婚しよ)
そして支援絵!!!!
全開祭り!!!!!

投下&支援絵乙です!

560 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 13:58:53 ID:nxeCrIQw0
投下します

561絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 13:59:31 ID:nxeCrIQw0

崩壊したホテルから遥か彼方を見つめる。
眩しい閃光や激しい轟音が響く中で戦闘する影が幾つか見える。
空を自由に駆け回りビーム光線何てお手の物で巨大ロボットまで持ち出してきた。
見たこともない未知への領域に心が踊り体が躍動する。
あの中に俺も混じりたい――そんな感情が体を突き動かす。


「いや、そんなんじゃねぇわ」


何綺麗なことを言っているんだ。
もっと素直に、自分に正直にならなきゃ駄目なんだ。
そうしないと今までの、俺に喰われた糧に申しが立たない。
混じりたい?戦いたい?そんな事は別にどうでもいい、どうでもいいんだ。


「あんだけの戦闘が出来るんだ……そりゃ美味ぇよな!」


まだ味わったことの無い未知の感覚。
その肉は口に入れた瞬間蕩ける程の柔らかさで味も永遠に残る。
その液は喉に引っかかる事無く体を駆け巡り心身共に快楽に陥る。
その骨は芯まで味が染みこみ最高の栄養源となる――


「やべぇ想像すると涎が止まらねぇ」


口から溢れ出す涎は首を、体を巡り大地へと降り続ける。
落下地点は軽い水溜りが出来るほどであり涎でも量はリットルを超えている。
やがて涎はサニーの残骸を包み込むが水分を吸収するだけの質は残っていない。
落ちているのは少しの髪と喰い残った粕だけ。サニーと呼べるかどうかも怪しい。

大切な友を喰らった事に気づいたトリコは大きく錯乱していた。
一度口にした食材は己の糧となりこれからの力となって残り続ける。
だが具体的な形としてはこの世に形を残してはくれない。
食材に絆や友情等といった感情は抱かないし所詮食材。
唯一無二のような存在、生命としての形は残らない。
サニーはもう二度と戻ってこない、とどめを刺したのはトリコ自身。
意識がなかったとは言え喰ってしまったのは事実。
言い訳など存在するはずもなく思い現実がのしかかっていた。

しかしそんなトリコも今では落ち着きを取り戻している。
サニーの残骸を見て脳裏に浮かぶはかつての友としての姿。
一緒に修行して強くなって絆を深めて……。
時に笑い時に傷つけ合い時に食を共にし……とても充実した掛け替えの無い大切な時間。
だがそれはもう二度と戻ってこない――喰ってしまったから。

そしてトリコは気づいてしまった。


「腹が減ってたから喰ったんだ――何がいけないんだ?」


真理
人間の生理現象に抑制などいらない
仕方がない
そう全ては仕方がなかったのだ
腹が減ったら食事をする――この行いを止められる必要がない。
現にトリコは『食儀』をマスターしていて今も使えている。
彼は『食に対する感謝の気持ち』を忘れることはなく今も生きている。


「これから進む未知……楽しみにしとけよぉ…ジュルルル」


快楽への追求は途切れることがない。
未知への到達に対する好奇心が全ての抑制を上回り前へ瞳を定めてくれる。
体が、本能が告げているのだ――本体である己がそれに従わない理由はない。

562絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 13:59:58 ID:nxeCrIQw0

足をゆっくりと戦闘音のする方向へ進めるトリコ。
急いでいてはせっかくのカロリーを消費してしまう。
人を食材と認識してから格段に強くなった気はするがその分体力の消費も激しくなっていた。
手持ちの食材では満足できないかもしれない。
現地で食材を回収出来ればいいはなしなのだが。


「しかし急に変なことに巻き込まれたな……」

気がついたら大量に食材が並べられたパーティーに参加していた。
気がついたら懐かしい顔ぶれ、四天王が集まっていて久しぶりに会話ができた。
気がついたら以前ぶっ飛ばしたベイがいた。
気がついたら知らない男の首が飛んでいた。
気がついたら悟空と勇次郎と共に殴っていた。
気がついたらホテルで爆睡していた。
気がついたらココが死んでいた。
気がついたら人を食らっていた。
気がついたらサニーも喰らっていたんだ。


「それでも人間っていう食材に出会えたならお釣りが来るな!」


トリコもまた此処に来て全てを歪められた人物の一人。
増殖した者、真理に気づき殺戮を快楽の道具にする者、魔女になった者、契約した者……
決して外れることのない運命に干渉された者は未知への世界に身を投げ出す。
それは時に奇跡を生み、時に牙を剥く。
だとしたらトリコはどちらに分類されるのか。


彼は一時の絶望を吐き捨て未知なる夢へと辿り着いた。


その瞳は美しく黒く淀んでいてそれでも希望に満ち溢れていた。


人間とは何と愚かな生き物なのか。
人間とは何とも素晴らしい生き物なのか。
こんな素晴らしい食材が身近にいたのに気づかないとは何とも情けない!
だが彼は出会ったしまった!このバトルロワイアルで!絶望の淵で希望と出会ってしまった!!
屑だ馬鹿だと罵ればいい!!だがその瞳は下をむくことはない!


ダッテオレハナニモマチガッテイナイシナ


「夢なら冷めないでくれよ……この味を忘れるってことはあいつらも無駄死だしな」




だが全てが上手く行くわけではない。
悪の道には必ず壁が存在する。
人を喰らう悪鬼の前に現れないハズが無い。
なら誰が来る?
ゼブラ、ベジータ、勇次郎?いいや彼等はカカロット討伐へと向かった。
垣根?彼も正義側の人間と呼べる立場なのか?
愚地独歩?残念彼は遠すぎるしそれは魔法少女達へも言える事。


トリコの視線の先は急な閃光に包まれる。
この感じは先程の、サイヤ人の戦闘にとても似ている。
だがサイヤ人何かじゃない、もっと知らない光。
いやこの光を知っている?この感覚を知っている?
何故かとても懐かしく感じる。
まるで前に一度戦ったことがあるかのように――――――





「あん!?ここは向こう側か!?」


現れた一人の男。
荒々しさを溢れだし吠える。


「貴様といるとロクな事が起きないらしいな」


冷静に呟く男。
冷たさを感じるがどこか熱さを感じさせる。

そして――


「よう、お前らとっても美味そうだな!俺ぁトリコてってんだ!」



絶対に美味い。

563絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:00:42 ID:nxeCrIQw0


「美味い?何言ってんだテメェは」


「トリコとやら、すまないが此処は何処だ?」


荒々しい男は反応するが緑の冷静な男は無視をする。
急に現れたがどうやらあちらにも負傷な事態らしい。

「ここは今バトルロワイアルが行わてんだ、場所は知らねえ」

「ばとるろわいあるだ?」

「殺し合い――!?それは本当か!?」

「殺し合いだぁ!?」

理解してくれたらしく声を荒げる二人。
まあ、突然殺し合いに巻き込まれたらそんなもんだろ。
後は如何にしてこいつらを喰らうかが問題だ。
感じるんだ。こいつらも絶対強い。俺の本能が感じる。
お!サニーの残骸を見てやがる!此処は――

「そいつサニーって――」


辺りの空気が急に変化した。
何気ない日常から殺伐した荒野の様な――荒々しくも張り詰めた緊張が漂い始めていた。


「なるほどな、所詮貴様も外道の道を歩むものか」

「俺には分かる、テメェがどうしようもないクズだってことがよぉ」


先程までは喧嘩をしていて仲が悪いイメージだった二人が悟ったように呟く。
互いが戦闘の構えを取り始めその瞳は獣のように輝く。


「貴様のような社会不適合者は生きるに値しない。だが――」


「テメェの生き様はテメェのもんだ、邪魔する気はねえさ。でもよ――」


どうしてだろうか。
目の前の男は初めて合う男だ。
本能が告げる、こいつは悪だと、ここで倒さなければならないと。

おかしい話だ。
俺はこいつの事なんて知ったこっちゃねえ。
でもよ、ここでぶっ飛ばさなきゃいけないんだよな。

この男と肩を並べて戦うなど反吐が出る。だが――

こいつと一緒だなんて御免だね。でもよ――


「貴様はここで俺が断罪する!!」


「俺がテメェをぶっ飛ばす!!文句はねえよな!?」



こんなに頼もしいと想うなんて――。

564絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:01:33 ID:nxeCrIQw0

「フライングフォーク!!」

宣戦布告も終了し最早語ることなど存在しない。
語るとすれば己の拳のみであり戦闘だ。
勢い良く放たれたフォークは荒々しい男の方へと向かっていく。


「しゃらくせえ!!」


吠える男は腰を低く体制を取り己の拳を突き出す。
独特な握り方をした後に彼の周りに謎の光が現れる。
その光は周りの大地を削り――いや消失させ男の右手へと移っていく。
そして包まれた右腕はアルターへと変化する。


「シェルブリッドのカズマだ!その目に刻め!衝撃のファーストブリッド!!」


背中に浮き上がるフィンを一つ消耗しそこから噴射されるエネルギーで直進する男。
その名をカズマ、反逆者の称号を持つ男、シェルブリッドのカズマだ。
その拳はフライングフォークを簡単に破壊しそのままトリコへと突き進む。

「フォーク!シールド!」

敵に放つ衝撃を足元に放ち全身を覆い隠す。
鋭利な武器は時に自分を守る頑丈な盾へと変貌する。
カズマのファーストブリッドの衝撃を受け振動が、轟音がエリアに大きく響き渡る。
それでもシールドが破壊されることはない。無論無傷ではなく大きく凹むが。

「どうしたシェルブリッド?のカズマさんよぉ?」

「余所見をする暇など無い――絶影ッ!!」


もう一人の男の存在に注意を払っていなかったトリコ。
その両腕でが二本の触手によって拘束されてしまう。
自立稼働型アルター絶影を持つ男――劉鳳。

「貴様のお膳立てとは……まあいいやれ」

「撃滅のセカンドブリッドォォォォォオオオオ!!!!」

身動きの取れないトリコに対しカズマは容赦なくその拳を向ける。
さらにフィンを一枚消費し推進力を増してトリコに迫る。
トリコは二人のコンビネーションにやられたと思うがそんなことはない。
一つの悪の存在が彼等を結び合わせているのだ。

「レッグ……ナイーフ!!」

腕が使えないなら脚を使えばいいだけのこと。
拘束されている両腕を基盤にして宙に浮かぶトリコはそのまま振り子のように体を揺らす。
勢いを受け継ぎ脚から鋭い斬撃をカズマに放つ。

「ぐ……おおおおおおおおおおおおおお!!!」

セカンドブリッドとレッグナイフが空中で互いをぶつけ合う。
その衝撃はレッグナイフが勝りカズマが押し負ける。
上手く斬撃を上に逸らし攻撃のダメージを皆無にするカズマだが大きく後ろに後退する。
逆にトリコは衝撃を利用し拘束されている両腕を力任せに振り回す。
その腕力は圧倒的で拘束している側の絶影ごと大きく円を描くように振り回す。

「こいつ……お届け物だ!!」

遠心力に耐え切れなくなり触手の拘束を解いてしまう絶影。
そしてそのまま持ち主である劉鳳の元へと飛ばされてしまった。
近くの岩に鋭い触手を差し込み強引に飛行を止めに入る。
地面を荒く削る結果になったが何とか動きを保てることに成功した。

「テメェのアルターにやられたんじゃ話になんねえよ、絶影の劉鳳さんよぉ」

「黙れ貴様こそ自慢の拳で相手を仕留められていないぞ」

「やんのか!?」「いいだろう」

同じ世界から来たはずの二人の仲は初見のトリコでも悪く見える。
喧嘩でもしてたら巻き込まれたのだろうか?正解である。
だがトリコにそれを確かめる術はない。

「うるせぇ!今はテメェの相手をしてる場合じゃねえんだ!」

「貴様と同じ意見とはな……ああ、そうだな」

喧嘩を止めその瞳をトリコへと向けるカズマと劉鳳。

「貴様のような悪を――人を喰らう悪鬼の存在など俺は認めない!」

「徹底的にボコる!それだけだ!」


「「いくぞォッ!!」」

565絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:02:07 ID:nxeCrIQw0


爆発的な瞬発力で一気に距離を詰め寄りトリコに向かうカズマ。
最後のフィンを消耗した渾身の一撃。

「おもしれえ……10連!!」

この会場に来て初めて魅せるトリコの本来の得意技。
鍛えられた右腕の筋肉はさらに肥沃し豪腕へと進化する。
一発の攻撃で沈まないのなら何発も叩きこめばいい。
一撃で粉砕出来ないのなら更に強い一発で殴ればいい。

「抹殺のラストブリッドォォォォオオオオオ!!」

「釘パンチ!!!」

両者の拳が激しく火花を散らす。
カズマの拳は全てを粉砕する全開の一撃。
トリコの拳は衝撃を何度も放つ全開の波動。
同じ拳でもあってもその性質は違い何度も、何度もぶつかり合う。
カズマの勢いは止まることを知らず直進続けるがそうはいかない。
一発、また一発と衝撃が来るトリコの一撃に勢いは浪費されていく。
トリコも衝撃を放つ度に何度も脚が地面を抉りながら後退していく。
そして時は動き最後の、十回目の衝撃と共に両者は大きく後方へ弾け飛ぶ。
その攻撃は互角。
カズマは拳一つでトリコの釘パンチを相殺した。
トリコはカズマの強力な一撃の衝撃を全て削り取ったのだ。

「チィ!気に食わねえ!」

怒号を飛ばし空中で再度トリコを補足するカズマ。
次なる一撃を叩きこもうとするがその前に先客がいる――

「剛なる右拳・伏龍!!」

劉鳳のアルターである絶影がその右腕をトリコに飛ばす。
これが絶影の真の姿、その姿まるで蛇、ナーガの様な姿。
宙に浮かび放たれる一撃はさっきまでの触手とは比べることが出来ないぐらいの一撃。
鋭利な拳がトリコを断罪しようとその身に迫る。

「やられて……たまるかよ!!フライングナイフッ!!」

伏龍に斬撃を飛ばすトリコだが苦し紛れの急な一撃に威力はない。
斬撃は弾かれ大地に突き刺さり劉鳳に届くことはない。
トリコは絶影の攻撃に直撃することになるが――

「何!?これは……砂!?」

伏龍はたしかにトリコの腹に直撃した。
そのまま風穴を開け絶影の元へと戻るがトリコの姿はない。
瞳に映るのは風に囁かれる煌めく砂のみ。
やがて砂は一点に集中しトリコの体を形成する。

「……こりゃ奇跡だぜ」

トリコ自身何が発動して自分が助かったのか理解できていない。
分かるのは自分が喰らった人間がこの力を持っていただけのこと。
しかし発動の仕方が分からないためこれからも使用出来る保証はない。
ただ神様はまだ悪鬼の存在を見放してはいなかった。

「あいつもアルター使いか!?」

「いや物質を再構成していない…奴の自前の物なのか……!?」

「残念だが俺も仕組みは知らない!」

566絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:02:49 ID:nxeCrIQw0


ハッタリをかますのも一興だが安定出来なくては意味が無いのでやめるトリコ。
だが一度発動したことにより二人のアルター使いは頭に光景が焼き付けられる。
警戒せずにはいられない状況になってしまった。


「関係ねえけどな!!」

「気にする必要など無い!!」

体が砂に変化する。
こんな小さい現象がこの男たちを止める理由になるのだろうか?
答えはNOだ。そんなもんでこいつらが止る筈がない。

カズマの右腕が再度光りに包まれる。
容赦なく周りの物質を犠牲に再構成されるアルター。
その光こそ、その輝きこそ、その拳こそがシェルブリッド、シェルブリッドのカズマの証。

「それがお前の真の力か……おもしれえなアルター使いよお!!」

大きく飛躍しカズマに飛びかかるトリコ。
瞳は獲物を逃さないような鋭い瞳、口は牙を覗かせ、拳は命を刈り取るべく本気で。
その顔は食を求める美食屋の物ではない――
餌を狩り取りに行く野獣の顔そのもの。

カズマも獣と言う点では同じでありその瞳はトリコを逃すことはない。
背中のファンを稼働させ宙に浮き飛びかかるトリコに対し逃げなど存在しない。
向かってくるなら結構、こちらも向かうだけ――自慢の拳で。

「「うおおおおおおおおおおおお」」

宙で爆ぜる互いの拳から生まれる新たなエネルギーは周りの自然を容赦なく削っていく。
その衝撃から身を守るべく追撃に向かわせるはずの絶影を戻し盾にする。
それでもエネルギーの波動が体を伝わり震えさせる。
それほどのエネルギーの起源では己と己を競い合っている。
だが恐ろしいのはただ殴っているだけという事実。
俗に言われる必殺技の部類を使用していないのだ。
無論、拳一撃が必殺の領域で在ることに違いはないのだが――。

「10連……!!」

「んな!?」

右手同士の激突で負けそうなら左手を使えばいい。
同じように左腕の筋肉を肥大させ力を蓄えたトリコは迷いなく左腕を突き出す。
一対の比べ合いの場に新たに加わる十の衝撃。
結果は言うまでもない。

「ぐぉおおおおおお!!」

その衝撃を受け後方に大きく飛ばされるカズマ。
途中に追加される衝撃で一回、また一回と何度も体に凹みを負わせながら大地に堕ちる。
追撃するトリコに臥龍を放つ劉鳳だが同じく釘パンチで破壊されてしまう。

(ただの人間がアルターを破壊するだと!?)

本来有り得ることのない因果律の歪みよって惹き合った運命。
そして思い知る自分が知らない新たな境地。
どうやら認めたくはないが目の前の男は生身でアルターに張り合えるほど強い。
それもそのはずだ。
トリコが喰らったのはスナスナの実を持ったクロコダイルだけではない。
ピクルを喰らった事により更に野生が強化された。
秀吉、アミバ、サウザーを喰らったことにより格闘技術が大幅に上昇した。
グリンバーチ、サニーを喰らったことによりグルメ細胞が覚醒を遂げた。
その他にも多くの強者を喰らいトリコの戦闘力は格段に上昇していた。
人を喰らい己の糧とし進化続ける悪鬼はアルター使いをも凌駕する――。

「テメェェェェェェ!!!!」

「それがどうした!それが諦める理由になどならんッ!!」

カズマは降りかかる岩を払いのけ吠える。
劉鳳はその軟弱な意志を投げ捨て叫ぶ。
相手が生身でもアルターに匹敵する実力者――それがどうした?
だったら答えは簡単だ――嗚呼簡単だ。

「もっと強く殴りゃいいんだよ!!」

「俺の信念が負けるはずなどない!!」

アルターとは己の精神をこの世に形として具現化したもの。
それは自分の意思の表れだ、軟弱な意思など必要ない。
必要なのは強い、肉親の情にも勝るような確固たる信念――ただそれだけ。



「俺の正義が貴様という悪を裁く!絶影!!」

567絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:03:19 ID:nxeCrIQw0


自立稼働型アルター絶影の最終形態。
再構成されていくアルターは物質を巻き込みながら劉鳳を包んでいく。
それは全てを切り裂く断罪の鎧――絶影・正義武装。
鋭利を象徴する正義の断罪者の証。


「10連アイスピック釘パンチ!!!」


変身の瞬間を見逃すほどトリコは甘くない。
殺すなら、狩るなら徹底的に、甘さは己の枷となる。
殺るなら殺れためらいなく。

普段の釘パンチよりも更に鋭利に、衝撃を一点集中にするスタイル。
鎧を纏うならそれを貫けばいい話し。


「シェルブリッドバーストォォオオオオオオオオ!!」
「!?」


俺を忘れるな!言わんばかりのカズマが割って入る。
何も劉鳳を助ける訳ではない。意地だ。
やられたままじゃカズマの、男の意地がそれを許さない。
喧嘩に負けたまま終わるなんてカズマの信念が許さない。
なら、あのまま岩に埋まってる事なんて出来るはずがない。
生きているなら体を動かせ、血が出てるだけだ。
骨も折れていたとしても一本程度喧嘩に支障なんて生まれない。
それに――

(あの野郎よりも先にくたばってたまるか!!)

男としての性が許さないのだ。
放たれるシェルブリッドはその何恥じることのない強力な一撃。
今までの鬱憤を晴らすかのような全開の一撃はたかが十回の衝撃程度では止めるなど不可能。
今度はカズマがトリコを遠くへと吹き飛ばし、先ほどの借りを返す。

「礼は言わんぞ、あの程度では」

「テメェのためにやったんじゃねえよ!」

軽く悪評を付き劉鳳はトリコへと向かう。
最終形態となった絶影を纏った劉鳳は飛行能力を得る。
そしてその動きは分身が見える程の速度。
巻き込まれた彼もまた全開の到達者になる可能性を秘めていた。


「クッソ!フライングナイフ!!……!!」


何とか大地に脚を下ろし劉鳳を迎撃するトリコが放つ斬撃に勢いは無い。
カズマの拳の衝撃が体に残り本来の力を出し切れていない。
それを補うため複数放つが――


「甘い!」


劉鳳が繰り出す衝撃波は全てのフライングナイフを叩き落とす。
そして一瞬で距離を詰めトリコの体に断罪の一閃が走る。


「絶影刀龍断!!」


アーマーを一対にして断罪の振り下ろし。
標的の体に鮮やかな斜め線を刻み込み鮮血が宙を飛び舞う。
その勢いのまま体を反転させ回し蹴りの要領でトリコの体を容赦なく吹き飛ばす。


「ぐぅおおおおおおおおおおおおお!!!!」


鮮血が舞いながらもその意識を手放すことはない。
バックに詰めていたサニーとピクルと秀吉の食い粕で作った即興の肉団子。
これを素早く取り出し空中で口に放り込みカロリーの復活とグルメ細胞の活発化による強化と体力の回復。
この三つを瞬時に行ったトリコの傷は完全といかないが出血は止まる。
しかしそれでもダメージを負ってることに変わりはなくそのまま海に叩き落された。


「ふん――その罪を償うといい」

568絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:04:05 ID:nxeCrIQw0


海へ落ちたトリコを確認すると劉鳳はアルターを開放する。
疲れが襲い一瞬意識が遠のくがこれを耐える。
そしてカズマに向かい言葉を投げる。


「これで……帰れると思うか?」


「俺が知るわけねえだろおい」


元はと言えば彼等はロストグラウンドから突然飛ばされた身の人間。
アルバイトで来たプリキュアや巨人達とはまた違った立場。
敵を倒しても帰る方法がわからなくては意味が無い。
決着も着かなければ己の義務も果たすことが出来ない。

考えていても仕方がない。
今一番近いエリアから閃光や爆発音に只ならぬ殺気が感じ取られるためそこへ向かう。
確証はないがそこに真実が隠されている気がする――


「貴様と居るとロクな事が起きやしない」
「喧嘩売ってんのか!?」
「貴様の頭ではそれも理解できないのか……」
「見下してんじゃねえ!!」


喧嘩するほど仲が――何でもない。
こんなやり取りを繰り返しながら歩く二人の背中に殺気はない。
立場や価値観は違えど同じ修羅場を、共通する信念を持つ二人を止められる壁など存在しない。
その壁は殴り壊され、切り裂かれ、ただの道へと変貌する。
この男達を止めるのに軍隊一つじゃあ物足りない。
その脚の歩みを止めることなど不可能。







――――――やっぱり美味そうだ――――――






「何!?」


「後ろだ劉鳳ォ!!」





そこには獲物に飢える悪鬼が大きく口を開き――




劉鳳の左腕を捕食した――




「ぐ…うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

569絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:04:43 ID:nxeCrIQw0


刈り取った左腕を骨ごと噛み砕くトリコ。
大きな砕く音が静寂の場に響き渡り不気味さだけが残る。
指が地面に落ち唾液と血が混じり黒い液体がトリコの口から滴り溢れる。
肩で呼吸をし充血した瞳は腕しか見ていない。


「えふえうふえふ……う、うううううう、美味ええーーーーー……ええ!!!!」


人の言葉を話しているかも理解できないような言葉を呟くトリコ。
餌に夢中すぎて声も大きく音も多大に漏らし一心不乱で食事を行う。
劉鳳は膝を付き左腕がかつて在った所を抑えるが気休めにもならない。
出血が止まるわけがなく容赦なく流れ続け水溜りのキャパシティなど等に越している。
絶対に絶望を灯さない瞳に暗雲が立ち込める。


「なにしてやがんだあああああああああああああ!!」


飛び出したカズマは迷うこと無くトリコにシェルブリッドを叩きつける。
周りに被害が出ないようにラリアット風にし衝撃を拡散させながらトリコを突き飛ばす。
真剣に殴ったら近場にいる劉鳳にも被害が出てしまう。
カズマとて非道ではない。戦いを通して劉鳳と理解し合っているのだ。
それを口に出さないだけ。


「おい、無事か劉鳳!?」


焦りながら地に足を付ける劉鳳に駆け寄るカズマ。
出血は止まらず絶え間なく流れ続け大地を染め上げている。
呼吸も荒く眼の焦点も合わずに今にも死にそうな顔をしていた。


「あ、当たり前だ……貴様の助けなどゴフッ!」


強がりも魅せるもそれは虚ろな幻想に過ぎない。
吐血をしながらも立ち上がるが上手く垂直に立てずにフラついてしまう。
かつてカズマがしたような腕ごとアルターで再構成する方法を試してみる。
周辺の物質を抉り取るが足りない。いや抉りきれてない。
それ程までにトリコに喰い取られた跡が劉鳳に深刻な傷を負わせていた。
その結果構成されたのは初期の絶影。
絶影に身を寄せて何とか立っている姿勢を整える劉鳳。


「おい、少し黙ってろ!その傷じゃ……!!」


「うるさい……俺はまだ……ッッ!!」


カズマは分かっていた。劉鳳が大丈夫な訳がないと。


劉鳳は気づいていた。己の体が大丈夫な訳がないと。


それでも劉鳳は男は眠るわけにはいかない。
眼の前に存在する悪鬼を裁くまで。
ロストグラウンドへ帰還するまで果てる訳にはいかない。
その瞳は何を見ている?それは前だ。己の進む方向を何の迷いもなく。
己の信念が告げる――戦えと。


「左腕でこの旨味……劉鳳君は名前から中華を感じるが違うね!これはメインを張れる味だ!」

570絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:05:16 ID:nxeCrIQw0


トリコが身に纏うのは狂気。
そして放つのが食材を圧殺させるという食圧。
食儀と対をなす食圧だがトリコは腐っても食への感謝の念を忘れていない。
その心が本来成立しない食儀と食圧の両立を実現させていた。
瞳は充血し、唾液を垂らし、牙を覗かせ、息を漏らしながら一歩。
また一歩、確実に獲物へ脚を進め狩りの再開に繋げる。


「俺の食事を邪魔するな……」


大地を蹴りあげたトリコの跳躍力はたかが十メートル程度なら一瞬で詰めれる。
即座にカズマの目の前に表れ拳を叩きつける。
再びカズマとトリコの拳が爆ぜる。
今度は両者がインパクトの瞬間にそれぞれを吹き飛ばす。
衝撃で劉鳳に波が来るが気力で持ちこたえ絶影に体を委ねる。
カズマはそのまま背中の風車を全開に、シェルブリッドも開放し一撃を叩きこもうと直進する。

しかしトリコは空中を蹴りあげカズマの意表をつく。
喰らった屍を吸収し本来ありえない戦闘能力を得たトリコは人の域を超えている。
右足を蹴りあげカズマの体が曲がりシェルブリッドは不発に終わり吐血。
追撃で放ったフライングフォークがカズマの右肩に抉り込みそのまま後方へ押しやる。

残る劉鳳を喰らうため口を大きく広げ急降下するトリコ。
満身創痍でロクにアルターも具現化出来ない彼にとって手に負えない野獣。
手負いの正義を語る者は絶体絶命の大ピンチ。
だが劉鳳は死んでなどいない。
たとえ微力であろうとアルターは存在している。
彼の意思は決して腐ってなどいない。
だから叫ぶ。悪を断罪すると――。


「ぜ……絶……絶影ィィィ……ッ!!


残りの力を絞り出し一対の触手がトリコに立ち向かう。
叫ぶだけで口から、傷口から血が吹き出し倒れそうになるがその体が大地に伏せることはない。
今劉鳳を動かしているのは意地であり信念。
それを止められるなら止めてみろ。
劉鳳の漢の意地を簡単に止められると思うな。
弱音を吐く暇があるなら前を見ろ脚を出せ突き進め。
その弱い意志にアルターは着いて来ない、軟弱な信念に反逆しろ――


「散れ!毒虫があああああああああああああああああ!!!!」


彼の意地が触手となりトリコの両肩を貫く。
鮮血が飛び交うが関係なくトリコは劉鳳に喰らいつこうと突き進む。
そう……トリコも元素は漢。彼にも意地はある。ここは引けない。
ここで引いたら今まで喰らった奴の生命が無駄になっちまう。
だったら俺はただの獣になっちまう――それは嫌だ。
俺は美食屋なんだ――食を追い求めるんだ。

571絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:05:43 ID:nxeCrIQw0


「あああああああああああああああああああああああ」


突き進むトリコの肩に触手は抉りこみ続ける。
進めば進むほど傷が深くなりトリコ自身の負担になる。
じりじり、じりじりと。
音を立てながらもトリコは止まらない――引けない。
やがて絶影に迫りその脳天に喰らいつこうとするが――。


「させるかァ!」


触手を上昇させてトリコを宙に固定させる。
しかし追撃の手が無いためそれだけで終わってしまう――いや違う。
急降下させて大地に叩きつければ衝撃が走るが触手が動かない。
それは疲れによるものではない。
トリコが触手を握りこみその行動を押さえ込んでいたのだ。


「捕まえた……つかまえたつかまえたつかまえたぁぁぁぁぁ」


呟きながら握る拳を徐々に強くしていく。
その感覚がフィードバックされ劉鳳の顔に痛みが浮き上がる。
やがて触手は虚しくも砕け散る――トリコは笑い右手を振り上げる。


「フォーク……まずはその脳天から出る汁を吸わせてもらう……ジュルル」


突き出される右手を食事のファーストコンタクト。
生の食材は早くしないと傷んでしまう。
その点で劉鳳は自然に血抜きされている時点では大丈夫で問題はない。
だが劉鳳の生命そのものが危うい状態であり鮮度が落ち続ける。
それならさっさと喰らおう。もたもたしてるとカズマが飛んできちまう。
現に俺の瞳の隅に飛んでくるカズマが写っているからな。




(俺はここで終わり……なのか……)

572絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:06:18 ID:nxeCrIQw0


もう限界だ。
いや限界など超えていた。
もう血は出ない。すべて流れでた。
立つことなど不能。意識があるだけ奇跡。
もう十分だ。突然の戦いでも彼は頑張った。称賛しよう。
後は誰か、カズマ辺りが仇を取るだろう――だから君はもう眠っていいんだ。


(そんな事が許されるハズがない……そうだろカズマ)


誰がいつそんなことを言った。
俺がいつそんな軟弱な意思を吐き出した。
俺の信念が腐る時は死ぬ時と同義だ。
なら俺はまだ死んでいない――!

この世から悪を断罪するまで倒れるわけにいかん。
信念を見せつけろ、アルターは精神の表れ、意志の強さ。
俺の全てを――全開に。



【立てよ劉鳳!新隊長がそんなんじゃ隊員は着いて来ないぞ!】
【君の姿は最高に輝いているんだ……父さんが望んだように!】


(瓜実、イーリャン……そうか俺はまだ戦える)



【貴方の意地を見せて下さい……ここは引く場面じゃない、そうでしょう?】


(橘か。ああそうだ、俺は前に進み続けなければ行かない)



【劉鳳!みのりさんを悲しませるな!お前の速さを!強さはどうした!】


(水守だ……いやお前は理解しているか……俺はまだ死んじゃいない)


【分かってればいいんだ。その道を最速で進み続けろ……そして帰って来い】



【負けないで!劉鳳さん!!】
【必ず帰ってきて……私は信じている、劉鳳!!】


(かなみと水守……ああ信じていろ俺は必ず……!)








【何強がってんの劉鳳】


(シェリス!?そうか……お前も)


【貴方の体はもう持たない。それは劉鳳が一番理解しているでしょ?】


(……そうか。そうだな。ああそのとおりだ)


【でもこのまま終わる気は無い】


(すまないシェリス……この生命がもう一度終わってしまうかもしれない)


【なに弱気になってるの!大丈夫だよその生命は貴方のもの。自由に使っていいんだよ】


(すまない……なら最後まで俺に力を貸してくれるか――シェリス)


【喜んで――貴方の正義の礎となります――】




『俺の証を貴様に刻み込む!!』

573絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:07:26 ID:nxeCrIQw0


両目を見開き断罪の対象を捉え逃さない。
脚を広げ、構え、体制を整える。
右手を払いのける。軟弱な意思と共に。
弱い一撃では悪鬼に届かない。
具現化するはもっと鋭く、鋭利な一撃。
相手の心の臓を止められるような一撃を。
俺は一人で立っている訳ではない――背中には仲間の意思が宿っている。


「絶影!!……俺に力を貸してくれ!!奴を断罪するために!!」


全て持てる物を賭けたアルターの再構成。
無理矢理にでも物質を削りとりその姿を具現化させる。
出来るだけ密度に、出来るだけ形に。
鎧の様な力は残っていない――その分右手に集める。
右手一つに己の全てを宿す――。


「そんな右腕一つで……5連……!!」


「これが小さく見えるとは貴様の瞳は腐っているのか」


大切なのは大きさや見た目ではない。
中身だ。魂に眠る心が――信念だ。
それを感じ取れない奴にこの一撃を防げるはずがない。
この想いを笑う資格など無い。


「俺の正義が、意思が、信念が!!貴様を切り裂く一撃となる!!
俺の全てを――俺に関わってくれた全ての意思を宿せ貴様を断罪する!!」


気迫。
死にかけの、最早死と変わらない劉鳳が魅せる己の意思。
それはトリコにも響き渡る。
これが正義、その身を犠牲にしても悪を倒す正義の姿。
舐めて掛かるのは礼儀に反する。こちらがやられちまう。


「プラス10連だ……!!」


力の上乗せ。
劉鳳の意思が、例え手負いであろうと牙を剥くその姿は野生をも凌駕する。


そうだこれが正義だ、漢だ、劉鳳だ。
その一撃が拾伍の衝撃で抑えれるはずがない。
全開の一撃――文字通り全てを賭けた一撃はトリコに突き刺さる。

彼の全てを乗せた一撃は悪鬼の心臓を捕らえる。

その一撃は深く、そう深く突き刺さり――。




「俺の正義は証明されたのか……?」

「心配すんな、後は俺に任せろ……シェルブリッドのカズマに」


劉鳳が刺したのは心臓。
消化の終わっていなかったサニーの心臓。
トリコの命を削るが其の物事態は健在。
しかし無駄ではない。確実にトリコの生命を削った。
だから後は任せればい――


「ああ……任せてみるのも悪くないかもしれない……シェルブリッドのカズマに」


「――あいよ」

574絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:08:08 ID:nxeCrIQw0


想いを乗せたシェルブリッドは全てを開放し黄金に輝く。
そうこの光こそがカズマだ。
邪魔な壁は殴って壊せばいい――そうして生きてきた。
バトルロワイアルでも変わることのない己の生き様。


「さっきの――こいつの分も返してやる!!」


「おもしれえ!!来いよ!カズマァ!お前の力を!!20連……!!」


こいつは俺と似ている。
人間ながらもその目は獣其の物だ。
己の生き様に嘘はなくそれを最後まで貫く信念がある。
俺ももしかしたらこうなっていたのかもな――


「釘パンチ!!!!」


「20じゃ足りねえよ!この光は!この輝きを止めるにはよぉ!!
シェルブリッドバーストだ!!その身に刻めええええええええええええええ!!!!!」


黄金に輝く拳は二十の釘では止まらない。
漢は何かを守る時、何かを託された特その力は通常時を遥かに上回る。
この光を止めたいのならもっとだ。足りない。
カズマの道にある壁など些細な存在にすぎない。


「や……やるじゃねえか、シェルブリッド……効いたぜ」


再び大地に堕ちるトリコ。
二十の衝撃ではシェルブリッドを削り取ることしか出来ない。それも些細な。


「でもな……お前の腕……使い物に何ねーよ!!レッグナイフだ!!斬れろやああああ!!」


「ぐぉああああああああああ!!」


カズマとて限界に来ている。
シェルブリッドの使いすぎで消耗が激しい。
最早最終形態にも変化できないほどのダメージ。
その腕から悲鳴が聞こえ更に斬り込みが入り鮮血が飛ぶ。


「聞け……カズマ」


「な、何だよ?今テメェに構ってる暇なんか――」















「俺をアルター化しろ――そして奴を砕け」

575絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:09:22 ID:nxeCrIQw0


「アンタ――何を」


「その通りだ。お前もシェリスの事を覚えているか?似たような物だ」


「ああ!?それとは全然違うだろ!」


「ならあいつに勝てるのか?」


黙るカズマ。
反逆者と言えど事態は重すぎた。
カズマが知りうる最強の二人が掛かってこの事態だ。助けなんて甘い幻想は抱けない。


「やれ……このままでは性に合わん」


「……知らねえからな」


故にわかってしまうのだ。
勝つには相手を超える全開の一撃を、己自信が全開にならなくてはいけない。
そのためにはアルターが必要不可欠。
そして同じ強者の劉鳳を媒体にすることで全開の境地に辿り着ける。

カズマはそれでも行わなければならない。
ここで引くのは優しい気持ちを持った物ではない、偽善者だ。
劉鳳が決意した。それを否定するなんて漢じゃない。
何だこの感情は。
こいつは気に食わねえ奴だ――でもよ。
溢れ出る感情に流される――不器用な漢。


トリコは再度肉団子を食べ傷を修復する。
その際に名簿が飛び出て風で劉鳳の前に堕ちる。

「これは……垣根、ベジータ、勇次郎、独歩、テリー……?」

「あん?ヴィータ、正宗、上条当麻……こいつらは」

何故だろうか。
知らない名前なのに――どこか懐かしい。
トリコもそうだった。初めて会った気がしないのだ。

「……始めるぜ劉鳳」

そんなことは今関係無い。
決意を決めた漢二人が行う死別の儀。
アルターの粒子が徐々に劉鳳の体を削り取る。

「なあカズマ」

「なんだよ」

「HOLYを頼む。クーガーや橘を呼び戻して俺の穴を塞いでほしい」

「知るか!俺がテメェの頼みを聞くとおもうか?テメェでやれ!!」

「フ……無茶を言う男だ……もう一ついいか」

「聞くだけならな」

「俺の正義は正しかったか……?」



















「当たり前だシェルブリッドのカズマが保証してやるよ」





そうか、それはよかった。
最後にそう呟くと劉鳳の体全てがアルター粒子体へと変化する。
笑顔でこの世を去った劉鳳。
このバトルロワイアルにその姿は残らない。
だが。
彼の意思は受け継がれた――シェルブリッドのカズマに。

576絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:09:48 ID:nxeCrIQw0


「もう準備はいいかい?カズマ」

「テメェは殺す――何が何でもな!」

それでも漢は涙を見せない。
かつての友はもういない。
あの姿も声も戦いも何もかもが虚無へと去る。
だがあいつの意思は俺のアルターに受け継がれた。

黄金ではなく――白銀。
絶影を連想させるカラーリングのシェルブリッドだ。
劉鳳を媒介にしたカズマの、劉鳳の全開。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


全開に――この一撃を全開に。
カズマの右腕がこれまでにないほどの輝きを魅せる。
全てをこの一撃で終わらすために、あいつのために。
余力など残さない。


「100連……!!!!!」


ならこっちも全開だ。
肥大させた筋肉は最早人間の腕ではない。
地上最強の生物やサイヤ人を超す――巨人のような右腕。


「この光は!この輝きは!!」


「釘ッパンチィッッッ!!!!!!!!!!!!」


天高く上がる拳の輝きは太陽の輝きをも凌駕する。
それもそのはず。
カズマの、劉鳳の輝きが太陽に負ける必要がどこにあるのか。


「行こうぜえええええええ劉鳳!!これは俺とテメェの輝きだああああああああああああああ!!!!!」


失うものなど無い。
得るものなど無い。
在るとすれば漢が生きた証を刻みこむだけ――


「絶影のシェルブリッドだああああああああああああ!!!!!!」


その一撃は釘パンチの衝撃を片っ端から削っていく。
抑えられない。トリコは本能で感じてしまう。
野生が怖気着いた時、それは敗北を意味する。


「もっとだ!もっと全開に輝けえええええええええええ!!!!」


「負けて……死ぬのは嫌なんだあああああああああああああ!!!!!」




やがて全てが光に包み込まれ世界の終わりを告げる――――――――――





【劉鳳@スクライド 死亡】

577絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:10:17 ID:nxeCrIQw0



瞳に映るは天高く大地を照りあげる太陽とどこまでも広がる蒼い空。
そうか俺は勝ったのか。
全開のぶつかり合いは一人の漢に軍配が上がった。
だが代償は大きく立ち上がる気力も残っていない。
敗者は残ろず死者もいない。ここにいるのは傷ついた戦士一人だけ。

誰にも声を掛けられること無く時間だけが過ぎていく。
どれくらい寝ていたのか。
気づいたらこの有様だ。
戦闘音は聞こえるが――ここには関係無いみたいだ。

残った勝者は拳を上げて握りこむ。
俺が勝った。
己の身に刻み込み実感に浸る。
そして残るのは虚ろな感情。
失うものが多すぎたのだ。
でもこんな所で立ち止まっているわけにはいかない。
残された者はその瞳で前を見つめ前進しなければならない。

でも――――――


「少し夢でも――」


疲れた戦士には休息が必要だ。
右も左も分からないが戦闘は続いている。
その中を勝ち抜くためにもここは体力を回復しておきたい。

だから少しでも――夢を見ても――。










そして告げられるは最後の衝撃――





百回目の釘パンチはカズマの体に止めを刺した――――――。

578絶影のシェルブリッド ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:10:47 ID:nxeCrIQw0



「お前は最強の漢だ――シェルブリッドのカズマ」


伏した体を見下す勝者トリコ。
最後の最後に立ち上がった強者。
カズマと劉鳳の意地は99の意地を削りとったが後一歩だ。一撃が足りなかった。


「俺が戦ったどんな奴よりも――最強だった」


トミーロッド、スタージュン、サニー、ピクル……。
数々の強敵を遥かに上回るパワー。
そして何事にも反逆する強い意思は紛れもない全開の証。


「だから敬意を表して――」


だからこそ俺はやる。
こんな漢をそのままにしとく事は漢じゃない。
あるべき姿に戻してやる。
それが勝者の使命だ。
腹の音がエリアに響きわたる。
圧倒的カロリーの消費。戦闘でほとんど使い切ってしまった。
特性人肉団子も残り一つで無駄遣いはできない。
だから――――――。













「これを喰らえ――そして生きろ」


その口に唯一の支給品を放り込む。
名を仙豆。最強の食材を口に――。


「俺の人間としての最後の役目だ――」


そうして去る。
ここにいる必要はない。
次の獲物を見つけに行くだけだ。

何故こんなことをしたか?
それは簡単だ。



この漢はもっと美味くなる――その時まで待てばいい――




【G-2 ホテル前/1日目・昼】

【トリコ@トリコ】
【状態】 喰人状態、グルメ細胞活発状態、狂気に満ち溢れている、カロリー消費(大)、ダメージ(大)
【装備】
【持ち物】 特性人肉団子
【思考】 全てを喰らう。慈悲はもう無い
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです
※聞き逃した情報を聞きました
※人を喰らった事により喰人状態になりました。人を見たら捕食します
※ゾロ、グリンバーチ、クロコダイル、アミバ、ゆり、ダークプリキュア、サウザーを喰らいました
※喰らいによりスナスナの実の能力を使えるようになりましたが泳げますよ。
※サニー、ピクル、秀吉を喰らいました
※狂気に満ち溢れ正しい判断ができません


【カズマ@スクライド】
【状態】気絶、仙豆により回復中
【装備】
【思考】気絶
【備考】
※絶影のシェルブリッドを習得しました。

579 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:11:33 ID:nxeCrIQw0
投下終了です
元は二年前の妄想スレににあります

580 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:11:57 ID:nxeCrIQw0
そんでもう一つ行きます

581第二回放送 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:14:52 ID:nxeCrIQw0


ようおめぇらに告げることがある。

オラの名前は孫悟空。通称カカロットだよろしくな。
ベイの代わりにオラが放送を担当するからしっかり聞いてくれ。
今回の死んじまった奴は――

四法印夜一
更木剣八
本多忠勝
来海えりか
セル
ドモン・カッシュ
ロロノア。ゾロ
グリンバーチ
サー・クロコダイル
アミバ
月影ゆり
ダークプリキュア
サウザー
伊達政宗
豊臣秀吉
サカズキ
ピッコロ
一方通行
御坂美琴
サニー
ピクル
フェイト・テスタロッサ
ミケロ・チャリオット
月島秀九郎
ラオウ
トキ
織田信長

で合ってんのか?
オラ多すぎてわっかんねーわwwwww
これもおめぇらちっと弱すぎるぞ、もっと全開になってくんねーと張り合いがねぇぞ

あ、そうそうなんでオラが放送してっかて言うとなこれオラが開いたんだ。
ドラゴンボールってすげぇのはあんだよ!!集めれば願いが叶うんだ!!
それでオラは願ったんだ――


【もっと強えー奴らと戦いたい】ってな


だからブロリーとか勇次郎とか強い奴に沢山出会えた
でもまぁーだ足りねぇな。
前回もそうだったんだよ。
結局オラが最後に残っちまうからもう一回やり直したんだ。
そしたら参加者も大分変わっておもしれー!って思ったのによー。

だから次からオラも本気だすぞ。

今は主催に乗り込んでる奴ら
魔法少女達の決戦
そしてオラが今から戦うベジータ達。
もうすぐこりゃあ終わっちまう。



オラはまだまだ戦いてぇ。









だから全力で潰させてもらうぞ……ベジータ


「なんだカカロット!貴様はもう――」


「セルの願いでオラたちの地球は壊れた。だから皆死んじまったからおめぇも死ねよ。
心配すんな!後でドラゴンボールで全部無かったことにするから」





「カカロット貴様ァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!」






そんな訳で放送終わりにすっからな!
そんじゃもっと戦えよ!死にたくないならな!!
弱えー奴が死んじまっても性がねえからな。



でぇじょうぶだ!ドラゴンボールで全部元通りにしてやっから!

582第二回放送 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:16:02 ID:nxeCrIQw0

【G−6/1日目・昼】


【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(中)ダメージ(小)スーパーサイヤ人3
【装備】 胴着 (上半身は破けてる)
【持ち物】ランダム支給品1〜6、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーを倒す。
3:少し疲れっちまったなあ
【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。


【ゼブラ@トリコ】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(大)、カロリー消費(大)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:悟空を殺す
2:邪魔する奴(チョーシに乗ってる)は潰す
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい
【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません
※トリコの変化の音を聞きました


【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 悟空と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です


【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)、固い決意、怒りのスーパーサイヤ人3
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 基本: カカロットを殺す
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
※天津飯が参加している事に気付きました。
※悟空が殺し合いに積極的なのを知りました
※現在ジュエルミートにより回復中です。
※瀕死の状態から復活するので起きたら戦闘力が上昇します

【垣根帝督@とある魔術の禁書目録】
【状態】 未現物質 、怒り
【装備】 未現物質
【持ち物】
【思考】
基本:今を楽しむ
1: この俺があいつの手のひらの上だと…!!
【備考】
※15巻終了後(死亡後)より参戦
※能力に若干の制限あり?
※この企画に対する考察は一時中断。今は情報を集める。
※べジータやゼブラ一護にほむらの力の興味あり。
※ベジータの知り合いに会ったら二回目放送の時に会場に来いと伝え自分も行く
※制限を超えましたがもう一度出来るかは不明です
※未現物質状態(新約時代)になりました。
※スタージュンには伝えてませんが真ニトロ、未現電気に対する最終命令権は垣根にあります。

583 ◆uBeWzhDvqI:2013/05/06(月) 14:17:03 ID:nxeCrIQw0
終了になります

584名無しさん:2013/05/06(月) 20:39:12 ID:sA2/XhOA0
もう悟空がラスボスポジションだな。 
あと放送でブロリーが呼ばれてないけど・・・彼は死んだよね

585 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/06(月) 22:07:35 ID:rlVSI1eA0
遂に実現した絶影のシェルブリッド。妄想ロワから始まるすべての線は今一つに繋がった。

せっかくだから新作投下します。

586邪神降臨 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/06(月) 22:08:21 ID:rlVSI1eA0

突然だが、このゲームのディバッグにはあらゆるものが何でも入っていて参加者に支給されている。
いつ何時からそういう仕様になったのか分からない。何度か繰り返している内に生じたバグなのか、
このゲームを「一番最初に」始めた主催者達でも、その中身を制御することはできない。
量子力学の法則に従い、観測者がディバッグを開けた瞬間、波動関数が収束されその中身が決定されるのだ。
ディバッグを開けたその中身は、銃火器か、グルメ界の食材か、詳細名簿か、マミさんか。
シュレディンガーの猫のように、支給品はディバッグは開けてみるまで何が入っているのか誰にも判らない。



◆ ◆ ◆


「カカロット貴様ァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!」

このゲームの黒幕が流したふざけた放送を聞き、怒り狂ったベジータは
かつてないほどのパワーを体の底から覚醒させ、ゼブラと勇次郎を置いて空に飛び立った。
一刻も早くあの外道に成り下がった男を倒さねばこの怒りは収まらないだろう。
悟空は空を飛べる上瞬間移動までできる為普通なら現在位置の特定は困難だが
今さっき放送を奴がしたのなら今どこに居るのか大体推測できる。

D−6の工場地帯にある電波塔。

主催者の本拠地以外で放送ができそうな施設はここしかない。
思った通り、ベジータは電波塔の頂上に悟空の強大な気を感じ取った。

(見つけたぞカカロットォォォ!!!!今そこで決着をつけてやる!!!!)」

今のベジータは黄金に輝く髪が腰まで伸び、眼窩上隆起をした強面な顔つきに変わっている。
瀕死の重傷からの復活、そして悟空への怒りが限界を超えたパワーアップを促し、
ベジータをスーパーサイヤ人3へと覚醒させたのだ。
散々後れを取ってきたが今なら勝機は十分。いや、遂にに悟空を超えたとベジータは確信していた。

(…………なに…………!?)

―――だが、電波塔まで数十メートルという所まで近づいたときに異変が起こった。

(……カカロットの気が……消えた……!?)

先ほどまで感じていた悟空の気が突然感じ取れなくなってしまったのである。

(くそっ!?瞬間移動でどこか別の場所へ行ったのか?)

電波塔の頂上に着いたベジータは悔しさを感じながらも、
窓を叩き割って部屋に侵入し、放送室を念の為に確認する。

「……その気……ベジータか?わざわざ来てくれたんだな。」

孫悟空は、確かにそこに居た。

「………な………に………?」

だが、そこに居た悟空を見てベジータは何か信じられないものを見たかのように立ち止まる。

「さっきよりもずいぶんパワーが上がっているじゃねぇか。
 ひょっとしておめぇもスーパーサイヤ人3になったのか?
 ………惜しかったなぁベジータ。オラが放送する前なら、
 オラが本気だすって決める前なら、ひょっとしたらオラを超えてたのかもしれねぇな。」

「………お……お前!!その姿は!?」

587邪神降臨 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/06(月) 22:08:52 ID:rlVSI1eA0
そこに立っていたのは、赤い髪のサイヤ人であった。


髪は逆立っておらず、筋肉量はスーパーサイヤ人3どころか通常時よりも減っており、痩せている。
しかし赤い炎のようなオーラを纏ったその姿は底知れぬ力を感じさせるに十分な迫力があった。
ベジータはこの悟空の形態を知っている。
伝説の中の伝説、伝説からも消された存在。遥か昔の惑星ベジータで、正義の心を持った数少ないサイヤ人が、
数も力も圧倒的な悪のサイヤ人に対抗するために偶然つくりだしたというサイヤ人の「神」。

「……スーパーサイヤ人ゴッド……!?」
「ん?そういう名前なのか?この姿って。」
「な、なぜだ!?なぜ今の貴様がその姿になれる!?」
「いや、オラにもよくわからねぇ。オラがもっと強くなりてぇと願ったら
 どうすればもっともっと強くなれるのか頭の中から自然と方法が浮かんできて
 そいつを試してみたらこの姿になれたんだ。サイヤ人の太古から伝わる遺伝子の記憶ってやつか?
 オラ難しくてよくわかんねぇけど。」
「それは百歩譲っていい!!だがどうやって条件を満たした!?
 ここにはもうサイヤ人は俺と貴様しかいない筈だ!!」
「え?ブロリー死んだのか?スゲェじゃねぇか!誰がやったんだよ?」
「」
「うーん、どうやったって言われてもなぁ?」

キョトンとした顔で悟空は空になったディバッグをぶら下げた。

「オラはこの中に入ってた支給品を使っただけだぞ?」
「…………支給品…………?」

ディバッグの中身にあまり関心の無かったベジータにはピンとこなかったが、
このゲームはありとあらゆるものが何でも入っていて参加者に支給されている。
勇次郎に天津飯が支給されたように。巴マミに巴マミが支給されたように。

「…………おい、カカロット。なんだ、その後ろに倒れている奴らは…………?」

背中から冷や汗を流しながらベジータは少しづつ体をずらし、悟空の背後の床に
無造作に転がっているそれを確認し――――――瞳孔を限界まで縮めて絶叫した。

「う…………うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!??????」」





―――孫悟空の息子、孫悟飯
―――孫悟空の孫、孫悟天
―――ベジータの息子、トランクス
―――ベジータの生き別れの弟、ターブル
―――孫悟飯の娘、パン




そこにあったのは、悟空がディバッグから取り出し、全ての生命エネルギーを強制的に
吸い尽くされて干乾びた、五人の正しい心を持ったサイヤ人達の見るも無残な死骸であった。





「カカロットォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」
「なに今更驚いてんだよぉ?さっき言ったじゃねぇか、おめぇ以外はみんな死んだって。」
「テメェはもうカカロットじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!
 ただのクズだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

悟空はスーパーサイヤ人ゴッド特有の、全てを悟ったような涼しい顔で
肩をすくめながらいつもの台詞をベジータに言い放った。


「でぇじょうぶだ。ドラゴンボールでみんな生き返れる。」


「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


怒りに狂ったベジータは我を忘れて悟空に突撃し、放送室が爆発して消し飛んだ。




【孫悟飯@ドラゴンボール 死亡】
【孫悟天@ドラゴンボール 死亡】
【トランクス@ドラゴンボール 死亡】
【ターブル@ドラゴンボール 死亡】
【パン@ドラゴンボール 死亡】

588邪神降臨 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/06(月) 22:09:11 ID:rlVSI1eA0
【D−6/1日目・午後】


【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(小)ダメージ(小)スーパーサイヤ人ゴッド
【装備】 胴着 (上半身は破けてる)
【持ち物】ランダム支給品0〜1、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:せっかくだからここで強い奴らとの戦いを楽しむ。
2:ブロリーは死んだのかぁ。
3:少し疲れっちまったけどもうちっと頑張るかぁ。
【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。


【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)、固い決意、怒りのスーパーサイヤ人3
【装備】 普段着
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 基本: カカロットを殺す
【備考】
※原作終了後(GT前)より参戦
※気を探るのは範囲各1マス。舞空術は若干の体力消費
戦闘力は会場そのものを壊す事以下に制限がかけられてる
※天津飯が参加している事に気付きました。
※悟空が殺し合いに積極的なのを知りました
※現在ジュエルミートにより回復中です。
※瀕死の状態から復活するので起きたら戦闘力が上昇します

589名無しさん:2013/05/06(月) 22:09:32 ID:rlVSI1eA0
終了です。

590名無しさん:2013/05/08(水) 04:43:39 ID:8rqJAYr20
今全部読んできたけど頭がおかしい
作品ごとの扱いが露骨なのが気になるけど、それを置いて予想の遥か斜め上を行き過ぎて大気圏突破する展開ばかり
一部のキャラの性格が元から歪んでいる(小松とか)のはそういう平行世界と認識してしまえばいいか
最終決戦も期待しています

591名無しさん:2013/05/08(水) 13:01:10 ID:s0l21j2U0
カオスロワがやりたかったんだろ
真面目に読んだら馬鹿を見るぞ

592名無しさん:2013/05/08(水) 13:59:16 ID:8rqJAYr20
全然関係ないけど、トリコで調べたら「人喰いの大鷲トリコ」とかいう作品が見つかった

593名無しさん:2013/05/09(木) 03:43:54 ID:Fxtcs4tk0
>>591
怒ってんの?
もっと全開になれよ

594名無しさん:2013/05/09(木) 23:42:04 ID:iBPS4Nxs0
絶影のシェルブリッドが出てきて、そして主催カカロットが完全に屑だ…!
同一作品カズマと劉鳳二人で一つの白銀のシェルブリッド!熱い!
そしてカカロットテメエエエエエエ ベジータを応援しよう

投下お疲れ様でしたー

595名無しさん:2013/05/10(金) 07:57:24 ID:/9k/ZTTI0
難しいだろうけどベジットvsスーパーサイヤ人ゴッドが見てみたいなあなんて(チラッ

596名無しさん:2013/05/11(土) 04:07:13 ID:jvYURoiU0
別の世界の孫悟空とフュージョンしたり、
GTのブルマがのっていた戦車でスーパーサイヤ人4になったりとかあるな(適当

597 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:22:40 ID:Ey6kDGtA0
投下します

598逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:23:19 ID:Ey6kDGtA0

「おい!!てめぇら!!厨房にゴキブリを連れてくるとかいい度胸してやがるなぁっ!!!
 喰らいやがれ!悪魔風脚 焼鉄鍋(ポアル・ア・フリール)スペクト……ぎゃぁぁぁぁ!!?」

調理室から聴こえてきたサンジの断末魔の悲鳴を無視しながら、
誰もいないパーティーホールで土御門は食器をカチャカチャと鳴らして一人料理を貪り喰っていた。
サンジを始末した後、厨房に用意された食材を食い荒らしているテラフォーマーを置いて
三人の男、愚地独歩、範馬刃牙、涅マユリがホールに姿を現した。

「あれ?ここ最初にみんなが集まってたパーティー会場じゃないですか。」
「そのようダネ。……おかしいね、この階もさっきのコック以外は誰も居ないようダ。」

愛染を倒した後、さらなる強敵の出現を予測して身構えていた四人であったが、
その後の階層では結局誰にも遭遇せずにここまで来てしまったのだ。

「真ニトロとダークノイズはみんな提督が持って行っちゃったよ。」
「ん?誰だ貴様?」
「ああ、気にしないでくれ。俺は一応主催者サイドの人間だが君達と闘える能力は持っていない。
 ちなみに、本拠地はこの階層で終わりだよ。ボスはさっき出て行っちまったからもうここには居ないぜ。」
「なんだと!?そのボスってやつは何処に居る?」
「さぁ?アレイスターさんは自力じゃ動けないみたいだし、そんなに遠くには行ってないんじゃないの?」

それを聞いた独歩は踵を返して階段へ引き返した。

「行くぞ刃牙さん。」
「え?もう行くのかい独歩さん?」
「……俺の目的は主催者の討伐と、そいつに美琴のことを報告してやることだ。
 そのアレイスターって奴が居ないんならもうここに用はない。」

そう言い放って独歩は再び地上へ向かって駈け出していった。

「やれやれ、しょうがないな。ま、俺もそろそろ親父と闘いたくなってきたところだし。」

刃牙も独歩を追って来た道をダッシュで引き返す。
一人残されたマユリは呆れ顔で溜息をつくのだった。

「……おいおい、なんでこいつの言う事をすぐ真に受けるんだい?やれやれ、これだから脳筋共は……!!」

マユリは土御門に斬魄刀の切っ先を向けて脅しながらホールの奥へ歩いていく。

「この階は徹底的に調べさせてもらうよ。そして脱出の役に立ちそうなものは貰っていく。
 邪魔したら判っているね?じゃあナ。」
「はいはい、好きにどうぞ。……ところであんたら、さっき放送は聞いたのかい?」
「ん?なんの話しダ?」
「……あー、上の階にスピーカー置いてなかったもんな。ま、いいや。」

ホールの奥の、先ほどまでアレイスターや木原が居た第二研究所へ向かっていったマユリを
手を振りながら笑顔で見送った土御門は、真顔に戻って椅子に深く腰掛けて天を見上げた。

「……けっ、なにもかも手の平の上だったって訳ね。アレイスターは気付いてたんだろうなぁ。
 地下に隠してあった「アレ」はいくらなんでも大げさ過ぎんだろ!とか思ってたけど、
 デビルガンダム程度じゃサイヤ人相手じゃ攻撃力が足りねぁもんな。
 ま、せいぜい健闘してくれよ。……フェイク主催者さん。」

最終決戦への参加を放棄した男はテーブルの上に立てかけた上条当麻の写真を見ながら笑った。

◆ ◆ ◆

「喰らえぇぇぇぇーーー!!ハイパー車輪アタァァァーーーク!!!!」
「―――ったく!次から次へとっ!どりゃぁぁぁーーーーー!!!!!」

さやかが操縦席に乗り込んでいるオクタヴィアが発生させた無数の車輪を、
ヴィータは金属製の実体弾をゴルフボールのように次々と撃ちだして迎撃する。
隙を見て援護攻撃を仕掛けようとしているはやてだが、こちらもオーフィリアに
行く手を阻まれて自由に身動きが取れないでいた。
その攻防の裏で、シャルロッテを抱きかかえたほむらはまどかが天空から落下した際に
出来たクレーターに到着した、しかし、まどかは何処にも見当たらない。

「……おかしいわ。あんな状態で動ける筈がないのに。まどか!どこに居るの!?」

クレーターの最深部にいるほむらは周囲を見回してまどかの姿を捜そうとする。
―――その時であった。
地面が揺れ、遠くから何か巨大な物体が地上から這い出てくるのをほむらが目撃したのは。

「……なに、あれ?――――――――巨人?」

599逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:24:10 ID:Ey6kDGtA0
「消し飛べ!!全方位(オールレンジ)・ディバインバスタァァァァーーーーー!!!!!」

空中でマミと戦闘を続けるなのはは、半径数十メートルに円状に展開したビットデバイスから
高位力のディバインバスターをマミに向けて四方八方から連続で発射している。
その光線の雨霰を宙に浮かせた無数のティロ・フィナーレにリボンを引っ掛けターザンのような
立体軌道を繰り返してマミは可憐に回避している。

「なかなかやるじゃない、あんた。」
「そっちこそ、―――ところで、あなたはさっきの放送、聞いてたかしら?」

マミは先ほどこのゲームの真の黒幕が流したと思われる放送のことをなのはに告げる。
ちらっと、地上でシューティングゲームをしているさやか達の方を見るが、
あの様子では彼女たちは戦闘に夢中で耳に入らなかったのかもしれない。

「ええ、孫悟空って奴が一番悪いんだね。……だからなに?
 心配しなくていいよ、あなた達を片づけたらきっちり落とし前をつけに行ってあげるから。」
「残念ね。協力して一緒に戦おうとか思わないのかしら?」
「悪いけど、私とフェイトちゃんだけで十分だよ。」
「そう、じゃあ、もう終わらせるわ。―――――私の全開でね。」

宙に浮かべたティロ・フィナーレの上でマミは指揮者の様に腕を回した後、大声でその名を呼んだ。

「……ティロ・フィナーレを超える私の最終奥義。いでよ!ドレッドノート・ボンバルダメント!!!!」
「―――――んなぁ!?」

マミの足元の空間に発生した巨大な魔法陣から大気を震わせるように這い出てきたのは、
ヨーロッパの貴族屋敷のような金色の豪華なレリーフを全身に施した、巨大な空飛ぶ戦艦であった。
333メートルに達する全長に、三門の18インチの巨砲を装備したその雄姿はまさしく。

「……戦艦、ヤマト……?」
「さあ!行くわよ!――――――主砲、発射ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

三門の18インチの砲門が素早くなのはの方へ向き、ティロ・フィナーレを超える威力の砲撃を連続で発射する。
蚊トンボの様に空中で逃げ回るなのはをマミは甲板でマミリッシュポーズを決めながら高らかに笑って見上げた。


◆ ◆ ◆


「スタンド……!ゲッター線……! 螺旋力……! アルター……!
 なんだなんだこの見たことも聞いたこともないような異世界の資料の山は!?
 まさに宝の山ではないか!?これはぜひ尸魂界に持ち帰らなければ!!……ん?」

地下の研究所の奥で興奮しながら資料を漁るマユリは、ふと軽度の地震のような揺れが
先ほどから続いていることに気が付く。なにかこの本拠地に異変が起きているのだろうか。 

「そういえば本当にあの土御門とやら以外は誰も居なかったね。
 ……ま、まさか!主催の連中はもうここを廃棄するつもりなのか!?
 しまった!不味い、ワタシも早く脱出を!―――――え?」



「――――じょうじ?」



「……はっ、今さら間に合わねーか。乾杯だぜ、かみやん。」


急いで逃げようとしたマユリ、食料を漁っていたテラフォーマー、
上条の写真の前に置いたグラスに酒を注いだ土御門が同時に上を見上げた次の瞬間、
天空から凄まじい威力の超重力渦巻きが主催本拠地全体を襲い掛かり、
三人の命を一瞬で本拠地ごと跡形もなく消し飛ばした。

600逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:24:31 ID:Ey6kDGtA0
◆ ◆ ◆


空を見上げたほむらが見たのは、全身を深紅に染めた巨大なロボットであった。
まるで某国民的ロボットアニメの量産メカのようなどこか間抜けな容姿と裏腹に、
その機体の奥底からは得体のしれない不気味なエネルギーを感じる。
これぞ、己が真の主催者に用意された傀儡に過ぎないと自覚していたアレイスターが
参加者の目を盗んで地下にひっそりと用意していた対カカロット用最終兵器、
惑星ロゴ・ダウに住んでいた第六文明人が造り出したという伝説の「イデの巨神」である。
巨神が前方に構えている大砲から下に向けて発射された、恐らくあれでも相当威力が制限されているであろう
ブラックホールのような重力の渦が地形の一部を跡形もなく消し飛ばしたのを目撃して戦慄する。
―――そして、巨神は今度はほむらの方を向き、右手を天に掲げて光をそこに集中させた。

「……なに?試し撃ちの次は、試し斬りでもするつもり……?」

抱いているシャルロッテを抱きしめたほむらは絶望的な威力を持つであろう天まで伸びた光の剣を
凝視し、身動きも出来ずにその場で膝を震わせて立ち尽くした。

「……なによ、そんなの、ズルいわよ!……助けて……助けて!―――まどかぁぁぁぁぁ!!!!!」

光の剣が自分が居る場所に向けて振り下ろされるのを見てほむらは目をつむってしゃがみ込む。
次の瞬間には明らかにオーバーパワーな一撃が周囲の地形ごと蠅を潰すより簡単にほむらの命を消し飛ばすだろう。

――――だが、終わりの時は何時までたっても訪れなかった。

「……え……?」

ゆっくり目を開けると、自分は誰かに抱きかかえられながら空を飛んでいるということに気づく。

「……嘘……?」

601逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:24:54 ID:Ey6kDGtA0
何か、左右から伸びた巨大な光り輝く羽のようなもので白刃取りの様に挟まれて、イデオンソードが空中で停止している。
常識からは絶対にありえない怪現象に中に乗っているであろう人々が驚愕しているのか、巨神は不自然な挙動を見せた。


「――――――ひさしぶりだねっ。会いたかったよ、ほむらちゃんっ!」


ほむらを抱きかかえなが空を飛んでいたのは、光の翼と長い髪を持つ純白な衣を身に着けた魔法少女であった。
時間という概念を越え、過去未来の全ての魔女を生まれる前に消し去り、魔法少女達の守護神と化した宇宙の法則の一つ。
魔法少女という概念を凌駕し神の一人となった鹿目まどかその人である。

「………ま……まぁどぉひゃぁぁぁぁ…………。」

神々しいまどかの姿を見て、今まで抱えていた様々ものが溢れだし、クールなキャラを捨てて顔を崩して泣きつづける
ほむらの頭を子供をあやすようにまどかは優しく撫でた。

「よしよし。……あーあ、なんか色々あって現世に受肉できちゃったから、
 私が悟空のおじさんを片づけてこのゲームをすぐに終わらせるつもりだけれども、そううまく行かないみたいだね。」

挟み込んだ翼に力を送り込み、イデオンソードを対消滅させたまどかはゆっくりと地面に下りてほむらを地上に降ろした。

「ちょっとフルパワーであのロボットと戦ってくるから、ほむらちゃんは安全な場所で避難してて。」
「……ぐすっ。……ねぇまどかぁ、……勝てるの?」
「うんっ!ねぇほむらちゃん、私を誰だと思ってるの。」

輝く翼を広げて天空に飛び立ったまどかは眩しいほどの笑顔でにっこりと笑った。

「――――――私は、神様だよっ。」


◆ ◆ ◆


「――――ほう、あれが鹿目まどかの全開か。」

イデオデルタ(Aメカ)の操縦席の真ん中に設置された水槽のような容器の中で逆さまになって浮かんでいる
アレイスター・クロウリーは女神の姿を見て不敵な笑みを浮かべた。

『クリームヒルトを媒介にして降臨したってか!?もう出鱈目過ぎて笑っちまうな!!
 どうすんの?アレイスターの旦那ぁ?』

イデオバスタ(Cメカ)に乗っている木原から通信が入り、アレイスターは少し考えた後こう返事した。

「今の我々の敵は孫悟空だ。もはやあの少女と戦闘する意味はない。
 御坂妹よ、スピーカーでこちらに敵意はないと伝えてくれないか。」

イデオンの全ての機体に配備され、メインの操縦をすべて任されているメイド服を着た御坂妹達(シスターズ)の一人は
クールな表情で後ろを向いて現状を報告した。

「お言葉ですがご主人様、それは不可能とミサカはお伝えします。」
「………なんだと?」
「さきほどからゲージがピカピカ点滅して全然操縦を受け付けていません。
 ぶっちゃけ今、このロボット暴走してるとミサカは報告致します。」

その言葉を聞いたアレイスターは膠着し、

「――――――えっ?」

まるで全然そのことを想定していなかったかのような顔で素っ頓狂な声を上げた。


◆ ◆ ◆


イデオンはやや前かがみになり、全身に設置された発射口からミサイルを放出してまどかに攻撃を仕掛ける。
まどかは右腕を天に掲げて空にセフィロトの樹を描いた魔法陣を出現させ、召喚した弓矢を引き、その魔法陣を打ち抜いた。

「向こうはやる気十分だね。ならこっちも――――シューティング・スタァァァァーーーーー!!!!」

セフィロトの樹に矢が当たると同時に、無数の光の矢が店から降り注ぎ、ミサイルを次々と迎撃していく。
その様子を空を見上げて見守るシャルロッテを抱き抱えたほむら。

「……凄いわまどか……私の……私だけの、女神様……。」

うっとりしながらまどかを見つめるほむらの傍に、一人の男がやってくる。

「――――面白そうじゃねぇか、俺も混ぜろよ。」
「!?だ、誰?」

髪を逆撫でた、白とピンクのフリフリ衣装を再び身に着けたその男は。

「……あなたも魔法少女なの?」
「ああ、新入りだぜ。よろしくな。」

美味そうな匂いに釣られてゼブラと別行動を取るに至った、地上最強の魔法少女、範馬勇次郎であった。

602逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:25:13 ID:Ey6kDGtA0
【サンジ@ワンピース 死亡】
【涅マユリ@BLEACH 死亡】
【テラフォーマー(トミーロッドの寄生昆虫)@トリコ 死亡】
【土御門元春@とある魔術の禁書目録 死亡】



【F―6/1日目・昼】

【愚地独歩@グラップラー刃牙】
【状態】 首輪解除
【装備】 スーツ
【持ち物】 ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:涅マユリと協力して主催をぶっ潰す
1: 守れるものは守り通す
2: 花山から任された……任せとけ
3: 勇次郎……
4: ピッコロ……
5: 美琴……
6: 学園都市に御坂美琴が一方通行を倒したことを報告する

【備考】
※学園都市についての情報を得ました
※キュゥべぇに対して警戒
※花山に任された少女を守り抜こうと考えています
※勇次郎が人間を辞めた事を悟りました
※悟空の放送を聞き逃しました

【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】健康、首輪解除
【装備】
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:強者が集まるここでトレーニングすれば親父を超えられる!
2:シグナムの仇を討つ
3:独歩と共に戦う
【備考】
※悟空の放送を聞き逃しました



【E―4/1日目・午後】

【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 合体(巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ
       巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ)
【装備】ドレッドノート・ボンバルダメント
    ティロ・フィナーレ×∞
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
基本:魔法少女の使命を果たす
1:よくわからないがほむらが襲われてるので助ける
2:シャルロッテ可愛いわ♪
【備考】
※お菓子の魔女や高町なのはに支給された巴マミ×16がフュージュンで合体しました
※ティロフィナーレを高速で無限に撃つことができます
※ドレッドノート・ボンバルダメントは宇宙戦艦ヤマトと殆ど同じ姿をしています。
※高町なのはと交戦中です。

【高町なのは@リリカルなのはシリーズ】
【状態】 憤怒、合体(フェイト・テスタロッサ、来海えりか)魔力消費(回復中)
【装備】 レイジングハートエクセリオン・ストライクカノン×5 、
     バルディッシュアサルト・フォートレス×5、
    バリアジャケット、ポタラ  
【持ち物】セルのグリーフシード、基本支給品一式
【思考】
基本:――――――――。
1: 全員殺す。
【備考】
※フェイトの願いで大人になりました。参戦時期変更(A,s→Force)
※フェイトとポタラ合体したことで戦闘力が乗算されています。
※ソニックフォーム、ブレイズフォーム、エクセリオンフォームにモードチェンジできます。
※巴マミと交戦中です。
※悟空の放送の影響は特にないようです。

603逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:25:32 ID:Ey6kDGtA0
【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
    帰刃(レスレクシオン)
【装備】 人魚の魔女の甲冑、魔女の大剣×2、破壊の車輪×∞、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:なんだかよくわからないが知ってる人がほむらやマミさんしかいないので彼女たちに加勢する
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。

【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:なんだかよく分からないが同行してくれているこの少女を護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※現在キャンデロロと一緒にいます。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。

【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(キャンデロロ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:お茶会にご招待しなきゃ
1:お客さま(ウルキオラ)を決して逃がさない
【備考】
※参加者に取り憑くことにより、ティロ・フィナーレのような攻撃を放つことができます。
※現在オーフィリアと一緒にいます。
※八神はやて、ヴィータと交戦中です。

【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:主催者を倒す
1:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦
※美樹さやか、佐倉杏子、巴マミと交戦中です。

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 疲労
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1〜3、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムの仇を討つ
2:なのは(フェイト)に加勢する
【備考】
※A,sの時期から参戦です
※落雷の後遺症で死亡した更木剣八からメダリオンを受け継ぎました。
※その際にとても熱いドラマがあったと思われますが詳細は不明です。
※美樹さやか、佐倉杏子、巴マミと交戦中です。

604逆襲のギガンティス ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/13(月) 02:26:58 ID:Ey6kDGtA0
【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかを守る
1:まどかの戦いを見守る
2:なにか私にできることは?
3:この男は一体?
4:そういえばキュウべぇは何処へ行ったんだろう?
【備考】
※クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。

【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
3: めんどくさいから大人しくしておく
【備考】
※暁美ほむらに抱きかかえられて移動中です

【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 アルティメットまどか降臨
【装備】 アルティメットマジカルアーチェリー
【持ち物】
【思考】
基本:魔法少女が本当に幸せになれる世界を創造する
1:ほむらを守る
2:イデオンを倒す
3: 悟空を倒す
【備考】
※アルティメットまどかが降臨しました

【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 悟空と戦う
2:イデオンと戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です


【アレイスター・クロウリー@とある魔術の禁書目録】
【状態】 焦燥
【装備】イデオン(@伝説巨人イデオン)
【持ち物】
【思考】
基本: 対主催として悟空を始末し、ゲームの勝者となる
1: ――――――えっ?暴走?
【備考】
※対カカロット用最終兵器イデオンは現在操縦を全く受け付けていません
※木原、ベイ、シスターズが一緒に乗っています
※提督とキュウべぇは真ニトロとダークノイズの軍団を引き連れてどこかへ行きました
※地図上のF―6地点は超重力渦巻に巻き込まれて消し飛びました
※ヴァルヴレイヴと二人の巨人は別の場所へ移動したようです

605名無しさん:2013/05/13(月) 02:27:15 ID:Ey6kDGtA0
終了。

606 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/19(日) 22:05:28 ID:cDys6Q4k0
短いですが投下します

607謝肉祭 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/19(日) 22:06:00 ID:cDys6Q4k0

「うぅ……アルバイトで雇われただけなのに、まさか人間を調理することになるなんて……。」
「人間ではない、サイヤ人だ。臆するな、魚を捌くのと大して変わらん。」
「わ、分かりました!頑張ります!……ふぇぇん。」
「どうした?」
「包丁の刃が筋肉を通りません。触れた瞬間バキバキ折れます。」
「並の包丁ではブロリーに刃を通すことすらできんからな。使え、私の刀だ。」
「こ、こんな大事なものを私に!?ありがとうございます。……こ、これは!」
「どうだね、私の名刀の使いい心地は。」
「な、なんて凄い切れ味……!?ブロリーがバターの様にサクサク切れます!」
 ―――ふぅ、ブロリーの腑分け!完了しました!でも、良かったんですか?料理するのが私で?」
「……仕方あるまい。まさかこの土壇場で小松が裏切るとはな。
 さっきの超重力竜巻を見ただろう?サンジや他のコックは死んだ。
 もう料理人は私を除けば君しかいないのだ。頼む。」
「は、はい!」

見事ブロリーの死体の解体を成功した遠月茶寮料理学園に所属する女子高生、田所恵は
スパイスと牛乳で肉の臭みを消した後、早速急ピッチで調理にかかる。
どうやらこの会場で行われているゲームはもうすぐ終わるらしい。
なぜソーマ君ではなく自分が呼ばれたのか不思議だが自分が選ばれた以上は全開で挑むしかない。
ブロリーの胸筋のステーキをメインディッシュに煮込んだ出汁を使ったスープ、即
急に創り上げたブロリーのフルコースをスタージュンの座っているテーブルに並べた。

「ブロリーとブロッコリーを混ぜたシーザーサラダです。」
「ふむ……なるほど、自殺した際の傷んだブロリーの味をワインビネガーで誤魔化したか。」
「はう……結果的に素材の味が弱くなってしまったかもしません……。」
「何を言っている。痛みかけたものを工夫してうまく食べれるようにした。
 君は間違いなく並み以上の料理人じゃないか。」
「……わぁ。」

流石副料理長スタージュンだ。「俺の作ったルセットに手を加えることが許されるわけねぇだろ」
とか言っほざいて自分を退学にしようとしたどっかのクソメガネとは器が違い過ぎる。
えりなお嬢様がここに居ないのが残念で仕方がない。
味覚を舌だけでなくイメージとして心で捉えることができるあの人がこの料理を食べれば
きっと増殖したブロリーに宇宙で輪姦されるイメージでも浮かべて
昇天してしまうに違いないだろうに。ちょっと見てみたいのでブロリーが余ったら
学園に持って帰ってソーマ君にブロリーを使った料理を作ってもらおう。

「―――よぉ、スタージュン。てめぇもまだまだ甘いな。
 知ってるか?人間は生で食うのが一番なんだぜ。」
「ひっ!?だ、誰!?」
「……来たか、トリコ。」

608謝肉祭 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/19(日) 22:06:28 ID:cDys6Q4k0
田所さんが作ったすべての全ての料理を食べ終えたスタージュンはシバの仮面を被って
立ち上がり全身から蒸気のようなものを発しながら出現したトリコと対峙した。

「貴様も遂に外道に落ちたか。」
「馬鹿言うな。俺は目覚めたんだよ。なんで小松がゲームに加担してんのか
 気になってしょうがなかったんだけどよぉ、今思えばこの会場は小松が
 俺の為に用意してくれたバイキングだったのかもしれねぇな。」
「……ん?小松には遭わなかったのか?」
「いやぁ別にぃ?」
「まぁいい。だが真実は違うということは先ほどの黒幕の放送で貴様も理解した筈だが。」
「てめぇは知ってたのか?スタージュン?」
「……なんとなく勘付いてはいたさ。何故サイヤ人の肉を欲していたのか、
 それで強化した後誰に勝ちたかったのか、忘れていた奴の顔と名前をさっきようやく思い出した。」
「そりゃよかったな。ところでよぉ、美味そうな女が後ろにいるじゃねぇか。」
「ひっ!?」
「全ての食材に感謝を込めて……いただきます!!」

田所さんを食すべく彼女に向かって突進するトリコの進行を防ぐスタージュン。

「出来るだけ、遠くへ逃げるんだ田所さん。」
「え……は、はい!!」
「はっ!ちょうどいい!ここで決着でも着けるかスタージュン!!!!」
「……強くなったなトリコ。だがそれでも今の私には遠く及ばない。」
「なにぃ?」
「伝説のサイヤ人の力を見せてやろう。」

全身からガスのような瘴気を発し、スタージュンは叫んだ。


「キャンプファイヤー……中火!!!」


スタージュンの体を中心に、前面に向けて超高熱の炎を発した。

「うおぉぉぉぉぉ!!!!!」

慌てて宙に跳び炎の渦を避けるトリコ。地上にあるものを全て焼き尽くして
遥か後方にあった崩壊したホテルを溶解させて消し飛ばした。

「……ふふふっ、中火でこの威力か。」
「へっ、やるじゃねぇか!でもよぉ、なんで俺が空から落ちてこないか分からねぇのか?」
「……何ぃ!?」



「しまったぁ!間に合わなかった!!」
「あれ?えと、あなたは確か、小松さん?」

少し離れた木陰で戦いを傍観していた田所さんの近くに息を切らせながら現れた、
数時間前、良心の呵責に耐えきれずに、トリコにタッパーに詰めたブロリーの肉を届ける為
主催本拠地から逃げ出してきていた小松は二人の戦いを絶望的な表情で見つめた。

「いくらトリコさんでも強化されたスタージュンが相手じゃ……!!」
「あ、でも見てください。」

空に浮かんでいるトリコはいつの間にか銀色に輝くドレスを着こんでいた。

「え?トリコがプリキュアに?」
「あれは!?トリコさんはグルメ細胞が取り込んだ参加者の能力を使っているのか!?」

「さあいくぜ!!!!スタァァァァジュゥゥゥゥゥン!!!!!」

609謝肉祭 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/19(日) 22:06:46 ID:cDys6Q4k0
【G―4/1日目・昼】

【トリコ@トリコ】
【状態】変身(キュアムーンライト)、 喰人状態、グルメ細胞活発状態、狂気に満ち溢れている、
    カロリー消費(中)、ダメージ(大)
【装備】 キュアムーンライト
【持ち物】 特性人肉団子
【思考】 全てを喰らう。慈悲はもう無い
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです
※聞き逃した情報を聞きました
※人を喰らった事により喰人状態になりました。人を見たら捕食します
※ゾロ、グリンバーチ、クロコダイル、アミバ、ゆり、ダークプリキュア、サウザーを喰らいました
※喰らいによりスナスナの実の能力を使えるようになりましたが泳げますよ。
※サニー、ピクル、秀吉を喰らいました
※狂気に満ち溢れ正しい判断ができません

【スタージュン@トリコ】
【状態】グルメ細胞活発状態、カロリー消費(小)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 対主催としてカカロットを始末する
1:トリコと決着をつける
【備考】
※ブロリーを喰らいました

【小松@トリコ】
【状態】
【装備】
【持ち物】ブロリーの肉のタッパー詰め
【思考】 トリコを援護する
【備考】
※彼が何故主催者に加担していたのか真意は不明です

【田所恵@食託のソーマ】
【状態】
【装備】スタージュンの刀
【持ち物】ブロリーの肉のタッパー詰め
【思考】無事家に帰ってソーマにブロリーを料理してもらう

610名無しさん:2013/05/19(日) 22:07:17 ID:cDys6Q4k0
終了です

611名無しさん:2013/05/20(月) 22:40:47 ID:5fgXzQws0
投下乙。完全に危険人物になったトリコと、田所さんを逃がすために戦うスタージュン。
原作とは正反対な立場になりましたね。
まさか食卓のソーマも出てくるとは思いませんでした。

612名無しさん:2013/05/20(月) 22:44:38 ID:eafy3wV.0
田所って目に入った瞬間、野獣先輩かと思った(錯乱)

613 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/26(日) 22:33:37 ID:7O08djQs0
投下します。

614フェアウェル・ストーリー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/26(日) 22:34:16 ID:7O08djQs0

女神と伝説巨神が矢とミサイルを目霰のごとく撃ちまくり、巴マミが召喚した巨大な飛行戦艦が
ファンネルを飛ばしてオールレンジ攻撃を仕掛けてくる魔法少女との激しい空中戦を展開している最中、
地上で戦う四人の魔法少女達の長い膠着状態は続いている。
鉄球を召喚してオクタヴィアの車輪を迎撃し続けているヴィータは内心かなり焦っていた。
早くオーフィリアに苦戦している八神はやての援護に回らなければならない。
八神はやての魔導師としての実力は確かになのはやフェイトに勝るとも劣らないレベルなのだが、
本来司令官である彼女は近接戦用の魔法をほぼ封印している為、タイマンの勝負は苦手なのである。
距離を取って大規模破壊魔法で一気に殲滅できれば倒すのは容易い筈だが、肉弾戦のエキスパートらしい
この騎馬兵の魔女は常に一定の近距離で槍を振るってくるため中々思うようにはいかない。
一方、自分が戦っているこの甲冑騎士は二本の刀を大げさに振り上げてるにも関わらず
さっきから車輪を飛ばしてくるばかりで、こちらが得意な肉弾戦に全然持ち込めないのだ。

(くそっ!戦う相手を間違えちまったか!?)

長期戦になれば恐らくこちらの魔力が尽きる方が早いであろう。
何とかしなくてはとヴィータが頭をフル回転させて考えている―――その時であった。

「――――目、目が回るゥゥゥゥゥ!!!!」

「ん?なんや?」
「……この声、どこかで聞いたことがあるような……?」

「―――――超級ッッッ!!覇王ッッッ!!電影だぁぁぁぁん!!!!」

放置されていたハッピーロボに乗った東宝腐敗がキュアハッピーを激しく回転させながら飛んできたのだ。

「なんだありゃ!?―――どわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」

不意を突かれたオクタヴィアの脇腹にハッピーの鋼鉄の頭が直撃し、
そのまま彼女と一緒に空の彼方へと吹き飛んで行った。

「……マスターアジアはん、助けてくれはったんやなぁ。」
「……なんでプリキュアに乗ってたんだろ?」

呆然とする二人の前に地響きを立てて音を立ててオーフィリアが立ち塞がる。

「なんや、助けに行けへんのか?」

頭部の炎を揺らしながら、オーフィリアは二人に槍を振り下ろす。

「一人で十分、てか?馬鹿にすんなよ!はやてっ!!」
「行くで!!ヴィータ!!―――うりゃっ!!捕らえよっ!!」

地面に魔法陣が発生し、その光の中から無数の鎖が発生しオーフィリアを捕縛した。

「―――今だぁ!!リミットッッ!!ブレイクッッ!!」

空に飛びあがったヴィータはグラーフアイゼンのリミッターを解除する。
限界まで巨大化したハンマーのヘッド部からドリルが生え激しく回転する。
これぞヴィータの持つ技で最大の威力を持つ攻撃。

「砕けろぉっ!!!破壊の槌(ツェアシュテールングスハンマー)!!!」

ロケット噴射で加速したハンマーの一撃がオーフィリアに襲い掛かった。

615フェアウェル・ストーリー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/26(日) 22:34:39 ID:7O08djQs0
「―――――――――――。」

拘束され攻撃をかわすことが出来ないと悟ったオーフィリアは頭部の炎に力を集中させる。
すると蝋燭の炎が大きく燃え上がり、瞬く間に紅く輝く矛になった。
自身を巨大な槍へと変えた彼女はその先端を発射し、グラーフアイゼンを迎撃しようとする。

「あいつ、まだあんな能力が。せやけどヴィータとの力の差は歴然やで。これで終まいや。……ん?」

はやては、オーフィリアの首になにかリボンのようなものが巻き付いていることを発見する。
それは、小さすぎてはやてたちが存在を忘れていた、おめかしの魔女キャンデロロの両腕であった。

「なんや、あれ?―――え?」

オーフィリアの全身が青く発光し、元から大きい槍の先端が更に肥大化する。
グラーフアイゼン・ギガントフォーム以上のサイズになった槍が、回転するドリルの先端にぶつかった。
杏子が変化した武旦の魔女オーフィリアは、お菓子の魔女シャルロッテと同じ、
何故か稀に生まれる「特別強力な魔女」である。ワルプルギスの夜などの例外を除けば
殺傷力は魔女の中でも最強に近い。更にキャンデロロの能力によって強化された、
その魔女の必殺技はヴァルケンリッターの攻撃力を一時的とはいえ上回り。

「――――――そ、そんな!!??」

巨大なハンマーの横なぎに亀裂が走り、グラーフアイゼンは真っ二つに砕け散った。

「何してるん!?はよ避けぇ!!」
「……あっ……。」

呆然とするヴィータにハンマーを砕いた巨大な槍の先端が襲い掛かり、
紅の刃がそのまま彼女の胴体を貫いた。

「…………がっ……………!?」
「ヴィーーータ!?」

血反吐を吐くヴィータは絶叫する主はやての顔を遠目で視ながら歯を食いしばる。

「……痛ぐ…………ねぇよ……。」

全身を痙攣させながら、周囲の空間に無数の鉄球を発生させる。

「や、やめぇ!!ヴィータ!!」
「……病気だったごろのはやては……もっど……痛かったんだ……。
 ――――――こんなの!!全然いたくねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

数発の鉄球をオーフィリアに向けて発射したと同時に、ヴィータの四方から
襲い掛かってきたオーフィリアの使い魔の槍が彼女の全身を串刺しにした。

「…………ごめん……はやて…………。」

そう呟いたヴィータは体中から血を吹き出しながら、地面へと落下していった。

「ヴィィィィィタァァァァァァァァ!!!!!????」

取り乱すはやての体を、何者かが押さえつける。

「―――な!?なんやお前ら!?」

へらへら笑いながらはやてを拘束するのは赤とピンクの髪をした等身大の少女の人形、
キャンデロロの使い魔、あかいろさんとももいろさんである。

「離せぇ!!離さんかい!!……………はっ?」

身動きの取れないはやてが上を向いたとき視界に映ったのは、
自分目掛けて落下してくる砕けたグラーフアイゼンの半身。

「―――――――あ―――――――。」

はやては自分を押さえつけている使い魔達と共に、落下してきた巨大な鉄槌に押し潰された。

616フェアウェル・ストーリー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/26(日) 22:34:57 ID:7O08djQs0

◆ ◆ ◆



『今日は――さんに会えてよかったな。』

『――さん、お願いっていうか、図々しいついでにいうのもなんだけど。』

『あたしを、―――さんの弟子にしてくれもらえないかな?』

『みんなの幸せを守る、それがあたしの願いなんだ。』

『あたしと――さんのコンビだったら向かうところ敵なしだよね!』

『今のあたし達ならワルプルギスの夜だって倒せるんじゃないかな』

『一緒にこの街を守ろうよ、――――マミさん!』



◆ ◆ ◆


「――――――――――――――。」

戦闘を終えたオーフィリアは、地面に落ちて息絶えようとしているキャンデロロを見つめている。
ヴィータが最後に苦し紛れに放った鉄球が首筋に乗っていた彼女に直撃したのだ。
自分はこの魔女を知っているような気がする。
彼女もまた、失った大切なものの一つだったのだろうか?
事切れた小さな魔女におじぎをするように頭を下げた武旦の魔女は、
東方不敗に吹き飛ばされた美樹さやかを援護すべく馬を走らせその場から立ち去った。
救い出す姫を見つけた自棄の魔女はもはや自棄ではないのだ。






「………あーあ。また足動かんようになってもうたなぁ……。」

ハンマーで下半身を潰された時の衝撃で吹き飛ばされたはやては、
血まみれになって息絶えたヴィータを発見し、内臓を引き摺りながら
這い進んで彼女の傍まで近づいた。少女の隣に寝転んだはやては、
三つ編みに編んだ髪の毛に触って母親のように優しく笑う。

「……なぁ、ヴィータ……今晩の夕飯、何がえぇ……?」

そのまま目を閉じた八神はやてが再び動くことは二度と無かった。

617フェアウェル・ストーリー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/05/26(日) 22:35:15 ID:7O08djQs0
【巴マミ@魔法少女まどかマギカ 死亡】
【八神はやて@魔法少女リリカルなのは 死亡】
【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは 死亡】


【E―4/1日目・午後】



【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
    帰刃(レスレクシオン)
【装備】 人魚の魔女の甲冑、魔女の大剣×2、破壊の車輪×∞、崩玉
【持ち物】ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 杏子を人間に戻す方法を探す
1:なんだかよくわからないが知ってる人がほむらやマミさんしかいないので彼女たちに加勢する
2:情報を集める
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。
※東方不敗と交戦中です。


【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 疲労
【装備】 キュアハッピー(左中指中破)
【持ち物】 ランダム支給品1〜2、基本支給品一式
【思考】
基本:地球を汚染から救い出す
1:美樹さやかを倒す
※キュアハッピーはスマイルプリキュア!第35話からの参戦です。


【佐倉杏子@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(オーフィリア)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:虚無を抱えて会場を彷徨う
1:美樹さやかを護る
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。

618名無しさん:2013/05/26(日) 22:35:51 ID:7O08djQs0
終了です。

619名無しさん:2013/05/29(水) 23:39:19 ID:Ek1hR15A0
おつーん

620名無しさん:2013/05/30(木) 00:57:23 ID:w.Qm8.kU0
乙ですー
今回はシリアス風味だ…
ヴィータの最期の抗い、よりそうように死んだはやて、魔女になってもキャンデロロに感じるところがあったオーフィリアと
しんみりしてしまった

621 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/10(月) 01:17:00 ID:czPTFIX20
投下します

622あの素晴らしき愛をもう一度 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/10(月) 01:17:35 ID:czPTFIX20

バシィィィィィ!!!!


二人の拳がクロスカウンター気味に互いの頬に突き刺さり、気持ちのいい音が周囲に響き渡った。
先ほどから武器も使わず喧嘩のような殴り合いを繰り広げている黒崎一護とウルキオラは
そのまま吹き飛ばされるもなんとか踏みとどまり息を切らしていた。

「はぁ……はぁ……。」
「……そうか……巴マミは逝ったか……。」

パートナーの霊圧の消失を感じ少し悲しそうに呟いたウルキオラは血が滲み出ている腹部を押さえている。
対する一護も腹からの出血が止まらず朦朧とする意識の中それでもウルキオラに立ち向かおうとする。
戦う前から二人とも既に重傷を負っていたのだ。霊力などすぐに底を尽き、
あとはひたすら泥臭い殴り合いを続けるだけであった。

「悪いが喧嘩なら負ける気はしねぇぞウルキオラァ!!」

ウルキオラの頭を掴んだ一護は顔面に膝蹴りをブチかまし、仮面跡に罅を入れた。
そのまま連続で繰り出し勝負を決めようとしたがよろけるウルキオラに首を掴まれバランスを崩し
脇固めに入られる。一気に勝負を決めようとするウルキオラだが首を絞められたまま
首だけで背負い投げを決めウルキオラを地面に叩きつけた。

「がはぁ!?」

衝撃で腹部の傷が開き血を吐きだすウルキオラを仁王立ちで見下ろす一護。
黒崎一護はかつて『馬芝中の黒崎』と呼ばれヤンキー界で恐れられていた存在である。
殺し合いならともかく、殴り合いにおいては圧倒的なアドバンテージを有していたのだ。

「どうする?もう終わりか?」

体をふらつかせながらなおも立ち上がるウルキオラ。

「馬鹿を言うな、まだこれからだ。」
「ずいぶんお喋りになったじゃねぇか。」
「黒崎一護、一つお前に聞きたいことがことがある。」
「ん?なんだ?」
「おまえは井上織姫をどう思っているんだ?」
「………………………………は?」

623あの素晴らしき愛をもう一度 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/10(月) 01:17:56 ID:czPTFIX20
ウルキオラの口から出た意外な人物の名前に虚をつかれて唖然とする一護。

「どうなんだ!?」
「いや、どうっていわれても……なんでいきなりそんなこと言い出すんだよ!?」
「あの女は貴様のことをたとえ5回生まれ変わろうと5回とも同じ人を好きになる、などとほざいていた。」
「なんだとっ!?」
「貴様は気持ちに応えてやらんのだ!?答えろ!!」

普段の無表情からは考えられない程の形相で叫ぶウルキオラを一護は呆然と眺めていた。
正直井上のことは今初めて知ったのでどうしようもない。だから、ふっと笑い話題を逸らすことにした。

「始めて遭った時とは大違いだな。前やりあったときは機械か石造と戦ってるような感じだったのによ。」
「……なん……だと……?」
「お前は芽生えちまってんだよ、感情ってやつにな。」

ウルキオラはバランスを崩してよろつき始める。よく見ると腹部を中心に灰化が始まっている。
考えてみれば超速再生ができる筈のこの男の傷が治ってなかったのだ。
恐らく戦う前からすでに致命的な傷を負ってしまっていたのだろう。

「………そうか………これが………心………か………。」
「どうする?まだ続けるか?」

ウルキオラは右手を抜き手の形に構えニヤリと笑う。

「………―当たり前だろう。」

そう言って突撃してきたウルキオラの顔面を一護の右ストレートのカウンターが容赦なく捉え、
彼を吹き飛ばし地面に叩き伏せた。

「……俺の、勝ちだな。」
「……残念ながら、そのようだな。」

灰化が全身に広がっていくウルキオラを見下ろしながら一護は尋ねた。

「なあウルキオラ、なんでお前そんなに井上のことが気になってたんだ?」
「……さあな、俺にもよく分からん。だが、始めて遭った時からあの女のことが頭から離れなかった。」
「多分だけどよ、お前は井上のことが好きだったんだよ。」

それを聞いてきょとんとしたウルキオラは、表情を崩して、高らかに笑った。

「ははははははっっっ!好きだと!?俺が井上を!?
 ………くくくっ、なんだ、最期に俺が感じた感情がなんだったのか、ようやく分かったぞ。」

完全に灰化して消える寸前、巴マミや井上織姫の顔を思い出しながら
どこか満足そうな顔をしたウルキオラは静かに呟いた。

624あの素晴らしき愛をもう一度 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/10(月) 01:18:13 ID:czPTFIX20
「そうか、これが。」








                愛






                か








「……あの野郎、笑ってやがったぞ。」

遂にウルキオラと決着をつけることに成功したもののやはりどこか釈然としない思いを抱きながら
一護はふらふらとその場を後にする。正直自分のダメージも深刻だ。
もはや奇跡でも起きない限り生きて帰ることは絶望的だろう。

「でもよぉ、立ち止まるわけにはいかねぇ。」

戦っている最中に発覚したこのゲームの黒幕、孫悟空。
奴に一太刀浴びせるまでは倒れるわけにはいかない。

「あいつが……あいつこそチャドの仇なんだ、まだ終わるわけにはいかねぇ……。」

だが体は思うように着いていかず、石に躓き前のめりに倒れ込んでしまう。



「―――――よぉ、ボロボロだな、苺ちゃん。」

その体を、ベジータや勇次郎と別れて一人行動していたゼブラが受け止めた。

「……お前は!あの時の!?」
「弱ってる心音を聞きつけて来てみればオレンジ頭が見えたからな。
 そんな体じゃもう戦えねぇだろ。てめぇはもう休んでろ。」

ぶらきっぽうながらも自分を気遣うゼブラの手を振りほどき、一護は立つ。

「なぁ、あんたは孫悟空の居場所がどこか判るのか?」
「心音を聴いてりゃなんとなくな。てかチョーシに乗るなよ。お前はもう無理だ。」
「いや、まだやれるぜ。……ウルキオラの時は使わなかったけど、最期のとっておきがな。」
「なんだと?」

そう言った一護は黒い瘴気のようなものを全身から発し、瘴気が晴れた時そこに居たのは
口から上半身にかけて青灰色の包帯を纏った黒髪のロングヘヤーの男だった。

「―――最後の月牙天衝。切り札っていうのはつまり、俺自身が月牙になることだ。」

真紅の瞳をこちらに向けた一護を眺めてゼブラは呟く。

「テメェ、名前は苺なのに髪はブラックなんだな。」
「行くぞ、ゼブラ。――――――奴を斬りに!」

625あの素晴らしき愛をもう一度 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/10(月) 01:18:33 ID:czPTFIX20
【ウルキオラ・シファー@BLEACH 死亡】

【E―4/1日目・午後】

【黒崎一護@BLEACH】
【状態】最後の月牙天衝 疲労(大)ダメージ(大) 、腹部損傷
【装備】 天鎖斬月
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 孫悟空を倒して元の世界へ帰る
1:ゼブラと手を組む

【備考】
※参戦時期未定。ですがウルキオラとは会っています
※普段より霊圧を感じられません。一エリア。もしくは二エリアが限界です。
※侘助に疑問を持っています
※放送を聞き逃しました
※最後の月牙天衝を放つと全ての霊力を失います


【ゼブラ@トリコ】
【状態】 ダメージ(中)、疲労(中)、カロリー消費(中)
【装備】
【持ち物】ランダム支給品0〜2、基本支給品一式
【思考】
基本: 主催含めチョーシに乗った者は殺す。他は知らない。
1:悟空を殺す
2:邪魔する奴(チョーシに乗ってる)は潰す
3:小松はついでに救う。あと食料がほしい
【備考】
※グルメピラミッド後参戦
※若干能力の方に制限
※オープニングでトリコと一緒に食べていたのは四天王達です
※ウルベやまどかの音を聞きましたが誰かは分かっていません
※トリコの変化の音を聞きました

626名無しさん:2013/06/10(月) 01:19:16 ID:czPTFIX20
終了。

628 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 22:54:55 ID:sexqshCg0
その気持…まさしく愛!
投下します

629 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 22:55:39 ID:sexqshCg0

「どこもかしこも派手に暴れているね」


垣根とともに主催の場から動き始めたキュゥべぇが語り掛ける。
魔法少女の決戦。
惹かれ合うグルメ細胞。
神と神の激突。
乱入者と乱入者の今期決戦。
そしてサイヤ人の争い。


会場に集められた人数も最初と比べると大分減り終盤の空気が漂い始めるバトルロワイアル。
大地は削れ、水が渇き、月が破壊された――何も傷を受けているのは人類だけではないらしい。
『神』が複数降臨している今、この世界に不可能など存在しない。
限界の果てに何があるか、それは神にも理解できないだろう。


「伝説の巨人まで持ち出すとはな……どうなっても知らねえからなアレイスター」


限界を超えた一人の人間名を垣根帝督、未現物質を操る学園都市の№2であり暗部組織のリーダー。
その力は会場内でも屈指の実力だが限界が存在しない今徐々に霞み始めており、全体の標準の高さが伺える。
現在彼らが目指しているのはサイヤ人の争い場所である。


「それにしてもニトロと妹達を置いてきてよかったのかい?」
「そうでもしねえと大量の巨人は誰が駆逐するんだ?
ハルトは鎧と超大型の相手で忙しいし、フリーの奴がいるか?」


参加者は誰も知らないが現在会場には大量の巨人が押し寄せている。
イデオン発進時に囲っていた壁が崩れてしまったため巨人が大量に溢れ出したのだ。
そこでこれ以上対主催を減らさないためにも垣根は貴重な戦力を全て注ぎ込んだ。
全開となった己の能力を行使したのだからたかが巨人に負けることはないだろう。
しかし物量戦になれば勝利と言う結果は遠のくかもしれないが。

巨人の中でも特別な力を持った個体が流れ込んでいる。
その二体の巨人は更にプリキュアへと変身し更なる高みへと進化している。
彼らに一体何が、どんな使命を背負っているのか、運命は誰にも分らない。
この殺し合いにいる理由だってカカロットにしか分からないだろう。
巨人の相手をしているのはヴァルヴレイヴを操る少年ハルト。
彼もまた運命に巻き込まれた一人の戦士。
素性は不明だが巨人との争いは参加者にとってはうれしい誤算である。


「そうだね垣根。でもゴットの相手はどうするんだい?」
「俺に常識は通用しねえ。知ってんだろ契約魔」
「そうか……君は行くんだね」


主催。
それはこの殺し合い、バトルロワイアルの始まりを創造した倒すべき諸悪の根源。
垣根はスタージュンの裏に黒幕が潜んでいると睨んでいた。
たった一人の男にこの状況は作り出せない。
その結果絡んでいた学園都市、インキュベーターと言った協力者たち。
だがそれも違った――真の主催はもっと身近に存在していた。




サイヤの血を引く男――カカロット。

630 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 22:56:59 ID:sexqshCg0


「まさか俺がアイツの手の上で踊っていたとはよ……まったくリズムが狂って上手く舞えねえ」
「僕という個体はその情報を持ってなかった……本星にはアクセスが禁止されているデータベースが存在していてね。
今ならそれが分かるよ」
「あいつが言ってた過去のバトルロワイアル……か」


カカロットが正体を表した時に言った『前にもあった』。
つまり彼が関わったバトルロワイアルが少なくとも一つあるということだ。
この殺し合いは強い奴と戦いたい、こんな理由で繰り返すなど常人には理解が苦しいだろう。
だが更木剣八や範馬勇次郎を始めとした一部の参加者は賛同している。
巻き込まれたものが多数だが。


「そのデータベースは見たのか?」
「一度ね。当時はブラックボックスも多かったし知識もなかった」
「今はどうなんだ」
「正直、悪魔超人だとかスタンド使いとか今も分からない単語もあった」


「でもね。アルター使いは乱入してきたカズマ達の事だし、もちろん君のことや勇次郎の事も書いてあったね」
「参考までに聞くが俺はどうなっていたんだ?」
「多数の人物の結末はブラックボックスでね……
帝督は正義の人間だったんじゃないかな。劉鳳とフュージョンしてたしね」
「そうか……正義の」


こんなの柄ではない。
信条には無関係な一般人は極力巻き込まないと言うのが存在する。
それは善人な発想ではなく彼の悪党としてのプライドが故の存在。
そんな彼が正義の味方を騙った世界が存在していた事実。


「まあ関係無えけどなぁ!!」


大きく広がった翼は垣根と同じ天使のような白き翼。
羽ばたかれた翼からヒラヒラと落ちていく羽。


「そんな君の体も急激な進化に……」


落ちた羽は形もなく消滅する。
垣根が能力を解除したわけではない――形を保てないのだ。
本来存在するべき過程を通り越した進化の代償は軽くはない。
運命に干渉された因果律の歪みは罪のない持ち主に罰を与える。


「るせえ……なんならお前だって感情が植え付けられて狂ってんじゃねえか」


インキュベーターに感情は存在しないし必要ない。
だがここに来て覚えてしまった、感じてしまったのだ。
数多の参加者が繰り広げるドラマは中身はどうであれ感情の存在しないインキュベーターに干渉していた。




「そうだね……まったく君たち人間は本当に理解苦しむよ」






631 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:03:41 ID:sexqshCg0


「ファイナル!!!!」
「無駄無駄なんだよなぁー」


「フラァアアアアアアアッシュュュ!!!!!!!」
「何でわっかんねえかな」


超サイヤ人3のベジータが放つ渾身の一撃はエリアを抉り取りカカロットに迫る。


「ハッ!」


超サイヤ人ゴットとなったカカロット。
ゴットがどれだけの力を持つかは分からない。
だが複数のサイヤパワーを、主催であるカカロットには想像も出来ないパワーを秘めているだけ。
腕から出された気弾はファイナルフラッシュを吸収し爆発した。


「おいおいさっきよりえれえ力が落ちてんぞ?
そろそろ限界が近いだろベジータ……楽になれって!」


爆風が晴れて姿を現すベジータは満身創痍。
服は所々破け鮮血が辺りを飛び交い生々しい傷が目立つ。


クリームヒルト・勇次郎・ブロリー・カカロット


ベジータが戦った人数は少ないがどれもが世界を代表できる全開の持ち主であり彼の体力は削れていった。
超サイヤ人3という新しい境地に辿り着くがそれでもカカロットには届かない。
どれだけ手を伸ばしても、どんなに努力をしても夢は掴めない――?


「俺にはっ帰る場所が……!
ブルマの、と、、トランクスの、あいつ…らぁの地球を復活させて守……r!!
だから、こんな所で果てる訳にはいかないんだァアアアアアア!!!!!」



立ち上がれ運命を背負い皆の希望となる誇り高き戦士よ――



「うりゃりゃりゃりゃ!!」


ベジータの息の根を止めるべく瞬間移動で目の前に飛び出たカカロットの拳の乱舞。
気合で体を動かし対抗するベジータ。
完全に裁けなくてもその体力から想像できないほど拳を相殺する。
気を引き締め足を蹴りあげ顎を狙うが重心を後ろに下げ回避するカカロットはそのまま縦に回転し逆にベジータを蹴り上げる。
そのまま上に移動し腕をハンマーのように叩き降るがそれおを受け止め気弾を弾けさせるベジータ。
カカロットの顔が歪み爆発が右肩を襲う。
穴は開かないものの傷は確かに負わせることが出来た。


「往生際が悪いぞベジィィィィイイタアアアァァァァァ!!!!」

632明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:05:34 ID:sexqshCg0


ゼロ距離から放たれるかめはめ波はどこにも逃げ場が存在しない絶望の閃光。
だが黙ってるわけにも行かない。
迷うな、戦え、攻めろ、お前がやらねば誰がやる!


「ぬん!!」


大きく気を放つ遠距離技ではかめはめ波を相殺することは不可能だ。
寧ろそこまで気を練るなど時間的にも体力的にも無理だろう。
なら瞬間的に足を気で纏い腕を狙えばいい。
蹴りはカカロットの腕を上空に向け遥か天高く、大気圏を突き破り放たれるかめはめ波。
空を切り裂く大きな一撃の反動を狙い攻撃を、野蛮な体当たりで下に向かうベジータ。
力が出ないなら自分の重さで戦えば、己の体はインパクトの瞬間に脱出させカカロットだけが大地に落ちる。
クレーターが出来るがカカロットの姿は存在しない。



気づいた時にはクレーターの中心にいたのは己だった――





「悪かった、オラが悪かったんだなベジータ。
戦いを続けたいから手を抜いて戦う。
それで相手は、おめぇは思ったよな?『これならいける』って。
ちょっと隙を見せたら実力を勘違いして我果敢に襲いかかる……
淡い希望を抱かせて悪かったな……もうお前死ねや」





何度目か分からない閃光がまたひとつ会場に響き渡る――――――――――







「淡い希望を抱かせてんなら夢のままで終わらせろよ……チンピラ」






大いなる翼を抱き一人の戦士が戦場に舞い降りる――――――

633明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:06:25 ID:sexqshCg0





誰だって一度は夢を抱く


憧れ、希望、探究心


あの時代を恥じることなんて必要ない


それが生きた証だ


それが今の自分の礎となっている


悪が正義の道を歩く?


別に構わないしナイスな展開じゃないか


本当に悪が改心したのか


更正した後の行いですべてを精算できるのか


それは己が決めることではない


歴史が決めるのだ




634明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:07:24 ID:sexqshCg0


「お前は垣根帝督か……そっかオメェも全開に辿り着いたか!
そうだよな前回も終盤まで生き残ったんだからそれぐれぇやってくんねぇとな!!」

「うるせぇよ屑チンピラ野郎。
俺には時間ってのが残ってないんだからテメェに構ってる時間なんて無いんだわ」

「ハハハハハハッハアハ!!面白えなぁ!オラに構ってる時間が無い?
オラがラスボスだってのにな!」

「だったらとっとと死んでエンディング見せろやああああああああ!!」


翼に高エネルギー反応あり!それは太陽と肩を並べる程の灼熱!
内なる器に秘められた大いなる力はサイヤを焼き尽くすために形を得て一直線に放たれる。
二ィィと口角を釣り上げ片腕から気を放出するカカロット。
ちょうど二人を点として半分の所で激突する貳のエネルギーはどちらも引くことを知らない。
大地からはパラパラと石が土が砂がエネルギーに驅られ上昇を始める。
岩が隆起を起こし全ての終わりを――長いこの殺し合いが確実に終焉に向かうことを示している。

「フン!」
「甘ぇよ三下ァァアアアアアア!」

痺れを切らしたカカロットが瞬間移動で垣根の背後にワープする。
行き場を失ったエネルギーはそのまま遥か彼方へ――イデオンの方角へ飛んでいった。
垣根は未現物質で一つ細工を、一つかどうかは分からないが策を用意している。
彼の周りで展開している未現物質に常識は通用しない。
カカロットの気を感知して自動で弾丸を具現化し襲いかかる。


「うりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!」


拳で全ての弾丸を薙ぎ払う――否、全ての弾丸を垣根に反射する。


「反射であいつに勝てる奴は存在しねえ!!だから俺には効かねんだよサイヤ人!!」


弾丸は垣根に届くことなく消失する。
設定だ。
未現物質が垣根に反逆を示した場合自動で消失すると言うプログラムを組み込んだのだ。
無論今の垣根だがら可能なことであり、故に垣根と言う個体の崩壊の鐘が鳴り響いてる事実でもある。
垣根の状態は垣根ではなく未現物質そのものに近い。
肌も臓器も全てが能力で覆われている今人間と呼べるだろうか。
そして早すぎた進化に体が着いて行かず崩壊を起こし始めている――リミットは近い。


「どうしたぁボロボロだぞおめぇ」


「舐めんなよ……無限力にも対抗出来るほど俺はァ!!」


天高く降り注ぐ鋭利な塊の量は日本全土を二つ掛けて更に三つ掛けた程の莫大さを誇る。


「オラに元気を分ける必要はねぇ――勝手に使うからよ」




カカロットは会場に残っていた死体から全てのエネルギーを集め元気玉を天に飛ばす――






635明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:09:02 ID:sexqshCg0


――俺の名前はトリコ!!


君にも感じるよ黄金の精神を――


――これほど血肉が踊るのは久しぶりだ……


――そんなテリーさんの靴紐が全部千切れた!?


こいつは嵐が来るな――


「こ、これは……?」


「過去に行われた悲劇の群奏劇――名を付けるなら『全開バトルロワイアル』」


「お前はキュゥべぇか……!」


「そうだよベジータ。これは過去の記憶さ」


グレートキン肉マン!?――


――いや私だ


あの動きはトキ!?――


「ああ、分かる。知らない奴らだが懐かしさを感じる」


これがカカロットの言っていた過去の殺し合い。
見たことがない奴もいれば知ってる顔も存在する。


――鹿目さんは私が魔女になって結界に閉じ込める……後は


ダブルフェイスフラッシュで浄化してやる!!――


――さやか……もう一度笑ってくれよ!!

636明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:09:41 ID:sexqshCg0



――チィ!フュージョンが解けたか!?


――おい、いくら常識が通用しなくても無理は通るぞ


――せめて闇の書さえ破壊出来れば……さやかを元に戻せるかもしれないのに……


――私に任せてもらおうか


――あの動きはトキ!?


願いの力で復活した私に加減など期待するなよさやか――


――速さが足りないッ!!

――いやお前には全てが足りないぞォ!!


そんな事は分かってんだよ破壊野郎!だから俺は速さを求める!
それが死んでいった奴らの手向けになる!!――


――コレを君に託そう鹿目まどか


――か、カーズさん……


――泣くな俺は人間ではないし君の敵だ


――でも……


このジュエルシードがあれば君が魔女になっても助けてくれるさ――





――そんなシーザーが命と引き換えに殺したアーカードが!?


――やれやれだぜ……コイツはピンチのレベルを超えてるぜ


アーカードの腹を食い破って信長が……!?――




――このディオよりも時を止めるか明美ほむらああああああああ!!


――そうね、それがあなたの限界よディオ・ブランド―


ならば赤石を使うまでよおおおおおおおお!!!!――

637明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:10:42 ID:sexqshCg0




――ありがとうマミさんもう大丈夫


そう、行くのね鹿目さん――


――だったらその手で全てを!くだらねえ悪夢を終わらせろよ!!


うるせぇ!!誰もがお前みたいに反逆出来るか!?俺はお前みたいに強くねえよ!!


聞いて呆れるぜェ、ヒーローさんよォ――




『この俺がカカロットを止める!だからブロリーはお前達に任せる!!』












「これで君が何をすべきか理解したかい?」







「ああ――行くぞ決戦だ、全てを終わらせる――!!










638明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:11:04 ID:sexqshCg0


「糞な夢見せんなよ」


最初に出ったのは能力なしに空を飛ぶ男と緑のアルター使い。
後から出会う黄金の精神を持つ男や運命に抗う黄色の魔法少女に武道家の禿頭。
そこで戦う伝説の超サイヤ人や魔王に吸血鬼との激戦の数々。
見たことのある黒き怪物を未現物質とトキと最強の正義超人親子と共に浄化し運命を切り開いた。
ここで夢は途切れ現実に視界が戻る――


「あんないい夢見させんな……もう立ち上がれねえかもしれねえだろ……」


悪に堕ちた一方通行――いや、昔に戻ってしまった一方通行との再戦。
瘴気に当てられ上条当麻が死に吸血鬼の血を体内に宿した一方通行は虐殺を繰り返した。
一緒に行動していたヴィータを殺しても。


「せっかく止めてやったんだから……今回は生きてろよ」


学園都市の仲で殺してやった。
とは言っても完全な勝利じゃない、一方通行の中に残っていた最後の心が彼の命を自ら止めたのだ。


「眩しい……」


クレーターに大の字で空を見上げる未現物質の瞳はそれでも生きている。
負ける気など無い、想像しろ勝利する姿を――アルティメットルーティン。
無論、グルメ細胞無き垣根には不可能だがそれでも夢を捨てるのは死ぬと同義。

639明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:11:25 ID:sexqshCg0

「行くぞ、ベジータ」
「もういいのか?」
「こっちのセリフだ、あんな光景見せられたら腐ってても動くわ」


殺し合いに巻き込まれた者達は絶望に満ちる。
仲間という微かな希望は簡単に消失してしまい反動で絶望が勝る。
それでも反逆した全開の名を持つ勇者の姿を魅せつけられて黙っていられるだろうか。


「ふん……独歩や魔法少女達はまだ生きている」
「ああ。
トリコが人を喰らったり独歩と第三位が出会ったり……デジャブだな。
そんでまたお前と、劉鳳はいねえがまた出会うとは思っていなかったと思うぜ?」
「それが嫌なら終わらせるぞ――全てを!!」
「当たり前だ誰に言ってやがる?学園都市最強の第二位様だぜ?」




輝きを失わない限り男は何度でも立ち上がる――




「夢を抱かせて悪かったしまさか記憶が戻るとは……
心配すんな今度は確実に息の根を止めてドラゴンボールで後遺症なく生き返してやるだから――
かーめーはめえええええええええええええええええええええ!!!!!」





「「ファイナル!!!!」」



「波アアアアアアアアアアアア!!!!!!」




「「フラァアアアアアアアアシュッ!!!!!」

640明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:12:23 ID:sexqshCg0


何度激突したか分からない意地と意地。
ブロリーとシグナム、ルフィとカカロット、ゾロとグリンバーチ、東方不敗とプリキュア。
ヴァルヴレイヴと謎の巨人型プリキュア、人喰いとアルター使い、神と神――
数々のドラマが生まれ消えていく繰り返される営みの中の果てに何が生まれるのか。

所詮そんなものと思った時に夢は力を無くす――ならば信じろ。
負ける姿など想像しても何も楽しくないしそれは弱者の考えである。


その弱い意志に反逆しろ。
軟弱な幻想をぶち壊せ。
自由な者が相応の力を得る。
飽きない探究心を満たし続けろ。
強者との戦いが生き抜く要素となる――


「チィ!やるなおめぇら!!」


輝きを失わない閃光は遂に主催を飲み込む反逆の狼煙となった。
いや、傷は何度も負わせている。
勇次郎が、ブロリーが、ミケロが激戦の果てに何度も傷を負わせている。
だが、誰も決定打を与えて、誰もカカロットに負けのイメージを植えつけたものはいない。


無論カカロットは光の中でも輝いている。
だがベジータも垣根もその夢を、勝利することを諦めていない。
カカロットの後ろには天使の翼を広げ急降下する垣根。
前方には未だ気を放ち続けるベジータ。
世界を代表する永遠のNo.2が己の全てを賭けて戦っているのだ。
どちらもその強さ、気高きプライドは群を抜いている。
だがどうだろうか――今の彼らの姿は。
何度血を吐こうと、何度倒れようと、何度挫けても立ち上がり続ける。
全てを終わらせるために。


「100000倍界王拳だ、どこまで通用するか試してみっか?
あぁわりぃそんな価値も無えかぁ?」


「無量大数だろうが八百万だろうが持って来いやああああああああああ!!」


紅蓮の闘気を更に纏った拳と拳のラッシュは一つ一つが世界を壊す程の威力を秘めている。
対抗する垣根は意地と能力で張り合う。
これ以上の行使は垣根の主導権が全て未現物質に乗っ取られるだろう。
それ程までに今の垣根は人間から掛け離れており、全開に近いとも言える――その前に彼の命が持つかどうか不安だが。

カカロットの格闘技術に天元突破した垣根でも敵う事はない。
反撃を掻い潜り一発また一発と垣根の体に破裂を与える無慈悲な拳。
その度に何度も何度も再生される未現物質。


(……再生の精度が下がって来てやがる……)


肌に罅が入り始め再生の速度が低下して来ており衝撃も段々と直に響くようになる。

641明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:13:20 ID:sexqshCg0


垣根帝督の『補正』が薄れきた証拠である。
本来強者に牙を向く『制限』だがカカロットは考えたのだ。もっと強い奴と戦いなら強くすればいい。
その結果が今の状況を作り上げた。
ソウルジェムを破壊されても死なない勇次郎。
一方通行に勝利した御坂美琴。
分裂する巴マミ――全てはカカロットの思惑を具現化した茶番である。
全ては最強の奴と戦いたい願いが動かす悲劇の嵐。





「もう十分だベジータ!僕の全てを君に預けるッ!!」


キュゥべぇは覚悟を決めて己のエネルギーを全てベジータに授ける決意を固める。
本星無き今彼の個体のバックアップは存在しないため事実上の死を迎えることになる
感情が付加された今一層死の重みは以前と比べ増しているのにも構わず決意する。

642明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:14:16 ID:sexqshCg0


「感情が付いて解ったよ……本当に要らないモノだね」


自分の使命に枷を付ける感情など無い方が光栄だ。
余計な思いは迷いを与え、迷いは全てに不安要素を残し、不安要素は破滅を招く。
効率を重視したインキュベーターには決して必要のない産物である。


「そのせいで僕は今恐怖している……死と言う終わりの終わりに!感じたこともない!!
死んだらどうなるか!?そんなの新しい個体に受け継がれるだけさ!墓に入る何て発想もない!!
それでも今の僕には分かる!まだ生きていたいんだ!!」


「お前……グォ!?」


キュゥべぇの叫びに驚きを隠せない垣根。
主催の場で出会ったキュゥべぇは感情の存在しない契約機械だった。
それが今生に執着したい絶望と勝利の礎になりたい希望の狭間で歪んでいる。
そんな垣根の思考停止にカカロットは構いなしに回し蹴りを叩きこみキュゥべぇの近くに垣根は落下する。


「また感情が付いたのかぁ?前は電撃女の願いで感情が付いたんだけどよぉ……天丼は好きじゃねぇぞ」


「君には分からないかもね孫悟空!僕は今悔いているんだ――全ての魔法少女に」


淡い希望をチラつかせ使命のために深い絶望に叩きこむ準備。
そして時が来たら希望の代償を押し付け己の使命に利用するだけ――幾多の少女がその生を散らした。


「これで全てが許されるかどうかなんて分からないし僕自身許されるつもりはない!
でも責任はせめて君を倒すことに貢献する形で取るつもりだ!
後は生き残っている僕の――







最高の5人の魔法少女が全てを導く!!!」




キュゥべぇを中心に渦巻くエネルギーはエリア一帯を飲み込むほどの規模。
光り輝く彼から開放されるのは多くの夢の欠片。
本星に供給していないエネルギーを全て開放しているのだ。

643明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:14:55 ID:sexqshCg0


「な!?おめぇはあの個体じゃねぇのにどうしてそんな力が!?」


「ただドラゴンボールに始まりを告げた君は知らないさ。
僕はこの会場で鹿目まどかと契約を結んだ――つまりクリームヒルトのエネルギーを持っている」
「そっか……やっぱあの子はオラの前に何度も邪魔するのか」
「そうさ彼女は最高の魔法少女になる素質を秘めているからね。
その内イデも倒して皆を救済する奇跡の魔法少女になるさ」
「イデを殺す何て物騒だなー怖いのは嫌れぇだぞ」


「だ、黙れ……!」


一筋の流星がカカロットを貫くビジョン――アルティメットルーティン。
微かな力を振り絞ったベジータの一撃はカカロット――孫悟空に届くが不発。
本能で振り払う悟空の右手に浮かぶが星々の煌めき――鮮やかな格闘技術は芸術の域に辿り着く。


「さぁ受け取るんだ!ベジータァァア!!僕の意思を!魔法少女の夢と希望を!!!」




白銀の煌めきはベジータに降り注ぎ――









「そんな事さっせかよ――波アアアアアアアアアアアアアアア!!!!」








――その時不思議な事が起こった――

644明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:15:32 ID:sexqshCg0


「な、何だ!?」


カカロットがキュゥべぇを止めるためにかめはめ波を放つ前に起きた出来事。
空高くから降り注ぐエネルギーに襲われ攻撃を中断する。
放ったのは誰なのか。
瀕死のベジータや垣根には無理だろう。
一護もゼブラも駆けつけてはいない。


「これは――オラのかめはめ波!?」


降り注ぐエネルギーの正体はカカロット自身の奥義かめはめ波であった。
でも何故だろうか?たしかに一度かめはめ波は空に消えていった。
しかしそれが降り注ぐ理由には為らない。


「何かに反射でも――――――――――まさか!?」





「その隙を逃す程俺は諦めてなんかいねえぞ一方通行アアアアアアアアアアア!!!!!」





戸惑いにより硬直したカカロットに攻撃すべく己の翼を引きちぎり投げつける垣根。
対の鋭利に硬直した翼はサイヤ人を斬り裂くために襲い掛かる。


「甘ぇ!!」
「それだけならな!!」


カカロットは簡単に翼を叩き落とし垣根の攻撃は結果的に意味を持たない。
だが見現物資には反射がプログラミングされており着弾したかめはめ波がカカロットに衝撃を与える。


「第三位がぶっ飛ばして第一位が反射した力をテメェに叩きつける――これが学園都市の意地と力だ糞野郎!!」


宇宙に飛ばされた一方通行は死んでなどいない。
だが帰還する方法もないため考えることを辞めていた。
しかし地球から届く光が洗脳されていた本能を呼び覚まし、彼も過去の記憶に目覚める。
全てを反射した一方通行は更に奥に飛ばされ確実に帰る事は無いだろう。
それでも彼は選んだのだ――皆の勝利を。







「おいベジータ……俺もお前と勝利の礎になってやる」











645明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:17:32 ID:sexqshCg0


「ま、眩しい……!!」


エリアを、いや会場全体を包み込む白銀の閃光。
その付近にいるカカロットは瞳を一度暗闇に逸らす。
姿は確認出来ないが気では感じ取れる――一つになった三つの気が。

光が薄れるに連れて視界も徐々に晴れて来てやがて瞳は再び前を向く。

光の中心にいるのは――

思い返せばこの戦いはそれなりに楽しめた。
覇気を扱う未来の海賊王との初戦。
地上最強の生物との激戦。
意地を見せたガンダムファイター……。


それでも彼を満たすことはなかった。


その理由も今なら分かる――。




「やっぱ最後はおめぇしかいねぇ……ベジータ」






白銀の髪に蒼炎の闘気を纏うベジータ。
そして背中には立派な大天使の翼を携え満を持して降臨した。
夢を乗せた翼に思いを込めてベジータはキュゥべぇと垣根を背負い未来へと羽ばたく。






「超サイヤ人キングとでも名乗らせて貰おうか……魔法少女とキュゥべぇそして垣根の想い……貴様に刻み込む!!」






今此処に告げる――この戦いは全開だ――――――――――




【きゅぅべぇ@魔法少女まどか☆マギカ 消滅】
【垣根帝督@とある魔術の禁書目録   消滅】

646明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:19:44 ID:sexqshCg0

【D−6/1日目・午後】


【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(大)ダメージ(中)スーパーサイヤ人ゴッド
【装備】 上半身裸
【持ち物】ランダム支給品0〜1、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:ベジィィィィタァァァァァァアア!!!!
【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。


【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、固い決意、魔法少女の夢と希望、未現物質、超サイヤ人キング
【装備】 上半身裸
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 全てを背負いし覚悟を決めた戦士
【備考】
※全開の領域に辿り着きました




「ったく俺も焼きが回ったか」


『そうだね君も消滅する必要は無かったね』


「それでも俺の体は長く持たないし仕方ねえさ」


全てを託した彼らに足掻く権利など存在しない。
あるのは歴史を見届ける使命が残るだけ。
舞台から堕ちた役者は物語を最後まで目を逸らさず向きあえばいい。











「まったく感情なんて……こんなにも素晴らしいんだね」


「ああ、全くだ……人生ってのは案外悪いモンじゃない……」

647明日を託した想いの翼 ◆uBeWzhDvqI:2013/06/11(火) 23:21:20 ID:sexqshCg0
終了します

648名無しさん:2013/06/12(水) 01:20:42 ID:pGc/JvwQ0
投下乙
王子が王様に進化しただと?
もはやあらすじ読むだけで笑えてくる無茶苦茶な状況の中
カカロットを倒すため遂に正義の心に目覚めたキュウべぇと提督がベジータに全てを託すとか熱過ぎる

649名無しさん:2013/06/12(水) 01:34:36 ID:ATunIu1c0
投下乙
かなり前から全開っぷりが一周回ってかっこよくなってたけど
今回はさらに1段と熱い……!

650名無しさん:2013/06/12(水) 21:22:50 ID:38r34boo0
小ざかしい理屈など必要ない
全開になれ
全開を感じろ

651名無しさん:2013/06/12(水) 22:22:16 ID:P/pQZcOE0
どんな時代だって変わらない
夢を掴むのは諦めない心
全力で切り開け

652名無しさん:2013/06/12(水) 22:56:25 ID:UkpY8bnU0
>あの素晴らしき愛をもう一度
ウルキオラが芽生えた感情を自覚したかーそして一護が月牙天衝に!

>明日を託した想いの翼
二人の思いを背負ってキングへと進化したベジータが熱い
感情のなかったキュゥべえに信じ託そうとするのは胸熱だぜ!

653名無しさん:2013/06/16(日) 01:03:43 ID:fHsGguPM0
今更ながらどうでもいい事だけど
ここの禁書面子の中に削板が居ないのが滅茶苦茶違和感あるw

654名無しさん:2013/06/16(日) 05:20:58 ID:6dDROCjs0
本当にどうでもいい

655 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/17(月) 01:20:17 ID:9ZkfwOs20
投下します

656欲張りキングになろう ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/17(月) 01:20:55 ID:9ZkfwOs20

「お疲れ様ハルト。ったく、ショ―コ様も人使いが荒くて嫌になるわね。
 まあ、人間なんか嫌いだし、私は有名になれれば別にいいんだけれども。
 ん?どうしたの?具合が悪いの?―――ちょっと!何考えて!?きゃああああああぁぁぁ!!!!」

―――――僕じゃない、これは、僕じゃない。

「ハルトさんはカミツキだから。あ、噛みつくからって意味じゃないですよ?
 あんな凄いロボットを動かせるんですよ?きっとハルトさんには神様がついてるんです。
 あれ?どうしましたハルトさん?気分が悪いんですか?―――え?何!?いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」

――――そう言い訳を重ねて信じてもらえる確率は。

「おいやったぞ!ハルト!見ろよこれを!ハルト募金が5億突破だ!
 一割は手数料として俺がピン撥ねするからな!世界一の金持ちまであと一歩だぜ!
 あぁ?どうしたんだよ?腹でも痛くなったのか?―――あ?あぁ!?ああああぁぁぁーーーーー!!!!」

――――ゼロじゃない、ゼロじゃない。

「やっほーハルト!羊羹持ってきたよー!まぁ、見た目はともかく味は保証するわ!
 え?犬塚先輩?きゃぁぁぁぁぁ!!!!ハルトぉぉぉぉ何やってんのぉぉぉぉぉ!!!?」


◆ ◆ ◆


「――コイツモココマデミタイダナ。」
「――マァ、ケッコウガンバッタホウナンジャナイカ?」

「う……うぅ……!?……今のは、夢?」

ロワ会場のE―5付近。
地面にできた巨大なクレーターの真ん中で大の字になって倒れている
ヴァルヴレイヴ一号機のコックピットの中で気を失っていた時縞ハルトは目を覚ました。

「……こ、こいつら、なんて強さなんだ……!?」

切り札のハラキリブレードが跳ね返されたことを思い出しハルトは戦慄する。
最初はヴァルヴレイヴの空を跳びながらの三次元的な戦法で二人の巨人相手に
有利に戦闘を進めていたハルトであったが二人が謎の光に包まれた瞬間事態は一変した。
鎧の巨人と超大型巨人に金色に輝く翼が生えて彼らも空を飛び回り始めたのだ。
そう、彼らはプリキュアを超えたプリキュア、クレッシェンドスイートプリキュアに進化したのである。
こちらのアドバンテージの消失とあまりのおぞましい姿に戦意も消失したハルトは
ヤケクソ気味に放ったハラキリブレードも封殺されコックピットの中で恐怖していた。

657欲張りキングになろう ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/17(月) 01:21:16 ID:9ZkfwOs20
「……か、帰りたい……。」

もう既に星が真っ二つに砕けているのを見て嫌な予感はしていたがここは本当に地獄だ。
元はと言え自分がこの星に左遷されたのもシューコが銀河を支配してやるぜとかトチ狂い始めたのも
呪いの発作が押さえきれなくなり誰であろうと構わず襲い掛かるようになった自分のせいなのだが。

「――モウラクニシテヤロウ。」
「――アア、フィナーレダ。」

二人の巨人は倒れているヴァルヴレイヴの周囲を回転しながら結界のようなものを発生させ機体を包み込んだ。

「な、なんだこれは!?」

「――プリキュア・ミュージックロンド・スーパーカルテット。」
「――1・2・3・フィナーレ。」

二体の巨人の掌から発射された放たれたト音記号のエネルギーが碌に動けないヴァルヴレイヴに襲い掛かる。

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ショーーーコーーーー!!!!」

幼馴染の顔を思い出し、こんなことなら一度襲っておけば良かったと後悔しながら破滅の光に包み込まれた。


その時であった。


「どりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

天空から飛来してきた二つの巨大な物体が鎧の巨人と超大型巨人の頭部を蹴り飛ばしたのだ。
地響きを立てて二体の巨人が倒れ込むと同時にその二機のロボットが振り向く。

「大丈夫ですかハルトさん!?」
「あーあ、やっぱり苦戦してたわね。捜したんだから感謝しなさい。」

ヴァルヴレイヴ四号機火ノ輪のパイロットである元アイドル流木野サキと
山田雷蔵が独房に入ってる間にヴァルヴレイヴ三号機火神鳴と契約した櫻井アイナである。

「流木野さん!?」
「あ、そういえば。」
「え?―――がふっ!?」

四号機の特に理由のない多連蹴りがハルトが乗ってる一号機の腹部に叩き込まれた。

「……ねぇ、ハルト、あんた私だけじゃ飽き足らず桜井さんや犬塚先輩にも手を出したんだって?
 我慢できなくなったら私のところへ来なさいって何度も言ってたのに!!」
「ち、違う!僕は何も覚えていない!」
「やめてください流木野さん!確かに犬塚先輩はこの前『嫁に行けない体になっちまったぜ』
 とか言って部屋に引き籠っちゃいましたけどハルトさんは病気なんです!」

「――ゾウエンカ?」
「――ナンニンコヨウガオナジダ。プリキュアノチカラヲテニイレタワレワレノテキデハナイ。」

658欲張りキングになろう ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/17(月) 01:21:37 ID:9ZkfwOs20
「ふん!後でゆっくり調教し直してあげるわハルト。じゃあ、こいつらをさっさと片付けるとしましょうか。」

ヴァルヴレイヴ四号機は両肩の超電磁ヨーヨーを外して戦闘態勢を取る。

「カーミラの力をとくと味わいなさい!!」

腰の多脚ブーストから緑色の光を放ち、超高速でキュアメロディの恰好をした超大型巨人に襲い掛かった。
顔面に向かって空を飛びながら突進してくる鋼鉄の巨人を巨体に似合わぬ俊敏な速度で手を動かし
超大型巨人は十字固めにガードして防ごうとする。

その様子を見て、サキはコックピットの中でニヤリと笑った。

「……獲った。」
「――ナニィ!?」

超大型巨人の目と鼻の先まで接近した機体のコックピットがパージし、中から生身の流木野サキが飛び出したのである。




かぷっ。




そして、サキは超大型巨人の首筋に蟻のように噛みついた。


「―――ドウシタ?ベルトルト?」

緑色の機体のパイロットが謎の奇行に走って以来膠着して動かなくなった超大型巨人の様子が
気になったキュアリズムの恰好をした鎧の巨人は彼の傍に近づいていく。そして目前まで来た時。

ドゴォォォォォ!!!!

超大型巨人の特に理由のない暴力が鎧の巨人を襲った。

「―――ガハァ!?」
「ラ、ライナァァァァーーー!!!」

超大型巨人に襟をつままれた状態で宙にブラブラと浮かされているサキが絶叫する。

「あ、あれは!?」
「そうか、流木野さんがあの巨人と入れ替わったんだ!」

「―――ウ、ウゥゥ……!?」
「―――サア、あなたのお友達を潰れたトマトにしたくなかったら大人しく降伏しなさい。」

「な、なんて卑劣な!?」
「……あの場合潰れたトマトになるのは流木野さんの体だけどいいのかな?」

ドン引きするハルトとアイナが見守る中、鎧の巨人は両手を上げて膝をついた。

「―――ワ、ワカッタ、オレタチノマケダ。ベルトルトヲハナシテヤッテクレ。」
「……す、すまないライナー。僕なんかの為に。」

659欲張りキングになろう ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/17(月) 01:21:59 ID:9ZkfwOs20
◆ ◆ ◆

「よお待たせたなハルト!助けに来たぜ!」
「あ、山田さん。」
「遅かったわね山田。もう終わったわよ。」
「なんだと!?」
「……つーかあの男は無事だったのね。せっかくだから山田も襲っときなさいよハルト。」
「勘弁してください。」
「おい!何の話だ?」

救援に来た、火神鳴をアイナに取られた為仕方なくヴァルヴレイヴ六号機火遊(魔法少女タイプ)に
乗ることになった山田ライゾウ(自称サンダー)を無視して三人はロープで縛り上げた巨人の中に居た男、
ライナーとベルトルトを尋問する。

「全開バトルロワイアル?」
「ああ、この星の会場で行われているイベントの名前だ。俺達も詳細は知らん。」
「僕たちの故郷に帰る手伝いをしてくれるっていうから協力していたんだ。」
「こいつらですら雇われの身にすぎなかったって訳ね。はぁ、先が思いやられるわ。」

溜息をつくサキの頭上でコックピット内の山田ライゾウ(自称サンダー)は叫ぶ。

「いいじゃねえか!俺たちでそのゲームの主催者を倒しちまおうぜ!燃えた来たなぁ!」

「いや、もうその必要はなくなった。」

六人が振り向くと、そこにはハルトの暴走から逃れる為に一足先に会場まで逃げていた
旅団ひとりと呼ばれる男エルエルフの姿が。

「どういう意味?エルエルフ?」
「さっきこの星の状態を調べていたのだが、かなり不味いことになっているぞ。」

「イデオンガンを地表に向けて発射した衝撃で星の核が深刻なダメージを受けたらしい。
 俺の予測が正しければ、もうすぐこの地球は爆発する。さっさと逃げた方が賢明だ。」


【E―5/1日目・午後】


【時縞ハルト@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ一号機火人
【持ち物】
【思考】
基本:ジオールを護る
1:ショ―コ調子に乗り過ぎ
2:会場から脱出する

【流木野サキ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ四号機火ノ輪
【持ち物】
【思考】
基本:有名になる
1:ハルトを脅迫して籍を入れさせる
2:会場から脱出する

【櫻井アイナ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ三号機火神鳴
【持ち物】
【思考】
基本:ハルトを助ける
1:犬塚先輩大丈夫かな?
2:会場から脱出する

【山田ライゾウ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ六号機火遊
【持ち物】
【思考】
基本:仲間を護る
1:俺の出番は?
2:会場から脱出する

【エルエルフ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本:会場から脱出する
1:俺達は何しに来たんだろう?

【超大型巨人@進撃の巨人】
【状態】捕縛、変身(キュアメロディ@スイートプリキュア)、人間形態
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する

【鎧の巨人@進撃の巨人】
【状態】捕縛、変身(キュアリズム@スイートプリキュア)、人間形態
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 人類を抹殺する
1:目的の為主催者に協力する

660名無しさん:2013/06/17(月) 01:22:22 ID:9ZkfwOs20
終了です。

661名無しさん:2013/06/19(水) 14:57:37 ID:qDm2vfsQ0
投下乙です

662名無しさん:2013/06/19(水) 22:34:09 ID:ExfFe.mM0
真田幸村
ミケロを気絶させるもセルの前に敗れる

伊達政宗
疲れ果てた頃から参戦。津波に巻き込まれる

豊臣秀吉
津波に巻き込まれトリコに食われる

織田信長
ラオウと共に対主催として命を散らす

モンキー・D・ルフィ
カカロットに殺される

ロロノア・ゾロ
津波に巻き込まれる

クザン
津波に巻き込まれる

サー・クロコダイル
津波に巻き込まれる

津波に巻き込まれたね

663名無しさん:2013/06/20(木) 01:17:20 ID:isbzaPAo0
明智光秀
ポタラで合体して消滅する

本田忠勝
ポタラで合体したけどすぐ死んだ

トミーロッド
ポタラで合体して消滅した後何故かテラフォーマーが誕生する

アック阿
ポタラで合体して消滅する

フィなんとかさん
ポタラで合体して消滅する

フェイト・テスタロッサ
ポタラで合体して消滅する

来海えりか
ポタラで合体して消滅する

664 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:44:55 ID:GplqLR.s0
投下します。

665神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:45:30 ID:GplqLR.s0

異星人インキュベーターが少女の願いを叶えるというのは実のところ正確ではない。
暁美ほむらが一ヶ月限定で時間を巻き戻す魔法を手に入れたように、
佐倉杏子が人々を幻惑する魔法をかつて持っていたように。
インキュベーターは普通の少女を願いを叶える力を持った魔法少女に変化させるのである。
では、暁美ほむらが繰り返した最後の時間軸で「全ての宇宙、全ての時間の魔女をこの手で消し去りたい」
と願った鹿目まどかは、一体どんな魔法少女になってしまったというのか?
全宇宙の魔女を破壊できる戦闘力を身に着け、あらゆる時間に同時に存在する為に
肉体を棄てて概念と呼ばれるようになった少女。その者を、魔法少女たちはいつか円環の理と呼び神の様に崇めることになる。

「――――――ウォームアップはおしまい?」

イデオンの全身から発射された全てのミサイルを無数の光の矢で撃ち落した鹿目まどかは
天使のような翼を羽ばたかせて空に浮きながら伝説巨人に語りかける。

バッフクランの無数の艦隊を一気に全滅させる、イデの力を使わない武装では最強の威力を誇る攻撃も
必殺技のシューティングスターを拡散タイプで放てば全く恐れるに足りない。
だが勿論、伝説巨人の本当の力はこんなものではない。
イデオンは足元に落ちていたを巨大な砲銃を蹴り上げて手に取り、そのトリガーを両手で握る。

イデオン波導ガン。

イデの力によって腹部シャッター内に発生させたブラックホールのエネルギーを
超重力渦巻きとして放出する、亜空間すら突き破るほどの威力を持つ重力衝撃砲である。
制限がかかっている会場内でなければフルパワーで放てば星々を銀河ごと消し飛ばしてしまうだろう。

「その大砲ですべてを無に帰そうというのかな?」

まどかは樹木のようなデザインの弓の先端についている花に意識を集中させる。
すると、閉じていた花弁が花開き、まるで炎の様に光り輝きだした。


「あれは――?過去現在未来のすべての魔法少女の力を集約しているの?」
「なるほど、孫悟空の元気玉と同じ原理か。」
「みなさまお菓子はいかがカシラ?」
「あら、ありがとうシャルロッテ。」

ほむらが抱きかかえているお菓子の魔女が口から出したチョコレートやスナック菓子を
食しながら暁美ほむらと範馬勇次郎は神と神の戦いを眺めている。

「フフ……最高だなこの戦場は。」

キャンディーをバリバリ喰いながら勇次郎は語る。

「俺の世界には俺より強いやつが誰も居ねぇ。富、名声、地位、ありとあらゆる栄光。
 この強すぎる腕っぷしで全てに届いちまう。まるでジュースでも買いに出かけるように、
 栄光とやらの場所まで歩いて行き、自販機で缶ジュースを入手するように栄光を手にする。
 そこには挫折障害の一切が存在しない。そのジュースを栄光と呼べるかい?
 そりゃもう退屈で退屈で辟易していたさ、人生ってやつに。頂きへ届いちまったら、
 目指す場所はもう何処にもねぇ……そう思っていた。」

勇次郎は孫悟空を思い出してニヤリと笑った。

「山のてっぺんまでまで来たら空を飛べばいい。その先には宇宙。俺にはまだ目指す場所があるってワケだ。」
「よかったわねおじさん。でも、努力しても努力しても、人間がたどり着けない境地は存在するわ。
 あなたはまどかに、私の女神様に勝てるのかしら?」

チョコボールをモシャモシャ食いながらほむらはニヤリと笑う。
上空ではまどかの弓のチャージとイデオンの波動ガンのチャージがほぼ同時に完了したようだ。

「魔法少女の願い、その希望をなかったことになんてさせない。」

まどかは純白のドレスをはためかせ、セフィロトの樹を描いた魔法陣を前面に発生させる。
今回放つ矢は「拡散」でなく「集約」。惑星より巨大な宇宙を滅ぼす存在「誰でもない魔女」を
一撃で仕留めた鹿目まどかの必殺の一撃。

「シューティング・スタァァァァァァーーーーーー!!!!」

イデオンが発射した超重力渦巻きに向かって、宇宙一つを滅ぼす威力の光の矢を解き放った。
その膨大なエネルギーは超重力渦巻を掻き消しながらイデオンに向かって突き進んで行き。

「勝った!……え?」

「な―――そんな!?」

イデオンに当たる寸前に光の矢はエネルギーを使い果たして消滅した。
そして重力の渦が消え、姿を見せたイデオンの両腕から眩い光が発せられ。
無限力の放出そのものである光の剣がまどかに向かって真っすぐ伸びていった。

666神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:46:12 ID:GplqLR.s0
「これが無限力……!くっ!」

まどかは慌てて天使の羽で全身を包み込みイデオンソードをガードする。
直撃による本体のダメージは免れたものの放たれたエネルギーを消滅させることはできず
まどかは何処までも伸びていく光の柱に吹き飛ばされ、瞬く間に地球の外へと追いやられ、地上から姿を消した。
文字通り宇宙の果てまで吹き飛ばされたかもしれない女神を、暴走しているイデオンは咆哮を挙げて追撃を開始する。
神と神の戦いの舞台は宇宙へと広がっていったのだ。

「あーあ。行っちまったぜ。」
「……まどか……。」


◆ ◆ ◆


「はぁ、どうしようかなぁ?」

星々を横目で見ながら吹き飛ばされるまどかは次の作戦を考える。
全宇宙が今まで放出してきた全エネルギーを遥かに上回るイデオンの無限力。
超新星爆発と同等以上の威力を持つガンド・ロワの過電粒子砲が直撃しても無傷だったそのバリアの強度は伊達ではない。
この壁を破るには自分も「全開」になるしかないだろう。
まどかは両手からイデオンソードを放出しながら自分を追ってくるイデオンを睨み付ける。
宇宙なら制限はかからない。不利なのは寧ろ向こうの方だ。

――――――全ての魔法少女の願いを込めて、今、無限力を突破する!!






「見よ!母星に、肉体と進化の可能性を封印した、この醜き姿こそ我々の決意の印! 
螺旋の力に溺れる愚か者達よ…貴様らにそれだけの覚悟があるのか? 
元は同族だった者を倒し、我が身の進化を閉じ込め、この宇宙を守ろうとする我々の覚悟に、
 敵う道理があるか!?」

大宇宙の最果ての何処か。
銀河を手裏剣の様に投げながらアンチスパイラルが叫ぶ。
螺旋の炎を纏った紅い鬼神、天元突破グレンラガン。
アンチスパイラルがグレンラガンに絶対的な絶望を与える為に具現化した造り出したグランゼボーマ。
銀河系や球場星団を遥かに超えた、宇宙よりも巨大な二体のロボットによる次元を超えた殴り合い。
螺旋宇宙の中で螺旋族の時間と空間を超越した最後の戦いが繰り広げられていた。

「ない!! 否!! 否否否否否否否否否否!! 断じて、否ぁあああああああああああっ!!!」
「決意もなく、覚悟もなく、道理もなく、己の欲望のままに螺旋力を使い、
 その力に溺れる…それが螺旋族の限界! だからこそ、滅びなければならないのだ!!」
「それが貴様の限界だ!!俺たちはドリルが一回転すればその分だけ前へ進み進化する!!
 俺達のドリルは天を貫くドリルだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

グランゼボーマは銀河を捏ね繰り回して巨大なエネルギー体を造り出す。

667神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:46:39 ID:GplqLR.s0
「永劫に続く宇宙創世の劫火に焼かれ!!DNAの一片まで完全消滅するがいい!!」
「うおおおおおおおおお!!!!!!!!」

その超巨大エネルギー球を天元突破グレンラガンに向けて解き放った。




パリ――――ン。




その時であった。

「な、なんだぁ!?」

螺旋宇宙に穴が空き、とてつもなく小さい物質が二体の間に割り込んできたのだ。

「あれ?何ここ?――――わああああああ!!!!!????」

エネルギー体はその人間サイズの物体を巻き込み、グレンラガンに向かって突き進んでいく。
だが、徐々にエネルギー体は小さくなって行き、とうとうグレンラガンに当たる前に消滅した。

「あー、びっくりしたぁ。」

天元突破グレンラガンの鼻先にぶつかったその極小の物質、
女神の様な恰好をした純白の少女が持っている弓の先端の花がメラメラと燃えている。
宇宙を破壊する超エネルギーを弓がすべて吸収したのだ。

「……え?」
「……女の子?」

天元突破したラガンの中で、シモンとニアは突然の意味不明な事態に困惑していた。
純白の少女は振り向き、じたばたとしながら何か伝えようとしている。

「――――あれ?ひょっとしてこれ人が乗ってるんですか?」
「おい!何だキミは!?」
「いけない!すぐ逃げてください!ここは危ないですよ!!!」

「螺旋宇宙に孔を空けて破壊するだと!?馬鹿な!!一体何者!?―――――だ?」

狼狽えるアンチスパイラルがグランゼボーマに後ろを振り向かせたそのその先に居たのは。
螺旋宇宙に侵入し多元宇宙空間の機能を狂わせたもう一つのイレギュラーの姿であった。
そしてその玩具のようなロボットの両腕から何かが振り下ろされるのを目撃する。
その一撃は体積比率を考えれば髪の毛より細い一閃だったであろう。
だが無限の射程範囲を持つその光の剣の全長はは銀河の直径をも凌ぎ。

直撃したグランゼボーマがコアの母星ごと真っ二つに切り裂かれた。

「――――な、なにぃぃぃぃぃ!?」

母星ごと両断され絶叫するアンチスパイラル。
その様子を唖然としながらシモンは眺め。

「やべぇええええ避けろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

無限に伸びるイデオンソードが天元突破グレンラガンの頭部を直撃した。




「はぁ……はぁ……。あ、危なかったぁ。剣が途中で止まってよかったね。
 なんだかよく分かんないけど、アンチスパイラルはもう虫の息よ。さあ!早く止めを!
 ………え……?……シモン……?……嘘……?……シモォォォォォォォォォォン!!!!!」

イデオンソードを翼の白刃取りで受け止めたまどかは背後から聞こえる少女の悲鳴を黙殺する。
魔女の殲滅を願った自分にできることは破壊のみ。この力を救いへ当てることは敵わないのだ。

「……少し、力を借りますね。」

まどかは弓に意識を集中させ、天元突破グレンラガンの力、螺旋力を吸い出していく。
そして、緑色に輝き螺旋状に渦巻く光の矢を弓にかけた。

「―――スパイラル・シューティングスタァァァァァァーーーーーー!!!!」

まどかの手から放たれたその光り輝く矢は両断されたグランゼボーマを瞬時に消し去り、
後ろに居るイデオンに直撃。その衝撃で螺旋宇宙が消し飛び、無数の銀河の爆発と共に
イデオンは表面の塗装を剥がしながら遥か宇宙の彼方へと吹き飛ばされた。

668神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:47:05 ID:GplqLR.s0
◆ ◆ ◆


「よぉ、捜したぜ親父ぃ。なんだよその恰好?コスプレにでも目覚めたのかい?」

同時刻のロワ会場。
勇次郎の臭いを嗅ぎつけ、丸太を装備して巨人と闘い始めた独歩と別離した
範馬刃牙が木陰でくつろぐほむらと勇次郎の前に姿を現した。
地上最強の親子が遂に再会を果たしたのだ。

「俺も色々あってな。貴様もこの会場の闘争を生き延びてきたのかぁ。」
「まあな、じゃあ早速始めようぜ親父。」

興味無さそうにポテチを喰らうほむらに見守られながら、構えを取った二人の空間がぐにゃりと歪む。
瞬間、刃牙がゴキブリダッシュで突進を仕掛けた。それを受け止めがっちりとホールドする勇次郎。

「……ところで刃牙よ、貴様はこの会場で今まで何をしていた?」
「ああ、激しい戦いの連続だったぜ。カマキリを召喚して戦わせたり
 巨大なゴキブリと友達になったりそりゃもう全編通して苦戦続きで……。」
「そうか。」


バシィィィィッッッ!!!!



勇次郎は蠅を叩き潰すように刃牙の頭を掴んで地面に叩きつけ、
人間大に形成されたのクレーターの中にねじ伏せた。刃牙は涎を垂らして気絶する。

「 昆 虫 遊 び は 家 で や れ ド 阿 呆 。」

セル、孫悟空、ブロリー。
想像を絶する強者との戦いを経て全開に目覚めた範馬勇次郎とひたすら妄想していた範馬刃牙。
両者の戦闘力の差は再び大人と赤子の関係まで戻ってしまっていたのである。

「……あー、終わった?」
「戦勝祝いにチョコレートボンボン一杯作っておいたのダワ。存分に喰らうがいいのダワ。」
「うむ。」

気絶した刃牙を放置し木陰に帰還した勇次郎はシャルロッテが召喚した
高級ブランデー入りのチョコレートボンボンを鷲掴みにして貪り喰った。


◆ ◆ ◆



――――――儒生暦35670、兜卒天羅王降臨す!!



「虎空王だな?」
「来たか、遅かったじゃねぇか。もう始まってるぜ。」

大宇宙の最果て。虎空王と対面した空海坊爆烈はビッグバン以上のエネルギーを発し
星々を破壊しながら合体する銀河より巨大なロボットの姿を宙域で見守っていた。
宇宙を破壊する機械の怪物、ゲッターエンペラーである。
ゲッター線の導きで造られた進化するロボット、ゲッターロボの最終進化系。
永劫の時をひたすら戦い続け宇宙を支配するまで進化し続けてきた成れの果てである。
一体何の為に?答えは彼らの目の前に広がる空間のような怪物と闘う為にあった。

赤子のような形状をした意思を持った空間体、星々を喰う魔物、ラ=グース。

669神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:47:30 ID:GplqLR.s0
「役者は揃ったみてぇだな!じゃあおっぱじめるぜぇ!」

流竜馬の叫びとともに、今、全宇宙の支配者の座を賭けた最期の戦いが始まろうとしていた。

『―――ヴオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!』

ラ=グースは宇宙を空間ごと振動させ粉砕する基本技、デストロイスペーシーでエンペラーを圧殺しようとする。
いまここに集う者は全員が空間支配という能力をもっている。
支配している空間において空間や物質、果ては時間までもが意のままに操れる全知全能の力を行使できるのである。
ラ=グースの支配領域はあろうことか宇宙全体。故に全宇宙最強とされる。

だが。

「おりゃあああああ!!!!!!!」

宇宙振動を切り抜け、空間支配を無視したゲッターエンペラーの鉄拳がラ=グースの頭部を打ち抜き粉砕した。
双方が空間支配能力を持っている場合、その勝敗は支配の濃度によって決まる。
ゲッターエンペラーの支配領域はラ=グースより狭いものの
その濃度はもはや空間支配の影響力の及ばぬ域に達していた。
すぐに再生するもののラ=グースは動揺を隠せず、否、生誕して初めての好敵手の出現に歓喜していた。

「やるじゃないかあの男!」
「俺達もいくぞ!――――――――んん?」

爆烈王と虎空王の目前を、派手な赤色に塗られた玩具のようなロボットがものすごい速さで通り過ぎた。

「何だ今のは?」
「さあ?……あ、ラ=グースに飲み込まれたぞ。」

大きく開けた口の中に吸い込まれた玩具みたいなロボット。
一体何事かと首を傾げた次の瞬間。
銀河を飲み込むほどの超巨大な渦巻きがラ=グースの体内から発せられ、ラ=グース宇宙を内部からぶち抜いた。

「な!なんだぁ!?」
「うおおおお!?」

渦巻きに巻き込まれてゲッターエンペラーの下半身が消し飛ばされる。

『―――ヴオオオオオオオオオオオ!!!!!!!?』

明らかに動揺し苦痛の叫びを上げるラ=グースを流竜馬は呆然と見つめていた。

「なんだ、今の攻撃は!?」
「わからん!だが!これは好機だ!」
「お前らぁぁぁぁぁ!!!すべての力をゲッターエンペラーに集中させろ!!!!」

ゲッターエンペラーが両手を合わせ、巨大な光の球を造り出す。
あらゆる物質、存在を因果地平の彼方へ吹き飛ばす究極の武装。

670神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:47:51 ID:GplqLR.s0
「エンペラァァァァァシャァァァァァァインスパャァァァァァァクッッッッ!!!!!!!」

光の球がラ=グースに向けて放たれ、数万年にも及ぶ全宇宙の存亡を賭けた戦いの幕が今降ろされる!

筈だった。

「え?」
「なに!?」

突然、光の球が縮小し、虚空に消え失せたのだ。
否、消えたのではない。余りの小ささゆえ見えないが宇宙に佇む一人の人間にすべて吸収されたのである。
純白の衣を身を纏い宇宙空間に降臨したその姿は正に天使。

「丁度いいエネルギーだね。ちょっともらうよ。」
「お、女の子だと!?」

面食らう流竜馬を無視して、鹿目まどかはシャインスパークの全エネルギーを吸収した弓に矢を掛ける。
狙うのは孔が開いたラ=グースの体内からイデオンガンを構えた伝説巨人。

「―――シャイニング・シューティングスタァァァァァァーーーーーー!!!!」

ゲッター線を全て吸い出した、全宇宙を滅ぼす威力の光の矢が放たれ、
余波でラ=グースが空間ごとその存在を消滅させる。

「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!??????」」」

爆発に巻き込まれたゲッターエンペラーと虎空王と爆裂の断末魔の叫びを尻目に、
攻撃が直撃したイデオンは装甲を歪ませながら吹き飛ばされて宇宙の果てを遠ざかり、
まどかも超光速でその後を追っていった。





ところで産まれたときから戦っていたとされるラ=グースやゲッターエンペラーは
一体何のために進化を続けていたのか?その答えは宇宙の外側に存在する。

『まだか?まだ出来ないのか?奴に対抗する兵器は?』
『最大の候補の二つの反応が消えた。自滅したのかもしれん。』
『ええい!なんということだ!一刻も早く神の力が通じぬこの怪物を倒さねばならぬというのに。』

全知全能の大いなる意思達が焦り始める。
彼らの目の前に広がるのは宇宙の外側を全て覆い尽くす無限の浸食空間、時天空。
ありとあらゆるものを同化し浸食し喰らうこの空間から宇宙の消滅を防ぐために
大いなる意思は長い時を経て無限に進化する生物体、人類を造り出した。
ラ=グースとゲッターエンペラーはその完成系であったのだ。

『ビッグバンの衝撃が収まるまでに次の手を!』
『ああ!そうだな!―――ん?なんだ?』

宇宙の内部から外部へ向けて、何か無数の光の矢のようなものが放たれた。
それはどこまでも無限に飛び回りながら時天空の空間を次々と破壊していく。

『なんだこの攻撃は!?』
『おお!見ろ!』

すぐさま再生するはずの時天空の崩壊が収まらない。
機械のような空間が次々と崩れて消滅していき、とうとう宇宙の外側には何も無くなってしまった。

『これは……核が破壊されたのか!?』
『―――――――時天空が死んだ!?』
『宇宙は、我々は救われたというのか?』
『でも、一体誰が……?』

全知全能の大いなる意思たちは喜びなどせず、未知なる現象に恐怖を覚えるのであった。

671神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:48:16 ID:GplqLR.s0
◆ ◆ ◆


同時刻ロワ会場。
空から飛来してきた巨大な物体が会場に落下し、地面に巨大なクレーターを作り上げた。

「あ、帰ってきた。」
「ずいぶん派手にやらかしてたみてぇだな。」

飛来した物体、イデオンは塗装がすべて剥がれ落ち、装甲のあちこちが凸凹にへこんだ
見るも無残な姿に成り果てていた。だが、まだ伝説巨人はその機能を停止してはいない。

「本当にしぶといなぁ、でも、今度こそ終わりだよ。」

天使の翼をはためかせて飛来した鹿目まどかの右手には螺旋状に渦巻く緑色の光の矢。
左手には赤く輝く炎のような花を先端に咲かせた弓を掲げている。

「螺旋力とゲッター線、そして私の力。さっき宇宙の外に向けて試しにぶっぱしたら
 なんか宇宙を覆ってたよく分かんない怪物も倒せちゃったし、これならいけそうだね。」

イデオンのエネルギー総量は全宇宙の99.9999999999……99倍。すなわち「無限」に相当する。
本気でバリアを展開すればどんな攻撃でも絶対に通用しない。
だが「絶対防御」も、更なる威力を秘めた「絶対攻撃」の前には無力と化す。
光の矢を、「拡散」させずに真下のイデオンに向けて「集約」させ、まどかは叫んだ。

「アルティメット・シューティングスタァァァァァァーーーーーー!!!!!!!」

解き放たれた宇宙最強の一撃が伝説巨人に襲い掛かり、激しい光がその巨体を包み込む。


◆ ◆ ◆


「行くぞ必殺!タワーブリッジネイキッド!!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」

「うおおおおおお!!!!いいぞーロビー――ン!!!」」
「ああ!行けるぞキン肉マン!!」


ブチッ


「なに!?」
「どうしたテリーマン!?」
「大変だ!ミーのシューズの紐が千切れた!?」
「なんじゃと!?」
「不吉だ!!ロビンは無事なのか!?」


ブシャアアアア!!!!

『決まったぁぁぁぁぁ!!!ロビンマスクのフェイバレット、タワーブリッジ!!
 完璧超人ネメシスの胴体を真っ二つに圧し折ったぁぁぁぁ!!!』

「うおおおおお!!いいぞーーロビー――ン!!
 なんじゃい冷や冷やさせおって!!ロビンのヤツ絶好調ではないか!!!!」
「あ、ああ……杞憂だったか……?」

672神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:48:47 ID:GplqLR.s0

◆ ◆ ◆

クレーターから黙々とキノコ雲が立ち上る。
恐らくイデオンは跡形もなくなってしまったであろう。

「やったわまどか!最高よ!」
「えへへ♪―――――え?」

勝利を確信したまどかが地上ではしゃぐほむらに手を振ろうとしたその時、
地面から伸びた光線が、まどかの体に直撃した。

「まどか!?」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!????」

消滅こそ免れたものの、純白のドレスが破け羽根が飛び散り、まどかは地面へと落下していく。
モクモクと立ち上る煙が晴れ、満身創痍の伝説巨人が姿を現した。



――イデオンの内部。

『全宇宙の99.9999999999……99%のエネルギーを内容しているイデオンのバリア。
 宇宙一つを滅ぼす力を持った「誰でもない魔女」を破壊するアルティメットまどかの一撃。
 0.0000000……01%の差異とは言え、理論上はこちらが彼女に打ち負けるはずだが?』
「宇宙で戦えばそうだっただろう。だが、彼女と我々は会場に帰ってきた。
 ここで戦う以上、威力に制限がかかるのは道理。最後の最後に、爪が甘かったな。」

水槽の中で逆さまになりながらアレイスターはほくそ笑む。
車酔いが深刻なほかの乗組員と違って衝撃に対する対策は万全だ。

『こちらBメカ。マスター、ベイ様が息してません。』
「放っておけ。」



「……あーこれだ。」

落下するまどかを、筋肉質な腕が空中でキャッチした。

「男ならどれだけ軟弱者だろうが先ほどのような黄色い悲鳴は上げん。
 いかに神様だろうが、それが女の限界よ。」
「……むっ、失礼な。」
「まどか!」
「ほむらちゃん!」

ほむらはドレスが破れてボロボロになったまどかと抱き合う。
彼女は勇次郎と一緒に変身したシャルロッテの恵方巻きのような胴体に乗ってまどかを救助しにきたのだ。
彼女たちの目前には大破しているとはいえまだ立ち上がる伝説巨人。

「欲を出しおって。あのまま宇宙で戦えば貴様の勝利は覆らなかっただろうに。」
「えへへ……いやぁ……やっぱ最後はほむらちゃんの前で恰好よく決めたかったからつい……。」
「……まどか。」
「ごめんね、格好悪いところ見せちゃって。」
「そんなことないわ!すごく恰好良かったわよ!」
「ほむらちゃん……。」
「まあいい、貴様らはそこで休んでいろ。」

勇次郎はシャルロッテの上で両手を上げて構え、イデオンと目を合わせて二ィ…と嗤う。

「―――伝説巨人!!久々に喰ってみたくなってきたぜ!!」

673神と神 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/06/23(日) 23:49:08 ID:GplqLR.s0

【天元突破グレンラガン@天元突破グレンラガン 死亡】
【アンチスパイラル@天元突破グレンラガン 死亡】
【ゲッターエンペラー@ゲッターロボサーガ 死亡】
【空海坊爆烈@虚無戦記 死亡】
【虎空王@虚無戦記 死亡】
【ラ・グース@虚無戦記 死亡】
【時天空@真説・魔獣戦線 死亡】

【E―4/1日目・午後】


【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかを守る
1:まどかの戦いを見守る
2:なにか私にできることは?
3:この男は一体?
4:そういえばキュウべぇは何処へ行ったんだろう?
【備考】
※クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。
※シャルロッテの上に乗っています


【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)、変身
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
3: めんどくさいから大人しくしておく
【備考】
※暁美ほむらに抱きかかえられて移動中です
※お菓子を出せます。

【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 アルティメットまどか降臨、疲労(極大)、パワー消費(極大)
【装備】 アルティメットマジカルアーチェリー
【持ち物】
【思考】
基本:魔法少女が本当に幸せになれる世界を創造する
1:ほむらを守る
2:イデオンを倒す
3: 悟空を倒す
【備考】
※アルティメットまどかが降臨しました
※アルティメットマジカルアーチェリーに螺旋力とゲッター線の力が宿っています

【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
【状態】瀕死、ジャガッタ・シャーマン状態
【装備】
【装備】
【持ち物】不明支給品2〜6、基本支給品一式
【思考】
基本:範馬勇次郎を倒す
1:気絶
【備考】
※悟空の放送を聞き逃しました


【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】 ダメージ(小)、疲労(小)
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 不明
1: 悟空と戦う
2:イデオンと戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です


【アレイスター・クローリー@とある魔術の禁書目録】
【状態】 焦燥
【装備】イデオン@伝説巨人イデオン(大破)
【持ち物】
【思考】
基本: 対主催として悟空を始末し、ゲームの勝者となる
1: ――――――えっ?暴走?
【備考】
※対カカロット用最終兵器イデオンは現在操縦を全く受け付けていません
※木原、ベイ、シスターズが一緒に乗っています
※地図上のF―6地点は超重力渦巻に巻き込まれて消し飛びました

674名無しさん:2013/06/23(日) 23:49:30 ID:GplqLR.s0
終了です。

675名無しさん:2013/06/24(月) 18:35:04 ID:uliHyO0cO
これが神の戦いか……

676名無しさん:2013/06/24(月) 21:27:37 ID:ABKQoTDo0
これもうわかんねえな(褒め言葉)

677名無しさん:2013/06/24(月) 22:18:21 ID:SJE2BZwM0
次は誰が乱入or巻き込まれるんですかね(ゲス顔)

678名無しさん:2013/06/25(火) 08:05:20 ID:mmzlAlS60
色んな世界に手を出してぶち壊してうーん おつかれ

679名無しさん:2013/06/25(火) 20:27:46 ID:ETtb6wzM0
文句なしで伝説
二人共毎回乙です!

680名無しさん:2013/06/29(土) 01:48:44 ID:NOExRTcU0
シューティングスターは単一宇宙の76536000倍の範囲と攻撃力

681名無しさん:2013/07/01(月) 02:11:44 ID:d2NG8QjI0
合体なのはさん描いてみました
ttp://dl6.getuploader.com/g/nolifeman00/39/36759038_m.jpg

682 ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:54:45 ID:UBh5F.t60
投下お疲れ様です!
クライマックスだああああ!

投下します

683SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:55:29 ID:UBh5F.t60


「50連釘パンチ!!」


田所と小松を逃がすため攻めるよりも守りに重点を置くスタージュン。
トリコの猛攻を受けるのではなく流すスタイルで対応していていた。
結果最小限の被害で彼等を逃がすことに成功したと言えるだろう。
無論無傷ではなく確実にそれでも両者少なからず損傷を伴っていた。


「俺の食事を邪魔すんじゃねええええええ!!」


「食に対する念も尽きた……堕ちたなトリコ」


かつての強敵は敵ながらもその強さは本物だった。
かつての強敵は自分とは正反対の位置に属していたが食への愛情は認めるものだった。
だがそれも昔の話。
今目の前に居るのは周りの生命を貪り狂う災害に過ぎず人ではない。
故に情けをかける理由など存在せず排除するのに戸惑いも必要ない。
突き出された拳と拳のぶつかり合いはミシミシと音を立てやがて距離をとる。


強化された脚力で再度距離を詰めるトリコはそのまま勢いを殺さず右拳を顔面に突き出す。
拳こそ顔を捻り躱すものの風圧で後退させられ頬からは血が流れ落ちる。
大地を蹴りあげ上空から重力を利用し付加を掛けるスタージュン。
踵落しを脳天から受けるトリコ――その威力はスタージュンの足が大地に突き刺さるほど。


「スナスナの実か……」


「使いこなせる気はしないけどな――フライングフォーク!!」


食した中には異能の力を吸収できた参加者も存在する。
例を言えば今の姿であるプリキュアである。
そしてこれは悪魔の実。


飛んでいったフォークを腕で払い落とし最後の一本を投げ返すスタージュン。
その速度トリコに引けを取らず。
風を突き抜け走りぬくフォークをナイフで切り落とし小分けにする。
それを一つ一つ蹴り飛ばし連続で衝撃を飛ばす。
当然払い落とされるがその隙に距離を詰め両腕をナイフに、普段より鋭利に。
懐に飛び込み低くした姿勢を開放させ交差させた腕を――


「クロス!ナイフッ!!」


切り裂く。
胸に大きな裂傷を与え鮮血を舐めり取りその美味に歓喜の表情を浮かべるトリコ。
此処に来て大勢の強者を喰らったが身体が馴染むのは同じ世界の血肉。
互いの血が、互いのグルメ細胞が干渉し合い己を更なる境地へと誘う。
衝撃を受け鮮血を飛ばしながらもスタージュンは大地に倒れること無く両の脚で君臨する。
バーナーナイフを取り出し至近距離のトリコに一太刀――攻勢に出る。


「火 炎 旋 風」


刀身から巻き起こるは業火の宴
飛び散る火の粉は風に揺られ鮮火に舞い踊る
巻かれた紅蓮の竜巻は領域に踏み込んだ獣を浄化させる。

そして辺りは豪炎に包まれた。

684SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:56:30 ID:UBh5F.t60

「くっそおおおおおおおお!!
30連フォークシールド!!!!」


炎に焼かれ麗しきプリキュアドレスが塵と化し上半身を曝け出すトリコ。
腕も身体も火傷を負い常人なら死んでいるがグルメ細胞は答えてくれる。
活発になった細胞に助けられ炎を防ぐため壁を張る。
しかし金属は高熱で溶かされジュワと鳴り響く音がトリコを煽る。


「ならこれで――」


「烈火迅速」


そんな暇など与えるものか
焦りを見せた者が不利に陥るのは常識であり強者は隙を見せない
己の力に過信し足元が見えないのならば話にならん。
刀身を構え大地を一瞬で駆け抜けた突きの一撃はトリコの左肩を容赦なく貫く。


「ぐッ……!?」


そしてそこから放たれる業火の追撃。
体の内部から更に熱の追い打ちがトリコを襲う。


「お、おおおおおおおおおおおおおおおおお」


肩に突き刺さる刀身を両腕でしっかりと握りしめる。
高熱によって触れている部分が焼化させられるが気にしている程穏やかな状況じゃない。
強引にでも力を入れ刀身を抜くトリコ。


「ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


引き抜かれた風穴が大量に吹き出す紅き鮮血。
痛みと傷みがトリコを襲い何度も意識を遠ざけるが倒れるわけにはいかない。
まだ喰らいつくしていない、もっとだもっと、喰わせろ俺に喰わせろ。
己の強い意志が反映され傷を負う野獣はそれでも君臨する。
悪鬼に成り下がろうと元は正義の美食屋――英雄が簡単に倒れるはずが無い。
その風格正に英雄の背中そのもの。


「は……ハハハハハハハハ!!見えた!見えたぞスタージュン!!」


諦めない不屈の精神は持ち主の属性に囚われず何時だって奇跡をもたらす。
溢れ出る夢への想いはどんな形であれ具現し己を導く礎に変化する。


「俺がお前を殺すイメージがなァ!!」


アルティメットルーティーン。
己を信じる事が最大の力に繋がる想いの力。
トリコは見えた――己の拳がスタージュンの胸を貫くことを。


「こんな感じで――なァ!!!!」

685SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:57:53 ID:UBh5F.t60


想いを力に、拳に力を。
過程など関係ない。今のトリコには結果が見えているのだ。
己の完全なる勝利の場面が。
故に拳がスタージュンを貫くのに理由など存在しないのだ。
ゆっくりと、それでも荒々しく拳が腹を貫く感覚が体に、全身に走る。
心臓とは場所が違うが風穴が空く攻撃を受けたことに変わりは無い。
トリコは貫いたことを確認するとそれを力一杯引き抜き右回し蹴りを顔に当て吹き飛ばす。
腕に塗り付いたスタージュンの血肉を興味深々に舐めり取る。
このドロドロに濃くも決して喉に引っかからない透き通る味。
馴染む、この味は馴染む。


「美味え……うめぇぇ……」


雷鳴の如く響き渡るこの感覚は永久に残すべき国宝級の味。
しかしながらスタージュンとよばれる食材はこの世に一つしか、少なくてもこの世界線に一つしか存在しない。
複製品は所詮模造に過ぎず本家の味に大きく劣ってしまう。
だからこの味を世界に届けることは出来ない、だがこのままと言うのももったいない。
ならばトリコ自身が最後まで味わい尽くすしかないのだ、必然的に。

吹き飛ばしたスタージュンの元に飛びつき再度喰らいつく。
しかしスタージュンは既に立ち上がりバーナーナイフを構えていた。
彼とてブロリーを食した今グルメ細胞が活発になっている。
伝説の超サイヤ人を糧とし更なる飛躍を告げておりその結果風穴が塞ぎかかってる。
居合抜きの要領でバーナーナイフを振るうスタージュン。
しかしトリコのアルティメットルーティーンには再度拳が突き刺さっていた。

しかし

「……!」

一閃。
トリコの想いは一振りで崩され熱き一刀が胸に横一文字を刻み込む。
傷みよりも襲うは己のイメージを崩された焦りと屈辱。
勝利のイメージと結果が違う――つまり恐怖したのだ。

(この俺がビビったのか……そんなわけ!!)

「認めるかああああああああああ!!20連×2!釘パンチ!!」

右手を肥大化させ更に左腕も同様に肥大化させる。
膨張された筋肉から放たれる衝撃は普段の二倍の威力でスタージュンを襲う。
肥大化しただけで空気が揺れその一体の空間を歪ませる。
交互に放つのではなく同じタイミングで行うことにより確実性を増す。


「鮮火――花火!!」


しっかりと両手でバーナーナイフを握りしめトリコを見据えるスタージュン。
迫りくる拳の嵐を一つ一つ正確に見定めていき、同調させる。
己の呼吸を全ての拳に合わせそれらを刀身を用いて受け流す。
嵐の中ただ静かに目の前の霧を払い拭うように――。

686SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:58:24 ID:UBh5F.t60

「もらった――烈火迅速!!」

全てを払いのけ嵐の反動で硬直したトリコの隙を逃す必要は無い。
再び構え直し素早く突きを繰り出す。

風が変わった。

刃の先に獲物であるトリコの姿は無い――上だ。
硬直している筋肉を無理矢理脳から信号を送り出し本能で空に飛び立ったトリコ。
脚を合わせスタージュンの真上から落下する。

「アイスピックレッグナイフ!!」

鋭利なナイフを更に鋭利にさせ相手に突き刺す。
これが想い、これが勝利へのイメージ。

「お前の本当のイメージを言ったらどうだトリコ?」

「挑発には乗らねえ!!」

「お前のイメージそれは……俺の拳がお前を迎撃する!!」

脳天、次点にバーナーナイフ。
トリコの意識は完全にそれらに向けられ他の動作を見落としてしまう。
スタージュンは右腕を自由にさせトリコのタイミングに完全に合わせていた。
そしてトリコを煽る事により冷静な判断を許さずに――

「ごォォ!?」

撃ち抜くだけ――







687SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 00:59:41 ID:UBh5F.t60


「そんなこんなのって!?」

「何で此処に巨人が湧いているんだ!?」

スタージュンの援護のおかげで無事戦場から離れた田所と小松。
だがそこに平和は存在せず待ち構えるのは大量の巨人。
3メートル級もいれば15メートルを超える大型も……溢れるほどに。

「おかしい……何で!?」

小松は巨人が会場にいることは知っていた。
プリキュアになったライナー、ベルトルト含め把握していた。
しかしこんなにも大量の巨人がいることは知らされていない。

「イデ……!?」

遥か彼方にそびえる伝説の巨人。
そうか、もう何もかも関係ない。
現象一つ一つに理由を求める必要がないのだ――全てが全開になってしまったのか?
いや諦めるにはまだ早いこのメルクの包丁の切れ味さえあれば……淡い希望だった。
斬撃は巨人に飲み込まれる――無限力でも帯びているのだろうか。

辺りには喰われた真ニトロと見現電気の残骸が転がっている。
生き残りも巨人と戦い巨人を駆逐しているがそれでも巨人のほうが有利。
垣根と言う親元を失い能力が衰えてしまった。垣根自身能力と曖昧になっていたため幸い解除はされていないが。

「逃げてください、とミサカは――」

こちらに気づき声をかける妹。その背後にはほくそ笑む巨人が口を広げる。
絶望する田所と小松、やっと楽になると、安堵する見現電気。
そして小さな命がまた一つ飲み込まれ残された者に恐怖を植え付ける。
叫ぶ田所、絶望の小松、小さな希望も抱けない深い闇。
こんな時英雄でも駆けつけてくれれば――そんな淡い希望。




「衝撃のファーストブリッドォォォ!!!!」




唸る豪腕から放たれるは黄金の輝き。
人類の反逆の狼煙を挙げるに相応しい栄光の輝き。


その男反逆者――


「俺の邪魔するならぶっ飛ばす……!!」


シェルブリッドのカズマ――ただの漢だ

688SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:00:27 ID:UBh5F.t60

「あの人凄い……生身で巨人を殺してる!」

「何でカズマさんがここに!?」

「テメェも俺を知ってるのか……トリコって奴が何処にいるか分かるか?」

「トリコさんはスタージュンと決戦を……あなたは喰われたんじゃ!?」

「あ!?意味の分からない――」

「う、後ろォ!!」


叫ぶ田所、絶望する小松、振り返るカズマ、笑う巨人。
ゆっくりと会話することも出来ず、状況が把握できないカズマ。
だがそれでも、こんなふざけた状況でも分かったことが在る。


「まずはテメェらを倒さなきゃいけねーってことだよなァ!!」


邪魔するものは、目の前の壁はぶっ壊す。
それが信念、己の真髄。
ロストグラウンドだろうが、本土だろうが、バトルロワイアルだろうが関係無い。
何処にいようが俺は俺だ、それだけはしっかり確信出来る。
背中のフィンを更に消耗させ粒子が噴射され勢いをつけて推進する。
風を感じろ、一撃だ、一撃で砕け、壁に容赦はいらない――


「撃滅のセカンドブリッドォォォォォォォ!!!!」


繰り出される拳は再度巨人の顔面を吹き飛ばす。
弱点を突かなくても駆逐する辺り流石は反逆者、シェルブリッドのカズマと言ったところか。
勢いを殺さず更に二体の巨人を巻き込みそれらをぶっ飛ばす!
至近距離の巨人の目を蹴りで潰し再度フィンを消耗、一旦距離をとる。
集まった巨人はざっと十二体。
この数に退くカズマではない。


「おもしれぇ……!抹殺のォォォオ!!」



――根競べと行こうじゃなねえか怪物野郎――



「ラストブリッドだァァァアアオラォォォォォォォアアア!!!!」



――俺の方が強いって事を証明してやる――



荒れる大地、溢れる光、吹き荒れる暴風。
小松と田所が目を開けた時そこに映るには君臨するカズマの姿だった。

そして

それでも数えられないほど湧いてくる巨人たちだった。

689SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:01:12 ID:UBh5F.t60

「数だけ多いな……!くっ……!?」


大地に君臨するカズマに走る衝撃は力の代償。
仙豆で回復はしたものの急激な消耗は避けるべきだった。
アルターの酷使により右腕に激痛が走るが黙ってはいられない。
破らなきゃ殺られる――こんな状況で倒れていられるか。

「これを……」

「うるせぇ……俺は人間だ」

差し出されるブロリーの人肉を払うカズマ。
食せば力が得られるかもしれない、この状況を脱せるかもしれない、帰れるかもしれない。

そんな他人に媚を売るぐらいならここで己の力を尽くし果てでも帰る。
それにそいつを食せばカズマも悪鬼の仲間入り――そんなことは絶対に起きないが。


「カズマさん……今の状況は巨人が無数に現れています。
この会場には最初よりも参加者が増えていて、しかもその数は予想よりも上回っています。
イデオンも予想より早い出陣で無限力が会場に溢れ出ていて手が付けられません」


「で?」


「この会場は無限力の意思も反映されているらしく絶対に壊されません――つまり黙っていたら巻き込まれます。
そして多くの神々が消滅しこのままではすべてが終わった時に全世界の存続が危惧されます」


「つまり?」


「こんな所で足止めを喰らっては全てが遅すぎます。
そこで僕が把握している特異点――つまり巨人が溢れ出るポイントはあそこです。
通称クロスゲート。
こいつらは彼処から湧き出ています――逆にアレを封じれば巨人は出て来ません。
……カズマさん、巻き込んでしまって申し訳ないし僕が言える義理はありません……
お願いです!巨人を駆逐してください!!」




「――あいよ」




逃げ場なんて何処にもない。
全ての白黒をここで証明する。
何時だってそうだ、己の真髄は、意思は、強さは。
何時だって己に答えてくれる――そうだろ君島。


「いくぜ劉鳳!!
この輝きは俺とお前の――輝きだああああああああああああああああ!!!!」


白銀の煌めきをその腕に纏い大地を削りとり己の意思を具現させる。
アルターとは進化、己の信念の、意地の、意志の強さを表す。
ならばシェルブリッドのカズマその男最強につき。


「絶影のシェルブリッド――その身に刻み込む!!」


巨人如きに止められる筈がない。



「やったぜ討伐数1!!」



そしてこの全開なる宴にはまだ来客が――希望の光が出揃っていない。

690SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:02:37 ID:UBh5F.t60


「エレン・イェーガー!?まさか――そうか……まだ可能性はある!」


巨人のうなじを刈り取り立体機動装置を巧みに操り――着地に失敗。
大地を豪快に転がり続けるもその顔は巨人を駆逐したことにより喜んでいた。

「何だお前」

「俺はエレン、エレン・イェーガー。
何で此処に俺が、巨人がいるか分からないけど巨人は俺が駆逐する!!」

(この目……おもしれぇ!)

例え目の前に大きな壁が存在しても気にせず前を見続ける瞳。
君島が、橘が、クーガーが……そして劉鳳の瞳によく似ていた。
そんな男が現れたなら心で感じる――信じるに値すると。
ならば小さいイメージをかなぐり捨ててGAINを挙げて突き進め。

立体機動装置からワイヤーを直接巨人の肩に差し込み大きく旋回。
反対からはカズマが飛翔し逆サイドの巨人に立ち向かう。

ワイヤーを瞬時に戻し巨人に急接近――殺れる。

「討伐数2――!?」

注意力散漫油断厳禁生命絶体絶命。

別の巨人にまで注意が回らなかった。
ワイヤーを引きぬかれ大地に叩き堕ちるエレン。
そしてつまみ上げ大きく口を開ける巨人。
危険を感じ急速で駆けつけようとするカズマだが無数の巨人が壁となって憚る。
男二人絶望せずに立ち向かうが再度宣言させてもらう。


今この場にはクロスゲートから巨人が無数に湧き出ている。


人類に希望なし――されど絶望する必要もない


「巨人を駆逐する!この俺が!!」

691SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:03:25 ID:UBh5F.t60


回転そして回転、力高め力強く放つ斬撃により巨人はこの世から消滅する。
堕ちるエレンを回収しつつもワイヤーを更に射出、そのままエレンが狙っていた巨人を駆逐。
この男エレンが把握している戦士ではないがその力は真なり。

「大丈夫かエレン・イェーガー」

「は、はい……あなたは?」






「俺は刹那・F・セイエイ――巨人を駆逐する戦士だ!!
こぉぉぉおいいいいい!!!!ガン!!!ダァァァァアアアアアアアアムッ!!!!!」




君臨するは大いなる希望ガンダム――クアンタ――ではない。


「何!?」


「刹那――今度は僕も共に戦う!!」


「沙慈!?沙慈クロスロードか!!」


そこには共に戦い抜いた戦友とかつての愛機――ダブルオーライザーが降臨していた。


群がる巨人をカズマが拳一つで後退させ話せる空間を一時的にだが創りだす。
数少ない場を設け今此処で会話を行いたいが生憎そんな時間はないようだ。
刹那はガンダムに乗り込み、エレンは再度巨人を捉え、カズマも拳を握り締める。
無限の巨人との根競べはまだまだ序の口――ならば


「俺達は巨人をぶっ飛ばしてあの門を壊す――違いねえな?」


「巨人は俺が駆逐する!!」


「ああ――分かっている!!」


「なら十分だ――行くぜェ!!」


言葉を交わす事無く、出会って十分も立たないが互いを理解し合える。
此処に集まるは全開の素質を秘めた者――言わば同じ魂を持った者同士。
言葉など語るに笑止。


「皆さん!破滅の王や第六天が気付く前にゲートを塞ぐ必要があります!!」


そして更に集まる非参加者たち――





駆けつけるは色鮮やかな革命機――そして二人の戦士



今此処に乱入者の最終決戦が始まる――。

692SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:05:54 ID:UBh5F.t60


【時縞ハルト@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ一号機火人
【持ち物】
【思考】
基本:ジオールを護る
1:巨人を駆逐してゲートを取り返す
2:会場から脱出する

【流木野サキ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ四号機火ノ輪
【持ち物】
【思考】
基本:有名になる
1:ハルトを脅迫して籍を入れさせる
2:会場から脱出する

【櫻井アイナ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ三号機火神鳴
【持ち物】
【思考】
基本:ハルトを助ける
1:犬塚先輩大丈夫かな?
2:会場から脱出する

【山田ライゾウ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ六号機火遊
【持ち物】
【思考】
基本:仲間を護る
1:巨人を駆逐する
2:会場から脱出する

【エルエルフ@革命機ヴァルヴレイヴ】
【状態】
【装備】ヴァルヴレイヴ五号機火打羽
【持ち物】
【思考】
基本:会場から脱出する
1:ゲートから帰る

【超大型巨人@進撃の巨人】
【状態】捕縛、変身(キュアメロディ@スイートプリキュア)、人間形態
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 故郷に帰る
1:エレンと共に巨人を駆逐する

【鎧の巨人@進撃の巨人】
【状態】捕縛、変身(キュアリズム@スイートプリキュア)、人間形態
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: 故郷に帰る
1:兵士としてこの場を収める



【カズマ@スクライド】
【状態】全てに置いて消費だが反逆の意思は衰えず
【装備】絶影のシェルブリッド
【思考】邪魔するモンはぶっ飛ばす――そうだろ劉鳳
【備考】
※絶影のシェルブリッドを習得しました。



【エレン・イェーガー@進撃の巨人】
【状態】良好
【装備】立体機動装置
【思考】みんなと協力して巨人を駆逐する
【備考】
※ライベルの正体を知りません



【刹那・F・セイエイ@機動戦士ガンダムOO】
【状態】覚醒
【装備】ダブルオーライザーwith沙慈
【思考】俺が駆逐する――そして
【備考】
※劇場版終了後参戦――姿は人間です。


※クロスゲートから巨人が無数に出てきます
※破壊しなければさらに危険な存在が出てきます。
※辺りには真ニトロと見現電気が残っています。

693SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:07:41 ID:UBh5F.t60


拳と拳がぶつかり合い衝撃が衝撃を生み両者互いに吹き飛ぶ。
しかしトリコはカロリーを消費しても本能のままスタージュンに飛びつきナイフで右肩を斬り刻む。
苦痛に表情を歪めるが蹴り飛ばしトリコを剥がすスタージュン――だがトリコは離れない。
口を大きく広げ喰らいつくが宙を噛み音だけが響き渡るも再度フォークで突き刺す。
これを捻りで躱し身体から炎を繰り出し強引にトリコを剥がす――そのまま拳に炎を纏わせ飛ばす。

「烈火火花!」

飛ばされる火拳をトリコはただ飲み込む。
津波を飲み込んだことにより体内には大量の水分があるためこれぐらい余裕である。

「ガトリング釘パンチ!!」

両腕を肥大化させ足を踏ん張り宙に向けて拳を無数に放つ。
大気を殴りそれを飛ばす暴風の嵐がスタージュンに襲いかかる。
大地に突き刺さったバーナーナイフを引きぬき構える。
弾丸一つ一つを冷静に捌き全てを払いのけるがトリコその間に急接近。
しかし何度も同じ手を喰らうほど馬鹿ではない。


「キャンプファイヤーオーバーヒート!!!!」


大爆発、エリアは業火に包み込まれ大地は焼土へと化す。
水分を放出し一命を取り留めるが全身火傷には変わらない。
トリコが距離を再び取り始め己のイメージを確かめる。


「俺の本能が告げる――お前を殺すとなァ!!」


「本能――まさかジュリアシステムか!?」


気づいた時にはトリコのファークが脇腹に突き刺さりそして蹴り飛ばされる。

己の本能に反応し絶大な力を働かせるジュリアシステム。
己の食がそのまま力に繋がるグルメ細胞。
己の意思が世界に反映されるアルティメットルーティーン。

今のトリコを止める材料などあるのだろうか――。

「行くぜ!ガトリング釘パンチ!!」

再度無数の弾丸を容赦なくスタージュンに飛ばすトリコ。
立ち上がるスタージュンは血反吐を吐きながらも弾丸を潜り抜け――。




槍でトリコを貫く――




「――!?70連フォークシールド!!」


突然の襲撃に戸惑うも瞬時に盾を貼るトリコ。だが。
盾は一瞬で崩されその矛先は深く突き刺さり風圧で飛ばされる。






「死して尚その紅蓮の魂尽きず君臨する――真田源次郎幸村
その力を今現世へと果たさせて貰う――
オーバーソウル・天覇絶槍!!」





赤き鎧は紅蓮の証。
揺れる鉢巻は魂の衝動。


紅蓮の一槍にて今悪鬼を殲滅する――

694SPIRITS ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:08:31 ID:UBh5F.t60


【G―4/1日目・昼】

【トリコ@トリコ】
【状態】変身(キュアムーンライト)、 喰人状態、グルメ細胞活発状態、ジュリアシステム発動中、アルティメットルーティーン、カロリー消費(大)、ダメージ(大)
【装備】 キュアムーンライト
【持ち物】 特性人肉団子
【思考】 全てを喰らう。慈悲はもう無い
【備考】
※放送を聞き逃しました
※ベイの挑発は聞いてなかったようです
※聞き逃した情報を聞きました
※人を喰らった事により喰人状態になりました。人を見たら捕食します
※ゾロ、グリンバーチ、クロコダイル、アミバ、ゆり、ダークプリキュア、サウザーを喰らいました
※喰らいによりスナスナの実の能力を使えるようになりましたが泳げますよ。
※サニー、ピクル、秀吉を喰らいました
※狂気に満ち溢れ正しい判断ができません

【スタージュン@トリコ】
【状態】グルメ細胞活発状態、カロリー消費(大)、体力消費(大)裂傷、超サイヤ人
【装備】 オーバーソウル天覇絶槍
【持ち物】
【思考】
基本: 対主催としてカカロットを始末する
1:トリコと決着をつける
【備考】
※ブロリーを喰らいました
※幸村の魂を受け継ぎました

695 ◆uBeWzhDvqI:2013/07/07(日) 01:09:47 ID:UBh5F.t60
以上で投下終了です
予約期間の超過をお詫びします

696名無しさん:2013/07/07(日) 01:16:58 ID:mKPQmASs0
投下乙です
非参加者増えすぎだろwwwなのに熱いwwwwwww
いまだかつてこんな規模の最終決戦のロワがあっただろうか
更にまだまだ増えそうな乱入者
てか地味に破滅の王やら第六天だの不安なワードが……

697名無しさん:2013/07/07(日) 09:46:28 ID:B.o2Z/1Q0
投下乙
ここでまさかの真田幸村wwwwトリコとスタージュンのバトルが熱いwwww
刹那やエレンがいきなり出てきたがもはや当たり前のことのように感じるぜ

698名無しさん:2013/07/07(日) 20:45:48 ID:hAI6/DcI0
(∴)<さすがの全開さだな

699名無しさん:2013/07/08(月) 22:42:25 ID:54KRE1Ak0
追いついた
思ったよりも話数なくて読みやすいでも濃い
一人はカオスロワのような(いい意味で)勝負師
もう一人は漫画ロワのような熱い書き手
面白いのも納得もうすぐ終わるらしいけど応援してます!

700 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:39:07 ID:5BcL1M5.0
投下します。

701and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:39:56 ID:5BcL1M5.0

「……痛ぁ……。」
東方不敗に空中に吹き飛ばされたオクタヴィアは何か壁のようなものにぶつかって
その動きを停止する。中に居る美樹さやかは頭をふらつかせる。
「はっはっは!!これで終わりだぁ!!」
さやかを追って来た東方不敗が乗っているハッピーロボは光の翼をはためかせて
空を飛びながら気功の塊を練り始め、オクタヴィアにぶつけようとしていた。
「東方不敗が最終奥義!せきはァッ、てぇぇぇんきょぉぉぉぉけぇぇぇ――――んんっ!?」
「……え?あれ?あの壁って――――戦艦?」
キュアハッピーが周囲を見回すとマミが大量に召喚したティロフイナーレと
バルディッシュとフォートレスの融合した五つのビ
ット兵器が取り囲んでいるのが見えた。
「――――フィナーーーーレ!!!!!」
「――――シューーーーート!!!!!」
その全ての砲口から発射された光線に巻き込まれたキュアハッピーの全身がスパークし、
「……うわー!やられたー!」
「――――なにぃぃぃぃぃぃぃ!?ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
星空みゆきは中に入っている東方不敗マスターアジアごと爆発四散して消し飛んだ。
その様子を呆然と眺めるさやか。
「……マミさん?」



「ふっふっふ。どうやら、ここまでみたいね。」
勝利を確信した巴マミはボンバルダメントの甲板の上で仁王立ちになって高らかに笑っている。
空中に無数に浮いているビ
ット兵器と化したティロ・フィナーレから黄色いリボン(レガーレ・ヴァスタアリア)が
銃口から伸び、フェイトと合体した高町なのはを空中で縛り付けて拘束していた。
「ずいぶん楽しそうね。」
「そりぁ嬉しいわよ。これは魔法少女同士の共喰いじゃない。
 今、私は純粋に仲間の為に戦っているのよ。これ以上に幸せなことなんてないわ!」
「……は?」
なのはに止めを刺す為のティロフィナーレを次々と召喚しながらマミは語る。
「さっきまであなたが戦っていたあの巨大な怪獣は、私の一番のお友達で、大切なパートナーだったの。
 ピンクの髪を二つに結んだ、お人形さんみたいに可愛らしい女の子だったわ。」
「……え?」
なのはは先ほど自分が怒り
のままに消滅させた巨大な触手の塊を思い出してマミが何を言ってるのか分からなくなる。
「私たち魔法少女は正義の味方なの。たった一つの願い事と引き換えに平和に暮らしている人々を
 命を危険にする悪い魔女と賭けて闘う美少女戦士。それが私達よ。……でも、本当は違った。」
マミは遠い目をしてやや自虐的な表情を浮かべる。
「魔女の正体は……さっきあなたが戦った怪獣や美樹さんと一緒に居た馬の怪人の正体は。
 私達魔法少女のなれの果て、だったの。悪い化け物を対峙してるんだと思ってたら、
 実は仲間同士で延々殺し合ってただけだったのよ。笑っちゃうわよね。」
「…………。」
「平和に暮らしてる人々の命を脅かしていたのは絶望して魔女になっ
た魔法少女達だった。
 じゃあ、なんの為に私たちは戦ってるの?戦い続ければいつか私も怪物になってみんなを
 襲うようになるのなら、私たちは生きてちゃいけないじゃない。みんな死ぬしかないじゃない。
 そう思って、私は何もかも嫌になって自殺しようと思った。」
合体している16人すべての巴マミの記憶を引き継いでいる今の巴マミは一度目を閉じた後、
再び希望に満ちた光を灯した瞳を見せた。
「私達が元いた世界に比べたら、この会場は天国みたいなところよ。
 本当に悪い奴がいて、魔法少女も魔女も、みんなが力を合わせて戦っている。
 バトルロワイアルって、最高だわ!……ねぇ、なのはさん。
 今ならまだ間に合うわ。私達と一緒に、諸悪の根源と
、孫悟空と戦いましょうよ?」
拘束されているなのはは、こちらに手をのばすマミを無言で見下ろす。
「少し、あなたに同情するようになったよ。でも、フェイトちゃんが居なくなったのは
 あなた達のせいなのは変わらないよ。……自分でも、殆ど八つ当たりなのは分かるけどさ。
 もう、どうしようもないんだよ。」
「そう、無理なのね。」
マミは残念そうに宙に浮かぶ無数のティロ・フィナーレの銃口をなのはに向ける。
説得できない以上、仲間に危険が及ぶ前にこの娘を倒すしかない。
「……さようなら。」
「うん、あなた達のことを話してくれてありがとう。貴女のことを殺す前に理解出来て良かった。」
「え?」
「さようなら。」

702and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:40:27 ID:5BcL1M5.0
何か嫌な予感がしたマミは後ろを振り向く。
「……し、しまったぁっっっっ!?」
マミが喋っている間に、なのはが彼女の背後に展開させていた無数のフォトンスフィアが眩く輝き始める。
「―――ファランクスシフト・ディバインバスター。」
フォトン球から連続で放たれた数百発のかつてのなのはの必殺技が一斉にマミに襲い掛かり、
束になった破滅の光弾が戦艦を甲板ごと爆発させて吹き飛ばす。
「きゃああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
マミの断末魔の悲鳴と共にボンバルダメントは空中からゆっくりと地面に堕ち、地響きを上げて撃沈した。


「……手ごたえはあったと思うんだけど?」
黄色いリボンの拘束が解けたなのはは釈然と
しない表情で地面に下り立つ。
ディバインバスターがマミに当たる直前に、どこかで見たことがあるような
白い筋肉ダルマが素早く横切って巴マミを回収したような気がする。
手数が尋常ではないので流石に何発かは直撃したとは思うが致命傷を与えれたかどうか
自信はないの。彼女たちの境遇を知って少し迷いが生じたのだろうか。
「……仲間、か……。」
そういえば私を助けに来てくれたはやて達は無事なんだろうか?
あの娘たちがそう簡単にやられるとは思えないがゲーム開始から声を掛けてすらいなかったので少し気になる。
少し周りのことを考える余裕が出来てきたなのはが撃沈した戦艦の方向を見ると、
煙の中から甲冑に身を包んだ巨大な鎧騎士――オクタヴィアが
徐々に姿を現し始めた。
「……なんでこいつが……ひょっとして、やられちゃったのかな?……はやてちゃんとヴィータちゃん。」
「あんた!よくもマミさんを!」
「―――ブレイズフォーム。」

両肩から白いマントを出現させ、ジャケットを絶対的な強度を持つモードに切り替えたなのはは、
右手に十基のビットデバイスを全て集めて合体させ、一振りの巨大な大剣を完成させる。
天高く振り上げた大剣のその先端から放たれた光の刃は人魚の魔女オクタヴィアの全長をはるかに凌駕し―――。
「……ははっ、本当、チートだなぁ。」
オクタヴィアは両手の大剣を左右に大きく広げて構えを取り、叫んだ。
「―――スクワルタ!!!!トーーーーレ!!!!!」
背後に魔法陣を発生させたオクタヴィアはブーストを掛けてなのはに突進する。
目を瞑ったなのはは巨大なザンバーを両手に掲げ、絶叫した。
「―――プラズマザンバァァァァーーブレイカァァァァーー!!!!」
巨大な雷が刃と化して、自分に向けて振り下ろされたオクタヴィアの二刀流ごと
甲冑騎士を頭部から股下にかけて両断し、鋼鉄の肉体を瞬時に灰塵へ変える。
全身に電流を走らせ激しく爆発したオクタヴィアを見て対象の殲滅を確認するなのは。

だが。

「―――どりゃあああああああーーーーー!!!!!」
「―――なっ!?」
爆風を切り裂き、オクタヴィアの中に入っていた美樹さやかがなのはに向かって突撃してきた。
面食らうなのはに、さやかは地面に落下中だった二振りの折れた大剣の柄を両足をくっ付けて蹴り飛ばし、
なのはに突き刺そうとする。しかし二振りの大剣はなのはが前面に発生させた防護壁に阻まれ本体への直撃を
阻まれる。それを見て安堵したなのはだが、二振りの大剣の折れた先端から青い光が発生するのを見て目を見開いた。
これが、崩玉との融合で甚大の魔力を得たからこそ使える破面(アランカル)の大技。
「――――――無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)!!!!」
一瞬で放たれた数千発の虚閃(セロ)が強大な防御力を誇るなのはの防護障壁を突き破り、
なのはのバリアジャケットに容赦なく降り注いだ。バリアジャケットが青い炎に包まれどんどん崩壊していき、
激しい爆発と共に天に向かって巨大な光の柱が伸びていった。
「……はぁ……はぁ……や、やった……。」
爆風に吹き飛ばされ、流石に疲れたさやかは少し離れた場所に下り、その場に尻餅をついた。
だんだん爆発が収まってくる。流石にあの娘は跡形も残ってはいまい。
少しかわいそうだが全力で攻撃を仕掛ける以外に自分が勝つ方法は無かっただろう。
「………え………?」
青い光が収まり、爆風の中からバリアジャケットがほぼ全損して素肌を晒して立ち尽くす高町なのはが出現した。
「……危なかった……。」
「ははっ……冗談でしょ?」
慌てて立ち上がろうとするさやかに、合体したレイジングハートの銃口を向けて半裸のなのはは叫ぶ。

「―――ストレイト・バスターーーーーー!!」

703and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:40:58 ID:5BcL1M5.0






―――全部なくなっちゃった。
好きな人に愛してもらう資格も、
正義の味方になりたかった私の夢も。
私は結局口ばっかりで、自分の幸せを全部犠牲にしてまで正義を貫く覚悟なんてなかったんだ。
―――こんな嘘つきな私を愛してくれる人なんて。

(―――でも、さやかは頑張ったじゃんか。)
(あたしはすぐどうでも良くなちゃったのにさ。)
(さやかはすげーよ。)
(だからあたしは好きになったんだ。)
(……あ!)

(……あははっ。やっと言えた!)

――――――!?



杏、子?













「……………………………………。」

眼を見開いたさやかさやかは自分の体の無事を確認する。
あんな攻撃が直撃したら塵ひとつ残さず消し飛んで流石に死んじゃうと思う。
じゃあ、なんで生きているのか?私を抱くように被さっているこの人が答えだ。

「……やめなよ、そういうの。」

なのはの放ったストレイトバスターの射線上にすべての使い魔を並べた後
自らもさやかに覆い被って盾になった武旦の魔女オーフィリアである。
使い魔は瞬時に消滅し、本体の魔女もかろうじて原型は保っているものの、
誰の目にも明らかな致命傷を負っていた。

「……あんたはいいわよね。私にちゃんと気持ちを伝えて
命を捨ててまで守ったんだから。」

目から涙を滲ませながら、今にも消えそうな蝋燭状の頭部に
向かってさやかは叫んだ。

「そんなの……ただの自己満足じゃない!!残された人のことも考えなさいよ!!
 ずっと私と一緒に居てくれるんでしょ!!杏子!?……だったら!!」

そう言いながら、さやかは自らの胸に刀剣を突き刺し、
体にめり込んだ黒い宝石を肉ごと抉り取った。

「……うぐっ……!!」



そして、血まみれの崩玉に全ての霊力を集約させて、握りしめた拳をオーフィリアの体表にぶつけた。



「……だったら!!最後まで!!諦めるなぁぁぁぁ!!!」

オーフィリアの体が光を発しながら罅割れていく。

「……あ……れ……?」

抉った胸から血が吹き出し、頭がふらついて視界がかすんだ。
ぼんやりと、ひび割れたオーフィリアが塵になって風に消えていくのが見えた。

「……あぁ……ごめん……駄目だったみたい……。
……あーあやっぱり私って、どうしようもない馬鹿だなぁ……。」

崩玉を無理矢理抜き取った影響か、
何か致命的なものが抜け落ちた感覚がした。
仰向けに崩れ落ちていく。もう自分も長くないかも

「……せっかく助けてくれたのに……ごめんね……私もすぐ行くから。
……今までずっと……守ってくれて……ありがとう。
……あぁ、そういえば、私からは言ってなかったね。」

眼を瞑ったさやかは消えそうな声で、呟いた。

704and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:41:54 ID:5BcL1M5.0


「……好きだよ、杏子。……大好き。」











「―――――ったく、無茶すんなよ。」








崩れ落ちるさやかの腰をを、力強い腕が抱きかかえた。

「……え……?」

砕けた一角獣を模した仮面を頭にくっつけた髪を後ろ手に
くくった赤髪の少女がさやかの顔を至近距離で見つめている。

「……杏、子……?」
「……あー、うん。なんかまだ頭がボーッとしてて状況がよくわかんねぇけど……さやか!?」

大粒の涙をポロポロこぼしながら、さやかは破面化した杏子の顔を見上げている。

「…………馬鹿っ。馬鹿っ!馬鹿ぁぁぁぁ!!!
 紛らわしいのよっ!!!!!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ぁぁぁぁ!!!」
「いや、そんな連呼しなくても……んむぅっっっっ!?」

両腕で杏子の体を抱きしめたさやかは、杏子の唇を激しく奪ってそのまま押し倒した。





「……なにあれ?」

破損したバリアジャケットをゆっくりと修復していたなのはは目の前に広がる
意味不明な事態に困惑する。マミが言ってた通り、怪物の正体が女の子だということは
はっきり理解できたのだが、あの二人はああいう関係だったのだろうか。

「……思いっきり舌も入ってるよね……女の子同士でなにしてんの?」

なのはは頭を抑えてイラつかせる。

「……気持ち悪い。変態っ。変態っっ。
 変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態!!!!!」

別れ際に互のリボンを交換した金髪のツインテールの女の子の顔が脳裏に浮かぶ。
私が大人になったら絶対あの娘と結婚すると決めていたのに。

「そんなところ!私に!見せつけるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

複合デバイスを再びザンバーモードに変形させたなのはは
まだインナーしか復元できていない状態にもかかわらず、怒りに身を任せて二人に突撃を仕掛ける。

705and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:42:22 ID:5BcL1M5.0

「……あ……あぅぅ……。」

顔を真っ赤にして放心状態になっている杏子を支えて立ち上がったさやかは、
涎をふきながら杏子の目を真っ直ぐ見据えて言った。

「……まだ終わってない。勝つよ!杏子!私と合体しよう!」
「―――ふぁっ!?」

素っ頓狂な声を上げて動揺する杏子。

「……さ、さやか……!たしかにキスの次は……だし、
 さやかと超したいけどいきなりこんなところでそんなっ……!?」
「は?何言ってるの?マミさんみたいに私たちもやるのよ。」
「……あ、あぁ。でも、やれるのか?」
「迷っている暇は!ないっ!」

「うわあああああああ!!!!!!」

なのはは光剣を発したザンバーを二人に向けて横薙ぎに一閃する。
斬撃が二人を両断しようとした直前に光に包まれた二人はそのまま飛び上がり回避し、

「……なっ……!?」

再び地面に降り立ったとき、立っていたのは紫の髪をポニーテールに纏めて
マントをたなびかせ、蛇腹剣を鞭のようにしなびかせた一人の少女だった。

「……フュージュン……?」

スパーダと多節槍が合体した蛇腹剣の鎖を戻して直剣に変化させた彼女は、
そのままブーストをかけてなのはの懐へ飛び込む。

「……くっ!?うあぁぁぁぁぁ!!!」

瞬時にデバイスを分離したなのはは小回りが利く両手剣で迎撃しようとする。
だが真っ直ぐ突撃する彼女は全くスピードを落とさずに最低限の動きでその斬撃を回避した。

「―――視えるっ。」

美樹さやかの弱さは主に新人故の経験不足によるものを起因としている。
だが、杏子とのフュージュンによって技術と経験の不足を解消した今の彼女は
もはや達人クラスの近接戦闘魔法少女であり。

なのはの懐に潜り込んだ彼女は直剣を両手に構え、

「スパーーーーク!!!!エッッッッッジ!!!!」

渾身の力を込めてなぎ払った。






「……私とフェイトちゃんの愛が……負けたの?」
「最初から換算すれば、私たち五人全員でかかってようやく倒せたんだ。あんたは嫌になるくらい強かったよ。」
「……ふふっ。そっかぁ。ま、別にいいけどね。正直、途中からなんで戦ってるのか、自分でもよくわかんなかったし。」

合体したさやかの目前に何かが落下して地面につきささる。
ポタラ合体によって限界まで強化されたレイジングハートとバルディッシュの複合デバイスである。

706and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:42:42 ID:5BcL1M5.0
「……これ……。」
「勿体ないから君達にあげるよ。きっと、力になってくれる筈だよ。」

スパークエッジの一閃を受けたなのはの上半身が徐々に斜めにズレ落ちていく。

「……でも、どんなに強くてもさ……やっぱり、一人は、嫌だな……。」

なのはの上半身が下半身から完全に切り離され、地面に落下した瞬間。
両耳につけていたポタラが音を立てて粉々に砕け散り、体が光に包まれた。

「……あっ……!」

振り向いたさやかの視界に映ったのは、二人で寄り添うように倒れて息を引き取った
小学生くらいの茶発と金髪の女の子の遺体だった。

「……おつかれさま。」

その様子を見て、さやかは優しく微笑んだ。






――なあ、さやか。これからどうするんだ?

――決まってるじゃない。黒幕を倒しに行くのよ。

――私たちは、正義の味方の魔法少女なんだからっ!

――でも、死ぬかもしれないぞ?

――そうかもね。ねぇ、杏子。

――ちゃんと最期まで付き合ってくれる?

――ははっ。

――ったりめーじゃん!!

707and I'm home ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/15(月) 01:43:02 ID:5BcL1M5.0
【星空みゆき@スマイルプリキュア 死亡】
【東方不敗@機動武鬪伝Gガンダム 死亡】
【高町なのは@リリカルなのはシリーズ 死亡】



【E―4/1日目・夕方】


【美樹さやか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】健康、 魔女化(オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ)、破面(アランカル)化
    合体(佐倉杏子《魔女化、破面化》)
【装備】回帰刀、崩玉×1
     レイジングハート・バルディッシュ・マクシマム・オーバードライヴ×1、
【持ち物】セルのグリーフシード、ランダム支給品3〜11、 基本支給品一式
【思考】
基本: 正義の味方として黒幕と戦う
1:孫悟空を倒す
2:杏子やマミさんと一緒に戦う
【備考】
※9話で無理心中した直後から参戦です。
※杏子のディバッグに入っていた崩玉の力で破面化したことにより自我を取り戻しました。
※回帰(レスレクシオン)することで魔女本来の力が使えるようになります。
※崩玉と一体化しているため再生能力が強化されています。
※魔法少女時にソウルジェムがあった場所に、孔が開いています。
※破面化した佐倉杏子とフュージュンで合体しました。
※時間が経てば二人に分離します。


【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
【状態】気絶、疲労(大)、負傷(大)
    合体(巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ
       巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ、巴マミ)
【装備】 ティロ・フィナーレ×∞
【持ち物】基本支給品一式
【思考】
基本:魔法少女の使命を果たす
1:気絶中
【備考】
※お菓子の魔女や高町なのはに支給された巴マミ×16がフュージュンで合体しました
※ティロフィナーレを高速で無限に撃つことができます
※きゅうべぇ(筋肉)に助けられたようです

708名無しさん:2013/07/15(月) 01:43:29 ID:5BcL1M5.0
終了です。

709 ◆uBeWzhDvqI:2013/07/15(月) 01:54:09 ID:fAIovW7g0
投下乙です!!
最後に生き残った五人の魔法少女
死んでいった別の魔法少女の使命を背負い突き進む
全開です!

710 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:11:08 ID:fUsWlZyE0
投下します。

711宇宙最強の絶望クラッシャー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:11:43 ID:fUsWlZyE0

「な、なんだあれは!?」

突然、自分たちのパーティーを襲っていた巨人が皆をスルーしてあらぬ方向へと駆け出し始めた。
驚くカズマの視線の視線の先に居るのは、テニスウェアを纏った眼鏡をかけた少年だった。
男がテニスラケットで素振りをしていると、巨人が次々と彼の元へと引き寄せられていく。

手塚ゾーン。

回転をかけてテニスボールを打つことで竜巻を起こしてあらゆるものを自分の元へと吸い込む
私立青春学園中等部男子テニス部の部長、手塚国光の高等テクニックである。
かつて手塚はこのテクニックで恐竜を絶滅させたという噂も存在する。

「集まってきたぞ、やれ、石田。」
「おうともよ!!」

手塚の至近距離まで群がってきた巨人の足元へ、もう一人の巨漢のテニスプレーヤーが突撃し、
その足の脛目掛けて勢いよくラケットを振るった。

「 1 0 8 式 波 動 球 ! ! 」

府立四天宝寺中学校テニス部所属の三年生レギュラー、石田銀の渾身の力を込めて放たれたフラットショットは
巨人を極太レーザーに変えて空の彼方へとホームランした。衝撃波で集まった巨人の何体かが吹き飛ぶ。

「すげぇアイツら!テニスラケット一本で巨人と闘っている!」
「いえ!それだけじゃありません!」

田所さんが指さした先を見たカズマは、天空から落下してくる巨大な火の玉を見て驚愕する。
大気圏を突破した巨人が摩擦熱で燃え上がり、重力に引かれて落下してきたのだ。
隕石と化した巨人が手塚ゾーンで集まった巨人の群れへの元へ衝突し、
巨大なクレーターを作りながらそのすべてを焼き尽くして消滅させた。

「まさかおヌシとダブルスを組むことになるとはのぅ、手塚。」
「まったくだ。さっさと片付けて試合に戻るぞ。」

何もなくなった大地に背中合わせになって立ち尽くす二人のテニスプレイヤーを
監視する者がカズマ達以外にも存在していた。
彼女達は搭乗するあんこうのエンブレムをつけたⅣ号戦車H型を旋回させて移動を開始する。

「なるほど、彼らがテニス部代表なら、私たちは戦車道代表というわけですか。」
「これは同じスポーツマンとして私達も負けてられませんねー!」

五十鈴華は砲弾をセットし、目の前まで迫ってきた巨人の群れに向かって照準を合わせ、

「てーーーー!!」

西住みほの号令と共に発射した。

「でも、さすがにⅣ号の火力じゃ巨人に対抗するには心元ないですよ。」

不安そうな表情をする指揮官を元気づけるように秋山優花里は笑顔で告げる。

「大丈夫ですよ!西住殿ぉ!自動車部のみなさんにお願いして
 核弾頭を発射できるようにして改造いただきましたから!」
「ああ、そうなんですかー。」


「「「「――――え?」」」」


秋山以外の全員が同時に声をあげた次の瞬間、命中した砲弾が化学反応を起こし、
凄まじい爆発音と共に巨大なキノコ雲が上がり、巨人の群れを跡形もなく消し飛ばした。

712宇宙最強の絶望クラッシャー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:12:03 ID:fUsWlZyE0
その様子を上空から見ていた範馬勇次郎は語る。

「核弾頭。人類が開発した、実際に使用された兵器の中で最悪結果を残した大量破壊兵器の代名詞。
 だがロゴ・ダウの巨神イデオンは至近距離でそれが爆発しても無傷だったと聞く。
 おもしれぇ―――伝説巨人!!久々に喰ってみたくなってきたぜ!!」

見るも無残な姿になったロゴ・ダウの伝説巨人イデオンは尚も動きを止めずに勇次郎達向かって前進している。
範馬勇次郎はシャルロッテの上で両手を上げて構え、イデオンと目を合わせて二ィ…と嗤った。
溢れんばかりの闘志を漲らせ、構えを取る範馬勇次郎を呆れながら暁美ほむらは見て言った。

「……ねぇ、今さら突っ込んでも無意味だとは思うけど、どうやって?」

サイズ差が話にならないレベルであることを置いとくとしても、
あの化け物はまどかの必殺技を喰らっても壊れなかったのだ。
正直この男は気が狂ったとしか思えないのだが。

「―――吻ッッ!!」

その問いには応えずシャルロッテを踏み出しイデオンの胴体へと弾丸のように飛び込む。

「……何考えてるのよ。」
「―――破ァァァッッッッ!!!!!!」
「え?」

勇次郎がイデオンの装甲に掌底を当てた次の瞬間、更に上から掌底を被せて振動を加えた。
圧倒的な体格差にもかかわらず波打つような衝撃波が打撃したポイントから発生し、伝説巨人の動きが止まる。




Bブロックのコックピット内部で激震が走った。

「べ、ベイ様!?」
『どうした、シスターズ?』
「大変ですアレイスター様。ベイ様が外部からの振動波に触れて全身から血を吹き出して死にました。」
『なんだと!?』




イデオンの装甲を蹴り飛ばして再びシャルロッテの上に着地した勇次郎にまどかは称賛を送る。

「打震!!おじさんは掌底で振動を伝えて内部に直接ダメージを与えたんだ!!
 ロボットは化け物でも中の人は普通の人間だもんね!そっかぁ!!その手があったかぁ!!」
「……え?えぇ〜〜〜〜〜?」
「うん!これならイケるかも!」
「つまらんな。」
「は?」

首を鳴らした勇次郎は再び両腕を大きく上げて構えを取る。

「闘争とは力の解放だ。力み無くして解放のカタルシスはありえねぇ。」
「いや、ちょっと。何かの間違いでひょっとしたら勝てそうなんだから、
 このまま地道にさっきの攻撃を連打しなさいよ。」
「―――喰らうがいい。猛獣の一撃を!!!!」

ほむらの制止を振り切って、勇次郎はシャルロッテの恵方巻きのような体の上を
ダッシュして空中へとその体を踏み出した。



その時であった。



「――――――え?」
「――――――おぉっ!?」

先ほどまで人間サイズだった範馬勇次郎が、ほむらとまどかが瞬きをした次の瞬間、
200メートル台の超大型巨人へとその姿を変えて、地響きを挙げながら
イデオンの元へと駈け出していたのだ。

「……マジで何あれ?魔法?」
「そういえばおじさんも魔法少女だしね。……あれ?」
「なに、まどか?……あ、あの男。勇次郎の息子だったっけ?
 起き上がったのはいいとして、何してるのかしら?」

713宇宙最強の絶望クラッシャー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:12:46 ID:fUsWlZyE0

Cブロックの操縦席で木原数多は頭を抱えて絶叫する。

「―――リ……リアルシャドーだっ!!!!
 範馬刃牙めっっ!!イデオンの電子頭脳のデッドスポットに妄想を送り込んで
 巨大な範馬勇次郎を現実世界に具現化しやがったっっっ!!!!」
『あれが地下闘技場チャンピオン、範馬刃牙の全開……!正直舐めていた。』






「……へっ……。今日は二人でダブルオーガだな、親父ィ……。」

立ち上がってポーズを決める刃牙の頭蓋骨に孔が空き、次々と血が噴き出し始める。

「……やっぱ俺の親父が……最強だぜ……。」

パァァァァァン!!!!

余りに無茶な誇大妄想を送り込んだことで脳の負担が肉体の限界を超えた範馬刃牙は、
激しい爆発音と共に頭を破裂させ、その場に倒れ込んで絶命した。






「刃牙ィィィィ!!!!余計な真似をッッッ!!!!
 ……だが、貴様の気遣い、無駄にはしねぇッッッ!!!!」

巨大化した勇次郎は複雑な表情を浮かべながら拳に力を込め、イデオン目掛けてフルスイングする。
イデオンは腕をクロスし完全防御の体勢を取り、その拳を正面から受け止めた。
拳が触れた瞬間、バリアが発生し、その一撃を防御する。



「へっ!大きくなったから何だってぇ?
 イデオンは自分と同じサイズの重起動メカ何ざ幾らでも相手にしてたぞ!」

木原数多は操縦席に踏ん反り返って余裕の表情を浮かべる。

「キャッ♪キャッ♪」

すると、後ろの方からなにやら赤ん坊の声が聞こえてきた。

「……んん?なぁ、アレイスターさんよぉ、これ幻聴か?」
『いやぁ、「彼女」はイデオンにとって重要な要素の一つだ。』
「……あぁ、思い出した。イデってのは無垢な子供の純粋な防衛本能を
 ベースにして活動してるんだよなぁ……純粋な防衛本能って、
 どこから発生してたんだそういやぁ?」

ふと湧いてきた疑問を解決するため振り向く木原。

「きゅぴらっぱー♪」
「…………。」

そこに居たのは、チャイルドシートに座ってじたばた手を動かして
笑っているピンク髪の高貴そうな雰囲気の赤ちゃんであった。

「………あ…………。」

「 ア イ ち ゃ ん じ ゃ ね ぇ か ! ? 」

『何を驚く必要がある?悪意を持たない赤子こそイデを起動に最も有効なのは知っていただろう?』
「いや、そりゃそうだけどさぁ、なんかすっげぇ嫌な予感――――







 ドゴオォォォォ!!!!






                       
 ――――がっ!?」
     

胸元に強烈な衝撃を受け、木原数多は口から血を噴き出す。

「あはっ、誘拐とかしちゃダメだぞ♪」

アイちゃんが何者かに攫われたと聞き、再び会場に舞い戻って
イデオンの内部に侵入したキュアハートの繰り出した
ハートブレイクショットが激しい音を立てて木原数多の背を直撃し、
そのまま胸を突き破って心臓を抉り出したのだ。
数多は「だから言わんこっちゃない」みたいな顔をして絶命した。

『おい、どうした木原!?返事をしろ!!木原!!』

アイちゃんを抱きかかえたキュアハートはスピーカーから流れる声を聴きつけ、天井を見上げる。

「ふふ〜ん♪誘拐事件の黒幕は、一番上なのかな?」

鼻歌を歌いながら懐からカラフルな色彩の弓矢を取り出し、弓なりに体を逸らしながらそれに手を掛け、

「プリキュア!!ハーーートシューーーーート!!!! 」

ラブハートアローから真上に解き放たれた光の矢がイデオンの内部装甲を次々と突き破り、
遂に数百メートル頭上のイデオンの頭部まで到達する。




「一体なにが………何ぃ!?ぐわあああああああぁぁぁぁぁぁ!?」

Aメカの床を貫通した光の矢はイデオンの頭部内のコックピットに設置された円筒状の水槽を破壊し、
中の液体の噴出と共にアレイスターが床に転がり落ちた。

「がはぁ!!ば、馬鹿な!?」




「―――――破ァァァッッッ!!!」




「――――――え?」

714宇宙最強の絶望クラッシャー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:13:09 ID:fUsWlZyE0
勇次郎の怒号と共に、発生源を失ってバリアが弱まったイデオンの両腕を砕いた
鬼の一撃が激しい衝撃音と共に伝説巨人の胴体を全力でぶち抜いたのだ。

「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

床に転がりながらアレイスターは信じられない様な表情を浮かべる。

「……ば……馬鹿な……私のプランはまだ途中……!?」




「―――――邪ッッッッッッ!!!!」




続けて勇次郎が放った踵落としがイデオンの頭部に直撃し、Aメカの天井が破壊され、

「う……うおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」

学園都市の支配者アレイスター・クローリーが落ちてきた天井に押しつぶされると同時にイデオンは頭部から
股下にかけて踵落としで両断され、伝説巨人はすべての機能を完全に停止し、巨大な鉄屑の山と化して崩壊した。





リアルシャドーの効果が切れて人間サイズに戻った勇次郎が足元に倒れている刃牙の死体を無言で見つめている。

「……あなたの心境、痛いほど分かります。」

ほむらを連れて勇次郎の元へ向かったまどかは勇次郎に語りかける。

「息子にして最大のライバルを失ったのだもの。哀しいに決まってます。
 でも、この戦いももうすぐ終わりですよ。さぁ、一緒に……。」

「刃牙ィ、貴様は致命的なミスを犯した。宇宙最強を決める又とないチャンスを棒に振ったのだ。」
「………。」
「俺は止まらねぇぞ。行きつくところまで行ってやろうじゃねぇか。」

瘴気を放ちながら二ィと不敵な笑みを浮かべる勇次郎に向けて、まどかは無言で弓を構えて矢を向けた。

「まどか?」
「今のあの人ならひょっとしたら悟空を倒せるかも。でも、もし生き延びたら。
 きっとドラゴンボールで悟空と同じことを願っちゃうよ。……だから。」

まどかは悲痛な表情で矢を放った。だが。

「え!?」

その場から姿を消し、一瞬でまどかの目前にまで移動した勇次郎が
光の矢を掴んで弓の弦に押さえつけて発射を阻止した。

「―――っな!?」
「瞬間移動など戦術格闘技においては基本の一つに過ぎん。」

矢を掴んでいる方と逆側の腕でまどかの顔面目掛けて拳を振るうが、
インパクトしたと思った瞬間拳が空を切った。拳が当たる寸前に時間を止めたほむらが
まどかを抱えて移動したのだ。

「やれやれ、俺ごときにこの様とは。想像以上に消耗が激しいようだな魔法少女の女神よ。」
「……くっ。」
「俺はもう行くぜ。もしまだやりあいてぇというのなら、次は容赦しねぇ。」

もはや人間の領域を超え「最強」という概念と化した男は二人に背を向けその場を後にした。







「あ!見つけたー!もう!また一人で出て行ったのねー!マナ!」
「レジーナ!?なんでこんな所へ!?」

アイちゃんを救助するついでにシスターズを何人か引き連れてイデオンから脱出した
キュアハートは現在同居している恋人の姿を見て驚きの表情を浮かべた。

「どうせ今度はすぐ帰ってくるつもりなんかなかったんでしょ。」
「あれー?ばれちゃった?」

レジーナはキュアハートの腕に抱きついて顔を上目づかいに見上げた。

「しょうがないから一緒に戦ってあげる。」
「ふふっ、ありがとねっ。」
「マナ様、私も手をお貸し致しましょう。」

レジーナの後ろからバットマンの様な恰好をした老人が近づいてきた。

「キュアセバスチャン!ありすちゃんの差し金ね。」

心強い味方を得たキュアハートは遠くに存在するクロスゲートの方へ視線を向けた。

「うん、せっかく来たんだし、もうちょっと手伝ってあげようかな。」

715宇宙最強の絶望クラッシャー ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/22(月) 02:13:24 ID:fUsWlZyE0
「おいおい、なんだねここは?」
「強さを求めるあまり、ついに神の領域に座する私たちまでもが呼ばれたという訳ですか。」
(な……!?)

木陰で巴マミを介抱している最高密度の筋肉を得たきゅうべぇは、突然現れた二人組の姿を
一目見ただけで言いようのない恐怖に囚われていた。
片や帽子をかぶった長身の美青年、片やくたびれかけた風貌のアメリカ人の小男。
一見ただの人間にしか見えない彼らは一体何者なのか。

(……な、なんだこいつらは!?ボクの力を遥かに超えているだと!?)

クロスゲートを通じて会場に馳せ参じた史上最低最悪の運び屋赤屍蔵人と
不動のランキングNo.1である世界最強の男、時空の支配者ハリィ・ガーバー。
二人はは肩を並べて歩き出す。

「さて、孫悟空とやらは何処に居るんだね?」


【ベイ@トリコ 死亡】
【範馬刃牙@グラップラー刃牙 死亡】
【木原数多@とある魔術の禁書目録 死亡】
【アレイスター・クローリー@とある魔術の禁書目録 死亡】
【イデオン@伝説巨人イデオン 死亡】

【E―4/1日目・夕方】


【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小)
【装備】 トカレフ(3/8)、魔法少女服
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかを守る
1:まどかを守る
2:なにか私にできることは?
【備考】
※クリームヒルトの麓に落ちていた鹿目まどかのディバックを回収しました。
※制限に気づきましたがどれくらいかは理解していません
※プリキュアに対し別の魔法少女と判断しました
※願いを叶えると言っていますが『まどかを殺さなければならない』という事実に気づいていません。
※垣根に対して異常な恐怖心と警戒心を抱いています。

【お菓子の魔女@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 魔女化(シャルロッテ)
【装備】
【持ち物】
【思考】
基本: チーズが食いてぇ
1: まずは腹ごしらえなのダワ
2: 参加者に見つかったのでぬいぐるみのふりをする
3: めんどくさいから大人しくしておく
【備考】
※暁美ほむらに抱きかかえられて移動中です
※お菓子を出せます。

【鹿目まどか@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 アルティメットまどか降臨、疲労(極大)、パワー消費(極大)
【装備】 アルティメットマジカルアーチェリー
【持ち物】
【思考】
基本:魔法少女が本当に幸せになれる世界を創造する
1:ほむらを守る
2:悟空を倒す
3: どうしようかな?
【備考】
※アルティメットまどかが降臨しました
※アルティメットマジカルアーチェリーに螺旋力とゲッター線の力が宿っています

【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
【状態】 ダメージ(小)、疲労(小)
【装備】魔法少女服
【持ち物】ダイヤモンド、 ランダム支給品1、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝する
1: 悟空と戦う
【備考】
※参戦時期は書き手さんに任せます
※戦闘力に制限はありません
※魔法少女から人間に戻りましたが魔法少女服は気にいったのでそのまま着ています
※勇次郎が何を願ったかは不明です


※イデオンが破壊された影響は今のところ不明です

716名無しさん:2013/07/22(月) 02:14:06 ID:fUsWlZyE0
終了です。

717名無しさん:2013/07/22(月) 03:04:59 ID:ZRmx95vE0
投下乙です

なんだか凄い事になっちゃったぞ……
次々と脱落しては現われる最強達
やっぱ次々と最強が現われる展開って男の子の味だよな
次は雷帝とヤクザが出るのかな

718名無しさん:2013/07/23(火) 22:59:20 ID:p4ZhlkWM0
なぜこの人はこんなに面白い話を書けるのか
頭を割って中を見てみたい

719名無しさん:2013/07/24(水) 03:12:47 ID:O.H8PsrA0
投下乙
トランスリアルのキャラがまさか来るとは…w
あの難解な数学SFは今改めて見ても凄まじくマジキチな設定だと思うわ
主人公最強スレのランクの頂点に何年も居続けられるだけのことはあるな

720名無しさん:2013/07/24(水) 07:32:00 ID:uPbE/kYs0
赤屍さんに加えてガーバーまで来ちゃうとは、すごい展開になってきたな・・・こりゃ期待だ

所でもう一人の時空の支配者であり、ガーバーの相棒でもあるフレッチャーの方はどうなるだろか
この2人でこれまで4作(長編1作+短編3作)ほどダブル主人公を務めてきたから、ちとフレッチャーの出番が気になるね

721 ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:41:02 ID:yhSnWmoE0
投下します。

722アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:41:38 ID:yhSnWmoE0
「てぃひひっ、あ〜失敗したな〜。ラスボスでも無いような奴相手にパワーを使いすぎちゃった……。」
「まどか……。」
「どうしよう。今の私じゃ悟空を倒せるかどうかわかんないよぉ……。」

現れた時の圧倒的な神々しさがどこかへ行ってしまったかのように落ち込むまどかを、ほむらは心配そうに見守っている。
女神の様に美しいドレスがイデオンソードが直撃した影響で所々破れて柔らかそうな素肌がかなり露出しており、
非常時にもかかわらずほむらは胸の昂りを隠せずにいた。まどかがどんな怪物に成り下がっても愛し抜く覚悟が自分にはあるが、
やはり神様とはいえ、大好きな人が人間と変わらない姿で霰もない恰好を晒してくれるとすごく嬉しいしとても興奮する。
というかものすごく触りたい。超、触りたい。

「―――まどかっ!!」
「うむぅっ!?」

我慢できずにほむらはまどかを強く抱きしめてそのファーストキスを奪い取った。
まどかは始めは面食らっていたがしばらくするとほむらを受け入れるように目を閉じた。
唇を離すと混ざり合った唾液が糸を引くように伸びて地面にぽたりと落ちる。
そして、ほむらは強い眼差しでまどかを見つめながら口を開く。

「インキュベーターどもは死滅して、まどかが魔女になったと思ったら女神様になって私の元へ帰ってきた。
 この時間軸は最高よ。……なにがドラゴンボールよ!誰が……誰が!無かったことになんてしてやるものですか!!」
「ほむらちゃん……。」
「本当はまどかを連れて遠く遠く、宇宙の果てへでも逃げ延びて、何もかも忘れて一緒に幸せに暮らしたいわ。
 でも多分、もう何処へ逃げても無駄なんでしょうね。なら、一緒に戦わせて、まどか。
 滅びが運命なら、どこまでも抗い続けて見せるわ。たとえどんな犠牲を払ってでも。」

魔法少女になったばかりの頃の気弱な少女と同一人物とは思えないような固い決意をみせるほむらを
顔を高騰させたまどかは胸を激しく高鳴らせて見つめ、何か諦めたように優しく笑った。

「……私は、神様失格だなぁ。魔法少女の女神様はみんなを平等に扱わなきゃいけないのに、
 今はほむらちゃん一人の事を一番に考えてる。もう神様なんかじゃないよ。
 普通の女の子に、戻っちゃった。……責任、取ってくれるかな?ほむらちゃん。」
「ええ!もちろんよ!」

そうしてまどかは目を閉じ、ほむらを背中の翼で包み込むように抱擁した。

(大丈夫だよきっと。二人一緒なら―――。)

まどかの姿が虚空に消え、その場にはいつの間にかツーテールに髪型が変化したほむらが残された。
その髪はまどかの様に二つの赤いリボンで纏められている。

「じゃ、行こっか。」
(―――うん!)

ほむらが軽く地面を蹴って宙に浮くと、その背中から魔女結界のような漆黒の翼が形成され、
そのまま空高く飛び発ち、「二人は」その場から姿を消した。


◆ ◆ ◆


「スーパーサイヤ人キング?王子様から王様になったってかベジータ?」

神と王。二人の究極のサイヤ人が最後の決着を着ける為全身をスパークさせ空中で対峙している。
悟空は遠くの方で途方もなく巨大な気が崩れ落ちて消えていくのを感じ取った。
イデオンが破壊されれたのだろうか?垣根帝督が先ほど放った灼熱のエネルギー弾が
直撃しても全くの無傷だった怪物を倒してしまうとは。

「まどかがやったのかぁ?やっぱすげぇなあの娘は。
 ……んん?いや、ちょっと違うな。止めを刺したのは別のヤツだ。」

悟空はその伝説巨人を仕留めた者の気の持ち主を知っている。
ベジータ、ブロリー、鹿目まどか。自分と互角に戦える力を持った好敵手の一人。
あの男の顔を思い出し、悟空はニヤリと笑った。

「範馬勇次郎。そういやぁアイツとも決着をつけねぇとな。」
「カカロットォ!!他の奴の事を考える余裕など貴様にはないぞ!!」
「おっといけねぇや!」

白銀の髪をなびかせたベジータは天使の翼をはためかせて悟空の元へと急接近する。
対する悟空も紅い闘気を纏いながら高速でベジータへ飛び掛かった。

互いの拳と拳がぶつかり合い、空中戦でありながら大地を揺るがすほどの
衝撃波が発生―――しようとした、その時だった。

「―――んんっ!?」
「―――なんだぁ!?」

二人の頭上から、血でできたメスのようなものが雨のように降り注いだ。
二人は慌てて動きを止め、超高速で逆方向に軌道を変えることでその攻撃を回避する。

723アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:42:47 ID:yhSnWmoE0
「クスクス。おや、珍しく避けられましたねぇ。」

地面に着地した二人のサイヤ人の間に割って入るように、
黒衣を纏った細身の男がスタスタと歩いてきた。

「なんだおめぇ、結構強そうだなぁ。」
「おい!俺達の戦いの邪魔をするとはいい度胸だな貴様!」
「ああ、すみません。始めまして孫悟空様。私は赤屍蔵人と申します。
 運び屋という仕事をしておりまして。そこにいらっしゃるハリィ・ガーバー氏と
 ジョー・フレッチャー氏をここまで運ぶのが私の今回の依頼内容でした。」

笑顔で語りだす赤屍の背後から二人のアメリカ人が現れる。

「あ、どうもこんにちわ。」
「おお!彼が日本のスーパーマンか!始めてみたよ。」

二人ともただの低姿勢なサラリーマンのおっさんにしか見えないが、
ベジータは何故か言いようのない焦燥感を感じていた。

(こいつら、ハリィ・ガーバーと赤屍蔵人と言う男―――今の悟空同様、気を感じない。
 つまり神クラス。少なく見積もっても破壊神ビルス辺りと同等レベルの強者ということか?
 残る一人は本当にただのサラリーマンのようだが。)

「ところでひとつ確認しますが、あなたはまだ戦わないのですね、ガーバー。」

赤屍は振り向いて小柄な男に声を掛けるとハリィ・ガーバーは素っ頓狂な声を上げた。

「戦う!?何を物騒なことを言ってるんだ君は?私はスーパーマンのサインを貰いに来ただけだぞ。」
「そうですか。それは安心しましたよ。では、二人とも私がいただきましょうか。」

赤屍の周囲に赤黒い瘴気のようなものが発生する。

「運び屋という仕事の価値は過程を楽しむためのものでして。
 依頼主を狙ってくる強い横取り屋や奪い屋などと戦うことこそが目的なのですよ。
 私にとって仕事とは、その過程が面白ければいいんです。
 それに、あなたならひょっとすると私の限界を見せてくれるかもしれませんね孫悟空。」
「お、やんのか?いいぜ、いっちょやってみっか!赤屍蔵人!」
「……おいっ。」

先ほどから苛立ちを隠せないベジータは悟空と赤屍の間に割って入る。

「さっきから何を無視している。俺の邪魔をするなら貴様から消えてもらうぞ。」
「クス。そういえばあなたも全開に到達したのでしたね。まあ、どちらが相手でも。
 なんなら二人同時でも構わないですよ?」

先ほどからこの男の余裕綽々な態度があまりにも気に入らない
ベジータが赤屍に襲い掛かろうとする直前、勢いよく砂埃が舞い、
一種束髪の三人の空間に新たな乱入者が出現する。

「き、貴様は!?」


「―――よぉ、久しぶりだな悟空。俺も混ぜろよ。」

イデオンを倒した男、地上最強の生物範馬勇次郎である。

「勇次郎!随分見違えたな。おめぇも全開に到達したのか?」
「おやおや、オーガではありませんか。まさかこんな所で出会えるなんて。」

勇次郎は両腕を高く上げ、赤屍蔵人に対峙しニヤリと笑った。

「こちらも向こうも三人づつ。ちょうどキリも良くなったじゃねぇか。」

「え?僕も戦うの?」
「ほらこれを使えフレッチャー。」

そういってハリィは何処からともなく取り出した昔のSF映画に
出て来そうなカラフルな銃をジョー・フレッチャーに手渡した。

「物質崩壊銃だ。最大出力で人間20人位を同時に塵にできる凄い武器だぞ。 」
「ハリィ、こんなものじゃどうにもならないよ。君の力で一気に片づけてくれ。」
「そんなの面白くもなんともないだろう。出来るだけ楽しまないとな。超能力とかできるだけ無しにしたいんだ。」

何やら揉めている二人を無視して、勇次郎は赤屍に襲い掛かる。

「クス。―――では始めましょうか。」

そう言い終わった次の瞬間。
光速を遥かに凌駕する速度で移動した赤屍は一瞬で勇次郎の体を十字に切り裂いた。

724アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:43:13 ID:yhSnWmoE0
「赤い十字架(ブラッディ・クロス)。入門編のような技ですが、もうお終いですか――――おや?」

動く間もなく切り裂いた筈の勇次郎が影の様に歪んで虚空へと掻き消えた。

「―――残像?」
「―――邪ッッッ!!!」

ドゴォォォォッッッッ!!!!

いつの間にか赤屍の背後に回っていた勇次郎の振り下ろした拳が激しい衝撃音と共に赤屍に突き刺さる。

「クス。今日は不調ですね。私としたことが二度も攻撃を外すなんて。」
「ぬ!?」
「そうそう、その調子。その調子でこの私を楽しませてください。」

顔をしかめた勇次郎が超高速でバック転し、赤屍から距離を空けると、
勇次郎が先ほどまで居た場所に無数のメスが降り注ぎ地面に突き刺さった。

「クス。三度目!これは素晴らしいですね。」
「貴様が思考を終える前にこちらが動きを予測して動けば、
 どのような速度で攻撃してこようが関係はない。
 しかしどういうことだ?全力で殴った筈だが。」

まったくダメージを受けていない赤屍に勇次郎は興味ありげに問いかける。

「範馬勇次郎。あなたの拳は、重さ、スピード、タイミング。全てにおいて完壁なものでした。
 ですが――想像できないんですよ。さっきの攻撃で私の死ぬ姿が。」
「ほう。」
「森羅万象はそこに存在を認識されて初めて生まれ出るもの。
 想像できないものは存在することもない。量子力学の不確定性原理ですよ。」

語り終えた赤屍は両手から数十本のメスを体内から取り出し、それを自らの両胸に突き刺した。

「ですが、今のままだとお互いに攻撃を当てることができないので勝負が尽きませんね。
 こちらもやや本気でお相手致しましょう。」

赤屍の胸からしたたり落ちた血液が地面にしたたり落ちると同時に怪しく蠢き出し、
形を形成し瞬く間に赤屍蔵人の姿になった。

「赤い分身(ブラッディ・アバター) 。残像ではありませんよ。全てが100%の力を持っている私自身です。」

そうして造り出された二人の赤屍蔵人が勇次郎の左右背後に回り込む。

「ところで、予測できても何処にも逃げ場がない場合は、どうなさいますか勇次郎?」
「ふん。」
「赤い暴風(ブラッディ・ハリケーン)。」

三人の赤屍蔵人の血飛沫から生まれた大量のメスが取り囲んだ勇次郎目掛けて撃ち出され、
まるで奔流のような血の竜巻が発生する。
その怒涛の攻撃が終わると、その場には血まみれになって仰向けに倒れた勇次郎の姿があった。

「ば、馬鹿な!?あの男がこうもあっさり……!?」

その様子を見ていたベジータは驚愕する。

「結局あなたでは限界を知ることは出来ませんでしたか。まあ、なかなか面白かったですよ。」

そう言って倒れてピクリとも動かない勇次郎の元へ赤屍蔵人の分身の一人が歩いていく。

「さあ、とどめを刺してあげましょう――――なっ!?」

赤屍が勇次郎の目前まで来た時、その異変は起こった。
微動たりともしなかった筈の勇次郎の腕が突然動き出し、赤屍の足首を掴んだのだ。

725アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:43:39 ID:yhSnWmoE0
「つ・か・ま・え・たぁ〜♪」

超高速で地面に伏せることで赤い暴風を回避していた勇次郎は血でできたメスが溶けて降り注いだことで
赤屍の血で血まみれになった顔面を晒してニヤリと笑い、素早く立ち上がって足首を掴んだ赤屍を
逆さまに持ち、彼を片手で激しく振り回し始めた。

ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン
ムンムンムンムンムンムンムンムンムン

蛇のように大きくうねる赤屍蔵人の肉体。
振り回されている赤屍の目・鼻・耳・口。頭部の穴という穴から血が吹き出し始めた。

「ぬ……双節棍(ヌンチャク)!? 」
「破ァァァッッッ!!!!」

予想外の事態に面食らう赤屍のもう一人の分身目掛けて勇次郎は大きく振りかぶった赤屍蔵人を叩きつけた。
死にはしなかったものの頭部に加えられた想像を絶する衝撃に耐え切れず赤屍の分身は気絶し地面に伏っする。
その様子を見ていた赤屍蔵人は何かに気づいたようにクスリと笑った。

「なるほど、ダイヤモンドを加工するにはダイヤモンドの粉を使えばいいように、
 赤屍蔵人を倒す為の最大の武器は赤屍蔵人自身だった、という訳ですか。
 流石にその発想はありませんでしたよ。」
「だったらどうしようっていうんだい?」

ニヤリと笑う勇次郎は気絶したもう一人の赤屍蔵人の足首を掴み、彼も振り回してダブルドレスを始める。
二人の赤屍の穴という穴から吹き出す血液が勇次郎を囲むように奔流し彼の姿を完全に覆い隠した。

「全身を覆い隠す赤屍蔵人を纏う鎧―――赤い装飾(ブラッディ・ドレス)といったところですか。
 やれやれ、これでは手出しが出来ませんね。」

呆れながらじよじょにこちらに近づいてくる勇次郎に向けて赤屍は構えを取る。

「赤い槍(ブラッディ・ランス)。」

赤屍は血液から長い槍を作り出し、振り回されている自分自身目掛けて照準を定めた。

「べルトラインの怪物、蝉丸。不死身と呼ばれる怪物を無限城で何人も葬りましたが、
 ……流石に赤屍蔵人を殺したことは無かったですね。
 やれやれ、美堂蛮との戦いで私は自分の限界を悟ったつもりでしたが。
 クス、まさかこんな所で自分の限界を超える機会を得られるなんて。」

赤屍が今浮かべているその表情はいつもの余裕に溢れたそれではなく、
新たな目標を見つけた挑戦者の様に新鮮な喜びに満ちていた。

「超えてみましょうか、自分自身を。一ナノメートル程先へ。」

赤屍蔵人を殺す。美堂蛮との死闘で己の限界を知った今ならそれも可能なはず。
イメージをするのだ。自分自身の死を。

ズバァァァァァァ!!!!

赤屍が解き放った赤い槍が二人の赤屍蔵人を同時に串刺しにし、遂にその存在を死に至らしめた。

726アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:44:04 ID:yhSnWmoE0
「クス。礼を言いますよオーガ。ついに私は、限界の更に上へ到達することが出来た――――!?」

串刺しになった赤屍の死体を払いのけ、勇次郎が拳を振り上げて赤屍に襲い掛かり、


ボゴオォォォォッッッ!!!


重さ、スピード、タイミング。
そのすべてが常軌を逸した一撃が赤屍蔵人に叩き込まれ、彼の胴体を容赦なくブチ抜いた。

(―――馬鹿な―――何故!?)

何が起こったか分からない赤屍は勇次郎の足元に転がっているそれをまじまじと凝視する。

(―――あれは―――死体―――?)

(―――私が殺した、私の、死―――?)

己の死を目の当たりにしたことでイメージの出来上がった赤屍は勇次郎の一撃をダイレクトに喰らい、
口から大量の血を吐き出してその場に蹲った。

「他者の命を奪うということは、同時に自分も殺される覚悟をするということだ。
 たとえ相手が子犬であろうとそれは変わらん。己の死を想像できぬ者が、最強であろう筈がない。」

己を見下ろす勇次郎に自嘲気味に嗤いながら赤屍は答える。

「……非常に理解しがたいですが……確かに一理あるような気がしますね……。
 クス。残念です。ひょっとしたらもう少し、更に上が見れたのかもしれませんが。」

目から光が消えた史上最低最悪の運び屋の二つ名をもつ超越者はそのまま死を受け入れ倒れ込んだ。



その様子を見ていたハリィ・ガーバーはいつの間にか手に持ったビールの飲み干した後、
ジョー・フレッチャーに渡した物質崩壊銃を取り上げて足で踏みつけて破壊した。

「ナルホド、確かにもうこんな玩具じゃどうにもならなそうだな。」
「だから言っただろハリィ!本気でやってくれ、頼む!」
「あぁ、もう、分かったよフレッチ。」
「よぉ!オラの相手はおめぇか?すっげぇ強そうだなぁ。
 へへっ!オラわくわくし

いつもの台詞を言い終わる前に、なんの前ぶれもなく孫悟空は突然その場から跡形もなく消滅した。

「………え?」

何が起こったか分からないベジータは唖然と見つめる。

「ほら見ろフレッチャー!もう終わっちゃったじゃないか!
 ああ!偉大なヒーローだったろうに!なんて勿体ない!」

727アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:44:22 ID:yhSnWmoE0
ブランザー。

発明家ハリィ・ガーバーが処刑器具を流用して作りだした、被験者の脳にグルーオンを注入し、
プランク数を1mに拡大させることで考えただけで何でも実現するようになる時空支配装置である。
装置の起動中は二時間という時間制限こそあれありとあらゆること――物質創造・変換、
生物創造・操作、蘇生、機械創造、瞬間移動、遠隔視、サイズ変更、思考操作 、時間捻じ曲げ、
時間移動、無時間行動、存在抹消、宇宙遍在、創世――などが、ただ望んだだけで可能になる。

いわば時間制限はあるが回数制限のないドラゴンボールであり、
全ての次元の無限階層上位のω×ω次元より更に上のヒルベルト空間から波動関数を書き換えて
世界に干渉するこの装置には「神の力を超えているから不可能」などといった制限すら存在しない。
完全な全知全能。ちなみに時空支配装置ブランザーは一つしかないので、
後で使わせてもらう予定のフレッチャーは現在ただのハリィの付き人のサラリーマンである。

「悟空のサインもらえなくて残念だったねハリィ。」
「まぁ、命には変えられないからね。仕方がないさ。」
「ところでどういう理屈で彼を消したんだいハリィ?」
「ああ、悟空が居た空間を切り取ったのさ。空間が無くなったらそこに残るのは
 『あらゆる物体は存在することをやめる』無の領域。そこへ相手を押し込めば
 存在は抹消されるというわけだ。」


「そっかそりゃすげぇなぁ!でもオラ難しくてさっぱりわっかんねーわwwwww」


「「……え?」」

ガーバーとフレッチャーが振り向くと、そこには存在を消去した筈の孫悟空が両手を構えて立っていた。
この世に存在する者はどんな強者であろうが全知全能に抗うことはできない。
だがしかし、実は悟空が瞬間移動を使うとき、ほんの0.0000…01秒の間だけ
「この世から消えて別の次元へ移動している」。長年の勘で何かを察知した悟空は、
ハリィ・ガーバーが世界に干渉する直前に瞬間移動を使い、二人の背後へ移動したのだ。つまり。

「……まさか。」
「願いの奇跡を……『避けた』!?」

さて、時空支配装置ブランザーは全能であり、どんな空間支配能力を持っていてもどうしようもないだろう。
だがしかし、存在抹消も物質創造も瞬間移動もサイズ変更も時間移動も無限時間停止も宇宙創造も、
とりあえず本人が一度やってみようと思わないと出来ないわけで。

「 龍 拳 ! !」

悟空が繰り出した光の龍――東映映画祭りで魔人ヒルデガーンを倒した時に使ったレアな必殺技が
理解不能な事態が起こって思考停止している二人に襲い掛かり。

ハリィ・ガーバーとジョー・フレッチャーは塵ひとつ残さずこの世から同時に消滅した。





すべてが真っ黒になったと言っていいし、すべてが真っ白になったといっていい。
ガーバーとフレッチャーは気が付いたら他所にいた。

「……おい、フレッチャー。」
「ハリィか。ここはどこだ?」
「超空間だよもちろん。思考界さ、フレッチ、大宇宙だ。
 抽象的可能態、無限次元、前幾何学的基層、ヒルベルト空間――。」
「おちつけハリィ。そうか君は僕を連れて無意識の内にここまで逃げてきたんだな。」
「やれやれ、いや待て、悟空の位置が分かればこの空間から反撃できるかもしれないぞ。」
「もうやめようよハリィ。やっぱただのサラリーマンがスーパーマンに喧嘩を売っちゃいけなかったんだよ。」

二人の目の前の空間がピシピシと音を立てて罅割れていく。

「……どうやら君の言う通りらしいな。」
「ハ、ハリィ!?」

ハリィ・ガーバーは親友にウィンクをして叫んだ。

「さよならだフレッチャー!楽しい人生だったよ!」

次元の壁を突き抜けて二人を追って来た龍拳がハリィ・ガーバーを飲み込み、
世界最強の男はあらゆる次元から完全に消え去った。





「ああハリィ。かわいそうに。」

気が付いたらジョー・フレッチャーはフロリダの自宅の前に居た。
ハリィが最後の力で帰してくれたのだろう。恐らく二度と自分の前に現れないだろう
友人の顔を思い出してフレッチャーは涙ぐんだ。

「ダーダッ、おかえりっ。」
「セリーヌ!元気にしてたかい?実は500万ドル手に入ったんだ。
 今度みんなで旅行へ行こう。ああ、それよりキャンディがほしいか……。」

ジョー・フレッチャーは愛娘を連れて、我が家へと帰宅した。

728アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:44:50 ID:yhSnWmoE0
◆ ◆ ◆


「………ふんっ………。」

突然の乱入者との戦いの中、唯ひとり見ているだけだったベジータは不満そうに鼻息を吹く

「両者向かい合い、フルパワーを出せる状態で戦闘準備を整えた状態からよーいドン。
 ………そのような状態で始まる実戦など、あろうはずがない。
 どれ程強力な武器や能力を持とうが、使いこなせねば豚に真珠。宝の持ち腐れよ。」

範馬勇次郎の言っていることは正しい。カカロットはあのタイミング以外でハリィ・ガーバーを
倒すことは出来なかっただろうがあの男は悟空を殺そうと思えば無限通りのやり方があった筈だ。
力の差はあまりに歴然。だが、実際はハリィ・ガーバーは何をやってもカカロットには勝てないだろう。
奴はただの電気修理屋であって戦士ではないからだ。実戦とはそういうものなのだ。

「……くそっ!」

ベジータの苛立ちの理由はは戦えなかったことだけではない。
カカロットがあんな奴にやられなくて良かったと思ってしまっている自分自身に対してである。

「にしても……ははっ、やるじゃねぇか!やっぱおめぇはモノが違うな勇次郎。」

赤屍蔵人を倒した勇次郎に悟空は称賛を送る。勇次郎は対峙して微笑んだ。

「邪魔者は消えたな。じゃあ、始めようか孫悟空、宇宙最強の親父喧嘩の続きを。」

両手を上げて構えを取る勇次郎を見て、ベジータは抗議する。

「おい!何を出しゃばってやがる!カカロットを倒すのはこの俺だ!!」
「そんなこと言っても俺は一人しかいねぇからなぁ。ちょっと待っててくれねぇかベジータ?」
「ふざけるなぁぁぁぁ!!!!!」

ベジータを凝視し、何かを思いついたような顔をした勇次郎はニヤリと嗤った。
勇次郎の望みは孫悟空との完全決着である。もはや他の参加者には興味はない。
ならばそう、全てが終わった後、悟空と決着をつければいい。

「ほう、その肌の色、天使のような両翼。貴様合体しているなベジータ。
 なるほど、丁度二対二のタッグマッチといった所か。」
「あ!そっかぁ。勇次郎!おめぇ頭いいな。」

ゾクりと、ベジータの背中が凍りつく。

何か、とてつもなく不味いことが起きようとしている。

「―――うおおおおおおおお!!!!!!」

間髪入れずに、ベジータは二人に向けて連続エネルギー弾を放った。
未現物質で強化され一発一発がとてつもない威力になっている。

「はぁ……はぁ……やったか?」

モクモクと煙が晴れて行き、

「……あ……あぁ……!」

それを見て、ベジータの表情が絶望に包まれた。

―――なんということだ。

―――俺はまた、ヤツに追いつけないのか?

729アルティメット・バウト・ファイナル ◆Zi/dWEr9fQ:2013/07/28(日) 23:45:06 ID:yhSnWmoE0
「孫悟空と範馬勇次郎のフュージュン―――スーパーサイヤ人Ω(オーガ)ってとこか。」


赤髪をたなびかせた「最強」が、今ここに君臨する。



【赤屍蔵人@GetBackers-奪還屋-  死亡】
【ハリィ・ガーバー@トランスリアル 死亡】


【D−6/1日目・夕方】

【孫悟空@ドラゴンボール】
【状態】 疲労(大)ダメージ(中)スーパーサイヤ人Ω(オーガ)、合体(範馬勇次郎)
【装備】 上半身裸
【持ち物】ランダム支給品0〜1、基本支給品一式
【思考】
基本: 優勝してドラゴンボールでみんなを生き返らせる
1:ベジィィィィタァァァァァァアア!!!!
【備考】
※連載末期の魔人ブウと戦ってた頃からの参戦です。
※ベジータの言葉の影響はありません。
※範馬勇次郎と合体しました。


【ベジータ@ドラゴンボール】
【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、焦燥、固い決意、魔法少女の夢と希望、未現物質、スーパーサイヤ人キング
【装備】 上半身裸
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】 全てを背負いし覚悟を決めた戦士
【備考】
※全開の領域に辿り着きました


【E―4/1日目・夕方】

【暁美ほむら@魔法少女まどかマギカ】
【状態】 疲労、ダメージ(小)ソウルジェムに穢れ(小) 、パーフェクトほむら、
     合体(アルティメットまどか)
【装備】 アルティメットマジカルアーチェリー、魔法少女服 、侵食する黒き翼
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式 ×3、トカレフ(3/8)、予備弾薬32/40
【思考】
基本: まどかと幸せになる為に悟空を倒す
1:ドラゴンボールの使用とロワの再開を阻止する
【備考】
※アルティメットまどかと合体しました
※アルティメットマジカルアーチェリーに螺旋力とゲッター線の力が宿っています
※原作最終話のCパートに近い状態です。

730名無しさん:2013/07/28(日) 23:53:36 ID:yhSnWmoE0
終了です。本当の地獄はこれからだ。

731名無しさん:2013/07/29(月) 00:21:54 ID:6WJGr9y20
投下乙です

ブランザーの下りで思ったが
なんだこれは何時の間にこのロワはこんな意味不明な単語の連続を使うようになったんだ……
そしてそれを良く分からないで看破した悟空さスゲエw

そして大物風吹かして現われた赤屍さんが割りとあっさり死んでワロタw
やっぱ奪還屋最強は赤屍と張り合える覚醒蛮とセカイを無に還して自由に作り変えた銀次
を軽くゴミ箱送りに出来る無限城近くのチンピラヤクザ
を一蹴したヤクザより遥かに強く最強のお方と呼ばれる菱木竜童
を金的蹴りで倒すマドカだったんや

あっこのロワまどか居るやん

732 ◆uBeWzhDvqI:2013/07/29(月) 21:26:57 ID:FenWktH60
投下乙です!
類は友を呼ぶ、好敵手は互いに惹かれ合う
細かい理由ってのは結果の後付けなんですよね

ということで◆Zi/dWEr9fQ氏の許可の元、

全開ロワ次回最終回です

733名無しさん:2013/07/29(月) 22:09:45 ID:1ZczozJw0
なん……だと?
とうとう最終回か
そういや一護さんどうしてるっけ

734名無しさん:2013/07/30(火) 03:22:47 ID:KbTuI/Fk0
最終回かあ悲しいなあ・・・
全開ロワが終わったら何を楽しみにして生きればいいんだ・・・

735名無しさん:2013/07/30(火) 18:42:44 ID:8O/i6KqI0
次が最終回との事らしいのでここまでの登場キャラをまとめた暫定名簿を投下しますね


2/6【ドラゴンボール】○孫悟空/○べジータ/●ピッコロ/●ヤムチャ/●ブロリー/●セル

0/5【北斗の拳】●ケンシロウ/●ラオウ/●トキ/●レイ/●サウザー

2/5【グラップラー刃牙】△範馬勇次郎/●範馬刃牙/○愚地独歩/●花山薫/●ピグル

2/6【トリコ】○トリコ/●ココ/●サニー/○ゼブラ/●トミーロッド/●グリーンバーチ

0/6【戦国BASARA】●真田幸村/●伊達政宗/●織田信長/●明智光秀/●本田忠勝/●豊臣秀吉

0/6【ワンピース】●モンキー・D・ルフィ/●ロロノア・ゾロ/●ポートガート・D・エース/●サークロコダイル/●クザン/●サカズキ

1/5【BLEACH】○黒崎一護/●更木剣八/●四方院夜一/●涅マユリ/●ウルキオラ

0/5【機動武鬪伝Gガンダム】●ドモン・カッシュ/●東方不敗/●ウルベ・イシカワ/●レイン・ミカムラ/●ミケロ・チャリオット

0/6【とある魔術の禁書目録】●上条当麻/●一方通行/●垣根帝督/●御坂美琴/●アックア/●フィアンマ

0/5【魔法少女リリカルなのは】●高町なのは/●フェイト・テスタロッサ/●八神はやて/●シグナム/●ヴィータ

4/5【魔法少女まどか☆マギカ】△鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/●巴マミ(キャンデロロ)/△佐倉杏子

0/5【ハートキャッチプリキュア!】●花咲つぼみ/●来海えりか/●明堂院いつき/●月影ゆり/●ダークプリキュア

3/10【支給品】○キュゥべぇA/●天津飯/○お菓子の魔女/●トロルコングA/○巴マミ/●孫悟飯/●孫悟天/●トランクス/●ターブル/●パン

0/7【外部参戦:1】●月島秀九郎/●ヒョウゾウ/●巨大カマキリ/●ベン(トロルコングB)/●アミバ/●テラフォーマー(トミーロッドの寄生昆虫)/●ベラミー

7/10【外部参戦:2】○キュアハート/●キュアハッピー/●藤虎/○時縞ハルト/○カズマ/●劉鳳/○流木野サキ/○櫻井アイナ/○山田ライゾウ/○エルエルフ

10/10【外部参戦:3】○エレン・イェーガー/○刹那・F・セイエイ/○沙慈・クロスロード/○手塚国光/○石田銀/○西住みほ/○五十鈴華/○武部沙織/○秋山優花里/○冷泉麻子

4/6【外部参戦:4】○レジーナ/○キュアセバスチャン/○アイちゃん/●赤屍蔵人/●ハリィ・ガーバー/◎ジョー・フレッチャー

5/12【主催者陣営】○スタージュン/●ベイ/●土御門元春/○小松/●木原数多/●アレイスター・クロウリー/●キュゥべぇB/○鎧の巨人/○超大型巨人/●サンジ/●藍染惣右介/○田所恵

∞?/∞?【主催者陣営:量産組】GTロボ/真ニトロ/未現電気(ダークノイズ)/妹達/巨人

0/8+∞?【巻き込まれた部外者】●エネル/●天元突破グレンラガン/●アンチスパイラル/●ゲッターエンペラー/●空海坊爆烈/●虎空王/●ラ・グース/●時天空

5/6【特別ゲスト】○蒼井セナ/○折原梢/○キン肉マン/○ロビンマスク/○テリーマン/●完璧超人ネメシス


8(+3)&29+∞?/128+∞?(特別ゲストはノーカウント)

はたして誰が生き残るのか楽しみです!!

736名無しさん:2013/07/31(水) 02:43:15 ID:BkTLrnh60
もう宇宙がヤバいww

737名無しさん:2013/07/31(水) 23:16:10 ID:tXwddv2w0
冗談抜きで楽しみにしていたのに
もう何が起きても怖くない!

738名無しさん:2013/08/04(日) 21:49:50 ID:VbBJt82w0
すぐ合体しちゃったけど破面杏子ちゃん
ttp://dl6.getuploader.com/g/nolifeman00/40/37554673_m.jpg

739 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/04(日) 22:06:53 ID:jBJEjzMk0
支援絵ありがとうございます!
やっぱ杏子ちゃんかわいい

これを励みにがんばります

740名無しさん:2013/08/08(木) 23:14:36 ID:9bkfQkvg0
全開がまさか復活して最終回まで行くなんてあの頃は想像できなかった

741名無しさん:2013/08/12(月) 18:27:44 ID:mx78UI8E0
悟空と勇次郎とトリコはOPで主催殴ったよな
あの結果全員マーダーだよ!

742 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/14(水) 00:25:33 ID:QXxHw4IA0
本日8月14日は
パロロワ妄想スレ6の>>4035
名簿が投下されて実質的な2周年を迎えました

…なら早く投下しろ!ってはなしですよね

すいません

743名無しさん:2013/08/14(水) 00:48:10 ID:D6DgUld60
焦らずに頑張ってください。応援します。

744名無しさん:2013/08/14(水) 00:50:02 ID:D6DgUld60
疲れてるときは見ない方がいい範馬勇次郎
ttp://dl1.getuploader.com/g/nolifeman00/41/37782420_947d77d233_m.jpg

745名無しさん:2013/08/14(水) 02:08:08 ID:D6DgUld60
キュアハート様
ttp://dl1.getuploader.com/g/nolifeman00/42/37784439_m.jpg

746名無しさん:2013/08/14(水) 02:13:01 ID:NsSFfK4A0
投下乙〜!
勇次郎確かに夜見るもんじゃないw
そしてハートがエロい

747名無しさん:2013/08/14(水) 02:22:02 ID:ya8mXDAE0
俺の知ってるプリキュアじゃない……

748名無しさん:2013/08/15(木) 21:46:02 ID:flDa0wmk0
二周年に間に合わせることはできませんでしたが、

最期、投下させて頂きます

749 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:47:19 ID:flDa0wmk0
最期にトリを付け忘れるとは…w

改めまして

750全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:50:40 ID:flDa0wmk0



君臨する希望の星――スーパーサイヤ人キング。


降臨した絶望の神――スーパーサイヤ人オーガ。


共に幾多の戦を闘い抜こうと道を違えば昨日の友は今日の敵。


皮肉にもその力はどちらも夢を追いかけた結果


正義だとか悪だとかそんな記号は関係ない。


燻るハートに火をつけろ――戦え。


「馴染むぞ……勇次郎はやっぱ強えわ。そんでお前はやれんのかベジータ?」

肩を回し首を捻り腕を鳴らし気を高める。
溢れ出る闘気に邪悪さは一切感じられず寧ろ清々しい気分だ。
何もカカロットも勇次郎も人を殺すために戦っているのではない。
彼らにとって戦いとは何よりも勝る至高の快楽であり純粋に楽しみたいが故に戦い続ける。
純粋な子供のように暴れ己の欲を満たすこの姿が本当の人間らしさかもしれない。

対するベジータの顔は絶望の色に染まり闘気も弱々しく衰えている。
激しい戦いの末に手に入れた全開をたった一人の男の出現により覆されてしまった。
元より絶対の勝率ではなかったが確率は少なからず存在しており彼自身諦めていなかった。
しかし圧倒的実力差の前に身を竦めどうにかこの場を何とかしたい焦りが生まれる。
『お前の力を信じろ――俺やキュゥべぇの力もあるんだから』
背中を支えてくれる友がいるなら今一度戦える気が湧いてくる。
今の声は幻聴、甘え、妄想の域に留まるご都合なお告げかもしれない。

「抜かせカカロット……貴様はこの俺以外に誰が止めると言うのだ」

それでも死んだ闘志に火を付けるのには十分すぎる理由だった。
再度闘気を溢れだし己の力を開放するベジータ。
周辺の物質と腐った意志を吹き飛ばし覚悟を決める。
戦わなければ殺られる。
止めるなんて甘いことは言わない、確実に息の根を止める。
いやそれも甘えの発想であり最後に立つのがそもそもベジータであるほうが軌跡だろう。
それ程までに実力の差は激しい。

「おめぇ本気でオラ達に勝てると思ってっか?頭ン中メルヘンになっちまったかぁ?」

「勝てるさ――諦めない限りな」

その足は何のために付いているか考えたことはありますか?
それは前に進むためである。







会場に降り注ぐ月の破片を処理するため手塚と石田はクロスゲート攻略から離れ迎撃に向かう。
応援に駆けつけた戦車に跨る少女達は残る参加者の保護のためにその進路を切り替えた。
残る進撃の翼、革命の担い手、反逆の意志は大量に溢れ出る巨人達と対面している。
どれだけ駆逐しようが大元であるクロスゲートを止めない限り永遠に巨人は湧き続ける。
そして取り返さない限り帰る術は無い。
エルエルフの発言によって今の状況が危険なことに気付く。

『この会場は無限力の暴走によって時期に滅亡する』

751全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:51:55 ID:flDa0wmk0


巨人の群れの中を飛び交う自由の翼――エレン・イェーガー。
両手に握り締める鋼刃で巨人を駆逐していく。
「よし!討伐数を稼いでやる!」
「エレン、ガスを吹かしすぎだ!」
「ったく、本当に死に急ぐ気か……」

続くベルトルト・フーバー、ライナー・ブラウン。
彼らもまた人類のために戦う兵士――その姿を持つ男達である。
三人の『戦士』は立体起動を扱い変則的な起動で撹乱、巨人の背に回り込み弱点を削ぐ。
場所は違えど相手は同じである。今までの経験を活かし巨人相手なら此方側が有利なのは明白である。

「どんどん討伐数を……うおっ!?」

光線を立体起動で躱し大地に降りるエレン。そこに駆けつけるライナーとベルトルト。
突然の攻撃に三人は、カズマと刹那、ヴァルヴレイヴ操縦者もその動きを止めて状況を受け止める。
そこには腕を黒光りに輝かさせる一体の巨人。

「おもしれぇ……喧嘩を買ってやる」
カズマがその姿に敵意を剥き出しにし己の心を明かす。
「あれも巨人なの?」
「いや、俺達の世界には……一体あいつは?」
疑問を投げるハルトだがライナーは確実な答えを出せない。
「あいつは――サイコガンの巨人と言ったところか」
「知っているのか!?エルエルF――「下がれ!!」

己の機体を前方に進撃させ光線の襲撃から皆を守るエルエルフ。
革命機の盾はサイコガンの攻撃を防ぐがその威力に後退させられてしまう。
「各自連携して道を切り開け!クロスゲートはすぐそこだ!」
エルエルフの啖呵を皮切りに一斉に動き出す一同。先手を飾るのは反逆者。

「衝撃のファーストブリッドォォォォォォオオオオ!!!!」

正面から立ち向かうのは当然である。寧ろそれがカズマの姿であり違和感など存在しない。
嵐が過ぎた後には僅かながらも巨人がいない空間を作り出す。そして一気に攻勢に映る。
カーミラが射出した1対のスピンド・ナックルがハルトの進むべき道に残っている巨人の首を斬り落とす。
射撃で牽制しつつクロスゲートを目指すハルトだが事は上手く運ばない。
いつの間にか巨人に囲まれ動く場を奪われる。そして後ろから噛み付く巨人。
「ハルト!」
「大丈夫……僕は大丈夫だから……このォ!!」
左肩に噛み付く巨人を剣で切り落とし屍を蹴り飛ばす。
射線上にいた巨人を巻き込み大きく吹き飛ばすが巨人は死なない。首を切り落とそうと再生してしまう。
その息の根を止めるにはうなじを斬り裂く――或いは再生を上回る力で対処するだけ。

サイコガンの一撃を防ぎつつ確実に進撃するエルエルフと5号機。
「サイコガンの巨人……それに刀や槍を持つ巨人か」
本来エルエルフの世界に巨人と呼べる生命体は存在しないがそれでも目の前の現象がイレギュラーな事は理解できる。
先程までは単調に捕食を行う、言わば知能を感じられない見難い塊だった。
鎧や超大型を除き知性を備えた巨人はいない、と勝手に想像していた。
「くっそ……聞いていねえし知らねえぞ!!」
火打羽の横を即座に飛び抜け敵線に見を投げ出すライナー。立体起動を扱い巨人の目を潰し再度トリガーを引く。
大きな弧を描き巨人の背後に回りこみうなじを斬り付ける。
「ウォオオオオオオオオ」
低い大きな声を発生し崩れ落ちる巨人。そして跡形もなく消え去る体。

アイナが跨る参号機火神鳴がその武器である剛力で巨人を吹き飛ばす。
宙で身動きの取れない巨人を立体起動で削ぎ落とすエレンとベルトルト。
人類は巨人を駆逐することが出来る。

だが巨人の数は一向に減らない。

752全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:52:34 ID:flDa0wmk0


地平を埋め尽くす巨人から感じられるのは悪意と醜さ。美とは永遠にかけ離れている。
その光景を冷静に見つめるエルエルフと刹那。
そして彼らは一つの道えお見出す。
「沙慈、ライザーシステムを起動してくれ!」
「時縞ハルト……ハラキリブレードを使えるか?」
「分かったライザーシステム起動!」
「そうか……!分かったよエルエルフ!」
金色に輝くヴァルヴレイヴ。その体を赤く染め上げるガンダム。
機械が故に無機質と位置づけられる機体。しかし今感じられるのは生命の煌めき。

共に腕を掲げその力を集中させる。
「各人下がれ!巻き込まれるぞ!」
エルエルフの指示を機に下がり始める各位。しかし前に飛び出る男が一人。
「何楽しいことおっ始めようとしてんだよ……俺も混ぜろよォ!!」
その腕を全開に輝かせカズマも戦線に加入する。生身だろうが意志は本物である。

「トランザム――」
「ハラキリ――」
「シェルブリッド――」

意志が死なない限り人は何度でも立ち上がる。

「ライッ!ザァアアアア!!」
「ブレードーーーーー!!」
「バーストォオオオオオ!!」

光が輝き辺りを覆い被るように広がり全ての視界が統一される。
やがて輝きが収まり瞳を見開く。
そこに映るはクロスゲートから依然と湧き出てくる巨人の群れ。
そしてその光景がはっきりと目に映る――つまり。
「よしッ!今がチャンスだよ!!」
道が切り開かれた今全速で距離を詰めるハルト、オーバーヒートなど気にしていられない。
「やるじゃないハルト」
「流石ハルト君!」
「俺も続くぜーーーー!!」

色鮮やかな革命が揚々と駆けまわり残る巨人を何体も駆逐する。
どんな絶望であろうと、どんな状況に巻き込まれようと彼らは笑顔で立ち向かう。
学生だから、若さを武器に彼らは世界と対峙する。
その姿は絶望に染まっていた田所さんも笑顔を取り戻す程であり大した物。
「すごい……これなら勝てるよね小松さん!……え?」
振り向いた先に小松はいなかった。

753全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:53:14 ID:flDa0wmk0

「勝てるよ!こんな簡単に巨人が死んでいくから!」
参号機火神鳴は腕を振り回し巨人を飛ばし、その首を引き千切り再生しようとするなら止まるまで殴り続ける。
「アイナ、調子に乗ってると――!?危ない!」
「何言ってるの?ヴァルヴレイヴがあれば――」

人の命は重い。だが散る時には劇的な現象など存在しない。
あっさりと散るその姿こそが生命の煌めきかもしれない。
「アイナアアアアアアアアアアア!!!!」
「まさか……しかしあの機体は活動停止したはず……まさか!?」
友の死に叫ぶサンダー、謎の現象に疑問を投げ、辿り着きたくない真実に辿り着くエルエルフ。
空が舞い降りたそれはヴァルヴレイヴを踏み潰しアイナをこの世から葬り去った。

「撃滅のセカンド――うおッ!?」

正面から挑むカズマだがミサイルの迎撃により方向を転換、全て避け切れず僅かに触れてしまう。
射撃で残るミサイルを撃ち落とす刹那とハルト。ハルトの方はアイナの死により動揺している。
しかし取り乱すことなく――一人の戦士として立ち向かう。
(今は悲しむ時じゃ……くそ……くそッ!!)
降臨する悪は完全にすべてを終わらせるつもりだ。溢れだす邪気を隠しきれていない。
(頭が……この感覚は!?)
感じるの悪の波動は今までにない程の衝撃。刹那の精神が脅かされるがそれでも前を向く。

赤いボディに割り込む黒き邪悪。





「私は簡単に死なん、世界を!宇宙を統べるまでは!!」





DG細胞を吸収した伝説巨人――デビルイデオンが全ての終わりを告げる。

754全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:54:28 ID:flDa0wmk0



真田幸村をオーバーソウルで具現化しその力を全開に近づけるスタージュン。
飽きない生理欲求食欲を全開まで追求し続けるトリコ。
同じ世界の出身であるがその姿は本来の時間軸とは真逆の鏡。正義と悪など簡単に立場が変わる。
天覇絶槍がトリコを貫かんとするが全力で体を反らし一撃を躱すトリコ。
完全に避けたはずの一撃は有り余る力で風圧さえ武器にし、鋭利な風により脇腹に傷が出来る。
そして本体の一撃は遥か後方に連なる山々を粉砕する――この一撃が後に人類の進撃に貢献するのはまた別の話である。


「やるじゃねえかスタージュン!面白いぐらい腹が鳴るぜええええええ!!」
「黙れ!食への感情を捨てたお前に未練などない!全ての食に詫びろ!!」
ナイフと化した右腕と天覇絶槍が互いに競い合い火花が散り始める。
どちらも引くことはなく力は本人達に負担を永遠とかけ続け徐々に足場が沈んでいく。
流れるように刀身が下に逸れて行き力は暴発するように弾け飛ぶ。
大地に刺さる二つの武器は深く突き刺さり互いの動きを規制させる。
天覇絶槍を手放し右腕に炎を纏わせトリコを殴りつけるスタージュン。
トリコは右腕が大地で刺さっているため固定されており、そのため身動きが取れず直撃。
「ぐおおおおお!!」
腹に走る激痛と消炎に悲痛の声を上げながらもその瞳は濁らない。
殴られた勢いを利用し右腕を大地ごと覆し引きぬく。そこから飛び出る岩達はスタージュンに襲いかかる。
急いで天覇絶槍を握りしめ転回させ薙ぎ払うも全てを防ぐことは出来ず岩の雪崩に肩を砕かれる。
(サイヤ人になっていなければ死んでいたな……)
ブロリーの血肉を食したことにより全開の血へと覚醒するスタージュン。その体はグルメ細胞もあり強靭となる。
対するトリコもプリキュア、悪魔の実の能力者、北斗神拳使いなど多数の強者を喰らい、ジュリアシステムも助長し成長している

755全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:55:32 ID:flDa0wmk0
共に傷を負い、出会い、喰らい、成長を続ける美食屋達。
しかしその先に続く道は完全に別れ光が指す方向へはかつての悪が、闇の底へ進むはかつての英雄。
『人間』と呼ばれる存在が生み出す、負の連鎖、勝利の凱歌、自由の翼、反逆の意志。
数々の劇場を開催してきたこの会場に起きた一つの現象にすぎない。
「斬れろや!ナイーフッ!!」
再び鋭利な腕で斬り付けるトリコ。深く踏み込みより強く振り下ろす。
バックステップで避けるスタージュンだが先程の自分が放った一撃と同様。躱しても有り余る力は余波だけでも脅威になる。
「フライングって言わなかったら飛んで来ないと思ったか!?残念!フライングでしたァ?ハハハハハハハ!!」
最早正しい感情で正確な判断など出来ないトリコは大きく笑い獲物を見下す。
しかし迫るナイフの切れ味は本物であり確実に命を殺しに来ていた。
「くっ……!」
受けきるにも完全に避けの動作中だったため不意の一撃は止められることなくえぐり込む。
体を斜めに斬り裂くかのような傷跡から吹き出す鮮血。
「うんめぇ〜!!」
全身でシャワーの如く噴き出る鮮血を浴びる。口を大きく開きその美味を全体で感じる。
分かる。グルメ細胞が活発化するのが体を通して感じる。馴染む、馴染むぞ。やはり同じ世界の血肉ほど共鳴するのか。

切り裂かれた空の傷を炎で焼き尽くし止血するがそれに伴う痛みが体を駆け巡る。
その激痛に倒れそうになるが倒れるわけにはいかない。そもそも限界など既に超えている。
元々自分たちが開いた殺し合いだ。
その理由がドラゴンボールで操られたとしても責任は在る。現に行いによって何人も死人が出ている。
そして数多の世界にも大きな影響を与えてしまった。
そんな主犯達が傷の一つ――小さな命惜しんで背中を見させる訳には行かないのである。
ならばここでたった一人の悪鬼を仕留めるぐらいには己の役目を果たさんぞ。
故に纏うは明日へと貫く紅く燃え上がる炎の闘志天覇絶槍。
例えその身が朽ちようともせめて生きた証を立てようぞ。
「いいねぇスーパーサイヤ人様ヨォォォオ!!」


黄金に輝くその姿は意志の表れ――もう何も要らない覚悟の結晶である。

756全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:57:00 ID:flDa0wmk0



一瞬で距離を詰め放つ拳にトリコは目を輝かせ己の拳もまたスタージュンへと突き出す。
轟音を響かせ大地は削れ大気は割れるも当の本人達には影響はない。そして更に力を増し殴り抜ける。
互いに位置を入れ替える形になり、スタージュンは天覇絶槍を一旦解除し全力で再度殴りかかる。
拳はトリコの顎を跳ね上げるも振りきれず中途半端に止まってしまう。
顔面に全力で力を注ぎ無理やり強引な形で拳を引き止め口角を上げるトリコ。
『お返しだ』口をそう動かして左足でスタージュンの体を蹴り上げる。そして追いかけるように飛翔。
「10連釘パンチ!!」
牽制気味に軽く十の拳を重ね追撃に映るが牽制にしといて正解だったようだ。
「火炎旋風!!」
全身を炎で包み込みトリコに反撃を行うスタージュン。
空に拳を放ちその衝撃で急速に大地に降り射程から逃れ体制を立て直すトリコ。

炎を解き標準状態に戻り再度天覇絶槍を発動し構えを取る――一突き。
構えから一拍も置かず瞬時に放つことによって相手の意表を突く。そして邪魔な思念も無いためより強い一撃となる。
フォークシールドを貼るも時既に遅し。天覇絶槍がトリコの体を貫く。
「うがああああああああああああ!!」
右肩を大きく貫かれるが懐から一つ食べ物を取り出す。
サニーの血肉で作り上げた特製人肉団子を口に放り込み――。
「傷が塞がって――!?」
急速に回復する傷口から勢い良く槍を引きぬくが鮮血が吹き出ない。
瞬時に回復しトリコは大きく笑い、大きく振りかぶり、大きく殴る。
「最高だぜ!もっとだ!もっと喰わせろおおおおおおお!!」
気づけば大地にひれ伏すスタージュン。その力圧倒的。
(トリコ……グルメ細胞とジュリアシステムのフル稼働によって蝕まれたか。
元々人格に大きな影響を及ぼすグルメ細胞と遺伝子によって精製されるジュリアシステムだ……
二つが混じり合えば人格など崩壊するのも当たり前だな)

そして役者がまた一人。

「おうおう……どっちが悪者か分かんねえな」

757全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:58:05 ID:flDa0wmk0



武神愚地独歩。
彼が通りかかった先には始まりの要因の一つスタージュン。そして悪鬼トリコ。
スタージュンに喰らい吐こうとするトリコを正拳で吹き飛ばし倒れる彼に肩を貸す。
トリコは腹に拳を喰らい顔を歪めるが戦闘に支障はない。
「ようスタージュンって言ったか?気分はどうだ?」
「最高に悪いさ……愚地独歩。
あなたがここに居ると言う事は土御門は死んだか」
あの時主催陣営に乗り込んだ独歩達。そして崩れた建物。
アレイスターは伝説巨人を駆り出し巨人はクロスゲートに群がる。
この状況で何もアクションを起こしていないならば土御門は既にこの世を去ったのだろう。
「あの兄ちゃんは死んだ……代わりにコイツを残してな」

『後は任せる』
そう書かれた紙と一星球をチラつかせる。
全ての始まりである運命の起点ドラゴンボールの欠片を独歩は手に入れていた。
「まぁ直接託された訳じゃねぇし俺はもう背負っているモンが二つ在る……今更一つ増えても変わんないけどよ」
そう告げるとトリコに背を向けその足を進めだす。
誰しもが手を差し伸ばす訳ではない。
「立たせてくれて礼を言う……この戦いは任せて貰おう。
済まないがカカロットの方に向かってくれ」
「言われなくてもそうするさ。勇次郎もあっち側に付いたらしいしよ」
(本当はもう限界なのによぉ……まぁ漢ならそうするしかないよな)
全てを悟りその場を後にする独歩。トリコも追撃する気はなくその足取りをただ見つめていた。
そして――。


「100連――」


「天覇――」


これで勝負が終わる訳ではない。


終わらせるのだ。


「釘パンチィィィィィィィィ!!」


「絶槍ッッッ!!」


ぶつかり合う意志と意地。

758全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:58:43 ID:flDa0wmk0


「面白いぜ……そんなチンケな槍一つで百のパンチに勝てると思っているのかァァァァァアアア!!」
「多勢に無勢……数が全てではない!!」
百の衝撃の雨が降り注ぐ中、ただ一点をを見つめて進撃する天覇絶槍。
数が劣ろうとそれが結果に繋がるわけではない。現に衝撃を相殺し進み続けている。
「正義の味方気取ってよォ!そもそもこんな殺し合いを起こしたのはテメーらだろォ!?」
悪鬼トリコが叫ぶ。何も自分を棚に上げているわけではない。
愚地独歩の反応が全てを物語っている。この状況ではトリコが悪でスタージュンが正義だ。
実際にトリコは参加者を喰らい友であるサニーをも喰らい畜生と成り下がっている。しかしきっかけは彼ではない。
そもそも本来の時間軸を歪め幾多の参加者を巻き込んだ主催側こそが悪ではないのでだろうか。
「何か言えよスタァァァアジュン!!」
「ドラゴンボール……麻薬食材」
「ハァ!?今更悲劇のヒロイン気取りかァおいッ!!ふざけんなよ!!!」


「それを言い訳にする気はない……現に料理人としての道は捨てた」
今更嘆くつもりはない。土御門もスタージュンも後半には、正確に言えば垣根召喚前には記憶が戻っていた。
だから垣根に真実を見せた。真ニトロも彼に与えた。全てはカカロットに反逆するために。
同士土御門は親友上条当麻の死を受け入れ最後には独歩にドラゴンボールの一部を託したらしい。
死してなお未来に希望を繋いだのだ。ならば彼も――。
「ここでトリコ……お前を止める!料理人でも美食屋でもなくスタージュンと言う一人の人間の名の下に!!」
例え極悪非道の人間に成り下がろうが、伝説の超サイヤ人の血肉を喰らおうが誇りは忘れない。
サイヤ人になったのも決意の表れである。何が何でも目の前の敵を止める――殺す決意。
故に天覇絶槍は八十の衝撃を削り落としていた。

759全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 21:59:44 ID:flDa0wmk0

「それがどうした!俺はナァ!人間の旨さを知った!それを知らないお前に負けるはずがないんだよォォォ!!」
八十一。
トリコの叫びは最早意味を成さない。ただ叫んでいるだけである。
八十二。
ジュリアシステムとグルメ細胞の共鳴は己の神経を蝕み別の人格が構成される。
今のトリコは正義の美食屋何かじゃあ無い。
人に害をなす畜生であり、人であり人ではない、人の皮を被った何かである。
八十六。
「もう後には引けん、だからブロリーを喰らったのだ。それにここで退場なんて誰も許してはくれないだろう?」
誰も彼を主催側など思わない。
しかし出会えば伝わるのだ。この男が覚悟の中で生きている、使命を背負っていると。
八十八。
天覇絶槍は衰えを知らず個々に来て再度力を増し続ける。
これがスタージュン、これが戦国武将真田幸村だ。その魂死んでも希望に貢献する。
九十。
(そろそろやべぇか!?)
「――だからって負けてらんねぇからッ!!俺はここまで来たら喰い尽くすしか無えんだよオオオオオオオオオ!!」

760全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:00:53 ID:flDa0wmk0


「その台詞……もう少し早く聞ければ変わっていたかもな……結末が」

九十五。

多くの衝撃を削いだオーバーソウル天覇絶槍に亀裂が入り始めた。



「もう少し耐えろ真田幸村……!!お前の魂はそんなものじゃない!!」

九十七。

「ちっくしょおおおおおおおおおお!!」

トリコは更に力を強め何発も釘を打ち込む。

九十九。


「「終わりだああああああああああああああああ!!」」


互いに力を開放し反動で弾け飛ぶ。
結果、共に衝撃を相殺しただけになった。共に受け身も取れないまま地べたを転がる。
(――!?何でお前が此処に!?)










真の相棒とはどんなに離れていても心は繋がり続ける――











「トリコさん――僕を喰らって真の全開に辿り着いてください」











「お前は最高の相棒だぜ――いただきます」

761全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:02:31 ID:flDa0wmk0



「……私、気絶してた……?」
まるで長い夢を見ていたかのようにゆっくりと瞳を開く巴マミ。
そこにはイデオンも、魔法少女も、死神も、ウルキオラもいなかった。
感じる波動は魔力とサイヤ人特有の気。そうかウルキオラさんは死んだのか。
「お目覚めだねマミ」
マミの傍に居るのはキュゥべぇだけ。これはどの世界でも変わらない一つの真実。
そして何の因果が絡んだかは不明だが巴マミの運命分岐点である魔女シャルロッテが近くに存在している。
「ねえキュゥべぇ――私たちはなのはさん達と戦う必要があったのかな?」
殺さなければ殺される。特になのはの覚悟は尋常ではなかった。
友であるフェイトと共鳴し亡き友はやて、ヴィータ、シグナムのために奮起していた一人の魔法少女。
「どうだろうね彼女と協力出来ていれば最終的な確率は上がったかもしれない」
実際になのはの戦力はこの先に存在する最終決戦にも通用する領域だった。
ただでさえ同じ土俵に立てるかどうかも分からない戦力が多い中進化したなのはの力はとても魅力的である。
「だからと言って間違った選択ではないさ。一度きりの人生だ。願いも自由も君達が決めるといい」
「あなた――変わったわね」
「どうやら僕にも感情と言うものが芽生えたらしい……まったくわけがわからないよ」

「でも今のあなたの方が――!?」
背後に響く轟音の正体を確かめるため振り向く巴マミ。
人間は急な現象に巻き込まれると頭の回転が止まってしまう。正にその状況。
己の頭では理解が出来ない。何故?完全に止めた、破壊された筈。
目の前には存在してはいけないものがはっきり存在している。
紅蓮の体は全てを汚す赤き邪悪。
疎らに映るは全てを侵食する黒き怨念。


「DG細胞……!!神である私はこんな所では終わらないのだ……ッッッ!!」


デビルイデオン。共鳴が許されない運命が束ねられた。

762全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:03:54 ID:flDa0wmk0



「何でだ!?無限力とDG細胞が……!?
イデオンとデビルガンダムが共鳴するなんて……全開とは一体!?」
宇宙の延命と言う大きな使命を背負うインキュベーターにとって鉄の掟が存在する。
もしも別の世界線であるイデを始めとする意志に遭遇したら逃げろと。
それ故にイデの恐ろしさを知っている。そしてイデの力も知っている。
「この二つが合わさることなんて……アレイスターは概念その物を破壊する気なのか!?」
事の大きさを口出して改めて驚くキュゥべぇ。概念を壊すなど信じられるものか。
形ではなく存在だけが在る森羅万象を打ち壊すなど滅多に遭遇しない機会である。無論対面するのは御免だが。
「下がってキュゥべぇ!私が仕留める!!」
マスケットをデビルイデオンを囲い込む形で精製し身動きを止める。
(これがUnlimited……ってそんな余裕はないわ)
度重なる激戦の連続で魔力は削られている。
十六人分の巴マミの魔力と無限のティロ・フィナーレがあるがここで出してしまったらその先が無い。
例え牽制だろうが今は動きを止めることに意味がある。
(ヤマトの召喚も……応答がない……まさかあの保安部長が遂にクーデターを!?)
戦艦ヤマトの召喚は大型であるデビルイデオンや全開であるカカロットに対する巴マミの生命線のようなものである。
魔力の温存の意味では使用は控えるべきだが応じないのはまた別の問題である。
ヤマトは創りだすものではない。共に戦う戦友である。

「ティロ・フィナーレもヤマトも使わずただの銃如きでこの神を止めれるものかああああああああ!!」

その拳を一つ振るうだけで嵐が巻き起こる。
発砲された銃弾は気流に巻き込まれ天高く飛翔しただの石ころに変わり果てる。
マスケット銃もまた意味もなく形を崩し巴マミの攻撃は最早無かったことになる。
風圧で飛ばされる巴マミだがそれを支えたのはかつての悪魔、魔女シャルロッテ。
その長い体でマミを包み込み背中にキュゥべぇと共に乗せデビルイデオンと対面する。
「雑魚な貴様らに興味はない――まずは力を吸収する!!」
一言告げるとまるで最初から無かったかのようにデビルイデオンの姿は消えてしまった。
マミが魔力で探知してみるが完全に波動はロストしてしまった。
しかしすぐに反応が戻る。まるで別の世界からこの世界に帰還したかのように。

763全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:05:16 ID:flDa0wmk0



デビルイデオンが瞬間移動した地点はクロスゲートが存在しているポイント。
力の吸収――つまり数多の世界の力を己の物にするつもりだろうか。
無限力ではアレイスターの欲を満たしきれないらしい。しかしそれは無限力を引き出せていないから。
それでも力を追い求め世界を壊そうとするのなら――正義の心が許すだろうか。
「そうね……鹿目さんと美樹さん――ううん。
暁美さんと佐倉さん達がカカロットを止める――だから私はデビルイデオンを止めるわ」
一度は死んだこの生命。
「普通」と呼ばれる世界なら既にこの世には存在しない存在である巴マミ。
何の因果か正義の魔法少女を目指し深き絶望に屈してしまった一人の少女。
「だからお願いキュゥべぇ、シャルロッテ――私に力を貸して!!」
少女の願いにキュゥべぇは無言で頷く。

願いを叶えるのがインキュベーターの使命の一つである。

シャルロッテは急速でデビルイデオンへと向かう。
巴マミは魔法少女でありシャルロッテは魔女である。
しかしシャルロッテは以前は魔法少女であり未来の巴マミは魔女である可能性もある。
かつての希望に触れた魔女はもう一度絶望に染まる前の姿を思い出し世界の希望へと貢献する。
魔女の背に乗る始まりの契約者と正義の魔法少女はクロスゲートを目指す。






超サイヤ人オーガと超サイヤ人キングの戦闘に割って入るのは到底無理な話である。
拳一つが音速を超え普通の人間ならば何が起きているか理解できないだろう。
彼らが戦う場所だけがまるで別次元かのように見える。
「王様如きが神を超えたオラに勝てると思うのか?」
「俺に勝ってから言ってみろカカロットォ!!」
両者の拳がぶつかり合い一瞬時が止まる。
そう、これは過大表現ではない。あまりの衝撃に空間の時が止まったのだ。
そして両者同時に拳の乱打を行い相手の全てを打ち抜きに向かう。

764全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:06:44 ID:flDa0wmk0


「昔を思い出すなベジータ!最近はお前と戦ってなかったしよォ!!」
「無駄口が多い奴だ……!」
(それでもこの状況を楽しんでやがる……!なんて奴だこっちは精一杯だと言うのに……!)
同じ拳の応酬だがベジータが劣るのは歴然である。徐々に拳が弾かれて行くのが目に見える。
このままでは押し負けると悟ったベジータは気弾を至近距離で爆発させる。
その瞬間己は瞬間移動で避難し爆発全てをカカロットにぶつける作戦だが成功はしない。
既に戦闘領域から離脱していたカカロットは遥か後方から気弾を放ち接近してくる。
ベジータは気弾で対応せず背中に宿る翼で体を包み込み攻撃に耐える。
気弾で対応したと仮定すればその隙にカカロットに攻撃されるのは確定でありならば隙を減らすだけ。
あまりダメージは入らず接近するカカロットに対応することが出来る。
背後に瞬間移動するカカロットの拳を翼の展開で吹き飛ばし自分も背後に回る。
当然カカロットも背後に回るがこれは理解済みでありそこに拳を叩きこむが肘で防衛される。
体を縦に回転させながら勢いを活用し顎を蹴り上げようとするが足を捕まれ下に向かって投げられる。
空中で受け身を取り迫るカカロットに向け気弾を連発する。

「オラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」

気弾はカカロットに命中し辺りに爆発が起こりその余波で視界は爆風に包まれる。
これ程の衝撃だ――受ければひとたまりもない。
「やったか――と言えるならば苦労はしないんだがな……ッッ!!」
これで終わるならば意味が分からない。背後に回し蹴りを放つがこれを屈んで躱すカカロット。
そして懐に飛び込み笑顔でベジータの腹に拳を叩きこむ。
体を折り曲げながら上空に吹き飛ばされるベジータ。確実に骨は折れている。
そしてその先に瞬間移動したカカロットは腕を組みハンマーのように振り下ろす。
「ッッ!?」
あまりの威力に言葉も出ないままベジータは地上に叩きつけられる。
ベジータを中心に落下地点には大きなクレーターが出来上がりそこに気弾を問答無用で放つ。

「させるか……ビックバン・アターーーーック!!」
迎撃の技は名も無きカカロットの気弾を破壊するがベジータは元々瀕死の状態であった。
そこにキュゥべぇと垣根の力を受け取り復活したがそれでも体力の回復は完全ではない。
元よりカカロットに勝てるかどうか怪しい場面ではあるがそれでも勝利に近づいていた。
しかし範馬勇次郎と言う規格外の対象が表れ世界は変貌を遂げ勝率は一気に数値を大幅に下回った。
言わば絶望。かつてブロリーに対峙したかのように。
あの頃と同じならば――今は背負う物が在る――負けるわけにはいかない。






「下がれ!時縞ハルト!!」
「仇を取るんだああああああああああああああ」

765全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:08:57 ID:flDa0wmk0


地上に降り立つと共に櫻井を殺したデビルイデオンに激情するハルトはエルエルフの制止を聞かない。
荒れ狂うような軌道を描き正面から斬りかかる。
命を刈り取るように鎌を振り下ろす。
「そんなチンケな物でイデに勝てると思っているのか?」
触れる直前にバリアが形成され弾かれてしまい後方に飛んでいく鎌。
「うおおおおおおおおおおおおお!!」
ブレーデッド・バイケンはただの鎌ではない――鎖鎌である。
後方にある鎌を強引に引き戻しデビルイデオンの脳天に突き刺すように腕を振るう。
またもバリアに防がれてしまい無駄足に終わるがもう一つ問題が生まれた。
至近距離が故にバリアの形成に巻き込まれ電磁波か概念か、身動きを封じられる。
「覚醒も仕切れていないマギウス如きが……死ね!」
アレイスターまるで蚊を殺すかのように拳をヴァルヴレイヴへと振り下ろす。
拳一つが必殺級の威力を持つデビルイデオンの攻撃をまともに受ければヴァルヴレイヴが耐える保証はない。
(くそ……櫻井さんの仇が目の前にいるのに!それに覚醒?……くそ、くそ!!)


「トランザム!!」
破壊される寸前のヴァルヴレイヴを掻っ攫うように連れ出すガンダム。
刹那はトランザムを起動させ一瞬で間合いを詰め戦線を離れる。
「純粋種のイノベイターか……肉体を若くして迷い込んだか……だが今の私の敵ではない!!」
急速で離れていくガンダムに大量のミサイルを発車するデビルイデオン。
その数は数えるだけ無駄であり無限力で精製される無限の嵐が巻き起こる。
「刹那!全方位にミサイルの反応あり……レーダーが紅く染まっている!?」
「狼狽えるな沙慈……一点突破をかける!」
ヴァルヴレイヴを手放しとある座標に狙いを定め腕を構えるガンダム。
ライザーソードを放出しその打点を一つに絞ることによりより密度な高出力で逃げ道を作る。
ハルトも少しは冷静さを取り戻しレーザーで刹那の加勢に入る。
待機していたエルエルフを始めとするマギウス達も遠距離攻撃で援護し刹那達の逃げ道を作り上げるために力を尽くす。

766全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:09:43 ID:flDa0wmk0

加勢もありミサイルの射程から抜け出すことに成功するが脅威自体は駆逐していない。
ミサイルの爆発を考えれば元から逃げ場など存在しない。
「クロスゲートにでも吸い込んでもらわなければ終わりだな」
「そんな事が出来るのか!?」
「出来たら苦労しないだろライナー」
エルエルフの呟きに一瞬の希望を抱くライナーだがすぐに夢が醒めた。
(俺が鎧になれば……だがエレンに正体を明かすことになる……!!)
「だがそんな事言っている場合かよ!!」
「ライナー!?君はまさか今此処で!?」
「やらないで死ぬならやって死ぬ!!」
覚悟を決めたライナーは前に飛び出し己の腕を顔に近づける。
腕に噛み付き何かを起こそうとするがそれは未遂に終わる。そこにはあの男がいる。
屑で馬鹿でウスノロで甲斐性なしのロクデナシ……だが周りを惹きつける何かを持つ漢。

「いいぜ……まとめて相手にしてやらあああああああああ!!」

右腕を天高く上げアルターを再構成させる。
削る物質は大地ではない。迫るミサイルを媒体にすればいい。
数多のミサイルを己の糧に変えカズマが具現化させるは死した強敵の証絶影。
無論全てのミサイルを分解するわけではないが加減した攻撃を壊すのには十分。
「おいおい、こんな人類がいたら俺も、俺達は変わっていたかもな……」
在るはずもない夢を呟くライナー・ブラウン。

光り輝く右腕は白銀と黄金のハイブリッド。
より荒く、より鋭利で、より強く。
輝く煌めきは意志の表れでありその光を汚すことなど誰にも許されない。

「絶影のシェルブリッド×八百万!!」

何が起きたかは分からない。大きな爆発と眩しい閃光。
瞳を開けた時には新たな世界が構成されている。

「ミサイルが無くなっている?」

エレンの漏れた言葉が全ての証であった。

767全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:10:33 ID:flDa0wmk0


全てを叩き落としたカズマはデビルイデオンに隠れるアレイスターに喧嘩を仕掛ける――いや命を取りに行く。
甘いことは言っていられない。こいつが全ての原因の要素であるのならば徹底的にボコる。
背中のファンを高速で回転させ飛翔しながらイデオンを目指すカズマ。
「止まるな!残る巨人を駆逐して余るならデビルイデオンを狙いに行け」
突然の出来事の連鎖で戸惑う一同にエルエルフが指示を出す。
ヴァルヴレイヴのマギウス、巨人に抗う調査兵団――それでもまだ幼き子供。
路頭に迷う少年たちに指示を掛けることによって動かすエルエルフの真意は掴めない。
だが一つだけ言える事。それは彼もこの状況に絶望していない事である。

「ベルトルト俺達は左の巨人を狩る!」
「おいライナー!俺は仲間外れか!?」
「エレンそんな事を言っている場合じゃない……君は頃合いを見て巨人になるんだ」
そう言い放ちライナーの宣言通り左にワイヤーを飛ばすベルトルト。
木々に刺して移動したい所だが生憎激戦で大地は荒れてしまっている。
刺せる対象は生きる巨人が屍の巨人のみであり巨人の死体は時間が経てば消えてしまうため立体機動装置は大幅に軽減される。
ベルトルトは直接巨人の瞳を潰し狼狽えている間に回り込みうなじを削ぎ落とす。
簡単に説明しているが直接ワイヤーを放ったらその分掴まれる可能性も上がり生身である彼ら人類には大いなる脅威。
それを成し遂げるのは原石が多い同期の中でも三位に位置づけするベルトルトの実力が成し得る行いであった。

「エレン・イェーガーと言ったか……お前は巨人になれるのか?」
ライナーの発言に興味を示したエルエルフは巨人と交戦しながらも声を外にいるエレンに向け発信する。
イレギュラーな状況だがこちらの手駒にもイレギュラーがあるとしたら戦況を変えられる可能性があるかもしれない。
「ああ……何でかはよく分からないけど今の所俺一人が確認されている」
本来の時間軸ならばエレンはこの後同じ同期の中に四人巨人に変身できる人間を知ることになるがそれは最早関係ない世界の話。
切り取られた世界の断片を今のエレンが知る術が無い。
「そうかお前一人か……まあいい。
隙を見つけて巨人になれ。そして俺たちの勝利に貢献しろ」
「命令されなくても分かってる……巨人は駆逐する!!」
大きく旋回し後方に拡散波動を打ち込むエルエルフことヴァルヴレイヴ参号機火打場。
サイコガンの巨人を始めとするイレギュラーはカズマの激動に巻き込まれ消滅――今居るのはクロスゲートから溢れ出る巨人のみ。
放たれた光線は巨人を一掃し、生き残った巨人も時間差で起きる爆風に掃除される。
「しかしこれでは……」


「シェルブリッド!!」
「無駄なんだよォ!!!」

768全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:12:02 ID:flDa0wmk0
アルター使いと伝説の巨人。
その規模の差は説明するまでもなく圧倒的である。
右腕を構成しようとカズマは生身の人間でありデビルイデオンと大きな耐久の差が目立つ。

「俺は此処から帰る……背負うもんが増えたからな」
「ならどうする?私を倒すか?そんなことが出来るのか?」
「まずはテメェをぶっ飛ばす!!」

目の前に壁があるなら壊すのがカズマでありその道を全力で駆け抜ける。
デビルイデオンの拳の破壊力は星をも壊せるだろうがシェルブリッドは意地を見せた。
ぶつかり合う拳はどちらも退かず――それでもカズマに疲労と衝撃が嵩む。
デビルイデオンの形成するバリアが、存在其の物が凶器。
持久戦など期待したら全滅するのは確定的だった。

「仇を取ってやるぜえええええええええ!!」
アイナと言う仲間を失ったライゾウは雷の如く怒りアレイスターに突進する。
ヴァルヴレイヴ六号機――紫に光るその機体の名は火遊。
しかし搭乗者は遊んでいるつもりなど無く真剣に死者の魂と向き合っていた。
涙を流す、華やかに葬る……そんな可哀想ごっこに浸る時ではない。
右腕に装着した鍵爪で右肩を抉り取ろうとするもバリアに阻まれてしまう。

「雑魚の攻撃など通る訳がない……転生からやり直せ哀れなマギウスよ」
「ならこいつでどうだッ!!」

アレイスターはイデの力に絶対な自身を持っている。
攻撃を受けても自然とイデがバリアを形成するため特に対応を取っていなく全てイデ任せ。
ライゾウは狙ったかどうか不明だがもう一つ手を加える。
火遊が握るはハミング・バード。
バリアに阻まれている状態でバーニアを全開に作動させロッドを先頭に全速で推進する。

「何度やっても無駄だと言うことが……何ッ!?」

森羅万象。
サンダーの魂の叫びはイデに侵食しそのバリアを打ち破る。
高出力で推進した一撃はデビルイデオンの右肩に突き刺さり初の傷を負わせる。

「イデに干渉し一時的にバリアを弱らせるとは……。
しかしもう逃がさん……死ね!」

右肩にはロッドが刺さっている状態だが関係無い。
ヴァルヴレイヴを巻き込みながらラリアットの要領で右腕を振り回す。
畳み掛けるカズマを風圧で大きく後退させ火遊は重力に引き寄せられ機体が宙に飛び出す。
元より巨大なイデは動き回るだけでも周囲に衝撃を与えるのだ。
デビルイデオンの胸部スラスターを展開。
おぞましいコアが垣間見えるが問題はその先に眠る砲身だ。

「グレンキャノン――消し去ってくれよう!!」




ピピピ。




乾いた電子音は破滅への前奏。
前奏は全ての頭を担い観客にこれから巻き起こる物語を世界へ誘う。
時に弱く、時に激しく、時に美しく、時に豪快に。
そして前奏は核の前兆である。


緑の輝きは悪魔の煌めき。
見る者全てを魅了し――無へと葬り去る。

769全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:13:03 ID:flDa0wmk0




アイナが死んだ。


ノブも死んだ。


全てが懐かしく感じる。


もう一度、もう一度だけでいい。


あの学園で馬鹿やって楽しく――。


今ならハルトやエルエルフも誘って――。


「サンダーさん!!」


こんな世界の時だけサンダー呼びかよ……いっつもそうしてくれよ。


「こんな所で諦めるな……アレイスターの思惑道理など許さん」




ヴァルヴレイヴ五号機火打羽。
蒼き革命機はその身に装備されている大型守護陣IMPを展開し火遊の前に出る。
グレンキャノンが盾に直撃し打点から大きく後方に分散していくが受ける火打羽は後退させられていく。
「くッ……これでは機体が持たない!」
イデオンの出力により大きな負担が掛かる盾を無理矢理上方へ移行させて行く。
意識を確立させたサンダーは火遊を動かし火打羽を支え出力を安定させるのに一役買う。


上方へ盾を反らすと同時に遥か上空へ飛び散るグレンキャノン。
何とか攻撃を凌ぐ革命機達だがデビルイデオンは本気を出してはいない。


無限力――その力は名に恥じぬ永遠の力。

770全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:14:05 ID:flDa0wmk0

26 :名無しさん:2013/08/11(日) 14:51:50

巨人の討伐数とクロスゲートから湧き上がる出現数の割合は変貌していた。
討伐数が上回り始め徐々に人類側に勝利へのカウントダウンが刻まれていく。

デビルイデオンの攻撃は圧倒的そのものであり周りの巨人をも巻き込むためその点戦力として換算できる。
しかし被害を考えれば不利に変わりはなくクロスゲートに攻撃が当たるわけでも無い。



自由の翼を持つ調査兵団の若き兵士。
世界を暴く革命の担い手マギウス。
この世界に抗う反逆者。
全てを司る伝説の巨人。



彼等に共通するモノ――それは参加の資格。


彼等は本来物語で役を与えられていない役者であった。


故にこの物語は劇場外で語られるべき夢。


しかし選ばれてしまった。


彼等は願いの力に導かれ迷い込んでしまった。


生き抜くには闘い抜くしか無い。



「なる程……私は巴マミ。
あなた達と同じ因果の変動の変動に巻き込まれし宿罪の子羊――
そして正規の参加者でも在る存在でもあるの。
何を言っているか分からないかもしれないけど一つだけ言えることがあるの」


具現化させるは身体に染み付いた信頼の巨大な砲身。
この一撃はこれまでの人生を表すもっとも信頼している絶対正義の断罪。
思いの力は心の力――故に魔法少女もまた欄外の物語に色を彩る。


「ティロ・フィナーレ!!」


直撃かしたかどうかなんて些細な問題でしか無い。
この一撃により弱い心は死んだ。


この場に立つのは使命を背負う気高き戦士しか存在しないのだ。

771全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:15:02 ID:flDa0wmk0


ティロ・フィナーレはティロ・フィナーレである。
そこに想いや夢、希望を乗せたとしてもティロ・フィナーレに変わりはない。
ティロ・フィナーレに記号を付け加えたモノになるだけ。


「甘い甘い甘い甘い甘い甘い甘いッッ!!
このデビルイデオンを倒すのには甘すぎるッ!もういい!
貴様らを無へと葬り去り憎きカカロットを始末させてもらう!!」


ティロ・フィナーレを腕一本で防ぐデビルイデオン。
無論無傷とは言えないがそれでも損傷と呼べる程の衝撃はない。

DG細胞による再生も上乗せされその存在を消し去るには何を持ち出せばいいのか解らない――だが。


「あなたをあちらに行かすわけにはいかないわ。
部外者は部外者だけで決着を付けないとね。
あの人達の運命をこれ以上歪めると言うのなら――」


キュゥべぇは巴マミの後ろで成長し正義を掲げる彼女を見守っていた。

自由の翼を持つ少年たちは戻るべき故郷を思い描きその両手に鋼刃を握る。

革命の担い手もまた戻るべき学園と世界のためにヴァルヴレイヴを駆ける。

世界を相手にしその平和を願ったかつての英雄もまたその機体に想いを馳せる。

反逆のアルター使いも託された想いのために、いや、己の生き様に立ち塞がる壁を破壊するため拳を掲げた。

田所恵。戦う力は無くてもこの戦いから目を背けること無く運命に付き合う。


そしてこの地に降り立つ【一人】の魔法少女は目の前の悪に瞳を向け口を開く。



「ここで止めさせてもらうわ――アレイスター!!
あなたに世界を統べる権利なんて!私達の生きる世界にイデ何て必要ない!
必要なのは生き抜く確かな意思よッ!!」



どうせ巻き込まれた数奇な運命ならばその身尽きる最後まで抗え。

772全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:16:16 ID:flDa0wmk0

「エレンは左から、ベルトルトは右側から回り込め!俺は正面から行く!!」

ライナーの怒号を皮切りに少年たちは立体軌道を扱いデビルイデオンの周りを飛び交う。
形成されるバリアが火遊の攻撃により中断されているため生身の彼等でもある程度近づけるようになった。
そして直接デビルイデオンにアンカーを刺せる事も可能になっている。
無論ワイヤーを捕まれれば終わりだがその巨体が故にこちら側でも十分対応する時間を取れる見込みがあるかもしれない。

彼等の移動に伴い各自動き出していた。
ヴァルヴレイヴそしてガンダムは機体と言う特性を活かしこの戦いの核になるだろう。
カズマも全速で推進し己の拳に光を灯す。
高く飛翔したシャルロッテの背に乗った巴マミは標準をデビルイデオンに合わせる。
そしてキュゥべぇは背中から飛び降りた。

「オフェンスを時縞ハルト、その援護に俺達は付く」
「おいおい俺にも突っ込ませろよ!?」
「いやこれがいいかもしれない……一番武装が強いのは間違いなくハルトだし」
「……仕方ねえな……決めろよハルトォ!!」

ヴァルヴレイヴ壱号機である火人をメインに後方支援に回る革命機。
流木乃が言った通り火力の面から考えると一番はハルトのヴァルヴレイヴになる。
特にエルエルフは防御特化型のためこれが正しい戦法であろう。
サンダーが乗る火遊は万が一イデが再度バリアを形成した場合対向する唯一の手段となるため迂闊に前へと出せない。
そして優秀なアタッカーは他にも存在する。


そう、この場に残る者達は誰一人絶望何て抱いてはいなかった。

773全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:16:57 ID:flDa0wmk0



暁美ほむらはこのバトルロワイアル最後の砦オーガを消し去るために駆ける。
鹿目まどかと一体化することにより魔力の大幅増強により彼女もまた最終決戦に参加する資格を得た……のかもしれない。


『今はベジータさんが……これは垣根さんの?
そうか……垣根さんも私見たく託したのかな』
「垣根帝督……あの男に良い印象は無いけれど……」


ほむらにとって垣根は時間停止を自力で見破り対抗してきた初の人間である。
故にその破壊力は凄まじく絶対的な恐怖感を抱くほど。
だが今は違う、何よりも今の彼を笑い飛ばすことなど有り得ない。


『向かっているのはさやかちゃんと杏子ちゃんも。
それに愚地独歩さんも生き残っている……!
そして一護さんとゼブラさんだね」
「一護、ゼブラ、ベジータ、そして垣根帝督……何の縁があるのかしら」


自分とまどかのコンビを相手に最後まで立ち振舞った彼らが全員生き残る。
何の因果か一つの座標――カカロットに集結しているというのだ。
運命に絶対は存在しない、だから数奇な物語が創造される。


『ほむらちゃんあのね、カカロットを倒すことになっても私は……。
ううん、何でもない、かな……。
例え願いの優劣が違っても私はみんなの希望を絶望で終わらせる気はないからね!』


「まどかそれって!?」


そう言葉にしたいが声が出ない。
いや、声が出ることを拒否している。
まどかに真実を聞いてしまったら。
私の中の何かが壊れてしまう――。
目の前に存在する近い真実に恐怖を覚えながらも暁美ほむらはカカロットへと向かう。
まどかが、巴マミが、美樹さやかが、佐倉杏子が存在するこの世界線を尊重するために。

774全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:18:04 ID:flDa0wmk0
「オメェの力じゃオラを倒せないのは最初から知っているだろ」

一歩。
確実に一歩ずつ足を進め前に進むオーガと呼ばれるカカロット。

「仕方ない……オラは強い」

服は開け上半身が顕になっている。
至る所に傷の姿が見受けられ繰り広げられた激戦を物語る。

「だからオメェはよくやった……」

しかし致命傷は受けていなく戦闘に支障はない。
そして傷を与えた張本人ベジータは――。


「くそったれ……」


大地に平伏す民の希望を背負う一人の戦士。
気弾と気弾の衝突で勝ったのはカカロット、負けたのはベジータ。
特別驚くことでもないがカカロットの方が強いのがまた証明されただけの事である。
未現物質を託されようが、魔法少女の希望を背負おうが……。


その力は『全開』と言う曖昧な言葉の前では簡単に崩されてしまう。

775全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:19:08 ID:flDa0wmk0


手で砂を掴みあげ体を泥にまみれても力を振り絞り立ち上がるベジータ。
今にでも倒れそうだがその両足はたしかに大地の上にある。


「俺は……お前を倒す。
そしてブルマ達の元へ帰る……ッ!」


「だからよぉ……オラ達の地球はセルの願いで木っ端微塵。
オメェの時間軸とは違うかもしれないけど此処から戻る時にはその世界線のオメェと入れ替わるんだぞ?
このまま帰ったら地球も、惑星ベジータも……オメェに帰る場所なんてないぞ」


「ならお前を倒して願いを叶えればいいだけの事だ……」


これ以上自分の大切な人が巻き込まれるのは御免だ。
ここでカカロットを止めることが出来なければ世界はカカロットを殺す機会を失ってしまう。
そうなれば世界の全てが己の欲求を満たす願望器として扱われ壊れてしまう。
そしてもう一度再生を起こし破壊と再生の無限獄になってしまうのは明らか。
ならばここで止めるしか無い。


「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」


持てる力全てを出し切りカカロットに全力で突撃するベジータ。
手負いの戦士はその鬼人の如き気迫で勝利へ猛進する。
「おっこれはオラもしっかり答えてやんないとな」
予想以上の気迫を見せたベジータにある程度の敬意を払い身構えるカカロット。
『フン……たまにはこの景色も悪くない』
カカロットと一体化している勇次郎は呟く。
主観で見る他人の戦いは滅多に無い貴重な機会であるため気分が良い。
しかし自分自身が主導権を握っていないため何処か全開を感じられていなかった。


突撃してくるベジータに合わせ拳を放つカカロット。
勢いがある分ベジータが優勢と感じられるが地力が違う。
吹き飛ばされることはないが拳を通じてベジータの体に衝撃が走った。

776全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:20:15 ID:flDa0wmk0


右腕の軋む音が誰にでも分かるように空間に響き渡る。
苦痛の表情を浮かべるが今更気にしても意味がなくベジータの瞳は前を見続ける。
間髪入れず右足をカカロットの顔面目掛けて放つ。
「おっと」
首を軽く捻り躱すカカロット。
その動きはまるで勇次郎を連想させる。この短時間で同調しつつあるようだ。
蹴りを躱されたベジータは体を回転させ元の体勢に戻る。
自損覚悟で至近距離の気弾を放とうとするもカカロットに首を掴まれる。


「ガッ!?」
「そーえば前にオラが首をこうやって掴まれた時オメェが助けてくれたよな」
問いかけるカカロットだが首を掴まれているためベジータは声を出せない。
それはカカロットも勇次郎も知っているが敢えて問いかける。
「でも今回は違う」
掴んでいる腕に力を入れ肌が力点に収束していく。
「ぐっ……ッッッ!!」
呼吸も出来なくなり声にならない声を上げる。
対抗としてカカロットの腕を掴むも上手く力が出ない。
手負いに加え呼吸を止められベジータが出している力は半減の半減をも下回る。
故に抵抗虚しくこの状況を打開する術が無いため受け入れるしかない。


「せやああああああああああッ!!」
正義の味方が駆けつければ助かるかもしれない。
カカロットの腕目掛け剣を振り下ろす正義の味方。
素早く腕を離し回避するカカロット、開放され地面に落ちるベジータ。
攻撃を回避され悔しがるがそんな暇はなく不意打ちが失敗したなら勝率は下がる。
手を休めずにもう一度縦に斬りかかるが見え見えの太刀筋は簡単に避けられてしまう。
「ならこれは!!」
声と共に剣は光りに包まれその形状を変えた。
刀身は長い鎖に変身しそのままカカロットの体に巻き付く。


「これは……!」
「そしてこれがあたしと杏子の合わせ技、魔女を炙る断罪の炎!!」
佐倉杏子と一体化した正義の魔法少女美樹さやか。
同じく愛を求めた魔法少女高町なのはと激戦を終え間一髪ベジータの援護に駆けつけた。
美樹さやかの武器である剣から佐倉杏子の武器の特製である鎖に変化させカカロットを拘束。
そして鎖を伝わる炎を繰り出し対象を燃やす新しい必殺技。
「ちょっとマミさんみたいになるけど詠唱とかないし……でも威力は本物だよ!!」
破面、宝玉、魔女、融合、そして魔法少女……。
様々な力を吸収し扱うさやかは以前のひ弱な見習い魔法少女ではない。


「遅れてごめんなさい!でもここから先はあたしも戦いますから!」


世界を救う正義の味方に成長していた。

777全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:20:51 ID:flDa0wmk0

絶え間なく炎を魔力とし送り続けるさやかだが残念ながら無意味になってしまう。
カカロットは瞬間移動で鎖から脱出していて燃え上がる炎の隣に立っていた。
「へぇ……高町なのはじゃなくてオメェが生き残ったのか?よく分からないなぁ」
余裕の表情で疑問なのか挑発なのか分からない言葉を放つカカロット。
その言葉に怒りの表情を浮かべる美樹さやか。
『あいつの挑発に乗るな……何て言っても無駄だろうねさやかには』
「勿論だよ……なのはさんやあたし達を馬鹿にするなら……ね!!」
杏子の了解の元再度攻撃を仕掛けるさやかは背に付けたマントを空に羽ばたかせる。
正義の英雄を連想させる純白のマントが元の位置に戻った時周囲には剣が幾つも錬成されていた。


「こいつを喰らえッ!!」


そうして幾つもの剣をカカロットに連続で投下するさやか。
風を切る音が何重にも重なり大きな轟音と化しカカロットを刻まんと推進する。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
迫る剣に呼吸を合わせ拳で叩き落とすカカロット。
剣は全て大地に落ちてしまい対する悪魔は息一つ切らしていない。
「休ませる暇は与えない!!」

既に剣を投影済みであるさやかは再度投げつける。
『単調すぎる……つまらん』
勇次郎が呟く通り投影する魔力や威力自体は並の魔法少女を簡単に超えている。
しかし戦法が未熟過ぎるため幾度なく激戦を経験してきたカカロットと勇次郎には物足りない。
楽に全ての剣を叩き落とす余裕のカカロット。
大きな欠伸をするほど簡単な作業と言いたいのだろうか。
「スティンガーァァァァァァァアアア!!」


その隙を狙ったさやかの突きはカカロットの顔を捉えた。

778全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:22:01 ID:flDa0wmk0










『油断するとは情けない』
















口で剣を噛み砕くカカロット。









『だから弱者に妄想させちまう……叶わない夢を』

779全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:23:05 ID:flDa0wmk0


完全な隙を狙った完璧の一撃を簡単に防がれた。
そして口で己の剣を目の前で噛み砕かれ絶望の表情を浮かべる美樹さやか。
「そ、そんな……!」
『固まってる暇はないぞさやかァ!!』
勇次郎に告げられたカカロットは心で不満を言うもさやかに手をかける。
どうせなら戦いを楽しもうと思ったが勇次郎にしてみれば目の前の魔法少女に資格はないらしい。


キュイーン。


カカロットの腕に気が収束していく音が聞こえる。
さやかは対抗策をシュミレートするも打開案が浮かばず涙目になっていく。
(魔女の力でも無理……宝玉があるから死にはしないと思うけど時間の問題……!?)
分かってはいたが目の前の敵は想像以上に強いらしい。
ベジータも起き上がり助けに入る動きを見せるが完全に遅い。
速さ自体は遅くはないがカカロットが早いだけであるが結果として遅い。


この状況で助けられる者――それは同じ魔法少女。


暁美ほむらはまだ駆けつけていない。


巴マミはデビルイデオンと交戦中。


高町なのはは既に死んでいる。


プリキュアも駆けつけていない。


ならば残る魔法少女はただ一人。


そろそろ時間も頃合いだ。


参加の資格を持つ魔法少女が再び現れる。




「ったく……世話がかかるねアンタは……!」

780全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:23:45 ID:flDa0wmk0


その姿は魔女でも破面でもない――唯一純粋な魔法少女としてこの大地に立つ。
魔力は一番弱いが意志は本物である。
それでこの先戦えるか、と言ったら厳しい世界が待ち受けるが捉え方は本人次第である。
「魔女の力とか破面の力とかはアンタに全部預けたままだから」
それは自分の意志でさやかの中に残してきた遺産である。
遺産。
杏子にはそんなその場の凌ぎの意味不明な力は必要ない。
「あたしは本来の魔法少女の力……師匠から教わったモンで十分なんだ」
掲げた槍に炎の魔力を込め渾身の力で叩きつける。
カカロットはバックステップで躱すが溢れる炎が爆発を引き起こす。
魔女に与える鉄槌。
本来の魔法が悪魔を断罪せんと打ち下ろす。


「後のことも考えろ……!」


二人の魔法少女を担ぎ後方へ避難するベジータ。

781全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:24:59 ID:flDa0wmk0


「礼を言う……美樹さやかに佐倉杏子で正しいか?」
「えっ……さやかちゃん自己紹介したっけ?」
「虚憶ってやつだよさやか……あんたは気づいてないと思うけど」
「まあいい……それより来るぞ!」


爆風が晴れるまでもなく自ら高速で突っ込んでくるは悪魔カカロット。
「はや――!?」
突然目の前に現れた拳を咄嗟に剣で防ぐが有り余る衝撃で吹き飛ばされるさやか。
受け身も取れず地面を跳ね上げ転がっていく。
「さやか!!テメェ!!」
吹き飛ばされたに一瞬瞳を向けるがそんな暇はない。
カカロットから目を離した訳ではないが見失ってしまう。
「こんな時は後ろって相場が――!?」


正解。
カカロットは後ろに瞬間移動していたが分かっても対抗できるとは限らない。
回し蹴りを上半身反らしで回避、槍で突く体制に入る。
疾風の如く突きを放つもカカロットは簡単に槍を掴み持ち主である杏子毎投げ出す。
その方向はベジータの地点でありベジータは杏子を受け止め――。


「くそったれ……!!」
迫る狂気の気弾に気弾で対抗するにも杏子を抱えたままでは不可である。
瞬間移動で回避するがその先には気を探りとったカカロットが既に待ち受けていた。
蹴りが襲い掛かるも杏子を庇うため背中で受けるベジータから骨の軋む音が響く。
「ぐああああ!!」
声を上げながらゆっくりと大地に降下するベジータ。
杏子を抱えている手前落下すれば杏子にも傷を負わす可能性があるため意識を保ち降下する。
「すまないね……」
「気にするな」


(と言いたい所だが……もう覚悟を決めるのしか無いのか……すまないキュゥべぇ……そして垣根帝督)

782全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:26:14 ID:flDa0wmk0


加勢が入ろうが状況は変わらない。
それどころかカカロットはさやかと杏子が加わってから力を増している。
「そうかぁ……そうだよなぁ」
一人で納得したかのように呟く。
何に納得し頷いているかはベジータも魔法少女達も解らない。
悔しいがこれまでのカカロットは全開で戦っていたかというと答えはNOである。
戦いを楽しみたい、だが競える相手がいない、ならば自分がそのランクまで下がればいい。
垣根とキュゥべぇと共鳴したベジータに触発され勇次郎とフュージョンしたカカロットの力は正に全開。
ゴットとキングの戦いなら奇跡が起きれば勝敗は解らなくなっていた。
オーガとキングならば圧倒的オーガ……それ程までにカカロットは強い。


「そうか……ここで終わらせるつもりなのかカカロット……ッ」
『話が分かるじゃねえかベジータ』
「え!?この声直接脳内に!?」


耳に聞こえなくても脳に響く声の持ち主は範馬勇次郎。
どんな理屈か己の言霊を他者の脳に直接介入する技を身に付けていた。
「あいつも魔法少女なら理解できないでもないが……」
「……え?魔法少女!?だって、え!?
範馬勇次郎って最初にベイって奴を殴った人だよね!?」
飛ばされた先から体制を立て直し戻ってきたさやかに知らされる驚愕の真実。
魔法少女とは何なのか――誰か教えて欲しいものである。
そして現実は会話の内容に反し絶望に染まっている。
勇次郎に諭されカカロットは愉しむことを放棄し結果を追い求めるスタンスを取る。
つまり邪魔者を殺しベジータと決着を付けた後に勇次郎と戦う。
そしてまた新たな世界を巻き込み己の欲を満たすであろう。
現にベジータやさやかに杏子……彼等もこの殺し合いに巻き込まれるのは二度目。
記憶の有無は個人差が在るようだが言えることは一つ。


ここでカカロットを殺さない限り負の因果は幾度と無く永久の回帰を辿る事となる。

783全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:27:07 ID:flDa0wmk0



「オラももうちっと愉しみたいけどもう飽きた。
垣根の覚醒やキュゥべぇの変化に同じ道を辿るトリコ……
共鳴する魔法少女と降臨するイデと中々愉しめたけどこれで終わりにしようぜ」

終わらせる決意を決めたカカロットは気づけば視界から消えていた。
何処に行ったのか――そんなこと考える暇など無く背後に瞬間移動。
杏子が最初から狙っていたかのように大地から槍を生やしカカロットの足元を串刺しにしようとするがもういない。
槍の範囲より前――杏子の目の前に移動し蹴りをかます。
エリア一つ分飛ばすつもり蹴り飛ばすが鎖を何重にも重ね防がれたため杏子は数百m辺り後退するだけ。
「くそッ……!!」
それでも足に衝撃が走り続け身体が硬直してしまう。

次にカカロットが狙うのはベジータであった。
この中で一番強いのはベジータであろう。カカロットを除いて。
杏子を蹴り飛ばした勢いのまま回転し気弾を腕から伸ばすカカロット。
回転の中心から伸び続ける気は広範囲に対象を消滅させんと振りまわる。
これを瞬間的に気を腕から爆発させることで己の傍を通る時だけ無効化させるベジータ。
気が通り過ぎたのを感じ取りカカロットに接近するも気で練り上げられた剣に行く手を阻まれる。
イデオンソードのように右手を振り回すカカロットにベジータは気円斬を投げつける。
互いに刃物をイメージした技だがやはりカカロットの方が強く気円斬は粉砕。
その隙に接近し顔面に拳を放つベジータだが拳を捕まれ逆に顔に拳を貰う。
「ニィィィ」

この時カカロットの中に悪鬼がいることを再度認識した。

残るさやかは剣を数多に精製しカカロットに対抗する。
空中に星の如く連なる剣は流星と成りてカカロットに降り注ぎ流れ落ちる。
「邪ッッッッッ!!!!」
流れ星とは一瞬の煌めきだからこそ人々を魅了させる。
故に溢れ出る闘気だけでさやかが望む未来は閉ざされてしまった。
『何のための崩玉だ……恥を知れッッッッッ!!!!』


その拳はさやかの左腕を簡単に粉砕してしまった。

784全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:27:59 ID:flDa0wmk0

「こ!?……こんなことでえええええええええ……ッッ……んろォ!!」
左腕を吹き飛ばされようが痛覚を遮断して残る右腕で剣を振るえばいい。
五人の魔法少女の中でも一番耐久力と自己回復力に優れているさやかならば左腕の再生も可能である。
今は崩玉と融合しているためその再生速度は尋常にならないほど上昇していた。
剣を真横に一閃。
そこにカカロットは非ず。

上空から脳天に叩きこまれた踵落しによって大地にめり込むさやか。
倒れた姿から動く気配は無い。
「テメェェェェェエエエ!!」
さやかに行われた非道の攻撃に怒りを露わにし多節棍を叩きつける杏子。
腕を盾代わりに防ぐが鎖に絡み取られ身動きを封じられた。
そこから力を振り絞り振り回そうとする杏子だが幾ら力を入れてもカカロットは岩石のように動かない。
「弱っちい力だな――こうすんだよ」
両腕に力を入れ鎖を簡単に破壊し自由を得たカカロット。
腕はそのまま鎖を握りしめ杏子ごと振り回し上空へ向けて手を離す。
凄まじい速度で上昇していく杏子に追い討ちの如く気弾を放ち己も上昇。
迫る気弾に対し自ら鎖を打つけ身体の位置をずらし回避する杏子だが次の手はない。
(強すぎる……駄目だこれzy――)
瞳を閉じるよりも先にカカロットの背中を蹴り飛ばすベジータ。
カカロットは大地に向かうが勢いは止まり空中でベジータを睨みつける。

「オメェは最後だから大人しくしておけ」
「フン……それまで俺がお前を放置していると思うのかカカロット」
『ククク……嫌いじゃないが場を弁えるべきだぜベジータ』
溢れ出る闘争心を抑えこみベジータから視線を逸らしさやかへ迫るカカロット。
メインディッシュを喰らうならまずは前菜を片付けなくては――。
戦いの中でも礼儀と流儀だけは腐っても忘れていなかった。

785全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:28:45 ID:flDa0wmk0


大地にひれ伏すさやかに無数の気弾を放つカカロット。
それを止めんと槍を下方へ捌き悪魔目掛け降下する杏子。
さやかに辿り着く前に気弾に気弾を打つけ相殺させようと試みるベジータ。
結論を述べると今日この攻撃は失敗に終わり気弾も全てを相殺することは不可能で終わった。
何とか意識を取り戻し転がりながら降り注ぐ気弾を回避するさやか。
純白のマントは泥に染まり皮膚にも土が付着していた。
再生能力により左腕は元に戻っているが感覚は全て取り戻しているわけではないらしい。
立ち上がる時でも左腕に体重を掛けると崩れてしまう。
「何とかしないと……何とかしないと!」
剣を支えにして立ち上がるも目の前に降り立つカカロットの姿に恐怖を覚えていしまった。
力が入らない。
「さやかッ!あいつ動けないのか!?」
異変を感じ取り駆けつける杏子だが突然地面から現れた気弾の爆発に巻き込まれる。

(――――――――は?)
その技の名前は繰気弾。
指先一つで軌道を変化自在に操れる予測不能の攻撃。
このバトルロワイアルで倒れた一人の戦士ヤムチャ愛用の技でも在る。
あのヤムチャで使える程度の技ならカカロットが使えない可能性は有り得ない。
宙に浮かぶ杏子は鮮血を撒き散らし空を仰ぐ。
(夕日が綺麗――――――)
そのまま落下し衝撃で更に吐血を重ね損傷が酷く、魔力の回復が追いつけないほどに。

そしてベジータは瞬間移動で駆けつけるが……。
「ガハァ!?」
突然の停止、急な吐血。
身体に限界が迫っている証拠である。
カカロットと勇次郎から攻撃を貰い瀕死の状態からジュエルミートで回復。
次に再度カカロット、そしてブロリーとの激戦。
垣根、キュゥべぇと共に臨んだ三度目の対カカロット攻略戦。
そして勇次郎と一体化し誕生したオーガの死闘。
多くの激戦の中でベジータの身体は瞬間移動に耐えれる程の強度を失っていた。
その場に膝を付くベジータ。
それを見下すカカロット。

勝者と敗者。

これほど相応しい言葉はないだろう。

786全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:29:27 ID:flDa0wmk0


それでもカカロットは最後までベジータを残す。
決着を付けるならば因縁は最後まで、メインは後の愉しみにしておくのが定石。
「スパークエッジッッッッ!!」
無理矢理にでも魔力で両腕に筋力の増強を掛け全力で剣を振り下ろすさやか。
これをカカロットは後退して避けるもさやかの全開は甘くない。
余波で左肩に裂傷を走らせそこから鮮やかな血が飛び交う。
しかし傷を物ともせず一歩、そして一歩。
確実にさやかに近づいていく。

「そ、そんな……!と、止まれええええええ」
剣を投げつけ進行を遮ろうとする。
剣はカカロットの左肩に刺さり先ほどの傷も含め二回目の傷を負わせる。
それでも歩みを止めること無く一歩ずつ近づく。
(やばい……殺される……!!)
ベジータも杏子も倒れている今自分で何とかするしか無い。
魔女から元に戻り新しい力も手に入れた。
杏子とも和解して高町なのはからは勝利を託されたんだ――死ぬ訳にはいかない。
「スプラッシュ……スティンガーァァァァァァァァァァァ!!!!」
だから何度でも投げつける、力ある限り投げて止めてやる。近づいたら切り裂いてやる。
一本刺さりまた一本刺さる。そして連続で何本も刺さり続け一度精製した剣を投げ終える。


それでもカカロットは確実に距離を詰める。


どれだけ傷を負わせても止まらない悪魔に死ぬ気で剣を投影し続けるさやか。

(とまれとまれとまれとまれとまれ――――――――――)
何度精製しただろう。

(とまれとまれとまれとまれとまれ――――――――――)
どれだけ投げ続けたのだろう。

(とまれとまれとまれとまれとまれ――――――――――)
後どれくらい投げれば止まるのか。

(とまれとまれとまれとまれとまれ―――――――――――)
あとどれだけ絶望したら悪夢は醒めるのか。

(とまれとまれとまれとまr「もう終わりだオメェは頑張った、そんで及ばなかった、それだけだ」

夕日に重なり悪魔の表情は見えない。
だが影で解ってしまう。



この悪魔は笑っている。



いやだ、いいいいいいやだ、声に出ない――。

787全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:30:59 ID:flDa0wmk0












誰も助けてくれない――魔法少女は夢をみること許されない。

















「らしくないわね……美樹さやか」









一筋の彗星が流れた時そこに現れるは信頼に値する戦友の姿――。

788全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:32:22 ID:flDa0wmk0


何時も気に食わない存在だった。
何かを隠していて本心を明かさないその鉄仮面が。
危険な状態に陥ると解っていながら事後に駆けつけるその態度が。
真実を隠し続け自分を見殺し同然にしたあんたが。


それでも今なら分かる。
つらい過去を背負っていたんだね。
ああ……これが虚憶ってやつかな?よく分からないや。
でも今なら言える――だから。


「ありがとうほむら」


「今はそんな事「言える状況じゃないぞ?何一つ変わって!!……ないからな」


絶望の中に一瞬輝いた希望を掴み取るさやかだが本当に一瞬の希望だった。
気づけばカカロットは表情一つ変えずに周辺を爆発に巻き込み己は瞬間移動で転移していた。
暁美ほむらも予想外の事態のためアクションが遅れてしまう。
鹿目まどかと一体化したことにより全開へと近づいていはいるが副作用が生まれてしまった。


彼女の願いの本質である鹿目まどかとの共存が叶ってしまっているためによるもの。
つまり永遠の刹那を味あう必要が存在しないため時間停止が使用不可能となっているのだ。
『安心してほむらちゃん――まだ全員揃っていないから』


爆風が音圧で掻き消され目の前には見覚えのある男が二人。




「そっか……オメェらも生きていたっけ。
ゼブラと――黒崎一護。」


一護はさやかと杏子を、ゼブラはベジータを抱えこの最終決戦に馳せ参じた。


「よぉベジータ……随分と弱っているな」
「これからだ……これからが本番だ」


その足で確かに大地に直立するベジータ。
カカロット相手に自分が倒れているわけにはいかないのである。

789全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:33:27 ID:flDa0wmk0



「貴様ああああああああああああ!!」
激動するスタージュンはバーナーナイフでトリコに斬りかかる。
食人に目覚めようがそれでもかつてのトリコの姿を連想し続けたスタージュン。
己も操られていたとはいえこの殺し合いを運営してきた一人。
その責任を取ろうとトリコをここで止める気で戦っていた。
だがトリコは遂に相棒である小松をも喰らった――人として最後の理性が弾け飛んでいる。


「貴様を止めるではない――殺すッッ!!」


人間としてのトリコは死んだ。
敵であろうと食に拘るその姿には尊敬を抱いていたのも事実。
しかし己の分身とも言える相棒を喰らったトリコに生きる価値など存在しなかった。
「この食――人生ってのは一番食材に染み込むんだな……」
涙を流すトリコの真意は測れない。


相棒の死に哀しみの涙を流しているのか。
未だ嘗て味わったことの無い神秘の食に歓喜の涙を流しているのか。


右から左下へ流れてくるバーナーナイフを左腕の硬化で防ぎ表情を切り替える。
その瞳は暗く淀んでいるが何処か魅了する煌めきを宿していた。
「う、動かん!?」
どんなに力を込めてもスタージュンの刀は動かない。
トリコの力がそれを遥かに凌駕しているからであり小松という食材は全開に適応している証拠であった。
「じゃあな――スタージュン」
そう呟いた時スタージュンは天を仰ぎトリコは遥か遠くへ移動していた。


「そのまま俺達の世界にでも帰って後悔してろよ――お前の弱さを」



そして歩き出す――何処へ?


それは一つしか存在しないだろう。

790全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:35:13 ID:flDa0wmk0


デビルイデオンを全方位から全員で攻撃し続けるが勝ちのビジョンは見えてこない。
損傷を与えてもコアの再生力を上回る事は出来ず、そもそもそれ程の攻撃が通っていないのも事実。
対するアレイスターの戦力は無限であり持久戦や消耗戦に関しては無類の強さを発揮するだろう。
「フンッッ!!」
キュゥべぇの放つ渾身の一撃もデビルイデオンの拳の前には届かない。
逆に衝撃に耐え切れず大地に飛ばされてしまい大きなクレーターを作る。


地上を走りながら銃でイデオンを攻撃し続ける巴マミ。
ミサイルの爆風を掻い潜り照準を合わせ撃って行くも気休めになっていない。
埒が明かないため強攻策に移る決意。
動きを止め勢い余り横滑りしつつもイデオンの頭部目掛けてリボンを放つ。
リボンはイデオンの首に回り何重にも縛り上げる。
イデに呼吸はないため窒息死させることは出来ないがそれが狙いではない。
リボンで完成した坂を走りはじめた巴マミ。
両腕にティロ・フィナーレを。
両肩にティロ・フィナーレを装備して迫るミサイルを粉砕しながら目指す。
「そんなに死にたいのなら貴様からだ」
イデが腕を振り下ろすとリボンは簡単に遮断され地上に堕ちる巴マミ。


リボンを立体機動装置のように操り再度イデの身体に巻き付け移動。
大きな弧を描きながらイデのボディに向けてティロ・フィナーレを永遠に放ち続ける。
反動を利用して後方に飛びリボンを消滅。
大地に着地するもイデは健在であり力の源を粉砕するしかないようだ。
「どうやらクロスゲートから一部エネルギーを……エネルギー体かどうか不明だが何かしら供給しているな」
戦線を一歩下がり解析に就いていたエルエルフが復帰直後に言い放つ。
「ならあのゲートを封鎖すれば?」
「理解出来ない意味不明な力が少しは弱まる……それぐらいの見込みだがな」
「それで勝率が上がるなら十分だ!」
エルエルフの言葉を聞き弾幕を張りつつ後退しクロスゲートへ向くハルトが駆けるヴァルヴレイヴ。
巨人は溢れでていないためよく見える。
しかしあれ程の存在を消し去るのには相当な威力が必要だろう。


「なら俺が塞ぎます……あの門を」
前に出る少年の決意は固い。
戻るんだあの場所へ――そして奴らを駆逐するために。
覚悟は少年を包み込み気づけばその姿は巨人へと変貌していた。

791全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:36:09 ID:flDa0wmk0


更に光が彼の周辺を照らしだす。
そこに転がるのは巨人と第一戦を繰り広げていた真ニトロと未現電気達。
彼女らの生き残りは謎の光に――溢れる粒子に包まれていた。
「私達も勝利の礎になります――とミサカ達は無き持ち主垣根帝督と同じ道を辿ります」
その言葉を最後に未現物質は一つの巨大な岩に形を変えた。


破壊することが不可能でも門を塞げばクロスゲートは機能を失うだろう。
これが他者を生き残らせるために未現物質が選んだ未来。
未現物質が意思を持って行う未来への遺産である。


巨人に変化したエレンはその岩を持ち上げ肩に担ぐ。
その瞳からは涙が流れたかのように汗が落ちる。
人類の勝利に犠牲は必要でありそれは全ての世界に共通する概念でも在る。
だから。
これで全てを終わらせる。


「エレンを死守するんだーッッッ!!!」
ヴァルヴレイヴの中から声を全開にして叫ぶハルト。
これがデビルイデオンを倒すのに繋がるなら、絶望を乗り越えれるのなら。
やってやる、やってやるんだ、今此処で。


「クロスゲートを封鎖するつもりか……させるものかァ!!」
胸部スラスターを展開しグレンキャノンを放つアレイスター。
この反応からクロスゲートの存在はデビルイデオンを構成する一つの要素に繋がるのは間違いない。
「シェルブリッド!!バァァァァァストォォォォォォォオオオッッ!!」
ならば撃つ前に攻撃すればいい。
剥き出しとなったコアに強力な拳を放つカズマは推進し続ける。
グレンキャノンはそのまま暴発――カズマは爆発に巻き込まれるもそれはデビルイデオンも同じ。
大地を大きく削りながら体制を立て直すカズマ。
初と言っても過言ではない損傷を受け蹌踉めくデビルイデオン。


流れは出来上がった。

792全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:36:45 ID:flDa0wmk0


「邪魔はさせない……!!」
レガーレ・ヴァスタリア。
無数のリボンを射出しデビルイデオンの動きを封じようとする巴マミ。
何重に幾つもの地点に絡みつくがその拘束力は魔力、そして巴マミの筋力によって構成される。
故に永遠に封じ込めることは不可能であり、そもそも刹那を感じられるかも怪しい。
「僕も支えようじゃないか」
筋力と魔力。
この二つに大きなブーストが課せられているキュゥべぇが巴マミの支えになり拘束力を上昇させる。


それでも数秒しか止めることが出来ず力でリボンを解き放ち自由を手にれたデビルイデオン。
だがこの数秒の間に刹那とハルトが左右同時に斬り掛かる。
互いに交差しながら傷跡を見つめるも機体に傷こそ存在するが損傷とは呼べない。
意思を持つかのようにミサイルが後方から迫るためその場を離脱。
出来るだけミサイルを集めながらバーニアを全開にし移動を開始する。
刹那とハルト、ガンダムとヴァルヴレイヴに多数のミサイルが集められ戦場が少し掃除される。


開かれた戦場から再度射撃を展開する巴マミ。
手を休める暇はない――少しでもエレンに掛かる負担を減らすために。





岩を運ぶエレンに迫るのはデビルイデオンが放つミサイルとレーザー。
常にミサイルを放出しているためその数は無数に広がっている。
そのミサイルを狩るためにライナーとベルトルトは立体機動装置を操り空を翔ける。
しかし肝心のガスが切れエレンに大量のミサイルが降り注いでいた。

793全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:37:41 ID:flDa0wmk0


「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」
ミサイルを大量に浴びて声を荒げるエレン。
血が溢れだし血肉も存在ごと消滅してしまい片膝を付いてしまう。
それでも岩を降ろすことはせずに担いだままの体制で耐え続ける。
巨人の再生能力で身体も元に戻り再度立ち上がる。
そしてクロスゲート目掛けその足をまた一歩勝利へと進ませる。


「クソ……俺は何のために此処にいるんだよッ」
ガスも切れてしまい為す術が無くなってしまったライナー。
プリキュアの力も何故か発動できなくなり自分の戦闘能力はデビルイデオン攻略戦において存在しない。
エレンという仲間が命をかけて戦っているのに自分は見ているだけなのか。


「ライナー……僕はもう我慢できない……戦士じゃなくて一人の兵士になる」


「――!!ベルトルトやるのか!?今此処で!?」


「こればっかりは誰かに言われてやることじゃない……僕自身が決めたことだからッ!!」


「乗った――俺も兵士として生きる」


左胸に決意を捧げた二人の戦士は兵士になる覚悟を決めた。


故に人類を絶望へと叩き落とした超大型巨人と鎧の巨人はデビルイデオンに向かい全力で走りだした。

794全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:38:28 ID:flDa0wmk0


(超大型巨人と鎧の巨人!?母さんの仇が此処に!!)
突然前触れも無く現れた人類の敵に動揺を隠せないエレン。
トロスト区戦から見ていなかったあいつらが再び自分の目の前に現れたのだ。
何も抱かない筈がない。
迸る衝動をその身に抱えながらも今は耐える、感情に振り回されてはいけない。
元々あいつらには知性が在る。もしかしたらデビルイデオンと戦い有用に使えるかもしれない。
ライナーとベルトルトもいる――終わった後に駆逐すればそれで解決される。だから――。




(今は俺に出来ることをやるだけだ)





「沙慈、ミサイルの数は!?」
「索敵、未だ無数にレーダーが光っているよ!!」
上空にミサイルを引きつけた刹那だがその数は計り知れない。
ハルトを戦線へと戻らせ無数のミサイルを一人で受け持っていた。
「ならばライザーソードを使う!!」
「了解――ライザーシステム起動!!」
煌めく赤き輝きは上空を、エリア全体を包み込み無数のミサイルは全て失くなっていた。


(無限力、イデ……それが意思を持った物ならば――!!)

795全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:39:46 ID:flDa0wmk0


鎧の巨人がグレンキャノンを受けつつも意地で突撃しデビルイデオンを大地へ倒れさす。
アレイスターが居座るコア本体へ拳を振り下ろそうとするが逆に拳で吹き飛ばされる。
入れ替わりでヴァルヴレイヴ六号機火遊がロッドを突き刺しに掛かるもミサイルに阻まれ撤退。
立ち上がるデビルイデオンに火ノ輪が放つスピンドル・ナックルが向かうも右腕でなぎ払う。
「!?」


アレイスターが気づいた。
メインカメラに移る――拳を掲げる男の姿を。
「さっきのお返しだぁぁぁああああああああああ!!!!」
拳を全力で打ち抜き頭部を粉砕――メインカメラに亀裂を走らせる。
勢いのまま殴り抜け左斜め後方に着地するカズマ。


「す、すごい……みんなまるで正義の味方みたい!!」


岩場に隠れる田所はそう呟く。
無理もない。
彼等は世界を救うために戦っている正真正銘の正義の味方だから。


狼狽えるイデに超大型巨人が正面から挑んでいく。
全開に魅入られたベルトルトの――超大型巨人の全開はイデオンと並ぶ。
そう、本来よりも巨大化しデビルイデオンと変わらない状態へと進化していた。
(僕は故郷に帰る……そのために!!)
怒りの鉄槌がデビルイデオンの顔面を捉えようとするも腕に阻まれる。
「調子に乗るなあああああああああああああああああああ」
そのまま超大型巨人を力で捻じ伏せるデビルイデオン。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
流れ出るDG細胞とイデの意思により己を保てなくなるアレイスター。

イデの暴走が始まったのだ。

異変に気づいた超大型巨人はその体から蒸気を噴射してエリアを曇らせる。
その間にエレンを除く彼等は一つに集合しエルエルフが最後の伝令を告げる。


「ここで決着を付ける――出来なければ負けるのは俺達だ」

796全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:40:31 ID:flDa0wmk0


煙が晴れるより前に飛び出してくるグレンキャノンを防ぐエルエルフ。
背中に鎧の巨人を配置することにより大きく後退させながらも攻撃を受けきる。
その背後から鎧の巨人が飛び出て走り続ける。

ミサイルを受け止めながらも全速先進突撃。
デビルイデオンの蹴りに押し負けること無く進み続けるが軍配はイデに上がる。
大地を転がり続けるもその瞳には闘志がまだ宿っている。

勝負を終わらせようとしているのはアレイスターも同じであった。
イデの暴走を感じながらも己に操作主導権が残っているならば、最後まで諦めない。
左腕射出口から煌めく光を放出させる――イデオンソードを展開させた。
次元をも斬り裂く裁きの一撃に刹那は再度ライザーソードを起動させ対向する。
「俺が、俺達が!!未来を切り開く!!」
一度はELSとも分かり合えた――世界は一つに繋がれる。
無限力が、イデが、それがどうした。負けるわけにはいかない。
GNドライヴが悲鳴を挙げようがここで引いてしまったら全ての世界が、あの世界も終わってしまう。

片腕が塞がったデビルイデオンだか相変わらず放出し続けるミサイルの嵐によって迂闊に近づけない。
サンダーもミサイル迎撃のために本体へ辿りつけていない。
ハンド・レイやフォルド・シックルをフル稼働させその場に留められていた。
比較的遠距離攻撃装備に充実している革命機はミサイル迎撃に一役買っていた。

超大型巨人とデビルイデオンの近接合戦が再度幕を開く。
片腕が刹那に止められている今、超大型巨人に分がある。
右腕は止められたが空いている左腕で腹に拳を叩き込む。
響く衝撃に蹈鞴を踏むデビルイデオン、そして衝動により吐血するアレイスター。
「そこだあああああああああああ!!」
出力が弱まり意思も揺らいだ隙を逃す程刹那は甘くない。
油断すれば簡単に死んでしまう、故に小さな好機も逃す訳にはいかない。
ここぞ言わんばかりに出力を全開にさせライザーソードを振り下ろす。
「く……させるか!!」
反射的に右腕を盾にしようと突き出すアレイスターだがそれは何の意味も為さない。

刹那の意思が伝説巨神の右腕を切断した。

797全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:41:29 ID:flDa0wmk0


進撃を掛けようともう一度拳を放つ超大型巨人。
デビルイデオンに直撃し後退させることに成功、更に一歩踏み込みもう一度殴る。
「調子に乗るなよ雑魚共がああああああああああああああああああああ」
まるでヤクザのように右足を蹴り上げ超大型巨人の顎を跳ね上げる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
そのまま突撃し残る左腕で超大型巨人を引きずりながら前進し続ける。
奥まで押しやるとそのまま首を掴み上げ強引に投げ飛ばす。


その先にいるのはエレンだった。


「!?」
全員が一斉に後ろを振り向く。
超大型巨人の質量がそのままエレンに直撃したら巨人と言えど一溜まりもない。
エレンに当たれば再び起き上がるのは不可能。
岩に直撃したら再び未現物質で構成するのは不可能、そしてクロスゲートを塞ぐ物が無くなる。
刹那も鎧もマギウスも……誰一人間に合う者はいない。




『超大型巨人の背後に移動完了――立ち上げにも成功しました!!』




「やっと召喚出来た……ありがとうございます、沖田艦長」




人類最後の希望背負う艦――ヤマト




――巴マミの叫びに応じ満を持して降臨

798全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:42:10 ID:flDa0wmk0



先の戦いで巴マミが召喚したヤマトは魔力で精製した、言わば模造品。
「協力いただき感謝します艦長」
キュゥべぇから魔力の供給を受け真のヤマトの召喚に成功する。
その後ろでは少し疲れたのか膝を着き休憩しているキュゥべぇの姿が見える。
『こちらも応答が遅くなりすまない』
「いえ……先の通信障害はやはりクーデターですか」
『ああ、すまないな』
「いえ、後でも私から彼に言っておきます」

『伊東二尉は先の戦いで名誉ある戦死を遂げた……すまないがそれは約束できん』

「……失礼しました」

ヤマトの出現に動揺するアレイスターだがそれが負ける理由に繋がらない。
依然として絶対有利の状況は変わらないのだから押し切ればいい。
マギウスも、巨人も、刹那も全員がヤマトに集中している今此処で終わらせる。


【刹那も鎧もマギウスも……誰一人間に合う者はいない。】


「その身に刻め……!!」


反逆者は言葉には出さないが仲間を信頼している。
だから自分は自分の仕事をやるだけ――そう。
己の意思を貫けばいい。


「シェルブリッドバァァァァァストォォォォォォォオオオ!!!!」


右腕に輝く光はデビルイデオンに直撃。
それだけでは終わらず行ける所まで突き進む。
今までの借りを返すべく此処に来て全開の一撃を見せるシェルブリッド。
何十倍の差もあるイデを引きずりながらただひたすらに、ただひたすらに前進を続ける。
「私を本気にさせたな……死ねィ!!」
アレイスターは怒りのイデオンソードを再度展開させカズマに振るう。
イデが共鳴しているらしく損傷に似合わず出力は上昇していた。
これを横に移動することで回避するカズマ、切り返しで迫る刃をこちらも再度ライザーソードで防ぐ刹那。

少しずつだがデビルイデオンに損傷を与え続けている。

799全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:42:49 ID:flDa0wmk0



ここまで来たなら負ける訳にはいかない。
立ち上がる超大型巨人と鎧の巨人はデビルイデオン目掛けて突進を開始する。

刹那はイデオンソードと鍔迫り合いに全力を持って抵抗。
これが無くなればイデオンソードの射程に襲われ全てが無に帰ってしまう。

巴マミは魔力でヤマトを包み込みその絶対主砲に一つの手を加える。
波動砲に魔力を宿した――ティロ・フィナーレと波動砲の共鳴。
波動エンジンと魔力を合成した全開の一撃を放つ準備に取り掛かり始めた。

「フフフ……ハハハハハハハハ!!」
高らかに笑いを挙げるアレイスター。
遂に気でも狂ったか?ミサイル退治に追われるサンダーが呟いた。
「遂に、遂に発動出来る……これで貴様らも……ハーハッハッハッハッ!!」
邪悪な笑いを終えた後DG細胞によって包まれる無き右腕。
おぞましい造形から生み出されるソレは絶望の螺旋へ誘う凶器。

右腕に生えるように装着されイデの輝きに溢れ大気は震え大地が裂ける。
自然が叫ぶのだ、これは存在してはいけないと。

デビルイデオンガン。
絶対破壊の最終兵器が右腕と為りて最後の一撃を放とうとしていた。

「デビルイデオン周囲の次元湾曲安定……エレン・イェーガーは己の役目を果たしたか」

レーダーを見て呟くエルエルフ。
エレンがクロスゲートを塞いだことによりデビルイデオン周囲の次元が安定したのだ。
ゲートからエネルギーを吸収していたのではなくそれを纏い次元を不安定にしていたのだ。
バリアも火遊の森羅万象によって封じている今、攻撃が完全に通るようになった。
デビルイデオンガンが地表に直撃したらこの会場は終わってしまう。
制限で壊れないとはいえ会場ではなく構成されている世界が崩れてしまう。
因果地平の彼方へ世界が誘わてしまうのだ。

互いにこの局面で全てを終わらせようとしていた。

追いついた超大型巨人はその腕で鎧の巨人を持ち上げた。
両腕を上に掲げ足を揃え瞳はデビルイデオンから逸らさない。
そのまま鎧の巨人を放ち自身も全速力で向かう。
イデオンガンを放たせる訳にはいかないため全力で止める必要がある。
刹那が片腕を抑えている間にもう一度右腕を削ぎ落とさなくてはならない。
もしくはコアを潰した上での完全なる破壊を施さなくては人類は負けてしまう。

グレンキャノンと鎧の巨人が空中で衝突し大きな爆発が起こる。
この爆発に巻き込まれそうになる刹那だがエルエルフがその巨大な盾で刹那を死守。
そのままライザーソードでイデオンソードを防ぎ続ける。
鎧の巨人は身体を焼かれ大地に落ちるも、確かにグレンキャノンを相殺した。

身体を光熱で纏い上空からのボディプレスでデビルイデオンガンを潰しに掛かる超大型巨人。
イデの意思でミサイルを全て超大型巨人に向けて一斉に爆発。
身体の節々が弾け飛ぶ超大型巨人。
人類を絶望に落とした彼でも無限力、イデの前では恐怖と成り得る存在ではない。
しかしミサイルを全て自分に集めることによってデビルイデオンを守る障害を全て取り除くことに成功した。
三人の巨人は己の役目を果たした。

800全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:43:53 ID:flDa0wmk0


カズマがやるべき仕事は何だろうか――考えるまでもない。
アルター化したその右腕の輝きは今までの中で最高に輝いている。
何時だってそうだ、この拳は全ての壁を打ち破ってきた己の中で一番信頼している武器。
難しいことは考えなくて良い、ただ目の前に聳え立つ壁を破壊すればいい。


「さぁて……」


天高く腕を伸ばし勝利を掴み取るかのように拳を握りこむ。
腰を落とし瞳は対象から離さず逃さない。
「劉鳳さんよぉ……この輝き、見ているか?」
構成されているは亡き好敵手のアルターを連想させる白銀の腕。
絶影のシェルブリッド――確かに意思は受け継いでいた。


「行こうぜ……この輝きはァ!!」


見る人々全てを魅了する黄金と白銀のハイブリットの輝き。
進化とも呼べる意思の輝きはどんな絶望に落とされようが深い底でも輝きを辞めず。
デビルイデオンがチャージを終了――カズマに照準を合わせ発射体制に移行していた。
おもしれぇ。
心で呟くとアルターの再構成は周りの大地を抉り取りカズマの右腕に意思を反映する。


「俺とお前の輝きだあああああああああああああああああ!!!!」


全開に輝き続けイデオンガンに突撃するカズマ。
ぶつかり合う漢の意思は空中で均衡しあう。
「うおおおおおおおおおおおおおおお」
それでもカズマは止まらない。
無限力、イデ……そんなものは関係無い。
カズマとて、具体的にイデが何なのかは理解していないし説明されても分からないだろう。
だが一つだけ分かる。理解はしていなくても感じているのだ。
目の前に存在するコイツは倒さなきゃいけない敵だと。


「俺の右腕とテメェの右腕……
どっちが強いか根比べと行こうじゃねぇか……ッッ!!」
波動の中を拳一つで反逆し続けるカズマ。
周りから見ればただの自殺志願者にしか見えない、仕方ない、それが現実。
だが――退けるのか?世界の運命を背負い……大切な友を殺す原因を作り上げた目の前の壁を。
俺には出来ないね――カズマならこう言葉を吐き捨て歩き出すだろう。


刹那が左腕を、カズマが右腕を止めているため実質的にデビルイデオンは無防備である。
鎧の巨人がその身を賭けてグレンキャノンを破壊したため遠距離攻撃もない。
元々グレンキャノンは一つではないのだがアレイスターは使用してこない。
その鎧の巨人をエルエルフは地表に打つかる寸前に回収に成功。
しかしその代償に熱すぎた鎧を受け機体がオーバーヒートしてしまい戦線撤退を余儀なくされてしまった。

801全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:47:15 ID:flDa0wmk0



ミサイルの後処理に追われる流木乃サキも機体の限界が来ていた。
超大型巨人が引き受けた以外、僅かに残ったミサイルの処理だがそれでも数は万を超えている。
最後の一つを撃墜した時オーバーヒートにより機体は停止。
この先の戦いは何も出来ず見ることしか出来なくなってしまった。



「オールクリア!!現在出力安定……まだ上昇!!射撃誤差……!?
奇跡です!誤差はありません……行けます!!」
ヤマトに伝わる波動の力――全ての動力を波動砲に回している。

「艦内を全て予備動力に移行……全動力波動エンジンへ接続確認」

デビルイデオンを破壊するには全開の攻撃でないと不可能である。
波動エンジンをフル稼働させ他の動力も全てリンクさせ出力を限りなく全開まで高める。
巴マミの魔力の供給もあり波動砲の一撃は本来以上の威力になることは間違いない。
それ故に出力が定まるまでに時間が掛かる。

「マミ……今は耐えるんだ」
「――分かってるわ」

例え目の前で仲間が傷ついても今持ち場を離れてしまったら意味が無い。
全ては勝利のために――全ては未来の為に。


無防備なデビルイデオンに突撃するのはサンダーが駆ける火遊。
鍵爪のファンタロンを唸り挙げコアを抉り取ろうとする。
コア部分に突き刺さるもそこから先のアクションを起こすことは出来ない。
硬くて動かず、抜くことも出来ないため動きを封じられてしまう。
「くっそおおおおおおおおおおおお!抜けねえええぞぉ!!」
『何をしている山田、早く離脱しろ』
『そこから高熱反応が出でるんだから早く!!』
鎧の巨人が破壊したグレンキャノンの砲身がコアにより再生を完了した。
そして発射準備は整っていた。


「マジかよ……はははッ」
サンダーの乾いた笑いがコックピットに響き渡る。
助からない、考えるよりも先に悟ってしまった。
「もう少し助かる可能性とか閃きたいけどよぉ……」
無理だ、例え腕を破壊して離脱してもグレンキャノンの射程から抜け出すことは出来ないしエルエルフの盾も活動停止。
打つ手なし、絶体絶命、万事休す――。
「でもよぉ……!
漢サンダーこと山田ライゾウは簡単に死ぬわけには行かねえんだよおおおおお!!」


残る腕でハミング・バードを取り出し天に掲げる。
魂の叫びと共にコアに深く突き刺しバーニアをフル稼働させ自ら深い闇へ身を落としていく。
森羅万象――火遊は機械に対してその回路を狂わせる能力を備えている。
搭乗者の意思を介入させる――。


サンダーのその身を犠牲にしながらも勝利を掴み取る意思がイデに介入しているのだ。

802全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:48:17 ID:flDa0wmk0


コアに大きな亀裂が走りデビルイデオンの巨体が大きく揺れ動く。
「何!?」
そこにカズマと刹那が付け狙い追い込んでいくが勝利には届かない。
しかしサンダーの意志によりデビルイデオンの出力が落ちているのは事実。
「へっ……決めろやぁハルトォォォ!!」
叫びの先にはRUNEの輝きに満ちた革命機――そして搭乗者時縞ハルト。
その輝きは絶対必殺の証である。


「そう何度も何度もなあああああああああああああああ」
怒るアレイスターはグレンキャノンをヴァルヴレイヴごと発射。
砲身に塞がっていた火遊と搭乗者サンダーはこの世に残ることはない。
「うおおおおおおおおおおおおお」
全速で砲身に突っ込む時縞ハルト。
『時縞ハルト!?』
『ハルト!?』
突然の行動に動揺を隠せない生き残りのマギウス。
今の場面は動かずハラキリブレードを発動する場面でありそれは勝利に繋がる確実な行為。
それを行わずコアに推進し至近距離でハラキリブレードを放つ時縞ハルト。


「サンダーさん……ごめんなさい」
助けるつもりで駆けつけたが時は止まってはくれない。
この戦いで二人のマギウス――二人の友を失った時縞ハルト。
もう戦いは終わらせる、大切な人を失いたくない、だから終わらせる。
他の機体がオーバーヒートで活動限界が来ていると言うことはハルトも同じである。
至近距離からグレンキャノンとぶつかり合っているため気体温度は更に上昇。

このまま行けば爆発は確実である。

左腕にはライザーソードを。
右腕にはシェルブリッドを。
そして機体ではハラキリブレードを一気に相手している姿は正に神。
それでも倒れないことが無限の強さの証明になっている。
因果に巻き込まれた客人の決戦も終結を迎えようとしている。
「――何事だ!?」

足に走る爆発の正体は見回りを終え戦線に復帰した戦車達。
戦車道を極めし女の一撃が左足を打ち砕く

対の左足を破壊するのは超中学生級のテニスプレイヤー。
月の破片を全て二人で片付け戦線に復帰する。

そして背中を貫く魂の拳。

「また貴様かあああああああああああああああキュアハートオオオオオオオオ!!」

「そうよアレイスター……他のエリアに残る巨人は私の仲間が片付けた」

キュアハート。
アレイスターの恨み頭を過ぎり激動の怒りがこみ上げる。
しかし全ては塞がっておりミサイルに回す余裕もなくその拳を受けるしか無い。

「あなたにイデを操る事は出来ない――ううん違う。
イデや無限力は誰かの支配下に置くべき物ではないんだよ――それも解らないあなたが勝つ訳無い」

「貴様は何度も邪魔をおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「あなたも彼等のスイートハートを感じれば分かるわ――真の強さに」

803全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:48:48 ID:flDa0wmk0



足を崩され体勢を保てないデビルイデオンだが脅威の再生速度で倒れるのを防ぐ。
ここで体制を崩しては全ての攻撃を処理しきれない。
いや、体勢を崩した時点で既に決着は着いていたかもしれない。

「ハアアアアアアアアア!!」
出力の弱まった所を逃さずこちらの出力を全開にさせ斬り裂かんと機体を動かす刹那。
イデの意思が人と歩み寄る可能性があるなら、今の姿はあってはならない。
支配下に置くアレイスターから解放するのが対話への条件。
元々力で人々を制圧する発想自体が間違っておりそれは真の平和とは違う。

ライザーソードがデビルイデオンの左腕を斬り落とし刹那は弾幕を張りつつ後退する。
気になることは未だコアに直進し続けるヴァルヴレイヴ。
RUNEの輝きと共に在るがどれだけ時間が経っても離脱する気配がない。
(まさか……)

イデオンソードの出力が揺らいだとするならばイデオンガンも同じである。
カズマの輝きは淀むことなく永遠に光り輝き邪悪に迫る。
粒子を正面から拳一つで裂いて行きカズマを中心に分かれていく。
シェルブリッド――止まることを知らずその拳はイデオンガンを装着している右腕を粉砕する。
「俺の勝ちだ……!!」
殴り抜けると同時に勝利の言葉を呟く。
打ち砕かれたイデオンガンは木端微塵に弾け飛び塵となって大地に降り注ぐ姿は雪のよう。
勢いを殺しその場で旋回しデビルイデオンを見つめる。


「へっ……お前の正義って奴が悪を裁いたぜ……?」


握る拳に残る感触は確かな勝利の証だ。

804全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:49:42 ID:flDa0wmk0


両腕を削ぎ落とされたデビルイデオン。
ハルトがコアに飛び付いているためか――再生速度が異常に遅くなり修復がされていない。
ハラキリブレードを突き刺し胸の部分を溶かし始めるとそこには生体コアとなっているアレイスターの姿が見えてきた。
コアと生体コアの二つでDG細胞を操りイデを支配下に置いていたようだ。
「時縞ハルト……マギウスッ!!
貴様だけでも地獄にィイイイイイイイイイイイイイイ!!」


叫びと同時に触手が何本もヴァルヴレイヴに伸びてその機体を拘束する。
ハラキリブレードの衝撃で削る事は出来るが今はコアの攻撃に専念している。
触手に動きを封じられるも攻撃だけは止まらず未だにRUNEの輝きに満ち溢れている。
「貴様……この距離でそれだけのエネルギーを放出すれば貴様も巻き込まれて死ぬぞ!?」
「元々こんなデタラメな機体何だ……これぐらいやらないと破壊できないだろッ!!」
アレイスターの疑問など最初から気付いていた。
こんな機体は存在してはいけないんだ。誰かを悲しませるだけの存在なら消し去ってみせる。
自分の身を捧げるだけでこの世界が助かるなら僕は喜んでこの体を投げ出す。


『オーバーヒート!オーバーヒート!』


モニターに少女の叫びが映るが気にしている場面じゃない。
更に出力を上げバーニアを最大出力、全ての動力をハラキリブレードに繋ぎ正真正銘の全開の一撃。
ハルトはエルエルフだけに通信を送る――友に託す。


『お前……死ぬ気か』


『ごめん、後のことは頼むよ』


『俺がどんな理由でお前らと一緒に居るか忘れたのか?』


『もう頼れるのはエルエルフしかいないんだ……それに君になら全てを託せる』


『……約束はしない……その革命機と共に必ず戻れ、そうしなければ俺の作戦が成り立たん』


『こっちも約束は出来ないかな……それとショーコを守ってあげて!』


『それぐらい自分で――!?おい、まだ話はッ!!』


最後の通信を切り溜息を付く時縞ハルト。
不思議な事か死ぬのは怖くない――これが全開なのだろうか。


「全開って……何だろうね」


そしてこの通信を傍受していたヤマトと巴マミもまた最後の覚悟を決めていた。

805全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:50:42 ID:flDa0wmk0


皆がその身を投げ出し時間を稼いでくれた。
魔力と波動が合わさったこの一撃は正に悪を滅ぼす冥府への一撃。
「発射面開け」
艦長の言葉に合わせ波動砲の発射口がその姿を表わす。
溢れ出るエネルギーは登場だけで大気を揺るがし次に起こるであろう一撃の重さを感じさせる
「作動を確認……安全装置解除」
古代が波動砲発射体制に映り照準をイデオンに固定。そして巴マミもまたヤマトの艦上にティロ・フィナーレを精製。
二つの巨砲が聳え立つ姿は圧巻其の物。


「出力安定、魔力結合率完全一致……射軸固定完了!!」
「重力アンカー解除よしッ!」
「こちら巴マミ、全ての準備が整いました」



「そんなまだハルトが!?」
ヤマトの攻撃態勢に制止を掛けたい流木乃サキだが機体は動かない。
急いで機体から降りるも間に合う筈が無く無意味な行為。
寧ろ余波でその体が原子レベルで崩壊してしまうだろう。
シャルロッテが回収し空中に非難するが何も解決していない――ハルトを殺すのか。
「此処で待て、俺達に出来る事は無い」
「ハルトが死ぬのを黙って見てろって言うの!?」
「ああ……それがあいつが出した答えだ」


背中に跨るエルエルフはそう告げる
田所はまだ出会って間もないがその姿に涙を流す。
使命を果たし人の姿に戻った巨人達は無言で敬礼を捧げる。
キュゥべぇもアレイスターと同じくこの殺し合いに加担した一人である。
感情が芽生えた今何を思うのか――その口を開かない。
遥か天高い空中には流木乃サキの悲しき叫びだけが響き渡る。


『この宙域に居る全ての人間に告げる』
沖田艦長が全域に通信を呼びかけ言葉を全員に届ける。
『偉大なる戦士時縞ハルトに敬礼』
何一つ疑問を感じずその場に残る者全員が死する若者に敬礼を行う。
涙を流しながらも流木乃サキも現実を受け入れヴァルヴレイヴを見つめていた。


『波動砲撃てーーーーーーッッッッ!!!!』


やがて全ての音が飲み込まれ魔力と波動の螺旋が邪悪を滅ぼす。
蒼き光は世界を包み込み悲しみを精算してくれるのだろうか。

「う……こんな、私は世界をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

生身で波動砲の一撃を喰らうアレイスターが生き残る可能性など皆無。
ましてやイデから見放されている今助かったとしても直に裁かれる。
幻想に囚われた哀れな魂の最後は何とも短い一瞬であった。





『シンデシマウ!シンデシマウ!』


「僕はただ死ぬんじゃないよ、これは人類が勝利するための――」






そして波動砲は全てを消し去りクロスゲート攻略戦が終戦した。

806全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:51:37 ID:flDa0wmk0


全てが因果地平の彼方へ消え去り大地には深い傷跡と塞がれたクロスゲートだけが残る。
そして戦いが終了した今彼らがこの会場に留まる理由が失われたためか体が消滅し始めた。
元々参加者ではなく巻き込まれた身――イデが侘びでも入れたのかどうか……。
どうやら彼らは元の世界に戻れそうである。


そうしてプリキュアを始めとする正義の味方は元の世界に帰還した。
共通する点はクロスゲートからこの会場に足を踏み入れた事。
ヤマトは巴マミの魔法陣惑星間ワープゲートを通り元の宙域に帰還。
ここに残ったのは巴マミ、キュゥべぇ、田所恵、エルエルフ、流木乃サキ、そしてカズマ。


エルエルフ達は次元の境界線を突き破り来たらしいが今は妙に次元が安定していて、
ヴァルヴレイヴも無くショーコとの通信も取れないため帰る術がない
ヤマトに乗り合わせることも出来たがそこまで迷惑をかける訳にもいかなかった。
巴マミを始めとする参加者が協力すれば次元の一つや二つ乗り越えることが可能らしいので付いて行く事を決意。
シャルロッテの背中に飛び乗り最後の戦いを見守ることにした。


「……カズマさん?」
背中に乗らないカズマに気付き声をかける田所。
彼の性格からすれば乗らないのが普通だろうが何か違う理由を感じる。
カズマは遠くを見つめ、カカロットとは違う方角を見つめていた。
「そうか……テメェはまだ生きているんだな」
疼く。
カズマの右腕が疼いて止まらない、あいつが、あの野郎がこの先に居る、殴らせろと。




「わりぃけどよ、俺はあっちに忘れちまったモンがある……
どうでもいいけどよ、俺にとっちゃ……アイツに取っても大切なモンがよぉ……」

807全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:52:32 ID:flDa0wmk0


対主催と呼ばれる所謂正義の味方がカカロットと言う絶対悪に集結している。
暁美ほむら、その中に共鳴する鹿目まどか、最後の月牙と化した黒崎一護、ゼブラ……。
初めはベジータ一人だったが美樹さやかと佐倉杏子の加勢に始まり戦力が集まった。
少しずつ、少しずつだか小さい星の煌きも合わされば惑星級の輝きを得ることも有り得る。
絶望するにはまだ早い。


「よぉく集まったなおめぇら……。
全開に近づいて強くなった奴がたくさんいてオラは嬉しいぞ!」


以前カカロットは笑みを浮かべ挑発なのか褒め言葉なのか訳の分からない言葉を放つ。
「おい!テメェふざけたこと言ってんじゃ――」
一護が怒りを顕にするが途中で止めてしまう――奥から感じる強い邪気に当てられた。
『こんだけ残ったか……だがそこの女神と共鳴した奴とベジータ以外は駄目だな甘すぎるッッ!!
よくそんな力でここまで残れたな』
勇次郎が心の底から思う事を包み隠さず言い放つ。
残念だがそんな力では戦う価値もない、帰れ、もしくは死ねと。
「本当にチョーシに乗ってんじゃねえぞ……!!」
ゼブラが常人なら反応出来ない速度で音を飛ばす――ボイスミサイル。
音速を超えた速度でカカロットを補足するも届かずに消滅。
気に当てられ消滅、これぐらいじゃカカロットに傷を与えることは不可能。


故にゼブラはこの中で一番弱く彼だけ身に着けているものがある。
乾いた音が緊張を破ると次に聞こえる音は大地に肉が落ちる音。


「どうだ?主催らしく首輪を爆発させてみたけど……これはつまんねーわ」


全速でカカロットへ飛ぶ黒崎一護。
無言で斬月を振るいカカロットを斬り裂こうとするも体を少し横に動かされ失敗。
そのまま横に払うも上半身を反らされ失敗、上から振り落とす。
腕に気を集中させ斬魄刀を防ぎそのまま放出、斬月で防ぐも大きく飛ばされる一護。
最初に出会った人間、それがゼブラで会った。
まだ一日も経っていないがそれでも同じ敵に対し背中を預け合った戦友。
その生命が簡単に消された、存在が消えた、魂を馬鹿にされた。
それで黙っていられるほど大人ではない。


「誰も劇的に死ねる訳じゃねぇんだぞ?全員が戦いの中で輝いて散ると思ってんのか?
そいつは違ぇぞ?オラでも分かる」


斬月で斬撃を衝撃と変えて飛ばし、片腕に霊圧を宿らせ無月としてカカロットに放つ。
この二つを簡単に回避し気弾を放つカカロット。
斬月で真っ二つし瞬歩で距離を詰め斬りかかるも失敗。
『遅い、遅すぎて欠伸がでちまうぜ』
片腕で斬月を握り締めるカカロットはそのまま一護を投げ飛ばす。
飛ばされる重力で体の中の内蔵に負担がかかるが無理やり停止させ空中で体勢を立て直し息を整える。

808全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:53:02 ID:flDa0wmk0


一護がカカロットを相手にしている間に左右に展開したさやかと杏子。
さやかは高く飛び空中から、杏子は槍を握りしめ地上から狙う。
剣は両腕で振るったほうが強い――雄叫びを上げカカロットに振り下ろすさやか。
これを難なく躱すカカロットに襲いかかるは杏子の渾身の突きである。
疾風迅雷――打突の一瞬に魔力を集中させた速攻の一撃だがこれも体をずらすだけで回避。
「まだだよッ!」
槍は分解を始め多節棍に、鎖で何重にもカカロットを縛り上げる。
もう逃さない、再度舞ったさやかがもう一度剣を力強く振り下ろす。
それに合わせ一護も斬月を掲げ一閃。


「オラを斬れると思ったか?」


器用に剣と触れる部分だけ感知し最小限の動きで避ける。
剣はカカロットを縛り上げる鎖の部分だけに当たり結果としてカカロットを開放した。
「そんな!?」
驚くさやかだがそんな暇はなくカカロットの蹴りを防ぐのに精一杯。
背後から斬り掛かる一護だが逆に背後を盗られる。
「オラは愛染と比べられる程弱くねえぞ?――っと!」
離脱――暁美ほむらの弓を回避し弾幕を張るカカロット。
「下がれッ」
気を振り絞り地上から同じく弾幕を張り相殺させるベジータであるが力は残り少ない。
気弾を放ち終えると再び大地に倒れこむ。


数が増えたため手数は圧倒的に増えた。
だが一人の負担が減ったわけでも無く、楽になった訳ではない。
戦況は然程変化していないのか。

809全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:54:00 ID:flDa0wmk0


「ほむらちゃん。ごめん!一度分離するよ!」
鹿目まどかが叫ぶと暁美ほむらは光に包まれる――そして。
瞳を明ければ目の前にはまどかが存在していて弓を張り詰めていた。
「私も戦線に参加するね――ほむらちゃんは時間停止は使えないけどその盾から武器は取り出せるし何個か入れといたからね!!」
カカロット目掛け矢を放つもどうせ避けられるので自分も飛翔し向かう。
ほむらは盾から何度使ったか分からない拳銃を取り出しカカロットを覗き込んでいた。
「私に今――出来る事」


空から無数の剣を降らせるさやか。
地上から大量の槍で迎え撃つ杏子。
数多の斬撃を飛ばす一護。
全方位から行われる八百万の攻撃にカカロットはどう対処するのか――簡単だ。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
目にも見えぬ速度で回転しながら気弾を放ち続ける。
数が多いならその分動きさせすれば全てを対処することも可能であり実際に行動していた。
槍は燃えて塵と化し剣は砕け大地に降り注ぐ、斬撃は全て消滅。
圧倒的強さを魅せつける。


「カカロットオオオオオオ」
全ての攻撃を片付け終えた彼に休ませる暇を与えないのか、迫る女神鹿目まどか。
神の領域に存在する彼女は肉弾戦までもが強化されている。
拳は瞬間移動より速くカカロットの体を捉え体を押し曲げる。
「やっぱ強えな……神様はよぉ!!」
お返しと言わんばかりに顔面に肘打ちをかますカカロット。
直撃を受け大地に降下する鹿目まどかに追い打ちをかけんと自分も同じく降下を開始。
追いつくと足を掴み再度空高く放り投げ気を集中させる。
「この空間じゃ私よりも強い……!!」
体勢を立て直しながら魔力で矢を精製し限界まで引き詰める。
「スプレットアロー!!」
大量の矢を放ち気弾と相殺――貫通させカカロットを狙うまどか。
大きな爆発が起こり誰もが「やったか!?」――そんな感想を抱く者はいない。
これで終わるなら誰も苦労しないのだから。

810全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:55:03 ID:flDa0wmk0


カカロットが勇次郎と共鳴して力を強くしたのなら。
勇次郎との共鳴を解除させれば弱まるのでは?
答えはイエスとは言えない。
まず一つの戦力を二つに分けたとしてもその力は圧倒的。
この状況で二人の獣を相手にするのは大変危険であり全滅の可能性もある。
そして何よりもカカロットも勇次郎も元から全開の領域に君臨しており全開には変わらない。


元より一護は覚悟を決めていた。
それが彼自身が月牙天衝に、全てを最後にする覚悟が出来ている。
「死神が死に怯えるなんてそれこそ可笑しな話だよな……!」
斬月を構えカカロットに瞳を合わせ息を呑む。
「お前がユーハバッハだろうが何だろうが関係無い……最後まで付き合ってくれ斬月」
霊圧を全開にさせ体から放出させ己の一撃を神なる一撃まで精度を高める。
「これは……?」
「あたしと同じだ……黒崎一護って言ったけ……あいつやる気だな」
あの力の感じはあの時と、自分の時と同じであった。
ほむらとまどかを逃しさやかと最後に時を過ごしたあの時と。
だが杏子は一護を止めない。あの時止められても自分は絶対に信念を曲げないと思う。
それはきっと一護も同じだと思う――覚悟は絶対に曲げない。


さやかも理解はしていないが感じ取った。
ああ、この人は最後まで闘うと決めた人だ、正義の味方で命を失う事を恐れない人だ。
止められない、どうやって止めればいいか分からない。
あたし達の勝利のために死んで、何て言えないし……。


二人の魔法少女は再度無数の武器を精製。
魔力が尽きるまで抗って最後に笑うのはあたし達だと。
今は一護の道を切り開くためにやってやると。


剣と槍と弓、そして銃弾。
四人の魔法少女の援護の元一護はカカロットに全力で直進する。

811全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:55:34 ID:flDa0wmk0


風を切り更に加速、速く、もっと速く、奴を倒せるように。
嵐のように吹き荒れる援護の中を掻い潜りカカロットの元へは簡単に辿り着けた。
問題はここからであり、一護最後の戦い。
「よぉ黒幕……大人しく斬られてくれよ!!」
斬月を縦に大きく振るい一閃。
普段よりも霊圧を強く帯びているため斬撃一つ一つが普段の月牙天衝を超える。
これにはカカロットも喜んだのが笑みを浮かべ移動。
背後を取り蹴りをかますが何度も背後に移動しているとさすがに一護も読めていた。
全力で斬月を振り回し横に一閃。
その太刀筋はカカロットの胸に大きな横一文字を刻み込み手応えを感じる。


『面白い……!おもしれぇぜ死神ィィィッッッ!!』


内なる勇次郎も歓喜の咆哮を挙げ一護を迎え撃つ。
カカロットは一護の両肩を掴み全開の力を込める。
「――ッッッッっっ!!!!」
一護の両肩の骨は粉砕――しかしまだ終らない。
斬月だけは離さず握り締め骨が粉砕しようが斜めに斬り上げる。
再度カカロットに傷を刻み込むも気にせず拳を一つ。
あまりの衝撃に意識が飛びそうになるが耐える――倒れるのは役目を終えてから。


ほむらの銃弾がカカロットの目を潰す。
さやかの剣がカカロットの足に突き刺さる。
杏子の槍がカカロットの両肩を拘束する。
まどかの矢がカカロットの腹を貫通する。


後は任せた――一護に告げるように。




放つ最後の月牙天衝は本当に終幕の一撃。
終わるのは死神としての人生ではない。
それだけではカカロットに死を与えることなど不可能。


己の命を掛けた正真正銘最後の月牙天衝。


「じゃあな――みんな」


全開に振り下ろされた斬月はカカロットを捉えていた。
溢れ出ている霊圧が光と成りて輝きだし誰もが一護の最後の姿を見ることは無かった。
しかし一護の全開の一撃が届いたのは事実であり彼の証である。
そして最後に分かることは『黒崎一護の霊圧が完全に消滅』したことだけ。

















「今のは少し驚いちまったぞ」



「だから油断するなと……だが最高に愉しめたぜ死神黒崎一護」





光が晴れるとそこには正真正銘の死神が存在していた。

812全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:56:56 ID:flDa0wmk0


一護の全開の一撃により起きた爆風を背に歩いてくる悪鬼が二人。
これほど爆風が似合う人間が――生物が存在するのだろうか。
「もう私の結界に引きずり込む程力は残っていない……これはちょっと本気で危険かも……」
女神であるまどかでも目の前の二人は脅威に見える存在なのだろうか。
魔法少女である三人にはよく分からないが女神が危険視すると言う事は目の前の存在は想像以上に危険。
唯一の力であるベジータも瀕死状態のため四人で相手にする必要がある。
しかしほむらと杏子は普通の魔法少女の領域を出ていない。強さは一般の何倍も強いが。
さやかは破面や崩玉の力を受けて入るが全開には及ばない。
そして残る最後の希望女神鹿目まどかだが此処に来てイデオン戦の消耗が響いてしまう。


「やるなら女だろうと容赦はしねぇ……ッッッッ」


「まぁ落ち着けよ勇次郎――魔法少女は後一人いるだろ?」


デビルイデオンと決着を付け空から飛び降りる二つの影。
生き残った最後の巴マミ。正義の魔法少女の残り残機は九つ。
感情と力を手に入れた偽りの契約者キュゥべぇ。
「マミさん!!」
「え!?キュゥべぇ!?気持ち悪ッ!!」
「それは酷いと思うよさやか」
軽い言葉を飛ばすも現実は非常である、そんな余裕は存在しない。
マミは自分の分身を四人ベジータの回復に当て戦力の増強を図る。


何にせよ五人の魔法少女が揃ったのは事実。
後はこの絶望をどうやって未来へ繋ぐ希望へと塗り替えるか。

813全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:57:27 ID:flDa0wmk0


巴マミは一人飛び出しカカロットに牽制射撃を放つ。
これを指先で摘み上げ粉砕、気弾をお返しにと放つも華麗に飛び交い躱す巴マミ。
「ベジータさんが回復するまでカカロットは私が引き受ける――その間に勇次郎をお願い!!」
杏子達にそう叫ぶとカカロットの周囲に無数のティロ・フィナーレを精製。
ティロ・フィナーレによる全方位からの全開一斉射撃。
出し惜しみしてる暇はなく残る自分含め六人の巴マミでカカロットを抑えこまなければならない。
「一人でオラを抑えこむとはたまげたなぁ」
ゴットの状態に戻ったカカロットは再度気を爆発させ全てのティロ・フィナーレを破壊せんとする。
「一人ではなく六人……甘く見ないほうがいいわよ」


勇次郎の腕に刃を振り下ろすさやかだが斬れた感触がない。
鍛えられた筋肉は魔法の刃を通さず逆に弾き返しさやかの腕に衝撃が走る。
「ッ」
ほむらも援護で射撃するが勇次郎の気合で銃弾は大地に無残に転がり落ちる。
さやかから受け取ったレイジングハートとバルディッシュの融合デバイスを使用するにも勇次郎に叩き壊される。
「残念だったな……だが戦場でノロマなお前が悪いッッ!」
そのまま回し蹴りでほむらの顔面を跳ね上げ大きく飛ばされるほむら。
呼吸も出来ず勿論受け身も取れないため大きく大地を転がっていく。
上空から槍を持ち降下する杏子だが勇次郎は大きく口を開け――。
「信じられるか……こんなこと!?」
口で槍を噛み締めそのまま噛み砕き杏子を殴り飛ばす。


「足りんッ!満足にはッッ!!全開には程遠いぞッッッ!!!」

814全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:58:30 ID:flDa0wmk0


カカロット戦と勇次郎戦では地力が強いのはカカロットだが苦戦しているのは勇次郎だ。
カカロットはまだ戦闘を愉しんでいる――勇次郎から開放されたからだろうか。
勇次郎も戦闘を愉しんでいるように見えるがそれは全力で愉しんでいるため質が悪い。
このままでは遅かれ早かれ魔法少女は全員消滅してしまうだろう。


「分かってる――だから今は耐えるよ、だからキュゥべぇ貴方の力を貸して」


一歩引いた場所で戦線を見守る鹿目まどかはキュゥべぇと共にいる。
キュゥべぇから謎の光――魔力の源とも呼べる魔法少女の希望の力を吸収していた、
その光、その力は予想もつかない程のエネルギーを秘めている。


「クロスゲートは僕達で封じたよ」
「だから飛影もこの空間には来なかったのか……」
「終わらせるにはこれしか無い……来る途中にマミと僕で考えった結果……これだ」
「ここで二人を殺しても再びバトルロワイアルは繰り返される……だから私が全てを終わらせるッ……!」
「そうさだから今は全開を高めるんだ」
「キュゥべぇ、変わったね……」
「僕にも感情が芽生えたのさ、恐ろしいよあの範馬勇次郎と言う男は……底が知れない」
「でもそのほうが……とっても素敵だと思うよ?」




ティロ・フィナーレを全て破壊したカカロットは巴マミに肉弾戦を仕掛ける。
「レガーレ・ヴァスタリア!!」
無数のリボンで拘束しようとするがその場に彼はいなく目の前に拳が一つ。
マスケットで瞬時に防ぎリボンを遠隔で操り足を固定させ銃弾を一発。
急な射撃のため肩に直撃するが一発は一発である。
「お?ただの弾じゃねぇな」
「フレシェット弾……確実に息の根を止める」
杭のように重い一撃を放つ弾に切り替えカカロットに臨む巴マミ。
銃弾が弾かれるならより思い一撃を放てばいい。
そして当たらないのなら近接線に持ち込めばいい――肉弾戦は臨む所であった。

815全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:59:02 ID:flDa0wmk0


カカロットの拳を銃で上にかち上げるとそのまま射撃。
首を動かし杭を躱しながら残る左腕で腹に拳を一つ。
背中に仕込んでおいたリボンを巻き上げることによって上空に避難しティロ・フィナーレを精製、これを発射。

そこにカカロットの姿は無くお得意の瞬間移動で背後に回り腕をハンマーの用に振り下ろす。
直撃を受け血を吐く巴マミだがこの距離で外す訳も無く一発腹に杭を打ち込むことに成功。
その杭にはリボンが巻き付いてあり力強く引き寄せることによってカカロット諸共大地に落下。
再び起き上がり銃を構え直ぐ射出――杭を二本放ち己も直進する巴マミ。

816全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 22:59:37 ID:flDa0wmk0


砂煙が上がると同時に放った杭が逆流――カカロットが投げ返した。
これは読み通りであり杭を足場にし空を舞い空中から通常弾のマスケットを複数精製し雨の様に発射。
咆哮を挙げ拳で全て粉砕する――混じる杭には拳ではなく払う事によって無効化。
着地と同時にリボンを螺旋状にし突き刺すも上体移動で回避合わせてカウンターの蹴りを放つ。
リボンを急速で引き戻し防ぐも衝撃により魔力で出来たリボンは粉砕。
迫る気弾には地面に射撃し巨大な土壁を作り上げ防御――内側から壁毎破壊するようにティロ・フィナーレ。

空中で衝突し合うティロ・フィナーレとかめはめ波は大きな爆発を起こした。





「杏子もう一度フュージョン出来ないの!?」
「そんな簡単に出来る訳ねぇだろ!!大体合体すること自体異常なんだぞ!?」
そんな言葉を交わしながら二方向から勇次郎に攻めかかる二人。
ほむらの援護射撃も在るが勇次郎は腕なり足なり指なり……何にせよ銃弾は届かない。
しかし少しでも動きを止めることが出来るなら上々、後は任せろ。
上からさやか、左方から杏子の同時攻撃。
勇次郎は杏子の槍を叩きつけ常体を崩すと頭を踏み台にして飛翔。
その衝撃で顔から大地に埋まり込む杏子。
上空で睨み合う勇次郎とさやかだが剣は振るっても腕に捉えられ粉砕――拳がさやかを大地に突き落とす。




爆風が晴れる前から近接線を繰り広げるカカロットと巴マミ。
拳に合わせ杭を放つが関係無しに拳は突き進む。
巴マミのハイキックがカカロットの首に当たり一時動きを止める、そこに杭を放つ。
腕を盾に杭を止めるが左腕に風穴を開けてしまう。低い姿勢で懐に潜り込みゼロ距離で射撃。
銃身を掴まれ杭は大地に刺さり込み、そのままバランスを崩し大地に倒れこむ。
容赦なく足を振り下ろし巴マミの背中を踏みつけるカカロット、周囲に骨が折れる音が響く。
しかしその足をリボンで拘束、引き寄せ転倒させ己は転がりながら距離を取り体制を整える。
直ぐにカカロットも立ち上がり両者大地で睨み合う。


「――おぅ、遅かったなトリコ!これで全員揃ったか!」


「トリコ?俺は愚地独歩だ、ンな事知ってんだろ?」


武神の降臨――――――なら食人鬼トリコは一体――――――?

817全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:00:48 ID:flDa0wmk0


何ていい気分だろうか


人を喰らった中でも最高級の味


言葉では説明出来ないし伝えることは無理だ


この味は俺の味覚に合うように出来上がった味だ


流石は小松、俺の最高の相棒だぜ


今なら神だろうがカカロットだろうが負ける気がしない


「だからお前は寝てろスタージュン」


気絶させる位に殴ったはずだがもう起き上がるとは……。


これはデビルイデオンが消滅する前の出来事である。

818全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:01:43 ID:flDa0wmk0


全開を感じ絶対的な強さを試したいトリコは一刻も早くカカロットの元へ向かいたい。
だが邪魔をするかのように立ち上がるスタージュンは害虫の様な存在。
ここで殺そう――喰らう気も起きん。
立ち上がるスタージュンは不安定で戦いの疲労が蓄積されている証拠。
それでも立ち上がるのはサイヤの血の影響か、強い意志の現れなのか。


「――!!おもしれぇ……!!」


スタージュンは進化した。
額に浮かぶは第三の目――これは全開による覚醒ではない。
本来の時間軸で起こり得る――彼の眠る力が時を超えて開花したのだ。


(しかしこの力はよく理解できていない――だが!!)


再び真田幸村の魂をバーナーナイフに纏わせ紅蓮の槍、天覇絶槍を展開。
構え見据えるはトリコの心臓。
ここで止める――それが同じ世界の情けだ。


一斉に飛び出しトリコはフォークを、スタージュンは天覇絶槍を突き刺し激しく衝突。
その衝撃故に腕の骨に罅が走るが気にしている暇はない、攻めろ、攻め上げろ。
問答無用で天覇絶槍を右肩に突き刺しそこから炎を伝わらせ燃え上がらせる。
「んのおおおおおおおおおおおおおお!!」
何千℃も超える天覇絶槍を掴みあげ無理やり引き抜くトリコは腰を落とし釘パンチの姿勢へ。
風穴から吹き出す鮮血がスタージュンの瞳を潰し確実に拳を放つ。
しかしこれを後方に飛び躱し、投合――爆発を起こし体制を立て直す。
「あいつ……見えているのか!?」

819全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:02:39 ID:flDa0wmk0




「そうか……この額の目は――グルメ細胞とは――!!」


グルメ細胞の遺伝子を持って生まれたスタージュン。
食運が無かろうと彼は素質を持って生まれてきた。
しかしドラゴンボールの願いの力と麻薬食材により洗脳され加担。
バトルロワイアルに身を委ねた彼にグルメ細胞は愛想を尽かしてしまった。
正気に戻り全てを精算しようと垣根の覚醒を促し田所を逃がす……そしてトリコを倒す使命に取り掛かる。
その姿にグルメ細胞は共鳴した――スタージュンの思いに答えてくれた。
伝説の超サイヤ人の血も合わさり今の力は正に全開。


覚醒した第三の目――それはグルメ細胞の動きを読み取る真眼。


つまり相手の未来の動きを読み取ることが出来る。


迫るトリコのフライングフォークは止まって見える。
ゆっくりと歩き出すが全ての軌道が目に見えるため当たる気がしない。
グルメ細胞の覚醒とは普段感謝している食の神様が人類に授けた叡智の力。
食と言う当たり前に感謝し続けた者にしか舞い降りない奇跡。
よって人を喰らおうが、ジュリアシステムと共鳴しようが、今のトリコに負ける可能性など皆無。

820全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:03:18 ID:flDa0wmk0


トリコはもう後がない――人を喰らいすぎた。

彼に残されている未来は己が覇道を握るしか道はない。

何度飛ばしても当たらない攻撃。

スタージュンに負けるという事は此処で死ぬ。

死ぬのは怖い、もっと美味いモンをたくさん喰らいたい。

死にたくない。

どうせ当たらないなら放つ必要はない。

死にたくない。

右腕に全開の筋力を固める。

死にたくない。

スタージュンが射程圏内に侵入してきて槍を構えやがった。

死にたくない。

この距離ならどっちも外さねえ。

死ぬわけにはいかない。

俺は喰い足りねえ――




「俺はまだ喰い足りねえ!!二百連釘パンチィィィィッッッ!!!!」
考えるよりも先に拳が放たれていた。
生き残りたいと言う野生に眠る本能が覚醒し今のトリコは限りなく全開に近い。
「忌々しい細胞と共に消え去れトリコォォォォォォォォ!!!!」
燃える魂真田幸村と共鳴しグルメ細胞を開花させたスタージュンも正に全開。
そして神が微笑むのは間違いなくスタージュンである。


故に勝者など最初から決まっていた。


全ての釘を打ち砕き紅蓮の一撃はトリコの心臓を貫く。


「あっけねぇ……でも清々しいや……」


死ぬのは怖いが今の気分は何処か心地よくゆっくり眠れそうだ……。




「全部終わっちまったか」


力尽きて倒れかけるスタージュンを支えた男。


「遅かったな反逆者……」

821全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:04:26 ID:flDa0wmk0


カズマが駆けつけた時には最後の攻撃を放つ直前であった。
劉鳳の仇であるトリコを殴りに来たが乱入はしなかった。
因縁の対決に割って入る程カズマは無粋な男ではない。
――トリコを殴れなかった件に関しては納得がいっていないようだが。


「まあ怒るな……喰われた人の仇は取ったつもりだ……劉鳳の分もだ……」


「そうかよ……っておい――」


笑ってやがる。
こいつもあいつも……笑いながら死にやがった。
人の人生の価値は死ぬ時まで分からない。誰の言葉か覚えていない。
こいつらはこの顔だけ見ると最高だったのかもしれない。
「まぁ俺には関係ない話だけどよ……っと」


スタージュンの体をゆっくりと大地に下ろすカズマ。
穴を掘って埋めてやろうと思ったがそこまで関係ではないし、何よりも嫌がりそうだから。
適当な岩に腰を下ろし空を見上げるカズマ。
来た時には太陽が輝いていたが今は夕日が照らしている。


夕日を掴むように腕を伸ばす。


そして手に収めるように拳を握った。




「全部――全部終わったぜ、劉鳳……」




こうして反逆者の戦いは終わる――残るのはくだらない願いに巻き込まれた傷跡のみ――

822全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:05:41 ID:flDa0wmk0


「余所見しているなんて舐め過ぎよッ!!」
リボンでカカロットを締め上げ動きを拘束。
縛られて動けない所に杭を二つ、更に銃を変え二発放ち距離を詰める。
「トリコは死んじまったか……二度目の喰人で大分期待はしていたんだけどな」
依然余裕を魅せるカカロットは瞬間移動でリボンの拘束から脱出。
そのまま巴マミの背後を取り気弾を爆発させ大きく吹き飛ばし己も追いかける。
そのまま蹴り落とし大地にクレーターを創った。


そのつもりだったが瞬間移動が出来ない。


「レガーレ・ヴァスタリアは相手の神経を麻痺させ動きを封じる魔法……あなたには特別に瞬間移動用の魔力で作り上げたの」
やっと魔力が効き始め何度もマンネリ化していたカカロットの瞬間移動を封じることに成功。
これで戦闘における攻撃成功率が大幅に上昇、其れに伴い勝率も上昇するだろう。
瞬間移動を封じられたカカロットだが筋力だけでリボンの拘束を破壊。
杭を投げ返し巴マミの両肩に深く突き刺さる――これで巴マミの残機はなくなった。


今まで強気で肉弾戦に臨んだのは残機が残っていたからであり、通常状態で戦えば無理が生じる。
カカロットの瞬間移動を封じただけでも十分役目を果たしたが戦線を離脱する訳にはいかない。
ここで出来る限りの傷を与えまどかとベジータに託さなくてはならない。


杭を引き抜き地上に投げ捨てる。
カランカランと音を立て転がり続ける杭は魔力切れか消滅。
もうヤマトも召喚する魔力も残っていない――今まで通りの戦闘スタイルでいくしかない。
寧ろ何時もの戦闘スタイルで戦える――それこそが全開なのかもしれない。

823全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:06:58 ID:flDa0wmk0


気弾の追撃を何とかしなくては死ぬ。
魔法で防げば爆風で立ち上がることは不可能、結界を作る魔力と時間がない。
分身を戻せばベジータと言う切り札が失われる。
故に簡易的魔法陣を作成――気弾を収納し別の次元へと飛ばす。
ヤマト召喚のような他世界に干渉するような大型魔法は使えないが門を開くだけなら造作も無い。


肩にマスケットを二つ装備、大地に刺さる杭にリボンを巻き付け足場を固定。
全ての魔力を消費し無数の銃を精製、カカロットを囲い込む。
そして前方には必殺のティロ・フィナーレ。
今巴マミが出来る全開を披露し最終射撃に移行する。


「これで消えなさいカカロット!!この哀しみの連鎖を生む悪夢と共に!!」
一斉射撃が開始された。
無数の魔弾は悪魔を滅ぼさんと一つ一つが覚悟を握り締めたかのように力強く降り注ぐ。
「魔法少女……今回も招いて正解だったぞ……次も誘ってやる――かーめーはーめー……ッッッッ!!!!」
鍛えぬかれた脚力で大きく後退し魔弾の範囲を自分一直線に誘導した。
そして一網打尽、数々の悪を滅ぼした正義の必殺が希望を打ち砕く。


「ティロ・フィナーレッッッッッッ!!!!」


「波アアアアアアアアアアアアアア!!!!」


カカロット――悟空の放つかめはめ波は今まで通り全ての壁を破壊する。
銃弾は全て飲み込まれ足止めにもならずに消滅してしまった。
そして最後の砦であるティロ・フィナーレもまた正義の一撃に破れてしまう。


今まで孫悟空に倒された悪役もこんな絶望を浮かべていたのだろうか。
巴マミが最後に目にしたのは光り輝く美しい破滅の閃光だった――。

824全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:07:39 ID:flDa0wmk0

「マミさああああああああああああああああああああん」

が起きた方向に目を奪われるさやかは今にも加勢に行きたい。
しかしそんな甘い幻想は叶わず余所見の末勇次郎の蹴りを直接腹に受け飛行。
確実に骨を持って行かれ地面を何度も跳ね転がっていく。

「おいおい……子供相手に大人気ねえんじゃねえか?」
「フン……雑魚は引っ込んでろ!!貴様は土俵にすら立てんぞ愚地独歩ッッッ!!」

愚地独歩に飛び蹴りを放つ勇次郎。
未だ全開の境地に辿り着いていない独歩は正に最弱であり戦うに値しない。
そう判断した勇次郎はこの一撃で場外、この場から吹き飛ばそうとしていた。
「舐めるんじゃねぇぞオーガ」
見事な回し受けを披露し勇次郎を後方に受け流す――その技は美しすぎた。

「で?続きはどうした武神」

魔力で空中に身体を固定し空間を蹴り飛ばし方向転換。
気づけば独歩の目の前に勇次郎の足があった。
「へへへ……意味分かんないぜこりゃ――」
インパクト――顔を歪めながら吹き飛ぶ独歩は勇次郎が地上最強の上、全開の境地に辿り着いていたことを思い知る。

残る杏子は焦らず間合いを保ちゆっくりと深呼吸。
「お前もあの女の仇を取りに行かなくていいのか?」
「邪魔するつもりだろ……それにマミは死んでなんかいねえ」
爆風の中から立ち上がる巴マミの姿。しかしすぐに倒れてしまう。

825全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:08:16 ID:flDa0wmk0


上半身だけをゆっくり立ち上げカカロットを探す。
何処にも見当たらないが目の前に、目が眩んでよく見えないだけ。
銃を精製する魔力も無く黒く濁るソウルジェム。
このままじゃ魔女になってしまいみんなに迷惑をかけてしまう――そんな事を考えている時ではない。
残りカスの魔力で鋭利なリボンを精製しカカロットの胸に突き刺す。


無論刃は通らず無駄な攻撃に終わってしまう。
次はどうしよう、カカロットを倒すには、私に出来ること――。


「最後の……ティ、、、ティロ・フィナーレ……」


「もう頑張った……ありがとう、じゃあな」


カカロットは最後に感謝の言葉を発した。
正直な所魔法少女である巴マミがここまで出来るとは予想もしていなかった。
しかし実際には傷を与え瞬間移動を封じる大活躍――カカロットに大きな損害を与える。




見つめるその瞳は孫悟空のように優しかった――。




美しい手刀が巴マミの首を跳ね飛ばすのに時間は必要なかった。

826全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:09:20 ID:flDa0wmk0
/15(木) 12:52:20

無残に落ちる巴マミの首。
そこに身体は存在するのに命がない。
元々契約した時に全てはソウルジェムに移行したため最初から命は無いのだが。
二回に渡るバトルロワイアルの経験でカカロットは魔法少女のシステムを理解していた。
前にも鹿目まどかは奇跡を起こし魔女から魔法少女へ戻り、神の力を一部使役する活躍を見せた。
それ程魔法少女は何を起こすか解らない、故に。


手に集中した気弾は大地に着火。
その場にある巴マミの首を跡形もなく吹き飛ばした。


「テメェエエエエエエエエエエエエエエ!!」


親友であり先輩であり師匠であり……何より友達の巴マミの死亡に激動する杏子。
目の前の勇次郎を気にすること無く全速でカカロットに駆ける。
「やっぱり死んでんじゃねえか」
つまらんと言わんばかり言葉を吐き捨てる勇次郎。
このまま佐倉杏子を行かせてもいいがそれでは自分が楽しめない――女だろうが戦場に立てば敵。
一瞬で距離を詰める跳躍、振りかざす拳は破滅の一撃。
「テメェは引っ込んでろよォ!!」


手を祈るように捧げ魔力を瞬速で高める杏子。
彼女が願った結果、己を中心に魔力の爆発を展開。
腕を交差させ防ぐ勇次郎だが爆発の威力を防ぐことはならず吹き飛び血を流す。
そのまま杏子は勇次郎を気に留める事無くカカロットを襲撃する。


「死ね!死ね!いいから死にやがれ!!」


突き、突き、突き。当たらなければ殴る、振るう、薙ぎ払う。
有無を言わさず連打を繰り出しカカロットを殺しにかかる杏子。
全てを冷静に避けて微笑むカカロット。


「心配すんな……最後はドラゴンボールでみんないk「死ねって言ってんだよこっちは!!」


「死んだ奴がそんな簡単に生き返るならなぁ!!神様何ていらないんだよ!!」


渾身のフルスイングは悪鬼の顔に直撃した。

827全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:10:39 ID:flDa0wmk0


「あたしの家は教会だから神様の存在は信じているさ」


「お告げを聞きに来てくれる人もいた……皆が神様の事を信じていたよ……でも」


「何でも神が全てを解決してくれる事はないんだよ!!ましてや命の蘇生何て有り得ない!!」


「生命ってのはそんな安いモンじゃないんだよ!?簡単に復活してりゃあ神なんざ必要ないんだよこんな世界は!!」













「感動的な台詞だな、オラの心に響いた……でも無意味だ」


顔にのめり込む槍を掴み粉砕――破片を杏子に投げつける。
気弾を連発――爆風で何もかも見えない。
腰を落とし迎撃の体制に移る――佐倉杏子は爆発を受けながらもこちらに走ってくる。
佐倉杏子の数は無数――幻覚の一種か。
闘気を解放――ゴットの気に当てられ消滅する幻覚。


「本体がいない――!?」


大地から出現する巨大な槍の上には佐倉杏子の姿。
魔力で気配を断ちカカロットが気で探れないように接近。
ロッソ・ファンタズマは犠牲――最後の一撃のための。


槍を構えた佐倉杏子も一護やマミと同じく覚悟は出来ている。

828全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:12:06 ID:flDa0wmk0


槍の上に着地したカカロットの身体には大地から出現時に発生した岩の破片で傷ついている。
血が至る所から流れているが致命傷ではないだろう。
対する杏子は魔力の枯渇、精神の疲労、体力の消耗……満身創痍もいいところ。


そして杏子は本来の魔法少女の力だけで戦っている――全開ではないのか?


「全開って何だよ……そんなの関係無いよね……あたしは――」


そもそも全開の定義とは何だろうか?
このふざけた『全開バトルロワイアル』を開いたカカロットならば真意を知っているだろう。
巻き込まれた身からしてみれば迷惑の他何でもなく、運命を大きく歪められてしまった。
ここまで来るのにもさやかが魔女だったり自分も魔女になってしまったり……。
散々だ、素晴らしい程散々な人生だ――さやかに想いを告げれたのは満足だが。


「――ってそんなの言っている暇ないのかい……」


無言で気を溜めるカカロット――巴マミと同じように佐倉杏子を消し去るつもりだ。
終盤まで残った一人の少女に褒美を与えるかのように気を溜めていく。
ゴットを包む紅い闘気が膨れ上がり夕日と共鳴――反吐が出るほど美しく輝く。
杏子はマミとは違い遠距離で戦う戦闘スタイルではない。
よってかめはめ波に当てる技を持ち合わせていない――だから。


槍を構え打突の構え――正面から打ち砕く。

829全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:12:57 ID:flDa0wmk0


かめはめ波の中を槍一つで猛進し続ける杏子。
進めば進むほど己に衝撃が入り骨など既に粉砕――内臓も逝かれているだろう。
戦えるのは魔力で作り上げられた身体だから。契約に少しは感謝すべきか。


身体の消滅を感じる。
凄まじいカカロットの威力に痛みは感じなく、痛覚も切っていない。
痛みを感じない程の素晴らしい技なのか――ならその力をもっと希望のために使えばいいのに。
こんな純粋に戦いを求め世界を巻き込む奴だ、生き残ったらもう一度、現に二回目の殺し合いを開いている。
三度目も在るだろう――また無関係な人が巻き込まれてしまう。


残りの魔力を全身に纏わせ少しでも進めるように策を打つ。
それでも身体は消滅――避けることは出来ない。
最後に花火のように散ってやろうかと思ったがそんな魔力は無い。


「有りもしない奇跡に縋った人生か――まあ悪くはなかったかな?」


そもそもスーパーサイヤ人ゴットと魔法少女。
どちらが勝利するかなど初めから分かっていたこと。
奇跡はそんな簡単に起きない、故に奇跡と呼ばれる。
カカロットが勝利することは最初から運命によって決められていた。




「じゃあなさやか――ただいま父さん、母さん、モモ――マミさん」




佐倉杏子




その最後は閃光の中で塵と化す。

830全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:13:36 ID:flDa0wmk0


「これで後はベジータに鹿目まどか、暁美ほむら、愚地独歩それと範馬勇次郎――あとはお前だな……美樹さやかだっけ?」


杏子を消滅させた閃光が沈んだ時そこには美樹さやかが剣を握り立っていた。
その瞳から溢れる涙、勇次郎の攻撃により血で染まる身体。
さやかも満身創痍、外から見れば死に行くような者――カカロットに特攻するようにしか見えない。


狂ったように笑うさやか。
笑わなきゃやっていられない。
勝手に殺し合いに巻き込んでおいてその上自分の大切人達を殺しているあいつが許せない。
出会ったエースや高町なのはだってこんな出会いをしていなければきっと友達になれた。
託されたデバイスも破壊されなのはが戦った証も無くなった――誰のせいだ?


マミさんが死んだ――誰のせいだ?


杏子が死んだ――誰のせいだ?




「全部あんたがいけないんだ……あんたがッ……あんたがぁああああああ!!」




投影する剣をこの手に握り締め大地を蹴り上げカカロットへ特攻。
そこに息を吐くかのように気弾を連発するカカロット。
さやかはこれを防ごうともせず直進――気弾は身体に直撃し消滅するが――。


「その気になれば痛みも……崩玉の力も合わされば身体だって再生出来るんだからああああああ」


失われた身体はさやかの意思を反映して瞬時に再生されていた。
痛覚の感覚もリンクを外し今のさやかは痛みを感じない哀しみの復讐鬼。
どうせ一度は死んだ身――自分の人生だ、最後ぐらい好きに暴れてもいいだろう。

831全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:14:47 ID:flDa0wmk0


気弾が何発飛んでこようが関係なく足を進める。

一歩。

頭に直撃し吹き飛ぶ――瞬時に再生。

一歩。

(ソウルジェムが真っ黒になってんじゃねえか……)

カカロットも気弾を辞めるつもりはない。

さやかが止まるまで打ち続けるのみ、こちらに限界はない。

一歩。

(もう少しで……もう少しであいつに辿り着けるッ!!)

一歩。

崩玉の再生能力に依存しつつカカロットへ向かう、確実に一歩ずつ。

再生速度、精度が低下し始め足が重くなるが構わず進む。




「さやかちゃん……」
魔力を極限まで高める鹿目まどかはその工程故に動けない。
全てを終わらせるために必要な準備であり、ここを離れることは全ての絶望に繋がる。
巴マミ、佐倉杏子、そして今は美樹さやかの死を目撃しようとしていた。
「キュゥべえまだなの!?このままじゃさやかちゃんが!?」
「今は耐えるんだまどか!!僕が今まで集めたエネルギーを全て君に託すのにはまだ時間がかかるんだ!!」


全てを終わらせるために――。


だから魔法少女よ、散ってくれ。

832全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:16:06 ID:flDa0wmk0


「えへへ……ソウルジェムが……あ、今は崩玉か……こんなに黒くなちゃった……」


大地に倒れ天を仰ぐさやかは笑っていた。
瞳から流れる一筋の涙と表情が彼女の心情を表す。
カカロットの元には辿り着けなかった――再生が追いつかなくなってしまった。
魔力の限界を超える使役はソウルジェムと崩玉を絶望に染め使える魔力が枯渇。
今のさやかは魔女になる寸前の絶望だった。


「さやかちゃんは……正義の味方、でも立てない……ッッ」


身体を漆黒の意思が包んでいく感覚――前にも一度感じた魔女になる感覚。
魔女から戻ったさやかはもう一度魔女になるのか?
それとも女神である鹿目まどかが存在する空間で魔女になるまえに消滅するのか?
どちらも解らないが言えることは唯一つ――美樹さやかという存在が消えることだけ。


巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて巻き込まれて……。
思い返せば凄い人生だった
普通の中学生が今は数多の世界を救うために戦っている――恭介も褒めてくれるだろう。


「き、恭介……ごめんあたしもう……」


もうダメだ、魔女になってしまう、あの忌々しい姿に。
命が終わってしまう、死んでしまう、やっぱり死ぬのは嫌だ、怖い。
そして何よりも魔女になって皆に迷惑を、絶望を振りまくのが嫌だ。

お願いだから。

お願いだから魔女になる前にあたしを殺して下さい。

お願いだから――。





「お願いします……あたしが魔女になる前に殺して下さい……ベジータさ……ん」




回復を終えたベジータがさやかの傍に立っていた。

833全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:17:35 ID:flDa0wmk0


巴マミの魔力による回復で戦闘可能な状態まで回復に成功したベジータ。
全開まで回復とはいかなかったが瀕死からの回復により戦闘能力は上昇。
それ故に巴マミの分身を割いてもらい結果として彼女の死に繋がってしまった。


無言で小さな気弾を放出し魂であるソウルジェムを破壊。
さやかは涙を流しながらも笑顔でその人生に幕を下ろした。
そして怒りに震えるベジータ。


「子供の女に守ってもらって全開になったかベジータ!最後はやっぱオメェしかいないよな!!」


「全開だと……黙れ!!」


怒りの闘気を開放しスーパーサイヤ人キングは最高の輝きを発動。
周りを輝かせる粒子は未現物質、力の源は魔法少女の希望。
この会場で出会った友情の力で立ち上がる戦士がここに一人。


「何が全開だ!その言葉を使い何人の人間を犠牲にした!?全開という言葉を使えば全てが許されると想っているのか!?」


「何言ってんだ?オラ達と戦える奴ら何てそりゃ全開じゃなきゃ務まらんだろ?」


「ならば貴様一人で無限獄でにも堕ちろッ!全ての人間の意思を代表して俺が貴様を殺すッッ!!」


「オメェがオラを殺すってか……寝言は寝て言えよベジータ……ッッッ!!」


瞬間、拳と拳が衝突しそれだけで爆発が起きる。
正確には爆発など起きていない、有り余る力の衝突が爆発のように感じるのだ。


この戦いは正に全開の始まり。

834全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:18:46 ID:flDa0wmk0


拳と拳の激しい応酬の繰り返し。
逸れて顔や身体にも直撃するが関係無く拳を打ち続ける。
覚醒したベジータと魔法少女と死神の戦いにより力を消耗しているカカロット。
それでもカカロット優勢に変わりはないが流れは確実に変わっていた。


ベジータが先手を狙い気弾を収束、瞬時に爆発。
瞬間移動を封じられているカカロットは両腕を交差させ防ぐも全てを防ぎきれない。
背中に受け継ぐ未現物質の翼を展開させ爆風を払い除け飛翔。
加速を利用した蹴りを放つもこれを捕まれ逆に投げられる。
気弾の追撃を翼で身体を包み防御、衝動が身体に走るもこれぐらい耐えるべき。

835全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:19:18 ID:flDa0wmk0




私に出来ること。


私に出来ることは何なのか。


全開と呼ばれる力も持ってない。


本来の力も使えない。


今の私は一般人もいい所。


友達が死んだ。


先輩も死んだ。


私に出来ること。


私に出来ること。


私に残っているもの。


それは魔力。


この魔力で何が出来る。


私に出来ること。








「私の魔力――つまり私の魂も使って、まどか」






今私に出来ること。

836全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:20:30 ID:flDa0wmk0




私の約束はあなたを救うこと。


それはもう叶っていた――別のあなたに出会うことによって。


交わした約束は果たされ今の私に戦う理由はない。


悲しいことに戦力が乏しく力不足のお荷物――最初の頃を思い出す。


あなたを救うために契約してこの力を手に入れた。


巴さんやあなたと修行して――何度も、何度も繰り返して。


信じてれば奇跡は起こせる、起こしてみせる。


どんなに大きな壁があっても超えてみせる――そう祈っていた。


そうして私たちは惹き寄せ合うようにこうしてまた出会えた。


未来を描く必要も無い――私はもう立ち止まっている。


あなたに出会えた時点で私の人生は一つの終着点に着いた。


もうこの世界に未練はない――だから。








「ありがとうほむらちゃん……あなたの覚悟を無駄にはしないッ!!」








あなたの笑顔をもう一度見られて満足だから――。

837全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:23:07 ID:flDa0wmk0





暁美ほむらの姿は魔力として紫の美しい光となった。
暖かい、何て暖かい光だろうか。
暁美ほむらの魂の暖かさに触れ力を手に入れたまどか、哀しみの涙を流すまどか。


「ごめんねほむらちゃん……どの世界でもあなたに迷惑をかけて……ごめんね……ごめんねッ!!」


あなた一人に負担をかけて何度も、幾つもの世界で戦わせてしまった。
その最後もまどかは概念となり手の届かない存在となってしまった。
暁美ほむらにはたくさんの運命を背負わせてしまった。


「僕が集めた希望の力も魔力に変換終了……遅くなってすまない」


契約で集めた希望の力、魔女になる時に生まれる絶望の力。
それらを全て魔力へと置き換えまどかに託すキュゥべぇ。
本星が破壊された今バックアップもなく、彼等を構成する力の供給もない。
遅かれ早かれインキュベーターは消滅する――死ぬのは怖くない。
(今までたくさんの魔法少女を結果として殺してきた僕が死を拒むなんて許されないさ)


キュゥべぇの身体も魔力と成りて消滅していく。
最後の最後に魔法少女達の力に成れて本望だ。
きっと別の個体、ベジータに全てを託したあの個体も満足して逝ったのだろう。


マミ、杏子、さやか、ほむら……君たちには本当に申し訳ない。
これで全てが許されるとは思っていない。
だけど僕はこの身を捧げようじゃないか――最後の希望って奴に。


「後は頼んだよまどか――この世界を救うのは救済の女神である君にしか出来ない」


暁美ほむらとキュゥべぇの力を受け取った鹿目まどかはもう涙を流さない。
全ての決着を付ける時が来たのだ、泣いている暇はない。
過去から繋がるこのバトルロワイアルに終止符を討つ時が来た。


カーズを始めとする以前の参加者とほむらを始めとする今回の参加者。
全ての意思を引き継ぎ鹿目まどかはカカロットへ向かう。

838全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:24:10 ID:flDa0wmk0






この戦いを上空から見守っていたのはエルエルフと流木乃サキ、そして田所恵。
シャルロッテの背中から全てを覗いており戦う力がない彼等は何もすることが出来ない。
「この戦いどっちが勝つんでしょうか?」
「カカロットが勝てば俺達は死ぬ……それだけだ」
田所の疑問を簡単に流すエルエルフ。
彼の見積もりではどう考えてもカカロットが優勢。
今は休んでいるが勇次郎も控えている所を考えると対主催の降りは圧倒的。
そしてカカロットが勝ち勇次郎と一騎打ちが始まった場合おそらく勝つのはカカロットだ。
どっちにしろここでカカロットを殺さなくては全てが終わる。


ハルトが死んでから流木乃サキは哀しみの連鎖から抜けださていなかった。
元より彼とヴァルヴレイヴが無ければ未来など無く軍事利用されるだろう。
エルエルフはハルトから託され導くつもりだろうが流木乃には信用できなかった。


下を覗きこむと一人勇次郎に向かって歩いていた。
誰だろうか――カズマも己の世界に戻り、クロスゲートも封鎖された今生き残りはカカロット周辺に集合している。
見たことのない人間、つまり正規の参加者だろう。
その身体は全身を真っ赤に染め上げ今にも死ぬ空気を漂わせる満身創痍。
でも、どこか見覚えがあるような――!!


「お願いシャルロッテ!!彼処に向かって!!」


流木乃の叫びに応じて降下を開始するシャルロッテ。


「おい、何を考えている!?」
「アレを見て」
「ただの参加者の一人――!?」
「あ、あの人ってもしかして?」
「確かめる必要がある……か」


何が歩いているかは分からない。


だがその心を知っていた。

839全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:24:45 ID:flDa0wmk0


再度向かってきた愚地独歩を吹き飛ばし首を鳴らす勇次郎。
魔法少女を一人で片付けたカカロット。
抱く感想が羨ましい、俺も強い奴と戦いたい。
そして今はベジータと鹿目まどかを同時に相手にしようとしていやがる。


「俺も混ざるしかねぇじゃねえか……喰わせろ……ッッッ!!」


吹き飛ばした愚地独歩は動かない。
死んでいるわけではないが立ち上がる力も残っていないだろう。
武神と呼ばれた漢も世界を超えれば弱者に過ぎん……実に退屈した相手だった。


「――!?」


そんな強者を追い求める勇次郎の目の前に一人の漢が立ち塞がる。
その姿は何度も――腐るほど見てきたあの漢。


理解が出来なかった。
地上最強を超えた勇次郎でも今の状況は理解できない。
こんなの奇跡や魔法でなければ――。


「そういや奇跡も魔法も存在する……か」


ならば目の前の漢と戦うのに理由はいらない。

840全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:25:52 ID:flDa0wmk0


繰り出す拳と合わせて迎え撃つ拳。
突然現れた漢の力はとても貧弱で簡単に吹き飛んでしまった。
満身創痍の身体で受け身を取ることも出来ず転がり続けていた。


「弱いッ!貴様の力はその程度か■■ッッ!!」


勇次郎の怒号に答えるかのように立ち上がる漢は再度蹌踉めきながらも走りだす。
跳躍し顔面に飛び膝蹴りをかますも避けられ大地に激突。
生きている左足で勇次郎の足を払うも硬い彼の足を払うことは出来ず己の足に走る激動。
勇次郎は漢の髪を掴み上げ顎を高く固定すると勢い良く蹴り抜く。
顎を跳ねられ天空高く飛ばされる漢だが瞳は生きている。
0,5秒。その瞬間を狙いバックに閉まってあったレヴァンテインを投げつける。


勇次郎の左肩に深く突き刺さるのを確認しながらも大地に身体を叩き落としてしまう。
痛みに耐え切れず呻き声を上げるが嫌がる身体に鞭を打ち再び立ち上がる。


勇次郎は肩に刺さるレヴァンテインを引き抜きじっくりと眺めた後水平に持つ。
そして膝の打突点と一致させると剣を終着点に膝と腕を交差させる。
簡単にレヴァンテインは折れてしまい残骸を捨てる勇次郎。


「まさかこれで終わりじゃないだろう……邪ッッッ!!」


鍛えぬかれた脚力からの奇襲のような跳躍から繰り出される飛び膝蹴り。
これが本物の飛び膝蹴りだ――受け取れ。


漢は顔面から直撃し再度大きく吹き飛ばされてしまう。

841全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:26:36 ID:flDa0wmk0


弱い、弱すぎる。
この局面でこの戦力の低さは信じられない。
こそこそ隠れていても有り得ない程の弱さ……本来は違う。
満身創痍、慣れない環境での戦いで己の力を発揮できていないのだ。


そんな相手と戦い怒り狂う勇次郎――その顔は笑顔。
敵が弱く怒っているのは確かだが純粋に戦闘を楽しんでいる。
まるで■と■の喧嘩のように――。


駆けつけたシャルロッテはある程度距離を取り勇次郎の戦いを見つめる。
流木乃は確信した――あの男は■■■だ、生きていると。
でもあの状況からどうやって脱出したかは分からないし容姿が違う。
いや、あの力を使っているのならば容姿が違うのも納得できるが本体は何処に行ったのだろうか?


「イデが侘びを入れたのか――しかし」


「エルエルフあれは■■■だよね!?生きているんだよね!?」


「ああ……だが期待はするな。あれは■■■であって■■■ではない」


そして漢は立ち上がり再び勇次郎と向き合う。
何故戦うのか――そんなこと拳に聞け。

842全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:27:40 ID:flDa0wmk0


「おい――お前は何故戦う?」


勇次郎の問に答えることもなく歩み寄る漢。
フラフラでやっと辿り着き拳を伸ばすも力が全く入っておらず意味が無い。
逆の拳で腹に打ち込むも同様に「ぽすっ」と言う腑抜けた音だけが響く。
もう再び拳を握る力もない――生きた屍。


「戦う力もなくただ生き続ける生きた屍――お前は何を見ている?」


再び問いかけるが答えが返ってくるわけもなく息を吐く漢。
勇次郎も諦めたのか大きく腕を振り上げる。
もう立ち上がれないように脳を打ち砕くかのように粉砕させる。
そうすれば自分もカカロット達の極上の戦いに参加できる。
死ね。そう呟き腕が振り下ろされた。




「――地上最強」




「!?」




腕が脳に触れる直前に己の腕で防ぐ漢。
そんな力は何処から出てくるのか、勇次郎の腕を払い除け渾身の回し蹴り。
勇次郎の顔面を吹き飛ばし格闘での初打撃を見舞いした。


「やれば出来るじゃねえか……■■ィィィィッッッ!!!」


満面の笑みを浮かべ拳を顔へ――お返しを放つも躱される。
ならば、そのまま肩を掴み骨を粉砕、追い打ちでぶん投げる。

843全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:28:56 ID:flDa0wmk0


吹き飛ばされる漢は次の一手を考えていた。
勇次郎に勝つには生半可な攻撃では勝てない――全開を放たなくては。
「何を考えている――邪ッッッ!!」


まだ空中に浮いているはずなのに勇次郎は上にいた。
全速力で走る彼は飛ばした漢に追いつきその腹の上に着地。
漢は大地の衝撃と勇次郎の攻撃の板挟みにより大量に吐血。
骨の折れる音、内臓が潰れる音、壊れてはいけない物が壊れる音……正に地獄絵図。


「お前何者だ――■■じゃねえのか?」


その漢はあまりにも弱すぎた。
本当に知っているあの漢かどうか分からなくなってしまう程に。
だがその容姿、その顔立ち、その気迫、その魂は本物。
勇次郎は確認を求めるが漢は口を開かない。
先程聞こえた『地上最強』の言葉を幻聴だったのだろうか、ならば興醒めよ。
少しでも期待した己が馬鹿に見える……もう此処で終わらせよう。


最後にはこの拳で顔を粉砕して忌々しい記憶ごと消し去ってしまおう。
■■はイデオンとの戦闘で死んだ――もうこの世にはいないのだから。


忘れちまったのか?


「――!?」


まただ。
この声、この言葉は耳に残るこの声は正に■■のもの。
しかし――ならこいつは?


そう悩んでいると顎を蹴上げられ後ろに後退する勇次郎。
この力は――。


「お前は一体何者だ!!」










「僕は時縞――――――――






――――――――自分の息子の顔も忘れちまったか親父?」









後に地上最強の称号を手に入れる漢、範馬刃牙此処に在り。

844全開ロワ終幕「全開」 ◆uBeWzhDvqI:2013/08/15(木) 23:29:52 ID:flDa0wmk0


そうかやはりお前は刃牙か――分かっていたさ。


「よく言ったな……身体を借りているならばその持ち主に恥じぬ行い……見事だ」


「親父……アンタ何言ってんだよ?」


「最後まで刃牙でいるつもりか……見事だ時縞よ」


「――でもすいません、イデの限界です、僕はもう死にます」


「心配するな……ソウルジェムが砕けている今、俺も死ぬ」


最後に伸ばした拳は互いに交差しそれぞれの意思を相手に響かせた。


時縞ハルト。


その最後はイデの介入により範馬刃牙の身体をジャック。


イデの侘びにより一時的にこの世に魂を宿らせ範馬勇次郎の夢を叶えた。


範馬勇次郎。