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第二次二次キャラ聖杯戦争 登場話候補投下スレ

1 : 名無しさん :2014/06/28(土) 01:22:56 00UCcrw.0
このスレッドは「第二次二次キャラ聖杯戦争」の参加者登場話の候補作を投下するスレです。
ここでは雑談等はご遠慮ください。

詳しくは下記スレッドを参照ください。

第二次二次キャラ聖杯戦争
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1403413693/


2 : 名無しさん :2014/06/29(日) 10:47:36 0zbZ3hys0
・日程
 〜6/29(日)23:59:OP案投下期間。現在募集中。投下は二次二次聖杯企画スレで。
 6/30(月)0:00〜22:59:OP案投票期間。投票スレにて投票。
      23:00〜23:59:集計・確定
 7/01(火)0:00〜7/19(土)23:59:登場話投下期間。登場話候補スレにて投下。
 7/20(日)0:00〜22:59:登場話投票期間。投票スレにて投票。
      23:00〜23:59:集計・確定
 7/21(月)〜:制限及びステータス・宝具の摺り合わせ


3 : 名無しさん :2014/06/29(日) 22:32:55 iCRRlDa.0
wiki編集考えると、鯖ステータスはこれ使ってもらえるとありがたい

**人物背景

**【ステータス】
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具

**【属性】

**【クラス別スキル】

**【保有スキル】

**宝具
**『』
ランク: 種別: レンジ: 最大捕捉:


4 : 名無しさん :2014/07/01(火) 20:15:09 REPk1RhQ0
【クラス】
【真名】
【パラメーター】
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
【属性】
 ・ 
【クラススキル】
【保有スキル】
【宝具】
ランク: 種別: レンジ: 最大補足:
【weapon】
【人物背景】
【サーヴァントとしての願い】
【基本戦術、方針、運用法】

【マスター】
【参加方法】
【マスターとしての願い】
【weapon】
【能力・技能】
【人物背景】
【方針】

サーヴァント・マスターステータステンプレ


5 : 名無しさん :2014/07/01(火) 20:58:12 0OxDglhY0
・サーヴァントはセイバー・アーチャー・ランサー・ライダー・キャスター・アサシン・バーサーカーの7種から選択。
・ステータスおよび宝具の記載も必須とする。ただし、参加確定後調整が行われる。
・一人で複数話の投下可能。ただし、7クラスを一巡目とし、7クラス分書くまでは自被りは禁止とする。二巡目以降も同様。
・既存パロロワや同人誌のような二次創作から出典は参戦不可とします。
 また、規格外の英霊は聖杯が再現できる範囲の能力として現界します。

・決定方式は登場話に対する投票とする。
・最低21組、最高28組を投票で決定。
 各クラス上位3組(3*7=21)+投票数上位0〜7組。ただし各クラス上限は5組まで。
 同票の場合は決戦投票。キャラ被りの場合は最大投票数の組を正とし、他を繰り上げて当選とする。
・投票は一人7票まで。クラス関係なく7票投じて良い。ただし同一作については1票まで。
・参加者決定後、制限およびステータス調整の摺り合わせの期間を設ける。


6 : 名無しさん :2014/07/01(火) 21:27:48 cfg1e3j.0
新たな日程(暫定)も

・日程
 7/02(水)0:00〜7/20(日)23:59:登場話投下期間。登場話候補スレにて投下。
 7/21(月)0:00〜22:59:登場話投票期間。投票スレにて投票。
      23:00〜23:59:集計・確定
 7/22(火)〜:制限及びステータス・宝具の摺り合わせ


7 : ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:00:00 USeuDklw0
登場話候補作
寒河江春紀(悪魔のリドル)&ランサー 投下します。


8 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:00:43 USeuDklw0


『死ねないよ、簡単には。……生きてるってことは、赦されてるってことだから』


偽りの学園生活。
ミョウジョウ学園十年黒組。

小中高一貫教育の十年、つまりは高校一年生。
伊介サマ以外はみんな年下のようだったが、
それでも女子高生の生活ってのはこういうモンか、と楽しんでいた。
まあもっとも。もし高校なんかに通えていたら、既に卒業している歳ではあるんだけど。

正直、悪いものではなかった。
たとえ―――全員暗殺者だったとしても。


―――初めて人を殺したのは、いつだったか。

ワイヤーで首を絞め、相手が必死にもがくさまを見て。
こっちも必死になって、動かなくなるまで締め続けた。

命が失われる感触。
こんなものに慣れなくちゃいけないのか、なんて思った。

初めて人を殺した報酬で、憧れていたお洒落ってやつをしてみた。

ベビーピンクのマニキュア。

ちっとも似合っていなかった。
それでも弟や妹達の笑顔を見て、救われていた。

病気がちな母と、小さい弟妹を支えるためと。
今までいくつ、命を奪ってきたのか。


心は、疲弊していた。


それでも、これで最後にできると。
自由になれると。
命を捨てて、挑んだ。


―――けれど。その『願い』は、叶うことはなかったんだ。





9 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:01:27 USeuDklw0


「…………ん」

―――記憶が戻ってくる。

目を開くと、あたしは見知らぬ部屋に立っていた。

ふと、治ったばかりの左腕を見る。――そう、あたしは退院したばかりだった。
触ってみても、もう痛みはない。
その左腕の先に視線を移すと。手の甲に痣のような紋章が光っている。

「ハハ……すごいねこりゃ」


――兎角サンと晴ちゃんに敗れ、その時の傷もようやく癒えてきた頃。

ふと気が付けば海底水族館のような場所に居て、
『願いを叶えたいか』なんて頭の中に響く始末。
あの戦いの時、頭の打ちどころでも悪かったか、なんて思ったね。

弟妹達がお小遣いを出し合って。
あたしが早く治るようにと買ってくれた、
小さな十字架を模した、薄い木片のストラップ。
道端の怪しい露天商のところで、あれでもないこれでもないとみんなで決めたらしい。

その木片が、あたしをこの『方舟』まで連れてきた―――らしい。

そこで参加を決めたあたしが、
『寒河江春紀』であることを認識できているということは、
どうにかこうにか『予選』とやらを突破できたらしい。


「……ここが、その『方舟』ねえ」

ここはあのお月さまの近くの『方舟』と呼ばれる場所らしい。
重力などは至っていつも通りに感じられるけれど。

――この場で、戦いが始まる。
勝利した者は何でも『願い』が叶うという、聖杯戦争。

対象者だけを殺すのではなく。相手をすべて殺し、自分が最後まで生き残ること。
あの黒組よりも遥かにハードな条件。
脱落者である自分に与えられた敗者復活戦。
厳しいのは、当たり前か。

「ま。やれるだけやってみますかね」

ポケットに入っていたチョコの棒状のお菓子、Rockyの箱を取り出して煙草のように一本咥え。
改めて辺りを見回してみる。
相方となる『サーヴァント』とやらは、まだ来ていないようだ。

「さて、と。どんなヤツが来るのかね……」

Rockyを咥えたまま口で上下に動かしながら部屋を見回り、
部屋の出口であろう扉の前に立った時。


―――突如、背後に気配が生まれた。


あたしは箱から三本、チョコの棒を取り出し。

「……よっと!」

振り向きざま、背後に向かって右手で投げつけた。


――投げた先に居たのは、あたしより背の低い、赤い髪の少女。

その少女は飛んできたRockyを器用に左手で全部掴み。
あたしの前に一瞬で移動してきたかと思うと、間髪入れず右手で胸倉を掴んできた。

「食べ物を粗末にするんじゃねえ。……殺すぞ」
「おっと、参った参った。こーさんこーさん」

あたしがおどけて両手を上げて降参のポーズを取ると。

「…………フン」

しばらく睨んだ後、掴んでいた服を放してくれた。


10 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:02:21 USeuDklw0

「はは、ごめんごめん」

もう一度目の前の少女をよく見てみる。

中学生くらいの子だろうか。
長く赤い髪を黒いリボンで結び、ポニーテールにしている。
奇遇にも、あたしと髪の色も髪型も似ていた。

違うのは瞳の色だろうか。
あたしは黄、こいつは赤。
服は緑のパーカーにホットパンツ。
いかにも活動的で勝気な少女、という雰囲気を持っていた。

「あたしは寒河江春紀(さがえ はるき)。お前さ」
「……ランサーだ」
「あぁ、ごめんごめん。ランサー」
「あんだよ」
「ランサーって名前、ヘンじゃね?」
「ああ。決まりだから仕方ねーだろ」

なんとなく互いに沈黙。
あたしは髪をかき上げ、尋ね直す。

「ランサー。アンタが、あたしのパートナー?」
「……そうみたいだな。
 ま、なんであたしが呼ばれたのか正直わかんねーけど。
 そもそも、望みなんてもうねーし」

ぽりぽり、と掴んだRockyを食べ始めるランサー。

「あんたは? 聖杯に賭ける望みっての、何」

ピッと、食べかけのRockyであたしを指す。

「ん……」

あたしは言うべきかしばらく悩み。

―――先程のランサーの速さ。あのアズマの比ではなかった。
こっちが一歩も動けず、間合いを詰めてきたのだ。
こんなのがゴロゴロ三十人近くもいるのだとしたら。
自分一人で勝ち抜けると思えるほど、あたしは楽観主義者じゃない。

一応、話すべきだろう。
コイツとは共闘しなければならないのだし。


11 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:03:08 USeuDklw0

「んー。金」
「かねぇ? そんなもん、その辺のキャッシュコーナーの機械ぶっ壊せばいくらでも手に入るだろ」

腕を頭の後ろに組んで、呆れたようにランサーは言う。
可愛い見た目に反して悪ぶったことを言うヤツだな。

「強盗は足が付きやすい。それに、家族に迷惑がかかるだろ」
「ふうん。…………家族、ね」
「ああ」
「で? なんで金が必要なワケさ」
「………………」
「オイオイ、怖い顔すんなよ」

今度はランサーの方が肩を竦める。
つい、睨んでしまったようだ。

「……理由が必要かい?
 金なんてあるに越したことはないし、美味いものだって食べ放題、お洒落だってし放題さ」
「っそ。
 ま、ウマいものについては認めるさ。
 ……けど。
 そんな理由なら、あたしは降りさせてもらうよ。
 残念ながらあたしには、聖杯なんていう胡散臭いシロモノに賭ける望みなんて持ち合わせちゃいないんだ。
 しょーじき、こっちの美味いモンでも食ったら適当に帰ろうと思ってんだけど」
「な…………」

マスターが聖杯に望み、サーヴァントも聖杯に望むものがあるからこそ共闘が成り立つ。
確かにそう頭に入っている。
だがサーヴァントに望みがなければ、そもそも前提から崩れてしまう。

「で? もう一度聞くけど、金が欲しい理由。
 てきとーに答えたらもう勝手にぶらぶら食いに出させてもらうよ」
「む。…………わかったよ」

しぶしぶとあたしは返答する。
それを聞くと、ランサーはどかりと胡坐を組んで地べたに座った。
しっかり話を聞く体勢らしい。

「はぁ……」

溜息を一つついて。
―――あたしは仕方なく語りはじめた。


父親はもういないこと。
母が病気がちで、今は入院中であること。
9人の小さな弟妹達がいること。

バイトでは家計を支えきれることはなく。
中卒で高給のところなんてのもなく。
どうしても凌ぎきれなくなって、暗殺の仕事に手を染めたこと。

なんでも望みが叶うという黒組のこと。
家族が食べるために困らないだけの金銭を望み、挑んだこと。
その戦いで敗北したこと。

ぽつぽつと、ランサーに伝えていった。





12 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:03:48 USeuDklw0


全てを話し終えた後―――

「ふ、ふふ…………あっはっはっは」

ランサーは、突然笑い始めた。

「――――――何がおかしい」

思わず、右腕のシュシュに手を伸ばす。

「あっはっは………。
 いや〜なるほど。
 神様ってのは、相変わらずこーいうのが好きみたいだな。

 ―――なんであたしが、アンタに呼ばれたのか分かったよ」

笑いすぎて涙が出たのか、指で目を擦るランサー。

すっと彼女が立ち上がると。

突如眩い光に包まれ―――
赤いドレスのような衣装で、長い槍を担いで再び姿を見せる。

そして。
その穂先を、あたしの喉元に向けてきた。

「その願い。取り消さなければこのまま刺すと言ったら?」
「…………………………」

またしても、動けなかった。

「本気だよ」

ランサーから迸る殺気。
今までに出会った、どの暗殺者からも感じたことのない。
桁違いの、死の感触。

「く………」
「それとも。その令呪とやらで、無理やり従わせてみるかい」

嘲るような口調で、あたしの手をあごで示す。


―――なぜだろう。コイツには、負けたくない。

強く、そう思った。
令呪で言うことをきかせるのは、何か負けを認めるような気がする。

気合を入れ、足を踏ん張って。
ランサーにガンを飛ばした。

「………………………」
「………………………」

目と目が合う。
――視線を逸らしてやるものか。

「………………………」
「……………それでも」

額から汗が滴り落ちる。
槍から出る『気』が、圧倒してくる。
足が勝手に後ろへ下がりそうになる。

「………………………」
「やめないさ」

それを、必死で耐えた。


13 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:04:20 USeuDklw0


―――どれだけの時間、そうしていたのか。


「ハァ…………」

長い溜息をついて。

「だよなー。いや、分かってたよ。
 『馬鹿は一度死ななきゃ治らない』ってね。
 どいつもこいつも何度言っても聞きやしない」

槍を外したランサー。

―――こちらも、息を吐き、汗を拭った。
……コイツはコイツで、何やらわけありってことかね。

「どーせ聞かないだろうけど言っとく。

 ―――願いは、自分自身のためだけにしろ。

 その金で贅沢したいだとか、美味いもんたらふく食いたいとかでもいい」
「…………そんなこと」

全く意図していなかった答えを、彼女は伝えてくる。
見つめると、ランサーは肩をすくめた。

「分かってるさ。
 それでも大切な存在のために叶えたいんだろ。
 けど。最後の最後まで、覚えておいてくれ。

 願いは、他人のためなんかにするもんじゃない。
 自分のためにするべきだ。
 でないと、きっと後悔する。

 ―――その生活から逃れたい。
 自由になりたい。
 その為に金が欲しい、でもいいんだよ」
「な…………」

自由、という単語に反応してしまう。
思わずランサーの顔を見直すと。


本当にコイツは子供なのかと思う程。

―――まるで母さんのような。

優しい顔を、見せていた。


14 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:04:54 USeuDklw0


するとランサーは表情を改め。
今度は初めて、真面目な顔をあたしに見せた。
持っていた槍を掲げ、片膝を付く。


「槍の英霊、佐倉杏子。

 ―――あたし自身のために。

 寒河江春紀の『槍』となってやるよ」


その姿に。

―――ほんの少しだけ、見蕩れた。


あたしはそれに気がつかれないように、悪態をついてみる。

「………どういう風の吹き回しだい?」
「さてね。気まぐれってやつだろ」

ランサー―――佐倉杏子は立ち上がって、
今の形式ばった仕草の為か、やや照れたように佇んでいる。
あたしの話に同情した、なんていう風には見えない。

「…よく分からん奴だねえ。
 まあ、手を貸してくれるってんなら、そりゃありがたいけどさ。
 ………杏子、か」
「ああ」
「いい名前だな」
「ふん、そうだろ」

誇らしげに。そして本当に嬉しそうに、ニカッと笑う杏子。

コイツとなら。
前に、進めるような気がした。

「……なあ、杏子」
「ああ、そういえば春紀」

あたしはRockyの箱を取り出し。
―――杏子も、どこからかRockyの箱を取り出した。


「「食うかい」」


15 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:05:24 USeuDklw0

【マスター】寒河江春紀@悪魔のリドル
【参加方法】『ゴフェルの木片』による召喚
      (十字架を模した小さな木製ストラップ)
【マスターとしての願い】家族が一生困らずに生きていける金。
            (すべてのしがらみから自由になりたい?)
【weapon】鋼手甲*2
     仕込みワイヤー付きシュシュ
【能力・技能】暗殺者として黒組に呼ばれる程度の能力。殺人経験あり。
       右手首のシュシュに仕込んだワイヤーでの首絞めと、
       両腕に鋼手甲を装着しての打撃を得意とする。
       一話にて瞬時に犬飼伊介の腕を取ったことから、関節技の技能もあると思われる。
【人物背景】
「悪魔のリドル」の登場人物。
着崩した制服に赤く長い髪のポニーテール、明るくサバサバした性格。
体格が良く、東兎角からは身体能力が高いと目されている。
お洒落好きで、Rocky(要はPocky)をよく口にしている。
気さくな人柄も手伝ってか、人との馴れ合いを好まない東兎角や犬飼伊介に対しても遠慮なく好意的に接していた。
ただ暗殺者達に対し、自身の家族へ干渉されることに嫌悪感を覚えている。

貧しい大家族の長女で、多くの弟妹と病気がちの母親がおり、家族を養っていくために暗殺稼業に手を染めている。
黒組で望んだ暗殺報酬は「家族が一生困らずに生きていける金」。
しかし心の奥底には、そういった全てのしがらみから解放されて自由になりたいという密かな願望も持っている。

じっくり腰を降ろして事を構えるタイプだが、本編では学園祭直前に母の容体が悪化したとの電話があり、
学園生活に後ろ髪を引かれながらも行動に移っていく。

【方針】聖杯戦争を勝ち抜き願いを叶える。焦らず一人ずつ着実に落としていく。
    「急くとロクなことにならんかもよ?」


16 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:06:02 USeuDklw0

【クラス】ランサー
【真名】佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
【パラメータ】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具C
【属性】混沌・善
【クラス別スキル】
 対魔力:C…第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
 戦闘続行:A…ソウルジェムの特性により瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命傷を受けない限り生き延びる。
 勇猛:B…威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
 仕切り直し:C…戦闘から離脱する能力。見切りが早く、戦闘中でも即座に離脱行動に移ることが可能。
 魔術:C…後天的に習得した結界魔術に加え、現世での死の間際の行動によって初期属性魔術である幻惑魔術も取り戻している。
 魔力回復:D…好みの菓子や食物を摂取することで、通常よりも多く魔力を回復できる。際限なく摂取が可能。
【宝具】

『紅い幽霊(ロッソ・ファンタズマ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:1〜13人
 幻惑の力によって自身の分身を作り出す。分身の数は最大13体。
 分身には実体があり、本体と同等の身体能力がある。
 自身の原初魔術のため、燃費は良い。

『断罪の磔柱(ピラストロ・コンダンナ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:10〜50 最大捕捉:100人
 無数の無銘槍。
 対象の地面から大量の槍を突出させて攻撃を行う。
 使用には事前に一節程度の精神集中が必要。

『最後の審判(ジュディツィオ・ウニヴェルサーレ)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:50人
 巨大槍。自身の祈りの力を槍に込める。
 自身の直線上へ巨大な槍を撃ち放つ。巨大槍をそのまま扱える者に託すことも可能。
 使用には事前に四節程度の精神集中が必要。

『浄罪の大炎(プルガトーリオ・フィアンマ)』
ランク:A 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:500人
 ソウルジェムから限界まで魔力を引き出し、巨大な槍と共に突進し浄化の炎で全てを焼き尽くす。
 使用後、自身のソウルジェムは破壊される。


17 : 寒河江春紀&ランサー  ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:06:35 USeuDklw0

【weapon】
「多節槍」:ランクC
 佐倉杏子が魔法少女になってからずっと使い続けている愛槍。
 柄の部分は伸縮・湾曲・分割が自在な多節棍となっている。
 振り回すことで範囲攻撃となる。纏めて薙ぎ払ったり、敵を拘束したり、足場にしたりと多種に渡り活用可能。

 別名:「蛇轍槍」
 室町時代後期、希代の槍の達人といわれた辺見鉄山によって考案されたという。
 中国の十節根に改良を加えた、変幻自在の仕掛槍である。
 鉄山没後多くの武芸者達がこれを極めようとしたが、その操作性の難しさ故に修得しえた者はいないという。
                              民明書房刊 『戦国武芸者往来』 より

【人物背景】
「魔法少女まどか☆マギカ」の登場人物。
男勝りな口調に好戦的な性格で、魔法少女の力を自らの欲望を満たすためにのみ使うと言い放つ。
常に何かしらの菓子やジャンクフードを食べており、過去の境遇ゆえに食べ物を粗末にする者には怒りを露にする。

「他人を助けたい」という信念を有する聖職者の父の下で育つが、
教義に含まれない内容まで信者に説いたために信者や本部から見放された父の姿に心を痛め、
「父の話に人々が耳を傾けてくれるように」という願いでキュゥべえと契約を交わし、魔法少女となった。
一時は教会に人々が溢れかえるも、それが魔法の効果によるものであることを知った父は酒浸りになった末に錯乱し、
杏子を“魔女”と罵った後に杏子のみを残して一家(父・母・妹)もろとも心中してしまう。

その経緯から「魔法の力は他人を幸せには出来ない」という考えを持つに至り、以後は「魔法は自分のためだけに使う」ことを信条に行動していた。
自分と同じく「他人のための祈り」から魔法少女になった美樹さやかに強い関心と自己嫌悪から反発を抱いていたが、徐々に助言を与えるなど気にかけるようになる。

さやかが魔女化した際は、鹿目まどかにさやかを元に戻すため協力を頼み、『人魚の魔女』となったさやかの元へと向かう。
説得するまどかを守るために回避行動が制限され、不得意な防戦に徹し続けた結果、遂に致命傷を負ってしまう。
助けに来た暁美ほむらにまどかを託し、『浄罪の大炎』の魔法により『人魚の魔女』と共に戦死する壮絶な最期を迎えた。


【サーヴァントとしての願い】
聖杯への願いはないが、マスター寒河江春紀との適合性がかなり高かったため、サーヴァントとして召喚される。
いつも食べていたRockyが触媒になったとも。
己と似た春紀の戦いの行く末を見守るために、春紀の槍となることを決めた。
強いて言うなら旨いモノを食いたい。


【基本戦術、方針、運用法】
高い敏捷性と多節槍の多種な機能、戦闘続行と仕切り直しのスキルを活かしたヒット&アウェイ戦術が基本。
ロッソファンタズマ・縛鎖結界ともに消費燃費がよく、魔力総量の少ないマスターでも十分運用が可能。
上記以外の大技は隙も魔力消費量も大きいため、決戦時以外での使用は控えるべき。(そもそも意図的に魔力を貯めておかなければ使えない)

敵の戦力を探り、1対1の状況を作り出して地道に数を減らしていく方針が合っていると思われる。
マスターは暗殺者であり一般人に比べ戦闘力・身体能力・覚悟の面で優れているが、異能との戦いは不慣れ故に対マスター戦でも過信は禁物。
防衛戦は不得手なので、攻められたらマスターを連れてさっさと逃げるべき。
派手さはないが、ベテラン戦士らしくいぶし銀の長期戦向き。
とにかくたくさんお菓子を食べさせて、魔力をいっぱい貯めておこう。


18 : ◆MQZCGutBfo :2014/07/02(水) 00:07:06 USeuDklw0
以上で投下終了です。


19 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:07:16 00UCcrw.0
投下乙です!はるきちゃんキタコレ!
武智乙哉(悪魔のリドル)&アサシン投下します。


20 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:09:57 00UCcrw.0

「………………」

惚けた表情で、ぱちぱちと瞬きする。
ノイズのようにぼやけていた視界。
今を今であると理解出来ないような感覚。
そんな違和感は少しずつ掻き消え、鮮やかな世界を着実に認識し始める。
まず視界に入ったのは――――空だ。
無数の星々が輝いており、白いお月様が見下ろしている。
あたしは人気のない路地裏の壁に寄りかかりながら座り込み、ぼんやりと宙を眺めていた。
暫しの間空を見上げた後、自らの前に立つ『誰か』に視線を向ける。

「気分はどうかな、武智乙哉くん」

正面に立つ金髪の男があたしを見下ろし、言葉を掛けてくる。
スカした高級ブランドのスーツを身に纏ったサラリーマン風の男。
歳は30くらいだろうか。
顔立ちこそ整っているものの、目を引く程の美形という訳でもない。
その出で立ちからはどこか地味な印象を感じる。

「自分が何者なのか……解るね?」

自分―――――――そうだ。
少し前までは『これっぽっちも思い出せなかった』。
先程も思い出したばかりで少々記憶が混乱していたが、今となってはハッキリと認識出来る様になっている。

「あたし………」

ふと、首を横へと向ける。
視界に入ったのはコンクリートの地面、建物の壁。
塵などが散乱しており、薄汚い空気を漂わせている。
視線を動かし、あたしは近くに何かが横たわっていることに気付いた。


それは全身を滅多刺しにされ、傷口から血を流している無惨な死屍。


歳は10代後半程度。まだあどけなさの残る女の子だ。
名前も、素性も、目的も、全くと言っていい程知らない。
自分と同じ『参加者』だったのか、NPCだったのかすら謎のままだ。
そんなことを思っていた後、女の子の死体の肉体は端から黒ずみ始める。
それを見た金髪の男が死体に歩み寄り、その頭を乱雑に掴んだ。

「ふむ…魂喰いは可能か。どうやらマスターの魔力不足は補えるようだな」

男が小声でぼそぼそと呟いた後――――頭を掴まれた女の子の全身が黒く染まり、完全に消滅する。


21 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:11:29 00UCcrw.0
そう、跡形も無く消失した。まるで不要なデータがクリック一つで削除されてしまうかの様に。
初めて目の当たりにする光景であったので少々呆気に取られてしまったが、
金髪の男がこちらへと向いてきたのですぐに落ち着きを取り戻す。

「さて、事の顛末は思い出したかい?武智くん…いや、我が『マスター』」
「…もちろん、全部思い出したよ」

私は座り込んだまま、ゆっくりと掲げる様に右腕を前へと伸ばす。
冷酷な死神の鎌のようにも、残忍な猛禽の鉤爪のようにも見える奇怪な紋章―――『令呪』が手の甲に浮かんでいる。
そして、令呪の刻まれた右手にしっかりと握り締められていたもの。

それは血塗れのハサミ。

紅の滴る刃が月に照らされ、鈍い輝きを魅せる。
その時、あたしはほんの少し前の出来事を追憶した。
これは、あの女の子の血。
これは、あの女の子の命の証。

―――あたしがあの娘を殺した。

予選中、記憶を失ったあたしは普通の女の子として穏やかな生活を送っていた。
月海原学園の一生徒として暮らす、学生らしい毎日。
そんなあたしも日を経るに連れ、少しずつ世界への違和感を感じ始めた。
何か大切なことを忘れているような。自分が何者なのか、抜け落ちているような。
晴れない霧の中を手探りで進んで行く中でふらりと気付いた。
あたしを、あたしとして定着させている意志を。

白い肌。細くか弱い腕。柔らかな黒髪。空みたいに蒼い瞳。
その姿は網膜に焼き付いている。本当に可愛らしい娘だった。

世界と意識のズレを感じ始めていたあたしは、その瞬間『思い出した』。
忘れていた『快楽』が、封印された記憶を解く鍵となった。
たまたま夜道で見かけた女の子を路地裏に無理矢理連れ込んで。
頬を紅潮させながら、腰のポーチに入っていたハサミで女の子を何度も何度もメッタ刺しにして。
人殺しの感触を、迸る快楽をこの手で味わうことで、自分が何者なのかを思い出したんだ。

そうして記憶を取り戻したあたしの前に、『金髪の男』――――サーヴァントが現れたのだ。


「まさか他者を殺害することが記憶解放の引き金になるとはね。
 フフ…君の来歴は『殺人』と深い関わりがあったのかな?」

軽口を叩くように金髪の男がごちる。
そいつを見上げるあたしの口の両端が、ゆっくりと釣り上がる。
気が付けば、あたしは笑っていた。
自分でも解る。これは、恍惚と愉悦の笑み。

「問おう。君は聖杯に何を願う?」

男の問いかけを聞き、改めて自分のことに関して追憶する。


22 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:12:29 00UCcrw.0
あたしの名前は『武智 乙哉(たけち おとや)』。
世間から『21世紀の切り裂きジャック』なんてあだ名をつけられている。
殺人に性的な快楽を見出す――――言わばシリアルキラー。
特に女を切り刻むことが大スキだ。気持ちよくてたまらない。
そんなあたしも一度は警察に尻尾を掴まれ、ミョウジョウ学園10年黒組のゲームに参加することでやり過ごした。
しかし、ゲームに敗北したことであたしは学園から強制退学。
そのまま警察の追い打ちに掛かり、刑務所に収監されていた。
一度は脱獄に成功したが、再び黒組の裁定者に見つかってしまったことで刑務所に逆戻り。
二度の失敗を経て、あたしは大人しく刑期が終わるのを待とうとしていた。

そんなあたしを『聖杯』とやらはマスターとして選んだらしい。
聖杯戦争のことは、記憶を取り戻した瞬間から何となく理解している。

何故あたしを選んだのか。そもそもどんな基準でマスターが選定されているのか。
そんなものは知らないし、別段興味も無い。
重要なのはあたしが此処にいるという事実だけ。

「願い…決まってるじゃん、そんなの」

自らの願いを叶えるために殺し合う世界。
そこに放り込まれたあたしが何を願うか。
そんなモノ、黒組に参加した時と同じだ。


「誰を殺そうと、何人殺そうと、どれだけ切り刻もうと、一生罪に問われない権利!
 あたしが生涯安全に人殺しを続けられる保険――――――それがあたしの望み!」


そう、これがあたしだ。
あたしは、これでいい。

あたしにとって当然の願い。
最高の快楽、『人殺し』を自由に行える権利。
一生安全にシリアルにキラー出来る保険。
黒組で脱落した以上、そんな願いを叶えられるは最早『聖杯』しか存在しない。
だからこそ、あたしは聖杯戦争で戦う―――――当然だ。
聖杯を勝ち取って、この願いを叶える。存分に、安全に、人殺しを楽しみ続ける。


23 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:13:11 00UCcrw.0
あたしの願いを聞いた瞬間、男の口元が綻んだ。

「フフフ…悪くない願いじゃあないか!
 少々趣向は違うようだが、やはり君は私と同じ『殺人者』のようだね。
 性に合いそうなマスターを引き当てるとは幸先が良い」

どこか愉快そうな様子を見せながら男は言う。
『私と同じ殺人者』。あー、成る程。
この男の目を見てからずっと気になっていたが、そうだったか。

殺人に一切の躊躇を持たない冷徹な目をしている。
殺人が日常と化している狂人の目をしている。
人を殺さずにはいられないサガを背負っている殺人鬼の目をしている。
あたしと同じ目をしている。

―――ああ、やっぱり『同類』なんだ。それなら良かった。

「…名前、聞いてなかったよね」

そして、あたしは男に問いかける。
この男がサーヴァントであるということは既に理解している。
あたしにとっての凶器。
あたしが勝ち残るための刃。
あたしに用意された、たった一人の従者。
しかし、その『名前』を未だ知らないのだ。

暫しの沈黙の後、男が静かに口を開いた。

「私はアサシンのサーヴァント――――『吉良吉影』」

吉良吉影“アサシン”が、倒れているあたしに向けて手を差し出す。
あたしが引き当てたサーヴァントは『殺人鬼』。英雄とは程遠い悪党だ。
ステータスに関しても幸運値ばかりが異常に高いが、それ以外は微妙と言わざるを得ない数値。
外れサーヴァント?――――いいや、あたしにとっては当たりだ。
必要なのは敵と戦う方法じゃない。『敵を殺す方法』だ。
それに、太陽の様な栄光を掲げる英雄サマなんかよりこっちのがよっぽど性に合う。
血染めの道を共に往く相棒となれば、やはり自分に馴染める相手じゃなくっちゃあね。
同じ穴の狢である外道こそがあたしの相棒に相応しい。
ま、そういうわけだから、吉良吉影。
最後まであたしと付き合ってもらうよ?

あたしは迷わず左手を伸ばす。
吉良が差し出した手を、しっかりと掴んだ。


「ところでマスター……君………滑らかで奇麗な『手』をしているじゃあないか………」
「…はい?」
「景気付けとして………ちょっと『頬ずり』……させてもらってもいいかな……?」
「え、ちょ、いきなりそんな――――――――ひィッ!!?」
「大丈夫……切り取ったりはしないから……フフ……ちょっとだけさ………フフフ……」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


――――――女性を刻むことに快楽を見出す殺人狂、武智乙哉。
――――――女性の美しい手に執着する連続殺人鬼、吉良吉影。


今宵、己の平穏を求める二人の殺人者が『共犯者』となる。


24 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:14:38 00UCcrw.0
『マスター』
武智 乙哉(たけち おとや)

『参加方法』
ムーンセルによる召還。
どこかでゴフェルの木片を入手している筈なのだが自覚無し。

『マスターの願い』
どれだけ犯罪を犯しても罪に問われず、一生安心して殺人を続けられる権利を得る。
本人曰く「シリアルキラー保険」。

『weapon』
ハサミ(腰のポーチに複数本収納している)

『能力・技能』
快楽殺人者。異能の力は持たないが刃物の扱いに長ける。
身体能力・戦闘センス共に優秀であり戦闘力は暗殺者にも引けを取らない。
ただし肉体的には常人の域を越えていない。
標的を謀略によって拉致する等狡猾な一面も持つ。

『人物背景』
ミョウジョウ学園10年黒組の生徒。出席番号8番。声優は沼倉愛美。
(10年黒組は特別な時期にのみ開講されるクラス。留学生の名目で暗殺者達が集い、標的となる生徒の暗殺に成功した者に望みの報酬が与えられる)
身長は165センチ。生け花が得意でハサミを器用に操る。
一見快活で明るい性格だが、その本性は快楽殺人者であり「21世紀の切り裂きジャック」と称されるシリアルキラー。
刑事に追われて半ば逃げ込むように黒組に参加した経緯があり、希望する暗殺報酬は一生安心して殺人を続けられる「シリアルキラー保険」。
殺人にはハサミを用いており、女性を生きたまま切り刻んで殺害することを好む。
黒組のルールが伝えられた後に一番乗りで暗殺に乗り出し、植物園にて標的である一ノ瀬晴を呼び出し殺害しようと試みる。
しかし暗殺者である東兎角の妨害、晴の機転によって敗北。強制退学となり、黒組最初の脱落者となった。
脱落後は刑務所に収監されていたが、第10話にて晴に対する執着心から脱獄。
金星寮に忍び込んで晴の命を狙おうとしたところで鉢合わせた黒組生徒の英純恋子に拘束され、彼女が主催するお茶会に強制参加させられる。
兎角と純恋子の交戦中に自力で拘束を解いて純恋子の左腕を負傷させるも返り討ちに遭い、
さらに鳰に見つかって再度の退場となり、再び刑務所に収監された。
アニメ最終話では何年か後の仮釈放の日を夢見て、大人しく雑役に勤しむ姿が描かれている。

『方針』
アサシンに闇討ち等を任せつつ、可能ならばマスターの暗殺を行う。
ただし魔術などの異能に関しては極力警戒。引き際は必ず見極める。
自身の魔力不足を補う為、サーヴァントに魂喰いをさせる。
余裕があったら魂喰いさせる前にNPCで遊ぶ。


25 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:16:46 00UCcrw.0

『クラス』
アサシン

『真名』
吉良 吉影(きら よしかげ)

『パラメーター』
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運A++ 宝具B

『属性』
中立・悪

『クラススキル』
気配遮断:C+
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てばサーヴァントでも発見することは難しい。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

『保有スキル』
保身:C
殺人者として行う自己保身の技能。
逃走や自衛において有利な補正が与えられる。
アサシンの身の安全の確保を目的とするスキルである為、魔力供給源であるマスターにもある程度恩恵が与えられる。

精神汚染:D
人を殺さずにはいられないサガ。
意思の疎通は可能だが、その腸には異常な性癖から生じる殺人衝動を抱えている。
精神干渉の効果をある程度軽減する。

隠蔽:A
自らの行動を隠蔽するスキル。
生前に自身の犯行を隠蔽し続けた経験がスキルとして昇華された。
サーヴァントとしての活動によって生じる魔力を隠蔽する。
これによりアサシンは実体化中でも一般人程度の魔力しか感知されず、魔力の痕跡を残すこともない。

正体秘匿:B
サーヴァントとしての素性を秘匿するスキル。
契約者以外のマスターからアサシンのステータスを視認出来なくする。
生前に殺人鬼としての正体を隠し、長年に渡り一般人として生活していた来歴を由来とする。

チャンス:A
土壇場で勝機を掴み取る才能。
危機的状況に陥った際、類い稀なる幸運を優先的に引き寄せることが出来る。

『宝具』
「キラークイーン」
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~4(スタンドビジョン) 最大捕捉:1
精神の具現。傍に立つ守護者『スタンド』。近距離パワー型に分類される。
触れたものを爆弾に変える能力を持つ。
爆弾に変えられるものに制限はないが、爆弾化出来るのは一度に一つまで。
起爆方法に関しては「地雷のように何かが触れることで起爆する接触型の爆弾」か「スタンドの右手のスイッチで起爆する任意型の爆弾」のどちらかを指定可能。
一度爆弾の設定を決めたら爆破させるか一旦爆弾化を解除するまで変更出来ない。
爆弾化した物質に外見や構造面での変化は起きず、「爆弾」の判別は困難。
スタンドビジョンのダメージは本体にフィードバックされる。

「シアーハートアタック」
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1
キラークイーンの左手から射出される自動操縦型スタンド。
ラジコン大の戦車のような外見をしており重力を無視した走行が可能。
魔力や熱源を探知して自動追跡し、対象に向けて高威力の爆炎を放つ「走る爆弾」。
単純な攻撃に対して非常に頑丈であるが、状態異常魔術などへの抵抗は持たない。
宝具ではあるものの魔力の気配が殆ど無く、優れた魔力探知能力や直感スキル等がなければ察知は難しい。
ただし自動操縦であるため「標的を探知し突撃」という単純な動きしか出来ないという欠点も持つ。


26 : 武智乙哉&アサシン ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:18:13 00UCcrw.0
『weapon』
宝具「キラークイーン」のスタンドビジョン。
格闘戦を行うことが可能。ステータスは筋力B、耐久C、敏捷C+相当。

『人物背景』
1966年1月30日生まれ、S市杜王町出身のサラリーマン。
ゲーム版の声優はFate/zeroで衛宮切嗣を演じた小山力也。
仕事はそつなくこなすが上司からは使いっ走りばかり任せられており、社内でも地味な立ち位置の柔和な平社員。
しかしその正体は女性の美しい『手』に執着する連続殺人鬼でありスタンド使い。
犯行の最中には女性と会話することを好み、名前や趣味などを問いただす(ただし女性が自分勝手なことを言うのは大嫌い)。
殺害した女性の手は切り取って保管し、時に一般人に気付かれない様に『手』とデートをするなどその性癖は常軌を逸している。
スタンドによる証拠隠滅によって15年以上も殺人を犯し続けており、その被害者数は48人にも上る。
ただし争いや面倒事、目立つことを何よりも嫌うため普段は敢えて影の薄い人物として振る舞っている。
目立たず、植物のような心で平穏な人生を送るのが彼の願い。
自らの『性癖』と『平穏』が相反するものであると理解しながらも、それを乗り越えて幸福に生き延びようとしていた。
1999年に東方仗助を始めとするスタンド使いらに正体を知られ、幾度と無い攻防を繰り広げた末に敗北。
最終決戦時に駆け付けた救急車に轢かれて死亡し、かつて殺害した杉本鈴美の地縛霊によって裁かれるという末路を迎えた。
二次二次聖杯では『吉良吉影本人』の姿で参戦。

『サーヴァントの願い』
英霊の座から解放され、平穏を手に入れる。

『基本戦術、方針、運用法』
<基本戦術>
基本的に暗殺者のセオリー通り不意打ちや奇襲で先手を取るのが主な戦術となる。
尤もキラークイーンはそこそこの格闘能力を備えており、シアーハートアタックとの同時攻撃など直接戦闘でも戦える程度の能力はある。
特に圧倒的な幸運値と保有スキルによる高い逃走能力を備えている為、一度離脱すれば追跡は困難となる。
それ以外にも長大な射程距離と無敵じみた物理防御力を併せ持つ宝具『シアーハートアタック』による遠方からの自動攻撃、
あるいは直接戦闘時にキラークイーンとの併用で同時攻撃を行う戦術も可能。

<方針>
勝利のためには手段を選ばない。
基本的に正面対決や積極的な交戦を避け、闇討ちや漁父の利を狙う。
サーヴァントとの交戦に入った場合、可能ならばマスターに敵マスターの暗殺をさせる。
状況次第で方針を変える可能性もあり。

<運用>
宝具は積極的に使用する(というより、アサシンは地力が貧弱なので戦闘面において宝具に頼らざるを得ない)。
魔術師ではないマスターの魔力不足を補う為にペナルティにならない範囲で魂喰いを定期的に行う。


27 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:18:43 00UCcrw.0
投下終了です。


28 : ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:21:47 /EYzlupM0
候補作投下します


29 : アルヴィス&ランサー ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:22:56 /EYzlupM0
ポッカリと空に浮かぶ満月に並ぶように、さながらバベルのように高層ビルが起立する。
その建築途中の高層ビルの名は神殿(シュライン)。
この神殿を建築するため土地は整理され、周囲には鏡のようにまったいらな地面が広がっていた。
遮るものもなく吹きすさぶ強い風に、目を引くような赤いマントが翻り、焔のような赤い髪が揺れる。
月光が長い影を地面へと落とすシュライン前。そこに立っていたのはその場に似つかわしくない壮齢の魔術師だった。
その身形は彼が高貴な身分であると一目で分るほどの品格を漂わせており、ある種の近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
だが、立ち尽くすその表情はどこか暗く、かつて精悍であったろう顔は苦労が滲むように影を帯び、眉間に刻まれた苦悩の証は深い。

魔術師の名はアルヴィス。
炎の聖戦士ファラの血を引くヴェルトマー公爵家の当主にして、グランベル帝国の初代皇帝その人である。

アルヴィスは袖を捲り自らの右腕を見つめる。
そこには火傷のような炎の紋章(ファイアーエムブレム)がある。
左腕に刻まれたファラの聖痕と対になるように描かれたそれは、マスターの証である三画の令呪である。
コンクリートで打ち付けられた高層ビルの立ち並ぶこの世界は、彼が生きている世界とは余りにも違いすぎた。
故に違和感を覚えるのも早く、燃えるような痛みと共に炎の聖戦士は目覚めたのだ。

彼が『ゴフェルの木』を手にしたのは苦悩の時だった。
息子であるユリウスが暗黒神ロプトウスとして覚醒し、妻であるディアドラを殺害。娘であるユリアも行方不明となった
自らの力では暗黒神に対抗することもできず、暗黒教団のいいように帝国を蹂躙されて行く。
なすすべもなく、発狂するほどの苦悩の末に、それは神が舞い降りたダーナ砦の奇跡の様に、木片は迷える彼の元に訪れた。
それは救いの手か、それとも更なる悪夢への誘いか。
それすらも分からぬまま、アルヴィスはその木片(きせき)に手を伸ばした。

そして今、彼はこの月の聖杯戦争の舞台に立っている。
マスターとして目覚めた以上、令呪の導きに従いサーヴァントの召喚を執り行う事に迷いはない。
地に描かれた魔法陣が燃え上がるように輝きを帯びる。
アルヴィスは直系としてファラの血を受け継ぐ最高レベルの魔術師である。
そのアルヴィスでさえこの奇跡には息を呑んだ。
光の陣の中心に奇跡の具現(サーヴァント)が降臨する。

「お前が、サーヴァントか…………?」

おずおずとアルヴィスが問いかける。
召喚に応じ、現れたのは黒い影のような男だった。
ダークスーツに身を包み、垂れさがる漆黒の髪は片目を隠すように覆っている。
何より目に付くのは男の表情を隠すような仮面だった。仮面の奥より覗く眼光は暗い輝きを帯びている。

「ああ、その通りだマスター。
 仮面の無礼は許してほしい。昔ある戦いで傷を負ってしまってね」

物腰は柔らかく、その立ち振る舞いからは品性すら感じられるが、男から漂う影のような陰湿な印象は拭えない。
その両腕には逆手に構えた双剣が握られている。
そこからアルヴィスはセイバーを連想したが、見れば腰元にはホルスターに収められた対の双銃が覗いている。
聖杯より与えられた知識により銃がどういうものであるか理解している。
そこから考えればアーチャーである可能性もあるだろう。

「お前はセイバーか? それともアーチャーか?」
「いや、私はそのどちらでもないよマスター」


30 : アルヴィス&ランサー ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:23:51 /EYzlupM0
だが、その認識は当の本人に否定された。
サーヴァントの口から語られたクラスはそのどちらでもなかった

「私は――――ランサーだ」
「ランサー? 装備に槍は見受けられないが……?」

剣や銃のほかに大槌らしきモノも見えるが、肝心の槍らしき装備はどこにも見当たらない。
その疑問の視線を感じ取ったのか、ランサーは答える。

「それは私の宝具に関係している。 
 制限のある宝具であまり多用できるものでもないのでな、申し訳ないがこの場で私の槍をマスターにお見せることはできない」

その言葉にふむとアルヴィスは思案する。
戦力の確認は確かに重要だが、確認のためだけにおいそれと切り札を消耗されても困るのもまた確かだ。

「いいだろう。宝具の槍がなくとも戦闘は可能なのだな?」
「勿論だマスター」

ランサーは双剣を揺らし応える。
確認できるステータスもセカンドランクの水準は満たしており悪くはない。
アルヴィス自身が最高ランクの魔術師であるという点も考慮すれば、戦力面での不安はないだろう。

「ならば、せめて聖杯に託す願いだけは聞いておこう」

サーヴァントである以上、召喚に応じた願いがあるはずだ。
目の前のサーヴァントがどのような願いを託すのか聞いておかねばならない。
互いの願いが相成れないものであれば、土壇場で関係性が崩れることもありうる。
ランサーはその問いかけに、何の躊躇もなく静かにただ淡々と答える。

「――――生まれ変わりだ。
 私は聖杯に願い、私は私として生まれ変わり人生をやり直す」

分りやすいと言えば分りやすい願いだ。
サーヴァントは死者である、そのことを考えれば第二の生を望むのはそれほど珍しくもないだろう。

「失礼かと思うが、こちらからも同じ問いをしておきたい。マスターの願いについて」

逆に問いかけられた言葉に、アルヴィスは僅かに言葉を躊躇った。
望みを語るという事は自らの恥部を語るに等しい。
あまり大ぴらに語るのは憚られるが。

「私は何としても願いを叶える。途中で諦められるような半端な決意では困るのでな」

静かに、だが否定を許さぬようにランサーは言う。
それは言外に、勝利を諦めることなど許さないと言っていた。
そのあまりにも真っ直ぐすぎる意思には、どこか狂気すら感じる。
ここで答えを渋れば信頼関係に亀裂が入るだろう。

さらに眉間の皺を深くしながらアルヴィスはランサーへの語りかける。
己の願いとそれに纏わる顛末を。


31 : アルヴィス&ランサー ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:24:39 /EYzlupM0
**【名前】
アルヴィス
**【出典】
ファイアーエムブレム 〜聖戦の系譜〜
**【サーヴァント】
ランサー
**【人物背景】
十二聖戦士の一人、魔法戦士ファラの血を引くヴェルトマー侯爵家の当主にして最強の炎魔法ファラフレイムの後継者。
アルヴィスの母であるシギュンはロプト皇帝の弟であるマイラの子孫であり、傍系ながら暗黒神ロプトウスの血を受け継いでいた。
それ故、シギュンは精霊の森に隠れ住んでいたのだが、ヴェルトマー公爵であるヴィクトルの求愛を受け、外と関わってはならないという掟を破りその妻となる。
ヴィクトルはシギュンを愛するあまり軟禁のような生活を強いり、妻に本当に愛されているのかという不安から気を紛らわせるため多くの愛人を抱え込んだ。
このヴィクトルの女癖に心痛めたシギュンは、ヴィクトルの主君であるクルト王子に相談を持ち掛け、クルトも彼女を哀れに思い次第に愛し合う様になってゆく。
そしてこの事実を知ったヴィクトルがシギュンへの当てつけに自害。アルヴィスは7歳にして神器ファラフレイムと共にヴェルトマーの家督を受け継ぐ事となった。
家督を継いだアルヴィスは数多くいた異母兄弟を全て家臣に落とすか追放へと追いやる。
だが母や自分に尽くしてくれた下女と、ヴィクトルが酒に酔った勢いで彼女に生ませた弟アゼルだけは追放することができず家族として手元に置いた。
その後、若くしてグランベル帝国の近衛軍指揮官を務めるなどの才覚を見せるが、暗黒神復活を目論むロプト教団に見つけられ接触を図られる。
暗黒神復活に協力する気はないが、己の血と暗黒教団の存在を認め、彼らと手を結びグランベルの乗っ取りを画策。有力諸侯を陥れ、その全てを死に追いやった。
ロプト教団の大司教マンフロイが見つけてきた暗殺されたクルト王子の落胤ディアドラの夫となり、現王の亡き後グランベル王国を継いだ。
そして南トラキアを除く周辺諸国を圧倒的武力で制圧しグランベル帝国を建国、初代皇帝となる。
炎の聖戦士ファラと闇の聖戦士マイラの血を受け継ぐ者として「差別のない、誰もが住みやすい世界を作る」という理想の元、賢王として務める。
だが息子であるユリウスが暗黒神ロプトウスとして覚醒。妻ディアドラはユリウスの手によって殺害され、長女ユリアもその魔の手にかかろうとしたが最後の力を振り絞ったディアドラの力により難を逃れる。
暗黒神の力を得たユリウスを抑え込むことができず、帝国の実権を握られ、暗黒教団の台頭を許してしまう。
これによりグランベル帝国は子供狩りや圧政が蔓延る暗黒時代に突入する。
暗黒神に逆らうこともできずお飾りの皇帝となったアルヴィスは、かつて反逆者の汚名を着せて処刑したシグルドの息子セリスに保管していた聖剣ティルフィングを授け、自ら討たれることを望んだ。
暗黒神ロプトウスの血を引く故にその運命に振り回された男であった。

**【weapon】
ファラフレイム

**【能力・技能】
魔法戦士ファラの血を引く最強レベルの炎魔法使い。
マスターでありながらヴォルトマー家に継承される神器ファラフレイムを宝具として持つ。

カリスマ:大部隊を指揮する能力。周囲の味方に支援効果を与える
見切り:相手の攻撃スキルを無効化する
大楯:一定確率で敵の攻撃を完全に防ぐことができる

**【全て塵芥とす神の日輪(ファラフレイム)】
 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:20人
天より太陽のごとき灼熱が降り注ぎ敵を塵芥とする最強の炎魔法。
魔法戦士ファラの直系のみが扱える神器。
装備するだけで魔力、耐久、対魔力が1ランク向上する。

【願い】
覚醒前にユリウスから暗黒神ロプトウスを消滅させる。


32 : アルヴィス&ランサー ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:25:17 /EYzlupM0
**【クラス】
ランサー
**【真名】
ヴィクトル(ルドガー・ウィル・クルスニク)
**【出典】
テイルズ・オブ・エリクシア2
**【マスター】
アルヴィス
**【属性】
秩序・中庸
**【ステータス】
筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:A+
**【weapon】
断命剣アトロポス、紡命銃ラケシス、割命槌クロートー

**【クラススキル】
対魔力:C
 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

**【固有スキル】
無窮の武練:B
 剣、銃、槌といった、あらゆる武器を使いこなす才能。
 初めて手にした武器でも十全に使いこなすことができる。

共鳴(リンク):B
 戦闘時に魔力の波長を共鳴させ、動きをリンクさせる技術。
 互いの動きが把握できるようになり連携力が強化される。
 能力補正を共有する事ができるが、バットステータスも共有してしまう。

ミラーリング:A
 共鳴した相手のスキルを模倣し使用する能力。
 その人物しか持ちえないユニークスキル以外なら、ほぼ全てのスキルを模倣できる。

変身:A+
 クルスニク一族が時空を司る大精霊クロノスに与えられた力。
 天性の才能に加え、父と兄より奪い取った時計を使用して最高ランクのフル骸殻に変身できる。

**【宝具】
**『血に染まりし最強の骸殻能力(ヴィクトル)』
 ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 時空の大精霊クロノスによって与えられたクルスニク一族に伝わる変身能力。
 能力者は特別な時計を持って生まれ、その時計に埋め込まれた術式を解放させ能力を発動する。
 骸殻を発動させた者は分史世界への進入が可能となり、時歪の因子(タイムファクター) を破壊する力を得る。
 発動中は幸運以外の全ステータスが2ランク向上。異なる世界で生み出された存在に対して破壊判定を得る。
 変身は20ターン維持されるが、ダメージを受けると持続時間は減少する。
 非常に強力な力だが、代償として時歪の因子となるリスクを負うこととなる。
 一定以上時歪の因子化が進めば全パラメータが低下、限度を超えると時歪の因子となり消滅する。

**【発動後ステータス】
筋力:A+ 耐久:A 敏捷:A+ 魔力:A 幸運:E 宝具:C+

**【人物背景】
分子世界におけるテイルズ・オブ・エクシリア2の主人公ルドガー・ウィル・クルスニクの未来の姿である。
ヴィクトルとは最強の骸殻能力に与えられる称号であり本名ではない。
一人娘であるエル・メル・マータが一族の中でも数代に一人という確率で生まれるクルスニクの鍵であることが判明。
その力を利用しようとする実父ビズリー・カルシ・バクーの手によってエルが浚われ、救出のためビズリーの殺害を決意。
それを阻もうとした、かつての仲間たちと実兄ユリウス・ウィル・クルスニクをビズリー諸共殺害する。
力を使いすぎた代償として既にその身は手遅れなほどに時歪の因子化が進行しており、消滅は間近だった。
その後、エルを利用し正史世界のルドガーに成り代わって、どんな願いでも叶うというカナンの地に辿り着く計画を実行。
既に手遅れなほどに時歪の因子化が進行した我が身を捨て生まれ変わり、妻と娘と共に人生をやり直すことを望んだ。

**【願い】
妻と娘と共に転生し、人生をやり直す。


33 : アルヴィス&ランサー ◆jb1z7kQ0l2 :2014/07/02(水) 00:25:51 /EYzlupM0
投下終了
アルヴィスが強すぎ&世界観が違い過ぎな感はあるけど魔術師だし多少はね?


34 : ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:31:00 OW3G2gOg0
では投下します。

コメディリリーフが欲しいんだ。


35 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:32:07 OW3G2gOg0
「だぁから、何なんだよオマエはぁっ!」

「おいおい落ちつけよ、さっきから俺ちゃんはバーサーカーだって言ってるじゃねえぇか!
 でも俺ちゃんイカてるわけじゃねーからバーサーカークラスってのはおかしいだろ?
 ホラホラちゃぁーんとコミュニケーション取れてるし、こりゃ適当にクラス当てはめやがったな!?
 おいテメェ!俺ちゃんってば間違いなくセイバーか、百歩譲ってもアサシンだろーがよォ!
 あーでも銃は持ってるけどアーチャーは無しだぜ。
 宝具がオプティックブラストになりかねねぇからな!
 つーか型月だとあのネコちゃんとも被るしな!…ネコ?まぁネコちゃんみたいなもんだよな多分。
 あっこれ俺ちゃんたちパクり仲間ってことになるのか?
 おいおい俺ちゃんはパクったんじゃなくて無理やりあんなもん撃たされた被害者だぜ?
 これ以上言うなら法廷で合おう、ライト弁護士を呼んでくれ!」
 
―――だからさっきから何を言っているんだっ!

何度目かの叫び声を上げかけたところでウェイバー・ベルベットはグッと堪えた。
もうこいつには何を言おうが無駄だと悟ったからだ。

気が付いた時には、変態的な赤黒の装束を纏った怪人が自分の目の前に立っていた。
驚愕して10メートルほど後ずさり、次にその怪人が自分のサーヴァントだと気付き、
クラスを確認してバーサーカーだと理解したときは絶望感を覚えた。
喚んだ覚えも無い、膨大な魔力を絞り取り、その上暴走するかもしれない狂戦士が傍にいたのだ。
しかし、意外なことに魔力の消費は思ったほどではなく(それでも、魔術の才能においては世界でも指折りだが
実に惜しいことに未だ三代目で回路が少ない自分には決して少ない消費ではなかったが)、
さらにどういうわけかそいつは言語能力を失っておらず、こちらに話しかけてきた。
よくわからないが、外見はともかくバーサーカーとしては『当たり』の部類なのかもしれないと思った。

だが―――会話をして改めて絶望した。いや、それは会話と呼べるものではなかった。
こいつは言葉は話すが、まるでまともに話が通じない。
わけのわからない言葉を一方的に――しばしば何もない所を向いて――放つだけだ。
このバーサーカーは、異常なことに狂化していない。
狂化で塗りつぶすほどの理性がこいつに残っていないからだ。
クラススキルの狂化で、仮初の狂気で狂わすことができない程の、本物の狂人だからなのだ。

―――これだと『正常に狂っている』本来のバーサーカーの方がずっとましだったかもしれない。
いや、『本来の』というならそもそも自分のサーヴァントはバーサーカーなどになるはずがない、
かの『征服王』イスカンダルこそが本来のサーヴァントになるはずだったのだ。
だというのに、魔法陣を敷き、聖遺物――半ば朽ち果てた布切れと、それに引っかかっていた
神秘を秘めた木片――を設置し、魔力を練り上げ、呪文を唱え―――
次に自分を取り戻した時には、自分はこの『方舟』とやらにいて、
冬木のではない聖杯戦争に参加させられていて、そして眼前にこいつがいたのである。
そしてバーサーカーのマシンガントークに一方的に蜂の巣にされている。


36 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:33:36 OW3G2gOg0
「モノローグ長ェなあー。
 説明が必要なのはわかるけどよ、流石にダレるぜ?
 あーでもこれはウェイバーちゃんのせいというよりは書いてるオメェの責任か!
 オイオイちゃんと読みやすいように書けよ!SSってのは読み手の立場を考えて書かなきゃならねェんだ!
 俺ちゃんだってあんまりセリフが長くならないように自重してるんだぜ?
 ホラホラ、ちゃんどオメェらのために気を遣える俺ちゃんに惚れたろ?
 エンリョなく『さすがデッドプールたん!そこにシビれる!あこがれるゥ!』って褒め称えて!!」
 
あらぬ方向をむいてやかましくがなり立てるバーサーカーに対して、とうとう力尽きくずおれるウェイバー。
と、ここで気付く。

「…おい。なんで僕の名前を知っている?」

「あ?前のレスに書いてあるじゃねーかウェイバーたん!
 それに俺ちゃんってばしっかりアニメ見たんだぜ?他のSSでおじさんに召喚されたこともあるしな!
 でもライダーとウェイバーちゃんチームを生で見れないのは確かに残念だったかもなァ。
 戦力的には俺ちゃんが来たから全くノープロブレムなのはさておいて
 オメーら赤い糸で繋がっているのかってくらいのコンビだったし!さっすがヒロイン!
 ……だからこそ腐ったお姉さま共のいいオモチャになっちまったけどな!
 あーでもイスカンダルはそもそもそういう性癖だったか?ヤベェこれは腐女子の勝利だった…。
 言っておくが俺ちゃんはノーマルで結婚も…いやでもSSである以上書かれれば抵抗は無意味?無意味なの?
 そうかそうかお前ら次第でウェイバーちゃんが俺ちゃんに恋するのかッ!?愛かッ!?俺ちゃんにゾッコンなのかッ!?
 そんな欲望丸出しの腐れ書き手の皆様には俺ちゃんから鉛弾の無料配布サービスでェーす♪お腹いっぱいどうぞー」
 
       Bang! BangBangBang!!! BangBangBangBang!!!!
 
「うわあああっ! バッ、馬鹿やめろ馬鹿ッ!!」

質問への答えはやはり理解できず、意味はよくわからないが非常に不穏に思える言葉が続き、
なぜかこいつは呼ぶ予定だったイスカンダルのことまで知っているようだった。
しかし、突然虚空へ銃を乱射した狂人を前にして、もはやそんな疑問など気にかけている余裕など無かった。
頭を抱えて床に伏せ、内心で悪態をつく。

―――最ッ悪だ!
こんなサーヴァントでどう戦えってんだ!
ハズレもいいとこだ、クソッタレッ!

「おいおいつれないこと言うなよウェイバーたん!せっかくの戦争なんだし仲良くいこうぜ!
 それにパロロワじゃあ虚淵以上に死亡率高いしなァ!!
 パートナーを信じないなんて使い古された死亡フラグ立てんのもつまらんぜ!
 まあちゃんと敵はブッ殺してやるから、あ・ん・し・ん・しなよっ(はぁと)!
 だからウェイバーたんも一緒に素敵な聖杯戦争ライフをエンジョイしよーぜ!!
 ……そうだ、次の聖杯戦争でもコンビ組もう!
 優勝してFateの次回作に出れますようにって聖杯とキノコちゃんにお願いすればいいよな!
 だから俺ちゃん達が勝てるように、いい感じに続き書いてくれよモニターの前の皆ァ!!!」

………僕はもう駄目かもしれない……………………。


37 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:34:34 OW3G2gOg0
【サーヴァントステータス】

【出典】X-MEN
【CLASS】バーサーカー
【マスター】ウェイバー・ベルベット
【真名】デッドプール(ウェイド・ウィルソン)
【性別】男性
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久A++ 敏捷B 魔力E 幸運E 宝具EX

【クラス別スキル】
狂化:-
 狂化スキルは機能していない。
 紛れもない狂人であるためバーサーカーとしてのクラス適正を持つが、
 精神汚染スキルのランクが高すぎるため狂化がシャットアウトされている。
 そのためバーサーカークラスとしては維持に必要な魔力が少ない。

【固有スキル】
精神汚染:A++
 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を完全にシャットアウトする。
 ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。
 バーサーカーのこのスキルは宝具『第四の壁の破壊』へと昇華している。
 
ヒーリングファクター:B-
 バーサーカーが保有するミュータント能力。
 回復の促進を基礎として、毒・病気への抵抗性、老化速度の低下、身体能力の向上を発揮する特殊スキル。
 しかし回復能力がバーサーカーの持つ癌細胞の全身への転移を引き起こしたため
 身体は醜く変容しており、脳細胞の破壊と再生による精神汚染スキルの原因にもなっている。
 
不死の呪い:A-
 エターナルズの一人サノスにかけられた呪い。
 死の女神デスの力を起源とする完全な不死の概念であり、
 バーサーカーは同ランク以上の不死殺しの概念以外の手段では決して死ねない。
 ただしバーサーカーがあくまでサーヴァントである以上、
 マスター不在や魔力不足による消滅は免れ得ない。
 また、死を否定するという性質上、死を司る存在からのあらゆる影響が無効化される。
 しかしバーサーカーは意図的にこの呪いを無視することが可能であり、
 呪いを受けた後も度々死神デスと会っている。
 
【宝具】
『第四の壁の破壊(フォースウォール・クライシス)』
ランク:EX 種別:対人・対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 常時発動型宝具。重度の精神汚染の結果として発現し、宝具として扱われる能力である。
 能力の詳細は不明であるが、知ってはならない次元への干渉、
 世界のあらゆる存在にとってのタブーとされるものらしい。
 効果として確認されているのは、知り得ぬ情報の知覚、運命干渉、現実改変など非常に多岐にわたり、
 そのどれもが常軌を逸した奇跡である。
 バーサーカーは独り言を言ったり何もない場所に何かがあるような言動をしたりすることが多々あるが、
 それはこの宝具による異次元への干渉行動であるという。


38 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:35:11 OW3G2gOg0
【Weapon】
『無銘』
 ナイフ、刀、銃器、爆弾、暗器など、様々な武器を所持している。
 
『テレポート装置』
 ベルトに装備されており、作動させると短距離の瞬間移動が可能。
 しかしバッテリーが必要であり、また頻繁に故障する。
 他のテレポート装置と連動し、強制的に転送されることもある。
 
『ライフゲージ』『ハイパーコンボゲージ』
 バーサーカーの頭上と足元に存在しているらしいもの。
 一体何なのかは不明だが、もぎ取って鈍器として使用することが可能である。
 バーサーカー以外には認識も能動的な干渉もできない。
 
【人物背景】
 ウェイド・ウィルソンは金で何でも請け負う傭兵であったが、悪性の肺癌に侵されてしまい、
 その克服のためにカナダの超人兵士計画である「ウェポンX」に参加する。
 ヒーローのウルヴァリンが保有するミュータント能力であるヒーリングファクターを移植され
 命を繋ぐことに成功したが、ヒーリングファクターが癌細胞の全身への転移と成長を促してしまい
 醜い容姿に変貌し、さらに脳が癌細胞に侵されることで精神にも重大な異常をきたした。
 これにより軍部から失敗作と見做され収容所に入れられるが、やがて看守を殺害して脱獄。
 覆面を装着し、デッドプールを名乗って多額の報酬と引き換えに暗殺行を行うようになる。
 
 狂気のために精神と思考が不安定で、モラルを欠き金次第で何でもやる悪人ではあるが、
 その場のノリと成り行きで正義のヒーローになることもしばしば。
 陽気で軽口を好み、いかなる状況でも下らないジョークを連発しているが、
 狂っているために他人にはその内容は理解し難い。
 また、その歪んだ精神は何らかの「見えてはいけないもの」を彼に見せているようであり、
 よく虚言や独り言を呟いている。
 しかし、この妄想には重大な秘密が隠されているらしく、彼の力の一つとなっている。

【サーヴァントとしての願い】
 面白そうだから参加した。
 ウェイバーと一緒にFateの次回作に出演することを思いついたので、それが願い。
 何だか知らないがウェイバーに友好的である。

【基本戦術、方針、運用法】
 制御不能。
 その場のノリで適当に危険に突っ込んでいき、大怪我をするのがいつものパターン。
 本来ならそれでも死なないので問題ないのだが、サーヴァント化したことで戦闘や再生に魔力が必要なので
 そこをどの程度考慮してくれるか、考慮させることができるかが運用上のポイントとなる。
 ヒーリングファクターの効果としては、通常状態では魔力を消費しないHP自動回復(リジェネ)であるが
 急速な回復をするには魔力を喰うという感じを想定しており、戦闘内容によっては結局消耗する。
 
 戦闘技術自体は高い。
 数々の武器・銃器・爆発物を使いこなし、マーシャルアーツにも習熟している。
 しかし運用する武器はあくまで通常兵器でしかなく、攻撃用の強力な宝具が無いため火力に欠けることが欠点となる。
 正攻法で戦う場合、武器が通じない相手には、不死の呪いとヒーリングファクターを活かして
 相手の魔力切れを狙う消耗戦しか勝ち目がないが、バーサーカーが大人しくそんな退屈な勝負をしてくれるとは考えにくい。
 あまりに退屈なら、適当にふざけるか、敵マスターをサクッと殺すか、『第四の壁の破壊』で何かやるだろう。
 『ゲージ』はこの世の誰にも理解できない物なので、ある意味規格外の神秘を秘める武器である。
 刀や銃が通じない相手にも有効かもしれない。ハイパーコンボだし。

 『第四の壁の破壊』なら良くも悪くも何でもありだが、どの程度好き勝手できるかは
 このロワではバーサーカー自身よりも書き手の意向が強く働く程度に能力が制限されている。
 本来ならマスターが死のうが自分が消滅しようが書き手に文句をつけてどうにかすることは容易いが、
 ロワである以上そこはある程度自重させる必要があるだろう。


39 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:36:11 OW3G2gOg0
【マスターステータス】

【出典】Fate/Zero
【名前】ウェイバー・ベルベット
【性別】男性

【参加方法】
 第四次聖杯戦争に参加し、サーヴァントを召喚した次の瞬間、参加していた。
 召喚の触媒に『ゴフェルの木片』がくっついていたため、期せずして参加。

【マスターとしての願い】
 聖杯にかける願いは無く、自身の魔術師としての才能と力量の証明のために第四次聖杯戦争に参加した。
 ……はずだったが、『方舟』の聖杯戦争は参加するつもりではなかったこと、
 サーヴァントがあんまりにもアレなことから、この聖杯戦争でどうするべきか悩んでいる。
 
【能力・技能】
 オーソドックスな魔術を習得。また錬金術の心得がある。
 魔術師としての力量は平凡の一言。
 一般人への暗示も失敗しかねない程度に才能が無い。
 さらに貧弱な体躯をしており、腕力や体力に欠ける。
 しかし研究者としての適性は高く、洞察・分析能力や、文章の解読・記憶に長ける。
 また、魔術師としては珍しく現代技術や機械の使用に対する抵抗感が薄い。
 そして、凄まじい強運の持ち主である。

【人物背景】
 魔術師の家系であるベルベット家の三代目。
 独学で時計塔に入学し、自身を優秀と自負していたが、
 家系の歴史の浅さと本人の魔術の力量不足は如何ともし難く、周囲から浮いていた。
 時計塔の魔術師が、天賦の才を持つ(と、本人は思い込んでいる)自分を認めないことから、
 歴史ある名門の魔術師達に強烈なコンプレックスを感じている。
 魔術協会の体制に一石を投じるべく執筆した論文を、講師であるケイネス・エルメロイ・アーチボルトに
 嘲笑され破り捨てられてしまうが、そのケイネスが極東の地で“聖杯戦争”と呼ばれる魔術の競技に参加することを知る。
 その儀式であれば自分の才能を証明するに相応しいと考え、またケイネス宛に届けられた
 英霊召喚用の聖遺物を手に入れてしまい、それを千載一遇の好機と捉え盗み出す。
 そして日本へと渡り、冬木の地にて聖杯戦争へ臨む。
 
 …つまり現時点での彼は、ちょっと魔術が使えるだけのワカメに過ぎない。
 ワカメよりは善人で、あと運が良い。

【方針】
 明確な方針は定まっていない。
 バーサーカーをどう運用するべきか、これからどうするのか、頭を抱えている。


40 : ウェイバー・ベルベット&バーサーカー ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:37:46 OW3G2gOg0
【その他】
○『第四の壁の破壊』『ゲージ』の詳細が暈かされている理由は?
 この説明はあくまでウェイバーがマスター権限で把握できるだけのステータス情報として書かれているため。
 第四の壁の向こう側(こちら側)のことは、宝具の説明を記述する聖杯のシステムにも正確に理解できないために、
 マスターへの情報として提示できるのは「何だか別次元に干渉するっぽい」「何かあるっぽい」ということだけとなる。
○『第四の壁の破壊』を聖杯が再現できるのか?
 聖杯が再現する必要すらないものと想定している。
 英霊の再現において聖杯が関係するのは、クラス補正による能力・スキル・宝具の制限、
 そして聖杯の性能で英霊のそれらの能力をどこまで再現できるかということだと考えている。
 また、肉体に関しては基本的に全盛期の状態だが、クラスによって変動があり得る。
 しかし、英霊の記憶に関しては召喚の状態にかかわらず晩年のものまでが保持される。
 そして、『第四の壁の破壊』は精神汚染スキルで表現されるデッドプールの狂気の結果として発現しているものである。
 つまり、聖杯云々はそもそも関係なく、生前の記憶を持った、狂ったデッドプールがそこにいる限り
 『第四の壁』は彼にとって当たり前の様に認識され、壊されるものである。
○『ゴフェルの木片』は、なぜか最初からイスカンダルのマントに引っ付いていた。
 ウェイバーはマントに関してはイスカンダルの物だと調べられたが、木片に関しては
 非常に古く、強力な神秘を宿すものとしかわからなかった。
 しかしマントと一緒にあったものだったため、イスカンダル縁の品の欠片だと思い込みそのまま召喚に使用した。
 木片による『方舟への召喚が優先され、マントは召喚の触媒の機能を果たすことはなかった。


41 : ◆ZTnr6IpaKg :2014/07/02(水) 00:38:29 OW3G2gOg0
以上です。


42 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:48:02 00UCcrw.0
投下乙です。デッドプールは予想外すぎたwww
今度は安藤潤也(魔王 JUVENILE REMIX)&アーチャー投下します


43 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:49:09 00UCcrw.0

あの『木片』を手にれたのは殆ど偶然のようなものだった。
その意味さえ全くと言っていい程知らなかった。
だが、今となっては解る

俺は、『そいつ』をこの目で見ていた。
俺の目の前で跪く『そいつ』の姿を、見下ろしていた。
そいつのことは此処で初めて目にした。
だけど、何となくだけど、理解出来る。
この目の前の『赤衣の男』が、俺の『相棒』だと言うことを。
この血塗れた殺し合いで俺が使役する、『サーヴァント』だということを。
私闘を勝ち残る為に、俺が振るう『剣』だということを。
殺し屋と同じ。仲間であり、俺の殺しの道具だ。

これは俺の為の闘い。
目の前から消え去ってしまった未来を取り戻す為の闘いだ。
『どこへも行かない』約束をした兄貴を、取り戻す為の闘い。
覚悟はとうに出来ている。殺し屋を雇って、令嬢を叩き潰して、連中を殺したんだ。
今更『殺し合い』なんかで怯むワケも、それを否定するワケも無い。
今の俺に恐怖なんて無かった。此処に来たことへの後悔すら無かった。
そうだ。とっくに俺は変わっている。
あの日々を取り戻す為なら、俺はどんな手だって使ってみせる。
『他人』という犠牲を払って、この闘いの頂きに辿り着いてみせる。
そう。これは失ってしまった、もう二度と戻らないはずだった『大切なもの』を取り戻すための私闘。
目の前で跪く男が、それを取り戻す為の『力』――――

「お前が、俺のサーヴァントか」

目の前で跪く『赤衣の男』に対し、俺は声をかける。
そいつはゆっくりと、俺の方へと顔を上げる。

―――そいつの真紅の目を見たその時、俺はすぐに気付いたんだ。
その瞳が物語っている。こいつは、どこまでも冷徹になれる漆黒の意思を持っている。
目的の為ならどんな敵でも叩き潰すような、残忍な心を持っている。
そして――――俺が出会った殺し屋達とは比にもならないような、深い深い『闇』を孕んでいる。

傲岸な笑みを浮かべる『そいつ』は、ゆっくりと口を開いた…


「此度の闘争では、アーチャーのクラスとして召還された」


あくまで冷静沈着に、だか確かな『威厳』を感じさせる声で俺に語りかける。
その口元には相変わらず不敵な笑みが浮かんでいる。
俺はその男を、ただ何も言わず、表情も変えずに見下ろし続けていた…


「名は、『アーカード』」


目の前で跪く男は、そう名乗った。
俺のサーヴァント――『アーカード』は、短い名乗りの直後に立ち上がる。
そのままそいつは俺を指差すように、自らの指をゆっくりと向けた。
真紅の瞳で真っ直ぐに俺を見つめるアーカードから漂うのは、ピリピリと感じる威圧感。


44 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:50:44 00UCcrw.0

「問おう、人間“ヒューマン”。お前は、私のマスター足り得る男か?
 銃は私が構えよう。照準も私が定めよう…
 弾“アモ”を弾倉“スライド”に入れ、遊底“スライド”を引き、安全装置“セーフティー”も私が外そう。
 だが―――殺すのはお前の殺意だ。何の関係もない、何の縁もない他の『人間』を殲滅するのは…お前の殺意だ」


アーカードが発した言葉から滲み出ているもの、伝わるものは…俺の覚悟を問う心。
もしくは、その不敵な笑みが物語る俺への感興らしき感情。

「さて、答えを聞こう。お前に闘争の渦へと飛び込む覚悟はあるか?」

こいつは覚悟を決めていないマスターに従うつもりなど、無いのだろう。
だが、そんなもの――――――――杞憂に過ぎない。
覚悟なんてとっくに出来てる。『此処に来る前』から、俺は覚悟している。

「…ああ、当然だよ。俺は、この闘いで勝ち残る。
 俺自身、傲慢だって解っている。これで本当の意味で『人殺し』になるんだってことも。
 …だけど、俺はもう後には戻るつもりはない。俺は、この闘いで屍を積み上げる。
 殺して、殺し尽くして―――その犠牲の果てにある聖杯を、俺は手に入れる」

そうだ、当たり前だよ。何を今更、って言ってやりたいくらいだよ。
もう俺は人を殺したも同然だ。金でプロを雇って、憎い奴らを始末したんだから。
これはその『続き』に過ぎない。銃を構え、照準を定め、弾薬を込め、遊底を引き、安全装置を外し―――
引き金を引いて、俺は目の前の『敵』を殺す。俺の殺意で。
目の前の『アーカード』を――『武器』を使って、直接この手を血に染めることになっただけだ。
ぐずぐずして全部失うくらいなら、俺は全部を取り戻しに行く。

俺の返答を聞いたアーカードは、口の両端を吊り上げていた。
ある種の感心を抱いているかのように、面白げな笑みを浮かべていた。


「その言葉に、願いに――――嘘偽りは無いだろうな?」
「当然だ。とっくに、覚悟は決めている」


最終確認、と言った所か。
俺の答えは変わらない。多分、今の俺は酷く冷たい顔をしてるんだろうな。
こんな闇の果てまで来てしまったんだから。
俺が答えを紡いだ直後、場は暫しの静寂に包まれる。
男は真っ直ぐに、不敵に笑みを浮かべながら俺を見据えている。
俺も決して男から眼を逸らさなかった。


―――そして、無音を破って唐突に哄笑が響き渡る。


45 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:51:36 00UCcrw.0

「ハハハハハハッ!!!成る程成る程、『一先ずは』合格だ!人間“ヒューマン”!
 お前のその眼を見れば解る。確かな覚悟を決めているようだ!
 願いを掴み取る為に、豚共を踏み台にしてでも伸し上がろうという覚悟をな!」


耳につくような男の高笑いに、俺はほんの少しだけ怯んだ。
圧倒的なまでの威圧感と、漆黒のような禍々しさ。魔と呼ぶに相応しい――強大な闇。
目の前のサーヴァントから感じたモノは…そんな所だった。
俺が引いたのは、とんでもない怪物だったのかもしれない。
出会ってからまだ数分程度しか経っていない。でも、俺は既に直感していた。


この男は、『化物』だ。
この世に存在するどんな王様なんかよりも恐ろしい。
どこまでも傲岸不遜に、どこまでも不敵に笑う化物。
この男は、正真正銘の―――――『魔王』だ。


だけど、今の俺にとっては最高の『武器』だ。
目的の為ならどんな手段をも選ばない。
どんな冷酷な手を使う事も厭わない。
それでいい。それが最も使いやすい。
それもただの武器じゃない――――とびきり上級の『魔王』。
はっきり言って最高の当たりじゃないか。
この男と一緒なら俺は勝ち残れる。『俺達』なら、聖杯だって掴める。
そんな確信じみた感情が、俺の心中にはあった。

「…………」

―――それでも俺は、目の前の『魔王』のように。『アーカード』のように。
傍若無人に笑う事は出来なかった。傲岸に笑みを浮かべる事は出来なかった。
今の俺は、冷ややかな表情で立ち尽くしているのだろう。
瞳に覚悟を宿していたとしても、この顔には何も浮かべていないのだろうと。

内心思考を続けていた最、一頻りの嗤いを吐き出したアーカードは再びこちらへと目を向ける。


「我がマスター、最後に問おう。お前の名は、何と言う」


あぁ、そうか。俺の方、まだ名乗っていなかったな。
これから闘いを共にするんだ。名前くらい、名乗っておかないとな。
サーヴァントへの絶対命令権―――『令呪』の浮かんだ右手の拳を握り締め、俺ははっきりと名乗った。



「―――潤也。俺の名前は、安藤潤也だ」



さあ、行こうぜ『魔王』。
やっちまおう。この闘争へ勝ちに行こう。
あんたと共に、聖杯の頂きまで上り詰めてやる。


46 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:53:07 00UCcrw.0
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


果てなき闘争の先に辿り着いたのが、この地だった。
己の存在を認識出来なくなった私は、世界のシステム―――英霊と化していた。
この世界にサーヴァントとして召還された、となれば…
あの最期を受け入れたはずの私にも、願いがあったのか。
いや―――受け入れざるを得なかっただけか。私自身、望みは確かにあったのかもしれない…いや、ある。



『帰還を果たす』



化物へと、そして英霊へと成り果てた私の…唯一の望みだ。
『我が主』から下された『命令“オーダー”』だ。
そう、命令だ。私は帰還を果たさなければならない。幾千幾万となって、帰還を果たさねばならない!
私は、ヘルメスの鳥。自らの羽根を喰らい、飼い馴らされる存在。
私に下された命令は、まだ終わっていない。ならば、それを全うしよう。
何人たりとも邪魔はさせない。これが戦争ならば尚更。


さて。此度の闘争における私の主となる男だが――――
中々楽しめそうじゃないか。面白い眼をしている。
奴が何を願い、何を望み、何を思い此処に辿り着いたのかは…今はどうだろうと構わない。
大切なのは覚悟の意志だ。奴の眼からは、その覚悟を感じ取れた。
恐らく私と同じ。己の目的の為には、どこまでも非情に―――冷酷になれる存在だ。
それでいい。それが素晴らしい。
覚悟を決める事も出来ず、闘いに怯え、尻込みするような小僧でなくてよかった。
どうやらこの闘争は、十二分に楽しむ事が出来るようだ!
実に面白い。久々の、闘争の感覚だ。
この男と共に屍を積み上げ、聖杯の頂きまで辿り着くとしよう。



さあ。――戦争の時間だ。


存分に楽しもうじゃないか、我がマスター。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


彼は『洪水』に飲まれず、傲然と立ち尽くす一本の木だった。
群衆の熱狂にも支配されず、ただ一人己の意志を貫き通し、対決した―――『魔王』。


彼は己が羽根を喰らい、飼い馴らされる『ヘルメスの鳥』だった。
圧倒的な暴力と狂気を振り翳し、幾千幾万もの敵を殲滅し、君臨した―――『魔王』。


47 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:54:46 00UCcrw.0

『マスター』
安藤 潤也(あんどう じゅんや)

『参加方法』
ムーンセルによる召還。
偶然のきっかけで『木片』を手にした模様。

『マスターの願い』
死別した兄を取り戻す。

『weapon』
回転式拳銃

『能力・技能』
<1/10=1>
10分の1以下の確率ならば確実に当てることが出来る能力。
作中では「じゃんけんに勝ち続ける」「競馬で1位になる馬を必ず当てる」等の効果を見せている。

喧嘩の腕っ節も強いが、あくまで常人の範疇。

『人物背景』
第二章の主人公。高校1年生。
兄とは対照的で楽観的な性格だが、曲がったことが嫌いな行動派でもあり、どんな場面でも周りに流されることはない。
詩織という彼女がいる。安藤(兄)いわく、昔からくじ運がいい。唯一の家族である兄をとても大切に思っていた。
2章からは、兄の死の直後からなぜかじゃんけんで勝ち続けるという不思議な力を持つようになる(潤也いわく「兄貴がツイてる(=憑いてる)」)。
兄の死の真相について疑問を持ち調べ、犬養との「対決」を決意する。
兄とは対照的に、たがが外れてしまった膨れ上がる感情のまま、思い悩まず自らの直感の示すままに行動していく。その行動は次第に狂気を帯びていき、兄の想いを継ぐことと周囲の人々を守るためなら手段を選ばない「魔王」とも呼べる行動をおこす。
能力で得た資金で殺し屋達を雇い<令嬢>を壊滅させるが、後に兄の真意を知る。
10年後、詩織と結婚し、仙台に住み、環境調査の仕事をしている。そして、首相になった犬養の演説を、雇った健太郎、孝次郎に地震を起こさせて妨害をする。

『方針』
誰を利用しようと、どんな手段を使おうと。
必ずこの戦いに勝ち残る。


48 : 安藤潤也&アーチャー ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:57:01 00UCcrw.0

『クラス』
アーチャー

『真名』
アーカード

【パラメーター】
筋力A+ 耐久D 敏捷B+ 魔力C 幸運B 宝具A+

【属性】
中立・悪

『クラス別スキル』
対魔力:E
魔力への耐性。無効化は出来ず、ダメージを多少軽減する。

単独行動:C
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
Cランクならば一日程度の現界が可能。

『固有スキル』
心眼(偽):B
直感・第六感による危険回避。
吸血鬼特有の「第三の眼」による危険予知。
視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

闘争狂:A
戦いに愉悦を見出す闘争者の精神。
威圧・混乱・幻惑などの精神干渉を無効化する他、長期戦になると幸運と宝具以外のステータスにプラス補正が掛かる。

吸血鬼:A
生と死を超えた者、または生と死の狭間に存在する者。吸血鬼の真祖。
死の直前に集いし魔を受け入れ、自らの血液を取り込んだことで吸血鬼へと転じた。
並外れた身体能力、魔眼、肉体変化など生半可な怪物を凌駕する数々の異能力を持ち合わせている。
日光や流水への耐性は非常に高い。

『宝具』
「不死の血族(ノーライフキング)」
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉;-
吸血鬼の真祖であるアーチャーの肉体そのもの。
吸血によって無数の生命を取り込んでいる「個」にして「郡体」である存在。
幾千幾万もの生命を「命のストック」として内包していることにより、何度攻撃を受けようとその場で肉体を再構築出来る。
心臓を潰されようが頭部を破壊されようが問題なく再生可能。
ただしサーヴァントとして現界している、魔力の枯渇による再生能力の低下も起こり得る。

「拘束制御術式(クロムウェル)」
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
かつて人間に打ち倒され、彼らに使役された際にその強大な力を封じる為に施された術式。
第1号・第2号・第3号の術式の解除はアーチャーの任意で可能となっており、その力を宝具化したもの。
術式を解除することで、アーチャーはその身を不定形の姿へと変える。
黒犬獣や無数の蝙蝠といった使い魔の使役、無機物との融合、無数の影の手を操るなど吸血鬼としての様々な異能力を発揮出来るようになる。

宝具『拘束制御術式 零号』はクラス制限によって失われている。

『weapon』
「.454カスールカスタムオートマチック」「対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル」
彼をアーチャーのクラス足らしめる所以。彼にとって最も手に馴染む二丁の大型拳銃。
常人の五体ならば一撃で吹き飛ばす程の凄まじい威力を持つモンスターガン。
弾丸には退魔効果が施されている為、魔物としての属性を持つ者に対しては追加ダメージを与える。
その性能は低ランクの宝具と比較しても遜色が無い。

『人物背景』
人智を超越した圧倒的な強さを誇る最強の吸血鬼。
大英帝国王立国教騎士団(通称「ヘルシング機関」)に化物狩りの鬼札として使役される存在。
かつては「串刺し公」と称された人間だったが処刑直前に吸血鬼へと転じ、後にヘルシング教授達人間に倒される。
化物としての狂気的な言動や振る舞いが多く、闘いや殺し合いを楽しむ闘争狂。
敵となる者に対してはどこまでも残忍に、徹底的なまでに葬る冷徹な性格。
しかし「化物を倒すのはいつだって人間」という理念を持ち、人間に対し憧憬のような感情を抱いている。
同時に自分を含めた化物のことを「人間でいることの出来なかった弱い生き物」と評している。
第二次ゼーレヴェ作戦ではミレニアムとイスカリオテによって壊滅状態となっていたロンドンに帰還し、
圧倒的な力で両軍の兵を蹂躙する。イスカリオテの鬼札であるアンデルセン神父を撃破し、
ヘルシング機関を裏切り吸血鬼化したウォルターをも退けたが、「自己を認識出来る限りどこにでも存在出来る」能力を持つミレニアム准尉・シュレディンガーの命を取り込んだことで彼の能力が付加される。
その結果、数百万の命を取り込んでいるアーカードはその中で自己の存在を認識することが出来なくなり、消滅した。

『サーヴァントの願い』
生前の主の元に帰還を果たす。


49 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/02(水) 00:57:39 00UCcrw.0
投下終了です。


50 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 00:58:14 WDomeaGA0
皆様投下乙です!
開始から黒組連続にデップーさんに旦那に明確に現代世界とは異なるファンタジーからのマスターと見どころ目白押しとは……!

私も投下させて頂きます
間桐桜&キャスターです


51 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 00:59:09 WDomeaGA0

紅い芋虫が、全てが焼き払われた寂れた村を這いつくばっている。
巨大な芋虫だ。
流行病に侵された吹き出物まみれの肌のような、不快感を煽る隆起した表面。
死臭に釣られてやってきたかのように、そんな皮膚を引きずりながら腐臭の漂う身体を引きずっている。
ズリズリと地面に這いつくばるたびに醜い体液が湧き出ている。
焼け焦げた屍体を目当てに、ズリズリと動く。
そんな目も覆うような、醜悪な蟲であった。

いや、違う。
蟲ではない。
人だ。
無数の蟲に生きたまま喰われている人だ。

だが、腕はない。
すでに蟲に喰われたようだ。
だが、脚はない。
付け根に入り込むように蟲が集っている。
もはや人であった箇所よりも蟲が集っている箇所のほうが圧倒的に多い。
本来ならば子を授かるはずであった子宮を蟲は無慈悲に喰らう。
開いた瞳孔には蟲が集い、歪な眼球を形作っている。
爪の中へと入り込むように指先の肉は喰み、血と蟲の対比でネイルアートと言わんばかりに彩っている。
眼球は腐れ落ち、舌は文字通り虫食いの様を呈し、耳奥からはざわざわと蠢く音が響く。

すでに死体と呼べるそれは、しかし、生命を失ってはいなかった。

無数の蟲が集っているとは言え、これほどまで見事に人型を形作る訳。
それは、屍体に籠もった怨みがゆえであった。
蟲は当然の習性として肉を喰いにやってきたが、その魂とも呼べる根幹を屍体に乗っ取られたのだ。
無数の蟲が、屍体に籠もった怨みによって意思を統一される。
それらはすでに蟲であって蟲でなく、かつて屍体であった少女であって少女ではなかった。
幸福の絶頂で全てを奪われた、その怨みだけを抽出して作られた『魔』の者。
それが今の屍体と蟲――――シアン・シンジョーネの本質であった。

シアンの耳には止むことを忘れた神を賛美する曲が響いている。
ただの幻聴だが、鼓膜の奥でカサカサと蠢く蟲の羽音がその歌を奏でているように感じていた。
親しき人が死んでいく様と、自分の世界そのものだった村が焼き払われていく様。
この二つが、蟲食いに合った眼球に焼き付いていた。
神に賛美されながら、何処の誰とも知らない人間に自らの全てを奪われる様を幻視し続けていた。
周囲が神を賛美しながら、自らは全てを失っていた。

妬ましい。
私でない誰かが、妬ましい。
半ば羨望じみた嫉妬が燃え上がる。

そうだ、全てが奪われた。
何に奪われた。
国か、人か、社会か。
それが何かもわからない。
何を怨めばいい。
国か、人か、社会か。
それが何かもわからない。
何を怨めばいいのか、そんなものすらも統一されていない。

こんな世界だからいけない。
こんな、こんな、こんな。
不安定な世界だけは。
自由気ままに暴力を行使できる歪な世界は。

気づくと、シアンは人の頃の肉を捨て去り、シアンの体を構成しているのは蟲だけとなっていた。
賛美歌は止み、目の前に広がるのはただの焼き払われた村だけだ。
人間であった頃よりも遥かにクリアな思考。
かつての平凡な少女であった頃に抱いていた乱雑な思考はすでにない。
ただ、目的のために。
強大な力による支配への目的のために。
不思議なほどに、冷徹になっていた。
しかし、それでも、まだ想いは残っていた。

――――その想いを最後のものにするため、シアンは伴侶となるはずの男の屍肉を喰らっていた。

血染めの村に、屍体を食らって生き延びる魔物が生まれていた。


52 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:00:10 WDomeaGA0


   ◆   ◆   ◆


「……夢」

間桐桜は目を覚まし、ゆっくりと身体を起こした。
見慣れない屋根、民家の一部だ。
嫌な夢だった。
それが現実に起こったことであることを悟ったからだ。
桜は一度だけ目をつむり、そして開く。
目の前には自らのパートナー――――キャスターのサーヴァントが居た。

「目が覚めたか、桜」

キャスターのサーヴァント、真名はシアン・シンジョーネ。
彼女は真名、及び宝具について隠すことなく語った。
自身が蟲の集合体であり、肉体そのものが宝具であること。
他にも浮遊城という『陣地』が宝具となっていること。
『魔王』も存在しているが幻獣召喚のスキルを持たないため行使が不可能だろうということ。
見た目は桜と同年代の少女そのものだが、本質は全くの別物。
未熟な魔術師である桜では、いや、『様々な例外』を除けば、現代の魔術師では恐らく殺しきることは不可能。

「……気分が悪いです」
「それが対価だ」

令呪による魔術的なコネクト。
強制的に見せられるお互いの深層意識。
他人の悪夢というものは、桜の想像以上に不快なものだった。

「英雄などというものは右も左も悲惨な過去ばかりだよ。
 もっとも、私は英雄などとは口が裂けても言えん存在だがな」
「……嫌なことばかりですね」

手のひらに刻まれた令呪を見下ろして、桜はつぶやいた。
開いた花弁のようにも、ねじれ合った複数の蟲のようにも見える令呪。
そして、令呪を見下ろした後に左手に持った木杭を見下ろした。
間桐臓硯ことマキリ・ゾォルケンがどこからか入手してきた木杭、『ゴフェルの木』。
気を失うような、超のつく聖遺物。
かつてマキリが根を下ろしていたとされるロシアの系列から入手したとのことだ。
そんなものを、桜は渡された。
もとより聖杯戦争へのやる気がなく、義兄である間桐慎二へと令呪を委託した桜に与えられた役割。
それがこの『方舟の聖杯戦争』とでも呼ぶべきお祭りへの参加者という役割だ。
間桐臓硯の本命は冬木の聖杯であり、これは保険というよりも単なるお遊びだ。
どうなろうが、関係がない。
真理に近づくことができれば僥倖、といったところだろう。

「それが『ゴフェルの木』か」
「……」
「神が与えた唯一の救済も、結局のところは真理とやらに行き着くための知識欲に塗れた道具か。
 真理は何処に?魂と数理に――――くだらんことばかりだな、魔術師も錬金術師も」

アンニュイな表情のまま、キャスターは真理を求める魔術師のあり方を否定した。
キャスターとは『魔術師』のクラスだが、彼女は桜の知る魔術師とは少々性質が異なるのだ。


53 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:02:14 WDomeaGA0

「貴方は魔術師らしくないですね、キャスター」
「なにせ、マスターである桜が召喚したサーヴァントだからな。
 ひょっとすると、私が呼ばれたのが体内の蟲が原因だけだと思っているのか?」
「……」
「ふん」

それ以上は言わなかったが、キャスターの目は確かに非難の色に満ちていた。
わかっている。
桜とて、キャスターの想いを抱かなかったと言えば嘘になる。
桜の場合は地獄があまりにも長すぎたために、怨みよりも諦観が遥かに大きくなっただけだ。
そして、地獄の中に小さな安らぎを見つけてしまっただけ。
キャスターの怨みを、桜は同調できる。

「さて、桜。
 シデムシ、クロバエ、ニクバエ、クロスズメバチ、ムカデ、コオロギ、ウジ、エトセトラ、エトセトラ……
 無数の蟲が私の身体を構成している、当然一部を『監視』として遠隔操作することも出来る。
 その一部を飛ばしてみたが、やはり魔術供給の関係か『コア』である群体を離れると制御が効かなくなる。
 帰巣本能から元に戻ってくるが、私の宝具の旨味は――――」
「私の――――」

キャスターの言葉を遮り、桜は小さく呟いた。
キャスターは何も言わずに桜へと目を向ける。
その視線から逃れるように、桜は薄暗闇の外を眺める。
光は見えない。

「私の中の蟲も、操れますか?」
「……桜」

サーヴァントという規格外の存在ならば、あの幽鬼じみた間桐臓硯の蟲も操れるかもしれない。
桜はそんな、願望を口にしたのだ。

「賢くないな、桜」

キャスターは眉をしかめながら、マスターである桜の発言を非難する。
その言葉の意味を察する。

「不可能だ。私自身が、出来ないと感じることは出来ない。
 そもそもとして知能の高い生物を支配下に置くことは私の能力とは別」
「私の中の蟲が何かは知っているんですね」
「同族のようなものだからな」

吐き捨てるように言うキャスター。
嫌悪を抱いているのだろうか。
術式と命のあり方が似ているからこそ、決定的に違う部分に嫌悪を覚えるのだろう。
理解できる。
本当に憧れるのは、自分とは全く違うものだ。
自分だからこそよく分かる薄汚い部分を、一切持っていない人物。
本当に憧れるのは、そんな人物だ。
桜はそれをよく知っている。

「知っていると思うが、キャスターのサーヴァントは基本的に『待ち』の戦術だ。
 のんびりと、世間話でもしようじゃないか」
「世間話、ですか」
「黙ったままが良いのならば、そっちでも構わんがな」

キャスターは壁にもたれかかりながら話す。
ざわざわと蠢く気配がするのは、恐らくキャスターの身体そのものである蟲が蠢いているのだろう。
何もしていないように見えて、キャスターは今も無数の蟲を操作して策を練っているのだ。
桜はたた、魔力を提供すればいいだけ。
ただ、何もしなければ良い。


54 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:03:00 WDomeaGA0

「……記憶を失っただけじゃ人は変わらないですね」
「ほう?」
「月海原学園の生徒としての生活……それは、結局間桐桜でしかありませんでした」

何もしない、それは月海原学園の生徒として生活していた時も一緒だった。
ただ登校し、ただ授業を受け、ただ帰宅し、ただ眠る。
そんな生き方だった。

「キャスター、私は帰ります……早く、こんなところから帰りたい」

桜の瞼の裏には、衛宮士郎の姿がある。
そこから藤村大河、美綴綾子などの姿が浮かぶ。
あそこに行かなければいけない。
地獄から離れた場所には、光がなかった。
それが地獄の主――――間桐臓硯に見逃されている光であっても。
あの光がなければ、桜は桜でなくなってしまう。

「ならば、勝利だ。話が早くて助かる」
「……キャスターは、どんな願いがあるんですか?」

この理知的で、どこか厭味ったらしい少女の願いとはなんなのか。
桜には妙に気にかかった。
この手のタイプは自身で全部やり切るタイプのように思えたからだ。

「力だ、力が必要なのだ」
「……単純ですね」
「そうだ、単純だからこそ、だ。
 平等を生むためには不平等が必要なように、この世は、人も魔も根源は愚かなのだ。
 ならば、支配するしかない。強制的に理解させるしかないのだ。
 父親に殴られて、初めて自身が子供だと理解するようにな」

キャスターの目には怨みの暗い光があった。
愚者に踏み潰された幸福を捨てきれていない、そんな暗い光だ。

「得てして強大な二つの力の争いは、より強い第三の力に踏み潰される。
 どんな世界にも必要とされているのは、誰もが手を出すことの出来ない絶対の『力』だ」

このサーヴァントの本質は世界への怨みなのだろう。
恐らく、自らは求めたのに、世界は自らを捨てた。
みっともない寝取られ女のような嫉妬こそが根底なのだ。
その嫉妬が、醜い感情が。
一つの意思に統一されていた。

「その力があれば、全ては統一される」

カサカサと、蟲が蠢いていた。


55 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:03:33 WDomeaGA0

【クラス】キャスター
【真名】シアン・シンジョーネ
【出典】パワプロクンポケット12 銀の盾編
【性別】女性
【属性】秩序・悪

【パラメーター】
筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:E 宝具:B+

【クラススキル】
陣地作成:B+
宝具『浮遊城』以外にもマナラインを誘導することで工房を作ることが可能。
道具作成:E
単純な呪術のマジックアイテムなら作成可能。

【保有スキル】
自己改造:A
自らを構成する蟲を使って『蟲毒』を行い、より強い毒と呪いを持った蟲を作ることが可能。
また、シアンという存在の『怨み』が増すことによって蟲そのものも強化される。

自己保存:A
人の肉を喰らう蟲を自らの支配下に置くことが可能。
その蟲は自身そのものであるため、ほぼ不死身に近い。

呪術:C
蟲を媒体に呪いをかけることが可能。

【宝具】
『屍肉を漂う蟲(レブナント)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1個
約ニ七○万匹の蟲の集合体であり、シアン・シンジョーネそのもの。
一匹一匹がシアンであり、全てがシアンの意思によって統一されている。
人の肉を喰らう蟲によって構成されている。
一匹でも生き残れば(戦闘能力はともかく)シアンは生きているということになる。
また、二十年で数千匹から約ニ七○匹まで増やしたため、ほぼ不死身に近い。

『浮遊城』
ランク:B+ 種別:対城宝具 レンジ:100 最大補足:1000人
空に浮かぶ城。
大地に流れるマナラインを使い、空に浮かび魔力を蓄えることが出来る。
起動には膨大な魔力が必要。

『魔王』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:100 最大補足:∞
魔王の生誕。
莫大な魔力と魔王の魂、及び魔法陣の作成が必要。
浮遊城自体が魔王召喚のために必要な魔力を蓄えるためのものだった。
周囲に悪質なマナを撒き散らし人々を魔物へと変化させる『魔王城』と、その主である『魔王』が誕生する。
膨大な魔力が必要なため、シアン曰く、恐らく使用は不可能。

【weapon】


【人物背景】
普通の少女であったが、国家の給金の不払いに恨みを持った傭兵による報復で住んでいた村が襲撃を受けた。
当日結婚式の真っ最中であったシアンは村人全員を皆殺しにされ、さらに自身は生きたまま蟲に喰われ死に至った。
その際の強い怨念が蟲に移り、人間としてのシアンは死にレブナントとしてのシアンが生まれた。
蟲はねずみ算式に増えるため、不死身に近い。
人間社会に強い怨恨を抱いており、同時にそれを統一された社会へと正すことを目的としている。

【サーヴァントとしての願い】
魔王、あるいは強大な力を持つものを誕生させ、その力で世界を統一させる。

【基本戦術、方針、運用法】
基本的な戦闘スタイルは蟲による毒と呪いでの攻撃。
火力は圧倒的に低いが、斬撃や銃撃、打撃に対する耐久力は優れている。
陣地作成のスキルを持っているため、地脈に眠る魔力を弄ることもできる。


56 : 真理は魂と数理に ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:04:13 WDomeaGA0

【マスター】間桐桜
【出典】Fate/Stay Night
【性別】女性

【参加方法】
間桐臓硯の命によって木杭を持ち、半ば強制的に参加

【マスターとしての願い】
なし
お題目としては間桐家の魔術師の真理への到達

【weapon】
なし

【能力・技能】
魔術・水属性

【人物背景】
遠坂家から間桐家へと養子に出されて以来、虐待というのも生ぬるい偏った魔術教育を受け人格が擦り切れる。
衛宮士郎との出会いによって変化が起こったが、衛宮士郎や藤村大河以外の前では希薄な人間性のまま。
本来ならば冬木市の聖杯戦争に参加しているはずだったが、闘争への気迫が薄いため義兄へと令呪を渡した。
胸の中に冬木市の聖杯の欠片と間桐臓硯の蟲を宿している。

【方針】
優勝狙い


57 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/02(水) 01:05:10 WDomeaGA0
投下終了です


58 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:37:47 TXWPMV2I0
皆様投下お疲れ様です!

他の投下を見ると「それがあったか!」と感心してしまいます。

紅月カレン&アサシンで投下します


59 : 紅月カレン&アサシン ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:41:23 TXWPMV2I0


 世界は嘘で満ちていて安らげる場所など存在しなかった。
 人は誰しも仮面を付けて生きている、嘘で顔を隠す。
 どれだけ親交を深めようと、絆を強く結ぼうと所詮は嘘で創られた虚構。
 隣の人も友達も幼馴染も恋敵も親友も。全員が全員だ、心に仮面を付けていた。


 そんな世界に一人抗う男性がいました。
 その男性は全ての世界と根源に立ち向かうため人生に仮面を付けたのです。
 彼は力を手に入れ、出会い、偽り、別れ、決別……数々の運命に叛逆を起こしてきました。
 そして彼は辿り着くのです、全ての真実、世界から嘘を失くす優しい嘘を。


 彼は世界に悪を偽りました、それも自分を悪の皇帝に添えて。
 最悪とまで呼ばれながらも彼は偽り続けました。亡くなってしまった人のためにも退けないのです。
 多くの犠牲を、彼のために多くの犠牲が生まれました。彼だけが幸せになるなんて不可能。
 舞台を整えた悪は幕を下ろすために盛大なパレードを企画しました。
 戦争は勝ったほうが正義です。負けた人たちは悪で殺されてしまいます。
 ああ! その時でした、仮面の騎士が悪の皇帝を倒しに駆けつけたのです!!


 仮面の騎士は悪の皇帝の部下を退け彼を追い詰めました。
 握られた剣は彼の身体を貫き、そして……悪の皇帝はこの世から姿を消しました。
 この世から悪が亡くなった事によって世界の人々は前を向いて進み始めたのです。
 心が一つになった瞬間なのです。『悪』という共通の敵が消えた事によって。
 これでよかった、これでよかったのです。世界に平和が訪れた、これが歴史なのです。


 その背景に反逆の王子の功績があったこと決して表に出ることはありません。
 世界は平和になった、それが全てです。
 この世で一番優しい嘘が世界を導いた――それでいいのです。


――――――


――――


――


 ここはとある部屋、マンションの一室。
 リビングに置かれたテーブルの上にはコーヒーとサンドイッチが二人分。
 小腹が空いたこの時間に合うセットなっているものの夜も遅いため健康には良いと言えない。
 それでも彼女と少年は手に取りサンドイッチを食していた。

「マスター、そんなにがっつくと太るぜ?」

「ん!? アンタそれでもサー……まぁいいよ」


60 : 紅月カレン&アサシン ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:44:16 TXWPMV2I0

 同じ部屋で食事を摂る男女。外から見れば仲の良い兄弟と言った所だろうか。
 だが彼女達は出会って何年といった仲ではなく他人、全くの他人と言っても差し支えない。
 関係は世間一般に表す主従、女が上で男が下。まるで現代社会の一部を反映しているようだ。
 この世界は一般と呼べる世界ではない。無論改めて説明する必要は無いが此処は『方舟』。
 空間に招かれたマスターである女性とそれに選ばれた少年のサーヴァント。
 白い髪の少年はマスターである女性に歳相応な生意気を口走る。

 対するマスターも反論しようとするも既に馴れてしまった。そのまま流す。
 本来ならば聖杯戦争は願いを懸けた無慈悲な争いだ。
 マスターである女性も相応の願いと覚悟を持ってこの戦争に――。

「でもマスターは巻き込まれたんでしょ? 折角の良い機会なのに願いが特に無いってさ」

「仕方ないんだって……写真を見ていたら急に方舟? ワープしてアンタが居たんだから」

 マスターはコーヒーカップを摘みながら愚痴のように言葉を零す。
 彼女は生徒会室で懐かしい写真を見ていた、ただそれだけだった。
 彼女はその時知る由もなかったがフォトフレームに使われていた木が媒体だったのだ。
 共鳴した結果彼女は召還され目の前の少年――アサシンと出会った。
 不思議な事にルールや地名、単語などは頭の中にインプットされており逆に不安を煽る。

「あたしは帰りたい……でもそれで人を殺すってのは絶対にしたくない」

「襲ってくる奴には?」

「不可抗力って話でしょ?」

「だよね。おねーさんが俺のマスター何だし守るさ。不可抗力ってやつでね」

 願いは無いと言ったら嘘になる。彼女にはもう一度会いたい存在が居る。
 けれどそれは叶わない――叶えてしまっては彼が再度道化になってしまう。
 一度死んだ彼を蘇生したところで世界は変わらない。しかしそれでは彼の覚悟が無駄になってしまう。
 その身を持って世界を導いた彼が生きていては何の意味も持たない茶番となってしまうから。

「俺こう見えても強いんだぜ?」

「はいはい、期待させていただきますアサシン君」

「……へへっ」

 少年のクラスはアサシン。殺し屋とも表せる悪の代名詞だ。
 見た目は少年、実際も少年だが闇の世界に大きく身を浸しておりアサシンと名乗るには充分過ぎる。
 笑う笑顔の裏側に。潜む心は何色か。それが表に出る時――確実に何かが脱落するだろう。

(ルルーシュ……あたしはこんな場所でも強く生き残ってみせるよ)

 彼女もまた不可思議な出来事には馴れておりこの聖杯戦争にも一般人よりは困惑していない。
 果たす願いは在る、しかしそれを叶えることは彼に対する冒涜だ。


61 : 紅月カレン&アサシン ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:46:22 TXWPMV2I0


 この場所から元の居場所へ生還する――それが彼女の願い。
 彼が導いたあの世界には色々な因果が絡まった。それでもあの世界が彼女の居場所だ。
 他人を殺す気などない。だが黙って殺されるつもりもない。
 逆境は慣れている、覚悟も持ち合わせている。黒の騎士団を甘く見るな、壁に掛けてあるバンダナを見つめ決意する。

「アサシンはどうするつもりなの?」

「マスターがそれ聞くの? 基本任せるつもりだけど邪魔する奴や襲ってくる奴は殺す。
 俺だって黙って殺されるつもりはないし……サーヴァントって時点で殺すも何も関係ないけどね」

 殺す。目の前の少年は簡単にその単語を口にした。
 彼曰く「家庭の事情」で殺し屋家業を営んでいたらしい。
 その証拠に見せられたのが足音だ。彼の足音は無音に近く「必殺」を連想させる。
 普段なら疑うのだが状況も状況だ。インプットされた記憶と照合しても少年がサーヴァントで間違いない。

「殺すって……仕方ないけど、さ。でもサーヴァント相手にね?
 なるべくマスターは殺してほしくない、相手が黒なら別だけどね」

「マスターってロボットのパイロットって言ってたっけ。そこら辺割り切れる人でよかった。
 ……まぁ、改めてよろしくな!」

 こうして一つの出会いが因果を超えた新たな運命を創り上げる。
 この物語は何処へ進むのか、進まないのか。
 分かることは唯一つ――その道は黒く染まっていることだけ。



【マスター】紅月カレン@コードギアス 反逆のルルーシュR2
【参加方法】『ゴフェルの木片』により召還、本人の意志ではなく巻き込まれた形。
      (生徒会室に置いてあるフォトフレームが木片で構成されていた:
【マスターとしての願い】元の世界への生還。
            
【weapon】なし。
     
【能力・技能】KMFと呼ばれる機動兵器の操縦に関しては天性の才能とそれに見合う努力を持っている、
       
【人物背景】ブリタニアに対する反帝国活動を兄と共に行っていたが兄が他界。
      その後はゼロと呼ばれた軌跡の男との出会いにより彼女の運命は大きく動く。
      黒の騎士団ではエースとして活躍、時代の戦乱を最後まで駆け抜けた。    
      物語とも呼べる歴史と世界の裏側に関与している一人でも在る。

【方針】聖杯戦争を勝ち抜き元の世界へ生還する。なるべく戦闘は起したくないが『しない』わけではない。


62 : 紅月カレン&アサシン ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:48:49 TXWPMV2I0

【クラス】アサシン
【真名】キルア=ゾルディック@HUNTER×HUNTER
【パラメータ】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具C+
【属性】混沌・中庸
【クラス別スキル】
 気配遮断:B…サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。
【保有スキル】
 暗殺術:B…幼い頃から暗殺術を家庭内で叩きこまれた。相手を殺す技や気配を絶つ技術、拷問に対する耐性を持っている。
 電撃耐性:B…幼い頃から拷問の一環として電気を浴びてきたためある程度の耐性がある。

【宝具】

『念能力』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:1〜20
 オーラを自在に操る能力。己を強化したり特殊な技に派生することも出来る。
 中でもキルアは電撃の扱いに長けており下記の通り派生する。
 『雷掌』
  両手からスタンガンのように高圧電流を発する。生身の人間だと死ぬのは間違いないだろう。
  サーヴァント相手に殺傷能力は期待できないが動きを止めるには充分な電圧を秘めている。
 『落雷』
  空中から地上の相手に落雷のように電撃を落とす。電圧を放出すればする程範囲と威力が上がる。

『絶』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:
 念能力の一種だがアサシンとの親和性により個別宝具となった。
 全身から溢れるオーラを絶つ事によりその気配を遮断し相手から察知されにくくする。
 この時には通常よりも自然回復速度が大幅に上昇するため緊急手段としても使用可能。
 宝具発動時はスキル気配遮断が一段階ランクアップする。

『神速』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:1〜30人
 念能力の派生技であるが代名詞のため個別宝具となった。
 己の身体に電撃を流し込み身体能力を向上させる。発動時は筋力、敏捷が一段階ランクアップする。
 この状態だと念能力の技は下記の通り派生する。
 『電光石火』
  電撃を帯びたことにより己の筋肉を自分で動かす事が出来る。 
  これにより普段よりも圧倒的な初速を出す事が可能となりこの瞬間のみ敏捷のステータスが更に一段階ランクアップする。
 『疾風迅雷』
  脳で認識するよりも速く相手に対して反撃を行う。
  近距離戦闘に関しては多いなアドバンテージとなるだろう。
 
【weapon】
『ヨーヨー』…2つ所持。特別な合金で出来ており重さは一つ50kgある。

【人物背景】
 伝説の暗殺一家の子どもとして生まれ幼い頃から幼いころから暗殺者としての英才教育を叩き込まれる。 
 その才能は圧倒的で自他共に認められており、一家の後継者として見られている。
 友人と呼べる存在は少なかったがハンター試験で出会ったゴンを始め、レオリオ、クラピカなどの友だちが出来る。
 それがきっかけで親交を深みやがては世界を守る(広域的に捉えて)運命に導かれる


【サーヴァントとしての願い】
 現段階では不明。

【基本戦術、方針、運用法】
 基本はマスターに従う。だが襲ってくる相手には容赦するつもりはない。
 アサシンのスキルと持ち前の技術を活かした暗殺を中心に。しかし正面からの戦闘でも対応する。
 マスターの目が届かない所ならば『遊ぶ』つもりでいる。


63 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 01:51:12 TXWPMV2I0
投下終了です。


64 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 01:52:27 lSvPIzkM0
遅れてしまったが、何とか間に合った……
みなさん投下乙です。すかさず、シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャーで投下します


65 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 01:55:40 lSvPIzkM0



「/演算開始/観測/収集/解析/対処/確証/再演算停止」

分割された思考で計算を同時に済ませ、少女は眼を見開いた。
実体(プログラム)、記憶(メモリー)、装備(ソフト)、全て問題なし。
地上に置いてきた肉体(ハード)からの接続もまた、異常はない。
現状の認識を完了し、シオン・エルトナム・アトラシアは霊子構成による目的地への侵入の成功を確認した。

「ここがムーンセル・オートマンの計算処理能力により作られた霊子虚構世界ですか。
 世界を構成する全てを己の演算で導き出し、余すとこなく再現する。
 これだけの機能も、ムーンセルの見せる一端ですらないのですね」

紫色を基調とした服装と、それと同色の長髪を三つ編みにして下げた少女だった。
表情は少女らしさを残しながらも、根底にあるのは賢者足らんとする知性に溢れている。

「……ムーンセルがある本来の世界では既に魔術基盤は失われ、電子上で己の魂を量子化させる術が新たな魔術と定義されている。
 この時代の私にもその技術が使えるということは、アトラスの思想はその世界においては正しかったということですか」

アトラスの錬金術師は、世界の理を解明する為肉体を計算装置として働かせる。
若年にしてアトラシア……組織の長を意味する名を冠する程の才、エーテライトによる霊子ハッキング術は、
旧来の魔術師(メイガス)にある彼女を、新世代の魔術師(ウィザード)の領域へと届かせていた。

「偽りの記憶を植え付けられ、そこから自分を取り戻す予選式。あのまま夢から覚めず、いずれ振り落とされたマスターも今後いるのでしょう。
 バックアップの保存をしてきたのは正解でしたね。おかげで早期に記憶を復帰でした。
 ですが……学生生活というものは、ああいうものをいうのですね。得難い経験であったのは確かです」

シオンは、この聖杯戦争に参加し、本選への参加権を得た最初期のマスターだ。
予め記憶の再挿入(インストール)を仕込んでおくことで、速やかに記憶を復旧させ、偽りの日常を破り、こうして正規のマスターとして選ばれている。
その顔には最初の関門を潜り抜けたという安堵はない。こうなることは予測し、その通りの結果になっただけ。当然に驚きを抱く生物はいない。
代わりに、頬を綻ばせるのは虚構と断じた夢の日々の記憶。
決して手に入らなかった未来。可能性などはじめから見えなかった道。
それを束の間とはいえ味わえたのは彼女にとって―――


66 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 01:56:38 lSvPIzkM0




「っと、いけない。今はサーヴァントとの接触(コンタクト)に集中しなければ」

予選は通過した。
即ちこれから自分には戦闘の代行体、サーヴァントが宛がわれる。
ムーンセルはマスターとなった人物の価値(バリュー)を解析(スキャン)し、それに合わせたサーヴァントが指定されるというのは分かっている。
相性がいいとはいえ相手は過去に偉業を残した英霊、そのものの化身だ。一般的な使い魔とはあらゆる点で格が違う。
半端な態度で機嫌を損ねないとも限らない。
能力を引き出し、互いの連携を高めるにも、出来得る限りはその意志を尊重させていきたい。


やがて、目の前にどこからともなく光の粒子が降り注ぐ。
遂にサーヴァント召喚が行われる時が来た。
願いの為に集い命を賭して戦う、この聖杯戦争における最大の勝利要素。

シオンの目的。それはムーンセルそのものの調査。
突如として表れた「方舟」の存在は魔術世界全土を騒がせている。
アトラスに眠る七大兵器すらも及ばない古代遺物(ブラックアート)。
過去未来はおろか、全並行世界へのアクセスを行っていると思しきあの構造体の存在は、あまりにも危険だ。
同じように方舟を狙う魔術師は多く、アトラス院もその例に漏れない。
「未来の正しい運営」による人類繁栄を目指すアトラスにとって、あれは未来を奪う災厄にして、新たな未来を生み出す希望でもある。
白羽の矢が立ったのがシオンなのは、実力以上にかつて禁忌を破り院を抜け出た事への意趣返しもあるのか。

そしてもうひとつ、シオン個人として密かに期待を寄せるものがある。
使徒―――吸血鬼化した人間の再人間化。
シオン自身もその一人……特殊な事情の上親元である使徒は消滅したため半分は人間でいられるが、逆に言えば半分は今も人間ではない。
一度堕ちれば不可逆の死の呪いの解決。シオンの研究課題は今も満足いく成果は見えていない。
数多の世界の知識が収められた大図書館とでもいうべきあそこなら、その手法も得られるのではないか。
そんな望みもあって、シオンはこの要請を受け入れた。

だが、この戦争に足を踏み入れると決める時、一番始めに思い至ったのは、それらとはまた別の思いだった。
困った事があれば助けると「彼」は言った。
同じように自分もまた「彼」の助けとなると決めた。
契約などというものではない、友人同士の他愛ない約束事。
計算機たるアトラスには不要なそんな感情が、一組しか生き残れない熾烈な闘争に乗り込む一番の理由になっていたのだ。

後悔はない。
新たに生まれた感情は確かにシオン・エルトナム・アトラシアの性能を下げた。
だがその代わりに新しい未来を手に入れた。かつての自分では持ち得ない、希望に満ちた結末の夢を。


67 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:03:43 lSvPIzkM0



粒子は集積し、一つの人型を成そうとする。
客観的な視点から、自己と近似する英霊情報を計算する。
エジプトのファラオか。高名な錬金術師か。浮かぶ様々な英霊に思いを馳せる。

そして輪郭は像となり、ここに伝説の英霊は降臨を―――




「ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!ちょっとすいませェ〜ん。
 もしかしてそこのキミ、おれをサーヴァントとして呼んじゃったマスターなの?」



なんか、台無しなものが、出てきた。

顔立ちこそ端正だが、そこに張り付けた顔はいかにも軽薄で紳士とはとても呼べない。
服装は動きやすさを重視しているのか過度な服飾は見られず、騎士や王族といった貫禄は皆無だ。
だが感じる。正統な英霊なら誰しもが持つ、黄金に輝くような意志の力を。

だからこそ、男の口から出てくる言葉がそれらを台無しにしてしまっていた。


「ん〜〜〜……っとぉ、魔力パスってのはあんたと繋がってる、この場にいるのはあんた一人。こりゃもう確定ネ。

 ……よっしゃカワイコちゃんゲットぉ〜!
 隠れながらもボインなバスト!くびれたウェスト!グンバツな足!ナイスよナイス!ヴェエエリィイイナイス!てゆーかスカート短すぎね?
 やっぱおれ様のLUCK値はダテじゃねえな、わかってるじゃないのムーンセルちゃん!」

「………………」

「いや〜心配だったぜ、マスターは自由に選べないってのがムーンセルちゃんの悪いトコよねえー。
 よし、最初にして最大の関門は突破したし、これでもう願いの半分は叶ったようなモンだぜ。
 あとは久々に得たこの若々しいボディで町中の女性NPCちゃんとウフフな日々を……」

「………………」

「……おいィ?さっきからどうして黙りこくっちゃってるの?
 あ。さ・て・は、おれ様の全盛期のこのハンサム顔にさっそく参っちゃったのかな?
 けど固有スキルに魅了系スキルは入ってなんだよなーおかしーよなーまあそんなもんなくたって元の魅力が削がれたりは、ぎゃぱァーーーー!! 」

召喚直後から捲し立てたサーヴァント―――信じがたいがパスが繋がってる上ステータスも確認できるので認めるしかない―――は奇声を上げて悶えだす。
腕から伸ばしたエーテライトはパスを通しているからかあっさりと通り、このサーヴァントの行動権に干渉した。

「のああああああああ! 入ってる、頭ん中になんか入ってるウーーー!
 おい、「これ」やってるのあんただろ!早くやめれー!おれこういう「体に入ってくる」の、苦手なんだってよォーッ」
「ふ。ふふふふふふふふふふ。
 ええそうです。何か夢見がちな想像を巡らしていた私に非があったのです。
 故に責任は取りましょう。あなたの性能は私が管理します。以後許可なく勝手な行動を取ることを禁じます。
 これが正しい主人(マスター)と従者(サーヴァント)の関係というものでしょう。
 だいたいスキル構成や思考を読むだけでいったい何をするかありありと計算できます、さっきから破廉恥な思考がダダ漏れですよ!
 それとエジプトニーソという呼称をつけようとするのはやめなさい。何故即座にそんな呼称が出てくるのですか!」
「な、なんてこった……まるでエリナお婆ちゃんだぜこの女……」


過ぎ去れば自己嫌悪のあまり記憶を消したくなる行為は今少し続いていく。
半吸血鬼と化し、その呪いを解き人間へと戻るべく参戦した錬金術師、シオン・エルトナム・アトラシア。
吸血鬼、そしてその上位ともいえる超存在を身一つで打倒した波紋戦士、ジョセフ・ジョースター。

奇妙な縁で結ばれたマスターとサーヴァントの冒険は、ここから始まる。
共に抱えた「黄金の精神」……人間の誇りを胸にして。


68 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:06:40 lSvPIzkM0
【サーヴァントデータ】

**【出展】ジョジョの奇妙な冒険

**【CLASS】 アーチャー

**【真名】ジョセフ・ジョースター

**【パラメーター】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具C

**【属性】
混沌・善 

**【クラススキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
 波紋スキルの併用により一時的にランクを上げる事が可能。

単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。

**【保有スキル】
黄金の精神:A
 「正義」の輝きの中にある精神。人間賛歌を謳う勇気と覚悟の心である。
 勇猛、戦闘続行を兼ね備えた特殊スキル。

波紋法:A
 特別な呼吸法によってエネルギーを生み出す技術。
 仙術スキルと同義にある肉体鍛練法。
 身体能力、治癒力の活性化、生命感知、物質への伝導等、その用途は多岐に渡る。
 その本質は太陽光のエネルギーであり、吸血鬼とそれを生み出した「柱の男」への対抗手段である。
 Aランクともなれば、それは一流の波紋戦士の証。

縦横の弁舌:B 
 言葉巧みな弁論で相手の思考を操り、自らに有利な状況を作り出す。
 心理を読み取り次の行動を図る洞察力、観察力が重要となる。
 魔術ではなく精神的な干渉であり、精神耐性系のスキルで抵抗可能。
 
仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。
 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。


69 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:09:52 lSvPIzkM0


**【宝具】
『勝者の口上、既に放たれり(スティール・ワード・ウィン)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1〜5 最大補足:1人
 相手がする発言を先に言い当てる事で、そのターンの相手の直前の行動をキャンセルする。
 結果勝利の確信を得ている時程、敵は大きな隙を晒す事となる。

 ……実際は虚を突かれて唖然としているだけであり、本来なら宝具と呼ぶのもおこがましい詐術である。
 にもかかわらずこれが宝具として表れているのは、心理を読み取り、敵の言葉を発言して動揺を誘い、
 己が戦術に嵌めるのが、このサーヴァントの必勝法にして日頃の象徴だからである。

『変幻自在の波紋疾走(ブラッディストリーム・オーバードライブ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大補足:5人
 様々な道具を用い、奇抜な発想で機転を利かして多くの敵を倒した逸話と、波紋法の能力がミックスされた宝具。
 波紋によるエネルギーを固定化させ、波紋の性質はそのままに、ジョセフのイメージ通りの道具を生み出す。
 元々は無形であるが故に、単純な波紋として流した物品に作用させる事も可能。道具作成スキルの発展形ともいえる。
 ただし複雑かつ大規模なものは難しく、宝具といった神秘のある物品の作成は不可能。出来ても形だけとなる。
 イメージの限界はジョセフの生きた年代に左右される。

 生前から複数使ってきたイメージのし易さと魔力節約の面から、ジョセフは専ら単純な糸の形状にする事が多い。
 これはあるいは、老年期で召喚された際に発現する宝具、『幽波紋・隠者の紫(スタンド・ハーミットパープル)』
 に由来しているのかもしれない。

**【weapon】
**『波紋道具』
宝具にて再現した道具の数々。
クラッカーヴォレイ、ウール100%の毛糸、大型スレッジハンマー、大型ボウガン他、生前使用していたものは大抵再現できる。


70 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:12:28 lSvPIzkM0
**【人物背景】
「ジョジョの奇妙な冒険」第二部「戦闘潮流」の主人公。
誕生日9月27日。血液型B型。身長195cm。体重97kg。通称JOJO(ジョジョ)。

軽い性格で、目上の者であっても茶化すような態度が目立つ。
態度も紳士的とは言い難く、目上の人間に対しても常に茶化すような接し方をし、軽微であるものの波紋の悪用も厭わない
その一方で迫害されていた黒人のスモーキーには何の気負いもなく自然体で友情を示し、
友人や尊敬する者を迫害する者にはどんな相手でも毅然と立ち向かうなど、ジョースター家特有の正義感は彼も受け継いでいる。
自分を育ててくれた祖母エリナに対して深い尊敬・愛情の念を抱き、赤児の頃から自分を見守ってくれていたスピードワゴンにも同様に家族としての愛情を持っている。

相手の裏をかくことが得意で、戦闘においてはマジックやイカサマを応用し、自分に不利な状況からも周到な罠を張り巡らせ逆転してみせる。
ジョースター家の戦闘方法に「逃げる」を追加した男。劣勢に陥ったら正面からのぶつかり合いを諦め、一旦戦闘から逃走することで状況の打開を図ろうとする。

生まれ持った波紋法の才能と機転を武器に、吸血鬼やそれを生み出した元凶「柱の男」、ワムウ、エシディシ、カーズとの戦いに身を投じる。
後に親友となるシーザー・アントニオ・ツェペリと共に、正体はジョセフの実母であるリサリサの指導の元修行を積む。
シーザーを失いながらもエシディシ、ワムウを下しカーズも追い詰めるも、カーズはエイジャの赤石の力で「究極生物」と化す。
地球上のあらゆる生物の特徴を受け継ぎ波紋さえも操れるようになったカーズに左手を失い為す術もなく、
絶望したジョセフは最後にほぼ無意識のうちにカーズの前に赤石をかざす。
結果、カーズの波紋が赤石により増幅され、そのエネルギーが火山噴火を招き、火山岩によりカーズは大気圏外へ吹き飛ばされた。

その後、消息を絶ち死亡したと思われていた仲間の元に生還。看病してくれたスージーQと結婚し彼が主役の物語は幕を閉じる。

**【サーヴァントとしての願い】
特になし。生前に大抵の願いは叶っていたし、蘇って第二の生を味わうというのも魅力がないわけではないが、
不老不死に取り付かれ暴走した男を知るが故に本気で叶えようとは思っていない。
カワイコちゃんに呼ばれてムフフとできれば上等、という程度の、サーヴァントにあるまじき緩さである。
だが、自らの助けを乞う者、謂われもなく悪の手に摘み取られる者がいるとなれば、その魂には正義の炎が燃え上がるだろう。

**【基本戦術、方針、運用法】
飛び道具は持つものの、アーチャーというよりは本来の適正はレンジャーに近い。いわゆるクラス詐欺のひとつ。
アベレージ並の能力は持ってるが高い戦闘力のあるサーヴァントと正面切って戦うには不利。
なのでハッタリや小道具を用い、応用性の高い宝具を用いたりして自らに有利な状況を生み出して戦う臨機応変な戦法を得意とする。
「状況」とそれを作り出す「頭脳」こそがこのサーヴァントの最大の持ち味。
「相手が勝ち誇った時、既にそいつは敗北している」の言葉通り、強大なサーヴァントだろうとハメ殺してあげよう。
生前の経験上、人外の化物との戦闘経験が豊富なため、そういった相手には有利な補正がかかる。

サーヴァント同士ならともかく、罪もないマスター相手に拳を振るうというのは正直ノーセンキュー。
高ランクの「単独行動」を持つ為時には好き勝手に遊び回る危険があるので、マスターは手綱をしっかり握っておくのが肝要。
なお、彼が搭乗した乗り物は全て壊れる運命にある。それこそスキルとして表れてもおかしくないくらいに。


71 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:14:56 lSvPIzkM0

【マスターデータ】

**【出展】MELTY BLOOD

**【マスター名】シオン・エルトナム・アトラシア

**【参加方法】
自らの意志で参戦。霊子ハッキングによる経路で侵入した。
なおシオンらアトラスの錬金術師は、魔力の枯渇したEXTRA世界においても魔術を行使できる数少ない系統である。

**【マスターとしての願い】
ムーンセルの調査。及び吸血鬼化の治療法を探す。
それと、さる町で知り合った友人に被害が及ばぬよう尽力するのも望み。

**【weapon】
「エーテライト」と呼ばれる、第五架空元素という存在を編んで作られたナノ単位のモノフィラメントを両手首の腕輪に仕込んでいる。
医療用に開発された擬似神経でもあり生物に接触すると神経とリンクして擬似神経となる。
他人の脳に接続すれば、対象の思考や精神を読み取り、行動の制御(活動停止、リミッター解除)が出来る。
肉体や神経の縫合、ワイヤートラップ的な設置他、用途は多岐に渡る万能礼装。
戦闘では主に鞭のように使用する。 これだけでは火力不足だが、相手の思考を読み行動を縛るそれは対人戦闘に用いるには一級品。

また対象の寿命によって威力が比例する「天寿」の概念礼装、「黒い銃身(ブラックバレル)」のレプリカを所有。
普段は通常の拳銃として使用するが、本気出すとなんかビームとか出る。
『滅び』の概念武装である正式外典・ガマリエルの破片を弾丸として加工した物も一発所有する。

**【能力・技能】
アトラス院の錬金術師は現代錬金術とは異なる、魔術の祖とも言われる錬金術師たちの集まりであり、事象の変換を研究している。
魔術回路が少なく自然干渉系の魔術は使えないが、複数の思考を脳内で運用する「思考分割」や「高速思考」など、
人体を演算装置として使う術に特化している「霊子ハッカー」。
五つで天才とされる分割思考を七つ所有する彼女の演算量はオフコン並。
これとエーテライトを使用した未来予測と、半死徒化した肉体能力で戦闘を行う。

完全に吸血鬼化すれば更に肉体能力は上昇、爪や悪性情報を実体化させる戦闘法にシフトする。
本人にそれを使う意志はなく、吸血衝動も制御できているレベルで収まっている。


72 : シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャー ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:15:56 lSvPIzkM0


**【人物背景】
「MELTY BLOOD」の主人公兼ヒロイン。
誕生日6月1日。血液型:O型。身長161cm。体重48kg。
スリーサイズB86/W55/H83
魔術協会三大部門の一つであるアトラス院の錬金術師。その院長候補でもある。旧姓はソカリス。
紫の制服と長い三つ編みがトレードマーク。
三年前、吸血鬼の連盟死徒二十七祖の十三位タタリ討伐に挑むが失敗、友人を失い、自身も噛まれ吸血されたことで半死徒となる(完全な死徒にならなかったのはタタリの特性による)。
以後独自に決着を着けようとアトラス院を離反。吸血鬼化治療のため、自身の研究成果を他部署に明かすことで協力を得たため、
成果の秘匿を第一とするアトラス院から追われる身である。

徹底した合理主義者で、「計算で導き出された結果こそ全て」という持論を持つ。
生真面目かつ論理的な思考を好む一方、根はあたたかで心の底では遊びたがりな一面も。
冷静であまり感情を表には出さないが、おちょくられると顔を赤らめてがおーと説教したりなど人間味は決して乏しくない。
いうなれば、かまって系の委員長タイプ。

**【方針】
基本は情報収集。戦い、生き残る意志はあるが、見敵必殺ということはない。
ムーンセル(あるいは方舟)へのハッキング経験があり、EXTRA世界での基礎知識も収めるに至っている。
大技を持たないサーヴァントのため魔力不足に悩むこともなく、本人も結構な戦闘力を持つので安定した戦いが可能。
相手の情報を集め、戦力を考察し、罠を張り巡らせ、計算通りに討つ。
これはマスター、サーヴァントに共通した戦術であるため、存外に相性がいい。
ただ、半吸血鬼であるためジョセフの波紋に対しては相性が悪いという欠点がある。
即死とはいかないが、普通の人間が受けるよりもダメージは深くなってしまう。その点を如何に解消するかが最大の課題となるだろう。


73 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/02(水) 02:17:03 lSvPIzkM0
以上投下終了です。


74 : ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:25:10 iHY1yQys0
投下乙です。
続いて自分も投下します


75 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:26:23 iHY1yQys0


「先生さよならー」
「またな先生!」
「おう、気をつけて帰れよ」

夕暮れ時の学校。もう陽も沈み始めている時間。
部活動に精をだす生徒たちも帰り支度を整え始めている
何時もと変わらない日常のはずがどこか違和感を感じ始める。
ただその違和感が何なのか首を傾げていると―――


「鵺野せんせーい!」
「あ、藤村先生。お疲れ様です」

突如聞こえたその声に振り返ると、廊下の向こう側から同僚の藤村先生が駆けてくる。
冬木の虎と生徒から恐れられているが、同じくらいに生徒から慕われている教師で人気も高い。

「鵺野先生、今日よかったら久々に皆で飲みに行きません?」
「いいですねぇー。あ、でも給料日まえでお金が…」
「そんな高いところじゃないから大丈夫ですって!律子先生もきますよ♪」
「え゛っ、ホントですか!」
「はい、あとは葛木先生も一緒ですね」

普段こういった飲み会などには参加しない葛木先生が来ることに驚きながら、それ以上に憧れの律子先生が来ることに喜びを隠せない。
急いで帰り支度を整えるとすでに玄関には藤村先生が待っていた。

「お待たせしました藤村先生」
「いえいえ大丈夫ですよ。他の皆は先に行ってるので私たちも行きましょうか」


藤村先生と雑談を交わしながら店まで歩いていく。
あのクラスは賑やかだのあの生徒は元気が有りすぎて少し困るなどといった内容をお互い話していくと、話題は次第に自分の受け持つクラスの進路となっていった。

「どうですか、鵺野先生のクラスは。もうすぐしたら受験生ですよね」
「ええまあ、幸い問題を起こす生徒はいませんので気楽なもんです」

羨ましいですねーと零す藤村先生に苦笑を返しながら、自身に纏わりつく違和感は膨れ上がるばかりだった。


問題児のいない優等生のクラス?
はたして自分のクラスはそんな子供だっただろうか…
逆にトラブルメーカーが揃っているが、仲間思いの明るいクラスだったような―――

なにか大切な事を忘れている。その直感が頭を占め血の気を引かせていく。

「どうしたんですか鵺野先生?顔色が悪いですよ。寒いのならこれどうぞ」

様子がおかしい事に気づいた藤村先生が自分が着けていた手袋をはずし手渡してくる。
とっさにそれを何も着けてない両手で受け取って―――


76 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:27:49 iHY1yQys0




「―――っ!!?」


瞬間、全ての記憶を思い出した。
貧しくも暖かかった家庭。苛めにあった学校生活。救ってくれた恩師との死別。
生徒に取り付いた鬼と死別した恩師との再会。左手に封印した鬼。
童守小学校の5年3組のクラス。学校のマドンナの先生。胡散臭い和尚。
ライバルの妖孤。自分を慕う雪女。半人前の管狐使い。天然な人魚。

色んな人と出会った。衝突した事も会ったが手を取り合えた。


麒麟。はたもんば。絶鬼。九尾の狐。妖怪博士。悪の究極妖怪オロチ。

色んな事があった。何度も死線を潜った。
時に生徒や妖怪の手を借り乗り越えてきた。そのたびに絆を深めてきた。
だが…

『あなたの寿命は、あと24時間です』

突如現れた死神の少女。
悔いを残さないようにすごしたけれど駄目だった。
未練が生まれた。死にたくなかった。まだ生きていたかった。
こちらに向かって走ってくる生徒に向かって別れを告げ…

死神の鎌は振り下ろされた―――


そして暗転していく視界。右手に刻まれた痛み。


ああそうか…おれは―――










「目が覚めたかい?」

目を開けると目の前に飛び込んできたのは赤い色。
仰向けに倒れていた自分を覗き込んでいたらしい青年は、手を差し出して体を起こすのを手伝ってくれた。
普段なら礼の一つでも言うのだが、このときばかりは碌に返事も出来なかった。

「俺は…確か…」
「うん、死んでいるよ。その様子なら全部思い出したみたいだね」
「ならなぜ俺に肉体がある?ここは何処だ。お前は何者だ!」
「まだ記憶が曖昧なのかい?…そうだね、初めから説明しようか。俺はセイバー。ここはムーンセル。
君は聖杯戦争のマスターとして選ばれた参加者だ。」


77 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:30:21 iHY1yQys0

曰く、自分は死ぬ直前に箱舟に呼び出され、記憶を奪われながらもそれを取り戻し、マスターの資格を
手にしたらしい。
分かってはいたが実際に自分が死ぬと確定したあの瞬間は嘘では無かったかと沈鬱になる。

そんな自分に痛ましげな顔を浮かべながらも、青年は聖杯戦争の概要とルールを説明する。

「なぜ…聖杯とやらは俺を生かした…?」
「聖杯に意思はないよ。ただ君の望みを汲み取っただけだ、君が手にしている聖遺物が聖杯戦争の参加券だ。
君の望みを聖杯は汲み取り君を此処に連れてきた」

そうして手に握っていたのは、昔父親が土産で買ってくれた木彫りのお守り。
信じられないがこれが聖遺物だったらしい。

「聖杯を手に入れれば、君は生き返ることも出来る。生を望むかい?」

思い浮かぶのは、自分の未練と泣きそうな生徒たち。

その言葉に、優勝する決意を――――

「するはずないだろうっ!!」

出来なかった。人を助けるために、子供たちを守るために自分は生きてきたのに、他人を殺してまで願いを叶えたいとは思えなかった。

「俺は、俺は教師なのだぞ!そんな俺が人を殺してまで生き返って、どの面下げて子供たちに会えるというのだっ!!」
「ならば辞退するかい?俺に願いは無い。このまま辞退しても俺は構わないよ」
「しないさ、また呼ばれるだけかもしれない。ならば俺はこの争いを止めたい。争いを止め、他の参加者を無事に帰し…聖杯を破壊する」
「願いを持ったマスターを止めるのは簡単じゃないよ?それに聖杯が破壊されたら君は本当に死ぬ。それでもかい?」
「元々俺は死ぬ運命だった人間だ。ならば今生きている人を守りたい。聖杯を破壊して俺は黄泉の国にいくさ」


生徒たちのことは心配だが、きっと俺がいなくともやって行ける。
だからこそ、俺は死を受け入れて―――

「子供たちを悲しませちゃ駄目だよ」

セイバーの言葉に息が詰まった。

「子供を、生徒たちを泣かせたら駄目だよ。君はそれで本当にいいの?」
「…っいいわけない。だがどうしようも無いだろう…どちらか一つしか選べないなら俺は―――」
「自分を犠牲にして、それで君の生徒は喜ばないよ。むしろ怒られるだろうね。――――いや、違うな。単に俺が君の事を死なせたくないんだ」

だからさ―――っと差し出された手を呆然と見ながら、セイバーは初めて笑みを浮かべた。

「一緒に探そう。争いを止める、願いも叶える。そんな事が出来る道をさ。俺は欲張りなんだ、しょうがないなんて言って諦めたくない」
「…子供みたいだなあんた。だが、うん」

一歩踏み出し、手袋をはめてない手でその手を握り返した。

「やはりまだ俺は生きたい。そんな道があるならばそうしたい。だからまあ、なんだ…よろしく頼む」
「宜しくマスター」

お互い固く握手を交わし、目的を定めた。
優勝でも棄権でもない第三の道を。苦難の道だがこの青年とならやれると根拠の無い自信が湧いてくる。

「鵺野鳴介だ。童守小学校の教師をしている」
「レックス。ただのレックスだよ。青空学校の教師さ」


78 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:31:41 iHY1yQys0




『クラス:セイバー』
『真名:レックス(SN3)』
『パラメーター』
筋力A 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運C 宝具A+
『属性』
 中立・善 
『クラススキル』 
対魔力:A…A以下の魔術は全てキャンセル。
     事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。
騎乗:C…騎乗の才能。
     大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない

『保有スキル』
伐剣覚醒:A…魔剣「果てしなき蒼(ウィスタリアス)」を抜剣することにより、能力の大幅な向上を得る。
勇猛:B…威圧やカリスマなどによる精神干渉を妨げるスキル。
ユニット召喚:C…ユニット召喚獣を呼び出す。
         呼び出されたユニット召喚獣は単独行動:Eのスキルを持つ。
         Cランクなら同時に2体までしか出せない。


79 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:32:45 iHY1yQys0

『宝具』果てしなき蒼(ウィスタリアス)
ランク:A+ 種別;対人宝具 レンジ:1〜2 最大補足:―
伝説のエルゴの王が持つ「至源の剣」の伝承を参考に製造された、
高純度サモナイト石(召喚術に使われる特殊な鉱石)を加工した武器。
本来は「封印の剣」と呼ばれたサモナイトソードであり、その目的は名の通り強力な力を持った存在を封印すること。
この封印を行った対象の強大すぎる魔力と意識が剣の中に飽和してしまい、適格者と呼ばれる人物以外の手ではまともに扱えない。

使い手の意思で、もしくは使い手が危機に陥った時に発現し、白い長髪に蒼白の肌、剣と同じ色の瞳という姿と化して、背後に茨の冠のような光の輪が現れる。
システム的には戦闘中のコマンド、あるいは戦闘不能時に自動的に発動(+全回復で復活)し全異常・憑依無効、全ステータスを1ランクアップするうえに、暴走召喚(召喚石を破壊する危険がある代わりに、召喚術を強化して放つ)もできる。



(召喚)
ランク:C 種別;召還宝具 レンジ:― 最大補足:―
召喚に使われる媒介「サモナイト石」が宝具にあたる。
機界ロレイラル、鬼妖界シルターン、霊界サプレス、幻獣界メイトルパや名もなき世界より様々な世界から召喚を行えるが、召喚した存在の長時間の実体化は不可。
また、伐剣覚醒時のみ「暴走召喚」という特殊スキルを使用可能。
通常の数倍の威力を引き出すことが可能な反面、一定の確率で宝具が壊れるリスクを負う。

『人物背景』
とてもお人好しな赤い髪の男性。確固たる意思を持ちつつも優柔不断な所がある。
士官学校の同期でもあるアズリア曰く、「(相変わらず)女性の扱いが下手」。好物はナウバの実(現実世界のバナナのような果物)で宝物は父親からもらった懐中時計。
元は優秀な軍人であり、現新米家庭教師の若者。とある事件が原因で所属していた帝国陸軍を退役し、家庭教師としての道を選ぶ。
生徒との船旅の最中、ふとしたきっかけから不思議な力を持った剣を手にしてしまい、流れ着いた島で数奇な運命に巻き込まれていく
出身は帝国の外れのとある田舎の村。両親は目の前で旧王国軍に殺され、(小説版では激情に駆られ、兵士を殺害したことが示唆されている)笑うことを自己防衛とし一時期精神崩壊に至ったことがある。しかし、周囲の人の絶え間ない応援と努力によって快癒する。
「心を開いて言葉を重ねれば、必ず相手と分かり合える」と一途に信じる行動理由も、この経験から来ている。

村の住人の援助で軍学校に特待生として入学し、首席で卒業したエリートであったが、自分のミス(命乞いをする旧王国の工作員を見逃す)により列車を乗っ取られた事件を一人で解決し、上層部によって不祥事をもみ消すために英雄に祭り上げられ、その事に納得せず退役。
普段は仲間に「任務に失敗して退役、両親は事故で亡くした」と話している。また、このとき救助した列車の乗客が主人公の活躍を目の当たりにした事とその顛末を知り、自身の子供の教育を任せるきっかけとなった。

意思の強さ、魔力や魂の特殊な波長が合致した事から、魔剣の片割れ「碧の賢帝(シャルトス)」の「適格者」となる。魔剣は忘れられた島の遺跡の中枢に封じられた意識と繋がっており、遺跡を介して強大な力を振るうことが出来る。
しかし、遺跡の強い負の感情とリンクしてしまうため、遺跡の意識に精神を乗っ取られる危険性を孕んでおり、事実、非道を働く無色の派閥の襲撃において、感情を爆発させた結果、圧倒的な力と共にその意識までも主人公の表層に現れる。

同じ適格者であるイスラに碧の賢帝を砕かれることで心が折れてしまうが、生徒や仲間との絆により心を取り戻す。
本来敵であるウィゼルの助力により、折れた碧の賢帝は「果てしなき蒼(ウィスタリアス)」として蘇る。

後に勃発した「傀儡戦争」においても、アズリア率いる帝国軍と協力して国境付近に迫っていた悪魔の軍勢を撃退するために「果てしなき蒼」の力を発動したと思われる記録が残っている(しかし島の住人は物理的に離れているため傀儡戦争のことを知らない)。
その後の「狂界戦争」では、五人の勇者の一人「抜剣者(セイバー)」として人々の希望となり剣を振るい、後世にまで広く語り継がれる英雄に祭り上げられた。


80 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:33:23 iHY1yQys0
『サーヴァントの願い』
特になし、しいて言うならマスターの願いを叶えること。
元々マスターの子供たちを思う気持ちに引かれ召喚に応じた。
『基本戦術、方針、運用法』
争いを止めつつ聖杯の破壊、ただし積極的に人は襲わない。
剣と召喚術の組み合わせで戦う。
マスターが危険だと感じれば敵の討伐も視野にいれる。
接近戦を得意としており正面からの戦いではかなりの強さを誇る反面搦め手や策謀に弱い。
また召喚術を使った偵察や回復、ステータスのアップなど応用力に優れている。
いかに自分のペースに持っていくかが鍵となる。
宝具は強力な反面燃費が悪いので(マスターが優秀な霊能力者なため短時間なら連続使用も可能)魔力源確保も重大な鍵。

【マスター:鵺野鳴介@地獄先生ぬ〜ベ〜】
【参加方法】
昔父親に貰った木彫りのお守りから聖杯にアクセス。
死の直前に生まれた未練が聖杯への道を繋いだ。
【マスターとしての願い】
争いを止め聖杯を破壊する。子供たちの下に戻る
【weapon】
【能力・技能】

霊能力
非常に強力な霊能力をその身に宿す。
霊感知、霊視、経文や術具による攻撃、更には密教や修験道の様々な奥義の修得など、並の霊能力者を凌駕する霊力量と資質を兼ね備える。
ピンチになると、通常以上の強力な霊力を発揮する。
少年期は、高い霊能力をコントロールできず、霊症(霊的存在による疾患)にかかっており、学校でもイジメの対象にされていた。

鬼の手
ぬ〜べ〜の代名詞ともいうべき最終兵器。
過去におこなった除霊で対峙した地獄の鬼をその左手に封じており、
自身の霊能力だけでは対処できない強敵が出現した場合に、その封印を一時的に開放する。
形状は自身の手より一回り大きく、筋肉の繊維ような紋様と腱のような筋が走っており、爪は濃いシアン(もしく緑)である。
その威力は凄まじく、たとえどれほどの妖怪であろうと、ほぼ一撃で消滅させることのでき、
よほど堅牢な外殻や神クラスの相手でないかぎりは確実なダメージを負わせることが可能である。

こうした攻撃面以外にも、相手の記憶を読み取り、違う二人の人間の記憶や思いを通じ合わせるという応用が可能。
妖怪などの霊的な存在に霊力を分け与え、彼らの傷や体力を癒すこともできる。
また、ぬ〜べ〜自身の霊力を底上げする作用もある。

ただ、それ自体は悪しき力を持つ鬼そのものであり、当人の霊力が落ちて封印が緩くなり、
何かしらの原因で鬼の力が強まると、暴走して肉体を浸食しはじめる。
反面、それを利用して攻撃力や霊力を強化もでき、無限界時空が除霊に手間取った悪霊をわざと
憑依させ部分的に力を解放させ吹き飛ばす荒業を見せた。
他にも左手に封印した鬼、覇鬼の弟、絶鬼に完全に追い詰められた際には、
わざと肉体を完全に浸食させ、精神力の強さで鬼の意識を支配し、肉体を乗っ取って逆転勝利を掴んだ。


81 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:34:04 iHY1yQys0


【人物背景】

童守小学校で教師を勤めており、5年3組の担任を任されている。
『ぬ〜べ〜』は5年3組の生徒たちからの愛称であり、ほかの教師やなじみの薄い生徒たちからは普通に
「先生」や「鵺野先生」と呼ばれている。(あえて「先生」と呼ぶ人たちもいる)

普段はおおらかな熱血教師だが、その正体は人の世に巣くう魑魅魍魎から
子供たちを護る霊能力教師であり、生徒たちに危機が迫れば命をかけて守り通す"正義の人"である。
普段は温厚で気さく。真面目だがユーモアもあり、なにより子供たちをはじめ、弱い者の立場になって物事を考えられる優しさと正義感を持つ。
ときに頑固になりやすくもあるが、最終的には様々な事に気づいて納得できる柔軟さもある。
真面目なときはイイ男なのだが、けっこうドジを踏んで三枚目なことをしていることが多い。
欠点としては優柔不断なこととスケベなこと。
特に自身の女性問題などでは、優しさゆえに相手を傷つけまいとして優柔不断になり、余計にあたふたとしていまうことが多い。


【方針】
戦いを止めるべく行動する。
ただし闇雲に動くのではなくしっかりとした準備を怠らずに行動する。
サーヴァントの相手はセイバーに任せその間にマスターを説得する。
但し悪人や危険人物だと判断した場合は躊躇わない。
昼間は休息と情報収集にあて動き出すのは夜から。
出来れば仲間を集めたい。


82 : 鵺野鳴介:セイバー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 02:34:57 iHY1yQys0
以上投下完了です。
ありがとうございました。


83 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:41:29 RVg93Wzw0
皆さん投下乙です。
美樹さやか&バーサーカーで投下します。
ちょっと問題作かもしれません。


84 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:42:30 RVg93Wzw0
世界が変わった。理がなした世界に悪魔が叛逆して新しい世界が生まれた。










見滝原中学の通学路で対峙する私とかつての仲間。

「だとしてもこれだけは忘れない!暁美ほむら、あんたが…悪魔だってことは!」

そうだ。忘れてやるもんか。世界が変わっても……………………もしあいつが何をしたのかは忘れても。暁美ほむらが私の敵だってことは。













世界が変わった。









月海原学園の通学路で歓談する私と親友。

「桜、おそーい」
紫がかった髪の親友と一緒に登校。いつもの風景。

「おはようございます、さやかさん」

「相変わらず可愛いねぇ、今日はなんだかオシャレに気合入れてきた?」
親友をからかって過ごす朝。いつもの…風景。

「ち、ちがいますよ。これは、その、イリヤスフィール先輩が…」
「イリヤ先輩からモテる秘訣を教わったって?けしからーん!そんなハレンチな子はー…こうだぁっ!」
「や…ちょっと…やめてくだ…や…め…」
親友と尊敬する先輩について語らう朝。いつもの…風景…。

「まーたおっぱい大きくなってない?これで岸波先輩を誑し込む気かー!許さんぞー!桜は私の嫁になるのだー!」
親友とじゃれあって過ごす。これもいつもの…風景…のはず。

私の親友は桜だった?尊敬する先輩は遠坂さんだった?
思い出せない……けど





悪魔がいない。私の敵が。
私は何かを忘れている。






「ッ!痛ッ!」
手の甲に痛みが走る。そこには三画の紋章。刻まれた令呪とともに私は記憶を取り戻した。


85 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:43:53 RVg93Wzw0










「僕の召喚するサーヴァントと契約して、聖杯戦争のマスターになってよ!」


86 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:44:41 RVg93Wzw0

「は?」
半分に欠けた月の下、私は見慣れたマスコットモドキと話をしていた

「聖杯は手にしたものの願いをなんでも叶えてくれる。暁美ほむらのように世界改変だって可能なはずだ。聖杯戦争っていうのはそれを取り合う争い。過去の英霊をサーヴァント…使い

魔として従えてお互いに戦うんだ」
「ちょ、ちょっと待って……」

相変わらず淡々と述べるインキュベーター。こっちは苛立ちと困惑にのまれてろくに話が出来ない

「聖杯は一つしかないから当然奪い合い、殺し合いになるだろう。でも願いを叶えるということにどんな対価が必要か、君なら言わなくてももうわかってるはずだ」
「待てって言ってんでしょうが、このペテン師!大体あんたと契約なんて今更するわけないでしょうが!」
もうこの体についてグチグチ言うつもりはないけど、それでもこいつとの契約なんて死んでもごめんだ

「ちがうよ、さやか。契約するのは僕とじゃなくサーヴァントとだ」

何を言っても堪えない。しれっとしてホントむかつく

「信用できないって点じゃ同じようなもんでしょ」
「うーん…僕に対する感情はいったん横に置いてほしいな。暁美ほむらがああなった以上、かつての記憶を持つ僕たちを手を取り合うべきだと思うんだ。彼女の持つソウルジェムではな

い何か。あれが僕たちの知る奇跡を上回る以上こちらも聖杯クラスの奇跡が必要だ。それに聖杯の成り立ちや歴史に僕らは関わっていないのだし、そう邪険にしないでほしいな」

「……その聖杯ってそもそも何?宗教的な道具じゃないのは察しが付くけど」
文明の成り立ちに関わってきたコイツならオリジナルの聖杯もマリア様とかといっしょに見てそうだけど

「知ってのとおり僕はいわゆる宇宙人だ。地球の外にも高度な文明があるというのは納得できると思う。それによって作られたと考えられるのが月に存在する聖杯、『ムーンセル』。あ

らゆる事象を記録し、計算し、捻じ曲げるという。ようするに何でも知ってて何でもできる万能の観測機であり願望器なのさ。それは並行世界や未来すらも観測しているサーバーのよう

なものだという。当然月にあるものだからアクセスするのは難しい。そのための手段もその文明が作ってくれたようだ。地球ではノアの方舟と呼ばれる、ムーンセルへのアクセスポート

をね」
「方舟?それが宇宙船なの?」

作ったの神様じゃなくて宇宙人って杏子のやつ怒りそう…あれで信心深いとこあるし

「いわゆる宇宙の旅、にはならないだろうね。詳細はわからないけど方舟の中で聖杯戦争は行われる。その乗車券を手にした者のみがムーン・セルへの旅路、聖杯戦争に挑むことが出来

るんだ。残念ながら強い願望も戦闘能力も持たない僕では参戦は難しい。故郷への脱出があくまで目的意識にしかなり得ない僕では。だからこそ君に頼むんだ。この宇宙を、円環の理を

想う君に!さあ、僕の召喚するサーヴァントと契約して聖杯戦争のマスターになってよ!」

こいつは隠し事はするけど嘘はつかない。願望器の話とかは事実なんだろうけど…

「……私だけ戦わせてあんたは高みの見物ってちょっとムシがよくない?」

コイツのために危機に飛び込むのはちょっと…

「僕がいなければ聖杯戦争のことを知ることはできなかったろう?方舟の乗車券である『ゴフェルの木』は当然こちらで用意した。世界中探しても簡単に見つかるようなものではないん

だよ?グリーフシードも相当数供与しようじゃないか。何よりサーヴァント。おっと、サーヴァントの説明が不足していたね。聖杯戦争はサーヴァントの性能ですべてが決まるといって

も過言じゃない。いいサーヴァントを引けるかは運によるものも大きいけど、触媒を使えば話は別だ。英霊に所縁のあるものを召喚時に用いればその英霊をサーヴァントとして従えるこ

とが出来るんだ。僕は古今様々な英雄に所縁があるよ。魔法少女に限るけど。それを従えることができれば少なくともはずれのサーヴァントを引くことは避けられるはずさ。サーヴァン

ト自身も聖杯に願うものがある以上、余計な衝突は避けるべきだしね。こうした事前準備は月の聖杯戦争では難しいのだけど僕らの星の技術を総動員してでも、ムーンセルにハッキング

をかけ君にグリーフシードと優秀なサーヴァントを届けると約束しよう」


私の答えは……


87 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:46:50 RVg93Wzw0
私の答えは……


「いいよ、行ってあげる。あんたの思惑に乗ってやるよ」
「ありがとう、さやか。君ならそういってくれると思ったよ。それじゃあ…受け取るといい。それが君の運命だ」

かつて私の魂をコイツから受け取ったようになんとかの木を受け取る。ただの木の札にしか見えないけど…

「それじゃあそれを握って、強く願うんだ。聖杯戦争に参加することを。なにより聖杯に託す願い、暁美ほむらから宇宙を取り戻すことを!」
「……」

思う。魔女と戦うように、決意を。
願う。恭介の腕を治した時のように。

でもね、インキュベーター。私はほむらを倒すために聖杯を手に入れるなんて一言も言ってないんだよ。あんたがいつも肝心なことを言わないように、ね
そう思ったところで私は輝きに包まれ。頭上に臨む月へと飛んだ。










そして今。記憶を取り戻した私は桜を先に行かせて、校門の前に降り立ったサーヴァントと向かい合っている……んだけど

「えーと、あなたが私のサーヴァント…なんですよね」
「ああ。バーサーカーのサーヴァント、デビルマンこと不動明だ」

目の前にいるのは逞しい…どう見ても男の人。羽で飛んできていつだかのほむらみたいだったけど…

「もしかして魔法少女だったりします?」
「? いや、俺は男だが……。魔術師のことをそう呼称するのか?だとしても違うが」

デスヨネー
本当に優秀なサーヴァントよこしたの?魔法少女じゃないじゃん。あの白いの肝心なとこで使えないんだから、もー。
あ、でも

「グリーフシードはある…」
とりあえず数日は戦闘しても問題ない程度には。全く何もできなかったわけじゃないのかな?一応あの木もある…
まあしょうがない。もともとアイツを頼りにするつもりもないし、そんなことより

「改めまして。美樹さやかです。花も恥じらう女子中学生。にしてもフドウさん、バーサーカーっていう割には日本語お達者ですね〜。あ、早速なんですけどフドウさんの願いって聞い

てもいいですか?」
現状の確認。サーヴァントとの協力体制は築きたい。

「喋れるのは俺の体質というかスキルによるものだ。願いはかつての親友と再びまみえ、語らい合うこと。すでに死んだ身なんでね。マスターの方は?」
「私は…」
「おっとその前に。自己紹介の続きだ。ミキサヤカとはどんな字を書くのか教えてくれないか?俺は不動明王から王を欠いてフドウアキラだ」
「カッコいい字ですね〜。私は美しい樹木のジュに平仮名でさやかっす」
「美樹…さやか…か、わかった」

およ?何だか複雑な表情。まさか同盟の人物に殺されたとか?地雷くさいし…突っ込まないでおこう

「願いは実は完全には決まってないんですよ。ちょっと気になることがあって来たんです」

そういうと眉をひそめて

「ここは戦場だ。魔力はなかなかだが、半端な覚悟じゃ命を落とすぞ」
「いやいや、聖杯に願う候補はあるんですよ。ただその前に確認したいことがありまして。ところで不動さん、聖杯戦争は初めてですか?」
「複数回参戦するサーヴァントもいるのかもしれんが…それはつまり以前の戦争の落伍者ということじゃないか?少なくとも俺はちがうぞ。…聖杯の数を確認したいのか?」


88 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:47:55 RVg93Wzw0

私はもしかすると初めてじゃないのかもしれない。
知らないけど識っている。多分世界の外側にいた時の知識。ほむらのせいでほとんど覚えてないけどインキュベーターと聖杯戦争について話してたらフラッシュバックした記憶。

緑髪の女の子。多分マスター。
金髪に危ない雰囲気の大男。たぶんサーヴァント。
そして桃色の髪をした…親友、まどか。
私はバーサーカーと呼ばれていて、ほとんど意識がなかった気がする。

彼女たちとは、まるで、夢の中であったような…そんなあいまいな現実か夢かもわからない。妄想の産物と言われればそれまで。
でも『ムーンセル』が並行世界を観測してるなら、ほむらの繰り返した時間軸のなかで私がサーヴァントとなり、まどかがマスターになったこともあり得たのかもしれない。
その可能性が気になる。もしかしたらまたまどかやほかの仲間が来てるかもしれない、そう思ったなら来るしかないでしょ。

それに聖杯を渡しちゃいけない奴ってのはいる。
救う価値のあるかわからない人間が、とんでもないことをやらかす悪魔が、人をだます宇宙人がいることを私は知っている。

「いや、聖杯の数はどうでもいいというか、本筋と違いまして。場当たり的には世界を改変した悪魔をどうにかしたいんですけど、そのどうにかが具体的になんなのか定まってないんで

すよ。そいつ、一応仲間だったこともあるし。でも、そういう危なっかしいやつに聖杯を渡しちゃいけない、とは思う。それが参戦した理由の一つです」

あいつは敵だし、あまり好きじゃないけど多少は同情もね。あれだけ頑張ってたのを知っちゃうとさ

「それに何でも願いをかなえる聖杯ねんて、ちょっぴりうさん臭くないですか?殺し合いに生き残ったご褒美としちゃ妥当なのかもしんないですけど、正直『何でも願いをかなえる』っ

ていうのには個人的にトラウマのようなものがありまして……」
「…つまり?」
「願いがかなった結果どうなるか、リスクは本当にそれだけなのか。たとえば私はクラスメートのけがを治すよう願ったら人間やめる羽目になったんだ。それ以来どうにも疑り深くて。

だから私は知りたい。誰も話してないこの戦争の意味と意図、誰にとって好都合なのかを」

その過程で知りたい。他のマスターの持つ情報。そして他にも行われてきた聖杯戦争の意味と結果を。
強い思いを込めて不動さんを見る。睨み合いのようになるけど…


89 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:49:02 RVg93Wzw0
「いいだろう。当面の方針は情報収集。それがマスターの指針ならそれに従おう」

一応は納得を示してくれたようだ。よかった

「では早速情報交換だ。お互いの戦闘手段を把握するぞ。他にも聞きたいことはお互いあるだろうしな」

魔法少女のこと。デビルマンのこと。悪魔となったかつての仲間のこと。戦力や身の上話を交えて


この私の聖杯戦争は始まった。










人を守るために人をやめた。仲間の裏切り。悪魔を超越した悪魔との敵対。
そして……内に秘めた怪物。
俺になんとなく似ている。

そして。
明るく強気な振る舞い。少しとぼけた言動。人をやめたものへの思いやり。
なによりその名前。
彼女に……牧村美樹に、似ている。

自己を主張するその視線は俺には無視できなかった。
あいつと、飛鳥と話したい気持ちは変わらない。だが、彼女の意思を踏みにじってまでそれを望むのは……俺の意思を無視したあいつと変わらないんじゃないか。
彼女を見ていると見失っていた初心を思い出す。……人間をやめても、人間でいることはできるのだ。
人の体を持ちながら、悪魔の所業をした外道ども。俺もマスターも奴らとは違う。人であることはやめたが、人の心まで失いはしない。
美樹…いや

「マスターよ」
「なんです?」
「さやか、と呼んでもいいか?」

やはり俺は人間を守りたい。今度こそ……守ってみせるぞ


90 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:51:22 RVg93Wzw0

「記憶が戻ったみたいだね、美樹さやか」

大量の白い小動物。ある者は機械を操作し、他の多くは整列して文様を描いている。

「グリーフシードをデータ化して送るのはさほど難しくない」
「問題はサーヴァントだ」
「幸いハッキングには成功した」
「召喚の準備も整った」
「それでは始めよう」

紋様を描くインキュベーターが燐光を放ち、その中央の五体が文言を唱える。

「素に銀と鉄」
「素に石と契約の大公」
「祖には我らがインキュベーター」
     「閉じよ」
「閉じよ」
               「閉じよ」
          「閉じよ」
                    「閉じよ」
「繰り返すつどに五度」
「ただ満たされる時を破却する」

「「「「「告げる」」」」」
「汝の身は我らが下に、我らが運命は汝の剣に」
「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うなら答えよ」
「誓いをここに」
「我らは常世総ての善と成る者、我らは常世総ての悪を敷くもの」
「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ」
「「「「「天秤の守り手よ」」」」」




「よし、成功だ。確かに手ごたえはあった」
「どうだい?無事さやかにサーヴァントは届いたかい?」
「…それがそうでもないらしい」
「さやかの下に現れたサーヴァントは、僕たちの知らない英雄だ」
「なんだって?それは本当かい?」
「不動明。いったい何者なんだ…」
「僕たちを触媒としたならオルレアンの聖女や伝説の女海賊が現れてもおかしくないんだが」
「魔女になる運命を持つ魔法少女であることを考えると、ゴルゴンの三女等も考え得る」
「考えられるのはハッキングが失敗したか、混線して他の誰かの下に僕たちの召喚したサーヴァントがいったか」
「あるいは触媒の所縁を覆す何かが彼にはあるのか。ひょっとすると鹿目まどかのように歴史から消えた英雄なのか?」
「「「「「まったく、わけがわからないよ」」」」」


91 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:52:54 RVg93Wzw0
【クラス】バーサーカー
【真名】不動明(アモン)@デビルマン(漫画)
【パラメータ】筋力B 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A
【属性】混沌・善(狂)
【クラス別スキル】
 狂化:―(B)
理性と引き換えに全ステータスをワンランク上昇させる。ただし狂化しているのはアモンの人格のみであり、不動明が主人格である限り効果を発揮しない。
ステータス上昇の恩恵は得られないが、魔力消費や意思疎通も通常のままでいる。
アモンの人格が目覚めた時には効果を発揮する。

【保有スキル】

自己改造:EX
自身の肉体・魂に別の属性を付加する。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。
デーモン族の持つ合体能力であり、生物無生物を問わずその身に取り込みその能力や特徴、知識を得ることが出来る。またちぎれた四肢を繋ぎなおすことなどの応用も可能。
両者の同意があれば一時的にのみ合体し、再度分離することも可能。
この能力でアモンは不動明を乗っ取ろうとしたが、逆に主導権を奪われ人間の知性と悪魔の力を持つ戦士が生まれた。

信仰の加護(真):C
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。彼の場合人間の善性と正義を信じる心の強さとルシファーの愛。
信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性に加え、神性を持つものからのダメージを1ランクダウンさせる。
このスキルによってアモンに乗っ取られずにいる。
本来のスキルは信仰の加護であり神への耐性は持ちえないのだが、悪魔の誘惑をはねのけ、天使に愛された逸話があるためサーヴァント化に伴い昇華した。
人の善性を信じられなくなったときこのスキルは効果を発揮しなくなる。

戦闘続行:B
不屈の闘志と頑健な肉体。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り勝利を諦めることはない。

【宝具】

『悪魔の体に人の心持つ戦士(デビルマン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
アモンを宿すことで得た特殊能力と頑強な肉体そのもの。
口からの火炎放射、細胞から放つ電撃や熱線、翼による飛翔など様々な超能力を使うデビルマンに変身する。
デーモン族の変身能力によって平常時は人の形を保っており、デビルマンの姿では宝具と幸運を除くステータスが1ランク上昇するが魔力消費も増す。
人の姿でもテレパシーや翼での飛翔など一部の能力は使用可能。


『目覚める地獄の野獣(アモン・アウェイク)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
内に秘めたアモンが主人格になる。真名解放するものではなく、何らかの外的要因やスキル:信仰の加護(真)を失うことで発動する。
変身した理由に関わらず、この宝具発動中は信仰の加護(真)は効果を失い、Cランクの反骨の相スキルを得る。またアモンの人格が表に出るため狂化スキルが効果を発揮する。
またこの宝具発動中はスキル:自己改造によりマスターを除いて無差別に周囲のものを取り込み、魔力源にしたりパワーアップしたりする。


92 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:53:50 RVg93Wzw0

【人物背景】
悪魔をその身に宿し、人間のために悪魔と戦った戦士デビルマン、その筆頭。人間の醜悪さに絶望してもなお同族のために戦い続ける優しさは失われなかった。
ある日親友の飛鳥了に自宅に案内され、人類を滅ぼそうとする脅威、デーモンの存在について知らされる。そこでデーモンの襲撃を受け、飛鳥家の地下室に避難、地下室でサバトに参加

し、デーモンの勇者アモンと合体、人の心を持ったデーモンである『デビルマン』となることに成功する。
アモンと融合した後は人間離れした筋力をほこり、変身しなくてもある程度の超能力を使うなど戦闘能力が高くなっており、生命力も普通の人間に比べてかなり高い。性格も内気なもの

から粗暴なものに変化した。
デビルマンとなった後は、人類を守るために、人知れずデーモンと戦いを繰り広げていく。デーモンが組織的な攻撃を仕掛けてくるようになると同族を集め、纏める対応力も見せた。
しかし親友飛鳥了が正体、魔王サタンとしての記憶を取り戻すとその計略によりデビルマンやその疑いあるものが人類によって迫害される『魔女狩り』が起こる。
『魔女狩り』によって想い人、牧村美樹とその家族やともに戦う同朋が惨殺され、人間の悪魔じみた所業に絶望。多くの人間を殺害し、『デビルマン』という種族のためデーモンとの最

終戦争に挑む。その戦争におけるサタンとの戦いで致命傷を負い、サタンに看取られて絶命した。
不動明は数多の並行世界で異なる歴史を歩んだ英雄だが、この不動明は『魔女狩り』においてアモンに乗っ取られることなく、最終戦争で命を落とした時点の不動明である。
宿す悪魔アモンはかつて地球で繁栄したデーモン族の戦士であり、グリモワールなどにある大悪魔アモンと同一であるかは不明。そもそも不動明という英雄の存在自体、何者かの世界改

変によって隠されているようだ。

【サーヴァントとしての願い】
死に際に見たサタンの悲嘆や失望の混ざった複雑な表情、なぜ不動明をデビルマンとしたのかなどかつての親友の振る舞いに疑問を抱き、その意図や人類の未来について納得するため再

びサタンと会い、語らうことが聖杯に託す願い……だったのだが、『美樹ちゃん』のことを考えると揺らいでいる。
だが少なくともマスターでもある彼女のことは守り抜いて見せる。
アモンは主人格不動明の排除。(こちらはリレーでも構わないです)

【基本戦術、方針、運用法】
積極的な戦闘はマスターの方針的にNGだが、聖杯を渡してはならない相手と判断した場合闘争を戸惑うことはない。
実際の戦闘では『悪魔の体に人の心持つ戦士(デビルマン)』に変身して中〜近距離でビーム打ったり、火吐いたり、殴ったり蹴ったりが基本。
不利と判断したなら飛翔能力などを用いての撤退、不意打ちも視野に入れる。
信仰の加護(真)と戦闘続行によりどつき合いでは強力な部類。
また自己改造により敵やNPC、宝具などを取り込めばクリーチャー化して強くなるし、魔力の心配もない。ビジュアル的にもやってることもラスボス化するのが欠点か。
また合体もできるのでさやかちゃんや同盟したサーヴァントと一体化して戦うことも可能。最悪ゼッケンドルフと合体すれば魔女になっても主従一つになって戦えるはず。
『目覚める地獄の野獣(アモン・アウェイク)』は狂化というより闇落ち。令呪で命じれば使えるでしょうが、本人はまず使いたがらない。


93 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:54:48 RVg93Wzw0

【マスターステータス】

【名前】美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

【参加方法】
インキュベーターの手引きにより『ゴフェルの木片』を入手。木簡状に加工されているようだが、意味があるかは不明。

【マスターとしての願い】
悪魔となった暁美ほむらに対抗する術を手に入れる……という建前だったが、夢に見た聖杯戦争の記憶の真偽を確かめること、邪なものに聖杯を渡さないこと、契約前のまどかのような

存在を守ることを目的に参戦。

【能力・技能】
魔法少女として培った戦闘技能と魔法(魔術)。主に刀剣生成と癒しの魔法を得意とする。
刀剣は複数生成しての投擲なども可能とし、刀身の射出や分割などのギミックも有するが、基本的にスピードを生かした一撃必殺のスタイル。
癒しの魔法は本来の領分。癒しの願いで魔法少女となったため、自身のダメージは魔法少女の体質もあって即座に回復可能。他者の治療も一応できる。
円環の理として活躍した時期は自身の血から魔女ゼッケンドルフを召喚したり、他の魔女の使い魔を使役したりできたが、暁美ほむらの世界改変の影響で今はできない。記憶を取り戻し

た後使用できるかは不明。

【weapon】
ソウルジェム

魂を物質化した第三魔法の顕現。美樹さやかをはじめとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
濁りがたまると魔法(魔術)が使えなくなり、濁りきると魔女になる。地球では円環の理が機能していたが、この地まで円環の理がたどりつけるか、そもそも魔女化するのかは不明。

【人物背景】
平凡な見滝原中学校に通う2年生だったが、宇宙のエネルギー量を憂う外来種インキュベーターと契約し、『魔女』と戦う魔法少女となった女の子。
思いを寄せる幼馴染の腕を治す、町の人々を守るために戦うなど優しさと善性ある少女だが、年相応の危うさも秘めている。
実際に多くの可能性世界で失恋や自身が人間でなくなってしまったことなど不運や悲報が重なり、絶望して自身が『魔女』となってしまうこともあった。
しかし鹿目まどかが円環の理となり、導かれると想い人が夢へと歩んでいる姿に初心を思い出し満足して現世を後にした。

その後は自身も円環の理の一部となり、世界の外側から活動。並行世界の自分や暁美ほむらの道程を知り精神的な成長を見せる。
ほむらがインキュベーターに囚われるとそれを救済するためまどか・百江なぎさとともに再び現世に降臨。くるみ割りの魔女を倒しインキュベーターの支配から脱出するもほむらが叛逆

。ほむらの世界改変に巻き込まれ円環の理に帰れなくなり、再び人間として生きていくことになる。この際に円環の理としての能力や記憶の一部を徐々に失っている。


【方針】
情報収集と危険人物の排除。同盟などは積極的にするつもり。聖杯は効果を発揮するのか、と関連付けて他の聖杯戦争はどんな結末を迎えたのか、そこにだれがいたのか、それが特に知

りたい。
もし自分たち以外全員が聖杯を手に入れさせてはならないと判断した場合最悪優勝も考えているが…


【その他】
インキュベーターは確かにムーンセルにハッキングを掛けましたが成功したとは限りません
サーヴァントが弾かれたのか、消去されたのか、混線したのか詳細は不明です
インキュベーターは聖杯の成り立ちや歴史に関与してないとは言いましたが、聖杯戦争に関わってないとはいっていません


94 : 美樹さやか&バーサーカー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 02:57:31 RVg93Wzw0
投下完了です。

そして推敲ミス発見
×遠坂先輩→○イリヤ先輩でした…


95 : ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:16:20 jN4nCsV.0
投下乙です。
こちらも投下させていただきます。


96 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:17:34 jN4nCsV.0
その木片を見つけたのは通学の途中だった。
宝箱に入っていたとか魔物からドロップしたとかそんなんじゃなくて、普通に道端に落ちていたんだよね。
何かあったとき雄二を殴るのにちょうど良さそうなサイズだったから思わず拾っちゃって……。
その後いつものように鉄人に捕まって、雑用をさせられることになって。
 サ モ ン
「試獣召喚ッ!」
鉄人に逃走防止のアイアンクローをされながら、決まりきった文句を叫んで。
ポケットに入れた木片が光っているのを視界の端に捉えたのを最後に、僕の世界は暗転した。

----------------------

【第一問】
ドリルを使う利点を答えなさい。
セイバーの答え
『360度回転するから攻撃力が360倍になる 』
マスターのコメント
いやあり得ないよ! ……でも、僕より戦いに詳しいセイバーが言うなら本当なのかな?
ということはドリルの二刀流なら720倍になるの!?

----------------------


97 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:19:17 jN4nCsV.0

「――スター。おーい、マスター!」

誰かに身体を揺すられている。揺すられているということは、少なくとも雄二ではないことはたしかだ。
あいつが身体を揺するなんて優しい方法で僕を起こすわけがないもんね。
ムッツリーニはたぶん起こそうともしてくれないから、候補は秀吉ぐらいなんだけど……。
そんなことを思いながら目を開けると、目の前に知らない男の人が立っていた。
誰だろう。学校にこんな赤い服を着てきているってことは、少なくとも 生徒ではないよね。
ツンツンの茶髪。赤い服。紺のズボン。やっぱり赤いブーツ。腰に下げた二本の剣と鞘――剣?

「い、命だけはお助けをぉッ!?」

即座に起き上がって距離を取る。Fクラスで、試召戦争で培われた危険察知能力は伊達じゃない。
剣を持ってるなんて生徒ではないどころか明らかな危険人物だ。
いくらババアが腐りきっているとはいえ、そんな人が学校に侵入するなんて……ん?

「……あれ、学校は?」

辺りをよく見てみると、そこは学校ではなく屋外だった。更に言うと、朝じゃなくて夜だ。
おかしい。てっきり鉄人のアイアンクローで気を失っちゃったのかと思ってたのに。
いくら鉄人が鬼でも、気絶した生徒を外にほっぽり出して夜まで放置す るなんてことはないはず。
謎だ。僕の優秀なる頭脳を持ってしても現状が把握できない。


98 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:20:57 jN4nCsV.0
「ああっと、悪い、驚かせちゃったみたいだな」

うんうんと悩んでいると、男の人が声をかけてきた。
思わず身構えちゃったけど、その笑顔はすごく気さくで、Fクラスの皆のように性根が腐りきっているようには見えない。
もしかしていい人なんだろうか。完全に信用するのも危ないけど、よくよく考えてみれば僕の周りにいたのはこの人だけ。
そうなると、この人が何か事情を知ってるかもしれないよね。
聞いてみよう。

「あの、ここは一体……というか、君は?」
「人に名前を訪ねる前に、まず自分から名乗ったらどうだ?」

正論で返された。
雄二相手なら間違いなく文 句を言っていただろうけど、今ここで文句を言ったら斬られるかもしれない。

「あ、うん。僕は吉井明久」
「明久か、よろしくな! 俺はロイド・アーヴィング。明久のサーヴァントだ。クラスはセイバーだぜ」
「ロイド、ロイドね。うん、よろしく」

男の人――ロイドはどうやら僕のサーヴァントらしい。
セイバーのクラスを引けるなんて、かなりラッキーな……。
そこまで考えて、ある疑問が頭に浮かぶ。
サーヴァント。セイバー。
それらは馴染みのない言葉のはずなのに、意味をすぐに理解することができた。
聖杯戦争を戦うマスターに召喚される英霊。その中でも最優と呼ばれる剣士のクラス。
聞いたこともない単語なのに、どうして僕はそれを知っていたんだろう?
不思議なのはそれだけじゃない。色んな知識が次々に頭に浮かんでくる。
願いを叶える聖杯。それを巡る聖杯戦争。


99 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:22:15 jN4nCsV.0
覚えようとしたわけでもない知識を完全に暗記しているというこの状況。
……どうしてこれを勉強に活かせないんだ! 僕の馬鹿!
こんなことができるなら、勉強しなくてもテストでいい点をとれるのに!

「……ぷっ、明久、お前面白いな!」

頭を抱えていると、ロイドが僕を見て吹き出していた。
人の悩んでいる姿を見て笑うなんて失礼な。

「それでさ、明久。明久はこの聖杯戦争、どうするんだ? いや、どうしたいんだ?」

文句を言ってやろうかと思ったところで、ロイドが真面目な顔で聞いてきた。
どうしたいか。それはつまり、優勝を目 指すのかどうかということだろう。
優勝すれば願いを叶えられる。でも、負けたら消滅してしまう。
文章にしてみればシンプルで、それでいてすごく恐ろしい。
それなのにそれを自然に受け入れているのは、やはりそれを知らぬ間に知っていたからなんだろうか。
でも、願いが叶うってのは魅力的だけど、思い浮かぶ願いといえば頭が良くなりたいとかゲームがいっぱい欲しいとかその程度。
それが死んじゃう危険を冒してまで叶えたい願いかと言われると……違うよね。
それに、これは試召戦争とは違う。相手を倒すということは相手を消滅させちゃってことだ。
別室送りで済むなんてことはない。

「うん、僕は……僕は、この聖杯戦争には、乗らないよ」
「そっか。じゃ、どうする か考えないとな!」

僕の言葉に、ロイドはあっさり頷いて笑顔を見せた。
……あれ、サーヴァントとして召喚されるってことは、ロイドも何か願いを持ってるはずなんじゃ……。

「えっと、ロイドはそれでいいの?」
「ああ。明久がそう決めたんなら、俺はサーヴァントとして協力するよ」
「でも、ロイドの願いは?」
「たしかに俺にだって願いはあるけどさ。なんでも叶うものでそれを叶えちまったら面白く無いだろ?
 それに、そんなものに頼らないで、皆の力で叶えなくちゃいけない願いだってあるしな」


100 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:23:46 jN4nCsV.0
皆の力で叶えなくちゃいけない願い。
そう口にするロイドは、どこか寂しそうだった。

「さて、方針も決まったところで、明久に俺の武器を知ってもらわ ないとな」
「武器っていうと……宝具のこと? その剣とか?」

ロイドが腰に刺している剣を指さす。
セイバーのクラスなんだから、きっと宝具も剣のはずだ。
でも、ロイドから返ってきたのは意外な答えだった。

「いや、これは宝具じゃないんだ。大切なものだけどな」
「あれ、そうなんだ」
「ああ。俺の宝具は二つあって、その片方が剣なんだけどさ……今は見せられないんだよな」
「消耗が激しいとか?」
「そんなところだな」

消耗が激しいものを無闇に使いたくないのはよくわかる。
僕だって必要でなければフィードバックのある試験召喚獣は使いたくないもの。
……まあ、そう考えていても結局必要な場面が来ちゃうんだけど。

「もう一つの宝具 は?」
「そっちは――」

----------------------------

宝具の説明を受けたところで、目覚めた直後から気になってみたことをロイドに聞いてみる。

「そういえば……剣が二本ってことは、ロイドって二刀流なの?」
「ああ、そうだぜ」
「二刀流かぁ。かっこいいよね」
「おお、明久も二刀流の良さがわかるのか!」
「うん、知り合いにも二刀流がいるけど、たまに羨ましくなるよ」
「手数の多さが魅力だし、それでいて強さの真髄はシンプルなのがいいよな」
「強さの真髄?」
「もちろん――」
一呼吸置いて、ロイドは自信満々に言った。

「剣が二本で二倍強い! これしかないぜ!」

ロイドとは仲良くなれそうな気がする。
そう、強く感じた瞬間だった。


101 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:25:14 jN4nCsV.0
【マスター】吉井明久@バカとテストと召喚獣
【参加方法】『ゴフェルの木片』により召還
      (雄二を殴るために拾った木片がたまたま『ゴフェルの木片』だった)
【マスターとしての願い】生還
            
【weapon】なし
     
【能力・技能】試験召喚獣という自分によく似た召喚獣を呼び出せる。
       その力はテストの点数次第であるが、明久は馬鹿であるため能力値自体はそれほど高くない。
       その代わり、観察処分者として雑用などをするために物に触れる(本来試験召喚獣は物に触れない)ようになっている。
       また、雑用をこなしているため他の生徒と比べると召 喚獣の操作が上手い。
       
【人物背景】テストの点数によって強さが決まる召喚獣を用いて戦う『試喚戦争』を導入している文月学園の生徒。
      学力によって分けられる6つのクラスのうちの最低ランクであるFクラスに所属している。
      Fクラスのメンバーがあまりにも性根が腐っていることもあって、荒事にはある程度慣れている。
【方針】聖杯戦争には乗らない。

【クラス】セイバー
【真名】ロイド・アーヴィング@テイルズオブシンフォニア
【パラメータ】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具EX
【属性】秩序・善
【クラス別スキル】対魔力:B 騎乗:D
【保有スキル】精霊の加護:B 大樹の精霊の加護を受けている。一定ランク以下の精神干渉を無効にする。
       道具作成:E 手先が器用。魔術的なものは作れないが、様々なものを加工することができる。
 
【宝具】
「時統べる永劫の剣 -エターナルソード-」
 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???
 精霊王より与えられし時間と空間を操る魔剣。世界を二つに分かつほどの力を持つ。
 ロイドが持つマテリアルブレード(weapon参照)を融合させることで発動が可能。
 

「天駆ける蒼翼-天使化-」
 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
 自らの身体を無機生命体化し、それによる耐久の向上などの恩恵を受ける。
 また、その背中にはマナ(この聖杯戦争では魔力)で構成された翼が出 現し、飛行が可能となる。

 
【weapon】
 マテリアルブレード…フランベルジュとヴォーパルソードからなるロイドの愛用の二刀。
  フランベルジュは炎の、ヴォーパルソードは氷の属性を持つ他、二刀を融合させることでエターナルソードとなる。
【人物背景】
 世界再生の神子である幼なじみコレットの旅に同行する中で、

【サーヴァントとしての願い】
 現段階では不明。
【基本戦術、方針、運用法】
 マスターに従う。


102 : 吉井明久・セイバー ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 03:26:09 jN4nCsV.0
以上で投下は終了です


103 : ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:27:38 YvrDlzJA0
投下します。


104 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:29:20 YvrDlzJA0

 街外れにある一軒家。街外れにあるとは言っても決して幽霊屋敷などではない、ごく普通の一軒家だ。
 しかし、人が出入りする様子がない、という点では幽霊屋敷と共通している。

「ジナコさんは今日も仕事休むッスよ〜。ボクが仕事する必要なんて無いッスからね〜」

 なぜなら。その家に住むのは、引きこもりだったからである。
 ジナコ=カリギリ29歳。月海原学園の補欠教員。だが学校には行かない。仕事したくないから。

「だいたい、なんでボクが働く必要があるッスか。エリートニートのジナコさんは働く必要ないッスよ」

 誰も聞いていないのに、布団の中でネットサーフィンをしながらジナコは呟く。
 彼女にとって、働かないのなんて今更な話だ。
 15年間に両親を失って。
 その遺産で一生暮らせるだけの財産を得て。
 進学も就職もせず、苦労のない勝ち組エリートニート生活を続けてきた。

 ――15年間も、この生活が続いてしまった。

「……あれ? ボク……ニート、ッスよね」

 ぐるぐると頭が回り始めるのを、ジナコは感じた。それは、ここ数日で何度も感じたもの。
 似たような感覚を、彼女は知っている。自分の将来について考える時だ。
 こんな人生でいいのかと悩むたびに、ジナコの頭にはもやがかかったようになって、それに耐えられず寝てしまう。

 だけどいつものそれとはどこか違う、とジナコは思う。
 だって最近の自分の頭の中は、いつももやがかかっているのだから。まるで、何を隠すように。

「なんで、アタシが教師になんて…………」

 ジナコの頭の中が撹拌されていく。

 自分が学校で仕事なんて、できるはずがない。
 学校にすらまともに行けなかった自分が、生徒達を見るのは怖い。
 学校の中で目覚めていたら、きっとどこか誰も来ない場所で引きこもっていた。

 ――じゃあなんで、アタシは学校の補欠教員になれたの?

 社会に出て面倒な付き合いにがんじがらめにされて。
 うるさい年下の連中のわがままに付き合わされて。
 そんな、つまらなくて……自分が失った可能性。自分じゃきっと怖くて耐えられない仕事。

 次々にジナコの頭に湧き出てくる何か。
 それは本当に水のごとく沸いてきて……とうとう、口という蓋から溢れだしていた。


105 : ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:30:29 YvrDlzJA0

「せいはい……せんそうの、よせん」

 知らず知らずのうちに、そんな言葉が口から漏れていた。
 それは、堤防の決壊が始まる予兆だったのか。
 頭の中にかかっていたもやは急速に晴れていき、中に隠されていた何かが次々にジナコの記憶に入り込んでくる。

「なに、これ……知ってる……! でも、知らない……!?」

 思わず布団を跳ね除けて、頭を押さえる。けれど、もやという抑えが無くなった以上既に手遅れだ。
 ジナコは自分を思い出し、聖杯戦争を記憶させられていく――――


 なんでも願いが叶う木片。
 そんな内容の怪しいダイレクトメールが送られてきたのは、つい最近のことだった。
 バカバカしい、とジナコは思った。きっとよくあるスパムだ。むしろ、なんで迷惑メール扱いされなかったのか。
 ちゃんと仕分けしろッス、などと思いつつ……なぜかそれが、気になって仕方がなかった。

 そのメールにはこうもあったのだ。
 この木片を得るだけでは願いが叶いません。生死を懸けて戦って、それに勝ち残ることではじめて願いが叶うのだ、と。

 スパムじゃなくて新手のゲームの誘いッスか? と突っ込んだものの、ジナコはなんとなく直感した。
 本当に死ぬのかもしれない。
 ジナコにとって死は絶対で、身近で、突然で、恐ろしいもので……だからこそ、このメールに説得力を感じた。
 願いも叶うのかもしれない。
 興味半分、本気少しでその木片を購入して、送られてきた木片に願った。人生をやり直させてください、と。 
 そして――


「痛っ……!?」

 痛みに、ジナコは意識を引き戻された。
 思わず見た手の甲には、何か文様のようなものが浮かんできている。
 彼女はそれをもう知っている。いや、知っている事にされた。

「令呪……れいじゅ?」

 反芻するように言葉を繰り返す。
 令呪。サーヴァントへの絶対命令権。これが無ければ死ぬ。
 いつの間にか頭の中にある知識に、ジナコは薄気味悪さを感じた。


106 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:31:58 YvrDlzJA0

「…………用件を聞こうか……」
「ひっ!?」

 だから、いつの間にか立っていた男の存在にも気付かなかった。
 声のする方を見上げたジナコは、思わず悲鳴を漏らしていた。
 そこにいたのは、恐ろしい男だ。
 スーツを着ていても分かるくらい、筋肉質の屈強な男。贅肉だらけのジナコとは比較するだけでも失礼だ。
 だけど、ジナコにとって恐ろしいのはそんなことではなかった。
 その男は、死を纏っていた。理屈ではわからないが、そう感じた。
 まるで、死が人間の体を得て迫ってきたような錯覚。
 この男に狙われたら、きっと死ぬ。一度逃げられても最終的には死ぬ。
 ジナコは今更になって自分が臆病なことを思い出し、戦意を早くも喪失していた。

「あ、あんた、だ、れ」
「…………サーヴァント・アサシン。
  マスター
 依頼人で間違いないな?」

 男は怯えるジナコを笑うことも、気遣うこともしない。
 かろうじて絞り出した問いに、平坦な答えだけを返す。
 サーヴァント、その言葉にジナコの知っているものの知らない知識が反応した。

 聖杯戦争を勝ち抜くために必要な存在。マスターはサーヴァントと契約し、サーヴァントはマスターに従う。
 自分がサーヴァントを失ったら負け。
 逆にサーヴァントを使ってサーヴァントやマスターを全て倒せば優勝。
 
 そして、目の前の男がジナコのサーヴァントだと言うなら。

「アタシを守ってくれる、ってコト……?」

 布団の上に座り込んだまま、ジナコはその相手を見上げる。
 まるで銃弾そのもののような死を感じさせる男。それが自分のボディガードと思うと、途端に頼もしく思えてくる。
 ……しかし。

「どうやら、俺の仕事ではなかったようだ……」
「ちょ、ちょっと!?」

 ゆっくりと目を閉じるアサシン。その顔は無表情ながら、「話はこれまでだ」と雄弁に物語っている。
 ジナコは慌ててアサシンに縋り付いた。

「サ、サーヴァントなんでしょ? アタシを守ってくれるんじゃないの!?」
「………………」

 答えはない。振り払うことすらなく、アサシンはジナコを見下ろすだけだ。
 いったいどういうことなのか、何が悪かったのかわからないまま、ジナコは泣き叫ぶことしかできなかった。

「た、戦ってよ、敵をなんとかしてよ!?」
「…………敵を撃つということであれば、受けよう」
「へ?」

 目を丸くする。
 どういうわけか知らないが、いきなりアサシンはジナコに対する態度を軟化させた。

 もっとも分からなくとも当然だろう。これは生前から続くアサシンの「ボディガードの依頼を受けない」という流儀によるもの。
 そして受けないと言っても形式上だけのこと。生前にこの形式で依頼を受けた際、タクラマカン砂漠で動けなくなっていた護衛対象の元へラクダを連れて現れ、助けたこともある。
 アサシンを知らぬ者には理解できぬ拘りであった。


107 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:32:53 YvrDlzJA0

 とはいえ、アサシンのほうも生前とはケースが異なることは承知している。
 そのため、英霊――もっともこのアサシンは反英霊に近いが――となった彼は召喚者との接し方を多少変えていた。

「ただし、俺と契約するならばいくつかのルールを守ってもらうことになる……」
「ル、ルール? 聖杯戦争の?」
「聖杯戦争のルールではない……
 サーヴァントとしての俺に依頼する際のルールだ」

 その一つが、ルールの事前説明である。

「まず、俺との契約は極力隠してもらう……
  マスター
 依頼人であることは令呪がある以上露見するだろうが、それでも俺は必要だと思った時以外表には出ない。
 お前も俺について探るな」
「えぇーっと……?」
「聖杯戦争は、俺にとっても未知の領域だ……
 隠れながら戦うほうが都合がいい……」

 もしかしてあんた弱いッスか!?と煽りスキルを発揮しそうになったが、口には出さない。
 アサシンが纏う威圧感は、とてもじゃないが弱いとは思えない。少なくともジナコよりは絶対に強い。

「次に……俺が実体化している時は後ろに立つな」
「は? なんで?」
「殴る癖がある」
「ちょ」

 思わずツッコミが口から漏れた。ジナコがこの男に殴られたら死ぬ。絶対に死ぬ。
 癖でうっかり殺されるなど、迷惑などというレベルではない。

「そして、俺はどんな理由だろうと裏切りを許さない……
 この場合、その代価は命で払ってもらう」

 今度はツッコミどころか息すら漏らせず、ぶんぶんと頭を縦に振ることしかできなかった。
 ネット上の殺害予告などとは違う本物の「殺意」。殺すと決めたからには確実に殺すという意志が、男の全身から溢れていた。

「最後に、俺達が聖杯を得た場合……
 聖杯の力で俺に関する記憶をお前の頭から消す事になる」
「? せっかく勝ち残ったのに忘れろってこと?」
「依頼人であろうと……やり方を覚えられたくはない」

 ジナコには理解できなかった。
 わざわざ助けに来て、命を張って優勝という栄誉を得て、それを忘れろ、などと言うのだ。
 このアサシンは何のために自分の身を危険に晒すのだろうか? ジナコには不思議でしょうがない。

「どうせ、殺し合いの記憶なんて碌なものじゃないし。別にいいッスけど」
「………………わかった。
 依頼を引き受けよう」

 アサシンの意図がどうあれ、生き残れさえすればジナコに文句はない。
 来るはずだった人生を取り戻す、なんて願いはとうに消えていた。全て忘れてここから逃げられるならそれでよかった。
 ジナコが頷くのを確認すると、アサシンは姿を消した。それは今まで存在していたのが夢じゃないかと思えるほど完璧な消え方だ。
 ジナコもしばらくはアサシンや聖杯戦争について……自分の今後について考え込んでいたが、いつものように頭にもやがかかってきた。

「……アタシには何もできないよ」

 また布団を被る。
 ジナコには何も出来ない。こことは違う時間、違う世界でインドの大英雄と契約した彼女もそうだった。
 死ぬのは怖い。でも三十路近い無力なニートには、閉じこもって、引きこもって、現実から逃げることしかできないのだ。


 ■ ■


108 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:33:59 YvrDlzJA0


 アサシンは屋根に上がり、ジナコが篭もる建物からどう狙撃するべきか、どう狙撃されるかを調べていた。
 幸いにして、ジナコがいる建物の周辺はそれなりに守りやすい地形である。
 ここならジナコが篭もっている限り、軍人五十人に襲われようとも殲滅は容易だ。

「強すぎることは悪い。過信や慢心を招く……
 だが、弱すぎることが問題であることは疑いようもない、な……」

 相手が、ただの軍人であれば。
 アサシンは直感していた。恐らく自分達は聖杯戦争において下位の――或いは最弱のペアであると。
 マスターが弱いから、だけではない。ジナコの魔力供給は極めて貧弱だが、アサシンはほとんど魔力を必要としないので問題ない。アサシンの能力は、もともと人間の域を出ないのだから。
 サーヴァントは基本的に生前より弱体化している場合が多いが、強化される場合もある。このアサシンもそれだ。食事や睡眠は不要になり、弾は魔力がある限り生前の精度のままで無限に使用可能。生前にどれだけ気を遣っていたかを考えれば、これらの苦労が無くなったのは相当な強化と言える。
 だが、それでも自分は弱い英霊だとアサシンは確信している。生前のアサシンは超能力者や常人離れした身体能力を持つ相手を狙ったことがある。それらの相手には射撃を避けられ、苦戦を強いられた。
 そして、今回の戦場はそういった輩が跋扈する聖杯戦争である。セイバーやランサーなら、本人は愚かマスターを狙う銃弾すら容易く切り払うだろう。何より。

「最大の問題は、マスターを殺されても活動できるアーチャーのクラス……
 どれほどの射程距離を持つのかも気になる……」

 得物であるM16を見つめながら、恐らく存在するであろう他の狙撃手について考える。
 生前のアーチャーの最長狙撃は5000メートルだ。しかし、これは「撃った」というよりは「運んだ」と言えるものであり、よほどいい条件が揃わなければマスター相手ですら通用するか疑わしい。M16での有効射程距離となれば、いかにアサシンと言えど半分以下となる。
 もちろんこれでも破格の距離だが、「アーチャー」ならばこれ以上の射程距離を誇る射手もいるであろう。宝具ですらない単なるM16と英霊が持つ宝具では、歴然とした性能差がある。

 そう、M16は宝具ではない。
 アサシンの宝具はその生き様を具現化した「13番目の男」。これはアサシンに狙われた相手はマスターの敵意・殺意に応じて耐久・幸運及び防御系スキルがランクダウンするというもの。「彼に狙われた相手は死ぬ」……その摂理を全ての相手に強要させる。
 欠点はあくまで「当たったら死ぬ」ようになるだけという点。つまり、当てられるかどうかはアサシンの腕前次第だ。
 故に聖杯戦争はアサシンにとっても未知数であり、格上に対する挑戦となる。

「………………」

 アサシンは無言で街を見つめる。その様子には自分より優れた相手に挑む恐怖も、高揚もない。
 超能力者にも、99%勝てないと予測されたバイオニック・ソルジャーにも最後には勝ったのだ。勝ち目が針の先ほどもないというのなら、その針の先より細い勝機を撃ち貫くために専心する。
  マスター
 依頼者にも不満はない。全てをアサシンに任せる、生前から依頼者はそんなものだったし、生前のアサシンも依頼者がそうすることを望んだ。
 アサシンを嵌めようとした依頼者達に比べれば、ジナコはまともな部類とすら言っていい――少なくとも、今のところは。

「…………やってみよう」

 だから、契約を果たす。魔力という報酬を貰う以上、受けた依頼を実行する。
 それだけがアサシン――ゴルゴ13の、生前から続くレゾンデートルである。


109 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:35:16 YvrDlzJA0
『マスター』
 ジナコ=カリギリ

『参加方法』
 ムーンセルによる召還。
 何者かから送られてきた木片を使用した。

『マスターの願い』
 元の世界に帰れればもうなんでもいい。
 
『weapon』
 なし。

『能力・技能』
 なし。強いて言えばネットで培った煽りスキルと情報検索力。
 いちおう霊子ハッカーとしての適性はあるが高くない。

『人物背景』
 14歳の時に両親が突然死してから、進学も就学もせずに引きこもり生活を続けた29歳のニート。
 長い間の引きこもり生活で大事な時間を失ったと感じているものの、今更変えることもできず結局引きこもり続けている。
 また過去の経歴から「死」を恐れていて、誰でもいつかは必ず死ぬと考えている。
 ただし普段はこういった性格を表に出すことはなく、「人生の勝ち組」「エリートニート」として生活を楽しんでいるように振舞う。
 口調も普段は「ボク」「ジナコさん」と女性らしくない話し方をして年齢も偽っているが、これらはキャラ付け。
 素が出ると「アタシ」になる。

 本来の月の聖杯戦争においてはカルナという最高ランクのサーヴァントを引きながら、戦場に出ることができず不戦敗となった。

『方針』
 何もできない。


110 : ジナコ=カリギリ・アサシン ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:36:22 YvrDlzJA0
『クラス』アサシン
『真名』ゴルゴ13
『パラメーター』
 筋力D 耐久C 敏捷D 魔力E 幸運A++ 宝具D
『属性』
 秩序・中庸
『クラススキル』
 気配遮断:A+
  完全に気配を断ち、発見することは不可能に近い。
  このアサシンの場合、射撃時にも気配遮断のランクはそれほど落ちない。
  しかしその代わり、通常時になぜか発見される事がある。
『保有スキル』
 千里眼:B
  視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
  心眼(真)及び直感との兼ね合いによっては限定的な未来視も可能とする。
 心眼(真):A
  修行・鍛錬によって培った洞察力。
  窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
 直感:B−
  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
  ただし後ろに立つ相手は敵としか感じ取れない。
 破壊工作:A
  戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
  ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追い込む事も可能。
  ただし、このスキルが高ければ高いほど英雄としての霊格は低下していく。
『宝具』13番目の男
 ランク:D 種別:対人 レンジ:1〜99 最大捕捉:1
 生前、あらゆる依頼を成功させてきた逸話の具現。
 アサシンが狙いを定める相手は、マスターが抱く敵意や殺意に応じて耐久・幸運及び防御系スキルがランクダウンする。
 この宝具は常時発動し、例えマスターの感情が誤解に基づくものであったとしても関係なく効果を発揮する。
 最大効果で発揮されればAランクだろうと下限まで下げることも可能だが、そのためにはマスターの強い意志と綿密な情報提供が不可欠。
 ただしマスターがアサシンと敵対することになった場合、この宝具はマスターに対して最大効果で発揮される。
『weapon』
 M16、リボルバー、手榴弾、仕込みナイフなど生前のアサシンの通常装備。
 英霊となったことでいずれも神秘が付与され、また魔力が続く限り弾を用意することができる。
 最低限の神秘しかないため宝具などであっさり弾かれるが、少ない魔力で修復・整備できるという利点もある。

 なおジナコのマスター適性が低いため、生前の依頼に応じて新たに用意した特殊な装備を取り出すことはできない。

『人物背景』
 特定のルールの元、高難易度の依頼を請け負うスナイパー。
 多数の人間を殺害しているが、彼の狙撃によって救われた人間も多い。また、依頼が関係ない場面でもよく騒動に巻き込まれる。
 寡黙かつ冷徹な性格で一度敵と見なせば容赦しないが、恩のある相手にはどんな不利益を被ってでも援助する。
 この二面性を特に強く表しているのが依頼と関係のない第三者への対応である。自分の射撃を見られた相手を殺害する一方で、任務遂行中に巻き込んだ相手に何らかの謝罪・弁償を行うこともある。
 劇中では能力について高い評価を受けているが、本人は自らを「臆病」と称し成功の秘訣についても
「……10%の才能と20%の努力………そして、30%の臆病さ……残る40%は……運だろう……な……」
 と述べており、自らの才能には驕っていない。鍛錬を欠かさないシーンも多数見受けられる。
 射撃以外の分野でも高い能力を誇り、格闘戦でもプロボクサーを軽く圧倒する。更に習得していない技能や知識も極めて短期間で覚える学習能力を持ち合わせている。
 しかし能力の限界はあくまで人間としての範疇に留まるらしく、射撃を避けるような相手には苦戦を強いられている。

『サーヴァントの願い』
 依頼の完遂。聖杯はその結果として手に入る物に過ぎない。
『基本戦術、方針、運用法』
 アサシンの自身の判断によって敵味方を判別し、排除。
 そこに正悪という基準はなく、マスターの意志とアサシンの信条のみが全て。
 戦術としては直接戦闘ではまず勝ち目が無いため、狙撃・不意打ち・破壊工作を中心に戦う。
 無論、相手マスターという弱点をこのアサシンが見逃すはずはない。
 表面上は敵の排除のみという依頼であるが、ジナコの身の安全も確保する。


111 : ◆holyBRftF6 :2014/07/02(水) 06:37:15 YvrDlzJA0
投下終了です。


112 : ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:06:44 4.Oau/bE0
美遊・エーデルフェルト&バーサーカー投下します


113 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:08:11 4.Oau/bE0
夢を見ている。
それは戦いの記憶だ。
私と契約した、話すことも出来ない彼の辿った人生だ。

現代の街並みで未確認生命体と呼称される怪物と戦う彼の姿があった。
今とは違い赤い姿だがベースとなる形状が似通っているので本人と思って良いだろう。
彼は現代出身の英雄なのだろうか。
警察からは四号と呼ばれ警戒されていたが、彼には理解者といえる女性刑事がいた。
戦いが終わった直後に食事に誘うあたり親しい間柄なのかもしれない。
そんな彼に転機が訪れる。

彼と同じような、紫の英雄が現れ未確認生命体を撃破したのだ。
突然現れた自分と同じような存在を彼は当然訝しんだ。
案外初めて私と会った時のイリヤも似たようなことを思ったのかもしれない。

どうやら彼は何者かから真の敵なるものの存在を吹き込まれていたらしく、紫の英雄と衝突した。
単純すぎるような気もするが、多分そういう人柄なのだろう。
とはいえ対立は長くは続かなかった。
女性刑事や紫の英雄(ツカサという名前らしい)と一緒にいた女性の取り成しもあって二人は一応の和解を見せた。

場面は移る。
ツカサと彼の隣にいたナツミという女性は別世界から来たらしい。
しかし私も似たようなものなのでそういうこともあるのかもしれない。
彼らの世界を襲った滅びの現象がこの世界にも発生したのだった。
それにより人間が未確認生命体―――グロンギに変異するガスが世界中に広がろうとしていた。
そして、彼の支えでもあった女性刑事もそのガスを吸い瀕死の重体となった。
彼は少しでも長く女性刑事の傍にいることを選択したようだった。
けれど。

―――ユウスケ…ここで何してるの?

静かに、どこか咎めるような調子で問う彼女に縋るようにして彼は訴えた。

―――俺はあんたに誉めてもらえると嬉しかった。あんたに笑ってもらいたくて戦ってきただけだ…あんたがいなかったら戦えない!

彼の気持ちは私にもよくわかる。
もしイリヤが同じような状態になれば戦えるとは思えない。

場面は続く。
彼女は自分が死ねばグロンギと化すと告げる。
そうなった時、自分を殺せるのかと。
彼、ユウスケはできないと弱音を漏らす。
私にそれを責めることはできない。

―――私の笑顔のために戦って、あんなに強いなら…世界中の人の笑顔のためだったら、あなたはもっと強くなれる……私に見せて、ユウスケ
―――命令かよ…八代刑事
―――えぇ、命令よ


114 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:08:58 4.Oau/bE0

正しいけれど、ずるい言い方だと思う。
好意を寄せている相手からこう言われては否と言えないだろう。
案の定ユウスケは飛び出し、戦場へと向かって行った。
その後は――――――




「――遊様!美遊様!」

声が聞こえる。
聞きなれたこの声は彼女のものだ。
妙に大きい疲労感を感じながら身体を起こした。

「サファイア……私は大丈夫。
それよりサーヴァントは?」

疲労感の理由は何となくわかっている。
サファイアを握り転身して立ち上がる。
予選において私に与えられていたのだろうマンションの一室。
殺風景な寝室の隅に黒い怪物じみた人影が立っていた。

「……バーサーカー」

黒い四本角が印象的なサーヴァント。
記憶を取り戻し、彼を召喚した直後に私は魔力不足で倒れてしまったのだ。
やや混乱した記憶を一度整理してみよう。


八枚目のクラスカードとの戦いの直後に現れたエインズワースの者達。
彼女達によって私とサファイアは元の世界へと戻らされた。
そして世界を救う儀式を行うためエインズワースの城に監禁されていた。
そんな折、小さな木片を見つけた。
私にはそれが何らかの聖遺物かそれに近いものだとすぐにわかった。
ダリウスが儀式のために置いていったのだろうか。
それとも別の要因によるものなのか。
気づけば私はそれを手に取っていた。

恐らくその直後だろう。
私はこの「方舟」に招かれ記憶を奪われ予選に参加していた。
私は予選でこのマンションに一人で住み学園の初等部に通っていた。
幸い生きていくために必要なことは一人で出来たのでそれは問題なかった。
違和感に気づけたのは予選の私が「独り」だったからだ。
元々私の周りには聖杯の機能を利用しようとする者か、守ろうとしてくれる人たちのどちらかが必ずいた。
そのどちらもがいないというのは私にとって有り得ないことだった。

そうして記憶を取り戻すと同時に頭に様々な知識が流れ込んできた。
私が参加することになった殺し合い、聖杯戦争のルールが。
戦闘代行者であるサーヴァントとサーヴァントを従える令呪。
その二つがクラスカードに代わる私に与えられた新しい武器だ。

「最後の一組だけが願いを叶えられる。
…だとしたら、私の願いはもう決まっている」

向こうの世界で出会った私の最高の友達。
それに、ルヴィアさんや私に良くしてくれる人達。
彼らともう一度会うためなら、戦える。
人殺しという、許されないことをするのだとしても。

ふと、バーサーカーを見やる。
彼はただ、何も言わずそこに立ち続けている。
私にはそれが、視線で射殺そうとしているように思えた。
今見ていた夢は、彼の生前辿った軌跡の一端だったのだろう。
私が聖杯という特殊な存在だからあんな夢を見たのだろうか。

「……ごめんなさい」

きっと、彼は私を恨んでいるだろう。
夢の中の彼は紛れもなく人々を守る英雄だった。
そんな彼を狂戦士として、殺人兵器として使おうというのだ。
これで怒らないはずはない。

「…それでも私は、大切な人達と生きていたいから。
……行こう、サファイア」

仮初の家を出て、戦いの舞台へと足を踏み出す。
その先にある未来を掴みとるために。


115 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:11:43 4.Oau/bE0
【マスター】美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

【参加方法】

エインズワースの城でゴフェルの木片を拾って参戦。
しかし彼女自身は何故、どのようにして参加したか詳細には理解していない。

【マスターとしての願い】

聖杯の力で自分の世界を滅びから救い、自身の命を捧げずイリヤらと共に幸せに生きる。

【Weapon】

カレイドステッキ・マジカルサファイア…宝石翁キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが製作した特殊魔術礼装、カレイドステッキとそれに宿る人工天然精霊。
カレイドステッキは二本一セットで製作されておりこちらはもう一本のステッキに宿っている精霊、ルビーの妹にあたる。
任務によって宝石翁からルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに貸し与えられマスターとしたが、遠坂凛との私闘に明け暮れるルヴィアに呆れ、姉と共にマスターを見限った。後に、美遊・エーデルフェルトをマスターとする。
外観的には子供のおもちゃにあるような「魔法少女のステッキ」そのもの。ヘッド部分は六芒星を羽の生えたリングが飾っている。羽のモチーフは蝶。
基本的に無口であり、あまりしゃべらない。口調そのものは丁寧で、誰に対しても「様」をつける。しかし冷静なように見えて意外と感情の起伏が大きい。
また、慇懃無礼な態度の裏の性格は非常に辛辣で、彼女的に見てどうかと思う人物・行為に対しては容赦なく罵倒する。
本来は姉と違ってマスターから簡単に離反するような性格ではないのだが、あまりにルヴィアが任務を無視した傍若無人な振る舞いをしたため、見限ることになった。対し、美遊との関係は良好。
姉と同様、マスターを魔法少女にすることにこだわりがある。
一方能力的には極めて実戦的な性能を持っており、平行世界からの干渉によってマスターへ無限の魔力供給が可能。
また、Aランクの魔術障壁の他、物理保護、治癒促進、身体能力強化といった恩恵を常に与えている。
ただし、供給量・持続時間は無限でも、一度に引き出せる魔力はマスターの魔術回路の性能に依存するため、結局は効率的な魔力運用は欠かせない。
機能の一つに、魔術ではなく「純粋な魔力」を放出するというものがあり、砲弾、散弾、ブレード状に固定、といったバリエーションで駆使する。
ある程度、形・大きさを変えることができるらしく、使用時以外は手で持つステッキ部分を消して、羽の生えた星型の丸いヘッド部分のみの姿となって、美遊の近くにいる。
洗脳電波デバイスを有し、事件の記憶を一般人から(時にはマスターたちからも)消したり、トラブルを起こしたお仕置きにルビーを洗脳したりもする。


116 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:12:34 4.Oau/bE0
【能力・技能】

勉強、美術、料理、運動、なんでもできる完璧超人。しかし、頭がよすぎて常識にとらわれ、頭の固いところがある。
例えば飛行の魔術に関して、原作中でイリヤは「魔法少女って飛べるもの」という思い込みで簡単に飛べたが、美遊は航空力学・重力・慣性・作用反作用といった知識から「人は飛べない」という物理常識にとらわれて飛べなかった(最終的に、飛行するのではなく魔力で足場を作るという方法に落ち着いた)。
このような、魔術の実践経験を持っていない反面、クロエの能力が投影であることを看破したり、クラスカードの夢幻召喚を一回見ただけで再現するなど、もとから魔術の知識自体は有しているらしいが、それをどこでどのようにして得たのかは明らかではない。
また上述の通りカレイドの魔法少女としての戦闘能力を有するが、バーサーカーへの魔力供給の都合上霊体化または非変身時を除き戦闘にその力を行使することは一切不可能になっている。
この点は例え狂化を抑えて戦わせたとしても変わることはなく、さらにライジングアルティメットへと強化変身させるとステッキを介した供給すらまるで追いつかなくなり、その状態で長く戦闘を続けさせると美遊の生命に危険が及ぶ。

【人物背景】

マスターを見限ったマジカルサファイアと新たに魔法少女契約を結び、カレイドサファイアとなった謎の少女。
サファイアを追いかけてきた元マスター・ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに拾われる形で、カード回収の任務を代行する見返りにルヴィアと一緒に暮らし始める。
戸籍はルヴィアが捏造したもので、エーデルフェルト姓は名乗っているが上記のように実際の血縁ではない。
その戸籍の上ではルヴィアの義妹ということになっているらしい。
ルヴィア邸ではレディースメイド(侍女)として働き、イリヤと同じ学校に通い出す。
性格はとてもクールで、感情表現に乏しい。
小学校の授業の問題に高等数学を持ち出すなど、自分の能力が一般のものに比べて高いことに無自覚で、一種の世間知らずでもある。
出会った当初のイリヤが、魔法少女をしているのはゲームみたいだから、と語ったことに対し不快感を表したり、戦闘を全て一人で行おうとするなど、その行動原理に強い使命感がある。
それゆえか、基本的に任務外のことに関心が薄い。特に人付き合いにそれは顕著で、学校に通っても友達は作らず、クラスメイトの名前も覚えない。
ただ、拾ってもらったルヴィアに恩義を感じているなど、積極的に関わらないだけで人間嫌いではない。
当初は同じくカレイドステッキに選ばれた身でありながら「魔法少女に憧れていたから」というあまりに稚拙な理由でカード回収を行うイリヤを仲間と認めず、「あなたは戦わなくていい」と言っていたが、彼女との交流を得てイリヤなりに真剣に戦いに赴いていることを知る。
同時に徐々に仲が縮まり、後にイリヤが死への恐怖から逃げ出した際には、イリヤがもう戦わなくていいように、「あなたは戦わなくていい」と独り戦いに向かう。
同じ言葉でありながら、この時のこの言葉に込められた感情はまったく違うものだった。
そしてバーサーカー戦で決意を新たに魔法少女になったイリヤに救われたことでイリヤを友達と認めるが、それ以降イリヤにべったりになり、「わたしの友達は生涯イリヤだけ。ほかの人なんてどうでもいいでしょ?」とのたまうなど、かなり過剰な親愛の情を抱く(イリヤ曰く「重い」、「友達の解釈が変」)。
ただ、イリヤを通じて彼女の友人たちともそれなりに親しくなり、友達という意識はないまでも仲良くやるようになる。
また、イリヤの義兄である士郎に対して好意を寄せている節がある。
その正体は、平行世界で誕生した「生まれながらに完成された聖杯」。天然もので中身入り、オリジナルに極めて近いという破格の存在。
詳細は不明だが、その世界では美遊を奪い合うために聖杯戦争が作られたとされている。


117 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:13:59 4.Oau/bE0
【方針】

前述の通り美遊自身はバーサーカーを使役しつつ戦うことが出来ないので、バーサーカーを暴れさせる時には必ず自身の退路や隠れ場所を確保しておくのがベター。
また八枚目のクラスカードのような規格外の敵を想定し序盤はバーサーカーの手札を過度に晒さないよう注意する。


【クラス】 バーサーカー

【マスター】 美遊・エーデルフェルト

【真名】 小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド

【属性】 秩序・狂

【ステータス】

【筋力】A++ 【耐久】A+ 【敏捷】A+ 【魔力】A+ 【幸運】C+ 【宝具】EX

【クラス別スキル】

狂化:B…理性の代償として能力を強化する。
ランクBは大半の理性を失う代わりにすべての能力値が上昇する。
尚、上記のステータスはアルティメットフォーム、狂化スキル完全解放時のものである。

【保有スキル】

騎乗:−…騎乗の才能。本来ならCランク相当の騎乗能力を持つが狂化により現在は失われている。

超能力無効化:B(A)…対魔力とは似て非なる凄まじき戦士となったクウガ専用の防御スキル。
魔術・超能力系の攻撃スキルのダメージ、効果をランクの高低や威力の大小を問わず完全に無効化する。
…のだがこの聖杯戦争ではこの力は制限されておりランクA以上のものはダメージ、効果を軽減するに留まる。

モーフィングパワー:A(EX)…物質操作能力。原子レベルの操作を可能とし、極小規模の願望機に等しい力を持つ。
しかしあまりの強大さ故にこの聖杯戦争ではその力は大幅に制限されている。
この能力から派生したスキルがこの聖杯戦争でクウガが振るえる能力である。
また本来この能力は瞬間移動や金縛り、天候操作など様々な応用を可能とするのだが制限によりこれらは一切使用できなくなっている。

超自然発火:A…モーフィングパワーから派生したスキルの一つ。
周囲の物質の原子・分子を操ることで物質をプラズマ化し標的を体内から発火させる。
ただし存在自体が神秘の塊であるサーヴァントに対してはデフォルトでダメージ数値が下がる。
また体内を発火させないだけの魔力によっても防ぐことができ、魔力のステータスの高さに応じてさらにダメージは軽減されAランク以上で完全に無効化できる。
また制限によりマスターに向けて使用することは出来なくなっている。
…………もっとも小野寺ユウスケはこの能力を知らないため何らかの切っ掛けがなければ使用することすらできない(思いつかない)だろう。


118 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:15:03 4.Oau/bE0
千里眼:A…鷹の眼。視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。
鋭敏過ぎる五感の高さから、視界が遮られ目の及ばないものであろうとも補足することが可能。
また、範囲内にいれば気配遮断及びそれに類する能力を無効化して敵を発見できる。
隠されたもう一つの形態を解放することで更に1ランク上昇する。

未完の大器:B…大きな英雄的資質を秘めながらそれを完全に開花させることのなかった英雄に稀に与えられる特殊スキル。
このスキルは本人の能力の伸び代の高さに比例してランクが高くなる。
聖杯戦争に呼び出されたサーヴァントの基本原則を覆し聖杯戦争中に所持スキルが成長したり新たな技能、戦術などを身につける場合がある。
ただし基本ステータスに関してはこれに該当しない。




【宝具】

「究極の闇を齎す戦士(クウガ)」

ランク:EX 種別:対人宝具(自身)レンジ:− 最大捕捉:1人
――聖なる泉枯れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん。
古代種族リントが敵対種族グロンギの暴虐に対抗すべく作りだされた、戦士の力。
願いを叶えるとされる神秘の霊石アマダムを内部に格納しており、身に付けたものをクウガへと変身させる。
また、身に付けた者に常軌を逸した再生・回復能力を与える。
グロンギに対抗できる力を与える善性の面の宝具であるが、同時にグロンギと同じ存在になる悪性の面も内封している宝具でもある。
本来装着者である小野寺ユウスケはクウガの様々な形態を使い分けて戦うのだがバーサーカーとして現界した時点でこの多様性は失われアルティメットフォームとライジングアルティメットにしか変身できなくなっている。
アルティメットフォームは通常のクウガが必殺技で発する封印エネルギーを血管状組織によって常時全身から放出しており、あらゆる形態の限界を超える能力を誇るがこの形態になると優しさを失い戦うだけの生物兵器と化してしまう。
肘や脚部の棘は伸縮自在であり敵を切断することが可能、他の形態では口を保護する役割を果たすアーマードマウスも牙が鋭利に変化し噛み付き攻撃を行えるなど全身が凶器となり得る。
両手のハンドコントロールリングからは黒色のライジングタイタンソード、ライジングドラゴンロッド、ライジングペガサスボウガンを素材を用いることなく無から生成可能。
また、「生物兵器としての在り方こそが正常である」という性質故に凄まじき戦士クウガは本来バーサーカークラスに生じる技量低下が一切発生しない。
余談だが生前ユウスケはキバット族のキバーラに噛み付かれ魔皇力を注入されてこの形態になったことがあるが、この聖杯戦争で彼が変身するアルティメットフォームは狂化による凶暴性の増大による変身であり、厳密には発現のプロセスがやや異なる。


119 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:15:48 4.Oau/bE0


「究極を超えた究極の戦士(ライジングアルティメット)」

ランク:EX 種別:対人宝具(自身)レンジ:− 最大捕捉:1人
英霊の座にはクウガに変身できる英霊が数人いる。
代表例のうち一人は初代クウガである古代リントの青年リク、一人はこの聖杯戦争に招聘された小野寺ユウスケ、そして別世界のクウガである五代雄介の三人だ。
この宝具は数人いるクウガのうち小野寺ユウスケのみが変身できるアルティメットフォームを超えるスペックを誇る形態である。
かつてユウスケは大神官ビシュムに地の石の力を与えられたことでこの形態に目覚め、後に自力で変身出来るようになったという逸話からどのクラスで現界してもこの宝具を所持している。
この聖杯戦争では凄まじき戦士クウガからの強化変身として扱われ狂化スキル解放時のみこの形態に変身出来る。
幸運を除く全ステータスと千里眼スキルが1ランクアップし新たに掌からエネルギー波を生み出す暗黒掌波動が使用可能になる。
ただしただでさえも凄まじい魔力消費を伴う凄まじき戦士クウガがこの形態になるとさらに燃費は悪化し、カレイドステッキを介した無限の魔力供給を行える美遊でさえ供給が全く追いつかなくなる。
このため美遊の生命の安全を脅かさずにこの形態で戦える時間は十分程度である。

【Weapon】

ライジングタイタンソード…通常のクウガがパワー、防御力に秀でるタイタンフォームに変身した際に「斬るもの」を変換して専用武器として扱う大剣の強化型。
非常に重く、このライジングタイタンソードはタイタンフォームですら振るうことができない。

ライジングドラゴンロッド…通常のクウガが俊敏さや跳躍力に秀でるドラゴンフォームに変身した際に「長きもの」を変換して専用武器として扱う棒の強化型。
通常のドラゴンロッドの先端に金色の矛が追加されている。

ライジングペガサスボウガン…通常のクウガが超常的感覚力を有するペガサスフォームに変身した際「射るもの」を変換して専用武器として扱う不可視の空気弾を発射するボウガンの強化型。
元々のペガサスボウガンは単発式だったがこちらは連射が可能になっている。

アルティメットクウガゴウラム…厳密には武器というよりクウガ自身が自らファイナルフォームライドで変形した姿。
クウガの資格者の中で小野寺ユウスケのみ使用可能であり、変形することで自在に飛行することが可能。


120 : 美遊・エーデルフェルト&バーサーカー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:16:31 4.Oau/bE0
【人物背景】

仮面ライダーディケイドこと門矢士が旅の途中立ち寄った世界の一つ「クウガの世界」で仮面ライダークウガとして未確認生命体、グロンギと戦う青年。
当初はユウスケをサポートする刑事、八代藍に認めてもらいたいがために戦っていたが、彼女との死別を切っ掛けに「世界中の人を笑顔にする」という願いに目覚める。
復活した究極の闇、ン・ガミオ・ゼダを士と共に倒した後はキバーラの思惑で「キバの世界」へと導かれ、仮面ライダーキバことワタルの親衛隊、そして友人として彼が抱える問題を解決するために尽力した。
「キバの世界」の問題が解決した後は士の旅に興味を持ち、以降旅の仲間の一人として同行することになる。
性格的には純粋で騙されやすいものの、誰にでも親しみやすく、言葉足らずで偽悪的な士の窓口的存在。
相棒である士に対しては特に仲間意識が強く、臆面もなく友達と言ってのける。
士が世界の破壊者としての運命を受け入れ全てのライダーを破壊するディケイド激情態となった時にはクウガアルティメットフォームとなり彼と戦うも一人では死なせないと決意するなど士との絆は非常に固い。
この聖杯戦争でもマスターである美遊の境遇と願いから、彼女の力になるため召喚に応じたが………。

【サーヴァントとしての願い】

ユウスケ自身に聖杯にかける願いはなく、前述の通り純粋にマスターである美遊の手助けをするため、場合によっては殺し合いに乗った彼女を説得するつもりで召喚に応じた。
しかし、美遊が心の奥底で望んでいた「全てを打ち破る力」をムーンセルが聞き届けた結果、バーサーカーのクラスで現界することになった。
これによりユウスケは文字通り戦うためだけの生物兵器として使役されることになる。
尚、ユウスケはバーサーカーの他にライダーの適性も持ち合わせているがバーサーカーと比較すると適性ではやや劣る。
余談だが、もし召喚に応じたのがユウスケと同じ名を持ち彼と似て非なる世界で一年に渡りグロンギと戦い続けた冒険家であればライダーのまま召喚されていたかもしれない。

【基本戦術、方針、運用法】

出来ることは潜在的な部分も含め多いが、基本的にはバーサーカーらしく突撃が基本戦術。
カレイドステッキによる無限の魔力供給によって十全に強大な力を振るえるが、狂化を完全に解放すると僅かにマスターからの供給を消費が上回ってしまうため常に狂化を全開にして暴れさせることはできない。
とはいえ狂化のランクを抑えたとしても並のサーヴァントが相手であればただ拳を振るうだけで容易に蹂躙できるほどのスペックを有していることは間違いない。


121 : ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/02(水) 07:17:13 4.Oau/bE0
投下終了です


122 : ◆mIEy19SzEw :2014/07/02(水) 09:54:14 jN4nCsV.0
投下乙です。
>>101のロイドの【人物背景】が抜けていたので以下のように追記させていただきます。

ドワーフの義父に育てられた少年。
世界再生の神子である幼なじみコレットの旅に同行する中で、彼女の身に起こる天使化の弊害に心を痛めながらもそれを助ける。
「目の前の人間も救えなくて、世界再生なんてやれるかよ!」 などの信念を持つ優しい理想論者であり、その強き想いが精霊王にも認めらろ、かつて二つに分かたれた世界を統合する「真の世界再生」を成し遂げるに至った。
なお、17歳であるにも関わらず九九ができない他、「一刀で100の力なら二刀流にすれば200の力になるだろ」というロイド理論により二刀流を選択するなど、学力に関しては少々残念な頭脳の持ち主である。


123 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 16:57:00 igE0tU8w0
したらば管理人さん規制緩和ありがとうございます!投下します


124 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 16:58:17 o1VyVUZU0



彼女の前には六本の道があった。

彼女が求めた道はただ一つ。過去に生きる痛みのない道。

だがしかしああやっぱり。

知ってしまった。彼女は未来に、痛みのある道を知ってしまった。

だから彼女がその道を選んだのは必然。いつしか六叉路は五叉路になり、あたらしくできた大きな道を歩み始める。

(痛みのある方向へ――)

気がつかないうちに彼女は走り出す。彼女の求めた『未来』に向かって。


125 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 16:59:20 riwIDBCw0



朝起きて服を着替える。

朝食を取りながら女の子らしくない服と祖母に言われ、それに答えず口へパンを押し込むと学校へ行く。

挨拶してくる手下に答えず、彼女の目線は同じ名前を持つ同級生へ。

(縺霎繧蜷コ‥‥)

ぐらり、と体が揺れ、目眩を覚える。手下が心配するように声をかけてきても雑音としか思えない。
なにか、なにか大事なことを忘れている。

(アイツは‥‥いや、私は‥‥)

考えがまとまらなくなり頭を不快感が満たす。
ダメだ。アイツのことを思い出すな。離れないと。
そう言葉にもせず思い椅子を蹴り飛ばすように走り出す。

(なんで‥‥なんで‥‥私は手下なんか‥‥)

そもそもどうして私は手下なんかもっているのだろうか。そもそもどうして私はあんな男共とつるんでいるのだろうかそもそもどうして私はアイツを憎んでるんだろうか。

(私は‥‥どうして‥‥どうして‥‥)

自問自答は終わらず走る足も止まらない。無意識の内に一人になれる場所を欲したのか気がつけば屋上に出ていたがだからといって疑問の嵐は頭から離れず、むしろその勢いを増していく。

どうして私はこんな街にいるのだろうどうして私は男の子みたいな服を着ているのだろうどうして私はおばあちゃんと暮らしているのだろうどうして私はおとうさんもおかあさんもいないんだろうどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして――


――どうしておにいちゃんがいないんだろう?

「――ハハッ。」
そして荒い息からこぼれたのは、哄笑。彼女の頭から疑問の嵐は去り、今は『未来』という太陽が顔を出す。
「待ってて、お兄ちゃん。」
あまりの喜びに涙がでて視界がぼやける。手の甲に幾何学的な模様の痣――令呪が熱をもって浮かぶがその喜びを止めることなどできはしない。

その令呪を宿した手を掲げて彼女は屋上の床を見る。イマーゴによって幾何学模様が浮かびやがて10メートル四方の大きさになったそれはにわかに光はじめ、それを彼女は笑みを浮かべて見る。

「来なさい、私のペット。」

呟くとともに模様は爆発したかのような光を放ち。

「 ――ずいぶんと小さなマスターに呼ばれたみたいだ。」

その中心には学生服を着た白髪の男が立っていた。

(ステータスは問題な――キャスター?このステータスで?)
その男を見て彼女は勝利を確信する。ステータスだけなら三騎士にもひけをとらない。どうやらかなりの『アタリ』のようだ。

「さて、一応聞いておこう。君が僕のマスターかい?」

白髪の男はにこやかに笑いかけながら聞いてくる。十人の女性が見れば十人が振り返るであろう美貌だが、彼女には通じない。何より声が気にくわない。
「そのとうりよ、キャスター。名前は?」
ノーリアクションで答えられたことにどこか気落ちしたところをキャスターは見せる。知ったことではない。

「フラれたな‥‥僕の名前は兵部京介、エスパーさ。マスター、君の名は?」

兵部京介。あまり伝説や神話に彼女は詳しくないが、それでもサーヴァントとして呼ばれるレベルの日本人ならわかる。だが、その男の名は聞いたこともない。これは聖杯戦争においてプラスになるのかはたまたマイナスになるのか。
既にこのプログラムの算段を計算しながら彼女は答えた。



「天沢勇子。」


126 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 17:00:48 o1VyVUZU0
【マスター】
天沢勇子@電脳コイル

【参加方法】
集合無意識を電脳空間化した『あっちの世界』 で聖杯につながるルートを発見した。
たぶん大黒市のどっかにゴルフェの木片があったりした。

【マスターとしての願い】
お兄ちゃん(天沢信彦)を生き返らせる。

【weapon】
電脳メガネ(ムーンセル内のため本来は不要)、イリーガル

【能力・技能】
ショートカット(空間設計のミスを利用したデータ転送を用いたワープ。ムーンセル内のため本人そのものをワープさせることもできるだろうがそもそもムーンセルはそのようなミスを行わないので実質使えない)、
暗号炉(本来は電脳メガネを介して使うプログラムをイマーゴとムーンセルに再現されたデータということが相まって魔術師のごとく様々なプログラムを行える)、
暗号路(暗号炉とほぼ一緒。こちらは体に走る幾何学模様で暴走させると爆発することもできるらしいが本人は結局爆発しなかったので真偽不明)、
暗号(結界や探索、足止め用の罠など。自立行動することはなく本来は電脳チョークによって書かなければならないがイマーゴと直結したため考えただけで使える。これを発展させたメタタグの存在を考えると銃やミサイルや防壁や釣竿にもできる。ようするにクラッキングやコンピュータウイルス。)
イマーゴの直結により暗号を使うさい一工程分省略できる(キーボードを打つ、電脳チョークで暗号を書くといった工程を省くため)。

【人物背景】
大黒市立第三小学校六年三組。通称イサコ。
黒髪ツインテールで運動神経はいいほう。人を寄せ付けない冷たさをもち、利己的で単独行動を好む。
暁美ほむらからミステリアスさを多少引いた感じか。
五年前の交通事故で植物状態になったと思っていた兄が既に死亡していたことを知らされ、その意識が電脳体として残っている『あっちの世界』という電脳空間で二人で暮らすべく赴くも兄を取り戻すべく聖杯戦争に参加する道を選ぶ。
体内にキラバグを取り込み、またイマーゴと直結している影響で彼女の電脳体は一部にバグが起こりそれは痛みとして彼女に認識される。イマーゴを用いた暗号を使うたびに侵食が進むため、電脳体が戦うムーンセルでは彼女そのものがバグとなりえる。
またお兄ちゃん子で、もう一人の主人公である小此木優子(ヤサコ)とは兄を奪い合った仲だが、二人とも覚えていない。本当ならあと二話後ぐらいに思い出してた。

【方針】
なんとしてでも優勝。
『本物』のお兄ちゃんに会うために物語序盤レベルの熱心さと苛烈さで積極的に打って出ようと思っているが、協力者の不在や不馴れなムーンセルであること、サーヴァントがキャスターであることを考えまずは情報収集と暗号作成。


127 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 17:02:59 o1VyVUZU0


【クラス】
キャスター

【真名】
兵部京介@絶対可憐チルドレン The unlimited 兵部京介

【パラメーター】
筋力C 耐久C 敏捷A++ 魔力A 幸運D
宝具B

【属性】
中立・中庸

【クラススキル】
陣地作成A
「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。キャスターの場合最大で小国一つに催眠をかけることができる。
道具作成C
「魔術師」のクラス特性。魔力を帯びた器具を作成可能。
キャスターの場合、正確には催眠で本物の同様の効果を持たせている。

【保有スキル】
サイコキノA+
武器・自身の肉体に念動力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。いわば念動力によるジェット噴射。絶大な能力向上を得られる反面、キャスターに架かる負担は通常の比ではないため、間接的に燃費が悪くなる。
テレパシーA
他人の思考の読み取りや自分の思考を送る精神干渉系のスキル。
同ランクの心眼(偽)に相当。
ヒュプノA
威圧・混乱・幻惑などをもたらす精神干渉系のスキル。擬似的な投影や強化をも可能にする。
テレポーテーションA
瞬間的な転移を可能にするスキル。キャスターはこのスキルを使用することで大幅に敏捷を上げることができる。
生体コントロールA-
触れた生体に対して干渉するスキル。病気や怪我の治療や心臓の停止なども行える。キャスターはこのスキルで若さと戦闘力を保っているが既に限界を越えているため長時間の戦闘は致命的な結果をもたらす。

【宝具】
『全ての力はこの手の中に(The Unlimited)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1
学生服の左の襟にあるエンブレム型のリミッターを反転させることで使用可能。
筋力・耐久・敏捷を1ランク上げ幸運を1ランク下げる。また真名解放せずとも固有スキルの上昇に一役買っている。
一種のバーサーカー化であり、使用し続ければ自力では戻れず、霊核の損耗により自壊する。
本来のキャスターのスペックを取り戻しているのだが強すぎる力に自らの体が耐えられないためあまり使いたがらない(子供が絡むと別)。
またこの状態になると本来再現されなかった大日本帝国陸軍特務超能部隊の隊員達の超能力も使用できるようになる。

【Weapon】
『サイコキノ』
全ての物理的な攻撃にサイコキノを利用することができる。

【人物背景】
エスパー革命組織P.A.N.D.O.R.A.の首領で、多数の超能力を持つ強力なエスパー。
齢80を越えているが、超能力でテロメアをコントロールし若い肉体を保っている。
念動・精神感応・瞬間移動・催眠・生体コントロールといった多くの能力を持ち、リミッターを外せば他を寄せ付けない真価を発揮する。
元は軍人で、大日本帝国陸軍特務超能部隊として能力の訓練及び強化を受けているとともに、目の前で死んでいった戦友の能力をテレパシーによって受信し、自らのものとしている。
額に銃撃を受けたショックで能力が常時暴走状態となっており、受信した複数の能力を覚醒させるとともに、超能力の念波周波数をある程度コン トロールできるようになっている。
普段は飄々・策士然としているが、 その実、大人気なく短気で見た目の年齢相応。また冷酷で残忍な 一面も持ち合わせており、気に入らない者は自分と同じエスパーであろうとも平然と殺害する。
センスや嗜好は実年齢相応だがキャラとしてやっている面も。
ロリコンは公然の秘密だ。

【聖杯への願い】
女の子に呼ばれたから来た。
せっかくなので聖杯の入手もやぶさかではないが子供を傷つけるような展開はいただけない。
それ以外なら容赦する必要なし。

【基本戦術、方針、運用法】
近・中・遠どの間合いでも戦えアサシンのような暗殺もバーサーカーのような超火力戦闘もこなせる。
もちろんキャスターとしての戦闘もできるが本人の気質もあり神秘の秘匿には乗り気ではない。むしろ積極的にマスコミを利用しようとすることも。
今回はマスターがマスターなのでけっこう言うことは聞くが子供を傷つけるのはお断り(戦わないとは言っていない)。


128 : 空の欠片 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/02(水) 17:05:04 riwIDBCw0
以上で天沢勇子&キャスターの投下終了です


129 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:17:48 P0m8yU.A0
投下します


130 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:18:33 P0m8yU.A0
装飾の少ない部屋に学ランを来た大柄な青年が一人。
飾りと言えるのは壁にかかった古い木製の弓と部屋の隅におかれた箱くらい。部屋の床に獣の引っ掻き傷のようなものはあるが、それ以外はきれいに整っていた。

机もベッドも箱も本棚も壁の角にきちんとあわせられており、シーツはキチンと。本は上下正しく、順番通りに。机の上も整頓されている。持ち主の几帳面さがうかがえる。

その部屋の主であろう青年は壁の方を向いている。視線の先にあるのは『弓』。それをまるで親の仇でもあるかのように睨みつける。
そして視線を振る。箱には一瞥もくれずに本棚の中身を見、次々手に取る。

文庫の小説。……ドラキュラ。この段は吸血鬼関連の本や資料があふれている。埋葬機関?イスカリオテ?よくわからない資料もある
ハードカバーの学術書。……ウイルス進化について。病から生還し超脳力を得たもの、血液感染する病人こそ吸血鬼の原初?トンデモ学者の妄言だろうか
古文書らしき古い文献。……古代アステカのものらしい。不気味な仮面に赤いしるしがしてある
分厚い本。……旧約聖書。ノアの方舟についてずいぶん読み込んだ形跡がある
後ろの方が破られた薄いノート。天国に至る方法と書いてある


「……見つけ……た……ぞッ!!」
本を落とし、こみ上げる何かを抑えるように宣言する青年。手の甲に輝きとともに何かが浮かびあがる。


131 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:19:21 P0m8yU.A0

「『弓』は……『ゴフェルの木』だったッ!俺は聖杯をとるためにここに来たッ!」
高らかな声とともに背後に何者かが召喚される。
現れたのは青年と比してなお大きい老年の男。常人の倍はあるか。素肌の上半身に丈の長いコートと三日月状のひげ、そして何より放たれるその王気(オーラ)が特徴的だ。

「お前が俺のサーヴァントか」
手にした令呪を確かめ、サーヴァントと向き合う。
英霊と対峙してなお恐れず、それを品定めするような視線は几帳面さゆえか、冷徹さゆえか。


132 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:20:46 P0m8yU.A0
「おォ、ライダーのサーヴァント、エドワード・ニューゲートだ。海賊白ひげって言った方が通りはいいか?」
「白ひげ?黒ひげじゃなくてか?」
「あァ?ティーチのバカのことは知ってんのに俺のこと……あぁ並行世界ってやつか」
自分を知らないという青年の態度に些かの苛立ちを見せるライダーだったが、思い当たる節があったのか落ち着きを見せる。黒ひげという通り名がありふれたものであるのにくわえ、何かを【聴いた】ようにも見えた。

「……海賊エドワード、か。俺の知る黒ひげと同じ名だ。ティーチだかサッチだか言う姓だった気がするが、まあどうでもいい。ステータスは…まあまあかな」
「グララララ!!言うじゃねェか、若僧が。名は?」。
「虹村刑兆」
「こんなとこ来てまで聖杯に何を望むってんだ?若ェのに急ぐ必要は無ェだろ」
「……ヒントはこの部屋にあるぜ。当ててみろよ」
引き続き己が使い魔を見定めようとするマスター。
対して因縁ある名を聞いても揺らがず、こちらも年若いマスターに問いを投げる
まるでマスター……刑兆を通じて別の誰かを見るように。
そして生意気な口叩きやがる、とぼやきながら部屋を見て回るライダー。
本棚には一瞥もくれずに弓を流し見、箱の中身を確認して、床に付いた傷を確かめる。
部屋を探し回のライダーはまるで宝探しをする少年のようにも見えた。

「……この箱の中身は写真の欠片だな。箱にしまう宝としちゃ上等だ。で、箱の周りにひっかき傷が多い。傷の並びからして五本指の霊長類、おそらく人間で立って歩くことか思考に何らかの障害がある。その障害を治してやりたいってとこか?」

推論を述べるライダー。それを聞いた刑兆は少々驚いたように

「箱の中身は俺もしらねぇが、他はいい線行ってるぜ。肝心なとこが違うがな」
「海賊だって言ったろ?興味は薄いが宝探しの経験は豊富なんだよ。で、答えは?」


133 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:21:24 P0m8yU.A0
自慢げなライダーの評価を内心向上し、悩んだ末に答える。

「……不死身になっちまったうえに、知性や尊厳をなくしたおやじを、フツーに死なせてやりてぇのさ」

それを聞いたライダーは先ほどとはくらべものにはならない怒りを露わに
「仮にも親に殺意向けるとはとんでもねェバカ息子じゃねぇか!!それでも家族か!?」
猛る英雄を前にして刑兆も怯まずに言葉を返す。10年分の悲哀と怒りと僅かの家族愛を籠めて叫ぶ。

「ああ…そうだよ…実の父親さ…血のつながりはな…だが、あいつは俺や弟に暴力を振るう最低のクズ!おまけに化物に魂を売った自業自得の男さッ!だからこそやり切れねーんだよ!フツーに死なせてやりてぇと思うんだよ!それが終わったときやっと俺の人生が始まるんだッ!」

情念の籠められた言葉にライダーも思うところがあったのか矛を収め、改めて問う。

「治すんじゃあダメなのか?」

その言葉には家族を想う男の優しさが込められていた。
息子に殺されようとする父親への思い。父に刃を向けようとする息子への思い。
刑兆もその言葉にすがりたくなるようなものだったが

「おれは何があろうと後戻りすることはできねえんだよ…もう何人も殺しちまった。弟すら利用したクズがまっとうに生きようなんざ虫のよすぎる話だ…」

掲げた目的を失っては奪った命に申し訳が立たない。億泰のためにも、俺の納得のためにも引き下がるつもりはない。
涙を浮かべ、決意を口にする。
するとライダーは

「グラララ…!若ェくせに知ったような口叩いてんじゃあねぇよ。正義掲げた海軍にだって人殺したやつなんざいくらでもいる。それに聖杯に願わなくともお前の親父をどうにかできる能力者もいるかもしれねェ。身の振り方をいろいろ考えてみるいい機会じゃねェか、この戦場はよ」

改めて誓う。

「俺自身に聖杯に託す願いはねェ。息子たちやロジャーの意思の結果、そして聖杯を手にした奴が世界をどう変えるのか見に来ただけだ。そういう意味じゃどうなるか読めねェお前の未来は偉大なる航路の船旅みたいで面白そうだ。付き合ってやるよ、最後までな」

主従の契りを結ぶことを。願わくばこのマスターの旅路を見届けることを。
誓いを聞き届けたマスターは涙をぬぐい

「老人らしー枯れた考えだかロマンあふれてんだかわかんねーな、てめーはよ。まあ願いがねーなら丁度いい。せいぜい役に立ってくれよ、ライダー」

子供のように強がり、闘いに臨む。

「俺に指図するなんざ100年早ェよ、アホンダラ」

ライダーのその笑顔はまるで子を見守る父親のようだった。


134 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:22:57 P0m8yU.A0

【クラス】ライダー
【真名】エドワード・ニューゲート@ONE PIECE
【パラメータ】筋力B+ 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具EX
【属性】混沌・善
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

【保有スキル】
嵐の航海者:A
船と認識されるものを駆る才能。軍団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
生前の逸話より船に加えて不死鳥種、巨人種に騎乗することも可能。

陣地作成:E
自らに有利な陣地を作り上げる。
'ナワバリ’をジョリーロジャーによって示し、NPCを庇護下に置くことで魔力の徴収が可能。
‘ナワバリ’のNPCに危害をくわえようとしたものに対しては全ステータスがワンランク向上する。

覇気:C
全ての人間に潜在する気配・気合・威圧、それらを極めた技能。ただし老いと病により今の体では十全に効果を発揮できない。
見聞色は気配をより強く感じる力。かつては就寝中の攻撃や不意打ちも感知できたが、ほぼ使用できなくなっている。
武装色は気合を鎧のように纏う力。筋力や耐久、武器の威力を1ランク向上させることが出来、実体を捉えることで液体化や気体化はもちろん霊体化したサーヴァントへの攻撃も可能となる。
覇王色は使用者の気迫そのもの。視界内の相手を威圧し、幸運と宝具を除く全パラメータが2ランク以上離れている場合意識を奪う。同ランク以上のカリスマ系、反骨の相系スキルを持つ者が近くにいれば無効化でき、精神スキルによる抵抗も可能。

心臓病:B
自身と家族の死の遠因となった病。一部のスキルの効力が低下し、あらゆる行動のファンブル率が上昇する。


135 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:24:27 P0m8yU.A0
【宝具】
『海征し陸駆ける白鯨(モビーディック号)』 ランク:C 種別:対軍宝具
長きにわたり白ひげ海賊団を支えた船。
海戦に対応した武装、コーティングによる海中移動、外輪による陸走などが可能。

『大地を震撼させる悪魔の力(グラグラの実)』 ランク:A+ 種別:対城宝具
超人系悪魔の実の能力で、震動を放つことが出来る。
建物を倒壊させたり海震を発生させるなど地震をおこすほか、薙刀の先から衝撃波として放ったり拳に纏い威力を収束させるなどの応用も可能。
本来なら島一つひっくり返すような威力だがサーヴァント化に伴い建築物を倒壊させる程度が限界。
副作用として悪魔の実の能力者は海に嫌われカナヅチになり、また複数の悪魔の実を口にしようとすると全身が粉々になる。
また消滅するライダーの近くに果実がある場合、それが新たな『大地を震撼させる悪魔の果実(グラグラの実)』となり、口にしたものが新たな能力者となる。

『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』 ランク:EX 種別:対軍宝具
死してなお白ひげに忠誠を誓い、船長とともに英霊化した海賊団をサーヴァントとして現界させ、白ひげ海賊団および傘下の43の海賊団が集結したマリンフォード頂上戦争を固有結界として再現する。召喚されるのはいずれもマスター不在のサーヴァントだが、それぞれがE-ランク相当の『単独行動』スキルを保有し、 最大30ターンに及ぶ現界が可能。
この宝具は忠誠を誓うすべての海賊を召喚するもののため、海軍や七武海はもちろん多くのインペルダウンの脱獄囚らも現れることはないが、海侠のジンベエや4番隊長サッチ、2番隊長エースらは馳せ参じる。

『時代は変わる(ニューゲート・トゥ・ネクストエイジ)』 ランク:EX 種別:対軍宝具
マリンフォード頂上戦争の最終局面、ライダーが殿となった撤退戦を固有結界として再現する。この宝具の使用にマスターの魔力は用いず、自身と『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』でつながる息子たちの魔力を用いる。
発動中はEXランクの単独行動スキルと戦闘続行スキルを獲得する。ライダーの前面に敵を置き、背後に地割れを発生させ不退転の戦いを繰り広げる。
この地割れは宝具の効果により空間的に断絶されており、対界宝具か高ランクの追撃系スキルを使わなければ抜けることは不可能。
この宝具の終了とともにライダーも消滅し、味方として逃がした全ての者の幸運をEXランクに上昇させる。また自身のマスターだった者はライダー消滅後も6時間の間ムーンセルに消去されない。


136 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:25:12 P0m8yU.A0
【人物背景】
‘偉大なる航路’後半の海‘新世界’に皇帝のように君臨する海賊『四皇』の一人、その筆頭。通称「白ひげ」「世界最強の海賊」「ひとつなぎの大秘宝に最も近い男」「海賊王とわたり合った伝説の怪物」。
若いころから海賊であり、自身が独立して船長となったのちは「海賊王」ゴール・D・ロジャー、「海軍の英雄」モンキー・D・ガープをはじめとする同時代の海の男たちとしのぎを削りあい、名をあげていった。
財宝や名誉以上に家族を求めており、気に入ったものを敵味方や種族を問わず船員(ムスコ)として勧誘し、大切にする懐の深さはまさしく船長(オヤジ)。
その威厳はすさまじく、白ひげのナワバリや船員に手を出す者はまずなく、魚人島など多くの島を自身の名で庇護するなど一海賊でありながら、その戦力と影響力は世界の平穏に大きく関与していた。
しかし船員の一人、マーシャル・D・ティーチが同じく船員のサッチを殺害、船を降りる。ティーチの上官的立場であったポートガス・D・エースもそれを追うため独断でとび出すも返り討ちに合い、海軍のもと公開処刑が宣言される。
エース救出のため一味総出で海軍と開戦、モンキー・D・ルフィをはじめとするインペルダウンの脱獄囚なども交えた『マリンフォード頂上戦争』となる。様々な思惑や戦力の交差する戦場で一時はエース救出に至るも、海兵の挑発と弟をかばったためにエースは命を落とす。それでも船員(ムスコ)たちを未来に送り届けるため、ここを死に場所として奮戦。‘ひとつなぎの大秘宝’の実在を宣言し、家族への感謝を胸に72年の人生を閉じた。
死後にその遺志は息子たちに、意思なき力はかつて息子と呼んだティーチに受け継がれた。
本来サーヴァントは最盛期の肉体で呼び出されるものであり、海賊エドワードの全盛期は当然若かりし頃であろうが、海賊白ひげとしての最盛期はサッチ、エースといった息子たちとともに生きた頃であると望んで老齢で参戦した。ステータスやスキルでは寄る年波による影響があるが、宝具として固有結界を持つ。固有結界が二種類あるのはマリンフォードという一つの地を1人の海賊としてみるか、船長としてみるかで見え方が変わってくるからであり、複数の心象風景を有するわけではない。

【サーヴァントとしての願い】
願いはない。
‘ひとつなぎの大秘宝’しかり聖杯しかり世界を変える何かが誰かの手に渡ったとき、どう世界がひっくり返るのか少し興味がある程度。
召喚されたのは父親の愛に飢えている誰かの呼び声に応えたため。


137 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:26:13 P0m8yU.A0

【weapon】
無銘・大薙刀
ライダーの巨躯と比してなお大きい薙刀。
覇気を纏わせればマグマの塊に触れても、巨人族の袈裟切りを受けても刃こぼれすらしない強度を持つ。その逸話から対熱、巨人殺しの概念を僅かにもつ。
『大地を震撼させる悪魔の力(グラグラの実)』の振動を飛ぶ斬撃のごとく放つことも可能。

【基本戦術、方針、運用法】
近〜遠距離全てにおいて『大地を震撼させる悪魔の力(グラグラの実)』と薙刀で戦えるオールラウンダー。ステータスはアベレージといったところなので燃費のいい武装飾の覇気と震動を中心に戦いを組み立てる。
覇王色の覇気による無力化も有効だろうが、条件的にほぼサーヴァントには通用しないだろう。
『海征し陸駆ける白鯨(モビーディック号)』はサイズ的に市街戦には不適。
本人の希望的にも打って出ての接近戦が中心になる。
‘ナワバリ’を示威すれば魂食いなしでNPCから魔力を徴収できるが、真名ばれのリスクが格段に上昇する。燃え落ちた船や病など弱点の逸話がばれることを考えると安易には使えないか。またNPCを庇護する必要があるので動きが制限される欠点も。
固有結界はとっておきの手。王の軍勢のパク……オマージュ。
格上の相手や集団を相手にするときに『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』、死に場所を見出したなら『時代は変わる(ニューゲート・トゥ・ネクストエイジ)』 。

【マスターステータス】

【名前】虹村刑兆@ジョジョの奇妙な冒険

【参加方法】
『弓と矢』の弓が『ゴフェルの木片』であることを調べ上げ、自ら望んで参戦。

【マスターとしての願い】
DIOの影響で怪物となってしまった父親に尊厳ある死を与えてやりたい。

【能力・技能】
スタンド使い。群体型のスタンドであるバッド・カンパニーを有する。
肉体的には長身で相応に逞しい。男子高校生を引きずって二階まで即座に上るだけの体力はある。
また長年『弓と矢』を用いてきたため、中距離における弓術はなかなかのもの。

【weapon】
スタンド名・バッド・カンパニー
破壊力:B スピード:B 射程距離:C 持続力:B 精密動作性:C 成長性:C
歩兵60名、戦車7台、戦闘ヘリアパッチ4機からなる軍隊のスタンド。
サイズはミニチュアだが威力はまともに当たれば手足は吹き飛ぶ破壊力。
群体型のスタンドであるため、歩兵の数体程度ならつぶされても本体への影響はほぼない。
地雷の設置、ミサイルなど装備も戦力も本物の軍隊さながら。
おそらく軍略スキルの影響を受けると考えられる。
群体系のスタンド保持者は精神的な欠落を抱えており、刑兆は目的のために手段を選ばず、また家族の愛に飢えている節がある。

『弓と矢』の弓
『ゴフェルの木片』を加工して作られた弓。高い神秘を持つようだが、それ以外に何かあるかは不明。見た目はおんぼろだが、弓としては上物。張力は刑兆の体感で20kgくらい。


138 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:26:52 P0m8yU.A0
【人物背景】
S市杜王町に住む男子高校生。家族構成は父親と弟1人。
幼少期、父親は膨大な借金を抱えており母親も病で帰らぬ人となっていた。
そのさみしさか金のためか、父親は世界を掌握しようとした吸血鬼DIOの手下となっており、吸血鬼の体細胞を埋め込まれていた。DIOの死後にその細胞が暴走、一年足らずで息子のこともわからない怪物になってしまう。
刑兆は父の遺産を使い10年かけてすべてを調べ上げた。「スタンド」のこと、「DIO」のこと、「DIOを倒した男」のこと、スタンドを目覚めさせる「弓と矢」のこと。
そして父親がもはやどうしようもない状態になってしまったことを確信し、父のためにも殺害を決意。
自身と弟もスタンド能力に目覚め殺害を試みるも失敗。協力者を作ろうと町民含む多くの人物を「弓と矢」で射抜き、スタンドに目覚めさせたり殺害したりする。
スタンド能力については調査を続け、凶悪な犯罪者ほど目覚める強い魂を持ち、能力に目覚める可能性が高いことをDIOの手記より知る。それは何かの下書きらしく『天国へ至る方法』の候補がいくつ書かれており、採用案は破り取られていたようだが選択肢の一つとして願望器、『方舟』の詳細と『弓』こそが『方舟』に乗り込むアイテム、『ゴフェルの木』であると記されていた。
神の敵である吸血鬼の呪いをこえるため、聖遺物を手にして目的を果たすために参戦を決意した。

【方針】
聖杯で願いをかなえるつもりだったが、ライダーの言葉にあるようにおやじを殺せる能力者なら同盟を組んでの生還も視野に入れる。
治す能力者の場合は保留。
打って出るよりもナワバリにこもってバッド・カンパニーによる暗殺の方が戦術的には好みだが、軍略に精通したライダーの意見をないがしろにするつもりはなく、それなりに動くつもり。

【その他】
刑兆はFate/Extraにおけるマイルームにいました。見た目は父親を閉じ込めていた部屋の縮小版に生活感を足したものです
設定としては月海原学園の寮ですが、それが校外の設備か、部屋から出たらどこに出るか、そもそも部屋に戻ってくることが出来るのかは一度も登校していないので不明です
グラグラの実と覇気については原作で詳細説明があったらそちらに合わせたいと思います


139 : 虹村刑兆&ライダー ◆A23CJmo9LE :2014/07/02(水) 18:35:34 P0m8yU.A0
投下完了です


140 : ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:39:04 Md9IXBEg0
投下します


141 : 範馬勇次郎&キャスター ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:40:04 K7pimL9M0


範馬勇次郎は退屈していた。
「あの」親子喧嘩以来、どこへ行っても自分が範馬勇次郎と悟られ、落ち着かない。
道端で子供にサインをねだられたことももはや両手の指では収まらない。
だからか、ふと気が向いて赴いた人気のない修行の地……幼少の頃の刃牙を鍛えた富士山麓の樹海で「それ」に出会った時。
勇次郎を絶えず襲っていた欠伸の衝動はピタリと止んだのだ。


「フォ……フォッ……フォ。おヌシがワシのマスターか?」
「そういうテメエは俺のサーヴァントだな?」


「闘争のない日常」を「退屈」と断じ、勇次郎は早々に予選を突破した。
そこで出会ったのは齢百を越えようかという、あの郭海皇ですらも赤子に思えるほどの年輪を重ねた老人だった。
しかし……勇次郎は直感する。
この老人は郭海皇やピクル、あるいは己すらも瞬きの間に殺してのけるほどの強者――否、絶対存在であると。
それほどの強者、常ならば勇次郎は即座に挑みかかっていただろう。だが今は事情が違う。
できるかどうかはともかくとして、この老人を殺してしまえばこれから始まる大戦にも参加できなくなってしまう。


「ソイツぁ困るな……ジイさんよ、俺は優勝してえんだ。手伝ってくれる気があんのかい?」
「ふむ……構わんよ。ワシも願いがないわけじゃあない。気骨のあるマスターならば歓迎じゃわい」


呵呵と笑う老人。勇次郎もつられてニマ〜と笑う。
引いたサーヴァントはキャスター、魔術師のクラス。
一般的には、三騎士などに比べれば「外れ」と思うだろう。だが勇次郎にとっては「当たり」だ。
なにせこの老人、魔導においては世界に並ぶ者のない存在だからである。
その絶大なる魔力を以ってすれば、勇次郎をサーヴァントと「殴り合わせる」ことも不可能ではないからだ。


「じゃあ行くか、ジイさん。言っておくが、サーヴァントは俺に喰わせろよ」
「そりゃええわい。ワシも楽ができるでな……ファッファッファ」


かたや「地上最強の生物」、範馬勇次郎。
かたや「キャスター」、すべてをしるもの。
暴力と智謀の頂点が出会い、聖杯戦争という極上の料理を食す。


142 : 範馬勇次郎&キャスター ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:40:20 WB8eBWlA0

【マスター】
 範馬勇次郎@刃牙道

【参加方法】
 刃牙と山籠りを行った樹海の大木がゴルフェの木だった 

【マスターとしての願い】
 人間世界の闘争にも飽きたので、サーヴァントになって別次元の闘いを楽しみたい。

【weapon】
 素手

【能力・技能】
 あらゆる格闘技に精通し、歴史や人体学にも造詣が深い。
 しかし勇次郎は己の肉体に絶対の自信を持っているため、技を使うことはめったにない。
 「鬼の貌」と恐れられる鍛え上げたヒッティングマッスルを用い、ただ力の限り殴りつけるスタイルこそが範馬勇次郎である。

 地上最強の生物:A あらゆる格闘技に精通し、しかし決して技に頼らず腕力で物事を押し通すエゴイズム。スキルというより範馬勇次郎という存在の生き様に近い。
             勇猛スキルと心眼(偽)の複合スキル。
             威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
             直感・第六感による危険回避。天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

【人物背景】
 いわく「地上最強の生物」。
 生まれ出たその瞬間、大国の指導者に「極東の島国にとんでもない脅威が生まれた」と核兵器の使用を一考させるほどのプレッシャーを与えた。
 長ずるに連れ、自然と彼は戦場に向かう。戦場こそはこの地上で最も合法的に人を喰らい、また己を磨き上げられる場であるからだ。
 闘争こそが人生の全て。戦うために喰らい、戦うために眠り、戦うために戦う。
 その飽くなき最強への欲望は、血を分けた息子ですらも餌としてしか認識しない。

【方針】
 「サーヴァントに任せて隠れておくのが定石? エフッ エフッ エフッ F F ……わかっちゃいねェなァ……それじゃ面白くねェだろ?
  ジイさんは後ろで見てりゃいいや……せっかくサーヴァントなんて極上の獲物が雁首揃えて待ってんだ……ちょうしこかせてもらうぜ!!」


143 : 範馬勇次郎&キャスター ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:41:04 Hl98hifk0

【クラス】
 キャスター
【真名】
 すべてをしるもの@ファイナルファンタジーⅤ
【パラメーター】
 筋力B 耐久E 敏捷D 魔力A+ 幸運C 宝具C
【属性】
 秩序・中庸 
【クラススキル】
 陣地作成:B…それなりの高さのある塔の最上階に陣取ることで、塔内での物理攻撃を禁じることが出来る。
          ただしこれには対となる力の塔が不可欠であり、力の塔の守護者を了承するサーヴァントがいない限りは発動しない。
 道具作成:-…魔法こそ至上の利器と信じているため、道具作成スキルは失われている。
【保有スキル】
 怪力:B…魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。
 自己強化:D…戦闘を開始した時点で防御魔法「プロテス」と再生魔法「リジェネ」がかかる。
          これは本人の意志ではなくシステムとして行われるものであるため、発動の気配や魔力消費がない。     

【宝具】
「最後の約束の物語(ファイナルアタック・フレア)」
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:200
 黒魔法の頂点である無属性魔法。対象の防御値を無視してダメージを与える。
 すべてをしるものは当然、封印されている「フレア」も「ホーリー」も知っているが、フォークタワーに挑んできた者への礼儀としてこの二つの魔法は使わない。
 ……が、自身が倒された時は別である。
 すべてをしるもののHPがゼロになった時、彼は自身を倒した相手へ向けて、持てる魔力の全てを注ぎ込んだ「フレア」を放つ。
 これは自動発動型の宝具であり、マスター・すべてをしるもの双方が自発的に使うことは不可能である。
 すべてをしるものは、たとえ自らを超える者であっても「自分以上に魔導に精通する存在」を許さないのだ。
 ただし例外的に、HP削減効果のある宝具やカウンター宝具などで倒された場合はこの宝具は発動しない。

「愚者の渡しの防御(リターン)」
ランク:D 種別:結界宝具 レンジ:1~30 最大補足:5
 戦闘を開始した時点まで時間を巻き戻す。
 体力・魔力、装備、周辺の地形など、敵味方問わずあらゆる状態がリセットされる。
 ただし人の意識には干渉しないため、この宝具を受けた者は「時間を巻き戻された」と即座に認識できる。
 宝具としては極めて魔力消費が少なくマスターにも負担を掛けないが、一度の戦闘で使用できるのは一度のみとなる。
 そのため、劣勢を挽回する以外にも敵の手の内を探るためという使い方が有効となるだろう。


【weapon】
 全魔法…回復・補助を司る白魔法、攻撃・状態異常を司る黒魔法、時間・空間を司る時空魔法。三つの魔導を極めている。
       しかしモンスターの力を我がものとする青魔法、召喚獣の力を借りる召喚魔法の二つは、すべてをしるものもまたモンスターであるがゆえに使うことはできない。
 コルナゴの壺…弱らせたモンスターを捕らえることができるアイテム。
          サーヴァントに効果はないが、マスターあるいはサーヴァントが召喚した低級のモンスターや怨霊ならば捕獲することが出来る。


144 : 範馬勇次郎&キャスター ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:41:34 E2rsC2Ok0

【人物背景】
 二つの異世界が融合して生まれた新たな世界に、フォークタワーという双子の塔がある。
 魔の塔フレアタワーには黒魔法フレアが、力の塔ホーリータワーには白魔法ホーリーが、それぞれ封印されている。
 この二つの魔法は同時に取得しないと大爆発を起こすため、冒険者はパーティを二つに分けて挑むことになる。
 力の塔では魔法攻撃が、魔の塔では物理攻撃が禁じられている。
 すべてをしるものは魔の塔の最上階でフレアを守る、あらゆる魔法を極めしモンスターである。
 彼に挑む者は、剣や弓ではなく魔導の限りを尽くして勝利せねばならない。
 禁忌を犯し力で挑む愚か者はことごとく時の回廊に囚われ、戦いを始めた瞬間に時間を巻き戻されるであろう。
 ちなみに彼は魔の塔の担当であるが、力の塔を守護するミノタウロスよりも腕っ節は強い。数値にすると【ミノタウロス:攻撃力99/回数9 全てを知る者:攻撃力100/回数20】となる。

【サーヴァントとしての願い】
 相方のミノタウロスが役に立たないので勇次郎をサーヴァントにして新たな力の塔の守護者にする。

【基本戦術、方針、運用法】
 タイプとしては、すべてをしるものは後衛、範馬勇次郎は前衛である。
 すべてをしるものが全力で勇次郎を強化すれば、一般的なサーヴァント相手なら防衛戦が行えるほどになる。
 マスターが盾役となり後方からすべてをしるものが魔法で援護するのが、このコンビの必勝パターンかつただ一つの戦術となるだろう。
 もし相手が魔法を反射するタイプのスキル・宝具を持っていた場合、速やかに撤退すべし。
 もし相手がバーサク系の魔法持ってた場合? 心配するな、ワシは殴ったほうが強い。


145 : ◆/k3Q/jYeig :2014/07/02(水) 18:41:59 4Bh408cI0
投下終了です


146 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:24:39 H39jNKwc0
投下します


147 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:25:24 H39jNKwc0
「……頃合いか」

月海原学園 コンピューター室

数十台のPCが設置された室内で、男は先ほどまで使用していたパソコンの電源をオフにした。
ここではこれ以上の必要な情報を得られないと悟ったからだ。
彼の記憶はそう時間を費やす事無く、簡単に取り戻す事が出来た。
男にとって記憶の封印は試練にもならない。
にも拘わらず予選を早々と突破せずに月海原学園で学生ごっこに興じていたのは、出来る限り情報を収集し自身の勝利をより確実の物とするためである。

行くぞ と男が短く告げる。
すると男の傍に立っていた少女は無言のままコクリとうなづき、男の秘書であるかのように後ろを付いて行った。

男に従う少女は銀髪で肌が雪の様に白く、赤い瞳をしていた。
少女は常に無表情で感情どころが自我すら存在していない。
もし男が『手に持っているナイフを自分の喉元に突き刺して自害しろ』と命じれば一切の躊躇なく命令を遂行するだろう。

普通の人間なら、そんな行動など到底できる筈が無い。
だが少女は人間ではなく、男の手によって造られた人工生命体『ホムンクルス』
主人の命令には逆らえない人形なのである。


♢♢♢


月海原学園には隠された入口がある。
その先を進んでこそ予選は本当に終わる。

「出てこい、バーサーカー」

男の呼びかけに応じ、白い衣装に身を包んだサーヴァントが出現する。
ポニーテールをした栗色の髪に整った顔立ちをした優しそうな女性の姿をしているが
その瞳は狂気に塗り固められ、主の命令あればひたすら破壊と殺戮の限りを尽くす狂戦士である。

男はバーサーカーを護衛に付け、ホムンクルスと共に奥へと進んでいった。


148 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:26:21 H39jNKwc0
「―――――――ッ!!」

バーサーカーが何かに気付き、唸り声をあげたと同時に上空から大量の矢が雨のように降り注いだ。
矢が衝突する度に轟音が鳴り、爆風が巻き起こり三者の姿は爆炎の中へと隠された。

「へっ これで契約者を一人脱落させたぜ」

男へ攻撃を仕掛けさせたアーチャーのマスターは勝利を確信して姿を現す。
彼は男を尾行して襲撃する機会を伺っていたのだ。

「あいつはどうも厄介な予感がしたから早急に仕掛けてみたが、案外呆気なかったな」
「クックック……勝った気でいるのはまだ速いんじゃないか?」
「なっ まだ生きて……!?」

爆風が消え、男達の姿を見てアーチャーのマスターは苦虫を噛み潰したように表情をこわばらせる。
かすり傷一つ付いていなかった、バーサーカーだけではない。
マスターである男も、ホムンクルスの少女にも。

「アーチャーッ!!とっておきの宝具でぶちかませッ!!」

マスターの指示を聞いたアーチャーは宝具を展開させる。
矢を構えると先端から膨大な魔力が収束され強烈な光を発している。

男へ狙いを定めアーチャーが矢を放つと、ミサイルを撃ち込まれたのかと錯覚するほどの衝撃波が巻き起こる。
アーチャーのマスターは今度こそ決まった……と一瞬考えたがすぐに否定された。

バーサーカーが巨大な魔法陣の盾を展開して、アーチャーの攻撃を完全に遮断したのだ。
奇襲で仕掛けた矢の雨を防いだのもバーサーカーの魔法によるものだとアーチャーのマスターは理解した。

「遊びは終わりだ 捕らえろバーサーカー」

アーチャーとマスターが行動するよりも早く、バーサーカーの放つリング状の魔力で体を拘束され
撤退が不可能な状況に追い込まれた。

「お、お願いだ……殺さないでくれ……」
「バーサーカー、アーチャーを消滅させろ」

バーサーカーは手に持っている杖を、拘束されて身動きの一切取れないアーチャーへと向けた。
杖からピンク色の膨大な魔力を放出して、アーチャーは抵抗の出来ないまま直撃すると分子一つ残らず消滅した。


149 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:27:07 H39jNKwc0
「あ……ああ……」

サーヴァントの死、それは契約者であるマスターの死でもある。
アーチャーのマスターの体は少しずつ消失していく。

「この日時で記憶を取り戻してる所といい、この俺を危険視した所といい魔術師としては二流以上のようだが
 そんな戦い方でこの俺に勝てると踏んだ貴様は策士としては三流以下だな」
「嫌だ!俺は、死にたくない……頼む!助けてくれぇ!!」
「くくくっ……予選なんぞつまらん催し物だと思っていたが、貴様は暇つぶしとしては中々楽しませてもらったぞ、はははは……はぁーっははははははは!!!」

アーチャーのマスターの肉体は半分以上消えかかっていた。
嘆きと苦しみと後悔と絶望などの負の感情が混ざり合ったような表情で涙を流す姿は男にとって愚かで滑稽であまりにも可笑しかった。

「このまま死ぬのは心残りだろう?俺に挑んだその無謀さを買って特別に俺の名前を教えてやる
 俺の名は木原マサキ!地球も月も全てを支配する冥府の王だッ!!」


バーサーカーのマスターの男、木原マサキは世界を支配する為の研究を行っている内にムーンセルの存在に行き着くと
戦いに勝ち残り、聖杯を手にする為の道具を開発していた。
通行証であるゴフェルの木片は金と頭を使えば入手する事など他愛ないが
あくまで科学者であり、魔術師ではない木原マサキはサーヴァントを使役する為の魔力が不十分だと考え
アインツベルンのホムンクルスの技術を盗み出して利用する事にした。

マスターとしての資格は木原マサキに所有させ、サーヴァントの魔力補充はホムンクルスに担わせる特殊な契約を結ばせた。
ホムンクルスはアインツベルンの技術に加えて木原マサキ独自の改良を重ねており
魔力だけでなく肉体の強度も飛躍的に上昇されている。

(燃費の悪さに頭を悩ませるバーサーカーだがホムンクルスを使えば例え最大出力で戦わせても問題は無い
 それにバーサーカーなら余計な考えを持ち始めて邪魔をされずに済む)

本来ならキャスターとして召喚されたであろう彼女が狂化してバーサーカーに仕立て上げたのも
サーヴァントがマスターを裏切らないようにするのが目的だった。

マサキがバーサーカーの方へ視線を向けると指で顎を持ち上げ、口付けをするように顔を近づける。

「見た目はただの小娘のようだが中々勇ましい功績じゃないか、なあバーサーカー……いや」

バーサーカーとの意志の疎通は不可能だったが月海原学園で情報収集してる間に出身や真名は既に把握していた。

「時空管理局、機動六課『エース・オブ・エース』の高町なのはよ」


150 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:27:37 H39jNKwc0
【マスター】
 木原マサキ@冥王計画ゼオライマー

【参加方法】
 『ゴフェルの木片』による召喚、本人曰く金と頭を使えば簡単に入手出来た。

【マスターとしての願い】
 冥王として地球も月も支配する

【weapon】
 ホムンクルス、アインツベルンの技術を盗み出して作り出した名無しの少女。
 木原マサキによる改良が施されているので身体能力も高い、外見はイリヤの肉体年齢を16歳にしたような姿

【能力・技能】
 天才的頭脳と一般市民を犠牲にする事も問わない冷酷さ

【人物背景】
 かつて鉄甲龍に所属していた科学者。八卦ロボや次元連結システムを開発しただけでなく、秋津マサトや氷室美久、八卦衆の造物主でもあるなど
 機械工学のみならず生物工学にも才能を発揮した天才的技術者。
 15年前、鉄甲龍を裏切りゼオライマーを持って逃亡し、日本政府に保護と見返りを要求するも、その直後に亡命を恐れた日本政府によって殺害されている。
 だがマサキは自分が日本政府にとっても危険人物であることを理解しており
 身の危険も承知していた。ゼオライマーの機体のパイロット登録システムに自身の遺伝子を登録していたのもそのためだった。
 更にゼオライマーと共に持参した自身のクローン受精卵により成長した存在(秋津マサト)がゼオライマーに搭乗すると
 マサキの人格と記憶が目覚めるように予めセットすることで、15年の時を越えて復活を果たす。
 卑劣で残忍、かつ狡猾な性格で、自分の目的のために他人を犠牲にする事を一切躊躇わない。彼の目的は自らが冥府の王となる事であり
 日本政府か鉄甲龍のどちらかが世界を制すと計算した上で、その両陣営に自分のクローンを残している。マサトの人格の中で覚醒したマサキの意志はマサトの人格を書き換えようとしていたが
 自分のプログラミングの結果である塞臥たちの愛情関係がもたらした三角関係を見て苦しみ出し、マサトの人格に敗れてしまう。最期はマサトの意思でもう一人のクローン幽羅帝もろとも、ゼオライマーのメイオウ攻撃で果てた。
 最後まで愛を否定していたが、本当は彼自身も心を捨て切れず、否定しきれなかったのかもしれない。

【方針】
 積極的に行動して他のマスター達を殺害する。


151 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:28:19 H39jNKwc0
【クラス】バーサーカー

【真名】高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS

【パラメータ】筋力C 耐久C 俊敏C 魔力A⁺⁺ 幸運A 宝具A

【属性】秩序・狂

【クラス別スキル】
 狂化:B…理性の代償として能力を強化する。
 ランクBは大半の理性を失う代わりにすべての能力値が上昇する。

【保有スキル】
 対魔力:A…A以下の魔術は全てキャンセルされる。
     Aランク以下の魔術師では傷を付けることはできない。
 エリアサーチ:B…探知用のスフィアを飛ばし隠れた敵を探す能力
         このスキルを持つサーヴァントに対して物陰に隠れる事は無意味に近い。

【宝具】
 『レイジングハート・エクセリオン』
 ランク:A 種別:対人宝具
 高町なのはが所有するインテリジェンスデバイス
 戦況に応じて様々な形態を取る事が出来る

【人物背景】
 海鳴市出身の空戦魔導士
 ロストロギア関連の事件に巻き込まれ偶然魔法と出会い
 レイジングハートを手にしたことから戦いの中でその才能を開花させていった。
 機動六課では戦技教官と前線フォワード部隊『スターズ分隊』隊長を務める。
 射撃・砲撃戦では攻撃力・防御力と最大射程に優れ
 その空間制圧力超一流である。
 武装隊では、その強さや実績から『エース・オブ・エース』の称号を得ている伝説的英雄。

【サーヴァントとしての願い】
 現段階では不明。

【基本戦術、方針、運用法】
 マスターの指示に従い他のマスターの殲滅。
 並のマスターなら魔力の供給が間に合わないほど消耗が激しい技が多いが
 ホムンクルスから大量の魔力が供給されている為、使用する事が可能。


152 : 木原マサキ&バーサーカー  ◆HHvly5T5Xo :2014/07/02(水) 19:29:08 H39jNKwc0
投下終了です


153 : ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:09:53 fTKvDGKQ0
小野寺クウガになのはと聞いて、投下します


154 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:11:33 fTKvDGKQ0
「クロノ君、コーヒー入ったよ」
「ありがとうございます、五代さん」

深夜の喫茶店で会話する少年と青年。
穏やかな空気を醸し出す二人だが彼らはNPCなどではない。
クロノ・ハラオウンとライダー・五代雄介。
二人は聖杯戦争への出場を果たしたマスターとサーヴァントだ。
この喫茶店はクロノが正規の参加者として予選を突破した際使えるよう予め用意された拠点だ。
絶大なマンパワーを持つ時空管理局の全力を注いだバックアップの賜物である。

「どうかな?方舟版、五代雄介ブレンド」
「はい、美味しいです」
「そっか、良かった。…ところで、やっぱり管理局の人達とはまだ連絡取れない?」
「はい、予想はしていましたが……。
やはり、事前準備と参加してからでは干渉の難易度が段違いのようです」





公務員であるクロノが何故このような血生臭い戦争に参加することになったのか。
それは第九十七管理外世界にて突如観測された、謎の超高度観測装置をL級次元航行艦アースラが発見したことに端を発する。
ロストロギアの疑いもある「方舟」と呼称されるようになったその観測装置を時空管理局は慎重に調査した。
無限書庫までをも動かした結果得られた情報に管理局上層部は震撼した。



曰く、「方舟」はあらゆる事象を観測する演算装置。
ゴフェルの木片なる遺物を媒介にして人を招き、古の英雄を召喚しての殺し合い、聖杯戦争を開催する。
ただそれだけならば管理局が動く必要性のない事案だった。
次元世界の存続を脅かす脅威でもない限り管理外世界に干渉しないことが管理局の法だからだ。

問題は、その聖杯戦争に召喚される英雄候補の中に管理世界出身の者がいたことだ。
管理局設立以前の戦乱の時代に名を残した英傑や、文献にしか残っていない古代ベルカの武人までがサーヴァント候補として存在していることが発覚したのだ。
これが意味することは一つ、「方舟」は全次元世界を観測している可能性が高いということ。
それだけでも驚異的な事実であるが話はそれだけに終わらない。

曰く、遍く事象を演算・記録する「方舟」は世界の理すら書き換える演算能力を持つ。
そして聖杯戦争の勝者には「方舟」を使う権限、すなわちどんな願いも叶えることができるという。
しかも参加者は自発的な参加のみならず木片を手にした者全てが該当する。
これではどんな思想を持つ者が「方舟」を掌握し、次元世界にどんな影響を与えるか計り知れない。
最悪わけもわからぬままいくつもの世界が消え失せるかもしれない。

管理局上層部は急遽対策を講じることになった。
しかし本局の優秀なオペレーターが何人がかりでハッキングを試みても中枢に辿りつけない鉄壁のセキュリティ。
結局出来たことは調査の過程で入手した木片を使い現地調査の名目で局員を内部に送り込むことだけ。
その人材として抜擢されたのがクロノ・ハラオウンだった。


155 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:13:09 fTKvDGKQ0



予選において比較的早期に記憶を取り戻したクロノはすぐに五代と出会い、「方舟」の調査を行っていた。
当初は英傑というイメージから程遠い五代に面食らったが、彼の人柄もあり打ち解けるのに時間は掛からなかった。

「…五代さんは、どうしてこの戦いに?
失礼と思われるかもしれませんが、僕にはあなたが戦いを好む人だとはどうしても思えない」

コーヒーを飲みながら、気になっていた質問をぶつけてみる。
五代雄介という青年からは、どうしてもクロノが思っていた武人、戦士といったイメージを想起できない。
もちろん彼の宝具や変身した姿はもう見知っているのだが。

「うーん、クロノ君ってさ、俺の知ってる人に似てるんだよね。
責任感が強いところとか、止めても止められなさそうなところとか。
…だからかな、何ていうか、放っておけなかったんだ。
まあ、戦うのが好きじゃないっていうのはその通りなんだけど」
「はあ、知っている人…ですか」
「うん。クロノ君は、その人と同じで誰かの笑顔を守るために戦ってる子だと思うから」
「………」

明確な返事はしないが、確かにそれは否定できないところではある。
もし悪意ある人間が優勝し、リンディやエイミィ、フェイトやなのはといった身近な人間に理不尽な災厄が降りかかったら。
クロノはそれを許した自分を決して許せないだろう。
加えて言えば、聖杯戦争というシステム自体にも憤りを覚えている。




ある種無差別に参加者を選別するルールもそうだが、願いを叶えるという謳い文句には苦い思い出がある。
どうしても、妹になったばかりの少女の、狂ってしまった母親を思い出す。
聖杯戦争というシステムは彼女のような「こんなはずじゃなかった」人生を歩まされた人々に殺し合いを強いているのだ。
人の心につけ込む「方舟」の在り方を個人として許すことはできそうにない。
クロノがマスターとしてここにいる理由は、任務であり、使命であり、大切な人や多くの人々を守りたいという願いであり、その全てなのだ。

アースラの皆は今も「方舟」の解析を進めてくれているだろう。
ユーノは無限書庫で資料を集めてくれているはずだ。
彼らが自分を信じて送り出してくれたように、自分も彼らの信頼に応えなければならない。
少し冷めたコーヒーを飲みながら、そう決意を新たにした。


156 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:14:13 fTKvDGKQ0
【クラス】 ライダー
【真名】 五代雄介@仮面ライダークウガ
【属性】 秩序・善
【パラメーター】
筋力 E 耐久 D 敏捷 E 魔力 E 幸運 B 宝具?(非変身時)
【クラス別スキル】
対魔力:D…一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
変身中のみ発現し、アルティメットフォーム時にはあるスキルに変化する。
騎乗:B(A)…騎乗の才能。 大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 幻想種は乗りこなせない。
マイティフォーム、ライジングマイティフォーム、アメイジングマイティフォーム、アルティメットフォーム時は1ランク上昇する。
【保有スキル】
精神耐性:C+…Cランク以下の精神干渉魔術やそれに類する攻撃を無効化する。
特に怒りや憎しみといった攻撃・破壊衝動を煽るものに対しては通常の二倍の防御効果を発揮する。
このスキルは対魔力と重複して発動する。
2000の技:C…雄介が小学校時代の恩師との約束から身に着けていった数々の特技。
中国拳法や空中回転といったクウガとしての戦闘に応用されているものから戦闘に関わらないものまで多岐に渡る。
ちなみに2000番目の技はクウガへの変身である。
千里眼:B+…鷹の眼。視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。
鋭敏過ぎる五感の高さから、視界が遮られ目の及ばないものであろうとも補足することが可能。
また、範囲内にいれば気配遮断及びそれに類する能力を無効化して敵を発見できる。
ペガサスフォーム、ライジングペガサスフォーム、アルティメットフォーム時のみ発現する。
モーフィングパワー:B+(EX)…クウガやグロンギが戦闘の際に用いる物質操作能力。
クウガはこの能力で原子・分子を分解・再構成することで多数の形態に変身する他、特定の武器・道具を手にすることでクウガとしての武装に変化させる。
アルティメットフォームに変身すると極小規模の願望器とすらいえるほどの力になり、瞬間移動や天候操作など全能の能力を行使できるようになるが、制限によりそれらの力の多くは使用できなくなっている。
超自然発火:A…モーフィングパワーから派生したスキルの一つでアルティメットフォーム時のみ使用可能。
周囲の物質の原子・分子を操ることで物質をプラズマ化し標的を体内から発火させる。
ただし存在自体が神秘の塊であるサーヴァントに対してはデフォルトでダメージ数値が下がる。
また体内を発火させないだけの魔力によっても防ぐことができ、魔力のステータスの高さに応じてさらにダメージは軽減されAランク以上で完全に無効化できる。
また制限によりマスターに向けて使用することは出来なくなっている。
超能力無効化:B(A)…対魔力とは似て非なる凄まじき戦士となったクウガ専用の防御スキル。
アルティメットフォーム時のみ対魔力の代わりに発現し、魔術・超能力系の攻撃スキルのダメージ、効果をランクの高低や威力の大小を問わず完全に無効化する。
…のだがこの聖杯戦争ではこの力は制限されておりランクA以上のものはダメージ、効果を軽減するに留まる。

【宝具】
「伝説を塗り替えた戦士(クウガ)」
ランク:EX 種別:対人宝具(自身)レンジ:− 最大捕捉:1人
古代種族リントが敵対種族グロンギの暴虐に対抗すべく作りだされた、戦士の力。
願いを叶えるとされる神秘の霊石アマダムを内部に格納しており、身に付けたものをクウガへと変身させる。
また、身に付けた者に常軌を逸した再生・回復能力を与える。
グロンギに対抗できる力を与える善性の面の宝具であるが、同時にグロンギと同じ存在になる悪性の面も内封している宝具でもある。
雄介は本来想定されていないイレギュラーな「金の力」を含めた様々な形態を駆使して闘い、能力も形態に応じて変化する。
またこのフォームチェンジを行う際雄介は自らを鼓舞する意味も込めて「超変身」と叫ぶが実際には発声せずとも一瞬かつノーモーションで変化できる。


・グローイングフォーム(白のクウガ)
筋力 E+ 耐久 D 敏捷 E 魔力 D 幸運 B 宝具D
クウガの素体形態である白い戦士。
いわゆる不完全な状態であり戦意が弱い場合や深刻なダメージを負った際にこの形態になる。
能力的にはマイティフォームの半分程度と非常に弱くこの形態ではまずサーヴァントには太刀打ちできないどころか力量によってはマスターにさえ打ち倒される危険がある。
一応相手に刻印を打ち込む必殺技である「グローイングキック」を使えるもののやはり威力は不十分である。


157 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:15:44 fTKvDGKQ0
・マイティフォーム(赤のクウガ)
筋力 D+ 耐久 C 敏捷 D 魔力 D 幸運 B 宝具C
「邪悪なる者あらば 希望の霊石を身に付け 炎の如く邪悪を倒す戦士あり」
クウガの基本にして完成形態。
バランスの取れた能力を持つ赤い戦士であり司る属性は火。
素手での打撃を中心とした格闘戦や乗り物を用いた戦闘を得意とする。
主に雄介は敵の手の内を探る時にこの形態になり、敵の戦い方に合わせた形態に変化する。
しかし基本フォーム全てに言えることだがこのままでは上級のサーヴァントと渡り合うにはやや力不足である。
必殺技は炎を纏った右足で相手に刻印を打ち込む「マイティキック」。雄介は後に空中回転を取り入れた強化型を開発した。
・ライジングマイティフォーム(赤の金のクウガ)
筋力 C+ 耐久 C 敏捷 C 魔力 C 幸運 B 宝具B
マイティフォームを放電現象、雷(金)の力で進化させた強化形態。
金の力とは部分的にアルティメットフォームの力が各基本フォームに流れ込んだいわば半アルティメット状態を指す。
当初はライジングフォームを維持できるのは三十秒だけだったが後に永続的にライジング形態を維持できるようになった。
とはいえ当然ながら全てのライジングフォームは基本形態に比べ魔力消費が増大する。
このライジングマイティフォームは全体の能力がバランス良く強化されており、右足にマイティキックの威力を増幅する金色の足甲・マイティアンクレットが装着されている。
上級のサーヴァントと正面から戦うなら、最低でもライジングフォームが必要不可欠である。
・ドラゴンフォーム(青のクウガ)
筋力 E 耐久 D 敏捷 B 魔力 D 幸運 B 宝具C
「邪悪なる者あらば その技を無に帰し 流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士あり」
スピード・跳躍力・瞬発力・俊敏性に優れた青い戦士であり司る属性は水。
反面パンチ力やキック力、耐久力は低下してしまうため、それを補うべく「長きもの」をモーフィングパワーで変換した専用武器・ドラゴンロッドを用いた棒術戦を行う。
また雄介は中国拳法の動きを取り入れた戦い方を編み出した。
必殺技はロッドの先端に封印エネルギーを込めて刻印を打ち込む「スプラッシュドラゴン」。
・ライジングドラゴンフォーム(青の金のクウガ)
筋力 D 耐久 D 敏捷 A 魔力 C 幸運 B 宝具B
ドラゴンフォームを金の力で進化させた強化形態。
スピード・跳躍力・瞬発力・俊敏性がさらに強化されている。
また専用武器であるドラゴンロッドも先端に金の矛がついたライジングドラゴンロッドへと強化される。
・ペガサスフォーム(緑のクウガ)
筋力 E 耐久 D 敏捷 D 魔力 C 幸運 B 宝具C
「邪悪なる者あらば その姿を彼方より知りて 疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり」
圧倒的な視覚、聴覚などを有する緑の戦士であり司る属性は風。
感覚神経が極限まで研ぎ澄まされた形態で、紫外線・赤外線を見ることや超音波を聞くことが可能で、遠く離れていたり保護色で姿を隠した敵をも正確に捕捉可能だが、接近戦は不得手であるため「射るもの」を変換した専用武器・ペガサスボウガンを使用する狙撃を得意とする。
この系統のフォームとアルティメットフォームに変身している間は千里眼のスキルが発動する。
ただしエネルギーの消耗が激しいため、このフォームを維持可能なのはわずか五十秒間だけである。もし制限時間を超過した場合は強制的にグローイングフォームになり、その後二時間は変身不可能となる。
サーヴァント化したことでこの制約には多少融通がきくようにはなったが魔力消費が激しいことには変わりない。
必殺技は空気弾と共に相手に刻印を打ち込む「ブラストペガサス」。
・ライジングペガサスフォーム(緑の金のクウガ)
筋力 D 耐久 D 敏捷 D 魔力 B 幸運 B 宝具B
ペガサスフォームを金の力で進化させた強化形態。
超感覚能力がさらに強化されており、人間の数万倍の五感を持つ。
また専用武器であるペガサスボウガンも連射可能なライジングペガサスボウガンに強化される。


158 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:16:45 fTKvDGKQ0
・タイタンフォーム(紫のクウガ)
筋力 C 耐久 B 敏捷 E 魔力 D 幸運 B 宝具C
「邪悪なる者あらば 鋼の鎧を身に付け 地割れの如く邪悪を斬り裂く戦士あり」
俊敏性を犠牲に高いパワーと防御力を誇る紫の戦士であり司る属性は土。
防御力の高さを生かして敵の攻撃を避けようともせず受け続けるまま進撃し、「斬るもの」を変換した専用武器・タイタンソードで攻撃する力任せの戦法を得意とする。
しかし二の腕など装甲に覆われていない箇所は脆く、魔術や概念武装による攻撃には対応できないなどその防御性能には欠陥が目立ち、そもそもセイバーなど上級のサーヴァントであればタイタンの装甲も容易く突破できる。
このため聖杯戦争においてこの形態の有用性は低く、長時間維持する意味もあまりないので強力な攻撃から致命傷を避けるために変身する緊急回避の一つとして用いるのが吉。
必殺技はタイタンソードから封印エネルギーを放出して刻印を打ち込む「カラミティタイタン」。
・ライジングタイタンフォーム(紫の金のクウガ)
筋力 B 耐久 A 敏捷 D 魔力 C 幸運 B 宝具B
タイタンフォームを金の力で進化させた強化形態。
パワーと防御力はさらに強化されているが、防御面での欠点もそのまま引き継いでいる。
また専用武器であるタイタンソードも刀身が伸びたライジングタイタンソードに強化された他二本同時に装備することも可能。
・アメイジングマイティフォーム(黒の金のクウガ)
筋力 B+ 耐久 A 敏捷 B 魔力 B 幸運 B 宝具A
ライジングマイティからさらに進化したクウガの準最強形態。
身体の色が赤から黒に変化した限りなくアルティメットフォームに近い状態。
右足だけでなく左足にもマイティアンクレットが装着された。
基本的な戦い方はマイティ、ライジングマイティと共通だが戦闘力は大きく向上しており、三大騎士クラスなどの上級サーヴァントにも引けを取らない。
・アルティメットフォーム(凄まじき戦士)
筋力 A+ 耐久 A 敏捷 A 魔力 A 幸運 B 宝具EX
「清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん」
本来であればクウガが優しい心を失い、憎しみの力によってのみ発現するクウガ最強の形態。
しかし五代雄介は絶対的な力を持つグロンギ、ン・ダグバ・ゼバを倒すためこの形態に変身する必要に迫られながらも人々とその笑顔を守ろうとする優しい心を保ち続けたため、理性を失い暴走した黒い眼ではなく赤い眼のアルティメットフォームへと変身を遂げ、古代の伝説を塗り替えた。
この伝承により聖杯戦争で五代雄介が変身するアルティメットフォームは必ず優しさを保った赤い眼になる。
アルティメットフォームは通常のクウガが必殺技で発する封印エネルギーを血管状組織によって常時全身から放出している他、全ての能力が各形態の限界値を大きく超えている。
肘や脚部の棘は伸縮自在であり敵を切断することが可能、他の形態では口を保護する役割を果たすアーマードマウスも牙が鋭利に変化し噛み付き攻撃を行えるなど全身が凶器となり得る。
両手のハンドコントロールリングからは黒色のライジングタイタンソード、ライジングドラゴンロッド、ライジングペガサスボウガンを素材を用いることなく無から生成可能。
多くの制限を受けて尚圧倒的な戦闘力を誇るがマスターへの負担も巨大なものとなり、魔法の行使はほとんど出来なくなるため使いどころを見極めることが重要となる。

「古代の装甲機(ゴウラム)」
ランク:C+ 種別:騎乗宝具 レンジ:− 最大捕捉:1人(1機)
「来れ 甲虫の姿をかたどりし 馬の鎧となる僕よ」
リントが戦士クウガの支援用に作った、意思を持つ馬の鎧。巨大なクワガタムシ型の通常形態を持つ。
霊石アマダムを内蔵しており、クウガの求めに応じて飛来し、単体でもクウガが脚に掴まった状態で飛行可能なほか、彼の乗るバイクに融合合体して強化することも可能(その際、バイクはゴウラムの力で融合しやすいように変形する)。
最高速度は時速500km/hだがクウガが脚に掴まっているとスピードは落ちる。
聖杯戦争では雄介の自由意思で何時でも召喚可能。


159 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:17:30 fTKvDGKQ0

【weapon】
・ビートチェイサー3000…警視庁が開発したクウガ専用バイク、ビートチェイサー2000の後継機種。
現代の機械であるため単体では宝具未満の武装扱いとなる。
本来なら雄介が最も活躍した時から十三年後に開発される機体だがライダーのクラスで現界したためかこちらを所有している。
またビートチェイサー2000、トライチェイサー2000も所持しており一人で計三台ものバイクを保有している。
・名刺…「夢を追う男 2000の技を持つ男 五代雄介」と極太字体で書かれた名刺。
聖杯戦争においては特に意味のないものだが五代雄介の代名詞でもあるためか所持している。
ちなみになくなっても魔力で補充可能。

【人物背景】
1975年3月18日生まれ、O型。世界を旅する冒険家。笑顔とサムズアップがトレードマーク。
未確認生物(グロンギ)と遭遇した際、遺跡で発見されたベルトを何かに導かれるように装着したことで、クウガへの変身能力を持つようになる。
初対面の人には「夢を追う男・○○○○(その時点で持っている技の数)の技を持つ男」と書かれた自作の名刺を手渡す。また、「大丈夫!」の言葉とサムズアップが癖(決めポーズ)となっている。
両親を亡くしており、現在は喫茶店ポレポレに居候している。
一見すると飄々とした能天気な性格で、桜子のいる研究室を訪れるためにビルクライミングで学舎の壁を登るなど、変わり者のところもあるが、実際は強い意志と深い優しさを内に秘めている。
父は戦場カメラマンで、外国で死亡している。父の訃報に接した時、恩師である神崎の言葉に感銘を受け、「2000年までに2000の技を持つ」と約束。
1番目の技は笑顔。クウガへの変身が2000番目の技になった。
リントの「戦士クウガ」を示す文字が気に入ったのか、自分のシャツやバイクなどにマークをプリントしたり、マークを入れたベルトのバックルを自作したりした。
たとえ人を守るためとはいえ、拳を振るうことを「いい気持ちはしない」と嫌う。
そしてその想いは劇中たびたび描かれ、最後の戦いでその最たるものが見られる。ダグバを倒した後、再び海外へ冒険に出た。
尚、雄介は十三年後にも再びグロンギと戦うことになるが、この聖杯戦争では二十五歳の頃の姿で召喚されている。

【サーヴァントとしての願い】
本人に聖杯にかける願いはない。強いて言えば一人でも少ない犠牲で聖杯戦争を終結させること。
しかしそれは「戦いを終わらせる」というエゴのために人間と戦うということであり、その矛盾は常に雄介の頭の中にある。
【基本戦術、方針、運用法】
何でもこなす汎用性を持つ一方、一つ一つの形態は専門職の英霊に比べると劣る点が多い。
サーヴァントの情報を集めて戦い方を煮詰めその相手に応じたフォームチェンジを駆使することで真価を発揮する。
このため序盤は情報収集が主となるだろう。
また腹部の霊石アマダムは頭部、心臓部に続く第三の霊核といえる弱点であり、ここを完全に破壊されると死亡は免れない
究極の暴力たるアルティメットフォームは原則的に最後の手段である。


160 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:18:22 fTKvDGKQ0
クロノ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's
【参加方法】
時空管理局が発見したゴルフェの木片を用いての参加。
尚、聖杯戦争の参加にあたって管理局からのバックアップを得ている。
【マスターとしての願い】
方舟及び聖杯戦争の内情の調査・究明。
個人的な願いというよりは組織からの命令であり実地で調査任務を行うマスターとして最適な人材と判断されたのがクロノである。
しかし無益な殺し合いの阻止に対しては強い熱意を持っている。
【weapon】
S2U…クロノが愛用するストレージデバイス。
デバイスとは魔導師が魔法を使用する際に用いる補助媒体であり、ストレージデバイスはその中にあって次元世界で最も広く使われている機種のデバイスである。
名前の通り魔法情報を蓄積したりそれを使用するのに必要な機能に特化されており、純粋な道具として所有魔導師が魔法を扱うための媒体となる。
人口知能を搭載していない分処理能力に優れるが、使う魔法を全て自分で選択する必要があるため所有者の力量が素直に反映される。
クロノのS2Uは杖の形状をしており、待機時にはカードの形を取る。
近接、中距離、遠距離、防御、補助と何にでも使える万能型。
クロノはインテリジェントデバイスを扱うだけの能力を持っているが、質実剛健を好むためこちらを使っている。
氷結の杖デュランダル…その二つ名の通り、凍結魔法系の魔法に絶対的な補正を加えるストレージデバイス。
闇の書を封印するため時空管理局の技術の粋を結集して作られたデバイスであり、純粋なストレージデバイスとしても最新・最速の性能を誇る他、魔力の一時貯蔵機構も備えている。
この杖の放つ極大氷結魔法「エターナルコフィン」は極めて強力で、劇中ではたった1度の使用で背景に映る海一面を氷に閉ざしてしまった。
クロノにとってこのデバイスは切り札であり起動すること自体がフルドライブの発動と同義である。
クロノはS2Uとこのデュランダルを使い分けるマルチデバイス使いである。

【能力・技能】
ミッドチルダ式魔法の使い手であり、魔導師ランクはAAA+。
立場上裏方に回ることが多いが主人公である高町なのはらを大きく上回る実力者であり、なのはらが魔導師として大きく成長し、デバイスも強化された「A's」終了時点でもそれは変わらない。
遠・近の攻撃から防御、補助に至るまで、効率を重視した魔法を偏りなく使いこなすオールラウンダー。
中でもバインドを得意としておりスピードで自身を上回る高機動型の魔導師であるフェイトを難なく絡め取るほど。
さらにこれらの魔法をデバイスに頼らずとも行使することができる。
魔力量では高町なのはに上限値で僅かに劣る程度でほとんど差はない。
執務官としても就任してからの三年間で優れた成績と実績を残し、十四歳にして指揮権を与えられるほど指揮官としての実力も高い。
このため、実母リンディを含めた時空管理局の上層部からの信頼は非常に厚い。
とはいえ聖杯戦争においてはサーヴァントに魔力を供給する都合上十全の力を発揮することは難しい。
以下は劇中でクロノが使用した魔法である。


161 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:19:07 fTKvDGKQ0

・バリアジャケット…防護服及びそれに付随する防御フィールドの総称であるフィールドタイプの防御魔法の一つ。
魔導師が戦闘時に纏う、魔力で構成された衣服でありミッドチルダ式の場合は特にバリアジャケットと呼ぶ。
衣服だけではなく、衣服に覆われていない部分やデバイス本体も防御フィールドを生成して身を守ったり、空気抵抗を無効化している。
魔力で出来ているので、発動中(身に付けている間)は常に術者の魔力を消費し続ける。 このため、基本的には必要な時のみにしか装備しない。
・飛行…空中を自由に飛ぶ魔法。本編中では、ほぼ全員がごく自然に使って派手に空戦を繰り広げている。
・スティンガースナイプ…魔力光弾(スティンガー)をコントロール、一発の射撃で複数の対象を殲滅する魔法。
発射後、光弾は術者を中心に螺旋を描きながら複数の目標を貫通し、ある程度魔力を失った時点で空中にて螺旋を描きつつ魔力を再チャージした後、術者のキーワードで再度加速してさらに攻撃する。
なお使用時にクロノが発する「スナイプショット」は弾丸加速のキーワードである。
・スティンガーレイ…高速な光の弾丸を発射する。
威力自体はそれほど強くはないが、速度とバリアの貫通能力が高いため、対魔導師用としては優秀な魔法。
対象抑止に高い効果を発揮する。
・スティンガーブレイド・エクスキューションシフト…魔力刃「スティンガーブレイド」の一斉射撃による中規模範囲攻撃魔法。
少なくとも一度に百発以上は発射可能で魔力刃には環状魔法陣が付いており、それぞれ別の敵に攻撃することができるため集団戦に最適な魔法。
また、魔力刃の爆散による視界攪乱の効果もある。
・ブレイクインパルス…杖、または素手での接触により、目標の固有振動数を割り出した上で、それに合わせた振動エネルギーを送り込んで粉砕する魔法。
固有振動数の算出のために、目標に接触した状態で数瞬の停止が必要。
魔法の能力のみならず、近接戦闘能力も要求されるが、最小限の魔力で最大の効果を上げることができる。
あらかじめ水の固有振動数を記録しておけばタイムラグなく発動できると思われるが局員として生物に対して使用してはならない魔法であるためよほどの事がない限りこの手段は使えない。
性質上非殺傷設定が意味を為さない一長一短ある魔法である。
・ブレイズカノン…ブレイズ(炎)の名の通り、熱量を伴う砲撃魔法。
高町なのはのディバインバスターと比較して射程に劣るが威力と速度は同等以上。
大威力の瞬間放出を上手く制御して、長時間放出による隙を作らないような調整をされているため連射が可能。
・ディレイドバインド…不可視の設置型捕獲魔法で、特定空間に進入した対象を捕縛する。
チェーンバインドと同様魔力の鎖で相手を捕らえる。
クロノは他の魔法の発射前に予めこちらを詠唱をしておくという戦法を使う。
詠唱は「蒼窮を駆ける白銀の翼、疾れ風の剣」。
・ストラグルバインド…対象の動きを拘束し、なおかつ対象が自己にかけている強化魔法(変身魔法等)を強制解除する捕獲魔法。
魔力で体を構成した魔力生物に対しては武器にもなる。
魔法による一時強化が施された対象や魔法生物に対して高い効果を持つ反面、副効果にリソースを振っている分、射程・発動速度・拘束力に劣る面がある。
このためクロノ自身も「あまり使い道がない」と評している


162 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:20:05 fTKvDGKQ0
・エターナルコフィン…クロノがデュランダルを用いて使用する、 本来はランクSオーバーの高等魔法であるが、デュランダルの氷結特化性能とクロノが長年培った魔力変換・温度変化技能が合わさりほぼ完全な形で使用されている。
攻撃目標を中心に、付近に存在するもの全てを凍結・停止させることを目的とした魔法であり、その威力は「闇の書の闇」を海ごと凍らせた。
温度変化魔法であるため通常のバリア・シールドでは防御はきわめて困難であり、これの対象とされたものは温度変化防御のフィールド系防御で対抗せねばならない。
同時に「攻撃対象特定が困難」「発動が遅い」「消費魔力が大きい」という欠点も抱えているが、対大型対象戦や集団戦においては戦局を変える切り札となり得る。
通常の生命に用いた場合この魔法は対象生物の命を奪うことはなく、破壊や加熱などで外部から凍結が解除されない限りその対象を半永久的に凍てつく眠りへと封じ込める。
しかしサーヴァントに魔力を供給する必要がある聖杯戦争でこの魔法を行使するのは非常に困難であり、使用するならデュランダルの魔力貯蔵機構を活用するなど時間をかけた入念な事前準備が不可欠である。
詠唱は「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ 凍てつけ!」。

この他、防御、治癒、探知、結界魔法など独立汎用型の魔導師として必要な技能は全て修得している。

【人物背景】
次元航行艦「アースラ」艦長、リンディ・ハラオウンの息子で、十四歳にしてアースラ所属の時空管理局執務官を務める。
クールで無口、かつ生真面目と人当たりのきつい性格でジェエルシードを一気に手に入れようとするフェイトを助けようとしなかったり、ヴォルケンリッターに対して強い憎悪を抱くなど正義感が非常に強い故に冷徹さもあるがたとえ理に適っていても自分の信念に反すれば突っぱねる強さ、熱血さを持ち、フェイトやはやて、ヴォルケンリッター達の罪の軽減のために尽力するなど、普段は表に出さないが深い優しさを持つ。
またエイミィの寝癖が気になって直してあげるなどお茶目な一面もある。
三歳の頃に「闇の書」の暴走により局員であった父・クライドを亡くしており、五歳の時に父の師匠でもあったリーゼロッテ、リーゼアリア姉妹に弟子入りしている。
若輩でありながら優れた実力を持っているのは生来の生真面目な性格と父の死を契機とした厳しい修練(当初はリーゼロッテ・アリアとのスパルタに近いしごき、それ以後はたゆまぬ自助努力)によって勝ち得たものである。
リーゼ姉妹の指導を受けていた頃は滅多に笑わない子供であったが、士官学校時代にエイミィと出会ったのが精神的にプラスとなった模様。
フェイトという妹的存在が出来てからは少しずつ優しさを表に出すようになった。
【方針】
序盤は情報収集に専念してある程度情報を集めてから改めて具体的な行動計画を策定する。
もしその過程で殺し合いに消極的、否定的なマスターがいれば様子を見つつ保護する。
デバイスの非殺傷設定は極力解除せず、殺人行為はやむを得ない場合にのみ限定する。


163 : クロノ・五代 ◆ui4kQCcLNk :2014/07/02(水) 20:23:11 fTKvDGKQ0
これにて投下を終了します
誠に勝手ながらステータス作成に関して、小野寺クウガのものを参考にさせていただきました
不都合があれば後々説明文や表現を変更致します


164 : 井之頭 五郎&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:11:39 6l1ARjgg0
投下します。


165 : 井之頭 五郎&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:12:36 6l1ARjgg0
いきなり間違えました。ごめんなさい。


166 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:15:11 6l1ARjgg0
直ってないorz
とりあえず無駄にレス消費するのもなんなんで始めます。

############################


(まいったなぁ……。なんだろう、ここは……。)

井之頭五郎は座り込んでいた。。
五郎の仕事で旅をしたどの国とも違う、奇妙な空を眺め、煙草を口に咥え、紫雲を燻らせ、道に備え付けのベンチに座り込んでいた。
五郎は輸入雑貨商であった。それが、倉庫の商材の整理をしていたら、いつの間にか知らない場所にいたのである。

(見たところどこかの町みたいだが……)
(いかんせん土地勘がない。どこへ向かえばいいんだか)
(その上、いつのまにか左手に刺青のようなものができているし。これは困るな)

たまたま所持していた、フランスの古物店で購入した木彫りの置物をなんとなく触りながら、
五郎は愚にも付かない、たわいのない思考を巡らせていた。

「何かお困りですか?」
「ああ、大丈夫です」

そこに一人の男が話しかけてきた。

(若いな。スーツ姿だが……営業だろうか)

「いいえ、あなたは困ってるはずですよ。俺だって困ってるんですから」
「ですから、困って……あ、いや、もしかして、あなたもわけの分からないうちにここに居たクチですか」
「察しが良くて助かります」

五郎は心の中で胸を撫で下ろした。

(どうやら、俺だけという訳ではないらしいな)
(……ん? それっていうのは、つまり、こういうのが他にも居るかもしれない訳で)

「なおさら困るじゃないですか!」
「ええ、そうですね」
「あ、すみません……」

思わず飛び出てしまった大声に、五郎は謝罪した。


167 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:16:13 6l1ARjgg0

「まあ、ひとつ、そこのお店にでも入って落ち着きましょう。あ、私、斑鳩真と申します。
 よろしければ、名刺をどうぞ」
「ああ、これはどうもご丁寧に。私は井之頭五郎と申します」

男から名刺を渡され、思わず五郎は返した。

(ん……? どうやら、財布やカードケースは無事なんだな? 煙草もそのままだったし)
(拉致、というには放置がすぎるな。なんなのだろうか)

「へえ、井之頭さんは輸入雑貨商を営んでいらっしゃるんですか!」
「そういう斑鳩さんは……ACE……ACEですか!? あの国際的な人材会社の!」
「ええ、まあ。と、言っても既に引退してるんですけどね」
「いや、でもお若いのに素晴らしい。私はこういう商売なもので、ACEのお噂は色んな所から聞こえてくるんですよ」
「お上手ですね、井之頭さんは」
「とんでもない。あなたのお勤めだった会社が、それだけ立派なのですよ」
「否定はできませんね。私も誇りを持って勤めていたのですから。ただ、死んじゃったんですけどね」
「死んだからと言って、あなたのお仕事……え、死んだ?」
「そうなんですよ。でも、あなたのサーヴァント・ライダーとしてここに呼ばれちゃったみたいで」

(サーヴァント? ライダー? もしかして、関わっちゃいけない人だったのだろうか)

五郎は怪訝な顔をした。初見の他人がおかしなことを言っているのだ。当然である。
しかし、五郎にはどうしてもこのスーツの青年が、気が触れているようには見えなかった。

「そんな顔しないでくださいよ、私だって非常に理解しがたい話をしているのは自覚しています」

ともなれば、この、困ったような顔になった青年を追い払おうとするのも気が咎めてくる。

(まあ、腹もペコちゃんだし……たまには知らない人間と飯を食べるのも悪くないか)

「分かりました、そこのお店で食事でもしながらお話をお聞きしましょう」
「ありがとうございます。井之頭さんが話の通じる人で良かった。これが百舌鳥なら……ああ、なんでもありません」

(部下かなにかだろうか? やはり、会社勤めだとそういうのも大変だろうな)
(やはり、俺は一人で十分だな)
(それにしても、この青年と飯食った後……どうなっちゃうんだろうなあ、俺……)


168 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:19:10 6l1ARjgg0
クラス】ライダー

【真名】斑鳩 真

【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D

【属性】
 中立・善 

【クラススキル】
 騎乗:B(C)
人造の機械に限り、ありとあらゆる物を乗りこなすことができる。
  ライダーのクラスにより生物に対する騎乗も可能だが、本人が乗り気でないためランクは落ちる。

 対魔力:E
  騎兵のクラスに付与される対魔力。英霊自身に魔術的なものと遭遇する経験がないため最低限のものになっている。
 無効化はできないが、ダメージをいくらか低減できる。

【保有スキル】
 心眼(真):A
  修行・鍛錬によって培った洞察力。
  窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す判断能力。
 ナビゲーショ:C
  一度通った道の構造、状況を完全に把握し、記憶できる。
  ただし、自身の経験に無い専門知識を必要とするトラップは看破できず、
  破壊や劣化等の変化が有った場合は把握しなおす必要がある。

【宝具】
『万機の操術士』(スーパーマルチドライバー)
 ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:-- 最大補足:1
  ありとあらゆる機械仕掛けの乗り物を乗りこなし、ありとあらゆる任務をこなした逸話の具現。
  操縦するありとあらゆる物をDランク相当の宝具と化し、装甲に自身の持つ対魔力を付与する。
  また、自身の敏捷、幸運も1ランクアップし、仕切り直しのスキルを得る。

【weapon】
 無し。ACEエージェントとしてあらゆる乗り物を使用したのが仇となり、象徴となる武器が現れなかった。

【人物背景】
 皆川亮二作品「D-LIVE」の主人公、斑鳩 真の父。
 国際的人材派遣会社「ACE」に所属する、ありとあらゆる乗り物を扱うエージェント、スーパーマルチドライバーだったが、
 「東洋の破壊王(アジアンクラッシャー)」の異名を持つ元傭兵、火浦 剛斉との戦いの際、仲間を庇い負傷し、
 仲間と分断され負傷の影響により殺害された。なお、火浦は後に負傷が無ければ殺せなかったと回想している。
 非常に冷静で、分析能力と機転に富むが、言動にもそれが反映されているため、頭でっかちで説教じみているともとれる。
 元傭兵の同僚を、登山で引きずり回せる程の体力を持つが、何かの乗り物が無ければ戦闘技術を持たない。

 
【サーヴァントとしての願い】
 無念はあるが、それ以上に生前の同僚を信頼しているため、願いは無い。
 あえて言うならば、ACEエージェントとして五郎の依頼を完遂したい。

【基本戦術、方針、運用法】
 とにかく機械系統の乗り物に騎乗したい。
 それができなければ、すこしサバイバル能力に長けるだけのおじさんである。
 ぶっちゃけサーヴァントとしての本分を果たすことすら難しいだろう。
 逆に、騎乗スキルさえ発揮できれば、戦闘能力を得、さらには逃走など生存には類を見ない能力を発揮するだろう。


169 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:20:47 6l1ARjgg0
【マスター】
 井之頭 五郎(いのがしら ごろう)

【参加方法】
 ムーンセルによる召還。
 個人経営の雑貨輸入商である五郎の商材の中にゴフェルの木片が加工されたものが混ざっていた。

【マスターとしての願い】
 無し。というかまず状況を理解していない。

【weapon】
 無し。

【人物背景】
 海外の輸入品を取り扱うため、ある程度の審美眼がある。
 商談の交渉から経営、経理、倉庫の管理まで個人で執り行っている模様。
 また、嗜む程度に肉体を鍛えており、一般人ならば容易く制する程度には古武術が扱える。

『人物背景』
 漫画、「孤独のグルメ」の主人公。
 個人経営の輸入雑貨商を営むいつもスーツ姿のハードボイルドな中年。
 商売は上手くいっているようで、結構良い車に乗り、しかも度々乗り換えており、昼間から焼き肉食ったり、
 夜食にコンビニで2000円近く買い物していたり、経済状況からその手腕がうかがえる。
 基本的に物腰は柔らかく、周囲に合わせようとする良識人だが、半端に決断力があるのか結構思い切った行動にもでる。
 そし大体てほろ苦い思いをする。作中は基本一人のためボッチに見えるが、友人にお弁当のアドバイスを貰ったり、
 商談の相手に甘味所を紹介してもらったり、女優と付き合ったことがあったり、別に人間関係が苦手ということは無いと思われる。

【方針】 
 無事に帰りたい。


170 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:22:27 6l1ARjgg0
投下終了です。
色々ご迷惑おかけしました。


171 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:28:17 iHY1yQys0
皆様投下乙です。
続いて私も投下させていただきます。


172 : 井之頭五郎&ライダー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 21:29:39 6l1ARjgg0
なんどもすみません、サーヴァントのクラス表修正させていただきます。

【クラス】ライダー

【真名】斑鳩 真

【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D

【属性】
 中立・善 

【クラススキル】
 騎乗:B(C)
  人造の機械に限り、ありとあらゆる物を乗りこなすことができる。
  ライダーのクラスにより生物に対する騎乗も可能だが、本人が乗り気でないためランクは落ちる。

 対魔力:E
  騎兵のクラスに付与される対魔力。英霊自身に魔術的なものと遭遇する経験がないため最低限のものになっている。
 無効化はできないが、ダメージをいくらか低減できる。

【保有スキル】
 心眼(真):A
  修行・鍛錬によって培った洞察力。
  窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す判断能力。
 ナビゲーション:C
  一度通った道の構造、状況を完全に把握し、記憶できる。
  ただし、自身の経験に無い専門知識を必要とするトラップは看破できず、
  破壊や劣化等の変化が有った場合は把握しなおす必要がある。

【宝具】
『万機の操術士』(スーパーマルチドライバー)
 ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:-- 最大補足:1
  ありとあらゆる機械仕掛けの乗り物を乗りこなし、ありとあらゆる任務をこなした逸話の具現。
  操縦するありとあらゆる物をDランク相当の宝具と化し、装甲に自身の持つ対魔力を付与する。
  また、自身の敏捷、幸運も1ランクアップし、仕切り直しのスキルを得る。

【weapon】
 無し。ACEエージェントとしてあらゆる乗り物を使用したのが仇となり、象徴となる武器が現れなかった。

【人物背景】
 皆川亮二作品「D-LIVE」の主人公、斑鳩 真の父。
 国際的人材派遣会社「ACE」に所属する、ありとあらゆる乗り物を扱うエージェント、スーパーマルチドライバーだったが、
 「東洋の破壊王(アジアンクラッシャー)」の異名を持つ元傭兵、火浦 剛斉との戦いの際、仲間を庇い負傷し、
 仲間と分断され負傷の影響により殺害された。なお、火浦は後に負傷が無ければ殺せなかったと回想している。
 非常に冷静で、分析能力と機転に富むが、言動にもそれが反映されているため、頭でっかちで説教じみているともとれる。
 元傭兵の同僚を、登山で引きずり回せる程の体力を持つが、何かの乗り物が無ければ戦闘技術を持たない。

 
【サーヴァントとしての願い】
 無念はあるが、それ以上に生前の同僚を信頼しているため、願いは無い。
 あえて言うならば、ACEエージェントとして五郎の依頼を完遂したい。

【基本戦術、方針、運用法】
 とにかく機械系統の乗り物に騎乗したい。
 それができなければ、すこしサバイバル能力に長けるだけのおじさんである。
 ぶっちゃけサーヴァントとしての本分を果たすことすら難しいだろう。
 逆に、騎乗スキルさえ発揮できれば、戦闘能力を得、さらには逃走など生存には類を見ない能力を発揮するだろう。


173 : ◆UqRYQeseDg :2014/07/02(水) 21:32:57 iHY1yQys0
あれ、名前が違う。
>>74で投下した者と同じ人です。
とりあえず先に投下します。





「ちょっと美神さーーーん!!!」


街の真ん中で叫んでる男がいた。
青年というよりもまだ少年と言ったほうがいい年齢ではある。

赤いバンダナに青のジーンズ。どこか軽薄そうな雰囲気を漂わせる。
少年の名は横島忠夫。美神令子除霊事務所の超薄給かつ奴隷同然の待遇で、彼女の助手(アルバイト)である。
普段の彼は所長の美神令子と同僚のおキヌちゃんと一緒に悪霊退治に精を出しているはずなのになぜこんな所にいるのか。
彼がこの戦争に参加した経緯を説明しよう。


始まりはオカルトGメンの西条の訪問だった。
普段は国家公務員として妖怪や悪霊退治、超常現象の解決などを行う彼がきたのも当然訳があった。
曰く、ICPOの通達で万物の願いを叶える聖杯の存在が確認された。
悪意のある第三者に渡る前に回収したいがアシュタロスとの事件などにより人手がとても足りないので、
信頼の置ける民間のGS(ゴーストスイーパー)にも協力を要請したいらしい。
ただし死の危険が高いため強制では無いとの方針を伝えた。
その以来を了承した美神だったがここで1つ問題が生じた。
彼女の本職はGS、悪霊や妖怪、悪魔といった相手の専門家であるが、同職のGSや魔術師などには効果が薄い。
また英霊であるサーヴァント相手にも得意の卑怯な策も通じないと考えたが、高額の報酬と聖杯は是が非でも欲しい物である。
そこで彼女が講じた作戦が……



「なんで俺一人でいくんですかぁーーーー!」
「五月蝿いわね!あんたの能力のほうがこの仕事には向いてるのよ。私もおキヌちゃんもこういった戦いにはあまり得意じゃないの。
プロなら文句言わずにさっさと行きなさい」
「そんなぁーーー!?」

鼻水を垂らしながら泣き喚く助手に苛立ちながらも、こういった事になる事は予想済みである。
美神は胸を押し付けるように腕を絡め、耳元でフッと息を吹き…

「お願い横島君…聖杯を持ち帰ってくれたら――――――同じ部屋で一夜を過ごしてもいいわよ」
「やらせていただきます!!」

見事な敬礼をしながらもあまりの単純さに一抹の不安を覚えるが…

(まあこいつなら大丈夫でしょ。実戦は積んでるししぶといし、何より悪運だけは強いから何とかなるでしょ)

一見すると放置とも取れる態度の裏には、横島に対する確かな信頼があった。


174 : 横島&ライダー  ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:34:11 iHY1yQys0






そうして経緯を経て聖杯戦争に参加した横島。
この日のために文珠(もんじゅ)のストックを貯めこみ、破魔札や見鬼くんといった装備もオカルトGメンに要求することもできた。
記憶の封印も予め文殊で記憶をストックしたためすぐに思い出して予選を突破することができた。
できる限りの準備を整えこの場にいる横島だったが…


「やっぱ死ぬのはこわいんじゃあーーー!!」

肝心の中身がダメダメだった。例え英霊とやらを使役できても自分なんかじゃ歴戦の魔術師に勝てるとは思わない。
こうなったら最後の方まで隠れていようと画策していると―――

「おーい、君が僕のマスター?」

後ろからかけられた声にばっと振り向く。

(どうか強いサーヴァントでありますように!)

藁にも縋る思いで振り返った先にいたのは、胸元に獅子のエンブレムが施された鎧に、ファーの付いたマントを上から羽織っている。
小手や鎧の一部、マントとブーツは白く色取られており、白騎士としての名残りが感じられた。
ピンク髪を三編みにし、黒いリボンの髪飾りを付け、太股をちらりと見せるガーターベルトがフェミニンな雰囲気を醸し出している。
極めつけは口元からちらりと見えるチャームポイントの八重歯。
どう見ても美少女です。ありがとうございます!!

「ずっと前から愛してましたー!!」
「初対面だよっ!?」

全力で飛びつく横島をなんとか受け止めながら改めて自己紹介をする。

「それで?君が僕のマスターかい?」
「ハイ!あなたのマスターの横島忠夫です!」

どこからか取り出したバラを捧げながら跪く横島を面白そうに眺めながらも、情報交換を続ける二人。

「それでマスターの望みは一体なんなんだい?」
「俺の場合は仕事で聖杯の確保に来てるから聖杯を持ち帰ることが願いになるのか?あんたは、えーと?」
「ライダーだよ」
「ライダーの願いは無いのか?サーヴァントは願いが有るから召喚に応じるんだよな?」
「一概には言えないんだけどね。暇つぶしで参加する英霊もいれば、生前果たせなかった忠義を貫きたいって騎士もいるし。
僕もそこまで叶えたい願いは無いよ。しいて言うなら受肉して現世をうろつきたいかな」

だからさ…っと横島に手を差し出すライダー。

「とりあえずはタダオのお仕事を手伝うよ。一緒に頑張ろうね」
「っああ、宜しくなライダー!」

お互いに硬い握手をかわすと、ライダーは黄金の槍を掲げ

「我が名はシャルルマーニュが十二勇士アストルフォ!我が名に賭けて主に勝利を献上すると宣言する!……なーんてね。気楽に行こうタダオ」
「うむ!では早速英気を養うために一緒に風呂にでも入るか!」
「男同士の裸の付き合いだね!了解だよ!」
「……え?男、嘘だろっ!!?」
「ホンとだよ」

クルリと後ろを向き近くにあった木に近づくと何所からか藁人形を取り出し―――


「神も仏もいないんじゃぁーーーーー!!!」

全力で釘を打ち続けたのだった。


175 : 横島&ライダー  ◆HUcCB15i0Y :2014/07/02(水) 21:35:47 iHY1yQys0





【クラス:ライダー】
【真名:アストルフォ@Fate Apocrypha】
【パラメーター】
筋力D耐久D敏捷A魔力B幸運A+宝具C
【属性】
 混沌・善 
【性別】
???
【スリーサイズ:B71/W59/H73】
【クラススキル】

対魔力:A A以下の魔術はすべてキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではアストルフォに傷をつけられない。
宝具である「本」によってランクが大きく向上しており、通常はDランクである。

騎乗:A+ 騎乗の才能。獣であるならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。
ただし、竜種は該当しない。

【保有スキル】

理性蒸発:D 理性が蒸発しており、あらゆる秘密を堪えることができない。
味方側の真名や弱点をうっかり喋る、大切なものを忘れるなど
最早呪いの類。このスキルは「直感」も兼ねており、戦闘時は
自身にとって最適な展開をある程度感じ取ることが可能。

怪力:C- 筋力を1ランクアップさせることが可能。
ただし、このスキルが発動している場合は1ターンごとにダメージを負う。

単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能


【宝具】

恐慌呼起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)
 ランク:C
 種別:対軍宝具
 レンジ:1〜50
 最大捕捉:100人
竜の咆哮や神馬の嘶きにも似た魔音を発する角笛。
レンジ内に存在するものに、爆音の衝撃を叩きつける。
対象のHPがダメージ以下だった場合、塵になって四散する。
善の魔女・ロゲスティラがアストルフォに与え、ハルピュイアの大群を追い払うのに使用された。
通常時は腰に下げられるサイズだが、使用時はアストルフォを囲うほどの大きさになる。

触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)
 ランク:D
 種別:対人宝具
 レンジ:2〜4
 最大捕捉:1人
騎士アルガリアの馬上槍。金の穂先を持つ。
殺傷能力こそ低いものの、傷をつけただけで相手の足を霊体化、
または転倒させることが可能。
この転倒から復帰するためにはLUC判定が必要なため、失敗すれば
バットステータス「転倒」が残り続ける。ただし、1ターンごとにLUCの上方修正があるため、成功はしやすくなる。


176 : 横島&ライダー  ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:36:44 iHY1yQys0


魔術万能攻略書(ルナ・ブレイクマニュアル)
 ランク:C
 種別:対人(自身)宝具
 レンジ:-
 最大捕捉:1人
さる魔女から譲り受けた、全ての魔術を打ち破る手段が記載されている書物。
所有しているだけで、自動的にAランク以下の魔術をキャンセルすることが可能。
固有結界か、それに極めて近い大魔術となるとその限りではないが、その場合も真名を開放して、
書を読み解くことで打破する可能性をつかめる。
・・・が、アストルフォはその真名を完全に忘却している。
魔術万能攻略書も適当につけた名である。
また、ステータスの一部が落書きされて読み取れなくなっているのも、この宝具の効果らしい。
ステータス確認も一種の魔術のようなものであるため、少しだけなら干渉できるとのこと

この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)
 ランク:B+
 種別:対軍宝具
 レンジ:2〜50
 最大捕捉:100人
上半身がグリフォン、下半身が馬という本来「有り得ない」存在の幻獣。
神代の獣であるグリフォンよりランクは劣るものの、その突進による粉砕攻撃はAランクの物理攻撃に匹敵する。
かなりの速度で飛行することが可能らしく、ライダーによれば、「びゅーん」って感じ。
飛ぶだけなら魔力消費も大したことはないらしい。
「ある場面」において絶大な効果を発揮するらしく、能力の一部が伏せられている。

【weapon】
剣・チェインメイル・角笛
【人物背景】
フランク国王に仕える武勇に秀でた12人の配下『シャルルマーニュ十二勇士』の騎士(パラディン)の一人。
設定ではイングランド王の子にしてリナルドの従弟となっていたので、恐らくオットーに嫁いだ母親がシャルルマーニュの親族であると云われている。

この世に並ぶもの無き美形ながら、「理性が蒸発している」と例えられるほどのお調子者。
冒険好きのトラブルメーカーで、どこにでも顔を出し、トラブルに巻き込まれ時には巻き起こす。
悪事を働くという概念がなく好き放題暴れまわるが、最悪の事態には踏み込まないというお得な性格。

『狂えるオルランド』では、失恋で失われたオルランドの理性を取り戻すため、月にまで探索行に赴いている(月には地上で失われたすべてのものがある)。
ここで彼(彼女)はオルランドの理性と自分の理性を取り戻して帰還。
だが時間が経つと、彼(彼女)の理性はまた蒸発してしまった。
最後にはローランや他の大勢の騎士とともにロンスヴォー峠の戦いで戦死する。


【サーヴァントとしての願い】
特になし、しいて言えば受肉して現世を遊びまわりたい。
【基本戦術、方針、運用法】
基本行動はほぼマスターに一任する。ただし英雄としての誇りは忘れない。
能力値は幸運が突出するのみで比較的低水準であり、宝具に関しても特筆して強力と言う訳ではない。
自身も言うように「弱いサーヴァント」の部類に入り、一対一の戦いで勝利を掴むのは難しい。
かといって性格的には到底謀略に向いておらず、通常の聖杯戦争においては開始時点で詰んでいるレベルの厳しい戦いを強いられる。
しかしながらサポート役として見た場合、「命中すれば抵抗出来ない致命的な状態異常宝具」
「高速飛行乗騎と騎乗A+による高い移動力」「雑魚散らし用の対軍宝具」「対魔力Aと幸運A+で致命的状況に陥りにくい」
「理性蒸発により臆する事がない」と、チートと言っても良いレベルの高い能力を誇る。
他の英霊の補助として運用する事でその真価を発揮する、「聖杯大戦向けのサーヴァント」の一騎と言えるだろう。


177 : 横島&ライダー  ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:37:57 iHY1yQys0
【マスター】
横島忠夫@GS美神 極楽大作戦!!
【参加方法】
オカルトGメンの伝手により参加権の触媒より聖杯にアクセス
【マスターとしての願い】
聖杯を持ち帰る(ただし自身の生存が第一)
【weapon】
破魔札・霊体ボウガン・見鬼くんなどの霊具一式
【能力・技能】
サイキック・ソーサー
横島が自身の能力(霊力の形状変化)を最初に発現した技。
小竜姫のバンダナによって引き出された力の一遍を六角形の盾状にした物で、掌に霊力を一点集中する防御主体型。
広げた掌大の大きさしかないが、その分霊力が圧縮されはじかれはしたものの破壊された事は無い。
非常に強靱な防御力を誇るが霊力のコントロールを一点に集めすぎた為、
肉体は霊的にもまったくの無防備となる(ただし、完全にそうなるのは当初の横島くらい)。
フリスビーのように投擲することで攻撃にも使用でき、使い手によっては投擲後の遠隔操作も可能。
威力はそこそこの破魔札クラス。GS試験では横島と雪之丞が使用し、ダブルKOとなった。二人の能力向上と変化に伴い使用されなくなる。

栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)
香港編で横島が身に付けた霊力で作る武器。
魔装術の様に右手に霊力を集中させる事で作られる霊波刀の一種。
初期発現時はパーツ状の装甲が手を覆っている形だったが、
最終的には手首全体を覆うグローブ状の籠手となった。
応用力が広く、マジックハンドの様に伸ばすなど様々な形状になるが、
刀剣状の形で使われる事が多かった。
当初は斬れ味の方は今ひとつで斬るというより殴るのに使われた
(横島自身のイメージにもよるが、本来の力を発揮するのは刺した時)。
後述の文珠が登場してからは主戦武器の地位を追われたが、文珠とは違い咄嗟の使用が出来るためにその後も引き続き使われた。
注がれる霊力次第で伸びたり巨大化することも可能。
「究極の魔体」にトドメを刺したのもこの技である。
その名に違わず栄光を掴む手で、この能力を発揮しだしてから横島が美神の主人公の座を脅かすようになる。

サイキック猫だまし
美衣、ケイの猫又母子の事件で美神と対立した際に見せた「栄光の手」の応用技。
相撲の猫だましを霊力を込めて打つだけだが、霊的な閃光が発生し、霊的視覚を持つ存在には多大な効果を発揮する。


178 : 横島&ライダー  ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:38:48 iHY1yQys0
文珠(もんじゅ)
霊力をビー玉程度の大きさに凝縮したもので、漢字一文字の念を込めることで様々な効果を起こす事ができる
(例:対象を爆破する「爆」、攻撃から守る「防」等)。
ヒャクメによると「力の方向を完全にコントロールする能力」。
これを作り出せるのは後に神となった菅原道真を除いて人間は作中では横島のみ。
攻撃、防御、治癒、撹乱とその能力は多岐にわたる。
また、一度作り出した文珠は意識下にストック出来る他、念を込めて漢字が書かれた後でも、
その文殊を使用しなければ後から別の文字を上書きする事も可能、さらに横島本人以外にも使用できる。
使われなければ消滅せず残るので一種の霊具ともいえる。
複数の文珠を組み合わせることでより強力な効果を生み出すこともできるが、
そのコントロールには超人的霊力が必要となり、誰でもたやすく出来るものではない。
27歳の横島は修行により最高14文字をコントロールできるようになった。17歳の横島でも2文字までなら可能。
使い手以外の人間に可能かは不明。
「模」の一文字でアシュタロスの強大な能力や思考・記憶をコピーしたり、「蘇」で消滅しかけたグーラーを回復させたり、
霊力とはまったく関係ない能力(西条談)を発揮できる一方で制限や弱点も多い。
効果は術者のイマジネーションも関係するため、必ずしも本人の意図に沿うものではない。
たとえば、敵を倒すために「倒」と字を込めても文字通り「倒れる(転倒する)」だけに留まる、など
「具体的な効果」をイメージしないと無駄遣いになる他、対象の状態が不適当だと能力は発揮されない事もある
(崩壊した美神の魂を「復」「活」させようとしたが、崩壊が進みすぎていたため不可能であった、など)。
また持続時間と持続能力には限界がある(防御に使った場合には一定以上のダメージを受けると壊れる)。
一度作った文殊は横島の意識下にストック出来、必要に応じて呼び出せるが、一個作成するのに当初は一週間 - 数日の時間が掛かるため、
連続使用をするとストックがなくなる(ただし生成速度は横島の成長や精神状態にも左右される)。
アシュタロス戦の終盤で瀕死の重傷を負った横島がルシオラの霊体を取り込み強化された事で、
太極型に変化し、一つの文珠に2文字記入して使用できる上(例:「飛・翔」「粉・砕」等)、一度の使用では消滅しなくなった。
普通の文珠とは桁違いの威力を発揮し、超上級魔族のアシュタロスに傷を負わせることが出来た
(最も力の差が大きすぎる為指摘されなければ分からない程度の傷では有ったが)。
しかしこの文珠は一時的な副作用による産物の為かアシュタロス戦以降作中では姿を現すことはなかった
(もっともその後は本当に必要となるほどの強敵が出ていない事情もある)。
【人物背景】
17歳の高校2年生。身長175cm。
1976年6月24日生まれ。血液型O型。
海外赴任中の両親と離れ、アパートで下宿中に偶然見かけた美神の色香に迷い、
超薄給かつ奴隷同然の待遇で、彼女の助手(アルバイト)を始める。
頭に巻いているバンダナがトレードマーク。
好きなものはハンバーグ、嫌いなものはタマネギとヤモリ
(美神にヤモリを食わされそうになってタマネギとヤモリは嫌いと泣き叫ぶのがお約束)。
女性の姿形をしていれば神も人外もなく欲情する煩悩のカタマリ。
見境無くアタックやセクハラを繰り返し、しばしば美神の着替えや入浴を覗いては半殺しの目に遭う。
一度激怒した美神に通報され、チカンで警察に逮捕されている。
女性が原因で散々な目に遭い続けるが全く懲りない。一方でロリコンは否定している。
また口では過激なことを要求する割に奥手で、相手がOKだと言うと急に腰がひける臆病者。
また、自分に向けられた純粋な好意に対しては超が付くほど鈍感。
劣等感の塊で、ひがみ根性が強く、ピートのようなイケメンや大樹、
西条のようにデキる男に対しては敵意を抱き、隙あらば容赦がない。


179 : 横島&ライダー  ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/02(水) 21:41:50 iHY1yQys0
また女好きだが女性を蔑視した発言も多い上、おキヌやルシオラ(場合によっては美神も)
のように自分に恋愛感情を持つ女性に対してカッコつけたがる反面、思った事をすぐ口に出してしまうため肝心なところでどつきたおされる。
父母の血ゆえか商才に恵まれ、オカルトGメン参加のため不在だった美神に代わって所長代理となった際には、
食いはぐれていた仲間のGSたちに協力を呼びかけ大幅な黒字を計上している。
遊びに関しても天才的な才覚と情熱を持っており、小学生時代はミニ四駆の全国大会で3年連続優勝を飾るほどの伝説的な腕前を持ち、
「浪速のペガサス」の異名を持つ。呪われたクレーンゲームにおいても美神たちが囚われたときは一人で全員を救助した。
小竜姫の指摘でかなりの霊能力を持つことが示唆されていたが、魔族との戦いが本格化した劇中中盤以降で全GS中最高の潜在能力を開花させる。
身体能力・反射神経ともに異常に高く、至近距離から撃たれた銃弾を見切り、「ゴキブリ並みの生命力」といわれるほど打たれ強い
(普段から美神に折檻されているせいでもある)。
ただ横島にとって霊力以上の武器が「機転」であり、
絶体絶命のピンチを発想の転換で乗り切る場面は初期からみられる。
文珠習得後は咄嗟のアイデアを実現させる機会が広がり、アシュタロスさえも手玉にとった。
絶大な力を秘めているものの、その力を引き出せるかどうかは煩悩に左右される。
“人間的に成長したがため煩悩がなくなり逆に霊力が落ちる”といったあまり例のない事態にも遭遇する。
【方針】
自身とライダーの生存を第一に考えて行動する。
積極的に戦わずに基本は逃げの方針。
拠点に篭るのではなく機動力を活かし一撃離脱や情報収集を取る。
戦闘は出来る限り避け序盤は準備と情報収集にあてる。
敵に遭遇した場合は宝具を使って離脱。
ただし助けを求める声が聞こえたらなんだかんだで助けると思う。
でもやっぱり自分たちの安全を最優先にしたい。
可能であれば誰かと手を組みサポート役に回る。
(そもそも主従揃って一対一で戦うような能力ではない、サポート役に回ってこそ真価を発揮する)


お騒がせして申し訳ありません。
以後はこのID?で統一させていただきます。


180 : ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 21:48:59 Jy713USk0
雨生龍之介&キャスター投下します


181 : ナイトメア ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 21:51:04 Jy713USk0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



我々はときおり、 悪夢から目覚めた瞬間に自らを祝福することがある。 我々はおそらく、死んだその瞬間をみずから祝福することであろう。


N・ホーソン


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


182 : ナイトメア ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 21:51:42 Jy713USk0

「COOOOOOOOOOLッ!!超COOLだよアンタッ!!」

感激したような叫びだった。


雨生龍之介は世間一般で言う普通ではない。
その異常性を語るには、そしてそれを表すならば、たった一言の言葉で足りるし、伝えることができるだろう。

即ち――『殺人鬼』

彼は主に若い女性や子どもを殺すことが大好きで、その殺し方は非常にバリエーション豊富かつ残虐な物。
しかし、そういった嗜好はトラウマや倒錯した性癖から来るものではなく、一種の好奇心によるところが大きい。

間違いなく狂った異常者。

そして――龍之介と退治している存在も、それと同類だった。

「小僧。お前見所があるじゃないか」

面白がるような口調だった

醜く焼けただれた皮膚に、赤と緑のセーター。そして何よりも特徴的なのは、右手の鋭い鉄の爪。


かつてエルム街の少年少女達を殺害し、住民を恐怖に陥れた殺人鬼。
フレッド・クルーガー。通称"フレディ"である。



龍之介は殺人にマンネリを感じていた。
それを脱却するために行っていたのが儀式殺人。
実家の土蔵にあった古文書と『木片』を参考にして、運の悪い一家を材料に、ちょっとした好奇心で悪魔を呼び出そうとした。

運命の悪戯か――気紛れに使用したその木片は『ゴフェルの木』と呼ばれるものであり、今回の聖杯戦争に参加するための切符でもあったのだ。



龍之介は『二回』それを行った。
今回の聖杯戦争においては、参加者の資格足り得たマスターの予選として、その記憶を剥奪される。
よって龍之介は、つい先ほどまで呼び出される前に行った召喚を忘れていた。
しかし、例え記憶が無くても、根本的な人格は変わっていない。


龍之介とフレディの周囲には無惨な死体が多数転がっている。
龍之介は知らずして同じような召喚を行い、フレディを呼び出した。


サーヴァントの召喚において、通常用いられる媒介を使用せずの召喚では、召喚者に似通った性質のものが現れる。
それゆえだろうか?
マスターである龍之介は、フレディにある種の尊敬の念を感じていた。
殺人に対する独特の美学と、その悪魔的な風貌に痺れたのだ。


「COOOOOOOLッ!!」


悪夢の殺人鬼フレディ・クルーガー
若き殺人鬼雨生龍之介
ふたりは凄惨な光景のなか、愉しそうに語っていた。


183 : ナイトメア ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 21:53:32 Jy713USk0
【マスターステータス】

【出典】Fate/Zero
【名前】雨生龍之介
【性別】男性

【参加方法】
ゴフェルの木が付近にあった状態で遊び半分の召喚を行ったために参戦
予選にてNPCを殺害し(無意識に)再度召喚ごっこを行い正式に参加者となった。

【マスターとしての願い】
特には無い
 
【能力・技能】
フリーターとして生計を立てつつ日本全国を回り、多くの犠牲者を餌食にしてきたものの、才能とすら呼べる己の足を掴ませない周到な手際によって計画性など皆無の犯行でも捜査の手が及ぶことは無かった

【人物背景】
オレンジ色の髪が特徴の、中肉中背の20代の青年。
第四次聖杯戦争におけるキャスターのマスターかつ冬木市を騒がすシリアルキラーである。
数代前に断絶した魔術の家系出身で、実家の土蔵にあった古文書を参考にして儀式殺人を行なっていた際に偶然にも間に合わせのマスターとして選別され、キャスターの召喚に成功した。
今回は同じく土蔵に仕舞われていたゴフェルの木も使用しての召喚のため参戦
主に若い女性や子どもを殺すことが大好きで、その殺し方は非常にバリエーション豊富かつ残虐。
しかし、そういった嗜好はトラウマや倒錯した性癖から来るものではなく、一種の好奇心によるところが大きい。
彼が殺人鬼となったきっかけは、ホラーやスプラッター映画における死の描写では安っぽさや嘘臭さしか感じず、『死の本質』を感じ取れなかったため。娯楽作品の『虚構の死』では、『死』というものの見分ける感性が人並み以上に鋭かった彼から見たら満足できるものではなかった。そして『死の本質』や生命が失われる様に対する好奇心が抑えられなくなった彼は第四次聖杯戦争の5年前に姉を手にかけ初めての殺人を犯した。

【方針】
聖杯戦争に関しては二の次。フレディを無意識に尊敬


184 : ナイトメア ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 22:04:09 Jy713USk0

**【クラス】
キャスター
**【真名】
フレディ・クルーガー
**【出典】
エルム街の悪夢
**【マスター】
雨生龍之介
**【属性】
混沌・悪
**【ステータス】
筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:C 幸運:E 宝具:B
**【weapon】
『掻き爪』
フレディ・クルーガーの代名詞とも言える右手の掻き爪

**【クラススキル】
体魔力:C
**【固有スキル】

精神汚染:A
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

悪夢の殺人:A
フレディ・クルーガーが持つ殺人鬼という特性。加害者の彼は被害者の相手に対して常に先手を取れる。
ただし、無条件で先手を取れるのは夢の中でのみ。
現実世界においては幸運判定が必要。

恐怖の権化:B
フレディ・クルーガーの各ステータスは人々が彼を恐怖する度合いによって増加していく。
逆に彼の存在が忘れ去られた場合、無力となる。

変化:A-
夢の中でのフレディ・クルーガーは様々な人物のみならずバイクやテレビなどにも変化可能

**【宝具】
**『悪夢に潜む切裂魔(ア・ナイトメアー・オン・エルム-ストリート)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 フレディ・クルーガーが3人の夢魔より与えられた異能。
 一種の固有結界に似て、対象の夢の中に顕れ殺人を行う。
 殺された人物は現実世界においても同様の死に様を見せる。
 現実世界においてフレディ・クルーガーは不死身であり、たとえ倒せたとしてもまた夢の中で復活する。
 そのため夢の中で倒す他無いが、それでもいくつか存在する弱点を突く必要がある。

**【発動後ステータス】
筋力:A 耐久:A 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:E+ 宝具:A+

**【人物背景】
映画『エルム街の悪夢』シリーズに登場する人物。ジェイソンと双璧をなすホラー映画の殺人鬼。
 本名フレッド・クルーガーでありフレディは愛称。
 彼の母である修道女アマンダ・クルーガーは手違いにより精神病棟に監禁、強姦された。
 この時に身ごもったのがフレディである。
 成長したフレディは幼児を誘拐しては殺害を繰り返す殺人犯となる。
 裁判における精神鑑定の結果として無罪放免となったため、納得のいかない遺族達によって住処ごと焼き殺されてしまう。
 ところが、フレディの邪悪な魂は3匹の悪魔により怪物として復活し、以後夢の中での殺人を繰り返すこととなる。

**【願い】
エルム街の悪魔の復活


185 : ナイトメア ◆Emjcf.lfLU :2014/07/02(水) 22:04:51 Jy713USk0
以上で投下終了です


186 : ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 22:33:13 6l1ARjgg0
>>168-169の状態表を三度修正させていただきます。
お見苦しくて申し訳ございません。

【クラス】ライダー

【真名】斑鳩 真

【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具D

【属性】
 中立・善 

【クラススキル】
 騎乗:A(C)
人造の機械に限り、ありとあらゆる物を乗りこなすことができる。
  ライダーのクラスの恩恵により生物に対する騎乗も可能だが、本人が乗り気でないためランクは落ちる。

 対魔力:E
  騎兵のクラスに付与される対魔力。英霊自身に魔術的なものと遭遇した経験がないため、最低限のものになっている。
 無効化はできないが、ダメージをいくらか低減できる。

【保有スキル】
 心眼(真):A
  修行・鍛錬によって培った洞察力。
  窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す判断能力。

 ナビゲーション:C
  一度通った道の構造、状況を完全に把握し、記憶できる。
  ただし、自身の経験に無く、専門知識を必要とするトラップは看破できず、
  破壊や劣化等の変化が有った場合は把握しなおす必要がある。

 精神耐性:C
  様々な局面を潜り抜け培った、相手の威圧を跳ね除け、自分のペースを保つ能力。 
  ライダーは殺害される間際にも揺るぐことはなかった。  

【宝具】
『万機の操術士』(スーパーマルチドライバー)
 ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:-- 最大補足:1
  ありとあらゆる機械仕掛けの乗り物を乗りこなし、ありとあらゆる任務をこなした逸話の具現。
  操縦するありとあらゆる物をDランク相当の宝具と化し、装甲に自身の持つ対魔力を付与する。
  また、自身の敏捷、幸運も1ランクアップし、仕切り直しのスキルを得る。

【weapon】
 無し。ACEエージェントとしてあらゆる乗り物を使用したのが仇となり、象徴となる武器が現れなかった。

【人物背景】
 皆川亮二作品「D-LIVE」の主人公、斑鳩 悟の父。
 国際的人材派遣会社「ACE」に所属する、ありとあらゆる乗り物を扱うエージェント、スーパーマルチドライバーだったが、
 「東洋の破壊王(アジアンクラッシャー)」の異名を持つ元傭兵、火浦 剛斉との戦いの際、仲間を庇い負傷し、
 仲間と分断され負傷の影響により殺害された。なお、火浦は後に負傷が無ければ殺せなかったと回想している。
 非常に冷静で、分析能力と機転に富むが、言動にもそれが反映されているため、頭でっかちで説教じみているともとれる。
 元傭兵の同僚を、登山で引きずり回せる程の体力を持つが、何かの乗り物が無ければ戦闘技術を持たない。

 
【サーヴァントとしての願い】
 無念はあるが、それ以上に生前の同僚を信頼しているため、願いは無い。
 あえて言うならば、ACEエージェントとして五郎の依頼を完遂したい。

【基本戦術、方針、運用法】
 とにかく機械系統の乗り物に騎乗したい。
 それができなければ、すこしサバイバル能力に長けるだけのおじさんである。
 ぶっちゃけサーヴァントとしての本分を果たすことすら難しいだろう。
 逆に、騎乗スキルさえ発揮できれば、戦闘能力を得、さらには逃走など生存には類を見ない能力を発揮するだろう。


187 : ◆bi4ho.tYN. :2014/07/02(水) 22:34:14 6l1ARjgg0
【マスター】
 井之頭 五郎(いのがしら ごろう)

【参加方法】
 ムーンセルによる召還。
 個人経営の雑貨輸入商である五郎の商材の中にゴフェルの木片が加工されたものが混ざっていた。

【マスターとしての願い】
 無し(というかまず状況を理解していない)

【weapon】
 無し

【能力・技能】
 海外の輸入品を取り扱うため、ある程度の審美眼がある。
 商談の交渉から経営、経理、倉庫の管理まで個人で執り行っている模様。
 また、嗜む程度に肉体を鍛えており、一般人ならば容易く制する程度には古武術が扱える。

【人物背景】
 漫画、「孤独のグルメ」の主人公。
 個人経営の輸入雑貨商を営むいつもスーツ姿のハードボイルドな中年。
 商売は上手くいっているようで、結構良い車に乗り、しかも度々乗り換えており、昼間から焼き肉食ったり、
 夜食にコンビニで2000円近く買い物していたり、経済状況からその手腕がうかがえる。
 基本的に物腰は柔らかく、周囲に合わせようとする良識人だが、半端に決断力があるのか結構思い切った行動にもでる。
 そし大体ほろ苦い思いをする。作中は基本一人のためボッチに見えるが、友人にお弁当のアドバイスを貰ったり、
 商談の相手に甘味所を紹介してもらったり、女優と付き合ったことがあったり、別に人間関係が苦手ということは無いと思われる。

【方針】
 無事に帰りたい。


188 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 22:45:52 TXWPMV2I0
投下、修正お疲れ様です。

鹿野修哉、ライダーで投下します


189 : 鹿野修哉&ライダー ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 22:46:38 TXWPMV2I0


 方舟内に構成された世界も彼の住む世界と色褪せない。
 ビルも建っていれば海も山も存在している。現実世界と変わらない景色が広がる。
 
 少年の目の前には一つ、お墓だ。彼は此処に眠る魂に祈りを捧げていた。
 厳密に言えば方舟内で構成された、言わば本来の墓ではないのだが少年は変わらず行う。
 墓に記された名前は本来の世界で記された名前と同一、彼のために再現されたのだろうか。
 少年は興味を抱かない、いや抱いてはいる。自らを欺いて祈りを捧げていた。

 この墓に眠るのは大切な人、かけがえの無い大切な、本当に大切な人。
 あの人がいたから今の自分が存在している。あの人がいなかったら今の自分は存在しない。
 引き取られた先で暖かく迎えてくれた彼女。心が傷付いた自分達に優しくしてくれた彼女。
 けれどもう逢えない、手を伸ばしてもこの手を握り返してくれない。

 彼女はこの世から存在を消してしまった。
 彼女の両親であり少年達を引き取った夫婦は土砂崩れに巻き込まれこの世界から去った。
 生き残った夫、その時から歯車は異常を来し運命は多重の方向へ砕け散る。
 全ては蛇だ、あの忌々しい蛇が原因だ。崩壊する夏の日、彼らの運命は誰にも止める事は出来なかった。
 そして彼女は彼らを救うためこの世に別れを告げる。少年は止める事が出来ない、目の前にいたのに。
 脳裏に焼きつくのだ、何故あの日僕は躊躇してしまったのか、と。
 誰に求めることも出来なかった。残された少年達に出来る事は打開すること。
 永劫の輪廻の回帰をこの手で終わらせること――少年達は立ち上がった。

「聖杯戦争、軌跡、願い――僕はツイているみたいだね、姉ちゃん」

 彼は偶然聖杯戦争と言う名の願いを叶える手段を知ってしまった。
 最初は半信半疑だったが摩訶不思議な神通力を既に体験済み、確信を持つのに時間は必要ない。
 参加資格はとある木片の所持、ならば持っている連中から奪えば条件は満たされる。
 数々の組織に潜入し辿り着いた木片。手にした時記憶が電子の海へと沈み……気付けば方舟に招かれたいた。


190 : 鹿野修哉&ライダー ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 22:47:22 TXWPMV2I0

 この場に至ったのは不慮の事故でも何でもない。
 少年は自ら聖杯戦争に身を投げ願いのために彼なりの聖戦を始める覚悟で臨んでいる。
 邪魔をする奴に容赦はしない。願いを叶えるのは僕だ、引っ込め、引っ込め。
 全てを欺いてでも少年は彼女のために戦う。そしてあの日の思い出をもう一度呼び覚ますために。

「気は済んだか?」

 少年の背後から男性の声が響く。彼が少年のサーヴァントだ。
 マスターの祈りが終わった頃だと思い声を掛けるも少年は微笑みながら答えた。

「うん。でもそれはこっちの台詞でもあるよね? ライダーは終わったかい?」

 少年だけではない、此処にはライダーに関連ある人物の墓もあり彼は赴いていた。
 マスターに伝えてはいないのだが見抜かれていたようでライダーは舌打ちをしながら頭を掻く。

「喰えねえガキだぜ……」

「ごめんねおじさん! ん……どっちかって言うとお兄さん?」

 内容は両者煽りのように聞こえるも仲は思うよりかは悪くなく充分な会話を取れている。
 少年の大切な人は姉、血は繋がっていなくても大切な存在。
 ライダーの大切な人は妹、苦しい生活を送りながらも大切な時間を過ごした唯一の肉親。
 血の繋がりの違いはあれど大切な存在に変わりはなく両者は互いの心を理解していた。

「ったく……行くぞガキ、俺とお前は他人だが今は一対だ。
 片方が下手をすれば俺達二人まとめて終了、テメェの不手際で退場なんざ御免だからな、理解したか修哉?」

「カノって呼んでね……僕も簡単に負けるわけにはいかないからね。
 ライダーみたいなサーヴァントで良かったよ、これなら願いに辿り着けそうだ」

 戦いを拒む英霊らしからぬ存在。
 秩序を重んじ戦闘に誉れを懸けるサーヴァントなど求めていない。
 求めているのは願いに全力を尽くせるサーヴァント、背中を任せれる相棒。
 
「……テメェはどうやら一般人よりかは魔力……何か力がある。
 その影響で魔力の供給は思っていたよりもマシに感じる、それだけだ。
 ガキ、俺の目の届く範囲で死ぬんじゃねぇぞ?」

 マスターとサーヴァントは共に肩を並べ月明かりの元を歩く。
 嘘を操る少年と空を翔けた竜騎士は互いの大切な存在のため己の聖戦を生き抜く。



「もちろんだよライダー……全てを欺いて最後に笑うのは僕達だからね」


191 : 鹿野修哉&ライダー ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 22:50:18 TXWPMV2I0


【マスター】鹿野修哉@メカクシティアクターズ

【参加方法】自らの意思により参加。(木片は悪の組織から盗んだ)

【マスターとしての願い】アヤノを生き返らせふざけた輪廻を終わらせる。
            
【weapon】なし。
     
【能力・技能】目を欺く力:A…自分の姿及びそれに伴う周囲を欺く力。対象に自分を誤認させ何かに化ける事ができる。
       化けれる者は「実際に対面したことがあり、尚かつ鮮明にイメージ出来る人物及び動物」に限られる。
       対魔力ランクAに相当する能力の前では見抜かれてしまう危険がある。
       
【人物背景】幼少期は母親に虐待されて育った少年。優しい彼はそれでも母親のことが嫌いになれなかった。
      その後孤児院に預けられ仲の良くなった二人の少年少女と共にある一家に引き取られそこで「姉ちゃん」に出逢う。
      彼にとってそれは大切な時間だったが全ての歯車が狂い姉ちゃんは死んでしまう、そして彼らは決意した。
      秘密組織を起ち上げ悪を裁き、謎の正体を追い続けていた。


【方針】全てを欺く。友好関係を他者と築く方針で行くが最後に笑うのは自分。




【クラス】ライダー

【真名】ジード@ファイアーエムブレム覇者の剣

【パラメータ】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運D 宝具A

【属性】中立・中庸

【クラス別スキル】
 騎乗:B…騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
      ジードは生前竜騎士だったため例外で竜には適正がある。
 対魔力:D…一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】
 竜を駆る者:A…生前竜騎士だったジードは竜と心を通わせており、竜のへの騎乗が可能である。
 カリスマ:D…軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
 復讐:C…相手に憎悪を抱けば抱くほど能力が上昇する。
 単独行動:D…マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。

【宝具】

『永遠の相棒』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:50
 生前の相棒だった竜そのもの。騎乗することにより彼は竜騎士へと覚醒する。
 この時手にしている槍も強化される。

『天空の覇者』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:
 更なる高みへと辿り着いた竜の覇者の姿。
 ドラゴンマスターへとクラスチェンジを果たし魔力と宝具を除くステータスが一段階ランクアップする。
 また剣が生成され新たな武器となる。

『腐れ縁の野郎共』
 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:1000
 生前飛び回った戦場を展開し率いた飛竜隊を召還し襲撃を行う。
 この時召還される飛竜隊の数は30、一人一人に単独行動:Eが与えられる。
 
【weapon】
『槍』…生前愛用していた。特殊な能力は無いが使い慣れているため最大限の能力を発揮できる。

【人物背景】
 妹ともに他人から食料などを奪いながら生活していたがベルンに拾われ戦闘技術を叩きこまれた結果部隊長になる。
 他人を殺すことに戸惑いはないが情は持ちあわせており昔敵対していた対象に対しても困っていれば力を貸す。
 部下からの信頼も厚く、運命が異なっていれば英雄になっていたかもしれない人物。

【サーヴァントとしての願い】
 妹との永遠の平和と安息。

【基本戦術、方針、運用法】
 マスターに従い襲ってくる相手を蹴散らし、此方からも奇襲を仕掛ける……戦闘に戸惑いはない。
 カノの事をガキと思っているがその覚悟と境遇、決意は認めている。


192 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/02(水) 22:51:19 TXWPMV2I0
終了です


193 : ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:28:43 3qg4ezAA0
桐山和雄&バーサーカー投下します
少し狂化の設定について問題があるかもしれないですが


194 : 桐山和雄&バーサーカー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:31:15 3qg4ezAA0
願い事などなかった。

夢、将来への展望、なりたいもの、やりたいこと。
普通の学生ならば何かしら持っているだろうそれら当たり前のものを、俺は何一つ持っていなかった。

学校へ行き。適当に授業を受け。自分を慕う不良達を率いて喧嘩をすることもあったし。
自分を目にかける養父の元で特殊な教育を受けそれらを全てこなしてきた。

だが、それらに対して何か思ったことは一度もない。
いつからそうだったのかはもう思い出せないし、興味もない。

だから、あのプログラムの中でコインで乗るかどうかを決めた際も。
その結果、多くのクラスメイトを殺していった事実も。
そして最後、七原達に撃たれて死んだあの最後の瞬間も。

何一つ、俺を変えることはなかった。

そして最後の、意識が闇に包まれる瞬間に、俺はここへ呼び出された。

何気ない日常。
かつての自分の生活を思わせる緩やかな時間。

しかし全てを忘れていた俺はそんなものに思いを馳せることなどなく。

やがて何かに引き寄せられるかのように、物置部屋へと足を踏み入れていた。

そして、謎の人形らしきものの襲撃を受け。
人間―――かつて喧嘩したことのあるヤクザ以上には手強い相手ではあったが、どうにか捌き切ることに成功した。

その瞬間、手の甲に痛みを感じると同時、それまで失われていた記憶を呼び起こし今に至る。

反射的に手の甲を見た俺の眼に映ったのは、変な形の痣。
何かの模様のようにも見えるそれは、手に鈍い痛みを発している。

ふと、背後に何者かの気配を感じ取って振り返った。

足音も物音も何も感じさせず、最初からそこにいたかのように鎮座する女が一人いた。
幽霊のようにも見えるその女、しかし幽霊など信じていない俺はそれを生きているものとして受け取った。

物音一つ立てることもなく後ろをとったその女に対して、何の疑問を持つこともなく、しかし警戒だけはして。

そのままゆっくりと立ち上がった女は、構えた俺に対し――――


195 : 桐山和雄&バーサーカー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:32:22 3qg4ezAA0


「ばーさーかー…というのはどうなんでしょうね」

ぼそっとそう呟いた。

「確かに私が人間ではなく化け物であることは認めますが、しかしどうでしょう。
 せっかくのこの体ですしせめてせいばー…剣士さんであって欲しかったという希望もあります。
 あ、でも刀自体が剣になるということはやはり問題なのでしょうか。
 そこのお方、どう思われますか?」

何を言っているのか分からない。
その口から放たれた言葉は罵倒や死の宣告でもなく、ただの雑談のような愚痴だった。
もっとも、その女が何を言っているのかを理解することはできなかったが。

「それにしても、あなたは空っぽですね」

だというのに、いきなりまるで確信でもつくかのようにそんなことを言ってくる。
文脈も脈絡もなく。

「何の望みもなく、生きる理由すらも持っているようには見えませんね。
 何でもできるのに、いえ、だからこそ自分というものを持っていない。
 他者に何も感じることなく、いざ殺すとなればまるで草をむしるように命を殺められる。
 そんなどこかの誰かさんみたいな人が私のマスター……横文字は言い辛いわね、主だなんて。
 面白そうでいいですね。……いいえ、悪いのかしら?」

自嘲するかのように笑みを浮かべる女。

しかしそいつが只者ではないことは、俺はひしひしと感じ取っていた。

その辺のゴロツキなどとは比べ物にならないさっきの人形と比べてなお、その存在は常軌を逸しているように見える。

「あなたもここへ来たということは、木片を持っていたのでしょう?」

木片?何のことだろう。
持っていたような気もするし、持っていなかったような気もする。しかし女がそう言っているということは持っていたのだろう。

どうも色々なことが一度に起こりすぎて混乱しているようだ。

「まあその様子では何が起こっているのかも把握できていないようですし、私から説明してあげましょうか」

それから、女からは多くのことを聞いた。
聖杯戦争、聖杯を求めての殺し合い。
どんな願いも叶うという奇跡のようなもの。
ここがどういう場所であるかということ。
そして、サーヴァント。殺しあうために組まされる、プログラムでいう支給品のような存在。


「あまり驚いてはおられないようですね」
「十分驚いているさ」
「嘘は言わなくても結構ですよ。私には分かります。
 というよりもあなたの場合は、何かを感じるという感情が欠損しているのかしら?」

ともあれ、さっきのがその参加者を決めるためのいわば予選のようなものの一つだったらしい。
それに打ち勝った俺には、聖杯戦争に参加する資格があると女は言う。

しかし、困ったことがあった。
俺には、聖杯を求めるような願いなどない。


196 : 桐山和雄&バーサーカー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:33:24 3qg4ezAA0

「あらあら、それは困りましたね…。私としても参加させられた以上、叶えたい願いというものはあるのですが。
 肝心な主がそんな様子では、最悪私はあなたを殺して他の予選通過者を探さねばなりませんね」
「お前も願いを持っているのか?」

ふと興味が湧いた俺はそんなことを問いかけていた。
興味、といってもそれはどちらかというとあのプログラムでコイントスをした時の心境に近いが。

「ええ。私は自分の死に方に後悔なんてしていません。むしろアレ以上の散り様を望むのは、こんな化け物にとっては贅沢でしょう。
 だけど、死に後悔はなくとも生には後悔があるのです」
「生きることに後悔?」
「ええ、化け物のような体も、どんなことをも瞬時に習得してしまうような才能もいらない。ただ普通の人間として生まれ、生きて、死んでいきたいのです。
 私としてもそんなことを本気で願ったことなどありませんでしたが、聖杯なんてものを見せられたらそう思わずにはいられなくなりまして」

つまり、目の前の女は戦う理由も願いも持っているということか。
死んで尚もそういったものを見つけることも感じることもできなかった俺と違って。


「分かった。それがお前の望みだというのなら、俺はその為に聖杯を手に入れてやろう」
「あらあら、本気なのかしら?自分のことじゃなくて、他の人の願いを戦う理由にするというの?」
「ああ」

返答と同時に、女の自分を見る目が変わったように感じた。
それまでのような、視界を映すために見る目ではなく、まるでこちらの全てを見透かそうとするかのような目。

見て、観て、診て、視て、看て、魅て、こちらの全てを見ようとする、そんな眼。

そんな時間が数十秒ほど続き、瞳がそのような状態から戻ったように感じた瞬間。

「いいでしょう。どうやらあなたのような人間にしてはやる気になってくれた、という様子のようですし」
「つまり、俺はマスターとやらでお前がサーヴァント、ということになるのか?」
「そうなりますね。あ、でもさーヴぁんとという呼び方はあんまり好きになれませんね。私のことは刀と呼んでくれた方がいいです。
 いえ、(真名的には)むしろ悪いのかしら?
 まあ、お好きに呼んでください」

そのまま、握手をすることもなく事務的に契約を果たした一組の参加者。

と、ふと女が思い立ったかのように問うた。

「そういえば名前を聞いておりませんでしたね。
 人の顔や名前を覚えるのは苦手なのですが、まあここは社交辞令のようなもので」

そうだ、そういえば名前を名乗っていなかったし、女の名前も知らなかった。
不都合はないとは思うが一応一般常識として知っておいたほうがいいだろう。

俺が名乗ると同時に、女も自分の名を告げた。

「桐山和雄だ」
「ばーさーかー、やしゅり七実です。以後お見知り置きを」


噛んでた。



【クラス】バーサーカー

【真名】鑢七実@刀語

【パラメーター】
筋力C 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運E 宝具C

【属性】
 悪・中庸


197 : 桐山和雄&バーサーカー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:35:01 3qg4ezAA0
【クラススキル】
狂化:D
筋力と耐久が上昇するが、言語機能が単純化し、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。
はずなのだが、彼女の場合思考や言語機能に影響が見られない。それ故か、筋力耐久アップの恩恵も受けられず痛みを知らぬという程度に留まっている。
本人曰く「元々狂っていたのだから今更狂い様もないでしょう」とのこと。
――――というのは建前で、実際はその天才性で狂気を押さえつけていることが原因。そのため一部ステータスやスキルが低下している。(表示されたものは低下後のもの)

【保有スキル】
心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
彼女の場合、その天才性、後述する宝具によってあらゆる状況、敵の能力を見通すことができる。

精神異常:A
狂化とは無関係な精神異常。
他人の痛みを感じず、周囲の空気を読めなくなっている。

病持ち:A
体に巣食う大量の病。
治癒することもできないほどの病に蝕まれた肉体は持久力にかけ、長期戦を行うことができない。
しかし慢性的に体に働きかけるその苦しみは、毒や痛みに対して抵抗力を与えている。



【宝具】
見稽古(みげいこ)
ランク:C 種別:対人 レンジ:- 最大補足:-
全てを見透すことのできる目。
「人間一人に到底収まりきれぬ」と表現されるほどの驚異的な強さから漏れだした才能。
その目で見通したものはいかなるものをも見通し見透かし、構成から活用法までを理解することができる。
その発展として相手の技を一度観ただけで体得、二度見れば万全に自らのものとすることができる、それがこの宝具である。
保有するスキルすらも自らのものとして学習することが可能であり、宝具さえ奪うことができれば真名開放すらも擬似的に果たすことができる。

しかしAランク以上のスキルまでは見取ることができず、真名の開放が必要ない常時使用型かつ肉体一体系宝具であればCランクまでしか習得することができない。
また、真名開放を見取るには二度の見稽古が必須となる。

現在習得している技能、スキルは凍空一族の怪力、真庭忍法の足軽、爪合わせ、死霊山神衛隊の降霊術となっている。


悪刀:七実(あくとう・しちみ)
ランク:B 種別:対人 レンジ:- 最大捕捉:-
悪刀・鐚を己に使用したことで発動可能な限定奥義が宝具として昇華したもの。
これを使用した場合スキル:病持ちが消失し長期的な戦いを行うことも可能となり幸運、魔力を除く全てのステータスランクが2アップする。
反面、これを使用した場合狂化を抑えきることが難しくなり、マスターへの魔力負担が増大する。


【weapon】
『虚刀流』
無刀の剣術としてその身自体を刀とするために習得した技術。
対剣士との戦いにおいて様々な局面を想定した奥義が存在する。
この継承者には自身が刀(剣)を用いて戦うことはできないという呪いのような持っている。が、鑢七実自身は見稽古により(技術的には)それを克服している。
本来はこれも見稽古で見取ったものであるが、彼女自身も虚刀流の血を引いているため固有の武器(技術)としておくものとする。

『悪刀:鐚』
四季崎記紀が作り上げた12本の完成形変体刀の一つ。
所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀。


198 : 桐山和雄&バーサーカー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:35:47 3qg4ezAA0

【人物背景】
剣を全く使わない一族相伝の剣術、虚刀流の一族に生まれた女。
幼少期より非常に病弱であり、どうして生きているのか不思議がられるほどの病が体を巣食っている。
その才能は人間一人に到底収まりきれぬと称されるほどの化け物であり、父、鑢六枝ですらもその才を恐れ虚刀流継承を弟・七花に譲るほど。
妻殺しの疑いにより一家全員島流しにあい、無人島へと隔離に近い扱いを受ける。
その中で、弟の修行の様子を見続けた彼女はその天才性を発揮させ見稽古を習得、虚刀流の技を身につけるもそれを知った父に殺されそうになる。
彼女自身は殺されてもよかったと語るが、弟・七花が六枝を返り討ちにしたため、生き残ることになった。

その後は2人で無人島生活を続けるが、奇策士とがめの変体刀収集の依頼を七花が受けたことで一人無人島に残ることに。
そして数ヶ月後、真庭忍軍による襲撃を受け、変体刀収集のための人質に狙われるも、逆にその忍法を習得し返り討ちにする。

その後変体刀収集に興味を持った彼女は習得した忍法で島を脱し、変体刀を探して本土へと帰還。
そこから2ヶ月の間に「双刀・鎚」を巡って怪力を誇る凍空一族を壊滅に追い込み、さらにその翌月は「悪刀・鐚」を巡って死霊山神衛隊と戦いこれも壊滅させる。

その翌月、剣士にとっての聖地ともいえる清涼院護剣寺を占領し弟、鑢七花を変体刀をかけて迎え撃つ。
悪刀『鐚』による限定奥義、悪刀・七実を使用し病を克服した彼女は初戦では彼の奥義の弱点を付くことで完膚なきまでに打ち負かすも、再戦の際にはその弱点を克服し更にとがめの奇策によって目を封じられることで敗北。
しかし虚刀流の奥義を受けてなお生き残った七実は、『見稽古』による”弱体化”と、『鐚』による生命力の沈静化を取りやめ、本気で戦い始める。
七実の本気に七実の体は耐え切れず崩壊を始める中、最後は七花の一撃を受け、愛しき弟の手によって人として散った。

虚刀流という存在自体が一部の剣士達の間では英雄として語られており、彼女とて例外ではない。
しかし鑢七実の場合無人島に島流しされる以前は日本最強であったのではないか、との説もある。
その最期に赴いた清涼院護剣寺での戦いもまた伝説として語られている。


【サーヴァントとしての願い】
ただの人間として生まれ、生き、死にたい。

【基本戦術、方針、運用法】
見稽古による分析から的確に弱点を付き確実に倒していく。病持ちであるため長期戦、持久戦は避ける。
マスターは一般人としては強力だが魔術師戦となった場合は不利が否めないため基本的には魔力供給のみを期待する。
なお、狂化を抑えこんでいる間の燃費自体は並であるが、もし魔力不足に陥るようであれば魂喰いも辞さない。



【マスター】
桐山和雄@バトル・ロワイヤル

【参加方法】
死後、ムーンセルに入り込んだことで参戦。
木片は持っていたようだが記憶が錯乱しているため詳細は不明。

【マスターとしての願い】
無し。しいて言えばサーヴァントの願いを叶えること?


【能力・技能】
ヤクザをも打ち負かすほどの身体能力を持っている。
また、どのようなこともそつなくこなすほどに才能に優れており学習能力も高い。
無論それらは一般人の範疇を出ることはないだろうが、拳法など技術的な戦闘能力であれば習得に時間はかからないと思われる。


【人物背景】
城岩中学校3年B組の中学生。
幼少期の事故によって感情を失っている。
高い身体能力や才覚を持った財閥の御曹司であり、不良グループ「桐山ファミリー」のボス。

修学旅行においてバトルロワイヤル(プログラム)に参加させられた際には、コインの裏表で乗るか否かを決定。
プログラムに乗ると決めた後は、かつての舎弟達やクラスメイトをも躊躇なく殺し、優勝候補の有力者となる。
しかし脱出派であり自分と同じく最終盤まで生き残った七原、川田達との戦いに敗れて死亡。
プログラム39番目の死者であり、殺害者数は10人を超えている。


【方針】
バーサーカー(鑢七実)の願いを叶えるために動く。
己の生には固執してはいないが無駄に死ぬつもりもない。


199 : ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/02(水) 23:36:17 3qg4ezAA0
投下終了です


200 : ◆CSCT3MMMIs :2014/07/02(水) 23:44:02 D3cGsoDI0
ココノエ&アサシン投下します。


201 : ココノエ&アサシン ◆CSCT3MMMIs :2014/07/02(水) 23:45:02 D3cGsoDI0

「………」
「………」

 一体、何度目であろうか?
 ピリピリとした殺気だった空気感が辺りを漂う。

「で、貴様が俺のマスターと言うわけか?」
「そうだ、アサシンのサーヴァント」
「暗殺者(アサシン)か……確かに俺には合っているようだ」
「………」
「………」

 ピンク色の長髪で眼鏡を掛けて、猫の耳と2本の尻尾を生やした女性。
 口元に飴を舐めながらも、その顔にイラつきは隠せない。
 その女の名を『ココノエ』という。

「ココノエよ、貴様は殺したい奴はいるか?」
「いる……私は早急に『奴』を……『ユウキ=テルミ』をこの世界から消滅させる……!」
「ほう、貴様も俺と同じか……」

 その隣。
 口元に赤色のマフラーを巻き、藤色の忍者っぽい格好のアサシンのサーヴァントの青年。
 その眼は鋭くココノエをしっかりと見る。
 そのアサシンのサーヴァントの名は『飛竜』という。

「アサシン、目的のためなら手段は……「選んでる場合ではない」」
「ほう、随分と物分りのいいサーヴァントだ」
「……すぐに動くのだな」
「無論だ」
 
 殺すべき相手は殺す。
 この場にいれば、この場で。
 いなければさっさとこの戦争を終わらす。

 彼女たちが取るべき行動は最初から決まっていた。


202 : ココノエ&アサシン ◆CSCT3MMMIs :2014/07/02(水) 23:45:48 D3cGsoDI0

【クラス】アサシン
【真名】飛竜@ストライダー飛竜
【パラメーター】
 筋力 B 耐久 C 敏捷 A 魔力 C 幸運 D 宝具C
【属性】
 秩序・中庸
【クラススキル】
 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を絶てば探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【保有スキル】
 心眼(真):A
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
 単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 直感:B
 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
 視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
【宝具】光剣(サイファー)
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大補足:1人
 ありとあらゆる物体をも切り裂くプラズマ光剣。
 絶対零度の氷の力から爆発を起こす炎の力をも持つ、特殊な磁場を発生させることも可能。
【weapon】
 サイファー、クナイ
 標準的な装備、クナイは飛び道具にもなる。
【人物背景】
 世界の裏で諜報と暗殺を生業とするストライダーズに所属する特A級のエージェント。
 性格は冷徹そのもの、例え組織が滅びられ、全世界を敵に回しでも、ただ与えられた任務を遂行するのみ。
【サーヴァントの願い】
 冥王グランドマスターの抹殺。
【基本戦術、方針、運用法】
 高い機動力で敵を攪乱し、サイファーで一撃で切り裂く。

【マスター】ココノエ@BLAZBLUE
【参加方法】
 ムーンセルによる召還。
 『木片』は転移装置の整備の際、手に入った模様
【マスターとしての願い】ユウキ=テルミを消滅させる手段を得る
【weapon】
 グラヴィトン
 武装No02「突撃ブロークンバンカーVer2.21」
 武装No03「氷結アブソリュートゼロVer4.32」
 武装No04α「炎熱フレイムケージVer1.43」
 武装No05「雷撃バニシングレイVer3.10」
 武装No06「転移ライアーヘイズVer1.24」
 武装No04β「超炎熱フレイムベルボーグVer2.73」
 武装No07「重力ジャミングダークVer1.65」
 武装No00「撃滅超弩級メカテイガー」
 武装No01「殲滅超弩級ゴールデンテイガー」
 武装No99「最終決戦破壊事象アルティメットインパクト」
 以上、自分で作成したガジェット各種。
【能力・技能】
 天才的な科学技術。
 格闘、魔法もできるが本人は使いたがらない。
【人物背景】
 第七機関に所属する女科学者で、自他共に認めるマッドサイエンティスト。
 『最強の戦闘生物』獣兵衛と『最強の魔法使い』ナインの間に生まれた猫の半獣人。 
 自身の母を殺した、六英雄の一角・ユウキ=テルミの抹殺を目的としている。
 目的のためには手段を選ばず、本人は自分が外道であると自覚しているうえでテルミの消滅方法を模索している。
 性格は沈着冷静で冷徹だが、痛いところを突かれると激昂する激情家の一面もある。
【方針】
 目的のためには手段を選ばない。


203 : ココノエ&アサシン ◆CSCT3MMMIs :2014/07/02(水) 23:46:20 D3cGsoDI0
投下終了です。


204 : ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:11:24 9vVdmn7w0
オープニング案、投下します。


205 : ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:11:56 9vVdmn7w0
失礼、オープニングではなく、登場話候補です。


206 : ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:14:19 9vVdmn7w0






我が名が最強である理由をここに証明する。






 ◇  ◇  ◇






その日も、朝から憂鬱な気分だった。朝食をとるのすら億劫とさえ感じていたよ。
適当に作ったベーコンエッグとトーストというありきたりな朝食を食べた後は制服へと着替えてほんの少しの余裕をもって学校に登校する。
学校。僕よりも早く登校していた■■■におはようと挨拶をする。
朝から元気で羨ましいことだ。もっとも、僕は合わせてやる義理もないので適当な相槌をうつことで留めておく。
そこに●●●がムカつく笑顔で割り込んでくる。●●●はニヤニヤ意地の悪い笑みを浮かべて不愉快だ。
そう、何かが足りなかった。僕はそれに気づくまで――偽りの生活を送っていた。

【世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ】

放課後は教会で銀髪の修道女とこれからどのようにして教会を盛り上げていくかを議論する。
もっとも、議論って言ってもただ修道女の嫌味ったらしい話を僕が聞き流しているだけなんだけれどね。
それでも、どうしてか知らないけれど、僕はこのなんともいえない空間に安らぎを覚えていた。
彼女の銀色に――既視感を抱いていた。
後は語るべくもない。家に帰って、適当に作ったご飯を食べて、軽くシャワーを浴びてベッドで眠る。
また繰り返す。意味のない日常を何度も繰り返す。
それが僕の■■■■■■■■の全てだった。

【それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり】

足りない、やっぱり僕にとっては何かが足りない。
■■■■■■がいないんだ。
■■■■■スがいないだけで、僕には眩しい朝の光も教室の喧騒も修道女のくだらない話も美味しいご飯も詰まらない唾棄すべきものと成り果ててしまう。
■ン■■■スの思いを犠牲にして、■■の命は救われた
イン■■クスが自分を顧みず、僕達のことを想ってくれたおかげで僕達はこうして当たり前を謳歌できている。
だけど。インデ■クスの「世界」は救われない。抗っても抗っても足掻いても頑張っても救われない。
仕方ないことなんだよ。だってさ。“インデックス”はもう――何処にもいないんだから。

【それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり】

瞬間、僕の頭の中で何かが弾け飛んだ。
ステイル=マグヌス。必要悪の教会。Fortis931。聖杯戦争。サーヴァント。
今まで封印されていた記憶と知識が濁流のように頭に入っていく。
最愛の少女の名前も、思い出した。
インデックス。記憶消去を行わなければ生き延びれない少女。
結論からして、僕はインデックスを救うことができなかった。
インデックスの為なら世界だって敵に回せる。
たとえ君は全て忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずに君のために生きて死ぬ。
それ程までに決意を固めたのにも関わらず、解決の糸口は見つからなかった。
結局、僕の決意など口だけのものだった。
あの素晴らしき日々がが終わる時。インデックスが涙声で、僕と神裂のことを忘れたくないと零した日から――何も変わらない。
翌日からは再び、元通り。僕の日常はまたいつもと同じ、魔術師としての使命を果たすだけの虚しい日々だった。
いつまでも、孤独に打ちひしがれている彼女を――僕は許容できなかった。
嫌だ。そんなふざけた事実は認めない、認めてたまるものか。今もインデックスはいつ失うかわからない恐怖と戦っているんだ。


207 : ステイル&セイバー ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:15:10 9vVdmn7w0

【その名は炎】

そんな時、僕は聖杯の存在を知った。聖杯がもたらす奇跡を用いれば、彼女を救うことが出来るかもしれない。
根拠もない自信は僕の胸を焦がし、このムーンセルに至らせるには十分だった。
触媒である木の欠片を手に入れ、願う。天壌無敵の想いを、いつまでも忘れ得ぬように。
だけどその一方で残酷な現実がぼくの胸を冷やすんだ。
仕方ないじゃないか。もう戻ってこないんだ、僕達と一緒に過ごしたインデックスは。
苦しい。思い出すだけで胸が痛くなる。少しは吹っ切れたと思っていたのに結局はこの有様だ。
それでも、忘れてはいけない。なかったことにしてはいけない。
気づけば、僕は衝動的に外に出て。暗い道のりを疾走していた。
何故かはわからないけれど、無性に外に出たかった。
体力もないのに、この行動が感情の発散とわかっているのに。
身体は勝手に動いていたんだ。走って、止まって、また走って。ひんやりとした空気が火照った身体を冷やしてくれる。
そうして当てのない疾走の終着点は小高い丘だった。
目の前にあるのは何処までも広がる草の海、眼下には人工的な星の海が映っている。

【その役は剣】

吹っ切ったはずの弱音が心から湧き出してくる。未練がましい自分の欲望。だけど強い、どんなことをしてでも伝えたい想い。
例え、世界を再び敵に回すとしても。僕はもう一度、インデックスに会いたい。

【顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ】

一度だけでもいい。世界なんて知った事か。必要悪の教会など炎に塗れて燃え尽きてしまえ。
僕は、インデックスに会えれば、それでいい。
そう強く望んだ瞬間、異変が起きた。 空気が変わる。得体のしれない何かが辺りに広がっていく。
僕の中にある第六感が逃げろと叫んだが、もう遅い。
事態は僕を置き去りにして動き出してしまったのだから。
光。草原の中心で光が人の形を取り始めている。ぼくの望んだ願いに呼応して強く、強く。
夜暗の草原が、今だけは昼間の明るさを顕現しているのだから驚きだ。
光の収束が徐々に収まっていく。一面が白色だった視界も元の暗闇に戻り。

「ったく、眩しい光だ。まあ、オレを照らすには丁度いいか」

僕の目の前に立つのは見目麗しい金髪の少女だった。
誰だ、こいつは。まさか、この少女がサーヴァントなのだろうか。
色々と次から次へと疑問が浮かび上がり、思わず足が後ろへと下がってしまう。

「――よう、お前がオレを呼んだクソッタレなマスターかい?」

明らかにドン引きしている僕に対して、にニヤリと笑いかけるその姿は何故か気品に満ちていた。
そして、少女は右手を僕の方へと伸ばし、掌を広げる。握手をしろということなのだろうか。

「……ステイル=マグヌス。どうやら、僕らは一蓮托生となったみたいだね」

未だに何が起こったかを完全に掴めていないけれどたった一つだけ確かなことがある。
もう、後戻りは許されない。ここから先は、一方通行の地獄道である。
ヒュウヒュウと肌寒い風が吹くけれど、僕の中にある熱は収まらない。
その熱の元にある強い願い。
インデックスともう一度会えるのなら、僕は何だってしよう。
この手を取ることで僕はその一歩を踏めるのなら、もう迷いなんてしない。


208 : ステイル&セイバー ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:16:09 9vVdmn7w0
【クラス】セイバー

【真名】モードレッド@Fate/Apocrypha

【パラメーター】
 筋力B+ 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A

【属性】
 混沌・中庸

【クラススキル】

対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
      大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自由に操れる。

【保有スキル】

直感:B 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を"感じ取る"能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

魔力放出:A 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
       いわば魔力によるジェット噴射。かの騎士王と互角に打ち合うほどの力量を持つ。

戦闘続行:B 往生際が悪い。聖槍で貫かれてもなお諦めず、騎士王に致命傷を与えた。

カリスマ:C- 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。希有な才能。
       モードレッドのカリスマは、体制に反抗するときにその真価を発揮する。

【宝具】
『燦然と輝く王剣』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
アーサー王の武器庫に保管されていた、王位継承権を示す剣。
「如何なる銀より眩い」と称えられる白銀の剣。モードレッドの主武装であり、通常はこの状態で戦闘を行う。
元は王ら戴冠式のためウォリングフォードの武器庫に保管されていた剣だが、それをモードレッドが叛乱を起こした際に奪い取り、カムランの戦いで使用した。
アーサー王の『勝利すべき黄金の剣』と勝るとも劣らぬ値を持つ宝剣であるが、モードレッドが本来の担い手の了承なくこの剣を強奪したため、ランクが低下している。

『我が麗しき父への叛逆』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:800人
「燦然と輝く王剣」の全力解放形態。剣の切っ先から直線状の赤雷を放つ。
真名解放時にはクラレントを構えた彼女を中心にした一帯が血に染まり、白銀の剣も邪剣へと変貌する。
英霊の必殺の武器であると同時に、絶大な誇りそのものと言える宝具だが、彼女にとって父の名を冠したこの宝具は誇りを超え、ある種の怨念と化している。
またアーサー王を害したエピソードゆえに、モードレッドの手で発動時にあるこの剣は「聖剣」ではなく、「魔剣」と化している。

『不貞隠しの兜』
ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
普段はモードレッドの顔を隠している兜。
ステータスやクラス別スキルといった汎用的な情報は隠せないが、真名はもちろん宝具や固有スキルといった重要な情報を隠蔽する効果があり、たとえマスターであっても兜をかぶっている間は見ることができない。また、戦闘終了後も使用していた能力、手にした剣の意匠を敵が想起するのを阻害する効果もあり、聖杯戦争において非常に有用な宝具。
ただしこの宝具を使用していると、彼女の持つ最強の宝具を使用することが出来ない。
兜は鎧とセットの状態で『脱いだ』時、初めてステータス情報が開示される。つまり鎧を外して現世の衣装を着ていても、武器を手にしていなければ、兜が無くても隠蔽効果は継続する。「ルーラー」のクラス別スキル「真名看破」の効果でも見破ることは不可能。

【weapon】

 燦然と輝く王剣を使用する。

【人物背景】
 円卓の騎士の一人でありながら、父であるアーサー王に反旗を翻した叛逆の騎士である。
 20歳にも満たぬ少女だが、女と呼ばれることを極端に嫌っている、可愛い。
 やや粗雑で男性的な口調で話し、一人称も「オレ」、可愛い。
 性格は自信過剰で好戦的だが、高潔な精神も備えている、可愛い。

【サーヴァントとしての願い】

 選定の剣に挑戦すること。

【基本戦術、方針、運用法】
マスターに理があるなら従うが、気に入らないならバシバシ言う。基本的にマスター共々、戦闘に関しては場慣れしているので相性はいい。
ちなみに、霊体化を嫌っているので服をちゃんと買ってあげましょう。


209 : ステイル&セイバー ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:17:08 9vVdmn7w0
【マスター】ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録

【参加方法】必要悪の教会から木片はこっそりと拝借した。

【マスターとしての願い】“ステイル達と一緒の思い出を共有しているインデックス”にもう一度会いたい。
            
【weapon】ルーンカード
     
【能力・技能】魔術:A…主に炎主体の魔術を得手としている。
            また、応用によって火傷治癒の術や、目晦ましの術、人払いや神隠し、
            特定の人間を精神的に拘束することや、精神のロックを解除することもできる。
       
【人物背景】2mオーバーの14才赤髪神父。顔立ちは未成年っぽいが、どう考えても未成年っぽくない。
      努力で必死にルーンを極めた天才魔術師だけあって、物事の理解力は天下一品。
      性格は修羅場をくぐっているだけあって冷静。もっとも、年相応な部分もある。
      派手なアクセサリー、強い香水の匂い、右目の下にはバーコードの刺青といったこれでもかといった目立った容姿。
      ちなみに、未成年だが重度のヘビースモーカー。


【方針】防衛、攻略が得意な為、基本的には籠城。だが、情報の重要性も理解しているので他者との交流はフランクに行う。
    そして、協力が必要な場合はきちんと協力を申し出たり、受け入れたりといった冷静さも兼ね備えている。
    基本的に、どうしようもなく使えない参加者は速攻に間引くが、強敵になりうる参加者に対しては柔軟に対応するだろう。
    「もっとも、最終的には全員燃やし尽くすだけなんだけれど」


210 : ステイル&セイバー ◆w7FNZrLzJw :2014/07/03(木) 00:17:57 9vVdmn7w0
投下終了です。
最初の投下のタイトル入れ忘れ、ミスってしまい申し訳ないです。


211 : ルイズ&ランサー tgwm3d23 :2014/07/03(木) 00:27:24 BPMLUMkwO
ルイズ&ランサー、投下します。


212 : ルイズ&ランサー ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 00:30:29 BPMLUMkwO
ルイズ&ランサー、投下します。


213 : ルイズ&ランサー ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 00:32:54 BPMLUMkwO
 サモン・サーヴァントの呪文を唱えたら、自分の手にルーンが刻まれていた。
 何が起きてるのか解らない。

「あたし、レジーナ!ランサーよ。マスターの名前は?」

 いや、本当は解っている。
 聖杯戦争の事も、目の前の少女が自らのサーヴァントだという事も、何故か知識にある。

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ……」
「長い名前〜」

 夜空を見上げる。

「月が一つ足りないじゃない」
「あっ、違う世界からきたのね!トランプ王国って知ってる?」
「知らないわよ」
「そう。それで、ルイズの願いは何?」
「え……」
「あるんでしょ?」
「ある、けど……」
「なら、優勝目指して頑張るのよっ!」
 優勝の言葉に、体が震えた。
「だっ、駄目よ!人を殺すなんて!」
「じゃあ、優勝は止めね」
「へ……?」
 何を言ってるんだ、このサーヴァントは。
「だって、ランサーも優勝したいんじゃないの?」
「あたしは別に。美味しいスイーツが食べたかっただけだもの」
「なっ!?ななな、何よそれ!そそっ、そんなふざけた願いで!」
「だから、あたしはいいわよ。ルイズの願いを叶えましょ」
「でも、殺し合いなんて……」
「だから、優勝はしないわよ」
「はっ?」
 さっきから何なんだ、このサーヴァントは。
「あたし、命令するのは好きだけど命令されるのは嫌い。だから、ルイズの槍にはなってあげない。でも、ルイズがやりたい事は、手伝うわ。ルイズは、何がしたい?」
「私は、私はまほ……魔術が使いたい。もう誰にも、ゼロなんて呼ばれたくない!」
「でも、人は殺したくないのね」

 頷く。

「じゃあ、魔術の使い方を探しに行くわよ。もちろん、誰も殺さずに」
「そんな身勝手……」
「やりたい様にやっちゃえばいいのよ。人間はみんなジコチューなんだから。もしも間違えてたら、誰かが止めてくれるわよ。仕方ないとか、しょうがないとか、そんな理由でやりたくもない事やっても、後で悲しくなるだけよ。だから、ね」


214 : ルイズ&ランサー ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 00:34:41 BPMLUMkwO
 ランサーの指先が、こちらに向けられる。

「あたしがルイズを、素敵なジコチューにしてあげる」


【マスター】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔
【参加方法】
ムーンセルによる召喚。
杖にゴフェルの木片が使われていた。
【マスターとしての願い】一人前の貴族になりたいが、そのために人を殺すのは嫌。
【weapon】杖
【能力・技能】
ルイズがどれだけ正確に呪文を唱えようと、それは失敗し、対象を爆発させる。
【人物背景】
トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学した。
子どもの頃から一度も魔法に成功した事が無く、「ゼロのルイズ」と蔑称で呼ばれる事に強いコンプレックスを持つ。原因は、虚無系統のメイジである為。
出来のいい姉が二人いる事と自分がゼロである事から、親に期待されてないのではと思っている。
【方針】殺し合いには参加せず、魔術の使い方を探す?


【クラス】ランサー
【真名】レジーナ@ドキドキ!プリキュア
【パラメーター】
筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運D 宝具A
【属性】
 混沌・中庸 
【クラススキル】
対魔力:E…魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。【保有スキル】
魔力放出:B…武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって、能力を向上させる。
飛行:C…空を飛ぶスキル。このランクなら、空中戦を行ったり、人一人を抱えての飛行が可能。
仕切り直し:E…戦闘から離脱する能力。逃走に専念する際に有利な補正が与えられる。


215 : ルイズ&ランサー ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 00:36:33 BPMLUMkwO
【宝具】
『あらゆるものを貫く光の槍(ミラクルドラゴングレイブ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大補足:5人
一万年前から伝わる、プリキュア三種の神器の一つ。愛の力で利己的な心を切り裂く槍。
装備している間、幸運以外のステータスを1ランクアップさせる。
真名開放によって、穂先の光を撃ち出す。
【weapon】無し
【人物背景】
トランプ王国の王女マリー・アンジュの半心「父親への愛」がジコチューの体を得た存在。
わがままに振る舞っていたが、相田マナとの出会いによって、父であるキングジコチューへの愛情とマナへの友情の板挟みに苦しむようになる。
最終的に「どちらも好き」という結論に達し、キングジコチューをトランプ王国国王の姿に戻した。その後はプリキュアに協力して世界を救い、結果として英雄と認知されるに至る。
【サーヴァントの願い】今は、ルイズが魔術を使える方法を探す。誰も殺さずに。
【基本戦術、方針、運用法】
素のステータスは低いが、宝具と魔力放出スキルで接近戦が可能。そのため、燃費が悪い。
勝てそうになかったら、仕切り直しスキルで逃げる。


216 :   ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:46:21 iHY1yQys0
投下乙です。

アザミ&セイバー投下します


217 : 名無しさん :2014/07/03(木) 00:46:56 lSvPIzkM0
続けて投下、いきます。
宝条&セイバーです。


218 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 00:47:54 lSvPIzkM0
失礼しました。>>216 ◆rhFJh.Bm02さん、お先にどうぞ


219 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:48:23 iHY1yQys0


本当に幸せなんだ。
自分にこんな感情が生まれるなんて想像もできなかった。

伴侶が愛しい
我が子が愛しい
家族で過ごすこの日々が何よりも愛しい

ずっといたいんだ
ずっとずっと家族で過ごしたいんだ
だけど、幸せな日々が終わってしまう


私は化け物で、あいつは人間だから
ずっと一緒にはいられないと解っているんだ
けれどあいつを、ツキヒコを失うことは耐えられない!


ずっと家族3人で暮らしていたい
ずっと家族で笑いあっていたい
そのためなら…私は――――







「なるほど、それが君の願いか」

男が声をかける。
旅装束のような格好で背に大剣を背負い、
どこか面白そうに微笑んでいる。
もとは唯の人間だったくせに生意気な。
気に食わない笑みだが、この戦いを勝ち抜くには必要な存在だ。

「お前が私のサーヴァントか」
「その通り。イースレイ、セイバーのクラスで現界した君のパートナーだ」
「図に乗るなよ人間。お前は邪魔にならない様に引っ込んでいろ」
「……ほう?」

瞬間、凄まじいプレッシャーが私に牙をむく。
いっそ暴力的ともいえる威圧感に私は―――

「目を『合わせる』」

赤く輝いた私の眼に男は一瞬硬直し直ぐ様飛びのく。
一方の私も自身の変化に驚いていた。


(能力が弱まっている?違う、不調な感じはしない。
自力で石化をレジストしたのか…)


「驚いたな。対魔力込みでもこの有様とは…
大口を叩くだけはある」

見ると男の腕の部分が石になっていた。
全力では無かったとはいえ本来なら暫くは石になっている筈なのに。

さらに驚くことに男は石化した腕を自分で砕くと、
次の瞬間には砕かれた腕が再生していた。

「なっ!?」
「このとおりだ。君の能力は大した物だが、それだけではこの戦争は勝ち抜けない。
私の力が必要だと思うがどうかな?」
「……確かにそのようだな。それにしても、私と同じ化け物とはな」
「確かに俺たちは似ているが真逆でもある。
おれは人から化け物に。君は化け物から人間に為ろうとしている」
「ふんっ…『盗む』、目を『かける』」
「っ!?これは……」
「こうすればお互いの事が理解できるだろう?
もっとも、あまり使って気持ちのいい物ではないがな」
「現存する幻想種?いや、ある種の意思を持った観測機見たいなものか?
つくづく規格外なマスターだな。純粋な神秘なら英霊よりもよっぽど上だ。

だがお互いの事は理解できた。俺たちは仲間…いや、『共犯者』かな?」


先ほどとは違い賞賛を含めた笑みを浮かべるセイバー、イースレイ。
どこか芸術品を思わせるその姿よりも、私はあいつの願いに内心驚いていた。

(あいつも家族と過ごしたかったのか…自分から別れておきながら……ばか者め)







これは、ある化け物たちの話
化け物たちは手を取り合う
方や本物の家族と生きるため
方や仮初めの家族と過ごすため


化け物たちの願いが叶うかはわからない。
ただ1つ言えるのは、彼らの過ぎ去った後には―――多くの人間の屍が積み上げられる事であった。


220 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:49:15 iHY1yQys0

【クラス:セイバー】

【真名:イースレイ@クレイモア】
【パラメーター】
筋力A 耐久C+ 敏捷A+ 魔力A 幸運D 宝具B
【属性】
 中立・悪 
【クラススキル】
騎乗:C
騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。


【保有スキル】



覚醒者:A
その身に妖魔の血肉を取り入れた半人半妖の戦士が、完全な妖魔と化してしまった者の総称。
単独行動:Bに加えて実体化に必要な魔力が他のサーヴァントより少なくて済む効果を持つ。
さらに妖魔の成り立ちから、対竜宝具の攻撃により受けるダメージが多少追加される。
以下のスキルは全てこのスキルに基づく。

気配遮断:D
サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。

再生能力:A
魔力を消費し、肉体を復元するスキル。有害な毒素を体外に弾くこともできる。
Aランクなら魔力が有る限り瞬時の再生が可能。

武器生成:C
両腕を槍、斧、盾、弓矢、鉤爪など様々な武具に変形させる事ができる。
また覚醒した場合威力、速度共に跳ね上がり任意でコントロールも可能。
ちなみに戦士時代の経験から大剣が一番扱いやすいらしい。

変化:C
自身の肉体の一部を武具に変化させるスキル。
上記の武器生成と合わせて様々な武具を肉体と一体化させ扱うことができる。
人間形態でも可能だが覚醒体の方が桁違いに威力が高い。

【宝具】
白銀の王(イースレイ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:―
自身の肉体を覚醒体へと変化させる。
幸運以外のステータスを1ランクアップさせるが単独行動、気配遮断のスキルは失われる。

覚醒体はギリシア神話のケンタウロスを彷彿させる半人半馬の姿。
両腕を槍、斧、盾、弓矢、鉤爪など様々な武具に変形させる事ができ、
大剣や矢等の武器を生成することも可能。
ただし魔力を消費が激しいと覚醒体を維持できなくなる。
また、かなりの巨躯であるにも拘らず、スピード特化のリガルドを上回る素早さを有する。

覚醒体ステータス
筋力A+ 耐久A 敏捷A++ 魔力A+ 幸運D 
【weapon】
クレイモア


221 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:49:59 iHY1yQys0
【人物背景】
かつての男時代のクレイモアNo.1で「白銀の王」の二つ名を持っていた最初の「深淵の者」。
極寒の北の地アルフォンスを支配していることから「北のイースレイ」と呼ばれていた。
プリシラと行動を共にし、プリシラに懐かれたラキを引き取り剣術を教えている。
当初はプリシラを利用するための打算だったが、長年過ごすうちに本気で二人を家族と考えるようになり、
深淵食いに襲われてからは実質的に自分がおとりになって二人を逃がしている。人間の姿では長髪の美形の青年。

元々は北の地で好き放題に暴れていたプリシラの元へ向かうが、その時の一戦でプリシラには勝てないことを悟りプリシラの軍門に降る。
プリシラの軍門に降った時期から行動が活発になり、手駒の覚醒者を使って南下を開始する。
プリシラが倒される僅かな可能性を絶つべく南下しルシエラと激突、地形が変わるほどの激戦の末、敗走に追いやる。
ルシエラとの戦いで組織が彼の肉片を手に入れた為、以降深淵喰いに付きまとわれることとなる。
その頃からラキにプリシラを託し、南の地で単独行動をしていた。
深淵喰いとの対決を避ける為、人間体で町に潜んでいた時に現れたヘレン達と戦闘になり深淵喰いに居場所を気付かれてしまう。
その後深淵喰いと闘い、11体中5体を倒すが奮戦虚しく体の各所を少しずつ削り取られる形で倒された。
最後はラキとプリシラとの過ごした旅の日々を噛み締め、偽りとはいえ家族で過ごせて幸せだったこと。
死にたくないなと思いながら生を終えた。

【サーヴァントとしての願い】
ラキとプリシラと家族になり過ごすこと。
【基本戦術、方針、運用法】
基本は陣地に篭もり情報収集に専念し作戦を立てる。
戦闘以外ではあまり役に立たない能力なのは自覚しているので
マスターの能力に期待。
戦闘は剣による接近戦、矢による遠距離など遠近供に死角が少ないが、
押し付け宝具が無いため相性が悪いと感じたら即離脱。
勝率の低い戦いはせず確実に勝てる相手と戦う。
また必要と感じれば他者と手を組むこともやむおえない。
(ただしマスターは嫌がっている)
マスターの魔力量は規格外(世界を創れるほど)なので宝具の出し惜しみはしない。

【マスター】
アザミ@カゲロウプロジェクト
【参加方法】
旅をしている時に手に入れたノアの欠片から参加。
【マスターとしての願い】
家族3人で永遠に過ごす。
【weapon】
無し
【能力・技能】
アザミによって生み出された蛇に宿る「目にまつわる力」
発動すると目が赤く光る。
アザミが作り出した能力は全部で10種類存在する。
なお、メデューサが生来から持つ「目を合わせる能力」はその中にカウントされていない。
対魔力で防御可能。


222 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:50:51 iHY1yQys0

目を隠す
自分や一定の範囲内にいる対象者の存在感を極限まで薄くし、
周囲から認識されないようにする事ができる。
能力を緩めると、顔も覚えていない他人くらいの認識で認知される。
ただし能力の範囲外の人間と接触すると能力が解除され、能力を使う時に相手が目を離していないと、
能力を使ってもその相手には姿が見えたままになる。
また長い時を一緒に過ごした家族などには、能力を緩めてしまうと存在を認知されてしまう事がある。
あくまで認識出来なくなるだけなので透明に為るわけではない

目を欺く
他人に自分の姿を違った姿に見せる事ができる。
範囲が小さく自分自身にしか反映されないが、
相手によって見せる姿を調整する事ができ、
また自分自身ではなく完全に別の人物や生き物の姿を見せる事もできる。
ただし、実際に対面したことがあり、尚かつ鮮明にイメージ出来る有機物のみに限られている。
欺くの名の通り実際に相手の肉体能力は再現できない。
巨大なものに変身しても実際には元のサイズのまま等弱点も多い。

目を盗む
対象者の情報を読み取る事ができる。
これによって動物との会話も可能で、対象者の心を読む事もできる。
能力が僅かに発動している時は相手の考えていることを読み取るが、
強く発動していると相手の記憶や過去まで読み取ることができる。
ただし自分が読み取りたい情報だけを読む事はできないようで、
知りたくもない人の心も分かってしまうため、アザミもこの能力を好んで使いたがらない。

目を奪う
「何を」「どうしたら」周りの視線を集められるのかが分かり、
また相手の趣味や興味を全て無視して、強制的に視線や注目を集める事ができる。
自分自身だけでなく自分が作ったもの等にも反映される。
「目を隠す能力」を使うと能力が打ち消される。
アザミは逆に人の注目が一番集まらない場所を探すために使っていた。

目を凝らす
千里眼に似た能力で、対象の居場所を探る事ができる。
アザミは「この世で一番人に注目されない場所」と指定してその場所を探し当てる事に成功している。

目を覚ます
不老不死の精神を得る事ができる。
またこの能力によりアザミは睡眠を必要としない。

目を醒ます
自分の身体を自分の理想とする身体に造り変える事ができる。
また致命傷を負っても自動的に「造り直す」ことができる。
この能力のおかげで事実上アザミを殺すことは不可能。
アザミがまだメデューサではない頃、人間の襲撃と蛇に逢った際メデューサに変貌したのはこの能力があったからだと思われる。

目が冴える
取り憑いた能力者の願いを叶える能力。
自我を持ち、アザミにカゲロウデイズの創造をそそのかした張本人で、
他のどの能力よりも創世に深く関わっている。
願いがなければ自我を維持できず、かといって願いを叶えようとしなければ存在意義に反するため、
ケンジロウの願いを利用しその願いを永遠のものとするため終わらない悲劇を引き起こしている。
…が、アザミはカゲロウデイズを創生する前に
(正確には冴える蛇に会う前に)ムーンセルに来たためこの存在を知らない。

目をかける
他人に感情や思いを伝えることが出来る、一種のテレパシー。
シオンが誕生した時に、アザミが抱いた家族への愛情から生まれた。

目に焼き付ける
人並み外れた記憶力を得ることができる。
時間が逆行しても記憶を引き継ぎ覚えることが可能。
(バイツァダストをくらっても一人だけ覚えているようなもの)
予選を突破できたのもこの能力のお陰である。


番外編


目を合わせる
アザミが持つメデューサが生まれながらに持っている能力。
目を合わせた相手を石に変える事ができる。
アザミが生み出した「10の能力」にはカウントされていない。


223 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:51:21 iHY1yQys0

【人物背景】
メデューサの女性であり、髪の毛の蛇1匹1匹が「目にまつわる能力」を持っている。
外見は少女のように幼くて非常に小柄。完全な不老不死のため肉体が成長することもない。
長い黒髪に紛れて黒い蛇が混じり、顔には両頬の付近に蛇の鱗らしきものがある。

元々からメデューサという存在だったわけではなく、
人類が誕生する遥か以前、地球上に生命そのものが誕生した太古の時代から既に存在し、
生物の進化と衰退、誕生と絶滅を幾度も見つめひたすらに観察し続ける意識のみの存在だった。

しかしある時、ふと自分が何者なのかという疑問を持ち、そこで初めて実体を得ることになる。

その後も自分の正体を探る為に積極的に人間に干渉していくが、
出会う人間からは恐れられて迫害され、成果も得られなかった。
最終的に人間に失望し、自分自身の答えを見つける事は不可能と結論付け、
今後一切人間に関わらず誰にも邪魔されず一人で暮らすことを決める。

世界で最も人目に付かない場所を探り当て、そこを自分の居場所にしようと決めたが、
向かい最中を偶然目撃した人間の青年・ツキヒコが着いてきてしまう。

追い払うために材料も機材もない素人のツキヒコに「此処に家一軒を一から造れ」と
無理難題を言うが、彼女に一目惚れをしていたツキヒコも一歩も引かずに快諾し、
逃げ出さないよう監視も含めて二人の同棲に近い生活が始まった。

当初は自分に尽くすツキヒコの事を理解出来ずにいたが、無意識ながらも少しずつ気にかけていく。
その後ツキヒコが村で迫害を受けている事実を知り、
出会った当初の「家が完成したら消えろ」という約束も忘れ、
村に戻らずにずっと此処にいろと言ってしまう。
しかし、ツキヒコが約束は決して破らないと考えていた為に、
自分でも自覚した彼への想いを隠し、再び一人になる孤独を決め撤回した。が・・・・・

結果的に、家が完成するまでの関係という約束は双方で破り、晴れて夫婦として結ばれた。

家族との幸せな生活の中、ある日から不死である自分と寿命のあるツキヒコとのいずれ必ず来る別れを考えるようになる。
掛け替えのない大切なものを得たが故に、それを失う恐怖をどれだけ頭で納得しようとしても出来ず、
不安に泣き疲れていたその時、『夢』の中に現れた「目が冴える」蛇に「終わらないセカイを作れば良い」と助言を受ける。
幸せな日々を手放したくない一心でその言葉に従い、全ての蛇の力を使いカゲロウデイズを創造した。

そこで永遠に家族と暮らそうとしたが、その直前に村人たちの襲撃を受けてしまう。
この事で自分の存在自体が家族を不幸にすると考えるようになってしまい、
カゲロウデイズには自分だけが入り、永遠に独りで生きる道を選んだ。

このアザミは「目が冴える」蛇に会う前にムーンセルにアクセスしたためカゲロウデイズは創っておらず
「目が冴える」蛇の存在を知らない。

【方針】
戦いに関してはセイバーに一任する。
体力が無いので拠点から移動しない所詮引きこもりマスターの方針で行く。
(物理なら子供に負けるほど弱い。旅に耐えられたのも不死身の肉体と気合
と根性によるものという情けない事情がある。成長しないので鍛えても意味が無い)
サーヴァント相手には能力が通じにくいので可能ならマスター狙い。
自身の能力をフルに利用し、自身は情報収集、暗殺の方向で戦う。
殺人には躊躇しない。また他者と馴れ合うこともしない。


224 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 00:52:44 iHY1yQys0
投下終了です。
>>218◆HOMU.DM5Nsさん御譲りいただきありがとうございました。


225 : 名無しさん :2014/07/03(木) 00:56:15 cv/44pos0
投下お疲れさまです。
セイバー&ロウヒーローを投下します。


226 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 00:58:00 cv/44pos0
「……報告致します、ガブリエル様、ラファエル様、ウリエル様、三名様ともが、あの人の子に敗れました」
「……そうか」

伝令を務める天使の言を、大天使ミカエルは冷静に淡々と受け止めた。

「よもや、人の子風情に我ら四大天使の内、三人までもが討ち取られるとはな」
「こ、このままでは、我らの悲願、千年王国は……!」

焦燥する伝令の発言に対し手を翳してミカエルは遮る。
英雄を名乗る人間が、混沌の軍勢を討ち滅ぼしたと聞いた時には、唯一神を頂点とした千年王国まで、あと一歩だと大いに沸き立った。
並み居る魔王を屠ったとはいえ、相手はただの人間。
恐れる事はないと、たかをくくっていたのは単なる慢心と思い知らされた。
秩序を守る英雄、ロウヒーローやミカエルを除く大天使も悉くが敗れさった。
仮に勝利したとしても、混沌の軍勢は忌まわしき愚兄を含め未だ健在。
事態は混迷を極め、千年王国はまた遠のいてしまう、だろう。

(……保険はかけておいたが、さて、どうなるかな)

ロウヒーローが出陣する直前に、彼に渡した木片を思い浮かべる。
ゴルフェの木片、ノアの方舟の材料としても知られる伝説の木材。
万が一にでもロウヒーローが敗れ、天使の軍勢が壊滅的な被害を受けたとき、死した英雄の魂をアマラ経絡を通じて、いつしか耳にした聖杯戦争へと送り込む為にミカエルが独断で準備したものだ。
かの英雄が優勝すれば、それは即ち千年王国の到来、彼らの勝利だ。
一留の望みを胸にミカエルは厳かに羽を一羽ばたきさせ、宙に浮き上がる。
ミカエルの最後の時が訪れる。


227 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 00:58:46 cv/44pos0
そうか… 僕は 生け贄にすぎなかったのか…


神の使徒としての、法の英雄としての、二度目の生は終わりを向かえた。
まだ使命に目覚める前の僕であれば、到底賛同する筈もなかった大粛清にも心を痛めることはなかった。
友とも袂を分かってまで正しいと信じることの為に、殉じることができたのだ。

ああ、結局、僕は彼に勝利することはできなかった。
法の世を導く事はできなかったけど、自分の歩んだ道のりに悔いはない。
そう、思っていた。
意識が途切れる瞬間に目に写ったのは、殺しあっていた時には見せなかった、今にも泣き出しそうな友人の顔。
彼と、そしてもう一人の彼と共にこの荒廃した東京の地で生き抜いた記憶が、既に捨て去った筈の、英雄ではなく一人の人間としての感情が、急激にフラッシュバックする。

待て、待ってくれ。
せめて、せめて一言。
彼に謝罪をさせてくれ。
かつての僕として、彼に話をさせてくれ。
人としての僕の思いは叶うことなく、底無しの暗闇に意識が沈む。
ふと、戦いに臨む前にミカエル様から賜った木片が輝いた気がした。

もし、もしもだ。
ゴトウがクーデターを起こさなかったら。
トールマンが核を日本に落とさなければ。
あの東京の町で、僕は愛した彼女と幸せに人としての一生を送れたかもしれない。
彼女の幼馴染みだった彼や、同じ町に住んでいる彼とひょんな切っ掛けで知り合って、決別する前の時のように、友人になっていたかもしれない。

それは可能性の話。
あくまで、ありえたかも知れないというだけの荒唐無稽な話。
だけれども、僕は。
法の英雄『ロウヒーロー』ではなく、一人の人間『ヨシオ』としての僕は。
そんな荒唐無稽な奇跡を、いまわの際に強く願ってしまった。

そして、僕はこの戦争の場で目を覚ました。

「……あ」

目が覚めたのは、どこかの教会の中。
混濁した記憶の中で、僕はこの教会に住み込みで働くNPCとして配置されていた事や、聖杯戦争のルールが流れてくる。


228 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 00:59:25 cv/44pos0
「目が覚めたか?」

不意に前の席から声が聞こえ、飛び起きるように上体を起こす。
そこにいたのは長い髪を一つにまとめ、青い服を着た、近寄りがたい雰囲気を放つ一人の男性だった。

「君は……?」
「海ぞ……、いや、今はセイバーか。お前のサーヴァントとして呼び出された」

僕のサーヴァントだというセイバーと名乗った男は、ぶっきらぼうに言い放つ。
セイバー、主に剣を扱う者が該当する、最優のサーヴァント。
と、知りもしない筈の知識が脳裏に浮かぶ。
なるほど、確かに彼はカットラスと呼ばれる種類の剣を二振り持っている。
まごうことなきセイバーのサーヴァント、だと思う。

「ああ、えっと、よろしくお願いします、セイバーさん。僕は……」

どちらの名を名乗るべきか瞬巡する。

「……ヨシオ、ヨシオと言います」

僕は、ヨシオとセイバーに名乗った。
なにも、英雄と呼ばれる人間の前でヒーローを名乗るのが憚られたとか、その名を聞いてなにも知らない相手からどんな反応が来るのかわかりきっていたとか、そんな理由では断じてない。

どのような経緯で僕がこの戦争に参加する事になったのかはわからない。
だが、意識が途切れる前に強く願った想いは、千年王国の到来を臨む、法の英雄としての意思ではなく、
運命という名の荒波に翻弄され続けた、ヨシオという一人の人間としての意思だった。
だから、この戦いに挑むのは大いなる意思に自ら望んで身を捧げた英雄ではない。
悪魔が現れた世紀末を、崩壊した東京を、彼らと共に生き抜こうとしたただ一人の人間だ。

優勝したところで願うのは法に守られた秩序ある安寧の世界ではなく、秩序と混沌が入り交じる遥か懐かしいあの日常。
それは、紛れもない神への反逆だ。

心が罪悪感で軋む。
自分の信じた道を自ずから外れる事。
勝ち残る為に罪なき人を、もしかしたら僕と同じく切実な願いを持つ人を踏みにじる事。

願いの為に他者を省みず犠牲にする行為。
それは、強大な力に破れた彼が取った行為であり、法の英雄となった僕が取った行為でもある。
その事に心が痛むのは、僕の姿が悪魔に殺される前のあの頃に戻ったからだろうか。


229 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:00:08 cv/44pos0
「……一つ、忠告しておく」

セイバーが、真剣な眼差しで僕を見据える。

「お前の願いがどんな願いかは知らないが、迷いがあるならやめておけ。……後悔するのなら、初めからしない方が身のためだ」

……顔に出ていたのだろうか。
僕の心中で渦巻く煩悶はセイバーに察せられてしまったようだ。
確かに迷いがないと言えば嘘になる。
これから僕が行うことに抵抗があるかと言えば、それはYESだ。
それでも……。

「失ったものを、取り戻したいんです」

ピクリと、セイバーが僕の言葉に反応した。

「崩壊した世界で、家族も愛した人も亡くしました。悪魔に殺された僕は大いなる神の導きで英雄として甦り、かつての友たちと殺しあい、そして友によって殺されました」

言葉が、感情が、止まらない。

「あるがままを受け入れてきた道のりだったと思います。英雄として甦った僕に、後悔はなかったと思います。だけど、一人の人間としての僕は違った」

最後に甦った『ヨシオ』としての僕。

「僕達の人生を滅茶苦茶に変えた出来事を無かったことにしたい。そんな"if"を掴みとりたい。例え、何を犠牲にしたって」

だから僕は、ヨシオとしての僕が嫌悪していた事だとしても、それを成し遂げる。

「英雄と呼ばれる貴方には僕の行為は馬鹿げたものに写るかもしれない、それでも……!」
「馬鹿なもんか」

不意に、言葉を遮られた。
力強い両の瞳が、まっすぐに僕を捉えていた。


230 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:00:58 cv/44pos0
「大切な人達だったんだな?」

セイバーの問いに、僕は無言で頷く。

「だったら、変わり果てた姿になろうが、敵になろうが、救えるものなら救ってやりたい。取り戻せるのなら取り戻したい。悩んで当たり前だ、あがいて当たり前だ。……ある男の受け売りだがな」

ここにいない誰かを思い出すように、力強くセイバーは僕に語りかけてくれる。

「俺は、ある人の魂は救えたが、その身体は救えなかった。やれるだけの事はやりきった。それでも、『何かできたんじゃないのか』とまだ心のどこかで思っている」

それが、俺がここに呼ばれた理由かもしれないな、とセイバーはどこか遠くを見ながら呟いた。

「正直なところ、誰かを殺してまで願いを叶えるような奴はロクな奴じゃないと思っていた」

セイバーの近寄り難い雰囲気が、少し和らいだ気がする。
彼は聖杯戦争そのものにあまり気乗りがしていないようだ。
巻き込んでしまい、申し訳ない気持ちになる。

「だが、死んだお前には他に方法もなさそうだ。なら、手伝ってやるしかないだろう」

そう言って彼は椅子から立ち上がり、改めて僕を見る。

「ジョーだ」
「え?」
「ジョー・ギブケン、それが俺の名前だ。セイバーなんて呼び方よりも、そっちの方がなじみ深い」

そういうと、セイバー、いや、ジョーさんは教会の入り口に向かって歩いていく。
……ひとまずは、僕を認めてくれた、という事なのだろう。

右手の甲に目を向ける。
幾何学な紋様――令呪――が白く輝いている。
絶対に、勝利を掴み取る。
決意を新たに、僕はジョーさんの背を追った。


231 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:02:08 cv/44pos0
先頭を歩くジョーは自身のポケットに手を入れ、ある感触を確認する。

(まさか、本当に入っているとはな)

サーヴァントとして呼び出された時に頭に入り込んだ己が切り札、宝具の情報。
その中に、既に彼の、いや彼らの手から離れていた筈の物が登録されていた。

ジョーが取り出したのは、レンジャーキーと呼ばれるものだった。
かつて地球を守ってきた35のスーパー戦隊の力の結晶。
ジョーはそれを用いれば、その戦隊の力を得る事ができる。

入っていたのは、ダイヤジャック、バトルフランス、ブルースリー、ガオブルー、そして、デカマスターのレンジャーキー

セイバーとして顕現したが故の制限か、専用武器が刀剣の類のレンジャーキーだけが宝具として割り当てられたようだ

(あんた達や、マーベラスなら、こんな戦争を止めようとするんだろうな)

レジェンド戦隊の力。
それを切実とはいえ、願いを叶えるための殺し合いで使う事に、ジョーは抵抗を覚える。
実際、ろくでもない願いであれば、自害を命じられようが、ジョーも従う事はなかっただろう。
だが、分たれた運命を取り戻そうと足掻く青年に、思わずかつての自分を重ねてしまった。
自分に成し遂げられなかった事を、後ろを歩く彼が成し遂げられればと、思ってしまった。

道は既に決まった。
偉大なる先達や、帰るべき船の船長に内心詫びながら、ジョー・ギブケンはこの戦争を勝ち抜く覚悟を決めた。
その為に、己が両手を血に染めようとも。


232 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:03:11 cv/44pos0
【クラス】セイバー
【真名】ジョー・ギブケン@海賊戦隊ゴーカイジャー
【パラメーター】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【属性】
 混沌・善 
【クラススキル】
対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:D 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【保有スキル】

心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

立体戦闘:B
三次元的な戦闘が得意。
 障害物の多い場所や悪地形の場所で戦闘時に、行動阻害のペナルティを受け付けない。
 かつ、地形を利用して相手に行動阻害のペナルティを中確率で発生させる


【宝具】勇気の旗掲げし青き海賊(ゴーカイブルー)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
ゴーカイブルーへと変身し、ステータスを以下に変更する

筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B

またこの状態になる事で以下の宝具が展開可能となる。

【宝具】最終波動(ファイナルウェーブ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大補足:1〜5人

二本のゴーカイサーベルから斬撃状のエネルギーを放つ。使用するにはゴーカイサーベルのシリンダーにゴーカイジャーのレンジャーキーを差し込む工程が必要になる。

【宝具】託されし伝説達の写し身(ゴーカイチェンジ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
伝説とされる35のスーパー戦隊の戦士に変身ができる。本来であれば青の戦士全てのレンジャーキーと、セイバーがかつての戦いで多用していたデカマスターのレンジャーキーが宝具として再現可能だが、
セイバーのクラスで召喚された為、セイバーと同じ青の戦士の中でも刀剣類の専用装備を持っているレンジャーキーのみが宝具として使用可能となった。

レジェンド戦士に変身中、能力値の変更と、固有スキルの追加、weponの変更がされる。
詳細は下記


233 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:03:51 cv/44pos0
『ダイヤジャック』
筋力B 耐久B 敏捷B+ 魔力D 幸運C 宝具B
【追加スキル】
加速装置:A
ダイヤジャックに内蔵された加速装置。一時的に敏捷を二倍にする。
【weapon】
ダイヤソード
電気エネルギーを帯びた伸縮自在の細身の剣、この剣による攻撃は電撃の属性が付与される。
また地面や水中に突き刺せば電流を周囲に流す事も可能。

『バトルフランス』
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具B
【追加スキル】
スパニッシュダンス:A
フラメンコを中心としたダンスアクション
踊る様な華麗な体捌きで相手を翻弄する。敏捷の差が高ければ高いほど
、接近戦時に有利な補正がかかる
【weapon】
エペ
フェンシング用の細身の剣
刺突がメインのスピーディーな戦闘スタイルに変わる。

『ブルースリー』

筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【追加スキル】
聞き耳:A
耳がいい。
搭載された超電磁イヤーで1キロ離れた機械音や物音を察知できる。

跳躍:A
ジャンプ力に優れている。
鍛えられた足腰からくる跳躍力。
このランクまで行くと跳躍ではなく滑空の域にまで達している。
【weapon】
エレキソード
刀身に任意で高圧電流を発生させる。
攻撃時に電撃属性による攻撃が選択できる。

『ガオブルー』
筋力A 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【追加スキル】
水中適正:A
水中戦に長けている。
水中及び水上での戦闘時に有利な補正を得る。
水中を時速80キロで泳ぐ事ができる。
【weapon】
シャークカッター
二本一組の鮫の背びれを模したカッター。
5cmの鉄板を軽く切り裂ける切れ味を誇る。

『デカマスター』
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【追加スキル】
100人斬り:A
一対多の戦闘への圧倒的な戦闘適正。
見切り、宗和の心得の効果を兼ね揃えた特殊スキル
【weapon】
ディーソードベガ
超音波振動により、神秘的な加護でもなければなんでも切り裂ける剣。
また柄から光弾を放ったり、エネルギーの刃を精製できる。


234 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:04:38 cv/44pos0
【weapon】
ゴーカイサーベル
カットラスの形状をした刀剣。セイバーは2振り持っている。
ワイヤー射出機能があり離脱時を始め様々な局面で活用が可能。

【人物背景】
海賊戦隊ゴーカイジャーの副船長
冷静沈着で口数の少ない寡黙な男性。
ゴーカイジャー随一の剣士で戦闘スタイルは二刀流、かつては敵対勢力であるザンギャック帝国の特殊部隊に所属していたが、初任務で子供を殺す任務に反発し投獄。
先輩であったシドと共に帝国から脱走するも、シドと離ればなれになり、紆余曲折の末にゴーカイジャーの一員となった。
気取りやかつ無愛想だが、根は優しい生真面目な努力家であり、暇さえあればいつも筋トレをしている。特技はお菓子作り
地球を舞台にしたザンギャックとの戦いでサイボーグへと改造されたシドことバリゾーグと再会、煩悶、諦観の末、かつてのレジェンド戦士、ライブマンの大原丈との出会いの末に、シドの魂を救うという目標を得る。バリゾーグとの最終決戦においてバリゾーグを撃破、シドの魂だけでも救う事ができた

【サーヴァントとしての願い】
強い願いはなかったが、自身が倒したシドに対し、『まだ何かできたのではないか?』という内なる未練が残っていた事で呼び出された。
現在の願いはロウヒーローの手助けをすること

【基本戦術、方針、運用法】
決め手らしい決め手こそないものの、各種ゴーカイチェンジでオールラウンドに対応可能。また機動性に長けた変身が多いので、かく乱戦などが主体になるだろうか。
障害物や悪路など行動を阻害するものがある地形での戦闘を得意としているので、相手を自分の得意なフィールドに引きずり込んで戦うのが鍵。


235 : セイバー&ロウヒーロー ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:06:15 cv/44pos0
【マスター】ロウヒーロー(ヨシオ)@真・女神転生
【参加方法】大天使ミカエルからゴフェルの木片を渡された
【マスターとしての願い】ゴトウのクーデターと、トールマンの核ミサイル発射が起こらない世界に変える
【weapon】特になし
【能力・技能】
魔法が使用可能
地図魔法(マッパー)
HP回復魔法(ディア ディアラマ)
衝撃攻撃魔法(ザン〜マハザンマ)
マヒ治癒魔法(パララディ)
混乱魔法(プリンパ)
※マカトラ・サマリカーム・トラフーリは聖杯戦争のバランスを崩す可能性があるとして参加時にオミットされました

【人物背景】
主人公の夢で磔にされていた青年。主人公の幼なじみとは彼氏と彼女の間柄。
心優しい性格で、一部人間の欲望の為に大多数の人間が犠牲になるのを嫌う。
ゴトウのクーデターに際して彼女と離ればなれになり、主人公と行動を共にする。
東京に核ミサイルが落ちる際には主人公ともども金剛深界に飛ばされ事なきを得、崩壊した数十年後の東京にて、仲間との離別や変わり果てた彼女との出会いの末、主人公を庇い悪魔の凶刃に倒れ、死を向かえた。
しかし、その自己犠牲の心が天使の目に止まり、唯一神を信仰する民を守る英雄としての復活を熱望され、彼はそれを受諾した。
だが、蘇った彼にかつての優しい心根はなく、目的の為ならば罪も無い人を殺して心を痛める事もなくなった、ただの法の為に尽くすだけの存在となってしまった。
主人公との戦闘を経て、死ぬ間際になって本来の彼を取り戻したが時既に遅く、人としての強い未練が彼を聖杯戦争の場に呼び寄せる事になった。
見た目は俗に言われる餃子こと、法の衣姿ではなく、死ぬ前の赤いジャケットを着ている。

【方針】
現状の情報収拾。
戦争に乗っているものから優先的に始末を開始する、
同盟なども視野に入れて行動開始。いきなり喧嘩を吹っかけはしない。


236 : ◆O2eZPN5WFA :2014/07/03(木) 01:06:53 cv/44pos0
以上で投下を終了します


237 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:10:21 lSvPIzkM0
>>224いえお構いなく
では改めて、宝条&セイバー、投下します


238 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:10:58 lSvPIzkM0


魂が叫んでいる。


変わらぬ渇望が、己の奥底に眠るものが訴えている。



   power.
―――力を。



I need more power.
―――もっと力を。







239 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:12:06 lSvPIzkM0




泥の底でぬかるんでいた意識が、目を覚ます。
開いた視界に見えるのは、錆ついた床、薄暗い天上、何かを稼働させている機械。
そして、値踏みするようにこちらを観察する一人の男。

「ようやく起きたか。ようこそサーヴァント。聖杯戦争へ」

サーヴァント。聖杯戦争。
ふたつの単語を以て覚醒は一瞬で行われた。
そう、これは戦争。ただ一人のマスターと、ただ一人のサーヴァントのみが生き残れる熾烈な殺し合い。
その果てに得られる報酬。聖杯。ムーンセル・オートマン。ノアの箱舟。
呼称は数あれどその本質はただ一点。絶大な「力」そのものを獲得。
己はその為に世界の壁を超えて呼び出されたサーヴァント。
適合したのは剣士、『セイバー』。最優とも呼ばれるサーヴァント・クラス。

「貴様が俺のマスターか」

殺気を込めた視線で睨め付け、男へと契約の確認を行う。
初対面の、それもサーヴァントの生命線となるマスターに向けた反応ではないが気にしたことではない。

果たして目の前のマスターらしき男は、薄汚れた白衣を着込んだ初老前後の、科学者然とした姿だった。
データの研究のみに費やしたであろう体は肉が細く、サーヴァントでなくとも容易くへし折れそうな脆さを抱えている。
しかし顔に穿たれた二つの孔から見える眼光のみはギラギラと照りついている。
性質はどうあれ、それがこの男を奮い立たせる強さであるのは確かだ。

「ほお、かなりの能力値じゃないか。幸運以外ほぼAランク、スキルにも穴がない。最優のクラス、セイバーと呼ばれるだけのことはある。
 クックック……こいつはいい当たりを引いたようだ」

サーヴァントの言葉は剣呑ではあったが、契約を結ぶ際において真っ当なものであった。
参加者に選ばれたのが本意でないにしても、悪魔であろうが震え出す男の声に当てられてはまず頷く他ない。
だがマスターとされる男はサーヴァントには関心を向けず、そのステータスのみに注視しているようだった。

苛立ちと共に、サーヴァントは己が得物を抜き放った。
鞘に収められていたのは長大な日本刀だった。
怜悧にして熾烈、見た者の視線を離さない美しさと、触れる者を一切区別無く斬り飛ばす凄惨さとが渾然一体となっている。
刀身から溢れんばかりの濃密な魔力の束。男の精神をそのまま刀に嵌めこんだかのようなそれは、紛れもなくこのサーヴァントの「宝具」だった。

英霊の切り札ともいえる切っ先を鼻先に添えられても、男には動揺の色が全くない。
余程の豪胆か愚鈍か、あるいはそれすら及ばない狂気故か。

「答えろ、亡霊風情が」
「私の正体にも気づくか。それもその宝具……クックック、こいつは中々の因果だな。
 おっとこれ以上近づけるな。いちいち駒に意思疎通を図るなど面倒臭いにも程があるが仕方ない。自己紹介といこう。
 そうだとも、私がお前のマスターだ『セイバー』。私の名は宝条。見ての通り科学者だよ」

左手の甲に刻まれた紋様、令呪をちらつかせてマスター……宝条は答える。
自分に向けられた、ねばり絡みつくような声はただ不快感だけをもたらした。
顔の造形も相まって、さながら蛇や蜥蜴といった爬虫類を連想させる。

「バージルだ」

簡潔にただ自分の真名のみを告げ、セイバーのサーヴァント、バージルは刀を鞘に戻した。


240 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:13:28 lSvPIzkM0


互いの認識と了解を経て、ようやくここにマスターとサーヴァントとしての関係は成立した。
召喚直後の僅かな交わし合いだけでも、この男が人間として低俗な部類に含まれるものだと直感できた。
だが、バージルは人間性などという不要な感情を己のマスターに欠片も期待していない。

重視すべきは、サーヴァントとして現界したこの身を生前と同程度の能力にまで維持出来る魔力があるか。
他のサーヴァントのみならずマスターをも躊躇なく殺せるか。そして何より、自分の邪魔をしないか。
この三点のみである。
魔力については今の所淀みなく供給されている。並みのサーヴァントでは指一本動かすのも億劫になる自分をだ。
見たところ宝条にまるで消耗した様子はないが、それだけ優れた魔術の才があるということなのか。
だが何か、繋がっている魔力経路(パス)に違和感が拭えない。

そこで気づいた。今の今まで目に留める価値もないと断じていた、床に散らばる塵と同様に打ち捨てられていた”それ”に。

「なんだ、それは」
「なぁに、軽い保険だよ。察しの通り私には実体がなくてね。
 このシステムにはハッキングにより侵入しマスター権を得たわけだが、現実の肉体がないマスターにどう対応するのかまでは読めなかった。
 そこで一計を案じ、同じマスター候補だったこの男を支配し、私の身代わりをやってもらったというわけさ」

赤いコートにシルクハットという悪趣味な出立ちな男は、なるほど白衣の科学者よりもよほど魔術師らしかった。
既に自意識は失われており、皺だらけの顔を痙攣させて身悶えている。恐らく二度と健常な生活は送れまい。

「それで、役目が終わったそれはどうするつもりだ」
「今の所は魔力タンクとして活用してもらってるよ。お前は相当の魔力喰らいのようだしな。
 ああ魔力については心配するな。私に魔術師としての才能はないが、科学者としての才能はある。それも天才のな。
 いくつか魔晄の過給機を設置できる土地を見繕っておいたし、NPC共を捕らえて効率的な補給システムを産み出す算段もついている。クックック……」

宝条の言葉で諸々の疑問に合点がいった。
知覚を最大限にすれば、魔力供給は倒れ伏している方の男から流れているのが感じられる。
利用する者は徹底的に絞り尽くす算段のようだ。そういった方法にバージルは、特に不快感は抱かない。
その在り方は彼の望む「悪魔」の姿に、実に合致していたからだ。
まして自身の強化に充ててもらえるというのなら是非もない。
「利用価値」という一点のみで、セイバーは宝条はマスターとして認めようとしていた。


『ア……』


意志を剥奪され力無く横臥し、ただ弄ばれるのみの運命が確定したと思しき魔術師が、その時やおら動き直立した。
起き上がった男の顔は醜い皺を刻んでいる。
溶けていた。男の顔筋は体内での熱膨張によってぐずぐずに崩れ出していた。

『アオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

魂切る絶叫。
顎を裂き、全身を肥大化させる。骨格は割れ新たな肉を象る基盤に作り変わる。
かつて魔術師と呼ばれていた男は、見る見るうちに形容しがたい化物(モンスター)へと変化を遂げていた。

「ああ、忘れてた。そういえばコイツにはサンプルとしてジェノバのデータを投与していたんだったな。
 魔術師の肉体にジェノバ細胞がどう反応するのか見たかったんだが……あまり変わらんな。つまらん」
「…………」

実験が失敗した事の失望のみを口にして、宝条はさもあっけからんとしている。
魔術師といえど人一人を化物へと貶めた張本人にしては、その言葉はあまりに薄い感慨しかこもっていなかった。

化物はセイバーが首を真上に掲げなければならないほどの巨体となっていた。
左右は非対称、足は退化してフォルムは海洋生物を思わせる。
どこを見ても魔術師はおろか人の原型すら留めていない。
正真の魔物はなけなしの理性か、それともただの本能か、眼下の小さな虫二匹に牙を剥けにじり寄ってくる。


241 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:15:39 lSvPIzkM0


「丁度いい、実戦テストといこう。ここでお前のスペックを見せて貰おうじゃないか」

事態を理解してないかのように、宝条はそんな台詞を口にした。
事を起こした原因でありながら、無責任に後始末を命じてきたのだ。これで苛立たないわけがない。
今すぐそのそっ首を斬り落とそうかと考えたセイバーだが、ギリギリの所で踏み止まる。
斬るにしてもマスターを失えばこの化物にも抗し得ない。何よりそんな間抜けた脱落は死んでも御免だった。

「斬られたくなければ退いてろ」

斬撃が「届く」外まで下がらせ、敵を前に仁王立つ。
魔力供給は別のラインに渡ったようだが、この戦闘に消費(つか)うには問題のない量だ。

残った一人を始めの獲物と判断して、化物は嘶き、自身の肉の一部がひとりでに分裂した。
切り分けられたそれは各々が急速に様々な形を成していく。あるモノは人型、あるモノは獣型。
元の魔術師が所有していた使い魔だろう。宝条が投与したデータにより魔術師と一体化し、より捕食に特化した姿に再構成されたのだ。
分裂体は瞬く間にセイバーを取り囲む。前後左右、上の空間に至るまで。

彼らは彼我の戦力差も考慮しないただの兵器だが、自己にとって最良の戦術を取るだけの知能を持ち合わせていた。
魔物は一斉に、包囲した獲物へと殺到した。どこへ逃げようと、人の刃、獣の牙のいずれかを喰らわずにはいられない。
更に正面には親たるモノが今も子を産み出している。切れ目のない連続攻撃はどれだけ歴戦の英雄だろうと片手間に済ませる脅威ではない。



そもそも、この悪魔(デビル)にとって、こんな子供騙しは脅威ですらなかったのだから。



それは正しく、怪異と呼ぶ他ない光景だった。
飢えに奮え殺到した魔物の群れが、餌に牙を食らいつく直前、まるでその地点に埋められていた地雷が起動したかのように破裂したのだ。
だがこの破壊は爆弾によるものではない。これは、「斬殺」だ。
一瞬。一閃。手にした一刀を勢いよく円陣形に振り回す。
それだけの行為で、襲いかかった魔物は全滅したのだ。

斬殺の凶器たる日本刀は、穢れた血に濡れていても流麗なままでいる。
そして、殺戮の凶手たる剣士―――セイバーには、当然の如くかすり傷のひとつもない。
刀と同等の鋭さを秘めた目線が、ただ、来いと告げている。

すかさず、後続に配置されていた人型魔物が、鋭利な刃になった手を振りかざして躍りかかる。
下ろした手刀が剣士の頭蓋に突き刺さる。そんな未来の到来ごと、抜かれた剣閃が胴体を泣き別れにした。
続く手勢も、一秒二秒の時差で一体目と同じ末路を辿っていく。



セイバーの剣裁きは、それこそ青い嵐のようであった。
あらゆる無駄を排し、敵を定めたモノをただ敵として葬るだけに培われた技術。
刀の反射光が線を刻む度敵は裂かれ、ちぎれ、抹消される。
時には腰に挿した鞘で斬撃を弾き、生まれた隙に遠慮なく刃を通していく。
生まれるのは怪魔の死骸と血だまりのみ。嵐の中心たる剣士は些かの消耗も見られていない。

技量のみならず、セイバーの手にした宝具『閻魔刀(やまと)』もまた秀逸なる業物だった。
頑強さでは自然界の生物を遥かに上回る魔物の肉を、まるで固まる前の泥細工か何かのように鮮やかに切り分ける。
サーヴァントと昇華される前から、この宝具は壮絶な歴史を持つ魔具だ。
剣は男の持つ力を最大に引き上げ。
男は剣の持つ力の最上を引き出す。
人刃一体。
宝具をサーヴァントの象徴と呼ぶのなら、『彼ら』は紛れもなく互いを合一させていた。



剣風が止む。
鮮やかな動作で刀を鞘に仕舞う。魔物の軍勢はとうに死滅している。
肉体を幾ら削がれても活動できるという人外者の強みは、この一対の刃を前に何の意味もなさないものだった。

残った一頭、魔術師の面影は露と消えたモンスター……今はもう「ジェノバ」として呼ぶ他ない魔物は敵へと鎌首もたげて威嚇する。
異形たりとて生命体としての本能が訴えていた。あの敵は危険。あの敵は脅威。
あの敵は、こちらの「死」そのものだと。

怒り、焦燥、恐怖に駆られた化物に躊躇はなかった。
前面に展開される大型の光球。元魔術師が得意としていた火属性の魔術をジェノバの力によって強化増幅させた火炎弾だ。
その摂氏、実に三〇〇〇度。触れれば即蒸発。触れずとも周囲に伝播する熱気は、今度こそこの悪魔にも通用する。
たとえ威力圏外から外れようとも、背後に控えるもう一人の餌(マスター)の抹消は避けられない―――!


242 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:18:32 lSvPIzkM0




それも、発動が出来たらの話だったが。



怪物の顎の目前にまで跳躍した。否、”出現”した。
移動の軌跡など見えなかった。瞬きもないその時間に何が起きたか、正常な思考があっても理解できたかどうか。
地面に着地し、魔物に背を向け歩き去るバージルが、いつの間に抜いていた閻魔刀を再度、収める。
―――『闇裂く瞬動(ダークスレイヤー)』。
事は既に成れり。セイバーの絶技を昇華したこの宝具の名を、名もなき魔物が刻む日は永遠にない。

まず、顔面が唐竹に割れた。
喉元は輪切りにされ、威嚇に蠢いていた触手は残らず切り飛んだ。
最後に残った円柱状の姿になった胴体にも幾つもの線が走り、なぞるように崩れ落ちる。
誰とも知れず、何を願いこの場に参じたかも顧みられず、結局玩弄の運命からは逃れられず。
何の救済も送られないまま、ある魔術師の聖杯戦争は、ここに幕を閉じた。






「クァックァックァ……!ああ、いい!いいぞ!
 その顔、その髪、その武器、その戦いぶり、その思想!その出生!何もかもが”奴”と同様だ!
 これなら手に入る……ムーンセルを、聖杯を、私の天才的才能を活かし切れる究極の研究を!クァックァックァ……!」

戦いの顛末―――性能テストの結果に狂気的な哄笑を抑えきれない宝条。
下卑た声には関心もなく、セイバーはデータと化し分解されていく死骸の山に向けて、手を差し出す。
すると集積した光がセイバーの手の中へと吸い込まれていった。
サーヴァントの共通能力としてある魂喰い。魔術師かつジェノバ細胞のデータを投与された事で
一種の敵勢プログラム(エネミー)と化した魔物の魔力は相応に充溢といえ、無駄な浪費は抑える結果にはなった。

「さて。テストも終わったからにはもう手をこまねく暇はないな。
 私は魔晄炉の設置と、材料にするためNPC共を捕獲してくるとしよう。
 出向きたい所があれば好きにするがいい。サポートは行ってやる。何なら幾らかポーションやモンスターのプログラムも渡そうか?」
「要らん。俺の邪魔をしない限りは好きにしろ。
 だがその領分を超える事があるようなら―――その時は容赦なく斬る」

ここでいう邪魔とは、即ちNPCの大量虐殺による、ルーラーからのペナルティだ。
マスターの暴走の責任を負う気は微塵もない。その時点で弁明の余地ない裏切りと見做すと忠告をした。

扉を開け、外の街並みを一瞥する。
あそこには今多くの英霊がひしめいている。伝説の偉業を成した力ある戦士が。
それらを全て打ち倒す事は隠し様のない力の証明。そして己が望みを開く鍵ともなる。

聖杯という極限の「力」。それを手にし、バージルは父の伝説を塗り替える。




   It begins
「―――始めるか」


243 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:21:14 lSvPIzkM0





**【出展】Devil may cry3

**【CLASS】セイバー

**【真名】バージル

**【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷A+ 魔力A 幸運D 宝具A+

**【属性】
混沌・中庸

**【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

**保有スキル
半人半魔:A
神ではなく、悪魔との混血度を表す。
伝説と謳われる魔剣士と人間の女性との間に生まれた双子の兄。
悪魔となることを自ら望んでいるため、弟よりもランクが高い。

スタイリッシュムーブ:A
攻撃に成功、あるいは敵の攻撃を回避する度、攻撃速度とダメージ値が上昇する。
一度では微々たる効果だが、数十数百と繰り返せばその威力は果てしない。
攻撃を中断、ダメージを受けるなどで効果は停止、初期値に戻る。

**【宝具】
『閻魔刀(やまと)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:10人
 ―――父から受け継いだ一振りの日本刀。「人と魔を分かつ」太刀。
 一説には意思が宿っているとも。
 「斬る」という、刀剣として当然の性質を極限まで研ぎ澄ましたもので、
 その鋭利さは空間の切断、概念の破壊にまで至る。
 ランク以下の物理・魔術・概念系防御に対して抵抗、貫通の判定を行える。
 バージルは鞘を組み合わせた居合抜き、可視化された斬撃を周囲に飛ばす等を基本戦術とする。

『闇裂く瞬動(ダークスレイヤー)』
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:1人
 宝具というよりは、生前からのバージルの戦闘スタイル。
 レンジ内であれば「敵」を基点とした自在な瞬間移動が可能。
 対敵者がいない限りこの宝具は発動しない。

『魔人解放・渇望の剣士(デビルトリガー・ネロアンジェロ)』
ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 ―――悪魔の力を解放し、肉体を変化させた魔人と化す。
 全ステータスをワンランクアップさせる他、HPの自動回復、
 ダメージに怯まないスーパーアーマー効果が付与される。
 展開時間は最大10ターン。外部からの補助があればその限りではない。
 天使(アンジェロ)という称号には不釣り合いな不気味な外観だが、何故その名前なのかはバージルも知らない。

**weapon※宝具以外の武装
『幻影剣』
バージルの魔力から生み出される浅葱色の剣。銃火器を好まないバージル唯一の遠距離攻撃手段。
複数を一度に射出したり、自身の周囲に円環状に配置、回転させることで連続攻撃を可能とする。

『アミュレット』
母エヴァの形見でもあるアミュレット。
これ自体に特殊な力はないが、弟の持つ片割れのアミュレットとを合わせると
父スパーダの名を冠する最強の魔剣を手にするための鍵となる。

この他、複数の魔具を所有、仕様した経験があるが、「バージル」としての宝具はこれのみである。


244 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:22:24 lSvPIzkM0


**【人物背景】
主人公ダンテの双子の兄であり、2000年前に悪魔でありながら人間に味方し、
魔界を封じた伝説の魔剣士スパーダと人間の女との間に生まれた子供。
逆立てた銀髪、青いコートとダンテとは対極の姿。髪を降ろした顔はダンテと瓜二つである。
かつてスパーダが封じた魔帝ムンドゥスの手下の悪魔に母エヴァを守れなかったことで己の無力を感じ、
力こそが全てという考えを持つようになる。
そして、「優しさ」や「正義感」といった感情を捨て、悪魔として生きることを選んだ。
冷静沈着で残忍。他人を信用せず、例え味方でも疑惑が生じれば迷わず斬り捨てる。
無差別な殺戮はしないが、邪魔する者は人間でも悪魔でも容赦無く排除する

**【サーヴァントとしての願い】
力を。更なる力を。

**【基本戦術、方針、運用法】
見敵必殺。目的の為なら冷徹冷酷にサーヴァント・マスター問わず斬り殺す、ラスボス仕様セイバー。
人の情を見せる者にはたとえ自分のマスターであっても斬ることを視野に入れる程。
そういう意味では人情とは程遠い(あってもまず真っ当な思い方ではない)宝条との相性はまずまず。
かといって抜群であるはずもなく、互いに利用し合う剣呑な関係性であるのは疑いようがない。


245 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:25:06 lSvPIzkM0

**【出展】FINAL FANTASY VII

**【マスター名】宝条

**【参加方法】
データ化した状態でムーンセルの情報に行き着き、データ化されたゴフェルの木を入手して参加。
保険として、他マスターの情報を改竄して自分に見せかけていた。

**【マスターとしての願い】
ムーンセルを手に入れ、己の知的好奇心を余すことなく活かす。

**【weapon】
**【能力・技能】
この聖杯戦争においては実体がない点を利用して、研究の産物として持ち込んだ薬やモンスターをプログラム化して送り込める。
中にはジェノバのデータという明らかにヤバイ代物も。
魔術師ではないがデータ化の恩恵で霊子ハッカーとしての才能は有している。
魔晄やソルジャーを始めとした研究知識もあり、魔晄炉のようなエネルギー補給も考案している。

**【人物背景】
ミッドガルの科学部門総括で、セフィロスの実父。『FFVII』シリーズの殆どの事件に何らかの形で関わっている。
知識欲や研究欲の権化のような人物であり、それ以外のことにはほとんど興味を示さない。
研究のためならば人の命すらなんとも思わずに研究材料として扱う、危険な思想を持ったマッドサイエンティスト。
ガスト博士に師事し、ルクレツィアと共に彼が提唱した古代種を蘇らせる「ジェノバ・プロジェクト」に参加していたが、
自身の科学者としてのセンスの無さを自覚し、天才であるガスト博士に対して強い劣等感を抱いていた。
ルクレツィアが身篭った自分の子供(セフィロス)に対しては(歪んではいるが)愛情を持っていたようだ。

ジェノバが古代種ではないと判明したためガスト博士が神羅カンパニーを去った後、
ガスト博士を継ぐ形でジェノバ・プロジェクトの責任者となり、ジェノバの利用方法の解明と本物の古代種の捜索も行っていた。
ジェノバ細胞と魔晄を用いた強化人間「ソルジャー」や、リユニオン仮説の証明のための実験体「セフィロスコピー」なども彼の研究開発の一環である。

終盤で、ミッドガルの被害も考えず魔晄キャノンを使って息子であるセフィロスに魔晄エネルギーを送ろうとする。
そしてそれを止めに来たクラウドたちと、自身にジェノバ細胞を移植し殆どモンスターの様な姿でクラウド達に襲い掛かるが敗れ死亡する。

だが『DIRGE of CERBERUS -FINAL FANTASY VII-』にて、ネットワーク内に自身の知識と思考のデータをバラ撒き、断片として精神のみ生き残っていたことが判明する。
この宝条はこの時点での状態で即ち実体がない、データのみの姿である。(Fate/EXTRAの主人公やありすと同様のものと思えばよい。)

**【方針】
バージルは勝手に殺し回るため基本は背後でサポートに回る。十全に戦えるように魔力集めをするのが当面の目的。
互いの関係は弁えてるので口出しや邪魔をする気はない。
マッドを地で行く方針なので被害は一切気にしない。NPCをサーヴァントの餌にし、面白そうなサンプルを見つければそっちのけで捕獲に移るかも。
ペナルティで逆にサーヴァントに枷をはめる事にならないよう自重して欲しいものである。


246 : ◆HOMU.DM5Ns :2014/07/03(木) 01:26:09 lSvPIzkM0
以上投下終了です。


247 : ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:32:18 YhtWPqDg0
皆様投下乙です
自分も千歳ゆま&アーチャーを投下させていただきます


248 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:32:56 YhtWPqDg0
 聖杯戦争などと言われても、難しいことはよく分からない。
 年端もいかないどころか、両手で数えられる程度にしか生きていない彼女には、そこまでの考えは回せない。
 少女――千歳ゆまにとって重要なこととは、殺し合いでも願望機でもなく。
 自分が過ごしていたこの場所が、本来自分がいた場所ではない、ただの虚構でしかなかったことだった。

 「方舟」の中で過ごした時間は、とても穏やかなものだった。
 心優しい母親と、面倒見のいい父親に囲まれ、毎日を健やかに過ごしていた。
 たまに田舎の祖父母から、新鮮な野菜が送られてきては、日々の食卓を彩っていた。
 そんなあまりにもありふれた、しかし幸せな時間を、ゆまは「方舟」の中で過ごしていた。

 しかし、それは所詮虚構だ。
 現実には得られなかった幻だ。
 父は毎日出かけてばかりで、ろくに家にも帰ってこず。
 母はその苛立ちを、ひたすらにゆまにぶちまけて。
 そんな最低な両親も、たまたま2人揃った時に、まとめて怪物に食われてしまった。
 自分が生きていく居場所ですらも、魔女と呼ばれる化け物に、無惨に食い散らかされてしまった。

「キョーコ……」

 何より、ここには「キョーコ」がいない。
 魔女から自分を救ってくれた、佐倉杏子という少女がいない。
 家族を喪った自分にとって、杏子とは姉のような存在であった。
 なんだかんだと言いながらも、行き場のない自分を伴って、生きていく術を教えてくれた。
 彼女を外敵から守るために、彼女が魔女を倒したのと同じ、魔法少女の力にも手を伸ばした。

 そんな彼女から引き離されて、気付けばこんな所に閉じ込められた。
 叶わない幻を見せつけれられて、勝手に記憶を封じ込められて、最愛の人を見失った。
 それ以上に重要なことなど、一体どこに存在する。
 「キョーコ」を奪われたこと以上に、一体何を気にする余地がある。

「――随分と可愛い子なんだな。オレのマスターというのは」

 突然、声が聞こえてきた。
 失意に沈む意識の中に、低い声が響き渡った。
 はっとした拍子に、闇が晴れる。
 深層心理の暗闇の中から、意識が揺り起こされていく。
 仮想空間の中にありながら、確かに本物だと思える自意識を、ゆまは急速に覚醒させた。


249 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:33:29 YhtWPqDg0


 覚醒したゆまの目の前に立っていたのは、黒髪を揺らす男性だった。
 自分や杏子よりも遥かに長身で、ノースリーブとジーンズの体には、逞しい筋肉が盛り上がっている。
 その中で特に目を引いたのは、体のあちこちに点在する、奇妙な「闇」の存在だった。
 肩や腕に浮かび上がっていたのは、夜空のような暗黒だ。
 その部分の皮膚だけが消失し、別の空間が投影されているかのように、黒い闇が浮かんでいるのだ。
「それでも小宇宙(コスモ)を……いや、魔力を感じる。どうやらその見た目以上に、強い力を持っているようだな」
 男が語りかけてくる。
 茶色い瞳は、ゆまの左手に嵌められた、ソウルジェムの指輪を見ている。
「あなたが、ゆまのサーヴァント……?」
 コスモとかいう単語には聞き覚えはないが、彼の存在には心当たりがある。
 聖杯戦争を勝ち残るため、参加者に付き従い戦う戦士――確か、サーヴァントといったはずだ。
 それを操る参加者は、マスターと呼ばれるのだという。
 であれば目の前にいるこの男が、自分の従者というわけだ。
「『アーチャー』というクラスで召喚されている」
 落ち着いた物腰の男だった。
 太い眉毛ともみ上げは、力強い印象を与えるが、その表情は静かなものだ。
「マスターである君に問おう。ゆまはこの聖杯戦争のルールについて、既に知らされてはいるんだな?」
 男の問いかけに、無言で頷く。
 既にというよりは一瞬前のことだが、知っているのは間違いない。
 どの程度関心を持っているのかは、別問題だが。
「ならばゆま、君はどうする? 万能の願望機とやらに、君はどんな願いを託す?」
 男の語気が、少し強くなった。
 静かだった男の声に、少し厳しさが込められた。
 正確な意図は分からない。悪いことに使ったら許さない、だとか、そんなニュアンスなのかもしれない。
「ゆまは……」
 一瞬、ゆまは考え込んだ。
 どんな願いも叶えられるという、聖杯の存在を意識した瞬間、どうしても考えてしまった。
 何でも叶うというのなら、自分は何に使いたいのだろう。
 願いの候補はいくつか挙がった。
 杏子と自分が安心して暮らせる、2人の家が欲しいと思った。
 あるいは両親を生き返らせて、仲直りさせてみたいとも思った。
 どんな生き方も選べるような、たくさんのお金が欲しいとも思った。
「……わたしは、帰りたい……!」
 それでも、所詮は瑣末な願いだ。
 本当に叶えたい願いは、願望機に託すものよりも、もっと先にあるものだった。
「願い事なんてわかんない! それよりキョーコの待ってるところに……もとの場所に帰りたいよ!」
 心からの叫びだった。
 どんな願いを叶えたとしても、杏子がいなければ意味がなかった。
 杏子の元に帰りたいというのは、聖杯に願うべき願いでもなかった。
 優勝賞品のことなど、今はどうだって構わない。それを持ち帰る場所の方が、ゆまには重要だったのだ。
 そんなことを考える前に、この異様な戦いを終わらせ、最愛の人の元へ帰りたかったのだ。


250 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:34:13 YhtWPqDg0
「……それを聞いて安心した」
 目の前の男から返ってきたのは、そんな言葉だった。
 一瞬前の硬い語気は、幾分か軟化したようだった。
「あらゆる願いを叶える万能の器……それを邪心を以って利用する者には、オレの力を貸すわけにはいかない。
 だが……愛する者と共にいたいと、そう心から願える君となら、オレも安心して戦えそうだ」
 言葉の意味はよく分からない。
 大人の使う難しい言葉には、小さなゆまはついていけない。
 それでもどうやら、自分はこの人に、褒められているらしいということは分かった。
 出会ったばかりの大人の男に、認められているようなのだ。
「オレも君と想いは同じだ。オレには帰るべき場所がある。オレの戦うべき戦場がある。
 志を共にするなら、オレは君のサーヴァントとして、喜んでこの力を貸そう」
 言いながら男が取り出したのは、きらきらと輝く宝石だった。
 どうしても目線が低いから、じっくりと見ることはできなかったが、それだけは認識することができた。

「――『射手座の黄金聖衣(サジタリアスクロス)』ッ!」

 男が叫んだ。
 瞬間、世界に光が満ちた。
 目も眩むような激しい光が、彼の手の宝石から迸った。
 一瞬のホワイトアウトの後、ゆまは恐る恐る視線を戻す。
 思わず手で覆い逸らした目を、ゆっくりと男の方へと戻していく。
 そこにあったのは――黄金の光だ。
 いつの間にか、男の体を、金色の鎧が覆っていた。
 ボディラインにフィットしたそれは、一見すると布のようにも見える。
 それでも、その身が放つ光沢が――神々しいまでの黄金の輝きが、確かにそれが金属なのだと、雄弁に物語っていた。
 男の背中に羽ばたいたのは、猛禽のように巨大な翼。
 男の首元からたなびくのは、マフラーのような長いスカーフ。

「改めて、オレの名を名乗ろう。オレは射手座の黄金聖闘士(ゴールドセイント)――」

 その身に金の風を受け、黒髪と白いスカーフを揺らし、男は真名を口にする。
 スポットライトに照らし出された、舞台上の役者のように。
 勝利の暁をその身に受けた、勇ましき英雄がそうするように。
 黄金の鎧を身に纏い、神々しき光を湛えながら、男はその名を宣言した。

「――射手座(サジタリアス)の星矢!!」


251 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:35:06 YhtWPqDg0
【マスター】千歳ゆま
【出典】魔法少女おりこ☆マギカ
【性別】女性

【参加方法】
『ゴフェルの木片』による召喚。
巴マミの聞き込みを受けて別れた直後、公園の遊具に偽装された木片に触れてしまった。

【マスターとしての願い】
今のところはなし。キョーコの元へ帰りたい

【weapon】
ソウルジェム
 魂を物質化した第三魔法の顕現。
 千歳ゆまを始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
 濁りがたまると魔法(魔術)が使えなくなり、濁りきると魔女になる。聖杯戦争内では魔女化するかどうかは不明。

【能力・技能】
魔法少女
 ソウルジェムに込められた魔力を使い、戦う力。
 武器として杖を持っており、先端の大きな球形部分を使って、ハンマーのように殴りつけて攻撃する。
 固有魔法は治癒。自他の傷を癒やす魔法を得意としており、四肢をもがれた状態からも、一瞬で回復させることができる。
 魔法少女になってからは日が浅く、杖の威力に任せた、力任せな戦闘スタイルを取っている。

【人物背景】
「魔法少女まどか☆マギカ」とは別の時間軸で、佐倉杏子が出会った童女。
夫婦仲の悪化が原因で、母親から虐待を受けており、あまりいい印象を抱けなくなっていた。
そんな中、両親共々魔女の結界に取り込まれ、ゆま1人だけが生き残ったところを、偶然杏子に助けられる。
紆余曲折を経て杏子について行き、1人で生きるための術を学んでいったゆまは、その中で杏子を救うために、自身も魔法少女となった。

杏子と出会って以降は、歳相応の天真爛漫な振る舞いを見せている。
反面、「ゆまが役立たずだから父親が家に寄り付かなくなった」と母親から言われており、
そのトラウマから「役立たず」として見捨てられることを恐れている。

【方針】
とにかく聖杯戦争から脱出したい


252 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:35:52 YhtWPqDg0
【クラス】アーチャー
【真名】星矢
【出典】聖闘士星矢Ω
【性別】男性
【属性】秩序・善

【パラメーター】
筋力:B 耐久:D 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A

【クラススキル】
対魔力:E
 魔力への耐性。無効化は出来ず、ダメージを多少軽減する。

単独行動:D
 マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
 Dランクならば半日程度の現界が可能。
 本来ならばCランク相当のものを持っているのだが、魔傷の影響によりランクが下がっている。

【保有スキル】
セブンセンシズ:A+
 人間の六感を超えた第七感。
 聖闘士の持つ力・小宇宙(コスモ)の頂点とも言われており、爆発的な力を発揮することができる。
 その感覚に目覚めることは困難を極めており、聖闘士の中でも、限られた者しか目覚めていない。
 星矢の持つ莫大な魔力の裏付けとなっているスキル。

心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

戦闘続行:C
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。

カリスマ:D
 黄金聖闘士としての風格。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。

魔傷:B
 マルスとの戦いでつけられた、呪いに近い力を帯びた傷。
 小宇宙の燃焼を阻害する力を持っており、筋力・耐久・敏捷を本来よりも低下させている。
 更に小宇宙を大きく燃やした際には、星矢の生命力さえも削ってしまう。
 星矢本人のスキルではなく、後付けで備わったもの。

【宝具】
『射手座の黄金聖衣(サジタリアスクロス)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 黄金聖闘士(ゴールドセイント)の1人・射手座(サジタリアス)の聖闘士に与えられる黄金聖衣(ゴールドクロス)。
 黄金に光り輝く鎧は、太陽の力を蓄積しており、他の聖衣とは一線を画する強度を誇る。
 またこの射手座の聖衣には、黄金の弓矢が備えられており、聖衣を一撃で貫くほどの威力を持っている。
 この聖衣を然るべき者が装着することにより、装着者の筋力・耐久・敏捷・幸運のパラメーターが1ランクずつアップする。
 本来のランクはA+なのだが、アテナとアプスの小宇宙が衝突した際の影響で、
 聖衣石(クロストーン)と呼ばれる形態に変質してしまっており、若干のランク低下が見られる。
 また、マルスとの決戦の際に、左腕部の一部パーツが損壊している。


253 : 千歳ゆま&アーチャー ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:36:26 YhtWPqDg0
【weapon】
なし

【人物背景】
88の聖闘士の中でも、最高位に位置する黄金聖闘士の1人。
元は天馬星座(ペガサス)の青銅聖闘士であり、長きに渡って地上の神・アテナを脅かす敵と戦ってきた。
数多の神々との戦いの中で培った力は、聖闘士の中でも最高クラスであり、生きながらにして伝説となっている。

本来の性格は血気盛んな熱血漢。
しかし、聖闘士を代表する黄金聖闘士となって以降は、周囲の者に示しをつけるため、落ち着いた態度を見せるようになった。
かつてはやんちゃな部分もあったが、有事の際には地上の愛と平和を守るために戦える、正義の心を宿した戦士である。

13年前、火星の軍神・マルスが決起した際には、彼もまたアテナの戦士として参戦。
神であるマルスと直接拳を交え、二度に渡る激戦を繰り広げた。
しかしその最中、星矢はマルスの闇の小宇宙に呑まれ、彼の元に幽閉されてしまう。
それはマルスが闇の神・アプスの到来を恐れ、自分が敗北した時に、代わりに戦わせるための措置だった。
囚われの身となった星矢は、新世代の聖闘士・光牙らに望みを託し、時に彼らをサポートする。
この聖杯戦争には、幽閉されている最中に召喚された。

上述した通り、その力は聖闘士の中でも群を抜いている。
セブンセンシズに目覚めた拳は、光速(マッハ90弱)にすら到達するほど。
両肩と右前腕、左二の腕、右太もも、左足首に魔傷を負っており、13年間の幽閉生活の中で消耗しているが、
それでも小宇宙の分身を飛ばしマルスを食い止める、新世代の聖闘士達が束になってもかなわなかったアプス相手に食い下がるなどしている。
必殺技として、無数の拳を叩き込む「ペガサス流星拳」、その拳打を一点に集中する「ペガサス彗星拳」、
敵を羽交い締めにしてジャンプし、諸共に地面に激突する「ペガサスローリングクラッシュ」を持つ。
更に先代射手座・アイオロスの技を継承したものとして、拳から小宇宙の衝撃を直射する「アトミックサンダーボルト」を使うことができる。
(射手座の弓矢から小宇宙の矢を放つ「コズミックスターアロー」は、新生聖衣発動後に修得したものである可能性もあるため除外する)

ちなみに原作「聖闘士星矢」当時の星矢は、女性と戦うことに嫌悪感を示していたが、
本作では第2期において、女性と思われるガリア相手に躊躇うことなく攻撃を仕掛けており、この傾向は払拭したものと思われる。

【サーヴァントとしての願い】
特にない。元の世界に戻り、地上を守るために戦いたい

【基本戦術、方針、運用法】
小宇宙を燃焼して戦う徒手空拳のスタイル。この聖杯戦争においては、小宇宙は全て魔力に置き換えられている。
便宜的にアーチャーのクラスを与えられているが、射手座聖衣の弓矢はいわば「切り札」のようなものであり、使う機会は非常に少ない。
聖闘士とは聖衣を纏って戦うものなので、基本的には、宝具を常に発動して戦うことになる。
宝具により強化されたパラメーターは凄まじいものがあるが、魔傷がある上に燃費も悪いため、マスター・本人共にかかる負担は大きい。
また、逆にマスターが調子に乗って治癒魔法を連発した場合も、星矢に回す分の魔力がなくなってしまう可能性がある。

規格外の戦闘能力を持つ星矢だが、マスターが幼く、本人もリスクを背負っていることもあり、普段よりもやや慎重になっている。
元々の性根もあり殺生は好まず、状況次第では他のマスターとの同盟を組むことも考えるだろう。
マスターの消耗が深刻化する前に短期決戦で敵を倒すか、「カリスマ」補正を受けた味方と協力するかしながら立ち回っていこう。
高い戦闘能力とは裏腹に、使いどころが難しく、慎重な戦い方を求められるサーヴァントと言える。


254 : ◆Vj6e1anjAc :2014/07/03(木) 01:37:06 YhtWPqDg0
投下は以上です
原作ではなく、Ωのアラサー星矢を出させていただきました


255 : ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 01:42:12 6Sr73hhc0
イワーク・ブライア&ランサー
投下します


256 : イワーク・ブライア&ランサー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 01:43:46 6Sr73hhc0

モロトフ――テッカマンランスは闇の中から目覚める。
記憶の最期は光で溢れている。忌々しい裏切り者、テッカマンブレードのボルテッカの光だ。
どうやら自分はブレードに敗れ、死亡したようだ。
が、どういう訳か今こうして再び肉体を得て、ランサーという名を拝命し戦場に臨んでいる。

「お、お前が俺のサーヴァントなのか……?」

目の前に立つ中年の男、これがマスターというものらしい。
人間と組むなど言語道断、優越種たるラダムのする行いではない――そうわかってはいても、拒否する事は出来ない。
この人間の手に輝く令呪、あれを使われればランスの二度目の生はあっけなく終わる。
しかしランスには使命がある。上位種であるテッカマンオメガの参謀として地球を侵略するという使命が。
その使命の重さに比べれば、一時の屈辱など何ほどのこともない。
湧き上がる不快感を噛み殺し、テッカマンランスは重い口を開いた。


「我が名は完全なるテッカマン、テッカマンランス。此度はランサーとして現界し、貴様の槍となりてこの戦いを勝ち抜くものなり」


とはいえ、マスターなどエネルギータンク以上の役割はない。
完全なるテッカマンであるこの私に、二度の敗北など有り得ないのだから。




【マスター】
イワーク・ブライア@機動戦士ガンダムAGE
【参加方法】
デスペラードで掘り出した瓦礫の中にゴフェルの木片があった
【マスターとしての願い】
苦難を強いられる生活からの脱却
【weapon】
なし
【能力・技能】
作業用モビルスーツの操縦。坑夫のため体力と腕力は人並み以上。
【人物背景】
「機動戦士ガンダムAGE」第一章・フリット編の登場人物。
スペースコロニー「ファンデーン」下層のスラムで義娘とともにくず鉄を集める生活を強いられている。
出番としては数話だけのスポット参戦キャラであるが、二回目に行われた人気投票ではぶっちぎりの一位を獲得した。
その後CDデビューしたりガンダムゲーにお呼ばれしたりソシャゲのイベントで主役になったり、本編以外での活躍を強いられている。
テッカマンランスを呼び出せたのは乗機であるデスペラードがシャベル=形状として槍に近いもの、を持っていたため。
【方針】
しばらくは様子見。勝てそうなら戦うが安全を優先する方向で。


257 : イワーク・ブライア&ランサー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 01:44:24 6Sr73hhc0

【クラス】
ランサー
【真名】
テッカマンランス@宇宙の騎士テッカマンブレード
【パラメーター】
筋力C+ 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運E 宝具C
【属性】
混沌・悪 
【クラススキル】
対魔力:C 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
飛行:C 背面のスラスターにより空中戦闘が可能。ただし飛行中は魔力消費も増大する。
精神汚染:C 精神干渉系魔術をシャットアウトする。錯乱しているわけではなく、寄生した宇宙生物ラダムの支配に寄るもの。
ブラスター化:E 全パラメータを1ランク上昇させるが、同時に永続・解除不可の状態異常が発生する。
          テッカマンは本来環境に応じて進化するシステムを備えているが、これはその進化を人為的に促進させるスキルである。
          人為的に進化したテッカマン――ブラスターテッカマンは通常のテッカマンを遥かに超えた力を持つが、自然に進化したテッカマンと違い、
          ブラスターテッカマンは過剰な進化に脳や肉体が耐え切れず、何かしらのデメリットも発生する。
          本来テッカマンランスはブラスター化を習得した訳ではないが、彼自身がブラスター化したテッカマンブレードに敗れたこと、
          また理論上はどのテッカマンでもブラスター化は可能であるため、スキルとして備えている。
          ただし本人の意志では行えず、令呪によるサポートが必須となる。また、何らかの代償が発生することも不可避であろう。
【宝具】
[ボルテッカ]
ランク:C 種別:対城宝具 レンジ:1〜80 最大補足:300
テッカマンが体内に貯蔵している反物質「フェルミオン」を凝縮して放つビーム。
ランスのボルテッカ器官は首元の装甲によって隠されている。このため予備動作は極めて少なく、格闘戦の最中にも瞬時に発動できる。
体内のフェルミオンを消耗し尽くすため、一度の戦闘では一度きりしか使えない。
ブラスター化状態では威力が飛躍的に上昇し、テックランサーから放つことも可能になる。
【weapon】
テックランサー
 テッカマンに共通する装備。各テッカマンごとに形状は異なる。ランスのランサーは長刀型で、リーチに優れる。
テックワイヤー
 テッカマンに共通する装備。ランサーに引っ掛けて回収する、敵を捕縛するなど使い方は様々。
テックレーザー
肩から無数のレーザーを放つ。
【人物背景】
肉体を持たない宇宙生物ラダムが、知的生命体の体を乗っ取り誕生させる生体兵器・テッカマンの一人。
テッカマンランスは参謀型のテッカマンだが、戦闘力は強襲型のブレード・汎用型のエビルに劣らない。
人間の頃の名はモロトフというが、もはやその名を呼ぶものは誰も居ない。
強大な力を得たためか、それとも生来のものか。人間を「蟻」と蔑む傲慢な性格の持ち主であるが、そのため判断を誤り見下していた人間に出し抜かれてしまう。
最期はブラスター化したブレードに至近距離からボルテッカを放つも、全く通用せず一蹴された。
【サーヴァントとしての願い】
もう一度命を得て、テッカマンオメガの元へ帰還する。
【基本戦術、方針、運用法】
イワークは戦闘に関しては全くの素人である。素直にテッカマンランスに一任すべき。
幸い飛行スキルがあるので戦場から離脱することは難しくない。ヒットアンドアウェイの戦法を繰り返し、他陣営の消耗を待とう。
ランスの方も人間を見下してはいるがマスターがいないとろくに戦闘もおぼつかないということは認識しているので、そうそう切り捨てられることはないだろう。


258 : 名無しさん :2014/07/03(木) 01:44:57 6Sr73hhc0
投下終了です


259 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:53:37 WDomeaGA0
皆様投下おつです

真玉橋孝一&セイバーを投下します


260 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:54:58 WDomeaGA0

白のリボンで結ばれた長い濡れ羽色の髪。
釣り上がった鋭利な瞳とシャープな鼻が面長の顔に奇跡的なバランスで配置されている。
ゆったりとした白のTシャツの裾を胸の真下で結ばれることで強調された豊満さ。
胸の豊満さとは対照的な細い腰に巻きつけられたウェスタンベルト。
そこから左脚の付け根から切られて左脚だけが剥き出しとなっているジーンズ。
あまりにも性的すぎる女。

月見原学園の校章が付けられているが、本来の制服とは異なる黒の学ラン。
ギザギザの鋭角な髪型。
暴力的なギラギラとした瞳。
あまりにも本能が剥き出しとなっていた少年。

一組の男と女が向かい合っていた。

「さあ、セイバー!」

何故こんなことになってしまったのか。
セイバーのサーヴァントとして現界した女――――神裂火織は頭を抱えていた。
彼女は、セイバーはただ世界を救いたいだけなのに。

なぜ。
なぜ。

「人類の未来のため――――その乳、揉ませてもらうぜ!!」

なぜ、セイバーは目の前のマスターである少年――――真玉橋孝一へと胸を差し出しているのだろうか。

「……マスター、勘違いしないでください」
「ああ、わかってるぜ。アンタのその崇高な理念に俺も同意する!
 そして、そのためには胸を揉む必要がある!
 アンタも同意した、そうだろう!?」
「……ええ、覚悟は出来ています」

決してセイバーは淫婦などではない。
ましてや、生計を立てるために春を鬻ぐ女性でもない。
セイバーはれっきとした英霊だ。
全うな手段で全うな栄光を積み、英霊の座についたのだ。

「さすが人類の英雄だぜ……その覚悟!その決意!その美貌!
 アンタを構成する全てに敬意を抱かざるを得ない……!」

そんなセイバーの苦悶を無視するように、マスターは舌なめずりをしている。
ワキワキとゆるやかに動く、蟲のような人智を超えた動きだ。
ゴクリ、とセイバーの喉が鳴った。
期待?
そんなわけがない。
ただ、怯えているだけだ。
千の軍よりも貞操を削ることに、恐ろしいと思っているだけだ。
胸を揉まれることに期待だなんて、そんな、淫らなこと。
顔が紅潮しているのも。
息が荒くなっているのも。
無意識に腿と腿をこすり合わせているのも。
全ては、怯えているだけだ。


261 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:55:59 WDomeaGA0

「ンッ……!」
「これが英雄のおっぱい……!弾力、形、大きさ!
 全てが超のつく極上品だぜ!」
「マ、マスター……揉むだけならば、そんなァッ! にゅう、乳頭は!
 そんな、な、なんで服の上から的確に!?」

孝一の超高校級の指技は、性経験に乏しいセイバーには残酷なまでに強大なものだった。
そこに悪意もなく、合意の上という名目こともあってか強制的に性的興奮を掘り起こされる。
振り払うことは簡単だが、揉ませると約束を交わした。
ただ、腕を振り回せばそれだけで孝一を悶死させてしまいそうで、必死に胸の下に腕を組んで耐える。
その豊満な胸を抱え込むように組んだ腕がさらに指の興奮を煽ることに気づいていない。
目を頑なに閉じ、白い喉元を晒して上空を仰いでいるセイバーは気づかないのだ。
興奮によって無意識に太腿と太腿をこすり合わせ、ジーンズと剥き出しの皮膚がこすれ合う。
そのむず痒さに、また性的興奮を覚えていた。

「すげえぜ……これが、英雄のおっぱい……エロさだけじゃねえ、よくわかんねえ暖かさがある……」

一方でマスターは、真玉橋孝一は涙を零していた。
涙を零しながら、ワキワキとひたすらセイバーの豊満な胸を揉んでいた。
手を離せば遠くへ去ってしまうとでも思っているかのような、執拗な指技だった。
だが、その表情は興奮とともに何か別の、高尚な感情が浮かんでいた。

「なんで戦争って起こるんだろうな……男も女も、全人類がおっぱいを揉んでたら世界はもっと平和なのに……!
 男はもっとおっぱいを揉むべきだし、女だってもっとおっぱいを揉むべきなんだよ……!
 それとも、このおっぱいを巡って争ってんのか……?
 それなら畜生、なんで、こんな……世界ってもっと優しくてもいいだろ……!」
「ンッ、アァッ……!マ、マスター!」

わけのわからぬことを延々とつぶやきはじめた孝一。
一方で止まらない指技に、とうとうセイバーがたまらず静止の声を上げようとする、まさにその時であった。

「……!」

セイバーの胸を執拗に揉みながら、薄桃色に発光する孝一。
これこそが孝一の特殊体質である『Hi-Ero粒子の因子保有者』である。
孝一は自らの性的昂ぶりをHi-Ero粒子という超エネルギーに変換することが出来るのだ。
そのエネルギーは魔力にも変換され、セイバーの身体に凄まじい力を漲らせる。

「も、もういいでしょう!マスター!」

さしものセイバーを限界を迎えたのか、セイバーは精一杯の理性を振り絞って優しく孝一を振り払おうとする。
孝一は涙を流しながら尻もちをつき、すぐに我に戻ったように涙を止めた。
そして、自らの指を眺めながら呆然とつぶやく。

「ハッ、お、俺は何を……」

自らの動作に驚きを隠せない様子の孝一。
セイバーの胸を揉んでいたことに驚いているのではない。
セイバーの胸を揉むことで我を失っていたことに驚いているのだ。
それはセイバーの胸が極端に性的興奮へと導いたからではない。
いや、セイバーの胸は素晴らしかったと孝一は思っている。
弾力、重さ、形、大きさ。
全てがランクEX(測定不能)である超ド級の胸だ。
だが、性的興奮以外の物を感じたのだ。
エロイことしか頭にない真玉橋孝一が、エロ以外を感じたのだ!

「恐ろしいおっぱいだぜ……興奮しながら冴えた頭だなんて、初めての経験だ。
 恐るべし聖人おっぱい……!」

セイバーは自らの力を
そして、何度目になるかもわからない言葉を頭に浮かべていた。

なぜ、こんなことになってしまったのか。


262 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:57:17 WDomeaGA0


   ◆   ◆   ◆


「来た……来たぜぇ……!」

時は遡る。
ペンギン帝王から別れ際にもらった木杭。
「ペンギン装置の副作用で記憶を失くしたが、多分重要なものだった」とものすごくふわふわした友好の証。
ペンギンというエロい友人のことを孝一は忘れないつもりだった。
そのために、この木杭をお守り代わりに持っていた。
その木杭こそが『ゴフェルの杭』だ。
そんな縁で聖杯戦争への参加権を手に入れた。

「お初にお目にかかります、マスター。
 此度の聖杯戦争においてセイバーの位によって召喚された、貴方のサーヴァントです」
「来たぜえええええええええ!!!」

孝一は興奮の雄叫びを上げる。
セイバーはそれが聖杯戦争に向ける意気込みだと知り、伏せていた目を上げる。
その目には若干の非難の色も込もっていた。

「マスターは聖杯戦争の優勝を目指す、そういうことですね」

聖杯戦争。
セイバーとしてはサーヴァント同士の戦いだけで終わらせたいと願っている。
英霊の座についたサーヴァントが戦い、負けたものは座へと帰る。
そんな戦争を望んでいた。
しかし、聖杯戦争は手段を選ばなきゃサーヴァントと向き合うことなく優勝することだって出来る。
すなわち、マスターの皆殺しだ。
それも一つの手であり、奇跡を欲するものはその危険とも向き合わなければいけない。

「これが媒体ってやつだな……記憶を失った俺を褒めてやりたい気分だぜ」
「媒体……!?」

孝一が胸元から取り出したのは、衣服だった。
いや、それは衣服なのだろうか。
あまりにも、あまりにも布が少なすぎる。
水着か?
ああ、水着なのだろう。

「この堕天使エロエロメイド服……想像通りの出来だぜ。
 自分の才能が恐ろしい……」

水着ではなかった。
口をあんぐりと開けて、セイバーは意思を喪失していた。

自分は。

堕天使エロエロメイド服に。

導かれて。

召喚された。

あまりにも残酷な現実がセイバーの眼前に展開されていた。


263 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:58:17 WDomeaGA0

一方で、孝一は空を眺めて想い出にふけっていた。
月見原学園での生活。
それも悪くはなかった。

セクハラ。
エロ本収集。
セクハラ。
AV収集。
セクハラ。
エロ衣装のデザイン。

たゆまぬエロへの追求の日々が、そこにはあった。
孝一は、そして、セイバーへと顔を向けた。
セイバーは未だに現実を受け止めることが出来てないようだった。

「セイバー、確認をするぞ。
 この聖杯戦争ってのは俺がお前に力を与えて、お前が他の奴らをぶん殴る。
 そうだな?
 あのエロい下半身した銀髪の奴が言うことに、間違いはないんだな!?」

孝一は監督者の姿を思い出す。
エロい格好をした女だった、嫌いじゃない。
あの女に導かれ、自分は記憶を取り戻した。
困難な道ではあったが、セイバーという極上のエロを前にした孝一の心は満たされていた。

「ひどくアバウトとした捉え方ですが……はい、間違ってはいません」
「そうか……なら、早速だが」

意識を取り戻し、なんとか孝一の言葉に応えるセイバー。
クックッ、と喉を鳴らして笑みを深める孝一。
嫌な予感がした。
セイバーは、目の前のマスターが無茶なことを言おうとしている予感を覚えた。

「胸、揉ませろ」

そして、その予感は正しかった。

「――――はい?」
「その見せつけてる乳を揉ませろっつってんだよぉ!」

男らしく、しかし、下衆なセリフを。
孝一は恥ずかしげもなく、笑みを浮かべて言い切った。
その内容を理解したセイバーは、侮蔑の念だけを向けた。
無意識の内にウェスタンベルトに差し込まれた愛刀、『七天七刀』に手が伸びていた。
その態度に孝一は、ふぅ、と息をついた。

「しょうがねえ……やりたくはなかったんだが」
「……?
 ――――なっ、まさか!?」

常識はずれの行動を取ろうとしている。
間違いなく、そんなことをするマスターは居ない。
目の前のマスターは、真玉橋孝一は聖杯戦争のルールを理解している。
どこかで出会ったらしい『監督者』からルールを聞いている。
ルールを聞いているからこそ、その常識はずれの行動が取れるのだろう。
「まさか、やるわけがない」という考えと、「本気でやろうとしている!?」という二つの考えが螺旋を描く。
しかし、セイバーとは異なり、孝一は迷わなかった。


264 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:58:49 WDomeaGA0
 

「『令呪を持って命じる』!
 乳を揉ませろ、セイバー!」


セイバーが戸惑っている間に、ついに孝一はその常識はずれの行動を取った。

「なっ、バカな!?」
「男はみんな馬鹿だぜ!」

セイバーは令呪の行使によって、その豊満な乳を魅せつけるように胸の真下に腕を組んだ。
抗えない。
パスによって繋がった感覚からは、マスターは魔力が豊富なようではない。
だというのに、この命令に限っては膨大な魔力が流れ込んでいる。
恐らく、五分はこのポーズを固定されてしまうだろう。

「さぁ……ショータイムだ!」

孝一は指を滑らかに動かせながら、豪快にTシャツの

「やっぱり……」
「な、なにを!?」
「お前、ノーブラなんだな」
「なにを!?」
「エロい……さすが英雄だぜ」
「ばかにするのもいい加減にしなさい!」
「なっ、バカにしてんのはそっちだろうが!
 エロいは褒め言葉だぞ!」

孝一の言葉にセイバーは頬を染める。
興奮ではない、侮蔑の言葉だと認識しての怒りによる紅潮だ。
しかし、孝一の胸に侮蔑の念など欠片もない。
あるのは、この完璧な女体に対する興奮と敬意だけだ。

「いいぜ、すげえ胸だ。ああ、そうだ、来る、来るぜぇ!」
「……な、なんですか、これは。熱いものが……?」
「感じてんのか?」
「違います!」
「ふっ……そうか」
「違うっつってんだろくそガキィ!」

突然語調を荒げ、ついに怒りを剥き出しにしたセイバー。
しかし、それは孝一の行為を止めるには不十分なものだった。
むしろ、孝一のエロへの情熱という炎に油を注ぐだけだった。

「来た!」

その常時の姿を維持しきれなくなった光景に興奮したのか。
孝一は激しい雄叫びを上げた。



「みなぎってきたあああああああああああ!!!」



その瞬間、薄桃色の光が凄まじい勢いで孝一の身体から放出された。


265 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 01:59:51 WDomeaGA0

「え、あ……?あ、ンッ、こ、これ、ンックッッッッッッッ!?」

同時に、今までの比ではない魔力がセイバーの身体に流れ込んでいる。
無防備な状態でその魔力の放流を受け止めたセイバーは、声を押し殺すために唇を強く噛んだ。
それが孝一の興奮を誘ったのか、薄桃色の光は強さを増す。

「どうだ! これが俺のHi-Ero粒子だ!」
「ハ、ハイエロ……?」
「ダイミダラーと同じで、セイバーもHi-Ero粒子を動力に出来るみてえだな!
 いいぜ、思った通りだ!」

Hi-Ero粒子。
それは宇宙に存在するすべての生命体が宇宙の創造主から持たされた、種を繁栄させるための命のエネルギー。
生命エネルギーやチャクラと言い換えても良い。
それを生み出すことが出来る人物を因子保有者と呼ばれ、孝一はまさにその因子保有者なのだ。
そして、そのエネルギーを生み出すために必要なトリガー。
孝一にとってのそれは、エロいことなのだ!

「た、確かに凄まじい力……
 魔術師からの魔力供給必須の聖杯戦争で、まさかここまでの力を持ってこれるなんて……」
「まだ、序の口だぜ」

薄桃色の光を発光しながら、孝一はニヤリと笑ってみせる。
まだ、先があると。
孝一は確かにそう言っていた。
ゴクリ、とセイバーは息を呑む。
そんなセイバーの姿を見た孝一はさらに

「セイバー!お前にも願いがあるんだろう!?」
「な、なにを……」
「あるんだろうがぁ!?」

孝一の剥き出しの本能による叫び。
そして、噴出されるHi-Ero粒子が確かにセイバーに魔力供給を与えた事実。
この二つにセイバーはわずかに後ずさる。

「お前の願いってのはなんだ!?」
「わ、私の望みは……みんなが、幸せになること」

あまりにも抽象的なその願いは、しかし、セイバーにとってあまりにも
自らに与えられる過ぎた幸福のために、周りの人間が不幸になっていく。
そんな人生を送ってきたセイバーにとって、周囲の幸福とは何よりも重大なものだった。
孝一は笑わなかった。
いや、笑みは浮かべた。
しかし、それは侮蔑の笑みではなかった。
その尊さを理解したことによる共有の笑みだった。

「その願いは、お前の胸よりも大事なことなのか!?」
「そ、それは……」

孝一がバカにしているわけではないことは察することが出来た。
彼も周囲が幸せであればいいと思っている。
だが、それとは別にとにかく乳を揉みたいと思っている。
それだけだ。


266 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 02:01:11 WDomeaGA0

「いいかぁ、セイバー!
 俺がお前の胸を揉んでも何も減らない!
 強いて言うならお前の羞恥心がどこかに行ってしまうだけだ!
 だが!
 俺がお前の胸を揉まなきゃ!
 世界の平和が遠のくんだぞ!?」

正論だからこその性質の悪さ。
言い返すことが出来ないセイバーへと孝一はどんどんと言葉を投げかける。

「俺が手を伸ばせば、俺はお前の胸に届く!
 そして、お前は願いに届く!
 わかるか!?
 手を伸ばせば届くんだよ!
 いい加減始めようじゃねえか、英雄さんよぉ!」

詭弁といえば詭弁なのかもしれない。
孝一の目的はセイバーの胸だ。
その副次効果によって世界が平和になればそれに越したことはない、そんな考えだ。
だが、悪い人間ではないことはセイバーもわかっていた。
ただ、エロいだけなのだ。

「……わ、わかりました」

ついに、納得してしまった。
孝一は満面の笑みを浮かべ、拝めるように顔の前で手を合わせる。
いや、実際に拝んでいるのだ。
真玉橋孝一、彼はエロいものへの敬意を失わない立派な人間だった。

「はい! 失礼します!」

なぜ、こんなことになってしまったのか。


267 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 02:01:56 WDomeaGA0

【クラス】
セイバー
【真名】
神裂火織
【パラメーター】
筋力B+(A+) 耐久B(A) 敏捷C(B+) 魔力B(A) 幸運EX 宝具E(A)
※()内のパラメータはマスターである孝一がHi-Ero粒子をフルバーストさせた瞬間のパラメータ。
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:C(B)
騎乗:E

【保有スキル】
『聖人』
聖人として認定された者であることを表す。
聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に秘蹟の効果上昇、HP自動回復、カリスマを1ランクアップ、聖骸布の作成が可能から、ひとつ選択される。

『カリスマ:B』
聖人としてのカリスマ。
多くの人間が無意識に慕うレベル。

『陣地作成:C』
魔術師としての簡易的な工房の作成が可能。

『魔術:B』
天草式十字凄教が得意とする、複数の魔術を組み合わせることで短所を補い長所を補う魔術を扱うことに長けている。

【宝具】
『七天七刀』
それ自体は通常の刀であるが、刀に込めた術式を扱うことで『唯閃』なる一撃必殺の抜刀術を扱うことが出来る。
・『唯閃』
ランク:A 種別:対人宝具/対軍宝具 レンジ:1〜100 最大補足:100人
独自の呼吸法により身体の組織を組み換え、必殺の抜刀術を行う。
聖人としての力の大きく引き出す必要があるため、中途半端な魔力供給では使用することが不可能
様々な魔術を組み合わせることで、あらゆる防御術式の間隙を撃つ事ができる。
単純な装甲よりも、特殊な魔術によって組み上げた防御魔術に対して効果を発揮する。
・『七閃』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:10人
鞘に仕込まれたワイヤーによる攻撃。
一般の目では素早い抜刀による連続攻撃に映る。
鋼糸に魔法陣を描かせて魔術を発動させることも可能。

【weapon】
宝具である七天七刀。
七天七刀の刀身よりも、鞘に仕込まれた七本のワイヤーと肉体が主な武器。

【人物背景】
生まれながらの聖人であり、呪いに近い幸福を得ている。
自分が幸福であるために、その不幸が他人に降りかかっていることに苦悩している。
そんな人生からか、神に愛された自分ではなく、神に見捨てられた人たちを救うことを人生の目的としている。

【サーヴァントとしての願い】
自身の魔法名と同じく、救われぬものに救いの手を。
有り体に言えば、聖杯が可能とする限りの世界の恒久的な平和。

【基本戦術、方針、運用法】
とにかく戦闘。
肉弾戦を主としつつも、魔術による戦闘も可能。
マスターである真玉橋孝一は通常時の魔力供給が少ないが、Hi-Ero粒子を発生させることでそのパラメータを上昇させる。
その魔術の特性上、搦手も可能だが最大の真価は自身の陣地での殴り合い。


268 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 02:02:52 WDomeaGA0

【マスター】
真玉橋孝一

【参加方法】
異世界からの侵略者であるペンギン帝国の王、ペンギン帝王から友好の証に木杭を授かった。

【マスターとしての願い】
セイバーに便乗しつつ、エロイことが安心して出来る平和な世界になればいいと考えている。

【weapon】
なし。

【能力・技能】
『Hi-Ero粒子の因子保有者』
生命の持つ根源のエネルギーであるHi-Ero粒子を単体で放出することが出来る。
エロいことをして孝一の興奮が増すたびにHi-Ero粒子放出量も増える。

【人物背景】
黒の学ランという硬派な男のスタイルにこだわりを持つ普通のエロい男子高校生。
しかし、ある時ペンギン帝国の魔の手から人類を守る正義の組織『美容室プリンス』にその素質を見出される。
人類決戦兵器『ダイミダラー2型・孝一』に乗り込み、ペンギン帝国と戦っていた。
その戦いもペンギン帝国が異世界へと旅立つという形で終わりを迎える。
孝一はエロいだけの普通の高校生へと戻ったのである。

【方針】
エロいことをする、もとい、セイバーとともに優勝を目指す。


269 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 02:03:59 WDomeaGA0
投下終了です
そして、申し訳ありません
>>265

>薄桃色の光を発光しながら、孝一はニヤリと笑ってみせる。
>まだ、先があると。
>孝一は確かにそう言っていた。
>ゴクリ、とセイバーは息を呑む。
>そんなセイバーの姿を見た孝一はさらに

は、正しくは

薄桃色の光を発光しながら、孝一はニヤリと笑ってみせる。
まだ、先があると。
孝一は確かにそう言っていた。
ゴクリ、とセイバーは息を呑む。
そんなセイバーの姿を見た孝一はさらに畳み掛ける。

です、失礼しました


270 : 真玉橋孝一&セイバー ◆FFa.GfzI16 :2014/07/03(木) 02:16:12 WDomeaGA0
失礼します

セイバーの出典は
【出典】とある魔術の禁書目録
マスターの真玉橋孝一出典は
【出典】健全ロボダイミダラー(アニメ版)

です、度々申し訳ありません


271 : ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:16:50 s.ZMU5z60
みなさま投下乙です
早すぎて笑うレベル
それでは自分も投下します


272 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:18:02 s.ZMU5z60
「ジョ〜〜〜だんじゃなーーーいーーーわよー!!
 あんたいい加減なんか言ったらどーなのよ!?
 ずーっとダンマリじゃあちしだってどーすりゃいいのか分からないの!」
「ひっ」

狭く薄暗い部屋にダミ声が盛大に響き渡った。
少なくない怒気を含まれたそれに"少女"は悲鳴と共に身を竦める。
栗色の癖っ毛、濃緑の学生服に焦茶色のスカート、吹けば飛んでいきそうな華奢な体躯。
小動物を思わせる琥珀色の大きな瞳いっぱいに涙を溜め、おずおずと上目遣いで見上げてくる姿。
さしもの"オカマ"もこの様には罪悪感が湧いたのか,少しだけ刺の抜けた声色で話しかける。

「今のは悪かったわよぅ。あちし、回ってるから喋りたくなったら言いなさい」

そう言うやいなやオカマは片足を頭の上まで持ち上げ、その脚と両腕で輪を作りながら残った片足を軸にクルクルと回転を―いわゆるバレエ選手がよくやるスピン―を行い始めたのだ。
自身よりも頭2つ3つも長身なオカマ、それも濃いメイクと衣装をした彼(?)が傍らで奇行を行っても、彼女は際立ったリアクションを行うことはない。
出会った時からずっとそうだ。オカマは内心でごちた。
召喚された、令呪も確認した、この少女は確かに彼のマスターなのだ。
しかし、最初に相互の名を「ボン・クレー」と「不二咲千尋」の名を教え合って以来、会話という会話が存在しない。
千尋はダンマリを続け、ボン・クレーから振った話にも我ここにあらずといった様子。
何やら自分の世界に篭っているようで、何かをずっと考えこんでいる。
苛立ちを隠そうと行われた回転は何十分も続く。
そして、ボン・クレーの怒りも収まり、三半規管に限界が近付き始めた頃だった。

「あのぉ……その、喋らせてもらっても、いいですか?」

場の空気がわずかに変じた。
重く沈んだ雰囲気に穴が開いた。
それは針で突いて生まれたような小さな穴。
しかし、ボン・クレーは回転を止め、表情を引き締めた。
こちらを見上げている千尋と目線を合わせる。
いい目をしている、素直にそう思った。
溜まった涙はまだ乾いていなかった、不安の色は見えた、恐怖への震えは拭いされていなかった。
だが、小さな決意の存在だけは確かに見て取れたのだ。
今まで何度か見かけた強き者達が持っている意思の光の欠片を。
だから彼には言わないといけないことがあった。

「ダメね」
「えっ……」

全く予期していなかった拒否の言葉。
何故、どうして、なんで。
そんな言葉達が千尋の頭を駆け巡る。
収まった涙が再び込み上がってきた。
零すまいと堪えるも、決壊は近い。
ボン・クレーはそんな彼女の頭を右手で撫でた。

「アンタねえ、ガッチガチじゃないのよぉ。
 ほら、深呼吸しなさい深呼吸。
 はい! アン ドゥ クラァ! アン ドゥ オラァ!」
「あ、あん どぅ くらぁ」

歯を大きくむき出しにした笑みとともに発される無駄に威勢のよい掛け声。
それとともに取られる無駄にバシッとしたバレエのポーズ達。
最初はあっけにとられていた千尋も途中からおずおずとボン・クレーの声を復唱していくことになる。
当然であるがポーズまでは真似していない。
しばしそれが続き。


「――――ってこれ深呼吸じゃないじゃないの! アンタもツッコミなさいよ!」


273 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:19:11 s.ZMU5z60
 
ボン・クレーのノリツッコミが部屋に響き渡った。


「くっ、くすくすくす」

手を当てた口元から思いがけない笑いが漏れてきた。
最初と同じ大声、しかし今の千尋にボン・クレーへの恐怖は存在していない。
そして、彼女は自身の緊張がいつの間にかほぐれつつあるのを感じた。

「ありがとねぇ、ボン・クレーさん」
「ほら、いいから喋って終わりにするわよ〜ん。
 それと敬語は要らないわ。あちし達、相棒なんだから」

千尋は頷き、口を開けた。
まだ硬さは残っているが、先程までのガチガチっぷりを省みるに大分改善された方だろう。

「じゃあ言うね。その前に聞いて欲しい話があるんだ」

一瞬の躊躇。
やはり、怖い。
最初の一歩を踏み出す覚悟は"あの場"でしていた。
それだとしても、実行に移すとなると体が震え出すのを感じた。
ボン・クレーの目を改めて見つめる。
彼は真っ直ぐな瞳で千尋を見据えていた。
再度覚悟を完了させる。
喉が灼けつくように乾いた。
舌は脳の制御から離れたかのように上手く回らなかった。
そして、頭が真っ白になるような緊張の中、彼女は自身の秘密を打ち明ける。




「実は僕――――男なんだ」




結果から言えば彼女、いや"彼"の告白は成功したといえるだろう。
ボン・クレーのリアクションはやたらと大げさなもので、目と口をコレでもかというくらい開いていたが、それだけ終わりだった。
そこにあったのは純粋な驚愕のみで、嫌悪や忌避などといった負の感情は一切見て取れなかった。
彼自身がオカマであったというのも大きなポイントとなったのだろう。
まずは第一関門を無事にくぐれたことに安堵した千尋。
汗が全身から吹き出し、呼吸は荒くなり、心臓は早鐘のように鼓動を鳴らし続けている。
それでも、彼の心には安心という温もりが僅かながらに萌芽した。
故に辿々しくなりながらも話を続ける。

「だけど……ボン・クレーさんみたいに堂々と女装してるわけじゃなくて。
 女みたいな自分を馬鹿にされたくないから……最初から女の子に成り切っちゃえば……。
 そうすれば誰からも男らしくないって馬鹿にされないから。
 だから僕は女装を続けてるの。軽蔑……するかなぁ?」

彼の最大の懸念。それは『女装をしている理由の違い』だった。
ボン・クレーは色々な意味で堂々としている。
女装をしている自身に後ろめたいことなど何もないのだろうということが一目で分かるくらいに。
対して千尋が女装をしているのは逃避から。
男性らしくない自分から逃げるために女装を行うというチグハグな自己防衛。
故に怖かった。
弱い自分は嫌われてしまうのではないかというのがいたく恐ろしかった。
強張った顔をする千尋に、ボン・クレーは語りかける。


274 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:20:47 s.ZMU5z60

「いい、チヒロ。オカマってのはね男でも女でもないあやふやな存在なのよ。
 あやふやな存在だからどんな奴がいても許される!
 そう! だから! だから! あちし、回るわーーーー!!」



 所詮〜〜〜んこの世は〜〜〜男と〜女〜♪
 
 しかし〜〜〜オカマは〜〜〜男で〜女〜♪
 
 だ〜〜か〜〜ら〜〜♪最強!!! オカマウェ〜イ♪
 
 あー最強!!! オォ〜〜カマ〜〜ウェ〜〜イ〜♪



急に回りながら歌い始めたボン・クレーをぽかんと見つめながらも、千尋はようやく心底安堵した。
目の前のサーヴァントと共に行動をするに際して、最大の壁と予測していた事項がこんなにも容易く流されるなどとは全く予期していなかったのだから。
ある種の拍子抜けさはあったが、それは決して悪いものではない。

「つ、続けてもいいかなぁ?」

千尋の言葉に肯定の意思を肯首で伝え、歌はやめども回転は相変わらず続けるボン・クレー。
あんなに回ってて聞こえるのだろうかと疑念が浮かばなくもなかったが、さっき歌いながらも自身の言葉を耳に入れたことを考え振り切る。
ここからは不二咲千尋という人間がずっと持ち続けていた"願望"に触れる。
コンプレックスと鏡合わせになった痛みを曝け出す場面が来た。
自身の弱みを伝えた相手にだとしてもこれを伝えるのは妙な気恥ずかしさがあった。
彼はまだ気がついていない。
あれほど心を覆っていた恐怖が気恥ずかしさ程度までになっていることを。
無自覚のままに彼は話を続けた。

「だから僕は強くなりたいって思ってて……ボン・クレーさんみたいなオカマとしての強さもすごいと思うけど、僕は男らしさって強さが欲しくって……」
「それで聖杯戦争に来たってわけ?」

率直な疑問の言葉に、『半分は正解だね』と答える。
彼自身、聖杯戦争という言葉はノアの内部に召喚され記憶を取り戻してから初めて知った。
28組のマスターとサーヴァントによる殺し合いというルールもだ。

「昔、インターネットで月にある万能の願望器が話題になってて、僕もよくある都市伝説だと思って本気にはしてなかったんだけど一応調べてみて」
「ゴフェルの木を見つけたのね」
「うん、とんでもなく強固なセキュリティだったけど、僕は"超高校級のプログラマー"だから」

超高校級のプログラマー。
高校生にして企業からのオファーを受けてシステムの開発に勤しむ。
特別ハイスペックでもないノートパソコン一台で会話や自立思考が可能なIAを一から作り出す。
等と、千尋の技量はもはや天才の域に達している。
そのプログラミング技術の延長線として、彼のハッキング能力ももはや常人の域を優に飛び越えていた。
そんな彼を以ってしても解析と解除に四苦八苦させられたセキュリティ。

「けどね、今の今までずっと忘れてたんだぁ。あのファイルも難関なセキュリティを突破できたって記念と願かけとして残してただけだし……」

中身のファイルは謎の拡張子を持ったファイルが一つ。
セキュリティの方とは違い、ファイル本体は千尋がどれだけ手を尽くしてもうんともすんとも言わない。
イタズラにしては手が込みすぎているが、ファイル自体の用途は謎。
一時は躍起になって解析しようとしたものの、今ではすっかり忘れ去られていた存在。
今になって、それの正体が聖杯戦争への招待券であると理解できた。



千尋の話を聞いていたボン・クレーが疑問を率直に投げる。


「チヒロは男らしくなるために聖杯が欲しいってこと?」
「ち、違うよぉ」

慌てた様子で千尋がブンブンと首を振る。
今の話を聞けば、誰もがその結論に至るであろう推察だっただけにボン・クレーは首を傾げる。

「確かに男らしくなりたいけど……これは自分の力で解決しないといけないことだと思うんだ……
 人の力は借りてもいいけど、それでも最後は自分の力じゃなきゃ……そうじゃなきゃ本当の男にはなれないから」
「いい事言うじゃなーい、オカマ道に誘えないのが残念なくらいだわーー!」

心外だったのか、彼らしくない少々熱の篭った語調であった。
人の力を借りてでも最後に動くのは自分自身。
友人に自分が男だと打ち明けた。
強くなるために彼の力を借りて筋トレを始めた。
周囲に自身の秘密を晒け出そうと考えた時、友人に相談した。
それでも千尋は肝心なところを人に頼ろうとは一度も考えていなかった。
彼の見せた男気の片鱗に感銘したボン・クレーが彼なりの賛辞を述べるが、千尋はそれを苦笑いで流した。


275 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:22:26 s.ZMU5z60
◆  ◆  ◆



「あの、今からすごく突拍子のないこと言うけど……信じてほしいなぁ」

再び表情を固くした千尋が重さを纏った口調で話し始めた。
『聖杯戦争なんてのがあるんだから今更何があっても驚かないわよぉ!』と茶々を入れようかとも一瞬考えたボン・クレーだが、彼の真剣な様子に憚られ「分かったわ」と一言で済ませる。
話を聞き終え、あそこで余計なことを言わないで良かったと心底感謝することとなる。
千尋のような超高校級の才能を持った人間たちが集められた希望ヶ峰学園。
そこを舞台にして行われたコロシアイ学園生活。
モノクマという悪意の象徴によってもたらされたそれはまさに悪趣味の極みであった。
脱出するためには人を殺さねばならない。
しかもただ人を殺すだけでなく、殺人後に行われる学級裁判で自身の犯行を暴かれずに逃げ延びねばならない。
もしクロであることを当てられればその人間はオシオキという名の処刑を受けることとなる。
逆に犯人を当てることができなければ犯人以外の全員が死ぬ。
そんな狂気めいた遊戯のなか、千尋は3名の死体をその目で見せられた。
1人は魂が抜け冷たくなったその姿を、残りの2人は目の前で死んでゆくさまを。
思い出すだけで体が芯からサーッと冷たくなり、視界が揺らぐ。
そして何よりも衝撃的だった記憶へと話が進んでゆく。
友人だと思っていた青年が突如豹変し、自分を殺そうとしてきた時の記憶へと。

「それでね、鉄アレイを振り上げた時の大和田君の顔が……顔が……」

無理をするな、辛いならば大人しく休め。
そのような趣旨の言葉がボン・クレーから送られてくるのが分かった。
全貌をまともに聞き取れるような状態ではない。
顔は真っ青に染まり、何かがこみ上げてきたのか口元を手で抑える。
しかし、そのような様でも彼は語りをやめようとしない。

「ごめん、最後まで言わせて欲しいんだ。僕を殺そうとした大和田君だけど……とてもかわいそうだったんだ。
 上手く言えないけど……僕を殺したくて殺そうとしたんじゃない、そう言えばいいのかなぁ?
 でも、彼が僕を殺そうとしたきっかけはきっと僕にあるから。謝れるなら謝って僕は大和田君を助けたい。
 ううん、大和田君だけじゃない。学園に残されてるみんなを助けたい
 僕はそう思ったんだ」

ダンベルを持ち上げ、振り下ろそうとした時の彼の表情と言葉がフラッシュバックする。
何が彼を駆り立てたのかは未だに理解できなかったが、自分が地雷を踏んでしまったのではないかということだけは理解できた。
短い交流であったが大和田が悪人でないことは身に沁みてわかっていたのだ。
だからそんなキッカケを作ってしまったことに対し謝りたい。謝らなければならない。そして彼を"クロ"という運命から救わなければならない
千尋はそう考えていた。
大和田からの謝罪を受け取るという発想がないのは彼自身の人の良さ故か。
あるいは歪みといえるかもしれない。

そして、もうひとつの願い。殺し合い学園生活に参加させられた生徒全員を救いたい。
コレも偽らざる彼の本心だった。
長い時間を共にした相手ではない。
しかし関わりを持った以上は見逃すことができない
だから彼は願い、望んだ。


276 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:23:44 s.ZMU5z60
周りが見えなくなるほど熱が入った千尋が我に返り正面を見ると、滝の涙を流すオカマがいた。



「えぐっ……ぐすっ…………ひぐっ………」
「ぼ、ボン・クレーさん?」


マスカラが流れ落ち大分残念なコトになっているオカマに対し、千尋はおずおずと喋りかける。
すると、ボン・クレーは急に千尋の両肩をガシっとつかんだ。
そして前後に激しく揺さぶりながら一気にまくし立てる。

「立派! 立派よチヒロ! アンタの願い、このボン・クレーがしかと受け取ったわ!
 どうするの? 暗殺? 撹乱? 潜入? あちしどんな汚いことでも手伝うわよ!」

ボン・クレーのクラスはアサシン。
そして彼をアサシンたらしめている宝具、それがマネマネの実。
右手で触れた相手の顔や体型を完璧にコピーする能力。
これにより、彼は一国を傾かせるほどの工作を行ったこともある。
彼はその陽気な性格に反して汚い仕事も抵抗なく行うことができる。
故に、アサシンとして不二咲千尋の願いを叶えることに尽力しようと。
友人のために聖杯を願う少年のサポートを全力で行おうと、そう考えていた。
そう、考えていた。

「ううん、僕が願うのは――――みんなで生きて帰ることなんだ。
 学園のみんなだけじゃなくって、この聖杯戦争にいる人もみんな」

千尋を揺さぶる手が止まった。
散々揺すられた千尋は少しだけ苦しそうな表情を見せたが、それに構わず言葉を続ける。

「やっぱり人が死ぬのは悲しくって……それが知らない人でもやっぱり死んでほしくなくて……。
 だから……僕たちは人を殺さないで生きて帰りたい。だめ、かなぁ?」

最期の言葉は疑問形だった。
疑問形であったが確かな圧力を持ってボン・クレーの元へと届いた。
ボン・クレーの唇がニィと吊り上がる。

「アンタ、甘いわ。大甘よ。
 あちしの大好物のタコパフェなんかよりず〜っと甘いわね
 でも、あちしはちーちゃんのそんな甘さが大好きよーーーー!!」

そう言ってボン・クレーは千尋を抱きしめた。
あまりに力強く締めてくるものだから、千尋は酸欠を起こしかけてるが、ボン・クレーがそれに気がつくことはない。
解法され肩で息をしながらも、千尋はボン・クレーに頭を下げた。

「あ、ありがとう。ボン・クレーさん」
「水くさいわねぇ。ボンちゃんでいいわよ!!」

髪をぐしゃぐしゃ撫でるようにボン・クレーが豪快に笑う。
千尋も釣られて鈴のような笑い声をこぼした。


277 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:25:14 s.ZMU5z60
「ねぇボンちゃん」
「どうしたのちーちゃん?」
「ボンちゃんには……聖杯に託す夢があったんじゃないのかなぁ?」

聖杯。万能の願望器。
不可能にも近い自身の願望を果たす権利をそうもあっさり捨てることができるのだろうか。
千尋自身の願いを述べた時からずっとそれだけがひっかかっていた。

「なぁ〜〜によぉ〜〜〜。そんなことが気になってたわけ?
 あちきとちーちゃんはダチでしょ? ダチの願いを叶えるなんて当然じゃない」

当たり前のように、何を言ってるのだと言わんばかりに。
ボン・クレーは極々アッサリとシンプルな答えを導き出していた。

「聖杯に願いを託してた連中だったらちーちゃんの願いを聞いた瞬間に殺しにかかったかもしれないわよ。
 そう考えたらあちきを引いたちーちゃんって超ラッキーじゃない!」

殺される。
その言葉を聞いただけで体がまたしてもブルりと震えた

「あ、あれ……震えがとまんないや。
 ごめんねぇ……こんなたいそれたこと言ったのに、やっぱり、僕、怖いんだ」

情けないね。そう言って苦笑いをする千尋。
だが、ボン・クレーは軽い調子でそれを否定しにかかる。

「ん〜〜〜、ちーちゃんは本当は強い子だってあちき知ってるわよぉ!
 男になっちゃうのが勿体無いくらいに強い子よちーちゃんは。
 どう、あきちとオカマ道極めてみない?」
「ごめんねぇ、やっぱり僕が目指したいのは男の中の男だから……」

にべもなく断られるも、ボン・クレーはさして気にした様子もなく「そう」とだけ呟いた。

「これから、よろしくねぇ」
「ええ、よろしく」

改めて互いに右手を差し出して握り合う。
手を握りながらボン・クレーがウインク一つ。

「さっきのちーちゃん、中々男らしくてカッコ良かったわよ」







【マスター】
不二咲千尋@ダンガンロンパ
【参加方法】
電脳世界に散ったゴフェルの木片を自身のパソコンで入手し参戦
【マスターとしての願い】
誰も死なせなずに脱出する。
【weapon】
なし
【能力・技能】
超高校級のプログラマー。
ノアの方舟にハッキングを行えるかは未明。
身体能力は標準の男子高生を遥かに下回る。
【人物背景】
「ダンガンロンパ」の登場人物
所謂男の娘。
人物背景は大体本文中で書いたので特筆することはない
【方針】
聖杯戦争を止める
具体的な方針は登場話に任せます


278 : 不二咲千尋&アサシン ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:27:44 s.ZMU5z60
【クラス】
アサシン
【真名】
Mr.2ボン・クレー(ベンサム)@ONE PIECE
【パラメーター】
筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具D
【属性】
混沌・善 
【クラススキル】
気配遮断:A この気配遮断は通常の気配遮断とは異なり、宝具によって変身中に変身先の気配だけは残したままボン・クレー本人の気配を消す。
       つまり変身がバレにくくなるように働く。具体的に言うと服の違いや多少の性格の違いなら見逃されるようになる。
       宝具欄で後述する理由もあり通常の気配遮断が持っている攻撃時に起こるランク低下の特性は存在しない
      
【保有スキル】
オカマ拳法:A+ バレエの動きを基調とした足技を多用する拳法
逃走:B 絶体絶命の状況においても逃げ道を確保するスキル。
     仕切りなおしとは違いピンチでないと発動させることができない。
     捕縛されてから1度の脱走、1度の脱獄、1度の生還を経たという逸話から。

声援:D 身を削るような声援によって奇跡を引き起こすスキル。
     彼の声援が毒によって死にかけた未来の海賊王を彼岸の縁から呼び戻す一助となったという逸話から。

【宝具】
[マネマネの実]
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1

右手で対象の顔に触れることによって、その人物の姿・体格・声をコピーしその人物に化けるのを可能とする。
なお、服装についてはコピーするのが不可能な模様。
変身のリセットのためには左手で自身の顔に触れることが必要。
複数人の顔を組み合わせたり、記憶容量は無制限であったりはするが、変身中はオカマ拳法を使用不可になるというデメリットも存在している。

【人物背景】
オカマ。濃いメイクと白鳥を模した飾りにマント等の奇抜な格好をしたオカマ。
元秘密犯罪組織「バロックワークス」幹部。
その肩書の通り、アラバスタの国王に変身しその言動によって国民のクーデターを煽るさせるなどの工作を行っていた。
しかし汚い仕事を厭わない反面、本来の彼は非常に義理堅く友情に篤い人物である。
友であるモンキー・D・ルフィを救うために2度も絶望的な実力差の相手に立ち向かったことからも、そのことは見てとれる。
なお、ある意味オカマキャラの宿命のようなものだが、キレると粗暴な男口調になる。
【サーヴァントとしての願い】
ダチ(不二咲千尋)の願いを叶える
【基本戦術、方針、運用法】
マネマネの実の能力を活かした対主催の集団に潜り込ませての暗殺や、誤解フラグのバラマキが主な運用法である。
しかし、マスター不二咲千尋は優勝狙いを否定しているのでこの戦法は使用できない。
基本的な戦闘スタイルはオカマ拳法を活かした接近戦
有効な相手には変身能力も絡めて戦う
方針はダチにしたがって聖杯戦争を止める、具体的な方針は登場話に投げます


279 : ◆gET0fqCtw2 :2014/07/03(木) 03:28:37 s.ZMU5z60
投下完了です。
何か不備などがありましたら報告お願いします


280 : ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:39:57 EwF0dTYY0
既にこんなにも多くの登場話が……みなさん投下乙です。
自分も登場話案投下します。


281 : ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:41:20 EwF0dTYY0
「思い、出したんだ」

夜の街、眠らない都会の喧騒は輝く月すら沈むほど。
チカチカと灯るネオンサインは下品で、路上には汚らしい塵が散らかっている。
馬鹿みたいに笑う声がする。その一方で、暴力的な響きを籠った怒号がどこかで聞こえる。

厭な臭いのする街。
そこに一人の少年がいた。
パーカーを羽織った癖毛の少年だ。歩く度にマフラーがゆらりと舞い、フードにはうさぎを思わせる飾りがある。身にまとった服は嘘みたいに白かった。
僅かに顔を俯かせ、彼は歩を進める。

すれ違う人々はどこまで能天気で、馬鹿みたいで、来る明日をただただ貪っている。
そんな人ごみにあって、彼は思い出していた。
人々の日常はどこまでも愚かで、でも――だからこそ取り戻さなくてはならない、と。
欲したのは、やり直しだと。

「僕は生き残った。生き残ろうとしていた。
 あの……人類最後の七日間を、何とかして生き残ったんだ。
 毎日、毎日、来る災厄を何とか退けて……世界が消えて行っても、仲間が死んでも、それでも何とか生き残ろうと……」
 
日常の破壊者、セプテントリオン。
ドゥベ、メラク、フェクダ、メグレズ、アリオト、ミザール、ベネトナシュ、そしてアルコル。
人類を、世界を破壊すべく一日ごとにやって来る侵略者。
それを彼は――久世響希は仲間と共に何とか退けていた。

人類最後の砦、ジプスの一員として使えるものは全て使って、悪魔すら使役して戦っていった。
みな生きたかった。それだけは同じだった筈なのに。それでもなお多くの人が死んでいった。
ケイタもジョーもロナウドもオトメも……みんなセプテントリオンとの戦いの最中、その命を散らしていったのだ。

そして迎えた七日目。
人類の行く末を決める最後の戦いの末に……

『聖杯戦争へとやってきた』

不意に隣りで声がした。
姿はない。既に彼はカタチなき霊体となっている。
今しがた出会ったサーヴァント――キャスター。彼と出会い響希は契約を交わした。
肩を並べて戦うべき――仲魔だ。

そんな彼が語りかけてくる。
その声色は穏やかだ。威圧する訳でもなければこちらを侮り見下ろしている響きもない。
しかし、同時に響希は感じていた。
言葉の端々からにじみ出る、何か、人から外れ遠いどこかに行ってしまったかのような、途方もない何かを。

響希は無言で歩を進める。
キャスター。彼と語らわなければならない。
今を享受する人々から離れ、響希はどこか二人で話せる場を探していた。

「…………」

空では大きな月が浮かんでいる。
都会の空気に呑まれ、その光はどこか窮屈そうだと、響希には思えた。

月が良く見えるところまで。
そう思い街の中心から離れていくと、いつしか住宅街の中の小さな公園までやってきていた。
真夜中、そこはしんと静まり返り人ひとり見えない。遊具は錆びつき、捨てられた塵が風に吹かれ転がっている。
都会の喧騒の中にあってぽっかりとできてしまった空洞。そこには闇が溜まっていた。

『ここなら大丈夫そうだね』

キャスターの声がした。
しかし未だ姿は見えない。霊体化したまま彼は語りかけてくる。

『さて、聞かせてもらおうか、マスター。
 君の願いを、君の選択を。それがあったからこそ、君は生き残ったんだろう?』
「……そうだよ、キャスター。
 僕は生き残った。最後のあの日、生き残っていた他のみんなも死んで、ダイチや新田さんまでも倒れて、それでも僕は生き残ったんだ」

響希は顔を俯かせながら答える。
彼らとの思い出、日々、そして別離が未だこびりついて離れない。
それでも、響希は生き残った。人類の試練、セプテントリオンを退けた。
結果として生き残った人類は――二人だった。

「世界が滅び、生き残ったのは僕とヤマトだけだ」

ヤマト。
響希はその名を口にした。
彼が元居た世界において生き残った、もう一人の人間。
これから彼と殺し合う筈だった。峰津院大和。彼は自らの野望を――実力主義の世界を創造しようとした。
生き残った最後の人類で雌雄を決する。

その先に待つポラリスへと謁見する為に。
ポラリス――世界の管理者。その力を使えば世界のありようを定め、新世界を創造することすらできる。

『ポラリス、ね』

そのことを告げると、キャスターは短くそう返した。
どこか含むような言い方に響希は少し疑問に思いつつも口を開いた。


282 : ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:42:01 EwF0dTYY0

「たぶん君と出会ったのもポラリスの意志なんだ。
 ヤマトを追ってあの門を追った先に、僕はここにたどり着いた。
 万能の願望機……それさえあれば全て思いのままなんだろう。世界のコトワリをも書き換え、新世界を創造する」

それが響希の聖杯の解釈だった。
門の先に広がっていたこの戦争の意味を、彼はそう定義したのだ。
だからこそ、彼は告げる。

「でも、駄目だ。誰か一人がそんなことをしちゃいけないんだ。
 世界の行く末を一人で決めてしまうなんて。
 だから僕は――何も願わない。他の誰にもあれは使わせない。
 その為に僕は聖杯までたどり着く。そして、やり直すんだ」
『すべてのコトワリを否定する為に、聖杯を目指すと?』
「ああ」

一瞬の間を置いて、

『それは俺のサーヴァントとしての願いも否定するということかい?』

キャスターはそう尋ねてきた。
……その問い掛けは別段変った口調で投げかけられたものではなかった。
にも関わらずキャスターが持つ存在感が膨れ上がったのが感じられた。

その存在感に響希は一瞬言葉を詰まらせる。
だが、すぐに口を開いた。結果どのようなことになろうとも、答えは既に決まっている。

「ああ……キャスター。君にも聖杯は使わせない」

キャスターは何も言わない。
姿すら見せず闇に溶け込んだまま、沈黙を保っている。
押し寄せてくる沈黙が息が苦しい。自然とポケットの中の携帯電話へと手が伸びた。

バチバチ、と近くの電灯が明滅した。

『そうか――その答えは』

キャスターが口を開いた。
次の瞬間、世界がぐにゃりと歪んだ。
空間に黒いひずみが走り、爆発を思わせる閃光が走ったのち、

「っ……!」

悪魔が現れた。
それも複数、誰もいなかった筈の夜の公園に彼らは呼び起された。

緑の肌を持った筋骨隆々の邪鬼・オーガ。
轟々と燃え盛る炎を司る精霊・フレイミーズ
妖艶な笑みを浮かべ宙に舞う鬼女・リリム。

多種多様な悪魔たち。
出自も種族も違えば在り方も違う。しかし悪魔たちはみな同じ『魔王』に仕えている。
悪魔たちの中心にいるヘッドホンをつけた一人の少年。
血のように紅いマフラーが風に吹かれ揺れている。
そして奇妙なことに、その手には見覚えのある携帯ゲーム機があった。

彼こそが王――悪魔統べる『ベル』の王である。
魔王は悪魔をはべらせ、辺りにその圧倒的な存在感を放っている。

「その答えは――俺を前にしても言えるのか?」

そしてキャスター、魔王ア・ベルは静かに問いかける。
声も、顔も、姿かたちはただの少年のもの――それは間違いない、その筈なのに。
だが、しかしそれは確実に人間ではなかった。
昔は人間だったのかもしれない。その面影はある。でも、もはやそれは人間の境界を越えてしまっている。

響希は息を呑む。
キャスター。契約を結び、新たな仲魔となったのは紛れもない魔王。
彼を前にして、自分は自分でいられるのか。

ぐっ、と響希は携帯電話を握りしめた。
夜の公園に溢れる悪魔を見て、彼らを従わせる魔王を見て、響希もまた己の力を解放した。

「来い、ビャッコ……!」

携帯を操作し、響希は悪魔召喚プログラムを起動する。
サマナーとして宿った回路が火花を上げ、悪魔をこの世に呼び出す。
そうして現れたのは――白き神獣、ビャッコ。
その純白の毛並みと毅然とした眼差しが何よりも頼もしい。
この七日間ずっと連れ添った仲魔を呼び出し、響希は魔王と相対する。

魔王と視線がぶつかった。
感情を感じさせないその瞳はじっと響希を見つめている。
それはまるでこちらの価値を測るかのように。
怖くないといえば嘘になる。死が怖くなかったら当の昔に死んでいる。
それでも響希は口を開いた。


283 : 久世響希・キャスター ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:42:54 EwF0dTYY0

「言うさ。
 僕は誰にも世界を変えさせない。それが魔王であるなら、なおさらだ」

と。
キャスターは再び口を閉ざした。
すっ、と目を閉じ頬に風を受けた。マフラーがばさばさと舞う。
それに合わせ悪魔たちも黙る。彼等は今統率されているがゆえ人を襲うことがない。
しかし魔王が一たび指を降れば、それに合わせその凶暴性を解放するだろう。
それがたとえマスターであろうとも。

殺されるか。響希の身体に冷たい汗が滲んだ。
右手の甲に刻まれた令呪は――駄目だろう。恐らくそれを使うよりも早く向こうが動く。
だが、後悔はなかった。ここでサーヴァントと向き合い悪魔と交渉しなければ、彼を仲魔とすることなどできない。

そう思ったからこそ夜の中、響希は悪魔たちと対峙した。

「いいよ、協力しよう」

しばしの沈黙の末、魔王は了解した。

「聖杯なんて使わない、なんて意見は俺としても賛同したいところだ」

再び空間が歪み、悪魔が帰還していく。キャスターの命に従ったのだろう。
それを響希は呆けたように見ていた。キャスターは微笑みを浮かべ、響希のそんな顔を眺めていた。

「じゃあ……君には願いがないのか?」
「いや、違う。俺に願いはあるよ。絶対にやらなくちゃいけない、俺が選んだ願いが」
「それは一体」

何、と尋ねるよりも早くキャスターが答えていた。

「神を討つこと。俺の願いはそれだよ」

神。
それが敵であり、それを討つことこそが自身の悲願だと、
あっさりと、何でもないことのように彼は言ってのけたのだ。

「聖書に伝わりし唯一神。あれに俺は喧嘩を売った。死ね馬鹿って。
 そんな奴が方舟や聖杯なんて――神の力が宿ったものなんて使う訳にはいかない。
 だから、俺は聖杯も方舟も、みんな壊す。そしてそのあとは――」

言ってキャスターは空を見た。
夜空の真ん中には大きな月が浮かんでいる。
その輝きは美しく、絶対的で、決して届かない場所にある。
キャスターは月を仰ぎ見て、そして不敵に笑って見せた。

その笑みに響希は確かな恐怖を覚えた。
先の鋭い殺気はまだよかった。死の恐怖など、この七日間でそんな緊張感は何度も経験した。
しかし、これは違う。これは理解できないことへの恐怖だ。
ああ、そうか。確かにこれは――魔王としか言いようがない。

「あの月にも挑む。どこまでも高くから人を見下ろして超越者を気取るような者。
 それに戦いを挑むんだ。魔王として、人として、生かされるのではなく生きるために」

その言葉がどんな意味を持つのか、あまりにも荒唐無稽過ぎて掴めない。
いや、全く掴めない訳じゃない。事実自分は神というに値する存在へと謁見しようとしていたのだ。
だからこそ、それを討つという選択の途方もなさが分かるのだ。

「ところで響希。少し疑問なんだが良いか?」
「え、あ、何だい」

突然の問いかけに響希ははっとする。
そんな響希の胸中を知ってか知らでか、キャスターはやはりさらりと、

「響希はさっき聖杯なんて誰にも使わせないと言った。世界の行く末を誰か一人が決めていいはずがないと。
 それは正しい。だが、君は言ったな。だからやり直すんだ、と。
 それは聖杯を使っていることにならないか? 他でもない君が、世界のやり直しを求めている。
 ポラリスにもう一度人を見て貰う――それは世界の行く末を決めているとはいえないのか?」

その問いに、響希は咄嗟に答えることができなかった。
全く考えなかった訳ではなかった。世界のやり直し、それは体の良いリセットだ。場合によっては再びセプテントリオンがやってきてしまうかもしれない。
しかしヤマトを止めるにはもうこれしか……

「思うに、そのポラリスという奴もぶっ倒せばいいじゃないか。
 それで人類は晴れて自由だ」

キャスターは続ける。
響希が考えもしなかったことを、彼はあっさりと言ってのける。


284 : 久世響希・キャスター ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:43:25 EwF0dTYY0

「考えてみろ。人類の敵、セプテントリオンを送り込んできたのは誰だ。
 勝手に人類に価値がないと定め、こちらを試す為に試練と称して世界を崩壊させる。
 そんな傲慢を、響希は許せるのか? 殴ってやりたいとは思わないのか?」

キャスターの問いかけが鋭く刺さる。
選ぶ? 僕が、神を討つことを。
それが正しい道なのか? 北極星<ポラリス>も、この聖杯を用意したであろう月<ムーンセル>も、全て打ち倒すことが、人が生きる道なのか?

「それは……」
「君も、そのヤマトという男も、ポラリスに世界をどうにかしてもらうことしか考えていない。
 俺と君の意見は大体にして一致している。だからこそ疑問なんだ。何故戦わないのか」

問いがぐるぐるとまわり続ける。
どうするべきなのか。響希は自らの選択に苦しんだ。

「……響希、別にすぐ答えを出さなくてもいい。
 どちらにせよ俺と響希の道は途中までは一緒だ。あとのことは聖杯戦争を勝ち上がってからでいい。
 ただ、これだけは聞いておきたい。響希にとって生きることとは、何?」

生きること。
それはこの人類最後の七日間で、ずっと考えていたことだ。
響希にとっての答えは、生きるとは何か、それは――


「生きるとは――選び続けること」


だったら、と魔王は突き付けた。


「選べ――生きるか、生かされるか」












Peaseful days died_

Let' s survive.


285 : 久世響希・キャスター ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:44:22 EwF0dTYY0



【クラス】キャスター
【真名】魔王ア・ベル
【パラメーター】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A+
【属性】混沌・善
【クラススキル】
陣地作成 C …魔王として召喚に適した空間を作る。
       完全に覚醒していない為、範囲効果ともにそこまで大きくはない。

【保有スキル】
対神性 D …神に反旗を翻した英霊に与えられるスキル。
      神性スキルを持った者を相手にする際にパラメーターが僅かに向上する。
      キャスターはまだ魔王として覚醒したばかりの状態のため低ランクに留まっている。
魔術 D … 初歩的な魔術を操る。キャスター本人は魔術による攻撃をあまり得手としてない。
スキルセット - … compを操作することにより自分自身のスキル構成を変更できる。
         ただし変更できるスキルはあらかじめデータとしてストックしていたスキルに限り、自身の力量を越えるものは当然セットできない。
         またセットには煩雑な操作を必要とし、戦闘中のセットは不可能。セット可能なスキルも三点までに留まる。
スキルクラック - … 倒した敵のスキルをcompにストックする。
          ただし条件として『事前に対象となるスキルを指定しておくこと』『自分自身の手で直接敵を撃破すること』が条件となる。
          一度に一つまでのスキルしか対象とすることができず、ストックしてもパラメーターが足らなければ当然セットすることはできない。

以下スキルセットにより変更可能なスキル枠。

[貫通] C … 物理的な防御を無視するスキル。どれだけ堅固な物理耐性があろうと無視して通常通りの物理ダメージを与える。
       ただし物理反射だけは無視できない。
[物理激化] - … 物理属性の攻撃を行う際、その威力が通常の1.5倍になる。
[戦神の加護] A … クリティカル率を通常より+50%する。
         攻撃を行う際、LUC判定に成功する確率が上昇する。

【宝具】
『ベルの王』
ランクA 種別:対軍宝具 レンジ:1?10 最大捕捉:100人
悪魔統べる魔王の証。
東京封鎖を生き延びたキャスターが、その末に身に宿した『ベル(バアル)』の力である。
かつて神との戦いに敗れ分割されていたが、争奪戦を経て再集結し、王の門『バ・ベル』を打ち倒すことにより完全復活した。

魔界より悪魔を召喚し従わせることができる。強制的に従わせるのではなく悪魔の方がこの力を持つ者を王として認めるのである。
その為、自身が召喚した悪魔でなくとも、他の者使い魔として契約していないのであれば悪魔は自発的に協力する。
ただし日本の土地神等、ベルの力の及ばない地域の悪魔はその限りでない。
悪魔は何十体でも召喚可能だが、召喚の度に魔力を必要とする。

・weapon
comp
コミュニケーションプレイヤー (Communication Player) の略称であり、とある世界においてメール、ブラウザ機能を有している。
とある人物による改造が施されており、悪魔を召喚、使役する為のプログラムが搭載されている。
魔王となったキャスター自身は既にこの機械使うことなく召喚できるが、召喚者自身を強化する機能も付いておりスキルのセットやクラックはcompを通さなければ発動できない。
また搭載されたハーモナイザーにより異界の存在と波長を合わせることで、攻撃をある程度緩和し逆に悪魔への有効な攻撃も可能になる。
全く異世界の存在であっても場合によっては解析し、ハーモナイズすることが可能。
未来を預言するメール『ラプラスメール』やそれを利用し余命を表示する機能も存在したが、既に使用不能になっている。

compの外観は二画面やタッチペンを利用した特徴的なゲーム機である。


286 : 久世響希・キャスター ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:44:53 EwF0dTYY0
【人物背景】
あるところに神の子として生まれ落ちた兄弟がいました。
兄は地を耕す農業に、弟は羊たちを飼う牧畜に、それぞれ従事して共に暮らしていました。
そして彼らは神に自らの仕事の成果を捧げ物をしたのです。
捧げられたものは共に最上のものでした。でしたが、しかし神は弟の捧げ物だけを見て、兄については無視してしまいました。
怒った兄は弟を殺してしまいます。

……これが人類最初の殺人。旧約聖書に記されしカインとアベルの物語である。

結果、カインは原初の罪人として永劫孤独の生を繰り返すことになる。
一方殺されたアベルは人間として転生し、その因子は多くの人に受け継がれた。
脈々と受け継がれた因子……アベル因子は薄れつつも世界に広がり、東京に住む一人の少年にも受け継がれた。
それだけならば彼はただの人のままであった筈だった。数多くいる薄れた因子の継承者、その一人に過ぎなかった筈だった。

しかし、少年は目覚めることになる。

夏休み、少年は東京にて友人たちと時間を過ごしていた。
そんな日常は、彼の従兄弟の導きにより崩壊することになる。
突如として始まった東京封鎖。現れる悪魔たち。無慈悲にも宣告される寿命。
東京に閉じ込められた少年は、それでも必死に生き延びていく。
その最中、彼は目覚めた。『ベル』の力を持つ悪魔を倒したことで、彼の身に宿るアベル因子が呼び起されたのだ。
ベル・デル。ベル・イアル。イザ・ベル。ベル・ゼブブ。ベル・ベリト。そして、バ・ベル。
彼らを全て取り込み、少年はア・ベルとして完全に覚醒する。

その覚醒には彼の従兄弟の言葉があった。
従兄弟――いや、何時しか兄を名乗っていた彼は言った。
“魔王となって神を討て”と。
そして少年はそれを選んだ。

七日間。
奇しくも神が世界を作ったのと同じだけの時間をかけて、少年は魔王として生まれ変わった。
兄と手を取り、傲慢にもヒトに苦境を強いた神を討つ。
その為にア・ベルとして、ベルの王として、少年は神の軍勢に戦いを挑む――

『女神異聞録デビルサバイバー』『デビルサバイバー・オーバークロック』における主人公、通称ネコミミ。
魔王ルート(ナオヤ・カイドールート)を通り魔王として神に挑むことを選んだ場合の彼となる。
ステータス振りは力速振り。魔と体は最低限しか上げていない。そのため物理スキルはめっぽう強いが、魔術攻撃はそもそもスキルセットできない場合が多い。
召喚時の状態は七日目終了後から八日目(OC)メタトロン撃破前あたりの魔王として完全覚醒していないあたりを想定。(完全なる魔王はサーヴァントの域に入らない為)
口調、性格は漫画版を参考。


【サーヴァントとしての願い】
神を討つ。
神に由来する聖遺物である方舟と聖杯を破壊し、そしてムーンセルにも戦いを挑む。

【基本戦術、方針、運用法】
キャスターであるが、魔術はさほど得意としていない。下手すると響希の方が適正が高い
使えない訳ではないが、一般的な魔術師以下。これはキャスターがcompによる強化を筋力と敏捷に振っていた為である。
そのため物理攻撃を得意とするが、それもサーヴァントとしては中途半端。三騎士クラスを相手取れるほどではない。
スキルセットやクラックも一見して強力に見えるが縛りが強く、力量を越えるスキルは扱えないので『使えるスキルを選べる』というよりは『使えるスキルを常に制限されている』という方が近い。
(似たスキルである『皇帝特権』とはその汎用性は比べるべくもない)
なのでサーヴァント単体としては『そこそこ程度には直接戦闘ができるが、肝心の魔術が苦手なキャスター』という苦しい評価になる。

キャスターの強みは宝具『ベルの王』にこそある。
キャスターは悪魔を召喚することによる物量作戦を展開できるのである。
召喚される悪魔は多彩な能力を持っており、諜報から戦闘まであらゆる局面で使えるだろう。王である為悪魔からの忠誠も高い。
マスターである響希もまたサマナーである為、彼に悪魔への指示を任せることもできる。
ただしアイテム依存の召喚ではない為、召喚のたびにキャスター自身の魔力を消耗する。また当然のことながら強力な悪魔ほど多くの魔力を使わなければ召喚できない。
幸い響希の魔力量はサマナーとしては人並み以上である為、そこまで継戦能力に欠ける訳ではない。
とはいえ召喚される悪魔がキャスターの生命線である以上、召喚の使いどころはよく考えた方がいいだろう。

攻めに回るならばスキルを攻撃的なものにした上で、圧倒的な物量に物を言わせ敵を屠り、
守りに回るならば情報収集や戦闘は召喚した悪魔に任せ、キャスター自身はどこかに籠城することになる。


287 : 久世響希・キャスター ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:45:41 EwF0dTYY0


【マスター】久世響希
【参加方法】ポラリスへの謁見の直前、ムーンセルにアクセスしてしまう。(ムーンセルがデビサバ2A世界ではポラリスとして観測された可能性あり)
【マスターとしての願い】聖杯を誰にも使わせない。そして、世界のやり直し……?
【weapon】携帯電話。悪魔召喚プログラムがインストールされており、響希自身も悪魔を召喚することができる。
     自らの死を予測する『死に顔動画』もインストールされているが、開発者であるアルコルが死に、世界も崩壊した為動作するかは不明。     
【能力・技能】悪魔を召喚するサマナーとして一級の能力を持つ。
       その適性の高さは『実力主義』を標榜するヤマトが一目置くほど。
       使用する悪魔は『ビャッコ』『スザク』等、神獣や霊鳥が多い。
【人物背景】
『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』の主人公。
当初はただの高校生に過ぎなかったが、彼が『死に顔動画』に関わったことを皮切りに物語は始まる。
悪魔召喚プログラムを手に入れサマナーとして目覚めた彼は、峰津院大和率いる組織『ジプス』に所属し人類存亡の戦いに身を投じる。
『セプテントリオン』北斗七星の名を冠する侵略者を多くの犠牲者を出しながらも退けていく。
そしてその最中、響希はヤマトの野望を知ることになる。
それは試練の元凶である『ポラリス』に謁見することで、ヤマトは自らの信ずる実力主義の世界を作ろうとする――というものだった。
その意見に反発した響希はジプスを離脱。ヤマトと決別する形で七日目を迎えることになる。

参戦時期としては七日目の試練を乗り越え、響希はヤマトを追ったあたり。つまり最終話直前あたりになる。
アニメ版は原作と設定が多く違い、主人公の性格(元々無名主人公)もアニメオリジナルのものとなっている。

【方針】
誰にも聖杯を使わせない。
そのために聖杯を狙うマスターを止める。


288 : ◆Ee.E0P6Y2U :2014/07/03(木) 03:46:17 EwF0dTYY0
投下終了です。
BR発売を何時までも待っています。


289 : ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 03:49:42 gOPwH3qM0
こんな時間に投下渋滞がおこることに驚愕を覚えると共に二次聖杯に事前に謝罪して投下します


290 : 黒魔女さんの聖杯戦争 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 03:50:56 95nOBwSw0



東京のはずれの小さな街に、5年生の女の子が住んでいました。
ごく普通の女の子は、ごく普通のオカルトマニアで、ごく普通の魔法書を読んで、クラスの友だちに、ごく普通にきみわるがられていました。
ですが、彼女はごく普通の女の子と違うところがありました。一つは、うっかり黒魔女になったこと。もうひとつは、ある人を助けるために聖杯戦争に参加することでした。


291 : 黒魔女さんの聖杯戦争 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 03:54:02 hxtiVsGY0



「うわっ寝過ごし――あれ‥‥」

チョコこと黒鳥千代子が目覚めたのはもうすぐ6時になろうかという時だった。思いの外早起きしてしまった自分を恨めしく思いつつ、あと二時間は寝れるなとすぐさま二度寝目に入る。
しかし。

「寝れない‥‥」

なぜな目が冴えている。眠気がやって来るどころかなにか大事なことをやり忘れているような気すらしてくる。

「‥‥あー、ドリルやらなきゃ。」
ようやくすっきりしはじめた頭で思い出したのは宿題のことだった。これをやらないとまた怒られる。いやいやながらも起き上がり学習机に座って始めようとするが。

「あれっ、どこだっけ?ドリルドリルドリ――ドリル?」

今度はドリルが見つからない。そもそもどんなドリルかがまず思い出せない。これはまずい。宿題を忘れているのに忘れていたことを忘れているパターンだ。ランドセルにはそれらしいものもないしもしかして学校に忘れたのだろうか。

「ううん、学校には持っていってないし持っていけるわけない。それに松岡先生はあんなガミガミ怒らない‥‥あれ?じゃあ――」

じゃあ誰に怒られていたのだろうか。そもそもなぜ学校に持っていってはいけないのか。そんなドリルってどんなドリルなんだ。考えれば考えるほど頭に霧がかかり、そして。

「――よし、寝よう。」

チョコは考えることをやめた。なんかめんどくさくなってきた。ぶっちゃけ思い出すとろくでもないことになりそうな気もした。元はオタク系だもん、しかたないよ。しかしここで問題が起きる。既に目は冴えてしまっていていかんせん寝つけない。かといってこんな時間に寝ないのもいかがなものか。結果眠くなるまでとりあえず魔法書でも読んでごろごろしてようと思い本棚を見る。だが、そこに肝心の魔法書がない。

「ウソ、なんで!あれ!?」

めっちゃ驚いた。趣味の魔法書が一冊もなくなってるとか地獄少女全巻無くしたのの半分くらいのレベルだ。これにはさすがに焦り魔法書を慌てて探し始めるも、ない。出てくるのは輪島塗の箸に黒いゴスロリとわけのわからないものばかりで。ほんと箸とゴスロリしかなくて。ほんと箸とゴスロリしかなくて。

「――あっ、そっか。あー‥‥」

ようやく思い出した、なぜ自分がここにいるのかを。なぜこんな時間に起きてドリルなんかやろうとしてたのかを。

「あたし黒魔女さんだった。」


チョコはすぐにゴスロリに着替えると紙とペンを取り出す。黒魔女修行の朝練が無くなったのはいいがそれより大変なことが既に起こっている。
聖杯戦争のルールはさっき思い出した。使い魔を呼んで戦うポケモン的なものだったはずだ。負けたら死ぬというのが実に黒魔法らしい。

チョコは書き上げた紙を見る。いわゆるこっくりさんの時に使う紙だが、彼女が黒魔女になったときを思い出しながら書いたのでキューピットさんと呼ぶべきか。

紙を床に置き、手をソノウエニ置く。
サーヴァントを呼び出す呪文は思いつかない。ので、彼女にとって一番思い出深い呪文を使うことにした。

「ギュービッドざん、ギュービッドざん、南の窓がらお入りぐだざい」

唱えたのは始まりの呪文。彼女が黒魔女になることになった、自らの師を呼び出した呪文。

彼女が求めたサーヴァントは自らの師のようなサーヴァント。この聖杯戦争で最も頼りになるイメージを浮かべその呪文を唱える。

そして、光だした紙を直視できなくなり彼女が目をつむったときその声は聞こえた。

「お前が私のマスターか?」

その声は彼女が求めたものとあまりに似ていて。
目を開けたらとき目の前には一人の美女が立っていた。彼女の師と同じように銀髪で、彼女の師とは真反対の白ずくめの服。

薄く微笑んだその姿に思わず見とれていて。


ムニッ。


(なっ!?)
唐突にほっぺたを引っ張られた。

「令呪があるならマスターだな。最初にいっておくが私のステータスは思ったより高くなかったがお前からの魔力供給しだいで変わってくる。それと聖杯戦争についてだがまず最初は動くな。漁夫の利を狙われるのがオチだ。最初は情報を集めるんだ。敵のサーヴァントを見つけたからといって積極的に襲うのはもっての他だ。これだけの数のサーヴァントがいれば自然と徒党を組み始める。あとライダーのクラスには気をつけろ。空を飛べたり対軍宝具を持ってたりしたらマスターを狙われる。」

微笑みからは想像できない真剣な顔でそのサーヴァントはそう言った。サーヴァントは歴史上の英雄らしいから昔そういう人と戦ったこともあるのだろう。

とりあえずドラゴンは恐いって思った。


292 : 黒魔女さんの聖杯戦争 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 03:58:56 ErKNF67E0



【マスター】
黒鳥千代子@黒魔女さんが通る!!

【参加方法】
『黒魔女さんのクリスマス』において異端審問にかけられそうになったときに持ってた輪島塗の箸がゴルフェの木片だったっぽい。

【マスターとしての願い】
とりあえず元の世界に帰って異端審問をどうにかしておばあちゃん達を助け出してあとついでに黒魔女やめたい。

【weapon】
杖(輪島塗の箸。魔女のおばあちゃんから貰ったものだからゴルフェの木片かも)
ゴスロリ(着てると静電気のように溜まった魔力の影響で魔法が使いやすくなる。魔法でいつもキレイ)

【能力・技能】
黒魔女三級程度の魔法は一通りおぼえているが使いこなせるかは別。とりあえず人に死の呪いをかける即死呪文はうまく使えない、はず。
また彼女の世界の魔法体系のせいで『時間あたりの供給量は少ないが魔力は実質無尽蔵』というわけのわからないことになっている。供給量の上限を上げることは相当練習しないとムリ。

【人物背景】
第一小学校五年一組。通称チョコ。
黒髪おかっぱで運動神経はもちろん頭も悪い。一人と夜とオカルトが好きというニチアサの主人公には絶対になれないタイプ。
祖母が魔女であったことから黒魔法の才能があり、魔界から派遣されたインストラクターのギュービッドのもとで黒魔女の修行をしているが、いやいややらされているため本人は黒魔女になったらすぐに黒魔女をやめる気でいる。
今回異端審問官のロベに嵌められ異端審問を受けることになり、その最中になんとかしようと考えてたら聖杯戦争に参加していた。

【方針】
負けたくはない。でも傷つけたくもない。
サーヴァントに言われたことをとりあえず守る。
ていうかまずは名前を聞きたい。


293 : 黒魔女さんの聖杯戦争 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 04:03:44 5SRCrS7Q0


【クラス】
セイバー

【真名】
テレサ@クレイモア

【パラメーター】
筋力B+ 耐久B 敏捷B+ 魔力A+ 幸運D
宝具B

【属性】
中立・善

【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:−
セイバークラスにあるまじきことだが、騎乗スキルは存在しない。

【保有スキル】
半人半妖:B
その身に妖魔の血肉を取り入れた者。単独行動:Bに加えて実体化に必要な魔力が他のサーヴァントより少なくて済む効果を持つ。さらに妖魔の成り立ちから、対竜宝具の攻撃により受けるダメージが多少追加される。以下のスキルは全てこのスキルに基づく。
妖力解放:A
魔力を身体強化に注ぎ込み、筋力、耐久、敏捷値を上 昇させる。総魔力量の10%以上で瞳の色が金色に、30%以上で顔つきが醜く変貌し、50%以上で身体つきが変化する。 80%を超えると元に戻れなくなり、妖魔として覚醒する。
再生能力:C
魔力を消費し、肉体を復元するスキル。有害な毒素を体外に弾くこともできる。時間をかければ切断された四肢の接続が可能。魔力の消費量に伴い、妖力解放に順じた肉体の変貌が起きる。
気配遮断:D
サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。

【宝具】
『妖気探知』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000
テレサの所持する最もずば抜けた能力が、宝具として昇華された。
テレサを中心とした半径数Km圏内の魔力を感知し、位置と大きさを正確に捕捉できる。強い魔力や同じ探知 の気配なら圏外でも感知する。さらに気配遮断さえ見破ることが可能。
戦闘時には敵の魔力の大きさ、流れを一つ残らず掴み取り、全ての行動、攻撃の軌道を予測する。

『無銘・大剣(クレイモア)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2〜4 最大捕捉:1
クレイモアはテレサの元居た世界では戦士の象徴、代名詞として扱われているため、宝具として登録され た。
特殊な能力は一切無いが非常に硬度が高く、格上の宝具と打ち合ってもそれが単純な物理攻撃なら、折れる どころか刃毀れ一つ作ることは無い。

【Weapon】
『無銘・大剣(クレイモア)』
テレサの宝具でもある。

【人物背景】
人間に擬態し人を食う妖魔と、それに対抗するべく妖魔の血肉を取り入れて人外の身体能力を手に入れた、 半人半妖の戦士が戦う世界。その世界でテレサは全現役戦士のナンバー1、さらに歴代ナンバー1の中でも最強とまで謳われる存在だった。 力、素速さ、剣技の全てが並の戦士をはるかに上回り、特に相手の妖気を感知する能力が極めて優れ、妖気の流れ、強弱から動きを予測する先読みを得意とし、いかなる相手、人数であっても微笑みを絶やさず敵を殲滅すること、そしてそれ以外に特に目のつく戦い方をしないことから「微笑のテレサ」の異名を持つ。
人間にも同僚の戦士にも何も期待することなく、生き甲斐を感じる訳でもなく淡々と妖魔退治をしていたが、ある依頼で偶然妖魔に連れ回されていたクレアを助けたことで、運命が変わることになる。最初は勝手についてくるクレアを疎ましく思っていたが、クレアの追う理由がテレサがずっと押し殺してきた心の痛みを抱きしめていたいという理由だったことから、互いにかけがえのない存在となる。
その後、クレアが人として幸せをつかむことを願って妖魔を退治した村に預けたが、その村が盗賊に襲わ れ、クレアを助けるため盗賊達を皆殺しにした。その為粛清される所を、逆に他の戦士を斬りクレアのためだけに生きることを決意し、組織を離反して追われる身となった。 追手として選ばれたテレサ以下のナンバー2からナンバー5の四人という当時最強の布陣を妖力解放無しの圧倒的な強さにより返り討ちにしたが、いずれ自分の強さを超えると直感したプリシラの止めを刺さなかっ た情けが仇となり、一人でテレサを殺すため無理な妖力解放をし、限界点を越え後は覚醒を待つのみとなっ たプリシラに自分を殺すよう頼まれ止めを刺そうとした瞬間、逆に両腕を斬り落とされ、首を刎ねられて死 亡した。

【聖杯への願い】
受肉してクレアと暮らす。

【基本戦術、方針、運用法】
イースレイ同様、基本は陣地に篭もり情報収集に専念し作戦を立てる。
戦闘以外の部門は魔術師らしいマスターに期待したいがたぶんムリ。
戦闘は剣による接近戦を主とし、マスターを狙っていく。
徒党を組むことも考慮に――?
あと竜種は最大限警戒。


294 : ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 04:07:37 0jhMu6ZE0
以上で黒鳥千代子&セイバーの投下終了です
テレサの解説は大部分を二次聖杯から引用したので問題があれば即破棄します


295 : ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:11:33 DMvKSOP60
お疲れ様です。自分も投下させて頂きます。


296 : 堂島静軒&ランサー ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:12:17 DMvKSOP60
宝船――――

ながき世の
とをのねぶりの
みなめざめ
波のり船のおとのよきかな

――――画圖百器徒然袋/卷之上・卷之下
鳥山石燕/天明四年

                        *

輝ける文字の曼荼羅が床となり、螺旋を描く奇怪な地。
その中心に一人佇つ男の姿がある。

真っ白い和服に小豆色の羽織り。
胸には籠目紋。確乎りした顎。
真っ直ぐな眉。鷹のような眼。
そして――手の甲に刻まれた紋様。

男の表情は明瞭且つ落ち着いたものである。
明らかに異常な状況下にあって些かの動揺もないその様は、それ自体が男の異常性を示してもいた。

ぐらりと――揺れる。
空間そのものが振動し、男の眼前に光が噴出す。

「――サーヴァント・ランサー。招きに応じ、参上したぞ」

光から現れた人物をその眼で見て、猶も男は余裕を崩す事なく、微笑さえ浮かべてみせた。

「これはこれは――真逆此処でお姿を拝見するとは思いませんでしたよ、総統閣下」

「フ――ハハハハハハ」
呵々大笑する、総統《フューラー》と呼ばれたサーヴァントの姿――現代に生きる者ならば、それを知らぬ者は稀であろう。

嘗て第二次世界大戦を引き起こしたドイツ第三帝国の総統、アドルフ・ヒトラー。
彼は呪師であるエルンスト・プレッシュに師事し、超人的精神を思いの儘に操る術を学んだ。
更には『聖杯』を筆頭に、世界各地の秘宝や理想郷を探索させ、遂には持ち主に世界を征服する力を与える聖槍――ロンギヌスの槍を発見したのだという。
無論それは大衆によって無責任に語られる、確認など出来る筈もない伝説――噂に過ぎない。
歴史的事実としてヒトラーは敗北し、自らの手でその命を断った。
だが、多くの人間の心に雛形を残した彼は、その後も『生存説』という新たな幻想を産み出し続ける。
そして――今ここに存在する彼が携える聖槍は紛れも無く、二千年もの間語り継がれた、最高級の神秘を帯びる宝具であった。

「このクリークのシステムは中々に面白い。が、名が知れている事は少々不利でもあるな。サングラスでも掛けた方がいいかね?」
「どうぞご自由に。しかし、姿形などはあなたにとっては無意味――なのではありませんかねえ」
飄飄とした態度で男は答える。

「ふん――ではマスターよ、お前の素性も聞いておこうか。私だけでは不公平というものだろう?」
「私は――そう、単なる郷土史家ですよ」
「嘘は良くないな、マスター。嘘つきはユンゲから尊敬されんぞ、クックック……」
ほう――男は肩を竦めた。
「御見通しという訳ですか。いや、驚かされますなあ。これはあなた方――サーヴァントならば皆当たり前に出来る事なのでしょうかねえ」
くつくつと笑う。

「いいや、これは私の特性だよ。お前とて――既に私が何者であるか、ステータスとして確認している筈だろう?
 この私をも掌の上に乗せようというのなら、それは無意味だと先に言っておこう。まあ――よりによってこの私を喚ぶマスターともなれば、捻くれていて当然というところか。
 魔術師ですらない、単なる人間だというのに目覚めも随分と早い。如何なる手段を使ったのかね?」

「何、ご存知でしょうが――私は元元記憶や人格に関する研究を行っていましてね、操る術も識っている。しかしまあ、そんな事は如何でも良い、些細な事です。
 存在は存在するのみで良い。存在している事を自覚する必要も理解する必要もない。
 経験的知識に依存しなければ保証出来ない存在など、幽霊みたいなものじゃあないですか。
 何故に私が今この場にいるのか、という問いも無意味だ。私とあなたが今こうして対面している――それだけで充分でしょう」


297 : 堂島静軒&ランサー ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:13:35 DMvKSOP60
宜しいですか――男は告げる。


「この世には、不思議でない事など何も無いのですよ」


「世界は不思議に満ち満ちている。ここに私がいることも、そこにあなたがいることも、不思議と云えば皆不思議だ。
 月であろうが方舟であろうが地球であろうが、同じ事。
 この世界は凡て真実ですよ。それを在るが儘に受け止めればそれで済むのです」

ぱん、ぱん、と、ランサーが軽く手を叩く。
「中々に面白い言説だったよ、マスター。この話はそれで良しとしよう。だが――」
瞬間。
何の予備動作もなく、ランサーは男の胸先へと聖槍を突きつけていた。

「――最後に一つ聞くぞ、マスター。お前の願いを言うがいい。
 答え次第では、アウフ・ヴィーダーゼーエン――このまま無意識の深淵へと帰ってもらう事になる。
 理想を燃やす者が持つ想念の力、ヴリル・パワー。それを持たぬ者にこの戦いで勝利が齎される事はないのだからな。
 この方舟を我が手中に収め、真の総統都市《フューラー・シュテッテ》とする願い、足を引っ張られる訳にはいかぬのだよ」

「――ふふふ」
男は――揺るがない。

「あなたはとっくに理解っているのでしょうに。随分と芝居がかった事をするものですなあ」
「そう言うな。サーヴァントとして召喚された以上、らしい振る舞いというものをせねばな」
「それでは――」

マスターは問う。
「――知りたいですか」
サーヴァントは応える。
「知りたいとも――」
男は目尻に皺を寄せ、口許だけで笑った。

「願いなど無い――ただ」
愉しいからですよと男は言った。
「娯しい筈ですよ。自分の望みを叶えるという、ただそれだけの為に殺し合う――そんな愚か者共を間近で観る事が」
愉しくない訳がない。

「私が審判役だった前回のゲームも中中に面白かったのですがねえ。
 今回は私も参加者の一人として、より近くから観察したい――強いて云うならば、それが願いという事になるのでしょうなあ。
 形は変われど趣旨は同じ。俯瞰する事が出来ぬのは惜しいが、公平性に気を配らずとも良いのは気が楽だ――」


――昭和十七年。
その年、一人の男によって企画されたゲームが始まった。
ある家族に偽りの記憶と名、そして様々な形の武器を与え――家族同士が知らぬ内に異形の技を駆使して相争うゲーム。
真実の記憶を取り戻す事が出来るのは、七人の内ただ一人の勝者のみ。
加えて男は、それぞれの参加者に参謀を与える為に、自らの部下へと告げた。

――このゲームに賭けてみろ。
――札を一枚選んで、それが中ったらそれはお前のものだ。
――凡ては与えられ、その望みは叶う。

その言葉に唆されたある者は不老不死を、ある者は戦争継続を望み、ゲームの参加者に加わった。

更に男は様々な人物を巻き込み、障害を配置し、全ての参加者の妨害を目的とするジョーカーをもゲームに加え、事態は混迷を極めた。

昭和二十八年六月一九日――かつては男の部下であった拝み屋が男の企みを暴き出し、強制的にゲームを終了させたその日まで、男は審判役としてゲームを観察し、嗤い続けた。

その男――聖杯へ懸ける望みを持たぬマスター。
元帝国陸軍大佐、堂島静軒。
彼の言葉を聞いたランサーは――笑っていた。


298 : 堂島静軒&ランサー ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:14:46 DMvKSOP60
「クックック――フハハハハハハ!」

高笑いと共に、ランサーが光に包まれる。
「いいだろう、我がマスターよ! 契約は成った。この這い寄る混沌、久方振りに使役されてやろうではないか――!」
一瞬の後――男のサーヴァントは、悍ましき触手を無数に持つ軟体動物の姿へと変貌していた。

ニャルラトホテプ――それがサーヴァントの真名である。
あらゆる人間に存在するネガティブマインドの集合体。
人が人である限り決して滅びず、全てを嘲笑する影。

「お前が主催した宴――普遍的無意識の隙間から覗かせて貰ったが、実に見応えがあったぞ」
「何の――あなたも面白い事を考えるものだ」

底無しの悪意と共に注がれる、人類が自ら滅びを願い、終焉を迎えた世界の記憶。
それを心の底から、男は愉しんでいた。


――奇妙な空間は消え去り、周囲の風景は正常化している。
ごく自然に男は山道を歩き出し、虚空へと声を発した。
「却説――本格的に始まるにはまだ時間があるようだ。今暫くは、この地を見て回るとしますよ」
「そして、今の内から哀れなマリオネットを見繕っておくかね? 既に覚醒しているのはお前だけではない。精々気をつける事だ」
声に応じ、男のサーヴァントが現れる。
その姿は、聖槍を持つナチスの総統の物へと戻っていた。

「繰り返しになるが――私もこのサーヴァントシステムには縛られている存在だ。あくまでも私はランサーという事だな。とはいえ――真の聖槍の力、伊達ではないぞ」
「ふ――渾沌に顔が付いてしまったという訳ですか。何とも不吉ですなあ」
「止むを得まい。ゲームにはルールが必要だろう?」
「全くです。ゲームとは公平で、難しいほど面白いのですからねえ――」


功を焦って急いてはならぬ。
居丈高に構えるのも無駄だ。
要らぬ力を込めてはならぬ。


舞え歌え、愚かなる異形の世の民よ。
浄土の到来を祝う宴は、
――さぞや愉しい事だろう。


299 : 堂島静軒&ランサー ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:15:24 DMvKSOP60
【マスター】
堂島静軒@塗仏の宴

【参加方法】
不明。
何らかの形で入手した『ゴフェルの木片』によって召喚された可能性が高いと思われる。

【マスターとしての願い】
無し。
最後まで生き残った場合は帰る。

【weapon】
無し。

【能力・技能】
催眠術による暗示・記憶・人格操作。ただし本人は「催眠術など使うのは二流」としている。
言葉による思考誘導。
民俗学、宗教、練丹、気功、風水、老荘思想、民間道教、占術等の知識。

【人物背景】
元帝国陸軍大佐。昭和二十八年の時点で五十歳前後と見られる男性。
旧軍時代は宗教的洗脳実験や青酸毒の開発に携わる。
また記憶の問題を研究しており、矛盾を矛盾のまま無矛盾的に統合してしまうという特性を、特性ではなく欠陥として認識。
矛盾を抱えた主体は不完全であり、主体は非経験的純粋概念に忠実であるべきだと考えた。
昭和十七年、とある家族と旧部下を利用して『ゲーム』を企画する。
ゲームでは殺人を行う事を禁じていたが、それはゲームをスムーズに進行させる為の単なる配慮であり、殺人に忌避感は持たない。
本人曰く「確実に先を見通している」人間であり、「遠からず子は親を殺し親は子を食う世の中になる」と嘯く。
人が滅ぶならそのまま滅びれば良いという考えを持つが、積極的に現状を変えようとする意思は無い。

【方針】
他の参加者の観察を愉しむ。
基本的に戦闘は回避するが、ゲームの滞りとなる要因は排除する。


300 : 堂島静軒&ランサー ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:16:20 DMvKSOP60
【クラス】
ランサー

【真名】
アドルフ・ヒトラー(ニャルラトホテプ)@ペルソナ2 罪/罰

【パラメータ】
筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:A+ 幸運:E 宝具:A

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
対魔力:B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
カリスマ:A+
大軍団を指揮・統率する才能。
カール・グスタフ・ユングは「ヒトラーの力は政治的なものではなく、魔術である」と語っている。

無貌の仮面:B
這い寄る混沌の化身である事を示すスキル。
真名・ニャルラトホテプを秘匿し、化身としての偽の真名を表示させると同時に、同ランクの『変化』を得る。
本来ならば無制限かつ複数同時に自らの分身を実体化させる事も可能だが、ランサーとして召喚された今回の聖杯戦争では、実体化が可能なのはヒトラーの配下であるラスト・バタリオンに限定されている。
また、相応の魔力消費も必要となる。

人間観察:EX
人々を観察し、理解する技術。
人類の影であるニャルラトホテプは、本人が否定したい、隠したい部分も含めた全てを把握している。
しかしその性質故に、希望や創造性を決して認める事はない。

【宝具】
『聖槍(ロンギヌス・オリジナル)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2〜4 最大補足:1人
かつて、これによって貫かれた聖人の遺体から止めどなく血が流れ続けたとされる槍。
この宝具によって傷を負った相手は永続的にダメージを受け続ける。
更に致命傷を負った場合、蘇生を含むあらゆる回復手段を無効化する。

『這い寄る混沌(ニャルラトホテプ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1〜999 最大補足:1000人
ニャルラトホテプの棲む普遍的無意識の世界は、あらゆる時空の性質を受けず、絶えず人の心に存在し続けている。
この世界では強い意志がそのまま現実を変える力となり、新たな世界の創造すら可能とする。
即ち、ニャルラトホテプが相手の存在を抹消しようと思えば、指一つ動かさず相手は消え失せる事になる。
ニャルラトホテプは人々の『噂』を現実化させ、妄想を現実と信じて現実化させていく人々自らの手で世界を滅ぼさせようとする。
それは、人が無意識に破滅を望むが故である。
聖杯戦争に於いては完全にサーヴァントとしての枠組みを超越した能力であるため、無条件で使用不能。

【weapon】
ペルソナ…普遍的無意識に存在する、神や悪魔の姿をした人格。自らの化身の一つである『月に吠えるもの』を行使する。
Aランクの魔術に相当する威力の範囲攻撃が可能な他、数ターンの間のみ一切の攻撃を受け付けなくなる効果を持つ『聖杯』を使用可能。

【人物背景】
全ての人類が意識の最底辺に抱え持つ普遍的無意識の元型。
ニャルラトホテプは人間のダークサイドが凝り固まった存在であり、ポジティブマインドの集合体であるフィレモンと名乗る存在とは表裏一体の関係にある。
フィレモンは強き心を持つ者を導き、ニャルラトホテプは弱き者を奈落へ引きずり込む。
この二者の対立は、人の内包する矛盾の象徴に他ならない。
ニャルラトホテプは全ての人間が抱え持つ影そのものである為、人が人である限り絶対に滅ぼせない。
ニャルラトホテプに対抗する手段はただ一つ。
「全てを受け入れた上で、決して諦めないこと」である。

【サーヴァントとしての願い】
人類自身の手によって人類を破滅へと導くのがニャルラトホテプという存在なので、願いはない。
基本的にはマスターに従うが、マスター・サーヴァント問わず面白そうな相手を見つけたら独断で試練を与えるかもしれない。
何の脈絡も無く突然マスターを裏切ったりするかもしれない。

【基本戦術、方針、運用法】
物凄い存在ではあるのだが、ランサーはあくまでもサーヴァントとして存在しているため、普通にダメージも食らうし消滅もする。
マスターの魔力が皆無なので、NPCの魂喰いに頼らない限りは部下の召喚もやりづらい。
宝具の神秘性こそ最高クラスではあるが戦闘では決め手に欠けるため、マスターの方針に従って戦闘は回避するのが上策であろう。
人外の存在を除く全てのマスター・サーヴァントの能力や性格を把握しているため、その気になれば大物喰いも一応は可能か。
だが、その本領を最も発揮するのは変化スキルと言葉責めによる精神攻撃をかける時である。


301 : ◆ggowmuNyP2 :2014/07/03(木) 04:17:29 DMvKSOP60
投下を終了します。


302 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 04:49:35 dPm9Czkc0
長野原みお+アーチャー・アーチャー・ティーチャー・アーチャー・バーサーカー
登場話を投下します


303 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 04:50:32 dPm9Czkc0
  不思議な夢を見た。
  空から『古代兵器』を蘇らせる秘宝・ウッドキューブが落ちてきて、自分の髪留めと入れ換わる夢。

  その『古代兵器』は『ゴルフェの木片』というなにやら物凄いもので。
  そのウッドキューブを手に入れてしまった自分は、『聖杯戦争』という常識離れした争いに巻き込まれることになって。
  いつからか傍に居た『サーヴァント』と、二人、生き抜こうと必死でもがく夢。

  夢だ。
  夢のはずだ。
  そんなすっとんだ出来事、普通の高校生である自分に起きるはずがない。

  なのにどうして。
  そうして私はその夢の中で居た場所に居るんだろう。

  少し歩いてみたが、答えは見つからない。どこまで行っても背の高い草ばかり。
  彼女が一休みしようとした、その時。
  風が背の高い草を揺らし、そこに隠れていた『なにか』を露わにした。

  そこには―――水色の『プルプル』が居た。


「問おう」


  水色のプルプル(正確には金色のカツラを被った水色のプルプル)が続ける。

「貴様が余のマスターか」

「……はい?」

「成程、やはりそうか」

  水色のプルプルはくつくつと不敵に笑う。間違っても威厳はない。
  ぷるん、ぷるんという独特な足音も軽やかに、みおとの距離を詰め、彼は高らかに名乗りをあげた。

「我は『アーチャー』。真名は『ぷるガメッシュ』だ。余に選ばれたことを光栄に思い、ひれ伏せ、愚民よ」

「……」

「ククク、驚愕で声もでないか……ふふ、さぁ、喜べ!! そして奉れ、余と、ところてんを!!」

  みおは、出来るだけ目を合わせないようにしながら距離を取り、そして全力で来た道を駆け戻った。

「わあああああ!!! 待ってぇ、ちょっと待ってぇ!!! ごめん、ごめんってぇ!!!
 舐めた態度したのは謝るから、ルールだけでも聞いてぇ―――!!!」

「わ、ちょっ、放して! なに、この、これなに!? 何液なの!? 体液なの!?」

  最初の威勢はどこへやら、よく分からない液体をまきちらしながら袖に縋りついて喚くぷるガメッシュ。
  これ以上制服を汚されては困るので、彼女はしぶしぶ話を聞くことにした。


304 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 04:51:14 dPm9Czkc0
  プルプルは、『ところ天の助』というらしい。
  みおは、天の助から事のあらましを聞いた。聖杯戦争、ゴルフェの木片、サーヴァント、マスター、そういった、今自分を取り巻いている事象について。

みお「で、天の助は結局なんなの?」

天の助「俺? 言った通りアーチャーだよ。『ところてんマグナム』って技が出せる」

  ちなみに発動には協力者が必要だそうだ。遠慮しておこう。
  そうこうしながら二人であてどもなく歩いていた。


????「ようやく見つけたわいな! マスター!!」


  突然声をかけられ、振り向く。
  声の主は、オレンジ色の太陽っぽい体にツインテールがついた不思議な生き物だった。

????「あちきはアーチャーのサーヴァント……」

みお「アーチャー……って、被ってるよ!! 天の助とクラスがモロ被りだよ!!! 一回ルール調べてこいよ!」

高パチ「高パチ、高パチなのはだよ」

天の助「……こいつ、真っ先に『真名』を明かしてくるだと……何故……!?」

  天の助曰く、『真名を明かすことは最大のリスクになる』らしい。
  ならば、この高パチと名乗ったアーチャーもどきは、何故名乗ったのか。
  その答えは、すぐに分かった。

高パチ 「簡単だよ」

天の助「え?」

高パチ 「友達になるの! すごく簡単。名前を呼んで? はじめはそれだけでいいの。 君とかアナタとか、そういうのじゃなくて、ちゃんと相手の目を見て、はっきり相手の名前を呼ぶの!!」

天の助「……なのは……」

高パチ「うん」

天の助「なのは!」

高パチ「……うん!」

天の助「なのはぁ!!!!」

高パチ「じゃかあしいボッケェええええええ!!!!」

  高パチの持っていたネギ(大曲産)がピンクの光を放ち、天の助の手足を包みこむ。
  するとどういった原理かは知らないが、天の助が両手両足にプリングルスの空きケースを装着した伝説の四連サイコガン状態に。

天の助「しまった、これじゃあ動けねぇ!!!」

高パチ「少し、頭冷やそっか」

天の助「クソッ……『ぬの財宝』!!!」

  天の助の『ぬの財宝』によって呼び出された魔剣大根ブレードの軍勢が高パチを狙うが、全ては遅すぎた。

高パチ「スターライトォォォ……ブゥゥウウウウウウレイカアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――!!!!!」

  天の助が最後に見たのは、太陽の光すらかすんで見えるほどの光線だった。


305 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 04:52:03 dPm9Czkc0
高パチ「つーことで、本物のオマエのサーヴァント、アーチャーの高パチなのはだ! 気軽に首領パッチって呼んでくれよな!!」

みお「どっから出てきたその名前!?」

????「見つけたぞ、マスターを謀ろうとする偽物め」

  息つく暇もない。
  またかよ、とつっこもうとして、みおは息を呑んだ。
  灰色のスーツ、漆黒のサングラス、黄色いアフロ。
  ……明らかな『異質』がそこに居た。

首領パッチ「んだこらぁ!! てめぇ、少し頭冷やさせるぞこらぁ!!!」

????「粋がるのはいいが、一手遅かったな」

首領パッチ「んだとォ!?」


????「ここは既に、俺の固有結界の中だ」


  言われて気付く。この場所は先ほどまで居た草原ではない。
  世界は既に、『彼の世界』へと変貌している。

????「俺は『アーチャー』のサーヴァント」

  さすがのみおも、今回ばかりは突っ込めなかった。
  男の放つ威圧感は、今までのプルプルや太陽とは格が違う。

  男は『世界』を背負って歩いてくる。
  並んだ机、リノリウムの床。置いて帰られた体操服、教科書!
  彼の背後、黒板にデカデカと書かれている文字は……!


           3年 ボボ組   ボボん八先生


ボボん八「さぁ、始めようか」

みお「あんたアーチャーですらないよ!!! ティーチャーだよ!!!!」


306 : 名無しさん :2014/07/03(木) 04:52:45 dPm9Czkc0
首領パッチ「へっ、話が早くて助かり高町!! これがあちきの、全力全開! スターライt」

ボボん八「遅い!!! 鼻毛神拳マル秘宝具!! 『秩序を司る白墨』!!!」


  ―――――――その鉄槌は音よりも疾く


               その一撃は剣よりも鋭い

                           チョーク
                   混沌を貫く『秩序の証』――――――


  首領パッチが『スターライトブレイカー』を発射するよりも速く、彼の眉間に白いチョークが眉間につきささる。
  と同時に首領パッチが爆発四散した。


みお「アーチャーだったあああああああ!!!!」


  なんか投げてそれが強ければアーチャーという風潮が、弓とはまったく関係ない彼すらもアーチャーたらしめる。
  教師生活53年、磨き上げたチョーク投げの腕は、既に宝具レベルまで達していた。
  そう、彼は……ティーチャーであり、アーチャーだったのだ!

ボボん八「皆さんは……」

ボボん八「皆さんは腐ったミカンじゃありましぇん!!」

  ブチ殺した相手に涙ながらに訴える。人間の尊さ、個性という宝物の存在。
  彼の演説がよほど心に響いたのか。

首領パッチ「しぇんしぇー!!」

天の助「しぇーしぇー!!」

  なんと、死んでいた首領パッチと天の助が生き返った! これこそ奇跡、聖杯の加護であろう。

  ―――なんてやりとりをよそ眼に。みおはゆっくりと目を閉じて深呼吸をした。
  分かった。これは夢だ。絶対悪い夢。何故なら夢以外あり得ないから。
  今は少し混乱してしまっているけど、落ち着いて、起きることに集中すれば、目を醒ますはず。
  深呼吸、深呼吸……しっかり目を閉じ、1、2、3……こうやって目を開けば――――

みお「ほら、起きt」

ボーボボ「バカサバイバーを優勝させろおおおおおおおおお!!!!」

首領パッチ「千本桜がなんぼのもんじゃあああああああああああああ!!!!」

天の助「ワイルドチャレンジャー今から予約して無事生還したことにしとこ」

みお「落ち着く前より大惨事じゃん!!! やめなよ!! ぶったたかれるよ!!! 限度わきまえろよぉ!!!!!」


307 : 名無しさん :2014/07/03(木) 04:53:41 dPm9Czkc0
  *  *  *


ボーボボ「ということで、俺がお前のサーヴァント!!」


  どうやらこのサーヴァント、スキル【仕切り直し:A+】を持っていたらしい。
  完全に無かったことになった。バカトリオと長野原みおはついに許されたのだ。


ボーボボ「『バーサーカー』!!! ボボボーボ・ボーボボ!!!」 (1カメ目線)


ボーボボ「『彷徨える毛の貴公子』!!! ボボボーボ・ボーボボ!!!」 (2カメ目線)


ボーボボ「『三日に一回』!!! ボーボボボッボ・ボボーボッボ!!!」 (3カメ目線)


ボーボボ「そう、俺が、俺こそが!! この聖杯戦争最強のサーヴァント!!!」 (CMのあと、可愛いアルパカの赤ちゃん登場!)


            サービスマン「サービスッ!」(CM)


ナレーター「はーい、私は今、大工動物園にいまーす!!」

                                             ボーボボ「ボボボーボ・ボーボボだああああああああああ!!!!」 (ワイプ)


みお「なんで最後がそこなんだよおおおおおおおおおおおお!!!!」

  絶叫が、森にこだまする。
  彼女の苦悩はまだ始まったばかりだ。


308 : 名無しさん :2014/07/03(木) 04:54:25 dPm9Czkc0
  *  *  *

ゆっこ「いやー、今日さぁ、すっごい面白い夢見ちゃって」

みお「へぇへぇ、どんなのー?」

ゆっこ「へへへ、秘密ー!」

なの「ええー! 気になりますよぉ!」

ゆっこ「なんていうかさ……ふふふ、あれは見た人じゃないと伝わらない面白さっていうかなー」

みお「なにそれ」

  賑やかな三人を眺めながら、その背を追う。
  いつも通りの風景、
  三人が楽しそうだし、まぁいいや。と手に持った菩薩像に目線を落とす。

  そんな時だった。
  彼女の背後から、軽い音がしたのは。

まい「……?」

  どうやら三人は、話に夢中で音を聴き逃したらしい、そのまま歩いている。
  一人振り向いて、草の中に落ちたものを小首を傾げて眺めてみた。
  それは立方体の小さな木。もっと言えばみおちゃんが頭に付けているものとよく似ている。
  まいは、『それ』をもっとよく見ようとして……

ゆっこ「まいちゃん、どうかしたー?」

まい「……すぐ行く」

  やっぱり見ないことにした。
  これ以上道草を食っていては遅刻してしまう。
  これは、また後で話のネタにしよう。
  ゆっこあたりはきっと面白い反応を見せてくれるだろう。

  さくさく
  さくさく
  さくさく

  足音が遠ざかっていく。

  そうして、本物の『ゴルフェの木片』は、誰にも気付かれることなく空の上の軍隊に回収され、厳重保管されたのであった。


【長野原みお 不参加】


309 : 名無しさん :2014/07/03(木) 04:55:21 dPm9Czkc0
【クラス】封印されし原初の『バーサーカー』

【真名】ボリディック・ボボンチェスーボ・ボーデリッヒ・ボボントス(皆からはボーボボと呼ばれている)

【パラメーター】
 筋力:超スゴイ 耐久:超スゴイ 敏捷:超スゴイ 魔力:超スゴイ 幸運:超スゴイ 宝具:超スゴイ
(※ただし、いつもは実力を隠している)

【属性】闇を司る

【クラススキル・保有スキル】
 使えないスキルはない。自由自在にスキルを組みかえることができる

【宝具】
 理不尽の頂点を極めし太陽(首領パッチ召喚) ランク:超スゴイ 種別:超スゴイ レンジ:超スゴイ 最大補足:超スゴイ
 全ての剛を無に帰す柔(天の助召喚) ランク:超スゴイ 種別:超スゴイ レンジ:超スゴイ 最大補足:超スゴイ

【weapon】
 鼻毛

【人物背景】
 呪われし一族『ボリディック家』の末裔にして、闇の力を秘めた剣士。
 幼少期になんか色々とありました。
 細かい設定は追加していってもらって構いません。

【サーヴァントとしての願い】
 特になし、しいてあげるなら世界平和
 後続の方が決めてくれて構いません

【基本戦術、方針、運用法】
 お任せします

ボーボボ「出来たぁ!!!!」

みお「なんだこの中学生の妄想ノートみたいなの!? しかも最後飽きてんじゃん!!」

ボーボボ「ウフフ、誰か参戦させてくれないかなぁ〜♪」

みお「無理だよ!!!」

   ※無理です


310 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 04:55:53 dPm9Czkc0
投下終了です。
そして突然で申し訳ありませんが、この登場話は当ロワとの方向性の違いを感じたので破棄します


311 : ◆tHX1a.clL. :2014/07/03(木) 05:01:39 dPm9Czkc0
たびたび失礼します
拙作中、『ゴフェルの木片』を『ゴルフェの木片』と間違い表記していることに気付きました
かさねがさねお詫び申し上げます


312 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 11:20:46 00UCcrw.0
皆様投下乙です。
それと自分が投下したアサシン(吉良吉影)>>25のスキル「正体秘匿」で一部説明が抜けていた点があったので訂正します。
申し訳ございません。

契約者以外のマスターからアサシンのステータスを視認出来なくする。

契約者以外のマスターからアサシンのステータス、スキルを視認出来なくする。
ただし宝具の秘匿は行えない。


313 : ◆qB2O9LoFeA :2014/07/03(木) 11:25:46 dLTOOoV.0
そう言われて私も『ゴフェルの木片』を『ゴルフェの木片』と間違い表記していることに気付きました
ありがとうございます


314 : バロウ・エシャロット&キャスター ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 13:15:18 BPMLUMkwO
バロウ・エシャロット&キャスター、投下します。


315 : バロウ・エシャロット&キャスター ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 13:17:33 BPMLUMkwO
 バロウ・エシャロットは人間ではない。
 しかし、母は人間だ。
 だから、バロウの言葉は伝わらない。

「人間に、なりたい……!」

 バロウが記憶を取り戻したのは、庭で月の絵を描き上げた時だ。
 その絵を誰に見せようか考えた時、自分はいつも誰かに何かを伝えたくて絵を描いていた事を思い出したのだ。

「驚いたな。マスターも、私と同じ願いとは」

 声に振り向くと、頭身の低いロボットのような者がいた。

「あなたが、ボクのサーヴァントかい?」
「そうだ。私はキャスターのサーヴァント。名は、……氷刃の騎士ディード」
「ボクはバロウ・エシャロット。よろしく、キャスターさん」
「聖杯を目指し、共に戦おう、バロウ。まずは、拠点とする場所を探すとしよう」
「ボクは戦った事が無いから、キャスターさんに任せます」

 二人が去った庭には、下手だが愛情を感じる月の絵だけが残された。


【マスター】バロウ・エシャロット@うえきの法則
【参加方法】
ムーンセルによる召喚。かつて母から貰った絵筆に、ゴフェルの木片が使われていた。
【マスターとしての願い】人間になり、母さんと暮らす
【weapon】無し
【能力・技能】
神器を扱えるが、神を決める戦いに参戦する前なので一ツ星まで。能力も貰ってない。
植木の例から、ある程度の戦闘経験を積めば二ツ星になる可能性もあるかもしれない。
三ツ星以上は、一つ星を上げるのに五年分の修行が必要。
天界人なので、人並み外れた打たれ強さと、異常に早い回復力を持つ。
【人物背景】
次の神を決める戦いで優勝させる為、親に天界から人間界へ堕とされた天界人の一人。
画家の女性に拾われ暮らしていたが、ある夜、母を押し込み強盗と勘違いし恐怖から神器で傷つけ、声と音を奪ってしまう。
寝たきりになった母を看病しながら、母の似顔絵や風景画など様々な絵を母に見せては外出中に捨てられる生活を五年間過ごしていた。
始めの頃は「絵が下手だから」


316 : バロウ・エシャロット&キャスター ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 13:19:28 BPMLUMkwO
と思っていたが、次第に「自分が化け物だから、母さんに何も伝わらない」と考えるようになった。
自分が化け物である証明の神器を忌々しく思っているが、「結果が全て」と考え、目的の為なら割り切って使う。
絵描きの才は持っていない。
【方針】優勝狙い。具体的な戦略は、キャスターに任せる。

【クラス】キャスター
【真名】氷刃の騎士ディード@SDガンダムフォース
【パラメーター】
筋力D 耐久A 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具C
【属性】
 秩序・悪 
【クラススキル】
陣地作成:E…魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。小規模な“結界”の形成が可能。
道具作成:E…ダークポーンリーオーを作る為のダイスを作成するスキル。
【保有スキル】
変化:C…闇の魔導士デスサイズの姿になるスキル。 顔がガンダムではなくなるので、ガンダムが嫌いな相手とも円滑なコミュニケーションが図れる。
話術:D…言論にて相手を動かすスキル。コンプレックスを持っていたりして精神的に不安定な者の思考を誘導する。ただし、強固な自我を持つ者には、マイナス判定となる。
魔術:B…光・闇・土・水・火・風・雷の七曜の内、水と闇の魔術を習得。ダイスに、使い魔であるダークポーンリーオーの姿を与える魔術が得意。
【宝具】
『双首擡げる飛竜の凶剣(エピオン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
闇属性の精霊ワイバーンエピオンが封印された魔剣。
致命傷を与えた者を吸収し、その力を扱える様にする。
長時間手にしていると感情が攻撃的になっていき、妬み、恨み、僻みなど負の感情が高まると、持ち主は凶戦士エピオンの姿に変わる。
凶戦士エピオンは、力を食らう為に手当たり次第に命を狙う。
特に、魔力が高い者を優先して襲う。
凶戦士エピオンは、ワイバーンエピオンへの変身が可能。
エピオンが倒されると、持ち主は元の姿に戻る。

『脆命蝕む羽蟲の群れ(バグバグ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:100人
大型の虫の様な姿のバグバグを無限に生み出す、巨大バグバグ。
バグバグは、口吻を刺した有機物(有機生命体や布)を石化する。
石化は、対魔力で回避可能。
【weapon】鎌「デスシザーズ」
【人物背景】
ラクロア親衛隊に所属していた騎士ガンダム。
リリジマーナ


317 : バロウ・エシャロット&キャスター ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 13:23:09 BPMLUMkwO
・ミヤ・ド・ラクロア姫に恋をした事で、彼の人生は大きく変わった。
ラクロアには「人間と騎士の恋愛を禁ずる」掟がある為、その恋心を誰にも相談できず、次第に追い詰められていった。
二年前、ダークアクシズの侵攻を好機とみて、反乱の罪で投獄されていた嵐の騎士トールギスを密かに解放。表向きの首謀者に仕立て上げる。
バグバグによってラクロアの全国民が石化すると、別次元に飛ばされた翼の騎士ゼロ以外の親衛隊の仲間を裏切り、トールギス一派を除く全ての騎士を、ジェネラルジオングへの貢ぎ物として溶鉱炉に落とした。
トールギスの前では姿を変え、闇の魔導士デスサイズを名乗る。
ラクロア最高位の精霊スペリオルドラゴンには「人間を騎士に、騎士を人間に変える」力があると考えており、スペリオルドラゴンを出現させる為には第二位精霊のフェザードラゴンとスティールドラゴンが必要と考えている。
バグバグで石化したリリ姫を治せる白バグバグとフェザードラゴンがゼロ達のもとにある事を知ると、トールギスに魔剣エピオンを渡して唆し、ゼロ達をラクロアにおびき寄せる。
秘密裏に契約していたスティールドラゴンと合体して闇の騎士デスサイズとなり、一度はフェザードラゴンを捕らえるも、「ガンダムに利用されていた」 事に激しい怒りを燃やしたトールギスの自爆により解放。
ゼロとフェザードラゴンが合体した銀翼の騎士ゼロカスタムとの最終決戦で、遂に世界の怒りを買い弱体化。
敗北後はスティールドラゴンに契約を破棄され、生死不明となる。
結局、リリ姫に己の想いを告げる事はできなかった。
【サーヴァントの願い】人間になり、リリに想いを告げる
【基本戦術、方針、運用法】
基本的に、引き篭もり。
ダークポーンリーオー達を放って情報を集め、利用できそうな者を唆してエピオンを渡す。
他の参加者が近づいてきたら、バグバグをばらまく。


318 : バロウ・エシャロット&キャスター ◆o8d3BIwwX. :2014/07/03(木) 13:23:46 BPMLUMkwO
投下完了しました。


319 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 13:43:33 Ytp3HEyw0
投下乙です
以前自分が投下した>>219のアザミ:セイバーの作品は、自被りしてたので破棄させていただきます
また後日投下させていただきますが、同じ内容なのでレスの無駄遣いになるので名前だけ投下しようと思います
ご迷惑かけて申し訳ございません


320 : ◆rhFJh.Bm02 :2014/07/03(木) 14:37:38 U6aBHM5w0
追記、私もイースレイのスキルの一部を二次聖杯から引用しましたので問題があれば修正します。


321 : ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:20:17 4.Oau/bE0
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー投下します


322 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:21:18 4.Oau/bE0
クラスカードを巡る騒動は終わった。
来る夏休みを楽しみにして日常を謳歌しようと―――

「してたはずだったんだけどなぁ……」
「いやー、本当にイリヤさんは巻き込まれ体質ですねー」

とある小さな一軒家。
その台所で少女と青年、そして一本の杖という奇妙なグループが形成されていた。
予選にて少女、イリヤの自宅として設定されていた家は普通の一軒家である。
そんな空間にイリヤの目の前で白髪痩躯、黄金の鎧を纏った青年が普通に椅子に座っているというシュールな光景が広がっていた。
彼は最初立ったままで良いと言ったが呼び出した手前さすがにそれは申し訳ない。
と、イリヤに乞われたためランサー、英霊カルナはテーブルを挟んでマスターと顔を合わせていた。

「つまり、何故聖杯戦争に参加したのかもわからないということか」
「はい、お恥ずかしいことに……。
いつの間にかこんなことになっていまして……」

黒化英霊以上のオーラを感じさせるランサーに微妙に怖じ気づいたのかへコヘコと頭を下げるイリヤ。
何故か頭に刷り込まれた知識でランサーがサーヴァントであることは理解している。
そしてサーヴァントも自発的に参加したマスターと同じように願いを持っていることも。

「あのー、その……ごめんなさい!
私、本当に何でこんなことになっちゃったのかもわからなくて…。
だから、ひ、人を殺せなんて言われても…無理です!絶対無理!」

だからイリヤは誠心誠意ランサーに謝罪する。
自分には彼に何一つとして応えられないと思っているから。
しかし。

「いや……構わない。
オレには聖杯を使って叶えるような願いはない。
君がオレのマスターである以上オレは君の命令に従おう」
「えっ……、あの、良いんですか!?」

驚くイリヤにランサーは無言で頷いた。
もしや、今までに見たことがないほどの良い人ではないだろうか。

「しかし、どうやって予選を切り抜けた?
多くのNPCに紛れ、埋没してもおかしくないほどに君は普通と言える子供だ。
自力で違和感に気づけたとは思えない」
「あー…ルビーが鞄から飛び出た瞬間全部思い出しました」
「いやあ、イリヤさんがいきなり全部忘れちゃってた時は慌てましたよ。
このルビーちゃんにかかればたちまちのうちに元通りでしたけどね!」

色々迷惑なことをしでかすルビーだが今回ばかりは助けられた。
主に、今までしでかしたイタズラのインパクトの強さで記憶が戻ったことに、だが。
どうやらマスターの装備として認識されたのか彼女も連れてこられたらしい。

「それでイリヤさん、実際これからどうします?」
「わかんないけど……とにかく、無事に帰りたい。
誰も殺さずに、お兄ちゃんやママたちがいる本当の家に」
「承知した、勝ち抜く以外の方法で帰還する手段があるかはわからないが。
君がそう言うなら、オレも尽力しよう」

英霊カルナに願いはない。
敢えて言えば、自分を召喚した者に仕えることだ。
その者がどのような人物であれ関係はない。
例えマスターの方針故に戦う機会が与えられないとしても。
その事を不満と感じることはない。

ランサーから見て、己のマスターはひどく危うい。
善良ではあるようだが、幼さ故にどう転んでもおかしくない面がある。
それこそ、精神が壊れれば殺し合いに乗ってもおかしくはあるまい。
マスターの安寧を保てるよう最大限の努力はするが、もしその時が訪れたなら―――

ランサーは全てのマスターとサーヴァントを焼き尽くす暴威にもなるだろう。


323 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:22:16 4.Oau/bE0
【クラス】 ランサー

【真名】 カルナ@Fate/Apocrypha

【属性】 秩序・善(混沌・悪)

【ステータス】
筋力 B 耐久 A 敏捷 A 魔力 B 幸運 A+ 宝具EX

【クラス別スキル】
対魔力:C…二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
ただし宝具である黄金の鎧を身に付けている時はこの限りではない

【保有スキル】
貧者の見識:A…相手の性格・属性を見抜く眼力。
言葉による弁明、欺瞞に騙されない。
天涯孤独の身から弱きものの生と価値を問う機会に恵まれたカルナが持つ、相手の本質を掴む力を表す。

無冠の武芸:−…様々な理由(身分など)から他者に認められなかった武具の技量。
相手からは剣、槍、弓、騎乗、神性のランクが実際のものより一段階低く見える。
真名が明らかになると、この効果は消滅する。
属性が二つ存在するのもこのスキルの影響によるもの。
ちなみに、幸運の数値はカルナの自己申告であり、実際の数値はCランク相当である。

騎乗:A…幻獣・神獣ランクを除くすべての獣を乗りこなす。
逸話では戦車を操り、ライダーのクラス適性を持つ程に優れている。

神性:A…太陽神スーリヤの息子であり、死後にスーリヤと一体化するカルナは、最高の神霊適正を持つ。
この神霊適正は神性がB以下の太陽神系の英霊に対して、高い防御力を発揮する。

魔力放出(炎):A…武器に魔力を込める力。
カルナの場合、燃え盛る炎が魔力となって使用武器に宿る。
やろうと思えば炎の翼を生やしての飛行や宝具化した杭を焼き尽くすこともできるが非常に魔力消費が激しいため長時間の使用は避けている。

【宝具】

「日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)」

ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
カルナの母クンティーが未婚の母になることに恐怖を感じ、息子を守るためにスーリヤに願って与えた黄金の鎧と耳輪。太陽の輝きを放つ、強力な防御型宝具である。
光そのものが形となった存在であるため、神々でさえ破壊は困難。カルナの肉体と一体化している。
物理、概念を問わずあらゆる攻撃のダメージや効果を十分の一に削減する。
ただし削減できるのは外界からの干渉のみで、内側からの攻撃に関しては効果適用外である。
この宝具の効果によるものか、カルナは致命傷に近い傷も即座に回復する高い自己治癒能力も持ち、体に負った多少の傷は戦闘を行いながらでも瞬時に完治してしまう。


324 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:23:13 4.Oau/bE0



「梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)」

ランク:A 種別:対軍〜対国宝具 レンジ:2〜60 最大捕捉:400人
バラモンのパラシュラーマから授けられた弓術の奥義。
対軍、対国宝具。クラスがアーチャーなら弓、他のクラスなら別の飛び道具として顕現する。
ランサーのクラスでは目からビームを放つ。
実際にはビームではなくカルナの強烈な眼力が視覚化されたもの。
ブラフマー神(梵天)の名を唱えることで敵を追尾して絶対に命中するが、呪いにより実力が自分以上の相手には使用できない。



「梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)」

ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:2〜90 最大捕捉:600人
「日輪よ、具足となれ」と並ぶ、隠されたカルナの宝具。彼の奥の手である。
ブラフマーストラに、カルナの持つ炎熱の効果を付与して発射する。
元より広い効果範囲を持つブラフマーストラの効果範囲が更に広がり、威力も格段に上昇する。
その一撃は核爆弾に例えられている。



「日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)」

ランク:EX 種別:対軍・対神宝具 レンジ:40〜99 最大捕捉:千単位
インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた神々をも打ち倒す、一撃のみの光槍。
雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。
発動する際、槍の穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ曰く「インド版バスターランチャー」。
発射後、槍自体は残るがこの宝具の真名解放は二度と出来なくなる。

【人物背景】
パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。
人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
性格は全ての物事を「それも有り」と解釈し、下された命令の好悪は考えず、その命令がどういう事態を引き起こすのかも敢えて思考を止めている。
彼にとっての第一義は自らを召喚したマスターに仕えることであり、命令に逆らう事はまず無い。そもそも逆らうという考え自体が存在しないように振舞っている。
絶世の美男子だが、目付きは鋭く、他人を寄せ付けないものがあり、幽鬼のような白い肌といつも表情を崩さないため冷酷な人物に見られがち。
敵には容赦なく、言動も余分なものが無いため、一見すると人間性を感じさせないが、本当は大変思慮深く義理堅い人物で、英霊の中でも特に人間的に優れた人物。
その徳を積んだ人柄と生前の生き方から「施しの英雄」と称され、他者の頼みは道理さえ通っていれば大抵は断らず、それは敵対する者であっても例外ではない。
また誇り高い武人であり、作中では黒のセイバーに正面から戦いを挑み、彼の武練を賞賛する。
彼の言葉は非常に率直で、あらゆる欺瞞、虚飾を切り捨てる鋭さがある。


325 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:24:00 4.Oau/bE0
これが『悪』と勘違いされる最大の原因で、自らを偽る言動、取り繕う態度や信念などを全て見抜いた上で、相手が言われたくない事やその本質を語ってしまい、余りの率直さによって相手の怒りを買いやすく大抵の相手に嫌われて戦闘を余儀なくされてしまう。。
しかし、彼の言動は他者の短所を嫌悪してのものでない。
彼に取って、相容れぬ信念も理解出来ない美醜も尊ぶもの。
人それぞれの立ち位置を肯定する彼にとって、相容れぬ信念も理解できない美醜も嫌悪の対象にはならず、「それもまた良しだ。…いや。正直、少しばかり羨ましい」と内心では感心している。
だが彼は無口で激昂した相手を宥められるほど器用ではなく、“本当に伝えるべき感想”を表だって出さないため、結果として“あらゆるものを嫌っている”人物であると誤解されてしまう。
サーヴァントとしてこれ以上ないほどの人物だが、敵どころか自分のマスターにすら嫌われやすいのは、この口下手さが原因である。

【サーヴァントとしての願い】
自分の助力を乞い、召喚したマスターに仕えること。
例え召喚した人物が目的のために手段を選ばない魔術師であろうと、あらゆる物事から逃避する怠惰な人間であろうと、殺し合いという現実に怯える少女であろうとそれは変わらない。
この願いのためカルナはマスターの命令がどのようなものであれ忠実に従う。
しかし、その行動がマスターに取って最も必要な事だと判断したならば、例えマスターの命令だろうと刃向かう意志を見せる。

【基本戦術、方針、運用法】
カルナ自身の方針は前述の通りマスターの指示に従うことであり、マスターの方針がカルナの方針である。
能力を生かすのであれば、戦士としてだけではなく斥候として活用しても結果を残せる。
カルナはアーチャーのクラス適性も持っており、数キロ先の乗用車のナンバープレートすら正確に視認できる超視力を有している。
またカレイドステッキによる無限の供給により(マスターは全く戦闘できなくなるが)常時魔力放出を使用することも可能になっている。
さらにルーマニアにおいては知名度の低さから存在が劣化していたが二次二次聖杯ではその制約が若干緩和されており、耐久のステータスがランクアップしている。
しかし上記のカルナのスキル、宝具、能力などは彼自身を語る上で半分程度のステータスでしかない。
カルナ最強の武器とは、あらゆる不幸を受け入れながら誰一人恨むことのなかった強い意志である。
その強靭な意志は例えどのような苦痛を受けようとも一切動きが鈍ることはなく、致命傷を負っても長期間現界し続けるほど。
とはいえカルナもサーヴァントである以上マスター不在による消滅だけは避けられない。


326 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:24:48 4.Oau/bE0
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ

【参加方法】

ムーンセルによる召喚。
どこかでゴフェルの木片を入手、ないし触れているはずだが自覚なし。

【マスターとしての願い】

殺し合いはしたくないけど、とにかく無事に帰りたい。

【Weapon】

カレイドステッキ・マジカルルビー…魔法使い・宝石翁ゼルレッチの制作した愉快型魔術礼装カレイドステッキとそれに宿っている人工天然精霊。愛称(自称)はルビーちゃん。
任務によって宝石翁から遠坂凛に貸し与えられマスターとしたが、ルヴィアとの私闘に明け暮れる凛に呆れ、妹と共にマスターを見限った。
その後イリヤを詐欺同然の強引な手口で魔法少女にする。
子供のおもちゃにあるような「魔法少女のステッキ」そのままの外観でヘッド部分は五芒星を羽の生えたリングが飾っている。羽のモチーフは鳥。
自分が楽しければ他はどうでもいい、という傍迷惑な性格で、ぶっちゃけトラブルしか起こさない。
平行世界からの干渉によってマスターへ無限の魔力供給が可能。また、Aランクの魔術障壁の他、物理保護、治癒促進、身体能力強化といった恩恵を常に与えている。
ただし、供給量・持続時間は無限でも、一度に引き出せる魔力はマスターの魔術回路の性能に依存するため、結局は効率的な魔力運用は欠かせない。
機能の一つに、魔術ではなく「純粋な魔力」を放出するというものがあり、砲弾、散弾、ブレード状に固定、といったバリエーションで駆使する。
これらは普通の魔術が利き難い黒化英霊の持つ魔術障壁に対し有効。
ある程度、形・大きさを変えることができるらしく、使用時以外は手で持つステッキ部分を消して、羽の生えた星型の丸いヘッド部分のみの姿となって、イリヤにまとわりついている。

【能力・技能】

能力の大半は彼女自身のものではなく、カレイドステッキのマジカルルビー及び回収したクラスカードを利用した「魔法少女」としてのもの。
アニメで培った想像力と発想力のおかげで、本来難度の高い飛行能力を難なく習得するなどの才能を見せる。
また、凛やルヴィアすら思いつかなかったクラスカードの夢幻召喚(インストール)という使い方を発見しているが、これは彼女自身も把握していない魔術の素養がもたらしている能力であり、彼女の発想力から生まれたものではない。
しかし現在は一枚もクラスカードを所持しておらず、燃費の悪いカルナへの魔力供給もあって十分な戦闘力を発揮できなくなっている。
また幸運が異様に高く、カルナの幸運値上昇にも一役買っている。
ちなみに彼女はもう一人の自分と分離する前の時期から参加している。


327 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:26:32 4.Oau/bE0

【人物背景】

穂群原学園小等部(5年1組)に通う小学生。義兄の衛宮士郎、本来はメイドだがほぼ家族同然に接しているセラ&リーゼリットの姉妹と四人で暮らしている。
父の衛宮切嗣、母のアイリスフィール・フォン・アインツベルンは仕事で家を空けている。
なお、士郎は切嗣の養子で、イリヤとの血縁はない。切嗣とアイリは夫婦ではあるが籍は入れていないため、イリヤと切嗣・士郎とでは姓が異なる。
足の速さが密かな自慢。「魔法少女マジカル☆ブシドームサシ」というアニメを好んで見ている。
カレイドステッキに見初められ、ただの一般人だったイリヤが、詐欺同然の強引な手口で契約させられ、魔法少女プリズマ☆イリヤとなる。
物語当初は「巻き込まれただけの一般人」だったイリヤだが、次第に彼女にも秘密があることが明らかになっていく。
性格はとある平行世界と違い一般の家庭に育っているため、比較的素直な性格で捩れていない。
言ってしまえば単純な性格。ただ、根幹は一緒なのか、隠れたSっケなどの素養は持っているようである。
精神的に追い詰められるととりあえず逃げの一手を打ち、安全圏に脱出してほとぼりが冷めるのを待ちながら打開策を考えようとする悪癖がある。
メイドというものに異常なまでに興奮してメイド姿の美遊を(たぶん)性的な意味で襲ったり、極限状態とはいえ士郎を幼女三人がかりで性的な意味で襲ったりと若干おかしな部分もある。

【方針】

特になし。一応殺し合いを否定しているが、如何せん普通の子供であるため極端に精神が追い詰められた場合どのように動くか予想できない。
しかし正義感もそれなりに持ち合わせてはいるため出会いや状況次第では積極的に殺し合いの打破に傾く可能性もある。
総じてどう転ぶかわからない、一種の爆弾のような存在。


328 : イリヤスフィール・フォン・アインツベルン&ランサー ◆p1hwNIp6AQ :2014/07/03(木) 15:28:08 4.Oau/bE0
投下終了です。
カルナのステータス設定はApocryphaやCCCを参考にしつついくつか手を加えています。
特に「日輪よ、死に随え」についてはかなり悩んだのですが。
原作四巻時点で宝具ランクEXでありながら判明している他の宝具はAかA+でこれだけが詳細不明。
ぼかされているこれ以外にランクEXとなり得る宝具が無いのです。
またCCCでは使用はしましたが表側でジナコに与えた鎧が残っていることから何らかの理由でCCCでは完全な解放に至っていないと解釈しました。
この事から本当に鎧を捨てて発動した「日輪よ、死に随え」は神霊を殺害する概念も併せてランクEXに該当すると判断しました。
摺り合わせにおいて問題がある、エクストラマテリアルの通りA++にするべきという意見が大勢を占めるようでしたらそちらに従いたいと思います。


329 : 雪崎 絵理&セイバー ◆R/DzX5mHgw :2014/07/03(木) 15:46:58 RX0zZvYw0
雪崎 絵理&セイバーを投下します。


330 : 雪崎 絵理&セイバー ◆R/DzX5mHgw :2014/07/03(木) 15:47:28 RX0zZvYw0

「行ってきます!」
そう言って、少女は勢い良く玄関から高校に向けて駆け出していった。
セーラー服とロングヘアーをはためかせて慌ただしく駆けて行く様は、女子高生特有の溌剌とした愛らしさを醸し出している。
「おはよ!絵理!」
「おはよ、――。」
通学路が同じ友人とあいさつを交わす、その事自体に何の変哲もない、極自然な日常的行為である。
ただ、雪崎 絵理が誰かの名前を呼ぶ度に彼女の脳内に響き渡るノイズ音がある。
…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
それはどこか、駆動するチェーンソーの音に似ていた。

「大丈夫?頭痛いの?」
「うぅん、全然だいじょうぶだょ」
ノイズと共にもたらされる鈍い頭痛にはもう慣れた、しかしこのノイズと共に胸の底から湧き上がるような焦燥感は何なのだろうか、
家族仲は良好だし、友人もいる、恋人は――まぁ、そのうち、
成績面でも優秀の部類に入ると言って良いし、部活も上手くいっている、何一つ生活に不満なんて無い。
だというのに、何かを忘れているような気がする。
「――何か、大事な事を」
…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

夕食はすき焼きだった。
母親は今日は奮発したのよ、とどこか自慢げな顔つきであるし、
弟などは、まだ煮えてもいない肉に手を付けようとして父親にたしなめられている。
ただ、絵里だけはこの状況を疑問視していた。
夏日照りの暑い今日である、暑い時には熱い食べ物を食べれば良いという話もあるが、
だからと言って、何も言わずに鍋物を受け入れるような家族だっただろうか。
弟ならば、不平不満の一つも言いそうなものを、そこまでを思い、弟と絵里の目が合った。

…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

人形と目が合った。

「あなた達……」
目の錯覚に過ぎない、絵里はそう思い込もうとした。
しっかりと見れば、やはり目の前にあるのは弟の顔だ。
最近、疲れているから、だから弟の顔が人形に見えてしまうのだ。
そう、思い込もうとして――やはり無理だった。

「だれ?」
目の前にあるのは確かに人形などではなく、人間だ。
だが、それは彼女の知っている家族の顔などではなかった、ああ、そうだ、何故忘れてしまっていたのだろう。

「絵里!待ちなさい!!絵里!!」
全てを思い出した彼女は、偽物の母親が制止するのを振り切って、外へと駆け出していった。
何もかもに気づいてしまっても、母を騙る彼女も、弟を騙る彼も、父を騙る彼も、
きっと家族のままでいさせてくれたのだろう、それが彼らの役割だとしても――それでも、家族になってくれたのだろう。

でも、家族は死んでしまった。
雪崎 絵理は、だから戦っているのだ。

どこまでも、どこまでも、走って行く。
後ろを見ると、もう母だった人はいない。
完全に振りきれたようだ。

夜の公園のベンチで一息つく、くうと小さい腹の音が鳴った。
結局、家族ですき焼きを食べることはなかった――でも、もういいのだ。

…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
以前から鳴り響いていたチェーンソーの駆動音染みたノイズが現実に生じた。

世界を切り裂いて、サーヴァントが降りてくる。
雪崎 絵理が戦うために、その願いを叶えるために。


331 : 雪崎 絵理&セイバー ◆R/DzX5mHgw :2014/07/03(木) 15:48:08 RX0zZvYw0


「あなたが――私のサーヴァントね」
緑色の上着に紺色のジーンズ、左手にはハンドベルトコンピューターを装着している。
年齢も彼女と同程度であり、背に担いだ剣が無ければ、とてもサーヴァントとは思えない、
いや、彼女もまた、一人の例外を除いて誰にも露見することなく敵と戦い続けたように、
戦う者というのは、そういうものなのだろうか。

「君の願いを……教えて欲しい」
「……なんで?」
絵里が聖杯に懸ける望み、それは他の参加者に比べれば余りにも小さいものだろう、
しかし、彼女にとっては真剣なもので――だから、少しだけ言うことが躊躇われた。
「願う内容によっては……君を殺さなければならない」
濁流のように押し寄せる殺意は、目の前の少年がやはりサーヴァントであることの証左であった。
どれ程の修羅場を超えれば、いや――彼は英霊となった、この結果が何もかもを証明している。
恐怖に意識を飛ばしてしまいたくなる、偽りの家族の元へと帰り、全てを忘れてしまいたくなる、
けれど、毅然とした態度で絵里はサーヴァントの視線を受け止めた。
命を賭して戦ってきた、ならばこの問いにも命を賭して答える、ただそれだけだ。

「お父さんとお母さんと弟が、交通事故で死んだんです、
なんにも悪いことしてないのに。普通の家族だったのに。何の前触れもなくみんな死んじゃって」
「……家族を蘇らせたい?」
「それで、あたしの好きな男の子もね、転校しちゃうらしいんです、あたしがとても会いに行けないような場所に」
「……転校を止めさせたい?」

「みんなに帰ってきて欲しい……」
ほとんど聞き取れないような小さな涙声で彼女は確かに言った。

「……あたし、本当はみんなと一緒にすき焼きが食べたかったの…………でも、あの人達は偽物で……でもあたし……あたし……ひっく」
「もういいよ」
「……ひっく」
「もういいって!」
殺気は消えていた、今この場所にいるのは泣きじゃくる絵里をなんとかしようとあたふたとするただの少年だった。

「僕が何とかする、君のお母さん、お父さん、弟、恋人、何から何まで、何とかする。
なんなら君は聖杯を鍋にして、すき焼きでもしゃぶしゃぶでも好きに食べれば良い、もちろん君の家族、恋人も一緒だ、ついでに僕もいれてくれると嬉しいけど贅沢は言わない、
なにせ恋人がいる君に僕が付いて行ったらなんか複雑な関係っぽいし、何より僕には恋人がいるからあんまり勘違いはされたくないからね、大丈夫、何から何まで大丈夫だ。
わかるよ僕も、僕だって母さんや父さんに会いたいし、友達や幼馴染にも会いたい、どうでもいいけど幼馴染ってなんか流れ的に僕と付き合うものかと思ってたら、
僕の友だちと付き合ってて、旅の最中に何度もええいこいつ絞め殺したろか、って思うことがあったよ、まぁあいつはいいやつだったけどね。
とにかく、僕に任せておけば全然オールオッケー!」
「……ほんとに?」
「あったりまえだろ!」
景気良く言ったサーヴァントであったが、でも――と続けて、絵里に問いかけた。

「君は願いのために……人を殺せるかい?」
「……あたしは、ころせ」
「なーんて!全部僕がやるから、いいよいいよ」
絵里の言葉を最後まで聞かずとも、彼女の答えはわかっている。
ただ彼女の決意のために――出来れば彼女には手を汚させたくはない。
彼女は知っているのだ、失う悲しみを。
ならば、それを喪失を与える悲しみもまた、人一倍にわかってしまうだろう。

「え?」
「こう見えても、母親の偽物から親友、魔王に大天使、なんならヤクザに狂信者まで殺してる、ちょっとしたジェノサイダーだからね。殺しに関しては、プロだよプロ。
だから……何もかも僕に任せておきなよ、君が天井の染みを数えている間に、僕がすべてを終わらせる」
「……見くびらないで!」
耳まで紅潮させた彼女の怒気に気づいたのは、流石英霊と言えるだろうが、
しかし女性はこういう場合、平手打ちを放つものだという固定概念が彼を傷つける羽目となった。
絵里のローキックが、彼の膝を打つ。

「あなたが人を殺すなら、それはあたしが殺すのと同じっていうことぐらいはわかってるんだから。だから、だから……きっと、あたしは殺す」
「ああ……わかったよ」

彼女は覚悟を決めた、いや――とっくに決めていた。
ならば、もう言うことはない。

「セイバー ザ・ヒーローの名において、君に聖杯を……君に訪れた全ての不幸を取り除くことを誓う。コンゴトモヨロシク……」


332 : 雪崎 絵理&セイバー ◆R/DzX5mHgw :2014/07/03(木) 15:48:39 RX0zZvYw0

【マスター】
雪崎 絵理@ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

【参加方法】
父親の遺したゴフェルの木片を発見する。

【マスターとしての願い】
みんなに帰ってきて欲しい

【能力・技能】
『対チェーンソー男』
チェーンソー男との戦闘の時のみ、常人離れした身体能力を発現することが出来る。

【人物背景】
極普通の高校一年の女子生徒であったが、家族の葬式の帰り道に出会ったチェーンソー男と戦う様になる、
チェーンソー男の正体は作品中では語られていないが、彼女曰く、哀しいことを生み出す悪者らしい。
チェーンソー男との戦いの最中、ある少年と出会い、最初はいがみ合いつつも、最終的に彼の協力を受け入れ共に戦うようになるが、
少年が転校することとなり、また彼女は一人ぼっちになってしまう。
その転校を止めるために、彼女はチェーンソー男に最後の戦いを挑むはずだったがゴフェルの木片を手に入れたので、聖杯戦争に参加することとなった。

【方針】
優勝を目指す。

【クラス】
セイバー
【真名】
ザ・ヒーロー@真・女神転生Ⅰ
【パラメーター】
筋力A(B) 耐久B(C) 敏捷B(C) 魔力D(E) 幸運D(E) 宝具A
【属性】
中立・中庸
【クラススキル】
対魔力:C
騎乗:C

【保有スキル】

戦闘続行:A
ナイフで撫ぜる程度で死ぬほどの致命傷を負っても動き続けるその様は人間であるが故に怪物染みて見える。

話術:D
言論にて人を動かせる才。
取引から契約まである程度のことは行えるが、悪魔召喚プログラムを失っているために、
言語が通じない相手との交渉は不可能。

心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

人間:A
友が魔と融合しようとも、友が神の使徒になろうとも、それでも彼は人間で在り続けた。
彼が人間で在ることを捨てない限り、彼は英霊になろうとも人間として扱われる。

【宝具】
『握られしは一振りの神(ヒノカグツチ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2〜4 最大補足:1人
炎の神をその刀身に封じた魔剣。
常時発動方の宝具であり持つだけで全能力が一段階ランクアップする。

『神が救わぬゆえに(ハンゴンコウ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大補足:1人
屍鬼と化した幼馴染を偽りの生から解放した逸話から生まれた宝具。
死を望む屍鬼を強制的に成仏させる。

【weapon】
『握られしは一振りの神(ヒノカグツチ)』
ザ・ヒーローの宝具である。

【人物背景】
ただの少年が、母を殺され、
ただの少年が、故郷を喪い、
ただの少年が、幼馴染を殺し、
ただの少年が、友を殺し、
ただの少年が、天使を殺し、
ただの少年が、魔王を殺し、
そして誕生した英雄。

【サーヴァントとしての願い】
特に無し、ただ聖杯を手にする相手を選びたいとは思っている。

【基本戦術】
東京ではないために将門装備も失ってしまった上に、セイバーとして召喚されたために悪魔召喚プログラムはその機能を停止し、銃を持ち込むことも出来なかった。
また、神が救わぬゆえにもよっぽどの場合で無ければ効用を発揮しないため、基本的にはヒノカグツチでの近接戦闘が望まれる。


333 : 雪崎 絵理&セイバー ◆R/DzX5mHgw :2014/07/03(木) 15:49:26 RX0zZvYw0
投下終了します。


334 : ◆t//1Orjh2Y :2014/07/03(木) 16:56:19 Ag1OB2TY0
星宮ケイト&キャスター投下します。


335 : ◆t//1Orjh2Y :2014/07/03(木) 17:00:49 Ag1OB2TY0
「なんということだ」

星宮ケイトはうちひしがれていた。
世界征服を目論む秘密結社ズヴィズダーの首領ヴィニエイラ様こと星宮ケイト。先日東京西ウド川を征服した後、何だかんだで世界中の敵対組織を征服した偉大なる幼女である。そんな彼女が落ち込むなど何があったのか。

ある日、古代ウド川文明の遺跡を調査していたケイトは、ウドに混じって生えていたウドのようなナニかを収穫した。それこそがゴフェルの木片、願いを持つ者を聖杯戦争へと誘うキーアイテムだった。ケイトは見事木片に誘われて方舟へと送り込まれた。

それまでは良い。その程度のハプニングで膝を屈する程度では世界征服などできない。ケイトはタフな幼女なのだ。逆上がりだってできる。
問題はその後だ。
方舟へと進入した者は予選として記憶を奪われ、偽りの日常の中へ放り込まれる。
そこでの生活は楽しかった。昼は幼女仲間と遊び回り、夜は大好きなアニメを見て眠りにつく。
まんまただの幼女だった。

特に切っ掛けもなく、普通に偽りの日常から脱出できたあたり、流石は星宮ケイトと言えたが、短い間でも世界征服を忘れてお気楽幼女として過ごした自分をケイトは恥じた。
それはもう猛烈に恥じた。



そのせいで先程から声をかけている自分のサーヴァントに気付けない程に。



大丈夫だろうか。アモンは不安になった。
キャスターのサーヴァントとして星宮ケイトに召喚された彼は、いきなり自分の願いに暗雲が立ち込めたような気がした。
正直、第一印象から物事を判断したくはなかったが、蹲りながら嘆いている幼女とうまくやっていける自信がなかった。
過酷な戦いは覚悟していた。
ダメなマスターを引き当てる可能性も考えてはいた。
だが、こうゆう方向の覚悟ではなかった。ミラーフォース警戒したら次元幽閉がきたみたいなものだった。

これが聖杯戦争である以上、アモンはマスターなしには戦えない。
いくら気に入らなくてもマスターぶっ殺して1人で戦うという手段はない。
いくら目的のためなら冷酷非道な真似をするアモンも、さすがに幼女に手荒な真似はしたくなかった。
アモンの願いは誰もが平等に苦しみや憎しみなく暮らせる世界を作ることなのだ。

やるしかない。実はケイトは古代ウド川文明の女王で、神具ガラクーチカの呪いによって成長が止まっているだけの凄まじい長生きな幼女だとは知らないアモンは、ケイトを混乱しているただの幼女だと思ってしまった。

歴戦のデュエリストで異世界生活も長い戦うエリート御曹司であるアモンでも、そう簡単にケイトを推し量ることはできなかったのだ。


1人静かに子守りを覚悟するアモンを余所に、ケイトは自責の念から立ち直った。


世界征服と世界平和。
2つの大いなる願いを秘めた2人組の戦いは先ずは自己紹介から始ろうとしていた。


336 : ◆t//1Orjh2Y :2014/07/03(木) 17:03:41 Ag1OB2TY0

【クラス】キャスター
【真名】アモン・ガラム@遊戯王デュエルモンスターズGX
【パラメーター】筋力D 耐久C 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具EX
【属性】混沌・善 
【クラススキル】
 陣地作成:B
 防衛時に有利に働く陣地を張れる。

【保有スキル】
 召喚:A
 カードを通じて対応する精霊世界のモンスターを呼び出す。通常のデュエルのルールに従わずにモンスターを召喚できる。Aランクともなれば大抵のモンスターを召喚、使役できる。魔術の一種として扱われる。

 魔術:E
 キャスター自身に魔術を扱う適性はない。

 デュエルマッスルB
 厳しい訓練で鍛え上げた肉体の証明。戦闘時のみ魔術系のスキルと宝具を封じることで筋力耐久敏捷をBランクにアップさせる。

 空虚な聖者E
 心に持つのは純粋な願い、その心には少しの闇も存在しない。自身に対する精神干渉を無効化し、精神的なバットステータスに陥らない。

【宝具】
 究極封印神(エクゾディオス)
 ランク:E 種別:対人 レンジ:2 最大補足:1
 魔術系スキルと宝具を封じることで使用可能。
 封印された魔神の力の一端を解放して使役する。封印されているためランクが低く本来の能力には及ばないが、念動力といった特殊能力も使用できる。
 魔神のステータスは筋力A耐久A敏捷E魔力A相当。

 怒りの業火(エクゾードフレイム)
 ランク:EX 種別:対人 レンジ:5(∞) 最大補足:1
 5枚のパーツが揃えば勝利するという概念が宝具となったもの。封印されしエクゾディアの力を解放して対象1人に数値上∞のダメージを与える。この宝具は回避も防御もできない、対抗するには同じく勝利を確定させる概念宝具が必要。発動には宝具の標的に姿を見せた上で発動レンジに捉えた状態を保ち、ルールに乗っ取ってカードの効果や1ターンに1度のドローによって手札にエクゾディアのパーツを揃えなければならない。この時、召喚スキルに制限が掛かり通常召喚は1ターンに1度、上級モンスター召喚には生け贄が必要になる。1ターンは60秒。

【weapon】
「アモンのデッキ」
 アモン・ガラムの所有するデッキ。雲魔物、エクゾディアの混合デッキ。
 カードの精霊を呼び出すだけであり、カードの効果がそのまま再現されるわけではない。

【人物背景】
 幼い頃に両親から捨てられて孤児となり、雲を見つめながら死を待っていた所を超巨大財閥ガラム家に跡取りとして拾われた。その後、ガラム夫妻の間に息子・シドが生まれたことにより、ガラム家の跡取としての価値を失う。投げやりになり、一度はシドを殺そうとしたものの、その後はシドと財閥のために身を捧げる覚悟をする。
 異世界では、誰もが平等に苦しみや憎しみなく暮らせる世界を作るために最愛の女性を生贄に力を手に入れ、立ち塞がる相手を葬ってきた。その願いは完全に純粋なものであり、その心には一切の闇は無い。
 異世界では使役する魔神に宿った最愛の女性の心の闇を利用され敗北した。
 一見温厚だが目的のためならば非道な手段も辞さない冷酷な一面を持つ。どんな相手にも冷静に対応できる柔軟な思考力を持ち、他の人間では昏睡状態になるような過酷な状態でも軍人顔負けの肉弾戦を行える優れた肉体を持つ。

【サーヴァントとしての願い】
 誰もが平等に苦しみや憎しみなく暮らせる世界を作る。

【基本戦術、方針、運用法】
 身体能力と技術を活かした肉弾戦か、召喚したモンスターによる攻撃が基本。
 利用できるものは全て利用して自分の願いを叶える。


337 : ◆t//1Orjh2Y :2014/07/03(木) 17:06:07 Ag1OB2TY0
【マスター】星宮ケイト@世界征服〜謀略のズヴィズダー〜

【参加方法】古代ウド川帝国の遺跡で木片を見つける。

【マスターとしての願い】
 特に無し。しいて言うなら、方舟と参加者を征服すること。

【weapon】
「ガラクーチカ」
 ウサギのような化け物のぬいぐるみ。機械仕掛けの巨大な上腕を召喚する。
 「征服実行」という物理攻撃有りの説得を可能とする。つまり殴る。
 正体は「征服の想い」を力として具現化させる神具であり、永遠に年をとることがなくなる呪いをケイトに与えた。

【能力・技能】
 「征服実行」による「ヴィニエイラ式変異打倒説得術」を得意とする(ただし、「説得」に応じる「心」を持つ者でないと無効化される)。
 バリアを張って戦車砲弾を無力化することもできる。
 西ウド川村公安委員会発行の免許証を持ちバイクの運転もできる。

【人物背景】
 見た目は可愛い幼女だが、実は謎の組織・ズヴィズダーを率いる首領。外見通り精神的に幼い一面を持つが、高いカリスマ性と「世界征服」というものに対して独自の思想と信念を持ち、配下を労う慈悲深さを持つ。そのため部下たちから崇拝されている。喫煙者を非常に毛嫌いしており、一切の慈悲を見せない。
 古代ウド川文明の王女であり、世界を征服する運命を持っていると、神官から征服の想いを力として具現化させる神具.ガラクーチカを授かったが、同時に呪いの様に永遠に年をとることがなくなり、ズヴィズダーを結社し、世界を征服し呪いが解けるその日を信じて今日まで活動していた。

【方針】
 先ずはサーヴァントを召喚する。


338 : 星宮ケイト&キャスター ◆t//1Orjh2Y :2014/07/03(木) 17:07:23 Ag1OB2TY0
星宮ケイト&キャスター投下終了します。


339 : ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:15:01 YvrDlzJA0
これより投下します。


340 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:15:49 YvrDlzJA0

「まだだめよ」

 少女は世界を見つめている。書き換えられた世界。理を破損させた世界。

「まだだめよ」

 少女は少女を見つめている。本当の姿を取り戻さないように。理へ立ち戻らないように。

「まだだめよ」

 少女は月を見つめている。彼女の世界にはない月。理をも書き換えられる月。

「――――見つけた」


 ■ ■


「……あの夢、なんだったのかな」

 私は朝に見た夢を思い返しながら、学校の廊下を歩いていた。
 まだだめよという声の中、木の上で何かを見つめている。そんなよくわからない夢だった。
 ぼんやりと考え込んでいたせいでずり落ちそうになった眼鏡を慌てて支える。
 今日は私が初めて学校に行く日だ。不安はある。でもきっと大丈夫。私はもう変わった――何に?――んだから。
 藤村先生に半分引っ張り込まれるような形で、私は教室に入った。そのまま、元気よく自己紹介。

「暁美ほむらです! よろしくお願いします!」

 前の――いつの?――ように怯えないで、胸を張ってあいさつ。そのまま教室を――誰かを探すように――見渡した。

「……あれ?」

 誰かがいない。大切な誰か。私が■■■■になった理由。
 学校に来るのははじめてのはずなのに、この教室にいるべき誰かが見当たらない――





「はぁ……」

 結局、はじめての学校は上の空で過ごしちゃった。
 どうしてこんなにも気になるんだろう。分からない――思い出せない。

 空は夕暮れを通り越して夜になり始めている。放課後も■■さんが見つからないか探し続けてしまったせいだ。
 私の家は街から少し外れたところにあって、だから人通りも少なくて……

「?」


341 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:16:27 YvrDlzJA0

 なんとなく違和感を覚えて、回りを見渡した。人通りが少ない、どころの話じゃなかった。
 誰もいない。まるで、■■の結界にでも迷い込んだみたいに……街並みはそのままだから、■■の結界とは違うけれど。
 ふと、視界の端に何かが映ったように感じた。まるで、どくろのような何か。
 思わず眼鏡を傾ける。だけど、もうどくろはそこにいなくて。

「……主人の人払いに、気づいていたな」

 代わりに、上から、声。
 とっさに見上げようとして……バランスを崩して転んでしまった。けれど、そのおかげで助かった。
 さっきまでいたところに、どくろのお面をつけた何かが降って来たから。

「だ、だれ!?」
「いい加減ルーラーに勘付かれかねん。手短に済ませる」

 私よりも小柄なその人は、だけどどう見てもまともな人じゃない。全身が真っ黒で……存在感が幽霊みたいで。
 これなら■女や使い■のほうがよっぽど人間らしいと思う。

「ぁ――――」

 殺される。助けを、助けを求めなきゃ。思わず叫び声を上げようとして、

「……違う」
「む?」

 それを飲み込んだ。私から溢れる魔力に、サー■■ントが足を止めた。
 助けなんて求めない、頼らない。守られる私じゃなくて、守る私になりたいって願ったばっかりじゃないか。

 そして、そのための力が私にはある!

 肌身離さず持ち歩いていた宝石が、ソウルジェムが輝く。光が私を包み込んで、私の存在を変えていく!

「ウィザ――」

 サーヴァントが身構えようとして……止まった。私が止めた。
 私の魔法。やり直しの願い。時間とのコネクト。それが、私を時間の流れから独立させているんだ。
 いるんだ……けど。

「……どうしよう?」

 止まった世界の中でどうすればいいのか、ぜんぜんわからない。
 ちょっと悩んで、とりあえず謝ってから全力で殴って、蹴って、息切れしていたら……いきなり時間が動き出した。

「ード……!? 貴様、いつ触れた」
「あ、あれ!?」

 なぜか時間を止める魔法の効きが悪かった。そして、私の攻撃は全然効いてなかった。
 それでも触られた感覚はあったみたいで警戒するサーヴァントと、それ以上に混乱する私。
 あたふたしていると、盾に何かぶつかったような振動が来て私は倒れこんでいた。
 何か攻撃された、と気付いた時にはもう首を掴まれて持ち上げられていた。

「……か、はっ……!」
「あの力は、この状態では使えんようだな」

 サーヴァントは冷徹に言い放つ。死ぬ。このままじゃ絶対に死ぬ。
 いやだ、死にたくない。そう思って必死に首を振るけれど、サーヴァントの腕はぴくりともしない。

 死にたくない。
 死ねない。
 私は鹿目さんを守るどころか、まだ再会だってしてないのに――!


342 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:17:03 YvrDlzJA0

「――――チッ」

 突然、首から手が離れた。同時に、地面で何か金属が跳ねたような音。

「げほっ……げほっ、ごほっ!」

 咳き込む。急に呼吸が戻ってきてのどが痛い。眼鏡を落としてしまったみたいで視界がぼやけてる。
 だけど、一番痛いのは左手だった。サーヴァントには触れられていないはずの、手のひらが。
 私のソウルジェムがある手の甲のちょうど反対側に、何かが刻まれていくような感じがある。

「これは……!?」

 サーヴァントは助けに来た誰かを見て戸惑っているみたいだった。
 いったいどうなっているのか私にはわからない。
 ただ、こう言ってからしばらく後にサーヴァントはいなくなったみたいだ。
 ……たぶん。

 ともかく息を落ち着かせて、眼鏡を拾って周りを見て……私は息を呑んだ。
 そこにいたのは、私と同じ服を着て、私と同じ盾を持つ女の子だった。身長も同じくらいで、髪の色も同じ。
 ただ私と違って髪を解いていて、眼鏡を掛けていなくて、私よりずっと美人に見えた。

「あなたは……いったい」
「私はキャスター。
 ――――そして、未来のあなた自身」

 私の質問に、『私』はそう答えた。


 ■ ■


343 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:17:51 YvrDlzJA0


「じゃあ……キャスターは、何度もやり直した私?」
「そうよ」

 自宅に戻ってリビングに腰を落ち着かせた私は、キャスターにたくさん質問をした。
 本当はあそこですぐに聞きたかったけど、「ここに居座り続けるのはよくない」と言われたから、家に帰るまで我慢して……待ちきれなかった分を一気にぶつけた。

「鹿目さんは……?」
「…………少なくとも、状況は前より良くなったわ。私もまだ、頑張っている途中だけど」
「……よかった」

 それを聞いて安心した。私は鹿目さんの役に立てるんだって。
 そう思ったところで、鹿目さんや巴さんは今どうしているんだろうと気になってきた。

「どうやったら帰れるんですか?」
「勝ち残ればいいでしょう」
「でも、魔女が相手じゃなくて……人殺しだなんて」

 そうだ。
 サーヴァントを倒すってことは、そのマスターの人を殺してしまうってことなんだ。
 その事を考えるだけで、私は泣きたくなる。

「そもそもなんで私はここにいるのかとか、あの木片は何なのかもぜんぜん分からなくて……」

 退院した私は、一週間後には登校日ということでそれに備えて色々と準備をしていた。魔法の練習とか。
 荷物が送られてきたのはそんな時。妙に私を惹きつけるメモが貼ってあって、気になったから荷物を開けて……中にある木片を手に取った途端に、私はここに来ていた。

「それはゴフェルの木片。単純に言えば、この方舟の構造材よ。
 木片が願いを感知すると、方舟の中へ招き入れられるの。
 あなたが私なら、願いを持っていないなんて事はないでしょう」
「そ、そうですけど。
 いろいろ知ってるんだ……」
「ええ……少なくとも、あなたよりはずっと。だから断言できる。
 ここから逃れる方法はないわ。他の全てのマスターとサーヴァントを倒す以外にはね」

 紅茶を飲みながら、キャスターは説明する。私はうつむくだけだった。
 未来の私が言うんだから、そうなんだとは思う、けど。でも、納得はできない。

「まどかと共にいたいのなら、勝ちなさい。
 そうすれば帰れるだけじゃないわ。ムーンセルの力で、まどかを助けることだってできる」

 その言葉に、私は顔を上げた。
 聖杯が願いを叶えるというのなら、勝ち残るってことはただ帰られるってだけじゃないんだ。

「ワルプルギスの夜を消してもらえれば……
 鹿目さんも巴さんも、死なない?」

 私の言葉に、キャスターはゆっくりと頷いた。
 思わず、自分の手を握りしめる。人を殺すのは嫌だ。怖いし、かわいそうだ。
 でも、帰る手段はこれしかなくて。そして、私の願いは完璧に叶うのかも。

「……分かりました。
 鹿目さんや巴さんと一緒に魔法少女を続けるために、頑張ってみます」

 だから決意した。
 まっすぐキャスターを見つめて、言葉を届ける。
 キャスターは、小さく微笑んでいた。


 ■ ■


344 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:18:25 YvrDlzJA0


 私は、目の前にいるマスターを冷めた気持ちで見ていた。

 何も知らずに夢物語を言う自分。
 魔法少女は素晴らしいものだと勘違いしている自分。
 その願いはやがて、まどかに何もかも全て背負わせることになると知らない自分。

「でも、魔女が相手じゃなくて……人殺しだなんて」

 あなたの世界ではまだ、魔法少女は魔女になる存在なのに?
 あなた達は元・魔法少女を狩っているのに?
 私は――まどかを殺したことすらあるのに?

「そもそも、あの木片は何なのかもぜんぜん分からなくて……」

 私が世界を跨いで送ったから。過去の自分はどんな事を書けば開けようとするかも分かるから。
 私が方舟へ干渉する道しるべとして、召喚してくれるマスターが必要だったから。

「そ、そうですけど。
 いろいろ知ってるんだ……」

 むしろ、あなたが何も知らないだけ。

「ワルプルギスの夜を消してもらえれば……
 鹿目さんも巴さんも、死なない?」

 そこで死ななくても、所詮は一時凌ぎにしかならない。魔法少女が魔女になる定めがある限り。
 だからまどかは自分一人で全部背負い込んだ。私が背負い込ませてしまった。
 
「……分かりました。
 鹿目さんや巴さんと一緒に魔法少女を続けるために、頑張ってみます」

 私が頑張った結果、まどかは魔法少女が魔女になる定めを覆すために概念――円環の理なんてものになって、消えてしまって。
 それを貶めてまで取り戻したまどかすら、ふとしたきっかけで概念に戻ってしまいそうな状態なのに。
 それなのに、三人で魔法少女を続けたいなんて言うのか。

 とうとう耐え切れず、小さくだけれど思わず笑ってしまった。
 きっと、マスターには私の願いなんて想像すらできないに違いない。

 私の願い、それは宝具『叛逆の物語』の完成。
 世界の改変を完全なものとし、円環の理からまどかを完全に分離させる。
 私一人の愛では改変は不安定なまま。だから、ムーンセルのような大規模な願望器を私の宝具と一体化させる。
 力を大きく増した『叛逆の物語』は、もはや円環の理すらも及ばない域に至るだろう。

 そしてこのマスターは、ようやく「見つけた」存在……私をサーヴァントとして召喚してくれる存在だ。
 役目はもう半分終わっているけれど、それでもまだ私を方舟の中に繋ぎ止めるマスターは必要だ。

(今は黙っておくわ……だけど私と契約している以上、あなたもきっと気付くでしょうね)

 マスターとサーヴァントはラインで繋がっているもの。だから、互いの記憶を夢として見ることがある。
 まして、マスターと私は同一人物。更にダメ押しとして、私達の魔法には因果を集める副作用がある。
 そんな私達が契約していればどうなるか。

(私と契約して、悪魔になってみるといいわ。夢の中でね)

 記憶は流入し、因果は混線する。
 自分の願いがどんな未来を辿るか、マスターは味わうことになるだろう――――


345 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:19:26 YvrDlzJA0
【マスター】暁美ほむら(TV第10話)
【参加方法】
 初めての時間遡行の後に送られてきた木片に触れて。
 ……なお、その木片は悪魔と化した暁美ほむらが送ったものである。
【マスターとしての願い】
 ワルプルギスの夜を消した後、元の世界で鹿目まどかや巴マミと一緒に暮らす。
 また聖杯戦争の中で、自分もキャスターのようにかっこ良くなりたい。
【weapon】
 強いて言えば魔法少女に変身した際の盾。まだゴルフクラブすら持っていない。
【能力・技能】
 魔法少女への変身により、キャスターと同じ宝具『やり直しの願い』を使用可能。
 また、無意識に『重糸する因果線』を使用している。
 ただしそれ以外のキャスターの宝具・スキルは何一つ持たず、戦闘技術は素人同然。
 時間停止があっても魔法少女の中ではぶっちぎり最弱。
【人物背景】
 いわゆる「メガほむ」。魔法少女になったばかりの、真実について何一つ知らない暁美ほむら。
 詳細についてはキャスターの項目を参考のこと。
【方針】
 キャスターの言う通りに頑張る。でも、やっぱり人殺しは最小限にしたい。


【クラス】キャスター
【真名】暁美ほむら(漫画版叛逆の物語)
【パラメーター】
 筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具EX
【属性】
 混沌・悪 
【クラススキル】
 陣地作成:E
  自らに有利な陣地を作り上げる。
  ……が、一般的なキャスターのような『工房』や『神殿』ではなく、火器を並べた軍事的な意味での陣地。
 道具作成:E
  爆弾などを調合できる。素人の製作とは思えない火力を誇る。
  ……が、そもそもサーヴァントとして召喚された際に手榴弾などを大量に持ってきている。
【保有スキル】
 変化:−
  文字通り、「変身」する。
  ……が、分霊であるサーヴァントの身では本来の力を発揮できないのでこのスキルは消滅している。
 自己暗示:E
  自身にかける暗示。精神攻撃に対する耐性を上げるスキル。
  ……が、キャスターの場合どちらかと言うと自分に無理やり言い聞かせているといったほうが正しく、効果は低い。
 単独行動:E
  マスターを失っても数時間ほど現界可能。


346 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:20:31 YvrDlzJA0

【宝具】
『やり直しの願い(コネクト)』
 ランク:E 種別:対界 レンジ:なし 最大捕捉:1
  かつての願いを元にした時間停止能力の発現。本来は砂時計の砂を傾ける事による能力。
  キャスターに触れている者に対しては時間停止が働かない。
  ムーンセルでは再現の都合上で単に魔力を消費するだけで使用できる宝具になっており、持続力も悪化している。
  それに伴い、時間遡行の能力は消滅した……副作用を除いて。
  また、付随する能力として盾の中に色んなものを収納することが可能だが、サーヴァントである以上武器は自由に取り出せるので意味がない。

  時間操作という魔法を操る対界宝具にも関わらずランクが低いのは、元はあくまで少女一人の願いから生まれた宝具の上に『重糸する因果線』に神秘性を持って行かれているため。

『重糸する因果線(マギア)』
 ランク:EX 種別:対人 レンジ:なし 最大捕捉:1
  時間遡行能力の副作用。自分自身と契約したことで変異している。これはマスターの側も同様。
  二人の「暁美ほむら」のラインが繋がっている事で互いの因果線が束ねられ、キャスターの知識や経験がマスターに流れ込んでいく。
  通常のサーヴァントとマスターでも記憶の流入は有り得るが、この宝具は戦闘技術や能力も習得させる。

  効果としては魔術で代用可能なものに過ぎず、使い勝手という点では『やり直しの願い』のほうが圧倒的に上。
  にも関わらずランクが規格外なのは、この宝具が鹿目まどかに作用して「円環の理」を生み出したからである。

『叛逆の物語』
 ランク:EX 種別:対界 レンジ:なし 最大捕捉:鹿目まどか
  『愛』による因果律の書き換え。
  この宝具は暁美ほむらが自分の世界に対してのみ使用できる。そして、今も使用し続けている。
  当然、サーヴァントの身では使用できない。ムーンセルに対して効果を齎すこともできない。
  一言で言えば「使用不能」。

【weapon】
 各種銃火器、爆弾などを大量に所持。
【人物背景】
 とある時間軸で魔法少女だった鹿目まどかに憧れ、そしてその死を否定するべくインキュベーターと契約して魔法少女になった少女。
 能力は特定期間内限定の時間停止と、一定期間の時間遡行。
 魔法少女となった事で自信がつき、弱気だった性格は明るくなった。
 ここまでが、マスターのほうの暁美ほむらの経歴。

 だが魔法少女の契約には裏があり、魔法少女はやがて魔女となって人々に害をなす運命にある。
 魔女化によって相転移する感情のエネルギーを回収する、というのがインキュベーターの真の狙いだった。
 それに気付いたほむらは時間遡行を繰り返しまどかを魔女化させないように試みたが、何度やっても上手くいかない。
 最終的にほむらはもう誰にも頼らないことを決め、人との接触や説明を避ける人物になった。
 しかし単独では最強の魔女・ワルプルギスの夜にどうやっても勝利できず、本編の時間軸におけるまどかは「全ての魔女を消す」ことを願いにして契約。
 ほむらの時間遡行により集まった因果の力で世界を改変して願いを叶えたまどかだが、その代わりに魔女を消す概念「円環の理」となって消滅した。
 以上、TV版。

 世界から魔女は消えたものの、エネルギーを求めるインキュベーターはほむらを魔女にして円環の理の掌握を試みる。
 まどか達の力でこの実験は失敗したが、ほむらは円環の理として迎えに来たまどかを『愛』の力で捕獲。
 再度世界を改変して鹿目まどかという人間を取り戻した。
 神にも等しい存在となっていたまどかを、更に因果律を書き換えることで取り戻したほむら。
 だがまどかの存在は不安定で、ふとした切欠で「円環の理」に戻る危うい状態にある。
 以上、叛逆の物語。

【サーヴァントとしての願い】
 ムーンセルを得ることで宝具『叛逆の物語』を完璧なものとし、鹿目まどかと円環の理を完全に切り離す。


347 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:21:08 YvrDlzJA0

【基本戦術、方針、運用法】
 『やり直しの願い』による時間停止からの攻撃が基本。
 二つ持っているEX宝具は片方はキャスター自身に効果なし、片方は使用不能なので意味が無い。
 本編通り、時間停止からの遠距離射撃や時間差攻撃を活用することになるだろう。
 同じ能力を持つマスターとの連携がカギ……なのだが、キャスター自身はマスターの力をあまり評価していない。

 キャスター自身の方針としては、汚い手段をためらうつもりはない。魂食いなども積極的にするだろう。
 ……もっとも、非情なように見えて情を捨てきれないのがキャスター。
 悪魔化後からの召喚と言えど、どこかで悪事にブレーキを掛けてしまう可能性は否定出来ない。

【備考】
 「魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」は劇場版と漫画版で物語の流れに違いはないが、ほむらのほむら自身に対しての感情は漫画版のほうが負の意味で「重い」描写が多いためこちらからの出典とする。


348 : 暁美ほむら・キャスター ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:22:04 YvrDlzJA0
投下終了です。
なおメガほむを襲ったのはオープニングで死んだハサンさんで、時系列的にはオープニングより前にあたります。


349 : ◆holyBRftF6 :2014/07/03(木) 19:57:45 YvrDlzJA0
ふとムーンセルによる召喚を分霊と呼んでいいのか気になったので>>345を修正






【クラス】キャスター
【真名】暁美ほむら(漫画版叛逆の物語)
【パラメーター】
 筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具EX
【属性】
 混沌・悪 
【クラススキル】
 陣地作成:E
  自らに有利な陣地を作り上げる。
  ……が、一般的なキャスターのような『工房』や『神殿』ではなく、火器を並べた軍事的な意味での陣地。
 道具作成:E
  爆弾などを調合できる。素人の製作とは思えない火力を誇る。
  ……が、そもそもサーヴァントとして召喚された際に手榴弾などを大量に持ってきている。
【保有スキル】
 変化:−
  文字通り、「変身」する。
  ……が、再現データであるサーヴァントの身では本来の力を発揮できないのでこのスキルは消滅している。
 自己暗示:E
  自身にかける暗示。精神攻撃に対する耐性を上げるスキル。
  ……が、キャスターの場合どちらかと言うと自分に無理やり言い聞かせているといったほうが正しく、効果は低い。
 単独行動:E
  マスターを失っても数時間ほど現界可能。


350 : ◆Emjcf.lfLU :2014/07/03(木) 20:20:05 qNVP5UFo0
ローラ&バーサーカー投下します


351 : ローラ&バーサーカー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/03(木) 20:21:19 qNVP5UFo0

ここは『方舟』にて行われる聖杯戦争の会場。

「なっしぃぃぃぃぃッ!!貴方がふなっしーのマスターなっしー!!」
「うふふふ。そうだよ〜〜☆私ローラって言うの〜☆」
「そうなっしかー!!ローラ、よろしくなっしぃぃぃ!!ふなっしーはバーサーカーのクラスなっしー!!」
「オッケ〜☆」
「なっしぃぃぃぃぃ!!優しそうなマスターと組めて最高なっしぃぃぃぃぃ!!」
「うふふふ。私も〜☆」
「ヒャッハーーー!!ところでふなっしーの名前はふなっしーなっしー」
「知ってるー☆」
「ヒャッハーーー!!」

現在目立たぬ路地の一角で、なんかデカイ梨と可愛いお姉さんがとてもシュールな会話していた。
ヒャッハーーー叫んでる梨は『ふなっしー』。 千葉県船橋市の非公認のゆるキャラである。(今はサーヴァントである)
そして可愛いお姉さんことマスターはローラ。天然系のタレントである。

「ふなっしーの願い事って何ー☆」
「願い事なっしか!?ふなっしーは橋市の公認ゆるキャラになりたいって思ってるなっしーー」
「そうなんだ〜☆うふふふ。」
「ローラの願い事は何なっしー?」
「ローラはね〜☆……ペットのモカの首輪が欲しいの!あ、モカは犬なんだけどー。うーんと、犬って知ってる?」
「知ってるなっしぃぃ!!馬鹿にしないで欲しいなっしー!!」
「ゴメンね☆あ、他にも大きなたこ焼きとか出して貰おうかなー☆あと新しい釣竿とか欲しいな」

他の参加者が聞いたら卒倒しそうな願い事を語り合っている二人。神秘の秘匿?なにそれ美味しいの状態。



「なっしーー!!ローラのためにふなっしーがんばるなっしいぃぃぃぃ!!」
「うふふふ。がんばろ〜☆」



方やテンション高く、方やマイペースなながらもやる気に満ちた声が上がるのだった。


352 : ローラ&バーサーカー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/03(木) 20:22:23 qNVP5UFo0
【マスター】
ローラ@現実

【参加方法】
何処かでゴフェルの木を入手したための参戦の可能性あり
【マスターとしての願い】
願い?……ん〜〜☆
一杯あってどれにするかわかんない〜☆

【能力・技能】
『マイペース』
どんな相手でもタメ口で話す

【人物背景】
日本のファッションモデル。東京都出身。LIBERA所属。実父がバングラデシュ人、実母が日本人とロシア人のクォーター。
モデルとしては雑誌『ViVi』への露出が著名。各種テレビ番組などへのタレントとしての露出も活発で、会話の直後に舌を出したり頬を膨らませたり、敬語が苦手なことから誰相手にもいわゆるタメ口で接するキャラクターで知られている
【方針】
どうしようかな〜〜☆



【クラス】
バーサーカー
【真名】
フナディウス4世(ふなっしー)@現実
【パラメーター】
筋力B 耐久B(C) 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具B
【属性】
混沌・善
【クラススキル】
狂化:−(B)
精神汚染スキルを持つため、狂化スキルは機能していない。
しかしその言動はぶっちゃけバーサーカーのそれと変わらない。

【保有スキル】
打たれ強さ:A
例え非公認でもへこたれずに地道にアピールし続けるメンタルの持ち主

話術撹乱:D
トリッキーな言論にて相手を混乱させる

精神汚染:C
独特なテンションが高い

虚言癖:B
言っていることの27.4%が嘘

【宝具】
『梨汁ブシュー(ナシジルブッシュュュ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:1人
梨汁と呼ばれる謎の液体を噴出し、触れた相手に何らかの状態以上を起こす。効果は完全にランダム
稀に対象のテンションや言動をふなっしーっぽくすることがある。

『梨の妖精郷(ふなっしーだいしゅうごう)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:10〜50 最大捕捉:60
ふなっしーの兄弟274体を召喚する宝具。因みにふなっしーは4男
兄弟のステータスはふなっしーとほぼ同じ。


【weapon】
ふなっしーは己の肉体のみで生き残ってやるなっしーー!!

【人物背景】
ふなっしーは千葉県船橋市に舞い降りた梨の妖精なっしー!
ふなっしーは2000年に一度現れる奇跡の梨の妖精だけど、両親は普通の梨の木なっしー!
兄弟は全部で274本でふなっしーは四男なっしー!
ちょっと口が悪くて虚言癖があるけど案外素直なっしー!

……2000年に1度だけ現れる奇跡の「梨の妖精」。両親は普通の梨の木
ハードロック・ヘヴィメタルを好んでおり、初めて買ったCDはディープ・パープルの『マシン・ヘッド』、好きな歌手はオジー・オズボーン、車の中でよく聴く音楽はエアロスミス、ライバルにはロブ・ハルフォードの名を挙げている。好物は桃。



ただし、ふなっしー曰く「虚言癖があり、言っていることの27.4%が嘘」とのことなので、いずれも本当かどうかは不明である

【サーヴァントとしての願い】
船橋市の公認になりたいなっしぃぃ!!

【基本戦術】
ゆるキャラなため戦闘はあまり得意ではないが、その奇抜な言動とトリッキーでアクロバティックな動きで敵を翻弄する……かもしれない


353 : ローラ&バーサーカー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/03(木) 20:23:00 qNVP5UFo0
投下終了です


354 : ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:25:47 YzpO7dkc0
ジーク&セイバー投下します


355 : ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:26:21 YzpO7dkc0


消耗品として生み出され、役目を終えれば廃棄される。
初めから生に意味はなく、終わりは運命付けられていた。

夢は、目覚めた瞬間に霧散した。
幸せな夢を見ていたのだとは思う。
生まれたことを祝福され、誰かに何かを強要されることもなく、心を通じた家族や有人と朗らかに過ごす。

その幸せな時間は、黒い竜によって踏みにじられた。
血を分けた兄弟姉妹たちが牙で噛み砕かれ、危地を救ってくれた親友が爪で切り裂かれ、彼を救ってくれた聖女が炎で焼き尽くされる。
そして、竜は彼を見る。


次は、お前だ。


恐怖に震え、怒りに叫んだ瞬間、夢から醒める。
真っ黒の悪夢はその瞬間霧となり、目の前には剣を構えた人影が佇んでいた。
剣は、まっすぐこちらに向けられている。
悪夢を切り裂いた剣――“セイバー”。
自然と、その人はサーヴァント“セイバー”なのだと認識できた。

「あなたは――」

一瞬、記憶の中の「あの人」を思い起こす。
“黒”のセイバー。竜殺しの英雄。彼を救ってくれた恩人。この心臓の、本来の持ち主。


「君が、私のマスターかね」

……落ち着いてみれば。
左眼に眼帯をした老人が恩人と似ているのは雰囲気だけで、声も姿も似ても似つかないものだったが。


356 : ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:27:20 YzpO7dkc0

「君は人間ではないな?」

セイバーとして召喚された老人には、眼前の少年が人間でないとすぐに理解できた。
“眼”を使うまでもない。
彼にはなにか、自分と近しいものを感じるのだ。それも確信に近い強固なものを。
それを問い質すと、

「ああ……俺はホムンクルスだ。でも、普通のホムンクルスとも少し違うのだけど」

なるほど、と腑に落ちる。
自分がセイバーとしてこの少年に喚ばれたのは、起源を同じくするためだろう。
すなわち、“フラスコの中の小人”――人によって生み出された生命、ホムンクルスである。
当然自分とは違う創造主に生み出されたはずだが、魂は似通るものか。

「君はどうしたいのだ。この戦いを勝ち抜いて叶えたい願いはあるのかね?」
「いや、ない。正直、なんで自分がここにいるかもわからない」
「では、戦う気もないか?」

これを肯定するのなら、セイバーは去るつもりだった。
彼は生前、力を尽くして戦い抜き、果てたのだ。
今更聖杯に望むことなどない。二度目の生など得て、あの戦いを陳腐なものにはしたくない。
呼び出された手前、マスターの意向には従おうと思っていたが、戦わないならそれまでだ。

「……これが聖杯戦争だというのなら。命を落とす者は必ず出る。俺のように、訳もわからず巻き込まれた人もいるかもしれない」

少年は頭を振る。
その眼に未だ迷いはあれど、強い輝きも見て取れる。
何色にも染まっていない、まっさらな白。
生まれたての赤子のような無垢な魂。

「なら……俺は、助けたい。あの人が俺を救ってくれたように、あの人がくれた力で……誰かを、助けたい。
 願いというなら、これが俺の願いだ。戦いを止めて、死ななくてもいい人を助ける」
「戦いを止めるか。だが、聖杯戦争においてそれは至難だぞ。多くの者は望んでこの戦場にやってくる。
 その者たちを前にして、君はどんな言葉を語る?」
「それは、わからない。俺はその人達の願いを知らないし……でも、やる前から諦めることはできない。
 だからもし、願いを叶えるために戦うマスターに会ったら、それはそのとき考える」

“あいつ”を笑えないな、と少年は苦笑した。その様子を見てセイバーは思案する。
この少年は非常に危うい。
力こそあれど、それを支える意思、魂があまりにも純粋だ。
しかし、だからこそ――先を見てみたいとも思う。
兄弟たちの誰とも違う。
幼いがゆえに何者にもなれる、可能性の種。
その種子が花開く時、あるいはホムンクルスという作られた生命に新たな答えを見出すのでないか――

「……いいだろう。幼き同胞よ、君を我がマスターとして認めよう。
 君の願い、他者を救い戦いを止める――聖杯を破壊するために、私が君の剣となろう」

聖杯にかける願いなどない。
が、同胞の辿り着く結末を見届けることには意味がある。
ならばこの剣を抜く、この瞳を開く理由としては充分だ。

「いいのか? あなたにだって願いがあるはずなのに」
「構わんよ。君と共に往けば、私も何か得るものがあるだろうからな」

セイバーは眼帯を解き、蛇の印が刻まれた瞳でマスターとなった少年を見る。

「私の真名はキング・ブラッドレイ。よろしくな、ジークくん」

二人の“ホムンクルス”は出会った。
それは、二人の“セイバー”が出会ったということでもある。


357 : ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:28:14 YzpO7dkc0

【クラス】
 セイバー
【真名】
 キング・ブラッドレイ@鋼の錬金術師(原作版)
【パラメーター】
 筋力B 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運B 宝具D
【属性】
 秩序・悪
【クラススキル】
 対魔力:C 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
 騎乗:E セイバーのクラスが本来備えるスキルではあるが、大総統に登り詰めた後は自分で乗り物を運転することはなくなったため劣化している。
      車やバイクなど生前の知識の範疇にあるものは操縦できるが、飛行機や生物などは不可。
【保有スキル】
 カリスマ:D 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
       自ら先陣を切って敵中に突入する勇猛さが、後に続く部下の士気を沸き立たせる。
 心眼(真):A 修行・鍛錬によって培った洞察力。
        窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
【宝具】
「最強の眼(ウロボロス・アイ)」
ランク:D 種別:自己強化宝具 レンジ:1~30 最大補足:10人
 ブラッドレイの眼帯の下の左眼は実は失われておらず、ホムンクルスの印が刻まれた特別製の眼が隠されている。
 この眼は「最強の眼」と呼ばれる魔眼の一種であり、開放すれば飛び交う銃弾すら視認・対応するほどの超絶的な動体視力を与える。
 直接的な破壊を行うものではないため、セイバーの宝具としては魔力消費は極めて少ない。また、英霊となったことで魔術的な隠蔽も看破できるようになった。
 攻撃力を持たない宝具だが、増幅された動体視力をブラッドレイ自身の剣技と掛け合わせることにより真価を発揮する。
 接近戦を行う際、1ターンごとに高確率で先手を取れる。故に前衛職であるセイバー、ランサー、バーサーカーとは非常に相性がいい。
 また、狙われているとわかっているなら飛び道具も高確率で回避できるが、不意打ちには効果を発揮しない。
【weapon】
軍刀(片刃のサーベル)
 アメストリス軍が正式採用している片刃の長剣。
 特別な効果や由来を持たないが、量産品のため破壊されても何度でも魔力で復元が可能。
 ブラッドレイはこのサーベルを二刀流で使う戦闘スタイルを好んでいる。
【人物背景】
 軍事国家アメストリスの指導者である大総統の地位に就く壮年の男性。
 コネや金ではなく、戦場で武功を立ててのし上がった生粋の軍人。左眼は戦闘で失い、眼帯を掛けている。
 その正体は人間ではなく、人間が持つ七つの大罪とされる感情“憤怒(ラース)”の名を冠したホムンクルス。
 ブラッドレイはホムンクルスではあれど、人間として成長する体を有している。それは老いによって能力が低下するリスクを負うが、同時に技術や経験を蓄積できるということでもある。
 彼は銃弾・錬金術の飛び交う戦場を剣を頼りに駆け抜け、屍を積み上げ、ひたすらに戦闘技術を磨きあげた結果、彼は生身で戦車に挑み瞬く間に圧倒するという驚異的な強さを得る。
 自らを生み出した創造主たる“最初のホムンクルス”の命に従い、アメストリス軍を意のままに操り人間と敵対した。
【サーヴァントとしての願い】
 人間たちに敗北し、ホムンクルスの使命から解放された彼はもはや何も望むことはない。
 幼い同胞の行く末を見守るのみ。
【基本戦術、方針、運用法】
 対人戦闘に特化しているため、同じ接近戦を身上とするセイバー、ランサー、バーサーカーとは戦いやすい。
 しかし威力のある攻撃的宝具を持たないため、乱戦になると実力は発揮できない。
 また、アーチャーやキャスターなどに遠距離から攻撃されると反撃の術がない。
 如何にして一対一の横槍が入らない状況に持っていくかが鍵となる。


358 : ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:29:49 YzpO7dkc0
【マスター】
 ジーク@Fate/Apocrypha
【参加方法】
 ユグドミレニア一族はホムンクルスを製造する際、培養設備の一部にゴフェルの木を使用した。
 よってユグドミレニア製のホムンクルスは体内にゴフェルの木の成分を保有している。
【マスターとしての願い】
 死ななくてもいい者、理不尽に殺される者を救う。
【weapon】
 なし(“黒”のライダー・アストルフォから借り受けた剣を使っていたが、彼本来の所持品ではないため持ち込めなかった)。
【能力・技能】
「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」
 “黒”のセイバーの心臓を得たことにより、令呪を一画使用することで三分間だけ「英雄ジークフリート」へと変身する。
 見た目だけでなく身体能力、戦闘経験、宝具などあらゆる点でジークフリートと全く同一の力を行使できる。
 しかしこの令呪はジークの生命そのものと言えるため、変身することイコール彼の命を削っているとも言える。
 変身するたびに黒い竜の悪夢を見るようになり、負の感情に支配されやすくなるなど精神に変調をきたしていくようになる。
「理導/開通(シュトラセ/ゲーエン)」
 アインツベルンの技術を用いて生み出されたホムンクルスのため、優れた資質の魔術回路を持つ。
 これは手で触れた物質の組成を解析・魔力を変質、同調・破壊を行う攻撃魔術。
【人物背景】
 ユグドミレニア一族がアインツベルンの技術を流用して生み出し、偶発的に自我に目覚めたホムンクルス。
 本来彼らはサーヴァントへの魔力供給をマスターから肩代わりする消耗品として設計された。
 自我に目覚めた彼は、“黒”のライダー・アストルフォの助力を得てユグドミレニアの居城から脱走するが、追ってきた魔術師ゴルド・ムジーク・ユグドミレニアの手にかかり、重傷を負う。
 しかし居合わせたアストルフォに糾弾された“黒”のセイバー・ジークフリートが、自らの心臓を彼へ分け与えたことにより蘇生する。
 この時から恩人であるジークフリートの名を借り、「ジーク」と名乗るようになる。
 サーヴァントの心臓を持つホムンクルスという、歴史上類を見ない存在。
 同胞を救うために飛び込んだ戦いの中で、自らを“黒”のセイバー・ジークフリートへと変身させる特殊な令呪「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を発現した。
 その後は自らの意志で聖杯戦争を司る監督役たるルーラー、命の恩人であり無二の友でもあるアストルフォとともに聖杯大戦に参加する。
 今回は“黒”のアサシンと遭遇する以前の時間から参加。

 ※通常の令呪は右手、竜告令呪は左手に現れている。
【方針】
 戦いを止める。
 ルーラーやアストルフォを探したい。“黒”のアサシンがいるなら倒す。
 ※記憶を取り戻す過程でルーラーと遭遇していません。


359 : ジーク&セイバー ◆/k3Q/jYeig :2014/07/03(木) 20:30:25 YzpO7dkc0

以下、「竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)」を使用した際の「ジークフリート」としての能力。一回の使用につき三分間限定の変身。

【パラメーター】
 筋力B+ 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具A
【保有スキル】
 対魔力:-…「悪竜の血鎧」を所持しているためか、対魔力スキルはない。
 騎乗:B…騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
 黄金律:C-…人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
         ニーベルンゲンの財宝により金銭には困らないが、代わりに幸運値がランクダウンしている。
【宝具】
「幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)」
ランク:A+ 種別:対軍宝具  レンジ:1〜50  最大捕捉:500人
 竜殺しを為した、呪いの聖剣。原典である魔剣『グラム』としての属性も持ち、手にした者によって聖剣にも魔剣にも成り得る。
 柄に青い宝玉が埋め込まれており、ここに神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されていて、真名を解放することで大剣を中心とて半円状に拡散する黄昏の剣気を放つ。
 またグラムと同じく、竜種の血を引く者に対しては追加ダメージを与える。
「悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)」
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:- 防御対象:1人
 悪竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。
 Bランク以下の物理攻撃と魔術による攻撃をを完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。
 また正当な英雄による宝具の攻撃の場合はB+相当の防御数値を得る。その防御力は赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済む頑強さを誇る。
 但し、伝承の通り背中にある、葉の様な形の跡が残っている部分のみその効力は発揮せず、その個所を隠すことも出来ない。背中に防具を纏っていないのもそれが理由である。
【weapon】
 「幻想大剣・天魔失墜」


360 : 名無しさん :2014/07/03(木) 20:31:24 YzpO7dkc0
投下終了です


361 : ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:41:02 .N3xb/II0
競争率高すぎィ!

投下します。


362 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:42:18 .N3xb/II0



 ―――勇者という存在がある。天命を定められた英雄ではなく、その使命を神から帯びた者。
 悪を懲らしめ、弱きを助け、闇に包まれた世界を剣で持って救済する勇気ある者。

 勇者は仲間たちとともに幾多の苦難を乗り越え、暗黒に包まれた世界に光をもたらした。
 だが魔が滅び、闇が去った世界に己の居場所はない。
 父は死に、もはや母の元に戻ることも叶わぬ。―――もう勇者に、帰る場所はなかった。

 “あぁ―――だが、それでもいい。何の後悔もない。自分は確かに、救えたのだから”

 そう希望を胸に灯し、任を終えた勇者は姿を消した。
 苦楽を共にした仲間たちと笑顔で別れ―――そして老い、勇者としての力を失った頃、誰に看取られることもなくひっそりと息を引き取った。

 自分が去った後、いずれ再び闇は襲い来るだろう。
 だが―――大丈夫。神に選ばれた勇者は、人類の可能性を限りなく信じていた。
 どれだけ闇と悪が跋扈しようとも、人類は必ずや魔を打ち破り光を見出すと。

 ―――事実、勇者が英霊の座に昇った後も、それは続いた。

 ある勇者は、竜の王を討ち倒した。ある勇者は、破壊の神を討ち倒した。

 勇者の子孫が死に絶えた後も、戦いは続く。

 ある勇者は、世界を根絶やしにしようとした魔王を討ち倒した。
 ある勇者は、“光の神”として人類を欺いた魔王を討ち倒した。
 ある勇者は、狭間の世界に君臨する魔王を討ち倒した。
 ある勇者は、神になり変わっていた魔王を討ち倒した。
 ある勇者は、暗黒の神を討ち倒した。

 そして世界すらも越え、魔と人類は殺しあった。

 時の勇者が、力に溺れた魔王を討ち倒した。
 伝説を継承する勇者と巫女が、大邪神を討ち倒した。
 鋼の勇者が、遥か彼方より飛来した機甲の魔王を討ち倒した。
 光の勇者が、神の踊り子の末裔と共に魔王を封印した。
 そして時には、勇者が魔王へと転ずることすらあった。

 光ある限り闇もまたある―――光ある限り、再び闇は動き出す。
 正義と悪は、光と闇は、秩序と混沌は表裏一体。
 互いに喰らいあい、闘争という名の永遠のロンドを繰り返す。

 時を越え、世界を越えてまで人と魔は争い続ける。
 数えきれぬ戦争と、数えきれぬ流血を繰り返し、闇と光は互いを喰らい続ける。

                                     ・ .・  .・ .・ ・ .・ ・ .・ ・ .・ ・ .・ ・ .・ .・
“あぁ、そうさ。人類は負けない。最後には必ず勝つ。―――だが、いつまでこれを繰り返すのだ?”


 このあり様を、座から見続けていた勇者の心はとうに掠れ果てていた。

 いつまで戦えばいい? いつまで人類は苦しみ続ける?
 人と魔は、勇者と魔王は、いつまで戦い続けるというのか。

 英雄が魔を討ち倒すまでにも人は死ぬ。母が死に父は敗れ子の涙が地を濡らす。

『ゆうしゃよ よくぞわしをたおした。しかし ひかりあるかぎり やみもまたある。わしにはみえるのだ。ふたたびやみから なにものかがあらわれよう。だがそのときは おまえはとしおいて いきてはいまい。わはははは……』

 この戦いに終わりなどありはしない。
 宿敵の嘲笑う声が虚霊する。永遠に、永遠に―――


363 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:43:45 .N3xb/II0



 ▼



 命蓮寺、本堂―――
 甲冑を着け、宝塔を持つ天部の神の像に見下される形で、一人の“元人間”と、一人の“英雄”が向かい合っている。
 座布団に行儀よく正座し語らう彼女たちの姿は、見ようによってはお見合いにも見えるかもしれないが、その会話は一方的なもの。
 グラデーションのかかった長い金髪の女性が話しかけ、蒼い甲冑を身につけた英雄は頷くか、短い答えを返すのみ。
 どうやら彼女―――“八苦を滅した尼公”聖白蓮の召喚したサーヴァントは、恐ろしく無口な性分らしい。

「ええと、困っちゃったわね。ここからは私が勝手に話すけど、それでもいい? 何分お婆ちゃんのすることだから、つまらない長話になったらごめんなさい」

 自身のことを『お婆ちゃん』と呼ぶ妙齢の女性に対し、サーヴァント―――“セイバー”はただ「はい」と短い答えを返した。
 セイバーの顔は兜と一体化した仮面により隠されており、その表情を読み取ることはできない。だが聖は安心したようにほっと息を吐く。

「改めて自己紹介をさせていただきます。私の名は聖白蓮。僧籍に身を置き、命蓮寺にて住職を務める者。この『聖杯戦争』を戦う同志として、よろしくお願い申し上げます」

 三指をつき、尼公はセイバーへと丁寧に頭を下げる。
 礼を示されたのだ。聖杯戦争を共に戦う仲間として、こちらも真名を明かすのが礼儀だろう。
 己の英雄としての名を告げようとするが―――セイバーの口は、思うように動かない。

「ああっ、いいんですよ無理をしなくて。あなたの能力は“ますたぁすきる”である『透視』で既に読み取っています。
 真名には少しモヤがかかっていましたが、それも少し目を凝らせば見えました。最初は『あら、いやだ。老眼かしら?』と思ったのだけど、そういう宝具なのですね」

 セイバーの宝具には、真名秘匿の能力が含まれる。
 しかしそれも自身のマスターである聖には有効ではなかったようだ。

「……あなたの過去と、その想いについては理解しました。それを踏まえて、今度はわたくしのことをお話しましょう」

 そして尼公は、ぽつりぽつりと語りだす。
 極東の国の山奥、巨大な結界によって隔離された『楽園』。
 文明の発達した現代の人間社会『外の世界』の裏で人間、妖怪、神が共存しているという郷。
 遥かな昔に廃れ、現在でも衰退し続ける『神秘の力』が当たり前のように存在している世界。
 それが『幻想郷』だ、と。そして彼女はその『楽園』からやってきたのだと。
 ―――人間と、人ならざるものが共存する地。セイバーの常識ではとても考えられない世界だ。


364 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:45:29 .N3xb/II0


 魔は、人を喰らう。光を喰らわねば、闇は存続できぬ。
 それこそが永劫に人類と魔が争い続けた根本的な原因。
 人類を『餌』としか見ない魔がいる世界で、人類が平穏に暮らすなど出来るわけがない。

「えぇ……残念ながら、幻想郷でも人を喰らう妖怪や吸血種の類は存在します。……ですが、全ての妖怪が人を喰らうことを是とするわけではないのです」

 八苦を滅した尼公は語る。
 人間を殺傷しなければ存続できぬ妖怪が命蓮寺―――仏門に帰依し、殺生を止めることで功徳を積んでいると。
 そして最終的に神や仏など、人類に益となる上位存在になる事を目指し、日々修行に励んでいると。

 ―――ガツンと、大金槌で頭を打たれたかのような衝撃だった。
 ありえない。出来るわけがない。魔が人を喰らうことを止め、それどころか聖者となるべく悟りを開こうとしているなど。
 あり得るわけがない。

「そんなことはありません。神も妖怪も、本質的には同質のものです。人間に敬われるか、怖れられるかの違いでしかないのです。『人』も『妖怪』も『神』も『仏』もみな平等。全ては同じなのです」

 では尼公、貴女の願いは―――

「はい、私は『方舟』の力により、人間と妖怪の平等なる社会を実現します。そして全ての世界に平穏をもたらすのです」

 無論妖怪のカテゴリには、悪魔、魔物、悪神など、“魔”に類する全てが含まれる。
 だが、それは魔と比類し得る強者だけの理論ではないのか? 人と魔が立場を同じくすれば、弱者である人間は喰らわれるだけではないのか?

「守ります。人間からの不当な迫害を受ける妖怪も、妖怪から虐げられる人間も、仏の教えを説き救い守りましょう」

 八苦を滅した尼公は、人間の味方であり、妖怪の味方でもある。どちらかが一方的に虐げられることなどあってはならない。
 良い妖怪も悪い妖怪も一緒くたに退治されることも、人間が虐殺されることも、どちらも等しく許してはならない。

 人も魔も、対等な立場で互いを理解し合う世界。
 それこそが永劫に続く光と闇の争いを終結させる方法ではないのか。

「セイバー、私とともに、人も妖怪もみなが共に暮らせる世界を目指してみませんか。願わくばそれが、あなたの救いとなりますように―――」

 >はい
   いいえ

 再び希望を胸に灯し、蒼穹の勇者は差し出された白い手を握る。
 ―――我が道筋に、光明を得たり。“勇者伝説の始祖”は、再び剣を取る。


365 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:47:09 .N3xb/II0

【クラス】セイバー
【真名】勇者ロト(DRAGON QUESTⅢ 〜そして伝説へ〜)
【属性】秩序・善
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具A++
【クラス別スキル】
 対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。
 鎧の効果により大幅にランクアップしており、火炎や氷結への耐性の他
 非戦闘時に限りHPが自動回復する効果も含まれる。

 騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【保有スキル】
 勇者:A+++
 正しき精神と信念を持ち、英雄的運命を辿る勇気ある者。
 悪に組みせず屈せず、属性が悪である相手からの精神干渉を無効化する。
 また良し悪しを別にして異常な事態や状況を招きやすい。

 勇者伝説の始祖とも言えるセイバーの勇者としての格は、最高クラスと言える。

 精霊の加護:A
 精霊ルビスからの祝福により、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
 その発動は悪しき者どもとの戦いのみに限定される。

 見切り:B
 敵の攻撃に対する学習能力。
 相手が同ランク以上の『宗和の心得』を持たない限り、
 同じ敵からの攻撃に対する回避判定に有利な補正を得ることができる。
 但し、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。


366 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:48:24 .N3xb/II0


【宝具】
『闇祓う蒼穹の神器(フォース・オブ・ロト)』
 ランク:D〜A++ 種別:対人、対城宝具 レンジ:1〜1000 最大捕捉:1〜1000人
 かつて大魔王を討伐した際に使用した勇者の剣、鎧、盾、兜、装飾品の総称。
 鎧は各種耐性を付与し、兜には真名秘匿効果が含まれる。
 中でもオリハルコン製の聖剣、『王者の剣(ソード・オブ・ロト)』は勇者に対する救世の信仰と、
 精霊ルビスからの祝福により神造兵器レベルの神秘を有している。

 またあまりに多くの魔物を斬ってきたために、“魔”に類する対象に対して追加ダメージを与える。
 真名開放を行うことで、全てを斬り刻む大竜巻を発生させるが、使用した瞬間セイバーの真名は露呈してしまうだろう。

 【Weapon】
 ロトの装備のみ。呪文はクラス制限に引っかかるため置いてきた。

 【人物背景】
 ドラゴンクエストⅢの主人公。初代勇者であり、勇者伝説の始祖。
 仲間と共に各地を周りオーブを集め、全世界に平和をもたらした。
 しかし大魔王討伐後、自らの装備品を残し大衆の前から忽然と姿を消してしまう。
 その後人知れず死去し英霊の座に昇るが、果てなく続く“勇者と魔王”の戦いに精神を摩耗させる。

 性格は恐ろしく無口であり、基本「はい」「いいえ」か、「バッチリがんばれ」など極簡単な作戦命令しか行わない。
 ただの口下手なのかもしれない。

 【サーヴァントとしての願い】
 永劫に続く“勇者と魔王”の物語を終結させる。


367 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:49:48 .N3xb/II0


 【基本戦術、方針、運用法】
 『最優のクラス』に相応しく安定したパラメータを誇る。
 どの相手とも安定して戦える能力を持つが、真名解放を行った『王者の剣』の破壊力が高過ぎるため使える場所や状況が限られる他
 真名が完全に露呈してしまうというリスクも秘めている。
 呪文も置いて来ているため、マスターとともに接近戦で「ガンガンいこうぜ」

 【備考】
 彼の真名は『ああああ』、『くっきい』、『アベル』、『あまの』など複数の説が存在し、
 またその性格も『ねっけつかん』、『きれもの』、『おちょうしもの』、『むっつりスケベ』など伝承によりまったく異なっている。
 便宜上“彼”と記しているが、当然のように女性説が存在しているため、セイバーの性別すら不明となっている。

 この逸話から真名はもちろん宝具や固有スキルといった重要な情報を隠蔽する能力が兜に付与されており、
 手にした剣の意匠から敵が真名を想起するのを阻害する。
 (というかご丁寧にも刀身に『DRAGON QUEST』とルーン文字で刻まれているため、この能力がないと真名が即バレする)

 勇者としての名だけが伝えられ、真実の姿が消失してしまったことから得た能力。
 ―――ただロトという称号のみが残る。

 ※ロトの兜については『鉄仮面説』、リメイク版での『オルテガの兜説』などが存在しますが、ここでは前者を採用しています。
 (グラフィック的には後年(ドラクエ1・2時代)に作り直されたのかも)
 (というか『オルテガの兜』だったとしても、オルテガのグラが覆面パンツなのでやっぱり顔を隠すタイプの兜なんじゃ(ry)
 ※見切り能力はセーブ&ロードや、ゲームを攻略するプレイヤー側の学習・対応能力として付与しました。


368 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:50:42 .N3xb/II0


  【マスター】
 聖白蓮@東方Project

  【参加方法】
 空飛ぶ穀倉「飛倉(とびくら)」からゴフェルの木片を入手。
 かつては「空を飛ぶ力を持った宝物の数々」「人間を改心させる宝物」など法力のこもった宝物や物品等などが大量に所蔵されていたようだが、白蓮が封印されている間に賊によって奪われ、世界に散り散りになり失われてしまったらしい。
 その中で残っていた、数少ない宝物の一つがこの『方舟』の一部、ゴフェルの木片である。

  【マスターとしての願い】
   人も妖怪も平等に生きられる世界の実現。
 しかし人妖平等といっても対象は弱い虐げられてる妖怪である。人間側に一方的な譲歩を強いるものではない。
 彼女が仏教を教えているのも、仏教の世界では人間が死を迎えても消えてなくなるわけではないという考え方を妖怪にも教える事で、存在を高めて妖怪が自分の力や存在の維持の為に人に危害を加える事や怖れさせる事で存在を誇示するという事が必要なくなるようにするためである。

  【weapon】
「魔人経巻(まじんきょうかん)」
 聖が所有する虹色の巻物。エア巻物。聖の能力の補助であり要。
 振りかざしただけでお経を唱えた事になる無詠唱機能(オート読経モード)を搭載している。
 長大な経典を上から下に流し開くことによって“読み上げた”と見立てる、「転読」と呼ばれるお経の読み方の一種の応用。


369 : 序曲 ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:53:01 .N3xb/II0

【能力・技能】
 魔法を使う程度の能力。
 しかし一般的にイメージされる魔法使いとは違い、その傾向は身体能力の向上に重きを置いている。
 独鈷杵を柄に見立て、ビームサーベルによる斬撃も行うなど格闘戦のエキスパートである。
 ちなみに能力を使わない時の身体能力は普通の人間と変わらない。
 そのため彼女と交戦するならばそこを襲うべきである。(by東方求聞史紀著者)

 ※型月的な設定と照らし合わせるならば、「魔術を使う程度の能力」である。

【人物背景】
 実在する伝説の僧侶、命蓮上人の実姉。
 弟である彼から法力を学ぶが、命蓮の死を切欠に死を極端に恐れるようになり、法術ではなく妖力、魔力の類により若返りと不老長寿の力を手に入れた。

 性格は礼儀正しく温厚、包容力を有する、まさに聖人と呼ばれるような人物。
 その人柄ゆえに人間からの人望も非常に厚かったが、不当な迫害を受ける妖怪達を保護していたことが露見すると一転、悪魔扱いされ魔界に封印された過去を持つ。

 博愛主義者であるが、人間にはこの限りではない場合も多い。
 事実、『東方星蓮船』BADエンドでは霊夢、早苗、魔理沙の三人が魔界に監禁され、彼女の思想に影響を受けたり。
 (これは彼女たちが幻想郷において、『強者』に分類されるからかもしれないが……)

【方針】
 力も方便。「ガンガンいこうぜ」
 まずはセイバーの力の程を試してみたい。

 ※聖たちは現在ムーンセルにより再現された「命蓮寺」を拠点としているようです。
 ※幻想郷から脱しているため、聖の能力が劣化していたり、燃費が悪化している可能性があります。


370 : ◆/Q5EWoTDcQ :2014/07/03(木) 20:53:56 .N3xb/II0
投下終了です。


371 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:05:13 00UCcrw.0
志筑 仁美@魔法少女まどか☆マギカ、キャスター
投下します


372 : 志筑 仁美@ ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:12:12 00UCcrw.0


―――大切なお友達がいました。

毎日三人で学校に通って。
昼休みには仲良くお話しして。
帰り道では笑顔で別れの言葉を言って。
また明日会えるなんて、わくわくしながら寝床に着いて。
穏やかで特に変化のない、だからこそ幸せな日々。
でも、そんな当たり前の日常はもう存在しない。
死んでしまえば、幸せなんていとも簡単に終わってしまう。


『あなたは――――――本当の気持ちと向き合えますか?』


全部、私のせい。
私が『友達』を、追い詰めてしまったから。
私が『あの娘』、を死に追いやってしまったのだから。

何もかも、やり直せれば良いのに。
無かったことに出来れば良いのに。
また、会いたい。

美樹さんと――――会いたい。

そう願った私を導いたのは、お父様のお知り合いから貰った古びたお土産。
ただの変わった人形でしかないと思っていました。
だけどそれは、私を戦いへと誘う『道しるべ』でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


「――――――あああぁあァァァァァァアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!」


彼は、怒り狂っていた。
何度も何度も慟哭し、何度も何度も壁を殴り。
その拳を紅く滲ませながらも、憤怒の表情で叫び続ける。

「おのれェ!!赦さん…決して赦さぬぞッ!!!」
「…キャスター、さん?」
「おのれ神よ!おのれ聖杯よッ!!『彼女』をまだ罪に縛り続けるのかッ!!?
 決して赦すものか!『あの御方』を解き放てるのは私しかいないッ!!」

歯軋りをし、天へ向かって『彼』は、サーヴァントは罵声を上げ続ける。
怒りに震える『彼』を傍で驚きつつも心配する様に見ているのは、緑色の髪の少女――――『志筑 仁美(しづき ひとみ)』。
その手の甲には紅い紋様―――令呪が浮かんでいる。
そう、彼女もまたこの聖杯戦争に召還されたマスターの一人。
願いを抱え、何の力も持たないまま、偶然のきっかけでこの世界へと召還されてしまった少女。
怒りによって狂う自らのサーヴァントを動揺しつつ見ている。
表情には僅かに恐怖も混じっている。
しかし、それと同時に――――どこかサーヴァントを案じているかのような様子も見せていた。
そんな彼女が、問いを投げかける。

「そうだ、取り戻せるのは――――――」
「貴方も……大切な人を、取り戻したいんですか?」


373 : 志筑 仁美&キャスター ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:28:45 00UCcrw.0


「ええ、その通りです!私はこの目で確かに見た!聖処女ジャンヌ・ダルクの御姿を!
 だがあろうことか傲岸なる神はジャンヌを未だ天より苛め続けている!!
 あの御方は『裁定者』の役目を与えられ、束縛されているのですッ!!」


彼は――――キャスターは、捲し立てる様に叫ぶ。
ぎょろりと飛び出た目に宿るのは熱意。
自らの呪われし使命感に囚われてしまった狂気。
そして、死後も尚敬愛する者に対して貫き通す殉教。
その姿からは狂気さえ感じられる。
その使命は、彼を縛り続ける呪いの様にさえ見える。


「…私も、同じですわ」


――――そんな彼に対し、彼女は言葉を紡ぎ出す。


「私もあなたと同じ。失ってしまった『大切な人』を取り戻す為に、此処に来ました。
 …全て、私のエゴだということも解っています。それでも、私はあの娘に…美樹さんとまた、会いたい」


どこか異常なキャスターに対する恐怖は確かにあった。
箍が外れた様に喋り続けるキャスターからは狂気さえ感じた。
しかし、それと同時に感じたのは『共感』。
ジャンヌ・ダルクのことは知っている。
神の啓示を受け、フランスの英雄として戦ったという聖人。
最後には異端審問に掛けられ、魔女として処刑された悲劇の人物。
サーヴァントは古今東西の英雄が再現された―――とは、予選を勝ち抜いた瞬間から理解している。
恐らくこのキャスターは、彼女と縁がある人物なのだろう。
死を迎えた彼女を、大切な者を求めて彷徨い続ける。
キャスターに対して抱いたのは、同情のような哀れみ。
どこか私と似ている。少なからず彼女はそう感じていた。
尤も―――――彼と違い、私は大切な者を『自ら死に追いやってしまっている』。
そう、私は狡い人間だ。


「そう!私があなたの召還に応じたのはその為です!!
 大切な者を、敬愛する者を取り戻すという願いを抱えた貴女ならばと感じ、馳せ参じたのです!


374 : 志筑 仁美&キャスター ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:39:59 00UCcrw.0


仁美に近付き、どこか興奮した様子で語り掛けるキャスター。
『大切な者』を取り戻す―――――彼は仁美の『願い』に引き寄せられる形で召還された。
聖処女ジャンヌ・ダルクの復活という願いを抱え、戦争へと馳せ参じた。
しかし彼はこの地に召還される直前、重大な事実を知ってしまった。

聖処女ジャンヌ・ダルクが方舟にいるということを。
聖処女ジャンヌ・ダルクが『裁定者』として召還されたことを。
聖処女ジャンヌ・ダルクが死後も守護者として縛られ続けていることを。

―――――彼女は未だに、神によって束縛されているということを!

故に彼は聖杯を手に入れることへの執着を更に強めた。
全てはジャンヌを解放する為に。
陵辱の末に殺され、死後も尚傲岸なる神に縛られ続けている聖処女を聖杯より解放する為に。
狂気に囚われていた彼は――――己の使命を妄信していた。
敬愛する英雄を卑しき檻より解放すべく、彼は月の聖杯を掌握すべく。
同じ願いを抱える少女と戦うことを決意していた。


「さあ、共に戦いましょう!私達に出来ることは解放の為の戦いなのですからッ!!
 裁定の座より照覧あれ!聖処女ジャンヌよッ!!
 このジル・ド・レェめが月の聖杯を掌握し――――――貴女を卑しき檻より解放致します!!」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


かくして、私は聖杯戦争へと身を投じました。
だけど、本当の意味で覚悟を決められた――――とは、とても言い難い。
この戦いに勝ち残るということは、他のマスターの願いを踏み躙るということ。
時にはその命を奪うことにさえ繋がる。
私に、それが本当にできるのでしょうか。

本当に、私に戦うことが出来るのか。
本当に、私がキャスターさんと共に聖杯へと至れるのか。
本当に――――他者を踏み台にしてでも、勝ち残ろうとすることが出来るのか。

今はまだ、解りません。
だけど、答えを導き出すべき時は必ず訪れるでしょう。


375 : 志筑 仁美&キャスター ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:41:07 00UCcrw.0

『マスター』
志筑 仁美(しづき ひとみ)

『参加方法』
ムーンセルによる召還。
父親の知り合いから貰った土産物がゴフェルの木片によって作られていた。

『マスターの願い』
美樹さやかともう一度会いたい。

『weapon』
なし

『能力・技能』
異能の力を持たない一般人。
お嬢様らしく一通りの習い事はしており、相応の教養は身に付いている。

『人物背景』
見滝原中学に通う中学二年生。
温和な性格のお嬢様であり、親友の鹿目まどかと美樹さやかにも上品なお嬢様言葉で話す。
習い事で非常に忙しいためまどか達と一緒にいられる時間が少ない。
魔法少女ではなく、あくまでまどかとさやかの友人ポジションである。
さやかの想い人である上条恭介に想いを寄せており、作中でさやかに自分の気持ちを吐露する。
その後恭介に告白しなかったさやかの代わりに告白し、恭介と交際。
しかしこのことが魔法少女として心身共に疲弊していたさやかを追い詰める要因となってしまう。
結果としてさやかは魔女化し、魔法少女の存在を知らない仁美は「家出の末の衰弱死」としてさやかの死を知ることになる。

『方針』
聖杯を手に入れたい。だが戦うことに迷いあり。


376 : 志筑 仁美&キャスター ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:42:30 00UCcrw.0

『クラス』
キャスター

『真名』
ジル・ド・レェ@Fate/Zero

『パラメーター』
筋力:D 耐久:E 敏捷:E 魔力:D 幸運:E 宝具:A+

『属性』
混沌・悪

『クラス別スキル』
陣地作成:C
工房の形成が可能。

道具作成:-
宝具による召喚能力を得た代償に道具作成スキルは失われている。

『保有スキル』
精神汚染:A
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を一定の確率でシャットアウトする。
ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

芸術審美:E-
芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にすれば低確率で真名を看破する。

『宝具』
「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:100人
それ自体が魔力炉を内蔵した魔導書。
キャスター自身は正規の魔術師ではなく魔術の素養も無いのだが、代わりにこの魔導書が魔術を行使している。
言うなれば、「ジル専属の魔術師」である「宝具」。
所有者の技量に関係なく魔導書そのものが大魔術・儀礼呪法を代行し、具え持つ属性に従って深海系の水魔の召喚を行う。
このためキャスター本人は呼び出した海魔を使役するだけで良い。
海魔の一体一体の戦闘力はサーヴァントと比べるべくもない弱さだが、種別が対軍宝具であるのは伊達ではなく数十体を召喚可能。さらに倒された海魔自体を媒体に新たな海魔を召喚可能であり燃費も良い。また、使役することを度外視すれば超巨大な海魔を召喚可能(制御は出来ない)。
ただし、あくまでも「魔導書が行っている召喚魔術」であり、召喚そのものは「宝具の奇跡」ではない。召喚中の魔物は常時魔導書からの魔力供給がなければ現界を保ってはいられず、一瞬でも供給が途切れると消滅する。

『weapon』
なし

『人物背景』
百年戦争でフランス軍元帥を務め、救国の英雄とまでいわれた騎士。
しかし敬愛する聖処女ジャンヌ・ダルクの死をきっかけに狂気に囚われ、領民を虐殺する悪鬼へと墜ちた。
生前は深い信仰心の持ち主であったが、ジャンヌが異端として処刑されたことで深い絶望を味わい、神を見失う。
彼の残虐行為は、悪徳を罰する筈の神の不在を証明する手段でもあった。
残忍・狡猾な性格であるが、慎重とは言い難い。
聖処女ジャンヌ・ダルクが聖杯の裁定者として縛られ続けている(少なくともジルはそう捉えた)ことを知り、彼女を解放する為に召還に応じる。
尚、マスターが魔力回路を持たない為ステータスに多少弱体化が見られる。

『サーヴァントの願い』
聖杯を掌握し、ジャンヌを裁定者の座から解放する。

『基本戦術、方針、運用法』
方針に関しては一先ず優勝狙い。
ほぼ無限に召喚が可能な海魔による物量作戦が基本戦術。
シンプルな戦法ながら圧倒的な数の利を誇り、対人宝具しか持たない相手への効果は絶大。
海魔自体の強さはそれほどではなく、対軍宝具を抱える相手に対しては不利。
ただし制御を度外視して召還した大海魔ならばその限りではない。
能力は宝具頼りの為当人の実力は低いが、かつて一軍を率いた将としての戦術眼は持ち合わせている。
宝具の特性によってマスターへの負担が小さいので、戦闘時はキャスター自らが打って出て数の力でガンガン押し切ろう。


377 : ◆QyqHxdxfPY :2014/07/03(木) 21:43:04 00UCcrw.0
投下終了です。
投下間隔が空いてしまい申し訳ございません。


378 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:46:18 OtIk5jHw0
投下お疲れ様です。

光熱斗、アーチャーで投下します


379 : 光熱斗&アーチャー ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:48:38 OtIk5jHw0


 あの日少年は兄を救う事が出来ず己の無力を痛感してしまった。
 全ての電脳を支配し世界を闇に染める犯罪者達と戦いを続けてきた少年と兄。
 一度は彼らの野望を打ち砕き世界から脅威は去り、彼らは英雄として讃えられた。
 平和な生活を送ってきたが犯罪者達は再度結集し世界と電脳を手中に収めようとしていたのだ。
 少年達は再び仲間と共に立ち上がり犯罪者達と世界のために戦ってきた。

 そして犯罪者達のアジトを突き止め少年達は決着のために乗り込んだ。
 電脳世界だけではなく現実世界にも危害を加えてくる犯罪者達、孤立する少年達。
 一人、また一人数が減っていきながらも少年と兄は親玉の元へ辿り着いたのだ。
 決着を着けるために少年は電脳世界に意識をリンクし――彼らは世界を救うことに成功した。

 崩壊を始める電脳、意識を現実世界に戻すためには始まりの場所に元へ戻らなければならなかった。
 道中を引き返す少年と兄、目の前に辿り着いた時、電脳のバグが少年を引きずり込まんと足掻き始める。
 救ったのは兄、囚われたのは兄だった。
 兄は少年を助けるためにその身を犠牲にしたのだ、そして告げる『ありがとう』と。
 少年は拒んだ。嫌だ、別れたくない。『また』別れたくない、と。
 されど現実は非常。バグは兄を飲み込み少年は現実世界へ意識を戻した。
 救われたはずの少年の心には永遠の闇が蔓り太陽が昇ることはなく、深く深く……否。

 少年は兄の分も生きなくてはならないのだ。
 兄は二度目の死を迎えたが少年は生きている、託された者は夢を描く権利がある。
 彼は変わった。一人で朝起きるようになり、宿題も毎日こなし……立派に成長していた。
 だが……心に空いた穴は塞がらず……その時電脳世界でひとつの噂を手に入れた。

『願望の器『聖杯』を争う一つの噂』を。


380 : 光熱斗&アーチャー ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:49:56 OtIk5jHw0

 最初は信じることが出来なかった、願いが叶う軌跡なんて存在しない、と。
 ムーンセル・オートマトン、方舟、サーヴァント……裏の世界にも書き込まれていた言葉。
 裏の掲示板で確信した、これは存在するゲーム。触れてはいけない禁忌の遊びだ。
 少年は闇から世界を救った少年だ。こんな闇のゲームを潰す……普段ならそうしていた。
『願いが叶う』この言葉は少年の心に空いた穴を塞ぐように浸透し彼は決意した、参加すると。

 参加の資格を得るために少年は必死に情報を集めた。
 ネットナビがいない今、ハッキングを行うには自力で突破するしか無い。
 彼の父親は世界を代表する科学者だが頼めば確実に止められるため頼ることは出来ない。
 
 かつて悪の犯罪者だったとある店長に情報を求めるも拒まれた。
 君が闇に染まる必要はない、考え直せ、止める。全てを拒まれた少年は店を後にする。

 最後に辿り着いたのは好敵手とも呼べる存在の元だった。
 彼は同じ小学生でありながら世界を守る国際組織に身を置いている、設備や情報なら一般人の遥か上をいく。
 必死に頼み込むも少年は彼を拒んだ、『俺の知っているお前はこんな奴じゃない』無常にも言葉を吐き捨てる。
 それでも彼は諦めずに頼み込むが少年は彼を殴り……それから彼らが言葉を交わす事は無かった。

 少年は全ての可能性を絶たれ聖杯を諦めざるを得なかった。
 元々在りもしない奇跡に縋るのが間違いであり少年は心を入れ替える、開いた穴を放置したまま。
 そして少年が小学六年生に進学する前日。一つの荷物が送られてきた。

 送り主は不明だが少年宛に送られた、何かのサプライズだと思い少年は箱を開ける。
 そこには見たこともないノートパソコンが一つ。
 もう一つが――聖杯戦争に参加する資格である『木片』が少年に送られていた。







 少年の心臓は鼓動を止めない、それも短い感覚で鼓動を鳴らし続ける。
 何故、誰が、どうして、自分に、どのように、目的は……全てが謎に包まれているが言える事は一つ。
 少年は願いを叶える権利を得た、それさえ分かれば充分でありもう一つの物体、ノートパソコンを立ち上げる。

 睨んだ通りパソコンのスペックは少年が知るどのパソコンよりも圧倒的に高く科学省のレベルを軽く超えていた。
 初めて行うハッキングだが詰まることはなくプログラムを次々と解析していた。
 これなら出来る、兄さんに会うことが出来る……最後のプログラムを解析すると少年の意識は電脳世界に吸い込まれるように消えた。


381 : 光熱斗&アーチャー ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:52:55 OtIk5jHw0


「……ん、ここは……?」

 見知らな公園のベンチ、少年が気付いた時辺りは暗い夜の野外だった。
 何故自分が寝ていた事も覚えておらず、それまでの行動も思い出せない。
 場所も分からなければ時間も分からず少年は少し考え込む。
 けれど答えは出て来なく、悩んでいてもしょうがないため歩き出す。
 行き先は分からない。まずは人と出会い場所を聞く、それから後の先を考えればいい。

「……っ…………と…………」

 声が聞こえる、それも聞いた事のある懐かしい声。
 場所は見知らなぬが声は知っている。しかし何故この声が今聞こえてくるのか。

「……ね……っ……」

 この声の持ち主を知っている、それも確実にだ。聞き間違える筈がないのだ。
 だが理由が解らない、何故だ、何故この声が、この持ち主が此処に居るのか。
 腕を見れば令呪と呼ばれる紋章が描かれている、奇跡が起きた。

「と……っ……ねっと」

 そんな事は問題ない、少年はこの声が聞ければそれでいい。
 もう一度。二度と名前を呼んで貰えるとは思ってもいなかった、奇跡に涙腺が緩む。
 振り向けば君が居る。会いたかった彼が。聖杯に懸ける願いが叶ってしまう。


「熱斗!!」


「兄さん……彩斗兄さんッ!!」

 そこには永遠の別れを告げた兄が確かに存在していた。


382 : 光熱斗&アーチャー ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:55:33 OtIk5jHw0


 全速力で熱斗は走る、その先には二度目の死を迎えた自分の兄である彩斗。
 ロックマンと呼ばれるネットナビに再度転生を果たした兄が再び自分を迎えてくれた。
 そのまま抱きついた熱斗は涙を流しながらその感覚を、彩斗の存在を感じていた。
 ネットナビとして長い時間を共に過ごしていたが生の実体として触れ合うのはとても久しい。
 この感覚を忘れたくない、永久に――熱斗の願いはこの瞬間叶っていた。

「僕も会えて嬉しい……嬉しいよ熱斗」

「うぅ……兄さん、俺……辛かった……」

「ごめんね熱斗……でも聖杯戦争に参加何て君は何をしているんだい?
 パパやママには言ってないよね? ……僕が熱斗を守るよ、でもこれ以上無茶は駄目だからね」

 聖杯戦争は遊びなどではない。『戦争』。その文字通りである。
 参加をした熱斗に途中退場何て存在しなくこれから待っているのは血を流す戦争だけ。
 彩斗は熱斗に辛い想いを味あわせたくは無く再び彼を守るために戦う決意をする。

「ごめんなさい兄さん……でも俺も戦う……俺だって兄さんのマスターだ……逃げるわけにはいかない!」

「熱斗……分かった。なら僕も再びロックマンとして君と一緒に戦う……よろしくね! 熱斗くん!!」 
 
 この言葉が熱斗を再びネットバトラーとして覚醒させる。
 この電脳は自分も一緒だ、もうロックマン一人を危険に遭わせる必要がない。
 出来る、今度は一緒に。もう一度兄さんと一緒に戦える。

「よろしくなロックマン! やるからには頂点を目指そうぜ!」

 願いが叶った少年は前を向く。
 その行き先は頂点、兄さんとなら何処までだって進める、誰にも止められない。
 この思い――兄弟の絆は誰にも断ち切れない。





【マスター】光熱斗@ロックマンエグゼ

【参加方法】ハッキングを行い自らの意思で参加(木片は何処からか送られてきた)

【マスターとしての願い】ロックマンと共に優勝を目指す。願いはそれまでに決める。
            
【weapon】ペット……PErsonal Terminal(パーソナルターミナル)の略で、いわゆる携帯情報端末。
          普段はネットナビが入っているのだが聖杯戦争ではロックマンがサーヴァントのため中にナビはいない。
          宝具の連携でバトルチップの転送やナビカスを起動することにより戦闘をサポートする。
     
【能力・技能】小学六年生の少年に特別な力はない。だが人一倍の勇気と類稀なるバスティング能力を持っている。  
       少年ながらロックマン共に何度も電脳世界と現実世界を救ってきた。
       
【人物背景】科学者の父を持ち双子の兄がいたが心臓病で他界してしまう。後にネットナビであるロックマンが兄の人格データを受け継いでいると知る。
      悪の組織であるWWWや秘密結社ゴスペルと戦いながら何度も世界を救い、その存在は英雄として讃えられている。


【方針】ロックマンと共に優勝(ゲームの意味合い)を目指す。


383 : 光熱斗&アーチャー ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 21:58:53 OtIk5jHw0


【クラス】アーチャー

【真名】光彩斗@ロックマンエグゼ

【パラメータ】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A+

【属性】秩序・善

【クラス別スキル】
 対魔力:E…魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
 単独行動:B…マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【保有スキル】
 連携攻撃:C…複数人による攻撃に長けていることを示す能力。他の人物と同時に行う攻撃判定に有利な修正を得る。
 魔力放出:C… 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
 心眼(真):D…修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
 ラーニング:EX…戦闘において撃破した相手の有用なスキル及び技を自分の物にする。その媒体はバトルチップ。また、共鳴を超す場合もある。
       
【宝具】

『永遠に断ち切れぬ兄弟の絆(バトルオペレーション)』
 ランク:E〜A+ 種別:対軍宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???
 兄弟の絆を限界まで同調させた宝具。
 その能力はマスターの持つPETを通してサーヴァントに武器や癒やしを供給する。
 バトルチップの種類によってランクが変わり攻撃、回復、守りなど多様な戦術を可能にする。
 宝具のランクが上がる程実体にラグが発生する。
 またマスターとフルシンクロと呼ばれる同調状態になってしまった場合は受けたダメージがマスターにも連動する危険がある。

『電脳にて培った戦闘の記憶(スタイルチェンジ)』
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:―
 戦闘の積み重ねで得た経験を元に己の姿を具現化する宝具。
 変身するスタイルは以下の通り派生する。

 『ヒートガッツ』…攻撃に特化したスタイル。筋力のランクが一段階上昇し炎の属性を操ることが出来る。
 『アクアカスタム』…戦術に特化したスタイル。宝具による魔力減少を普段よりも少くする事が可能。水属性の力を得る。
 『エレキブラザー』…思い出に馳せるスタイル。幸運のランクが一段階上昇し電気属性を帯びた攻撃が可能になる。
 『ウッドシールド』…防衛に特化したスタイル。耐久が一段階上昇。シールドで相手の攻撃を軽減、無効、跳ね返すことが可能。木枯らしを発生させることも可能。
 『エレキグラウンド』…大地の恩恵を受けるスタイル。耐久が一段階上昇。全ての地形で全力を出し切ることが可能となる。電気属性を帯びた攻撃が可能になる。
 『ヒートシャドー』…暗殺に特化したスタイル。敏捷が一段階上昇。空中を蹴ることが可能になり炎の力を得る。


『戦場の果てに共鳴する魂(ソウルユニゾン)』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:― 最大捕捉:―
 心の優しい兄弟の愛を体現した宝具。
 マスター、サーヴァント問わず戦いを通して共鳴した相手の力を自分の物にする力。
 共鳴すると己の姿も相手を意識した姿になり一部力が開放される。
 
【weapon】
『ロックバスター』…ロックマンと呼ばれる英雄の代名詞。溜める事で強力な一撃を放つ事も可能。

【人物背景】
 熱斗と共に双子の兄として生まれるが心臓病により幼いまま他界してしまった。  
 その後科学者である父の尽力もあり人格データをネットナビに移植し世界初の心を持ったナビとしてロックマンに転生を果たす。
 その後はネットナビとして弟である熱斗のサポートを行ってきた。

【サーヴァントとしての願い】
 熱斗を安全に現実世界へ生還させる。

【基本戦術、方針、運用法】
 マスターの指示に従うか兄として弟を守る。戦闘では熱斗から供給されるバトルチップを中心に戦う。

【備考】
 イメージとしてはロックマンエグゼ3終了後。


384 : ◆F61PQYZbCw :2014/07/03(木) 22:00:09 OtIk5jHw0
投下終了です


385 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:28:59 6l1ARjgg0
投下します。


386 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:29:40 6l1ARjgg0

「問おう。君がこの度の演目の私の依頼人かね?」
(何言ってるんだろう、この人?)

成歩堂 龍一は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の原告人を除かなければならぬと決意した。
成歩堂には法律がわからぬ。成歩堂は、芸大の出身である。シェイクスピア役者を目指し、芸を磨いて暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

「つまり、ここはその聖杯戦争とやらの舞台で、あなたは、ぼくのサーヴァント、アーチャーである、と」
「そういうことです。ご理解いただけたかな?」
(うーん、さっぱりだぞ。というか、いい年して何言ってんだこの人?)
「本来ならば、サーヴァントというのは名を隠してクラス名で呼んだ方が有利ならしいが、
 私の場合は別らしい。私の名はロジャー・スミス。ロジャーと呼んでくれたまえ」
「ア、ハイ、分カリマシタ、ロジャー=サン」
(しかも外国人かよ! 日本語上手いなこの人)
「さて、依頼人。君の名前はなんというのかね。名乗ったのだから、聞かせて欲しいものだが」
(ですから、依頼とかした覚えとか無いんですけど……)

成歩堂は、現場検証をしていた。成歩堂は弁護士である。
救いを求める力なき被告人を弁護し、救うのが彼の仕事であり、生き様である。
この度の法廷でもそれは変わらなかった。そして、彼は現場で見つけたのだ。
ゴフェルの木片を。

「とにもかくにも、ぼくはコレを持って法廷に立たなければならないのです」
「理解した。ミスター成歩堂。君のような人間が依頼者であるのは実に望ましい」
「ですから、依頼者じゃないですってば」

そして今に至る。成歩堂は、黒づくめのスーツの男、ロジャー・スミスの話を道端で聞いていた。

「残念だが、ミスター成歩堂、この悪趣味な催しを勝ち残るには、私の力は大いに不足していると言わざるをえない。もちろん君もだ」
「はあ、そうですか」
「だが、私にも誇りというものがある。パラダイムシティ1のネゴシエイターとして、力の及ぶ限り君の依頼に応えよう」
(パラダイムシティってどこだろう?)
「それに、このような人の願いにつけこんだ邪悪なパーティーは、私の信念の許す所ではない。できれば主催者の顔が見たい」
「そうなんですか、良く分かりませんが頑張ってください」
「君にも頑張ってもらわなければならないのだよ、ミスター成歩堂」
「ええ、まあ、ハイ」
「とりあえず、私の愛車が呼べるようだ。しばし待ちたまえ」
(この人、どんどん話を進めちゃうなあ。まだなにがなんだかさっぱりなんだけど)

しばらくすると、ロジャーのスーツと同じ、黒づくめの自動車が成歩堂の前に走ってきた。
そして促されるまま成歩堂はそれに乗った。
そのまま二人が走り去った後には、成歩堂が持っていたゴフェルの木片があった。


387 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:31:05 6l1ARjgg0
【クラス】アーチャー

【真名】ロジャー・スミス

【パラメーター】
 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運A 宝具--(B)

【属性】
 中立・善 

【クラススキル】
 単独行動:A
一般人の範疇であるその低い性能の代償に、アーチャークラスとしては最高の単独行動能力を得る。
  宝具を使用しない限り聖杯から供給される魔力のみでも十全に行動できる。
 
 対魔力:E
  弓兵のクラスに付与される対魔力。本人が納得しないものは認めない性格のため、最低限になってしまっている。
  魔力によるダメージをほんのり和らげる。

【保有スキル】
 交渉術:B
  交渉により有利な判定を得やすい。Bランクであれば、一国でも突出した才能があるといえる。
 
 騎乗:E
  本人の趣味により、乗用車ならば華麗に運転できるだろう。

偉大なる黒:C
  「交渉人・ロジャー・スミス」としての側面による隠蔽スキル。
  察知スキル、予測スキルを持たない相手に対してサーヴァントとしての気配を察知させない。
  サーヴァントとしての武力及び魔力を持たないこともこの能力の一因である。
  対抗スキルを持っていないサーヴァントでも、情報の取得によりキャンセルできる。
  「メガデウスの操縦者」としての側面により、「アーチャー」の宝具を使用する場合はこのスキルは失われる。

 汝に罪あり:A
  相手の非により交渉スキルが失敗した際に限り自動的に発動。 
  一時的に敏捷が1ランク、耐久が2ランク上がり、逃走行動に対する幸運ボーナスが大きくなる。
  この逃走への幸運ボーナスは依頼者たるマスターにも適用される。
  さらに逃走に成功した場合、「仕切り直し」が自動発動し、宝具使用に対する消費魔力が大きく低減する。


388 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:31:38 6l1ARjgg0
【宝具】
『偉大なる“O”』(ザ ビッグ オー)
 ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 巨大な機械仕掛けの神、「メガデウス」を召喚する。
 ロジャーのアーチャーたる由縁であり、極めて多くの火器を有する。
 その巨大な質量は、歩みや拳だけでも、十分な脅威となりえるだろう。
 ただし、その巨大さのため、現界や行動のターン毎に莫大な魔力を消費する。
 事実上、今のマスターでは召喚するだけでもサーヴァント共々消滅するだろう。
   
『機械仕掛けの恋人』(R ドロシー ウェインライト)
 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 筋力C 耐久C 敏捷D 魔力‐ 幸運E 単独行動E を持った機械人形を召喚する。
 サーヴァント本人より高性能かつ、機械人形自身魔力を持たないため、現界に相応の魔力を消費する。
 また、『偉大なる“O”』と同時召喚し、連結させることで『偉大なる“O”』を強化できる。

『此度の舞台に幕は下り』(ザ ビッグオー ファイナルステージ)
 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1〜99 最大補足:1000人
 『偉大なる“O”』と『機械仕掛けの恋人』を連結させることにより一度きり使用できる世界に対する砲撃。
射線に巻き込まれた万物は消え去り、消滅した空間から森羅万象に歪を作り、世界の「興行者」を引きずりだす。
 依頼があれば、ロジャー・スミスはそのまま「興行者」と交渉をすることができる。

【weapon】
『腕時計』
 後述の『グリフォン』を遠隔操作で呼び出すことができる。
 本来は通信機能を備えていたが、ムーンセルでは失われている。

『グリフォン』
 黒塗りの2ドアセダン。マニュアルトランスミッション。ロジャーの腕時計から遠隔操作が可能。
 ミサイルを搭載、グリフォンエンブレムの目が動き、照準にして発射。マシンガン、炸裂弾、盗難除けのガードまで装備。
 ただし、宝具ではないため出し入れは出来ず、適切に運用するには燃料及び整備が必要である。 

【人物背景】
 アニメ「ザ ビッグ オー」の主人公。
 記憶を失った町、パラダイムシティ随一の交渉人(ネゴシエイター)
 機械仕掛けの神(メガデウス)「ビッグオー」の操縦者(ドュミナス)
 黒いスーツに身を包み、紳士を気取っているが、実に頑固で短気なわがままな性格。
 寝起きが悪く、日常生活の風景はまるで背伸びをしている子供である。
 黒色が大好きで衣料から車まで黒いコーディネートをしているが、女の子から悪党にまで専らの不評である。
 作中交渉を失敗しがちに見えるが、基本、相手の目的がポーズであったりロジャー自身であったり、交渉にないためである。
 ロジャーの「ビッグオー」は「プロフェッショナルではない」輩に、等しく鉄槌を下す。
 
【サーヴァントとしての願い】
 悪趣味な催しの主催者の顔を見る。
 
【基本戦術、方針、運用法】
 相手を見て交渉スキルでなんとか立ち回る。
 マスターに魔力が無いため、強力な宝具も持ち腐れである。


389 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:32:21 6l1ARjgg0
【マスター】
 成歩堂 龍一(なるほどう りゅういち)

【参加方法】
 ムーンセルによる召還。
 事件の証拠物品にゴフェルの木片が混ざっていた。

【マスターとしての願い】
 ゴフェルの木片を持ち帰り法廷に立つ。

【weapon】
 無し

【能力・技能】
 弁護士であるが、法律にはあまり詳しくない。
 矛盾をついたりハッタリをかましたりして自分に有利に話し合いを進める手管は突出している。
 それ以外は運転免許すら持っていない。
 なぜか物理攻撃に対して異常な耐性と回復力を持っている。
 
【人物背景】
 逆転裁判シリーズの初代主人公。
 ギザギザした髪型が特徴のちょっと変わった青年。
 正義感は強いが、少し流されやすい性格。
 弁舌や司法の知識はともかく、ツッコミには定評がある。

【方針】
 ゴフェルの木片を無事持ち帰り、被告者を救う。


390 : 成歩堂 龍一&アーチャー ◆bi4ho.tYN. :2014/07/03(木) 22:33:20 6l1ARjgg0
投下終了しました


391 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:33:26 IB.qCq7k0
投下します。


392 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:34:05 IB.qCq7k0
――私は、摩耗する。


   *   *   *


とぼとぼと冬の街を女が歩いている。
女の名は服部瞳子。
数時間前、連続ドラマのオーディションに落ちてしまったアイドル見習いだ。

『気にすることはないさ』

事務所に帰った彼女を迎えたプロデューサーは気落ちしないようにかけてくれた。
けど聞いた。聞いてしまった。
別のオーディションに彼の担当する別のアイドルが合格したということを。
かけられた優しさが辛くて、期待に応えられなかった自分が情けなくて、つい声を荒らげてしまった。

『私じゃなくて――さんのプロデュースをしてればいいでしょう!』

口をついて出た言葉がどれだけ最低な言葉だったのか。
目の前のプロデューサーの傷ついた表情がそれを何よりも物語っていた。

『……ッ! ごめんなさい!』

逃げるようにして私は事務所を飛び出した。
そして往くあてもなく、街を一人でさまよっている。

――私は、最低だ。

自己嫌悪で死にたくなる。
彼がどんなに頑張っているか、私が誰よりも知っているはずなのに。
こんな旬の過ぎたアイドルを必死に売り込んでくれている。
今でもなんとかアイドルとしてやって行けているのは彼の努力あってこそだ。


393 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:35:10 IB.qCq7k0
でも彼が努力すれば努力するほど、自分の無力さが嫌になる。
受けたオーディションは最後まで残れない。
なんとかとれた仕事は次につながらない。
TVでよく見るようになったあの娘は事務所の後輩だ。
焦り、劣等感、無力感――自己嫌悪。
長い混ぜになった暗い感情が自分の中に溜まっていくのがわかる。

『"生っすか!?サンデー ナイトスペシャル"、始まります!』

街の中、駅前のオーロラビジョンから聞こえてきた声に足を止める。
そこには光り輝く世界があった。
TVの向こうに広がる煌く世界。
その光に魅せられて、私は一度アイドルの門戸を叩き――そして、挫折した。
環境が悪かった、運が悪かった。いくらでも理由はあげられる。
でもそんなことは関係ない。残ったのは一度諦めたという結果だけだった。

『それにしてもスゴイですよね! 今まで何もなかったはずの月に謎の影が突然現れるだなんて――』

TVノムコウでトップアイドルがキラキラした瞳で何かを話している。
そう、一度は諦めて、でもあの光に魅せられて、私は再び夢に向かって歩き出した。
でも、それは茨の道だった。
アイドルとしては遅すぎるスタート。
そしてその年齢を武器にできるような機転も効かない。
周囲には咲き誇る多種多様なアイドルたち。
心は折れない、夢は諦めない。諦めきれない。
でもだんだんと削れていった。
心が――摩耗していった。

ポケットの振動。
見なくてもわかる。プロデューサーさんだろう。
でもあんなことを言っておいてどんな顔して帰ればいいというのだろう。
ため息を付きながら、視線を道路へと落とす。

その時、私の目に止まったのは道端に落ちていた、普通なら視線すら向けないような木の欠片だった。
何の変哲もない木の欠片に目がとまる理由なんて本来ならばない。
けれどなぜか、その時の私はその木片から目を離せなかった。

「何かしら、これ……」

その木片に触った瞬間、私の意識はブラックアウトした。


394 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:36:01 IB.qCq7k0
    *   *   *

「……こんなところかしら」

その後私は記憶を失った状態でよくわからない街に放り出された。
そこでも私はアイドル候補をやっていて、自己嫌悪が極まった所で本来の記憶を取り戻したのだ。
夢や希望じゃない所に自分らしさを感じ、皮肉げに口元が歪む。

「やれやれ……今度のマスターはずいぶんと難儀だな」

瞳子がいるのは彼女の所属する事務所だ。
そこには彼女のマネージャーも、同業のアイドルたちもいない。
その代わりにいるのは赤いコートのようなものを着たコスプレ青年だ。
長身でガタイの良い美形……スポーツ番組で引っ張りだこになるタイプじゃないだろうか。
自身のことをアーチャーと名乗った青年は、やれやれと肩をすくめる。

「魔術師としての素養もなければ取り立ててスキルもない。
 その上で中々いい性格をしていると来たものだ」
「仕方ないでしょ! 魔法使いだの何だのってそんなの絵本とかの世界じゃない!」

セイハイセンソウだのコロシアイだのとは程遠い世界で生きてきたのだ。
頬をつねった時の鋭い痛みがなければ、瞳子とてこれが夢だと信じていただろう。

「それでマスター、君はこれからどうするつもりだ?」
「それは勿論……帰りたいわよ……」

弱々しい声が事務所の中に響く。

「死にたくなんてないし、それに何よりプロデューサーさんに謝りたい。
 このまま行方不明になったらプロデューサーさんはきっと気に病んでしまう。
 そんなことになったら私は死んでも死にきれないじゃない……!」

あの人は私に希望を見せてくれたのだ。
そんな人を絶望に追いやるなんて……絶対に、いやだ。
それこそ自己嫌悪どころじゃない……自分を絶対に許せなくなる。

「ではどうする? 他者を蹴落とし最後の一人になるか?」
「……そんなこと、できるわけないでしょ……」

オーディションは落ちても次がある。
だがこの戦いに次はない。
敗北すれば――死ぬのだ。
他人を死に追いやるなど、現代倫理の中で育ってきた瞳子にはそうそう超えられるラインではない。

「進むことも引くこともできない」
「うるさいわね! じゃあ一体どうすればいいっていうのよ……!」

荒げた声を赤い青年にぶつける。

「悩めばいい。そのくらいの時間はなんとか私が稼ぐとしよう」
「え……」

皮肉げな笑みを浮かべたまま、アーチャーはこちらを見つめている。

「何、残念なことに面倒事には慣れていてね。
 それに今の私は君のサーヴァントだ。
 君がしっかりしなければ、私もどうしようもない」

そのままこちらに背を向けて歩き出す。

「ちょ、ちょっと……どこ行くのよ?」
「まずは落ち着いてもらうためにも、紅茶の1つでも入れようかと思ってね。
 事が始めるまでは多少の時間があるようだ。ああ、そうだ――」

台所へと向かうアーチャーがこちらをちらりと見る。

「アドバイスだ。自己嫌悪はほどほどにしておいた方がいい。
 自分を摩耗させても――碌なことはないのだからな」

妙に実感のこもった声でアーチャーはそう言った。


395 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:36:54 IB.qCq7k0
【マスター】
 服部瞳子@アイドルマスターシンデレラガールズ
【参加方法】
 道端でゴフェルの木片を拾った。
【マスターとしての願い】
 元の世界に帰って、プロデューサーに謝る。
【weapon】
 なし。
【能力・技能】
 一般人であるため、戦闘に有効な技能を持たない。
 しかし特技名「負けない心」/「折れない信念」とあるように精神力だけは強い。
【人物背景】
『誰もが夢を叶えられる訳じゃないのよ、プロデューサーさん……私がスポットライトを浴びられるとでも?
 そう…それほど自信があるならいいわ…これがラストチャンスね…今年こそ、アナタに賭けてみるわ…。』
 ソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」の登場人物。
 25歳という割と高めの年齢は一度アイドルとしてデビューし、挫折した過去を持つため。
 そんな過去を持つためか、気楽なアイドルもいる中で割りと重めな性格をしている。
 その後、特訓後や新カード等で前向きな姿も見せてくれるのだが今回は燻っている時期からの参戦となる。
【方針】
 未定。

【クラス】
 アーチャー
【真名】
 無銘
【パラメーター】
 筋力D 耐久C 敏捷C 魔力C 幸運E 宝具E−〜A++
【属性】
 中立・中庸
【クラススキル】
・対魔力:D
 一工程による魔術を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
・単独行動:B
 マスターからの魔力供給が無くなったとしても現界していられる能力。

【保有スキル】
・心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
 
・千里眼C
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。

・魔術:C-
 オーソドックスな魔術を習得。
 得意なカテゴリは不明。

【宝具】
 無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)
 ランク:E-〜A++ 種別:対人宝具 レンジ:30〜60 最大補足:????
 錬鉄の固有結界。
 一度目視した剣を登録し複製することができる。
 
【weapon】
・干将・莫耶
・赤原猟犬(フルンディング)
・偽・螺旋剣(カラドボルグII)
・熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
・永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)
 Fate/EXTRA参照。自身の投影魔術によって模倣した武具の数々を使用する。
 
【人物背景】
 Fate/EXTRA参照。

【サーヴァントとしての願い】
 マスターの手助けをする。

【基本戦術、方針、運用法】
 基本的にはマスターの意向に従う。


396 : 服部瞳子&アーチャー  ◆Gc3b00.81E :2014/07/03(木) 23:37:28 IB.qCq7k0
投下を終了します。


397 : ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/03(木) 23:55:39 S6RhC9YQ0
アルトリア・ペンドラゴン/セイバー投下します


398 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/03(木) 23:57:42 S6RhC9YQ0
これで良かったのだ。
国を守ることができなかった王、しかしその歩んできた道には一片の悔いもない。


私は英霊の座に向かうことなく、理想郷へと還る。
あの人とのあの夢のような日々をこの胸に抱いて。

「――見ているのですか、アーサー王。
 夢の、続きを――」

最期にこの身を看取った一人の騎士の、そう呟いた声を聞いたのを最期に。
私は、夢の中へと旅立った。



「ふー、よく動いたぁ。早く帰ってご飯にしようっと」

竹刀袋を担いだセーラー服の少女はそう言いながら校舎の中を走っていた。
もうすぐで門限だ。早く帰らなければ夕食にありつけなくなる。
全国大会前だということでで無理言って残ったのだ。遅れるのはまずい。そう思って少女は走っていた。

周りの人間もその姿をひと目見れば振り返るような、金髪の美少女。
しかし彼女はその外見とは裏腹に剣道部のエースでもあった。

この地域でも弱小チームであった剣道部に颯爽と入部した彼女は、その見事なまでの剣捌きで、剣道部を一躍強豪へと引き上げた。
更に剣に優れた美しい少女がいるという噂は多くの人の注目を集め、剣道部には今や入部希望者が跡を絶たない。

しかし少女はそのようなことには深く関心を持っていない。
少女は剣の道を極めたいという思いで剣道部に入ったのだ。

加えて、彼女には意中の人間がいる。
多くの男子からの告白を受けてきたが、そのことごとくを断ってきたのだ。


「そういえば、弓道部のあの先輩、まだ学校にいるかな?」

急いで帰らねばならないという思いもあった。
しかし、思い立てばそんなことよりもこっちの方が重要にも思えてきた。

何しろ彼女はまだまだ年頃の少女なのだから。


タタタタ

もし昼間であれば誰かしらに咎められるであろう、廊下を走るという行為。
しかしこの放課後の夕暮れ時、彼女のそんな姿を見るものなど一人もいない。

勢いよく夢中で走っていたせいだろうか。
気がつけば入り口を通りすぎて物置部屋へとたどり着いていた。

校内では開かずの間とも言われる、閉じられた一室。
用などあるはずもない。さっさと道を戻って帰ろう。


399 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/03(木) 23:58:27 S6RhC9YQ0

そう思い扉に背を向けた時だった。

「…え、あれ……?」

まるで今いるこの場所が現実ではないような、そんな妙な感覚が体を包み込んだ。
そして自分の中にある第六感のようなものが告げていた。

ここから先には真実がある。しかしそこに向かえばもう二度とこちらへ戻ることはできない。それでもいいのか、と。

穏やかな学園生活。
剣道部での試合、大会で出会う多くの強者達。
そして、愛しいあの人。

全て大切なものだ。

だが。

この先にはそれらに並ぶ、いや、もしかしたらそれ以上に大切な何かがある。
そう直感が告げていた。

迷いは一瞬。
現実感のなくなった校舎から、体を物置部屋へと向け、閉じられた扉を開く。
開かずの間と言われていたから鍵でもかかっているのかと思ったが、予想に反してすんなりと扉は開き。

ギィッ


中の様子を確かめることなく部屋の中へと入ったその瞬間。
少女の視界は闇に包まれた。



数秒後、気付いた時には少女は謎の空間にいた。
息苦しささえ感じる荘厳な空間。まるで聖堂のような明るい部屋。

その中央に、それはいた。

つるりとした人形。
演劇部が使うのだろうかと思うような形の、茶色く等身大はありそうな人形。
それがゆっくりと立ち上がってこちらへと走り寄ってきたのだ。

タダ事ではないと咄嗟に感じ取った少女は竹刀袋を開く。

人形が拳を突き出すのと、竹刀を構えて防御体勢を整えるのはほぼ同時。
拳を受け止めることに成功はしたが、人形の力は並外れたものであり体がギリギリと押し返される。

少女は全体重を竹刀にかけて押し返す。
体勢を崩して体を仰け反らせる人形。

そこに踏み込み、力強くその胴に竹刀を叩きつける。
強い手応えは感じた。
しかし人形もまた固く、まるでビクともしていないかのように返す体で蹴りを放ってきた。

吹き飛ばされる体。
そしてそれを追撃する拳。

少女は咄嗟に体を転がせ追撃を回避、足払いを放つ。
僅かにバランスを崩す人形。

その頭をかち割らんと竹刀を振り下ろし。
捉えることには成功したが砕くには至らず拳が体に打ち付けられた。

(…違う)

違う。
私の戦いはこんなものではなかったはずだ。
このような人形などよりももっと強い存在と戦ってきたはずだ。

思い出せない。何故忘れているのだ?

思い出せ。記憶になくとも、あの戦いは体に染み付いているはずなのだから。

体を引いて拳を構える人形。
狙うのはどこだ?一撃であれを砕くには、どこを攻めればいい?

違う、こんな竹刀ではどこを攻めても変わらない。
せめて剣が必要だ。あの体を一撃で切り裂くような鋭い刃。

そう、記憶の中に疼く、あの黄金の剣のような―――――

思考する少女に向けてさらに拳を突き出す人形。
その勢いは先より早く、尚且つ追撃も想定される構え。

避けるか?受けるか?

いや、違う。迎え撃て。打ち砕け。


400 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 00:00:41 S6RhC9YQ0
あの時、黄金の剣で大英雄を打ち砕いた時のように――――


カァン


すれ違う2つの体。
拳をつきだした人形と、竹刀を振り下ろした体勢のまま硬直する少女。

数秒の沈黙。
振り返ったのは人形。少女は動かない。

ユラリと人形は一歩前へと踏み出し。

その瞬間、頭から胸部に当たる部分にかけて、真っ二つに切れ目が入り。
そこからもう一歩踏み出すこともなく、パタリと地面に倒れ動かなくなった。


「はぁ…はぁ…」

竹刀を構えた少女は振り返らない。
いや、少女が構えているものは竹刀などではなかった。

鋭い刃が備わり金属の輝きを放つそれは、紛れも無い真剣。
あの瞬間、竹刀を決死の思いで振り下ろした時にまるで最初からそうであったかのように竹刀はこれに姿を変えたのだ。


と、その時少女の手の甲に鋭い痛みと閃光が走る。

「…っ!」

不意の痛みに思わず顔を歪めたその瞬間だった。
彼女の中に膨大なほどの情報が流れこんできたのは。




――――王には人の気持ちが分からない。


――――何故あなたは私に王位を譲らなかった!


――――セイバー、この戦いで犠牲者を増やそうとするやつを止めるために、俺に力を貸して欲しい。


王の記憶。
サーヴァントとしての戦いの記憶。

多くのものを救い、多くのものを失い。
そして救えなかったものを救おうと戦い続け。


――――死者は甦らない。起きたことは戻せない。

――――シロウは、私の鞘だったのですね。

見つけ出した答え。
そして、


――――最後に、一つだけ伝えないと
――――ああ、どんな?
――――シロウ―――貴方を、愛している

己の歩んできた全てを受け入れ、求めたものを否定し。
そして別れ。


そうだ。私は。
私の名はアルトリア。

―――アルトリア・ペンドラゴン。ブリテンを治めし騎士王だ。



「ぁ、はぁっ…!」

多くの記憶を一度に取り戻したせいか、脳が痛みを訴えている。
だが、悪い心地はしない。むしろつっかえていた違和感がとれたようなすっきりした気分だ。


401 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 00:01:23 S6RhC9YQ0

「…私は、何故このような場所に…」

そう、自分はあの時ベディヴィエールに看取られ死んだはずだ。

なのに気がついたらこのような茶番のような学園生活をさせられ、こうして聖杯戦争に巻き込まれているようだ。
聖杯を求めることを止めた自分に、サーヴァントとして聖杯を求め戦うことなどできるはずもないはずなのに。

――――…サーヴァントとして?


ふとセイバーは自分の体を確かめる。
竹刀は真剣へと形を変えたが、服装自体はセーラー服のままだ。

約束された勝利の剣も風王結界も使うことはできず鎧も纏えない。
何より前の聖杯戦争の時のような力を自分から感じ取ることができない。

まるで、ただの人間になってしまったかのようだ。

「……聖杯を求めておきながら否定した私に、英霊としてではなく人間として贖罪をすることを聖杯に求められているのか…?」

ふと手元を見ると、見慣れぬ木片が一つ。
これが何なのかは分からないし、手に入れた覚えもない。ただ、何故かそれが鍵を握っているような気がした。

色々と分からないことだらけのこの状況。
だがとにかくこの場を離れよう。多くを考えるのはその後だ。

と、入り口へと戻ろうとしたアルトリアの目の前。
唯一の出口に通じるだろう道に、謎の存在がいた。

暗い闇のような色をした、先の人形と比して尚無機質感を感じさせる浮遊物が3つ。
それら全てはこちらへと敵意を向けている。

かつてのセイバーであった頃の自分ならば蹴散らすのに10秒もかからなかっただろう。
しかし今の自分は剣術に優れているとはいえ只の人間。

1体ずつであれば時間をかければ倒せただろうが、3体同時に相手にはできない。


それでもこちらへと向かい来るそれらに屈することなく迎えうとうと剣を構え。
3体のそれが同時に飛びかかってきたその瞬間だった。

――――うむ、窮地に追い込まれていながらも尚も恐怖に屈することなく戦うか。
――――見事だ。その気高き精神、気に入った!

視界の端から閃光が走り、目の前にいた3体の浮遊物が一瞬で切り裂かれた。

ボトリと音を立てながら地面に落ちる敵性物体の前に、真っ赤な何かが舞い降りた。


402 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 00:02:17 S6RhC9YQ0

「良かろう。ならばその気高き魂は余が守り抜こう!」

振り回される巨大な剣。
情熱を思わせる真っ赤なドレス。
少女のような外見の存在はしかし先の物体とは比べ物にならない、超越した存在。

そう、それはかつて自分がそうであったもの。

サーヴァント。

「余は至上の剣にして至高の名器!
 名はセイバー、ネロ・クラウディウス!
 改めて問おう。汝、余のマスターになるつもりはあるか?」

その言葉は、まるでかつて自分がそう問いかけたものと同じものだった。

状況は分からぬ上に考えねばならぬことも多い。
だが、それでも立ち止まっているわけにはいかないだろう。

アルトリアの答えは、決まっていた。
差し出された手を取り、少女は戦うことを決意した。


【クラス】セイバー

【真名】ネロ・クラウディウス@Fate/EXTRA

【パラメーター】
筋力D 耐久D 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具B
【属性】
 混沌・善 
【クラススキル】
対魔力:C
二工程以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法等、大がかりな魔術は防げない。

【保有スキル】
皇帝特権:EX
本来もち得ないスキルも本人が主張することで短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
このスキルランクがA以上の場合、肉体面での負荷(神性など)すら獲得する

頭痛持ち:B
生前の出自から受け継いだ呪い。
慢性的な頭痛持ちのため、精神スキルの成功率を著しく低下させてしまう。
せっかくの芸術の才能も、このスキルがあるため十全には発揮されにくい。

【宝具】
招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:30、60、90 最大補足:100人、500人、1000人
由来:聴衆に自らの公演を強制的に最後まで聞かせるべく、劇場の出入り口を全て封鎖し閉じ込めたというエピソード。
己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。
自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。
世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる。
展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。

【weapon】

セイバーのクラスの英霊であるが、武器である剣は宝具ではないただの剣である。

所持スキル
『花散る天幕(ロサ・イクトゥス)』
『喝采は剣戟の如く(グラウディサヌス・ブラウセルン)』
『燃え盛る聖者の泉(トレ・フォンターネ・アーデント)』
『傷を拭う聖者の泉(トレ・フォンターネ・クラーティオ)』
『時を縫う聖者の泉(トレ・フォンターネ・テンプステイス)』
『童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)』
『三度、落陽を迎えても(インウイクトゥス・スピリートゥス)』
『喝采は万雷の如く(パリセーヌ・ブラウセルン)』
『星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)』


403 : マスターアルトリア&セイバー ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 00:03:08 S6RhC9YQ0

【人物背景】
ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。帝政ローマ第5代皇帝。悪名高き「暴君」。史実では男性だが、EXTRAでは女性。
母の奸計・暗殺によって帝位を継承したという、正当とはいえない帝位を継承した反動で、身内よりも他人を愛した。
市民の人気を獲得するために様々な政策を行う一方でそれに反対する元老院や実母とはことごとく対立。
特に実母は最終的に暗殺を決意し公衆の門前での殺害によって葬る。
その後は母によって強制的に婚姻させられた妻の自殺、自身の権力を強固にする為の義弟の殺害、そして師であり、心から頼りにしていた哲学者の自刃と多くの身内の死を目の当たりにしていく。
最終的に反乱で皇帝の座を追われることとなったが、自身の愛したはずの、自分の退位を許さないだろうと信じた民からは何もなかった。
愛したはずの民からは愛されることもなく、誰の愛を受けることもなく最終的には自決してその生に幕を下ろした。



【サーヴァントとしての願い】
愛されたい

【基本戦術、方針、運用法】
セイバーという最優のクラスでありながらそのステータスは高くない。
クラス名にあぐらをかいての正面からの戦いは禁物だろう。




【マスター】アルトリア・ペンドラゴン(マスターアルトリア)@Fate/Stay Night?

【参加方法】
不明。
聖杯による呼び出し?

【マスターとしての願い】
無し。聖杯は求めない。

【weapon】
真剣

【能力・技能】
剣術技能はかなりのものだが、身体能力はほとんど人間のそれである。
対魔力(C)、直感を備えているがサーヴァントを相手にできるほどのものではない。
竜の因子自体は残っているため魔力も高いが魔術師ではないため魔術の行使は難しいと思われる。

第4次、第5次の聖杯戦争の知識、記憶を持っており英霊に対する知識は他者よりは多いと考えられる。

【人物背景】
かつてブリテンを治めたアーサー王。
民を救うために罵られ蔑まれようとも己の信じた道を貫いたが、最終的に騎士たちの反乱によって国は崩壊。
最期の瞬間に国を救うための奇跡を求めて世界と契約、聖杯を求めて様々な戦いに赴く。

そして第5次聖杯戦争において、衛宮士郎をマスターとして召喚、多くの英霊と戦い抜く。
その中で士郎と心を通わせていき、最終的には国の救済のためのやり直しの願いが間違っていたものであると悟る。
最終的には己の生きた道とその結果を受け入れ聖杯を破壊、本来の意味での死を迎えることになる。

聖杯を否定した彼女は守護者になる契約を打ち切っている為に「英霊の座」には行かずにアヴァロンの妖精郷に行くといわれている。
この聖杯戦争において人間として呼ばれたのもそれが関係しているのではないかと考えられる。

【方針】
聖杯を求めて戦いはしない。
だが何故自分がこの場に呼ばれたのか、その意味は知りたい。



【補足】
※マスターアルトリアとは?
アニメ雑誌「月刊ニュータイプ」で2011年11月〜1月に実施された誌上企画「My Favorite SABER Project」内アンケート
「もしアルトリアがセイバークラス以外で呼び出されるとしたら?」で「むしろマスターで!」という回答が1位を獲得したことで生まれたセイバー派生キャラである。
セーラー服に身を包み、右手に令呪を宿した通称「女子高生セイバー」

今回参加しているアルトリアはFateルート後のセイバーがサーヴァントとしての力を失って参戦しているものとしている。


404 : ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 00:04:38 S6RhC9YQ0
投下終了です。
もしマスターアルトリアがまずければSSを取り下げますのでもしあるようであれば指摘お願いします


405 : ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:33:45 3tMz/txI0
皆様投下乙です。
七原秋也、投下します。


406 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:35:18 3tMz/txI0


 その時、少年は十五歳だった。


 十五歳。

 まだ音楽や、スポーツや、勉強や、友人とのたわいない会話が世界の全てで、
 そうであることを許されるはずの年頃だった。

 少年には幼い頃から共に育った親友がいた。
 共に学園生活を送ってきた、心許せる級友達がいた。
 彼自身は知らなかったけれど、自分へと想いを寄せている異性だっていた。
 あまり付き合いがない連中だって、掛け替えのない存在には違いがなかった。


 だけど。


 そんな生活は、たった一日で、何もかもぶち壊しにされた。
 あの日、バスに充満したガスの中で遠のいていったのは彼の意識であり、日常だった。
 そして離れていったものは、もう二度と戻っては来なかった。



 ――戦闘実験第六十八番プログラム、通称『プログラム』。



 少年――『七原秋也』の全てを奪い去った悪夢の殺人ゲームが、それだ。


 あのプログラムで、みんな、みんな死んでしまった。
 無二の親友だった慶時も、どんな時もクールだった三村も、無口だけどいいやつだった杉村も。
 自分を救ってくれた委員長も、灯台の女子達も、最初に自分が殺してしまった立道も……それから川田も。
 あの桐山和雄だって、死んでいいわけがなかった。あんなプログラムさえ無ければ人殺しになんてならなかったのに。
 何もかもが秋也の手のひらからこぼれ落ちていって、側に残ったのはたったひとりだった。

 その生き残った少女、中川典子と共に逃亡を始めて、しばらくが過ぎた。
 逃亡に至る道程は過酷を極め、大東亜共和国の犬達は執拗に二人を追い、二人は疲弊しながらも逃げ続けた。
 そして辛うじて合衆国行きの脱出ルートに辿り着き……そのとき、ふと思ったのだ。


407 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:36:10 3tMz/txI0
 

 俺達がこの国を離れても、きっとこれからもプログラムは続く。

 毎年毎年、何十人という子供達が理不尽な国家システムの中で死んでいく。

 プログラムだけじゃない。共和国によって無慈悲に命を奪われる者、血を流す者、涙にむせぶ者。

 秋也にはどうしようもない巨大な圧力の下敷きになって、みんな永遠に苦しみ続ける。

 俺達だけが生き延びて脱出する権利が、本当にあったのだろうか。 


 その気持ちは、合衆国に渡ってからも一層強くなった。
 だけどあの国を変えるだけの力なんて、秋也は持っているはずもなかった。
 それに、戦うとしてもテロは駄目だ。革命も駄目だ。あまりにも血が流れ過ぎる。
 だけど……何もしないでいるのも、自分達だけ楽な生き方をしているようで。


 そんなとき、不思議な話を聞いた。

 月のそばには『方舟』があって、試練に打ち勝った者の願いをなんでも叶えてくれるんだという。


 典子はお伽話みたいなものとして面白がっていたが、秋也はただのオカルトだと笑い飛ばした。
 笑いながら、もしもそんなものがあるのなら、きっとあの腐った世の中も変えられるだろうと思った。

 それだけで終われば良かったのかもしれない。しかし秋也は、数日後にその話をもう一度思い出した。
 怪しげな露天商が、なんとかという木片を売っていたのを偶然目にしたのだ。
 馬鹿馬鹿しいと鼻を鳴らし、それでもその露店の前を何度も行き来して、結局秋也は木片を買ってしまった。

 家に帰り、その何の変哲もない木片を片手で掲げて、試しに祈ってみた。
 最初は冗談半分で、そのうちにだんだん本気になって、最後には力むぐらいの勢いで。


 当然、何も起こりはしなかった。
 

 くだらないことに金を使ったと憤慨し、それからそんなオカルトに縋ろうとしていた自分が惨めになった。 
 そしてそれから、自分の願いが本物だったことを自覚して、秋也は泣いた。
 いや、最初から本気だったのだ。だって……こんな世界じゃ、あまりにも死んだあいつらが報われないじゃないか。


408 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:36:55 3tMz/txI0
 
 秋也は木片を放り投げた。こんなものが奇跡を起こすものか。
 だけど自覚した願いだけは、押さえつけようとしても自分の中で延々と膨らみ続けて――




 ――そして、七原秋也は、『方舟』の中で目覚めた。




「どこだ、ここ……」


 呟きながら、しかし秋也は全てを思い出していた。
 方舟。ムーンセル。奪われた記憶。偽りの学園。あいつらとは違うクラスメイトと過ごす日々。
 あの頃とあまりに異なる学校生活への違和感は日を重ねるごとに募り、今こうして炸裂するに至ったのだ。 


「方舟……お伽話じゃ、なかったのか……?」


 自分の手の甲に刻まれた三画の刻印、『令呪』をぼんやりと眺め、独りごちる。
 全ての記憶と共に刷り込まれた、『聖杯戦争』への知識。それを秋也は驚くほど自然に受け入れていた。
 これが、本当に願いを叶えるための試練なら。そうだとしたら、俺は――。

「――自分の世界に浸ってるとこ悪いんだけど。そろそろ、俺の自己紹介もしていい?」

 一人だけの部屋だと思っていたところに予想外の方向から声を掛けられ、秋也はビクリと振り返った。

 椅子に腰掛けてこちらを眺めているのは、髪を茶色に染めた青年だ。
 どちらかというと華奢な体型で、背は低くはないが見上げるほどでもない。
 見る限りでは何処にでもいそうで、妙なところといえば黒い手のひらが描かれたベルトぐらいだ。


「あ、あんたが俺の、サーヴァント……か?」
「そ。俺のことは、気軽にキャスターと呼んでくれればいいさ」


 キャスター。『魔術師』のクラスのサーヴァントか。
 当たり前のように魔術が登場することに眩暈を覚えるが、そんなところで躓いていても仕方がない。
 秋也は質問しようと口を開き、そのままぱくぱくと開閉させて、なんとか言葉を紡ぎ出した。


409 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:37:44 3tMz/txI0
「ここが方舟の中で、これから始まるのが聖杯戦争……それは分かった。でもなんで俺がこんなところに……」
「さぁね。直接方舟へ魔術的に侵入したんじゃなければ、媒介の『ゴフェルの木』を手に入れたってとこか」
「あの木片が? いくら願っても、何も起きやしなかったぜ」
「起きたからここにいるんだろ。ちょうど今握ってるそれ、そいつが例の木片じゃないのか?」


 キャスターにそう言われ、そこで秋也はようやく自分が何かを握りしめている事に気付いた。
 ゆっくりと、指を一本ずつ引き剥がすように開いていく。
 あの胡散臭い木片を握っているものだと思っていた秋也は、次第におかしさに気付いた。
 大きさが違う。形が違う。感触が違う。
 少なくともあのつまらない木片じゃない……そう思いながら手のひらを開き、中にあるものを目にして。

 
「そんな……こいつは……!」


 秋也は震えた。
 それから『それ』をもう一度両手で握り締め、目を固く閉じた。

 見間違えでなければ……いや、見間違えるはずがない。
 このちっぽけな木の欠片は、それほど確かに脳裏に焼き付いている。



 ――川田章吾の、赤いバードコール。



 こんなところにあるはずがない。あれは事切れた川田に握らせたままだったはずだ。

 仮に政府が回収したとして、それが巡り巡って合衆国にいた自分の手に転がり込むなどあり得ない。

 そのうえこの木製のバードコールが神秘を帯びた聖遺物? 出来過ぎだ。そんなことがあってたまるか。

 だけど、もしもその通りなら。本当に、奇跡というヤツがあるのなら。


「川田ァ……………………っ!」


 この俺に、もう一度だけ立ち向かうチャンスをくれるというのか、川田。

 固く固くつぶった秋也の眼尻から、熱を持った涙が流れ落ちた。


410 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:38:35 3tMz/txI0


「……マスター。君はこの聖杯戦争で、何を願う?」


 俯く秋也に、キャスターが問いかける。
 願いはとうの昔に決まっていた。あとは覚悟だけが必要だった。


「俺の育った国を作り変える。これ以上、誰も理不尽に泣かない世の中にする」


 秋也は話した。大東亜共和国、プログラム、死んでいった仲間たちのことを。

「彼らを生き返らせることを願わないのか? あるいはプログラムに選ばれなかったことにだって出来る」

 キャスターの言葉が刺さる。それでも、迷ってはならない。

「そりゃあ願いたいさ。またあいつらに出会えたらどれだけいいかって思う。一緒に今まで通り、仲良くやれたら……」
「……………………」
「だけど、駄目なんだよ。あの地獄を、無かったことにしちゃいけないんだ。俺が覚えてなきゃ、いけないんだ」

 声を絞り出す。対するキャスターの声からは、気取った雰囲気が既に失せていた。

「これは戦争だ。俺達サーヴァントはいい。どうせ一度は死んだ身で、やられたところで英霊の座に戻るだけだからな。
 だけどマスターはそうはいかない。『方舟』の中で負けたら、死ぬ。その命令を下せば……今度こそ人殺しになる」
「その覚悟はあるのかって? 分からない……だけど、あいつらのために俺だけに出来ることなら、俺は……!」

 拳を、川田の形見を握った拳をぎりぎりと握り込む。
 その様子を、キャスターは神妙な顔立ちで見つめていたが、やがておもむろに口を開いた。
 

「もういい。もう十分だ。俺が召喚に応じるに値するマスターだってことは、よーく分かった」


 思わず顔を上げた秋也の目の前で、改めて名乗らせてもらおうとウィザードは咳払いをして姿勢を正す。


「操真晴人。人呼んで指輪の魔法使い『ウィザード』。此度の聖杯戦争では『魔術師(キャスター)』のクラスとして現界した」


 掲げた指先に輝く、真紅の指輪。その輝きが秋也を射抜く。


「この指輪に誓おう、マスター。俺がお前の、最後の希望だ」


 不敵に微笑む『ウィザード』の視線に、秋也は無意識に深い頷きを返していた。 


 ああ、これから聖杯戦争が始まる。

 迷いはある。戸惑いもある。覚悟が伴っているかも分からない。

 だけど進むしかない。全ての涙を、宝石に変えてやるために。


411 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:39:42 3tMz/txI0
【クラス】
キャスター

【真名】
操真 晴人@仮面ライダーウィザード

【パラメータ】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:A 幸運:D 宝具:B
(通常時)

筋力:C 耐久:C 敏捷:D 魔力:A 幸運:D 宝具:B
(ウィザード・フレイムスタイル時)

【属性】
中庸・善 


【クラススキル】
陣地作成:B
「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地「工房」を作成可能。
晴人の「工房」は後述のクラススキルの補助をメインとした性能となっている。

ウィザードリング作成:A
「魔術師」のクラス特性「道具作成」の変型スキル。
魔力を消費し、自身の宝具に使用する魔術を秘めた指輪ウィザードリングを作成する。
上位フォームへの変身リングなど、高位の指輪になるほど必要となる魔力量は上昇する。
なお生前の晴人は指輪の制作を知己の職人に任せており、このスキルは聖杯戦争にあたって獲得したもの。


【保有スキル】
高速詠唱:-
魔術の詠唱を高速化するスキル。
ウィザードの呪文詠唱は全て宝具が代行するため、必要としない。

ウィザードローブ:D
変身によって身に纏うローブによる特性。対魔力と魔力放出の複合スキルで、それぞれDランク相当。
高位の指輪による変身を行うと、このスキルのランクも同時に上昇する。
なお、このスキルは変身前の状態では一切機能しない。

騎乗:C
乗り物を乗りこなす能力。
本来は騎乗兵のクラスにも適合する晴人だが、キャスターとして召喚されたため劣化している。
生前目にしたことのある乗り物であれば乗りこなすことができるが、未知の乗り物には発揮されない。


412 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:40:14 3tMz/txI0
【宝具】
『呪文詠う最後の希望(ウィザードライバー)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人
 晴人が腰に装着する、ベルト状の呪文代行詠唱装置。
 普段は実際にベルトに偽装されているが、ドライバーオンの指輪で本来の姿を取り戻す。
 ウィザードリングをかざすことでそれぞれに対応した音声を発し、晴人本人の詠唱無しで呪文を行使する。
 そしてその真の能力は、変身リングをかざすことにより晴人を戦うための姿『ウィザード』へ変身させることにある。
 変身状態では各能力が上昇しウィザードローブのスキルを獲得する(変身リングによって能力・消費魔力は変動する)。
 詠唱できる呪文はあくまで指輪依存のため、事前のウィザードリング作成の状態次第で有用性が一変する宝具。


『心淵に棲まう竜(ウィザードラゴン)』
ランク:B 種別:対人宝具(対城宝具) レンジ:-(1〜?) 最大補足:1(1〜?)
 晴人の心象風景内に存在する竜(幻想種としての竜ではなくファントムと呼ばれる精神世界に巣食う魔物である)。
 本来は宿主である晴人を絶望させ喰い尽くす存在であるが、晴人はこれを抑え込み魔力の供給源としている。
 マスターから晴人自身に十分な魔力が供給されている状態であれば、それ以上の消費魔力をこの宝具に肩代わりさせることができる。
 ただし休息なしで行使できる魔力量には限界があり、またマスターからの魔力供給が一定に満たない場合は使用不可能。

 この宝具のもうひとつの特性として、心象風景内でならドラゴンが自我と実体をもって活動できるというものがある。
 つまりこの宝具は、術者の心象風景をもって現実を塗り潰す魔術――『固有結界』に対するカウンターとして機能する。


【weapon】
「ウィザードソードガン」
剣と銃の2形態に変形する武器で、晴人は変身前後を問わず使用する。
基本的に「コネクト」の指輪で別空間から取り寄せ、場合によっては二刀流で戦う。

「ウィザードリング」
宝具『呪文詠う最後の希望(ウィザードライバー)』で呪文を行使するための指輪。
初期から所持しているのは変身リング『フレイム』と魔法リング『ドライバーオン』『コネクト』『キックストライク』。
これ以外の指輪は、専用スキル「ウィザードリング作成」で魔力を媒介に作成する必要がある。


【人物背景】
 かつて謎の儀式「サバト」の生贄にされながらも生還した過去を持つ青年。
 その素質を認めた「白い魔法使い」にウィザードライバーを託され、ファントムと戦う魔法使い「ウィザード」となった。

 一見クールに気取った二枚目半といった印象を受けるが、実際は真面目で責任感の強い性格。
 普段の飄々とした態度は自分の内面を表に出さないためのポーズであり、悩みや葛藤はひたすら内面に抱え込む傾向があった。
 しかし仲間との出会いや幾多の激戦を通して、周囲を信じ自分を曝け出すことを学んでいった。

 同じサバトから生還した記憶喪失の少女・コヨミとは良いコンビであり、次第に心を通わせるようになる。
 しかしサバトの黒幕であった白い魔法使いとの戦いの中で、彼女は白い魔法使いの死んだ娘を模した賢者の石で動く人形と発覚。
 また彼女の体は既に限界に近づいており、遂には晴人の目の前で力尽き消滅してしまう。
 晴人はコヨミの最後の願いを受け入れ、彼女の心を救うという自分自身の希望のために最後の戦いへと挑んでいった。

 好物はドーナツ。それもプレーンシュガーしか食べないというこだわりがあるらしい。


【サーヴァントとしての願い】
 なし。かつてコヨミを失ったという過去には既に自分の中で決着を付けている。
 召喚に応えたのは、秋也の心を満たす深い絶望と、その奥に微かに灯る「最後の希望」を感じ取ったから。


【基本戦術、方針、運用法】
 特殊クラススキル「ウィザードリング作成」による下準備がカギを握る、変則的なキャスター。
 戦闘形態「ウィザード」はキャスターにしては近接戦闘向きの能力だが、そのままでは三騎士クラスには及ばない。
 それをサポートするためには、各種上位フォームや強力な攻撃魔術、搦め手用の魔術に使う指輪の作成が必要となる。
 基本的にはキャスターらしい「待ち」の戦術を取らざるを得ないが、強力な指輪を揃えた瞬間状況は一変する。
 陣地、地脈、宝具、その他の条件を揃えて作成の為の魔力を捻出し、最強フォーム「インフィニティ」の指輪で騎士クラスを正面から叩き潰そう。


413 : 七原秋也&キャスター  ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:41:09 3tMz/txI0


【マスター】
 七原 秋也@バトル・ロワイアル


【参加方法】
『ゴフェルの木片』による召喚。
 媒介となったのは川田のバードコールだが、なぜ秋也が持っていたのかは自分でも分からない。


【マスターとしての願い】
 聖杯の力で大東亜共和国を作り替え、かつての級友のような犠牲を二度と出さない世界にする。


【weapon】
 ベレッタM92F。かつてプログラムからの脱出時に持ち出したもの。


【能力・技能】
 運動神経は抜群であり、プログラムやその後の逃亡を通して相当の修羅場を潜っている。
 しかし戦闘能力は一般人の域を出ず、また魔術師としての能力は当然ながら皆無。


【人物背景】
 城岩中学校3年B組の中学生。
 早くに両親を亡くし孤児院で生活していた。運動神経が高く、陽気で強い精神力を持つ。

 修学旅行中に戦闘実験第六十八番プログラムの対象としてクラスごと拉致され、国家に殺し合いを強いられる。
 開始時に親友を教師役によって殺害され、その後はその親友の想い人であった中川典子と行動。
 更に前回のプログラムの生還者である川田章吾と出会い、共にプログラム脱出を目的として奔走する。

 幾度となく生命の危機に見舞われ、また三村や杉村といった友人を次々に失い続け、
 最後には最大の協力者であった川田までも失いながらも、典子と一緒にプログラムから脱出。
 その後川田の知人を通して国外逃亡の手段を手に入れ、典子と二人で生き続けることを決意する。


【方針】
 焦らずに確実な勝利を目指す。
 決して殺しを受け入れているわけではないが、その葛藤を乗り越えるだけの覚悟を持つ。


414 : ◆Y4Dzm5QLvo :2014/07/04(金) 00:41:42 3tMz/txI0
投下終了しました。


415 : ◆ZA1oaRzEWM :2014/07/04(金) 00:43:10 B.X1aS6I0
投下します。


416 : ジェレミア・ゴットバルト&ライダー ◆ZA1oaRzEWM :2014/07/04(金) 00:44:14 B.X1aS6I0
仮面の英雄の剣に貫かれ、死にゆく主君を――『笑って』見送った。
全てはこの時のためにあったのだと、これこそが主君の望みであると理解していたからだ。
主は理想に殉じ、自分の表舞台での役目も終わった。
だから主の喪失も、A級戦犯という烙印も受け入れて、辺境の地での隠遁生活に速やかに適応した。

それ故に。

「陛下、ローゼンクロイツ元伯爵が反乱を起こしたとの報告が」
「討ち滅ぼせ」
「イエス、ユア・マジェスティ!」

主の命令で戦場を駆ける喜びも偽りであると、気付きたくなくとも気付いてしまう。
皇帝がおわすこの宮殿の謁見室も、本物を模しただけの仮初めの空間に過ぎない。
ジェレミア・ゴットバルトがマスターの資格を得るのに時間はかからなかった。

甘い夢から現実に引き戻されたジェレミアは玉座の対面に立ったまま、取り戻した記憶を辿る。
きっかけは隠遁先、オレンジ農園で偶然拾い上げた木片だった。
望みがあったわけではない。
ただ偶然に、ジェレミアは巻き込まれた。

そしていつからか謁見室のNPC達は消え、玉座の横には一人の男が立っていた。
サーヴァント――現界したクラスはライダー。
二人きりとなった部屋で、先に口を開いたのはライダーだった。

「問おう」

その声は、質量を持つかのように重い。
いくつもの戦場を潜ってきたジェレミアでも額に汗が浮き、気を抜けば指先に震えが走りそうになる。
このサーヴァントは人の形を維持しながら、既に人の枠組みを大きく逸脱している。
しかしただ一言で場の空気を支配したライダーは、構わぬ様子で続ける。

「お前の望みは何だ?」

ジェレミアと同じ、顔の左半分を仮面で覆った男。
白い衣の上にマントを羽織り、玉座と同じ高い位置からジェレミアを見下ろしている。

「私の望みは――」

望みはない。
主の死を覆そうとも思わない。
あえて望むならば、主の願った優しい世界の永続か。
しかしそれも、その為に他人と殺し合うのでは意味がない。
ただ主の為にできることがあるとすれば――

「あの世界に帰還する。
 そして、世界の行く末を見届ける。
 それが遺された騎士に果たせる、最後の忠義」

優しい世界を望んだ主は、ジェレミアが後を追うことを許さなかった。
ならばできるのは、主が。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが見ることのなかった『明日』を見守ることだけだ。

「聖杯にかけるほどの望みはない、か。
 だが忠義という理由は悪くない」

ライダーは薄く笑い、玉座から歩を進める。
そして段差を降り、ジェレミアと同じ高さに並び立つ。

「私は殷の太師、聞仲。
 全ては我が子、殷の為……お前をマスターと認めよう」




417 : ジェレミア・ゴットバルト&ライダー ◆ZA1oaRzEWM :2014/07/04(金) 00:45:14 B.X1aS6I0
 
殷とは国。
紀元前十六世紀から六世紀続いた中国最古の王朝である。
そして聞仲は三百年に渡って政治、軍事、あらゆる面で国を支えてきた。
皇帝を指南する立場にもあり、殷は我が子も同然であった。

その殷が、仙女に計略によって傾いた。
仙人界も、殷を滅ぼして新たな国を作ろうとしている。
親友とも決別してしまった。

故に聞仲は誰にも心を開かぬと決めた。
ただ殷の為に、たった一人になろうとも。
殷のためならば何でもしようと決意した。
殷のためならば、この地に集まる全ての願いさえ踏み躙る覚悟がある。
子を失って喜ぶ親は、いないのだから。

「殷とは国の名か?」
「そうだ」

マスターとなった男、ジェレミアに対して聞仲は短く返答する。
ジェレミアは聖杯を積極的に求めるつもりはないようだった。
だがそれも構わない。
魔力供給も期待していない。
殷のため、邪魔にならなければそれでいい。
殷との関わりを持たないマスターに、興味すら湧かない。
しかしジェレミアはそうではなかったようで、聞仲の返事に深く頷いた。

「祖国を想う気持ちは私にも分かる。
 可能な限り、貴公に協力しよう」

二十年や三十年生きただけの人間に、殷への三百年の想いが分かるわけがない。
しかしこの男が殷の太師のマスターに選ばれた理由には得心がいった。

人には優先順位というものがある。
聞仲にとっての『一番』は殷であり、ジェレミアにとっては主君。
己の命すら、天秤にかけるまでもない。
その意味でこのマスターは、このサーヴァントによく似ていた。




【クラス】ライダー

【真名】聞仲

【パラメーター】筋力B 耐久A 敏捷D 魔力C 幸運E 宝具A

【属性】秩序・善

【クラススキル】
対魔力:B
 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
 崑崙十二仙達の捨て身の攻撃でも少々のダメージにしかならなかった。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。


418 : ジェレミア・ゴットバルト&ライダー ◆ZA1oaRzEWM :2014/07/04(金) 00:46:04 B.X1aS6I0
【保有スキル】
カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。

指南の心得:A
 数々の英雄を育て上げた者が得るスキル。指導者としての手腕。
 対象の才能を見極めたうえで隠れたスキルを対象に習得させる。
 殷の代々の皇帝は聞仲の指南を受けていた。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】黒麒麟
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:―
 聞仲が常に従える霊獣。
 高い知力と忠誠心を持ち、聞仲の相談相手でもある。
 宝貝合金以上の硬度の外殻を持ち、乗り手をその内側に退避させることで守護する。

【宝具】禁鞭
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大補足:100
 七つのスーパー宝貝の一つ。強力だが手にしただけで人の生気を吸い上げ、使いこなすのも困難である。。
 数ある宝貝の中でも最も気位が高く、聞仲が現れるまで誰一人扱えず博物館に飾られていた。
 直径数㎞以内に入った対象を打ち据えるというシンプルな攻撃だが、それだけに破るのも難しいという。

【人物背景】
 金鰲島出身の道士であり殷王朝の太師。趙公明、蘇妲己と並ぶ金鰲三強の一人である。
 元は仙人骨を持たなかったが、自分の体を虐めるほどの修行と肉体の酷使で仙人骨が生まれ道士となる。
 仙人となってからも殷を支え、政治・軍事の他に財政や治水工事など関わる分野は多岐に渡る。
 殷を害する者には容赦がない。
 殷のために金鰲島・崑崙山を壊滅させ、十二仙や元始天尊をも次々と撃破した。
 しかし親友黄飛虎を失ったことで自分が本当に取り戻したかったものを思い出し、太公望に人間界を託し自ら崖に身を投げた。

【サーヴァントとしての願い】
 我が子“殷”の永遠の繁栄。

【基本戦術、方針、運用法】
 武器は禁鞭のみ、戦闘に際して特別な術も使用しない。
 ただ殷のために禁鞭を振るう、一人で仙人界を半壊させる程度の実力者である。

【マスター】ジェレミア・ゴットバルト

【参加方法】農園で偶然ゴフェルの木片を拾う。

【マスターとしての願い】元の世界へ帰還する。

【weapon】
 両腕の手甲剣。グローブに仕込まれており、伸縮自在である。

【能力・技能】
・左半身を改造されている。
 ナイトメアフレーム(人型機動兵器、平たく言えばロボ)の爆発に巻き込まれても無傷でいられる程度の頑強さ。
 銃弾は(何故か改造されていないはずの右半身に当たったものも)跳ね返す。
 コードギアス世界で「生身でなら最強」と言われていた篠崎咲世子と互角に戦っていたため、身体能力は高い。

・左目は義眼であり、ギアスキャンセラーを有す。
 全てのギアスの解除が可能であり、ジェレミア自身にはそもそもギアスが効かない。
 また煙幕の中を見通す暗視機能もついている。

【人物背景】
 神聖ブリタニア帝国の貴族であり軍人。
 九年前に主君・マリアンヌの暗殺を防げなかったことを悔やみ、軍内部で強い上昇志向を持つようになる。
 一度は一国の代理執政官にまで上り詰めるがルルーシュの策により失脚、その後本人の意思とは無関係に肉体を改造された。
 言語障害、感情の暴走、乗機ごと海底に突っ込まれるなど散々な目に遭い、ギアス組織に拾われて再改造を受ける。
 マリアンヌの遺児ルルーシュを主君と定めてからは安定した戦いを見せた。
 ゼロレクイエムの関係者の一人であり、ルルーシュの目的を知った上で最後まで協力した。
 原作の最後では軍を離れ、ルルーシュからもらった名前と同じ果物を栽培している。

【方針】
 第一目標は生還。聖杯を積極的には求めないが、聞仲には協力する。


419 : ◆ZA1oaRzEWM :2014/07/04(金) 00:47:08 B.X1aS6I0
投下終了です。


420 : ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:48:17 O/WvnEI20
スケアクロウ&アーチャー投下します


421 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:49:01 O/WvnEI20
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恐怖(きょうふ、英: fear, horror)は現実もしくは想像上の危険、喜ばしくないリスクに対する強い生物学的な感覚




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


422 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:49:52 O/WvnEI20




「キミガ僕ノマスターカゐ?」




まず始めに、そのサーヴァントは何とも独創的な口調で話しかけてきた。
口元を覆う棘の付いたマスクが、その声を若干曇らせているように思える。
腰まで届くほどの黒髪に、背筋を凍らせるような不気味なオーラ。
さながらホラーと呼ぶべきものだろう。
その虚無の瞳は、じっとマスターを見つめている。


「……ああ、私が君のマスターだ」


それに答えるものも、サーヴァントと同じく独創的だった。
一見理知的な応答に見えるその言葉の裏には、微かな狂気が見え隠れしている。
ボロ布を纏ったその姿は、さながら案山子のようであり、事実男――ジョナサン・クレインは案山子(スケアクロウ)だった。

ジョナサンは悪徳の街ゴッサムで暗躍する、代表的なヴィランのひとりだ。
ひ弱でいじめられっ子であったジョナサンは、心理学の分野で成功した後にも、過去のトラウマを忘れることができず、恐怖の研究に没頭した。
結果、彼は自らの恐怖を克服するためにも、恐怖を与える存在になろうと考え、徐々に常軌を逸しっていく。
そしてその振る舞いが祟り、大学を解雇されたことを切欠として、完全に精神が破綻したジョナサンは、他者の潜在意識化にある恐怖の幻覚を引き出す恐怖ガスを使い、自身を解雇した大学関係者を次々と殺害。
その後も犯罪を繰り返す、「スケアクロウ」へと覚醒した。




「ワカッタ。タシかニまスターのヨうダナ」

「ボクハアーチャーのサーヴぁント"エス・ノト"ダ」

スケアクロウの返答を聞き、少しの空白。
サーヴァントは静かに名乗った。
スケアクロウは、案山子のマスクの下から、エス・ノトと名乗ったアーチャーを見据える。

同じく、エス・ノトも、スケアクロウを見据え、視線を返す。
その目からは、何も読みとれない。
それは妙な感覚だった。
いや、今まさにそもそもが聖杯戦争と言う奇妙な状況の渦に居るわけだが、それとはまた別種のものだ。シンパシーとやらだろうか


「サテ……サイショにヒトツキキタイコトガアる」
「……なんだ」

アーチャーは試すような口調で、そして微かな好奇心を宿し問いかける。





「恐怖トハナンだと思う?」


423 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:51:05 O/WvnEI20

「人の生キル上で最モ重大ナ感覚は“恐怖だ”。
半端な強者ハよク錯覚スる。恐怖ハ経験デ乗リ越エラレル”と。
“理由の在る恐怖”は優しい。
それは意志や経験で乗り越えることができる。
ダガ真の恐怖ニハ理由がない。
それは感情ではなく本能だからだ。
真の恐怖とは理由も際限もなく体を這い上る夥しい羽虫のようなもの」

語るアーチャーに、スケアクロウは答えない。ただ静かに聞いている。

「本能カラ逃レラレナヰモノ、そレガ恐怖……」
「違うな」

スケアクロウは初めてアーチャーの言葉を遮った。
そして語られた言葉は、恐怖をよく知るアーチャーにとっても予想外なものだった。


「恐怖とは……救いだ」


アーチャーは固まった。



ジョナサンにとって、恐怖とは当初克服するべきものだった。
しかし、スケアクロウは違う。
スケアクロウは他者に恐怖を与えることが目的としたヴィランであり、行動の指針でもある。
それゆえの、言葉だ。





「アハ、アハ、ハハハ、アハハハハハハハハハハ」



アーチャーは笑った。なるほど、救いか。これは予期していなかった回答だ。
一見してから同類だと思っていたが、少し違っていたようだ。




恐怖を伝染させる滅却師エス・ノト
恐怖を与える案山子スケアクロウ




この瞬間、どこか歪なふたりはお互いをパートナーとして認めた


424 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:51:47 O/WvnEI20
【マスター】
ジョナサン・クレイン@バットマン

【参加方法】
ゴフェルの木を何らかの形で入手しての参戦の可能性あり

【マスターとしての願い】
恐怖を与える。人に認められたい

【weapon】
「恐怖ガス」
スケアクロウが発明した他者の潜在意識化にある恐怖の幻覚を引き出す特殊ガス

【能力・技能】
長い手足を生かしてカンフーのような動きで戦うこともあるが、それほど肉体能力は高くない。人を恐怖に追い込む心理的な罠などを得意とする策士である。

【人物背景】
元はゴッサム大学の心理学教授で、恐怖症の研究をしていたが、学生達を使った行き過ぎた人体実験が原因で解雇され、それを逆恨みして犯罪者となった。様々な恐怖症を発症させるガスが武器。カカシ(Scarecrow)を模したコスチュームをまとう。
彼自身は鳥恐怖症。だが作品によっては、なぜかカラスの「Craw(もしくはNightmare)」を飼っており、おそらく唯一恐怖の対象にならない鳥なのではないかと思われる。

【方針】
今のところは未定だが、他者に恐怖を与える事を重点に置く


425 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:53:00 O/WvnEI20
【クラス】
アーチャー

【真名】
エス・ノト@BLEACH

【パラメーター】
筋力B 耐久B 敏捷B+ 魔力B 幸運D 宝具A

【属性】
中立・善

【クラススキル】
対魔力:B
ある程度の魔術を防御できる

単独行動:A
マスター不在でも行動できるが宝具が一部使用不能になる

【保有スキル】
気配遮断:B
まったく気配を感じさせずに対象に接近できる

自己改造:B
エス・ノト自身の恐怖を具現化したような巨大で醜悪な異形に変貌する

【宝具】
『F(恐怖)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:10人
光の棘を出現させ、それに接触したものに黒い液体のような"恐怖"を侵食させる。
この"恐怖"はエス・ノト曰く鍛練や実力で打ち勝てる「理由のある恐怖」ではなく、本能的で克服不可能な「理由のない恐怖」であるために、一度触れてしまえば生きている存在には防ぐことはできない。壁や盾で棘を防いでもそこから恐怖が侵食する。

『神の怯え(タタルフォラス) 』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:1
一種の固有結界
対象を無数の眼の存在する結界内に閉じ込め、視神経を通して恐怖を伝染させ、対象の精神を破壊する
この宝具を発動している状態だと、エス・ノト本人を見るだけでも恐怖が伝染するため、メンタルが弱い相手には絶大な効果を期待できる

【weapon】
光の棘

【人物背景】
「見えざる帝国」(ヴァンデンライヒ)で編成されている星十字騎士団(シュテルンリッター)の“F(恐怖)”。
朽木白哉から卍解を奪った。
一人称は「僕」。平仮名やカタカナ、漢字が入り混じった特徴的な喋り方をする。笑顔が異常に不気味。
自身の能力と奪った千本桜の力で朽木白哉を圧倒し瀕死に追い込んだ
見た目がかなりヤバい。愛称は能登さん。武器は周りに浮く光の棘。
怖いものは「陛下の怒り」と「地獄」。
元は重病を患っており、力を与えられ滅却師となることで生き延びた。
済まぬさんを頼むさんへ進化させ斃した。総隊長に奇襲を仕掛けるも 丸焦げになり玉☆砕…したがまさかの生還を果し再登場した。
しかし今度はルキアの卍解の餌食となり、身体の芯から氷漬けにされて死の恐怖に怯えながら死亡

【サーヴァントとしての願い】
死の恐怖や苦しみを無くしたい

【基本戦術】
優勝狙い。スケアクロウをサポート
直接的な格闘ではなく、光の棘を飛ばし恐怖を伝染させるなどの直接精神を攻撃する戦法をとる


426 : スケアクロウ&アーチャー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 00:53:54 O/WvnEI20
投下終了です


427 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:23:09 WDomeaGA0
投下乙です

野原しんのすけ&アサシンで投下します


428 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:24:28 WDomeaGA0


ニンジャ。


ニンジャとは平安時代の日本をカラテによって支配した、半神的存在である。
しかし彼らは、キンカクテンプルで謎のハラキリ・リチュアルを行い、歴史から姿を消した。
歴史は改竄され、隠蔽され、ニンジャの真実は忘れ去られる。
やがて、世界を電子ネットワークが覆い尽くし、サイバネ技術が普遍化した未来。
数千年の時を超えて復活した邪悪なるニンジャソウルの数々。

そのニンジャソウルを宿したニンジャソウル憑依者が今、方舟に眠る聖杯を争うイクサへと顕現していた。

その顔を赤黒のメンポに覆われ、その身体には同色の装束をまとっている。
鼻元まで覆ったメンポと耳と髪を隠している頭巾によって目元しか見ることが出来ない。
片目はセンコめいた炎が宿り、歪な形に膨張している。
そのメンポには「忍」「殺」と威圧的な文字が切り刻まれていた。

「ドーモ、アサシンです」


アサシン――――ニンジャスレイヤーは拝むように手を合わせて一礼をした。


そして、アサシンはゆっくりと顔を上げて目の前のマスターを見下ろす。
アサシンとは対照的に、小さな身体をしたマスターであった。
小さすぎる、園児の身体だ。
坊主頭に刈られた頭部はじゃがいものようで、無地の赤い長袖シャツと黄色の半ズボンを履いている。
お世辞にも頭が良いとは思えない、そんな園児。

「おおー!
 オラ、知ってるゾ! おじさん、忍者でしょ!?」

その幼児の名を、野原しんのすけ、と言った。


429 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:25:19 WDomeaGA0


――――ニンジャだぞー!ニンジャだぞー!


アサシンの脳裏にフラッシュバックする。
陽炎のように揺らいだ世界。
背格好だけは似ている幼児の姿が、かつてアサシンの前に当たり前に存在した幼児の姿が、しんのすけと被る。
ここにはない何かをアサシンは、瞬間、幻視した。

しんのすけは目を輝かせ、地を這う虫のような機敏な動きでアサシンの脚元へと忍び寄る。
急性NRS症候群は発揮しない。
これが多次元、平行世界というものなのだろうか。
それとも、ニンジャの記憶を掘り起こさないほどにしんのすけが『鈍い』のだろうか。

しかし、アサシンはそんなしんのすけの様子を見続けていた。
微動だにせず、ただしんのすけから目を離さない。
センコめいた炎が揺れているように見えた。
そんなアサシンに気づいていないしんのすけは、丸太のように太い脚を木登りの要領で肩まで登る。

「おお、本物だゾ! とーちゃんが見せてきた安っぽいオモチャとは全然違う!」
「……」

ぺたぺたと「忍」「殺」と書かれたメンポを触るしんのすけ。
文字の意味がわかっていないのだろう、アサシンの強烈な決意を
そして、アサシンの身体を触り続けて数分。
ようやくアサシンの身体から降りると、次はニヤリと笑ってみせる。
そして、赤い長袖シャツを脱ぎ、頭巾のようにして顔を覆ってみせた。
メンポのつもりなのだろう。
柔らかい腹部を外気に晒しながら、片膝をつく。
そして、右手と左手を上下に並べ、右手の人差し指を左手で握り、左手の人差し指をつきだした。

「忍法だゾー!」


――――ニンポだぞー!


再び、フラッシュバック。
アサシンの身体は止まったままだ。
そのアサシンに囚われず、しんのすけは両手を横に合わせて、素早くこするように動かす。

「シュッシュッ!シュッシュッ!」


――――スリケン!スリケン!


三度、フラッシュバック。
しかし、今度は声が出た。

「……マスターよ」

アサシンは目の前のマスターの身体を、少々強く握る。
そこに悪意はない。
ただ、子供の抱き方を忘れてしまっただけだ。


430 : ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:25:58 WDomeaGA0

「夜風は身体に毒だ」

常人からすれば手品と見間違うニンジャ素早さとニンジャ器用さによって、アサシンはしんのすけの衣服を元に戻す。
三秒にも満たない時間。
しんのすけの身体を気遣うような柔らかな手つきをとったが故に、アサシンにとっては遅すぎるほど。
だが、しんのすけにとっては目眩がするほどの早業であった。

「おお、忍法!?」
「……ジツだ。ニンポなどという魔法めいたものは存在しない。
 本当のニンジャはジツを使う。
 ニンポなどというものを使うニンジャは居ない」

――――ニンジャなんて、いないのに。

自身が発した言葉に、幻聴が響く。
懐かしい声。
生きるには辛い時代に過酷な都市で、永遠を誓った声。
アサシンの動きが、再び止まった。

「オラも忍法使えるぞ!」

今度は黄色い半ズボンを、いや、下着もまるごど脱ぎ出す。
アサシンは止めずに、ただ眺めていた。
そして、腰に両手を尽き。
腰を前後に振り始める。

「ぞーさん、ぞーさん」
「……」

自身の男性器を象の鼻に見立てた、宴会芸と呼ぶにもお粗末な一発芸。
下品さよりも幼稚さを感じさせるそれを、アサシンは黙って見続ける。
センコめいた炎は、まだ揺らいだままだ。

「かーらーのー」
「……」
「パオーン!」

どこからか取り出した木杭を股の間から突き出し、未熟な性器が屹立したように見せる。
その木杭こそが、まさに『ゴフェルの木片』なのだ。
なんたる不敬か!
恐れを知らない幼児だからこそ出来る行為であった。

ちなみにしんのすけがこの『ゴフェルの木片』を拾った経歴。
先ほどの一発芸を思いついたしんのすけ。
そこでちょうど良い木片を探したところ、路端に落ちていたために拾ったというものである。


431 : 野原しんのすけ&アサシン ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:27:01 WDomeaGA0

そんな時。

『グググ……フジキドよ』

アサシンの脳裏に声が響いた。

『このような小童に召喚されるとは……なんたるブザマよ!
 オヌシの救いがたい弱さがさらに弱体化している始末!
 これでは一束いくらの弱敵にすらも遅れを取りかねんぞ!』
「黙れ、ナラク」
「お? おじさん、どうかしたの?」

突然、声色を変えて呟いたアサシンへと、疑問を投げかける。
だが、アサシンは取り合わない。
自らの軟弱さを窘める、しかし、悪意に満ちた声なき声へと意識が集中していた。

『こんな小童から送られるカラテの供給では本来のカラテを十全に発揮することなど夢のまた夢!
 単独行動スキルを持っているのだから、さっさと殺して別のマスターを探すのが吉よ!
 そしてスレイだ!ニンジャをスレイするのだ!』
「黙れと言っている!」

この声こそアサシンに憑依した太古のニンジャ、ナラク・ニンジャである。
驚異的なカラテとニンジャ知識を持ったナラク・ニンジャはアサシンに圧倒的な力を与えている。
しかし、同時にアサシンのアサシンたらしめるものを奪おうと牙を研いでいる内なる敵でもあるのだ。

「お、お……?」

当然の怒声に、しんのすけは困惑の表情とともに後ずさる。
その姿を、アサシンはセンコめいた炎を揺らしながら眺めていた。
その眼差しからは感情を感情を伺うことは出来ない。
深く息を吐いた後。

「……マスターよ」
「お?」
「ひとまずは、場所を移そう」

『巨大なビル』から、外に出ることをしんのすけへと提案した。


432 : 野原しんのすけ&アサシン ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:28:54 WDomeaGA0

【クラス】アサシン

【真名】ニンジャスレイヤー(フジキド・ケンジ)

【パラメーター】
筋力A 耐久C 敏捷B+ 魔力D 幸運D 宝具EX

【属性】
混沌・中立 

【クラススキル】
気配遮断:B

【保有スキル】
精神異常:D
戦闘続行:A
単独行動:B
騎乗:E

【宝具】
『◆◆◆(ナラク・ニンジャ)』
ランク:EX(測定不能) 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
フジキド・ケンジに憑依したナラク・ニンジャとニンジャスレイヤーが共鳴を行うことで発揮する。
あらゆるステータスが跳ね上がるスキル『狂化』に似た宝具だが、意識は存在する。
しかし、ナラク・ニンジャにその意識を奪われかねない諸刃の剣。
この謎めいた宝具に存在するであろう恐るべきニンジャ真実は、ナラク・ニンジャという暗黒に隠されている。
測定不能。

【weapon】
『スリケン』
ほとんどのニンジャが持つ飛び道具。自らの血中カラテを消費することで生み出すことが出来る。
『カラテ』
現実の空手と同様に、凶器と化した四肢での攻撃。
『ジュー・ジツ』
現実の柔術と同様に組み技や受け技など、またはスリケン・ジツなども含まれる総合武術。
『チャドー』
歴史の闇に隠された暗黒武術。独特の呼吸法によってニンジャ回復力を高めることも出来る。

【人物背景】
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。
彼自身も死の淵にあったその時、謎のニンジャソウルが憑依。
一命を取り留めたフジキドは『ニンジャスレイヤー』、ニンジャを殺すニンジャとなり。
復讐の戦いに身を投じる。
近未来都市『ネオサイタマ』を部隊に、ニンジャスレイヤーvsニンジャの死闘が始まった。

【サーヴァントとしての願い】
ニンジャ殺すべし。
あるいは――――

【基本戦術、方針、運用法】
単独行動のスキルも持ち、投擲武器のスリケンも生成可能なためにゲリラ的な戦法を取る事ができる。
しかし、マスターであるしんのすけの知能・体力の貧弱さが常に枷となる。


433 : 野原しんのすけ&アサシン ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:29:41 WDomeaGA0

【マスター】
野原しんのすけ

【参加方法】
路端に落ちていた木片を拾った。

【マスターとしての願い】
園児であるため、まだ聖杯戦争を理解していない。

【weapon】
なし。

【能力・技能】
なし。

【人物背景】
埼玉県は春日部市に住む、少々変わった少年。
脳天気な性格であり、成人女性に強い興味を抱くなど少々ませている。
おバカで下品な冗談を好み、妙なところで頭が回る天才肌でもある。

【方針】
サーヴァントであるアサシンとともに行動を共にする。


434 : 野原しんのすけ&アサシン ◆FFa.GfzI16 :2014/07/04(金) 01:30:12 WDomeaGA0
投下終了です


435 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:35:21 I10aaRlU0
皆様投下乙です。
自分も投下します。


436 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:37:27 I10aaRlU0

「――違う」

 少年の予選は、余りに呆気なく終了した。
 全てを忘却させられ、新たに与えられた日常を、半日と要さず偽りと見定めた。
 多くの参加者を著しく突き放した、異常とすら評せる早期突破だ。

 しかし、ある意味では参加者の中でも一際不正な存在である彼ならば、それも当然の帰結なのかもしれない。

 十七年と、六十年。

 二度に渡る生涯の全てを、ただ己が願いの実現だけに殉じて来た魂が、その目標を見失ったというのなら。
 その時、自らの在り方に覚える齟齬は――どれだけ惚けていたとしても、無視することができないほど大きなものに決まっているのだから。

「予想外、でしたね」

 自らの置かれた状況を振り返り、少年はこの事態を招いた聖遺物――養父の形見である、『ゴフェルの木片』へと意識を向ける。

 聖書のノアが如く、神に選ばれる人間となるように、と――あの熱心な神父が、教義に存在しない験担ぎなどという概念を持ち出した際には、心遣いへのありがたみと同時に、意外に俗な国民性が残っているのかと少年も大層不思議に感じたものだったが。 死の間際だった養父の真意は、この『方舟』への切符を少年に手渡しておくことだったのだろうと、ようやく理解できた。 
 何年と遅れた真意の解読も、ここに来るまでは木片が『方舟』へ到達する手段だなどということを知らなかったのだから、ある意味仕方のないことだったのかもしれない。地上の聖杯ばかりを追っていた少年は、月の聖杯についての知識は養父にずっと劣っていたのだろう。
 加えてどうやら、少年の秘めたる願望も、彼には薄々看破されていたらしい、となれば……どうやら今は亡き養父への認識を、改める必要があるようだ。

 ――とはいえ、少年が既に大聖杯そのものを手中に収め、後は残る条件が揃うのを待つばかりという段になって、横から『方舟』へと攫われてしまうという展開は、かの神父をしても

誤算であったことだろうが。

「だが――まだ俺の夢は、終わっちゃいない」

 例え手中に収めた大聖杯から切り離され、入念な準備の末に勝利した大戦よりも、遥かに厳しい条件での生存戦(バトルロワイアル)を要求されようと。
 そんなことで、奇跡とまで呼ばれた少年は、挫けない。挫けていられるわけがない。

 何故なら月の聖杯(ムーンセル)は、冬木の大聖杯を超える願望機だ。
 あるいは六十年費やして来ても、まだあの奇跡を前にすれば誤算はありえたかもしれない。しかし、ムーンセルは常に使用者のための最適解を導き出すという、そんな不安すら無用と化す万能の力。

 ならば、この手に収めることができたなら。より少年の大願成就を確実とするのは、この月の聖杯だ。あるいはそのための、神の思し召しなのかもしれないととすら思えて来る。

 そうであるならば。問題となるのは、そこまで少年が勝ち抜けるか――月より宛てがわれる自身の『つがい』となるサーヴァントが、この戦いで勝利を掴める存在であるか否か、だ。

 少年の期待を一身に浴びながら――月よりの使者は、既に目の前で現界していた。


437 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:38:11 I10aaRlU0

「問おう――貴様が俺の召喚者か?」
「ええ。シロウ・コトミネと申します」

 赤と黒の僧服に身を包んだ、褐色の肌をした少年――シロウ・コトミネは、眼前に出現した男に頷き、名乗る。
 腕組みしながらシロウと相対し、平坦な声で問答を交わしたのは、戦国武将のような物々しい出で立ちをした“いかにも”な風体の男だった。
『特権』で読み取れる情報と照らし合わせれば、間違いない。この長髪の男はシロウのサーヴァント――アサシンだ。

「――そうか」

 返答を聞き届けたアサシンが、無感動に呟きを漏らした瞬間――シロウは不穏な気配を感じ取る。

 アサシンとの間に結ばれた因果線(ライン)を通じて、シロウから彼へと流れ出す魔力の量がほんの少しだけ、増加していたのだ。
 即ち、サーヴァントとして活動するのに必要な魔力を要求されているということ。アサシンが魔力の行使を迫られる状況にあるということ。徒事ではない。
 何事かと推察しようとするシロウに対し、正面から睨めつけられている男の『目』に、変化が起きる。
 眼球の全体が薄い紫へと色付き、瞳を中心とした波紋模様が多重に走る異形へと、アサシンの双眸が変貌する。
 余りに特異なその目は、ただの奇形などという言葉では片付けられない『何か』であると、見る者に何の予備知識も必要とせずに理解させていた。

「運がなかったな」

 アサシンの発した言葉を訝しんだ、その一瞬の隙に。
 いつの間にか彼の掌が、シロウの頭上に置かれていた。

 次の刹那――まるで肉体と魂魄との接続を乱されたかのような違和感に心身を支配され、シロウは身動き一つ、取ることができなくなった。

 己の身に感じる異物感に、脳裏をまさぐられるような不快感が塗布される。相変わらず心身の自由のならないまま、取り戻したばかりの自分を観察されている――そんな奇妙な直感を覚えながらも、その相手を見返そうとする両目の焦点が合わない。最早五感すら安定せず、この状況を脱するための『宝具』の発動も叶わない事実だけを、辛うじて理解した。

 ただ、彼の頭を鷲掴みにしている人物の腹次第で、次の瞬間の運命が決まる――そんな状況に、最速で予選を勝ち抜いたはずの少年は陥っていた。
 果たして、いつまでこの状況が続くのか――それを推測するための時間感覚すら、抜け落ちていた、そんな中。

「――前言撤回、だな」

 その一声を合図に。万力のように頭蓋を締め上げていた圧力が消失したのを、少年は確かに認識した。
 認識できた、ということは――正常な感覚を取り戻せたのだと理解する間に、シロウの逆立てた白髪の間を、手袋に包まれた男の五指が抜けて、元の位置へと戻って行く。
「気が変わった」
 そうして開けた視界に映ったアサシンは、先程までに比べて幾分、感情を取り戻した表情でシロウを見つめていた。
「俺を利用しようという輩など、この場で殺してさっさと座へ帰るつもりだったが……貴様は特別だ。考えを改めることとしよう」
「……それは僥倖」

 眼前の男――自らのサーヴァントに危うく殺されかけたシロウは、復活した平衡感覚を総動員して何とか踏みとどまった後。憔悴の中、それでも穏やかに返していた。
 アサシンもまた、そんなシロウが愉快で堪らないと言った様子で破顔する。


438 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:39:34 I10aaRlU0

「ああ、おまえは実に運が良い。後から俺の腹がどう変わろうが、貴様がただの人間であったなら……本来人間道に触れられた時点で、死という結果は因果として成立していたからな」

 何の遠慮もなく、出会い頭から取り返しのつかない行為に及ぼうとしていたのだというサーヴァント――運命共同者からの告白には、さすがのシロウも苦笑を漏らした。

「これはこれは。確かに、使い魔として扱われるなど屈辱ではありましょうが……それでもあなたがこうして召喚されている以上、仮令聖杯の獲得とは別だとしても、何か。その二度目の生を使って、成し遂げたいことがあったのでは?」
「三度目だ」
 その兇行が理解できないと尋ねる少年に対し、男はまず短い訂正を口にする。
「願いがない、わけではないが……端的に言えば、既に諦めていた」
 告白される思考が、過去の視点に基づいたものであることを強調する語り口が意図的なものであると、少年も理解できていた。

「……俺が二度の生涯を使い、やっと叶えたと思った願いは偽りだった。俺は奴らの勝手のために踊らされ、世界に混乱と破滅を齎しただけだった」

 触媒こそない召喚であったが、シロウの有する『特権』により、既にこのサーヴァントの真名は把握できている。
 だが、見るからに同郷の出身と思しき姿形をしているこのアサシンの名に、シロウは覚えがなかった。おそらくはシロウと同じく、『方舟』が直接姿を見せたのとは別の時空から馳せ参じた異邦の英霊なのだろう。故に、どんな生前を送って来たのかはわからないが……口ぶりからは随分と凄惨な裏切り、それに対する絶望を経験して来たことが伺えた。
 そんな空虚に満ちた独白を、何故か――他人事だとは思えずに、シロウは痛切な心地で静聴する。

「挙句、死んでも今度はこの『方舟』に囚われ、浅ましい争いで踊らされるというのなら……俺の眠りを妨げた者を殺す方が、よほど有意義に思えたということだ」
「……しかし、それを改めたと?」
 シロウの問いかけに、アサシンは頷いた。
「何ということはない。元々は殺すつもりで使った能力が、サーヴァント相手では記憶の読み取りしかできなかったというだけのことだが……」

 ――サーヴァント相手では。

 その一言だけで、記憶を読み取ったというアサシンの説明が、シロウに与える説得力を著しく増大させる。

「その貴様の記憶に、夢を諦めない様にあてられたのだろう。もう一度だけ……俺も願いを、諦めたくないと思えた。貴様を主君と仰ぎ、共に聖杯を――真なる月の目を勝ち取りたい、とな」
「……光栄です、アサシン」
 おそらくアサシンの言葉は、本心からのものだと感じられた。だからシロウもまた、彼の主として認められたことに本心からの感謝を述べていた。

 同時に確信する。やはり神は、シロウを赦されるのだと。
 もしもシロウが神の意に沿わない存在であったために、大聖杯を取り上げられたというのなら。そも、最初のアサシンの兇行で、命を落とすはずだった。
 しかし、結果はただ召喚した場合よりも、よほど強い信頼をサーヴァントとの間に築くことができた。
 全ての人間を慈しみ、癒すために月へ至れと後押しするために……この『方舟』に少年を導いたのだと、理解できた。

 アサシンとの出会いは、改めて己の正しさを確信できるものだった。それなら後はただ、迷わず月まで駆け上がるのみ。

「では、マスターとして尋ねたい。私を見て取り戻したという、あなたが聖杯を求める理由。それを教えて戴きたい」


439 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:41:33 I10aaRlU0

 そして、争奪戦へと真に参加するために。契約のために、シロウは相手をより知ろうと望む。 
「聞いてどうする?」
「もちろん、契約のためですよ。振る舞いを見る限りありえないでしょうが、私の願いと真っ向から衝突しない限りは、あなたの願いにも極力沿わねばと思いまして」
「無駄な気遣いだな」
 シロウの返答を一笑に付した後、しかし真剣な目つきとなったアサシンは、自らの主君に胸の内を明かした。



「俺が月の目に託すのも、貴様と同じ夢さ。天草四郎時貞」
「――あなたが願うのも、全人類の救済か。うちはマダラ」



 対峙する相手の真の名を、既に知悉していた二人の英霊は――願いを共有したその瞬間、初めて同志の名を呼んだ。

 この先彼ら『つがい』で繰り広げる殺戮を、人類最後の悲劇とする決意と共に。



   ◆



 巡り会ったのは、余りに似通った二人の男。
 世の残酷さを知りながらも、まるであどけない少年のように全ての人々の救済を願い、人生を二度までも悲願の成就に捧げた、愚直なまでの理想主義者達。
 出会うはずのなかった彼らの出会いは、しかし紛れもなく――運命と呼ぶべき、必然だった。 




【マスター】シロウ・コトミネ@Fate/Apocrypha
【参加方法】『ゴフェルの木片』による召喚(言峰璃正からの譲渡品)
【マスターとしての願い】人類全ての救済
【weapon】『黒鍵』×不明、とある剣豪の刀(“赤”のキャスターのエンチャントによりCランク宝具相当に強化済み)

【能力・技能】

 本人曰く普通の人間程度の力しかない、が、対戦した“黒”のバーサーカーの評では、聖堂協会の代行者と比較しても図抜けた戦闘力を有している。
 戦闘時に武器とする黒鍵は一度標的に弾かれても、再度標的に襲い掛かるよう術式が組み込まれており、刀身を伸ばし即席の壁を作り出すことも可能と応用性に富む。
 それ以上に特筆すべきは謀略家としての手腕。表では大戦の監督官として、暴走する“赤”のバーサーカーの通過する進路上で起こりうる問題の対処に奔走し、その裏ではアサシンが使役する鳩を通じてルーマニア全域の動向を把握しつつ、戦況に応じて的確にサーヴァントを使いこなし、さらに次の段階へ進むための準備も怠らない。
 アサシンへの魔力供給は問題なく行える事から、魔術師としても高い特性を持つ事が伺える。


440 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:42:41 I10aaRlU0
【ステータス】不明
【属性】不明
【クラススキル】
真名看破:?
 目視したサーヴァントのクラスと真明を看破できる。例え対象が受肉していようとも有効に機能する。ただし、素性を秘匿するスキルや宝具には妨害を受けてしまう。

【保有スキル】不明

【宝具】
『右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)』
ランク:???  種別:対人 レンジ:???

 本来、シロウが持っていなかった力だが、宝具が持つ「奇跡の再現」という形で彼の肉体に顕れている。
 戦闘において自身の補助を行う対人宝具であり、シロウが保有する「未来視」などの特殊能力を強化・支援する。

『左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)』
ランク:??? 種別:対人 レンジ:???

 右腕同様、自身を対象とした対人宝具で、シロウの肉体に対する補強・強化を行う。
 この宝具には対象者を「不老」にする効果があり、この効果によって彼は受肉しながらでも半世紀以上の時を耐えることが出来た。


【人物背景】
 本名、天草四郎時貞。『Fate/Apocrypha』における第三次聖杯戦争で、アインツベルン陣営のサーヴァント・ルーラーとして召喚された英霊である。
 本来中立の審判であるべきクラスを参加者として不正に召喚したサーヴァントであるため、ルーラーとしての機能は十分ではなく、また彼はルーラーが本来持っていてはならないはずの『聖杯への願い』を持っていた。
 第三次聖杯戦争終盤、大聖杯に触れたことで受肉。マスターを失ったことでスキルと宝具を除くと並の人間程度の能力しか残らなかったものの生存し、己の願いのためユグドミレニアに奪われた大聖杯を取り戻し、その奇跡を手にすると決意する。
 その後は、第三次聖杯戦争の監督役であった言峰璃正を利用し、偽の身分と大聖杯の行方を探るために聖堂教会での役職を入手、半世紀以上も行動を起こす機会を伺っていた。
 そして大聖杯を秘匿していたユグドミレニアが、魔術協会から離反したのに合わせ、シロウも勃発する聖杯大戦に聖堂教会から派遣された監督役として介入。同時に“赤”のアサシンのマスターとして聖杯を求め参戦する。
 正規のルーラーであり、自身の計画の障害となるジャンヌ・ダルクを警戒しつつも順調に事を進め、両陣営の総力戦の中、アサシンの宝具の力で大聖杯の奪還に成功する。
 さらにセイバー以外の残る五騎の“赤”のサーヴァント達の令呪までも手中に収め、最終的には彼らの協力を取り付けることに成功。後は大聖杯の使用条件を整え、悲願を成就させるのみ、という段階で(ここ独自の設定として)璃正から形見として授かっていた木片の作用で『方舟』に召喚された。


【方針】聖杯戦争を勝ち抜き全人類を救済する。基本的には堅実に進めて行く。ルーラー(ジャンヌ・ダルク)とは今回は対立する理由はないはずだが、警戒する。


441 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:44:16 I10aaRlU0
クラス】 アサシン
【真名】 うちはマダラ@NARUTO
【人物背景】

 世界の在り様に絶望し、全ての救済を願うもその独善性から数多くの犠牲と混乱を世に齎した伝説の忍。

 まだ忍の隠れ里という概念すらなかった戦乱の時代に、最強と恐れられた忍一族の一つ“うちは一族”でも特別に強いチャクラ(魔力)を持つ者として生まれる。
 一度忍として生まれ落ちれば、幼子も例外なく戦場で命を落としてしまう世の変革を望むが、うちは一族の指導者としての重圧と、弟を失った悲しみにより歪みを抱えるようになる。やがては一族全員が敵対していた千手一族に投降した中でも一人だけで戦いを続け敗れるが、幼少期に友情を育んだ千手の長柱間の説得を経て休戦を受け入れた。
 その後は柱間らと共に木ノ葉隠れの里を創設、しかし里でのうちは一族の扱いに不満を持ち、九尾の妖狐を操って再び柱間と対立するも敗北、死亡したと伝えられていた。
 だが、柱間との戦いで死亡したのは偽装であり、マダラが夢とする『月の目計画』実行のための下準備であった。その戦いで仙人の肉体を持つ柱間の細胞の一部を入手し、歴史の表舞台から姿を消し、さらに計画を進めた後、一度本当に死亡する。
 本来の計画では、マダラの両目を移植した人物の力で自らを蘇生させる手筈だったが、その計画に狂いが生じ、第四次忍界大戦の最中、『穢土転生』の術で現世に復活する。
 この穢土転生の体には術者によって特別なチューニングが施されており、全盛期の肉体でありながら、本来は死の直前に開眼し、実戦に用いたことのなかった輪廻眼を発動できるようになっており、無尽蔵のチャクラに不死身の肉体という穢土転生の特性も併せて、忍連合軍を相手に縦横無尽に暴れまわった。

 計画代行者がその名を騙るだけで世界を巻き込む大戦争を引き起こせるなど、マダラが持つ影響力はその世界において絶大であったと言える。
 平和を渇望するも、世界の仕組みは最早変えようがないと結論し、全ての人間を同じ幻の中に閉じ込めることで、誰もが幸せになれる夢の世界を作り出す“月の目計画”の成就を悲願とする。その実現のためなら、かつて忌避した悲劇をどれほど生み出し、その結果本物の世界がどうなろうとも一切気に留めることのない、ある意味では究極の理想主義者。

 しかしその“月の目計画”が記されていた石碑自体、神話の時代より暗躍し続けた真の黒幕である大筒木カグヤの意志・黒ゼツによって改竄されたものであり、無限月読を成功させた次の瞬間に予想外の裏切りにあって黒ゼツに侵食され、輪廻眼を媒介にカグヤ復活の依代とされてしまい、二度目の生を非業の死という形で終えることとなった。

【ステータス】

筋力C 耐久C 敏捷A+ 魔力A+ 幸運D 宝具A++

【属性】

中立・悪

【クラススキル】

気配遮断:A+
 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。


442 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:45:51 I10aaRlU0

【保有スキル】

忍術:A+
 宝具の域にまでは昇華され得なかったが、歴史に名を刻んだ偉大な忍として研鑽し続けてきた類希なる武芸。気配遮断にも派生する。
 火遁に代表される東洋魔術的な狭義の忍術発動には、詠唱ではなく一定の印を結ぶ必要がある。

魔眼(写輪眼):B+
 写輪眼と言われるうちは一族の特異体質。マダラはその中でも最高位である永遠の万華鏡写輪眼を開眼している。同ランクの幻術、千里眼のスキルにも派生する。
 このスキルによる幻術は精神干渉への耐性を持つスキルの働きを貫通して対象に作用し、一旦術中に掛かってしまった場合は他者に解除されるか、魔眼もしくは対魔力のランク分この幻術による干渉を削減することでのみ抵抗できる。逆に、写輪眼自体が他の魔眼、及び幻惑効果からのマダラへの干渉をランク分阻害・看破する働きも併せ持つ。
 また写輪眼にはチャクラ(魔力)を色で見分ける洞察眼としての役割があり、魔術的な隠蔽・透過を事実上無効化する。
 加えてこのスキルの分析能力により、マダラに再現可能な技術であれば一度見るだけで体術・魔術問わず模倣することが可能となる。
 さらに、同じ目に宿る宝具『輪廻眼』まで同時に失ってしまうことになるが、写輪眼を一つ代償とするたびに、小規模の現実改変瞳術『イザナギ』を発動できる。生前にはこの瞳術で己の死を覆したこともあり、時間差で発動するように写輪眼に仕込むことも可能である。

柱間細胞:B
 忍の祖、あるいは神とも称される六道仙人の肉体を再現するに至った子孫・千手柱間の細胞。マダラは柱間から奪ったこの細胞を自らの体に取り込むことで子孫へ分散した六道仙人の能力を収束し、輪廻眼への開眼条件を満たすに至った。移植した細胞自体はマダラの左胸に柱間の顔の形をして浮き出ている。
 霊核以外へのあらゆる傷を自動的に再生する能力を持ち、体力と魔力の回復量まで増大させる。切断された部位を押し付けるだけで繋げられるほどの再生力を誇るが、特殊な呪いなどで受けた傷を癒す効果はない。
 加えてマダラに仙人の力を発揮することを許しており、自然と合一化することで周囲の状況を感知することが可能となっている。サーヴァントとなったために感知できる範囲は大幅に狭まっているが、接近すれば自然と一体化した存在の動向さえ手に取るように把握し得る。
 また、木遁と呼ばれる特別な忍術の使用を可能としている。木遁は実体を有する特殊な植物を呼び出し操作する術のため、攻撃対象の対魔力スキルに影響を受けない。召喚された植物は接触した対象から強制的に魔力を吸い出して成長する性質を持ち、さらに幻想種やその属性を有する相手には追加で強制的な鎮静の効果も発揮する。
 中でも特記すべきは、本体と相互にリアルタイムで知覚を共有できる分身を生み出す木遁分身の術であり、分身は本体から分割された魔力量に応じて宝具やスキルの使用も可能とし、特に純粋な身体能力に関しては劣化しないため、直接戦闘・諜報戦の双方において非常に有用な性能を発揮する。分身がマダラの意図以外、撃破されるなどの形で解除された場合は供給した魔力が消費される以外に本体への影響はないが、逆に分身を本体が死亡した場合の代替えとすることは不可能である。

カリスマ:D
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。一族の長であり、子孫がその名を騙るだけで第四次忍界大戦を余儀なくさせたほどの存在ではあるが、生前には率いていた一族全員に見捨てられたことから指導者の求心力としては十分とは言えないランクとなっている。

戦闘続行:A
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命的な傷を受けない限り生き延びる。
 不死身を誇った穢土転生時代や十尾の人柱力時代に限らず、柱間細胞の影響や性格もあって常から往生際が悪い。


443 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:46:46 I10aaRlU0

【宝具】

『輪廻眼(りんねがん)』
ランク:A++  種別:対人(自身) レンジ:−

 スキル魔眼(写輪眼)封印時にのみ発動可能。死の直前にうちはマダラが開眼した、忍界中最も崇高にして最強の瞳術。
 チャクラの五大属性全ての性質変化を操ることが可能であり、本来はマダラ固有の瞳術である輪墓(リンボ)に加えて、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道・外道の輪廻眼所有者共通の七つの能力を持つ。ただしサーヴァントである以上、例え複数の令呪で補助しても生死の境界を操作する地獄道及び外道の力を発揮することは不可能となっている。
 さらに今回はアサシンとしての現界のため、マダラ本人が第四次忍界大戦で使用した輪墓・餓鬼道・天道の三種と、マダラの目を移植されていた人物が披露していた輪廻眼能力の内、アサシンに適した能力である人間道を加えた計四種類が使用可能な瞳術となっている。
 各能力の詳細は以下のようになっており、これらは魔力量次第では天道以外の複数を同時に発動することも可能である。

・『輪墓』:別次元にマダラの影(分身体)を出現させる能力。この影は本体であるマダラと同じ世界に存在する者には輪廻眼以外では視認できず、陰と陽の性質を持つ者以外では受動的にしか干渉できないのに対し、影自体はこちら側に輪墓時空から能動的に干渉することができる。ただし、影自体は徒手空拳以外の能力を持っていない。また、攻撃を受ける側の防御スキル・宝具は有効であり、高ランクの直感や心眼等のスキルでもある程度の感知が可能となっている。

・餓鬼道:『封術吸印』という術により、強固な物質性を持たないあらゆる魔力(チャクラ)を、無効化・吸収する。魔術に限らず、宝具の解放によって放たれた攻性魔力をも、輪廻眼と同じA++ランクまでは完全に無効化・吸収する。さらに直接接触さえすれば、その時対象が体内に収めている魔力をも強制的に吸い出すことも可能である。
 令呪を含む契約や呪い、及び既に完了した魔力の効果を無効化することはできず、また無効化できるのはあくまで封術吸印が発動している間のみである。

・人間道:対象の頭部を掴むことで、体の動きを封じた上で瞬時に記憶や情報を読み取ることができ、最終的に相手の魂を引き抜き即死させる能力。この霊魂と肉体の分離は強制効果のため、情報取得のみが目的で殺害を望まない場合でも、使用した以上は相手を死に追いやってしまう。また頭部以外に触れた場合は相手の魔力量によって抵抗されてしまう上、相手から記憶を読み取ることはできない。
 ただしサーヴァント相手に使用した場合、魂を引き剥がす効果は例え対象が受肉していようと完全に無効化されるため、これ単独での殺傷力は発揮し得ない。

・天道:斥力を操る『神羅天征』、引力を操る『万象天引』、超重力を持つ黒い球体を生み出し全てを引き寄せる『地爆天星』の三つの術を使用する。生前の使用者達はそれぞれ里一つ消し飛ばし、巨大な隕石を地上に呼び寄せ、神を封じて月を生み出したとされている。この逸話から、地爆天星には対神性能が付与されている。
 地爆天星は核となる黒い球体を破壊することで無効化できるが、残る二つの術は規模が小さい分、純粋に耐える他対処法はない。
 ただし、一度天道の能力を使うと最低5秒のインターバルが発生し、更に規模を大きくすればするほど魔力消費が激しくなり、より長時間のインターバルが必要となる。

 また、輪廻眼にはあらゆる結界を看破する能力も備わっている。


『須佐能乎(スサノオ)』
ランク:B〜A+ 種別:対軍 レンジ:1〜50 最大補足:500人


444 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:47:16 I10aaRlU0

 万華鏡写輪眼開眼者の中でも、限られた者だけが発現する能力。
 術者を中心に展開される、チャクラ(魔力)で作られた半透明な異形の巨人。骸骨状の骨組みから、山より巨大な烏天狗を模した姿(完成体)にまで強靭さを増しつつ変化する。魔力の消費を抑え、解放までの時間を大幅に短縮した一部分のみの展開も可能。
 形態によってランクが変化し、部分展開から骨格までの形態ではBランク、多頭多腕の巨人形態でAランク、完成体でA+ランクに相当する。それぞれの形態は太刀や投擲武器となる勾玉等でランク相応の物理的攻撃力を発揮するだけでなく、宝具換算で一ランク下の数値分、敵からの魔術及び物理攻撃の威力を減殺する鎧として機能する。
 この宝具はあくまでも物質性を得た魔力の衣であるため、例え破壊されたとしても必要量の魔力さえあれば即座に再展開を可能とするが、逆を言えば宝具の魔術的性質を打ち払う類の能力には無力であり、封印術以外の呪いに対しても耐性を持たない。
 また、ランクを上げるごとに魔力消費の量は幾何級数的に増大し、特に完成体の展開は外部から新たに魔力を補充しない限り、精々一度が限度である。
 起源は写輪眼にありながら、仮に両目を喪失した状態でも問題なく発動可能。ただし、輪廻眼の能力との同時解放はできない。


【サーヴァントの願い】
 この世の因果を断ち切り、全ての人々を憎しみの連鎖、苦しみ、空しさから切り離し、地獄のような世界から救済すること。そのために世界を観測し、改変し得る究極の魔眼として、“真なる月の目(ムーンセル)”を手に入れる。


【基本戦術、方針、運用法】
 憎しみの連鎖を断ちたいという願いに反して、マダラ自身は戦闘を好む性質が強く、後押しするかのように『須佐能乎』の性能は三騎士に比肩する白兵能力を彼に付与している。
 そのため、マダラ自身はアサシンのクラスでありながら正面から己の力を誇示する戦いを好むが、加減せず暴れ回るには召喚直後の状態では魔力が足りないため、序盤はNPCやマスター狙いの『人間道』で情報収集及び魂食い、『餓鬼道』で他のサーヴァントを弱体化させる、もしくは撃破しつつ魔力を蓄えることを目的として行動するのが基本方針となる。

 また、マダラが本気で戦闘する場合は被害の規模が大きくなるため、ある程度局面が進むと上記の性格もあってアサシンらしい隠密活動は難しくなるものの、まずは木遁による分身に斥候させ、敵の情報を収集しながら消耗させ、倒したと思わせて油断させるなどの極悪な戦法が可能であり、貯蓄できる魔力量が減るとしてもこちらの方が勝率は安定すると思われる。無論、これら分身もスキル忍術による気配遮断を持つため、場合によっては分身の奇襲だけで敵を仕留めてしまえることもあり得る。

 また直接対決時には、木遁分身を含めた陽動でサーヴァントを抑えつつ、気配遮断した本体以上に感知され難い『輪墓』の影で相手のマスターを直接狙うというアサシンクラスらしい戦法も可能。ただし、この戦法は魔力の消費量との兼ね合いを見極める必要がある。

 強敵との戦いを好む一方、マスター狙いにも躊躇はないためそういった状況には陥り難いと思われるが、打倒できないような難敵に対しても一応は『地爆天星』や『イザナギ』による回答を持ち合わせている。
 ただし、前者は多量の魔力を消費する上、場合によっては令呪の空間転移による回避・脱出を許してしまい、後者はスキルである魔眼(写輪眼)と宝具である『輪廻眼』を同時に一つずつ失ってしまうという大きなデメリットを背負っている。

 特筆すべきは写輪眼、及び柱間細胞による仙人感知で、敵の持つ気配遮断やそれに類似するスキルの効果を大幅に軽減することができる点である。そのためクラスに似つかわしくない直接戦闘力の高さと合わせて、他のアサシンに対して基本的には有利に立ち回ることができる。
 また、何らかの有力な武器を入手できた際には、その系統の武器を扱うサーヴァントの戦闘を目撃することさえできれば写輪眼で技術を盗んでおくことができるため、魔力の貯蓄とは別の方向でマダラを強化することも可能となる。

 ここまで強みばかりを書いてきたが、事実上対魔力の互換となる能力はあれど呪いの類への耐性は皆無で、また何らかの手段で須佐能乎を無効化できる相手には一気に主戦力を欠いてしまうなど(本来有利なはずのアサシンのサーヴァントも含む)天敵が存在しないわけではなく、必勝を期するのであればその諜報能力を十全に活用し、決戦前に敵対者を見極める運用が必要不可欠となる。


445 : シロウ・コトミネ&アサシン ◆z9JH9su20Q :2014/07/04(金) 01:49:11 I10aaRlU0
投下完了です。


446 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:51:18 dPm9Czkc0
宮内れんげ+アサシン
投下します


447 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:51:52 dPm9Czkc0
「ねーねー、うち、宇宙人さんが見えるようになったん」

  彼は誰にも信じてもらえなかった。
  何故なら彼は絶対に姿を現さなかったから。
  そこに居たのにいつの間にか消えていたり、かと思えばあっちに居たり。
  顔を見せるのは決まって、二人きりの時だけだったから。

「なっつん、こまちゃん、ほたるん、うち知ってるん。それ、宇宙人さんのしわざなんな!」

  彼はイタズラ好きだった。
  人の焦った顔、困った顔が大好きで、彼女が見ていない場所では色々と悪さをする。
  きちんと謝った方がいいよというと、その度に大きな口をゆがめて楽しそうに笑った。

「駄菓子屋、このおかし、二人前くださいな!」

  彼は友達だった。
  いつも傍に居てくれた。
  朝起きて、夜寝るまで。ずっと、ずっと、一緒だった。

  危ない時はいつでも助けてくれた。
  山で迷子になった時も。
  嫌いな野菜を食べられない時も。
  うさぎ小屋から出られなくなった時も。

  手品を見せてくれた。
  自分に変身してみせたり。
  長いしっぽで川の奥にあった綺麗な石を拾ってくれたり。

  綺麗な夕日を一緒に見た。
  美味しいお菓子を一緒に食べた。
  友達のあかしとして綺麗な木のネックレスをくれた。

「うち、宇宙人さんとお友達になれて、とっても幸せです!」

  そう言うと彼は決まって、大きな口の端を釣り上げてこう言った。

   『ミィもwwwwwwwwミィもれんちょんとお友達になれてすっげー幸せーっすwwwww
    ありしゃーっすwwwwwwwwなんつってwwwww』


448 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:52:42 dPm9Czkc0
* * *

  ある朝、少女が目を覚ますとそこはまったく見知らぬ地だった。

「ねーねー……?」

  返事はない

「駄菓子屋」
「なっつん」
「こまちゃん」
「ほたるん」

「みんな、いないのん?」

  見知らぬ場所に一人ぼっち。
  でも、寂しくはなかった。
  だってきっと、彼が居てくれるから。

「かっちゃん」

  背の高い木を見上げながら、その名を呼ぶ。

「はいはーいwwwwwwwwwwwwww」

  空間にノイズが走り、なにもなかったその場所に人が現れる。

  ばかデカい背、ぐしゃぐしゃの赤い長髪、ギザギザの牙、紫色のスーツ、菱形のしっぽ。
  耳まで裂けているのではないかと錯覚するほど大きな赤い口。

  彼は、木の上で足を組んでれんげを見下ろしていた。
  まるでずっとそうやって見守っていたような、自然な振る舞いで。

「かっちゃんはやっぱりおったん! さすが!!」

「そりゃあもうwwwwwwwwwミィはれんちょんのこと大好きですしwwwwwwwwですしですしぃwwwwwwww」

「そんなに言われたら、いくらうちでも照れるん」

  再び、彼の居た場所にノイズが走り、彼の存在がかき消える。
  かと思うと、次は自分の視点が一気に高くなった。

「おお、うち、成長期!!! おっきくなっちゃいましたん!!!」

「ワロスwwwwwwwww成長期とかwwwwwwワロスすぎりゅよぉwwwwwwwwwwwww」

「かっちゃん、にゃんぱすー」

「はぁいれんちょんにゃんぱっすーwwwwwwwwww」

  気付けば、れんげは彼に肩車をされていた。
  れんげはこの、彼の大きな体での肩車が大好きだった。
  自分が見ることのできない景色を見渡せて、一番の親友と一緒に居られるから、大好きだった。

「さぁて……これからどうします、マイマスター?」

「誰かに会うん!! それで、それで、ここがどこか調べるん!!!」

「おkwwwwwwwwwwwwぶぃぃーんwwwwwwwぶぃんぶぃーんwwwwwwww」

「ごーごーかっちゃん!!!」


449 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:53:32 dPm9Czkc0
「んにしてもぉ……この感じ……始まっちゃったかなwwwwwwwwwこれwwwwwwww」

  彼がいつものように中空を見上げ、楽しそうにつぶやく。
  隠れていて何も窺い知れない目。いつでも楽しそうに笑っている口。
  病的なまでに真っ白な肌を愉悦で歪める彼の顔ももう見慣れたものだ。

「かっちゃん、何が始まったん?」

「んとねぇwwwwwwwwwミィがとっても、とおーっても、大好きなものだよぉwwwwwwwwチャンカチャンカチャンwwwwwチャンカチャンカチャンwwwww」

「……はい! はい!! たぶんですが、それ、お祭りですか!!」

「おおwwwwwwwwwwwwぴんぽぴんぽぴんぽwwwwwwwww大当たりwwwwwww
 正解はぁ、お祭り!! えー、このたび正解したれんちょんには賞品としてお祭りの参加資格が与えられます!」

「やったー!!」

「しかも、しかもでぇすよぉ? そのお祭りですねぇ……なんと、優勝者にはどんなお願いもかなっちゃう賞品付きなぁんですよねぇ!」

「なんでも……」

  『なんでも願いが叶う』
  とても魅力的な響きだった。
  それが本当だったら、世界中からピーマンをなくすことができる。

  そして、村を救うことができる。

  最近、彼女の暮らしている村は様子がおかしかった。
  まだ幼子であるれんげでも分かるほどに、空気がギスギスしているのだ。
  その原因が何かは分からない。
  でも、人と人が明らかによそよそしい。
  敵意を見せあっている住人も居る。
  仲が良かった『昔』を知っているだけに、れんげにとってその光景は異様なものだった。

  でも、もし『なんでも願いが叶う』という彼の話が本当なら。

「かっちゃん、かっちゃん!! うち、お祭りで優勝したいん!!!」

「おっほおwwwwwwww奇遇でぇすねぇwwwwwwwwwミィもそう思ってたところですよぉwwwwwwwwwww」

  また、皆が仲良しなあの村に戻れる。
  いつもののんびりしたあの日常に帰れる。

「やってやりましょうぜ、マイマスタァ!!!」

「おー!!!」

  彼と一緒に天に向かって手を突き上げる。
  大丈夫だ。
  彼と一緒なら、負ける気がしない。
  だって彼は、凄く強くて、色々な技が使えて、なにより自分の大親友なんだから。


450 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:54:16 dPm9Czkc0
  *  *  *

  歩き始めて数分。
  ふと、彼の顔に陰りが差しているのに気付いた。

「……かっちゃん、なにかあったん?」

「なんもねっすよー」

「嘘なん」

  その一言で、彼の歩みが止まる。

「……ねぇ、れんちょん」

「んー」

「ミィたち、仲良しだよね」

「聞かれるまでもないん。うちとかっちゃんはたぶん、とっても仲良しで、大親友なん!」

「じゃあさ、れんちょん」

  珍しく、彼がれんげの方を向いた。

「れんちょんだけは、いつまでもミィの味方で居てね」

  目は合わないし、表情も読みとれない。
  それでもお、いつにもなく真面目なトーンの語り口で、どれだけ真剣なのかということが、れんげには伝わってきた。

  れんげには、どう答えていいかが分からなかった。

  だから、ただ強く彼の頭を抱きしめて、一言。

「うち、かっちゃんと一緒なん」

  とだけ答えた。

  姉も、駄菓子屋も、級友も、知り合いは全くいないこの世界で。  
  最後に残っていてくれた彼とだけは離れないために。

  その一言を聞くと、彼……『ベルク・カッツェ』はまた、いつものように口をゆがめて微笑んだ。

「さすがれんちょんwwwwwwwwミィの大親友でぇすねぇwwwwwwwwwwww」

「うん!!!」

「よっしゃwwwwwwそれ聞いてカッツェさん一安心っすwwwwwww
 さあ祭りだ、祭りだ、祭りだワショ――――イwwwwwwww」

「お祭り、お祭り!! うちもふぇすてぃばるん!!」


451 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:55:34 dPm9Czkc0
【クラス】アサシン
【真名】ベルク・カッツェ
【属性】混沌・悪
【クラススキル】
 気配遮断:A+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【保有スキル】
 狂喜:B
 戦場における異常なまでの精神高揚。
 戦闘中、威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する。
 また痛覚などのバッドステータスによる行動制限を緩和する。

 話術:C
 言論にて人を動かせる才。
 国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
 毒舌に優れ、相手を混乱させ冷静な思考を阻害する手段に長ける。

 追撃:A
 離脱行動を行う相手の動きを阻害する。
 相手が離脱しきる前に攻撃判定を得られ、攻撃が通る限り追撃を続けることができる。

 幻術:D
 魔術系統の一種。偽装能力。個人を対象とした物が可能。
 これにより、普段は自身を別人に見せかける他、。
 反面、物理的に対象に影響を与える事を不得手とする。

【パラメーター】
 筋力D 耐久B 敏捷B+ 魔力D+ 幸運D 宝具A


【宝具】
『形なき悪意の体現者』(カッツェさん登場wwwwww)
ランク:EX 種別:- レンジ:- 最大補足:-

 数々の惑星を破壊した彼の伝説が彼自身の存在と融合した結果生まれた、ベルク・カッツェをベルク・カッツェたらしめる宝具。
 つまりアサシン・ベルク・カッツェは『ベルク・カッツェ』という名の宝具を常に発動している状態だと言える。

 人の心に潜む『悪意』こそが正体。
 その逸話に違わず、ほぼすべての人間が彼の脅威にさらされる可能性があり、ほぼ全ての人間が彼に付け込まれるスキがある。
 そして、ほぼすべての人間が彼に対する直接的な対策を講じられない。
 彼を傷つけるためにはランクA以上の宝具で攻撃するか、彼と直接『遭遇』するしか道はない。
 『遭遇』することが出来れば、以後その人物はこの宝具を乗っ取る(悪意を受け入れる)ことが可能になる。

 また、彼と関わる全ての人間が『形なき悪意』の元に晒されることになる。
 不和、嘲笑、挑発、侮蔑、いわれなき誹謗中傷。彼と『遭遇』する際には精神攻撃耐性を持っていることが望ましい。

 この宝具はベルク・カッツェ自身であるため、この宝具の発動が阻害された場合、ベルク・カッツェは消滅する。 


『幸災楽禍の果てを望む力』(め、め、め、メシウマぁぁぁぁあああああああwwwwwwww)
ランク:B 種別:強化 レンジ:1〜5 最大補足:

 『災いや混乱を引き起こす』力を秘めたNOTEとそれによって生み出される力。普段はNOTEの形をしており、カッツェが持ち歩いている。
 上記の現象を起こすためならばどんな力でも発動できる。

 ただし、語られなかった歴史を引用できないように原作中で使用されなかった能力は行使できない。
 この聖杯戦争においては
 ・自身の姿の隠ぺい
 ・瞬間移動(目測100m程度まで)
 ・他者への成りすまし(キスした相手のみ、現在成りすませるのは『モブ男性』『モブ青年』『モブ女性』『枇々木丈』『爾乃美家累』『宮内れんげ』)
 ・第三者に向けて発信されている情報の操作(同一戦闘中一回のみ発動されたスキル1つをジャミング、レンジ内のマスター・サーヴァント1組への放送ジャックなど)    のみとなる

 この宝具を使用することでGスーツを身に纏い、戦力をあげることができる。
 『他者を争わせる』という一点に力を全部注いでいるため、直接的な破壊力は低い。

 この宝具は、カッツェの精神を表したものであり、弱点でもある。
 この宝具が破壊された時、ベルク・カッツェは消滅する。


452 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:56:32 dPm9Czkc0
【weapon】
「菱形のしっぽ」
 伸縮自在の菱形のしっぽ。しっぽとはいうがその性質は金属に近く、木々を一撃でなぎ倒す破壊力がある。
 これを用いて敵の捕縛や発射されたバーニングハンマーの捕捉なども行っている

「Gスーツ」
 変身後の姿、身体能力が向上。
 他人の心を引きずり出して直接精神攻撃が可能。

【人物背景】
「宇宙人」を自称する、年齢・性別など大半が謎の存在。
 キスすることで人間に擬態する。混乱を起こす事を好み、擬態能力と腕から出す菱形のしっぽで周囲を攻撃する。
 奇矯なポーズや言動を好み、度々ネットスラングを口にする。空中に浮遊したり、「アムネジア・エフェクト」と同様に自身の姿を累やガッチャマン以外に見えなくする事ができる。
 かつて数々の星を滅ぼしており、自分の手は汚さずその星の生物が自ら滅ぼし合うように仕向けるのがなにより大好き。
 地球人を「原始人」「愚かな人間」と呼び見下しており、人間が持つ心に関してもあざ笑うような言動を見せる。
 戦闘においてもパイマンが「束になっても敵わない」と恐れるほどの実力者。
 生命体を挑発し、混乱や争いを起こさせることに特化した『幸災楽禍のNOTE』の持ち主で、変身すると身にまとった金色の鎖で姿を見せずに攻撃できるようになる。
 また、J・Jロビンソンと同じく他者の心をNOTEとして抜き取ることができる。Gスーツは無機質なクリスタルのボディを紫のマントが包み込んだ姿。
 その能力から立川CAGEのガッチャマン達からは「悪いガッチャマンさん」「イカれたガッチャマン」と呼ばれている。
 また本人もJ・Jに対する嫌悪や「ガッチャマンを辞めた」と語っており、またスーツにもガッチャマンのマークがあることから何らかの関係があるものと思われる。

 本編エピローグ、一ノ瀬はじめと融合した後に宮内れんげから召喚された。

【サーヴァントとしての願い】
 血が見たい、真っ赤な真っ赤な血が見たぁい!!
 もう一度『ベルク・カッツェ』として復活し、面白おかしく生きる。

【方針】

大衆に対しては他者に成りすまして扇動や犯罪を行い、巨大な組織が内側から崩れていくのを楽しむ。
個人に対しては肉体・精神的に追い詰めていき、心が折れるさまを楽しむ。

この聖杯戦争では、聖杯戦争を加速させ、人が裏切り裏切られ絶望する様を楽しむことが第一。
優勝して願い事をかなえるのはそのついでです。
れんげは大事な魔力の供給源かつマスターなのでそれなりに守るし友好的に対応します。
ただ、もっといい魔力の供給源が見つかったり、れんげが必要以上に口出しを始めた場合はその限りではありません。


453 : 宮内れんげ+アサシン ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 01:57:12 dPm9Czkc0
【マスター】宮内れんげ
【参加方法】カッツェが持っていた『ゴフェルの木片のネックレス』を譲り受ける

【マスターとしての願い】村の皆がもっと仲良くなりますように!

【weapon】    ないん!

【能力・技能】  ないん!

【人物背景】
 小学1年生。12月3日生まれ。身長不明。血液型はB型。
 語尾に「のん」をつけるのが口癖、どうやら村での訛りらしい。
 性格は決して悪くないが独特な感性を持っており、言動を周囲の人間から理解されないことも多い。
 一方で成績は優秀でオール5の成績をとったり、小鞠の絵を描いた際は賞を貰ったこともある。
 小学生としては喜怒哀楽に乏しい印象を受け、笑った表情は一度も見せたことが無いが、内面的にはむしろ好奇心旺盛で少々お転婆な一面もある。
 あだ名は「れんちょん」。前述の通り独特な感性を持っており、「こんにちは」などの代わりに「にゃんぱすー」と挨拶したり、野良タヌキに「具」と名付けて飼い馴らそうとしたり、川で捕まえたカニに「お塩」と名付けて飼おうとしたりしている。
 カレーと梅昆布茶が好物で、ピーマンは苦手。

 聖杯戦争についての知識はまったくありません。
 ただ、『優勝したら願いが叶う』ことだけは知っています。

【方針】     ふぇすてぃばるん!


454 : 名無しさん :2014/07/04(金) 01:58:12 dPm9Czkc0
投下終了です
カッツェさんの宝具2こ目、最大捕捉は10人でお願いします


455 : ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 01:59:05 O/WvnEI20
衛宮切嗣&セイバー投下します


456 : 衛宮切嗣&セイバー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 02:00:14 O/WvnEI20

「あの……聞いてるで候?」

ありえない。

「もしもーし?マスター?本当にどうしたんで候?」

ありえない。ありえない。

衛宮切嗣は死んだ目をさらに死なせながら、己のサーヴァントに絶望していた。
今回の聖杯戦争、万能の願望器である聖杯に切嗣が望むのは世界平和である。
彼の経歴を知るものには一笑に付されかねないが、本気でそれを願っているのである。
それゆえに今回の聖杯聖杯、予定していなかったイレギュラーがありはしたものの、最優のサーヴァント「セイバー」を召喚する予定であった。
しかし今回は予定していた拠点ではなく、規定外の予選の地であるムーンセルでの媒介無しの召喚。
予定していたアーサー王よりも多少の劣化は覚悟していた。しかし召喚されたのは切嗣の予想を遥かに越えていた。主に悪い意味で


筋力E 耐久E 敏捷C 魔力E 幸運A 宝具B



……あれ最優の文字どこにいった?
つまるところ切嗣のセイバー……磯部磯兵衛は、その、ぶっちゃけ弱い。

「ちょっとー。聞いてるでそうろブフッ!?」

あ、ついあまりにもしつこかったので殴ってしまった。



「な、なにこの人?!目が死んでるのに生き生きと殴ってきたで候!!怖!!」





……サーヴァントって神秘の籠った攻撃しか通じないんじゃなかったっけ?
マスターとはいえ人間に殴られ痛がっているセイバーを冷たく見据えながら、切嗣はため息をついた。


457 : 衛宮切嗣&セイバー ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 02:01:56 O/WvnEI20
【マスター】
衛宮切嗣@Fate/Zero
【参加方法】
アーサー王召喚直前から何らかの理由で参戦
【マスターとしての願い】
世界平和
【weapon】
重火器の類
【能力・技能】
ワルサーWA2000とキャリコM950、ナイフに爆発物などを用いるほか、使用後に精神と肉体に負荷がかかるものの、衛宮家の魔術刻印を用いて自らの時間流を加速・減速させて通常の数倍の運動能力や時間遅延による状況の先延ばしを得る「固有時制御(Time Alter)」を使いこなす。
切り札は、魔術礼装として改造された銃トンプソン/センター・アームズコンテンダーに込める「起源弾」。
【人物背景】
「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術師で、魔術師の家系である衛宮家五代目継承者。
目的のためなら手段を選ばない節のある外道。世界平和を望んでいる。あと目が死んでる
【方針】
優勝狙い。
どうしようこのセイバー……


【クラス】
セイバー
【真名】
磯部磯兵衛@磯部磯兵衛物語
【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷C 魔力E 幸運A 宝具B
【属性】
中立・善
【クラススキル】
単独行動:C
マスター不在でも微妙に行動できる
【保有スキル】
気配遮断:B
影が薄くなる
極限妄想:A
妄想により悟りの境地にいたれる
【宝具】
『母の愛(タスケテハハウエ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:?人
超人類的な母上様(クソババア)をスケットとして召喚する
超過保護なので磯兵衛の言うことは大抵何でも聞いてくれるが……

『剣豪の加護(オタスケムサシ) 』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:1
幽霊として漂っている宮本武蔵を憑依?させて戦闘能力をサポートしてもらう。使っていると段々と服が脱げていく。

『水無月富士参り』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:5 最大捕捉:1
 磯部流奥義。
 相手が切りかかってきた!そんな時
 あせらず さわがず 冷静に
 音速で後ろに回り込み
 ちょっとさして
 天高くかざす!!
 そう…富士のごとく!!   …っていう奥義
一撃必殺の技だが、使用するには令呪を一画使用して磯兵衛の肉体をブーストしなければならない。

【weapon】


【人物背景】
とにかくだらしない性格をしており、頻繁に楽をしようとしたり体力測定で仮病を使ったこともある。
また、かなりアホな上に怠けていて勉強があまり出来ないため、「鞘当て」を「サヤーテ(磯兵衛が想像したオランダ人の名前)」と勘違いしたり、「生類憐みの令」を知らずにお犬様にお手をしようとした。
年相応に色欲が盛んであり、連載1話目で春画(エロ本)を読もうとしたり、団子屋のきれいな店員さんを好きになったりしている。しかし、見栄っ張りな部分があり友達には「武士の恥」と色欲に興味が無いふりをしたりしている。
そのため、春画を買う時に宮本武蔵の本に挟んで買い、武蔵に恨みを買って何度も恥をかかされたこともある。
母上様(磯兵衛の母)に立派な武士になることを宣言しているものの、当の磯兵衛本人はいまいちやる気がない。
また、母上様が空気を読まない行動を行った時には内心でクソババアと呼んでいるが、自分の仮病のせいで母親が過剰な心配をした時には申し訳ないと反省していたりと本気で嫌っているわけではないようだ。
ゴキブリが苦手。

【サーヴァントとしての願い】
平和に過ごしたい

【基本戦術】
基本的に戦いたがらない。


458 : ◆Emjcf.lfLU :2014/07/04(金) 02:02:27 O/WvnEI20
投下終了です


459 : ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:10:28 JOldRvGU0
デュフォー@金色のガッシュ、アサシン、投下します。


460 : デュフォー@金色のガッシュ、アサシン ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:11:36 JOldRvGU0
 
 
 いったいなにが起こったんだ――と、考えて理解する。
 聖杯戦争とはどういうものだ――と、考えて理解する。
 なぜ自分が参加しているのか――と、考えて理解する。

 以上三つの疑問を抱くことで、逆立てた銀髪が印象的な少年・デュフォーは自らの置かれている状況を把握した。
 彼の持つ能力『答えを出す者(アンサー・トーカー)』は、ただ疑問を抱くだけ瞬時にその解答を導き出すことができるのだ。

(研究所にどうしてこんなものが落ちているのか、俺でも答えを出せなかったが……なるほどな)

 ジャケットのポケットから木片を取り出し、少し眺めてから戻す。
 改めて確認しても単なる木片にしか見えなかったが、その正体がなにであるのかはいまなら導き出せた。
 そのままポケットに手を入れて公園を歩みながら、現状抱くべき疑問を解決していく。

 自分のサーヴァントはどこにいる。
 宛がわれたクラスは七種のうちのどれか。
 どのようなサーヴァントであり、宝具はどういうものか。

 それらの答えを一瞬のうちに導き出してから、デュフォーは立ち止まって左手を掲げる。

「――『アサシン』、令呪をもって命じる」

 左手の甲には三画の紋様が刻まれていたが、うち一画が粒子となって大気中に溶けていく。
 令呪がいかに聖杯戦争において重要なものであるのか、すでにデュフォーは理解している。
 その上で、デュフォーは使う必要があると答えを導き出しただけだ。

「『俺には絶対に呪いを出すな』」

 言い終えると同時に、令呪の一画が完全に霧散する。
 デュフォーのサーヴァント・アサシンの呪いは、意思をもって発動するものではなく常時発動の垂れ流しだ。
 サーヴァント自身さえ制御はできないし、そもそも制御できるのならば英霊となっていない。
 はたして、そんなものをコントロールできるのだろうか――その疑問の答えにも、デュフォーは到達していた。

 答えは――『可能』。

 サーヴァント自身でさえ不可能なことを可能とするのが、マスターの切り札である令呪である。

「キェェェエエエエエエエ!!」

 ほどなくして、アサシンのサーヴァントが甲高く鳴いた。
 音源は公園に生えたひときわ高く伸びた樹木だ。デュフォーは驚かない。
 鳴き声に次いで、背に生えた大きな二枚の『翼』を羽ばたかせる音が響く。
 たったそれだけの動作で、アサシンは凄まじい速度でデュフォーの眼前に到達し、その姿を露にした。

 やたらと大きなぎょろりとした目を持つ――『一羽のフクロウ』の外見を。

「よう」

 フクロウ――真名『ミネルヴァ』に、人間の言葉は通じない。
 デュフォーはわかっていたが、一応挨拶を交わしておくことにした。
 これまで長きに渡って研究対象にされてきたせいで、このようにともに同じ目標に突き進む相手など久方ぶりだ。
 ならば一方通行であろうと、こうして声をかけるのも悪くない。

「…………?」

 空中で困惑したかのように、ミネルヴァは可動域の広い首を回転させる。
 いったいなにがどうしたというのか――と、デュフォーは考えて理解する。
 『邪眼』を生まれ持ったがため、このように直視しても死なぬ人間を知らないのだ。
 さらに人間の言葉を聞き取れない以上、先ほどの令呪を消費しての命令もわかっていない。

「なるほどな」

 ひとりごちて、デュフォーはミネルヴァの顔を両手で掴む。
 ミネルヴァに殺気を感知するスキルがあるのはわかっている。
 殺気を感知するということは、殺気を放っていないこともまたわかるということだ。
 ミネルヴァと目と目を合わせて、じっくりと見つめてやる。


461 : デュフォー@金色のガッシュ、アサシン ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:12:28 JOldRvGU0
 
「…………キェエ」

 見ても死なない人間だ、とようやくわかったらしい。
 怪訝そうに周囲を飛びつつも、興味深そうに一定の距離を保っている。

「お前はなんのために聖杯戦争に来たんだ?」

 口にせずとも答えは導き出せるが、あえて口に出して尋ねる。
 ほとんど同時に、答えがデュフォーの脳内に浮かんでくる。
 生まれた山でも同種異種かかわらず仲間はできず、十三年に渡って研究対象とされてきた。
 導き出されたミネルヴァの過去は、デュフォーのそれとよく似ていた。
 しかし、にもかかわらずミネルヴァは――

「ミネルヴァ、お前、頭が悪いな」

 思わず、デュフォーは吐き捨ててしまう。

 生まれ育った地では馴染めず、意図せず傷つけ、力を利用とする人間たちに長きに渡って監禁され、それでも――
 それでも、ミネルヴァは仲間を求めていた。
 まだ見ぬ見ても死なないメスとつがいになって、子どもを残したがっていた。
 死ぬまでともに同じ道を進んでくれる相手と、自分が生きたという証を求めていたのだ。

 アンサー・トーカーなど持たずとも、誰でも無理だとわかる夢だ。
 いくら鳥類の脳といえど、死してなおそんな夢を叶えるために顕現するとは。

「頭が悪い。
 どれだけ考えても、やっぱりお前は頭が悪い。
 本当に心から。本当に、心から、だ。本当に心からお前は頭が悪い」

 いままでのような理由で、口に出しているのではない。
 勝手に言葉が口から出てきて、止めることができないのだ。

「…………が」

 ようやく、デュフォーは答えを導き出した。
 いままでずっと、どうするべきか考えていたのだ。
 木片に召喚される寸前まで、北極で爆破する研究所に一人放置されていた。
 目の前に迫った死を免れたので、とりあえずはよかった。
 死なないで済んだからよかったが、これからどうするべきか。
 ずっと考えていたのだが、アンサー・トーカーでも答えはわからなかった。
 アンサー・トーカーでも導き出せなかった答えは、自身のサーヴァントである頭の悪いフクロウが教えてくれた。

「どうやら、俺も頭が悪かったらしい」

 これまで見えていなかった行きたい道が、デュフォーにははっきりと見えていた。

 そちらに進んでどうなるのか――と、考えてもわからない。

 長きに渡る研究のせいで表情が乏しくなったはずなのに、不思議と口元が緩んでいた。
 自然に笑ったのはいつ以来だろう。つい浮かんだ疑問の答えに、デュフォーは自嘲する。

「行くか、一緒に」
「キェェ……」

 デュフォーが尋ねると、ミネルヴァは短く鳴いてついてきた。
 言葉が通じたワケではない。それはアンサー・トーカーでわかる。
 ただ単に見ても死なない人間が気になっているだけで、それ以上でも以下でもない。
 しかしそんな答えよりも、ついてきてくれたという気休めをデュフォーは信じることにする。

「鷹狩の本でもあればいいけどな」

 そんな戯言を残して、デュフォーとミネルヴァは公園をあとにした。


 ◇ ◇ ◇


462 : デュフォー@金色のガッシュ、アサシン ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:13:00 JOldRvGU0
 
 
【クラス】
 アサシン

【真名】
 ミネルヴァ@邪眼は月輪に飛ぶ

【パラメーター】
 筋力E 耐久E− 敏捷A 魔力C 幸運E− 宝具B+

【属性】
 混沌・悪

【クラススキル】
 気配遮断:B+
 サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。

【保有スキル】
 飛行:B
 フクロウであるにもかかわらず、鳥類最速であるハヤブサの落下速度に匹敵する速度での飛行が可能。

 殺気感知:A
 殺気を放っている生物、および殺気が籠った銃弾などの武器は、視界の届かぬ範囲であろうと感知することが可能。

【宝具】
『邪眼』
 ランク:B+ 種別:対生物宝具 レンジ:0〜99 最大補足:XXXX人

 ミネルヴァの眼球自体が宝具であり、常時黙視できぬ毒液のような呪いが垂れ流されている。
 呪いはミネルヴァが視界に捉えた相手の眼球から侵入し、対象となった生物を確実に死に至らせる。
 祈祷など魔術防禦によって一瞬呪いを散らすことは可能だが、その場合は対象の眼球から耳へと侵入経路を変更する。
 また、宝具の効果は直視した場合に限らず、テレビカメラなどを通した映像であっても同様だ。
 ただし生物以外には効果はなく、生物ではないものはどれだけ見ても破壊することはできない。
 ミネルヴァは昼夜の区別なく彼方まで見渡すことが可能だが、黙視できぬ箇所に呪いは及ばないのでレンジには大きなブレがある。

【weapon】
 ――――

【人物背景】
 むかしむかし、ある山奥に突然現れた一羽のフクロウ。
 その山に棲む獣や猟師をことごとく呪い殺したが、一人残った猟師によって右の翼を撃たれ飛行不可能となったところで、突如現れたアメリカ軍によって捕獲される。
 証拠をあとに残さず大量殺戮を可能にすることから、兵器としての利用を目論んだアメリカ軍に十三年間保護されていたが、空母での移動中に一瞬の隙をついて逃亡。
 この際に空母の乗組員を全員殺害し、その後もSOCOMや自衛隊を二千人以上、テレビ報道を視聴した四百二十万人以上、駆除を志願したスナイパーなども殺害――
 と、たった七日間で甚大な被害を出してきたが、東京タワー付近でかつて右の翼を撃ち抜いた因縁の猟師と再び相対し、『殺気を放たぬ弾丸』に額を撃ち抜かれて致命傷を負う。
 しかしそれでもミネルヴァは羽ばたくのを止めず、まっすぐ満月に向かって昇っていった。
 以来、その姿を見たものは、誰一人としていない。

【サーヴァントとしての願い】
 見ても死なないメスと子どもがほしい。

【基本戦術、方針、運用法】
 邪眼より放たれる呪いは常時垂れ流しであり、制御することはできない。
 ミネルヴァはフクロウであり、当然ながら人の言葉は利けず、令呪を消費しない指示は大まかにしか理解できない。
 ゆえにミネルヴァというサーヴァントは、鳥類最速に匹敵する速度で辺りを飛び回り、視界に捉えた相手に呪いを流す以外できることはない。


463 : デュフォー@金色のガッシュ、アサシン ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:13:52 JOldRvGU0
 
 
 ◇ ◇ ◇


【マスター】
 デュフォー@金色のガッシュ

【参加方法】
 『ゴフェルの木片』による召喚。

【マスターとしての願い】
 生きた証を残す。

【weapon】
 ――――

【能力・技能】
 身体能力は一般人とさして変わらない。
 ただ、いかなる状況および疑問に瞬時に答えを導き出すことのできる能力『答えを出す者(アンサー・トーカー)』を有している。

【人物背景】
 アンサー・トーカーを有していたがために、母親によって能力に目を付けた研究者に売られ、北極に作られた研究室で長い間非人道的な研究の対象とされてきた。
 最終的に、「この問題を解けば解放する」という約束まで反故にされた上に、能力を恐れた研究者に研究室ごと爆破されかけたが、その寸前で聖杯戦争へと召喚された。
 かつては年相応に喜怒哀楽を露にする少年であったが、研究によって精神が摩耗し、現在では感情の変化を見せない寡黙な少年となっている。

【方針】
 アンサー・トーカーで取るべき行動を知りつつ、最後の一組となって聖杯を手に入れる。


464 : ◆hqLsjDR84w :2014/07/04(金) 02:14:52 JOldRvGU0
投下完了です。
誤字、脱字、その他ありましたら、指摘してください。


465 : ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:45:51 ufsnUaJc0
カズマ@スクライド、アーチャーで投下します


466 : ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:46:59 ufsnUaJc0
『カズマァァァァァァ!!!』

『劉鳳ォォォォォォ!!!』

虹色の空間。
上も下も無い。重力はおろかその場に存在するのは一体と二人の男のみ。
片や、正義と復讐の炎を背負い断罪を執行する法の番人。迎え撃つは思想も身分も何も無いただの無法者。
一体の異形が鳴き、男達の拳が交差した時、世界は光に包まれた。
外の世界では、膨大なエネルギーの流出により海は荒れ大地が捲り上がる。
ロストグラウンドは再び再隆起現象に飲まれていった。




まただ……また失ってしまった。
護るものも友も……。

やはり重過ぎた。人の命なんてものは、ただのチンピラの背には重すぎた。
誰かを傷つける事はあっても、護ることなどこの拳には出来ない。
だから、あいつの側に居ないほうが良い。
そんな思いが叶ったのか、ただの偶然か。こんなわけの分からない場所に連れてこられてしまった。
聖杯だとか何だとか、良く分からない姉ちゃんが何かを言っていたが関係ない。
難しい話が理解できないのもそうだが、もう良い……。
今更カズマに拳を握る理由など、ましてや振るう理由など無い。

「……一生忘れてたほうが良かったかもな」

ここには望むものが何でもある。
あいつが……お前が……側に居る。
カズマが居ても誰も傷付かない。
もう、戦う必要など無い。そうだ、ずっとここで生きていけばそれで良いのかも知れない。
痛いのも苦しいのも、もう沢山だ。
なのに、どうしようもなく思い出した記憶がカズマ自身を縛り続ける。

「あまり失望させるな。我に下らぬ戦をさせる気か?」

黄金の鎧を身に纏った騎士……いや王がカズマを見下している。
カズマにはよく分からなかったが、サーヴァントとかいうらしい。
その視線は圧倒的にカズマという存在を格下と見て、明らかな挑発、侮蔑、軽蔑、嫌悪、数々の悪意を向けている。
されどカズマはそんなものに見向きもせず、ただ腰を下ろし俯くだけ。
普段ならば、喧嘩を売られた。買った。相手をぶちのめす。この三つの単純な思考順で拳を握り締めていた。
だが、そんな事をして何になる。もうカズマに戦う意味はないのだから。


467 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:48:24 ufsnUaJc0



――つまらない。
英雄王ギルガメッシュがここに呼ばれ最初に思ったのがこれだった。
元々、自身の所有物である聖杯を他の雑種に渡さぬ為に参加しただけであり。
聖杯戦争自体に興味は無かったが、よもやここまで期待はずれのマスターとはギルガメッシュは思わなかった。
どうせ参加するのならば楽しみたかったが、この腐れっぷりではどうしようもないか。
いっそここで殺してしまうか。
そうすれば、もう少し面白いマスターとも出会えるかも分からない。

「その下らん顔を上げよ。さもなくば我が直々に息の根を止めるぞ」

空間が歪む。ギルガメッシュの背後より無数の武器が次元を越え携わった。
ギルガメッシュの宝物庫、王の財宝(ゲートオブバビロン)が開かれる。
同時に殺気が開放された。
王としての威圧感と重なり、その凄みだけで常人は愚か歴戦の戦士であっても、ひれ伏せるかと思えるほどだ。
しかし、僅かに体を震わせただけでカズマは何もしようとはしない。むしろ、これから来るであろう死を迎え入れようとすらしていそうだ。

「つまらん」

心の底から、カズマに関する一切合財の興味を無くしギルガメッシュは呟いた。
次の瞬間、剣が飛んだ。真っ直ぐにカズマへと向かい左肩を貫く。

「ぐっ!」

そのまま無様に血を散らしながら、カズマは地面を転がっていく。

「痛ェな……ああ、痛ェよ……」

だが、チンピラにはおあつらえむきの終わり方だ。こういうのも悪くない。
あと少し、痛いのは少しだけ。すぐに楽になる。
この金ぴか兄ちゃんには悪いが、また別のマスターとかいうのを探してもらえばいいだろう。

目を閉じようとしたところで何処か諦めようとしている反面、抗おうとしている自分を見る。
壁があればぶち破り、何物をも粉砕し破壊して前に進む反逆者の姿。
同じ自分だというのに、今の自分とはまるで対極に居る真逆の存在だ。

「――ッ!」

その先にあるHOLYの制服、それを纏う宿敵の姿を見た時、緩んだ右手に力が宿る。
ここで死ねば、あの男との決着はどうなる? あいつは、あの野郎だけは絶対に自分が倒すのでは無かったのか。
そう思った瞬間、途絶えた戦いの炎が再び燃え上がる。
倒れていた体が独りでに立ち上がり。閉じた右目とは対象的に、見開いた左目は敵の姿を捉える。
右手の指を一本一本強く握り締めていく。
周囲の物質は分解され、虹色の粒子に変換し再構築を始める。
粒子は右腕を覆いアルターという名の鎧となる。


468 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:48:56 ufsnUaJc0

「ほう」

ギルガメッシュは初めてカズマに興味を抱いた。
今までの、抜け殻のような男とは打って変わったカズマの変化に注目した。

「人が落ち込んでるときに好き勝手しやがって……!」

アルターによって構成された右拳シェルブリットをギルガメッシュへと向ける。
マスターだかサーヴァントだか細かい事は分からないが、売られた喧嘩ならば買う。そして勝つ。
未だ進むべき道が見つからなかったとしても、これだけは変えない。いや変えられなかった。

「次は上手くかわせよ」

ギルガメッシュが指を鳴らした瞬間、武器が砲弾の如くカズマへと射出された。
その一つ一つが、並みの宝具を凌ぐ必殺の一撃になり得る。
サーヴァントはおろか宝具など全く知らないカズマでさえ、一目見ただけで本能的にヤバいと察する。
先ず顔面を狙った放たれた槍を、横からアルターで強化された右拳で殴りつけ弾き飛ばす。
間髪入れずに迫ってきた剣、斧を文字通り急所だけ避け、カズマはあろうことか前進した。
アルターと宝具がぶつかりあっては弾き、だが徐々にカズマという命を削っていく。
当然だ。アルターによって保護されているのは右腕のみ、それ以外は生身の人間なのだから。
しかし、カズマは侵攻を止めない。それどころか更に走り出した。

「どうやら串刺しが良いと見える」

無尽蔵に沸く宝具を前に突っ走るなど自殺行為も同然。

「良かろう。望みどおりすぐにあの世に送ってやろう」

だが、カズマの目は死など見てはいない。
むしろその逆。生を得るために目の前の死を打ち払うために目の前の壁を直視していた。

「衝撃の――」

信念を弾丸に込め撃ち出す。

カズマのアルターに付いた三つの羽の内一つが消失し虹色の粒子が噴出す。
刹那、爆発的な加速力を得たカズマは拳を突き出し、向かい来る宝具を殴り抜けた。

「ファーストブリット!!」

宝具の嵐を抜けたカズマの拳がギルガメッシュへと叩き込まれた。
溜まらずギルガメッシュは後方へと吹き飛ばされ、近くの施設へと轟音と土煙を立てながら突っ込んだ。
倒したか。いや、まだだとカズマは確信している。
あの黄金の鎧を殴った感触、あれはダメージが明らかに通っていない感覚だった。

「雑種が我に触れるなど……」

その予感は的中し、晴れた土煙の中から姿を現した。
カズマは目を疑った。
先ほど自分が殴り倒したはずの男が、全くの無傷で立ち上がっているという事実に驚きを隠せない。


469 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:49:37 ufsnUaJc0

「随分と頑丈な鎧だなおい」

ギルガメッシュの鎧が鉄壁を誇っていたということもあるだろう。しかし、それ以上にカズマの拳に足りないものがあった。
神秘だ。神秘が宿っていなかった。
これがなければ如何な攻撃であろうとも、サーヴァントを傷つける事は出来ない。
もっともカズマにそれを知る由はなく、例え知っていたとしてもやる事は変わらない。

「撃滅のセカンドブリット!!」

二枚目の羽を消費し二発目の弾丸を放つ。

「雑種風情が、二度も我に触れる事など許さぬ」

拳が着弾するより先に鎖がカズマを拘束する。
ギルガメッシュがが持つ宝具の一つ、天の鎖(エルギドゥ)。
神に近ければ近いものほど、拘束力を増す宝具だがカズマには神の属性など微塵もない。
故に力だけで突破出来てしまう。
だが、鎖を引き千切った際にセカンドブリットの威力は相殺され、後に放たれた剣から真っ向から激突し今度はカズマが退く結果となる。

「野郎……!」

追い討ちを掛ける様に降り注ぐ宝具。
拳を地面に叩きつけ、その反動で更に後方へ跳び避けていく。

宝具をかわしながらカズマは思考する。
まずギルガメッシュ本体自体は然程脅威ではない。はっきりいって近接戦闘に持ち込めば、カズマが負ける道理などない。
しかし、問題はこの宝具の嵐。これがカズマを防から攻へと転じさせない。

「しゃらくせえ!」

目の前を立ち塞がるのなら全て粉砕し尽くすのみだ。
最後の羽を消費しカズマが加速する。

「抹殺のラストブリット!!」

またもや芸の無い一転突破。見るに耐えない単細胞っぷりに、ギルガメッシュは呆れを通り越して感心すらしていた。

「少しは工夫をしろ。それはもう飽きた」

アルター粒子の噴射で加速、強化されたカズマのシェルブリットは真っ直ぐにギルガメッシュへと奔る。
かわすのはそこまで難しくは無い。ギルガメッシュはそう考える。
ファーストブリットとやらを不意を疲れたが、この程度受け流しあしらうのは然程困難ではない。
だが、この男が絶対の信頼を抱いているあの拳。これを正面から打ち砕いてやるのも面白い。
ならば、自らは王としてこの場で君臨し続けてやろう。そして引導を渡す。
そのような思いが、ギルガメッシュに迎撃という選択を取らせる。
手頃な剣が斧、槍をまとめてカズマへと放つ。


470 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:50:11 ufsnUaJc0

「邪魔なんだよ!」

空間が歪んだかと思わせるほどの轟音が響きシェルブリットと宝具は拮抗し続ける。
アルターと宝具。二つが触れ合う箇所からは、まるで放電のようにエネルギーが流出さえしている。
だが、その拮抗も長くは続かない。簡単な話だ、カズマはシェルブリットの弾丸を使い切りラストブリットの威力も徐々に消されている。
それに比べギルガメッシュの宝具の数は無尽蔵。何せあらゆる宝具の原点を全て収めているのだから、最早数に限りなどない。
その証拠にカズマを襲う宝具の数が10から20へ20から30へ次々と増えていく。

「そらそらそらそらぁ! どうした? もう終わりか!」

クククッと笑みを堪えきれなくなったギルガメッシュはカズマを煽る。
けれどもどうしようもない。怒りを感じようが悔しさを感じようがカズマはどうしようも出来ない。
その不毛な姿を見て愉悦に浸る。それこそが雑種に相応しい散り様。

「輝け……」

シェルブリットに皹が入り、この拮抗も秒読みに入ったかと思えた瞬間。
カズマに異変が起こる。

「何?」

優位に立っていたギルガメッシュが初めて焦りを感じた。
何かが来る。それも並々ならぬ何かが。
しかし、それを予感してもギルガメッシュはやはり迎撃を止めない。あくまでカズマを正面から打ち倒す事に拘る。
カズマにとって、それは心の底から望んだ好機であることに気付かないまま。
光だ。新たにカズマの右腕を中心として光が集まり、輝きを増していく。
確かに三発の弾丸は使い切った。だが、まだだ。まだ手に入れた新たな弾丸は披露していない。

「もっとだ……もっと!」

アルターの森にて結晶体から奪い手に入れた新たな力。
巨大ロボを一撃で粉砕し、劉鳳の絶影すら捉える圧倒的なパワー。

「もっと輝けええええええ!!!」

アルターが顔にまで及び閉じた右目が見開く。
右腕が更に肥大化し、掌に至っては先ほどの倍近くまでになる。
赤い三本の羽根に変わり、肩には金色のプロペラが回転しカズマに加速を与える。

シェルブリット第二形態。
先ほどまでの第一形態とは比べ物にならない爆風が圧倒的な破壊が向かい来る宝具を全て蹴散らす。
即座に回避に移ろうとしたギルガメッシュだが、カズマの今のスピードに追い付かれる。

「シェルブリットォォォォ!!!」
「よもやここまで―――」

今度こそ、カズマはその黄金の鎧へ全身全霊を込めた必殺の拳を叩き込んだ。







――――


471 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:51:30 ufsnUaJc0





「く、そ……どうなってやがる……」

人間としてはカズマは良くやった部類だろう。
あの英雄王を相手にここまで粘ったのだから。実質的な勝負であれば、カズマの勝利といっても良いかもしれない。
しかし神秘の篭っていない拳ではギルガメッシュを傷つけられない。
もしカズマがサーヴァントとして呼ばれていたのなら話は別だったが、ここではマスターである以上この絶対の理には逆らえない。

「っ? こんな時に!」

シェルブリット第二形態は爆発的な火力をもたらすと同時に反動も大きい。
ゆえにこれだけ乱用すれば、アルターが解け生身の腕が晒されたとしても無理はない。
いやむしろまだ腕が無事、健在であることのほうが奇跡といえる。

「どうやら限界が来たようだな」

剣を持ったギルガメッシュがカズマへと歩み寄る。
流石のカズマといえど、アルターが無ければサーヴァントと渡り合う事など出来ない。
だがその目は決して逸らさず、反逆の意を示すのは流石といったところか。
一歩一歩地を踏みしめ鎧が擦れる音が耳に付く。

どうすれば良い。
何か術は無いのか。

カズマが珍しく頭を必死で回転させ、一つ令呪という単語が思い浮かぶ。
何故自分でも知っているのか分からないが、これを使えば三回までサーヴァントを絶対服従させられるらしい。

「……気にいらねえな」

だがカズマは令呪を使う事を拒んだ。
それどころか、残った全ての力を振り絞りアルターの生成を始める始末。

誰かから貰った力で誰かを従わせるなんてのは癪に障る。やるなら自分の力だけでやる。
それがカズマという男のやり方だった。

「ククク……フーハッハハハハハハハハハ」

その意地がギルガメッシュの目には面白く映ってしまった。

「あ? 何笑ってやがる」
「ただの人間がサーヴァントにそこまで張り合おうというのか?
 これが笑わずにいられるか、クク……」

段々と腹が立ってくる。
こうも笑われて気分が良くなどありはしない。
さっさとぶん殴ってやろうかと拳を握り締めるが、ギルガメッシュは剣を下ろしまま背を向けた。

「おい、喧嘩はまだ終わってねえだろうが」
「気が変わった。良いぞ我のマスターである事を許す。
 貴様の意地がどこまで貫けるかが見物だな。せいぜいもがくが良い」
「なんだと?」

そのままギルガメッシュは姿を消した。
正確には霊体化したので消えた訳ではないのだがカズマからすれば同じことか。
ギルガメッシュが消えたのを見たカズマのアルターが完全に消滅し、更に疲労が押し寄せてくる。


「聖杯……なんつったけ」

押し寄せてきた疲労で倒れそうになるのは堪えながら、カズマは今までの出来事をもう一度整理していた。
聖杯戦争……最早名前すらろくに覚えていないが、確か二人で組んで喧嘩するらしいという事は分かる。
そして、勝ち残ったものには願いを叶えるという胡散臭い餌までぶら下げてある。

「知ったこっっちゃねえな」

喧嘩を売られたら買う。カズマの方針はそれだけだ。
叶えたい望みが無いわけではない。むしろあるが他人を殺してまで、それも他人から与えられた施しなど要らない。
痛む右腕を押さえながらカズマもまた踵を返し休息の場を探し始めた。


472 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:53:30 ufsnUaJc0



【マスター】
カズマ@スクライド

【参加方法】
劉鳳との戦いにおいて向こう側の扉を開いた際、ゴフェルの木片もアルター化させてしまい参戦

【マスターとしての願い】
無い訳ではないが他人の施しを受けるつもりはない

【weapon】
『シェルブリット』

【能力・技能】
物質を分解し再構築し自らの能力を具現化させるアルター使いの一人
カズマの持つアルターは融合装着型のシェルブリット
形態が幾つもあるが現時点で使用できるのは第二形態まで

第一形態までの技が

衝撃のファーストブリット
撃滅のセカンドブリット
抹殺のラストブリット

この三つである
技名が違うだけで単純に殴るだけの技であり別段効き目が違うという事は無い
強いて言えば真ん中の技ということもあり演出的な面でセカンドは不発率が高かったりする
三発使用するとこの形態は再構成しなければ技が発動出来ないという不便な面があるがそれらが解消されたのがシェルブリット第二形態であり
技名もシェルブリットバーストしかない
しかしスピードや威力も上がった反面、反動がでかすぎるのが弱点
更に言えば神秘が無いので、サーヴァント相手には攻撃手段が全く無いのもここでは大きな弱点になり得るか

【人物背景】
ロストグラウンドで生きる便利屋の少年
短気で喧嘩早く誰にも媚びない性格だが親しい者にはカズマなりの優しさで接する
生きるためなら何でもやったと言うとおり、合法非合法関係なく様々な仕事に手を染めた事があるが
決して単純な悪人ではなく、ホーリーの非人道的な行為に怒りを覚えることもある
馬鹿であり1+1=3と答え、人の話は聞かず人質が居てもとにかく攻撃する
更に一部を除いて他人の名を覚えるのが苦手で、よく人の名前を思い出せず悩む事もある


【方針】
未だどの道を選ぶかは決まっていない
取り合えず売られた喧嘩は買うが、進んで聖杯戦争をするつもりはない
ていうかルールすらまともに把握していない可能性がある


473 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:54:00 ufsnUaJc0



【クラス】
 アーチャー
【真名】
 ギルガメッシュ@Fateシリーズ
【パラメーター】
 筋力C 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具EX
【属性】
 混沌・善
【クラススキル】
 対魔力:C
 単独行動:A
【保有スキル】
 黄金律:A
 カリスマ:A+
 神性:B(A+)
【宝具】
『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』
 ランク:E〜A++ 種別:対人宝具 レンジ:―
 一杯宝具が入ってて色々撃てる

『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』
 ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1〜99 最大補足:1000人
 開闢――すべての始まりを示す、ギルガメッシュの最終宝具。
 メソポタミア神話における神の名を冠した剣、乖離剣エアによる空間切断。
 三層の巨大な力場を回転させる事で時空流を引き起こし、空間そのものを変動させる。
 その真の威力は一個の生命相手に用いるものではなく、世界を相手に用いるもの。
 サーヴァントたちが持つ数ある宝具の中でも頂点の一つとされる、「世界を切り裂いた」剣である。

【weapon】
 金ぴかの鎧

【人物背景】
恐らくここに居る人で知らない人は居ないであろう慢心王
半神半人の貴種。自分以外のものはたった一人を除いてすべて下等なものと考えているため、基本的に他者を「雑種」と呼び捨てる。
その性格による慢心が仇となり、作中では思わぬ反撃を受けて負けるのは日常茶飯事
だが一度でも相手の実力や志を認めた場合は一切の慢心を捨て、それ相応の慎重さと冷静さで応える

【サーヴァントとしての願い】
 自分の財(聖杯)を勝手に奪い合われることが気に入らないので参戦

【基本戦術、方針、運用法】
 普段どおり、後ろから武器を飛ばして戦ったり慢心して舐めプ
 カズマと協力する気は更々無いし互いに勝手にやるスタンス


474 : カズマ&アーチャー ◆FbzPVNOXDo :2014/07/04(金) 03:56:09 ufsnUaJc0
投下終了です
一部、宝具や人物背景など前作のwikiやニコニコ大百科などを参考、引用させていただきました


475 : ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 03:57:30 bwPI5Ixs0
投下お疲れ様です。
こちらも登場話候補を投下します。


476 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 03:58:32 bwPI5Ixs0

――坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる。

なんてことはない。丘の上の屋敷には、一人の若者が住んでいた。
月海原学園に通う高校生。
気のいい彼は、同級生や後輩の兄貴分として充実した日々を過ごしている。

――そう、その筈だった。
何時からだろう――いや、最初からだったかもしれない。
どこか満たされない、空虚な予感が胸の中にわだかまっている。

「遠野君、放課後時間ある? 皆でカラオケ行くんだけど――」

休み時間。
隣に座った■■■から、放課後の誘いをかけられた。
肯定の返事を返して、次の授業の準備に戻る。

屋敷には自分の他に誰もいない。
別にどれだけ帰りが遅くなっても、どやす人間は――、

――誰も、いない?
そんな筈はない。あの家には■■も、■■も、■■も、■■もいた筈だ――。

――だめだ。あたまが、くらくらする。
結局その日の授業は、まともに受けられなかった。



夜の街を、ふらふらと歩く。
クラスと周囲の生徒を巻き込んだカラオケ大会は、予想通り日が落ちるまで続いた。
自分の住んでいる屋敷は街外れにあるので、こんな時には帰るのに大分時間がかかってしまう。

案の定、屋敷への石段に辿り着く頃には夜もとっぷりと更けてしまっていた。
凪いだ風が木々を揺らし、木の葉の揺れる音だけが響いている。

こんな雰囲気だと本当に幽霊でも出そうだなと思って、思わず笑いがこぼれた。
笑わせる――【そもそも、自分が幽霊みたいなもんじゃねぇか】――

――?
なんだ、今の思考は。
自分が幽霊って一体なんのことだ。
自分は――
――自分?

――自分はいったい、誰だったのだ?


477 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 03:59:50 bwPI5Ixs0


石段の途中で立ち止まって、しばし考える。
遠野■■とは、いったいどのような人間だった?
遠野家の長男――長男?
馬鹿を言え、あの家には自分しかいない、自分にきょうだいなんている筈が――

【いつまで呆けてる? それは本当のお前じゃない】

――また、頭の中で声がした。
明らかな異常事態。だというのに、その声はするりと自分の裡へ入り込んでくる。

【そうだ。俺はお前だ。今のお前の生活は偽りだ。お前には欲しいものがあっただろう?】

――そうだ。
自分は、願いがあってこの聖■■争に参加したのだ。
■杯を以って――■■を、取り戻すために。

【ああ、そうとも。だから――いい加減、そんなマトモな感性は捨ててしまえ。】

世界が/反転/する。

千切れた雲の切れ間からは、丸い――そう、真っ青な月が見える。

ああ。今夜はこんなにも――月が綺麗だ。


478 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:01:57 bwPI5Ixs0


――今夜は酷く、月が綺麗だ。

こんな場所なのに――あるいは、こんな場所だからこそか。
中天に輝く月は、ヒトを魅了する輝きに満ちている。

そんなにも月が綺麗だから、しばし見惚れてしまっていた。

ぼけっと――自分でも無防備すぎると思えるほどに、頭上の月を眺める。
少し視点を下に落とせば、山――というよりは丘か。
そしてその上に立った屋敷が一緒に視界に入る。

――ここからあの屋敷が見えた偶然を、方舟とやらには感謝しなければならない。
あの月と屋敷のおかげで、自分は記憶(メモリー)と――その奥底にあるなんとしてでも叶えなければならない願い、そして煮えたぎるような熱を再び手に入れたのだから。

――そう。自分にとって一番大事な記憶は、屋敷での生活だった。

勿論ここは、あの屋敷のあった街ではない。
記憶の中にある屋敷と視界の中の屋敷では、遠目にも違いは明らかだ。
それでも、あの屋敷を見る度に思い起こされる記憶が――自分がなにであるかを、改めて魂に刻みつけさせる。

そうだ。今でも昨日のことのように覚えている。
三人で屋敷の裏山を駆け回った。陣取りゲームで屋敷や裏山の東屋、小屋に名前を書いて回った。
幼き日の、兄妹、そして友人との思い出。

――それを奪われた。
自分がそこにいた記録は消し去られ、殺され、全てを奪われて地下牢に押し込められた。
今、自分がいた場所――いるべき場所には、かつて友人だった男が座っている。
それを許せなくて、かつての友人を恨んだ。
どうしても取り戻したくて――頭の中から断片的に聞こえる声の誘いに乗った。

『ゴフェルの木片』。
聖杯戦争へと自分を導く切符。
この戦争で勝ち抜けば――願いを叶えることができる。
遠野シキを、遠野四季に戻すことができる。

ふと、右手に違和感を覚えた。灼けつくような、肉に刻まれる痛み。
それさえも、今の気分なら愉しくて仕方がない。
記憶と憎しみ、渇望を思い出した快感が、令呪を刻まれる痛みと混じってハイになってきた。
なんだか無性に笑いたくなってくる。
こみ上げてくる衝動に従って、げらげらと笑った。

とても綺麗な月。
そう――【私は、その月にこそ恋をした】。


479 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:04:16 bwPI5Ixs0


――ふと、後ろに気配を覚えた。
右手に刻まれた印――令呪のことを考えれば、召喚されたサーヴァントだろうか。

振り向くと、和服のようなものを着た長髪の男が立っていた。
腰には刀。一見すれば、セイバーのクラスのサーヴァントに見える。

「――悪いね、旦那。気分がよくて気付かなかったぜ」
「構わん。……お前が、私のマスターか」
馬鹿笑いしていて放置していた分、少しは愛想良く挨拶したつもりなのだが。
――どうやら、このサーヴァント様はコミュニケーションが得意ではないらしい。

「ああそうとも、我がサーヴァントよ……ってな。
 悪いが、ちょっと確認させてもらうぜ」
まあ、そんなことはどうでもいいことだ。
問題は、このサーヴァントが勝ち抜くのに必要な力を持っているか否か。
目を凝らし、目の前のサーヴァントのステータスを確認する。

――クラスはバーサーカー。
本来なら狂化してまともに話すことさえできないクラスだが、こいつは低い狂化ランクの代わりに理性を残しているタイプらしい。
――もっとも、それでもまともなヤツには意思疎通ができないだろうが。
そのせいか、ステータスは全体的にあまりいいとは言いがたい。
敏捷だけはトップクラスだが――、

「……あん?」

いつの間にか、目の前からバーサーカーは消えていた。
――それと同時に、襲い来るモノがある。

「それも構わん。――だが、こちらも見せてもらおう」
――殺気が、風と共に飛んだ。
影さえ見えない、神速の踏み込み。
気が付いた時には、既に懐まで入り込まれている――!

「……チィッ!」
振るわれた刀の一撃を、なんとかバックステップで回避する。
体の前でクロスするように、当然やって来るだろう追撃に備える――!

「……なかなか良いな。
 加減したとはいえ、今の一撃を避けるマスターとは」
――追撃は来なかった。
いきなり襲って来た自らのサーヴァントは刀を鞘に戻し、先程と同じ風に立っている。
そして、その瞳は――自らのマスターを値踏みするように細められていた。

その瞳を見て、確信する。
こいつは、自分と同じだ。
殺人行為を肯定する。自分の欲望――人斬りのために生きる。

そう。こいつは、全てが終わったら、たとえ自分のマスターだろうと躊躇わず切り捨てる――。

「――私の願いは、宴だ。この血の揺らぎを満たすような、な」

あちらも、こちらの本性を悟ったか。
ゆらりと霊体化したバーサーカーからは、しかし殺気が伝わってくる。

――共鳴するように頭の中の声が、【全てを殺せ】と語りかける。
体の裡から湧き上がる殺戮衝動。
それに逆らわず、遠野四季――十八代目の「アカシャの蛇」は叫んだ。

「食い足りねえ――飲み足りねえ、殺り足りねえじゃねぇかッ!」


480 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:07:29 bwPI5Ixs0
【クラス】バーサーカー
【真名】カレル@ファイアーエムブレム 烈火の剣
【属性】中立・狂
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷A 魔力E 幸運C 宝具EX
【クラススキル】
狂化:E
「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
このバーサーカーの場合理性と言語能力は保っているが、それでも同レベル以上の精神汚染・精神異常スキルを持たない場合正常な意思疎通が行えない。
また、狂化スキルのランクが低すぎる為効果は筋力と耐久がより「痛みを知らない」状態になっただけに留まり、ステータス上昇にはなんら寄与していない。
【保有スキル】
心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。
本来ならば狂化で失われるが、下記のスキルによって保たれている。
無窮の武練:C
ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
本来のクラス(セイバー)ならばA+に相当するが、バーサーカーとして召喚されたことにより劣化している。
戦闘続行:B
体を満たす殺戮の衝動。
名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
狂化スキルによって強化されている。
仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
バーサーカーはこれに加えて致命傷を受けても一度までは踏み止まり、そのまま戦闘から離脱できる。
必殺の一撃:A
致命打(クリティカルヒット)を狙う才能。
一定の確率で攻撃を回避不能にし、更にダメージを三倍する。
筋力ではなくあくまでダメージを三倍にするスキルであり、そもそも攻撃が通用していない・攻撃のダメージが薄い場合は相応に効果が低下する。
敵対する相手とのステータス差が大きくなればなるほど、このスキルの発動率は上昇する。
【Weapon】
『倭刀』
バーサーカーが常用する真っ赤な日本刀。
日本が存在しないエレブ大陸で、何を持って『倭刀』なのかは不明。(おそらくサカのことだと思われるが)
攻撃力自体はそこまでではないが、必殺の一撃の確率を上昇させる効果がある。
【宝具】
『剣魔(グローリー・オブ・ソードマスター)』ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:なし 最大補足:なし
彼の未来の姿である「剣聖」がとある戦いに同道した際、既にかなりの実力でありながら常軌を逸する成長を見せた逸話が宝具と化したもの。
バーサーカーは戦闘を経ることで「成長」し、そのステータスを上昇させる。
成長の進行度合いは「どれだけ強い敵と戦ったか」で決まり、自分より弱い敵と戦っても経験値は少ない。
若年の姿で召喚された為成長率は落ちたが、その代わりに成長する機会が多くなっている。
「サーヴァントでありながら戦闘を経て成長(レベルアップ)する」という規格外の宝具。
無関係な非戦闘NPCを斬っても経験値を得ることは可能だが、管理NPCに受ける警告と比べれば割に合わないレベルの上に、
バーサーカーの願いはあくまで強者と戦うことの為積極的には行わない。


481 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:09:20 bwPI5Ixs0
【人物背景】
「ファイアーエムブレム 封印の剣」及び「烈火の剣」の登場人物。
草原の国・サカの剣術を伝える一族に生まれる。
その一族における「剣術を継ぐ子は一子相伝、その他の者は死ぬ」という掟に従い、妹のカアラ以外の全ての家族を殺害。
その後代々受け継がれてきた一族の掟と人斬りの欲望のままに従いただ強さを求めて各地をさまよい、人を斬れるのであれば誰でもよかったと言うほどの苛烈な道を歩む。
『剣魔』の異名で恐れられており、自らの力を高めるため強者がいると聞くたびに斬って捨てるという凶行を繰り返していた。
また、名が世に広まったころには多くの弟子志願者が現れたが、すべて斬り捨てたらしい。(この頃が「烈火の剣」)
20年後の「封印の剣」では「剣聖」の二つ名で大陸全土に知れ渡っており、剣を使うもので知らぬ者はいないと言われる伝説的な存在になっている。
ただし「剣魔」の頃からは人が変わったように温厚になり、戦を嫌ってベルン帝国の奥地で隠遁生活を送っていた。
本来ならば壮年時の温和で戦いを厭う剣聖(その際のクラスはセイバーである)として召喚される筈だったが、マスターである遠野四季の気性から剣魔としての側面がバーサーカーとして召喚される。
【サーヴァントとしての願い】
強者との戦い。
【基本戦術、方針、運用法】
全員を殺害しての優勝を狙う。
バーサーカーではあるが、ステータス自体は低い。
無窮の武練によって保たれるその技量を生かしての戦闘が主となる。
また、宝具である「剣魔」は戦闘を経る度に経験値を得て成長する規格外の宝具。
初期ステータスこそそこまでではないが、最終的にはかなり強力なステータスとなる可能性はある。
また、使い魔や手駒を召喚するタイプの宝具やスキルを持ったサーヴァントにとっては天敵となるかもしれない。

仕切り直しと戦闘続行、マスターの特性から非常にしぶとい。
一度敗北した相手であっても、宝具によって成長すれば次の戦いでは勝てる可能性はある。
また、マスターである四季もマスターとしては結構な強さを持つため、バーサーカーがサーヴァントを牽制する間に四季が敵マスターを殺害する戦術も有効だろう。

弱点としては、大火力の攻撃手段を持たないこと。
「必殺の一撃」のスキルはあくまでダメージを三倍するスキルの為、防御力に阻まれてダメージを与えられない場合は意味がない。
一発逆転の手段がないということでもある。

――また、このサーヴァントの願いである「強者との戦い」の対象には、マスターである四季自身も含まれている。
最後の一組となった時、バーサーカーが四季に牙を剥かない保障は何もない。


482 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:13:37 bwPI5Ixs0
【マスター】
遠野四季@真月譚月姫(漫画版)
【参加方法】
ロアの記憶から「ゴフェルの木片」の隠し場所と、聖杯戦争についての知識を得て参加。
【マスターとしての願い】
遠野家における自分の居場所を取り戻し、遠野志貴に復讐すること。
――ただし、彼の中のロアの願いは違う可能性がある。
【weapon】
「血刀」
四季の「自身の肉体を自在に動かす」という性質を応用し、血液を硬質化・変形させて作る武器。
【能力・技能】
18代目の死徒(吸血鬼)『アカシャの蛇』の転生体であり、遠野四季の意識とロアの意識が混在し、二重人格のような状態になっている。

混血の四季としての能力は『不死』と『共融』。
この『不死』は不死身ではなく、正確には「簡単には死なない体質」。
傷ついた肉体を再生させるのではなく、その部分が欠損しても生きていけるように肉体を作り替える『拒死性肉体』。
さらに四季の混血としての能力の究極とも言える能力に、接触融合呪詛「蝕離」がある。
「蝕離」は他人の肉体を摂取し、自身の肉体に還元する。端的に言えば臓器移植の何でもありバージョン。
この能力で、槙久に殺されかけたもののその前に志貴から命を奪っていた四季は生きながらえた。

また、彼の中に巣食うミハイル・ロア・バルダムヨォンの魔術知識を持つ。
平均的な魔術師と同等程度の魔術回路を持っており、四季の人格でもロアの扱うカバラ魔術をある程度扱えるようだ。
勿論、魔術の扱いに関してはロアの人格の方が長けていると考えられる。
作中で使っているのは電属性の魔術と一種の結界だが、結界はロアの人格でしか使用できないと考えられる。

『直死の魔眼・偽』
直死の魔眼に似て非なる「物を生かしている部分(=命)」を視覚情報として捉える魔眼に目覚めている。通称「偽直死の魔眼」。
当然、生物に対してしか力を発揮しない。代わりに脳への負荷はなく、平然と命の源である「線」を視て、生命力を消すことが出来る。
なお、「生命力を消す」ため、線・点を攻撃してから死ぬまでには若干のタイムラグが存在する。
この間に生命力を回復すると死を免れることができる。


483 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:18:53 bwPI5Ixs0
【人物背景】
第18代目の「アカシャの蛇」の転生。
「アカシャの蛇」は転生術式によって存在する死徒である。
この転生術式は初代が永遠を希求するために開発したもので、自らの魂を加工、「魂の情報」が転写できるようになっている。
前世のロアが現出するにふさわしい年齢になったとき初めてロアとして覚醒し、それまでの肉体が持っていた「人間としての意識」を「ロアの意思」が奪うことでロアとなる。

遠野四季がある程度(それでもロアに影響され暴力的な人格となっているが)人格を保っているのは、遠野四季が混血であったため。
混血である四季は「人間遠野シキの意志」が「鬼・遠野シキの意志」とせめぎあうことで反転を抑制していた。
が、「転生してきたロアの意志」が絡んでしまい、「ロアの意志」で「人間シキの意識」が消されてしまったため、非常に早い段階で反転することとなってしまった。
同時に、ロアの意識も「鬼の血」に阻まれてしまい、通常の顕在化ができなくなっている。

反転したその場で衝動的に秋葉を攻撃、庇った志貴を殺害してしまう。掟に従って殺されかけるが、能力から志貴と繋がり生きながらえた。
一時的に反転が落ち着いたことで、当主の遠野槙久は息子を殺せず、幽閉に留められる。
人格が人よりに戻るまでの緊急措置であり、人に戻った後で再び志貴と入れ替わる予定だったが、長男扱いになった(自分の居場所を奪った)志貴の存在、反転シキに襲われて壊れてしまっていた琥珀の嘘で遠野家への憎悪を募らせ、8年後に槙久を殺害し脱走した。

反転したシキは反転の際に人間・遠野シキの自我がほぼ壊れてしまった状態にあったため、転生先の人格をベースにするロアの顕現が正常に行なわれていない。
ロアからは「人を殺せ」といった大雑把な方向性を示す指示がある程度。ロアが執着するアルクェイドを無視して、実妹秋葉に異常な関心を示す。

四季の人格が濃い状態と、ロアの人格が四季を完全に乗っ取った状態で容姿が異なる。
が、漫画版では四季の顔にロアの服装の状態で登場した。
これは「四季がロアに乗っ取られていく最中」として解釈されており、原作ではロアの能力を使えない筈の四季の人格がロアの能力である魔術と偽・直死の魔眼を使用している。

【方針】
全てのマスターを殺害しての優勝。


484 : 遠野シキ・バーサーカー ◆ACfa2i33Dc :2014/07/04(金) 04:19:40 bwPI5Ixs0
投下終了です。
投下の際の投下間隔を開けてしまって申し訳ありませんでした。


485 : 名無しさん :2014/07/04(金) 04:20:48 ufsnUaJc0
投下おつかれさまです
それとすいません>>468はこちらに差し替えでお願いします



「ほう」

ギルガメッシュは初めてカズマに興味を抱いた。
今までの、抜け殻のような男とは打って変わったカズマの変化に注目した。

「人が落ち込んでるときに好き勝手しやがって……!」

アルターによって構成された右拳シェルブリットをギルガメッシュへと向ける。
マスターだかサーヴァントだか細かい事は分からないが、売られた喧嘩ならば買う。そして勝つ。
未だ進むべき道が見つからなかったとしても、これだけは変えない。いや変えられなかった。

「次は上手くかわせよ」

ギルガメッシュが指を鳴らした瞬間、武器が砲弾の如くカズマへと射出された。
その一つ一つが、並みの宝具を凌ぐ必殺の一撃になり得る。
サーヴァントはおろか宝具など全く知らないカズマでさえ、一目見ただけで本能的にヤバいと察する。
先ず顔面を狙った放たれた槍を、横からアルターで強化された右拳で殴りつけ弾き飛ばす。
間髪入れずに迫ってきた剣、斧を文字通り急所だけ避け、カズマはあろうことか前進した。
アルターと宝具がぶつかりあっては弾き、だが徐々にカズマという命を削っていく。
当然だ。アルターによって保護されているのは右腕のみ、それ以外は生身の人間なのだから。
しかし、カズマは侵攻を止めない。それどころか更に走り出した。

「どうやら串刺しが良いと見える」

無尽蔵に沸く宝具を前に突っ走るなど自殺行為も同然。

「良かろう。望みどおりすぐにあの世に送ってやろう」

だが、カズマの目は死など見てはいない。
むしろその逆。生を得るために目の前の死を打ち払うために目の前の壁を直視していた。

「衝撃の――」

信念を弾丸に込め撃ち出す。

カズマのアルターに付いた三つの羽の内一つが消失し虹色の粒子が噴出す。
刹那、爆発的な加速力を得たカズマは拳を突き出し、向かい来る宝具を殴り抜けた。

「ファーストブリット!!」

宝具の嵐を抜けたカズマの拳がギルガメッシュへと叩き込まれた。
溜まらずギルガメッシュは後方へと吹き飛ばされ、近くの施設へと轟音と土煙を立てながら突っ込んだ。
倒したか。いや、まだだとカズマは確信している。
あの黄金の鎧を殴った感触、あれはダメージが明らかに通っていない感覚だった。

「雑種が我に触れるなど……」

その予感は的中し、晴れた土煙の中から姿を現した。


486 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:13:08 dPm9Czkc0
如月弦太朗+バーサーカー、投下します


487 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:14:24 dPm9Czkc0


      ――― たたかう ―――


  彼の頭の中にはそれだけしか存在しなかった。


      ――― たたかう ―――


  彼の元のマスターはそれしか選ばなかった。
  彼はそれに従い、地を駆け、空を舞い、敵を屠った。


      ――― たたかう ―――


  繰り出した剛腕の一撃が敵の肉を削るたび、マスターは敵に向かって暴言を飛ばした。
  吐き出した紅蓮の火球が敵をの全身を包むたび、マスターは声をあげて笑った。
  それだけ、ただそれだけ。


      ――― たたかう ―――


  弱り、傷付き、勝てないと分かっても、退くことはなかった。
  なぜならマスターが望んでいなかったから。
  例え死にかけても、命令に従い、攻撃の手を止めない。
  それが彼に科せられていた使命だった。


      ――― たたかう ―――


  幼い頃からずっと戦ってきた。
  逃げることがあったのは弱い頃だけ、今となっては相手を全滅に追い込んで勝つか、自身が瀕死の重傷を負って倒れるか。
  それでも、戦う。そうしなければ待っているのは瀕死よりも非道い制裁だから。


      ――― たたかう ―――
      ――― たたかう ―――
      ――― たたかう ―――


  ある日、彼は見てしまった。
  自分そっくりな、幸せそうなものの姿を。
  彼にはその光景が、今まで受けたどんな攻撃よりも深く突き刺さった。

  なぜあそこに立っているのが自分ではないのか。なぜここで血反吐を吐いてのたうちまわっているのが奴じゃないのかと。
  悔しかった。歯痒かった。憎かった。恨めしかった。
  そして誓った。
  『悪』になることを。
  『悪』に徹し、彼らのような『幸せ』をぶち壊してやると。
  そしていつか必ず、自分を『悪』にした『ニンゲン』という生き物を『悪の力』で殺しつくすことを。


      ――― たたかう ―――


  彼の名は『わるいリザードン』と言った。


488 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:15:43 dPm9Czkc0
  *  *  *

「そうか、お前が俺のサーヴァントか」

  スーツを着た男性は、自身が呼びだした怪獣と向き合い、手を差し伸べる。
  いつも彼がそうしてきたように。
  そしてこれからも彼がそうするように。

「俺は如月弦太朗!! 天ノ川学園の教師だ!! この春からの新任だけどな!!」


  わるいリザードンは伸ばされた手を弾き、
  そのまま大きな音を立てて歩いていった ▽


  だが、弦太朗は引き下がらない。
  折角大切な事を思い出したのだから。
  『天ノ川学園』での生活。
  『仮面ライダーフォーゼ』としての戦いの日々。
  『仮面ライダー部の仲間たち』との絆。
  わるいリザードンと出会い、自らを見つめ直すことで取り戻したかけがえのない『青春』。
  それが彼の背中を強く推す。

  そのまま遠ざかるわるいリザードンに走って追いつき、追い抜かし。
  面と向かってこう叩きつける。

「おい、リザードン!! テメェが俺を嫌いなのは構わねえ」

「でも覚えとけ」

「俺は、お前と必ずダチになる!! 例え死ぬことになろうとな!!!」

  そして、この会場の奴らともだ、と付け加え。
  胸を二度叩き、リザードンを指す。
  学生時代からの……いや、もっとずっと前からの、『如月弦太朗』の癖だ。

  そのままバッチリ決まったリーゼントを一撫でし、朗らかに笑う。

「つーわけで、これからよろしくな」

  もう一度差し伸べられる手。
  リザードンは器用にも『もう面倒だ』と取れる表情をしてみせ、そのまま弦太朗を放って歩き出した。
  最初の『幸せ』を破壊するため。


489 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:19:22 dPm9Czkc0
【クラス】バーサーカー
【真名】わるいリザードン@ポケットモンスターシリーズ

【パラメーター】
 筋力C 耐久B− 敏捷A 魔力C++ 幸運E 宝具B

【属性】
 ・ほのお・ひこう

【クラススキル】
 『狂化:EX』
 魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
 普通はC扱いだが、もともと喋れない上に思考も『たたかう』しかないので狂化の効果がほぼ無くなっている。

【保有スキル】
『サンパワー:A+』
 夢を現実にした者だけが与えられる『蹂躙する力』。
 戦闘時、フィールド内の天候が「はれ」の場合に発動。
 自身の体力を削る代わりに魔力を大幅上昇させる。

『こうかはばつぐんだ!:EX』
 相手が下記の『属性』を持っている場合、自身の攻撃の威力を倍増させる。
 重複の場合は倍倍で威力があがっていく。
 くさ・こおり・むし・はがね
 重複の場合は半々で下がっていく。
 また、下記の『属性』で攻撃された場合、自身の受けるダメージは半減する。
 ほのお・くさ(×4)・こおり・じめん(完全無効化)・むし(×4)・はがね・フェアリー

 相手が下記の『属性』を持っている場合、自身の攻撃の威力は半減する。
 重複の場合は半々で下がっていく。
 ほのお・みず・いわ・ドラゴン
 また、下記の『属性』で攻撃された場合、自身の受けるダメージは倍増する。
 重複の場合は倍倍でダメージは増えていく。
 みず・かみなり・こおり・いわ(×4)

 このスキルはリザードンと戦闘を開始した瞬間に発動され、戦闘が終了すると切れる固有結界。
 この属性からなる結果はいかなる宝具でも覆せない。が、一部のアイテムで簡単に覆る。

【宝具】
『限界への挑戦者(けいけんちをもらった)』
ランク:D+ 種別:強化 レンジ:1 最大捕捉:1

 常に発動されている宝具。
 戦いを行い、自身が勝利を収めるか介入してきた他者が勝利した場合に効果を発揮する。
 倒した相手から『けいけんち』を受け取り、レベルアップすることができる。
 レベルアップを重ねることでパラメーターが少しずつではあるがAランクへと近づいていき
 レベル40到達でオールC以上
 レベル60到達でオールB以上
 レベル80到達でオールA以上
 レベル100到達でオールA+となる。
 なお、スキルの付加効果による増減は打ち消されない。
 そして、このリザードンは『もらったポケモン』なので『けいけんち』がおおめにもらえる。

『夜天を往く漆黒の双翼(ナイトリザードX)』
ランク:B 種別:強化 レンジ:1 最大補足:-

  自身を強化する宝具。令呪を1画行使することでのみ使用できる。
  この宝具を使うとリザードンは『リザードンX』に進化する。
  属性がほのお・ドラゴン、固有スキルサンパワーがかたいツメ(筋力+)に。
  そして後述【weapon】がフレアドライブ・ドラゴンダイブ・きあいパンチ・じしんに変化。
  相性も変化する。


490 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:20:13 dPm9Czkc0
【weapon】
 フレアドライブ   ドラゴンダイブ
 つめではじく    連続ファイヤーボール
 基本技以外にもスマブラ出演したリザードンのような立ち回りは可能。

【人物背景】
 とりつかれたように炎の塊を吐き出して、あらゆるものを焼きつくそうとする。(紹介文)
 『われらロケット団』にて登場した、わるいリザードからの進化で呼び出せるわるいポケモン。
 ロケット団によって悪事のために生み出された可哀想なリザードン。
 マスター(トレーナー)以外、出会った生き物はほぼすべて敵という修羅の国出身。

 ちなみにもともとの飼い主は「ロケットだんいん」なので通信交換で貰った扱いになり、指示を無視して眠って回復したりする。
 レベル38なので4つ目までバッヂを持っているということを聞くようになる。
 と言っても、技を指示できるようになる他は特になにもない。

 性格:いじっぱり
 メガ進化を視野に入れたH・Aぶっぱのヤケモン型のため魔力が低め。
 
【サーヴァントとしての願い】
 特になし
 人間を苦しめる

【基本戦術、方針、運用法】
マスターの指示に従うこともある。 





【マスター】如月弦太朗@仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム

【参加方法】歌星賢吾経由で『ゴフェルの木片』を入手

【マスターとしての願い】わるいリザードンとダチになり、天ノ川学園に帰る

【weapon】なし。
     しいてあげるならゾディアーツと対等に渡り合った格闘センス

【能力・技能】
戦闘員複数名と渡り合える程度の格闘技術。
バイクを乗りこなす技術。
高校教師程度の教養。
そして異常なタフネス。
その他は一般人とそう変わりはない。

【人物背景】
性格は単純で熱血、しかし意外と鋭いところもある。
また、自己犠牲的な部分も見られ、本編中裏切られたり死にかけたりガチで一回死んだりと踏んだり蹴ったりな目に会っている。
行動は分かりやすく『善』に突っ走っていく。
教師になったこともあり、それがより顕著に表れているかもしれない。
ただ、だからといって『悪』を否定するかと言えば一概にもそうとは言えない。
『悪』である部分も受け入れてダチになるという部分もあり、そうやってダチになった敵幹部も居た。

出典は仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
仮面ライダーフォーゼとしてタイマンをはっていたのも昔の話。
本編から5年の月日が流れ、今は天ノ川学園高校の教師である。
フォーゼドライバーは溶鉱炉に捨ててしまったため使えない。

【方針】
わるいリザードンとダチになり、他の参加者ともダチになる。
そして出来ることなら、『教師・如月弦太朗』としての道を歩いていく(自分ではなく誰かと誰かがダチになる手伝いをする)
最終目標は『犠牲者最少で聖杯戦争終了』
そのためにもまずはやっぱり、サーヴァントであるわるいリザードンとダチになる(三回目)


491 : 如月弦太朗+バーサーカー ◆tHX1a.clL. :2014/07/04(金) 06:21:59 dPm9Czkc0
投下終了です
属性にミスがあったので訂正しておきます
・ほのお・ひこう→混沌・悪 です


492 : ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:47:41 E2pqGB0s0
竜堂ルナ&バーサーカーを投下します


493 : 黄金に輝く月 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:53:04 0jhMu6ZE0
子供達が学校へと行く声。
通学路に響くその元気な声で竜堂ルナは目を覚ました。
こんなに大勢の声が聞こえるなら早くしないと遅刻する、などと考えながら眠い目をこすって洗面所に行く。

「あれ‥‥ここは‥‥」

そこでようやく自分が見覚えのない部屋にいることに気づく。粗末な六畳一間。ろくに家具もないそこは、どこか懐かしくもあるが頭にもやがかかった頭ではうまく考えられない。
ただ、なんとなく大事なこと忘れている気がしてひっかかる。

「‥‥顔洗おう‥‥」

何を忘れたのかは思いだせない。
とても大切で、とても辛いことを忘れている気がする。

だから、思いだそうと思えない。思いだしてはいけない。思いだしたら幸せが逃げてしまう気がして。

「!なに、これ‥‥!」

暗い洗面所の鏡にたしかに写った、自分のうなじにある異物を見つけた。その正体を探ろうと――本当はもう思いだしかけていたけど――手を伸ばす。
それはチョーカーだった。銀のメダルがうなじの部分にくるように着けられたチョーカー。そしてその下に僅かな盛り上がりと共に違和感がある。
ルナは恐る恐るチョーカーを外した。これを外せばもう忘れていられることはできない。そうなぜかわかったが、でも外さないと欲しかったものに手が届かない気がした。


えいっ!と覚悟を決めてチョーカーを外して。

ギョロ。

うなじにできた目と目があった。


うなじの目を見たからか、それとも別の理由からか、いろいろなことを思いだしていく。星の子学園のこと、第三の目のこと。妖界ナビゲーターのことに解かれた封印のこと。すねりのこともっけのこと、もう会えないと思っていた都和子先生のこと、生き別れていた弟のタイくんのこと。

みんな死んだこと。


494 : 黄金に輝く月 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:53:51 atmcquL20


「みんな待っててね。」

思いだした、なぜ自分がここにいるのかを。
思いだした、自分がここでなにをすべきかを。

兎歩をしながらルナは願う。自らの願いを叶える闘いのその仲間を。

「天蓬」

サーヴァント。伝説の英雄を求める。

「天内」

この闘いを勝ち抜いて聖杯に手を伸ばすための仲間。

「天衝」

どんな願いでも叶える聖杯、その力で――

「天舗」

すねりを、

「天禽」

もっけを、

「天心」

都和子先生を、

「天柱」

タイくんを、

「天任」

――その左掌に熱を感じつつ願う――

「天英」

――生き返らせる。

「導いて。」

円を描くように歩いた畳から光が発し、それは局所的な逆光のなか一人の人影を現す。
肩に背負った大鎌。異形の左手。
光がやんだそこに立っていたのはティーンエイジャーらしき少女だった。光の加減で漆黒にも見える茶髪に茶色の目、そして人間ではないことを現す尖った耳。

「問おう。」

ゆっくりと目をあけたその少女が口を開く。その声はしっかりとしていて――彼女がバーサーカーのクラスと表示されているのはなにかの間違いではないかとも思える。

「お前が私のマスターか?」

その目に見られて、ルナは体が炎に包まれたような感覚を覚えた。だがそれは実際に焼かれたわけではないこともその目からわかった。

バーサーカーから感じるのは怒り。燃え立つような強い憎悪の炎。それが何に対して向けられたかはわからない。だが、その目をした人をルナは知っている。

その人は人間を憎んでいた。身勝手な人間に怒っていた。その人は、ルナの初恋の人で、その人は――


ふらり、と目眩を感じ自分が予想以上に妖力を消耗していることに気づくと、ルナは最後の力で首にチョーカーを巻いて意識を手放した。



「チッ‥‥」

眼前で倒れたマスターらしき少女にバーサーカー、ヒロは舌打ちする。一応魔力のパスは感じるのだが気絶してから一般人レベルの魔力しか供給されないのだ。自分を召喚したときはサーヴァントクラスの魔力を感じ実際に供給も万全だったのだが。

「召喚で魔力を使い果たしたか‥‥それにしては勢いよく魔力を寄越したな。」

あるいは、首にチョーカーを巻いたのが原因か。
あれを着ける前は髪は金にも見える銀髪で目も赤くともすればサーヴァントにも見えたが、今は髪は茶髪になりただの少女にしか見えない。

(やっぱり、ただの人間じゃないな‥‥魔族か?)

マスターの顔を覗きこみながらバーサーカーは考える。が、起きてから聞けばいいと思い直して周囲の警戒に移った。

バーサーカーにとって必要なのは聖杯を手に入れること。それ以外は全て道具にすぎない。


495 : 黄金に輝く月 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:54:54 aJRJ/uXo0



【マスター】
竜堂ルナ@妖界ナビ・ルナ

【参加方法】
夜鳴島での戦闘終了後、みんなを生き返らせようとしていたらゴフェルの木片でできた木箱とルナの妖界への道を開く力が合わさり参戦。

【マスターとしての願い】
元の世界に帰ってみんなを生き返らせる(家族が欲しい)。

【weapon】
ペンダント
Dランク相当の宝具。
ルナはこれを用いて妖界への道を開き、人間の世界に来た妖怪を妖界へと帰す妖界ナビゲーターである。
破妖剣
Cランク相当の宝具。
この時点のルナは出しかたを知らない(ペンダントから出す)が能力的には出せる。
ルナは剣を使ったことがないのでこれと対になる護神剣と打ち合ったさいあっさりと折られた。
呪符
シングルアクション程度の魔術ならなんとか対抗できる。

【能力・技能】
第三の目
『予言の子』の印で妖怪にとっての聖杯である『悠久の玉』をコントロールするのに必要。うなじにあり、チョーカーを巻いていないと『うず目』が発動してしまう。
うずめ
持ち主に超動体視力と超運動能力をもたらす魔眼。妖力が使える証でもある。黒目の部分が赤くなり、うずのような紋様が浮かぶ。
同時にBランク相当の心眼(偽)を得られるが動物に警戒されてしまう。
九字
陰陽術。にわかじこみだが本人の妖力の多さでカバーしている。
また、自らの命を分け与えることで死者蘇生も可能であるが現在のルナでは使えない。

【人物背景】
四年二組。通称ルナ。
茶髪ロングの少女で普段は運動神経が悪くケンカすらしたことがないが、うず目になることで妖怪としての力を取り戻す。そのとき髪は銀髪(金色の燐光をまとう)になり超動体視力と超運動能力を使えるようになる。
父が陰陽師、母が妖怪の半妖で、妖界への道を開くことができたりビルの屋上からトランプばらまいて1からキングまで順に空中で移動してキャッチしたりそのスペックはサーヴァントに匹敵する(ただしうず目を使用中は妖力の消耗が大きいので一戦闘しかこなせない)。
その力を使い人間の世界の妖怪を妖界へ送り帰す妖界ナビゲーターを、妖怪のすねり、もっけとともにやっていた。
参加する直前に、養護施設で自分に優しくしてくれた都和子先生と謎の少年であるタイが自分の血縁者ということを知るも目の前で彼女の仲間ともども死んでいったため、精神的にかなり不安定。

【方針】
みんなを生き返らせるために聖杯を手にいれる。
そのためには誰かを殺す――?


496 : 黄金に輝く月 ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:56:26 4vwFPHHE0


【クラス】
バーサーカー

【真名】
ヒロ@スペクトラルフォースシリーズ

【パラメーター】
筋力D+ 耐久C+ 敏捷D+ 魔力B++ 幸運D 宝具B+

【属性】
中立・狂

【クラススキル】
狂化:E+
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
バーサーカーが"人間と魔族は相容れない"と思うたびに、または人間への憎悪を覚えるたびに幸運判定を行い、失敗すると幸運を除くステータスが 上昇し、暴走する。
バーサーカーは心の底で人間を信じているため簡単には暴走しないが、自らの大切な人が傷つけられたときはその限りではない。

【保有スキル】
半人半魔:A
人間と魔族、双方の血が混じりし者。
Cランク相当の神性と対神性を兼ねるスキル。
元は軍神であり大魔王である父と高位の魔術師であった母を持つため最高クラスである。
カリスマ:D-(-)
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
統率力はあるものの、理解ある魔族の将を得られない。
カリスマは稀有な才能であり、一軍のリーダーとしては破格の人望であるが、魔王として君臨するには足りない。
軍略:D
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
破壊工作:A-(A+)
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
対軍宝具クラスの魔法を打ち込む。
ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
戦の作法:A
バーサーカーの世界での戦闘方法であり神が定めた理。
全ての対軍宝具と同ランクまでの宝具の効果を受けない。
ただし対人宝具には効果が及ばない。
また野戦で敗走するとき無事に逃げ延びやすくもなる。

【宝具】
『爆炎の申し子()』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
大魔王の後継者というバーサーカーの存在が宝具として昇華された。
『魔召・煉獄』『烈火死霊斬』『魔界粧・轟炎』などの魔法により破壊工作のスキルを、また魔王の後継者であることから戦の作法のスキルを手にいれている。
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2〜4 最大捕捉:3
ヒロの姉、死神プラーナから託された大鎌。
真名解放により相手に負わせた傷を冥界へと送る死神の鎌としての真価を発揮する。

【Weapon】
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ヒロの宝具でもある。

【人物背景】
ネバーランドを治める大魔王ジャネスと人間であるマリアとの間に生まれたハーフ。
父である大魔王ジャネスが聖神コリーアの差し向けた勇者シフォンによって暗殺されたことで新たな魔王を宣言、魔王なき世を治めんと群雄割拠するネバーランド大戦に参戦する。
父を人間の勇者に殺されたこともあり人間を憎んでいるが、本心では共存を考えている。しかし人間と魔族の間にある憎悪からそれが不可能であるとも感じている。
また半分人間であるため魔族からの反感も強く、本人の高い能力と人間の傭兵によってかろうじて優勢を保っていた。
今回、元は大魔王の配下だったゴブリン族を支配に置き、人間側の騎士団ローザを壊滅させるも、自らの兄を名乗るジャドウとその配下の魔王軍の攻撃を受けて下野。人間はおろか魔族への憎悪も覚えて参戦。
あと異形の左手を持つ。子供の頃に人間に切り落とされたとき気合いで生やした。

【聖杯への願い】
ネバーランド大戦に勝利し、新たな魔王としてネバーランドを治める(人間と魔族の共存?)

【基本戦術、方針、運用法】
マスターのルナは通常時は一般人だが大きな妖力を持つため、またヒロはバーサーカーにしては燃費が比較的軽いため運用できる。
ルナ本人もうず目になればサーヴァントとも戦えるようになるが、燃費が悪い。しかもバーサーカーが狂化した時はうず目にならないと供給が追いつかなくなるため二重に妖力を使ってしまう。魂喰いは両者NG。
そのため基本的には短期決戦を挑みたいがどちらも直接的な攻め手に欠ける(超スピードしか使い物にならないルナと破壊工作が持ち味のヒロ)。
スキルを生かして団体戦を行ったり乱戦での漁夫の利を狙っていくという魔王らしくない戦い方が堅実か。
追い詰められることが多い二人のため絶体絶命の状況でもなんとか逃げ延び素早く再起を果たすが、だからといって死ににくいだけ。
スキルの戦の作法も対軍宝具は無効化しそれ以外の宝具も大体無効化するが対人宝具には手も足も出ない。


497 : 訂正します ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 10:58:48 0jhMu6ZE0


【クラス】
バーサーカー

【真名】
ヒロ@スペクトラルフォースシリーズ

【パラメーター】
筋力D+ 耐久C+ 敏捷D+ 魔力B++ 幸運D 宝具B+

【属性】
中立・狂

【クラススキル】
狂化:E+
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
バーサーカーが"人間と魔族は相容れない"と思うたびに、または人間への憎悪を覚えるたびに幸運判定を行い、失敗すると幸運を除くステータスが 上昇し、暴走する。
バーサーカーは心の底で人間を信じているため簡単には暴走しないが、自らの大切な人が傷つけられたときはその限りではない。

【保有スキル】
半人半魔:A
人間と魔族、双方の血が混じりし者。
Cランク相当の神性と対神性を兼ねるスキル。
元は軍神であり大魔王である父と高位の魔術師であった母を持つため最高クラスである。
カリスマ:D-(-)
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
統率力はあるものの、理解ある魔族の将を得られない。
カリスマは稀有な才能であり、一軍のリーダーとしては破格の人望であるが、魔王として君臨するには足りない。
軍略:D
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
破壊工作:A-(A+)
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
対軍宝具クラスの魔法を打ち込む。
ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
戦の作法:A
バーサーカーの世界での戦闘方法であり神が定めた理。
全ての対軍宝具と同ランクまでの宝具の効果を受けない。
ただし対人宝具には効果が及ばない。
また野戦で敗走するとき無事に逃げ延びやすくもなる。

【宝具】
『爆炎の申し子』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1
大魔王の後継者というバーサーカーの存在が宝具として昇華された。
『魔召・煉獄』『烈火死霊斬』『魔界粧・轟炎』などの魔法により破壊工作のスキルを、また魔王の後継者であることから戦の作法のスキルを手にいれている。
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:2〜4 最大捕捉:3
ヒロの姉、死神プラーナから託された大鎌。
真名解放により相手に負わせた傷を冥界へと送る死神の鎌としての真価を発揮する。

【Weapon】
『冥界へ送る死神の大鎌(ゲート・オブ・ヘブン)』
ヒロの宝具でもある。

【人物背景】
ネバーランドを治める大魔王ジャネスと人間であるマリアとの間に生まれたハーフ。
父である大魔王ジャネスが聖神コリーアの差し向けた勇者シフォンによって暗殺されたことで新たな魔王を宣言、魔王なき世を治めんと群雄割拠するネバーランド大戦に参戦する。
父を人間の勇者に殺されたこともあり人間を憎んでいるが、本心では共存を考えている。しかし人間と魔族の間にある憎悪からそれが不可能であるとも感じている。
また半分人間であるため魔族からの反感も強く、本人の高い能力と人間の傭兵によってかろうじて優勢を保っていた。
今回、元は大魔王の配下だったゴブリン族を支配に置き、人間側の騎士団ローザを壊滅させるも、自らの兄を名乗るジャドウとその配下の魔王軍の攻撃を受けて下野。人間はおろか魔族への憎悪も覚えて参戦。
あと異形の左手を持つ。子供の頃に人間に切り落とされたとき気合いで生やした。

【聖杯への願い】
ネバーランド大戦に勝利し、新たな魔王としてネバーランドを治める(人間と魔族の共存?)

【基本戦術、方針、運用法】
マスターのルナは通常時は一般人だが大きな妖力を持つため、またヒロはバーサーカーにしては燃費が比較的軽いため運用できる。
ルナ本人もうず目になればサーヴァントとも戦えるようになるが、燃費が悪い。しかもバーサーカーが狂化した時はうず目にならないと供給が追いつかなくなるため二重に妖力を使ってしまう。魂喰いは両者NG。
そのため基本的には短期決戦を挑みたいがどちらも直接的な攻め手に欠ける(超スピードしか使い物にならないルナと破壊工作が持ち味のヒロ)。
スキルを生かして団体戦を行ったり乱戦での漁夫の利を狙っていくという魔王らしくない戦い方が堅実か。
追い詰められることが多い二人のため絶体絶命の状況でもなんとか逃げ延び素早く再起を果たすが、だからといって死ににくいだけ。
スキルの戦の作法も対軍宝具は無効化しそれ以外の宝具も大体無効化するが対人宝具には手も足も出ない。


498 : ◆qB2O9LoFeA :2014/07/04(金) 11:00:45 4vwFPHHE0
以上で竜堂ルナ&バーサーカーの投下終了です
どのクラスも倍率高過ぎ


499 : ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:41:52 YvrDlzJA0

投下します。


500 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:42:48 YvrDlzJA0


 ――突如として霧の中に投げ込まれたかのような。
 そんな感覚を、言峰綺礼は覚えた。

 視覚に異常があるわけではない。むしろ、目の前にいる者の姿ははっきりと見えている。
 だが、その少女を見た瞬間に綺礼の思考は霧に蝕まれていた。

「――――」

 目の前から歩いてくる修道服を着た少女に、見覚えはない。ないはずだ。
 だが、その少女の容姿はあまりにも似過ぎていた。彼の妻に。彼の目の前で自殺した妻に。彼が■■たかった女に――

「――――ァハァ! ハァッ、ハァ……!」

 その事について考えてはならない。
 その事について考えてはならない。
 その事について考えてはならない。

 心臓の鼓動が乱れる。その様子はまるで警告音を鳴らすかのよう。いや……これは真実、警告だ。
 言峰綺礼という存在が、崖の端まで追い詰められている。

 思わず胸を抑えて蹲る綺礼に、少女は気遣う様子も見せずにただすれ違っていった。

「――無様ですね」

 そんな言葉だけを残して。


 ■ ■


 自宅(と設定されている場所)に戻った綺礼は、ソファにぐったりともたれかかった。
 ここは教会ではなかった。かつて妻と共に暮らしていた時のような、質素で落ち着いた家。

「――――クソ」

 またも妻のことに考えが及びそうになり、らしくない悪態を綺礼は吐いた。
 記憶を取り戻すのは容易だった。なぜか、亡き妻を思い起こさせるようなものばかりに出会う。
 これで思い出さないのはよほどの間抜けだけだ。

(……いや、本当に思い出せているのか?)

 綺礼の頭に、そんな考えが浮かぶ。
 予選による記憶消去のことではない。
 自分は日頃から忘れている、いや忘れてようとしている事があるのではないか?
 向き合うことを恐れているだけではないか?
 そんな疑問が形を成してくる。妻によく似た、謎の少女の姿と共に……

「体調でも悪いのか、キレイ」

 自問は、突如として現れた青年の声で中断させられた。
 驚きはしない。サーヴァントの召喚は、先日にもう済ませている。


501 : ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:43:36 YvrDlzJA0

「セイバーか」

 目の前に立つ青年は、中性の騎士か剣士かのような姿だった。いや、ような……ではなくそうなのだろう。
 彼が英霊の再現……サーヴァントである以上、この姿に不思議はない。むしろ英霊らしい格好とも言える。

「気遣いは不要だ。記憶の混乱で少し参っているだけだからな。
 予選を突破した以上、直に収まるだろう」
「精神の影響を甘く見ないことだ。
 負の感情は人を歪ませ、やがて人ならざる者へと変化させる」
「代行者である私に、魔について説明するつもりか?」
「悪いが、悪魔どころの話ではない。『魔王』の話だ」

 セイバーの顔には、冗談や脅しの色はなかった。彼は本気でそう言っているようだ。
 実直。生真面目。綺礼がセイバーに抱く印象はそんなところだ。
 父、璃正を始めとして信仰の道を進む者がよく見せる顔であり……故に疎ましいものであった。
 セイバーには何か信仰らしきものを持つ様子は見えないが、疎ましいことには変わりない。
 綺礼は話を打ち切るように立ち上がった。

「すまないが、少し休ませてもらおう」
「その前に一つ言っておくことがある」

 寝室へ向かおうとする綺礼の背に、声が投げかけられる。それは、今までとは違う色を含んでいた。

「人は、誰しも己の悪性に負ける可能性を持つ。
 悪性を持ち合わせぬ人間などいない。そも、正義すら一種の欲望にすぎない」

 思わず綺礼は振り返った。
 清純な英霊に見えたセイバーの姿に、暗い影が見える。

「所詮、人間など誰であろうと『魔王』に成りうる存在だ。
 思いつめるな、キレイ。こうして悩み、留まるだけ……あなたは普通の人間よりも強い」

 綺礼の行動は強い信仰の結果だと、璃正のように勘違いするのではなく。
 悩んだ上で行動だと見抜いた上で、セイバーは綺礼を認めていた。


■ ■


502 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:44:32 YvrDlzJA0


 綺礼が去った後、セイバーは窓から外を眺めていた。
 マスターもその妻も、このように空を眺めていたのだろうか――そう、物思いに耽りながら。

 サーヴァントとマスターは、繋がった魔力のラインを通して互いの記憶を見ることがある。
 セイバーが見た記憶は、綺礼がもっとも避けようとしている記憶だった。
 それは単なる偶然か、それとも綺礼が意識的に避けているが故の結果か……あるいは、セイバーの能力による必然か。
 セイバーは人間の負の感情、特に憎悪を力とする宝具を持つ。
 故に分かる。言峰綺礼は完全なる悪である。悪性だけを持って生まれてきた存在である。
 にも関わらず、綺礼は善性を求めてきた。人なら持っているはずのものと、あるべきものだと信じて。

(私とは正反対であり、同時に同じ存在なのだ……マスターは)

 セイバーは、自らの過去を思い出す。
 かつての彼も、綺礼に劣らぬ苦難の道を歩んできた。人の善性を求めて這いずってきた。
 違うのはセイバーは他者の善性を求め、綺礼は自らの善性を求めた点だ。

 セイバーは勇者だった。妻となるはずの王女アリシアを魔王に奪われ、それを取り戻すために魔王を倒した。
 だが王女は取り戻せず。親友であるストレイボウの奸計により、セイバーは真の魔王だと仕立て上げられた。
 セイバーを勇者だと褒め称えていた者達は一斉に手のひらを返した。誰もが怯え、罵ってきた。
 それでも自分を信じてくれる人間を求め、アリシアを取り戻したセイバーは……彼女にすら否定された。
 アリシアもまたセイバーを罵り、自らをナイフで貫いて自殺した。

 夫の前での自殺。
 それは皮肉にも綺礼の妻と同じ死に方だが、綺礼の妻はアリシアとは正反対の願いを込めていた。
 夫は、綺礼は人を愛せるのだ――善性を持ちうるのだと、肯定する願いを。

「……強いな。キレイも、その妻も」

 本心から、セイバーは呟く。
 悪でありながら、悪を否定しようと試み続けた。
 絶望した綺礼を、自らの死で以って肯定しようとした。

 人の悪性に絶望し魔王となったセイバーにとって、その強さは自身にも周りにも得られなかったもの。
 手に入れたくても手に入れられなかったもの。
 どれほどの力をもってしても、指の隙間から零れ落ちた無数の澱。

「ならばマスター。
 あなたの姿に、私は答えを求めよう」


503 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:45:34 YvrDlzJA0

 セイバーは立ち上がる。その脳裏では、最後に聞いた言葉が再生されている。
 魔王となったセイバーを倒した英雄達の言葉。人間の在り方。
 それを、セイバーは確かめてみたい。人間の可能性を。 

「かつての人間は、勇者という光に照らされ憎悪という影を強めた。
 故に私は勇者に立ち戻り、あなたを通して人間を試そう」

 勇者という存在に影が刺した時、かつての人間と同じように綺礼が悪性を見せるか……
 或いは絶望し妻の死さえも無碍にして死に至るのであれば、人はしょせん悪性を越えられぬということだ。

 だがもし、それ以外の結末があるのなら。
 悪性しか持ち得ぬ綺礼が、強き正義の光の中で悪という影を浮かび上がらせないのなら。
 それは、いかなる人間でも悪性に勝てるという証明ではないのか。

「私は今より……魔王オディオではない。
 我が名は……
 勇者、オルステッド……!」

 その言葉と共に。
 セイバーは自らが魔剣に貶めた剣を――しかし、かつて勇者より受け継いだ剣を掲げた。


504 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:46:48 YvrDlzJA0

【クラス】セイバー(アヴェンジャー)
【真名】オルステッド
【パラメーター】
 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運E− 宝具A++
【属性】
 中立・中庸
【クラススキル】
 対魔力:B
  魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
  大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
 騎乗:− 
  騎乗の逸話が無いため、セイバークラスながら騎乗スキルを持たない。
【保有スキル】
 二重召喚:B
  二つのクラス別スキルを保有することができる。
  極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。
  ただしこのセイバーの場合、併せ持つのがアヴェンジャーのクラスのためクラス別スキルを得ることはできない。
  その代わり、セイバーのクラスには合わない個人スキルや宝具を保有する。
 対英雄:E
  セイバーと戦う「善」もしくは「中庸」の英雄は全パラメータが1ランクダウンする。
  反英雄、もしくは「悪」か「狂」の英雄には効果が無い。
  このスキルは極めて希少であり、保有するのはかなり高位の英霊のみ。
  それを低ランクとは言え所持するのは、アヴェンジャーのクラスを得た事で魔王としてのスキルが僅かに発現したため。
 仕切り直し:A
  戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
  生前はただ一人で王国の兵から逃れながらさまよっていた。
 戦闘続行:A
  決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
  生前はただ一人で王国の兵と魔王山の魔物を蹴散らし、頂上まで踏破してみせた。

【宝具】
『魔王、山を往く(ブライオン)』
 ランク:C 種別:対陣、対門 レンジ:1〜99 最大補足:1
  かつての勇者より受け継いた魔剣。
  あらゆる施錠や防護を解除し門や結界は崩壊させ、建造物や土地の入り口を無条件で切り開く。
  かつては聖剣であり対象も「魔」によるもの限定で、その頃の真名は『魔王山を往く』だった。
  しかしオルステッドが大量の兵士を斬り捨てたことで魔剣となり、真名の変化と共に効果対象も拡大された。

  ……ただし効果対象の拡大については、賢者ウラヌスが命を懸けてオルステッドを脱獄させたことも一因であろう。

『憎悪の名を持つ魔王(オディオ)』
 ランク:A++ 種別:対人、対獣、対機 レンジ:なし 最大補足:8
  負の感情――特に憎悪を糧として力を得、或いは力を与えるセイバーの最終宝具。本来はアヴェンジャー時の宝具。
  この宝具を完全に解放した時、オルステッドは魔王オディオと化し神霊並みの力を得る。
  しかしその強さゆえに、相当な量の魔力を消費しなくては発動できない。
  たとえ綺礼とセイバーの全魔力を使用した上で三画の令呪を補助に使っても、この宝具の完全解放は不可能である。
  部分的な活用ならば短時間のみ可能であるが、そもそも勇者に戻ることを決意したセイバーにこの宝具を使う気はない。
  唯一、負の感情や記憶に反応する能力だけをごく僅かな魔力で解放させている。


505 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:47:34 YvrDlzJA0

【weapon】
 魔剣ブライオンと、盾や鎧などの各種防具。

【人物背景】
 とある世界の勇者であり、魔王。
 魔王となった経緯については先に述べた通り。
 その後、絶望して魔王となったオルステッドは自分の世界にいる全ての人間を殺し、その魂を封印した。
 そして各世界の英雄――他のシナリオの主人公たちを集め、人間の愚かさを知らしめた上で殺そうとする。
 だがオルステッドは敗北し、諭され、その言葉を受け入れながらも誰もが魔王に成りうる事を言い残して消滅した。

【サーヴァントとしての願い】
 人は己の中に存在する魔王に勝ちうるのか、悪そのものである綺礼を通して確かめたい。
 この願いは皮肉にも、stay/nightの綺礼の願いとどこか似通っている。

【基本戦術、運用法】
 よくも悪くもセイバークラスらしく素直な性能なので、正面から各種剣技で戦うしか無いだろう。
 幸い、セイバーは周囲の敵をまとめて吹き飛ばす技や遠くの敵を剣風で切り裂く技を習得している。
 そのため剣技だけでも様々な状況に対応することができる。
 相手に直接ダメージを与える宝具がないのは欠点だが、その代わり対英雄のスキルはランクEでも生半可な宝具より強力。
 天敵は素の能力で押し負け、更に対英雄も効かないバーサーカーのクラス。
 仕切り直しで逃げるしかない。

【方針】
 セイバーはあくまで「勇者」として振る舞うつもりである。
 そのためマスターの意に反そうと、不利益を被ろうと正義を貫くであろう。


506 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:48:42 YvrDlzJA0


【マスター】言峰綺礼
【参加方法】
 父、璃正の用意したゴフェルの木片。
【マスターとしての願い】
 強いて言えば答えを得ること。
【weapon】
・黒鍵
 普段は柄のみだが戦闘時は魔力を流し刀身を具現化する。
 霊的な干渉力が高い反面、剣としての性能は低い。専ら投擲武器としての使用が主。
 いちおうサーヴァントにも攻撃できるが、大してダメージは与えられない。

 綺礼の着衣には黒鍵が多数隠されている他、着衣そのものも強化されている。

【能力・技能】
 ある程度の魔術技能。基本的には見習いレベルだが治癒に関しては高いレベルを発揮。
 教会の洗礼詠唱も習得しており、霊体に対しては高い攻撃力を発揮することが可能。
 また八極拳の達人でもあり、実戦の中で独自の殺人拳を完成させている。

 このようにマスター適性こそ高くないが、戦闘力という点ではマスターの中でも屈指の高さを誇る。
 並みの達人や魔術師では、綺礼に何の対策もできず殺されるのがオチ。

【人物背景】
 万人が「美しい」と感じるものを美しいと思えない破綻者。生まれながらにして善よりも悪を愛し、他者の苦痛に愉悦を感じる。
 綺礼はその事を自覚できていないが、それ故に他人のような「正しい」欲求を感じられず何の目的意識も持てずにいる。
 それでも自分でも楽しめるようなことはないかと様々な試みを行い、最終的に家庭を持った。
 妻すら愛せなかった綺礼は、自分は間違った存在だとして自殺しようとする。
 だが妻はそれを静止するべく彼女のほうが自殺し、その時に抱いてしまった感情から綺礼は自分の記憶を歪めた。

 そうして彼は今も、何の目的意識も持てない無為な生を送り続けている。

【方針】
 勝つ以外のことは決めていない。


507 : 言峰綺礼・セイバー ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:49:52 YvrDlzJA0
投下終了ですが、ちょっと気になったところがあったので最後にもう一レス使って>>501を修正していきます。


508 : 501の修正 ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:50:28 YvrDlzJA0
「セイバーか」

 目の前に立つ青年は、中性の騎士か剣士かのような姿だった。いや、ような……ではなくそうなのだろう。
 彼が英霊の再現……サーヴァントである以上、この姿に不思議はない。むしろ英霊らしい格好とも言える。

「気遣いは不要だ。記憶の混乱で少し参っているだけだからな。
 予選を突破した以上、直に収まるだろう」
「精神の影響を甘く見ないことだ。
 負の感情は人を歪ませ、やがて人ならざる者へと変化させる」
「代行者である私に、魔について説明するつもりか?」
「悪いが、悪魔どころの話ではない。『魔王』の話だ」

 セイバーの顔には、冗談や脅しの色はなかった。彼は本気でそう言っているようだ。
 実直。生真面目。綺礼がセイバーに抱く印象はそんなところだ。
 父、璃正を始めとして信仰の道を進む者がよく見せる顔であり……故に疎ましいものであった。
 セイバーには何か信仰らしきものを持つ様子は見えないが、疎ましいことには変わりない。
 綺礼は話を打ち切るように立ち上がった。

「すまないが、少し休ませてもらおう」
「その前に一つ言っておくことがある」

 寝室へ向かおうとする綺礼の背に、声が投げかけられる。それは、今までとは違う色を含んでいた。

「人は、誰しも己の悪性に負ける可能性を持つ。
 悪性を持ち合わせぬ人間などいない。そも、正義すら一種の欲望にすぎない」

 思わず綺礼は振り返った。
 清純な英霊に見えたセイバーの姿に、暗い影が見える。

「所詮、人間など誰であろうと『魔王』に成りうる存在だ。
 思いつめるな、キレイ。こうして悩み、留まっているぶん……あなたは普通の人間よりも強い」

 綺礼の行動は強い信仰の結果だと、璃正のように勘違いするのではなく。
 悩んだ上で行動だと見抜いた上で、セイバーは綺礼を認めていた。


■ ■


509 : ◆holyBRftF6 :2014/07/04(金) 13:51:08 YvrDlzJA0
以上、投下終了です。


510 : ◆w7FNZrLzJw :2014/07/04(金) 14:38:35 9vVdmn7w0
投下します。


511 : 速水ヒロ・アサシン ◆w7FNZrLzJw :2014/07/04(金) 14:39:24 9vVdmn7w0





この想いだけを胸にしまって、俺は高みへと登っていく。





#######






「聖杯、ねぇ。眉唾物で正直信頼に値するものじゃなかったけれど、まさか本当だったとはね」

少年は、甘いルックスを武器に元の世界ではアイドルとして大いに活躍していた。
人気絶頂、道歩く女子は全員が振り返る、新人気鋭ながらもアイドル界を席巻する所まで辿り着いている“天才”。
速水ヒロ。
エリートプリズムスターを多数排出している要請アカデミーである“エーデルローズ”出身のプリズムボーイだ。
温厚で理知的な美青年でデビュー前から人気を集めていた彼は、傍から見れば満ち足りた生活を送っていたはずだ。

「……ともかく、これで予選は突破っていう訳か」

けれど、内面では鬱屈した感情で暴発寸前にまで追い込まれていた。
親友――神浜コウジとの決裂の時から彼はずっと歪んだ思いに焦がれ続けていたのだから。
お前が欲しい。何故、俺を信じようとしない。俺の為に曲を作ってくれ。俺にはコウジしかいないんだ。お前だけが俺の全てだったというのに。
絡み合った感情は既に“願い”へと昇華していた。

「ま、いいさ。ここからが本番、気を引き締めていかないとね」

そんな時、とある木の欠片に思いを捧げることで、願いが叶う与太話みたいな噂を聞いたのだ。
ヒロ自身、最初はほんの戯れ染みたお遊びのようなものだと考えていた。
幾ら何でも、ファンタジーにも程がある。所謂、今どき女の子らしい噂話だ。
そう思っていたにも関わらず、心の何処かで信じたいと縋ってしまったのだろう、気づいていたら木彫のネックレスを購入していた。

「どんな手を使ってでも、生き残ってみせる。…………他の参加者を蹴落とすことになったとしても――俺は取り戻したい、コウジを」

願え、届け、コウジへの想い。
馬鹿げたモラルなんてとっくにかなぐり捨てていた。
恥も外聞もなく、ヒロは木片を強く握りしめ請う。
自分の思いが本物ならば、連れて行け。願いの叶う場所へと。
そして、ムーンセルはヒロのプリズムの煌きに魅せられたのかその願いを聞き届けた。
無事に、予選へと到達したヒロは一通りの学園生活を満喫した後、記憶を取り戻し、今に至る。


512 : 速水ヒロ・アサシン ◆w7FNZrLzJw :2014/07/04(金) 14:41:45 9vVdmn7w0

「という感じなんだけど、どう? 君の期待には応えられたかな?」

視線の先にはリーゼントを整えた大男が静かに佇んでいる。
身に纏った鎧と合わさってその姿は威風堂々たるものだ。
男は何も言わず、ただ渋い顔をして頷くだけだ。

「……まあ、覚悟の決まった目つきではあるな。背中を預けるにはギリギリ合格点をくれてやってもいい」
 ただ理解してるか? 他者を犠牲に願いを叶えるってことはそれ相応の対価があるってことを」
「勿論。俺の中にある本物は“コウジ”だけだ。あいつの作った曲でアイドルとして輝くしか道はない」

男の問いに、ヒロは表情一つ変えず淡々と答えを返す。
溢れ出る闘気に冷や汗を流しながらも揺らがない、目を逸らさない。
ここで選択肢を間違えたら何もかもが泡沫となって消えてしまう。
それだけは避けたかった。

「だから、その本物を再び俺のモノにする為なら何だってするさ。その結果、孤独になっても、報いを受けても構わない。
 高みへ登るってそういうことだろ? 誰も手が届かない場所こそが、俺がいるべき世界だ。
 貴方には汚い汚れ仕事を請け負わせるかもしれない。けれど、引き金を引くのは俺だ。その覚悟だけは違えていないよ」
「それだけわかっていたら、俺からは言うことはないな。正しさだけで世界は変わらないってのは同意見だ。
 全員が幸せな世界なんざありえねぇ、誰かが泣く代わりに誰かが笑う。それが世界の真実なんだからよ」

男の言葉に強く頷き、ヒロは左手を伸ばす。
信頼と未来への一歩として、彼の手を無理矢理に掴む。

「そんな世界を変えるのが貴方の願い。喪った世界を取り戻すのが俺の願いだ。
 力を貸してくれないか、アサシン? いや、ブラート」
「上等。そんだけ肝っ玉があるんなら、背中を預けるには相応しいな」

ヒロの願いは――決裂した“友情”の復元。
ブラートの願いは――不当な“支配”からの解放。

「勝ちに行くよ――ブラート」
「望む所だ、ヒロ」

絶やさぬ願いを糧に前へと進む様は、まるで――革命家のようだった。


513 : 速水ヒロ・アサシン ◆w7FNZrLzJw :2014/07/04(金) 14:42:30 9vVdmn7w0
【クラス】
 アサシン

【真名】
 ブラート@アカメが斬る!

【パラメーター】
 筋力B− 耐久C 敏捷A 魔力E− 幸運D 宝具B+

【属性】
 混沌・善

【クラススキル】

 気配遮断:B+
 サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。
 宝具と合わさると、能力はさらに高まる。

【保有スキル】
 変身:A+
 宝具を使うことで変身する。身体能力向上といった恩恵が受けられる。
 そして、何と言っても変身は漢のロマンらしい。

 殺気感知:A
 殺気に関しては、視界の届かぬ範囲であろうと感知することが可能。
 暗殺業の賜物である。


【宝具】

『悪鬼纏身インクルシオ』
 ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大補足:1人
 原作では鎧の帝具として使われていた。身に付けると、身体能力は上昇する。
 凶暴な危険種タイラントを素材として作られ、高い防御力に加え、どんな環境にも対応可能。
 素材となった竜の強靭な生命力により、装着者に合わせて進化するので未知数な点も多々あるので発動後ステータスは一定しない。
 奥の手として、一定時間の透明化。透明化時間が切れると再装着の必要があり、また透明化していても気配まで消すことはできない。

【weapon】

 悪鬼纏身インクルシオ。
 普段は剣の形をしているが、起動させると副武装である槍――ノインテーターを主な武器として扱う。

【人物背景】

 筋肉質の大男。原作主人公であるタツミからは「兄貴」と呼ばれていた。
 豪快な性格で面倒見がいいが、暗殺業に対してはシビアな感性を持っている。
 タツミに対しては、お風呂に一緒に入ったり、近寄ると頬を染めたり、ボディタッチが多かったりとLikeではなくLove疑惑。
 リーゼントヘアーが特徴的だが、髪を下ろすと、思わず惚れてしまいそうなイケメンである。
 元は帝国の有能な軍人だったが、帝都の腐敗を知って革命軍に仲間入りした経緯を経ている。

【サーヴァントとしての願い】

 腐敗した帝国を叩きのめす。

【基本戦術】

 アサシンらしく、一撃必殺を主な戦術としているが、直接的な戦闘も得手としている。
 かといって、強敵が多い聖杯戦争では油断は禁物。
 宝具の特性を活かして、スピーディーにアサシンらしく殺していこう。



【マスター】
 速水ヒロ@プリティーリズム・レインボーライブ

【参加方法】
 ゴフェルの木片のネックレスに強く願いを込めた。

【マスターとしての願い】
 神浜コウジとの関係をやり直す。

【weapon】
 なし。強いて言えば、靴に仕込まれたスケートの刃?

【能力・技能】
 身体能力はアイドルだけあってそれなりに高い。
 また、芸能界で成功しているだけあってポーカーフェイスといった腹芸は得手。
 
【人物背景】
 神浜コウジの元親友。幼少期から育児放棄気味な母の下で育ってきたので、愛情に飢えている節が見受けられる。
 高校生ながらも、大人顔負けの丁寧な態度を取っているが、あくまでそれは営業スマイル的なもの。
 目的を遂げる(主にコウジ関連)ならば平然と汚い手段をも使う。例えば、コウジが作った曲を盗作して自身のデビュー曲にするなど。
 しかし、ヒロ自身はコウジのことを全く嫌ってない所か、歪んだ好意を示している。LikeではなくLove疑惑。
 ちなみに、情が全くない冷酷な男と言う訳でもなく、後輩の女の子達に対して気遣ったり、魔の手が降りかかった時は庇ったりと人並みの優しさも持っている。
 

【方針】
 搦め手を使って、勝ち残る。その為ならば、他者との協力も厭わない。
 アサシンであるブラートと共通していることを追記すると、弱者や共感を覚える人物に出会うと、情にほだされる可能性がある。
 彼らは冷酷であれど、情も持ち合わせている。それ故にどうなるかは周りの参加者次第である。


514 : 速水ヒロ・アサシン ◆w7FNZrLzJw :2014/07/04(金) 14:44:09 9vVdmn7w0
投下終了です。
プリズムの煌きをあなたに届けたいと願って書きました。


515 : ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:26:27 ZvBy0hgM0
皆さま投下お疲れ様です。どの登場話候補も大変面白く、一読み手としても楽しませてもらっています。

それでは、自分も投下させていただきます。


516 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:27:47 ZvBy0hgM0
どこにでもあるような極普通の教室は、どこにでもいるような極普通の生徒たちの声に満ちていた。
昨日見たテレビに出演していた男性アイドルが格好良かっただとか、今週末までに提出しなければならない課題が終わりそうにないだとか。
周りの人間にしてみれば他愛のない、しかし本人たちにとっては何よりも重要な悲喜こもごもが、教室のあちらこちらから聞こえてくる。
この瞬間、確かに彼らは共有していた。口にするのも小っ恥ずかしい――皆が言うところの、青春という時間を。

だが――その中に、周囲の姦しさから切り離され、一人異彩を放つ少女の姿があった。
色素の薄い髪色が見る者の目を引くその少女は、詰将棋の問題が載った雑誌をただ眺めているだけだというのに、他の生徒たちとは一線を画すほどの存在感を持っている。
白髪の間から覗かせる怜悧な瞳の中には知性の光が満ちており、佇まい一つ取っても高貴な出自を連想させる、その少女の名は、首藤涼という。

黙々と詰めまでの手順を模索する涼の耳朶を打ったのは、彼女から少しばかり離れたところで笑い合っていた少女たちの会話だった。
教室に溢れている無数の会話の中から、それが涼の耳に届いたのは何故だったのか――
ともすれば教室の喧騒に紛れて消えてしまいそうな、少しトーンを落とした声は、こう言った。

「……そういえば、『死神』の噂って知ってる?」

――ん? と、涼は談笑を続けるクラスメイトたちへと顔を向けた。
しかし、涼の視線が自分たちに向けられていることに気づいた途端、級友の少女たちはバツが悪そうに更に声を小さくする。

(……そう怖がらずともよかろうにのう。いくらワシといえども、あからさまにそんな態度を取られると傷つくというに)

ふぅ、と小さな息をついたが、涼の中には既に諦めに似た感情もあった。
その諦めは苦笑となって涼の表情に現れる。
クラスメイトといっても、彼女たちと涼の関係は、そう深いものではない。
涼はつい先日、このクラスに転入してきたばかりの身だからだ。
些かばかり浮世離れした涼の物腰が年頃の女子学生たちには奇異なものに見えたのか、未だに親しくなった人物もいない。

……いや、一人だけ、友人とまではいかないが、友好的な関係を築けている人物がいたことを思い出す。
教室の異分子として周囲から完全に浮いてしまった涼に対して、今でも朝と夕の挨拶だけは欠かさない隣の席の少女がそれだ。
部活動もやっていないようなのに、小柄な身体に似つかわしくない大きなスポーツバッグをいつも肩にかけている姿が印象的だった。

といっても、たとえ友人の一人すら出来なかったとしても涼は大して気にはしなかっただろう。
なんせ、涼がこの学校に転入してきたのは、とある目的を果たすためなのだから。

その目的とは――――

                   ………………?


「う、ううう――?」

首藤涼は、背中に冷たいものが走るのを感じていた。
思い出せないのだ。自分がどうしてこの学校へとやってきたのか。
こんなところで学生の真似事をしているのは、いったい何のためだったのか。
重く冷たい扉が、その記憶に繋がるはずの道を塞いでしまっている。

直感した。この記憶の欠落を埋め直すためには、固く閉ざされた記憶の扉を開く鍵が必要なのだと。

(鍵は――どこにある――――?)

胸の内の不安が外に溢れ出ようとするのを感じながら、それでもそれをおくびにも出さず、涼は思案する。

そもそも、涼は今の今まで一度も自分の目的と行動について疑問を持つことがなかった。
それについて考えようとすることさえなく、流されるように学生の真似事をして、無為な時間を過ごしてきたわけだ。
今はそのことに気付いた分だけ、鍵に一歩近づいていると言えるだろう。
思い出さなければならない。その一歩のきっかけが、いったい何だったのかを。

必死に思考を巡らす涼の耳に、またも級友の声が聞こえてくる。
話を進めるうちに興が乗ってきたのか、先ほど落としたはずの声量が、再び上がってきていた。
会話の全容までは聞こえない。だが、言葉の端々に登場する不穏なその単語が、涼の中の何かに、触れた。

「それで、その『死神』がね――」


517 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:28:20 ZvBy0hgM0
死神――その単語を聞いた瞬間、涼の心臓がどくんと大きく鼓動した。
逸る気持ちを抑えながら、涼は死神の噂をする少女たちのところへと歩を進める。
涼の接近に気付いた少女たちは、あからさまに身を固くした。

「な、何か用ですか……?」
「そう縮こまらずともよい。ワシはただ、今話していた噂とやらを聞きたいだけじゃ」

少女たちは顔を見合わせ、涼に秘密の噂話を聞かせてもいいものか、目配せだけで相談する。
誰それが誰のことを好きだとか、そういう身近な、身内以外には絶対に聞かせたくない話の類でもない。
死神だなんて非常識もいいところの与太話ならば、別に話してしまっても問題ないだろう――そう判断した少女たちは、涼が会話の一員となることを承諾した。

曰く――死神は、実在する。
おとぎ話にあるような、ドクロが大鎌を持ったようなテンプレートな存在ではないという。
だが、年齢も性別も不明なのだ。なぜならソイツは死神だから。見たものに死を運ぶ存在だから。

ここまでならば非常に陳腐な話だ。
古来よりその手の怪談は両の手足指を全て使っても数えきれないほど伝わってきている。
先ほど感じた予感めいたものは気のせいだったのかと涼が落胆しかけたとき――だけど、と、少女は言葉を継いだ。

「その死神は、誰でも殺すっていうわけじゃないの」
「ほう? ならば、その死神はいったいどんな人間を殺すというのかのう?」
「死神が殺すのはね――『人生で、一番美しい瞬間を生きている人』なの」

その言葉を聞いた瞬間。涼の心の奥底に気泡のような何かが生まれ、たちまちのうちにそれはぼこりと浮き上がった。
浮かび上がったそれは――涼の記憶を阻害していた扉を、一瞬の内に壊してしまう。
涼が扉の向こう側へ行くまでもなく、閉じ込められていた記憶は堰を切ったように溢れだしてくる。

「……すまんの、急用を思い出した」
「え、あ……! 首藤さん、もう次の授業始まっちゃうよ」

少女たちの呼びかけも虚しく、首藤涼は振り向くことさえせずに教室を出て行った。
残された少女たちは難しい顔をしながら、

「……私たち、もしかしてなんかマズいこと言っちゃった?」
「うーん、やっぱり首藤さん難しいわー」
「……あれれ、いなくなったの、首藤さんだけじゃないみたいよ」

少女が指差したのは、首藤涼の隣の席。
ロッカー棚を見てみれば、彼女の代名詞といっても過言ではない身の丈に合わない大きなスポーツバッグ――確かメーカーはスポルディングだったか――も、なくなっている。

「うん? もしかして……二人で秘密の逢引きってやつ?」
「確かに首藤さん、すっごい美形だからねぇ……そういうの似合うかも」

きゃー! と、嬌声を上げる少女たち。
当の本人たちがいないのをいいことに、あれやこれやと耽美な空想を口にしてはきゃっきゃとはしゃいでいる。

「そういえばさ、首藤さんに大事なところ言い忘れちゃったなぁ」
「なになに?」
「いったい誰が呼び始めたのか、どうしてそうなったのかは知らないんだけど――死神にはね、名前があるの」


 その死神の名前はね――


そのとき、少女の声をかき消すように校舎中にチャイムの音が響いた。
殆ど同時に教室に入ってきた教師が、授業開始の号令を指示する。
教室からいなくなった二人の少女のことを気にする者は、誰もいなくなっていた。


518 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:29:02 ZvBy0hgM0
 ◇

びゅうびゅうと、心地の良い風が吹いていた。
校舎の屋上の柵にもたれかかった首藤涼は、現界した己のサーヴァント――アサシンへと言葉を放つ。

「どうやら、随分とギリギリだったようじゃのう」

もしもあと一日でも記憶を取り戻すのが遅れていれば、首藤涼の記憶は永遠に埋没したまま、NPCとして一生涯を過ごしていただろう。
ここまで遅れを見せてしまったのは、涼が聖杯に祈る願いが他のマスターのそれと比べて希薄だったことも一因であるのかもしれない。
元々、自発的に聖杯を望んだわけではなかった。たまたま手に入れた欠片が、涼のかねてからの願いに反応した、いわば巻き込まれた形での参加だからだ。
だが――その過程がどうであったとしても、マスターとして目覚めた以上は首藤涼と他のマスターの立場には何の違いもない。

「よろしくお願いするよ、マスター」

アサシンはぶかぶかの黒いマントをたなびかせ、筒のような奇妙な帽子をかぶっていた。
これから聖杯戦争という死地へ赴くというのに、男なのか女なのか分からない中性的な声音からは何の気負いも感じられない。
もっとも、気負いが感じられないのはマスターのほうも同じだった。

「随分とのんびりとしているようだけれど、マスターの願いはいったい何なのかな? やる気はあるのかい?」

アサシンは随分と奇妙な表情をしながら、涼へと質問を投げかける。
涼は、ふふと小さく笑って、

「――黒薔薇の花言葉を知っておるか?」

アサシンは沈黙をもって答えとした。

「黒薔薇の花言葉は――『彼に永遠の死を』」
「殺して欲しい人がいるのかい?」
「他力本願は極力しない主義での。殺したい相手がいるなら、誰かの手を借りずとも自分でやるとも。
 こう見えて、本職は学生ではなく暗殺者じゃ」
「ひゅう、美少女暗殺者だったのか」
「うむ、美をつけてくれるあたり分かっとるのう」

アサシンの見え見えの世辞に気を良くしたのか、涼は破顔した。
だが、その表情はすぐに物憂げなものに変わる。

「ワシが求めているのはな――ワシ自身の死じゃ」

涼はそこで言葉を切ると、一拍置いてから改めてアサシンへ質問を投げかけた。

「ワシは、幾つに見える?」

アサシンは肩をすくめると、

「そうだね。十代後半……少なくとも、成人はしていない。そういう風に、君は見える。見える範囲ではね」
「その口振りでは凡その事は分かっておるようじゃの。主従の契りを結んだからか、それがおぬしの能力なのか……
 何はともあれ、そこまで分かってくれているなら話は早い」

首藤涼の身体は、ハイランダー症候群という病に侵されている。
その症状は、不老と長命。年端もいかぬ少女に見える涼は、その実のところ、外見の幾倍もの年月を生きている。
永い年月は、涼に多くの別れをもたらした。誰も彼もが涼を置いて、先にいってしまった。

「もう、十分に生きた。嬉しきことはそうも増えず、悲しきことを忘れるのは難しい。
 そろそろワシも、人並みの死というやつが恋しくなってきての」

ふうん……と、アサシンは納得したように頷く。

「しかし――聖杯というのは、思っていたよりも融通の効かんやつのようじゃの。
 一見都合の良い組み合わせのようじゃが、決定的なところでズレておる。
 のう……『人生で一番美しい瞬間に殺してくれる』という『死神』よ」


519 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:29:51 ZvBy0hgM0
死を望む主と、死をもたらす従者。
だが――二者が噛み合うことは、ないのだ。
主が望むのは、自然の摂理のままに老い、朽ちていく死。
従者がもたらすのは、美しい瞬間を、美しいまま切り取る死。

「とはいえこの歪さも趣きというものか。こちらこそ、よろしく頼むアサシンよ」

いや――確か、このサーヴァントの名は。首藤涼に与えられていた仮初めの記憶の中で、隣席に座っていた少女の名は。

「宮下藤花、でよかったか?」
「いいや、それはぼくを指す名前としては相応しくない。ぼくは自動的に浮かび上がってきた存在であって、宮下藤花ではないからね。
 ぼくのことは――」


 ◇


 その死神の名前はね――


 ◇


「ブギーポップ(不気味な泡)と呼んでくれ」


 ◇

――宮下藤花が意識を取り戻したとき、彼女は自分がどうしてこんなシチュエーションに陥っているのか全く理解が及ばなかった。
ここはどうやら屋上らしい。愛用しているスポルディングのバッグを何故か持って、屋上に立っている。
ここまではまだ理解の範疇だ。だが、目の前には――

「首藤さん?」

つい先日やってきたばかりの、転校生がいた。
藤花が目をぱちくりさせて驚いているのがそんなに面白いのか、腹を抱えて笑っている。

「も、もう! そんなに笑わなくたって――」

(……あ、あれ。そういえば……首藤さんがこんなに笑ってるの……初めて見る気がする)

首藤涼には、どこか近寄りがたい雰囲気を感じていた。
だけど、こうやって笑っている彼女は、とても親しみやすい存在のように感じられる。

「あの……首藤さん、どうして私たち、こんなところにいるんですか?」

まだ笑い続ける涼は、目尻に浮かんできた涙を拭いながら藤花の質問に答える。

「ああ、ワシが呼んだからじゃの。ちょいと、頼みがあってな」
「えっ、私にですか?」

自慢ではないが、宮下藤花には自分はあまり出来のいい人間ではないという自負があった。
勉強も運動も人並み程度で、取り立てて特筆すべき特技や技能があるわけでもない。
そんな自分が、見るからに完全無欠の美少女然としている首藤涼に何かを頼まれるだなんてことが、あるのだろうか。

「うむ。用件の半分はもう終わったようなものだがのう」
「え……すいません。なんだか私、ぼーっとしてたみたいで頼みごとっていうのが何だったのか……」
「もう伝わるべきところに伝わったようだから気にせぬともよい。
 だが、そうじゃのう。せっかくだから宮下にも一つ、頼みをしておこうか」

いつの間にこんな時間になっていたのだろうか。
太陽は随分と低い位置に動いてしまっていて、その光は茜色に変わっていた。
夕日に照らされながら学校の屋上に佇む首藤涼という絵面は、まるで一枚の絵画のように美しくて――

「――ワシと、友達になってほしい」

差し出された右手を握り返す以外の選択肢は、そのときの宮下藤花には浮かんでこなかった。


520 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:30:50 ZvBy0hgM0
【クラス】
アサシン

【真名】
ブギーポップ(宮下藤花)@ブギーポップシリーズ

【パラメーター】
筋力C 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具B

【属性】
混沌・善

【保有スキル】
 気配遮断:A
アサシンではなく宮下藤花として行動することで、サーヴァントとしての気配を完全に隠蔽することが出来る。
しかし宮下藤花はNPCと同等の能力しか持たないため、戦闘に有用なスキルとはならない。

 対魔力:C
精神汚染系の魔術に対する強い耐性を持つ。反面、物理的耐性はダメージを僅かに軽減するに留まる。

 世界の敵の敵:B
世界の持つ可能性を閉ざす危険を持つ存在、世界の敵であるかどうかを判別する。
能力の強大さと意志の方向性の二つが世界の敵であるかどうかの判定基準であり、後述する宝具の使用条件に関わってくる。

【宝具】

『自動的に浮かび上がる不気味な泡(ニュルンベルクのマイスタージンガー)』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1
世界の危機に関わる異変を察知したとき、ニュルンベルクのマイスタージンガーを口笛で吹きながら不気味な泡は浮かび上がる。
前述のスキル判定によって世界の敵と見做された存在を相手にするとき、アサシンの全パラメーターは一段階上昇する。
世界の敵を葬ってきた死神としての伝承が宝具となったものである。

【weapon】
『鋼線』
鋼鉄製のワイヤーである。特別な謂れはないが、死神の振るう鎌のごとく多くの世界の敵を屠ってきた。

『スポルディングのバッグ』
スポルディング社製のスポーツバッグ。黒いマントや筒状の帽子といったブギーポップの衣装は、普段この中に入っている。

【人物背景】
宮下藤花はごくごく一般的な女子高生である。素直で明るく、友達にも恵まれ、上級生の彼氏もいる。
だが、世界の危機に関わる異変が起きたとき、宮下藤花の中からブギーポップ――つまり彼女の別人格が浮かび上がる。
ブギーポップとしての彼女は強力な戦闘能力を有し、人間の限界を大きく超えた身体能力を有する存在や戦闘用に改造された合成人間だったとしても圧倒することが可能。
また、女子高生の間でだけ噂されている都市伝説『その人が一番美しいときに、それ以上醜くなる前に殺す死神』の正体でもある。
宮下藤花は自分がブギーポップになっている間の記憶を持っておらず、欠落した部分の記憶は藤花の中では整合性の取れた記憶として改変されている。
そのため、藤花自身は自分がブギーポップであるということを知らない。

【サーヴァントとしての願い】
自動的な存在であるため聖杯に対して能動的な望みを持たない。
強いていえば聖杯という強大な力を得ることによって世界の敵となる可能性を持つ存在を抹消することが願いといえるだろう。

【基本戦術、方針、運用法】
戦闘においては正面からの武力行使よりも相手の心理の弱点をつくことが多い。
世界の敵に対して容赦はしないが、能力、あるいは意志の変化によって世界の敵足り得なくなった場合、命までは取らないこともある。


521 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:31:27 ZvBy0hgM0



【マスター】
首藤涼@悪魔のリドル(アニメ)

【参加方法】
詳細は不明。強く願ったわけではなく、半ば巻き込まれる形での参加。

【マスターとしての願い】
普通に年を取って死ぬこと。

【weapon】
特になし。原作において爆弾付き首輪を武器として使ったことがあったが、涼自身に製作技術があるかは不明。

【能力・技能】
不老・長命(ハイランダー症候群に起因するもの)
暗殺者であるが、詳しい手口や能力は(少なくともアニメ放送では)不明。

【人物背景】
白髪が特徴的な少女。達観した性格や特徴的な口調(一人称がワシ、語尾にじゃをつけるなど)が目立ち、精神年齢は相当高い様子。
彼女はハイランダー症候群という不老・長命の病にかかっており、実際はかなりの高齢(少なくとも100歳以上)。

原作では暗殺の報酬として「普通に年を取って死ぬこと」を希望しており、自らの不老・長命を好ましく思っていないようだ。
しかし確実に暗殺を成功させることが出来る場面で敢えてゲームを仕掛けたりと、自らの願いに強い執着はないようである。
(希望を叶える方法が「全世界の高名な医師に研究を進めてもらい治療法を見つける」という不確実な方法だったために本気にならなかったという説もあるが、あくまで考察の一つ。)

過去に一つ年下の大切な男性がいたが、いつまでも年を取らない涼と段々と老いていく男性は最終的に離れてしまうことになる。
別れから数十年経った今でもその男性の誕生日を重要なパスワードとして設定したり、未練は完全に断ち切れていないようだ。

【方針】
強い願いではないため、積極的に優勝を狙うかは不明。


522 : 首藤涼&アサシン ◆BATn1hMhn2 :2014/07/04(金) 19:32:33 ZvBy0hgM0
以上で投下終了です。誤字脱字、矛盾点など見つけられましたら御指摘いただけるとありがたいです。
余談ですが7/14は涼おばあちゃんの誕生日ですので祝ってあげてください。


523 : ◆Z9iNYeY9a2 :2014/07/04(金) 20:42:18 V8epOy0U0
すみません、>>397の作品を破棄させてください


524 : 神峰翔太&キャスター  ◆Gc3b00.81E :2014/07/04(金) 21:02:15 IB.qCq7k0
神峰翔太&キャスター、投下します


525 : 神峰翔太&キャスター  ◆Gc3b00.81E :2014/07/04(金) 21:03:01 IB.qCq7k0
.


音楽とは、原初の力である。



   *   *   *



「神峰ー!」

月海原学園の廊下で女生徒に呼び止められる少年が一人。
彼の名は神峰翔太。
ここ月海原学園の一年生で、吹奏楽部に所属している一見どこにでもいる少年だ。
だが1つ普通と違うのは……彼には特殊な力がある。

――神峰翔太には心が見える。
正確に言えば声が彼の共感覚(シナスタジア)を通じて、擬人化したハートに見えるのだ。
今も目の前の少女の胸の中央――心臓辺りに、そのビジョンが見える。
だが……

(何なんだ……何なんだ、この心は!?)

翔太の瞳に映るその心は異常であった。
擬人化されたハートが『TV画面の中に収まっている』のだ。
ハートは見える、感情もある。
だがそれがまるでTV画面で再生されているかのような――そんな、声をしているのだ。

こんな心は今まで一度もなかった。
これが一人なら変わった心の持ち主だと自分に言い聞かせることもできただろう。
だが――自分以外のみんなが、視界に映る生徒たち全てが、その状態であった。

「なー、吹奏楽部を取材させてくれよー。
 中々お前のところの部長が首を縦に振ってくれなくてさー」
「あ、ああ……」

自分に話しかけてくる日に焼けた肌の少女。
確か新聞部所属のクラスメイトだっただろうか。
勿論この少女の心も『モニタ越し』に見えている。

「なんだよ、気乗りしねーって顔だなぁ」

こちらを訝しんでいるようすが、モニタ越しに見える。
まるで『そうすることを定められた』プログラムのようだ。
こちらのリアクションに対し、反応を返す……まるでビデオゲームのような。
それを確かめるために翔太は口を開く。


526 : 神峰翔太&キャスター  ◆Gc3b00.81E :2014/07/04(金) 21:04:14 IB.qCq7k0

「なぁ……ウチの部長ってなんて名前だっけ」
「おまえなー、自分のところの部長ぐらい覚えておけよー。■■■■だろー?」

違う。
何が違うとは具体的に言えないが、その名前にとても強い違和感を感じる。

「……打楽器のパートリーダーは?」
「おやぁ、アタシを試してるのか? 受けて立つぜぇー? 誰にも細やかな対応をする■■■先輩だろ?」

違う。
自分が先導して皆を引っ張る、雷のような力強い音だったような気がする。

「……トランペットパートのリーダーは?」
「おお、確か女だてらに豪快な■■■■先輩だよな?」

違う。
暴君のような、しかしそれでいて繊細な心を持つ音だったような気がする。

「……サックス奏者は?」
「なぁ……お前、大丈夫か? ……お前の親友の■■■だろ?」

ああ、――俺はこの違和感に、とてもじゃないが耐え切れない。

「あっ、オイ! 神峰!」

背中に女生徒の声を受けながら、翔太はその場から逃げ出していた。

目に映る全てが出来の悪い書割のようだ。
耳に聞こえる全てが不快な雑音のようだ。
すれ違う生徒たちが何事かという表情をして自分のほうを見ている。
なのにその心はTV画面に写った偽物のビジョンとしてしか翔太には感じられない。

自分の感じる世界が、いつもと違う。
彼を襲う、自分だけが異分子のようなこの孤独な感覚。
まるで昔に戻ったみたいだ。

(――待て、昔? 昔っていつだ?)

音楽室/掃除/見覚えのない木片。
バチバチと断片的な記憶が脳を焦がす。
だが真理には至らない。
届くようで届かない、そのもどかしさに気が狂いそうになっている。
自分の感じる全てが良く出来た偽物で、自分自身すらもその中に埋没していく……そんな薄ら寒い恐怖が周囲から襲いかかってくる。

(誰か、誰でもいい! 誰か俺に、"本物&