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┃ . やるやらと学ぶ人名講座 . ┃
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／￣￣＼
／ ノ ヽ /＼'ｰ､ ,, ..,､
| （ ●）（ / .＼` ､ . ／／ / ＿＿＿_
. | （__人/ ＼ヽ､,.／／ ../ ／ ＼
| ｀ / ｀`７７ / ／─ ─ ＼
. ヽ / / / / ／ （●） （●） ＼
ヽ.. / ｆヽ、/ / , -,./ | （__人__） |
/./ r-､ ヽ ∨,ノ / ＼ ⊂ ヽ∩ <
|. ＼ 〈＼.＼,〉 ｀, ｆ | | '､＿ ＼ ／ )
| . ＼ (ヽ ヽ ｀.. | | |＿＿＼ “ ／
| .＼ ＼ ﾉ ＼ ＿＿＿＼_／
◎ このスレは、人名についてのあれこれを、AAでストーリー風に解説していくスレです。
・ 雑談歓迎です。
ネチケットを守り、発言して頂ければ幸いです。
・ 作者は、短編の経験しか積んでおらず、今回が初めて長編となります。
なので、どの様な御意見でも貴重な経験となりますので、改善の具体例とともに、御指摘を頂けたら幸いです。
・ ある程度確認が取れるものを題材としていますが、間違いや勘違いが、ある場合が御座います。
そのような場合は、ご指摘頂ければ幸いです。
・ それでは、稚拙な作品では御座いますが、楽しんで頂ければ幸いです。
○ この稚拙な作品の前スレです。
お暇な時に、覗いて頂ければ幸いです。
・やるやらで学ぶ人名講座 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1415016891/
・やるやらで学ぶ人名講座 Ⅱ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1415276116/
・やるやらで学ぶ人名講座 Ⅲ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1416485848/
・やるやらで学ぶ人名講座 Ⅳ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1417183411/
・やるやらで学ぶ人名講座 Ⅴ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1418589948/
○ 作者の前作です。
以下のサイト様で纏められております。
お暇な際に御覗き下されば、幸いです。
● 【短編集】 戦争小話・戦場噂話
・ やる夫短編集 阿修羅編 様
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/
・ やる夫スター 様
ttp://yaruostar.blog.fc2.com/
○ 心より、深く、深く感謝しつつ御紹介致します。
この板をお借りして、投下している拙作をまとめて頂いたサイト様です。
本当に、心より、深く感謝とお礼を申し上げます。
・ 嗚呼！！ やる夫道 様
ttp://gokumonan.blog87.fc2.com/
・ やる夫サーチ-やる夫まとめサイト- 様
ttp://search-yaruo.doorblog.jp/
・ やる夫まとめ堂 様
ttp://matomedou.blog.fc2.com/
・ だっておｗｗｗキャンセル 様
ttp://inzainewtown.blog.fc2.com/
それでは、続きを投下します。
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ ? :!| ‘， ここまで言えば分かるでしょう。
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八
|{ i ｉ イ?ｘｭ､′ 弋うｿ , / i つまり、先程出した4人は、
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ ロマノフ朝を創始した一族です。
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / これから分かる様に「祖父又は父の名前」を
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 名前と父称とは別に添えているのが分かります。
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
. ´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
. , ヽ
／ / / } ‘，
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i もちろん、他にも「職業」や「あだ名」、
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i 「出身地や領地」等を頭に添えていました。
|{ | ′?′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
. 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼ 「職業」では、
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八 『Калашников』「カラシニコフ」（パン職人）や
. ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘， 『Кузнецов』「クズネツォフ」（鍛冶屋）。
. ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i
八 | ヽ _ ｲ | i| 「あだ名」では、
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 『Горбачёв』「ゴルバチョフ」（猫背）や
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′ 『Медведев』「メドヴェージェフ」（熊）。
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／） 「出身地や領地」では、
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／ 『Чехов』「チェーホフ」（チェコ人やチェコ出身）や
. ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨ 『Достоевский』「ドストエフスキイ」
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′ （ベラルーシにあった「ドストーエヴォ村」から）。
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' /
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ / 等が有名ですね。
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !|
＼{＼ i |__｀ イ 八 そして、先程述べた自然発達説というのは、
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′ これら名前に添えられていたものが、
_,ノ | | ､ )ﾉ}／ 姓に変わっていったとする説です。
. ＜ | | ｀ r __
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ .
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! |
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i もちろん、
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ これにも外国の影響を考えていない等の
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ ! 反対意見が多数あります。
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ 以上の様に多くの説が、
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/ 言われていますが、
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . どれも反対意見がある為、
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', はっきりとした結論が、
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ 出せていないのです。
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ }
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ しかし、いずれにしても
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__ ロシアでも姓必要性が、あった事は、
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、 確かだとされています。
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ ふーむ、成程だお。
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼ <ﾒﾓﾒﾓ
／￣￣＼
／ _,.ノ ｀⌒ ちなみに父称があった為か、姓の種類は、
| （ ●）（●） （旋盤工）を意味する言葉が由来の
.| （___人__） 『Токарев』「トカレフ」等の「職業姓」や
| ﾉ （暗闇）を意味する言葉が由来の
| |_,-‐、 ／ ⌒） 『Потёмкин』「ポチョムキン」等の「あだ名姓」、
.人､ 厂丶,丶,丶´ ／￣ （コサック）を意味する言葉が由来の
_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ 『Казаков』「カザコフ」等の「地理姓」と比べ、
_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、 『Илья』「イリヤ」（聖書のエリヤに由来）する
/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ::::::: ) 『Ильюшин』「イリューシン」等の
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',:::::| 「祖父又は父の名前」を
i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::. 由来とする姓が、比較的多い。
/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ ::::::::::::::::::.. ',
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼ しかし、ただ、名前由来と言っても
（●)（●.) | 洗礼名（個人名）がそのままの場合と
（_人___） | 個人名の愛称からの場合の2通りがある。
'､ │
} { 例えば、『Алексей』「アレクセイ」という
!､______ .ィ-ｰﾄ、 洗礼名（個人名）から由来となった姓は、
V／:::::::::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::.、 ・『Алексеев』「アレクセーエフ」
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 『Алексей』「アレクセイ」の愛称である
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i 『Алёша』「アリョーシャ」から来た
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: | ・『Алёхин』「アリョーヒン」
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ |:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::| という姓が、存在し、他にも多数ある。
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::|
_ ______
l i ／ ＼ また、前述したように
l l_.／ _,ノ ヽ､,_＼ ロシアでは、ギリシア正教の力が強く、
l/ ニヽ( ●) （ ●） .| また、タタールのくびき時代によって
l / y 「'i___人___） | 教会に民族的な精神や意識を
l <、.l | 委ねる人々が多くいた。
', ',/ |
j ﾉ ,/'|、 その為か、少数だが、教会の関係者により、
_∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ｨ／::L___ 命名されたのだと思われる姓が、存在する。
／ ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::／:::..´''' ､､､ _
／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..＼
／ .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l
／￣￣＼
／ ⌒ ´ ⌒
. ｜ ( ●) (●） 例えば、
｜ （___人__）
.| ﾉ （クリスマス）を意味する
j | 『Рожественский』「ロジェストヴェンスキイ」という姓や
..ノヽ、 , ノ _ （イエスの復活）等を意味する
,. ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7 i' Y 『Вознесенский』「ヴォズネセンスキイ」、
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、 i l _ （聖母の庇護）を意味する
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＞-､ | lﾌ ト､ 『Покровский』「ポクロフスキイ」
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ i／ ,.ｲ 丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l / i'r ´,.ｨ と言った姓が、存在しているんだ。
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l j 丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八 ｀ﾁ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、 へぇ、何だか面白いお。
＼ `ｰ' しＥ |
／ l､Ｅ ﾉ
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ <ﾒﾓﾒﾓ
-‐‐== ＝ ==‐‐-
, '
／ ＼ ＼
/ } ､ ＼
/ / } '
/ } ｉ ‘,
/ i | '} | ｌ |
,/ , | | } }l /| /| ｌ ， ・・・・・・さて、
/ / l 八≠＝==ｬ l / /ｧ==＝＝| / 次について話しましょう。
,ｲ / 人, ｌ ＼/ ,ノ从／|,/ | / ﾚヽ |
i/| ＼| y=≠ﾁ斧 / 斧fi≠=x. |l ＼ 1613年にロシアでは、
{ ‘ 〈 弋r:ノ 乂r丿 〉 ' } ＼ リューリュク朝からロマノフ朝に
八 ' /.:: ﾊ/ ＼| 王朝が変わり、
＼l＼ ＼ ｀ ム ' ヽ 動乱時代が、収束しました。
/ ＼∧ /| ／
/ ｌ ヽ ::..ヽ ' ヽ イ..:' / 人
,〈 人 ﾊ :::::::::: ...... ＿ ...... :::::::::/:::::: ｲ／l／
＼/ ﾘ＼l＼:( ,l￣￣|l￣￣| ,/ー ／
＿ - ‐ ' ＿ ,| _ __ ー- ＿
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ !
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 その後も拡大を続けていったロマノフ朝ですが、
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ 18世紀初頭のピョートル1世の西欧化改革、
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/ ドイツ系の血統の流入などによって
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . ロシアの宮廷や貴族の文化は、
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', 瞬く間に西欧化しました。
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ }
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/ それに伴って姓名にも変化が、
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| 訪れました。
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| |
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{ 宮廷や貴族階級では、
ｿ | i ﾄ､ ドイツ語やフランス語が、
, イ | i | ヽ､ 良く話されていた為か、
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ ドイツ系やフランス的な読みに変えた名前が、
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i 流行りました。
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀
. ／ ､ ヽ ヽ 次に姓名に大きな変化が現れたのは、
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ アレクサンドル2世によって
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ ' 発布された農奴解放令でした。
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! 先程言った様に
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l 貴族階級では、16世紀頃に姓の制度や文化が、
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､ 入って来て居ました。
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! |
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ しかし、西欧と比べて制限が多く、
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l 発達の遅かった農民階級では、
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ ! 殆ど姓の文化や制度は、普及せず、
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | } また、名乗る事に制限もかけられていました。
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ しかし、アレクサンドル2世によって
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ 発布された農奴解放令により、
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘， 平民や農奴も姓名乗る事が、
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八 できるようになり、創姓がなされました。
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ この創姓は、北欧地域での創姓の様に
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 姓が、見慣れない物であった為、
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / これまで使っていや「祖父又は父の名前」や
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 「職業」、「あだ名」、「出身地や領地」を
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/ そのまま姓として用いたり、
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′ 教会から新たに命名してもらったりして
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _ 創姓されたとされます。
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ !
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 しかし、そんなロマノフ朝ロシアに
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ 暗雲が、立ち込め始めました。
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . 未だに存在する封建的な社会体制に対する不満や
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', 平民の経済的不安、保守的な政治状況に不満を持った
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ 知識人や平民等の怒りが、
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } 第1次世界大戦での困窮や血の日曜日事件に対する
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ 皇帝への失望などが、端緒となり、
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__ 1917年、ロシア革命が、発生してしまいました。
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :. この革命とそれに続く共産党政権は、
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ 市民や農民、兵士、知識人といった下層階級が、
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八 中心となった革命であった為、
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{ 地主や資産家、貴族といった上流階級は、
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八 国外へ逃亡したり、処刑されたり、
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/ または、敵意を減らす為に
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| 貴族的な姓や名前から
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | 改名したりする必要性に迫られました。
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{
ｿ | i ﾄ､ この結果、ロシア国内では、
, イ | i | ヽ､ 領地に由来したりといった
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ 貴族的な姓や名前は、
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i 避けられる様になりました。
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼ これらは、ヘリコプターの研究で有名な
（●)（●.) | 「イーゴリ・イヴァーノヴィチ・シコールスキイ」
（_人___） | 『Игорь Иванович Сикорский』
'､ │ なんかが有名だな。
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、 革命側を赤軍というのに対し、
V／:::::::::::::::::ヽ 反革命側を白軍といった為、
{::::::::::::::::::::::::::::::.、 これらの亡命ロシア人は、
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::, 白系ロシア人と言われる様になった。
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i 彼らは、主にロシアの経済界と深いつながりのあった
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: | フランスや赤軍の影響力の及びにくかった
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: | 日本や中国を経由して世界各地に亡命していったんだ。
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ |:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ふむ、ふむ。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ <ﾒﾓﾒﾓ
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘， また、この時期の特徴としては、
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八 変名が、挙げられます。
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ 革命を指導した共産義者は、
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 政府の弾圧を避ける為や
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / 自身の意思を表す為に
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 変名を良く使っていました。
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
. ´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
. , ヽ
／ / / } ‘，
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i
|{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
. 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼ 革命の指導者である
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八 『Ленин』「レーニン」は、
. ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘， （レナ川）から取った変名です。
. ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i
八 | ヽ _ ｲ | i| また、「レーニン」の後を継いだ
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 『Сталин』「スターリン」も
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′ （鋼鉄）を意味する単語からの変名です。
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／） もう一つ例を出すならば、
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／ 「スターリン」の盟友だった
. ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨ 『Молотов』「モロトフ」は、
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′ （ハンマー）を意味する単語からの変名であり、
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' / 鋼鉄とハンマーというある意味セットの様な
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ / 変名となっています。
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :. また、呼びかけも変化しました。
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八 前述したように
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{ ロシア人に対する呼びかけは。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八 「名前＋父称」や愛称による変化で
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/ その人との関係を表すと言いましたが、
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| それ以外にも敬称を用いる方法も
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | 存在していました。
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{
ｿ | i ﾄ､
, イ | i | ヽ､
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i 例えば、共産革命以前は、
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ 身分の高い人に対しては、姓の前に
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ ! 『Gospodin』「ゴスポディン」（主人）や
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 『Gospozha』「ゴスポジャ」（女主人）
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ と言った敬称付けていましたが、
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . 共産主義革命後は、
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', 男女の区別なしに姓の前に
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ 『Tavarishch』「タヴァリシチ」（同志）
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } と言った敬称を付ける様になりました。
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀
. ／ ､ ヽ ヽ
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ そして、革命の影響は、
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ ' 一般の名前にも及びました。
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! 通常、ロシア人は、
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l あまり名前を創作しません。
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! | しかし、ロシア革命、
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ それに続く共産党政権下では、
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l 革命や共産党に肖る
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ ! 新しい名前が、創作されました。
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | }
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
. ´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
. , ヽ
／ / / } ‘，
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i
|{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
. 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八
. ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘， 例えば、
. ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i （革命）を意味する
八 | ヽ _ ｲ | i| 『Революция』「レヴォリューツィヤ」
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 等の革命やそれらに類する言葉から
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′ 作られた名前が、有名でした。
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／） しかし、
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／ 現在は、その何れも用いられることは、
. ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨ 少なくなっています。
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' /
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ /
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ふむ、
／ （●） （●） ＼ 一体如何してなんだお？
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／ <ﾒﾓﾒﾓ
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘，
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八 そうですね。
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ 一つは、共産党政権が崩壊し、
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 ロシア連邦に変わった事。
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / /
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ もう一つは、
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/ ロシア人の意識的な問題でしょう。
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ 意識的な問題？
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼ <ﾒﾓﾒﾓ
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀
. ／ ､ ヽ ヽ
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ '
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! ええ、そうです。
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､ ロシア人の意識からすると
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! | 今まで存在しなかった名前を
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ 子供に命名した場合、
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l 先祖との繋がりの無い
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ ! 子供となってしまうという意識が、
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | } あるそうです。
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ その為、新たに名前を創るという習慣は無く、
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八 祖父や祖母等の先祖の名前をとる事が、
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{ ロシアにおいての一般的な命名法だと
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八 されています。
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| この為、ロシア人は、同じ名前が、
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | よく目につくようになります。
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{
ｿ | i ﾄ､ 例を出すならば、
, イ | i | ヽ､ 「イワン・イワノヴィッチ・イワノフ」が、良い好例でしょう。
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i この人は、自分の名前は、イワンであり、
| :. ∨ V∧ :i | 自分の父親の名前もイワンであり、
| i _ ｉ/∧ xﾍ | 自分の祖先もイワンであった事が分かります。
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i 現在では、
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘， 「イワン・イワノヴィッチ・イワノフ」の様に
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i . 父子が、同じ名前を付ける事は、
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ 比較的に避けられている様ですが、
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八 中年以上のロシア人では、まだまだ多い様です。
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘. また、もちろん、
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !| 時代によって流行り廃りもありますから
＼{＼ i |__｀ イ 八 選択されない名前もあります。
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′
_,ノ | | ､ )ﾉ}／ 例えば、『Макаров』「マカロフ」という
. ＜ | | ｀ r __ 姓の元となった「マカル」という名前ですが、
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ . 現在はほとんど使われておらず、
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! | 姓として存在するに留めています。
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
／￣￣＼
／ ⌒ ´ ⌒
. ｜ ( ●) (●）
｜ （___人__）
.| ﾉ ちなみに、
j | ロシア人が、新しい名前や姓を作るのは、
..ノヽ、 , ノ _ 犬や猫などのペットの名前を付ける時や
,. ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7 i' Y 文学作品などでのペンネームや
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、 i l _ 登場人物の名前位だと言われているだろ。
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＞-､ | lﾌ ト､
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ i／ ,.ｲ 丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l / i'r ´,.ｨ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l j 丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八 ｀ﾁ
／￣￣＼ 例えば、
／ _,.ノ ｀⌒ （オネガ川）から取ったと思われる「オネーギン」や
| （ ●）（●） ロシア語の（冷酷）から取ったと思われる
.| （___人__） 「ゴーリキイ」等のペンネームや
| ﾉ また、ドストエフスキイの名著『罪と罰』で
| |_,-‐、 ／ ⌒） 金欲しさに老婆を殺害した
.人､ 厂丶,丶,丶´ ／￣ 「ラスコーリニコフ」は、（打ち割る）
_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ という意味を持っているだろ。
_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、
/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ::::::: ) これらの様にロシアの作家は、
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',:::::| 自分のペンネームや自分の作品の登場人物に
i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::. 何かしらの意味や暗喩のある
/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ ::::::::::::::::::.. ', 名前や姓をつけたりしているだろ。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ ふむ、成程だお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
./ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ <ﾒﾓﾒﾓ
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八|
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | ・・・・・・さて、
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{ ロシアについての姓名の背景や
ｿ | i ﾄ､ 概要については、話し終えたので
, イ | i | ヽ､ 現在のロシアの姓名について
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ 話しましょうか。
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘，
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ 現在のロシアの名前は、
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 他の諸外国でも言える事ですが、
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / 特にソヴィエトの崩壊以降、
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 外国由来の名前を命名する事が、
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/ 増加していると言われています。
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀ また、呼びかけも崩壊後に再び変化しました。
. ／ ､ ヽ ヽ
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ 共産主義革命後は、
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ ' 男女の区別なしに姓の前に
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ 『Tavarishch』「タヴァリシチ」（同志）
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! と言った敬称を付ける様になったと
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l 言いましたが、
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､ 共産党政権崩壊後は、
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! | 『Tavarishch』「タヴァリシチ」（同志）
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ という敬称は、廃れ、
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l 金持ちや外国人に対する敬称として
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ ! 『Gospodin』「ゴスポディン」（主人）や
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | } 『Gospozha』「ゴスポジャ」（女主人）
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ と言った敬称が、復活しています。
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ', また、ロシアには、
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i 名の日と言う風習があります。
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ ! これは、西欧における名の日と
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 同じ様な物で昔は、赤ちゃんは、
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀ 名の日の聖者に因んで命名されていました。
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . しかし、西欧のカトリックと違い、
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', ロシアは、ギリシア正教であり、
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ 名の日も祀っている聖者も違う為。
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } カトリックとは違う面も多々あります。
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
. ´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
. , ヽ
／ / / } ‘，
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i
|{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
. 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八 また、悲しい事ですが、
. ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘， ロシアは、離婚大国としても有名です。
. ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i
八 | ヽ _ ｲ | i| その為か、夫婦でも別姓である人も多く、
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 子供は、好きな方の姓を名乗る事が
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′ 出来たりします。
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／）
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／
. ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' /
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ /
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八|
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| |
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{ ・・・・・・それでは、最後に私の名前である
ｿ | i ﾄ､ 「アレクサーンドラ・セルゲーエヴナ・スミルノヴァ」
, イ | i | ヽ､ 『Александра・Сергеевна・Смирнова』
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ を例に取ってロシアの姓名の解説を締めましょう。
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
∩＿
〈〈〈 ヽ まずは、「アレクサーンドラ」の部分。
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | ここは、確か「イーミャ」（名前）の部分だったお。
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l 決まった愛称があり、
| |r┬-| | ／ それらの呼び方で他人との関係を
＼ ｀ ー'´ ／／ 表したりするんだったおね。
/ ＿＿ /
(＿＿＿） / <ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ ええ、そうです。
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘，
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八 「アレクサーンドラ」、
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i 男性名の「アレクサーンドル」の
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ 名前の由来は、ギリシア語の
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 『Alexein-』（守護する）と『-andro』（人民）からで
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / アレクサンダー大王の影響によって
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 広く世界広まった名前です。
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′ ですが、ロシアでは、
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _ もう一人の偉人に肖る名前としても
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼ とても人気です。
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 偉人？
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／ <ﾒﾓﾒﾓ
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀
. ／ ､ ヽ ヽ
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ '
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! ええ、その偉人の名前は、
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l 『Александр Невский』
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､ 「アレクサンドル・ネフスキー」と言います。
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! |
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ !
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | }
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
_＿_＿＿__ _
,．'´ ｀`ヽ､ アレクサンドル・ネフスキー
／ ヽ Александр Невский
／ __ _＿ ,ﾉ
/ 〈ｶp)ィ'´;;:;;;:;:;;:;:;:;;:;;;:;:ヽ 中世ロシアの英雄。
l ,､r-､;;:;:;,r-ー‐-､;;:;:;;:j
! _,､ィ´ ｀´ ヾ;;:;| バトゥの征西の際に彼我の戦力差を理解していた為か
｀ヾ､ ,ィ'´ |;;:l 真っ先に降伏をし、国家の荒廃を防ぐ等の決断を行う一方、
l::;;j |;;:j 征西の隙を突いてロシアに侵入したスウェーデン軍などの
」:;;ﾘ ‐=＝=;､､ _,,､=＝=- l /i 西欧の軍隊に対して大勝を収める等の業績を残し、
,! Λj ｰtｪｧﾝ'」 ｰtｪｧ- ﾘｲl このネヴァ河畔の戦いを讃えて
! ,「j,!. ｀ ´ ,:; ｀ ´ i! !j 後世の人々から「ネフスキー」と呼ばれた。
｀､ゝ! ,::; ,ﾚ'/
ヽゝ ゞ-r-' jr'´ この為か、降伏したものの
,r‐|｀i / 現実的な認識と決断のできる政治家として
/ ヽ! ,!',. -‐─ー- /､ 今日でも人気のある歴史上の偉人となっている。
/ ＼!＼ ー一 ,ｲ ＼
/ ｀ｰ､ ､ ／/|. ＼ また、熱心なギリシア正教徒であった為、
ィ´ Λ,ゝ--r- イ_ ,| /i その業績から列聖がなされている。
＼ / ｀, ,ｲ´ 'ゞ､＼,! / |
彼は、ロシアでは、救国の英雄として祀られています。
彼は、モンゴル軍に対して自己の軍が、敵わないとみるとすぐさま降伏を決断し、
国土を戦火から守る一方、モンゴル軍の襲来の隙を突き、侵攻をし始めた
スウェーデンやドイツ騎士団の軍勢を打ち破る等の大戦果を挙げました。
これら一連の戦いでドイツ軍やスウェーデン軍を打ち破った為、
ドイツやスウェーデンといったゲルマン諸語の勢力圏の西限が、
定まったとも言われています。
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘，
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i 英雄に肖る為か、ロシア国内では、
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{ 「アレクサーンドル」や「アレクサーンドラ」は、
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八 人気の名前で、特に男の子では、
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / 毎年の新生児名ランキングで
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ 一位を取る程の人気なのです。
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
＿＿＿_
／─ ─＼
／（ ●） （●）＼ へぇ、
／ （__人__） ＼ そんなに人気の名前だったのかお。
| |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ <ﾒﾓﾒﾓ
. ´ ￣￣ =ミ
,，´ ｀ヽ、
. , ヽ
／ / / } ‘，
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|ｉ | ∨ i
ノイ i ﾊ 斗/-|{ | /ヽﾄ､_ | i | i
|{ | ′Ⅵ′八{ ＼ヽメ、 | ﾄ､
. 八 | | y'ｆﾁ斧 ヽ x=ｭ､ | |{,ﾉ ＼
/ ＼ﾄ､{ 《弋うﾉ "{じ::ﾊ》|{i 八
. ′ ｀ ﾊ ゞ ' 八 , ' ‘，
. ｉ{ ! ｀ ' 厶イ i ・・・・・・さて、それじゃあ、次に
八 | ヽ _ ｲ | i| 「セルゲーエヴナ」『Сергеевна』
＼{ヽﾄ､ i＞ イ }/ｉ , i{ 八 についてですね。
ヽ )ノ /＼≧≦i){ノ}／ }ノ}／ ）′
／ | | | | ／）
__,， fi´ ﾉ | | ｀ ／／ _ ／）
/ || ／イ:Ｔ:rへ ／ ｀こ7 _ 厶}／／
. ′ ヾ／ f⌒Y／ ヽ{ ,へ ヽ∨
ｉ !::／ ／ソくノ) , ′
| /7≧x.､ ／＼ .イ7く /r‐' /
| {: /三三ニ／ ｀くﾐ三三{ ′ /
| Vニニﾆ／ ＼ 〉三三}＿__{_
| ｀寸i／ ヽ ／三「 |
＿＿＿_ 確か、その部分は、『отчество』「オーチェストヴァ」（父称）
／⌒ ⌒＼ と呼ばれる部分だったお。
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 基本的には、父親の名前に接尾辞を付けて作られ、
| |r┬-| | 息子ならば、、（◯◯の息子）を意味する
/ `ー'´ ∩ノ ⊃ 『-ович』「〜オヴィッチ」や『-евич』「〜エヴィッチ」を
( ＼ ／＿ノ 娘ならば、（××の娘）を意味する
.＼ “ ＿＿＿＿ノ ／ 『-овна』「〜オヴナ」や『-евна』「〜エヴナ」と
＼_ ＿＿＿＿ ／ <ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ 言った接尾辞を付けるんだったおね。
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／ ええ、そうです。
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !| 私の父称である
＼{＼ i |__｀ イ 八 「セルゲーエヴナ」『Сергеевна』
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′ （セルゲイの娘）を意味する父称です。
_,ノ | | ､ )ﾉ}／
. ＜ | | ｀ r __ ちなみにこの『Сергей』「セルゲイ」という
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ . 名前の由来は、ローマの氏族名であった
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! | 『Sergius』「セルギウス」から来ている様です。
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ } そして、最後の部分は、
／⌒ ⌒＼ | | 『Смирнова』「スミルノヴァ」。
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l これは、『фамилия』「ファミーリヤ」（姓）という部分で
| |r┬-| | ／ 世襲するタイプの姓だけど男女によって姓の語尾が、
＼ ｀ ー'´ ／／ 変化するという珍しい特徴持っているんだったおね。
/ ＿＿ /
(＿＿＿） / <ﾍﾟﾗｯﾍﾟﾗｯ
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘，
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / / はい、そうです。
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/ 例えば、私の姓は、
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′ 『Смирнова』「スミルノヴァ」ですが、
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _ もし、私が、男性ならば、
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼ 『Смирнов』「スミルノフ」となります。
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
_ -‐──‐ -- ､
-─- -─-､ ｀ ､
. /´ ＼ ｀
. ／ ､ ヽ ヽ
／ / ｜ l | ､ ヽ ﾊ
/ / / /| l,ｲ ｜l ヽ ﾊ '
// { /! |ﾊ! /,ﾊ ! i ｜ ､ヽ
i｜ l l 从ﾉ | l ｿ/!ヽjノjﾊ } ヽ＼ ! ちなみに、
l｜ ! |/ｨ芹ﾐjﾉ /ｲﾉ ィ≠ミﾊﾉ | トヽ l この『Смирнов』「スミルノフ」という姓は、
j人 l ﾊ｀弋ｿ ノ ﾄ以}ヽl ! | ヽ､ ロシア語の（温和な）を意味する『смирный』から
ヽﾄ､ |:: 弋ソノ ! / ﾊ ! | 取られた『あだ名姓』だと言われています。
/ ｀ i ｀ / ノイ jﾉ i ﾊ
. /ｲ .ゝ ､ , ムイ ! l 余談ですが、このスミルノフ姓は、
,/ ! i: ＼ ,.. // ./ ﾄ ! ロシアでも最も多い姓の一つだとされているんです・・・・・・。
. j八i ／l { ｀ｧ =r≦ ,.-'ﾄ! ／ ﾊ | }
ヽﾉ j八／{ﾉ「T7'´ |ﾊ ／i ／ jﾉjノ
,.-─ｧr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'｀‐jノ､
ｲ i ! ／ヽ <＿＿_〃 ／⌒ヽ
| ,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
|＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／ .／| |~l~i~~~i~~~~~|~i~~~~~~l~~i~~'| ||＼ ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;
|￣￣| | | | | | | | | | | || ＼
| | | | | | | | | | | | || |＼
____ | | | | | | | | | | | | || | ＼
. ／ ／|／| |＿ |ﾟ | .| | | | | | | | | ||.0 | ＼
／ .／|||| | |∠／| | | .| ﾉ. | ! | ﾉ .| | || | |
|￣| ||||／|／::／(二).| |＿＿＿＿.|,,,,,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,|＿＿＿＿＿_|| | |
| |／|||| |／| ⊂ﾉﾉ__|／ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ＼ | |
| | ||||／|／| 木 /※※※※※※※,,,ヽ ＼ ＼|. 0|
| |／|||| |／ ﾟ ﾟ ﾟ / ※※※※※※※※※＼ ＼ ＼ .|
| | ||||／ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼＿|
|＿|／ ／￣￣￣￣￣￣￣/| l⌒l⌒l i⊂⊃i |＼ ＼
／ ／ /_,| ⌒'⌒ l______,l | |￣|>
|￣|￣￣￣￣￣￣|￣| |＼|＿|
|＿| |＿| | |
―― ､
.／ ＼
.' __ ノ ゝ.__ヽ ふぅ・・・・・・。
.l ( ー) (ー ) ｌ
ｌ (___人___) ｌ
.ｌ ｀--´ ｌ
.! !( （(
ヽ ( ( ヽ)
ヽ 釗ヽノζ
.__>/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
/⌒ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
{ / ´ _,,厶ﾍ /
/ ./ ＿,）ヽ＿＿＿/
( / _,ノ |ヽ }
―― ､
.／ ＼
.' __ ノ ゝ.__ヽ さて、ロシアにおける姓についての解説が終わった訳だが・・・・・・
.l ( ●) (ー ) ｌ どうだった？
ｌ (___人___) ｌ
.ｌ ｀--´ ｌ
.! !( （(
ヽ ( ( ヽ)
ヽ 釗ヽノζ
.__>/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
/⌒ /‐''"_, -ヘ｜ ｜
{ / ´ _,,厶ﾍ /
/ ./ ＿,）ヽ＿＿＿/
( / _,ノ |ヽ }
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ うん！！
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼ おもしろかったお！！
| |::::::| ,---、
＼ `ｰ' しＥ | 特に姓を性に合わせて
／ l､Ｅ ﾉ 変化させるなんて、本当に独特だお。
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !|
＼{＼ i |__｀ イ 八
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′
_,ノ | | ､ )ﾉ}／ ふふふっ・・・・・・興味を持って
. ＜ | | ｀ r __ 貰えたなら嬉しいです。
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ .
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! |
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ それにしても
／ （●） （●） ＼ ロシアっぽい感じの名前や姓でも
| （__人__） | 実は、ロシア起源じゃないものって
＼ ⊂ ヽ∩ < 沢山あったんだおね。
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八|
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | そうですね。
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{
ｿ | i ﾄ､ 大きな影響を受けた
, イ | i | ヽ､ モンゴル語やトゥルク語以外では、
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ ドイツ語や他のスラヴ系の民族から
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i 入って来た物が多いですね。
| :. ∨ V∧ :i |
| i _ ｉ/∧ xﾍ |
:. :. /,心、|//∧ﾐ心.
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i 特に他のスラヴ系由来の物は、
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ 前述した様にスラヴ共通基語の時代が、
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ ! あった為、言語間の差異が少なく、
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 名付ける方も違和感無く名付けていたのでしょう。
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/ 『Черненко』「チェルネンコ」や
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ . 『Лысенко』「ルイセンコ」といった語尾の
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', ウクライナ系の「〜エンコ」『-енко』といった姓や
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } 『Милошеви』「ミロシェヴィッチ」や
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ 『Михаилови』「ミハイロヴィッチ」といった
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__ 語尾が、『-вич』「〜ヴィッチ」となっている
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、 南スラヴや西スラヴ系の姓等が有名ですね。
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ うーむ、そう考えると
| （●） （●） | ロシアと言うのは、複雑だお。
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
（●)（●.) | そうだな。
（_人___） |
'､ │ あれだけ広大な領土を持つ国だ。
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、 だからこそ
V／:::::::::::::::::ヽ 色々なルーツを持つ人々が居るし、
{::::::::::::::::::::::::::::::.、 それに多くの影響を受けて来たんだ。
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: |
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
／￣￣ ＼
-｀ ⌒ ヽ､_ ＼ ・・・・・・っと、もうこんな時間か。
´ ●）(● ） |
. （_人＿) ｜ 長く話し過ぎたな。
'､ ｜
| | アレクサーンドラちゃん、
| ､ .ｨﾊ､_ もうそろそろ、御両親のお迎えが来るぞ。
≧ｭ─ｰ ´:::::::::.......ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...＞、
,.＜..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
. / / / | ヽ
′ .′ , / / | i ‘，
. ′ ! / / / l| | ‘，
/ / | .ｲ /| / | 八 } }|
ｉ ノイ / /} / }|.′, ′| / }ハ } 八 ,
| | ' / j厶斗／ j/ ｀ ｰ-}ノイﾞ ! i
| |{ l| ≫≠ミ ／ ｘ≠ミ} |{ l|
八 l| 〃んィ } ﾞ んィ} j} 八 l|
′ ヽ. | {{ Vzツ V_ツ ／ )ﾉ ・・・・・・えっ？
/ ＼{ 厶イ
. ′ 人_｀ ' , ',
l { | ｉ ﾄ､ _ ′ i
. 八ﾄ､ 人 } | 丶 ´ .イ }|
＼ ＼ ハﾊ ＞ ＜l{ l| 八
. ＼{ ）ノ / ｀ . T爪 ! 八 ! , ′
, ｀TT⌒ヽ}／ ）／
＿ . ＜ | | ｰ-ミ
, ´ ＼ ＼ | | } ｢￣｀ ､
-‐━‐-
. ´ ｀丶
＼
-‐‐-ミ -‐‐-ミ
/ ＼ ﾟ｡
＼ °
. ｝ | ﾟ｡ .
丿 | ° | あっ、本当だ・・・・・・。
∧｝ |
. . / | 人_｣ ｛ | とても
.′ ｛. | イ ＾|＼ 人 ！ 楽しい時間だったのに・・・・・・。
| | ｛ /| | 、 | ＼ ト＼ ‘、
|l ｛ 人 ｛_厶ﾍ | ＼ト . __ ﾟ｡ ｝ | ＼
. 八 ｛ ＼〉 ｛ ＼ ｝ハ | |
＼｛＼ ｛r‐-ミ ァ=‐-ミ__|/｝ | | |
. / ＼ ∧ Vﾘ 乂..ヅ^ ｝ 人∧|. . . ハﾉ
.′ ハ ,,, ,,,,,,, 厶イ _人. . .| . .人／
i / 人 ′ ／ ｛.. ./|／
| ′ .个. . _ __ ／ ∧/
. 人_∧ ∧ /｛ 〕iト . __ . ___彡′ﾟ｡
. ＼｛ ∨.人/＼ __／｀Tづ⌒ 〉-ミ
. ⌒＾´ ‖ ｣｣_ ／ ＼
/ || ／⌒Vニﾆア´
.′ |ﾚ'厂￣〉Vﾆｱ .
｝ .〈___／ V |
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼ おっおっお！！
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼
| |::::::| ,---、 それなら、
＼ `ｰ' しＥ | 今度は、解説抜きで
／ l､Ｅ ﾉ 遊びに来れば良いお！！
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／ いつでも歓迎するお！！
`ー､＿ﾉ
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !|
＼{＼ i |__｀ イ 八 ・・・・・・！？
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′
_,ノ | | ､ )ﾉ}／ 本当ですか！？
. ＜ | | ｀ r __
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ .
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! |
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） |
（__人___） | おい、やる夫！！
|｀ ⌒´ u. |
| | 俺が、言った・・・・・・。
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | 全く、今日は、一体何を心配してるんだお？
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l この家に遊びに来るのが、ダメなら
| |r┬-| | ／ やる夫の家に遊びに来ればいいお。
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / 歓迎するお！！
(＿＿＿） /
＿ ＿
. ´ ￣｀
／ ＼
／
/ / ‘，
. / / / ‘，
. / / / / i ‘.
/ / / / | | } i
. / / / { | | /＼ ‘， | 本当ですか！？
, / / l | | ,ｲ ヽ j ‘， i
ノイ ! / ′八{ '. / | i| ）ハ |{ ′ それじゃあ、
|{ l|j厶- |― - ＼∨ ! 斗― - ‘. | 八 教、お母さんにこの事を話しみますね！！
. 八 l| .斗≠ミ、 / ＼{ ﾘｘ≠ミ Ⅵ ′ ‘，
. ′ ＼{ | 〃トｚイ::}゛ "トｚイ::心 } / i|
|{ i ＼{ 乂こソ 乂こソ j} / j八
. 八 | j . , ／ ′
. Ⅵハ 八 i ハ∧ ､ ∨ハ/ i 厶イ /
/ ｉ{ i 、 ｲ , /
八 | j 介 ー_一 イ ! /j／
Ⅵハﾄ､ハ/ ＞ __ ＜ 八 ハ /
__ﾉ￣｢ 「￣ }
, -―…「 ￣ | ｌ | ￣ ｢iト . ＿
>>43の修正です。
＿ ＿
. ´ ￣｀
／ ＼
／
/ / ‘，
. / / / ‘，
. / / / / i ‘.
/ / / / | | } i
. / / / { | | /＼ ‘， | 本当ですか！？
, / / l | | ,ｲ ヽ j ‘， i
ノイ ! / ′八{ '. / | i| ）ハ |{ ′ それじゃあ、今日、
|{ l|j厶- |― - ＼∨ ! 斗― - ‘. | 八 父や母にこの事を話してみますね！！
. 八 l| .斗≠ミ、 / ＼{ ﾘｘ≠ミ ? ′ ‘，
. ′ ＼{ | 〃トｚイ::}゛ "トｚイ::心 } / i|
|{ i ＼{ 乂こソ 乂こソ j} / j八
. 八 | j . , ／ ′
. ?ハ 八 i ハ∧ ､ ∨ハ/ i 厶イ /
/ ｉ{ i 、 ｲ , /
八 | j 介 ー_一 イ ! /j／
?ハﾄ､ハ/ ＞ __ ＜ 八 ハ /
__ﾉ￣｢ 「￣ }
, -―…「 ￣ | ｌ | ￣ ｢iト . ＿
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （＞） （＜） ＼ おっおっお！！
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ 大歓迎だお！！
／ ー‐ ＼
, ´ ￣￣ ｀ 、
/ ヽ
/ _,ノ_ ｀ヽ-、
/ (√丶丶´v 〉
ﾉ U { ) j はぁ・・・・・・
,.ｲ ､ V / どうなっても知らんぞ・・・・・・。
,／(:::ヽ.ヽ { r
_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r ／⌒ヽﾆ‐-、
/::::::::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ '.,:::::
丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::.. '.,::i
/ ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. '.,
/ ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::::. '.,
┌──────────────────────────────── ── ─
└────────────────────────── ── ─
┌──────────────────── ── ─
└──────────── ── ─
┌──────── ── ─
└── ── ─
数日後……
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ ・・・・・・という訳だお。
／ （●） （●） ＼
l ⌒（__人__）⌒ ｌ さっきやる夫に連絡が来たお。
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | まさか、本当に約束しちまうなんてな。
（__人___） |
'､｀⌒ ´ u | ・・・・・・ところで、何か身の回りで
| | 不信な事は、起こらなかったか？
ヽ 、 ｲ
ｨヽ-ー ≦ノ7
_, ､ -― ''"....:::::::::::::::::::::::::::ﾄ、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::........--、
丿.:::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::: {
r :::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀,::::i
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・ いや、別に何もないお……。
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） | それにしても何なんだお？
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 先週からずっと何かに心配して。
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣ ＼,-、_
_,ノ ヽ､__ ／ / ,〉、
（●）（ｰ-/ ´／ /),
. （__人＿,{ / ' ´ﾐ､
'、`⌒ ´V __ <､ いや、何も起こっていないなら別に良いんだ。
| 〈´／::::::Λ
| ﾔ::::::::::::::Λ 本当に・・・・・・。
`ｭ`ｰ─ｰV::::::::::::::Λ
/ﾑ _ , ｰ ' V::::::::::::::Λ、
_,. -／::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::Vﾍ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::.∨}
j :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::ﾚ;
i :::r ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::::ﾉ
. ｉ :::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::-==:::イ
＿＿＿_ ヽ v /
／─ ─＼ -（ｍ）-
／（ ●） （●）＼. ≡
／ （__人__） ＼ あっ、分かった！！
| |
/ ∩ノ ⊃ ／ さては、サーニャちゃんの心配をしてるんだおね？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣ ＼
-｀ ⌒ ヽ､_ ＼
´ ●）(● ） | いや、それとは、少し違っ・・・・・・
. （_人＿) ｜
'､ ｜
| |
| ､ .ｨﾊ､_
≧ｭ─ｰ ´:::::::::.......ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...＞、
,.＜..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
j ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/..::::::::::::::Λ
i :::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ んー、それじゃあ、
／ ＼ 次回のゲストかお？
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ ・・・・・・ん？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | やらない夫？
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・。
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ おーい、やらない夫ー？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・今さっき何て言った？
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
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. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
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＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼ へ？
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 次回のゲストの話かお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､ ､__,ノ
｜ u ( ●) (●） それは、もう紹介して貰っている。
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ それじゃねぇ、その前だ！！
| |
人､ |
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -一 ''"::::::::::＼ ::::::::::::::::::7、___ _______________
/::::::::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´ ヽ､,,,_____ノ
;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ヽ､ .}￣）
｛;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ' ､ ヽ_ﾉ ￣
ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／( r_ノ
ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;:::::::|;;;;|
＿＿＿_
／ ― ＼
／ (● ) ﾍ＼
| （⌒ (● ) ｜ えーっと、
ﾍ ￣｀､__） ｜ サーニャちゃん……かお？
ヽ ｜
, へ、 ＿／
| ＾ヽ
| １ |
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ ヽ､ ､__,ノ
｜ u ( ●) (●） そうだ！！
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ どうして、名前を愛称形で呼んでいるんだ！？
| |
人､ |
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -一 ''"::::::::::＼ ::::::::::::::::::7、___ _______________
/::::::::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´ ヽ､,,,_____ノ
;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ヽ､ .}￣）
｛;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ' ､ ヽ_ﾉ ￣
ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／( r_ノ
ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;:::::::|;;;;|
＿＿＿_ 何だ、その事かお？
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ ふっふっふ、
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 実は、サーニャちゃんから
| | 愛称形で呼ぶ事の許可を貰ったんだお！！
＼ ／
／ ＼ どうだ、羨ましいかお！？
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・。
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ やらない夫ー？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 聞こえているのかおー？
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・。
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
┌┐
└┘
┌───┐
│ │
└───┘
┌──────┐
│ │
│ │
└──────┘
一週間ほど前……
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ ・・・・・・ふむ、つまり
（__人__） | 仕事でどっちも家を開けるから
ｌ｀ ⌒´ ｜ その間、その人たちの娘さんを
{ ｜ 預かって欲しいという訳ですね。
{ /
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -¬-−―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ｨ斗示ｬ､ｭｲ彡ﾍ,_
=≧ﾄkｷ刈ｲﾘY/ｨｲミｷ、
xミk｀ゞ'ﾞ゛ｲ"'''´´彡ィ=≧' ええ、そうです。
. /'7'7 {≧ =kﾑ
/ / ﾉ }ミx ＿__, ､＿＿ i≦ﾐ 実は、私の方も予定がありましてね。
i ﾒ---k,_.γ⌒ヽ γ⌒ヽ＿ゝﾐ
| i /⌒´ｰ{i ﾘ^{ }i´〈. } それならと紹介させて頂いたのです。
＼_丿 i.ﾞ ==ィ′ ﾞ ==彳 /丿
ﾉ.､ ､__, ﾄ､.ﾉﾞﾐ 今日中にその人たちが、挨拶に向う筈です。
ヽ ／;, i ,ｨ===y､ ヽ !:〈
} .i ﾞ;;,. ´ ｀ニ´ ｀ ;;丿: ヽ どうやら預かる際の注意点があるとか・・・・・・。
.' | ヾ';:::,,,,,,,,,,;;:ィ´: : . 〉-.､
＿＿メ、 ﾞ､"ﾞﾞﾞ''´: : ' ／///ﾊ
/7ヽ::::::} ,ハ: : _,イ//////入_
////7'′ ,イ///〉: : .r'7/////////,イ＼
//// /////∧: : .|//////// ／////7ヽ
/// ////////77´//////.／////////ﾊ
／ ￣￣＼
／ _ノ´ ⌒ ´-
| （ ●)（● ｀ 注意点で・・・・・・。
｜ (＿人_）
｜ ﾉ
| | ピンポーン＞
_ｲヽ､. , |
ノ.......::::::::｀ ｰ─ｧ≦
,.＜...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ・・・・・・ん？
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＞、
∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ちょうど来た様です。
Λ::::::::::::::.ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j
{:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.::: i 一度切りますね。
,'ﾄ::::::::::::::::::::..V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::: ｉ
i:ﾊ:::::::::::::::::::::..V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::: |
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
､ー-､＝ミ ､＼ヽゝ､ 〃
＞≧ ｀ ー-､ヽ :. ｀Y jｲ
￣｀ミ .､ ＼ ﾘ ﾊ
´／ Zー- ミｿﾍシヽ .!__ﾉ
彡'´ 彳´ ゞ＝ﾐ､ ヽK, ﾉ┘
／ノ .＞=ﾐj i|j,ｲ彡,.
Y´￣ヽー-<! !__,:'⌒Y ええ、分かりました。
.j }::) ::. ゝ-- ' 人__.ﾉ
ﾍ.ゞノ rﾍヽ Y､ 〉/ それでは。
j,:｀ﾘ ト､___＿_｀二,'
::ﾚﾞ ＼＋-+-+-{
ミ:.､ ｀ー￣:..´￣,ﾉ
"'''- ．._ヽ彡ｿ,, ,,, ,,, ,|
////// ＞z､｀ー＝ﾁ
///////////＞z､＼
/////////////} |／
ー.､//////////| |}､＿
///＼////////ﾊ :.///￣＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|
|
|
|
＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿, |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | ＜ピンポーン
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
|￣|￣| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ０ || |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | o｡
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | Ｏ ‰
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | _ﾚ'
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| ＿|＿_）（
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |r- _ （＿）- __
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || - __ - __
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || || - ＿＿＿
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || || || |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀￣￣|| || || |
＼ || || |
＼|| || |
＼. || |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／￣￣＼
, __ノ ヽ､,_ ＼.
／（一）（ー ) .|
/ (__人___） | ・・・・・・はいはい、今開けますよ。
. /｀ヽ、 _|｀ ⌒´ ｜
/:::::::::::＼r´| |
/::::::::::::::::::::> ヽ ｲ
/::::::::::::::::／-__「ヽｰ'ーｰ"／7一 -..､
./::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.､::ヽ
/:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ:::::、
./:::::::::::::::::::iヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::|
':::::::::::::::::::::l:::::::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::|
＼::::::::::::::/::::_,,-ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::: |
.ヽ∠-''" ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::|
｀:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::!
!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::! <ﾄｺﾄｺ
.:.:.:.|| |:::::||.:.:.:.:
.:.:.:.|| ,.ヘ､＿＿＿ ＿_ |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| ,心､_| ハ ＼ﾐ＼ ＼ﾍ癶､ |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| ／ノ ﾉ rﾐl:l:lﾊ ヽ ｀ヽ ＼ｰ'＼ |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| 〈 / |ジ´,,´´} /Nヽ ト,ｌ＼ V Yﾍ |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| ﾉ 〈l lﾊ ゞｊノー--H/､| } lﾊ ＼〉 |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| ／/ / Nゝ!'＾｀ヽ ~''´_,z≧､_N | l ∧ ヽ |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| / l {イ弓彡､ﾐ_ｊ ､_´¬‐’='＾ｊ/ l ﾊｊ)ハ |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| | l ! ﾄﾄ!〃_(・'`/ ﾟ // /ｲ 〉 | |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| ＼l,! ﾍ|Z簠彡7ヽ r､ !ｲ/ /ﾄ! } | |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| ヽ､|ﾐ彡彡{ ス//|rノ | |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| |lﾏ三彡7∠_ 二`ﾆー' ｊ/´| ! | |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| | l∨辷/ | | ! | |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| | ll ＼払 ´ ﾐ /| | ! l |:::::||:.:.:.
.:.:.:.|| ／} | |l l＼} ／ｹl | | |:::::||:.:.:.:
.:.:.:.|| ヾ 彡＼ ／ｰ'/ ! li | ｌ |＼ | | lヽ |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| ／｀ヾ ／ ／ ノ| l | llﾊ ::::＼ ＿ ィ _ｨ| |l r_i |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| ／ ／ ／ ＼─‐-､_/ム| l l／ﾊ ヾ壬/ ｀ヾ| l|ﾊノ人 |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| | _／ ／‐ヾ､ノﾘ＼::::::::::::::::| ｌ |三∧ _ _ __,|z ﾆ1'＼ﾍ |:::::||:.:.:.:
.:.:.:.|| ヽ ー'´ー=ハヾ､ジ ＝=二_ァこ- |-¬'}＾´￣ｰ´ ￣ │! lﾍ:::::::` |:::::||.:.:..
.:.:.:.|| l _／ 〉:::::::::::::::::::::::/ ﾉ | / ﾉ ', ､､＼:: |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| |l .ィ:::::::::::::::::::::::/ ﾊ/ l ─--､ く_.. --─∧ゞ ﾆ _ |:::::||.:.:.:
.:.:.:.|| /::＼ ´ ヽ:::::::::::::::::/{ ! _ノ|ゝﾍ `~ z‐､/::::::＼ _ ヽ |:::::||.:.:.:.
.:.:.:.|| /:::::::::∧ }::::::::::::〈 ﾉヽソ （::::||彡〈 〈ミ/::::::::::::::::::ｿ |:::::||.:.:.:. ガチャリ
. ／￣￣＼
. ／ !､_ ＼
. （○）（○ ） |
. （__人__） Ｕ | . う、うわぁあああ！？
. ミ_ |-┬r| Ｕ |
. ミ_ {⌒ ´ | .
. { ,r' .
. !､ ,r'
. ／ ＼
. l⌒l＿＿＿＿／￣ﾞｉ ／ﾞｉ ﾞｉ
. |＿＿＿＿_／ ,r' ﾞｉ ／ | |
. （_＿／ ゝ !､⌒)Σ
,､ - =＝＝=-..､､
,．'"´ .: .: .: .: .:. :.｀丶､
／ ￣｀`ヽ, .: .:｀`丶
,〃.:.:. - =＝ ‐- y'´. :.: .: : .:. :.ヽ
,〃.::.: '"´ ￣二ﾆﾐV .:. :. :.: .: .:.::.',
,j〃.:.:. .:.:.:. :.:. :.:.:.; ﾊ ､ .:. :.: .: .:',
lN';:;:.:.:.,r'´.:.:.:.:.::..::..:;／ ', ﾐヾ;:; ､ ｀､ .:. :.:.:.:::!
!1!.;r'´:. ..:;..:.:; ｨ イ ヾミﾐヽ;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:!
',V.:::;,．‐''"´ } '､ `ヾミミﾐヽ;:;;;;;;;;;;;,!
ヾﾐヽ､､,, ,,,,,､､z=＝''' ｀` ｀〒ﾐ ハ;;;;;;;;,′ ・・・・・・全く、ソーニャ。
｀it-ｧﾃ ' '''"‐tﾃﾃｧ ,_ - ´, ﾐ' !;:;;;,′
l｀"´i ｀ﾆ ﾄ､ ＜ ﾊ ,!;;;/ 初対面の方は、驚くと言っただろ。
l l '､ < :′ )ｲ ﾉ;;/
', ! )､ Vヽ Y´ ､_ ノ V
', `ー '"´ ｀Y / ',
i '''ﾞ - _`'''' ' ,′ / / ﾉヽ
ヽ _´￣｀`''ｰ,, ,ﾉ ／.::;/ ／ i
丁 ￣｀`"´ ／.:;.:;:;/ '´ ！
L _ ＿ __ , イ． ‐'´ ノﾄ､
｀ｺ´. :. :.: .: .:. ／／.:.:.丶､
, ．-‐ '"´.:.:.i. :.: .: .: ／／.:.:.:. 丶､
'"´ .:.:.:/∧. :.: . ,､‐' ／ ｀ﾞﾞ コツコツ
/／__/＿/ / | ヽ ＼＼ ',
r┴' / / ｀∧ ! /^＼＜￣ヾヘ
／／ / / ,、∨,、 ＼ヽ ＼＼ ・・・・・・むう。
∠..ノ / / / ∧ヽ|/∧ヽ ヽ＼ ヽ ヽ
r' / ,' / /l /´｀"ﾞ｀´ ', ! ､ ', ヽ＼} だが、セリョージャ。
| { l ﾘ ,' 从 ﾘ | 〉 } } ﾘ
／ﾚﾍ |＼トﾍ匕Ｌ..＿,. ､__/厶∠L／ ｌ ｌイL 娘を預ける所が、
,ィ ´ ／ ∧ﾄ､ゝ弋‐辷ﾃﾐ､ ,ィ辷テｧ/／|,.ｲ ヽ＼ー- ､ これぐらいの事で・・・・・。
/ ／-ｰ彡'´|l lﾍミi｀￣彡 ｜ ヽ ｀￣´/ // ! ｀ ‐- ＼｀ヽ ＼
_,.〉＜´ // |ｌ トゝﾐ彡'7 | ／／,' |ヽ ｀¨ ｰ- ヽ
.´ // |ｌ |ヘ三彡ﾞ ┘' ,.ﾌ / ｌ ＼ ｀¨＞ｰ ､
. ,'/ | ', ヽ.l｀マ{ ゞ二.Tミ、／ｌ l | ヽ 〉 ',
/ /| ｌ ｌ| ＼ |ヽ|´ ｜ ｌ ｌ| ',. / l
. ,' ,' ｜ ｌ ｌ| ｀ ｰ'|ヽl | ｌ ｌ ト、 ｜ / !
/＿＿ / | l | ＼ ゞ'ﾞ | ｌ ｌ | ヽ___⊥__ / ,'
ヽ, | l |彡 ｀ ´ ィ三ﾐ:! l ｌ | / / /
＼ ﾉ l |三i ゞﾐ三| l ｌ | / / /
, ´￣￣￣｀ ､
, ´ ､＼_
／ ／＼ ｀ヽ
. / ／ ´￣￣￣￣｀ﾒ､ ヽ ヽ
/ ／ ＿ / ､ '.
, / ／ . ´ _ ｨヽ ヽ ,
l' ／. ´ -‐ ´ ／| | !
ｖ／ _ .ｨ ´ ! ヽ l |
T云≧―… ´l, `､ ヽヽ. ＼ l /
ﾉ└く｀{ ｒｔ＿ｊ＿__＞‐ｚゝ＼ ＼,. 、 /
{ ノ 〉 ﾉ｀フ乙方¬テｚ- ＼／ｒ l /
. ' / ヽ￣「￣” ､ヽ ' ハ>〃 ふぅ、ここは、日本だぞソーニャ。
'. ﾉ ､ ＼ ､ ＿ﾉ ィ ／/
l Z＿_,,. 人__ ﾉ ／ヽｒ‐ ´｛ / ・・・・・・とりあえずは、
'l ｔ こ_｀ ‐-､＿､ ' ,.′ ｖ そこで腰を抜かしている青年を助けるべきだろう。
L 辷‐ミ＝-ｙ } ／ ／ ′ !
} ｀ーｚ´_ ,. ´ / | 立てるかね？
ゝ _ ＜ / ｛
／ヽ｀¨¨´ ／ 丶
{ ／ ＼
／）￣￣＼
／∠___ ヽ､,_ ＼
/ ／ ,-イ）（＝ ）!!! | ・・・・・・ああ、済みません。
l / /（__人___） |
l ', ｀⌒ ´ u |
', ', |
j ﾉ /|_
_∠⌒ヽ j, _、___ ｨ／::＼__
___／ ...:::::::::::ヽV￣￣￣:::::::::::::::::...´´''' ､､､ _
／::::／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... :::::..＼
| ::／ ...:::::::::::::::::::::::: /;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::: l
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | ・・・・・・えっーと、貴方達が、
（__人___） | 次のゲストの・・・・・・？
|｀ ⌒´ u. |
| |
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
,､ - =＝＝=-..､､
,．'"´ .: .: .: .: .:. :.｀丶､
／ ￣｀`ヽ, .: .:｀`丶
,〃.:.:. - =＝ ‐- y'´. :.: .: : .:. :.ヽ
,〃.::.: '"´ ￣二ﾆﾐV .:. :. :.: .: .:.::.',
,j〃.:.:. .:.:.:. :.:. :.:.:.; ﾊ ､ .:. :.: .: .:',
lN';:;:.:.:.,r'´.:.:.:.:.::..::..:;／ ', ﾐヾ;:; ､ ｀､ .:. :.:.:.:::!
!1!.;r'´:. ..:;..:.:; ｨ イ ヾミﾐヽ;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:!
',V.:::;,．‐''"´ } '､ `ヾミミﾐヽ;:;;;;;;;;;;;,!
ヾﾐヽ､､,, ,,,,,､､z=＝''' ｀` ｀〒ﾐ ハ;;;;;;;;,′
｀it-ｧﾃ ' '''"‐tﾃﾃｧ ,_ - ´, ﾐ' !;:;;;,′ああ、そうだ。
l｀"´i ｀ﾆ ﾄ､ ＜ ﾊ ,!;;;/
l l '､ < :′ )ｲ ﾉ;;/ 私は、
', ! )､ Vヽ Y´ ､_ ノ V 「セルゲーイ・アンドレーエヴィッチ・スミルノフ」
', `ー '"´ ｀Y / ', 『Сергей Андреевич Смирнов』
i '''ﾞ - _`'''' ' ,′ / / ﾉヽ と言う。
ヽ _´￣｀`''ｰ,, ,ﾉ ／.::;/ ／ i
丁 ￣｀`"´ ／.:;.:;:;/ '´ ！ こっちは・・・・・・
L _ ＿ __ , イ． ‐'´ ノﾄ､
｀ｺ´. :. :.: .: .:. ／／.:.:.丶､
, ．-‐ '"´.:.:.i. :.: .: .: ／／.:.:.:. 丶､
'"´ .:.:.:/∧. :.: . ,､‐' ／ ｀ﾞﾞ
_ ノ .:.:.:l { ＼、. . . :ヾﾍ:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.:.:.:.:.:／:.: ／:./:/:
ｊ j! .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ､、 ﾍ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-､:. ／:.:.:/:/:::
〈 .:.}{ .:.:.{ ｝ :ハ: ）｀ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
ﾉ .:.:.:.:.ヽハ ｛イ-ｰｊノ ｊソ ｊ:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i､:.:!ｿこ｝ } ｝／:/:::::::::
γｲl| .:.:.:.:.:.:.{i!i! ｒュ=＝ァイ:/ Ⅵ:.:./:.:ﾝl｀ヽ/ ,ﾉ :.:/:::::::::::
ノ小从 .:.:.:.Ⅶ､ ｲヾｿ'′ ’/ /:.／:.:.|!:.:l: 人 /:.:./::::::::::::/
ハヽｿ:.:ﾊﾈｊ｝ /イ : /:.:|!:.:.l いｿ/:.:./::::::::::::/
（ {｛ Ｖ ／// :.:.|!:.:.:l ,イ彡′ ::::::/ 妻の
/ ／／ｲi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ﾍ::::::::::::/ 『Софья Борисовна Смирнова』
/_ .....:.:.:.:.. //:|:.| :.|!:.:.:.:ｌ二二ﾍ从ｿ 「ソーフィヤ・ボリーソヴナ・スミルノヴァ」だ。
｀ヾ; __＿ ノ // |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
└彡::::: ´ /′ |:.ｌ :.|!:.:.:.:.l三三ニﾆ=＼ 宜しく頼むぞ。
_ ハ ;;; ｲ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニﾆ=
. . : :／ :∧ ／/i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニﾆ=
／: : ／ ://ﾊ､__ _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニﾆ=
/: : ／ ／∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニﾆ=
/ /.:.:.:.:/:γ三ヾ､ ::://////／ ／/ .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニﾆ=
/ /.:.:.:.:/ ::{｛：：：｝}: /////／ ／ /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニﾆ=
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,__ ＼
（●)（● ） u | ど、どうも、やらない夫と言います。
（_人___） .|
'､ │ それで、今日は、
、 ｲ 預かる際の注意点があるとか・・・・・・。
ﾞ､ ＿__,. イ i
,r... __＞ｰﾒ.┴ｭ
. _,. ,i´::::::::::::::::::::::_::::::＞、__
,.＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞-.､､
. 「::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::.`、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.}
. / y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
. /:::::.i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ/:::.:::::::::::::::::::::j
ﾉ.::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ
〃〃 ヾ ヽ
,ﾚ''¨¨爪|¨¨｀ヽｰﾄ|
ﾄｧｰ⌒ヽ__ﾙ | ﾊ ﾊ
rｰZ ⌒ ´∧/ヽへへ}､__ ああ、そうだ。
ｿ'〃／ 从/ｨ ヽ
/从（ /从（ｿ | |. | | ､./ 今日は、それを言いに来た。
／ | ,ｲ.xtｯ≧ ﾒﾑ_ﾉ ﾉ .ﾉ|
__z-ｰ=彡.| |ﾐミミ ｲ =tｫｲ___／lﾊ
rzｲ// ノ ｲ| ﾚ' 〉ﾐ ｣ 彡'ii, l | ヽ､
（〃{/ ,,彡ｲ /／ .ﾑ＜二二ﾆｱ |＼ ,| ﾊー-､
ﾙ ＜ |// -ｰヾz:::::. | ＞- ､ ヽ ヽ
r＜ ,ﾉ./ イ´ / .| ｀＞ ､.|
| ＼ ,ﾘ| ／ / l |ヽ ＞､
| ＼ ､. ノ/ rｰｲヽ ´￣j | | 〉 /
ﾑ ﾐｿ （ ∧ /ミゝ （{ | ヽ /
{∧ 人 ｀￣￣ヽ , 人 l l 〉 /ヽ
| ∧ / ＼＿ []/|＼i| ／ 川 ﾘ / 〉
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
（●)（●.) |
（_人___） | まさか、何か御病気が？
'､ │
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、
V／:::::::::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::.、
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: |
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
,.. -‐'':::￣￣｀ 丶.､
／::::::::::::::::::::::::::─--ヽ＼
/::::::::::::::::::::::::;:::-:::::::::::‐;::};::ヽ
/:;::::::/::::::::;／::::::::::::::;::::':::/ｉヽ::l
|::i:::/::::::／:::::::::_;;::-::::::;ィ´ ヽ:::::! いや、まさか。
,. -‐!:::/:::／:;::-:__;::: -‐''"´ｉ ヽ, |::::l
, -' ´ /ﾍ::l:::/ィ'ﾆ二､_ ! _i__∨ 娘は、元気な子供だとも。
／ // 〉ﾍ:;i´ ､=ｰtｭミゞヽ r='rｭ"ﾍ〈、
／ ／| ! { r) ' `￣｀ノ iﾍ¬" |ﾉ ＼
／ / l | ヾ`i ! | !rﾍｿ ＼
／ / ｌ l Yl, ヽ ,r〈 ､ _ｿ ′/ ヽ
/ ヽヽ ヽｉ ヽ _,, - ''__''ヽ､ / ＼
/ ＼ >､. ヽ ',´ --､` / ヽ
/ ヽ ヽヽ/ ＞､ ´/′ , l
{ ヽ / //＞'´ ,ゝ --‐ '~＼ / ｌ
| ヽ | / ,r'"´ `ー'ニﾆヽ、｀'ｰ-､ / l
! ＼ |,/ ,r〈r- ､ ヽ ／_,rｰ､ヽノ-､ ヽ､ , ｜
ﾄ､ ＼ 〃/ ＼ ヽ '>＝'^ｰ-- ､ ｀ ー ' ＞`ノﾄ、 / /ヽ
｛ヽ＼ 丶 / / ＼〉ソ `¬ﾆ,ﾆ-' ´ / ∨ / ,ﾉ
! `i ｝ヽ ＼ '､/ ,／l ヾ ／ ∧ ／ ∧ 〈
〉 ヽヽ 丶、 /^'／|｜ 〉 ／ / '／ | ﾄ, ヽ
{ } } / ＼ | | / ヽ 〈 '" l l ＼ |
_ ______
l i ／ ＼
l l_.／ _,ノ ヽ､,_＼
l/ ニヽ( ●) （ ●） .| それじゃあ、
l / y 「'i___人___） | 一体何の注意なんです？
l <、.l |
', ',/ |
j ﾉ ,/'|、
_∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ｨ／::L___
／ ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::／:::..´''' ､､､ _
／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..＼
／ .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l
r'ｰ'´｀ｰ// ｀ｰ ､
ﾉ｀（', ',l | /／―-｀ヽ
}ミﾐ{',ヾ冖ヽ＼｀ヽ￣｀ ,
<／/ /l i ヽ' , ﾉ｀ｰ'⌒｀ヽ
／/l| ,' l |ヽ,rｰ'｀ヽ ＼ ソ ヽ
l_/ノ｀ヽｰ ､/｀ヽ＼i ヽ',ヽヽ /＼
l´ ,Y /ﾉ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY
r' i ﾉv' { {ﾞﾞ ｀´ヽlﾉl / /l // }',l,
.}Yl 丶 ,､lヽl ', ､ lﾌj/}/_ﾉl/l//l l }', ・・・・・・男だ。
lﾉﾘ､ ､ x 乂三､ヽ ./イ(･)ゝﾉ|/l |';|ﾍ
｀ヽﾍヾゝ rt･ﾁゞ ｰ '・ ／/l|l |i ﾍ
,r‐――＝＝＝｀ヽミゝ=彡( l / | ｌ |.l lﾍ
､└l i' l ＼彡ﾐ ' ﾊl.| .| | ',;ﾍｰ-､
冫､__,ンゝﾉ ./ l> /l､ミヾ ,rt‐､ ハ|l ｉl ﾉ ﾍ/＼
´ゝ_ ∠_ノ ／ /ノl |l lヘ/ﾐ/｀ ／ .| l、ヽ ＼
.｀￣´ {／￣ヽゝlﾉ;;;;´/ﾐ/｀ー' .| l ゝ _ノ;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾘ /|;;;;;/ﾐ/ヽ .ﾉ ハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;｀ﾞﾞ',ミﾘ＼ / l .|､;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ /.ﾉ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡 ヽ { i ＼ .｀ヽ;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ｀ヽ ヽ };;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ﾐ ', } ,r´;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ < ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ',/／／;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼／;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・はい？
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
_ ¨,.ニﾆ= ､､_
, ´ ／ ＿>､＼
／ , ´ ∧ ∧ ・・・・・・既にアナスンから
/ ／ ｨ ∧ ∧ 仕事でどっちも家を開けるから
| / ／// V | その間、娘を預かって欲しいという
| || 〃/ ／／ . ｨ ＼ V 話を聞いているだろう。
V || | /／／ ＿／ V≦zﾑ
Ⅵｖ/´∠. ≦＿_)､ 」ｲ刋ｱﾍl､_
_>「＼l ﾐ ィ立ｱｿ 〈'ーﾍ ､ | ` ー― 、
. ´ /ﾍ (_ ｛ ／ ,. ヽ Ｖｿ ＼
-‐ ´ ／| | >､_ヽ ノ{ _ ,__〉ヽ l ＼
／ VＶ∧ ∧ヽ / ｒ=彡ｯｧヽ | 丶
／ V∨ ＼ ヽ＼ 〃ｆ＝彡く ′ _ ／￣￣｀ヽ
. / ゝゝ >､丶､ ／ ﾉ __ノム∠.￣ ＼
/ ＼＼| | ￣＞―‐<7 〃￣ ｀⌒ヽ＼ ＼
. / ＞>l＿＿＿_／ﾍV ／ ／ ｀ ﾆ ､_ ﾆﾆヽ
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | え、ええ、もちろん聞いていますが、
（__人___） | それが、如何して男に繋がるので・・・・・・？
|｀ ⌒´ u. |
| | 関係がある様には思えないのですが・・・・・・。
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
／／ |彡へ
/ , y ／ヽ|/∧ヽ＼ｰ-､
ｲ ｲ ﾊ ｲ｀''''''y/爪. | ヽ ﾍ 大ありよ。
.|ﾊ | |=| | } | | | 〉
ﾙﾊミヽﾄﾐ{ミﾁ==ｲ ﾑｲ / j { 娘は、13歳。
彡<ﾆ二tﾃﾐミ､ /==ｰﾑｲ / /}
彡辷三三ﾂ´ （ﾐ､ 〉彡ｲ j 色々な事に興味を持ち始める年頃よ。
彡彡≦ｲ <_tﾃ /／ /'
彡炎ミrﾁ. r 〉 ｨ彡ﾉﾉ その中には、
三ミﾂ ｲ z彡ｿ' 当然、恋愛も含まれるでしょうね。
彡ｲ ､＿＿＿_ j
彡ﾐi ｀ ＜ｨｨｨﾇｲｲﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇﾇ(:::(::)
彡ﾐﾑ ｰ- ､_つ￣￣Z ﾃ￣￣￣
ｲ彡f ／| |
炎彡{ ／| | |
ヽ､ｷ}. /| | | |
＞ ､ ＿＿/| | | | |
ｲ...川川川 | | | |
/:::::::::::::::::| | | | | |ー-- ､＿
/:::::::::::::::::::| | | | | |::::::::::::::::::::
, ´￣￣￣｀ ､
, ´ ､＼_
／ ／＼ ｀ヽ
. / ／ ´￣￣￣￣｀ﾒ､ ヽ ヽ
/ ／ ＿ / ､ '.
, / ／ . ´ _ ｨヽ ヽ ,
l' ／. ´ -‐ ´ ／| | !
ｖ／ _ .ｨ ´ ! ヽ l |
T云≧―… ´l, `､ ヽヽ. ＼ l /
ﾉ└く｀{ ｒｔ＿ｊ＿__＞‐ｚゝ＼ ＼,. 、 /
{ ノ 〉 ﾉ｀フ乙方¬テｚ- ＼／ｒ l /
. ' / ヽ￣「￣” ､ヽ ' ハ>〃
'. ﾉ ､ ＼ ､ ＿ﾉ ィ ／/
l Z＿_,,. 人__ ﾉ ／ヽｒ‐ ´｛ / だが、ロシアでは、
'l ｔ こ_｀ ‐-､＿､ ' ,.′ ｖ 女子学校に入れていた為か、
L 辷‐ミ＝-ｙ } ／ ／ ′ ! 娘には、男性に免疫が無い。
} ｀ーｚ´_ ,. ´ / |
ゝ _ ＜ / ｛
／ヽ｀¨¨´ ／ 丶
{ ／ ＼
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,__ ＼
（●)（● ） u | は、はぁ・・・・・・。
（_人___） .|
'､ │
、 ｲ
ﾞ､ ＿__,. イ i
,r... __＞ｰﾒ.┴ｭ
. _,. ,i´::::::::::::::::::::::_::::::＞、__
,.＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞-.､､
. 「::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::.`、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.}
. / y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
. /:::::.i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ/:::.:::::::::::::::::::::j
ﾉ.::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｨ
∨//,∧ /ゞミ∨j从ﾘ} ＼ ｀ヽ 丶 : : : : .
. ∨//,∧.／ ,ｲ. : : .>､:八 ｀ ハ ﾊ: : : . .
i:. ∨//,∧ゝ ' /. :／ ﾑ: : :) ,ハ ! ﾊ | |!: : . .
|! .∨//,∧ ,ｲ／ゝイ〃ｖ:/ ／ﾉノ | !! :. jl: : : ' それで、だ。
､ ﾊ .／∨//,: ／ ／: :ゞ'_イミ:.､/ 人|八 ﾉi |: :. |! ／イ
. ＼ 从ｿ∨ . :' :,ｲ／ . :／､: : : : '´ﾞ_ __イ'_￣＿_ー=ミ' i/ '; ∧ﾑ∨ もしも・・・・・・もしも、だ。
＼ ｀ヽ.:/ : : 〃 . :,ｲ.｀Y: : : : : : ´:７≧' 弋ゞ'ノ フ /,ﾉ ,ｲ/ }从 .∨ ∨
｀ヽ./ .: ,.' . ::/彡 .ｊ .: : : : 'ヽ: : : .￣￣￣´・ｲ ／ .! .'ﾊ .∨ 娘が、君や君の呼ぶ友人に対して
＼ヽ ./ .,ｲ . : : ; '､＞､' :: : : '´ ＝彡 ' 'ﾞ .|/.|: .'.: . ∨ 愛称形で呼ぶ事を許す位に
｀ヽ ./ ノ .: : : / ' ' , ／イ ,ｲ〃 |!ﾄ､|: :.ﾊ ＼ 親しくなっていたとしたら・・・・・・。
| i .: : ／ ,ｲ: ＼:. イ //.i |:|/ ｀ ＜＼
|! . ∧ '´ . : : ノ⌒ヽ:. !: . : ::// ,' ∧////,｀ ＜
ﾊ .∧ . : ／ ﾊ ｊｿ . : ::/ ' / / ∨////////｀ ＜
,.. -‐'':::￣￣｀ 丶.､
／::::::::::::::::::::::::::─--ヽ＼
/::::::::::::::::::::::::;:::-:::::::::::‐;::};::ヽ
/:;::::::/::::::::;／::::::::::::::;::::':::/ｉヽ::l
|::i:::/::::::／:::::::::_;;::-::::::;ィ´ ヽ:::::!
,. -‐!:::/:::／:;::-:__;::: -‐''"´ｉ ヽ, |::::l
, -' ´ /ﾍ::l:::/ィ'ﾆ二､_ ! _i__∨ 私達は、娘の為に
／ // 〉ﾍ:;i´ ､=ｰtｭミゞヽ r='rｭ"ﾍ〈、 その男に対してお礼をせねばならなくなる。
／ ／| ! { r) ' `￣｀ノ iﾍ¬" |ﾉ ＼
／ / l | ヾ`i ! | !rﾍｿ ＼
／ / ｌ l Yl, ヽ ,r〈 ､ _ｿ ′/ ヽ
/ ヽヽ ヽｉ ヽ _,, - ''__''ヽ､ / ＼
/ ＼ >､. ヽ ',´ --､` / ヽ
/ ヽ ヽヽ/ ＞､ ´/′ , l
{ ヽ / //＞'´ ,ゝ --‐ '~＼ / ｌ
| ヽ | / ,r'"´ `ー'ニﾆヽ、｀'ｰ-､ / l
! ＼ |,/ ,r〈r- ､ ヽ ／_,rｰ､ヽノ-､ ヽ､ , ｜
ﾄ､ ＼ 〃/ ＼ ヽ '>＝'^ｰ-- ､ ｀ ー ' ＞`ノﾄ、 / /ヽ
｛ヽ＼ 丶 / / ＼〉ソ `¬ﾆ,ﾆ-' ´ / ∨ / ,ﾉ
! `i ｝ヽ ＼ '､/ ,／l ヾ ／ ∧ ／ ∧ 〈
〉 ヽヽ 丶、 /^'／|｜ 〉 ／ / '／ | ﾄ, ヽ
{ } } / ＼ | | / ヽ 〈 '" l l ＼ |
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○） ・・・・・・へ？
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ お、お礼ですか？
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
彡| | |从 | /三三 三 ヾミ＝-==彡イ ゞミﾍｚ=＝＝彡'´: : : : : : : : : / /
人 ﾘ }､:ヾ! |≧‐>=．..,,__三 三 ﾐ:.､ヾー::::., ,ﾉー=＝'´ __,,.. z≦､: : :／ ,ｲ /
/ //:､ | ﾊ ＼ 从￣ヽ. 弋 ・ テﾐ-ﾐヾ::.彡ー ｲ: : : : :::＞'弋 ・ ノ ,.ｲ,.:彡'´/ ,:':
,' ヽ{ ∧ ミ:､ミ=三｀二二二二二´{ /ｲ:ﾍ 彳: : : : ー￣￣￣￣: :-=彡'.,:',.':::::
// , |ゝ'ﾍ＼｀ヽミ:､ 三 三 三 三ｿ´ |: : : : : : : : :.､_ : : : /,:::::::::: ああ、そうだ。
/ / .:: !| |∧ ヾ:､ミ 三 三 三 ≧'ﾞ ｜: : : : : : ,: : : : ::´::::::::::::
ｲ,: ＞'ﾘ ! ﾑ＼｀ﾐ:､ 三 三 三ｲ !: : : : : : : :. ,..::::::::::::::::::::::::::::::: 私達の伝手で至高の
彡' | .| | ﾑ ヽ三 三 三 三} i||i! |: : : : : : : : . ,.'::::::::::::::::::::::::::::::::::: ロシア旅行をさせてやろう。
. | ! ! ﾑ ヾ 三 三 三ｿ´ il|||li|: : : : : : :: :::..,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|i | ﾊ＼ミ:､三 三{ ,ゝ--<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : : ; ・・・・・・そうだな、最初は、
| i | .ヽ.ﾞ三 三| _ : ｀::::::ﾁ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : ::' モスクワで一番高い場所に
i |i | | |ﾍ三 三!イゝミ．..,＿＿＿＿＿__ ,.:｀ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::, :.,:/ 連れて行ってやろうか。
| |! :. ｜ ! ﾍ三三}_ ｀ ｡｀ー-----‐ ´彡'´.:::::::::::::::::::::::::::::::::, ;:, ,
| | ｜: ｜. ＼三ﾘ ｀ ー― ´. : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 〃 ,;
| | | !.: : ! ＼ '´: : : : : : :: :: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,' / ,:'
| i| | i｜ | ＼ j : : : : ::: ::::::::::::::::::::,' ,: ,:
| |i | | ! ｀ . . : : : : : : :: :: ::: :::::::::::::::::, ,' ,
| ! !::｜ ｀ ｰ―. : : : :: ::: ::::::::::::::::::::::::::::, , ,
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） |
（__人___） | ・・・・・・モ、モスクワで一番高い場所ですか？
|｀ ⌒´ u. |
| |
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
//.:.:.;.:ﾞ:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾞ,
//:.:.:/:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;.:-‐:.:.:.:.:.;ｊ:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:!
l:.l:.:./:.:/:.:.／:.:.:.:.:.:_:.:.-‐:.:.:.:.:.:.:.:.／／ !:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.!
i'ﾞ!:/:.:/:／:.:-‐:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:.:-‐:.:.／l, l:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ.:.:.:.:.:.l
|:{:./:´／:_:.:.-‐‐ 'ﾞ"´ ,.:._‐彡ﾁ ､ ヽlヽ:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:l
ｌﾊl:ｨ:／´ﾆﾆ==-､, "´ /＿}＿＿__､__ヽ ヽl:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:.l
ﾘlﾞ ¬云ｔミ／ヽ 〈 ￣]二￣￣i￣ﾄ l:.:.:.:.ﾑ;_:.:.:.!
!ﾉ ､｀＝"‐_ } ´ﾕ行テ¬ﾊ,{ｲ !:.:.:ハ }:丿
{{ -‐'' ,:ﾞ {￣￣彡ﾞﾍ V !:./, } ｆ´
ぃ :l ﾞi 〈 ﾉ ｊ/ノ , /
ﾞ, ﾘ 丶 i ､ 'l K ノ, '
i, ,ｒﾞ､__,, 、 ｀ ＼/ l ／／ そうだ。
lﾞ, ／⌒ ー ノ＼ へlｰｆ´
,}ﾞ:, ,,ィｆｊ川{ __}川ﾄｌｔ､ / / ｛ 素晴らしい事にその場所は、
／小. ｀マ −- ､＿,,,!l、 / / ! モスクワからシベリアを見る事が、出来るのだよ。
〃ミ,{ ﾍ ヽ.` ー--‐ ''ﾞ´ ﾞ 厶
八 `＞ﾍ ー''ﾞ ￣｀､￣ ／ //ハ!､ その為か、その場所に行った人物は、
! ｀ ＜,ｒ ﾍ ￣｀ ／＿_,ｒ'⌒ ン｜ すぐに自然が雄大なシベリアに
_」 ` くゝ ／⌒` _＞'´ ! 連れて行って欲しいと言うらしいぞ。
,.ｒ'ﾞ´ 、 ｀`＝＝==＝≪ｒｔ‐…''ﾞ´ l
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
（●)（●.) |
（_人___） u | あのー、付かぬことをお聞きしますが、
'､ │ その場所の名前は・・・・・・。
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、
V／:::::::::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::.、
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: |
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
／ 丿 ／ j { /⌒ヽｨ公ｘ ＼＿ﾉ
／ ／ / / ,.イい八! } く
／ / / / / -|‐=＝ト ﾉｲイ ﾉ ,ハ
く } ﾉ { 〃l /｛. 斗=ミヾ::::） .:⌒メ ｊ| イ ﾄ
} 厶イ八八{ 八{ ＞ｾヅ`仁7 ｨゼド刈 }ﾊ ﾊﾉ
ﾉ { ｛ ィ个ﾆ≧＝彡ﾆ/ { ー= ﾘ ﾉ厶イ
（ ∧, -ﾍ |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ,′ ∨ イイ /
. ' { く ! ├=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｛ , / 仏ｨ′
i l 人 (l 卜ﾆﾆﾆﾆﾆｒ‐┘ __ ﾉハ| あら、まだ名前を
| l ヽ.| 八ﾆﾆﾆﾆ=┤ ∠二〕 / ｜ 言ってなかったかしら？
| | l| | トヽﾆﾆﾆﾆゝ ｀こ ﾟ′ /l |
| | l| | | ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ} ﾌ /⌒' ﾉ その場所は、「ルビャンカ」と言うのよ。
| | l| | | `ト ﾆﾆ=} ｲ / .ｲﾄ､
| ｜ 从 ｜! { ≧=‐-ｒ=彡' ｉ / !{ !＼
ﾉ ｊ .〃 | ﾄ､ ｒ‐ ミ｜i { |,' 川 ! ＼
／ 〃 | | ＼ ∧ Ⅵ { | 〃从 ヽ、
／ {{ ﾉ | ヽ /∧ ∨￣￣￣｀ヽ'ハ )＼
ﾉ ( ﾄ､ ∨/.ハ | /￣￣ Ⅵ} ' ＼
, ´￣￣￣｀ ､
, ´ ､＼_
／ ／＼ ｀ヽ
. / ／ ´￣￣￣￣｀ﾒ､ ヽ ヽ
/ ／ ＿ / ､ '.
, / ／ . ´ _ ｨヽ ヽ ,
l' ／. ´ -‐ ´ ／| | !
ｖ／ _ .ｨ ´ ! ヽ l |
T云≧―… ´l, `､ ヽヽ. ＼ l /
ﾉ└く｀{ ｒｔ＿ｊ＿__＞‐ｚゝ＼ ＼,. 、 /
{ ノ 〉 ﾉ｀フ乙方¬テｚ- ＼／ｒ l /
. ' / ヽ￣「￣” ､ヽ ' ハ>〃 博物館も併設されていて
'. ﾉ ､ ＼ ､ ＿ﾉ ィ ／/ とても便利でな・・・・・・そうだ！！
l Z＿_,,. 人__ ﾉ ／ヽｒ‐ ´｛ /
'l ｔ こ_｀ ‐-､＿､ ' ,.′ ｖ もし娘に近づいた男や親しくなった男には、
L 辷‐ミ＝-ｙ } ／ ／ ′ ! 実際にその博物館の内容も体験させてやろう。
} ｀ーｚ´_ ,. ´ / |
ゝ _ ＜ / ｛ 喜んでシベリアに行きたいと言うだろうな。
／ヽ｀¨¨´ ／ 丶
/ ./ヾゝi|i///} ＼
| i ./ , /、＼ ||///;| , } ＼
/ , | | , /| ./;. /／| / ｝
｛,、 / . | || .|| |/;;;;|/::: " | /i /
| .ﾄ、 | |.|.|.ヽ|ー―- 、 ＿__|_./_.| | i ＼
＼| . ﾄ 、. | ﾘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;. ´ .|/ /／| ｜ 、 ）
| /＼ .| ＼|__,. =＝=.._;;;;;;;; ＿＿＿" /／| /ヽ/
/{ b,. ｿ＼从;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ｨ (。) ヽ ." / , / そうね。
/ ＼{ ＼＼|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ⌒"'ー｡ / .／ ／|
／{ |＼ ミ=‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ‐=彡" /／| ｜ それが良いわ。
. ／ |i | ソ;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、 , ／ .／|ノ .|. |
／ ／|i | ∧;;;;;;;;;;; ‐=彡／ .|| | | その場所の伝手は、
( ´ .| | ' ∧;;;;;;;; ー- ..,,____ , / |.| |. | 沢山あるしね。
ゝ .| | .| ;;;;;;;;; __ ￣ ／ | | | .|
/ .i| | | | ＼;;;; ／/ .| .| ﾄ.、|＼
{ |.| | | | ＼ "// i | | | ＼ ＼
| / | | | | 、 ,,.. '" /| { | | | ﾄ、 .＼ ＼
./ / || | | | ｀ ´ / | | ﾉ | | | .＼ ＼ ＼
／ ￣￣＼
_ノ ヽ､_ ＼
（⌒）（⌒ ） |
（__人___） │ は、ははは・・・・・・。
'､'ーｰ´ 'J |
| | そ、それは、素晴らしい事で・・・・・・。
ヽ 、 ｲ
ｨヽ-ー ≦ノ7
_, ､- ― '´ﾍ:::::::::::::::::::::::::ﾄ、__
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... ､
丿;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ､
/ ;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;:::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
/ ;;;;;:::::::::::::: /;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |
┌──────┐
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│ │
└──────┘
┌───┐
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┌┐
└┘
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
｜ ( ○) (○）
｜ U （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ__ ・・・・・・。
| _／ ￣＼ヽ
人､ '､／ ￣ ヽ '､
_,／(:::::ヽ､ __'-r´￣ヽ v
_, ､ -― ''"::::::::::＼ :::::::::::::::j_γ |
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ r、
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニﾆ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ ・・・・・・やらない夫ー？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 如何したんだお？
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
>>79
やだなぁ、刑務所じゃありませんよ。
ただ、間違った考えを『矯正』する施設ですよ（棒）
／￣￣ ＼
ヽ _,.ノ ＼ ・・・・・・ッ！！
（●）（● ） | ＿
（__人＿） u | ＿......-::::::::::::::::::ヽ お、おい、やる夫！！
}ﾄ┬r} | ＿／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
'､｀⌒ ´ |＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::/:::::::::::＼ すぐに逃げろ！！
| ｨ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::＼
,.＜`._`ｰ─_´__ノ::::::::::::::::::::::::::::/:::／¬＜_/::::::::::::::::::::〉
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{/／ ＼::::::::::::::::::人
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ヽ::::::::／ ヽ、
／::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i `¬ 〉
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| { 、_ ､`〉
}:::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ Y` /
V:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| └´￣
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::{
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・ へ？
／ （●）゛ （●） ＼ 一体如何したんだお？
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ ヽ､ ､__,ノ
｜ u ( ●) (●） いいから、早く逃げるんだ！！
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ
| |
人､ |
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -一 ''"::::::::::＼ ::::::::::::::::::7、___ _______________
/::::::::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´ ヽ､,,,_____ノ
;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ヽ､ .}￣）
｛;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ' ､ ヽ_ﾉ ￣
ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／( r_ノ
ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;:::::::|;;;;|
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼ 全く、何を焦って・・・・・・。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ピンポーン＞
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | ・・・・・・ん？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） |
（__人___） | ど、どうしたんだ？
|｀ ⌒´ u. |
| |
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼ いや、呼び鈴だお。
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ ピンポーン＞
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < 来客かな？
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／ ちょっと見てくるお。
＼ ＿＿＿＼_／
／￣￣ ＼
ヽ _,.ノ ＼
（●）（● ） | ＿
（__人＿） u | ＿......-::::::::::::::::::ヽ お、おい！！
}ﾄ┬r} | ＿／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
'､｀⌒ ´ |＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::/:::::::::::＼
| ｨ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::＼
,.＜`._`ｰ─_´__ノ::::::::::::::::::::::::::::/:::／¬＜_/::::::::::::::::::::〉
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／::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i `¬ 〉
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}:::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ Y` /
V:::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| └´￣
ゝ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ
ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::{
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／電話中＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼／￣＼／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ 全く、何を焦っているんだお？
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ とりあえず、後で聞くから今は、切るお？
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
／￣￣＼
／ ヽ､ ､__,ノ
｜ u ( ●) (●） ちょ、ちょっと待・・・・・・！！
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ
| |
人､ |
_,／(:::::ヽ､ __ ,_ ノ
_, ､ -一 ''"::::::::::＼ ::::::::::::::::::7、___ _______________
/::::::::::::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...／´ ヽ､,,,_____ノ
;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ヽ､ .}￣）
｛;;;::::::::::::::::::::...v::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ' ､ ヽ_ﾉ ￣
ト:::ノ..:::::::::::::...:ヽ;;;;;:::::::::＼::::::::::／( r_ノ
ヽ;;;;;;::::::::::::::::::....ヽ;;;;;;::::::::／⌒ヽ::::ヽ､y-ィ´|;;;;|
ヽ;;;;;;;;::::::::::::::::丿ヽ;;;;／....:::::::;;;;;;;;;;::）;;;:::::::|;;;;|
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／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
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＼ ／
／ ＼ ﾌﾞﾂﾘ
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／ 丶
_,ノ ヽ､,__ `
(○）（○.） | ・・・・・・。
r「iﾐ(__人＿） U |.
/／／) ｝r┬‐| |
}/／／）､`⌒ ´ , ﾄ、
/ ´ ﾉ ∧ ＼ ､ ｲ //｀ｰ‐‐‐‐‐-、＿
} }＼／ﾆﾆ二´／ｨ : : : : : : : : : : : : : >、
i ﾉ _/ /＼ ／ : : : : : : : : : : : :／.: : ',
/>ｰｰ,く-／/|ｲ:::::/∨ : : l : : : : : : : :| :/ : : : : :',
/￣ ＞、_〉. : | ./｀Y / : : : 」 : : : : : : : :./ : : : :.//ヽ
/ : : : : : : : >.: : | ｉ::::::|/ : :／ : : : : : : : : :/ : : :／/ : : :|、
これにて今回の投下は、
終了とさせて頂きます。
見て下さった方々に感謝を。
それでは、次回もお暇な時に
覗いて下されば幸いです。
乙でした！
同志やる夫は英雄的戦死を遂げたぞ・・・
ああ、やる夫が木を数える仕事に・・・ｗ
アネクドートでよく聞く名前の由来とか分かって面白かったｗ
ルビヤンカは高いからなぁ、なんせ地下からシベリアが見えるし（白目
>ドイツやスウェーデンといったゲルマン諸語の勢力圏の西限が、
って部分、西限じゃなくて東限じゃないかな
北欧はフィンランドとバルト三国が緩衝地帯のようにはさまってる
ウラル語族とバルト語派
なんともひどい話だｗ
よしキャスト変更かな
ドイツの西隣のフランスとかは、別の語圏て話だったんじゃなかったかな
どうせ廃人のようになって生還するオチ
>>99
ドイツ語ってフランス語の通用する圏内からは見下されるけど、
東方のスラブ語圏では貴族や商工業者の間では文化的な言葉とされていたらしい
だからオーストリアやプロイセンのドイツ語話す貴族がスラブ由来の苗字だったりすることが目立つ
先祖はスラブ人だったがドイツ文化に染まったくちだろ
苗字文化の種類数って国や民族の数に比べてはるかに少なそうだ
アラブも東南アジアもモンゴルもアイスランドも苗字ないときている
韓国とベトナムは中国の影響が濃い
欧州に偏る道理だ
まあ、メタな話学ぶ奴がいなくなったらスレ続けられんしちゃんと戻ってくるでしょ。
次回からタイトルが「do夫と学ぶ人名講座」とかになるかも知れんだろｗ
>>88 >>90 >>91 >>92 >>97
>>98 >>103 >>105 >>106
果たしてやる夫の運命や如何に！？
次回の投下をどうかお楽しみに！！
>>102 >>105
インドも取り上げる予定です。
前述した様に姓の文化は、その土地や民族の歴史等が、
背景にある為、多種多様です。
その為、一国を取っても地域差等が、存在していたりします。
このスレでは、分かり易くする為、
焦点を当てた国や民族の中で比較的主流とされる物を
中心に取り扱っています。
その為、異論や派生などが、数多く他にも存在しています。
それらを調べる事も面白いかもしれませんね。
>>95 >>96 >>99 >>100
すみません。
西限→東限
ご指摘の通り、西限では無く、東限が、正しいです。
作っていた際、ロシアを中心に考えていた為、
この様な誤植をしてしまいました。
この誤植の為、読者の皆様に混乱を招いてしまい、
大変、申し訳御座いませんでした。
>>101
作品に生かす、
ですか……そうですね。
例えば、
騎馬系の異民族やそれらの影響にある民族等では、
姓を出さず、名前のみにして名乗る際には、
「○○の息子□□」や「××の娘▽▽」、
若しくは、「（土地名）の◇◇」、「（あだ名）の△△」とすれば、
異民族らしさが、出るかもしれません。
また、ヴァイキング等では、北欧神話に関係する名前以外に
船や航海に関係する名前が、良く付けられていた様です。
例えば、ノルマンディー公国を建国したロロや
ノヴゴロド公国を建国したリューリュクは、
共に（船を漕ぐ）等を意味する航海に関係する名前です。
これを参考して例えば、
古くから政治に関わっていた一族には、政治に関係する姓や名前が、
宗教に関係していた一族には、宗教に関係する姓や名前、
例えば、ロシア編でも出た（聖母の庇護）を意味する
『Покровский』「ポクロフスキイ」等を
付けるのも良いかもしれません。
また、同じくロシア編で言及しましたが、
『罪と罰』の「ラスコーリニコフ」（打ち割る）の様に
登場人物が、作中で行ったり、されたりする行動等を
表したり、暗喩したりする姓や名前を付けるのも
面白いかもしれません。
それでは、
続きを投下して行きます。
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| ・・・・・・それに私と同じく、
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| | 紅茶が大好きだったらしくて
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{ お話ししてみると、
ｿ | i ﾄ､ とても楽しい人だったの。
, イ | i | ヽ､
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i
| :. ∨ V∧ :i |
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !|
＼{＼ i |__｀ イ 八 それに私の話を熱心に聞いてくれて
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′ 話が終わると「凄いね」って
_,ノ | | ､ )ﾉ}／ 褒めてくれたの！！
. ＜ | | ｀ r __
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ .
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! |
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
_ ¨,.ニﾆ= ､､_
, ´ ／ ＿>､＼
／ , ´ ∧ ∧
/ ／ ｨ ∧ ∧
| / ／// V |
| || 〃/ ／／ . ｨ ＼ V ふむ、ふむ。
V || | /／／ ＿／ V≦zﾑ
Ⅵｖ/´∠. ≦＿_)､ 」ｲ刋ｱﾍl､_
_>「＼l ﾐ ィ立ｱｿ 〈'ーﾍ ､ | ` ー― 、
. ´ /ﾍ (_ ｛ ／ ,. ヽ Ｖｿ ＼
-‐ ´ ／| | >､_ヽ ノ{ _ ,__〉ヽ l ＼
／ VＶ∧ ∧ヽ / ｒ=彡ｯｧヽ | 丶
／ V∨ ＼ ヽ＼ 〃ｆ＝彡く ′ _ ／￣￣｀ヽ
. / ゝゝ >､丶､ ／ ﾉ __ノム∠.￣ ＼
/ ＼＼| | ￣＞―‐<7 〃￣ ｀⌒ヽ＼ ＼
. / ＞>l＿＿＿_／ﾍV ／ ／ ｀ ﾆ ､_ ﾆﾆヽ
/ | | | i ‘,
′ :| ハ i | | ‘,
| ∧ / ｝ ﾄ､-‐… |‐- | : . ﾄ､
|: : | 厶-ｰ / ハ | ＼ |＼ | ｀ : : . !⌒＼
| : : ∧ ／′ ﾟ｡ ′ / ＼{ ＼{ }ハ : : :}l : |
: . |: : ｛／ | ＼{ ＼ァ竓竿ミﾒ､ ; : : 八: |{
: : |: : :| Ⅵ ,斗=ミ んィ ハ Y | .: :∧ 八
: : .、 八.:.:.| xfんィハ { V⌒'ﾘ } | . :/ }／
: : : ＼ ヽ{ 〃 { V⌒ 乂:....:ン , , ｝ ＼
: : : : ＼ ﾟ｡{{ V:........:ﾘ 厶イノ ヽ
: : : : . ＼｛ﾞ ｰ-‐ ' iﾊハ/ : ﾟ｡ ・・・・・・だから私、
: : : : ﾄ､ ハVﾊ/i ' : . | ちょっとドキドキしちゃって・・・・・・
: :l|: |,ハ , 人: . ﾄ､
.:八 |ｰ-ﾍ ｰ- ／ : : : . } ＼ }
′ ﾟ｡ |＼ 个: . . : :/ ｝ : : : / / }ノ
＼ | Ⅵ＼ ＞ . イ: : / ノイ : /｝／
＼｛ リ ｝ハ {＼≧=‐- ‐＜／＾ V }／
＼ / } ﾉ ー-=ミ__ ィ :ﾄ､
／ | | | ー- .,,__
__,. -‐… ´ | | |
＿ ＿
. ´ ￣｀
／ ＼
／
/ / ‘，
. / / / ‘，
. / / / / i ‘.
/ / / / | | } i
. / / / { | | /＼ ‘， |
, / / l | | ,ｲ ヽ j ‘， i
ノイ ! / ′八{ '. / | i| ）ハ |{ ′
|{ l|j厶- |― - ＼∨ ! 斗― - ‘. | 八
. 八 l| .斗≠ミ、 / ＼{ ﾘｘ≠ミ Ⅵ ′ ‘， 咄嗟に「サーニャって呼んで下さい」って
. ′ ＼{ | 〃トｚイ::}゛ "トｚイ::心 } / i| 改めて言っちゃったの！！
|{ i ＼{ 乂こソ 乂こソ j} / j八
. 八 | j . , ／ ′
. Ⅵハ 八 i ハ∧ ､ ∨ハ/ i 厶イ /
/ ｉ{ i 、 ｲ , /
八 | j 介 ー_一 イ ! /j／
Ⅵハﾄ､ハ/ ＞ __ ＜ 八 ハ /
__ﾉ￣｢ 「￣ }
, -―…「 ￣ | ｌ | ￣ ｢iト . ＿
lllllllllllll
lllllllllllll ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,llllllllllll,
lllllllllllllllllllllllllllllllllllllll lllllllllllllllllllllll''''''''''' llllllllll lllllllll
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lllllll' ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,llllllll,,,,,,,,,,,,,,,,, llllll,, 'lllllll,, llllll lllllllll llllllll
,lllllll 'lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll' 'lllllll, 'lllll'' llllll' 'lllllll' lllllll'
,,lllllll' llllll 'lllll'' ,llllll' llllllll llllllll
,,,lllllll'' ,llllll' ,,llllll'
,,,,lllllllll'' ,,lllllll' ,,,lllllll'' ,,,,,,,,, ,,,,,,,,
,,,,llllllllllll''' ,,,,lllllllll'' ,,,,,,lllllllll''' llllllll lllllllll
''llll''''' ''lllll'''' ''lll''''''
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ',
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ !
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 ・・・・・・あれ？
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/ どうしたの？
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ .
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ', お父さん、お母さん？
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ } いきなり怖い顔をして。
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
,､ - =＝＝=-..､､
,．'"´ .: .: .: .: .:. :.｀丶､
／ ￣｀`ヽ, .: .:｀`丶
,〃.:.:. - =＝ ‐- y'´. :.: .: : .:. :.ヽ
,〃.::.: '"´ ￣二ﾆﾐV .:. :. :.: .: .:.::.',
,j〃.:.:. .:.:.:. :.:. :.:.:.; ﾊ ､ .:. :.: .: .:',
lN';:;:.:.:.,r'´.:.:.:.:.::..::..:;／ ', ﾐヾ;:; ､ ｀､ .:. :.:.:.:::!
!1!.;r'´:. ..:;..:.:; ｨ イ ヾミﾐヽ;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:!
',V.:::;,．‐''"´ } '､ `ヾミミﾐヽ;:;;;;;;;;;;;,!
ヾﾐヽ､､,, ,,,,,､､z=＝''' ｀` ｀〒ﾐ ハ;;;;;;;;,′
｀it-ｧﾃ ' '''"‐tﾃﾃｧ ,_ - ´, ﾐ' !;:;;;,′
l｀"´i ｀ﾆ ﾄ､ ＜ ﾊ ,!;;;/
l l '､ < :′ )ｲ ﾉ;;/
', ! )､ Vヽ Y´ ､_ ノ V いや、何でもないよ、サーニャ。
', `ー '"´ ｀Y / ',
i '''ﾞ - _`'''' ' ,′ / / ﾉヽ
ヽ _´￣｀`''ｰ,, ,ﾉ ／.::;/ ／ i
丁 ￣｀`"´ ／.:;.:;:;/ '´ ！
L _ ＿ __ , イ． ‐'´ ノﾄ､
｀ｺ´. :. :.: .: .:. ／／.:.:.丶､
∨//,∧ /ゞミ∨j从ﾘ} ＼ ｀ヽ 丶 : : : : .
. ∨//,∧.／ ,ｲ. : : .>､:八 ｀ ハ ﾊ: : : . . そうよ。
i:. ∨//,∧ゝ ' /. :／ ﾑ: : :) ,ハ ! ﾊ | |!: : . .
|! .∨//,∧ ,ｲ／ゝイ〃ｖ:/ ／ﾉノ | !! :. jl: : : ' 私達は、ただ、そのヤルオって言う人が、
､ ﾊ .／∨//,: ／ ／: :ゞ'_イミ:.､/ 人|八 ﾉi |: :. |! ／イ ちょっと気になっただけ。
. ＼ 从ｿ∨ . :' :,ｲ／ . :／､: : : : '´ﾞ_ __イ'_￣＿_ー=ミ' i/ '; ∧ﾑ∨
＼ ｀ヽ.:/ : : 〃 . :,ｲ.｀Y: : : : : : ´:７≧' 弋ゞ'ノ フ /,ﾉ ,ｲ/ }从 .∨ ∨ ・・・・・・それで？
｀ヽ./ .: ,.' . ::/彡 .ｊ .: : : : 'ヽ: : : .￣￣￣´・ｲ ／ .! .'ﾊ .∨
＼ヽ ./ .,ｲ . : : ; '､＞､' :: : : '´ ＝彡 ' 'ﾞ .|/.|: .'.: . ∨ 他にその人とは、
｀ヽ ./ ノ .: : : / ' ' , ／イ ,ｲ〃 |!ﾄ､|: :.ﾊ ＼ どんな事を話したの？
| i .: : ／ ,ｲ: ＼:. イ //.i |:|/ ｀ ＜＼
|! . ∧ '´ . : : ノ⌒ヽ:. !: . : ::// ,' ∧////,｀ ＜
ﾊ .∧ . : ／ ﾊ ｊｿ . : ::/ ' / / ∨////////｀ ＜
. ￣￣ .
／ ＼
/ | ‘，
. ′ | / ﾊ , ! ‘，
/ , |l / / }/ |{ i ',
′ / / 斗‐/}/ / 八 | }
/ ,' / }ノ / / |l /￣}ノ｀メ､ i !
ノイ |/ x≠ミ }/ x≠ミ､ i |{ |
. 八 | 〃ん:ﾊ ん:ﾊ 刈 八{ えっと、それからその人とは、
/ 丶 { {{ 弋:ツ 弋:ツ 厶イ ′ やらない夫さんと交えて普通にロシアの
. ′ ト ゝ , l }／ 人名について話していたわ・・・・・・。
i l| {ゞ__ 八 ‘，
| 八 人 丶 r っ ｲ }
. И ＼ Y 个 イ l| 八
＼{ ハ ノ /_≧=‐-‐＜ }ノ 八 ／
{ ｀TT } )´
／ | | 、
イ ﾉ | ｀ .
__ . {{ ／人､ ／ ｀ ､
i ‘，_イ::{___ノ ト--:イ ハ
| {:::::::/⌒ヾ/,ツ /
. ´￣￣￣｀ ､
／ , '⌒ ´￣｀丶
／ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘，
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ﾄ､{‐- | ‘，
′ | ｉ´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | ｘ≠ミ x=ﾐ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ／
. ′! j ＼ゞ＼{ ' ′‘.
八{八ハ ｉ ｀ ｰr 、 ー / !| とても楽しい時間だったから
＼{＼ i |__｀ イ 八 つい、帰りたくないって言っちゃったの。
＼ﾊ{ ｀ ≧=‐＜ ! , ′
_,ノ | | ､ )ﾉ}／
. ＜ | | ｀ r __
/´＼ ＼ ﾉｘへ＿| ｉ .
. ′ ＼ ＼ / ＼:ノⅣ! ! |
i ヽ ＼_/ ｉ::::く ! |
∨/} l| 、 ! l| , 、
Vﾘ /ﾄ､ ＼| ＼ ___|、_ | ﾞ(⌒＼
. / / /l | ＼ }＞ ´＼ ｝ ＼ l| i
′ , / j,ﾉ }乂 ≫ﾃ芋ミｘ Ⅵ }|
i /⌒ ／ 〃 爪_ノ} }} ,″ 八 そうしたらやる夫さんが、
.ノイ | ′ ,x=ﾐ 乂_ン / ,/ 「それなら僕の家に何時でも遊びに来て良いよ」
|ｌ | i 〃ﾄ､_ﾊ / ／ | って言ってくれたの！！
|{ | | {{ 乂:ソ 厶イ ' |
. 八 |ヽ | ,ハ ｀ ノ / 人 とても嬉しかったわ！！
＼{／＼{ . : :. , ‐ ､ , ´ / ／｝
/ ｀: : :八 V⌒ﾝ ／⌒７ ＿彡′￣｀ヽ
′ : : : .:个: . ￣ ノ⌒／
ｉ : :/l : |: : : ＞ ／／
| :/八: | ／: / : : : ≧=く У
人 |{ ｛ ヽ ／⌒)／⌒ / . . : :二ﾆ=-
. ＼八 ＼ （ / / ⌒ン´
r'ｰ'´｀ｰ// ｀ｰ ､
ﾉ｀（', ',l | /／―-｀ヽ
}ミﾐ{',ヾ冖ヽ＼｀ヽ￣｀ ,
<／/ /l i ヽ' , ﾉ｀ｰ'⌒｀ヽ
／/l| ,' l |ヽ,rｰ'｀ヽ ＼ ソ ヽ
l_/ノ｀ヽｰ ､/｀ヽ＼i ヽ',ヽヽ /＼
l´ ,Y /ﾉ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY ・・・・・・ふむ、
r' i ﾉv' { {ﾞﾞ ｀´ヽlﾉl / /l // }',l, 家、家にねぇ・・・・・・。
.}Yl 丶 ,､lヽl ', ､ lﾌj/}/_ﾉl/l//l l }',
lﾉﾘ､ ､ x 乂三､ヽ ./イ(･)ゝﾉ|/l |';|ﾍ ふ〜ん・・・・・・。
｀ヽﾍヾゝ rt･ﾁゞ ｰ '・ ／/l|l |i ﾍ
,r‐――＝＝＝｀ヽミゝ=彡( l / | ｌ |.l lﾍ
､└l i' l ＼彡ﾐ ' ﾊl.| .| | ',;ﾍｰ-､
冫､__,ンゝﾉ ./ l> /l､ミヾ ,rt‐､ ハ|l ｉl ﾉ ﾍ/＼
´ゝ_ ∠_ノ ／ /ノl |l lヘ/ﾐ/｀ ／ .| l、ヽ ＼
.｀￣´ {／￣ヽゝlﾉ;;;;´/ﾐ/｀ー' .| l ゝ _ノ;;;ヽ
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／::::::::::::::::::::::::::─--ヽ＼
/::::::::::::::::::::::::;:::-:::::::::::‐;::};::ヽ
/:;::::::/::::::::;／::::::::::::::;::::':::/ｉヽ::l
|::i:::/::::::／:::::::::_;;::-::::::;ィ´ ヽ:::::!
,. -‐!:::/:::／:;::-:__;::: -‐''"´ｉ ヽ, |::::l
, -' ´ /ﾍ::l:::/ィ'ﾆ二､_ ! _i__∨ ・・・・・・それで？
／ // 〉ﾍ:;i´ ､=ｰtｭミゞヽ r='rｭ"ﾍ〈、
／ ／| ! { r) ' `￣｀ノ iﾍ¬" |ﾉ ＼ そのヤルオとやらの
／ / l | ヾ`i ! | !rﾍｿ ＼ 家の住所を貰ったのかい？
／ / ｌ l Yl, ヽ ,r〈 ､ _ｿ ′/ ヽ
/ ヽヽ ヽｉ ヽ _,, - ''__''ヽ､ / ＼
/ ＼ >､. ヽ ',´ --､` / ヽ
/ ヽ ヽヽ/ ＞､ ´/′ , l
{ ヽ / //＞'´ ,ゝ --‐ '~＼ / ｌ
| ヽ | / ,r'"´ `ー'ニﾆヽ、｀'ｰ-､ / l
! ＼ |,/ ,r〈r- ､ ヽ ／_,rｰ､ヽノ-､ ヽ､ , ｜
ﾄ､ ＼ 〃/ ＼ ヽ '>＝'^ｰ-- ､ ｀ ー ' ＞`ノﾄ、 / /ヽ
｛ヽ＼ 丶 / / ＼〉ソ `¬ﾆ,ﾆ-' ´ / ∨ / ,ﾉ
! `i ｝ヽ ＼ '､/ ,／l ヾ ／ ∧ ／ ∧ 〈
〉 ヽヽ 丶、 /^'／|｜ 〉 ／ / '／ | ﾄ, ヽ
{ } } / ＼ | | / ヽ 〈 '" l l ＼ |
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘， いえ、住所じゃなくて電話番号を貰ったわ。
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i 「遊びに来る時に電話してくれたら良いよ」って。
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / /
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
,．-‐ ‐=ミ
,， , -‐ ‐｀ヽ、
〃 ／ ｉ ヽ
. / 〃 / | i | ‘，
′ ′ / / | |ﾉ ｉ: :.
. / / i 厶-‐/ ハﾊ ｉ､-|:: }ｉ
, ／ ｲ .:| /j/}／ / ∧ヽﾄ､!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfﾁ斧 斧Y|::ｉ /ｉ{
/ .:::::/|:i: | ゛弋::ﾘ ﾋﾘ' |ﾉ' j八
, i: :::/{从ﾄ､:.{ , ,i ｉ/
{ ,ハ:. ヽ __｀ , 八| それでね、お父さんお母さん。
ﾚ ヽﾄ､ ヽ |: 丶 ｀ ／ }| |
＼ {ヾｰ- ≧=‐- く{/'j八{ 今度の日曜日にやる夫さんのお家に
ｿ | i ﾄ､ 遊びに行っても良いかな？
, イ | i | ヽ､
r＜ ｀ヽ、 jY＾ヽ__.ｲ｀ヽ 良かったら明日にでも
| ｀ヽ、 ＼ / ヽ={ ｀寸.: i やる夫さんに連絡を取りたいんだけど・・・・・・。
| :. ∨ V∧ :i |
_ ¨,.ニﾆ= ､､_
, ´ ／ ＿>､＼
／ , ´ ∧ ∧
/ ／ ｨ ∧ ∧
| / ／// V | ・・・・・・。
| || 〃/ ／／ . ｨ ＼ V
V || | /／／ ＿／ V≦zﾑ
Ⅵｖ/´∠. ≦＿_)､ 」ｲ刋ｱﾍl､_ <ﾁﾗｯ
_>「＼l ﾐ ィ立ｱｿ 〈'ーﾍ ､ | ` ー― 、
. ´ /ﾍ (_ ｛ ／ ,. ヽ Ｖｿ ＼
-‐ ´ ／| | >､_ヽ ノ{ _ ,__〉ヽ l ＼
／ VＶ∧ ∧ヽ / ｒ=彡ｯｧヽ | 丶
／ V∨ ＼ ヽ＼ 〃ｆ＝彡く ′ _ ／￣￣｀ヽ
. / ゝゝ >､丶､ ／ ﾉ __ノム∠.￣ ＼
/ ＼＼| | ￣＞―‐<7 〃￣ ｀⌒ヽ＼ ＼
. / ＞>l＿＿＿_／ﾍV ／ ／ ｀ ﾆ ､_ ﾆﾆヽ
/:／ - ￣ ハ ` ‐ ､ヽ !,
Y .／／ ／ / |:i ＼､ i
／ｰ-､／､_ :／ ', i i,.ﾍ ', ヽ:i|
r―´ ´ ／ i /: ト ､ i:ﾍ
ノ ﾍ | ,.ｨ i `ー ､ i
i ,.イ / ﾊi,|//| i `
/ i ﾊ i / i|`ー- |
'i i ﾊ ト! ｨ:ﾊ i ハ ﾉｲ / i ・・・・・・。
ﾊ/| |iL__V`'くﾊﾊ |ｲハ :i
/ V＼ﾄ卞乏`ﾐヾ` ー-=≠―| ./
／ | :ﾄ､ゞ､:.:.:´彡 i えzｩ‐ラ/:/ /
／ :/| /iト-=;,;_i' ` ‘/ｲi ｲ ／
- ´ / :/ | i :ﾍヾ､;,/ ／ｲ//ｲ |ﾊ
/ /,.ｲ :/ :||;ﾍ=:{ ＿`´_ ／ｲ|i | i
／ .:ﾉ´./:/ |:|:i,:＼{ `ー- ` ,.ｲ: `| i | i
／_ -／ // /:|:i:',: ＼ ` ,. イi;:/:. | l ﾄ､ <ｺｸﾝ
ﾆ -/ :/´ :/ ＼:i,. ` ´ i:;ハ: | :l | ヽ
.:／ /´ / `! / ヽ | i:l ﾍ
,､ - =＝＝=-..､､
,．'"´ .: .: .: .: .:. :.｀丶､
／ ￣｀`ヽ, .: .:｀`丶
,〃.:.:. - =＝ ‐- y'´. :.: .: : .:. :.ヽ
,〃.::.: '"´ ￣二ﾆﾐV .:. :. :.: .: .:.::.',
,j〃.:.:. .:.:.:. :.:. :.:.:.; ﾊ ､ .:. :.: .: .:',
lN';:;:.:.:.,r'´.:.:.:.:.::..::..:;／ ', ﾐヾ;:; ､ ｀､ .:. :.:.:.:::!
!1!.;r'´:. ..:;..:.:; ｨ イ ヾミﾐヽ;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:!
',V.:::;,．‐''"´ } '､ `ヾミミﾐヽ;:;;;;;;;;;;;,!
ヾﾐヽ､､,, ,,,,,､､z=＝''' ｀` ｀〒ﾐ ハ;;;;;;;;,′
｀it-ｧﾃ ' '''"‐tﾃﾃｧ ,_ - ´, ﾐ' !;:;;;,′
l｀"´i ｀ﾆ ﾄ､ ＜ ﾊ ,!;;;/
l l '､ < :′ )ｲ ﾉ;;/ ・・・・・・ああ、良いとも。
', ! )､ Vヽ Y´ ､_ ノ V
', `ー '"´ ｀Y / ', ぜひ連絡を取りなさい。
i '''ﾞ - _`'''' ' ,′ / / ﾉヽ
ヽ _´￣｀`''ｰ,, ,ﾉ ／.::;/ ／ i
丁 ￣｀`"´ ／.:;.:;:;/ '´ ！
L _ ＿ __ , イ． ‐'´ ノﾄ､
｀ｺ´. :. :.: .: .:. ／／.:.:.丶､
〃〃 ヾ ヽ
,ﾚ''¨¨爪|¨¨｀ヽｰﾄ|
ﾄｧｰ⌒ヽ__ﾙ | ﾊ ﾊ でも来週の日曜日は、駄目よ。
rｰZ ⌒ ´∧/ヽへへ}､__
ｿ'〃／ 从/ｨ ヽ お父さんやお母さんは、
/从（ /从（ｿ | |. | | ､./ 急用が「出来る」から家に居ないし、
／ | ,ｲ.xtｯ≧ ﾒﾑ_ﾉ ﾉ .ﾉ| アナスンさんに貴方のお世話頼むつもりだもの。
__z-ｰ=彡.| |ﾐミミ ｲ =tｫｲ___／lﾊ
rzｲ// ノ ｲ| ﾚ' 〉ﾐ ｣ 彡'ii, l | ヽ､ アナスンさんにも都合があるし、
（〃{/ ,,彡ｲ /／ .ﾑ＜二二ﾆｱ |＼ ,| ﾊー-､ 遊びの送迎を頼む事なんて出来ないわ。
ﾙ ＜ |// -ｰヾz:::::. | ＞- ､ ヽ ヽ
r＜ ,ﾉ./ イ´ / .| ｀＞ ､.|
| ＼ ,ﾘ| ／ / l |ヽ ＞､
| ＼ ､. ノ/ rｰｲヽ ´￣j | | 〉 /
ﾑ ﾐｿ （ ∧ /ミゝ （{ | ヽ /
{∧ 人 ｀￣￣ヽ , 人 l l 〉 /ヽ
| ∧ / ＼＿ []/|＼i| ／ 川 ﾘ / 〉
／ ＼
/ ﾍ ＼ ヽ
/ /{ i ヽ ヽ
〃 / / / ﾊ ｉ ! ', ', ・・・・・・？
j/ / / /{ ′' ｉ } ｉ } i
/ ,′ ' / / ｉｉ ', 八 i 亅 ｉ 分かった。
. / l ! / ｉｉ './ ﾊ __| i /ﾊ !
{ﾊ ! _j. { r 7"" i ／ヽ ｢ | iﾌヽ | ﾊ、 それじゃあ、再来週にするわ。
/ { ´ { ハ|_,厶ﾆ ﾆ=从L.、 | } ﾘ ｀
'､ ｛ 从ﾚ'"f'´:::::j}` ´{ﾚ:::｀}ヾ>| j八/
八 ｌ ﾍ, ` 弋:::(_ﾉ ‘.::(_ﾉ ″j／ .
. / ＼l＼＼ ｀゛´ ,′ ',
// ﾍ '"" ' '"" / ,ﾊ
{ﾊ ｛ 人 人 / ∧ }
{ ヽ八 | 丶、 ´ ,. イ } ／j/ ﾉ
＼ ﾄ､＼ |` . __,. ィ | ノﾚ j／__
｢`⌒)ｰヘ|＿厂冂 |勹__,ノ⌒:く::.:｣、
j／ ）::.::.::ヽ::.::.ﾍく 〉::}::.::.::.::.::. i└ｧヽ
,.. -‐'':::￣￣｀ 丶.､
／::::::::::::::::::::::::::─--ヽ＼
/::::::::::::::::::::::::;:::-:::::::::::‐;::};::ヽ
/:;::::::/::::::::;／::::::::::::::;::::':::/ｉヽ::l
|::i:::/::::::／:::::::::_;;::-::::::;ィ´ ヽ:::::!
,. -‐!:::/:::／:;::-:__;::: -‐''"´ｉ ヽ, |::::l
, -' ´ /ﾍ::l:::/ィ'ﾆ二､_ ! _i__∨ ああ、そうしなさい。
／ // 〉ﾍ:;i´ ､=ｰtｭミゞヽ r='rｭ"ﾍ〈、
／ ／| ! { r) ' `￣｀ノ iﾍ¬" |ﾉ ＼
／ / l | ヾ`i ! | !rﾍｿ ＼
／ / ｌ l Yl, ヽ ,r〈 ､ _ｿ ′/ ヽ
/ ヽヽ ヽｉ ヽ _,, - ''__''ヽ､ / ＼
/ ＼ >､. ヽ ',´ --､` / ヽ
/ ヽ ヽヽ/ ＞､ ´/′ , l
{ ヽ / //＞'´ ,ゝ --‐ '~＼ / ｌ
| ヽ | / ,r'"´ `ー'ニﾆヽ、｀'ｰ-､ / l
! ＼ |,/ ,r〈r- ､ ヽ ／_,rｰ､ヽノ-､ ヽ､ , ｜
ﾄ､ ＼ 〃/ ＼ ヽ '>＝'^ｰ-- ､ ｀ ー ' ＞`ノﾄ、 / /ヽ
｛ヽ＼ 丶 / / ＼〉ソ `¬ﾆ,ﾆ-' ´ / ∨ / ,ﾉ
! `i ｝ヽ ＼ '､/ ,／l ヾ ／ ∧ ／ ∧ 〈
〉 ヽヽ 丶、 /^'／|｜ 〉 ／ / '／ | ﾄ, ヽ
{ } } / ＼ | | / ヽ 〈 '" l l ＼ |
. ´ ´￣ ｀ . ｀ヽ、
／ ＼ ヽ
／ ､ ヽ
. / ‘. ､ ＼‘，
/ ｉ | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ﾄ､ ヽﾘ _ﾄ､＿ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘， ・・・・・・それじゃあ、
ｉ ヽ,斗‐ ヽ/ ＼ 〃斧ミｘ. | 八 食べ終わったし、
|{ i ｉ イⅥｘｭ､′ 弋うｿ , / i 私は、部屋に戻って休むね。
. 八ﾄ､ | | 《 Vじj 厶イ |{
＼ﾄ､{ ヽ゛ゞﾟ' , 八 八
ｉ ヽ ﾊ , ｲ ｀ / /
| ヽ ｀ ／ |_ |ｉ / ）ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,， ´ レ'}/
. 八ﾄ､ ｉハ ﾄ､ﾊトr＜ ｛ ′
｀ ＼{ }ノ_,ノ !i ノ ｀ _
, rf ´ ﾉ{ ／ ＼
′:|i| .イ｀:く{ ＿＿＿__／ ハ
i {iレ' 廴:/ ∨///,／ / i
. У /::::/ ｀寸/ / i|
r'ｰ'´｀ｰ// ｀ｰ ､
ﾉ｀（', ',l | /／―-｀ヽ
}ミﾐ{',ヾ冖ヽ＼｀ヽ￣｀ ,
<／/ /l i ヽ' , ﾉ｀ｰ'⌒｀ヽ
／/l| ,' l |ヽ,rｰ'｀ヽ ＼ ソ ヽ
l_/ノ｀ヽｰ ､/｀ヽ＼i ヽ',ヽヽ /＼ ええ。
l´ ,Y /ﾉ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY
r' i ﾉv' { {ﾞﾞ ｀´ヽlﾉl / /l // }',l, 寒くなってきたから
.}Yl 丶 ,､lヽl ', ､ lﾌj/}/_ﾉl/l//l l }', ちゃんと暖房を付けて冷えないようにね。
lﾉﾘ､ ､ x 乂三､ヽ ./イ(･)ゝﾉ|/l |';|ﾍ
｀ヽﾍヾゝ rt･ﾁゞ ｰ '・ ／/l|l |i ﾍ
,r‐――＝＝＝｀ヽミゝ=彡( l / | ｌ |.l lﾍ
､└l i' l ＼彡ﾐ ' ﾊl.| .| | ',;ﾍｰ-､
冫､__,ンゝﾉ ./ l> /l､ミヾ ,rt‐､ ハ|l ｉl ﾉ ﾍ/＼
´ゝ_ ∠_ノ ／ /ノl |l lヘ/ﾐ/｀ ／ .| l、ヽ ＼
.｀￣´ {／￣ヽゝlﾉ;;;;´/ﾐ/｀ー' .| l ゝ _ノ;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾘ /|;;;;;/ﾐ/ヽ .ﾉ ハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;｀ﾞﾞ',ミﾘ＼ / l .|､;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ /.ﾉ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡 ヽ { i ＼ .｀ヽ;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ｀ヽ ヽ };;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ﾐ ', } ,r´;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ < ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ',/／／;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼／;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/:／ - ￣ ハ ` ‐ ､ヽ !,
Y .／／ ／ / |:i ＼､ i
／ｰ-､／､_ :／ ', i i,.ﾍ ', ヽ:i|
r―´ ´ ／ i /: ト ､ i:ﾍ
ノ ﾍ | ,.ｨ i `ー ､ i
i ,.イ / ﾊi,|//| i `
/ i ﾊ i / i|`ー- | ・・・・・・。
'i i ﾊ ト! ｨ:ﾊ i ハ ﾉｲ / i
ﾊ/| |iL__V`'くﾊﾊ |ｲハ :i
/ V＼ﾄ卞乏`ﾐヾ` ー-=≠―| ./
／ | :ﾄ､ゞ､:.:.:´彡 i えzｩ‐ラ/:/ /
／ :/| /iト-=;,;_i' ` ‘/ｲi ｲ ／
- ´ / :/ | i :ﾍヾ､;,/ ／ｲ//ｲ |ﾊ
/ /,.ｲ :/ :||;ﾍ=:{ ＿`´_ ／ｲ|i | i
／ .:ﾉ´./:/ |:|:i,:＼{ `ー- ` ,.ｲ: `| i | i
／_ -／ // /:|:i:',: ＼ ` ,. イi;:/:. | l ﾄ､
ﾆ -/ :/´ :/ ＼:i,. ` ´ i:;ハ: | :l | ヽ
<ﾄｺﾄﾃ .:／ /´ / `! / ヽ | i:l ﾍ
,.. -‐'':::￣￣｀ 丶.､
／::::::::::::::::::::::::::─--ヽ＼
/::::::::::::::::::::::::;:::-:::::::::::‐;::};::ヽ
/:;::::::/::::::::;／::::::::::::::;::::':::/ｉヽ::l
|::i:::/::::::／:::::::::_;;::-::::::;ィ´ ヽ:::::!
,. -‐!:::/:::／:;::-:__;::: -‐''"´ｉ ヽ, |::::l
, -' ´ /ﾍ::l:::/ィ'ﾆ二､_ ! _i__∨ ・・・・・・。
／ // 〉ﾍ:;i´ ､=ｰtｭミゞヽ r='rｭ"ﾍ〈、
／ ／| ! { r) ' `￣｀ノ iﾍ¬" |ﾉ ＼
／ / l | ヾ`i ! | !rﾍｿ ＼
／ / ｌ l Yl, ヽ ,r〈 ､ _ｿ ′/ ヽ
/ ヽヽ ヽｉ ヽ _,, - ''__''ヽ､ / ＼
/ ＼ >､. ヽ ',´ --､` / ヽ
/ ヽ ヽヽ/ ＞､ ´/′ , l
{ ヽ / //＞'´ ,ゝ --‐ '~＼ / ｌ
| ヽ | / ,r'"´ `ー'ニﾆヽ、｀'ｰ-､ / l
! ＼ |,/ ,r〈r- ､ ヽ ／_,rｰ､ヽノ-､ ヽ､ , ｜
ﾄ､ ＼ 〃/ ＼ ヽ '>＝'^ｰ-- ､ ｀ ー ' ＞`ノﾄ、 / /ヽ
｛ヽ＼ 丶 / / ＼〉ソ `¬ﾆ,ﾆ-' ´ / ∨ / ,ﾉ
! `i ｝ヽ ＼ '､/ ,／l ヾ ／ ∧ ／ ∧ 〈
〉 ヽヽ 丶、 /^'／|｜ 〉 ／ / '／ | ﾄ, ヽ
{ } } / ＼ | | / ヽ 〈 '" l l ＼ |
,､ - =＝＝=-..､､
,．'"´ .: .: .: .: .:. :.｀丶､
／ ￣｀`ヽ, .: .:｀`丶
,〃.:.:. - =＝ ‐- y'´. :.: .: : .:. :.ヽ
,〃.::.: '"´ ￣二ﾆﾐV .:. :. :.: .: .:.::.',
,j〃.:.:. .:.:.:. :.:. :.:.:.; ﾊ ､ .:. :.: .: .:',
lN';:;:.:.:.,r'´.:.:.:.:.::..::..:;／ ', ﾐヾ;:; ､ ｀､ .:. :.:.:.:::!
!1!.;r'´:. ..:;..:.:; ｨ イ ヾミﾐヽ;:;:;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:!
',V.:::;,．‐''"´ } '､ `ヾミミﾐヽ;:;;;;;;;;;;;,!
ヾﾐヽ､､,, ,,,,,､､z=＝''' ｀` ｀〒ﾐ ハ;;;;;;;;,′
｀it-ｧﾃ ' '''"‐tﾃﾃｧ ,_ - ´, ﾐ' !;:;;;,′
l｀"´i ｀ﾆ ﾄ､ ＜ ﾊ ,!;;;/ ・・・・・・ソーニャ、
l l '､ < :′ )ｲ ﾉ;;/ 今夜中に電話機に逆探知機を付けろ。
', ! )､ Vヽ Y´ ､_ ノ V
', `ー '"´ ｀Y / ', サーニャが、
i '''ﾞ - _`'''' ' ,′ / / ﾉヽ 明日、ヤルオとやらに連絡する際に
ヽ _´￣｀`''ｰ,, ,ﾉ ／.::;/ ／ i 奴の居場所を突き止めるんだ。
丁 ￣｀`"´ ／.:;.:;:;/ '´ ！
L _ ＿ __ , イ． ‐'´ ノﾄ､
｀ｺ´. :. :.: .: .:. ／／.:.:.丶､
r'ｰ'´｀ｰ// ｀ｰ ､
ﾉ｀（', ',l | /／―-｀ヽ
}ミﾐ{',ヾ冖ヽ＼｀ヽ￣｀ ,
<／/ /l i ヽ' , ﾉ｀ｰ'⌒｀ヽ
／/l| ,' l |ヽ,rｰ'｀ヽ ＼ ソ ヽ
l_/ノ｀ヽｰ ､/｀ヽ＼i ヽ',ヽヽ /＼ 分かっているわ。
l´ ,Y /ﾉ ,ヽl/', l / .l i ヽ .}ヽY
r' i ﾉv' { {ﾞﾞ ｀´ヽlﾉl / /l // }',l, 8秒で逆探知出来る様に念入りに調整しておく。
.}Yl 丶 ,､lヽl ', ､ lﾌj/}/_ﾉl/l//l l }',
lﾉﾘ､ ､ x 乂三､ヽ ./イ(･)ゝﾉ|/l |';|ﾍ そっちは？
｀ヽﾍヾゝ rt･ﾁゞ ｰ '・ ／/l|l |i ﾍ
,r‐――＝＝＝｀ヽミゝ=彡( l / | ｌ |.l lﾍ
､└l i' l ＼彡ﾐ ' ﾊl.| .| | ',;ﾍｰ-､
冫､__,ンゝﾉ ./ l> /l､ミヾ ,rt‐､ ハ|l ｉl ﾉ ﾍ/＼
´ゝ_ ∠_ノ ／ /ノl |l lヘ/ﾐ/｀ ／ .| l、ヽ ＼
.｀￣´ {／￣ヽゝlﾉ;;;;´/ﾐ/｀ー' .| l ゝ _ノ;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ﾘ /|;;;;;/ﾐ/ヽ .ﾉ ハ|;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j'/ l.|;;;;｀ﾞﾞ',ミﾘ＼ / l .|､;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ /.ﾉ;;;;;;;;;;;;;ヽ彡 ヽ { i ＼ .｀ヽ;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ｀ヽ ヽ };;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ﾐ ', } ,r´;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{ < ./ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ',/／／;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ j |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼／;;;;;;;;;;;;;;;;;;
, ´￣￣￣｀ ､
, ´ ､＼_
／ ／＼ ｀ヽ
. / ／ ´￣￣￣￣｀ﾒ､ ヽ ヽ
/ ／ ＿ / ､ '.
, / ／ . ´ _ ｨヽ ヽ ,
l' ／. ´ -‐ ´ ／| | !
ｖ／ _ .ｨ ´ ! ヽ l |
T云≧―… ´l, `､ ヽヽ. ＼ l /
ﾉ└く｀{ ｒｔ＿ｊ＿__＞‐ｚゝ＼ ＼,. 、 /
{ ノ 〉 ﾉ｀フ乙方¬テｚ- ＼／ｒ l /
. ' / ヽ￣「￣” ､ヽ ' ハ>〃
'. ﾉ ､ ＼ ､ ＿ﾉ ィ ／/
l Z＿_,,. 人__ ﾉ ／ヽｒ‐ ´｛ / 伝手に連絡して
'l ｔ こ_｀ ‐-､＿､ ' ,.′ ｖ そのヤルオとやらに至高のロシア旅行を
L 辷‐ミ＝-ｙ } ／ ／ ′ ! 味あわせる準備をするつもりだ。
} ｀ーｚ´_ ,. ´ / |
ゝ _ ＜ / ｛ ソーニャの方の伝手も借りるぞ。
／ヽ｀¨¨´ ／ 丶
{ ／ ＼
∨//,∧ /ゞミ∨j从ﾘ} ＼ ｀ヽ 丶 : : : : .
. ∨//,∧.／ ,ｲ. : : .>､:八 ｀ ハ ﾊ: : : . .
i:. ∨//,∧ゝ ' /. :／ ﾑ: : :) ,ハ ! ﾊ | |!: : . . もちろん。
|! .∨//,∧ ,ｲ／ゝイ〃ｖ:/ ／ﾉノ | !! :. jl: : : '
､ ﾊ .／∨//,: ／ ／: :ゞ'_イミ:.､/ 人|八 ﾉi |: :. |! ／イ 娘に手を出したらどうなるか・・・・・・。
. ＼ 从ｿ∨ . :' :,ｲ／ . :／､: : : : '´ﾞ_ __イ'_￣＿_ー=ミ' i/ '; ∧ﾑ∨
＼ ｀ヽ.:/ : : 〃 . :,ｲ.｀Y: : : : : : ´:７≧' 弋ゞ'ノ フ /,ﾉ ,ｲ/ }从 .∨ ∨ 前持って行った言葉での注意が、
｀ヽ./ .: ,.' . ::/彡 .ｊ .: : : : 'ヽ: : : .￣￣￣´・ｲ ／ .! .'ﾊ .∨ 分からない様なら体で分からせるしか無いものね。
＼ヽ ./ .,ｲ . : : ; '､＞､' :: : : '´ ＝彡 ' 'ﾞ .|/.|: .'.: . ∨
｀ヽ ./ ノ .: : : / ' ' , ／イ ,ｲ〃 |!ﾄ､|: :.ﾊ ＼
| i .: : ／ ,ｲ: ＼:. イ //.i |:|/ ｀ ＜＼
|! . ∧ '´ . : : ノ⌒ヽ:. !: . : ::// ,' ∧////,｀ ＜
ﾊ .∧ . : ／ ﾊ ｊｿ . : ::/ ' / / ∨////////｀ ＜
／ ＼
／ ／＼ ＼
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,／ ／:i |:::iﾆ|:::i |:::＼ ＼
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/ノノノノ /＿__＼/＼ ＿＿_______! }|￣i|┼┼|i￣|{ }|￣i|┼┼|i￣|{::|￣
,/ノノノノ /::ｌ /|{:::＼/＿/＿/___/! }| i|┼┼|i |{ }| i|┼┼|i |{::|
､ /ノノノノ,/:::::ｌ /|{:::::::::::::::}|￣i|i￣|{|::}|＿i|┼┼|i＿|{ }|＿i|┼┼|i＿|{::|
メ⌒ヾノ ,/:::::: |＿_i|{:::::::::::::::}|＿i|i＿|{[ 三三三三三三三三三三三三 ]
ilil;;::,,'＾~)､ 三三三三三三三三三三}|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
iiiｉｉｉｉ..;;_.. ＾）====================|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
" ⌒) " ）＝= ､､::::::::: ,,ｒ =＝= ､､: |::::: ┌┬┬┐:::::::::: ┌┬┬┐:::::::|
⌒` " ) |/ ,.-ﾞi､:: ｨi'‐､ ﾞ､| /.,-ﾞi､| }|￣i|┼┼|i￣|{ }|￣i|┼┼|i￣|{::|
ｖｊノ/"' ⌒'"）||￣|￣|:: |￣|￣||￣|￣|| }| i|┼┼|i |{ }| i|┼┼|i |{::|
|:l{'" ,､_ノ'ﾞ . || | |:: | | || | || }| i|┼┼|i |{ }| i|┼┼|i |{::|
:ｉ:lｰ'i "|＿|＿||＿|＿|:: |＿|＿||＿|＿|[ 三三三三三三三三三三三三 ]
:|:ﾍ､!:: |＿＿＿＿＿|:: |＿＿＿＿＿||::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
'''''';'''''''';''''''''''''''''''''';'''''''''''''''';'''';'''''''''';;'''''''''''''''''';'''''''''';;'''''''''''''''''''''';''''''''''''''';;'''''''';'''
そして後日、スミルノフ夫妻は、
とある用事の為にロシアに行く事になるが、それは別の話である……。
これにて埋めネタを終わります。
見て下さった方々に感謝を。
それでは、
次回もお暇な時に
覗いて下されば幸いです。
やる夫は犠牲になったのだ・・・・・過保護なサーニャの両親の犠牲にな・・・・・
今回投下した埋めネタで
今年の投下は、終了です。
次回の投下は、
来年の7日頃となる予定です。
この一年、読者の皆様のお陰で
楽しく投下を行う事ができました。
本当に有難う御座いました。
また、この場をお借りして
「小さなやる夫板」管理人様にもお礼を申し上げます。
この様な素敵な場をお借りして投下を行う事が、出来たのは、
ひとえに、「小さなやる夫板」管理人様のお陰だと思っております。
本当に一年間有難う御座いました。
それでは、皆様良いお年を。
来年もどうか宜しくお願い致します。
良いお年を。
やる夫、お前は輝いてたよ（遠い目
サーニャは可愛いなあ
過保護になるのもわかる（シベリアから目をそらし）
てかもう過保護で済むレベルじゃないんだが
両親視点では「釘刺しといたのに無視しやがった許さねえ」だから・・・・
ネタ込みでロシア≒粛清みたいな背景もあるし
それって事前にちゃんと説明しなかったやらない夫が一番悪いんじゃ……
しかし今回のやる夫みたいな「事故」って本場ロシアでもあるんかいな？
男女間での愛称で呼ぶことを許す、場合や距離間とでも言うか
個人差や年代差もあるんだろうけど……よかったら教えてもらいたい
普通の異性の友達や知り合いと
特別な関係の異性に許す愛称が違ったりしたらロマンチック？かな？と
ルビヤンカとかいいながら私的制裁かも
ロシアの動画見てると鉄棒くらい携帯してる人ざらにいるみたい
カッターナイフなんて文房具
日本の銃刀法もなにやら奇妙じゃある
現代の惰弱な日本人なら耐えられんかもしれないが
出征前と帰還後の写真を比較すると顔つきがロシア人みたいに彫りが深く変化してたけど以上に酒好きな典型的な日本人。
しかもIOCのロゲ会長にそっくりで何年か前初めて見た時は家族揃って、
「死んだ祖父さまが英語喋ってる」
と思ってほぼ全員吹き出したのを思い出したw
環境適応変化ってやつか
西部で暮らした白人が色以外はネイティブアメリカンにしか見えない写真があったから
そういうのはどこでもあるんだな
フランスで生まれ育ったアルジェリア系の若者はフランス人の空気を漂わせているのが
新聞の顔写真でもわかる
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／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くｲゝｧｷ'ｭ
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|:::::|:::|;/7´iﾊ !ﾉ jﾘ!_／|:::::::::::::!
|／レ|:!ﾍ Vj `ｰ‐'’ |:::::::|:::::::::i:::| どうも、この度、>>1のアバター
|:::|::::|,.,. ´ ''" |:::::::|:::::::::;!::|
|:::|::;ﾍ､ ｀ ,.ｨ'|::::::;ﾊ::::::;ハ! となりました稗田阿求です。
|,ハ;::::::｀7'ｧｰ‐rｧi'" ／`!／::::|／
＼/`ヽ､ﾊ;:ｲ!／ ／ ｀ヾ. >>1若しくは阿求と読んで下さい。
,く!/ ／ ／ハ
/||/ / i/／ | 阿Ｑではありませんよ。
/ｲ ! ,/ /' !
./ ,! ﾚ'__,.ｨヽ/ ,ﾊｧｰｧ
／´ ,Ｋ＞く_,]/ ' ';:〈
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, ' ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ（{ r'⌒ﾝ } :
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.'./:::/:::::::/;'::::::::/|::::||::::::::;ﾊ:::::::|::::|:::::｀T´ ､ `ァ :
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. |::::i::::::::|:::7 ｧ'iヽ￣ ￣ ｧ'iヽ ｀Y!::::::::|::::＼r┘:
; |::::|::::::::!::|､ 弋zﾘ 弋zﾘ ﾉ|::::::::;r}:::::| :
: |__」､:::::|:oひｰ , ‐''ひo:::::/ｲ::::::| ;
: ＼_」// ///ヽイ::::|:::::::| . さて、最初に読者の皆様に謝罪を申し上げます。
' /:::::人 ` 〜'"⌒ /:|::::|:::::|:::::::| ;
.' ,'::::,:'::::;::｀＞,､ ,. イ:::/::;ﾊ::::|:::::/ ' 実に一ヶ月近くの間、スレを放置をし、
; |r‐|::::/|:::::::_／｀7Tて´.／`く;:ｲ ﾚ'l／ '
: ∨ ´￣ ／.|,ム／ / ｀ヽ、':. 連絡もせずに申し訳御座いませんでした。
' /´l| |／ ／ / .／＼ ､
.' / l|.／ ／ | / '; :
....::::::::::::::::::::::::::::....
/＼___.:::r.､_／:::::;:::::::＼:::::::::::＼
r‐＞ヘ⌒ヽう〕::::/:::::::::::::ヽ:::::::::::::::.
｀/ ー O＜__j)〉::;:::::::::::::::::::::;:::::::::::::::.
└:ァ ､ /¨´:::{::::::i:::::::::::::::}::::::::::::::::.
／イ､＿j∨:i:::::::::|::::::}::::::::::::::|:i::::::::::i::::|
. / / |:::| |:::::::::|:::::::::|::::::ﾄ､::::::::ｉ:| !:::{:::::!:::: 実は、年始早々に体を壊し、
〈_/ :::l_j::i::::::{:::::i::::l:::!::}::l:::::;:从j:;人;/::::!
:::::::人::::|-┼┼| 川::/_┼┼ /i:::ｲ 3週間近く入院をしておりました。
::::::.. ヾ'ｨ:::::::ﾃ? ﾚ ィ:::::ヶ/ノ::/
:::::::｀:..＼￣ ￣ /;:::::/ 数日前から自宅療養となった為、
::{:::i::ﾊ::ｉ:::..、 _'_ ,..:::/:::/
从;乂乂乂∧ ー ' ∧乂从 再び、再開した次第です。
／/ V‘， / V: { ＼
／ {: : : V‘，/ ∨: :| ＼
/_)＼ |: : : :∨/ ∨: : :| )⌒ヽ
,ー ? |: : : : :∨ /: : : :| ⌒´‘，
_,,..-──-..､,,___
,. '"´:::::::::::::::::::::::::::｀"ヽ／｀ヽ.
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;____:':;
,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;::::::::::::ヽ;___:r
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::ヽ;
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::
|/ヽ::::|:|:::」_L::ﾊ_:::/'ノi__」:_/::::::::::::::::::::| 読者の皆様には、その旨をお伝えできず、
ｿ::|:| rr--'､ ,.r-‐r:|::::::::::::::::::::|
/: ::::|:|. ゞｰ'' ゞ-‐'|::::::::::::::::::::| 半ばスレを放置した様な形になってしまい、
/ : : ::|ﾊ" ' ""|::::::::::::::::::/
く/ 'ヽ;:|:::ゝ､ ー ,.ｨﾚ'ノ|__/／ 大変、申し訳御座いませんでした。
ヽ!V｀＞.=-=7´7|
,.-─ｒ_,.イl| /彡ゝ}／^"'ｰヽ､
/ L__|ﾍ///:::::l|lヽ／ .<> ,.､ヽ.
> _ ハ､_:_:_:,.ｨ｜ .<> ´i /
_,.. --‐-ﾄ7ｱﾍ-ｧ､.
,..::''"´:::::::::::::::::ヽｷ Y ,ﾝ､
,. :'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝｭﾄン_フ:::､
／::::::::::::::::::::::::::;:::::::';::::::::';::::::::::::::::::::::::':,.
.,.:':::::::::::/:::::;':::::::;::::';:-‐!‐-::::!､:::::::':;:::::::::::::':,
/::::::;:'::::/:::__:!:::::;'!:::::ﾊ::_」=-;-'､;ﾊ:::::::i:::i:::::::::',.
,'::::::;':::::;'::'´/ |::/ |_,/ ﾚ'i´ ,ﾊ Y'i::__」_」:::::::::i
ﾉ;::::::!::::::!::::/,:'=:;-､ '､_,ソ ﾉ !::::::|::::::::::::i
く:::i::::::!::::::!::/7'i ﾊ ´ ⊂⊃::!::::::::::::! まだ、本調子では無い為、
ヽ!::::::';::::;ﾊ ﾍ. '､_ﾉ ' '!::::::|:::::i:::::!
レへ!::::;ハ ｀ ,ﾊ:::::!:::::!::::! 何度か中断や延期を挟むかもしれませんが、
,'::::::::;ﾊつ ⊂つ ,ｲ:::!:::i:::::!:::;'
く::::::/::::::;ゝ.､., イ::|:::::::::!::::!::;' 自宅療養となり、製作、投下環境共に
>':::::::/::::::::/::｀"''ｧｰr=''´ 7｀i:::::::::!::::!/
｀ヽ､/!::::::;ﾊ:::_,!イ´ヽ､, ／ L_;ﾊﾉY^ヾ. ある程度揃った為、スレを再開させたいと思います。
ﾚ'＞'7´ '､ ／ / Y' , ヽ,
,:'´ ,' ﾝ' .／ !／ ',
/ ヽ.,ｲ / ／ ﾊ! ',
__,,...,,,_
,. ::''"´:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｧ'ﾚ7-､
,.::''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:k__ゞﾝ7!
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:レ'ヽﾍ_>,
./:.:.:.:./:.:.:;.:.:.:.:.;.:.:.';.:!ヽ;.:./!:.:.:.:.:.!:.:.',
/:.:.::.:.;':.:.:/!_:.:./'|:.::ﾊ:!ｰﾚ'-|.:.:.:.:.:!:.:.:i
';.:.:.:.:.!:.:.:ｧ',!､/ ﾚ'7T'"｀ヽ,!:.:.:.::|:.:.:.:! これからも、また皆様が、
ヽ､:.:.!:.:!7'!,ﾊ. ﾄ､,/ｿi:.:.:.:.:!.:.:.:.:|
ヽ;ﾚ':!.､ゞ' `"´,.,!:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.! 面白かった、見て良かったという様な
/:.:人'" _ ,ｲ.:.:.:;':!:.:.:;.:.!
,.':.:;':.:;ﾊ＞.､.,,__,,. イ:7.:.:./:.:!／ヽ! 投下を行いたいと思いますので
ﾚ''"´ ﾚ' ,.ｨ'!__,,.イ/;'／_ﾚ'
,.イ/ |／/／｀/ ｀ヽ. 身勝手ながら、ご支持の程を
./ _!_ /'____,.イ/ r|
./i7´ ﾝ'ｧｒ‐-､/! く! どうか宜しくお願い申し上げます。
/ | !-イ|-ｷ`r ヽｧr-= |
,' | !::::::!ﾄ;ゅ-ゝ-// ｲ
! ヽゝ､ﾝ!_ハ_ンi/ '" ':,
./|_〉 ｀ /:/::!:::::::::'; ｀ヽ.
,' ,:':/::::::::::::::::ヽ. ヽ,
!__,.ゝ-':::/::::::!:::::::::';:::::ヽ､.,__,,.. -‐''
_,,,... -──-:;ｧ7ﾆヽ､_
,. :''"´:::::::::::::::::::::::::rk' 〈__ﾝ)､ﾌ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くrゝ､__ン､> >>136 >>137 >>138
,:'::::::::;:::::::::;'::::::::;::::::::::i:::::＜ｧ-ｷ-ｭハ〉
./::::::::/::,':::::!::::::::/!:::::::/!::::::i:::::::｀Y:::::::::i
.,'::::::::/!:/ !ｰ!‐ｧ'/ i:::::/､_!_:ﾊ:::i:::::::';:::::::::! うっ、……申し訳御座いません。
i::::::;:'::!/ｧ'!ｧ‐;､,/ L/､,」_/｀ヽ:!:::::::!::::::::! ､
!::::/:::::!.ﾍ |_,r|. /i _,i｀ヽ/:::::::!::::::::| ___,,..) ) >>138の方が仰る様に国によって
i::;':::::;ﾊ. 'ｰ' ..::::... !,_,ｿ .ノ7:::::;'::::i:::::! --‐''´
└'^7!::::!'"'" ,.,.,.,./-ﾍ/:::::::!::::| 名前の呼び方でも意味があるという事を示したかった為に
,':::i:::iへ､, ｒ-‐っ u_/:::::::/:::::::ﾊ:::|
ノi::::|:::!:::::,!_`'iｧ´`ヽｒ=''´7::::::;':::::::/:::i:::! ある程度のネタを入れて解説してみたのですが、
`└''ﾍ:i>'"i7´ ,ﾊ_／!::i:::!ヽ､/:;ﾍﾚ'
ﾚ7ｒ'ｰﾍ､,____,/／ ./!へ」 Y ちょっと不快だったでしょうか？
,'i´｀''ｰ--‐''7 / i/ |
/＞ /ー'--‐='i _,. '-- ､_ 今度からは、もう少し、別の方法を取ってみたいと思います。
! _,.イi'7'"´フ:::::i 7´V /7´｀ヾ､
,.,' ,r''i´::/ムヽ､__」:::::::! ! i ! ,.､.,_｀ン
／/ ∠ｒく｀''ｰr---rｧ‐''´,ゝ､.,_ ヽﾄ､_）‐'i |
＼ ' , ┼ // ,:'
_＿＿ / ,:'
＼＼ ,.::::'"::::::::::::::｀`::.アYヽ'､_
＼ ／:::::::::::::::::::::::::::::::｝､_-ｷｭ_ﾉ ／
/::::::::::::::::::::::/!::::::::::::::ﾊ:!､_ﾉ ／／
｀ 、 /:::::::::/ ⌒|／ |:::∧-､/|:::::::| ／
|::::/ .!/ｧｒテｒ ﾚ' _ ∨ !:::::::| >>142〜>>145
+ . |::ﾊ::::|〈 弋り ｧ＝=､|:::::/| ＋
r‐､ _,./´!∨wx ,. - ,､ xw|.イ:::!. i
_人_ ヽ､_）.」 |./::ト､. | ｿ ,.ｲ::::|.:::| __ _人＿ だーいじょうぶ！！
｀Y´ ,ﾊ__｀ン!|::::|_,イ＞ｒ--r＜´_|:::/レ' ｀Y´
〈 ゝ-イ|∨ |:.:.ヽ ヽ/ /:.:.ﾚ'ヽ ! まーかせて！！（CV：神谷明）
`ゝ＿イo ﾊ:.:.:.:.ヽｲ /:.:.:/o ヽ
｀―´ ｀|:.:.:.:/ /:.:.:.:.:.|、 _ ＼ ……本来の使用法ではないバットの使い方というと
〈三〉ｿDくｱ三三〉'´ 〉
/:::`''―'ｰ-ｒ ､,ｲ＼ o ./ この作品を思い出しますね。
/::::/:::::;:::::::::::::::::::ヽｒ＞_ ゝ
／ /::::/:::::::i::::::::::::::i::::::::＼
i （＿ ／:::.,'::::::::;':::::::::::::::::';::::::::::ヽ
` ー /::::/:::::::::,'::::::::::::::::::::::',::::::::::::､
〈::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::ゝ
｀'Τ "７=―=-=― r- イ｀'｀' '
!ー| ,ーﾍ
[::::::ﾍ ./:::::::::|
ヽ--‐' └--‐'
:::::::::: :::: ::: :: : : :
:::: :::: ::: :: : : : _,,.. --──- ､.,_
::: ::: :: : : : ,..:'"´:::::::::::::::::::::::::::::::;rｱｰ､
::: :: : : ,.:'::;:::::::;:::::::::::::::::::::::::::::く（ゝｷ'ｭ
:: : : ,.':::::;':::::/::_,'_::!::::::::;:::::;::::::::レﾍｿハ
: : く:::::::::!:::::!´_」_,ﾊ:::::/!:::､!__:;ﾊ::::::::::!::!
',:::::::';:ｧ'´;-､ヽﾚ' ﾚ'_」_::｀ｿ::::;:::;':::i 。
o ﾚｧ';ﾊi ! r! ´;-､｀ヽ!_/ﾚ':::::! 本日の20時頃から投下を始めさせて頂きます。
_ノ:::::::7''"｀´ ! r! ﾉ!:::!::::::::;' o
ﾟ 。｀ヽ;::::;ゝ､ i´￣ヽ ｀´,,.7:::;:::::::::;'! 本当に長らくお待たせ致しました。
!::::/ﾚ｀＞,､.,___,ﾉ_,r､イ::/!::::;'ﾚ' ﾟ
Ｏ . ﾚ'ｧ'´￣｀ヽrｧ'´ ヽ!|､ﾚ'｀!／
i,. '"´｀ヽ/! ヽ,_)/ヽ
! ,.ｲ!::ゝ-イ!| i 八 ∧∧
! / !i:::::::::::!〈〉i _,.ヽ. （ﾟдﾟ:::） （
,「', ' !|::::::::::;'/ｧ7´,.､,_ ヽ. i:::::::::ヽ､ﾉ
く,ｲヽ. _ゞ--‐ｿiこ{i7 / ,｀Yi-‐' '''" ´￣＼
/:::ヽ__二ﾆ＝-'‐ '"´;ゝ'､,!_,ｿ'､. ､‐─-.､ ＼
､--‐'' "´￣ _,,.. ‐ ''"´ ＼ ＼::::::::::＼. ＼
|＼ ､-‐''ヽ. ＼ '､ ､ ')､ ＼ ＼______＼ ＼
|＼.＼ ＼:::::::＼ ＼ ゞ､ )､ y ＼ ＼
自分も去年から今月にかけて体壊して入院手術したしな〜
ほんと、体には気をつけていかないといけませんね
待ってます
あと、したらば全域で環境依存文字がほぼ確実に文字化けする現象が起きているので注意してください
対処方法の短編
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1420016268/915-950
ご無事でなによりですほんと
止まったタイミング的に、中の人もロシア旅行に出掛けさせられたのかと思ったよ
あんまり読者の反応を気にし過ぎるとなんの盛り上がりもない説明スレになっちゃうからネタは好きに入れればいいと思う
__,,,,.....,,,,__
,...::''"´::::::::::::::::::::::｀ﾞ'::.､
,.::'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;r7（ﾝ）ﾇ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くｲゝｧｷ'ｭ
/:::/:::;':::::;!::::::!:::::::_;__!_::::';::::::::::ヽﾍノｲ
.,'::::;'::::::!__/!::::;ﾊ:::::/!_」__｀ﾊ::::::::::!:::';::::'; >>157
|:::::|:::!´::/ 」_/ |_/'´;' ｱ'ヾ,|::::::::/!_」:::::|
|:::::|:::|;/7´iﾊ !ﾉ jﾘ!_／|:::::::::::::!
|／レ|:!ﾍ Vj `ｰ‐'’ |:::::::|:::::::::i:::| むう、何時の間にこんな風に・・・・・・。
|:::|::::|,.,. ´ ''" |:::::::|:::::::::;!::|
|:::|::;ﾍ､ ｀ ,.ｨ'|::::::;ﾊ::::::;ハ! とりあえず次回からは、
|,ハ;::::::｀7'ｧｰ‐rｧi'" ／`!／::::|／
＼/`ヽ､ﾊ;:ｲ!／ ／ ｀ヾ. EditからOrinrinに変更したいと思います。
,く!/ ／ ／ハ
/||/ / i/／ |
/ｲ ! ,/ /' !
,,.. '''"´￣ ｀＞'7⌒ﾒフ
, '´ ）八（ソﾉｱ
／ ／ ヽゝ--へ. ｀ヽ.
/ ./ | , ‐|- ヽ、 ':,
,' / ,'-‐/| /| /＿| | ', ', >>160
| | | /_ !_／ ｧ'´7アヽ ! |. i
|. '、 .|,ｧ'7ﾒ. |ﾉ ,ﾊ! , |
', ＼.| !ｿ| ゝ-ﾟ'/ / , | ご意見有難う御座います。
＼／/ﾊ ゝ' ' "|／ / , |
,>' | i7 ￣｀i ,! /| /| .,' 仰る様に良識を持ちながらも
/ .人 ノ ／|／─＜/ ∨
|／| ｀ｱTァ=ー＜／／ ./´ヽ. 自由にネタを入れて生きたいと思います。
＼／ |／／// / ／ ヽ.
/i // / / ﾊ
_,,.. --──-- ､..,,_
,. ''"::::::::::::::::::::::::::::::::::_,アYヽ'､_
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}､_-ｷｭ__ﾉ
,:'::::::::／::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::!､__ﾉ:::::｀, >>156〜>>160
i:::::::/:::/::::::::/ |::::::/|:::::::i::::::::::';/|:|ヽ::::::',
i:::::::;':::::|::;:-‐|‐|::::/ |::::::ﾊ￣i｀〈_|::|_|:::::::|
|::::::|::::::|::/,!___/|/ L' ,.-＝=､|::|:::::|::i::::| 本当にお待たせ致しました。
|::::/:ﾊ::|.ｧ'´￣｀ "ﾚ､__,ﾊ|::::|
L､;!-ﾚ'i " , |:::::|::|:::::::| 待っていて下さった皆様に
|::::::|::|:ﾍ､ ｰ─,- /:|:::::|::|::::::::|
|:::::i:::|::::::|:＞.､.,_ ,, イ/::|::::ﾊﾉ::::::/ ここで簡単にではありますが、
ﾉ､ﾚヽﾊ::/ヽ/"ﾚi_ ￣_i >､/ﾚ'ヽﾍ／
ﾉへ_,..:＜´＼＼ ／/ /｀/｀＞.､ 感謝の言葉を申し上げます。
,.:''´/「:l ＼ ＼/／ /／ i |ヽ､
r/ | | ヽ.／ ／ Y / ＼
_,.:'´ヽ| ﾄ､ ／ ／ ,| / ':,
ノ´ ､ ヽ､ Y ' ,_ ／ ____,,..イ| / !､
! ヽ. ヽ.__,X_ﾉ ､ 二二二.--'" iﾍ7| _,.ｒ'-_ |
i､_rﾝ-'::::::| | |､.,_______,. -‐'",ア'" ｀ヽ |
| |::::::::::::::::::|_| |ｰﾑ-ﾑ-ﾑ＞'" /
';::::::::::::::::〈ﾉ/::/::::|:::::/,.-─- ､ /|､
__,,...,,,_
,. ::''"´:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｧ'ﾚ7-､
,.::''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:k__ゞﾝ7!
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:レ'ヽﾍ_>,
./:.:.:.:./:.:.:;.:.:.:.:.;.:.:.';.:!ヽ;.:./!:.:.:.:.:.!:.:.',
/:.:.::.:.;':.:.:/!_:.:./'|:.::ﾊ:!ｰﾚ'-|.:.:.:.:.:!:.:.:i
';.:.:.:.:.!:.:.:ｧ',!､/ ﾚ'7T'"｀ヽ,!:.:.:.::|:.:.:.:!
ヽ､:.:.!:.:!7'!,ﾊ. ﾄ､,/ｿi:.:.:.:.:!.:.:.:.:|
ヽ;ﾚ':!.､ゞ' `"´,.,!:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.!
/:.:人'" _ ,ｲ.:.:.:;':!:.:.:;.:.!
,.':.:;':.:;ﾊ＞.､.,,__,,. イ:7.:.:./:.:!／ヽ!
ﾚ''"´ ﾚ' ,.ｨ'!__,,.イ/;'／_ﾚ' それでは、長らくお待たせしました。
,.イ/ |／/／｀/ ｀ヽ.
./ _!_ /'____,.イ/ r| 投下を始めさせて頂きます。
./i7´ ﾝ'ｧｒ‐-､/! く!
/ | !-イ|-ｷ`r ヽｧr-= |
,' | !::::::!ﾄ;ゅ-ゝ-// ｲ
! ヽゝ､ﾝ!_ハ_ンi/ '" ':,
./|_〉 ｀ /:/::!:::::::::'; ｀ヽ.
,' ,:':/::::::::::::::::ヽ. ヽ,
!__,.ゝ-':::/::::::!:::::::::';:::::ヽ､.,__,,.. -‐''"
第２章 世界の姓 - 西スラヴ編 -
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プロロロ・・・・・・ .,-' ,‐ｉ" _ノ ヽ､_ i
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/ / ｉヽ, /
.,､ ｉ .' ／,‐'.l＼ ／l )),
.l ＼ .ｉ､ ム ｀‐､_｀￣￣´-‐'´ .ヽ
.l ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ ｉ,‐､ . / .｀‐､_
.l .ｉ l l l l l / ｀‐､_
.l .l .l/ ヽ ,' .l/ , , ｀‐､_
/l .l /‐-l . .,.' .,' ,-‐｀ｉ
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現在、 ┃ i ヽ
この電話は・・・・・・ .,-' ,‐ｉ" _ノ ヽ､_ i はぁ・・・・・・。
./ //´l （ー） （ー） i
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l │;;;;｜,,'｀⌒ ´ i
l ＼⊥ ,i
/ / ｉヽ, /
.,､ ｉ .' ／,‐'.l＼ ／l )),
.l ＼ .ｉ､ ム ｀‐､_｀￣￣´-‐'´ .ヽ
.l ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ ｉ,‐､ . / .｀‐､_
.l .ｉ l l l l l / ｀‐､_
.l .l .l/ ヽ ,' .l/ , , ｀‐､_
/l .l /‐-l . .,.' .,' ,-‐｀ｉ
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',! ! ! {! {! {! {! }ﾊ,'
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/ /｀T ￣￣ ニニニニニﾆ ￣ TT '' ┐ !_ｌｌ ,'｀丶､
/ /〃￣ヽ ' −―――- ' 〃￣ヽ ｌ ｌｌｒ ﾞ! _,. ｀丶､ ピッ！！
ｌ ! ゞ...,,_ノ _,.＝=;-､ ゞ..,,,_ノ ｌ /ｌ_ ｌｌ/
ｌ ｌ / , '/ ｀ヾ,ヽ ｌｌ ｌ ｌｌゝ､/
ｌ ｌ / 〃'{ ヽヽ ｌｌ ｌ ｌｌ / l!
ｌ ｌ 〃￣ヽｌｌ ﾄ､ ノ ｀ヾ￣｀ヽ ! l ∩ ｌ!
| ! ゞ...,,_ノ','､ヽ ＼ ／ ヽ_ﾉﾉ'| ｌｌ H' ｌ'!,. -
ｌ ! { {＿＿__ヽヽ＼｀ ´ , ／￣ ', / ｌｌ// ｌ/／
,| ｌ,ィ―――､ ｀ヾ＝'、 ／ ＼/// ｌ, '
／ｌ ! ゞ＿＿__ノ ｆ´｀ヾ', ｀ヾ{..,, -
,.-'´ ! ! ｀¨´ ヽ ｀ヾ―-
／ ｌ ｌ ｆ￣￣￣ヽ ｒ――- ､ ＞､
{ ｌ ! '､.....,,,,,＿ﾉ '､.....,,,,,,_ノ '､＿',
. '､ ｌ ｌ ,―――、 ,.―― ､ _.....,,,,,,ヽ
｀ｧ､__ｌ ｌ '､＿＿__ﾉ { } { ',
. ／ ! ｌ ,-――-､ , ニニニ´, ,ニニニ´|
, ´ ￣￣ ｀ 、
/ ヽ
/ _,ノ_ ｀ヽ-、
/ (√丶丶´v 〉 ―――全く、今日ゲストが来るというのに
ﾉ U { ) j 何処をほっつき歩いてるんだアイツは・・・・・・。
,.ｲ ､ V /
,／(:::ヽ.ヽ { r
_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r ／⌒ヽﾆ‐-、
/::::::::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ '.,:::::
丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::.. '.,::i
/ ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. '.,
/ ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::::. '.,
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
| （ ●）（●）
.| U （___人__） （全く、前回そこはかとなく、注意をしていたのに・・・・・・。
| ｀ ⌒´ﾉ
| |_,-‐、_ -、 スミルノフさんの怒りに触れてなきゃ良いが・・・・・・）
.人､ 厂丶,丶 v 〉.
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ ::;;;;;;;;::::::::. ',
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） |
＜ピンポーン （__人___） | ・・・・・・ああ、もう来たのか。
|｀ ⌒´ u. |
| |
ヽ .ｲ
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
／）￣￣＼
／∠___ ヽ､,_ ＼
/ ／ ,-イ）（＝ ）!!! | （呼んだ立場なのに
l / /（__人___） | 人が足りてないなんて失礼、
l ', ｀⌒ ´ u | 如何説明しようか・・・・・・）
', ', |
j ﾉ /|_
_∠⌒ヽ j, _、___ ｨ／::＼__
___／ ...:::::::::::ヽV￣￣￣:::::::::::::::::...´´''' ､､､ _
／::::／ ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... :::::..＼
| ::／ ...:::::::::::::::::::::::: /;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::: l
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|
|
|
|
＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿, |
. . . . . | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
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|￣|￣| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |
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| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ０ || |
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | o｡
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | Ｏ ‰
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| | _ﾚ'
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| ＿|＿_）（
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| |r- _ （＿）- __
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || - __ - __
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || || - ＿＿＿
| | | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| || || || |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀￣￣|| || || |
＼ || || |
＼|| || |
＼. || |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
:.:.:.:.:..||:::::| |三三三三三三三三三三三三三三ﾐ| ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| {三三三三三三三三三三三三三三ﾐ} ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| ∨三三三三三三三三三三三三三ﾐ| ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:..||:::::| {三三三三三三三三三三三三三ｼ}ﾍ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| 7´￣i￣￣ i￣ ﾗ"ﾃ￣ i￣｀〒ﾆﾆﾐ} ', ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..:.:.:.:..||:::::| ! .| , /| ｲ |i .| i | i ∨∧ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| ! .| i / ,' / ', |', |､ i､ .| | |三:} ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ―――こんにちわ。
.:.:.:.:.:.||:::::| | |ﾘﾉ二ﾚﾍ 乂 ヘ 「ヽ!ヽ| ﾄ､.i三ﾍ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| | | ｲ又歹｀ ´又歹ﾌ .| |r| }三ﾘ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: やらない夫さんって貴方かしら？
.:.:.:.:.:.||:::::| | | ｀´ ｀´ .| |ﾘ |"´ } ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:..||:::::| | i { | | i | ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:..||:::::| i .∧ .ｲ .|彳 ,' ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| i !.ﾍ ‐- -‐ ∧| .iw､_ ,' ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| i .ﾄ､.ヘ､ ｨ个 | i三ｼ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:..||:::::| i | 7{≦＞ __. ＜´,≧::)┤ |ミ/ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| | |,ｨr ﾄ::::::::::::i:::::::::::::::::::| i |､ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..:.:.:.:..||:::::| | ', .}::::::::::::i:::::::::::::::::::{ i | 〉＞､_ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| ,ｨ―'| i /＞::＿i＿:::,:::＞/ | |'´∧∨｀ﾗ､ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| / .| ',ｲ::::::::::::::i:::::::::::::::/ ﾉ |∧∨/´ ＼ ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| / | . ', .!::::::::::::::,':::::::::::::/ ／ |i∧∨ .／', ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.||:::::| /:＼ ', ', .|' , .ﾄ､:::::::::,'::::::::::::,／ .__, : ' !∨/ ／::::::::〉 ||.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ガチャリ
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ●）（●）
. ｜ （___人__） ええ、私が、やらない夫です。
| ﾉ
.| | スミルノヴァさんの仰っていたゲストの方ですね？
人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ 御待ちしておりました。
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、 本日は、よろしくお願いしますね。
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
（●)（●.) |
（_人___） | ―――立ち話も何なんで
'､ │ とりあえず中へどうぞ。
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、 えーっと・・・・・・。
V／:::::::::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::.、
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: |
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ 「ナタリア・クラコウスキ」『Natalia Krakowski』と言います。
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | ロシアの様に人間関係で呼び方を変える習慣は、
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | ほとんど無いのでナタリアと呼んで構いません。
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
／￣￣ ＼,-、_
_,ノ ヽ､__ ／ / ,〉、
（●）（ｰ-/ ´／ /), ああ、お気遣い有難う御座います。
. （__人＿,{ / ' ´ﾐ､
'、`⌒ ´V __ <､ それじゃあ、ナタリアさん、こちらです。
| 〈´／::::::Λ
| ﾔ::::::::::::::Λ
`ｭ`ｰ─ｰV::::::::::::::Λ
/ﾑ _ , ｰ ' V::::::::::::::Λ、
_,. -／::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::Vﾍ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::.∨}
j :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::ﾚ;
i :::r ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::::ﾉ
. ｉ :::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::-==:::イ
| ,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
|＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
／ .／| |~l~i~~~i~~~~~|~i~~~~~~l~~i~~'| ||＼ ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;
|￣￣| | | | | | | | | | | || ＼
| | | | | | | | | | | | || |＼
____ | | | | | | | | | | | | || | ＼
. ／ ／|／| |＿ |ﾟ | .| | | | | | | | | ||.0 | ＼
／ .／|||| | |∠／| | | .| ﾉ. | ! | ﾉ .| | || | |
|￣| ||||／|／::／(二).| |＿＿＿＿.|,,,,,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,,,人,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ﾉ,,,,,,,|＿＿＿＿＿_|| | |
| |／|||| |／| ⊂ﾉﾉ__|／ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ ＼ | |
| | ||||／|／| 木 /※※※※※※※,,,ヽ ＼ ＼|. 0|
| |／|||| |／ ﾟ ﾟ ﾟ / ※※※※※※※※※＼ ＼ ＼ .|
| | ||||／ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼＿|
|＿|／ ／￣￣￣￣￣￣￣/| l⌒l⌒l i⊂⊃i |＼ ＼
／ ／ /_,| ⌒'⌒ l______,l | |￣|>
|￣|￣￣￣￣￣￣|￣| |＼|＿|
|＿| |＿| | |
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ ―――さて、それじゃあ、早速・・・・・・。
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
／￣￣ ＼,-、_
_,ノ ヽ､__ ／ / ,〉、
（●）（ｰ-/ ´／ /),
. （__人＿,{ / ' ´ﾐ､ ああ、すみません。
'、`⌒ ´V __ <､
| 〈´／::::::Λ 実は、先に謝っておく事がありまして・・・・・・。
| ﾔ::::::::::::::Λ
`ｭ`ｰ─ｰV::::::::::::::Λ
/ﾑ _ , ｰ ' V::::::::::::::Λ、
_,. -／::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::Vﾍ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::.∨}
j :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::ﾚ;
i :::r ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉､:::::::::::::::::::ﾉ
. ｉ :::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::-==:::イ
. | :::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| | 謝っておく事？
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::?j l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
／￣￣＼
__ノ ヽ､,_ ＼
（●）（● ） | ええ、実は、本当はもう一人、
（__人___） |
|｀ ⌒´ u. | やる夫と言う奴が、来る筈だったんですが、
| |
ヽ .ｲ 音信不通で・・・・・・。
__「ヽｰ'ーｰ"／7_
_, ､ -― ''":::＼:::￣￣:::::/::::::ヽ、
/;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､
丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､:::: !
/;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､|
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| ああ、それは問題ありません。
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | その事は、既に「カピターン」（大尉）から・・・・・・。
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ? .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i
. _______
／ ＼,-、__
／_,ノ ｀⌒ ヽ.,__ ヽ
| (● ) （● ） ,.! ┴-'、
| (___人___） 〉-‐‐´ l え？
.| u 〉--‐´ l
| iヽｿ l
Λ ∧｀;" '、
__,. ｨ仏 ___、___ ｨ_ノﾍヽ、 _,.‐ｰ、_
_,. -= ''' .:::::::}:::::::::::::::::::::::／::::::::>´..:::::::.. ヽ｀.､
ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...＼::ヽ
／ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}
＿,ｯ=ﾆﾆﾆﾆﾆ＝-､_
,ｨ´三三三三三三三三三三ミｬ､_
r三三三三三三三三三三三三三三ミｬ､
|三三三三三三三三三三三三三三三三ﾐｯ､
|三三三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
|三三三三三三三三三三三三三三三三三ｼ
}三三三三三三三三三三三三三三三三ミ/
,!三三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ/
／三三ヽ､三彡ｨ-‐'￣￣￣￣｀`ー―ﾐ三三ｿ
./ ,' i ,' i λ i ',
,ｲﾄ､ ,､ / i | ﾙﾘ,, ﾉ ', .| | っつ
,ｲ三ﾐｲﾐｯ､ { r‐┤ ﾚ'7/7ﾑ-‐_', ,'i. ,' .| っ
,'三三三三ミｯ/ .i |「｀| | 代茫ミ､ .从 | ,' , /
,'三三三三三/ ! | | .| | ゞｿ_ ｫｭﾚ乂
i三三三三三{ i. ,' ! ゝ| ｉ wxw !ﾂ
|ｼ´ﾍｼﾐ三三i | ,' ゝ┤ ｉ ゝ
| ヾｨ彡人 | .ﾉ ,' .i ', ､__ _, ´ﾉ
| ´ / ∧/￣ヽ､___ノ ∧ ',. , '
|ミｬ､ / ﾇ‐-､＿ﾉ二ｬ､.∧ ',. / あっ！！
|三三ミﾉ γ´ く ｀ヽ､',. ',‐--'
',彡毛' / ', ＼ ＼ い、いえ、気にしないで良いですよという事です。
＿_/ i |,ｯz-―-ｯｨ´￣｀＞､
／'., / ,' | | / /´. ｀`ヽ､
／::::::::/ ,' | |__＿＿| / ,ｨ‐'´∧
/:::::::::::/ i | |:::::::::::::::| ﾄ､ ／:::::::::::::::i
|::::::::::/ .il | .i:::::::/:::::| |::::ゝ'´:::::::::::::,::::::|
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
| （ ●）（●）
.| U （___人__） は、はぁ・・・・・・。
| ｀ ⌒´ﾉ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉.
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ ::;;;;;;;;::::::::. ',
／￣￣＼
⌒´ ヽ､,＿ ＼
（●)（●.) |
（_人___） |
'､ │ ―――えーっと、それでですね。
} {
!､______ .ィ-ｰﾄ、 やる夫の奴が、帰って来た時に見れる様に
V／:::::::::::::::::ヽ
{::::::::::::::::::::::::::::::.、 今回の解説をメモをしたいのですが、
／ｰ-:::::::::::::::::::::::::::::::,
「r'、 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 宜しいでしょうか？
} r'、 ﾍ､ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
i/ ム､} .{ i:::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: |
{ い､{ Ｙ::::::::::::::::＼::::V:::::::::::::::::::: |
＼ ヽ {|V.::::::::::::::: ＼V:::::::::::::::::: |
＼ ノ|:.V.::::::::::::::::::::::〉.:::::::::::::::::|
>>181
ええ、そうです。
やる夫が、どうなったかは……待て次回！！
,ｨ彡三三三三三三三三ミｬ､_
{三三三三三三三三三三三三}
,i三三三三三三三三三三三三ﾖ
./iﾞ)三三三三三三三三三三三三}
〈 .{ i三三三三三三三三三三三ミ/
{ ,! {三三三三三三三三三三三ﾖ､
! |ｼ´￣／ ￣｀ﾞヾミ三三}ミｬ､
ﾉ / i. /ﾍ i､ ､ ヽ ｀ヾ彡三ミ￣｀ヽ､
,-‐―'⌒Y / i / ﾍ. | ', !ヽ､ ＼ ＼xミﾓ ミヽ､
| ∧ ﾒ ,' /i./_.ｨ ﾘ 弋|‐-｀ヽ､ヾ､. ＼｀ヾ､＿三ﾐ毛
i ∧'´ ﾚ'K '´ｨ二､ 'ｨ_二=ｭ |ﾒ､ ｀ ＼ ええ、構いませんよ。
', ∧ |i ﾍ. 代:ﾗ 弋:ﾅ ' .ﾘ〈 }＼ ｀ヽ､
∧ ∧ |i .∧ } ノ/ 个､ ｀ヽ､
:::∧ ) i', ヘ. ｀ ,r‐'′ .ﾉ^i｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､
:::::∧ .／ iヾ､. ｀ヽ､-‐− ,ｲﾍ ｼﾑ' ｀ヽ､＼ λ
::::＞ﾍ､_／ ヾ ヽ､ ｀ヽ=-＜.,ｨ}⌒￣´ .＼ ｀ヽ､ ヽ
≦‐-=z､_ ≧､_ ｀ ‐- ､ ＿__｀ﾞミヽ､ ｀ヽ､｀ヽ､ ｀ヽ､ミﾆ=‐-､
::::::::::::::::::::ﾞ￣｀ﾗ'´ ゝ､_三二ﾆ=‐-=､ ｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､ ｀ミ､＼
＼::::::::::::::::::::::/＿∧∨ /::::i:::::::::/:::〉ヽ ヽ､ ミﾆ=‐-､ ＼ ＼ ミ､
::::::＼:::::::::::::::::::i::::| ∨ /ゝ┘-'´::::/ ∧､ 木 ＼ ｀ヽ､＼ ｀ヽ
:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i∨ /:::: ::::::::/ ∧∨ヽ ',::｀ヽミ､ ) ｀
｀ヽ､＿＿＿_:::j::::|/ /､:::,:::;;;;;::::〈 ∧∨:::::乂:::::::::::::;＼
〈二彡-‐'´ .,:' :::::＼＼〈::::::::::::::::::/::::{
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ ―――まぁ、最も帰ってくる可能性は、
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛 限りなく低いでしょうけど・・・・・・。
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
／￣￣ ＼
-｀ ⌒ ヽ､_ ＼
´ ●）(● ） |
. （_人＿) ｜ え？
'､ ｜
| | 何か言いましたか？
| ､ .ｨﾊ､_
≧ｭ─ｰ ´:::::::::.......ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...＞、
,.＜..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
j ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/..::::::::::::::Λ
i :::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
ｉ :::Λ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V..::::::::::::::::::::ｲ',
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ い、いえ、早速始めましょうと言ったんです。
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉ 〇 ｀| |' | ∨ ﾍ
ノλ| 〇｀ u | |/ ﾉ λ ええ！！
'´ |∧ | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ u ､_,､_ノ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_
| （ ●）（●）
.| U （___人__） は、はぁ・・・・・・。
| ｀ ⌒´ﾉ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉.
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V／.....￣ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::＼::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ﾊ ::;;;;;;;;::::::::. ',
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代 ￣,ﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ゞ=彡 | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ ・・・・・・コホン！！
. Y .K=彡 il| u | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ r-‐‐'´) | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ヽ⌒´ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ ・・・・・・さて、まずは、基本的な事から話しましょうか。
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
,,-､く~~ヽ､ っ ヽ, /~~ (
（ __ﾉ ヽ-, | ) /´
_／ | _ ,ﾉ ヽ ｀） ~|
＼＿＿＿ﾉ ）｀´ | __ ,) レ〜､
,-´､_ ´つ /~~~´
,,-〜〜｀ ,,ノ /
´〜〜〜〜､_ノ ,〜-´
､-､ ,,-ノ
|~~~~｀ツ
｀ヽ,
~ヽ
）
,,､,,-､ |
| ｀‐- ､, ﾉ ,--,
/ ~｀〜〜´ __ ) ヽ
/ ,〜､__ _〜´ ｀丶 ヽ ｀ヽ
／ | ｀-´ _､ ｀| ｀|, ＼
/ ,_＿,-´ ( ! ＼ ＼ ~~~｀ヽ,,_
｀/ ／ ､二, ｀ヽ_,, ￣く |
/, （ _ ､‐､ ο ´i | ｀-､ ,~_＼ i
~ ｀´ヽ, ／´ ~ ｀´ ） ,,_| ｀i ヽ, ｀´ ヽ
|__,,-‐‐-､,, ,,-‐｀ ｀´ ） ,-! ）
,,-‐､ ~ i~~｀-‐フi_/
_,,／ ｀ ‐-´i＿ - ‐ ´￣￣￣￣￣｀‐ ´｀‐｀―´~ヽ,っ ｀＼_ ）
ロシアの解説で話した様にスラヴ民族は、
東西は、現在のヴィスワ川からドニエプル川にかけて、
南北は、現在のカルパチア山脈からバルト海沿岸にかけての地域に
広がっていたとされており、各地でケルト人やゲルマン人と
混合しながら居住していたとされています。
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:| その後、フン族の侵入によって
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{ ゲルマン人の移動が始まり、
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ その空白となった地域を埋める形で
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ |
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| | スラヴ人達が、移住し始め、
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ |
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| | そのスラヴ民族の移住の過程で
川 | | | /'| |
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| | 言語のや民族的な分化が起こりました。
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/ そして、今回私が話すのは、その中でも
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ 現在のチェコスロヴァキア地域やエルベ川中流域に
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! | 移住した西スラヴと呼ばれる民族群ですね。
,什 ｌ､ _ ' /;| |
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::?j l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ ふむ、該当するのは、
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜ 主にポーランドやチェコ、
{ ｜
{ / それにスロヴァキアと言った所か？
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -¬-−―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ| <ﾒﾓﾒﾓ
.':..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:＼
|:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:}
|:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..'
_|:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:..:..:..:..:..:..:/
,イ７_|: |／jｲ､| ,.⌒iー､:./
/{i:iﾊ^|: |艾ﾃｭj/ } /ﾍ {'
/{ ゞ 八|: | ｀¨ﾞ /ｲ及j人
/}i乂从/|: | 冫 /|
廴厶イ,入|: | ...__ /｜ ええ、ある程度似通った点もあるので
／ ｀卞l|: ﾄ.､ ィ |
/／ /i:i:|: |i:i:i｀i:i:く | | 今回は、一国ずつではなく、西スラヴとして
_/' __/i:i:i:i|: ト､i:i:i:i:i})｜ |
ｰ彡∠´＿ ￣|: { }i:i:i:|{_｣ | 包括的に解説する事にしました。
/:::. ＼八: ヽ Ｌi;i;/_:| |
|::::::.. ヽﾄ､ ﾄ､ }ﾘ : |
|:::::::.. 从＼ﾑ 0 乂 ; ﾉ}
|:::::::::::... }:::: ｀ /ｲﾉ ,
|::::::::::::: ):: く く
ヽ::::::::::::::. }::: } !
}::::::::::: {:::::::::.... ﾉ ﾉ
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､|
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.| ・・・・・・さて、これらの西スラヴ人が、
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i|
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i | 資料として出てくるのは、紀元9〜10世紀の事です。
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | |
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | | まず、紀元9世紀頃、西スラヴ人のポラニェ族が、
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ? .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ' オーデル川とヴィスワ川の間の平原に国家を建設しました。
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､ これが、ポーランドの始まりとされています。
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒
｜ .（ ●）（●）
. ｜ （___人__） 確か、ポーランドの国名は、
| ﾉ
.| | （平原）を意味する「ポーレ」から派生した
人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ （平原の人）を意味するそのポラニェ族が、
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、 打ち立てた国家に由来したんだったな。
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ
_,.,,-=ｰ''7¬777¬-､
_､‐ﾞ/////////////////,ヽ
,z'/////////////////////,{ ええ、そうです。
. ／///////////////////////!
l////////////////////////,'l そして同じ10世紀頃、
∨///////////／"￣￣￣￣｀ヾ
∨///////／ ! / ,l. ∧ ﾄ､＼ ハ 現在の東欧の大部分を統治していたモルダヴィア王国が、
V////／! lﾊ/'ﾚ_` ＼!,.ﾍ_;ﾉ! ;
∨//,' ,.! ! .kｒfヽヾ. kｊ川: , マジャール人によって滅亡すると、その配下にあったチェック人は、
;V' ,'.r-､! l. .!｀ ´ ハ, !
/ﾐl ｉ i 'ヽ! l. ! ; .l ベーメン王国として神聖ローマ帝国に下る人々と
,.'/ ! ､: ヽ.._! l .l. ' .´ / : !
/ミミﾐヽ,、 ! !.l._ /i !.| マジャール人（ハンガリー）の支配下に入る人々に二分され、
,'ミﾐﾐﾐﾐ{ ｀` T ! ﾄ､.｀7､ ´}.l! | l
. lｲ ,.' !｀l丁`'､ ﾞ.三l.{ーヽ! ! | これによってチェック人からスロヴァキア人の分化が起こりました。
. ﾘミ'/ ! l ｛.,_ l 、 ﾞ.ﾆl.i､_ ｀ヽ｀ｰ,.､
!,,,,i ! _l,..///ヽl. ヽ. ﾞ.ー.､ﾞヽ ゝ./∧
〉‐7///////∧ ヽ ﾞ. ヽ ＼ `､/∧
/////////// ∧ ヽ. ﾞヽ 丶 ＼ ヾ.ヽ_
/////////////∧ ヽ ﾞ ヽニ丶、 `'=-..､.ヽ
. //////////////∧ ﾄ. !. ヽニﾆ ＼ ｀ﾞ' ､
//////////,i/////｝ ,' ｉ ﾄ ＼ ヽ ヽ
//////////,l///// ﾚ′l ﾉ,ゝ ヾ_ ﾞ, _ }
/＼,ｨヽ､ ,' .ｲ ｀ヾミ三三三三ﾐ/
/::::::::::::::::::ゝ,:' /,' ,' , ｀ヾミ彡'
./::::::::::::::::::::::/ ,' ,' ｨ ｲ ,ｨ ﾄ´
ﾍ:::::::::::::::::::/ ___,' i /,' / | / ', i ｨ ｀､
∨',_:::::::::i ./,-.i .|/7 .,ﾍ‐┤ ,' ', λ 八 ,' ヘ `､
＼,-| | | r| | ﾚ__ ﾍ ﾄ=､_.', ,' ', ! ', .ｲ .,' ＼ ､
| | ! (| | 〒乏=ﾃﾍ|__ ｀ヽ / 〉 ﾄ-‐', /'i ,' ヽ
人_ ', ', ',.|. | ゝ 又歹 ｀ ∨ ｨﾑ|=ﾃ=i/ｭ| ,彳
::::::::＼/',ﾍ_i ,' ',_i | ｀¨ ‐ ´又歹 丿乂 |
:::::::::::::::::::::人 ,' | | i ｀ ¨ / | つまり、現在でこそチェコとスロヴァキアとに
::::::_,ｨ-‐ﾍ´::::＼＿ | ', ｀ / |
ｨ´ ／,ゝ―‐‐シﾗ ',. / / .| 分かれていますが、民族的には、
.,ｨ'´ /::! ', / |
,ｨ'´ ',::::', ', ‐‐- - イ | チェック人とスロヴァキア人は、
/ ',:::', ',＼ - ,.＜ ', |',
｀ゝ i＼ ヽ､ , ＜. ', i i 同じ祖先を持つ民族であったのです。
＼ ', ｀ヽ､≧ イ ｀ヽ､ ＼ .| |
／￣￣＼
／ _,ノ ヽ､_
｜ ( ●) (●）
. ｜ （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ふむ、ふむ。
.| |
人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::: <ﾒﾓﾒﾓ
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三| さて、この様に国家が建設され始めると
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ 他国との交渉を行う必要が出てきました。
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 特に神聖ローマ帝国の初代皇帝となった
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ オットー一世は、キリスト教の布教という名目で
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡 スラヴ人勢力に攻撃を仕掛けてくる等があり、
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ', それから国家を守る必要がありました。
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ その為に使われたのが、宗教・・・・・・
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨ つまり、欧州全体で信仰されていたキリスト教です。
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ | 時代は前後しますが、
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| |
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ | 宗教を外交上の武器として使う試みは、
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| |
川 | | | /'| | 西スラヴ人の間ではモルダヴィア王国の時代
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| |
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| | から行われていました。
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ 例えば、スラヴ人初の伝道は、
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! | 9世紀後半、キュリロスとメトディオスという人物が、
,什 ｌ､ _ ' /;| |
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜ モラヴィア王国の要請を受けてビザンツ帝国から
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜ ギリシア正教を伝道した事が、初だとされています。
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::?j l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（●） ふむ、確かロシア編でも出てきたな。
.| （___人__）
| ﾉ 確か、キリル文字の開発者だったか？
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ', <ﾒﾓﾒﾓ
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ ええ。
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､| まぁ、厳密には違うのですが、
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| 彼が開発したとされてキリル文字と
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | 言う様になった事から分かる様に
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ? .刈 丿 彼は、後の東スラヴ人の伝道に
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､ 大きな影響を与えた事に間違いはありません。
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
,ｨ彡三三三三三三三三ミｬ､_
{三三三三三三三三三三三三}
,i三三三三三三三三三三三三ﾖ ・・・・・・さて、このモラヴィア王国の要請によるギリシア正教
./iﾞ)三三三三三三三三三三三三}
〈 .{ i三三三三三三三三三三三ミ/ 伝道のの背景には、敵対する東フランク王国に対抗する為に
{ ,! {三三三三三三三三三三三ﾖ､
! |ｼ´￣／ ￣｀ﾞヾミ三三}ミｬ､ ビザンツ帝国の後ろ盾を得ようとしたからだと言われています。
ﾉ / i. /ﾍ i､ ､ ヽ ｀ヾ彡三ミ￣｀ヽ､
,-‐―'⌒Y / i / ﾍ. | ', !ヽ､ ＼ ＼xミﾓ ミヽ､ ビザンツ帝国は、ギリシア正教会と密接に関係しており、
| ∧ ﾒ ,' /i./_.ｨ ﾘ 弋|‐-｀ヽ､ヾ､. ＼｀ヾ､＿三ﾐ毛
i ∧'´ ﾚ'K '´ｨ二､ 'ｨ_二=ｭ |ﾒ､ ｀ ＼ 対する東フランクは、カトリックの影響があった事も
', ∧ |i ﾍ. 代:ﾗ 弋:ﾅ ' .ﾘ〈 }＼ ｀ヽ､
∧ ∧ |i .∧ } ノ/ 个､ ｀ヽ､ 要因の一つでしょう。
:::∧ ) i', ヘ. ｀ ,r‐'′ .ﾉ^i｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､
:::::∧ .／ iヾ､. ｀ヽ､-‐− ,ｲﾍ ｼﾑ' ｀ヽ､＼ λ
::::＞ﾍ､_／ ヾ ヽ､ ｀ヽ=-＜.,ｨ}⌒￣´ .＼ ｀ヽ､ ヽ
≦‐-=z､_ ≧､_ ｀ ‐- ､ ＿__｀ﾞミヽ､ ｀ヽ､｀ヽ､ ｀ヽ､ミﾆ=‐-､
::::::::::::::::::::ﾞ￣｀ﾗ'´ ゝ､_三二ﾆ=‐-=､ ｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､ ｀ミ､＼
＼::::::::::::::::::::::/＿∧∨ /::::i:::::::::/:::〉ヽ ヽ､ ミﾆ=‐-､ ＼ ＼ ミ､
::::::＼:::::::::::::::::::i::::| ∨ /ゝ┘-'´::::/ ∧､ 木 ＼ ｀ヽ､＼ ｀ヽ
:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i∨ /:::: ::::::::/ ∧∨ヽ ',::｀ヽミ､ ) ｀
｀ヽ､＿＿＿_:::j::::|/ /､:::,:::;;;;;::::〈 ∧∨:::::乂:::::::::::::;＼
〈二彡-‐'´ .,:' :::::＼＼〈::::::::::::::::::/::::{
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/ しかし、このギリシア正教の布教は、
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl モラヴィア王国の滅亡によって頓挫してしまいます。
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ 現在のチェコに当たる地域を本拠地としていた
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | プシュミスル家は、モルダヴィア王国滅亡を機に自立し、
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | ベーメン王国として領内のチェック人と共にカトリックを
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ 信仰する神聖ローマ帝国の支配下に入ったのです。
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi 一方、マジャール人の支配下に入った
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_ チェック人（スロヴァキア人）もマジャール人が、
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ 後にカトリックを受容した為、
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡 チェック人、スロヴァキア人の間では、
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ ギリシア正教は衰え、カトリックが、信仰されていきました。
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
,ｨ彡三三三三三ミヽ､
r彡三三三三三三三三ミ､
|三三三三三三三三三三|
{三三三三三三三三三三} その様な状況の中で当時のポーランド王だった
i三彡ゞ''""⌒ﾞﾞﾞヾミ三三ｿ
{ゞ´.i , ,ｲ ,ｲ ∧ i i｀ヾj ピャスト家のミェシュコ一世は、カトリックを受容しました。
| |,ｲﾉﾒ／ ', /ﾆｷﾄ､| i
i 木モテ ﾘ 'モテｵ | ギリシア正教の本拠地であるビザンツ帝国とは距離が遠く、
,' | | .|
i i ! ｫ. | また、周辺にはカトリック教国しかいない為、
.i |ゝ _ _ / ', |
i .| 个.､ .,イ .} i オットー一世の侵略の大義名分を奪い、
i .i ,ｨﾅ､_＞＜_.,ｲ､_ .| |
| .| ﾉ;;;;;;;;;ﾞiiﾞ;;;;;;;;;;|: .｀i .| 周辺国と友好関係を築く上での判断だとされています。
.j | };;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;;;;;} : i |_
＞='´|:| ',.|:::::;;;;;;;ii;;;;;;;;;;(: :.j |:|｀ヽ､
.,ｲ. i:i , ﾘ:::::::::::ｉi:::::::::::::∨ |:| ﾞﾄ､
{::ｷ. |:', i:. |､{::::::::::::ii::::::::::::/,ｨ .: }:i ,':::}
|::::ｷ j/ i|;::.. ',:ヽ:::::::::ii:::::::::/ｨﾉ .::; i┴､_ /::::|
|::::::∨;ﾉ jﾘ､::..',::::::::::::ii::::::::::´/ :,ｲﾉヽ､ ∨:::::|
|:::::::;;Y /::::::｀ヽゝ､::::::ii::::::::::::ﾘ´::ﾘ:::::::} .ﾘ;::::::|
／ ￣￣＼
／ _ノ´ ⌒ ´-
| （ ●)（● ｀ ふむ、何だか受容した理由は、
｜ (＿人_）
｜ ﾉ 何処と無く北欧のハーラル一世を
| |
_ｲヽ､. , | 彷彿とさせるな。
ノ.......::::::::｀ ｰ─ｧ≦
,.＜...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＞、
∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
Λ::::::::::::::.ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j <ﾒﾓﾒﾓ
_,.,,-=ｰ''7¬777¬-､
_､‐ﾞ/////////////////,ヽ
,z'/////////////////////,{
. ／///////////////////////! 確かに宗教を理由にした攻撃の
l////////////////////////,'l
∨///////////／"￣￣￣￣｀ヾ 大義名分を潰す為という点では良く似ていますね。
∨///////／ ! / ,l. ∧ ﾄ､＼ ハ
V////／! lﾊ/'ﾚ_` ＼!,.ﾍ_;ﾉ! ; また、キエフ公国のウラディミール一世の様に
∨//,' ,.! ! .kｒfヽヾ. kｊ川: ,
;V' ,'.r-､! l. .!｀ ´ ハ, ! 国内統一の為にキリスト教を導入した訳では無い為か、
/ﾐl ｉ i 'ヽ! l. ! ; .l
,.'/ ! ､: ヽ.._! l .l. ' .´ / : ! 西スラヴのキリスト教の影響は、他のカトリック教国並みで
/ミミﾐヽ,、 ! !.l._ /i !.|
,'ミﾐﾐﾐﾐ{ ｀` T ! ﾄ､.｀7､ ´}.l! | l ロシアほどでは無かったとされます。
. lｲ ,.' !｀l丁`'､ ﾞ.三l.{ーヽ! ! |
. ﾘミ'/ ! l ｛.,_ l 、 ﾞ.ﾆl.i､_ ｀ヽ｀ｰ,.､
!,,,,i ! _l,..///ヽl. ヽ. ﾞ.ー.､ﾞヽ ゝ./∧
〉‐7///////∧ ヽ ﾞ. ヽ ＼ `､/∧
/////////// ∧ ヽ. ﾞヽ 丶 ＼ ヾ.ヽ_
/////////////∧ ヽ ﾞ ヽニ丶、 `'=-..､.ヽ
. //////////////∧ ﾄ. !. ヽニﾆ ＼ ｀ﾞ' ､
//////////,i/////｝ ,' ｉ ﾄ ＼ ヽ ヽ
//////////,l///// ﾚ′l ﾉ,ゝ ヾ_ ﾞ, _ }
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（●） と言うと？
.| （___人__）
| ﾉ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ', <ﾒﾓﾒﾓ
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三| 例えば、ロシアでは、キリスト教以外の洗礼名の制限や
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ ギリシアやローマの文化を継承する
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､ ビザンツの文化の影響を受けた事もあり、
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ スラヴ系やノルマン系の姓名の多くが衰退したのに対し、
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 西スラヴは、『Svyatoslav』「スヴャトスラーフ」（神聖なる誉れ）や
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 『Bog』(神)と『mily』(愛らしい)を合成した
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 『Bogumil』「ボグミル」（愛しい神）等のスラヴ的な姓名が残りました。
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} もちろん、同じスラヴ民族と言う源流を持つ為、
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 多くの共通点は持っていましたが、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ ギリシア正教とカトリックでは聖人が違う為に
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ 個人名（洗礼名）にも違いが出る等の例もある様に
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡 カトリックを受容したスラヴ民族として
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ', ギリシア正教を受容した東スラヴとは、
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ また違った道を歩む事となったのです。
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
／￣￣＼
／ _,ノ ヽ､_
｜ ( ●) (●）
. ｜ （___人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ふむ、成程。
.| |
人､ |
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
／..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＼､_
::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ﾍ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::: <ﾒﾓﾒﾓ
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ | そして、西スラヴの姓名の特徴としては、
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| |
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ | ゲルマン系と相互に影響しあっていた事が
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| |
川 | | | /'| | 挙げられます。
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| |
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
,．-‐zｰz‐zー-､､ オットカル2世
,ｲﾗ''¨"´￣ ￣｀`''ヾ､ﾞヽ Otakar II
// .::ヽ,ﾊ､
l!j ー‐ .:.:::ﾄ､ ﾞi 13世紀中中頃のベーメン王。
,ｲj ,,._￣｀`ー ''´￣ .:.::::j ヾ|
i/l , ､ ‐ ' ' .:::!ミiﾘ, 13世紀頃から始まったドイツ人の東方殖民を
〈,ｶ,ｨﾆﾆ二j ヾ二ﾆﾆﾆゝ,:.:::ヾヽ〉 受け入れ、ベーメンの開拓に当たらせ、
ヽ', ﾞｰﾟ‐'j ゞﾞｰﾟ‐' . .:.ﾄ､j〈 ベーメンの国力を高め、皇帝位を狙ったが、
ﾞi ''"ﾞ;l ,! ｀`' ' . :.:::j i j! それを脅威としたドイツ諸侯は、
ﾄ､ ,j 、 .:.:,ｲ彡j/ 神聖ローマ皇帝にスイスの一領主に過ぎなかった
／i /j,ｲﾗﾞ＞≦｀ヾ-､ ,ｲ 」ﾗ「ヽ ハプスブルク家のルドルフ1世を担ぎ出す事となった。
_／:;:;:;,l/,ｨｲ´｀rﾆﾆｬ`Y ﾘ ,ji!'´:;:;:;:;!_
,,､-‐''"´/:;ﾄ､:;:;:;:;ゞj´ﾊﾞ_ﾉ￣ゞ ,j ,ij,ｲ;:;:;:;:;:;:;!:.｀''ｰ- ､_ オットカル2世は、それに怒り、皇帝即位式典を欠席。
.:.:.:.:.:.:.:.:/;:/::::|:;:;:;:;`ﾄ､/ j i! 〉ｲ ,ﾚｲ「ヽ;:;:;:;!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
::::::::::::::::|;/::::::,|:;:;:;:;:;:;〉ゞ,,」 ＿',j ,ィ´,ｲ:;,!::::i:;:;:;!::::::::::::::::::: ルドルフ1世は、それを口実に討伐軍を送り、
::::::::::::::::::::::::::::ヽ:;:;:;:;} ｀`><≠'¨´ ,!:;,!::::|;:;/::::::::::::::::::::: マルヒフェルトの戦いでオットカル2世を敗死させる。
::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ;:/ ,ｲ/ jlヽ＼ ,!:;,!:::::!/:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ/ ,ｲ/ jlヽ＼ ,!:;,!:::::!/::::::::::::::::::::::: その後、ベーメンの領土は、ハプスブルク家の物となり、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,ｲ/ jlヽ＼ ,!:;,!:::::::!/::::::::::::::::::::::: その豊かな土地は、後のハプスブルク家の躍進を支えた。
例えば、チェック人の居たベーメンでは、13世紀頃のベーメン王であるオットカル2世が、
ドイツ人の東方殖民を受け入れ、領内の開拓に当たらせたり、
その後、ドイツ系のハプスブルク家の統治下になったりしていますし、
,. - 、
／ ＼ ＿ _
-‐ﾆﾆ.' ﾞ,‐-｀.ヽ ／ ＼
,. ‐ ､ ,'"ｒ;;;;;;;;;;/ ';;;;;;;;;） ）. ヽ.＿
／ ヽ. ト､＼;;;;;! rｉ lll r, l;;;i r' l ﾞ;;;;;;;)ヽ
,. 'ニ/ ' ﾆ.ヽ. ｒ' ヽ l;;l 〈i, li, .|| 〃i〉 ｌ;;ｌ l ｌ, lll ,, , l,. '"ｲl
l (;;;;' ,.〈i || i〉.,, ';;;;} } __ゝ' __!_l;;! ヾヾ ll./'/' l;;!_! .li,_ ll.〃/ l .{ {.）
ｒ､ ヽヽ ヾ, l! ll l!〃 .!;;ｌ i.).＿-ニ二ヽ. { Ｏ ￣￣￣￣￣￣￣ Ｏ｀/ニニﾆﾆ=-_￣!/ﾆ=-__
ィﾆ', ｒ'"￣￣￣￣￣￣' ／ﾆニニ二二＼ ト､ ◯ ,.ｲ ./二二ニニﾆﾆヽ仁ニニﾆヽ
ﾆ二ゝl, ° ﾄ､ Ｏ .ノ!.／ニニニニニニ二＼ ヽ ー-一 .ノ ｲ二二二ニニニﾆ',ニニニニ',
ﾆニニﾑ ヽ 二二ノ/ニニニニニ二二二二＼ ｀ ー一 ´ ,.イ二二二二二二ニﾆi二二二ニi
ﾆニニ二ヽ､_ /ニニニニニニニニニニ二＼. ＿＿_ , イ二二ニニニニニニニﾆl二二二ニl
ﾆニ二二二二二二{ﾆﾆニニニニニニニニ二二二ヽ二二二二二二二二二二二二二l二二二二l
ﾆニ二二二二二二lニニニニニニニニニ二二二二ヽ二二二二ニニニニニニニニニl二二二二l
ポーランドでは、同じく13世紀頃からドイツ騎士団を中心とする
ドイツ人達の東方殖民が始まり、後々のプロイセンと呼ばれる地域が、
出来上がってくるのですが、当時、その地域に住んでいたのは、スラヴ人でした。
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/ この様に13世紀から始まった東方殖民や
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| | ハンザ同盟を初めとする経済的な交流は、
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| | ドイツ人、スラヴ人双方に大きな影響を
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜ 与えたのです。
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::?j l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､| 例えば、ポーランドやチェコの名前を眺めてみると
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| 『Alexandr』「アレクサンドル」や『Bohuslav』「ボフスラフ」と言った
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | 何処と無くスラヴ的な名前がある他に
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ? .刈 丿 『Alfred』「アルフレート」や『Adolf』「アドルフ」と言った
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､ ゲルマン的な名前が、同じく多数あります。
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/ また、姓名でも
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i ドイツ貴族でも『Lichnowsky』「リヒノフスキ」という
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ スラヴ的な接尾辞を持つ家系がありますし、
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ
i λ:::|ｉ | ＿ / | あの『Adolf Hitler』「アドルフ・ヒトラー」の姓である
|毛シ´二|l i ､ . イi |
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. | 『Hitler』「ヒトラー」もドイツではなく、
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. |
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i | チェコの方に「ヒュードラ」や「ヒドラルチェク」という
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､ 類似した姓が多数あり、彼の家系のルーツは、
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､ 彼が、劣るとしたスラヴの方にあったのでしょう。
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
|三三三三三三三三三三三三三三ﾐ|
{三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
∨三三三三三三三三三三三三三ﾐ|
{三三三三三三三三三三三三三ｼ}ﾍ
7´￣i￣￣ i￣ ﾗ"ﾃ￣ i￣｀〒ﾆﾆﾐ} ',
! .| , /| ｲ |i .| i | i ∨∧
! .| i / ,' / ', |', |､ i､ .| | |三:}
| |ﾘﾉ二ﾚﾍ 乂 ヘ 「ヽ!ヽ| ﾄ､.i三ﾍ つまり、これらの名前は、
| | ｲ又歹｀ ´又歹ﾌ .| |r| }三ﾘ
| | ｀´ ｀´ .| |ﾘ |"´ } ポーランドやチェコ、スロヴァキアといった土地の
| i { | | i |
i .∧ .ｲ .|彳 ,' ゲルマン文化とスラヴ文化の接点に位置してきた
i !.ﾍ ‐- -‐ ∧| .iw､_ ,'
i .ﾄ､.ヘ､ ｨ个 | i三ｼ 複雑な歴史を体現しているのです・・・・・・。
i | 7{≦＞ __. ＜´,≧::)┤ |ミ/
| |,ｨr ﾄ::::::::::::i:::::::::::::::::::| i |､
| ', .}::::::::::::i:::::::::::::::::::{ i | 〉＞､_
,ｨ―'| i /＞::＿i＿:::,:::＞/ | |'´∧∨｀ﾗ､
/ .| ',ｲ::::::::::::::i:::::::::::::::/ ﾉ |∧∨/´ ＼
/ | . ', .!::::::::::::::,':::::::::::::/ ／ |i∧∨ .／',
/:＼ ', ', .|' , .ﾄ､:::::::::,'::::::::::::,／ .__, : ' !∨/ ／::::::::〉
ｉ:::::::::＼ ', .|i | '!::::::::::,':::::::::::::'T￣ / ,ｲ ,' ∨ ／:::::::::::::{
これにて本日の投下は、終了とさせて頂きます。
明日は、21時頃から『第２章 世界の姓 - 西スラヴ編 ? -』を始めたいと思います。
それでは、見て下さった方々に感謝を。
オットカル二世は踏んだりけったりやのう
ところできになったのですが、○○王国とか普通に出てきますが
どのあたりのどんな国か、というのがわからない人もいるのではないでしょうか
>>205
くわえて
ヒトラーの同郷の親友クビツェクとブラジルのチェコ移民２世のクビチェク大統領の
ご尊顔がよく似ています
ヒトラーさんは最近またぞろDNA検査からユダヤ系であるとかないとか言われてる
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC#.E7.95.A5.E6.AD.B4
ポーランド系の苗字か
たしか現状でロシアを敵視していない中欧の国ってセビリアくらいのような
_,,,... -──-:;ｧ7ﾆヽ､_
,. :''"´:::::::::::::::::::::::::rk' 〈__ﾝ)､ﾌ 済みません、訂正があります。
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くrゝ､__ン､>
,:'::::::::;:::::::::;'::::::::;::::::::::i:::::＜ｧ-ｷ-ｭハ〉 >>191 >>194 >>196のモルダヴィア王国という箇所は、
./::::::::/::,':::::!::::::::/!:::::::/!::::::i:::::::｀Y:::::::::i
.,'::::::::/!:/ !ｰ!‐ｧ'/ i:::::/､_!_:ﾊ:::i:::::::';:::::::::! 全てモラヴィア王国の間違いです。
i::::::;:'::!/ｧ'!ｧ‐;､,/ L/､,」_/｀ヽ:!:::::::!::::::::!
!::::/:::::!.ﾍ |_,r|. /i _,i｀ヽ/:::::::!::::::::| モルダヴィア王国は、ドニエストル川近くの国家。
i::;':::::;ﾊ. 'ｰ' ..::::... !,_,ｿ .ノ7:::::;'::::i:::::!
└'^7!::::!'"'" ,.,.,.,./-ﾍ/:::::::!::::| モラヴィア王国は、現在のチェコに本拠を
,':::i:::iへ､, ｒ-‐っ u_/:::::::/:::::::ﾊ:::|
ノi::::|:::!:::::,!_`'iｧ´`ヽｒ=''´7::::::;':::::::/:::i:::! 置いた国家ですので全然違います。
`└''ﾍ:i>'"i7´ ,ﾊ_／!::i:::!ヽ､/:;ﾍﾚ'
ﾚ7ｒ'ｰﾍ､,____,/／ ./!へ」 Y 大変申し訳御座いませんでした。
,'i´｀''ｰ--‐''7 / i/ |
_＿
_ -‐: : : : : : : : :｀ヽ _
_,. : ´: : : : : ,: : ´￣: : /´｀ ､´ ｀.､
ｰ=彡 : : : : : : , ': : : : : : : :〈 ! !
／ : :／: : : : : : : : : : : : : : : ｀>‐メﾒ-‐ く
／／ /: :/ : /: : : : : : : : : : : ｀ヽ,｀´ .i } >>208
. / /: : /: :/ : : ! : : : l: : : l::: :ヽ: : : :',､_入 _ﾑ丿
/イ / .,' : :!: : :∧: :!: :l: : : l::.. : !.: :.. :l:::::::::::::::::::l
!｜::l : :A-‐j ヽﾄ､ ﾄ､__|ヽ: :l : .:::,'::::::::::::::::::::! ご意見有難う御座います。
l: ! ::ヽ ﾍｒﾃﾐ ヾ!＼l｀ﾄｲ : .::/:::::::::::::::::::::i
ヽﾄ､ ::{ヾlﾔ::ｊ 7テミ､ ! .:rｹ-､::::::::::::::::i 確かに不親切でしたね。
l: : : :!ゞ' |rﾍ::j l }ノ rﾍ !:::::::::::::::i
i: l: :lﾍ ゞ- ' ,､_,ｨｰ'ノ:::::::::::::::::i 今度から投下の中で解説を挟みたいと思います。
l :{: :ﾚへ ｀ ヾｰゝ:::¨´:::::::::::::,.イ´
｀￣ _ ,＞､ ＿_ イ＞-ﾍ::::::::::／
/ .|:.:::i:::::::| '´/:::::::/::ヽ／:.ト､
. / |:::::|:::::::l /::::::/::::::::::::::/ ヽ
∧ |:::::|:::::::| /:::::::/::::::::::::::/ 丶
. / |:::::|::::::::y"::::::/::::::::::::::/ _ .ﾍ
ない夫自身は独り言のつもりなのか……
丁寧語が急にタメ語になってるのに違和感が
_,,,... -──-:;ｧ7ﾆヽ､_
,. :''"´:::::::::::::::::::::::::rk' 〈__ﾝ)､ﾌ
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くrゝ､__ン､> >>213
,:'::::::::;:::::::::;'::::::::;::::::::::i:::::＜ｧ-ｷ-ｭハ〉
./::::::::/::,':::::!::::::::/!:::::::/!::::::i:::::::｀Y:::::::::i
.,'::::::::/!:/ !ｰ!‐ｧ'/ i:::::/､_!_:ﾊ:::i:::::::';:::::::::! ご意見有難う御座います。
i::::::;:'::!/ｧ'!ｧ‐;､,/ L/､,」_/｀ヽ:!:::::::!::::::::! ､
!::::/:::::!.ﾍ |_,r|. /i _,i｀ヽ/:::::::!::::::::| ___,,..) ) やる夫が居る場合と同じ様に作ってしまった為、
i::;':::::;ﾊ. 'ｰ' ..::::... !,_,ｿ .ノ7:::::;'::::i:::::! --‐''´
└'^7!::::!'"'" ,.,.,.,./-ﾍ/:::::::!::::| 違和感が、出てしまったのだと思われます。
,':::i:::iへ､, ｒ-‐っ u_/:::::::/:::::::ﾊ:::
ノi::::|:::!:::::,!_`'iｧ´`ヽｒ=''´7::::::;':::::::/:::i:::! 次回の分は、きちんと修正致します。
`└''ﾍ:i>'"i7´ ,ﾊ_／!::i:::!ヽ､/:;ﾍﾚ'
ﾚ7ｒ'ｰﾍ､,____,/／ ./!へ」 Y 有難う御座いました。
,'i´｀''ｰ--‐''7 / i/ |
/＞ /ー'--‐='i _,. '-- ､_
! _,.イi'7'"´フ:::::i 7´V /7´｀ヾ､
,.,' ,r''i´::/ムヽ､__」:::::::! ! i ! ,.､.,_｀ン
／/ ∠ｒく｀''ｰr---rｧ‐''´,ゝ､.,_ ヽﾄ､_）‐'i |
,...::''"´::::::::::::::::::::::｀ﾞ'::.､
,.::'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;r7（ﾝ）ﾇ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くｲゝｧｷ'ｭ
/:::/:::;':::::;!::::::!:::::::_;__!_::::';::::::::::ヽﾍノｲ
.,'::::;'::::::!__/!::::;ﾊ:::::/!_」__｀ﾊ::::::::::!:::';::::';
|:::::|:::!´::/ 」_/ |_/'´;' ｱ'ヾ,|::::::::/!_」:::::|
|:::::|:::|;/7´iﾊ !ﾉ jﾘ!_／|:::::::::::::!
|／レ|:!ﾍ Vj `ｰ‐'’ |:::::::|:::::::::i:::| >>208 >>212で仰られていた事を補足してみました。
|:::|::::|,.,. ´ ''" |:::::::|:::::::::;!::|
|:::|::;ﾍ､ ｀ ,.ｨ'|::::::;ﾊ::::::;ハ! ＡＡ作成技術が無い為、見難いかもしれませんが……。
|,ハ;::::::｀7'ｧｰ‐rｧi'" ／`!／::::|／
＼/`ヽ､ﾊ;:ｲ!／ ／ ｀ヾ.
,く!/ ／ ／ハ
/||/ / i/／ |
/ｲ ! ,/ /' !
./ ,! ﾚ'__,.ｨヽ/ ,ﾊｧｰｧ
／´ ,Ｋ＞く_,]/ ' ';:〈
_ユｭ,,ﾝ ‐ ...._-ｒっ-‐-＿ `
..--'''" _..c='ﾞﾞ￣ ⌒ ｀''''‐ｰ ､,, −-_ マ.
_.. ､_,,......-､ ／ ___ ヽ+-........上-ﾝ―'´
弋ﾆ _,,..-‐ __,ｨ" _ﾉ＾,ノ゛ ﾞ/ｴ：'‐
￣ - .-‐"＾ ./" 礀
v │‐ ｰｕ:└......--っ..
_n,rっ_ ヾ....-'フ､ ┌'L ┌く￣＾
ﾞ工 ｨ'´ ┌'工>; ...ノ゛ﾞﾞ ｲ `"
_ノ"つトl ＼ １弋斗ニ−‐/''
丿_,,ノ_广 ー ／"´´ _,,,,,,,,_
￣ _工ﾍ--亠''" ｌ_;:;:;:;:;:`ｰ-､ ←モラヴィア王国
,,--/''" ＼;:;:;:;:;:;:丿
ﾞﾞ''t_ ヽ_;:;:/'´ ,..＿__,....-ｧ
│ _ j''ｌｎ ~~ ノ 弋ｺ==L
┌―ー―┘ −--‐'二ｌ､ `ヽ ﾞｰ: ､ 丿 ＾ｰ ､
│ _..-'’ 乂 ヽ..ﾆ''ゝ_ ﾞ1 ,,,,__上-....‐''''''ｰ-..........ﾉ
/ ｨ^_−‐ │ｌ ﾞ'ｌ彳‐＼ 个¬广"
７_,, _ノ´ ＿_,,,_ 々:宀'’ 弋个ｰﾉﾍ_
１l二ﾆ_-‐''￣￣" ＾ ｌ 釗 ﾞﾞ^__,,__ア`ｰ＾ﾞｰ::ﾆ│
現在のチェコ東部のブルノに本拠地を置いていたスラヴ人国家。
全盛期には現在のドイツ南部やポーランド南西部、
スロヴァキア、ハンガリーといった地域を領有していた。
東フランクと敵対関係にあり、その関係からビザンツ帝国より
ギリシア正教を導入しようとした。
10世紀頃、マジャール人の侵入によって滅亡し、
ベーメンに本拠を置いていたプシュミスル家が、
自立をし、同地はベーメン王国の一部となる。
現在、モラヴィアと言うとチェコ東部の地域を指す言葉となっている。
_ユｭ,,ﾝ ‐ ...._-ｒっ-‐-＿ `'
..--'''" _..c='ﾞﾞ￣ ⌒ ｀''''‐ｰ ､,, −-_ マ..
_.. ､_,,......-､ ／ ___ ヽ+-........上-ﾝ―'´
弋ﾆ _,,..-‐ __,ｨ" _ﾉ＾,ノ゛ ﾞ/ｴ：'‐
￣ - .-‐"＾ ./" 礀
v │‐ ｰｕ:└......--っ..
_n,rっ_ ヾ....-'フ､ ┌'L ┌く￣＾
ﾞ工 ｨ'´ ┌'工>; ...ノ゛ﾞﾞ ｲ `"
_ノ"つトl ＼ １弋斗ニ−‐/''
丿_,,ノ_广 ー ／"´´
￣ _工ﾍ--亠''"
,,--/''" │^ﾞﾞﾞ7 ←ベーメン王国
ﾞﾞ''t_ ￣´ ,..＿___..-┬
│ _ j''ｌｎ 丿 ﾍユ==ﾆ
┌―ー―┘ −--‐'二ｌ､ `ヽ ﾞｰ: ､ 丿 ＾ｰ ､
│ _..-'’ 乂 ヽ..ﾆ''ゝ_ ﾞ1 ,,,,__上-....‐''''''ｰ-..........ﾉ
/ ｨ^_−‐ │ｌ ﾞ'ｌ彳‐＼ 个¬广"
７_,, _ノ´ ＿_,,,_ 々:宀'’ 弋个ｰﾉﾍ_
１l二ﾆ_-‐''￣￣" ＾ ｌ 釗 ﾞﾞ^__,,__ア`ｰ＾ﾞｰ::ﾆ│
ボヘミアとも呼ばれる現在のチェコ西部に当たる国家及び地域の名前。
モラヴィア王国滅亡後に自立したプシュミスル家によって
ベーメン王国として神聖ローマ帝国の支配下に入った。
その結果、同地ではカトリックを受容する事となり、
チェック人は、カトリックを信仰するスラヴ人となった。
その後、東方殖民やハプスブルク家の領土となる等、
ドイツ人との交流が深かった為、地名にドイツ語読みが多数存在する。
（例）ベーメン（ドイツ）、プラハ（チェコ）＝プラーク（ドイツ）
_ユｭ,,ﾝ ‐ ...._-ｒっ-‐-＿
..--'''" _..c='ﾞﾞ￣ ⌒ ｀''''‐ｰ ､,, −-_ マ
_.. ､_,,......-､ ／ ___ ヽ+-........上-ﾝ―'´
弋ﾆ _,,..-‐ __,ｨ" _ﾉ＾,ノ゛ ﾞ/ｴ：'‐
￣ - .-‐"＾ ./" 礀
v │‐ ｰｕ:└......--っ..
_n,rっ_ ヾ....-'フ､ ┌'L ┌く￣＾
ﾞ工 ｨ'´ ┌'工>; ...ノ゛ﾞﾞ ｲ `"
_ノ"つトl ＼ １弋斗ニ−‐/ﾆ,,
丿_,,ノ_广 ー ／"´´ ┌一";:;:;:!
￣ _工ﾍ--亠''" ヽ;:;:;:;:;:;:丿 ←ポーランド王国
,,--/''" ￣ﾞﾞ￣
ﾞﾞ''t_ _..＿___..-┬
│ _ j''ｌｎ 丿 ﾍユ==ﾆ
┌―ー―┘ −--‐'二ｌ､ `ヽ ﾞｰ: ､ 丿 ＾ｰ ､
│ _..-'’ 乂 ヽ..ﾆ''ゝ_ ﾞ1 ,,,,__上-....‐''''''ｰ-..........ﾉ
/ ｨ^_−‐ │ｌ ﾞ'ｌ彳‐＼ 个¬广"
７_,, _ノ´ ＿_,,,_ 々:宀'’ 弋个ｰﾉﾍ_
１l二ﾆ_-‐''￣￣" ＾ ｌ 釗 ﾞﾞ^__,,__ア`ｰ＾ﾞｰ::ﾆ│
紀元9世紀頃、西スラヴ人のポラニェ族が、
オーデル川とヴィスワ川の間の平原に国家を建設した事によって始まる国家。
ポーランドの語源は、（平原）を意味する「ポーレ」か、それから派生した
国家を打ち立てた部族の（平原の人）を意味する「ポラニェ」からとも言われる。
10世紀頃、神聖ローマ帝国のオットー一世の攻撃の大義名分を失わせる為に
ピャスト家のミェシュコ一世が、カトリックを受容した事からポーランド王国では、
カトリックの信仰が、始まったとされる。
13世紀頃から海岸地域をドイツ騎士団が中心となって殖民をし始め（東方殖民）、
その地域は次第にドイツ化、プロイセンと呼ばれる地域となる。
そして、その過程でドイツ人との交流も多数生まれている。
_ユｭ,,ﾝ ‐ ...._-ｒっ-‐-＿ `''ﾍ⊃- ＿
..--'''" _..c='ﾞﾞ￣ ⌒ ｀''''‐ｰ ､,, −-_ マ..-r1..--''//
_.. ､_,,......-､ ／ ___ ヽ+-........上-ﾝ―'´
弋ﾆ _,,..-‐ __,ｨ" _ﾉ＾,ノ゛ ﾞ/ｴ：'‐
￣ - .-‐"＾ ./" 礀
v │‐ ｰｕ:└......--っ..
_n,rっ_ ヾ....-'フ､ ┌'L ┌く￣＾
ﾞ工 ｨ'´ ┌'工>; ...ノ゛ﾞﾞ （ ＾"
_ノ"つトl ＼ １弋斗ニ-っＪl宀!
丿_,,ノ_广 ー ／"´´ ｲ＿_..／ ←ドイツ騎士団領（プロイセン）
￣ _工ﾍ--亠''" ￣
,,--/''"
ﾞﾞ''t_ _..＿___..-┬ _..--
│ _ j''ｌｎ 丿 ﾍユ==ﾆ 丿´ ノ
┌―ー―┘ −--‐'二ｌ､ `ヽ ﾞｰ: ､ 丿 ＾ｰ ､ ヽ `‐
│ _..-'’ 乂 ヽ..ﾆ''ゝ_ ﾞ1 ,,,,__上-....‐''''''ｰ-..........ﾉ ﾞ' 、
/ ｨ^_−‐ │ｌ ﾞ'ｌ彳‐＼ 个¬广" ./
７_,, _ノ´ ＿_,,,_ 々:宀'’ 弋个ｰﾉﾍ_ ﾍ..
１l二ﾆ_-‐''￣￣" ＾ ｌ 釗 ﾞﾞ^__,,__ア`ｰ＾ﾞｰ::ﾆ│
元々は、ドイツ騎士団は、12世紀後半にパレスチナで聖地巡礼者の保護を目的として設立されたが、
イスラム教徒によって占領地を奪還されると、意義を失い欧州へと帰還した。
その後、ロシアのギリシア正教勢力からの防衛の為に
ポーランド貴族に招聘され、後のプロイセン王国の建国に繋がる東方植民の先駆けとなったとされる。
元々彼らが、根拠地とした地域は、スラヴ人が住んでいたが、
殖民と共にドイツ化され、後にプロイセンと呼ばれる地域となった。
その過程でスラヴ人との接触や交流があった事からドイツ内に
スラヴ系の姓名が生まれる一つの理由となった。
なんだかかっこいい響き
いのちだいじに
_,,.. -─-ｧｷｭ､
,. '"::::::::::::::::::)(＠)(ヽ.
,'::::::::::::::::::::::::::くゝ=<}:::::', すみません。
i::::i::__::i::::､!__::;:::ヽ;:::::::::::::i
i:::ﾊ::ij:ﾊ!,rt-!､!::::::',::::::::::::| 体調が、少し悪いので
ﾚ'ﾍr' !',ﾉ ﾉﾚﾍ:!::::i::::::::|
/:ﾊ. _ "υ!::::l:::::i::::::::| 本日の投下は、
!:::::::＼.___ ｡,ｲ:::/::::::!ﾊ:::|
ヽﾍハ::::ｒｲ／ﾚiハ::,.ｲ ﾚ' 明日の20時に延期させて頂きます。
,!ｲ/／ｨ´ ｀ヽ.
/i.／ ／!,）o 〉 読者の皆様には、
〈!/／ ﾟ .|<> ｲ
,ｲヽ､___/_.| ﾍ_,.-‐rｧ ご迷惑をお掛けして申し訳御座いません。
/kゝ─---| (､ ヽ;:::::!{
お大事にー
モラヴィア、モルドヴィアはややこしいよね
更にワラキアは２つ、それもモラヴィア、モルドヴィア関連という・・・・・・
ドイツ人の苗字見るとご先祖がいつの時代にスラブ人からドイツ化したかわかるとういうね
>>225
人名が同じようなの多いのはキリスト教やら何やらでまだわかるけど、
スラブ系の人々は地名まで似たものを好んだんでしょうか
また体調を崩されているようなら、一刻でも早い回復をお祈りします
もしそうでなくともゆっくり待っていますので、心安らかにお過ごし下さい
投下は２週に１回でいいんよ
__,,...,,,_
,. ::''"´:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｧ'ﾚ7-､
,.::''´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:k__ゞﾝ7!
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:レ'ヽﾍ_>,
./:.:.:.:./:.:.:;.:.:.:.:.;.:.:.';.:!ヽ;.:./!:.:.:.:.:.!:.:.',
/:.:.::.:.;':.:.:/!_:.:./'|:.::ﾊ:!ｰﾚ'-|.:.:.:.:.:!:.:.:i
';.:.:.:.:.!:.:.:ｧ',!､/ ﾚ'7T'"｀ヽ,!:.:.:.::|:.:.:.:!
ヽ､:.:.!:.:!7'!,ﾊ. ﾄ､,/ｿi:.:.:.:.:!.:.:.:.:|
ヽ;ﾚ':!.､ゞ' `"´,.,!:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.!
/:.:人'" _ ,ｲ.:.:.:;':!:.:.:;.:.! 前回の修正です。
,.':.:;':.:;ﾊ＞.､.,,__,,. イ:7.:.:./:.:!／ヽ!
ﾚ''"´ ﾚ' ,.ｨ'!__,,.イ/;'／_ﾚ'
,.イ/ |／/／｀/ ｀ヽ.
./ _!_ /'____,.イ/ r|
./i7´ ﾝ'ｧｒ‐-､/! く!
/ | !-イ|-ｷ`r ヽｧr-= |
,' | !::::::!ﾄ;ゅ-ゝ-// ｲ
! ヽゝ､ﾝ!_ハ_ンi/ '" ':,
./|_〉 ｀ /:/::!:::::::::'; ｀ヽ.
,' ,:':/::::::::::::::::ヽ. ヽ,
!__,.ゝ-':::/::::::!:::::::::';:::::ヽ､.,__,,.. -‐''"
>>175 上
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ 「ナタリア・クラコウスカ」『Natalia Krakowska』と言います。
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | ロシアの様に人間関係で呼び方を変える習慣は、
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | ほとんど無いのでナタリアと呼んで構いません。
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
>>191 上
_,.,,-=ｰ''7¬777¬-､
_､‐ﾞ/////////////////,ヽ
,z'/////////////////////,{ ええ、そうです。
. ／///////////////////////!
l////////////////////////,'l そして同じ10世紀頃、
∨///////////／"￣￣￣￣｀ヾ
∨///////／ ! / ,l. ∧ ﾄ､＼ ハ 現在の東欧の大部分を統治していたモラヴィア王国が、
V////／! lﾊ/'ﾚ_` ＼!,.ﾍ_;ﾉ! ;
∨//,' ,.! ! .kｒfヽヾ. kｊ川: , マジャール人によって滅亡すると、その配下にあったチェック人は、
;V' ,'.r-､! l. .!｀ ´ ハ, !
/ﾐl ｉ i 'ヽ! l. ! ; .l ベーメン王国として神聖ローマ帝国に下る人々と
,.'/ ! ､: ヽ.._! l .l. ' .´ / : !
/ミミﾐヽ,、 ! !.l._ /i !.| マジャール人（ハンガリー）の支配下に入る人々に二分され、
,'ミﾐﾐﾐﾐ{ ｀` T ! ﾄ､.｀7､ ´}.l! | l
. lｲ ,.' !｀l丁`'､ ﾞ.三l.{ーヽ! ! | これによってチェック人からスロヴァキア人の分化が起こりました。
. ﾘミ'/ ! l ｛.,_ l 、 ﾞ.ﾆl.i､_ ｀ヽ｀ｰ,.､
!,,,,i ! _l,..///ヽl. ヽ. ﾞ.ー.､ﾞヽ ゝ./∧
〉‐7///////∧ ヽ ﾞ. ヽ ＼ `､/∧
/////////// ∧ ヽ. ﾞヽ 丶 ＼ ヾ.ヽ_
/////////////∧ ヽ ﾞ ヽニ丶、 `'=-..､.ヽ
. //////////////∧ ﾄ. !. ヽニﾆ ＼ ｀ﾞ' ､
//////////,i/////｝ ,' ｉ ﾄ ＼ ヽ ヽ
//////////,l///// ﾚ′l ﾉ,ゝ ヾ_ ﾞ, _ }
>>194 上
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ | 時代は前後しますが、
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| |
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ | 宗教を外交上の武器として使う試みは、
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| |
川 | | | /'| | 西スラヴ人の間ではモラヴィア王国の時代
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| |
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| | から行われていました。
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
>>196 下
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/ しかし、このギリシア正教の布教は、
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl モラヴィア王国の滅亡によって頓挫してしまいます。
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ 現在のチェコに当たる地域を本拠地としていた
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | プシュミスル家は、モラヴィア王国滅亡を機に自立し、
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | ベーメン王国として領内のチェック人と共にカトリックを
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ 信仰する神聖ローマ帝国の支配下に入ったのです。
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
_＿
_ -‐: : : : : : : : :｀ヽ _
_,. : ´: : : : : ,: : ´￣: : /´｀ ､´ ｀.､
ｰ=彡 : : : : : : , ': : : : : : : :〈 ! !
／ : :／: : : : : : : : : : : : : : : ｀>‐メﾒ-‐ く
／／ /: :/ : /: : : : : : : : : : : ｀ヽ,｀´ .i } お久しぶりです。
. / /: : /: :/ : : ! : : : l: : : l::: :ヽ: : : :',､_入 _ﾑ丿
/イ / .,' : :!: : :∧: :!: :l: : : l::.. : !.: :.. :l:::::::::::::::::::l 先日は、読者の皆様に心配をお掛けしました。
!｜::l : :A-‐j ヽﾄ､ ﾄ､__|ヽ: :l : .:::,'::::::::::::::::::::!
l: ! ::ヽ ﾍｒﾃﾐ ヾ!＼l｀ﾄｲ : .::/:::::::::::::::::::::i あの後、大事を取って再入院をしておりました。
ヽﾄ､ ::{ヾlﾔ::ｊ 7テミ､ ! .:rｹ-､::::::::::::::::i
l: : : :!ゞ' |rﾍ::j l }ノ rﾍ !:::::::::::::::i 皆様にまたもや御連絡が遅れた事を
i: l: :lﾍ ゞ- ' ,､_,ｨｰ'ノ:::::::::::::::::i
l :{: :ﾚへ ｀ ヾｰゝ:::¨´:::::::::::::,.イ´ お詫び申し上げます。
｀￣ _ ,＞､ ＿_ イ＞-ﾍ::::::::::／
/ .|:.:::i:::::::| '´/:::::::/::ヽ／:.ト､
. / |:::::|:::::::l /::::::/::::::::::::::/ ヽ
∧ |:::::|:::::::| /:::::::/::::::::::::::/ 丶
. / |:::::|::::::::y"::::::/::::::::::::::/ _ .ﾍ
,...::''"´::::::::::::::::::::::｀ﾞ'::.､
,.::'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;r7（ﾝ）ﾇ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::くｲゝｧｷ'ｭ
/:::/:::;':::::;!::::::!:::::::_;__!_::::';::::::::::ヽﾍノｲ また、少し、本格的に療養を行う事となりました。
.,'::::;'::::::!__/!::::;ﾊ:::::/!_」__｀ﾊ::::::::::!:::';::::';
|:::::|:::!´::/ 」_/ |_/'´;' ｱ'ヾ,|::::::::/!_」:::::| その為、今後の投下は、かなり不定期になるかと思われます。
|:::::|:::|;/7´iﾊ !ﾉ jﾘ!_／|:::::::::::::!
|／レ|:!ﾍ Vj `ｰ‐'’ |:::::::|:::::::::i:::| 一応、投下する一日か半日前には、投下予告をこのスレにて
|:::|::::|,.,. ´ ''" |:::::::|:::::::::;!::|
|:::|::;ﾍ､ ｀ ,.ｨ'|::::::;ﾊ::::::;ハ! 投下したいと思います。
|,ハ;::::::｀7'ｧｰ‐rｧi'" ／`!／::::|／
＼/`ヽ､ﾊ;:ｲ!／ ／ ｀ヾ. 此方の都合で皆様にお手数をお掛けし、
,く!/ ／ ／ハ
/||/ / i/／ | 申し訳御座いません。
/ｲ ! ,/ /' !
./ ,! ﾚ'__,.ｨヽ/ ,ﾊｧｰｧ
／´ ,Ｋ＞く_,]/ ' ';:〈
お待たせして申し訳御座いません。
それでは、投下を始めさせて頂きます。
第２章 世界の姓 - 西スラヴ編 Ⅱ -
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} ・・・・・・さて、続けましょう。
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､ ポーランドやチェコ、スロヴァキアといった国々は、
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ 地理的、歴史的背景からドイツとの交流が、
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 深かったと話しました。
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ', その結果、ロシア等の東スラヴと比べ、
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ 姓の文化は、早く根付きました。
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ ふむ・・・・・・如何いう事です？
（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ ｜
{ ｜
{ /
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : : : : : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :::: _ -¬-−―-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ| <ﾒﾓﾒﾓ
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} 欧州全体に姓が、
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 広がった背景には、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 十字軍の影響がある事は、
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ 既に知っておられるでしょう？
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
／￣￣＼
／ _,.ノ ヽ､_ ええ、まぁ。
｜ ( ●) (●）
｜ （___人__）
.| ｀ ⌒´ﾉ 確か、十字軍で集まったドイツやフランスの諸侯達が、
| |
.|､ _r十､ イタリアから聖地へ向かって行った為、
[::.ヽ､ __rく_} _i .}
_, ､-一 :::"＼ :::::::::} _i _l _i .} 11世紀頃にイタリアで復活していた姓に
／ .:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::} _l i_ i. {:.. ヽ__
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} _jノ`~゛ t:::::/:::::..＼ __ 影響を受けたという話でしたね。
.i :::::::::::::::::､.::::::::::::::::::::::::::::} ﾞｉ -‐.i.,-‐､::::::::::::::.. ＼_
i ::::::::::::::::::: i:::::::::::::::::::::::::::i ヽ ⌒,; ‐'::::::::::::::::::::::::.. ｀::...､
l ::::::::::::j:::::: i:::::::::::::::::::::_ノｿ } /:::i:::::/::／::::::::::::::::::::::.. ｀ヽ
l ::::::::/::::::::::::::::::::::::::／.:::ﾞｉ::＼__ rl ´::::: i::´::::::::::::::::::::::::::／::::::::: l
l :::::/::::::::::::ｿ:::::::,／::::::::::::::::::::ー,´:::::::: l＞ｰーｰ-、r-‐:'::::´::::::: l <ﾒﾓﾒﾓ
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{ ええ、そうです。
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{ 十字軍は、
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ 聖地を巡る戦いのみかと思われがちですが、
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ |
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| | 12世紀頃からバルト海沿岸や
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ |
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| | 東スラヴといった正教勢力を
川 | | | /'| |
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| | 主な敵とした北方十字軍と呼ばれる
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | | 十字軍も存在していました。
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（●）
.| （___人__）
| ﾉ
| |_,-‐、_ -、 北方十字軍ですか？
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ', <ﾒﾓﾒﾓ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} ええ。
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ 元々、ドイツ北部やポーランドの諸侯は、
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! | 異教徒の多いバルト海沿岸の地域へ
,什 ｌ､ _ ' /;| |
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜ 出兵をしていたのですが、1193年にクレメンス3世が、
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜ それを公認すると、それまでを上回る規模で出兵が、
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l| 行われ、それを北方十字軍と呼称しています。
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､|
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.| そして、それらに参加したのは、
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i|
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i | ドイツ北部やポーランドの諸侯の他に
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | |
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | | ドイツ騎士団が、参加していました。
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i ドイツ騎士団は、
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ 元は、第3回十字軍の一員として聖地へ行った
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ
i λ:::|ｉ | ＿ / | ドイツ人騎士達を聖地への巡礼者の保護を目的に
|毛シ´二|l i ､ . イi |
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. | 再編成し、設立された騎士修道会でした。
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. |
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ つまり、彼らは、十字軍に参加した際にイタリアで復活していた
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､ 姓の影響を受けていたと考えられているんです。
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三| そんな彼らと交流を深める中で
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ| 次第に西スラヴの中で姓の文化が、
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ 根付く事になりました。
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡 もちろん、ポーランドに限った話ではなく、
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ チェコ人やスロヴァキア人も交流や
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ 実際に十字軍に参加する中で
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､ 姓の文化が、普及する事になります。
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
／￣￣＼
／ _,.ノ ｀⌒
| （ ●）（●） ふむ、どの様に普及していったのです？
.| （___人__）
| ﾉ
| |_,-‐、 ／ ⌒）
.人､ 厂丶,丶,丶´ ／￣
_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、
/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ::::::: )
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',:::::|
i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::.
/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ ::::::::::::::::::.. ', <ﾒﾓﾒﾓ
,ｨ彡三三三三三ミヽ､
r彡三三三三三三三三ミ､
|三三三三三三三三三三| そうですね。
{三三三三三三三三三三}
i三彡ゞ''""⌒ﾞﾞﾞヾミ三三ｿ
{ゞ´.i , ,ｲ ,ｲ ∧ i i｀ヾj さっき言ったように交流が増加し始めた
| |,ｲﾉﾒ／ ', /ﾆｷﾄ､| i
i 木モテ ﾘ 'モテｵ | 13〜15世紀程の間に貴族で姓が広まり、
,' | | .|
i i ! ｫ. | 次いで15〜17世紀にかけて町人達が、
.i |ゝ _ _ / ', |
i .| 个.､ .,イ .} i そして17〜19世紀にかけて農村に
i .i ,ｨﾅ､_＞＜_.,ｲ､_ .| |
| .| ﾉ;;;;;;;;;ﾞiiﾞ;;;;;;;;;;|: .｀i .| 広がったとされています。
.j | };;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;;;;;} : i |_
＞='´|:| ',.|:::::;;;;;;;ii;;;;;;;;;;(: :.j |:|｀ヽ､
.,ｲ. i:i , ﾘ:::::::::::ｉi:::::::::::::∨ |:| ﾞﾄ､ 最も、姓の普及や後の義務付けは、
{::ｷ. |:', i:. |､{::::::::::::ii::::::::::::/,ｨ .: }:i ,':::}
|::::ｷ j/ i|;::.. ',:ヽ:::::::::ii:::::::::/ｨﾉ .::; i┴､_ /::::| 各国毎にバラバラでしたが。
|::::::∨;ﾉ jﾘ､::..',::::::::::::ii::::::::::´/ :,ｲﾉヽ､ ∨:::::|
|:::::::;;Y /::::::｀ヽゝ､::::::ii::::::::::::ﾘ´::ﾘ:::::::} .ﾘ;::::::|
|:::::::;;;{ ,ｲ::::::::::::::::::::::::::ii:::::::::::::::::::::::::::::::i };:::::::|
.〈::::::::;;〈 i:::::::::::::::::::::::::::::ii:::::::::::::::::::::::::::::::} i;:::::::ヽ
}::::::;;;;} ヽ:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::ﾉ/;::::::::::ﾍ
|:::::::;;;;ﾍ .);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j |;;::::::::::::::ｉ
／ ￣￣＼
／ _ノ´ ⌒ ´-
| （ ●)（● ｀
｜ (＿人_）
｜ ﾉ
| | ん？
_ｲヽ､. , |
ノ.......::::::::｀ ｰ─ｧ≦ バラバラ？
,.＜...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＞、
∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
Λ::::::::::::::.ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j
{:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.::: i <ﾒﾓｯﾋﾟﾀｯ
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（ー） ・・・・・・ああ、成程。
.| （___人__）
| ﾉ そういう事ですね？
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ', <ﾒﾓﾒﾓ
_,.,,-=ｰ''7¬777¬-､
_､‐ﾞ/////////////////,ヽ
,z'/////////////////////,{
. ／///////////////////////!
l////////////////////////,'l
∨///////////／"￣￣￣￣｀ヾ
∨///////／ ! / ,l. ∧ ﾄ､＼ ハ
V////／! lﾊ/'ﾚ_` ＼!,.ﾍ_;ﾉ! ;
∨//,' ,.! ! .kｒfヽヾ. kｊ川: ,
;V' ,'.r-､! l. .!｀ ´ ハ, ! ええ、そうです。
/ﾐl ｉ i 'ヽ! l. ! ; .l
,.'/ ! ､: ヽ.._! l .l. ' .´ / : ! これから西スラヴ人は、
/ミミﾐヽ,、 ! !.l._ /i !.|
,'ミﾐﾐﾐﾐ{ ｀` T ! ﾄ､.｀7､ ´}.l! | l 苦難の時代を歩む事になりました。
. lｲ ,.' !｀l丁`'､ ﾞ.三l.{ーヽ! ! |
. ﾘミ'/ ! l ｛.,_ l 、 ﾞ.ﾆl.i､_ ｀ヽ｀ｰ,.､
!,,,,i ! _l,..///ヽl. ヽ. ﾞ.ー.､ﾞヽ ゝ./∧
〉‐7///////∧ ヽ ﾞ. ヽ ＼ `､/∧
/////////// ∧ ヽ. ﾞヽ 丶 ＼ ヾ.ヽ_
/////////////∧ ヽ ﾞ ヽニ丶、 `'=-..､.ヽ
. //////////////∧ ﾄ. !. ヽニﾆ ＼ ｀ﾞ' ､
//////////,i/////｝ ,' ｉ ﾄ ＼ ヽ ヽ
//////////,l///// ﾚ′l ﾉ,ゝ ヾ_ ﾞ, _ }
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} 例えば、チェック人の場合、
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 15世紀頃、腐敗した教会を批判したウィクリフに
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 影響を受けたヤン＝フスが、プラハで教会改革を訴えると
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ その影響は、チェック人が多く住むベーメン王国中に広がりました。
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 その後、フスが、異端として処刑され、
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 彼の運動の本拠地だったプラハ市も破門されると
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨ フス派の貴族や教会から搾取されていた農民が、反乱を起し、
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ , フス戦争と呼ばれる戦争に発展してしまいました。
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ この為、この戦争が、宗教と言う枠組みだけでなく、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 領主の支配から農民が、脱却を目指した面や
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ ドイツ人の支配からの脱却を目指した面があった為、
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡 皇帝位を持ち、ベーメンも領有していたハプスブルク家は、
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ', 法王の授ける皇帝位への影響も鑑みて
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ 法王と協調してこの戦いを鎮圧しました。
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{ 結果としてフス派は、鎮圧され、
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ 敵対した貴族や農民の代わりにドイツ人の貴族や農民が流入、
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ |
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| | ドイツ人支配とカトリックの支配が強まり、
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ |
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| | ベーメン地方は、神聖ローマ帝国の一領邦に
川 | | | /'| |
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| | 転落するはめになりました。
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| | また、スロヴァキア人の場合、
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| | ハンガリーに組み込まれていた為、
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜ 常に人口的に勝っていたハンガリー人の
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| | 影響を受けていました。
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼ これは、ハンガリーの支配が、
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､|
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.| オスマン帝国やハプスブルク家の間で
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i|
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i | 目まぐるしく変わる間も変わらず、
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | |
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | | その為、元々同一だったチェック人との
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ' 乖離が進み、ハンガリーの文化の影響を
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､ 強く受ける様になりました。
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i 例えば、『名＋姓』の順序こそ
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ チェック人等の他の西スラヴ人と変わりませんが、
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ
i λ:::|ｉ | ＿ / | 『Attila』「アッティラ」（アッティラに由来するとされる）等、
|毛シ´二|l i ､ . イi |
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. | ハンガリー由来の名前が、
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. |
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i | スロヴァキア人の間では、多く見受けられたりします。
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
|:::::,':::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ﾑﾝ'一:::::/
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_ そして、ポーランドの場合は、もっと悲惨でした。
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ 14世紀にリトアニアと同君連合を組んだポーランドは、
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛 15世紀に最盛期を迎え、ドイツ騎士団をも従属させた
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､ 東欧の大国として君臨しましたが、
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ その後、16世紀後半に王室が断絶し、選挙王制に移行すると
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ 徐々に衰退を始め、ロシア、オーストリア、プロイセンによる
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' | 三度の分割の末、1795年には消滅をしてしてしまいました。
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ この為、ポーランドでは、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 文化的に西部では、ドイツ系の
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ 東部では、ロシア系の影響が強くあるとされています。
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 そして、この分割という状況は、
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 姓名にも強く影響を与えました。
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､ 例えば、ドイツ系の文化圏に居た者は、
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ ドイツ的な名前の他にスラヴ圏では
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 一般的ではないミドルネームを付ける者も居ましたし、
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 ロシア系の文化圏に居た者は、
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― ロシア的な名前の他に
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨ 正教の影響を受けた様な名前も散見されました。
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ | この様に西スラヴ人は、
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| |
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ | 二つの勢力の狭間に位置していた為、
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| |
川 | | | /'| | 多くの苦難を受ける事になったのです。
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| |
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／￣￣＼
／ _,ノ ｀⌒ 確か、彼ら西スラヴ人が、
｜ .（ ●）（●）
. ｜ （___人__） 自分達の国を持つのは、第一次世界大戦後・・・・・・。
| ﾉ
.| |
人､ | ポーランド人ならば、1795年の第三回ポーランド分割から123年ぶりに
,ｲ:. ﾄ､ヽ、 __ ,_ ノ
,. -ｰｰ -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7 チェック人ならば、13世紀のオットカル2世の敗死から約700年ぶりに
／..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. ｛ :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ､_ スロヴァキア人ならば、10世紀のマジャール支配を受けてからだとすると
'| ::::::::::::::::::::::..｀、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..｀ヽ
'| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ 1100年ぶりとなる自分達の国家を持ったんでしたね。
ﾄ､:::/ ／￣｀` ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
`,ﾍ ´:::::::::::::::::. ﾊ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rｰ'､
}:,∨ :::::::::::::::::: ﾄ､:::::::::::::::::::::::::＞＜￣＼::..＼
. }:::∨::::::::::::::::､-''ﾞ~￣￣￣￣:::::::::...＼ ム:::::ヽ
l::::∨ :::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.､／...:::::::::ヽ}
{::::::＼,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／"￣:::::::::::::::::::::::::ﾉ <ﾒﾓﾒﾓ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| |
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜ ええ、そうです。
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| | しかし、苦難は、終わっていませんでした。
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
／￣￣＼
／ _,.ノ ⌒
| （ ー）（ー）
.| （___人__） ・・・・・・ナチス・ドイツ、それにソ連の支配ですね？
| ﾉ
| |_,-‐、_ -、
.人､ 厂丶,丶 v 〉
_,／::::ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"...:::::::::＼::::::::::::::::::::( 〔"ﾆ‐-、
/.::::::: ':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ::::::::::::::::::. ', <ﾒﾓﾒﾓ
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､| そうです。
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i|
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i | 1938年のチェコスロヴァキア解体、
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | |
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | | そして1939年に始まったドイツの侵攻と
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ' 独ソ間の密約によるポーランド分割によって
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､ 再び、西スラヴ人の国家は、消滅しました。
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i この独ソの支配は苛烈を極めました。
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ ドイツによるAB行動やタンネンベルク作戦、
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | ソ連によるカティンの森事件等が代表的ですね。
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. |
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
|:::::,':::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ﾑﾝ'一:::::/
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ そして、それらに付随して『Petr』「ぺトル」が、
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ |
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| | 『Peter』「ペーター」や『Pyotr』「ピョートル」といった風に
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ |
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| | 改名される等の対象地域における姓名の
川 | | | /'| |
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| | ドイツ語、ロシア語への変更も行われました。
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ| その後、第二次世界大戦が終結すると
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ 戦前、戦中の反動からか反ドイツの動きが広まり、
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ それが姓名にも及びました。
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ 例えば、戦前には、ドイツやカトリック教会の影響からか
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ ロシアには無いミドルネームの文化も存在していたが、
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､ 戦後は、ミドルネームの使用は少なくなり、
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' | ドイツ的な命名も激減する事となりました。
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 一方でソビエト連邦の強い影響下に置かれた為、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 『Ivan』「イワン」や『Vladimir』「ヴラディミール」等の
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ ロシア的な名前が、増加する事になりました。
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 しかし、これらも反ソビエトの動きが、
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 強まった80年代以降では、
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨ 減少する事となります。
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} 特に90年以降の自由化と民主化の時代において
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 東欧の羨望の的だった西側の名前が、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 好んで付けられる様になりました。
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 『Dennis』「デニス」や『Claire』「クレア」といった
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 西側の映画やスポーツ選手の肖った名前は、
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 苦難の果てに勝ち取った東欧諸国の自由を表す
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨ 一つの例となっているのです。
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
／￣￣ ＼
／ __,ノ ｀⌒
| ( ●) (●）
| （___人__） ふむ、ふむ、成程。
|. ` ⌒´ﾉ
| |
iヽ |
}:::.`＞ ｰ-´-くヽ- 、___、
_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ７¨:.ヽ
__／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::＼
,.-<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
r´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::ヽ
}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::::::::::＼
f:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i: /.::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/.:::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
/.:::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::rヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ <ﾒﾓﾒﾓ
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | ・・・・・・さて、西スラヴ人の概要を話し終えたので
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | 次は、各国の姓を具体的に説明していきましょう。
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
|:::::,':::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ﾑﾝ'一:::::/
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/ まず、スロヴァキア人ですが、
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| | 前述の様にハンガリーの傘下に長くいた為、
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| | 姓名共に大きくハンガリーの影響を受けています。
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜ 『名＋姓』の順序こそ他の西スラヴ人と変わりませんが、
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l| 名前では、『Attila』「アッティラ」（アッティラに由来するとされる）や
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ 姓では、『Nagy』「ナギィー」（ハンガリー語で大きなの意味）等、
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::| ハンガリー由来の物が多数あります。
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ 一方で、スラヴ系の文化も根強く残しており、
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡 「-slav」「〜スラフ」（〜の栄光）といったスラヴ系の姓名も
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ 多く存在しています。
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ また、女性の場合、姓の最後を『-ova』か『-a』に
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ 変化させます。
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､ 次にチェック人です。
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ チェック人の名前は、前述した様に
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ ドイツ系の影響を強く受けましたが、
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､| その後の反ドイツ運動と
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| 共産党の政権獲得の中で
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | ドイツ的な名前は、少数派となりました。
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ| その一方で
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ 根強い人気のある『Jan』「ヤン」（ヨハネに由来）等
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ の伝統的な名前の他にロシア的な
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛 『Ivan』「イワン」や『Vladimir』「ヴラディミール」や
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､ スラヴ的な『Dominik』「ドミニク」といった
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ 名前が、一般的となりました。
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
, -‐――‐-=､_
i´ミミミミミミミミミ｀｀ヽ､_
|ミミミミミミミミミミミミミ ｀i
|ミミミミミミミミミミミミミミ !
,ィ|ミミミミミミミミミミミミミミ/
／ミｿー――‐-==､＿ミミミミ/
/´ゞ､7 , / ﾉ∧ ｀`ヽ､_/
,' ,' ,' i.乂L__∨! i i i ｀i
/ミミ'ｲ F| ﾚ代ｩﾃ ﾍA从ｲ λl 現在では、『Dennis』「デニス」や『Claire』「クレア」といった
.iミミミ:| ゝ! | ｀´ 伐ﾔﾚｲ ﾘ
.トwv､∧__i | 〉 ｀ / ﾘ 西欧的な名前の命名も増えていますが、
i λ:::|ｉ | ＿ / |
|毛シ´二|l i ､ . イi | チェコでは、命名の際には国家が作成したリストから選ぶ事が、
彡/ .f´ .i.| λ､ ｀ -彳_ |. |
/ ζ | l i:::::｀‐-'´i ヽ|. | 基本とされており、それに無い場合は、
ｨ-ﾒ'´ ｀ヽ､.! ! i､:::::::::::::ﾄ, |i |
├‐-=､ ゝV ﾍ::::-‐::::λ. || |ヽ 申請をしなければならないとしています。
./|::::::::::::｀ヽ'´::::V i:::::::::::::::ヽ|| |λ､
/'/|::::::::::::::::::ヽ/::λ |::::::::::'::::::ﾘ | 〈:::!､
ﾙ.|:::::::,'::::,:::::::|::::::} 乂ﾘ:::::::ヽ::::/从ﾉ､i::::!:`､
.〈::::ヽ／::::::::|:::::j |::::::::::::::::i:::::::::::::::｀､::::::｀､
{::／::::::::::::::|,/´ ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::｀､
|:::::::::::,::':::::ｲ ,ｨ´:::::::::::::::::く:::::::::::::::::, '::::,::::::::｀､
|:::::::,':::::::::::{_/:::::::::::‐::イ:::::::::ヽ::::::イ ﾍﾉ::::/:::::｀､
|:::::,':::::::::::〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i ﾑﾝ'一:::::/
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ また、チェコでは、親しい間柄においては、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 愛称形が、良く使用されます。
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三| ロシアの様に人との位置で愛称を
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ| 変える事もありませんが、規則性は、あまり無く、
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ 強いて言うならば、名前を短縮したものに
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ 男性の場合、『-ek』「〜エク」や『-ik』「〜イク」、
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛 『-icek』「〜イチェク」、『-anek』「〜アネク」といった接尾辞を
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､ 女性の場合、『-ka』「〜カ」や『-icka』「〜イチカ」といった
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ 接尾辞付け、愛称とする場合が多くあります。
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三| そして、姓の場合、入植者が多かった事を反映してか
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ （新しい人）を意味する『Novak』「ノヴァック」や
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､ フス戦争等の宗教や民族独立の動きが多かった事を
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ 物語る『Svoboda』「スヴォバーダ」（自由）といった姓から
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 派生したものやインド・ヨーロッパ語族の父称の影響を
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 表している様な名前や愛称が由来の姓などがあります。
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ また、女性の場合、姓の最後を『-ova』か『-a』に
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨ 変化させます。
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
}::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:'
i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:{
l::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
;::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i そして最後は、ポーランド人です。
|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{
|::.::.::.::.::.::.::._:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_::.::.::.::.:}
}r‐ｧ―‐ T ハ /! / /､ ﾄ､ ;`ー､ﾉ ポーランド人の名前の場合、
,:'| ,| | /__//_.! ∧ ｜ ＼j＿V｜ |
/ゞ|/| |/__j/__ j/､ ＼ l イ二ヽ__レ| | ゲルマンとスラヴの間であった為、
/ﾐ,八{| 小弋;ir'ﾉヾ ヽ '弋zi;ソノ｜ |
,ｲ ミﾐ｜ | l ,| | スラヴ的な名前とゲルマン的な名前が、
川 | | | /'| |
}ヾﾐｭ,_,､| | ′ /､,| | 混住する事となりました。
ﾉｲｨ､彡ﾐ| l＼ ＿_ .ｲ::....| |
ノ ／| |人丶 ´ ｰ ／ノ::: . | |
ハ/／ /| |:::::::＼＞ ． ..イ／::＼::::.| |､＿＿＿
ｰ=ﾆ二￣´ .ｨ〈 | :: |:::::::::::::｀::ー‐¨r‐:´:::::::::::∧ | |::.::.:', ＼
ノ ／:::::::::| :: |ヽ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::/::.:' | l::.::.: ', ＼
/ ／＼::::::::::| :: | }:::::::::::::::::::::::|:::::::::::／::.::.::.| |::.::.::.:', ヽ
/／ ＼:::::l :: | ヾﾐ､:::::::::::::-|r:::‐:'::::.::.::.::. | |::.::.::.::.', }
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} 例えば、個人名の語尾は、これまでのスラヴ諸民族の様に
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/ 女性では基本的に『-a』「〜ア」で終わる事や
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| | 『Alexandr』「アレクサンドル」や『Bogumil』「ボグミル」と言った
（ | :l i ,! |
,什 ｌ､ _ ' /;| | スラヴ的な名前や慣習がある以外に
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜ 『Alfred』「アルフレート」や『Adolf』「アドルフ」と言った
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| | ゲルマン系の名前も数多く存在します。
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l|
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ そして、チェコと同じ様に命名にも
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ 一定の法的規制が掛けられており、
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ まず、名前は、多くても2つまでとされており、
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､| フランスの様に名前を多数付ける事は、許可されず、
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| 次に、性別が分からない様な名前も不許可とされ、
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | また、名前は、リストから選択するという事になっています。
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi
}三三三三三三三三三三ﾐ| その為、男女合わせて約1200個の名前が載っている
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､ ポーランド科学アカデミー言語文化局が作成した
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ 『ポーランド使用名前リスト』に無い名前を付ける際には、
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛 同局に申請し、審理されなければならないとしています。
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
,ｨ彡三三三三三三三三ミｬ､_
{三三三三三三三三三三三三}
,i三三三三三三三三三三三三ﾖ
./iﾞ)三三三三三三三三三三三三}
〈 .{ i三三三三三三三三三三三ミ/ また、愛称もチェコと同様に多数存在します。
{ ,! {三三三三三三三三三三三ﾖ､
! |ｼ´￣／ ￣｀ﾞヾミ三三}ミｬ､ 『Maria』「マリア」を『Marysia』「マリシャ」としたり、
ﾉ / i. /ﾍ i､ ､ ヽ ｀ヾ彡三ミ￣｀ヽ､
,-‐―'⌒Y / i / ﾍ. | ', !ヽ､ ＼ ＼xミﾓ ミヽ､ 『Aleksandra』「アレクサンドラ」を『Ola』「オラ」とする等、
| ∧ ﾒ ,' /i./_.ｨ ﾘ 弋|‐-｀ヽ､ヾ､. ＼｀ヾ､＿三ﾐ毛
i ∧'´ ﾚ'K '´ｨ二､ 'ｨ_二=ｭ |ﾒ､ ｀ ＼ 独自性がある一方、私の名前である
', ∧ |i ﾍ. 代:ﾗ 弋:ﾅ ' .ﾘ〈 }＼ ｀ヽ､
∧ ∧ |i .∧ } ノ/ 个､ ｀ヽ､ 『Natalia』「ナタリア」を「ターニャ」や「ナターシャ」とする等、
:::∧ ) i', ヘ. ｀ ,r‐'′ .ﾉ^i｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､
:::::∧ .／ iヾ､. ｀ヽ､-‐− ,ｲﾍ ｼﾑ' ｀ヽ､＼ λ ロシア的な愛称も多く存在します。
::::＞ﾍ､_／ ヾ ヽ､ ｀ヽ=-＜.,ｨ}⌒￣´ .＼ ｀ヽ､ ヽ
≦‐-=z､_ ≧､_ ｀ ‐- ､ ＿__｀ﾞミヽ､ ｀ヽ､｀ヽ､ ｀ヽ､ミﾆ=‐-､
::::::::::::::::::::ﾞ￣｀ﾗ'´ ゝ､_三二ﾆ=‐-=､ ｀ヽ､ ＼ ｀ヽ､ ｀ミ､＼
＼::::::::::::::::::::::/＿∧∨ /::::i:::::::::/:::〉ヽ ヽ､ ミﾆ=‐-､ ＼ ＼ ミ､
::::::＼:::::::::::::::::::i::::| ∨ /ゝ┘-'´::::/ ∧､ 木 ＼ ｀ヽ､＼ ｀ヽ
:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::i∨ /:::: ::::::::/ ∧∨ヽ ',::｀ヽミ､ ) ｀
｀ヽ､＿＿＿_:::j::::|/ /､:::,:::;;;;;::::〈 ∧∨:::::乂:::::::::::::;＼
〈二彡-‐'´ .,:' :::::＼＼〈::::::::::::::::::/::::{
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ}
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi そして、姓ですが、
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_ 発展が進み、姓の基盤があり、
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ 姓文化と早くから接していた事や
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡 気候的に安定していた事からロシアや北欧と比べ、
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ 早く、そして種類も豊富に存在する事になりました。
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' |
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i
ﾚ乂ヽ / i /
／￣￣＼
／ _,.ノ ｀⌒
| （ ●）（●） ふむ、つまり、ロシアと比べ、
.| （___人__）
| ﾉ 都市や商業等が発展していた為、
| |_,-‐、 ／ ⌒）
.人､ 厂丶,丶,丶´ ／￣ 姓の基盤が、早くに作られ、
_,／( ヽ､.,ヽ., ___,く_ソ __ノ
_, ､ -― ''"::::::::::::＼:::::::::::::::::::::( <"ﾆ‐-、 また、北欧と比べ、気候も安定していた事から
/::::::::::':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r ／⌒ヽ::::::: )
丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣ ',:::::| 姓の種類も豊富になったという事ですね。
i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::.
/ ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::;;;ﾊ ::::::::::::::::::.. ', <ﾒﾓﾒﾓ
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ ええ、そうです。
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡 ポーランドを始めとする西スラヴ人の間では、
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ', 『-son』「〜ソン」等の「父称姓」が多数を占める北欧と比べ、
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/ 「職業姓」や「地理姓」、「あだ名姓」も多く見られます。
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ 例えば、前述した（新しい人）を表す
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､ 『Novak』「ノヴァック」等の「あだ名姓」を始め、
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ 『Kowalski』「コワルスキ」（鍛冶屋の）等の「職業姓」、
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 私の姓である『Krakowski』「クラコウスキ」
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 （クラクフ出身の）といった「地理姓」等があります。
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴―
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
',::::::::::::_:::_::::_:::_::_::_::_::::::::::::::::/ また、前述した様に他のスラヴ人と同じく
}::::; イ ,イ ∧ /､＼＼::::::/
Y |/__|ノ_j∧l_乂ハ,| Ｙ 女性の姓の最後は、『-a』に変化させますが、
/l :|杙ぅﾘ ′ ７zﾘﾌ| |
（ | :l i ,! | それ以外に、現在では男女平等の観点や
,什 ｌ､ _ ' /;| |
ハ | |ﾐﾄ､ ｀ イノ| ｜ 女性の価値観の変化によって廃れているものの
}､ }1 :|卞､＞ = ＜{/ | ｜
',V|| |ﾍ:::::￣丁￣:|＼ | ｜ 未婚女性の姓の最後に『-owna』や『-anka』、
〉,ﾊ | }:::::::::::i:::::::::{ }| |
＿＿＿,/::/ | :| ;::::::::::::i::::::::::Ⅵj l| 妻や未亡人の姓の最後に『-owa』や『-ina』、『-yna』等の
∧ /:::/ | :| /:::::::::､_i_ノ::::::V , |､＿__
|:::ヽ /:::/{ 八 :ﾄ､ :::::::::::::i:::::::::ﾉｲ ,'｜＼ ヽ 接尾辞を付けていたりしました。
|:::::::＼/:::/ j/ i＼乂::::::::::::::i:::::::::::/ノ j:::＼}＿}
|:/::::::::廴{:::;l ﾄ､ヽ:::::::::::::::::',::::／彡 ノ＼::::ヽ:::|
ノ::::::::::::}:::::/人ヽ＼｀:::::::::::::::::::i::::::/／ﾉ::::::::＼::}::|
{::::::::::::::::l:::/':::::::ヾ､:::::::::::::::::::::::::i::::'::::::::::::::::::::::::ヽ::!
__＿＿＿__
_,ｨ-‐'´ミミミミミミ｀､
ζミミミミミミミミミミミヽ
ｲミミミミミミミミミミミミミ}
{ミミミミミミミミ_＿,,＿,_ミﾉ
λミミミミ,zｨ‐'´ ,' , ｉ ｀´＼
__,ｯハミﾂ'´/./.i 〃.ｨｭ7. ﾉ|.λ､.､ヽ
_,ｯｨ-ｫ'"ミ{ }ｯﾉ/./ ｨ .ﾄｲ弐ﾃγ 从ﾚ乂 ＼
,ｯｨﾌ´ ζミミ::t l .,'/, '/./ 弋ﾉﾞ 斥i ､|
ζ彡7 χ,,ミzﾑ_,ｿｲ／ ,.' ｀´ .ｾ´|l i.|
λミミ｀ゞv'_,z-‐ﾌｲ／ , '､ゝ ´ ハ i| また、これらに男女の観点の変化に付随して
｀~'ﾝｯ'´ , '´ .'´ /｀ゝ' ヽ､ ￣.,ｲ | i |
___,ｨｯ'´ κ'´ , ム-'ヾヾ`､__≧r-ｨ´ | | | 結婚に際しては複数の姓の選択方法があり、
,ｨ-‐'´／ {.ｨ.／ ﾌγ::::::::::::::::::彡`､ | | |
,ｨ','´ ,.'´ , ,zｨ,ﾆ-从ｌ /`:::::::::::::::,:::::::λξ〟 .刈 丿 また、お金を払い、条件が合えば、
. 乂/ , , '.／ r-'ﾆ--‐‐‐ｨ_'_,ﾉ:::::::｀iλミ .从ﾚ'
| γ ,' ｲ 〉:::::::::_,ｨ ｲﾗ-'__,ｨ:::::}ξ ｀ヽ､ 簡単に改姓をする事が出来ます。
乂 .人 ﾍ ,ｨ-イ´:::::::'´::::／:::::::::::i:::::γ {::::. ヽ､
弋 / 从| r´:::::::::::::::一::::,/:::::::::::::::,ゝζミ::::::::::::::: i _
从 |::::::::::::::::::::::i::rﾑ-vw‐'｀´ _,γ´::::::::::::::::::. i､r'´ｸ)
rミﾍηｭ､_:::::::, .〈 ｀ゞvt-'~￣:::::::::､:::::::::::::::::. ｲ::| )'
_| ｀`ヽ_/ ｀|::::::::::::::::::::::｀ヽ､ イ::::人´
,ﾒ | |:::::::::::::::::::::::::::::::｀く::, ｨ'´,彡
彡 ζ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|-'`'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三} まず、結婚に際してですが、主に四つの選択肢があり、
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 例えば、夫となる『Kowalski』と妻となる『Krakowska』が居たとすると
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 第一の選択肢は、結婚後も妻の姓は、『Krakowska』のまま、
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ つまり、旧姓を保つという選択肢。
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡
| ヘ ' ￣ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 第二の選択肢は、『Kowalska-Krakowska』の様に
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 夫の姓を妻の姓にくっ付ける・・・・・・
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨ つまり複合性にするという選択肢。
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
/三三三三三三三三三三三三三三ヽ
/三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ〉
{三三三三三三三三三三三三三三三ﾐ}
ﾍ三三三三三三三三三三三三三三三|
∧三三三彡"ﾞ´￣ ヽ､￣ｉ￣゛`ヾミ三}
.}三彡'´ ｉ ∧ .|＼__ﾄ ｉ .ｉ λ
∨ ｉ λ .,' 入|'´＿ﾚ,' | .ﾄ-､ ',＼ 第三の選択肢は、夫となる『Kowalski』が、
| .∧ ハ | 代ひｦﾉﾚ.| .|´}.| .',ミ｀ｬ､
', 代牟ﾕ､| ｀‐´ | |ﾚ.ﾉ |ｯ ミヽ､ 『Krakowski』姓となる選択肢。
. Y .Kじﾉ | |イ , /ｼミ彡 ミ
| ｉ 〈 | | //三ミ ミ
| .ﾍ ｀ | .|ｼヘﾞ´ ｼ彡 第四の選択肢は、第二の選択肢の逆で
| ヘ マつ | |:::::::ｿ＼ミ三彡
| ｀ゝ､ ｀ ,ｨ行 |彡――-t､三 『Kowalski-Krakowski』の様に
| .| ＼__ ｨ'´,,ｨ-‐| | | ',
ﾉ .| ＞'´ﾞ|:::T::::::::::::', ', ,ｨ-ﾗ┴― 夫が、妻の姓をくっ付け、複合性にする選択肢等があります。
. / .,'／ ﾉ::::i::::::::::::/', ',-'´ ∧三三/
/ ,'´ ／:::::::t:::::::::/ | ', ∧三三∨
,' ,':ゝ {:::::::::::/:::::::::{. ! i三三/∨
,' ｉ ,':/ /:::::::::/:::::::::,' ,' |三三∨ ,
. ｉ ｉ ｌ// /:::::::::/:::::::::/ ,' ,'/三∨／,'
,ｨ彡三三三三三ミﾆｮｯ､
,ｨ彡三三三三三三三三三ﾐ} また、ポーランドでは、お金を支払い、
i 三三三三三三三三三三三|
∨三三三三三三三三三三ﾐi 条件が合えば、簡単に改姓をする事が出来るとされており、
}三三三三三三三三三三ﾐ|
ﾄ三三三彡＞￣､"〒――ｲ､_ その条件は、それについて書かれている
∨彡'λ ｨ､ A ﾄ､ | ﾄ､∨ﾐ､
ヽ|､ i-ﾍ | iﾉｨ气ヲ | |' | ∨ ﾍ 1956年11月の政府官報によると
ノλ代ｦ｀ ´ | |/ ﾉ λ
'´ |∧ 〈 | |ヽ人ﾍｼ彡 『Dupka』「ドゥプカ』（尻）や『Balwan』「バルワン」（間抜け）といった
| ﾍ _ _ | |ムシ､ ミ毛
| ゝ､ ｀ ｨ| .|::::ﾍ ＼ 人の尊厳を傷つけるような姓や滑稽な姓を変えたい場合や
| | ＞-イ _,ｲ |:ﾂ' | ｀､
| | ／:ゝ≦:::| | | ﾍ 移民などで非ポーランド的な姓を持つ場合、
| |(:::::::｀iｼ'´ | | ゝ-＜ ﾍ
| |＞:::::::| | !'´ _ _≧､ ゝ､ 『Jankowski』（英語のJhonと同じ）の様に
| ﾉ ﾍ::::::| ﾉ ! , ' ｀､ ｀ヽ
| i ￣ フ / , ' | 父称姓等である為、姓と名前とを間違える可能性のある姓等が、
| | '´|ﾉ ｨ/ ,' |
ﾍ､ | 从ｲﾉ ∨ i 条件として提示されています。
ﾚ乂ヽ / i /
265レスまで到達しましたので
次スレに移行します。
読者の皆様は、お手数ですが、
下記のスレまで移動して頂きます様
お願い申し上げます。
次スレ：ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14504/1423303804/
支配勢力が入れ替わるとどうしてもね。
たとえば中国や朝鮮なんかも王朝や支配民族が変わるたびに
モンゴル風になったり元に戻ったり忙しいし。
>>266 >>267
そうですね。
ある程度例外はありますが、
伝来した文化や支配者の文化が
強力だとその影響によって
大きく変質をする事が多いですね。
例えば、ポリネシア等の島々では、
伝統的な姓名が、消失しだしていますし……
お待たせしました。
埋めネタです。
埋めネタ 世界の姓 - フィンランド編 -
. |
. |
. |
ﾌｨﾝﾗﾝﾄﾞﾉ | ||￣￣￣￣|
＼ …… ／ | || |
＼ ／ |.. .┌──┐. .┌──┐ || |
____ | | .ｏ ◎ | .| .◎ ｏ | || O |
／ ／| | | , - ､ | ＿＿＿___ | , - ､ | || |
／ ／ :l | |___＿｜ ､__.ﾉ || 。oｏｏｏ || ､__.ﾉ |____________||＿＿＿＿|＿
／ ／ :l | ／ . |..＿＿..||.Ｏ ◎ ||..＿＿..| ::::::::::::::::::::::::::::::::
| | | ／ | ／ ￣￣￣￣ :::::::::::::::::::::::::::::
| | |／ ／| ::::::::::::::::::::::
| | ／|／| ､n-､ :::::::::::::::::::::
|_.._| ／|／|／〜〜〜〜l|￣~l〜〜〜〜〜ﾛ :::::::::::
| |／|／ ￣
| |／
／￣￣
／￣￣＼
／ ⌒ ⌒＼
| （●） （●) |
. | | | ・・・・・・あっはっは！！
| ___´___ |
. ｌ^l^lｎ `ー'´ |
. ヽ L |
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＜ｶﾞﾁｬﾘ ＿＿＿_
／ ＼ ・・・・・・おや、珍しい。
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ そんなに大笑いして如何したんです？
| ___'___ |
＼ `ー'´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. | ＜ﾄｺﾄｺ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ ／￣￣＼
／|：： ┌──────┐ ：：| ＜〜♪ / ＼ ＼ いや、この番組を見てくれよ。
/. |：： ｜ ｜ ：：| （● ） |
|.... |：： ｜ ｜ ：：| | |
|.... |：： ｜ ｜ ：：| ｀_＿ |
|.... |：： └──────┘ ：：| | |
＼_｜ ┌────┐ .| ヽ /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ヽ /
> <
| |
＿＿＿_
／ ＼ 何の番組なんです？
／ ― ― ＼
／ （●） （●） ＼
| ' |
＼ ￣ ／
ノ ＼ ｽﾞｲｯ
, -‐ ‐- ,
, ' , ヘ、 ` 、
／ l !`.、 ヽ` .
. ,.' / ,i l ,' 丶 ', ',
/,'. ｿ| ,' i ｌ,' ｉ、ヽ , ,
,' ｉ. / i i ', l' l、、 ', i ,
. i,' i. ,√`ヾ_、ﾍ、 _ｉ.斗―,- !' !
. i! .i !ｉ／ｽさヾ ヾ、'´ iｽぎ＼i i ｉ i
! i i ﾄ, 弋ゾ ｀^'弋ゾ ' ! '_i' ,'
ｿ い ヽヽヽ , ヽヽヽ ! ,' ! ,'
', ! ＿ _ kソ//
＿ ,、 ,ﾍ i'´ i , ＾ｰ.'./
/ ..,入 ヽ i `: .丶. _ . ' イ: : ; ,'
..( ´ ／ ｀ﾒ、 ｉ ; : ;_`; - ＜ | _: : ;' i
＼ ´ ／ ,k'.=ﾆL _ノ ｏ~/ii',~o￣ V; i
＼ } ｉ | ο / l| ', o .,ゝ- ..i_
,'l` /、 i ヽo/ || ',o／ ー- ﾆ- _
/ ＼ i::::', ｀ .ヾ》_ﾟ ' i ,ﾍ
/ ` ;::::::;´｀ー 、 ｀《￣ ＿ i / |
. 人、 ＼j ￣￣ ｉ| `ー ﾐーv' ,' !
/ ＼ / |ｌ｡ ￣V ｜
┌‐────┐
│ レポーター !
├───‐─┴────────────────────────────
｜
｜ ・・・・・・今、順位が発表されました！！
｜
｜ フィンランド代表、アホネン選手、優勝、優勝です！！
｜
｜ 実に素晴らしいプレーでしたね・・・・・・
｜
└─────────────────────────────────‐
＿＿＿
／ ＼
／ - ヽ ＼ ・・・・・・冬季スポーツの中継ですね。
／ （● ） （● ） ＼
| _`___ | これが、どうかしたんですか？
ヽ、 ／
／ ＼
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
（ ー）（ ー) |
| | | いや、安易に笑っちゃいけないと思っているんだがな？
ｌ___｀___ |
{ │
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
≧ｚ ｚ≦ |
|“ | “ | このアホネンって名前を聞くと
l __｀___ | つい、笑ってしまうんだ。
{ `ー'´ │
_{ │
（ ヽ､＿＿_/ ）|
| ヽ ｜ ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
／￣￣￣＼
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ ああ、成程。
| 、 ´ |
＼ ￣￣ ／
ノ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| ___'___ | でも、フィンランドでは、
＼ `ー'´ ,／ 「〜ネン」は、それ程珍しい事ではありませんよ。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／￣￣＼
/ ｀ヽ ＼
. （● ）（● ） |
. | | | 如何いう事だ？
| ___｀___ |
. | |
ヽ /
ヽ /
. > <
. | |
. | |
／￣￣￣＼
／ ノ ヽ ＼
／ （●） （●） ＼ ・・・・・・知りたいですか？
| ´ |
＼ ｰ=‐' ／
ノ ＼
／￣￣＼
／ ､___ ＼
（―）（― ) | ・・・・・・割と。
| | |
l __｀___ |
. { ｌ
{ ./
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |
／￣￣￣＼
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ そうですか。
／ （●） （●） ＼
| 、 ´ | なら話しましょう。
＼ ￣￣ ／
ノ ＼
＿＿＿
／ ＼
／ - ヽ ＼ ・・・・・・まず、フィンランド語は、
／ （● ） （● ） ＼
| _`___ | フィン・ウゴル系に属する言語です。
ヽ、 ／
／ ＼
／￣￣＼
／ ＼
| -‐' へ |
| （● ) (● ） | フィン・ウゴル系？
| ｜ │
| __´___ ｌ
ヽ !
ヽ ノ
/ く
/ ヽ
＿＿＿_
／ ＼ ウラル山脈周辺に祖地を持つとされる
／ ― ― ＼ ウラル語族に属する言語グループの事です。
／ （●） （●） ＼
| __´___ | 他にもバルト三国なんかが、
＼ `ー'´ ／ このグループですね。
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | まぁ、インド・ヨーロッパ系とは
. ＼ “ ／＿＿| | 違うって事だけ覚えてけば良いです。
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿
／ 」 ヽ＼
／ (●）（●)＼
| | |
. | ___´__ | ・・・・・・成程。
| ｜
. ヽ ﾉ
ヽ /
/ ヽ
| |
| |
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼ さて、フィンランドが表舞台に立つのは、
／ （●） （●） ＼
| ' | 12世紀の事です。
＼ ￣ ／
ノ ＼
＿＿＿
／ ＼
／ - ヽ ＼ この頃行われた北方十字軍によって
／ （● ） （● ） ＼
| _`___ | フィンランドが、スウェーデンに征服されたのです。
ヽ、 ／
／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 以後、フィンランドでは、
／ （●） （●） ＼ 政治・宗教・文化的には、
| __´___ | スウェーデンに大きく影響される様に
＼ `ー'´ ／ なりました。
ノ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ 例えば、現在でもフィンランドの言語法と呼ばれる法律は、
| ___'___ | フィンランド語とスウェーデン語を公用語と定めています。
＼ `ー'´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | さて、このスウェーデンの支配は、
／（ ●） （●）＼ ! ! 1809年まで続きました。
／ ::::: __´___ :::::＼| l
| `ー'´ | ／ その間に宗教改革等がありましたが、
＼ ／／ スウェーデン領であったフィンランドは、
/ ＿＿ / プロテスタント派に属す事となりました。
(＿＿＿） /
＿＿＿
／ ＼
／ - ヽ ＼ それによってフィンランドでも
／ （● ） （● ） ＼ 一部聖人名の衰退といった
| _`___ | ドイツや北欧等と同様な影響が
ヽ、 ／ 名前に及んだのです。
／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
. ／ ＿,ﾉ ⌒＼ さて、フィンランドは、
ｌ^l^lｎ （●） （●） ＼ 1809年にフレデリクスハムンの和約によって
ヽ L ､ ｀ | スウェーデンからロシアに割譲されましたが、
ゝ ﾉ ￣￣ ／ それによるロシア語の影響は、
／ / ＼ 微弱なものとなりました。
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_ その理由は、主に三つ挙げられます。
／ ＼
／ ― ― ＼ それは、既に民衆にはフィンランド語のが広まっていた事。
／ （●） （●） ＼
| __´___ | スウェーデンによる長い支配により、中心文化が、
＼ `ー'´ ／ スウェーデン的なものになっており、ロシアを田舎者とみていた事。
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | また、当時ナポレオン戦争の余波で民族主義が勃興していた事等です。
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼ まず、既に民衆にフィンランド語が、広まっていた事ですが、
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ フィンランド語の書き言葉は、
| ___'___ | 16世紀にミカエル・アグリコラと呼ばれる人物により、
＼ `ー'´ ,／ 宗教改革の波を受け、スウェーデン語やドイツ語、
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ ラテン語を基に作られたとされています。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ ::::: __´___ :::::＼| l 元々、彼は、聖書のフィンランド語訳を作り、
| `ー'´ | ／ 万民に読める様にする為の物だった為、
＼ ／／ 16〜19世紀の間に宗教関係者や農民の間で
/ ＿＿ / 広まったとされています。
(＿＿＿） /
＿＿＿_ 第二に中心文化が、スウェーデン的なものになっていた事ですが、
／ ＼
／ ― ― ＼ フィンランドは、12世紀頃にスウェーデンに支配された背景から
／ （●） （●） ＼
| __´___ | 政治や統治に関わる言葉は、スウェーデン語中心でした。
＼ `ー'´ ／
/ ∩ノ ⊃ ／ また、文化の担い手は、政治を司る貴族などの上流階級であった為、
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| | 文化的には、スウェーデンの影響が、強く出る事になりました。
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿ そして、ヨーロッパの諸国では、
／ ＼
／ - ヽ ＼ 正教を信奉し、端にあるロシアを軽視する風潮がありました。
／ （● ） （● ） ＼
| _`___ | よって、このロシアによる支配を
ヽ、 ／
／ ＼ 快く思わない層が、一定数存在していました。
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （一） ＼ また、当時ナポレオン戦争の余波で民族主義が勃興していた事ですが、
| __´___ | これは、文字通りです。
＼ `ー'´ ／
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ ＼ フランス革命とそれに続くナポレオン戦争は、
／ - ヽ ＼ 欧州中に革命の影響を広げました。
／ （● ） （● ） ＼
| _`___ | その影響の一つに
ヽ、 ／ 民族主義が、挙げられます。
／ ＼
／￣￣￣＼
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼ 時代が下り、
| 、 ´ | 1809年にロシアに支配される事になった
＼ ￣￣ ／ フィンランドでもそれは、同様でした。
ノ ＼
＿＿＿ 時代が、民主主義、自由主義の風潮になっても
／ ＼ 絶対主義の風潮を崩さないロシアに対し、
／ ノ ヽ ＼ フィンランドでは、民族主義の勃興と
／ （●） （●） ＼ ロシアへの反発が生まれました。
| ´ |
＼ ⌒ ／ それは、シベリウスの「交響詩フィンランディア」が、
ノ ＼ 人気を博した事を見ても確かでしょう。
＿＿＿_
／ ＼ 結果としてフィンランドは、
／ ⌒ ⌒ ＼ ロシア革命のうねりの中、独立を果たし、
／ （●） （●） ＼ 冬戦争、継続戦争と二度の戦いを経て
| ' | 現在に至っています。
＼ ⌒ ／
ノ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （一） ＼ つまり、この様な理由によって
| __´___ | フィンランドでは、
＼ `ー'´ ／ スウェーデン的な文化が強く、
/ ∩ノ ⊃ ／ ロシア的な文化が・・・・・・。
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. ＿
. ／ ｀丶、
/ ､_ 丶 ・・・・・・。
. ｌ ﾉ (●) 丶
. ヽ（●）丶 ヽ
ヽ ∠/ i
ヽ､ ノ＼
ｆ´ ﾞｉ
| ､. | |
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ・・・・・・どうしたんです？
／ （●） （●） ＼
| ___'___ |
＼ `ー'´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
／￣￣＼
／ 「 ＼
| （ ー）（ー） ・・・・・・いや、
| | ｜ 珍しく普通だなと思って。
| __´＿ﾉ
| `ーｎｌ^l^l
ヽ | ﾉ
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （●） ＼
| __´___ | 心外ですね。
＼ `ー'´ ／
/ ∩ノ ⊃ ／ いつもは、普通じゃ無いと？
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ 「 ヽ ＼
| （●）（●）｜
| | ｜ ああ。
| __´＿ ｜
| `ーｎｌ^l^l
ヽ | |
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼ ・・・・・・。
／ （●） （●） ＼
| ' |
＼ ￣ ／
ノ ＼
／￣￣＼
／ 「 ヽ ＼
| （●）（●）｜
| | ｜ ・・・・・・。
| __´＿ ｜
| `ーｎｌ^l^l
ヽ | |
ヽ ヽ く
/ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼ ・・・・・・続けて良いですかね？
／ （●） （●） ＼
| ' |
＼ ￣ ／
ノ ＼
／￣￣＼
／ 「 ＼
| （ ●）（●）
| ｜ | ああ。
| __´＿ﾉ
| `ー'´}
> ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ |
＼. ” ／_| |
＼_／＿＿ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| ___'___ | ・・・・・・それじゃあ、
＼ `ー'´ ,／ 具体的な姓名について話していきますね。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! ! まず、先程話題に上がったアホネンの様な
／ ::::: __´___ :::::＼| l 「〜ネン」と付く姓から見ていきましょうか。
| `ー'´ | ／
＼ ／／
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （●） ＼ このフィンランド人の三分の一以上を
| __´___ | 占めているされる「〜ネン」と付く姓は、
＼ `ー'´ ／ 元々は、フィンランド東部の慣習が、
/ ∩ノ ⊃ ／ 広まったものだとされています。
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （一） ＼ この「〜ネン」ですが、
| __´___ | 通常、フィンランド語では、
＼ `ー'´ ／ （小さい）を意味する指小辞ですが、
/ ∩ノ ⊃ ／ 人名では、（〜の子）や（〜出身の人）を
( ＼ ／ ＿ノ | | 意味する言葉になります。
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_ 例えば、「マキネン」は、（丘からの人）、
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 「ハマライネン」は、（ハメ地方出身の人）
／ （●） （●） ＼
| __´___ | 「ヘイッキネン」は、（へイッキ（英語でのヘンリー）の子）等があり、
＼ `ー'´ ／
ノ ＼ 先程の「アホネン」は、（草原の人）を表しています。
／￣￣￣＼ また、それとは別に地名として「〜ネン」があり、
／ ＿,ﾉ ⌒ ＼ それを姓とする場合もありました。
／ （●） （●） ＼
| 、 ´ | 例えば、「マキネン」は、（丘からの人）という意味ですが、
＼ ￣￣ ／ （小さな丘）の近くに居住していた為
ノ ＼ 「マキネン」（小さな丘）という姓にした人物も居り、
かなり、曖昧さを残しています。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 他にもフィンランド西部では、「マッティラ」（マッティの）
／ （●） （●） ＼ の様に「〜ラ」と言う場所との関係を示す
| ___'___ | 接尾辞の付いた姓も存在しますし、
＼ `ー'´ ,／ 「〜セン」といったスウェーデン語由来の姓も多く存在します。
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | | さて、ここまで見た様に
／（ ●） （●）＼ ! ! フィンランドでは、比較的に地名から取られた姓が、
／ ::::: __´___ :::::＼| l 多数を占めています。
| `ー'´ | ／
＼ ／／ この背景には、前述した民族主義が、関係しています。
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼ フィンランドで姓が、一般的になって来る
／ （●） （一） ＼ 18〜19世紀は、民族主義が勃興していました。
| __´___ |
＼ `ー'´ ／ 民族主義のうねりの中で彼らは、
/ ∩ノ ⊃ ／ 自らの土地から姓を創姓する事が、
( ＼ ／ ＿ノ | | 多く存在したのです。
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●） （●） ＼ この結果として現在の
| __´___ | 「〜ネン」の様な地名姓が、
＼ `ー'´ ／ 多く作られる事になったのです。
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
／ 「 ＼
| （ 一）（●
| | | ふーむ、そうだったのか。
. | ___´__ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＜続いては、マキネン選手です・・・・・・。
／￣￣＼
／ 「 ＼
| （ ●）（●
| | | ・・・・・・。
. | ___´__ﾉ
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
／￣￣＼
／ -‐' ＼
| （ ー）（ー） ・・・・・・取り合えず、
| | | 冬季スポーツでも見るか。
. | ___´__ﾉ
| ∩フ´⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ そうですね。
／ （●） （●） ＼
| __´___ | ペサパッロやってます？
＼ `ー'´ ／
ノ ＼
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