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まとめてくれているサイト様
やる夫短編集阿修羅編様（初回〜近藤回まで）
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/
やる夫短篇集地獄編様（上記以降）
ttp://mukankei961.blog105.fc2.com/
.
まとめサイト続き
やるやら書庫様
ttp://yaruyalibrary.blog.fc2.com/
Apple-Polishing Articles様
ttp://applepolishing.blog.fc2.com/
一スレ目
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1372069866/
前スレ（五十三スレ目）
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1423915942/
.
今回の投下で新選組もいよいよ終焉。
ただし話はまだけっこう続きますが、
最後までお付き合い願えると、嬉しいです。
今回は小ネタなしか、このスレで終焉まで描けそうだしなあ。
相馬には悪いがここのシーンを死んでない沖田とか斉藤あたりがやれば、京都や試衛館以来の新選組として話が一貫するんだろうな
沖田さんは病死
永倉さんは江戸の藩邸に引きこもり中か
いや新撰組が衰退していく過程の前に入った相馬が新撰組の終焉をやるからこそ、意味があるんじゃねえかとも思う。
新撰組は終わっても、最後まで生き残った人にはその後の人生もあり、さらに時代は明治近代へと
激変する。箱館戦争の終結は新たなスタートでもある。
さらば新選組…
よくここまで一つの組織として保ち続けたもんだ
生き残った連中見ると前野五郎は御陵衛士の一部と仲良し
斉藤一も新井と仲良かった
うーーん
>>13
もっといまっせ。
田村銀之助とか、久米部正親とか。
斉藤一は、軍じゃなく警察を選んだのは警察が新撰組と
似たような組織で水があったからなのか？
乙
ここまで人気出るとは
>>19
同感だけど、多分、別の似たような組織があったとは思う
同じように後世に人気が出たかどうかは、やっぱり違ったと思う
よく戦ったな、では済まないかもしれないけど。
よく戦った、と言ってあげるのが一番よい気がする。
乙！
相馬は人から引き継いだものだから、凄い必死にやって降伏にも色々葛藤あったろうな
会津の養子になった容保公と同じく自分が作ったものじゃないだけに、罪悪感とか凄いだろう
しかし古参は２人しか生き残っていないのに日記がないせいで知名度皆無の尾関ェ…
永倉・西村に次いで島田って感じがするわい。
みなさんどういう所を行ったことがある？
近代戦戦うにはちょっと酷だろって思いつつ一周歩いたよ
小銃での防御施設だから実際はかなり狭くて小さいんだよな
あと姫路の亀山本徳寺と宮古湾と野辺地いきたい
別の用事で行ったので、それぞれ見るべきところなのか、単なる町おこしなのかは確認してない
しかし秋雲だけはひそかに戻るのであった
そして後日に詳細報告を姉妹たちからせがまれる
明日午後八時より投下予定。
十数話ぶりに戦争シーンが無い。
でも重要人物は死ぬ。なんてスレだ（白目
画面外でいっぱい出てはいるんだけどね。
榎本軍の戦死者は一千人前後で、元々の数が約三千だから
三人に一人は死んだことになる。
どんなとこでもそれを言い出すのがいて困る
こんだけボコられたら戦死者が百だろうが五百だろうが
壊滅でいいんじゃね、と思う適当なワイ。
個人から数量としての戦争に
南北戦争でも死者の数がどっと増えてるし
弾薬が行き渡って、輸送が機械化されると一気に増える
いうしね
壊滅になっていなかったなあ。
ソースを見たことは一度もないんだよなぁ
誰が言ったかとかどの本に書いてあったかとか知ってる人いない？
数的にはそれなりに見えても、実動戦力とは考えられない疲弊した部隊になると思うので、
そう言うのを含めての話ではないかと。
ゲームなんかでは1万の兵が3割減ってもまだ７千あるとかになるんだろうけど、
現実では戦死３割はかなり悲惨な状況だと思う。
恐怖の伝播とか心理的な問題も出てくるから、士気にも影響でるだろうし。
部隊規模も連隊か旅団以上
火器のない時代の戦争では当てはまらないと思ったほうがいい
幕末なら近代ほどでは無いにしても、新政府側には火器もそれなりにはあったろうから（艦砲射撃まで食らわしてるし）
＞＞三割壊滅
米軍か陸自かの図上演習のときの判定基準って聞いた気がする
陸戦研究って雑誌のどっかに載ってたんじゃなかったかなあ
以前にネットで話題になってたけど、どこが震源地かは不明だったね
三割壊滅に関しては、近代の軍隊は弾薬や燃料の消費などの関係上、半分以上が輜重兵などの後方部隊だから
全体の三割やられる→戦闘可能な部隊のほぼすべてがその能力を喪失
だから、壊滅として扱う。と聞いたことはある
前線の戦力としてはそれでほぼ空ってこと
数万の奇襲をしてきた側が百人切るまで戦争し続けた例もあるけど・・・
戦友愛とか言ってでも前線から離脱する理由を見つけたがってる類の兵士はどこにでもいる
そもそも戦場で一割損耗とか明確に分かる訳ないしｗ
全滅＝全員死亡じゃないってことでミリオタが言ったのが一人歩きしてる感じがする
そもそも、その判定基準からして5割で潰滅って話も聞いた事が有るくらいだｗ
ゲームがとガンパレとかでも使われてたね
管制機さえ飛んでればいい空軍だとまた違うわな。
歩兵中隊40％に達したときが戦闘力の限界であったといわれる。
同じく防御では師団30％、歩兵連隊40％、歩兵中隊50％が限界であったといわれる。
(中略)
米軍資料の数字は、第二次大戦間の数多くの戦闘の調査結果から導き出されたもので、
戦闘力の限界を見積もる目安としては貴重なものである。
しかしこの数字を戦術研究に利用するにあたっては、第一線部隊の戦闘力の限界が
単に人員損耗率だけで決定できるものではなく、特に小部隊においては指揮官の損耗が
その戦闘力の限界に大きな影響を及ぼすものであることを理解した上で使用することが望ましい』
武岡淳彦「湖桂作戦体験記」
とかなんとか
これ以上は交替させるなりしないと崩壊する、らしい
だからその報告を受けたらその部隊は下げて再編成しないとダメ
という話。シミュレーションゲームでもモノによってはこれを体感できる
撤退戦で大きく損害を受けようが、不利になったら撤退しないと
一方的になぶり殺しにされてしまう。格闘ゲームみたいな瀕死の状態から
一発逆転はほぼ無理だよ。瀕死になったら攻撃の威力が落ちる
これがこの時代に適用できるかは知らないけど
３０％が損耗したらその援護に６０％が必要になるんだから９０％が戦闘不能
つまり壊滅って考えるのでいいのかな
寝落ちした……
申し訳ありませんが、本日の投下は延期で。
>>69
分かった。やってみる。
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| :ｲ .::/.::{,ｨ７弌ﾒ､/´ ｀￣￣￣￣´７/.: .::::/.:::::/.:/.::::::::} 官軍ーーーー！！
|./ il .:/ .::::ﾄ､｣ｆ斗'′ //.: .::::::/.:::::/.:/.::::::::/
|:! ￤:i:{ ::i::| ヽ ＿＿__,｀ヽ, /ｲ.:::: .:::／.:::, くY:::::::::::,ﾞ
|{ | :ﾘ ::{::| ､ニ, -‐─‐‐ｧ′ /.:::::／/.::／〉 l::::::::::::{ いろいろあったけど俺は降伏するぞーー！！
| ! :!ﾊ V / /.::／／／ _ノ.::::::::i::|
l 小 :! .:ヽ、 } .ノ /／／'" ﾉ｀7.:::::::::::i::::|::!
_ﾉ | ﾄ. !.::::/ ＼ └-‐ ´ ´ /.:::::::::::::|:::{ﾘ
ﾘ} {:::/ }:ﾄ､ ｀￣ . ´ /.:/::::::::!:::ﾄ､|
ﾉ.: メ、 /.::i::.ヽ _ -‐ ´ /:,ｲ:::|:::::ﾄ､|≧-
'⌒´ ノ イ::/ 二二二｀仁二二二/二|:::ハ＞ ´
|ハ { } | _〈 〉- ､ -'‐ ´
, -‐- . } | | | {r┐!.｣⌒
／三三三三三三三三三≧s｡
,ｨ'三三三三三三三三三三三三≧.
,ｲ三三三三三◎三三三三三三三三!
,ｲ三三三三三≫",,zzzzzzzzzz三三三,'. ,'
/ﾆ三三三三／／三三三三ノヽ::::::ゝ三}. ,'.
{三三三三／／三三三三>'",, -‐|:::::ﾄ:::::::二ﾆ=-. ,'
ﾏ三三三ｱヲ三三‐7::::::: / ｲ (i)イ}::::,':::::＞､,----'
寸ニﾆ|:::::::|´ ＞ミ}:::: / '¨´ ,':;ｲヽ::::::::::::::￣￣￣
寸ﾆ!::::::|,く__(i),'::::/ ,'ｲ ﾘ ﾂﾉ￣￣¨¨''''' 日本の夜明けだ！
⌒ヽ ヾ:::::ﾍ ,'::,ｲ l ｀ _,,.イ{ ／´ |
､ ヽー────ﾐ ／:::::::::ﾍ {ｲ ,, -‐''"-‐ﾏ { ヽ |'
州ﾊ ヽ ｧ‐､ ヽ ／::::::::ハ:::::ﾍ 寸-‐''":::::::::::::} | ＼ 0 |. 万歳、万歳、おおぉぉォッ、万歳ァィ！
州州', ヽ ゝ ｀ヘ ヽ ,.イ::::＞ﾃへ::::::ﾄノ¨ヽ＼::::rﾆﾆ‐''‘ /! ＼
州州ﾑ ヽ ', ,..イ:＞'" { ヾ{ }ﾍ>..､¨´ =彳／ ﾘ }ﾉ ／
州州州 ,..イ:::::／ `ヽ'､. } ゞ､≫==≪=／ ／￣
州州州} ／:::::::／ ＼ O . | ゞ ｀ヾﾏ'' _,...イ
州州州i}. ,ｲ:::::::／ﾄ､ ヾ｀ヽ i! ＞ 彡/ ○ｨ ミ､
州/=/==ヽ ,ｲ:::::／ ', ヽ ＿＿＿ノ ,' ゝz､ ＞ -====
{=ｧ==ノ州ｲ::::／ ', ﾑ} |≧zz､___
==|=ｲ州/::::,ｲ ヽ / }. ﾑi:} ',:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
ニYﾆ州i:::,ｲ州', ＼ /. } ﾑ:i:iﾊ ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞､.
-‐ｲ｀‐-== _
/´ ｀ヽ
/ ィ‐‐-ヽ ､ _ ゝ、
／ / ヽﾉ ｀ヽ }
´／ ヽ ' ﾉ
／ _〈 ,rzf{≧=tx.,_ヽ__{_ r ,
ノ / ﾍ, ´ ゞ=ﾆ彡' {ﾆﾆﾉ ｉ´ ｀i
｀ ・ 、 ゝ_ゞ ヽ } .! iヽ
≦, ', ＿ ' ,' | | こうして新選組の生き残りは
/∧ / ｉ´ } ﾉ ヽ ｉ { レモネード屋になったり
´ ﾉ{ ｀・ ｀_ ｰ '/｀¨´ / } 坊主になったりして
＿＿＿＿} ｀ ‐- ､ 〈､¨´ ｀ヽ { }
. /´ ヽ ', ', /ヽ .{/{｀ ____ ヽ {
/ ', ', ',＼{ { } { .| ヽ', 戦後を暮らしましたとさ
. / } , , ヽ/ | | ', ',
/ ｉ ＼ ＿/ | | !
／{ ' } ´ ｀￣ ', ／ | '
. { / ' レモネードshop , /´ |, ',
. / /. / ヽ { }
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
. | （ ●）（● ） |
. | （__人__） │ めでたしめでたし
| ｀⌒ ´ |
. | |
. ヽ / 完
ヽ /
> <
| |
| |
ほんと、文章にするとあとこれだけなんだよな……
水戸内戦に巻き込まれた連中は扱いますか？
>>73
久米部正親の隊士別伝をやった時、ちらっとだけ触れる予定。
ちろっと水戸内戦調べたことがあるんですが
滅びの美学なんて欠片もない欝展開満載の殺戮で
詳しくやるとSANチェックものですからね
さて、あと菱餅一個…
ちょっと調べてこよう
みんな
いなくなった
水戸内戦の末法ぶりその一。
敵対者をぶっ殺して首を晒す
↓
腐ってきたんでほかす
↓
それを非人が拾う
↓
非人「おう遺族の皆さん、首を渡してほしけりゃ金払え」
.
水戸内戦の末法ぶりその二。
田中愿蔵という天狗党の幹部。
ある宿場町に「三万両出せやオラ！」とねじ込み、拒否られると放火。
二百三十七戸が焼失。
後日、別の宿場で同じことやって、こっちでも七十七戸が焼失。
ちなみにこいつ、事件当時二十歳。
芹沢みたいなのが集団で跋扈していた世界、それが幕末水戸である。
コワイ！！
.
先祖に似てさぞ凄いことしたんだろうと調べたら、ドン引きした記憶があるｗ
天狗党と水戸内戦についてはほんと弁護も何もできん
どこぞのスレでは水戸藩は常陸ごと消滅していたなｗｗｗ
頑張るポイントが間違っている
斉昭の死後（1859年）あたりから激化するらしいけど、斉昭の死自体は関係していないそうな。
>>84
藩ぐるみで内ゲバしてんだよ、言わせんな恥ずかしい。
……あそこ見てると、新選組の内ゲバなぞ
子供の遊びに思えてくる。
長州も薩摩もなかなか殺戮の嵐がひでえな（白目）つーか周布殿ってまともだと勝手に思っていたけど、そんなことなかったぜ！
元々火種があったところに密勅食らって倍率ドン更にドンみたいな
斉昭や水戸学云々よりこれに尽きると思う
副将軍とか御三家とか言っても内実は幕府の援助がないと体面保てない藩なので
主流派になると御三家藩士として(幕府のお金で)うなぎ美味しいです
非主流派になると内職でうなぎの串を削る日々
で、主流派になるためならなんでもありになる
超格差社会オソロシス…
なんか維新志士の間だと水戸の志士ってなんかそれだけでスゲーと思われてたんでしょ？
ＤＱＮ自慢がまかり通る辺り、やっぱ志士ってＤＱＮだったんかなぁ…
「ああ。長州は家族を連座させないだけ平和だな」
と思ってしまうのが水戸藩
人殺せる武器があり心得もあった奴らが多すぎて油注いだ感じ？
斉昭：攘夷のため最新兵器作るからお金だして！
幕閣：お、おう…(うるさいしお金だしておこう)
斉昭死後
藩士たち：ヒャッハー！この最新兵器で敵対党派は消毒だ〜！！
ぶっちゃけ斉昭が生きていたころから何度も問題起こしているからなあ水戸藩士は
なにしろ藩主が止めろおちつけと言っても聞かずに暴れるか脱藩して暴れるかで
水戸藩首脳部自体はそこまでバカなことはやってはいなかったんだよね途中までは
よりにもよって討幕派の聖典の水戸学の本場になってしまった
この時点で幕末のグダグダは約束されてる
おまけに次期将軍の件でも幕府ともめたりして…
水戸の内ゲバは斉昭が世継ぎになる際にあったお家騒動が遠因なのよね
藩の家老とかの上層部は家斉の息子を養子にしようとしてて、軽輩や前藩主(斉昭の兄)は斉昭を推してたの
で、そこら辺のごたごたをすっと引きずっちゃったのよね
斉昭のブレーンが藤田東湖とかの思想家だったのも、藩政に携わる上層部に軒並みそっぽ向かれちゃってたからなの
薩摩藩の場合由羅騒動ってあったけど、斉彬と久光兄弟の仲はそんなに悪くなかったんだよなあ・・・
俺達の世も遙か未来にはなんと言われているやら
それも楽しみではある、誰が女体化されるのかとか！
鎌倉からずっと続く武士の面倒臭い部分を、太平の世が続いたのと
お上が腰抜け化したのでこじらせた中二病って印象しかない＞攘夷志士
よく言われるけどアレだな、日本赤軍ばりにこじらせた左翼学生運動そっくりだ。
財政改革で改革派VS保守派の派閥対立やっていた経緯があるから
それが拍車をかけて酷い事になっているんだよな
それでもやはり戦後政治家、特に昭和後期以降の人物への女性キャラ起用は
実物をよく知っている（しかもクセの強いオッサンが大半）だけに違和感あるというかさすがにちょっとな
さすがに左翼学生と一緒にするのは気の毒というかバカにしすぎ。
連中に国を引っくり返して権力を奪取するなんて構想力も実行力もあるもんかね。
本人でなくても子や孫は普通にご存命なんだよねえ
以前に別スレの雑談で、自分のスレでやる夫役だった人の子が大学の教授でゼミ受けた
と言う作者がいたｗ
それは時勢の違いもあるだろうし、何より運動全体をみればピンキリだって話では？
攘夷志士だって、はたして新しい国づくりの構想を具体的に実現可能なレベルで
持っていた人がどれほどいたか
十傑の中にだって、途中から持ち始めた人もいれば、おそらく最後までなかったろうなあ
なんて人まで様々ですし
学生運動のあいつらが引き合いに出されるのは志の多寡の問題じゃなくて
親に食わせてもらって社会的責任も果たしてない分際で
運動にのめり込んでいって、ごっこ遊びで大学終わればあっさり保守化してちゃっかり就職、
そんなんばかりな点だろ
もうやめて！幕府に食わせてもらって御三家の責任果たさない分際で
攘夷にのめりこんだ水戸のライフはもう０よ！
昭和前期であれば、東方キャラでやってる動画を知ってる。
攘夷志士を昭和の左翼に例えるのはなあ、ちょっとズレてる気がするんだよなあ
なんていうか、「徳川幕府＝日本政府」という前提がすでに違うし。
既存の藩(=国)を無くして朝廷に主権を移譲しようっていうと、どっかの国連至上主義っぽいし……
でも「王政復古」っていう、わけのわからなさ
幕末で尊王じゃないやつなんかおらんし、そもそも攘夷っていうのも「外国文明学んで攘夷しようぜ」っていうのもあるし。
実も蓋もないがだから何やねん
個人で見ても、長州人でボンボンで親の財産で、ってそれなりにいるよねｗ
（もちろんド貧乏な人たちもいたけど）
お武家出身の者ははたらかなくても一定の禄を受けられたわけで
維新後の自由民権運動も当初は秩禄処分に不満な士族の受け皿でしかなかった
最近でいえばリビアの革命だって産油国の無業者の若者が大勢参加したという
賊軍の処罰に寛大だった革命といえば１９９１年のロシア８月革命
ゴルバチョフ書記長監禁したクーデター組の政権首脳たち
後で下院決議で恩赦で釈放された
ちなみに革命の直後の政争でエリツィン大統領にたてついた最高会議議長らも
逮捕後同じ下院決議で恩赦になってる
茶番じみている気がして自作自演かと勘繰りたくなる
薩長＝赤軍はさすがに無いよ。
赤軍に相当しそうな草莽層は禁門以降、だいたい潰されたよ。
ケツ持ちのいないテロなんて、状況ひっかき回すのが精々だから
イギリスの名誉革命もどうだったんでしょ
後でジャコバイトの反乱が起きているのおいといても
オランダ軍にイギリスの首都進攻を当のイギリス議会が招致しているんだよなあ
ちょっと前まで英蘭戦争を再三していたというのによくそんな気になれる
一度はロシア軍撃退したのに
初代大統領暗殺後外国の影響うけたイスラム過激派と対立するグループとで内紛起こしてgdgdに
まともな指導者がいなかったのかな
それとも人口規模からしてもともと独立国になるのは無理だっただけなのか
私有財産制度と資本主義を否定しないまでも抑制しようという動きは
昭和初期には左翼だけでなく右翼とされる面々にもあった
というよりアメリカでフランクリン・ルーズベルトがニューディール進めたり
ナチスドイツが相続税重くしたりと世界的な流れ
良く誤解されるが（ワザと？）
彼が言ってるのは歴史上格差が減少したのは２０世紀中庸戦争で資産が破壊されたのであって
資本主義社会が発展した訳じゃないそうだ
二つの世界大戦時の大規模な資産課税がそれを可能にしたが近年また減税措置で資産格差が増大して
かつての状態に戻りつつあるようである
東西冷戦が崩壊してから金持ちが重税に我慢しなくなったってのがある
新自由主義煽り、気に入らない負担相手に「社会主義」呼ばわりも、
マスコミ操作の賜物、プロパガンダだわな
そもそも１９世紀型の資本主義ってある程度成長したらデフレ＝恐慌になるの繰り返し
大英帝国でさえこの時期債務不履行＝デフォルトになったことがある
低所得者、下層階級への底支えなければ資本主義なんてすぐ破たんしてまた持ち直すの繰り返し
李氏朝鮮の両班の抗争みたいだな
藩士の人数が領地に比べて多すぎたのか
光圀以降土地が荒れて収穫高も悲惨
なのに無理に搾取したせいで名主の家も次々没落するありさまだったという
それ以外にも色々原因があるんだけど
名主が没落とか、なんか色々突っ込みどころがあるものばっか読んでるのは分かった
(伊能忠敬も名主)
高校日本史でも出てくるので注意しよう！
水戸藩は名主の呼称を使用せず庄屋と呼んでいたって聞いたことあるけど？
なんか理念と現実の隔離が伺えるような…
(おそらく入国した当初の旧佐竹名主層の意識改革のためだったんだろうけど)
ソースが歴史漫画ばっかだとこうなるのか
つまりはそういうことだ
ちょっとテンション上がらないんで、雑談所で短編やります。
この後すぐ、七時から。
胡亥様の皇帝論
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12368/1425207987/
誰が趙高やるんだろ？
政権にとって演出って大事だ
やってることは秦とどっこいどっこい
こう考えると、一体何のための秦末騒乱〜楚漢戦争だったのか
と考えたくなるなあ
トップをすげ替えただけ、という暴論に飛びつきたくなる
（いいわけでもないけど）
秦が滅んだのは、始皇帝の死後に法治の行き過ぎを是正できなかったことと
胡亥と趙高が法治体制の国なのに法制度を滅茶苦茶に弄って壊してしまったこと
劉邦の後に呂后や文帝が天下を落ち着かせたように、始皇帝の後継者が
そういう統治が出来ていたらあるいは
まあトップ挿げ替えただけってのは新と後漢や隋と唐にも言えるんだよなあ
あと劉邦は反乱を全部鎮圧できたってのが大きい。
秦の場合、章邯が項羽を倒したとしても、
上が胡亥と趙高のままだからアウトだったろうがｗ
もし英布や韓信の反乱で漢王朝が倒れてたら、
「劉邦や蕭何は秦を倒しながら、秦と全く同じことをして
民を疲弊させた暴君と佞臣である」、と記されたんじゃないかね。
それと、明日からこっち再開します。
お待たせして申し訳ありませんでした。
あの時代にこういうことできるのは本当にすごい
うらみつらみだけで記述したみるのも司馬遷および父の談や司馬一族代々の悲願としての仕事を侮辱することになりそうな
美談しか書かない史家は問題だけど、恨みの念だけしかない史家も同じベクトルで問題だよなあ
南北朝時代の北斉で書かれた北魏の歴史書だけど
敵国東晋の元帝は「不義の子で、皇室の血は引いていない」だの
「南朝の連中はタヌキけだもの」など書いていて後世の評価は非常に低い史書だとか
司馬懿は家伝によれば周の記録係の家系で、先祖は秦の司馬錯から
家系としては別ですね
騎兵なり戦車なりの武官の一族が名乗るようになった姓だったのかも
だから戦国時代の秦や趙では多い姓だったとか勝手に想像してみる
という学説があるそうですぜ
皇帝だから演出しないといけねえ、という発想が劉邦になかったから、ああなったそうな
まんま、軍事関係の役職で「司馬」「大司馬」という職名がありやすぜ
司馬を氏とした人（明確に他の姓が伝わってる人）で有名人だと
斉の将軍に司馬穣且（本来の姓は田）なんて人がいる
読み返したら自分の書き込みながらなんだこれｗ
二行目は司馬遷でよろしく
しかし司馬遷の氏は司馬錯からきたのだろうが、それ以前の周に仕えていた頃はなんだったのかね
実際に司馬姓は他にいるんだよね
楚漢戦争期でも、趙の司馬ゴウに秦の章邯に従った司馬金欣に、元陳勝の臣下で章邯に下った司馬イ
本日午後八時より投下予定。
まだ本調子じゃないんで、久米部正親の隊士別伝。
孔子の子孫を自称する家は存在する中国
司馬という苗字は現存するでしょうか
明代の朱元璋の子孫の家は存在するという
孔子に関しては普通に本当に子孫な家は多いぞ
歴代王朝に保護されまくっている家系だから必然的に子孫の数もものすごく多くなる
赤穂浪士の武林唯七が、孟子の子孫ってのよりかは確実性が高いことになるのかな
では始めます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
近年の新選組作家の大御所に、
浅田次郎先生がおられる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ 壬生義士伝 ＼
＼ ＼ ＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼ ＼ ＼ r´ ´＼ ＼
＼ ＼ ＼ ( ＼ 輪違屋糸里 ＼
＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ＼ ＼ ＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´ .＼ ＼ ＼
＼ 《 三三三三三三三三三= .＼ ＼ ＼
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＼ 《 三三三三三三三三三=
r´ ´＼ ＼ ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
( ＼ 一刀斎夢録 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
┏━━━━━━━━━━━───
┃
新選組三部作を執筆し、
いずれも大ヒット。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そしてこれらの作品により、
新たに注目を浴びた隊士が何人かいる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
´_｝ i .‘，
_｝^ー‐- ． ＿ ´_｝ | ハ
＼ ｀丶、 ＞ -‐_ ￣ ｀丶.l } 、
＼ _＞ ／ ´ ＼ │ ＼
＼ ｰｧ ／ ｀ 、 ＼ ＼ |､ ＼
イ / 〈 ＼ ヽ ∨ ハ ‘，
.ﾉ / i /^:、 . ＼ ＼ ハ V_ }＼ i
⌒.′ ′ ＼ ＼ ＼{ ＼ ｉ| |_／| ＼}
r‐ｧ-‐…‐-く^iﾆﾆﾆﾆ| l ｉ| _ ＼ ＼斗‐＜ __ | | _ | 》 「壬生義士伝」の主人公
.V-‐'^弋_r┬辷.ﾉﾆﾆＮ |{ ｀ ｰ ＼{＼{ rJ芯｀ﾝ .|_／|､___ ｲ
〈: : : : : : : : l 〕⌒ﾆﾆ.|ｉ | ｧf芯 弋じ:｝.| .|_ノ八 i|
. ＼: : : : :⌒ :く |ﾆﾆ|| 小.〈 Vい ; ￣ ﾉ .|／ ＼八 拙者などがその代表でござるな
. ＼ : : : : : : ＼｣ﾆ=八 │ : ^´ ′ ／/ } . /＼
＼ : : : : : : ＼_/ ＼| ∧ _ -‐ｧ ′ / ﾉ/
丶: : : : : : :/ / / 込、 ｀こ ´ / / ／}/
＼: : : :/ / / ＞ . _ ｲ / .／
＼:/ , /ｰ- __ .〕T爪} /／-‐ｧ'^ｱ⌒Y
| ／/ .／ ／＾⌒ｱ ﾉ: ::.| ./ｱ'^ ／／⌒丶、
|i ./ .′ / ′ ／.イ: : : :| / ′./ ./ __＼ ＿__
八{ ＼ ′ :/ ／／: :}ｧ-‐:.}／/ / ′ ／: : : :.丶／∠ﾆ=‐ 、
＼{ / _. ィY⌒Y : ／＾／ .ｉ | ′: : : : : : { 〈ﾆニ＞‐ ＼_
-‐=_ｱ : : : : ＞: ´／ .／ | ト ._ |: : : : : : : :.:＼V´ ∠ﾆﾆﾆ=‐ _
／ ／／: : : : : ／: : : / / | l /^７ｰ :_: : : : : : ノ 〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-._
【 吉村貫一郎 】
.
/.:.:./.:.:.:.:.:.:／..:.:.:.:.:.:.:.:|／.:.:／＼:.:.:.:＼:.:.:.＼＼:＼＼
/.:.:/:.:.:.:.:.:/:.:/.:.:.:∠二三／.:.:.:| ＼:.:.:.:＼.:.:.:ヽ:＼:＼＼
.:.:.:/:.:.:.:.:.:/.:./:.:.:.:／.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.ヽ:.:.:.:ﾊ:.ヾ:.:＼ヽ
:.:.:|:.:.:.:.:.:/.:./.:.:,イ:.:.:.:／ |:.:.:.:.:.:.j ヽ､:.:ハ.:.:.:.:l.:.:.:ヾ.:.:＼
:.:.:|:.:.:.:.:/:./:／ ｜:.:/ |:..:.:.:.:/ _＿_ ﾍ.:.:.:ﾍ.:.:.:|.:.:.:.:',＼.:.ヽ
:.:.:|:.:.:.:.|.:.:,ｨ=＝T':7 ｌ:.:.:.:/'´ ￣ ｀㍉､ ﾍ.:.:.:ﾍ:.:.ﾄ、:.:.:.', .＼!
..:.:|.:.:.:.:l:.:/ ﾚ′ |.:./ ＿__ ヽ.ﾍ.:.:.ﾍ:.:|::＼.:.:.:',
:.:.:|:.:／ﾚ' ,ｨｴ幵卞､ ﾚ′ 〃,r=二ミz、 ﾍ.:.:.:ｌ:.l::::::l＼.:.',
:.:.:l∧ 〃 ん:::7 ,ﾊ ん::（ ﾊ. ㌔ ∧:.:l::「ｌ:::|. ＼! 美男五人衆の一人な僕も
.:.:l 〉 〈i. |ﾄ､:::しノi |ﾄ､::::::j:i| i〉lﾊ ﾍ.:ｌ:| ﾄ､! 「輪違屋糸里」で
∨ 〈∧. 弋入;;ｿり ＿ ゞ'ｭ匕り l ｲ ,ﾍl:|ﾉ ちょっとした脇役で出てたね
＼ ,ハ ゞー‐'f´ ヾ-r'￣ヽ ￣´ / ／j,!
廴ﾊ ゞ__ノ . 廴__ノ /ｰイ
＼ ∠
＞ 、 tｭ _ ィ ´
＿≧ﾄ 、 , ＜ ﾄ､
, ‐一＝: : ／/.｜ ￣ _ ／ ト、
/: : : : : : : ／: :/ | _, r -＜ /: : 「ヽ、
. //: : : : : ／ : : ｲ ,代 ,ｲ: : : | : : ＼
| l: : : : : : ＼ :_/.レ!::::::＼ ／/ : : /: : : : : ＼
【 馬詰柳太郎 】
／／ |
./ / !
/ 厶ィ＾ーｧ{_ _ -‐ ｱ}
、 . ⌒/ ′ く .｢￣ ｀丶、 ´ ／/
○イ ／.′′ {Y⌒ _ ＼ ィ /
} ＼/ { ,{／⌒ , ´ ＼_∠｛_ /
〈 }′ ∨ ／ 厂 ｀V＾.′
} /{、 厶 ,斗-‐／、 ／ i ∨
V .} ＼.′ / ／ . イ: | |
./∨＼i{ ‐ｧ=zミ、-‐ｧ ´ |-‐ト､.| } そして今回の隊士別伝で紹介するのは
/ 圦 | | {ﾄ:J: :ｉ＾ / ﾉ | | ./
. ″ { /＼| | 乂_ン ,芯㍉ ﾙ′ {
{{ }″ . | l 、、、 ん:ｿ ﾉ ／ }i |＼ 「一刀斎夢録」で名脇役を務めた……
廴丿 .| | _ ､ ｰ' ∠ イ |ｉ ハ}
/ |i. |＼ ｛_ ｀> ' ' / │|ﾉ ハ/ {
{ -‐八 V__＼ _ . イ_: ！|／ {
./ ＼ Ⅵ : ｀T爪≪ ＼_〕 }
′ ＼{ ＼: : ‐-:ミ: ｀: :＜ ｰ-
{ .V＼ ＼: : : :＼: : : :｀: : ､ ｀ 、
八 .′ ＼ ヽ: : : : ヽ: : : : : :｀Y
＼ -‐‐{ V ハ: : : : ‘，: : : : : | l }
ヽ´ : : : 八 }' }: : : : : }: : : : : :.| | ﾉ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/~｀ヽ
}¨Y }
. ＿__ | i ￣ j
. x≦.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧x { } /
／.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ∧ _,.ノ
,:' : :.:.:.:.:./＼:.:.:.:.:ヾ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ /{. ＼/}
. / .:.:.:.i:.:.:/: ＼:.:.:.:',ヾ:.:.:.:.:.:.:':, /:∧ ./i
. ,' .:.:.:.:.l!_:ﾑ、 '⌒iヽヾ :.:.:.:.:.ｉ ./: : : :ゝ=':::ﾊ
i:.:.:.:.:.:.代{ x=ミ V:.:.:.:.:| /: : : : : : : : : :}
|:.:.:.:.:.:.| ,x=ミ r'心ヾ∨ :.:.|. /.: : : : : : : : : :,′
|:.i.:.:.:.:.l / r'心 弋;り 灯:.:.:.:| /: : : : : : : : : :./
|:.:.:.:.:.:.|:{ 弋;り ::::::::| :.:.:.|. / : : : : : : : : ／
|:.:ｌ:.:. 小 ::::::: ' | :.:.:.l/|: : : : : : : :イ
|:.:.l.:.:. |_ﾑ ﾏ } .仇:.:./i |: : : : : : : :/ .／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
|:.:.:l:.:.:.|.:.个o｡.._ ｀ ´.イ_,斗:./ :l |: : : : : : :/ | 久米部正親殿でござる │
|:.:.:.l: . |:.:.:.:.:.:.:.:.:丁¨¨´ |､__.|/ | |: : : : : :/ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|:.:.:.:l.:. |:.:.:.:.:.:./ {:| ｀Y | |: : : : :/
|:.:.:.:.l.:.:|:.;.＞'′ | /.:} :| | : : : ,′
|:.:.:.:.:ｌ:.:|' l-‐-,.．く: :| ／ : : : i
. |:.:.:.:/l: | ',／.: : : .:.j ＜._ : : : : :!
. !: ./ ｌ:|:. ∨: : : : ,′ // :/ : : |
∨｀ヽ|! ／| ∨: : / // :/ : : : |
!: ヽ: :｀.:´ : |. ＼/ // : : : : : : |
| : : ＼',: : :└-=. .._＿ ／.: : : : : : .:.|
. |: : : : : :i: : : : : : : : : : :[￣]:. : : : : : : : .:|
. |: : : : : :| : : : : : : : : : : 仄i : : : : : : : : : |
【 久米部正親 】
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.
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|┃ ┃|
|┃ 新 選 組 隊 士 別 伝 ┃|
|┃ ┃|
|┃. 久 米 部 正 親 ┃|
|┃ ┃|
|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「一刀斎夢録」において久米部は、
大坂弁をしゃべる特徴的なキャラである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/.:.:.:.:.:.:ｲ.:.://.:.:/ ＼ヽ＼:＿:.｀ヽ
/.:.:.:|.:.:./|￣/｀,/- Vﾍ´＼＼}:.',
,' .:. .:|:.:/ ﾚ'/´⌒ﾐ､ ｲ⌒ヽVⅣ.:}i
i.:.:.:.:.:Ⅵ 〃| しﾊ ! iﾊＪ |ヾ !/:.|
|.:.:.:.:.:.:.:! { 弋_Ｃ)ﾘ 弋(うﾘ }│:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| ゝ -‐' ｰ- ' 〈:.:.:| うち大坂摂津の出身やからな〜
|.:.:.l.:.:.:.:| ' }.:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| 「￣￣ヽ 人:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:ﾄ､ { 丿 ／l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:|.:＞ . ｀ ー '" .. イ.:.:.:.l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|｀ ｰ--‐r'´.:.:.:|.:.:.:.:l:.:.:.: |
|.:.:.l:.:.:.:.:.:レ'〈| !〉､.:.:.|:.:.:.:.l.:.:.:.:.|
|.:.:.l:.:.:.:.:.:.| ＼ ` |＼.:.:.:.ﾉ:.:.:. ﾘ
|.:.:.l／|:.:.:ﾊ ＼~｀ヽ ＾| ヽ/:.:.:,ｲ:,'
|:ﾝ、 |:.:.:ハ `く￣￣| /:.:／ ﾚ、
／ ＼レﾍ.:.:| ,ｲ ＼ │/／＼ ｀´＼
⌒ヽ、 ヽ Ⅵ／ |. ＼|'" ／ ヽ、 ∧
＼ ｀ｰ´ ￣￣￣￣＼>´ ∨ ',
＼ ,/ /｀ヽ、 } }
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なのでこのスレでも大坂弁キャラを当てたのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
実は久米部の出身地は、
記録者によってバラバラなのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
( ∧ )
,. -──- ､ ヽ廴) ノ
,,／:::::::::::::::::::::::::::ヽ |／
,／'/,､::::::::::;::::::::::::::r､〈ヽ.
i/ /'ﾞ/:::::::::;ハ::::ﾄ:::::ヽ,ヾ ヾ;､
! ´,':;:::/|:ﾑ ､';::|ヽ::;:::', ﾞ i
| !'ﾚ'‐l' `ﾘｰi| i::| ,'
,r‐rﾍ, l ── ──-|:| 〉、_
, ‐'" ,ﾍヽ >'ﾞ| |:ヽ、/ ,/ ヽ
／ ﾞ Yiﾞ:::::l l::::::〈,_/i ヽ ＼
'" , ‐'!::::::i:':.､ i二ｺ ,／!:::::::::l ＼
／''ヾ''|::::::l""''`i‐--‐''ﾞ/`''|::::::::;､i｀ヽ, ヽ
イ `!i;::::i. |‐ -/ i:::::;i:|/´｀"ヽ ﾞ,
'" ||!ヽ:l､_,. |~ﾞ`/ i::::/'ﾘ ﾞ;ヽ !
｀`''ｰ-､.,_ ｰ-､! ` <_ i, / ,.i''|／ / _,.ノ
｀``'''| `''*‐''" / ,.〟-─''''""
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
大坂説を記したのは、維新後も
久米部と交流のあった、近藤芳助。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_ ――― ､
. _r‐ ´ ヽ ｢:｀ヽ
∠/l ﾄ､ ﾊ l:::::∧
/./l ｣__l _｣-t7´｢ ∨ |
.l ｲ | |ヽﾄ､ /rｾ7ｱl l. !
|'.|/ﾍ<ﾏﾌ`l/ `´,,,/l ! | 久米部の出身？
| l,,,, /'| l l
l ト _ _/ ./ ヽ
/ / ｀ ー r ´/ /＼ ＼__ 大坂天満与力の息子よ
/ ／ _ イ〉r./ /:::::::::＼ }
/| /_ r‐-⊥､l/ﾒ/ /＼::::::::::::＼ /
／ !/∧ ニニュ_ / / ＼::::::＿ヽL _
／ ll,〈/ ,ﾆ=ｦ l .{ { `/:::::::::l /
/ ｢ｰ-ィ l l l l ＿＿ ,ｲ:::::::::::l {
＼ ｢＼__|ヽl l ＼＿ } |:::::::::::l ＼
￣ } l:::::::| {.〉 l / / l l::::::::::l ）
／ }::::::l / 〉 /.／ l l::::::::::l /
/ l::::::::∨ l {' ｜ .l::::::::::l l
.{ ＼::/ l ﾊ l:::::::::::l }
【 近藤芳助 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だが永倉の「新選組顛末記」に附属の、
「同士連名記」では、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ r ''´ ヾﾐ 、 ヽ
´ 7 :i } ´ }ミ ﾐ ゞ
∠ .}i / ´ ,ィ‐- ｀ヾ ミ {
ｲ , {/,､_ } ､__ィ≦-tｧ- .|ﾐ / _ﾐ:ﾄ
.ﾌ∧ ,＝tｧ} ゞ-￣ ´ i .iｲ V 久米部は御府内（江戸）の浪士だぜ
.7.∧ ｀ ´ i ﾐ i .i
{ハ '、 、 .}ミ' ./
ヽ ', _ - ､ .y{}{-}} ',
｀二 ´ ／ |ｉ.| i} V‐､
.ヽ .／ _ -''´ ヽ
‐t ‐‐''´ _ -‐ ´ ,へ
i /;ﾍ ／ ｀
_ -‐ ´} }i }ﾍ .／/
／ i 〃 ヾ .／
【 永倉新八 】
.
┏━━━━━━━━━━───
┃
中島登の「戦友姿絵」だと、
┃
───━━━━━━━━━━┛
_,ｌ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,,_
,.ｒ'´,. -┐ ':..,ﾞヽ
,r' ,::;:' ,ノ ヽ､ ﾞ:::.ヽ
,.' _.,:;:'＿＿＿ _立_ ＿＿＿;;ミﾞ.、
.l厄巳厄巳厄 i王i ,.巳厄巳厄巳ｌ
l´ , "´ ￣￣￣ `'''′ ￣￣￣｀.:`{
| l ;;:.,. ::､. ... 'ﾞ|
,.-''､.,! ,.::' ヽ､:.ﾞ、 ;;.:' '' ヽ | ,..、
./ ､/ ｀ヾｰ─tｯ－ヽ'' ｋーtr─ﾂ'´〕. ヽ. 彼は山城京都の産まれだ
/ {´ｉ Y::::.. ｀￣￣´.: "i! ::. ､｀￣´ ﾞ:::.､} r､ ｌ
| ヾ_,,入;:::.. ｀'' " ´.::; .::i! ::.. ｀｀` :. }ﾂｌ l
＼ ﾉ ヾ ;:::. .:r'' :: ll! :ヽ;:..:. .: j,ノ ,!
ヽ',,;ｌ ﾞｉ ;::.. ＿ `ヽ､;;,,,,'.ｨ'' ＿,, .::,;r'1,,,/
ｯｼﾞ::::::| ﾞ ,r'´:::;;;;;;;::＞ 弋´;;;;;::::ヽ'" |:::::ﾞ'ｲｨ
弍:::::::::::l /:::;r'´ ,,..-ー…ｰ-､ ヾ;:::'､ |:::::::::::ﾋ
ｼ:::::::::::l i':::,! ´ ＿＿ ﾞ l::::l:. |::::::::::ｽ
彡;:;:::::ｌ l:::l ''''''''⇒;;;:, l:::l |::::;;ｬ`
,r', 广'｀ヽl:::l ::::. .:: ﾞ::. l::l ﾉ^i`､
,ｲ（:::j i::;ヘ :;:. .:: l::l'" l:ヽヽ
|;:ヽヽ l::l ヽ ;:.... .. .. : ／l::l ノ ,.ｲ
|;:;:;:;＼＼ l::l ', :;.:;::::::::::..::. / l::l,r'' ／;:;:;|
【 中島登 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
西村兼文の「壬生浪士始末記」に至っては、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. .-‐:‥:‐-. .
,..:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀.:.. 、
. ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＼
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..__,,
. .′.:＜云＞/:.∧:.:.:.;ﾊ:.{!:.:.:. ｌ.:.:.:.:.:.:.∨
:.:.:.:.:.:.:/∧∨:/ l:.:/ j八: :_:|:_:_l_:.:.:.:ｉ〉
. i:.:.:.:.:.〈_i:.: i_|/´￣j/ ＼|＼ﾄ|:.:.:.|
.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:| ,.ｘ=ミ y=ミy |:.:.:.|
. .:.:.;ﾊ :.:.:.│〃_j:ﾊ jﾊ 狄.:.:.| ずっと遠くの九州久留米藩が
. ∨r'|:.:.:.:.:| {ｉ ﾋﾞツ ﾋﾂ ﾉ:.:|:.: | 出身地だって聞きましたよ？
. 〉､|:.:.:.:.:| ''' , '' !:.:.|: /
. ｰ=彡.:.:|:.:.:.:.:| .:.:.:.j/
ｰ=彡:.:.:|:!:.:.: ト . _ ｲ:.:.:. ;
｀¨¨从.:.:.:|+*+ぅo。 ｡介|:.:. /
_,ノ;.;＼|*+*+*+*うl升*+i}|: /=ミ
≪ ;. ;. ;. ;. ;.ﾟ'*+*+*+(j川r+*f|/ ;. ;. ;≫
／;. ;. ;≫;. ;. ;. ;.{ﾟ'*=+=+=Y*+*+} ＼く;≫.、
/´￣｀;.;.;＼;. ;. ;. ;{*+*+*;}ノ{;*+*+} ;. ;.〉〉;..;.l
. ;. ;. ;. ;. ;. ＼;＼;. ;.{*+*+*ﾞ} ;.{;*+*+} ;..//;. ;.;.|
. |;. ;. ;. ;. ;. ;. ;};. ;.＼{*+*+*;};. {;*+*+};.//;. ;. ;.;|
【 西村兼文 】
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
と、ものの見事に全員違う。
いつものことだ、うん。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
春日さんは和歌山生まれで神戸育ちだったはず。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
このうち、大坂摂津説が有力だが、
天満与力の息子という点は、やや疑問が残る。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_. . -―――――-. . ._
/⌒ァ:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ≧ｘ‐.､
./:::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ/∧
{:::/: : : :.／.:/: : : : : : ＼: : : : ＼: : : : : ∨∧
／:Y: : : :./: : /: :/: : : : : ヽ:ヽ: ヽ: : ヽ: : : : Y//ﾊ
./:/: :|: : : /: : /: :/: : : : : : : :i!: ﾊ: ﾊ: : :i: : : : :|//: :.
/:/: : :|: : :i!: : /: /: :./: : : : : : |: : |: : !: : |: : : : :ﾚ': : : }
./:ｲ: : :/i!: : |: : !: :|: : :|: : : i!: !: :i!: /: : |: : i!: : : : |: : : : i!
i:/ !: : |: :i!: :{: : |: :ﾊ: : !: : :i!:/: ;ｲ: ﾊ: :.ﾊ: :|: : : : :|: : : : i! 当時の大坂武士の武鑑とか
|{ |: : i!: :i!: :∨i｢丁iヽﾄ: ://!:7 T/丁/丁:|: : : : :|: : : : i! 記録をたどっても
|! ∨:ﾊ: :i!: : ⅥヽN {ﾍ/' .}/ }' }' }/!: : : : i!: : : :/
| Ⅵﾊ: :i!: : ﾍ{三三 三三三 ,|: : : : :ﾘ: : :/
ヾ Ⅵ: : 从 i //: : : :/: : :.i! 久米部の実家らしきものが
|: : : :人 U ｲ/: : : :/: : : :i! 見つからないのよねぇ……
|: : : : : |＼ ─ /: : : :/: : : : :|
ﾉ!: : : : :.|: : :＞. ..:´/: : : :/: : : }: : {
／: |: : : : :.|: :/:_rﾉ‐≧≦―/: : : : {: : : /: : :ﾊ
（: : : :|: : : : ├::7:::{三三三＞{: : : : :ト＜: : : : 八
＼:/: : : : :/::/::::::〉r:::::´::::::::::|: : : : :!::::::::｀:＜: : :＼
/: : : : :/ 7:::／¨ﾍ::::::::::::::/|: : : : :ト ､:::::::::::::｀:＜＾ヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
まあ、ぶっちゃけどこの生まれだろうと
さして重要でもないんで、置いておく。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さて、久米部の入隊は新選組中期、
一八六五年のことである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿
´ ＼,r―― ､
／ ＼
ヽ
/ ド､
./ / / / ､ ､ | }!
/ / / / / /ヽ. ,ハ. | .ﾄ､ﾊ
/ ./ / / ,ｲ /⌒｀´⌒! | .| .| !
.′ | / / / / i! / | i! Ⅳ |
| / .! ! | ,ｲ / / .| / | /! | ,ｲ!
| | | |丁丁｢ﾊ7≧ ﾄ/ x≦¨￣｢/丁 i!f::i! 山南が切腹したしばらく後ぐらい
Ⅵ .| | | ｬ笊芝芒ミ' r芹芝芒ァ::从!:::i!
.从 | | | |弋z孑' ゞzン .,|ｲ:::::|::i!
Ⅵ | i! iﾄﾐ､ /'|:::::::i!::| 私や毛内有之助とかが
i! .Ⅳ{∧ | ,|:::::::|:::| 同時期の入隊者よ
Ⅵ::ヾ:::i<.〉 _ ＿, 〈.>':i!::::::i!:::i!
i!:::::::::!:i＼ ／::::|:::::::|:::||
ﾊ::::::::|::|:::::＼ .イ::::::::::|:::::::|:::!|
|::;|:::::::|::|:::::r⊥｀_ｰ-‐_´.⊥i:::::::::!:::::::!::::|
|/:!:::::::!:i!::::|ー-. |::::| .-‐'|::::::::i!::::::i!::::|
/::::|:::::::|::|／: : : :|__二__|: : :.＼:::|:::::::|::::::＼
【 新井忠雄 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そして同年七月、久米部の活動が、
篠原泰之進の記録に出てくる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
、 ､
／: : : ヽ、 ヽヽ、
.／: : : : : : : :ヽ --――--- 、 ｀.: :ヽ
／: : : : : : : : :.／: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ、 }: : :｝
/: : : : : : : ﾍ／: : : : : : : : : ／＼: : : : : : : :.ヽﾉ:::ノ__
./: : : : : :／ /: : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : ‐-、￣`丶、
/: : : : ／／/: : : : : : : : : :./: : : : /: : :/: : : : : : : : ￣}__ ｀ヽ、、 ` 、
|: : : :／／: :{: : : : : : : : : :./ /: : :/: : :/: /: :/: : /: : : /: :|: : : :ヽ丶、ヽ
.|: :.／／: : : :ﾄ: : : : : : : : :/ /: : :/ 丶/ / ／: : /ﾘ: : /: : : |: ＼: :ヽ ` ヾ
|: 〈 〈: : : : :/ﾄ: : : : : : : / /: : :/. |｀ヾヽ 、 |／/: : :/: |: : :.|: : :,|: : :| あれは私と伊東さん
｜: ヽ ヽ、 / /ヽ: : : l⌒.|/|: : :/| / 辷ﾋゝ ヽ /: :./|: :/: : : |: : :.|: : :| そして久米部以下数名で
｜: : : :ヽ、／/: :ゝ: :.ヽ | |: : ｛.| .| ゝﾓノﾘﾞ ./ ／-‐/: :.|: :.ﾄ、: |ヽ |
|: : : : : : :/ /: : : :ゝ: : ゝ{: :{: : | | ｌ. /／弐ｱ/: :/|: / j: :.| ,|
.| /: : : : / /: : : : / ゝ／ |: :|: : | ｌ.| ,ﾐｿ./: :/ |/ /|: / 奈良へ潜伏している
|/: : : : / /: : : : :/ .） .|: :ト l ｀ ´ {|: /i: : / .|/ 不逞浪士の探索に
|: : : : / /: : : : :/ / |: :|. ｀ ⌒ /: :/./: / 出張した時のこと……
./: : : : ￣: : : : :/ / 、 |: :| 、 ／:／ ./／
./: : : : : ＿＿＿/__／＼｀ヾ、 ヽ| ゝ､ ,／: :/ ´
／￣￣ヽ、 ｀、 ＼ ヾ、 ./ ＞´ |: :/
::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.::.::.::.::.:｀、 ヾ◇ > ＼ .| /
::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ::.::.::.::.::.｀、 ＼／{;;;}ヽ ＼ |/
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.｀、 ＼.ヾ;;ヾ、ヾ＼
【 篠原泰之進 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
篠原と久米部が組んで夜間、
市中を歩いていたら、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
:::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::: :::| : : : |┛:::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::
:::: ::::::::::::::::: :::::: ::::::::::::┗| : : : |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::☆:::::::::::::::::::| : : : |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::: :::::: :::::::::::::::::::::::::::|.＿_ |::::::::::::::☆:::::::::::::::: :::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::
:::::: ::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::||伊| |::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::☆::::::::::
:::::::::::::::::::::: ::::::::: :::::::::::::::||多| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_＿＿＿＿＿＿__＿＿_||井| |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
l＿＿|,|,|,|,|,|,|,|,|,|＿＿l_,,||歯| |＿＿ｌ＿＿|,|,|,|,|,|,|,|,|,|＿＿l＿＿l＿＿
＿ｌ＿|,|,|,|,|,|,|,|,|,|_＿l＿_||科| |＿l＿＿l__,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l_| ￣ .|＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿
＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿_,| : : : |＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿
l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l_| : : : |＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿l＿＿
l.,___,.;| ＿＿＿
,. ‐''":::::::::::::;::::`'-､
／::::::::::::::;;:::::/ ヽ:::::::::ヽ
_ /:::::::::::::／/／ `､::r､:::ﾞ,
─── .l ヽ ,'::::::::::::iﾞ ○ `' i::::i
＼ ＼ !::::::::::::| ○ l::::| ／ 〉
─── ﾞ／ ＼!::::::::::::! ,.._ !:::!／＼/
ヽ／ ＼::::::::! ! ｀`''7 !::| ＼/
──── ヽ |::::::| l, / ノ::i /
`､ i:::::l､ヽ.,_ `''''" _,..イ:::::i /
───── ﾞ､ ヽ;i ＼ヽ,.二l￣_,l |:::/ /
ﾞ､ ヽ`､ | ／ ﾚ' /
────── ﾞ､ ／ `ﾛ''" i. /
/ || |／
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五名の不審人物と出くわし、斬り合いとなった。
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/! | チ へ
! ! | ャ ト､ト-〜'''‐-‐-─-､ ﾍ
-──|┼|─‐- ッ ト､」 ! ! ! l i! !`‐'７ ：
／ -─┼|┼‐-､ ＼ ﾄ､ ! i l i i /／! ,-‐-- ､
.／ .／／￣ ! ! |｀ヽ ヽ ヽﾄ､＼!ﾚルﾚﾉﾉﾉﾉ/イハﾄ､ /ｲ ／／`彡ヽ＼
/ . ! ! | ﾄ､＼ヽ! |// 7 / / /´`´＼＼ヽ
r‐-､ |┴| `ト､i i ,─-､__ ､__,-─ |ノﾉ7 / / /__ ___＼l| |
ト-ｲ /＾Y´＼ `ミ､|Y -‐┰┐┌┰‐ｧ |＾! ｲ | ///___,`i'____ ﾄ､!､
|-‐!/o/´＼o＼ .`┤| ￣７! f ￣ | | ﾉ | |､/ ﾟ `i´ﾟ |/`!
入 /o/ ＼o＼ | | L | | 」 |ﾉ/ i||lﾄ､ ヽ､|, - ///
_（ /＼/＼ 入o＼ ∨ ､ｨ㎜㎜㎜_, ﾚく-──ｧW|＼ -=＝',ｲ／ヽ､＿
（ ＼__）／`ｧ─‐' /＼/__／|＼ ｀￣￣￣ ／| ＼__／ /! `'ー─' |人_ﾉ! ￣ヽ､
（`ー-r'ヽ / r‐'￣￣／ | ＼ ＿＿＿_／ ト､ ＼￣｀ヽ＾Y＾Y＾!＿_|_＿＿＿_ ＼
`r‐‐' _/ ／ ﾄ､ / ∧ ＼ ＼ |├┴┬──‐'´ﾆ」/ﾉ ヽ
／＼ ／ ﾄ､＼ ／／ ! `ヽつ |(`´Y! フﾟﾄ､） !
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うち二名を相手取った篠原は、
素早く一人を斬り捨て、
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― ﾆﾆ 二 三三三三三三三ミ≧x:＼＼: :Y: :／ ／l | |
三三三三三三ﾆｨﾆ 二二二ヽ､ミミﾐ ＼}: !:/ ／: :/ | |
三三三三三三.| |三三三三二ﾆヽ: : : :‐‐Y_／: :／ / /
.＝三三三三三| l彡' ￣￣／: : ／: : : : : :ヽ: :｀ヽ ＼／／
ｨ彡'" ヽ ､_＿ ／ :_:／:´: : : : : : :｀ヽ: : : :＼‐ '＿ ＿＿_
／" ￣／イ'／: : : : : : : : : : ＿: : : : : : : .―― ￣ ｀j 〉
／: :／: : : : : : :／: : : ｀: : : } : ∧ ／,/
. ／7:／: : : :／: : : : :/: : : : : : : : : : ∧ ／ ／
/ｲ: : : : :/: : : : : :/: : : : : : /: : : : : : 〉 ￣
/: :/: : : : : : ＼: :,ｲ : / : /:／:/: :}:ｲ
／￣｀ヽ.イ_ ./: /:.弋rぅ汽: /: ;ｨtぅﾃﾌ/:// ┌─┐[][] /〉.,┐◎
. / .＿ .＼￣Χ:ﾐﾐ｀¨´//／ ｀¨´ ,ｲ:/ . ￣/〈 // | |
. ／￣Y Yﾊ | |ﾙ ´" ｌ 7/' く∧〉 〈/ .|_」 「７ 「７
￣￣￣￣.｀ヽ￣| | | | .l,メ＼ _,.._ ／|.| . [][] 「| ﾚ .ﾚ
. | | | | |__／ .`≫ ､__.イ // ノノ Ｏ Ｏ
＿＿___＿＿/＿| | ./ //￣| |￣￣フ
乂 .ノ__ノ /｀ｰ=//ﾞ￣＼ |_ 〈ー.､
"'‐ ．.,_ ￣＼＿＿／| //／￣￣｀ヽ＜ .＼ ＼_ ＼
"''‐ ..,,_ | /// ∨ﾊ／￣ ＜.|
'' ..,_ "''‐ .,,_| |.|.| ［廾|］ Ｙ
''‐ .,, "'''从,,, !.|.| |＼
"'' ． "'' ,,_ノ l.乂. / |
"''‐ .,,_ ﾞ"'' ‐-＜|_ ／
/ ,ﾌ､．._ " '' ‐- ..,,_
/／／| "''‐ ..,
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もう一人とは接戦となるも、
ついに得意の柔術で投げ飛ばし、
両刀を奪ってみせたのだが、
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┌‐┐ r┐__ .| | | | .|| | |
| .| | .|.| .| ..| | | | .|| | |
| | .└'└' | | | | .|| | | ／⌒ヽ
| ￣￣| .| | | | .||__ | | l /
.| .|￣￣ | | | | 〈|| ｀ヽ | | r'′/｀''‐‐――-.、
.|__.| | | | _,,...-| ‐ ┘-.、| | |ヽ.r'´::::::::::::::::::::::::::::＼
.┌┐ | | | ／::::::::::、|::::::||::::::::| } .| | ＼::::::::_,,-'⌒::::::::::::::〉
二 ┌┐ | | | l:::::::::::::::::::｀ヽ.||::::／´ .| | ／::::::::::::::::::::::::::/
.└┘ .| | | | | .',:::::::::::::::-‐''"||::::::::::::::| |‐-、::::::::::::::::::::::::::::::/
／ ./ | | ヽ_,,.. -‐''"´::||｀ﾞ"''‐-| |_::::::::::::::::::::::::::::::::::/
l二´-''". | | ／:::::::::::::::::::::::::||::::::::::::::| |::｀ヽ、::::::::::::::::::／
_ｎ＿_ | | ／::::r;;;;;;;;;;-、:::::::::||::::::::::::::|::::::::::::::',:::::::::::／
└i┌ｚ」 ／::::::::::｀""""´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::／
∪ ./:::::::::::::ゝヽ‐''"｀ヽ-.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
＿＿ / ζ ヽ::::::::::::＞-..,,:::_,,-''
└Tﾏ丿 ,,-''´ / l::::::／:::::::::::::｀ヽ
くノ .／:::::::::::::::::::::/ |::/::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::l::::::::::ヽ ﾄl::::::::::::::::::r.<ヽ、::::ヽ、
.／::::::::::＿:::::::｀ヽ_,,..-| / ｀ﾞ".＞''"::::::::::::::::::::/
l::::::::::::::::::┴┐／ ｀"''''''v_,,..-''"´ _,,-''":::::::::::::::::::::::::::/
ヽ、:::::::::::::::::::＼ _,,-''::::::::::::::::::::::::::::::::／
＼:::::::::::::::::::::＼ /――‐‐'ヽヽ:::::::::::::::::_,,-''"´
＼:::::::::::::::::::::＼ ヽ ／ゝ>_,,..-''"
＼:::::::::／／‐-.._＼_フ‐'
＼〈／Y´ 、ヽ_〉
ヽヽ Y__/
｀~´
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┃
残りの三名を相手していた久米部はといえば、
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. ‐''"´￣￣￣~ﾞ｀`''‐ ､
／ , ＼
/ i ,:i ハ. ヽ
/ ,ｲ''ﾅト / ヽ‐|ト､| i
/ | ノ/／ ﾚ' `､!ﾞ､.| |
,' | '! " ┃ ┃ 'l} !
,i | l ┃ ┃ | | 行くで〜〜
/ l | ,.､,,_ | |
,' | ,iﾆL/ ~`'''ｰ─┐ i |
l ,| ,. ┴r/ {） / ノrｭ!,_ 必殺の二刀流！
! i'! / { l { ,},,＿＿＿／ri'ﾞr''"ヽ ',
ﾞハ/ ヾ;`ｮ‐r;'ｺ / | { { 个'ﾞ_.ﾉ
/ ＿,:ﾍr'i" | / ヾ=ヾtｭﾆ┐
〈 ! {. |'---─''''"~ レ'i {. |
/,ﾍ / !.{ | i { |
/ / ﾞヽ､＿＿＿i { | i { |
〈,_i | | | | | i { | i.{ l
_＿,.ﾆ=:L＿|＿|l＿L,.!/ i/
r''r'' l ,!
￣｀｀`''''''─‐- '`'''''''''"
そういう意味でも適役なのかな
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┃
敵に腿を貫かれ、
┃
───━━━━━━┛
._| ./~￣'| .|
∧| / .| |
./ ゝ,,_ /i | _,,-─''^i
.）ヽ ￣（ 「~ / ＼人_从人__从从／
/ _,,,,-''/ .| ／i ＞ ｻﾞｸｯ！ ＜
/ _,,, ／ .ｿ / ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
,i／ i／ .「 i
./~ .i | / ≪ｴl
i / ＿ .| ＿＿＿＿＿＿＿,.=､__〕=|
| / ＜ ─.| i ───────三＜《》三二
.| / ￣.| | ￣￣￣￣￣￣￣｀=￣〕=|
| / | .| ≪ｴl
.| i' .| .| ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
| | .| | ＿） （＿＿
/ .|' | | ） あ痛ぁ！？ （
i | ﾉ .! ￣￣） (￣￣
.| ⌒.| i~ ( ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
.|/' .! .＼i,. ヽ,
i ヽ .＼ .ヽ_
.＼ .i .ゝ,,,＿,,＞
.~''''''~
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あっさり逃してしまっていた。
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,. -───-: ､
／::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/ '':::::::::::::::::::::::::::::::''''' ヽ
!::::::::::ｨ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::!
i::|:::i::/l/ i;::ﾄ､:､:::i:::::::::::::::i
|::i/ﾚ'-i'' 'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l そしてこの情けない斬り合いが
|::ﾊ -‐- -─- i::::::::::::::l
|::::::l| | | | |::::::::::::::!
|::::::ヽ | r---､! l,.!::::::::::::::l うちの京都時代における
l::::::::::::`;'-'=,‐,='r''i~!:::::::::::::::| ほとんど唯一の活動記録……
!:::::::l､::r'"´'. ' l ' i::::::::iヽ:::l
i:l､:::|./､_＿＿＿_,l::::;l:/‐'ヽ!
'!ヽ;i'>l_＿＿＿,./／-‐'''"ヽ
!/ |.VVVVVVVV.lV＼!. i
| | | l
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なお怪我も大したことなく、
すぐに全快したと篠原は書いている。
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, -‐- ､ 、_-―――- 、 ヽヽ
/::::::::::::::::ヽ、 ／´:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍヽｌ／ヽ
/::::::::::::::::::::::::y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l::::::::::ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ:::ｌヽヽ:::::ヽ
/:::::::::::::::::::::／l爪ｌ:::::::::::ｌ::::::/::::::::::ｌ::ｌ::::ｌ:::::::ｌ:ｌｌ:::ヽ:ヽ:ヽ:::ヽ
/:::::::::::::::::／ /:::ｌヽtﾐ「Y:/::::::ｌ::::::ｌ::::ｌ::ｌ::::::ｌ::::::ｌ:ｌ ｌ:::ｌ:::ヽ:::ヽヽヽ、
. /:::::::::::::::::/ /;;//ｌ:::ヽ:::::/:::/::ｌ::::::ｌ:::ｌ::ｌ:::::/ ｌ::::ｌ:ｌ´ｌ::::ｌ::::ｌ:::::::ｌ ヽｌヽ
/:::::::::::::::::::| ｌ::::// l::::::::::/:::::ｌ:::::ｌ:::::ｌ::l::l l:/ ｌ::/ｌｲjｌ::::ｌヽヽヽ::ｌ ｀ ……と、パッとしない逸話なわけだが
. /::::::::::::::::::::::| ｌ_/ /ｌ l::ﾍ:::::ｌ:::::/ｌ:::::ｌ:::ｌ<ｌｌ 近ｌﾊ/ｌ/ 、:/::ｌﾍｌヽﾍｌ_
/::::::::::::::::::::::::ｌ ／ｌ ｌ/ ｌヽｌ::/ｌd::::ｌ∨ ｌ /::ｌ::::ｌ)｀ｌ ｀｀｀ 、
::::::::::::::::::::::::::ｌ／::::::l l ｌ ｌｌ/>ヽｌ::::ｌ:::ｌ u /ｌ:::ｌ ｌ ｌ.ｌ ヽ ｌ 実は私のこの記録
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l ｌ/ / ｌ::::ﾊ:ｌヽ _ '"／ l:::l l/〈 ＿ ｌ 新選組の局中法度を検証する上で
::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ｌ ｌ ／＼＿ヽ::ｌﾍ:┐┐￣ ｌ/ ヽ_/::::::＼_l かなり重要なのだ
:::::::::::::::::::::::::::::::::/. ヽl ／ ／＼ヽ ヽ只;ヽ―-┐ l:::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::/ /;;ヽ、_／;;;;;;;;;;;ヽ / ヽヽヽヽ-/;ｌ ｌ:／＼:::::::::l
:::::::::::::::::::::::::::/ l;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽヽ‐ヽ~｀ｌ::ｌ;;;;;ヽ、 ｌ/:::::ヽヽ:::::::ｌ
::::::::::::::::::::::::/ ｌ;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ::::ヽヽｌ::ｌ:::`‐- 、ｌ::::::::::::ヽヽ:/
::::::::::::::::::::::/ ヽ;;;;;;;、;;＿＿＿＿／::::::ヽ::::::ヽ::::::::::/::::::::::::::::::〉 ｌ
:::::::::::::::::::/ ヽ／::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ゛ヽ/:::::::::::::::::/-┘
／ ／: : :／ : /: : : : : : !: : : : : : : : : : : : : : : : : ',: ヽ､| ＼ ＼_
/／ /: : :/: : : / /: :/: :!: :|: : : :l: : l: : ! : : : : : : : : ', / ゝ ヽ /
〃 /: : :/ : : : i: :i: : i: : |: : !: : : :!: : !: ヽ: :ヽ: : : : : : ｉ´: |:| / /
/ ,' : : /: : : : { : !: : !: : !: : |!: : : ', : |ヽ: ヽ: ヽ : : : |: :|ﾉ: | / /
ｉ: : : ｉ: : : : : !: :|: : |: : | !: | ∨: :ｉ: :{ ',: : ＼:ヽ-: |: |/＼ ./
{: : :| |: : : :/|: : !｀ 二┼廴__∨ |ヽヽ 斗´云__ : |､: | ヽ／
!: : | !: : : :!| !: ヽヽ圷干示､ ∨! ,イ乏ら / : | | | | | 局中法度の「士道不覚悟は切腹」
∨ | ',: : : | ',:ﾄ: :', { 辷zﾉ ヽ| 辷zﾉ !: :| ', | | |
Ⅵ ∨: :{ ',ヽヽヽ ｀ ./ } !!. ﾘ | |
∨ ｉ .ヽヽ ｀ヽ j /! | | | | | | その具体例として
ヽ', |ヽ : !､. -‐- / |:/ﾘ: | |:|:.| しばしば語られるものがある
| !: | ＼ ,イ: :〃 : : | |:| |
L_| ', ',. |＞ . イ .|: : :/: | : : l／ |:|
ヾ､ r.､ ＞＜ ノ!､: : : | : : : : : | |
,､rイ ! ヽ- ´ !:ヽ､:| : : : : : | |
．＜ /:.:.:| /:::::ヽ .|:.:.:| ｀＞．: :| |
．＜ ＞・:/:.:.:.:.! /!:::::::::/! |:.:.:.|::｀:::・＜ ｀＞．
＿ ．＜ ＞・::::´:::::::::::/:.:.:.:.:.|! / !＿/ .∨ ,!:.:.:.:.|::::::::::::::::::｀:::・＜ ｀＞．___
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━━| 「敵と斬り合いになった場合 │━━━━━━━━━━━━━━━
| 相手を倒さなければ、士道不覚悟で切腹」 │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/:::::::::/ : ; /::::ﾞｉ
/:::::::::/ : ; /::::::::ﾞｉ
./:::::::::/ : : / ﾞｉ:::::::::ﾞｉ.
./:::::::::/ : : / ::: ﾞｉ:::::::::ﾞｉ.
./:::::::::/: :: ./ : :::ﾞｉ:::::::::ﾞｉ.
/:::::::::/: : : ./ ﾞｉ. : : :ﾞｉ:::::::::ﾞｉ
＿ ＿ /‐-.､/: : : / ﾞｉ : : :ﾞｉ､.-‐ﾞｉ ＿ ＿
./-―--――--｀、 ､ヽ/ ﾞｉ,r'､ ,.´--――--―-ﾞｉ.
ヽ_:::::::::::::_-―-::､:::::::丶丶__, ' , ' :::::::､::-―-_:::::::::::::_,r'
￣ ､_:r＝‐-:::､:::::7::::｀‐-丶´::::7:::::､:::-‐＝r:_､ ￣
_ -‐' ´ ｀ ､:::7::::::::::::::::::）:::::::7:::､ ´ ｀ '‐- _
__.....--､ _ -‐ ´ -一 丶、 ｀ヽ￣ ￣ ￣,r'´ ,., ' 一- ｀ ‐- _ ､--.....__
---‐' ´::::::::ﾑ-‐｀' ´ ､ ` .､ l l ､. ` ､ ｀ '´‐-ﾑ::::::::｀ '‐---
::::::::::::::::::::::/ ＼ l' 'l ／ ﾞｉ::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::/ ､ ＼ﾉ (,／ ､ ﾞｉ::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::l ＼, 1 「 ,／ l:::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::l ‐-、 -‐丶__ 〉' '〈 __, ' ‐- ,.-‐ l:::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::',,...::'´:::::::::l｀ ‐-‐ 7´＜＞:::::::/､__ノ !､__､ﾞｉ:::::::＜＞｀7 ‐-‐ ´l:::::::::｀'::...,,'::::::::::::::::::::
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／: : : : : : : :＼
／: : : : : : : : : : : : ヽ
.: : : : : : : : : : : : : : ----｀===､
/: : : : : : :,r==≦: : : : : : : : : : : : : ＞､
,′: : : ／／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＿＼＿__
/: : : :／／ {: :l: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : /: : : :.＼
/: : : / ／: : :.lヽ|: : : : /: : : : :／: :／: : : : : :/: : : :ヽ: :.ヽ
/: : :/ /: : : : : ,|: :|: : : /ヽ: :／: :／: : : : : : :./: : : : : : lヽ: ‘，
,': : / /: : : : : :./ﾄ⌒: :./: :メ / ／ /: : : : : : /: : : :/: :l: l ‘，i
/: :./ {: : : : : :.//ﾍ ｌ: :/／斧心､ / /: : : :.／ /: :./l: : ｉ: | ', }
/: : : ＼ヽ: : : / /| |ヽ ,': :.:|ゞシ }イ: : : , ≦斗-/: :ｌ:/: :.| ij 新選組作品では当たり前のように
/: : : : : : ヽ ヽ/ //l l ',i/: : :| /: :／ん'》／: : : /: /}:.! | 語られるものだが
. /: : : : : : : : : :l ヽ〃| | ||: : :.| /／ /: : : : : / i l
/ : : : : : : : : : ¨ | | !: : :.! ／___ ´ イ/: : : : ／ リ
. / : : : : : : : : : :/. ＾ r',: :| ＼ ,イ /: : : :／ ……しかし、今回の久米部の
/: : : : : : : : : : / .．＜ ヽ/￣ﾍl ｀ ≧´ ＼ /＿／ 斬り合いを見てくれ
. /: : : : : : : : : : :イ :/: : : :l ヽ /-ヽ l: :l--- 二二}
/: : : : : : : :イ:.:.:.:.:＼＞:.´:.:/: : : : :ﾍ／､:::::::::∨l: : ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ
. /: : : : : : : : ,'､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : : : : ヽ /::::::::ヽl: : : :ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.i
. /: : : : : : : : : /∨:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:/: : : : : : : : : :ヽ---- l: : : : :',:.:.:.:.:.::/:.:.:./
/: : : : : : : : :.:/ ∨:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:｀:.＜: : : : : : :ヽ: : :.l: : : : :/:.:.:.:.:ヽ:.:.:/
, ‐‐‐‐‐、
／: : : : : : : ＼
／: : : : : : : : : } /------ 、
／: : : : : : : -- ／: : :r--: : : : :＼
／: : ／;r=== : />: ／: : : : : : : : : : ヽ
.: : : : /: : :| |／ /ｉ } / /: : : :／: : : : : : : :ヽ
/: : : : :＞: ∧ ', //lr〃/: :.廴 ／: : :.／: /: : :i
/: : : ／:／ / ‘，ヽ' { //: :/示ヽ: : ／: : ./: : : :|
〃: :／: 〃: :/ /7´ ヽi: :,' ゞ ' ／＞ﾆ/: : /: :.! これはまさに、斬り合いになったのに
／ ／: : ://: :./ / / / i / ￣ ゞ '／ //}:/ 敵を倒せなかったケースだ
／:／: : : :/ /: :/ /r===＼ヽ/ ヽ r , ´ｲ/／/ 〃
/:.／: :/: : / i: :.: /:.:.:.:.:.:.ヽヽヽ＼/ヽ＜ //´ ′
/／: : :/: : / l: { /:.:.:.:.:.:.:.:.:.}lヽ＼/､ヽ / しかも、傷まで負わされている
/: : : : /: : .,′ |: ! /≧==≦ヽ¨ヽ___≧-＼ヽ、
/: : : : /{: : . |,イ ヽ |＼ ヽヽ ヽ￣ ヽ/ヽヽ、
.: : : : :/ l: : { ／{ ',ヽ--､ {ﾉ } ｉヽ_{ヽゝ: : : ＼ヽi:｀ヽ、
l: : : : . l: : l /: |: lヽ===/ヽ― ､ヽ{: : : : : : : : : : ヽ{: : : :',
|: : : ,' |: :.l i: : l: :ヽﾆﾆl ∨: :.ゝﾉ､: : : : : : : : : /: : : : :,'
|: : :.: !: :l L ＿__ ／ ∨: : : : :ヽ -----_/: : : : :/
l: : :.i l: :l }: : : : : : : : : : : : :{ヽ: :ノ
久米部の功績を全部横取りして、自分の失態全部押し付けてないかな・・・？
___ __
／: : : :ヽ .,..:/: : ＼ー-- ..,, ＿＿
/: : :/ :ヽ ／:./: : : : : : : : : : : : :_:_: : : : : ｀ヽ
,: : :/: :_: /: :./: ／: : : : : : : :./: : : :.|: ヽ￣＼ ＼
i: : ::／／ヾ:/: /: :/: : : /: : :/: :/: ; :|: : : ＼. ＼ヽ
i ／／ i＜/: /: :/: : ／: :／: :/: :/: !: : :',: : ＼. ＼!
／／: : /i:/i: : |: / |／ |／,/: :/: :/: /: i: : i: : : : ',
} }: ::V ∧ i: :.:|:, ﾏ.斥沁 /／/／イ |:/: : :!: :!: : :', にも関わらず
, ',:/ /: : :|: :ﾄ! ｀ ,rﾐ､ ﾚ: : :/: : iヽ : ', 久米部は切腹などしていない
.}_'_／: : : :|: :| , ヾ沙 /: :/i: : : | ',: :!
': : : : :.|: :!. _ /:イ |: : :/ }/
',: : : :|: :! ヽ ゝ-’ /: :/ |:／ 何らかの罰を受けた形跡も無く
'; : : !ﾊ!.､ ＼ ..。イ: / ／ むしろこの後、どんどん出世すらしている
'; : | / ｀i ､ ｀ - ＜ /: : /
__ ∨| ､{. ｀} } ./: ／
.ハ `ー'' ヽ ﾉ ｰく-=く :イ
/ ／ヽ. ', ', ｀''i ｰ-〉 '' r 三ミー- ､
/ / ／∧ i ', _',__ ヽ ＞- У￣ﾊ
／:.:.:.:.:_,,.. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.ヽ:',
/:.:. イ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､:.:.:.',:l
/:.:./, ':.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒＼:.:.:.:.:',ヾヽl:|
/:.:.//:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:',:.:ヾヽ
.:.:.://:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:./:.:/:|:.:.:.:.:.:.|:.:.:l:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:!ﾍ:.:ヾヽ
l: / .:.:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:./:.:/:.:ﾊ:.:.:.:.:.:|:.: !ヽ:.:.:.ヽ:.:.:ヽ:.:.i:.:.こｿ:.:.:.:} }
j/ {:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.l:.:ﾊ:.:.| l:.:.:.:.:.:|:.:.|､:.:＼:.:.',:.:.:|:.:.:|こｿl:.:.:.://
|:.:./|:.:.:.:.|:.:.:.:_ﾊ」⊥〜V:.:.: ﾊ: |_ヽ斗ヽ:|:.: !:.:.:|ソ| |:.:.//| ……というか、もうはっきりと
|:. ! |:.:.:.:.{:.:.:´」⊥」_ﾘ .V:.:.:| ﾍ! _」⊥ﾆ:|:.:.|:.:.:|:.: | ﾚﾞ./:.:| ぶっちゃけてしまえばだ
|:.:l !:.:.:.:ﾍ:.:.:{{ {lc:::jﾟ}ヽﾍ :.| ｲc:::jﾟ}｀}}:|:.:.:|ヽ:| ／ :.:.|
|:.:! l:.:.:.:.:ﾊ:.:.ﾊ 弋こｿ .ﾍ:l 弋こｿ .!:|:.:.:|ノ:| | .:.:.:.:.|
Vxく.l:.:.:.:ﾊ:ヽ:ﾄヽ ｀ /|:.:/:.:.:| | .:.:.:.:.:| 敵を倒せなかったために
ﾍ :.:| ﾍ:.八 l /.: |/:.:.:.:.| | .:.:.:.:.:| 切腹した隊士
ﾍ:.| !:.:l ＼ ‐._-, ／/.:.:./:.:.:.:.:.| | .:.:.:.:.:|
ﾍ! |:.:! ヽ イ /:.:.:ハ:.:.:.:.:.| | .:.:.:.:.:|
|:.| | ｀ ー '´ .| ./:.:ｲ .|:.:.:.:.:| | .:.:.:.:.:|
|:.| /￣｀/7､,∧￣｀∨ |:.:.:.:.:| | .:.:.:.:.:|
_＿_ ＿ ____∨_.∨ // ∨:∧ ノ｀ヽ/__..|:.:.:.:.:| | .:.:.:.:.:|
／ i:.:.:.:.:. | | /∧ i .:∧ | |｀:ー、＿.:.:.:.:.|
/: : : :r､: : : : : : : : : /ヽ´／{: : : : : : : : : ヽ: : :‘， , ' ⌒ヽ
/ / / ヽ ヽ : : : : /￣ r〃￣ !: : : : : : : : : : ヽ: : : ( ∧ )
// : ｉ: : : : : :ｉ /￣/‐/／: : ://!: : : : : : : : : : : ',: : : ', ヽ廴) ノ
/ ! / |: : : : : : |/｀: :ヽヽ: : : // /',: : : : : : : : : : : :',: : :', |／
| ｉ: : !: : : : : : !: : : : :＼ヽ／ /: : ',: : : : : : : : : : : :i: : :i
|:|: : |: :|: :|: |ヽヽ､: : : : : : :| |: : : ',: : : : : : : : : : : :|: : |
||!: : !: |ヽ ! !| |} }: : : : : : | |: : : : ∨ : : : : : : : : : |: : |
| ヽ |ヽ| ',ヽ| ﾘ |/ ヽ: : : : | |: : : : : :|ヽ: : : : : : : : : |: : | そんなやつは
',ｌ ヽ| ! | |: | ＼: : | | : : : : /| |ヽ: : : : : : : : :|: : |
ヽ ヽヽ. | | ヽ7／ヽ./ ｀ ',: : : : : : : : :|: : |
| |、 ､ ｜ i: : : : : : : : :|: : | 一 人 も 確 認 で き な い
ﾘ ヽ- } , 二二二､ |: : : : : : : : |: : |
∠:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ |: : : : : : : : |: : |
/- ―／￣￣￣￣＼ |: : : : : : : : |: : |
,､r´ ＞・:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |: : : : : : : :|: : |
,､r .＞・:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ|: : : : : : : |: : |
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ｉ:::::::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|: : : : : : : |: : |
|::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | : : : : : : | : :|
|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| : : : : : : |: : |
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まあ、新選組の切腹者の中には、
具体的な理由の分からんやつもけっこういるため、
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|
;:',;' ||
|｜／ ／ ||
｜ ／ '",:;; ||
|| ／ ;:',;' ||
0）|| '",:; || ヮヽ
｜｜;:',;' ;:',;' '",:; || （ _ _７ｐ
|| | ;:',;' _||_ ＿＿λ＿／＼
((0） '" ,:; Ｃ| ｜
|｜|| |つ|＿＿＿＿／ ｜
|｜| レ´＿／｜ | | /
||| || ,, ￣ |＿//＿/ '",:;
| || γ⌒ヽ |＿∞＿｜
||| ｑ - - p | || | | || ||||' ",:;
| || ノ | | | | | | |||||||
｜|| ／|| ｀′ ||＼ | | | | | || ||||||
| | | ／ヽ || || ´＼ | | | | | | || |||||| '",:;
＼ 〈 ＼||=====|| ／ ） | | | | | | || |||||||
λ ＼ ＼＿|ろ===Ｅ|＿／ |_|＿|__|_||∧|_|_||_|||||
λ ￣ ／／// | | ||＼＼＼ Ｚｙ」 Ｌｙゝ
．;:'";:'"．,:;';:'";:';'．;:'",:;;:';' （ （ （ | | | | | ） ） ））．;:'";:'"．,:;';:'" ,:;'．;:';'．;:'",:;;:';'．
．;:'",:;' '．; : ' ,;'．;:'",: ;'．;:' ．;:'"．,: ;:' '．;:'" ．; '";'．;:
,:;';:'",:;'．;:'";:'",:;''"．,:;';:'"'．;:';'．.／￣￣＼;;';:'" ,:;'．;: ',;'．;:'",:;'．;:';'．;:''．;:'",:;
:',; '", ．;: ．; ;' ;'． |￣￣￣￣|;．;:',;'．;:'",:;'． ．;:'",:;'
;:'",;'．;:'",:;;:．;:'",:;'．'"．,:;';:',:;'．,￣|￣￣|￣;' ．;:'",:;'．;:':;'．;:'"．,:;';:',:;'．;:'",;'．
．;:',;'． ' ．;: ' ． : ．,:;．￣￣;:'",:;'．;:';'．
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断定はできやしないのだが、
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少なくとも理由が分かっている切腹者の中に、
敵を倒せずウンヌンというやつは、確認できない。
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, -' "￣￣" '- ,
. '::::::::::::,::::，::::::::::::::::::`::..、
/::::::::/:::/ |::|ヽ:::,::::::::::::::::::::ヽ.
/::::/|:/､|/ ||- '､|､:::::::::::::::::::::::,
|::/, '.⌒i ,'⌒` ､､|::::::;;:::::::::::|
|::::|i i:: ::j i:::::::::i i |:::::;;;;,:::::::::|
|:::,!ヽ- ' '､::._ '.丿|:::::;;;;|::::;::::| 士道不覚悟、というか局中法度の検証は
|:::i < |:::::;;;;;|:::;;::::| 「新選組とはなんだったのか：法度編」でやるから
|::::､ _ u ..|::;;:;;;;;|;::;;;:::|
|::::::`..､ ` ’ ,ノ|::;;:;;;;;|;;::|;:::|
|:::::::::::::`':: ､_ _,,..､-'' |::;;:;;;;;|;;;:|;;::;| 今はこれぐらいに止めとくけどな〜
|:::::::i'!:::ll:::::::::| |::;;;;;;;!|;;::|;;:;;|
!:::::::| ､:i'',::::丿 |::;;;;;;;!i;;;;!i;;,';|
',:::::|,,-'''､´､ |::;;;;;,' ､ﾘi;;;' ;|
, 'ヽ::| ヽ ＼＼ ''''-､,|;;;;;ﾉ i ` <.ｿ
/ `.| `､ ＼ `ヽ､ ﾚ' / } } '＼
/ ＼ ＼ ＼ / j | `i
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ただまあ、一言だけ述べておけば、
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───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
新選組は苛烈極まる士道順守集団と思われているし、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ イ: :/. :/. : : : : : :/// : : : : : : /. : : :}
/／ /. :/. :/ : : / : : /厶ﾐ､: : : : : /|: : , ┴‐- _
´ ／ : //. i : : / : ／/・__｣ }: : : :厶]: / ｀ヽ、
／イ／/. : { : / ／|:/二 ￢: :／､．|:{ `、
/ｲ/^i: : / :/l/ ／イ_ 〉｀|个 ',
l{ {!:/ !:/ （ }ﾍ }
|ﾍ､|′|′ ∠二ユ} / ヽ、 ,′
|７/} _／⌒ヽ_::/′ / _}` ィ′ ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
_ -‐- _ |:// ヽ､ ｀ヽヽ＿_}^} / ／ } ＜ ＞
／ ｀ヽ、｀ヽ￢､⌒ヽ^ヽ ｀ 、 ｀￣￣´ / _ノ ﾉ ＜ 士道不覚悟者は切腹切腹切腹ぅぅ！！ ＞
＼ ヽ ＼｀ヽ、 ヽ ノ／ } ＜ ＞
ヽ ヽ ＼ ヽ、 ｀ ーァ´_/ ｀丶、 ∧ / Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
_ ヽ ヽ ＼ ＞ ´ ／{ ＼ ｀¨´ ／
.. -‐… ´ _ -‐`……｀ｰｧ‐ ´ / / ＼ ヽ. , '´
, ／ ／ / / ｀ー- ､ } /
／ ／ { { ｀V /
/ l ', / / ／
/ ／ l ′ ￣￣｀`ー一r′i/＼
/ / l { } } ヽ、
、/ / | ＼ ＿＿___ノ ノ } ヽ
【 土方歳三 】
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実際、士道を大事にしていた様子もあるのだが、
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果たして、士道に反した者は
なんでもかんでも切腹させるほど、
苛烈というか、理不尽な集団だったのか、
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:::::::::::::::;::::/:::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::／::::／::::::::::::::::::::::ｨ:::::::i::::| , ' ⌒ヽ
::::::::::: /::/::::::::::::::::／:::::::::::::::::::／::::／:::::::::;:::::::::: ／ |:::::::|:: | ヽ ？ノ
::::::::::/::/:::::::::::::／:::::::_;:斗:::／::::／:::::::::／:::::::／::/::.}:::::: !:::| |／
::::::::':::/:::::::-_;:斗::≦: /:::／::::／:::::::::／/::::／ｲ::/:: /::::::::} 7
:::::::l:::i:::::／--=≦:::::/／_;::イ::::ｔ_ツ￢/:::::／:;::/:: /::::::::://
:::::::|::l／〈:f´ ﾚ::::::／ ￣ ￣:厶イ／::〈:: /::::::／/
:::::::l:ム＼｀ {／ ∠ィ'´ ∨: イ::::/
:::;: ￣｀ ー─へ、 ‘, .厶ｲ
:' 丶 _ ‘,
ヽ U __ ﾉ
＼ ｒ ´
＼ Y r‐- ､_ ノ
＼ .r .,＿＿,. ｨ; ┬- / ￣ ﾉ
.∧_,./. ／ / .ﾄ､' ./ / ＼
∧:{ :′ ／ У , '.,_ { ‘ ,
.／ { ／ ､ { イ | ＞-- ' ‘ ,
／:| ＼__/ | i ‘,
/::／ , --v'⌒i | ! `ﾍ
::´ ‘, ./!::::::::::::/ l ! | ‘,
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各種資料を見た限りだと、
>>1はかなり疑問である。
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さて、京時代の活動記録は少ない久米部だが、
京を離れた頃から、隊の中で重鎮となっていく。
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,...-:‐:::''''''::::‐:...,
,..:'´:::::::::::;､::::::::::::::::::｀':.､
/:::::::;:::; !::/ ヽ l'､::::､::::::::::ヽ
,'::::::::/l/_!/ ヽ!-くlヽ:::::::::::',
, -くヾヽ ,':::::/!ｨl':ヽ'｀ ´.i'':::ヾ.､'､::::::::i , -,‐-,､
, '´ ヽ ';-'ｰi !:::/,' .!;:､::| |r';:::| i !::::::::! i_ i,, /./｀ヽ, まず鳥羽伏見の前後に
／ ヽﾉ-'｀ｰ,.ﾉ l:::::l.' ヽ-' , ｀ー' ' .!::::::::| （ ｀ﾉゝ,'､ ,!. ヽ 平隊士から伍長へ
,' / ／ l::::::! ＿＿ ,, |:::::::::! ｀'‐､ ｀', ヽ
,' ''' r '´ .!::::::l |! ! /:::::::::| ｀ー､ ,, ',
,' .,' |::::::::ヽ ', / ,..:':::::::::::::! ', ', ほんのちょっとやけど
. ,' .i l::::::::::::::｀':-; ,｀ー ' ,.ィ:::::::;::::::::::::! i ', 出世したで！
. ,' .! |::::::|!::l;::::::::| ｀ "´ !::::::l |::::::::;' |. ',
. i ! ';:::::!'､|ヽ::ノ .';::::;' |::::::;' .| .!
i l＿ ,_-､‐'ｰ=''"´ヽ::!￣ヽヽ ,..:':;.' ｀l::::/￣｀ｰ.､,.､_＿ l i
! ! ヽ:', ヾ ｀'ｰ｀ﾆﾆ´- '´ ﾚ' ,':;-｀ー ! l
i ' !::l i ,i , ;'::i ヽ !
ヽ..,,_ !::;! ､l i ! .l / !::l !
｀" '''ヽ-'; ' ヽ l 'l .!' ,: ヽヽ,,... -‐ '' "´
￣｀' ‐- .,ヽ i , ! ' ,.. -｀''''´
｀ｰ! ::.. ', ...::: 'r ''"´
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┃
さらに甲州勝沼の敗戦後、
永倉と原田たちが離脱し、
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__- ．.､ぇ .._ ｲ __＿ ,.イ
__≧ 7..:──-i_ ﾞ｀'｀ヾ､ ,.イ／/／￣￣.:.:.:.:.:.:ノｰ ､
.＞ ｨ{ i´ i:. |二 三 ヽ､ ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:___ノ.:.:__ノ.:.:.:.:ニ＝ｰ
＜ ﾄ,ｲ ’ _、ヾ ゝミ ヾ ハ |/.:.:.:.:,.イ.:.:.:/／.:／.:.:.:.:.:￣￣￣.:.:＞/
,ｲ_ :i .,_ｲ__｀ﾞ ｀iミ｀ 、 ﾐ、ゞ ＼ヽ/／.:.:.:.:.:ﾉノ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞.:.:.:／/ ｲ
,イ .i ゝ≠ゞ'‐'' |ﾐ ､ { ∨.:.:/ノイ! 彡── ´.:.:.:.／／:.:/
´ハ77 ´ |､ ／ヽ i.ヾ} i／ﾍ }｝ ミ二ニ.:.:.:.:／／.:.:.:,ｲ
./ _ }ﾐ/ V } ヾ/ / |/／厂｀ ヾ:.:.:.r－く.:.:.:.:.:.:／.:.:.j
｀ヽ ＿＿ ﾐ} ｨヾ､./ . / ／ ∨/⌒ ヽ.:.:／/.:.: /
∧ '´_ ｀ ./´ii|i Y ヽ ,,ノ ヽ丿 丿´.:./.:.:.:/
< i . / __ノ.:.:.:./.:.:.:./
i ＜/// .i / Xヽ.:./.:.:.:,.ｲ
.ゝ-‐＜//// V ｀ヽ | | ヽく::::::ヽ
｀i i V ｀< ￣ | | l ヽ:::::::ゝ、
| } V ', イ / ¨ l ｀く:.:.:.:.ヽ
| / >´ｰ‐- ､_ ', .. 、´ ___./───－ｭ ＼:.:.:.:.＼
| ./ .／ ／ ｀ ￣ 」￢|::::::::::::::::::::::::::::::∧ ＼.:.:.:.:＼
,ｲ / _ --ア ／ | |￣|:::::::::::::／ ￣￣￣ ＞ｰ-::、:.:.:.:.:ヽ.
／ ＞‐'' . ＜ ／ ,| |⌒トｰ､／／ .:／ ´ ｀ヽ、:.:.:.ヽ.
.ィｲ '’_ ＜ ｀／ ／ｲ / ）／／ .:.／ _＿ ヽ:.:.:.:.:'.,
t{ { ｒ─'''´ ／ ／∠ムへ､,/ / .:／ . ・ ´ ￣ ｀ヽ ∨:.:.:.i
【 原田左之助 】
.
それくらい厳しくしないと維持できない無頼の集団だったと言いたいのかもしれんが
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五兵衛新田へ移る際、
二十名ほどの負傷者を
まとめて会津へ向かわせた。
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＿＿＿ ＿＿＿
, ‐'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ , ‐'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<`◇.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<`◇.:.
;::::::::::::::;イ::::ﾄ､i､◇､>::::} ;::::::::::::::;イ::::ﾄ､i､◇､>::::}
{::::::::/l/‐i:::::| ｰ ＼|::::::::! {::::::::/l/‐i:::::| ｰ ＼|::::::::!
､:::|（ ・ ）ヽ{（ ・ ）i::::::::′ ､:::|（ ・ ）ヽ{（ ・ ）i::::::::′
ヽ| ､ ﾟ }:::::/ __ ヽ| ､ ﾟ }:::::/ __
/⌒ゝ､ 八 ─ - 、 j八,く＿） /⌒ゝ､ 八 ─ - 、 j八,く＿）
y'´:.:.:ゝ､_.＞,､ _ _, イ-.._,ヘ:._:_/ y'´:.:.:ゝ､_.＞,､ _ _, イ-.._,ヘ:._:_/
ヽ'´:.:.::.:..:ヽ/====〃:（/.:.:.:.:..ｿ ヽ'´:.:.::.:..:ヽ/====〃:（/.:.:.:.:..ｿ
＼:.:.:.:..::||::::::::::::::::::;:､.:.:,:,::ｲ ＼:.:.:.:..::||::::::::::::::::::;:､.:.:,:,::ｲ
.
＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ヽ l
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { |{. ｜ | ﾊ
//:/ ﾉj ｀´i |｀ヽト ､ |:ヽ. } , ﾘ ｜!
ハ:{／ｲ: { 小7ﾃﾐﾄ､ {ヽ!: / / / l l
ヽ.＿ヽｰ ､ / /／ |:. ヽ. { '赳ハ＼ }:/_ｵメﾘ ｲ/ このスレだと負傷部隊の隊長は
￣二ﾆヽヽ/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀ /ｨ亙ﾌ'´／/′ 私になっていたけど
ヽ､＿ _-ｧ.:´__::.::.::.:ヽ::＼ j:〉..:.l:... l! ,! ７´ | /
_,._-ﾆ-ｧ‐´ィ二;:-- ､::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_､ -‐ イ.: j| /{ ﾉ′
‐ ´/´ ／´￣´／::.::.::.::.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::＞ー＜l!:..:.|:. ﾘ‐／/ﾚ 実は私、五兵衛新田や流山にも
/′ ／-‐ｧ::´::, ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/ 同行していたって説もあるのよね
／´ ／::.:／ノ／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=l:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
／´ ／イj/ｲ'／.::.::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
/' イ/ // ﾉ/:.‐..´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ
／// ／ｲ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.{_j jｧz く::.::..::..｀ヽ、
| / ハ..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.ﾄj / ヽｿﾝV...:.::.::..} ヽ
【 斎藤一 】
,ﾊ、_,ｘ≦ミ__ノ(
ノ}／／／／ノｲ//乂=彡ｲ
、 {､／／／／／／／／／∠二ヽ
＼＼ヽ}ﾑ/////////／／／∠二二二ゝ
}乂＼V川川川川巛i////≦ニﾆﾆﾆﾆ=={
＼=ミＸ爻从从从川川从≦ニニﾆ==彡乂 この辺の斎藤さんの動向は
＿≧=ﾐX巛ミﾊY从乂≧'＾＞三三=ミ爻爻、 ちょっと曖昧でな
⌒>イ从:}/＼ j从ハ{／／__ ＼=彡 }川川ゝ
／ ﾉ:ｲ八へ,_＼( 厶く弋ﾂノ Y }ﾉ |川川〔
. ／ 人:ﾊ从弌ﾂ} r ヽ￣ 、_ノV从从 そして、甲州勝沼で負傷して
八乂ﾍ | | : |: ∨从i乂 会津に向かった俺が
|_l_.ノ / : Ｖ从 爺さんになってから語ったところによると……
∧ -‐ー ／ : :|)
/´￣∧ ｔ一 ／ ／
＿___,{＿__ ハ、 ／ ＼ ∠__
／⌒＞―=≦三三ミＸ ＼ ￣ /￣￣｀ヽ}＼
. ／／／(___ ￣＼三＼ ＼ {`ｰ=ﾐ .ﾉ
／／／ ￣ ＼三＼ ＼ C)/ }⌒＼
【 稗田利八 】
.
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━| 負傷者部隊の隊長は │━━━━━━━━━━━━━━━━━
| 久米部さんだったとしている │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＼ _,,.:|;|:,,:--―------:..､_＼ ＼ ＼
＼ ＼；,.:'´ ／ ＼ ￣｀:ｰ-:.､ ￣｀:‐-:.、＼ ＼
＼,.::''´＼／ ＼ ｀:ｰ-:.､／ ＼ ＼
..,;'´ ／ ＼ ｀ｉ, .＿,,,.:-‐'´￣｀ ＼ ＼
＼ / ＿,.:―´'｀;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ＼
＼ .i__,,;;-‐´￣￣|| /;;;;;;;;;;;'､;;;;;;,､;;;;;;;;｀i､
_,:-‐"´! ＼. || i;;;;;;;ＡAｌ'＼|ｰ＼;;;;;;;;;＼
＼ ＼. || .|;;;i'―‐- -―‐｀ｉ;;;;;;;;;;;;ヽ
＼ _||_. |;;;;| ┌‐―┐ |;;;;;;;;;;;;ヽゝ 雨降ってきた〜
＼ l ⊃)|;;;;;|ｌ＼_!､＿ノ ／|;;;;;;;;;;;;;! ''
＼ !､ __）!､;|／::|ｌ |ヽ / |;;;;;;ｉ'＼|
＼ | ||｀ｌｌ｀'::::::｀Ｌ､ｉ＿_/ |;ﾉ|ﾉ::://､ 傷に染みるやろうけど
＼ ＼ ＼||川_:_:_:,|:::＼|::/／::::｀ｉ､:// ＼ 我慢するんやで〜
＼ ＼ |;|´ |::::::::'ﾚ":::/｀ｰ''´￣ _ノ
＼ ＼ rＪ;| |:::::ｉ´ｰ"=!､､_,ﾉ,,´T､ ,､
＼ ＼ ｀'''´ !､:_|: : : : : : : : !!ｰ､::/-;'´:!,
＼ ＼ |;;;|_:_:_:ｌ｀｀i: : : :i´l|;;_;-;〈
＼ ＼ |;;;;;|: : ＝=:｀:｀::|ii.l|;_;_;_/
＼ |;;;;;;L:..:..::..:..:_:_:」,!,｣＼;,!
＼ ＼ |;;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;;i;;;;;;i;;;;;i'´ ＼
＼ ＼ T｀''''´i'''￣｀''' ＼ ＼
＼ ＼ | | ＼ ＼
＼ |. | ＼ ﾉ＼
＼ |. | ＼ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
斎藤と久米部のどっちが隊長だったか
本当のところは分からないが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､ ,,,,,,,,
／r'^ _rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､ .xii|||||||||||||iix、
/!７ト､7′ 〃 ｌ ヽ ヽ ,i|||||||!' !||!|||!|||||||ix
、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ .i|||!'|!'|!' !|.`!|,!||||||||x
|:l / 〃 ||丁l トH､lV| |l /l } l | i||!/i|||i i||||iヽ|||||||||ii|
ヾヽ / 〃 |l | ｌ抔卞｀ヽ{ /-ト/ //ﾘ ||'「i|!||' !|!!|! ［||||||||||
＼ ヽ:∨ |」 /ｌ| ｌﾄヽ￣ ﾚ'戎ｼ' ／ ′ .i|| `' 、 ~ |||||||||!
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳 i|| ＿,,,,. .i||||||||!
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/ ﾊ ヽ‐ >､ ,. イ| }::..｀ヽ、 .||||i、 ゝ ! !||||||||'
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼ !|||||||ix,. `'''~ .xii!|||||||||i
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ .||||||||!|||||ixciii|!~ ||||||||||
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j .!||||!||.!|||!!=~~ !|||||||||i
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉 !||'!|i.／i|~ .,,,,／.i|||!`!!|.
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝ .!||と、 |!.,,,,-/ i|!彡'''|.
′ ＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ ／〆,, .|::::;/ ζ~- :::::::|.
, 〉个､:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ｌ }〉:.}'´ ./γ,,勹,,,|::/~〆::::::::::|i:/＜
| く_/^ﾄ､>:.∧:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_ﾘ 〈|:.ハ /::| .／ﾉ）|'~:::::::::::::::::|/:::::!i.
| //:.:.:||:.:./ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨┐r':.:{ ､ヽ ./:::::! .'丿|:::::::::::::::::::::|:::::::::ヽ
!| //:.:.:.:||:./ ｝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.| l | ../:::ﾉ.!i. .,i!::|:::::::::::::::::::::|i:::::::::::ﾍ. .
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
とにかくここで久米部が
会津へ向かった可能性は高い。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
で、会津で待ってるうち、
流山や宇都宮を経た
土方と新選組本隊も会津入り。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
..../ :::::::::::::l::::":::::::､:::: :ヽ.::::::::::::::::.:::::.::::::.:
./ ::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ:::::ヽ`:､::::::::::::::::::::::::::
.!:::､::::.:::::::::.ｌ:.:::::::::::::::ヽ::＼:::ヽ.::::::::::..::::::. ..
.:..: :::|,::: :: :、丶: ヽ: :: :ヽ :::'-::ヽ:::::::::..:::::..
::::|:::::::y::::::::ヽ:::::ゝ:ヽ,::::::＼.::::ﾞ''.::ヽ::::::::::: .
.:,:::.ｌ:::::lヽ::::::::、:":::::､: ､:::::::ﾞ'.ｌ'-、::.:ｌ:::::::::.: .
..!:,::::ﾐ､:ﾞ!,ヽ::::: ｌ::::.＼ヽ,＼::..,.＼＼.ｌ::.::::: ...
.! ｌ::.:::､::::ｌ从_:::::l::,,'.:/_､ﾆ,,__､i::|:､''"!:::::::, . 近藤さんは官軍に囚われたままだし
:::.ゝ. !./ﾞ! :^lゝ＼|::l ゞ='ﾊ":`.,!`)l:'":::::":::/ .. 僕も足に大怪我してしまった
::ﾍ::: `''`:ゝ-:"::::::::ｿ":.､:´ ｀-'‐' ι,.|,i::i'::::/..
. ::ﾐ ｀:::::::::::::::::::::::: ﾉ.|.l::::i./ ...
. ヽ''ｌ､::::::::::::::::::: .i .,l/::::|:,i" 斎藤、しばらく隊長代理を頼む
.'ﾙ:::::::::::::::::ゝ_- U ,..ｌ,i|::l/:. .
. ヽ:::::::: ﾞ'/ゞ.从､.! ...
. ヽ::::::`ヽ..二"''‐ / ,iﾞ.::|"l/‐ .
／ﾞ:､::: `― .／,,､/ .ﾞ| ! ......
／ .ヽ: ＼ _／ ／ l./ ﾞ
. , ／ l ヽ .｀'― :(,ﾞ／ﾞ //
＞ｾ乞ｱト ニ _
／..::.:.ヾごソ.::.::.::.::.::.｀:..､
／ ^⌒＾⌒＾⌒⌒^丶､:::.::..＼
/／ / ＼::.::.:.ヽ
/ / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′ ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ じゃあ、新入りも増えたことだし
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 ちょっと編成をいじりましょうか
|:ﾄﾍ ｀ { ￣ ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ ∠／| || ﾚ |
| ト __ ／| |l | 副隊長に安富才助
､＿ ＼__ | | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜ ／ その次に来る軍目（軍全体の監督役）は……
_ーｚ三≧三≧| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜三三
ご三三三三三| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼三
ﾆ二三三三三三／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼ 久米部、あんたがやりなさい
ｰ=ニ二三三三/.::.::| ノ | Г|ノ厶l/ , /.::.:: |::.::.::.::.::.::.::.::.＞｀ヾ
￣え三三∧::.:〈￣ト‐┴√| ﾄ､__/ ／｢`7.::.:::/Ｌ. -― __ ――
＝彡ベ彡ｲ⌒ヽ「＼l / ﾉ.::|/ ／} /.::.::.〈ー―::.::￣::.::.::.:.::／
/ /＾Y⌒ト-ｲ￣厂〉 イ￣ , /.::.::.::.::〉::.::.::.::.::.::.::.::.:／＼
/ / ト--rヘ＿r-ｲ/ j| / /ﾆﾆ二/.::.::.::.＞‐[}‐く ＼ ヽ
,,. -‐'''''"""''''''ｰ- ､ ∧＿_
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ￣1i
/::::::::::::::::;:::::::;ﾍ;::::::､:::::::::::::::::ヽ, 《
/::::::::::::;:::/!:::::/ | ヽ:::::i､::::;::::::::::::::i ≫
. i:::::|:::::/:;/,|;;;/ | ヾ;;;|._i::|i::::::::::::::i
l:::::|:::/'!/ _|/_｀ | ´ i_|. i;|`!::::::::::::|
|:::::|::i. ,|r'r:::ヽ` ' 'r:::ヾ,l､|::::::::::::|
|::::::l:| i {:::::::::| {::::::::::i iﾞ|:::::::::| えっ、うちが！？
|::::::::| ! io:::::ﾉ io:::::::i l !:::::::::|
|::::::::| `'''" `''''" |::::::::::|
|:::::::::l ' /:::::::::::| うわあ、大出世や！
/7::::::::ヽ、 iーi ／:::::::::::::|
//:::::::::::::::;`'':;,､, `''" ,..ｨ､'ﾞ:i!::::::::::::::::|
/ﾆ>::::::::::::::i;'-'〈| ｀`''"´ |〉ヾ,i:::::::::::::::|
/ ﾆ>:::::::::i'" l .l ｀`!:::::::i::|
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
どれぐらいの出世かといえば、
もう一人の軍目は、あの島田魁である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／|
―――｀｀∠＿＿＿
/｀ 丶
／￣￣￣￣｀ ヽ 、 ＼
／｀ ＼ ＼
/｀ ＿＿| ＼
/ † ヽ＼ ｀＼
/ ／ ‡ | ┌―ゝ
∠＿_ ヽ＿＿＿＿ ‡ | ヽ
|ゝ・ﾉ 、 ／ ＿/ † | | 軍の監督役は古株と
. /ﾍ/ | ＼＿/・ﾉ | 丶 相場が決まってる
// | ￣ :::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
／ ヽ :::::::::∨／￣￣|::::::::::::::::::|
＼ :::::::::::::::::::／￣| |:::::::::::::::::ヽ 京都以来の隊士も
| ヽ :::::::::::::::::::::::/、 | /:::::::::::::::::::＼ だいぶ少なくなっちまって
|＿＿＿＿ :::::::::::::::::::::::::::/ ﾉ ／／:::::::::::::::::::＼ｿ
| ＼ :::::::::::::::::::::::::::::/ニ__／::::::::::::::::::::::::::::::＼
| ::::::::::::::::::::::::::::::::/::::∨:::::::::＿＿＿＿＿|￣ 今や久米部も古参と言って
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::∠＿＿∨ ♯♯♯♯♯♯| いいぐらいだしな
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿＿ ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯ |
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯|
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯ |
｀｀ヽ＿、:::::::::::::::::::ヽ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯|
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ただ、軍目となった久米部が
会津で活躍した様子は見られない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
/ ／ ｀ヾ´ ＼ '.
∠ 'ァ , 」､ﾊ '.
/ / } i )rく, {
'ﾞｧ ,′ _ _,/ }-ｯ '"⌒i! ｝ .ゝ
／ { {! ￣rｯ′ { ヽ.__fﾂﾞ {r-､ ＼ まあ、それは俺もなんだが
フィ , r ､! ´￣ ´ ! !r'^[ ヾ｀
j/`| ｷ :。 | }/｀⌒
{ ‘､: U ,.:-}: !./ というか、会津戦線では
/｀くヽ:. ￣ ,'´ 新選組自体があまりパッとしねえし……
,=/| |::{ 'ﾞ┐ ｒ=＝‐_-ｭ ′
. ,.ｲ:ｲ{ﾑ i ﾞ､ ム- '"_,. - /､
ィ升'ﾞ ,.ｨ|ﾏﾑ ', ＼ ム､:＼
．＜＞'ﾞ ,.イ／! ﾏﾑ.ﾍ ｀ ． /ﾑ ﾍ＼＼
＜＞'ﾞ ,.ィ≦少ﾞ i!. ﾏﾑ ﾍ ｀ ーｧ=ﾁﾞﾏﾑ ﾄ､｀寸≧ｘ
'´,．＜＞''ﾞ´ |ﾄ､.ﾏﾑ ＼ / ,ﾊ| ﾏﾑ トﾐｘ ｀ﾞ''ｰ=ミヽ、
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そうこうするうち官軍に押され、
土方・大鳥圭介らは会津からの脱出を決意。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
..イ: :._: : ｉ: : : : : : : : : : :｀: :.、
..イ: : ／´:ﾞ、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,ｲ : : ／: : : : :ﾞ､:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ﾞ、
. /. . . . . . . .ｉ: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :',
/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i＾´!: : : :l､: : : : : : !: : : : : : : !
/: : : : : :,: : :i!: /;' ｌ:ｉ ', : : :!ｌ､: : : : : |: : : : : : : :!
,': : : : : : /l: : :l!:/;' |l ﾞ,: : i:l;:､: : : : :!: : :, : : : : i もう会津はダメです
. i: : .:i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐ ﾞ: : 'ト-ﾞ､;_: ::| : : |:. : : : :;
｀､:i: : ,'::;':.!: 斗''｢ | ｀､.:| `､ヾ｀:'ト､: | _:.: : : ;
. ヾ: i'⌒ﾞ:!: : _l_!_＿_!__ ﾞ､!＿＿ﾞ_l; : : l´..: ヽ: ; 榎本さんの艦隊と合流して
ヾ{ ､｀! : : l:! ! ｀| |!: : :,':´; / : ; 次の活路を見出しましょう
|´ゝ､_ヾ､: :ﾞ、 | | ,j_;. -'＿ノ: : : ;
|: : : : : :〉､｀!' ! ! !,.ｲ',: : : : : : : ;
|: : : : : ,'::::|丶､川 △ 川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ;
|: : : : :/::::::|: :.:.:｀｢:::Τ '' Τ:::｢:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ;
| : : : /:::::::::{ : : : Ｖ'´ ｀'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;
【 大鳥圭介 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だがこれに斎藤が反対し、会津へ残留。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
-‐ ￣￣￣ 、
イ ハ l 、
∠∠、 /| | | { ヽ＼
__ ｨ≠￢:::i l /ｰト ｌ l ヽ ＼ '. ＼
／ｲ;小ヽノ::/ | | ｜ ＼ ヽ ＼ ﾞ, ｌ l ヽ
〈:{_/:/ |:|`ー' | |､rr==≧ﾐﾒ、 ＼ i ｲ | j '
ヾ:/ |:|｜ | ｌ `＿ゝ'ノヾｰ | ／ |/|.′ l
// |:|∧ | ｀''"￣` lイ=ﾐﾒ､lﾉ ′| | 会津を見捨てるのは誠義に反するわ！
/::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ﾍ / / /| |
. /::/ |::| ＼ ヽ ／ ゛''/ イ／ jﾉ
/{:::{ ﾚ′ |｀ ＼ r＝ｰ ､ ハ ﾉ } 私は最後まで残って戦う！
､ / ￣ /| ｜ ￣`ー' / ／ ｲ
::::V / | | ｰ ニ´- ' ノ
―‐ 、 ､ / ！ | イ ｜
::.::.::.:..＼＼′ / ｌ ｜ ＿＿_ ＼ , i´ l |
.::.::.::.::.::...＼＼/ | |７/::.::.::.::＞ﾄ二. | ｜ |
::.::.::.::.::.::.::.:..＼＼_,l |/.::.::.:／ ´ 小:ﾄ＼｜ ｌ |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...＼ヾl |::.::.::.{::{__ ｲ:| |:| }::}| | |l
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ｌ ∥ l＼.::.`ー'::|:| |:lV:/ | ｌ | l
.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l || | ヽ::.::.::.::|:| ﾄ-く | | | l
>>231
この時点で三十歳。
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
これに賛同したのは、
稗田利八など十名前後。
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
（:､ﾄ.ﾊｒﾊ,ｨ､,.
ﾆ三＞ｧ::::::::::::::て
,.ｲl彡}:::ｒﾍ::::::::::ｆ
／l:::::／ﾊｔぇｔﾁ｢ ｒ）!_
. ／:::| ﾄｲ ＿_', - ハ;ｊ ＼ _＿
, イ:::::::::::／ | ＼:ﾉー '__／ /／ヽ , '´ ￣＼
/´ ＼:／ /´:l ｀￣ ＿,. ,..-─-＼___／ ,. '´￣､_ ｀ヽ
. ﾉ / /::::::::＼-‐ 二..,,_／:::/ ﾊ、___／ __,.ィ´￣ ｀ｿ 斎藤さん、お供させてもらいます！
} ﾉｰ- ／ |､:::::::::::::￣:::::::::::::::／| ∧.＿__／._,ノ /
｀ー‐‐'‐---‐l::::::フ丁¨｀ヽ;:::::¨´／ヽ人 ／ } 「 /
. l＼／l¨ヽ:::::::＼::::i:::::::::| l /l | ／
V::::i'ヽ;___〕::::::ﾉ:::::ヽ／l l } | ＼／
∨:i-‐l､_::）::::l::::::ｆ´ ヽ_入_ｊ ヽ
,小ト-}､::::）::::／/:{ i ﾉ |
〈:::＼ｒ‐--‐::'::／::/ﾊ ! i i
}＼:::丁´￣:::::／/:::| i l ,'
）:::｀干¨:￣::::／:::::ﾉ ｌ､l _/
. |:::＼:l::::::;::::'´:::::::::::::| !::￣::l
|::::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::i. !:::::::::l
l::::::::::|:::::::::::::::::::::::::__/i:::::::::ｊ_
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
その中に、久米部の姿もあった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
_,. -―――- .,_
. ,.r''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ ､
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:.1;;;;ハ:;;;;;;;;;;;;;ヽ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.:ヘ/;;／ |;;/ ､;;ﾄ､;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ,. /''ヘ. ﾚ′ ヾ! ゝ:;;;;;;i
;;;;;;;;;;;;;;;;| ／／;;;;;;ヽ＼ﾉノ レ-マ 1;;;;;;|
;;;;;;;;;;;;;;;|｜ | ;;;;;. i ''f ;;;; !| |;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;;;;;| ､__ .ﾉ | ;;;;.j ||;;;;;;;;;| うちも会津に残る！
;;;;;;;;;;;;;;| ｀ |;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;;;;| ,."―- ..＿ ′ .{;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;;;;| ./ ￣｀! |;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;;;ﾄ､ ! / ﾉ;;;;;;;;|
;;;;;;;;:;;;;|::::ヽゝ .,_ ,.イ;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;; ;;;;| ::::::`::-..￣二ﾆ- '´//i;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;; ;;;| ::::::::/ / //:::|;;;;;;;;;;;|
､;;;;. ;;| / ﾚ′ //:::::|;;';;;;;;;/
､ヽ | i｜ //::::::|;; ;;／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
彼らは新選組を離れ、
会津の要請により、高久村の守備につく。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ただ、島田の記録だと彼らについては、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
,＿__ ,
∠＿..__ ｀ ＜._
／ __ｷ ｀≧ﾆ≦､
ri ｨヮ ` l_ =､ ﾄ､＞
ｿ 冫 / ＼
｀!´ __ .r‐仝...斗⌒` 当隊（新選組）より応援として
|´ ` /│ 「 7｀! 一小隊（斎藤たち）を
ゝ-‐=､≦ | ＼/ 〉､ 高久村へ繰り出した
_／ >､ ｣! /＼/
, '´ ｀ ／＿〉 ∠-‐ '^ヽ
／ ／´ / ／ ≠ﾆ=」 つまり斎藤さんたちは
〔 ／ ∨ ／ ／ |! まだ新選組所属だったように書いてるぜ
＼ ｰ‐ ´ /i７´ / |
` ｰ‐=ﾆ二/ [] ' |
| | ﾍ |
| ／ ∨ﾄ､ /,ｲ
＼/ ｀| /ｲ|j
〈 │ i' │
|__ | ｌ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
と、しており、永倉たちのように
徹底的な離隊ではなかったように見える。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そもそも、斎藤が誠義ウンヌンと抗議したのは、
土方相手ではなく、大鳥にである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿r=ー―r-- ._
, -＜:.:.:.:.／/:.:.:l:.:.;ハ:. ＞ 、
／:／:.:.:V ∧/:.:.:./;/i:.:.:.}:.|:.ヾ:.＼
／:.:/:.:.:.:.:/ ∧:.{:.:.V:.:.:.:l:.:. |:.:!:.:ハ:.:.:ヽ
/:.:.:,ｲ:.:.:.:.:∧ ∨|ﾘ:./:.:.:.:.:l:.:/|、V:.:/}:.:.:.ハ
,ﾊ:.〈:.:.!:.:.:/:.:.:}/:.:.{{/:.:.:.:.:.:」/:.ハ:.VИ:.:ﾊ:.:.:'.
.ハ:.:.j:.:ト､|:.:.:ハ:.:.:|!:.:.:.:.:.〃:.:「:.:.}:.:!':.:!:.:!:.}:.:./'.
}:.:.:.V:/{ー!:.:.|:.:.:.:.:.|:.:..::彳!:.:/:.:./:./:.:.l:.:,!:.:V:.:.:.l 僕はこの頃、仙台藩へ
マV/ ┰ｧヽト､:.:.:ゞ-/:.:.j:./:.:.:j:./:.:.:.l:.:.j:.:.|:.:.:.:.l 援軍要請に行ってて
レ' ´ ハ:.:.:/:.:.ﾊ/:.:.://:.:.:.:.:|:./:.ハ:.:.:,′ 新選組には不在だ
. 〈 /イ:.:./:.:.:.:.;/ｲ:.:.:.:.:.:N／:.:l:.:/
ﾏ }:./:.:.:.:.:/:. ゞ、:.:.:./:.:.:.:.:}/
L__ j/厂「ﾚ':.:.:.:./:.:.:りl:.:.:.:.:/
{ }:.:.:.:.:./|:.:.:/:.:.:.:.:./
｀l _, /:.:.:／ハ:.:.{:.:.:.|:..{
ゝ- ..＿, ＜ _ム＞ ´ _＞へ:.:ト↓
＼ ／ ｀^ゞ'ヽ{
＼ , ´ ＼
ヽ／ x====}
／ .／ '.
ありがとッス、普通の年齢でんな。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なので、斎藤本人はともかく久米部や稗田は、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
( ∧ )
,,,-ｰ'''''''''ｰ- ､_ ヽ廴) ノ
,, '":::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ |／
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::i:::::l::/ ヾ:::!:::iヾ:::::::::i
!:::::::::::./l/// ヽ!､.i iヽ::::', 斎藤さんは残るって言うとるけど
. !:::::::::::l ＿＿ __＿_. i:::::i うちはどうしよ？
!::::::::::::l i:::::i
. !:::::::::::::l ' .i:::::i
!::::::::::::::l ヽ,_ ─ ,,／i:::::i とりあえず、土方さんが戻って来てから
! :::::,l:::::l' ヽ,-- イ ,,_ i::::i 改めて決めよか……
. !:::: /l:::::l -'''" ヽ_,,,,,!l /i::/
!::､'ヽl:::/＼_,,-, 丶,,,!l -/ / ヽ
' ` " ` ' " '' `
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ぐらいの考えだった可能性があり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また久米部・稗田のその後の行動を見ると、
会津に殉ずる気持ちがあったか疑問であり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. /| ＿＿＿ , ' ⌒ヽ
ﾄ､ ｉ::| ／／ ／＼ ( ∧ )
|:::＼ l:::| __{___{ ／ ／ ＼__ ヽ廴) ノ
. ＼ ＼::::＼:＼ ／/ /￣＼／ ／ ＼ |／
}＼ ＼::::＼:＼{＿{＿{ ／/＼／ ／￣＼
. ＼:＼_＼:::::::::::::::::::::::::＼{＿{ /＼_|＿／￣＼
＼＿_＼:::::￣￣::::::::::::::::::::::::::::::＼{＿{ /＼／￣＼
＼＿＿:::::＿_,ノj/:::::/::::/::}:::ﾊ八:::::＼{ |＼/￣ i
. ／:::::::::::/::::::{ ＼／/／jノj厶斗へ:::::::＼j 廴＿}__
／￣￣￣}:::ｉ:::::∨＼Y ,ｨｉ〔{__斗ｆヤｵヘ::::::::＼ﾉ＿:::::::
___／:::::|:::::小 以ｿ/厂 __i以}_,ノ }ト-:::/ｨ⌒ヽ::::
￣j／|ﾊ:::| / /￣ヽ く___;ﾉ〈⌒ｉ} |::::
／ / ヾ （{＿ __/ i U | ﾉ ,ノ /::::
| ＼_,ノ ﾉ u r一__／:::::::
| 厂 ∨:::::::::
| ト--- ､ ／ ∨::::::
. i ｆ―-- ､__） ／ ∨::::
| ﾄ----- ／| ∨::/
| ／ | ∨
乂￣＼___／ │ 〉
-―ｧ‐｀ｰ一く ﾉ ／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
高久村へ向かったのは、
あくまで「新選組の一部」として、
会津の要請に応えたまで、かもしれない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
明治元年九月四日、彼らは高久村にある
如来堂の守備へとついたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
:::::::::::::::::::*:::::::;;:::::::::::::::::::::::::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::;;;;;:::::::::::;;:::::::;::::::::::::::
:::::::o:::::::::::::::::::::::::::::::::::::*:::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::⊂ っ , ― ､:::::::;;从从
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ）:::::::::;;;;τ,,⊃ ）:;;爻爻爻炎炎ﾐ
::::::::::::::::::::::::::::::::::ε(@ )３))__))__))__))__))__))__))__))３ :::o;:::::｡::::` ー '";爻爻爻炎炎炎炎
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/A ﾍ∧ ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ:::;:::::::::::::;;::::::::;;爻爻爻炎炎粂粂炎
::::::::::::::::::::::::::::::::::く`７７/''λ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ::::::;::::*:::\;;::爻爻乂jj爻爻炎粂乂ﾒ
::::::::::;:::::::::::::::::::く７７７/⌒λﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ:::::;;;;彡ﾐ;;爻爻爻爻炎炎粂粂粂
::::::::::::::::::::::::::くﾞ７７７/⌒ﾞλﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ''彡炎;爻乂!爻炎炎"粂炎粂粂
::::::::::::::::::::／`７７７/⌒`λﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ:;\;;;爻爻爻炎粂乂粂粂
;;;;（乂_／`７７７,,γ⌒ヽ∧ﾞ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ/乂_ノ）;;;;爻爻乂ﾒiii粂/粂炎
;;;;;乂んんんんん乂(0)んゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ_(,,ﾉ;;;;;;;;ゞ爻爻爻炎粂爻
:;;;;;:;;;;;:ﾛ/ ﾛ/ ﾛ/ ﾛ/─|"|""|-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ''''':;;:;;;;;:;;;;;:;;:; ゞ爻|, ﾞﾚ爻
:;;::;;:;;:;;;::|"||r────|. | |￣￣||￣￣￣|￣￣￣||￣| | : :::;:;;::;::;;::;;;;;;;:::;::;;爻|'''(:)"i;::
::::::::::::::::|. || r──┐ |. | | ||「「「「「「|「「「「「「|| | | .:::::::;::;::;::;;:;;::;;::;;:;;;;:;;.|...:;|:::|;:;:
::::::::::::::::|. || |「「「「「| |. | | ||「「「「「「|「「「「「「|| | | : :::;::::;:::;:::;::;:::;:;_:;::::::.!..,;;|:;;!;;
::::::::::::::::|. || |l_l_l_l_l_| |. | | ||「「「「「「|「「「「「「|| | | ..::::::::::::::::::::::::::|,.|￣|!,,,;;|:::l::::
::::::::C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「|| |Ω==○ : ::::::::::::::::|:;|如|:;;;;;ｌ::::::;;
::::::::|}|::::|. ||,,＿＿＿＿|}{| | | i| ||￣￣￣|￣￣￣|| || i||::::|}{| : : : : ::::::::|..| |;;:;;;;!:::i:::
:::::『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]]￣|￣￣￣￣￣￣￣|]]]]]]]]]] : : ::::::::::|:.|来|::::::;i;::::::
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. | |;;;;;;;;; | ￣|￣￣￣￣￣￣￣|;| | : : : : : : : |::| |::::::;;::::y:::
. | | 二二二二二二|. | |二二| : ￣|￣￣￣￣￣￣￣|| . |;:|堂|::::::;;::::::::
:爻ｒｗ从ｗfwvｒｗ从ｊｗｗiiwjWvwjw爻wv,,,,,,￣|￣￣￣￣￣￣￣|wkWwj,,wjvww\wj从爻
""Www爻wj""w"~"~~`"w~~""ww"f"~W"""~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~`"
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
早くもその日の夜、
ものすごい数の官軍に襲われた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┌┐ .ロロ┌┐ .ロロ┌┐ .ロロ ┌┐ .ロロ┌┐ .ロロ┌┐ .ロロ ┌─┐
││ ││ ││ ││ ││ ││ │ │
│└──┐ │└──┐ │└──┐ │└──┐ │└──┐ │└──┐ | .. |
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││ ││ ││ ││ ││ ││ ┌─┐
└┘ └┘ └┘ └┘ └┘ └┘ └─┘
|/ ヽ、 ゝ
へ /'''ー―' 、 ｊ `l
／,....,,_＼ ヽ ,､__＿, ゝﾉ ,
- ,,,_ (' .( ;ヽ く、 ,' （ `'ヽ、 ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__ ヽヽ' ,⌒ヽゝ ヽ C ヽ、,ノ、
~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_ ヽ||/ | ヽ、 ,､ く ゝ `ｰ‐ｰ-
~""''' ‐-,,,,,_ ｃ,,-‐''ヽ､ /ヽ ヽ、. ／__＼ヽノ ／＼
くゝ ,,-‐'' ヽ ,.-ヽ、 '､( ヽ く '､(ヽ く ,r゛
,、 `' "'ヽ,.-‐''"彡彡ヽ, ヽ' ,⌒ヽ ヽ' ,ヽ ,r'
／__＼'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛ｃ,,-‐''ヽ ﾉヽ"'''ｃ,,‐'' ﾉヽ,r゛
'､( ヽ く /,.-‐''/ / くゝ-ー'''' ヽ 7' ,.r'
ヽ' ,⌒ヽヽ、 ヽ/.., /ヽ /彡ヽ彡ヽ ,､‐''ﾞ
''''''''''ー―─ ー―─--,,-ｃ ,,-‐'' ﾉヽヽ/ ,'...,;`/、 ヽ、 / / ヽ,‐' ﾞ
くゝ-ー'''''' ヽヽ ,' ,' ﾉ ヽ、 ＼ ｌ_,.-‐''"
／＼ ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/ `_,.-‐''"
'､(ヽ く /彡/ヽ(ミヽ､Yｌ ,.-‐''"
ヽ' ,ヽ / / ヽヽ､__`ﾉ
‐- ,,,,,_─ー―─---ｃ,,‐'' ﾉ ヽ、( _,.-‐''"
""'''――─---------ｰ'''"ﾞ｀
,. -──- ､,
,ィ"::::::::::::::ﾊ::::::::::::::｀ヽ､
／::::/::::/i::::/ ﾞ､:;::::::i､:::::::::ヽ
/::/::/i:::/. |::/, ､':;ﾄ､::i i;::i;:::::::ﾞ:,
,':::l:::/_,!ム-!'" `'‐`､!,_i:l !::::::::',
／ i::::::|/ i'_,......., ,......, " i:::::::::! うわ〜、エライことなった〜
‐､ ／ ／ |::::::il '" ｀ " `' !:::::::| どうしよ〜〜！
､ ｀'‐､ ／ ／ |:::::::| |::::::::| ＼
.ヽ ｀'‐､ ／ |:::::::| U il::::::::! ＼ ＼
＼ ｀''‐､ |:::::::|, u __ _,.... ､. !ﾞ:::::::| ＼ ＼ ,..
. ＼ ｀'‐､ |:::::::|;'､ r,""''"´,,,.二ﾞ....,,_ )./::::::::::| ＼ ,,.. -‐''"´／
＼ ｀'‐､ |::::::::|;;;;ヽ ,￣￣ ｀／;;;|::::::::| ,,. -‐''"´ ,, ‐'"
＼. >'>ﾍ,,|::::::::|;;;;;il;;;｀`'i‐- ...,,. r''";;;l;;;;;;;!::::::::! _,. - ''" ,. ‐'"
＼ /./ |:i:::::::|ｰ┴ｯ-r! l､;;-‐ ､;;|::::/!|'"｀i"l ,. ‐'"
`'〈/ l:!i::::::| ヽヽ､,＿_,.ノノ !:::/.|i ! i ,.. ‐'"
L i! `､::| `'''‐-‐''''" i／ / l. l‐'"
＼ `' ,｣'ﾞ
`'‐､_ ..::| |:.. ,. ‐'"
ﾞ､:! ﾚ'"
＿＿＿＿__
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ﾄ / / / / / }￣厂ﾄ､
l | |::. rく＿ / / / / / / l〈
| ＼__|::＼r┘ { {ﾄ､ { ,ｨ ,ｲ / / //
＼＿_＼::::::::＞ 〔 { {￣/::し::/_/ / /人
＿＿＼__::::::::::::::::::::::＞ 〔__{::/:::/￣{￣}ｰrく ﾉ }Ｎ}
＿＿／::::／:ﾄ､::::/|::/):|::l:ﾊ::ﾉ＞ 〔__ﾉ__} }ﾘ::V:::::ﾘ どうするも何も
＿／__:／::::::小li〔_j// jノ jlしｉｌ〔人::::::＞く::=彡く こんな時は……！
￣￣//|:::/{ヽｌィぇミ{ iしイｆr一く }:::/ハ }::ﾉ::::彡＿＿／
／ {/＿| ﾄ､込ｿノ￣ 込ｿ ￣ｨﾘ 从⌒ヽ:::::::::::/
/ ヽ } } ｀ヽ r‐ 人:::＼:::::＼::〈
／ / ｉ 弋r‐ｧ Ｕ 厂 ∨::ﾉ::::::::::::::ヽ
／ / 圦 r--- | 〉┐人ﾉﾊ厂＼
/ / }ハ }ｰｰｰｰ ) ／ヽ / 冂 ＼
＿ｉ / { ／ ∧ こ 二´ ／ i / / 人 ＼
／ V | ___／ 〈 { ／ j／ / } ヽ
／ } j／ { ＼｀ｰ一く＿＿＿／ ／／ ,ノ -───ｧ'´￣
, '"´ , '"´
, '" 、 ,ﾊﾉＶヽﾄ､,. ＿ -.
. ／／ l:V:::::::::::::::::::::ｰ､ _ -─＝二三--─
. ／／ .三ヽ:､:ﾊ~ヽ,.ﾍ::::::{
. , ' ／>::l｀ﾄｧ ﾋﾂ ﾚﾍ!、 _ｒfi、--─==＝≡
// , '´ '⌒ﾊ ,ﾆ, ﾄく:{ l |.|||
/ ／／ ＿ ﾄ､ご ／ |;/､___「:￣i___ ､､l Ｌ ｌ ┼ ｌｌ ,Ｚ、 / _∟ ｌｌ
. ,' , ' ,.ィ=＝ l ￣ i /::::::{::::::ﾊ ｀ヽ -≡三 ﾌﾌ ヒ .ﾚ ,ﾉ ｒ_ﾉ /｀し ﾉ こ
. , ' , '" .／ l l / /:::::ｒ┴'__ﾉヽ_ l ＾ｰ--‐
// , " _.. -/::| _｀ヽ--一':::::::::￣l:::::::::l ｀ヽ ├
.. //／／ ./ /:::::¨´:::::::::::_;;::::;;_／::::/!:::::::::! ﾊ ｒナヽ オ オ オ ￣￣￣￣￣￣ ツ
, ' ／ .{ i i::ヽ:;;_:::-:二:::‐--:::::‐'":::ﾄ､_::/＼ l
, '" } ';::__;;::':´::::::::::＿:::::::::::::::::l } ∨
. , ' / |::::::､::::／::{::::::::｀ヽ:／::ﾊ i | / ￣￣￣ / .__
／ .ﾉ ﾊ::::::::::i::／:ヽ｀¨:ヽ:}::::::::::ヽ i /＿/￣/ /／/ 7
/二二ヽ. ＼::::i:::_;;::--＼¨´:＼/⌒＼＿/ 匚 ./i／i／ ∧∧ ,ヘ
､_ / ｒ‐､ｧ‐､∨ﾉ／:/::::::::::::::::ヽ丶:;| / ./ l /l / / ./
三二 ｉ:ﾉ､ヽ.>_ﾉ ﾉ´:::::/:::::::::::::::::::::::ﾊ:::く / ./ ／.／
. ｀ ｰ- _ {ヽソ:__／::::::::;':::::::::::::::::::::::::::::|::/ ￣ ￣
. ￣ ￣ {:::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::::::/:::{
｀ｰ-＝= 三 i:::::::::l ＼::::::::::::::::;:ｲ:::::/二
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
久米部、稗田ら四名は
乱戦の中、必死で如来堂を脱出。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(⌒ヽ、 （⌒ヽ、
（ ） , ⌒ヽ ( ）
ゝ ヽ （ .' （ ヽ⌒ヽ 、
（ ） ゝ ｀ヽ( ）
ゝ ｀ヽ,( ( ｀ヽ
（ ） ） ﾜｰﾜｰ ）
ヽ､ ﾋｨｰ
::.'/ﾞ''-､_ ｱﾜﾜ (;;⌒) , ' ;;､ ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…… 彡ﾐ
,ｨ'::」 ,;l'ヽ､ ( ;;) ( ´;, ;' ｀) ( ;;) ( :;) 彡ﾐ彡ﾐミ
,;' :.l'"::,:」.:ﾄ､,,_ (´;;) (⌒ ;':; ヽ);; ⌒;:｀) ;'; ( ;;) 彡ﾐll彡ミ
――――---'ﾆ......,,,,,,＿＿ (´ ,:; '; ⌒);':,. ｀) ヽ)＿＿,,,,,,,,........-----―――ll
三三三三三二二二二―. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ―二二二二三三三三三三
三二三二三三三二二二二――― ―――二二二二三三三三三三二三
_,..､､､､..._
───────────,. -:':´:::::::::::::::::::｀ヽ､
＿＿__. ＿_ ,..-:':´:::::::::;::::::::::::;;:::::;:.........ヽ
-' ´ー,::::｀:':ｰ:':´::::::::::::::／i:::;:1／ !:;ﾊ:::i､::::::::!
─ｰ─‐ ,. -:'ﾞ::: ..:: ...::::::: _,l. ,r'==,､, ,ﾘ,r;i/､i;:::::::l
‐ ､,_ ´''ｰ､:_;::::...::::::::::::::::::f .l { i;､::::i i;::::::i }!::::::;!
｀ ' ｰ‐'.´/:;r=-:､;;;;;;:::::ヽ;l. `'- ' ヾ::;ｿ.',!::::::l
ｉ/ﾞ : ｀'´､､::;;;l, u __'__ /:::::::l
: .ヾ:, ヽ.､ !" ,i.u ,./:::::::::! ＿＿_ __
ｰ- .､ _ : ヾ; iﾞヾ'＝'ｨｫ'ﾞ::::::::::/´ :ﾞ ｀ ｰ ' ｀ ｰ
───.` ｰ .､_ : ':=-,. lﾆ､,ﾌ=ﾗ:::::::::;ノ .
＿＿. `ヽ､_. 'ヾ､ l /／::::::／ .
_＿＿ ,! ＿ﾞd=' - ' ´ , . ＿＿＿＿_,
────‐ ￣￣,7''''''''''''' ﾞ ￣ ／ / _,. - ' ´
─────‐,／ ,／ / ￣
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
だが、新選組本隊へも戻れず、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
( ∧ )
,. -──- ､ ヽ廴) ノ
,,／:::::::::::::::::::::::::::ヽ |／
,／'/,､::::::::::;::::::::::::::r､〈ヽ.
i/ /'ﾞ/:::::::::;ハ::::ﾄ:::::ヽ,ヾ ヾ;､
! ´,':;:::/|:ﾑ ､';::|ヽ::;:::', ﾞ i
| !'ﾚ'‐l' `ﾘｰi| i::| ,' うちら、本隊のみんなには全滅したと思われてた上
,r‐rﾍ, l ── ──-|:| 〉、_ 本隊は九月九日には仙台へ出発してもうたから
, ‐'" ,ﾍヽ >'ﾞ| |:ヽ、/ ,/ ヽ
／ ﾞ Yiﾞ:::::l l::::::〈,_/i ヽ ＼
'" , ‐'!::::::i:':.､ i二ｺ ,／!:::::::::l ＼ 戻り損ねたんよ……
／''ヾ''|::::::l""''`i‐--‐''ﾞ/`''|::::::::;､i｀ヽ, ヽ
イ `!i;::::i. |‐ -/ i:::::;i:|/´｀"ヽ ﾞ,
'" ||!ヽ:l､_,. |~ﾞ`/ i::::/'ﾘ ﾞ;ヽ !
｀`''ｰ-､.,_ ｰ-､! ` <_ i, / ,.i''|／ / _,.ノ
｀``'''| `''*‐''" / ,.〟-─''''""
┏━━━━━━━━━━━───
┃
あちこち彷徨っているうちに、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
懐かしい顔と、ひょっこり出くわした。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ﾉ: Ⅵ 〈 ｀¨ /：/::',｀¨¨´ ／ｉ
／/:.:.|: :.} |＼ 〈:::〈::::::} .′
. /ｉ: : |: :.| ﾄ､ i＼ ＼::７′ ／〉 ∧ おお、久米部に稗田じゃねえか！
|: 八: :' 人 ﾞ|､_j｀¨¨T －r' ｉ´ |/ /ｉ ＼
{/ !.＼: ＼ .「` ｰi─‐|-‐}"/ / ﾞ|
/. | ｀ ｀¨ ｰ┴‐.┴=＜ .′ |
./ | ::', i ト= ．._
i ::∧ ー--==彡' ! ! ｀￣
| ::∧ /＼ ∧ |
{ ::∨::::::::＼__/::: ＼_j
', :::::::::::::::::::::::
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
最初から全力で逃げにかからんと助からんからな
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
永倉・原田と共に離隊し、
靖兵隊を作った林信太郎である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
l | l ! | l 小、
ﾄ､!-=ニ`ヽ| ', | l l ﾄ､
lヽ、 l l｀ヽヽヽ| l l ヽ、
ヽ ヽ ﾄ､ヽ l l ヽ` ! |l / l ヽ
ヽ､＿>_r‐_----＿__ l l
ﾄ､::::::::::::＞＜::::::::::::> ' ,
/ｲ!`ー'´ `ー'l´ﾄ､ l l
l/j ,ﾍ、 , ! ∠ﾆヽヽヽl l 永倉さんは今、米沢へ
|,j 〈 ･｀>廾r〈 ･ ） | l l l 援軍を呼びに行っててな
〈┤'`冖´/ l｡l `冖^ ,.|,ﾍ| |
|j } ＼フ´ l^/ ト､_
∠!l ＿＿＿＿＿＿_,) ﾊ'l＼＜＿_ その間、俺が靖兵隊を預かってるのさ
ノﾆl |＿|＿_|＿＿|＿ﾉ lﾐｲ-､_二／
＜ニ_,,l ヽ､l l |／ // |｀二二＞
-''"ｰﾊ ｀二二二´ /:. ├‐､-ヽ
＿＿＿＿,.....-‐''"´7 | /.:i:.: '; r`＼ ＿＿
-――‐.､__r‐＼:::::∠ﾆヽ}`i__:::::::/ l__／ヽ ,ﾍ_/.:.:.i.: ';:::::::::＼＿＿_r―､,r'"ゝヽrァ::::::
:::::::㌧､ﾄ,::::::::::/､＼::::tﾆ` ｧ＜:／ ::::::ヽノ:::::l.:.:.:.:i.:. l::::∠ヽ＿_::::::`ｰ-.､:::Lｧ ;ｧ:ﾄ':::::::
:::::::::::> 〈:::::／⌒` ,＼::::lﾉ:::／ :::::::::::::::j .:.:.:.:.:..l::::;r' ,ｧﾊヽ´:::::::_::_;:＞l /:|_l:::::::::;
:::∠イ ,ｨj::::７ ,イ 八_〉＼:/ :::::::/ .:.:.:.l::::｀´リ_|ヽ!;r''´ ﾄ､ﾉ:㌃Z::::::;r'´
::::::::::し'::::::: ﾚ'::::㍗､:::ｎ::/｀ｰ-､ :/ _,. -‐''|::Σｺ:::::／::/ ﾊ:リ:::::㌦ﾉ;:r'´
::::ﾄ､∑7::::::::::::::レ‐'Y"l/ ｀ヽ、 ／,. ‐' ´ l::::::::::／;㌃'_〕':::l_l:::,ri::／-――‐
:ト' ,ﾍ/::::;-⌒Y二⌒!:/__ ` ,r―l:;ｸ／::::::7⌒>::::::::::{／ニ二二二
【 林信太郎 】
.
/ / / / / __≦≠ﾐ
,-―､ ＿,,, ,,／ /｀ヽ ＼
. / ∥i――▼―▼―￢ .|
. ! ∥ | .| |｜ ﾉ
|. ∥_ﾉ丿 `|
| .∥.| ,=_､_ _,〉_し,^ｩ |
|/{ﾍY,| ｀宀´j.八 ￣ | まあ、度重なる戦闘で
/ ,∧ | ト､ 《―〉 j 兵はほとんどいなくなっちまったし
_彡 ,./〉ﾆl `´ ｲj
-=≦_ /∧彡l u ﾚ
_彡ｨﾙ' .ヾ l ── |.ト､ 永倉さんとも連絡が取れないままなんだが……
／ / , ヽ .| !:::＼
／ ./ ', ＼ | |:::::::::＼
:::::::::::＼ ', ＼/＼/＼| ﾍ::::::::::::
::::::::::::::∧ ', ＼:::::
:::::::::::::::::∧. ', | .〉::
::::::::::::::::::::::＼ ', | /:::::
::::::::::::::::::::::::::::＼＿ _i:::::::
, -,,,,,‐,,,-,,,,,,､ ｀
／;;,､;;:;､;;;;::::;;;;;;;;;;;::: "
/;;;;;!i i;!'l l_;;;;;;;;,,,,,,,,,;;;;;;ヾ
./;;/,!i iiTl ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ
.i;;;i'i!l ''i|li`i ヾ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
i;;i| i!l !｡|! j i::;;;::::;;;;;::::;ﾞ､ 昔馴染みの縁で
i;/ ~ ~" !::;;;;;,,,,,,,,;;;;;;ﾞ､ 同行させてもうてええかな？
i;;ﾞ､ ,i::;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ､
i;;;;;iヽ = ／ i;;;;;;;iヾ7'' ､;;;;;ﾞ､
i;;;;;i i｀i.-‐ " ヽ､i;;;;;;i / ゞ､ﾞ､ さすがに四人で彷徨うのは辛いし
i;;;;;i .i;;i ヾ/:":::|i;;;;;i/ rr==__ヽ;';
i;;;;i '! .／:::::::::l i;;;i _,〃::::::::: ‐'`､
i;;i /:::::::::::::::l i;;i〃:::::::::::::::::::::::､
!! 丿:::::::::::;;;;;::li'-'/::::::::::::::::;;;i::::ﾞ､
/ヾ::::::::::;;;;;:::::／:::::::::::;;;;;;;;;/:::::::ﾞ､
/: : /: : :/ : i : ! ｉ: : : :'; : : ｉ : :ﾊ
, ': : /: : :/ : :.ｊ : |:.|: : : : ｉ: :. } : : :ｉ
／: :／: : :/ : : : : : |:.}: : : : |: : :| : : :|
.斗:く: :／: : :／ : : :/ : .:.ｌ ': : : : :': : :' : : :j
.': : : :.＼: : :/: :i : : :′: : ′ : : :二ニ=ミく
ｉ : : : : : |＼{: : { : : i : : /:.,ィ: : /: /: : / ｀ヽ
| : : : : : | ｀ﾞ＜ : :{ : : {/: : : :j_;＞-{′ ',
|: : : : : ﾉ | ｀'＜:_:j_;.斗'´ |
|: : : ／ ,ﾉ ｉ│
.八_く___,....__ 、 j│
/:「j¨¨ｉ⌒ヾ圭≧:x､_ 〉く _,.斗z::ﾅ それは構わねえが
.ｲ: :| |: :.| .｀ﾞ≪圭圭ﾆ≦圭圭孑'"ﾘ 靖兵隊は今、別のある部隊と
/ﾉ: Ⅵ 〈 ｀¨ /：/::',｀¨¨´ ／ｉ 計画を立てていてな
／/:.:.|: :.} 〈:::〈::::::} .′
. /ｉ: : |: :.| ＼::７′ 〉 ∧
|: 八: :' /ｉ ＼ 同行するってんなら
{/ !.＼: ─── ﾞ| そいつに参加してもらうことになるぜ
/. | ｀ .′ |
./ | ::', i ト= ．._
i ::∧ ー--==彡' ! ! ｀￣
| ::∧ /＼ ∧ |
ﾄ､ ﾄ､
__,ﾉ:::ト､i,.ｲ }:::i,ﾊ ,､
/V! ,八,ｒ:V:::::::::::::::::::::ﾄ-'ｿ::/::::ﾉ::i
|:::::V:´::::::::::::::::::::::::::::::::＿_:/::::::／:::/
ヽ::::_:/::::/::::::::ｒ‐､ 大¨ ﾊ lヽ::::::::::::‐-.､
,ﾉ:::;':::::;':::::::::::|/∨___V___l,.ﾍ!:::::::::-ニ¨ﾞヽ. 会津を救うため
ヽ ｉ:彡:::::i:::/:::_;ﾉＴｊ´ ／::;ﾍ!:::::::::::___::ヽ 官軍の部隊を襲うのか？
. ｀>::::::::彡ﾍ::::ｰ..-.､ iｊ::∠.、ヽ-ヘ:::ヽ｀ﾞ
ﾉ:::::::::::{ -ｔ元ヽ i-' 迂レ }::::i´lﾍ;!
. ﾚ:::::ﾊ}:ｉ〉 ｀冖´ ,小､/ ヽ ﾘ＼. γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
. ｀ﾝ:/ヽ:! J ヽﾚ' i |/､ } | いいや、戦うのは会津の敵じゃねえ ＞
ﾚ' ｆ>｀', Ｕ ,､__,.、 : !ﾉ,/ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
Ｖヽ ﾊ J / '二ヽ} .ｊ‐1
／｀:::Ｔ '､ ｀¨､¨￣, / |:::|＼
{:／:::::::! ＼ ￣ ./ |::::iヽ ＼─-､
i:::::::::::l ＼ ,. '"¨ﾞｙ !:::ﾊ ＼ ヽ ＼
／〉:::::::::| i ヽ--‐ ' i l:::ﾉ ｉ |
_________ ｀ﾞ'ｰ'"´＿＿＿___|ｉ |__j:_: : : ｉ
圭圭圭≧==≦圭圭圭圭:|ｉﾘ≫'"i| : |
¨¨¨¨¨¨´ ｀¨¨¨¨¨¨¨ﾉ'¨〈 : : i|: :.ｉ
', ／ ,∠⌒ヽ＼:.i| : j
.＼ ∨:／ .／ ヽ. ヽ:ィ ヽ
＜_ヽ. } ｉ ／ fぅ i ｉ /. ｉ
ぅ｀ﾞ＜／_弋 〈 丿 |:ｉ.ノ } 水戸、だよ
ﾆ=‐-‐彡/:::::∧ ｀=ｰ--‐＜｀ |:| ） /
/::::::::: ∧ |:|／:
. /:::::::::::::::::ﾑ .j: : : : 会津に敵が集中している隙に
.＼:──:／ ,.ィ ': :j､: : 後方でがら空きの水戸城を
_ ヽ::イ ／/:ﾉ ': :/. ＼ 落としちまうんだ！
｀＞:─┬─┬─ｰr '_´{ ／ j ｨ′
＞．_｀/￣￣ｉ￣￣}´ .ィ´ /´
｀ﾆ=─┴─=彡 /
ー──── ' ./ ﾘ
.､ / ／
＼ ./
.
┏━━──────────────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
林が言った「別のある部隊」とは、
水戸藩士で結成された、「諸生党」である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ヽ,. -====ミ /:、
|:／ ＿＿ ﾞ'ｙ /::::::Y
r-` r≦::::::::::::::::;＼ L!:::::::::i
,' _／:::::::::::r‐∨:::::::::ﾄ､ ＼:::::i
,ｲ {:::::::::::::/i:| V::::::::::::::! ｀ﾞ':,
ﾌ V::::::::i二l 七:::::::::::ﾄ､ i
r==≦ニﾑ x.' ∨::::::似 似l::i:::::::!:ﾍ ﾘ ,r=､
. _ﾉニニニニﾍ, 弋_/r∨::ﾑ _ 人V:::ﾑ:::} ' r≦二二ト _
／ニニニニニニ＼ {ヽi V:i ＞-､. イi|/ V::ﾑ∨＿__ /ニニニニニニt_
／ニニニニニニニ=/´ , }::!L: : :.＼ノ! V:::!ニフ´ イニニニニニニ二二＞ｘ
. ／ニニニニニニニﾆ;イr＞ト _/:人 ! : : : :.＼ V:i 丶-ﾆ_ニニニニニ二二r､二二ニ＞ｘ
. ／ニニニニニニニ=／ ', ヽ _/ i:/ ∨: : : : : :>ハ__,',:! } ＼ニニニニニニニ＼ト==ニニニ＞y
／ニニィニニニニニニ/ ＿r､ r { ∨＞'´ V┐ ',x'ﾊ x:'ニニニニニニニ二＼ ￣￣
ゞ '´ 〈ニニニニニニニy!ニﾆ! .!ハ:个====r＜./ r-- r'ニニVニニニﾆiVニニニニニ=∧
/ニニニニニｲ二/ |二ニ:T//｛-j_}'⌒ T_}--､!个r='ニニニニニニニ .Ⅵ∨ニニﾍ､ﾆ ∧
. /ニニｲニニ/ j二,′|二| Ⅵ:/ 7{ i | i T! {iVﾑ彡yニニニニ i Ⅵ V二二ﾑヾ}ヾ}
/ニ／ ,'二ﾆ/ iニ,' .!ニ| }::i ;.Li .|.」 |:i !:iニ /ニニニ/|ﾆ| ⌒ ∨ニニﾑ
. /ニ/ ./二≠ ｀ ′ !ニ|.ｲ::i イr-:! |___j_| Vニi/ニ/!二/ !ﾆ ＼ニニﾑ
ゞ'´ ./ニ/ i￣￣i￣ i:::!:i .ﾚ |. |.// 〉＿ } V∨:/ iニ'´ﾄ:.|ﾆ! ＼二 ﾑ
ゞ'´ Y ！r┤ /::}'〈 V!. ,:'/ /＼! |￣ ｝---x/ ＼::ト _ ＼二}
L.... __' i'::::i:个xT:| iヽ./: i .ヾ.i rt！ } ＼:::＞､ ヽ'´
|| |Li /:::::i: :F=={! ,:::r==､i V:└ _} ｀ﾞ'＜:＼
┏ ┓
┃ 水戸諸生党首領 ┃
┃ ┃
┃ 市川弘美 ┃
┗ ┛
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
諸生党たぁなんだと解説し始めたら長くなるし、
水戸の激烈内ゲバに触れなければならず、
>>1の精神にも悪いので、省略。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿_＿
／ u :::. ヽ
／u _ノ::::::ヽ、ヽ
| ＞＞１ .!
ヽ、 u （__人_）) / 土方が死んだ辺りから
ｒへニ ,r" ヽ、＿_.｀⌒´／ 二日に一回は下痢ってる俺
| | | ヽノヽ
ｆニニ):| | | ，!
| |:::| | | | | | 正露丸が無いと死ぬ
((二ソ | | | ,,|＿＿_ | |
| | ヽ＿＿＿{つ＿| |
ヘ,,』,,＿.Ｌ＿__と}＿＿_ﾉ
└|i へ { ､::::. ￣￣￣￣ ヽ
L_ ',ヽ、 ⌒ヽ:::,,＿＿__/ !
! '､｀ - _ ｌ三ソ ! !
ヽ. ￣:| | ./ | ,'
!: | | / ＿,,,| ｲ
!: |__＿i ニ￣ .⊥_.ノ）
! ｛ミ─ ∠＼￣/＞彡｝
｀'' ｰ-｛ミ二ミ＝─Υ::＿シ二)
}￣ヽ￣￣ ￣
ヾﾆニ)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
佐幕派だったが、天狗党と喧嘩して負けて、
水戸から放り出された連中、と思っとけばいい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
付け加えるなら、元新選組で、
御陵衛士となった富山弥兵衛。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
-―- 、
／::::::::::::::::::::::::::::::::｀ 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::'.,
/::/::::::i::::::::i:::::::i:::::::::::';::::::::::::::'.,
,'::::,':::::i:::i::::::::i:::::::i:::::::::::::i::::::::::::::::',
,'::::,':::::,'i::::i:::::::i:::::::i:::::::::::::i::::::::;:::::::::',
;:::::i::::,' ';::::i:::',::',:::::ﾄ::::::::::::i::::::::i:::::::::::i
i::::::i::::i_ .',i.';::::',::';:::', ヽ:::::::i::::::::i:::::::::::i
i::::::i::::i ｨ｀、ヽiヽ} ヽi ヽ::i::::::::i:::::::::::i
i::::::ヽ イ心 坏斥i::::::::i:::::::::::i
i::::::i::::i i:::::::i::::::::::::i
i::::::i::::', 、 ,'::::::,'::::::::::::i
';:::::';:::::ヽ、 ‐- イ:::::::,':::::::::::::i
',:::::';:::';::::｀ 、 ｨ .,'::::::,:::::::::::i:::i
';:::::';:::',::::::/<}´ ,':::::::,'}:::::::::i::::i
＿ ＞ ´//// } ／;:::::::,'ノ/ヽ/i::::i
／/∧ﾆﾆ ]// ', /} {', ,'::::::,'/////} }‐ 、
////// ',ﾆﾆﾆ}//',/ﾐﾐﾐﾐﾐ ',':::::::,'///// ////＞ 、
／/////////{ﾆﾆﾉ二/}》ﾐ《/ ::::::,'///// /////////ﾕ
＜////////////}｀ ´}///}ﾐﾐ＞=,':::::::,'、/// //////／///i
【 富山弥兵衛 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こいつは数ヶ月前に越後方面で、
斥候に出た所を捕えられ、脱走後戦死したわけだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
富山を討ち取ったのが、諸生党である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
. ／ニニﾆ｛ ,. ...::::::::r::::ミト､_,｝ニニニニニニニ
／ニニニニ=>:::::::{::::::::＼::::::::::::}こニニニニニニ
/=ｧニニニﾆ７::::/::::「＼; ､:::ヽ::::::::{: . . ｛ニニニニニ
ｱニニニ＞'::::::;::::ﾊ{ Ｘくjﾊ}:::::::ト､: くニニニニニ
/ニニニ｛::::::::::/::{ｰ-} 斧坏:::::jﾚ'/;「ニニニニニ 私達、水戸を出た後
イニニ=‐1:::::::Ⅵ杙沁 ^” }:／／Ｖニニ二二ニ 北越戦争に参加して
／ニニム. :ｉ:::::::::|i{:＼^” '__ /7イ:::::く:i:」:::::::::::::::::::::::
ニニニニｱﾊ::::::::|iﾘ:::个::.... ,ｨ/ r千:::::}「__:::::::::::::::::::::::
ニニニニ=ｰ|:::::::|iハr==-}〕ァ__/∠}::::/T:::::::::::::::::::::::::: それから会津へ来たわけ
ニニニニニi|:::::::|i::::}_,ノy^}仁八≧=彡'::::::::::::::::::_ -=ニ
ニニニニニi|:::::/厶-=＝{/ﾍ{::::::i::::::::::::::::::_ -=ニニニ
}」ﾏニニニﾆj::://////////ﾊ::::::| ｰ==ﾆ二二二二二
::::ﾉﾉﾊ::::マ７::/}}////-=＝=- }:::::V}ニニニニニニニニ
::fア }:::::::/:/ニ}ｧ7ﾌ//////り＼::ⅵニニニニニニニ
:/:＼/:::::/:/::ﾏﾆ/}}-=＝冖７7// ` ;ﾏニニニニニニニ
{:::／:::::/;::':::::::}ﾆ}}/ //:::::::::/ 《 ;ﾏニニニニニニニ
:7:::::::::/::::::::::::jLﾉ｛ { {::::::::::Ⅵ{ヘ ;.ﾏニニニニニニ
┗━━──────────────────────────────────━━┛
.
じゃあなんでそんな鬱ものを描くんだよｗｗｗ
i|_l_i i ｌ __ ___
/"j ,Lli,ﾉｌ_,} r- ' ) .,,-､" t-)
彳j__.!,!.__{ﾐ / .:/二-''ﾞ ,, ニ'-''f")
,,人ﾐﾞ-天-''j}<', ,/ , , - '-ﾞ ''_,,二-､
_,,./ .|ﾍﾋ王ｦ''l _ﾞ＞! , ,; , ; ; ,, ' , ,. ,ﾆ', ,,'-! で、その諸生党が主導して
,-‐''" ム-､.l ヽw/r‐''", : , ,. ,;, ; ; , ; : ;;; ... , ,,-='' i/ 勝手知ったる故郷の水戸へ攻め込み
./ /､ﾞ''' .-{!､/l＿___; '; ;;; , ;.rニｌ,-､" "_,,.-''
/ ,, --､. lﾞミ五千ﾑ､l ／ ; '; r￢{ ﾞi ヽ
.,/ ／ _;_{i | ,-ｆニ!ｰ!l;. .|; '; .r-{ |: . :.|: : :| 水戸城を奪おうって話さ
/ ,__／ , . ＼ ﾞ''{-'fニ!ｰ'¨ !ﾍ,|; .; :l.".|: : }: : :.!: : /ﾍ
{7 / ; ; ; ; ;: ;.ﾞi ..lフ¨ 1 ヽ lﾍi::::,,.ｨ'{: : !:,,j: : :': : : :,,. |
/,ｲ ; ; ; ; ; : ; ; |,∧i '' .l ﾞ ,'.| ﾞ" |ﾞ: : .': : : : :./ヽ'''/:.j
{-= , ; ; ; ; : ; ; ;: ;; ;i} ,, . ､ ,....| ヽ、: :-,,一' ...,,>/
| { | |
＼ ＼ ＿＿＿ O＼ _レ'´￣＼
. :＼＼::｀フ!:{::::l:::::::／:::｀ヽ｀ｰ=≦ ＿__
＼::｀フ´ ｛|＼l:／:::／‐く:::＼＿_／ ﾊ
::::::::/ l ｌレ'::::∠ニ、 j::::::/ ,ィﾊ::ﾐ､::::}
::::::〈::::::＼i {:;:ｨ /仍ｊ_ノ ｀￣ （ヽ }|::ミ､::} （そんな上手くいくのかよ？）
::ヽ::ﾊｆ忖'} } '＾ヽ￣ r‐' ノ:::::::::::|
/ ￣', / i │ l/´ ｀Ｙ:::::::ﾊ
{ ∧弋i フ´ U | ヽ:::{::::＼ （他にアテも無いし、一緒に行くか……）
. ﾞ ./ ', ＿____ ﾉ ＼::::::::ヽ
. | ﾚ-─一’ ／i ＞ｰ┴-- ､
. │ ヽ---一' , ' l ,，＜ ＿＿＿_}_
ﾄ､ ﾊ. , ' /:. ／ , ´￣ ヽ
ト､＼/ ‘＜￣／ ＿__厶イ ／ ＿＿|
/￣￣ヽ_＿「__,.ィ´ ＿＿__／ , '´￣￣ ∧
. { （/ /）/ ／￣＿＿_／ ／
. 人＿__人__／ ￣ ＿／ ／
正露丸差し入れ先はどこでしょうか？
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
諸生党と合流した久米部たちは、
会津を出て一路、水戸を目指し、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
';';,..
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''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ザッ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ザッ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ ＼／ ／ ＼ ／ ＼
. | | | | | |
| | | | | |
. | | | | | |
＼ ／＼ ＼ ／ ＼ ／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
最初こそ官軍を打ち破ったのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
∧＿∧
(Д｀ii ) ∧＿∧
と ＼ (∀ﾟ )
（＿ヽ ヽ ＜二]とミ三彡
（＿_） （＿ヽ ＼ ＿＿―∧∧
（＿_） ――ニ三,, Д)
／⌒ヽ ￣￣＿＿と/ つ[ニニニニ/
⊂二（^ω^ ii）二二二⊃ ∧∧ ￣￣―と＿)Ｊ 从
ヽ | (∀ﾟ )')l二＞
/ヽ ） ＜二lとﾐ三彡
ヽ <ヽヽ と ヽ
ヽ） ヽ） ヽ）
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
水戸城を落とすまでには至らず、
段々と旗色が悪くなってくる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
で、稗田が後年、語るところによると、
この頃、久米部は妙ことを考えてたらしい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,
／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／,ｉ;!'",;ト/／|;;;;;;;;;;l
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ／ｌ;;;;;;ｌ ｌ∧;;;;l
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ | ｌｏ;;ﾉ ｌ;;|゛|;;l
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l' , o;|〈;;l 水戸城は落ちへんようやし
/;;;;;;;;;;;;ｉｌ;;;;;;;;;l' |;;l ここは作戦変えよ
/;:;;;;;;;;;;;;;i'ｌ;;;;;;;;l' ＼ ｏ ／;;l
;;;;;;;;;;;;;;;;ｉ ｌ;;;;;;;l' ＼ ／;;;;;;;;l
;;;;;;;;;;;;;;;i ｌ;;;;;;ｌ' ｌ;;;;;゛'ｰ-‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;l 食料と軍資金をまとめて
‐"￣!/ ＼ｌ;;;;ｌ' |ｰＹｉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;;;;;;;l 那珂港から船出して……
＼＿＿､ 'i;;l ゛ｉ､ｌ゛ｉ、;;;;/l;;/ |;;;;/
::::゛:::／/ 'ｉ;ｌー ｌ ゛ｉ,/ |/ .|;;/
:::::::::゛＼＼ 'ｉ,_＿＿__ｌ ,ｌ |/
:::::::::::::::::::゛':､､゛ｌ､::::::::ｌ,‐'"::::ｌ
::::::::::::::::::::::::::::::::゛'ｌ_/'":::::::::|::|
／:::::::::::::::::::::::::::::|ｌ_ｌ::::::::::::|::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::,l:|:::::::::::::|:::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::,l::|:::::::::::::|:::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::,l::::|::::::::::::|:::::::::|
r- 、
＼ ＼ ＿＿＿_
＼ ＼＿ ,..:"~::::::::::::::::::":::,,.._
./￣| ＼ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
〔￣|__人 ｝ /:::::::::::;:/＼;;:::i∧y:ト、::::::::＼
|￣ | ∧ /;;::::;:::/i/ ＼:i ,r--ヽi::::::;;;;ヽ
ヽ￣)＿ ＼ i:::::::V;;;ーヽ i:::::::ﾄ ﾞl i::;;;;;;;l
￣ ＼ ＼ l::::/ i::::::::::l i:::oﾉ | Y;;;;;i |＼ /＼ / | ／/ /
＼ ＼ .i::l i:::::oﾉ , ￣ i:;:;;i ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＼ ＼ i:::i ￣ _...-ｰ'''i i:;;;i ＼ /
＼ ＼|;;;i |´ | i;;;;;i ∠ 八丈島へ渡ろうや！！ ＞
＼ 丿|;i;へ ＼ | ノ:::::::i ／＿ ＿ ＼
> / / ＼. ＼__ノ ／;;;;;;;;;i ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
くノ ノ ~＼__ ＿__／|;;;;;;;;;;;;;;i /／ |/ ＼/ ＼|
^＜_. ￣＼ |;;;;;;;;;;;;;i
＼_. ＼／＼;;;;;;;;;i
＼_ V / .＼;;;i
Ｙ [l ￣ ヽ
| |＼ | ＼
l | ／>
|:: |／人
|::::. |Y ＼＼
|::::::.. |. ＼ ￣ ヽ
.|:::::::::＿＿＿_,,,,.,,,,,,,,,,,,| 人＿_丿
T| i i i i i i i i ＼
| i i i i i i i i ＼
| i ! i i i i i i ＼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
━━━━━━━━━━━━| 島へ渡ったら大いに開拓し │━━━━━━━━━━━━━━━━
| 共和国を作り独立すればええねん！ .│
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／l .∧_ ./|ヽ
,.､ /:!:: | /:∧l＼ ∧|::|:..|
,イ:! ∨＼/::∧ ∨: : /!: : ∨::|∨:::|
/|::|::!: :|:.:/l∨|: ∨: : /|:|: : /:川:.:.∨＼i
＿＿＿＿ , ＿＿＿＿ ＿＿＿ _,,,, ./l＼/!!|∧! ∨::ヽ､__/: : /:|.!:!.:/:: :::∧:j:|: ::/:|_＿ _ ,,, ＿＿ ＿＿ ＿
: . : . : . : . : . : . : _＿＿_ i;::;i__戈￣!川戈＼ ＼:: ::ムイ川:|:|/:: :: ::川∨!∧!|::ト-､ |:| /:i : . : .
: . : . : . : . : . : . :＜＿＿＿i|＿≦三三三三三≧､二 ＿≧三三二≧=-､二二三三≦三三≧ｧ､__ : . : . :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.品 -=-: : : : : : : : : : : : : : : : : :
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なんともすごいプランである。
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,. -──‐- .､
,r'"::::::::::;ハ::::::::::＼
┌─‐─┐ i::::::::ri::/ 'i:lヽ::::::ヽ ┌─‐─┐
| ○ | |::::iﾘrr':.､ rﾘ､ﾄ:;:::::| |. ○ |
├─‐─┘ |::::| i l;;:::l l;;:::l i !::::| ├─‐─┘
r|-､. |::::| `" `" l:::::! ,...|､
l,i_.'`''‐.､ |:::::', i'￣'i /:::::| , -'; { l
ヽ ｀`''‐- ､r===.|::::::::ヽ、ヽ..ノ, イ::::::::|===､,,.. -‐''"´ ,ヽ-'
`''-､,. |￣｀`|;､:|｀`''i_i､.",.i_i'"´l::::i"´￣| ,,.. -‐''"
`''‐l l| ,／ Y ,.X;ノ l‐''"
｀`''ｰ-'i ,､ ＠ i-‐'''"´
| ~ |
| |
| |
| |
ﾉ_＿＿＿＿＿＿_ゝ
// い
// い
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
事実ならこの男、新選組でも稀なる
壮大な夢を持っていたことになるが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
稗田がこの「八丈島計画」を語ったのは、
はるか後年、昭和になってからであり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿__
/__ノ (___) {__〉ヽ
/ (}
{二) く__] {_} {
／∠}￣￣￣ ＼ 人
{／ 〈__] : () ＼｜
|) ＿＿＿＿＿_ ({_|
}／つ ⊂⊃＿＿__＼ }､
/ , ≦三ｭ 三三､ il|li}ヽ＼
__{／{ﾐ ｒｔｬｧ ffぇｧ :ﾐ| } } ﾄ､
＿／ /:∧|ミ､__(_)| |(_) __ノミlﾉ! :| /} ＼
.八 { l|ﾆ 人.八 ミ/::|／ |
|＼:∧ﾆ/ /二二ヽ l ∨イ l}
| ＼＼il┌┬┐iｌ／{ /
八 } .＼_,|__,／ | ./
＼ { O／ﾆ＼ O{ ／
/￣}⌒iﾆ／ヽノ} | |
| _ﾉ /ﾆﾍ 〈 | | |
【 稗田爺さんモード 】
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┃
なおかつそれを記録したのが誰かっつーと、
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
安心と信頼の子母澤寛センセーである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::---‐'" ヽ
/::､/::::::::::::::::_,::::-‐''＿_;＿--./y´::::::::::: !
/::／`''土ﾆ‐'|l:::::l「:::::::､:::::::::／7dﾆ_ヽ:::::::::＼
/::/｝::::|::::|::-l::､:! ＼::::ヽ;ノ７⌒ｰﾐl､::ヽ::ヽ::::::::ヽ
|/ .!:::|::::::!:::|'|l ＼ ＼ヽ -―― ::l､:!:::::::::::: !'::､
|:::/l .!|::i::::| -― ｀ ::ヽ`:::::::::::::!::::::＼
, '⌒ヽ ヽ:! !.!!_l;;::| , !::!:::::::::!:::::::'ヽ;;;ヽ
l ー--─ ' |ヽニ.!ヽ ー'´￣ .!::| ､::/;;:∧;ヽ
ヽ､_ ノ .`Ｙ |::::｀丶､_ , !:!_;ト､;;;l ∨
!:::!|::::::ﾄ、｀ ー--'i'´ .l/‐'´ ヽ､
.|:! ﾚヽゝ|l;;;｣, ｱヽ_,／ / ｀─ ､
´ ／￣／7‐-', ＼ ／ .＼
／ ─/￣|‐' ｀‐' ､ ヽ
,l、 / ／`z'''ヽ. .! ヽ
< ゝ/／::::/_!ヽ::::ヽ. / .!
. ／ ヽ/::::::::/(__八::::::::ヽ ＼､ .ｉ ､ /
／ |＼;;;/ | l::::::::/ `''ｯュﾄ-＝~ ,.!
〈 ＼,! ´ .! ｀ｰ' / .!-‐-‐ﾞ !
. ＼ ! ○ | i |
【 子母澤寛 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だいたい、「共和国作ろう」という発想が、
幕末時点で出てくるのがおかしい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. -‐.:.:￣￣￣＞x.
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
/.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／ !.:! ..:|.:.:|
|, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/ ≡≡V.:.:∧ ヽ 蝦夷地へ行った俺たちですら
|l.:.｀ヽ.:.', {. ７.:.:./ 共和国建国なんて考えてなかったぞ？
|ｲ/.:.::ド ､. U ′ , ′:/
从/ﾄ'､ > ィ イ:.:／
／ ヽ辷 ≧-＜リﾊ{ 「蝦夷地共和国」なんてのはあくまで
. , -―――‐〈｀Y ﾍ // /// {__ __ 後世、勝手に付けられた名前だし
／ ﾅ K // // {ﾄ､ ｀丶
. ／ '´ | | | | ｀ ヽ
| | | | | }
| | | | | ,'
｜ ＼ ┌＝＝＝¨ ¨＝＝=斗 /
〉 ヽ | | | ,-､ /ヽ| | ｲ,'
【 榎本武揚 】
.
┏━━━━━━━━━━━───
┃
久米部について近藤芳助は、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
. . .-―――-. . .
＿／: : : : : : : ＼: :､: :´￣ヽ
|: : :/: :/: : :.ヽ ＼:＼ヽ: : : :.|＾ヽ
./;｢ |: :/:/: |: : : :|:.|:.|: |:.:.|:.:|: : :.:.| ::: ﾄ
//:ﾄ | /:/ ! |: : : :|:.|:ﾊ_|_:_|_:|: : :.:.ﾄ､:::|: :.
./ｲ: :Ⅵ:|: |: |:.|: : : イ|| j∧:ﾊ |: : :.:.|:::y′:|
{ |:|: :.:|:.Ⅵ个＼: 从ﾘてうｱｊ !: : : :|_/: :.:.:|
|:|: :.:|: 从花ぅ乂ﾙ' /ｲ|: : : :|: : : :.:.| なかなか文才のある人でしたよ
{.'＼:|: : :.ﾄ､ 〈 /'!: :.:.:.|: : : :./
|: : :.ﾄ. 。 |: : :/: : : /
／￣￣＼＿＿＿＿/: : /: :＼／） /: :./: : :./i
.i: : : : : : : : : : : : : : ／: : /: : ／／.､__ ＜/: :./: : : :{: |
.|: : : : : : : : : : : : :（: : :／ ア ／‐ぅｫr――/: :./―ｧ―..､
Y: : : : : : : :r―≦彡'r く ニニ⊃〉|::::::::/: : /::::/::::::::::::::ヽ
}: : : :r―_ァ ´ ,r_つ } 三≧=ぅ .!::::::;!: :./::::/::::::::::::::::::::i＼
＿_.／: : : /￣ //＾r'＼_r‐ ´／――‐ ､|:o/.{: 〈 X::::::::::::::::::::::::|: : ）
＼__／: :./ /¨{::::::＼＿_／/ゝ―‐ 7 !/ i〉:.）/::::::::::::::::::::::/／
＜:＿/{ ／:::::::iー＜:ﾉ .// / .i!//:::::::::::::::::::::/´
／::::::::::::/ 〉 〈/＿＿ ／ ﾘ/:::::::::::::::::::::::|
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
と、言っているから、一定の知識はあっただろうが、
幕末時点で共和国なんて概念を知っていたかは、怪しい。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また稗田の話、（正確にはそれを聞いた子母澤の記録）だと、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ , ＜:::::ﾉ￣￣￣＼
,ｨ:::::| ,...＼ <:::ﾌ _l_
l__｀¨ｒ::└--'-- ､__ L::::ヽ
/:::/ 〈:ﾉ <::〉 (:::> ｒ::.、l
/l¨´ ｒ::i ＜::) r:::::､ └‐'ヽ
/＞''"´ _二ﾆ --=ミヽ::ノ ,.-､ ﾉ
／ x＜l￣ ｰ'´ｨ'ｆﾗﾃ ｦﾉ_ ヽ:::ﾉ ヽ 久米部さんは大したお人でなぁ
. ／ ／l´ｨｔう ｆ⌒i二´ 〈 {::::） _ ｒ::ﾍ
. / /::::::ヽＹ7'"ヽ ｀='ケ'´ /"l ﾚ' （::ﾉ ヽ:ノ
＼｀二ﾆ:ｌ ＼ノｰ､-､、 、| ｒ:::､ ,.-､/ そのうち、諸生党の人たちまで
. ﾉﾉV/ｰ==＝ﾍ ヽﾞヽヾl＿__ _L::/ 自分の思うがままに動かすようになり
「ｒ'::::::V, ､__,.ィヽ } | | ／ _|H、 八丈島計画についてもみんな賛成しとったよ
l |:::::::::{/l i ｌ| lリ川/ /,.-.､i
ｌ_ヽ::::人l //ノ／/〈 |ｌ{::. ﾘl
,.-─､__）ﾉ::| ﾊ｀７７¨￣ ∨ ／ ヽ一'
. / /⌒ヽ‐':::::l/ | /:::＼￣￣´V
{ ヽ::::::::／￣ l/:::: ヽ / /
┏━━━━━━━━━───
┃
なんて言ってるわけだが、
┃
───━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
諸生党が久米部主導になったとか、
八丈島を目指した形跡は、無い。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|::::::::::::::::::::::／::::::/ﾊ::::ﾍ:::::::、::::::＼::::::::::::::::: ｋ..､:..､ ｝ニニ
|:::::::::::::::::::/:::::/:/'＾⌒ i::.::::::::＼::::::::＼::::::::::〈....＼__{___ ｝ニニ
|::::::::::::::::/:::::/:/:| |::|i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ｡.....|i.＼:｛ ｝ニニ
|:::::::::::::/:::::/:/ﾞ|:| |::|i ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::。..|i..........、 ｝ニニ
|::::::::: /:::::/:/ |:| |::| ﾟ｡:::::::ﾟ｡:::::::::::::::::::::::；j｣L..........＼ ;ニニ
|::::::::/:::::/:∧ |:| .:/ ；::::::::|::::::::::::::::::::∠ニニ＼........... /ニニ
|::::::::＼:::::伝ﾍ、| // ﾉL::::::|:::::::::::::::::/ニニニﾆﾆ＼......〈ニニニ
. |::::::::::::::※{ 苳乂 /〈_,, 〔__]/＼|::::::::::::::::{ニニニニニニ＼/ニニニ
|:::::::::::::::::｢` Vｿ ′ ｱ⌒冰i刈:::::::::::::::::｝ニニニニニニﾆ＼ニニ 故郷を奪還するため
. |:::::::::::::::::l ｰ Vツ:ﾉ:::::::::::::::::::}ニニニニニニニニ＼ニ 戦ってるのに
|:::::::::::::::::l ,,__ ,:::::::::::::::::::: /ニニニニニニニニﾆﾆ＼
|::::::::::::::从 ┌-. /::::::::::::::::::::/..＼ニニニニニニニニニ
|:::::::::::::/::::〉 . |/ ！ U .′::::::::::::::::/............>ニニニニニニニニ 何が悲しくて遠くの島へ
|:::::::::::::::::/::ハ ┘ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::＼ニニニニニニ 船出しなきゃならないのよ！
. |:::::::::::::::/ ､__,, ＜::::::::::::::::::::/＼:::::::::::::::::::::::::＼ニニニニニ
|:::::::::::::/ ｝′:::::::::::::::/-‐ ＼::::::::::::::::::::::::..ニニニニニ
. |:::::::::::/ /:::::::::::::::::::://///// ):::::::::::::::::::::::::..ニニニニ
|:::::::::/ /::::::::::::::::::::/-‐===‐- /ハ::::::::::::::::::::..ニニニニ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なんでまあ、「八丈島計画」は、
稗田が吹いたか、子母澤の創作であろう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
__ ィ⌒ヽ.＿ ヘ
／}ノ ⊂∧ ／ 丶､
{ﾌ fつ＞----∧ !､｀ i ｰ '"´!- ､
V) ／ fつ ⊂∧ ／´:: ｀...ｰ ' "´::::::｀丶
/／fつ == :⊂∧ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. ＿{つ o ,＞ ニ二二人_ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
{ (::|) {──一'´￣ミiﾉ /:::::::::::::::ハ:::::::::::::::_:::::::::::::::::::ヽ
/ ＼ (二} rfｶﾌ rzY /:ｨ:::::ｰﾄ- !､ l:ﾍ::ir ´ヽ::::::l::::::::::::::',
イ: : : : :＼ / ヽ __(_)⌒i_) ,'/ |:,:::ﾊ-rｧ┐ !｣ ｀fア7ス从:::::::::::::::' ､
＼: : : : : : ＼/// / i:Ti:ｉ} ' ﾚヽ:::!弋ノ ヽノ /::::::､::::::::::i｀ヽ
: : :＼: : : : : : )/ /／⌒ｿ /ﾉ::ヽ ,,,, ,,,,, /::::::::ll:::::::::::|ヽ
: ＼ : ＼ : : :/⌒＞---f //::::::::＼ ' ＿＿, u i,ｲ::::::ll::::::::::::l
: : : :＼: :∨ {＿/: : ::／ ﾉ/ヽ::::::::i:::ヽ , -l:::::ll丶､i＼!
: : : : : ::＼}: :O }: : :く / ｀ヽ:ﾊ::::::｀ ー ｫ ´ |::l:ll l￣｀ｰ-､
: : : : : : : ::} : // / iｦ ﾚ ヽ!::; -ｰ´ | l::l/ / ヽ
: : : :＼: :/: : ::{ : : / ∧ ', __ ﾉｦ / // ヽ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
それはさておき、諸生党はやがて
「弘道館戦争」に敗れ、水戸城下から敗退。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
;;⌒ 、
（;;; ,,;; ヽ、 _,,,...:-‐‐=-..,,,_
(＿,,, ;;ノ,r'":: :: ::＼,,....., ;;⌒ 、
,,r'":: :: :... ::: . ::; :::.`'::.､ （;;; ,,;; ヽ、
,:r'::: :: .::: :: :: :; ::: .:: `':.､ (＿,,, ;;ノ
,r'":::.. ..:: ..:::. .... : :: :; :: ::. ::`'::､_
,r'":::: ...::: :...::: :: ;,,, - '''' ''':‐-,, ,, ::. ::`'::､_ __,, - ''""
,r'"...::::.. ......::::: " ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... .-‐‐''''"
,r'":::,,,,,, :::::......:::::: ... _,, - ''" ""'''"" `'' -,..
:::..... -‐" "'' -‐‐‐-,..,,.
::::,,,::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;::::,:::::;;;;;::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:::::::;;; :::,,:::::::::::::;;,,,
...:::::;;:::::::::::;;;;,::::::::::::::::::::://::::,,;;;;:::::::::::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;:::;;::;::::://:::::::.::::;;:.......
::::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:: :::::::::: //...::::.::::;;;;:;;;;;,:;;;;;::;;;;;;;;;;:::::::::: :::::::: ;;;;;;;;;;;; :::://:;::::::::::;;;::::::;;::::::::...,,,
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWw
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',
/」＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧
∧＿∧ ||Д" ） （ ・Д＿∧ （´Д｀； ）....
（ﾒД" ） ８二 ） （T （｡｡ ﾒ） と_ と ﾞｉ::::
∪∪ ヽ || | ヽ Ｙ ∪∪ ヽ Ｙ 人
（＿） Ｊ ||＿） Ｊ （＿） Ｊ ヽ＿__⊃ （＿）'し
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWwji
::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::＿:::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::: |::::::::::::
″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″
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下総方面へ悲惨な敗走戦が始まり、
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───━━━━━━━━━━━━━━┛
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┃
途中、水戸街道において林信太郎が戦死。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿_
（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
|ヽ 、
、 ノ i ﾉl
＞-―― ､__ｨ､ヽ } ヽ ､＿, -― ､＿ ／ / ｜
＞:::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ヾ､ ' ﾉ
／:::::::::::::::::::::::::―-::、＼ ＼ rｭ＿ _ト､ ／
／::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::＼::＼｀ｰi ／ |li､/ﾆ ‐一'
/:::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::ヽ:::ヽ ﾚ' 、ﾌj ｀ヽ 俺も「一刀斎夢録」じゃ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::∧ ￣￣∨:::::::〉i )っ けっこう良いキャラしてるんだぜ……
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/;;;∧ ∨::/ V‐'J
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L::::::∧ ∨ -―┬- ､
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣::∧ V ´ ＜ <＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ' レ'ｰ｀ }
<:::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::／｢￣∧ /
＼:::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::/ !／ ＼ /
ヽ:::::／:::::::::::::::::::::::::/:::::! ／ ＼ ／
∨i＼::::::::::::::::::::::ﾍ::::::|/ ／ ＞ -一ｷ
| ＼:::::::::::::/ /＼! ／ ／ !
! ￣￣ / ／ ／ |
ヽ i ／ ／＼ 'ヽ
＼ | ／ /i ＼_ ＼
｀ー―┴一,' 〈 〈 L ヽ ＼
/ ＼ ｀ーｭ ＼ ＜￣ヽ ＼_
〈 ￣ｦ ｀ー､_) ＼ ﾉ
￣￣￣￣￣ ￣
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
諸生党首領の市川は江戸へ潜伏するも、
明治二年に捕えられ、
┃
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_,. .:.:.:.:.:.:./:.:／:.:.:/＾Vハ:.:.:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;';';';';';';';';';';';';';';';';
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|:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:/斗=ミ: : : :/: : イ心i⌒寸:.:.:.:.:.:.:.:.:′.}........＼;';';';';';';';'
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/;';'ﾊ V; } _/::::/ /:.:.:.:.:|//／⌒＞{_//} /!_/＾:::::::/___}_,. '’ ＼;';';';';';';'
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. //ｉ/:::::::::::::::}:::::::::::::/:.:.:.:.:/7ァｧヘ:i:i:/:::::::::::／:::::::∧}ニニニニﾆ ;';';';';';';
┏━━━━━━━━━━━───
┃
水戸にて逆さ磔という、
凄惨な処刑を受ける。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
久米部と稗田は銚子まで逃げ延びたが、
ここで高崎藩兵にとっ捕まった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿
.,---| |‐‐-､
/ ｌ__ｌ ヽ ＿
/ ヽ | |＼
,ヘヘ |＿＿_ェェ＿ェェ_＿_| |[９]|＼＼
/// | .〔i[三三三三三三三三]ｌ〕(;;;;;;;;;;;;;;〈
／ /// / ｌ ヽ ｌ ｌ ／| (;;;;;;;;;;;;;;ｌ |
＿＿＿＿/ / / ./ ｀ｌ ｀） ／´｀｀＼ （ ヽ (;;;;;;;;;;;;ｌ | 貴様ら、水戸を襲った賊軍だな！
//;;;;＼＼＼,ﾞi / / ﾉ / ヽ ｌ⊂;;;;;;;;;;//＿＿
//;;;;∪∪∪∩/ ./ ｌ 〉 只 i ｌヽ＿丿/､;;;;;;;;｀''--､
//／｀|＿＿/ ｌΞ/ ／｀ヽ､__（○）ノ ヽ（○）丿.| ﾞi;;;;;;;;;;;;;;;;| どこの所属だったか言え！
ｌ |､／;;;;;;;;;;ノ ｌ￣￣ｌノ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;丿.;.;.;.;.;.;.;.;| |.──┘
ゝ､＿ ....ノ ／/::::::::／/::::::::ヽ､＿,ノ.;.;.;.;.;.;.;.;／| |
| ヽ ∠__|,--‐'´ｿ::::::::::::::::::ｌ ｌ＼.;.;／ ／ヽ ﾉヽ
| ﾞi ､／＼ ´￣｀ｌ::::::::::／::::::::::::::::::| |::::／ ｌ ｌ /､＿＿／;;;;/ヽ
| ｌ／＼／ｌ |／／::::::::::::::::::::::,-ｌ／＼ ｌ ヽ | ￣ |
| ｌ | | ／／/｀'''''──'''''´ ヽ i ＼､＼ ノ
| | ／／ / /､ | ヽ ｀￣ ﾉー─'´
,,,-ｌ､＿＿__丿ヽ ／／ /／￣´ ｀￣￣＼＿＿／ ｀─''''´ |
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿 /ヽ､ ＿|__|／ヽ ／ ｀―､ i |
ｌ､＿＿,-‐'´ /＿／ | i /
￣''''─--､＿ﾉ | i /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だが久米部は軍目にされるだけあって
頭が良く、予め稗田に言い含めていた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿＿＿＿＿
／:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::|
|:::::::::::::::::/|:::/ ::::∧::::|
|::::::::::/|/ｰ|/- ｰＶ一|::::| ⊂ ー-
|:::::::::| ――‐ ―― |::::| ξ ヽ 元新選組なんて言うたら
|:::::::::|υ |::::| ⌒Ｙ l 何されるか分からへん
|::::::::::＼ ⊂ニ⊃ _ノ:::::| | |
|:::::::::::::/ ￣￣￣ー―|::::|‐- ＿| |
|::／l::::l | | | |::::| | | 敵に身元を訊かれても
/ ∨ |＿＿＿＿| |'|::::|ー ＿＿ ノ 「江戸脱走」とだけ言うんやで？
| l/――――― | |;/
| |;;;;;;;: |
| |;;;; |
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
これが良かったのか、二人は
その場で斬首などはされなかった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／／￣￣ヽ
/-- ﾍ
/ ○二二二二ｌ |
/｀// へ＿＿,' / /|
/ // / | ,'Θ,' . /::/へ
/ // / | ,' ,' /::/::::/ 江戸脱走兵なんてそこら中にいるしな
ヽ/ / └‐┘ ﾍ ｌ/::::/
／ヽ＿＿＿＿＿＿） /::::/
/ ／i ゝ /::::/::::〉 ま、しばらくうちで捕まってろ
ｌ__／､ ／￣￣''''ヽ /::::/::::/ そのうちお沙汰が出る
|＼ ＼ / ＼/::::/::::/
|ｭｭｭト'´ | ﾍ／::/
|ｪΞ| | |::::/::〕 あまり重い処分にはなるまいよ
＼ | ＼ 丿/::::）
ﾍ| ＼＼､ ／ ﾍヽ
ｌ＼ ﾍ ｀''''''''''" { 〉
┌|＼＼ ＼ ヘ ／/ﾍ
| |､ ｀'''‐-､＿＿＼─'´::::::::/ |
/｀―-､＿＿,----,―'￣￣ 〉
|| 凹叶（◎）||災災| /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
二人は他の兵と共に、
牢屋代わりの醤油蔵へ放り込まれ
そこで数ヶ月を暮らす。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
..: .:::.. .. . :. .::.. . (_@==@=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@(◎).::::. ... :. .
... . ... ... . ::..:..￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ,￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ ﾉ￣ﾉ￣ﾉ ￣ﾉ ＼ゝ_....::::.
.. :. :.. ...::: ノ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣:::.. ... . . ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ 二 ＼ゝ_..:::
::::: .... .::::.... .ノ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ ─── ＼ゝ.
..:::. @==@==@==.┌┬┐==@==@==@==@==@==@| |￣|==@==' ｀i〉
...:::::... ...: :.. .. .::::..... ... I _i I|::││ ＿＿ . || ＿＿ |l | | | | .. ....::::. ... :.
. .. . . . | I__i＿I|::││ [ I I I I] || [ I I I I ] . |l | | .... ...:.: ... .. . :.. ... . ...:i::
| |::││ ￣￣ . || ￣￣ |l | | | | |
.:: :.. ... ....::::. ... :. ノ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ. |_|＿|￣ﾉ￣ﾉ
ノ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ | ... . ..|.:
... .. .. .@==@=@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@===@=' .| |
|i l|二二二二|i l|＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＼ |i l| :| ＿＿＿＿_ :|
:: ::.... .::::.... ....￣￣ﾞl:|i l|l i | |l＿ll＿ll＿ll|||| ゛ | ｌ || |i l| :| ||￣||￣||￣|| :|
. . . . |i l|| l:|i l|l i | |l＿ll＿ll＿ll||| | i|ｌ || |i l| :| ||＿||＿||＿|| :|.
|i l|| l:|i l|l i | |l＿ll＿ll＿ll||| | |i ｌ || |i l| :| | | ￣￣| | :|
|i l|| l:|i l|l i | |l＿ll＿ll＿ll|||i | | ii l|| |i l| ＿__ ::| | | | | :|
|i l|l､＿_,､_,,,,l;|i l|l i | |l＿ll＿ll＿ll|||| ｜ | ゛|| |i l|.／＼ ＼ | | | | :|
|i l|二二二二|i l|l i | || ￣￣￣￣||￣￣￣￣ || |／|二二＼___＼ :| | | :|
|i l| | i l;l i| ; ; |i l|l i | ||＿＿＿＿_||＿＿＿＿_|| |￣l l⌒l || |l__|_|＿＿＿,,|_l____|
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￣￣ "'''"''"" ~''"'" ''""
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「醤油の匂いの中での年越しは、
一生忘れられない」、とは稗田の談。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
年明けに江戸へ移され、
さらに一年間の謹慎の後、二人は解放された。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/( ( （
{::::.Ⅵ:.＼_＞─‐ -ヘ
⌒ヽ::.ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
＼::::::::ゝ.::::::::::::-ｬ:::::::::::::::.ゝ
ヾ.::::::ﾑｲﾉヘ≧=‐- :::::::::::::ﾄ
_＞:イ:L´tｯ‐ ､ }ﾉ⌒}::.ヾ 久米部さんはこれからどうする？
⌒＾7/ // ｌ rく::::::::.ﾄ
-┬- ､ ﾉ' ⌒rﾍ ﾚ}ﾊ:.ゝ
rくﾌ .ノニニ＼ T´ ／ }ﾍ）､ 俺は日本橋にある実家へ
｀7T {nニニニ'. ＿＿＞ f ＼ | }＼ヽ 戻るつもりなんだが
{{ 廴 }ニﾆ＞､〉 ／￣￣∨/// く ＼ ' }/
ー くニﾆ(r／∨ /⌒ ∨/{ ヽ { ／ ｌ/
{＿＿ 彡'} {／ ⌒Y }/∧´ ⌒ y ⌒´ ///
「＼＿＿∧＾⌒ヽ ／///,＼ ‐〈 ／///
{＼＿＿_ ∧ /////////≧=‐-‐=≦//////
{＼＿＿＿∧ ｌ//////////////////////{/
{＼＿＿＿_ ∧ {///////////////////////´
/.:.:.:.:.:.:ｲ.:.://.:.:/ ＼ヽ＼:＿:.｀ヽ
/.:.:.:|.:.:./|￣/｀,/- Vﾍ´＼＼}:.',
,' .:. .:|:.:/ ﾚ'/´⌒ﾐ､ ｲ⌒ヽVⅣ.:}i
i.:.:.:.:.:Ⅵ 〃| しﾊ ! iﾊＪ |ヾ !/:.|
|.:.:.:.:.:.:.:! { 弋_Ｃ)ﾘ 弋(うﾘ }│:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| ゝ -‐' ｰ- ' 〈:.:.:| うちも故郷の大坂へ帰るわ
|.:.:.l.:.:.:.:| ' }.:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:| 「￣￣ヽ 人:.:|
|.:.:.l.:.:.:.:ﾄ､ { 丿 ／l.:.:.:.:| 後はまあ、なるようになるやろ
|.:.:.l:.:.:.:.:|.:＞ . ｀ ー '" .. イ.:.:.:.l.:.:.:.:|
|.:.:.l:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|｀ ｰ--‐r'´.:.:.:|.:.:.:.:l:.:.:.: |
|.:.:.l:.:.:.:.:.:レ'〈| !〉､.:.:.|:.:.:.:.l.:.:.:.:.|
|.:.:.l:.:.:.:.:.:.| ＼ ` |＼.:.:.:.ﾉ:.:.:. ﾘ
|.:.:.l／|:.:.:ﾊ ＼~｀ヽ ＾| ヽ/:.:.:,ｲ:,'
|:ﾝ、 |:.:.:ハ `く￣￣| /:.:／ ﾚ、
／ ＼レﾍ.:.:| ,ｲ ＼ │/／＼ ｀´＼
⌒ヽ、 ヽ Ⅵ／ |. ＼|'" ／ ヽ、 ∧
＼ ｀ｰ´ ￣￣￣￣＼>´ ∨ ',
-‐= ＝ニ::::::::::::::::::::人__ﾉ}:::::|:::::.ヽﾄ､
＞:::::::::::-=ｧ.::::::::::::::::::::::::::.ヽ}.
／⌒フイ.::イ.::/.:::::::::::::::::::::::::::ハ
从{〕Vノイ.:::::::::::::::::::::::::::ｌ__,
/芍 fニ从{:::::::::::::::::::::::::::く
/fく 代ﾎ Ⅵ:::::::::::::::::::::::::.＼
rヘ. } 〈::::::::ゝ:::::::::::ﾊ厂 ハハッ、のんきだなぁ
. r'Y＾Y^i ／￣￣￣￣ ≧ｭ.__ / こ ゝ ／ イ＾7::::::::::::ノ
く ﾉ ′ｌ / ＿_r ､__ く .ヘ ＿,ノ.::::::人{
ノ）} { { r ､ .′/ { ´ /⌒ミ._rく⌒〉￣￣／ ｲ.::::::.く まっ、元気でやりなよ！
. / { |／ L廴} ｌ ,′/ / / } }/ ／ 从:::::ﾉ'
､ 厂 ヾ/ i| / ／ ｲ ﾉ | ∧￣￣￣￣￣ 7′
, ヽ〈 } く { 「〉Ⅵ厂 / ＿＿＿〈
′ } ノ /〈 r'⌒Yﾆﾆ/ ／ニニニﾆﾆ.
ﾄ =个ﾉﾄ､ ,∧＾≧=──‐ｫ =く__／ L ／ニﾆ=───ヘ
L二二 ノノ∨ 廴 ＿＿＿ / / ／ﾆﾆ／ ＼
| ￣￣ ,/ rく } } } } ﾄ､／ rく＼ﾆ／ -────- ､＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こうして激動の数ヶ月を共にした二人は別れた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
（:､ﾄ.ﾊｒﾊ,ｨ､,. ┌────────┐
ﾆ三＞ｧ::::::::::::::て │久米部は │
,.ｲl彡}:::ｒﾍ::::::::::ｆ .| 風になった── .|
／l:::::／ﾊｔぇｔﾁ｢ ｒ）!_ └────────┘
. ／:::| ﾄｲ ＿_', - ハ;ｊ ＼ _＿
, イ:::::::::::／ | ＼:ﾉー '__／ /／ヽ , '´ ￣＼
/´ ＼:／ /´:l ｀￣ ＿,. ,..-─-＼___／ ,. '´￣､_ ｀ヽ
. ﾉ / /::::::::＼-‐ 二..,,_／:::/ ﾊ、___／ __,.ィ´￣ ｀ｿ
} ﾉｰ- ／ |､:::::::::::::￣:::::::::::::::／| ∧.＿__／._,ノ /
｀ー‐‐'‐---‐l::::::フ丁¨｀ヽ;:::::¨´／ヽ人 ／ } 「 /
. l＼／l¨ヽ:::::::＼::::i:::::::::| l /l | ／
V::::i'ヽ;___〕::::::ﾉ:::::ヽ／l l } | ＼／
∨:i-‐l､_::）::::l::::::ｆ´ ヽ_入_ｊ ヽ
,小ト-}､::::）::::／/:{ i ﾉ | ┌─────────────┐
〈:::＼ｒ‐--‐::'::／::/ﾊ ! i i .| 稗田が無意識のうちに .|
}＼:::丁´￣:::::／/:::| i l ,' | とっていたのは |
）:::｀干¨:￣::::／:::::ﾉ ｌ､l _/ | 「敬礼」の姿であった │
. |:::＼:l::::::;::::'´:::::::::::::| !::￣::l | ───────── |
|::::::::ヽ/:::::::::::::::::::::::i. !:::::::::l .| 涙は流さなかったが |
l::::::::::|:::::::::::::::::::::::::__/i:::::::::ｊ_ | 無言の男の詩があった── |
;:::::::::l:::::::::::::::::::::〈:::::ヽ｀ﾆﾌヽ〉 | 奇妙な友情があった─── .|
Ｖ::::::l:::::::::::::::::::::::ヽ:___／ └─────────────┘
ヽ::::!:::::::::::::::::::::::::}
〈:::::;::::::::::::::::::::::::{
|:::::';::::::::::::::::::::::i
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
以後、二人が再会したかどうかは不明だが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
晩年の稗田が、久米部のその後について
軽くではあるが子母澤に語っているため、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ , ＜:::::ﾉ￣￣￣＼
,ｨ:::::| ,...＼ <:::ﾌ _l_
l__｀¨ｒ::└--'-- ､__ L::::ヽ
/:::/ 〈:ﾉ <::〉 (:::> ｒ::.、l
/l¨´ ｒ::i ＜::) r:::::､ └‐'ヽ
/＞''"´ _二ﾆ --=ミヽ::ノ ,.-､ ﾉ 久米部さんはその後
／ x＜l￣ ｰ'´ｨ'ｆﾗﾃ ｦﾉ_ ヽ:::ﾉ ヽ 鎮台兵となり
. ／ ／l´ｨｔう ｆ⌒i二´ 〈 {::::） _ ｒ::ﾍ 中尉に出世したそうじゃ
. / /::::::ヽＹ7'"ヽ ｀='ケ'´ /"l ﾚ' （::ﾉ ヽ:ノ
＼｀二ﾆ:ｌ ＼ノｰ､-､、 、| ｒ:::､ ,.-､/
. ﾉﾉV/ｰ==＝ﾍ ヽﾞヽヾl＿__ _L::/
「ｒ'::::::V, ､__,.ィヽ } | | ／ _|H、
l |:::::::::{/l i ｌ| lリ川/ /,.-.､i
ｌ_ヽ::::人l //ノ／/〈 |ｌ{::. ﾘl
,.-─､__）ﾉ::| ﾊ｀７７¨￣ ∨ ／ ヽ一'
. / /⌒ヽ‐':::::l/ | /:::＼￣￣´V
{ ヽ::::::::／￣ l/:::: ヽ / /
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なんらかの交流はあったかもしれない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
さて、大坂に戻った久米部は、
稗田が語ったとおり、軍隊へ入隊。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿
,.r ' ￣ ￣丶、
／ ＼ , ､／ ､.ヽ
/ ＼ ＼Π／ !／!､ ヽ
i /ﾚ`ﾚ ∀ X!ﾍ! ヽ i
| / . ┃ ┃ |` | すぐに少尉になったで
| .! ┃ ┃ | |
| （ r‐┐ ,| |
| i` .､ ｀ｰ′ _ノ |. | 西南戦争にも参加したし
| | i ｀.` ,Ｔ.Ｔ'､. i | ! 明治十三年には
| | | /i＼∀／'ヽ i! | / 大阪鎮台第９師管後備軍司令官の
ヽ｣ﾍ｣〉 !. i'i .i ┌─┐ 副官に昇進しとる
＾Eﾐ|. | | ﾋ│ │ │
// | i│-十-│
━━━━━Ｑｂ'>ｹＴＴＴTTi'│ │ │
|_|_.|__|_|_|_|.│ ││
| !. ! | └─┘
|-! !-|
,⊥! !,,|
ー'' ヽ｣
┏━━━━━━━━━━━───
┃
その後、明治十九年に退役。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
退役後は仙台に移り住み、「謙山」と号し、
書画を教えたり売ったりして生計を立てていたという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ﾘ ', ゝ
ﾉ ; て
ﾍ‐´ ' ; ヾ
｀''´ ヽ ',; }
} ,' },
ﾘ , ' {"
ﾉ ; ,"
{ ', {
/. ', ,="
/ , , ; ' {"
ﾉ ' ', {"
/´ ; ● }
/' ' ; , ' 仙台 {,
| ' ; , ' ,οr ヽヾ
ﾉ ; ' ' ', ./
_,,／ ; ; ' ' {
.
死なすなｗｗｗ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
元新選組仲間としては、
近藤芳助と維新後、交流があった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,. .-‐: : ￣￣￣: : :‐-. ､
_..∠,: : : : : : : : : : : : : : : : : r≧x
,/:::／: : : : : : : : : : : : : : : : : :￣｀ヽヽ
./i:::/: : : :/ﾐ: : : : : : : : : : : : : ﾍ: : : : i:::ﾄ.
/: |:;i: : : :/: : : : : : : : : : : : i: : : :ﾊ: : : :ﾄ:|ﾊ
/:/: !:i!: : : !: i: /.:!: i!: : : : ://: : : : :|: : : :!ﾘ: |
./:/: :.{｣: : : :|: :|:|: :|: :|: : : :.//: !: |: |: !: : : |': :i!
i:/|: :/:i!: : : :|: ﾊﾄ､:!: i!: :／'1::/: i!: i!:.|: : : !: :i! 久米部さんが上京して来た時
|{ |: i!: |: : ´丁i丁¨≧∨ヾ/;ｲ7ﾌ'|丁丁｀: |: :i! 何度か顔を合わせたわよ
|' i!:.|!: !: : : ィ＝＝ミx ヽ/'.,ィ＝＝ミx: : : !: :|
Ⅵ: |: : : :.!ゝ /'|: : : i!: :|
ﾍ:|: : : :i! i i!: : : :!: :.! また、久米部さんが松本良順先生に
}!: : : :ﾄ. | |: : : :|ヽ:| 複写してもらった近藤さんと土方さんの写真を
/|: : : :|: ＼ ｬ―‐.ｧ ／|: : : :|: :}| さらに複写させてもらったりしてるわ
./: !: : : :|: : : :i:. ` ´ ィ: : : |: : : :!: 八
.／ /:|: : : :i!: : :rﾄ､｀ __ ´_｣､: : :|: : : :!/: : ＼
r:´: : /: :!: : : :|: :./^＜≧＝≦＞＾∨:i!: : : |: ､: : : :＼
ヽ.: :/: : i!: : : :!_〈:::::::::｀:＜＞:´::::::::::〉｣: : : :!: :.＼: : : : ヽ
）/: : :｣: : : :.|=ﾊ::::::::::::/⌒ヽ:::::::::/ﾆi!: : : |: : : : ） ＼: :.}
,∠ｨ≦=|: : : :.!三}::o::::/r―i'ﾍ:::o::{三|: : : :i!≧＜: : : :）'
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そして明治四十三年に、七十三歳で他界。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿_
（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
＿＿
,,r‐''"~~´:::::::::::::ﾞ~''''‐-､,
,,r''´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::,r､::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/ ......::::::::::::ｨ::::::::// ヽ:::::ﾄ､::::::::::::::::........ヽ 幕末の動乱で死なずにすんだし
/:::::::::::,r::::::/ |:::::/ / ﾞ､::l ヽ:::::::::､::::::::::::::ﾞ、
/:::::::::::/i::::/,,,,l:::/ / ヽﾄ‐-､:::::|',::::::::::::::::i
i::::::i:::::/'|::/ |/ / ! ヽ::|ヽ:::::i:::::::::l まあまあの人生やったかな〜
l:::::::|:::/ .i/ ヽ:| ﾞ､::::i:::::::::|
|:::::::|/ ﾞ'! ヽ,!:::::::::|
|::::::;;;;i -‐''''''"""~~ ~~"""ﾞ'''''''''‐ |;;;;::::::::|
|::::::;;;;;| |;;;;:::::::::|
|::::::::;;;;l l;;;;:::::::::|
|:::::::;;;;;| |;;;;::::::::|
_,,,r-┴､::;;;;ヽ、 ﾉ;;;:::::-‐-､
／ ､ ､ ヽヽ-,;;;ﾞヽ､ ヽフ ,,,イr/´/ ,r ﾞ'ヽ､
￣￣＼,,,ヽ､,,i､,,,i､ﾉ'￣￣ﾞﾞ'''‐- ...,,,,,,,,,,,,,,,,,,.... -‐'''~ ￣(,,しL,/,,,r'~,,,-‐'￣￣
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その孫にあたる猪能謙二氏が、
祖父についてかなり調査を行っておられるのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ;' ヽ
..,;'' ',
,'; ',
, '; ',
, ;:' ; ,', l、 ;,, ヽ ',
/ y /; l '､ '∧ ', ＼ ..__ヽ＿ ',
/ /i -≠┼+､ ヽ ; ∨ゞ￣￣＼ 丶 ',, i ⌒ヽ ',
; ./ .; ./ 外幵ﾆﾐ..、 ' ,l ,r‐,==,＝＝ﾔ 'ト l ゝ ', ┏ ┓
;/ ; / ,'W ､圦坏 ヽ '､ '圦汐' ア ` ヽ ;Ｎ ′ ', ┃ 猪能謙二氏 ┃
l ..' i . ,ﾞｰ"´ ￣｀~^" ヽ,; ／ ', ┗ ┛
l .,' ', .| } i ‐ " ',
l/ N. { 丿 '､ ',
ヽ 丶 ; ,
` 、 ＿ ／ ; ;
｀ x ,,〆 ; ;
`ト､_ ィ≠;;r ; ;
| l ; ;
| l ﾑ ;
, ,ィ^ヽ__,;; r'⌒ ､ ;
´ l ￣ ／ ゝｰ､ ;
／ l ／ ＼ ;
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その中において、こんなことをおっしゃっている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. : ´: :￣: : : : : : : : ｀: ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ､
, :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
/: : : : : : : : : : : : : ヽ: : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : l
, ;: : : : : : : :ﾄ: : : : : : :＼: : ヽヽ: : : : : : : : : : : : : l
ｌ: : : : : : : : |ヽ: : : : : : ヽ‐マ-ヽ--､:: : : :|: : : : : : l 祖父は剣の腕前は
l: : : : : : ,-|-l-,|-: : : : : : 、__＼i＿_,,: : : |: : : : : : l あまり大したことなかったようだし
l ./: : : : : : |__∨__ヽ: : i丶: i''ひ巡}ア＼:|⌒ヽ: : : l
|/|: : : : ∧l㍉ｴ㎜ｧヽ: : l i i!i卅!」/ ヾ ): : : l
l: : : : | |: :ⅶi;;i!ｿ ヽ l ﾞ￣￣ ノ: : : : l 近藤・沖田・土方のように
l : : : | ヽ: :'“´ ｀ " : : : : : : l 人気者でもない
l: : | | l: :'、 ’ イ : : : : : : : : l
l: : | l: :ゝ_ _ ﾟ ／^ヽ: : : : : : : : l
v l: : : : : : ￣ ‐ ‐i ／ |: : : : : : : : l
l: : : : : : : : ／／ ヽ: : : : : : : l
l: : : : ＿/／ ヽ : : : : : l
l: : /￢/ ,,彡三≡=ﾐヽ
l: : / ／ 彡″
,,.. -───‐--､､_
,. -''"::::::::::::::::::::: .........｀`''-:､
／::::::::::::: ...........:::::::::::::::::::::::::::＼
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!::::::::::;;;;;:::;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::| リ i:/ ､l;;l '､ まさに一個の「無名隊士」でしか
i:::::::::::;;;;;;;::;;;;;;;;,イ二'ヽ;:::i ,〃 丶､,, なかったんでしょう……
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たしかに久米部の一生を見てみれば、
新選組に大いに貢献したわけでもなく、
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Ⅵ:::l／',￢ / ＼i/
/ヽi Z ',￣/ Z､ﾊ
/ Y ＼.Ｖ.／ Y ﾊ
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仮に入隊していなかったとしても、
新選組になんら支障は無かったろう。
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ただ、言っちゃなんだが新選組そのものが、
歴史的に存在意義があったか、といえば疑問なわけで。
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/:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ､::::::::::＼:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',
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ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
.. /:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l
!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
.... j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !
. l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ ぶっちゃけ、池田屋ぐらいだもんな
!ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{ ＞､{ 'ｲ ﾋ_ﾗ 》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼ ｀"￣"´ |::!:l::! j:ll:!
. !::､::::i ｌ u |:::/lj/l:!ﾘ 僕らがそれなりに歴史に関与したの
ヾﾄ､:!u ｊ!/ j|:::ﾘ
ヾ! ヽ ‐ ｕ /ｲ´ｌﾊ/
}ﾄ.、 /' !:://
ﾘl::l゛､ ￣￣ ／ |/:/
ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼ ／ / !:/
/ ^ヽ ヾ! ヽ ＿,,、'´ / ｊ/
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だがそういうことに関係なく、
隊士一人一人の生きざまを、
詳細に見ていけば面白いし、
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終焉から百年以上を経てなお、
諸人を惹きつけてやまないものがある。
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久米部は「無名隊士」かもしれないが、
それでも幕末を新選組と共に駆け抜けた、
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紛うことなき「新選組隊士」であろう。
┃
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以上です。
久米部は諸生党と行動を共にした頃から、
「猪野忠敬」と名を変え、維新後もそれで通してる。
伊能忠敬にちなんだのだろうか。
〜〜人物表〜〜
【 新選組 】
・土方歳三 ……夜神月 （DEATH NOTE）
・永倉新八 ……ロロノア・ゾロ （ONE PIECE）
・斎藤一 ……水銀燈 （Rozen Maiden）
・原田左之助 ……ランサー （Fate stay night）
・久米部正親 ……春日歩 （あずまんが大王）
・島田魁 ……巽完二 （ペルソナ４）
・稗田利八 ……ジョセフ・ジョースター （ジョジョの奇妙な冒険）
・吉村貫一郎 ……ユキカゼ・パネトーネ （DOG DAYS）
・篠原泰之進 ……シグナム （魔法少女リリカルなのは）
・馬詰柳太郎 ……ネギ・スプリングフィールド （魔法先生ネギま）
・近藤芳助 ……ウーノ （魔法少女リリカルなのは）
・中島登 ……王大人 （魁！男塾）
・新井忠雄 ……ドゥーエ （魔法少女リリカルなのは）
・林信太郎 ……フランキー （ONE PIECE）
・富山弥兵衛 ……櫻井螢 （Diesirae）
【 その他 】
・榎本武揚 ……ルルーシュ・ランペルージ （コードギアス）
・大鳥圭介 ……大鳥香奈枝 （装甲悪鬼村正）
・西村兼文 ……天海春香 （THE IDOLM@STER）
・市川弘美 ……マルガ・ナルゼ （境界線上のホライゾン）
・子母澤寛 ……射命丸文 （東方プロジェクト）
・猪能謙二氏 ……榊 （あずまんが大王）
.
正直いつ無惨に死ぬのかなあと思っていたｗ
人に歴史あり
生き残った上に腿貫かれても足引きずらなかった様だし
かなり幸運な人物だったのかも
>>311
それで大したけがもなく無事生き延びてる時点で大したもんです
にしても子母澤先生、戦前の昭和初期に「八丈島共和国」なんて堂々と記載したのか
治安維持法で特高警察や憲兵にしょっぴかれなかったのか
それとも書いたのは戦後？
幕末の新撰組時代も、明治の軍人時代も、たくさんいる無名の一人だったんでしょうね
だからこそそんなひとの行動が面白い
昭和初期で無二三の息子が作った国民新聞で、「甘粕正彦出所独占インタビュー」という一から十まで全部ねつ造の記事を載せたのに
官憲は何も言われないんだから、その辺緩いんちゃうか？
>>318
昔の新聞ってスレがあったけど、昭和後期まで結構フリーダムだったよｗ
こうやって個人個人の記録が残ってて息吹を感じられるのが幕末一番の魅力だよね
水戸の逆さ磔はひでぇがこれが普通なのか、それとも水戸だからなのか
元水戸人だがわからんｗ
何か爽やかな終わり方
市川三左衛門はまあ、それをやられるぐらいのことをした人よ
天狗党ジェノサイドの原因の一人か、そりゃ極刑ものだわ。
むしろ同じ穴の狢だったからなあ
一人の人物の人生を追って見ていくだけでも面白く思える時代が時々ある
激動の時代の歴史を読む楽しみって、やっぱりあるんですよね・・・
乙
水戸天狗党などからみたら新撰組の内ゲバなぞ子供の遊びのようなもの…
まるまる内ゲバで壊滅しちゃうんだから怖い話だよなあ
薩摩も長州も互いの反対派は粛清し合って最後に勝ち残ったら連中が維新をやったが
負けて消えていった人たちが無能とか無理解とか悪人だったというわけじゃない
水戸が内ゲバで壊滅したのは当事者にとっては悲惨でも
日本にとってはこの上ない幸運だったと思うぞ
あんな連中が天下取った日には日本全体がポルポト化しかねん
ちょっとの解釈の違いで非現実的なまでに血が流れるからねえ
中世期の東西の聖職者の争いだってひどいもんだったし
まだマ・・・いや、やっぱエグイわ
稗田利八って弘道館戦争に参加してたのか、初めて知った
水戸の内紛を見ちゃうと長州の俗論党対正義党も寺田屋事件もかわいく見えちゃうところがこまる
しかも無駄死に感がハンパないのがなおさら悲惨
ヨソの内訌はまあ普通に政治の範囲というか、当人らもそれなりに覚悟の上で対立してるんで
割り切れるし、死に方も普通に切腹か斬首だからね
諸生党と天狗党は、ホント殺り方だけ見ても ( Д ) ﾟ ﾟ てなる
おまいらいつからチャイニーズになったんやと突っ込まざるを得ない
暗殺や処刑が手段じゃなくて目的に転換している人も多そう
＞慶応４年(1867)には８９２人に減っていた
あははははは・・・・
弘道館戦争って明治元年だから最終的にはもっと減ったってことじゃないか？
水戸に人材なしってのは質以前に量の問題だった訳か…恐ろしい
最初は政策の争いだったのがお互いを粛清全滅させないと収まらないまでに発展して
政権をとっては弾圧＞クーデターで取られて弾圧され返される＞また逆クーデターで
水戸藩の話は止めないか、>>1が死にかけてる
マリウス・スッラ政争も死者数でいったら天狗党レベルか。あっちは一国の歴史でこっちは藩内部の話だが・・・
京時代の久米部の逸話、篠原の記録ってだけで胡散臭いとか！
本当に自分を高めるだけなら
「私は四人を相手にして二人倒したが
久米部は1人を相手にして逃げられたんだ」ぐらい言ってもいいんじゃないかな？
自分は二人を相手にして久米部には三人相手にさせたって地味にひどいよね？
これ結構すごくないか？
「斬り合いになるかとビビりながら降伏勧告したらあっさり逮捕できた、あー怖かった」だし
生き残りの人数は
東京で警視庁の巡査になれた水戸藩士は何名だったかで検討がつきそう
事務方役人になれず農工商の職業にも何かの師範にもなれない
武士の多くが警察に奉職した時代だから
>>359
もともとが浪士になったハミダシ人間たちだから順当な運命だったといえる
別に新政府が苛烈な弾圧したからじゃない
結城無二三さんの友人の隊士も八百屋か魚屋の居候していて
地元のヤクザか何かと喧嘩して殺されたんでしたっけ
墓標立ててくれた店の主人と無二三さんがいただけ幸運
警察に就職できたのだって限りあるし、一度就職すれば安泰な人生だったわけでもないし
池田屋では怯懦をして酒に走ったり、心が弱いやつだなあ。
斉藤一さんがけっこう早めに警視庁リストラされて
教育界に力のある会津藩士の面々のコネで現在では大学になってる学校の守衛や庶務係していたね
藩閥廃れても戦前の社会はコネの有無でつまずいたときの明暗が分かれる
皇太子暗殺未遂の警備の不手際で懲戒免職になった警察キャリアが新聞社のオーナーになった挙句
プロ野球の父で民間テレビ局や原発の創始者だもんな
殿様でも旧幕兵でも多い措置だが
「謹慎」とは具体的になにしていたんだろ
>>296
書道の先生で飯食えたのは墨で字を書くことがまだまだ多かったからだろうな
輸入品のペンを買って書き物する方が高くついたのかな
国産のペンはまだなかったのか
鈴木三樹三郎は警察署長になっているのは、警官としてではなく警察官僚みたいな感じで勤務してたんだろうか
完全な国産万年筆の誕生は大正５年か！おそい
ttp://www.e-bunguya.net/kokusanmono.htm
鉛筆の方はもっと早くて明治２０年
ttp://www.nttcom.co.jp/comzine/no023/long_seller/
戊辰戦争で勝ち馬に乗って弾正台に奉職した点に着目するとそれっぽい
もっとも当時はまだ高等文官試験なくて裁判所書記が裁判官に昇進できた時代だし
ほかの御陵衛士が西南戦争のころに偵察の仕事についているのでノンキャリアとキャリアの区別は希薄
事務方として評価されたか現場の仕事で評価されたかで決まると思う
勝先生も甘いわｗ
あれ、勝一族と佐久間象山のDQN遺伝子のハイブリッドだからなあ
勝せんせのパッパもDQNだし
勝センセの妹が佐久間象山の正妻で三浦は妾の子だし。
斉藤リストラなの？知らんかった
鈴木三樹三郎も出世したもののかなり早めにリタイアしてるか定年が超早いのかぐらいに思ってたわ…
コネでその後の明暗が決まるのは
ぶっちゃけ現代でも同じなんじゃあ
そして人脈を作れるのはその人のコミュ力や能力あってこそである
本当に大切だしな
そもそも身の丈にあわない出世とか考えなきゃ普通に生きてるだけでコネは生まれる
つまりは人間関係だし
> ダメなのはコネを作るしか能のない人間だからな
コネ オンリーでも所と場所によっては使えると思う。
というか、コネが悪いというか「自分がヘマしたら、紹介者の顔が潰れる」って意識がない
非常識なヤツがダメ。
昔だとコネって身分を保証するものだから、重要なんだよな
…………………………京都人、ウゼエ
本日午後八時より投下予定。
本編です。
お前はいつ戦ったんだよｗ赤松殺しの首謀者かどうかは史実では謎らしいけど・・・
では始めます。
〜〜弁天台場 門前〜〜
,.､_,.,､_ ＼ :;| ::;|
,.:::;,:.＼ #; へ ::;;| .:;;;;|
'""｀｀｀''' ＼ ::;;| ::;;;;;;|
.,;:. .:;. ..: :. vjiijww ＼ #; ::;;| ＿√ |＼￣"二二二二二.＼
.;; :.. ＼ :;| .| ::＼ ＼ |＼＼
"~'''' ,,..、_,、 ＼ × ::;| ::;| ::;;＼ ＼＿＿＿|:: ＼
＼ ::::;;| ::;;;| ::;;;;＼_二＼ ＼::
,,vWWwjjw ,;::.::..:. ''"'"~''' ＼ ::;;| ::;;;;;| ::;;;;| l＼＼ ＼:
＼ ::;;| 丶::;;;;;;;| ::;;| | ＼＼
''"´''"""'''''"""''""｀`'‐.､ ,,..::;,, ＼ ミ :;| ::;;;;;;;;;;| :;| | ＼＼
,;:,.:;..:. wiijiijｊyyv ＼ :;| ::;;;;;;;;;;;;| ::;;| | ::＼
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""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""￣￣￣￣￣| ／ ::;;| | ::
| :;| |
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'"'"~'"'"~'"'"~ ,,.､_,,､_ ,,::. wwiiw ＼ :;| |
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_.-ニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ- _
{ニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽ
ヽニニニニニニニニニニニニニニニニﾆア
ヽニニニニ=＝＝＝＝=ﾆﾆニニ二二／
',￣__ <.真.> ￣ ‐-/
/乂二二ﾆ＝=‐-ｰ――――――{
､＿///,＼ニニニニニニニニ二二二/
,.ｲ/////,＼ニニニニニニニニニ,.ｲ! では、弁天台場は開城及び
,.ｲ//////／ ＿_＜ニニニ二二＞ｲ//} 降伏をするのだな？
/'" ./,イ Vﾊ. ｆァヽヽ-―f" fァ j//小
/ j/ヽl/l｀ ｰ- ― ' :' `ー ｲ///!
' V/,V! {::. //,ﾘ
fニ-二V/小 ｊ:: 'Nﾘ
ﾉニニニ=- !ヽ _ _ ｲソィ二ニ=-､
/ﾆニニニニ/⌒', ‐ ／!ｿ./ニニ=/ニﾆ、
_,ｲﾆニニニニ/二二,‐-＞ イ_,. ｲ.l/二ニﾆ/ニニ=、
_-―==ﾆニVニニ二二/二二二,＿ .ﾊ .ﾊ´ ／ /ニニﾆ/二二ﾆﾆ、
【 児玉源太郎 】
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, ＜::￣:::::::::::::::: ｀＞､
／::::::::::: i::::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::;!::::::/l:::;:::::::::::＼:::::::ヽ
/／::/:::/::;ﾊ:::/::::Vﾄ、i::::::::::ﾍ:::::::ﾊ
,ｲ/::::/:: /::/ ,Y-:::::ﾊ ヽl::::::::::::ﾍ::::::l
. //:::::/::::ｲ:/／ l::i::::::! l! .Ｖ::::::::::::';::::!
jｲ:::;ｲ:;∠ィ-―- ｖﾍ::::|-t―ト､::::::::::Ｖ
. l:/ l::::/ ,イﾁﾑ Ｖ!ｨ升へ V::ｖ-､） はい、ですがそれにあたって
. ´ l::人! 弋_ﾝ ｀弋_ｸ Ｖ.,ｲ/ 五稜郭にいる榎本総裁に
ﾚ ﾊ , /_ノ '´ 開城の許可を取りに行かせてもらいたい
rﾆﾍ、 _ _ / _二7
/::;＞ ィ´l_ﾊ::ヽ
. /::::7 /｀!ｰ .＜ﾄ､ !:::ﾍ
l:::::::l／ lノ ,Ｖ ヽ､ l::::::l
l;:ィ/ lﾍ _ ノ/ ＿ .へ!､:::l_
ｒ‐(二イ レ^ く_ ／/// ト､＿ コ-､
/ l i / ヽ! ／ Li/ l / l
【 相馬主計 】
.
＿＿_ ＿＿_
／::::::::::::｀T´::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::::..ヽ
/ .:::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::.. ',
|::::: .:::,:=ミw彡ﾐ::::::: ::|
l:::::: .:::/ ヾ:........:..::!
V:::..:/:/ ',:i:::::::V
V::,ｲl￣｀ヽ , _z≦ﾒ､_V そのために私と相馬主計を
W､ﾘ ノ===､ｰ`'‐'ノ'W 五稜郭まで行かせていただけないだろうか
_,ｨﾍ｀￣ |:...｀￣´ /｀ヽ、
＿,. -‐'´:/:.:,ﾍ .j:.: ,ｲ |:.:ヾー-､、
:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.| ＼ ､―― , ／/ l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.｀丶、 また戻ってくるまでの間
:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:|_,. -_｀ 三三´＜ ,l:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.｀丶、 攻撃も行わないでもらいたい
:.:.:.:.:.:.:ヽ_,.-:そ´--―― ｀ヽヽ /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.ヽ
:.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:.:/,:'｀￣二ｲ! l | /｀丶､:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ、
:.:.:.:.:.:.:._ヽ:/ rzfし'| |l､/:.:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:>、
:_,. -:'´:.∨ .:.:/ /Yヽ /:｀ヽ、:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:／:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ノｲ |::::::::ゝ､／:.:.:.:.:.:.:丶、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:/:.:.:.:.:.
【 永井尚志 】
. _ -――-- _
／ニニニニニニニニニﾆ=-､
. ／ニニニニニニニニニニニニ/
,ｲニニニ＞''"￣￣￣｀"''‐-=ﾆﾆ/
. ＼ﾆ／ ,. -ニ二二二ニ=〇、 |
>イﾆﾆニニニニニ,.イ///＞-､ （普通なら時間稼ぎの方便かと
. Vニニニニニ＞'､////////iﾊ 疑うところだが）
lV二二＞/ '_f斗 ｊ///i-､//,lヽ､
ﾉｲﾊ,-r.; ‐ヽ ―'ﾘ ＼/l ;.}//ﾄ､
}八_ノ.i ヾ!ｲ//,l （そんなことに意味が無いほど
' jﾊ ヽ /∨/小、 局面は押し詰まっているしな）
l/ﾍ ─ .ｲ ,.-‐=＝＝=―--､
丶 . ＿_／⌒＞.､ニニニﾆﾆ＼
/マニﾆ=‐ゝイ／ /ニニニニヽ=-―‐--＜ニ-_
. /二＼二二ｌ￣! /／,.-‐ﾆニ／二ニニ＞'"二ﾆ!}
. /ﾆﾆニ＼ﾆﾆl ＿_//./ニニﾆ,ニニﾆ＞'"ニニﾆﾆヽ!
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fﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆム
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ
}、;;;;;;;;;;,,,,,,_- _ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆY
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_,ｨ::::/::::::::＼ﾆﾆ=- ＿＿_ -=ﾆﾆﾆi}
}::/:::::/l::::::ll:/`-=ﾆﾆ三三三ﾆﾆノ 分かった、約束しよう
／}::::::/ l:::::l、 佗j_,ヽ ｨ､_rv:ｯﾌl:ｨ:l
/ ﾍ:::ヽﾉ:从｀ ---‐' { l＼人:ﾘ
r-------==ﾆﾑ::ﾊ{八 _ _λヽ V ところで台場内で何か
lﾆﾆ＜ﾆﾆﾆﾆﾆ l ﾘヽ、 ﾄ.、 ゝ_ヽ ,ﾑ ', ＼y 不自由している物は無いかな？
ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- __ ＞ _ ´ > 、 ＼＼ ヽﾆ、-イﾆﾆ＞
>ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ:::::.. iTlﾆﾆﾆ > ヽヽ Vﾆﾆﾆﾆﾆ
l´ﾆ三ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆム::::l l/ ゝ-- 、 Vﾆﾆﾆﾆ
Y======ﾐvﾆﾆ彡=<>=== ミ( (Y/:lﾆﾆﾆﾑ Vﾆﾆﾆ
ﾑﾆﾆﾆﾆﾆﾍ彡ﾆﾆﾆ=-<><ﾆﾆＶl::::l ﾆﾆﾆ.ﾑ lVﾆﾆ
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-<>γ-ﾐﾆﾆﾆﾆﾆ ト、 ＼Vﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ乂__))>ﾆﾆﾆﾆ|::ゝ-ｲﾊ_ ∧ﾆﾆﾆ
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/'´/:::::::l:::::::::/ _イ＿ｰ ヽ:::::ト-ｰ二V.__ヽ::::l:::::::::::',
/::::人!::::::/r' 'ｿ::トヽ ヽ ! ' r､!ﾊ ）';::::ト､::ﾄ::! （何もかもが無い状態だし）
/／ l::::/､. 弋 タ ヽ 弋_タ ﾊ::!l.ヽ!.ｿ
'´ l::/ ﾊ / ソ
ﾚ ヽ､', ' u /_／ （それを敵に明かすのもな……）
｛二ﾊ、 ノ､二}
／:::ﾊへ､ ⌒ ⌒ ＜ﾊ::＼
,ｲ:::::::/ !＞ ＜.! `' V:::::'.,
/:::::::::/ ／7 ト､. V::::::'.,
/::::::::::/ ／: : ﾄ､ ﾉl: :ヽ､ V:::::::',
. /_;;;;ｒﾆレ': : : : :.! ヽ＿／ ! : : :.｀ｰL::;;;:::',
rtニ´ ,r-/: : : : : :.:l / ! ヽ. /: : : ,､__ :l｀ｰ'｀≠ - ,､
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´ ミ
／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
. : : : : : :/ : : : : : : : : : ＼: : : : : ヽ
/ :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : :
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/ｲ /|:｜:|メ、八|ｌ: : :|｜ .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ﾞｰ八: .:| ＾´ ,ﾉ ∨ :| : :トﾐ （……いや、降伏するとなれば
/ |.:∧^≧==ｧ ＼; ｰ==≦∨Ⅳ | 敵も何も無い、か）
И|∧ 〟 〟 んｲΝ
小. ′ 厶＾V
介 -- ..イ 人.:＼
／:厶イ〕ト..__ ＜{.......≧.. ＼.:＼
r＜⌒¨¨｢..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ﾉ...........|＼ _,/....../》 ....八...........ハ
ｉ ..........{...{ ............∨^{／.......《/...../.....................}
／ : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
: : : :: :: ::::ｉ : : : : : : : : : : : : : :‘，
/: _〃:.: : : :|: : : }:.|､ : : : : : : : : : :,
: : / : : ｉ:.:.:/|:.:.ノﾉ:| ヽ:.:.| } : : : : : :;
{::/ : : /|:./ ／:´:.:.:| ヽjﾉ : : : : : : ;
ｉ{: : : /‐:/´- ヽ: :Ν-‐ 十- : : : : : :}
八: :/ y'斧ミｘ ヽ{ ｲ斧i㍉ヾ{: : 八 食料と水が不足しています
..f;ﾊ {弋:う ヽ 弋:う 「 /＾Y{
{ rﾍ , /j:} 八
ヽ､.:. ＿ ,'_:／ 特に水が無くて
rｪzヽ ｛'⌒） ｲ:<ｴ} 皆、苦しんでいる有り様で
７: :ﾊ＞ イ</V: ヽ
/: :/ ゞ' i ｀¨¨´ |､_ i: : ﾍ
/: :/ ／/ /７:ヽ !: : : :.
,: : ; ,.ィ´: : i ヽ＿／ /: : : ヽ､: : : i
__ｘ≦三/ : : : :| / | ヽ /: /＼: :|ミ≧ｭ､_
,': : ゞ≠:7: :.: : :.:.!′| /: :/ Ｙj 〉:|: :｀ ヾミ/｀Y
＿ -―‐-- ＿
,. -ニニニニニニニﾆ=-､
lニﾆ-‐'"￣￣｀"''‐=ﾆﾆニ〉
ヽ＜7//ヽニニﾆ=- ､｀>"
l////ｲ,l'/‐マニニニ/
l'//ｲ/V〈.ｔ，､＼二ニl
ﾉ.!/ヽVﾄゝ ー ' k-ヽﾆｊ 分かった、こちらで手配しておこう
j//,l ヽ ,.! /ﾘ｀´
_,.＿,.l'! ＼ ‐ - ｲ/
ヽ_＼ ヽ , イ=‐-､ -= 開城と決まったら送らせてもらう
. ＿-ニVニ＼ ＼ /lニニ＞ヽ-＝ニニニ＝-
, -=ﾆニニニVニﾊl ヽ! Vﾆ/二ヽﾏニニニニニニ
＿ｲニ‐-､ニニニV/ﾆﾑ‐-ｌｌニﾆl.!ニニ＼二ニニニﾆ/
＿‐ニニニニニニヽﾆニニ!'二ヽ`＜ニﾆj.l二ヽニニニニニア=
＿‐ニニニニニ／ﾆニニニニ二二二＞､i'"､.マ二ﾆﾆ=--―､＝ﾆﾆ
ニニニ二二イﾆニニニニVﾆﾆ二二二二}ｨ／,.-､｀ "､ヽ＼ ﾏニニ
ﾆﾆニニｒ'"ﾆﾆニニニニニ}／二二二弋ニ二,,..､._ヽ ノ } }ﾆﾆ
ヽ二二ﾉ´⌒ヽﾆﾆニニニ,ｲﾆニニニニニ／ﾆﾆ｀＜二ﾆヽ_ﾉ_ イjニニ
ﾆ乂ﾆｲニニニヽﾆ二二/ﾆﾆ二ニニニ／=ﾆニllニﾆ`"＜ﾆT"´￣
::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､
::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾊ:::ヽ
／::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
/:::/:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::ヽ
/:::/:::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::/:::::::::::::ｲ:::|:::::::::::i:::ﾄ:::::::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ::::::::
::::/::::::::::::/ !::::{:::::::::::|:::|ヽ:::::＼:::＼:::::::::::::ゝ:::::'
|:|:{::::::::::斗-|:::ﾊ::::::::::|:::!-‐＼:::ヽ:::::＼::::::::ヽ:::::i
}:{ﾍ::::::::::::| j/ ヽ::::::!i::| ＼ト:::::::::ヽ::::iﾊ::::i ありがとうございます……
ハ:::＼::::::|ｨ芹芋ﾄV::|j/ f芹芋弐ｱヽ:::ﾄ::}j:::::{
ノ V::ﾄ::ヽ小弋少 Ⅵ ヒzンノ iﾄ/^ }::::/
Ⅵ∧::ﾍ ヾ ' /:::/
ヾ ヽ八 ｀ ｲー':／
{≧:.. r ｧ イ=-≦三}
´ア::个:.. イ/{ll!⌒ヽ
／:::::::∧_/≧=-＜ !ﾄﾋﾊ:::::::::＼
/::::::::::/-=ヘ! >‐＜´￣／ヽ!:::::::::::::ヽ
,,ィ´￣(ア'´ { |/ i! ヽ／ ヘ:::::::::::::.
/ {´￣／ ｜/ イ 「T} i(_)＞ ､:::}
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
礼を言った相馬と永井は
官軍の中を通り、五稜郭へと入った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＞≦三ﾑ
＿＿＿＿＿＿＿＿}{ ＞≦ﾆ＜ 寸ﾑ
|三三三三三三三三}{三＞ ＞＜ハ Vﾑ
|三| r──ｧ＿＿＿＿＿/ .V Vﾑ
|三| | r ' Vﾑ
|三| ｀7 V Vﾑ
|三艾 / V ＜≧ｭ，
.ﾉ三圦 ./ 仝仝仝仝 V ‘＜≧ｭ，
／三艾 / 巛巛巛]仝 ｰ── ､ ‘＜≧ｭ｡
／三／ __/ 乂 寸ﾆ}
／三／ ／ ／⌒寸＞' r≦ﾆノ
.／三／ ∠＿＿彡 ￣￣￣ ＼ ／ rｭ｡_ ,r≦三＞‘
.ｲ三∠＿ ＼ ／ /三三＞‘
人三三三三≧=ー─≦..//____ / ∧ r≦三＞‘
｀¨''＜三三三三//ﾆﾆ7 .| | }三V
|三| 寸三＼ ＼ ／ .／三7
|三| 寸三＼ ＼／ .／三／
|三| _｡＜三＼三＼ ／三／
|三|＜三＞‘ ＼三＼／三／
＼＞‘ ＼三三／
＼／
〜〜五稜郭 榎本の部屋〜〜
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |｜ ／／ ｜｜ ／／
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￣ ￣
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/: ::::::::::::::::::::::::::. ..::::::::ヽ
':::::. .:::::::::::::::::::.. ..:::::::::::::::l
|:::::::....:/~｀`"ﾞ¨´ヾ:::､::::::::::::::::::::!
',:::::::::/ ヾﾄ､:::::::_ﾊi::j
',:::::::l､_、 _,∠ｨﾒ､!ﾘｿ|:{-､
ヾ!:::ixt:≧､＿_r'ｪ:::ﾁilY`｀ ,ｲ^､!ﾄ､、 ……以上のような状況だ
`'ゝ― '「￣` ―‐ '′ / / |:.:ヾ｀ ―-
>､ j / / .!:.:.:.ヽ:.:.:.:.:
,. '´:./ヽ｀＿＿ ／,' / |:.:.:.:.:.',:.:.:.:.: 弁天台場を開城しても
_,. -‐ '"´:.:.:.:.:./:.:.:.:>､_-＿,.ｲ::::;'／ .|:.:.:.:.:.:.|:.:.:. いいだろうか
〉、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|__:,r'´――､ヽヽ´ ,!:_:_:_:_:|:.:.:.
|:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l/／,.二丶、 ヽ、,、 /:.:.:.:.:.｀7.:.:.
_ノ:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.::(_ノ´ ,-､ﾞ'､ Yi:ヾ':.:.:.:.:.:／.:.:.:.
|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.,.-rｧ' /:.:.:〉/>､ ﾉ,!:.:.:＼／:.:.:.:.:.:.:
ノ{:.:.:.:.:.:.i:.:.>'´:.:.:|l ノ /`'´!::j｀>､//:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:
ノ:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.|l _,. -‐:'| /:::|/ﾚ'ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/ {.:.:.:.:/.:.:.:.:/ ヽ＼.:.:.:.:.:.:.:｝.:.:.:.:.: !
{.:.:.:.:|.:.:.:.:.:/从.:/ .{八:{.:.:.:.:.斗‐廾弋ﾄ､.:.:.:.:|.:.:.:.:.:..:',
. !:.:.:.:|:.:.:.:.:i ＿仆＿! }:/ｌ:ｌ:.:/ ＿_x､冫:ィ⌒i.:}八{
. |:.:.:.:|:.:.:.:.:{. .ﾉ´ |:ｊﾉﾙ' ｨ 芯戊ﾇ〃.:.:i }ノ :| `
}八:.:.:.:.ハ〃戊ﾇ弐.!′ ´￣ /イ //:.:.:.:| 水も食料も弾薬も尽きて
/ }八{:.:∧ `￣ | ﾙ':.:.:.:.:.:.:|
′ ヽ:.:.:.:. :! /从.:.:∧ .:!
. ＼.:.:＼ ── .ｲ/ |.::.:.:ｊハ ! 包囲を突破出来る見込みも無し、か
}.:.:/ヾ＞ ー ／ |:.:.:i:} ヽ
| / .ｊハﾊ≧ ､ イ |.:.ﾒ′
. ﾉ' ,r‐‐≠こ≠＝＝＝'∧
||￣||￣￣￣| |::/ヽ:::∧
||ﾟ::::||::::::::::::::::| |::ヽ !::::::::≧ ､
/′::||::::::::::::::::| |::::::`::≪》::::::::＼
【 榎本武揚 】
.
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┃
頑ななまでに死を覚悟していた榎本だが、
誰も彼もを地獄に付きあわせようとは思っていなかった。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.
,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
.':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
. /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.: .:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
/:./ l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.: .:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
}/ l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./ |:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
/ |ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{ ヽ それでは仕方ないだろう
l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／ ／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l ヽ
| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´', 彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
|/ ヽ:.＼ヽ､ } /:.:./_/ |/ ……開城、降伏の判断は
ﾉ´ ヽ:.:.ヽ￣ i} /:.ノ:.:.l / 君たちに任せる
l:.|:.:. ヽ､ -‐- -､.. ,イ､/.:./ﾘ
ﾘ!|.:.（（｀丶 ｀｀＿＿イ_／厶.:{
__ -‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
_ - ‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'
.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
} : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : :/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なお、弁天台場だけでなく、
千代ケ岡陣屋の中島三郎助たちにも、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿_
´ ￣ ＼ ／
／ ＿__ ｨ(
（ .ｨiｆ￣ ∧: : :}i≧=-
＞=彡. ｲ |: / : !: :人:}
ー=≦＿_. ィ㍉{: |/＼:「:|｜｢'Ｌ＿
アィ⌒ｨ从_,ﾉⅥ＾苡;|｜|｜| ｢
ｊ／∧}li:. ' _ ／.| /
_,/ ｱィ ＞≦ニ.∧＿∠.､
／´/⌒ .ィ⌒ヽニﾆ〈. . . . . . | ＼
＿_,/ ′ ｨfニニニ}ニﾆ∧＿ 斗ｋ⌒ヽ
／ ー=≦ﾆi{ニニ ／ﾆ=- ⌒〈 ＼ｒｆフ、
ー===== ⌒寸ニ ィf´ }! ∧ ヽ:.:.:＼
／ニニニニニ＞ ´ 八 ,／ ^丶 }:.:.:.:.:丶、
＿_, ィｆ{／´:.:.斗 ´ __/ ／}ﾄ､＼ｰ 彡 /:.:.:.:.:.＼___}:.:.:.:.:.:.:./
ア:.:′:.:./ ___ 〕iトく/∧ ⌒ヽ __ ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
＿,／:.:.:.:.:.:.:.:丶 ｢ 〉 /:.:.:.:.:.}r――‐ ⌒ｱ__ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
__ ィif:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ｀| ｢´:.:.:.:.:.:.:} {＿_:.:(￣￣ア ´
【 中島三郎助 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「もはやここまでと思えば、
降伏を許可する」、と指示が送られている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
: : : : : :/:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::/!:::::::/::::/:::::::::|:::::ﾄ､::::::::|:::::::::::＼: : : : :
: : : : :/::i:::::::::::::::/::: ／!::::::/ :|:::::/::::/:::::::::::j:::: |ハ::::::|:::::::::::::::::＼: : :
: : : :/:::::!::::::::::::/::::/ :|::::/ j／:／::::::::::::::|:::/ ,::::|::::::::::::::::::::::|＼:
: : :/:::::::j::::::::::/::::/ |─=≦ ''´:::::::::::::::::/|/ _. 斗┼=￢::::::::::::|::::::
: :/::::::::::|:::::::/::::/ j/ , :::::!::::::::::厶;≠ミ ､ |ハ:::::::::::::::::::::|::::::
:/::::: i:::::|::::厶斗--─ｰ一 ,:::::|:::::::: /::r:::::ﾊ ＼ ,::::::::::j::::::::|i:::::
:::::|::::／:::: / .ｨ笊ミヽ. ＼|::::::/ {::::l::::l::(_ 〉 ,:::::::::|:::::::八/
〉-|::::|:::::::: /!:::l:::l（_ |:::/ V):ｰ':::ﾉ ,::::::::!::::::' 寛大なお言葉、有難く存じます
{ ,'∨|:::::,' 〈 {)::::_j::::i | ′ ` ´ li:::: ,'|:::/
. ､｛. |:::/. `＜;;ソ '|:::/ ﾚ'
. ＼ :!/ ﾍ. 〉 ,' |/ ……ところで榎本総裁
. ＞ ､`ｰﾍ ﾉ､三三:7
-‐=≦三,.｀'ーへ、 ／＼＼三{
三ﾆ=-≠ :::::::::::::个 . _.. -─--‐ '´ ,.ィ:::::::::::::＼＼}
/::::::::::::::::::::/|::::::＞ . . イ:::::|＼::::::::::::::＼
. /::::::::::::::::::::/ .|:::::::::|/∧ ｀ ‐- '´ |￣＼. ＼::::::::::::::＼
/::::::::::::::::::::/ └─/ : : } |: : : : ＼. ＼::::::::::::::＼
. /::::::::::::::::::::/ _.. ‐'" : : 八 ／: : : : : :`ｰ- ..＿::::::::
,.': : : :／: : : : : : : : : :}:.|:|: : : : : :.:.ヽ
/: : : ; ' : : : : : : :,ハ: :/:.ﾉ:ﾄ､: : : : : : :ﾍ
,: : : :/: : : : : :/: / ,!:／ : | ヽ:.:.i: : : :.‘，
. .: : :./:/: :.: :.:/}_/_／ |: : :./:} ＿:_|: : : : : :.
i: : /:.; : : :,:./´匕 |: :./j/ ´ j;ﾊ:｀:.:.ｉ: :.:.
|{:/ : ｉ:／.:/ ｘ≠ｭ |:.// ィ斧ﾐｘ‘， |: : :i
. 八: :_:|: :.:/ f´{::::r'j゛ j/ {::f:rj j} Ⅵヽ:.|
. f´r|: :,′{ 弋:ソ ゞﾟ ' ,'}jﾉ ヾ その、土方さんは
. |t八:{ , ,ﾉ
ゝゞ ヽ ,ｪz
＿｀ ｰ: :.､ ( つ ｲ厂 ご無事……ですか……？
∨/７{三}､＞ ／Ч: :、
￣,: : :i 寸} i ｀ ー‐ i´ |.: : :.
/: : :.| ,! , ク:＼ !: : :.i
. ,: :.: :.:| /:|｀> r‐ ´ /:::::::::::＼: : :|
,: : : : :.|／:: |/ /ヽ /:::::::::::::::::::|O≧ｭ､
__i:r≦彡:::::::: | | ／::::::/ ＼::::: |:｀ヾミ三７ヽ
|.:.:|.:.:|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.: :/ ＼＼.:.:.:.:.:.:｝.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.|ヾ
|.:.:|.:.:|.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:{ .:.:.:/ :/ , ＼＼.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:从 :.:.:!＼
|.:.:|.:.:|.:.:.:.:从.:.∧ {:.:.:/ :/ __,斗七爪＼`寸:.:.:.:.:.:.:/j.:.:.:.:.:|
/.:.:.|.:.:|.:.: /-‐廾―-/ ´￣ ,イ二爪う 从:.:.:.:.:.:八 :.:.:.:.:|
. ,'.:.:.:.:|.:.:|.:八〃{二圦ヽ 辷匕tソ /.:.:.:.:.:/ ⌒ヽ :.:| そうか、弁天台場が
. /.:.:.:.:ィ.:.:.:.:.∧ ∨斗 ﾉ /.:.:.:.:.:/ζ ／}.:.:.| 孤立していたから知らないのか
厶イ/. !.:.:.:.:.:.:∧. く ﾉﾙ'.:.:从 /´.:.:ﾄ.:.:|
|ヽ.:.:.:.:.:.:.:＼. ヽ U ﾉ:／} 一'.:.:从}ﾍ |
{ ﾏ＼.:.:.:.:ト` 丶==ｭ ﾉ'´ 从.:.:.:/ |/ ヽ 土方君は…………
ヽ }:.:.:∧ |＼ ー イ ｊハハl ′
ｊ.:.:/ ヽ }≧ ､ ,.ィ升 x≦刈
イ ﾉﾙ',r‐‐こ=＝＝' ￣:::::::::::∧
||￣||￣￣￣| |:::::::/ヽ:::∧
||ﾟ::::||::::::::::::::::| |:::::::ヽ !::::::::≧ ､
/′::||::::::::::::::::| |:::::::::::`::≪》::::::::≧=－
／ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ
. ／ '.:.:/.:.:.: ′.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
／ l.:/.:.:.:.::|.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ′.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
. |.:|.:|.:.:.:.|.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
. |.:|.:|.:.:.:.|.:.:/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.: /.:.:／.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|:.|.:l.:.:.:.:!:.:!.:.:.:.:.::/.:.:.:,/.:./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,'
. ノ, l:.l.:.:.:.:|:.:l.:.:.:.:./.:.:/ /.:/.:.:/.: .:.:/ // |:|.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:./
|.:l.:.:.:.:|:.:|.:.:.:/.:∠./.:/.:.:/.: .:.:ﾑ:/,' !:ﾄ.:.:.:.:.:.:./}.:.:/ 二日前、一本木関門付近で
|.l:.:.:.:.:|.:.|.:.:.ﾄ ム/ 7.:.:/.:.:.:./ /ｲ ￣｀|:| }.:.:.:.:://.:/ ／
._ ﾉ ヽ:.:.:|:.:.:V戈に外 :/.:.:.:./ /' ィ必匁_７.:.:.:/‐' ＞‐ '' ／
.,＞ 、 ヽ V }/.:.:／ ￣￣ /-‐ ￣＿＿／: : : ――――戦死した
.: : : :ヽヽ }.:.:.|ヽ ﾉ´ ′ /.:.:＞‐ 、 ＼: : : : : :
: : : : : : .ヽヽ ﾉｲ ﾊヾ ､ {! ／イ /' } ヽ |: : : : : :
: : : : : : : : ヽヽ ト､ ヽ ― __ ― ／}/ ' / } ,': : : : : :
: : : : : : : : : : ＼＼ { ＼ ＞､ イ ヽ ／ ／ / /: : : : : : :
: : : : : : : : : : : : :＼＼ ＼ ./ { ｀´ / , / ／／: : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : ＼＼ / | ∨ ／／: : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |｜ ／／ ｜｜ ／／
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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： ／::::::::::::::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::::／:::::::::::::::::::::', ：
： /:::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::',
!::::::::::/::::::::::::::ハ:::::i:::::::::::', ：
： V-､/:::::::::::::/;!:::ヽ;:!::::i:::::::l ：
, -l /::::;:ｲ7:/;:;l::::::::ﾊヽ!:::::l;l
： ｀７ﾊl:::/!//;:;:;:;:;!:::;ｲﾉﾚ!:::::/j ： ああ…………やはり……っ！！
/,!_レ;'ﾄ､ .ﾚ' '´l' l:::/
： , L!| ',､ ヽ､ っ_ イ jｼ ：
ｒ´ｰ'´ ! ﾍ｀>く ! ｀i､! ：
： l ヽ、 .l ヽ､!.ﾉ l 7!
l V ! ＿_ >|-､_ ! !_ ：
.： ! l ´￣ ヽｨﾊ.V l l
! l / } l ! .! ﾍ ：
l ! / ,' L! / ヽ、 ：
: : : : : : : :､: :､ し >ﾍ､: : : ､ ､: : : : : : :＼＼: : : : : : : :ヽ>＼ ／-- ､` ､: :＼: : : : : : : : : : :
/: : : : : :!: :ヽ: :､ / =､ : : .､ ､: : : : : ＼＼: : : : : : : ', ＼ /{_ ＼ヽ: :＼: : : : : : : : : :
!/: : : : : :!: ::! ､::', /／⌒ヾ､ ､' ､: : ､ ' ､: : :＼ ＼: : : : : :', ><__ ` - }: : :!: : : : : : : : :
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. ! !: : : : : : : :! ' ,:., /{::へ ! ` ＼: : :!-,＼ / !: : : : : :!: : : : : i:
ヾ: /: : : : : : : ! ',:.∧`^ ,::.､ ＼: :! / γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
}/､: : ,: : : : : ヽ_/.' , /:-:､ ＼:!_ , .＜ もうすでに…… |
i!ﾊ: : !＼: : :､: : ､- ' ＼_i . l ヾ! ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
i! ＼::! ＼: : ヽ: :.､ `' ; ` _ - ': : : : : : :＼: : : :!: _:
! ＼! ＼: : : ', ＼ j / ＼: : : : : : : : : :／::::::::::|
! ＼ ＼:ｿ i / ＼､: : :_: : : : /:::::::::::::::::!
! ／ ; γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
! ／ u ...--､-_ ＜ 皆様の所へ |
ヽ / ）/ ＼ │ 逝かれていたか……っ！！ |
＼ / /´ ノ ／ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
' , ./ ／ ／ ＼ ＼|:::::::::::!
＼ / , ' ／ ＼ ＼:::::::!
＼´ - '､/ - ／ ＼ ＼
' , ／ ＼──--- 、 ＼＼
' ､ ／ ＼ - ＼
/ - ＿ -
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
この後、帰還した相馬により、
土方の死は他の隊士たちにも伝えられ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/{/: : : : : : : : : :＼
ﾊ/: : ﾉｨ ------ ､: :〈
＿}: : :イ://::::::::::::::::::||＼ゝ ヽ＿,
｀ヾ／| |::| |:::::::::::::::::::ﾘ:::::い ヽ(_／
〈｝:::|_レ''"´￣ ｀ヾ::::::::::::〉 ) (
}::/ 二ヽ 二｀ヾ:: / ノ (｀
Y!{ ｲ_f!_ } _f!_ﾄ }:Y ´⌒＼
｢|:小 :} ｲ:.}1
ゝ从 } ' u ﾉｲ ′ 土方さんが……死んだ……
/ﾊ r=====; /:{
/::::::〕､ ー―‐ ｲ∨::、
___ 〈∨: .{ ヽj_j_j_/ }: ＼〉 ___
,. : ´}i:i:{イ{ー＜{: . :∧ ; /: . :}: ー/≧}i:i:{｀: . 、
／ : : : }i:i:{:::∧: . : {: . : .∧ ; /. : . :}: . / ::::::}i:i:{: : : : ＼
∧: : : : : }i:i:{::::::∧: . {: . : . :∧ .ｲ: . : ./: ./::::::::::}i:i:{: : : : : :∧
/: :’, : : :./i:i/::::::／: . :’, : . : . :У: . : . /: . :＼::::::::viﾊ: : : :.:/: :’
. /: : : :’,: :/i:i/: ／}{_:_._:r――――――‐ｭ:_._:_}{ ､::::Ⅵﾑ:..:./: : : :‘,
∧:.: : : :‘/i:i/ィ: ...{:@: : : : : : : : :< >: : : : : : : : :@:}: ∨:Ⅵﾑ/: : : : : ∧
【 尾関雅次郎 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「その死を聞き、赤子が慈母を失うが如く
悲嘆して止まず」と記録されるほど、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.::.::.:.:.:.:.: .:.:. .:. .. . ,.ィ┬ 、 . . . .: .:.:. .:.:.:.::.::.::.::.::.::::::::::::::::::::::::::::::
_,r{ ll~「r'⊆ヽ､
.:. .:. .. . ,. -＜フ´ {‘ {`弋ﾆ { γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
, `､Λ}､_ ﾉ:::::::ﾌ ﾉ ＜ ああぁぁ……！！ .|
/ } ､} {:::イi { │ 土方隊長ぉぉ……！！ |
,' ﾍ ｀''V.,' i´_Ｔ ｌ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
,' ヽ ｿ ; /ｌ V
} ` ’､ / ,／::| ',
i ゞ、 ∧ '´ / へy ', . . .. .: .:.:. .:.:.:.:.:.::.::.::.::::::::.::.::.:.: .:.:.:. .:.:. .:. .. .
} ／ ￣`; ノ´⌒`、 ﾊ、_ . . .. .: .:.:. .:.:.:.:.:.::.:::::::.::.:.:.: .:.:. .:. .. .
} ／ : : : : : :｀ - '´V: : : : : : :-'´ : : : :ヽ . . .. .: .:.:. .:.:.:.:.:.::.::.::.
/／ : : : : : : : : : : : : : :ヽ:_:_:_: ノ／: : : : : : ＞-、_
{/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : : ／: : : : : : ヽ
┏━━━━━━━━━───
┃
長の死を嘆き悲しんだ。
┃
───━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
流山以降、隊士たちにとってどれほど、
土方が心の支えとなっていたか、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.ィ:芯:ヽ
ハ/ィﾘ:.:ﾊ
V:.:.:.ﾄ!:.:.:ﾘ
＞┴-:く
.∠ ------ ＼_
/´ ｀丶
.′zzz＝=zz=＝====/ ﾊ
′Ｙｱ / |
.′ Y |
′ | } {
〈 | i { |
} フ| l | 〈
ド彡{ l | .》
|:「/,| l | :|
ゞ!/l l |ミ= :|
|//| | :| |
|//|zzzzzzzzzzzzzzz|z|ミｰr'
“¨”|￣￣王兀王王=:「ゝ-'
:|:.:.:.:.:.:.:.:′!圭圭E|
:|:.:.:.:.:.:.:.′ !:.≠圭:|
【 土方歳三 】
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┃
如実に物語る、記録である。
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───━━━━━━━━━━━┛
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┃
相馬たちが五稜郭から戻った翌日、
開城のため、諸々の始末をしている中、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
０◯()
＿＿_ / ］｢[
‐-+‐/ヽ／ |￣￣|￣|
‐-+‐|ヾ| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣|
‐-+‐|ヾ| |￣|￣=|￣|￣=|￣|￣=|￣|￣||￣||￣|
￣￣|ヽ| | |_ =| |_ =| |_ =| | || || | ＿＿＿＿＿＿＿_
: : : : |:.:.|￣|￣=|￣|￣=|￣|￣||￣||￣| || || | /l| ………… |
: : : : |:.:.| |_ =| |_ =| | || || | || || | ﾟYﾟ _ ..．-‐ 丁￣￣￣￣￣￣￣￣ l ﾟYﾟ
: : : : |:.:.| |_ =| |_ =| | || || | || || | ｜ |_ ..．-‐ 丁￣￣￣￣￣￣￣￣ | ｜
: : : : |γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γ',|γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γ
: : : : lffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffffff
: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
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┃
官軍から意外な物が届いた。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
,r=ミ､
/7´.}7}
r┐ -‐ ￣￣￣￣｀､ヽ三ﾆミ/７ }7}
|7|r<´ . : : : : : ､, Vニ/７≧z}7} ,- 、ヽ
.. rﾁ|7|} ヽ . : : : : : -‐ . : :. 〉ｧｰ'=ミ彡'l{ ｌヽ ヽ ◎::::::::丶
{ y|7|l}ヽ }: : : : : : -‐ . : : y' l l l l l l｀ﾐ}ll} ｌ ＼│ 、: ::::::: `ヽ､.
.. ヽｌ|7ﾄ､ ﾞ}: : : : : . : ＿}､l_l l l l l ,ｨｌｌｌ} ヽ: ´ ）:::::::::::::::: `ヽ/lヽ
|7|ヌミzt､: : ,ｨ≦l l lヾミ=zｨ三彡' ヽ:: （ |:: ::::`:::::: ヽ_/lヽ、
ゝ{t之三≫三≫三≫三≫三≫三≫三彡'7′ ＼:ヽ_/ Ｙ `ヽ､:::::::::: `‐_/l`、.
l l ｰﾆ三≫三≡三≫三≫三≫ﾆ彡'´l l7 ＼＿ | ､＿__ヽ､::::: :::ヽl_/ヽ、
.. l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l,ｲ 'ヽ ｀‐ ´ 三／ `ヽ､:::::: :`ヽ|､|
ド､l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ,ｨ彡} /＼ '￣: `ヽ::::: :`ヽ|.､ .／|
ヾ.ﾐﾆミt､ l l l l l l l l l l l l l l l ,.ィ彡' l / ヾlll|ヽ : : : : `ヽ､::::::`ヽ___／.==/
',l l｀ｰ=ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>='´l l l ,' ｀ `ヽ : : : ' `ヽ､:;;;;;;;;ヽ=<
. ドミt､ l l l l l l l l l l l l l l l l l l, ィ 7 ｀ー、-_ _ ~ｿ＝ヽ
', ｀ｰミt､l l l l l l l l l l l l_,.ィ彡' l,' 丶'-〜~￣￣￣~~~￣´＼＝ヽ
ドﾐt､｀ｰﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>='´l ｌ,ｨ7 ＼/
Vヾミ=t､l l l l l l l l l l ,ィﾆ彡7
. ヾ l l｀ｰﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>'´l l７
. ヾ l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l,.ィ彡'′
｀ｰ＝======＝'´
┏━━━━━━───
┃
酒樽と魚である。
┃
───━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
弁天台場の健闘を讃えて、
官軍からの贈り物であった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
. ＿-ニニニニニニニニニニニニ二二二二＼
__-ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽ
〈ﾆﾆニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ､
∨ニニニニニニニ＝-――――――-=ニニニニニニ、
. ∨ニ二＞‐''" _,ヘ‐ニニニ, '
ヽ''" ＿_----―――-- ＿ 〉真7 ｀'ｰ／
', __ィ〇-ニニニニニニニニニニ=- _ /
ヽ,.＜////////＞-ニニニニニニニニニ二{}
. ノ .l///////,.イ/////＞-=ﾆニニニニニ二二', 正式な補給は開城してからになるが
l/////////／///／"￣ﾆ ‐=ﾆニニニニニｊ
|'l///////ｲ//／/ ヽ {ｯヽ ヽ￣ ―-- ィﾘ
l/////,.'イ//// ` ｰ―‐ノ=‐-ｲｿ ｀ｊ//! 今はそれで降伏前の
ｌ'//////l// ｿ Vｰｲ//ﾘ 名残の杯など交わしてくれ
＿＿＿_ l//////l/i ／ ////
＿-ﾆニ二二二二=-._ .!//////! //,!
ニニニニニニニニニﾆ-__l////lV{ ＼ ‐ ニ7 / l/l
-ﾆニニニニニニニニニニニニニ=-_ ヽ 、 . j/
ニニ＝-- ＿＿ニニニニニﾆﾆ＞-‐.ヽ _ / ﾉ
二二二二二二二ﾆ=- ､二二二二ニﾆﾆ!ｰ- 、_/ニ＝=- _
ニニニニニニニニニニﾆ=‐-､二ニニニl＞､ | l＞､ニニニー=＝ニニニ= ､
ニニニニニニニニニニニニﾆヽニニニﾆ!. Y !ニニニニニニニニ/二ヽ
::::::::::::::::::::::::: | :|:::|;;;;;;| :.''; ::,,､,..: || .......::::::::||::', ;:.:::;.., ,,:...;:;. || .......::::::::||...;'ﾞﾞ;; :
＿＿＿＿＿| :|:::|;;;;;;| “,:;";:.. [ニニニニニニ];:,､ .;r;'".,;:ｿﾞ; [ニニニニニニ];:,､:;:.''
::; ::..::;.::; :, ";,:;;|:::|;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;..,;':;::::::::`';:'',;::;..,､､..,:;:.'';::,,､,..:::',;:.:::;..,,_:: _,:...;:;...,,:;;:. . . :: :: ;:...
.:;;'ﾞﾞﾟ” _,,::;"" |:::|;;;;;;|＿_､,.:;_._,:'.:;_;;:.＿'..:__,.;._';:..;:＿ ＿ ,.,.＿､,;..＿::_i'.._._;;:.＿'..:__,.;._';:..;
;;;;;..,;':;:;;;;:,:;;;;' .,.;|:::|／|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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/::::::::::::::ﾊ::::::::::::::',ヽ::::::::::ﾍ::::::::::::::::::.
.::i::::::::::|::i_i::::::::::::::::',へ-=≦::::::::::',::::::|
ﾚ|::::::::::!/ ≧x￣￣ イ込以:::::::::::i::::::|
V ::::::!ヽ込ｿ .::::::::::::ｉ:::::| と、言って
ヽ :: ト', ′ /ｲ:::::::: |:::::| 送られてきたんですけど
i≧::::ﾍ u __ i:::::::::::|::::::.
l::::::::::|::＞.. ´ ｲ:::::::::::|::::::::.
|::::::::::|:::::::::::::::::...._ ´__.!:::ｉ:::::::|::::::::::. …………飲みますか？
.:::::::::::ハ :::::::::√≧ﾍ:::/:::,'::::::::!‐- ::::',
／/::::::::::/ _ ≦ V三三V:::/:::::::::' ﾍ ﾆ=-
／:::/::::::::::/''"＞ ´ V三V:::/:::::::::::' ＿ﾍ- _ ＞
/::::／:::::::: /"V _ -=ﾆ/／i::::::::::∧ ＞ ./ヽ
/:／::: ｲ::／ _ V-= ´ .!:::::::/／ ヽ ／ヽ i
／::::／ .i'-=ﾆ ＿＿＿＿＿_ !::::/' V ／ ﾍ
【 森常吉 】
.
近藤死亡のときは隊士はどんな反応だったんだろ？
_................＿
､::::::::::::::::::;;＞-､
/／ ／::::::::::::::::::::::ヽ、ヽ
_ノ ／:::::::::::::::;::::::';:::::::::ﾍ V
／ _/::::::::/::;ｨ/ !:::i:::';:::::::::::', ヽ、
ヽ ＿ イ_/l::::::/::;// lノ::::ﾊ:::::::i:::ト -'
（ !::::/!/.j!＜,l::::/lr'ヽ:::ﾊ:!
､->l::/ ` ー' ﾉノ ｰ '/!::! l! 好意はありがたいが
7::T>ヽ、 _ ' ﾉ j/ 口にする気にはなれん
/::/ _人 >´ _｀ィ::i´
r-にニ!´ヽ ｀>く!`>ニ=、
l ', ! ヽ/ lV r､! l こんな中、酒など飲んで酔うなど……
! V l. ヽリ LﾘV .!
! V└'ｰ'^コXく^'ｰ', l
|. l lハ! ） !
. /| ./ l! ﾊ! / l
,ｨ ,ｲ＿__
／彡⌒ ≦ｧ
/ 7z
人_ﾑ-ｰ''ヾ ヽ､
| ｿ ﾍ
ｲ ｀ｱミｰ ﾌ
t≧ t＿＿ｷ 'yﾍ ﾐ
∨ `ｰﾟ' .__ﾊゝ´ ……いや、飲もうぜ
ﾄ- / |´
ﾊー- ／ ／ﾍ
ｲ ゝ--ｰ ´ r＜ ソヽ
_,,-ｰ| //', ヽ Ⅰ／ 弋ｰ---ｫ
{ ﾊ（＿', V´ |
f .Y ヽ ヽ,´￣< ヽ |
j j ￣',￣,' ＼ ﾍ ∟
/ ／ ',_,' ＼ ヽ ｲ
【 島田魁 】
.
―――｀｀∠＿＿＿
/｀ 丶
／￣￣￣￣｀ ヽ 、 ＼
／｀ ＼ ＼
/｀ ＿＿| ＼
/ † ヽ＼ ｀＼
/ ／ ‡ | ┌―ゝ
∠＿_ ヽ＿＿＿＿ ‡ | ヽ
|ゝ・ﾉ 、 ／ ＿/ † | | 俺達は生きることを選んだんだ
. /ﾍ/ | ＼＿/・ﾉ | 丶
// | ￣ :::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
／ ヽ :::::::::∨／￣￣|::::::::::::::::::| 生きてりゃ腹も減るし喉も渇く
＼ :::::::::::::::::::／￣| |:::::::::::::::::ヽ
| ヽ :::::::::::::::::::::::/、 | /:::::::::::::::::::＼
|＿＿＿＿ :::::::::::::::::::::::::::/ ﾉ ／／:::::::::::::::::::＼ｿ 酒があったら飲みたくなる
| ＼ :::::::::::::::::::::::::::::/ニ__／::::::::::::::::::::::::::::::＼
| ::::::::::::::::::::::::::::::::/::::∨:::::::::＿＿＿＿＿|￣
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::∠＿＿∨ ♯♯♯♯♯♯|
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿＿ ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯ |
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯|
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯ |
｀｀ヽ＿、:::::::::::::::::::ヽ♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯|
|Ⅴ/ ﾉVv/ ｿ¨¨ｿノゞ、 .＼
しﾞ ヾ/ ﾞ ＼ ヾ ヾﾞ''
| ﾞ X ゞ /ﾞ｀'ヽ ﾞ'、
.| _,,- X. ﾞi.| /´ .ト、ゝ
,| __＿ゞ、ゝ,-,'"亡>, v .> | ｿ
ヾﾞ ヾ亡ｿ. ￣´´ , y´ < 見苦しくさえなければそれでいい
|;. | |/＼|ゞ
ヽ| | | ト￣ﾌ、
ヽ、 丶 / .| /::::ヽ …………そら
丶 ‐-‐''"´ ../ |/::::::::::|,,
>、 ￣ / /::::::::::::::::ゝ、
／´;;;;;ヽ＿＿／ ／::::::::::::::::/;;;;;;;´"''-,_＿
|＼ ;;;;;;;;;;;;;;ヽ .Γ:::::::::::::::: /;;;;;;;:::::::::::::::::::::´"''-,_＿
,,,--ﾞ｀::::＼;;;;;;;;;;/| |::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
..,,--''"´::::::::::::::::::::::＼;/ | ヽ、 ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;
/;;;;;;;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;く | ,,:;; ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;
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島田が一杯酌んで、相馬に差し出す。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
...-―――-....._
／;.-―:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...
. r‐‐く／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:ヽ
/ ,イ／:.:.／:.:.:.／／:.:.／:/:.!|:.|:.:.:.:.ﾍ､
-‐‐/´'／:.:.／／／;,:/:.:.;イ:.:.:/:./:|:.|:.ﾊ:.:.:ﾊ｀ヽ
/ /:.:.／:./:./ム_/:／./:.／イ:./:ﾊ:.:.|:.:.:.i:.. i
/;イ:./:ｲ:./ ' /-.`不:.:ｲ:.:.:/i/ .l:.:.|:i:.:.|:.’.|
’ ./' ﾊ:/:/:i/.r'´て示` .| l:' l:ナﾅ‐-ﾄ:.:.:|:.:ﾊ:| |
{ / !{/∧:.|. ! 弋ソ | |' j/丁心 j|:./ｉ/' l:| !
八'｛入|. ' {ツ ﾉ//ｲ/ ｉj i
. ヽ / / ｀ヽ､ ' /ｲ' /| / .|
'ー水 ,- _ /' { / .∨ }
／イ:/ Lト ￣ ‐' 介ﾆ} ＼ﾉ （￣ヽ
／' /:.:ムｨチ| ｀ -‐ ﾄx､ﾚ'|:.:＼ .＿_＿＿＿＿＿＿＿＿_丶 ヽ
. / /rｧｲ: :/ /j /:' ヽ ';.:.:.:.:＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ￣￣
iγ´:::::/: : i | _ -‐／: : : :/:｀{ヽ:.:.｀ヾ､ ＼:::::::::::::::::::::::::::::（＿＿＿＿丿
. 厂i¨￣/: : :.:レﾍ ／／＼: /＼:｀‐へ:.ﾍ.＼ ￣￣￣￣￣￣ （＿＿__丿
/ У:/: : : : |/／: :.く／／/: : :,:｀＜__入ﾍ ヽ （_＿＿丿
/: : :/: : {__;へｲ迅ｭ､: : :ヽ': /: : ／:／'⌒: :ﾊ:. } （＿＿丿＿＿
. : : /: : : : : ／}ｽ:´＼｀i_: : :/: : /:／: : : : : ﾉ. i:| .ﾉ
’: :.{: : : : :く才/}|:ﾄ､::::ヽ:ヽ/: : /: : : : : : : :/ ﾘ
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相馬はやや迷ったが、
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───━━━━━━━━┛
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受け取り、飲んだ。
┃
───━━━━━━━┛
,' ',.| !' {. , .', .
/￣.',|, 'ト- ' .',! ヽ
.,', .' ' } ' ´ ヽ ., '::::::／:/::::::::::::::::::::::::::::
.| ヽ _ﾉ ｀¨´ .∨::::::::::ヽ{::::::::::::::::::::::::::::::
.|ﾏﾑ ゝ,--,- ' ::::::::::::::::::::::::::::
.| .ﾏﾑ .∧,.'_::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.| ﾏﾑ―――――――――‐,ゝ-ヽ::::::::::::::::::::::::::::::
,' .ﾏﾑ ＞ .´ 'ｰ,‐:::::::::::::::::::::::::::::::::
,.' .ﾏﾑ ＞ .´¨.ヽ .,':::::::::::::::::::::::::::::, ィ
..,..' .ﾏﾑ ＞ ´ . / {_::::::::::::::::::, ＜
..,.' .ヽ.', ' ￣￣￣￣￣ ｀¨¨¨¨´.!
' ./ヽ , |
./::::/ ./ .| , ィ
/::::/ ./ }, ＜
,:'::::, , , .＜ , イ
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┃
心も体も疲れきっている身に、
酒は悲しいほど美味で、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
色々なものがこみ上げてきて、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |{
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 八
. ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::/:| ヽ
..i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾊ:::/::|{
. |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r┐:| ::::::八￢
. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ :|:::| |::; j |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ::::::::::::{ | ､::{ ,И i |
‘，:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::人＼ Y u ,
ヽ:::::|ﾉ :::::::::::::: ＼:ﾚ⌒Y___::}⌒ｰ' ´ /
r‐‐Yヽ:::::::::::::::::::/＾Y´:::＼ ＼ : . /
フ::::>, トミ:::::::/ ∧:::::::::::ヽ. } : : . /
. ／:::／ | } ｀ヽ{__/ｰﾍ:::::::::::‘.,.‐… ´
／::::::/ ¨´ /＿＿_ﾟ｡:::::::::::i
/:::::::::/ ,. ´￣ ｉ :::::::::ﾄ､
. /:::::::::/ / |::::::::: | ＼
. .::::::::::/ ,. | :::::::::|: ＼＿
i::::::::::′ ,. '" |::::::::: | ／二二二ニﾆ=- ､
┏━━━━━━━━━━───
┃
相馬はまた少し、泣いた。
┃
───━━━━━━━━━━┛
┌─────────────────┐
│ .│
│ そして五月十五日 │
│ .│
│ .│
│ 弁天台場は正式に開城した │
│ .│
└─────────────────┘
.
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┃
その開城の一日前、
弁天台場を訪ねてきた官軍の将がいる。
┃
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＿///':.:.|＼ ´｀:ィ!:.:!川:.:.!
｛/-=≧i:.:.:|//ｿ7/ﾒｌ:.:|:/⌒ヽ
乂/// ｌ:.:.:|//-ぐ_y:.:.|////∧
／///ヾﾒ:!:.:.:|/≧///:.:.＾ヽ///〈 この中に、相馬主計ってのはいる？
／-=ﾐ＞"´ .l:.:.:.ｌ/////:.:.///ﾄ.く/彡、
＼///＼ i:.:.:.lV///:.:.///ミ.X///∧
＼///＼.l:.:.:.ｌ/.:}/:.:./////ﾊ ∨//∧
＼///l:.:.:.|':厶ｭ∧/////Y＾ヾ==ミ}
＼/:.:./_.) に)//// -={/ニ{/／
/:.:./`ｰ=///////////バ´
/:.:./ /:.:.//////////////:.
/:.:.厶 ':.://///////////// !
/:／ ;ｲ:.://////////////// i
／r' {'l:./￣￣￣｀ﾝ777´￣￣ !_
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なんつーかいろいろな意味で涙が込み上げてくるなあ。本当に「ああ終わったんだ」みたいに緊張の糸がぷっつり切れた感じ。
＿＿_ ＿＿
... .:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀:..､／/////≧x
／:.:.:.:.':.:.:.､:.:.:.:､:.:.:.:＼///////ﾊ
/:.:.:.:.:/:.:/:.八:.:.:.:∨/:.:.:.Y//////1
':.:.:.::.//ｲ:./⌒ヾ:.:.:.Ｖﾑ:.:.:i//////ﾘ
i:.:.::.:/ヽ〃ｲ以ｱ|:.:.:i:.V .}:.:l/////ｨ′ 私は官軍の軍監
l:.:.:ﾒ似/ ￣ |:.:.:l:.:| ｿ:////ヽ.〈 田島圭蔵よ
|:.:.:|イ ｀ |:.:.:l:.:|:.:/=ﾐ////∧
|:.:.il ､ r‐ |:.:.:l:.:|ｲ:.:.:.:ゞ==ﾍ./}
|:.:.l| ＼￣ ． ,.|:.:.:l:.:|:l!:.:.:.:.:.:.:.:.| ∨ あなたも榎本軍の軍監を
|:.:.:| |:.:.ｰ‐匕.|:.:.:l:.:ﾄ.:斗===ﾐ:! 務めていたそうね
|:.:.il==ﾐ:.:.:.:.:/0ｰ|:.:.:l:.:|ｲ ＼
|:.:.l| /厂´ '’ |:.:.:l:.:|l| .
／ |:.:.l| ,/厶.--===|:.:.:l:.:|′ }
i |:／´￣/ |:.:.:l:.:ﾄ ∧
! / </介> |:.:.:l:.:|、 /--イ 、
【 田島圭蔵 】
,、
〔 i〉
-― -‐…… ＜ﾕ r―- ､
/: : : : :/: : -=: : : : : : :､: :沙ｈ: : : : :＼
. / : ァｸ:／: : : : : i: : : : : ｝: ∨|.ト､: : : : : ヽ
{＞ r ／ //: : : : : : /|: : Λ: : :i: :Ⅵ、 ＼: : : : :.
く_／У〈_./: :.i: : : : : /｜ / ヽ: |: : 廴ト匕l : : : :
/: ￣: : :i : l: : : ／ .: / -― ﾞ|: : :|: ､ 爪: : : : :
/: : : : /: :|'´厂` / / ,竓ミ､｜r く | : : i: :
. /: : : : /: : :|／斗=ﾐ/: / けり : | .l.| : : |: : 私と黒田清隆は五稜郭へ再度
. / : : : :/ : : : ﾄ {{ らリ ; ' ´ |: : l / | : : |: : 降伏勧告を行おうと思ってるの
. /: /: : / : i: : :圦 ／／ ､ l: : |´ .| : : |: :
/ :/: : / : : |: : :l >'／ ＿ |: :｜ .| : : |: :
. /: /: : / : : : |: : : ､' ､ l: : :l ./: : .'|: : 今度は手紙だけじゃなく
/ :/: : /: : : : 厶: : : :＼ ｝ _ イ |: : :|／: : / |: : 私が直に榎本に会ってね
. /: /: :./: : : ＼ : : ヽ 人 ｰ― | .|: : :|_: : :/ |: :
.. / :/ ／|: : / ＼: : :廴_ ー―r l¨´_|: : | ｀ く |: :
. /: / .| :/ ヽ: :. ｀ y^y^L'´ |: : l |: :
/ :/ |/ i: : i-= （_ fｵｶう｜: :| . |: :
: / .′ -= l: : | ｰ､_r' |: i |_ ｲ |: :
＿＿ _
..:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:`:..､
／:.:.:.:ﾄ､:.:.: ミ!:.:､:.:.＼／￣￣ ｀＞----ﾐ
/:.://:.ｲ:},＞--i:.:.:.l:.:.:.:.:≧====彡 ´￣￣｀
ｲ:.:.:ｌ//ﾒ/ 似ﾌ'l:.:.:.Ⅵ:.:.:. ＼ﾄ､__ﾒ. `ﾄ . ／
|:.:.:ll心/! |:.:.:.:i:∨ :.:.:.: ＼___ _ﾉ:.:／
|:.:.:| ﾚ ＿ |:.:.:.:ｌ:.:∨:.:.:.:.:.:.:.＼:.／ だからあなたが五稜郭へ行き
|:.:.:|∧ V__） . |:.:.:.:l:.:. }:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ／ 榎本と私の会見を
|:.:.:|:ヽl＞ ＿ ｨ|:.:.:.:l:.:.厶ヘ‐ ´ ／、 セッティングしてくれないかしら
|:.:.:|⌒r仆ﾐ:.ｌZZ|:.:.:.:.Ｖ-ｲ 1 ／:.:.:.:.＼
/|:.:.:l ん＼ー┴─ﾐⅥ}} 小 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
|:.:八 }ミ､ ＼.l￣ヽ∧人 ﾘ:く:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: そういうのも軍監の役目でしょ
/ l:.:.:.: ∨ 7＿ﾄ､l!:.:.:.:.:.:.:.v=ﾐｰ≧:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/ Ｖ:.:.:∧彳 ⌒'|:.:.:.:.:.ｉ:.∧ }＼:i＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/ ∧:.:.:.:∧ |:.:.:.:.:.l:.:.:∧ 从:.:＼ 丶:.:.:.:.:.:.
/ / ∨:.:.∧ ､:.:.:.:.ｌ!:.:.:.∧ /:.:.:丶:.:.＼ ＼:.:.:.
./ / ∨:.:.∧ ヽ:.:.ｌﾄ :.:.:.∧:.:.:.:.:.:.＼:.: ＼ ＼
＿
_ ／ ＼ー-...._
／::/ ）'⌒:::::＞:.､
/::／ イ::::::::::::::::::::;::::::ヽ､
＞ ´ ／::::::::::::::::::／!/ l:::::::,ｲヽ、
／ ＿ ,.イ:::::::::::／::;:く_∠- l_二ﾉ:: ﾄヽ
｀T::￣:::::／｀ >'::／/／‐大´￣|:::::::::i::l ）
. V:::::::::｛ 7 /:;ｲ /' く 7ﾉ}ヽ /::::,!::ﾊ}
',::i:::::::ヽ. j/ {ｿ ∠イ j/ …………分かりました
. /｀ｰ∧l/:::::::::} 、 ヽ｜
フ´::ｲ.ﾄ､::::::ﾘ ヽ / |
／:::::/! L/V/ ｰ／ｰ' 五稜郭へ再度、向かいます
. /:::::／ ｀7::/１ ,- _ ／
/:::::/ /::/_r'ｰ､ ,'
. /:::::/ /_ri'´ ｀ヽ ￣｀ｵ、
//::/,-=ニ二イ ＼/.ﾄ､}ニ=-､
/'j:/r' ヽ ! _＞､｀V＼ l
. | ヽ レｰ-'^´｀ｰ ､>T7_ ト,
｜ ｀Y´ / /!ト､_>ヽ、
l }' ｀ l ハ Y. ',
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
降伏絡みで何度も榎本へ
会いに行かなければならない
相馬の心境は複雑であったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::/:::::::::::::: /i:::::::::::::::::::::ヽ
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::/: ﾊ::::::／,:':::::::::::::::::::::::::::',
;:::::::::::::::::::/:::::::::/::::::/:::::::;ｲ/ _l／／::::::::::::::::::::::::::::::::',
i::::::::::::/:::;':::::::::/::::;ｲ:::::;/ｨ:ｧ彡イ´::::::::::::: ﾊ::i:::::::::::::::::::;
!::::::::/:::::!::::::::/:::/ｧ::=7´}/ !:::::::::/:::,' l:::!::::::::::::::::::l
';:::V ⌒i:::::::/::/ｧ':／ｰ┼-- -｜:::::/!::/ !:ﾊ:::::::::::::i:::l
V /Y.!::::/ｲ /ｲ示ﾃ┬､ !:::::/ ｿ￣Tﾄ.!::::::::::::ﾊ::!
{､ {_ (l::/ﾚ′'弋ｖ_ﾉｿ /／ｨﾁﾃﾄ､ﾘ l:::::::::::::! i:l
ヾ､. ﾚ′ '" ﾋzｿ /}:::::::i::;' ﾘ
__}ﾐﾆｰ ､ /ｲ:::::/:;'
ｒ'´￣ 人_ ｲヽ l､ U , ' i::::/ﾚ
> ／::::/ i V ＼ _ _ / ,':/
｀７´::::::,' }./ ヽ ＜ }'
/::::::::/L_／ ＼ ｀ __ イ::ヽ ＼
/::::::::/.／ ヾヽ、 /-､く_/｜::::::V }
,':::::;:イ ヽ ＼ ,i/Yヽ !::::::::!レ-′
_iイ∋ | ＼ ｀Y ! ヽ､!_:::::::!
x＜ ! ＼ﾊ l ｢ﾐ!「｀ヽ､!
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
口には出さず、五稜郭へ赴いた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
相馬から官軍の意を伝えられた榎本も、会談を承諾。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:..＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:＼:＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:＼:.`ニﾆ=ｰ
/.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
/.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./| ＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.| ∠弌ヽl .:.|:.:| ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| ￣ 降伏する気は無いが
／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i| 官軍と交渉したいことが一つある
l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､ |.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ
|:,' ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､ /イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
{l ヽ{ヽ ヽ¨´| ´ ／/ / ヽヽ￣ そのために場を設けてもらおう
ヽ、 ヽ.{:.:.|ヽヽi! ＿ ,＿_ ∠ ／／',
|{ヽ{ |:.｀＞ ､ ／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
｀ }ノ ｿ ﾝ ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
_ - ‐´──=＝￣冫||: : : : : : ||: （(升〉〉 :＼
/: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :｀丶 、＿
|: : : : : : : : : : : : : : :廾: : ||: : : : : : :||: : : 化: : : : : : : : : : : : ￣ ‐─-､＿
|: : : : : |: : : : : : : : : : : : // : : : : : : ||: : : Ｙ: : : --─＝: : : : : : : : : : : : : ｀l
', : : : : |: : : : : : : : : : : :ヽヽ : : : : : //: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
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こうして五月十五日、千代ケ岡陣屋にて、
榎本と田島らの会談が開かれた。
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-l洲,,,,／lll廴
;';';';';';';';';';';';';';';';'ヽ
:::洲l ,-llll{_ノ;';';';';'＼
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７洲／/lll{:: :: :.:~'´´´ ＿_＿＿＿＿__
(;';';';';';';';'ミzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz,.ィ升三三三三三ﾒ,
l洲 /,l洲､'//'//////////////////////////,ｲ三三三三三三ア/ム
l洲 //l洲トミ=========================,ｲ三三三三三三ア/,<'//,＼
}洲 l＿洲l_|__|＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞く三三三三三三ア//ｲｌ| `'ミ//,＼
}洲 .|洲ｌ | l | l二ア´三三三三三三＞く彡イ:::|::| /`'寺/≧=ァ
l洲zzz|洲l | l | `寸ZZZZZZZZZ彡イニニニニニﾆ7 _二＞＜
l洲￣ }洲lｺ |ニ|ニニニニニニﾆﾆ|| l＼ ＞´／￣l:l::|￣¨ア￣￣７__./二＿_| |
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ﾆ=- 」j'j'j'j'j'j'j'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|」」」|i:i:i:i:|:|:::|:|:::|:|:::|:|:::|l |:|::| |::|「「「「i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
￣ =- 」幵幵:i:i:ｉ:i:|:|:::|:|:::|:|:::|:|:::|l |:|::| |::||i:|ｉ|ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
二ﾆ=-[二二]」∟∟」L.l:|::|＿|::||i:|ｉ|ｉ|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
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￣ =- i:i:i:i:i:i:i:i:i:
￣￣
>>432修正
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こうして五月十四日、千代ケ岡陣屋にて、
榎本と田島らの会談が開かれた。
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田島は言葉を尽くして榎本を説得したが、
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,ｲ:7:.:/:/:.:/:.:厶:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.ヽ
／: /:.:/:. :.:/:.: :.//:.:.:.:.:.:.:.:.:ｨ:.:.:ハ:.､:.:.:.::.
／:.:.:./:.:.l彡:.:.':.:.:ｌ//:.:.:/:.:.:.／ }:./ Ⅵ:.:.:.:.!
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／:.:.:.:.:.／ ￣ fﾐ|:.:.:.{彡ｬ≧､ /厶匕__,,:.: l:.:.i|
．.:／:.:.:.:.:.／ {ﾋ:! :.:.KＹ艾ヽ.／ ,ｨ7Y刀|:.:.l:.:.l| もう勝敗は完全に決したでしょ
．.:´:.／:.:.:.:.:.／ .刈:.:.:.| ｀ ／ ¨´ ,:.:.:l:.:.l| これ以上の戦に何の意味があるの？
／:. ｨ／:.:.:.:.:.:.ｲ ／￣￣l |:.:.:.{=彡 } /:.:.,:.:./|
≦彡'’／:.:.:.:.:.／.:′ ｲ ！ l:.:从 , -- u /:.:./／:.:!、
＿_ ィ :.:.:.:.:.／ﾞ.:/i / l| l__∨∧＼ （__У． ｨ:.:.:/:.:.:.:/:| 私は榎本軍の捕虜になった時
:.:.:.:.:.:.:.:. ／/:.:./ :l ./ | .∨∧ ＞ｰ‐ ＜/:.:.:/:.:.:.:/:.:.! 解放された恩もあるわ
:.:.:.:.:. ／ /:.:.: ＿! __,ィ 廴_ヽ ∨∧ /＿_../:.:.:/i.:.:.:/{:.:.:|
:.:.:.:./／＼==く /// {: ／ ∧ ∨∧ｨ’ ／/:.:.:/ l!:.:/:/:.:. !
:.: ／//// ヽ ///{__ メ _∧ ヾ:.:＼ ｨ :.:.:/ /: /:/ヽ:.:.| 絶対にあなたたちを助命してみせるから
:/ 丁////////:{⌒ ／「:::{∧ V､:.:＼:.:./ /:.:.:.:.' |:.:l|＼ 降伏してちょうだい！
r一7///////厂 ヽ 、:. ヽ:::＼､ ∨乂: ＼.':.:.:.:./ !:.:l!
∨////／///7! ゝ ＿_≧:∧ ∨ ｲ:.ﾄ:.:.ー…-- :.: l!
. ヾ./／//////| _ ｨ≧ｘ rｫ:∧ ヽ l:.:|':./:.≧ー… -l:-
┏━━━━━━━━━━━───
┃
榎本は頑なに降伏を拒んだ。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
／.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
':.: .:.:./ .:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
/:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
/ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:./// _ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
/ /:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ
/´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､ 我々一同は蝦夷地へ渡って来た時から
|:.{ヽヽ:ヽ ￣i!´ﾘ ,' ￣ //ｲ:.l'.! いざという時は枕を並べて討死と
ヽ! ヽ:.l:ヽ. i! /':.:.ﾊ:.| ヽ 覚悟は決めていた！
l:.|:.:.＼ !ニニ! ／l:.:.| ',{
ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{ ｀
ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ _ -‐ 助命を請うつもりも
／ 艸 | |: : : : | | 圸｀ｰ---‐´￣￣￣: : : : : その希望も抱いていない！
_ -‐ー‐ ´: : : 丱 | |: : : : | |: :卉: : : : -─＝ : : : : : : : :
r──'￣: : : : : : ＼: : : : : : : } }: : : : { { : : ／: : : : : : : : : : : : : : : : :
',: : ヽ: : : : : : : : : : : ｀ｰ- : : | |: : : : : :.| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／
∨: :', : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : ／: ／
∨ : ヽ : : : : : : : : : : : : : __| | : : : : : |└──二二才: : : : :/／: :
∨: : ', : : : : : r───´＿_l : : : : : ￣￣￣__ : : | | : : : : /: : : : :
∨: : ヽ: : : : | |￣￣￣: : : : : : : : : : : : : : （ ）: :| |: : : : : : : : _ -‐´
| : : : : : l: : :| | ｛ ）: : : : : : : : : : : : : : : : : / : : | |: : : /: :／
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┃
この辺りの榎本の言動は、
意地や執念を通り越した何かがある。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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かつて土方は松本良順に、
「我が輩は死神に取り憑かれたる也」、と語ったが、
┃
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''''''''';;;;;;;;,ｰ '二=-::::::::::^”:::＼):}:､.イ::::::::::::/,,,,,,,,;;;;;'''' '; ''''';;;;;,,,
''''';;;;;;;,,,,,,, xイ:::::::::::::::::::::::::::::r'￣「.ﾄo:::::::::}ﾒ' ' ''';
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,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' ''''';;;;;;.// .〃 /:::::::／:::::::X:::::::L二ﾌ:::X::::ヾ=､''';;;,,, ,,,,,;;;;''''''
,,,;;;;''' ''';;;'' j/ r'{::::／{:::::::::::::::::><vvv_メ:::::::::::::ヾ=-''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;''
,,,,;;;;;;''''''' ;' ,,,,;;;/::::V 〉 ..::::::::::::::::^^^::::::::::::::::::::::::ﾒ;;'''' '';;,, ''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
' ,,,;;;'''''' .ム::/ / ::....::::::::::::::::::::::::::::ｨ::::::::::::∧| ';, '''';;;;;''
''';;;,,,,, ,,;;;;''' 「:::::/ .} .:::::::::::::::＞' }ﾊ::::::ﾊ{ |! ;, '';,,,;';,,;''
''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;'''''''' ﾒ::::/ 「 .:::::::::::::::::::::::ノ / }:::::|
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;'''''''''''' 〃:::::/ r:┴==x＿::::::::::::i 7:::::} ';, ,;
｛:::::/ __ﾑ＿:::〃 ｀ヽ:::::{ 〉::::{ ''''';;;; ,,,;;;''';;'
./:::::}／::::メ::::::::メ､ ﾉ￣} .{:::::::| '''';;;;; ,,,,;'';,
,;,, ,,,,,,,;;;;;;;''''''';;;,,,,,;' .}::::ﾒ::::::〃:::::::::::::::::￣く:::￣{ .ﾉ::::/ ,;''';,;' ;'''';;;,,,;''' ';,;'
,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;'' _./:::/:￣:::::::::::::::::::::::::::::::ヽx::::ヽ .}:::/ ,;'' ;' ''';;;;,,,
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;;;''; /::::厂ﾟヽ::::＞' }::厂]:::,､::::::::::::::ヽ/::/ ''''';;;;,,,,,, ''';;,
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榎本もまた、死神に憑かれていたのかもしれない。
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/:::::::::/:::::::::::::::::::/::::/::,::::::::::::::l::l:::l::::: /:::::::::::::::::::::::::l::::::l:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::l
/:::::::::/:::::::::::::::::::l::::/::/::::::::::l:::l:∥l::::/::::::::::::::::::::::::∥|::l l::::::::::::l:l::::::::::::::::::::::::::::::l､
/:::::::::,i::::::::::::::::::::l::/|:/::::/::::/:::l∥ l:::l::::::::::::::::::::::::::/ |::l l:::::::::::::l:l:::::::::::::::::::::::l:::l::l:l
/::ｲ::::::|::::::::::|::::::::|/:::/:::/::::/:::/∥ l:::l:::::::::/:::::::::::::/ l::l |:l::::l::::::ll::::::::::::::::::::::l::::l:::l l
/ / ||::::::|:::::::::::|:::::::|::::l::::/:::/::://∥ |:::|:::::::/:::::::::::/ ∥ l::l:l::l:::::l:::::::::::::::::::::l:::,::l:::l ヽ
/ |:|::::::l::::::::::::l:::::::l::l:::///// /､|| | l::::::/::::::::::/ ∥,.‐''"ll ll::l::::l:::::::::::::::::::l::::ll::l:::l ヽ
l::l:::::::l:::::::::::::l::::::l/// / / |｀`|l l:::::l|::::::::/ ,. ‐'∥ ＿_ l l l:l:::::::::::::::::/:::::l::l l:l
l::l:l::l::::l:::::,::::::::l:::::l/／￣￣ `| ､ | |::::l|:::::::/,.‐´:::::'/／ ヽ ､ |:::::::::::::::/::::::| :l ll
l::l:l::l:::::l:::::l::::::::l:::::l＼ ○ ＼|::ll:::::/ :::::::::イ ○ / |:::::::::::::/::::::::| :l | （もはや蝦夷地に夢に殉じ
l::ll:::ll::l::l:::::l::::::::l:::::l ＼＿＿ -'‐ l::ll:::/::i ＼､ ､ ＿＿_／ l:::::::/::/l:l:::l:::l 死、あるのみ！）
l:l:::::l::l:::l:::::l::::::l::l::::l ／ ''"l l/::::| ` ` /::::/::/ l:::::l::l
l l::::l::l::::l::::l::l:::l:::l::::l ::::| /::/:::/ /l::l:ll::l
l l::::l::l:::::l::l:::l::::l::l::::l ::::| /::/::/／::::l::::ll::l （降伏も助命もありえん！）
l l::::l::l:::::::l:::::l::l::l:ヽヽ ::| /:/:/::"::::l:l::l::::ll:l
｀ l::::ll::::::::l:::ヽ:::ヽヽヽ // /::::::::l::l l::l:::l ll
ヽヽ::::::::l::lヽヽ ,-------,､ /::::::::l::l::l l:l::l l
ヽ ヽ:l::l::l::::ヽ:ヽ , ／__二二二__ ＼､ ／:::::::::::::l:l:::l ll::l
` `l:l::::::l:::::::l|＼ v‐''" ::::::::::::::::: ｀` l イ::::::::::::|l:::::ll:::l l ll
ll::::::l::::::l l ::＼ ／:::::|:::l::::::::l l:::l l:::l
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| /| /l< ｀`'‐ ,─ ､＿__ へ ,. ‐ ''" > l:::l ll l
/ /｀`'-_／ / l ＼,. ‐''" ヽ l::l
:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:／ }:.:.:.:.:.:.:.′ ＼:.ｌ|:.:.:.:ﾊ
:.:.:.:.:.|:.:.:.:／:.:.:.:.:＞ ’ /:.:.:.:.:.:./ ,ィ }ﾘ:.:.:.:.::.
:.:.:.:.:i|彡':.:.:.:.:x仁≧ェミ ／:.:.:.:.:／≦三≠才ｉ:.:.:.:.:.::i
:.:.:.:.:l|:=:Ｙ´乂ｚシ｀ヽ ／:.:.:.:.:.:ｨ /乂zｼ /ｵ:.|:.:.:.:.:.:i|
:.:.:i:.:l|' ´` … ／:.:.:.:.:.／ ′ … ｀ }.: !:.:.:.:.: l|
:.:.:l:.:l| ／:.:.:.:.:.／ 八:|:.:.:.:.:.:l|
:.:.:l:.:l| .／:.:.:.:.:.／ { /:.:i:.|:.:.:.:.:.:l| ……本当に降伏する気は無いのね？
:.:.:l:.:l| ..:.:.:.:.:.:.:.／ / ..:.:.:.:リ:.:.:.:.:. l|
:.:.:.:.:ll:≦:.:.:.:.:． ´ ′ .ｲ:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:j|
:.:.:.:.:l{≠彡 ´ u ....:.:.!:l:.:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:./:|
:.:.:.:.:l| ＼ へ ／:.:.:.lﾘ.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:/:.:.|
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//|.|:.| :.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
. ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
|l|:.lri.:.:.',仆-´ｨ ﾐ.l:,':///_,イｼ-イ ﾌ:.:./.l:..:.:lヽ 無い
i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´ ｀ ＝‐７:.:.//:|:.:.l|
ヽl|{ヽヽヽ i! /／l´|:.lヽl
ヽ l:.l＼ _｀＿ ／ｲ:|:.l:l|:.l ｀ ……ただ、一つだけ
}/|:.:.|＼ ─- ｀ ,イ:.|:./l:.||l `ｰ お願いしたいことがある
/ l /_| ｀丶、 , ' |/|l| |:{ ｀
/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ} `ｰ
|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
＿ -─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶 、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| l | | || lY´,ノ｝ | |
| l | | || l Y ,ハ | |
〈l { | | ﾘ Ｌ.Y´ ,ﾉ`￢|__j、
l下￣ ヾ='^'￢──厂}¨´ ;_j ｜
| | !ﾍ { 乂_＿,ﾉ | | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| |｜！ ﾄ､ ＼＿／ ／} | 現在、五稜郭には数百名 │
| | ｜！ ｜ |＼＿_／| | | 戦えないほどの怪我を負った兵がいる │
| | ｜！ | | | :l | | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
L| ｜！ | | | :l | |
| ！ l | | :l | |
l ！ l | | :l | |
| ！ | '､｜ :| / /
} 亅 |、 ヽ / /
厶≦´厂´ ｝ヽ. / ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ／ ,ノｌ | | | 戦って死ぬならまだしも │
, ' , ' / | | | | 動けないまま殺されるのでは │
/ / / | | | | 彼らも無念極まる .│
/ / / | | | | ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/ / / | | | |
/ / / | | | |
/ / -──'^〉 | | | |
/ / 、 ／ | | | . i |
厶、 / ＼ 〈 |_; l_| |_; l_|
{{ ￣〔 {.＞┴ 、 | | | |
`≦三ｌ{`￢' ´￣L／{ {`￢、 |__j |__j
{辷≦---=≦´ 三三} { } { }
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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.
.':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧ ＼:.:.
|.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ ｝:.:
,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.: l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l |.:.:.| |:.:
/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.| {:.::.| |/
. /:./|:.:.| l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/ ヽ_l
/／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ ヽ, ,}＼ ヽ 本日と明日は停戦とし
／´ .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼ ｛_￣￣￣ヽ ', その間に負傷兵を
/:/ }:.:|ＦT〕､:.＼ ヽ￣ヽ l 温泉地、湯の川へ送らせてほしい
// /|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ＿_ _ / .| | ',
/´ l:.|}:|f i:|. ＼ ___ ¨ヽ { l ',
/´l:ﾊヽヽ､ ＼ ¨ ｀才:.ﾊ 湯の川の兵は降伏扱いとし
ﾉ _}:.:|＼＼ ＼ , ' ´/:.:./ /,ヽ 危害は加えないでもらいたい
}二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´ ＼
/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ ＿〉_＿＿
/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/ __|＿＿＿＿ お願いできるだろうか？
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l { : : : : { {＾}} }{}ヽ＿ |＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : | |: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :
＿_ ィ⌒> ´￣ ｀ ､
イ: : ／x ｒｧ'/ ; : :/: :,: : : :ヽ
／ｌ ｌ-/x'_ ;/' /: :レ' ノｨ: : : : l: ﾊ
/ ィﾄ V/: : /イ: : :iﾚ ': :/ !: : : ﾊ: :ｊｌ
,'ｲ l i ゝ ＼ ｊ/｣!: : :i|／＞-ｌ: : /二'i!
i i V Tｰ ｫ彡! : :xｲぅﾃﾄj: : 仇ｊｱ iト.
'; ヽ',: :V: : / Xｒ!: : :i! ゞﾟ‐/ :/ 〉｀ｊ: :ｌ: :ミー､ 一度戻って、黒田その他と
＼ヾ、、/ j! |｀ i: : :i! / :/ /|!: ｌ:i｀ヽ） 相談させてもらうわ
ヽ: :ゝ＜ｌ i. } ﾊ: : i!>イ､ _´ィ: :ｌ l:',
／ｵミ´ﾊ 'y‐ ﾍ: :!｀ーｊ} ､ﾊ: :i! !: ヽ
／／ ｌ ﾄV: :/ Y:i､ ,ｨ7ォｰ､l i: : ﾊ 返事はすぐにするから……
':／ j: l }: j , !:l!Xヽr｣｀ <Vi V: :∧
/: / ; : |/: ! j! ハ i! Vハ 7:i }: :i:∧
/ : ' ; : : ﾘ: l ﾚ/ l: iﾄ ヾ/} ﾊ:ij: :| l: :.
, : : ' /: : ｲ: :i iｲﾆﾆi!: !ﾆ〕､V /ﾆｺ: :l i: :i
;: : : /: : /:j: :i ; ￣7: j´ Yｒ‐' ﾊ_:ｌ＿l: :i
i: : : i /: : ｲ: /: i ﾊ _./: / -‐ ´ ｀￣ｒ-ｒ‐´: :l
. : i: : i/: : / j:/ : j ´￣￣ /: :/ ＿.､_ ｒ､｀ｰ ､: :i
; :ｌ: : :ﾘ: / ': : : :l /: :ｲ ´ ｨxｧT､ヽ＼!￣｀ l:!
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〜〜官軍陣地〜〜
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, -'" "'- ､
_,.．-'''" "'''- ．._. ／＼
l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l , -'" "'- ､
l l _,.．-'''" "'''- ．._
╋╋╋╋╋╋l ,､ l ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l ╋╋╋
┃┃┃┃┃┃l 八 l.┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃l l.┃┃┃
.l | | l. l ,､ l
l | | l l 八 l
￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣ l | | l
l | | l
￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
_,, ィ ──- __ _
, - ─ ￣--=ﾐ 、 __, _, ィ
／ -= ヾ -- 、
／ ＼
／ ／ ＼ ＼ ＼::. ＼
/ ／/ ト ＼::. ⌒ 、_
/ .::: ヾ、 lﾊ ヽ::.. ----＞
l / /l l l＼ l lﾄ、 7
l / / l l; .lﾍ ＼ l ＼ ヾ;、 /
{,ｲ /l l ;, l ／ , --Y l `.ト _从 /
l ' l l l, Y ｨ'_ {込l lぃ l _j } {__ 榎本はそこまで
l l l l l;ﾍ ﾄ ￣ l .,' l lr / ／ 思いつめてやがんのか
V l八 l l 从/ﾊlV l/ l i l-' /- 、
V ヽい 〈、 lハ l::::ﾊ/l l ＼
＿ _ -====-- _ ゝ l } li l ^ ゝﾊ} ＼ 参ったな……
`＝' ／ 从 U l/ヽl _ l l ___,,. -‐''"´
＼ l:. ヽ ￣ ,.ィl }＿ | ￣
＼ |O. ム ／ |_＿] ＼
＼ l ---.ハ _, イ ィ|＿ ] ＼
／ ￣7===- 、＿ ,ｨ彡 | ￣ -┘
ハ / TTT |
/ V / l::l::l /l
【 黒田清隆 】
〃 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: イ:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:ヽ＼
|ﾄ ｲ:.:.: :.:.:.:.: ／ ':.:.: /ヽ :.:.:.|:.:.|､:ﾊ
|l:.:.|:.:.:.l:.:.:／` /:.:.:./'⌒ ､:.:.ｌ:.:.| Ⅵ
乂:|:.:.:.| ===ミ /:.:.:./x===ミV:.:.:|彳l
{ |:.:.:.| Y以ﾄ/:.:..ｲ ｲ以Ｙ }=:.:| }:ﾘ あの様子じゃあなたが説得に行っても
ﾊ|:.:.:.|ｰ─./:／ ー─ 一 |:.:.ﾚ/ 結果は同じでしょうね
./|:.:.:.| ／ ' ｕ ﾑ:.:|′
/: |:.:.:.ｋ ´ ── /|:.:.:|
./: /|:.:.:.|父ト -─‐‐ｫ ．イ :|:.:.:|
/.:.:刈:.:.:.| |:.:.:./ ==´─ｫ |:.:.:|＿
./'⌒ ｀|:.:.:.ト:､:人 二二ス..ィ7|:.:.:| ヽ
/ :|:.:.:.| { ヽ .イ } V/l|:.:.:| i
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ赱ｧ、 l l ／ ／
ﾑ::::::::赱ﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 よし、言葉でダメなら物でいく
l::/ l::::ﾊヽ::: ｿ j:::::::::::／ ちょいと即物的だがな
l/ l::::ハ ー ‐- ./ /::::::::::彡
ヽl - /::::/ 7::::／
｀ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7 まず、湯の川への
_,.,-≦l _t -''":;:;:;:;:;:;| 負傷者移送の件は承諾
_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
,.,.,.,;:;:;:;:;:;:;:;}::::::／l;;;l i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,._
_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
__
,､‐ ､, ‐'´ ィ´
,' ´, ‐ ‐､､ ｀ヽ,
ﾉ, ' '´ ,' | ヽ｀'､' 'ヘ
i,/ :: i'´｀ヽ ' ､ ゞ､
'! 'i i: ﾍ､赱ゝ ､}ゞ /
'. i_, _ゞ' :::' ,'i / その件の返書は俺が書く
, ‐' ﾍ ゞ==‐ :;,',/::i ソ
／ ゝ'ﾉテ'!_'´, ィ::::::::::i__
/二.／ ___ ／_,=‐=/ﾍ‐‐‐=个｀'i 田島、それをお前が届けてこい
i i::／ヽ==ﾉ/＞‐!::::::i ゝ'´ i:::::::::::｀'....､.
// ﾆ!ﾉ＿/::::::::::::::::::i || '´:::::::::::::::::::::::/ヘ
/:::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::t'‐､ 《 i::::::::::::::::::::::::/ ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::ト'｀||ゝﾆ,:::::::::::::::::i i
/::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::i || .i::::::::::::::::::::::i i
ﾉ:::::::::::::::::::::i::::::::::._=‐ィ::::'､, ﾄ || ﾉ‐i::::::::::::::::::! i
/::::::::::::::::::::::::::,:＜´ i:::::::::::i || i:::::::::::::::::::::::∨ i
i:::::::::::::::::::／' i::::::::::i || i::::::::::::::::::::::::::i, γi
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
この時、黒田が書いた返書には、
ものすごいことが書かれている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| |
| |
/ ￣￣￣￣ /＿＿＿__
/ /ヽ＿＿／/
/ / / /
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/ ＿＿＿＿ / / /
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / /
￣￣￣￣￣
O 。
＿＿＿＿＿＿＿○＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
_,, ‐''"´ ￣ - ｧ
／: : : :/::::::::::::: : :ヽ
イ: : : : /: :l ::: ::::::ヽ ヽ
ﾉ/: : : /l:/l: : : : ll ﾍ:l:::::ﾊ
/: : : ﾉ筏ｧﾘ: : :/il: : :::::: ﾊ
il l: : :l /ｲ/::::l: : : : ::::ﾘ
l/ﾍ: :l _,,. `'＿ ヽ: :lヽl お前たちの抗戦の意志には感服した
ﾍ l ゝ -_‐= ´/l ﾘﾉ
|::＼ ｲ :|ｿ
rーy＿.j ＼ `_´ ／ l 弾薬食料は足りているか？
|//| ／ l;;;;l ﾄ---ｲﾍ もし不足してるってんなら……
ｲ///| |;;;| ヾO l /---ｚ
_, ‐''"//////////7 l;;;| ( ) l /7
,-´//////////////＿.|;;;| ( ) .l / ヽ、
,, ///////////// _ ,, l|;;;| (9 l /::／ ヽ
,, -''´///////////////`-‐''7() .|;;;| (ノ l /:/ |
////////////////////// / () .|;;;|(ノ .l // .i
//////////////////////＿ , -.、 l // l
/////////, -ィ///// / ｛:::::::｝ | //::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.
──────────────────────────────────────────────
ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
＜ ＞
＜ お前たちが立派に戦って死ねるように！ ＞
＜ ＞
Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
_,,. -‐ ≧ -= _
,7 ／／ l ＼
彡 ／ ミ
≦イ ／:::: ;;; il l >
_, ≦///////≧=-=、／// , イ / l l//7 ヽ人_从人__从_从人__从人__从人ﾉ
r- 7 /-≦///////////////////レ /赱l /赱l :ﾘ// ＜ ＞
l// |///////=-///////////////从ｨi /ｲ, イy≦/| ≦=、 ＜ 俺が贈ってやろう！！ ＞
ノkヘ ヽ/＞'' ` ＜/////// l ,/ヽゝﾆ= 'ﾊ/////／ ヽ、 ＜ ＞
/ ィヽヾ/ ` ＜////ゝ l l ` - ｲ |///ﾉ ヽ Y⌒Y⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
ゝヽ- _ﾉ ﾉ////// ヾヽ lil, -- ￣ヾヽ }
////////l===z/ ￣ ゞl /
//////／三三;/ ｨ l i /- ー イl
／///;／三三三;l /;| l l /ﾆl/////l
／;//;／ﾆ三三ﾆ／ﾑ |ﾆ| l l |ﾆ|///// l
／//／三三三ﾆ／三≧=彡ゝイゝｲゝ'ミl//////l
／//／三三三三／三 / .lil / ＼////ﾑ
／///l三{●}三三三l三ﾆ/ lil /........./ 7///ヘ
／/////ﾑ≦ 三三三三l三/ .lil ...........ヽ＼/////＼
////...........／ ` ≦三三l / .| lil l.......................＼/////＼
///ヽ........／ |.......................| lil l.............................＼/////＼
──────────────────────────────────────────────
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
黒田がどこまでマジだったかは不明だが、
味方に知れたらエライことになる一文である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／|
_,..-───-- ､ ／ |＿_
,. '" _ -－ﾆ二二｀ヽ、 ＼ ／
／ ／ _,.－'⌒ヽ,ノ｀｀'ﾐ,、 | ＼
,.' ／ ／ ,,ｲﾞ＼ /入､ヾ, ￣￣
. / ／ ／/ -‐''"_ヽ'､ l l′/｀_''l}
' / ,.ｲii/ /∠´ ｀ヾ' ｌ ｌﾚ'´ 'ヾ
/ ,.' ii/ｕ ｉ{,_,, ﾟ }! ｌ ｌi{,_,. ﾟ } ちょっ、おまっ！！
. / /ii i/ｕ ｕヾく,＿,ノ′ ｌ ｌゞi-ｒｲ
,' /-､ ｉ| u ' ' ｀ ,＿_〉〉 |
. /ｌ 「ヾ'i| ,.ｒ‐ ｀'U'U__,.ｨ}| 敵に弾薬贈るとか正気かぁ！？
/ | ー}.l| ／,ｒ 'T"丁￣|￣ | l|'|
}i iﾄ､}（ l! ,ｲ |__,∟ ⊥ ＿|__,l|.ﾄ、
｀i iiiﾊ ｀| ｉ ｌ_／ _,ノﾉ|| ＼
. }iｉｊ. |. l |Ｙ/ ‐┴''" ||＼ ＼
ﾞｌ! | l|. 仁 ＿,＿_ || ＼ ＼
/ | |ｌ lﾆレ'´ ｀ヾ'､ || ＼ ＼
/ |. |ヽ 「]、 ヾ>､|| ＼
／ .| |. ヽ｀「ヽ }Ｈ|＼
| | ヽ｀「ヽ､､,＿＿,,ノｊ‐|| ｀ ー─
u | | ＼｀'〔｀'Ｔ''''''Ｔ´ ,ﾉ|
| | ＼ ｀￣￣￣ /
| | `－──‐′
【 清水谷公孝 】
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┃
黒田もだいぶ危ない橋を渡っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
榎本が死のうとする執念なら、
こちらは活かそうとする執念だろう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ {苡、 l l ／ ／
ﾑ::::::戈ﾀﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／ これでちょっとでも榎本が俺たちへの
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 心情を変えてくれたらいい
l::/ l::::ﾊヽ::: ＿ ｿ j:::::::::::／
l/ l::::ハ ゝ:::::::,> / /::::::::::彡
ヽl ￣ /::::/ 7::::／ あいつは日本のため
ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7 何がなんでも死なせねえ！
_,.,-≦l _t -''":;:;:;:;:;:;|
_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
,.,.,.,;:;:;:;:;:;:;:;}::::::／l;;;l i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,._
_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
ﾏ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／>< /;;;/ >、7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ i
ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:7ヽ ヽ;;lゝ イ`:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:/ l
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一部の歴女の間でこいつと榎本が
ホモォになるわけだよ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
もっともこの申し出には、
榎本もやや困惑したのか、断った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
. -‐.:.:￣￣￣＞x.
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ , ' ⌒ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ( ∧ )
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ヽ廴) ノ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l |／
/.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／ !.:! ..:|.:.:|
|, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/ ≡≡V.:.:∧ ヽ いや、弾薬食料には
|l.:.｀ヽ.:.', {. ７.:.:./ 困ってないし……
|ｲ/.:.::ド ､. U ′ , ′:/
从/ﾄ'､ > ィ イ:.:／
／ ヽ辷 ≧-＜リﾊ{ いつでも攻撃してくれていいし……
. , -―――‐〈｀Y ﾍ // /// {__ __
／ ﾅ K // // {ﾄ､ ｀丶
. ／ '´ | | | | ｀ ヽ
| | | | | }
| | | | | ,'
｜ ＼ ┌＝＝＝¨ ¨＝＝=斗 /
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ただ、黒田は別口に酒樽五樽と
マグロ五尾を、「海律全書」の礼として贈り、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿_
_,. ィニ二三二ニヽ
＿＿,.ｨﾆ´三二ニニ＝=-.∠＞ ､ ＿＿＿_____
_.. -‐.::.:￣.:.::.::.::.:.:.:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:_::. -‐｀￣_ -─,. -‐ ´
_,. -‐.:´.: ｀丶、 ｀ ヽ : .: ; ィ´_,. -‐_´_ -‐ ／:丶.＿___
,.ｨ:´.::.::.:（三） _,. -‐ ´ ヽ ヽ ,∠. ィ´_ - ﾆ -‐ ´／.:..:..:.:.::.::｀::.:.､￣二冖-,
／.::.::.::.::.::.::.::.:.:..:.. 丶 ｀ ヾ<´.-‐ ´／ : : : .:..:..:.:.::.::｀:丶 ｀二|
_／.::.::.::.:..: :＿ ヽ ＼ ｝彡' ´ : .:..:.:.::.::.::｀ヽL
（ｒ'´￣￣￣ ヽヽ｀ヽ ＼ ヽ : .:..:.:.::.::.::.:｀:.､
｀ ‐- ､ _,ノﾉ.ｨノ ｝ i : .:.:.::.::.::｀:.､
,. -｀´,. -‐ ´ / ! : .:..:.:::.::.丶
（ , '´ ／ ! : .:..:.::.::＼
｀ヽ、 __,. --─‐‐‐‐ ´ j : .:.:.::.::＼
｀丶、(´￣ __＿＿___.. - ´ : .:.::.::
｀ ヽ､ (_ : .:.
｀ ‐- ._ ｀` 丶
￣ ‐-､ ..＿ ゝ､､､
￣｀` ─--i !､＼＿＿ ＿＿ --─＼ ＼ ヽ 丶 ヽ - ._
i ! ヽ 丶､ ￣￣ ＼ ＼ ＼ ＼｀丶､ ,＞ ､
',. ', ＼ヽ/ ＼ ＼ ｀丶＞ ´
ヽ 丶ヽ / ＼ ｀`/
＼｀'/ ｀`
｀′
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
こちらは榎本も素直に受け取った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
/:::/:::;ｲ:/:/::::::::::::::::;ィ::::::/:::::::::::::::::::::/:/::::::::::}ｉ::::::::::'，
／/ｲ::::;’}:j/:::::::::::::／,::;ｨ::/::::::::::::::::::／;ｨ:::::::::::::}ｉ:::::::::::::'，
／／ ,:::::;’:i::}i::::::::::／,::／::〃:::::::::::::／:::/ !:::::::::::::}i::::::::::::::::〉
／ ,:i{:::i::::i::}i::::;∠,::∠_,://:::::::::::／,::／ {::|::::::::::}ｉ::::::::::::::;′
′ ,::i!:::|::::|:::ﾚ'_,::∠__ ,://::::::::／7:／}二‐}:ﾄ､:::::;’:::::;:::::::;′
i:ｉ|:::ﾊ:::|:::{ {{ 勹i:i:ﾄ､.}:::::／ ,:／ xz=≠=ミゝ/::::::/:::::::{
i:{ i:{. }:::}::､:､_込:Ｖ癶}::/ ／ ／込r≦i:i}〃'::::::/}::;}::i!; 酒とマグロは純粋に
i:{ i:{ Ⅵ:::}ヾ:. {/ } ￣¨”／::::／/::; }:从 贈り物としてもらおう
i{. i{ Ⅶ::}:. ヾ、 ,: ／.:::／／:〃 i:|
｀ ゞ }从:::､ ｀ } . ／ｲ:／-'’:::;ｲ{. ゞ
;/ }:ﾊ::.､ ｰz ､ ＿_ ,.イ,::::::::〃;’ﾘ どうか「海律全書」
〃 }; }:::::i､ `ｰ¨¨￣´ . ＜,:::::::::/}/ 役立ててくれ……
′ ﾘ .从r! ＼ . ＜i:′{:::::ﾊ{. i!
/ i:;ﾄ､.｀ｰ＼,｡≦i:i:'＿_,ﾉ}::::{ ﾘ
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┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
贈られた酒肴を榎本は
将兵一同に振る舞おうとしたが、
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: : : : : : : : : : : :,. ───────- ､ ,──────── 、 : : : : : : ,': : :./: :.!:__'/ |: ﾊ: !: ﾞ:
────, ─ｉ￣￣￣￣￣￣￣￣｀i´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｉ--- ､─.,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
───／ /| | | ├ ,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-､!:i|: i:'!
ｉ´￣｀ｉ |＿＿＿＿＿＿＿＿_,|＿＿＿_＿＿＿_＿＿_ｉ´￣｀i ;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ ｧ ﾉ:iﾘ;ﾉ′
| |/ | | | .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´'
| |´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｉ´￣￣￣￣￣￣￣￣｀| | ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
| | | | |,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、
|＿＿|＿＿_ , -─────┴────- ､＿＿＿,,|＿＿r'´' iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶
/ | ,'.:' i ／´ ヽﾞ、
/ . ／_ :.. ｉ ,/ ｀ヽ、
(＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾉ ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
| || | | ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
| |ｌ | | ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
￣ ￣. iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
【 大鳥圭介 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そこで、誰かが余計なことを言った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
, - ------ 、
／::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
./::::::::::::::::::／｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::',
ハ:::::::::::::::i o ',::::::::::::::::::::::::::i
i:::::::::::::::::::::ヽ＿ ノ:::::::::::::::::_:::::::,'
',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/o ',:::/ ちょっと待てよ
ゝ-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i__ ノ/
/::::::::::::::::U::::::::::::::::::::::::::::::: /
./:::::::::::::::::::::::::::r ニヽ::::::::::::/ これ、毒入ってるんじゃね？
ー、/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ′:::／
:::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
:::::::::::::::',:::::::::::::::::::、:::::::::／
:::::::::::::::::i::::::::::::::::/｀￣´
:::::::::::::::::i:::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
// / /´--ミヽ. ／ｨ三ヽ ヽヽ
// | l /´￣ ｀｀ ￣´´ ￣ ヽ. l !
i ! :| |l ＿ i ! |
｜|| :|! l! l! ＿＿_ﾉ/ {／´￣ ｀ l | | | |
｜|!:l:l/l! |´ 二_￣´ _ z=ﾐ、 !| l!l! !
l l!:|:lﾊ! !7´ ,rcヽ ７=c、 ﾄ、|lﾊ!| | そんなまさか！
| . |: ﾄ. ヒﾂ ヒﾂ ﾉ´,| l |
| : |: | ｀ ｰ ´ l ｀ ー' /| l !
! :.|:. : ! u ! /.l: ::l!| ……いやでも、死兵となった私達を
| ::l:: : |ﾄ､ ＿＿＿_, .ｲ´!: :l!:| 相手にすれば官軍もそれなりに
／´￣‐ミヽ|: :: |:_.ﾐi.. ﾞー―‐ '´／/:/l: :lﾊ| 損害は出るだろうし
/ ヽl: |: ! ヽ＼＞ _,. イ:::/:/:::l: :/!
{ ＿＿＿ l: :|!: ! ヽ ｀ - ＿ﾄく/jｲ/.://
{￣＿ --― ﾄ:{ﾊ.l ヽ ,r‐.､{ヽ/:/
´-‐ ￣￣￣ バ ﾄヽ ヽ /ヽ:::.:l!//､ｰv--――- 、
＿＿ | | i＼ {- ､ Y:ヽヽ ヽ､＼ ヽ
【 松平太郎 】
. ／: : :／ : : ヽ: : : : : :／: ＼: : : : : : ヽ
,ｲ . :, : : : : : : ∧､: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .ﾞ、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'＾'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ﾞ、
: : :/!: : :i : : : : :l ｌ:;′ !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i! |i l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :､::j |! !: : : :!; ;ｨ: ::::!: !:. : : : : 毒酒で幹部一同を
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、 ! l: : :jノ'､: : ::!: |:. : :､: : 皆殺しにしてしまえば
: : ;ィ/'|: .:i､: :::! ｀''ｰ--' 'ｰ-七7 ヾ:::!: :ｒ''ヽ: ｉ,:
: : ! ｒ=:!: ::lヾ:.lェzｪ、 _,,ｪzェ ヾ: :.!､: ﾘ: :!:
: : '､ 、!: : ', ` /: : | ''/: : : ! 兵はもう降伏するしかありませんし……
: : : ;>､｀ヾ: :､ U /.:イ‐::´:. : : :
: : /'!: : :|＼｀` ´.ｲ:|::::::::::: : : :
／ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ﾆヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : :
/: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. :
/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ｨ′ ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. :
「何を言っているんだこいつは？」
と正気に戻して真意を探ろうと話を聞く気に持って行く、という交渉術もあるそうですし……
と黒田さんを弁護してみる（たぶん、ないなｗ）
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┃
一同、疑心暗鬼となり、
酒肴に手を付けようとしなかったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ __
辷l /７ に二二l └┘/7 ○ ○ ○
くノ ＜ノ
, =＝＝＝＝=､ , =＝＝＝＝=､
|ｉ:.¨￣ ￣¨.: i |ｉ:.¨￣ ￣¨.: i
|i: :i| |i: :i|
|i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i| |i:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i|
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
＼:;;;;;;;;;;;;／ ＼:;;;;;;;;;;;;／
｀ヽ;:i'´ ｀ヽ;:i'´
|;:| |;:|
|;:| |;:|
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿|;:|＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿|;:|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
__ノ 人__ __ノ 人__
｀ ── ´::::::::::::::::::::::::: ｀ ── ´:::::::::::::::::::::::::::::::::
!:::::::::::::::::::::::| |:::::::::｀‐-､:::!
|:::::::::::::::::::::::l |:::::::::::::::::::::::|
i:::::::::::::::::::::::l !:::::::::::::::::::::::l ｻﾞｯ…
l::::::::::::::::::::::! |::::::::::::::::::::::|
/:::::::::::::::::::| !::::::::::::::::::::l
/_::::::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::|
ヽ、:::､:::::::::l i:::::::::::::::::::! γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
、ヽ、ヾ､:::| |:::::::::::::::::::|、 ＜ ハハッ、みんな何を言ってるんだ？ |
:::＼::＼:::ﾉ l::::::::::｀ｰ=＝! ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
ヽ、:::ヽ:::! ヽ::::::::::::::::::::|
/｀ヽ__/ i:::::::::::::::::::l
￣´￣ ｊ |::::::::::,ｨ'=弌!、
¨￣´ ヽ_ノ !ﾉ tf＝=､
iﾆ｀ヽ〃/ ￣｀ヽ_
｀ヽ､＿ﾞー‐‐'"）
.
`' ｰ-.ゝ-/,r､` ｰ l::!.l ヽ ,..､ "'ｰﾃ彡彡彡ﾆl::
.r‐'ｰ､ヾO:/'´::ｽヽ､ ', `'^i "''-=三|:
｀`' ｰ- ､.._ヽ -ｪ`}::i:::::::/ ＼ヽ ',. ! ,.-'〇. "l::
/::/::l´ヾ:O:|::::/-､ｰ- ､ヾ. ', ,r ､／ _,. -一''
.i.::∧ヽ._ ヾ:';:/.l ,r::ヽ､ ', V ｨi l ,. -‐'"´
i.::i '"i:::r ﾆ:::oヽ ` ｰ-:､lヽ. ', /./:// '" ＿＿_
i.:li ';ヽ `ヾ､`:ｰ-.. ､.二irl/ "./ ,. - ＜｀` ー-ﾕヽ､ｨ
l.:!!.',.ヽl ヾ`'ー:'"::;;:`'::ｪｪ'"´ .i ﾟ./ ぐ=フ:::ｰ..ﾐヽ､ /:::::::}::
. |:l ',. ｀`!:/:/´ ￣/:::乙 __, -ﾃ l ./_ ';ヽ ｀ヾ､::l. `ゝ/::::::/;::: 官軍だってそこまで姑息じゃないさ
', ||,. ---:o::ﾞZ二´_`''ｧ:::／ ./´ ヽ.ヽヾ:::ﾞヽ､ `'" /:::／oヽ.
/ ／ ＿_／!!::::::l￣｀`' ｰ' / k t､::ﾟ:::,二::o::r '"￣`
i. ￣|. ',',:::::|. ＼ .j .|:ヾｪガ､::ヽ. ` ｰﾐｰ--': ……俺は蝦夷地に来てからずっと
i |. ',',:::|. ＼-.､_ ´ ヾ:､｀ヾ､ ヾ:ヽ--‐'::ｼ三ヽ 願掛けで禁酒してたんだが
i ,l -ヽ ',';:| ＼. `ヽ､._ ヾ:.ヾ', l::|`:::::Zｺ i l
',",. ｧ / __ | ',ヽ. ` ｰ`'_ｰ-`- -.／ヾ:::｡:ﾚ-ﾐｰ'" _
', -'. ｀／ |. ', ／:::::; -''|:lヾ､ `二.-''"''
',r‐''.｣､ lﾞi ', .／ - '"rﾔ´ヾ､. |｢,. -一''"´
',./ l ! ﾉ .| '､ ,. -‐'"´ ./ ./ヽ ||" , '
ﾞ､. ',l"! | ` - ､ -‐'" ./ ヽ-ヾ , ' ,
i ヽ. ヽ |. ', 〆´
【 星恂太郎 】
|:::::::::///／ ＼:::/ Yヽ}! ／ ,r､ }
|:::::::{/／ ,ｲ } .}ﾞ´ ／ ﾉ ノ
|::::::::{´ r=､ / ﾉ.ﾉo / ／ ∨´￣｀ヽ
|:::::::::', i!_ノ ./ ,r<::ヽ ｰ '／ﾞ} } ,r＝､
',:r=､:', |! / ／ ∨}!.,o／ ノ ノi{!､
',ゝ=x', i! / / _,,..‐,ｯi ヽi ー '_ iﾞ:::::',ﾉ
',:::::::ヽi! / ,ｲ'´ ,ﾂ" ,ﾘo ／ }! }!::::::', _,. もうこうなりゃ願掛けも無しだ
',:::::{Y ､iﾞ /i ,,ｯｿ" /// .∠..,,_ﾉ _ノ:::::::::',i´
',:::i∧ ∨ / ゝﾂ´///ノo ＿__ }:::::::::::::::}t
',::|八Y∨"三二ﾆ=o' ヽ＿ノ .ノ::::::::::::::::}! 飲ませてもらおうっと♪
',:| ヽ,ﾍ ,｀ヽ., ｀ヽヽt―-､く:::::::::::::::::::i!
'i ヽﾉ //｀''＜='_ｒ＝='_o｀ー=＝ ､i
'i ﾉ ＼_,,r'／ 7ヽ ＼,=､ ＼
'i く ／ / ';｀ﾞY ∨‐'
｀ヽ__ __,,.. -‐' ./ .';:::{ ゝ=∨
,.､｀ヽ ＼ ／ __ .';:i! .',
{r' ヽ ', ＼｀ｰ ' i ヽ. ',! .',
', ', ', ＼ ',ｰ' ヽ i! .',
r=､ ', ', ', ,＼. ', ヽ! ',
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┃
星は酒に手を伸ばして、
立て続けに二、三杯飲み、呵々大笑した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:::::〉 i ､ il ＞ ､ ヽ:::::.. ...::::::::::::::::::::::::::::::::::|
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l:::::i ﾞ,.ﾞ " o liィ =ｭ ＼ ９, ｀ ´ ￣ l::::::::::::::::::::::l
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i:::::::ゝ i ｀ヽ, l:::::::::jミﾐヾヽ＼ ﾍ /° l＞´う￣ｱ:l
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:::::::::::〉`ー"o i::::::::,'丶､ ＼ ＼ ﾍr,' ／ /ｿﾟ ﾘ:::l
:;:;:;:;:;:;:;:r ´ ¨l:::::::::::::l i´¨ヽ ',:::/ i;:::..ヽ ! ∧ ヽ´ il／ _,. ｭ=ﾆ!ｿ。 l::::l
:;:;:;:;:;:;:;:l ,' ﾉ.l:::::::::::::::ゞｰ一'' oﾍ丶ヾ::::ｿ ヽ, 〉 .l ij,イ /:::::::::/ ソ:::ﾘ
ヽ:;:;:;:;:;:l ⊆!:::::::::::::::八 i＿) oヽ._＿_二 -‐' i ｲ,ｿ/:::::::::/ °i:::::::! うまいっ！！
ヽ:;:;:ﾊ`二!::::::::::::::::::::ゞ､ r──っo イ 〆 ﾍ.ｲヾヽﾊ､::::/。 ノj/i::l
`､:;:;丶､ l::::::::::::::::::/ ヾ.ﾆ - '' " " ¨ / ',l i.0 ﾞ"ﾟ ソ::::l !:l
∨:;:;:ゝj:::::::::::::::/ 7 ,, .. イ 〉し', ',⌒ソ:::::' ﾘ 敵さん、いい酒を贈ってくれたもんだ！
i:;:;:／ i:::::::::::,' ＞''"o＞''" ／ , 「 l ` '’:::::,' '
l:;/ l:::::::::i! / / r ､_＿＿, .＿ / ヽ j:::::::::::/
l´ ',:::::::! / ＞''" ヽ.` ｰ─一'// ! ':::::::/ + ＿＿＿＿＿ ＿.
l ',::::l`ヽ'､ ' , ￣ヾ// l. i:::/ i :.¨￣ . ,.,￣¨:ｉ
/ ﾍ! `ヽ. ￣￣/ /ﾍ ! ′ l´ヽ:. . ／:ﾍ＼ :i
r‐二二二二二二二二l ＼ / /::／` l. !..,..<´_｀ﾞｉ､_´〉:i|、
i!i!i!i!i!i!!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i| ＼ , l/ !.／）;:.~',`｀';､'~~~ii|,ｉ
i!i!i!i!i!i!!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!il 〉ー― ／ 人:'::'::;:::::::::':;::´ｉ| ｌ
i!i!i!i!i!i!!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!i!il / 三三三三三l （ /⌒ )::::;::::;::::':;::::::i| f
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/::::::::::::::::／::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
. /:::::::::::/::/:/:::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
,ｲ::/:::::::/::/:/://::::::::::／|::::l::::::::l::::::::::/ ::::::::::::|
l,ｲ:::::::/://ﾒ､/::::::::∠―|::::|:::::::|:::::::/:::::::::::::l::ﾄ､
/ |:::/::ﾚ'＝､/:::::;ｲ r― ＼|::::::|:::::/:::::::::::::::ﾄ:| ｀ ……フフッ
|::|::::::| / ／/ z＝=-､|::::/::::/´l::::::::::::::| l
|!|:::::::| /,ｲ y:::::/７/:::::::::ハ|
|::l:|ﾍ 〈 ､ ,/:::/､／:::::::|/ ｀ よし、俺達も飲もうじゃないか！
ﾚﾚﾍヽ ヽ- ､＿_ /／/::l::::::::::::|!
|::ﾍ ｀￣ _/∠./ﾉl:|:::ﾊ:|:|｀
ﾚﾚ'ﾍ__, -＜ , -"´!|/ .ﾍ|
├―┬‐'"ｲ:::::::::ト､
_||￣|.|￣~:::::::::::::|:::::＼
,. -―‐''´::::||:::::|.|:::::::::::::::::::::::::::::::::｀: ､
／l::::::::::::::::::::::::||:::::|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ : ､
, -‐……￢……‐- .
／.::.::.::.::.::.｀ヽ.／.::,::-‐::.::.::.:ヽ
/.:.: .::.::‐-:::.､:::.::/／.:::.:::.::.::. :. :.:..
.′:: .:.::,‐-､:::｀V´::,:-‐､::.:. : :: ::. :.:.
i:.:.::. : .::{;;;;;;;;;;;､::.／;;;;;;;;｣: ::. : : :.:::.:::
l:l:::.: .: .:｢⌒¨¨`^~^´¨⌒}:::.:::.::.:!:::.::.l
|:!:::. .:.:::| |:!:::.:::.::l:::.::.:l
j;j:::.:::.:!::| |:l:::.:::.::iﾄ､::.:!
. {｣:::.:::.:i:::|＝=､ , =＝=|:|:::.:::.::} }:::.l そうね、さすがに疑いすぎてたわ……
|:::.:::.:i::.l≠ミ、 ´_,ｧ茫|:|:::.:::.::ﾚ:i:::l
|:::i:::.:i:::ifi斗 i '弌!:|:::.:::.:i:::.ｉ:::!
|::.l:::.:i::.| | |::|:::.:::.:i:::.|:::l
}:::l:::.:i::.{ |::|:::.:::.:i:::.|:i:|
/ﾊ::|:::.i:::.!､ ｰ_ｰｧ |::|:::.:::.:i:::.i::ﾘ
. 从:ハ::L＞,、 /^}/|::|:::.:::.:i:/}/
. ,イ´,＞｀ｰ‐`,｢ ｢__,＞≠‐'‐､!::!:::.::/ﾑ. -‐‐‐ ,､
. / | Ｌ ｧ─＜| |, -`‐── ､ }ｊ:::./ｲ ／
{ l l -─一| |と二二｀ヽ、 l:::〃 ! / i
. l l 弋¨¨¨¨｣ {と二二｀ヽ /:/' { { / !
. l ｌ /ﾊ｀¨ゝ＿＿＿ノヽ ,ｨ|/ l l / , !
{/ V/ }ヽ ,/ { // l l l / ／ }
,ノ { L / {＼ /{ 〉､／/ l＿___j lV ／/ i ﾉ
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┃
こうして将も兵も安心し、
黒田の贈り物で小さな宴を開いたという。
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／ ., '
／ i
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〈 / ／ ／ ￣｀`ヾ
}, ' ／-;ｰ/'ヽ､.,. '.!
. _' ,.<.}＝＝＝"´ ノ|
!ー_-- _一;::´:::::l
l::〈::::Yﾞ::ヽ'::ﾞ::::::::l
―――――――l:::::ｰ:､::::ﾞ:::::::::::::j―‐----- ､..,,＿
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`ｰ-‐-‐-一''´ ｀ヽ
_,,-'"l
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┃
星の磊落な行動によって、
榎本軍は敵の好意を無にした
臆病者の汚名は免れた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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/:{｢ﾞ＼::::::/＼::::::::|::/:::/::::/:::/::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
,'::::乂} {l＼ ＼::l/__/ =----＜|:::::::::::::::::::::::|::::::::::::＼
;:::::{ム {{___＼ ○ ○ ｊ::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::i
i::::::〉ｰＹ:!＼ヽ‘， }! // ＿＿__ ⊥ =┬──‐ｧ::::::::::::::::|
|:::|{ム |::| ､ ＼',∨ﾚ厶イ ＿＿＿ ﾉ ＜ﾉノ:::::::::::::::::::!
|:::|{ ﾑ ｌ::|ｆ ﾄ､ lｆ０} ,ｨに =-─ }:｀V ＜ﾉ ﾉ:::::::::::::::::::::
. ﾊ /| |/|乂 人ヽ廴xｊ|｡│/ /´￣＿___/::::/ ＜ﾉ ﾉ:::::::::::::::::::::::l
人| 人ｊ l! |::└‐┬─‐人ﾉ ＼ ￣廴::::/::::/_＜ﾉノ:/ﾆヽ:::::::::::::::;
. ′ | ./ { ／￣厂ｊ＞'´ /'⌒ヾ ｀ ｰ--一＜__ﾉ,ノ:::/⌒ｊ |:::::::::::::/
. ｉ | ｉ |. ∠ イ::￣| 〈 ＼__ﾉ＼＿＿_ﾉ::::::/ﾊ,ノ,ﾉ::::::::／
. | | | |. |:::::::ﾊ ＼＿＼__:::::::／ｰ_／::::::／
. | ││ | i V:::{ ヽ __ ∧￣ |／ j￣ |::::::::/
. | | | | ,ﾉ| Ｖ:| ‘, ､__ ｀ ｰ一 /:::::＼ | l l::::::/
! | | ∨l│ , -─- ,i ￣ ,厶イ´ ｀ , ‘;:/ ｘ＜￣￣＼__
| ∨ / L! , ＞ .＿ / ＼＿ｘ＜ ヽ ＼
| / { |.／ ／ / ＼ ＞ / | ＼──┐ ＼∧
／ 八 ／ ／ /! ‘,＼ ＞ , ／ | ￣| | ∧
〈 ∨ ／ ／/ ./ | ' ＼ ＼ | | ∧
∧ }__,ノ ／ ／ / ./ │ ', ＼ 丶. | | ∧
{ ＼ ＼./ ／ / ./ │ i ヽ } | | i i
. ＼. ＼ / / ./ / | | ', ﾉ | | | |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ところで、この逸話は榎本軍の心情を表している。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／:..:／:..:..:..:..:ヽ:..:｀ヽ
／:..:.../:..:..:..:.,..-.､:..}´:￣:..:＼
/:..:..:..:..:...:..:..∠ミﾐヽヽ／三ヽ:.:.i
/:..:..:./:...:...:.../ ￣｀´￣ヽ:}:..:..l
|:..:..:..l::.:. ./:./ _, . |:..:..|
l:...:..:!::..:..:!:.l 二￣ ′/ｰ _ |:..:.||
l:|:..:l:|:...:.|:.l=ｧ=ﾐ{、 /__ ､｀|::..:l!
l:!..:｢|:..:..!:| {z:ｰハ 7rﾓ､Y j:..:.l′ 官軍は絶対、私達を
||:..ﾄ.|:..:.|:|｀￣´ l ﾞ辷リ/}:..l! 殺すに違いない……！
||:.:ト|:.:..|:| . j /:|:..:l
lﾊ:.|:.|!:..:!|、 u , ‐ｫ ｲ:.:|:..:|
ハ!:ト|l:.:.|| ＼ ￣ ／:.|:.:.l:..|:| 降伏しても間違いなく斬首だわ
ﾄ:ﾄ|:|!:.!ﾄ､ ｀ ┬ ´|:./:.j:.:.|:..|:|
∧lﾄl:.|| ｀ ７Tﾞﾄ､l/:.:ﾘ:.ﾘ:.:l!:!
_ .ィ{ ヽ|:.|! ハ::|.ﾄ.＼/:.ｲ:./|:|
,. -‐ | | ﾄ､l /ヽ 爪| ヽ ヽ.|/ l{
/⌒ヽ l｜ l | ￣ |::::! | /ｰ .._
{ ヽ |｜ l |:.:.:.l ! l! ￣｀ヽ
l 丶 | | l |.:.:.:.:l | l! / }
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
という考えがあったからこそ、
毒酒だなどという発想が出てきたわけで、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
榎本軍にいた、松本良順の弟、
林董などはこう語っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
_,.. _ ,..-=＝ミ、
＿_ ,. ＜:::::::::::::::::::::::::::｀`:::＜::::´::::::_;:=::ヽ
／::／:::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:::､'"::::::::::::}
/::{:/:::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::＼:-:‐/
.{:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::::∨::::::::::::::::::::::ヾ:::':..､
ﾏ::::/::::::::::/::::::i::::i､:::::::::::､::::::､:::::::∨:::::::::::::::::::::::::ヾ:::::＼
ヾ/:::::::::/:::::;::::i::ﾊヾ:::､:::!ヾ:::|ヾﾄ､:∨:::::::::::::､::::::::', ヾ::::::＼
fヽ,ﾍ i::::::::::!:::::∧:ﾊ! ヾ!ヾ! }ヾ／ ヾ:}､::::::::::::::::::::::::i. ﾔ;::::}ヾ
fﾊﾏﾊﾑ!:::::::::i:::W ヾ 、､ ／ ﾔ::::::::::::::',:::::ﾊ ｿヾ:! 「官軍に降伏したって
r､ ﾏﾑﾏﾊ|:::::::::::i:ﾊ｀ ｰ-_' ｀´ 二 ＿＿ ::::::::::::::::i:::::::‘， ′ ひどい目に遭わされる！」、と
ﾏﾑ ﾔﾊﾏ;!::::::::::::1 _,.z≠ ￣￣￣ !:::::::::::::::!::::::::､ヽ 思ってた兵はけっこういたよ
ﾏﾑｲニﾆ!:::::::::::::| z≠" r !::::::::::::ﾊ!:::::::::iヾ:,
Yニニﾆi::::::::::::::! }:::::::::::;′:::::::::!. ﾘ
|ニﾆﾆλ:::::::::::iヽ /!:::::::::;′::::ト､:! ……ところがね
.八ニニiﾆ';:::::::::､!:ﾊ _ ／::|ﾊ::::/:::::::ﾊ! ヽ
.ヾニニ|ﾍ:::::::::ﾄ!::ゝ ´ イ::::i:::|:::W:::从/ }
ﾏﾆﾆ! ﾑ:::::::|:::i::::::i:::≧=- ＜ ヾべ::::ﾊ:∧!_,. ､
|｀ニﾆﾆヾ::ﾊ|ヾ:::|ヾヾ::/￣冫 ヽ ヽ ヾ, Y´＼_
|ニニニi ヾ f二ヾ￣ ∨ ヽ i! .!:､: : : :￣: : ヽ
.|ニニニi ／´: : : ＼ヾ:, ‘， | i! |: :ヽ: : : : : : : :ﾍ
.!ニニニi⌒ ヽ､: : : : :ヽヾ ヽ ,.| .i! i: : : : : i:.. : : : : :｀ト
.|ニニﾆﾆi､ ヽ: : : : ', i! ､‘，-‐ .! .i! .ﾊ: : : :i: !:ヽ: : : : / ｀>､
【 林董 】
.
＿＿＿
_z≠ ¨¨¨¨¨` ､::::､
_ ヽ:::Y
,z≠─-ミ::::.､ }:/＿ , ┬､_,. --.､
／=-<ヽ_,. -ヽ::∨':::::::::::::｀:ヽ}､八_;:::::!:i::､
ィ:;':/:::( ヾイ／::::::::::::':::::::::::::::::::::::ヽ::ヾ L:/:;!:ﾊ
.i::!:{:i＞'〉:／::;:::::::/:::::::::i:､:::＼:::::::::::∧::ヽ_)ｲ/:ﾉ
八::､>‐/::::/:/::::::::|::::::::::::i::::､::､ヽ::､:::::∧:::ﾍ]／
ヽ〉/::::/:::i:::::::i::!i:!､::::::::!ヽ::､:ヽ:Y:!:::::∧:::K
〉1::/::::::!:::::ﾊ{.ﾘ ヽ:i:i:! __ヾﾏ从:}:::::::::',::|:::､ 酒とマグロに
.i:::!:::!:|:::i:i,.孑‐ ヾ' _ ￣ ↑:::!:::::i::!:::::､ 何も入ってなかったと知ったら
i::::!:::{ﾊ::iヾ;:{ _-､ 'xz≠=､i_:::!:::::|Y';:::::＼
!::i:}::::!::ﾍィ孑气ヽ ' 仗 タ ﾈ :j::::::ﾚ:!∨i:ヾ:＼
i:ﾊ1:i:::!:::'ﾍ弋タ ｀¨¨ j:::;::::i::|:ﾘ }::i:::ヾヽ＼ 兵卒なんて単純なもんで
!/::i::i:::i::::ﾊ i /:/::::;l:;:/ }::',::::ﾊ ヾ;
∧:/!:!､:!:::::ﾍ .ｲ/::::/ ﾚ /::ﾊ::::::} i}
./::::/ ヾ ヾ:::| ＞ ´ ｀ イ/:ｲ:/ /:/ }:::ﾉ ′
i:;::/! ﾔ! ヾ;!ヾ＞ ＜ ｲ .ﾚ ／´ /'′
{i/ i! ヾ _／¨¨ﾉ /,. '"´ ヽ
ヾ ヽ , ィイ' ／ -／ ／ ,＞､
_,＞ｰ'ー-- ､ , -‐-.､
, ･ ´ . : . : . : 三≡ い !i 彡ヽ
／: /: . : . : . : . : }三≡ゝ､ヾ 彡 〉
/:/ !. :l i : . : . : . : !三彡" : ー= ’､
i / !: .,,. :l. : i : . : . }彡". : . : . : !. : . }
!I V iv_v !､ l. : . : . l. : . : . : . : .ﾍ. : .∨ 「官軍だってけっこう
i ﾟ｀ ヾ. : . : . :| . : .. : . : . : ﾍ . : ∨ 話が分かるんじゃないか？」、って
｝. -=- i. : . : . : l⌒I､: . : . : . : .｝、:∨ 空気が生まれて
/ ﾘj_ , } : . : . : i l .!ﾉ. : . : . : . : ∧; }
〈. ! : . : i l ,／ . : . : . : . : } i:l
ヽ___ | . : ! l 彡. : . : . : . : ! ,v' 士気がだいぶ落ちちゃったよ……
ヾ' l. : ﾘ ﾉ. : . : . : ,, , ,!、 !
iｰ‐ ¨i ./// , -‐ ´川 ! 川 ”
ノ ／ 彡-= .¨¨ヽ
／-､／ .／ :::::::::::ヽ
/}〓/ ／ , .......::::::::::::::::｝
/ N./__ ／ ( ´ :::::::::::::::::::::::::: !
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黒田の贈り物は榎本軍幹部よりも、
兵士たちに影響が大きく、
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,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ﾞ､';|i,! 'i i"i, ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|, `､||i |i i l|, `､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,, ',||i }i | ;,〃,, ',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ .}.|||| | ! l-'~､ミ .}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ .{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ .{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _,, ､_ i|,];;彡 Y _,, ､_ i|,];;彡 Y _,, ､_ i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ { （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ { （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿ ﾞi ||^!,彡ミ ＿,, ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
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彼らの心境の変化が、
最終的に大きな意味を持つ。
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官軍との約定どおり、
十四日〜十五日にかけて、
五稜郭内の負傷者搬送が行われ、
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f二r::::::::r＿二ﾆ) [| ] (__(:::::(__(__) __
__i二二二二二i,.-!――!.!――――'￣￣￣'￣'ーi8i‐-､
,.-''"＿_ ,.-――i,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽﾆlﾆl.__i
,:´_/@二ヽ￣￣~／,.:''´￣i | i rー―tｰ―q.| r――‐:t――‐q _|
_,／ （・∀・ ） ,／／ |.| |.| | | | |: :| | l;|
,.／. っ⌒'と ） ／/l￣l] ＿___,j | | !＿＿!＿＿j | !＿＿__,!＿＿__j l;|
.r''''" ￣￣￣￣[ﾆT''''"~ |'''"￣ ==.| | | |
lー:i==.(*)===r―i‐i | | | li |＿＿＿＿＿.. ｢|
,.!二!ニ,i8i,ﾆニ!二lコ ! | | !￣￣￣￣￣ l_|
[＿_[;;;;[二];;;;]＿＿i_//⌒ヾヽ, .| | | //⌒ヾヽ, l┐
.ll≡l＿＿＿_l≡l＿_|ii （*） i;;;|＿＿＿＿_! !＿＿＿＿____! |ii （*） i;;;|＿＿＿ﾉ;」
￣ゞ三ノｰ'￣￣￣ ゞ＿ノｰ'￣￣￣￣￣ゞ三ノｰ'￣￣￣ ゞ＿ノｰ'
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二百名以上が湯の川温泉へと移動したのだが、
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中には、移動できない怪我人がいた。
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[,､､､ニニニニニニニニニニニニニニニニ ,､､､] |
l l l,ｌ |lニlニlニlニlニl,| |､| ,__;ﾉ,__;ﾉ,__:ﾉ,__l,l l ｌ |
ｌ l l,l |lニlニlニlニlニl,| |､| .i'ｰ! !ｰｌ i'ｰ! !ｰll,l,l l |
l l ll. |lニlニlニlニlニl,| |､| .| | | | | | | |ll l l |
l l l!─────,､ lﾆ d |､| ,| | | | | | | |,l!l ｌ |
[｀`! 田 田 田 | .|ニｌ,| |､| |￣￣￣￣￣￣l"´], |
l ｀l, 田 田 田 |｀|ニｌ,| |､| |lニl lニl lニl lニl'´ l |
l l,ll,─lﾆl─────────────‐ll l ,ｌ |
'､l,lj───────────────‐l,l､l_j _,,|
,､-─────────-, ＿＿_lﾞ＼'､
,／ ノ ..::::::::::...... / ､-､'､ l |::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___/ ,､ ´ ..::::::::::::::::::::::....'､ '､､ .__r'‐┐_|::
l､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__l─ー/└‐┘ ＼:
/l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,|￣~ （`ヽ￣|:
ｌ l,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,,| ,､- ｣r' |:
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:::::::ﾟ::ﾟ::ﾟ::::::::::＼::
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重症の伊庭八郎と、
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. -‐――‐- . ／｀ヽ ＼ ::::＼
´::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶::::::∧ ∨:::∧
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:∧ ∨:::∧
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ﾍ∧ ∨:::::|
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ∧ ,|:::::::|
. ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/V`ｰ------＜::::｝::::ﾉ
／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::i::::::::::::::::::::::::::::::/／
／／:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::: |::::::::::::::::::::::::／' ,ゝ､
. ／／:／::::::::／::/:/ :::: / ::::/:::::::::::i::i:::::ﾊ::::::／::::::::::: !￣￣￣￣´ .|はi
´／::::::::／':://:/:::::::/::::::/ :::::::::: |::|! :: |／ :::::::::::::::;' i ぁ.|
. ￣｀／ /:://:/:::::::/:::／|::::::::::: /!::|∨:| ヾ::::::::::::::/ ゝ‐'
/:://:/:::::::/／ . /::::::::::/: !::| V! ゞ::::::__::/
．＜´/ﾍ;ｰ- ､//／ /:::::::／ |: !::| |! ﾍ:r'´. j /⌒ヽ
´ ./ V:::/ ） ヽ､___,,.斗七i"¨ ,l/ ）/ ＼ （ はぁ ）
．＜￣´ :! ∧ ￣ z=＝=ミ ,:λ／＼. ＼ ヽ、,ノ
二ニ ＝= ‐-､ :|/ ヽ. 〈 ／'/ﾍ∨ ＼＼. ＼
､ / ＼┌===､ u ィ, / ∨ ＞'"´ ￢
三二ニ＝-／ ＼__,,. ． ＜. ／ |
_,.二ニ／ |￣￣｀ｰ‐ ´ ／ |
＞'" .／ / О i / |
【 伊庭八郎 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
数日前の戦闘で負傷した、春日左衛門である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ ／ ヽ ヽ
. 〃 〃 丶 '．
. / ' / .′ l ヽ '. '． ,ゝ､
′/ .′ l l } ヽ ! | '. '. .|はi
ｌ . | l | ﾘ '. l ｌ | | | ｌ i ぁ.|
| l | | | | ' l | | l | | | | ゝ‐'
| l | | | l / l | | l | | | |
| l |＿ |_|＿__レ ヽ,_|__|.＿_,|＿|__ｌ ｲ | |
└─! ! =＝＝'"´￣´￣ `＝＝＝=‐-ｌ.〃| 「ヽ. ! /⌒ヽ
ヽ|ヽ:::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::ｌ/ │ │ ヽヽ、 （ はぁ ）
ヾ ﾊ´ ::::::::::｀ヽ 〃 ￣ :::::::::ヽ/ _r{ /| ' ＼ ヽ、,ノ
|ヽ､_::::::::::: ノ´￣ヽ､::::::::::::::: ノ /_.ﾉ / | '. ＼
ﾄ､ ハ ￣ ′ ￣￣ / / ハ.ｌ ' ＼ ＼
|ハ .l.＼ . ｲ乂 ./ :.:.′ .!ヽ ＼ ＼
l ! |.:.:.:ｌ丶. (:::::: ﾉ u ィ´／.:/ /.:.:/ ト..._ ヽ ヽ、
,' }ヽ|.:.:.:| ｀≧ -＜}.:r＜..:.:/ /:.:./ ,'.:.:.:.:.:＞､ ヽ ヽ
. / !.:.:.:.:.:ﾘ }ﾊ:.:八.::/＼:.:.:彡'.:.:./ /.:.:.:.:.:.:.:.:.: } ｊ }
/ {.:.:.ヽ/ /.:.:V:.:.:V .:.:.:.＼:..:.:.:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ ﾉ
【 春日左衛門 】
.
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伊庭は木古内で負傷してから一ヶ月。
┃
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// ／／ ,. -――- .,_,.ィ´
. |::|. /:Ｖ ..: ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::===‐- ､
. |::|/:∨ ／:::::::::::::::/:/!::∧､:::＼:::: ＼ミx,
. }/::∨ /::::::::::::::::／|::||∨:∧＼:::＼::::::＼ ＼
∧:∨ /::::::::::::::::/ |::|l V::∧ ∨∧ヽ;::::＼ ＼
| :::∧ { ::::::::::::::/ ,.ﾆ==-､ ／ }::>:-/
. ＼::: ＼＿＿／| :::::::::::::{ { /:::/ Y i／,ﾍ:／ :(::)
＼ ::::::::::::::::::|::::::/¨ヽi λ/:::/ / z=､! /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
｀ー―‐ ´＼,' へ. ＼/ ｀ー‐ ´ 〉 {＼ ｡ (:::::::::::::::!' (::::::)
ゝ く ／＼. ,ｨ====; ! ＼ ｏ ヽ::::::::';''' ''`` 。
`ーi＼ /｀ヽ / ｲ τ'::/ .;:
へﾆﾆ|: 丶、 ヽ ___У／ ,. -‐――ｧ )/
, ‐く, --===＼ ,,.＞-‐―‐'―;､＿＿＿＿＿／ ／￣￣ 。 ' 、 ;: 。
/_,／ ／´ |:. <二二つ `'''`~''・
／ ／ |＿_､ ┌‐‐ ､＼f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、
（ ／ ∨ |＞ ． ‘､ ＼,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::)
＼ 二 ﾆﾆ ＝==‐- ＼. | `ー ､＼＼ !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ
＼＿＿＿＿＿三二ニ=＝-‐ ＼l.＼ ＼＼｝ ゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
∨ ｀ヽ＼ ￣￣￣￣￣￣Τ￣ ｝ ｀´ ,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` `
∨ ` ､ / / π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ
. ＼ ｛ ／ ):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '`
∨ / ＞ ．,_| ０ 〈 τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
∨ ./ ﾍ. ﾊ ＿＿＿＿＿(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
∨ / ﾍ. ＼ ::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
超人的な気力体力で、
命を繋ぎ止めていたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
弾丸が埋まったままの胸部は
肉が腐って紫色に変色しており、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
,ｨ劣王ﾐ::､..___
,...._ 寸圭圭圭圭圭}
r:升圭少 ｀`x圭圭少´
｀¨´ ￣ ＿__
<:少 ,..xｭｭｭｭ､ 〈圭圭心,
{圭圭圭圭圭圭ヽ ￣¨¨¨´
__........__寸圭圭圭圭圭ﾘ
,.......xｭｮｮｭｭ.、,....ｨ升圭圭圭圭圭圭圭圭少
`寸圭圭圭} 寸圭圭圭圭圭圭圭圭圭K._
｀¨¨¨¨´ ,佳圭圭圭圭圭圭圭圭王圭圭}
{少r:ゞミ王王圭圭圭圭少'´￣¨¨¨´
{圭圭圭沁 ｀¨¨¨´ f壬心
寸少'￣ r劣} 弋圭ｦ
￣
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
もはや病室から動かすのは、
死を意味する末期の状態であった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
春日の方も、負傷から日は浅いが
同じく助かる見込みが無い重症で、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. rｙーｖ‐ーｖ‐rー-ｒｙｰ､_ｒ┬-ｎ-ｒｰfヽ､_ｒ-r-vｰ┐
f , -‐ =====＝＝＝＝＝＝======ｰ-- 、 〈
｝ :i| ､ '"´. |!; }'
{ l|. ヽ. ｀`'_,..．-‐‐‐- ．., -‐''" |l {、
. ｆ l| ／ ｀ヽ、 |l ） ,ゝ､
〉 i| -ｰ ,:' ヽ |! < .|はi
{ l| / , / / / / / ', |l 〉 i ぁ.|
〈 ;l! ,′ ! .,′i l | / / ｌ ｌ ,＼、. |! { ゝ‐'
_> l! ! lｰ=!=＝ | |/ｲ ｲ.,;,, | ! ヾ. |! <´
i ;i| l ﾄ.r:::::::::､.メ |」「__｀ヽ/!. | l! 〉
｝／ーｌ l i :::::::::: 、__ ::::::::::ﾄ､/ |＝-－＼{
. └ー^ ハ ﾊ｀ー一´, ヽ_:::::::_タ、 , |ｰ‐=ー^ー┘
! | |'ヽ ￣ ﾉィ ′! /⌒ヽ
/ ! ! 个 ､ っ u. イ ｜./| | （ はぁ ）
/ / .ハ ,ｒト｀=≦ﾄ-､l !/ i| | ヽ、,ノ
／ / l ∧ノ : : :/Yﾍ: :./ .ハ !
, ´ ,ｲ ,. -───- ､_´ﾍ:.∨ ,仁7ヽ ﾄ､
＿＿_ ,. -‐ ''' "￣ ＞-－"￣ﾞ '''ー ￣￣ ￣￣｀ 丶 、
ｰ‐ ''' "￣ ､_ ＼_＿
￣. --‐ ''"
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こちらも湯の川へ移動する
余力すら残されていない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
枕頭には田村銀之助が、
朝から晩まで詰めていたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
/ / |ヽ| ／ `ｰ､
/ ／|: | |! ＼ / l
／ , イ:| :::|: _込_/ ./ / l
∠ -イ::/|::|:.:.:l:.| /,. -y' / / / ／ ／ / l
.:.:.:.:.:.l:::l:.|::|i!､:.:.ﾍ :/ ::| / / .∠ィ彡イ ､ィ/ |
.:.:.:.:.:.:/:/:.:|::|!:lﾍ:.:.:ﾍ:.:.| （ l/l /| /ｰ=圷､ ｰ- ﾐ| / !
:: .:.:.:.:/:/:.: |::|l::|∧:.:.:.:圦 ﾞｰ' l | | l/ | 心､ﾉ.| / / !
' .:.:.:.:|:::{ : :|::|.l::|__,ゝｲ `ゝ ∧ | l! V少'"` | / /./ /| /
:.:.:.:.:ヾヽ/|::|.|::| /^l| ∧ |. {. |ノィ / ﾚ
ﾞ､ :.:.:.|:.:.:∨ |:｣.|::|,ｲ! l! ヽ! {ヽ| ﾚ'
| l :.:/|:.: /::/:.:/三三}=┐ ､ ｀ 弋｀
| | ::/ .!:./::/ﾚ'^寸三三三==┐ ヽ U _ , -‐'´
./ ,/! ::/ ﾚ':/,ｲ三ヽ｀ヾﾐ三三三==┐>､ ｀／
／ | ! /::/三三三=ヽ､｀ｰ ､三三==ｧ ヽ ／
∨ ./:::/三三三三三ﾆヽ､ ｀ヾﾐｼ" ｀¨
／::::/三三三三三三三ニヽ､ﾉ
└―/三三三三三三三三三ニ}
【 田村銀之助 】
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┃
やれることは、汗を拭くのと、
包帯を取り替えるぐらいであった。
┃
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||
||
￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ||
､､ | || , ...'.:´ ￣｀:丶、
┼┐─ | || ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
￣| ､､ | || /.::::::::: ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
┘ | || j : :::: : .::::::::::: .:: .:::::::::::::::::::::::: ::i!
／ | || ! ..i:: :: .: .:: : .::: ..: :::: .:! ::::::::::}: :::!
／ | || .'.::::!.::.{: ..::.::::ｲ;ｨ::.: .}.:!}!::::. :: ::!::. {
／| || /ｲ::::!::::!::メ､´〃}!.::/:/ハ{!:::} ::!i!:i:ヽ
| || /./ｲ:::{!:{K辷_ﾒ//／斗≠ミ/::..:i::!:ﾄ､ヽ､
／| || ノ´ﾊ{:ﾊ:ﾄ､｀¨´／ イ ヒｪz/}ﾉ::ﾉ:ハ、｀
／／| || / i!:!ﾍヽ、 ! ノｲ:::/{:{:{ 失礼する
／／／／| || ﾘハ}ヽ、 -_ ､ ／/:/{ﾊ|.ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿| || {!｀ ＝.＼ .イﾚ'/ ﾘ ! ヽ
ｒ──-､ , - ､ j!: :._∧_:.}!´¨¨〒}
{二二 | ／´￣｀ヽ: : ｀丶: ﾍ}{∩!!: : : {{:{
{二二 | !: : : : : : : : '. : : : : :.｀Y´: {!: : : {!ﾊ、
匸二..__ﾉ !:/: : : : : : : :.ヽ、: ! ｀{j´: : {!: : : iハ}｀丶.､
||ﾉ i{: : : : : : : :.:.:.:.:.}: :}:. ＿＿_,{!: : :ヽ｀ヽ: : : :.｀丶、
|| ': : : : : _.: :.:.:.:.:.i.: :!:.:}}￣￣｀: : : :.ヽミ ､: : : : : :ﾊ
.
,.．‐ ''' ""~~~"" '' ‐ ．
,．'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
／: , '::::::::::::::::::::',::::::ﾍ:::::::::::::::::::::::::_,.．,
,.'/:::/ ::::::::,'/::i::::::: i:::::::::',:::::::::,.． ''"::::::::ﾊ:､
//:::/,':::::: ,'/ i::|::::: i:|:i::::::::i-''":::::::::::::::::::::::::',ﾍ.
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i::i:::::i:::||:::: |:::| |::|: :: |:|:|::::::::| ゞ::::::::::::::::::::::::::} :|
|::!::: i: ||:::: |:::|'´-:|‐＝i::|‐‐::| ﾍ:::::::::::::::::::::::::! :|
Vﾊ'´ ／{弐}ﾞﾞﾞｱ 〉-‐-､ : :::::/ ::| ああ……釜次郎さん（※）……
| }. 弋,ｿ .//ﾍヽ } :::::/ :::::|
|ノ ,' ）ﾉ ./ : :/ : :::::|
iヽ i 二．'::／ : ::::::::| （ ※ 榎本の通称）
. ヽ. .u j./|::::,．' | ::::::::::::|
＼ ｀ ￣ ,.．' .|/ | ::::::::::::|
. ＼ .．＜ ,.i＞: | ::::::::::::|
｀¨´|ﾍ. ┌ ''"´ i | ::::::::::::|
,--┤.| / ,.．'ヽ､ ! : :::::::::|
_,.．‐'ゝ.ﾍ. ﾊ／ ‐ '"´ ／ /~"'''‐-．!,_
．＜.‐''" .l´О ~"'''‐-．..,,_ﾊ
/::/::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
i::/::/:::: ;'::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l::::::＼
|:|:::|:::::::l:::::/::::::::/:::::::/:::::::::/:::::::::|::::::ヽ ＼
|:|:::|:::::::|::/::::::::/:::::::/:::::::::∧:::::: ;'::::::::∧｀ヾ:､
|ハ:､:::::|;':::::∠::／/:::::::∠ ⊥:: ;'::::l::: i:::|
|: ∧:::: |/Z二ヽ /::::／二＞,ｨ/:: /:::::|ﾊ!
八! ﾍ:::::笈戔ミﾒ:／ ,.孑爻.7:: /:::::: ﾘﾘ
. /⌒}ﾄ､_>:ヽ'￣`／ ! ￣`,.:イ|:::/ // 無理して起きなくていいよ、八郎さん
ﾘ 川∧ / /://:/ 〃
ノｲ::|::::}::>､ - ―- .,ｲ}:/:／
/:ノ::/二二:>､ __ ／｛:|:｛/
,.ヘ ＿＿＿／⌒ヽミ＝/｀ヽ}=}:ｌ::::|::У
ー――く: : : ＼: : : : }｀ヽ: : |: : Y: : : :.|: |:|｀ヽ
: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :| |:.:.:|: : :|: : : : |: |:|77入
: : : : : : : : : : : : : :}:.:.:.Lrﾉ: : ∨∧: : : :凶:|/く⌒ヽ
: : : ＼: : : : : : : : :|: : : :||: : : : /: : : : ^:o:=o:/ ヽ: :.＼
: : : : : :ヽ: : : : : :.:.|l: : : ||: : : : : : : : : : : :.0: : : : : Y⌒＞. ､＿
: : : : : : : :＼: : : : |l: : : ﾘ: : :∧: : : : : : : ∨: : : : :.|イ´: : : : }: |
￣￣ ¨ヽ: : : : : : 从_ /|:.:.:/: :.}ミメ、: : :/: : : : : :.|/: : : : :./:./
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実は伊庭と榎本は、
江戸にいた頃からの旧知である。
江戸に「鳥八十八」という料亭があり、
┃
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| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |ヽ ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| | ヽ （ ´∀｀） ∧＿∧
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |＼ ＼ i＼＿＿_(＿_＿_)＿＿_ （∀・ ）
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:＼ ＼ |＼i＼ と,, )i
| |.::..:..:..::::..:..::.:..| |.::..:..:..:＼ ＼. |＼|￣＼ ＼ ﾉi|
￣￣ ＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .＼ |￣ | `┰―― liニニi―┰'￣ |
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ここを伊庭の行きつけの店で、
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┃
板前の荒井鎌吉など、伊庭に心酔しており、
箱館まで従者として付いてきたぐらいだったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／ ` ヽ、
／ｲ r- ､. ,ｨ'' ` -､ ∧ i ` ､
r'"....::/,ｨｰ--'| : : : : :`´: : : : : : :`ヽ､ . ∧|......::::::'.,
∨:／´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ヽ、::...`、:::::__:::、
〉', ': : : : : : :|: i: : : :`､､: ヽ: : : : : : : : : :`ヽ、:`≦ヽ::::＼
／´: : : : : : : /|::|､: : : ;ヽ`､:ヽ: : : : : : : : : : :ヽヽ::}: : :`＜"
／／ｲ: : : : : l: :| .l:| ヽ: : ;;`、＿ヽ＿_t_: :ヽ: : :､ヾ、: : : : : `ヽ、
／／:l: : : :./: : /_/-.､|- `､: ;;;;､ ヽ ヽ::､､`:;;､; : ;;',`〈`､: : : : : :､ヽ、
／ｨ: : : :|: : :,;;;: ,;;;l'|/ ` `､;;;;､ , ＿ヽ ヽ;t;;;,:.;;i､;ヽ: : ; ; : : : :ヾヽ、
ノ,: : : : : : |: : ;;;;;;:;;;;;| .l ,,,,,,,,,ｪ､ `ヾ、〃''''''=z ﾚ､k､;;;;i`ヾ;;;;;;;;::;;;;;;,,,: : `.､
r'"::／; ;;;;;;;|: :,/,;;;;/､|､ ｨ"￣￣` 〉ヽ`､;;};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;`,､
/,'"￣` ヽ;;;;|::/|;;;;/-､|ヽ ,, 〃‐',./;;〉|`ｰ‐----==`-`ｰ`ｰ
/,' i-'|/"|;/ `tヽ. ｧ--―i .ﾉ- '"/ﾚ'`
./,' } ﾚ 从ヽ . ﾋ_____ﾉ ,. 'ﾙ'|;ﾉﾚ' ┏ ┓
{,' / ,.ｯ,n､t''`‐´¨ヽﾚ､`;､,､ ￣ , イ...ﾚ'|j' ' ┃ 荒井鎌吉 ┃
.}.i .／ r" ‥ ゛;: :: `ﾐ ``ヾ:i`ｰ '::::::::::::ﾄ-;､＿ ┗ ┛
.| `ｰ ／ ,' ..:: ::....: :::::...`ﾐ'"-!:::::::::::::::／ ／ `､＿
r-､ﾘ ／ ,.' "':::::. ゛゛'::: '':::::ﾐ/＿＿＿/ .／ ／ ゛ヽ、
_t-‐ヾゝ'ﾉ '､ "",,.::::::... .:::::::ﾐ-―‐-／ .／ ／ ヽ、
.f.r'"''t､y'（ ﾉ､.. ':: .''::::::.....:: ' ':::::ミ￣￣￣~ ／ , ヽ
.{'￣､ヾ/､ﾉ､,, r` "':::'..'':::::::'''::::::: ..:::::::::ﾐ―――---'´ i ／ .}
..〉''~"/ r'､ `ヽ ﾞ､＿＿＿＿＿＿＿＿＿ﾐ_ l ...:／ .|
`T"ｰ'"` `'{__ , ＿＿ ,, ＿＿ ,.} .:::|:::r'" |
|::::::::::::: .|￣ ´ ￣￣ ´ ￣￣ | :::|／ |
ヽ:::::::: .l .l'i ::/ ..::::ヽ
`、 `､ ./.,.!''`ｰ===ﾆﾆ/ .／
`､ `､ .／.r'_,,= ¨ `ｰ ､ ＿＿ /
. ＼ `ｰr-t-f''ヾ~ヾﾆ二/:::::::.. ` ヽ::.... ./
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
その「鳥八十八」の女将が、
実は榎本の幼馴染みで、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
／ ⌒＞=‐ ￣￣`ヽ、
／ ／ ＼
／ / ＼ ＼
／ ｛ ＼＼＼
/ // lヽ ＼ ＼ ＼ ヽ
/ // / } ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ﾞ、
∥ // / j ＼ ＼ ＼ ＼ ＼＼
/{ ///// / j ／⌒ ＼ ヽ ＼＼ ＼`〜ﾆミx＼〜
l l { { { / / / / r'" _,,x云x ヽ ヽ ＼ ｀ヽー
い l／ ／ ﾉ ,x犾_ﾉj灯)､ Y Y ヽ } ┏ ┓
／)､／ ／ ／＼ ∥ >宀'" ヽ i lい Y j ┃ 「鳥八十八」の女将 ┃
／／У / 癶 ,ｨ气､ Yl l l l } / ┗ ┛
／／ / ＞'"ﾉ/ヽ 《弋ﾊ l l｜ } { { /
-‐'"∠ -‐''" イ/ い ∧ '"ﾉ ， l l l j l /{ ﾄ
. ／ x-=二 / ∧ l l ヽ ＼ _,,x-‐ァ" ／ l l l＼ 乂 { У }
＿＿ ￣二二つ } ＼ ⌒こ／ ／ j l l l ミｰ-‐彡 ﾉ
/ //￣l￣l￣ い l/ ﾞ、 `''ｰ- ／ヽ /l j l ﾄ ＼ ﾄ、 ／
￣￣＼ い｛ } }/ { ﾞ、 ＼ ￣ Уﾉ/l l l `〜丿 Y
'"￣ 「「＼} ＼＼__ﾉﾉノ ＼ ヽ ＼ 癶／ l 乂_／ 八
l l ￣ j { ￣￣`ヽ､ ヽヽ{::::＼ 八 ／l l
人 {八 ＼ }/}:::::/ l`ｰ--イ l l
＼__ノ 人 ＼＿＿＿＿ )／/⌒〉 r┴x l l＼
`'''ー--ミ ＼＼ ／ /:::::::/ / l 「 ＞ミー--┘|
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┃
榎本も贔屓にしていた店だった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
自然、知り合った伊庭と榎本は、
しばしば食事を共にする仲で、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
, '"´￣￣ ｀`丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::: 丶.
. -,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／:: /:::::::::::::::::::/;:i::::::::i:::::: ﾍ::ヽ:＼:::::､
|::::: i:::::::::::::::::::///::::::/!:::::::: |V::ﾄ､::V::ﾊ
l:::::::|::::::::::: : :///:::::://:::::::::/ﾞ|;/ .}／
|:::: ﾍ:::::::: :ヾl//:: ,..ﾆニ､／ ,ｨii"
|:::::::::ﾄ､{￣ヾ. Y /::/ i ﾋ!!
|:::::::::| ゝ. くﾍ. ﾍ /::/ .ノ ヽ ! .....-―＝ﾆﾆﾆﾆﾆ＝ミ､
|:::::::::| ﾍ.,__／｀￣ , _ , ' ﾉﾉ . ,..:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
|:::::::::| ∧ﾄ . ／ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼
|:::::::::| /ハ. } ≧ー彳!二＞．_ ＿＿_ . /.:::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::.:.:.ヽ
|:::::::::．＜. ∧ ＼ `ｰ| | / ｝ r';;;;;;;;;;;〉 /;ｲ::}::::::::::|、::::::::::::::::::}:::}::::::::::}::::i:::::::::::::::::::}
|::/´＞''ﾞ´ ﾍ ￣｀! ,/l/ / /| i!.i!l'ﾞ . 〃/:/.::::::::::| ヽ:::::::::::::/.:/.::::::::/.::::}:::::::::::::::::::!
|,'´￣＼ 丶 ﾍ. /ｏ 丶!'| ﾞ〒,.､ ／ /ｲ:::;:::::::::|| 二､:::::/.:/.:::::::/:|:::/.:::::::::::::::::::|
|! ヽ. ｀ヽ. ＼ ﾊ/ /ﾍ 〃 |::,'.::::::/||'´ｉj:} `V.:/.:::::::/ヽ}/.::::::::::::::::::::::|
| V ＼ . / 太ｌ_/ﾍ . / |'::_::ノ l! .ゞ'´ //.::::://i } }:::::::::::::::::::::::ﾄ:|
ﾍ i |:. ｀. } ﾍ. ）7 /.} . !ヽ 〃.:::::// y /.::::::::::::::::::::ｉ:| ヽ、
Vl |::. }.ｏ /_／ { ゝﾍ/ {ﾊ ＿＿, //／/' ,r‐ｲ:::::;:::::::::::::ﾊ::l:|
. '| |::::.. / ／ ﾍ___,.ｲ ヽ{ヽ - ／ / / .||::::;'.::::::::;ｲ! .l:ﾄ|
|!: !::ヽ､. ／,' , ' /! ／ { } . イ ||:::;::i:::::::l || || ヽ
|::.-―-､|!:::::.. /ｏ / i | V ／ ｰ ´ｌ . -‐ '´ |!::l!::|::::::| || ﾘ
. ! /´￣`丶、 ,' /＼ ヽ.ヽ／ ,.-‐ ´ |/|:::|::::::! |!
ﾍ { ／／｀ﾞ''＜, { ｀￣´´ ___________ } . -,ﾉ=ヽl::::::|t､
|.| / /´ヽ.＼＼ニ二二二二フ ＿Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / . -=ﾆ {＼{ ＼
ﾍ========== ノ - ｀ ＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
伊庭が負傷した際も榎本は、
わざわざ大名が使っていた布団を
伊庭のために用意したほどである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. ,: -=ミ ｘ=＝=ｘ
. ≧=≦ -―====================‐}Y⌒YL _ _ _ 斗-=ミ
. Y大_大フ`￢彡' 厂 丁ア⌒＾⌒＾７ i}| 厂丁￢＝ｧ=: :弌ｧｘ: . _ ≧==彳
| | √^ / Vﾉ { ｛ :. / ﾉ / ｝⌒ｆ⌒^┬ｲ
| | / / ∧ V / ,ハ, | ; l |
| l / / ｲ :. .:/ | | / x个:. Ⅵ / { |
| / ／ ／ ! l∨.:/ | | .:′ .:':: i:|{ : Vﾊ }::.j
| ｝/ ／ ／ ｜ l Ⅵ:/ :. ′ / ／ i:l:l ＼: .V:丶:::V{
| 〃 / ／ l | Ⅴ /／' ∠_⌒^州 ‐-:､:::＼:＼}
|厶∠_／ l | ＼.:.:.. vⅣ/' ／.::.:.:.:) {i:i:! ＼__＼{
├‐┬く ｜ ！ ＼.:.:.. じｲ ／｀⌒＾￢=ﾆ抓‐- _ /ｧｆ^ﾊ
| | l＼ l _ﾆ=x-‐=ﾆ¨ ｀孑‐-= く lVﾊ ７:::::/ :l
| | | しｘ=ﾆ¨'.:.:.:.:.:|i /了ｰ=イ::ヽ ,: }i :. ,/.:'::::::::::|
. | ｊ ｜ Ⅵ /.:.:.:.:.:.:.|i: /.:::{ |::::::; ,: ′ 八 :. |i .:{:::::::::|
. ｜ ！ ! 「¨ 7=ﾆ _.:.:.:|i: .:′:::} |::::ハ ,/:::::Vﾊ, |ｉ .::'::::::::|
｜ ! j ｜/::::::::::::::::二=x __' ﾉ.::j |:::′} ,〃:::::::Ⅵ ＼L__}⌒V!
| ｜_{ //:::::::::::::::::::::::::Ⅵ 7 / /: |::′ /厶'⌒ｰく_ -‐辷ﾆ=-’
. ⌒ｰ＾⌒＼/＾¨ﾆ=‐- _:::::::::::v { I .:}: |:' /{ _ ｧ.:{
¨ﾆ=弍Ⅳ |｜ ′/ } _/-┘
＾ｰｔ..L_ 厶= ´
￣
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その榎本が、沈痛な顔をして、
友人の枕元に立った。
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／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:＼
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/:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.: .:/.:.:.:.:. :.:. :. :. : :.:}
/:./.:./ :.:.:./:.:./:.:./:.:. /.:. :./i.:.:. |. l . :l
/:.ｲ:.:.l :.:.,':.:./:.:./:.:. /:.:.: / ﾊ .:..|: |:. :.: : .:.|
//:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. // ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l
ノ |:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. // ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{
. ´ |.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､ …………八郎さん
. {l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ
ヽ ｀|i',:.|:ﾄ ￣￣/´i ￣￣ ７.:/ｲ.:,'
ヽ}.仆､ } /ノ.:./|{
_ -）ﾉl.:.｀:.､ ‐ー- , イ:./:./¨｀‐‐ ､
_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠ |ｿi|l￣￣￣７
＼ : : : :´ r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} /
ヽ : : : : (/ /／ | ハl /
＞ : : / / |__／l /`－-- ､_＿__
_ -‐ ´ ∨ : :/ l : : / / i ｀､
,.' .,.'
,.' ／
／ ／
／ ／
／ ／ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
／ .／ | これを飲むといい ＞
／ ., ' ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
／ i
/. ／ , ' ,_, !
'.'/ ' ._'.....ﾞ: !
〈 / ／ ／ ￣｀`ヾ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
}, ' ／-;ｰ/'ヽ､.,. '.! | …………楽になれる ＞
. _' ,.<.}＝＝＝"´ ノ| ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
!ー_-- _一;::´:::::l
l::〈::::Yﾞ::ヽ'::ﾞ::::::::l
―――――――l:::::ｰ:､::::ﾞ:::::::::::::j―‐----- ､..,,＿
ﾞ!=ー---一='"! ~`'ｰ-､_
`ｰ-‐-‐-一''´ ｀ヽ
_,,-'"l
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,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,.................... --'''"
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榎本が手にしていたのは、モルヒネ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
′ ∧ |
＼ ∧ ｜
＼ ∧: .:|
＼ ∧: |
＼ ∧ |
＼ ∧:｜
＼ ∧:!
＼ ′
＼ |
＼ |
＼!
:.
.:::
.:::::
:::::::
::::::::
:::::::::
::::::::::
:::::::::::
＿＿.::::::::::::＿＿__
. |ｉ::¨￣ ￣￣,,,￣¨:ｉ|
|i: ,、 :ｉ|
|i: ／ﾍ＼ .:ｉ|
|i〈｀￣/´_｀,￣￣:i|
|ｉ: ', , ;;／ :ﾍ＼ :i|
|i: < ´_｀ﾞｉ､_´〉:ｉ|
|i: ,′｀ヽ｀';,,､' :i|
|i:.〈｀_､/´_｀ >., :ｉ|
|i: '､ ;'´'／ .:i|
|`ー＝===＝一"|
`ー―――─一'′
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┃
鎮痛剤だが、経口摂取では
毒となり、数分で死に至る。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.
,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
.':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
. /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.: .:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
/:./ l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.: .:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
}/ l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./ |:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
/ |ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{ ヽ
l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／ ／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l ヽ （八郎さんは助からないし
| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´', 彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,' 非戦地域へ移すことすらできない）
|/ ヽ:.＼ヽ､ } /:.:./_/ |/
ﾉ´ ヽ:.:.ヽ￣ i} /:.ノ:.:.l /
l:.|:.:. ヽ､ -‐- -､.. ,イ､/.:./ﾘ （なら、もう楽にしてやるのが……）
ﾘ!|.:.（（｀丶 ｀｀＿＿イ_／厶.:{
__ -‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
_ - ‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'
. ---- .
／::::::::::::::::::::::::::::＼
/::::::ニ＝=- ．::::::::::: ﾍ
/!:::::::::::::::::::::::::::Y:｀ヽ::::::ﾊ
. /|:|::ニ=-- : :::;:;:;'|:::::::|:ヽ ::|
||:|:::::::::／::::;';';';';'|:::::::|;';:::: |
{｀ヽ:::::;';';';';';';'/:::::: |';';';';′
λ ∧;';';';';';';/::::::::/;';' / …………釜次郎さん
｜Y ∨; ;' /::::::::/;';／
丶. ゞ/::::::::/／
У:::::::/'￢
／;:;:;:;∠二⊥､
∠ﾆ=‐ `''´ ≧x ､
r‐＜＞'" ｀ヾi-､
| ＼ i|; ﾊ_
| ヽi i // ハ､
| / / //／ ＼
:::::::::::／{::||::|::::::::::{|::::::::::::::::::::||::::::::::::i::ii:::} ,|'::::::::::i;;i::::|:}.}:::::i:||::::::::i:||::}|
:::::::::〃 |::||::|!:::::::::||::::::::::::::::::::||::::::::::::|::||::|´|:::::::::::|;;|:::|:} |:::::|||::::::::|:|!:}.|
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::::::::/ ,.．-‐ '''''''''''' ‐ｚ-．, ／ ,'
;;;:: 〃 Y ／:::::／ ｀〈 ,'
、ﾍヽ | ／:::::／ } _,,,,,,,,,,__ /
.入 ',::} | ／:::::／ / ''"~´￣￣｀ﾞ''{
.ハ:',.ﾍ. ／:::::／ ノ ﾄ､ ――――ありがとう
/ }:i 〉;;:::／ _,.．'´ 、 |ﾍ',
ヽ,｀) .|:|／ ｀~"""~´ 〉 ,'. ',',
､,＿_,.|:| / i:',
::::::::::::|:i:､ , ' ! i
::::::::}｀|ｉ;;::ヽ ｰ------ ‐ ／ i/
: :::::i /' .,ゝ;|＼ ,．´ /
::::::,'/／ | ｀' ． ,．´ ／
:::/ | ｀ﾞ -．, ／
/ |￣｀"'''‐ ．._ ｀"' ‐‐'"|‐┐
. | `丶、 .／´ |
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┃
毒だと分かっていたのだろう。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
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／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:｀ヽ、
. ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::/::::＼:::＼
. ,.':::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::、::::、::::::∨:::::::::::｀､:::ヽ
. /:::::::::::::ii::::::::::::::i:::::::::::::::::i:::::::i::::::/::',:::::::::::::::',:::::',.
. ,':::::／:::::||:::::::::i::::|::::::::::::::::::i:::::::i:/:::::::',::::::::::::::ﾊ:::::',
i::::/ :::::::::|| : ::::::i::::i::::::::::::::::::i::::::/i::::::::::::レ‐‐'― ￣
.. |:/:::::__:::::|| :::::::::i::::ii:::::::::::::::::|:::/.'.i_,::‐'デ￣ヽト、
v／ :::::::::||:::::::::::i:::ii::::::::__::::」v´ .／,, ,,＞イ.卜.i
. /:V.｀￣::::::||_:i:::::」イフ￣/ >./ .' ,ィⅦ爿,' .|X i
.. / :::Ⅹ⌒:::::::ﾊV／／ ./ / ｀', ,刈iﾉ .| ∧
/ ::::::.ﾍ::::::::√＼ﾍ..| ./ / | | .ｌ
. ,':::::::::|:::ヽ:::| |.ﾍ ',l..| / / ./ ,' il
i ::::::i::| ::::｀Y|.| 人 .',.iヽ_/ /＿_／ ' / .|| ＿＿＿＿＿ ＿.
.....| : :::|::|:::::::::::',＼ゝ)...|i / _ ' / li i :.¨￣ ￣¨:ｉ
. | : :::| :|:::::::::|::i ＞. /」 ,.' i l´ヽ:. . :i
. | : :::|:::| ::::::::|::i .／/|i ＞ .....,,,__ ／＜__＿＿＿＿＿ l. !.. :i|、
. | ::::::|:::|::::::::::|::i ..|＼＼ ￣厂| i＞‐―――――‐＼ !.／）;:.~',`｀';､'~~~ii|
. |::::::::|:::|::::::::::|::i.「￣|｀ヽ、. ミーーー、「／|∨| ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ 人:'::'::;:::::::::':;::´ｉ|
. | : ::::|:::| ::::ノ／／｀ヽ、 ￣￣￣＼V/∧ `丶、 V （ /⌒ )::::;::::;::::':;::::::i|
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伊庭は静かに笑うと、
それ以上何も言わず、モルヒネを手にした。
┃
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_,. -- ､_ ＿
_ -‐: : : : : : : : : :｀丶､ l7/／
, . : .:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､ ´∠l
, : : .:.:.: .:. : : : .: : : : : : : : : : : : : : : :＼
／: .:.／:.／:.:.／／／: / : : : : : : : : : : :ハ
／:.:./:./:.:./:.:.／／／: ://: :.: : : : : : : :. : :. い
／ﾌ://:.:.':.:./:.;.:.:.;.:／: .:.:.//: : :.: :. : : : : :.: :.:.:. ｉ: '､
´／:.//:.://:/:./:.:/:, : .:.:／ィ:| |:.:.:.:.:i: : : .:.:. :ｉ:.:.: ﾄ､ﾄ＼
l／〃:.:.l:.l:/:./:〃/: :.ィ:／ l/!:|l:.:.:.:.|: : :.:./:/:.:.:. | 丶 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
{ |ｌ|:.l:.l:.ｌ|:ﾒl:///:.:/ナ＝┼l小:.:.://: .:/:/:.:.:.:.!:! | …………総裁 ＞
lﾊ:.!:.!:|ｉ小以!:./ノ‐ﾗ云＝ミﾍ//: .:/:/:.:.:.:.!:い ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
{ ぃl:.い.:.l｀Ⅳ ノ匕zｊ_ ﾝ//:.:.ｨ ｨ:.:.:.:.:.:|:.l､ヽ
ゝﾍトＶ //／/ //:{:.:.:.:､ヽミ 、
ｒｆ: : : : ヽ' ‐彡' ／ /ｲl:小:.､:.ヽﾞ＼:＼
l:{: : : : : ﾉヘ ── .イ ／|'! ｊ八{:￢ｉ : : : : ＼
ハ: : : : : ノｨへ.. ｨ入二二 く ｒ=ﾉ气_): /: : : : : : : ＼
{: : : ､: : : : : : : : : ﾉﾍ: ＼: : ヽヽ ⌒)､( /: : : : : : : : : : ヽ
_儿: : : ＼: : : ､: : : : : :＼《: ＿_〉〉彡: :〃: : : : : : : : : : : ‘.
〈: : : : ＿＿ ニﾆヽ: : : :＼〃ー: ））: : : /: : ; :-‐……‐-:､: :',
ノ: : : : : : : : : : :, -‐ｬ＾＼: :{{: : : 〃 : : /: ／ : : : : : : : : : : : : i
}: : : -‐: : : ＿／ Ⅵ＼ヽ}}: : : {{: : : レ: : : : : : : : : : : : : : : :{
.
「:::‐-､ _ -‐ ￣￣ ‐- ､
{::::::::::::＞ ´ ＼
‘;::::／ ヽー──‐-- ｧ
V ＼::::::::::::::::::::/
/ / ヽ::::::::::::::/
/ / / / / ､ ヽ ヽ ‘;::::::／:!
/ / ｲ / ﾊ } 〉 ‘, ﾊ }:イ }
{ ハ / {_斗{‐-､{ j// { | |:｜ ′
| { |ﾊ ト孑芹ミイハ斗-ﾍ--､} !:｜ ! 私にもそれ……いただけませんか
j八 {∧小 弋ｿ 孑芹ミ､^|! } | |
ヽﾊ {(.! )=( 弋ソｲ)|! ｜ | 人
/∧从 ￣ ' ｀ー‐ ‐'/| :! ! ＼
〈/ }! 个 . ､ , u 厶} 八:ﾄ､ ＼＼
/ ﾉ 八 ＞､ イ / / イ ＼) ハ ﾊ
/: イ ／ ／7 =≦ー‐ 7 /／ﾊ ＼: } }
〈 : :／_＿,∠-‐^>ﾊ: } : ／://-‐ ヘ: ＼;ﾉノ
. У＜r┐ ／/ !^〃 ∧:::::::::::::＼: ハ ＼
〈 イ/: { / ;{ |/ .〈 : ＼::::::::::::::>､: :}
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/ {.:.:.:.:/.:.:.:.:/ ヽ＼.:.:.:.:.:.:.:｝.:.:.:.:.: !
{.:.:.:.:|.:.:.:.:.:/从.:/ .{八:{.:.:.:.:.斗‐廾弋ﾄ､.:.:.:.:|.:.:.:.:.:..:',
. !:.:.:.:|:.:.:.:.:i ＿仆＿! }:/ｌ:ｌ:.:/ ＿_x､冫:ィ⌒i.:}八{
. |:.:.:.:|:.:.:.:.:{. .ﾉ´ |:ｊﾉﾙ' ｨ 芯戊ﾇ〃.:.:i }ノ :| `
}八:.:.:.:.ハ〃戊ﾇ弐.!′ ´￣ /イ //:.:.:.:| ……ああ、君の分も用意してある
/ }八{:.:∧ `￣ | ﾙ':.:.:.:.:.:.:|
′ ヽ:.:.:.:. :! /从.:.:∧ .:!
. ＼.:.:＼ ‐― .ｲ/ |.::.:.:ｊハ !
}.:.:/ヾ＞ ／ |:.:.:i:} ヽ
| / .ｊハﾊ≧ ､ イ |.:.ﾒ′
. ﾉ' ,r‐‐≠こ≠＝＝＝'∧
||￣||￣￣￣| |::/ヽ:::∧
||ﾟ::::||::::::::::::::::| |::ヽ !::::::::≧ ､
/′::||::::::::::::::::| |::::::`::≪》::::::::＼
ィ ´ , , ｀丶
／:: / .／ / / / | ｀ヽ、
. /::::: | /:: ::/ / / | 、ヽ ヽ
/::::::: :|: |_/::/___// ﾉィ /: || ! ヽ '
.::::::::::. | | |/::/二二／-::/::__/:| | | | |
. |:: :::/ | | | イん:リ ヽ ===-|_ !| | |
. | :::/ { | | 弋::ｿ ィャュ、./| / j
/ ::/: ＼＼ （＿＿＿）-- 、ﾋ:ﾘ ﾉ/::|ィ /1 私も、ありがとうございます
／ / / : ∧＼ ′＿___）::| |.|
/ / .::: /-ﾍ.＼ 、 _ |:::|:|. |!
. / / ::: //:::::::::|ヽ| u ´ ﾉ:::||.| | ……フフッ、こういう時は
/ :::: //:::::::::/ト.|!｀ 、 ／/::ﾊ :| 人 本当にこんなことしか
. { :: {/:::::::::ﾉ::::::::::＼__ｙ_ - ´:/::/:::::| }/ |:| ヽ 言えませんわね
＼ ::|-=二 、::::::::::::/:|:|:|/::／::/|::::::|/ .//: }
／＼. ＼:::::::::＼:::／:/ミヽ三≡┴-/ //::: ﾉ
:::::::::::＼ ＼::::::::::ヽ/ /ﾍ ＼ヽ,::::/ {/:::／
. ｛ / / ／ ＼
ﾉ/ / ／.／ ヽ
／ /:// ｉ :.
. ／ イ .{/: :/ ／ | ｉ ｌ |
. ／ ´ | .} . : : ': . /1 ／', | | l |
|:/ : : : :|:i: . / / /__| ./ l /} ハ 八 }､ ﾊ|
/ /: : : ∧|: : . {./l:/ |/‐￣｜ / j 仁/¨ ∨｜/
. / .' :,/.://小:､: . |{ ∧茫歹¨` |／ ｲ茫歹/丿//
/ :{〃:///八`＼:{ ￣￣ i ￣￣ / // …………っ！！
. 厶イ|:{|:////: /ヘ_ﾄ＼ } /イ/
|:|////: ////j/}:､ U ＿ /
ﾚ＼'/､////} }（| :＼ (:::::: ﾉ ／
}:＞- '///::ヾ : : `: . ィ、
/∨/}'//:::::::::＼ ､＿ ＞: -＜:::::::::ヽ
У'／:::::::::::::::::`ー‐:.ヽ//::}::::::::::::::::.
. /／::::-:::､:::::::::::::::::::::::} }/:::::::::::::::::;:::::
/:::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::| ｌ{::::::::::::::::/:::::|
／ ＼
. ' ヽ. ＼ ＼ 、
/ / / | .} | ヽ ヽ ＼ ヽ | ．
, ./ | , | | i i ', | ．
! , | / ∧人 ! ! .! ! | ,' i
. | | { |/ ∧. ＼＼ | | ,| | j/ | |
! || | | /／ ヽ ＼ | |_／ | /,' , ヽ. ! |
',.|| | ＿_／| ＿＿..-二二=rtrﾚ/ / .｜ ｜ ｜
从∨ ＼ ｀二三´ ／弋:{::}rﾘﾉ/ / ｜ ｜ ｜ ……ごめんなさい、銀之助
| ム＼弋i ／ ｀ﾞﾞ´ ./ ' ! | ｜
| ∠!.∧ ｀)⌒ヽo ./ ／ ,' | ｜
', ト-∨/ヽ ￣￣ノ .／／／ / ! ｜ 親らしいこと
ヽ ', ヽ. ＿_∠ イ／／ ./ j ! 何もしてあげられなかった
. ／＼ ＼ ﾉ !＞ _´ _ .. - ´ ,.イ | |
. / ＼/ 人 _ソ二======z___／／ | |
/ ／／／二二二二二二二7 || !
. , ／／ /::::::::::::::::::＼ :::::::::::::::. / || |
{ ' / ./::::::::::::::::::::::::::; ::::::::::::::/. || |
． ´￣ __ ﾚ' 二ニ=-
ｲ ／ ヽ ／＼ ＼
／ .:' ／ ﾊ! /＼｀ ト __,
. / .ｲ ﾄﾍ==≧──‐く￣
〃 ' l |/‐‐ . -＜￣￣｀ 、
/ / / ｌ ∧l ／ ＼
. / / , / 〃 ' 、
-彳 / ｲ /l.ｲl / ∧
. ｉ ｌ ′l ! / 介1 i ∧
. | { | / !:::ｌ:|ﾐ､ ! |
. |∧ :l ! ｉ |:l::!:! Y :ﾍ| レ'/／≠‐ﾍ. |ﾑ } ﾘ うん……養子になって
ヽ. Ⅵ､Ⅳ {::::!:!＼乂 ﾄ､ { ´ ｬ=≠ｫ ＼ﾄ{_! / /′ たった半年
| |、 |:| i77' ﾍ ヽ ` 秘′ i必lﾚｌ/
ｌ∧l i !:!/厶 ∨{{
/ ﾉ／/{//∧＿ ＼ __ _ .ｲ 一緒にいられた時間も
. ／/// ゞ.////厶. l＞ . ／ あまり無かった
. ／////////ミ======く ￣
/// `ヽ//////////////ヽ
. /////// //////////////∧
[,､､､ニニニニニニニニニニニニニニニニ ,､､､] |
l l l,ｌ |lニlニlニlニlニl,| |､| ,__;ﾉ,__;ﾉ,__:ﾉ,__l,l l ｌ |
ｌ l l,l |lニlニlニlニlニl,| |､| .i'ｰ! !ｰｌ i'ｰ! !ｰll,l,l l |
l l ll. |lニlニlニlニlニl,| |､| .| | | | | | | |ll l l ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
l l l!─────,､ lﾆ d |､| ,| | | | | | | |,l!l ｌ | ────それでも .│
[｀`! 田 田 田 | .|ニｌ,| |､| |￣￣￣￣￣￣l"´], ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
l ｀l, 田 田 田 |｀|ニｌ,| |､| |lニl lニl lニl lニl'´ l |
l l,ll,─lﾆl─────────────‐ll l ,ｌ |
'､l,lj───────────────‐l,l､l_j _,,|
,､-─────────-, ＿＿_lﾞ＼'､
,／ ノ ..::::::::::...... / ､-､'､ l |::
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___/ ,､ ´ ..::::::::::::::::::::::....'､ '､､ .__r'‐┐_|::
l､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__l─ー/└‐┘ ＼:
/l＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,|￣~ （`ヽ￣|:
ｌ l,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,,| ,､- ｣r' |:
|_|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| 'ｰ､ｒ'´ ::::|::
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:::::::ﾟ::ﾟ::ﾟ::::::::::＼::
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/ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
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|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V |
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / /
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: / あなたは、私のお父さんでした
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ {
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ ′ ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ .ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼ ´ ￣ ｀ ｲ::||:.::|/ j/
ノ ﾍl::|l:.|:::!::ﾄ:＞ . イlﾚ|::ﾚ!:::|
|::|{`!::|::|:}Vﾍ. ＞､ ＿ . ,＜ ／|ｲ|::| !:::!
|::ハ|::l!::l_ﾄ､:.:´.:.:.:.∨:.:V.:.:.:.:':.:.:.ｨ::|::l |:::|
|:{ .j斗く:ヽ::`:::ー------―:::´:j＞.､}:::|
_...斗:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.‐:.::::＿＿::::.:-:.ｧ´:.:.:.:.:.:｀丶､
.
／ ＼
´ ヽ
/
/ l l ｌl ∧
,′ | ｌ |. || ｌ ,
., , | | | ｜ .|l | | | | |
.i |i ﾊ l l ! // ! | | | !
l |l l |-|‐＝|≡=ｰ|i /ｲ_.」-=≡=|―-.,」 .| ! |
| | | ―- -― |/,/ l l ――――ありがとう
| | | ﾘ' | |
| ﾄ .ﾊ.,ｨ=＝≡=ミ 、 , ｨ彡＝=ﾐヽ / |
| | |ー( ）'⌒ ( )ｲ〉 /l | では、伊庭さん
l,′! ! ﾍ ｀ ‐ - ‐ ´ i ｀ ‐ - ‐ ´// / ! !
| | |ヽ_ﾍ /ｲ ./ ! l
,′.| ﾄ､ ゝ ｀ ‐ ´ ｲ:/ / l l
/ ,! | ヽ 个 . _.イ | / / !. |
/ ./! l | ｀=ｰイ__|＞ _ . ,イ::::ﾄ、/ ｲ | 八
／ /.」 ｌ l´::::{/:::::::::｀丶、,ィ'´:::::::::::}／ | l/ ヽ
／ ,イ:::::| l ｌ:::::::ﾄ､::::::::/::::/::Yﾍ:::::::::::/ ::::::ﾊ |┬､ ＼
./ ,ｲ::::l:::::::l | .|::::::::::ﾍ::::/::::/::;､li::ﾍ:::::::/:::::::/::::ｌi |::!::::l ）
/ / |:::::|:::::::l | .l::::::::::::::ヽ、/^! '´｀ヽ／:::::::/:::::::| ﾉ::!::::l （
_,,,..............,,,_
, ..::::´:::::::::::::::::::::::::::::`丶、
. ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼
. , '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ.::::::::::::::::: ﾍ.
//: : :::::::::::::::::::::::i::|:::::::::',:::ﾍ:::::::::::::::::: ﾍ
. //:/ :i:::::: l:::::::::::::::|::!:::::::::::i::::ﾊヾ:::::::::::::: ﾊヽ
i:i! i:::::|:::::: |::::::::::::: | |::::::::: :|::::i:| ゞ::::::::::::::}::ﾍ
|:|::| : :!::: : |!::::::::: : |::!::．-‐…- 冫'''''Ｖ | :::i
|:|::| :ﾞ:|-― -､''"´ '´ / ,く` .｝:! :::|
|:!:．‐ﾍ /::/ } ﾉ==＝'" / ）丿ﾉ/ : ::| ああ…………
λ/ 丿 { ´ ／,.':::::::::|
/ r‐'´ ､ | /´:／::::::::::::|
{ ﾍ _ , ｲ／ | : :::::::::|
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/!:::::_i:::::」 L::::::::::」_!::::::ﾄ､::::ﾄ､:::::::ヽ
//!:::jr'´￣￣ヾ.'´ ´ ￣｀ ヾ:」 }::::::::::i
ゞ/／／ ﾉ:::::::::::::::::::::::::::: 彡::::::::}
廴＿_,／ :::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::ﾉ
{, -―-､ ノ-､::/
,ｨ≠〃´￣ヽ 丶 / } . ,勹 00
／ i |_」 ∨ /､_, ｲ く く
／ i¨´人f⌒ヽ ノ i‐':ノ !:::::! ＼） ＿_ Ｏ Ｏ Ｏ
/ ノ ノ ゝ=イ ＞､ _, - l´ .|:::::| つ)
∧.: .:/¨´ rt .r――┴; i/丶
′ ＼i ヽ ,ー――-t / _,=- 」＿{////ヽ
/ 丶j / 「o ＞ ． '´ ／￣ ヽ
, ／／ ,' / ,ｨ' ／ ／ ／ ∧
/ ／イ / ,ｲ' ／ | :: ／ ∧
| ／ | ,／ ／ ／ | :: :::: ヽ
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| ノ !:::::::::::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: ∧
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|: : : : : : :/|: : l: : : | : : : |: : : :.|: : : :.| : : : : l :ﾊ
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|: : ! : : : |: ﾊ: | `|ﾐﾄ､: : :|:l : : :|: :j: :j|: :j:|: : ! : | ＿ 00 ｒ‐‐┐
| :/: : : :.:|: : :N_,⊥Ｌ.ヾ､j_:_:_:/: /_:斗彳! :│: | └‐┐ | く,勹｜ [][]「l ○ ○
|/: : : : :.:|: : :| >::::::::::::ヾ .ｨ:::::::::7::|/: : | : ' ┌‐┘ | く_ノ. くノ
. ,': : : :.::}:八 : 〈（.:::::::: ）-Y ::::::/∨: : : |:/ ￣￣
/: : : : .::|: :. ヽ:.:.',`'ー 一'’ ,‘､__:::ﾙ':|: : : :/
／: : : : :.::::|: : : : ﾄハ 、 _ ｲ| ::|: : :/
. ／: : : : : : .::::::l: : : : :rﾍ:.ヽ丶､ ＿＿＿＿＿ ＿.
／ : : : :.:ﾝ=ｰ-=ﾐ|: : : : :l￣＼ﾏf介r＜i :.¨￣ ￣¨:ｉ
. ／: : : : : : / ､|: : : : :∨ //爪l´ヽ:. . :i
' : : : : :.:.::::ｲ |. 八: : : : : ＼ //ﾉ ! l. !..,. :i|、
: : : : :.:::::/::|. | ヽ: : : : : : `:ー┴!.／）;:.~',`｀';､'~~~ii|,ｉ:＼
: : :.: :.:::/::八 | ＼: : : : : : ＜／ 人:'::'::;:::::::::':;::´ｉ| ｌ: : ﾉ
: : :.: :.:,'::::{::ハ.| ＼: : : : :（ /⌒ )::::;::::;::::':;::::::i| f: （
「|
| l r ｎ
| l |_| l
l ヽ└'
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::::::::::: て＿,＿｀ `ーく^ヽ | ｌ ヽﾉ
:::::::::::::::ｲ⌒ー::" ,．( :::::::::ヽ ヽ |_j
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽｲ⌒r-ー ｿ ::::::::::: _Lj ＿「ｌ「Ｌ. _
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伊庭と春日も、逝った。
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.|i {{＿ｒく(＿＿＿___)ﾊ＿}} i| |i {{＿ｒく(＿＿＿___)ﾊ＿}} i|
.|i (､＿乂）￣￣￣(乂＿ｲ i| |i (､＿乂）￣￣￣(乂＿ｲ i|
.|i 廴/ ∨ｹ i| |i 廴/ ∨ｹ i|
.|i {{ト-------------イ.}} i| |i {{ト-------------イ.}} i|
.|iゝ＝(_rzり〈 〉ﾊrz_)＝メ! |iゝ＝(_rzり〈 〉ﾊrz_)＝メ!
.|i＼＼__乂.{込u斧}乂__／／i| |i＼＼__乂.{込u斧}乂__／／i|
.|i ＞ ｀ヽ薔イ ＜ i| |i ＞ ｀ヽ薔イ ＜ i|
. ＿|i彡ﾊﾑﾊﾑ｀ヽ .イ!ﾊﾑﾊﾑミi|＿ .＿|i彡ﾊﾑﾊﾑ｀ヽ .イ!ﾊﾑﾊﾑミi|＿
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そしてこの翌日、五月十六日未明。
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｡ . ｡ ' . ﾟ 。 ﾟ
ﾟ . ｡ _,,.. -──‐- .､.._. ｡ ｡ ﾟ
｡ ' o ゜ ,,‐'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀`'‐､ ゜
゜ 。 ,‐´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀'､ ﾟ' ｡
* ゜ ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'､ ｡ ゜ ﾟ
ﾟ 。 . ,i'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i、+ ﾟ
。 + 。 i':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i, ゜ ｡
ﾟ 。 ,i' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i,
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。 + 。 l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゜ ｡
ﾟ 。. ! ゛::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;!
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｡ ヽ ｀'=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-'' / ﾟ .
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' ゜ 。 ﾟ ＼ ,／ ゜
゜ ﾟ `‐､ ,,.‐´
。 ｀` ‐-----‐''''"´ ﾟ ｡
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' ゜ 。 ﾟ ﾟ ゜ + ゜ ｡ '
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まだ夜が明けきらぬ中、
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箱館戦争最後の、
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: ﾞﾞ"'ｰ-､,, ..::::） ﾉ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........ （ ::::::::
: : : : : : : ｀（（ ,,,;）..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::（;;､(,,, 、::::::....::::::..） ﾉ:::::... ....:::::::::
: : : : : : : : ） ﾉ ､.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,） ( :::: :: （（ ,,,;） :... . .:::: .. .
: : : : : : : : （ _ ⌒) `ｰ（ .. .. . ... ..（ ( ,;;. .. ｀⌒） ﾉ .. .. . ... ... ..::. .. . .
: : : : : 、:（ ( : :） ﾉ ... .. .. . ヽヽ ,,ﾉ .. ..::. .（ _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... .
~~^^;:;:'',,,,.....=) ﾉ-;;;;;~~^（（ ,,,;）^^~~~~~^^"'''~） ）) ^^'',,~~~~~（ ( ''~~^^~~~^
"^ )ﾉ ） ﾉ .,"'`',（ （,, （ ''.,,.....=) ﾉ-':
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（ ( ＿_;:;（（ ,,,;） .'';;;" ） ﾉ
∩∩'',,.....=) ﾉ-二（,,ﾟロﾟ） ﾉ '' "'''.''" ': '"'"' （（ ,,,;）
:⊂／ ／`:"^ )ﾉ （ _ ⌒) '':'`::':'::',:'':） ﾉ
（｡ロ｡ ）二⊃ .'';;;" ' （ ( （ _ ⌒)
,,.....=) ﾉ- . ∩ （ (
;'"'"''::',:＿＿＿ '':'`::':'::',:'':';:;.. :'"'`,"^ )ﾉ ⊂⌒（｡Д｡ ）⊃ ,,.....=) ﾉ-
（｡Д｡ ）二二⊃ "'''. ..'';;;" ∪ ::'::',:' "^ )ﾉ
∨∨"'"''"'"' " ⊂;(ﾞ;;0ﾞ#),,,'；;:'::', :'::' .'';;;"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
いや、戊辰戦争最後の戦闘が行われる。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
場所は――――千代ケ岡陣屋。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
／ 。ｓ≦:: ＼
／ 。ｓ≦::::::::ヽ:::: ＼:＼_ ＿＿
/ ,ｓ*´:::::＼::::＼::::::∨:::::＼::::≧=‐' ,...::::´:::::::::::::::::::::::..丶
} ,ｓ*::::::::::ヽ::::::: ＼:::|:::::: ∨:::::: ',￣ ／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
L＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞＜::::::::＼:::::::ﾄ､:::::::::丶:::::::: ∨::::: ', ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.,
. 7ニニニニニニ＞::::/ !::::::::::::::::::|:::: |斗:::::::::::}::::::::::::|::::::::::', ／.:::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!
/ニニニニﾆ＞:://:::/ |::|:::::::::::::::|:::: |~´ ＼::::|::::::::::::i!:::::＼:', /.::::::::::::::::::::::::l::::l::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::::::i!
/ニニニ＞ ´::::::/ |:::/zzz: !::::::::::::: |::::/,.ｚｚｚｚ＼::::::::::::|::::::::|::＼ l:::::::::::::::::::::::::::l!:::l!::;=─＋l:::::::::::::::::::::::i!:
. /ﾆ＞＜:|:::|:∨::::::|/|!/////{|ﾊ::::＼::| /ｲら{ };;;;} |:::::: /::|:::::::. l:::::::::::::::l:::::::::::|l::::lヽ-三三i:::::::::::iｰ ､::::i!`
￣ /::::|:::|:::|::::∨:::|//////／ ＼::::＼{. 乂;;_ｊノ./:::::/:::人:::: . l::::::::::::;ィ::￣::」 ┘,イ它:ﾘ|:::::::::::| i:::::i!
／::: ∧从|::::: ∨ﾄ､// ／ ＼{ ＾~／:::／:::/::::::＼{:::＼ l::::::::::::::| 二´､ ー'｜:::::::::| l:::::i!
／:::::／ ＼::::::::::::＼{ ! 厶イ/::}／::::::::::::::/::::∧ l::::::::::／i' 仡:） |:::::::::::レ'.:::ノ
￣ /::::::＞::::::::::::ゝ /::::::::::::人＼/::::::::::::. l::::ｲ::::ヽ `¨ i| |:::::::::::|:::::::.ヽ
/:::／:::::::＞:厂＼ ‐ ‐ ／:::::/ ／::::::＼＼::::::::::} |' |:::::::丶 l:::::::::::ﾄ::::::::::i
ﾄ､ ／´::|:::::〉::::::::::::＼::::＞ ＜:::::／´:::::ｲ::::|＼:≧=‐'~ |:::::::::| i ⌒ ﾍ:::::::::l ヾ:ノ'/
ゝ二斗彡:::: |:::::|:::::::::::::::::::＼ ∧ ＞ _ ＜ | `゛＜／:::|:::/::::::￣::＼ |:::::::::ｌ ､_ イ ｉ:::::::ｌ ／ /
￣ /::::: |:::::|:::::＼＜´:i:i:i:i:i:i} .|:i:i:i:i:i:i斗}::ﾚ:|＼::::ヽﾍ::::＼ l:::::::::l ￣テ.:::::::ﾊ 〉=〈/ ｉ
. /:::::::::::::: |:::::::::{iニﾆ＞ｘ:i:} .|ｘ＜二ﾆj{:::: ! ＼::', ﾍ::::::} !:::::::l （:::::::::::::ｲ i:::::::::l l |
/::::::从:::::∧::::::::{iニニニニ＞ｘ.冂}ｘ＜二二二二j{:::::从 ヽ ＼ｊ ヽ::ｿ ／.::::ﾊﾟ'1 l::::::::::l / /
. /:::／::::::＼::∧,。ｚ≧二二二ニﾆ| |二二二二二斗ヽ:/ {ｺ ｛::::::::::::l | L::::::::l / /
|::＞＜´:i:i:i:＼{:i:i:i:i:i:i:＼二二ニﾆ| |二二二＞＜二二≧ｓ。＿＿ |:::ヽ 〉､::::ｷ' ｌ /￣ ／ ｲ
＞＜´:i:i:ﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞=‐二ﾆL.」ニ＞＜ニニニニニニ７: : : : :.7.､ l:::::::i ┌ i:::::::::ﾀ、 l / ／ ／ /
ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニ二二／: : : : :／ ヽ ￣ iニﾆ｜ ヽ::::::_ｶ__.i!／ ／ ノ
〜〜続く〜〜
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以上です。
降伏した新選組は、終戦まで弁天台場で待機しています。
〜〜人物表〜〜
【 新選組 】
・土方歳三 ……夜神月 （DEATH NOTE）
・島田魁 ……巽完二 （ペルソナ４）
・尾関雅次郎 ……クライン （ソードアートオンライン）
・相馬主計 ……ゲルトルート・バルクホルン （ストライクウィッチーズ）
・森常吉 ……斑鳩 （閃乱カグラ）
・田村銀之助 ……銀 （DARKER THAN BLACK）
【 榎本政権 】
・榎本武揚 ……ルルーシュ・ランペルージ （コードギアス）
・松平太郎 ……紅月カレン （コードギアス）
・大鳥圭介 ……大鳥香奈枝 （装甲悪鬼村正）
・星恂太郎 ……蝶野攻爵 （武装錬金）
・伊庭八郎 ……坂本美緒 （ストライクウィッチーズ）
・春日左衛門 ……ペリーヌ・クロステルマン （ストライクウィッチーズ）
・中島三郎助 ……木曾 （艦隊これくしょん）
・永井尚志 ……笛吹直大 （魔人探偵脳噛ネウロ）
・林董 ……那珂ちゃん （艦隊これくしょん）
【 その他 】
・黒田清隆 ……遊佐司狼 （Diesirae）
・田島圭蔵 ……タカオ （蒼き鋼のアルペジオ）
・児玉源太郎 ……柊四四八 （相州戦神館學園八命陣）
・清水谷公考 ……エネル （ONE PIECE）
・荒井鎌吉 ……宮藤芳佳 （ストライクウィッチーズ）
・「鳥八十八」の女将 ……ミレイ・アッシュフォード （コードギアス）
・柴田俊輔 ……北上 （艦隊これくしょん）
.
次が中島の最期か・・・しかしゆっくりと終焉に向かうなあ。
自分の痛みもそうだが
他人に介護で苦労かけるという心労もあっただろう・・・
こういうのも尊厳死になるのだろうか
乙
中島三郎助は幕末の始まりと終わりを見届けた象徴ってかんじ
仮にも一軍を率いた男が戦っている相手から
「お前は後々俺たちの災いになる、死ね」といわれるんならまだしも
「お前は生かしておくと後々役に立ちそうだ」なんて言われて
はいわかりましたなんて納得できるわけないわな。
ここまで互いに相手の誠意を組み合いながら
まだ戦争しないといけないのかと誇り高いながらも絶望的になるぜ…
>>1がトイレに篭りながら書くはずだよ…
とりあえず今回の感想は
黒田清隆はすごいことをした
>>526
アメリカ南北戦争以降の近代戦に比べれば、戦って死ぬのが少数の人たちなので
古の誇り高き戦士の騎士道みたいなもので戦わなくちゃいけない意識がどこかにあったんでしょ
形として戦が終わるとき華々しく散る者がいないと格好がつかないというか
幕末が終わるなあ
中島の最期がやはり戊辰戦争の最後なんだなぁ
>>437
そこに死体が転がってるのは誰のせいだ？ 俺のせいだよ。
箱館の民衆が塗炭の苦しみをなめたのは？ 俺のせいさ。
となれば、まあこうもなりましょう。
榎本さんは足尾銅山の補償問題にも関与したんだっけ
武人たちの物語の世界も、やがて科学と物量の戦争に押しつぶされるんだなあ
確かその辺の工事関係の省庁のトップだったんで
「俺自身は関与もしてないし知らなかったとはいえ監督省庁の長であるので責任とって辞任します。勿論問題の解決の道筋立ててから」って辞めたはず
足尾銅山も当時としては大分政府側はまともに保証しようとしたとか何とか
外務大臣やらなかったら「公害企業と癒着してた利権政治屋」という評価になってたかも知らん
ｲｯﾁが嘆いてたしな「どうなってんだよこれぇっ！」って
なので「この辺はファジィになんかあったんだよ色々」って言う感じで
趙匡義「兄殺しなんて畏れ多い」
煬帝の親父殺しはおそらく冤罪、親父殺しを主張する史料の内容が矛盾しまくりでどうにも変。
ただ廃太子殺しやその子供殺しはやっておるな。ただ胡亥みたいに公子皆殺しはしていない。
すでに死病に冒されていたのだから、周囲を自分の手の者で固めて
外部との連絡を取れないようにして、あとは死ぬのを待っていればいいだけ
あと公子殺しについては、一人除いて兄弟も含めてほぼ殺しているな
もう殺す必要もないしなあ。公子殺しは兄貴だけのはず。あとは嫁に毒殺されたり反乱を起こして幽閉されて病死とか、５人兄弟だからそんなにいない。
>>488修正
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実は伊庭と榎本は、
江戸にいた頃からの旧知である。
江戸に「鳥八十」という料亭があり、
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>>490修正
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┃
その「鳥八十八」の女将が、
実は榎本の幼馴染みで、
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／ ⌒＞=‐ ￣￣`ヽ、
／ ／ ＼
／ / ＼ ＼
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/ // lヽ ＼ ＼ ＼ ヽ
/ // / } ＼ ＼ ＼ ＼ ＼ ﾞ、
∥ // / j ＼ ＼ ＼ ＼ ＼＼
./{ ///// / j ／⌒ ＼ ヽ ＼＼ ＼`〜ﾆミx＼〜 ┏ ┓
l l { { { / / / / r'" _,,x云x ヽ ヽ ＼ ｀ヽー ┃ 「鳥八十八」の女将 ┃
い l／ ／ ﾉ ,x犾_ﾉj灯)､ Y Y ヽ } ┗ ┛
／)､／ ／ ／＼ ∥ >宀'" ヽ i lい Y j
／／У / 癶 ,ｨ气､ Yl l l l } /
／／ / ＞'"ﾉ/ヽ 《弋ﾊ l l｜ } { { /
-‐'"∠ -‐''" イ/ い ∧ '"ﾉ ， l l l j l /{ ﾄ
. ／ x-=二 / ∧ l l ヽ ＼ _,,x-‐ァ" ／ l l l＼ 乂 { У }
＿＿ ￣二二つ } ＼ ⌒こ／ ／ j l l l ミｰ-‐彡 ﾉ
/ //￣l￣l￣ い l/ ﾞ、 `''ｰ- ／ヽ /l j l ﾄ ＼ ﾄ、 ／
￣￣＼ い｛ } }/ { ﾞ、 ＼ ￣ Уﾉ/l l l `〜丿 Y
'"￣ 「「＼} ＼＼__ﾉﾉノ ＼ ヽ ＼ 癶／ l 乂_／ 八
l l ￣ j { ￣￣`ヽ､ ヽヽ{::::＼ 八 ／l l
人 {八 ＼ }/}:::::/ l`ｰ--イ l l
＼__ノ 人 ＼＿＿＿＿ )／/⌒〉 r┴x l l＼
`'''ー--ミ ＼＼ ／ /:::::::/ / l 「 ＞ミー--┘|
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榎本も贔屓にしていた店だった。
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>>490再修正
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その「鳥八十」の女将が、
実は榎本の幼馴染みで、
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／ ⌒＞=‐ ￣￣`ヽ、
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./{ ///// / j ／⌒ ＼ ヽ ＼＼ ＼`〜ﾆミx＼〜 ┏ ┓
l l { { { / / / / r'" _,,x云x ヽ ヽ ＼ ｀ヽー ┃ 「鳥八十」の女将 ┃
い l／ ／ ﾉ ,x犾_ﾉj灯)､ Y Y ヽ } ┗ ┛
／)､／ ／ ／＼ ∥ >宀'" ヽ i lい Y j
／／У / 癶 ,ｨ气､ Yl l l l } /
／／ / ＞'"ﾉ/ヽ 《弋ﾊ l l｜ } { { /
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. ／ x-=二 / ∧ l l ヽ ＼ _,,x-‐ァ" ／ l l l＼ 乂 { У }
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榎本も贔屓にしていた店だった。
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>>515修正
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場所は――――千代ケ岡陣屋。
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ﾄ､ ／´::|:::::〉::::::::::::＼::::＞ ＜:::::／´:::::ｲ::::|＼:≧=‐'~ |:::::::::| i ⌒ ﾍ:::::::::l ヾ:ノ'/
ゝ二斗彡:::: |:::::|:::::::::::::::::::＼ ∧ ＞ _ ＜ | `゛＜／:::|:::/::::::￣::＼ |:::::::::ｌ ､_ イ ｉ:::::::ｌ ／ /
￣ /::::: |:::::|:::::＼＜´:i:i:i:i:i:i} .|:i:i:i:i:i:i斗}::ﾚ:|＼::::ヽﾍ::::＼ l:::::::::l ￣テ.:::::::ﾊ 〉=〈/ ｉ
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ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニ二二／: : : : :／ ヽ ￣ iニﾆ｜ ヽ::::::_ｶ__.i!／ ／ ノ
しかしなんだな、二月頭から予想はしていたが。
春休みまでに終わらなかったなぁ……
新選組とはなんだったのか？も他の連載やりながらしていたら、今年のクリスマスまでに終わるのやら？
次回で箱館戦争が終わって、
そこからは榎本と箱館新選組の面々の戦後やって
「新選組の終焉」は終わり。
で、戦極姫６やった後、エピローグな最終章を五話ぐらいやるのが今後の予定。
その後やる「新選組とはなんだったのか」、は週一連載ぐらいにして、
余力で新スレやろうかなーと考案中。
あと田村と市村。
新選組関係ないやんｗｗｗ
斉藤の西南戦争での活躍や晩年についてまだ語られていないような
そんなにやるんすかｗｗ
しかし投下速度スゲー
ttp://www.town.kamigori.hyogo.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=6811
どっか新撰組関係でいい場所はないだろうか？
誰かいい場所を教えてください
鶴ヶ城は行った事あるから母成峠とかかな
>>557
まだエピローグが５話有るのか・・・生き残った隊士のその後は結構やってると思ったがなぁ
しかし初期は新選組の有ること無い事の面白い方をやる夫スレ化するとか言ってたなぁｗ
案の定ほぼ史実の通りにやってしまったが、後何があるんだろう？
如来堂というか如来堂村と言われている所のすぐ側に
神指城跡（未完成）っていうのがあるんだけど
会津に残った斎藤なんかはお堂じゃなくて城の遺構を利用して
陣取ってたんじゃないかみたいな説を結構聞くのでおすすめ
実際行って見てみるとなんとなくわかると思う
・・・実際問題いろいろ言われてはいても面白くて買う人がいるからこそシリーズ続いてるんでしょうしね
このスパンならそのうちドラクエ、ＦＦ、コーエー三国志抜くのだろうか
逆にマイナーな時代よりも史実が人口に膾炙してないという事を
改めて実感させられたな
「大鳥圭介」の半生をアニメ化ってのは見てみたいけど、ローカル放送しかやってないってのはな
ちょっと違うと思う
巷説俗説も含めて、それらも史実だったんだよかつては
七日町にある阿弥陀寺には斉藤一（藤田家）のお墓がありますよ。
あと、嘗て鶴ヶ城にあった御三階が移築されてます（でも今は確か屋根の修理中のはず）
他には、八重の桜の山本八重が建てた山本家のお墓がある慶山の大竜寺なんかどうでしょう？
幕末関係ないですが、信濃の戦国大名、小笠原長時のお墓があったり、他にも確か会津竜造寺家に縁のお墓もあったはず。
大鳥のそのアニメは新聞連載されてたこのマンガが原作
ttp://www.geocities.jp/irisio/bakumatu/keisukeja/keisukeja.htm
情報どうもです
なるほど、原作があるから著作権がらみでどうこうって書かれてたわけだな
読んでみます
明日午後八時より投下予定。
では始めます。
〜〜五月十五日 官軍陣地〜〜
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_,.．-'''" "'''- ．._. ／＼
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l l _,.．-'''" "'''- ．._
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￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
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この日、官軍の名目上の総大将、
清水谷公孝が箱館入りし、
前線の視察と兵の慰労を行った。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
| |: : : : : : : : : : | | |//| |/| ,, ー―一 |__|: : : : :| | |/|/|
!: : : : : : : : : ｲ | |//| |/|| ,ィ´ ｀ヽ: : :! | UUｲ
!: : : : : : : : : | | |//| |/|| / ',: :| .! .ﾊ/|
o｜: : : : : : : : :{o ! V/ V|| / ィ ー´＿＿_ ＿ヽｰ ,::!・!ﾚ/V
ヽ|: : : : : : : : : :| | ,,, || ｲ彡＞￣/ ＝＝、｀ーミミ };;;|・|UV
＼ヽ: : : : : : : : | ! , //! |! Y /∧// < o > ヽj ィ＝ﾄ└V-V
＼＼: : : : : ::!o | | ,//|| | |/ｲ A/ " |i|o=/ | | 皆の衆、ご苦労であった
＼＼: : : ::| | |! |//| i レ' | | 、 = !i!. / _」 !＿_
＼＼: : | | |」//j ,' / | ! ｀ -＝＝- /! //: トｲ:/ﾌヽ
＼＼ゝ | V/V / / | !＼ ;; ￣￣/ ! //: : : : i !,ハ 五稜郭はもう落ちるのだな？
＼＼乂＿_/ / .｜ | ::::> ＿＿/ | .| ,' |: : : : : | |/|/|
＼＼＜ ｲ , ー斗 | ::::::::::::| | | | |: : : : : :| |/|/|
＼＼＞＿＿_／x≦´ ＿ ）| } ! | | ! |: : : : : | | ||
￣＼＼ , ＜´ ＼八 ,' | | | | |: : : : : :| !|/|j
＼＼＜ / ＼| | | | | | |: : : : : :| |V/
￣＼V ', | |ヽ | |V : :/7: : Vソ
| i ｀ヽ ﾍ | | / /＝="
| ミミミ | ヽ |ヽ | |/ /
、 / ゛゛゛| ヽ、ヽ ヽゝ| レ ＿＿
＞ 、 / ﾉ ヽハー― | V ｀ヽ
【 清水谷公孝 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
お飾り公家が前線まで出張るということは、
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───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
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官軍首脳部が、もはやこの戦争は終わりかけで、
前線に来ても安全だ、と判断したからである。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ |
lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ γ-ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- ￣_- イ::::l
V-==ﾆﾆﾆﾆ弋_ﾉﾆ=- ￣＿-=ﾆ／:l::::::::::i
ﾄ=- ＿＿￣￣＿ -=ﾆﾆﾆ＞::::::::::ﾚﾍ:::::::., __
l::::::＜ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞彡ｨl:::::::::::l l::::lﾍ::,
l:::::::::::ﾄ戈ｯ=ﾆﾆ=-イ／-ゞ'ｲ::::::::::::l l:::l ヽ/
/ ￣ l::::::::::l ￣ ` ヽ:::::::, l:::::::::::l_ﾉ::i ／
／/ ゝ, ,:::::::::l, ＼:::::, l:::::::::::l:::ﾊ／ ああ、最後の支塞
/ }::::::::lﾊ l }｀ヽ::、 l::::::::::l::ﾉ´ 千代ヶ岡陣屋の攻撃態勢は整っている
l::::::::l ヽ ヽ l::::::::::l
l::::::::l ﾍ ヽ-=ﾆﾆ= - ' ,.:l::::::::::l
V ,'::::::::::l {〈〈＼ ／ l:::::ﾊ:l＼ 今夜半日付が変わり
V /::::::::::' |＼＼＼. _／／ /:::::, :l ＼ 休戦期間が終わると同時に
V /:::::::::/ ＼ ＼＼ ／／/:::::::l ':, ＼ 攻撃を開始する
＼//:::::::/ l ＼ Vﾊl l/ _/:::::::/
/ ,::::::/ l ＼/} {////:::/
/ l::::::/ (_)l _,, - ‐'' //:::/
/ l:::::,＼ l ｨ l/:::/
l::::l ヽ l {:::/
V lV
【 山田顕義 】
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/ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
.／ / ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ﾆﾆﾆﾆﾆ ィ
／ / lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ﾆﾆﾆﾆr-yﾆ/.|
／ / └-ﾄz__ﾆ＞ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝｲ ／=＼
.:〈 / _ lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- __ -=ﾆﾆﾆﾆﾆ):::::.......、
＼ ／ ￣￣_,.]::::::::...-=T::::-=======ﾆﾆ=-イK:::＼::::::::::::::::::::.....、
_ ＼ __ ／ ___,,. -‐''"´l::::::::::彡:ﾊ::::::::::{ー--＼::::::::(ﾂﾉl-＼:::＼-- ___::::::::::::::::::..、
￣ / l { _,...ィ:::::{:::／:::::r-ﾐ:::::::::K_苡_ﾌ `ヽ---:::ヽ、ヽ::::::::::::::::::::::::＼::::::＼
./ l| V::::l::::::l:::::｝、::::::{ r ﾍ:::::::＼ _ :> l ＼::::l ￣￣￣ ＼::＼::::::., それに続いて、五稜郭を
.:/ /:l V::{:::Vl:::::::l:＼::::ﾄ 、 i,:::::::::k;::.._ , ﾊ .------┐ / V::} ヽ::.、 完全陥落させる
.::/ / l ＼:::ヽヽ::::lヽ:＼:::::::Yﾍ::::::::::` --‐=', ん ＼ -ゝ _ / /ﾉ l::::i
.:::/ / /l ＼:::::Vl::::＼:ヘ } ＼::::::＼ 八 | ___ _, ﾉl/-- ' l:::l
/ / l ＼::i::::::从 } __.＼::::::＼¨_.....:l-:::::::::::::::::::::....,/ 、__ jﾉ 構わんな、黒田？
/ / l ￣￣￣ j ヽ::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....、__,, - 、
/ / i 'ﾄ.:::::::::::::::::::ィゝ、 ／ ヽ:::ヽ
/ / l V` T | o | | `¨{ l／ }::::::}
.:/ / ヽ V .l ＼/＼} l } l:::::;
/、 ＿ ＞ 、 ○ i l | | / l:::/
￣￣￣ ￣￣￣￣ ￣￣ ` --┘ l l＼ |/ --彡
/ l ＼
_,,. -‐''"´ / 八 }
} /
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ赱ｧ、 l l ／ ／
ﾑ::::::::赱ﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 …………ああ
l::/ l::::ﾊヽ::: ｿ j:::::::::::／
l/ l::::ハ ー ‐- ./ /::::::::::彡
ヽl - /::::/ 7::::／
｀ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7
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_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
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_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
【 黒田清隆 】
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
黒田とて官軍の全てを掌握しているわけではなく、
「降伏するまで攻撃を待て」、とは言えない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:／ }:.:.:.:.:.:.:.′ ＼:.ｌ|:.:.:.:ﾊ
:.:.:.:.:.|:.:.:.:／:.:.:.:.:＞ ’ /:.:.:.:.:.:./ ,ィ }ﾘ:.:.:.:.::.
:.:.:.:.:i|彡':.:.:.:.:x仁≧ェミ ／:.:.:.:.:／≦三≠才ｉ:.:.:.:.:.::i
:.:.:.:.:l|:=:Ｙ´乂ｚシ｀ヽ ／:.:.:.:.:.:ｨ /乂zｼ /ｵ:.|:.:.:.:.:.:i|
:.:.:i:.:l|' ´` … ／:.:.:.:.:.／ ′ … ｀ }.: !:.:.:.:.: l|
:.:.:l:.:l| ／:.:.:.:.:.／ 八:|:.:.:.:.:.:l|
:.:.:l:.:l| .／:.:.:.:.:.／ { /:.:i:.|:.:.:.:.:.:l| （そんなこと強硬に言えば
:.:.:l:.:l| ..:.:.:.:.:.:.:.／ / ..:.:.:.:リ:.:.:.:.:. l| 黒田や私が更迭されかねないわ）
:.:.:.:.:ll:≦:.:.:.:.:． ´ ′ .ｲ:.:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:j|
:.:.:.:.:l{≠彡 ´ u ....:.:.!:l:.:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:./:|
:.:.:.:.:l| ＼ へ ／:.:.:.lﾘ.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:/:.:.| （清水谷や山田は別に
:.:.:.:.:l| ｀ . ／ |:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:ｌ|:.:./:.:.:.i| 榎本が降伏しようが、戦死しようが
:.:.:.:.:l| ≧ｭ,... ｰ一 イ:.:| |:.:.':.:.ｌ:.:.:.:.:.:.:ｌ|:/:.:.:.:.:l| どっちだっていいんだから）
:.:.:.:.:l| 三三三三三三ﾆ彡:.:.∨:/:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.ｌ|':.:.:.:.:.:.l|
:.:.:.: ｌ|ﾉ｀￣￣￣￣￣￣ ＼/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:!:.:.:.:.:./l|
:.:.:.:从 ---- 、 , --≧==─77メ:l:.:.:.:./:. |
【 田島圭蔵 】
.
__
,､‐ ､, ‐'´ ィ´
,' ´, ‐ ‐､､ ｀ヽ,
ﾉ, ' '´ ,' | ヽ｀'､' 'ヘ
i,/ :: i'´｀ヽ ' ､ ゞ､
'! 'i i: ﾍ､赱ゝ ､}ゞ /
'. i_, _ゞ' :::' ,'i / ただ、千代ヶ岡陣屋を落としたら
, ‐' ﾍ ゞ==‐ :;,',/::i ソ 改めて五稜郭へ使者を送らせてくれ
／ ゝ'ﾉテ'!_'´, ィ::::::::::i__
/二.／ ___ ／_,=‐=/ﾍ‐‐‐=个｀'i
i i::／ヽ==ﾉ/＞‐!::::::i ゝ'´ i:::::::::::｀'....､. 「明日、総攻撃を行う」って
// ﾆ!ﾉ＿/::::::::::::::::::i || '´:::::::::::::::::::::::/ヘ 最終勧告の使者をな
/:::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::t'‐､ 《 i::::::::::::::::::::::::/ ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::ト'｀||ゝﾆ,:::::::::::::::::i i
/::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::i || .i::::::::::::::::::::::i i
ﾉ:::::::::::::::::::::i::::::::::._=‐ィ::::'､, ﾄ || ﾉ‐i::::::::::::::::::! i
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_,, ‐''"´ ￣ - ｧ
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イ: : : : /: :l ::: ::::::ヽ ヽ
ﾉ/: : : /l:/l: : : : ll ﾍ:l:::::ﾊ
/: : : ﾉ筏ｧﾘ: : :/il: : :::::: ﾊ
il l: : :l /ｲ/::::l: : : : ::::ﾘ 最後の戦だから
l/ﾍ: :l _,,. `'＿ ヽ: :lヽl こういうのもキチンとやろうぜ
ﾍ l ゝ -_‐= ´/l ﾘﾉ
|::＼ ｲ :|ｿ
rーy＿.j ＼ `_´ ／ l 一日ぐらい間を空けていいだろ？
|//| ／ l;;;;l ﾄ---ｲﾍ
ｲ///| |;;;| ヾO l /---ｚ
_, ‐''"//////////7 l;;;| ( ) l /7
,-´//////////////＿.|;;;| ( ) .l / ヽ、
,, ///////////// _ ,, l|;;;| (9 l /::／ ヽ
_,, -''´///////////////`-‐''7() .|;;;| (ノ l /:/ |
,,. ''"////////////////////// / () .|;;;|(ノ .l // .i
,, -''"´//////////////////////////＿ , -.、 l //
j! ￣三二ﾆ=--- {
j! -‐― ―― i{
j! -=ﾆ二三￣ ＝=--- i{
く -=ﾆ二三￣￣￣ ￣三二ﾆ=--- ｛
rヘt‐…:7¨¨¨¨≧三≦￣￣￣￣￣￣x≦三≧x￣ヽ￣j:/ヽ
i:|:ﾊⅤ :j ィレ'´￣￣｀＜ゝ ::::::: ィレ'´￣￣｀'^ ' i} :/ji:;
i八ヽⅥﾘ ^ 〃￣￣｀ ヾ ／ ィ'´￣ ヽ }i:/: .j
ﾊ }}:ii' ,ー―rｯ――､ノ r‐ｫ く ｰ―rｯ―ァ |/ﾋ ,' まあ、良かろう
, うﾊ| 冖￢'^ :|-:{ 冖￢'^ ｉ}{ }},'
ヽ Ｙi} |-:{ ﾘノ/
} : |-:{ { ,' どうせ総攻撃をかければ
i }｝ :|-:{ ﾘ::{ すぐに落とせる状況だ
|} ::j｝ :|-:{ ' :
, , /｝ ハ γ _:|-:{ _ ､ /i {
, ' , / :{ ﾍ ヽ, ヽ_ﾚ' ＿ __, /ｉｉ| ﾄ
/ { ::ﾊ ーﾆニニニニ＝…=- ' / ii| |:‘｡
, / | :{ ::ﾍ ￣￣￣￣ / iiiｉ| | :,＼
, ' , ／ ｛ :ﾊ ￣￣￣ / iiｉ| | : ＼
＞──‐＜
/三三三三三＞.、
〈,ｨ//○///｀ヾニﾆヽ
__,,-┴:::::::＝-zzミヽ三ﾆﾆヽ
,_,,.｡s≦::＞≠:::イ"イ‐ﾟｲ:::∧Vﾆﾆ,ｲ
／:::＞''". /::;.ｲ ｧ‐-､_,ｨ::::／}ﾘﾆイ では、十六日に千代ヶ岡陣屋を
,ｲ:::／_,ｨ‐─--ﾐ＿_', ￣´ｲ:::/‐':::,ｲ
、 ｀‐-ｧ''"./::/__／ 〃 / r⌒＝フ::::,ｲヾ⌒ヽ､
＞ ､__,イ. /:::/-ミ ヽ┌──''"___／／ o ＞^"｀ ＼ 十七日に五稜郭を攻撃とする！
ミ＞､ﾆﾄ､ヽ_.,':::ｲ ＿ニ=-} 0´￣＞':::;イ }／. ヽ
ﾄ､ ──ヽ､_.{:ﾊ___ , ＿,,,,,|/ ,.ｲ:::>"
､_,‐爻＞─‐ﾘ≠＞"_,, イ,!-':::／. /
ゞ＞＜>ｚミ∠//,イ´,ｨ':::＞''"{ /
`ー‐‐´ﾞ￣７/oﾆﾆﾆ{/´ﾆﾆ| ∨. {
三三ﾆ＞''／ﾆﾆ三三三三} ∨. ',
三ﾆ／,イﾆ三三三三三三}. ∨ ',
‐", イ三三三三三三三三! ∨ ‘，
．=ﾐ、 __
／:.:.:.:.:.:kぐ､:.}
/i/:.:.:ｨ八i:.:`ﾄ:.＼
.':l|彡' fzﾊ|:.:ﾄ==彡
__ .':.:i|;/ ' |:.:|仆=ｲ
＿///':.:.|＼ ´｀:ィ!:.:!川:.:.! （これがタイムリミットね）
｛/-=≧i:.:.:|//ｿ7/ﾒｌ:.:|:/⌒ヽ
乂/// ｌ:.:.:|//-ぐ_y:.:.|////∧
／///ヾﾒ:!:.:.:|/≧///:.:.＾ヽ///〈 （明日、十六日中に榎本たちが
／-=ﾐ＞"´ .l:.:.:.ｌ/////:.:.///ﾄ.く/彡、 降伏しなかった場合は）
＼///＼ i:.:.:.lV///:.:.///ミ.X///∧
＼///＼.l:.:.:.ｌ/.:}/:.:./////ﾊ ∨//∧
＼///l:.:.:.|':厶ｭ∧/////Y＾ヾ==ミ} （…………どうしようもない）
＼/:.:./_.) に)//// -={/ニ{/／
/:.:./`ｰ=///////////バ´
/:.:./ /:.:.//////////////:.
/:.:.厶 ':.://///////////// !
/:／ ;ｲ:.://////////////// i
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ赱ｧ、 l l ／ ／ （打てる限りの手は打った）
ﾑ::::::::赱ﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7
l::/ l::::ﾊヽ::: ｿ j:::::::::::／ （あとは榎本たちの心が折れることを
l/ l::::ハ ー ‐- ./ /::::::::::彡 願うしかねえ）
ヽl - /::::/ 7::::／
｀ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7
_,.,-≦l _t -''":;:;:;:;:;:;|
_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
,.,.,.,;:;:;:;:;:;:;:;}::::::／l;;;l i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,._
_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
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攻撃目標とされた千代ヶ岡陣屋だが、
┃
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:::l洲:::::::::lllll／:.:.:.
-l洲,,,,／lll廴
;';';';';';';';';';';';';';';';'ヽ
:::洲l ,-llll{_ノ;';';';';'＼
;';';';'／,.ｲll|⌒ﾐ;';';';';';';')
７洲／/lll{:: :: :.:~'´´´ ＿_＿＿＿＿__
(;';';';';';';';'ミzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz,.ィ升三三三三三ﾒ,
l洲 /,l洲､'//'//////////////////////////,ｲ三三三三三三ア/ム
l洲 //l洲トミ=========================,ｲ三三三三三三ア/,<'//,＼
}洲 l＿洲l_|__|＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞く三三三三三三ア//ｲｌ| `'ミ//,＼
}洲 .|洲ｌ | l | l二ア´三三三三三三＞く彡イ:::|::| /`'寺/≧=ァ
l洲zzz|洲l | l | `寸ZZZZZZZZZ彡イニニニニニﾆ7 _二＞＜
l洲￣ }洲lｺ |ニ|ニニニニニニﾆﾆ|| l＼ ＞´／￣l:l::|￣¨ア￣￣７__./二＿_| |
===ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二二￣￣￣7‐‐=彡_ ∠___∠」jｌ:|__,ｨ───/__/＿＿/_|__,,.. |
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/___/i:i:i:ｉ:ｉ|:|:::|:|:::|:|:::|:|:::|l‐.|:|::| .TT ＿＿＿＿_,,..
ﾆ=- 」j'j'j'j'j'j'j'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|」」」|i:i:i:i:|:|:::|:|:::|:|:::|:|:::|l |:|::| |::|「「「「i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
￣ =- 」幵幵:i:i:ｉ:i:|:|:::|:|:::|:|:::|:|:::|l |:|::| |::||i:|ｉ|ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
二ﾆ=-[二二]」∟∟」L.l:|::|＿|::||i:|ｉ|ｉ|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
二ﾆ=- .」_||i:|ｉ|ｉ|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
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￣￣
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篭っている兵は、ごくわずかだった。
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渋沢成一郎のように、脱走＆投降した者。
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___
.．＜:::::::::｀ｰ ､
＜:::::jＹＹｋ::::::::::::::::::.
Ｊ:/ ｀Ｙ>::::::::::::::::.
|:{ ィ彡`T}:::::::::::::::::.
,r--- ､ |::{_j |:::/:::::::::::::::::::.
// / 厶〉- ､ |:::::}¨u|/:|:::::::::::::::::::::.
_,,,厶＿＿ ／ |::::ﾊ._/- !::::::::::::::::::::::.
/爻ト「///////∧ー‐Ｖ７7|::::::::::::::::::::::::ヽ _＿＿__
ノ´⌒V/＼//////∧ ∨/|::::::::::::::::::::::::::. ｀Ｙ'''Y///////
.． ´ .． ⌒´ ＼/////ﾊ Ⅳ! ::::::::::::::::::::::::::::::| |'//////
/ ／ ｀ヾ V/////ｉ |:{::::::::::::::::::::::::::::::::: | |'////ハ
. / / :} V////| |∧:::::::::::::::::::::::::::::: | |//／ |
{ ............:.:.:.:.彡′／////,| |/∧:::::::::::::::::::::::::::::| lＫ::. j
. ` - __＿＿__彡ﾍ//////,| |//∧::::::::::::::::::::::::::; ;//＼ ヽ ヽ
｀ヾ｛ Ｖ/////| |///∧::::!::::::::::::::::/ ///／ :. :.
＼ ＼///,| |////∧八::::::::: / //／ ::. i
＼| 「//// | |/////ハノ /// /く `ー=ミﾘ i
ｉ'//////| |/////////// /／ ｀>ｰ=ミ ヽ
【 渋沢成一郎 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
あるいは五稜郭へ無断で逃げ帰った兵が多く、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
残っているのは守将の中島三郎助を始め、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＞＜ ＜＼＼: : ＼: : : : : :|_
／ ＜ ＞ ヽ､: : : : : : : :.∨
／ ＜ ＞ ゝ､ヽ: : : : : : : :＼
／ ＜ ＞ ゝィ´ ヽ: : : : : ___}
{ ＜ ＞ .。ｓ≦:::::::::::::≧ｓ/|: : :イ. ∨
＜ ＞ ／:::::::::::::: |:::::::::＼:::＼￣ ∨
＜ ＞二≧ｚｚｚｚz≦:／|:::::::::::::::|:::::|:::::::丶::::', ∨ ∨
＜ .＞二二二二二二イ::::/、.|:::::::::::::::|ヽ:|::::::::::|:::::::', ', ∨
＜ .＞ |三二ニニ＞＜|::::::/777､::::::|:::: |´}:|∨:::::::::::::::≧=‐' ∨
.＞ /≧ｓ＜::: |:::: | |:::/|///||ﾄ､::i!::::ｒ≦ヽ::::::::|:::::::',￣| ',
＜ ､／／:::::/::::::::|:::: | }:/≧ｚ≦ ﾚヽ:|_j} }〉::::/::::::∧／ ',
￣フ::::/:::::::::从:::| }´// ｀ `冖:::／。ｓ≦ ／
､_／:::::/::::::／|ﾊ::::|:ﾍ / ＿ 。ｓ≦/ | ／
／:::::::|::/:::／::::/ｚｚｚｚｚｚｚｚ ｀／二ﾆﾆ/ .| ／
／::::＞´i! ／::/::/ﾆVニニﾆ／／￣￣￣￣/￣￣7＼ .／
. /::／::::::::::|::::::::/::/ﾆﾆ二／ﾆ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:/:i:i:i:〉´
/´ /:::::::::人::::〈::/二ﾆ／ﾆ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:/:i:i:i:/＼
}从／二＼{´二／ﾆ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:／:i:i:／|| .＼
|ニニニ／ニﾆ|＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:／:i:i:／ || ＼ ＼
/ニニ／ニニニ＼＼:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:／:i:i:／＿ ∥ ＼ ＼
【 中島三郎助 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その息子で長男の恒太郎（二十二歳）と、
次男の英次郎（十九歳）。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
r＜ ￣ ¨ ﾆ ‐-_ ．_ ＞───＜
{ ｀ ｰ- ．＿ ¨ - .._ . _ -───- _ { ｀ .,
／:＼ ,....-...―...ﾟ-￣. ~¨ ＝7 ／ 、 }:、 ｀ .,
,.':::::::::! ／::::::::::;ｨ::::ハ::::::::｀ヽ / 〃 ＞ '⌒{:::＼ ｀ .,
/::／:://::::::/:／ !/ ';ﾊ::ヽ:::::∨:'., {{ ／ ／ ＼:::::＞... ヽ
,:::/::::::ﾚ:/:::;〆≠={' !=ﾏ::';:::::',::::' |:. ／ .′ `＜:::::::::＞... ¨ '' ── '' ¨ノ
i:/::::::::;i/i::;/ ＿.ミ、 ⌒V:l!:::::!::::! | ＼＿_ノ) ／ .: { ` ＜::::::::::::≧=- ....,＿／
l' !::;:::;i::::l/,行;斧ヾ i:ｌl:::::':::::l 人(ｰ─ ´ ／ / /| ∧ ヽ ＼` ＜::(ｏ)［ ］::::::)
i::!l:{ V::i 弋ｼ ,ｨ斧､'/::/:::;::. // / / :| / >─‐- : ＼ ∨￣｢
',ｌ',:ゝV:', '' '' ､ V.::/::/i/ // l 7¨ヽ ,′′＼ }ｌ ＼＼ ∨:::|
', ';:ﾄ;:::ﾍ. '' ''/:ノ':; ' ′. / | :l { ハ ′ ＼ﾉl ヽ ＼ Ｖ:|
ゝヾ`is｡ ￣ ,...イ:::／ ′ ノ| :l Nr==ﾐ ∨ ,r====ﾐ | }､:::ﾊ ﾏ
γ' ￣ヽヽ-｀T/´/／ ´ . {{ ＿_| :l | { {（_} ⌒{ （ )ﾟ}' ! .::∧::| :.
＞'' / ﾉ ﾉ､ヽ iヽ＼ ／ '⌒ヽ ∨ﾊ 乂ﾑ___， 乂､ノ,│ /::::::}::| :::.
| ./r TT ￣ Y ヽ、 ﾉヽヽ ／ / ∧ V::{`ー' , ｀ｰ─一′ | /::::::/Ｖ }八
{., ' .L,.ゝ"¨＞ ' -‐d¨, ヾ!、 （ / / /ヽ}人 ｌ: /:::／::::}_ノ
／ /＞ 7 , -‐ ﾞ￣ :; `ﾄ､ . ＼､ / {／￣ ＞ ── ｨ/: /:::::: イ:|:::}
／＿_ /ｰ＜/ / ', ; l｀~ ＼､＿＼/ ／／ ｀ ￢= ´ /: /:::（ ノ :|ノ＿
/ ./. `ｰ ､くﾉ .! l . ［二≧ / ／／ ノ /￣ ノ─＜⌒ｿヽ} ‐＜
人 { r-｀ﾆソ_ ! .!! . _r‐<⌒つニ=- ..,,__ {/￣/ ＼ }ヽ＼
【 中島恒太郎 】 ┏ ┓
┃ 中島英次郎 ┃
┗ ┛
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
浦賀奉行所時代からの部下、
柴田俊輔など、わずか五十数名のみ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
lⅡ: :ⅢⅢ: : : :i
＿＿ |:＿:＿:＿:＿: :ー‐ 、
,...::::´:::::::::::::::::::::::..丶 （: : : : : : : : : : :￣:￣）
／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ ー＼＼-ヽ: :,:ｲ: /
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'., ＼＼|: | |:〈
／.:::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!／:￣:￣:￣:￣:￣::｀ヽ
/.::::::::::::::::::::::::l::::l::::::::::::::ｉ::::::::::::::::::::::::::i!::Ⅱ::Ⅲ:Ⅲ:Ⅲ:Ⅲ: : : : ヽ
l:::::::::::::::::::::::::::l!:::l!::;=─＋l:::::::::::::::::::::::i!: -───: :---: : :,:,:,: L、
. l:::::::::::::::l:::::::::::|l::::lヽ-三三i:::::::::::iｰ ､::::i!`＼: : : : : : : : : : : : : : :／
. l::::::::::::;ィ::￣::」 ┘,イ它:ﾘ|:::::::::::| i:::::i! ＼＼ｰ─|:: |ｧ' ｲ::i
l::::::::::::::| 二´､ ー'｜:::::::::| l:::::i! ＼＼ |:: |／ |::l
l::::::::::／i' 仡:） |:::::::::::レ'.:::ノ ＼ |:: l. |::|
l::::ｲ::::ヽ `¨ i| |:::::::::::|:::::::.ヽ ヽ|:: l i::|
|' |:::::::丶 l:::::::::::ﾄ::::::::::i ,. -= ､ |:: |二ニｌ::|
|:::::::::| i ⌒ ﾍ:::::::::l ヾ:ノ'/ ,＝-ヽ. |:: |=-─l::|
|:::::::::ｌ ､_ イ ｉ:::::::ｌ ／ / /i!: : : :＼`ヽ|:: | |::| ／
l:::::::::l ￣テ.:::::::ﾊ 〉=〈/ ｉ | ー-､／￣￣`ヽ. !::l／: :
!:::::::l （:::::::::::::ｲ i:::::::::l l | i ＼ /: : : : :
ヽ::ｿ ／.::::ﾊﾟ'1 l::::::::::l / / ＼ ,. /: : : : : :
{ｺ ｛::::::::::::l | L::::::::l / / `ー - ' /: : : : : : :
|:::ヽ 〉､::::ｷ' ｌ /￣ ／ ｲ ｰt /: : : : : : : :
l:::::::i ┌ i:::::::::ﾀ、 l / ／ ／ / | ＼ /: : : : : : : : :_
￣ iニﾆ｜ ヽ::::::_ｶ__.i!／ ／ ノ | 丶. /;:-:=:ﾆ:¨￣ : :
【 柴田俊輔 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
この手薄さは榎本らも分かっており、
事前に五稜郭への退去指令を送っていた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/ .:.:.,':.:.:.:.:./.:.:.:.:. ／ :.:.:.／./:. :.:.:./:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.i:..:.:.:.:.:.:|.:.l:.:.:.',
_. -─ ´/i :.:l .:.: ./:.:.:.:.／ :.:.／:.:./:..: .:.:./i.:.:.:.|: .:.:.: .:|.: .:.:.:.:. l.:.i. .:.:.l ｀─‐-､
／ .,':.|:.: .|: .:./:.:.:.:.// :.,イ .:.:.:.7}:. :.:./:.l.:.:.:.l:.: :.: .:.|:: :.:.:. :.ﾉ.:.|.: .:.l
/:.:.i:.:. .l: .,':.:.:.:.//／/ ,イ:./ ,' :.:./.}.:.lヽ:.:.',:. :.:.:.i:.: .:. :./:.:.il.:.:.:.{
/.:./|:.:. |.:.|:.:.:.:/// /:./ /:/ / :.:.:/ /:./ ヽヽ.:.:.:.|:.:. : /:.:./ ｝:.:..`､
/／|:.l.:. l:.:.|.:.:./≧_/:/ /:/ / :.:.:/ /:./ .,∠戈‐､:.i:.:.:./:.:/ ノ|:.:.| `ｰ､
. /´ |:.l.:. |:.:.|:.:,'{ {戈_>､// / :.:./ /:./,Ｋｲ_) - ｊ 〉7:.:../:.:/ ｲ.:.l|:.l| 弁天台場は降伏した
/ |:.l|.:.|:.:.:',ﾍ ＼ゝｪ ｲ∨.:／ /ｲ／､ゝzツノ´/..:./:.:/r':.:./|:l|ﾘ｀ 千代ヶ岡陣屋も放棄してもらって構わない
ヽ|.:.l:.:.}:.:∧ ￣ /／i 〃´ ´￣ イ:.:./:.:.|ヽ､:./ l.|
l.:.l|:.:.|l:.:.∧ /´ i} .／:.／i:.|:.| ｀‐--------‐
|.:.lヽ.| }:.:.|:.ヽ ､､ U ／‐´/:.:.,'|:|l| 最悪、降伏してくれてもいい！
l:/ ',:| |:.:}:.:.|､＼ r､＿＿_ ／ｲ:/ ﾘ/| ___ , -‐'
＼ |´ ヾ l.ﾉヽ| ）ノヽ ',二＿,, 〉 ／／／ ／ .| |: : : : : : :
＼ ./ （ ´ {｀ ､￣￣, イ／／ ／/ i ﾉ: : : : : : :
＼ ＼ ｀／ /`､｀ ‐´ ／¨ヽ／ / ノ /: : : : : : : :
: : ＼ ＼ 〈 { / /￣￣ヽ } ／ ／ ／: : : : : : : : /
: : : : :`ｰ､ ＼ ＼∨ / /} |彡／ ／ : : : : : : : : ／
＼ : : : : :＼ ＼ ＼ヽ ヽ､ //i |／ ／: : : : : : : : : ／
【 榎本武揚 】
.
┏━━━━━━━━━───
┃
だが中島はこれを拒否。
┃
───━━━━━━━━━┛
/: : : .
/ ／: : : : : :＼
/ ／ : : : ヽ : : : : ヽ
′ ィ : : : : : : : : ', : : : : : .
i ＿_,,.. ィ:〔 : : : : : : i: : : : : :', : : : : : :
{ __ -= ニニ.／!: : : : : : : : :.:|: : : : : : !: : : : : :
ゝ--=≦ニニニニﾆ／: : | : : : : : : : : :.| : : : : : | : : : : : :
_ ﾉヽ ./ニニニニニニﾆ／: : : : ﾄ. : : : : : : : :.:| : : : : : | : : : : : :
{/ﾊ j//} /ニニニ ==---.ィ: : : : : :.:.| ﾍ : : : : : : : | : : : : : | : : : : : :
.∨/∨//jン:｀７: /: : : : : :/ ',: : :i : : : |彡ﾍ: : : : : : :! : : : : :.| : : : : : :
∨/V/ﾊ: :,,ィ=ミx: :/: : /｀ヽ. ',: : ', : : :!'´￣ヽﾄ.: : : ; : : : : : :! : : : : : : もはや俺はこの岡にて
∨/V/}//-ﾍ//V|: :/≧x彡ﾍ: : ',: : : . , -- ＼/ : : : : : ; : : : : : : : 死すのみ
∨ﾊ/|///{ .ゞ.くj:/ニﾆﾆ}} .ﾍ: :',: : :',,ィff示笏≧: : : : :/ : : : : : : :
,. :ﾏ.Ⅵ///∨//ミx ニﾆ.ﾘ ﾍ{＼: :', 匁ｚツj/ : : : /: :i : : : : : :
／: : ::ヾ: {//,ｲ/,久-≦ニ彡 j ヾ! /: :／!: : :/: : :| : : : : : :
__ -=彡: :／: : :＼/{/////乂__ ﾉ /:／ ; : / |: : :{ : : : : : :
--== : : : : : : :.／: : :／: : :＼////////≧=- ､＿ /ｲ /: /__.ﾍ: : | : : : : : :
￣￣ /: : :／ : : : : : : :＼///////////＼ w ） ＿__./:ｲニﾊ: ',: :{: : : : : :
./: : :/: : : : : : :___ : : :〉ニ＝== --- 彡y'z´≦ニニ /ｲニニニﾊ: !_ノ乂_
/: : :/: : : : : -=fニ!ミx}三ニﾆ= -彡イ { {ニニニニニニニニ 」八{≦ニニ
,: : : : :,.. ≦ニニ|ニ|ニﾑニ=＞ ´ /ﾆ! | |ニニニニニニニ ／ニニニニニ
|,.. ≦ニニニﾆﾆ|ニ|:::/'"´ /ニ.|｜|ニニニニ-=≦／ニニニ／ ヽニ
,..ィ ｆ| |ニニ（O）ニニ!ニ/ /ﾆニ|｜|-=≦ニニニ／ニニﾆﾆ,ｲ: : /∧ﾆ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「ならばせめて息子たちだけでも、
五稜郭へ退避を」、とも榎本は言ったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
これは恒太郎たちが拒否した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
r＜ ￣ ¨ ﾆ ‐-_ ．_
{ ｀ ｰ- ．＿ ¨ - .._ .
／:＼ ,....-...―...ﾟ-￣. ~¨ ＝7
,.':::::::::! ／::::::::::;ｨ::::ハ::::::::｀ヽ /
/::／:://::::::/:／ !/ ';ﾊ::ヽ:::::∨:'.,
,:::/::::::ﾚ:/:::;〆≠={' !=ﾏ::';:::::',::::'
i:/::::::::;i/i::;/ ＿.ミ、 ⌒V:l!:::::!::::!
l' !::;:::;i::::l/,行;斧ヾ i:ｌl:::::':::::l 私たちは江戸を出る時
i::!l:{ V::i 弋ｼ ,ｨ斧､'/::/:::;::. 親子三人、死ぬ時は一緒と
',ｌ',:ゝV:', '' '' ､ V.::/::/i/ 誓った身です
', ';:ﾄ;:::ﾍ. '' ''/:ノ':; ' ′.
ゝヾ`is｡ ￣ ,...イ:::／
γ' ￣ヽヽ-｀T/´/／ ´ . なのにお父さんが死んで私たちだけ生き延びたら
＞'' / ﾉ ﾉ､ヽ iヽ＼ この先、どんな顔をして生きていけばいいんですか？
| ./r TT ￣ Y ヽ、 ﾉヽヽ
{., ' .L,.ゝ"¨＞ ' -‐d¨, ヾ!、
／ /＞ 7 , -‐ ﾞ￣ :; `ﾄ､ .
／＿_ /ｰ＜/ / ', ; l｀~
/ ./. `ｰ ､くﾉ .! l .
人 { r-｀ﾆソ_ ! .!! .
. _ -───- _ { ｀ .,
／ 、 }:、 ｀ .,
〃 ＞ '⌒{:::＼ ｀ .,
{{ ／ ／ ＼:::::＞... ヽ
|:. ／ .′ `＜:::::::::＞... ¨ '' ── '' ¨ノ
| ＼＿_ノ) ／ .: { ` ＜::::::::::::≧=- ....,＿／
人(ｰ─ ´ ／ / /| ∧ ヽ ＼` ＜::(ｏ)［ ］::::::)
. // / / :| / >─‐- : ＼ ∨￣｢
// l 7¨ヽ ,′′＼ }ｌ ＼＼ ∨:::| 江戸の実家には弟で
. / | :l { ハ ′ ＼ﾉl ヽ ＼ Ｖ:| まだ三歳の與曽八を残してある
′ ノ| :l Nr==ﾐ ∨ ,r====ﾐ | }､:::ﾊ ﾏ
. {{ ＿_| :l | { {（_} ⌒{ （ )ﾟ}' ! .::∧::| :.
／ '⌒ヽ ∨ﾊ 乂ﾑ___， 乂､ノ,│ /::::::}::| :::. 私たちが死のうとも
／ / ∧ V::{`ー' , ｀ｰ─一′ | /::::::/Ｖ }八 中島のお家は残るから……
（ / / /ヽ}人 ｌ: /:::／::::}_ノ ＼ｰ＿フ
. ＼､ / {／￣ ＞ ── ｨ/: /:::::: イ:|:::}
＼､＿＼/ ／／ ｀ ￢= ´ /: /:::（ ノ :|ノ＿ -‐======ミ 、
. ［二≧ / ／／ ノ /￣ ノ─＜⌒ｿヽ} ‐＜￣￣￣ ｀ .,ヽ)
. _r‐<⌒つニ=- ..,,__ {/￣/ ＼ }ヽ＼ヽ >￣￣ ｀ ., ＼
. ／､＼_）二二二二二＞ ´ヽ /: : / } {}_} ｀´ > ﾉ
r＜ ￣ ¨ ﾆ ‐-_ ．_
{ ｀ ｰ- ．＿ ¨ - .._ .
／:＼ ,....-...―...ﾟ-￣. ~¨ ＝7
,.':::::::::! ／::::::::::;ｨ::::ハ::::::::｀ヽ /
/::／:://::::::/:／ !/ ';ﾊ::ヽ:::::∨:'.,
,:::/::::::ﾚ:/:::;〆≠={' !=ﾏ::';:::::',::::'
i:/::::::::;i/i::;/ ＿.ミ、 ⌒V:l!:::::!::::!
l' !::;:::;i::::l/,行;斧ヾ i:ｌl:::::':::::l この地で死すとも
i::!l:{ V::i 弋ｼ ,ｨ斧､'/::/:::;::.
',ｌ',:ゝV:', '' '' ､ V.::/::/i/
', ';:ﾄ;:::ﾍ. '' ''/:ノ':; ' ′. なんの後悔もありません！
ゝヾ`is｡ (:::::: ﾉ ,...イ:::／
γ' ￣ヽヽ-｀T/´/／ ´ .
＞'' / ﾉ ﾉ､ヽ iヽ＼
| ./r TT ￣ Y ヽ、 ﾉヽヽ
{., ' .L,.ゝ"¨＞ ' -‐d¨, ヾ!、
／ /＞ 7 , -‐ ﾞ￣ :; `ﾄ､ .
／＿_ /ｰ＜/ / ', ; l｀~
/ ./. `ｰ ､くﾉ .! l .
人 { r-｀ﾆソ_ ! .!! .
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また、中島は決戦前に、
江戸へ残した妻子へ向け、
決意の手紙を送っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
´￣￣ ー ､
＞ ´ ,. - : : : : =-- __
／ ..イ: : : : : : : : : : : : : : : : :＞= 一
./ ／: :.＼ : : : : : : : : : : : : : : ＜＼
/ /: : : : : : ＼ : : : : :＼: : : : : : : : `:.＜
′ /: : ',: : : : : ', ＼: : ノ: :＼: : : : : : : : : : ー――ｧ
i 〃: i: : ＼: : : : ',孑.z≧=: : :＼: : : : : : : : : : :＜´ 病身で若死するはずだった俺が
{. ＿ ノ/: : :|乂: : ＼: : :ィ´ ﾏ炒'´∨: : : : : : : :｀￣￣: : . ＿ 四十九年も星霜を重ねられたのは
j////: : : : |f//＼: : : : : ＼¨´ ∨:{Y⌒i : : : : : : : : :＜￣ 天の幸いと言うべきもの
//／}: {: : : :|{///ﾂj｀￣ ー ` V!Kﾉ/ : : : : : : : : : : :＼
/／//ﾊ:ヽN: :∨彡 ｀ 八.ィ : : : : : : : : : : _:_ : :＼
{{/////ﾍ: : : : : :乂___ _＿ / : : : : : : : : : : : : : : : :＼￣｀ このたび、いよいよ決戦につき
`''ー ⌒＼: :｀ ⌒ヾ （_ .ィ´ ｲ { : : : : : : : : : : : : : : : :_: :＼ 潔く討死と覚悟いたし候
＼: : : : :＼ ／ V: : : : : : : : --ｧ=≦ .._
＼ト: : : ＼ー ≦.=＝＝=ミ=≦彡ニニニニニﾆ＞､
｀＞≦ﾏﾊニニニ＞ ´ニニニニニニ＞ ´f ＼
〈ニﾆニ}.}.}ﾆ＞ ´ニニニニニニ＞ ７/ / ､
＿ }ニﾆニ|.|／r-＜ニニニニ＞ ´ // / ′ ＼
乂ニニア＞彡ﾆﾆ＼ - ｀ '' =-＜ ＞ 彡 / ./ ＼
,..z≦ﾆニ}／ニニ==- r.彡⌒: : : : : : : `:＜ __ ／ / ＼
,..z≦ニニニ／ニニニニニく.ノ´: : : : : : : : : : 〃´: : ∨ { ／ X
＞＜ ≧ｓ。＿
＞＜ `
／ ＞ｘ
／
／ _ﾉ
／ 。ｓ≦:: ＼
／ 。ｓ≦::::::::ヽ:::: ＼:＼_
/ ,ｓ*´:::::＼::::＼::::::∨:::::＼::::≧=‐'
} ,ｓ*::::::::::ヽ::::::: ＼:::|:::::: ∨:::::: ',￣
L＿＿＿＿＿＿＿＿＿＞＜::::::::＼:::::::ﾄ､:::::::::丶:::::::: ∨::::: ',
. 7ニニニニニニ＞::::/ !::::::::::::::::::|:::: |斗:::::::::::}::::::::::::|::::::::::',
/ニニニニﾆ＞:://:::/ |::|:::::::::::::::|:::: |~´ ＼::::|::::::::::::i!:::::＼:', 與曽八が成長した後は
/ニニニ＞ ´::::::/ |:::/zzz: !::::::::::::: |::::/,.ｚｚｚｚ＼::::::::::::|::::::::|::＼ 我が微意を継ぎて
. /ﾆ＞＜:|:::|:∨::::::|/|!/////{|ﾊ::::＼::| /ｲら{ };;;;} |:::::: /::|::::::::|､::::|＼
￣ /::::|:::|:::|::::∨:::|//////／ ＼::::＼{. 乂;;_ｊノ./:::::/:::人:::: ﾄ､:::|
／::: ∧从|::::: ∨ﾄ､// ／ ＼{ ＾~／:::／:::/::::::＼{:::＼ 徳川家至大の御恩を忘れず
／:::::／ ＼::::::::::::＼{ ! 厶イ/::}／::::::::::::::/::::∧ 忠勤を尽くすよう
￣ /::::::＞::::::::::::ゝ /::::::::::::人＼/::::::::::::. どうか頼み入る……
/:::／:::::::＞:厂＼ ‐ ‐ ／:::::/ ／::::::＼＼::::::::::}
ﾄ､ ／´::|:::::〉::::::::::::＼::::＞ ＜:::::／´:::::ｲ::::|＼:≧=‐'~
ゝ二斗彡:::: |:::::|:::::::::::::::::::＼ ∧ ＞ _ ＜ | `゛＜／:::|:::/::::::￣::＼
￣ /::::: |:::::|:::::＼＜´:i:i:i:i:i:i} .|:i:i:i:i:i:i斗}::ﾚ:|＼::::ヽﾍ::::＼
. /:::::::::::::: |:::::::::{iニﾆ＞ｘ:i:} .|ｘ＜二ﾆj{:::: ! ＼::', ﾍ::::::}
/::::::从:::::∧::::::::{iニニニニ＞ｘ.冂}ｘ＜二二二二j{:::::从 ヽ ＼ｊ
. /:::／::::::＼::∧,。ｚ≧二二二ニﾆ| |二二二二二斗ヽ:/
|::＞＜´:i:i:i:＼{:i:i:i:i:i:i:＼二二ニﾆ| |二二二＞＜二二≧ｓ。＿＿
＞＜´:i:i:ﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞=‐二ﾆL.」ニ＞＜ニニニニニニ７: : : : :.7.､
ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニ二二／: : : : :／ ヽ
ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾍ∨:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニニ二二／ : : : : ／ ',
Eｦﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ∨＜ニニニニニニニニニニニニニ二二ﾆ/: : : : :.／| .',
Eｦ .ﾏﾑ:i:i:i:i:i:＞゛＾ニニニニニニニニニニニニニニﾆ/ニﾆ/: : : :＜ .! /
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こうして一同、頑として退去せぬまま、
五月十六日を迎えた。
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午前三時、未だ夜が残る中、
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官軍の総攻撃が、始まった。
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|/ ヽ、 ゝ
へ /'''ー―' 、 ｊ `l
／,....,,_＼ ヽ ,､__＿, ゝﾉ ,
- ,,,_ (' .( ;ヽ く、 ,' （ `'ヽ、 ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__ ヽヽ' ,⌒ヽゝ ヽ C ヽ、,ノ、
~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_ ヽ||/ | ヽ、 ,､ く ゝ `ｰ‐ｰ-
~""''' ‐-,,,,,_ ｃ,,-‐''ヽ､ /ヽ ヽ、. ／__＼ヽノ ／＼
くゝ ,,-‐'' ヽ ,.-ヽ、 '､( ヽ く '､(ヽ く ,r゛
,、 `' "'ヽ,.-‐''"彡彡ヽ, ヽ' ,⌒ヽ ヽ' ,ヽ ,r'
／__＼'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛ｃ,,-‐''ヽ ﾉヽ"'''ｃ,,‐'' ﾉヽ,r゛
'､( ヽ く /,.-‐''/ / くゝ-ー'''' ヽ 7' ,.r'
ヽ' ,⌒ヽヽ、 ヽ/.., /ヽ /彡ヽ彡ヽ ,､‐''ﾞ
''''''''''ー―─ ー―─--,,-ｃ ,,-‐'' ﾉヽヽ/ ,'...,;`/、 ヽ、 / / ヽ,‐' ﾞ
くゝ-ー'''''' ヽヽ ,' ,' ﾉ ヽ、 ＼ ｌ_,.-‐''"
／＼ ヽ,.-‐''"ヽ..ノ、,'/ `_,.-‐''"
'､(ヽ く /彡/ヽ(ミヽ､Yｌ ,.-‐''"
ヽ' ,ヽ / / ヽヽ､__`ﾉ
‐- ,,,,,_─ー―─---ｃ,,‐'' ﾉ ヽ、( _,.-‐''"
""'''――─---------ｰ'''"ﾞ｀
／ ....: ＿ - ､ ､i
{ ,.ィ´ ＞ :´: :／. : : : :ヽ￣: : . ＜ ＼
>" ／. : : :／. : : : : : : : i: : : ヽ: : : :＞.､ ヽ
／ _,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽﾉ
( _,.ｨx': : : : : : : : : : :/. : : ﾉ:,: : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ
_,,.｡s.≦_.ィ: : : : : : : : : : : : i : : /'"i: : : : : : : : : i: : : : : : : :!
rｾ圭圭圭 ／. :/. : : : : : : : : : : : : / , l: ﾄ､: : : : : : : : : : : i: : :|
ﾞ寺圭圭,/. : : : : : : : : : : : : : : ｲ /／ l/,.ﾊ : : : : : : : : : : i! : ;
｀ ー /: ／. i: : : : : : : :ﾉ!: / ｨ､! ／ j!: : : : : : :i : : /:! /
/イ: : : :|: : : : : ／ｪﾚﾐx ｰ "z弋ﾁ': :/. : : : :|: :/. :ﾚ …………来たか
; : : : :|: : : :,ｲ､圭圭沁 ｀¨/. :/. : : : : :!/. : : i
/. : : : :|: : :/＼ヾ¨¨¨¨´! ／ イ : : : : /. : : : ヽ:ゝ
／ : : : : : !: :/. : : ｀ﾊ ` !: : : :./_: : : : : :ﾊ 砲撃始めぇ！！
＜ _;. : : : : :/イ: : : :｢下、､ (:::::: ﾉ .|: : : /＞ヽ: : : : :|
／ : : : : : : : : : : : i!≧x｀ ＞ イ :!: :.ｲ ,.ィ : : : : :!
/. : : : : : : : : : : :r‐.j!圭ﾐ会x､ }!¨┬‐ 1/ヾ 劣/. : ﾉ : /
_,,.｡s.!: : : : : ィ : : : ／圭{!圭圭圭圭ﾐj! !―≦圭圭/￣ヽi／
_,,.｡s≦圭圭:|: : :／ミ! : : /ﾐ{圭圭≫圭圭圭.j! j!圭圭圭ﾐ/圭圭i} ＞ 、
_,,.。s≦ {{!圭圭圭圭∧:/圭.从 : :{圭{圭圭圭会x､圭j! j!圭圭少"圭圭ﾐ/ /ハ
r i圭圭圭圭ﾐ{{!圭圭圭圭圭圭圭圭ヽ!圭》圭圭圭圭≫=――=≦圭圭圭圭/ ｉ / }
／i .Ⅶ圭圭圭圭{{!圭圭圭圭圭圭圭圭≫劣圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ア:||::|,/ j!
∧ ∨圭圭圭圭{{!圭圭圭圭圭圭≫劣圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ｱ.:.:.:||::|: j!、
ノ_.∧ ∨圭圭圭圭{{!圭圭圭圭≫劣圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ア".:.:.:イ ノ j! }､
.／圭､ ∨圭圭圭圭ｘ寺圭:≫劣圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ｱ.:.:／.:.／ｲi: / }!:.ヽ
圭圭ﾐﾊ ∨圭圭圭圭圭x劣圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ｱ'.:.:.:..:.イ／ {! /'.:/∧
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中島は習い覚えた砲術で、
自ら砲を操作し、官軍へ撃ちこむ。
┃
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| | |三三|＿＿＿__|三三| .| |
| | |三三|_＿＿＿_|三三| .| |
| | ￣￣.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.￣￣ | |
| | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | |
| | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | |
| | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.| | |
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|:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ＼ヽ人_从人__从_人__从_从从人_人／
|￣￣￣￣| ≧ ___00 __ ∩ ＜
|￣￣￣￣| ≧ | ∟ └┘/7 ∪ ≦
|:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ,≧ |_厂 ＜ノ ○ ≦
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒W⌒Y＼
_,. |. ｌ、,..-"ﾞ'' ― ､__. ./
.／ ! .ﾞく_./ ﾞ';;./ ＿､ .ﾞiﾘ,、
.ﾉ .! ._,./ ./lﾞ ｀l、
r-/ .ﾘ'-./ . ﾉ゛ ＿i＿/ ,!.,, ~ﾞヽ ＼ヽ人_从人__从_人__从_从从人_人／
. { ＿| ｀L,¨.! ./'ヽ､ ≧ ___00 __ ∩ ＜
. 弋 .＼ ...． ﾞ'､ . ..二二＝─ ≧ | ∟ └┘/7 ∪ ≦
─＝二 ﾞl-''''ﾞ‐ '､ _＿ -./ ﾞ´ ≧ |_厂 ＜ノ ○ ≦
／ lﾞ "くﾐ,,,＿ │ ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒W⌒Y＼
│ ." ＼,,-‐'"゛ .そ
__＞┐ .ヽ ._ !ﾞ"'''''' ,て
｀`|ﾞ''' ´´ ヽ i .、 、 .＿ .,,x./
.ノ_..-''''''Ｌ ‐'""i| ‐|.ｌ .''''ﾞヽ .iｰ/'､ ./ .｀"
" ｀ ｀ | .| "ﾞ'' ― ´""..ﾍ
||
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┃
だが、兵数も砲数も絶望的に官軍が圧倒。
┃
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┏┳┳┓ ┏┓ ┏┳┳┓ ┏┓ ┏┳┓ ┏┳┳┓ ┏┓ ┏┳┓
┃┗┻┫ ┗┛ ┏┓┃┗┻┫ ┗┛ ┏┓┃┃┃ ┃┗┻┫ ┗┛ ┏┓┏┳┳┓┃┃┃
┃┏━┛┏━━┛┃┃┏━┛┏━━┛┃┣╋┫ ┃┏━┛┏━━┛┃┣┻┛┃┣╋┫
┗┛ ┗━━━┛┗┛ ┗━━━┛┗┻┛ ┗┛ ┗━━━┛┗━━┛┗┻┛
｡ i i ｡ ｡ i i ｡ ｡ i i ｡ ｡ i i ｡
＼ 人__人／ ＼ 人__人／ ＼ 人__人／ ＼ 人__人／
｡ Ｙ て｡ o ｡ Ｙ て｡ o ｡ Ｙ て｡ o ｡ Ｙ て｡ o
ノ γ⌒＼ ノ γ⌒＼ ノ γ⌒＼ ノ γ⌒＼
／⌒ﾉ ＼ ＼ ／⌒ﾉ ＼ ＼ ／⌒ﾉ ＼ ＼ ／⌒ﾉ ＼ ＼
ﾟ ＼ ＼ ﾟ ＼ ＼ ﾟ ＼ ＼ ﾟ ＼ ＼
/＼ ＼＿ /＼ ＼＿ /＼ ＼＿ /＼ ＼＿
//二＼ ＼＼ //二＼ ＼＼ //二＼ ＼＼ //二＼ ＼＼
γ⌒ヽ:::＼ ∧∧⌒ヽ γ⌒ヽ:::＼ ∧∧⌒ヽ γ⌒ヽ:::＼ ∧∧⌒ヽ γ⌒ヽ:::＼ ∧∧⌒ヽ
| 0 | :::`ー( )＼ | | 0 | :::`ー( )＼ | | 0 | :::`ー( )＼ | | 0 | :::`ー( )＼ |
ゝ--ｲ＼＿＿と ヽ__> ゝ--ｲ＼＿＿と ヽ__> ゝ--ｲ＼＿＿と ヽ__> ゝ--ｲ＼＿＿と ヽ__>
ヽ ) ヽ ) ヽ ) ヽ )
(_/`Ｊ (_/`Ｊ (_/`Ｊ (_/`Ｊ
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┃
あっという間に門が砲撃で破壊され、
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l| ||| l | ||_| |
l| ||| l | ||_| | ,.从 ’
￣￣￣￣￣l| ||| l | '" ;:. ’ ,ィ⌒ヾ
＿＿＿＿＿l| ||| l | ,/ ’ _,.∠ _ ／´ }
l| ||| l ., （-‐ ''" :. .:.: ｿ;..: .､ '
l| ||| ,:イ .: .: #;. .:.''".: ,: .:#）、 <ゞ r＜二ﾆヽ
￣￣￣￣￣l| ,ｨ' ' “,,, -―-. .:.、:. .⌒ヾ: .: .’ ,/ ／ /}
＿＿＿＿＿l| rf' . :.'" .: : ， ＼ .: ..: . ., ..' / 〃 〈_/}
l| {' :. .: :.,イ: . .. .:ヾ .: ..: .: rf ,/ / 〈_j
l| .l!: .::. . ':;::!:. . . .: .: : :: ）.:､ .: ::ゞ “ .. / '―- __
￣￣￣￣￣. ::;i!: :. . ::;;;' .. . . } .: : : : :.）'.: %;:､ .. ,/ ｀ヽ
＿＿＿＿. . ;::.::|:l!:. ' .; '’: . .: ノ::｀:.: : ''"; : .: :..:} / ,/―-- ＿ ﾉノ
..:;..: !l|i' . . . ::. . . :;. :: ':: .:# ;: :;; :: ﾉ'. ､. ,ｿ ,/
l|.:; .ヾi|li:.、| . . .: . . :. ::’ .: _.:､ :.: : .%’.. . ,〃 /
￣￣￣￣￣l| .::..:＼ill!l、,,.il: : .: : :'" :::., ､ ;:. ﾉ. {{ / /＾ヽ
＿＿＿＿＿l| ...:..;:ヾli!i!|li!|l:;､--‐ ':. ,:#:.; .);:.）' ヾ二ﾆﾌ /´￣フ / /
l| ||| l.:,::`~Yill|l!;,ﾞ::ヾ;:,... .:;. .ノ'’ ￣´ .／ /
l| ||| l |..:‘ ｀ ''゜’｀ﾞ''"V'“´ /´￣￣´ ／
￣￣￣￣￣l| ||| l | .:;::';:´;:y’ /＼ .`ー--― ''"
＿＿＿＿＿l| ||| l | ||_| | ￣ ’
l| ||| l | ||_| |
l| ||| l | ||_| |
￣￣￣￣￣l| ||| l | ||_| |
それとも自分が壮絶に死ねば残っている榎本政権の兵の心が折れるとでも思ったのか？
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郭内へ官軍が突入してきた。
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ノ___ノ___ノ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ___ﾉ
＿@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@==@ノ
((＿((＿((＿((.|il |;;::: ..::.. ::.. ::..:: . .: :.. . ::: .. : ::::|il i::
ノ___ノ___ノ__.ノ...|il |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|il l::
= @==@==@= |il |＼_____________________________________,_,,,,,;;;;;;;|il l::
|il | | | |ニニニニニニニニニニ l | : |il l::
|il | ｌ┌┐| |;;;l;;;l:::.. ..: . . | | : |il i::
|il | ｌ└┘| |;;;l;;;|::.. .:. .. | | : |il l::
＿＿＿＿＿＿|il |＿ｌ＿＿| |;;;l;;;|::. .. .. | |__.|il i=== =
,, ' ,;; ' ". ; .., |il |:｣｣i ｢:｢:｢| |;;;l;;;|:: .. .. | |:ｉii|il |::|::|::|::
,' . . .; . '., .|il |:｣｣i ｢:｢:｢| |;;;l;;;|.. .::| |:ｉii|il |::|::|::|::
';; . .,､ . |il |:｣｣i ｢:｢:｢| |;;;l;/. .:.| | iii|il |::|::|::l::|::|
.; ,; ., ､ ;;､ |il |:｣｣i ｢:｢:｢| |;;/ ;| |:ｉii|il |::|::ｌ::|::|::|::
,,､'..,,､､.. ; .,,,､,;;､|il |／..;; ". ｀,," ,.. , ;; ､ " ,, ､|il |::|::ｌ::|::|::|::|::
...;; ".. ｀,," ,.∧＿∧ m .. ｀,," ,...;; "..
f⌒`ｰ,←‐ー､ ）(' .〉 "..
..;; ".. ｀,," k i^ V , ヽ/ / ｜ ＼ ＼
.;; ". ..;; "「ﾇ ／､, /ﾞ＼_ノ |
.;; ". ..;; "ﾞ´（ .,ｿ | ヽヽ |＼
..;; ". ..;; ". `y´ 人..;; ". i 、、 | ヽヽ |＼. | ＼
/ ,∧ ） .ﾄﾞ ド |ヽﾞ |＼ | |
∧∧ ／ ,ﾂ,ｨ一'
ﾉ⌒ヽ) .「 ｙ´＾ ∧∧
Y⌒ヽ（ （ , ;;:⌒) じ'Y⌒ヽ ｲー､)
⌒ヽ r'r'ノ ⌒) ;;: ⌒ヽ / ,へ
(´⌒ ﾒ ⌒ ∧∧ ） ( t ハ ＼
(´⌒(´⌒;; f⌒⌒k,) ,从 ﾉ
≡(´⌒;;; ,｢,「 r'ヽ＼, [ﾉ[ﾉ
＿-=≦|￣|≧=-＿
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rtz≦斗f七I「..|,,,,| |__| |__| ｀''＜≧zｭ fj
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‐┴────=ﾆ ￣￣￣￣
_冖___
／ | | ヽ
/ | | ヽ
| └|
( ニニニニニ ｌ
〕ｌ ｌ-‐‐i i‐‐--ｌ〔 へっ、楽勝だぜ
（ ヽ .,,,,ｌｌ,,,.. / ）
／￣ト､ ヽ ,' /--､
/ ,'| i＼(0)只(0)/／￣｀ヽ､ このまま一息に落として……
|__／ | ﾍ＿＿／ | ヽ､
|＼＿| ,' |＼ ヽ
| | i ﾍ ＼―----'ﾞ
| | | ＼| |
|￣￣ﾍ￣ ´｀''‐‐----,' ﾍ |
| |ヽ ヽ ＿＿--i
〈 へへｌ/___,----､ ﾍ´___ |
|＼＼＼|￣|i i i i｀ニニ＿／／＼ ＼ |
|へ＼＼＼ |冂冂| |冂 ／ ／ﾍｌ
ｌ / ＼＼＼__ｌ凵|＿__|凵/ ／
|/ヽ＿＼＼＼ ／ ／
|└--＼＼＼／´ヽ､／ ヽ
(⌒ヽ
{⌒ヽ ヽ
ヽ ヽ＿}
／ ヽ ヽ ト__
〈 ＼ ￣ / l
＼ ＼/ l
=ﾆ;:;:;:;:;:;:; ＼ /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
三;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
‐=＝;:;:;:;:;:;:;:;: '´ ＼ ＼` ,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
ﾆ三;:;:;:;:;:;:;:' ＼ 〉 ' ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
＿ ≦三二＝＝─フ ￣￣二丶 ￣ __ ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／ ／ '´ //三≠ ￣￣ ￣￣ 〈 ヽ／＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ｉ 三── //三/ Ξ ＼ ヽ
| 二二二ﾐヽ| |三 ≠ r‐' ∧ l
| 三￣Ξ＝i| |三 ≡= ＼ { `ｰ'
乂 三三 ﾍﾍ乂 ヾ `ｰ'
＿ 三＝─- ﾍ人≧ ＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＼＼＿＿＿＿＿＿
三＝───≧─三二二ラ' ￣￣￣￣￣￣,:':;:;:;:;:;＼＼;:;:;:;:;:;≧￣￣￣
=三三三三;:;:;:;:;:;:'､ ,.,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼;;:;:;:;:ニ─
ニ三;:;:;:;:;:;:;:;:;:` ,, ,,, ;:;:ﾞ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼Ξ=‐
＝ﾆ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＼
三 ,:,;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:三二＼＼
＝‐ ＝ `ｰ'
(⌒ ヽ _
＼＿)/ l
/ |
| |
ゝ─'
,/ ,ｲ ,ｲ
／〈 ////
/ / ／| ﾚ ﾚ
_冖___ / / l | , ―― ､_ ., イ ,ｲ ,ｲ
／ | | ヽ / / l | '――'''''' ／／ .//// , イ
/ | | ヽ / / l l ／／ ﾚ ﾚ ／／
| └| /／ Y ／／ ／／
( ニニニニニ ｌ / ／'" ／'"
〕ｌ ｌ-‐‐i i‐‐--ｌ〔 ｭ升 r劣弋 ￣
（ ヽ .,,,,ｌｌ,,,.. / ） ´..;．∴;．｀:'寸㌢．: ::゛;．゛;
／￣ト､ ヽ ,' /--､ ,..xｭｭ圭ヽ:゛∴;．゛;．: ::゛;．f心
/ ,'| i＼(0)只(0)/／￣｀ヽ､ ィ升少⌒ ｭﾆﾆ
|__／ | ﾍ＿＿／ | ,..｡x≦圭才″ ィ升圭(
|＼＿| ,' |＼ ヽ㍉㌢ ∴ ）少
| | ● ﾍ ＼―----'ﾞ
| | | ＼| |
|￣￣ﾍ￣ ´｀''‐‐----,' ﾍ | ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
| |ヽ ヽ ＿＿--i ) ＞
〈 へへｌ/___,----､ ﾍ´___ | ＜ あべしっ！？ ＞
|＼＼＼|￣|i i i i｀ニニ＿／／＼ ＼ | < (
|へ＼＼＼ |冂冂| |冂 ／ ／ﾍｌ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
ｌ / ＼＼＼__ｌ凵|＿__|凵/ ／
|/ヽ＿＼＼＼ ／ ／
|└--＼＼＼／´ヽ､／ ヽ
〔ｴｴ〕≧ﾆﾆ〃＝ヽ
r===＾⌒Y三ﾘ::|!三三|ｌ ) ） ｌ|
｛.:.:.l:::|::≠|三|:::ヽ三三ヾ＝〃 /ミ_ヘ
ヾヽ三|三|ﾆﾆﾌﾊ￣￣´ ///∨∧
.|.ﾍ |//|＝/// /// ∨∧
､__| ﾍヽ::| /ﾆﾆ::＼ /// ∨∧ ..:
∧///|///＼:::::＼＿＿＿＿＿＿＿＿///三三∨∧ ,.-―‐..: :.::_
∧ﾆﾆ/⌒>|ﾆ|〈/〈|//＞ ゝ::::ｏ）／／／／／／／|二ﾆ.lﾆﾆﾆﾆ二ﾚﾆﾆﾆ./三 / （＿）
/三三|ZZZ|ﾆ［］///////////.／／r‐ ､/::/::::/:::/::/::://|::::./::::|三三三三三|三{ {:::::::::::} .}
/ﾆ0三0|三ﾆﾘ(三〔三三（≡(/／／rﾍ|. |＝＝＝＝イﾚ::::|::::|::::::|三三三三三ヽ三ゝ､__ノノ
r=三三三zヽﾘ⌒ヽ＝======ﾚ='::::./＾| |. l⌒Y///////|ヽヽ::|::::::ﾄ＼Ｈ￣￣￣￣´`ｰｪ--´
|ﾆ|三三三ﾆ| |《三三三）/二/二/ |. | |. | ﾍ//////＼////////G〉
|ﾆ|三三三ﾆ| |∧/////ﾚ=====ィﾆ|. | |. | ﾍ:///////ミ￣ /￣
|ﾆ|三三三ﾆ| |::∧////{⊃|三三三| 1. 1 | ﾍ二二二/ /
|ﾆ|三三三ﾆ| |::::∧///.|≡|三三三| ヽ ヽ ヽ. ｌ ｀'''''''γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
1ﾆヽ三三三.＼二／|//三.|三三三|＼ ＼.＼ ＼〈 ＜ …………よし |
￣￣ﾆ.ﾍ1二.＼////／￣￣￣￣）〉/.|三三|//＼ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
〃─────へ 〈￣￣￣´.|三|三三|////＼ /
.〃 ＿＿＿r＝ .ヽﾆ三三三１ﾆﾆﾆﾆ二二 ＼ /
〃 ｰ＿＿）. XX|ｏX|三三|///ﾍ ﾏ / |
|| ￣￣⌒ヽﾆﾆﾆﾆ)XX|XX|三三|.///ﾍ ﾏ ./ /
||＿＿人 .ｰ── ＿＿＿_）X.|XX|三三|////ﾍ .ﾏ / /
o.||::::::::::／ゝ＿＿＿＿＿＿-ｨXX |XX|三三|.////ﾍ |＼＿／／
￣￣￣ | .| |XXXX〈.０Xヽ.三.|/////ﾍ |￣￣￣
＿ ＿
， ¨￣: : : : : : : : : : : ¨: : . ， |::::|::|::|:|:::::|､
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ |::::ｈ|::|:|:::::|ム
＞ ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ’ |::::U|::|｣:::::ヽム ,.-､
／ ＞: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : ム >ｧ｢::::ﾉ‐_=ﾉﾏﾑ ／＾ﾏﾑ
. ， ´ /: : /: : : : ,ｲ: : :/ｉﾊ: : : : : : ﾊ: : : : : : : : : ﾑ }王｢｡ Τ | ﾏ- ´／ ﾏﾑ
/ ' /:/: : :__/´i≧/､|! ﾘヽー-' ｉ: : : : : : : : : : ! }圭||ﾟ ,| _ - ´_ - ´ ／／
ﾚイ⌒´ｉ ＞zm､ ＞ｭ=ミ､ヽ: : : : : : : └=_|| n||_ - ´ ／／
/ ｉ : : : ｌ ｲ {::::ﾟｉ| (::::::ﾟ)》∥: : : : : :ｉ ||||ｌ. ﾘ|| _ - ´- ´ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/ :,: : : :,ﾊ 弋ノ ゝ＝' ': : /: :ｉ: : :! ||||| ||=≦r‐ ´ ﾏﾑ ＜ まず一人、と |
,: : ｉ: : ,ｲⅤ ' ' ‘ ' '/／: : /: : :| ｣|||| ｢l三{ ﾏﾑ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
: : レ'. !: ｉ ／: : : /ﾑ: : :! ||||ﾑ | |三| _ ﾏﾑ
ｉ : ｌ! ﾞ ム へ ／: : : : :/＞': :/ ||||ｈ|｜L／／ ヽ ﾏﾑ
≧ヘ. ヽ ＼ , ': : : : : : : :＞ ´ ||||U|｜ /≧=ｮ ﾏﾑ
ヽ⌒＞ｰ一': : :＞､ /: : ＞≦｀ﾏ |||｢´｡‘， ∨三］ ﾏﾑ
∨: : : : : ゝ: : 〉 ≦⌒)´三三三≧x_ ＼｡__‘, }== ′ ﾏﾑ
ゝ‐-ｭ´ : : /z≦´: : : :/三三＞'´￣￣｀ヽ |三 l f′ ﾏﾑ
ノ´: : : :(三/x: : : :ノﾆﾆ／ ／ ﾑ |ﾆr 'ー- ⊥、 ﾏﾑ
/ ヽ: : : /Vﾆニニニニ/ ／ ,' |ﾆ|: : : : : : : l 〉_》
/ /: : : :〉=ｉ´ニニニシ / ｰ-､ < _ |ノ: : : : : : : :| ム/
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┃
柴田俊輔は建物の影に潜み、
入ってきた官軍を次々と狙撃。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
__. イ ／ ＿__ ___
ヽ γ´ ／ ／ ／ ／／
ﾉ / ／ ／ ／ ／／
＼ ノ / ／ ／ ／ ／／
｀ヽ Y / / < ／ γ⌒
ヽ ﾉ ﾉ / / ｡o≦ ｰ 辷y イ三三≧x ゝ
} ﾉ ノ ｀ヽ / ／ ﾉζ爪 刈)ヾﾒ;;､
ﾉ } / / ー- ´ { 从.｡o≦圭圭k｀ヾk
ノ´ 乂 / / 匕::::::::::≦圭}:::::|k '.弋
f≧ｰ r‐ ;;,,,,.. __ ヽ γ⌒´ 〈:::≦三/::::::/::::ﾉ::::k '.≧
￣r―ー┐ﾞｰ' |¨ … - ．...__ rー-- /≧彡ｲ::::::/:≦三三k '.廴
ﾉ ￣￣≧=‐- ゝ- ．...__ ￣¨ / ／ ．..._ ノ ー ､ ,､ __ /::::≦三:::::ｲ圭三三三}; '.三k
ヽ ￣¨ …/ /..__ ﾉ ﾘ￣¨ ヽ 〃:::::::::|≧==ー-- ゞｰ≦三::/圭圭三三三k '.三:::ヽ
ノ } ノ _＿,､ / / ￣ｰ '…rｰイ {ｉ!:::::::::廴三三三三三三ヾ三::/:::｀ヾ圭圭三三}k |三::::|
、 ﾉ￣ / 廴丿 ￣￣￣＞ ｰ＜彡气彡气0::o::oヾ三三三三三k::::/:::" '.圭圭三三f三::::ﾘ
弋 ノ / -≠ﾐ ζ ￣￣¨¨ …- ．..._X::::" C'.圭圭三::::::廴丿
｀ヽ 彡 / ／ ／ ／_..､ rー ﾗ ｀ヽ 弋圭圭≧::::::::::....._＿
ﾉ ¨´ ／ ／/ γ´ /γ´ 廴 q｀マ圭圭圭三≧o｡.
イ ／ ／ / / ノ / ヘ !､｀ゝ．. oｉ}圭圭圭三二=≧
´￣ γ´ ／／ ヾー．..¨ …ミ圭圭≧≦三
イ／ ＼ ≧o｡． ￣￣￣
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
二人を殺し、その数倍の数を傷つけた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━───
┃
だが、すぐに弾丸が尽きる。
┃
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..:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
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′.:.:.:.:..:.:.:.:.:ﾊ.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:i|.:: : :|.:.:.:: : :|
|.:.:.:.|.:.λ.:.:.:l. ｀¨¨¨,ｨ雫ミ､ :.:.:.|へ.:.:.:.|
＼人_从人__从从／ .|.:.:.:.|／ｲ示ﾐ､ Vzり/.:.:.: | /.:.: ′
＞ ｶﾞﾁｯ！ ＜ 八 イﾊ Vソ ;.:.:. :. |.ｲ.:.:./ おっと
／Y⌒YW⌒Y⌒W＼ |.:.:.l ' ′.:.:. |.:.:.:/
|.:.:.| v::ヽ |.:.:.:.:.:.八:.|
ｌ.:.:.:＞ ＿ イ.:.:.: /､_ノ ……二人倒せたらまあまあか
,--､ 八.:.: / /.:.:.:.ハ ､__′...≧o｡...､
,.;==､､ヾヽ―‐､く‐｀i7∨ ﾉ:.:.:./../ ｲ:.:.Ⅴ................/- ､
!{::::::::} !::ヽヽ---_j_:::ヽ∨.:.:.:./.../ ７′|.:.:.:.l.......... ／: : : : ｀ _
ド＝シ:::::::Y`Y´::::::l:::::}.:.:.〈´.....|／....................｡s升 : : : : : : : : : ヽ
l:::::::::::::::::::::!_::j,.イ/:,r‐-､ ,￣￣￣. ヽ : : : : | : : : : : : : : :: ｀ .､
｀i::○:::::i´:|::!::iノ::/-､ , } i／ 从 : : :| : : : : : : : : : : : : :＼
ヽ:__::ノ-r‐'‐l二{__/ノ i | /: : : : :.,へ: : : : : : : : : : : : :.::＼
. { |:::::::{ r‐}::| / / /: : : : ::/ ＼: : : : : : : : : : : : :.:ヽ
/｀`!＿::ﾆｱ´}::!´ /
ヽ､ ＿_.. -rヾ:::!／
（__ ,.メﾉ::l
ﾄ､｀`´_／:丿
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つぶやくと、柴田は袂へ入れていた
最後の一発を装填し…………
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_,. 〈 / / -‐ _,. -=≦三 _,. -=≦ 弋_ノ ＞―＜＝‐ ￣/ / |//:.:.:.:.:.:.:.:.
_, .-《 Ｖ _,. -=≦ -=≦○ o _,. -=≦￣ { / !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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| ＼ ＼ 「￣ {{ -'-'＿ノノ ＼＼ ＼ | |:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:
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自分の死に場所を探しにきた、というのはわかる
ただ、まだ若い息子ふたりを道連れにしちゃうことに関して葛藤はなかったのか、そこら辺が理解しがたいんだよなあ
＿_ _
,...:: ´:: : : : : : ` :.｀､:....、
,..::´: : :/.:: : : : : : ＼::: : :＼:.ヽ
／.:::.: : :/.::: : : :: : : : : :丶:: : : ＼:.',
/.:::::: : : : i!::: : : : ::. : : : : : : ヽ:: : : :ヽi
/.::::: : : : : :i!::: : : : ::.:: : : : : : : :i!:: : : : 丶
/.::::: : : : : : :i!:: l!: : : :.:.ﾄ:: : : : : : i!:: : : : : :',
,'.:::::: : : : : : : i!:: i!: : :.:.:.:l ヽ_;:二､:i!:: : : : : ::i
ｉ |:::: : : : : : : :ｉ!:: !l: : :.:.:.:l'´ `Yヽ:::ｉ!:: : : : : ::l!
| |:::: : : : : :i;:＝Tl i_:_:_:_::|､,ﾆ=＝､:l:: : : :l: : :ｌ! γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
| l:::: ｌ: : : : :i:､;=ﾆミ,_ 行c:。l 〉:｀ヽ::l!: :;ｌ| ＜ それじゃあ、お先に .|
| l::: :ﾄ : : : :l灯c:。ヾ 癶,汐｀|:: : :iヾ/ ﾉ｀: 、 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
| 丶:l ヽ:: : :〉癶,_沙'` . ,,,, |:: : :|:: : : : : : : r....､
丶 ヽ ヽi`:: :ﾄ ,,, ｲ:: : l:: : : : : : :: : : ヽ
l:: : :i个 ､ `ｰ′ イ .|:: : :!:: : : : : ノ:::: : : :i
i:: : :l 〕 ‐- ´ 丶ﾍヾ_ﾉ｀ー- ´､:::::_:_: :ト. 、
,.┌ヽ:::|￣´ i' ＿ ,.- i /｀ヽ￣,｀! i::: : : : :l
, l l lゞ{. ｌ ｀ l i:: : :|/// ヽ ヽ:: : : ｲ
l l! l i:::::） l,. -── ､/ 'ヽヾｿ/ i （｀: :ﾉ
l ｌl ﾞ ヾ'` l! / ／／ /! ヽ r'´:::ノ
ｌ l::ヽ＼＼ 丶 /／／ ノ/、, ' i ノﾐ'´
l ヽ:::＼丶ﾆ=､i! ./´／ _／::/ , l::::::ﾉ
j 〃 ＼:::::ー─-ヽ/´￣.::::::::_ノ ', lｿヾ
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ヽ. ｀ﾞ''''-_;;;;;;;;l´∨ヽl;;.! /.ｌ, : : : : : : : : ./;;;;;;;;;;.!: : /.;;;;;;;; / / .l l .l l
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.ｌ ! / ,!;;;;､;/″ !,i";;;;;;;;;;i゛: : : l/.ｌシ `＜. ＞ ､
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τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
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自らを撃ち抜き、逝った。
┃
───━━━━━━━━━┛
年若い息子を巻き添えにしているしなあ、そこらへんは謎。
まあ大石内蔵助も嫡男主税を巻き添えにしているし。
それが武家ってことやろ
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┃
その死骸を踏みつけ、
官軍が郭内へ満ちていく。
┃
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二町四方の狭い千代ヶ岡陣屋内の
至る所で、剣撃・銃撃の白兵戦が展開された。
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(；ﾟへﾟ) ( つ━Ｏ━l:;:と:)(((＜＞
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／ ＞ｘ_
／ ７
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/|//ニニニニﾆ／:|::::|∨:＼:::::: ﾄ､::::::!＼::::i!:::::::::::::＼
|||/{二ニ＞个´::‐-|-;|､_ﾍ:::::＼::|斗::弋::::ヽ|::::::::::::ﾄ､::＼ 恒太郎、英次郎
|/／ヽ:::::::::|::|::::|::: |从{ｚｚｚ ＼{ﾊ{ィi斥笊≧:::: !::::::i! ￣
／: : へ::::::::|::|::::::::::|////// 廴ｿ |::::::::|::::: |:.,
∨: ∧ﾚ}＼:|::|::::::::::ﾄ､_/／ |::::::::|::::/|::::., ――――行くぞ
. ∨: ∧: : : ヽ:::::::::::|// ､ /:::::::/:/:::|＼:.,
. /＼: : ＼: : {::::::::: |∧ ＿＿＿ ／:::::/从:ﾄ､＼
＿＿ノ::／}ﾆ＼/ﾆj|:::::::: ﾄ､_＞ ｀￣￣~ ／|彡:/＞|::＼ゝ=‐≦}
フ:::::::,ｓ≦||: : : : : : |:::人::::{i:≧ｓ。＞ < 斗斧ﾆノ从{:＼二二＼
⌒７ /:i:i/j{: : : : : : :{i/:i:i:i＼{:i:i:i:i:i:i≧][≦:i:i:i:i:i＞´ﾆ／ニニニ二二＼
/ /:i:i:j {〈: : : : : : ｛:i:i:i:||:i:|ニ≧ｓ。:i||:i:i:＞＜二／二二二ﾆ厂⌒＼ﾆ}
./ /:i:i:i:i| |:i≧=‐=≦:i:i://i/ニニニニニ／二,／二二ﾆ=‐ ＼
| |:i:i:i:i:i:. L| |:i:／／二二二ニ,／二二二ニﾆ=‐ ＼
ﾍ ∨:i:i:i:iゝj .| ／＼二二二,／二／二二二／ ＼ :::. ／＼
r＜ ￣ ¨ ﾆ ‐-_ ．_
{ ｀ ｰ- ．＿ ¨ - .._ .
／:＼ ,....-...―...ﾟ-￣. ~¨ ＝7
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/::／:://::::::/:／ !/ ';ﾊ::ヽ:::::∨:'.,
,:::/::::::ﾚ:/:::;〆≠={' !=ﾏ::';:::::',::::'
i:/::::::::;i/i::;/ ＿.ミ、 ⌒V:l!:::::!::::!
l' !::;:::;i::::l/,行;斧ヾ i:ｌl:::::':::::l
i::!l:{ V::i 弋ｼ ,ｨ斧､'/::/:::;::. はいっ！！
',ｌ',:ゝV:', '' '' ､ V.::/::/i/
', ';:ﾄ;:::ﾍ. '' ''/:ノ':; ' ′.
ゝヾ`is｡ (:::::: ﾉ ,...イ:::／
γ' ￣ヽヽ-｀T/´/／ ´ .
＞'' / ﾉ ﾉ､ヽ iヽ＼
| ./r TT ￣ Y ヽ、 ﾉヽヽ
{., ' .L,.ゝ"¨＞ ' -‐d¨, ヾ!、
／ /＞ 7 , -‐ ﾞ￣ :; `ﾄ､ .
／＿_ /ｰ＜/ / ', ; l｀~
/ ./. `ｰ ､くﾉ .! l .
人 { r-｀ﾆソ_ ! .!! .
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中島は息子二人を従え、
砲を置いていた塁壁上から駆け下り、
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白兵戦のど真ん中へと飛び込んで行った。
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自分も理解しがたいけど、でも古代から中世も近世も、武家ってそういうもんだったしなあ
まずとにかくお家大事
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. ヽ,.ヘ､__,. '⌒,ゝ l
. ヾ`く ／.／ヽ. |
/＼_]| |｢_ ∠＿ _｣ │
｢::＝=｡lﾆﾆ｢:==｡＝::|r=､ | こいつ、敵将だ！
ヽ::::￣:ｌ l::::￣:::::ﾉ||＾!| |
ｌ ￣ L___.」￣￣ ||ン│
! ⊂ﾆﾆニ⊃ .∧. ﾄ､ 死ね、くたばり損ない！
! -- / ヽ !:::＼
__,∧＿＿＿＿./ >|:::::::::`ｰ
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:::::::::::::l. ＼ .／ l:::::::::::::::
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/ ／￣丶: : ＼
/ ／: : ＼: : : ＼ : ＼
/ ／/ : ',: l: : ヽ : : ∧: : l
. / ／ﾆ/ : : : ',:ト､ ∧ｌ:_: ∧: :ﾄ､
/ ／ﾆﾆ∧: : : : :',V ｨ'爪 : : ∧ V ≧=-
. / ／ニﾆ/Ｖヽ＼: : : 彡z=ﾃｧ : : :|: :ヽ 年寄りだからってなめるなよ……！
/ /ニニﾆ/|/||/|ﾄ: ＼: :ｲVｿノ|: : : |:＼: :＼
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/ニ／:|: :|: :/7￣´ 丶 ∥: /l: :| ∧
. / ／/ : |: :ﾄ:ヽ乂 r― , ∥:/: |: :|ヽ∧
. /: / |: :|: ＼＼..､ ｀ ´ ／ |/|: /: ∧ ＼､
/／ 从ﾊ: 乂＼:} ＞‐' |Tl/:V:_:⊥--､
人 |ヽ/://＼ ｲ /￣ /⌒＼
-=≦/〉:/ ! ＿/ / / l ＼
..-=≦////////ノ l￣ヽ / ./ / / l ＼
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: : ∧ /ﾘ／: : /ﾘﾘﾘﾘﾘ ﾒ､
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: : : : ∧ ノ: : : : : :/ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾑ会ｭ､ヽ､_ ≧ ｎ ∩ ＜
: : : : : :ヽ ／: : : : : : /ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾊ圭圭会ｭ､｀ ー - ,, _ ≧ ,⊆.己 _,n___ ,⊆ ⊇､ [][]「l ∪ ≦
: : : : : : ヽ ／: : : : : : : /ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ,佳圭圭圭圭会ｭ､ ｀‐- ー '''´￣ ） ≧ ｀ﾌ_厂 `l_ﾔ′ ￣U￣ くノ ○ ≦
: : : : : : ::ヽ／: : : : : : : : /ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ,佳圭圭圭圭圭圭会ｭ､ _ノ ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
: : : : : : ／: : : : : : : : ／ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ（ `''寺圭圭圭圭圭圭圭会ｭ､ｨ､ｰ--,､ﾆ.,＿ ＿ _ ＿
: : : : ／: : : : : : : : ／ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ ヽ `''寺|圭l圭圭圭圭才/__|ｼ≧ｮｪｭ-≠ニヱ王爿
＼／＿＿＿＿／＿＿＿＿＿＿_ ﾉ _,`''寺圭圭圭才メjｻ,佳圭圭圭圭圭玄斗气 ＼､ﾉしｨ ’
ﾘﾘ＼: : : : :, イ ＼: : : : : : : : : : : : ｣ ,ｨ‐（ ヽ `''寺才ミﾒ_ _|,佳圭圭圭才''´￣ ﾍヽ. ＿＿_ つ て
ﾘﾘﾘノ￣￣｀ ¨''' ￢ ー -- ＝ ﾆ ,,,_j.(｀ ｰ-､｀ヽ､ ＿ メ|ヲ,佳圭玄才´ ｀ｰゝ、 ￣￣｀Ｙ＾＼
ﾘﾘハﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾍ｀ '' ￢｀ ｰ￣ ∠,,,｣,佳|才´ i/
ノﾘﾘ`ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾎ ￢ ー - イ 冖丐''´ ｀ヽ. γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ| へ ＜ 俺はこう見えて…… |
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ! ', ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ ＿ イｭ､ |
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ _ ノ´ ﾏ会ｭ､
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ ＿ ＿ ＿ ,,ｨ-ｰ''" >''寺≧ｮｭ才:´:ﾏｭ､
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘソ _ ,, -― '' " ´ ￣ ｀￣ ゛ｰ￢ｲ `ﾃ": : : : : : : :ﾏ会ｭ､
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ｰ ''' " ´ ー´￣ `''寺≧ｮｭ､ﾏ才´ﾏｭ､
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ `'寺≦ｭ､ ﾏ会ｭ､
ﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ/ `'寺圭≧ｮｭ才:´:
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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| .／｀ー ＿ ,ﾍ / /| .,ｲ,ｲ .,ｲ
| ／:: ─ ＿ ／ ヽ/ ＿ /ﾌ ,ｲﾚ ﾚ /ム―７
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| ／:::::::::ﾐ_ ─ ＿ ／'〃 / // /' // ,ｲ,ｲ ,ｲ
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＜ .＞ |三二ニニ＞＜|::::::/777､::::::|:::: |´}:|∨:::::::::::::::≧=‐' ∨
.＞ /≧ｓ＜::: |:::: | |:::/|///||ﾄ､::i!::::ｒ≦ヽ::::::::|:::::::',￣| ',
＜ ､／／:::::/::::::::|:::: | }:/≧ｚ≦ ﾚヽ:|_j} }〉::::/::::::∧／ ', 新選組と同じ天然理心流の
￣フ::::/:::::::::从:::| }´// ｀ `冖:::／。ｓ≦ ／
､_／:::::/::::::／|ﾊ::::|:ﾍ / ＿ 。ｓ≦/ | ／
／:::::::|::/:::／::::/ｚｚｚｚｚｚｚｚ ｀／二ﾆﾆ/ .| ／ 免許皆伝だぜ？
／::::＞´i! ／::/::/ﾆVニニﾆ／／￣￣￣￣/￣￣7＼ .／
. /::／::::::::::|::::::::/::/ﾆﾆ二／ﾆ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:/:i:i:i:〉´
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}从／二＼{´二／ﾆ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:／:i:i:／|| .＼
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. /ニニ/ニニニ二二＼＼:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:／ ＼ L∥＿_ ∨
／ニニニニニニﾆ/ﾆﾆ/.＼＼:i／:i:i:i／ ∧∥::::::::::＞＜} }
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中島親子は刀を手に、敵兵数名と渡り合う。
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､ .|， | l ｌ| // / / ,> ,./″ ／ .／
ﾘ､ .|.ｌ .| ! | .// / /.〃 .rﾘ .,, |/ ／ ／
ｌヽ .l ｌ | l l| // / | l/ ,ﾉ./ ,,ﾉﾝン゛ ／
｀ｭ､ ＼, .ｌ.ヽ .! ｌ.! l | .// / / / ./ ., 'ﾞ,iｼ'゛ ／ ._..v
ﾞ'ﾐ'-、 .ﾞ.ｌ､、 .ｌ, ヽ .ｌ ﾞト ! |// / / / l ,///″/`l ／ _..-'ソ゛
.ヽ. ＼ .ヽ''､, .ｌ ヽ.! .゛ l // / /./ l, ,､. l |/ 〉 ／.,..-'" ／
ヽ ｀'-、.ヽ .＼ .ｌ ﾞ.ｌl, | .// / 〃 ,i ,l | l |ﾚ' ,.;;シ'" ,／゛
ヽ .｀'-,ヽ ｀'- ｌ .'1. |// / ,! L.-ヾi=,'r!'´ ,, '"
、 .ヽ. ｀'ヽ、 ｀' // / _,.-'´ _, - '_´" ,／゛ _,,．
ﾞﾐ､,ヽ // /| |_,.- '´| L-'´_|ﾞ.. -'''ﾆゞ＿
｀'ﾐ''ゝ // /l | ,.-'´ ,.-'"“´._,, =!二｀-゛
ﾞ'-.、 // / | |,.- '´| | ／>"゛
.''｀-ﾆ,￣￣￣￣ // /| ｌ | |,i ／ r´ __-'“゛
｀ﾞ'ﾆﾆr. // /. | ｌ | く／Ll ／／ﾞ二二ﾆﾆﾆ＝=─
＿,, ---ｰ'''''"ﾞ´ r‐/＼,/ | ｌ | 二二ﾚ'!_l二＝＝＝===────
────―--＿＿＿__ 〉＼.,/､ | ｌ | ／|二二二二＝＝＝＝＝────
───=＝＝二二二 /≧ーｭ' | ｌ | ﾞく￣￣￣／／ ＿＿ _
. ￣───フ′ /三三/ | ｌ | ＼ ／ ｨ' ／＿＿ノ ／丿
く／レ ／ ／
,____,. - '´ ／
/＿＿__,／
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ヽ~~￣￣￣￣ ,二 |
ヽ／ヽ＿,,-''川川 |
,イベ, i 川 | ／ヽ ） |
i''''-,,,_＼ ／_,,,,,-ｯ'-i
{≡ '''二'''≡ ,ｲi ）
ヽ≡;ノl lヽ≡ノ i i ヲ チィッ、けっこうやりやがる！
iヽ ｃUっ ｒ l ﾚ |
.i ｒ==≡=='''ヽ 人 |
i L二ｴ二,,フ/ i | こっちに加勢を！
| u 平 / i |
L＿＿＿ /__,-''',''ヽ、
＼__,,-''' ／ ≡ヽ
K~ ／≡≡≡≡ヽ
|ii入/ ≡≡≡≡≡ヽ
|/／≡,,-'''≡~ヽ、≡ヽ
／: : : : : : : : : : : : : :ｨﾍヽ.
／:／: ,ィ/´￣￣｀ﾞi:iﾞ`ﾍ: : : :ヽ.
／ :./: ／// i:i ヾ: : : : :ヽ.
/: :i:./: ﾑ // ,〟 ,i:i ヾ: : : : : :',
/: : i/: ﾉ;;j i::i.,,,ゞ､､ i i:i i;: : : :: ､:,
,': : :i:i:./ｒ,>i l;l i'/i' るゝ､ﾍ.l:l ｿ: : : :', ',
i: : : i:/} / i:i r'￣￣´ﾞ ､l:l 彡: : : : | i
|: : : i l{ 〈 ,,i ﾘ ）l:l ｲ,ﾘ: : : : l i バカが！
|: : : i i zヽ｀ ヽ ､ ｨ´ l:l } ノ: : : : :l
| : : : } ｨｱ==ﾆゝ、 ヽ l:l ン: : : : :,'
|: : : : i ィヽ ゝ i / l: : : :./ 何を律儀に斬り合う必要がある！
|: : : : i i ﾉ __ｿ /: : : /
|: : : : ゝ‐===-──''´￣´ /,ｲ: :/
|ヽ: : : :ﾄ; : : i} r' ／／ , ｲi: ノ
ヽヽ: : :l ; : : lゝ,' ｿ rｲ
ヽ; : :l ヾ, -;i / , -‐''´i､
ゞ -/ i }. /_,,-" ﾘ ＼
／;;;∧ ｱ r''"´ /;;;;;;;;;;;ヽ.
,, ,,／;;;;;;;;i ヽ/ i iヽ. /;;;;;;;,､;;;;;;;;;/ﾘ､
r '二/;i;, ﾍ;;;;;;;;;;;iヾ/ i i i ／;;;;;;;/､ヽ;;;/リ;;;ヽ.
＼__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__／
≫ ≪
≪ 撃ち殺せばいいまでだ！ どけ！ ≫
≫ ≪
／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒＼
/＿＿＿＿＿＿＿〃―――, ‐､
./ r ――― /, . ∧ i＿＿＿＿＿＿＿＿＿
/ .| / / / ./ { i , 《 i j
| | / / / / ゝ ∨ l￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＞──､ r‐､＿
＿＿r ―――――‐ ､{ ｀ー――｀ ' └──‐' r──､| ＼ |
￣￣￣￣￣￣￣∧ ヽ j r-z _ く￣￣＼ / ／ |/ . ヽ!
＿＿＿＿＿＿＿＿ゝ＿ゝ _ ,ィ￣￣￣￣|￣|ー ‐| |-､ ￣二二_／ r─､
::::::::::::i:::::ﾊ.ー―l＜〈＿＿＿r ＝r ―――r―――‐ｧ,ｲ＿ ∠´＿＿＿／| く＿
::::::::::::l::::::::i＝＝{＝＝＝＝＝{ {二二二〈/＿＿＿/ { {二二二二二二］ ∠二_ ￣ヽ
::::::::::::l::::::∧二/ゝ二二, - ー ､-､_ 二二二二二二二ソ￣ ｀} /´フ_／
::::::::::∧::::::∧.￣￣ ／ ｰ ､-､ヽ| | /::::::r' ヽｿ _ | ,/
::::::::::::∧:::::::::ヽ ／. ー-ヽ〉≦三三三〈二二〉三三≧=ﾉl〉＿ r─､ }/
ー ≦二二二二二ヽ＿＿＿r ー―――――――､, イ _ﾉ _/ !ﾊ f´￣＼／ _/ r‐ ､
´＿＿＿＿＿＿__| r＝＝＝|＿＿＿＿＿＿＿＿i_{￣￣￣/ |r'i ＞ <´ ／ _{
＝＝＝＝＝} .|二二二二| ＿__r ――― ､＞――― ､〃二ヽ ＜´ /＼ └'´ ／
＝＝＝＝＝}＿__ ￣￣￣￣ / .|´￣￣￣/ ∧三三_二二二二］`ー' ／ く
二二二二二二二|〇⊂ニニニ⊃|＿＿|＿＿＿_{ー―――‐〈 l´￣＿＿,､ ／ {￣ヽ ＼
￣￣￣ヽ￣ ＞ ー ―― ― -- ､￣| |二r ､〃ヽ｀ヽ, - ､＿_.∨≦二二r'ﾘ} ￣￣ ＼ ＼
― ―,-､i} 〃 _ ノ .＿ _ﾉ .| |::::::ヽ_ヽ __ヽ_ﾉヽ_,ｲ＝＝｛三|￣ ＼_{
::::::::::::i i￣ {ヽ二二二ノ:::::::::::::::/≦二二二〈三ｿ二/
::::::::::::l l ,ｲ:::::::::｀ ＜:::::::::, ィ:::::::::{-' }:::::|::::|::ﾊ
／ ､
{ ヽ
. }
{ /
_-ﾆ} / /
,..:＜三八 ｀ﾞ''ー- ＿ ／ ／ヽ
,,..:＜三三三三ニ=- _ ,,.. -―--≦〔: : !: :ヽ
r≦三三三三三ニ＝＝― -- ､ ＿＿＿＿ ,,.. -=≦: : :i: : : : : : ',:ﾍ: : |: : :',
|: : {: : :!: : : |: : |: | |: ﾊ: : : : : : }〆ﾍ: ﾄ､: :.',: : :.',: ',: :| : : ', （フン、一拠点の将相手に
|: :ハ: :|: : : |: : |: { j/ V: : : : :.|斗孑七',: :ﾄ. : :.i: :',: }: : : ', 寄ってたかって飛び道具かい）
ノ|: :{: :',: :,: :.:.|: : |Nf笊ミx V: : :.:.|ｨf笊爪ミV: ﾊ: :|: :.|/:ﾊ＼:,
∠: : ﾊ: !: :＼:',: :.|: : i八.Vﾘﾉ ヽﾄ､: :! Vzｿ ｿ|: : :}:∧: |: : { }:
ノ: : :ﾍ{: }从:＼:{: N:｀ ｀T´ ´ ＼! ｀¨ ´ |: : j/ : : !: : ! ﾘ （手柄首も何も無く
-= : : : : : : : : :j: : : : : :ﾊ. ! .j | : : ; : : :; : , / 誰が誰を殺したか分からなくても
￣ア: ´: :.j／: /: : : ゝ. u .ｨj: : /: : :/: / 構わない戦場、ね）
ノ: : : : :/: : V: : /!: }/ ＞ . ´ ｀ .イ/: : /:/ :/: /
､＿ ,,.. -=: :´／ヽ~ヽ≦//!: /-|/}ニ --≧. ＿ .≦--= |: :/j/- ､∠
,イニニ',ニV//,j///j/ﾊ//=-- __ }-- =≦//{://///∧fヽ__
,. -―‐- 、
． ´ ＼
／ 〉
/ /＼
/ ／: : : :ヽ
. } ／/∨l: : |:/
|ﾊ､＿＿＿. -=≦／≧-|: :.ｲ
/ |: :＼ニニニニ=イ////}}乂:∧:、
.／: : |: : : :≧=≦´: : | |.≧=-ﾘ::Ⅵ 乂_ （いや、それに文句垂れるやつが
／ イ: :|: :/ : :|: :|: : : : :Ⅳ / (⌒) 古臭いだけだな）
＿彡" / : j /: : : |: :ﾊﾊ: : :八 r― /:| 三 ⌒)
／: : :j/: : /: |:/ﾆ|: ＼:|_/:≧=ｲ|.ﾘ ( _ﾉ¨
／: : ／: : : /: : /ニ从＼ゝﾆ:ｲ ﾘ （色々なものが失われ
_彡／:/: :／ /: : /ニニニニ∨ﾆﾑ 代わりに色々なものを
/ : /: :// /: ／ニニニニﾆﾑ＼ﾆﾑ 得る時代が来るんだろうが……）
/: :/:／/／:/ニニニニニﾆﾆﾑﾆ＼=〉
从//: : : : : /|ニ／ ＿＿_ Vﾑﾆﾆﾊ
ﾚ |/|: : ／V=|〃ニニニニニﾆﾆﾑ_/ ',
/ .|: ∧ﾆ仁|ニﾆ／ ＿＿＿＿｀ﾑ }
|://∧ニ|=／／ニニニニニﾆ} |
／ }_
/: : : .
/ ／: : : : : :＼
/ ／ : : : ヽ : : : : ヽ
′ ィ : : : : : : : : ', : : : : : .
i ＿_,,.. ィ:〔 : : : : : : i: : : : : :', : : : : : :
{ __ -= ニニ.／!: : : : : : : : :.:|: : : : : : !: : : : : :
ゝ--=≦ニニニニﾆ／: : | : : : : : : : : :.| : : : : : | : : : : : :
_ ﾉヽ ./ニニニニニニﾆ／: : : : ﾄ. : : : : : : : :.:| : : : : : | : : : : : :
{/ﾊ j//} /ニニニ ==---.ィ: : : : : :.:.| ﾍ : : : : : : : | : : : : : | : :γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
.∨/∨//jン:｀７: /: : : : : :/ ',: : :i : : : |彡ﾍ: : : : : : :! : : : : :.| .＜ 俺みたいなやつは住みにくい時代らしい |
∨/V/ﾊ: :,,ィ=ミx: :/: : /｀ヽ. ',: : ', : : :!'´￣ヽﾄ.: : : ; : : : : : :! : : ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
∨/V/}//-ﾍ//V|: :/≧x彡ﾍ: : ',: : : . , -- ＼/ : : : : : ; : : : : : : :
∨ﾊ/|///{ .ゞ.くj:/ニﾆﾆ}} .ﾍ: :',: : :',,ィff示笏≧: : : : :/ : : : : : : :
,. :ﾏ.Ⅵ///∨//ミx ニﾆ.ﾘ ﾍ{＼: :', 匁ｚツj/ : : : /: :i : : : : : :
／: : ::ヾ: {//,ｲ/,久-≦ニ彡 j ヾ! /: :／!: : :/: : :| : : : : : :
__ -=彡: :／: : :＼/{/////乂__ ﾉ /:／ ; : / |: : :{ : : : : : : γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
--== : : : : : : :.／: : :／: : :＼////////≧=- ､＿ /ｲ /: /__.ﾍ: : | : : : : : : ＜ ――――アバヨ .|
￣￣ /: : :／ : : : : : : :＼///////////＼ w ） ＿__./:ｲニﾊ: ',: :{: : : : : : ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
./: : :/: : : : : : :___ : : :〉ニ＝== --- 彡y'z´≦ニニ /ｲニニニﾊ: !_ノ乂_
/: : :/: : : : : -=fニ!ミx}三ニﾆ= -彡イ { {ニニニニニニニニ 」八{≦ニニ
,: : : : :,.. ≦ニニ|ニ|ニﾑニ=＞ ´ /ﾆ! | |ニニニニニニニ ／ニニニニニ
|,.. ≦ニニニﾆﾆ|ニ|:::/'"´ /ニ.|｜|ニニニニ-=≦／ニニニ／ ヽニ
,..ィ ｆ| |ニニ（O）ニニ!ニ/ /ﾆニ|｜|-=≦ニニニ／ニニﾆﾆ,ｲ: : /∧ﾆ
／ニニ| |ニニ 中ニニ.|ﾆ.: /ニニ彡ニニニニﾆ／ニニニニ/: : :.//: :.Ⅵ
／ニニニ| |ニニ }{ ニニ／ /ニニニニニニニ／ニニニニﾆ/: : :.//: : :∧
ニニニニ| |ニﾆ乂从乂.ｲ ./-= ≦ニニニニ／ニニニニニ/: : ／ｲ: ／∨
ニニニニ{ {ニニニﾆ／ _-ニニニニニニニ／ニニニニニﾆ/==彡.: ／ ∨
ニニニニ', ',ニニﾆ/ _-ニニニニニニﾆニ／ニニニニニニ/}ー― ´ ∨
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/¨７ ＿ ＿ i ;’
. / / / /¨７ /¨７ --=≠ﾞ ＼､ﾉしｨ ’ | ' ’
/ ≠---' / / / / ＼ミ ＿＿_ つ て 丶 | / ／
z---ｧ / / 仁二７ / / ル=- ￣￣｀Ｙ＾＼ ＼、ﾉし;/／
/ ／>‐'―' / / ＝-- ―－＝ て＿_＿
./ <／:::... 仁二二__/ -== ゝ、 （´￣￣
::::.... ＿＿＿＿＿＿＿ 三 ／/ Ｙ⌒｀＼
＝＝f＝ｵ＿＿厂￣￣￣￣￣￣￣|r────! i ;’
＿＿二＿＿＿＿＿＿＿＿＿r:┬┴＝＝---｛ | ' ’
zzzzヵ o /__/ ＿.L＿＿__zx=" 丶 | / ／
──┬/¨７──┬───ヵ 厂￣￣ ７ ＼、ﾉし;/／
ー---/ / /¨７¨７ー―.､ / { ＜ ―－＝ て＿_＿
_./ / / / /＿＿_ノ_/ :| /７/Z7 ゝ、 （´￣￣
..／/ / / / /二二二二.....」 / ,二7 [] 〃 ／/ Ｙ⌒｀＼
./ 二二二７ 仁二７ ／> /_/ ===" ' / ．
../ / ､＝ｫ ／／───‐┐ --＝三z 、 1 ’
:' / ＿___ノ＿＿__.<／＿＿＿＿＿.!二二二! =- ` ＼､ﾉし'／ ，'
__/ )::::::::::::::::::::￣￣７:::/::::::｛｝:-------| -- ＿） て_
_. -=二ヱ... L__::::::::::::::r‐ェ==ミ;:::r‐┴───┘=-- つ、 (´
＝＝＝==" ＿＿_）::::::/ﾑ(_;_）__ﾉ::|────┬──┐ ／＾Ｙ⌒＼
／ ／:::::::::::::::::::ム〜三三壬---r--r-:「三三三l ’ |
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.. /⌒i /⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
_,,..､ .| / ,..-､ .. /⌒i (:::::::::::::::!' (::::::)
l l | /´ l,､_ノ _,,..､ .| / ,..-､ ヽ::::::::';''' ''`` 。
| i' '´_,,、 l l | /´ l,､_ノ τ'::/ .;:
.| し''´ 」 | i' '´_,,、 )/
.| ,,.-''´ . ..| し''´ 」 。 ' 、 ;: 。
| .| . | ,,.-''´ `'''`~''・
..l､_ﾉ | .| ,､ r‐'ｌ .r､、 ...f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、
く＼.＼＼（＼ ..l､_ﾉ ﾞl.| ﾞl / lﾞ ,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::)
く＼＼＼,} Ｙ | │ ﾞl | |/ lﾞ !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ
＼ヽ' /_ ﾞl,,ﾉ '"│ / .゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
く`一' /∨＼ .lﾞ lﾞ ,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` `
｀￣¨丶､＿,／ //`ー⊥∠⌒＼ ヽ ＼,lﾞ...π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ
／ ___,ノ厶ﾆヽ. ｜ ):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '`
＜ ＿|＼_／r─＜９ク ｎ＼ |...τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
) 二｀T￢=ﾆニ二辷|_} ｝ /_＿＿(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ
- ＜ ｀〈￣￣￣´ .::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
) `
／^⌒`Y´^＼ '´⌒`Y´⌒`
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┃
中島三郎助――――戦死。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その隣に、息子二人の遺骸も並んだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
「|
;=))::. ,,='‐;;;;''-､:: .| l r ｎ
,,-'ﾞﾞ ,)':: ｌ;;ﾞﾞ;;;;;''''/;;ヽ:: | l |_| l
,ノ;;;／:: ,,,..'.ゞ-'`,;;;;;;;,-‐,/:::.} l ヽ└' ＿「ｌ「Ｌ. _
.,-'＿ﾑ,,,,,--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<;;:: ´ | lヽ ＼ └‐┐i r‐┘ ○ ○
'-:::::;;;;;;;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"`l::: .＿__ | ｌ ヽﾉ L| |
<:少 .￣`ｙ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ__ _圭心, .|_j └‐'
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.‐ｭ,,;;;;;;;;;;;;;`-'--,i';_.,
__........_.,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::: ￣"‐―--―.'-,,_彡
,.......xｭｮｮｭｭ.、,....ｨ升圭 .r';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::: 少 ＿ ,/'￣''ヽ､
`寸圭圭圭} 寸圭 ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'i:::圭K._ { r ｀ー-＝´￣ ｀ヽ ＿_
｀¨¨¨¨´ ,佳圭 .／￣ヽ､;;;;;;;;;;;;;;;;'i:::..圭圭} __ __,,,==＝＝==' / ｀ヽ ＼:::::ヾ
{少r:ゞミ ／;;;;;;;;;;;;;／"ｌ￣￣|:::¨¨¨´ {iiiii｀;;ー‐==＝ニ´ .r‐==〈 ｀ヽ .ゝ-､}
{圭 .／;;;;;;;;;;;;／:: .|;;;;;;;;;;|::: ゝ､iiiiiiiiiヽ_＿__,,,..==-‐''´￣￣￣｀Y / {λ}_},}}
.／;;;;;;:;;;_-":: |;;;;;;;;;;|:: ー‐ ' /==-v′:::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
. l;;;;;;;:ｒ"":: ヽ;;;;;;;'i::: （￣:::::::::::::::::::::::::::::::/iiiiiiiiiii}:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ー- 、
..|;;;;;;;|::: ヽ;;;;;;'i::: ..`ー､:::::::::::::::::::::::::::::〉iiiiiiiii/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::と_
.,|;;;;;;;|::: ヽ;;;;;;'i::: ゝ :::::::::::::::::::::::::ゝ==ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｀:::、
.,ｌ;;;;;;ｌ':: ヽ;;;;ヽ::: ｛.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j
. r';;;,;/:: ヽlllヽ::: ｀￣￣ ¨´ ﾟ゜ ￣ 廴::::::::::::ー'''''':::::￣::::::::;;;;;￣
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┃
戦闘時間、わずか一時間で
千代ヶ岡陣屋は陥落。
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,_:::....::::::........ （ ... ..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........ . .::::::... ....:::::::::
: ﾞﾞ"'ｰ-､,, ..::::） ﾉ::::::........ . .::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........ （ ::::::::
: : : : : : : ｀（（ ,,,;）..::::::::::::::::....::::::........ . .::::::（;;､(,,, 、::::::....::::::..） ﾉ:::::... ....:::::::::
: : : : : : : : ） ﾉ ､.. .. . ... .::::.. . . .:: : ,,） ( :::: :: （（ ,,,;） :... . .:::: .. .
: : : : : : : : （ _ ⌒) `ｰ（ .. .. . ... ..（ ( ,;;. .. ｀⌒） ﾉ .. .. . ... ... ..::. .. . .
: : : : : 、:（ ( : :） ﾉ ... .. .. . ヽヽ ,,ﾉ .. ..::. .（ _ ⌒) . .. .: :::.. ... .. .. . ... .
~~^^;:;:'',,,,.....=) ﾉ-;;;;;~~^（（ ,,,;）^^~~~~~^^"'''~） ）) ^^'',,~~~~~（ ( ''~~^^~~~^
"^ )ﾉ ） ﾉ .,"'`',（ （,, （ ''.,,.....=) ﾉ-':
⊂（ ﾟДﾟ.;..'.'';;;" ;..,"'`（ _ ⌒) -- ﾉ､,,,,,,,_.,"'`',:' "^ )ﾉ :',:'':（
（ ( ＿_;:;（（ ,,,;） .'';;;" ） ﾉ
∩∩'',,.....=) ﾉ-二（,,ﾟロﾟ） ﾉ '' "'''.''" ': '"'"' （（ ,,,;）
:⊂／ ／`:"^ )ﾉ （ _ ⌒) '':'`::':'::',:'':） ﾉ
（｡ロ｡ ）二⊃ .'';;;" ' （ ( （ _ ⌒)
,,.....=) ﾉ- . ∩ （ (
;'"'"''::',:＿＿＿ '':'`::':'::',:'':';:;.. :'"'`,"^ )ﾉ ⊂⌒（｡Д｡ ）⊃ ,,.....=) ﾉ-
（｡Д｡ ）二二⊃ "'''. ..'';;;" ∪ ::'::',:' "^ )ﾉ
∨∨"'"''"'"' " ⊂;(ﾞ;;0ﾞ#),,,'；;:'::', :'::' .'';;;"
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┃
だが榎本軍の死者は四十二名で、
戦死者の割合で言うなら、箱館戦争で
最も苛烈な戦闘となった。
┃
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┃
さらに戦後、壮絶な死を遂げた中島親子を悼み、
函館の一部地域が、その名を地名とした。
┃
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,.､
† ,.ィ´＾ ＼
|| ＿rt_r七／ ＼
,ﾊ 「「」,,..七斗≦/} ,.､-
/＾ﾍ ＿rt七斗≦'/'//// ／//
_|-_-|_斗f七I「////////// ／////
|／¨/////////////斗rュ ,癶77777i{//
| ///////斗f七I「:l￣| ||ﾚ'//∨///,'i{//
＿ |__/斗ｬ七I.「|│| |_| :| :ﾚ'/ﾛ//∧/ﾛ//i{//
rzzz|::::lzzz:|^||//||_| L!└'_,,..斗ｧ'/////斗=rttttttt
|::.-┴┴r:‐l_,|lzz,|-‐'灯ﾞ| |│l-‐=_二 -ｭ | |,, |
＿,.ィ癶 ＿_rtァ'´/. v--‐| |/_,||//|:|ｌ| |::| |_|└ |: | | | | l:| | |_| :|
／､,....二二７￣ l/＿/-ｧ┌┌/ |_|lzz,| └=ｱ⌒ヽ::|: |└''"~￣ .:|￣ |─
＿__∠二二二',‐‐／‐(;';';';';';';';';'/_[]___/___|」「」/＿,,..../‐‐:r:||//| | |'´;';';';';';';)|: |＿,,. -‐‐|‐‐┐|
-=ミ γ´∠「」「」「」「l／「ｌ|_|￣);';';';';';';';'; |「ｌ「ｌ「|[] /「l 「ｌ 「ｌ 「ｌ |‐‐‐| |lzz,| __て;';';';';';'; |: | :| | | | l | :|| | ||│
./:.:.:.:.:.:.:.:.:.)＿f^灯|／∩∩∩/::::/::ｉ|_| て;';';';';';';' ;' | | /zzzzzzzzz/|¨¨¨'''||//| |_| };';';';';';' ;';' | :|_|_| |_l_| :||_|_||│
(:.:.:.:.:.:γ´:.;:.;:.;: :.;: |「ｌ|竺竺「lﾆﾆ|「「l|_|｀Y;';';';';';';';';';'|广￣￣ :)[] [] [] []ｉ::| |lzz,|..-‐{;';';';';' ;';';';'| ＿ ＿ |＿＿|＿
､:.:.:.:.乂:.;:.;:.;:.;:.;ノ|「ｉ|」幵γ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ::| ﾉ;';';';';';';';';';';'{:::::::: ::::: (====r====| ||//| 「| {;';';';';';';';';' | :| | | | l | :| |~ |
二幵二二二二二ﾆ=-|_「」:.;:.;:.;:.;:.;:.;:.;:| ｀`YYｰ=彡乂-‐〜::);';';';');'|＿___|,;ﾞ;ﾞ;)´￣ ヽ／＾ヽ;';';';';'; ';| :| | | | l | :| |::│
|:::| ￣⌒＾^'''」_:|- ..,,__￣￣￣￣￣￣￣＾^''＝─乂;';';'(;';';';'(;';';';';';';';');';'(:.;:.;:.;／;';';';';';'(;';';';';';';'|: ￣ ￣ :| └┘
￣⌒＾^'=- ..,,_ ￣￣￣￣{;';';';';';';';';')'´:ﾞ:ﾞ:ﾞ}二二二二二二二
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┃
今も残る「中島町」である。
┃
───━━━━━━━━━━┛
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┃
ペリー来航に応対し、
幕末の始まりに立ち合った人物は、
┃
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´￣￣ ー ､
＞ ´ ,. - : : : : =-- __
／ ..イ: : : : : : : : : : : : : : : : :＞= 一
./ ／: :.＼ : : : : : : : : : : : : : : ＜＼
/ /: : : : : : ＼ : : : : :＼: : : : : : : : `:.＜
′ /: : ',: : : : : ', ＼: : ノ: :＼: : : : : : : : : : ー――ｧ
i 〃: i: : ＼: : : : ',孑.z≧=: : :＼: : : : : : : : : : :＜´
{. ＿ ノ/: : :|乂: : ＼: : :ィ´ ﾏ炒'´∨: : : : : : : :｀￣￣: : . ＿
j////: : : : |f//＼: : : : : ＼¨´ ∨:{Y⌒i : : : : : : : : :＜￣
//／}: {: : : :|{///ﾂj｀￣ ー ` V!Kﾉ/ : : : : : : : : : : :＼
/／//ﾊ:ヽN: :∨彡 ｀ 八.ィ : : : : : : : : : : _:_ : :＼
{{/////ﾍ: : : : : :乂___ _＿ / : : : : : : : : : : : : : : : :＼￣｀
`''ー ⌒＼: :｀ ⌒ヾ （_ .ィ´ ｲ { : : : : : : : : : : : : : : : :_: :＼
＼: : : : :＼ ／ V: : : : : : : : --ｧ=≦ ..__
＼ト: : : ＼ー ≦.=＝＝=ミ=≦彡ニニニニニﾆ＞､
｀＞≦ﾏﾊニニニ＞ ´ニニニニニニ＞ ´f ＼
〈ニﾆニ}.}.}ﾆ＞ ´ニニニニニニ＞ ７/ / ､
＿ }ニﾆニ|.|／r-＜ニニニニ＞ ´ // / ′ ＼
乂ニニア＞彡ﾆﾆ＼ - ｀ '' =-＜ ＞ 彡 / ./ ＼
,..z≦ﾆニ}／ニニ==- r.彡⌒: : : : : : : `:＜ __ ／ / ＼
,..z≦ニニニ／ニニニニニく.ノ´: : : : : : : : : : 〃´: : ∨ { ／ X
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幕末最後の戦で、逝った。
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千代ヶ岡陣屋から五稜郭までの距離は、
わずか十町（一ｋｍ少々）。
┃
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＞≦三ﾑ
＿＿＿＿＿＿＿＿}{ ＞≦ﾆ＜ 寸ﾑ
|三三三三三三三三}{三＞ ＞＜ハ Vﾑ
|三| r──ｧ＿＿＿＿＿/ .V Vﾑ
|三| | r ' Vﾑ
|三| ｀7 V Vﾑ
|三艾 / V ＜≧ｭ，
.ﾉ三圦 ./ 仝仝仝仝 V ‘＜≧ｭ，
／三艾 / 巛巛巛]仝 ｰ── ､ ‘＜≧ｭ｡
／三／ __/ 乂 寸ﾆ}
／三／ ／ ／⌒寸＞' r≦ﾆノ
.／三／ ∠＿＿彡 ￣￣￣ ＼ ／ rｭ｡_ ,r≦三＞‘
.ｲ三∠＿ ＼ ／ /三三＞‘
人三三三三≧=ー─≦..//____ / ∧ r≦三＞‘
｀¨''＜三三三三//ﾆﾆ7 .| | }三V
|三| 寸三＼ ＼ ／ .／三7
|三| 寸三＼ ＼／ .／三／
|三| _｡＜三＼三＼ ／三／
|三|＜三＞‘ ＼三＼／三／
＼＞‘ ＼三三／
＼／
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┃
千代ヶ岡陣屋が攻撃され、
陥落する一部始終は、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
γ ⌒ ⌒ ｀ヘ
イ,,,, "" ⌒ ヾ ヾ
/゛゛゛( ⌒ . . ,, ヽ,,'' ..ノ ）ヽ
( 、、 、 ’'', . . ノ ヾ ）
.................ゞ (. . .,,,゛゛゛゛ノ. .ノ ) ,,.ノ........... ........
:::::::::::::::::::::（ ノ( ^ゝ、、ゝ..,,,,, ,'ソノ ) .ソ::::::::::::::.......::::::
＿ ＿ ＿::::::::::.:::::（、;''Y ,,ノ.ノ ,,,^ ^,,,;;;ノ）::::::::::::..:::::::::
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明け方前といえども、はっきりと見えた。
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ヽ .: : : : : : : :/. : : : : : / 三ミヽ彡三ﾐヽ: : : : : : : : ::!: : : : : :ヽ: : : :`ｰ---イ
＼: : : : ::/: : : : : : / ´ ￣￣￣￣￣｀ヽ: : : : : : : ::!: : : : : : : :＼.:.:.:.:.:.:.∠
ヽ _＿＞-イ: : : : : :.:/ ＿ ..',: : : : : : ::l＼: : : : : : : : ＼:::::／
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././: : : : :.∧ 二ヽ ｀¨¨¨ ,＞=そ1: : : : :.l＼|:.:.:.:.:.: : : : : : : : :＼
/:/: : : : : /: ﾊ Y心ヽ ｨｲ 千rﾃ11: : l:l : ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.::::::::::／ 千代ヶ岡陣屋が……！
/:/1: : : : /l:/: ﾊ.廴ｿ ヽ弋辷ｿﾉ.:.:.:.l:l::::l ):.:.:.:.:.:.: : : ＼￣
／|/: l: : : :/:.:l: :/ 1 l.:.:.://.:.:レ': :.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : ＼
￣|:/ l: : : l: :::l:::l _人 ヽ u l.:.://.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : :／
l: : : l: :::l:::l::::ノ ヽ ﾏ ￣｀ヽ /::/.::::::::/.:.:.:.ヽ ￣ ￣ ￣
l: : : l: :::l:::l l＼ ヽ ＿ノ , ｲ::/.:::/l:/:::::::::::::::＼
＼: l: :::lヽ! ノ:: : > _,. ィ´ //.:::/ﾆﾆ7⌒ヽ::::::::::＼
＼: :l ￣ 「V //.::77／.::::::::〈 ￣￣
／.::::::ヽl.:::::::::::::`ｰ---1::l//.:::://.:.::::,. -┴……‐- ､
/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:://.::://.:, ィ´. :.:.:.::::::::::::::::::::::::::`ヽ
/.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::://:::: //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
【 松平太郎 】
〃.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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..j' .|.:.:.:.:.:.ﾏ|.:.:.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:/=//､_}.:./.:.:./.:.:.:/ .}.:.:.:.:./.:.:.:/.:.:.:.:../.:.:|.:.:{.: : ／: : : : :
|.:.:.:.:.:.:}|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/-// ＞:/.:.:./ }.:./ , '.:.:／./}.:ｿ.:.:.:.:.:.′.:ﾊ:.:|／: : : : : : : 中島さん……っっ！！
|ﾊ.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:仆 '、u/:/}.:.:/ ｲ./'/.:.:ィ.:.:.//./_}.:.:.:.:/.:.:/ } .1: : : : : : : : :
ヽ}.:小 .:',:ﾄ､:.:.:.|.:.:.:代芝ソ外z |.:ｲ/.:/ /.:∠}.:./´}ﾑ '.:.:.:.:.′/ /／ : : ― 二
_ﾉ ハ ヽ{ :.:.{.:.:.{ ¨¨¨｀ U.|ﾊ.:./ /.:/ｫﾀ丞ｱ.:.:.′.:./.:.; ′´: ／／￣: : : : :
ﾊ ハ u.|.:.:.:ﾄ:.:{ u }/彡ｲ ｀＾¨´.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : :
ﾊヽ_ ヽﾍ ﾊvﾊ U ´ .{ U／}.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :
V T ‐‐ﾏ ﾄ ヾ rｪ､＿_ ‐_' イ: : /.:.:/.:.:.イ.:/ー――――――――
ﾊ / | vﾊヽ ー‐ '_ -‐´: : : : :/.:.:/.／/／
. ﾊ / .| } vﾊ ｀ ｰ ´: : : : : : : :／ﾊ/／ ./´
∨ 1 / ヾ./ ./: : : : : : : :／ _ノ
/ | .′ //i /: : : : : : ／
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そして夜が明けきると、
官軍からの最後通告が届く。
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/⌒ｿ/⌒ヽ、
. / // ..＼ ._,
/ // .｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 /i
/ // ＼,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // ｜
/ // 明日、五稜郭総攻撃を |
. / // .|
/ // . |
/ // 行わせていただく .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾｼ⌒ヽ、 |
.ヾﾆジ ＼ ._,.イ⌒ヽ |
｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 . |
.＼,. _., ､ . .ﾘ
⌒´ ＼._,ノ
. ／: : :／ : : ヽ: : : : : :／: ＼: : : : : : ヽ
,ｲ . :, : : : : : : ∧､: : : / : : : : :`: : : : : : : .ヽ
/. . ../ . /: : : : :'::::', : : /:',: : : : : : i : : ヽ.. . . .ヽ
/. : : /: : /: : : : :,':::::::',: /:::::',. . . . . ..!. . . ::!. . . . .ﾞ、
: : : ;/: : ;' : : : : :l`‐^'7:!'＾'''"!: : : : : :l: : : .::|: : : : : ﾞ、
: : :/!: : :i : : : : :l ｌ:;′ !: : : : : l: : : .:::|:. : : : : :
: /.:{: : : ! : : : ::i! |i l: : : : ::!: : : .::j :!: : : : :
/.:/| : ; :!: : :､::j |! !: : : :!; ;ｨ: ::::!: !:. : : : :
:/:.:.'! ;i: :i,: : .:`l、 ! l: : :jノ'､: : ::!: |:. : :､: :
: : ;ィ/'|: .:i､: :::! ｀''ｰ--' 'ｰ-七7 ヾ:::!: :ｒ''ヽ: ｉ,: いよいよ、ですか
: : ! ｒ=:!: ::lヾ:.lェzｪ、 _,,ｪzェ ヾ: :.!､: ﾘ: :!:
: : '､ 、!: : ', ` /: : | ''/: : : !
: : : ;>､｀ヾ: :､ U /.:イ‐::´:. : : :
: : /'!: : :|＼｀` ´.ｲ:|::::::::::: : : :
／ ,': : : l: :.:`:...、 /二二二二ﾆヽ_.イ:.:.. :!:::::::::::::. : :
/: : : ::|: : : i:.l:::`::ー;----r‐:'':´:|::!: : : |::::::::::::::::. :
/: : : :.:.|: : : :l:|::::::::;ｨ′ ヾ::::::::!:|: : : :|:::::::::::::::::. :
【 大鳥圭介 】
, - ' ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:＼
. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.: ..:｀.､
/:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.: .:/.:.:.:.:. :.:. :. :. : :.:}
/:./.:./ :.:.:./:.:./:.:./:.:. /.:. :./i.:.:. |. l . :l
/:.ｲ:.:.l :.:.,':.:./:.:./:.:. /:.:.: / ﾊ .:..|: |:. :.: : .:.|
//:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. // ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l （中島さんも、土方君も
ノ |:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. // ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{ その他、何百人もがすでに亡くなった）
. ´ |.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､
. {l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ
ヽ ｀|i',:.|:ﾄ ￣￣/´i ￣￣ ７.:/ｲ.:,' （明日になれば俺も
ヽ}.仆､ } /ノ.:./|{ その中に加わるのだろうが……）
_ -）ﾉl.:.｀:.､ ‐ー- , イ:./:./¨｀‐‐ ､
_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠ |ｿi|l￣￣￣７
＼ : : : :´ r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} /
ヽ : : : : (/ /／ | ハl /
＞ : : / / |__／l /`－-- ､_＿__
_ -‐ ´ ∨ : :/ l : : / / i ｀､
/￣ ∨: :l _ |: :/ i |l i ',
| ∨ | （_） _∠´ l | | | ./| /i .l
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| | l|￣l || |l | :| ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
| | l| l || |l |_,| /::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ ＼
| | l|(,０ || || | | l::::::::::::::::::::ﾄ､:::::::::::::::::i:::::::::::､::::::::::::::::::::::::ﾊ
| | ￣ || _,.. -‐''"| || | | l::::::::::::::::::::|ﾊ＼::::::::::::|::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::N
| | || |_,.. -‐''" .:|| | | |::::::::::::::::::八斗气ゝ､:|::::::::::::| )l:::::::::::::::::::| ＼
| | || || | | l::::::::::::::::::ﾘ〈 _≦ﾃｧ Y:::|::::::| ﾉ:::::::::::::::::∧ ＼
| | || || |_| |从::::::::::::ｆ｀ 癶jｿ ｜:ﾊ::::jヘ::::::|:::::::::ﾄ､ﾍ （敵に首を取られるよりは）
| | || |l | :| ﾉ ﾊ::::::::::ﾊ j/ Nﾉ }::∧:ﾄ､:ﾊ ｀＼
| | || |l |_,|/ {＼ﾄ､lﾉ / 刈 }|==＼
| | || ||_,.. -‐''" ｀ヽ､＿ x≠´ '| ∧｀ （腹を切って死のう……）
| | || _,.. -‐''" ｀ー､ ｲ／ xｲ | ∧
| | _||,.. -‐''" ｰ ´ ヾ､ ∧|j _,ﾍ
|_|,. -‐''" }| /／ , -＜ ∧
_,.. -‐''" ||ﾉｆ ／ ／￣ ＞､ﾑ
/´／ ／ｨ´￣￣｀ヾ∧
〃/ /イ/´ ﾍﾍ
/:{ノ /〃/ ゝﾍ
γ Y {{l/ノ }},ﾍ,
{ : ﾉ l|/￣｀ , ｆ ﾍ l
,ｲY l| l | ﾊl
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|:::::|ｰ坏 く l::::::::|::::::::::::::',
|:::::| ｀ l::::::::|:::::::::::::::',
|:::::l:, _ -､ l::::::::|::::::::::::::::',
γ´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ |:::::|:::. /´ -‐ l::::::::|:::::::::::::::::',
＜ 大塚さん | |:::::|::::ﾍ ,. l::::::::|::::::::::::::::::',
ゝ＿＿＿＿＿＿＿__,ノ |:::::|:::l::::::>､ ,. ＜ .l::::::::|:::::::::::::::::::',
|:::::|:::::l::::::l:::＞-＜ , -|:::::: |:::::::::::::::::::::',
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,. ＜|:::::| V彡' | l _,. |::::::::| ./ ﾞ
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【 彰義隊 大塚霍之丞 】
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／: : : : : : : : : : :!ﾞ､: i: : : iヾ､ :. : : : :ヽ : ＼: : : .:ヽ
／: : : : : : :ｉ. : : : : :|:::ﾞ､ｉ!: : . iヾﾞ､ : : : : : ヽ : i; ＼: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾﾞ:、 : : : : :ﾞ,:. :! : : ＼.:.:ﾞ､
: : . . : : : ! . . ; . : :| |:.!ｌ: : : . .ヾ:ヽ : : : : :! : !. : : : :＼ﾞ.
: . . : : : !: |: : : ﾞ､: ､| .!:| !: : : . .:ヾ:.ﾞ､ : : : : ｌ: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.ﾞ、 !:| ﾞ,:',: : : .:.ﾞ:､:ﾞ:、. : : : l: ! . :.ﾄ, ＼. :
:,' : : : : || l!: : : ｉ :ヽ:.ﾞ､ !| ',:',: : : .:.ﾞ,ﾞ,:ﾞ!､ . : : :|ｉ : : i.i:i､ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :ｉ : :ヽ:ﾞ､ !l i:i'､: : :.:.',ﾞ､',ﾞ､. : :,,斗: :|:.!|ﾞ! :ﾞ,
: i: : :: :.ｆ:|:||:ｉ : ! i!: : : !､ヾ;l ｉ:iヽ: : .:.ﾞ,ヽレィ" |: : :ｒ'ﾌ!|:', :ﾞ, 榎本さんの後を追ってください
: ｌ:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ﾐ､:､ ':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'､ !|: '! :
: :!: : :.:ｌ、!:|.{:!: : ',《ヽ:.ﾞ､ 》ﾞ!＼'ト`ﾍ´;ィ''"´ ,:ﾞ,ｌ: :,' )'ﾌ!! : '!
!: i!: : ::|ヽ!:ﾄl !. : :',ゝ,ヽ:Ｖ' ﾞ, ｀ﾄ、 ヽ: ｉ //:ﾞ :/／/!|: : :'! もし彼が…………
:',:ｌ'､: : |: :l:.!_ﾞヾ. : :ﾞ､、 ヾ､ ′ ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : :
: ﾞ､:.', ::|.:∧:ｉ:ヽﾞヽ..:ﾞ､:、 // :／'.:|::::::;ﾘｌ: : :
; : ﾞ､:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:､ `ヽヽ |: ' '‐'" ｲ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : ｀,':.:|:.!:l.:.ｌ::＼ ／.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::＼ ー――ｰ ／:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :ｌ|.:.:!::::::::::| ヽ ￣ ／ :|::::::::ｌ.:. : : !::::::::::::::::i:
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五稜郭では銃撃・砲弾の盾とするため、
あらゆる部屋の畳が引っぺがされており、
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榎本の部屋も廃墟のような
ひどい有様となっていた。
┃
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その荒れた床の上に、榎本は座り込み、
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ﾚi:::::l/|/|::/{:::::l::∧::ト､::j::::::::ｌ .| ｌ ヽﾉ
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ﾊ:::ﾄ::::::::::::l/ :::::::::::::/:::::::::|､ ＿「ｌ「Ｌ. _
}::ゝ , ｲ:::∧:j └‐┐i r‐┘
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/::::/::::::::＞￣｀'ﾍ_､__ノ:::::::::::::l|
＼＿／ ＼::::::::::/
＼_/
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
服の前をくつろげ、短刀を抜いた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
＼人_从人__从从／
_＿,,,,,_ ＞ ﾁｬｷｯ！ ＜ ｒ‐、
￣ ｀"'ｰ ､,,.__＿＿_ ／Y⌒YW⌒Y⌒W＼ |: |i.γ⌒ヽ／⌒ｰ=ﾆ二ニ
..:.:.:::::::::｛::.:.... ｀￣´ﾉ |: ||（ ＼ ｀￣"￢
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|i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ::|: | i! ||ヽ、
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> ｀ヽ、 _..,,.. |i |:::::::::::::::|: | i! ||/ ＼
＼γ ￣`ヽ,..._＿|i＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|:::::::::::::::|: |___i!／´￣￣｀""''''''
＼ ゝγ￣) ｀￣i｝ ￣￣￣|: |／
` ､ `く ／ |: |にニゝー－― ､._
ヘ ｀>、_ ノヽ-′ !:_! ｀`ヽ
ヽー ′ ￣
､
＿＿＿_ ＼ ＼
｀丶、 ｀ ､ ,.x≦:::一' ￣￣ ｀ ､
＼ ｀丶、 ／ ／ __ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
＼___ ＼ ﾍ ／ ／／ｨ ７´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/ ト､ ＼}､ /{ / / /::/:::::::::::::_ﾑイ＿」L:::/::::/::::::::::::ﾊ
l } ＼/ ∧ /./ /::/::::::/少 /´ｨたぇｧ N:／::::::::::::::::::'.
､ く / ' 、 |:.{ ＿＿ ,ノ::/::::::/|､ _ ニ斗イ::::|￣ ､:::::|
ﾄ､＼ ｀Y ∧ l | 7 ノ{:::／| r==- ､ _ ＞::::::::' . f≧x ､' ､ （さらば、蝦夷地）
- 、＼}7 ､ ＼ ∧ l ﾄ､ /´ﾉ乂,ノl ￣｀ ⌒ ー≦う1 !: : : : : : : :ヾ ､
ゝﾄ 、＼ 丶,＼ ' ､ | l: :＼ / {／:::::| ／ ７´:::! l: : : : : : : :: : : :7
T ＼ ＼ ＼ ､ ＼ﾍ'.: : : ｀ ､ ＿ ７´ノ ､ ──‐一 ´ ／::::::::|｜: : : : : : : : : / （さらば現世……！）
! ｀丶、ー ､ ヾ、 ヽﾍ: : : : : : : : : : -= ≠／ ＞､ '´__￣{{,.イ:::::::|｜ : : : : : : : :/
､ ＼＿ ＞ゝ､ ＞ - ､: : : : : : : : / : /､／}/::/rf─ /::::/::! |: : : : : : : :./
_＼ ､＿＿ ｀ー─ -- 二二二二ニ/:/1_,/:://::lr-/lⅥ{i/./: : : : : : : /
_ /::l ｀ー ＜ ￣￣ }} ───- ＿＿＿＿__ /:/:)_,/:://::/「l __ノ /./: : : : : : : 「
ﾉ::f´::ノ ｀ ー - y 「￣ ､＿＿＿＿〈:〈:/ /:://::/'ﾉ ! ／, ´: : : ＿_ ＜
／::「:::/＿ 「＼ ( } ＿__,. ィ´ 1:l:!/:://::://:::'／ ´ : :, ´ : ￣￣｀丶
/::: /ﾉ:::l:::::ノ ＼::＼ ｀ー＜_,. , ´ --ﾍく ￣i}:::1://::://:／: : : :/ : : : : : : : : : : : '.
. ,′://:::: |, - ─っ 〉::/ ､／: : : : : : Y ￣〈j_ ＞- ´: : : : :./: : : : : : : : : : : : : l
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!_＼:::::::く:::::::::::::::::::::l |: : : :＼ 、￣￣ : : : : : : : : : : : ∠: ＿＿＿: : : : : : /
｀ー- ＼::::::::ﾍ::::::::::::::::::| ノゝ一:／｀丶、 _ : : : : : : : : : : ＿: : : : : : : : : ｀丶 <_
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ミ |＼
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/:. ::｜| || └┼┘｜三二ニニ＝－|｜ : : : :
: : / ｜| || └―┘! :: :ニ≡＝―― - ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
: : : : ────――――┘| || | | :::::::::::::::::: :| | |└――― ＿） （＿＿
: : : : : ￣: : : : ￣￣:.:￣￣￣ :|| | | :::::::::::::::::: :| | :..￣￣￣￣￣ ） 榎本ぉっ！！ （
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ニ≡＝－:: : :| |: : : : : : : : : :￣￣） (￣￣
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::＿三二ニ≡＝－: : : ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ー――――― ―― -: : : : : : : : : : : : : :
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/‐'::/ヽ ｨｚ＞ ｌ/ｒｚ｀ヽｌトｌ |＼ /＼ / | ／/ /
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,::::::::::::ｌ ∧∧ ＼ /
,:::::::::ｌ::ｌｌ .ｧｰ‐ ､ ./_∧::::､ ∠ 早 ま る な っ ！ ！ ＞
,::::::::::l::ｌ::｀､ .!´￣｀l._,.．'''"ミz､::＼ ／＿ ＿ ＼
,:::::::::: l::::::::::＼ .ー‐.-'''"ヽヽヽヾミフ＞ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
,::::::::::::l::::::::::::lz ｰ､//从ヽヽヽヽヽｰ ＜⌒ヽ/／ |/ ＼/ ＼|
,::::::::::: l::::::::::ﾉ V/,///<><ヽ)' ￣ ヽ:::::::::::::: :} }
,:::::::::::::l:::::::/ //ﾉ//､/ /／ ＼二ヽﾉ ﾉ::､
,:::::::::::::l:::::/.．'"ノノ V／ ヽ／／､:::::＼ |＼ /＼ / | ／/ /
,:::::::::::::,,ィ'/ ／// ／ Ｖ::::ヽヽ:::::: ＼ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
,::::ィ≦彡' ／／{ {/ ｌ:::::::::) ):::::::::::: ＼ /
, ⌒ヽ ／、｀ ー‐ ''／ Ｖ ｌ二彡'::::::::::::::::∠ こ の 馬 鹿 者 っ ！ ！ ＞
/ ｀／ ￣￣￣ / ｌ:::::::::::::::::::::::::::::／＿ ＿ ＼
. / ／/ ｌ , ' ￣ ヽ ｌ::::::::::::::::::::::::::::￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
ｌ ／ ｜ , ' ´ ｀ ヽ ,ｒｚ、, ' ￣ヽ 、 ,ﾉ::::::::: __::::::::::::::::::::::/／ |/ ＼/ ＼|
l ／/ l ／ l, '´｀ヽ V l ヽ, '⌒ヽ ヽ V/::::::::／ }:::::::､::::::::::::::::::::
/'´ ヽ, l＼ / ／ , ＿ / /l V ヽ /::::::／ /:::::::l ､::::::::::::::::::
ヽ ∧ l ／ ＿ V l l /, '´ , ':::::::::l ､:::::::::::::::::
ﾉ' ｀､ l／ ／ ｀l ノl ﾉ ／ - , '::::::::::::::::l ､:::::::::::::::
ﾉl ／ ／ lﾉ イ__ ．' , '::::::::::::::::::::::::l ,::::::::::::::::
／:∧ l ,､ ＼＿, ⌒/ ノ イ､:::::::::::::::,､:::::::::::l ,:::::::::::::::
／:::::::::∧ l/ ＼ / ￣￣ ￣￣￣￣￣ノ::::
／:::::::::::::::::∧ /＿__／ ､＿＿＿. ヽ､ ＿＿＿__＿ ,.． ':::::::::
／::::::::::::::::::::::, ―― ' ｀ ､ l ｀ヽ:::::::::::::, ,:::::::::::::::::::
. ／:::::::::::::::::::::::::::ヽ ＿ ｀ ､ ヽ ー､::, ,:::::::::::::::::::::
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┃
飛び込んできた大塚は、
榎本の握る白刃を、咄嗟に素手で引っ掴んだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
'L;:;::.／.l .'ｰ ..,,,,,,、 ＿＿
.ヽ::ﾞ'"ﾌ'∨ﾞ'ｰ ､_ﾞli,,,_ / ／ ／| ＿
,..--ヽ;'￢''人＿. .! / / ／ヽ |/ / / ＿ ／|
.／´ .ヽ::'ﾆ....y....ｌi￣ﾞ^ﾞ¨ﾞﾞ".i / / ＼ | ￣ /| | / / /
.ヽ;;;.ｉ,ﾞ,,,,,.....ﾐ'ｯ ..... | / / ヽ | | | |/ / /
''ｰ .ｌ､;;;,i＿,,,i＿,,ﾆ.... ヽ､ / / | ヽ |/ / /
｀'､;:: ,-,ﾞ ｰ''ﾞﾞ￣￣'''冫 ./／ | 〉 |／
-、 .７ン゛.／￣ﾞ'‐ー､ .! |/ /
.,-'" ＼ .// .lﾞ .,..-''' .'< .ノ ‘
￣ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ.!lﾞ ｒ'" .'" .,,,-‐''ヽ /
ヽ ﾞ'''' `i_'゛ ヽ .ヽ /
｀''''´ .ヽ: : :ヽ .ヽ _ ＿ _ .
ヽ: :::ヽ .ヽ ゝ-､＼ゝ-.､ ヽ ｒ､ ／
ヽ::::;:ヽ ヽ ＿ ＼＼__.〉 .ゝ' } ／
ヽ:::::ヽ .ヽ ゝ . ｀ヽ .) ¨ .. ＜
ヽ:::::ヽ .ヽ ＼ ´ .. ＜
ヽ::;:.ヽ ヽ ＼ . ＜
ヽ ;:;:ヽ ヽ ヽ . ＜
ヽ;:;::ヽ .ヽ } ／
ﾞ':、;:ヽ ヽ _.／ _ イ
ヽ;:;::ヽ ヽ ゝ--=≦
ヽ::;:.ヽ ヽ
ヽ :;:ヽ ヽ
ヽ :;:ヽ ヽ
ヽ ;:;ヽ ヽ
ヽ:;:.ヽ ヽ
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/:::::/:::::::::::::i::/:::::::::::i/i::::/:::::::::::::::l l:ll::::::::ll:::::::::::::::::::l
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. /::ｲ::::l::::::l:::::l::/::/::/:/ll. l::l:::/:::::::/ ｌｌ l:l::l::::l::::::::::::::l:::l:lヽ
/ l:l::::l:::::::l::::l:////./ ll l t:/::::::/ _,ll,-‐ll:::l::l:::::::::::/::ll::l
l:l:l:::l::::::::l:::l/,―― 、ll::il:::::/,.‐':::／￣ヽ l::::::::::/:::l :l.ll
. l:l:l::::l:::l:::::l:::l＼ O ヽ:ll::/:::::::イ O /.l::::::::/:::::l :l l
l:l::l::::l:::l:::l:l:::l ￣ ／''ll/::| ＼`￣￣ /:/:/.i:::l:l
l:l::l:l::l:l:l:l::l:l::l ::| /:/:/〆:ll:l ええい離せっ！！
l.l::l:l::::l:::l:l:lゞゞ ::| u /:/:/:::l:l:l::lll
｀ヽヽ:::l::l`ヽヽヽ ＿＿ .///:::l:l:l.l::l ll
ヽヽl:l:l::ヽヽ ／_ニニ_＼ ／:::::::ll::l.ll:l 死なせろっ！！
l:l::::l:::ｌ.ｌ＼''"::::::::::::::::｀`イ:l:::::::l.l:lll::l l
ll:::l::::l. :::::＼＿＿_／:::::::l:l:::::l l:l l:l
ll./lk,｀`'‐ ,‐‐＿ ﾍ ‐‐ ''">l::l .ll l:l
/ /｀`-´ / l ＼,.‐''ヽ l:l l
__ .-=ﾆﾆﾆﾆ=- __ /〉 / /} .|
_.-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-__ , , ./ ./-i !
. ／ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-.＼ , ,./ ,ｲ=-! i!
. /-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-.∨ .i ,' / ∥-! i!
/-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-∨/ / ∥-i i.!
. /-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〉' /i ∥-.ii i
. ∥-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾕ/} /! i ,'=-∥i
＼{-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi=-.! ! ∥' / ,=-.∥.!
.ヽ.!､-!-=ﾆﾆﾖﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾋﾆﾆﾆﾆ7=-.ﾚ .∥'./. ,=-.∥ i
..∧-､ﾔ-=ﾆﾆﾋﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾖﾆﾆﾆﾆ7!=-.! .∥ｲ ,ﾆ=-' iﾆﾆ そうはいかん！
|〉-ﾍ-=ﾆﾆﾖ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7iﾆﾆﾆ７ !=-i .∥ ﾉﾆ=-' .|ﾆﾆ
iヽ-=ﾍ-=ﾆﾖ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７i !ﾆフ' i=-.|∥.／ﾆﾆ=- .!￣
i-|.-=ﾖ `ヽ|ヽ､-=ﾆﾆﾆ７7イ７´_-‐/i=-.i!'.ｲﾆﾆ=-７ .|＿ 皆、来てくれ！
.!7.}-=i!￣ ヽ-=ﾆﾇ==‐7ﾆﾆ７イ ./ i=-.!ﾆﾆ=- ／{ }_ 榎本を止めろ！
.|ii/|-=i! ヽ__心 -ﾍ -=r'/_心)-' !=-i!=- ／ﾍ ＼ //￣!
＼i!i/,i-=ii､ ￣ ﾉ ` ￣ .i=- !.／ノ ＼ './ .!
ヽ/| -=!∧ / i u /i=- .!／ ∨ !
ﾆﾆr' .i -=i .∧ ヽ i /ヽ=- i! ∨ ∥
￣ ! -=!.......＼ r‐ ￣ヽ ,ｲ.iヽ=- .| ∨ .∥
! -=|.......√.＞.､!-===r'ﾉ／.....∧|=- .| ∨ .∥
! -=|......i|.........} 〉＞￣＜........, ' .|=- .|. ∨ r''
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
大塚の叫びを聞いて、松平・大鳥・荒井らが
次々に部屋へと飛び込んできたが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
《､ﾆニ=- ｀ _ . -=ﾆﾆﾆﾆ/
∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＞く
ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-＜:::Y:::::ﾄヽ
／::::::／:::::::::::ヽﾐ､Y::::|:::ﾊ＼
./::::::::/:::::::::::/::::::∧ヽV{/ﾉV::::＼
′:::::′:::i:::::|::::::::::∧＞ ´ ∨:::::＼
′:::::|::::::::|:::::|::::|::::::::| ヽ ´V:::::ヽ＼
l|::::::::::{::::::::{:::::|::::|／´}｀ ‘. ｨｧ::::::ハ::::ヽ
l|::::::::::|::::::::|:::::|::::|::::::::|_.ｨ } {ﾘ》::::::::::}｀ヾ:} 榎本さん、思い留まって！
从::::八:::::::|:::::|:::_lィ衍ﾊ｀ ! 乂}::::}::::| }′
/:::::}:::::::∧:八::::l::八:::｀¨ /::::八八
./::::::::|::::/:::∧::::∨::::::::::::{ u (::::::ﾉ.个}/ /
/／::/}八::/:::∧::::∨::::::::::! _＿__ 人､
}／./ ∨/::∧::::∨::Y从┐{､ /＜
／ ／ヾ:{ : ヾ:}ﾊ}人ヽ{.＼ Y ／ヽ: :}
/: : : : : : : : ヾ}:Y≧=- _}}}＿ .V_
/: : : : : : : : : : : : } ￣/{{｀ヾ｀ヽ、｀ ､
.′: : : : : : : : : : :.ﾑ ´ { |ﾄ､ .V､ }}. ＼
/{:､:_:_:_:_:ﾆ=-: :／ | || }} Vノ '.
{:.|: : : : : : : :: イ 乂_ノ V }､ .八
/:V: : : : -=≦: :{ -≠} }-= ./
./: : }: : : : ／∨:ヽ{/ /ﾉ人 , ｲ
【 荒井郁之助 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
それでもなお榎本は暴れに暴れ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
ノ:;:;:;:;:;:;:;::ヘ､,,,
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀丶､
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀ヽ ,-- ､
,, ノ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ ''''''t__,ソ´ |＼ /＼ / | ／/ /
,, ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i､:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
＿＿ ｨ´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:;:;i ｀k:;:;ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;i:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;ﾄヾ､ ＼ /
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;i ∧ヽ､ ヽ:;:;:;:;:;:;i､:;:;:;::;;:;:;:;:;:;ヽ ｀ｰ ∠ 止めるなぁっ！！ ＞
|ｲ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:|:;:;:;:;i /ｫｭｭｯｬ ｀i ﾐ:;:;:;:;iヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ ／＿ ＿ ＼
|:;|:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:;::|ヽ:;:;:;∨ｶ ヾ |rヾ:;:;j i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ､_￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
／|:;|:;:;:;|:;::;:;|:;:;:;;､ 丶:;:;:i jj（｡）. ´ j ﾉ:丿 iヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;zｰ- /／ |/ ＼/ ＼|
／: : : |:;|:;:;:;|:;:;:;|::|:;:;;|ヽヽ､::ヽ 彡 ﾉノ l´ i i;;ﾄ､ tﾆ=ｰ＿
／: : : : : |:;:;:;:ﾄ:;､ | y:;:;|(｡)ヽ､｀ヽ ノ l ii ,ヽﾄ､ﾐヽ､: :
／: : : : : : : : ＼f ヽ､ ヽ::|彡ﾉ ヽ / , ';;;;;;;' j: : : : :
/: : : : : : : : : : : ／ ＼'､ヽ _ノ二二ヽ / , ';;;;;;;;' j: : : : : :
／: : : : : : : : : : ／ ／: ヽ､｀ｰｰ==─'´ ／ ,';;;;;;;;;;;' j: : : : : : |＼ /＼ / | ／/ /
／: : : : : : : : : : ／ /: : : : : : ｀ヽ ／￣｀ﾄy';;;;;;;'''ｿ j: : : : : : : ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
/: : : : : : : : : : : ﾉ＿＿＿,,〆´: : : : : : : : : :ヽ...／: : : : : ヽ､;;;;;! ヾ. j: : : : : : : ＼ /
／: : : ´￣￣￣￣´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｿ´l { j: : : : : : : ∠ 俺は！ 俺はもうっ……！ ＞
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / | | { j: : : : : : : : ／＿ ＿ ＼
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / | { |: : : : : : : : ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
｀──-- ＿＿: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : :/ | |: : : : : : : : /／ |/ ＼/ ＼|
￣￣￣｀──────────t: : : : | |: : : : : : : :
ヽ:: : :| |: : : : : : : :
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
刃を掴んだままの大塚など、
指三本を切断寸前の大怪我をし、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
..ｨｸ´ ,,....__ ﾞ 、 / /| .,ｲ,ｲ .,ｲ
, 斗r ..;/´ .. ｀ヽ、 ./∨ ＿ /ﾌ ,ｲﾚ ﾚ /ム―７
ｌ' ;/ 丶 ゝ≦/ ￣//￣//￣ //''''''７/
. ∨ ／::::::/ / // /' // ,ｲ,ｲ ,ｲ
/ /:::::::／ // // ﾚﾚ //
/ 丶- ' /' ,/' /'ﾋ
/ ',
/ ﾊ ．: ::゛;．゛; r劣}
.／ ﾊ_ ｭ升 r劣弋 ￣
. ／ ｀'‐´..;．∴;．｀:'寸㌢．: ::゛;．゛;
. / ..-、 ｨ冖 ,..xｭｭ圭ヽ:゛∴;．゛;．: ::゛;．f心
i ／ ,' ハ l´ﾞ'、ィ升少⌒ ｭﾆﾆ
ｌ } / / } ,..｡x≦圭才″ ィ升圭(
`′ .{ 〈 .i | ㍉㌢ ∴ ）少
ﾍ ﾍ ﾞ､ .∧ ', ﾊ
ﾍ ﾊ ヽ ' 、 ｀ｰ′
丶 i ヽ_ !
. ｀′
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
「流血淋漓たり」、と
丸毛靱負が記している。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だがついに数人がかりで榎本を押さえつけ、
力づくで短刀を奪い取った。
┃
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| ＿＿＿＿＿＿＿
| |.|''''''''''''|.|'''''''''''''' |.|
| |.| .|.| .|.|
| |.| .|.|] .|.| ＼＿_人＿人从＿人＿人从／
| |.| .|.| .|.| ＿） （＿＿
| |.|---- |.|----- |.| ） もうやめろ、榎本！ （
／| ￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣） (￣￣
／ ヽ〃＿＿＿＿__ ／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
| ´ / / ＿
|＿＿＿＿＿＿＿/ / :ｌ;;;;;;ﾆii :: ⊂∵⊃
|＿＿＿＿＿＿＿|/
／ ' .., .::::: :::: :::: :: ::: ,; -〜｡'‐､ ~
／ " ､, ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
／ ) ＞
／ | | .ヽ￣＼ ＜ 指をこじ開けて！ ＞
／ |＿|/ ゞ;;:_ﾉ ;;:ﾞ´ ゝヾ < (
_,, "" ;; /ヽ ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
ヽ/ _ ￣';;;
//
／::.::.:／::.::.::.:/::.::.::.::.::.:／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.::.ヽ
i::.::.::.::./::._::.::.::/:r‐;;.::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.i
/:.::.::::/::./ Y::.::.:| !::.:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i::.::.::.::.::.::.:.::.:: |
. /::. /^/rv /::.::.:/ /: /::.::.::.::. .: :i::.::.::.::.::.l::.::.::.::.::.::.::.::.::.i
/::. / /ノ/ /::.::::/ ./::/::.::.::.:/::.::./::.::.::.::.::.:i!::.::.:i::.::.::.::.::.::.',
{::.::/／イ ./::..／ /::.i::.::.::.:/::.:: /::.::.::.::.:i::.::i!::.::.i::.::.::.i!::.:ﾄ::.',
i／｛ i ｛::./ .｛::.::.i!::.:: /::.::./::.::.::.::.::∧::.!i::.::i::.::.::.:K::.:ﾊ:ヽ
く i j {:{ ﾉ::::.::.i!:: /::.::ｨイ 7::.:: / .V:i::.::j::.::.:/ ｝{ `゛
小 ! ! j! ｛::.:::.::.i::r ''´ ｲ:/／／ _.V:::/::.::/{｛ｲ/
ノ j::.ヽ ! ! ヽ V::i::./ r:7´:::/j{／ィ:::刀V::.:::// / { なぜ……なぜ死なせてくれんっ！！
／ !::ﾊ::', i ｊ ｝ ヽ::/ ／ /;;// ｲﾍ辷彡 ./::.ィ::/ｲ::从
!:! ',j ` /:: /{{;У `ー＝彳／:／::ﾊ:{:j ｝｝＼
人! }｝ ハ:/ ゛ ／,／ i::j .j八｝｝ `ー みんな死んだ！
／ ヽ ∧ i .ﾉj! ／ / /7 i ｿ/!i もはや俺も死ぬしかないだろうっ！？
/ i ', K ` ,,ｲ／/ ／.////
i ', !ミ ､ ＿,,,ｨ== ､j!,,ｲ／/././ ／///
i `ー::::... '., !:::＞､ーﾆ￣／／.イ /./イ .///
| `:::....i! i::::::i i ヽ=.＜ヽ＿／/ ＼／.／
j ＼ j !ー=7入 il ／ / /
.! ヽ . ＼ ! ｛:::::::::::/∧ / ｲ::.,/i／
ﾊ ＼ ` 廴 ヽ: // .∧ / _ .ﾉ i{ i
V ` ー:.... ｝:､ V / .∧ ￣ ﾉ .ﾉ
.V i:::::＼ ./ ./ .∧ _ ／／
. .--.- . ｨ_
, '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
/: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
,': : :./: :.!:__'/ |: ﾊ: !: ﾞ:
. ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-､!:i|: i:'!
;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ ｧ ﾉ:iﾘ;ﾉ′ ええ、数えたくないほどの数
.':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´' 人が死にました
::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、
r'´' iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶 ……けど、榎本さん
,'.:' i ／´ ヽﾞ、
. ／_ :.. ｉ ,/ ｀ヽ、
ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
. iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
!:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
／: : : : : : : : : : :!ﾞ､: i: : : iヾ､ :. : : : :ヽ : ＼: : : .:ヽ
／: : : : : : :ｉ. : : : : :|:::ﾞ､ｉ!: : . iヾﾞ､ : : : : : ヽ : i; ＼: :.:.ヽ
: : : : : : : : !: : : : : .:|:_;;j!:|!: : . i:ヾﾞ:、 : : : : :ﾞ,:. :! : : ＼.:.:ﾞ､
: : . . : : : ! . . ; . : :| |:.!ｌ: : : . .ヾ:ヽ : : : : :! : !. : : : :＼ﾞ.
: . . : : : !: |: : : ﾞ､: ､| .!:| !: : : . .:ヾ:.ﾞ､ : : : : ｌ: :l: . i.ヽ . :ヾ
: , : : : .:l: :l!: : : :ヽ:.ﾞ、 !:| ﾞ,:',: : : .:.ﾞ:､:ﾞ:、. : : : l: ! . :.ﾄ, ＼. :
:,' : : : : || l!: : : ｉ :ヽ:.ﾞ､ !| ',:',: : : .:.ﾞ,ﾞ,:ﾞ!､ . : : :|ｉ : : i.i:i､ヾヽ
': : : :: :.:!l ||: : i :ｉ : :ヽ:ﾞ､ !l i:i'､: : :.:.',ﾞ､',ﾞ､. : :,,斗: :|:.!|ﾞ! :ﾞ,
: i: : :: :.ｆ:|:||:ｉ : ! i!: : : !､ヾ;l ｉ:iヽ: : .:.ﾞ,ヽレィ" |: : :ｒ'ﾌ!|:', :ﾞ,
: ｌ:. : : :|..| !!:i: : ',.li;. : :!^'ﾐ､:､ ':! ヽ_;,.:ィ"´ _j;,⊥: :!.'､ !|: '! : あなたは大名、武将ではなく
: :!: : :.:ｌ、!:|.{:!: : ',《ヽ:.ﾞ､ 》ﾞ!＼'ト`ﾍ´;ィ''"´ ,:ﾞ,ｌ: :,' )'ﾌ!! : '!
!: i!: : ::|ヽ!:ﾄl !. : :',ゝ,ヽ:Ｖ' ﾞ, ｀ﾄ、 ヽ: ｉ //:ﾞ :/／/!|: : :'!
:',:ｌ'､: : |: :l:.!_ﾞヾ. : :ﾞ､、 ヾ､ ′ ヽ! '/: : :/_.ノ:::|:!: : : 「総裁」です
: ﾞ､:.', ::|.:∧:ｉ:ヽﾞヽ..:ﾞ､:、 // :／'.:|::::::;ﾘｌ: : :
; : ﾞ､:ヽ|.:i:.|:!:i.:.|:､ `ヽヽ |: ' '‐'" ｲ.:.:!:::〃::l: : :
:i: : : : ｀,':.:|:.!:l.:.ｌ::＼ ／.:.:.: |::::::::::::'!: :
; i : : : /:.:.:!:.l:|.:.:!:::::::＼ ー――ｰ ／:::::|.: : : |::::::::::::::',: :
:ヾ!: : /:.:.:.|: :ｌ|.:.:!::::::::::| ヽ ￣ ／ :|::::::::ｌ.:. : : !::::::::::::::::i:
: : ﾞ､/: .:.:.:!:i: : .:.|::::::::::| ｀ ｰ ´ |::::::::i.:: : : |:.:.:::.:::.:.:.:.',
.
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|
;:',;' ||
|｜／ ／ ||
｜ ／ '",:;; || ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
|| ／ ;:',;' || | .あなたが先祖代々の大名で │
0）|| '",:; || ヮヽ .| 我々が家来だというなら │
｜｜;:',;' ;:',;' '",:; || （ _ _７ｐ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|| | ;:',;' _||_ ＿＿λ＿／＼
((0） '" ,:; Ｃ| ｜
|｜|| |つ|＿＿＿＿／ ｜
|｜| レ´＿／｜ | | /
||| || ,, ￣ |＿//＿/ '",:;
| || γ⌒ヽ |＿∞＿｜
||| ｑ - - p | || | | || ||||' ",:; ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| || ノ | | | | | | ||||||| | あなたの切腹を止めず │
｜|| ／|| ｀′ ||＼ | | | | | || |||||| | その名誉をしっかりと守りましょう │
| | | ／ヽ || || ´＼ | | | | | | || |||||| '",:＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＼ 〈 ＼||=====|| ／ ） | | | | | | || |||||||
λ ＼ ＼＿|ろ===Ｅ|＿／ |_|＿|__|_||∧|_|_||_|||||
λ ￣ ／／// | | ||＼＼＼ Ｚｙ」 Ｌｙゝ
．;:'";:'"．,:;';:'";:';'．;:'",:;;:';' （ （ （ | | | | | ） ） ））．;:'";:'"．,:;';:'" ,:;'．;:';'．;:'",:;;:';'．
．;:'",:;' '．; : ' ,;'．;:'",: ;'．;:' ．;:'"．,: ;:' '．;:'" ．; '";'．;:
,:;';:'",:;'．;:'";:'",:;''"．,:;';:'"'．;:';'．.／￣￣＼;;';:'" ,:;'．;: ',;'．;:'",:;'．;:';'．;:''．;:'",:;
:',; '", ．;: ．; ;' ;'． |￣￣￣￣|;．;:',;'．;:'",:;'． ．;:'",:;'
;:'",;'．;:'",:;;:．;:'",:;'．'"．,:;';:',:;'．,￣|￣￣|￣;' ．;:'",:;'．;:':;'．;:'"．,:;';:',:;'．;:'",;'．
．;:',;'． ' ．;: ' ． : ．,:;．￣￣;:'",:;'．;:';'．
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l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:/l:/:.:.:.:./.:/l.:l.:.:.:l.:.:.:.:l.:.:.:.l:.:.:.l
. j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:/:.:.:.／/.:/l.:.:／ .ﾒ //:.:.:/:./ |:l.:.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:.|.:.:.:l
ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.: .l.:./.:.:../ ./ノ /.:/.///.//.:.:/.:./ ヽ.:.:l.:.:.:.:.|.:.:.:.|.:.:.:l
ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:l/.:.:.:./ｰﾒ,,_/／__ノ.:.://.:./.:.//,,-‐'''ヽ:l:.:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.l γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:/y=‐‐-/､ // l:.l.:./ l.:l ,r‐''"ヽ｀ヽ/:.::.:/ﾘ.:｀j | ですが、あなたは選挙で選ばれた総裁です ＞
.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l/{ ,.-c､ヽ l/ l// lﾉ／ r‐c､ .ﾘ /.:.:.:/./ l/ヽ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
l.:.:.:.:.:..:.:.:ヾﾍ｀、 ゝﾟ-' , ./ / .i ´ｲ ､ ゝﾟ-'ノ ﾉ./.:.:/ l
. lヽヽ.:.＼ヽヽ ｀￣´ ﾉ . li ｀￣´ ///.:./ /
ﾍ.:.:ﾍ.:ﾍヽ＼ |i /.:/.::./ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:ヽヾ lﾘ ／/.:.:.:/ | かつてより君臨していたわけではなく ＞
ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:.:＼_ ＿＿_ ｲ.ﾘ l/ | 榎本軍の者に「選ばれた」のですよ .│
ﾍ.:.:.ヽ.:.:.:. ＼ -'――‐‐｀- ／.:l.:.l .ﾘ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
ヽ:.:＼.__ ＼ ー‐‐ ／ l.:.i./ ﾘ
＼ﾉ ｀ヽ_ ｀ヽ ／ ,=-'｀i入
i´｀ｰ---ヽ＿ ｀ イ＿ノ_,,-‐'ヽ从
ﾉ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;|}入
.
／ i , / ／.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ー ― イ-┐
／ ::l ｌ:: { /二 ニ _丶、::＼／:´｀ヽ. i
／ ::!.. |:.:. ｌ / ＝-、￣ヽ、.: .: .ヽ |
／ /::」. |:: ｌ /＿ ＿＿ _ _ ¨ﾞ‐-_ヽ.: .: .: .: |
／ ／ ﾚ´.:| l::. ｌ. /_ - ‐ ― － 、｀ 、. ヽ}.: .: .: . |
ノ ,.:.:／ { ..:.:ｌ l:::.:. l./ ニ ,.:.:.:.:. ヽ、l.: .: .: ｌー--,
=＝ﾆニ { .::|l.: .: ｌ¨ﾞ ｆⅧ（冫ヽ::. /´ヽ、.ｌ.: .: .: ｌ ノ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
｀＝ー― ´ ﾚ´｀ﾊ|.:.:.: ｌ 弋 =ソ _,二、 ｌ.: .: .: ｌ￣ | 西洋の選挙に比べれば ＞
ヽ _ ＿ .: .: .:.:{ ヽ|.:.:.: l ー ニ ' ´ ｲZ（）ﾊ!.: .: .:. ｌ | ままごとのようなもの .│
｀ー ― - 、.: .: .: .: .: ＼ |.:.:.: l. 弋ツ ’.: .: .: ｌ | だったかもしれませんが │
, ゝ.: .: .: .: .: .:.:＼,|.:.:.: l l '.: .: .: .: ｌ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
=＝ニ二￣＿ 'ゝ.: .: .: .: .: .: .:|.:.:.: l ゝ ,'.: .: .: .: ｌ
／.: .: .: .: .: .: .: .:.:l.:.:.:.. l /.: .: .: .: . ｌｌ ｌ
、_ _／.: .: .: .: .: .: .: .: .: .:.:i.:.:.:.:. l、 ￣ ／i.: .: .: .: .: ｌ ｌ.|
｀ー ―－´ .｀ｌﾊ.: .:／l.:＼.:.:.. l 丶、 ／ i.: .: .: .: . ｌ ｌ|
| ﾘ/ ﾘ/ ＼.:. l ヽ _ ／ |.: .: .: .: ｌ. ｌｌ
/ , ＼ l ..|.: .: .: .: i l
.ｨ≠zｧ､
／ﾆﾆ／=/
／ﾆﾆ／_／ __ .ｨヘ
.／ﾆﾆ／_／ _./::{ﾆ≧ｘ､::::}ヽ
.／ﾆﾆ／_／...:::´/::::::V≠ミ＞|{､ﾊ､
{ﾆﾆ／_／／::::::/:::::::::::V／ V}ヾ}ヽ
.V/_.／ /::::::::::/{:::::::::::人 ／´´ V ) γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
／::::::::::/八八::::::::∧ ｨ衍 乂__ | それでも多くの人があなたならと思い ＞
／:::::::::::::/::::::ﾊ:::ヽ::/::∧ 《. ゞ' { | 票を投じたんです .│
ｰ=≦:::／:::::::/::::::::::::}:::::∨::::∧ _ 〉 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
l{::::/{::/／/:::::::::::::::!::人}:::/::::} .}
八/ノ／:::/::::/:::::::::八::/|::::::::::| _ﾉ
-=彡:::/八::/:::::::::/:::::/:八::::::::!＿ /´
{::::{ {:／:::::::::/}::::/}/:::::::::::八 ｀ヽ{
人:／彡イ:ﾊ{彡' .八::::::イ＿＿＿.}､___
´￣ 人{ -=≦彡/: ＼≧=-イ}ﾊ=ミ､
.′ : (:::::(´__ノ:ﾉ}､＼Y､､
.′: :_:_:≧=r＜.}ﾘｰヽ.＼})
{: : : :＞:_:_:_:＞ ´ -‐＼｀ ､
|:´:￣:｀ヽ : } / ヽ. ヽ
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| |.| .|.| .|.| . .--.- . ｨ_
| |.| .|.|] .|.| , '´: :.; γ´:/,ｲ'!: ､
| |.| .|.| .|.| /: : : /: ｉ: : /ﾕ|: :! : ヽ
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／| ￣￣￣ . ,' :.: /'!i.:'｢ｲ/｀ﾞ |ﾘ-}:!:i:.}i|
／ ヽ〃＿＿＿＿__ ,'.:. ;八.!|: {!⌒ ,j'-､!:i|: i:'!
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿;.:.:/:./l';ﾞi､ゞ ｧ ﾉ:iﾘ;ﾉ′ その責任を投げ出し
| ´ / / ＿ .':/_:/:.:l:､', ＼ ‐. ＜|´' 勝手に自害しないでください
|＿＿＿＿＿＿＿/ / :ｌ;;;;;;ﾆii :: ⊂∵ ::'.:.:.:.:.:.:.!:ヾ｀`ヽ|l:.:ｉ::l
|＿＿＿＿＿＿＿|/ ,'.:,ｲ￣｀ヾ､: :ヽrヾi;-iゝ、
／ ' .., .::::: :::: :::: r'´' iﾞｉ;_:_:iﾞ''个^､!丶 死ぬなら死ねと
／ " ､, ::::: ::::: ::,'.:' i ／´ ヽﾞ、 私たち全員に命じてください……
／ . ／_ :.. ｉ ,/ ｀ヽ、
／ | | .ヽ￣＼ ヽ、r=ィヽ=;､,..、: ﾘ'.!::::::... . ........._＿.....ﾞ:､
／ |＿|/ ゞ;;:_ﾉ ;;:ﾞ´ ゝヾ ,.i>'^7个ｰ辻ﾘ _j'λ:::::::::::::::::::´::::::｀::::;′
_,, "" ;; /ヽ ;>'７Zｰ:､l-i_ヾ;::;≦:ﾞﾆ:‐-::::::::::::::::::::ノ
ヽ/ _ ￣';;; . iヾ7ｰ､j-､!__,.>＼ﾟﾆﾆﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!:|′
// !:.:｀´!ﾆ二!‐:´:::::::ﾞiﾆﾟ二;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆﾆ!:!
. i:.:.: .::|ニﾆ＞､:::::::/､ﾆニ;ﾆ;ﾆ;ﾆ;ﾆO!|
. i.:.: ::::マﾆ;仁r＞┴'､｀`'＝‐-ﾆ:二:ｌ|!
i.: .:::::::::::｀`ー!:. ﾐr"｀`ヾ､:::::_::‐=(_)}:!
. !: .::::::::::::::::::::::/==}'.｀＞"´ヾ::::::-=(_.}ﾆ!
／::.::.::.::.:/::.::.::.:／:/::.::.::.::.::.::.:/!::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.＼
/.::.::.::.::.::.:/::.::.::〃::./::.::.::.::.::.::./!::!::.::.::.::.::.::.:i::.::.::.::.::.:∧
i::.::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.::.／::.:／ 八:ヽ::.::.::.::.: |::.::.::.::.::.::.∧
|::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.:〃:::∠-=≦壬ﾊ::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.∧
イ::.:i::. /::.::.::/／/::.:/::／/ﾃ‐_＿__ ＼::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::∧
/::/i: : |:: i::.::.::/＞ {::./::/／ ,ｨ戈::::タ ＞ У::.::.::.::.::.::.::.::.::..: : 〉
/イ::.|::.::|:: |::.::/_＿,」:/{/ ´￣￣￣` /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. / …………俺に死の自由は無い、か
/ !:/!::. |:: |::.:{代ツ/ ／::.::.::.::.::.::.::／ 〉::.:::｛
| |::.:ﾊ: ﾄ从 ￣〈 U ／/::.::.::.::.::.: ／ ,'::.::. ｲ!
!.八::!.ﾊ::.::.ﾄ.､ ｀ ／ ,ｲ:::／::.::.／ ./::. : /八
＼∧:∧ ､__＿ ／.／:／／ __／::. /// ｝
ヽ/ .∧ !::...........｀ヽ ー=ﾆ彡 '´ //::.::.::.::;′
/ .ヽ ／ , ． /::.::.::.:: {
}ﾄ． _,,...＜ ./::.::.::.i::.::i
|:::ﾊ __ ．.＜ .//.ｲ::.::|::.:ﾊ
|/ j:〉.≦!_＿＿__＿＿＿∠⊿!__ !:: 八
i / 川┌──┐├─≠──|:|从
|j/:::::::::::: ││ｨ=v:fj:::::::: |ハ
-=ﾆﾆニﾆﾆﾆ=- .
.ｨ≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ》
∨ニ=- . __￣__ -=ニ/′
乂＞:::´::::::::::::::｀:::＜
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.′::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::∧ ええ、死を自分で選んでいいのは
{::::/:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::', 土方さんや伊庭さんたちまで
|:::{::::::′::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
从|::::::{::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|::}ﾊ
/:::::|::::::|::::::::::::|:::::::::::::::::i:::::::|::|:::}､ 選挙で選ばれた私たち四人に
′{::::::::::|::::::::::::|::::::i:::::::i::|:::::::l::|:::}ﾊ その自由は無いわ……
l{:::八::::::::|:::::::i::::|::::::|:::::::|::}::::::|八:|:∧
_＞-＜:::ﾄ､{::|::::|::::::|:::::::|::ﾄ､:::{::::/}八{
／: : : ',: : : : : :≧≠-个ｰ个: ⌒⌒Y: : :ヽ
|: : : : : }: : : :､ : : : : : : : : : : : : : : : : V: :/ハ
|:0 : : ､|: : : : :＼ : : : : : : : : : : : : : : : V: : : :}
从: : :ヽ}: : : : : : :＼: : : : : : : : : : : : : : :}: : : :|
.′:.ヽ : 八: : : : : : : :≧=-: :_:_:_ : : : : : :.|: : : :!
.′: : : : {: : ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : 八 : : |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
人は自死する時、瞬間的とはいえ
とてつもない決意と力が必要である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ﾉ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. ／/ ノ' /／'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
::：':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ｰ''''`'`''''''''"
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そして一度止められてしまえば、
それらは雲散霧消してしまう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
｛:.:.. ヽ
ヽ..:.:.:.:.⌒ヽ､、 ﾉ
｀:.:ー:.:⌒ヾ :(（
_.,..:.:.:::.:.. .. ..ﾉ .:）
.:.:::"´ ｀" . ..:′
i.:.:: ....:.:.:.:..... .:.::"´
j . .:´ ｀ "
{ .:.:´
ﾉ {´
{ :.:. .
｀ヾ: :.
........_ ｀:. :､、
.:´ ｀ｰ:.. ｀:.. .:
ー ´ _..._ :.:. :.
..::´ ヾ、 .:: } .
..ﾉ .:: ﾉ ノ
_....ノ ﾉ ..:′ {.
:. :.. ヾ. .
:. :.:.. .: : .:.:.::"´｀ヾ､.. ..,r:.:⌒:.:ヽ
ヽ、...｀ :.....__...:.:.:.:...... ......,,ノ :.. （ {
｀ ー"｀"￣ :. γ´ ..:.:.. ::. )ﾉ ｀:.:ー:.:
:. ..:.: "´ ｀ヾ,....ヾｰ:.:′
..:: .:.:__ } .,.ﾉ⌒ヾ、
｀ｰ..:.: "´ :..
｀"
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┃
この時の榎本がそうで、
この数ヶ月、取り憑いていた死神が、
┃
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''''' '''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,, ''';;;;,,, ''';;;,,, ,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,;;;;;;;''''''
,,,;;;'''''' '''';;;;;;,,,, '''';;;;,,,, ''';;;, ,,,,;;;;,v'{,ｨノ{ ''';;;;,, '''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;''''''
''''''''' ''''''';;;;;;,,,, ''';;;; ＿_メ ヾ､ ﾄ/:::::::::::::|.ｲｲ'''';;;;,,, '''';;; ''''';;;;;;;,,,,,,
''''''''';;;;;;;;,ｰ '二=-::::::::::^”:::＼):}:､.イ::::::::::::/,,,,,,,,;;;;;'''' '; ''''';;;;;,,,
''''';;;;;;;,,,,,,, xイ:::::::::::::::::::::::::::::r'￣「.ﾄo:::::::::}ﾒ' ' ''';
'''''''''''';;;;;;;,,,,,,, ,,,;;;,,, 〃/／フイ:::::::::::::::::}＼_|!}､_,.:::‘’ム=､ ,,,
,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' ''''';;;;;;.// .〃 /:::::::／:::::::X:::::::L二ﾌ:::X::::ヾ=､''';;;,,, ,,,,,;;;;''''''
,,,;;;;''' ''';;;'' j/ r'{::::／{:::::::::::::::::><vvv_メ:::::::::::::ヾ=-''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,, ,,,;;''
,,,,;;;;;;''''''' ;' ,,,,;;;/::::V 〉 ..::::::::::::::::^^^::::::::::::::::::::::::ﾒ;;'''' '';;,, ''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
' ,,,;;;'''''' .ム::/ / ::....::::::::::::::::::::::::::::ｨ::::::::::::∧| ';, '''';;;;;''
''';;;,,,,, ,,;;;;''' 「:::::/ .} .:::::::::::::::＞' }ﾊ::::::ﾊ{ |! ;, '';,,,;';,,;''
''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;'''''''' ﾒ::::/ 「 .:::::::::::::::::::::::ノ / }:::::|
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;'''''''''''' 〃:::::/ r:┴==x＿::::::::::::i 7:::::} ';, ,;
｛:::::/ __ﾑ＿:::〃 ｀ヽ:::::{ 〉::::{ ''''';;;; ,,,;;;''';;'
./:::::}／::::メ::::::::メ､ ﾉ￣} .{:::::::| '''';;;;; ,,,,;'';,
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,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;'' _./:::/:￣:::::::::::::::::::::::::::::::ヽx::::ヽ .}:::/ ,;'' ;' ''';;;;,,,
;;;;;'' ''';;;;;''';,,,,;;;'''; .／:/:::/:::::::::＞≠=x:::::::::::::::::::::ヾ=ﾍ ./::/ ,,,;;; '''''';;,,,,
;;;''; /::::厂ﾟヽ::::＞' }::厂]:::,､::::::::::::::ヽ/::/ ''''';;;;,,,,,, ''';;,
┏━━━━━━━━━───
┃
一時的に、去っていた。
┃
───━━━━━━━━━┛
, - ' ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:＼
. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.: ..:｀.､
/:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.: .:/.:.:.:.:. :.:. :. :. : :.:}
/:./.:./ :.:.:./:.:./:.:./:.:. /.:. :./i.:.:. |. l . :l
/:.ｲ:.:.l :.:.,':.:./:.:./:.:. /:.:.: / ﾊ .:..|: |:. :.: : .:.|
//:.|.:.:.| .:.:.,.:./:.:./:.:. /.:.:. // ', :.l:..|:.|.:.:.:!:.:.i:.l
ノ |:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. // ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{
. ´ |.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､ ……幹部を会議室へ集めてくれ
. {l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ
ヽ ｀|i',:.|:ﾄ ￣￣/´i ￣￣ ７.:/ｲ.:,'
ヽ}.仆､ } /ノ.:./|{
_ -）ﾉl.:.｀:.､ ‐ー- , イ:./:./¨｀‐‐ ､
_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠ |ｿi|l￣￣￣７
＼ : : : :´ r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} /
ヽ : : : : (/ /／ | ハl /
＞ : : / / |__／l /`－-- ､_＿__
_ -‐ ´ ∨ : :/ l : : / / i ｀､
/￣ ∨: :l _ |: :/ i |l i ',
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l γ)) ゝ/ ﾉ r'´ | ∨ ∨ | ／/ |
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,／ / :.//:/ :.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
´ / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´ .l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l // __, ／ //.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l もう一度、みんなで話し合おう
|:,' / l :.:./_＿,|:.l／,イ/ =＝' //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
|{ l |:./l r-|{ ／ノ //:./:.:.:.／./ / /.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
ヽ､ ヽ | | r:.:./＼ //:./:.:.／:.:ｲ ,. /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{ 我々はどうすべきか……
／ﾞ } | |∠＿_＼_＿ //イ:／/／／ // ||:.:|:.:,'|| `ｰ
/ / {-------ヽ ／´ ´‐ ´ /´ |l:.:|l:' l|
/ く￣￣￣／￣))_.. イ |ヽ|| ｀
/ `イ￣ ／ ＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
／ ／ {￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
/ ／ l : : : | |,-､ 〈〉 ,- ､: : : : : : :l
/ _ ' ´ |: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
| |￣ ＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ ヽ
| |､ r´/: : : : : : : : ｛｛: : : ｛｛-‐≫-‐￣: : : : : : : : : ﾍ
/|__-‐￣￣l＞: :/ : : : : : : : : //: : : // : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',
| ／／:|: :| : : : : : : : : //: : : // : : / : : : : : : : : : : : : : : : : l
／| ／／: : : |: :| : : : : : : : //: : : // : : /: : : : ／￣￣￣￣￣ヽ |
／ _ イ ／: : : : : |: l: :r──‐´/: : : // : : /: : : ／: : : : : : : : : : : : : :l |
ヽ￣ , ': : : : : : : : |: |:.// ￣￣: : : : //＿ / : ／: : : : : : : : : : : : : : : : l|
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〜〜五稜郭 会議室〜〜
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／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿__／ ＼
／ ／| /:三三ヽ |＼ ＼ ／＼
／ ／ |〔:_:〕 .[|三三三|] .[：| ＼ ＼ ／ ／ ＼
／ ／: : └─―――― |｣ ―――――─┘／ヽ＼ ＼＼ ． ＼
／ ／ ／ ￣￣￣ ＼／ ＼ ＼＼ ．◇ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼／ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼＼ ＼
＿＿／ ／ ＼ ＼ ＼＼ ／
＼ _／ ＼ ＼ ＼＼／
二／￣ ＼ ＼ ＼
l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.//// |i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
//|.|:.| :.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
. ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
|l|:.lri.:.:.',仆-´ｨ ﾐ.l:,':///_,イｼ-イ ﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´ ｀ ＝‐７:.:.//:|:.:.l| 仮に徹底抗戦するとした場合
ヽl|{ヽヽヽ i! /／l´|:.lヽl
ヽ l:.l＼ _｀＿ ／ｲ:|:.l:l|:.l ｀
}/|:.:.|＼ ─- ｀ ,イ:.|:./l:.||l `ｰ 兵はどのぐらい残っている？
/ l /_| ｀丶、 , ' |/|l| |:{ ｀
/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ} `ｰ
|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
＿ -─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶 、
/::/:::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;',:::::::::::＞イ : ／ | : |
,'::/:::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',:::／ヾ､ｏ :/ / :/
. l:::l:::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ:::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;=-‐／ : : : ｝｝‐ゝ-イ : l
=‐-==ﾆﾆ三::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ::::/ x≦" ／ : : : : :// =-‐─､ :|
｀`ヽ､ｏ（（ : : : :｀ﾞ`ヽ､ ◎ .／ : x≦仁l : :ゝ､ ____/ /
） ヾ､: : : : : : : : : :＜､ .◎‐-､ / ／ : ／／ |:::| ｏ＿＿＿ l
ニ三 ｏ ヾ､ r‐──-==､ _ : ＜ ヽ､ .l / : / ／ .>|::|＼ /:）
ヽ ￣＞ ヾ､|::::::| ｀｀ﾞﾞ``ヾ､ヽ､: :ヽ､ r=､/ : /ｲ ／:::|::lｏ: :＞-イ :l
､ ゝ-‐イ ｏﾊ::::::| ヽ: : ヽl〃ヾ.:l ＞'"::::::://≦"´￣ﾌ:/ ……わずか二百名ってところだ
> :r‐=ニﾆヽ ﾊ::::| 不=‐-=ニ ＿_ヽ : :lゞ≠ l ∠ ゞ-=イｲｏ ﾞ`=‐イ:/
ﾍ :＼＿_／ :ｏ ﾊ::l ﾍ＿__ﾍ:::::::::::ｲゞY :| ｏ l-ﾆニｏニ'"-‐===､ ｛::|
. ＼ ＞─‐＜ﾊL ___ .=-‐=ﾆニ ｜ |＿＿＿＿＞--イ ／l::| ほとんどが逃げるか、死んだ
八 :八＿_／ ｏ＿＿_ :ｏ :イ-‐──ﾍ___/ヽ､ )) ハ￣::/ |::l
＞､ : : : ∠ ＿／ イl ／ l. ＼ ハ::/ .|/
＼＿＿三ﾆイ ゞ==彡' |:. ゝ------ｏ--､
. ﾍ:::::::/ / ﾉ / |:::::∧ ﾊ
ﾍ::/ ＿＿＿/ , -─ -､ U / . |:::/ ゝ､ ﾊ
r‐‐=イ ./:::::::l ゝ‐-===-ｲ / .ﾉノ ＞､l
/ lヘ:::::|＼ -─‐ / l ヽ､
/ ／ ヘゝ. ＼ / ｜ ヽ､
【 星恂太郎 】
.
_＿__
_..-'''"￣`"｀''＜ ''^''‐ 、
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼、.:.:`‐..,,__,,-ﾉ
／.:.:.:.:..-一‐-..:...::.::.:,rゞ￣ゝ.:.:、--´‐‐=フ′
........ｙ彡彡.:.:.:.:.:.:, へ 、.:.:.:.:i , ,ｨへ.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:,／
｀ ﾞヽ.:.:.:.:.:/.::,/ 、 _..＼,,,／,, ﾍ.:.:.:ﾍ￢≦、
-=＝＝ゞ' _ゝ」 〃ｰ‐― ---‐ ―''''}:.:i:.:|:.:.:.:、:＞
｀''ﾐー=‐‐--´,rﾌ|:.i:.:.|__＿..＿＿..＿___.,,ｌ:.:!:.|.:.:.:.:ﾞ'''フ′
≦‐‐---〃ｧ|:.i:.::lー-=z x-==z,|:.i:.:|__,-匕 そして残ってる兵の士気も
｀ﾞﾞ''''''''フﾏ .|:.i:.:| 以ｿ,′ 以ｿ,' |:.i:.j__,ゝ 決して高くはない
,〃:.:.:.:.:|:.i:.|.｀ ´ ｀ ´ ./|:i:.:jゝ、
厶--‐´ |:.i:.|:、 .i u ./'|::i:.;广´
ｌ:.|:|〈.＼ ─ ／ﾍｌ:.i:|ヽ、 目の前で千代ヶ岡陣屋の陥落を見たことで
r'ﾘﾞﾘ.ゝ、}.＞.ｪ.＜ﾉﾞ'、ﾞl:.i| } ますます意気阻喪して……
_}.. 〈 'く-｀＝‐-‐!ｌ´ |:l| .∨
ﾉ ｀'､l ＼、 〃 |ﾘ.ヽ〉
／ ﾞTi＝=、 ゝ ./| |〈_
／ /ｿ .|.| } .| .U ﾞヽ、
./′ ..__ .// ,/'´〉〉 ヽ { ,、 ヽ
１ ｨ'/ ヽ/ ヽヽ、 {、 ｀/○.,、 }
､_ ＿ ＿,．'´. : : : : : : : : : : : : : : ｀丶､
＼ . : : : : : : : : : : : : : : : :´ ￣￣ ｀ヽ｀丶､
＼. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |￣ ｀ヽ: ..ｨイ
／. : : : : : :1: : : : : : : :, -‐‐- ､: : :.!: : : : : ﾄ､イ
､ _ ＿ ∠: : :r=＝＝1: : :!: :.!: :./三三ミﾐヽ､:!: : : : : :!: :ヽ､
＼. : : : : : :L__＿ _」: : :!: :.l: / ￣￣¨¨`ヽﾐﾚ'彡1.:.:!. :.:.:.:.:.:.:ﾌ
｀＞. .: l .: : : : l:!: : :!: : l/￣￣｀¨¨ー-- ､｀`1.:.:L. .: .:／
／ . : : : ／:, :ｲ:!: : :!: : l｀二二ﾆ￣｀` `ヽ!.:.:| ￣
／ . : : :／.:.:.:ﾊ l:.|: : :l: : l云ﾃtrく ∠ﾆ' .:!.: ﾄ､ 私たちの首を手土産に
∠ _ ＿, ィ´.:.:.:.:./.ﾊ.l.:|: : :l :/辷ﾝﾉﾉ ,rﾃﾃ.:.:. !.:.:l.:.:.> 降伏しよう
￣／.:.:.:.:.:.////l:.|: : :l |´￣ じｼﾞ.:.:.:. !.:.:l'´
￣￣フノﾉ/l l:.|: : :l | u ,: ,ﾊ.:.:.:.: !.:.:!
,.ヘ l.:|: : :l | ､ _, ,.ｲ.:.:|.:.:.:..!.:.:! ……今朝あたりからそんな相談まで
/: : : .＼ l:.|: : :l | ＼ ´, .イ.:/￣|.:.:.:..!.:;′ されているらしいわ
/. : : : : : :＼N: : :l | /.:.:.｀ﾆ´ !/ |.:.:.:.:l/
ノ. : : : : : : : //:l: : :l |'.::.:.:.:.:.〉〉 ′ |.:.:.:.;′
,. .:'´. : : : : : : : : //.:.:.＼:l | ';.:.:.://.:l「.:.:.:｀ヽ､|.:.:.,′
..:'´. : : : : : : : : : : :.//.:.:.:.://ヽl ';://.:.:.l|￣ `ヽ: l: /
: : : : : : : : : : :「 ﾆﾆﾉ.::.:.:// V.:.:.: l|:. : : : : :l/
┏━━────────────────────────────────────────━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
「戊辰戦争見聞略記」によると、
兵の士気は完全にどん底で、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ ……死にたくない
Y _,, ､_ i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ もし上があくまで戦うっていうなら……
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
,ィ仁从从从ﾍ从
`ヾジ从.从从ﾍ从从
`ヾ从ヾ从从ﾍ从从
ヾ从ﾍ从从i从从
ﾍ从,从从'i,从从ﾋ
',从i从从ﾍ从从ビ
l从l从从从从从彡
r' }圭l!佳少´ﾍヘビ、
〉､｀!圭l!ソ´ ', ﾍ彡 五稜郭を脱走して
l ' ＼圭ｲ ⌒ ﾍ ',ヤ 室蘭へ逃げるか
l ,.ｨ´ 二＞ﾆ≧ｭｪｪハビ,
l仁三i水三≧彡´ ﾄ l三ビ､
l`ｰ=ｲ二ソ ､ )! iィ三三ﾍ､_,.r二三 それとも榎本・松平の首を手に
ﾊ `i"＝=ｭ､. l ﾍ三三三lｭ,r'´ 二 官軍へ投降するか……！
`､. i ┬ l! !.ﾘ ヾ､≧'´ ＞'´.
ﾍ lﾄー-‐ｲ} / l ／ .／
_ ,. -‐ ｧ´i ､`＝一" / i j／∠／/ ／
＞'´ ／/l l `ー─‐ｲ l／ .l .l l ／＞〈
＞'´ .l .i li `ー＝=－"ィ彡l￣l￣ ＞'´ ￣l 二
,ｨ´ ,r ´i ヽl l ﾄ}圭圭三≧彡'ｱ´ ￣ 7'´i ＿二ﾆ─
,ィ ´￣｀丶.l ` ､ l. ＝l＝lゞリ/＝―ア´ l i i r´./ `
/ 'ﾍﾞ丶 ｀≧ｭﾍ., ﾉイ/i ゝ l l l i ヽ. ﾍ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
などという相談がされており、
「軍情大いに衰え瓦解の後、
死すること能わず」という有り様だった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
またこの士気低下理由には、
食料の枯渇もある。
今井信郎の記録に曰く。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
_ . . . . . . _
. . : : :-／: : : : : : : : : : ｀ヽ、
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
. : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :＼ :丶
/: : : : : ／.: : : : : : : :.i : : ';: : :ﾍ: :Y : : V:.: ＼
,: : : : : /: : :/: : : :/: : :j: : : :!: : : i: : '; : : ∨ﾍ: ﾍ
.: : : :i /: : :/: : : :/: :.:./: : : /: : :.:j: : :|: : : :} : :}.:ハ
/从: :.|:ｉ: : /: : :／ !: :/｜: :ハ: : :ﾊ:__:|: : /j: : :|ﾘ }
/ｲ|i |Ⅳ:{: ∧:＞ト､.iメ |: /,厶斗匕j:/: /:从 : !
′Ⅳ|:i : ∨ ぐ､、_＿,,, |/、＿__,, ｀Ｙ>/://八ﾘ 五稜郭が包囲された頃から
Ⅵ{ﾍ.: :.小 戈zり ′ 戈zり 刈!.// 食べる物がろくに無くなってしまい
ﾍﾊﾍ: : :|ｉ ､ 从://
Ⅵ八 rｭ u ｲ: :/
ヽ.: :＼＞ . イｲ: :/ 夜な夜な外に転がっている
＼.ｲ:.:j ｀ ´i/i/: l / 敵兵の懐を漁り
_. :＜: : :{ ｀Ｙヽ/ 干し飯などを得て食いつないでいた
,r: : :く㍉: : : : : :l＿＿＿＿∨.:ヽ､、
/⌒ヽ: :.ﾏﾑ: : : : :∨二二二∧: : : : |!iﾊ
///∧/ヽ: :ﾏﾑ : : : :.l . . . . . . . .i: : : :.N: |ヽ
/////∧/ハ: :ﾏﾑ: : : :l. . . . . . . ..l: : : :N :|'/i
. /ｉ!/////∧/∧: :ﾏﾑ: : : l . . . . . . ..l : : :N: |ﾞ/|
/ :|!//////∧/∧: :ﾏﾑ : : ｌ. . . . . . ..l:.: : N :i//!
【 今井信郎 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
田村銀之助も歳を取ってから、
子孫にこう語ったという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
::/ |/ |l∧ ∨ | / | ', ｀ヽ ` ､
/ ／ | | |', ＼ / / .ｌ l l| | '｀ヽ ヽ
/:/ | l '＼_ | | ∧', / | | ', ｀ヽ | |` ､;
/:::/ | l Y´_｀ヽ| ', ｌー', |- ', ',| ', ｀ |ヽ.|
:::/ .| ,' / __', | l',| ､ |ー', ',＼ ', ', | ',l
:/ , ∧ | / 八,l ||行テテ､ ' ＿＼ ﾍー｀ヽ |ヽ､ ｀､' ヽ 伊庭さんとお義父さんが死んだ頃には
／/:/:ヽ く ヽ lﾍ弋;;:l||l;冫｀T ｀丶, ∧ ∧ , ヽ､ ヽ､ 食料が完全に尽きて
/::::/::/: :∧ヽ ｀ ` ､.', "''' ≠ ﾊ斥, ',-/ l/ |: : ｀: :ー―
::::/:::/: : |::∧ﾍ_ , `ヽ / 弐;rｹ｀/丶 /l |: : : : : : : :
:/i::::l: : : .',:::l∧_∧ , "i'''' / |, |: ',,|: : : : : : : : : : 犬、猫まで食い尽くし
|::::|: : : :∨l ,' ｀ ,. ; /＼| ＼ !: : : : : : : : : : : : 壁土を煮て食べることまでしてた……
|::::|ヽ: : : ∨/ ＼ U iJ ' ': : : : : ｀ヽ: : : : :｀ヽ: : : : :
|:::::ヽ ` ､∨ - ､ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼::／
ヽ::::::＼ / ＼ - ,::＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : :／:::
ヽ､. / 丶 , イ｀ヽ＼::::＼; :＼: : : : : : : : : : : ／::::／
, ' / ' ＼: : ::|: : ＼:::::｀;... ヽ: : : : : :,-''':::::::／
【 田村銀之助 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
そりゃ黒田が贈った酒とマグロで、
兵卒の態度がころっと変わるわけである。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,r=ミ､
/7´.}7}
r┐ -‐ ￣￣￣￣｀､ヽ三ﾆミ/７ }7}
|7|r<´ . : : : : : ､, Vニ/７≧z}7} ,- 、ヽ
.. rﾁ|7|} ヽ . : : : : : -‐ . : :. 〉ｧｰ'=ミ彡'l{ ｌヽ ヽ ◎::::::::丶
{ y|7|l}ヽ }: : : : : : -‐ . : : y' l l l l l l｀ﾐ}ll} ｌ ＼│ 、: ::::::: `ヽ､.
.. ヽｌ|7ﾄ､ ﾞ}: : : : : . : ＿}､l_l l l l l ,ｨｌｌｌ} ヽ: ´ ）:::::::::::::::: `ヽ/lヽ
|7|ヌミzt､: : ,ｨ≦l l lヾミ=zｨ三彡' ヽ:: （ |:: ::::`:::::: ヽ_/lヽ、
ゝ{t之三≫三≫三≫三≫三≫三≫三彡'7′ ＼:ヽ_/ Ｙ `ヽ､:::::::::: `‐_/l`、.
l l ｰﾆ三≫三≡三≫三≫三≫ﾆ彡'´l l7 ＼＿ | ､＿__ヽ､::::: :::ヽl_/ヽ、
.. l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l,ｲ 'ヽ ｀‐ ´ 三／ `ヽ､:::::: :`ヽ|､|
ド､l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l l ,ｨ彡} /＼ '￣: `ヽ::::: :`ヽ|.､ .／|
ヾ.ﾐﾆミt､ l l l l l l l l l l l l l l l ,.ィ彡' l / ヾlll|ヽ : : : : `ヽ､::::::`ヽ___／.==/
',l l｀ｰ=ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>='´l l l ,' ｀ `ヽ : : : ' `ヽ､:;;;;;;;;ヽ=<
. ドミt､ l l l l l l l l l l l l l l l l l l, ィ 7 ｀ー、-_ _ ~ｿ＝ヽ
', ｀ｰミt､l l l l l l l l l l l l_,.ィ彡' l,' 丶'-〜~￣￣￣~~~￣´＼＝ヽ
ドﾐt､｀ｰﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>='´l ｌ,ｨ7 ＼/
Vヾミ=t､l l l l l l l l l l ,ィﾆ彡7
. ヾ l l｀ｰﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>ﾆ>'´l l７
. ヾ l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l_l,.ィ彡'′
｀ｰ＝======＝'´
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┃
兵なんぞは、食わせてくれるやつを
ありがたがるのは、古今東西変わらない。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
とかくそんなわけで、
上が思っていたほどの戦意は、
兵に残されていなかった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ ,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i, ﾞ､';|i,! 'i i"i, ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|, `､||i |i i l|, `､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,, ',||i }i | ;,〃,, ',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ .}.|||| | ! l-'~､ミ .}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ ,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ .{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ .{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
Y _,, ､_ i|,];;彡 Y _,, ､_ i|,];;彡 Y _,, ､_ i|,];;彡
i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ { （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ { （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿ ﾞi ||^!,彡ミ ＿,, ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
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''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
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／ ／| /:三三ヽ |＼ ＼ ／＼
／ ／ |〔:_:〕 .[|三三三|] .[：| ＼ ＼ ／ ／ ＼
／ ／: : └─―――― |｣ ―――――─┘／ヽ＼ ＼＼ ． ＼
／ ／ ／ ￣￣￣ ＼／ ＼ ＼＼ ．◇ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼／ ／＼
／ ／ ／ ィ≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- ＼ ＼ ＼＼＼ ＼
＿＿／ ／ ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- ＼ ＼ ＼＼ ／
＼ _／ ∨´ﾆニ=- __ ｀ ＜ﾆﾆニヽ ＼ ＼ ＼＼／
二／￣ ｀＞-＜-=ﾆ._.ﾆﾆﾆヽﾆニ》 ＼ ＼ ＼
__ -=く/ｨ::::ﾄ､:::::::＼::::::::::｀::.､..- ´
Y≠ミ､/≦}:{ミ:＼:::::::＼:::::::::::::ヽ
|::::＞ ´ .||_ }:::::::::::∨:::/:::::∧
}:/_ {{ ｀ヽl|:::::::::::::}∨:::::/::∧
ﾊ{´ .ｨ示ﾐ､ l:::::::::::::|:::∨::::/::∧ つまり、私たちがあくまで
|:::}ｨx {ri心l|:::::::::::::l::::::∨:::/:::::, 降伏しないと叫び続ければ……
l}::《{ｿ ゞ¨' ｌ|:::::::::::::|::::::::}:::::::::::∧
l|V ′ ｌ|:::::::::::::|::::::::|:::::::::/::∧
. }∧ U l|:::::::::::::|::::::::|:::::::::::/::∧
从∧ つ }::::::::::::{::::::::{:::::}::}:::/:::::}
{::::}::∧ イ!::::::::从､::::八:八:/:::::::|
|::::|::{::个ｰ=ﾍ .r===}:::::/}:::∧V }//´￣
|:八:{::八《 }/ .ﾉ／ }⌒
八 ヾ＜ } / ＿/
ノ､_-=≠ ￣￣＞ . __
， ＜ィ水_ノ ／´ Y
/＞.ｨ´//¨´ .／ .}
／: : : ＼: : |: : :ﾍ:､: : : : : : :＼: : :＼: : : : : : ＼
/: : : : : : : :＼|:ﾊ: : :. ＼: : : : : : :＼: : :＼: : : : : : ::.
. /: : : : : : : : : :ﾄ: :∧: : :V:.＼: : : : : : :＼: : : : : : : : : : :.
../: : : : : : : : : : :|:＼:∧: : :V: :.＼: : : : : : : : : : : : : : : : : ::.
: : : : : :|: : |: : : :.|: r='^ v: : :.V: :.:.＼: : :.:.:.:|: : : :|: : : : : : : :.
: : : : : :|: : |: : : :.|^´ . : : :V: : : :.＼: :.:.|: : : :|: : : : : : : : :
: : : : : :|: : |: : : :.| V: : :.V: : : : : ＼:|: : : :|: : : : : : : : ::
: : : : : :|: : |: : : :.| V: : : V: : : : : : :|: : : :|:_: V: : : : : ::
: : : : : :|: : |: : : :.|. ノ V: : :¨不￣￣:｢ヽ:.:.| l: : : : : : ! 今夜あたり、五稜郭内で
: : : : : :| : :|: :／:｢￣￣ V: : : :.ヾ＼: :.|: : : :| |l: : : : : :| 同士討ちが始まるかも……
: : : : :八 八: : :.:| ヽ: : :.} ＼:､|: : : :l 八: : : :.:.|
: : :,:.:.:Y ､: :.:.:__|＿__彡 ＼:|‐===彡: :.:.| ／: : : : : : :|
: : : : : |ヽ. ＼: ^¨¨¨´ |: : :／:| : : : : : : : |
:V: : : :|: : ゝ._＼:.､ |.: '八: | : : : : : : : |
八: : : |: : : |:ハ 7 { U .／: : :.:| : : : : : : : |
: : ＼: |: : : |: : : :.､ ヽ ／: : : :.:.小: : : : : :.:.:|
: : :/: ＼: :.:|: : : : : :> 、 ー ‐ ／ |: : : : :/ .| : : : : : : : |
: :/: : : : ヽ lV: : : : : :.:.| ／ |: : : :/ | : : : : : : : |
:/: : : : : : :.:| V: : : : :.: |. ｀ ー |: : :/ .| : : : : : : : |
.ｨ≦ﾆﾆﾆﾆﾆ=-― ァﾆﾆﾆﾆ}
V､_＞_´＿ -=ﾆﾆﾆﾆﾆ＞
∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＞
＞------=≦:::｀::::....､
／:::::::::::::=ミ､::::::::ｨ≦:￣:::::＼
./:::::::::::/::::::::::::::＼:/::::::::::ｨﾍ:::V:ﾊ
./:::::::::::/:::::::::/≧ｘ、Y:::／≦}:::::V∧
/:::::::::::/:::::::::/=:ミ:､::ヽｨ≠ ¨´Ｖ::::V:∧
./::/::::::/::::::::::::{‐≠ ´ u __ l}::::::::V:∧
′{::/::′:::::::::::| _ ノ ´ l:|:::::::}::::::} 死は覚悟しているけど
{:::::|/::::{::::|::::::::::| _, .ｨ≠ |:|:::::::|::::::|
|:::::|:::::::l::::|:::::≪仡ア｀ |:|:::::::|::::::|
.}:ﾊ|:::::::l::::|::|::从 ′ .人!:::|::|::::::| さすがに味方の兵に
l|:::::::|::::l::|::::込、 ｨ.=ォ .イ::::/::::}::|::::ﾘ 殺されるなんてのは
｀ヾ{::八{､::::∧＞ .｀こくr≠---＜//:＞､ 汚名でしかないわ
／｀ヾV{:::人 ￣}{ ｒく:二ﾆ:::::::::ヽ=ｧ、: Y
l{::::::::::::::::＞､:{､ ﾘ_ノ--.､::::::::::::ノ: : :V: {
八::::＞イ: : :_: :》ｧ水､＿ ｰｒ＜ : : : : Vﾊ
.ｨ }､:::::::ﾉ: ／ ／/:ﾘ{{{ ｀ヽ =ミ}: : : : : : : }Vﾊ
{≧=---/ 《_イ:/ |{ゞ＝ｲ ヽ: : /: : :|: ｀ヾ
_＿_
_＿ ,::´::::::::::::｀ヽ ＿_
ﾏ个,'::::::::::::::::::::::::',ﾁtﾘ/
ﾏﾐl:::::::::::::::::::::::::::}彡'
i´',::::::::::::::::::::::/Y
ゝ,',:::::::::::::::::/ノ いや、そんな相談を
_ j ,r',:::::::::::::/tヽ､ されている時点で
,, = '"´;;;;＼_ /／,jv´ ｀vゝ､ヽ| , -‐=‐-､
i´l /;;／l;/l;;;;;;<´ ､ , ＞=';;;;t､＼;;;;;｀=､
',l/;;;;|/;;;|/;;;;;;;大ー--==--‐'ﾌ;;;;;;;;;|ヽﾍ;;;＼l;;;;;;） 俺たち全員の恥だ……
',;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;>;;;;;;;;;|;;;;;;;<;;;;;;;;;;;;;;ヽ|ヽ|;;;;;;;;;/
ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ｀ヽM／´７;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;;/
r'´;;;;;;;;;;;;;／ﾏ;;;;;;;;;;;/｀-ｧ ,､ =-';;ﾏ;;;;;;;,､;;;;;;;;;;;;;;;iti
／;;;;;;;;;;;;;／ .ﾏ;;;;;;〈;;;;;「／;;;＼l;;;;;;;〉;;/ ＼;;;;;;;;;;;;＼
. _／;;;;;;;;;＞'´ .ﾏ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;/ ｀ヽ;;;;;;;;;∧
ﾏ;;;;;;;;;;;;く .Y;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;Y >;;;;;;;;∧
. ＼;;;;;;;;;;ﾊ };;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;{ ／;;;;;;;;;;;;;;;;;〉
. ＼;;;;;;;;ゝ､ /;;;;;;;;;i､;;;;;|;;;;;;/;;;;', _／;;;;;;;;;;;;;;;／´
｀''＜;;;;｀<ﾆヽr'{;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;|;;;/;;;;;;;;;}｀tﾁ;;;;;;;;＞'"´
｀､ i ／"＼ i|.／ _,. |
＼._＿ _i ./_,-‐-､｀､ /.,_-‐‐´ ｀､ :l
￣.l /i'‐-､__ ｀､／_, - ､ _ ｀i |
i /::l ｀｀‐‐､＿ ｀'‐-、l :| ,,
.| .i:::::|=;;;;;,､__ ￣｀‐‐--| |-‐´ヽ
／.i .i::::::| ＿＼｀｀‐-､＿ .| i .|ｒ´｀i |
＿＿／ .| i:::::/l代会i;､､ ，,￣｀‐‐--| i:.|そノ,,;‐´ ……どうする、武揚
｀ -､._＿ __| i:::::l__l ､又タ i ｀｀ﾆﾆﾆﾆ=;| i::l￣
.￣. .l l::::l .i ￣ , "´ .＿＿ l i:::l , ､
.l i::::l i .ﾉ ,;行吉へ | i:::l,´,_ i それでも、降伏しない？
.i i.:::l .ﾉ｀､ く ､遊夕 .,| i i:::l､´ l
i i.::lノ_,,-ヘ ｀､ ｀ . ￣ｏ| i. i:::l丿 /
.l i:::l￣／ |ヽ ｷニ､ u _| i. i:::l-‐´
.∧ i::l,/ | |:､ __,, i i. i:::l
i ｀, i::l .l l ´--‐‐ '""￣ / / /::/
（i＿-A i:l ＼＼ ___,,,;--‐/ ;:::::::ノ
| ノ==｀,|ニ i￣￣ /.ﾊ::::::/
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
, ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l .:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.: .:.:.:,
}:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|
|. i:. |:.:.l: :.:. :./. :./.:. ./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
l. |:. |:.:.|. .:./l :./ :/ / ',ヽ:.: .:. l :.,'.:.,':.:. :.:.l |:l
|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./ ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､ （味方に殺されるぐらいなら
,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l| 幹部全員で腹を切るというのもあるが）
/´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ ｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
',{ヽヽ:ヽ∧' / | u ///:/ l:.:.l:|ｿ |i
ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､ _ /´/ r‐ﾌ) （その場合、官軍との交渉者がいなくなり
ヾ __.＞-‐､ﾆ‐ ∠／／／{ 兵の処遇がどうなるか分からん）
／ ＜ヽ ＼イ-‐r／.／ ／ ヽ
/ ＼ ＼´／ﾌ ,'. ／ .／／／>､
/ ＼ ＼ﾉ- ' |彡／／／／: :
, -‐ー: : :/ ＼ ヽﾉ彡 |／／／／: : : :
: : : : : : : / ＼ﾉ（:::） l| l／／／: : : : : :
／; ; ; ;／ /:.:.:../:.:.:.:./:.:.:.:..:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.／:.: /:.l:.:.:.:.:|:.|:.:.:.:.:.:.::.:..:.|
／; ; ; ／ /.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:..:／:.:／/:.: /:.:.|:.:.:..::i:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:./
／; ; ; ; / /:.:.:./:.::.:./:.:.:.:..:.:.／::..:.／:.:／:./:.:./:/|:.|:.: :.:.|::.|:.:.:.:.:..:.:.:/ ＼
; ; ; ; ; / /:/:.:.|:.:.:./:.:.:.:.:.／:.:.:.／:.:.:.:/:.:.:/:.:./:/ l:;:l:.:.:..:.|:..|:.:.:./´｀:l . i
＿＿/ /:/i:.:.:.:|:.::.|:.:..:.:/:.:.:.／:.:.:/:./:.:.:/:.:/:./ |:| |:.:.:.:.|:.:|:.:.:| //l |
: : : / // |:|:.:.:|:.:.:|:.:.:/:.:.:.:/:/ /:.:.／/:.:/／ '!:l斗:.:.:|:.:}:.:.:l,//|:! | （いかに物騒な相談をされようと
: : / // |:|:.:..|:.:.:|:./:.:.::./:'ﾆＬ/:/ /:./ _ -‐弋 ' 入:.|:.:.:.:::/ ,i | 北の果てまでついて来てくれた兵だ）
: : | / ,|:|.:.:.|:.::.|:.:.:.:.:/f爻ｔ,孑､ /:/ -‐´__.t:イﾉ:.）/:./:.:.:.:/ / /
: : | |:|:;l:.|::.::|.:.:.// ￣ i:| / ''￣￣￣'/:./:.:.:.:/| / /
: : | |:|:;|:||:.:.l:.: l丶 '! { /::/:.:.:./ / __/,.／ （この無能な総裁が
: : | !' 'l;l;＼|::.| ヽ | U /;/＼￣￣￣￣ ／ 兵にしてやれる最後のことは……）
: : ＼ ヽ |:/ ヽ _ ＿ _ ／／ヽ i-‐': : :
: : : : ＼ ヽ ＼ ＼ ￣ ‐, ／／ ヽ |: : : : :
: : : : : : ＼ ヽ ＼ ／￣＼ _-‐ ／ '| i |: : : : :
: : : : : : : : ＼ ＿＿／＿_ へ ＼￣/ ,i ／ | |: : : ／
: : : : : : : : : : ＼ ／ ＿＿ ＼:ヽ ＼ |／ |, |: ／. .
: : : : : : : : : : : : ＼＿＿＿ (__／ :;:;:／￣￣＼＼ヽ＿）‐- ,!＿_ ／, -‐ '. . . .
: : : : : : : : : : : : : : : :_ -‐' ￣' ／ ／＼ ＼ ｀ ￣＼. . . . . .
: : : : : : : :_ __.. --‐' ヽ ／ ＿＼ ＼ ＼‐-、.
: : : :／|￣/ -‐ ' ￣ ＼＿） '＼入
: :／| .| / l＼ （ __.. --‐'￣￣ヽ //
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／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿__／ ＼
／ ／| /:三三ヽ |＼ ＼ ／＼
／ ／ |〔:_:〕 .[|三三三|] .[：| ＼ ＼ ／ ／ ＼
／ ／: : └─―――― |｣ ―――――─┘／ヽ＼ ＼＼ ． ＼
／ ／ ／ ￣￣￣ ＼／ ＼ ＼＼ ．◇ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼／ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼＼ ＼
＿＿／ ／ ＼ ＼ ＼＼ ／
＼ _／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼ ＼ ＼＼／
二／￣ | ……………… │ ＼ ＼ ＼
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
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／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿__／ ＼
／ ／| /:三三ヽ |＼ ＼ ／＼
／ ／ |〔:_:〕 .[|三三三|] .[：| ＼ ＼ ／ ／ ＼
／ ／: : └─―――― |｣ ―――――─┘／ヽ＼ ＼＼ ． ＼
／ ／ ／ ￣￣￣ ＼／ ＼ ＼＼ ．◇ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼／ ／＼
／ ／ ／ ＼ ＼ ＼＼＼ ＼
＿＿／ ／ ＼ ＼ ＼＼ ／
＼ _／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼ ＼ ＼＼／
二／￣ | …………仕方あるまい │ ＼ ＼ ＼
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
.
/::/::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
i::/::/:::: ;'::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l::::::＼
|:|:::|:::::::l:::::/::::::::/:::::::/:::::::::/:::::::::|::::::ヽ ＼
|:|:::|:::::::|::/::::::::/:::::::/:::::::::∧:::::: ;'::::::::∧｀ヾ:､
|ハ:､:::::|;':::::∠::／/:::::::∠ ⊥:: ;'::::l::: i:::|
|: ∧:::: |/Z二ヽ /::::／二＞,ｨ/:: /:::::|ﾊ!
八! ﾍ:::::笈戔ミﾒ:／ ,.孑爻.7:: /:::::: ﾘﾘ
. /⌒}ﾄ､_>:ヽ'￣`／ ! ￣`,.:イ|:::/ //
ﾘ 川∧ / /://:/ 〃 ――――降伏しよう
ノｲ::|::::}::>､ - ―- .,ｲ}:/:／
/:ノ::/二二:>､ __ ／｛:|:｛/
,.ヘ ＿＿＿／⌒ヽミ＝/｀ヽ}=}:ｌ::::|::У
ー――く: : : ＼: : : : }｀ヽ: : |: : Y: : : :.|: |:|｀ヽ
: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :| |:.:.:|: : :|: : : : |: |:|77入
: : : : : : : : : : : : : :}:.:.:.Lrﾉ: : ∨∧: : : :凶:|/く⌒ヽ
: : : ＼: : : : : : : : :|: : : :||: : : : /: : : : ^:o:=o:/ ヽ: :.＼
: : : : : :ヽ: : : : : :.:.|l: : : ||: : : : : : : : : : : :.0: : : : : Y⌒＞. ､＿
: : : : : : : :＼: : : : |l: : : ﾘ: : :∧: : : : : : : ∨: : : : :.|イ´: : : : }: |
￣￣ ¨ヽ: : : : : : 从_ /|:.:.:/: :.}ミメ、: : :/: : : : : :.|/: : : : :./:./
∨}: : :./⌒ヽ:.|:./: : /二二二二二二二〉: : : : /:./|
. ∨: :.:i: : : : :.У: : :|: : : : : : : : : : : : : :.∧: : : /:./: |
.
. ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.
,'.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:!..:.:.:.:.:l
} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
.':.l.:.:.:.| :.:.l:.:.:.:./:. :. :./:./:.:／ : :.: .:./.:.|:. .:. .|:.:.:.:.l:.:.:|:.l.:!
. /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.: .:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
/:./ l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.: .:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
}/ l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./ |:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
/ |ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{ ヽ
l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／ ／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l ヽ 俺たち幹部の首をもって
| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´', 彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
|/ ヽ:.＼ヽ､ } /:.:./_/ |/
ﾉ´ ヽ:.:.ヽ￣ i} /:.ノ:.:.l / 部下たちの助命を願おうじゃないか……
l:.|:.:. ヽ､ -‐- -､.. ,イ､/.:./ﾘ
ﾘ!|.:.（（｀丶 ｀｀＿＿イ_／厶.:{
__ -‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
_ - ‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
,── : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 卅 | | : : : : : : : | |: :丱: : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣｀ヽ
|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : | |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
', : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | | : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,'
.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
} : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : :/
ヽ: : : : : ヽ: : : ,＿＿＿＿＿＿__,l |: : : : : : : : :| !＿＿＿＿＿＿＿: : : : : : /: : : :./
|: : : : : : ',: : | r────── ´: : : : : : : : :｀──────‐､ l : : : : /: : : :./
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
主戦派の星ですら、もはや一言もなく、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
'///////／ .!'////////l l二二ﾆﾆ＞､ ／ / /／;;;;;;;;;ﾉ ,. -,. ノ
/////／ 'l/////////l !二ニニ＞'" Ｏ ／ / ｒヽ';;;;;;;;;;;;;;; ' ー '.ノ
'//／ ' !/////////＼＿￣￣ ／ / ／;;;;;;;;;;;／ -‐, /'/
／ / .!'//////////＞__-ﾆニニ7 /￣￣￣￣￣￣￣￣￣二ニ=/ ／{;;;;;;;;;／。ゝ ',イ'/
_' .!'///////,／_-ﾆ=‐￣＿__ { ＿ -‐ ￣ （ ／ / ￣ ｒ―ｧノ///
,. ' 二＿｀ ‐-､／ ＿__-=ニニニ-‐／ー ￣ ｀l ',/。,.‐- , ｀ イ ///
／ __-ﾆニニニ＞,.ｨｰ-, ＿‐-=-'" ／ ｌ i L／,ｲ'/////
. ／_-ニニ二二-'",.ｨ///// ￣ ´ l-‐'ヽ-＜//////
――---------イ////// l.｢l トヽ//////
' 、!'////// ∨l ﾘ./ ////
/ l////// ∨l.////, '
/ l///// ,.Vヾ'／
. / l//// ,. ／'//ﾑ i
/ l/// ,. ' ／//∧ﾏ_!.!
V,/ ._ ／///,／ ＼ｌ !
V 、 ｀ヽ ＿_,. ,.イ////／ ヽ!
｀ ,.イ/////／
､ ￣ ,.イ//////／
／.//////,／
、 ,. /////／
ヽ ////／
＿＿＿, -＼ ／ //,／
┏━━━━━━───
┃
皆が黙って頷き、
┃
───━━━━━━┛
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│ │
│ │
│ 降伏が、決定した .│
│ │
│ │
└─────────────┘
.
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〜〜官軍陣地〜〜
／＼
, -'" "'- ､
_,.．-'''" "'''- ．._. ／＼
l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l , -'" "'- ､
l l _,.．-'''" "'''- ．._
╋╋╋╋╋╋l ,､ l ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣l ╋╋╋
┃┃┃┃┃┃l 八 l.┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃l l.┃┃┃
.l | | l. l ,､ l
l | | l l 八 l
￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣ l | | l
l | | l
￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
i ＿ l .ｲ////////
/ -ー ￣ ￣ ､ | / W///////
V _ -―――――- ．. ヽ〉 ./ `'く//>' W
ﾝ . ¨ _＿__ Z `' 、 〉 ' .ｲ
ヽ l ｨzｘ､ 〔 ｨ竓=---=ミｘ `ﾐ､ ＞-､/ ' /,{ ィ777ﾐ､
./抖''¨''ミ'， ./ ＿_＿_ }／ l .i .i/ﾊ ｲ///////
'.从r― ｎｧ / ヽ,_＿__fヌ / /! | V /V//////// 榎本軍から軍使が来た
i '/ﾊ｀”””/ } ７ ＼ ﾉ ./ .l｜ V/////////
|.W从 /７ .' . イ ｜l `'く////＞"
| V/Λ ./７ ' 仄 .N .l ｀￣ ／ oｒ 降伏したいので
. ﾞ'く/ﾊ .〈_/ -= ' / Ⅵ/ 廴 .. o _r- '´ 明日の攻撃中止と
. . / / i! ` ､r―
. ､ .`¨¨¨¨¨ ‐-､ ./ / l. ` - _r―
. ヾｘ i. ＝=-- '/ / . / 降伏交渉の場を設けてくれというものだ
. `≪| '， ／./ / , /
、 | 〉. _. イ / / 、 . '
＼｜ | ー= 千 ./ / ` 、 . '
| ｜＿く￣〉 / / . ￣￣ ミ ァ' ／
_.. -‐ ￣ ‐- . {
ｨ抖===ミ､ .ィ竓ミｘ､、.」
.イ|>'"¨¨''≪≫ｘ ィ/＞'"⌒'くﾝ ﾄ､〉
./《 . ' ＿＿_,，､__, `ｨ ｎ ｧ .! ､〉
' .ﾊ ヽ ＿ｎ__ノ |-| ｀¨¨¨¨¨´ | 入
`'く! .|-| |' l 私は頷いても突っぱねても
. |-| ! .l どちらでもいいと思うが
. _ .L」_ } .'
､ '. ﾘ /
..ヽ .Λ _.. -――‐- 、 ./ お前たちは？
.〉 . '´ -=＝- ./
/.| i. ｲ .l'，
./ | l ヽ . ' .l | '，
, ‐‐ヽ' ､, __.
／, '／ ' ､ 丶,
.イ ,': : ', ' ヽ
,ノ'´/: : : i ヽ : ｀',=‐
i: : ', ':, !赱',,':: ' ,::', '
i ,: :アヽゝ ｀i ', '::, ' 降伏でいいだろ
',ii i: ｀‐=‐' i ':.:::´,
! i ヽ ﾉﾉ ソ‐i
,ゝ=＜,=‐≦::i なあ、田島？
ii ヾ/ |i:i:i:::::::::｀..､
＜.:i:i:ii ／i|ｲ >i:i:i:i:i:::::::::::≧
'::::::::::i:i:i:i:i:i:ゝ j| i'i:i:i:i:i:::::::::::::::::／｀ ',i
!:::::::::::i:i:i:i:くヽi||ゝｲ::::::::::::::::::::/ ｲti
｀,:::::::::!:!:!/ ｀i､|//t::::::::::::::::::/ iλ'i
ゞ::::::::!､ {三} |i:i:i::::::::::::i㌻ ir'´i
i:::::::::::::i !,', ti::::::::::::::::::ﾄ i ｨ
i::::::::::::i i||i i:::::::::::::::::::ﾍ乂 i ﾉ, i
. i:::::::::::i:フ i||i 乍i:::::::::::::::::::弋 ii《 i
-― …― __ __
＜⌒ ミ..__
／ ...__ ＞ ＼::.. ‐=ミ
,..'" :: ､ f ⌒ヽ ヽ ＼:::: ＼
/:: , '＾ / .:::{:::... ∨::ミ ::..... ､.
::／ , ./ / ｲ:::从:::... ＼ Ⅵ::: V::=‐ ハ::...
, ' .::/: / /／ /::: ＼:::..ヽ＼}::::. V::=‐- ，:. V.
, | //: / / / ::斗 ==―-:.. V:::. Ⅵ::‐- ’:::. V::.
:: Ⅳ/: /⌒へ /:/ __ヽ }::::: Ⅶ::::::.. i::::::. ﾄ::::. （ようやく榎本たちが折れてくれた）
|:: Ⅵ /:::/ ,'::/ x斧芋雫㌻: ::::::::::::::} }::::::::. ﾄ :::
|::. V::k竓芋拆:/ '~ い少 |::::: ト::::::::::j:: }:::::::::::|
|:::. {::〈 ､ぃｿ::/ ﾉ ¨¨` |:::::: r ヽ::::::::::j:::::::::::i （ほんと、ギリギリだったわ……）
|:::: Ⅳ /:, ` |::::::: い} :::::::八::::::::
|:::: iﾊ :::: U |::::::: し::::::／ ﾉ::::::
|:::: i:::. i::: ＿ ,, ::::::::: Ⅳ／ ／:::::: ﾉ
|:::: i::从 i:::{ ゞこ" |:::::::: |i ／::::::::／
|::: ::. トⅥ ｲ |:::::::::: i::::::::彡''
|::: i::: | j:ト i:::::::::: i￣
::: i:::: j ≧ イ 个 :::::::: __
i::: :::::; }r…-，＿ i ヽ::::: Vrfタｋ ―…===
i::: :::: [{_＿ }三三三{ ､::::::: V辷ス￣ ＜
:::: ::: =‐- ノ¨¨¨ 入 V:::: Ⅵ ＼＼ ヽ
小 :::＿ ＞‐ -‐ ＞rV:::. ＼＼
相馬がいたからできただけ
,...．-‐‐…‐‐-=‐┐
,. :':´: : : : : : : : : : : : : ',l｀: ､
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.'.,
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : ＼.:'.,
/: ,: : : : : : : : : : : : : : : :.:,斗-‐|.:',:ヾ:ゝ
./／/: : : : : : : : : : : : : : :./:/.,仆|:.:}ﾄ､:}
´ /: , : : : : : : : : : : : : :./..´<_lﾉ.jノ､_.ﾘ
/／/: : : : : : : :_: : : : :{ / 俺と児玉は本来
´ /:/.: : : : : : :i ',: : :.:.', } この場にいるわけもないんで
/´{: {.:.: : : : :.i､ ',:.:.,､:.', ' ´|
|: ﾄ､: : : : :i ｀ヾゝヾ.、 |
|＾l. ',: : ﾄ､i. ¨ .…‐- ‐ ′
{｀＞ヽ,/. ,.' ´
┌‐┴‐‐- ．｀＞ , . /
〈 ｀＞ , ｀＞- ．._,ィ´ヽ、
∨ ｀＞ ., ｀７ヽ ゝ、
,└‐‐‐‐- ．.. _＿＿__ ＞ .,_/(_ノ｀. ｀i
/ ／ :::::::::::::: ､＼‐- ．..._>(_ノ` . ト､
./ .／/:::::::::::::::::::::::＼＼. ＼(, ｲ .ﾊ.∨
【 東郷平八郎 】
＿ -‐＝＝‐- _
_ -=ニニニニニニニニニニ‐- _
_.-ニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ- _
{ニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽ
ヽニニニニニニニニニニニニニニニニﾆア
ヽニニニニ=＝＝＝＝=ﾆﾆニニ二二／
',￣__ <.真.> ￣ ‐-/
/乂二二ﾆ＝=‐-ｰ――――――{
､＿///,＼ニニニニニニニニ二二二/
,.ｲ/////,＼ニニニニニニニニニ,.ｲ!
,.ｲ//////／ ＿_＜ニニニ二二＞ｲ//} 特に何も言わん
/'" ./,イ Vﾊ. ｆァヽヽ-―f" fァ j//小
/ j/ヽl/l｀ ｰ- ― ' :' `ー ｲ///!
' V/,V! {::. //,ﾘ
fニ-二V/小 ｊ:: 'Nﾘ
ﾉニニニ=- !ヽ _ _ ｲソィ二ニ=-､
/ﾆニニニニ/⌒', ‐ ／!ｿ./ニニ=/ニﾆ、
_,ｲﾆニニニニ/二二,‐-＞ イ_,. ｲ.l/二ニﾆ/ニニ=、
_-―==ﾆニVニニ二二/二二二,＿ .ﾊ .ﾊ´ ／ /ニニﾆ/二二ﾆﾆ、
_ﾆﾆニニ二二Vニニニ,ｲ;ヽニ二二, ＼V／ ./ニニﾆｲ￣"'ｰ-=ﾆ＼‐- ＿
【 児玉源太郎 】
.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
/´ , -‐- ､. /
. i /:::::::::: `''‐ ､..__,. ‐'´ヽ. /
. ! ,':::::::::: 、 ∨
| i:::::::::: 、 ､`''ｰ---‐''´ ヽ
|. l:::::::: ／へ.＼` ｰ---‐ ´／,.ﾍ
│ ＼:::::::: ＿＼＼, /∠_ | 私も構わん
|. /"ヽヽ:::=＝｡＝`,, /=｡＝=│ どうせ最終的な処分は
| { i⌒| |:::::` ｰ-‐' .::.＼-‐ ´│ 桂さんや西郷さんが決めるわけだしな
／|. l ト､|.|:::::: ｰ-‐ ' ::::::::::: l::-‐'.|
／ | ヽ.._||::r':; -‐‐' r __::::::::::::: l ｰ､|
_／ | /l!:::/:: ー----------ｰ'--.| ……山田は？
.! .| ./ ::|:::::::::: |
| │./ ::|::::::::::: ===== |＼
| |/ ::|:::::::::::::... ,.イ .!`
| |＼ :`'' ‐- ､::_:....... ,. ‐'´/| │
| │ ＼ ::::::::::::::::::｀~`''"::::::::/ .| |
【 品川弥二郎 】
{ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ V
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ( )ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／
}=- ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ -=={
＼-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
lヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
l::::＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- （最後の最後まで絶望せず
├ Yl:＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-:::::::::l 戦い抜いてくれた方が
{ l::::::::l` --=======ﾍ＝ ' l:::::::l 俺の好みではあるが……）
ゝ _l:::::::l ＼:::::i l:::::::l
_ ＿ l:::::::l ` ' ＼l l:::::::::l
／ r--=,l::::::l __ ﾊ:::::::::l----- 、
/ V///l::::::l＼ ' ` / l:ﾊ:::::::l/////} 、
/ V//l:::::::l/l ＼ ／ l:l//i::::l/////
| V/l:::::::' /l ＼ ／ l:l//l:::::l//／ ヽ
ﾊ V::::::/__/l ヽ イ ___,l:l//l::::l／ |
-= l ／l:::::/|=-￣ _-- _ -=ﾆ- // {/l:::::l ＼ ｜ ＼
l ○ ／ l::::l |ﾆﾆﾆﾆ= __ Y __ -= l:l l:::::l ＼ | ＼
l ／ l:::l ＼_____￣-=ﾆﾆVﾆ=-￣ l:l l:::::l ＼ ○ | ＼
＼ ;:::l ＼ﾆﾆﾆ＼lﾆﾆ} --￣// l:::::l ＼/ ＼
＿＿
_ ｡r≦三三三三ﾆ.Y
く三三三三三三三ア
寸.三三三三三三〉
=≦三三三三夂」
V;;;;|,｡z{:::',ゞ‐ﾍ::{}
ﾔ}::| }ヾ', |:::', （これはこれで、我々長州が
,ｨー,|::| _,, -‐' ∧::',─､ 絶望的状況からも諦めず
/ ﾏ::|::|＼ ¨ .ｲ |:|::|:ノ ヽ 夢を成し遂げた結末ではある）
〉 >: |z}ヽ`=´＿{zｌ:ﾄ､ |''＜
, -＜´:|｡／ },'ヾ7777777ｲ}:} ｀ヽ｡| "''＜
/ ミ,','ﾍ 寸ﾏ´ }:} ﾉ ∨ （悪くは、ない）
{ ,',' ヾ／ ∨ }:} 〈 } ∨
,' ,',' ＞ﾍ o ＼ ,':} ﾍ } . ∨
,' ｲ,' .ﾊヾ ,',' ヽ } ∨
,' ,':{ ,'ﾑ', ,':,' ＼ }. ∨
,' {::{ ﾑﾆﾍ. ,':,' ＞ミ ヽ !. ∨
,' ﾊ:{ ﾑﾆﾆﾍ{:{ ＼ ｀＞ミ､ ﾉ. ∨
,' ﾊ!ヾ . ﾑﾆﾆﾆﾆヽ ゝ-==＝＝＝─＜ ∨
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ |
lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ γ-ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- ￣_- イ::::l
V-==ﾆﾆﾆﾆ弋_ﾉﾆ=- ￣＿-=ﾆ／:l::::::::::i
ﾄ=- ＿＿￣￣＿ -=ﾆﾆﾆ＞::::::::::ﾚﾍ:::::::., __
l::::::＜ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞彡ｨl:::::::::::l l::::lﾍ::, ヽ
l:::::::::::ﾄ戈ｯ=ﾆﾆ=-イ／-ゞ'ｲ::::::::::::l l:::l ヽ/ |、 俺も降伏でいいぞ
/ ￣ l::::::::::l ￣ ` ヽ:::::::, l:::::::::::l_ﾉ::i ／ l ヽ
／/ ゝ, ,:::::::::l, ＼:::::, l:::::::::::l:::ﾊ／ l
/ }::::::::lﾊ l }｀ヽ::、 l::::::::::l::ﾉ´ l 黒田、榎本軍との交渉にあたってくれ
l::::::::l ヽ ヽ l::::::::::l l
l::::::::l ﾍ ヽ-=ﾆﾆ= - ' ,.:l::::::::::l
V ,'::::::::::l {〈〈＼ ／ l:::::ﾊ:l＼
V /::::::::::' |＼＼＼. _／／ /:::::, :l ＼
V /:::::::::/ ＼ ＼＼ ／／/:::::::l ':, ＼
＼//:::::::/ l ＼ Vﾊl l/ _/:::::::/
/ ,::::::/ l ＼/} {////:::/
/ l::::::/ (_)l _,, - ‐'' //:::/
/ l:::::,＼ l ｨ l/:::/
l::::l ヽ l {:::/
中島の死でシリアスいっぱいいっぱいだったから、ギャグ入れたかったんだろｗ
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┃
こうして五月十七日、亀田八幡宮にて
榎本らと黒田らの交渉が行われた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
〈
V
V
乂 五稜郭
＼ ★
V ○
', 亀田八幡宮
箱 舘 湾 |
|
}
八
/
＿＿ __/ __ -─ ´￣￣￣｀ ｰ--
.r匕7´ ヽ ｀7 __ -─
八 { ,イ ＞匕
/ ＼r匕. ／
Y ／
.| ／
.| ／
.
/:./ .:./.:./.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:/ ||: .:.:.:.｀ヽ:.:.:.`:.:＼ ＼: : : : : : : : : : : : : : : :
,':./ .:./. / ./:.:.:.:.: .:./:.:./| |!ヽ: .ヽ:.:..l :.:.:. |:.:.:.＼ ＼: : : : : : : : : : : : : :
}:.| :.:.:l:. | :.|: .:.:.: .:./:.:./.|| ', ヽ: .ヽ.!. :.:. |: .:|:.:. ＼ ＼: : : : : : : : : : : :
//| .:.:.|:. | .| .. :. :./.:./.:.:.|| ／ヽ ＼:.|:. :.l.:. :! :. :.:.:.＼ ＼: : : : : : : : : :
＼＿＿__// |l .:.:.|:. l :.l:..:. :./:.:/:.:./||／／／¨７', l.: .:.:l.:.: | :. :.:.:.:.:,:.＼ ＼: : : : : : : :
// |l .:.:.l:. | :.|:.:. :.l:.:.:l:.:/／イ／i| / |.:. :.:l.:.: | : .:.:.:.:/:.:./ ＼ ＼: : : : :
// |l .:.∥:.| i:.:.: .|:.:.|/´ ノ | } / |.:.:.:.:l.:.: | : .:.:.://:/〈 ｝＼ ヽ: : :
/´ |l.:.:.∥:.l:. |.:.:. |:.:.l.:.', ´ |i!ノ |:.:.:.ｲ:.:.:l :.:.:.://:/ ノ /:.:｝ ｝: : : 黒田殿、この度の戦の責任
ヽ |l.:.:.∥:.|:.:.|:.:.:.l:.:.|:.:.｝ ´ |:./ |:.:.:.:':.:.:./// l´ /:.:.:.l |: : :
ヽヽ ＼:.∥:.',.:.ﾄ.:.:.|:.:.|:.ﾉ /´ .|:.:.:/:／// l／|:.:.|:.| |: : :
∨ ヽ:{＼ヽヽ.:.|:.:l/ |:.:/ｲ // / |:.:l:.:| l: : : 全て俺、松平太郎
∨ ＼ ＼ヽ:.:く ､. |/ /´ / |:.:|/ /: : : 大鳥圭介、荒井郁之助ら
∨ ）ノ|.:.｀ヽ､ __, -─ ´ / , ｲ:./ /: : : : 四人の幹部にあります
∨＼ ´ |.:./|:.l ｀‐<__, ‐ ／ ／/ ./: : : : :
∨ ＼ .|/ |ﾉ ﾍ ／ / /: : : : : :
∨ ＼ ´ / ｀、 イ _....---/ /: : : : : : :
∨ ＼ ヽ- ´／ヾ/⌒/ / /: : : : : : : :
-＝'ー―--- ‐ １ ´‐ ､ 丶 __
｀ｰ ､.._ | _-､ 1 冫､ ' 、 ｀、 ＝-－‐ ''゛￣
'''' ｀'''''' ｌ ‐ ｀ ､ ｛ ン' " ` ､ 1 ｀、 _､ ＼
│ ′ ` ヽ ＼ '、 ヽ , ' ..- ' ､､ ｀' -....、
ｌ ′ '、 ,,.‐'´´冫'' ､１ 1 ｉ '´ ﾉ !
│ ｌ ヽ ,.‐'" .. ''ン'''^ ､１ l .ｉ l’ /
│ ｌ ゝ'´､ _..‐´／,..ﾍ"'''ヽ l l l ﾉ /ｌ、 私たちはいかなる厳罰も受けますので
| l 丶_ - ｿ. l:::ゝ} ､ l l | ,,/ ＼ー―--
l ｌ ｨヽ、. |∠;;〉-' | │ |`''''′ ｀ ､--=
ｌ l | } | │ │ 冫 どうか他の者たちは無罪にして
| l l ﾉ ｌ l .l ／ ／ いただけませんでしょうか
ｌ ! / | | 」 .／丶.／
ｌ | l＞..、 ｌ 1 1 ／ .／ ／.:
ｌヽ ｛ ｀ ､ー― ｌ ,' /＼ .／ ﾞン'' ／.:.:.:/
l ｉ / / 冫 ､ ｌ ﾉ ,/ ´'< _.. ／ ／.:.:.:.:/
∨ ,′ ,彡'′ ゝ、ﾉ ﾉ .!'´ ／.:.:.:.:.:.:/
! ｌ ／ ） / ／ ／.:.::.:.:.:.:.:/
１'、 / ／ ′ / _／..／.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
_,, ‐''"´ ￣ - ｧ
／: : : :/::::::::::::: : :ヽ
イ: : : : /: :l ::: ::::::ヽ ヽ
ﾉ/: : : /l:/l: : : : ll ﾍ:l:::::ﾊ
/: : : ﾉ筏ｧﾘ: : :/il: : :::::: ﾊ
il l: : :l /ｲ/::::l: : : : ::::ﾘ いいや、その条件は認められねえ
l/ﾍ: :l `' ヽ: :lヽl
ﾍ l ── ´/l ﾘﾉ
|::＼ ｲ :|ｿ 無条件降伏
rーy＿.j ＼ `_´ ／ l それ以外、無しだ
|//| ／ l;;;;l ﾄ---ｲﾍ
ｲ///| |;;;| ヾO l /---ｚ
_, ‐''"//////////7 l;;;| ( ) l /7
,-´//////////////＿.|;;;| ( ) .l / ヽ、
,, ///////////// _ ,, l|;;;| (9 l /::／ ヽ
_,, -''´///////////////`-‐''7() .|;;;| (ノ l /:/ |
,,. ''"////////////////////// / () .|;;;|(ノ .l // .i
,, -''"´//////////////////////////＿ , -.、 l // l
／ / /:＼ ／: : : : :丶 | ＼
＿ ,,..-''''~ i i: : : : ＼ / : : : : : : : :`、 | ''''ｰ- ,,,＿＿
＼￣￣ . . . : : :| L:_:_:_:_ヽ:_＼、 /:_:_/:_:_:/_:_:_:_:| | ＿＿＿＿／
`"""''''---イ | F======================7 | ''''ｰ- ,,, ＿_
／ | | | | . . : : : : : : ,,.. ／
／ . : :| F三==================三.| | . . ＼ーー -"
／ . . : : : :| .| x-＞-,, _,,..-＜~、| :|. . . : : : :'''ｰ- ,,,＿
＿ ／. : : ,,..-'''': : :| |'"ｲ┘~`iｰ' `ｰイ~)￣) 7| : : :|: : : : : : : : : : :／ それはあまりに厳しいです！
￣￣￣ .／: : : : | .| .ゝ---" 弋____ﾉ' .| : : :|: :----- '''"~
__ .／: : : : : :／| |、 | ./| : : |-='''~
` ---- ''""''": :| |ﾍ ..! U .ﾊ| : : ﾄ---' 兵たちまで罰するつもりですか！？
￣￣￣.| .├.ゝ, --- ./`/: : :/＞
| .|ヽ、＞ 、.（ ） ,＜|__/: : /|
| .| ＼!__＞ 、￣,,.＜_ -" /: :/ .|
＿＿ - | .| ＼￣ ` " ,,..-'~/: :/ |＿
,-- - ~ | | `i-i- ''"~ /: / .-..,＿
/ | | .| | /:/ ￣ - ＿
榎本は特段、薩長とはかかわってないからなあ
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
一見、酷なようだが、その実、
黒田による榎本らへの温情である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ赱ｧ、 l l ／ ／
ﾑ::::::::赱ﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／ （その条件じゃ榎本たち四人が
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 全責任をひっかぶることになって
l::/ l::::ﾊヽ::: u ｿ j:::::::::::／ 助命が難しくなる）
l/ l::::ハ ー ‐- ./ /::::::::::彡
ヽl - /::::/ 7::::／
｀ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7 （だから無条件降伏以外
_,.,-≦l _t -''":;:;:;:;:;:;| 認めたくねえんだ）
_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
,.,.,.,;:;:;:;:;:;:;:;}::::::／l;;;l i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,._
_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
ﾏ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／>< /;;;/ >、7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ i
ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:7ヽ ヽ;;lゝ イ`:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;:/ l
┏━━━━━━━━━━━───
┃
もっとも、口には出せないが。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
ここまで勝ってる状況でなおかつ相手が降伏すると言ってるのに
殲滅を主張したらそれはそれで恥だろう
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
しばらく揉めたものの、
黒田があえて語気を荒らげると、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
、
ゝ` =--ゝ `ヘ
|::::` :::::: :::: ＼
,,. -===ﾉ :: ::::::＞ ヘ
／l////// _, -' ´:::: ／ ／ ハ
メ///l////// -=イ::／:::＞/ ﾑ i
_,,. -''"´////////l ￣ ／ ィ／ ／,＜＼/ ／ ﾑ
_,,. - '/////////////yoﾍ≧- _ フ/ イ ゝﾟｿ/ _イ::i /＼ 無条件降伏しないってんなら
/////////////////////l三ﾆ|三三≧z-l k /／/ﾂ彡ﾍ| 交渉は終わりだ！
//////////////////////ヽ≦三三三三三ゝヘ、_、lｲ ////ﾉ
/////////////////////////｀` ＜三三三, <三≧=z _/／ ＼
/////////////////////////＞ //｀` ミﾑ 、｀ ＜三ム ` 、 攻撃させてもらうから
/////////＞イ/////ﾍ///／/l ／／ ﾑミﾐﾐ/ ｀ ＜ ＼ 五稜郭へ帰りな！
///ィ=＜///////////// ＼/l イ ／::ノ ./ =- 、 ＼
//／////／ }//////＞> ￣|＞ _,,. -‐''"´::::::::::>' / ./ ` -- ヽ 、
/////l / /=- ￣ ／／.l l／::::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ ｨ≧ -- 、 ｀ヽ、
/////ﾍ/ / ／／ > ┘::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ {/三三ﾆy ＞ 、 ﾍ
////// ＼ /::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ ≦/ ＼ }
/////////＼ l:::l /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ＼ ＿ =- ｲ
///////////ヽ:::l ﾑ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
//////／ > ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
/// ／ ／>//＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ
自分らが戦死してまで殲滅というほどの戦意の高揚でもなかったんでしょ
私怨の対象になりいそうな慶喜も会津もとっくに降参している状況
┏━━━━━━───
┃
榎本らは折れた。
┃
───━━━━━━┛
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/ {.:.:.:.:/.:.:.:.:/ ヽ＼.:.:.:.:.:.:.:｝.:.:.:.:.: !
{.:.:.:.:|.:.:.:.:.:/从.:/ .{八:{.:.:.:.:.斗‐廾弋ﾄ､.:.:.:.:|.:.:.:.:.:..:',
. !:.:.:.:|:.:.:.:.:i ＿仆＿! }:/ｌ:ｌ:.:/ ＿_x､冫:ィ⌒i.:}八{
. |:.:.:.:|:.:.:.:.:{. .ﾉ´ |:ｊﾉﾙ' ｨ 芯戊ﾇ〃.:.:i }ノ :| `
}八:.:.:.:.ハ〃戊ﾇ弐.!′ ´￣ /イ //:.:.:.:| …………無条件降伏しましょう
/ }八{:.:∧ `￣ | ﾙ':.:.:.:.:.:.:|
′ ヽ:.:.:.:. :! u /从.:.:∧ .:!
. ＼.:.:＼ ー ‐- .ｲ/ |.::.:.:ｊハ ! ですがどうか下の者たちは……
}.:.:/ヾ＞ ー ／ |:.:.:i:} ヽ
| / .ｊハﾊ≧ ､ イ |.:.ﾒ′
. ﾉ' ,r‐‐≠こ≠＝＝＝'∧
||￣||￣￣￣| |::/ヽ:::∧
||ﾟ::::||::::::::::::::::| |::ヽ !::::::::≧ ､
/′::||::::::::::::::::| |::::::`::≪》::::::::＼
,､‐ ､, ‐'´ ィ´
,' ´, ‐ ‐､､ ｀ヽ,
ﾉ, ' '´ ,' | ヽ｀'､' 'ヘ
i,/ :: i'´｀ヽ ' ､ ゞ､
'! 'i i: ﾍ､赱ゝ ､}ゞ /
'. i_, _ゞ' :::' ,'i / 全員が極刑とかそういうことは無い
, ‐' ﾍ ゞ==‐ :;,',/::i ソ
／ ゝ'ﾉテ'!_'´, ィ::::::::::i__
/二.／ ___ ／_,=‐=/ﾍ‐‐‐=个｀'i 確約はできないが安心しろ
i i::／ヽ==ﾉ/＞‐!::::::i ゝ'´ i:::::::::::｀'....､.
// ﾆ!ﾉ＿/::::::::::::::::::i || '´:::::::::::::::::::::::/ヘ
/:::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::t'‐､ 《 i::::::::::::::::::::::::/ ヽ
/::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::ト'｀||ゝﾆ,:::::::::::::::::i i
/::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::i || .i::::::::::::::::::::::i i
ﾉ:::::::::::::::::::::i::::::::::._=‐ィ::::'､, ﾄ || ﾉ‐i::::::::::::::::::! i
/::::::::::::::::::::::::::,:＜´ i:::::::::::i || i:::::::::::::::::::::::∨ i
i:::::::::::::::::::／' i::::::::::i || i::::::::::::::::::::::::::i, γi
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
後は手早く以下のことだけが決められ、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┌─────────────────────────────┐
│ .│
│ ・明朝六時〜七時の間に、榎本ら四人が五稜郭を退去 │
│ .│
│ ・午後一時〜三時の間に、兵や他の幹部も五稜郭を出る .│
│ .│
│ ・午後四時〜五時の間に、兵器を全て差し出す .│
│ .│
│ ・その他の事は降伏後、改めて決める ......│
│ .│
└─────────────────────────────┘
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
榎本らは一度、五稜郭へ戻った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その後、上記の条々を正式文書にし、
官軍へと送り届けたのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿__
〃´ . 7ヽ,
/ / .}
/ / . /
/ / . /
/ ,ｒｨ天ヽ ./
/ .〈7<ﾗ<） . /
/ ''‐ｒ '' /
/ / . /
/ / . /
./ / . /
/ ._ .＿_/ . /
〃ｨ7三ミヾ ./
{l「（{{句j刈}｝./
ヾ弋沁少ｨjﾘ
ヾ＝一"'
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
その使者は、弁天台場ではなく
五稜郭に残っていた、安富才助であった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿,, -;‐;=;ﾆア
＿,,,, -:‐:'´: _:ノzi;i;i;i/´
,ノ´: : : :_:, ;-:‐:くz,,, ﾐi;ノ＿__
__ノ‐弋､ノ: / : ;ィ´:, : ;｀:,⌒ヽ;､: : :｀:`:‐:-:､_
, ‐ラ´'´: : :ﾍ: |／:／/: :/: :/ /:i : ; :ヽ<.´ﾐ三ﾆﾆ=='
__/／:／; 'i/: ´｀ﾍﾗ/: /ﾊ;ｲ :/ ;ｲ: :{ :ﾍ: :ﾍ く
／／:|: :{ :/: {ヽ: :ヽ:ﾘ/: /{i jﾊ i! :ハ: : ト､ヽ:ヽj:}
/: :ﾑ ハ ヽ:ﾍ ﾍ:}ﾍ: :| ﾊ /￣:｢|ﾄ､:ﾘ {ﾄ､ヽi!ヽﾊ|ヾ
, ノ:ノ´: / { :ﾍ :ヽ} :ﾘ: :} :ﾘ ｲ笊うﾐ､:!ﾍj ぅxトﾊ: :i:|ヾ;､
// ハ: :/ i :ヽ､ } : ﾚ': :/:/;ｲ:i 込ノ ,≦ﾐﾘ|`:}:ﾍﾊ! |: }
}ヽ､ｙ': :i! : ヽ: :Vノ´: :/:／: ﾄゝ んﾀ//:ノ:!:i!| :}:ﾊj′
_,／‐'´: : : :ﾊ : }／; : ; :'／:} : :i:} , ’ //ﾚ从ﾚ'ﾘﾉｲ }
ノ~: : : : : : : :ノ: ﾉ:/: :/: :/イi ﾘﾉ : :ﾘ＼ ’ _ ｲ/: :/ノ: :／/:ﾉ
./: : : : : :,:-'´;イ´: :i i:/ : :ﾚ'/ﾚ'/ : :.,ﾍ ｀斤 :/7 {:i:ノ´ ／:, ' ;ｲ
|{ : : : ／ :,:/: :ﾄ､‐､!:ﾘ : : {/:ｒ':{ : ノ ノく´{:{ : ヽ:i:!>': ／:／ /i :}
. ﾍ',: : /:／ i' : :ノｰ''､ﾍ',: : :ヽ:{ :ヽfﾍ´ﾍiii入i ',: : })/; ' : ;.' : ;ｲ:ﾉ:7
ヽ ソ : ∧:/ ｀ヽヽ､; ｀ヽ:} ヽ∨iiﾍ/ｙ':／,':/ : :/: :/i | ;ｲ
/i! : :{ : } ｀j :}｀`ｿﾊ; :Yiii// : { : :i;': : :{ : :{i!| !ﾊj
ﾘ{ ﾍ: ヽ: | ノ:}ﾉ ﾉ ﾞ∨ﾆﾆﾆﾆﾆ} i!: : :i: : :从:ﾍヽ.
【 安富才助 】
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相馬同様、辛い使者となっただろう。
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そして、翌早朝。
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＿ = ＝ =‐ ヽ : : : : : : : : : : : : : : :_ノ ￣＝=─ ＿
＿ ‐=‐ ｀ー‐‐------‐‐'´ ＿ ￣￣ ≡＝-
‐=＝ ￣ ＿ ─＝==＝‐ ￣ ＿ ≡＝‐ ＿
￣ ＿ -＝≡ ￣ ─ ＿ __ ＿ ￣ ＿ ＿
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
//::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/ |::::::l:::::::::::::::;'
/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／ '"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':| 最後に兵へ挨拶と詫びがしたい
l' |l::::! ! ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{
|::ﾘヽ _ ／/:／/::l::/
l;' |:;ヽ ｀ _,. /'´ _/::::l:l 全員を広場へ集めてくれ
!' ｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
_,|l￣|| _,=_: : :| `
,.. -‐'''''""´ !l: : |l "}{｀: : :＼
/:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
/:: : : : : : : :〃: 〃: : : : : : : : : : : : ::｀''
|: : : : : : : :〃:: 〃: : : : : : : : : : : : : : ,: :
l: : i'p=､_〃: 〃: : : : : : : : : : : : : : ´: : :
l: :l::|l: : : : : : : ''＝=､､_: : : : : , ' : : : : : :
ヽ!::|l:: : : : : : : : : : :０||: : : : / : : : : : : :
, -‐ ､ ＿
,ｨ'". : : :.:-‐-､｀: : : `ﾄ､
/: : : : : : : : : : : ヽ: :;-ー､ヽ､
./ : : ,ｲ: : : :.:〆ﾐヽ、i:: : : : :..｀lﾍ
./: :／i: : : : /'¨¨''''ｰ-ｚ''"ﾞ1: : : :l.ヽ､__)）
ー-‐=彡〆ｰl: : : :/‐- _ ｀'‐|: : :.:.i::ヾー'
ヽ､ ,ノノｒ^i:.: : /ﾗｆn､ ｀''‐ ､_ ,|: : :.:.|: :.:',
`ミﾆ彡'ﾞ: :!{,|: : ;'7::::ﾟiﾍ ,ｨ'ﾆ二ﾞ|: : : .!: : ::ミ=-ｧ' 分かったわ
ヾt二彡' ｀!: : i｀￢" ｲ:::ﾟ} 〉|: : : :l: : ::ミ彡'
`ｰ=ﾆz_|: : i "" l ｀`'" /!: : :.:j: :ﾐフ´
ﾐ三ﾑ:: ﾄ､ __ ' "" / l: : :.;ﾊ＾ヾ､_, 全員集合のラッパを吹かせる
｀Ｚﾊ ;| ヽ ｀._, イミ.j: : /ゞﾐ､_
r=ﾍＴ¨¨¨¨¨`´'ｰ=_ﾐ､ .l: :/｀¨¨''´
| ヾ ,' / ,'::/
., -一ー―-ii┘ｰ -ﾍ -,:､ -一l_,,_ ﾉ'ﾞー￢ｋ
/ |! ／::::＼ ＼ ヽ
', |! ＿ ∠ ー一｀- __ヽ , i
', ､ |!(O - ―::;::::::::一::;:-:.ﾟOヾ, ｜
でも天狗党が幕府に出頭したときは、にしん蔵に監禁＆処刑だったしなあ、根切にされるのならって不安になるのも分かる。
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そうして兵を集めてみたところ、
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───━━━━━━━━━━━━┛
＼人_从人__从从／
＞ ﾌﾟﾜｰｰｯ！ ＜
／Y⌒YW⌒Y⌒W＼
/| ／{／
／.｜ ／￢／
T T T∠ ＿,,,,;；-‐・'" .｜ ＿__ /＝=z ､
／￣￣￣￣￣￣￣￣ . ｜ `７└― /-=ﾆ≦/
|⊃＝＝| ／二二二¶|.¶|.¶|ﾍ￣⌒""'''・ ...,,,, | ￣￣ __ / __ /
| ｜ /.|.Ｕ| |∥|＝＝へ ＼ ｜ ＼ ､ 〃 ヽ' .〃 ヽ'
| ｜ ∥|」.」 L|∥ || . ﾍ| ＜く ゝ _ノ ゝ. _ノ
｜.| ∪ .∥| || ＼
＼‘ーー--------.Uﾉ-----ノﾉ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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┃
なんとも言い難い光景が展開されたと、
林董の記録に見える。
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,._.--...､ __,,,,,...........／イ _,. ィ::::::}
ｨ:!:!:::ヾヽ::::ヾ´::::::::::::::::::::´:::｀:::＜--─‐ ´
'::!:､!::::::i::!:::::::}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼¨::::ヽ、
八::::::ヽ:::::::::::::/::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::i:::Y
,. -‐:::::::::＼:::::::::::_／::::::::::::/:::/::;;:!;::;ｲ:::!::::::::::::::::ヽi::::}
ア:::＞ "/´:::::￣:::::::::::::::::::/::イX/ ﾚ' }:::ﾊ:i::|:::::::::::::ﾍ/
i:／ ./:::::::::::::;:::::::::::::::::::k' /' ､ヽ /;ｲ 从ﾘ!:|::::::::::',:ヽ、
{ /:i::::::::::/:::::::::::::::::::{ ｀ヽ､ヽ`ｰ' _,. 孑!::!::::::ﾊ:::､Y
/::i::::::::::i::::::::::::::::::::::| oヽ ''~_- }ｲ::::::::::iヾ
/::ｲ::::::::::!ﾊ:::::::::::::::::::!.` ｰ-,. o￣ ﾈ}:::::::;!::! えっ……？
/' i:::::::::::{:::i:::::i::::::::::N ヽ＼ '/:::::i:ﾊヾ
/ .|:::;::::i:::::::i:::::!::::::i::| ィ二ヽ ｀"//:::::/
!/|;::::;:::::::!i:::i:::::ﾊ:!{_ ｀ｰ┬ u ′::::::| ちょっとちょっと！？
ﾚﾍ::!::::､ﾍi:/ } ､￣ ─-､ﾉ ﾉ:::::::::::!
, ＜:¨:¨＞ヾ､ ＞ _ -‐≦::}:::::::i:::|
/: : : :／ ／,.二ヽ{ヾ:::;:::::;:ィ:::ﾊ:ﾉ!:::::ﾊ;′
/: : : :f ./ / ｀＞ｰ-─ ミｲ ′!ｲ
./: : : : :! i. i /ニニニニニ＞ .,_ _,. -=ニニ.､
./: : : : : ﾍ i. i: !ニニニニニニニニニニニニヽﾆﾆゝ .... ---､
〈 : : : :_:_:_ﾍ ‘，､,_ 乂ニニニニニニニﾆfニニニﾆﾚニニニニニﾉ
}: :..:.:.:.／:.:¨ ､ｰ､ヾ;;／}ﾆヾニニﾆﾆiニニニニニﾆﾆ!ﾆﾍ ｀ ー"
.i: : : : : :／: i:.:lヾ､ | i //:.: ハiﾆﾆl!ﾆﾆ|!ﾆﾆ/ニﾆ＼_
.|: : : : :/ : : ,i:.:.!ﾆヾ､ ! / /∧／/,!ヾニ!ﾆﾆ!ニ/ ｀ヾニﾆヽ
|: : : :/: : : :/: :|ﾆiﾆヾ､ !' ./ｲ: :}／' ヽ ゞ‐`ｰ ^¨ ｀¨¨´
|: : : : : : : /: : :!ﾆ､ﾆ､ヾ､.!／ﾆﾉ: ,! _／ヽ
【 林董 】
.
γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＜ こんなに兵士いたっけ……？ |
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,;''';;';';;'';;''';;';';;'';;;,.,'';;''';;';';;'';;;,''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;'''';;';';;'';''';;';';;'';;''';;';';;
';;';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';'';';''''';;';'';';''';;'';;;,.';;';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'';';''';''';;';'';';'''';;';'';';''''';;';'';';'
';;''';;';'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;'';;';'';';;;'''';';;;''';;';'';';';;;'';;'';;;'';;';'';';;;''';;';'';';';;''';;';'';';;;''';;';'';'
;';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;';';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;;';'';''';';';;';;'';';';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'
vymy vymyvvvymy vymyvvvymyvwymyvymyvyvymy vymyvvvymy vymyvvymyvy
MVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyMVvvMMVvvMVvvMMVvvMvyvMVvvMvyvMVvv
Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾－＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍΛ＿ﾍ＾－＾
ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λﾍ＿＿Λ ﾍ＿ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ /＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／ ,,,,,,,ﾉiヽ,,,,,,:::i|li＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼／､-―' ﾞ､ー-::::＼
. |（○）, ､（○）､ :|（○）,lilililili |（●）, ､（●）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:| （○）, ､ （○）､ .|
| ⌒,,ﾉ(､_, )ヽ⌒ u.:::| ,,ﾉ(､_, )| .,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )|...ひ ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, ::::| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. |.u (＾・＾> ｡.:::::::| U ｀-=ﾆ= | .｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀［王l王］' ..:::::| ｀-=ﾆ=- ' :::::::|
＼ ﾟ ⌒´ u .::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ´.....:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐--‐‐―´＼
.
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┃
さっき書いたとおり、上が把握していた
五稜郭に残った兵士は二百名だったのだが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿ ﾞ､';|i,! 'i i"i,
((＿((＿((___((____((＿(＿((＿((＿((__((___((___((＿((___((＿@ ((__((__((__((__`､||i |i i l|, _
／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／ ／/ / / / / / /',||i }i | ;,〃,,
／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／＿／/ / / / / / / /.}.|||| | ! l-'~､ミ
ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ
|:|==@==@==@==.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
|:| | Y _,, ､_ i|,];;彡 もう戦う気はないから
|:| | i ・ .〉. ・｀ H;;;ﾐミ 隠れとこっと
|:| | { （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ
|:| | ﾞi ||^!,彡ミ ＿,,＿＿
|:| | ﾞi '⌒ヽ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
|:| ,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, .,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|／|ヽ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
ヽλ＿Ｙ〜匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ﾊ__ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ﾊ__ノ、|ｴ ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/、
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
実は弾薬庫や土塀の影に
隠れていたやつらが大勢おり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
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┃
こいつらが降伏と決まるや、
あちこちから這い出て来て、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
_ _00 ＿＿ _ _00 ＿＿
ヽ〉/ / | 匚］ | ヽ〉/ / | 匚］ | ○ ○
く／ ￣￣ く／ ￣￣
.... /.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
, -----／::::::ヽー--- ､/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/:::::::::::::::l:::ｭ::::r::l::::::::::::::/_:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.
l:::::::::::::::::ﾞ.､:::l::::ﾉ:::::::::::ヽ ｀ヽ.:.::/ }:.:.:.:.:.:.:.:
, ---､/::::::::::::::::::::::｀::::::::::::::::::/:l｀￣￣｀} ／｀ゝ､:.:.:.:
r----l::。::::/::::::/l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|. l! ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
, - ､ |::ヽ::::人::::/::::::/:::ヽ::::::::::::::::::::::::::;ｲ｀ヽ | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
, ------､ r--l‐:::‐l:::j:::::l:::::::::::::ﾄ::.､/::l:::::lヽ::::::::__::::,:イ､ l | ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／
/:,:::l´::｀l:::/: /::::::::ゝ- ﾞ:::}:::∧::::::::::l lノヽ::lrﾞ｀::::::::::::::::::::::＼ | l! /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
../::/ヽ::::::/l:::.:. /:,ﾞヽ､::::::::,::ﾞlヽ| /::::...:| | ／:::::::::, -- ､:::::::::::::ヽl | l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
..l l/:::::::::...Y:/ !::| /:::::::::::､| | /::::::::::|! | rﾞ:::::,zZﾞ´ ｀ヽ､:::::::l-- ､_l !:.:.:.:.:.:.:.:.<´
>,／´｀ヽ / | l!r´／´｀ヽ| . l/:／´｀.ﾄ-| .l.::::l´ l::::::k￣´ ヽ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨
. ,|:b b:.k ﾄj |::l l!｀ヽ:| ! ヽ|::::! |::::l ∨.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..ﾞ- ﾞ一 k_ﾉl::,.､ /l__/.l l ,:.:.:l !.:| ､ ∨|:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
￣ ゝ--ﾞ ゞフ.:.:.:∨ ,.:ﾞ:::lヽｭ-､r-ヽ .! !:.:.:.:.:.:.:.:.l
ゝ---ﾞ ゝ--k､ヽ´ ヽ |ﾄ;! l:.:.:.:.:.:.:∧
｀ゞヽ｀l;/ !:.:.:.:.:.∧
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集まった兵は千人を超えたというのだ。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
..イ: :._: : ｉ: : : : : : : : : : :｀: :.、
..イ: : ／´:ﾞ、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
,ｲ : : ／: : : : :ﾞ､:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ﾞ、
. /. . . . . . . .ｉ: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :',
/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i＾´!: : : :l､: : : : : : !: : : : : : : !
/: : : : : :,: : :i!: /;' ｌ:ｉ ', : : :!ｌ､: : : : : |: : : : : : : :!
,': : : : : : /l: : :l!:/;' |l ﾞ,: : i:l;:､: : : : :!: : :, : : : : i 実際は何倍もの兵が戦いもせず
. i: : .:i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐ ﾞ: : 'ト-ﾞ､;_: ::| : : |:. : : : :;
｀､:i: : ,'::;':.!: 斗''｢ | ｀､.:| `､ヾ｀:'ト､: | _:.: : : ;
. ヾ: i'⌒ﾞ:!: : _l_!_＿_!__ ﾞ､!＿＿ﾞ_l; : : l´..: ヽ: ; 隠れてたんですか……？
ヾ{ ､｀! : : l:! ! ｀| |!: : :,':´; / : ;
|´ゝ､_ヾ､: :ﾞ、 | | ,j_;. -'＿ノ: : : ;
|: : : : : :〉､｀!' ! ! !,.ｲ',: : : : : : : ;
|: : : : : ,'::::|丶､川 △ 川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ;
|: : : : :/::::::|: :.:.:｀｢:::Τ '' Τ:::｢:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ;
| : : : /:::::::::{ : : : Ｖ'´ ｀'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;
.ｨ≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ》
∨ニ=- . __￣__ -=ニ/′
乂＞:::´::::::::::::::｀:::＜
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.′::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::∧
{::::/:::::/::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::', アハハハハハハハハハ
|:::{::::::′::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::}
从|::::::{::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::|::}ﾊ
/:::::|::::::|::::::::::::|:::::::::::::::::i:::::::|::|:::}､ …………笑うしかないわ
′{::::::::::|::::::::::::|::::::i:::::::i::|:::::::l::|:::}ﾊ
l{:::八::::::::|:::::::i::::|::::::|:::::::|::}::::::|八:|:∧
_＞-＜:::ﾄ､{::|::::|::::::|:::::::|::ﾄ､:::{::::/}八{
／: : : ',: : : : : :≧≠-个ｰ个: ⌒⌒Y: : :ヽ
|: : : : : }: : : :､ : : : : : : : : : : : : : : : : V: :/ハ
|:0 : : ､|: : : : :＼ : : : : : : : : : : : : : : : V: : : :}
从: : :ヽ}: : : : : : :＼: : : : : : : : : : : : : : :}: : : :|
.′:.ヽ : 八: : : : : : : :≧=-: :_:_:_ : : : : : :.|: : : :!
.′: : : : {: : ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : 八 : : |
会津ら列藩同盟の降伏では上席家老の切腹ですんでるし
, イ::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::i::::::;::::::::',::::::::::::::＼
j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i
7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!
,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ
|:ij::::::i:::::::::::::///./ __',iA:::7::::/::::::::::/ヽ ﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ 俺たちが降伏を選んだために
|:i !:::::i',::::::::7 i| ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ ` 助かる兵が増えた
ヾ',:::i|ﾍ:::::7 i! ￣ /:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ
ヾ:iヽ .､′ /:::/:::::::::／ ./ j:::::::::::::::::|
ヽ ｲ／/／/ / 7::::::::::::::::::i そう思おう
j:ﾊ` ‐-､ ｲ'" , イ ﾉ7:::::::::::::::::',
′ﾘi', , .＜ _7:/ i:iﾆi::::::::i
ヽ- '::::ﾉ! __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ
＿_ __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
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} .:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:. :.／／.:.／.:.:.:.:./i :.:.:. |:.:.:.:.l:.:.:.l:.|.|
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. /:./'..:.:.| :.:.|.:.:./l:.: .:/:./:./ .: .:.: :.:./.:.:.:l:.'、: .l.:.:.:.:|.:.:.|:.|:l
/:./ l.:.:.| :.:.l.:./ l.: .:./:./:./:.: .:.:.: /:.:./l:.l:.:.＼.|:.:.:.:l.:.:.l:.|:.l
}/ l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./ |:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
/ |ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{ ヽ （だがこの光景は）
l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／ ／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l ヽ
| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´', 彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
|/ ヽ:.＼ヽ､ } /:.:./_/ |/ （美しいものではないな……）
ﾉ´ ヽ:.:.ヽ￣ i} /:.ノ:.:.l /
l:.|:.:. ヽ､ -‐- -､.. ,イ､/.:./ﾘ
ﾘ!|.:.（（｀丶 ｀｀＿＿イ_／厶.:{
__ -‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
_ - ‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
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. 7ニニニニニニ＞::::/ !::::::::::::::::::|:::: |斗:::::::::::}::::::::::::|::::::::::',
/ニニニニﾆ＞:://:::/ |::|:::::::::::::::|:::: |~´ ＼::::|::::::::::::i!:::::＼:',
/ニニニ＞ ´::::::/ |:::/zzz: !::::::::::::: |::::/,.ｚｚｚｚ＼::::::::::::|::::::::|::＼
. /ﾆ＞＜:|:::|:∨::::::|/|!/////{|ﾊ::::＼::| /ｲら{ };;;;} |:::::: /::|::::::::|､::::|＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
￣ /::::|:::|:::|::::∨:::|//////／ ＼::::＼{. 乂;;_ｊノ./:::::/:::人:::: ﾄ､:::| | 中島さん │
／::: ∧从|::::: ∨ﾄ､// ／ ＼{ ＾~／:::／:::/::::::＼{:::＼ .＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
／:::::／ ＼::::::::::::＼{ ! 厶イ/::}／::::::::::::::/::::∧
￣ /::::::＞::::::::::::ゝ /::::::::::::人＼/::::::::::::.
/:::／:::::::＞:厂＼ ‐ ‐ ／:::::/ ／::::::＼＼::::::::::}
ﾄ､ ／´::|:::::〉::::::::::::＼::::＞ ＜:::::／´:::::ｲ::::|＼:≧=‐'~
ゝ二斗彡:::: |:::::|:::::::::::::::::::＼ ∧ ＞ _ ＜ | `゛＜／:::|:::/::::::￣::＼
￣ /::::: |:::::|:::::＼＜´:i:i:i:i:i:i} .|:i:i:i:i:i:i斗}::ﾚ:|＼::::ヽﾍ::::＼
. /:::::::::::::: |:::::::::{iニﾆ＞ｘ:i:} .|ｘ＜二ﾆj{:::: ! ＼::', ﾍ::::::}
/::::::从:::::∧::::::::{iニニニニ＞ｘ.冂}ｘ＜二二二二j{:::::从 ヽ ＼ｊ
. /:::／::::::＼::∧,。ｚ≧二二二ニﾆ| |二二二二二斗ヽ:/
|::＞＜´:i:i:i:＼{:i:i:i:i:i:i:＼二二ニﾆ| |二二二＞＜二二≧ｓ。＿＿
＞＜´:i:i:ﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞=‐二ﾆL.」ニ＞＜ニニニニニニ７: : : : :.7.､
ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:iﾍ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニ二二／: : : : :／ ヽ
ﾏﾑ:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾍ∨:i:i:i:i:i＞ニニニニニニニニニニニニニ二二／ : : : : ／ ',
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, '´ ....::::::::::::::::::::::::::::::::.｀ヽ､
／ ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...＼
, ' ....::::::::::::::::::: _,,..．-‐'''""~~""'''‐．:ヽ. ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
. /::::::::::.."'''-．.__,.．-'''"...::::::::::::::::::::::::::::::/'￣'＼ﾍ. | 八郎さんに春日 │
/:::::::::::::::::::;;;;;;;;.._"__‐ ．.,_:::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::i:::i ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
. ,'::::::::::::::::::ﾍ＼ ＼;;: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::|:::| ／ ヽ
. ,':::::::::::::::::::',::ﾍ::｀:､ ﾐ: ::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::: : |::.| ' ヽ ’
i:::::::i::: : |::::i',;::ﾍ::::',＼ ゞ::::,‐､::::::::::::::::::::::|::::::::::: : |: | / | || |:: j | ! |: ’
|::::i::|:::::::|::::|:|∨＼! ﾊ:|/ ﾍ::::::::::::::::::::|:::::::::::::::| | . ' ':: ! ﾘ !:: | ! ! ! |: |
|::i:|::|:::::::|::::|;|-'"~" / |ヽ |: : ::::::::::::::|:::::::::::: :|:| | |:: | / /: | ! ! :|/:: !
|::|:|::|:::::::|／,イ / |. 〉,' :::::::::::::::::::|:::::::::: : |! | |:: | ノイ | __|彡'"| .:ﾉ:/ ヽ
|;ﾊi;ﾍ:／},例. l / i//‐､: : ::::::::::::|::::::::::::::| ! _zz__⊥=--‐=~xz圻弐!! .:/::|〆ﾉ /
. il i 'ヽﾍi|/ ,' / ＼: : :::::::|::::::::::: :| 从| 八==zx、 / 弋r'ｿﾉ' .:/::::' _/::: /
| / j i "'-;;::::|:::::::: : :| | ::{ヽﾞ 弋!--（ ,,, / :::/::://::::_ノ
く / ´',|:::::::::: :| | :弋∧乂、 ー─ 7 .;::::／::|ﾙ'》》.、
＼ / |::::::: : :| | | ｀ﾞヽ、 __ ノイ／::::::::|)) |》》::ヽ、
ヽ‐ |::::::::::::| 人 ゝ、__ ノ＞ .,~ . ＜::::::;:ィ弐j:》》::::::::＼
＼ ,． ''"ヽ,． ''"~￣´'' |:::::::::: | ＞ ´ .....::::::_ノ-≧´zt}tzx圻三三|::: ’
ヽ-'" ,-'" |:::::: : :| , ’ ..:::::::::;ィ´三＼三三三三三三ﾆﾉ:: ’
|| ,.．-‐|:::::::::::|,_ / / :::::::/::/ 三三三ﾑ三三三三三ﾆ/:: | |
||__,,.．: '"´ .|:::::: : | i｀. ' /::::::::/::/三/三三三ﾑ三三三三ﾆ,:::::| ! !
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ :::::::::::::::::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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.*く｀.ミ: .＞. .
´ﾐ､;:;:;.＼:.ヽﾞ:;:;ヽ
′.ヾ: :;:;､:.＼:;ヽ:;:;ﾞ;
,:i: !: l厶:ﾄ､:ﾄyﾑ:ヽ:;:;:;
{:ﾄ:ﾞ:､!`‘’｀i:´‘’' ﾄ!;i;i;
､:ﾄ!:ﾄ r}: ..ﾚ);i;!
㌦:.、 -‐ -..::::/;i;ﾊ
Ⅵﾄ ´〕:::::ｲ;i;/
＿〕 ＾≡≦儿′
_彡' ´ r┛ 、￣7´ﾄ､｀: 、
_＿≧⌒ヽV__,} ,{廴炙 __｀ヽ=ミ
/ '￣´!｀ 〉ヽ ´￣／r´￣≧ヽ ハ
, i／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼;.
,′ .| そして、土方君 │;.
{:;.:/,.＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ :、
}／´ヽ ‘:, 「 ／ ,:; :. ｌ;:; ﾞ:. ヽ
／ ∧ ‘:, : ,:;/ У:;ﾄ ﾞ }
,: ,く:;i;i＼ ‘:,、 } ,: ,:／ ハ:;＾:. ',
,′ ,:く:;i;ﾊ<⌒゜ ..＾... { ,:;〃 . : /:;{ ㌧:: ｀.
{:.ノ ,:':;／,′}:;. 冫~｀,ﾞ .:/ ...／ /;'ハ ;ﾊ::ゝ ,:
/ ~／);i ;::; ,/ ." . .:／ ,:;/ ,.:;ｲ }i;:;、､ ヾ
, ,:;:;*゜ /´ ／ ,;； r＜ ~ﾞﾞ※;i;{ Ⅷ;ゝ ＼ ':.
∠／ イ:;r' 〔r＜ 〃 〕 `ﾞ;.、 ﾉ:;:;′ ヾ:、 ‘:,
／ｰ゜ ..::/ ﾉ.:.. .／ ,:;1 ‘:, ヽ ｀::.`｀ヾ i｀ヽ .
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ :::::::::::::::::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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/⌒ー'7
《 / y'⌒Y^!ﾆ7
≦^1 }} __rｚ-､l`ー/ヽー--'z rー'―‐へ＿
￣`7 {{ r-' 7廴〕 }} `ﾂ .{{ 〈 r'Zニ=-z廴〉 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
{ }} r勹V⌒> 〃 ／ /}} _..斗=＝''"⌒{ {､ .| その他、この戦で │
Y ／>イ rく{_.ｽ ／. i{{ イ ,≧xイ､,))'" リﾊ | 勇壮に散っていった者よ │
l/〉 '>'⌒~￣>､ rf_〕 >' ／＿} }"=-'" `{{ ＼ ///A ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
,-､＿＿ﾉ/／ ＿／ | _ノ/／／＼＼ノ ヾz. `ト . _ /〉〈//
[__〕＿/" _r'´ r-r'-{_,／／ ｲ{ ＼＼ ゝイ＿,､ `''＜〈､ ,､ イ
ノ⌒´ く＼ 「.ノ _く.イ､ {{イ〕 ＼＼ / Λ `ー勹トzrくハ/ ＿r--'⌒´
ヽﾉヽ .ノ" r' 〉'7〈 ＞'⌒ﾄ--､ ＼＼ ./ / _」＿ Zハ,.」:.. r'⌒ }:
>､ .ﾉLﾉイ _ﾉY / /`T'ー､ヾ､ `ー ＼＼ ＿./ /＜ ⌒〕ー-'⌒-' ｛＿ry':.:.:
.ノス_,､ｒ'´〉イ----rく＿}ﾑ､/ .} ￣ヾ､ト-z勹>､.＼ / /≧ｘ`''＜￣ﾚ1 〈 ゝ:.:.:.:.:
ｨく､. ＼`ク^!x==≦､ Y｝＿/ﾆ辷'ﾆﾕ ヾ､＿Z_之＞'1ｲ r≧ｘ`''＜ r----ﾍ ‘ｰ'7:.:.:.:.:
ヾ. ＼ ＼_〃 LZ 廴＿} _ｒく勹r'^L二＞..二''＜＿〔 Lr--≧ｘ `''＜￣`廴r-､/〉`ー-1:.:.:.:.:.:.:
､ Y ＼lﾉ{{≧ｘ＞--r'７^{￣廴_ﾉ 辷'Z二＞く ≧=- 二 ''ー--x''"j≧ｘ `''＜_.`''＜＞ ., }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
,廴.Ljス二lヾ､ ヾ､,イ〕/＿〕＿〕Y `ー' ￣￣〃￣二厂￣ ＿_ `''＜ﾉ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ーｚrァ'￣￣ Y }}厂{＿＿廴__」､ rv========＝===彡´￣￣￣`ー＜廴＿] .:＼:.:.:.:r勹
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z'Zr─〜''''彡￣￣⌒ミーv─ -ｔｆ'.ｚ
￣｀'''''─ﾑ／'⌒' ⌒ヽ_＞''' ￣￣
／ 彡、 ﾉﾉ::: ＿＿＿ ＿, --- r_，
／ _,;彡'´⌒(´ ﾐ}::: 'ー-へ＿￣￣￣ ゝ-- 、
＿／ ﾌ:::: Y ヽ::: ￣｀ヽ ／￣｀ヽ ￣￣｀丶_
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/:::::::::::::i::::::::::/ i:/｀'-.i::/ // , -ゝ辷三ノ 〃 .〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/:/::i::::::::i:::::::::::!: : :＿ :|7 .〃 :::::::::''''''''' .::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7 ＜ どうか君たちだけは |
〃 i:7::::::::|:::::::::::| i.r'心ゝi ” .:::≠/::::::::::::::::::::::::／ヽ::::::::::::i ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
. |:i i::::::::i:::::::::::| `¨: :./ .::／／::::::::::::::::::::／ /:::::::::::::|
. |:i .',::::::i',::::::::::', ヽ ,.イ彡:::::::::::::::::::::／/~ i::::::::/:::::|
. |' ',:::i:i ',::::::::::', ' ::／イ::::::::::::／ , ／::::::/::/i::|
',::', ',::iﾍ:ﾍヽ ､＿＿ , -'"／:::::／ yﾍ.／:::::::::/::/ .ﾚi
. ヾ:', ヾ, ﾍ:ﾍ ---- ｀ ‐ ､ .:::::::〃/:／:::::: ./:/::::::::::::::i:7:/ γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ヾ, ',ﾍ .::::::::::::::::::::::::::::,ノ::/:::::::::::::::::i〃 ＜ ――――美しくあれ |
',:::. .::::::::::::::::::::::::,;;イ:::::::/::::::::::::::::::::| ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
',:::::. .:::::::::::::::::,::＜;;; ':::::::::〃:::::::::::::::::::::i
|:i ∧_ .::::::::::＜;;;;;;;;;;; '" //::/::::::::i:::::::',
iﾉj:::/i::::::|"'::::::: '"＿＿, -----〃--､::::iﾍ::iヾ,
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〜〜半日後 官軍陣地〜〜
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＼＿ ｜
>＿＼＿＿／￣＼ ｜
| ＼ ／￣ ｜.｜
┌ ＝＝――＝＝＝｜｜
｜＼＼┌┐ ＼＼ ∥)| 榎本軍全軍の五稜郭退去
ヽ──／ ───イ /|
| ∠ 〜 | ｜
｜⊂二二二⊃ ｜ ｜ 及び武器の提出、完了しました！
｜ ー- イ /
＼＿＿＿／ |/
_ ―――/｜ /￣￣￣￣￣へ
/ |＼ ＿／| ｜
｜ | Y￣ フ /| ｜
| |: : : : : : : : : : | | |//| |/| ,, ー―一 |__|: : : : :| | |/|/|
!: : : : : : : : : ｲ | |//| |/|| ,ィ´ ｀ヽ: : :! | UUｲ
!: : : : : : : : : | | |//| |/|| / ',: :| .! .ﾊ/|
o｜: : : : : : : : :{o ! V/ V|| / ィ ー´＿＿_ ＿ヽｰ ,::!・!ﾚ/V
ヽ|: : : : : : : : : :| | ,,, || ｲ彡＞￣/ ＝＝、｀ーミミ };;;|・|UV
＼ヽ: : : : : : : : | ! , //! |! Y /∧// < o > ヽj ィ＝ﾄ└V-V
＼＼: : : : : ::!o | | ,//|| | |/ｲ A/ " |i|o=/ | | うむ、ではこれにて…………
＼＼: : : ::| | |! |//| i レ' | | 、 = !i!. / _」 !＿_
＼＼: : | | |」//j ,' / | ! ｀ -＝＝- /! //: トｲ:/ﾌヽ
＼＼ゝ | V/V / / | !＼ ;; ￣￣/ ! //: : : : i !,ハ
＼＼乂＿_/ / .｜ | ::::> ＿＿/ | .| ,' |: : : : : | |/|/|
＼＼＜ ｲ , ー斗 | ::::::::::::| | | | |: : : : : :| |/|/|
＼＼＞＿＿_／x≦´ ＿ ）| } ! | | ! |: : : : : | | ||
￣＼＼ , ＜´ ＼八 ,' | | | | |: : : : : :| !|/|j
＼＼＜ / ＼| | | | | | |: : : : : :| |V/
￣＼V ', | |ヽ | |V : :/7: : Vソ
| i ｀ヽ ﾍ | | / /＝="
| ミミミ | ヽ |ヽ | |/ /
、 / ゛゛゛| ヽ、ヽ ヽゝ| レ ＿＿
＞ 、 / ﾉ ヽハー― | V ｀ヽ
/ i
ｉ ﾉ l
i / l
! ヽ l
l ヽ _,,‐"-'' |
l ＿,,,-''／,,-''" |
| 、 ￣￣_,,,-‐ﾆ-‐''" |
| ー_二 -‐ |
,L ￣ ､＿ !､
_〉 -ニニニニ--＿_ く
|｀ヽ-､、 ￣￣二-─'''￣ _,､r'､
| ﾄ ', ｀!ヽ､,,_ ─────‐'''＿＿__,,,..､イ´/ｨ! i
l い ! liﾞ _,, -─-`､ー─ '' '' '' ""´_. -─- ､_ ! //ﾉ !
',｀i｀! | `v''´￣｀`ヽ､ヽ､ ,r ',,´‐''´｀`ヽ､/ | i K ,'
い''､! ､ﾆ二､,二ﾆ､`′_ r'ｰ´∠ﾆ､,ニ=, l i ,l! l 戦は――――終わった
', ! l! 冫r─r‐く´〃 L| ゝ ｀>ｰr‐rヾ !f ﾉ/
l l l! |_| |l!//
| ! l | | l i
| l! ├| l! l
| |', __ |-| _ ,! l
| | ヽ ､ ｀ヾ_/´ ,, ,.'l !
| | ヽ `ヾﾆ ─----─ ﾆ''" , ' ! |
| | ヽ `'' ￣二二￣ ''" , ' | l
| | ヽ , ′ ! !
| | ＼ ,/ i !
| | ｀ｰ-------─'′ | !
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| │
| …………………… .│
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＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从__从_从人__从_人__从从_人__从____从人_人／
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≧ ,⊆) _ｎ_,､ . _ｎ_,､ . _ｎ_,､ . _ｎ_,､ . ∩ ∩ ≦
≧ .└っ ） └i rﾍ〉 └i rﾍ〉 └i rﾍ〉 └i rﾍ〉 ∪ ∪ ≦
≧ .└‐' （才Ｐ_） （才Ｐ_） （才Ｐ_） （才Ｐ_） ○ ○ ≦
≧ ＜
／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒YWW⌒W⌒Y⌒W⌒Y ⌒W⌒Y⌒⌒WW⌒Y＼
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| | r‐-‐ ､_ ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
| ヽ _ﾉ::＿＿::::::｀丶 ＼ /
', ﾉ:/,,,_ r‐ ヽ ::::::} ∠ バンザーーーーイ！！ ＞
ヽ {:::(三ﾉヾ三){:::_:/ ／＿ ＿ ＼
,.．-‐…‐- ､ | ヽ:{ ,,'ｰ'''_ヽ l/ノ / ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
／ ＼ ﾊ ヽ_／ ﾉ! ＿ ／ /／ |/ ＼/ ＼|
/ ,．-‐─‐､- ､ ヽ ヽ ヽ_l!_.／/￣ / ,ｲ三三三三ﾊ
. { ／ ' ｨ≦＝､ゝ::＼ l | ! / ／ /三三三三三ﾑ
V≧=>‐(三三ﾉ l:::::(ヽ! | ＼_/ ／ ノ三三三三三三ム
/::{=三|! _ヽ..,,,,,_ !:::::V | ,.．-‐─ - ､／ (三三=-──-=三三)
｀丶､ |::::｀iー'〉ニノ_ｨｭヾ)|::::::|＿ | ／:::::::::::::::::::::::::::￣｀ヽ 寸=!-(三)¨(三)‐|少'
｀丶､|::::八 〈/辻ﾆノ |::::::| ￣ 7 | /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ (4{ ,､(,,_,,)､ .}7)
／|:::::::/＼ ー‐ '´ /:::::/ /￣￣/｀ヽ/／´￣｀`´￣￣｀`ヽ:::::::::::::ヽ /三三三=.! 〃r===ｧﾍ l=三三
＼|::::::|. ｀ヽ_川〉'/::::/ / / /￣{:| 二ﾆ､ ,ニ二 ヽ::::::::::::! ./=三三三ﾆヽ ｀ ｰ ' /ﾆ三三
| ::::! |ヽ､ !:::/ / { (ヽ .|( 共.ﾉ＝( 共 ヽ_ | :::::::::}/三三三三三=＼＿_／=三三ニ
. |:::::|＼ | ヽ j::/| ／ | ｀ｰ/ ｀ ｰ‐(､,,...,,,) ､＿.ノ ヽ!::::::::/三三三三三三三三三三三三ﾆ
｀ヽ ヽ::', ＼ ! !' .| ／ | l ／ ー ''´ ＼ /:, -.〈三三三三三三三三三三三三三
｀ヽ､ |ヾ､ {_|＼ _l／⌒ヽ ヽ .{ 〃r───‐ｧﾍ // 〃./三三三三三三三三三三三三三
. ヽ､| | ＼{ _,．'⌒ヽ ヽ ヽ 辷二二ﾌ ´＿／|三三／Y⌒ヽ三三三三三三三三
ヽ | | ／⌒l ヽ ＼ ／ |三ﾆ/／｀丶､ ',三三三三三三三ﾆ
ヽ | | ／)⌒￣｀ ー ､＿ヽ ／ )｀ー<￣ .}｀ヽ､ }三三三三三三三=
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≪ バンザーーイ！！ バンザーーイ！！ ≫ ＿＿＿ ////ゝヽヽヽ}.|
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､ゝ､ } ∨_ ／､ヽ､──､ /;;∧ .|/_,,ｨ≦.| /､ 。.| / |////ｲi;',三三三三i
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─ｲ i .i.|∥∥ｲ///≧ｯ､,_ ./三三ミi .', ＞.／ゝ､ |≧ｯｪｲﾉ ,ｨｰ／ / .|ｲ三三.|;;|三三三三ミi
ソゞ { .|.|.{.{.{.|.ｲ////////≧ｯ､,_＝ｲ三三三.| .／.／ ヽｯ､.i ゝｼυ＜ ノ 三三ﾆｲ/三三三三三ﾐi
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／ |三三三ミ}ゞ;|ゝミﾐi､ ヽ,___ノ .|i:i:i:i:|.|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|三三三三三三三三三三
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＞≦､ / .ﾑ三三三三三};;ヽ,三三三三≧─-ｲi:i:i:≫ ≪
三三三i / ﾑ三三三三三三ゝミ､三三三}ｼヽi:i:i:i:i:i≪ おおぉぉォッ、万歳ァィ！ ≫
三三三i ノ三三三三三三三三ゞシｯｪｯシ´ﾆヽi:i:i:i:i:i:i≫ ≪
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官軍数千人の挙げる歓喜の声は、
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.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´ 1 ..」ゝ‐/:`ｰ-､ 「￣ | L_ノｼｼ , - ─ ミﾐヽ;:;:;;
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ﾚ彡ﾐ |:::::l ,;彡ミﾐヽ },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;! il!.:::::.:.:.:.:,r ‐く ﾉ ﾉ__/｡:::.:. /. :; :; :;: ;V . :. :ィｲ三三
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遠く、新選組が待機する弁天台場にまで、響いた。
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０◯() ＼人_从人_从人__从从／
＿＿_ / ］｢[ ＞ ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ！ ＜
‐-+‐/ヽ／ |￣￣|￣| ／Y⌒YW⌒YW⌒Y⌒W＼ ＼人_从人_从人__从从／
‐-+‐|ヾ| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣| ＞ ﾊﾞﾝｻﾞｰｲ！ ＜
‐-+‐|ヾ| |￣|￣=|￣|￣=|￣|￣=|￣|￣||￣||￣| ／Y⌒YW⌒YW⌒Y⌒W＼
￣￣|ヽ| | |_ =| |_ =| |_ =| | || || | ＿＿＿＿＿＿＿_
: : : : |:.:.|￣|￣=|￣|￣=|￣|￣||￣||￣| || || | /l| ………… |
: : : : |:.:.| |_ =| |_ =| | || || | || || | ﾟYﾟ _ ..．-‐ 丁￣￣￣￣￣￣￣￣ l ﾟYﾟ
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: : : : |γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γ',|γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γﾒ,γ
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: : : : ||｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜| ||.|｜|｜| ||.|｜|｜|｜|｜|｜|｜|｜||.| |｜|｜|｜
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. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ :|:::| |::; |
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‘，:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::人＼ Y ,
ヽ:::::|ﾉ :::::::::::::: ＼:ﾚ⌒Y___::}⌒ｰ' ´ /
r‐‐Yヽ:::::::::::::::::::/＾Y´:::＼ ＼ : . /
フ::::>, トミ:::::::/ ∧:::::::::::ヽ. } : : . /
. ／:::／ | } ｀ヽ{__/ｰﾍ:::::::::::‘.,.‐… ´
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/ｲ /|:｜:|メ、八|ｌ: : :|｜ .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ﾞｰ八: .:| ＾´ ,ﾉ ∨ :| : :トﾐ
/ |.:∧^≧==ｧ ＼; ｰ==≦∨Ⅳ |
И|∧ んｲΝ ――――終わった
小. ′ 厶＾V
介 -- ..イ 人.:＼
／:厶イ〕ト..__ ＜{.......≧.. ＼.:＼
r＜⌒¨¨｢..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ﾉ...........|＼ _,/....../》 ....八...........ハ
ｉ ..........{...{ ............∨^{／.......《/...../.....................}
|............∨{≦＾⌒ア丈¨'ー…=ミ{ /............... 八
| ........../...........＜イ√トﾐ〉................ /............./
|........./................//.|小.V..............././.............∧
| ......′..............{｛...|..|..｝{...............}/....................}
！.....{ .................}｛...|..|..｝}............ /.....................八
. '....八.................{ ....|..|..｝............ ′................./
Ⅴ....∨............｝....|..|..{'.............{ ..................,′
. }........∨................|..| .............. |................./
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│ 一八六九年 五月十八日 .│
│ .│
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│ 午後五時二十分 ....│
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-||- 〈=〉
／|| ,〈=〉
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(/ ｌ || { 三◎三 }
} l ||Ｔー 7 〈_六_〉
ヽ＿／{ /＿_/{ |｜|
／ {＿ 人 |｜| ┌─────────────┐
＼＿＜ , ＿＜ |｜| │ │
|| ￣ ''⌒ |｜| │ 戊 辰 戦 争 ....│
〈〉 || |｜| │ │
|⌒{＿ｒ―ｧ ; || |｜| └─────────────┘ ＿ ＿
, ,, ト┐ ＜ || , |｜| / / ￣/ /
, | ￣￣⌒ , || , |｜| / / / / _
, | ;|;| , ; || |｜| / / / / |:|＼＿
,, | |;| || |｜| / / / / |:ト ＿「
| ;十ト , |,;|| |｜| ┌─────────────┐
| ;;|｜ , l || , |｜| │ │
;| ｜l | , || |｜| │ 終 結 せ り │
;| ;｜| | || |｜| │ │
;; ;; | ＿ ｜| ｜ ;|| ＿ ＿ |｜| └─────────────┘
ミ | /ｰﾄハ｜| , | ,ﾊ／ハｰ〈} |｜| // , / / / /／∠ |:|
(｜ ｜| ⌒ﾍ/ V ⌒人〈＼三|｜| ⌒「ﾊヽ∠￣＞ ⌒＞L,＿ ＿ // , / / / / ＜ |:| へ＿
￣￣7Уー―｜| ム/＼ ＼ ＼へ{ |｜| ／ ＞―く ／／⌒ヽ＼／介ミヽ,/ / / / У⌒∠⌒ヽへ〃 ＞
￣￣ ＼_ 从乂彡 /＿ァ‐ ｧ ⌒＞､＿,|｜| ＿ ＜Ｘ ＿ 〉ミｘ/ 「三／ ん/ / / / / / ￣У〃 //
／ ＞ x 林彡＜〃〃 ／⌒ |｜| ／ ＞ ＿「人 } }＼￣/ ん/ / / / / ムﾍ ∠二二ヽ
〃 ／ ⌒ ＞ ､ ＼／／ x／ |｜| ／ ／{{⌒Ｖ ヽ ,| У⌒んム ,/ / / / ﾉ＿ ＞ ―‐ ､
{// 〃 ＞ｰ⌒> 彳爻 ／／ |｜| ／ ／ﾘ ヽ ∧イ⌒ﾊ / |：| ,/ / / / ん⌒〃 ＼
＿{///ハ ⌒X ＼＼ ＼/⌒／;|｜| ＼ ／ヽ }} }〈三 ト∨{ |：| / / / / ∠⌒ 「＿
＼＞‐く {:ト ､ ＼〃xy 爻 ＼ ;|｜| }＿／ヽ＿ハﾉ// /ト-ｲヽ | / / / / ∠⌒ ∠⌒＿ ＼
＼ 〉〉 ミミミ〃 ＼〉〉 爻 三 |｜| ミ ￣ // /∧ 人〉 ,/ / / / ム⌒У ム／ ⌒ ヽ ＿＿＿
＼ 〉У＼ ＼〃＼ 爻彡ミ 从 ⌒￣￣＼/,/ / / / // ＼ ￣￣￣
＼{＿_ﾉ ー‐' 从彡 / / / / | | ///ハ
/ / / / ;{ { /////,}
〜〜続く〜〜
.
以上です。
榎本の自殺未遂については狂言説があるんですが、
この説はずっと後年になってから言い出されたものであるうえ、
「榎本は命を惜しんで降伏する時、カッコつけで狂言自殺をやった」、という認識が根本にある。
何度もしつこく言ってきたように、この時点で榎本は処刑される可能性の方がはるかに高く、
降伏すれば命が助かる、とは思っていなかったはずなんで、
俺はあまり狂言説を支持しない。
大鳥が「降伏しても殺されないだろう」と言った記録はあるけれど、
これはこれで大鳥の本心だったか、ちと疑問。
そのうちどっかで解説する。
〜〜人物表〜〜
【 新選組 】
・土方歳三 ……夜神月 （DEATH NOTE）
・相馬主計 ……ゲルトルート・バルクホルン （ストライクウィッチーズ）
・安富才助 ……君原姫乃 （セントールの悩み）
・田村銀之助 ……銀 （DARKER THAN BLACK）
【 榎本政権 】
・榎本武揚 ……ルルーシュ・ランペルージ （コードギアス）
・松平太郎 ……紅月カレン （コードギアス）
・大鳥圭介 ……大鳥香奈枝 （装甲悪鬼村正）
・荒井郁之助 ……龍田 （艦隊これくしょん）
・星恂太郎 ……蝶野攻爵 （武装錬金）
・伊庭八郎 ……坂本美緒 （ストライクウィッチーズ）
・春日左衛門 ……ペリーヌ・クロステルマン （ストライクウィッチーズ）
・中島三郎助 ……木曾 （艦隊これくしょん）
・中島恒太郎 ……まるゆ （艦隊これくしょん）
・中島英次郎 ……伊８ （艦隊これくしょん）
・柴田俊輔 ……北上 （艦隊これくしょん）
・林董 ……那珂ちゃん （艦隊これくしょん）
・大塚霍之丞 ……鬼龍院皐月 （キルラキル）
・渋沢成一郎 ……コガラシ （仮面のメイドガイ）
【 その他 】
・山田顕義 ……甘粕正彦 （相州戦神館學園八命陣）
・黒田清隆 ……遊佐司狼 （Diesirae）
・品川弥二郎 ……利根川 （賭博黙示録カイジ）
・田島圭蔵 ……タカオ （蒼き鋼のアルペジオ）
・児玉源太郎 ……柊四四八 （相州戦神館學園八命陣）
・東郷平八郎 ……藤井蓮 （Diesirae）
・清水谷公考 ……エネル （ONE PIECE）
・長州兵 ……黒服 （福本伸行作品）
・薩摩兵 ……シュピーネさん （Diesirae）
.
長い戦いであった、官軍にとっては長い戊辰戦争の終結だしなあ。
にしんだろうと酒だろうと、とりあえず蔵に入れておくのはこの時代の普通よ
つわものどもが夢のあとっと。
旧幕軍と新撰組の歴史が完結した
あとで冒頭の試衛館時代や浪士組の時代の舞台に戻るんだろうけど
終わった
長かったなあ……
敗者も勝者、ここから長い戦後が始まるのよね
終わったな。同時に本作品の終わりも見えてきた
あとはどこまでやるのかな
それはどうかな（ﾆﾔﾘ）
なんでも函館の裁判所に保管された記録に処刑者の記録がずらーーとあるというので
刑死にならなかった榎本らを悪しざまにいう声に根拠っぽくとらえられたのかもしれません
実際には刑死した旧幕はほとんどいなかったんですよね？
乙
>>792
唐突に始まる水戸編！
しかしここから「勝者」たちも士族反乱でまた次々倒れていくんだよな…
フランス革命やロシア革命みてたら驚くにも値しない
士族というか奇兵隊は明治3年1月には反乱を起こしますからね…
>>795
あんまり触れないと前も>>1が言ってたからネタバレじゃないと思うけど
松前藩で榎本政権に協力したとみなされた人間は100名以上刑死…
日清戦争での日本側死者数にほぼ匹敵。
ちなWW2では民間含め数百万が死ぬし
さかのぼって戦国時代では信長が伊勢長嶋や越前で
各々数万以上根切にしてたりする。
果たして戊辰は多い損害だったのか少ない損害だったのか・・・？
なるほど松前藩の処刑
水戸藩といい官軍より苛烈
その比較なら相対的に少ない犠牲で済んでよかった
同時期の南北戦争の方が国土と産業荒廃させて流民まででて悲惨
もいる。
このスレは万歳三唱してもいいんじゃねぇかなｗ
>>806
シャーマン「ちょっと海まで進軍します」
後年、WWⅡにて
南部州市民「シャーマンなんて戦車に乗るのは嫌だ」
正直なとこ、このスレ見るまでは自分も榎本ちゃっかり生き延びやがって…と思ってた
でも色々と何とかして闘いぬこうとしたりしてたの見て、やっぱ榎本は生きるべき将だったんだなと
掌くるーした者です
戦争も終わったし、これで>>1の胃の具合も良くなるな（棒）
鎮静成分（おっきいおっぱい）が不足していたんだと思う。
オレの碧山フォルダに火を噴かせてもよかったんだが
さすがにスレ違いと自重してみた。
戊辰戦争は終わっても、新政府がわからすると「俺達の戦いはこれからだ」なんだよな（内政的な意味で）
幕末明治の流れみてると政権交代したからって問題解決するわけじゃないって
しみじみ感じる
>>801
脱退騒動の主力は遊撃隊だけど、なんでみんな奇兵隊の反乱っていうんだろ
知名度の差か
死なないなんて確信持ってるわけねぇべ
ちと連絡。
以前、「新選組以外の榎本軍関係者で、榎本だけは戦後の行動を
そこそこ詳しくやる」、と言いましたが。
やっぱり全カットで。
長くなりすぎて一話は普通に使ってしまう上、
元榎本軍の戦後榎本に対する言動とか挙げていくと、
面白くない話にしかならないんで、やめます。
……俺もいい加減、本編を早く完結させたいし、
胃に優しい話をやりたいの、うん。
>>1がやりたくないなら仕方ないですね！
胃に優しい話をするのが一番かと
>>1の胃が痛くなる理由は榎本氏への元部下の評価が辛いからか
それとも何か別の理由が
大塚氏の榎本関連の見せ場の一つは既に本編でやりましたね
大塚氏自身もしばらく新政府に仕官してから晩年は榎本の北海道の所有地の管理人やってた
元部下への面倒見はよかったようだし
島田みたいにうだつがあがらなくても世話にならないという旧幕が大勢いたかというと疑問
妻子持ちで意地を通そうにも背に腹は代えられない人がほとんどだったでしょ
無責任な悪口言いそうなのは戦いもせずに負け組になった旗本か
官軍だったのに維新後うだつのあがらなかった者か
榎本が大臣として何かしようとするのを嫌う薩長の官員の方の気がする
相馬と市村と田村と斎藤のその後が重要だな。
田村銀之助の進学の支援には榎本も多少関係があったのでは？
佐藤 彦五郎の息子ので土方の甥の１人が成功した旧幕の人脈と親交もてた人もいるという
その後の北海道の開拓に榎本ら幕臣も元新撰組隊士も大きく関与していたのでは
榎本の親族と土方の親族が結婚してたりするよ
>（つまり、のぶ姉さんの孫かひ孫）
>賊軍 土方歳三を親族にもつ有山氏が順天堂の佐藤家の娘婿
>松本先生のなんらかの遺志の継承
>榎本武揚の妻は良順先生の姪ご
ttp://www.geocities.jp/shinonome17n_n/sakura/sakura2.html
賊軍の子孫が東京の大病院経営しています
順天堂の系譜
http://www.juntendo.ac.jp/way/genealogy.html
前も言うたけど、議論の補足として外部リンク貼って
なおかつそこから文章コピペするのは自重してな？
「新選組でこんな新発見があった」「こんな話題があった」みたいな
ニュース的外部リンクならいいけど。
自分で調べる人もいれば>>1の話を全部見てから調べる人もいるでしょうし
自分は全部終わってから分からない事は調べる派なのでこういうのをスレ主以外にやられるのは正直残念
新見の記事でちょっと捕捉があったらしいけど。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%A6%8B%E9%8C%A6
トリビアでもへえ低い系
直系傍系で繋がりあっても玄孫あたりになると夥しい人数になるから同じくどうでもよくなるが
>>833
子孫系の話題は端の端という感じもしますよね。当人の子供ぐらいまでだったら、俎上に乗せられることも多いけどね。
このスレで出てた例を挙げると秦泰親とか。泰之進日記の作者説もあるぐらいですし。
何がセーフで何がアウトとかの線引は出来ないんで、
「読者の皆さんの判断にお任せします」
としか言えません。
外部リンク先からの引用文は自重して、というのも、
過去に引用文を多用しまくった人がいて
さすがにこれはアカンと思ったから、そう注意させてもらったわけですし。
>>828にしたところで、リンク貼らず「佐藤彦五郎の子孫が
順天堂理事長になって、順天堂は榎本の親族だよ」
という程度の書き込みだったら、俺は特に注意しなかった。
,
で、明日午後八時より投下予定。
戦争は終わった。
なのにどうして俺は人死シーンを詳細に描かねばならんのか。
中には人知れず闇討ちされたものもいたかもしれない。
森常吉と、松山藩士の依田織衛の蝦夷地での揉め事って何処かで詳細ってやってましたっけ？
いや、なんとなく気になって。
おう、やからみんなも色んな情報を後世に残してもええんやで？（同人誌を集めつつ
次スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12973/1427280255/
いい加減、スレ冒頭のネタが思い浮かばねえ！
あと、構成ちょっといじった関係上、
人死に描写は次回になった。
やったね！ 今回は胃に優しいよ！
では始めます。
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五稜郭は開城し、
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エ .|//|'７７７＼ ＼夫|天|天|_ｨ≦￣￣Yi'´￣￣｀:i.Y￣￣≧､|天|天|夫 ／ ／7777|//| エ
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エ .|//|XXXXxl工 {____ | || || l_＿_} 工!'XXXX,|//| エ
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エ エ|//|XXXXx|エエ｜ | || || | ｜エエ|XXXXx|//|エ エ
エ .|//lx ､.λｨ;|エエ｜ | || || | ｜エエl;､λ.ｨ x|//| エ
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エ .|//|X,ﾏY7x|エエ｜ | || || | ｜エエ|xﾏY7'X|//| エ
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戦は終わった。
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以下は戦後処理の話となる。
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///////ｧ、 ヽ、 ／ ヽ、
////////ｧ;、 ヽ / ヽ
//////////､ iﾍ / _ ＿,,,,,,二ﾆミｭ､L
｀ﾞ''''''''"´｀';//l, i::ﾍ Y ／／´ _,=＝=ﾐミﾐ
'//l i::::! !/,/／,=＝=､ i'ﾞ ,;' ｀'ヾﾄ'ﾍ
//ｧ;､ .}/ﾉ .,i:::::i ﾋ/i|〃, 'ﾞ´_,ヽﾋ'l ミｺエﾌ ﾄ/ﾍ
////li、 ﾉｿ ,i::::::} 〈/ﾐi.´<'少ン .ﾋ'l ｀`'' Y/i } 一部の幹部については
/////i ′ /:::::/ >､j、 ﾋ'l_ i,)）! 東京で入牢と裁きを行う
///ソ ノ::::ソ ﾏ（;ﾍ '" ｀ ＿ i !
''''ﾞ´ ／::;／ V,ヽ〉 _, -‐'´__,｀` ./! .!
_,,-‐'::´:::／ ヽ ﾍ '´ -‐''ﾞ´ /::j | すぐに籠へ乗せ
三_､-‐i‐'´ i |＼ /::::.| ﾄ、 護送するぞ
ﾏ ﾍ | ﾄ;;::::＼＿,,..-‐'::::: | |‘，
. ﾏ ﾍ ／| |:::`､::::::::::::::;;;;::::::: | |. ‘，
＼ ＼-――-- ､＿ ___. ＿, -―'´ | |::::::::`､:::::::::::;;' | | ＼
｀`ー-‐' ´￣_ﾆ二￣ ￣＼＼' ,,,;;;;| | :::::::::`､ | | ｀`
ー-､ ＼＼-――-／／- ､,_ . `､ | | ヽ、
｀ヽ ヾﾐ､ ＼｀'ー‐''´イ ｀`ｰ-､ヽ､_ /_| |＿,,,,;;;;;;;-
ミミﾐ､ ／ ｀'ー‐'′ ｀`ヽ /ﾐ‐'| |
::ミミ､ ／ 彡. | |
..::::::lllミﾐ､ / ＿,,,.... | | |
、 ...:::::::llllllllllﾍ'′,,;-―''´￣ │ .| |
【 清水谷公考 】
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東京護送組は、榎本武揚・松平太郎
大鳥圭介・荒井郁之助の最高幹部四名。
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/:.ｲ:.:.l :.:.,':.:./:.:./:.:. /:.:.: / ﾊ .:..|: |:. :.: : .:.| } .|: ﾘ: : : : !: :|:!_ ‐∨|-}: : : : : : !: : : |
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ノ |:.|l:.:.l :l.:.|/:.:./ i}. ｲ:.:. // ヽ.|!:.l:.l:.::..}:.l|:.{ Ⅳ: |: : : l : |___, ‐-‐.!: : : : : :!:!: : : l!
. ´ |.| |:.:i :|.:.{:.:/≧|/_li:. //∠-─７小}.:.:./:.,'|lﾄ､ ∨: }Y : : ﾄ ﾑｲ: : : ::|:l: : : :|
. {l ヽ:|:.|:.:.',ゝ辷z､'.}.//〃,ｨz戈孑ﾌ:.:./:.:/ ヽ ｀ヽ∨: ﾊ 丶 /: : : ｲ: :!: : : :!
ヽ ｀|i',:.|:ﾄ ￣￣/´i ￣￣ ７.:/ｲ.:,' }: :|:::ゝ _ u ｲ .!: : : !: : : :|
ヽ}.仆､ } /ノ.:./|{ .＞--/: ＞ ィ ./ l: : : j: : : : :
_ -）ﾉl.:.｀:.､ ‐ー- , イ:./:./¨｀‐‐ ､ / ./: :丿{ﾍ＿,イノ ﾚ: : :|: : : : : :.、
_, '´: : ´: : }ノﾘ}l｀ヽ､￣ ,∠ |ｿi|l￣￣￣７ . / ./:イ ｀Y´￣ / : : : !: : : : : : :..
＼ : : : :´ r´rﾍ-ニ/ヽ､r‐´}_} / / ／:/ {｀ヾ-}l!| /: : : : ハ:_: : : : : ::.、
ヽ : : : : (/ /／ | ハl / . ／/ /: :/'´￣￣｀＜ ./ : : : / γ ￣｀ヽ: : 、
＞ : : / / |__／l /`－-- ､_＿__ { ﾑイ .ﾍ／ : : : / / Y: :..、
_ -‐ ´ ∨ : :/ l : : / / i ｀､ | ノ .ﾍ: : : :/ / |: : : :
/￣ ∨: :l _ |: :/ i |l i ', 薔 ／ ∧: : | }! .ﾄ : : :
| ∨ | （_） _∠´ l | | | ./| /i .l 厂 ., '´ ∨:{ | | ∨:
l γ)) ゝ/ ﾉ r'´ | ∨ ∨ |. ム∨ ﾍ｀ .j }: :
| ｀z}／ ﾄ | l: : : : : : ｀-‐´: : .＼ l ｀ヽ { ∨/ |: :
【 榎本武揚 】 【 大鳥圭介 】
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弁天台場で降伏した、
永井尚志と松岡磐吉。
┃
───━━━━━━━━━━━┛
＿＿_ ＿＿_ ,. -‐………‐- ミ
／::::::::::::｀T´::::::::::::＼ ＿＿__／￣| ､
/::::::::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::::..ヽ ／､__／ハ＼_/
/ .:::::::::::::::ﾐｼ:::::::::::::::.. ', . / l ,
|::::: .:::,:=ミw彡ﾐ::::::: ::| . / | |. i| ' ' ′
l:::::: .:::/ ヾ:........:..::! / i| | ﾄ､. i| '. '.
V:::..:/:/ ',:i:::::::V . i| ﾄ､ } | i| i| j{. ,
V::,ｲl￣｀ヽ , _z≦ﾒ､_V ′. j{ -- ､ ´ ー―‐ ､/i| i| ′
W､ﾘ ノ===､ｰ`'‐'ノ'W | ／| 抖s. ｨ斧苡､. }. i|
_,ｨﾍ｀￣ |:...｀￣´ /｀ヽ、 |_./八| Vｿ ∨炒 ′ .i| ,
＿,. -‐'´:/:.:,ﾍ .j:.: ,ｲ |:.:ヾー-､、. ; | , ′. j{
:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.| ＼ ､―― , ／/ l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.｀丶、 ′ 八 ｲ. i| ,
:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:|_,. -_｀ 三三´＜ ,l:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.｀丶、 ＼ ．､ 从 .′ ′
:.:.:.:.:.:.:ヽ_,.-:そ´--―― ｀ヽヽ /:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.ヽ, ` イ .′ /{ ＿＿
:.:.:.:.:.:.:.〈:.:.:.:/,:'｀￣二ｲ! l | /｀丶､:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..′ ｀¨｣ , / ´ﾆﾆﾆ ＼ ,
:.:.:.:.:.:.:._ヽ:/ rzfし'| |l､/:.:.:.:.:.:.〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:>、 _ ≦/} ／ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ∨. ′
:_,. -:'´:.∨ .:.:/ /Yヽ /:｀ヽ、:/:.:.:.:.:.:.:.. ,. , /イ､___/ ′ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ノｲ |::::::::ゝ､／:.:.:.:.:.:.:丶、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:′. ／7 j{ﾆﾆﾆ / /二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| ,
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ「:.:.ヽ |::::::/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.. /ﾆ ′ |ﾆﾆﾆ/ / .′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{ ′
【 永井尚志 】 【 松岡磐吉 】
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┃
そして、相馬主計である。
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´ ミ
／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
. : : : : : :/ : : : : : : : : : ＼: : : : : ヽ
/ :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : :
:/^ : : : : .:| : : : : :|: : : : : : : : : .＼ : : ,
. |/ : : : :|: .:/| : : :／|.:| : : : | : : : : : : : :｜
. //｜: : |.:/.彡イ.: :小|＼ : |: : .:｜: : : : |
/ｲ /|:｜:|メ、八|ｌ: : :|｜ .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ﾞｰ八: .:| ＾´ ,ﾉ ∨ :| : :トﾐ
/ |.:∧^≧==ｧ ＼; ｰ==≦∨Ⅳ |
И|∧ 〟 〟 んｲΝ
小. ′ 厶＾V
介 -- ..イ 人.:＼
／:厶イ〕ト..__ ＜{.......≧.. ＼.:＼
r＜⌒¨¨｢..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ﾉ...........|＼ _,/....../》 ....八...........ハ
ｉ ..........{...{ ............∨^{／.......《/...../.....................}
|............∨{≦＾⌒ア丈¨'ー…=ミ{ /............... 八
| ........../...........＜イ√トﾐ〉................ /............./
【 相馬主計 】
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┃
そしてこの七名の中で、
相馬一人が明らかに格が低い。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
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,'::/:::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',:::／ヾ､ｏ :/ / :/
. l:::l:::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ:::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;=-‐／ : : : ｝｝‐ゝ-イ : l
=‐-==ﾆﾆ三::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾊ::::/ x≦" ／ : : : : :// =-‐─､ :|
｀`ヽ､ｏ（（ : : : :｀ﾞ`ヽ､ ◎ .／ : x≦仁l : :ゝ､ ____/ /
） ヾ､: : : : : : : : : :＜､ .◎‐-､ / ／ : ／／ |:::| ｏ＿＿＿ l
ニ三 ｏ ヾ､ r‐──-==､ _ : ＜ ヽ､ .l / : / ／ .>|::|＼ /:）
ヽ ￣＞ ヾ､|::::::| ｀｀ﾞﾞ``ヾ､ヽ､: :ヽ､ r=､/ : /ｲ ／:::|::lｏ: :＞-イ :l 相馬は軍監で、新選組の臨時の責任者だから
､ ゝ-‐イ ｏﾊ::::::| ヽ: : ヽl〃ヾ.:l ＞'"::::::://≦"´￣ﾌ:/ 榎本軍では中堅ってとこだ
> :r‐=ニﾆヽ ﾊ::::| 不=‐-=ニ ＿_ヽ : :lゞ≠ l ∠ ゞ-=イｲｏ ﾞ`=‐イ:/
ﾍ :＼＿_／ :ｏ ﾊ::l ﾍ＿__ﾍ:::::::::::ｲゞY :| ｏ l-ﾆニｏニ'"-‐===､ ｛::|
. ＼ ＞─‐＜ﾊL ___ .=-‐=ﾆニ ｜ |＿＿＿＿＞--イ ／l::| 格で言うなら、俺や松岡四郎次郎の方が
八 :八＿_／ ｏ＿＿_ :ｏ :イ-‐──ﾍ___/ヽ､ )) ハ￣::/ |::l まだ高いよ？
＞､ : : : ∠ ＿／ イl ／ l. ＼ ハ::/ .|/
＼＿＿三ﾆイ ゞ==彡' |:. ゝ------ｏ--､
. ﾍ:::::::/ / ﾉ / |:::::∧ ﾊ
ﾍ::/ ＿＿＿/ , -─ -､ / . |:::/ ゝ､ ﾊ
r‐‐=イ ./:::::::l ゝ‐-===-ｲ / .ﾉノ ＞､l
/ lヘ:::::|＼ -─‐ / l ヽ､
/ ／ ヘゝ. ＼ / ｜ ヽ､
【 星恂太郎 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なのにどうして星や松岡ではなく、
相馬が東京送りとなったのか？
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
それは坂本龍馬と伊東甲子太郎の暗殺の件である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿_
（⊂二二二⊃）
／＼ ＼;:;::;:;:; ￣￣￣￣
,;'""＼ ／＼ . ＼ ＼;::;:;
,' ＼／ ＼ ＼ .＼:;; '"´￣￣￣￣｀ 、
. ___＼ ／ ＼ .＼ .＼;: ／ ＼
,. -'´: : : : : :＼／ ＼ ＼＿＼;: ／ . :＼
. ／: : : : : : : : : :／ ＼／;;;;;;;／ / . ; -‐ ￣￣￣ 丶､ : : : : : : : ヽ
/: : : : : : :ヽ、／ .／;;;;;;;／ ,' : ／ イ￣￣￣｀丶､＼ : : : : : : : ', ／}
. /: : /:: : : / : : :-,,,,, ､／ｰｘ,／ |. : :/／:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼＼ : : : : : :| ／::.::/
/: : /: : : 斗--､:|: : :ヽ ／r'` ＼ {＼| /:::::/:::/::::|::ヽ:::＼::::::',::::ヽ:::ヽ ヽ: : : : j ／::.::.／
|: : |: : : : : |: / ＼: :.!"l ／ ＼::: ＼ N.::∨:::::,'|::::|l:::::|:::::::＼::ヽ ::|: ::::|∨|⌒) : : ,′／::.::.∠
|: : |: : : : /!/^ {} .| :/ ﾞ! ! / .／|＼::: ＼ ﾍ:.:l :::/::|::::|l: ∧ヽ ::`ト-ﾍ:|ヽ-|∧|_,人: :/ /::.::.::.::.:フ
＜ : ｣_: : / 〈 |/ ﾊ | /ﾞヽ: :| ＼::: ＼ '､|::::l::::|:::l|-孑ﾍ:|＼| 三三.Ⅵ:::::|、 ∨／::.::.rー
＜:: |. 小{ _,,.. - | | ﾚ: :.|ヽ:| ＼::: ＼ |::::|::::l:小.=彡 | | ｌ|:::::l::＼ ＼ー'´
厶ﾍ ﾊ ､ l, ||{ﾊ/ V ＼::: ＼ |::∧:::V:ﾍ | │ x. | | ﾘ!:::|:/l:∧厂
＼_! ＿ ' l,＿_|| ! ＼::: ＼ ヽ{ハ:::ﾏ:个ーtｚ‐r-r=彳´｢|:::厂 ￣｀＼
ヽ ／ ｀t ／ ＼::: ＼ ＼∨＾￣ ヾ∨￣ 》/´|/＿＿＿ ヽ
___,ｒ| ＼ { / ／ ＼::: ＼ /ﾆ二二ﾆ}〕亢〔 |´-―――-､＼ハ
／:/::::| ＼ ヽ U_⌒ ィ ´ ＼::: ＼＿_ | ／⌒ヽ／ ￣｀ヽ ＼∨
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､ ＼::: .::.::.::∨ / j〉==ミヾ j/::.
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､ ＼::: :_／/ﾚ─-､ﾚ―- 、 ,/ }斗─-'´ ｀⌒
::::::::::::::/:::::::::∧ /二＼ |::::::ヽ::::::::::::＼ ＼:::::. 7{｣＿__,,｣,__＿ Ｖ ／ﾞ寸_》＼.::―
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::! ＼／{￣￣¨{￣￣ ¨`{-一'´ 八_＿_》＼
【 坂本龍馬 】 【 伊東甲子太郎 】
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┃
当時、坂本竜馬暗犯については、
新選組という見方が普通であり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
___ ヽ ､ ___
､_ ヽ: :￣:｀: : : : :｀: : ‐.､
､_ ヽ￣: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ヽ`: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i_
,.ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
-='-､: : : : :_:ミﾐﾐﾐ彡,ノﾚ'´'´ミﾐ: : : ﾑ
／: :,: : f __ ﾐ: : : :j'`
´￣`j:ノﾞ､-zzﾐ ,ｨ'´ ` }: :_:ノ
´ .rﾍ 代ｼ ´代ｼ i' ､ヽ 俺が死ぬ間際に
ゝ_! i .|_ﾉ/ 新選組に襲われたって証言したからな
ﾍ .:| j ﾘ: |
ヽ ＿__ ／|:ﾘ
ヽ. ｰ .／ / 〉､
_,.ィ' i､ー‐' ／ ./:::::iｰ､
,..-../::::::| 〉v≦ ./::::::::|::::::ヽ
,..ｨ:::´:::::::/::::::::| ./､_/ﾍ. /:::::::::::|::::::::::｀ヽ
/!:::::::::::::::/::::::::::|._/;;;;;;;;;/ ｰ/:::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ
/::|:::::::::::::/::::::ﾉ:::| ├‐┤ ./:::i::::::::::::|:::::::::::::::::::::::ヽ
【 中岡慎太郎 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また相馬は伊東暗殺には関わっていないが、
油小路の変には出動していた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
/::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::!:::::::::::';::::::::::::ヽ;:ヽ;:',
/:::::::::::::::::::::::/::l:::::::: /ト､:::::::::';:::::::::::::::ヽ;:l::',
/::/:::::::::::::::::::/::/l:::::/: /!ヽ＼::';:';::::::::::::::::ヽ!::!
,ｲ:;ｲ::::::/:::::::::;ｲ;;/ .ﾚ;ノ::::l ヽ ヽ!::i、::::::::::::::::ヾ!
/:://:::::/:::ｰ::メ_ノレ'ヽ::::::::l ｀ l::l_ｘー-!::::::::::',
/'´/:::::::l:::::::::/ _イ＿ｰ ヽ:::::ト-ｰ二V.__ヽ::::l:::::::::::',
/::::人!::::::/r' 'ｿ::トヽ ヽ ! ' r､!ﾊ ）';::::ト､::ﾄ::!
/／ l::::/､. 弋 タ ヽ 弋_タ ﾊ::!l.ヽ!.ｿ まあ、結局のところは
'´ l::/ ﾊ / ソ 新選組が犯したとする罪について
ﾚ ヽ､', ' u /_／
｛二ﾊ、 ノ､二}
／:::ﾊへ､ ⌒ ⌒ ＜ﾊ::＼ 土方さん亡き後、新選組の責任者として
,ｲ:::::::/ !＞ ＜.! `' V:::::'., 私が裁かれることになったわけだ
/:::::::::/ ／7 ト､. V::::::'.,
/::::::::::/ ／: : ﾄ､ ﾉl: :ヽ､ V:::::::',
. /_;;;;ｒﾆレ': : : : :.! ヽ＿／ ! : : :.｀ｰL::;;;:::',
rtニ´ ,r-/: : : : : :.:l / ! ヽ. /: : : ,､__ :l｀ｰ'｀≠ - ,､
. ;! ト-= ´: : /: : : : : : : :V l y': : : //7/ :!￣｀ー ､_/: !
! l : : : : : /: : : : : : : : :.＼ l /: : : ////: : :!: : : : : :/: : :!
【 相馬主計 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
森常吉も箱館新選組の責任者と言えるが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,ｨ::::::::::::::i|:::::::::::::::',::::',::::::::,
,':/::::::|::::::!!:!::::::i::i::::{:::::i::::::::,
'/!::::!::|::::州{､::::j::i七:::::i::::i:::!
:{ .!:::j::j!芹気ー‐芹茫ﾐ}::::i:::!
:{ }:}:ﾑ｀ゞ"' ,: ｀""´j:::::i:::!
j:}:ハ u./ﾉ::::i:::i
}:}:::::ﾑ、 〜〜 ｲ!::::i:::ii
,':∧:::|::::＞。_ 。イ::!::!::::i::::!!
,':,'::::,:::|__ﾉ｀ヘ、ィﾊ::i::i:::::i::::!{
,ｨ' ¨¨ヽ:i{ ヾ:、/::::ｧﾘ｀!:{:::i::::i::{
,' ヽ !::ゝ、｀ 'ヽ:〈｀ i::{::|｀ヽ::{
,'{ ＼／｀Ｙ,:ミ:x !:::', .!ﾊﾒ! ﾉ !,:{
/::j { ｀¨､ｨ彡' ヽ::':, ゞミ:ヽ .! '{、
,:':::::} ':、: : :.｀` }:::', rヾ,{, ﾏ,
,:':::::::fｨ==ﾐｘ､ヽ: : : : : . . }:::::! )-ﾏ:、ﾏ、
,:':::::::::::{ハ｀ ー-ｵ: : : : : : : :,'::::::!、 .} }:,:.、ﾏ、
,:'//::::::::::/:::}:., {ヽ: : : : :イ':::::::i: : : 丿:八! ヽﾏ:、
,:'/./:::::::::::/:::::! ﾊ '、: : : : :/,'::::::::i:r: ': :ノ:!:i::{ ヽヾ:、
【 森常吉 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
こちらは蝦夷地渡航時の加入者なので、
京時代の新選組の活動に関しては
ノータッチであり、裁きの対象とはなり得ない。
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なお、坂本殺しに関しては、
今井信郎も後日、取調のため東京へ送られており、
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.: : : :i /: : :/: : : :/: :.:./: : : /: : :.:j: : :|: : : :} : :}.:ハ
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/ｲ|i |Ⅳ:{: ∧:＞ト､.iメ |: /,厶斗匕j:/: /:从 : !
′Ⅳ|:i : ∨ ぐ､、_＿,,, |/、＿__,, ｀Ｙ>/://八ﾘ
Ⅵ{ﾍ.: :.小 戈zり ′ 戈zり 刈!.//
ﾍﾊﾍ: : :|ｉ ､ 从://
Ⅵ八 rｭ u ｲ: :/
ヽ.: :＼＞ . イｲ: :/
＼.ｲ:.:j ｀ ´i/i/: l /
_. :＜: : :{ ｀Ｙヽ/
,r: : :く㍉: : : : : :l＿＿＿＿∨.:ヽ､、
/⌒ヽ: :.ﾏﾑ: : : : :∨二二二∧: : : : |!iﾊ
///∧/ヽ: :ﾏﾑ : : : :.l . . . . . . . .i: : : :.N: |ヽ
/////∧/ハ: :ﾏﾑ: : : :l. . . . . . . ..l: : : :N :|'/i
. /ｉ!/////∧/∧: :ﾏﾑ: : : l . . . . . . ..l : : :N: |ﾞ/|
/ :|!//////∧/∧: :ﾏﾑ : : ｌ. . . . . . ..l:.: : N :i//!
【 今井信郎 】
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伊東殺しについては、新選組の
横倉甚五郎が、これも後で東京送りになる。
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/三三三三{ }三三三三三三::ヽ
./三三三三ﾆ｀ﾆﾆ´三三三三三三三ﾊ
_, イ三三三三三三三三三三三三三ﾆ_三}
―――:≦三三三三三三三三三三三三三三三ﾆ}_}ﾆﾄ､
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三:｀フ
｀¨ ｰ＜三三三三三三三三三三三三 ―､_}´ }三三ﾆﾐ
｀¨¨.',／r｀'rｯ‐.､ﾉ {＼__／‐rｯ―ｯ r:'ﾆ, ‐ ､ﾐ彡 俺は大石鍬次郎たちと共に
{¨, ｀r‐.r .'´/｀}／ ｀¨¨¨¨¨´ ...}三|, ‐ .'ﾆミ 直に伊東を殺した下手人だからな
ヽ} ,} / ﾞ ' ｀ヽ |三ﾄ |ミﾐ
}ﾟ, }/ .r { ¨_ヽ＼ .|三| } .,三ﾐ
イ:::' .{ .｀ヽ‐,´ '´ ', ', ..|三|ﾉ ./三::
ヾﾆ´三ﾆﾟ, , .彡 ミﾐ､ ..|/|___{／三三
二二二二二 ,三:::ﾊ 彡'´＿＿ ｀ヽヽ .} | ,' ',三三ﾆ:
__, イ三ﾆ| ﾟ, .´ ｀丶、 ,' ,' ./三三三
ヽ ノ三ﾆ,ﾟ ﾟ, ' ¨¨ヽ ｀ ., .ｲﾊハ三ﾆ
【 横倉甚五郎 】
.
すっかり忘れていた・・・近藤さんの板橋処刑での罪状はこれ入っていないんだよなあ・・・
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余談ながら、横倉は東京送りに際し、
中島登に一冊の書を託した。
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γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
＜ 中島さん、こいつは俺が書いた |
│ 新選組に関する記録だ .|
ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
r´ ´＼ ＼
( ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
三三三三三三三三三三三{ヽ
三三三三三三三三三,::: ―ヽ}
三三三ﾆ(__)_,::::-‐:'ﾆ´三三三:丶、
―――:'ﾆ:´三ト ,三三三三三三::丶、
三三,ｨ｀ヽ三ィﾞ {_,ﾞ-_､＜三三三三三≧:..,_
三::,.ﾞ.｀ヽ }三, _ヾ二fｦ､ﾌ'r ､三三三三ﾆ≧:..､ 俺は生きて獄を出られんかもしれん
三,' . /._},'三:} ,' ,.' 〈 ｀¨¨ '＜三三＞'´
ﾆ:ﾍ '.,{ .|三,'ヽ. ,'., . ,
三∧ ヽ{三} } {/ (‐_､__〉 だから形見として、国元にいる兄貴へ
三ﾆ|ﾞト-'｀¨´ } __ r'´ あんたが届けてほしいんじゃ
三ﾄ,ﾄ.', .| ´―｀'r'
三ﾆ':ｰ-'......,__ ¨¨ｿ
三三三三三三ﾆ:ｰ-.....,_ ∨
三三三三三三三三三ﾆ｀¨:'ｰ- ､
三三三三三三三三三三三三ﾆ}
_,ｌ;;;;;;;;;;;;;l,,_
,.ｒ'´;: 八 '::..ﾞヽ
,.'＿＿_ _立_ _＿;;ミﾞ;、
l厄巳厄 i王i ,.巳厄巳ｌ
,.-'l i,.:' ヽ:.、 ;.:' ' ヽ |,.、
/{´ｉY´ヾｰtｯ-ヽ'' ｋｰtr-,'´lri 承知した
{_i,入::.. ｀￣￣,'i!ヽ;｀￣´ ﾞ::.}rﾘ
ヽ_ﾉiヾ ;:. ＿ i': ll!:,ｨ .＿ .: j,ノ
ｯｼﾞ::;;| ,r'´;;:＞￣弋´;;::ヽ;r1:ﾞ'ｲｨ 必ず届けよう
弍::::::::l i':;r'´ ,.-ｰｰ-､.ヾ;:;i. |:::::::ｽ
彡;:::ｌ l::l ' ---;:, ﾞ l::l |::;;ｬ`
,r',广ヽl::l ::. .: ﾞ:. l:lﾉ^i`､
,ｲ（:::j i::iヽ :. .: ／l:l'" l:ヽヽ
|;:;.＼＼ l::l ', :;:::..::. / l:l,r''／;::;;|
【 中島登 】
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中島は約束を守り、横倉家へ届け
さらにそれが巡り巡って佐藤家へ伝わり、
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l"ﾞヽ､~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~＼ | |
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.,,il"''~~｀'/ゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞ;ゞゞゞ;ゞ''=,,,､ | |
,,r"ヾ;ヾ;ヾ:/ゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞﾞﾟ''=,、 ,,,,, | ｜
.,r"ヾ;ヾヾヾ;;/ゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞ:ゞゞゞゞ;ゞゞゞ;ゞﾟヽ, ｜ |
,r"ヾ;ヾ;ヾ;ヾ;;/ゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞ;ゞゞゞゞ;;ゞゞ;ゞゞゞ;;ゞゞゞ=,、 .| ｜
r";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞﾟ''=､ | |
..《％％％％％《i‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰‰i) |ー―----------――――┤
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:|;:;; ;:; :;:; ;: ;:; l;.:,;;::;;.||ｋr| │ l|;:;:;:; :;:;: ;:;:; ;:;|＼lii'''''''''''''''''''''''i＼;; ;.::| .|i!i!i|_＿ ___|__ |ｌｉ!!ｌｉ!ｉ!ｌ!!ｌｉ|
/￣￣￣￣~/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼|iiｮrrrrrrrrrrrrｮ＼￣ヽ, |i!ｌi!| ,,,_,｀ ´ ,,.!_,,,｀|!ｌｉ!!ｌｉ!ｉ!ｉ!ｉ!|
~|￣￣￣￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣━━━━━━┛|￣ |!ｉｌ!|~､斷' 'ﾞ~斷'ゞ|ｌγ^ｉ!ｌｉｌｉ!|
|; :;: ;:;: ;:;;;; ;|;: ; ;:;; |￣￣￣￣|;:;:;:;:;:;:;┌――――┐ i◎i;:;::(川（:; :;:| !|!ｌｉ| } |!!ｌ|ｒﾌ!ｌｉ!ｉ!ｌｉ|
|; :;: ;:;: ;:;;;; ;| ;;:; :; ;| |;:;:;;:;:;:;:│ │ i 目 ;:;;; ;; ;:;;:;:;; :;;:;| !|ｌｉ!| 〃 〈 〃 |!ｌ!|ノ!ｌｉ!ｉ!!ｌｉ!!|
i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣||.illlllllllll|llllllllll| ;:; ;:;:;;:;;;||￣i￣i￣i￣i￣!|ｌｉ!|ヽ、 ｀ｒ-､ |!ｌｉ| |i!ｌｉｉ!ｉ!ｌi!!iｌ|
i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣||,illllllllllllllllllllllli,,,,;;;;;;;;;;;;;;||￣i￣i￣i￣i |iii|!ｌ|i!iｉヽ､ ｌｌTｌﾞ ／ |!ｌ| |!!ｌｉ!ｌiｌｌｉ!ｌii!!!|
i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣i￣||,, ||￣i￣i￣i￣i|i!iii|!|／`、｀ || || ／ ／!!|√ヽ!!!､i!ｌｌiｌｉi!iｉ|
"""""""""""""""""""""""""""""""ﾞヽ, ~""""""" /「￣!!| ｀ヽ＼ || || ／／ !| / ￣
ヽ、 ｀~''-/ √{{.!|￣￣￣||.||￣￣￣!|／
【 佐藤彦五郎 】
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「横倉甚五郎名簿」と名をつけられ、
貴重な新選組資料として、現代に残る。
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( ＼ ＼
＼ ＼ 横倉甚五郎名簿 ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼
＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼
＼ r´＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｒ´
＼ 《 三三三三三三三三三=
ヽゝ＝＝＝＝＝＝＝＝＝=ゝ
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話を戻す。
五稜郭開城から間もなく、
榎本・相馬らは東京へ送られ、
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＿
,.'´ ヽ
ﾉj从/ﾒ从ヾ
从(ゝﾟロﾟﾘゞ
／■＼ ┏┳┳┳┳┳┳┓ . ／■＼
[二（ ´∀｀∩二┃┃┃┃┃┃┃┃二（ ´∀｀∩二]
と ,. ,.ﾉ ┃┃┃┃┃┃┃┃.と ,. , ﾉ
人 Y ┗┻┻┻┻┻┻┛....人 Y
. （ （ し'' （＿） し'' （＿）
.
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┃
他の幹部や兵士は、蝦夷地・東北の寺や、
弁天台場のような陣屋で謹慎生活に入った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
（ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ）
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/A ﾍ∧ ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍ_ﾍへ
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ﾛ/ ﾛ/ ﾛ/ ﾛ/─|"|""|-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ-ヾﾛ'''
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|. || |l_l_l_l_l_| |. | | ||「「「「「「|「「「「「「|| | | .
C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「|| |Ω==○ :
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:『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]]￣|￣￣￣￣￣￣￣|]]]]]]]]]] : :
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. | |;;;;;;;;; | ￣|￣￣￣￣￣￣￣|;| | : : : : : : :
. | | 二二二二二二|. | |二二| ￣|￣￣￣￣￣￣￣|| .
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謹慎生活の様子については、
丸毛靱負が詳細に書き残している。
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l::::/:::::::{:::／::::::::::::::::l:::::::::::::::::／l::::::::::::::::l::::::弌=＝ミ､:::::::`＜＿ ＿ﾉ
l::/:::::::／:::::::/::::::::;;;;;l::::::::::::::/ l:::::::::::::::l::::::::l ヽ ＼:::::＼＿:::::::::::::／
l/:::／::::::／/:::::::::::::::l⌒`ミZﾆ=‐ l::::::::::::::l::::::::j ＼ `＜::＼￣￣
‐=彡::::イ::::::/::::::::::::::/l:::::::∠＿ l::::::::::::/:::::::/_二xz=ァ､ ` ー----‐／ 一言で言えば、ひでえ生活だったよ
/:::::::::::::::::::/:::::::::::::;癶l:::ｨ勹芯￣｀ l:::::::::/ l:::::/ん列 ,ﾒ｀X`ミー----‐＜＿__
/:::::::::::::::::::/::::::::::／:::| ﾉヽ{｛以ﾘ _,,彡l::::::/ l:::癶ﾐ多'ﾞ /:::::＼:::戈ー---‐'''"
/:::::::::::::::／::::::／::::::::::l ｀`""~ ﾉ／ l/ 弋二￣ﾄ＼:::＼ 扱いが粗末なんてもんじゃない
/::::::::::::ー-‐'":::::l:::::::::::::l l::::｛ ｜〉:::トミ＼
/::::::l::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::l ﾉ ﾉ/⌒X</-┴､ ￣
{:::::/l:::::l::::::::::::::::::::::l::::::::::::::l し x-‐- ､ ／⌒ __ /У:,:ヘ:｝
λ::j l::::l＼::::l::::::::::::l:::::::::::::::ト､ γ ￣￣＼／ ／￣ /イﾉ"::Y:.:.:.:.:i
ヽ{＿l∠:.:.｀乂:::::::::l:::::::::::::::l ｀ト ` ー---‐'" ／ /彡ｲ::::ﾊ::.}:.:.:.:.:l
∠三:.:.:.:.`ヽ､ヽ､:.:＼/:.l::::::ﾞ､:::::l `丶 ＿ ／ __{／:.:.l::/:.:}ﾉ:.:.:.:.:.l
／:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ､:.:.＼＼:.:.:.:.:l:::::::::ﾄ､::l ／ / ｛ ∠-┴く:.:j/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼＼:.:.:l::::::∧ ＼ r-‐｛ ／ -‐┴､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼＼l:::/:.:.＼ l:.＼ ／ ／ ＿ ﾉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:＼l/:.:.:.:.:.:.＼ l:.:.:.:/ ／ ／ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.＼＼:.:.:.:.:.:.ヽ j／ { / / ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/
【 丸毛靱負 】
.
__ ／⌒.`. ､
／ : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : '，
/: : : : : : : : : : : : : : : : : '，
′: : : : : { : : : : k.^..､: : : :'，
{:／ : :{:／'，: : : i_＼..＼: : ｉ
. ／: ／圦 芯'，: :Ｎ 芯＼..＼:＞ 月に支給される物は食事を除けば
∠ イ: /{ ､:ﾉ l:＼..＼＿＿ タバコ二本とちり紙数十枚だけ
∠{:/: :. l 从: ≧=≦⌒
/: : : 込、 ..: : : : ､:＼
/: : : : : : :≧s。⌒_ イ : : : : : ＼ﾉ 金を払えば他の物も手に入るが
{／|: : : : : : : :} {:从: :人|ノ^′ 獄吏がぼったくるのなんの
Vハ从トY} {^＼
／{ {{ 7 '，、
／ﾆ/ _‘， /r冖v＼＼
／ﾆ／{/=く ， , アヘ ＼＼
/ﾆ／ /ﾆﾆ|＼v_／{ﾆﾆﾆ＼ ＼＼
{ﾆ{ ./ﾆﾆ=|⌒rぅ⌒）ﾆﾆﾆﾆ＼!ﾉⅥ'，
／/::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::ヽ
/::/:::::::::::::::::::::::::::l::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::、
/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::い::::::::::::::::::ﾄ､::::::::::::::::::::::＼::::::ヽ:::::::::::::i
/::/::::::::::::j:::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::l ＼::::::::::::::::::::::＼::::::､::::::::::}
/::/l:::::::::::/:::::::::::::::::::::八::::::::::ﾞ､::::､} ＼`ヽ ＞‐-::`＜}::::::::l＿＿ノ
;:::/ {:::::／::::::::::::::::l::::::/ ヽ::::::::::ヽ:::ﾞ､ ＞く＿ ミ;;;:::::::::￣::::::／
弋ｰ┴‐彡::::::::::⌒`トL;;/＿ ＼:::::::::＼＼xｨぅj芯~㍉､ ￣ ー---------‐ノ
{::{￣l::/::::::::::::x彡l::7芍芯ミｼﾉ::::::::ﾍ ~/ 代ｿﾘ )ｼ`:::ー-----― ''"￣ 服の支給は半年に一回だけあったけど
`l ノ::::::::::／lヾ( l/弋少 ＼:::ヽ ｰミﾆ- '" l:::::::＼:::::::＼::::＼＿ 筒袖一枚と木綿の布子一枚だけ
／:::::::::イ::::ﾊ ^ 〜-‐''" /::::｝＼} l:::::::l:::::`ト::::::＼￣
ー---‐ 7::}::::::::} ゝ:::｝ ､ l:::::::l::::::::::::::::l￣￣
/::::l::::::::jﾞ、 l::::::::l::::::::::::::::! 草鞋も足袋もくれやしない
/:::::l::::::::j ∧ /l:::::::::l:::::::::::::λ
/::::::j::::::::lヽ人 〃 ￣`〜， ノ:::l::::::::::l:::::::＼::::`、
/::::ﾉﾉ::::::::l::::::::::`ト ／::::::::l:::::::::::l:::::::::::ト､::＼ おかげで冬場は雪の中を
/／/::::::::::::l::::::::::::::::::｀ト 、 イ::::::::::::::j::::::::::::l::::::::::} 裸足で歩くハメになったね
／ ;:::::l:::::::::l::::::::::::::::::::::::::|`丶､ イ l::::::::::::j::l::::::::l::::l:::::::::l
{::::ﾊ::::::::ﾄ::::::::ﾄ､::::::::::::l ￣ !::::::::ノ`j:::::::ﾊ:::}､:::::j
人:{ ﾞ､::::l ＼l ＼:::::::} l:::／ ﾉ::::/ﾉ}/ }ノ
ヽ ＼l ／￣:.j lー--､/／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| メシはメシで朝は汁物と惣菜一品 │
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
,.,､-------::､..
,.-'''｀.,､' '' ' '' ' '' ' -,,｀`:、
（ ,i'｡'ﾞ ο ο ο ﾞ'';:、,）
.| ﾞ-..;;＿'' ο ''''',, ''＿,,..-'ﾞ|
l, ￣￣￣￣ .|
'l, ,/
＼ ／
ﾞl'-､..,,,,,,,,,,,,..,､-'lﾞ
ﾞ'-､..,,,,,,,,,,,..､-'ﾞ
l三三三三三三三三三三三三三|
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 夜なんか雑穀に香の物だけだ .│
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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j::::/::::::::::::::::::::/::::／::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::/::::/:::::::::::::l::::l::}
l::/::::::::::::::::::::/／:::::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::/:::/::::::::::::::::l:::ﾊl
l/::::::::::::::::::／::::::::::::::::ー-∠,,_ l::::::::::::/:::/::::::::::::l:::::l::::::l
∥:::::::::＞'"::::::::::::::::::､/;;;/＿ ~㍉:::::::::::;:::/ ﾄ、::::::::いl:::::j 汁物は冷めている上
∥::::ｰ--‐:::'"/:::::::::/Y'"￣￣`㍉､l:::::::::::l:/ -l＝=-:::ﾞ､l::::::! 量が少ないから房内で早い者勝ち
//:::::::::::::::::::::/:::::::::ｲ // ｨ芍 l:::l::::::! >弌ﾐx､::::l::＼ﾉ
/:/::::::::::::::::::／::::イ::::l {/ ゝ,,_弋ｼ,, l/l:::::l ,,､ﾞ、癶::ﾄ::::::＼
/::/:::::::::::::::::::::￣::::::l:::::l ｀~￣彡" l::::l ,,〈ｼ_,,癶 ＼＼:::::`＜＿ 戦場が修羅道なら
／::/::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::! ιﾟ 人l ｀ミ彡/l::＼ ＼￣￣ 獄中は餓鬼道だったよ……
-〜/:::::::::::::::::::::::::::::l:::::/::::::! /:l｜:::l::`ト __＼＿
j::{:::::::::::::}::::::::::::::l::/:::l::::l " /:::l い!＼:::｛ ￣
{::ﾄ､:::::::/l::::::/{::::l∥/l::::l＼ ｰ- ＿ ／::::｜人:l ￣
癶l:.:＼∧j／ い/l/λ::! ＼ ｰ _,,. ィ |::::::::::::l ＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ ∨ { ヾl ／ `ト-‐＜:::l:::::l !:::::/::::}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾍ ／ l:.:.:}::::::::::::::::::}:::j j::::/ l::ﾉ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ l:.:ﾉ／l::::::::::八ﾉ ﾉ／ j/
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こんな有り様なんで、
病気でぶっ倒れるやつが多く、
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＼ r'´￣￣￣ ￣￣￣｀､::. ＿＿＿
l} ､:: ＼ﾍ,___,＿ ＿＿＿＿＿＿/::.＿＿| .|＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿
|l ＼:: | | ｜､:.. | [], _ .|: [ニ]:::::
|l'-,､イ＼: | | ∧,,,∧ . ｜::.. ﾍ￣￣,/:::(_＿)::
|l ´ヽ,ノ: | | （´・ω・｀） ,l､::: ￣￣::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´￣￣￣￣￣｀ヽ､l:::::
|l.,＼＼| :| | ,' :::::... ..::ll::::
|l | :| | | :::::::... . .:::|l::::
|l＿＿,,| :| | | ::::.... ..:::|l::::
|l￣｀~~| :| | | |l::::
|l | :| | | |l::::
|l | :| | | ''"´ |l::::
|l ＼＼[]:| | | |l::::
|l ｨ'´~ヽ | | ｀`' |l::::
|l-''´ヽ,／:: | | ''"´ |l::::
|l ／:: | ＼,'´＿___..:::::::::::::::_`l__,ｲ::::
l}ィ:: | `´::::::::::::::::::::::::::::::`´::::::
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阿波藩お預けとなった高松凌雲なんかも、
ひどい生活を送らされていたらしい。
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／ゝ､ ／ |
／ ﾚ′ {／i
|＼r′ i! { /｝ ,イ ,ｨ
`､＼| { | ,,ﾒ''"i／ ﾚ' /
__ ヾ ＼} j_,,｡ｨ''" /__／ /＿＿__
＼゛¨ '' ‐i!＼ ＼ ／ /_ ．-‐ /―－一'_,.．-‐´
＿＼ | ＼ ＼／ ／ ／"´ ／
＼￣＼ | ＼ゝ､／ ／＿＿＿／
＞､_ ＼ ＼￣￣￣￣ ＞.:.:.::,
,,.ｨﾞ У ゝ､＿＿__%＿＿＿＞''ﾞヾﾟ｡.:.:.:.:i
∠＿＿／ ／''ﾞ´ ￣ ﾞヾ、i.:.:.:.:.:.:.:i i.:.:.:.:| あまりに劣悪な環境に置かれたため
／ ｲ.:.:ﾄ､ ／ |.:.:.:.:.:.:.:| i!.:.:.:.:| リウマチを患ってしまいました
,｡.'ｲ´ |.:.:.:i ｨ灯ｶ卞.:.:.:.:.:.:| i.:.:.:.:.|
|.:.:.:!佗ｧ ゞ"´ }.:.:.:.:.:.:.:.|ﾉ.:.:.:.:.!
i.:.:ﾍ ､: ,′.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.ﾘ 医者が病にかかるなんて……
∨.:.:丶 /.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.У ＿
,.ゞ.:.:.:.:.＼ =‐ ,′.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:/＿＿,,..．-‐""｀ｧ ＼
{:＼ 〃 ∨.iﾍ.:.:.:＼ ＿ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ.:.:/￣￣ ,,..．' /
|:,:,:,{ _〃 ヾ{ ＼.:.:ゝj /: : : : :_:从/|ヾ% ＿ ,,..．-‐" f′￣￣￣}
| i / j |￣゛ゝ､:ﾏ: : : :_У ＿t‐‐＼/ ＿」: : : : : : :: j
.！ ! ゝ′ } } '''ﾞ´ ／ ｡ｪ-‐…―: "´￣: : : : : : : : : :/
！ { |i / ／ ,.ｨ''"￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
＼ ＼ __.|N / ／__,.ｨ''" : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
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【 高松凌雲 】
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ただ、預け先によって当たり外れがあり、
安富才助なんかはマシな生活してたとか。
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,ｲ} ,ｨi
/:/ | ／: {
, ': ﾉ: :} , ノ:./: :i
ノ:./"z,:レ': :ノ"z:ﾉ
Y: : { z"⌒:ー: v__
j : : ﾚ,ﾆ :i´; : : :, : : : ;ヽ.
ノ; : :/´: : :} ﾉ: ; :{ :､; :,ヾ､',
Y:/: : :j : : :ｰ'j : i! ;ヽ､_}:} :i:|ゝ､_
ﾉ:} : :/; : : i: :ﾊ_ﾑ从､ヾ_|_:ﾘ :ヽ⌒
/三(: :i { : i :j:'i~ Y ` .}:ﾉV} : ji:} ご飯はもう少しまともな物を
<ﾆ三ﾆ={ﾍ:ﾊ:{.` ┃ ノ'┃i : ﾑﾘ もらえてました
マノ:）三ﾉ: : ）ゝ {ノノ
〉〈三ﾆ〈 :ゝ､ ,､,､ ﾉﾆ}
}:〈Y´Y´ヽﾗ|｀ヽ､ , イ=r'´ ……なんだか他の人に申し訳ない
〈: 〉 ,-く.`ヾ;;ヽ､ iうヽ. }〈
〈: 〉ノ⌒ヽ`ヽ.`ヾヽ!::::', ｀ﾄ.{_}
〉〈ﾗ|izn ｀>ﾃﾃ,､ヾ::::} i 以ﾏ
,' ﾞ´Ｙﾚ|.|=ri_{/o///,ﾍ.j ,' 仏ﾍ
ﾉ―-､｀ﾞrﾋﾉ|=∨//////｀ｰ‐气. ヽ
【 安富才助 】
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だが約一年後から、ボチボチと釈放される者が出始める。
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／:::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
／:::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
/::::::::::::::::::::::::::::/::::::::＞'"::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::Y:::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::/＞'"::::::::::::::::::::::/:::::::::::/::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ
/:::::::::::ｰ--‐:::''"::::::::／､;;;;;ー／/-―-/-､:::/:::::::::j::::::l::::::::Y
/::::::::::::::::`ｰ--―／::Y彡云~㍉/ヽ::／/::::::/:::::::::/l:::::::}:::::::::}、
/::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::Y ん(い/癶､` /::::::/:::::::∨ l l:::::j:::::l::jぃ
/:::::::::::::::::::ー---‐T::「 - {{以ﾘ} }У::::/::::::::::/＼l Vﾉ:::::j::ハ:､ 私は明治三年の四月に釈放されたぜ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::l "乂少 _ ／::／/::::::::x云x､い::::::::/ }:}
/::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::l ￣／〜" /::::::x价｝ Y}ｲ ∨/ jﾘ
/::::::::::::l::::::::::::}::::::::/:::::::l ／::::／ {ｿﾉ /"人 ＼ ﾉ 他の連中も明治五年までには
＿／:::::::::::::::l:::::::::::j:::::::/:::::::::l ￣ ヾ - '"/l::::::l＼ ＼__ 牢屋から出られたな
`ｰ-/:::::::::::::::::::l::::::::/::::::/:::::l:::::l ゝ、 / /:::代::ﾄ､{ ￣
/::::/:::::::::::::::ﾍ::::/::::::/:::::::l::::::l ｀ヽ、 /::::::l ＼
｛／{:::::://::::::::У::::::/:::::::八::::ﾄ､ ー ノl::::::::l
( 乂{从:::／:::::::ノ::::::::/::人::l ＼ イ:::::l:::::::::l
＼{::::ｰ-‐＜/::/ ＼ `ト､ ／:::::::::::::j::::::l:::!l
/:.:.:.:.:.:.:.:.:/／〜-､＿＿/:::::::￣:::／}:::::/::ﾉ:::::/l::l:l
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:斗-‐'"x彡三ニﾆ三ミ､ ノ／ {(〜く::jﾉ八
/:.:斗''":.:.:.:.:.:.:／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼;;;;＞
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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また、兵卒については明治二年の六月頃には、
すでに釈放が始まっていたという記録もある。
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,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃
ﾞ､';|i,! 'i i"i,
`､||i |i i l|,
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 草鞋銭二両をもらって
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ 津軽で解放されたよ
Y _ _ .i|,];;彡
i ,=.〉 ,＝､ H;;;ﾐミ
{ （ _,:､ ﾞ};;彡ﾐ 殺されなくてよかった！
ﾞi ＿___ .||^!,彡ミ ＿,,＿＿
ﾞi ヽr-ノ li, ﾞiミミミ=三＝-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''}￣~フハ, ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二､-'{ 十 ）＿＿;;;;/
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新選組の面々も同様で、
安富・島田・尾関らは次々と釈放され、
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,.ィ ﾄ､ /ﾊ
, -‐ ''" ￣¨≧._ .}ﾄヽ. /' |:|
,ィ´ ｀ヽ、 i:! :ヾ', /: : |:|
／/ ＞ i:!ﾄ'Yivｰ≦≧‐〈_Y´ﾐ|
〃ヽ ＞ '' "¨¨ヽ、 ヽ. j!z'´ : :./: : ; : : : :｀ヽi}
,/ ´ _｝ t｀ ／/ : : /: : : '; : : ､: :､: ヽ
i ｀ヽ .V ＿_/ :/ ; /:/!: :j { ｷﾍ: :ヽ:ﾍ: :ヽ＿_
. .′ ｀ヽ .＼ ／ : : /; :,' ///| '; :i! '; :ﾄ､',: : ヽ:ﾍ :',: : :.ヽ、
{、_ X { , =､ {￣｀ Y´ : : : 〃:/:/彳ｲ: ﾘハ:ﾄ､:ヾ:ヽ'; ; ヾヽ! : : :ハ
}代ｯ, -‐ァ''ｆ:ヵ`ﾍﾞ }'r:^ } ＿､ ,ｲ: : : : ;ｲi 〃!: iﾌﾞﾄｘ ! ゞrﾍ:廾:} :} :ﾘ i: : :/ : ﾄ、
! .:;′ ｀ ¨ ' f:ノ/ / ／:ﾘ : : :/: :{ j: :'; :ﾘ≠ミ ,ｨ≠=ﾐｉ ;ﾊ从j ／ : : ヽヽ
'. .:/ '＜r '´ : ;ノ: : :〃.: :iｲ j ヾ{ 辷o' 辷o'j/ 人/´ : : : : : :}} ｀
V､..__ / ト, ´ : : : :{{: :/´: 从 ゞ ! ﾑﾙ':ﾘﾊ : : : : : : :ﾘ :
. ﾍ- ． ＿_, ／ j/,ﾍ : : : : : ヾ/ : :ム;≧ゝ ﾏ__ｧ .,ｲY:〃{ j : : : : :.;.ｲ.: ;
ﾊ , イ ／XX,ﾍ、 ヾ : : : :/ : : : : : :｀ﾐゞヽ、 . イ{{ :i {{ :ヾ: : : : : 巛 :({
／::::ヽ..__,,.． ´ _,..イXXXXXＸ!:ヽ厶: : : { : : : : { : : : :）'´| ｀ ¨´ ｉ｀ヽﾐヽヾ､:ヽ : : : :.ヾ、｀
||::::::::::::／! ＼'XXXXXXﾂ: :シ: : : :,ゞ、: r ヽ=ｲ_）;込、 __,ノ_ |ヽ}}',:ヽ:）ﾉ: : : : : : :`
,ｨ|:::::::;ｲ′' ヾXXX,／: : : : : : :〃: :,ﾍ: ヒ :/:///ノ,.V´､',.} }}ﾒノ:/ (´:ゞ､_:_: : : : : :
,. イ: :.||:::::/:| V／ : : : : : : : :/从/⌒) ))/: {. ﾟＹi!〉′ .ﾑ {:从彡'⌒ヽ=ﾐx : : :
: : : : :.||: / {￣ヽ ＿＿ /: : : : : : : :r:／: {:/ //:ﾊ : : ﾍ. }`{ / V`ｰ´ }ﾂﾉ :.ヽ.:
: : : : :.||/ ＼ _／＼: : : : : : ﾍ: : : : { ゞゞ'; ヽ:_:_} ｉ :j ', ﾒ !/ : : :.ﾘ:
【 島田魁 】
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概ねは故郷へと帰って行った。
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彼ら一人一人に、
それぞれの戦後があるのだが、
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, ,ｲ , イ
!､/l／:／: :/:'"-‐ァ
; : : : : : : : : : : : ｀ヽ
､._ ﾄ'､: : : : : : :: : : : : :.＼ヽ
ヽ: : :,. -7／l⌒!ヽ ‐ ､ ゝ
}'///////l-!/∧'//ヽ
!/／////l :l//∧ヽ'l
ﾄ': :////,'l: !'//∧:.ｌi
',:./////,l: :!///∧'
//////l: : !///,.ゝ
､‐-,/_!--!,.‐'ﾄゝ
,.ィヽ _,.、 , '" `ヽ ,. _ ,､．_
. ／'/∧.ヽ;;;;;ヽ. /＿ -――‐-- ﾞ、__l::l;;;;;;;/ / ＞､
／/////〉 .〉;;;;ヽ‐ '" ｌ;;;;;〈. ヽ////ヽ
. ,.'/////／.／;;／l ＿＿＿＿ l ＼;;＼. ＼//∧
/////／.／;／.l,.'⌒`-‐ ￣ ￣ ‐- ⌒ ! ＼;;ヽ. ∨/∧
////// ./;;;;/ {二二二二ニニニニニニニニニ}. ヽ;;ヽ ∨/∧
,'///// /;;;;/ l二二二二二二二二二ニニニﾆl ! ﾞ;;;;ヽ. V//i
. '_ ー-' ./;;;/ ! l二二二二二二二二二ニニニﾆﾆｌ l ';;;;;;', ∨/,!
l ー-';;;;;' ! .l二二二二二二二二二二二二二ﾆｌ ! ';;;;;;;!_`'",.!
【 尾関雅次郎 】
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それはもう少し後で描く。
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│ 次は東京に送られた榎本らについて記す ....│
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彼らは辰の口の牢獄へ入れられた。
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ｌl斗 ,´ 、 |::::::::::::::囗__囗::::匚￣l::匚 ]::::囗:::匚
´ ′ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;,, , ﾟ |:::::::::::::| 丁:｢＾|:::|￣ 丁ｌ￣ |:::l￣::|￣
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ここは何を隠そう、大鳥が設計した牢獄である。
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..イ: :._: : ｉ: : : : : : : : : : :｀: :.、
..イ: : ／´:ﾞ、:|!: : : : : : : : : : : : : : :ヽ , ' ⌒ヽ
,ｲ : : ／: : : : :ﾞ､:|!: : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ ( ∧ )
,/. . . : : : : : : : :Λ:|:!: : : : : : : : : : : :, : . . . . ﾞ、 ヽ廴) ノ
. /. . . . . . . .ｉ: : : /:::r'{::!: : : : : : : : : : : |: : : : : : :', |／
/: : : : : : : : :|: : /'-'!:i＾´!: : : :l､: : : : : : !: : : : : : : !
/: : : : : :,: : :i!: /;' ｌ:ｉ ', : : :!ｌ､: : : : : |: : : : : : : :!
,': : : : : : /l: : :l!:/;' |l ﾞ,: : i:l;:､: : : : :!: : :, : : : : i
. i: : .:i: : ://{: : :l!'::!_,,.斗‐ ﾞ: : 'ト-ﾞ､;_: ::| : : |:. : : : :;
｀､:i: : ,'::;':.!: 斗''｢ | ｀､.:| `､ヾ｀:'ト､: | _:.: : : ; 自分が作った牢屋に
. ヾ: i'⌒ﾞ:!: : _l_!_＿_!__ ﾞ､!＿＿ﾞ_l; : : l´..: ヽ: ; 放り込まれるなんて……
ヾ{ ､｀! : : l:! ! ｀| |!: : :,':´; / : ;
|´ゝ､_ヾ､: :ﾞ、 | | ,j_;. -'＿ノ: : : ;
|: : : : : :〉､｀!' ! ! !,.ｲ',: : : : : : : ;
|: : : : : ,'::::|丶､川 △ 川.i.イ: :!::::!:. : : : : : ;
|: : : : :/::::::|: :.:.:｀｢:::Τ '' Τ:::｢:.:.:.: : !:::::::!: : : : : : ;
| : : : /:::::::::{ : : : Ｖ'´ ｀'V : : : ;l::::::::::! : : : : : ;
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入牢時の逸話を一つ。
牢獄入りした榎本に、牢名主が絡んできた。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
／::::::::::::_,.‐'' ｀ ` ‐ ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／::::::_,.‐''´ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀` ‐ ､
/:::::,. '´,. ‐''",´￣￣｀ ` ‐ ､ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/::／／:::::::／ ¨¨::::::... ｀` ､ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
/ '／::::::::／ ::::::: ｀l:＼. ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
/::'::::::::::::::::::ﾌ _ ::::.. ＼:::＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
/-‐' i::::::::::/ ､､￣ ｀丶､ ¨¨::... ll＼:::::＼ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l´
／ |::::::-―, ｀｀＼ ○ i ､ ::＜::::::::::::::＼ l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
i , ／::::::::::＞ ｀ =-_ ! __ﾉﾉl ｀ ‐:::::: ‐''":::::::::::::::::::::,──''"´
／::|＿＿＼::::::／ - ､､ ヽ ...:::>_,. '' l:::::::::::::::::::::::::l
ヽ::::::::::／｀i ￣ ＿ l´--､¨¨:::::/::::::::::::::／￣
／:::::／ / /､ ＼｡＼ .／--' ￣ おうおう新入り
､:::::::::＞ ./ ＼ ・ ／＼ﾉ./::l この牢屋の王様は俺だぜ
/── / ヽ ＼-､ ､ / /-´
/ / l ヽ ＼＼＼ /l
/ l l ヽ ＿__ ＼ ､ヽ_) /::ﾉ 名前を名乗りな
_,,,... -―'─ ､.._ l l ヽ ｀丶､ `' ／-,
| ｀` ‐ ､ ヽ ' ／:::＜
| ｀ ､ ヽ ／--''"´
/ / ヽ ／
＼ / ヽ ＿ /
＼ / _,.‐'' ￣
｀`‐､ / _,.‐''/- ､
【 牢名主 】
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/..:::::..::::::.:::::.::/.: ::::::::::.:.:/::.:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::＼
|.:i..::.:::.:...i:::::./...:.::.:/.::.:./..::::/::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::!
|::l..:::::.:.:.:|:.:/..:::.:::/..::.:/.:::::/.: :::::::::::::小:::::::|:::|:::::::::::::|
∧|.:|::::.:: :!/:..::::.:/:.:.::/::::::/::.. ::::::::::/:ﾉ::::. ::.|:::|:::::::::::::|
/ f:{ .|.::.:i:. !:/:::〃::／{::::../::.:.: :..::: /:∧:::::::::.∨:::::::::::::ﾄ､
/ /1:l:.|:.:::|:::|{::./{／ /:.:/:::::::::::::::/::/:: '.:.:::::::::|:::::::::::::::! ＼
／ / l::l.:|:.:.:∨ !､/_ 7:.:/::::::::::::: /::/::.::::.ト､::::/:::::::::::::::|
´ l::l::|:.:.:. Ⅵr ﾃ≧x{N1::.:.::/´/〃_::x≦ﾐr ｧ}::: :::::::: ∧
|:.} !::.:.::::ﾍ ,弋z少ﾄ､l::..:/／ :.´ィ戈V'ﾉｿ/:::::::::::::/ ′ 俺は榎本武揚だ
Ⅵﾄ､::. :.:::ﾍ￣￣ l |::/ １ .: :: :: :￣￣:/::::::::::::7
| ∨:::.:.:ﾄ､ | . :: ::: ::::::::ィ:::::::::／{'(
∨:Y、 {!...: :::::::: ::.:ノ７ ´7 ノ
|::..|} 丶、 , -｀- ､: ::. ::／::.::./
}:::l::／|::＼ ｀ー ‐ '´:.:／ド､:.:::|
|:ﾉ∧ ｀丶_＼ ´::.:::／_／ ｲ.:ﾊ!
/ ﾘ__} 、 / ￣´⌒ :: ﾍ::. {_|
/イ { | i :. /::.:::..::: Y ﾍ:＼
／ ｜ / ! :: l:: ..:: ::: l:|::.ｲ}:: .丶__
__, ´ | ﾉY :1: . : :::.:l:|::.:|1 :: :.::.:::｀丶、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀` ‐ ､ ／|
,. '"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ／ |＿_
: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼ ／
/::::::::::::::::::_ -－"￣＿ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ | ＼
/:::::::::::::::／ _,.－' ''ゞ:::::;::::'ﾐ,、:::::::::::::::::::::::::::::l´ ￣￣
,.':::::::::::::／ ／ ,,ｲﾞ＼ﾟ- '入､ヾ,::::::::::::::::::::::::::l
/::::::::／ ／/ -‐''"_ヽ'､ l l′/｀_''l::::::::,──''"´
':::::::/ ,.ｲ::/ /∠´ ｀ヾ' ｌ ｌﾚ'´ 'ヾ''''
i::::/ ,.':::::/ｕ ｉ{,_,, ﾟ }! ｌ ｌi{,_,. ﾟ } なにぃっ！？
l::/ /:::::/ｕ ｕヾく,＿,ノ′ ｌ ｌゞi-ｒｲ
,' /-､::::ヽu ' ' ｀ ,＿_〉〉 |
. /ｌ 「ヾ::::ゞ ,.ｒ‐ ｀'U'U__,.ｨ}| 薩長に最後まで抗ったお人か！
/::::| ー}::::ゞ／,ｒ 'T"丁￣|￣ | l|'|
}i::::iﾄ､}::／ ,ｲ |__,∟ ⊥ ＿|__,l|.|
｀i::iiiﾊ/ ｀| ｉ ｌ_／ _,ノﾉ||
. }iｉ.ｊ l |Ｙ/ ‐┴''" ||
ﾞｌ.! |. 仁 ＿,＿_ ||
/. ｌ lﾆレ'´ ｀ヾ'､ ||
/ ヽ 「]、 ヾ>､||
／ . ヽ｀「ヽ }Ｈ|＼
ヽ｀「ヽ､､,＿＿,,ノｊ‐|| ｀ ー─
u ＼｀'〔｀'Ｔ''''''Ｔ´ ,ﾉ|
＼ ｀￣￣￣ /
`－──‐′
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
牢名主は大慌てで上座を榎本へ譲ったという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
. }: : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : ｀}
/: : : : :, _ - ‐ -｀、::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::::::::::::: : : :く
ｌー ´ ｀ー ''- ‐- '´ー 、:::::::::::::::: : : ｿ
l＿ ＿ ヽ、 , /´: : :,'
ｌ: : : /,,￣ ￣ ー -、- ー 、＿ /: : : , '
/,: : ´/,-‐＝＝＝ = 、ゞ: : : :, '二 ｀ーＶ、: : ´ あんたみたいな気骨の士を
{ ',ゝ::/ ,= ＝ ヾ ﾞ-- ´r - 、㍉/） ｀´ 新入り扱いしちゃいけない
｀、i: :ヽ, 、ｆ´ﾋｿ｀ i ｆ心 ｿ /,'ｹ
ヾi: : ゞ. ´ l ｀ﾞ ´ ./} /
ヽ:', ,,. |: /ン 今日からここの牢名主になってくれ！
,一´、:', 、 /:: /
, ' / ｌ::ヽ 、 ,.' 、
, '. / ,!, ,' ヽ ｀ー ――――' , ' 、 ＼
/. ｲ／/ '. ヽ ﾞﾞﾞﾞ , 'ﾄ l ' ,
ｌ ! ヽ , ' ｌ ＼ ｌ ',
. |. ', ヽ ＿ _, ' / | ',｀‐
| ｌ | ｌ ' , ＼
| | ｌ ＼. ＼
┏━━━━━━━━━━━━━───
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また獄卒もけっこう親切であった。
┃
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,､＿,,、
_...,,,| | | |.､..
,-‐'´ | | | | ｀ヽ､
／ .| | | | ヽ
/ | | | | ヽ
/ ｀￣´ ヽ
| |
| ＿_＿__＿＿______＿＿＿_＿＿_ |
/!|ーーーーーーーーーーーーーー|ﾞi 隣の房と壁越しにしゃべるぐらいは
ｌ | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|| | 大目に見てやるよ
ヽ| |;;;;..-‐"´ １;;;;;;;;;;/ ｀ﾞ''ｰ..,;;l /
| '' " |;;;;;;;| /|
| ヽ＼ |;;;;;;| ／ | 金を払ってくれたら
| ＿ ﾍ _ 〉;;;;∟ / ＿| たいていの物は調達してやるし
j// ＼ｌ _..-‐ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;-.._ ｌ／ ''ﾍﾍ
|// :∠ゞ‐''"´′ ￣｀｀''‐-=ﾍ ミミ|
ﾍ /
| .. |
ゝ _____＿ ,-----､ ＿______ /
＼ （;;;;;;;;;;;;;;;;） 〈;;;;;;;;〉 （;;;;;;;;;;;;;;;;;;>／
――､ 丶コ ＿_..-'′ `'-....---‐'|＿＿ ,―――──---､
／／￣￣|!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | ＼＼ ヽ
／／ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ＼＼ ヽ
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┃
書き物も当初はダメだったが、
後には黙認してくれた。
┃
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ただ、環境そのものはけっして
良かったわけではないと、大鳥が書いている。
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／: : : ＼: : |: : :ﾍ:､: : : : : : :＼: : :＼: : : : : : ＼
/: : : : : : : :＼|:ﾊ: : :. ＼: : : : : : :＼: : :＼: : : : : : ::.
. /: : : : : : : : : :ﾄ: :∧: : :V:.＼: : : : : : :＼: : : : : : : : : : :.
../: : : : : : : : : : :|:＼:∧: : :V: :.＼: : : : : : : : : : : : : : : : : ::.
: : : : : :|: : |: : : :.|: r='^ v: : :.V: :.:.＼: : :.:.:.:|: : : :|: : : : : : : :.
: : : : : :|: : |: : : :.|^´ . : : :V: : : :.＼: :.:.|: : : :|: : : : : : : : :
: : : : : :|: : |: : : :.| V: : :.V: : : : : ＼:|: : : :|: : : : : : : : ::
: : : : : :|: : |: : : :.| V: : : V: : : : : : :|: : : :|:_: V: : : : : :: 寿司詰め状態な牢獄なので
: : : : : :|: : |: : : :.|. ノ V: : :¨不￣￣:｢ヽ:.:.| l: : : : : : ! 居住スペースは二人で
: : : : : :| : :|: :／:｢￣￣ V: : : :.ヾ＼: :.|: : : :| |l: : : : : :| わずか一畳
: : : : :八 八: : :.:| ヽ: : :.} ＼:､|: : : :l 八: : : :.:.|
: : :,:.:.:Y ､: :.:.:__|＿__彡 ＼:|‐===彡: :.:.| ／: : : : : : :|
: : : : : |ヽ. ＼: ^¨¨¨´ |: : :／:| : : : : : : : | 天井が低くて満足に
:V: : : :|: : ゝ._＼:.､ |.: '八: | : : : : : : : | 立ち上がれないのもきつかったです
八: : : |: : : |:ハ 7 { U ／: : :.:| : : : : : : : |
: : ＼: |: : : |: : : :.､ ヽ ／: : : :.:.小: : : : : :.:.:|
: : :/: ＼: :.:|: : : : : :> 、 ー ‐ ／ |: : : : :/ .| : : : : : : : |
: :/: : : : ヽ lV: : : : : :.:.| ／ |: : : :/ | : : : : : : : |
:/: : : : : : :.:| V: : : : :.: |. ｀ ー |: : :/ .| : : : : : : : |
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また、金を払えば物が手に入るが、
逆に言うなら金が無ければアウト。
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＿,,......-........ ..、
／ ,,,,,,,- -- -.... _ ｀''ヽ､
/ ／´ ｀'' ､｀ヽ、
ﾉ／ ､ ﾞi
/ ￣ヽ､
/ ﾞi
| __,,.._...._ ,,..ヽ
r‐‐‐'';;;;;;;;;;;;;;;;丶 ___......-‐‐''ﾆ二二ﾞi
|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾆﾆ＿ -r─''''' -､;;'〈
|丶..---‐―''""｀ ｲ";;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ヽ;;ﾍ 俺らかて無料奉仕する義務は無いもんな
| ／＼＼ ヽ;;;;;;;;;;.r'´ ﾍﾍ
|（⌒） ））......､ 丶‐'´ ﾍﾍ
| ﾉ ﾉﾉ＼ ､ ｀''''‐-､,,,, ／ ヘ
|￣´ ﾍ ｀`'' ‐ ／／´ ヽ
|ﾍﾍﾍﾍ ヽ－------ｨ ／／ ヽ
/ ﾍﾍﾍﾍ _......＿......＿,,,, ／／ /j
| ,'//////////7 （ ）
ヽ＿ ,'丶 ´ ,r／
｀ ﾞi...._、__＿＿＿〈 /／
＿＿/:::: :::::::::::::::::::::::: ''‐-......＿.. |（ ） ,―――--､
／／ ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣￣＼＼ ヽ
／ '、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ＼＼ ヽ
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入牢後半となると金が尽きてきて、
大鳥は「戦場で弾薬が無くなるような気持ち」としている。
┃
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丸毛たちよりはマシだろうが、
それでも運動などはまともに出来ず、
食事なども決して満足には取れず、
┃
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....::.:|:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::::: : : : :
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.....;::| ,.､t''T叮了丁丁Ti￢-､ 《》 《》
.....;::| ,.<ヽ>‐ ´ ||￣||￣||｀＾''く,r｀>､ 《》 《》
.....;::| .,心>ｲ'__||＿||＿||＿||＿||__ヾk,. ﾍ 《》 《》
.....:::| ;; : . . , ;.. ム,.//'￣||￣||￣||￣||￣||￣||;V‐''', 《》 《》
.....;::| |ﾆ:!;{_||＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,lYﾆl 《》 .《》
.....;::| ;::. . ├'"!´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|''r┤ 《》 《》
.....:::| |-ｰ||］|＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》. 《》
.....:::| |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
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.....:;:|. ` . . ., |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||［|ｰ-| 《》 《》
..::::::| . ; ' |-ｰ|_,||＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》. 《》
.....;/| `; . _, ,..-‐|-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
.....:l i. ., ;.. . ._ "__,|..-‐'|-ｰ||］|＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》 .《》
.....;:ｌﾉ. ; ' ＿,,..-ｰ.'"l_. ._ l,..-‐; |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
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いつ体調を崩しても
おかしくない環境なことに違いはない。
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そんな厳しい獄中生活に、
耐えられなかった者がついに出る。
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「|
| l r ｎ
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l ヽ└' ＿「ｌ「Ｌ. _
| lヽ ＼ └‐┐i r‐┘ ○ ○
| ｌ ヽﾉ L| |
|_j └‐'
_ _,,-ー-,,_
＿,,-ー''"""""::.:: ..::"''ー-,,＿
,,-ー''".:: "---
／::.. .::: /:.
／::. ヽ_,,-ー''~~~~'_ー-,ﾉ;＿::::...
,／::. ..::／.:.:.:.:.:.:_,,ー'''":::::::::::::::::ヽ:::::::...
/::. ＿／.::.:..:.／:.:.:／..:.:.:::::::::::::::::::}_,,
l::. .::l ....:_／..::／:..:.:.:::::::,,_-ー''".::
i::. .::{ ..::{ ..:::{..: .::,／::,r'ヽ、 ヽ
ヽ::. .::i ..::} ..::}.:: .::{::.. { ヽ ..::: ,-ー''"￣￣
ゝ.:. .::ﾉ .:::,i ,i..:: ,:::ヽ::._ヽ___ノ ,,-ー''"
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松岡磐吉、明治四年に獄中死。
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. ／ ､_／ハ､＿/. ＼
／ / i{ ＼
＿_ ´. ＼
＼. j{ ､＿_＼
｀¨¨¨7 i|. ∧ | ト､ |＼____. ,
.′ i| i| '. ﾄ､ | } .′ ﾏ__| ′
/} i| ハ ｛ '. | ､ { / / ∨ |
. / i| i|. { ,:::::::::::::::::| ＼ ::::::::::::::::::::､{. |､
. /. 从 j{. lﾊ. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ ＼
/ /{. ﾄ∧ , ｲ＜ i| ＼
/. / j{: :.∧ ＿＿ /_ : : ′ i| ＼
. / .′ i|: : : : ` ､ ｡o≦二ﾆ=-∧.八 ＼
.｡s升 / j{ 八..｡s升二＞ ‐‐ ´ ―‐―――〉∧ '.
_ ¨ / i| γ､ ｀¨¨7_ -=ﾆ {⌒|＼'.
_. ¨ ,. i| ∧ ｀¨¨¨ .｡s升 ∨j{. ＼
. /{. 从 /ｲ ／ .｡s升. ∨ }
/ .| , ﾆ＼. ィ＿／ ､＿_｡o≦ﾆﾆﾆﾆ/ ,
′ | ／ﾆ／¨¨¨¨¨¨¨¨´. /ﾆﾆﾆﾆ／. ／＼
j{ 八 ／ﾆﾆ/´¨¨¨¨､∨´¨¨¨¨ ､＿＿／ﾆﾆ ｡s升 ／ '. ＼
i| ＼ﾆ .′ﾆﾆ |＿＿｜_＿ -=ﾆ￣ ／ﾆﾆﾆ'.
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操船の天才と言われた榎本海軍No２は、
新時代を迎えることができなかった。
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榎本も一度ひどい風邪をひき、
しばらく食事が喉を通らず、危ないところだった。
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,ゝ､
.|はi
,． ´￣￣￣￣￣ ｀丶 i ぁ.|
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ゝ‐'
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, '´ ,′::::::::::::::::::::::::::::::::::_ ィ´::,ｨ::::::::::::::::::ﾊ
/ l::::::::::::/:::::::::::::､ムイ:::::／/:::::::::::/::::::::
| |:::::, -1:::::::::Nノゝ､＿´ /:::::::::∠l:::::::::: /⌒ヽ
| ノ:::::l |::::::::/ | ,,=＝=イ:::::::／ |::::::/ （ はぁ ）
} ７::::::｀ｰ!|::::::|､＿ ／￣'´ =ﾐ､/::::/ ヽ、,ノ
! 7::::|_ ＞―'´ ｀'''''' ―- ,u /::::/
/_ -‐'"´ ￣ ＼
―' ニ" ´ / ｀＞┴─- ､
/ ｀''――- ､＿＿
/ /
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┃
（さすがに上から医者が送られたが）
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───━━━━━━━━━━━━━━┛
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だがそれでもこの男は、
牢内でただ座り込んでいるだけではなかった。
┃
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_,,.. -‐''ﾞﾞ´:::::::::::::ﾞゝ､
_.. ｰ''ﾞ゛::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,:::＼
,,'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !::::::ヽ,
/ :::::::::,､::,ﾉ,,-./ ::::::::::::::::::::::､:::::',:::::::::ヽ,
/::/.::::,i":://ﾞ./ ::::.／./ ::::::i:､.!::::::l;:::::::::::::|
,/../ :::/.::://:./ :::./ :./ :::..;::i'!:!::.!:::::｝:::::::::::::!
,i//、::,'::::/.lﾞ/.::::,i":.i/::::./i / ',|､:.ｌ::::l;:::::::::::::::│
''" .,/イ::/:::/:/ !:::,ｨﾞ,イlﾞ::.il',l./ ﾞ',,.ｌ.|l,.!:::::.;::::.!:│ 紙や筆は手に入るし
,/" .!::/:::.!:iﾄi{,,＝=､.|:::::::::厶zr≠升,,〃::/'|::/ 書物も差し入れで何冊かもらえた
／ .l:,l|:::i!:l.l"|イ＞;::∨ / .,.イ＞;::|/;:.,i / : /
!lﾞ',:,!li! !.,'l.ゞ='' ! ゞ='', 'ﾚ〃´､:/
: ﾞｲ |.,ilハ | /'ﾞi!;:i/ﾞl.!._,, だからみんなで勉強しないか？
'''/ﾞ_.y,＼ ､ _＿, /, ''|ﾞ.l,'-''ﾞ´:::::ﾞ''､
''"..ﾉ'7;:/',＼ ／ィ‐l/;::::::::::::::::::::::ヽ
llゞ:::::::｀'｀ ‐ ´彡''ﾞ,'i!.:::::::::::::::::::::::::::: ｌ,
_,,.. --――'"::::::;:,'','.|-,://::::::i|〃:::::::::::､:::::::::::::::::,!
/~ﾞ''-､,_::::::::::::::::::::::;:| |",'ﾞ/,'::::::/i ／ ::::::::::',:::::::::::::./
ｌ;:::::::::::::::｀''i.::::::::::::::::::（.iﾐ//::::::/,!:ﾞlﾐ::::::::::::::.!:::::::.,i/
i′:::::::::::::::::::',;::::::::::::::::::ﾞ".!.|.::::::ﾞ'.!､:::::::::::::::::::|:::./ :.ｌ
｝:.:.:.:.:.:.:.:.:.__＿＿＿＿＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:㍉
ι:.:.:.:.''´￣ 二ﾆ｀＝=-、.:.:.:.:.｛
┝＜_＿二ﾆ＝‐＝-､､__＿＿ { カノ
|＞'´:.:.:.:.:.:.:.乍 ィ-=ミヾ､＼_｀''=ﾄﾐ'′
｝:.:.:.:/^＼:.:.孑 _,,=ﾆ㌧=ζ:.:.:.:ﾅ
｛:.:.:.:ﾑ 〈ｿ:.:７ ｲ {i` ｽ_:.:.:.メ
ﾐ:.:.:.:.:ヽ ﾍ:.:し ｀ f{⌒丶 えっ、勉強……？
)Ｊ:.:r彡Ｔ厶冫 ヽ
'⌒7ゞ { u '／
r=ﾆﾆ/＾＼ ｀` _, -一′
二ﾆ/ ＼ ＞､ ''~/
二ﾆ＼ ＼ ＼､__＿{
二ﾆﾆ∧ ＼ / 〉
二二ニ∧__ | / /ﾍ__
二二ニﾆ∧ヘ、 |,/ ∧二ﾏ＼
二二二二∧=＝ﾆ扇く二二二ﾆ
二二二ニﾆ∧ /(Ｔ}＼二二二ﾆ
／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀丶、
／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
/.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::. ::. l::::::::ﾊ
|:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､
|:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|
|:::::|::::::::::|ｋl::|:{ / ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ| 牢屋だからといって
l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ ￣ |:::/:/ l::::i:| 何もしないのは時間の無駄だ
爪:l::::ヽ::::＼¨´ } |/l/ }:::ﾄ!
ノ ヘ.::.::ﾄxヘ、 ｀ t一ｧ / .ｲ|从
メ、 ─‐`┐. _ ／,r',仆､l、 ﾞー‐- .._ 幸い俺は多少、学問があるから
／ ｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽ ｆ ＞‐‐､ みんなに色々と教えよう
／ .ｲ｣ /} }／〉､ ヽﾏk｣` ／ i
ｒ'´ ∠ -‐〈/ {/iﾊ ﾒ} i .′ l
{ `rｲ } } | | i / l
l＿_,／,小、 | | | | ', / / |
／{ ／／ ｜ ヽ | | { ＞ニニＶ / / j
/__／／ ｊ ｒ‐─ 二ソ ｢」 } .′ / /{
{-- ´ ﾄ､ { ｢｣´ | |/ ／ / }
', |} 丶、 ﾄ､ヽ ＼|/ ／ .ｲ
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┃
こうして「榎本獄中塾」が開かれ、
同室の者には読み書きを、
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. -‐.:.:￣￣￣＞x.
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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/.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／ !.:! ..:|.:.:|
|, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/ ィｆj升V.:.:∧ ヽ
|l.:.｀ヽ.:.', { ｀¨¨７.:.:./
|ｲ/.:.::ド ､ ′ , ′:/
从/ﾄ'､ > ｀ ￣ イ:.:／
／ ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
. , -―――‐〈｀Y ﾍ // /// {__ __ ,. --､ ,.､,z,ァx､__
／ ﾅ K // // {ﾄ､ r='ｪ､, __／ t-､ヽﾌy'//,ｨ災彡''７
. ／ '´ | | | | ｀ .乍ﾆ三三三ミﾐヽゝﾍ_〉'/ｲ尨r'´ /
| | | | | ｌ r- ｀`ﾐヾヽｬ'ｨ少" /
| | | | | l i ｀丁￣! ,'
｜ ＼ ┌＝＝＝¨ ¨＝＝= ! | ｰ '! ,'
〉 ヽ | | | ,-､ /ヽ|', r 、! i! ,! !
{ ', | | | ヽ′ ｀ ´| ', i^!. ',! ,ﾄ、
′ Y | | // ', ! ヽ ＼_,! ', ,.r''´
. / ./ | | // ,′L＿＿＿___{ヽ ` i´
. / ' | | .// / | ゝ _ , ｨ
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別房にいる大鳥や荒井には、
壁越しに西洋学問の講義をした。
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───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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┃
獄中から知人に宛てた手紙には、
こう書かれている。
┃
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/⌒ｿ/⌒ヽ、
. / // ..＼ ._,
/ // .｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 /i
/ // ＼,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // 八、九人の生徒と .｜
/ // |
. / // わいわいがやがや学んでおります |
/ // . |
/ // .|
./ // . |
/ // by武揚 |
ッ芝ヾｼ⌒ヽ、 |
.ヾﾆジ ＼ ._,.イ⌒ヽ |
｀ヽ,.._,ィ''´ ｀'ｰ- 、 . |
.＼,. _., ､ . .ﾘ
⌒´ ＼._,ノ
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┃
囚人たちはこの勉強を大変喜び、
出所後も榎本を慕って、しばしばお礼に来たという。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ、
. }: : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : : ｀}
/: : : : :, _ -‐-｀、:::::::::::::::::::::,:::::::::::::: : : :く
ｌー ´ ｀ー ''-‐-'´ー 、:::::::: : : ｿ
ｌ: : : /,,￣￣ー -、-ー 、＿ /: : : , '
/,: :´/,-‐＝＝＝=、ゞ: : :, '二 ｀ーＶ、:´
{ ',ゝ/ ,= ＝ミヾ ﾞ--´rｚ- 、㍉/） 榎本さんが教えてくれた学問のおかげで
｀、i: :ヽ, ｀ i ⌒ミｿ /,'ｹ 社会復帰が上手くいったよ
ヾi: : ゞ. l ´/} /
,一´、:', 、 /:: /
, ' / ｌ::ヽ ,.' 、 ありがとう！
, '. / ,!, ,' ヽ （ -＝7 , ' 、 ＼
/. ｲ／/ '. ヽ ﾞﾞﾞﾞ ／,'ﾄ l ' ,
. |. ', ヽ ＿_,／ / | ' ,｀‐
| ｌ | ｌ ' , ＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また、化学知識もあったこの男は、
油、石鹸、ろうそくの製法を書いて、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┌──────────────┐ ,′
│ | /
│ ＝＝＝ | ,..、 ｨ/
│ | 丶 / V/
│ ＝＝＝＝＝＝ | ｀Y i′
│ | ｨｹ ﾄ、
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝． | ／{'⌒'} ｀丶
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | ／ ヽiノ
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | ／ ,r'┴'ヽ.
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | . ,ｲ::''n::::,f'
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | i:: ll::iYll!
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | !:: :l:: : :l
│ ＝＝＝＝＝． | l::l l:: l ll
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | {i l:: . l!
│ | |j:i:::::li l,
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ | }i::::::::ll !
│ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝． | （!..:::::..lll ,ノ入
│ | l...::::::..ll fy' l l!
└──────────────┘ .. .:.:. --―ﾘ..::::::ﾊl―--:::.:.ﾑ!,_//
r''"´:;:;:;:;:;' ,ｸ.::::::::i::ll..,, '';:;:''" ｀丶
｀丶､:.:_ .:;:;:;ム;:;＿:;:;_ゞ､:;:_,, _ ,,. ノ
......:.:.｀ヾ" '' :.:.―---―.:.: '' ７"´
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┃
「榎本家や旧幕臣の生活の役に立ててくれ」、と
獄中から兄へ送っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
他にも薬法、藍の取方、養蚕法、ガラス鏡や硫酸の製造を
夜でも線香の灯りの下で（※）ちり紙に書き付け、外部へ送っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,iｰ..
/ /
/ /
/ / ）） _,n＿ ｎ ∩
/ / └l ｎ | Ｕ |｜
（（ / . / U Ｕ くノ
/ . /
/ / _,n＿ ｎ ∩
/ . / └l ｎ | Ｕ |｜
/ / U Ｕ くノ
/ . / -''''^ﾞ''''ｰ-.._
, ‐'./ ,iﾞ.、 .． ｀ﾞ'ｰ ,,,
,／ У ./ .|______l,,..-'゛ .｀'''ｰ ..,,,,、
/ , ‐‐'~´
! （ !
ｌ ./丶､_＿_._.ﾉ┬―-､.. ;;ﾝ'
.ﾞ/ ./ ヽ .,,ﾞ_''く |''ｰ .._
/ .,/ゝ⊥_,l‐､.( 八. | .￣^ﾞ''''''"゛
l.／ `''､ l＿)ー'ーｰ- ..,,＿__, ＿,,..
’ ￣￣
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
（※ 夜間の灯りの使用は
線香しか認められなかった）
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
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┃
他にも紙で模型を作ったりしたが、
さすがに問題視されてしまった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, ' ⌒ヽ
_、 ,-'~~''''‐､ ( ┛┗ )
< ｨ ＼ ／ ヽヽ､ ヽ┓┏ノ
<;;;;ヾ ヽ、 /＿＿ ￣ ヽ |／
ヽ丶 丶＼ 〉＿＿ｌ_＿＿＿＿_i
゛` ､;;;;;;;;」＼／ヽ,,、 ｌ,ヘ ｌ￣￣￣￣ｌ
ヽ;;;;;;丶 丶;;;;;;;;/＼ . |(Θ)＼ ｀-‐'´￣ｌ i´| 囚人がやっていい分際を超えている！
ヽ;;;;丶 ;;;;ヾ ン '' .. | |||||＿￣＼ /´ﾍi
ヽ＿/ ''‐ ＼' /^｀､ /iiiiiiiiii ／ ヽ､
1;;;;;;－;;ヽ.... / ロ ﾍ 以後、外へ送る手紙の内容は
. |＼;;;;ヽ;;ヽ > ∟＿＿ （O）八（O）-‐､ 大きく規制させてもらうぞ！
|＿＼';;;;＼;;;;＼| ,' ＼ ＼
/''''‐-､ｌ;;;;r ;;;;;;ヘ／￣ﾍ--' i｀'''‐ー-- ..
/ ﾍ ｀ ― ／ > /へ ヽ 冫 ＼
/ 丿＼ / ''ﾍ..--‐'´.r ニ ､ゝﾍ ﾍ / ＼
| ,ノ'.;;;;／ < － － ―/ .. '／ ﾍく // ＼＿＿
|__,,,-‐'／￣/＼＿ ／￣￣;;;;;;/ ￣＼/ ＼ // / ｀''''''''--.. ､ __,,,,........,,___.
|-‐'´ ／ /＼ヽ;;;;;;;; 〈ﾍ | ＼/ / ｌ / '' : ｀ ^ `ｰ ､__⊃
| / / 丶;;;;;;;;;;;;＼| | ＼＼i＿ | '、 丶 ﾉ'''''''⊃
|_ / / ＼ ';;;;;;ヽ＼ | ￣ ｀￣￣￣￣￣｀｀｀｀`''''''ｰ--'
i__ノ / ゝ ｰ- ‐ >
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
だがそれでも榎本は、
好意的な看守を通じ、
乏しい銭を使ってまで、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
_, -‐ ´
_, -‐' ´
, '´
＿ ,／ ＿
/´ , -‐ ´￣
／ / l
／ l , - ,' γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/ ､＿ノ l'´ ､―‐ ' | どうか手紙を届けてくれ……！ ＞
/ ,ｲ ,' ,ｌ l ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
/ .〃 / 八 .l
／ ノ / く＿ イ ｌ | /
'-‐' ./ ／ _l / ヽ'__ ＿
, -- 、 く_ノ,ィ=/,' ヽく ..,.'´ /´ ./―ｧ
――---―――‐z＿ __,彡､ ￣､￣ _, l.l .l´ / ./ / ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / '´ ｀ヽ、 `-＜、ゝ-.' ,/ ／ .ノ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:: .::,' ヽ、 ＞- ' / ／ノ ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ…
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,'::: .::i ー―'´ ＞ /／
::.::.::.::.::....:.:.:.:.,'::: ::::ト､--- ､ ,_∠ﾆ==┴'
::.::.::.::.::.::.::.:.:.ｉ::::: :::l:.:.| ｀` ‐､＿, --' ´
:::.:::.:::.:::.:::.::.:.!::::::::::l ,'
::::::::::::::::::::::├┬‐`´
⌒::::::⌒:::::::し'
￣￣￣￣´
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┃
自分が知る限りの知識を
周囲へ、牢の外へ向け、届け続けた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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榎本がいかな心境でそんな行動をしていたかは、
明治四年の姉への手紙に垣間見える。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
| |
| |
/ ￣￣￣￣ /＿＿＿__
/ /ヽ＿＿／/
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／ ／ / /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / /
￣￣￣￣￣
O 。
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i::/::/:::: ;'::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l::::::＼
|:|:::|:::::::l:::::/::::::::/:::::::/:::::::::/:::::::::|::::::ヽ ＼
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|ハ:､:::::|;':::::∠::／/:::::::∠ ⊥:: ;'::::l::: i:::|
|: ∧:::: |/Z二ヽ /::::／二＞,ｨ/:: /:::::|ﾊ!
八! ﾍ:::::笈戔ミﾒ:／ ,.孑爻.7:: /:::::: ﾘﾘ 今回書き送る技術は
. /⌒}ﾄ､_>:ヽ'￣`／ ! ￣`,.:イ|:::/ // 「日本国」の金山銀山の開発
ﾘ 川∧ / /://:/ 〃
ノｲ::|::::}::>､ - ―- .,ｲ}:/:／
/:ノ::/二二:>､ __ ／｛:|:｛/ 及び蝦夷地開拓に必要なことだ
,.ヘ ＿＿＿／⌒ヽミ＝/｀ヽ}=}:ｌ::::|::У
ー――く: : : ＼: : : : }｀ヽ: : |: : Y: : : :.|: |:|｀ヽ
: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :| |:.:.:|: : :|: : : : |: |:|77入
: : : : : : : : : : : : : :}:.:.:.Lrﾉ: : ∨∧: : : :凶:|/く⌒ヽ
: : : ＼: : : : : : : : :|: : : :||: : : : /: : : : ^:o:=o:/ ヽ: :.＼
: : : : : :ヽ: : : : : :.:.|l: : : ||: : : : : : : : : : : :.0: : : : : Y⌒＞. ､＿
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「日本国」とあるとおり、自分の知識が少しでも
今後の日本の役に立てばいいと考えていたのだ。
┃
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| .ヽ
_ ﾉ ＼ _
|ヽ_/ ＼_／/
√_ ._ ＿_.（
） (.ヽ´＼ .／ ￣
⌒_ .＼/
.ﾉし~|
| |
< ヽ
/ |
/ /
/ _（
_/ /
._ ._／ .|
. <（_ ‐~ .|
_＿___ .／ /
＿.-‐"~ "ー´ |
_ /___ ,,__....._,...,_ ._ (~）.／
<" ~ し、_.ノヽ- ＼ ] （｀‐‐-´~U⌒.|,/
ヽ, く ~|._.-‐.ｖ´| ／
/ / ~
ヽ∩/~
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黒田に「海律全書」を贈ったのも、
同様の心境からであろう。
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7::::::::::::::::::::::::::/:::::::://::::::::／:::／::/, ==',:i:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::∧
i::::::::::::::::::::::::::/:::::///:::::／::／::／ ヾﾍ::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
. /:::::::::::,::::::::::::/::::/ //:::≠/:/,／ , ====≠､ヾ､:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::i::::::::::/ i:/｀'-.i::/ // , -ゝ辷三ノ 〃 .〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7
/:/::i::::::::i:::::::::::!: : :＿ :|7 .〃 :::::::::''''''''' .::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::7
〃 i:7::::::::|:::::::::::| i.r'心ゝi ” .:::≠/::::::::::::::::::::::::／ヽ::::::::::::i 俺は死刑か切腹だろう
. |:i i::::::::i:::::::::::| `¨: :./ .::／／::::::::::::::::::::／ /:::::::::::::| それだけのことをした
. |:i .',::::::i',::::::::::', ヽ ,.イ彡:::::::::::::::::::::／/~ i::::::::/:::::|
. |' ',:::i:i ',::::::::::', ' ::／イ::::::::::::／ , ／::::::/::/i::|
',::', ',::iﾍ:ﾍヽ ､＿＿ , -'"／:::::／ yﾍ.／:::::::::/::/ .ﾚi 死を命じるであろう薩長にしたところで
. ヾ:', ヾ, ﾍ:ﾍ ---- ｀ ‐ ､ .:::::::〃/:／:::::: ./:/::::::::::::::i:7:/ これからの日本を作っていく者たち
ヾ, ',ﾍ .::::::::::::::::::::::::::::,ノ::/:::::::::::::::::i〃
',:::. .::::::::::::::::::::::::,;;イ:::::::/::::::::::::::::::::|
',:::::. .:::::::::::::::::,::＜;;; ':::::::::〃:::::::::::::::::::::i
|:i ∧_ .::::::::::＜;;;;;;;;;;; '" //::/::::::::i:::::::',
iﾉj:::/i::::::|"'::::::: '"＿＿, -----〃--､::::iﾍ::iヾ,
/:/ i::r-'￣￣￣ | |:::i ヾ
. -‐:.:.´￣:.:.:｀:.丶 、
-:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
_ -‐￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.,
／/:.:./: .:./:.:.:. /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./ :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
／ / :.//:/ :.:./ :.:/ .:.:../:| ＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
,／ / :.//:/ :.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l 間もなく死ぬ身にとって
´ / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´ .l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:| もはや戊辰の戦の恨みなど
,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l // __, ／ //.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l 些細なこと
|:,' / l :.:./_＿,|:.l／,イ/ =＝' //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!
|{ l |:./l r-|{ ／ノ //:./:.:.:.／./ / /.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
ヽ､ ヽ | | r:.:./＼ //:./:.:.／:.:ｲ ,. /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{ 日ノ本が西洋に負けない
／ﾞ } | |∠＿_＼_＿ //イ:／/／／ // ||:.:|:.:,'|| `ｰ 良き国となることを
/ / {-------ヽ ／´ ´‐ ´ /´ |l:.:|l:' l| ただただ願うのみ……
/ く￣￣￣／￣))_.. イ |ヽ|| ｀
/ `イ￣ ／ ＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
／ ／ {￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
/ ／ l : : : | |,-､ 〈〉 ,- ､: : : : : : :l
/ _ ' ´ |: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
| |￣ ＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ ヽ
| |､ r´/: : : : : : : : ｛｛: : : ｛｛-‐≫-‐￣: : : : : : : : : ﾍ
/|__-‐￣￣l＞: :/ : : : : : : : : //: : : // : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',
| ／／:|: :| : : : : : : : : //: : : // : : / : : : : : : : : : : : : : : : : l
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／ _ イ ／: : : : : |: l: :r──‐´/: : : // : : /: : : ／: : : : : : : : : : : : : :l |
ヽ￣ , ': : : : : : : : |: |:.// ￣￣: : : : //＿ / : ／: : : : : : : : : : : : : : : : l|
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│ .│
│ .│
│ さてその頃、牢の外では │
│ .│
│ 榎本の処遇を巡り揉めていた .│
│ .│
│ .│
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┃
まず、当然ながら黒田清隆が
必死で助命活動に奔走している。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_,, ‐''"´ ￣ - ｧ
／: : : :/::::::::::::: : :ヽ
イ: : : : /: :l ::: ::::::ヽ ヽ
ﾉ/: : : /l:/l: : : : ll ﾍ:l:::::ﾊ
/: : : ﾉ筏ｧﾘ: : :/il: : :::::: ﾊ
il l: : :l /ｲ/::::l: : : : ::::ﾘ
l/ﾍ: :l _,,. `'＿ ヽ: :lヽl 榎本たちは日本の役に立つ人材だ！
ﾍ l ゝ -_‐= ´/l ﾘﾉ
|::＼ ｲ :|ｿ
rーy＿.j ＼ `_´ ／ l 助けてやろうぜ！
|//| ／ l;;;;l ﾄ---ｲﾍ
ｲ///| |;;;| ヾO l /---ｚ
_, ‐''"//////////7 l;;;| ( ) l /7
,-´//////////////＿.|;;;| ( ) .l / ヽ、
,, ///////////// _ ,, l|;;;| (9 l /::／ ヽ
_,, -''´///////////////`-‐''7() .|;;;| (ノ l /:/ |
,,. ''"////////////////////// / () .|;;;|(ノ .l // .i
,, -''"´//////////////////////////＿ , -.、 l // l
/////////////////////, -ィ///// / ｛:::::::｝ | //::
【 黒田清隆 】
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┃
この男は頭を丸めることまでやっている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だがやはり、「榎本には死を」という声が、
長州人を中心に強かった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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／ /
| .／｀ー ＿ ,ﾍ /
| ／:: ─ ＿ ／ ヽ/
| .／:::: ─ _／ ヽ
| ／:::::::::ﾐ_ ─ ＿ ／'〃
| ＼:::::::::: ─ ＿ ─ ＿ ／::／ヽ
| ＼:::: ─ ＿||| ||:::／ ヽ
| /⌒l ━┳━━━━━━━━━━━━┓ 官軍に逆らい、蝦夷地で戦を
| |:i⌒|::|:::::| :::illlllllllllllllll|━━| ::illllllllll| やらかした男なんだぞ！？
| |:l⌒| |::::: | :::iillllllllllllllll/ ::::::| :::iillllllllllﾉ
| |::「］| |::::: ＼::iillllllllllllllノ/ :::::| :iillllllllノ
|. ＼_.l |::::::: ￣￣￣ ::/ :::::| ￣ ./ せめて榎本は切腹させないと
. .／| N:::::::::: （＿ ::::_:丿 / 示しがつかん！
.／::: | /: ：|::::::::: ー /
／ :::::: |. ./:: ：：|::::::: （￣￣￣￣￣￣) /
／:::::::::::::| ./:::: ：：|::::: ￣￣￣￣￣￣ /
: : :::::::::::::|.../::: ：：|:::: ＿＿ /
: : :::::::::::::|/:: ：：l:: :::::::: /＼
::::::::::::::::::|＼ ：：＼ /:::::::::＼
:::::::::::::::::| ＼ ::：：＼＿＿＿＿＿＿/:::::::::::::::::
::::::::::::::::| ＼ ：：：：：：：：：：：：/ |::::::::::::::::::::
【 長州人 】
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┃
特に強硬に処刑を主張したのが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━───
┃
桂小五郎であった。
┃
───━━━━━━━┛
.､-―-..,,_ ／::￣;;Z
ﾞ＞::::::::::::V::::::::''"::::;;;;＞
∠;;;:::::::: .:::::::::::::::.... :::::::＼
／::::: :::::::::::::::::::::: ::::::＼ゝ ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
〃::::::::: :::::::::::::::::::: ::::::::::::ヽ ) ＞
/:::::::::::::::........::;:;;::::::::::::::::::::::::::::i ＜ 死刑だ死刑！！ ＞
|:::::::::::::::::::/!:/ ヽヽ:::::::::::::::::::::| < (
ﾚ!::::::::::::::/V/ ij' ヽヾ:::ﾍ;::::::::::! ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
」::::／|/>、ﾞ':.､ ／;:ﾍヽ＼;:r''､
i r.i:|ヽ"''‐､ヽ､! .i／ ‐''ﾞﾞﾞ7|:ﾋ'i } ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
. ヽ'ﾆi:iヾ、 o＼i i< o ノ' i:ﾋ7/ ) ＞
ﾍ,,_|! ﾞ'= ='"'.|.| ﾞ= =" /|!_,/-､ ＜ それ以外ありえねえ！！ ＞
,, ‐''" |:::ﾍ u , .|.| ､ .,,／/::::!. ﾞ''‐ ､..__ < (
,.┼/!:::::ﾍ.iエｪ.ヽ!.ﾚ'‐rエi/::::::! ヽ‐- ,,_ ﾞ'' - ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^＼
i┼i‐|/‐!:::::::ﾍrｪｪェェェｪｪﾉ::::::::!‐| ヽ┼i┼i‐- ,,_
i┼i /‐i‐!;:::::| ＼ ‐=‐ .／.}:::::::!.i┼i.ヽ‐i┼i┼i┼i
i┼/.|‐i‐ .!::::| ＼_,／ /::::/‐i┼i‐ヽ.i┼i┼i┼
.i‐|/.┼i┼ |ﾍ|ヽ,,＿＿_,,／|W .|‐i┼i┼ヽ..‐i┼i┼i
【 桂小五郎 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
明治五年一月に西郷が、
桂四郎に宛てた手紙に曰く。
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
／〉〉
／ ヽ ／ .//ヽ
_ﾆ=ィ ',iヽ≧=彡へ }
',‐-=ﾆ.___ゞ‐-/ } .!=i ＼
', / / ｨ ,i i | .ﾊ ＼ミ=-
', ／ / /／/ / i ! |/ } ､ ヽ
〉 -=≦ / ./○/／ }/ ○ i |＼ ', 最近は長州人の間ですら
＜ / ／//i. / （__人__） |/ ＼i 「榎本を許してやっていいのでは」
／ /／ .'/ ∨ U | | ＞ という意見が出てるというに
/ ／ / .! { /イ iゝ
./／} ＞ /＼| ! iニﾆﾆ{三三三}ﾆﾆニi i/ }‐-､
/ , }／///ﾊ{! iﾑ ＼ ／ i i､ / 木戸さぁ（桂）が死刑あるのみと
/／i ///////ﾊ.i iﾏﾑ､____＼／ -‐/ . / } 激論を吐いて困っちょりもす
i/////////|.i i ﾏﾑ､ ∠____ﾆ=-/／i /／∧
//////////i i/＼{ ﾏﾑ､ // |///∧
.///////////! .i三三三三三三三三三ニﾆ|////∧
////////////ニi | |////,∧
＼/////////___/ | |//////
＼//////￣ﾆ=======!＿＿＿__ﾆ=--‐ｧ彡|////'
＼/// ' , / ' , / }//'
' __/ ' ,__/
【 西郷どん 】
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┃
片上楽天という人の記録によれば、
桂の強情ぶりに黒田が半ギレて、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::┛┗ ＼
イ ィ / l ┓┏ ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕ヽ l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:iｨ {苡、 l l ／ ／
ﾑ::::::戈ﾀﾍ |lﾍl ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 そんなに榎本を死刑にしたいなら
l::/ l::::ﾊヽ::: ＿ ｿ j:::::::::::／ まず俺を殺しやがれ！
l/ l::::ハ V- = > / /::::::::::彡
ヽl -￣ /::::/ 7::::／
ﾊ _,, イソ 7ﾌ:;:7
_,.,-≦l _t -''":;:;:;:;:;:;|
_l:;|:::::::::li{ // |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
_,.,イi {::::::::::|iV/ l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,_
,.,.,.,;:;:;:;:;:;:;:;}::::::／l;;;l i:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:≧,.,._
_,,-''":;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;レ l;;;l /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／= 、
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;＼ l;;;l ／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:/ ヽ
ﾏ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／>< /;;;/ >、7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/ i
┏━━━━━━───
┃
と、怒鳴ったら、
┃
───━━━━━━┛
::::::::::::: /::: /. ＼|::::::::/ ＼:::::::::‘:,≦= ＼::::::‘:, ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::/::: / |:::::/=＼ ＼::::::‘:,＞'ﾞ´ 丶::::‘:, 丶::::::┛┗::::::::::::::::::
:::::::: /::: /寸≧ﾐ|: ∧ﾆ=‘:, ., / ∠ﾆ＼:: ‘:,,.... -‐=＼:‘:,ミメ,＼┓┏:::::::::::::::::::
:::::::/}:::/ |/ ヽニ ‘, { / |＼_／ﾆ= ／ｨヽ: ‘:, 丶{ ﾏ}::::‘:,:::::::::::::::::::::::/
::::/ }/ ∧ 寸｛::::::::::::: |二二ﾆ／ｨｱ ＼| ,〃:::::: ｌ ::::::::::::::::: /
:/ / ∧ (C) ﾏ}::::::::::::::|∧=／〃 （C) /:::::::::|:::::::::::::::: /
ハ :, 〉::::::::::::::::::::::〃 ／ /:::::::::: |:::::::::::::::/
/ ,∧ ,人 / /::::::::::::::::::: /:ｲ ::::::ヽ人_从人__从_从人__从人_人_从人__从人__从人ﾉ
/ ∧ ≧=‐一 / /::::::::::::.. :::::::::::::::..ー―‐=≦ /:::::＜ ＞
/ ハ / /::::::::::::::::::. :::::::::::::::... .／ ::＜ おう、てめぇから血祭りにしてやらぁ！！ ＞
. / /::::::::::::::::::::::.. ::┛┗::::.. ,. :'´ ..:::::::::＜ ＞
/ /:::::::::::::::::::::::::::.. ┓┏ ,. :'´ .::::::::::::::::Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒Y⌒WY⌒⌒Y⌒WY
/ /::::::::::::::::::::::::::::::::.. ,. :'´ ..:::::::::::::::::: |/
∧ / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ,.. '´ ..::::::::::::::::::::/≧=‐=≦
/ ∧ / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..´ ┛┗::::::::::::: / ｜::::::
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/ /／ ∠ ..,,＿_ __ ..::::::::::::::::: / ｌ::::::::
. /＿,,..｡s≦`ー┴―┴―二ニﾆ=‐=≦ノ ＼ ..:::::::::::::::::/ /:::::::::
∧ ∨ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶:::::::::::::::/ /::::::::::::
/::∧ ∨ ゝ-- ..,,__/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:::::::::::/ /:::::::::::::::
/:::/:ハ ≧=‐┴‐- L..二ﾆ=‐-r‐=ミ:.:.:.ノ:::::::::/ /::::::::::::::::::
┏━━━━━━━━───
┃
と、逆ギレ返す始末。
┃
───━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
だから榎本の処遇を巡る会議は、
「煙草盆が飛び、椅子が振り回されかねない有り様」と、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
〃 ／>- ､
「」 〃 Y 彡>
〃 ＝＝＝ ヽ ／ヘ
ｘzz――‐ ､ ＿_ ＾ヽ＼
／ﾊV ＼ .ﾉ―‐ﾐ ⊂ミｿ
／／ﾊV ＿ ｎ {＿＿_} 。 __/￣/＿_ ./77 /__７ ./''７ _､
／ ／|/| (.､､(ﾐｰ' ﾐヽ、 o _r^^ﾍ o /__ __ /.￣ /__７ ./ /__/"7 /'ﾌ././
.／ ／|/|. ￣ ﾊー′ ｰ^ー^ _./ // / ＿__ノ // __,￣| // //
.≠－|/| _ ﾊ |___ノ.|___,/. /＿___,.／ 7__/ヾ／ ◯ ◯
／≠－Vﾊ. ／ ＼ﾊ ＿
／ ／ ／Vﾊ ／ }>≦圭(９. γﾌ＾Y ._／;@/
／ ／Vﾊ. ＼ ／ ﾊ o 弋＿〃。 /",:;ン
Vﾊ ﾊ __/,／
.Vﾊ ﾊ つ `V
Vﾊ ﾊ ＿
Vﾊ ﾊ くXX＼ｰ､
Vﾊ | Ｖ＼XXヽ ＼
Vﾊ ／ | ○丶XXY<
ヽ心 ／ ／ | 。○.YXX}
－≠ヽ心、 ／ ／ / o ヽ }XУ
／－≠＼心、 ／ / ￣ ○
. ／ ／ ＜≧ｚｚｚｚ／ ／ ○
┏━━━━━━━━━━━━━━───
┃
大乱闘薩長ブラザーズ状態であった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
狂人じみた様子で死刑を主張する桂。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
┼┼┼─ / ／/ ,ｲ ,ｨ i | ‐┼─
┼┼┼‐ / ,r‐-､ _.. -t ヽノ／/ / | lｌ ｌ │
┼┼┼ / //⌒ｿ,.ｒ ''_三ミ､l ヾ /ノ | .| l トl. ┼─
│││./ //⌒// ( ｀ヾミl ゝu u ｒ‐' " / | │
┼┼ / //⌒// ヾヽ ＠ ゞ廴〃〃〃 __... -, i"ﾚ ﾉ トｌ ┼─
│ ./ ゝ`､〃 〜i ゞヽ､ ゛!}}/〃ｯ=＝=＝V､ ﾚ /. ┼┼─
┼ / ｀〃 ｕ Ｕゞ三≡彡/|j./{{ ＠ ﾉﾉ /,､ /. ‐┼┼─ 死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑
┼ / i rｧ-､ |j'~ ￣ｕ￣/ｕ/ゞﾐ､＿ ＿ ノ〃// ｀).） ││ 死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑
┼/ ｌ {/ / 〉､ ｕ |j / / ゞミ≡三彡" // ｀ｿ/ ┼┼┼─ 死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑
/ l ヾヽ/ /＼ ( /ｕ/ ｕ u Ｕ ／ ｕ//こｿ/ │││ 死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑っっ！！
../ | |ヽ` 〈 /＼.Ｕノ､). -==＝'" u 〃､__ノ ‐┼┼┼─
/ / l ゝl＼ `〈 / >-､_ ｕ ｕ |j~ 〃 / ﾅｌ ‐┼┼┼─
. /┼| Ｕ＼l＼ ｀`<__/ /｀７''i ／ / ナ,' ‐┼┼┼─
/ .┼ | |j~ ｀<｀>､ ｀''´､/_ノ ／ ./ ナ/ │││
. /┼┼ l ｕ ヾヽ｀ヽ/｀ン‐-ノ／ / ./ / ─┼┼┼─
/ ││ l |j ｕ ゞヽ ￣￣／ / ナ./＿.... -‐ '' " ´
. /‐-- ...._＿l ｕ _..､-''/ /￣￣
|/|/ ｀'--‐''´ / /
┏━━━━━━━━━━━───
┃
だがこれ全て、演技であった。
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───━━━━━━━━━━━┛
__､-─-､,. -‐;ｚ.__
＞::::`::::::::::::::::::::::::: ＜
. ∠::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ゝ
ｲ::::::::::::::::::,ｨ:::ﾊ:::i､:::::::::::::::::ﾄ
. |::::::::::;:ｨ::ﾉ_l/ ヽl_!::ﾄ、:::::::::!
. |:::::::ﾉﾆﾚ'-‐'v └-Vﾆゝ:::::::|
r',ﾆi.l. ⊆nﾆ= .=ﾆn⊇ |.iﾆY （ゴメンな〜、黒田ゴメンな〜）
| こ|| ij v |.| ~ij ﾉ |に!}
. トﾆll ｎ u ヽ.|｣ノ ‐'´_ij|lﾆｲ
l::::::ヽヽ.` ｰ----‐'´ノ/:::::| （喧嘩売っちゃってゴメンな〜〜）
_｣::::::::l＼｀￣二￣´, ｲ:::::::L._
_,, -‐'' ´:.:. l::::::::|r-ゝ-‐ｰ-‐'‐┤:::::l:.:.:.:｀ '' ‐
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ,. ‐''_二つ (二¨_''‐'、:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / ./´,..二二) (二二.._＼ヽ:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ' ／_.二つ__.(二.¨_¨丶ﾞ .l:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ,.'",二つ─‐と二_`ヽ .|:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.: ノ ﾉ:.:.:.|ニニ|:.:.:.:.:.:{ |:.:.:.:.:
-､─- ､ , -─;-
,. -─-ゝ Y ∠.._
´_ ﾆ=- ｀ゝ
∠´.＿__ ＼
. ,. ‐''"´ , , 、 ヽ
∠-ｧ‐ くl/l/::l l::ゝ 、 |
. /,.ｨ´,ィ ,ｲ/＼ll':u::l|:∠ヽl:ヽ､ | いや俺もね、本心じゃ榎本を活かし
／/ //ｲ＝＝=､::::;;'==＝＝::| r=､ ゝ 日本のために使うべきだと分かってんだぞ？
l/ :l `ｰﾟ／:::ij~ ,ｰﾟ-‐ ,ノ|.|ﾆ!} ＼
. l:／:::::::__::，v-‐''"v |Lン ﾄ､ ヽ、
/ ｢I二二二二二):／| | |`''ｰ-ゝ.._ けど、箱館戦争のけじめをつけるために
/ ,ヽ. --- ::::／: .! ,| | 首謀者は切腹って論も真っ当なわけで
_∠-‐''7! ヽ ::::u::／::: | / |
/ l ＼／::: u | ,/ |
. / l |:::: | ,.ｲ | |
/ , ﾍ lﾄ､ |/,;1/｀ヽ、 |
. / ／ ヽl |;';`';ｰ-‐;';';';';|' ＼|
"´ （)） |;';';';';';';';';';';';'|
____
-=ﾆ"`' , , ' " ,," '
______＼ ` , , ' '-ｰ￣二=-
∠二__ ~` ""'ｰ､
, - ~ ヽ
, ' , , ヽ
/ ／, ' `,
i/ / /| 'i
,' , /:i /:i |:::| |', | しかもそれを唱えてるのが
i /i /' /::::| |::::i |::uヽi::`,`ヽ | 長州系なのがなぁ
i/ i/ i /ｰ-ﾋ--`|u|--ｴ--ｰ＼ ___ |
i i/|二ﾆ=ﾆ~ 二=ﾆニﾆ,:::| |─i`. ＼
.,|ヽ＿ﾟ_./:::::"ヽ_ﾟ＿, ｲ/:|.|─| | |`┬ｰ- 長州閥の大物としては
/ | ==:/:::u::: u ~／':::|.|ﾆﾉﾉ | |ｰ-- そういう声を無視するわけにもいかんのよ
__;;-ｰ''"~~.λu:/:::::::_::i ／'::::u::|.|ｰ' / |
__;;-ｰ''"~'/| .| (_,- u ::u:::::/| || |
| !i .| <__ __-ｰ''ｰ:-:::/::| |.| | だからここは…………
.| | .|x--二__＿__:::::/:::::| ./ .| .|
| |/~ﾆ二＼＼ 'i/::::: | | | .|
.| ,r┴'---,￣＼', |::u | |. | |
| <／￣￣＼こつ i / .,| .| |
!-ｰC'￣￣`こつ | / /!/,／ ＼ .|
|￣￣ヽ、 | / /| - ` , |
＿_ _＿
, ―｀ ｀´ ´- ､
/7 ﾞ ,､ ,. ヾ
i / /ﾆ二, ヾ_ヾ ヽ あえて俺が狂ったように死刑を唱えて
ﾚ / ヲ ,, '= ::i ! 他の死刑論者をドン引きさせる！
l | .＿＿ :::| i
!,-,| /-'-'-ヾ :::!V
!ヽ_i !＿＿＿i ::ﾉノ ／^ヽ､_
| i､'-'-'-'-' ﾉ | _/二｀ ｀i
i| |::ヽ :::: ﾉi ! ! i＿_ ￣::i : !
/i |::::ヽ､_ノ: :| i ! 〈､_, :i l
/／i ! '::::::::::' i , ! ヽヽ ｀-i: ﾉ
_,-/ ! ,l '::::' i ﾉ.ll ヽ｀ー ､＿ |::. |
__,―´￣./ !ヾ: : ' !::::|: ヽ ｀ｰ、 ヽ::. _」>i
/´ / .... iー―、 ,―― |:..:::::... ヽ | ヽ 「｀ー´ |｜
/｜ /＿,―⌒､| ::|――- ヽ | i /::::::::::: i !｀ヽ
./ | | .: ::| ＿ ｜ ｀::::::::::::―-´ i
/ | | :::: :| ﾚ=､i i ⌒i | :::::::::::: |
.
まあそれぐらいしないと死刑論や他の従軍者をおさえられないか
┏━━━━━━━━━━━━───
┃
人間、不思議なもので、
ある論を提唱していた時、
┃
───━━━━━━━━━━━━┛
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣7
| ／｀ー ､ ／ﾍ /
| ／::::ﾐ‐-､__｀ ー ' ／ ,ﾍ
| ＼:::::. ｀ー ﾆ|| ||レ' |
| l「jl |┳━━━━━━━┓
| ｌ「jl |::| ::iilllllll|━| ::illllllll| やっぱ榎本は死刑だろ！
| ヽN:::＼::iillllllll/ ::ﾄ､:iillllllﾉ
／| /：| ￣ 7 :l ￣ 7
／ | /::: ：ヽ (＿ _:ﾉ ,'
::::::::: |/::: ：ヽ r――─┐ /
::::::::: |＼: ：ヽ ￣￣￣ /
::::::::: | ＼ ：＼ ￣ /＼
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
隣に同方向で、もっと過激な論を
わめいていたやつがいた場合、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
{! Y ! { i ! |! ﾞ''i V !ﾘ !| ﾉ
iiﾞi { ヾ ! ''i ! ii i Yri |! !i ／/
!iヽ! ﾄ! ﾄ "i } ! !i ﾞi { | |i ノ//／／"
ヽ､、 ヽヽ!! ! ヽﾞ { ヾ!! i ! | //〃/'"~ ,. -‐''"
ヽ ヾ＼ヽヾ ! ヽ ヾ!いi ◎ ! ! }////,,r ,／ ,,.
..ヽ ﾐﾞ､ヾ ! ヽ ! ヽ ヾヽヽ ! !//// ﾉ／ ◎ ノ'
､ ﾐ ﾐ ヾ !! iﾞ ! ヾ ! ヾヽ!//〃／/ ,. -''",ノ
.ヽヽ { ﾐ ! !i,ﾐﾄ、!! ヾヽi 〉.// /彡""彡''"
、 ! i ヾii i i ﾐ ﾄ、ヽ ◎ i ﾘ!// i"/ノ !ノ ,,. -''""
ﾐﾞi ! ! ﾐ ﾄ } i i ヾ、ﾞﾞヽ､! i/ !彡 ,,. ''"
､､ ! ! ミ ! ﾐ ! | i!ﾞ''ﾞ＿,,-､ ,, -,-ノ",,◎ -''‐''"
ヽヽ ! { ! i.| |-=≧:::::::::Y:::::::":-z"
i ヾ .!ヾ i ii .!_≦::::::::::: ..:::::::: ::::::::i
ﾞﾞ} i ! ヽ! } .Z:::::::::::::::::::::::::::::.......::::::::::i
ヾi !! ! | !∠:::::::::::::/!:∧:::::::::::::::::::::::} おう死刑だ死刑！
、ﾐ ! ! ! ／7::/::/.,N iﾋ_Nﾆ;::::::::::|
: ! ; , |/|/ﾄ,,._｡>u<｡ _,,}.i:ﾋ.）!
.|::／ _ ､ﾞ~"ノ |ﾚ:::| 八つ裂きの上で晒し首の
. !7ｪｪｪ王王)/:::::::i 全国ツアーをやっちゃる！！
ﾍ ≡u.／|::::::::::ヽ
,,. -‐ﾍ ／ ﾉ::::
,. -'"┼┼!:ﾞｲ_ ノ:::::
,／┼┼┼┼ !N/""
ノ.┼┼┼┼┼‐./::::::::
i┼┼┼┼┼┼./:::::::::::
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
なぜかそいつをなだめる側に回っちまう習性がある。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
|:::::::::::::::::::::::::::/ ＼::::::::::::::::::/ .|:::::/ , ' ⌒ヽ
|::::::::::::::::::::::::/ ＼:::::::::/ |:/ ( ∧ )
|:::::::::::::::::::::/. ｀'''´ | ヽ廴) ノ
|::::::::::::::::::/i"'''‐- ..,, ,,..-''"i |／
|:::::::::::::::〈 "'''‐-.., "''i i ,.-'"|
|:::::/⌒Y〒〒-＝＝==‐-‐===＝-i
|::::| ( ｀|:::| ||||||||||||||||!‐‐‐|!|||||||||! い、いや、そこまでやらんでも……
|:::.!, じ.|::|. !||||||||||||!| .|!|||||||!
|::::::'‐-|::| ￣￣ | .| ￣ |
. , -|::::::::::/||: L .__ j | もうちょい寛大でいいんじゃないっすか？
. /::::::|:::::::/ :::ヽ. U ⊂ﾆﾆﾆﾆﾆ⊃ |,,,, __
/::::::::|:::::/ ::::ヽ ━ |::::::::::"''
::::::::::|::/ ::::ヽ |::::::::::::::::
:::::::::|〈 ::::::ゝ ＿＿＿______ ﾉ:::::::::::::::::
::::::::| ＼ :::::::::::::::::::::::::/ |:::::::::::::::::::::::::
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
桂の剣幕に引いた長州人たちが、
まさにこの状態となり、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
黒田にリークして説得させるか梯子外すんじゃね？
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
明治五年頃には西郷の手紙にあったとおり、
「許してやっていいのでは」という流れになっていった。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
__.｣|＿ ＿_─-..、 ＿_ ニ＿|＿
二||二 ＞ｰ:::｀:::::::'´::;∠.._ ﾆ !
. ￣||￣ ／:::::: ::::::::::: :::-＜ □ |
==＝ ｲ:::::::::::::..... ::::;、 .:::::::＼ ―┬―
=＝ぅ> |:::::::::::::;ｨ;ｲ:/ ＼::::::::ヾ | |二|二| |
〃 |:::::::::::ﾉｸへ> <.ﾍﾊ::N .| |＿|＿| |
=＝ !にﾘ大｡_ラ' 〈｡_ラﾊ! ￣￣￣
＿__,ｨ 八_jﾉ , ,、 r_ ｀く/ ヽ マ
￣￣ ／::::::::ﾄ.人_ー─‐ｧ7′ ﾌ |二|二|
O ,∠:r‐:ﾍ::::|｀Y⌒¨二´/:＼ ） !‐‐!‐┤
ｏ ／ ...:{:::::: ヽ:ヽ ＼ ,.ｲ::::::::::ヽ ＾ー―――
o ／ ....::::::＼::::::ﾄ:ﾐ＼./｢:|::|::::::::::::::} .| /￣ヽ
/'´￣:＼:::::::::::::＼| l l l |/|/:::|::::::::::::::ヽ ﾚ' |
:l::::.. ..::::::ヽ:::::::::::::::|/////|....::|::::: ..::::::::＼ ノ
|:::::::::::::::::::::|::::::::...../'/////|::::::ﾄ､ ..::::::::::::::::ヽ ￣
_＿＿＿＿_
（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
｀ヽミメ、 . -‐,=‐
. . .-‐‐ミ i! Y i! 厶イ_＿
∠..., =‐- i! i! i! i! ＜´
.ィ´ i! i! i! i! i! i! i! ヽ
. , ′i! i! i! i! i! i! i! i! i!.!
/イ i! i! i!ｨ i! i./::､ i! ﾄ､ i! i! ! ククク……桂は全盛期長州DQN軍団に
/i!.／/i!./::iメi/:::::::,ﾒ､「ヽﾄ､ i! i!j 散々苦労させられた男
/イ i!/! /==｡=､:::::.=｡==＝:i!,...i! |
ｊ/ j/ i::｀:‐:/:::::::: ｰ一.:´:|ir, }.|
i:::::/.::::::、 .::::::|Lﾝii| この程度の強硬論の操作、造作も無い……！
i: ｀‐――一'.;.::::ハ.i! ｊ;＼
､ ー ..:::::／; ヽ:{;;;;;;;ﾄ､__
. -=''7ﾍ.....:.:::::／;;; ' ｊ;;;;;;;j;;;;;;;
-‐'";;;;;;;;;;/;;;;;;ヽ .イ;;;;: ' /;;;;;;;;|;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;|:.:;;:::' /;;;;;;;;;;;!;;;;;;
【 高杉晋作 】
_＿＿＿＿_
（⊂二二二⊃）
￣￣￣￣
､_ヽ.)i
ｰ=ミZて＿ ﾄ,ｨ
､-､ ／､＼ _ゝ∨＞､jﾚ'く_
-=ゞヾゝ――〉`ハﾞく―┐<´
/ｲﾊﾄヽ＿__!ﾑ!ﾍﾄﾞ＿_ﾄ､` 言っとくけどお前がそのDQN筆頭だからな？
／7i￣＼●/＼＼●| ﾄ＼
／ /ハｉヽ >/ /- ＼ヽ|L! ﾄ ＼
￣y゜{ j!＿＼ / lヽﾊﾍ/ヽ／
＼jヽｸ:､:.｀＜!二ﾆィ´
ﾉ::::.＼::::.ヽｵヽ
/.::/.:::::::＼::::∨ヽ
<::::j!::::::::::::::::>:::|/∧
｛::|:＞イ彡}::::::｀ヾ!
ゝ:´::ー｀´::::::::::::::ﾉ
｀^ー―---‐ ゜
【 吉田稔麿 】
.
┏━━━━━━━━━━───
┃
こうしてついに明治五年。
┃
───━━━━━━━━━━┛
｡ｒ く )く个〉 X }⌒癶 ＼
｡ｲ_レ'T ￣l￣｀ ＜Lノ‐くh｡, ヽ
ｆィ´/ / / | | ｀ヽし^Y{. ∧
// / / | l| | ∨＼| l＼l仍 ,
.// / /l | l! ﾄ､ ∨ l| | ∨l{ i
| l |l /__ｌ_/| ﾊ. | Ｎ_∨ｌ!│ }ﾘ │
l∧ |ｌ ｌ__ｌ__ l/ Ｖ!'"__ヽ_Ｖl!| lﾆヽ |
Ｎl〈ヽ ﾋ込.! ´ 迂汐 || |､i｀〉 |
| ｌiﾊ ´ } || |ﾉ/ｌ | では、特別の沙汰をもって
| |l ', 〈 !| |ｲｌ l |
| | ﾊ、 _ ll! l| |ｌ | |
| li l| li＼ ‘‐' ｲ| l| |ｌ | | 辰の口牢獄にいる
| | l| |l li＼｀ ＜ | l l! |ｌ | | 榎本軍の大幹部らについては……
| l l| |ｌ | lΤ´ ! l l i|l | │
| | i. |l ｌ li_| | l !_|ｌ |ｌ |
| | |__l_,.ィ７´ﾉ ___ _,! ｌ l!/￣＞ ､
| ! ｌ|:::::::/:::〈ヽ '_r‐‐┘:!ｌ| |::::::/ ヽ
. ! ｌ|:::::/ヽ:└v'´:::_:／::::| l |::::/ '.
/| ｌ|:::j::::::ｰ--::::´::::-‐::::: il i:/ i
/ .l ｌ!/:::｀::ｰ:::::::::::::／::／:; /〉 ､| ;
. / .|l /::::::::::::ヽ::::::::;:':::::/::::,' /:､＼! !
｢h_rli/{:::::::::::::::::i::::::i:::::::i::::/ //:::::i::::｢ｈ_｢ｈ_｢l7
【 明治天皇 】
.
,｡o∽竺芒∽o｡
,o％ｆノ＼YC)ーﾃ癸心｡
r‰Ｃ 7 〔〕 ＼Y＼⌒ヽ≧心。__
rﾀ/'{ﾉr弋ﾄ､_ノＣ }匚＿,ノ＼ )__沁｡＼
ｆ}/ﾚiし'＾｢￣￣￣ l| ＼｀寸'⌒ヾ沁 ヽ
ｆ}{/i/ ﾉ ｌ| l|＼ ∨l ＼__ﾉ }8 ,
. 8}j/ /│ ｌ| l|＼ ヽ| l| ∨ ｣}8
. 8// / j! l|＼ _ 斗く ＼| l| ∨j｢8 i
. / _｣__/l_| 斗＜厂 |＼__ｚ} l| Vf┘ | l|
′| ｌ| /大ﾄ､ l{ ,ｘァ斧ﾊ 》 l| |ヘ | l|
. i | ｌ|,xｧ芹ｘ＼| 廴j少' | | | l⌒ヽ| l| 罪を――――許す
. | 人ｌ《 乂j}ﾉ ! | | |'＾ }〉│
. {/ ｀ト / │| | |_,ノ l| ｌ|
| | | l| | ｌ 厂 l ｌ| 榎本のみは、なお三ヶ月の
|l ､ ｌ ﾘ l j/| l ｌ| 親戚お預けとするが
. |ｌ i＼ ┌ ､ // / l| | ｌ|
. |l | ｌヽ ｀こ ィ / /ｌ| l| │ｌ|
ｌ│ | __ ＜ //／ ／ｌ l|│ l | ｌ| 他の者は完全に放免だ
| | | | l| | l／／ ／ﾆ| l| l | | ｌ|
. li| | | l| ／／_／ニニ| l| │ | ｌ|
l| | | ／´三二二ニニ| l| | │ｌ|
. l! l| ／￣￣￣ ＼三三 ｌ l| | ｌ|
l l|/ ∨三│ | | ｌ|
l l| ∨三| l| l │ｌ|
/,| ∨ﾆ| l| | | |
//,| ｝ﾆ| ｌ| l | |
┏━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
おそらく、告げられた当人らが、
一番びっくりしたであろう。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━┛
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:./:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:/l:/:.:.:.:./.:/l.:l.:.:.:l.:.:.:.:l.:.:.:.l:.:.:.l
. j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:/:.:.:.／/.:/l.:.:／ .ﾒ //:.:.:/:./ |:l.:.:.:|.:.:.:.:|.:.:.:.|.:.:.:l
ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.: .l.:./.:.:../ ./ノ /.:/.///.//.:.:/.:./ ヽ.:.:l.:.:.:.:.|.:.:.:.|.:.:.:l
ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:l/.:.:.:./ｰﾒ,,_/／__ノ.:.://.:./.:.//,,-‐'''ヽ:l:.:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.l
l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/.:/y=‐‐-/､ // l:.l.:./ l.:l ,r‐''"ヽ｀ヽ/:.::.:/ﾘ.:｀j
.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l/{ ,.-c､ヽ l/ l// lﾉ／ r‐c､ .ﾘ /.:.:.:/./ l/ヽ
l.:.:.:.:.:..:.:.:ヾﾍ｀、 ゝﾟ-' , ./ / .i ´ｲ ､ ゝﾟ-'ノ ﾉ./.:.:/ l 生きて牢屋を……出られるだと……
. lヽヽ.:.＼ヽヽ ｀￣´ ﾉ . li ｀￣´ ///.:./ /
ﾍ.:.:ﾍ.:ﾍヽ＼ |i /.:/.::./
ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:ヽヾ lﾘ ／/.:.:.:/
ﾍ.:.:.ﾍ.:.:.:.:＼_ ＿＿_ ｲ.ﾘ l/
ﾍ.:.:.ヽ.:.:.:. ＼ -'――‐‐｀- ／.:l.:.l .ﾘ
ヽ:.:＼.__ ＼ ー‐‐ ／ l.:.i./ ﾘ
＼ﾉ ｀ヽ_ ｀ヽ ／ ,=-'｀i入
i´｀ｰ---ヽ＿ ｀ イ＿ノ_,,-‐'ヽ从
ﾉ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;|}入
┏━━━━━━━━━━━───
┃
なにはともあれこの時が、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
箱館戦争の全てに、決着がついた瞬間である。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
[! 厂＼
(_} 〈 ヽ
i ＼
| 丶
| .
ﾉ ＼ .ｨ
| ≧==ｚ ／/
ノ `ｰ一 /
{ ヽ
| {
厂＼_＿ ﾉ ＼/
＼ ＿＿r‐z厂￣
_／ ／
r‐彡 ＿＿__ ／
| /￣＼ ／ ｀ /
ｫ ＼ ヽ__ ′ ′
} ＼ ＼ﾉ
/ r─‐≧
. 廴__/
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.
┌───────────────┐
│ ...│
│ ...│
│ その後の榎本について ...│
│ ...│
│ ちょっとだけ触れておく ....│
│ ...│
│ ...│
└───────────────┘
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
新政府へ出仕したこの男は、
黒田の顧問的な立場となり、
北海道開拓に従事。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ィ≦ ` ≦=_
／ =- / ::: ヽ
／. / ::: ＼
イ ィ / l ::: ＼
_z彡 / / il ﾄ :l ≧_
/:::::l::/l li l斗匕 l l ＞
' ::::ﾊヽl k .:ir=云、 l l ／ ／
ﾑ::::::弌ｯﾍ |lﾍl ¨^ヽﾏ.ﾘ /l ／ ／
,' ,l:::::i / ﾘ 丶 ヽ ﾑ l/ / 7 鉱山開発の知識も持ってる榎本なら
l::/ l::::ﾊヽ::: ｿ j:::::::::::／
l/ l::::ハ ゝ二 = ' / /::::::::::彡
ヽl - /::::/ 7::::／ 蝦夷地に眠る多くの鉱山を
ﾊ _,, イソ 7＿ 掘り起こしてくれるぜ
￣l / ／ |
_,,. イ / l / ／ ﾑ` 、
_ ,/ | | l ／ // ＼
_, ,,,,,,, ';;;;;;// ／ .l i l // /ム
/;ｲ i;;;;;;;;;// / l l マ ／/ /;;/;;;;;;;;;=-
,;;;;i l;;;;;;// / l l / l;;;l;;;;;;;;;;;;;／ ＼
;;;k l;;;/彡 ／l i ／ / l;;;l;;;;;;;;／ ;;/ ＼
l;;; ヽk／ .l > ヽ / ≧=z l;;/;;;;;/ ;;;/ ／
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
明治七年、北方領土を巡ってロシアと面倒が起きると、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
,.．' ￣￣ ¨ヽ
,ィ´ ', ＼
. / / ; '. ヽ
/ ,:. / ﾊ :、
,ｨ ' / ∨ i
,ｲ ,: ,ｨ / ./ ＼ ﾍ､
´￣7; ,′ ﾊ / ./ ＿＿ ゝ､ ',
,.'7 i /┼- /i / ￣ } ＼__}
i{ | 斗r千ﾐ. | / ィ灯戸乍 | }:| 樺太は日本ではなく
i ﾄ :| Vｿ j′ ゞ一/ ,| .ﾚ;ﾘ ロシアの領土です
乂|∨ | ￣ 、 7／ ｊﾉ|
__,,.i ∨个、 i /!/ ~ﾞ'',,､
,..''"´ | ﾊ{ i ＼ ─ ／i /___ ~ﾞ'' ,,
._'ﾟ,;.／ﾆ＞Ⅵ.ヽ|＼i ＞｡._ ／,,,ィﾆヽ＼＼ ~ﾞ''%,,
| ﾆﾆｭ j| } ￣,ｒ'" 〉｀ / ｀:、
| ,ｒ‐'¨ヽ_;_;_ｧИ/!ﾉ 彡 ／ ／､_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_,',
__j j ﾟ｡,, '~ﾞ'',, ￢，．厶_;_;_;_{ / ℃, /
∧} /|、'ﾟ｡,,ゝ､ ゝ＿＿√ ./} _j/| ‘， /
} ＼/ | 〉,ｒ'" .,ｨ'ﾟー一,:| 〔〕 /f一'／ | } /
j＼ ／/ ,′ j: : : : : :,:| 〈_」／ /} / }
∧ ｀′i ,' , ': : : : : : :;i| } /oj } /
〈 =一'ﾌ| ;: /: : : : : : : :;|{ {ー‐"´o/| }___ﾉ
i ヽ 〃'^ﾟ| ,ｨ゛:_:_:_: : :_:_:_;.| 廴＿_／ ゞ 〉
┏ ┓
┃ ロシア皇帝 .┃
┃ ┃
┃ アレクサンドル二世 ┃
┗ ┛
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
外交官として、榎本に白羽の矢が立った。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
, :.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
／:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:／:／:.:/:.:.:./:./:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.＼
/:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:.／:／.:.:.:.////:.//:.:.:.//!:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ
.':.:.:.:.!:.:l:.:.:.:!:.:.:/:.://:.:.:.:////:.://:.:.:. ///!:|:.:.:l:.:.ヽ:.:.'. γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
|:.:|:.:.l:.:.|:.:.:.|:.:/:.://:.:,∠///:.://:.:.:./// l:.l:.:.:.l:.:.:.:l:.:.:丶 | 国際法に詳しいお前の出番だ！ ＞
|:.:l:.:.|:.:.|:.:.:.|/／/:／ｰｧ-/:.://:.:／//___l:.l:.:./:.:.:/:.:.:.:ﾄヽ | 国境などをきっちり決めてこい！ │
/:/!:.:.l:.:.l:.:.:.l弁≠ミftｯ､/:／/／.,//-‐､ヽ∨:.:./:.{ヽ:.:.'. ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
. /イ:.l:.:.:!:.:.!:.:.:.ﾄ込佖zｸｲ≠､/'´ ,'/ｨz=≡ミ,/:.:./:.:.l ＼',
/´/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:! ヽ
ノ´ ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ . 〉 ￣/:.ノ:.:/:.:.:.! 了解した
|:!:.:.|l ヽ丶:.:＼ ＿´ ／/､:.:./:.:ﾊ:.{
i:|:.:ﾉ＼'＼｀‐-ヽ -´‐─｀ / /:/|:/ ヽ! ,-ﾍ￣ヽ─────
ﾘ:/|:.:./:.了ヽ ￣ ／ノ!／￣￣￣￣| ', ',: : : : : : : : : :
j/ j:./:.ﾊ:.｀、 丶、 ∠:.:.:イ / .l | |: : : : : : : : : :
ﾉｲ:./ j:.:..トヽ ＞ ､_ イ:.r '´ ＿＿__ ノ-‐ | | |: : : : : : : : : :
j/ ノ从|_＿r───‐／ﾉ /￣ ／ ／￣ ∨ (_| |: : : : : : : : : :
／, ─| |￣￣／ _/ / ／ / ￣l│ |: : : : : : : : : :
(／∧ :| |: : r/ // /＿__ / ＿＿／| | |: : : : : : ／: : :
|/､Ｙ/:| |:.／ ／/ /|└┤ .／-‐´/:.: : : : :.| | |: : ﾑ≠´: : :
|｝}〈〉{:|r┴ ´ ∠.ノ| |: ／ ／: : : ／ : : : : : :.ヽ!＿!／:. : : :／: :
／:ヽ∨/|｀￢'´: : : : :| !/_／: : : ／: : : : : : ／: : : : : : /: :／／: :
／: :.弋ﾉ{}フ| |: : : : : : : :| |:.: : : :.／ : : : : : ／: : : : : : : :/ : /: /: : : :
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ロシアへ飛んだ榎本は、
「千島樺太交換条約」の締結に成功。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
＿ 、,.. _
, ´ . / ｀
／´, ' / ' { .i ヽ 丶
／ . ' ! .! ヽ＼ヽ ヽ
（ / /, { ヽ{ ﾄ､ 丶
' ' '. ﾊ iﾘ ヽ ＼ ',
. '／,ｲ ! ' ! _V ; --ヽ＼ ヽ - ._
_,. ィ.ｉ : .! '"ﾊl´ ', ! ＿` ヽ丶、 ｿ
!ﾊ ! l ﾘ ＿- ヽ ﾘ , -━-'} :. ﾄ l エノモトの外交態度は立派で
Vl 、{ゝ'"￣｀ ヽ{ ;ﾉ .l/ ﾘ 良い交渉、できました
. ', ﾄ､ 、 ' ﾉ' /! /
. Vl. ヽ 、 , ﾉｲ, /
l i : i ゝ. ／i: / ' 日本にもこれほどの外交達者が
l {', .! .} l＞ _ . イ{ l. l { いたんですね
'{ ゝ（ ﾉ.j ｊ｀ ー一 ´ヽ 从
. , --――'-イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｿ:i:i:i:ｰ-―-- 、
,ｲi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i;ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:',
. l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iゝ:i:i:i:iイ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l
. |:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:╋:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:';i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:l
. }:i:i:i:i:i:i;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉVi:i:i:i:i:i:i:}
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ロシア駐在は四年に及び、
その間、「マリア・ルス号事件」に勝訴もしている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━───
┃
以後も様々な要職を歴任。
┃
───━━━━━━━━━━┛
┌────────────────────────┐
│ │
│ │
│ ・農商務大臣 ・外務大臣 ....│
│ │
│ ・ロシア駐在全権大使 ・清国駐在全権大使 .│
│ │
│ ・枢密顧問官 ・海軍卿 ..│
│ │
│ │
└────────────────────────┘
.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
辣腕ぶりを十二分に発揮し、
自分を助命してくれた人の期待に応えた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
__,,,,,_
_,,.. -‐''ﾞﾞ´:::::::::::::ﾞゝ､
_.. ｰ''ﾞ゛::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,:::＼
,,'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !::::::ヽ,
/ :::::::::,､::,ﾉ,,-./ ::::::::::::::::::::::､:::::',:::::::::ヽ,
/::/.::::,i":://ﾞ./ ::::.／./ ::::::i:､.!::::::l;:::::::::::::|
,/../ :::/.::://:./ :::./ :./ :::..;::i'!:!::.!:::::｝:::::::::::::!
,i//、::,'::::/.lﾞ/.::::,i":.i/::::./i / ',|､:.ｌ::::l;:::::::::::::::│
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┃
彼を「明治政府最高の臣」と呼ぶ研究者もいる。
┃
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┃
ただ、これら要職につくのは、
何か面倒事が起きた場合が多く、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
. -‐.:.:￣￣￣＞x.
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/.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:! γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／ !.:! ..:|.:.:| | 厄介なことになった ＞
|, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:| | お前が解決しろ、榎本！ │
ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/ ≡≡V.:.:∧ ヽ ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ
|l.:.｀ヽ.:.', {. ７.:.:./
|ｲ/.:.::ド ､. U ′ , ′:/
从/ﾄ'､ > ィ イ:.:／ （またか…………）
／ ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
. , -―――‐〈｀Y ﾍ // /// {__ __
／ ﾅ K // // {ﾄ､ ｀丶
. ／ '´ | | | | ｀ ヽ
| | | | | }
| | | | | ,'
｜ ＼ ┌＝＝＝¨ ¨＝＝=斗 /
〉 ヽ | | | ,-､ /ヽ| | ｲ,'
{ ', | | | ヽ′ ｀ ´| l / |
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┃
便利屋というか、代打の切り札ではあっても、
スタメンにはさせてもらえなかった男、という見解もある。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
また新政府で栄達する榎本に、
冷ややかな視線を送る人もいた。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿＿___
, '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__::/ なんだ、榎本のやつ
{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ﾊ,'iヽ
｀ヽ ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｙ::,'::/
::::::/:ヽ::::::::::::::::::::::::::; _＿_＿＿__::::::::::::::::ヽ___/:::ﾚ′ 徳川の家臣として官軍に抵抗しておきながら
:::::',:::::::＼:::::::::::::::< __ _＞‐´::::::::::::::、::::::::::/ 今じゃ新政府に尻尾振って
:::::::i::::::::::{:::::::::::::::::::::::｀￣´::::::::::::::::::::::::::::＼:::::,' 栄達してやがる……
:::::::::｀ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>∧
::::::::::::::::＼__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::＼
::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::＼__
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀￣￣￣´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
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┃
榎本を批判したものとしては、
福沢諭吉の「痩我慢の説」が有名だが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ヽ..､ ､.、
＼｀ ー――――-ヽ＼
_,..-―'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ、
＜´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／:::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
_／::_::／::::::∠::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::l:::::::ヽ
￣／:::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::／:::::::::::::/::::::|:::::::､ﾊ
. ∠:;ィ::::::::／::／:::::::::::／::／::::::／:::;イ::::::/l:::::::: l::ﾊ
／::::／:／:::::／:／::／::::::／:::／ /:::::/ .!::::::::::!:l::l
／::::／:∠::::::l´::／;イ /:::／/／ /:::::/ !:::::: /::;::|
. ∠::::イ::::::::: {ｒ￣|::::イl:::l/／ニニヽ /::::;斗‐,'::::::/::/l/
/:::／l:::ｌ ｒ |::::::| !::l´ ､弋リ /:／ｲリ/:::::/::/
/／ |:::ヾ ゞ!:::::| |:::! ￣ '´ ￣/ｲ::ｲｌ/
ｌ／l:｀ｰ!:l::| l:::! ヽ /:;!:|
lヽVVl:/l| l/ ' /:/V
|三｀ﾆー-､＿ ー―一 /l/
,-<三三ヽ三三三｀ﾆｰ-､＿ /ヽ、
__／三三＼三三三三三三三二｀ﾆー＞､
ｒ'´三三三｀ヽﾆ＼三三三三三三三三三／
／―――-､三三三｀ﾆー三三三三ニニニl｀ヽ、
. ／・ ・ ・ ・ ・｀ヽ､三三三三三ﾆー-＜ﾆ三三三}ヽ
i´ﾆ二二二ﾆヽ、・ ・＼ー三三三＼三三三ﾆ彡l'">
【 福沢諭吉 】
.
┏━━━━━━━━━━━━━───
┃
島田魁、大塚霍之丞など、
かつては共に戦った者らも、
┃
───━━━━━━━━━━━━━┛
＼ ､ /l
∨ヽ. ｀ ヽ＼ ,. -――‐- _ / l ,ｨ ,ｲ＿__
V ヽ ｀ ヽ＼///////////＞､ / l ／彡⌒ ≦ｧ
. V ヽ ｀ ､///＼ヽl'///////////ヽ .l / 7z
V ＼￣ ヽ ＼//＼ l'//lV///////!/ﾊ ! 人_ﾑ-ｰ''ヾ ヽ､
V ＼ ', ヽ///!//ｌ {hヽl/l///!'//! l | ｿ ﾍ
∨ ＞ ＼/l'//l ｀ V/////! /! ｲ ｀ｱミｰ ﾌ
. ∨ ＞ ､}＼//l ヾl///l ./ l t≧ t＿＿ｷ 'yﾍ ﾐ
∨l｀ - _ l. ＼| - ､ ,ｉ///l / l ∨ `ｰﾟ' .__ﾊゝ´
ヽ} ‐ _! ＼ ｲl'///|' ｊ ! ﾄ- / |´
/!.､ ＼,ｲ/,ﾊ///!/ l ﾊー- ／ ／ﾍ
l∧V_＼ ＼/ V/,l' .ﾉ ｲ ゝ--ｰ ´ r＜ ソヽ
. l/∧Vﾆ二＼ ヽﾉ V/| ./ .〉 _,,-ｰ| //', ヽ Ⅰ／ 弋ｰ---ｫ
l//∧Vニニニ＼ _ ‐-zz/._/ { ﾊ（＿', V´ |
. l///∧Vﾆﾆニニニ＼／ ＞ 、 ､ ＞ ._｀ 、 f .Y ヽ ヽ,´￣< ヽ |
l////,ヘVニニニ／ /＞ ､.', 、 ｀ ､ ヽ j j ￣',￣,' ＼ ﾍ ∟
. l///////,Vﾆﾆ／=＞､ __,／ ｀ヽ. ＼. ヽ ' / ／ ',_,' ＼ ヽ ｲ
l////////!ヽ／ ‐二二＞ _ 、 ヽ ﾊ.ﾉ /／| /´￣ ヽ U ＼ ∧|__
. l////////!. ヽ .l ヽ ‐ﾆニ, l＞ ._ ヽ ‐ .ノ .}､| j | |O｡O ﾉ ＼ ヽ､
【 大塚霍之丞 】
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┃
戦後、榎本に冷淡な態度を取った逸話が残っている。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
ただ榎本はこれらの批判に対し、無言を貫いた。
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}/ l'..:.l :.:.|/ヽ|: ./|:/:./.: .:. :.:／.':./ |:.!ヽ:.:.} .:.:/:.:/|:|'.:{
/ |ヽヽ :.', ミ|:/‐|{:./l:.:.:.:／ /:.∠-‐´ヽ_',ﾉ .:/ ｝.{.',{ ヽ
l .:.ﾊ:ヽ:.{f㍉,爻ｲ､|:／ ／／,rz=伐升ﾌ .:/ /:.:l ヽ ………………
| ﾉ ',ヽヽ',¨冖┴-/´', 彡｀ゝｰ┴‐7 ../ /:.:,'
|/ ヽ:.＼ヽ､ } /:.:./_/ |/
ﾉ´ ヽ:.:.ヽ￣ i} /:.ノ:.:.l /
l:.|:.:. ヽ､ -‐- -､.. ,イ､/.:./ﾘ
ﾘ!|.:.（（｀丶 ｀｀＿＿イ_／厶.:{
__ -‐ゝ‐|: ミr ＞､_才‐‐‐‐イ´: : : ＼
_ - ‐‐‐＝´ : : : : : : : l艸 | F￣￣￣｀l | 圸巛: : : ｀丶＿＿＿＿＿
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.ヽ: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : : : | |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
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例えば、福沢は「痩我慢の説」は本来、
出版する予定の物ではなく、
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. |::::::::::::::::lＶ:::::::::::::::::l､:::::::::::::::::::::::＼::::::l::::::::＜´:::::＜
. l::::ｌ:::::::::::| V::::::::::::::::! ヽ::::::::::::::::ヽ:::::＼l::::::::::::::＼￣ 身内で読み回すだけだったはずが
. ｌ::∧:::::::::! V::::::::::::::! >､:::::ヽ:::::ヽ::::::ゝ::::::::::::::::＼ 話が外に漏れて有名になりすぎ
ｌ::! V:::::|_≧Vヽ:::::::l≦=＝ヽ:::::l､::::::|::::!¨`!::::::ヽ､￣
ｌ:l Vﾍ! ヽゞ> ＼l ゞ-'' ヽl::＼l::/7,/:l￣￣
|l |::ﾍ ｀ l ￣ l/!::::/／∧ヽ､_ 正式出版せざるを得なくなったんだよなぁ
rlV::|ヽ _ ヽ U !::/ﾆ三三三/
. lﾆVﾆ／_ヽ-､__ , -=≦ﾆl/三三三ﾆ∧
Vﾆ/ / / / /三三三三三三三三/ﾆﾊ 身内向けだからこそ
. <´ﾆ/ ｀´ / /三三三三三三三三ニニﾆ＞､ けっこうきつい論調で書いてたわけで
,..-'〉ﾐ〈 ' i , ｀´, -'三彡'彡'三三ニニヽヽニ/
. r'´l |〈ニﾆl /三三三三三三三＞'´V三/、
';:::l .!・ ・', l /＜三三三三ﾆ＞'´ヽ::::ヽヽ三ﾊ
l:::ﾏ ・ ・ ! l !三三三三＞'´::::::::::::::ヽ::::ヽヽ三',
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┃
ために福沢は正式出版前に、
草稿を榎本へ送っている。
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/ /ヽ＿＿／/
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/ / /
￣￣￣￣￣
O 。
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＿＿＿＼:｀ヽ､lヽ、
, -―‐`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::＼
＜´::::::-‐::'´::::/ ::::::::::／:／:::::::::::::::::::::::::ヽ、
／::::::／::::::::::!:::::::／:／:／:::::::::::／!:::::::::l:::ヽ
――――-､ ∠::::::／:::::::::::::::l::／／ ∠:／:::::／ /::::::;ｲ:::::::l
三三三三三｀ヽ､ ／:::::::::: ／ イ／l ／:::::／ /:::／ l:::::::::!
三三三三三三ニヽ、／:::::::::::／:::::__::l:::::::!／二イ_ ／／―/::∧::! こういう本を出すことになりました
三三三三三三三三ヽ＜´∠::::::/￣-|:::l::l 弋:リ｀ ／／ｨ:Ｔ /:::/ l/
￣＼三三三三三三三＼三/:::::! l { !:::ｌ::! ￣ ﾄ' !::::l
三三＼三三三三三三三∨::::::::ヾ ﾆ.|:∧l ヽ l:::::! 何か問題あると感じたなら
.三三三＼三三三三三三三ヽ7:／l l| l| ' /l/l| 遠慮無くおっしゃってください
.三三ﾆ／￣｀ヽ､三三三三三ﾆ＼―‐-､＿ ー―― /＿_
三ﾆ／ /＞､三三三三三ヽ三三三｀ﾆー-､＿_/三三ヽ、
ﾆ／ /三三三＼三三三三＼三三三三三｀ﾆｰ-､三三ヽ
´ l三三三＜ﾆ＼三三>三ﾆヽ三三三､三三三ﾆ>‐-､ﾆ＼__
|三三三三三三／三三三, -―‐-､三ヽ三l／ 〉＞三｀ヽ
|三三三三三／三三三／／￣￣ヽﾆヽﾐﾆi /三三三ヽ!
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┃
これに対して榎本は、
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／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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//::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/ |::::::l:::::::::::::::;'
/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／ '"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':| 拝見しましたが、多忙につき
l' |l::::! ! ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{ 残念ながら意見が出来ません
|::ﾘヽ _ ／/:／/::l::/
l;' |:;ヽ ｀ _,. /'´ _/::::l:l
!' ｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!' どうぞそのまま出版してください
_,|l￣|| _,=_: : :| `
,.. -‐'''''""´ !l: : |l "}{｀: : :＼
/:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
/:: : : : : : : :〃: 〃: : : : : : : : : : : : ::｀''
|: : : : : : : :〃:: 〃: : : : : : : : : : : : : : ,: :
l: : i'p=､_〃: 〃: : : : : : : : : : : : : : ´: : :
l: :l::|l: : : : : : : ''＝=､､_: : : : : , ' : : : : : :
ヽ!::|l:: : : : : : : : : : :０||: : : : / : : : : : : :
|::|l: : : : : : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : :
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┃
とだけ答え、草稿を返している。
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┃
ちなみに、「痩我慢の説」で、
榎本と同じく非難されている勝海舟。
┃
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_,. : : ':´: : : :ヽ: .|:＼
／: :=: : :ヽヽ: : ヾ:､: i: :lヽ
ヽ:.<:_:三ミ:､: ヽ:ヽ:､: : : i:l|: :i:l:i:ヽ
/:ヽ: : : : :}ヾミ: : : ヽヽ: :iﾘ://:/: :,､ _
/:_:_:_:ヽ: : : ﾐ ｀ ｀ミ=V::彡: = ｧ: :´:/
／: :ヽ: : : : : ､ヾ､ ､ |l /: : ,ｲ
_,. :_:.. ィ: : :入: : :ｨミ､:.:.:.ヽ､_ / / _,..:ｨ/:ー,
／:／:l { ,.i: | r元､:.ヽ ｨ元''´/: :,..<
／: : :_: : :>､ヾi: l､ ｀´ ´ /｀｀' i／: : ヽ
／:_: ィ: : :／: : :L_,V､. ｜ /: : : iヽ:.:.､
￣ /: : : : :ノ: : : | ! , _!, /: :ヽ: :ヽ ｀゛
／: : ,. イ: : : :l : | ヽ､ ,.----､ /: : : :ヾ､:.:､
'´￣ /: : : : :,!: :| ＼ -,r ｲ: : : : : ヽヽ:.:､
/: : : : : :ﾊ: :|ﾆ､ヽ_ ＼.:.:.:.:.:.:y' /: : : : : : :ヽ
_,...::- '´ /: :/ニV:ニニニヽ ヽ:.ノ/ ハ: : : :|｀ヽ:.:.､
/ｧ:,入ニニニニ|ニ| / /ニiヾ､:.! ｀
_,.-=ニニニ､ニニニ/ニﾆ| / ﾊﾆ/ニﾄ｀
_,. -=ニニニニニニニ､ニニ/:＼ﾆL_ V､ニ,|ニﾆヽ､_
,---､ニニニニニニニニニニ ヽﾆ/ニ､: :＼ﾆ| /ﾆ}＼|ニニニﾆヽ､_
【 勝海舟 】
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┃
福沢は彼にも同様に、草稿を送ったが、
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━───
┃
勝もまた、訂正せずに返した。
┃
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ィ: : |:/: :／: : :,:-: : : :ヽ､ ,
./: :i:ヽ: !{: /: :／: : : :／: : : : ヽ,..':/
ヽ /: :ヽ:ヽ:､: !:i: :/: : : : : : : : -:':´: : : /
!: :｀:-': ﾐ- :､:ヽヾ!:i: : :, ,イ´ ￣ /: : : : :/:ヽ
ヽ: : : : :! ｀ Y´ | /: : : : /､: : :ヽ
ヽ: : :} ､ | / ! ,..ィ,､: ／: : :ー:-:,ｧ､
＼:-:'´: : ヾ､____ヽ | ! ,..:.:-:':_:.,.ｨ'ヽ: : : _:,: イ: ヽ｀
＼: : :,}- :,:.:._ヽ｀ ,ィ' ,ｨcy> !:.ﾚ cﾄ: : :ヽ: :ヽ 俺のやったことは、俺が知ってる
/:i:Tv <ゞ''ﾉ | ヽ /:.:}､ )/:ヽ: : :､｀ヾ､
|: :､! | /: :/ノ/: : :､: : :ヽ
!i: : ､! | / Y_ノ: : : : :ヽ: : :ヽ それをどう批判するかは他人の好き勝手で
/!: !: :ﾊ ｀ ‐ /´|: : : : : :ヽ- :､: ＼ 俺があれこれ言うことじゃない
,: :!: : :ヽ ------- / .!: : :､: : : :.､ ｀￣
/: ,!: : : : iヽ ,,‐‐,, ／ .!: : : r-､: : :､
/:/ /: : : /i| ヽ.::.:.:.:.:.:-,／ / }: : :ヽ ｀ ￣ そのまま世に出してくれ
/'´ /:ノニニ ! ヽ:.:.:.,: ' / /ニヽヾ:.､
/ｲニ､ニﾆ}､ ／ニニﾆヽ_｀
イニﾆヽニ|} ヽ ／ニニニﾆ/ニL
, =ﾆ/ニニﾆ､ﾆ| ヽ r'ニニニニ /ニニニ｀=-､
_,. -=ニニﾆ/ニニニニ/ |ﾆ|ニニニ /ニニニニニニﾆ=- ､
なぜ明治政府に出仕した人ばかりが評価され、彼らは顕彰されないのだ、という考えもあったのかな
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このように榎本は自己弁護の類をほとんどせず、
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/:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .: .:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
l:.:.: /l| :.:.:/ l| ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:. :. :.:|
{:. /:.:l :.:/､ ﾘ ∠＼ 丶}:.:. :. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ ）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
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|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ }／ ,':.:.:.:.// __ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
|:.:|l:.{ヽ:./ ´ //:.:.// l |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
ヾヽ／ //／ ｝ |:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ
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|ヽrｰ-- _, |:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|
|/|ﾉ r ／ }ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
l ' ﾍ < _-ニニ─‐|/￣￣: : {
｀´ ,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
＿--‐-､＿ <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ ＿__､＿ ノ､ ∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
／ / ／））─ｰ' ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
｛ ﾍ ／ /￣｀l _-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
l l/ / ヽ |￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
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箱館戦争について、
回顧録を残すこともなく、
┃
───━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
┃
五稜郭開城から三十九年後、
明治四十一年に、七十二歳で没した。
┃
───━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
_＿＿＿＿
／ ￣￣￣￣ ＼
＿／ ＼＿
|i i|
|i i|
|i {{＿ｒく(＿＿＿___)ﾊ＿}} i|
|i (､＿乂）￣￣￣(乂＿ｲ i|
|i 廴/ ∨ｹ i|
|i {{ト-------------イ.}} i|
|iゝ＝(_rzり〈 〉ﾊrz_)＝メ!
|i＼＼__乂.{込u斧}乂__／／i|
|i ＞ ｀ヽ薔イ ＜ i|
＿|i彡ﾊﾑﾊﾑ｀ヽ .イ!ﾊﾑﾊﾑミi|＿
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│ 話を明治初頭に戻す ......│
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榎本らと共に東京へ送られた相馬主計。
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r'´:::／::::::/::::::::{:::::::::i:::::::::::::::::ヘ: : :ヽ
／ｲ:::ﾉ:::::::::/::::::::ハ::::i:::ﾄ､::::::i::::::::::ﾍ: : :＼
/イ:::ｲ:::::/:::ﾑ::∠､ i:::i:::ir､:::::i|i::}:::}::::ﾄ､: : : ＼
／:::i:::/:{::::/:::/ ﾚ＿ ﾘi:::i _≧､ﾘヽ:ﾊ::::} ヽ: : : :ﾊ
(＿_ﾑｲ´i::/i::/ ｲ心ぅ｀ }ﾉ´ぅ心ヽﾑ::}i::i ｀ー ´
ﾚ i::ﾊ 弋ﾂ 弋ﾂ 7ﾊ:iﾘ
ﾘゝﾍ ' ' ' ' ' ' ' ' ' ﾊﾑ-､
ﾏ/::ゝ _ _ u イ∧::ヽ{
/::::{|」 ≧r ､ _ ｨ' }::::ヽ
r ､/::::::i__／ ｿi .ir‐､ i:::::::}
／｀r-─ｲ r-‐､{ヽ､ ／ﾉ 个r､:::::ﾘ
ﾊ￣::::::::ヽ:::::／ ､ヽ｀} >く / ﾛ i|｀ミﾐ＞､_
rｨ‐ '´::::Y ＞ ´f｀‐´ ヽヽｿﾊ〉-〈/ i| / }
／::::::::￣ ´ | ＿ノヽ_}´｀》==《⌒⌒⌒｀ー/: i
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＼::... ....::::::,ムイ-‐≧{ |ii| }::ヽ::: /
｀ー-‐ '´ .八::... ...:::::|o|:::::... ...::ノﾊ::::ヽ i
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こちらは榎本や丸毛たち以上に、
苦しい目に遭っていた。
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まず榎本や丸毛たちは、
取り調べはほとんどされていない。
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＿ ＿
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!:::i::i::::i!::ﾄ､::::::ヽ:::::!
. i:::ii!ﾊ:i:ﾄ､:!ヽ:::::::!:::::l
i:::ﾄﾄ=､:!`ヽメ'__-!:::::!
i::::!VT..i｀ ｀ﾍ'::) !:::::i 榎本さんは一度だけされましたが
l:::ﾄ､ .'´ , ｀´ﾉ:!:::::i それは私たちフランス軍人絡みのことで
l:::!:::ﾄ-' ─ フ::::!::::::l
l:::!:::i::ﾆ=.､.ｒ=ｴ:!::::i:::::::'.,
. _ .＿_.l:::!::-!￣'i!i/￣i::::/:::::!:::'.,_,.､ フランスとの国交上において
〈// .∫!:::!ﾄ'-､ .l!l ,ノﾉﾉｨ::::ト､´ヽＹ 確認すべきことだけをした
i/ ｌ￣ i::::!ヽ'〈 .lil 〉‐く ,i::::.! ｰ､ ヽ 軽いものですよ
. Ｙ´､::ｌ '.,::ﾄ-ｸ‐lil 〈.○)/:::/ .. , ｀ﾍ
! .Y 〉::!（ !! ） [/:::/.}:..／ ｀┐
〉 l i!(ゝ'., !! （ｒフ:イ .!'.... .. ヽ
l :.:!::..ｺi! l ::l!!:::ンｨ'ノ...:ﾉ)‐ﾍ:.:.: ｀ ､
! :.:i' i!ｒ‐､! l!! /r‐､!｀i/´:ヽ ヽ'. l
i .:.〉 ヽ=ｨ .l!l l ヽノ..ｲ:::::::ﾄ､.､ ）>..: ../
! :./! ﾉ:ﾉ l!l! ヒl´ l:::::::::! !:i ﾋｊ＝ .::/
i .:〉ﾆ‐'ノ 人 ヽ'ｰ‐ｲ!::::::::i i!／ ..:.:/
【 ジュール・ブリュネ 】
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福沢せんせは明治期に入ってからは重要な人材を育てて、産業界にどしどし送り込んでいるからなあ
「政府筋で活躍している人材ばかりが優れているわけではない」というのは言いたかったんではないかと
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だが相馬の東京送りは
坂本・伊東殺しについて訊問するためであり、
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_冖___ ／{／
／ | | ヽ ／￢／
/ | | ヽ ＿__
| └| `７└―
( ニニニニニ ｌ ￣￣
〕ｌ ｌ-‐‐i i‐‐--ｌ〔 ＼ ､ |＼ /＼ / | ／/ /
（ ヽ .,,,,ｌｌ,,,.. / ） ＜く ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
／￣ト､ ヽ ,' /--､ ＼ ＼ /
/ ,'| i＼(0)只(0)/／￣｀ヽ､ ∠ お前ら新選組が殺したんだろ！＞
|__／ | ﾍ＿＿／ | ヽ､ ／＿ ＿ ＼
|＼＿| ,' |＼ ヽ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
| | i ﾍ ＼―----'ﾞ /／ |/ ＼/ ＼|
| | | ＼| |
|￣￣ﾍ￣ ´｀''‐‐----,' ﾍ | |＼ /＼ / | ／/ /
| |ヽ ヽ ＿＿--i ＿| ＼/＼/ ＼／＼/ |∧／ /／/
〈 へへｌ/___,----､ ﾍ´___ | ＼ /
|＼＼＼|￣|i i i i｀ニニ＿／／＼ ＼ | ∠ 吐けやコラァ！！ ＞
|へ＼＼＼ |冂冂| |冂 ／ ／ﾍｌ ／＿ ＿ ＼
ｌ / ＼＼＼__ｌ凵|＿__|凵/ ／ ￣ / ／∨| /Ｗ＼ /＼|＼ .| ￣
|/ヽ＿＼＼＼ ／ ／ /／ |/ ＼/ ＼|
|└--＼＼＼／´ヽ､／ ヽ
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拷問混じりの、激しい追求を受けた。
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/:７/::/:/ ` '
/::└:ｧ￣ ､ ﾉヾ '
|:::r‐┘_/7仄! )ヽ/ ヽ､ﾉ|ノ´
Ｌ:| /::::::__:::::７ `r r'
｀７:/ Ｌ/ ) （
｢l＿[Ｉ]/二 ７ , '´⌒`Y´⌒` ､ ,､ /
}二. ｎ_| / / ﾛｺｎ , ｷ人_,/ _ ,.ﾍ
`ﾚ' 〈/ヽ> ﾉﾉ ） て >` <
＼ ,,_人､ノヽ /´⌒Y,. く／ヽ>
)ヽ （ ､ﾊ, ＼ ＿r┐__
- ＜ ＞─ ^ < て '‐┐┌‐'
) て ./'Y''~ヾ lニ コ
／^⌒`Y´^＼ ` |__|
ﾛﾛ/7
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同じく取り調べられていた横倉は、
明治三年に獄中死しているが、
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／: : : : : : : : : : : : :ヽ､
Y⌒Y二二二二｀＜//人
Zﾆ弋.ソ/////////＞ ､ ヾ: : ..
／/////////////彡イ ＞==圦
／/////彡===任 0￣＞ ﾆﾆﾆﾆﾆ=イ
＜ =≦三ﾆﾑﾏ彡'ー─≦ U 二{ ｀ヾミ=ｰ o
r-=彡'´￣ヽ Y 0＞/ ⌒￣ ,,,,,, ／二|ヽ }ﾆﾆ辷 ゝ;:ヽ-‐―ｒ;;, 。
⊂ﾆ=──{ ヽ`TT { ) ,,' ─- ｲ 二|Y} |ﾆﾆﾑ,,____＿冫;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼ ,,,,,,,, o ／
| | | | ｀¨⌒,,／ ハ u 二|ノ ／ﾆﾆﾆ"｀ヽ;:;:;;;:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:从 （;:;:;:;:ヾ-r
弋 ヽ.| | ﾄミ=ー'''＿＿／i:i:} .二|爪ﾆﾆﾆﾆﾆ辷 〈;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:） ０ ソ;:;:;:;:;:;:;:｝
=.|.| ー一=i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| -─＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ込,,__);:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ ゞｲ"ヾ,:;:,ｿ
= ﾘ |i:i:i:i:i:＞-──‐ｧ' u.| r ､ ＜ﾆﾆﾆﾆ(;:;:ノｒ-´^~;;r-ー⌒｀ ,.、
＝', |i:{￣-──一 ' | |圭＞ ､ ｀ ＜ﾆ" ,,,, _;:;:⌒ゝｿ;:/
小 ￣ ＿＿ ノ | |圭圭圭＞ ､ ｀ （;:;:丿 （;:;:;:;:;:;:;:;:;:)
|ﾑ ｀￣ ／| |圭圭圭圭圭圭 ヾ;;;;;;;;;;;;/; ＼
＜＞| ∧ ／ : :| |圭圭圭圭圭圭 ´ /;:ﾉ 。 。
＜ ＞ | } イ: : : : :| |圭圭圭圭圭圭 （）
-＜ ＞ | ー─一 : : : : : : : :.:| |圭圭圭圭圭圭
〈 〈 | : : : : : : : : : : : : :.. │ |圭圭圭圭圭圭
Vﾑ⊃ o | : : : : : : : : : : : │ |圭圭／圭圭圭
Vﾑ o | | レ イ圭圭圭圭
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死因は拷問だとする説もある。
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また榎本のように、かばってくれる外部者もおらず、
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,､‐ ､, ‐'´ ィ´
,' ´, ‐ ‐､､ ｀ヽ,
ﾉ, ' '´ ,' | ヽ｀'､' 'ヘ
i,/ :: i'´｀ヽ ' ､ ゞ､
'! 'i i: ﾍ､赱ゝ ､}ゞ /
'. i_, _ゞ' :::' ,'i / 俺が新選組の
, ‐' ﾍ ゞ==‐ :;,',/::i ソ 助命運動する必要は
／ ゝ'ﾉテ'!_'´, ィ::::::::::i__ どこにも無ぇしな
/二.／ ___ ／_,=‐=/ﾍ‐‐‐=个｀'i
i i::／ヽ==ﾉ/＞‐!::::::i ゝ'´ i:::::::::::｀'....､.
// ﾆ!ﾉ＿/::::::::::::::::::i || '´:::::::::::::::::::::::/ヘ
/:::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::::t'‐､ 《 i::::::::::::::::::::::::/ ヽ
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ﾉ:::::::::::::::::::::i::::::::::._=‐ィ::::'､, ﾄ || ﾉ‐i::::::::::::::::::! i
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差し入れの類も皆無。
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あまりにも過酷な牢獄生活であったが、
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相馬はそれに、耐え抜いた。
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／..:.:.／´...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣￣:ミ:ヽ ミ. 、 .|はi
/ ..:.:／..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..｀ヾ `＼ i ぁ.|
/ ／ , .:.ハ.:.:.:. ヽ ＼ ヽ ゝ‐'
' ./ ./ ...../....:.:/ .....ｨ:..:/:}:.:.|....＼ ........ ∧、..丶
{/..:,.ｨ ..:./.:.:/..:::,:ｲ.:.／ ﾚ'.:ノ:.:..ト､:.:.:.ヽ:.:.:.:.:: V ､.. ヽ /⌒ヽ
/／.:′７メ/:／::/./彡,ィi.:.:.:.:.: }::u＼.斗-:.:ヽ:..'，＼ '. （ はぁ ）
. /小::::| .:.:i.:.::/＼斗'＜::::.}:}:.:.:.://.:::／:ヽﾄ::.:.:.:.i::...i ヽ ヽ、,ノ
/ 八V|..,.ｲ.:/::::::::::::::::::::::::::1:.:;ﾒ:::::::::::::::::::.小:.:.:.:ﾄ::.|
_{(|.:ﾄi:/::::::::::::::::::::::::::::.};//'.::::::::::::::::::::ん}:.:.:.|ﾊ|
く弐| | ﾄ ﾉ′ ' ム，:.} 土方さんと……約束したのだ……！
,..イ..:,:八{ミ.ﾍ u ;:#;: ′ ﾑ'＜ }:ﾉ
／..:::／::／{L〉込. ,. -== ､ .;#;;ﾒ; 八::::::..＼
／/丁{{¨¨¨て７ー '7＼ （ } . イ___..≧z::ミヽ 新選組の後始末は全て
. / :/ l! ￣￣｀7 {{ ヽ＞｀.. __ . z≦ ヽ⊇三三ﾑﾊ:‘， 私が……つけてみせると……！
'.:/′ |! .′ 八 ＼ / }ﾘ ∨ }｜ﾄ'，
{' | i! i ヽ ／丁＼ /' ト､ i .’ i:.| }}
｜ i! | `く { / |!|!| |! ,′|:.!ﾉ′
｜ i! | ＼.}／ `'┘ |ﾄ､i::../ l!ﾉ
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´ ミ
／ . : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
. : : : : : :/ : : : : : : : : : ＼: : : : : ヽ
/ :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼ : : : :
:/^ : : : : .:| : : : : :|: : : : : : : : : .＼ : : ,
. |/ : : : :|: .:/| : : :／|.:| : : : | : : : : : : : :｜
. //｜: : |.:/.彡イ.: :小|＼ : |: : .:｜: : : : |
/ｲ /|:｜:|メ、八|ｌ: : :|｜ .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ﾞｰ八: .:| ＾´ ,ﾉ ∨ :| : :トﾐ 伊東殺しはまだしも、坂本殺しは
/ |.:∧^≧==ｧ ＼; ｰ==≦∨Ⅳ | 断じて……新選組の仕業ではない
И|∧ 〟 〟 んｲΝ
小. u ′ ;:#;:;: 厶＾V
介 -- ..イ 人.:＼ していない殺人の……罪を着せられるのは
／:厶イ〕ト..__ ＜{.......≧.. ＼.:＼ 新選組の……汚名だ
r＜⌒¨¨｢..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ﾉ...........|＼ _,/....../》 ....八...........ハ
ｉ ..........{...{ ............∨^{／.......《/...../.....................}
|............∨{≦＾⌒ア丈¨'ー…=ミ{ /............... 八
| ........../...........＜イ√トﾐ〉................ /............./
.::::::::::::::::::::::::: /::: i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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. /:::::::::::::::::′::::/|:::::::八:::::ﾄ､::::::::::､::::::::::::::‘，::::::::::::::::.
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′::::::/::::::/八:::| ／八::::::::::::| ':::::| l|::}::::::::::::::; :::::::::: |l
.::::/: /::::::/｀ _.イ ﾟ｡::::::: | 厶{斗ﾊ:::::|:::::::| :::::::::::ﾘ
ノイ:::/|:::::/ ,x=≧ｘ､ ヽ::::､|_,ｘ≦≠ミ､ ';:: ﾄ､:: |::::::::::::′ 拷問に耐え抜き……否定し続け
|::; |::::ﾊ .〃 ん::(_ ＼{〃 ん:::(_ ヾ Ⅵ :::| :::::::/ 生き続けること
| | |:::| ､ : 乂::ソ ＼ 乂::ソ ″ リf Ν:::::,
. 八l 八 | Ν )ソ }: ′
ヽ ノ . 、 .;#;;ﾒ;; ／ それだけが汚名を回避する
j八 ;#;: ..::T爪:/f⌒ヽ、 唯一の方法……！
＼ '⌒ヽ ／::: へ|_/:::＼ ､}
个 |-ﾐ / }::::::::::ヽ
|__｢ ,.＞ _ ＜ ,ﾉ}: 〈＿ﾊ:::::::::::::ﾟ｡
/:::::::/} | ／.': : : :＼ }:::::::::::::::.
厶斗'://| ,. ' ／ : : : : : : :}＞ ::::::::::::i
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相馬は頑として坂本暗殺の件について否定し、
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/:::::::::::::::::::::i::::l!::::l＼:::::::::::::::::::＼::::::',
/:l::::::::::::::::!::/!:ﾉ!:::ﾊ ＼::::::!:::::::::::ヽ::::',
/::::!:::::i:::::::/:/ )'ﾉ:::::::! ＼!::_:::::::::::ヽ:!
/;ｲ::!:::::ト､/l ﾚ／ヽ::::::! ,x≦ ヽ:::::|::::::::ヽ
l/ !::!::::::!:/_ィ≧ｘ ヽ::::!ｰ'/.ｒ≠ ｀iヽ:レ-::､!
l::ﾊ:::::l/ / r) ﾊ ヽ!、 弋_ｿ ' ヽ! ﾄ! 何度でも言うが、坂本を殺したのは
l' l::::ﾊ 弋ソ ﾉ / 新選組ではない！
!:::ﾊ、', ' .;#;;ﾒ;; /_ノ
V ｀ﾍ ;:#;: r－ ヽ 人二)
<へ、 V ﾉ イﾊ::', 違うものは違うのだ！
/::/ ＞, 二 イ `´ l::::',
,､＿/;;/-y' （!、 ,ｲ＼_ l::::::',
/ ヽt――! ヽ＼_ﾉ l Tｰ-､.!
_ / i | V !ヽ!. 「i!i 下- ｣｀i
_／ ヽ､ / l. | ヽ! ! L!｣ ! l
/ ｀ >-､_) / l _ ,| _,.r-ﾍヽV^>_-､_ _ト､/ l
! / ／ヽ/ ! ｀´ ／ , Tト､ヽ、 ｀ ', !
l ' / ｀7 / ヽ／!ﾊ.l! ｀ｰ' ', l､
ヽ､ ' / / / !l! l ヽ
次スレ行きます。
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