・オリジナル作品です
・疑似科学っぽいＳＦ要素がある現代ファンタジーだと思います
・最低でも月１の投下を目指します、筆がのれば週刊で……
・ベタ張り、文字ばっかり、トンデモ展開等々、見苦しい部分もあるかと思いますが
楽しんでいただければ幸いです
過去作
・やる夫が愛を知るようです（やる夫綴様）
ttp://yaruodematome.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
・やる夫はデュエリストとしてプロの世界で生きています（やる夫まとめ道様）
ttp://yaroad99.blog.fc2.com/blog-entry-895.html
・短編 ありがとう（やる夫短編集 阿修羅編様）
ttp://mukankei151.blog47.fc2.com/blog-entry-9025.html
プロの人か
>>3
はい、どうもその節は
前作とは方向性がらりと変わりますが、楽しんでいただけたらと
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ （中略）
┃ 視覚系は外界の構造に関するさまざまな仮定を設けることで、逆問題を解いている。
┃
┃ ところが、そもそも視覚情報処理は不良設定であるため、こうした仮定が常に正しいとは限らない。
┃
┃ そのため、視覚系が用いている外界についての仮定が、物理的世界での規則と異なっていた場合には、
┃
┃ 物理的世界の構造を反映しない知覚が得られることになる（錯視）。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
引用・wikipedia「視覚 - 視覚情報処理」
.
二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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三三三三三三三三三三三 ..|＼＼蒜蒜＼＼.三三三三三三三三三三三三三..|＼＼
＼ 日 ＼ :| ＼＼蒜蒜＼＼ ＼ 日 ＼ | ＼＼
＼. ＼ ＼ ＼ ＼＼蒜蒜＼＼ ＼ 日 ＼ ＼ .＼＼
￣|ヽ ＼ ＼ ＼ ..|￣|ニニニ|￣|＼ ＼ ＼ ＼ |￣|
| ＼ ||￣￣￣￣￣￣￣||＼ ﾞ＼| |.. ..| | ＼ ||￣￣￣￣￣￣￣||＼ .＼| |
￣￣| || ||＼|￣￣ | | ￣￣| || ||＼|￣￣ |
￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃 いやー本当心が折れそうでしたよ
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´ 声をかけても声をかけても無理されるんですもん
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / ! 時代が変わったなーって思いましたね……
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ 昔だったら幾らでも飛びついてきたのに
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （一） （一） ＼
| U （__人__） | なんというか……お疲れ様だお？
＼ `_⌒ ´ ／
. ノ / ）ヽ く
( ＼ ／__ノi ） , )
. ＼ ﾞ ／ ヽ ヽ/ /
＼_／ ＼_ﾉ
// ／ / ´ ヽ＼ ＼
─‐､ // ／ ／⌒' / ＼ ＼
//⌒ヽ i / , / ｉ ｉ| 丶 ヽ
'/ i | | | / / / ' | ｉ| | ヽ ∨
リ | | / / │| ｉ| | '|⌒:. | | │
{｛ | | ｉ | | :ｉ | ィ'l⌒|:. |八_.._∨:! ∧
／ | | | | | i| |＼l_.._八:. ∨〃⌒r∨ j/ ∨
､＿＿___＿〉〉 | 人|:.│ i| i∨〃⌒ ＼/ :::::::', ∨{＼ | いえいえ、そんな
──── ／∨ 八ﾊ.八 Ｙﾞ} ::::: 厶. ＼ / ':
∨ /＼ /＼｛＿ r‐ 7 ／ ∧ ': お陰で立ち止まってくれる人と出会えたわけですし
/ / /＼ `＜_ ｀ ー ´ ／ ': 苦労した分喜びもひとしおですよ
ｘｰ=个 ..,_ ｀_ト- イ{ ｲ¨¨⌒Y＼ ＼
／ /:::::::::::::::: __}／ 入 人＼__ﾄ､:::::::::｝ ＼ ＼
／ /|::::::::::::::::::{＿／:::/Vl:::::＼＿_} :::::::| ＼
／ ／ .|::::＼ ::::::｢::::8:::::〔_{}_〕::::::::::8::|:::::::::| ＼ ＼
. ／ ／ / /| :|:::::::ｰ=|:::::::::::ノV|V::::::::::::::::l／:::八 ＼ ＼
. ／ |八 :::::::::::〉:::::::::::::｝|｛::::::::::::::〈 :::::/ ＼ ＼
.../ ／ / ∧::::＼::::｢ :::::::::::::ﾉ |人::::::::::::::〉:/ ＼ ）
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | はぁ、そうですかお
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | | ……ところで、どういうご用件でしたかお？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／ ／ ,. -‐ｙ' ＼ ヽ
/ / .／ / ヽ ＼
/ / ／ / ', ,
/ / , ,′ i | '.
/ / i .:} / | .
,' / / { : :/ / i ! i
｜|. / イ : :ト ハ : :/| _斗匕.小 }
｜| ′｜ ! |¨≠-- / .jノｨた.ﾀ} 》. ,i /
| | {{ jｨ i 〃 た外､/ 乂..ツ } /jノﾍ | っと、そうでしたね
‐-- ＿＿ | i ヽ { ｉ ヽ 乂ツ -‐ ノイ ,,イ ｝
¨¨ {.{ 八!＼ 八 ﾄ ｰ ' .:.:. -=彡 ! ノ 八 親睦を深め合うのも大切ですけど
!{ ｀ 、 ＼ ｉ .:.:. _, ー‐ァ | ｜: : : 本題に入らせてもらいます
＝ ヽ__ `＜ f¨ ￣ヽ 八 ヽ _丿 イ| ｜: : :!
二＝ `Ｙﾍ }＞z.... イ . { | ｜: : :|
二＝ ___ _ /:.:人. {:.:.:.:.:.:ﾊ` ー { | ｜: : :|
＞ __ ／:.:/ ＼ Ｖ⌒ｉ:.: | |￣¨ヽ Λ.! ！-一-＜
≪_:_:ノ }:.: | |:.:.:.:./｀〈 } V:.:.:.:.:.:.:
// / / / | ﾄ､{ ∨ヽ ヽ
. // / / | l. | | ,.ィ ￣ |｀ヽ:.. ! :.
// / / .' | |八 |ﾊ |!＼ }ﾘ Ⅵ l |ヽ }.
. // ' ' :. | | { ヽ. ﾘ{.! } ,ｨ≠ﾐ､ | ∧{ ﾘ i
' ′ | |!. | | |イi∨ ＼__| || ´ | ; | ﾘ :.
| | | |:. { {: /{i从i ＼ } ﾘ :.:.:.:. | /ｲ ,∧ :.
| | | | { ∨ '， ', ,ｨ⌒ ｀ ' ､ }/ﾑ} | '， 私と ”契約” していただけませんかっ？
| | /｀ヽ '， ヽ }从_{! _,...イヽ /イ_,/ { ヽ
{ { {⌒ ' / } ＼､ :.:.:.:.: ／ｲ,.f ⌒ } ｲ :. ＼
| | |＿ ∧! ﾄ､＼ r ､/ Y ヽ::/: : : : / / {_{ i ＿＿_ ､
ﾏ{ ￣ ヾ､ ＼〉 ､,｛ l{ _人 ｀ ー‐ ' ,:' |∧ {,ィ//////}_ ＼
＼ __〉 ﾄ, ヽー ＿／ //∧ {/////r_//7 ＼
/// }∧､ ｀ヽ///＞- ､ ∧/ ∧ ∨////｀∨ ｀ヽ
, {イ{ /Y^}⌒ヽ､_ ∨/// / ,∨/∧ ∨ ヽ ＼
／/ / ,.ｨ^}人{_,.-- ､_ } ＼_/,ィr-､,.ｲ//∧ :. :. :.
／ { ｛ ' ,〉-､! |//／╋┼,〉////∧ :. } }
／ | / ／ }〉ｰ- ､ }ｲ╋┼╋///r-,/ } ;/ | |
/ :. { ／ }!ﾏ |╋┼╋/// / /ｲ | /
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ （ 壷か何かかお？ ）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
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／ ＼
‐ ─ ＼
（ （ ●） ＼
（人__） Ｕ | おっ？
｀⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
,＞￣｀ヽr'´￣＜ ,._- ､r'''Ｚ.._ __､─ v─z..__
ｨ ゝ ／ ＼ ,._-─ v'''Ｚ.._ ,＞ ｀ ＜ ﾋｿﾋｿ……
. l l'´`＾ヽ ヽ ./ , j'^＾ヽ ＼ ＜ ＞ ｲ ｨ'`＾'＾'＾'＾'＾'＾'ｨ ゝ
| ,ｲﾉ u l ﾄ、 N l ﾙ'uﾆﾆヽトゝ､ .} ∠´ , ,.、 ＼ l.1 u １.!
| ノ‐'-､_, ､_,ﾘ‐W. │ .ﾉ∠ﾆﾆﾌバﾆﾆぅﾚ' ｲ ,ｲ/ l/ ヽ}ヽl､ !｀ | |'⌒'ｰ' ｰ'⌒ | |
|r=ｉ| ⊆ﾆ･, .･ﾆ⊇|. |r=Ｔﾓ＝｡TﾆF｡＝;T! | /-─-' '-ｰ-‐| | r=ｉ| ⊂ﾆ･ ･ﾆ⊃ |i=､
||{^|| | | v | ||Ｌ|lヽ.三./ vヽ.三.ｨ′ r=T¨モ｡fニf｡テ¨T=､ {ft|| v |.| u |f ﾘ ｻﾞﾜｻﾞﾜ……
ノ 'ｰ|! `! ｕ L_｣ r１ |`7|!rー'‘‐〜‐' ‐-| |ｈ||`ｰ-ｲ .ト-‐'||ｦj `7l. '-U-' :|く
,ノ／| l、 -‐-ｰ- ,'＿／|./ | -ー〜〜′ ! ﾞｰ|! u ‘ｰ-‐' ｕ ll‐' -‐''7 | -──- |. ヾ''ｰ-
-'‐1| | |ヽ. -- ∧ l |' ｌ u ー‐ ,l rｰ:ｌ -一ー- l-､ l ヽ._ ￣ ,ノ |
. |.! ! l. ヽ / l||ｰ- ⊥_ ` ｰ 、__,. イ ｀f⌒＼l` 、 一 , イ /´ヽl |､￣￣￣ ,| |
. !| Wﾄ、 `ｰ-‐1V || ヽ、_ .| l／⌒ヽ ﾄ、 ` ｰ ' _,| ／￣＼.__ ド.ｴｴｴｴｴ.ｲ |
|| | ` ｰ--‐ｲ || ﾊ､ﾞｴｴｴ'ﾇ'´ヽ､＿ Ｋ.ｴｴｴｴｴﾝ! _,ノ ∧ レ‐- ｣
. |L =＝､､| | || .l l |│| / | ￣＼l十十十十レ'´￣ ｌ ヽ |
´ |ヽ| |.r;＝'｣ | ||│/ | ｿl‐十十十| | ,ﾍ |
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ ……ええと、ニャル子さん、でしたっけ
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< とりあえず、ここじゃ何ですし
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 ちょっと移動しませんかお？
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／／ l |
／／ //
／／ //
/ / ＿ //―- .
/ / . ´ ⌒ヽ. ` ｀ .
. / / ／ / // ハ＼ ＼ ＼
/ / ／ ／ ,′ ｌ | ＼
.' / / | | | ｜ ＼ '.
|｜ / / / | l | ｜ ＼ '. '.
|｜ .' / ∧l 从 l.斗ヤＴ ﾍ. | | |
l｜ /| l ヤT|、 ＼ハﾉ, |斗=ｋⅥ | ｜|
. ' | |｜| |/kr=ｋ＼ / 〃{ ﾉ:::ﾊ 》｜ .'|ハ｜| あー……うん、そうですねぇ
. 从 ｜l 从 |《 { ﾉ:ﾊ゛ ′ 乂ｚン ' / ﾊ lﾉ｜
＼ イ|｜|＼ ∨乂ン , ::::: ／／ /l | | 場所変えたほうが良さそうですね
人| | ＞.ゝ:::: ＜ _ . イノ｜ | じゃ、出ましょうか
| / 八 （｀ヽ. ￣ / | | |
从/ 个 . ｰ . /| | | |
__/＿_ | | ＞┌ ＜ ｜| | '
／::::::＞､:::l |_ ノ:::ヽ...＿ ,⊥| | '.
/::::::::/ }::::'. '＼::::::::::::::/Υ〉::::| |＞‐Ｖ´） ﾍ
. /::::::::/ ,ﾉ::::∧ ∨,＞七ｺＹTYｴｺ ,-. V::::/ /:|
|:::::::::l （:::::::::::∧ 〈┼┼┼「|ﾌ┼N | ∨ /:::ヽ
／､_）::::| ｀ ｰ ､:::::〉 └┼┼厂Ｖl‐ﾘ ⊥ノ. 〈:::::::::| ＼
／／ ィ''" ￣￣ //￣ ''ｰ- ､
／／ ／ --‐―-ミヾ 〃／ ＿__ ｀ヽ､
／／ ィ" ＞-‐- '" ｀~ヽ ＼
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/ / ／ /／ ＼ ＼ ヽ
/ / ／ ／ //／^} ヽ ヾ＼ ヽ ﾍ
/ / / ／ / j ' ヽ ｀、 ﾞ,
/ / / / / / l ! } l ﾊ !
/ / / / / / / l l l l } l l
,' ,' / 〃 l /斗-ト､ l ! j ﾊ } l l l l
l j ! /// l ''"/ l /l l l ' / 7~Tト､l } l l
! ! { // j { /l /l{_,,,,l_トl l ﾍﾞ､ / /l/ j/ l`/ } j l l
! ! l l/ l !{ ﾄl〃'~)::ヾ<ﾄ、 ＼/／ ﾉ >ｨFミx}/ヽ/ / j j八 よっこらしょっ、っと
l l l/／l l λ〈( {:｛:::::ﾉﾄl ＼ / 〃!_ﾉ::::｝} )ﾒ / / /jﾉ ﾍ
l l ／{ λ代 ﾍ ゞこシ ヽ{ 弋ゞノｼ/ / /l / ｀､
! ! ／ ／ ﾍ トミ ＼ `'''" ､'ｰ''ﾞ /／ /:ﾉ ＼ `＼,,,＿
i i ／ / {:::::ﾄ､ゝ ､__＞ " ￣ ／ /／::::} Y ＼__ ｀`ヽ､
人ﾞ､ -‐'''" ／ l l:::::::::l ﾄ､ ､__,,,_ ,, ￣フ彡 /::::::/ } ＼￣`ヽ､＼
／ ヾ､ ／ { ! V:::::::l Y｀ト､ ￣ イ::/ /::::::/ / j＼ ＼ ｀ヽ､ ＼ヽ
/ ／ /＼ / ∧ ﾞ､ V::::::} }:::{ ＞､ ィ" l::/ l::::::/ / / 〉 ＼ ＼ Y } }
/ / / ／/ /{ ヽ ヽ ∨:ﾉ j::l ＞-＜ ﾉ:j / {:／ / /:::l ヽ ＼ i //
l/! / / ｛ {:::＼ V/::l i::＼ ＼__,, ､_／ ／::::l/ ﾄl ／ ／::::::} ｝ Y }//
{ { { ＿r-/^ヽ/⌒＼{{＼! l::::::::＼ ／::::::::/ l r-くr-､-く;;;;:::ノ ﾉ } /
lい l ノ λ j 〈 ﾉ f 〈 } }:::::::::／>､ ｨ<＼:::::::::::l (⌒ヽl l l l_ ＼ ノ ／
￣￣￣￣〈_／ }ノ ﾉ"} ﾉ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 弋j､ !､_j ｀ｰﾞ￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
| | ＿ ─ ､‖´ ＼
| | ＞ ´ ／´￣ {｀ｰ-､ ヽ
| |／／ ´ / | ｝ ＼ ｝
∨ ' {/ / / /ﾊ , || ｝ ヽ |
｝ ∧ {/ |/＼|/| ﾊ ｝| ｝八＼｝ |
/ｉ ｝ 从_ ＼ ∨/＿ﾘ | ｝ ﾘ ﾘ
/. | /｀ｰ⊂⊃￣ ' ＼ ,ﾘ ト､ /
/. | / | ｝ /￣/ ⊂⊃|/ どうかしましたかっ？
/ /(ｉ_ノ | ｉ｀｝ / / ノ ﾊ
/ / 〉, | ﾊ ::::｝ー'_ イ | ヽ
ﾉ／ { ∨ | ｝::::｝ｰ､ｉ::レ:ｉ | ∧
／ ／ | ∨ | |:::｝、ｉ_ｉ::ｉ_.{ |L ∧
／ ／ .八 ∨ | {:::::| ｝::ｉ_ｉ:::､ ､:|､∧
／ ／ /-＼∨ _｝:::| ｝_ｉ::ｉ_ｉ::ヽ､ｉ_＼_､
／ ／ ／ {:::::::{ヽ Y::::::::｝ ｝::ｉ_ｉ::ｉ_ｉ:ヽヽ ｝＼
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | いや、なんでも
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ （ 椅子から立ち上がるのに「よっこいしょ」って…… ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 悪魔って、人間臭いんだなぁ、と間抜けな感想が浮かんだ
┃
┃ ともかくさっさと店からおさらばしよう
┃ ぶつぶつ独り言する奇人と思われるのも癪だし
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃
┃
┃
┃
┃
・
・
・
：
：
：
｜
｜
釗
!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 「悪魔を呼ぶと願いが叶うんだって」
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | （ 悪魔、ねぇ ）
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ あまり人付き合いのない僕だけど
┃ 学校という空間で一日過ごしていれば色んな話が耳に入ってくる
┃ 最近流行りのアイドルグループだとか
┃ 交流戦の試合結果だとか
┃
┃ そして ”悪魔” の話も
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.Ｔ.┬─‐┬───┬............................＿＿＿＿￣￣￣:::::::::::───────‐＿＿＿￣￣────
││:::::::...| | ::::::::::::: :| | ::::::::::::: | |:::￣￣￣!. ┌───┐ i￣￣──┬─
││:::::::...| | ::::::::::... .| | ::::::::::... | |:::::::::::.. .. | |:::::::::::::::.....| |:::::::::::::::::::....|
││:::::::...| | ::::::::..... .| | ::::::::..... | |::::::::::.. ... | |::::::::::::........| |:::::::::::::::::......|
￣￣ . └──‐┘ !＿:::...... | |::::::::... .... | |::::::::::..........| |:::::::::::::::........|
:.: :.: . . . . . . . . . . . ￣￣ ￣─── .!＿＿＿__| |＿＿__.. |
＿:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.: . . . . . . . . ￣￣
: . ￣￣Λ＿Λ──＿＿＿＿＿＿:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:.i￣￣i:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :.:. :. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
:::::::::: /:彡ミ゛ヽ;）ー､::::::::: Λ＿Λ. . ￣￣￣￣─‐. ⊂ニニ⊃ ＿＿＿＿＿＿:. :.:. :.:. :.:. :.: Λ＿Λ:.: :.: :. :. :.
::::::.../ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i:::::....（-д-::: ）ー､::::::....... ( ﾟдﾟ )ー､ Λ＿Λ:: .. .￣￣￣─（-д-::: ）ー､::..
::. . / :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ::: . /i ;: :::i:::.::::::..... . /i ;: ::. i /:彡ミ゛ヽ;）ー､:::::::... . /i ;: :::i::..
: . （_,ノ⌒＼;; ヽ､_ノ:l: . (:: ;;＿＿/ :::./ |:::::...... (:: ;;＿＿/ :::./::/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i::::.... . (:: ;;＿＿/ :::./ |:: .
i⌒＼）i⌒＼ /:: .. / ＿＿__/ :|:::::::::.... . . / ＿＿__/::/ :::/;;: ヽ ヽ ::ｌ:::::...... / ＿＿__/ :|::..
| :::| ::;;_| :::| ::;;ﾉ: . i⌒i_ﾉ :i⌒＼ /::::::...... . i⌒i_ﾉ :i⌒＼（_,ノ⌒＼;; ヽ､_ノ:l::::... i⌒i_ﾉ :i⌒＼ /::..
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（___/ （___/:::.....
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 原因不明の大火災、神隠しとしか言いようが無い失踪事件
┃ 平坦な広場で発見された投身自殺の遺体
┃ 余りにも不可解な事件が起きて、いつしかそれは”悪魔”の仕業と呼ばれた
┃
┃ そこに突如、一つの噂が紛れ込んだ
┃ 曰く「悪魔が願いを叶えてくれる」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-─────- 、
....::::´:_＿＿＿_:::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::／ ｀丶、:::＼::::::::::::＼
_ノ::::::／´￣￣￣￣￣＞､|::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ
l:::::::::/r─-ﾄ､{＞ '´￣￣￣{:::::::::::::ﾊ:::::::::::::::ﾄ､＿＿,
|::::::::l/ l::::::::::::::::ﾄ､:::::::::::::ﾊ
|::::::::| l::::::::::::::::!::ヽ::::::::::l::|
l::::::|:| ヽ ／ |:::::::::::::::|:::::ﾊ::::::::l::|
l::::::|:l ＼_ ／ l:::::::::::::::|::::::∧:::::::ヾ 『ビルの中で見つかった水死体』
∨::!∧ ─‐- ' ｀ｰ '-‐一 !::::::::::::::|__:::::∧:::::::::＼ 『アレも悪魔の仕業だってさ！』
Ⅵ::::ﾊ下芍¨ 下芍￣'l::::::::/::::| }:::::::::＼､:::::::＼
l::::::::i ￣￣ , ￣￣ |:::::/:::::::! /:::ﾄ､:::::::!￣￣￣ 『いや悪魔なんてありえないだろ！』＞
l::::::::|"" ""|.:ｲ:::::::/´:ｲ/ ＼{
|::::::::ヽ、 ＿ -─､／ |:::::∧ノ.|＿ ヽ
|:::人:::::::＞ ｀’ー‐_二 ィ|:::/:ヽ::::::::::｀ヽ
|/ ＼:l::::::::￣「 〉く /:|/::／:::::::::::::::::|
(｀Yつ∩ }、:::::::::::∨ｲ ﾊ_./|:＜:::::::__::::_::::::::|
/) }:.､ /:::ヽ::::::// /l| {ﾊ |::::::＼:ヽ Y }）::::ヽ、
{｀' /::::::::＼/:::::::::|:::::{::l＿ﾊ＿l !::r､∩ノ ∧:::::::::l
￣ト-:':::::::::::::::::ヽ、::/::::::Ⅵ|｜| | ｜:｀ｰ┬ 彳:::::ヾ:::::|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悪魔の召喚方法も、悪魔の姿も、何一つ語られないまま
┃ どこにも信憑性は見当たらないのに、「願いを叶えてくれる悪魔」の噂は広がっていった
┃
┃「有楽町の不審火は悪魔の力を使って放火したらしい」
┃「神隠しは失踪事件じゃなく、悪魔使いによる誘拐事件らしい」
┃「投身自殺の件、あれは悪魔に願いを叶えてもらった代償で死んだらしい」
┃
┃ 非科学的と否定する人間、オカルトを信じて熱を上げる人間、面白半分に煽る人間
┃ 思惑が交じり合って、悪魔の話題を聞かない日は無いほどだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-───-
／: : : : : : : : : : :ヽ: : :＼
. ／: /: : :/: : : : :ヽ: : : : ',: : :.ヽ
/: : /: : :/{: : : : : : |: : : :.:|:.:.:.:.:.:..
/: : /:＼/∧: : : : : :|:. :. : :|:.:ハ.:.:.:',
. /: : : |＼/___ノ : : : : :トｘ___ l.:.|:.:|.:.:.:.|
': : !: :|: :{ ∨＼__| ヽ: :l:.:|:.:|.:.:.:.| 『 David Thomasのギターが欲しい！』
ｉ: : :|:八: | __ __ V: /: :|.:.:.:.|
|: : :l : :ヽ| ィ'⌒｀ '⌒ヽV: : :.|:.:.:.:| 『宝の持ち腐れだろー』＞
|: : :| : : ハxxx xxx|: ｌ :｜.:.:.| 『それより先に腕を磨かなきゃな』＞
|∧:|: : : :八 〜〜 ﾉ: l :.ﾉ.:.:.:.|
l ハ: : : :l:.:＞ 、 .. イ.:|: l /.:.:∧{ 『えーみんな酷いよー！』
＼: |ヽ_ノl＼ ￣／ト､j: l/.:.:/
,...:-‐ヾ".:.:.{ >j< }.:.:.∨lメ‐-:..、
/.:.:.:.:.:.:.:///∨ ∧ /.:.:.:.:〉.:.:.:.:.:.:.:.}
.:.:.:.:.、.:.:.{ ﾉ∧/｜V.:.:.:.:/.:.:.:.:,:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:ヽ.:.//.:.:.:.:{ || }.:.:.:.ヽ:.:.:/.:.:.:.:/
|:.:.:.:.:.:Ｖ/ヽ.:.:.:. ｰ||ｰ'.:.:.／.:|/.:.:.:.:./
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ けどまあ、大半は平和なもので
┃「自分が悪魔を呼び出したら、叶えてもらいたい願い事」
┃ で盛り上がっている程度だ
┃
┃ やれ中古でも３０万を超えるギターが欲しいとか、世界一周旅行してみたいだとか
┃ 無邪気で、景気のいい話ばかり飛び交っていた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| ,;: |
,;: | ||￣￣￣|￣￣￣|| ,:;', |
〃 | || | || |
| || | || |
| || | || ∠ |
#; ﾄ┐ .||＿＿＿|＿＿＿||,': |
／ |.|＿＿__.,＿＿_＿__＿＿__＿＿、 |
／ ,ノ'⌒) ／: . : . : . : . : ／: !_.l￣;;|＿|
,;:' |.l／ゞ__ノ_／: . : . : . : . : ／ ／」 .l＿;;|／
|.|´ ￣￣ l''''-- - --- - ー 「| ,r'ﾞ ／
／|」￣￣￣'-''〜〜―-ー〜ー〜|」´ ／
／￣￣／| ／
／＿＿／／| ／
|＿＿＿|／／ ／
|＿＿＿|／ ／
／ ／
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ……とまあ、そんな感じなんだけど
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ 実際のとこ、どうなんだお？
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
／／ ／ ／ / ＼ ＼
. ／ ／ ／ / ＼
/ / (,__＿＿＿ / ｌ __＿＿＿＿} ,
/ / /／￣ / , ｜ ￣＼ l
ｌ | / _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
| | _.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
| | |l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
| | |l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | | 当たらずとも遠からず、ってところですね
| | |l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | |
| | 八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ |
| | )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ |
. 八 ､ ／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 |
` ミﾆ=- 八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
. r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
. |:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
人:::::| |:::::::{::::::::::::＼__／:::::::::::| l |::::::::::::::::::::::::},_ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子と名乗った……悪魔は満月色のアホ毛を力なく揺らした
┃
┃ しかし、悪魔
┃ 見た目はまるっきり１５、６の少女にしか見えない
┃ そりゃあ銀色の髪に、白磁の肌……稀に見る美少女ではあるけれど
┃ すくなくとも人間の範疇におさまる容貌だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/////////////////// /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::: ,, .|
////////////////// ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/::::::::,, -‐ ''"´!＿＿＿＿＿.|
///////////////／ /'' ,,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/ ''"´:| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
/////////////／ /i:i:i:i:i:i:｀"'' ,,:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:ｉ:ｉ| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
///////////// ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀"'' ,,/i:i:i:i:i:i:/ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
＼////////// ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ ｀"'' ,, |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
￣＼￣￣ ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ ｀"'' , .!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉ|
＼ ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ｀"' ,,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|
＼＿＿／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ }i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|
＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／＿＿＿＿＿＿＿／ ,i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|
}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／ ／| ,i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ／i:i∧ , ∨i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|
}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／ ／i:i:i:i:i:i:i:＼＿__ ／ ∨i:i:i:i:i:i:i|
}i:i:i:i:i:i:／￣￣ ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:, ' ∨i:i:i:i:ｉ:|
￣￣ ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:, ' }i:i:i:i:ｉ:ｉ|
, 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, ' ,, ''"´i:i:i:i:i:ｉ|
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, ' ∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i, ' ∨i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／ ヽi:i:i:i:i:i:ｉ|
,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ∨i:i:ｉ:ｉ:|
,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ∨i:i:i:|
,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／ ヽｉ:i:|
,'i:i:i:i:i:i:i:i:／ ¨¨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 足もちゃんとついてる。すらりとまっすぐに、けれど程よく肉がついた太ももが艶めかしい
┃
┃ 悪魔と言うからには触れられないのかと思ったら、そんなこともなく
┃ ……というか出会い頭にいきなり抱きつかれたわけで
┃ あの柔らかさは、うん、嘘じゃないはず
┃ 童貞だから女の体は知らないけど
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ そんなもんだおね、噂なんて
| ￣ | けど、遠からずってのは？
＼ ／
// / / / | ﾄ､{ ∨ヽ ヽ
. // / / | l. | | ,.ィ ￣ |｀ヽ:.. ! :.
// / / .' | |八 |ﾊ |!＼ }ﾘ Ⅵ l |ヽ }.
. // ' ' :. | | { ヽ. ﾘ{.! } ,ｨ≠ﾐ､ | ∧{ ﾘ i
' ′ | |!. | | |イi∨ ＼__| || ´ | ; | ﾘ :.
| | | |:. { {: /{i从i ＼ } ﾘ :.:.:.:. | /ｲ ,∧ :. 願いを叶える事はできませんけど
| | | | { ∨ '， ', ,ｨ⌒ ｀ ' ､ }/ﾑ} | '，
| | /｀ヽ '， ヽ }从_{! _,...イヽ /イ_,/ { ヽ 私と契約したら
{ { {⌒ ' / } ＼､ :.:.:.:.: ／ｲ,.f ⌒ } ｲ :. ＼ 魔法が使えるようになりますよー！
| | |＿ ∧! ﾄ､＼ r ､/ Y ヽ::/: : : : / / {_{ i ＿＿_ ､
ﾏ{ ￣ ヾ､ ＼〉 ､,｛ l{ _人 ｀ ー‐ ' ,:' |∧ {,ィ//////}_ ＼
＼ __〉 ﾄ, ヽー ＿／ //∧ {/////r_//7 ＼
/// }∧､ ｀ヽ///＞- ､ ∧/ ∧ ∨////｀∨ ｀ヽ
, {イ{ /Y^}⌒ヽ､_ ∨/// / ,∨/∧ ∨ ヽ ＼
／/ / ,.ｨ^}人{_,.-- ､_ } ＼_/,ィr-､,.ｲ//∧ :. :. :.
_＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ・ ） （ ・ ）＼
| （＿_）__） | マジかお
＼ {＿{ ／
／ 一 ＼
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 魔法って、たとえばどんなこと出来るんだお？
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ルーラとかアバカムなんて使えたら便利だ。鍵を失くしてあたふたすることも無くなる
┃ 地味だけどバフ系もいいよなぁ……ラスタキャンディとか
┃ あぁでもグロリアが使えたら運がよくなって宝くじとか当たりやすくなるかも……
┃
┃ なかなかどうして、心が高鳴る
┃ 子供っぽいと言われたらそこまでだけど、魔法って響きには夢がある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼ 気になります、気になっちゃいますよね？
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l ふふふ、聞いて驚かないでくださいよー
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
_,人__/ / l l l ＼ ヽ ＼ ヽ
Y / // j l l l ヽ ﾞ, ヽ i
/ ' / ! l l { ﾄ ﾊ i ﾊ l
/ i ! ! l λ l ﾊ l __L,,,_} l } } l
j -＊- { l l ﾍ l lイ「 l ! ＼lヽ l ! j ﾄ ﾉ l *
l { i i 斗‐- ＼ l l !| jﾉぅ示ミ<ﾉj / ﾊ !
! /l -*- / ﾄ l_,,,_＼ ＼ l ! j〃i､,ﾉlll灯)〉j / /lﾉ !l ＊ __人__
! ! i ! l 〃 )心＼ ll 乂`''ｼ / / / l !l Y
l l } l ＼ {j{ 弋ゞ):) ヽl ￣ /／ ノ l l λ まず炎を操れます！
l l !∧ 人 ゝ `ｰ" ;:;:;／ 彡イ j l ∧
ゞj/ ﾍ Y ﾄミ=-;:;:;:; " __、 / / l λ ∧
/ i `ﾄミ ゝ人 -<￣ ｝ ／! / /l ｀、 ﾍ
-＊- ﾄ{ / ＞ __ ＿`ｰ 'ﾞ ／ {/ / l＼ __人__ﾍ
! /ゝ{V ヽ＞⌒ヽ〉／ ／/ j:／｀"'''ｰY--､}
／「￣∨ r" ‐-ﾐ )｀Y ／: :/ /l l : : : : : ／: : : :ヽ
__人__ / : :ﾊ: : : :∨ 「彡^ヽ> l／: : :/ /: l l : : : ／: : :__人__ﾞ､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼ お、おう
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 自信満々で言われても、あんまり心惹かれない
┃ いやだってさ、炎が操れる……うん、それで、何をしろってんだ？
┃ キャンプファイヤーでもやればいいのか
┃
┃ 肝試しには打ってつけかもしれないけど、残念なことに夜遊びする友達がいないので無意味ですね
┃ ライター代わりにはなるか。使いどころが限定的すぎる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 は、反応薄くないですか！？
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈 凄いんですよ、まるで剣みたいにしなやかで
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 近づく敵を自動で攻撃するホーミング性もあって
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／ 伝説になるくらいの魔法ですよ？
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ 何と戦わせるつもりだお
| （__人__） | 下手すりゃやる夫が逮捕されるまであるお
＼ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | もっとこう……暴力に訴えない魔法は？
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 敵を倒すとか必要ないんだお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿/＼/＼
〃 ,ィ彡Y : : : : :＼/ /
〃 /´: : :/⌒ : : : :.::/ /＼:＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ ＼/＼/ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ）） 攻撃魔法が私の十八番なんですけどね……
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f ＼::::::::::::.／ / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ ／::::,:::::::::＼。.ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l ! ､_＿ フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
// l }
// __ ﾉノ ´￣￣ ｀丶､
// . ´ イ´ ＼ ＼
// ／ ／// ヽ ＼ ＼ ＼
// / / / // i ＼ ＼ ＼
// / / / // /:{ l i ＼ ヽ ＼
.// / / / 〃 /.:.:| l }l ハ i i
// / /i : / .:.| |: |:.:| :| : . : . ﾊ: .:/ﾊイ:ﾊ i ﾊ |
l l l/ l : | |｀川メ､: . : / ィイ/士士} | ハ} |
l l l //.: .:: | |ゝﾃ心､:..:/ l/ ｲ斥圷V / / ハ} |
l l l〃{ i i | | V 代ﾊV 弋 .:ｿﾉ/ /l/ ﾉ | でもご安心くださいっ
l l _ノ ヽﾄ､ ﾄ从 ゝ .ｿﾉ ￣,,./イ /lノ :| |
── - ヽﾄ､ﾄ､:ﾊﾞﾞﾞ' ′ ノ彡 i : | | 「奇跡」と評されたとっておきがありますよー！
｀丶 /:⌒:ヽ r‐-‐┐ 〃 : l : | |
＼´ ￣￣＼: : : :へ ヽ _ノ ／N.:.:.:.l : | |
＼ ＼ |: : :＞ イ l:::l:: : l : | |
_ ＿ / /＼ ヽ| :´: : :｀ヽ 二´ l::::l: l : | _」
｀ヽ ＿／／ ＼ ￣|: : : :.い::::::.:.｀ヽﾉ::::l: l : レ'´: : : :
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 落ち込んだかと思えば鼻息あらく胸をはったり、その度にながい触覚がぴょこぴょこ揺れる
┃ 人間くさい悪魔だ。こう、シリアスなのを想像していたんだけど
┃ それともこの子だけが特別なんだろうか。ちょっと気になる
┃
┃ あと、大層な物じゃなくていいんですけどね？
┃ 実用性さえあればいいんです。なんなら<<ジャンプ/Jump>>でも構いませんから
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|i i ﾏ { ｀ト i __i__ノ i ! ' i / ! ﾉ i i i i !
| ﾏ i ｘ≦= ､ ヽi i ! / ｘ≦､ ミｘ ! ｲ i i i: !
| ﾏｘイ 〃::::::( ヽ＼ﾏ !ｊ /xｨ':::::::::(^ ､ ＼j ﾄ､| ! ii i
| 人{ {:::::::::::::じｧ ﾊﾏ i.i ' ｲ {::::::::::::ﾑ'ｧ ,ﾘ i i i !! !
| ﾟ， iﾍ::::::::::} } ﾏ 'ﾑ / !^i::::::::} } ﾉ } ! r-､ j ! ! ｊ
ﾄ 乂ﾞ宀´ ノ ＼ 'ﾑ ／ 乂`冖' ノ / } {! ヽ ! } ! ﾉ
i＼ ヽ ､‐- 二 彡' ＼ X ｰ==彡 / / } } !γヽ !'
| ＼ ﾑ ′＼ ／ / / j i ノ ＼ j なんと！
| ＼} :/:/:/:/:/: :/:/:/:/／ イ /| ﾉ γ´ ,へ ＼
ﾏ j＼ ＼:/:/:/:/: }! :/:/ｰ=彡 ´ } i/ ! / / i ／ ＼ }
､ i ＼ ＼ ﾉ | / / ∧ i ,､ i
i＼! ＼ｰ‐一 /^^ 。 ／ i , .ﾆ.! {ノ斗 /^ ｰ- ,
| i＼ / ｀ ､. ／ レﾆﾆ ! 人 / ､ }
| | ﾆ≧ 。 { } ,ｘ≦i iﾆﾆﾆ八 {_ノ人 { ｀ j
| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ 。 乂＿ノ ,x≦ﾆﾆﾆｊ /ﾆﾆﾆﾆﾆ} ／ i^j人 /
| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾍ ｀ ｡ ｡ ´,ｹﾆﾆﾆﾆﾆｊ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!/ ｀ /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | おう
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／／ / ／ / / ／ / / } l ﾊ
／／ / / / / / ／/ / ,' / l } j l ! l
// / / / / / / /⌒ﾒ、l ' ; ﾉ ,' / } } l
// j / ／ イ j / / { /{ / ! { / / / /! ﾊ l j l
＼// l/ 彡 l { ; / _y芯ﾐx､l i ''77￣/ﾒ､/ }! / ﾊ
＼ ｰ''「 l l ! l ｛-〃ん)翁Yl 乂 ///／ /／ j/ / j
`ヽ、 ゝ{｜ ﾊλ 代以j! V ／ ／ ノj / / ﾊ
＞､ ∧ ﾄ{ } ゞ;;シ ∨／ __-‐＿ j/ / /
＞､ / ∧ ト{ /;:;:;:;:;:;:;: ,;; '"￣￣`く ／／ / /^Y
＞､ 从{ ヽl ｛ " ;:;:;:;:;:; ／／ ／ / ﾉl/ 海を割れます！
l`トﾐ､ ＞､{ ／＿＞'⌒＼ ､__ ゝｰ--‐彡 イ /／ ﾉ
l｜ `＜ ｀「:ヾ ﾍ {'"~ ｰｯ ＞-‐＜／ / {/
弋 `＜ j::::j ＼ ∧ ゝ＿∠--千ー-ミ:::::::〉／ l
＼ `＜ j::::j ＼ ∧￣ ￣￣￣ ＼`〜"⌒ヽ ｜
｀ミ=- ｀＜ /::::/ ﾍ＼￣~'''ミx､ ヽ::::::::::::::::Y l
／／ `＜ /::::/ ﾍ ﾍ ＼ `ヾ Y::::::::::::ﾉ l
＿＿＿＿
. '" U ｀丶、
／ ＼ ＼
/ ｀¨″ `'ｰ'"￣｀
{ 三三 三三 }
'. Ｊ / お、おう
＼ ｕ ﾞ'ー'^'ー'ﾞ ／
｀¨７ ￣ ‘,
/ ‘,
, - ─── ─ -､
／´ ￣￣￣￣￣￣ ｀ヽ＼
/ ' ｀ヾ､
_,...... l/....... _
,. : : ,: : : : : : : : :､: : ｀ヽ､ ＼
,. :´: : :/: : : : : : : : : : ',: : : : : ヽ ',
,. ´: : : : /: : : : : : l: : : : : :,: :,: : :,: : :､ |
/ / / | l , ヽ !
/ |: l i | | l l ､ !
, , ! .l l ':, | , , /
, / | ､ ､ ', ､ , l , l l ＿ ／
| i !: : ､: ､: : ヽ:_:､: : : ､: : :,: : //: : : : ,. l /,´ , ￣ ´
| | :人,: lヾ､ヽ! ＼｀: ､: l: :/: ://: :.,´: :, / ｀ ｰ'
| | （__｡） l . 下ー-‐' ｀ヽ､:/／-‐个!: :/ ｲ こ、これでもダメなんですか！？
| | :ﾊ: :ヽ:､. ｀´ ,/: /: /|
| | ゝ',: : ヾ､ ､＿_ ,ｯ ､＿ｯl: ｲ:./. | だって海を割れるんですよ
| | ､: ,: : ,ゝ ￣ ' ￣ /ｲl:/: : ', 海の向こうまで歩いていけるんですよ
,. | : : : ,: : :∧､ ,..＿ , ｲ: : : , 凄くないですか
/ , . : : : ,: : : :l: :＞ . _ ,. ＜l: |: : : ,
/ / _:_r-､: ',: : : l/∧､ T､: : : |: |‐-,_ ,
. / / _{/ｲ //∧: : :∨//＼- l∧77.|: |////> ,
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そして入管に捕まって強制送還されるんですね、わかります
┃ 第一、海の向こうって……何キロ歩かせるつもりなんだろうか
┃
┃ 流水を渡れない吸血鬼じゃないんだから、国外行きたかったら普通に文明の利器を使う
┃ 船舶技術が未発達だった昔ならまだしも、２１世紀の現代、わざわざ歩く必要性がない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿__
／ノ ヽ､_＼
（●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒ ＼ そういうね、大げさな奇跡はいらないんだお
| ) ) u. |
＼ `ー'´ ／ もっとちっぽけでいい……
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ 例えば、水をお酒に変えたりとか
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
. ／／ ／ ／ / ＼ ＼
. ／ ／ ／ / ＼
/ / (,__＿＿＿ / ｌ __＿＿＿＿} ,
/ / /／￣ / , ｜ ￣＼ l
ｌ | / _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
| | _.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
| | |l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
| | |l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | |
| | |l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | | やだなー、水がお酒？
| | 八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ | なるわけないじゃないですか
| | )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ |
. 八 ､ ／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 |
` ミﾆ=- 八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
. r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
. |:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
人:::::| |:::::::{::::::::::::＼__／:::::::::::| l |::::::::::::::::::::::::},_ ＼
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ （ 魔法って何だろう ）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
い ll
ﾞ､l ll
＿ヾ-- ＿ ll
'"￣-‐ У＼⌒`丶､ ll
／ ／ ／ / ヽ ＼ ＼ jj
／ ／ ／ ‖ j ＼ ヽ ‖
/ / { l l ､ {{
, ‖ / } l l l { l l i ヾ、
j ／/ j l l l l ﾞ､ い }ｰ}-l } } l } ｝
{ / { { l /l斗rTl ヽ j/ }ﾉ }ﾊj } ﾄ
i / l i ﾄ{ l从{` l ヾ＼{- ‖//人{￣
l /／ l 八ﾄ{ _,,,､ 冖''~ /ﾒ}/ ヽ
l } ＼ ＼ 冖''" ､ {〉〉 ｝j } だいたい、水を酒に変える必要がないですし
l } jメﾄ､ 弋'''" ＿ ﾉ /}ﾊ
l j { ヽ下、 弋￣ У ／ /
} ／-弋 ヾ:::＞ ...__ ￣ ／ ｲ
j /＼:::::::::＼ ＼:::::::j:::j￣::j{ ﾒﾍ
ﾉj:::::::::＼::ヽ:::ヽ ヽ::/::/::/:/∧／::ヽ::ヽ
/ {:::::::::::::::＼::::い ヽー/::::l j〈:ヽ:::::::/八
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / 便利じゃないかお？
. ｜ / お酒呑みたい時に呑めるって
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
／ ／ ／ / l ＼ヽ ＼ ＼ ＼
／ ／ / / j l l ヽ ､ ヽ ＼ ＼
/ / / { l｜ い ヽ ヽ
/ / / l i i i 斗- ヽ ﾞ､い
/ / j l 斗‐ い }i jﾊ い いヽヽ }
' / j { { { l／{ l ﾄ､ ﾞ、 j jx云i i l ｜ﾄ ト＼
j j l ! i λl ヽ从-l ヽ＼//笊_Y } } } }ﾊ}
{ j l { l ﾄ彡笊~ヾ } / ｛炒}}ﾒ l l j ﾉ
i l l λ 《 {沁) } ／ `''“Y `{ﾄﾘ ﾞ､ 持ってる人から奪えばいいじゃないですか
! ! ﾉ/ ﾍ ﾄl＼ゞ ゞシ ､ :;:;:;} } ヽ
! l ｛ lヽl 人＿ :;:;:;:;: ﾊ j＿ ＼ ＼
i l 乂lヽ `＜__ /ﾞ / }/:::::::`ｰ､ヽ ` ､ ￣
!i __l l＼}`ｰ＜ ／/ j::::::::::::::::::ヽ＼ ｀''〜- 、
} / /:::l l l::::::::`ト "'' ー---/j / /:::::／::::::::::::Y ＼ ｀ヽ、
ﾉ / /::::::l l }:::::::::{└-‐＜:::::::::// /:::/::::::::::::::::::::} ＼ ＼ ＼
/ / !:::::::} l l !:::::::::＼::::::::::::::::::/ ／:::/::::::::::::::::::::::! ＼ ＼ ＼ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悪魔的発想すぎる！ いや悪魔だから正しいのか？
┃
┃ けど話しぶりを聞く限り、結構な昔から活動してるみたいだし……
┃ そういう考えになるのも致し方ないのかな
┃ 貴族に非ずんば人に非ず、みたいな。弱者は搾取される定め、みたいな
┃ 欲しければ奪う、その為の魔法と思うと、そりゃあ相手を攻撃したり、奇跡を起こす方面に偏る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿ 〃 ＼、
´ ⌒ヽ丶、 ＼、
／／ .:i ｀ヽ nｍ_ヽ
} .:} ヽ ｎj.{.{.{.i i
.′ .:i :} }: } : :. } ヽ. { |
ｉ: / .: ..:{ . :/{ ､ﾄ､ : // } j i ,‘ _ノ ｌi
|/ { :{ 仏=ミ＼:// .:_｣ム :| :}:!／ ／ :||
ムイヽ .:{f ん r}｀Ｖ´/'r==ミ､ｌ| :}:}: ／ l|
| f⌒＼ﾊ{ Ｖrｸ ∨ んr} 刈 ..:}j／ l| それですそれ！
| 八 | 乂.:.:.:. ゞﾟ'′ムｲ人{ l|
| j 厂⌒ ィ .:.:.:.:} ／ ﾘ 魔法って ”手段” なんですよ
., .:/ :/＼ f_,ノ . ｲ／|
/ .:/ :/ .:｀≧=- -=≦＼>: !＼
./ .:/ :/ .:《＾Y＾て》乃 /／/ |:. |: ＼
′ ,′′ .:《二|二|__》乃 /》¨´ .:|:. |:. . ヽ
:ｉ :i .:/｣__ﾑ_|__》ニ乃》 .:|:. |:. .
＿_＿__ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ / 手段？
. ｜ /
＼＿ _ノ＼
/´ |
. | / |
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ）） はい。色んなマスターがいました
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ 圧制を敷く王様を排したいとか
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ 新世界発見の栄光を掴みたいとか
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 障害は山のようにそびえ立っていましたっ
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈 空腹に耐えかねた水夫が反乱したり
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 腹心の部下が裏切ったり
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
-‐==ミ
. ／ ´ ヽヽ
／ ﾉﾉ_
// 'ア⌒ヽ⌒＼
. / ／ { { { 八 '､
〈/ / / |八 ∨ ｲ い
. f⌒)|八 |＞＼/＜|ノ| |八 けど魔法があればなんのその！
＼ ∨ ｢" r'ｰ┐"∠ィ|) ＼__
∨ 人 ､_丿 ｲ| , ＼ ＼ 誰にも気づかれずに敵対者を始末したり
／ ∧｣｣≧,=y≦ト八 V⌒) 厂 襲い掛かる反乱軍を殴り伏せて従わせたり
／ ﾉ 'ｰ什ﾄ什|├‐) ）く. ＼
/ （ （ くr::::::::::└∠／ ＼厂 ようするに困難を乗り越えるための ”力” なんです
|／＼ ＼|＼r｢|:::::::::::::r＜ F_ヲ/⌒
＼ﾉ 厶乂＿／Ｘ/┘,｣:.:＼
|:::::|ﾏ┴く￣￣＼厂
l∧| ー‐ﾍ
＼∧
ｰ'
__. |{ ヽヽ
〃ヽ丶、 || ヽ
ｌｌミ ＼...ゞ￣￣｀丶{! '，
||ミ ／. ／ ｀ヽ､ }
, ´ﾞｌﾄミ／. / ／ ｀ヽ |
. /... ヾ/／ / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | / 偉業を達成すれば、結果は自ずとついてきます
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ / お金はガッポガポ
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉 栄誉は独り占め
/ / / | | { ｀ ､_ / 女だってわんさかよってきますよ？
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ {
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
/ .／ ／::::::::-､:::＼::Ⅵ !∧ !
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ fてﾊ` ｨて刀 ::＼ 数十人とっかえひっかえできますかね
| （__人__） :::::::::::|
＼ `^´ :::::::／
／ ー‐ ＼
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ / やだなぁ、生ぬるすぎます
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l 桁が２つくらい違いますね
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l 私が見てきた限りでは
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
／ ＼ ノヽ
/ ___ , __ヽ | ： ｀
/ ´ ｀ ､__ﾂ ﾚ´::::/ | ：
, ,ィ￣ ｀゛ /⌒ヾ }. な
/{ { ・ ! ・ ,, l. ん
ノ ヽ. ゝ ___ ィ, ﾏ彡ヽ l ：
だ i ￣´ ヾ:::/ } /
と { ij （ ,ヘ_.ノ｀, ｀Y´
？ .| ゝ ‐-- ' { /ヽ.
{ ､ ､ ' ―--- ´ ／ ＼
ヽ./´ ＼ ヾ;::::::{￣ ィ´￣{
＼ ヾ;::! r'´ !
／ ／ ／ :/:∧:∨＼ ＼ ＼
.:::/ ／ .: ::|::i::ハ::∨:::丶:. ＼ ヽ
. / .::::/: / .:/ .: ::|::|::::::::::: ':::＼::ヽ:.. iﾊ '
′:::::::::::::. .:: |.:/::/|::i ::/::ﾊ ::∨い:ﾊ::. l:ハ '.
. .:::::::::::|::::::::::...|::::ト|/|∧∨:/:::|::斗:匕!::|:::::. |:: |i:V|
i::::::::::::|:::|::::::八斗==ミ∧＼ ::| ィﾄ::しﾄ}}:::::: |:: |乂|
|/:::::::::|:::|:::: |:::{{ トi::しi∨＼乂/V__ソ从::::/|:::′ あと、基本的に物を生み出すのは無理ですからね
/:::::::: /|:::|:::: |::八乂_ソ : : : : |::く. |/ 創るんじゃなく、既にある物を変化させる業なので
. /:::::::: /八∧::::::::::::＼ : : : ' 从:ﾊ
/::::::::::::/ ::::::::|八＼∧::＼ ﾍ .:::::i人} （＼ Σ 魔法で酒を造るにしたって、工程を学ぶ必要がありますし
:::::::::/::／⌒Ｕ⌒＼:::::ﾏ⌒ ｰ┘ イ:::::ｉ| } ｝ _＿_ そんなことするくらいなら権力握った方が早いわけです
::::::/::/ ___ ＼::':＞ ..,_ ＜::::::|::::::ｉ| _ﾉ '´ __〕
:::/: ん┐ ／ ＼ 〉::ﾏ＼∧_,ノ⌒ﾘ:::::八. / 〈
::::::::::::;;ﾉ Ｖﾍ::.∨ L∧＼_/:: ∧: ∨ （
:::::::厂 / ｛ ＼|::.|＼仁仁/|:::::| _｝:::| _,,ノ
:::::｛ { 丶 〉:厂｢::::仁｢:|:::::|└У 厂
l l / ｛ γ⌒} }⌒ -―-＜ (⌒o^ヽ ｀ヽ､ ヽ
!l ｛ rァ^ ／⌒ `ヽ､r''⌒ヽ ＼ l
l l ∧ ノ／ / /ヽ ヾミx ＼ﾟ_､) ヽ l
l l / (／ ／ jl ＼`ヽ､ ヽ ｀､!
l l ｛ / // l{ ｀、 ﾞ、 ﾞ､
! ! У / { ! l ﾄ } l l Y l｀､ ﾄ＼ __,
λ､ / / l l ﾞ､ !l／lﾉ＼}人! l ! ﾍ l ￣
ﾞ､ﾞ､ ' ! /{ l !ﾄ ＼ l jﾉ ｨ竓ミx } ﾄ} l l ﾍ} と、言うわけで、遠からず、ですね
ヾ､ l /l 「ゝ「lト＼ j 〃J勿} j!l/ / } l } `、 夢は自分の力で掴み取るもの
＼ l { !{ {λ ､,,＿,, ＼/ 弋;シ ﾉl／ l/ ! ﾊ ＼ ＼ 私たちは、その為の力を与えるだけ
〈(￣＼ l !jλ トlY"⌒ `;:;:;:;:j:;:;:;:;:;:;: ノ / l ! / !＼ ＼
＿ ヽ Y乂 ﾄﾄ､ 人 ;:;:;:;:;:; _＿,,,、 彡イ ! l l j / l ｀ ミ=- さささ、かなえたい夢をどうぞ！
(( ￣｀ヽ､ l j ヽミゝ`ｰ-ッ 「 ￣ ｝ ｲ l l l l ノ 人 l 今ならニャル子が至れり尽くせり
＼ Y 乂 / ＿j＼ `＜__ ゝ ノ ／ l/l ! l l λ ＼ 万全のサポートしちゃいますよー！
＼ ｝ ＼"＞‐) ＼ ＼ T ー- イ { /λ l ﾞ、 ＼
ﾉ /ヽ Y: : : `勹__V Yﾉミー-rf彡 rｲﾞ､ V__ ヽ ＼
{ ／￣￣￣〉}: : : : :弋 i l </ハヽ>ｰrく｀､ V^> ヽ Y ＼
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ かなえたい夢、ねぇ……
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
!::::::::::::::,.:ｨ.:´::::::::::::::::::::::::::::／ ／´ i
|:::::,.ｨ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ いざ言われてみると、これがどうして浮かばない
┃ そりゃあベッドの中ではスーパーマンだ
┃「学校を占領したテロリスト相手に大立ち回りしてヒーローになる」
┃「甲子園ピッチャーになって９回裏無死満塁のピンチを２１球で抑える」
┃ 妄想だけなら人一倍培ってきた
┃
┃ じゃあ現実、そういう人間になりたいかって言われたら、遠慮しちゃうな
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.......|
.......| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣......| |￣￣￣
.......| ||[]![]i|＼|＼:＼i..|;;ﾄ､ヽ|ii|ｌ...| |__r;;;;;;;ｭ
.......| ||[]![]i|＼|＼:＼i..|;;ﾄ､ヽ|ii|ｌ...| |llllllllllllllll|
.......| ||[]![]i|＼|＼:＼i..|;;ﾄ､ヽ|ii|ｌ...| |llllllllllllllll|
.......| ||[]![]i|＼|＼:＼i..|;;ﾄ､ヽ|ii|ｌ...| |llllllllllllllll|
＿＿＿_ ......| ||「ｌ!「i| , ――┬､ ∠二 | | r-‐‐‐
／ ＼ ....| |ｌ|L。∠＿__。ｨlLlﾚ､ ﾟ＝......| |’{iiﾄ_≡
／ ＼ ......| |￣@=呂=@-‐jHr‐」 ......| |Lt‐┸‐
／ ＼ | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣
| | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.＼ ／ ／
〉 ⌒ヽ. ／ ｛;;;;;;;｝
| ､ ＼＿ L;;;;」
! ヽ ＿⌒)
| ／
| |三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ しいて言えば金持ちになりたいってくらいだけど……それも、どうなのかな
┃ だって金持ちになったからって、何かやりたいことがあるわけじゃないんだ
┃ 豪邸？ 掃除するのが面倒くさそうだ
┃ スポーツカー？ 公道走るのに２００キロはオーバースペック
┃
┃ 金持ちになって何か成し遂げたいわけじゃなくて
┃ お金があれば楽に生きられそうだから、金持ちになれたらいいな、程度の
┃
┃ 魔法は何かを生み出すんじゃなく、奪って、変化させて、作り変えるものらしい
┃ 他人を傷つけて、蹴落としてまで金持ちになりたいとは……思わないかな
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !
|: : |: : : : : ,,=''".＼: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ モテモテになってチヤホヤ、とっかえひっかえズッコンバッコンしてみたい
┃ 青少年らしい性欲も、あるにはあるけど
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
___,ｒ| ＼ ､＼＿ ｀ヽ ／ ﾉ ,'.! ﾉ ~.ﾚ-r┐､
／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼ ＼'、 .／ //､ ノ__ | .| | |
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧.＼､_＞'´ ノ'´ 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
／:::::::::::/::::::::| ＼ /"''- `ｰ一''´ ￣｀ー‐---‐‐´
/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.: ＜
/l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L__ , '; , ･
_ _ ＿＿:l l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.「￣ `ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.∠ ',.ﾞ：; ,
,．.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶.:.:「 |.:.:ﾄ､.:.:.:.| |:::|＼.:.:..:.:.:.:.:.:.:ﾊ.:.:.< ./.| ,',.ﾞ：; , : '
／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `ヽﾆヽ ＼| ｲ穴ﾐヽ ヽ.:ﾄ､.:.:.:.:ﾚ'⌒ /::::| , '; , ･
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V」 {{ 込ﾉノ l.:l ヽ:.:.:l /.::::::! '.: ． : .
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 相手は人形じゃなく、人間なわけで……
┃ 賢者タイムに襲い掛かるしがらみを予想すると、面倒くささが先に立ってしまう
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l l.:./ r=rr.:.::.:./ l/ / |.:: /⌒ヽ / / ＼
/:l /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l // /::/ / | / ＼ / /
/.:.:.l /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l V 〈 / |∧ /^V ＼￣
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ ……とくに
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 とくに、ないおね
<<<／ヽ /＼>>>
. , -=≡ミx､
. 〃 -‐ ' ヽ´￣｀丶
. ‖ ／ / ﾊ ヽ ヽ
{{ ｲ / |i .} } i ∨ﾊ
/７ |.-八 ./―.∨ │ }
ﾚNヽｌ○ ヽ/ ○ ｜ i | 聖人君子か何かですか
. { i⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ７ﾄ |
. /⌒ヽl ﾍ ﾚ/⌒i |
＼ .| | ＞,､ __ イァ/ ./ |
. ＼| | :::＼;;;只;;;;;／ヽ=/ :|
. | |i:::::::ﾊY||Y;ﾊ:ヾ::ノ } :|
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 欲しい物でもいいんですよ？
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈 使いきれないほどの金
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 何恐れることもない権力
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／ プランニングだってお任せですよ？
:i圦 ┌ｪｪｪｪｪｪ┐ ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ あー……しいて言えば
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 乾燥機付き洗濯機が欲しいお
＼ ` ⌒ ´ ,／
ノ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
,, -- ,,
／ ヾj
∠＿ ﾘ
／ ,ｨ⌒／＾＼⌒ヽ
∠＿ ／ : : :／: : : :＼: : :ヽ
／ /: : : :〃:!:|:ｉ : :ｉ|ヽヽ: :ハ
∠ ‖: : :∧ﾊ|!!ヽ: ﾉlﾊﾊﾄ: : : |
/ 乂| ｉ〈(( ))ｉ!乂ll(( ))リ ∧､
!ヾﾍ｀ﾞ´ ::::::::::::｀ﾞ´〃ｉ:|
‖＼ﾐ> /￣￣', ｨ彡'ヾ
/: : |: >､ ( ＿＿.) ノ|: ｉ : ゛､
/ : : ｉ: |::::::::r| |ｭ::::::::!: ｉ ＼ ＼
.＿＿＿_ .i＾ﾏ'ﾌ
ﾓｼﾞﾓｼﾞ .／⌒ ⌒＼ ﾚ' /
／（ ―） （―） .／ ,ｲ ヽ、 洗濯物乾すのが面倒なんだおねー
／/// .（__人__） .／ ､ /ｰﾍ_,.ヽ,
| .´ ⌒｀ ./ ､＼｀ヽ´__ .`t あ、全自動食器洗い機も欲しい
. ＼ .../ ヽ r'´_}__, { 料理は楽しいけど洗い物が億劫で
.／ {'T /`7/ _,ノ !
.-' ｀7'／ヽY´ |
＼ r'´￣￣￣ ￣￣￣｀､::. ＿＿＿
l} ､:: ＼ﾍ,___,＿ ＿＿＿＿＿＿/::.＿＿| .|＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＿
|l ＼:: | | ｜､:.. |[], _ .|:[ニ]:::::
|l'-,､イ＼: | | ｜::.. ﾍ￣￣,/:::(_＿)::
|l ´ヽ,ノ: | | ,l､::: ￣￣::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´￣￣￣￣￣｀ヽ､l:::::
|l.,＼＼| :| | ,' :::::... ..::ll::::
|l | :| | | :::::::... . .:::|l::::
|l＿＿,,| :| | | ::::.... ..:::|l::::
|l￣｀~~| :| | | |l:::: 見てのとおり、何もない部屋なんだお
|l | :| | | |l:::: 家具とか、家電くらいはあったらいいな、って
|l | :| | | ''"´ |l::::
|l ＼＼[]:| | | |l::::
|l ｨ'´~ヽ | | ｀`' |l::::
|l-''´ヽ,／:: | | ''"´ |l::::
|l ／:: | ＼,'´＿___..:::::::::::::::_`l__,ｲ::::
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 僕の部屋にはシングルベッドと、タンスだけで、テレビすらない
┃ 別段困っているわけじゃないけど、テーブルとか、うん、あれば便利かなぁ
┃
┃ あんまり物が増えすぎるのはいやなんだけど、ちょっと位ならあってもいいかもしれない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / lヽ､ﾍ ＼ ヽ、ヽ
／,' .,./l l ﾍ ',ﾍ|､ ､ヽ.ﾍ ﾍ
/ ,' / l .! ! | .! .! ', .! ﾍ ',. ﾍ
,' .,'/ ! l .| ,' | .!/ .! !､ | .! ヽ、
l ,'/ l ! | .!､/ /! ! .!V⊥l/! | ! ｌ ｀ー一'´
. | ,' l ! ! ! .! ＼/ .l/V/ら ﾘ｀! | |ヽl＼､ー二二
l,' ! .| ﾍlＶ,ｨ示 ///7/゜!/!､、 ヽ｀ｰ-- 主婦か何かですかやる夫さんは
', .,' !ヽ､〈乂ツ//、 o !ｲlﾍヽヽ二｀二二 所帯染みすぎです……
VV､ヽ!ヽゝﾟ。 ｃ=⊃ /､ヽヽ＼＿＿三
. / ,'/ ヽ!/ .lﾍ ´ ,ｲ|､--ヽ＼.ヽ｀r-､_
＿＿＿＿ ,/-'´／./ / l ｀＞ ､--_.'_斗! ヽ / ヽ、､ ＼´::
￣´-'´/ ／ ／＿,斗‐'/ ＼-‐'´ ／ヽ <ヽ＼｀ｰ
二二 -一'＿_＿/ / ／r'´ .`/‐- ､ / .／´ﾍ_X {::｀ｰ-
斗― ―-
爪:::′ ｀ヽ
／ / { ｀ 丶人 .
／ .′ i У＼ ..
/ ,, } i| l| ./＼ ｀ヽ ....
. ′ ′ .: : : ′l lｉ| l|.:/ . .i|=ミ ......:
rﾟ { . : : ://,〃+―K . i|=ミ | ｌ......i
ii i 丶ｌ| : :// ′ィ斧ミx_ i|=ミ | |......|
|i i 八j/ ´ K::: ri「 ｉ Ⅳ=ミ灯三丶
|i i 筏ﾃx ﾞﾟ少 } i /⌒}/ん-=ミУ 小市民ですねぇ
|i i｀ヽ 〉 rｿ , '''' ﾉ i:rｰ//人_(巻) リ
. 八{ (⌒丶ハ ｰ=彡ｫ_八///∧辷彡刈
/ 人 ‐一 У八k_......_川
{^ ( ＞ __ }:ﾞ 7/. :/ } 厂￣ｉ|
匁彡′ _」.. ／. .／У^ｉ l l ｉ|
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| | 乂i : : : │| /ィ午ミ.| :ｉ: : ∨ / |: ﾙ弌ﾄﾐ /∨ : : : |│ おや、何か言いました？
| | ∠.イ| :|:.: : : :|:从{ ﾄJ.::ﾊ|八 :∨ |ｲJ.::ﾉ| }}ﾞ/ : : : :│ i八
| | ∨|八 : : : |:│ 弋うソ ＼/ 弋うソ / : : : : :人/: : : .
i ／ :/ |＼: : :人 ー . ー 厶: : :/|/ ﾞヽ : : : .
ヽ、 ＿／ : : :ﾞ │:ｉ:i＼:＼＞:::::: :::::::∠ : : :/i:i| }:.: : : :＼
. ／＼ . : : :| Ⅵｉ:ｉ:ｉ:|⌒ゝ ` ｰー' ィ: : : /ｉ:ｉ:i| |＼: : : : :＼
／ ／ ＼: : : :/{ Ⅵi:i:i| : |i:|＞ . ´ |∨ : |i:i:ｉ/ / ∧: :＼ : : : : ＼
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| ｲ : : : :/{: : : :{i:i∧ ∨ | : |i:i＼ ／i:i| : |/ / ／ﾞ |: : : :│ : : : :│
|: l 人: : : : >┬Y^Y⌒ヽ/´)| : |i:i:i:i:i＼ ／:ｉ:ｉ:i:i| (｀Y⌒|＾Ｙ Y＾V : : : 丿 : : : :丿
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ｰLﾉし′ ｰﾍ_jｰ'
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／ ヽ､_ ＼
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／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ いや……
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
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／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ 何も。何も言ってないお
| ￣ |
＼ ／
,.................._
,. : :´: , -――-｀ヽ､- ''''"´￣￣ ､
／:, ´ ,. : ´ヾ､ ｀ヽ
／／ ／ ヽ
/,／ / / / l ､ ＼ ＼ ,
〃 / / , | ', ヽ ヽ ‘，
/ / , l ! , ', ', ,
/ , l l l , l : : : : : :l: : : : :l: : : : : ,
,' ,: : : :! :|: : : :､: : l: : :ﾘ: l: :,.斗:l: :,ｲ: :.|: :l: : : :.
l l: : : :.',: : : :､: ヽ: ､: !: : :l:,.l´l:/l:!ｨﾆヽ: : |: :|: : : : , ふーん……
| ,: : : : :､: : ,-､_:.＼: : : /l/ /ｨ伝_心l: :ｲ: /: ､
| ､: :､: : :ヽ: :､ｭ--｀､､:/ 弋z(ソ':ｲ: /}: : : ＼ ……まあ、いいです
､ ヽ: ＼: : ＼{ 伝_心 彡': !´: : : , ＼
ﾞ､ l＼｀ヾ:､ミ弋z(ソ ' |: |: : : : : , ｀ｰ- ＿
＼＿＿,.-‐-､ , ｀l: : :,ﾊ､ ､_ ' ,ｲ: |: : : : : :., - ＿ ヽ
￣ ､_ノ ,: : : / / :.ゝ _ ,.ｲ,/ /,rｰ-､: : :､ ＼
/: : : / / l: :/_//-777､´r/,' //{从/l_: : ＼ ＼
/: : . / / /-､ノ/､//l//}/// //-'｀ヽ､/':, ヽ ､
＿ ＿_／）
（＼＿ _ 〃⌒＼ ｘく＼ ＜
＞､ _| ｢｀丶、 |i ＼ ,／ ├'￣￣
. ￣￣L| ＼ ァ'＾{ﾍｰ=ﾐ ／ ／
丶、 ＼. / / / jハ ヽ j／ ／
＼ 丶､__l {＼{ /／∨N_／|i ／
＼ { 八 Ｙﾋ7∨ﾋ7Y リ'´ ||／
＼ 人 ゞ ｎ ''ﾉｲ '|| ともかく！
>､∨ | |＞L!＜| | ､ｲ ||
／ /＼ 〈| |∨Ｙ'∨| |∨ | ノ' 契約だけはお願いします
／ / / <| |{⌒f⌒}| |│ ＼
／ ／ / | |く/lト､>| |人 ､ ＼ ＿
. ／ ／ ∧ ﾟ| | || l人 ＼＞'´ ｀ヽ
／ /／ /| | || ∧/7ア ノ' ﾉ＼
／ 〈＼>､ /l人|-/ﾍ /// 〃 /＼ }
{／| ／{ ∧ /＼_//╋L／ | | / /' |∨
. | / ∨ ∧_/ｌ╋ｌ╋ｌ╋╋l_人＼/ ｲ＼ |
∨ / 〈ｰl╋ｌ╋ｌ╋ｌ╋∠.,,＿／ ／|人 ∨
/／ ｀T⌒┸‐'T¨ rイ ／|／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | まあそれくらいなら構わないかなー……
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 魔法を使ってやりたいことがあるわけでもないけれど
┃ 使い勝手が悪すぎて、使いどころの無い魔法だけど
┃
┃ 魔法を使えるようになる、それって魅力的だ
┃ もしかしたらもしかすれば……なーんて淡い妄想も膨らむ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | あ、ちょっと待った
/ ∩ノ ⊃ ／/ ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ 対価について聞いておきたいお
.＼ “ ／ . ＼ “ ／ やっぱり代償とか、あるんでしょ？
＼ ／ /＼／
＼ ＼
＼ ＼ ＼
> > >
／ ／ ／
// /
.' ′ _ -厶==‐.
l | ´ /⌒ ` ｀
. ､ | | ／ ／/ ＼ ＼＼
＼＼ _ | | ' / | | |
. ＼,⊥∨ l l .′ l | | | .ﾑ斗ヽ ﾄ ｉ '.
/ニヽ}＼ 从 | l 什ﾄ､从|∧/ﾘ }ﾉ | l / Ｎ |
. ＼‐У、 Υ ＼ | | |八l ＼| =≠" И/ ﾊ| |
＼ ヽ | |从 八 =彡 , ／ /l.: l | おおう、私としたことが
. '. l 乂 ＼ﾄ､ゝ ≦z. イ|ｲ: : | |
| | | 人 ^ | | !: : | そこを説明しないとフェアじゃないですよね
| | 人ﾊ个 . . イ | | |: : . '.
| '. / | | ｜.: : :Ｔ＿_,. 斗/ |.:|.: : : ﾍ
| . / -| | |アヽｲ卉ヽ￣|′|＼: : : :
| ∨ .ィ⌒ ＜ |.' 八＿〃|| ＿,| l >‐ ､: .
. . ｰ ´ | | / / ＼ ／| |／ ＼: ＼
| ﾄ､ / / ＼／汁ｌ＜ | | ＼. ＼
ﾍ.＿ -┴! ＼ / .′ / Ηヽ ` | | /＿_ ￣| ＼
〉―‐/ ｉ / /l小 ﾍ | | .′ ＿＿_ﾉ: .
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 御伽噺だと意図的に黙っておいて、後々に闇金もびっくりな追い込みをかけてくるものだけど
┃ 現実の悪魔はかなり親切なようで
┃
┃ 現実の悪魔っていう言葉自体が胡散臭いのは、このさい置いておこう
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ ／ ／ / ‖ ＼ ＼ ヽヽ l l
/ ／ ／ l j ! l l ヽ ヽ ﾞ､ヽ l l
/ / / / l { l l l l ､ ﾞ､ } }
/ / / / l i { } j } } l ﾊ ､ ､ ! j
/ ‖ j l l /l ノ い j l`''十--十 l ﾊヽﾞ、 ! l
; ‖ __L...斗''い ﾞ､ l /l /l ハ ﾊ } lハ} ! !
j l l l l l ∧ l ト代 ＼ / l /-/ j/ i l l l ﾄゝ} j j
ﾉ l { 八 ﾄ｛ ヾ‐- ヽ / j/ xz≪x、} / } l j j
/ ｜! { ,,斗竺ミ ＼/ '"⌒｀ヾノ } /}/l ! //
/／ l 人 ﾄ l 彡" ﾉ / jﾉ // 対価として ”感情” を頂きますけど
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＿ -‐ヽ
/´(;;;c)ヽ ＿ ',
ヽ、＿ 丿 ／r;;cヽ|
/´ .ヽ ヽ-' ',
ヽ ',｀¨´ ',
l ￣ ヽ .__丿 l あ、お帰りはあちらですお
ヽ、 ノ ,'
＿＿＿__. ￣ / ニャル子様の今後のご活躍とご発展を
:::::::::::::::::｀ヽ、 _,,..-''´ 心より申し上げますお
｀''-..,,_::::::::::::::. r''"´
ヽ、
ヽ、
ヽ _丿ヽ
', ) .,-.、
| | . |
| ／r''⌒ヽ、
| / /―- l
| / /― ./
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 ちょ、ちょっと待って話聞いてくださいお願いします
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
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＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
-─── 、
／ ⌒ ⌒＼
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′ x===ミ ヽ ヽ |{ │
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、 「廴_ | | /／ ７
＼ / } 乂___.ﾉ イ ／ 本日はありがとうございましたお
≫’ ！ ｰ‐ ／
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/ ／ |
∧___ ／ |
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／ ヾj
∠＿ ﾘ
／ ,ｨ⌒／＾＼⌒ヽ
∠＿ ／ : : :／: : : :＼: : :ヽ
／ /: : : :〃:!:|:ｉ : :ｉ|ヽヽ: :ハ
∠ ‖: : :∧ﾊ|!!ヽ: ﾉlﾊﾊﾄ: : : |
/ 乂| ｉ〈(( ))ｉ!乂ll(( ))リ ∧､ セメント過ぎませんかっ？
!ヾﾍ｀ﾞ´ ::::::::::::｀ﾞ´〃ｉ:|
‖＼ﾐ> /￣￣', ｨ彡'ヾ
/: : |: >､ ( ＿＿.) ノ|: ｉ : ゛､
/ : : ｉ: |::::::::r| |ｭ::::::::!: ｉ ＼ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ
／ （ ●） （●）' , -―ーっ
| （__人__） | （ ゝ彡￣
＼ ｀ ⌒´ ／ﾞ|￣'|
／⌒丶、 ー‐ ' .|, | いやぁ、感情が無くなるってのは流石に……
＿＿/ ﾉ ＼＿_ィ ´ー‐イ' | ∫
| | / / r_＿＿__ ∬
| | / / |i ┌‐┐
| | （ 〆⌒'――──―r─≒､.（(| |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣└‐┘￣￣￣￣￣￣
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 感情が無いってのがどういう状態なのか、さっぱり想像も出来ないけど
┃ きっと味気ないに違いない。流石にそこまでして手に入れたいものじゃない
┃
┃ ニャル子さんが必死の形相で首を振った
┃「違うんです、感情って言ってもそのものじゃなくて、ええと、なんていうか、残りカスみたいなものなんです」
┃
┃ 残りカス？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_..-ｰ''''''''''''― ..、 _..-ｰ''''''''''''― ..、
.／ . ｀''-、 .／ . ｀''-、
.／ ＼ .／ ＼
/ ヽ / ヽ
./ . ｌ ./ . ｌ
│ l │ l
| 感情 | | エネルギー |
│ ,! │ ,!
ｌ ./ ｌ ./
.ヽ / .ヽ /
.＼ ／ .＼ ／
｀'-､ ／ ｀'-､ ／
｀''ｰ .......... -‐'″ ｀''ｰ .......... -‐'″
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「例えば、面白い本を読んだ時、楽しいっていう感情が生まれますよね？
┃ この時、感情と一緒にエネルギーも生み出されているんです」
┃
┃ それは……感情そのものとは関係ないのかお？
┃
┃「はい、全く。感情に付随して生み出されるだけで
┃ 何に使われるわけでもなく、消えていくエネルギーです」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ .: : : :. )ヽ: : :. : :＼ ＼ ＼ヽ
／ : : :.: : /: : : : ＼＼ : : ＼ } i
/ : : :. /: : i i ヽ : : ､ ＼ i. |
/ : : i.: : | : :i l : : ヽ ヽ | .i
/ / i: : i. : : i i : : ヽ i ＼. | .|
/ / : : / 从 l l i i l. `; | .i
,' j .: : : / i l| : : } l | i l 卜、 l |...i
i /i ;: : : l .i|. |'､ i.{ : :: : /i i. 卜 l. : : i| i ヽ | |...l
{ i | :. | | i i l | {. | i : :: : / } 人 iハ |. : : |i { i | i i
| |. l |l | |.{. i.{l | i l ＼ : :: : / / ./|／i i i .} : : 八 ヽ| | i i
. l.{ i |.} ( | |l ゞ＼i ∨ ＼: :: :./ /／. )/ l/ / /.| ＼i}. i i l
. {l, l | i ヽ .{ |ヾ,三三三三′. ＼/ `'三三三三'" i / ／ / } |ﾚ' / /
＼ {l. ＼ ＼ ＼i ) ) ( ).ﾉ∠／ /} / / /
. / `. ＼ ＼_＼ ( ( ). )/ / ／ i/ ∧_ ／／
/. /. ) ＼(＼_＞ ) ( ＿,ｨ' / ／ / ＼ ＼＼ ／／
. / / /ヽ. 八 ( ( ) ｀ー≠／ / ＼ ＼二二／
/ / / i ヽゝ ) ) _＿＿＿＿, ( ( / i /. ＼
. / / / i i i ` ， ／ i i ＼
/ ／ ／＼ l i | ` ',ｰ-- __ - ,一 '. l i .i ＼
./／ /｀ ` ‐- ，:: ﾍ i ／(卜、 ／ゝ、 .l i .i ／＼、__ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「私たちはそれを食べると、成長できるんですよ。
┃ 私たちは悪魔ですから、人間と違って時間経過で成長はしないんです。
┃ 感情エネルギーを取り込むことで強くなる」
┃
┃ ふーん。人間が魔法を使わせてもらう代わりに、代償を払うってんじゃなく。
┃ むしろ逆で、悪魔にエネルギーを与える代わりに、対価を受け取る、ってことかお。
┃
┃「あ、はい！ その通りですよ！」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / ｝ ＼ ヽ
/ { ｝｝ ヽ ＼
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. だから無感情のネクラ君になるってわけじゃなくて……
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
／ ／ ／ :/:∧:∨＼ ＼ ＼ ＼＼
.:::/ ／ .: ::|::i::ハ::∨:::丶:. ＼ ヽ ヽ
. / .::::/: / .:/ .: ::|::|::::::::::: ':::＼::ヽ:.. iﾊ ' |
′:::::::::::::. .:: |.:/::/|::i ::/::ﾊ ::∨い:ﾊ::. l:ハ '. |│
. .:::::::::::|::::::::::...|::::ト|/|∧∨:/:::|::斗:匕!::|:::::. |:: |i:V| |│
i::::::::::::|:::|::::::八斗==ミ∧＼ ::| ィﾄ::しﾄ}}:::::: |:: |乂| |│
|/:::::::::|:::|:::: |:::{{ トi::しi∨＼乂/V__ソ从::::/|:::′ ﾉ アレです！
/:::::::: /|:::|:::: |::八乂_ソ : : : : |::く. |/ _＿／／
. /:::::::: /八∧::::::::::::＼ : : : ' 从:ﾊ `ー ゴミ焼却の廃熱でお湯を沸かすみたいなもの！
/::::::::::::/ ::::::::|八＼∧::＼ ﾍ .:::::i人} （＼ Σ 私はエネルギーがもらえる
:::::::::/::／⌒Ｕ⌒＼:::::ﾏ⌒ ｰ┘ イ:::::ｉ| } ｝ _＿_ やる夫さんは魔法が使える
::::::/::/ ___ ＼::':＞ ..,_ ＜::::::|::::::ｉ| _ﾉ '´ __〕 WIN - WINの関係なんですよ！
:::/: ん┐ ／ ＼ 〉::ﾏ＼∧_,ノ⌒ﾘ:::::八. / 〈
::::::::::::;;ﾉ Ｖﾍ::.∨ L∧＼_/:: ∧: ∨ （
:::::::厂 / ｛ ＼|::.|＼仁仁/|:::::| _｝:::| _,,ノ
:::::｛ { 丶 〉:厂｢::::仁｢:|:::::|└У 厂
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | （ 悪魔に熱回収を説かれる日がくるとは ）
＼ ｀ ⌒´ ,／ ( ::)
／ ー‐ ヽ ( ::)
/ ／＾ｰ r￣￣￣i
| i / ﾉ、＿__ノ
| l ／ r‐´ ￣ |
／ / ｝ ＼ ヽ
/ { ｝｝ ヽ ＼
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ お願いしますよぉ
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 久しぶりに契約取ろうと思ったら
ﾊ 入ヾ＼ ゞ .:.:.:.: ′ .:.:.:.:. /ノ ／ lﾉ 私たちに気づいてくれる人がやけに少ないんですもん
. | / 介 ミ､ :.:.:.:.: , -､ ::.:.:.:ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /::::::::::ヽ ﾉ / ! ここでやる夫さんに袖されたら
γ≧=ミハ } ｝＼ `ｰ ′ イ . ／ ハ 次が見つかるかどうか……うぅ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ なんだかアレだな、うだつの上がらない営業マンに泣きつかれてる気分
┃「お願いします、妻子がいるんです。ここで契約取れなきゃクビ切られちゃうんです、シクシク」
┃ みたいな
┃
┃ うるせえお前の都合なんかしるか、と足蹴にすることもできるけど
┃ 出合った時の有様を思い出せば、なかなかどうして気持ちが鈍る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／:::::::::::::::::＼
i|::::::::::::::::::::::::::}
八从人从八__}
| } )
r-‐‐- 、 ヽ /.|/
-‐‐┐ {:::::::::::::::::} ＿＿ ＼_／ | r―‐- 、
::: : {¨', ({.:::::::::::::::::} ／::::::::::|／￣｀‐---‐´￣＼:::::::::}
::: : }_'ﾉ ヽ:::::::::::/ |:::::::::::::: |. /ヽ:::::|
. =r'〉 ＼⌒ ___r==┐ ,-‐‐、 ゝ::::::::/ヽ| / ∨
|¨￣＼ v ￣ ￣￣＼/⌒ヽ/⌒ヽ/⌒ヽ . {:: : / }⌒'.__r=={ | | |ニ､
| /. } |/. |/⌒ヽ:::::::::::: . /⌒ヽ}-┘ﾉ {|. | | | |
. ﾉ . ＼/ | | |.::::::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣＼/⌒ヽ. !____| |＿＿|ﾆﾆ
7￣| |____｝::::::::::::::::::::::::: : ∧ |￣ | }. | | | |
. /＿_| | | |:::::::::::::::::::::::::::::::| | { | }. | | | |＝＝
. | | | |:::::::::::::::::::::::::: : ヽ| ｒ===ih |. | | | |
======={. |/ /.:::::::::::::::::::::::::::::: : | 〔二二}i:｣|. | | | |二二
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 声をかけれど声をかけれど、誰一人として立ち止まることなく
┃ 押しのけることもなく、全く気づかずに素通りしていく
┃ 自分からは相手が見えているのに、相手はこっちに気づいてすらいない
┃
┃ 何度繰り返していたのか……途方にくれた様子で、疲れに濁った目を、それでも駆け巡らせて
┃ ニャル子さんは、必死に探していた
┃ 自分を認めてくれる誰かを
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ ／/ / / / l l l l ヽ ヽ ヽ ヽ
/ ／ / / / / j l } l } l ﾞ､ ﾞ､ ﾞ､
/ / / ! l l { ＿ / l ﾊ ﾄ、 ﾄl l Y ﾞ､ ､
/ / j { /l l l 厂} /"lT'十j-l l i i ﾞ､ !
/ / / / l /_l,,l癶 i l / j/ jﾉ } j } } ! i } ト＼ !
‖/ / /l「 l{ -い j/ /",,,二,,j/_ ﾉﾊj } !＼ﾞ､ i
‖/ /! ! l/ -‐､ヽ＼/ /..彡"⌒''rミ､ ! l j/ ﾄ、 ＼ }
{/ノ l l l { ﾊ 彡三ミx､＼{＼ ﾟ" `'''ﾟ / ﾉ /{ ﾊi i
／ { { l ∧{ハてﾉ f" ::/::/::/::/::/::/::/: /／/ｲ ／八{ } {
ゞl ﾄい l }::/::/::/: ／ j／ l ﾉ 、
＼ { j ￣/ ／ l／ ヽ ﾞ､ ﾞ､
/ { r-ｧ-〜''"⌒＼ ノ 彡 / l ＼ ＼ __,, 斗―- 、
j ／ 八 {/ 、 ￣ /／ / ├---ァ"／／ ヽ
{ / {/j j＼ 弋 ＿｝ 〈( l / ｜{ // // Y
｛ l ｀ﾄ 、 `ー''"⌒￣ ／ l/ l､ l // // i
l l l`ト、 ー l 代乂j ノノ ﾄ、
/l l l lヽ＼ ＿,,.x＜ ＿ ／::l l TT" j / } ＼
/ l l l l 乂 彡// ＼:::::::::::ノl l／ l l ‖ j ＼ ＼
/ ! l い`ｰ / // ヾ￣ l l l l / j＼ ＼ ＼
/ l l 乂_／ ‖＼ ｝ l ｜ l l / /l ＼ ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そりゃあ感極まって抱きつきもするわな
┃
┃ もしここで断ったら、また街へ出て、あの虚ろな瞳で、あてどなく探し続けるんだろう
┃
┃「悪魔を認識できる人が少ないんですよ、昔はもっといたのに」
┃ ニャル子さんが言った
┃ 実際、その通りだと思う。僕も、自分以外に見かけたことがない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
／ ＼
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/ . -── ─- i
| {{ ＿＿＿,jl {{＿＿}} .l
..|. ｀┴---┴´ '┴┴´ |
|. / ヽ l
. ＼. { 八 } /
＼ ｀───´::::::｀──'／
／ヽ イ＼
／ ｀`ｰ- -‐'"´ ＼
＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 昔から……他人と違うものが見えていた
┃ 僕の目に映るものを、見えないと、そんなものは存在しないと鼻で笑った
┃ 友人、親でさえ、僕が見ているものを認めはしなかった
┃
┃ 別に恨んでいるわけじゃない。たぶん、そういうものなんだろう、この世界は
┃
┃ けれど、だからこそ
┃ 女々しいと言うか、夢見がちかもしれないけど、運命的なものを感じたのは、確かだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
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／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ ……で、契約ってのは、どうやるんだお？
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
｀､ l::::::::::::::::::i
＼ ＿＿＿ l:::::::::::::::::i
＼ x '"￣＿ ￣`ヽ ﾉ l::::::::::::::::::l
＼r＜￣ ￣￣ノ ＼｜:::::::::::::::ﾄ、
／j ｀ヽ､ ＼ ￣`ヽ ヽl:::::::::::::::::l:l
/ { l } ＼＼ ヽ ヽ ＼l:::::::::::::::::l::!
/ l l j } l ト}＼ Y Y `l::::::::::::::::::::l
__ノ{ l l ノ ﾉ jﾉ／ Y } }ﾊ} l::::::::::::::::::::}
￣ } ｰ＝彡イ ﾉ≠＝ ﾉ__ﾉ / l j::::::::::::::::::::l
j ﾄ＼`ｰ-＞ ￣ jイ ﾉ l l::::::::::::::::::::ﾄ､ ！
∧ { ﾄゝ=ｧ ノ ｀ヽ ﾉイl ∨l::::::::::::::::::j ＼
い ヽ/ く::{ } / H l:l:::::::::::::::::j ＼＼ やる夫さん、信じてました！
r-､ ヽ/＼ 乂 ヽ ＿ノ／ノ:::l l:::::::::::::::::::l ＼＼
/ /~ヽ )､ {/{ { l｀'''ー---イ::l:::l:::::} }::::::::::::::::::l ヽ ＼
/{ / ､ヽﾉ__/ / lゞ l ＞―-く::::}:::イ:l j::::::::::::::::::!:! ｀＼＼
{ ﾞ､ { __Y__ノ ノ ／} }:::::::::::::::::::::::::::::::::j !::::::::::::/::l::l ＼ ヽ＼＼
人 ＼ ∧__ノ::::} ／／ j /:::::::{:::::::::::::::::::/::/ ﾊ::::::::/::::j::l ヽ ｀､ ＼＼
＼＼ ヽ::::い:::＼／ / /::＼:::∨::::::::::::j::/ /::::::::::/::::/::l ﾞ､ ﾞ､ ＼ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ うそこけ、めちゃくちゃ涙目だったろ
┃
┃ ほんと人間くさい悪魔だ
┃ いや、人間くさいに越した事はないんだけども
┃
┃ 見るからに悪魔な風貌で「コンゴトモヨロシク」なんて言われたらどう対応したものか
┃ そういう意味では、パートナーとしちゃ悪くないのかもしれない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ / ヾ､
{ ｛ ｀、
い ll
ﾞ､l ll
＿ヾ-- ＿ ll
'"￣-‐ У＼⌒`丶､ ll
／ ／ ／ / ヽ ＼ ＼ jj
／ ／ ／ ‖ j ＼ ヽ ‖
/ / { l l ､ {{
, ‖ / } l l l { l l i ヾ、
j ／/ j l l l l ﾞ､ い }ｰ}-l } } l } ｝
{ / { { l /l斗rTl ヽ j/ }ﾉ }ﾊj } ﾄ
i / l i ﾄ{ l从{` l ヾ＼{- ‖//人{￣
l /／ l 八ﾄ{ _,,,､ 冖''~ /ﾒ}/ ヽ
l } ＼ ＼ 冖''" ､ {〉〉 ｝j } これでやる夫さんも
l } jメﾄ､ 弋'''" ＿ ﾉ /}ﾊ
l j { ヽ下、 弋￣ У ／ / 一介の魔法使いですねぇ
} ／-弋 ヾ:::＞ ...__ ￣ ／ ｲ
j /＼:::::::::＼ ＼:::::::j:::j￣::j{ ﾒﾍ
ﾉj:::::::::＼::ヽ:::ヽ ヽ::/::/::/:/∧／::ヽ::ヽ
/ {:::::::::::::::＼::::い ヽー/::::l j〈:ヽ:::::::/八
/ i:::::::::::::{:::::ヾ}:::i Y＼:::j l ヽ::／:::::::ﾞ､
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ その呼び方は辞めよう
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 へ？ 何か気に障りました？
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ どうやら知慧に富んだ悪魔でも、スラングまでは知らない様子
┃ ……ネットスラングを使いこなす悪魔ってなんか嫌だな
┃
┃「呼び方なんてなんでもいいんですけど、それじゃあ……」
┃ ニャル子さんはあごに指をあて考え込むと、目を瞑って首をかしげた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃
┃ 「悪魔使い、なんてどうでしょう？」
┃
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
_,......................._
,. ´￣￣ ｀ヽ､ ／, -―――--､ ヽ､
, ´ ＿ ,. : /／､ ｀ヾ､
／ ／ ／ , _ ヽ､ ＼
/ :／ ／ , ｲ , ヽ ､
, / ／ / | | i ', , ＼
, / / .ｲ | | | , ‘， ヽ
, / ｲ /: ! ＿l ! , l i , , l ､
,' l | |: :{: :l: :｀ヽ､l , ,! / / l ! }
l ! ! !､ ヽ:ヽ }: : l｀ / ,ｲ :/ / ｲ :| ＿ /
| :| l 下云心､VI/l' / ｲ7:/-､/ / :! { ､ } ／
| i ', , |ﾊ､_ハ ､／イ:／:,.イ: / ! ｀ - '
, l , ゝﾑ之)ｿ 示心､/ / |
! ! , l＼ 之)ｿ / .／ ,
, | l ﾄ､ ､ ＿｀ ムイ l
! ! ::., , ＼ { V ,:'| | ! ありきたり過ぎますか？
. ＿i＿:l : :/l, ,_ ､ ｀´＿ ,. -く : ! ! ,
{////777//l', ,/>､. 下､_ ＿: : | | :,
`／￣￣}//∧ ∨_/二ヽ/>///>__! , ,
/ L//∧ ∨╋l ､╋-､//}/,| | ､
l },∧ ∨‐､l ∨╋-､//,! ! ,
| {/∧ ∨┿､.∨┿ {//| | ､
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | いや……悪くないお
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
/ ｛ γ⌒} }⌒ -―-＜ (⌒o^ヽ ｀ヽ､ ヽ
｛ rァ^ ／⌒ `ヽ､r''⌒ヽ ＼ l
∧ ノ／ / /ヽ ヾミx ＼ﾟ_､) ヽ l
/ (／ ／ jl ＼`ヽ､ ヽ ｀､!
｛ / // l{ ｀、 ﾞ、 ﾞ､
У / { ! l ﾄ } l l Y l｀､ ﾄ＼ __,
/ / l l ﾞ､ !l／lﾉ＼}人! l ! ﾍ l ￣
ﾞ､ ' ! /{ l !ﾄ ＼ l jﾉ ｨ竓ミx } ﾄ} l l ﾍ}
ヾ､ l /l 「ゝ「lト＼ j 〃J勿} j!l/ / } l } `、
＼ l { !{ {λ ､,,＿,, ＼/ 弋;シ ﾉl／ l/ ! ﾊ ＼ ＼
〈(￣＼ l !jλ トlY"⌒ `;:;:;:;:j:;:;:;:;:;:;: ノ / l ! / !＼ ＼ それじゃ、悪魔使いやる夫、ですね
＿ ヽ Y乂 ﾄﾄ､ 人 ;:;:;:;:;:; _＿,,,、 彡イ ! l l j / l ｀ ミ=-
(( ￣｀ヽ､ l j ヽミゝ`ｰ-ッ 「 ￣ ｝ ｲ l l l l ノ 人 l やる夫さん
＼ Y 乂 / ＿j＼ `＜__ ゝ ノ ／ l/l ! l l λ ＼ これからよろしくお願いします マスター
＼ ｝ ＼"＞‐) ＼ ＼ T ー- イ { /λ l ﾞ、 ＼
ﾉ /ヽ Y: : : `勹__V Yﾉミー-rf彡 rｲﾞ､ V__ ヽ ＼
{ ／￣￣￣〉}: : : : :弋 i l </ハヽ>ｰrく｀､ V^> ヽ Y ＼
｝''" ノヽ: : : : : : :〉-! ! ＼〈/ L} lヽ ヽ ∨} ﾄ、 ﾄミ､＿ ミ=一
( ,,... -‐''" /: : : : : : ) ! ﾄ､ ヽ '"￣j ! Y ∨ } Y } ￣￣
ヽ ／ ): : : : : └-l jr､J⌒У⌒Y l lﾞ､ ｀、 l ! j
乂 ／ ノ:ヽ : : : /: : :l/ /＼＼ ﾞ､ l⌒L!__ l-ﾞ、 ｀､_j_ l /
/ ＼ /l } } : : / : ／ / ｀''ｰ- __ l } //ｽ jﾞ､ ＼Yj/
/ ￣ l l:/: : /:／ ｲ ~"''ー '''" ∨: V ヽ
{ l／⌒「／ ／: j ー'''" Y ∨ ﾊ
∨ ﾉ ／ /: : :/ } }彡i l
第1話 了
次回の投下は１週間後の予定で、何とか完成させたいところ
>>32
合いの手ありがとうございます
そうですね、宗教カラー出すつもりはないですが、モチーフとして使ってます
コレで無限ループが！
前々作、前作と楽しませて貰ったから今作も期待
さておき、感想ありがとうございます
>>69 なお亜鉛が足りない模様
>>70 前々作 第一話でヒロイン登場
前作 第三話でヒロイン登場
どんどん遅くなってますねぇ……
第二話の投下予定変更、今日中の投下を目指します
スレタイ的にはバトル物っぽいけど
とりあえず期待
感想、ありがとうございます
>>72, >>74
まあ後々明らかになっていく、ということで
２．酒
３．突貫工事
よ、読めなくはない、はず
投下開始します
_ ,,=-――-=,,_ ﾕｯｻﾕｻ
,r'´ ｀ヽ ＼／|＿
/ Y⌒ ' , /
_,,{ ｀ー, ', ＼
_,,=-‐'=-=l,,_ (__ノ ', |￣
. _, -‐' _, r'￣￣｀ヽ ｀ヽ } は やる夫さーん、朝ですよー＞
.__, -‐'´_, -‐'//////////＼ ＼ / っ
.＿, -‐'////////////////.＼ ﾍ / ＼
.｀''ヽ_＼//////////////////ヽ ﾍ ／_｀ヽﾊ
.｀ヽ＼////////////////ハハ-=,,__,, ‐'''"´ ｀ﾉノ
.＼ ＼＼////////////////）ﾊ｀ヾ,,,/ _,,／
.＼ ＼＼///////////,r'´ ,r' ｀￣'／
＼ ', ',///////,r'´ ,r'´ ／
＼ ', ',////,r'´ ,r'´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
__ | （__人__） | __
| |= ＼ ｀ ⌒´ ＿／＝＝＝=| |
| | / l ヽ | |
| | / /l 丶 .l .| |
| | / / l } l￣ヽ＿＿_.| |
／￣ｰユ¨‐‐- ､_ l !＿_ノ ／| |
／ ｀ ヽ__ `- {し| .／. | |
＿＿＿ ／ ヽ ｀ヽー、} ／. ／| |＿＿＿＿＿
ノ ヽ__ ｀ヽ.／. ／ |_|
／ ノ| .／
／ ／ |／
| .| | .| | |
|. | .| .| |_ |／
| | | |へ | | ﾉ| ||/
|_|＿＿＿ﾉ|＿＿＿| ＼|＿＿|＿ﾉ |_|
| i! /ｊ /i | | | i | i i ﾏ i
| ii i ! i ! | | ! ! 斗 i´ i ,-､ i
| ‐- !.ﾏ i i i ! ! ! ､＿_ }斗 ´ / j i i i /⌒} |
|i i ﾏ { ｀ト i __i__ノ i ! ' i / ! ﾉ i i i i !
| ﾏ i ｘ≦= ､ ヽi i ! / ｘ≦､ ミｘ ! ｲ i i i: !
| ﾏｘイ 〃::::::( ヽ＼ﾏ !ｊ /xｨ':::::::::(^ ､ ＼j ﾄ､| ! ii i
| 人{ {:::::::::::::じｧ ﾊﾏ i.i ' ｲ {::::::::::::ﾑ'ｧ ,ﾘ i i i !! !
| ﾟ， iﾍ::::::::::} } ﾏ 'ﾑ / !^i::::::::} } ﾉ } ! r-､ j ! ! ｊ
ﾄ 乂ﾞ宀´ ノ ＼ 'ﾑ ／ 乂`冖' ノ / } {! ヽ ! } ! ﾉ そろそろ起きないと
i＼ ヽ ､‐- 二 彡' ＼ X ｰ==彡 / / } } !γヽ !'
| ＼ ﾑ ′＼ ／ / / j i ノ ＼ j 遅刻しちゃいますよー？
| ＼} :/:/:/:/:/: :/:/:/:/／ イ /| ﾉ γ´ ,へ ＼
ﾏ j＼ ＼:/:/:/:/: }! :/:/ｰ=彡 ´ } i/ ! / / i ／ ＼ }
､ i ＼ ＼ ﾉ | / / ∧ i ,､ i
i＼! ＼ｰ‐一 /^^ 。 ／ i , .ﾆ.! {ノ斗 /^ ｰ- ,
| i＼ / ｀ ､. ／ レﾆﾆ ! 人 / ､ }
| | ﾆ≧ 。 { } ,ｘ≦i iﾆﾆﾆ八 {_ノ人 { ｀ j
| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ 。 乂＿ノ ,x≦ﾆﾆﾆｊ /ﾆﾆﾆﾆﾆ} ／ i^j人 /
| |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾍ ｀ ｡ ｡ ´,ｹﾆﾆﾆﾆﾆｊ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!/ ｀ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ おっ、ありがとうだお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
ノ ー‐ ＼
〃 ´￣ハ￣｀ 、
|| ／ -/ :｡ ＼
|| ／ ／ // ‘ ＼
＿__ | / { { :.:.: } ﾟ。 ／￣｀ヽ
. / r=ミ ､{ .′ ,小 ﾟ｡:.:./}ﾊv、 } } /厄） ﾉ
＼乂９ハ:｡ ｛ / リ/｀トﾘ､∨斗匕∨ j| jー ／
＼ -- ､ 乂{ { { 三≧ ″≦三,′ .:ハ、＿,／￣｀ヽ / いえいえ、これくらいお安い御用です
／ ﾉ∠⌒ヽ.,__＞ r ＝┐ 彡イ:./／＼ _乂 ＼
／ ／ ｀ヽ ＼: ﾟ｡ ＼ ∨ / ｲ:.:.′／ / ＼ ‘,- 、
r―{ ／ ／ ヽ} : | |..＞ 二 ＜..| |: :{ ／´＼ 丶 ｝、＼
...／ ､ ／ ／∨:| | ＼__／ .| |___f⌒ヽ ＼ ／＼＼
/ ／＼ ／ ﾉ「} l＞―‐{:}―＜| |:.:.∧ ＼ ／い.... ＼
｡ﾟ /.....＼ ／:.{/ ﾊ´￣〉介〈￣:.| ﾟ｡:.:.:.:＼ ｲ......∧∨
/ /...../........ー‐r:.:.:.:.:/ /: : : //: :..ぃ: : | :｡:.:.:.:.:}｀¨¨´ │.......∧∨
_＿＿＿_
／ ⌒ ヽ_＼
／ ｡（ ―） （ ―） ﾌｧｰ
／ ⌒（__人__）⌒ ＼ ＿ノ⌒ （ ……しっかし、なんだお ）
l | ｌ^l^lｎ | ――、＿
＼ |r⊂ ﾉ／ ⌒丶、
／ ｀ーゝ ﾉ ＼
// 丶
Ⅵ ＼ ／)
^´/⌒ ｰ=- ＼ __／／
／ / / ≧=-‐ ', ／ー‐､ ヽ
/ ／ { { l ＼ ヽ } ／ , ´¨¨_/}
. ′ ./ /: ＼´N≧ｘ ｝､ ＼} ノ __ ´ ___／¨¨ゝ'
ゝくⅥ ∨ ﾄ､}＼l __ ‘´
| ./ ∧ { ＼=- ヾ ::.`¬ } __ '’
| / / .∧＼{ ≧=- r. ..､{ __ __ '’ 雲ひとつない快晴っ
Ⅴ / lゝ=- .`=-‐ {:ヽﾉ}--ﾐ_ ≫ ／｀⌒ヽ'’ .／⌒ヽ
. / l ＼ ＼ ｀ ∧ {､ ／／_____ ＼ /-‐‐‐=ミ 今日もいいお天気になりそうですねぇ！
/__彡 〃Y::::::⌒)ー‐､¨´', }:l __/ / ＼ ＼^´/´¨¨丶 ヽ
ー‐‐=' .／ {{:::{≫=‐-ﾐ:::::::ﾉ ､ //'’{ l { 丶 ',.′ }ﾊ/
＼ ／ ／:::/ ヽ ',::廴::{-,. 丶 ヽ } {{___ノ } / /
`ー‐ ／::〈⌒ ＼ '::::::}＼＼ ＼___｝ { / ゝ-'′
｀ ー‐‐‐=彡:::::ノ. }. ＼ }::::::〉 ＼＼ / .八____彡 ／
／:／ゝ' ∨ {:::（ ￣ .／-- ／
／:／ 〈 ヽ ',:/ `ー――‐
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さんが窓から乗り出して空を見上げる
┃ 朝の澄んだ空気が頬を撫でた。大きく深呼吸すると、かすかに緑の匂い
┃ 花を散らした桜が青々とした若葉に彩られる初夏、入梅までは暫く暖かい日が続きそうだ
┃
┃「洗濯物の心配しなくていいって素晴らしいことだと思いません？」
┃ ウキウキした様子でニャル子さんが笑った
┃
┃ 悪魔っちゅーより家政婦さんとか、親戚のお姉ちゃんって感じだよ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃
┃
┃
┃
┃
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：
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｜
釗
!
l !. _ ,,.｀＼_| |
l .!. .‐.~ ｀'| ┛
＿ｌ＿l_ ,':.. :|.._ |`'‐
. l| |¬｀ ｰ-_ﾉ:::::::... ......::::| . l ┛.:::i._
[ll| |ll]_ ,;'" .､::::::::::::::::....| : l=.| ..:::: :;')
| |l' !:::::::::::;;;;;.... 、..::::| ' l | :::: _ﾉ.
| | . ＿~ｰ､_:::::::::;;;＼､ :| ; l | ,;'"
| |./| ~ゝ:::::;;='､_:| : l=.|─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬
| | | l､...:::::::::.. !|__｣ﾞ..|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
| | | ^ｰ-、::. | |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
| | | '〜l_____.|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
| | | _,r-‐(⌒｀ヽｰ-|l l l l|┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
| | | ,ｿ;;::: ゝ;;::::::::::: |l l l l|┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
| | ､!_ .{｀:: . ﾉ_;;::::::::::. . |＿ |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
L;_:: ﾉ;;;::: . l文|. |┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴
~ ｰ ､_i ::... |￣ |┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬
ヽ.,._|_ |─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴
"" ^"~
. ／ ! .i ､ ､ ヽ ヽ 、 ヾ ｰ ､ヽ ｀ ヽ
/ / ! .i! ヾ＞-‐ ､ヽ ヽ', ヽ ｀ヾ、 ｀ 、
,' ' .! .! X´ ヽ ,.z==ミヽヾ. ',｀ヽ.', ヽ ｀ ､
,' '. ヽ ､ ヾヽｲ 、,!/ﾑ.}} ヾ! .i, -､.! ..,_ ヽ、
. ,. i. i l.､ ヽ、 ∨ !:::!//::! !i.､ .!r= ∨ ｀ ..,_ ｰ- ...,__ ＼ 悪魔っぽくない、ですか
.. i ! vヾ¨ヾ ､ ｀ ..,_ ', 匁z ソ , ! ヾ !､ i ! ¨ ｰ ￣¨ ｰ- ..,_
l. l! '.,.lｲ }ﾑ｀ ..,_ ｰ'. /ｲ i. /!' /./、 .,_ ｀ 、 んー……案外こんなもんですよ？
! l.、 ! ヾ!､ﾏ/,! ｀ヽi. / / ,ｲ/ .l',.ｨ′ ヽ ¨ ｰ- ...,,_
', ! ヽヽ ヽ、ヽ _ ノイ ,' i ! 、 ,.ｨﾆ三ﾆ= ､ ｀ ｰ- ...,,_￣￣￣¨¨
', ! .! 、 ヾ ｰ i ,' .!、 ,.ｲ三三三ﾆ/ rﾐ、 ￣￣ ¨
ヾ. l/ヽ、.!｀¨ - ､ ! .. lｲYﾆ/三三三三ﾆｲ三ヽ ｰ- .,_
ヽl! i人 ゝ' i ! .!ｨ三i!ﾆ‐ ''' ‐=三三三三', ｀ .,_
/ ＞ ,! i ,.ｲニ‐' ｀ヾﾆ三三.i ｀ ､
/i イﾊ i ＞ _ -= ､ ,.ｲli l. i三７_ ,.. ヾﾆﾆY ｀
lｲ .! l l ヽ、 ,li/ﾆﾆl! l三三Y ,.. '´ Yﾑｨ=､- .. ,,_
i! .l l,.ｨ=--ｲ三ｲ! Уニ! l三ﾆﾆl! .／ ,!l三三!ヽ l ! ¨ ｰ-
l l三三三ﾆ!i!/ﾆ==il! ヾｲ三,! / ,.ｲ !三ﾆ! l!.!
i lニ,.ｨ//!_/Yl!-ｲ¨¨! !ニl 7 ,.. '´ !ﾆﾆﾍ l!i
,! .! .!ｲ,!/¨´l/l__!///!__.! r'ﾆニY、 ,.. '´ .l!¨ '.. i!
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l こんなもんですか
l （ ,、 ） U l
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ / こんなもんですよ＞
ヽ、 ／
｀ｧﾆニ＜／／ _,,..-'' __
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
/ / ／／ ／ ／ :. ヽ
. / / / / / ／ / / } :.
/ / / / / / / ／ / , / / ' | :.
.' / / / / ' / / /; ,ｲ | / / '
| | {/／,ｨ / / / /__//_/ノ:.{ { / / :
{ { _／ィ { / / /{/ {/ { / { | | / ,' / } i
| | ﾘ ,| { { / / / :. | | .ｲ 7､_/! / /, |
. ﾏﾑ ／j/! ﾄ. | ｛ Ⅳﾏ! ／/／/イ/ヽ. // ;
＼＼＿_,／ / リ ､ !i |ー＝ﾐ､, ∨ｲ ／ // }/ ' / /
｀¨¨／ ,..-::´/:::::|＼｣ミ :.:.:.:.: } /}/ ,ｲ '
／ /::::::::::::::::::| 叭 , ー＝ﾐ､,/ ／ / } / 悪魔だって千差万別
, ,::i:::::::::::::::::::| :人 :.:.:.:. ／ イ ,.:' /∧ そりゃ血の気が多いのもいますけど
/ / {::::,::::::::::::::::::| i ﾄ - ､ ＿,.イ _,.ィ ／ /ｲ :. 私はそれほどでもないので
,' / |:::::'，:::::,:::::: | l | ＼ ￣｀ ≧＿＿／イ::::ヽ :. :.
. { / / :::: ＼/::::::::} | | ､ ...イ/ ／::::::::::::. | }
（{ {::::::::::::::{::::::::::Ⅵ| |/＼ ∧ ー ＝ ≦ ／ ／:::::::::::::::::::} | |
}| ヽ::::::::: |::::::::::v-| |///＼!/r ､／} ／ ／::::::::::::::::::::::::::ヽ ! |
Ⅵ }:::::::::|::::::::::{::::| |//// //＞rrr77/ ／::::::::::::::::::／:::::::::// ;
ヽ |::::::八:::::::::,::::| |//// {/ノ////,/ ／:::/:::::::::::::／::::::::::::// /
〃
// ´ ￣￣ ｀ヽ
ノ/⌒ヽ ‐‐ ､ ｀ヽ ＼
. ´ 〃 ＼＼ ヽ ヽ
/ /〃 ヽヽ ＼＼ '.
/ /i l l }.:} .:i 川 :i ::i. i
/ i l ﾄ､ イ仁士士:} }:} l
| | | | { TTメ､ :i ｲc.うVﾉ ﾉﾊ: :i l
| | | ﾄ､ﾄ､ V心 ヽ ゝ弋ｯｿｲｲ ﾉ: : : l むかしっから戦ってばっかりでしたから
| |∧ ヽ＼ 弋ｿ , ﾉｲｲ.:./´ ) |ヽ こーいうのは初めてで、そこそこ楽しんでますよ
|∧小､ ＼ゝ ＿, ｲ./:/ /:.:.|: :i
＼ ヽ＞ ´ ｲ V /‐､ :|: :| エネルギーさえ貰えればオッケーですし
_ ∠＿| .: i .: ｀二´ / ﾉ ( _ノ:|: :|
´ ／ .:ﾉ∠｀Y/ / /(￣｀ヽ ￣＼
/´ ／´:｀Y´: ∠__/ / / (｀ヽ ＼__ ＼
l ⌒ヽ イ: : :ノﾉﾊ: : : : / / / (｀ヽ｀二/ / ＼ '.
| ／ / /レ'´ / /: : : / / / / ヽ ＿ノ / }
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 昔って……いつから活動してんだお？
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
: ／ ＼ -‐……―-
/: / ィ} ´ ⌒丶 ＼
. /: / ⌒ ⌒＼ ＼ ＼
/: / ／ :/ / 丶
: / ／/:| ＼ ／V∧ |
/ / / .' |│ | : :∧ _ ＿人＿_
/ i :|│ :| :| │ | . : : : │:/∧ ﾞY´
/ | 八 | :l /| :l＼|: : : : : !: :l.:: :/∧ |
| / ‐|Ｔ壬＼∨ト-|/‐匕,, |ｉ : : : 小│.:: :/∧
| :八{ I沁/ |/ 〃⌒＾ 八: : /│∧: : : /∧ ４０００年くらいは！
∨ 八| : : 小、Vｿ ／: : : / :|: : : : : : : ／
∠乂＼|＼: : : :ゝ ///////// ⌒Ｚイ |: : : : : :_/ 実は凄い悪魔なんです、わたし
｢: :.人 ､_ _ノ ／| i|＼ :／/ ／ やる夫さんは幸運ですよー
|／|: : ＞ . ´ | |⌒7 /
人/ : :ト:ｌ≧=ﾔ r‐― | | ' ／} /
// : :|:亅＿/∨| ﾘ :八/ / {. /
/ /＞ "´ ､_＿〉 |_／/ .:/i / 人
ヽ / / 一｝_／:::/ .:/
_＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ・ ） （ ・ ）＼
| （＿_）__） | ４０００年て
＼ {＿{ ／
／ 一 ＼
/ ／ ／/ l ﾊ ヽ ヽ ﾞ､
/ / / / } i ﾞ､ ｀、
/ / / j j j ﾞ､
/ / j j } l 、
/ /l l l // ﾊ } l l ∨
j / ! l ! // /} / }`ﾍﾊ,,,＿ﾄ、 } } ﾄ ﾞ､
..j l j l ／ ,ｨw／ j / j / }ﾊ j l￣j l } }/＼＼
..l l / { l ／__／ j/ ／／ﾉ }/ } /} ﾊ j j } }` あっ、そんな畏まらなくていいんですよ
{/ /l { l ／ ` / ＿ / ﾉ jｲ /l/ / やる夫さんは私のマスターじゃないですか
／／ V い ／ ",,,＿xz彡/ j ノ / ／￣ ジェネシスにも名を列ねる悪魔ではありますけど
￣ V ヽ气z彡- ⌒"￣ ノ / ／ /＜__::::::: 気楽に接してくれて構いませんからねっ
ﾄlヽﾄ、 ﾞ､ﾊ ::/::/: , ｰ=彡イ / ﾉ ﾊ::::: 如いて言えばご飯を沢山くれたら嬉しいかなー
}ﾊl ｀ﾄ＼∧ ＿ ノ、 ／ ノ} / / //::::::
j j／l 代 `ﾏ" } /〜＞''" ／ /::::::::
ﾉ l:::::::} ﾊﾉ＞x ＼ ノ ／ ／::::::::::
/ ﾉ:::::::j／ "''ト､ __/ イ:::::::::／/:
/ / ヽ::::::::::::＼ Y ￣ { イ:::::{:::::／:::/:::
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼ おばーちゃんだったかお
| （__人__） | お姉ちゃんじゃなく
＼ ^ ／
／ ＼
,, -- ,,
／ ヾj
∠＿ ﾘ
／ ,ｨ⌒／＾＼⌒ヽ
∠＿ ／ : : :／: : : :＼: : :ヽ
／ /: : : :〃:!:|:ｉ : :ｉ|ヽヽ: :ハ
∠ ‖: : :∧ﾊ|!!ヽ: ﾉlﾊﾊﾄ: : : |
/ 乂| ｉ〈(( ))ｉ!乂ll(( ))リ ∧､ おばっ！？
!ヾﾍ｀ﾞ´ ::::::::::::｀ﾞ´〃ｉ:|
‖＼ﾐ> /￣￣', ｨ彡'ヾ
/: : |: >､ ( ＿＿.) ノ|: ｉ : ゛､
/ : : ｉ: |::::::::r| |ｭ::::::::!: ｉ ＼ ＼
／ .: : : :. )ヽ: : :. : :＼ ＼
／ : : :.: : /: : : : ＼＼ : : ＼
/ : : :. /: : i i ヽ : : ､ ＼
/ : : i.: : | : :i l : : ヽ ヽ
/ / i: : i. : : i i : : ヽ i ＼.
/ / : : / 从 l l i i l. `;
,' j .: : : / i l| : : } l | i l 卜、 l
i /i ;: : : l .i|. |'､ i.{ : :: : /i i. 卜 l. : : i| i ヽ |
{ i | :. | | i i l | {. | i : :: : / } 人 iハ |. : : |i { i |
| |. l |l | |.{. i.{l | i l ＼ : :: : / / ./|／i i i .} : : 八 ヽ| |
. l.{ i |.} ( | |l ゞ＼i ∨ ＼: :: :./ /／. )/ l/ / /.| ＼i}. i
. {l, l | i ヽ .{ |ヾ,三三三三′. ＼/ `'三三三三'" i / ／ / } |ﾚ'
＼ {l. ＼ ＼ ＼i ) )////////////,( ).ﾉ∠／ /} / 流石にそれは勘弁してください
. / `. ＼ ＼_＼ ( ('////////////, ). )/ / ／ i/
/. /. ) ＼(＼_＞ )/////////////( ＿,ｨ' / ／ / ＼
. / / /ヽ. 八 ( ( ) ｀ー≠／ / ＼
/ / / i ヽゝ ) ) _＿＿＿＿, ( ( / i /. ＼
. / / / i i i ` ， ／ i i ＼
/ ／ ／＼ l i | ` ',ｰ-- __ - ,一 '. l i .i ＼
./／ /｀ ` ‐- ，:: ﾍ i ／(卜、 ／ゝ、 .l i .i ／＼、__ ＼
|::::| ,ｒ─:
|::::ﾄー---ｲ'〇
|::::|厂￣｀ 'ー‐
(^)}|::::|
(^)}|::::|
┌┬|::::|
回回|::::|
凵凵|::::|
└┴|::::|
|::::| けど、４０００年かお＞
|::::|
|::::|
|::::|
三三三王三三三王三三三王三三| |三三三王王三王三三
二二二⊥二二二⊥二二二⊥二二|＿＿＿＿＿＿＿＿＿|二二二工工二⊥二二
─ｒｪｪｪｪｭ‐─────────‐┴────────┴─────────
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼＼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼＼＿＿
＿＿＿＿＿＿_ ／ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＼＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼＿ `⌒´ _／ これ以上成長する必要なんてあるのかお？
／￣ ヽ
| | | やる夫は他の悪魔を知らないけど
| | | 口ぶりからすると十分強いんでしょ
（JJJ） | ＿__ ＿__
. | __ | ./ / ./ /
. ＿/ |_| | / / ./ /
./ .く ＿＿＿/_＿＿/ / / ./ /
../ /.(＿/ (＿/ ../ / ./ /
.../ / ./ / .../ / ./ /
../ / ./ / ./ / ./ /
.../＿_/ .../＿_/ ..../＿_/ .../＿_/
_,...... l/....... _
,. : : ,: : : : : : : : :､: : ｀ヽ､ ＼
,. :´: : :/: : : : : : : : : : ',: : : : : ヽ ',
,. ´: : : : /: : : : : : l: : : : : :,: :,: : :,: : :､ |
/ / / | l , ヽ !
/ |: l i | | l l ､ !
, , ! .l l ':, | , , /
, / | ､ ､ ', ､ , l , l l ＿ ／
| i !: : ､: ､: : ヽ:_:､: : : ､: : :,: : //: : : : ,. l /,´ , ￣ ´
| | :人,: lヾ､ヽ! ＼｀: ､: l: :/: ://: :.,´: :, / ｀ ｰ' そうも言ってられないんですよねー
| | （__｡） l . 下ー-‐' ｀ヽ､:/／-‐个!: :/ ｲ
| | :ﾊ: :ヽ:､. ｀´ ,/: /: /| 悪魔って、基本的に死ぬことはないので
| | ゝ',: : ヾ､ ､＿_ ,ｯ ､＿ｯl: ｲ:./. | 凄い勢いでインフレしていくんですよ、パワーが
| | ､: ,: : ,ゝ ￣ ' ￣ /ｲl:/: : ',
,. | : : : ,: : :∧､ ,..＿ , ｲ: : : ,
/ , . : : : ,: : : :l: :＞ . _ ,. ＜l: |: : : ,
/ / _:_r-､: ',: : : l/∧､ T､: : : |: |‐-,_ ,
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 ここ数百年、隠遁してたツケが回ってきまして
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈 そんじょそこらの奴には負けませんよ？
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 けどちょーっと、危機感を覚えたわけです
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悪魔は悪魔で苦労があるんだなぁ
┃ 人間なら６０歳、７０歳のおじーちゃん、おばーちゃんなんて日がな一日、日向ぼっこの生活だ
┃
┃ 年金、若いときの蓄え、子供からの仕送り
┃ 資産を食い潰して……けれど、その内お迎えが来て逃げ切り確定だから、働かなくてすむ
┃
┃ 不老不死と言えば人類悲願の夢って印象だけど、実際はなかなか、問題が山積みってわけだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 戦い続ける定めってかお
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼ まるで修羅界だおね
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
, ―― ､
／ ヽ
/ ﾉ
＿ y＿＿_
., '´ ミヽ、
／ / / 、.ヽ＼
/ ./ .l ! l ｉ ＼
ｉ ! l l l l ﾊ!
| | ﾚヽl弋人V,ﾉｿﾅﾝﾚ l
.! .! .! 。＞ ＜.{ l
'. | ! l .V. l そーなんです、悪魔も大変なんです
ｉ. l ヽゞ ＿＿, ⊂⊃|
|. l l / 1 ノ l
/ | l |） {＿＿_ﾉイ | ｉ | !
/ ／´l lー― v-「::3ヽ l l. _|_
／ .l ,r'―- [;;;>｛ };;]::l ｀i l. ,亠l.l.l
-‐==ミ
. ／ ´ ヽヽ
／ ﾉﾉ_
// 'ア⌒ヽ⌒＼
. / ／ { { { 八 '､
〈/ / / |八 ∨ ｲ い
. f⌒)|八 |＞＼/＜|ノ| |八
＼ ∨ ｢" r'ｰ┐"∠ィ|) ＼__ だからご飯ください！
∨ 人 ､_丿 ｲ| , ＼ ＼
／ ∧｣｣≧,=y≦ト八 V⌒) 厂
／ ﾉ 'ｰ什ﾄ什|├‐) ）く. ＼
/ （ （ くr::::::::::└∠／ ＼厂
|／＼ ＼|＼r｢|:::::::::::::r＜ F_ヲ/⌒
＼ﾉ 厶乂＿／Ｘ/┘,｣:.:＼
|:::::|ﾏ┴く￣￣＼厂
l∧| ー‐ﾍ
＼∧
ｰ'
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | おばあちゃん、ご飯はもう食べたでしょ
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
/ ／/ ..::::: /::::/:::/::::::://:::::::::j::::::::::::::}::::::::::ヽ:::::::::::: l
/ / .:::::: .:/::::/:::::l::l::::::l:l::::::::::/:::::::::::::ﾊ:::::::::::::l l l
/ ／ .: ::::/::/:::::;;;;;;/l::l::::::l:l::::::::::::::::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::l:: l
／ / .: :::: :::::l::/:／ l:/`ﾄ/l:::::l:l:::::::::::::::/l;;;/}:::}::::::::}::}:::::::::::::::::::l:: l
イ /l.::{ :::::..:::::l::l:/{ l:{ l:{::l::::::ゞ::::/::::/:77"ト:l:::::::/:;::::::::::::::::::::l::: l
{ { 代 :::::::::::l/{::: _,,,;;l__:ll::::l:::::::::::/／:://:::j/::l::`ﾒ:/:::::::::::::::::::::l::: }
Y ∧:::::::::l:l::::〃⌒`ﾐxヾ:ﾍ::::::/::::::／:::::/:::::j::ｲｲ:::::::::::::::/:::::j::: j ３００年前ですが？
/ /＼::::ﾄゝ ::::::::ヽ/:::::::::;云=ミxﾉ::ﾉ/:::::::::::::/::l:::/l:: j
{ｲ .:::::＞ゝ :::::::::::::::::: ....::::::ヾ</::::::::::::/}:::j:/::l::/ ねえやる夫さん３００年間絶食するって想像できます？
{ .::/l:l::λ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::／/ノ:::/::::j/{ 悪魔は食べなくても死にませんけど味覚はありますよ
λ/::l:l::::l:＼ :::::::::::::::::::::ー=彡::::::::::::/::::イ::::::/ l 感情を喰べる時、美味しさを楽しんでるんですよ
{｛:::l:l :l::::l＼ `...ー:::::::::::::::;;;;;z彡イ:::::/:::::::::l::::::::::: l それを３００年間我慢するって想像できますか？
l ＼l ::l::::l'"/＼ ::::::::::::::::::::::;;:::ィ/:::::::::/{::::::::::l:::::::::::: !
＼ l :::::l ｛__ﾉ::＼ ..:::::::;;;::-ｧ")`{ /:::::::::/:::＞"￣ﾌ:::::::: } あとおばーちゃんは辞めてくださいね
l :::l ﾍ::::::::::::::￣::::::::∧/__ゝ/::::::::/／ ／::::Y::ﾉ ﾉ
__ -‐''l ::::Vﾍ:::::::::::::::::::::::/＜ /::::::::;' ﾟo｡ /::::::::::} ／
''" ﾍ ::∨ﾍ:::::::::::::::::::{:/ ＼/::::::::::l 〃oﾟ｡ ￣ `く
ﾍ ::::} ﾍ::::::::::::::／ {::::::::::::{ ＿ ヽ
, ､､ ,, 丿⌒ヽ､
, ' ＿＿＿_ " ､､ ／⌒ ヽ
, ' ／⌒三 ⌒＼ ', （ す す ）
; ／（ ＠）三（＠）＼ ; ） い ` （
; ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ; ＿ ／ ま 丿
| u |r┬-| u | ; ヽ ､＿ノ せ ／
＼ u `,. -'"´´￣｀ヽ ; ヽ､＿ノヽ ん ノ
_ ／ （＿＿＿ | ', ） ： （
,､' ／ | ; （ /
､ （￣ | ; ヽ､＿ノ
￣￣￣| | ;
_. -─‐-
／ ─ ＼
/ ／ (● ） ＼
/ （ ●) ､＿) ⊂ヾ、 まあ……１２時間ほど我慢してくれお
| Ｕ （__ノ |Ｅ ） ｺﾘｺﾘ
ヽ _ノゝ ヽ
＞ ￣ ｀ ﾉ
ヾ" ;ゞヾ"ゞヾ ゞヾヾ "ゞ; ゞヾ" ヾ" ヾゞヾ;ヾ
ゞヾ "ヾ;ゞ"ゞヾ ゞ;ヾヾ "ヾ ゞヾヾ"; ; ゞヾ ヾヾ: :ゞ;
ヾゞ"ゞ;ヾ ゞヾ〃;ヾヾ ゞ;ヾ "ゞ::ヾヾ"ゞ 〃ゞヾ ゞ"ゞヾ::
ヾ ゞ; ゞヾ"ゞヾ ゞヾ ; ヾ;ゞヾ "ゞ; ヾ ;ヾゞ"ヾ; ; ゞヾ "ゞ; ;ヾ
ゞヾ"ゞヾ; ゞゞ"ゞ〃ヾ :ゞヾ ├─┤ ; "ヾゞ ;ゞ "ゞヾ :ゞ〃ゞヾ; ;ゞヾ;;
ヾ＼ヾゞ;::: y'ヾヾ; ;ゞ ヾ ; || ◎ || "ヾ ;ヾ ヾ＼ヾゞ;::: y'ヾヾ; ;ゞヾ
ゞ; ; ゞ;ヾii;;:::: ｲ;//ゞ; ヾ "ゞ ___┬┬┬┬┬┬┬|| == ||┬┬┬┬"ヾ;;" ゞ";ゞ;ヾii;;:::: ｲ;//ゞ; ゞヾ
ヾ ヾ;ゞiii;;::: |/; "|￣￣|￣| |二二二二二二二二|| 田 ||::::|￣￣|￣|ゞ; ヽiii;;::: |/;ヾ;ゞ "ヾ
￣￣￣￣￣￣￣| | | | 田 田 || 田 田||=:|| == ||ﾞ=| | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | |――――――――|| 田 ||::::| | ＿＿＿＿＿＿
| | | |￣￣￣ ||￣￣￣|| ;;|| == ||::::| | | :|
| | | | 田 田 || 田 田||=:|| == ||ﾞ=| | | 新田高校 |
| | | |――――――――|| 田 ||::::| | ￣￣￣￣￣￣
| | | | |
| | | | |
| | | | |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 流石に学校で火遊びするわけにもいかない
┃ どんな物であれ、魔法は「世界を変容させる」とニャル子さんは語っていた
┃ 僕自身まだ目にしていないから、どれほどの影響が出るかもわからない
┃
┃ 自宅なら人目は避けられるけど、家が滅茶苦茶になっても困るし……
┃ なんとか、人目につかない、ちょっとオイタしても大丈夫なところを探さないと
┃
┃ 田舎ならば楽なんだろうけど、都心となると、うーん。すぐには浮かばない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ // １２時間……
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃 もうお腹ぺこぺこなんですけど
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／ でも我慢します
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / ! だから晩御飯はたっぷりお願いしますっ
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
／ ／ / / / j!j! l ヽ
/ / / / / // ! ﾞ､ ﾍ
.. / /l l / ‐''1￣￣7ミ､/ // / j! ｀, ﾍ
.. // ! l /／l/l /｜/l l // / ﾊ ! ﾊ
. j/ { l l/ l__l /,,,_ l/｜/l // /! / } l } i
{ !/l l ≧≠l/ﾐx_,,`{ l l｜ 〃 ﾒ/ / j ! i
... / / ﾄ{ l / !;:;:;:;:;:;: )ﾊ l !｜ ／ / //ヾ/ j ;' l i
/ / l λ /{ l;:;:;:;:;:;:;:; l! -l''" ／ ノ //ﾊ / ll ｜
/ / l λヽ{ ﾄ |;:;:;:;:;:;: l x=ミx 〃/ } / / j!l l まあ３００年耐えられたわけで
/ / j ﾍ ､ ＼ ノ j／ ヾY / ／ / / / / l j
/／ ! ﾄﾐ ￣ ∠^ｰ- ､ ;:;:;:;:; jlﾋ/／/ ／ / / / ! j １２時間くらいよゆーですよ、よゆー
／ j lﾍ j-‐-ミ ヽ＼ :;:;:;:;:ﾟ;:;: /／ / / / ／^ヽ __
／＿ l ! l ﾍ { ヽ └'> ;:;:;:;/^i ／ ／ ﾝ / / 〈:::::::::::}'"::::::Y
／ｲ:::::::｀ヽ､／ j! l l ﾍ 乂 ｝／ /j ﾊ/^Y} ／/ｲ / ∧::::::::::::::::::::｝
l::l:::::::::::::::::＼/ j!-j ｀､ ー ''" / / /ﾉ-r'" ノ !l / ∧::::::::::;;;ン
l::jrr―-::::::::/ j!::〈 ＼ ＿＿＿＿.....ノ /! ｛/＿| llノ／ ￣
:::::;;;}::::::::::::::/ /::::::::＼ ￣＿_/┐ ＞" ノ::l ∨:::::｝ ／!
●┃┃
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_,,. -‐_,,.´-‐ , -￣ ¨| |l l| |!
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿_￣￣｀ｌTT´ |:|! | |l l| |l l| |!
||:::(::):::| |:| | |:|! | |l l| |l l| |!
_＿＿＿＿＿ └─‐┘ |:| | |:|! | |l l| |l l| |!
―――――｜＿＿＿＿＿＿＿＿. |:| | |:|! | |l l| |l ___j| |!
::::::::::::::::::::::::::l | |｢￣￣￣￣￣￣￣|| |:| | |:|!＿ ..,,!_|l .―_¬ |ニﾆ -‐.| |!
::::::::::::::::::::::::::l | || ｢￣￣|: : : : : : : : :|| |:| | |:|-―¬｜￣ | |l l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | || |＿＿.|─┐: : : : :|| ,.- ､ ,.-､_,..､_ | |l l| |l l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | ||: : ::| ~~~~ |:: : : : ::|| ji ＾ﾍ! {f＾f{ハ.j.}. |l ,.-- ､ l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | ||: :: :|＿＿__.!: : : : : || .f{外ﾊ|. .rtﾊ々ｽﾍ. |l j,､ ﾍ l| |!
――――― | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!/ 〃,ﾘ .j}｀{^ﾏ}Y ﾊ |l t ｀り_{ l| |!
￣￣￣￣￣ /｀¬ t_ム{LLj. |.|ｌ ｆ´ｰｔ_,ノ｀ｰ､ l| |!
------------ 〈_!i_＿|__ ___/__〃i |l_{.|___|ｉ { ハ l| |!
__}_.∟∟∟∟. ｒ――亠―‐亠,.=亠-､‐亠_------ }j lワ {, iニ.ｺ_
__ ￣丁⌒ヽ. ──‐f´￣￣￣ ヽ￣¨二ニ=----――-- ニ二_f´ } j__ __,! l_---_--_-_
‐う ! {--_―亠―――‐亠‐亠‐- 二._丁￣￣￣￣￣,二--―く____ヽ }―--- ニ
_____,,..ｭ.{ ﾍ¬ー-ニ._ー-- ---------‐‐‐―｀―‐‐ｧ--r,-―――‐‐-､￣_ー----___
￣¨¨´ ! }ﾊ..._ { } ￣iT￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「{ l|j{{ }-- .}}￣
j }¨し;￣｀ 丶 ､ l|._＿＿＿＿＿____に_￣ .._￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀¨¨
__＿,,,...ﾉ___,,.....厂｀ ＿____｀_ヽ___＿_____l_ |_!| r‐- ￣二_‐- .._
------------‐‐___―‐f' o o} | |..._ ￣丁 ‐- ￣.二二二二二二
￣￣￣￣￣￣ |l | | | ￣ ¬‐ .._ i |
ﾊ 入ヾ＼ ゞ .:.:.:.: ′ .:.:.:.:. /ノ ／ lﾉ ／
. | / 介 ミ､ :.:.:.:.: , -､ ::.:.:.:ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /::::::::::ヽ ﾉ / ! やる夫さぁん……
γ≧=ミハ } ｝＼ `ｰ ′ イ . ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
＿＿＿
／ ＼
／ _丿;;;;ヽ_ ＼
／ （○） ;; （○） ＼ （ あかん、勃ってまう ）
| （__人__） u .|
＼ |i!|i!|| ／
／(<<<) .｀⌒´（>>>）＼
',. ! .! 、 ヾーﾍ / ｰ ´ l l. !､ ,.z､_,..ｲ三三三ｋ､｀ ..,_ ／
ヾ､l. !ヽ ｰ-､- ,.' '. ! l ヽ ,.ｲ三三三三三ﾆﾑ¨ ｀ ｰ- ￣
ｿｲ、 7 八 ¨´ !. l !ｲﾆ三ﾆ‐ '' ¨¨ ''＜三ﾆムム
´ /ｨ ヽ、 '. l !ﾆi!三/ ヾﾆ三三li.
／ ﾍ ! ＞ ..,_ _,. -､ /i ! .!/三/ i ヾﾆﾆ三i.
∨', ! ＞- イ三三ﾆヽ//ﾑi. !ﾆﾆi ! / ∨三,! _,.
', '. !. _ ヾﾆ三/ﾆi!､三'i./三７! ,. '´ ∨/!、 _,.. -‐ ´ ..,_
',.! .l ,.ｲﾆヾﾆ三!ﾏ,.ｲ ¨¨!l!ﾆミ{ l ,. '´ }三/!￣
'i ! /三三７彡'/i!''´!//,!∨!ﾆﾑ ,.. '´ ,!三/
! .! Y三ﾆ/¨｢/! l ｀ヾ//ﾑ_!三７' ´ //ヾ!
'. !ニﾆ７!. イ/l!､!//i l//'´ /三,!
'.. !ﾏイ/,!イﾑ/ !/,!r//r' _,.. !三{、
! !ヾ/'´ !//i! ,.ｲ、 .!/ﾑ _,.. -‐=ﾆ_ ¨´ ,!￣￣ ¨¨ ｰ=ﾆ ー-
i l /! ,.ｲ!７l,.ｲ三ﾑ ,.ｲ!¨ヽ/三ﾆ==ﾆ三ﾆｭ、 , ｰ- ..,,_ ｀ヽ
', i'/ﾑ//,Y/!三三ﾆヾム /´ ｀ヾﾆﾑ､ /ｰ- ...,,_ ¨ ー- ...,_
∨/ヾz､///!三三三ﾆヾ./ ヾﾆ},ｲ l ￣ ¨¨ ー-
∨Y//i ｀i!三三三三./ Yﾆ! .!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ しな垂れかかった背中に、柔らかな熱を感じる
┃ 初対面の時とは違う。後ろから回された手は、まさぐるように僕の胸を、お腹を撫でて
┃ ニャル子さんが触れたところは、まるで魔法みたいにひりひりと熱くなる
┃
┃ 求めるように、身体が強く押し付けられる。胸のふくらみ、先端の突起まで感じ取れるほど、身体がくっつく
┃「わたし……もう限界ですよぉ……」
┃ 耳元で囁く息がくすぐったくて、身をよじらせると、ますます身体が絡まって
┃ もう立ち上がれないくらい下半身に血が溜まる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ ' ﾞ''‐- ..,,_,,,,
,,ｲ| ''
i | :::::::ヽ::::ヽ::::::ヾ:: '
i i ＼＼＼＼＼ヽ
! | i __ﾉ
i! i i! ／ はむっ
ﾞi! | i |_
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ''~|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さんが耳を食（は）んだ。瑞々しい唇が耳たぶを挟んで、ぷにぷにと潰されるたび
┃ 電流が走ったみたいに身体が飛び跳ねる。飴玉を転がすように、ざらざらと生暖かい舌先が
┃ 耳を撫でて、口から、鼻から、こぼれ出した吐息が髪に、首筋に吹きかかるたび
┃ 身体が熱くなっていく
┃
┃ 彼女が耳から口を離した、一瞬、首筋にヌメりとした感触を覚えて、一際大きく体が震えた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾋﾞｸﾝｯ
／（ ○） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒Ｕ ＼ （ ちょ、もう限界だから！ ）
| Ｕ | （ ニャル子さん離れて！ ）
＿＿（ ⌒-ｨ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ ）＿＿
`ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー"
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃 やる夫さーん……
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃 ご飯ください……
ﾊ 入ヾ＼ ゞ .:.:.:.: ′ .:.:.:.:. /ノ ／ lﾉ ／
. | / 介 ミ､ :.:.:.:.: , -､ ::.:.:.:ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /::::::::::ヽ ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ `ｰ ′ イ . ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
＿＿＿ _
. ／ ＞‐-､＼
. ／~ヾ, j| ｡ ｝ ＼ い、いや、だからね
/|_ ﾟ .,.〉 .ゞー≠ ...＼, 今は無理っていうか、そのね
./ ヾ≦'（_人__） .＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | ＿ ─ ､‖´ ＼
| | ＞ ´ ／´￣ {｀ｰ-､ ヽ
| |／／ ´ / | ｝ ＼ ｝
∨ ' {/ / / /ﾊ , || ｝ ヽ |
｝ ∧ {/ |/＼|/| ﾊ ｝| ｝八＼｝ |
/ｉ ｝ 从_ ＼ ∨/＿ﾘ | ｝ ﾘ ﾘ
/. | /｀ｰ⊂⊃￣ ' ＼ ,ﾘ ト､ /
/. | / | ｝ /￣/ ⊂⊃|/
/ /(ｉ_ノ | ｉ｀｝ / / ノ ﾊ そんな御無体なっ
/ / 〉, | ﾊ ::::｝ー'_ イ | ヽ
ﾉ／ { ∨ | ｝::::｝ｰ､ｉ::レ:ｉ | ∧ もう拷問ですよこれ！
／ ／ | ∨ | |:::｝、ｉ_ｉ::ｉ_.{ |L ∧
／ ／ .八 ∨ | {:::::| ｝::ｉ_ｉ:::､ ､:|､∧
＜ ヽ ＿＿
／ (O ) ＞ ｀＞ ､
-ｧ_ ､ r_ ＝ ＼ ＼
／ ´ ノっi l ＿ ＼ ＼
___./ ´- -,j L7ﾍl ＼ ﾊ
/＝≧ ､ ,r- ´二 ＿ ﾊ i
/ ﾐY_三ﾆ-‐＝＝三三＝_ n il l l
Y⌒､､_ / ｀ ヾミﾑ三j l
,i ＼｀ ｰ-{ ィ ´ il｀ '＜ j ヽﾊ
／ ｀ 〉 _,,.. - ﾁ_ﾑ-― .l､ l ＼ リ
/ ィ个ーt=＝==k r=＝＝=ｧヽ l｀ ＿＝ ´ 『そうだね、ウラジオストクに行きたいかな』
,' /i l ｀ ち rf iﾄ､ l'ち j il ﾘ＼メ i ', 『思い入れがあるんだ、あそこには』
i / ∧ ､ 弋_' ﾉ ヽ 弋__ ﾉ ノl ヾゝ L ノ）
l /､' Vl ＼ﾑ､ ＼l /／/ ﾍ ﾑ ﾑ￣ 『響はクールねー』＞
V / ﾑ /X ﾊｰ ,､ イ 'イ V ﾑ ﾄ､
ヽ / l ヽ ,' l＞_ ィ/ ,' /V ﾑ i li 『そんなことないさ』
＼ ノ / / ｀rﾉ ｀ ≦ ト､l l ,/ } ヽ ヽil
,＞ ／ / l ヽ i l / l l＼ ＼
`ｰ---/ .:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ｀ヽ..:| .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.
/ .:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣¨７‐- .,,_ | :ﾄ､| .:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.
.′ .::′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /-‐─ 丁厂| .:.:.:. ′.:.:.:.:.:.:.:.: :.
..:.:ｉ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/≦ﾃテ宍汽气ァ| .:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.
| .:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ﾄJ////} } }l} .:.: / ..:.:.:.:.:.:.:.:/.:. :.
『プロの声優に智子って呼んでもらいたい……』 |.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ l{ {////ﾉ.′}ﾉ.|.:/ ..:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.: :.
『メス豚呼ばわりされた後に』 .. |.:.:.:/ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:/ ,乂ｰ―ク 〃 j/ ..:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:. :.
『あ、あ、愛してるって言ってもらいたい』 ....... | .:/ !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.j/ ゞ＝====彡′ｉ..:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.: :.
『ｹﾞﾍﾍﾍﾍ』 ...... ∨ ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{ .::/〈 ///////// | .:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:. :.
. . {:∧.:.:.:.:.:.:.:人/ .:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.
∨∧ / ､＿＿＿＿___／ .ｲ .:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.
∨/＼ {＞ ｀ヽ＿＿__／ イ / ..:.:.:. /＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ｰ==彡ﾍ/.:.:.:.{////＞ . _ ,. ´ j/ ..:.:.:.:./ /＼.:.:.:.:.:.:.
∨/.:{≪〃 〃{! ＼＿＿／/ ...:.:.:.:/ / ＼.:.:.:.
∧/:.{ {{ {{ { /￣ヽ /...:.:.:.:.:/ / /＼.:
{ l l
'"￣￣＞'⌒く‐- ､ l l
／ ／ ／ Y｀ヽ ＼ l !
/ ／ l＼ ＼ ヽ l l
/ / / / { { } ヽ ヽ l !
‖ / / / { { い ﾉ j い jl
// j / /{ /ﾍl人＼/:::}/ j } l i ! ‖
／{ { {/{/{::{:::::::::::::＼{::::::ﾉﾉ}ｲ l ﾞ､} ‖ 真っ赤な苺みたいに爽やかな甘み
从 从:::::::::::::::::::::::j :::::::::::::ﾉイﾉ }ﾄ＼ ‖ 肉汁溢れるは食べ応えあるステーキ
/ ﾄ､{λ :::::::::ﾉ／ ﾉﾉ //
/ j 人ゝ `T⌒`┬' 彡 / // より取り見取りご馳走のオン・パレードですよ
/ / `ミ＼ 弋__ ﾉ フ ／/{ ｛､__／/ 我慢できるわけないじゃないですか
/ / / 人 J フ「 j｜ `ー 'ﾞ
＿ ／ / / 〃 ｀ﾄ､ イ l l八 ＿ ⊂‐､ ｛＼
/ ┘ ﾉ^) ／ / / ‖ ! } ー ''T l l l l ﾞ､ __j ､￣} 〉 〉 { l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ……そうですね、味覚があるなら嗅覚だってあるよなぁ
┃ 今日も学校は、悪魔に叶えてもらいたい願い事で賑わっている
┃ 煌びやかな感情が所狭しと流れ出して、キラキラした日常を彩る
┃
┃ そりゃあ我慢できるわけないよなぁ。空腹ハラペコ状態でお預けされてるんだもの
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
{ ｛ ｀、
い ll
ﾞ､l ll
＿ヾ-- ＿ ll
'"￣-‐ У＼⌒`丶､ ll
／ ／ ／ / ヽ ＼ ＼ jj
／ ／ ／ ‖ j ＼ ヽ ‖
/ / { l l ､ {{
, ‖ / } l l l { l l i ヾ、
j ／/ j l l l l ﾞ､ い }ｰ}-l } } l } ｝
{ / { { l /l斗rTl ヽ j/ }ﾉ }ﾊj } ﾄ
i / l i ﾄ{ l从{` l ヾ＼{- ‖//人{￣ そして何より、あの黒蜜
l /／ l 八ﾄ{ _,,,､ 冖''~ /ﾒ}/ ヽ 甘すぎて喉に絡まりそうなほど濃厚で
l } ＼ ＼ 冖''" ､ {〉〉 ｝j } ﾌﾞﾗｯｸｵﾆｷｽ
l } jメﾄ､ 弋'''" ＿ ﾉ /}ﾊ 吸い込まれそうな深さは 黒瑪瑙 の輝き
l j { ヽ下、 弋￣ У ／ /
} ／-弋 ヾ:::＞ ...__ ￣ ／ ｲ あぁぁ……辛抱たまりませんよぉ……
j /＼:::::::::＼ ＼:::::::j:::j￣::j{ ﾒﾍ
ﾉj:::::::::＼::ヽ:::ヽ ヽ::/::/::/:/∧／::ヽ::ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ ＼
| ＼ ,＿ | 喉に絡まるって……
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | どんな感情だお、それ
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
l l ＿＿＿ ／ ／ / ﾊヽ `丶、
／￣￣￣￣ } ヽ ＼ー----‐┐／ / // i l＼＼ ＼
／ ーヽ ヽ > /----―''ﾞ / / } l ヽ ヽ ＼ ＼
／ ＼ ＿＿／こ__／/-く / / /// // l l l } ヽ ヽ
／ メ､__ ＿x―-､ ヽ/ /// / l ,, l l l j l ﾊ､ Y
／ / ￣ヽY ＼） / / T''7「l￣ l { ﾒ､j i い
/ / ／!l/ l l j / {xlzz､l ﾄ l 人 /l /トL,,,__} l l Vl
/ / ￣ }} l l {Y 斧い`ヾ! ﾄ、 ＼ /"jxzl/l ﾊ j } l l l}
/ / ‖ jﾊ ﾄ ﾄ { {｛炒j} ゝl ﾞ､ / 斧jlい㍉ﾉ / j lλﾉ
/ / 代＿ノ l ﾍ { { 乂シ ∨ {i｛炒ｿ ﾉ"/ / / ﾄ､ﾞ､
/ / ￣ l l＼｀、 “'''" 乂;シ ノｲ/ /lﾉ ＼ お気づきでないと
r―/ ＿ /｝ l /l l 弋＼ " `''ｰ ／ ／/
}`ー-‐'''"￣:.:.:.:.ﾉ l/ l `ト＼ -、 イ /／/l アレですよアレ
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}＿ / l l 人 ／ i =彡/ // l
/￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣):.:.:.:ヽ / l l ＼ 弋 ﾉ ノ／ / l
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イ:.:.:.:.:.:.:l__ / ! l / ＼ ￣ イ / ‖ {
{:.:.:.:.:.:-‐''''":.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.l:.:＼--‐≠-、 l l /r＜}＿ ト､__ -‐T" l ! l ‖ l
ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:ﾄ､ l l/ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ｰ┴-､ l l l l l l
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∨:./:|/.:∧| -‐‐ ＼| ≧=‐- ‐-- 丶:.:.:.:.:/ ∧ ≧=‐-
V:.:.|:.{ {佗笊ミメ、 叱芹雫ア ≧=‐‐--
. ＼:.: ､ 癶辷炒 癶辷ノ /ｨ:.:.:.:.｛ 『私は……もっと可愛くなりたいな……なんて』
≧=＼＿＿＿＿}====={＿＿＿／ 丶:.:.:.:＼
∨:.:ハ////// ,. ////// ＼:.:.:.丶
. V:.: 込、 -- ､ 个ー‐--ミ 丶:.:.:.:＼
. / V ∧ ≧s｡ 乂二ﾉ イ ‘:, ‘:, ＼:.:.:丶
l 丶:.:. 、/ ｛ ｝ :, | }:.:.:.:.}
.ﾞ!,!, ﾞ''!i,,:li ,ﾉ ″ ...l:,ﾉ:l、::::::::::::::::l::::ﾞl,`!､ﾟ'i,
"' ,/:::ﾞ!i ﾞ __., .,/lﾚ::::'::i､::::::::::::::ll,::::ﾞ!, 'ﾞ!,,ﾟl,:
,,lﾞ::::::::::ヽ,, ￣ ,,r'::::::::::::::::l::::::::::::::'lﾞl,::::i, ｀ﾞ’
,/:,:::i::::,‐::ﾞ''!i::,,, ,,･ﾞl::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::'| 'l:::il, 『えー、秋葉は十分可愛いじゃーん』
,,l:::::/l:::,,::::::::::::,l''-,,,,、 ._,,,･'" ,,li:::::::::::::::::::::::l,::::::::::::| 'l,:'i
i!:::,i´.l:ll,::::::::::::,l::::::::::::”l,'''"~.,,,ｖr:'''ﾞ”｀'!i;;:::::::::::::::ﾞl,,,,,,｡,,::| l::|
.l::./ :ll:,,-・''“ﾞ≒,、:.,i!ﾟl,,､r'″ ﾞ!,,,,,,,r'''~ ﾞﾟﾞlll,, .lﾉ
ll' ,i':l::ｉ ﾞ!i;'!i, ..::::::::::. l' .::::::::::.. ,,i!''::;l::::::l';::::ヽ
,i':::,!'il,i'::::ﾞ'!i,、 ′ ,,i!'':::::l::::,i!::l＼::'l,
.,l:::,i! ,l:::::::::::::~=,, ‐- _,,;i!"':::::::i!:/::ヽﾞl l;::l
l:;i!' l"::::::::::::::::::ﾞ,!i,,_ ,,,illヽ;;:::::::,i!ﾉ:::::::::l:l l,:l 『そうそう、今のままで十分でしょ』
l:i!' l::::::::::::::::::.rl" ,l"''!i=r,__,,;;ii!'''” .'| ﾞ'i,,:::'ﾞ::::::::::::ll l:l 『もっと自信もちなって』
ll l::::::::::::,,〃 ,i,ﾉ ,,i､i ﾞﾞ'i,,_::::::::::::ll ll
ﾞ ﾞl;;;;r'''″ 'i､ ｀l' ﾞﾞ'!i;,,_::::,lﾞ
.,rr'll''″ lﾞ i! ﾞﾟ''h,,,、
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） | 常に美しくありたいってのは女性共通の願いだお？
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | なーんか黒蜜のイメージじゃねえんだけど
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
// )｝
// ''"￣￣ >‐く ￣｀`丶、
// ／ ／ ヽ‐- ､ ＼
// ／ ／/ / い＼ ＼ ＼
// ／／ ／ / / / l i ヽ ヽ `､
// / / / l i l } l ﾞ; ヽ
j / / / / / l { l l l i い
j j / // j j j / /l ! l l l l l l ﾄ ﾞ､
! l / / j { l l/＼l l l い l /l j,,ィl } } ! ＼
j l { ‖ ! { l !ﾊ{__l l`ト!L ﾞ、 l /斗''「ﾊ从j j j l
l l ! {/ { i {彡勹示ﾐ人 ＼l/ jﾉ''芯''㍉ / / ﾊ!
l l ゞ、 i ト{ ｛:｛リ:} ＼ j {::{リ:｝ ﾉｲ // l やる夫さんは女心がわかってないですねぇ
｜ l ﾄ{ヽ 人 乂;;ｼ 乂;;ｼ ﾉj／ l l i
l ! l j ＼ ＼ `` `` 彡 ／ ﾊ{ l
い j j / { `ミ＞ ' ￣// l'"⌒ヽ､--、
人ﾞ、 // / 人 ＼ i>ー ''^｝ ／ j l ｝ミヽ-､
＼ / 乂＿ ｀ヽ､＞x､ ゝ. シ イ { l /: : : :ミ/-､__ ＿
/ ／ ￣ヽ ＼Χ ミ ー '"/xl l l /: : : ミ: /: : : ／: : : :＼ ＿
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ うるせえ、どうせ童貞だよ、おばあちゃん
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ 7／ヽ＿
. ニニニ ＜二{ /´ ／ｘ＜ ー 、
／ ´ ／7 / ＞ ヽ三 ヾ / ＞=ﾐﾄ､
／ ´ 〃 { 斗 =冖=‐＜／⌒ヽ´ ⌒ヾ、
// ＞ ´ ヽ＼ =ミYニ＝- ∧
′ ／ ／ ／ ヽ || ヽr ┐ ＜⌒ヽ ∧
〃 / / / 〃 l| || ｛ ０r‐､ ハ ヽ. }
|| ' / l| i! l | | ﾘ └｛ ０ } Y ,ﾊ l }
|| ｌ ｉ ｜ｌ| ┼ 、| / / ,′ /＼´ヾl l|人_レ′
|| ｌ | ｜ｌL厶 | / / / ／ / {ミｿ l| !
|! 乂ﾄ､ l| 沂ﾐ、 厶イ∠∠厶ｲ ﾊ/｜ | ﾊ
､＿,ｘ彡ト. lヽ{ 弋ソヽ／ .ィ行ミX / / ﾉ ｲ.イノ あれ、そんな可愛いものじゃないですよ
〃 ∧ V| | 辷ソ ／ ∠、' /,ノ! ｝小、
l{ ノ ∧ '} ﾄ､ ′ ∠ イ ノ 〃{八( 人＿
八（ Y: :r'--､｀ヽ ` 一 .〃 ｰ'´｜ l{ ヽ ｀丶、 ヽ
r─‐f : {⌒ヽ} } 丶 ＿, ＜l//、| ｜｜八 乂 ヽ ﾉ
| : : /: : ヽ｀´ヽノ ||＿＿／! ! }ー┴┴くハ、 ヽ ﾄ､ }
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | じゃあ何だってんだお？
/ ∩ノ ⊃ ／ 池袋さんたちは、今何を感じてるんだお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/ / / / l i { } j } } l ﾊ ､ ､ ! j
/ ‖ j l l /l ノ い j l`''十--十 l ﾊヽﾞ、 ! l
; ‖ __L...斗''い ﾞ､ l /l /l ハ ﾊ } lハ} ! !
j l l l l l ∧ l ト代 ＼ / l /-/ j/ i l l l ﾄゝ} j j
ﾉ l { 八 ﾄ｛ ヾ‐- ヽ / j/ xz≪x、} / } l j j
/ ｜! { ,,斗竺ミ ＼/ '"⌒｀ヾノ } /}/l ! // そりゃもう一つしかないじゃないですか
/／ l 人 ﾄ l 彡" ﾉ / jﾉ //
l l＼ ＼ ｛ ﾌ ／l l // どす黒くて、毒々しくて
/ ! { `ミ ミ=- __ ／イ/ l｜ ／ けど危険なほど魅力的で
/ l ﾊミ＿こﾆ=- fｰ- ‐''"ヾ} ﾉ 八i 縋らずにいられないほど甘美な果実
/ l l l ＼ 乂 ノ ／l / / i
/ / l l lト...,,__ ￣ ィ"l l / / λ
/ / l l l 弋〜辷-- イr〜> l l ﾊ ヽ
/＿ / / l l l ﾉ::::`〜--‐:::''"「 l l l l へ 斗、
／⌒Y ＼/ ﾊ l xへ;;;:::::::::::::::::::::ノ-ｧ ! ! l／ ／ }
. // / / ,′ '. ｉ ｉ ＼
// / / | .ｉ､ 孑ー-L '. ｉ .ｉ '.
// / , ,′ .ｉ | | ﾊ '. |､ | ﾊ | .ﾄ､
′ / / .| |＼八 ﾄ, | .ｉ| ＼_|__ , ,ｉ | .| ソ
. . |. . ｉ | .i,Ｘ´｀ ヽ ｝|| ﾘ_ｨ⌒゛ﾞヾ | ｉ ﾄ | |
ｉ | |. ｉ| 八 | .ﾄ､ ヽ＼ ＼ ｝ | .:.:.:.:.:.| ﾄ. / ﾘ |
| | |. |.| ヽ人 人 ヽ ,ニ､､ｿ､ :::::::::ﾘ| | /,ｲ | |
| | |. | | ヽ ヽ ｀_〃´ ｀ ヽ _ノ ) / | | 八 ――嫉妬ですよ
| | |. | .| ヽ､ヽｲｉ .:.:.:.:. ／,￣‐ヽ ￣ /| | ＼
| | |. {. ∨ ､ ﾍ ､ ::::::::: ／／ | /| | ﾄ､ ＼
. 八{ 人ﾍ ﾊ.ﾄ､ト､ { ｉ｀Y´｀､ ゝ_′ ﾉ / |.∨ | ＼＞─,､＼
＼ ＼、｝ ヽ ＞ ､ | ､_ﾊ ＞ｰ‐ ´. ／ ト{ レ´:::::::::::{:::｝ ＼
｀ ﾒ､ ｀,ｰ‐/ ﾄ ＼────＜ /::::∨ ∧::::::::::::/:::::｀i ＼
〉::_/ |::＼ ＼:::::::::::￣＞､／ヽ:::::∨ ∧::/::::｝｀ヽ/ ＼
,孑´ ｉ ト､Y｀＞､ ＼:::::::::::::/ ｀ /::::::::∨ ∧ｰ‐' ヽ '.
／ { / ／∨.{,＿ ｝＼:::::＼_/::::::::::::::∨ ｝ ｝
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ しっと……？
| ∪ （__人__） J | あんなに和気藹々してるのに？
＼ u ｀⌒´ ／
: : : : : : :/. : : : : :/. : : : : : : : ＿＿ ／ ＿ ＼ヽ／
: : : : : : !: : : : : /-―＿ ￣-― ‐- ｀ヽ ヽ ／ヽヽ
:. : : : : :l: : : : ∧ 「 ｀ヽヽ／. : : : : : ,
::. : : : : :!: : : :! ヽ! ＿＿ ＜´_ヾ -‐ ´ヽ!
:::. : : : : l: : : :! ／.:::::::::::::::｀ヽ ヽ |
:::::. : : : :l: : : l 〃＿::::::::::::::::::∧ ｌ i
::::::.: : : : ｌ : : l K ＿｀＞ ､.:::::::::l |ﾉ
::::::::. : : : ﾄ､: :! ヾ.ﾊ!弋＿ﾉ‐っ / 『そ、そんなことないって！』
＼::::::.. : : ! ヽ! ＼ ヾ三三三／
＼ヽ、:::..: :ヽ ヽ､ ＿＿＿＿＿_
|l lヽ ヽ､::..: :ヽ ￣￣￣￣￣
!j !:::::＼ ヽ、 ヽ、
/.:::::::::: `ｰ ≧
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┃「やだなぁ、姿見なんて幾らでも取り繕えるじゃないですか。
┃ あの目を見てわかりません？ 口元は笑ってるのに、目だけは突き刺すように睨んでる。
┃ 私にはあの子の考えてることが手に取るようにわかりますよ。
┃
┃『お前らどうせ見下してるんだろ。自分の方が可愛いって、私なんかより可愛いって思ってるんだろ。
┃ 悔しい。綺麗になりたい。憎い。私を蔑む奴らが憎い。めちゃくちゃにしてやりたい』
┃
┃ ……あぁ、涎が垂れちゃいました」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.l:./'､ ﾍ }.{ﾍ ' /_／:.:.'､:.:',
,'':.:.:.:.´'iゝ'_ ﾍ r-‐¬ ｲ:.:.:.l:.:.:.:.',､:',
/:.:/:.:.:.:.i:.:.:.:.:.¨:iゝ.,. ゝ.__.ﾉ イ:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:',',:.'､ 『えー本当だって』
/:.:/,':.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:＞ ､ __ ∠ |-､:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:',.',:.', 『そのメガネも、似合ってるし？』
,':./ .i:.:.:.:.i i:.:.:.:.:.:.,i.､-'´ i | Ц. ｀' ‐ ---､_} .i:.:i
.,':.,' l:.:.:.:l_i._r‐'´ γ l ', ;;'ヽl
.l:.:i ィ;';´;;;;;;,' .|‐‐-､ ,-‐ ' i ',;;;;;;;;;'､
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┃「あっちの子は悪意ですねぇ。
┃
┃『お前みたいな不細工、私の友達じゃなかったら誰にも注目されないんだよ。
┃ 私の引き立て役になるから傍においてやってるのに、何しようとしてんの？
┃ あんたはそのまんまでいればいいのよ。そのだっさーいメガネかけたまんまでさ』
┃
┃ こっちはチョコレートかな。油の塊ですよ、ギトギトしてて。
┃ でも癖になるほど甘い甘い」
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＿＿＿__
／￣￣￣￣｀ヽ、
＿ 〃 ＼、
´ ⌒ヽ丶、 ＼、
／／ .:i ｀ヽ nｍ_ヽ
} .:} ヽ ｎj.{.{.{.i i
.′ .:i :} }: } : :. } ヽ. { |
ｉ: / .: ..:{ . :/{ ､ﾄ､ : // } j i ,‘ _ノ ｌi
|/ { :{ 仏=ミ＼:// .:_｣ム :| :}:!／ ／ :||
ムイヽ .:{f ん r}｀Ｖ´/'r==ミ､ｌ| :}:}: ／ l|
| f⌒＼ﾊ{ Ｖrｸ ∨ んr} 刈 ..:}j／ l| と、言うわけでやる夫さん
| 八 | 乂.:.:.:. ゞﾟ'′ムｲ人{ l|
| j 厂⌒ ィ .:.:.:.:} ／ ﾘ 私はお腹がすいていますよ？
., .:/ :/＼ f_,ノ . ｲ／|
/ .:/ :/ .:｀≧=- -=≦＼>: !＼
./ .:/ :/ .:《＾Y＾て》乃 /／/ |:. |: ＼
′ ,′′ .:《二|二|__》乃 /》¨´ .:|:. |:. . ヽ
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ
/ ＿／::::::＼_ヽ
| :::::::::::::: ヽ あれーやる夫さーん？＞
l u （ ●)::::::::::( ●)
` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／
／ `''ｰ─‐─''"´＼
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┃ ニャル子さんの細い指が、僕の頬をつついた
┃ けれど僕は、何も反応できなかった
┃
┃ 仲良く談笑するクラスメイトが、腹の奥に真っ黒の感情を飼っているなんて、誰が想像できる？
┃ それじゃあもしかして、あの子も、あいつも、あの人も
┃ キラキラ輝く笑みを浮かべる裏で、ドロドロした感情を燃やしてるかもしれないってのか？
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／ ＼
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┃
┃ そうして、ふと、思い出した。気づいた、気づいてしまった
┃
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＿＿,,..．-‐'''"´ .γ´ ｀ヽ ',
.／ ,,...., ヽ l
l （::::0::} Ｙ l
':, ｀ｰ ' ﾉ ｀ー――――''´ l
｀ ―――‐／ ｀Y´ ヽ
/ i ', l
.{ .l } /
乂 .人 ﾉ ./
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┃ 他人の心の中がわからないなんて、わかりよう筈がないってこと
┃
┃ 僕は誰よりそいつを知っていたじゃないか
┃ 痛いほど身に染みていたじゃないか
┃ ずうっとずうっと、目の当たりにし続けてきたじゃないか
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. ／／ ／ ／ / ＼ ＼
. ／ ／ ／ / ＼
/ / (,__＿＿＿ / ｌ __＿＿＿＿} ,
/ / /／￣ / , ｜ ￣＼ l
ｌ | / _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
| | _.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
| | |l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
| | |l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | |
| | |l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | |
| | 八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ | やる夫さーん、反応してくださいよー
| | )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ |
. 八 ､ ／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 |
` ミﾆ=- 八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
. r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
. |:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
人:::::| |:::::::{::::::::::::＼__／:::::::::::| l |::::::::::::::::::::::::},_ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ だって、僕にはニャル子さんが見えるんだぜ
┃
┃ ニャル子さんの姿が見える
┃ ニャル子さんの声が聞こえる
┃ ニャル子さんに触れられる
┃
┃ 他の誰にも、できない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿___ _、
＿＿／ ＼>=-、_
／ ／ ＼シ ::＼
/ ,,;／ _ノ ー ＼ :::::＼
／ / ,,;;;;;| （ー） （ー） |＼ ::::ヽ
／ ／ ,,;;;; ;;＼ （__人__） ,／ ,ﾍ ::::::}
/ ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ .イ:イ:|／ ::::/ ……帰るお
// ／ /´ ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. ! | ノ ,イー´≧{─ヽ ヾ、::::ヽ ヽ,
} ::ﾉヾ、 /:::::::::::Y |ヽ、:.:ヽ Ｙ
!;;;ノ ヽノ:::::::::::::::::| |ノ ヾ,,,,,ソ
ﾞ"'''-==:| |
.ﾉ ｊ
｀ー=-ニニ-=ー´
／／ l |
／／ //
／／ //
/ / ＿ //―- .
/ / . ´ ⌒ヽ. ` ｀ .
. / / ／ / // ハ＼ ＼ ＼
/ / ／ ／ ,′ ｌ | ＼
.' / / | | | ｜ ＼ '.
|｜ / / / | l | ｜ ＼ '. '.
|｜ .' / ∧l 从 l.斗ヤＴ ﾍ. | | |
l｜ /| l ヤT|、 ＼ハﾉ, |斗=ｋⅥ | ｜|
. ' | |｜| |/kr=ｋ＼ / 〃{ ﾉ:::ﾊ 》｜ .'|ハ｜| あれ、いいんですか？
. 从 ｜l 从 |《 { ﾉ:ﾊ゛ ′ 乂ｚン ' / ﾊ lﾉ｜
＼ イ|｜|＼ ∨乂ン , ::::: ／／ /l | | まだお昼ですよ、授業はありますよね
人| | ＞.ゝ:::: ＜ _ . イノ｜ |
| / 八 （｀ヽ. ￣ / | | |
从/ 个 . ｰ . /| | | |
__/＿_ | | ＞┌ ＜ ｜| | '
／::::::＞､:::l |_ ノ:::ヽ...＿ ,⊥| | '.
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ そんな気分じゃなくなったお
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ それより、喜ばないのかお？
( ゝ
ｉ ＼
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ 待望のご飯なわけだけど
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
, ――――― ､
/ ＼
ﾉ , ￣￣ ヽ
／ ／ ＼
（ ./ ／ ヽ
/ ,/ / ∨
,' / 〃 ,/ / / .| , l
| ./ // 〃/!/ｉ j / | | .| |
|/|/1|/_i厶|斗 .V/ l. ,1 / | |
./ 'j ＿ l' / ヽ|/ |/ | } .! |
./ l 1 ‘´￣` .∨从／ .__/ ＼ /ｲ / ' ｜
. ／ ヽ .! ‘⌒ヽ、 ﾉ1 / ｜ ささっ、早く帰りましょうっ
/ ＼〉 ｉ .fう 厶 / .|
. .＿/ ハ. l ー --┐ ／ ./ ｜ 気が変わらないうちに！
/ / .V' / ヽ | ,' ＜__ ／ l . |
_／￣{. } / /ヽ ヽ ＿／ ,. ｲ | l !
／ / ヽ - ｲ / /7 ＼__ ... - /´ ｜ | | |
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ （ 現金なやっちゃなー ）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
┃
┃
┃
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┃
・
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：
：
：
｜
｜
釗
!
_,. -＝-- ､
, '´ '´ ヾ､
／／ ヽ
, ' ／ |
. / / _,. - ┴ -- _
/ / , '´ ,. / - ､ ヽ､
. / / ／ ／ / '， ＼
/ / ,.:' / / / ,| :. ､ ヽ
| | / / / ' / ;': ! | ∨ !
| | / / / | | | ! | }ﾊ | | | :
| | | ' '{ { | |__|__ {i. / /__!_{ﾊ i | !
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } |
{! ｛ハ | | Ⅳ{示圷､ ∨ / ィﾁ圷､}/ / :.
ﾏ､ { 从 { ﾑ 弋こｿ ∨ 弋こｿ/ / |
｀＼_ |从_从〉 , /,.ｲ/ :. 弁解はありますか？
/ | T 、 、 , /イ} .
/ { | ＞ ＜{ ∧ i
/ , ! /|＞ - ＜|ヽ j / i :.
/ } |／:{ ∧ ∧ |:､! { :. :.
/ _,..::| |:::::∧/､ {__ﾉ }_,.ｲ:::| |ヽ､ i ､
,:' r::::´::::::: | |::::{//≧､__,.ィ//|:::{ {::::::::｀ヽ､ ､
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
＼ u. （__人__） ,／ ば、場所が無かったんだお
ノ ｀ ⌒´ ＼ 人目避けられる場所が
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
...;....|:.|`l i＼|.....`;.....`;.....`;.....`;.....`;.....`;.....`;.i| |i;.....j;.....i;.....i;.....j;.....i;.....i;.....i;.....
.....;::|.:i_,l:. :＼|:.:. ...|＼...`;.....`;.....`;.....`;....`;... `;i､ |...i;.....i;.....j;.....i;.....i;.....i;.....i;.....i;.....i;.....i;.....
...;....| _____.....`;.....`;| ｉ`;.....`;... `;.. .`;.....`;.....`;...| |i;.....i;.....i;.....i;.....i;.....j;.....i;.....
.....;::|:iコ// `;.....`. | | .`;.....`;.....`;.....`;.....`;.....`;.i. |...i;.....i;.....j;.....i;.....i;.....j;.....i;.....i;.....
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.....;::|.....`;.....`;.....`;.....`;...| |.`;.....`;.....`;.. .`;|:.ilil:.. | .:.: |...i;.....i;.....i;.....j; .| |...i;.....i;.....i;.....
.....;::|..`;.....`;.....`;.....`;......| i`;.....`;.....`;.....`':|￣￣￣￣|i;.....j;.....i;.....i;. ..i| |i;.....i;.....i;.....i;.....i;.....
.....;::|.....`;.....`;.....`;.....`;...| |..`;.....`;.....`;......:| .:.:. |...i;.....i;.....j;.....i;. | !!...i;.....i;.....i;.....
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.....;::|.....`;.....`;.....`;.....`;...| _...,,..-ｰ '"~ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.....;::|..`;.....`;.....__,,..-ｰ '"~
＿_,|,,..-ｰ '"
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 忙しない街だ、どこに行っても人の影ばかり
┃ ビル街の裏路地、住宅街、それから墓地まで。至るところを歩き回ったけれど
┃ どうにも目線は振り払えなくて、結局夜になるまで待つハメになった
┃
┃ ニャル子さんはおかんむりだ
┃ 食い物の恨み、げに恐ろしや
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i 謝罪と賠償を要求します
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ 乙女の純真を踏みにじった罪は重い
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
＿＿＿_
.ｎi 7 ／ノ ヽ＼
l^l | | ｌ ,/) ／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼ .ｎ
', U ! ﾚ' / ／ ⌒ ⌒ ＼ l^l.| | /）
/ 〈 | （＿＿__人＿＿） | | U ﾚ'/／) 手ごろな魔法を使えないニャル子さんサイドにも
ヽ＼ |lr┬-l| ／ ﾉ ／ 問題があるのではないか
／´￣￣ノ ﾞ=ニ二" ＼ｒニ |
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, | ｸﾞｰｷｭﾙﾙ
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
＿＿＿_
.ｎi 7 ／ノ ヽ＼
l^l | | ｌ ,/) ／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼ .ｎ
', U ! ﾚ' / ／ ⌒ ⌒ ＼ l^l.| | /）
/ 〈 | Ｕ（＿＿__人＿＿） | | U ﾚ'/／)
ヽ＼ |lr┬-l| ／ ﾉ ／
／´￣￣ノ ﾞ=ニ二" ＼ｒニ |
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼
| （__人__） | ここは手打ちということで、どうかお
＼ ^ ／
／ ＼
/ / ／-‐‐-､,ｨ‐､ｨ´: : : : : : : ｀: .､: : : : : : :ヽ
/ / ／: : : : : : /: : :.:＼: : : : : : : : : :.:＼: : : : : : :ﾏ
.,′ ／/: : : : : : /: : /: : : :Ⅵ＼: : : : : : : :.:＼: : : : : :ﾏ
, .,′ / ＼: : : :.:/: : /: : : : : :Ⅵ:.:ヽ: : : : : : : : :.ヽ..､: : :..ﾏ
{ i ./ ,..__ .＼: :.i: : :i: : : : : :､: Ⅵヽ: : :､: : : : : : : :Ⅵ: : : :.ﾏ
| i ./ /: : : ￣`: :i: : :i: : : : : :.i: : }: :∧: : ヽ: : : : : : :.Ⅵ: : : : ﾏ
| i ' /./: : : : : : : : : : :.:i: ､ : : :.:}: :.i / ∧: : : Ⅵ : : : : :.Ⅵ: : .ヽi
| | i./i/: : : : : : : : | : ､: :Ⅵ: : : :|: : ﾄ､ ﾄ､}: : : ::i:i: : : : : : }i : : :.:.:ﾄ､ あ、はい……
| | |:.|i : : : : : : : : 从_:.＼.Ⅵ: : 从:.i__i_i__iｚｚｚ､i: : : :.八: |: : : : : Ⅵ
| | |:从: : : : : : :./z厶斗:.＼､: / i:i｀T广|ﾉ__zz､: ::/: :.:）}: : : : : :‘:.， と、今のは聞かなかったことに……
| | |/i::i: : : : : 乂从ﾉ ＼: :.Ｘ '′,ｨ孑戔iﾘ.八 ＼〃: : : : : : : : ＼
.〈:. 乂:ﾉ: : : : : : : } :气ﾃ秀ｧ/ ゝ≠"ﾄ‐‐ヽ i: ／￣￣Ⅵ: : ::＼
ヽ. Ⅵ乂: :ヽ: : ＼_ ゞ=´ .ＸＸＸＸＸ ／`ｰ､ Ⅵi／ ＼: : : :.＼
＼ / `ｰ-...∧‐´ＸＸＸ i Ｕ￣ﾉ: :/ / } {: : : : : : ＼
＼ //:::::.､ ___.....,,ｨ `／ .／ /. ∧: : : : : : : ＼
） i i / 介::..Ｕ ヽ__...ﾉ ／ /i ／ ） : : : : : : : :＼
／ | Ⅵ/|＼ヽ::::≧ ....__ ,イ/ ／:::i ／ ＿＿ 〈: : : : : : : : : : : ＼
. ｨ .／|
／/ .| .|／| . --ミ ＿＿
／ ./ | ./ / . '::::::;ム '´ ー- 二つ
. / / ／| |/|／ . イ::o:ο::/ ー- 二づ
/ / | | ─ ＿. イ:::::/:::::::::::::ﾊ＿＿_ ｀ﾞ ー- ァ‐'
. / / .| | / :， _＿___r〜y-／:::::／ ／:::::::::::::::「:::::::::::::厂￣￣
/ / |／ ′ ＿::::ｧ':::::::::／:::／／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::: ノ
. / / { , ´. -‐／::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::; -‐ ￣￣￣￣´ さて
/ / /／::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::; '´
. ／ '^Vム::::'´:::::::::::::::::::::::::::::::::; '´ ＿＿＿__
´ ┌-＜ｱ´:::::::::::::::::､:::::::::::::::::::::::::::;:{:､ _.. '´￣::::::::::::::::::＿_二 ｰミ
r〜'::ーﾍ:::::､:::::::::::::::i:::::､:::::::::::::::::／:::::::::::::ァ''´:::::::::::::::::::::;:::::::'´:::::::::::::::::::｀ヾx
/:::::::::::::::::::＼:＼::::::::::l:::::::ヽ:::::::::::/::::::::::::／:::::::::::::::::::;:::::'´:::::; -- ､::::::::::::::::::ヾx
ヽ::::::::::::::::::::::::ヾ::＼::::::::::::::::::､::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::ム-‐ ´ ヽ:::::::::::::::::Ⅵ
ー ´￣¨}::＼:::::::::i::::::::::::〉:::::::／::::::::::::::::::::::／ ＿ ＿ ､:::::::::::::l:l
└― ミ:x:}:::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::/ / /__/ /' ヽ:::::::::l:!
｀ﾘ::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::∧ ＿/ ./＿ ﾟ，::: |i
「:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::ー.､ ./＿ ＿ ＿/ ﾟ｡::::|!
ﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::ヽ /／ ./ / }:::/
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::ヽ. ./ / /７７/７′
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.￣ ≠≠_／
_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
,ｒ' ＼
/ ⌒ ヽ,
（ ●） ⌒ ..i
i. （ ●） .| 人気が無いって言っても街のど真ん中だお
. ＼（_入＿ﾉ /
＼＿＿＿＿＿_／ 火を使う魔法は避けたい
./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼ それと、光を発する魔法も
|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::| 都合がいい魔法はあるかお？
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
斗― ―-
爪:::′ ｀ヽ
／ / { ｀ 丶人 .
／ .′ i У＼ ..
/ ,, } i| l| ./＼ ｀ヽ ....
. ′ ′ .: : : ′l lｉ| l|.:/ . .i|=ミ ......:
rﾟ { . : : ://,〃+―K . i|=ミ | ｌ......i
ii i 丶ｌ| : :// ′ィ斧ミx_ i|=ミ | |......|
|i i 八j/ ´ K::: ri「 ｉ Ⅳ=ミ灯三丶 となると、風か水……
|i i 筏ﾃx ﾞﾟ少 } i /⌒}/ん-=ミУ
|i i｀ヽ 〉 rｿ , '''' ﾉ i:rｰ//人_(巻) リ んー、そうですねぇ
. 八{ (⌒丶ハ ｰ=彡ｫ_八///∧辷彡刈
/ 人 ‐一 У八k_......_川
{^ ( ＞ __ }:ﾞ 7/. :/ } 厂￣ｉ|
匁彡′ _」.. ／. .／У^ｉ l l ｉ|
_,人__/ / l l l ＼ ヽ ＼ ヽ
Y / // j l l l ヽ ﾞ, ヽ i
/ ' / ! l l { ﾄ ﾊ i ﾊ l
/ i ! ! l λ l ﾊ l __L,,,_} l } } l
j -＊- { l l ﾍ l lイ「 l ! ＼lヽ l ! j ﾄ ﾉ l *
l { i i 斗‐- ＼ l l !| jﾉぅ示ミ<ﾉj / ﾊ !
! /l -*- / ﾄ l_,,,_＼ ＼ l ! j〃i､,ﾉlll灯)〉j / /lﾉ !l ＊ __人__ 今日の天気は快晴、降水確率ゼロパーセント
! ! i ! l 〃 )心＼ ll 乂`''ｼ / / / l !l Y
l l } l ＼ {j{ 弋ゞ):) ヽl ￣ /／ ノ l l λ やる夫さん、雨でも降らせてみましょうか
l l !∧ 人 ゝ `ｰ" ;:;:;／ 彡イ j l ∧
ゞj/ ﾍ Y ﾄミ=-;:;:;:; " __、 / / l λ ∧
/ i `ﾄミ ゝ人 -<￣ ｝ ／! / /l ｀、 ﾍ
-＊- ﾄ{ / ＞ __ ＿`ｰ 'ﾞ ／ {/ / l＼ __人__ﾍ
! /ゝ{V ヽ＞⌒ヽ〉／ ／/ j:／｀"'''ｰY--､}
／「￣∨ r" ‐-ﾐ )｀Y ／: :/ /l l : : : : : ／: : : :ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 雨雲の一つもないところに急な降雨、まごう事なき天変地異だけど……
┃ 悪くない。少なくとも、事件性を疑われることはなさそうだ
┃
┃ 何をどうしたら、予報外れの雨と、夜中に徘徊する男子高校生を結び付けられる？
┃ それこそ ”悪魔の仕業” だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） } よし、それでいこう
ヽ 人__） ⌒::::. |
ヽ（__ン | やる夫は何をすればいいお？
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
// .i'´;,;,;,_: ` , .::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::./ <;i
// .'i,'''7 `i.:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::.:::＼､i''i`
// .`､∧/ :::::::'::::::i:::::::i:::::::::::i:::＿:::ヽ::::::::::::.
// .`..:':::::::::::i:::::,zzz､＼:::: i'|厂i「 .i:::::::i::: i
| | i.|:::::::::: i〃「ﾉ＼::::::::/ ｨ弐ﾐx.}::::: i::: |
| | i从::::::: {,ｨf斧㍉＼/ .弋ﾂ .}::::丿:::|
| | /八:::::::人｀.弋ﾂ ヽ ノ:イ ::::::| 気持ちを、感情を高ぶらせてください
＼ 〉ﾐ､:::::::＞. , `Y:i:::::::::::i
＼ i:::::::「:::乂 ¨￣ .ｲ : : ::::::‘，
＼＿ノ |:::::::i::i::::|:::＞ ..__. ＜ :.i::::::|::::::::::::.，
/::::r=､ : |::::::/ミ､王千＼::i::::::|:::___::::::::，
/::〃 |:::|`≠ ／∨＼ ./ |::::::|￣ ヽ::::::，
/:::::|_. .|:::| {{ /┼┼┼.＼.l! : :| ﾉ::::::::＼
/::::::Y´ .|:::|／┼┼八┼┼＼: | ㍉::::::::::: ＼
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | ……今、ここで？
ヽ（__ン Ｕ | どうやって？
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
＿
. " ｀ ､
／ ﾞi 、
/ ｌ ﾌ
i′ i!＿_ ＼
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | | ざっつらいと
| i ○ 乂 ○ / /) j
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼ できますよね？
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
ﾞ〈三三三彡#j_ノ !／ }/
|>#＃#-/'
|/ ￣ |/
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ いやいやいや、出来ませんけど
┃
┃ ちょっと考えてくれよ、灯を消して、さぁ就寝とベッドに潜りこんだところを
┃ 周りには何もなくて、ただ自分だけ。遠くから街の声は聞こえるけれど
┃ それ以外に音はなく、光もなく、肌を刺激するものもない
┃
┃ いったいどうして感情が高ぶるというのか。これでハイになったり気持ちが沈んだりするんだったら
┃ 病院に罹ったほうがいい。黄色い救急車でも呼んでさ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
// ／ / / l l l/:::::::＼__ ＿ jﾊ { } {
// ／ / !l l:::::::＝-j:::}､::::＼ ィ'"￣ ｀ヽ、 !
/ ／ l ／ l l:::::::::::::/-ﾄ::::::／ ﾊ i
/／ l ／ j l l::::::::::/ l／ 代
〈 ⌒ヽ､ 「 l l ﾄ､;;;/ ／ ヽ ..:::::::.. } ヽ
/ ﾄ､ lノ j j } ／ } ﾞ; ..::::::::::::::: j ＼ どうかしました？
/ V ＼ λ ／ / / l / / :::::::::::::::::λ ＼
/ ∨ ミx,,,,＿l__ / /l / l / / ::::::::::::: ! l ＼ ＼
/ ∨ ｝ / ／ l / j/ / :::::::: i l_ ＼ ＼
/ / ∨ ''"ﾍ 斗-ヘ／ ; l ノ ｝ ＼ ヽ ＼
/ / / l∨ ／⌒>'''" ー-、｝ i j j ヽ ＼ ヽ
; / l ヽ O ／ ＿`代ヾ l i ￣7 Y i＼ ｀、
l ＼ xく ＿ lﾉ ＼`＜ l ﾊ- 〈 ＼ ! i ヽ ﾊ
l {{ `ー '" 示┘ ＼ ｀"''ー- ! / ／ ﾊ ﾄ ヽ} l Y !
l / l l l ／/l ｀''＜ l / ／ / } } ヽj ; } }
／ { / /l l 〉 / /::l ￣ l /:::>､／ ! j ) / ﾉ / j
/l / / ! ! ﾄ、 |／ト、/ /:::l l // ＞┴-＜／ ／／ j/
/ l // / ｛ { ｛ ＼/j:l::l::::＼/:::/ l / ／／ `＜／ ノ
l l / j j ﾄ、 l:::{:l::{:::::::/／ l / / / ｀＜
{ l / ! l l ＼ l::::}::::ﾞ､:::l:l ..:::l / { { ｀ヽ､
! ! /l 代 乂 ＞l:::::l:::::::ﾞ､l:l :::::ﾉ / l ! ＼
l j ! l ＼ Y::::f::l:::::l::::;;;;;;Xi .:::/ / V｀、 ヽ
弋 ｛ ゝ 乂 /ｰ┼l⌒「::::::::::::〉 ／{ / ＼＼ ﾍ
＼`ｰ彡ｰミ=〈::::::::l::{／⌒〜＜ ／::ヽl l'''"￣￣￣`ｰ`― -- ＿ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 如いて僕を刺激するものと言ったら……
┃ ビルの陰、月明かりも届かない暗闇で、なお眩しい肌色くらいなもので
┃
┃ 昼間の感触が蘇る。適度に肉付きのいい太ももは、みるからに柔らかい
┃ 触れずともわかる瑞々しさ。脈動に揺れて、蠱惑的な色気が匂う
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼
| （__人__） |
＼ ｀⌒J´ ／
／ ＼
|| } }
|!＿ i i
´ ／'^ ＼ ｀ ｉ ﾉ
／ ／ / i ! ヽ ＼ i/
/ ' ! ! ‘， } ヽ }
′ ′ i |! {ﾏ ‘，i从i } !
{ i { ｀ _ト X´ ､i ,ｲ!ﾘ
i 人 ＼ﾊｒ'⌒ ヽﾉ ′ }入|!
ｒ´ 八_込､ ' 人} ……やる夫さん
. / /:::::r ､＞｡ ｀ ´／i |! そういうのも吝かじゃないですけど
/ /::::＿ヽヽｘ!ｖ Tヽ-‐ ! i i
/ /:f ヽ ∨∧}_}/} i iﾑ! 私はたいへんお腹がすいてます
. / /::::i ｀ヾ', ヽ (トｒｚ´{､ | ! ＼_ ハラペコなんです、わかります？
/ ノ:::::::| ｖ i〕､ }介､ｊ/ ! !｀ }
/:::::::::::::::::', ＼ ∨＼Y} ∨i ! !ヾ 彡 ヽ
. /:::::::::::::::::::::', / ：y' i i i {__ノ /ヽ
＿＿＿
／:::: u ::::::::＼
／ ○ 三 ○:: ＼
／::u: （__人__） :::::::＼
| ヽ |┼┼| / u | あ、はい。弁えます
＼ ｀――'´ ／
／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | しかし実際、どうすりゃいいんだお？
＼ l っ/ 何もなしに感情高めるなんて無理だお
( ゝ
ｉ ＼
|{ ヽヽ
|| ヽ
,.... ´￣￣￣｀丶{! '，
／ ／ ｀ヽ､ }
, ´ / ／ ｀ヽ |
. / / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | /
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ /
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉 んー……
/ / / | | { ｀ ､_ /
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ 昔のマスターたちは音楽を聞いたりしてましたけど
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ { そういうのはどうでしょう？
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
/ .／ ／::::::::-､:::＼::Ⅵ !∧ !
／ ／ .ｲ:::,＿:::::::::＼:::＼| | ＼>_.|
／ ／/,ｲ::::::::::＿::::::〉:::: ! !//Y/ﾊ
＿＿＿＿
,. -'"´ ｀¨ｰ ､
／ ＼
/ ',
./ ',
l ／ .l
l ､＿＿,ノ _,／tﾘ） .l 音楽、ね
.', ゝ ヾリ ｀ｰ‐' U /
＼ l 人 l ／｀ヽ
/ ｀ー､ ｀ｰ´＿｀ー' ‐' ',
./ l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 聞いた覚えがある。古代において呪術師……部族の指導者は、占いで政策を決定したという
┃ その呪術、要するに祈祷する際は音楽にあわせて舞い、あるいは念じることで
┃ 精神を高ぶらせ、トランス状態に入り、お告げを受け取ったのだとか
┃
┃ 古典的だけどいい方法かもしれない
┃ というか、他に方法がないから、そうするしかない
┃
┃ 鞄の中からスマートフォンとヘッドフォンを取り出した
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
∠∠＿ゝ_＼
／／ ＼|
/｛_｛ ＿ノ ヽ__＼
｜,へ＼（●） （● | 音楽にのめりこむだけでいいのかお
｜|∩|ノ) （__人__） |
/ （ ﾉ 〜 /＼ 他に考えることは？
( γ / ゝ >
丿＼ / |｀ﾞﾞ´
-‐==ミ
. ／ ´ ヽヽ
／ ﾉﾉ_
// 'ア⌒ヽ⌒＼
. / ／ { { { 八 '､
〈/ / / |八 ∨ ｲ い 心配無用でっす！
. f⌒)|八 |＞＼/＜|ノ| |八
＼ ∨ ｢" r'ｰ┐"∠ィ|) ＼__ 殺し合いになると、また事情は変わりますけどね
∨ 人 ､_丿 ｲ| , ＼ ＼ 感情を高めながら、自分をコントロールしなきゃいけないから
／ ∧｣｣≧,=y≦ト八 V⌒) 厂
／ ﾉ 'ｰ什ﾄ什|├‐) ）く. ＼ でも今は魔法を使うだけなので
/ （ （ くr::::::::::└∠／ ＼厂 安心してノってくださいっ
|／＼ ＼|＼r｢|:::::::::::::r＜ F_ヲ/⌒
＼ﾉ 厶乂＿／Ｘ/┘,｣:.:＼
|:::::|ﾏ┴く￣￣＼厂
l∧| ー‐ﾍ
＼∧
ｰ'
’,＿__/ / ￣￣￣
'::::::/ / ／ ＼
| ∨ /`ー――――...､ / -､
{ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::{-- __ /ヽ
＼ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:∨//≧=､ fツ
＼ `ｰ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/}:::∨/////7､ ,
＼ /{＼:::::::::::::::::::::::::::::::/::i::::::∨//// / / ﾘ
＼ | ヽ::::::::::::::::::::::::::::_ﾘ::::::::∨/ｲ_/ `ー‐ﾉ
| :::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::／＞ ＿__ ／´ それじゃ……
, ∨:::::::::／::::::::::::::::::::::／_/ ／/
〈 ∨／::::::::::::::::::::::／ 〈 ∨ ／__/ ――いくお、ニャル子
} ':::::::::::::::::::::::／ ', }_／ i:::::〉
｀丶 | ':::::::::::::::／ Ⅵ i::/
::::::::::::＼ i ’， }:::::::／ |i 〈/
:::::::::::::::::Ⅵ ’:. |:／ ＼ | i
:::::::::::::::::::｀Y '::::. .ﾘ ＼ } ト--.､＿__
:::::::::::::::::::::::| ':::::i / ｀丶__/ i:::::::::::＼:::::::..､
:::::::::::::::::::::八 ’::∨ ､＿＿ 〉ー 〉:::::::::::::::＼::::::＼
:::::::::::::::::::::::::::＼ ’::::〉 ￣ ヽ´ {:::::::::::::::::::::::＼:::::＼
￣￣￣￣＼:::::::＼ }/ 〈 〈:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::〉
｀¨¨¨´ ＼＿ﾉ' 〉 〉::::::::::::::::::::::::::}:::::::/
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さんがサムズアップで答えたのを見て、僕は目を瞑った
┃ そうして再生ボタンを押し、スマホをポケットに突っ込む
┃
┃ 何一つ取り得がない僕だけど、音楽に、リズムにノる方法だけは知ってる
┃
┃ ――我武者羅に身体を動かせばいい。そしたら、勝手についてくるんだ、感情は
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ttps://www.youtube.com/watch?v=dDgblSqD0Eg
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （―） （―） ＼
| （__人__） |
|ヽ＿＿＿＿＼ ｀⌒´ ,／＿＿＿＿/ |
ヽ⊂ ー‐ ⊃/
￣￣￣￣＼ ＼￣￣￣
＼ ＼
＼ ＼
＼ ＼
／ ＿＿＿__ ＼
| ／ ＼ ＼
＿| | ＼ ＼
（＿＿＿__| （＿＿＿）
＿＿＿_ ＿＿＿
／ ＼三＝― ―＝三／ ＼
／ ─ ─ ＼三＝― ―＝三／ ― ― ＼
／ （―） （―） ＼三＝― ―＝三／ （―） （―） ＼
| （__人__） | | （__人__） |
|ヽ＿＿＿＿＼ ｀⌒´ ,／＿＿＿＿/ |ヽ＿＿＿＿＼ ｀⌒´ ,／＿＿＿＿/ |
ヽ⊂ ー‐ ⊃/ヽ⊂ ⊃/
￣￣￣￣＼ ＼￣￣￣ ￣￣￣ ／ ／￣￣￣￣
＼ ＼三＝ ＝三／ ／
＼ ＼三＝ ＝三／ ／
＼ ＼三 三／ ／
／ ＿＿＿__ ＼ ／ ＿＿＿_ ＼
| ／ ＼ ＼ ／ ＼ |
＿| |三＝ ＼ ＼／ ＝三| |＿
（＿＿＿__|三＝ （＿（＿＿＿） ＝三|_＿＿＿＿）
__＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ー ― ＼
| （─） （─） |
＼ （__人_ ／ ￣ 丶
＼ ｀⌒／ ｎ y
r‐.、 ￣ノ. l^l.| | /） i
＼.`ー-==＝＝＝ ´. /.| U ﾚ'/／)
と´ ._,,_＿. ／ ﾉ ／i
｀￣ ￣￣ =＝ ｒニ / i
ゝ_ ＿__`''"",,ﾉ /
／ ￣ / ズッタン
／ ヽ /
／ ／´/ / ズッズッダン
! く´／ ／
＼ ／ ／
(´__／ ／
／ ／
(´____＿ ___ﾉ
｀￣ ￣
＿＿＿＿
, - 、. / ヽ,,)ii(,,ノ ＼ ／⌒ヽ
! 丶/（ﾟ ）))((（ﾟ ） ＼ ／ /
l ＼ / ⌒（__人__）⌒ ／ ／ /
ヽ |. ｀ ⌒´ ／ ／ / ｸﾜｯ
ヽ ＼ / / /
｀ヽ ` {.{ .{..{ ﾘ /
＼ヽ .｀ ￣ ／
丶 ,′ ホワァァッ！
| !
ヽ, ヽ、
_,, -─' ）
／ /
! _,,-─ '/ /
ヽ ヽ. / ,'
＼. ヽ、l i
＼ | ＼ ヽ
| i ＼ ヽ
〈/lﾞ/ ＼ !､
｀´ | |
l |
ｊ l l.|ﾉ
‖ ‖＿＿
j l x＜ ／⌒ ￣~`丶､
l l ／ / l l＼＼ ＼
l l ／ j l l ヽ ヽ
弋l / / l l l 、 ﾞ､
} / / l l Y ヽい
j / / j l l { 十十Tヽ} ﾄ､ﾄ Y ﾞ､
‖ j‖ { _L斗ｲい jﾉ从j j jﾊj } } l＼
{{ { l{ l l l l l从ﾄl ヽ /j r‐__,,x､}ｲ j ｜
＼ i lY { 人 ﾄ{ヽl ヾ-‐ﾉ "~｀ j ﾉﾉl l
ﾄl }∧ ヾ l ｯz彡~ ﾉィ l l （ いまいち様になりませんね…… ）
ﾉ lヽ ＼ ｀ , Ｕ ﾊ l l
l ﾄ､＼ミ ｰ '"￣ ／! l !
l l l＼lト...__ ｲ { l l l
j l l { j ￣‐辷‐-彡‐┐l ll l
l い ∨＿}:::}::}:::::l::::l::{:::Lj !lー-､l
／:::ヽl ＼弋::l::l:::::l::::l::j／l l l:::::::::＼
j:::::::}:::::} }＿斗--‐''癶ー--┴- ､ }:::::/::::ﾊ
{::::::rr''"￣ く￣::::::::￣／/ `＜::::::}、
ﾉ}//:∧ ＿ -‐r>ﾒ:::::::::::::::::::∨/ r､ ノ-┤、
//":::::/::〉 / ノ:::::::::::::::::::::::::::::::￣い`lTく:いヾ＼
＿_______,
_,,,.. -ｰ¬''''ﾞﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二,,,,,,,,,,,,,, 二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ"'''''¬ｰ- ..,,,,_
_,, ｰ'''"＿.. -ｰ''''^￣´ ./ﾞ;;i、 ! i' __. ,,,,,￣ﾞﾞ^''''―- ..,,_｀^'〜 ..,,
,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii､ __,,,,,.......｀---------ﾆ .二＿¬ -､〟 ｀''';;;;＿.｀'''- ､、
,,／″,..-'"´ｨ-;;し┴ _.. -''二ﾆ--‐''''ﾆ匸￣￣￣￣ﾞﾞﾞコ彡ﾆ;;-二,ﾞ¬-..,,、.⊂...ｌ__．.｀''ｰ､, ｀''-､,
_／゛ .,／゛ ﾞ_..-''ﾞ,ﾞ ‐''" '''';;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.''少'ｰ ,ﾞ"ｰ ,,'''/!ゝ ﾞ''-､ .｀'-、
／｀ﾞご!ﾐﾞﾞﾞﾞﾞ[ﾞ｢ﾞﾞﾞﾞﾞ!” / '“'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~“'ｰ､~ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ~ﾘ!_/~`'､
./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ¬./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
.ﾞぃ .!､ .ﾞ´;→ ヽ .＼ '㍉,.＼ ﾞ'〈ヽ＼−｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ¬二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''_;i.｀ ／ / ..lﾆ''=‐ ./ ./
.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
（ けど、力が漲ってきましたよーっ！ ）
こ⌒} {＞'"￣) ;:;:;:;: `ー'ﾞ /／ ／ / { { ﾞ､ lﾉ
}r‐ /￣ } ／ ィ癶 ｧ-､ ｰ=彡〜"/／｝ い ﾞ､ {
/j / ノ┴ ／ Vヘ 乂__ﾌ 乂￣／￣::`＜ ﾞ､ λ
／ j_ﾉ`''" / j l ヽ ／::::::::::::::::::::::::＼ ｀､ ｀、 （ ……この味は ）
/ ／⌒`ー-┴く ／l ﾄｰ--― ニ二/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ｀､ ｀、
{ / ＿__ ヽ:::l j::::::::::〈::い／/:::::::／::::::::::::/:::::::::::::::ヽ ｀､ ヽ
l ＿ノ l `トﾉ:::} !::::::::::::}:／ /:::／:::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y ＼ ＼
/::l ／::::) l {::::::::j !:::::::::::/ /:::/:::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::〉 ＼ ヽ
{::└ '''"::::::::/ヽ l∧:::::ﾉ {:::::::::/:::::::{::/:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::ζ ヽ ､
/ / ヾ､
{ ｛ ｀、
い ll
ﾞ､l ll
＿ヾ-- ＿ ll
'"￣-‐ У＼⌒`丶､ ll
／ ／ ／ / ヽ ＼ ＼ jj
／ ／ ／ ‖ j ＼ ヽ ‖
/ / { l l ､ {{
, ‖ / } l l l { l l i ヾ、
j ／/ j l l l l ﾞ､ い }ｰ}-l } } l } ｝
{ / { { l /l斗rTl ヽ j/ }ﾉ }ﾊj } ﾄ
i / l i ﾄ{ l从{` l ヾ＼{- ‖//人{￣
l /／ l 八ﾄ{ _,,,､ 冖''~ /ﾒ}/ ヽ
l } ＼ ＼ 冖''" ､ {〉〉 ｝j } （ 凄く、複雑な味 ）
l } jメﾄ､ 弋'''" ＿ ﾉ /}ﾊ
l j { ヽ下、 弋￣ У ／ / （ 味付けも何もない、ひたすらな快の塩気 ）
} ／-弋 ヾ:::＞ ...__ ￣ ／ ｲ （ さらりとした甘さは
j /＼:::::::::＼ ＼:::::::j:::j￣::j{ ﾒﾍ 仮面を外して抑圧を解かれたから ）
ﾉj:::::::::＼::ヽ:::ヽ ヽ::/::/::/:/∧／::ヽ::ヽ
/ {:::::::::::::::＼::::い ヽー/::::l j〈:ヽ:::::::/八 （ そうして、仄かな酸っぱさ ）
/ i:::::::::::::{:::::ヾ}:::i Y＼:::j l ヽ::／:::::::ﾞ､
/ ∧:::::::::::ﾞ､:::::ﾊ:::} i::::ヾ{ { {:::::::::::::::::ヽ
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ 『 ……とくに 』
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 『 とくに、ないおね 』
<<<／ヽ /＼>>>
/ / ／ ／ ／ / ﾊ l ＼ ＼
/ / ／ ／／ / / / l l l ヽ＼ ヽ
j / / ／／ / / j } i i ヽ ヽ ヽﾞ､
! / / / / / / i l i } 、 Y い
{ ! / / / / ‖ ! l } ! i l } i
i { / / / j /l｜ { l ﾊ j｜ l l ｜
乂 j // l ‖ /l斗十'TTい l~7十-Lﾊ__}、 l l ｜
＼`〜- 、 {/ j ! j { ! { 从_{-ト{ ﾞ､ l /-} /j/ }ﾉ} } j ! ! （ やる夫さんは嘘つきですねー ）
｀ヽ､ ｝ { ﾉ/l l i l x芍示~㍉ ヽ { j/ ｼう云ﾐx,,jﾉ ﾊ j lﾍλ
)ノ ／ l｜l l `{ri:::｝｝ ＼i/ {ri::::｝｝ Y/ / ﾉ j ﾄ ﾞ､ （ 私は騙せませんよ ）
／ l ﾊl ﾄ、ﾄl ゞﾐシ 弋こｼ /ｲ / ∧ l l ＼ （ この味を知ってるから ）
,x'" ／ j/ } ﾄ { ヽl "" j “''''' ﾉ ／}/i ﾄl {
(＿ ｛ / ﾍ} ヽl ﾄゝ ::/::/::/ /::/::/::／j/‖/ i 乂
￣⌒ヽ ／ ／ ﾉ人 {人 ､__.... , /__ イ {/ 八 ＼ `ヽ､
-‐'" ＿xへ_,ィ＼ ト､ ＿＿＿ ￣ 〈(／{ { ＼ ヾミ ` ､
// / / / | ﾄ､{ ∨ヽ ヽ
. // / / | l. | | ,.ィ ￣ |｀ヽ:.. ! :.
// / / .' | |八 |ﾊ |!＼ }ﾘ Ⅵ l |ヽ }.
. // ' ' :. | | { ヽ. ﾘ{.! } ,ｨ≠ﾐ､ | ∧{ ﾘ i
' ′ | |!. | | |イi∨ ＼__| || ´ | ; | ﾘ :. （ 諦めたくて、諦めたくて、諦めかけて）
| | | |:. { {: /{i从i ＼ } ﾘ :.:.:.:. | /ｲ ,∧ :. （ それでもなお望まずにはいられない ）
| | | | { ∨ '， ', ,ｨ⌒ ｀ ' ､ }/ﾑ} | '，
| | /｀ヽ '， ヽ }从_{! _,...イヽ /イ_,/ { ヽ （ そんな、悔しさの味 ）
{ { {⌒ ' / } ＼､ :.:.:.:.: ／ｲ,.f ⌒ } ｲ :. ＼
| | |＿ ∧! ﾄ､＼ r ､/ Y ヽ::/: : : : / / {_{ i ＿＿_ ､ （ 今まで何十、何百と味わってきた ）
ﾏ{ ￣ ヾ､ ＼〉 ､,｛ l{ _人 ｀ ー‐ ' ,:' |∧ {,ィ//////}_ ＼ （ 私の大好物ですから ）
＼ __〉 ﾄ, ヽー ＿／ //∧ {/////r_//7 ＼
/// }∧､ ｀ヽ///＞- ､ ∧/ ∧ ∨////｀∨ ｀ヽ
, {イ{ /Y^}⌒ヽ､_ ∨/// / ,∨/∧ ∨ ヽ ＼
／/ / ,.ｨ^}人{_,.-- ､_ } ＼_/,ィr-､,.ｲ//∧ :. :. :.
／ { ｛ ' ,〉-､! |//／╋┼,〉////∧ :. } }
／ | / ／ }〉ｰ- ､ }ｲ╋┼╋///r-,/ } ;/ | |
/ :. { ／ }!ﾏ |╋┼╋/// / /ｲ | /
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ 『 何も。何も言ってないお 』
| ￣ |
＼ ／
＿＿
-‐ __￣ -―-､ ヽ
／ .／ _. -‐' '-､
／ .／ ／ ＼
／ .／ / ヽ
/ / / / :.
/ / / /{ | | ! /! ! / / .!
| ,' | .ﾄ､l､|､! /-/‐ﾊ / / ! .! （ 何を躊躇ってるのか知りませんけど ）
| ,' l l .lｨfi芯ヽ'〃了心l / l | （ やる夫さんには、乗り越えてもらわないと ）
| | ヽ八!弋ツ 弋ツ'/ / ,′
| ! ハ ''' ' '' / / ! （ その先にある果実こそ、天の甘露 ）
ﾉノ | ヽ ｰ一' _′/ |
´ | |: : `: -r _/ /: : | （ だからまず…… ）
_/ ./: ryﾉ::ﾊ:::/ /: : : |
// /{::::/ｲ/ﾊ}/ /Yヽ: : :.
// /:::::/} }/ / /⌒ヽゝ ',
ダンス♪
ダンス♪
＿＿＿_ 三/ こ）. ＿＿＿_ ＿＿＿_
／ ＼...| ⊂／ ＼／ ＼
ｼｭﾊﾞｯ ／ ─ ─ / | ´ ─ ─ ＼ ─ .─ ＼
／ （―） （―）/ | （―） （―） ＼ ） （―） ＼
（（ (ヽ三/) | （__人__） ii | （__人__） |._人__） |(ヽ三/) ））
..(((i ) ＼ ｀⌒´ .|ii | ｀⌒´ ／.｀⌒´ ／ ( i)))
/ |／ `ｰ ー‐ | /⌒）＼ ー‐ ／ ..ー‐ ー´＼ | {
../ | .ゞ ≦ ＼ .}. ´ }
（＿ ＿ﾄ / | ｨ ＼ .}＿＿_ ノ
..￣ } 三三.（_＿ノ | { > >三三 .ﾉ
乂 (((.（ ,ｰ' ／ ...ノ ｼｭﾊﾞｯ
／＼ } ゞ√ ...／ ＼
／ | ゞ ヽ .＼
{ ／ ＼ | / ヽ ヽ .＼ }
ヽ | '' ,, ..| | ヽ | ...| /
ヽ | ＼ ﾉ | | | . | /
ノ | ノ.（ | | `t . | `t
￣￣ ￣ .￣￣ ￣￣ .￣￣
/ / ,.. '´/ ｲ ヽ ｀
,' / ,. '´ ,' /.! ',¨' ､
i. l. ／ ,. ! i. l '. ヽ、 、
l. l. , ' / .l. l i ､ ヽ ヽ
l. l / ./ .! !│ ! ! ヾ、 ﾍ
! l. / ,' ! l. i l. i ﾍ i. i. !
i. Y , i/! l ! ', i.! .!. ', 、 .! l !.
〉. i./ !.l !. ',. ', l i l! lヽ i. lヽ.l. l. !. （ 魔法を完結させましょう ）
,' ヽヽ .!/ ', ', ヽヽ i !_lﾍ l__ﾑ斗ヽj ヾ l !
i ∧ ﾏ ! i i lヽi.､ ヾ、 i / .! !¨l¨i ヽﾉ ,..ｲ !. l! （ SAN値が削られそうですよアレ ）
! ,' !ヽヽ l ! lヽ| ヾ,.ｲ ｀ l' ./´ .!/ ,..z=イ´ ! l i! .i.
l ! .! ﾍ ﾏ ',. l!i斗匕ヽ ＼. ! ' ¨´r'///,! .! i /l. i!
l.l ! i. !. ヽ!ヾ、z=ﾆ示¨ヽ! 匁z ﾂ ,..ｨﾘ /j / .!/ヽ.
ヾ / .!. l. ! ! r'///i ｀¨｢i´l.! ∨/／ .!
/ .ｨ .i.､! l. ＼ヽ 匁z ｿ ,.ｨ !.! .!l ,.'/' / .i!
/ .ハ. i. l. l ､ ヽゝ ¨¨´ .:! _,.. ィ´ ,.ｨ ／' i.
／´ ﾍヽl. l ､ .!ヽ ヽ、 ￣ ,. イ / !
ヾ! l/i｀ヾ、_人. ｀ ＿,.. -‐っ ¨´／!j/ i
│i!{i /ｲ i. ヽ、 ｀ -‐ ¨ ／ !i ,'
l. !｀ヽ! .! | l ＞ ...,_ ,.ィ´ .!i. ,
│| l. ! .i ¨ r-- ‐ '´ ,. -‐ ¨i! i
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , ,. ／ ＼ ＿＿
／ （―） （―） ＼ ＿＿
. │Ｕ （__人__） |
＼ ` ⌒ ´ Ｕ ,／ ￣￣￣
ゝ, ー‐ ｀ヽ フォォォォ
∧ ＼ ＿＿
| ヽ .＼ |＼ ＼ ＿＿
| ＼ ＼ | ＼ ＼
| ＼ ＼| ＼ ＼￣￣
! ＼ ＼ .＼ ＼
／ ヘ ＼＿__） ＼＿__）
／ ／ ＼ ＼ ＿＿_
／ ／ .＼ ＼
（ （ ＼ ＼ ￣￣
＼ ＼ ＼ ＼￣￣
＼ ＼ ＼ ＼
.（＿__／ ＼＿＿）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 踊り始めてから急に温度が上がったように感じるのは、錯覚じゃないはずだ
┃ ニャル子さんは雨を降らせると言った。そうして「魔法は変化させる」「現象を起こす」
┃ ならば雨を創りだすのではなく、空気中の水蒸気を凝固させて氷にし、それを融解させて水に戻す
┃ 一連のプロセスを一から行っているんだろう
┃
┃ だから地上の空気を暖めて、上昇させる
┃ 熱は、つまるところ分子運動だ。熱を生み出しているんじゃなく、分子の運動に力を加えている
┃
┃ なるほど。魔法っていうのはずいぶん……しちめんどくさい代物らしい
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.＼ ヽ .| ｌヽ │ .ﾞ┤ │ r ､.l / .lﾞ
.＼ .| │ ｌ ヽ.! ,r'ﾞ ./ l! / . !
ヽ ヽ l ｌ ｌl、 / / ′ / !
ヽ ヽ ! ｌ .ゝ / ./ _, / lﾞ
ヽ、 ″ ! ,r- / / ／゛ ﾞ" ./
＼ ∧ ｌ ! ｌ / __,,_、 ./
ヽ | ヽ | l ! / .,i'″ .｀''゛
|i, | ..ｌ,.! :! lﾞ l .!
、 ヽ /ﾞ !ﾄ ゝ、 ! !│
.＼ ｌ ｌ ! | !.|
＼ '.ｌ-、 .l ! ｌ ! l !
＼ ヽ.＼ ! ,! │ ! !.!
'､ .＼ ヽ ゛ l ! / | ヽ
. ヽ l ﾞｌ, ｌ l │ ｌ ! ／
.ヽ ! ヽ ヽ 、 |│ / l ／
ヽ | ｀'- ..、 ヽ/| |.l / / ／
.! ! ﾞ'-、 ! .i、 !! / ./ .／
、 .! ｌ ＼ l .|.ｌ .l! / ./ / .,ν
`'ﾐ〜､,,_..ｌ ヽ ｌ .ｌ. ! .ｌ ! / / / ／ ,i′
｀'ii、 ゛ ＼ ! .ヽ ! .ｌ ! / / ,i′,／゛ /
｀'- ..,, ＼ ｌ, .ヽ ! .! / / .ﾉ.／ .,/
｀''ｰ､、 .＼ ｌ ..ｌ │ | / / 〃゛ ...／゛ ,,-
｀＼, .＼ ｌ ｌ, ! .! / / ゛ . ／ ／
＼ ＼ ｌ ..ｌ l | / ./ ／ /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 雷が鳴り響く音がした、気がした
┃ ヘッドフォンをつけ、最大音量でノイズまみれに歪んだキックを垂れ流す僕には、聴こえるべくもない
┃ だけど、たぶん。幻聴じゃない。しだいに風が強くなっている。ビル風じゃない
┃ 温まった空気は押し上げられて、するとぽっかりと穴が空く
┃ そこには四方八方から空気が流れ込んで、また温まり、上昇気流を形成し、強い風が吹きすさぶ
┃
┃ これは、予兆だ
┃ もうすぐ雨が降る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣￣￣￣＼
／ °. . .: . . : . .ﾟ: . . : .＼
／; . : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
／ U.. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼ ﾎﾟﾂ ﾎﾟﾂ ﾎﾟﾂﾎﾟﾂﾎﾟﾂ
／ .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..＼
／ ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
| ﾟ ∪ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:|
| :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:| おっ……
＼ u. :.: : : : : : : : : : : : : : ::,,:: : : : : : : : : : :／
＼ ::: : : : : : : : : : : : :〃:: : : : : : :､:／
｀ヾ／".: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .＼
／´.: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : .＼
/ .: : : : : : : : : : : : : : ::､: : : ,: : : : : : : : : :.ヽ.
/ :: : : : :.:::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : i
| :: : : : :::y::.: :: : : : : : : .::ﾉ:::.ヾ:: : : : : : : ::i':: : !
| :: : : : :.:i::.: : : : : : : : .::".:.:.:.:.::ﾞ:: : : : : : : :|:.: :. l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そうしてついに、一滴
┃ 火照った身体にじんわりと冷たさが広がった
┃
┃ 風に勢いを増した雨粒は叩きつけるように降り注ぎ、肌に触れては飛び散る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,:/ / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' ' / / ,:'/,: ' /
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:'/ /' / / ,:.|￣￣￣|il/' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, / i＿_ _|｣iiiiiiiiii
/,: ' / ' / / .｣iiiiiiiiiiiiiiii|iL_/' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'┌┬───┐i _ _, :'/ , : :|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
,:'/, :'/ /' /|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i, :'/ /' /' / ' / / ,:'/, :'/ ｢|「!|￣￣￣￣￣ ￣|, '/ , /.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii.
/' / / ,:'/,: ' |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i / / ,:'/,: ' / i/ ,:'/,: ' / / / |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|/ , /., '|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
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_ ￣￣￣￣￣￣|￣|iiiiiiiiｉ|i :: : :::|:||三三 |┃ ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 次第に強くなる雨を逃れて、ビルの軒先に身を潜めた
┃ 膝に手をついて荒く息をあげていると、頬に冷たい感触
┃ ニャル子さんの白い指が、上気した僕の頬に触れて、一筋、汗を拭った
┃
┃ これが、魔法か
┃「はい。これが魔法です」
┃
┃ 呟くような声は激しい雨音に飲み込まれて、消えた
┃ 地面で弾けた雨粒が、靴に、足元に跳ねかかった
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
‖／-‐-γ⌒＜ ￣￣"''ミx、
‖ / / ヽ ｰ- ｀ヽ､
／‖ / ﾄ、 ＼ ＼ ＼
-―-､ / ‖ ／ / j い Y ヽ ヽ ＼ヽ
/／⌒＼ヽ / ‖ / / l } } i ヽ ﾞ､ ヽﾞ､
jl ヽﾞ、 / ‖ / j { ! l ﾊ l l Y ﾊ ﾞ､
-―lL Y} // ‖ l l l ‖ w､_}__}ヽl__l l ｀、
// ll ヽ ﾉ // / l l l lX~ ‖ } jTl￣ﾊ ﾄl } l ､
l l 乂ﾉ｝ j/lノ l l --十T「 ﾞ、 / /l j j厂 !! i } j l l＼ﾞ､
Vl ￣ l／ l { l l l / { 十､∨ / j/ r‐,,二j,,_j/l j ﾊj ＼
乂 ／l j l l l ﾄl ＿-､/ヽ／ ㌢"⌒｀ﾒ j /ﾊ/∧ ご馳走様ですやる夫さん
`ｰ- ＿＿ イ { / /l 八 { ,x彡⌒` ::/::/::ノ／ ∧ ∧
／ l/ ﾄ､ ﾄヽ ^" ー彡 //l } ∧ 大変おいしゅうございました
ノ l l＼l ＼ ::/::/::/ ` ,､ ｰ--‐イ { l { ∧
} l ﾄ､ ミ=- rｧ-''"￣ ｝ ／ ﾊ ､
l j/l `〜ﾐ=- 乂 ノ ／ ／ い
j 弋 `ト __ ￣ / ／ｰ-､ } }
＞-‐'"⌒｀ト､ ￣ヾ ｰ-- '"｛ ヽ／:.l:.`ヽ､ `''┴-､
/ -く:.:.:.:.:.:.l:.:.:＞､ }┐ rく ヽ＞''"ﾕ-､:l:.:.:.:.:.:.7ｰ-、ﾊ
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼ はっ、はっ、そ、そいつ、はっ
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | ど、はぁはぁ……どうも
＼ u ｀⌒´ ／
// / / / | ﾄ､{ ∨ヽ ヽ
. // / / | l. | | ,.ィ ￣ |｀ヽ:.. ! :.
// / / .' | |八 |ﾊ |!＼ }ﾘ Ⅵ l |ヽ }.
. // ' ' :. | | { ヽ. ﾘ{.! } ,ｨ≠ﾐ､ | ∧{ ﾘ i
' ′ | |!. | | |イi∨ ＼__| || ´ | ; | ﾘ :.
| | | |:. { {: /{i从i ＼ } ﾘ :.:.:.:. | /ｲ ,∧ :. 明日もお願いしますね？
| | | | { ∨ '， ', ,ｨ⌒ ｀ ' ､ }/ﾑ} | '，
| | /｀ヽ '， ヽ }从_{! _,...イヽ /イ_,/ { ヽ 私、一日一食の低燃費ですから
{ { {⌒ ' / } ＼､ :.:.:.:.: ／ｲ,.f ⌒ } ｲ :. ＼
| | |＿ ∧! ﾄ､＼ r ､/ Y ヽ::/: : : : / / {_{ i ＿＿_ ､
ﾏ{ ￣ ヾ､ ＼〉 ､,｛ l{ _人 ｀ ー‐ ' ,:' |∧ {,ィ//////}_ ＼
＼ __〉 ﾄ, ヽー ＿／ //∧ {/////r_//7 ＼
/// }∧､ ｀ヽ///＞- ､ ∧/ ∧ ∨////｀∨ ｀ヽ
, {イ{ /Y^}⌒ヽ､_ ∨/// / ,∨/∧ ∨ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ （ 明日もこれやんのかお ）
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
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●┃┃
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:::::::::::!| |:::::::::::::::|;:|`'._ ヽ:::::::::::::＼ ::::::: |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／￣￣ヽ::::::::::::::::::::::::
:::::::::::!| |:::::::::::::::|;:| ‖＼)::::::::::::::::＼:::::| :::::::::::::::::::::::::::::／ ／:::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::!| |:::::::::::::::|;:| ‖ |＼:::::::::::::::::::::::::| :::::::::::: :::::::::/ / ::: ::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＼ ::::!| |:::::::::::::::|;:| ‖ | | ::::::::::::::::::::::| ::::::::::...... ....:::::| / ::::::::::::.:::::::::::::::::::::
＼＼ | |:::::::::::::::|;:| ‖ |＼| ::::::::::::::::::::::| .::::::::: | ::::::::::::.. . ........... ..::::::::::::::::::::::::::::
:::::::＼| |＼ ::::::::|;:| ‖ | |:::::::/⌒ヽ :::| . . .... ヽ ヽ . . . ... ..:::::::::
:::::::::::!| |:＼＼::!|;:| ‖ |＼|::::::|. .ヽ:::| ::::::: :::::::... ＼ ＼:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::!| |::::::::＼＼. ‖ | |::::::||＼ |:::| ::::::::::::::::::::::::::::::
!:::ヽ::::::ヽ:::::::::::::::＼＼.|＼|::::::||!;;;;＼|:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::....
α::::::ヽ::::::::::::::::::::::::＼＼ |::::::|| ;;;;;;;;;|:::|
π:::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::＼＼::|| ;;;;;;;;;|:::|）=､__
::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::＼＼ ;;;;;;|:::|__|ﾞl
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::＼＼:::| | l:ヽ＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::: ＼:| | l｀ll.ﾞミ＼ (ﾞ;;(ﾞ;;,,, ;;)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ::::| | l__ll｀ll.ﾞミ＼ ,,,, (,;;;; ,,,,,;;;;;;;;;;;）;;;;;）
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | | l │]|[]|ミ.＼ (ﾞ;;;,,,, (ﾞ;;;;;;;;;;;;,,, ,,;;; ;;;;,;>)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ _ _ _ _ ! | |i|''''|i| l“』 :'ヽ＼ :::::) ゞ;,,;;;;,,,,ヾ ;;;;;;;;;,,,,, ,,,,;;;)::;;lliｒ）
:::::::::::::::| ＼ ＼!|i|'.'.|i|'.'.|i| 』l| 』;;;;ヽlll (::::::::::）::(;;,, ,;;, ﾞ'､ ;;;;;;;;;; ,,,;;;;;ｌｉ;;;;l;;;/
:::::::::::::::| ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼!.,|i|,,,,|i| 』l| 』 'lr-､ﾞll ゞ,,,;;;;;;,ﾉゞ,,,;;;;;;,,, ゞ,,;;;;;;ﾘ(;;;;;;;;(丿
:::::::::::::::|￣￣￣ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヽ:..,,,,|i| 』l| 』!』l| 』| ヾ_;iil;;' ゛ヾ_;;iil;;' ~ﾞヾ;;:il;;;ﾚ';''''''ﾞ~
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | |:: |／|l!i!i!|. lllllllll-l::l:::l | .| ,,-、 |;:|. |,ii! l;l;ii;/
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | |:: |＿|l!i!i!|. lllllllll'll:.l:;;l,,''l,,-" 丶ヽ,|;:|ヽ |;liｌ |;i|lｌ|
:::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | |".| |l!i!i!i￣~l;;;;;;;∩;,-" ＼ヽ､~:;;,,,,､ｰｌ;li;|ｰｧ、 ｌ;iil;;!
__ .. .--|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | | | |l!i!i!| |;;;;-" ＼r'''ヽ, lｌ~~lｌ~~lｌ~~ll|lil;;:ｌ--ヽ,
!. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | | | l:i!:!|l,- " ＼γ'ヽ､,`ｌl＼~~ll|;lli;;|~, ｌｌ＼,
!. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | | |,,,.-" ＼γ'ヽ||,;; ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌｌ~~ｌl
!. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,| | ,.-- " """""""~~~~~~~~~~~~~~
!. |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,.. .-- "
!. |;;;,,,,.. .-- "
!,,,,.. .-- "
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 別の方法を考えよう
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′ 足ぷるっぷるですもんねぇ
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 初夏と言えど夜は少し肌寒い
┃ 空は快晴。先ほどの土砂降りが嘘かのように、月明かりが道を照らしている
┃ 夜風が汗をとっくの昔に乾かして、残ったのは生まれたての小鹿みたいに震える両足だけだ
┃
┃ ダンスってハードなんですね。あんなことやってたらその内ぶっ倒れる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ けどなー……感情を高ぶらせる方法
| （○） （○） u |
＼ （__人__） ,／ 他にあっかなぁ
／ ｀⌒´ ＼
/ ／ /
. / ∠i__ /
l ￣ 丶 _
＼ 丶 ､ ＿＿__
￣ - _＿ /|＼j::l:::::i
ヽ ＼ -､ ／､ゞ-
丶 ヽ ＼ ヽ＼
丶 i ＼|::::|
丶 i ヽ:j
丶 i
丶 i
丶 i
ﾄ-ｲi､
/､__|i/､
| /:::::::> タッタッタッタ……
| /::::l￣
|/::::/
L／
＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（ ●） （ ●） ＼
| （__人__） | おっ？
＼ ｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
∧
∧ ,イ ＿＿＿＿＿＿＿| |＿＿
| ＼ ／,┴´: :: :: :: :: :: :: :: :┌、| |、: : : :｀ ＜ ＿
| ∨´: :: :: :: :: :: :: :: :: :┌、＼.ﾄ i、Y: :: :: :: :: :: :: : :丶、
' | /: :: :: :: :: :: :: :: : : :,─＼ 、ﾄ、、ﾍ￣ ｀丶: : : :、-: :｀ 丶
: : | |: :: :: :: :: : : :,＜￣ .r＼＼丶 | ｀＼＼｀＞ 、＼
:＼＼_＼: :: :,＜´ ＞ γ | Y ＼＼ ＼＼
ヽ─i: : ＼二i＼: :｀ ＜ /| || ＼＿＿＿＿ ｀＼ ＼＼
＿ |: : ト、: :: : .|: :: :: :: :｀ ──| ＼// |_: :,─ ─丶＼ ﾍﾍ
.ﾄ─|: :ﾍ丿: : : :|: :: :: :: :: :: :: :: :: :ﾍ / |: :: :｀. .丶 ｀￣ 〉〉
ﾍ: : ﾍ: :: :∠￣｀────,─ﾍ/ ＼￣＞、::＼ .|ﾉ
ﾍ: : ＼-┤￣ フ￣￣￣ ＼ ｀i .＼ﾍ
／ ＼: : X ; ; ;;| | | ﾘ
＜⌒入 .￣i; ; ; ; | | / ＿ ,─ ´￣￣￣￣￣￣ ｀ 丶 、_
/|; ; | |; ; ;;./ ＼＿＿／ ＞´二──── 、 ＼
＼ / ﾍ; ;ﾍ |; ; / 〉 ─ 、_＿_／───´￣＼ ／ ／´ ｀ 丶＜ .|
￣ | ＼;＼ |;./ﾍ ´─丶 ───´￣￣￣￣￣￣￣￣フ´／ ┌´⌒丶 |
Ｙ ＼|/ |／￣ﾍ ＼ , ＜´ | ＼ ﾍ
/ 〈⌒〉○＿ ／¬ ｀￣￣｀────,──´, ./ ＼ ﾍ
./ Y ト＼ ヽ─┘o────´￣￣￣＼ 丶 、 ／￣￣￣丶_／ ＼ ＼
／＼|｀￣￣ o )＿＿＿｀＿丶＿＿／ ＼ ＼
く ＼＼￣｀丶 ./丶、＼ ￣￣ .＼ ＼ ﾍ
／￣￣￣ ＼ ￣￣ﾍ o / ￣＼ 丶二二二二ﾍ ＼ﾍ
／ 二＝───、 ／ ＼ ＼ 〉
/i ｀、テ￣￣´丶───´二´ ＼ ＼ ￣￣￣¬
＿ ./ 人 ←,ゝ＿二二＞┬─ ﾍ´ .＼ ＼ ￣｀丶──/
＼ /／ ｀丶〉＼.＼ / | ﾍ ＼ _ ｀ 丶＿ /
／ /.＼＼ | ＼ ｀ 丶 /i／
〈 ／ /┘ | ＼ ｀ ＞
/＼/ / | 丶 ／
/ ＼ / ﾍ , ＜￣｀───´
/ ＞ 、＿＿＿|＿ ／ ./
/ .／ / /
/ ／ / /
γ ￣￣＼ / /
.ﾍ ｀ヽ、 | /
｀ ＞ ｀ | 〈
｀ ＞ 、 | ＼
｀ i 入
＼ / ＼
＞ 、 ／ ＼
′ ′ iｉ :| i ｉ ヽ | |
i / :i i 爪 :! | | ｉ ii | i ｉ | |
| ′ ﾘ j i 八.{ ﾟ'*､ |.｡o≦ハ :ii :| i | | |
i/ : :ﾊ {∧(≧ﾊo｡_i ＼.从ｘそミ､)ハ i :| i | | |
〃 i: :入_≫=ミ、从八 〃'ん)刈 )) / ' 个弌.. | |
′ l:i:| ::.〃ん)心ヽ j／ 乂:.:ソ 厶イ 八jﾉ⌒ |
i .:j从 ::i 乂:.:ソ .:::::::: ｉ i厶イ^弐 ′
f'⌒≧ﾐく厂ヽ 、 :::::::::. ′ 人! ￣} / ノ
| .:' f'ヽ尓 :}｀∞≧=ｰ ,.ﾍ . ｉ:: i二二厂:. ¨´ クラスメイトの池袋さん、でしたっけ？
|／ ノ 人 Ｌ∧ ∨ ﾞ*｡ ¨´ イ′ |:: | ￣〕､
| ´ ／ 人)..〕 . Ⅵ '*｡. ー＜ ／ /|:: |二二 厂 ﾞ:.
∧ く_,ノ｢ ﾞ. ﾚﾍ ,≧≦ /| |:: | ］ 、
, .:∧ ヽ.L.... ｉ ::| ﾞ. / ｢八∧ ," | |:: |二二〃
／.:〃∧___ Vい_ | ::l 幺/__,l￣i厂ﾞ / | |:: | ＿〔 ′
,:｢￣￣￣厂 /≪' | ::| /厂i./｣___l厂｢ ＼ | |:: | ＿/ /
／.:| / , / | ::|／｢厂ｉ厂厂}厂}厂i｣i| |:: | 「 ...イ
_. -─‐-
／ ─ ＼
/ ／ (● ） ＼
/ （ ●) ､＿) ⊂ヾ、
| （__ノ |Ｅ ） ｺﾘｺﾘ うん。どうしたんだろうかお、こんな夜中に
ヽ _ノゝ ヽ
＞ ￣ ｀ ﾉ
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┃ 時刻は深夜１時を回ったところ。健全な高校生が出歩く時間じゃない
┃ 日本の治安はいいと言っても、それは他国と比較しての話
┃ 夜には危険が潜んでいる。ましてうら若き女子高生となれば、捕食者からみたら格好の餌だ
┃
┃ 危険を冒してまで外出する理由があったのかね
┃ 恋人との逢瀬とか？ それにしちゃ随分とお急ぎだったけど
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／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l もしかしたら噂を真に受けたのかもしれませんよ？
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
/ rイ:::::l ＼「:ﾉ::ﾍ V::>⌒T"┼} トl l::::::::⌒Y ﾍ
./ 乂:::::::l `､ 弋::::::l V ┼ ┼/┼ l l::::::::::::::} ＼
〈::::::l ＼ ＼ "ト､l ∨ ┼l⌒Y [_l l:::::::::::ノヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ ＼
| ＼ ,＿ | 『悪魔を呼び出す』って？
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ んなオカルトすぎる……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ いや、僕が言える話ではないけれど
┃ しかし常識的に、常識的に考えれば……いくら不可解な事件が多発しているからって
┃ それを悪魔の仕業だと信じてしまうのは……頭が弱いというか、夢見がちというか
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿
／ ＼
/ ヽ
./ ....-^──‐-...
l ....::´ ｀:..
ﾉ ／ ＼
（ ￣ ./ / ﾍ ＼ .ヽ
） ./. / | l ヽ. :.
/ .| .| .l ﾍ 、 !
′ ｌ. ! l | l .|
′ ! l ./lﾉレﾍ/ｌ | |
｜ | ﾚ∨ヽﾚﾍ /ｨ示示ミl l 、 |
｜/.| .| ｨ圻不「ﾄ__ノ 以り / ｲ } |
弋l .| | .ゞ少´ ￣ / / |ノ | やる夫さんは人の機微に疎いですねぇ
| ﾍ ' ∠／ .l ｜
| ＼_ゝ | | | 嫉妬を舐めちゃいけませんよ
| ...ｉ∧ ｌ⌒ヽ .ﾉ| ! .| 世の中の悲劇はだいたい嫉妬が原因でしたから
| ...ｌ 丶、 ￣ イ |. ｜ ! 私が見る限りでは
| ...ｌ .ｌ｀__.ー ＿__i! .|. ｜ !
| ...ｌ ./::::::::∧ﾍ::::::::::l |. ｜ |
| ...| ...」〈:::::::ノ(##）ヽ::::::> ! ｜ |
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／-=・=- -=・=-＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 言いたい事があるならどうぞ？＞
| ﾄｪｪｪｲ |
＼ ヽﾆﾆｿ ／ 何でもないおー
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 含蓄のある言葉だ、流石はおばあちゃん、伊達に４０００年も生きてない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / ｝ ＼ ヽ
/ { ｝｝ ヽ ＼
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ 割と真面目な話ですよ？
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 負の感情って、凄まじいエネルギーなんです
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ 制御するのが難しいくらい
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / ! それ故、思考にノイズが混じる
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ 物事を上手く考えられなくなって、視野狭窄に陥る
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ 藁にも縋っちゃうんですよ、そういう人は
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ たくさん見てきました
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） |
/ ∩ノ ⊃_） ／ ……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | でも、じゃあ、実際、どうなんだお？
/ ∩ノ ⊃ ／ 『悪魔を呼び出す術』
( ＼ ／ ＿ノ | | そういうものは、あるのかお？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 言って、笑いそうになってしまった
┃
┃ 呼び出す、って
┃ 言葉自体がおかしい
┃
┃ だって、悪魔は「存在する」。僕はニャル子さんを呼び出したわけじゃない。見つけただけだ
┃ だからそんなもの、悪魔召喚術なんて、あるはずがない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-‐==ミ
. ／ ´ ヽヽ
／ ﾉﾉ_
// 'ア⌒ヽ⌒＼
. / ／ { { { 八 '､
〈/ / / |八 ∨ ｲ い
. f⌒)|八 |＞＼/＜|ノ| |八
＼ ∨ ｢" r'ｰ┐"∠ィ|) ＼__
∨ 人 ､_丿 ｲ| , ＼ ＼ ご明察ですやる夫さん
／ ∧｣｣≧,=y≦ト八 V⌒) 厂 悪魔を召喚する術なんてありません
／ ﾉ 'ｰ什ﾄ什|├‐) ）く. ＼
/ （ （ くr::::::::::└∠／ ＼厂 けど「呼び寄せる」ことは出来る
|／＼ ＼|＼r｢|:::::::::::::r＜ F_ヲ/⌒
＼ﾉ 厶乂＿／Ｘ/┘,｣:.:＼
|:::::|ﾏ┴く￣￣＼厂
l∧| ー‐ﾍ
＼∧
ｰ'
＿＿＿_
／ ＼
／＿､ ,,／" ＼ なるほど、その発想はなかったお
／ （●） ﾞ（●） U ＼
| （__人__） | ってことは、この街には……ええいまだるっこしい！
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) この街には「悪魔召喚術」の使い手がいる
| |＿＿＼ “ ／ ……そういうことかお？
＼ ＿＿＿＼_／
〃 / / / | l l|ハ ヽ ヽ
|| ′, ｉ } ｌ l l| l| ｉ ',
|| i | | ' ' ′ ﾘ l| | i
ヾ ､＿＿＿ ｌ ｉ |｜| / / / ,.ｨ ,'} | |
￣￣ ⌒) : ! |┼|-{ /}厶-┼トｲﾉ | |
´ i ､笊ミ 〃}笊丐云ﾄ ﾘ .ﾊ 八
|l 从c:}ヽ／´ ｃ::::::〃/ /、! 丶
八{＼{ 代ﾘ 弋ｚ/／ ' / ﾉ | ……
/ {:.:.: ' :.:.: フイ /´ ｜
/ ﾉ 个ｘ ー ィ / / |
／ ／ 丿 ｀ ¬ァ_´≦/ r‐ｖ､ ! |
／ ／ rv《ﾄﾍ》__/r'7⌒ヾ,> |｜ |
′/ ′ f:::/ 只ヽ:/ｒ'7 V〉 | |
/ / 〈Y {∧} ｉ {ｺ 》 | | |
{ { / {二V::::}! ! !ﾍｺ⌒Y〈 | |
＿_{ {＿_ ＼＼
. ´ ｀ 、 ＼ ヽ
／ / ヽ ＼ ヽ .
' ′ | ﾊ ヽ '.
/ ｉ | | | | , } }
,′ | | | ｌ | } ′ ﾉ 丿
. ′ ｜ | | { ', | ' i ＿＿／／
ｉ l | 八＿_ﾄ､丶 ヽ ' .// l | (⌒ｰ一'
| l | トトﾍ ＞ ､ ﾊ / /ｲァ , | ｀
| l | ｜/斤于ﾍ ヽ}/イｘ=ミ１ ./,′
| ,小 V {c:::::rｖ} {::::r:} ｌ／/l わかりません
l| 八| ＼＼ヾ辷ｼ 辷ｼ/ / l
ｊ|./ | |仄 ､､､ ' ､､厶イ l わかりませんけど、もし、そうだとしたら……
,小 | |! ゝ ｰ一 ｲ l
. ′ | | /〕 ‐- __ ＜ｌ Ｌ _ l
/ | トrｧ! l___/::::＼ }:ヾ＜| |::::::ヽ l
. / .|r'人:| l::::::ﾍ::::::::＼_|::::ﾄ､ | |::::::::ｊ | l
/ |〉 ! l:::::::::ﾍ:::::／ ＼ﾄ､ | |:::::く| | !
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ 私がハラペコになってたのはおかしいですよね？
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ ﾄ旡≧/ /≦乏 ＼
| | |（__人__）| | |
＼ | | ｀ ⌒´ | | ／
｀ ー------─― ´
|｝
,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
, ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
／ 〃 / ｛ | ', ＼
/ / { | ,｝ ヽ ∧
//. / ∧ | | 从 丶
/ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
//i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .| アレは魔術師って呼ばれ、畏れられた人たちが
/ . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′ 血眼になってまで研究を積み重ねた成果で
厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i 実現にも相当な労力と、知識が必要ですから
ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
/丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ 何の素養もない人がぱぱっと実行できやしませんよ
〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! | まして日本に名のある魔術師は存在しませんし……
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
../ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | 噂は噂、ってことかお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
|| } }
|!＿ i i
´ ／'^ ＼ ｀ ｉ ﾉ
／ ／ / i ! ヽ ＼ i/
/ ' ! ! ‘， } ヽ }
′ ′ i |! {ﾏ ‘，i从i } !
{ i { ｀ _ト X´ ､i ,ｲ!ﾘ
i 人 ＼ﾊｒ'⌒ ヽﾉ ′ }入|!
ｒ´ 八_込､ ' 人} だいたい「呼び寄せること」と「認識すること」は別です
. / /:::::r ､＞｡ ｀ ´／i |!
/ /::::＿ヽヽｘ!ｖ Tヽ-‐ ! i i 船の上からじゃ、船底に魚群が潜り込んでも解らないでしょう？
/ /:f ヽ ∨∧}_}/} i iﾑ! 魔術師たちも、そこを解決できずに諦めていきましたしねー
. / /::::i ｀ヾ', ヽ (トｒｚ´{､ | ! ＼_
/ ノ:::::::| ｖ i〕､ }介､ｊ/ ! !｀ }
/:::::::::::::::::', ＼ ∨＼Y} ∨i ! !ヾ 彡 ヽ
/ / ,.. '´/ ｲ ヽ ｀ヽ
,' / ,. '´ ,' /.! ',¨' ､
i. l. ／ ,. ! i. l '. ヽ、 、
l. l. , ' / .l. l i ､ ヽ ヽ
l. l / ./ .! !│ ! ! ヾ、 ﾍ ﾍ
! l. / ,' ! l. i l. i ﾍ i. i. !
i. Y , i/! l ! ', i.! .!. ', 、 .! l !
〉. i./ !.l !. ',. ', l i l! lヽ i. lヽ.l. l.
,' ヽヽ .!/ ', ', ヽヽ i !_lﾍ l__ﾑ斗ヽj ヾ l
i ∧ ﾏ ! i i lヽi.､ ヾ、 i / .! !¨l¨i ヽﾉ ,..ｲ !. l!
! ,' !ヽヽ l ! lヽ| ヾ,.ｲ ｀ l' ./´ .!/ ,..z=イ´ ! l i! .i. 些細なことです
l ! .! ﾍ ﾏ ',. l!i斗匕ヽ ＼. ! ' ¨´r'///,! .! i /l. i!
l.l ! i. !. ヽ!ヾ、z=ﾆ示¨ヽ! 匁z ﾂ ,..ｨﾘ /j / .!/ それより、魔法について考えましょう
ヾ / .!. l. ! ! r'///i ｀¨｢i´l.! ∨/／ .!
/ .ｨ .i.､! l. ＼ヽ 匁z ｿ ,.ｨ !.! .!l ,.'/' / .i! 正直なところ、私としても
/ .ハ. i. l. l ､ ヽゝ ¨¨´ .:! _,.. ィ´ ,.ｨ ／' i. アレは見るに堪えないというか……
／´ ﾍヽl. l ､ .!ヽ ヽ、 ￣ ,. イ / !
ヾ! l/i｀ヾ、_人. ｀ ＿,.. -‐っ ¨´／!j/ i
│i!{i /ｲ i. ヽ、 ｀ -‐ ¨ ／ !i ,'
l. !｀ヽ! .! | l ＞ ...,_ ,.ィ´ .!i. ,
│| l. ! .i ¨ r-- ‐ '´ ,. -‐ ¨i! i
// .! / l ,.. イi ,.ｨ'´ i! i!
// !' ! i.! | ./ .! i. iヽ、
＿＿＿
／ ＼
／ '`'‐ .,__,. -''`'＼
／ f'て::)`::::r''て:カ ＼ 他に方法がないのだから仕方ない
. | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
,, -- ,,
／ ヾj
∠＿ ﾘ
／ ,ｨ⌒／＾＼⌒ヽ
∠＿ ／ : : :／: : : :＼: : :ヽ
／ /: : : :〃:!:|:ｉ : :ｉ|ヽヽ: :ハ
∠ ‖: : :∧ﾊ|!!ヽ: ﾉlﾊﾊﾄ: : : |
/ 乂| ｉ〈(( ))ｉ!乂ll(( ))リ ∧､
!ヾﾍ｀ﾞ´ ::::::::::::｀ﾞ´〃ｉ:| SAN値削れるんですよマジで！
‖＼ﾐ> /￣￣', ｨ彡'ヾ
/: : |: >､ ( ＿＿.) ノ|: ｉ : ゛､
/ : : ｉ: |::::::::r| |ｭ::::::::!: ｉ ＼ ＼
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 夜の東京、ビルの間に、風が吹きぬけた
┃ 緑の葉がふわり、空に舞う
┃
┃ それに紛れて、白い布。ところどころ土と、赤と、濁った白に汚れた白衣の成れの果て
┃ 風に揺られて、たなびいた
┃ カランコロンと硬い音。風に膨らんだ白衣から、メガネが飛んで、地面に落ちる
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-― ¨￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣¨ ―-＝ニ二三三三
＿＿ ＿＿
三三三二ニ＝―- ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿ -―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 時刻は４時を回って、もうそろそろ朝が来る
┃ ゆっくりと夜の帳が上がって行き、東の空から金色の太陽が顔を出す
┃
┃ そうして、全てがつまびらかになる
┃ 一つの事実が光を浴びる
┃
┃ 果たしてそれは、どんな色に輝くのか
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_,, ｰ''''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ|ﾞﾞﾞﾞ^''''ｰ ,,、
,..ｒ'" ヽ .| ../ /ヘ､
／ .`- ｀; .{ ﾞ' .,.べ..,｀'-
, '"- ;;_,,,,_ ゝ i'ﾞ'''ｰ､ / ＼
,i'ヽ ,..-―ｰ､..／゛ .＼ ./．.ｒ'".＼ .,i'" ヽ
,i′ ./ , ｰ'" ＼`''''く .＼..′ .／ヽ
lﾐ、 |′ ./ ;;/ .、.__ ..ｌ ﾞ'-､.,ゝ .ｌ ./ .ｌ
│ .＼＿_/ .. ". ;;;| ./i | . ｌ ｌ. ヽ / -､ ｀'-､ _..‐″ ...-''.!
.| ＼,,,,,,,,,,;;;;;ｌ、ヽ ﾞl .ｌ . ｌ .ヽ ｀'-..,_, ＼ , '''''''.!....-'''''"
.! ｀., -- ＼,, """;;;;;;;;;;'ﾘ│ .ゝ .ｌ ｌゎ、 .ヽ｀''-.ﾐヘ..、｀ﾞﾞﾞ］
.| ´ ,, "' ,,|￣";;' ;;;／｀'''| | .ｌヽ ＼ ヽ ｀'-､ヽ |
│ iへ,,,,、;;; ;;/ﾞ!ﾐ＼,.| .! │､ヽ／t .レ”ﾞ,ﾞ│ ｀ /
ｌ ,,. ｒ'" ｌ ｀ﾞ'''''"'-､ ｀イ.ｌ .| l'､ ｌﾞ' li_Λ| ‐" .｀ヽ "
ヽ (彡ｰ'.! ﾞ'i./ ...ｌ, .! ! ﾞ'ﾑ‐.／` .`‐､_.ヽ,,
.ヽ ._ ﾞ''''''''''''¬―′ .､.ｌ, |, '|. ,i",ﾉ゛ 、 i-,|_..,.,!
.ヽ.'"゛ / . ,, ‐ ! .ｌ］` lレﾞ.i ｌ r‐″ ..ｌ,
.＼./ ,〉 .,,, ｉ′ .! ｌﾞt./ / iゝﾉ.ｌ＼. , ┴、
`'-i./ _． .〈 ＼ .ヽ .ヽ..,,./ ! 丿 ｌ .＼ ! ./´ ｀'-､
｀'Y-..,,,/ .'" ＿. 〈..,,_._,ﾒ､ , ―.ｌ, `-|. ..＼
/ .￣ﾞﾞﾞﾞ^ﾞﾞﾞﾞﾞ´ .＼".／^ﾞ'､ ＼ ＼
/ ﾞく ヽ. .＼ ＼
ヽ .ヽ ＼ ./ｰ;;x,
ヽ ｌ ｀'-. ! './ ｌ
ヽ ｌ, `ヽ ｌ. .ｌ､
＼ ..ｌ, ﾞ!i|,` . ｌ
＼ ., ﾉ 、 ｀'''''"
ﾞ.ｌ .广ヽ
ｌ..ｌ, へ、
Ｖン' l
＼,,./
第２話 了
ギャグも、エロも、シリアスも
ぜんぶ難しすぎですわ
やる夫さんの「悔しさ」が何なのか楽しみですわ
実用性のある魔法が使えないとやる夫サイドにメリットがないな。
三球三振×3人の9球じゃなくて？
>>169
江夏の事じゃね？
さておき、感想ありがとうございます
>>169
>>170の通りです
あの書き方だと「無死満塁から21球放る」に読めますね……失礼をば
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃
┃ 「悪魔の仕業だ」
┃ 誰かの呟きに、教室を埋め尽くす啜り声がピタリ、とまった
┃
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
l i !il! il!!il! i|――――――――――――――――――――――― し三三三三三三三三三||
!il! il!!il! i!!!!|"￣￣￣||￣￣￣￣￣"| |￣￣￣￣￣"||￣￣￣| il!! il!!il| ／￣￣f=----―――
!il! il!!il! il!!il| || | | || | il!! il!!il| iー――,|il!! il!il!| ||
!il! il!!il! il!!i!| f|| | | || | il!! il!!il| | |il!! il!il!| ||
!il! il!!il! il!!il| || | | || | il!! il!!il| | |il!! il!il!| ||
!il! il!!il! il!!il|￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣i| il!! il!!il| | |il!! il!il!| ||
!il! il!!il! il!!il|￣￣￣i||￣￣￣￣￣｀| |￣￣￣￣￣￣||￣￣￣|il!! il!!!i| i il!! il!il!|￣￣￣
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll|￣￣| |
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll| | |
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll| | |
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll| | |
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll| | |
!il! il!!il! il!!!| || | | || |il!! il!!ii| | |l!! !!!ll| | |
!il! il!!il! il!!!|三三三三三三f=个＝}三三三三三三三三三三三|il!! il!!ii| | |l!! !!!ll|====| |
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彡＝ii|ー|| f`"ニニニニ７三;ﾌ |_}} iュ`======`、 |冂}ニニ====----,f i 、 f-`ニー--
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=========/￣￣￣`||ﾌ|!i i!|| ,!!i!i ij ij{`f"i＼i==================f .,ii..ii--.!ー"￣`!!＼,ii !! i!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そうして不自然なまでの静寂が教室を満たす
┃
┃ 恐らく、みんな疑っていたんだろう、その可能性を
┃ けれど言葉に出来なかった。声に出せば、認めずにはいられない
┃ 人間は未知を恐れるのだという。これが通り魔的殺人ならば……恐いと言えど、想像の範疇
┃「夜出歩いちゃいけませんよ」
┃「知らない人についていっちゃいけませんよ」
┃「襲われたら助けを呼びなさい」
┃ いかようにでも対処できる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
// /
.' ′ _ -厶==‐.
l | ´ /⌒ ` ｀
. ､ | | ／ ／/ ＼ ＼＼
＼＼ _ | | ' / | | |
. ＼,⊥∨ l l .′ l | | | .ﾑ斗ヽ ﾄ ｉ '.
/ニヽ}＼ 从 | l 什ﾄ､从|∧/ﾘ }ﾉ | l / Ｎ |
. ＼‐У、 Υ ＼ | | |八l ＼| =≠" И/ ﾊ| |
＼ ヽ | |从 八 =彡 , ／ /l.: l |
. '. l 乂 ＼ﾄ､ゝ ≦z. イ|ｲ: : | |
| | | 人 ^ | | !: : |
| | - ￣￣｀ - ､ 人ﾊ个 . . イ | | |: : . '.
／ｰ､ ヽ/ | | ｜.: : :Ｔ＿_,. 斗/ |.:|.: : : ﾍ
, -､ ヽ､＿ ﾊ| | |アヽｲ卉ヽ￣|′|＼: : : :
ﾉ!o } !､_ ',' 八＿〃|| ＿,| l >‐ ､: .
. / ＞ ｏ｀ー-- }/ ＼ ／| |／ ＼: ＼
{ / ヽー- ＿ ＿ ! ＼／汁ｌ＜ | | ＼. ＼
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ′ ./ Ηヽ ` | | /＿_ ￣| ＼
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' |......../ /l小 ﾍ | | .′ ＿＿_ﾉ: .
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi .Ⅵ | | Ⅳ | | ＿＿ ／ ヘ、: . '.
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i ....｜| |｜ | ｜ ∧ ｰ―く／ ＼:
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ / ..Ｌ| Ｌ| | |乂/.: : : : : : : :＼ ヽ
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|/ | 八 |､/ : : : '. : : : : : / /: |
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...| ..| ＼.: : :| : : : : / .': : ｜
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..| . / : : | : : : / ／ : : |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ けれど、見えないものが相手では
┃ どこに居るかわからない、もしかしたら、もしかすれば……自分のすぐ後ろにいるのかもしれない
┃
┃ シャワーを浴びている時、背後が気になってしまうのと同じ、人間当然の反応なんだろう
┃ 昨日までクラスを席巻していた悪魔の噂はまったく、これっぽっちも話題に上らず
┃ 悪魔を連想させる池袋秋葉の死もまた、口からこぼれる事はなかった
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼ 『あれ、響ー、いっつも帽子はどうしたの？』＞
ｌ | ′从.| ∧ _ 7 / i| , ′,
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′ 『雨に濡れちゃってね』
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. , 『グチャグチャになったから洗濯中』
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
, ／} ｢ ＼ﾆﾆ{_ ---{ ′ﾆﾆﾆ≧､ ﾘ. ／ 『昨日は快晴って予報だったのに、災難だったねー』＞
′ 八∨, ＼ '.ﾆﾆﾆﾆ ､ |ﾆﾆﾆﾆ / Ⅵ ′
／. /} l:＼ Ⅴ,ﾆﾆﾆ /＼ﾆﾆ. ′ |
. ' .′ ﾄ､| 八ﾆ,ﾆ /ﾆﾆ｡s升λ. |
. ／ | | | ／:｀¨¨¨¨¨¨¨´_∧.＼ {
. , , | ′¨ _:::::::_ ¨ } ′. ,
′ .′ |/ | {:::::::}. , 八
/ ,. | .| |::::| ／. λ ,
. l. | .| |::::| ′/ .′ｌ ′
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 代わりに空白を埋めたのは、なんでもない言葉たち
┃ ごくごくありふれた、どこにでもありそうな風景
┃
┃ けれど実情を知る身からすると、それはとても空虚なものに感じられた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ （ それで ）
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ （ どう思う、ニャル子さん ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/ / ／ ＞―＜⌒｀`ヽ、 ＼
/ / ／ ／ ＼ ヽ
/ / ／ ／ ／ / l ＼ ＼ ｀、
/ / ／ ／ ／ / l l ヽ ヽ ､
/ / / ／ / // l l ﾞ､ ｀、 !
/ / / / / / / / ' l } l ﾊ ﾞ､ i
/ / / / / // / j l l l l j ! l l l i 、 l
/ ,' ‖/／/ / / j { l { ! ! } j j l } } } い }
' j／ j j j { ＼/l l { l j / / j j } j l !
j j ／{ { l l ‖l/{ l＼｜い j /l_,/斗ハj / ∧ {｜
l j l l､ l { Fミx､,,lﾐﾄ! 〜'ア"j/ l/ }ｲ/ / ＼l どうもこうもありませんよ
l l `l ヽ{ lﾊ rｲ价ヾ! ﾞ、 / =ミ=云r=ｧﾉ/ /l / l
l l j ﾍ l l ゞｿﾉ ヽ/ ｛ri沙｝ / ／ {∧ l l やる夫さんは今回の事件
l l / / / } `冖'ﾞ ／彡 / / ﾞ､ l l 人の力だけで、筋道立てられますか？
l l / /{ ／八 ﾉ ￣/ ／／ /l ﾞ､ l l
! ! / __{ ＼ ,,__ ￣/／ / l i
l l / / /! `ﾄ、 У)う / /‐-=二__ i
Vl / / l:λ l {｀/ /-‐ ''" // /::::::::::::::/ ﾒ、 i
ﾞ､ / ‖ l::::ﾍr-/⌒`〜､ ｝ / /:::::::::::::/ /ハ ､
＿＿＿
／ ＼
／ ノ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼
.| （__人__） | （ 深夜に一人出歩いていた池袋さんが ）
＼ ｀ ⌒ ,m ／ （ 何者かに ”乱暴” され ）
（⌒ 8＠3 つ､ （ 悲観的に、衝動的に、自殺を試み ）
i＼ ＼ ／ ﾄ' ﾉ （ ビルに忍び込んで屋上から飛び降りた ）
| ＼ y( ｼ |ー'
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
/ / / / j l l l い ､ ヽ ﾞ、 j !
' / / / / j j l l l l i Y ﾞ; 、 ‖
l / / / j !l l｜ い l } l l i ﾄ ! ‖
j / / j { j l !l l _lｨﾍ ､l l ﾄ j l l l l i｀､} ‖
j / / { { { l￣lT「 l 、｀、 j }ﾉ!l } ﾊj } } } i j ‖
!//／l { { l l ﾊl ヽ仁ヽl ｀､ ＼ j ,云r＝ｧ} j jヾ、 ‖
／ l/∧ i l彡''斧(こ`㍉ ヽ / {迄ｻ ﾊj /l j ＼ 〃
// / 人 ヽ ﾄl 弋沙ﾘ ∨ 弋シ / ﾉ ノ j/ 〃
/ ＿ / ノ＼ ＼＼ `ﾆ" `~｀ j jｲ∧ ／
/_(⌒)￣二l ＼ ＼ ` ﾉ ﾄ j ﾞ､ ／
/{__／`^Y い l`トミ= ト〜''"ﾏﾞ ／ ﾉ ﾉ〕、 ヽ ｛( ／ へぇ、見事な推理ですね
/_ﾉ/ r} ＿ ∨ lﾆﾍ＞ ､ 乂 ノ イl /-‐ュY ヽ `ｰ-‐''"
/ {Vj い＿ V l ﾍﾐx､r＞ー＜ ﾉ l / { lヽ ＼
/ /Yj `ﾍr― V ﾄ(_/`ミ三彡､ヽ/ }l j-＝ｴ } ﾞ、 ＼
/ / ({ r｝ ﾄ、ﾊ ⌒く__r-ﾚ^'" j:l {＿__/ l ﾞ、 ヽ
/ / / i ヽ ＿} i __jzl ｜フ i ｀､ ｀､
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／-=;・;=-=;・;=-＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ （ どうやって忍び込んだのか ）
| ） ﾄｪｪｪｲ （ | （ まずはこれが問題だおね ）
＼ ヽﾆﾆｿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 事件の詳細について、未だ警察発表はされていないが……僕にだけわかる事実が一つ
┃「池袋さんは深夜１時過ぎの段階で、存命だった」
┃
┃ 現場周囲の……自殺するに十分な高さ、まあ最低でも４階建て以上のビルは
┃ どこもかしこも灯が消えていた。まっとうに考えれば入り口は施錠されているはずだ
┃
┃ 池袋さんがピッキング技術を習得していたなら話は変わるが、それにしたって
┃ 警備システムまでは騙せないだろう。警報が鳴ってとっ捕まえられて終了だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ （ 次に、死体の損傷状態 ）
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ （ 他クラスの奴が噂してたけど…… ）
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 （ 身体が潰されたような状態だったらしいお？ ）
<<<／ヽ /＼>>>
／／ ﾐ｀ ‐-､..￣ ｀ }! ´ ￣ .._ , -‐──ｧ
／／ ..{:::::::::::::::::≧､ -/ ヽ .＜::::::::::::::::::::}
/, ' ',::::::::／￣｀ . / ∨ ヽ::::::::::::::/ ヽ
. // / V／ .../ / | ヽ ﾊ:::::::/ '， '，
// / / / / !. | ! ! :. : V'´ ..:. :.
. // / / | |! |! || | | | | | | :.
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | | ええと、それは何がおかしいんですか？
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :.
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :.
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//}
∩ _rﾍ / ヽ∩
. ／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿ ＼
／ ／ ／⌒ ⌒＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ）
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／ （ 人の体で一番重たいのどーこだ ）
ヽ| |r┬-| |/
＼ `ー'´ ／
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/ ぽっこり膨らんだお腹
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
＿＿＿_
.ｎi 7 ／ノ ヽ＼
l^l | | ｌ ,/) ／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼ .ｎ
', U ! ﾚ' / ／ ⌒ ⌒ ＼ l^l.| | /）
/ 〈 | （＿＿__人＿＿） | | U ﾚ'/／) （ そういうことを申し上げているのではない ）
ヽ＼Ｕ |lr┬-l| ／ ﾉ ／
／´￣￣ノ ﾞ=ニ二" ＼ｒニ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | （ 人体の重心は、体の中心より上にあるんだお ）
/ ∩ノ ⊃_） ／ （ つまり、人が落下したとき、自然と頭が下向きになる ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ だから遺体の状況は、体がぺちゃんこではなく、頭が弾け飛んでいなければおかしい
┃
┃ 体が潰れていたんじゃ、まるで……
┃「何者かに押し潰された」
┃ みたいじゃないか
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／/ ∩ノ ⊃ （ やる夫程度にも想像がつく不可解な死 ）
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ
.＼ “ ／ . ＼ “ ／ （ そこに、ニャル子さんの言葉が示唆を与えるお ）
＼ ／ /＼／
＼ ＼
＼ ＼ ＼
> > >
／ ／ ／
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ 『 藁にも縋っちゃうんですよ、そういう人は 』
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ 『 たくさん見てきました 』
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
,.-、
. ／ﾞ(_ )､ ＿＿＿
. （ _ノ" i ／ ＼
ゝ、 〈 ／ ― ― ＼
,〃 ﾍ ﾄ／ （ ●） （ ●） ヽ
7 , 弋 │ （__人__） | （ 状況、状態、何もかもが怪しい事件だけど ）
ｉ ！ ＼ ＼ し′ / （ 同じくらい不可解な事があるお ）
ヽ ゝ､ .＞ _／
. ｀＞｀- ,_ ,.-､ ＼ （ どうして池袋さんは、あんな夜更けに出歩いていた？ ）
. 〈 ￣ ´) | ﾊ
ゝ--― -､__.ノ |> !
｜ ／｀''" _／
| `く__, ｨ"
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 池袋さんの評判は、まぁ、特徴がないと言えば言葉は悪いが……良くもなく、悪くもなく
┃ 少なくとも不良的な扱いは受けていなかったし、悪い噂を聞いた覚えもない
┃
┃ そんな彼女が、突然おこした不良行為、巻き込まれた事件
┃ 運が悪かったと退けるのは簡単だけど、悪魔が関わってくるのなら……
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' : ' / ' / / ,:i
/ / ,:'/,: ' / ' / /.il/,: ' / ' / / ,:'/, :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'/ , ' / |./
/' / / ,:'/,: ' / iｌ// l|/' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'/, ' / ' / / ,:'/, ' / ' / /i ＿il_
:'/ /' / / ,:.|￣￣￣|il/' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/, / i＿_ _|｣iiiiiiiiii
/,: ' / ' / / .｣iiiiiiiiiiiiiiii|iL_/' / / ,:'/,: ' / ' / :'/ /' / / ,:'┌┬───┐i _ _, :'/ , : :|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
,:'/, :'/ /' /|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i, :'/ /' /' / ' / / ,:'/, :'/ ｢|「!|￣￣￣￣￣ ￣|, '/ , /.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii.
/' / / ,:'/,: ' |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i / / ,:'/,: ' / i/ ,:'/,: ' / / / |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|/ , /., '|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
'/ /' / / |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i,:'/,: ' ┌┐_┌┐l|‐┐ ' / / ,:'/, |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|, '/ , /.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
/, ' / / / |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i/:, ., '｢||三三三三三三| ,:'/,: ' / / .|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| , /., '/|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii.
,: ' / / /／iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i, '/:, .|:||三三三三三三| ,:'/,: ' / / .|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|, '/ , /.|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
.'/ / _／iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i/:, , '.|:||三三三三三三|,:'/,: ' / / . |i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|/., '/ , |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i, '/:, .|:||三三三三三三|:-‐'''''''"""￣￣"|i| |:liiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii| ,,,,,,,,,,, |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
: : : : :::: : :::|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i""'''"|:||三三三三三三|::: : :: : : : : ::::,.=＝=､ lii,.=＝=､iiiiiiiiiiiiiiiii|::::: :::::: |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
:: :: : i :: : :::|iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i:: : :: :|:||三三三三三三|: :: :::: :: : :: //::::::::::::::Y:::::::::::::::ヽiiiiiiiiiiiiii|:: : ::::::::|ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii.
:: : i :| : :: : |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i:: : : ::|:||三三三三三三| : :: : : :: ::: 'i !:::::::::::::::il::::::::::::::::::l iiiiiiiiiiiii|: : :: : : |ii|_|ii|iiiiiiiiiiiiiii
|￣￣|Tl::: |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i :: : :::|:||三三三三三三|:: : : :: ＿＿≧====´il｀====≦ iiiiiiiiiiiii|::｢「「三三三三三三
| |T| : |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiｉ|i:: : : ::|:||三三 |￣￣￣￣￣￣|ii|￣￣￣￣￣￣￣￣￣|── ┴┴::::::::::::::::::::::::::::::
_ ￣￣￣￣￣￣|￣|iiiiiiiiｉ|i :: : :::|:||三三 |┃ ┃|ii|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 昨日の光景が脳裏に蘇った。天の理を覆して土砂降りの雨をもたらすほどの力
┃ なるほど、使い勝手は悪い。金を創ることも、瞬間移動することも出来ない魔法だけど
┃ 強大な力であることに間違いはない
┃
┃ そうして結局、力っていうのは使いようなのだ
┃ 金を創る事はできない。けれど、他人から奪う事はできる
┃ 他人の心を操る事はできない。けれど、他人を自由を奪う事はできる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ）
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 僕は、他人を虐げてまで、手に入れようとは思わなかった
┃
┃ じゃあその逆ならば？
┃ 人を人と思わない愚劣漢が、しかし力がない故にその悪意をひた隠していたとして
┃ もしも悪魔の力を手に入れたなら？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-‐=＝=‐- .._
, _.. -‐…‐- .._ ｀ ､
/ ´ ｀ ､ `、
_.. -‐=＝{='‐- .._ ＼、
, ´ .._ ｀ ､ ｀、
, , `:、｀ヽ `:､
/ / / i| ｉ ', ｀、 ｀、 }
/ / ′ i| | ｉ| } , ,
,′ i l | | ｉ| ｜ ｉ| ′ ｀¨´
| i l冖ト | ｉ| /.i斗 八 }
| ｛ 爪扞Lト|从{/},x灯V } } }
;| ｛ 乂ツ ヒｿ｛ / / / ′
八 . {｛"" ､ _""ハ/}/|/{/ つまり、やる夫さんの考えは……
, ｉ ､ い ｀ ｰ'/づ.ｲ ｛ ｛
／ | _..ﾆヽ ｛`ト .._/⌒つ ｛ ＼
. i | ,´ ', , } .' ｢},｣^! ｛ ＼
/ 人｛ | ｉ '冖{ ｛ 7 ｛ ∧ ＼
. / ／ ヽ. ! :.} ', } ｝､ ｛ }:､ ＼
/ ! ! ∨ }／ }＼ { ＼ ｀:､
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ / （ 池袋さんは何かしらの筋から「悪魔召喚」の情報を取得した ）
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ （ その情報を信じて、夜の街に飛び出した ）
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼ （ 結果として彼女は悪魔の餌食になった ）
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ （ ……ニャル子さん、悪魔が人を殺すってあるのかお？ ）
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
!::::::::::::::,.:ｨ.:´::::::::::::::::::::::::::::／ ／´ i
|:::::,.ｨ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
〃
// ´ ￣￣ ｀ヽ
ノ/⌒ヽ ‐‐ ､ ｀ヽ ＼
. ´ 〃 ＼＼ ヽ ヽ
/ /〃 ヽヽ ＼＼ '.
/ /i l l }.:} .:i 川 :i ::i. i
/ i l ﾄ､ イ仁士士:} }:} l まさか、ありえません。何の得にもならない
| | | | { TTメ､ :i ｲc.うVﾉ ﾉﾊ: :i l
| | | ﾄ､ﾄ､ V心 ヽ ゝ弋ｯｿｲｲ ﾉ: : : l 人を騙す事はありますよ？
| |∧ ヽ＼ 弋ｿ , ﾉｲｲ.:./´ ) |ヽ その結果、自分自身から破滅に飛び込むだけで
|∧小､ ＼ゝ ＿, ｲ./:/ /:.:.|: :i
＼ ヽ＞ ´ ｲ V /‐､ :|: :| だから、悪魔が人を殺すんじゃなく……
_ ∠＿| .: i .: ｀二´ / ﾉ ( _ノ:|: :|
´ ／ .:ﾉ∠｀Y/ / /(￣｀ヽ ￣＼
_,. -＝-- ､
, '´ '´ ヾ､
／／ ヽ
, ' ／ |
. / / _,. - ┴ -- _
/ / , '´ ,. / - ､ ヽ､
. / / ／ ／ / '， ＼
/ / ,.:' / / / ,| :. ､ ヽ
| | / / / ' / ;': ! | ∨ !
| | / / / | | | ! | }ﾊ | | | :
| | | ' '{ { | |__|__ {i. / /__!_{ﾊ i | !
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } |
{! ｛ハ | | Ⅳ{示圷､ ∨ / ィﾁ圷､}/ / :.
ﾏ､ { 从 { ﾑ 弋こｿ ∨ 弋こｿ/ / | ――悪魔使いが、人を殺すんです
｀＼_ |从_从〉 , /,.ｲ/ :.
/ | T 、 、 , /イ} .
/ { | ＞ ＜{ ∧ i
/ , ! /|＞ - ＜|ヽ j / i :.
/ } |／:{ ∧ ∧ |:､! { :. :.､
＿＿＿_
／ ＼
／ |`-'~| |`-''|＼
／ `--'＿`--' ＼
| （_0__0_） | −３
＼ └┘ ／
／ ヽ
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ （ じゃ……この街には、やる夫以外にも悪魔使いがいる ）
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | （ そういう認識で、いいかお？ ）
. ＼ ヽ ／
／／ , ´￣ ｀ }! ´ ￣￣｀ヽ､｀ヽ
／／ ／ / ヽ ＼＼
/, ' ／ / ∨ ､ ヽ ヽ
. // / / / / | ヽ '， '，
// / / / / !. | ! ! :. : :. :. :.
. // / / | |! |! || | | | | | | :. .
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | | ええ、間違いなく
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :. それで？
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :.
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ .
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//} .
━┓
┏┛ ⌒
・ ＿＿_⌒
／ ― 乂＿＿＿_ ━┓
／ノ (●／ ― ＼ ┏┛
. ｜ (●) | (●) ヽ＼ ・
. ｜ （__ﾉl （⌒ (●) |
. │ 〉 ￣ヽ__） | （ それで？ ）
＼＿＿／´ _＿_／
/| ヽ
| | |
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼ どうします？
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l 足を使って捜査ですかね
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l ! それとも、街中でどかーんと魔法を使って
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l こっちの存在を知らしめてからの穴熊作戦とか？
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
/ rイ:::::l ＼「:ﾉ::ﾍ V::>⌒T"┼} トl l::::::::⌒Y ﾍ
./ 乂:::::::l `､ 弋::::::l V ┼ ┼/┼ l l::::::::::::::} ＼
〈::::::l ＼ ＼ "ト､l ∨ ┼l⌒Y [_l l:::::::::::ノヽ ＼
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | な、何の話だお？
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
＿＿_
＿＿ , '´,..-─‐‐｀ｰ..､
,...-──‐-<^>'´::::::::::::｀;ﾊ / ／:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
／:;､::::::::::::::::::::::ヽ: ;､: :. :::::ヽﾉ｀/::::::;vwｗwwvv::::::: ::::ヽ
,.o, -──- ､ /:::/ |i|＼::≠::::::::::V ヽﾄ､ﾊ ::｀´ｉ ::::/彡 ミ､ヽ : : :. :i
/ｧ'/;ﾊ;ﾊ::ﾄ､::Ｏ!:::/‐ !| -‐､≠::ｌ::::::::i ﾃｫ|: .:::::!::::ｉｲｆ:i f:ヽヽヽ:.:: .::::l
//ﾚﾚ' レﾍl ヽ:ヾ::}ﾓﾗ そﾗ l: .:|､:: ::l､ ﾞｰ' |::l）:::|ヽ}└',. └' '^ ∧_ﾉﾉ |
〃 }ヒ ヒﾗ ﾚ､｀{ ､ | .::ﾚ:: :::ｌｰ _, ィ|::|:::::ｌ/ii{ ,、 /:::仆:::::| ？
ノ' {⊃ ⊂⊃ ﾉノヽ､ ｰ ,.ｲ:::::|､::::::仁-r‐'ｌ/:::::/::::::＼ ｀ , ィ::::::::!:l::::::|
ヽ､｀ ｽ´ ｀ﾆ´〉|:::::ﾚﾍ:::::ヽ.∧/'^ヽi:::::::::::::::｀T´__/::::;:::::::::::::::!
/´ｸ７ｰ‐' ヽ､ ／: ヾｰ|:::::|彡'｀:ｰ-.､ i ノ V:::ﾉ､ノく,ハ_,!／:::::::::::;ノ
zzzz....
.＿＿＿_ .,-'"~"'ヽ
.／⌒ ⌒＼./ 。○）
.／ （ー） （ー.ノ / ﾀﾞｵｰﾀﾞｵｰ
.| Ｕ （__人___く＿＿＿,ノ
￣￣￣￣￣￣￣`ー―--‐一'"￣￣￣￣
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子の唐突な言葉に虚をつかれて、思わず声が漏れた
┃ 雑多なざわめきで満ちるクラスに、けれど僕の声は意外にもよく通ったようで
┃ クラスメイトの視線が突き刺さる
┃
┃ 慌てて机に突っ伏して狸寝入りした
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
// ／ / ´ ヽ＼ ＼
─‐､ // ／ ／⌒' / ＼ ＼
. //⌒ヽ i / , / ｉ ｉ| 丶 ヽ
―'/ i | | | / / / ' | ｉ| | ヽ ∨
//⌒ リ | | / / │| ｉ| | '|⌒:. | | │
i | {｛ | | ｉ | | :ｉ | ィ'l⌒|:. |八_.._∨:! ∧
. ／ | | | | | i| |＼l_.._八:. ∨〃⌒r∨ j/ ∨
＼､＿＿___＿〉〉 | 人|:.│ i| i∨〃⌒ ＼/ :::::::', ∨{＼ |
──── ／∨ 八ﾊ.八 Ｙﾞ} ::::: 厶. ＼ / ': いやぁだって、悪魔使いですよ
∨ /＼ /＼｛＿ r‐ 7 ／ ∧ ': 法を踏みにじって、力を振り回す……
/ / /＼ `＜_ ｀ ー ´ ／ ': 言わば敵じゃないですか
ｘｰ=个 ..,_ ｀_ト- イ{ ｲ¨¨⌒Y＼ ＼
／ /:::::::::::::::: __}／ 入 人＼__ﾄ､:::::::::｝ ＼ ＼ どうやって倒すかっていう話で
／ /|::::::::::::::::::{＿／:::/Vl:::::＼＿_} :::::::| ＼
／ ／ .|::::＼ ::::::｢::::8:::::〔_{}_〕::::::::::8::|:::::::::| ＼ ＼
. ／ ／ / /| :|:::::::ｰ=|:::::::::::ノV|V::::::::::::::::l／:::八 ＼ ＼
／ |八 :::::::::::〉:::::::::::::｝|｛::::::::::::::〈 :::::/ ＼ ＼
. / ／ / ∧::::＼::::｢ :::::::::::::ﾉ |人::::::::::::::〉:/ ＼ ）
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ （ え、戦うの？ ）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
_,..-―-､
／ , -― , }
／´ l /
／ _,..... -/／- ､
／ , ´ 〃 ｀ヽ､
／ ／ / / l , ヽ＼
／ ,:' ,' , l l l ', ':,
. / / / , /! , , , / , ! ,
/ / / ､:ｲ l l , //,イ .| ,
/ / { ,l ＼l_ ', / _,／ｲ/， / ! l
{ ,{ il | ,下-､下 /／l/"´ / / l_| |
| ヽl| 从ﾊ乂 ｀ヽ', / ＜ /,ｲ l } l ､ 戦わないんですか？
ヽ ／l/VIゝ:〉 ￣´ ｀ ,.｀￣ / /'ノ! , ヽ
／ /{､ r- ''´ >， / /´ , ＼
／ ,_-､.､＞､_/-‐'''´^'⊥/ //77､ ､ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u |
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／ （ だって戦う理由ないお？ ）
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
/ ／ ／ // j l } l l い ヽ ヽ ＼ ヽ
/ / / // l l / } ﾊ ﾄ、 l i ﾞ､ V ﾞ、
/ / / j j { l l /// /::l_L 斗 ﾄ、 } ﾞ V i
/／/ / // { l /い /十'7"从:::} ﾊ l::i j i i l ∨ i
// / ' / /lT7代 ヽ /::l //::>=‐j/ミx;j/l j j } } い }
{/ ! { ｛ {:::斗{=ミ /:::::j/:::‖__)禱､ )ｼ}/ j j ﾄ ﾞ､} j
{ j ∧l〃 ,_)心＼ {:::l::::l::::l:: {{｛::::ﾄ｝ /:l::j / j ＼ヽ l
l ﾉ人 l l {:ヾ {{｛::)｝:::l＼l::::l::::l:::弋`;;ｼ .:l:.:l/ノ} /lﾒ、 ト＼ 殺人ですよ殺人っ！？
／ ヽ l ﾄl ﾊ:l:::乂ｼ::::::l:::::l::::l::::l::::::::￣::l:::l:::l::::ﾉ / /::::Y l l
ヽﾄ{ ﾉl:.:.:.:.:.:.:.:.":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ /／ /l.:.:.:.ﾉ l l ここは正義感振りかざすところでしょう
／ /{ フ ／ j ／l l l 『無辜の民を殺すなど言語道断！』とか
ｰ=彡イ /八 γ￣w､､ 彡__ ィ/ / l l 『悪逆の輩に天誅を下すべし！』とか
い {/l/ヽ └―----> /｛ / l !
＿＿ヽ ( ＼ ィ/ / { l i ＿
／:::::::::::::::::￣`ヽ い＼ ィ" / / l l l ＞''" ＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ヾ 〈＼＿ -‐'''" / / / i ! /／⌒く＼＿〉
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＼「:::::::::￣`''ー---‐/ / / i l／ ￣ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （ 水を酒に変える魔法について尋ねた時 ）
／ -=・=- -=・=- ＼ （ 『奪えばいいじゃないですか』 ）
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／ （ って満面の笑みで言った奴とは思えん台詞だおね ）
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ それはそれ、これはこれですよぉ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ）） というより……
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
／／ ﾐ｀ ‐-､..￣ ｀ }! ´ ￣ .._ , -‐──ｧ
／／ ..{:::::::::::::::::≧､ -/ ヽ .＜::::::::::::::::::::}
/, ' ',::::::::／￣｀ . / ∨ ヽ::::::::::::::/ ヽ
. // / V／ .../ / | ヽ ﾊ:::::::/ '， '，
// / / / / !. | ! ! :. : V'´ ..:. :.
. // / / | |! |! || | | | | | | :.
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | | てっきり大義名分が欲しいのかと思ってましたけど
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :.
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :.
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//}
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ （ なんだそりゃ？ ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
′ ′ iｉ :| i ｉ ヽ | |
i / :i i 爪 :! | | ｉ ii | i ｉ | |
| ′ ﾘ j i 八.{ ﾟ'*､ |.｡o≦ハ :ii :| i | | |
i/ : :ﾊ {∧(≧ﾊo｡_i ＼.从ｘそミ､)ハ i :| i | | |
〃 i: :入_≫=ミ、从八 〃'ん)刈 )) / ' 个弌.. | |
′ l:i:| ::.〃ん)心ヽ j／ 乂:.:ソ 厶イ 八jﾉ⌒ |
i .:j从 ::i 乂:.:ソ .:::::::: ｉ i厶イ^弐 ′ 『叶えたい願いも、夢も無い』
f'⌒≧ﾐく厂ヽ 、 :::::::::. ′ 人! ￣} / ノ やる夫さんはそう言いましたけど
| .:' f'ヽ尓 :}｀∞≧=ｰ ,.ﾍ . ｉ:: i二二厂:. ¨´
|／ ノ 人 Ｌ∧ ∨ ﾞ*｡ ¨´ イ′ |:: | ￣〕､ 嘘ですよね？
| ´ ／ 人)..〕 . Ⅵ '*｡. ー＜ ／ /|:: |二二 厂 ﾞ:.
∧ く_,ノ｢ ﾞ. ﾚﾍ ,≧≦ /| |:: | ］ 、
, .:∧ ヽ.L.... ｉ ::| ﾞ. / ｢八∧ ," | |:: |二二〃
／.:〃∧___ Vい_ | ::l 幺/__,l￣i厂ﾞ / | |:: | ＿〔 ′
,:｢￣￣￣厂 /≪' | ::| /厂i./｣___l厂｢ ＼ | |:: | ＿/ /
／.:| / , / | ::|／｢厂ｉ厂厂}厂}厂i｣i| |:: | 「 ...イ
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼
| （__人__） | （ そうでしたっけ？ ウフフ ）
＼ ^ ／
／ ＼
／ ／ ／ ィ'" -―-ミ／ ＼ ｀ヽ､
／ ／ ／ ／ '" /／ ヽ Y ＼
/ ／ ／ / ／ ／ ／ // ﾞ, ﾄ、 ヽ
/ / ／ / ／ ／ / // l ヽ、 ﾍ
/ /／ / / ／ / ,' / l ! l }ﾊ ﾍ
/ // /! / / // / / / { i /l } i ﾊ
/ 〃 // { /／/＼/ ／/ /i i i { / } ﾉ } l !
／ / {j i / {/从/ﾄ/ !/ { { ll l / ﾉ j l l l
.／ { /{ / ﾔ斧翁､＼{{ l /! 代{ / / } l ! l
／ ／ /代 /{ 代;;ﾀ(_癶 l{ l l ＼ ／/ / j j / ! l /l l
／ ／ / l ＼{ ﾄ! ゝ;;;シ j}｀" lj ／ー/／j / /l / ! l/ ! }
. ／ l ∨ ＼:;:;:;: ｀冖‐ ﾉ／,ｨ巧芹ヾ/ｲ / j/ l } j
〜⌒^^`ヽ､,,,,_r‐-l ゝﾐ＿ ＞;:;:;: 代多ｼ ノ / / / / l j j とっても美味しかったですよ？
'⌒｀ミx、 ヽ:::ヽ>! l 代ヽ ,､ ゞﾆﾞ ／/ ｲ ｲ/ l { l/
:.:.:.＼:.:.:.Y／ﾍ ｜ l l:λﾍ f ｀''ｰ-､__ ` :;:;:;:;:;/ ／ ! ／ノ 乂 ﾉ やる夫さんの感情
:.:.:.:.:.:＼:.Y:::::ﾍ ! l l: :ﾍ ＼ い }ｼ ノ ノ ィ"l ／
.:＼:.:.:.:.:.:.ヽl::::::ﾍ l l: : :＼ ＼`ｰ- ''" ＿ イ/ ﾊ jﾉ l
:.:.:.:.＼:.:.:.:.:ﾍ:::::::><l l: : : : `-＜`┬ ''"l￣::::/`ｰl / }ｲ l
.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.`く l ﾞ､: : : : : :／( l:::／ l l i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.:.:ト､弋 ｀､: : : /: : :} ／l j l l l
ー---:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼ ヽ: : : : : l／::::::::j ／/ { { l
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼
| Ｕ （__人__） |
＼ ^ Ｕ ／
／ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ なんだこのサトラレ
┃ 卑怯じゃないですかね、隠し事なんて出来っこないじゃない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／／ l |
／／ //
／／ //
/ / ＿ //―- .
/ / . ´ ⌒ヽ. ` ｀ .
. / / ／ / // ハ＼ ＼ ＼
/ / ／ ／ ,′ ｌ | ＼
.' / / | | | ｜ ＼ '.
|｜ / / / | l | ｜ ＼ '. '.
|｜ .' / ∧l 从 l.斗ヤＴ ﾍ. | | |
l｜ /| l ヤT|、 ＼ハﾉ, |斗=ｋⅥ | ｜| 複雑すぎて本願までは解りませんでしたけど……
. ' | |｜| |/kr=ｋ＼ / 〃{ ﾉ:::ﾊ 》｜ .'|ハ｜|
. 从 ｜l 从 |《 { ﾉ:ﾊ゛ ′ 乂ｚン ' / ﾊ lﾉ｜ でも、貴方には叶えたい願いがある
＼ イ|｜|＼ ∨乂ン , ::::: ／／ /l | |
人| | ＞.ゝ:::: ＜ _ . イノ｜ | 力を得てさえ、ひた隠すなら
| / 八 （｀ヽ. ￣ / | | | 理由が欲しいんじゃないかと思ったんですよ
从/ 个 . ｰ . /| | | | 自分の正当性を担保してくれる大義名分が
__/＿_ | | ＞┌ ＜ ｜| | '
／::::::＞､:::l |_ ノ:::ヽ...＿ ,⊥| | '.
/::::::::/ }::::'. '＼::::::::::::::/Υ〉::::| |＞‐Ｖ´） ﾍ
＿＿＿__
／￣￣￣￣｀ヽ、
＿ 〃 ＼、
´ ⌒ヽ丶、 ＼、
／／ .:i ｀ヽ nｍ_ヽ
} .:} ヽ ｎj.{.{.{.i i
.′ .:i :} }: } : :. } ヽ. { |
ｉ: / .: ..:{ . :/{ ､ﾄ､ : // } j i ,‘ _ノ ｌi
|/ { :{ 仏=ミ＼:// .:_｣ム :| :}:!／ ／ :||
ムイヽ .:{f ん r}｀Ｖ´/'r==ミ､ｌ| :}:}: ／ l|
| f⌒＼ﾊ{ Ｖrｸ ∨ んr} 刈 ..:}j／ l|
| 八 | 乂.:.:.:. ゞﾟ'′ムｲ人{ l| この様子だと勘違いだったみたいですけど
| j 厂⌒ ィ .:.:.:.:} ／ ﾘ
., .:/ :/＼ f_,ノ . ｲ／|
/ .:/ :/ .:｀≧=- -=≦＼>: !＼
./ .:/ :/ .:《＾Y＾て》乃 /／/ |:. |: ＼
′ ,′′ .:《二|二|__》乃 /》¨´ .:|:. |:. . ヽ
:ｉ :i .:/｣__ﾑ_|__》ニ乃》 .:|:. |:. .
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ （ まずもって大義名分にすらならねーお ）
r､ r､／ ヘ （ 人が殺されたからって力奮ってちゃ ）
ヽヾ 三 |:l1 ヽ （ やる夫の一日は２４時間じゃ足りねーから ）
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | | （ 一日に何人が殺人事件の被害者になってると ）
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 いやいやいや、だって赤の他人じゃなく
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 顔見知りですよね？ クラスメイトですよね
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ （ おう、だからどうか？ ）
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ （ だいたいクラスメイトつっても２、３回話したくらいで ）
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 （ 別段親しいわけでもねーしな ）
<<<／ヽ /＼>>>
_,...... l/....... _
,. : : ,: : : : : : : : :､: : ｀ヽ､ ＼
,. :´: : :/: : : : : : : : : : ',: : : : : ヽ ',
,. ´: : : : /: : : : : : l: : : : : :,: :,: : :,: : :､ |
/ / / | l , ヽ !
/ |: l i | | l l ､ !
, , ! .l l ':, | , , /
, / | ､ ､ ', ､ , l , l l ＿ ／
| i !: : ､: ､: : ヽ:_:､: : : ､: : :,: : //: : : : ,. l /,´ , ￣ ´
| | :人,: lヾ､ヽ! ＼｀: ､: l: :/: ://: :.,´: :, / ｀ ｰ'
| | （__｡） l . 下ー-‐' ｀ヽ､:/／-‐个!: :/ ｲ
| | :ﾊ: :ヽ:､. ｀´ ,/: /: /| はー、やる夫さんてドライなんですねぇ
| | ゝ',: : ヾ､ ､＿_ ,ｯ ､＿ｯl: ｲ:./. |
| | ､: ,: : ,ゝ ￣ ' ￣ /ｲl:/: : ', 今までのマスターだったら、身近にいる人が死ねば
,. | : : : ,: : :∧､ ,..＿ , ｲ: : : , それなりに憤ったり、悲しんだりしてましたよ
/ , . : : : ,: : : :l: :＞ . _ ,. ＜l: |: : : ,
/ / _:_r-､: ',: : : l/∧､ T､: : : |: |‐-,_ ,
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 失敬な、人を冷血漢みたいに
┃ 僕だって憐れみはしている。可哀想だなとは、思っている
┃ 池袋さんを殺した悪魔使いには、相応の裁きが下ればいいと望んでもいる
┃
┃ けど所詮は他人だというだけで。憤り、復讐する義理もない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／ けど、それなら
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / ! コトの真相を掴みたいとか、思いません？
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ さっきまで推理してたじゃあないですか
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
. ,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ', （ ねーお ）
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） U l （ ただ、火の粉が降りかかるなら払いのけるだけで ）
. '., ｀¨¨´ ｀¨¨´ / （ 直接被害が及ばない限り、誰が犯人でも知ったこっちゃ無い ）
ヽ、 ／
｀ｧﾆニ＜／／ _,,..-'' __ （ 特定できるなら越したことないけど、労力を割くまでもないし ）
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼ （ 悪魔使いがいる、やる夫の外に存在する ）
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶 （ それだけわかりゃ十分だお ）
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
_ -‐- ､
, ´ ｀ 、
／ ＼
,. -‐'ｆﾌﾌ ７ ｀､
/ ｒ‐´ ｒ‐､ / ヽ
ﾉ _/＿ 」 .l | ー‐-‐' `ー‐-─ !
i _ ＿ .） ,' | （ ー‐） '" （ ー‐ ） !
! ｀{ ﾉ ヽ , ! /
| ｰ ― ､}´;￣￣;｀ ｰ‐-/;:;＼ ヽ＿人＿_,ノ｀ ／,.,.,. （ そういう意味で ）
l ,.-ｒ /;:ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;ヽ＿ ｀ ー __, ｲ:;ヽ:;:;:;
／i! 〕〈:;:;:;:;:i:;:;:;:;:;:;:;:;:;/:;/:;:;:;:;:;! ＼ _ｰ‐_,.／ i:;::;:ヽ:;:; （ 考えるべきはむしろ、黒幕の方だおね ）
´:;:;:!ヽ ＿∠);;',|:;:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;ﾄ､ ／!;;;;;;;;;;〉、 ,,.ｲ:;:;:;:;:;:ヽ
:;:;:;:;:ゝ､_ /;;;;ﾉヽ:;:;!:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;ト.｀' ヾ--〈 Ｖ !:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;O /｀:;´/;:;;:;:|:;:;l:;:;:;:;:;:;/└-､:;_:;」 !;;;;;;;! |ヾ､:;.-‐
:;:;:;:;O:;':;:;:;:;/:;:;:;:;:;l:;:;:!:;:;:;:;/:;:;:;,.-‐´:;:;:| |;;;;;;;;| !:;:;＼_:;:
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ､:;_:;_:;:;:;:;:;:;:;/:;:;;:;:ヾ:;:;:;:;:;:;:! !;;;;;;;;;! /:;:;:;:;:;:;:;7
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼ なにやら不穏な言葉ですね
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l 黒幕って、どういう意味ですか？
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
＿＿＿＿＿
｀丶
／ ＼
／ ＼
／ ＼
/ ＼
/ . （ 池袋さんが悪魔召喚の情報を入手し ）
/ i （ 夜の街をうろついていた、と仮定するなら ）
i |
| | （ ――どこからもたらされた情報だお？ ）
/ /
{ /
､ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/__
＼ ／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼
＼{二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼
/二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二{
{二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 例えば、噂話で耳にしたと言うなら……同じクラスの僕が知らないのは、何故だろう？
┃ 僕が知らないコミュニティで得た、こちらには未到達の噂。なるほど、筋は通ってる
┃
┃ けれどその場合、池袋さんのほかにも、情報を握っている人間がいるはずで
┃ ならば、彼ら、あるいは彼女らは何をしている？
┃ 夜な夜な東京を徘徊してるってのか。警察官がうようよ巡回してる眠らない街を？
┃
┃ 補導情報の一つでも流れてきてしかるべきじゃないか、その場合
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼ （ あるいは、口を噤んでいる？ ）
| |r┬-| | （ 学校中が悪魔の話題で盛り上がってる中 ）
＼ `ー'´ ／ （ 自分らだけが知ってるマル秘情報を？ ）
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
// / / / | ﾄ､{ ∨ヽ ヽ
. // / / | l. | | ,.ィ ￣ |｀ヽ:.. ! :.
// / / .' | |八 |ﾊ |!＼ }ﾘ Ⅵ l |ヽ }.
. // ' ' :. | | { ヽ. ﾘ{.! } ,ｨ≠ﾐ､ | ∧{ ﾘ i
' ′ | |!. | | |イi∨ ＼__| || ´ | ; | ﾘ :.
| | | |:. { {: /{i从i ＼ } ﾘ :.:.:.:. | /ｲ ,∧ :. 人の口に戸は立てられませんよぉ
| | | | { ∨ '， ', ,ｨ⌒ ｀ ' ､ }/ﾑ} | '，
| | /｀ヽ '， ヽ }从_{! _,...イヽ /イ_,/ { ヽ
{ { {⌒ ' / } ＼､ :.:.:.:.: ／ｲ,.f ⌒ } ｲ :. ＼
| | |＿ ∧! ﾄ､＼ r ､/ Y ヽ::/: : : : / / {_{ i ＿＿_ ､
ﾏ{ ￣ ヾ､ ＼〉 ､,｛ l{ _人 ｀ ー‐ ' ,:' |∧ {,ィ//////}_ ＼
＼ __〉 ﾄ, ヽー ＿／ //∧ {/////r_//7 ＼
/// }∧､ ｀ヽ///＞- ､ ∧/ ∧ ∨////｀∨ ｀ヽ
, {イ{ /Y^}⌒ヽ､_ ∨/// / ,∨/∧ ∨ ヽ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ::⌒（__人__）⌒::: ＼ （ となると、噂という形よりもむしろ…… ）
| |::::::| ,---、
＼ `ｰ' しＥ | （ 一対一で、事情を知る”黒幕”から直接聞いた ）
／ l､Ｅ ﾉ （ その方が考えやすい ）
／ ｜ |
（ 丶- 、 ヽ_／
`ー､＿ﾉ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ では黒幕の狙いについて考えてみよう
┃
┃ 結果論だが、事件が起こった。ここから逆算するに
┃「黒幕はこの事件を起こしたかった」
┃ だから、池袋さんに情報を流した、と推測できる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ （ ニャル子さん、なーんか違和感、覚えないかお？ ）
| |
＿＿（ ⌒-ｨ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ ）＿＿
`ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー"
: |: l | |: / :|│ | l | :| | | ＼__
: |: l | | /| :|│ | l | :| | | '⌒）
: |: l: __/| |: ｌ│ │ ､ _|_,,...斗匕ﾞ∧| | |, ﾞ ∧
: |: | |人｀T¬ト|--ﾍv| | /| __/ | | ； ハ
: : . |::八 :ﾙィ斧芋ﾐ∧ │ :ﾙイ斧芋弌ﾐ|_/| ﾄ :| ！ |│
::::::::|::. |〃 ん::（,,ﾊ｀ヾ 八 〃 ん::（,,ﾊ }i | ′ | | { |│ んむむむむ
::::::.八 _圦 {/{:::::j゜| : 丶 /: {/{:::::j゜| ﾉﾞ ﾘ / | {｢＼|│ l. ｌＶ
::::::::. | 乂＿ン _: : ＼ ＼∨ : : _ 乂＿ン , / ' | Y| |. | ∨ ……池袋さんを選んだ理由？
::::: |＼八 ` ー…_彡 ＼／＼ `ー…_彡 /|/ | 'ﾚ"⌒＼|乂＼
::::: | 丶＼ ::::::::::. .:::::::::.／ ／/ ﾘ / ヘ. ＼ ￣
:::∨ ＼＿_ { ∠二イﾞ::/ :| / / ＼. ｝
::＼＼ ＜＿_ 八/ | ,ﾞ ﾉ_,| ヘ、 〉
＼ :::|＼＼_＿＿_／ .:':::/ |／{ ｛_ノ| / ﾊ
,'∧:＼| ゝ . '⌒＾` イ/:::/ ／//八 ［〈 r'- }∧
/,'∧ ∨ ＞ _ ＜///:::/ ////ハ ／ ﾄ､ } /'/∧
//,'∧ ∨///{≧o｡ ..__,.. ＜//////:::/ /,'/////}/ └ ´ ／'////〉
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／-=・=- -=・=-＼ （ ６０点だおね ）
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| ﾄｪｪｪｲ | うーん渋い。正解は？＞
＼ ヽﾆﾆｿ ／
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | （ どうして噂の形を取らなかったか？ ）
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 事件を起こしたいだけなら、周知させる方が確実だろう
┃ 悪魔召喚の方法を知ったからと言って、誰しも行動に移すわけじゃない
┃ 明日の話題として胸に秘めておく人間だっているはずだ
┃
┃ それをわざわざ一人に限定した。なるほど、確かに池袋さんは、嫉妬に呑まれていたから……
┃ 情報を得て即座に行動した。けれど、彼女が、リスクを取らずに日常を守る人間だったら？
┃ 少なくとも昨日、事件は起こらなかっただろう。噂が広まり、いつか事故が発生するとしても
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
, ´ ＼
／ ヽ
./ -- ．.,_ ＿‘.
,' _ __´＿ ‘.
， t''tzj´ ￣￣ ‘.
{ "'｀¨¨´ ､､ }
ヽ ゝ-‐ ｰ- ' ' （ 推測するに、黒幕は情報を広げたくなかった ）
＼ ､ <＿ （ 出来る限り秘密にしておきたかったから ）
＞,7/1 _ ,r' ｀'rv//// （ あくまで個人を限定して伝達した ）
〈/////」 V ／ l///＼
__//////ﾝ 〈,r' _〉Y// ﾄ、 （ ……さすがにその理由まではわからんけど、お？ ）
{//＼｀¨7 o⌒f ＼,r'´ ､ゝ///|.:.ヽ
j,////｀7'__`] !_ ! Y´ ` ＼,r':､<
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽﾄ j′∨ ヽ __
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ （ その上で ）
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
, -― … -､
／ ＼
, ' ＼
/ ＿ノ ー- 丶
| 〈 ● 〉 〈 ● 〉 〉
| ￣ ￣ /
V (＿_人＿) / ・ .・ .・ ・ .・
∧￣ﾍ `ー’ ／ （ 何故、池袋さんを選べたのか？ ）
／::::::::::ヽ ＼ ＿＿／
／::::::::::::::::::::ヽ. ＼_, -'´
/:::::.＿:::::::::::::::::::ﾍ .>ﾊ
/::´:::::::::::::｀:::.､:::::::::ヽ／￣} （ やる夫たちは知ってるお、彼女の嫉妬を ）
,::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ﾊ | （ けどそれは、他の人間でも、わかることかお？ ）
. ,:!:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::ﾊ´¨|､
/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ:::::::::::i. | i
./.:ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ､_::::::| } |,
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さん曰く僕は人の機微に疎いそうなので、僕を基準には考えられないけれど……
┃
┃ それにしたって、常日頃つるんでいる友人と仲良く笑っている人間が
┃ 心の内にどす黒い感情を、それも身を焦がすほどの業火を秘めているなんて
┃ 想像できるものなんだろうか？ 推測できるものなんだろうか？
┃
┃ よしんば推測できたとして……
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
, -―――-､
／ __ ヽ、
/´ /´ ● __ ヽ
/ ゝ....ノ /´● ヽ
{ r ゝ- ′ ヽ （ 何をみて？ ）
ゝ `ｒ-ｲ＿,) |
／ ＼ |r┬ｙ′ / （ なぁニャル子さん、わかる限りでいいお ）
／ ` ､_ `ー' ＿／ （ 池袋さんは、誰にも彼にも、嫉妬してたのかお？ ）
l `ー――‐-T´ （ 自分より綺麗な人間はぜーんぶ敵と思ってたのかお？ ）
| j
// ィ''" ￣ ｀ ﾉ '" ￣｀＞ 、
// ィ" ＞'"⌒/^ヽ ｀ヽ､
// ／ ／ ／ / ヽ `ヽ ＼
// ／ ／ ' l ＼ ヽ
' ' / / l { } ﾍ
j j / / { l｜ } ﾊ ﾊ
j ! / / / ! { ィ⌒`lλ ｨ十l‐ト } l
{ l / /l !l / l /l l { l ﾄl ﾍ j j! }ﾊ ﾊ ! l
｜! { /ﾉ !l l ﾄ{,,斗=ミ!ﾄV ＼ /j/斗=j/xﾄl l } }
! ! lﾚ／!l ! ﾄf ん沁Y ∨ / 〃ん)沁 )〉} j jl !
ﾞ､ﾞ､ ／ゝ ﾄl { λ 弋;;;;ﾀ ＼/ 弋;;;;タ/ / /l /ljﾉ そんな感じじゃなかったですねー
ヾ､ ∧ﾞ、 ﾄ＼ `冖" ,, `冖" /ｲ / j/ ﾉ
＼ / ﾄ ﾄ､ ﾄ ミ=;:;:;:; ;:;:;:;:;／ィj ／l / ! あくまでも、一緒にいた二人だけ
/ / l λ￣ へ ￣ ﾉ／ / ! l 彼女の嫉妬は、あの二人に向いてましたよ
/ / ∧ ﾄ イ / l l
/ / / ∧ ｜ ＞ __ ィ" l / l＿ !
/／ /⌒「`ヽ､! l /:ﾄ､~''ｰ '"ノﾊ ｜ /＿／f:::Y λ
／ r┘:＞}::::::::｀i ├「{::::::::::>v<::::::::::〉-l/ /::::::-r､}::::L ﾍ
／ {::::/ ﾉ::::::::::::::! l::l l__;;;;λ__λ;;_/ l::/ /:::::::::辷 ヽ::::} ＼
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●） （ もちろん、学校の外では、他の人間にも嫉妬してたかも、しれない ）
／ （__人__） ＼ （ そればっかりはわからんお ）
| ｀ ⌒´ |
. ＼ ／ （ 池袋さんの友好関係だって把握してるわけじゃない ）
. ノ ＼ （ ただ、見る限りでは、いつもあの二人と一緒にいた ）
／´ ヽ
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | （ だから一番確率が高いのは、これだと思う ）
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 黒幕は、池袋さんがあの二人に向ける嫉妬を感じ取って
┃ 池袋さんだったら、悪魔召喚の情報を入手したなら、他人に漏らすことなく行動すると、判断した
┃
┃ つまり、池袋さんがあの二人といつも一緒にいるところを、間近に見ていて
┃ 他人に広めるより、自分だけで独占して行動すると判断できるほど、彼女について知っていた
┃
┃ それほど近い位置が、どこにある？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／: ￣￣￣￣￣￣ ＼
／: : : : ＼
／: : : : : : ＼
／: : : : : : : :.. ＼
.l : : : : : : : : ＿ ノ゛,, ;、､､ '⌒ゝ､ l
| : : : : : ::;;（ ● ）::::ﾉヽ::::::（ ● ）;;::: |
.l : : : : : : : ´"''", "''"´ l
＼: : : : : : . . （ j ） ／ （ このクラスに、黒幕がいる ）
＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／
_ノ＞'´小、 `ー―'´,),. /＼イ
＿,.二ﾆ-‐フ´ ／ ／!| ＼ ｀ ｰ --‐ , ｲl､ 丶、ト､__
,ｒ‐＜´ ／ ' /´ |ｊ ヽ、 __／ ' ﾊl、 ヽ ｀丶、 ／⌒〉
ノﾊ ＼ ／ ／ jl| ,' ｊゝｨ厂 ′/ｌ∧ ＼ ＼/ /
∧丶ヽ V / /ﾘ ; /⌒ｌ| ; / / ﾍ ヽ / /、
l l､ 、 } ヽ / ﾊﾉノ ／ ∧ ,' / / ﾊ ＼丿 厂＼
、_}／ﾉレｰ‐-､＼ / 、 |/'´ ／ ﾝ=c'､{ヽl ' / / }、 レ- '⌒ヽ__ ヽ
´ ／´{ ｀ヽV___､＞−-､ く /７个i/ ﾍ.0/ / ハ ／ _,. イへ＼ ＼
∧0 ﾉヽr─-､___）一´- ､／ ） ∨ / / jｌ ∨/=-、 (⌒＞‐イ _∠´ /ｌ /! ＼ ＼
{. ﾊ | {、_ ＿_＿_) ／ ／ / | / ＼ (⌒( __｀二´-‐┬' ７/ｌ | ハ ヽ
ヽ､ハ ＼￣￣ - '´ ／ｉ / ' / 'ｌ / ヽ＼ ￣ヽ、 _, ／ /∧リ-− 〉 〉
、 〈 ｀＞‐-｀ニ＞─＜ !/ / | / ＼＼,＿ ￣ 丿_∠´ 厂丶 / /
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼ ﾌﾟｼｭｰ
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼ （ 誤謬の可能性は否定できんけど、お ）
| （__人__） | （ けど、やる夫に判断できる限りでは ）
＼ ^ ／ （ そう考えておくのが一番いい ）
／ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「人間は未知を恐れるのだという」
┃ 気づかぬ間に背後を取られてザックリやられるのが一番恐い
┃ 用心しておくのに越した事はない
┃
┃ それに、同じクラスに黒幕がいるのなら……下手に動くのは、下作だろう
┃ こちらが気づいていることを悟られたら、それこそ藪蛇だ
┃ 尻尾を捕まえるにしたって、こっちがイニチアシブを握っていてこその話
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ / ,......::::::￣￣`::::ﾉ::::-‐‐‐‐‐ミ
/ / ...:::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ::::ヽ ::::::::::::::::::::::..､
/ / ／::::::::::::::::::::::'"::::／//:::::::::＼:::::::::::::::::::::::::＼
′ .／:::::::::::::::::／::::::::／:::::i:':::::::::::::::::〉::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,′ 〃:::::::::::::: ／:::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ､
i .| / ./:::::::::::::::':::::::::::::::::::/ i:::::::::::::::::::::::::::::i:::`＝ニ ￣ ﾏ
i .i / ./::::::::::::::::::::::ｲ i::: : /::::i:::::::::::::::::::::::::|:::ﾄ:::i:ヽ::::::::::::` ､ ﾏ
| { ./ ./::,:::::::::::::::::::,' i: i::,ｬ==ミ:::::::::::::::::::::::::i_zzz､:: 〉::::::::::::::::: ＼ ﾏ
| i ./::/i /i:::::,::::::::::::i::::从::::八::::i::::::::::::::::::::::::i:::i i:i:` i､:::::::::::::::::::::::＼:
i i '::/ ,::i::i: /:::::::::::::i:/i .Ⅵ .＼ヽ:::::::::::::::: ﾉ:/__.Ⅵ::i Ⅵ:}::::::i:::::::i::::: i
八 i : /:::i::i::i:::::::: : : i:| ,ｨf爰斧ﾐ､.＼:::::::::::::/ /,ｨf爰斧ﾐi从::::::i:::::::i:::ﾄ::
＼ | /: 八:::{:::::::::::::::i｀i{´ i_ﾉrｧY` ＼::::/ / ^〃_）:ヽ :i} .|: : i:::::/:::i ii
＼ 乂./ Ⅵ:::::::::::从 ヾ .双戔j ｀/ i{:戔ｧﾘ .″|:::::: :/:i:: i |i ほえー
＼ .八::::::::::ﾄ､ヽ `=‐.´ `=‐´ .／::::: /:: i ::{ ii
/:::::ヽ: :: i::::＼ＸＸＸ ' ＸＸＸＸ/::::::::／::::::i::::| ﾘ よくもまあ考えが廻りますねぇ
,::::::::/:::ゝ:У､__＞ ／__::イ::::::::: /::::|
/:: : /:::::::Ⅵ:: 八 へ ﾉ::/:::::::／::::: |
/:: : /::::::::::::Ⅵ:::::::＼ .イ:::/:: ／::::::::::: |
/:: : /::::::::::::::: : ::::::::::::::＞.. ,.．:::::::::i::/／ /:::::::::::::::|
/:: : /:r'Y＼::::::::::::::::::::::::::::::/{ ＞‐---＜人:::::::::::/.':::::/:::::::／￣ヽ
＿＿___ _、
＿＿／ ＼>=-、_
／ ／ ＼シ ::＼
/ ,,;／ _ノ ー ＼ :::::＼
／ / ,,;;;;;| （ー） （ー） |＼ ::::ヽ
／ ／ ,,;;;; ;;＼ （__人__） ,／ ,ﾍ ::::::}
/ ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ .イ:イ:|／ ::::/ （ 単に臆病なだけだお ）
// ／ /´ ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. ! | ノ ,イー´≧{─ヽ ヾ、::::ヽ ヽ,
} ::ﾉヾ、 /:::::::::::Y |ヽ、:.:ヽ Ｙ
!;;;ノ ヽノ:::::::::::::::::| |ノ ヾ,,,,,ソ
ﾞ"'''-==:| |
.ﾉ ｊ
｀ー=-ニニ-=ー´
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼ おや、やる夫さん、何処に？
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
／ ／// ､ ＼
／ / | | i. ＼
/ ! ! i | ＼
/ i i ! i i ヽ
/ |. i !. i }
/ | / .i !ｊ .} }i ,. i
/ / i i /i i ∧／i´. i.i ｀/､|ヽ_|＼ } i
/ /{ i | i 人 |_|_|,|ｨ.∨i. 'ﾑ /i |ゞiﾉー}/i | |
/ /./ ./. | i ゝ',,z≠≡ミk､ ゞ. / ﾚ'≡≠ミk､i |i | il |
. { {/ ./ リ〃 ,rf斧,ﾊ ＼ / ,.rf斧ハ ㌔ ﾘ. i |.i .|
. ヽ/ ./i . | ( {{ {{ _人_:}} ｀´ {{:._人_:}} }} i .i / | | .i
. /／ | . | i＼ﾞ x.｀Y´ l. l ｀Y´x " / ./ /i|.| .|/ もしかしてご飯ですか！？
／＼./＼|＼ ＼ ＼. ﾞvz_沙//////// / ﾞvz_沙 ／／ ./ }i| i
/. /＼ ＼ ＼ ￣,'////,'i'/////,'￣ フ .／ﾚ' ' i .|
i ./ /i ＼ ＼ ヽ /｀ー-一´', ／.／ .i. | ,i
|/ / }. i＼i ￣ { } ∠／i | i i
. / | | ゝ､.. ｀rｰ´二`ヽ´ , ｨ / .l i .l l
/ , ‐-|. |. ＞ γ，ー- ､｀ゝ ＜ | .|＿| l ヽ
/ /´:::::::::: |. |＞r一/. ｀| ´ ／＾｀ヽ_｀┐｀ヽ一i |::: : ｀ヽ､
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ fてﾊ` ｨて刀 ::＼
| （__人__） :::::::::::| （ トイレです ）
＼ `^´ :::::::／
／ ー‐ ＼
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/ 失礼しました
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
: ..: ::.. :. :::: :.::. -──―-､ :.:: ::.::.:.:
: :. ／ .:.:: .:.:.::::.
:.: /､_ ｰ' ､､_, .:.:.: ::.: .::.:. :.:.
::.: //(_,|' /´)｀ヽ、 .| :.:.:.:.:
.::. l ｰ' / / / /lｰ cﾉ l （ ついてきても、いいんだお……？ ）
::.: >-─-､人__） ￣ '"' /
.:.:.::::. / .ｌｰ' ／ .:.::.:.:...
::.:. :.:.. ／ `'' / く .:::: ::.:
. :.:.:.:: ／ /
l. l / ./ .! !│ ! ! ヾ、 ﾍ ﾍ. ∨
! l. / ,' ! l. i l. i ﾍ i. i. ! ﾍ ∨
. i. Y , i/! l ! ', i.! .!. ', 、 .! l !. '. ,
〉. i./ !.l !. ',. ', l i l! lヽ i. lヽ.l. l. !. '.. ,
,' ヽヽ .!/ ', ', ヽヽ i !_lﾍ l__ﾑ斗ヽj ヾ l !ヽ .! .!
i ∧ ﾏ ! i i lヽi.､ ヾ、 i / .! !¨l¨i ヽﾉ ,..ｲ !. l! ﾍ !. i
! ,' !ヽヽ l ! lヽ| ヾ,.ｲ ｀ l' ./´ .!/ ,..z=イ´ ! l i! .i. l.! !
l ! .! ﾍ ﾏ ',. l!i斗匕ヽ ＼. ! ' ¨´r'///,! .! i /l. i! .l!. '.
l.l ! i. !. ヽ!ヾ、z=ﾆ示¨ヽ! 匁z ﾂ ,..ｨﾘ /j / .!/ヽ. !. '. そっちの気はないからＮＧです
ヾ / .!. l. ! ! r'///i ｀¨｢i´l.! ∨/／ .! ヽ ,
. / .ｨ .i.､! l. ＼ヽ 匁z ｿ ,.ｨ !.! .!l ,.'/' / .i! ! ヽ、 ,
/ .ハ. i. l. l ､ ヽゝ ¨¨´ .:! _,.. ィ´ ,.ｨ ／' i. ', ',
／´ ﾍヽl. l ､ .!ヽ ヽ、 ￣ ,. イ / ! ', ,
. ヾ! l/i｀ヾ、_人. ｀ ＿,.. -‐っ ¨´／!j/ i ', ,
│i!{i /ｲ i. ヽ、 ｀ -‐ ¨ ／ !i ,'
. l. !｀ヽ! .! | l ＞ ...,_ ,.ィ´ .!i. , ヽ
│| l. ! .i ¨ r-- ‐ '´ ,. -‐ ¨i! i ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ うん、言っておいてなんだけど、本当についてこられたらどうしようかと
┃
┃ さすがに露出趣味は業が深すぎる
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┃
┃
┃
┃
┃
┃
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：
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：
｜
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釗
!
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| | |l .(○).. .......l| |; ＼＼
| | |l"'" ヾ|〃 "'".....l| .........| ＼＼: : : : : : : : : : : : :
| | |l "'"" (○) .....l| .........| ＼＼_:::::::::::::::::::::::::::
| | |l ヾ|〃........l| | |l＼＼￣￣￣￣
| | |l "'"'" .....l| .........| || ＼＼
| | |l ....l| .........| || ＼＼ : : : :
､＿_ | | |l＿＿＿＿＿＿＿＿＿l| .........| ||: .. ;:. ＼＼::::::
'￣ll＿_ | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ .......| || ＼＼
／ ´｀／| | | ||
|￣￣|l:: l| | | [||
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| ｀─ 、 | |l:: l| | __ | ||
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───‐' , ::::: |.l | |l::::::ノ| ＼ ||
| | |::::::: |.l l ￣ |
| | |::::::: |.l ｌ＿＿＿__ノ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 新田高校は街のど真ん中にあって、近くは車どおりも多い
┃ 開放されたトイレの窓からは夏草の匂いに混じって、車の排気臭と、かすかに風を切る音が聞こえる
┃ 立地条件が売りの、偏差値５０台後半、変哲も無い公立高校
┃
┃ 両親の遺産を食いつぶす僕は元から私学の選択肢などなかったので
┃ 無難に、適当に、流されるように受験して、入学した
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／／ .／／.:: |
_／／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／／.:.:.: |
┬┬───────────┐│.:.:.:.. |
││ ││.:.:.:.. |
││ ││.:.: |
││ ││.:.: |
││ ││.:.: |
││ ││.:.: | （ それがまぁ…… ）
││ ││.:.: |
││ ││.:.: |
││ ││.:.: |
││ ││.:.: |
││ ■ ││.:.: |
││ ││ .:.:|
││ ││ .:.:|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ こういう事態になるとは、お天道様も判るまい
┃ 悪魔使いになる、まぁこれは、いい。どこの高校に進学していても、いつか出会ったんだろう
┃ それがニャル子さんかどうか、ってだけの話
┃
┃ しかし、クラスメイトが死んで、その黒幕が同じクラスにいるかもしれない
┃ びっくりである。世の中って不思議な事ばかりだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿_＿＿
：／ _ノ三ヽヾ
/ （ ー）三（ー）
：| （__人_） !：
ヽ、＿_ ヽノ .ノ
ｒへニニ,r '' ＼ﾉ￣ヽ
| | / ',：
ｆニニ):|. ：| ﾄ :| | （ けどま、これ以上はねえだろ、お ）
| |:::| | | !、 | |：
((二ソ | |. ：| !、 | |
| |: ＼ ＼： :| ＼
ヘ,,』,,＿Ｌ＼＿ゝ＿＿」 ､ 入：
└|i へ { ヽふ）::::. ￣￣￣￣ ヽ
L_ ',ヽ、 ⌒ヽ:::,,＿＿__/ !：
! '､｀ - _ ｌ三ソ ! !
ヽ. ￣:| | ./ | ,'：
!: | | / ＿,,,| ｲ
!: |__＿i ニ￣ .⊥_.ノ）
! ｛ミ─ ∠＼￣/＞彡｝
｀'' ｰ-｛ミ二ミ＝─Υ::＿シ二)
}￣ヽ￣￣ ￣
ヾﾆニ)
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ お腹一杯。面倒ごとは好きじゃないんだ
┃
┃ 黒幕は、噂が広がることを避けた
┃ それはもしかすると……自分の身元がバレることを嫌ったのかも、しれない
┃ だとすればこちらからアクションを仕掛けない限り、向こうも動かないに違いない
┃
┃ 自衛の策として正体を暴く、なるほど、そしたら安心できるけど……
┃ やっこさんもそうそう尻尾は掴ませないだろう
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ
＿_＿＿
／ ー ー ＼
/ （●） （●）ヽ
| （__人__） !
ヽ、＿_ ｀⌒´ ノ
ｒへニニ,r '' ＼ﾉ￣ヽ
| | / ',
ｆニニ):| | ﾄ :| |
| |:::| | | !、 | |
((二ソ | | | !、 | |
| |: ＼ ＼ | ＼
ヘ,,』,,＿Ｌ＼＿ゝ＿＿」 ､ 入
└|i へ { ヽふ）::::. ￣￣￣￣ ヽ
L_ ',ヽ、 ⌒ヽ:::,,＿＿__/ !
! '､｀ - _ ｌ三ソ ! !
ヽ. ￣:| | ./ | ,'!
!: | | / ＿,,,| ｲ
!: |__＿i ニ￣ .⊥_.ノ）
! ｛ミ─ ∠＼￣/＞彡｝
｀'' ｰ-｛ミ二ミ＝─Υ::＿シ二)
}￣ヽ￣￣ ￣
ヾﾆニ)
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 窓の向こうから足音がした
┃ お尻から顔だけ出た状態でぴたっと便意が止まる
┃ 小にしろ、大にしろ、近くに他人がいると、どうもダメだ
┃
┃ ちぇ、こんなことなら窓を閉めておけばよかった
┃ はやく通り過ぎてくれないかな、中途半端で気持ち悪いんだ、お尻が
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃
┃ 「池袋さんが、昨日言ってたんだ」
┃ 「『悪魔を呼び出す方法が解った』って」
┃
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.
／´ ＼
___, '´ ｀ヽ 、 U
.. ,,. ´ U ｀ ｰ- 、
´ ___ ___ ＼
/´ ,..::::::::::.ヽ ヽ /´ ,..:::::::::::.ヽ ヽ
,' ,;::::::::::::::::::', ', ,' ,;:::::::::::::::::::', ',
{ {:::::::::::::::::::::} } { {::::::::::::::::::::::} ｝
.'、 ヽ::::::::::::::／ / '、 ヽ::::::::::::::／ / 「えーほんとー！？」＞
.. U ＞-ﾍ -‐ , ----‐-＞=イ 「じゃあじゃあ、やっぱ悪魔のせいなのかなっ」＞
/ ヽ
/ U i、 } 「そうかもしれない」＞
{ /ヽ / 「けど、その方法っていうのが……」＞
ヽ、 ／ ヽ、 ／
│ "ｰーｰｰ''" "'ｰーｰ''"
ヽ､ｌ 人 （ |ｌ _｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉ
｀￣´
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ＿＿＿ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ：／u ーミﾐ-＼ :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| / (（○ ）) ミ(○)) |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ! u (（__人_）) !:：. |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| , -‐(_) ＿i|ｒ┬|i_ノ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: （ どんなニアミスだお、お！？ ）
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|: ： i_i_i_i と) ｀ー'´ ）： .:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ￣7￣ ／ ／ . ,ｒ'""＼ :.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| と}￣￣￣.／： {＼ｒ'ニ! . :.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| （ ￣￣ 弋"'''-,_:.. ヽ(:(二! . :.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ｒ"r゛''=,,_ｒ ⌒）⌒） :.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽ”ニ‐/＿／__／:： :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|＿＿＿ ＼ ｛三＜V＞）.＿＿_|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ | (ヽミミ彡シ： ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ :| ＼）ノ .|: ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ヽ、＿＿,,ノ. ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 声は段々と遠ざかって、もう聴こえない
┃ 一瞬立ち上がりかけて、慌てて便座に腰掛けた
┃ お腹に力を篭めてひり出し、ガラガラ音がなるくらいトイレットペーパーを巻き取る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
| _,.. ┐ |
||￣ ''''ー-...__ |.. _,.．-‐'''"~ .| ..|
|| ￣''''ー- ___,.．-‐'''"~ .| |
|| .ー−-- ....,,,,,____ | | |
|| | ┌ -- ..,,,,,__ | | | |
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,/=''-''''--=､
_,,/" ﾍ／l ／=='-､_
ll //､//"'-'l .lヽ=- l
l" /r,,,=ヽ l/. ll .,､-l
/､{ '"'' / '-,,< /-/
ヽ.{ __.l ^"'' /_ /'
＿,,_ __.{ ./'''''^', /@/
''" "'''=-'" .ヽ'''=､/_,,=-'''''"
l ､＼ヽ''''"/ ､ うおっ！？
ヽ . ヽ l ヽ/-< /､<
＼___,,_＼ } ヽ<l l-"､"''<
__,,,..."' ヽ、 ヽ､ヽ} > ヽ、
_,=. ヽ, ヾ ､ { .l lヽ
-='" ヽ, .} l } l--|-''' ､
. ／ ￣￣￣＼ ┃|
／; . . : : : :＼ ┃|
／ Ｕ . . . : : : : : :＼ ┃|
. | . : : : Ｕ : : :| . ┃| （ 間に合うかおっ！？ ）
＼_ Ｕ : :〃:: : ,／ ┃|
/⌒` . . : : : : : : :｀ヽ. ┃|
/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :＼ ,rっ┃|
. / . : :/｀: : : :..::: ::..: : : :i＼: ::`≠⌒⊇ |
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!!!!!!!!!!| |!!!!!!| |
!!!!!!!!!!| |!!!!!!| | - _
!!!!!!!!!!| |!!!!!!| | ﾆﾆ=- _
‐-!!!!!!| |!!!!!!| | ﾆﾆﾆﾆﾆ.Y
｀‐.i |!!!!!!| | ._ -=ﾆ |
≧=ｭ､ ｀‐-.! | _. ¨ 八`ーﾉ
ｭ､三/| |≧ｭ､.| | |｀¨´
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | |. i| |
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | | |
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | r-､. |
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | | ｌ |
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | |ｲ |
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | j{. ∨
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | / | ,
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | /. |. ′
| |:.|:.|::| |ニﾆ| | 从 ＼
L|:.|:.|::| |ニﾆ| | ﾆ≧--.､ ＼. ＼
￣￣ ｀ｰ-'...| . -=ﾆ. ＼ ＼ ｀
＝==-i ｒ--. i | _ -----ﾏ. ＼ ＼
三三|l| |三ﾆ|.| ∨:. ﾄ､. ＼ ＼
三三|l| |||||||| | |.:.::. ﾑ ＼ ＼. ,
三三|l| |||||||| | ､. |:.:.:.:. |.:.:..＼ ∨. ′
i i i i !l| |!!!!!!| | ｌ 八.:: .. |.:.:.:.:.: i| |
i i i i !l| |!!!!!!| | 八 〃.:.:.:. :| |.:.: . りﾄ､i| |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 校舎の角、長い髪がはらりと揺れて、消えた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼:::::::::::／ ＼
／ （●）:::::（●） ＼ ここ、誰か通ったと思うんだけど
| （__人__） u |
＼ . |┬-r| ／ 見なかったお！？
／ ｀ー´９ｍー ）
`ーー‐'ﾞ
::::::::::::::::::::＼::::::::::ヽ:::::::::::::/:ヽ
――::::､::::::::::'::,::::::::}:::::::::,:'::::::}
::::::::::::::/ > ､;; ;;ﾍ;;;;'::::::::;ﾍ:::::〈
::::::､-'// ,':/ ｀""ヾ∨:ﾍ
:::r ' |::! |::| U |::| }::ﾊ
::> ｣::|_ i!::! _!｣ !ﾊ}:|
/ ﾚ' ¨"≠ﾚゝ ／ ﾘ/ j/
"ﾓﾃエ ,'ェｧ / はぁ？ みてねーけど
Ｊ ､ {
u ヽ |
i _ノ /
ヽ , ＿＿＿_ /
＼ ｀ ｰ--- ' , '
ヽ u .／
ヽ ＿_ノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | （ 落ち着け……少なくとも黒幕は、長髪 ）
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ （ それが解っただけでも収穫だお ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,_-_;:ﾆ二,:｀ヽヽ._
, :.ﾞ´:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:,､:.:.:｀l
.., ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.:.:ﾞ:.:|,:丶二ヽ
.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:l:.:rﾞｰ'´｀ヽ',. ヽlヽ
´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:r ´!:.! ヾ r.,', ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l:l. l:l |.i/ |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ll ﾞ､＿......_, iィ;! つか何なんだよあんた、いきなり飛び出して
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ ﾞ - ´ __ ｰ'丶 アブネエってわかんねえのか？
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ‐''て;:! `ｰ-,
.l:.:.:.:.:.:.:.:.r ､'.､ `´ /
.' ,:.:.:.:.:.:.:| `' ) r . , -‐ ,
,.丶:.:.:.:l_.,-‐テ７ー-, , -〈 | l , ´ ,. ´
=- ._ ｀ヾ´l l / ゞ_.l__ ｜ ,′ ´｀ヽ_／ , ´
｀ ヽ'., ! ' ｀ヽ __ノ , ' l/´｀ヽ ヽ /
ゝ､_ ヽ´ / ,l ´｀ヽ j
'.,¨ｰ .、__,.. ,' ! l__,l、 /
', r'- ､ l ／〈 r ´ ／
! | `ｰ .l、 ＿/ ヽ ／
＿＿__
：／ ＼：
：／ _ノ iiiii ＼. ＼
／ （○） （○） ＼
： | （__人__） |：
＼ ｀ ⌒´ ／ そ、それは……
/ ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ
：| ＼| .i ｲ |
|＼ ／ 人 .＼!
| ＼___／ ＼__/：
| /
| /
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ で、出来ちゃったらしいんだお
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
ﾉ| ,＿、
|ﾘ,_._,−￣￣___ `'"`-- 、
/|` ／＜´:::::::::::─- ＼
./ ∧ r' r::: ＿ , ::::::::::::ヽ
( 」::::: ,,、.r !⌒ ﾘ || ＿＿ヽ
./r i'`"` ヽ| .＿ |ﾉ | ,−-、|
/∧|`' ,／￣ ヽ::::::::::::: ｝
/ ´ |`￣ヽ r兒`ﾘ ﾐ r─, ﾘ
{.! ヽ乍|.| `'~ ∨ '-.!
! `'ﾉ '' ﾘ::/ は？
| ヽ u __,,,ｿ
i --──' ﾉ |::ﾉ
ヽ - ／ |
.` . ｲ |へ
.ヽ＿__.／ ﾉ ＼
／| ／ ハ
／ ﾊ へ' ノ ``ヽ
＿＿＿_
／ u ＼ ウンコしてたら窓の外から声が聞こえたんだお！
／ ＼ ／＼
／ し （○） （○） ＼ 『あ、あの、わたし……きてないの……』
| ∪ （__人__） J | 『それで確かめてみたんだけど……』
＼ u ｀⌒´ ／ 『……できちゃった』
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ | 同級生が妊娠って興奮しねえかお？
＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ それで顔が確かめたくて
/ rｰ'ゝ 〆ヽ だからその、すまんお！
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
/.::､:;::::::::::::::::::::::::;:;::.ヽ
,!:::;/ﾞｌ:/ﾞl:i''`'ﾞヽ;:f'ﾍ;;:::::〉
〈::ﾐl. |L,_|:l _}!__.lﾐ::{
}_;{. l|__.|!ヽ 'ﾞ,|!_ l;:::}
{ ﾞi| ' ･` ' ･ ` |!'ﾞ!
ヽ,| ￣ ､l, ￣ i,,ﾉ おいマジかよ！
l､ﾞ |ｰ==.=-イ｀.,!
,ゝ ﾚ.⌒⌒.ﾘ ,/ かー聞き逃したぁ、ちくしょー
__,,, -‐'''7~:.i ヽ.ﾞｰ==‐'ﾞ.∧`､ｰ- ,,,,__ そういうことならしゃーねーよ！
/ﾞ: : : : : : :./: : :| ,ｨヾｰ‐イﾞ |: :ヽ､: : : : : ヽ.
/: : ヽ: : : :./: : : .l /iﾍ;}_ ,,/;;ﾞ､ l : : ;ゝ: : : :/: : ヽ
{ : : : :`､ : : ＼／|!. ﾞ'､{;;;;}ｨﾞ ﾍ}＼/ : : : :/: : : : i
! : : : : :ヽl: ／.: : l l::::|. l : : :＼: i/: : : : : l
l : : : : : :ヾ:.}: : : : | |:::::| .|: : : : :/: l: : : : : :.|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 無責任な噂って、こうやって広がっていくんだなぁと思いました
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼ 解ってくれて助かるっ
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| | いやでも、本当すまんかったお
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ `ー'´ ／
::::::::::::i:::l::::::::::::::://:::::::::::::::'ヽ
:,､:::::,､l:::l:::::::::::://:::::::::::::::::::::l
/ヽ//::l::|:::::::::,i/:::::::::::::::::::::::::',
// ｀`ﾞ´´ .l:l´~｀ヽl::::::::::::::/
ll l:l l',::::::::::r'
ヾl、 //, -‐/-l::::::::::〉
__l 7/´ / lr‐､/ 気にすんな気にすんな
￣ `ｰ== /ィ l 今宵のオカズのためならしょうがねえ
, ｝ ノ 俺だってやる
|､ /_／
、 l/ , あ、でも
.｀ｰ ‐―‐' ／
、 ／､
..`ー― ' /. ',ヽ
. /. ',::ヽ
／）
／／／）
／,.=ﾞ''"／
／ i f ,.r='"-‐'つ＿＿＿_
/ / _,.-‐'~／⌒ ⌒＼
／ ,i ,二ﾆ⊃（ ＞）. （＜）＼ おっ？
/ ﾉ ilﾞフ::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,ｲ｢ﾄ､ ,!,!| |r┬-| Ｕ |
/ iﾄヾヽ_/ｨ"＼ Ｕ `ー'´ ／
/:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:ﾘ:ヽ、
ﾉ:.'´_:._｀:.､:.;､ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i
ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vﾑ;.Y､ｰ':.ヽ;!
l:.:,r:'´Y/ l:l ｀｀′ ';.l ヽﾄ:.:.:.:',
)k/:./l;'.__ l:! ﾘ ._ﾘ';.｀Y
〉-;.:'l l ＿｀ヾ､ _, ､, r'´_/. !r-!
l 'Y';.l ´ 赱〕`｀ '近l ｀ ﾘ< !
ヽ.ヽヽ. l ,'-,ノ ウンコだけは流してけよ
｀';Y', l, ,' ´
,.rﾊ'´｀丶、_＿ _ , ' __
/: ヽ ＼ ヽー ／〉′.〉
／:ヽ: : ヽ l .!- ｨ' 〉′ /ヽ､
／: : : : ヽ: : :,ﾂ__ ...'｀-'.､' /ヽ: : :｀:､.､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ お、おう、そういえば出しっぱなしだったね、申し訳ない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第３話 了
ぼくしょう（本音）「にゃる子さんとの日常系いちゃらぶのほうが楽しかったんじゃないかなぁ」
ワイ将（建前）「日常系とか認めないンゴｗｗｗｗｗンゴ……」
可愛いキャラをかけないからね、仕方ないね
ひでぇ噂、流しやがった。
長髪の女とはいったい。
黒幕（一人とは言ってない）
後慌ててもンコは流せｗ
やる夫は声を殺しても教室で変なジェスチャーをくり出す人になっとる。
さておき、感想ありがとうございます
>>長い髪の黒幕
new やる夫には見えて谷口には見えなかった（聴こえなかった）
黒幕（人間とは言っていない）
>>236
誘導、そういうのもあるのか！
ありがたい話です。異論ございません
／ , イ
￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣ |
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ | ２ |
| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | ち .|
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | ゃ .|
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ん .|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||＃| 荘 |
＼| | |
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ | |
| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | |
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | |
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ／
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ |／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／||ミ
／ ::::||
／:::::::::::||＿＿＿＿
|:::::::::::::::|| || ｶﾞﾁｬ
|:::::::::::::::|| ||
|:::::::::::::::|| ||
|:::::::::::::::||￣￣＼ ||
|:::::::::::::::|| ノ ヽ_＼
|:::::::::::::::||●) (●) ＼
|:::::::::::::::|| (_人_) | ただいま帰りましたお、っと
|:::::::::::::::||_＿＿ ／
|::::::::::::::(___＿＿ノ´||
|::::::::::::::(_ノ ／ . . . ||
|:::::::::::::::||／ ||
|:::::::::::::::|| ||
＼:::::::::::||￣￣￣￣
＼ ::::||
＼||
_＿＿＿
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼. ｀⌒ ´ ／
／ !:::: ﾍ やる夫さーん＞
ゝ＿|:::: ﾍ ﾊ
|:::: ＼／
|:::: |
ﾍ::::: ／ i
ｷｭﾑ ｷｭﾑ ＼: | ／
ﾍ＼＿／|
＼＿／
＿＿＿＿
／ ＼
─ ─ ＼
（●） （ ●） ＼
| （_人__） | おっ？
＼｀ ⌒´ ／
/ ー‐ ヽ
/ ｀
: |: l | |: / :|│ | l | :| | | ＼__
: |: l | | /| :|│ | l | :| | | '⌒）
: |: l: __/| |: ｌ│ │ ､ _|_,,...斗匕ﾞ∧| | |, ﾞ ∧
: |: | |人｀T¬ト|--ﾍv| | /| __/ | | ； ハ
: : . |::八 :ﾙィ斧芋ﾐ∧ │ :ﾙイ斧芋弌ﾐ|_/| ﾄ :| ！ |│
::::::::|::. |〃 ん::（,,ﾊ｀ヾ 八 〃 ん::（,,ﾊ }i | ′ | | { |│ て ・ あ ・ ら ・ い
::::::.八 _圦 {/{:::::j゜| : 丶 /: {/{:::::j゜| ﾉﾞ ﾘ / | {｢＼|│ l. ｌＶ
::::::::. | 乂＿ン _: : ＼ ＼∨ : : _ 乂＿ン , / ' | Y| |. | ∨ う ・ が ・ い
::::: |＼八 ` ー…_彡 ＼／＼ `ー…_彡 /|/ | 'ﾚ"⌒＼|乂＼
::::: | 丶＼ ::::::::::. .:::::::::.／ ／/ ﾘ / ヘ. ＼ ￣
:::∨ ＼＿_ { ∠二イﾞ::/ :| / / ＼. ｝
::＼＼ ＜＿_ 八/ | ,ﾞ ﾉ_,| ヘ、 〉
＼ :::|＼＼_＿＿_／ .:':::/ |／{ ｛_ノ| / ﾊ
,'∧:＼| ゝ . '⌒＾` イ/:::/ ／//八 ［〈 r'- }∧
/,'∧ ∨ ＞ _ ＜///:::/ ////ハ ／ ﾄ､ } /'/∧
//,'∧ ∨///{≧o｡ ..__,.. ＜//////:::/ /,'/////}/ └ ´ ／'////〉
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／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | （ もはや母ちゃんって感じだお ）
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
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′ ′ iｉ :| i ｉ ヽ | |
i / :i i 爪 :! | | ｉ ii | i ｉ | |
| ′ ﾘ j i 八.{ ﾟ'*､ |.｡o≦ハ :ii :| i | | |
i/ : :ﾊ {∧(≧ﾊo｡_i ＼.从ｘそミ､)ハ i :| i | | |
〃 i: :入_≫=ミ、从八 〃'ん)刈 )) / ' 个弌.. | |
′ l:i:| ::.〃ん)心ヽ j／ 乂:.:ソ 厶イ 八jﾉ⌒ |
i .:j从 ::i 乂:.:ソ .:::::::: ｉ i厶イ^弐 ′ 身体は資本ですよー？
f'⌒≧ﾐく厂ヽ 、 :::::::::. ′ 人! ￣} / ノ
| .:' f'ヽ尓 :}｀∞≧=ｰ ,.ﾍ . ｉ:: i二二厂:. ¨´ 健康管理は大事ですから
|／ ノ 人 Ｌ∧ ∨ ﾞ*｡ ¨´ イ′ |:: | ￣〕､
| ´ ／ 人)..〕 . Ⅵ '*｡. ー＜ ／ /|:: |二二 厂 ﾞ:.
∧ く_,ノ｢ ﾞ. ﾚﾍ ,≧≦ /| |:: | ］ 、
, .:∧ ヽ.L.... ｉ ::| ﾞ. / ｢八∧ ," | |:: |二二〃
／.:〃∧___ Vい_ | ::l 幺/__,l￣i厂ﾞ / | |:: | ＿〔 ′
,:｢￣￣￣厂 /≪' | ::| /厂i./｣___l厂｢ ＼ | |:: | ＿/ /
／.:| / , / | ::|／｢厂ｉ厂厂}厂}厂i｣i| |:: | 「 ...イ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／-=・=- -=・=-＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ ご飯食べれなくなったら困るし、お？
| ﾄｪｪｪｲ |
＼ ヽﾆﾆｿ ／
/ : : i.: : | : :i l : : ヽ ヽ
/ / i: : i. : : i i : : ヽ i ＼.
/ / : : / 从 l l i i l. `;
,' j .: : : / i l| : : } l | i l 卜、 l
i /i ;: : : l .i|. |'､ i.{ : :: : /i i. 卜 l. : : i| i ヽ |
{ i | :. | | i i l | {. | i : :: : / } 人 iハ |. : : |i { i |
| |. l |l | |.{. i.{l | i l ＼ : :: : / / ./|／i i i .} : : 八 ヽ| |
. l.{ i |.} ( | |l ゞ＼i ∨ ＼: :: :./ /／. )/ l/ / /.| ＼i}. i
. {l, l | i ヽ .{ |ヾ,三三三三′. ＼/ `'三三三三'" i / ／ / } |ﾚ'
＼ {l. ＼ ＼ ＼i ) )////////////,( ).ﾉ∠／ /} /
. / `. ＼ ＼_＼ ( ('////////////, ). )/ / ／ i/ 食いしん坊キャラ扱いは
/. /. ) ＼(＼_＞ )/////////////( ＿,ｨ' / ／ / ＼ やめてくださいよぉ
. / / /ヽ. 八 ( ( ) ｀ー≠／ / ＼
/ / / i ヽゝ ) ) _＿＿＿＿, ( ( / i /. ＼
. / / / i i i ` ， ／ i i ＼
/ ／ ／＼ l i | ` ',ｰ-- __ - ,一 '. l i .i ＼
./／ /｀ ` ‐- ，:: ﾍ i ／(卜、 ／ゝ、 .l i .i ／＼、__ ＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ― ー ＼
| （●） （●） |
. ＼ （__人__） ／
/ ｀ ⌒´ ヽヽ, ） ）"
"（ （ （ ヽ ／.／
＼ ＼ ゛ ／／ |
゜。 (⌒。 ⌒ヽ ゜ ○
。○ （´⌒ ○⌒ 。⌒ヾ ゜
゜。゜（'⌒ ; ⌒。 ○::⌒○ ）。○
○。 ゜（´ 。 ゜○） 。゜ 。:::） ゜。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まあでも、実際、感情を昂ぶらせるのはとても体力を使う
┃ ダンスをするからってわけじゃなく……頭に血が上るほど怒った後、あるいはわんわん泣いた後
┃ 疲れきって眠ってしまった経験は、誰にだってあると思う。疲れるのだ、感情は
┃
┃「感情にはエネルギーが伴う」
┃ ニャル子さんの話をすんなり納得できたのも、そういう経験からで
┃ ともすると、感情エネルギーっていうのは、僕が想像するよりはるかに莫大なものなのかもしれない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／ニ二ニ、ヽ
,. =====ゞ=======く "=====、-、
r￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ｉ::||:| ポイッ
|: ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , :i::||:|
|: , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' :i::||:|
|: ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , :i::||:|
|: , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' :i::||:| ＿＿＿＿
|: ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , :i::||:| ＿＿＿＿
|: , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' :i::||:| ＿＿＿＿
|: ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , : ' : , :i::||:| ＿＿＿＿
｀ｰ──────────ｰｰ´-´
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃 あーもー
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ いつもの癖で鞄を放り投げると着地の衝撃でロックが外れ、中身がカーペットの上に飛び出た
┃ ニャル子さんがため息混じりにノートを拾い集めては鞄に詰込む
┃
┃ ここ数日付き合ってわかったことだけど、彼女はきちっとした性格のようで
┃ わりかし……いや、かなり適当な僕の一挙一投足にダメ出ししては後始末するという
┃ まるで世話焼き女房みたいな振る舞いをする
┃
┃ すると僕はダメ亭主か。肩身が狭いので飯くらいは満足に食わしてやりたい……出来る範疇で
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
l. ! l ', ∧ ゞ::r' -ﾆ ＿_ ,.ｨ/i !,' ! '., ＿＿ ＼
l. ! l. ! '.、 ゝ､ ヾ、 ﾍ /' .l ,' .! ｀ ｰ ..,_ ,.ｨﾆ三三三ﾆ= ､ヽ、
. ! ! i .∧ 、 .!.{｀ ｰ ｀ ! l! .! ,. l ､ ｀ ｰｧ /三三三三三三ﾆヽヽ
',. ∨./ ヽ ､＼ ',l / l ! .!,..ｨ＝=----ｲ/=-=三=-=ﾆ三三三三三'. ヽ、
∨/ ＼ ヾ ｰr ., ＼ ー ´ l. i l三三三三三三‐''´ ｀ヾﾆﾆ三三,! ヽ
. ノ人. ｀ ｰ .! ｀ ー､ ! l. ! l三三三三三〃 ',. !ヾﾆ三/
´ ｀¨¨ i l! ＞ ,..、 i ! lﾆﾆ三三三/ ',. i ∨/ﾑ､,.
!lﾊ i! ＞ ,. ＜ ヽ ,.ｲ l ! !三三三ﾆ,' i. / ∨三三
l! ヽ lヽ ＞- ﾍ ,.ｨ∨三'.! ! .l三三三三li ,!' .∨三三
ヾ ﾍ ', ﾍ,....,_ ///､ヾ三i. ! .!三三三三li ,.' ∨三三
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「それにしても」
┃ 思いのほか勢いよく壁際まで飛んでいったノートを摘み上げて、ニャル子さんが振り返った
┃
┃「ほんとーに何もない部屋ですよねぇ」
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／ ヽ〃＿＿＿＿__
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┃ 改めて見回すと、生活感の欠片もない部屋だ
┃ テレビはおろか、本の一冊もなければ当然本棚もなく、なんならテーブルさえもない
┃
┃ ベッド、タンス、部屋の隅っこに掃除機……
┃ これだってカーペットを敷いているから買ったまでで、フローリング直の時は掃除機もなかった
┃ １Ｒ１８平米はまるで伽藍堂だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l 私が来るまで一体どんな生活してたんですか？
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l ! 何もすることなさそうですけど、この部屋じゃ
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ 事実なんにもできねえだろ、こんな部屋じゃ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | | 机すらないから勉強スペースさえもねーしな
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
__＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ⌒ ー ＼ まー図書館で宿題すませて
| （●） （●） | 帰りに食材を買い足して
＼ （__人__） ／
／ ｀⌒ ´ イ｀ヽ、 家に戻ったら料理して、洗濯して
, ' ｀￣ ＼ あとは寝るだけだったおね
/ ／ ／ // j l } l l い ヽ ヽ ＼ ヽ
/ / / // l l / } ﾊ ﾄ、 l i ﾞ､ V ﾞ、
/ / / j j { l l /// /::l_L 斗 ﾄ、 } ﾞ V i
/／/ / // { l /い /十'7"从:::} ﾊ l::i j i i l ∨ i
// / ' / /lT7代 ヽ /::l //::>=‐j/ミx;j/l j j } } い }
{/ ! { ｛ {:::斗{=ミ /:::::j/:::‖__)禱､ )ｼ}/ j j ﾄ ﾞ､} j
{ j ∧l〃 ,_)心＼ {:::l::::l::::l:: {{｛::::ﾄ｝ /:l::j / j ＼ヽ l
l ﾉ人 l l {:ヾ {{｛::)｝:::l＼l::::l::::l:::弋`;;ｼ .:l:.:l/ノ} /lﾒ、 ト＼
／ ヽ l ﾄl ﾊ:l:::乂ｼ::::::l:::::l::::l::::l::::::::￣::l:::l:::l::::ﾉ / /::::Y l l 色気の欠片もない生活ですねぇ……
ヽﾄ{ ﾉl:.:.:.:.:.:.:.:.":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／ /／ /l.:.:.:.ﾉ l l
／ /{ フ ／ j ／l l l
ｰ=彡イ /八 γ￣w､､ 彡__ ィ/ / l l
い {/l/ヽ └―----> /｛ / l !
＿＿ヽ ( ＼ ィ/ / { l i ＿
／:::::::::::::::::￣`ヽ い＼ ィ" / / l l l ＞''" ＼
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ヾ 〈＼＿ -‐'''" / / / i ! /／⌒く＼＿〉
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ＼「:::::::::￣`''ー---‐/ / / i l／ ￣ヽ ＼
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ 物を持つのが苦手なんだお
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ 友達が遊びにきたらどうするんですかー？
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ あっ……＞
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
// ´ // ＼ ｀丶
// ／ ／ / ヽ＼. ＼
; ｉ / / | |ｉ | ヽ
i | / / : /| |ｉ : :│| | ｉハ
i | / : i/| /|_ノ八: : : :ﾉト|∧|: :│ |
{ 乂| : : :|/斗矣ﾐ∨＼/斗矣ﾐﾊ: :| │ | ｝
ヽ ／ |八|: : : i|《 r'::ﾊ │││r'::ﾊ 》∨: :∧ │ ｛
）） i ∧ : 八 （ ）ｰ' , ｰ（ ） /: :/: :|/:|
. ／ ∨:/＼: : ＼_:::::: :::::／: :ｲ: : :|: :| べ、別に家で遊ぶ必要はないですよね！
（（ |/ : /|＼__／ /⌒ ⌒7: i : : : :│
）） / / :| |ゝ. └‐ ┘ ｲ/│: : :|八
／ /: : | | ＞ _ ＜: : | |: : : ＼ ,-、
. (（_ ／ . : : : | |: / ﾄ､ |ノ∨:| |: : : : : . |__ V⌒}
／ ｘ―‐‐| |7| ﾉ | ∧ ト:| |______: : : ﾄ-/_ /⌒｝
／ . : :/＼. | |:::l∨ 八__ / ∨|:::| | / _ﾞヽ : j {__}ﾉ ' |
. : : :/ | |:::| ｛ｰV) |:::| |'/ ｝ ﾞ）∨ {__jﾉ⌒7
/ . : : :/ ﾞV| |:::| ├│ |:::| | 〈. ∨ （_>ﾉ/
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ そ、そうだよ
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ まあ、やる夫のグレーな生活はどうでもいいお
ｃー､ | |r┬-/ ' Ｕ |⌒,一っ
,へ λ ＼Ｕ `ー‐' ／ 入 へ、 それよりご飯の方が大事だお？
<<<／ヽ /＼>>>
| i _____
....ﾉ,': : : : : : ￣￣: : : : : .
,イ: ::／ｲ: : : :＿＿: : : : : : : : : : :.､
／-‐‐-､,ｨ‐､ｨ´: : : : : : : ｀: .､: : : : : : :ヽ
／: : : : : : /: : :.:＼: : : : : : : : : :.:＼: : : : : : :ﾏ
／/: : : : : : /: : /: : : :Ⅵ＼: : : : : : : :.:＼: : : : : :ﾏ
/ ＼: : : :.:/: : /: : : : : :Ⅵ:.:ヽ: : : : : : : : :.ヽ..､: : :..ﾏ
./ ,..__ .＼: :.i: : :i: : : : : :､: Ⅵヽ: : :､: : : : : : : :Ⅵ: : : :.ﾏ
./ /: : : ￣`: :i: : :i: : : : : :.i: : }: :∧: : ヽ: : : : : : :.Ⅵ: : : : ﾏ
' /./: : : : : : : : : : :.:i: ､ : : :.:}: :.i / ∧: : : Ⅵ : : : : :.Ⅵ: : .ヽi
i./i/: : : : : : : : | : ､: :Ⅵ: : : :|: : ﾄ､ ﾄ､}: : : ::i:i: : : : : : }i : : :.:.:ﾄ､
.|:.|i : : : : : : : : 从_:.＼.Ⅵ: : 从:.i__i_i__iｚｚｚ､i: : : :.八: |: : : : : Ⅵ
.|:从: : : : : : :./z厶斗:.＼､: / i:i｀T广|ﾉ__zz､: ::/: :.:）}: : : : : :‘:.，
.|/i::i: : : : : 乂从ﾉ ＼: :.Ｘ '′,ｨ孑戔iﾘ.八 ＼〃: : : : : : : : ＼ そんな見え見えの話題転換に私が乗るとでも？
.乂:ﾉ: : : : : : : } :气ﾃ秀ｧ/ ゝ≠"ﾄ‐‐ヽ i: ／￣￣Ⅵ: : ::＼
Ⅵ乂: :ヽ: : ＼_ ゞ=´ .ＸＸＸＸＸ ／`ｰ､ Ⅵi／ ＼: : : :.＼
. / `ｰ-...∧‐´ＸＸＸ i ￣ﾉ: :/ / } {: : : : : : ＼
//:::::.､ ___.....,,ｨ `／ .／ /. ∧: : : : : : : ＼
. i i / 介::.. ヽ__...ﾉ ／ /i ／ ） : : : : : : : :＼
| Ⅵ/|＼ヽ::::≧ ....__ ,イ/ ／:::i ／ ＿＿ 〈: : : : : : : : : : : ＼
.. .ｊ :| ＼`ｰ------ / イi i ..／ ´ /i: : : : : : : : : : : : : ＼
／ ＼ .| `------- 〉 ／Ⅵ ／ / :i: : : : : : : : : : : : : : :
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ fてﾊ` ｨて刀 ::＼ 涎が垂れてますよ、レディ
| （__人__） :::::::::::|
＼ `^´ :::::::／ おっと失礼しました＞
／ ー‐ ＼
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ まず、場所の確保
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ 誠に遺憾ながら、外に出ざるをえんおね
( ゝ
ｉ ＼
l l ＿＿＿ ／ ／ / ﾊヽ `丶、
／￣￣￣￣ } ヽ ＼ー----‐┐／ / // i l＼＼ ＼
／ ーヽ ヽ > /----―''ﾞ / / } l ヽ ヽ ＼ ＼
.. ／ ＼ ＿＿／こ__／/-く / / /// // l l l } ヽ ヽ
／ メ､__ ＿x―-､ ヽ/ /// / l ,, l l l j l ﾊ､ Y
/ ￣ヽY ＼） / / T''7「l￣ l { ﾒ､j i い
.. / ／!l/ l l j / {xlzz､l ﾄ l 人 /l /トL,,,__} l l Vl
. / ￣ }} l l {Y 斧い`ヾ! ﾄ、 ＼ /"jxzl/l ﾊ j } l l l}
/ ‖ jﾊ ﾄ ﾄ { {｛炒j} ゝl ﾞ､ / 斧jlい㍉ﾉ / j lλﾉ
/ 代＿ノ l ﾍ { { 乂シ ∨ {i｛炒ｿ ﾉ"/ / / ﾄ､ﾞ､
/ ￣ l l＼｀、 “'''" 乂;シ ノｲ/ /lﾉ ＼ その意図は？
/｝ l /l l 弋＼ " `''ｰ ／ ／/
:.:.ﾉ l/ l `ト＼ -、 イ /／/l
.:.:.:}＿ / l l 人 ／ i =彡/ // l 魔法の効力も目にしましたし
￣):.:.:.:ヽ / l l ＼ 弋 ﾉ ノ／ / l 家の中でもいいんじゃないですか
イ:.:.:.:.:.:.:l__ / ! l / ＼ ￣ イ / ‖ {
:.ﾉ:.:.:.:.:.:.:.l:.:＼--‐≠-、 l l /r＜}＿ ト､__ -‐T" l ! l ‖ l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:ﾄ､ l l/ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ｰ┴-､ l l l l l l
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ 持ち家ならそれでいいお
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | けど賃貸だから
. ＼ ヽ ／
／￣￣￣＼
／ ─ ─ ＼
／ <○> <○> ＼ ドタバタ騒いだら強制退去ですお
| （__人__） |
＼ ｀⌒J´ ／
／ ＼
/ / , '´ ,. / - ､ ヽ､
. / / ／ ／ / '， ＼
/ / ,.:' / / / ,| :. ､ ヽ
| | / / / ' / ;': ! | ∨ !
| | / / / | | | ! | }ﾊ | | | :
| | | ' '{ { | |__|__ {i. / /__!_{ﾊ i | !
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } |
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } |
{! ｛ハ | | Ⅳi ﾘ ∨ / / / }/ / :. 不便な世の中ですね……
ﾏ､ { 从 { ﾑ ,ｨ＝ミ ∨ ,ｨ＝ﾐ / / |
｀＼_ |从_从〉 , /,.ｲ/ :.
/ | T 、 u /イ} .
/ { | ＞ v―っ ＜{ ∧ i
/ , ! /|＞ - ＜|ヽ j / i :.
/ } |／:{ ∧ ∧ |:､! { :. :.
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まあ、ダンス以外のやり方を見つけるまでの辛抱だ
┃
┃ というか早急に他の手段を考えないと、疲労困憊でぶっ倒れてしまう
┃ それこそ、身体が資本なんだから。労ってあげないと。だから運動はしません
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | つーわけで必然、ご飯は夜中まで我慢だお
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. ／ /
. ／ ＼
|
/ | ｛ ｝ ﾟ｡
. / / | ｛ ｝ ｛ ﾟ
. ′ | | ｛ ｝斗-|ミ
｛ | . 斗‐|八 ハ｛ ｝＼〉 !
｛ ｛ |／八｛ 八 ＼〉 / ,ｘrﾃ恣ｋ､｝ |
｛ ｛ | ｘrﾃ恣ｋ / ......ハ j} ｝ ∧| 無茶は言いませんよ
｛ ,八 |〃 ......ハ ∨ V'__ソ , /
｛ ＼ ｛ | 乂__ソ , ,,,, 厶イ ｛ そこはやる夫さんの都合に合わせます
｝ ＼〉,乂 ,,,, j／ ｛ 養ってもらう立場ですし
｝ <⌒ r‐ｧ'⌒¨¨ｉ 人 . ｛
｝ 人 V ／ ′
｝ ｝ 个 . . __,ノ . . . . . |
｝ ｝ |. . . . .〕ｉト . ___ . 个. . . ｛ | .
/⌒｝ |. . . ./::::::＼____／::::＼. .｛ | ＿ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ けどやる夫は腹が減りました
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i ) ＿＿＿( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼
( ／（ ●） （●）＼ ）
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ よって夕食の時間にするお
| |
＼ ／
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i ｏｉ
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ おい
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ、 _ノ＼
／ （● ） （●） ＼ ニャル子さんは休んでてくれお！
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ヽ
/ ｛;;;;;;;｝ ＼
（ ヽγ⌒) ゝ i
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／ ／ ／ Y｀ヽ ＼ l !
/ ／ l＼ ＼ ヽ l l
/ / / / { { } ヽ ヽ l !
‖ / / / { { い ﾉ j い jl
// j / /{ /ﾍl人＼/:::}/ j } l i ! ‖
／{ { {/{/{::{:::::::::::::＼{::::::ﾉﾉ}ｲ l ﾞ､} ‖
从 从:::::::::::::::::::::::j :::::::::::::ﾉイﾉ }ﾄ＼ ‖
/ ﾄ､{λ :::::::::ﾉ／ ﾉﾉ //
/ j 人ゝ `T⌒`┬' 彡 / //
/ / `ミ＼ 弋__ ﾉ フ ／/{ ｛､__／/
/ / / 人 J フ「 j｜ `ー 'ﾞ
＿ ／ / / 〃 ｀ﾄ､ イ l l八 ＿ ⊂‐､ ｛＼
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／,:' /,';;;}: ＼
／_, ｡ｨ' li:.､ヒァ' ＼
／ ⌒';,ﾞi, ri:.:i .::' メ、 ＼
| ,:' /,';;;}:.ヾ:. .) ))
＼ ' {;!ﾞ' ／
／ ヽ 落ち着いてくれお
/ ｱ￣~〉==ﾆ⊃ ヽ 身体は資本、だお？
/／ ｀‐‐r´ ﾏ ヽ
/ ／ ﾏ ヽ
|__＿/ ＿ ＿ _ l ｝
｜ , - rｲ〕:.:: .: .:.:.r久=､- ､} r=､ｧ/
￣￣〈 く:.:.:....:ｔァ:.:.::.:..c:.:ﾍ _ﾌ し Y ￣￣￣
＞- 二二二二二 -く.＿.ノ
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈 理屈は納得しても
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 心がついていかないことって、ありますよね？
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ あるある。っていうか世の中そんなんばっかりだ
┃
┃ けど、そこをぐっと堪えるのが大事なんじゃないでしょうか
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣＼
／ノ ｀ー ヽ
/（ ●） （ ●） ヽ
| （_人___） ｡ |
,､,､ ＼。｀⌒´, { ｡ ／ 夜は頑張るから機嫌直してくれお
>ゝヽ__ ＞.-.- ､__` -‐ ﾍ
ｆ ＼)ヽl / ヽ
ゝ ｀Tヽ.> / }
|｀¨¨´::l ! }
/ / / / // j j l ヽ ヽヽヽ
j / / / l l l l l Y ﾊ い
l j / / / l l { } l l l ﾞ､ l !
l l / j l l l l j } l ﾄ } l } ﾄヽ!}
! l / l l {/l !l__l＿ﾞ、 j>iT 厂ﾊ } l jj＼
! !// ／l { l 斗'''「l_l_ lヽ ﾞ、 ﾊ jx炙㍉} ﾊ } ﾉ
j ／ い 从ﾄxz示云く ヽ ヽ/ jｲ{:::}j} / / j/ } j
/ ／ﾞ､ 人Y"代;;ﾉj} ＼/ ﾉ弋シ ／ } / j/
/ ／ ／ ＼ {＼ 乂,,ｼ ::/::/::/::/::/::/:: ! /ト、 ……期待しちゃいますからね？
/ __／ ／::::／ l ＼ ＼ /::/::/::/:: j〉 ﾉﾊヽ } ＼
/ /＼/:::::／ ／::l ﾄゝ＿＞ ,,__ ノr―＜) }ﾊﾉ､＼ `''┐
/ {::{ {:ヽ/ ／:::::::::l { 乂`丶、 __r-く ＼ l /＼ ヽ::ヽ /
/ ／l::l l::::l /:::::::::::::∧ ! ＼ ｀'''ｰ{ l ヽ ＼ { {:::::::ヽ }://
/ / l::l l:::l ヽ::＼::::::∧ λ ＼ l ﾉ j::::::::::/ ‖/
/ /{ l:l !::lヽ}::::::＼l:::∧ ﾊ ∧ ﾉ / j:::::::::/ ‖/
{ / i {:{ l::l l:::＼::::l:::::∧ ヽ /ヽ У / ﾉ::::::::/ ‖/
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ fてﾊ` ｨて刀 ::＼
| （__人__） :::::::::::|
＼ `^´ :::::::／
／ ー‐ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ、 _ノ ＼
／ （●） （●） ＼ それより、参考までに聞いておきたいんだお
| （__人_（ |
＼ i_i_i ヽ ／ ニャル子さんの口ぶりからすると
/ || ヽ 今までのマスターは戦いながら魔法を使ってたんだお？
（ ヽγ⌒) |
＼＿＿／
／／ ／ / ヽ ＼ ＼ ＼
/ :´ ／ / ∨ ､ ＼ ヽ
| | / / || :. | ヽ､ ＼ ヽ :.
| | / / /|{ :: | | ヽ ヽ ∨ :.
| | , / / / {|| | ハ :. ∨ ∨ : ∨ .
| { / ! :. | |{! |i| | } |i |マ ! ! ! . i
{ :.. {⌒ヽ | /{ { | {i＼ ﾘ!| }/ム斗ﾘⅥ | | |
ヾ､ ｀ / | | | | | |__{＼ ＼_,/ }i_,イ,ｨﾁ芹ミ､,| | |i| : : 全員が全員ってわけじゃありませんけど
＼＿,／ | | } | | | ,ｨテミ､_/ 比J刈/ } .: j∧| i
| ;// | | 圦 比刈 弋こｿ /ｲ ; /, ﾘ 結構な人が、戦いの中で使ってましたね
{/∧ { { ﾑ 弋z｣ 彡 / / / / :.
/ｲ 从八 ヽ ' ／イｲ ,:! '，
＼人 、 ' / j / |
{ |｀ ｲ |/ {_ ヽ
从_| | ＞ ..__... イ ／￣j |:ヽ ＼
| | /￣ | ,／ | |:::::〉..､ ＼
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ その人たちはどうやって感情を昂ぶらせてたんだお？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
／￣￣￣＼
／ノ ｀ー ヽ
/（ ●） （ ●） ヽ
| （_人___） ｡ | 正面切って戦えば、相手からも攻撃される
,､,､ ＼。｀⌒´, { ｡ ／ 傷を負えば、恐怖、怒り、色んな感情が溢れる
>ゝヽ__ ＞.-.- ､__` -‐ ﾍ それはわかるお
ｆ ＼)ヽl / ヽ
ゝ ｀Tヽ.> / } けど、戦いってそれだけじゃねーお？
|｀¨¨´::l ! }
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼ 暗殺だったり？
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まあ、そんなところだ
┃ 暗殺はまだ想像できるけどね？ 相手の懐に潜り込むっていう時点で緊張感マックス
┃「もしも見つかったら」
┃ 考えただけで震えがくる。恐怖は最大限、魔法を使うには十分だろう
┃
┃ だから例えば……安全地帯から一方的に攻撃するような、そういう場合
┃ たんたんと、目的を達成する為……まるで作業のように魔法を使うとなったら、心が動くわけもなく
┃ けれどそういう働きが必要な瞬間だってあるはずで。一体、どうやって？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／ んー……あ、そういえば
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
. // / / | |! |! || | | | | | | :. .
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | | タマネギ齧りながら魔法使う人はいましたね
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :.
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :.
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ .
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//} .
＿＿＿_
／ノ ヽ＼
／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
| （＿＿__人＿＿） |
＼ |lr┬-l| ／ なんだその絵面
ノ ﾞ=ニ二" ＼
／´ ＼
| |
,. :´: : :/: : : : : : : : : : ',: : : : : ヽ ',
,. ´: : : : /: : : : : : l: : : : : :,: :,: : :,: : :､ |
/ / / | l , ヽ !
/ |: l i | | l l ､ !
, , ! .l l ':, | , , /
, / | ､ ､ ', ､ , l , l l ＿ ／
| i !: : ､: ､: : ヽ:_:､: : : ､: : :,: : //: : : : ,. l /,´ , ￣ ´
| | :人,: lヾ､ヽ! ＼｀: ､: l: :/: ://: :.,´: :, / ｀ ｰ'
| | （__｡） l . 下ー-‐' ｀ヽ､:/／-‐个!: :/ ｲ
| | :ﾊ: :ヽ:､. ｀´ ,/: /: /| いや本当ですよ？
| | ゝ',: : ヾ､ ､＿_ ,ｯ ､＿ｯl: ｲ:./. |
| | ､: ,: : ,ゝ ￣ ' ￣ /ｲl:/: : ', その人曰く、タマネギ食べると興奮するんだとか
,. | : : : ,: : :∧､ ,..＿ , ｲ: : : ,
/ , . : : : ,: : : :l: :＞ . _ ,. ＜l: |: : : ,
/ / _:_r-､: ',: : : l/∧､ T､: : : |: |‐-,_ ,
. / / _{/ｲ //∧: : :∨//＼- l∧77.|: |////> ,
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 興奮、興奮ねぇ……想像するだけで目が痛くなるお
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣￣＼
／ ＼
／ ─' ｀ー ＼
| （ー） （ー） u. | ま、簡単な方法なんて無いってことかお
＼. （__人__） ／ ごっつぉーさん
／ ,＿_ ＿_ .＿_ , ヽ
.| i| |D| |D| |D i_ _i
.（__ﾖ＝＝＝＝＝＝＝ｺ___｝
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | （ さて ）
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
＿__ ＿＿__
／.:::::::::::::::::::::::‐- -‐…‐- -‐::::::::::::::::::::::::::::.＼
. { ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶､ ／ ＼ ,....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
. ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀ヽ:::::.Ｖ Ｖ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣∨ ＿_ ∨:::::::_／::::::::::::::::::::::::::::::／
丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::,:ﾞ ､＿__､_八_ィ､:ツ ﾉ ヽ:/::::::::::::::::::::::::::::::::／
＼:::::::::::::::::::::::::::::{ ,￣ ´ ^´￣ 、 }:::::::::::::::::::::::::::::／
、:::::::::::::::::::::::､ { , } ﾉ:::::::::::::::::::::::／
＼::::::::::::::::::::::::::::ｰ- 、＿ 人 ＿ ノ-‐7:::::::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::::::::::::.＼ ｒ‐-‐¬ ／::::::::::::.＼::::::/
〈::::::::::::::::::::::::::::. ＼∧///∧／ |:::::::::::::::::::::::Y
∨::::::::::::::::::::::::､ ///∧ ／.:::::::::::::::::::::〈
,::::::::::::::::::::::::::::::＼//////∨.::::::::::::::::::::::::::::::.
:::::::::::::::::::::::＿＿:::::::ー‐一'::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 腹ごしらえはすんだ
┃ 洗濯物は……そんなに溜まってないから、まだ、いいな
┃ 掃除は週末にやればいいし、課題も終わってる
┃
┃ ダメ亭主としては、腹をすかせた働き者の女房に飯を食わせてやらにゃ、ならんな？
┃ ちょっと早いかもしれないけど……歩いてるうち、街も静かになるだろう
┃ ヘッドフォンとスマホをポケットに入れて腰を上げた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第４話 了
たぶん明日も投下します
ニャル子さんマジおかｎ世話やき新婚さん
誘導貼ってきた！そして上げるの忘れてたごっめーん
てか透過したらageようよ…気づかないよ
やる夫はなんでこんな無機質な生活してるんだ。
ちょっと先の展開とのすり合わせもしたいんで金曜日までには投下します
申し訳ないです
>>267
誘導ありがとうございます
で、すみません、どうもsage進行が身に染みこんでて
普通に気づかなかったっすわ。次回以降直します
>>268
次回はそこらへんまで踏まえた話を投下できたらなーと
>>269
やる夫スレのお陰で年上もいいなと気づけました
これがなかったら一生ロリコン拗らせていたと思うと、やる夫スレは教育にいいかもしれない（錯乱
文字に表そうとすると自分が言いたい事からどんどん離れてく気がする
完成したので投下します
>>271
スレタイ・オリジナル、中身・遊戯王 ←わかる
スレタイ・遊戯王、中身・オリジナル ←ファ！？
ってなるので、前スレは過去ログ申請しました、流石に
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.::..:.＼. _l:.::..:..:.l_ . ＿＿＿.. . . .. .／.:..::..|.:..::::..＿:..::.l:..:...＿::..:.l::..:＿..:..::
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.::..:／ ＼.::..:..|::::..:l..:.::l.::| { }|::..:.＿:..::
／ ＼.:|.:..:..::..::.l.::|:. ＿＿ .|.:..::::.:.:l::..:
￣￣￣ヽ|: |＿＿|.│￣￣￣
￣￣￣￣
// ィ''" ￣ ｀ ﾉ '" ￣｀＞ 、
// ィ" ＞'"⌒/^ヽ ｀ヽ､
// ／ ／ ／ / ヽ `ヽ ＼
// ／ ／ ' l ＼ ヽ
' ' / / l { } ﾍ
j j / / { l｜ } ﾊ ﾊ
j ! / / / ! { ィ⌒`lλ ｨ十l‐ト } l
{ l / /l !l / l /l l { l ﾄl ﾍ j j! }ﾊ ﾊ ! l
｜! { /ﾉ !l l ﾄ{,,斗=ミ!ﾄV ＼ /j/斗=j/xﾄl l } }
! ! lﾚ／!l ! ﾄf ん沁Y ∨ / 〃ん)沁 )〉} j jl ! 夜なのに賑やかですねぇ
ﾞ､ﾞ､ ／ゝ ﾄl { λ 弋;;;;ﾀ ＼/ 弋;;;;タ/ / /l /ljﾉ
ヾ､ ∧ﾞ、 ﾄ＼ `冖" ,, `冖" /ｲ / j/ ﾉ
＼ / ﾄ ﾄ､ ﾄ ミ=;:;:;:; ;:;:;:;:;／ィj ／l / !
/ / l λ￣ へ ￣ ﾉ／ / ! l
/ / ∧ ﾄ イ / l l
/ / / ∧ ｜ ＞ __ ィ" l / l＿ !
/／ /⌒「`ヽ､! l /:ﾄ､~''ｰ '"ノﾊ ｜ /＿／f:::Y λ
／ r┘:＞}::::::::｀i ├「{::::::::::>v<::::::::::〉-l/ /::::::-r､}::::L ﾍ
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ ……そうかお？
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 賑やかってほどじゃないと思うけど
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 東口の方なら話は別なんだろうけど……西口、それもちょっと駅を離れたところは
┃ 驚くほど人気はなくなる。都内有数の繁華街、お世辞にも治安がいいとは言えない街だ
┃ 正直ちょっと背筋が寒い。西口公園の方からは若者の甲高い笑い声が響いていた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ 日の出と共に仕事をはじめて
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ）） 日が暮れたら家に帰る
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ それが自然だと思いますよ、私は
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悪魔なのに至極まっとうなことを言う
┃ いや、悪魔だからこそ、か。昼は人間の時間、夜は悪魔の時間
┃ 自分らのお株を奪われちゃ、たまったもんじゃない
┃
┃ 文明が発達して人が夜の闇を切り開くたび、不可知の神秘は薄れていった
┃ 電気が発明され、資本主義が発達して……
┃ 悪魔や妖怪、人知を超える化け物は次第に忘却の彼方へ追いやられた
┃
┃ それが今になって姿を現しているのだから、奇妙と言うより他ない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | 夜の方が過ごしやすい立場の人間もいるんだお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
_＿_
´／⌒＼
／／ ヽ
／／ __}},,.. -―-
＜／＾⌒ ｀丶 ＼
/ / ／⌒ /::/∧ヽ ＼ ＼ ＼
/ / / //|:::|:|::: ハ
/ / ::|:|:::: ::| ヽ │
ｉ l/|/|i∨:::::::jイﾍ::::| :::| |: | 山賊ですね、わかります
|│ | :| │ |⌒仏:＼∨ ﾚ__Ｖ|::/|: ﾊ |
|│ | :|:::八l Ｙ{:::::ﾊ＼/ 〃⌒ |/::|/|ﾉ: |
|│ |八:::::::l八乂ソ , _⊂⊃::/:::|:: |
| r（＼＼:::_⊂⊃ 、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八
＼ヽ＼｛:个 ._ ／｣:|:::::|V⌒⌒7
＼ Ｖ＼∨≧=r＜／ リ:::/ん'⌒ーく⌒)
＼ ＼ }ﾍ_,ノY⌒＼/:::/（_ ∨＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ それはちょっとちが……似たようなもんかお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＼ .i |￣!!￣!!＼＼|;＼;＼;＼;|,|____| |＿____.| .|;; ;; ;; ; ; ; ; ;; ;; ;; ;; ;;ｉｉ￣￣ｌ||-ｌ／i／i／
i.＼ |l i iｉi i || ..:＼|＼;＼;＼i|..|,,,,,|＼ |;;;;:::::::::|＼|;; ;; ;; ; ; ; ; ;; ;; ;; ;;; ;|| ｌ||-ｌ :
l i＼|￣||￣||＼／|;＼;＼;＼l|..|;,,,,|＼＼.|iii|＼､| |;;; ;;; ;;; ;; ;; ;; ;; ;; ;;; ;;;||＿＿|||-| :
＼ .l |￣!!￣!!＼＼|;＼;＼;＼l|..|;,,,,|＼＼|iiil| ＼..|;;; ;;; ;;; ;; ;; ;; ;;; ;;; ;;; ;;;;ｌ ;;; ; |||-| : :
l.＼ |l l iｉi i || ..i＼|＼;＼i＼l|..|;;,,,|＼＼|iiil| |＼. ＼; ;;; ;;; ;;; ;; ;; ;;; ;;; ;;／|,-─|||-|／i／:／:／
l i＼|￣||￣||＼／|;＼i＼l＼l|:.|;;,,,|＼＼|iill| |..:: |＼|; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;;|: i | ;;: . |||-ｌ／l／i／
＼ .l |￣!!￣!!＼＼|;＼l＼l＼l|::|;;;,,|＼＼|iill| |.::; |.:..||;;; ;;; ;|iiiiiiiiiiiiiiiiiii| |／| ;;; : |||-ｌ :
l.＼ |l l iｉl i || ..i＼|＼l＼l＼l|::|;;;,,|＼＼|iill| |::;; |.::;||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ| |: i |,-─|||-| : :
l l＼|￣||￣||＼／|i＼l＼l＼l|::|;;;;;|＼＼|illl| |:;;; |:;;;||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ| |／| ;;; ; |||-| : : :
＼... l |￣!!￣!!＼＼|l＼l＼l＼l|;;|;;;;;|＼＼|illl| |;;;; |;;;;||ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌ| |i l | ;;; ; |||-|／l／i／i／
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┃ 例えば飲み屋なんかは昼間に暖簾を掲げても開店休業だろうし……
┃ 運送業は２４時間。朝一で納品するために夜働く人間だっている
┃ 彼らはロボットじゃない、人間だから、とうぜん飲み食いするわけで、コンビニも２４時間営業するわけだ
┃
┃ そして、社会の輪から外れた……「後ろ暗い人間」も、夜を好む
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_,.. ￣￣￣ ｀ヽ､ | |
, ´, '´ ／ ､ ｀ヽ､ ;/
,. ' ／ ,. ' / ヽ ヽ /
. / / / , |! | | ､ ＼ /
/ / / / ' !Ⅵ :|ﾊ ':， ､ ヽ /
.' / :| | | / /{ |{ ＼ |｛ | | ､ '，
| | | | | { /二 ｰ{ ＼ ＼:/ィⅥ { : {､ }!
| | | | { Ⅳム心 ＼ ＼/ｨミ､ } | | ト､i､
| | | { 从 込斗 匕ｿﾉj/ ﾊ. ! / 路地裏でこそこそ
| |i 从 ＼ 〉 ｀ ｀¨ { / }/
| | {_∨ ＼_､ ,ｨv 八{ / あれは何をやってるんですか？
Ⅵ } | （__/ ／ |ｨ､
} | | 込、 ／ ／＿ﾉ-､
| | | | | ＞--- ' ／,.イ:::::::::::::｀ヽ､
| / / :/ ﾑ ∧￣ ´ ／／::/:::::::::::::::::::￣｀ヽ､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼ シャブでも売ってるんじゃねーのかお
/ / ::::|＿/
＼／ ::| 関わっても碌なことないから無視しとけお
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
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:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
＿,＿,＿,＿,＿,＿,＿:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
／;.;.;.／;.;.;.／;.;.;.／;.;.;.／｀ヽ:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
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.／;.;.;.／;.;.;.／;.;.;.／ー―― ┬'丶:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
￣｀ ￣｀￣｀￣｀ |: : : : : : : :!:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
.:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.|: : :i￣｀! :|:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
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／;.;.;.／／;.;.;.／ー――― ┬'丶:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 民家の二階、物干し竿に釣り下がった白いシャツが風でハラハラ揺れた
┃ 一階からは蛍光灯の白い灯と、テレビの音が僅かに漏れでている
┃
┃ ごくごく日常的な風景、そのすぐ傍で違法薬物の取引が行われていて、しかし誰も気づいていない
┃ わずか数十メートル圏内の出来事さえも気づかないまま、夜は更けていく
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
, ' ／ |
. / / _,. - ┴ -- _
/ / , '´ ,. / - ､ ヽ､
. / / ／ ／ / '， ＼
/ / ,.:' / / / ,| :. ､ ヽ
| | / / / ' / ;': ! | ∨ !
| | / / / | | | ! | }ﾊ | | | :
| | | ' '{ { | |__|__ {i. / /__!_{ﾊ i | !
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } |
{! ｛ハ | | Ⅳi ﾘ ∨ / / / }/ / :.
ﾏ､ { 从 { ﾑ ,ｨ＝ミ ∨ ,ｨ＝ﾐ / / | 災難ですねぇ
｀＼_ |从_从〉 , /,.ｲ/ :.
/ | T 、 、 , /イ} .
/ { | ＞ ＜{ ∧ i
/ , ! /|＞ - ＜|ヽ j / i :.
/ } |／:{ ∧ ∧ |:､! { :. :.
/ _,..::| |:::::∧/､ {__ﾉ }_,.ｲ:::| |ヽ､ i ､
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 何がだお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_＿_
´／⌒＼
／／ ヽ
／／ __}},,.. -―-
＜／＾⌒ ｀丶 ＼
/ / ／⌒ /::/∧ヽ ＼ ＼ ＼
/ / / //|:::|:|::: ハ
/ / ::|:|:::: ::| ヽ │
ｉ l/|/|i∨:::::::jイﾍ::::| :::| |: | 洗濯物ですよ、洗濯物
|│ | :| │ |⌒仏:＼∨ ﾚ__Ｖ|::/|: ﾊ |
|│ | :|:::八l Ｙ{:::::ﾊ＼/ 〃⌒ |/::|/|ﾉ: | せっかく洗ったのに洗い直しじゃないですか
|│ |八:::::::l八乂ソ , _⊂⊃::/:::|:: | 雨でずぶぬれになって
| r（＼＼:::_⊂⊃ 、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八
＼ヽ＼｛:个 ._ ／｣:|:::::|V⌒⌒7
＼ Ｖ＼∨≧=r＜／ リ:::/ん'⌒ーく⌒)
＼ ＼ }ﾍ_,ノY⌒＼/:::/（_ ∨＼
/} //∧]土|::L./:::/ 丿 |_｝ ＼
／{/ ////∧ﾊ｣::|/:::/ （ |{_ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | あー……そうだおね
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 牛乳吸った雑巾みたいな悪臭はなつからなぁ
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
|| ヽ
,.... ´￣￣￣｀丶{! '，
／ ／ ｀ヽ､ }
, ´ / ／ ｀ヽ |
. / / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | /
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ /
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉 降水確率ゼロパーセントだったのに、雨が降る
/ / / | | { ｀ ､_ /
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ ま、だからどうした、って感じでしょうけど
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ { やる夫さんにとっては？
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
/ .／ ／::::::::-､:::＼::Ⅵ !∧ !
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／-=・=- -=・=-＼ やる夫だって可哀想だとは思うお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| ﾄｪｪｪｲ | ただまあ、この周囲に住んでたのが
＼ ヽﾆﾆｿ ／ 運悪かったねと……
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-― ¨￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣¨ ―-＝ニ二三三三
『昨日は快晴って予報だったのに、災難だったねー』
＿＿ ＿＿
三三三二ニ＝―- ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿ -―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
.
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | ……災難、だった？
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,人__/ / l l l ＼ ヽ ＼ ヽ
Y / // j l l l ヽ ﾞ, ヽ i
/ ' / ! l l { ﾄ ﾊ i ﾊ l
/ i ! ! l λ l ﾊ l __L,,,_} l } } l
j -＊- { l l ﾍ l lイ「 l ! ＼lヽ l ! j ﾄ ﾉ l *
l { i i 斗‐- ＼ l l !| jﾉぅ示ミ<ﾉj / ﾊ !
! /l -*- / ﾄ l_,,,_＼ ＼ l ! j〃i､,ﾉlll灯)〉j / /lﾉ !l ＊ __人__ 『 今日の天気は快晴、降水確率ゼロパーセント 』
! ! i ! l 〃 )心＼ ll 乂`''ｼ / / / l !l Y
l l } l ＼ {j{ 弋ゞ):) ヽl ￣ /／ ノ l l λ 『やる夫さん、雨でも降らせてみましょうか 』
l l !∧ 人 ゝ `ｰ" ;:;:;／ 彡イ j l ∧
ゞj/ ﾍ Y ﾄミ=-;:;:;:; " __、 / / l λ ∧
/ i `ﾄミ ゝ人 -<￣ ｝ ／! / /l ｀、 ﾍ
-＊- ﾄ{ / ＞ __ ＿`ｰ 'ﾞ ／ {/ / l＼ __人__ﾍ
! /ゝ{V ヽ＞⌒ヽ〉／ ／/ j:／｀"'''ｰY--､}
／「￣∨ r" ‐-ﾐ )｀Y ／: :/ /l l : : : : : ／: : : :ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 昨日は、降水確率ゼロパーセントだった。東京全域、雨雲など一片もない快晴
┃ 雨が降ったのは、僕が魔法を使ったせいだ
┃ 雨が降ったのは、魔法の効力範囲、せいぜいが数キロ四方だった
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
『いっつも帽子はどうしたの？』
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ なるほど、乾していた洗濯物が雨に濡れて洗濯し直す、十分にありえる
┃
┃ けれど、いつも被っている帽子
┃ まさか帽子を毎日毎日洗っているわけもあるまい
┃ 帰宅したなら部屋の中に脱ぎ捨ててあるはずだ
┃ その帽子が、濡れる？
┃
┃ 帽子は外にあったということだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
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╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 帽子がひとりでに家の外をうろつく筈もない
┃ つまり、彼女は帽子を被って、家の外を出歩いていたのだ
┃ クラスメートが殺されたその日、高校生は家の中にいるべき時間帯
┃
┃ なるほど、彼女が不良だったら、ありえるかもしれない
┃ あるいは家庭に深刻な問題を抱えていて、家にいたくないとか
┃ 可能性だけ列挙すれば、幾らでも抜け道はある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
￣／ /ィ / , '/ L＿ 」ｰ- -イ/'V l i l l ｲi l ＼ﾑ
´ ,イ ｲ / / ／ ﾊ lﾊ / V ﾑVl ﾘ l ヽﾑ
,イ ／ { ／/ / j / l ', / /V ﾑVl / / ヾi
ｨ i l' ｲ / ノi / } ﾊ ,' ,ｲ iV ﾑj / N
// 弋弋 l l / l li ﾘ } ｲ / i ｲ V ﾑ X l l
/ ／ ／ / l / : i / l l l ﾉ, l Vﾑ l |
ィ /ｲ V : l ／＼ i i l V ﾍ ﾑ l l
´/ '// / l ／ ', ヽl ∧ ﾘ , ﾘ ヾl } }
/ / く V ', l ノ ／ / ', l i i
/ｲｲ i／ Tー- _ ', l,ｲ / ', ', il / /
r ' / / / i 7 ｰ- .＿＿ j- - イノ_ ／ l ', ｿ l ／／
.ﾑ // ' l / i i ト､ l ', ／ ノ ﾑ イ ィ
､ ｀ ' l ,' l ﾑ l ＞､=＝ ア ＼ﾑ
,7 l ' : l l : ﾄ ｀ ＼ l ＼
/ l ,' : : ', ' , iﾊ ゝ i ＼､
Ll＿＿ | =」 l ヽ i ﾊ彡イ i ヾ ＼
ィ li |彡 ´ 7､ヾ ､ __ xi-＝＝=ﾑ l-ﾑ´V l i ＼ヽ
i /l ,' ｀ー-r-- ' ￣Y三三_ム-' ', l } ﾄﾑ
l i l ,'/ ／ ,,' ,' / ノ' l l ｨ j ﾘ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ けれど、すべての状況が彼女を示唆する
┃
┃ 池袋さんとクラスメートの関係にあり
┃ 髪は長く
┃ 事件の日、外を出歩いていた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼
ｌ | ′从.| ∧ _ 7 / i| , ′,
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′ 『雨に濡れちゃってね』
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. , 『グチャグチャになったから洗濯中』
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
, ／} ｢ ＼ﾆﾆ{_ ---{ ′ﾆﾆﾆ≧､ ﾘ. ／
′ 八∨, ＼ '.ﾆﾆﾆﾆ ､ |ﾆﾆﾆﾆ / Ⅵ ′
／. /} l:＼ Ⅴ,ﾆﾆﾆ /＼ﾆﾆ. ′ |
. ' .′ ﾄ､| 八ﾆ,ﾆ /ﾆﾆ｡s升λ. |
. ／ | | | ／:｀¨¨¨¨¨¨¨´_∧.＼ {
. , , | ′¨ _:::::::_ ¨ } ′. ,
′ .′ |/ | {:::::::}. , 八
/ ,. | .| |::::| ／. λ ,
. l. | .| |::::| ′/ .′ｌ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 探偵役としては失格物だろう。状況証拠だけで、確信に至るものは何もない
┃ けど僕は真相を解き明かしたいわけじゃなく、自分の身を守るため、黒幕にあたりをつけたいだけだ
┃ ならばそれだけで十分、彼女を警戒する理由になる
┃
┃ ――響さんを、黒幕と仮定するには、十分だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＞'" ヽ {{／ -‐`ー-､ `､`、
／ -― ⌒｀ヽ､ ｀ヽ､ ﾞ､ﾞ､
／ ／ ｨ /^ヽ ヽミx､ ＼ ﾞ, ﾞ,
/ ／ ／｜｜i ﾞ､ ＼ ＼ i i
/ / / ／ l { l ＼ ヽ l l
/ / / / l λ ! l ヽ ＼ ﾞ, l !
// ／/ j { { ﾍ ﾞ、 l l>‐ﾄ} ＼ヽ i } }
!/ / ' l l ∧l ヽ､ }/l ヽﾄ､ トミﾆj}=- l !
! / j { ! _l斗-十l- ＼ ﾊj斧Y ﾄl ｜ ﾉ i !
// ! ! l ﾊﾄ{ __ヾl＼ ヽﾐ / flじ} ! !j ﾊ } ;'/
// ｛ { l l {_,,ｨ炙ヽヾ `ｰ}/ 弋ﾉ {ﾉ / ﾘ 〃
l/ /l i ゝ ! 《代ﾘ) ｝ ﾉ l /ヽ 〃
/ / λ ﾄ､ ＼ ﾍ`ｰ'''ﾞ ` ﾊ ﾄ} ／
/ / ヾi ﾄ ﾄミ __ ＼＿ノ ｲﾄ､ j! ／ どうしたんですか、黙り込んで
/ / 代 ＼＼￣ __ノ (! ／ } }/
／ / / / T ﾍ ヾｰ ＿ ／ ﾉ j!
／ / / / j 弋 ＼ ﾍミく /￣ ／ //
／ ／ / / / l 乂 ｀ー-＞'"⌒ヽ-く/
,,..-――-..,,
／ ＼
／ ヽ
/ ＿__) ヽ- l
l '´ r .l
.|. U =≡= =='' ',
. ', ヽ l 黒幕の正体にあたりがついたお
. ヽ. （＿ノ--' ﾉ
. _ ---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
/´ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
. / | ヽ .>､ r'__..>＞ |
＿
. " ｀ ､
／ ﾞi 、
/ ｌ ﾌ
i′ i!＿_ ＼
〈 .rr== .＜ ￣ .＜二ニニヽ .／
ヽ ｛{／ ／ / | .＼::::::::| | ﾟ
/ / ,! .j .ヽ:://
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i ...∨ !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j おおっ、それはそれは！？
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼ 一体誰なんですかっ
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
ﾞ〈三三三彡#j_ノ !／ }/
|>#＃#-/'
|/ ￣ |/
／￣￣￣＼
／ ＼
/ ─ ─ ヽ
| （●） （●） | 黒幕は……
＼ ∩（__人/777／
／ （丶＿//// ＼
i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i| _＿ ......|i |: : :; ; ,, :
.:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..| ｡s升ﾆ＼ .......|i |..: ┌────────────
i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i| ｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ .....|i |.:::: │:::::::::::::::::::::: : : . .
.:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..| ′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡s升 ､ .......|i |..: │:::::::::::::: : : . .
i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i|八………‥‥―――― |i |::: │::::::::::: : : . .
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i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..「ﾌ. .ｌ.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:ｉ|| i| 八 ｌノ ...|i |..: │:::::::::::::: : : . .
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i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i|′ ′ | |i |/ Y .|i |: :; ; ,, ::
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i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i|| / 从 | ＼ l |i |;;;:
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 視界の隅、路地裏を、長い髪が駆けていった
┃ 見覚えのある後姿と帽子
┃
┃ 少し後れて強面の男が、響さんを追いかけるように裏路地を横切った
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
―― [] ] ／ 三＼
| ｌ￣ | | . 三 ＼ 三／
|_| 匚. | 三 . （ ○） （○）'
| | 三 u （__人__） |
|_| 三 . ｀ ⌒´ ／
[] [] ,- r⌒ヽ ｒヽ， }
／／ 三 i／ | ノヽ
匚／ 三 三 / )≡
三 三 ／ ／≡
ﾆ三 .／ ／
二≡､__.／ ／､⌒)
三 ＼ ￣
三 /＼ ＼
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 ちょ、やる夫さーん！？
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
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;;:::.....、。）_,,)"
￣￣￣;;;:"
, ―― ､
／ ヽ
/ ﾉ
＿ y＿＿_
., '´ ミヽ、
／ / / 、.ヽ＼
/ ./ .l ! l ｉ ＼
ｉ ! l l l l ﾊ!
| | ﾚヽl弋人V,ﾉｿﾅﾝﾚ l
.! .! .! 。＞ ＜.{ l はぁ、やっと追いついた
'. | ! l .V. l
ｉ. l ヽゞ ＿＿, ⊂⊃| やる夫さん急に走り出さないでくださいよ
|. l l / 1 ノ l
/ | l |） {＿＿_ﾉイ | ｉ | !
/ ／´l lー― v-「::3ヽ l l. _|_
／ .l ,r'―- [;;;>｛ };;]::l ｀i l. ,亠l.l.l
／ ﾒo./ ､ }//::ゞ::::ヽ∞' / ､ ＼
／ / / / `ｰｖ-J;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ V し､__,__}
/ / / /:::::::::::::::::::::::::| /
|::
|:: ＿＿＿
|:: ／ ＼
|:: ／ノ ＼ u. ＼
|:: ／ （○） （○） ＼
|::: | （__人__） u. | （ 静かにしろお ）
|::: ＼ u.｀ ⌒´ ／
|/⌒￣￣￣ ￣￣￣￣￣⌒ヽ
|＿ﾉ￣￣￣| |￣￣￣￣ヽ＿）
＿_{ {＿_ ＼＼
. ´ ｀ 、 ＼ ヽ
／ / ヽ ＼ ヽ .
' ′ | ﾊ ヽ '.
/ ｉ | | | | , } }
,′ | | | ｌ | } ′ ﾉ 丿
. ′ ｜ | | { ', | ' i ＿＿／／
ｉ l | 八＿_ﾄ､丶 ヽ ' .// l | (⌒ｰ一'
| l | トトﾍ ＞ ､ ﾊ / /ｲァ , | ｀
| l | ｜/斤于ﾍ ヽ}/イｘ=ミ１ ./,′
| ,小 V {c:::::rｖ} {::::r:} ｌ／/l （ どうしたんですか、壁に張り付いて ）
l| 八| ＼＼ヾ辷ｼ 辷ｼ/ / l
ｊ|./ | |仄 ､､､ ' ､､厶イ l
,小 | |! ゝ ｰ一 ｲ l （ 向こう。見つからないように覗いて見るお ）＞
. ′ | | /〕 ‐- __ ＜ｌ Ｌ _ l
/ | トrｧ! l___/::::＼ }:ヾ＜| |::::::ヽ l
. / .|r'人:| l::::::ﾍ::::::::＼_|::::ﾄ､ | |::::::::ｊ | l
/ |〉 ! l:::::::::ﾍ:::::／ ＼ﾄ､ | |:::::く| | !
|:i:i|:i:i:i:i:/i:i:i:／ｉ:ｉ:i:i／/ | | ＼ | |
|i:i:|i:i:i:/:i:／ｉ:ｉ:i:i／ |l | | | ＼ | |
|:i:i|i:i/i:i/:i:i:i:／| | || ｜| | | | ヾ.、 | |
|三≧ｰ=-ィ,斗|七ア⌒ﾏト| | | | 》 | |
|三ﾆ三ﾆﾆ}二二二二二二二 二二二二二二二二二 |
|＝弌ﾆ三｣ ∧ { ｜ ヽ.| | ＿ ≫ | |
|:i:i|:i:i:|i:i:i:i| /|,.仏ﾍ ＼ﾑ/ﾊ | | '. ≪ ￣ | |
|i:i:|i:i:i|:i:i:i:| |γ⌒Ｙ:l:Vγ⌒Ｙl| | l| ,≫ | | （ どれどれ……っ！？ ）
|:i:i|:i:i:|i:i:i:i| |.乂_.ノ|:|:|:|乂_.ノ/| |从 ″ | |
|i:i:|i:i:i|:i:i:i:|仆､ /￣￣| イ,| | | |
|:i:i|:i:i:|i:i:i:i|八 / ｜ 人| | | |
|i:i:|i:i:i|:i:i:i:|｜＞r―┬‐＜ ｜| | | |
|:i:i|:i:i:|i:i:i:i|├弋F=ｚ」ァ― ､|｜ | | |
|i:i:|i:i:i|:i:i:i:|￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |
! | i __ﾉ
i! i i! ／ ＿＿
ﾞi! | i |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i ﾋｮｲ ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ''~|
,. -―――- ..
,. ´: : : : : : : : : : : : ｀ヽ.
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : : : :/: : : : : : : : :: : :i::､: : : : :ﾊ
,' : : : : /: : : : : : : / : : : !::ﾊ : : i::: :i
i : /: : /: : : : : : : / : :/:/!i::::|: ｉ :l::: :|
l :/i: :/:l : : /: ／/ : /:/ヾﾚ"! l: :l:::: |
|/ :! : : |: :/_:/__/: :/':/＿＿| l: i:l::: :l
|: : | i : |:/! / / :/// :::::::ﾘ:/ !::: l
|: ､:ヾ: :N ﾚ=:､／.〃 ,.ィ=‐-､ﾚ_,. ＜: : : : : : : : : : : : :＞
|: :ヽ: ﾘ代::::::ﾉﾞ ／ 弋_,. ＜: : : : : : : : : : : : : : : ｀ ＜ ＿,
|: :::ﾊ: : :ﾄ---､,.- ､ /: : : : : : : :＼: : : : : : : : : : : :￣:／′
/: :く |: : :| ‐ ´ ／￣ i: : : : : : : : : : : ヽ i: :i: : : : : : : :く _ っ、オラッ！
. /／´ '|: : :|､ / ,ｲ: : : : : : : : : : : : }ﾉノ ⌒ヽ: : : :ハ ,. ＜//l＞ ､＿
/i |: : :| }ヽ. !__ /: : : : : : ,.-ｰﾞ￣ ｀ ∨: : : ﾄ} ///// i /////
. // /: : : !' } ｀ l : : : : : / ､_ｨ_⌒Ⅶ:}ヽi ///////! ////
ハ / : : : | l |∨: : : : :{, ,-=＝ﾆ´ ! イﾃ｀ |ハ/ ＼ ////八 ////
/: :::ヽ. / : : : / / l| ヽ: : : :/ , イﾘ｀ ﾚﾍ///ヽ ////ハ ////
,': : :::::,}. ': : : : / / __!r_,.ゝ: _∧ ｀ ´ ヽ l{ ,////＼ ///∧ ////
!: : :／: : : : : / / r { ／/ﾉｨ:l ヽヽ , } ﾊ! ∨////ヽ ///∧ ///
|: :/: : / : ／ ／､ r'{;;:l;l////'イ:＞ ＼ _ ’ / ! ∨//// 〉 //// ＼
|:/ /: l : / , / ﾄ､! ﾞ;;;: |ﾊ///////「/ハ_ ￣ ,′/ }＼/// /////
|l ∧ :| / / l // ｀ ,ｲ/＼/////.|///∧ヽｰ- , ´ / i!//｀ー┐////
.| ｀ .| ｀''ｰ ..,、 ﾞﾞ'-､、 `'-、 .＼ﾞ''-./ .l |： /lﾞ.〃 .〃 ,rﾞ／
.｀'''ｰ- ..,,,,ﾞ.... xi;;imﾆ"''^ﾞﾞ´ ｀'''ｰ． ." ｀'-、 ヽ. .!./ .;".|ﾞ/ ./ / .' ／
_、 ｀ﾞ''''´ﾞ''ｉｉ,,;;．,,,、 .丶 : !ヽ､ .｀'=i、 .＼ .!∵ .".． ./ " ／
｀ﾞ''“'┴- ..,,,,,_ ｀''′ .ﾞヘ ｀'． − : .゛ ._,,..ｨﾆ． _..．
,,,,＿__ .￣ﾞﾞﾞ''''''―- ....,,,_、 _. 丶 . ／ ...-.,i彡‐″.,．
'''¬ｰ｀-｀-ﾆﾆﾆ';;';;ｰ-.- ､...,,., ,.,,......二ﾆ==;;- ....,,_ `'ミ>、 ./ ,..‐'彡'´ ''"ﾞ
´`.""' ﾞ''ｰ ..,,,'''ｰ．.ﾞ_;;， . ￣''''―-....,,.、 ｀゛ ﾞ‐''"゛
｀ﾞﾞﾞ´
＿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、_,,..､､ ._ _,,,,_ ∠? .t―-..、 .....、
--ー‐ー‐ ―‐''''"''''''''“ "'" ` ... ,,, -''ﾞ´ｯ--_./ ﾞゝ--亠
__,,.... .;;;;,,ｯ-一゛'' ｀'''''''''''''"ﾞ´ ,..-" _,, .
. _,,,,.. -;;ﾆﾆ｀-ｰ'''"ﾞ´ _..-'" ./ /
二｀-‐'''"ﾞ´ _,,,.. -''ﾂ . _..-'" ./ ／ ﾞ.'.‐
. _.....-,―''''''"ﾞﾞﾞﾞﾞ´ / ,..-'" ,ｒ'"ﾌ ″ ‐ . , _,
_._..ぃｰ''"´._／゛ .. -'''ﾞ" / .／ ,..-'" _.. ｌ彡./ : ., へ、 .ｌ │ ￣´｀'
ﾞ~ .ｒ'" ゛,／ ._..-'" . ／ ,／ ゝ│ ...ｌ |,
.／ .".''''' ._,, -'″.,..-'" . ／ ' ./ i' .! ヽ .ヽ '､,.゛
.／ " _..-'"゛ ._..-'" ,／゛ ,丶 , ／ / 1 ／ │ ヽ .＼ ヽ
_二''''''''''''''''''''″ ,..-'" ,, ‐゛ / ,/､゛ ! / ! .! ヽ .､ヽ
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._..-'" .,..‐" ,..-'"゛ .!/‐ .ｌ '‐ ゛ ,i'｝ ./ .,,,､ .ヽ ヽ
,..-'"._,,,,.... --┐" ／ .、 .l ｌ ／ l .ｌ .|゛ ｀''-､ヽ
...-彡'''ﾞ./ .! ／ ./ │ .｀ﾞ″ .,! | .l .ヽ ..ｌ ｌ
'" .,;;,ﾞ... / ,! ／ .／ .,.. / ! | .ｌ ! .ｌヽ
-''ﾞ´ ／ .l ／ / .'i ″ / ! : : | .ｌ ! '､ ! ゝ
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Vﾆ∧ ,， '":l:::_::ィ::::::／::/:/ .l:::::::::i::、::::::::::}:}:::::,
Vﾆ∧ ,，'"::::::-=l---:／:::::/}/‐- _:::::::::l/Ⅵ::::::}ｲ :::::,
Vﾆ∧'"::::::::::::::::::: l＿厶ィﾔ! 7丐竿 }ﾊ::::l_..斗-:::::::::::: l
,.Vﾆ∧:::::::::rvﾍ. ィlﾆⅥⅥ.ﾞ{ ￣´ ⅥV心､:::i:::::::: l
／::::Vﾆ∧ヤﾆVﾆ',.ニl/〉ﾆⅥ、'' , ﾞ} `ｰ'}::/}:: ∧|
／:::::::::: Vﾆ∧Vﾆﾊニ'. /.l'-Ⅵ乂 ､ - 、 '' }/ }::/
／:::::::::::::::::;.Vﾆ∧Vﾆﾊニ//.lニⅥﾆ! 丶、 ＿＿＿＿
／:::::::::::::;，'" Vﾆ∧Vﾆﾊ// .l二Ⅵ」 _＞-_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
::::::::::::／ Vﾆ∧￣//＞'"lア:./ ／:.:._-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
::::::; " V＞ﾍ /. .｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ﾄ､
:::/ 〈_.ィ∧// r':.:.l:.:l/:.:.:´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7. ，
/ V ∧ ⌒^〜ｌ^ｰ|ﾆﾆﾆOﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. / ’
／V ∧^"７'^~l⌒|､ﾆﾆ十ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ､
／ //Vr――-､ l /≧o｡＿＿＿＿＿IIIﾆﾆ_ ¨. 夊＿ノ
/⌒ヾ./// ﾉ r. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ ﾄ､ i|. ｢¨¨¨´
.rへ:.:.:.:.:.Ⅳ `と . ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ イ | Ⅴ i|. / l
乂:.:.:.`T^::} と二,、 ノｲ`ー――‐ } | Ⅴ | ＼ i| / | |
〃≧=-ﾍ7 . | λ λ 斗==ミ Ⅴ. |斗==ミ } | | っ、あぅ！
./{ﾆⅥ≧７ . | | | } ∧弋ぅｿ ＼. { 弋ぅｿ从. | |
{ `ー--/ . 八l |. ﾊ ∧ , /イ { i|
`ー-､_/ ' V ∧ l |/. 八 Ｕ / ﾚ' {
/ / . 〃 / i|. 个｡. ﾟ ;;;#;イ /. 八
ノ / /.′ / .ｲ. |ﾆﾆj T 爪./. / ､. ,. ＿
{. { `ー‐‐＜ ／ﾆ｝ |ﾆ. {__ , / /ﾆﾆ. ヽ. ′ ＼∨
.} . 八 ／ / }.７ |ﾆ lﾆﾆﾆ/ / ｲ/ﾆﾆﾆ／.∨ .， ＼
l 、 ＿ ｀¨フ ／ | |/ 7ニ|ﾆﾆ/. 7. }′. ／ ∨ ’ ハ
l 、 ／ '. | ′ /ﾚ'ﾆ|ﾆ7i| ,ﾆﾆﾆ ／. }. ＼＿ﾉ {
l 、 .／ ,. /. l ﾍﾆﾆ |ﾆﾆl ′ イⅣ ┳::::: .. ﾄ､ |
,,,..........,,,、
,／″ _____ ｀''-､
,／ .,..‐'"゛ ｀ ＼ . ＼
/ ／ .＼ .ヽ
/ / ,,,........,,,、 .ヽ. ヽ
/ ./ .,／_,.. --- ､ ＼ ヽ ヽ
./ ./ ／／゛ ｀'-,＼ ヽ .ｌ,
./ / ...., / '"ﾞﾞﾞ"'-､ ヽヽ. ..ｌ ｌ
／ ‘, '， ...../ .,ｘﾆﾐlﾞ匸ｉｯ､ﾞ''､....)､.ｌ.........|...|、
／ ‘, '， ./ ￣´］il.厂￣ヽ.ﾞ￣ヽ厂￣!lﾞ.ｌ
／ ‘, '， / ,, lﾞl;从､ . ヽヽ ｌ,.ｌ ,巛 .ｌ
,､ ＿_,，-―― ／ ‘, '， /'ﾞ］l |.lﾞ' !､ ｌ, ! ｌ |.iﾘ | .|
./:::{／::::::::::::::::::::::／:::＼ Ⅵ! ! .〃 .l.l |.ｌ ﾞU, .ｌ | .!.|lﾞ │.!
{:::::l、:::::::::::::::::::／ﾊ:::::「 l l l ..!''''''"ﾞ‐'''冖'''''l│.|､| .| .!
‘;:::L!:::::: ﾉィ:／７_ﾅⅥ{ l ll ../二巛ﾞﾞﾞﾞ'{lﾌ,i'｝.!iﾘi ! ,!│
}::::::レへ／ｯ―-､__７＿r_―＿―＿―＿-､＿＿＿[_]＿＿＿ ._.!/ .ｌ|.ｌ ,i'./ !.|lﾞ ! ! │|
_.. -‐''"´__r_」」)∠二アア二二ヱﾆ=--^!ﾐ､ー￣―￣―イrﾆう ミ､￣l|| . . |,l/彡|.! | | ! ! !│
r＞''" イ{{::::::l:.:/ﾘ＼ ﾉｱ¨´ﾊ{:.:.:.:.豆:.:.:.:.:.:.:/_}} _.. -―‐- __辷!__,ノ1.' . /l'ﾞ,.{ l,! ,i! ! ! ! | .!
{ヽ＿r―''":.:.:.(ﾊ)::::l:/ｲ:ヽ/＼:.:./:.{ﾊ):.:.:rﾍ:.:.:.:.:.:.{二＿＿ --― {__ . ｌナ,i"|.! || /| l .!.| .!│
ヽ:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:rへⅥ{:.:.:.:／:.:.:.:.メ､:.{ L__ﾉ ‘、:.:.:.l￣ l l ..く !Ε /ll ,! ! ! │.!
'.:l:.:.:.:.:.:.:.:／ {:.:.}.:.:./:.:.:.:／:.:.:.丶 L_ノ l l / ﾞ'､'､ｉl,.ｌ /l}ﾞ/ l│ .l .|
‘.l:.:.:.:.:.／ l:.:.:.:/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:丶 l l . |「∠__,,..ぅ !ﾐ.liﾘ`/ ./ ｌ ! ｌ
L イ ｌ:.:./:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{丶 ﾉﾘ . ./ ｀ﾞ'''^゛ .ヽ,ゞ/ / ｌ ./│
L/:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._」 丶 // ﾞ'(、 ／./ . /.,l′ / /
T≧=------=≦、 丶 // .`i､｀'ｰ---'"ﾞ,,il′./ ,i′ ././
/≧=----=1:l:|:l心、 丶 // ＼ ｌ|｀''―ｰ''"〃.／./ . / /
ん:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:lL!:l:l:l:ﾊ 丶 // ヽ.｀-ル /ゞﾞ.／ ./ /
,':l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:ﾊ 丶 ノノ ヽ ヽ `'-,,_.｀ﾞ^ﾞ´ _..-'゛ ./ ./ ﾌﾞｫﾝ！
,:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l:l∧ 丶 ／／ ヽ ＼ .ｌ厂ﾞﾞ〃 . / /
./＊ / l7 ._..-¬'‐､ ┼ ./＊ / l7._..-¬'‐､ ┼
′ ./ . ,＿_.／ ο .ヽ◇ ＋ ο ┼ ／/ . ,＿_.／ο .ヽ◇ ＋
/ . / .／ } ＊ ／ .／ ／ / .／ } ＊
./.,i/ﾞ〃 ＊ ! ／ο彡ﾂ'゛.,i/ﾞ〃 ＊ !
../.〃 |.ｌ l7 ,iﾂ ／'´ ◇ |.ｌ l7
/〃 l7 ◇ ┼ !ﾑ ,il″ ＿ 、 ＊ l7 ◇ ┼ !ﾑ ,il
/〃ο,, メ ! ﾍ ◇ .〃 .／ .、 ヽ, ＊メ ! ﾍ ◇.〃
/〃´.／ l │ ｌ, ./゛.／.,／'^.ｌ..､ ヽ.／ l │ ｌ, ./゛.
: 、_,, 、 / .,ﾉ .'"l7 │ | ＊.! .ｌ .ｌ./ .,ﾉ ／. l. ヽ ヽ┼│ | ＊.! .ｌ .ｌ./ .,ﾉ
ソ ゛ ｀て".′ / .,ﾉ ＋._..―､ ! .| │ .l./ ./ ./ .,,t./ │ !＋._..､ ! .| │ .l./ ./ ./
／N／∟＿＿ﾉ そ＿＿＿＿＿＿＿｜ | |＿＿＿＿＿＿＿＿| i !＿＿_＿＿| .| |＿＿＿＿
＼7＼「￣￣￣ゝ て￣￣￣￣￣￣￣｜ | |￣￣￣￣￣￣￣￣| i i￣￣￣￣~| ! |.|￣￣￣￣
ヽ､. ,,､-∠ !/ // / ./ ｌ l : ! .| ,i′ / .,/lﾞ /┼ / ./ ｌ l : ! .| ,i′
<^ ／> |! // . ./ ./＊ .lﾞ .lﾞ i | ο!゛ / /゛ ./ i!,iﾘ ＿ ＿ 〆ヽ _ _ο!゛
＼＼／／ ／.> , l7 《.. /＊ / ,! .l .! ! .,ﾉ!ﾌ ./ / 〃./ ./ / | | 乂_ノ //// ／>
＼ .< ／／ ／＼／> 巛 ./ ./ ｌ .,,l,,| .|＊／ // / / / / / | | " ".／／／
＼＼／／ <／> ／ { ;;/ / 〈〉 / │〈〉|./ .,〃 / ′┼// /. | | <／/
＼／ <／ .ﾚ / /.''--‐| | 〃 / ./ / / |__| /.''--‐| | 〃
,,／｀ _,-‐'"ﾞ＾ ｀'''-,、
／ ,／ ＼
/゛ /′ .,,,､ ＼
/ .,,-'│ ヽ
._,､,-へﾐ"ﾞ｝ ,/｀ / 、 ,-､、 ｀'i､
,,／",,,＿,、 ｀lﾞ.,i´ | .,ト .,,i´./ .,‐ .,'"''ﾍl|、 ｀'-､,,_、
._,／｀ ,,,i{!ﾞ‐'''''ﾟ'i､ .}" ﾞヽ,,| .,!| ,/lﾞ.,l｝ ,!|｀,i´ │ ｀'-,,"ﾞ''―-,,,,_
: ,,／｀ |" __、 ﾞ,! | lﾞ,i´|,.ﾞ,!i,,! ./.|│ ﾞl, ｀ﾞ'ｰ-,,、 "
'" （ lﾞ｀ | │ .ﾞl!|| lﾞﾞl.|.lﾞ`i､ .|lﾞ ﾞl、 ｀ﾞ''-,、
ヽ,,|＿,,,,j,′ .|ﾞl.| .ﾘ､ﾞ''┘.|! ﾞﾞ”|ﾞﾞﾞﾞﾞI'ﾍ ﾞl
,,,-│ `-,_ .| ﾞl! ﾞl、 、` ｀ﾞ'''′ .,ｲ .|-､、
.,,／｀ ｛ ｀'-、 .| ｀ ﾞlヽ、 ,,,,_、 ,／lﾞ レ''＼、
／ | ｀'-,. ,! .ﾞl.｀'-,￣._,,,-‐" .lﾞ | `'i､
..／ .| ｀'く、 ヽ ｀ﾞ＾ lﾞ .lﾞ ＼
'" _,,―''.| ﾞ'‐,、 ヽ lﾞ .| ＼
_,,-'"゛ ._,-| ＼、 .＼ ._,,,,-''ﾞl ﾞl ヽ
,／ ,／゛ ﾞl ｀'i､ ﾞ'("ﾞ＾ │ ヽ 'ヽ、
,／ _, | ｀'-,、＼ ﾞl、 ＼ ｀''i､
＿从_,,ｨ ,／
￣￣￣"''=:､て_,,
ヾ〈´＿＿＿＿
| （￣￣
,ノ:(￣
='''"⌒＼
。 ､|i .i|/ 。
＿＿て 乂,＿＿＿＿＿＿＿,ノ（｀＿ 。
。 。／/>､_ ､ ,. /´＿ 。
。.／ /Ｙ ￣｀ヽ /￣⌒ヾ＼ ￣￣￣ 。
。 / 。 ∨ 。 ＼。 。
。 。 。 。
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 やけにレベル高くないですか
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） | やる夫に聴かれてもわからんお……
/ ∩ノ ⊃_） ／
( ＼ ／ ＿ノ | | ただ、手を出せそうにはない、と思うお
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿_{ {＿_ ＼＼
. ´ ｀ 、 ＼ ヽ
／ / ヽ ＼ ヽ .
' ′ | ﾊ ヽ '.
/ ｉ | | | | , } }
,′ | | | ｌ | } ′ ﾉ 丿
. ′ ｜ | | { ', | ' i ＿＿／／
ｉ l | 八＿_ﾄ､丶 ヽ ' .// l | (⌒ｰ一'
| l | トトﾍ ＞ ､ ﾊ / /ｲァ , | ｀
| l | ｜/斤于ﾍ ヽ}/イｘ=ミ１ ./,′
| ,小 V {c:::::rｖ} {::::r:} ｌ／/l
l| 八| ＼＼ヾ辷ｼ 辷ｼ/ / l 二人とも身のこなしは一般人のそれですけど
ｊ|./ | |仄 ､､､ ' ､､厶イ l 魔法に関しては手練ですねぇ……
,小 | |! ゝ ｰ一 ｲ l 悪魔それ自体は、そこまでじゃなさそうなんですが
. ′ | | /〕 ‐- __ ＜ｌ Ｌ _ l
/ | トrｧ! l___/::::＼ }:ヾ＜| |::::::ヽ l いったいどんな集中力をしてるんだか
. / .|r'人:| l::::::ﾍ::::::::＼_|::::ﾄ､ | |::::::::ｊ | l
/ |〉 ! l:::::::::ﾍ:::::／ ＼ﾄ､ | |:::::く| | !
〃 / / / | l l|ハ ヽ ヽ
|| ′, ｉ } ｌ l l| l| ｉ ',
|| i | | ' ' ′ ﾘ l| | i
ヾ ､＿＿＿ ｌ ｉ |｜| / / / ,.ｨ ,'} | |
￣￣ ⌒) : ! |┼|-{ /}厶-┼トｲﾉ | |
´ i ､笊ミ 〃}笊丐云ﾄ ﾘ .ﾊ 八
|l 从c:}ヽ／´ ｃ::::::〃/ /、! 丶 ……というか、あっちの女の子
八{＼{ 代ﾘ 弋ｚ/／ ' / ﾉ |
/ {:.:.: ' :.:.: フイ /´ ｜ クラスメイトでした、よね？
/ ﾉ 个ｘ ー ィ / / | じゃああの子が黒幕なんですか
／ ／ 丿 ｀ ¬ァ_´≦/ r‐ｖ､ ! |
／ ／ rv《ﾄﾍ》__/r'7⌒ヾ,> |｜ |
′/ ′ f:::/ 只ヽ:/ｒ'7 V〉 | |
/ / 〈Y {∧} ｉ {ｺ 》 | | |
{ { / {二V::::}! ! !ﾍｺ⌒Y〈 | |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そうだと思う……いや、そうに違いないはずなのだけど……
┃
┃ 僕は黒幕を、一般人だと、悪魔使いではないと仮定していた
┃ 何故なら、学校で悪魔を見かけたことがないし、ニャル子さんの姿を見られることもなかった
┃
┃ けれど実際。響さんは目の前で、悪魔を操って戦っている。相手悪魔の攻撃を見極め、かわして
┃ まさかニャル子さんの姿だけ見えない、なんてことはあるまい
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿
__ - ´´￣ ｀¨ ‐ ､
, -'"´: 丿 ヽ
／. : : : : ＿／ 、 丶
,,.'. : : : : / /::::::ヽ ｌ ヽ、
/. : : : : : { {:::::::::ﾉ ! ヽ
/. : : : : : 丶 ｀ ´ ノ ヽ
/. : : : : : ｀ー‐ ´ / ヽ
./. : : : : : !、 人ノ
/. : : : : : Ｕ ｀i｀ ﾆ二-- i
/. : : : : : ｀´ l
,'. : : : : : : /
i : : : : : : : /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 事件の引き金をすら引いた響さんが、何故ニャル子さんを見逃したのか
┃ 検討もつかないけど、気にすることはなさそうだった
┃
┃ 男が息を巻くと響さんの足元から勢いよく氷のとげが生えた
┃ 突然の衝撃にバランスを崩し、響さんが転ぶ。その隙をついて、男の悪魔が一気に距離をつめた
┃ 響さんの悪魔も善戦しているが……大勢は決したか
┃
┃ 男は余裕すら感じられる足取りで、ゆっくり、響さんとの距離を詰めていく
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| |
＼ ,／
/⌒ ⌒ヽ
/ ヽ
/ ヽ
| |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 池袋さんを殺した犯人が彼なのかは、知る由もないけれど
┃ そうだとしたら、昨日の繰り返しだ
┃
┃ 不可解な死体が出来上がって、悪魔の噂は真実味を帯び、人の口から遠ざけられていく
┃ そうして学校には平和な日常が帰ってくる
┃
┃ 戦いを続ける二人に背を向けると、ニャル子さんがため息をついた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|{ ヽヽ
|| ヽ
,.... ´￣￣￣｀丶{! '，
／ ／ ｀ヽ､ }
, ´ / ／ ｀ヽ |
. / / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | /
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ /
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉
/ / / | | { ｀ ､_ / ……予想はついてましたけど
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ 戦わないんですね
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ {
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ 戦う理由がないからお
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
. /.′ /:/ . :／ : : /. :: :/. :ｉ: | . :ｉ:: : : : : :| : :ｉ : :. :ハ.: : : :i
. i釗 . : . : /. :: :/. : i: :| . :ｉ:: : : : : :| : :| i :. : :∨ : :i
│| { |: . / . : : : __...｣__: :i: :|. : i:: :/!:.ｉ: :| : :| i :. : : :∨ :ｉ
│| { |: /│ｉ : :i / |∧:.｀ｉ: :|i : ｉ /ｰ-l.:⊥.:_/: :ｉ: i ｉ: : ∨j
釗| { |/ i|釗 : :| ,仏=ミ八:八 : / |: :|:} /: :i :i ｉ: : .＼
. ! | 乂_ ｉ|∧ : :〈ｌｒう ,ﾊ ヾ＼:ヽ:/ 丿 jﾉ /: i :ｉ 八j : .＼}
, 八/ｉ＼: :ト乂_ ソ ヽ′ ､.._,_,_,彡'／ | :i.:′:: : : i
′ .′|.ｉト-乂_｀｀ `'ｰ‐¬'＾/ :|/: |: :ｉ:.:. : | 理由がない、か
', / j八: :ト-／/／ ､ ／/／/, イ : :/. :ｉ: |: : :ｉ: : :.人
､ / / ;:_;｣ﾊ小、 厶イ ..:|: L..,_: i :. ＼
. ＼ ,, -=ﾆ ∧: : :＼ ｀ヽ イ i :|: | ｀ヽ :. ＼
）) 〃 丶 ‘.; : :∨〕iト . ＜ }!: / . :/i :| :. ヽ
(（ ／ { ､ ‘.;: : ∨ { ｰ ´ } / . :/ : | ,′ }:.
‖ jj
‖ jj
‖ ‖＿＿
j l x＜ ／⌒ ￣~`丶､
l l ／ / l l＼＼ ＼
l l ／ j l l ヽ ヽ
弋l / / l l l 、 ﾞ､
} / / l l Y ヽい
j / / j l l { 十十Tヽ} ﾄ､ﾄ Y ﾞ､
‖ j‖ { _L斗ｲい jﾉ从j j jﾊj } } l＼
{{ { l{ l l l l l从ﾄl ヽ /j r‐__,,x､}ｲ j ｜
＼ i lY { 人 ﾄ{ヽl ヾ-‐ﾉ "~｀ j ﾉﾉl l
ﾄl }∧ ヾ l ｯz彡~ ﾉィ l l ……なんだか漸くやる夫さんのこと
ﾉ lヽ ＼ ｀ , ﾊ l l 解ったような気がします
l ﾄ､＼ミ ｰ '"￣ ／! l ! やる夫さんがどんな人間なのか
l l l＼lト...__ ｲ { l l l
j l l { j ￣‐辷‐-彡‐┐l ll l
l い ∨＿}:::}::}:::::l::::l::{:::Lj !lー-､l
／:::ヽl ＼弋::l::l:::::l::::l::j／l l l:::::::::＼
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | へぇ、どういう人間だって？
ヽ（__ン |
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ）） やる夫さん
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ 貴方にとって大切な人はいますか？
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ どうだろう、天涯孤独の身だし
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 友達も彼女もいないけど
＼ l っ/
( ゝ 親戚の叔父さんにはお世話になってるわけだし
ｉ ＼ いるんじゃないかお？ パッとは浮かばないけど
|| } }
|!＿ i i
´ ／'^ ＼ ｀ ｉ ﾉ
／ ／ / i ! ヽ ＼ i/
/ ' ! ! ‘， } ヽ }
′ ′ i |! {ﾏ ‘，i从i } !
{ i { ｀ _ト X´ ､i ,ｲ!ﾘ 直ぐに浮かばないなら、いないに等しいと思いますけどね
i 人 ＼ﾊｒ'⌒ ヽﾉ ′ }入|!
ｒ´ 八_込､ ' 人} まあいいです
. / /:::::r ､＞｡ ｀ ´／i |! それじゃあ……
/ /::::＿ヽヽｘ!ｖ Tヽ-‐ ! i i
/ /:f ヽ ∨∧}_}/} i iﾑ!
. / /::::i ｀ヾ', ヽ (トｒｚ´{､ | ! ＼_
斗― ―-
爪:::′ ｀ヽ
／ / { ｀ 丶人 .
／ .′ i У＼ ..
/ ,, } i| l| ./＼ ｀ヽ ....
. ′ ′ .: : : ′l lｉ| l|.:/ . .i|=ミ ......:
rﾟ { . : : ://,〃+―K . i|=ミ | ｌ......i
ii i 丶ｌ| : :// ′ィ斧ミx_ i|=ミ | |......|
|i i 八j/ ´ K::: ri「 ｉ Ⅳ=ミ灯三丶 その大切な人が死んだら、悲しいですか？
|i i 筏ﾃx ﾞﾟ少 } i /⌒}/ん-=ミУ
|i i｀ヽ 〉 rｿ , '''' ﾉ i:rｰ//人_(巻) リ
. 八{ (⌒丶ハ ｰ=彡ｫ_八///∧辷彡刈
/ 人 ‐一 У八k_......_川
{^ ( ＞ __ }:ﾞ 7/. :/ } 厂￣ｉ|
匁彡′ _」.. ／. .／У^ｉ l l ｉ|
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | やる夫をなんだと思ってるんだ、んな冷血漢じゃねーお
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ 当たり前に悲しい、当然だお
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
j j ／ ／ ／／ ／ ／ l ヽ ＼ ヽ ＼
! ! ／ ／／ ／ ／/ } } 、 ヽ ﾞ､ ヽ
!l / ／ / / / / / /// / j ! ﾞ、 い ﾞ、
ll / // / / / /__/__,,,// / j l } l i i l
ll { // / / / //{/ ! / /`{ ヾ､ ! ! } l ! i l l
! ＿／ノ/j j { 汽ﾐx､l/{/{ い / /}＼/ j j j }｜ l l
l ＿ ＿ ￣ j l { l{ 'つ爻{ い /／ﾒ､ /l`ﾒ ‖ ﾊ j l l }
λ (⌒Y⌒)) {/い l j {｛沙ﾉ ﾞ、∨ 气ﾐく,,/ jﾉj / /∧ ﾞ､ j
ヽ 〃 ∧ﾄ {ﾒ:;:;:`冖" ＼{ ”つミ云/ / / / ＼ j 聞き方が悪かったですね
＼／ ‖ / :;:;:;:;:;:; ノ ｛{(沙ｿ / / ／ ! i `ト
こ⌒} {＞'"￣) ;:;:;:;: `ー'ﾞ /／ ／ / { { ﾞ､ lﾉ 訂正します
}r‐ /￣ } ／ ィ癶 ｧ-､ ｰ=彡〜"/／｝ い ﾞ､ {
/j / ノ┴ ／ Vヘ 乂__ﾌ 乂￣／￣::`＜ ﾞ､ λ
／ j_ﾉ`''" / j l ヽ ／::::::::::::::::::::::::＼ ｀､ ｀、
/ ／⌒`ー-┴く ／l ﾄｰ--― ニ二/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ｀､ ｀、
{ / ＿__ ヽ:::l j::::::::::〈::い／/:::::::／::::::::::::/:::::::::::::::ヽ ｀､ ヽ
l ＿ノ l `トﾉ:::} !::::::::::::}:／ /:::／:::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y ＼ ＼
/::l ／::::) l {::::::::j !:::::::::::/ /:::/:::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::〉 ＼ ヽ
{::└ '''"::::::::/ヽ l∧:::::ﾉ {:::::::::/:::::::{::/:::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::ζ ヽ ､
// .i'´;,;,;,_: ` , .::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::./ <;i
// .'i,'''7 `i.:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::.:::＼､i''i`
// .`､∧/ :::::::'::::::i:::::::i:::::::::::i:::＿:::ヽ::::::::::::.
// .`..:':::::::::::i:::::,zzz､＼:::: i'|厂i「 .i:::::::i::: i
| | i.|:::::::::: i〃「ﾉ＼::::::::/ ｨ弐ﾐx.}::::: i::: |
| | i从::::::: {,ｨf斧㍉＼/ .弋ﾂ .}::::丿:::|
| | /八:::::::人｀.弋ﾂ ヽ ノ:イ ::::::|
＼ 〉ﾐ､:::::::＞. , `Y:i:::::::::::i 大切な人が殺されたら、復讐しますか？
＼ i:::::::「:::乂 ¨￣ .ｲ : : ::::::‘，
＼＿ノ |:::::::i::i::::|:::＞ ..__. ＜ :.i::::::|::::::::::::.，
/::::r=､ : |::::::/ミ､王千＼::i::::::|:::___::::::::，
/::〃 |:::|`≠ ／∨＼ ./ |::::::|￣ ヽ::::::，
/:::::|_. .|:::| {{ /┼┼┼.＼.l! : :| ﾉ::::::::＼
/::::::Y´ .|:::|／┼┼八┼┼＼: | ㍉::::::::::: ＼
/:::::: 人 /::/┼┼ ./{ }┼┼┼〉i }}:::::::::::::::: ＼
/:::::::/ }} ./::/＼┼┼{ } {┼┼／ :i ___}}::::::::::::::::::::::‘，
_＿_
´／⌒＼
／／ ヽ __
／／..＿_ ...__}},,.. -―- ._,,.r:';´<,i
i'´;,;,;,_: ` ,.＜／＾⌒ ｀丶 / <;i
/ / 'i,'''7 `i ./::/∧ヽ ＼...:::＼､i''i`
/ / .`､∧/..//|:::|:|::: ハ ＼
/ ` ./ ::|:|:::: ::| ヽ │
ｉ l/|/|i∨:::::::jイﾍ::::| :::| |: |
|│ | :| │ |⌒仏:＼∨ ﾚ__Ｖ|::/|: ﾊ | 「復讐は何も生まない！」
|│ | :|:::八l Ｙ{:::::ﾊ＼/ 〃⌒ |/::|/|ﾉ: | みたいなお為ごかしはいらないですよ？
|│ |八:::::::l八乂ソ , _⊂⊃::/:::|:: | そういうのは、負け犬の遠吠えでしょう
| r（＼＼:::_⊂⊃ 、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八
＼ヽ＼｛:个 ._ ／｣:|:::::|V⌒⌒7 復讐したいけど力がない
＼ Ｖ＼∨≧=r＜／ リ:::/ん'⌒ーく⌒) 法が許さない。だから諦めてるだけですもん
＼ ＼ }ﾍ_,ノY⌒＼/:::/（_ ∨＼
/} //∧]土|::L./:::/ 丿 |_｝ ＼
／{/ ////∧ﾊ｣::|/:::/ （ |{_ ＼
/ / / / !{ l ヽ ﾄ ＼
/ / / / / !i } } ﾄ、l 人＼ヽ
l / l l /＿l λ j斗H-ト} ﾄﾞ､ ヾﾍ
! l { ィ7"l ! 「` ﾍ ﾊ / jl,,_lハl l ＼ Y}
l !l { l l { !{,,__!l- ﾄﾄ､l ＼ / j/ｨ笊Y<,,} ﾊj jﾉ
!l{ /l ﾄ {y斧笊ﾞヾヽ } / /{:{lll灯ﾉ ﾉl / ﾉ
j l l l ﾄ 人{( ｛代ll灯 ﾉ／ 弋ぅｼ /}／＼ やる夫さんには力がある、不可知の力ですよ
/ ﾄl ゞ l ＼ ゞ-‐" { ﾄ( ヽ
/ ＼ﾄ､ ＿＞ ゝ ﾊﾄ､ﾉ/ヽ ｝ 誰にも気づかれずに、法の網すら掻い潜って
' l ﾞ、 l ｀ミ=- ､__,,, -ｨ ／ l::::｝:::::ﾉﾉ 復讐を成し遂げるに足る力
{ ﾄ{ ＼ ∨ l ＼ ゞ _,ノ ／ jゝﾉﾟo⌒＼
＼l＼ ∨ l ＞ ,,_ イ l l l:::/}ヽﾟ､;;;;ノ 貴方は、その力を振るいますか？
`ミ＿ V ∧ ''┬イ￣￣!l l{::::ﾉヽ:::｝
-‐''" V ∧ ∧ ﾊ ﾞ､ ll l Y l ｀}ノ
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ……さぁ
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
_＿＿＿_
／ ⌒ ヽ_＼
／ ｡（ ―） （ ―） ﾌｧｰ
／ ⌒（__人__）⌒ ＼ ＿ノ⌒ どうだろうおね？
l | ｌ^l^lｎ | ――、＿
＼ |r⊂ ﾉ／ ⌒丶、 その時になってみなきゃわからんお
／ ｀ーゝ ﾉ ＼
〃 / / / | l l|ハ ヽ ヽ
|| ′, ｉ } ｌ l l| l| ｉ ',
|| i | | ' ' ′ ﾘ l| | i
ヾ ､＿＿＿ ｌ ｉ |｜| / / / ,.ｨ ,'} | |
￣￣ ⌒) : ! |┼|-{ /}厶-┼トｲﾉ | |
´ i ､笊ミ 〃}笊丐云ﾄ ﾘ .ﾊ 八
|l 从c:}ヽ／´ ｃ::::::〃/ /、! 丶 やる夫さんは嘘をつくのが下手ですねぇ
八{＼{ 代ﾘ 弋ｚ/／ ' / ﾉ |
/ {:.:.: ' :.:.: フイ /´ ｜ 貴方は、復讐なんてしませんよ
/ ﾉ 个ｘ ー ィ / / | いや出来ないのかな？
／ ／ 丿 ｀ ¬ァ_´≦/ r‐ｖ､ ! |
／ ／ rv《ﾄﾍ》__/r'7⌒ヾ,> |｜ |
′/ ′ f:::/ 只ヽ:/ｒ'7 V〉 | |
/ / 〈Y {∧} ｉ {ｺ 》 | | |
{ { / {二V::::}! ! !ﾍｺ⌒Y〈 | |
| ＿＿＿＿＿＿＿
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| |.| .|.| .|.|
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／ ヽ〃＿＿＿＿__
i'´ 〃´ /|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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／
／
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／
／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「何故なら、やる夫さんには大切なものが何一つない。
┃ 世の中の色んなことを、どうでもいいと思ってるんですよ」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 『 （ まずもって大義名分にすらならねーお ） 』
r､ r､／ ヘ 『 （ 人が殺されたからって力奮ってちゃ ） 』
ヽヾ 三 |:l1 ヽ 『 （ やる夫の一日は２４時間じゃ足りねーから ） 』
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | | 『 （ 一日に何人が殺人事件の被害者になってると ） 』
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「それは物質だけじゃなくて、とにかく色んなことです。
┃ 言い換えるなら、正義がない。
┃
┃ 人を殺すのは悪いことだと言いながら、危険地帯に飛び込む被害者にも責任があると考えている。
┃ 他人の物を奪ってはいけないと思いながら、守れない自分が悪いと責任を問うている。
┃
┃ そうして、正しいと信じる物がないから、廻りまわって、大切に思う物もない。
┃ 卵が先か鶏が先かは、知らないですけどね」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／ ／ ／ / ‖ ＼ ＼ ヽヽ l l
/ ／ ／ l j ! l l ヽ ヽ ﾞ､ヽ l l
/ / / / l { l l l l ､ ﾞ､ } }
/ / / / l i { } j } } l ﾊ ､ ､ ! j
/ ‖ j l l /l ノ い j l`''十--十 l ﾊヽﾞ、 ! l
; ‖ __L...斗''い ﾞ､ l /l /l ハ ﾊ } lハ} ! !
j l l l l l ∧ l ト代 ＼ / l /-/ j/ i l l l ﾄゝ} j j
ﾉ l { 八 ﾄ｛ ヾ‐- ヽ / j/ xz≪x、} / } l j j
/ ｜! { ,,斗竺ミ ＼/ '"⌒｀ヾノ } /}/l ! //
/／ l 人 ﾄ l 彡" ﾉ / jﾉ // とにかく、世の中をどうでもよく思っていて……
l l＼ ＼ ｛ ﾌ ／l l //
/ ! { `ミ ミ=- __ ／イ/ l｜ ／ 主張したい意見も、譲りたくない思想も、ない
/ l ﾊミ＿こﾆ=- fｰ- ‐''"ヾ} ﾉ 八i だから、戦う理由がない
/ l l l ＼ 乂 ノ ／l / / i
/ / l l lト...,,__ ￣ ィ"l l / / λ 私が見るにやる夫さんはそういう人ですよ
/ / l l l 弋〜辷-- イr〜> l l ﾊ ヽ
/＿ / / l l l ﾉ::::`〜--‐:::''"「 l l l l へ 斗、
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼
／ ::::::⌒（__人__）⌒::::＼ ふーん……
| ￣ |
＼ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 流石に永い時を過ごしてきただけのことはある
┃
┃ ニャル子さんの推測は大方その通りで
┃ 僕はこの１７年間まさしく、どうでもいいと、無関心を貫いてきた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
|＼
| ＼
|＼| ヽ ＿＿＿
_⊥__＼ |,. '´: : : : : : : : : 丶
＼ /: : : : : : : : : : : : : : : ＼＿
＿＿＿＿＜＞─＜__/: : : : : : : :/|: : : : : : : : : :∨＿＿_
／: : : : : : : : : : : : : : :イ:/: :/L＿/∨/: : : : : : : : : : :∨ .／
／: :／ ￣￣￣￣￣￣ Ｌ|: : |ΓＰΤヽ ＼Λ＿_∧: : : Ｋ´
／: :／ i´ |: : | LLノ__┌丶、PＴヽ .L」ﾘ|_」＼
/: :／ | .|: : | トヒ」__|/| ＼: : ::ヽ
/: :/ 丶|: : | f＝丶 ＿ |::丶 ヽ: : : :｀丶
|: :| ﾍ:::ヽ ｀ ─ ┘ |ﾍ::丶 丶: : : : :丶
∨ ﾍ: :::ト ＜ ﾍ::丶 レ＼: : : :|
＿ ＿ ＿＿ ＼| ＞ イ┐ |: :| |: : ::|
＞ ´ / ヽヽ ＿＿＿／/ / / ￣￣ ＼∨ |: : ::|
. / |─ヘ丶i ／ /──/ ＜ ＼ |: : /
. / _.＿＿＿| ´ ／ / / / ＼ |: :/
L ／ / ./ | / ＼ .レ
￣￣￣￣￣￣￣＼| / ： .| / ＼
. | | | | ／￣＼ ＼
| .| | / / ＼ 〉
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 例えば、若い女の身でありながら深夜の繁華街をうろつく愚行
┃ けれど当人からしたら、危険を冒してでも叶えたい願いがあったのかもしれない
┃ それがどれほど切実なのか、他人にはわかりよう筈がない
┃
┃ 正義も悪も物事の一側面であるならば、世の中のすべては
┃ 見る人見る角度によってコロコロ姿を変える万華鏡のようなものだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿
／
／ ＼
／ ＼
／ ＼
／ ',
/ ',
i .
| i
| |
.
'. }
__',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ
／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／
／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
}二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニﾆ∧
i二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ずうっと昔から、僕には他人と違う物が見えてきた。僕の目に映るものを、他人は嘘だと言った
┃
┃ けど、そういうものなんだろう、世界って
┃ 誰も彼もが自分の立場でしか物事を考えられない
┃ 生きて積み重ねてきた経験が、自分の立場を作る
┃
┃ 見えるものが違えば、とうぜん立場も違って、考え方も違う
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／-=・=- -=・=-＼ 悪いのかお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| ﾄｪｪｪｲ | 主張したい意見がないから、相手と食い違っても折れられる
＼ ヽﾆﾆｿ ／ 譲れない思想もないから、取っ組み合いの喧嘩になることもない
＿＿＿
／ ＼
,.-― ＼
●） ヽ
（__）' |
ヽ ／
） イ
' /⌒ヽヽ どうしても手に入れたい物があれば
| l } 他人を傷つけることすら厭わない
l | :| |
| l / | 守りたいものがあったら
! 〈 ¨} i 失うことを恐れて、脅威を取り除こうとする
l `=ｱ ,'
| /
圦 / ,'
ヾ: i {
＼ i ',
≠）,,,,, ノ
_. -─‐-
／ ⌒ ＼
/ ⌒ (● ） ＼
/ （ ● ) ､＿) ヽ
| （__ノ / | どうあっても戦いは避けられないお
ヽ ￣ _ノ
＞ ￣ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ つまり僕は、僕が見ているものを信じて欲しいだけなんだ
┃
┃ けれど人それぞれ立場は違うから、主張すればするほど、正しさを謳えば謳うほど
┃ 対立は深刻になって、争いは避けられないし……悲しいけど、争ったところで何も解決しない
┃ 敗者は間違っていたわけじゃない、ただ弱かっただけで
┃ 勝者が正しいわけじゃない、ただ強かっただけだ
┃
┃ 争いが何も産まないなら、わざわざ痛い思いをするのは馬鹿げてる、そうだろ？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
, ' ／ |
. / / _,. - ┴ -- _
/ / , '´ ,. / - ､ ヽ､
. / / ／ ／ / '， ＼
/ / ,.:' / / / ,| :. ､ ヽ
| | / / / ' / ;': ! | ∨ !
| | / / / | | | ! | }ﾊ | | | :
| | | ' '{ { | |__|__ {i. / /__!_{ﾊ i | !
ﾏ{ | | | | | |从{从ｲ∨､ /}/ }/ | ! } | 戦わずにすむ、それは素晴らしいことですけどね
{! ｛ハ | | Ⅳ{示圷､ ∨ / ィﾁ圷､}/ / :. 拳を振り上げたら傷つけずには済まないし
ﾏ､ { 从 { ﾑ 弋こｿ ∨ 弋こｿ/ / | 傷つかずには済ませられない
｀＼_ |从_从〉 , /,.ｲ/ :.
/ | T 、 、 , /イ} . 誰だって痛い思いをするのは嫌ですよ
/ { | ＞ ＜{ ∧ i
/ , ! /|＞ - ＜|ヽ j / i :.
/ } |／:{ ∧ ∧ |:､! { :. :.
/ _,..::| |:::::∧/､ {__ﾉ }_,.ｲ:::| |ヽ､ i ､
＿＿
-‐ __￣ -―-､ ヽ
／ .／ _. -‐' '-､
／ .／ ／ ＼
／ .／ / ヽ
/ / / / :.
/ / / /{ | | ! /! ! / / .!
| ,' | .ﾄ､l､|､! /-/‐ﾊ / / ! .! でもね、やる夫さん
| ,' l l .lｨfi芯ヽ'〃了心l / l |
| | ヽ八!弋ツ 弋ツ'/ / ,′
| ! ハ ''' ' '' / / ! 戦わなきゃわからない事もあるんですよ
ﾉノ | ヽ ｰ一' _′/ |
´ | |: : `: -r _/ /: : |
_/ ./: ryﾉ::ﾊ:::/ /: : : |
// /{::::/ｲ/ﾊ}/ /Yヽ: : :.
′ ′ iｉ :| i ｉ ヽ | |
i / :i i 爪 :! | | ｉ ii | i ｉ | |
| ′ ﾘ j i 八.{ ﾟ'*､ |.｡o≦ハ :ii :| i | | |
i/ : :ﾊ {∧(≧ﾊo｡_i ＼.从ｘそミ､)ハ i :| i | | |
〃 i: :入_≫=ミ、从八 〃'ん)刈 )) / ' 个弌.. | |
′ l:i:| ::.〃ん)心ヽ j／ 乂:.:ソ 厶イ 八jﾉ⌒ |
i .:j从 ::i 乂:.:ソ .:::::::: ｉ i厶イ^弐 ′
f'⌒≧ﾐく厂ヽ 、 :::::::::. ′ 人! ￣} / ノ
| .:' f'ヽ尓 :}｀∞≧=ｰ ,.ﾍ . ｉ:: i二二厂:. ¨´ 結果じゃないんですよ
|／ ノ 人 Ｌ∧ ∨ ﾞ*｡ ¨´ イ′ |:: | ￣〕､ 大事なのはむしろ過程の方で……
| ´ ／ 人)..〕 . Ⅵ '*｡. ー＜ ／ /|:: |二二 厂 ﾞ:.
∧ く_,ノ｢ ﾞ. ﾚﾍ ,≧≦ /| |:: | ］ 、 刃を交わして、傷つくことでだけ
, .:∧ ヽ.L.... ｉ ::| ﾞ. / ｢八∧ ," | |:: |二二〃 見えてくるものもあるんです
／.:〃∧___ Vい_ | ::l 幺/__,l￣i厂ﾞ / | |:: | ＿〔 ′
,:｢￣￣￣厂 /≪' | ::| /厂i./｣___l厂｢ ＼ | |:: | ＿/ /
／.:| / , / | ::|／｢厂ｉ厂厂}厂}厂i｣i| |:: | 「 ...イ
/ / ,′ '. ｉ ｉ ＼
/ / | .ｉ､ 孑ー-L '. ｉ .ｉ '.
/ , ,′ .ｉ | | ﾊ '. |､ | ﾊ | .ﾄ､
/ / .| |＼八 ﾄ, | .ｉ| ＼_|__ , ,ｉ | .| ソ
. |. . ｉ | .i,Ｘ´｀ ヽ ｝|| ﾘ_ｨ⌒゛ﾞヾ | ｉ ﾄ | | だから、いいじゃないですか
. |. ｉ| 八 | .ﾄ､ ヽ＼ ＼ ｝ | .:.:.:.:.:.| ﾄ. / ﾘ |
. |. |.| ヽ人 人 ヽ ,ニ､､ｿ､ :::::::::ﾘ| | /,ｲ | | 守りたい意思も、貫きたい信念もない
. |. | | ヽ ヽ ｀_〃´ ｀ ヽ _ノ ) / | | 八 戦いの果てに得られるものもない
. |. | .| ヽ､ヽｲｉ .:.:.:.:. ／,￣‐ヽ ￣ /| | ＼
. |. {. ∨ ､ ﾍ ､ ::::::::: ／／ | /| | ﾄ､ ＼ 戦う理由が一つもなくたって、いいじゃないですか
人ﾍ ﾊ.ﾄ､ト､ { ｉ｀Y´｀､ ゝ_′ ﾉ / |.∨ | ＼＞─,､＼
＼、｝ ヽ ＞ ､ | ､_ﾊ ＞ｰ‐ ´. ／ ト{ レ´:::::::::::{:::｝ ＼
ﾒ､ ｀,ｰ‐/ ﾄ ＼────＜ /::::∨ ∧::::::::::::/:::::｀i ＼
〉::_/ |::＼ ＼:::::::::::￣＞､／ヽ:::::∨ ∧::/::::｝｀ヽ/ ＼
,孑´ ｉ ト､Y｀＞､ ＼:::::::::::::/ ｀ /::::::::∨ ∧ｰ‐' ヽ '.
／ { / ／∨.{,＿ ｝＼:::::＼_/::::::::::::::∨ ｝ ｝
／ ｉ 〈 ′ ル,{ ￣｀ ､|＞‐'￣∨:::::::::::::::::)'. / | ｉ
／ , | ﾉ ／ ｝〉‐ _ ｝::::::∨＞::::::::／｝/ | ｉ / , | |
/ : : / . : : : : : : :/ : : : : : : ､ : : : : : '*､
. : : / ／: : : : : : : : : : :i| : : : : : i＼: : : : : : : : 、
ｉ : : . : : : : : : : : : /: : :ｉ| : : : : : : : : : ､: : : : : : :＼
| : :i / : : : : : : : : : : : : : :|| : : : : : :＼: : :ﾟ｡: : : : : : : : .
| : :| : : : : : : : : : : :/| : : :ｉ|| : : : : : ｉ ｉ :ｉ'､: : : : : : : : : : :
| : :| : : : / : : : : : :/: | : i :|ｌ| : : : : : 斗--|:ミi'｡ : : : : : : ｉ
| : :| ｉ: : : : : : : : : : :斗--ミ%: : : : : 'i:jl/ l/iﾘ ｉ : : : : : : |
| : :| : : i : : : : : : i :/j/ j八: :‰｡/ jx====ミ/: : : : ｉ:: : |
| : :| |: :∧ : : : : : j/,x===ミ 、:/ 〃ｈi:::刈 7: : ; ∧ : |
| : :| l : : : % : : : : 〃ｈi:::刈 乂..:ソ 厶イ:/ｉ: :% | ――戦う為に戦う
| : :| |/ ﾊ: | % : :l人 乂:..ソ ﾞ :::‐=彡: : :∧丶|八
| : :| ／ ｌ/ 八:人_:_:≧:: , ⌒: : :∧ ^⌒ヽ% そういう経験も、必要だと思いますよ？
| : :| ｉ: :｢ ｉ人 ｀ . : : :∧,／ i :%
､: :､ ∧ |八 : :≧o｡ .. ＿ .｡*'V : :/／ ,: : :%
＼＼ /:ハl %: :%⌒ヽ｀¨／∧/ : /" 人 : : :%
￣ , :∧ %: :% ∨´⌒v : / . : : : : : : :%
/: : :个:｡. %: :%‐｢｣- （: : ′ / : : : ｉ个: : :%
,: :∧::∧ ｀*､ %: :%/∧ /:/ ∧: : : : 八: : : :%
ｉ: :ｉ ｉ: :∧ %: %〈 j/: : ／ / : : : : : ｉ : : : : :
|: :| |: :ｉ : :､ Ⅵ: :VＶ ｉ:八..., _／, ｉ:＼ｉ: i: : | ｉ : i : |
l／ .八ｆ"¨¨＼ iij／| ｢ fﾞ¨¨¨ /八 Ｖｌ／ .ﾉ : jｉノ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | 無茶苦茶だお
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ / いやだなぁ、真っ当ですよ？
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l ４０００年間人間を観察してきましたけど
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l いつだって争ってましたから
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l !
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l むしろやる夫さんみたいに
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ 戦いを避ける方が不自然なんですよ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧ 人間は戦わずにはいられない生き物なんです
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
/ rイ:::::l ＼「:ﾉ::ﾍ V::>⌒T"┼} トl l::::::::⌒Y ﾍ
./ 乂:::::::l `､ 弋::::::l V ┼ ┼/┼ l l::::::::::::::} ＼
〈::::::l ＼ ＼ "ト､l ∨ ┼l⌒Y [_l l:::::::::::ノヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─' `─ ＼
／ （ ﾟ ） （ ﾟ ）. ＼
| （__人__） | 実も蓋もねえ事実だお
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ けれど、ニャル子さんの言うとおりなんだろう
┃
┃ これまでずうっと、争う事を避けてきた
┃ 信じて欲しいと願いながら、どうせ信じてもらえるわけがないと決め付けて
┃ 結局のところ、痛い思いをしたくないから、傷つく事を恐れて、逃げてきた
┃
┃ この戦いの果て、願いが叶うとは思えない
┃ 思えないけど……戦わなければ、一生このままだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | ……悪魔の誘惑に乗せられた気分だお
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
// ／ / ´ ヽ＼ ＼
─‐､ // ／ ／⌒' / ＼ ＼
. //⌒ヽ i / , / ｉ ｉ| 丶 ヽ
―'/ i | | | / / / ' | ｉ| | ヽ ∨
//⌒ リ | | / / │| ｉ| | '|⌒:. | | │
i | {｛ | | ｉ | | :ｉ | ィ'l⌒|:. |八_.._∨:! ∧
. ／ | | | | | i| |＼l_.._八:. ∨〃⌒r∨ j/ ∨
＼､＿＿___＿〉〉 | 人|:.│ i| i∨〃⌒ ＼/ :::::::', ∨{＼ |
──── ／∨ 八ﾊ.八 Ｙﾞ} ::::: 厶. ＼ / ': そんな褒めないでくださいよぉ
∨ /＼ /＼｛＿ r‐ 7 ／ ∧ ':
/ / /＼ `＜_ ｀ ー ´ ／ ':
ｘｰ=个 ..,_ ｀_ト- イ{ ｲ¨¨⌒Y＼ ＼
／ /:::::::::::::::: __}／ 入 人＼__ﾄ､:::::::::｝ ＼ ＼
／ /|::::::::::::::::::{＿／:::/Vl:::::＼＿_} :::::::| ＼
／ ／ .|::::＼ ::::::｢::::8:::::〔_{}_〕::::::::::8::|:::::::::| ＼ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ しまった皮肉が通じてない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） | わかったわかった。やるお、やってやるお
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼ けど、勝算はあるかお、アレ相手に
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ 流石に負け戦に飛び込むのは勘弁だお
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
＿ ＿_／）
（＼＿ _ 〃⌒＼ ｘく＼ ＜
＞､ _| ｢｀丶、 |i ＼ ,／ ├'￣￣
. ￣￣L| ＼ ァ'＾{ﾍｰ=ﾐ ／ ／
丶、 ＼. / / / jハ ヽ j／ ／
＼ 丶､__l {＼{ /／∨N_／|i ／
＼ { 八 Ｙﾋ7∨ﾋ7Y リ'´ ||／
＼ 人 ゞ ｎ ''ﾉｲ '|| みくびりすぎです
>､∨ | |＞L!＜| | ､ｲ ||
／ /＼ 〈| |∨Ｙ'∨| |∨ | ノ' これでも百戦錬磨のベテラン悪魔ですよ？
／ / / <| |{⌒f⌒}| |│ ＼ 確かに強い相手ですけど、不覚はとりません
／ ／ / | |く/lト､>| |人 ､ ＼ ＿
. ／ ／ ∧ ﾟ| | || l人 ＼＞'´ ｀ヽ
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……よし
＼ |r┬-| ,／
, -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ それじゃあ、鉄火場に殴りこみといくかお
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l
_,...... l/....... _
,. : : ,: : : : : : : : :､: : ｀ヽ､ ＼
,. :´: : :/: : : : : : : : : : ',: : : : : ヽ ',
,. ´: : : : /: : : : : : l: : : : : :,: :,: : :,: : :､ |
/ / / | l , ヽ !
/ |: l i | | l l ､ !
, , ! .l l ':, | , , /
, / | ､ ､ ', ､ , l , l l ＿ ／
| i !: : ､-､--ヽ:_:､: : : ､: : :,: : //: : : : ,. l /,´ , ￣ ´
| | ,: :lヾ､ヽ! ＼｀: ､: l: :/: -七7,´: :, / ｀ ｰ'
| | ',: :､:l イ下云ミ､｀ヽ､:/／ｨﾆ=､!: :/ ｲ
| | :ﾊ: :ヽ:､. lﾊ､_,.ら ｀´ ﾄ､_ﾊ/: /: /| それはいいですけど、やる夫さん
| | ゝ',: : ヾ､ 弋z（ソ 弋(ｿl: ｲ:./. |
| | ､: ,: : ,ゝ ' /ｲl:/: : ', どっちに味方するんですか？
,. | : : : ,: : :∧､ ⊂⊃ , ｲ: : : , やっぱり黒幕はここで排除しておきます？
/ , . : : : ,: : : :l: :＞ . _ ,. ＜l: |: : : ,
/ / _:_r-､: ',: : : l/∧､ T､: : : |: |‐-,_ ,
(ヽ
＿＿ ( i)))
／⌒ ⌒＼ ＼
／ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ ＼
.／::u:: ⌒＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（ ○）（○）
| (⌒)|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿（__人__）
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿＿＿＿＿＿＿|l!|li!|
| | | | __ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |ｪｪｪ
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | それはアレかお、悪魔一流のボケか何かか？
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 え、やる夫さんならそう考えるかと思いましたけど
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
＿＿＿_
.ｎi 7 ／ノ ヽ＼
l^l | | ｌ ,/) ／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼ .ｎ
', U ! ﾚ' / ／ ⌒ ⌒ ＼ l^l.| | /）
/ 〈 | （＿＿__人＿＿） | | U ﾚ'/／)
ヽ＼ |lr┬-l| ／ ﾉ ／
／´￣￣ノ ﾞ=ニ二" ＼ｒニ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ どんなだお
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ あのねニャル子さん、こういう時は決まってるんだお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,, -- _
,ィ ´ ::::::::::::`::. ,
/ ,ｨ :::::::::::::::＼
/ / ,ｨ::::jヽ :::::::::::::::ヽ
ﾄ ゝ `¨′ :::::::::::::::〉
,v､ !::::. ｀ヽ .:::::::::::::/.
j )'j.) .ﾍ:::::. ﾉ _,;..---.ｲ-､ ,-.､ 男だったら、女の子の味方って
〈.//j f.〉 !:::l ヽ, -‐'" r-',::::::::::::::::,-:ｲ::::/:ﾍ
.}! L-'.ゝ ',::`ｰ' ..lﾊﾍ::::::::;イ::::::::::/::::::::-'-､ 相場が決まってる
ヽ ヽj ヽ ..::::::::r ',.〉::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::ヽ
>_,,ィ>､ ＞ｰr-‐‐‐7ﾊ 〈:::::::::::::::::::::::｀ヽ:::::::::::::::::ﾍ
/､, イ::::ﾍ ＼',ヽ / 〈 .∨::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::ﾍ
〈':::::::::::::::::ﾍ _/｢::ヽｲ l ∨::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::ﾍ
∨:::::::::::::::ﾍ /::ヽ:::!::l ヽr' ＼:::::::::::::::::::::::::::::::〉イ`:::::∧
ヽ::::::::::::::::ﾍ .／:::::_:::::l::! ', ヽ::::::::::::::::::::::::::｢'':::::,イ::::/
∨:::::::::::::::〉:､:::::::::::::::! .! ＼::::::::::::::::::r'イ::::::::::::/ヽ
第５話 了
第１章 ” 「戦う為に戦う」 ” 了
一区切りついたしね
多々買え… もっと多々買え…
どっちかに肩入れするのはリスキーだが、果たして。
見逃していたから実は黒幕ではない、か？
響は学校に悪魔を連れて来てないのは他の悪魔使いを警戒してたからって取れるなぁ
戦うために戦う…つまりサイヤ人だな！
相変わらず裏に潜む感情が甘美で堪らない作風ですな(悪魔的思考
あとこれ教室でのいちゃいちゃ目撃されてませんかねぇやる夫さん
反省会が完成したので、見直して、４０分から投下します
>>333 チッヒーは悪魔、いいね？
>>336 言われるまで気がつかなかった
/.::::::/´ ＿__ ヽ:::::::::::::.ヽ
,::::::::::' _,...‐::´::::::::::::::＞.i::::::::';:::::::i
,::::::::::l／:::::|l::::::::::::;'_l:::::::l-､'::::::::ｉ::::::',
l::::i|::::::|､::::i‐';:::::::::;! .|:::::::| .|::::::::::l::::::ﾊ
|::::|:::::::|:::::｣ ヽ＿_! ´二..z}:::::::::|:::,'ハ
,'.::::l::::::;'.ｨ=ﾆ元! '´ヒサ|:::::::::l::;':::::::l
.ｌ|:::::|::::iﾍ.ヽ.ゞ‐' i ￣ !:::::::;' i:::::::::|
.!l:::::|i::::l-ﾍ. 丶 ﾉ::::::;' .l::::::::/
ヽ:::ｌ:V:ｌ:::::::＼. `ー 一' ..ｲ':::::/.:/＿:/._ 君は成長しないな
＞ト＼_...イ.,＞ .. イ ,'.:::::／ /.:/ .ハ
∧ Ｖ:',. 〈:::::/ .,'.::::/ ./.:/ / :
l ',. ∨､_〉:∧__,......... ＜':::::/ー'.::/ / :l＼
／| ', 〉、:::::::∧-―‐-/.::;:':::::::::ノ / ,ｉ l、 ＼
'―;' :::. i ＼::::::∧´￣/／.:::::／ :i .:: ', ー｀
,' | ヽ:::∧::/´::＞ ´ .!;:: ハ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （○） （○） ＼
| （__人__） |
/ |!!il|!|!l| ／
/ |ｪｪｪｪ| ＼
／|＿＿＿| | <＿＿＿＿＿＿＿＿
< | | <
＼|￣￣￣| | <￣￣￣￣￣￣￣￣
ｸﾞｻｯ
＿＿＿_
／ u ＼
／ ＼ ／＼ べ、別にいいんだお
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | やる夫が読みたい話を書いてるんだから（白目
＼ u ｀⌒´ ／
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::| けど発表するからには面白い作品にしたいと思ってる
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::|
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、 だったらもうちょっと、上手くやるべきだ
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
_＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＿, ／ | うるせ、知ってるお
＼（ー⊂ヽ､∩ ｕ ﾉ
| | ゝ＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ ” ／.
＼ ＿＿＿ ＼ ／
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
／（―） （― ） ＼
|. （_人＿） u |
＼ ｀⌒ ´ ,／ でも現状で、今の実力で面白い話を創ろうとしたら
/ ヽ
./ l ,/ / i やっぱり時間をかけて構想を練って
(＿) (__ ノ l 時間をかけて演出を工夫して……
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l はぁん？
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ それで、一本仕上げるのに何年かけるつもりなんだ？
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l 忘れてるようだから思い出させてあげよう
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ. ｰ―‐
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞...
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼ はぁ？ 何を思い出させるってんだお
| （__人__） U |
＼ ｀ ⌒´ ／
｜┌──────────┐ 履歴書 平成XX年X月X日
｜｜ ／ ￣￣￣＼ | ┌────────────────
｜｜ ／ ─ ─＼ | ｜氏名： やる夫
｜｜／ （●） （●） ＼ ｜ ├────────────────
｜｜| （__人__） |. | ｜生年月日 平成XX年 X月X日
｜｜＼ ｀ ⌒´ ,／. | ├────────────────
｜｜...イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ- ､ | ｜現住所： 東京都新宿区
｜｜ | '; ＼_____ ノ.|ヽ i....｜ ├────────────────
｜｜ | ＼/ﾞ（__)＼,| i | | ｜連絡先： 090-xxx-xxx ( 携帯電話 )
｜└──────────┘ └────────────────
｜ ┌───┬─┬──────────────────────
｜ ｜ 年 ｜月｜ 学歴・職歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 学 歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜03｜××高校卒業
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜04｜○○大学入学
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜03｜○○大学中退
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 職 歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜03｜××社入社
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜04｜××社退社
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 以上
｜ ├───┼─┼──────────────────────
／￣￣＼
／ ＼
／ ヽ ノ u ＼
／´| fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ, |
/' ＼ .（__人__）⌒` ／
,ﾞ ／ )ヽ(,｀⌒ ´ ／ ヾ、
|／_／ / ￣￣￣ ヽ
/／ 二二二7 __ ｀ヽ
, . - …・・… 、
／ ,.≠:ﾆﾆ:.＼.、 ｀ 、
／ ./.::＞====ミ∨.:. ∧ /
〃 / /イ./ .i.| ィ7T7ﾐi ', ， /
././ ./ /ィTT__|l|_lｊﾑﾙミ'|: .| :， /
/ｲ ,’/ｉ. |zｨ示 __ ".}zﾘﾉ|! .| ∧ 〃
/ .,’.，,’.|/式.ゞﾉｉ､ゝｰ‐";’ ’:| .ﾊ 〃
./ .il ll ;.:/ /∧ ｖ..¬ .， ,’ l .从 _ 〃 学歴もなければ職歴も中途半端なフリーター
/ |l l|.i/l i| ｌ ＼ ∨.ﾉ .， ./ ,’./:::;|. }ヘ、 今はまだいいさ、若いで通じる年齢だからね
.|l l|,’.| ?:..乂_ﾐr‐＜;’.／ ∨.く:イ.、 /＼ 〉
.|l l|! l |_乂 -く l| ::/__ノ〉／＼＼:::＼.rく｀ｰ./ けどこのまま非正規雇用で３０代後半になってみろよ？
? 乂/ ｚz. .}.l|_／／/ .｀ヽ〈￣〉> . ｲ 君のチンケナ想像力を凌駕する生活が待ってるぜ
_／／| .ノ.}}ﾄr.´ ./ l ィi | /ﾊ /.ｊ{
/ くrrr|｀T´| 〉r′／ .ｌ｜ ／ ?/.:;′ｊ::,'.| 日々の糧にも困ってゴミ箱を漁り
／| 从ﾊ ﾉ‐ｲノ ｲ :l: |./ // ｊ:i /.:’ｌ| 夜を過ごす宿もなく道端に転がる……
. / 人__／.≠ /:;′/.:ｊ ､..|i |'l .:ｊ/ l::|./.:/ .l|
-―─- 、
／ ＼
/⌒' _ノ ＼ (⌒ヽ,
. / ′ （ ＞)}lil{(＜ ） ＼ 丶
{ { | （__人__）ｌ | } ）
. 丶 、 | i| ::::::::|│ | ／ ／ きこえなーいききたくなーい
. ＼ ｰ| lLｪｪｪｌ│ | ／
7| l | | l
/ |
. ′ |
i l
. 乂 ｲ
| /ー――一、 |
し′ ､_ｊ
./::::＞ ¨¨¨¨¨¨ ＜::::::..＼:::::Ⅵ
/. /:イ ./ /.,′;′ // ./ ｀ヽ::::::┏┛
.:.,' /_/._'_/ .,′ .//.:./| l | .| l ＼} 目
/イ´.;'/.::;’`:..ｌ /i:l| /.TTTミx､_.┃ を
' .;′./.::::| :| ;':ﾊ|l;′| .|/| || | そ
ｉ.,ｊ|_乂:::::::｀￣｀ｰ'/:::||__ :|...ﾉl::| |ｌ ┃ ら
ｲz≫≠示ﾐ:::::::::::::::::::::::｀≧z_乂!_./} ...す 時間は有限なんだぜ
刈! 厶::::::〉::::::::::::::::::::::≠7¨:::::ミ≧}{ な 本当ならまともに働いてなきゃいけないんだ
ｌ::::￣￣´:::: / :::::::::::::::::ミ=::::::〉 刈 よ
| {::. ｀:::`¨7_ それをひっくり返してでも物語りたいなら
| ::/┫ うだうだ悩んでる暇なんかねーよ
| / /￣}
从 ｰ､― 、 ./ /. ╋┐r;┓ ┏┳
|:ﾍ ｀ ￣´ ./ / .,’ ¨/;’┯┻┛
|:l |::.、 /, ′ / ./.,′,′ .:;′
|.l l:l::iヽ. ,ｲ/ .:;:' / ,’.:/ /
|:| ィTT ミl:| | || . ｨT T TT .T :ミ!.|｜ .i |:｜ :∧‘，
. l |.|:..|_|_|l＿_|乂 |ｌ＿|.|ﾆ=┴≠|ﾚ'¨!.l. | .l |:｜ ::;
..:!.|.lｨ≧==示ミ、 ￣ _,ｨ≠r≠芹ミ|- ; .:l |: ; :| :l
..:ｌ.|ｌﾄ､乂..乂:ツ'｀ " ヒ::ツ:イl:! i .|ｌ|.:; | .:|:| 描かなきゃ上手くなれないんだ
!.!.!l∧ ￣ i l.||.:ｌ .|ｌ|.:i | ; l 貯金に胡坐かいてまともにプログラムを書かなかった
ｌ.|.|| ∧ { ||ｌ.:| .|ｌ|.:| ; / その結果どうなったか、身に染みて理解してるだろ？
:...l.|.|| |i∧ l ||!｜ i |ｌ|ｲ / /.:〉
:!|.|| ||l'/＼ .､＿＿..， ／ﾘ!｜ l |l从:. / /::ｲﾄ､
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ そこそこ知識も技術もある方だったのに
| ∪ （__人__） J | いつの間にかペケになってたからね
＼ u ｀⌒´ ／
_, -−━━━−- 之
,斗f ＞=＝＝ ＝＝=＜ ℡_
_jΚ丶､ゝxXxX ＞――-=ミヽxく ㌦_
j辷ヽ ､yxXxXx.／.:::::::::::::::::､::::｀:.Xxく 匕_
jfヽ ､yXxXxXx/::::/二二二二 ､:::.. ＼く. 匕_
jfヽ ､yXxXxXx /.:::/:i､:::ﾄ､ﾄ､:fヽ::::＞､:::..＼ ^f_
jf 丶 yXxXxXxX/.:/.:!:/≧、ヽ斗‐ﾃz::i::.ヽ::.ヽヽ. f_
jf 丶.yXxXxXxXxi:::;::: 泛ゝ'＾ { ￣ ゛ﾚ!:::. :.､:::ヽ酛. '/, 文芸創作だって同じ、いや文芸の方が顕著だな
f`ヽ yXxXxXxXxX|::ﾊ::::.＼ -=＝‐ ノl:ﾄ､::::.､::::. V 圦
丱､ yXxXxXxXxX !:Xﾄ､:::::..＼ ｲ:::::!小::::ﾄヽ::::iv_ _jk 人狼が大好きなＩＢＭの伝説的エンジニアが
j「_ _ﾞyXxXxXxXxXxl:!x酛＼:::ﾏヽ‐く {￣ﾘ≫::ｿ::::ﾊ::!} _ _jk 著書の中でぶつくさ言ってただろ？
j「_ !{{XxXxXxXxXxﾍXx／_ ＼ﾏ7 ﾉ 〃ーｫv::/‐ｿｧ _ ].「
|「 .{{XxXxXxXxXxX厂￣`＼ |ﾄゝ／z彳 / Ⅴｰ＜ j‐ ].|
|[ _ {{XxXxXxXxXx./ ‘,j/ r':i:ifｶ「:i:i:i:ｉ〕 ｉ′ }::::::::...＼‐].|
_,.._,.=-_-､
,r;r '´ ｀ヽ
,r:i' ヽ
/::::;! ヽ
;!:::::::'! ., _ _,.......i:､
;i:::::::::::::l. ,;r''＿:::::'' ::r_;ﾆ;.:l:::i 『たとえば文芸、絵画、音楽などの創作と同じように
r'::::::::::::r "'"`=';' ' i:::`;::::l:;! プログラミングもまた、脳内にあるアイディアを現実に落とし込む作業だ。
/::::::::::r:ﾐ ;::::. ´'´ r )´ '::l!
!::::::::::::､_,.:::::: /.:::::::::ヾ、.::l しかしプログラミングは、素晴らしいことに、他の何よりも楽である。
ヾ:::;､::::!::::::. ..::' ';':::::::::::::::::ヽl! 言語、絵、音などのツールはあやふやであり、
` ヾi ::::::ﾐ:､-':::::;:r―::､:::ij;! 思考をそのまま書き出すことが出来ない。
,.r!i ﾐ::_;::::''::::::::::::::;r/::`::::-.､ 対してプログラミング言語は仕様が定まっていて
,...-:::::::::/ `r､__,-―--‐'´ /::::::::::::::::::::::..､ 脳内で考えたことをそのままタイピングするだけでいい』
:::::::::::::::i'' ｰ-'r--r.､´ヽ /::::::::::::::::::::::::::::::::`::､
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | まーそうだけど……
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | でも時間に追われて完成度の低い作品を投下するのも……
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
|
|
|
| ./
｜.ィ≦￣￣￣￣≧ｘ＜
／ｨ/＞.‐＝＝‐ ＜＼｀ヽ
., ' /／/〉;'./ ||｜ ｌ.-ミ_ヽ∨
/ ./´ィ.Ｔﾐi｜ ||｜.l| |l｀V〉
/.:.;'/ .ｌ|. | ｌ|.l| ||..|_.ｊ| |ｌ |l
./ ,′._|l_ｊL从}ｰ≠ﾆ.ィｨ三ミ.＞
,′ i イ _,ｨ示ﾐ ".{ｌ=ﾐ} ≫
.;: .;':ﾊ|iｲ |っl} ｊ ゝ≠ 彡 君は実にバカだな
.,′ i |ｌ|l｀¨ ¨¨´ .{::
.;: | |ｌ|| ;
;: .::| |ｌ|| r ― ┐ ′
i :| l从. | ::::| ,’
|:. ::| |ｌ/ﾍ 乂 : ::ﾉ ./
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l 『無限に時間をかけられるなら』
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ 『誰でも傑作を描ける』
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l 『今回の不満や心残りは』
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ 『次回で解消すればいい』
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ. ｰ―‐
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞...
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u |
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／ エロ漫画にあるまじき熱い展開だったおね
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ ソレと「少女セクト」は名作中の名作だと思うお
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::,
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::, 個人的にはセンテンス・ガールなんかもよかった
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::| ……いや、そんなことを話したいんじゃなく
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
_ ／ Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
〈_....ﾉ ∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’
|. ∨ _＞ﾐl´ ‐r＜ .／ |∧
／.:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::
,:':::/:/_ ￣ ｀ヽ::::.∨::::::::::::
.,’:::;':/ .＿_＼:∨:::::::::
.i:::::;:/ _.....r:::＜::二:Ⅵiﾄ､__
l:::::ｉ{／ｉ:|ｌ::::|:l:i::::::lⅣ:::Ⅵ
ｌ:::::ｌ|ｉ:::l|:||l:::|从:::_||_l:＿:'ﾄ:.|.l: 考えて、考えて、考えても改善が浮かばなくて
|ｌ::l:l||:::l|.||lノ´ :ﾚ'ｨz=≦z|:::|.|: 納得できないけど投下して、続きを考える
|ｌ::l:l||科ミ .}z:ﾉ〃.|:::|.|:
|ｌ::|从代:ｊ |:::|.|: それでいいんだよ
||::|::l:ﾊ .{ |:::|:!: 少なくとも作品を完成させる力はつく
||::|::|i从 _， |:::ｌ.l::
l|::|::|从ﾍ、. ` ,|:::{ﾉ:
.|::|::|ｌ|∧ｌｉ＼ .／:l::/::::
＿＿__
／ノ ヽ､_＼
（●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒ ＼
| ) ) u. | 「もっと上手くやれたのに」
＼ `ー'´ ／ って後悔するじゃねーか
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
,.....:::::::￣￣::::::....、
.,.::’:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..、
/.:::::;≠―‐ミ_ﾍ:::::::::::::::::::::.ヽ
./.:::::/'´￣￣ ｀∨:::::::::::::::::::∧
.:/＼:;′＿＿ :';:::::::::::::::::ｲ::::i⌒>
/.:::::::ｉ:i__l__:| |:::::|ｌ__＞i::::::::＜＞:::::| ⌒i
,::/:::::::l::::ｉ|::::| |:::::|:Ⅵl::l|:::::::::::::::::::::上ﾆ>.ト､
;’i::::::::::l:rﾄﾐ:_|_|___|_|__|_l|_::::::::::::::::;ト､ .∨:::::｀:..、 立ち止まってたら後悔もねーぜ？
ｉ::|::::::::::∧乂｝ ‐ｆ示ｱ!:::::::::::／:∨ ∨::::::::::::.､
|::|::::::::::|:∧ ＿_ ｀ ´/::::/:ｉく:_::::::::￣ ヽ}::::::::::/ ∧ いつ使うかもわからないネタ帳に保存したところで
|::|:::::/|:|ｌ. 〈＞..`=’-＜::::/ノ ..} ｉ_::::::::::::::::::::::／／:::i ハードディスクの隅っこで埃被るだけだ
|;'|:::ｌ|..|从 ｌ|=ﾐ(∧ｌ＞/〉´‐ﾐイ_ﾉ_.｀ｰ‐ｧ::::::￣:::::::::::ｌ|
｜|:::ﾘ. ゝﾍ__/ィ.// ./从:::::::¨`'´:::::::::::::::::::::::::ﾘ それに、後悔。いいじゃないか
|:/ }人＿＿ノ:::{＼::::::::::::::::::::::::::::::::::/
|l /!＼＿_ｊ_,／. ＼::::::::::::::::::::_;:::く
./.::／ .ﾄ-:/ ／'イ￣.天.__.／
./／ .|:::;′...／／::ｌ|_／::::::::::::|
(ノ . |:/ ￣〉:::::::::::::::::／/l/
(_ｊ .＜::::::::::::_／／ /
￣￣
.....::――‐::...._
／.:∠=−-ミ､::::::.｀ヽ
,:'.::〃 ｀Ⅵ:::::::::ﾍ
/.::::/_7::¨/::::/}＜:ｌ:|:|:::::l::∧
,'::::::;´/|｀:;'::::::ｊ_|__lﾐ|:|:l:::|:|::|:::i、
::::l:::iｙ'ｆミ人_ｊ//.:从lﾉ:::::l |::!:::|l
;|::|l::ﾄ.:ﾋﾘ ﾃミ㌫::::::ｊ:ｊ/.:: l:|
ｉ|::|l::| ﾉ .ヒﾂ/.:ｊ:/:/.::::::从 後悔するから反省できる
||::|l人.丶 _, .:/.:/;'::/./.::/.::::〉 改めるべき点がわかる
||::|l::|l:＼＿ .. :＜:ｲ:/:/:/.::/.::::/〉
ｊ乂}ｌ|乂_.｝ :.:.:;/.:::::/:/く:イ:_::乂{、 どんどん後悔しろよ
,r.i:TT:|:::::/ﾉ ::/::::／￣ ヽ.∨:::＼ ＼ 「こんな中途半端な作品を投下して恥ずかしい」
/:| | | |:|三三;:'__:/ -＜ l. }:::::::::.∨ 〉 恥かけばいいじゃねーか
/ | Ⅵ:::|===/-く_ |.八:::::::::ﾍ´ 閉じこもってるよりよっぽどいい
＿__ ／ .〉 }∨|::／..:::::::::::ヽ ./|::::＼:::::∧
.,..::::::::::::::::..丶. :′(⌒|:|／:ヽ::::::::::::ｉ .／/.:| :::::::.＼::∧
;:::::::::::::::::::::::::..＼} <_;／ .∨::: :::|./／_::_|:::::::::::::..＼ 〉
＿＿__
／ ＼
／ ＼
／） ノ ' ヽ､ ＼
／ .ｲ（ー） （ー） u | 千里ある
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
.| ≧ｼ' ｀ ⌒´ <
／ / ヽ
|l | | |ｌ .| .ｌ| ｌ|.:| |l__|_|.|＿|| |
|l | | ||! _|.l.__||ｌ､ ||l.ｲ￣|l从从__,ｊミ! | |
|l | l .|ｨT´从__|l乂___,||| |_／ .＿z≧≦|┤| l
l| ! l .l.|i≧==≠ミ .ィ弋:::::/ 彡１.l .| .;
l!.| ｌ.l .|ｌT弐弋:ツ ｀¨¨¨´ l:.;.::ｌ ;’ で、この作品の反省点は？
｜l |.| .l|ｌ|∧ :| :|.ｉ :;＞―
.__. ＿| l |.| .l|ｌ|ｉ}∧ | .:|.!〈 ===
/ ∧fﾍ| ｌ.|.| .l|ｌ|ｌ|ｌ|ｉﾍ、 ｀ ， .ｨ;.; ;'〉、＿
.〈乂 /|:.ｌl､l.|.| .l|ｌ|ｌ||l乂ｌ＼. ｀￣￣ ´ .／: l.i.;'{∧:.
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼ ……始まり方、導入部だお
| ｌ^l^lｎー'´ |
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| 続けたまえよ
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ…… 最近の作品だと「為替取引」あれが顕著だお
／ ＼
| ＼ ,＿ | 第一話で一気に読者を惹きつけてる
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 今後のストーリーが容易く予想できて、いや、予想できるからこそ
( ＼ ／ ＿ノ | | 「主人公はどうやって立ち向かうのか」
.＼ “ ／＿＿| | 「どれほどの地獄を見ることになるのか」
＼ ／＿＿＿ ／ とワクワクできる
/.:/.::::::::::::/-= 三三
./.:/.::::::::::::;′=‐ ―‐ ‐=ミ
,:::;’:::::::::::::′ ＿＿＿＿＿＿
.ｊ:::/.:::::i:::::;’イ::::::/.::/::|::::::::|::|:::|::
.;’/.::ｊ::::|:ｌ::ｊ;::::|―:l:､:|::|:|::::::::|ｨＴT
;:::’::ｌ:::::ｌ:l::ｉ::/:|:::::ｌ|::::|::|:|::::::::|:|:|::|::: そうだ。導入に必要なのは奇抜さじゃない
_, −.､ ;’:;’::|:::::|:l::|:l |:::::||::::|::|:|::::::::|从ﾉ- 今後の展開を予想させる事こそ、必要だ
.´/_.／⌒ヽ..ｌ_＞――‐ｧ|≧=-ミミ ´￣ ｘ≦=
└ハ‐'ィ¨´ .......ｘ≦::∧ミ{弋:::::ｊﾞ` "弋:::: 何故なら読者は、その世界のことを一切わかってない
=ﾉ .}、 ＜ニニニミ:ﾄﾍ｀ﾞ ¨¨´ ｀¨ 「方向性」を示してやらなきゃいけないんだ
／_,.....---------ｲ::lﾍ |:.
￣￣´ |＜Ⅵ:::::::: Ⅵ:::::.. ､＿＿， 大学でも学んできたはずだろ？
,.−.Ⅵ:l:Ⅶ::::::::从:ﾉ: :ヽ ゝ !ノ
__ ／ .∧..∨l::|Ⅷ::::∨/.:.:∧Ｖ＞:...＿....イ
ﾟ¨{、＼ .∧. }:l::l Ⅶ:::::∨::::l:∧∨
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） | あー……なるほど、そういう
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼ 確かに論文でも一番最初に要約で結論まで書くお
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ 「この作品は、こういう風にやりますよ」
| ｌ （ l / / / l ってのを、示さなきゃいけないってことか
＿＿＿＿
. '" U ｀丶、
／ ＼ ＼
/ ｀¨″ `'ｰ'"￣｀ ……でも、すると、やる夫が書きたい主人公がかけないお？
{ 三三 三三 }
'. Ｊ / 力を手に入れてもウダウダ悩んで
＼ ｕ ﾞ'ー'^'ー'ﾞ ／ 追い詰められて漸く重い腰を上げるような
｀¨７ ￣ ‘, ダメ人間系キャラなんだけど
/ ‘,
,， ' ￣￣ ． /
-―- ,，´ .ム= ﾆ二ﾆ =ﾍ 丶 |
／ ＼ / ./ニ二二二ニﾆﾞ． ヽ -―- .| ：
/ / ﾑﾆ= ￣ =ﾆ」 : .／ ＼| ：
| | ′ .」:-┼¬ ィi ｆT ト､| :. ./ ：
| ね お | ′ | | 」!_从 |.|__|!__| | | ﾊ. ｜ ：
| ｜ か | ,'i .i .|x==ミ、￣ ≠==ｘ | | ! | ：
| の し .| l.| | Ｔ{. らﾘ らﾘ,jfT ' | | ：
| い | | ! | | i .″ :i ' | 頭
| お ん ｜ Vﾞ lム ､＿＿, u /| : |! / ｜
| 前 じ .| V!.! l | >、 ` ´ , < .| : |l / .| .|＼
| ： ゃ | ﾏﾄ. .l ! /|＞---＜/V ' /|l' .＿」 | ‐--‐
| =＝' .／|{::ﾞ l V.ﾑ /V/ .ｲ:::ﾘ＼ ￣ヽ /
/ ー--ｯ^､ Vﾞﾑ /V .' ／ ＼-一 ＼ ／
＼ ／ ／ ⌒} ﾞﾑ ./V _,K / ＼ ‐--‐
‐--‐ ／ ヽ Vﾉ〉'/ /i! / ヽ
′ ＼ ..ム' / /./! .r 、 '.
「 | ` ､_ | ＼ . ' ｀V .' ( ﾌ-- ヽ .
|=| }}ヾ^}ﾐx ＼ i ＝== i/n .}}|,ｯ .|. 、
し_ ≠-"-"r' ＼ ./>。＿_ ｲ}=ｷ== '" }-' |_ ヽ
/ ,，イ￣ﾘ |/i{{__.._〃 i /人f .|::i ＼
|
| ./
｜.ィ≦￣￣￣￣≧ｘ＜
／ｨ/＞.‐＝＝‐ ＜＼｀ヽ
., ' /／/〉;'./ ||｜ ｌ.-ミ_ヽ∨
/ ./´ィ.Ｔﾐi｜ ||｜.l| |l｀V〉
/.:.;'/ .ｌ|. | ｌ|.l| ||..|_.ｊ| |ｌ |l 脇役にでも落としとけよ
./ ,′._|l_ｊL从}ｰ≠ﾆ.ィｨ三ミ.＞
,′ i イ _,ｨ示ﾐ ".{ｌ=ﾐ} ≫ それは展開とか構成じゃなく
.;: .;':ﾊ|iｲ |っl} ｊ ゝ≠ 彡 ディレクションの問題だろ
.,′ i |ｌ|l｀¨ ¨¨´ .{::
.;: | |ｌ|| ; だいたいに、そんな女が腐ったような主人公
;: .::| |ｌ|| r ― ┐ ′ 誰が共感抱くんだよ
i :| l从. | ::::| Ｕ ,’
|:. ::| |ｌ/ﾍ 乂 : ::ﾉ ./
∩ _rﾍ / ヽ∩
. ／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿ ＼
／ ／ ／⌒ ⌒＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ）
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／
ヽ| |r┬-| |/
＼ `ー'´ ／
／://////::／ ｀ヽ∨//////////::＼
// /////::/ ∨///////////∧
/ :::;'::/ ＿＿__ ∨///////////∧
′ :/-‐::ﾅ¨:::::://::::::::≧=- '; /////∧/////',
, ..:::,′ /::___/__ :///::::::::::::::::::/::::≧x }///////}// :i
,'////ｉ :... 'iﾞ´//!:::::ミﾒ､ :/＿_ } :刈 } l :{
.: ////| ///l/// !///|::::::.... l:7｢ 「ミﾒ､::::::! } :!
. .://///| ///|// Ｌ:_:{ И://////!| l::::..../::.... }＼| /|:. :|
. l://///| ///｢､ ､ ｀ └-=､// ! |:::://////}:::/! / ///|//::... .::|
ｌ /////| ///|zi≠F抃x｀ ｀ └-=､////!::/} //////:!//∧:. ',
ｌ//////l ://小ﾊ r'//:抃＼＼＼＼,ｧ≠==ミx__,｀ﾞＹ//////::://////∧
. |://////| ///|} とつVzﾝ ＼＼＼＼′r'///:;圦ﾊ_ j//////: |///////∧
. | //////| ///|{ ＼＼＼＼.ｌ ＼＼＼ Vz_;とつ／,'.//////: |:///|:::///∧
l///////| ///l:' ＼＼＼. ,′＼＼＼＼＼＼＼////////::j ///|:::////∧
. !///////| ///|∧ ＼＼＼! ＼＼＼＼＼＼..////////:::,'////|::::://///',
. l:///////| ///l//:. /////////:,':////j ://////}
|:///////| ///l///＼ ｀ ｰ--−´ ／////////:/ ////,'| ///////}
!:/Ⅳ////| ///l/////:ヽ ／ /:///////:/::///// j///////,′
. 八/l ∨///ｌ..///!///////＼ ＜ , ///////:/::///// ./:///////
. ＼､∨//:' ///;//////x-弌 ¬ ´ ////////:∧::////／:///////
く ＼＼::∧://';:///／::;x::∧ .///////:／::: ∨/／://////／
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 言いたい事があるなら言ってくれませんか（震え声
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
┃
┃
┃
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┃
┃
・
・
・
：
：
：
｜
｜
釗
!
∩
|| ＿＿＿
|| ／ ＼
／〔|／ ─ ─＼
〔ノ^ゝ ,（●） （●）､＼ 今月も休み返上で出勤、社畜が板についてきたお
ノ ノ^,- （__人__） Ｕ |
/´ ´ ' , ^ヽ ｀ ⌒´ ／ 働いただけお金が貰えるんだ、いいことじゃないか＞
/ ﾉ'"＼__ ーーノﾞ-､.
人 ノ ＼／_____ ノ.| ヽ i 金より休みの方が欲しいお
/ ＼_／ | ＼/ﾞ（__)＼,| i |
/ ﾉ ＞ ヽ. ハ | |｜
＿＿_00 ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿
└‐┐l | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ |
(ノ ￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ ! 定年までずーっと同じことの繰り返し
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ 毎々日々終電帰り、やってられんお
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' |
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi 嫌なことでもあったのかい？＞
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ / しょっちゅうだお。ブラック企業だしな
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..| あー仕事やめてー。楽になりてーお
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／ | | |
／ | | |
／| | |
. ／／ | | |
. ／／／| i| |ｌ . ＿＿＿ｌ＿＿＿_ 」
. ／／／／| ||／ | r‐┐ｌ 丁￣￣ｉ|
|＼／／／! li 「| | | | | ｌニニニｌ | ｌニニｌ|
ﾄ､ ＼／／| |!. | | | | | | ｌニニニｌ | ｌニニｌ|
| | ￣￣￣￣ｉ|!. L| | ￣ i|──── ┴── |
| | | | i| |二「二|
| ｌ＿＿＿＿＿_ | | | i|＿＿＿|二「二|＿_ |
|二二二二二二...l |＿rｌ￣￣ i| 匸] |二「二| 匸]|
|二二二二二二...| | r─‐t i|＿＿＿ｌ二「二ｌ ＿_ｌ
厂厂厂「三Y⌒Y⌒「「^| ﾚ⌒ヽL ﾄ､ ＜} [￣] {＞. }
￣乂_ノ 弋_,人__,LL ≧1 {） } |≧====ｒt_ｧ===イ
､＿ノ＿_ノ⌒´￣￣､＿＿ ﾉ
＿＿_00 ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿
└‐┐l | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ | | 匚］ |
(ノ ￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） ｕ | ……え？
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
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/ ＼ ￣ l l /＼ / /
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ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-― ¨￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣¨ ―-＝ニ二三三三
あ、死んだな
でも、これでもう働かなくてすむなー……
眠たくなってきた……天国って本当にあるのかな……
死んだらどうなるんだろうなー……
＿＿ ＿＿
三三三二ニ＝―- ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿ -―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
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, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
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. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i, ほんっとーに申し訳ございませんっ
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i,
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i,
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／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
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／__ノ ∧ ＼
／ ヽ ＼
/ /⌒ヽ /⌒ヽ ヽ
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| しノ ////// しし' |
{ （_,〜 ､＿） / 事情がわからないから謝られても困るんですお！
丶 ｜/ ', /
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/ＹＹY.:.:.:.:./.:ィ７ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
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, -.l i. ,.:´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l Y
／: : : l i .／: : : : ; : : : /.: : : : : : : :|.: : : : : : : : :l i' l
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／: : : :_;,;彡; : : : : :|.: : :|: : /|: : /:.: : : : : |i: : : : : i: : : l l
／/: : : : : : : /: : : : : :|.: : :|: : i |: :/i,:.: : : : : | i; : : : i.|.: : :l,. , l
´ /: : : : : : : /: ; : : : : :|: : :,|: : i |:;/ i,: : : : : |,,,i_: : / .|: : : i, i. l
/: : : : : : : :i: :.i: : :|: : :|.: :斗七'|/ ヽ : : :/ .i;゛ﾌー|-|;.: i,. 人
. /: : :／: :´:_;i: :,i.: : :|: : :i; / .|/＿|_,,,, ＼/ー-i/ﾆｚ,_ヽ|: : :'､._ ／| ヽ
/: ／ ´.￣ |: :|i: : : i: : : i''''伝兀下 伝兀心|: : : : : : |:|| i,
' ´ i; | i: : : i; : : |. 匕示丁 匕示灯|.: : : : : :|:|:| i, ええと、どこまで覚えておいでですか？
i:|/ヽ; : :i;.: :| , , , , , , , , , , |.: : : : : l|:| | i,
｀i ヽ; : iヽ| |: : : : : ;i|l': | i,
i,＿_ |ヽ,'i: |､ し ||: : : : /:l': :.| _ﾉ
/: :i;｀: :.|｀: .。, ＝=＝ ,.。.:≦:|: : : /: :l: : :|,，-:': |: :'
/: ;': :i; : :|: : l: : :l:｀: _TニﾆﾆニT;_:l_: : :|: : /: : l: : : : : i:.: :|: :|
/: ;': : :_i､: |;=- ＜_". ゛;|: /;_: :': : : :, : :i: : |; :|
/: ;': γ .ヽ| ゛Y_ー- -―r､r'.|/ ｀ ヽ; |: : i: : |i; i,
,.': ,:': :/ O ｀v^γ'Yυ"´ O .';': : i; : |.i; ',
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ、. ＼
／ （―） （― ） ＼
ｎ|i 7 （__人__） ｎ| たしかトラックが信号無視して……
l^l | | ｌ ,/) ｀ ⌒´ l^l.| | /）
', U ! ﾚ' / ー‐ | U ﾚ'/／) ってことは、ここは天国なんですかお？
{ 〈 ﾉ ／ 貴方は、天使？
..i, ."⊃ ｒニ /
."'""⌒´ `''""''''
,〜、
／ゝ "´厂￣`｜ ＼ . '⌒7
r――y ´ ,..、′ ！ Y /
| ／ , ｊ ’ ,.....ノ⌒ヽ〈
j ／ ／! ﾊ ゝ' ﾄ､ ヾ＼
／ / ,/ { / }ハ√ヽ ｀ヽ、 | ヽ }＼丶、
´ { / ／!/ ノ ﾉ,...,_ ', /| |＼ｊ У Y⌒
／ 八/ﾉ{ ,ゝ、 ´ かＹ ﾘ | ハ / ﾊハj
/ . ィ7 ／ ∨{か ゞゲ/ γv′}/／ / いえ、一応神……見習いをやってます
.′ ／/ ﾊ/ ｀ x'､ ゞ' . ,, ,,/ /)八/イﾉ＼{
! ／∨ ′! ／jｨ个"" ノ// ｲ、 | （ 丶 ここも天国じゃないです
/ ﾞ(／ ;込、 ` ´ イ爪 | ヽ{ ＼ ＼ あちらをご覧ください
／ ゝ／ﾒ､ｉ/｀ ｧｫ ´ / j ）＿ ＼ ＼
/ ／/ ´_r〜えノﾉ￣￣下≧ｘﾊ ｀ヽ＼ ＼
／ '<´ Y´ 、￣ ´ _,. ｒ‐-ｲ /⌒ヽ
′ ハ └〜') <⌒´ / / ＼
ゝ r〜′
┃ ←これ
∧ -―-
｢~ヽ > ´ ｀>'´￣〈フ
／〉 〃 | K⌒ヽ
／ / / ！ | 丶
/ 人,/ / / ﾊ ﾄ､ ｉ| | ゝ、＿ﾉ 、
/ 〃 / ,斗-/ ﾘ ヽｶﾅメ、| ￣｀ヽ、
/ ／ | λ /ﾑﾐ、 ｧ=ﾐ､ ﾄ､＿_厂´ ＼
/ ／ ノイ从〃r'_ﾊ r'_ハ Y ! | ヽ＼ ＼
/／ ／ 八 Ν ゝ-′ ゝ- ' リ ハ } ＼ あれが天国へ繋がる門ですね
′ ／ / ﾊ人 "" ｧ―‐ ､"" ,_ﾉ/ ｊ/＼ 丶、
／ / / 〃＞ .ゝ ＿ノ . ィﾞ j/＼ ＼≧=一
／ ／ / / / /⌒r〜' ゞ＝彳￣√ヽ＼ ＼
／ / / / / └ﾍ、 r┘ ﾊ ＼ ＼
／ ／ / / / / ゝ、 ,ζ ゛、 ＼ 丶
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ やけに遠いおね
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
'ｌ、 ,／: : :,/;イ′ /: :／／: /' / /: : : : : : : : : :'ｌ、: : : : : : : :､; : : :ヽ,
│‐'"´￣｀ﾌ"/',ィ ,/／,／: : / ,.ｲ ,/: /: : : : : : : |: : ヽ; : : : : : : : ﾄ、: : :iｌ,
ｌ、 ／;/'/'/ '´／: ; : / /:,| /: :│: : : : : : : |!: : : :l、: : : : : : ｌ|l､: : : 'ｌ／
`i､ /: /:,/:/ ／: :,/:,/ /: :,|'′: ;|: : : : : : :,i:,|'ｌ、: : ::|: : : : : : :| |;'l､: :│
ｌ,/: ;/ｲ: / ／: : ;/:,/ｲ";/: : ′: :,/|: : : : : : :;|:,|! ヽ; : :::|、: : : : :,|, |; |、│
/: /'/:,/／: : :/'／: /::;|!: : : : ;／│: : : : :.::;ｌ:| | ＼_::|; : : : : ;ﾄ､ l、|: ﾄ,_
/;ｲ /: /′: :,/: : : : :|;//: _;,:-ｉ'─‐|: : : :.:::::;|:/ | ￣｀｀ ヾ｢`ヽ: :,|: l、|: l;|,
i|'/ |: : : : : /: : : : ;イ' ,|‐'´／ ＿│: .::::::::i|/ │ =ﾃ云ﾐ;i|; : : :i|: : `i|; :`| すごく狭い門なのでそう見えるだけですよ
,|' | |: : : .:;ｲ′: ／:/ ;|::／,イ乏ミ' |:::::::::;/ﾘ′l う伐ﾊ`ヾ、;iｌ|; : : |!: : |、
|! |_,｣: :.／/: :,: : :,:Λ: |/ ‖,う代ﾊ, ｌ;::::://′/ |;ｌ;:;:;};j |ﾘ:/iﾄｌ、: :|: : :|ﾄ 関節っていう関節を外さないと
ｌ／ |‐'′,ｌ／: : :.:||ｲ'ｌ、! i|! |;;ｌ;:;:};j ｌ;/' ′ 込;ｔり |:/ ,||'i|: : :│:;|:: 潜れないくらいですから
く´ ! ,ｲ‐': : .:::;i|ｌ,ヽ ｌ, ﾞ! 辷ｔり ′ . , 、,､|' H|´ｌ、: ,ｌ|; |:::
｀＼, ,ｨi'´＿.:::／:||`'ｰ､ｌ、 ､, 、, . . ′ ﾞ ` ﾉ;ｌ'::;r|、ﾄ-|L;:
,.lｲ"￣ ￣｀`'┴-､;/ヽ, ＿＿ _,／;ｲ‐'′|/ |' ｀
,イ'´| ｀`ヽ;`i-､.,_ ` - '′ _,..,イ‐'"´′ /′ _,
/'/: ::::ｌ,_ ＿＿_,..,,,＿_ _,, く´┼‐'`'i:ｒ､...,＿＿_,...イ'(,`ヾ _,..-‐'´:
,/: :::ｌ'"´￣: : : :_;.: -‐'"´ | く ｌ;＼.,＿ _,..ｲ′`ヽ - ‐＝"‐──
＿＿＿_
／ ＼
／三＿',!｀zx二 ＼
／ ´ー¨‐｀ ´ｰ¨‐'' ＼
| （__人__） | 狭すぎるだろ
＼ ´ﾆﾆ｀ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :|
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i, 元々はもっと広かったんですよ！？
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li,
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i, ただ、広いのをいいことに
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i, 天国に来る人が色々持ち込んできたんですよ
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i,
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i,
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
___ ___ _＿___
__厶 -‐ ／ } f ´ ｀
⌒ア´ / | ＼――┐
／ r｛ | ＼ |
／ | ｒ ´ / `､│
. ／ ／ :i /| ; | / / | `､ `､
⌒7´ ｉ ／∧__／ ∨ :/ /│ :.
//| ∠／ |{ | i | :/ | /| | | | ﾄ 釗 | ::. `､
. // :| | ｀⌒ヽ〉-| i |/￣厶二´∧ | | | |.:::::「＼
. / |ハ :. |f´| i |ｨｆ´ｈ爪「｀| | ⌒＼ ;.::::::|:::.
: :. | i :.＼ .人､| 八 弋_ン |／灯㍉ /:/|/∧:. 『この門を潜るもの、すべてを捨てよ』
:. ∨八 :::::.＼ :|:＼ |＼: : : : . 弋ｿ厶イ.:/ノ:/ ::i って立て看板を無視して持込するので
＼ ＼/＼ ｛＼ |::::∧ ' . : :爪:|/.::::/ :|
. / .::＼ ∨.:/.:∧ |＞ ‐- イ.:|:∧ .:/ ﾘ じゃあ狭くしよう、と
/ .:::/ .:/.:::::ノ＼ _＿r=≦::| |｛ノ / |:/
.:::/ ／￣´) `ー―‐ト ..:::::| |｛ ,/
／ .::, / ⌒Y＾ヽ __ ｀ ´ ｀Y⌒
／／ ／ ／-‐｀=¬／oﾟ{ハ
. ／ ／ / ,| :. ｝／ ´r＜「_) ｛ 〉
／ / / ::. / ｀二つ ＼ ヽ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ -=・=- -=・=- ＼ いやいやいや、もっとやり様あるでしょ
| （__人__） U | 監視の人員配置するとかさぁ
＼ ｀ ⌒´ ／
,. - 、 . . .-: : : : : : : : : : :-. . . , - 、
l i ＼,. : :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀:/ 冫 ヽ ,
, -.l i. ,.:´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l Y
／: : : l i .／: : : : ; : : : /.: : : : : : : :|.: : : : : : : : :l i' l
／: : : : :.ﾉ／: : : : : : |:. : :/.: : ; : : : : : |: : : : : :,: : :.l i l
／: : : :_;,;彡; : : : : :|.: : :|: : /|: : /:.: : : : : |i: : : : : i: : : l l
／/: : : : : : : /: : : : : :|.: : :|: : i |: :/i,:.: : : : : | i; : : : i.|.: : :l,. , l
´ /: : : : : : : /: ; : : : : :|: : :,|: : i |:;/ i,: : : : : |,,,i_: : / .|: : : i, i. l
/: : : : : : : :i: :.i: : :|: : :|.: :斗七'|/ ヽ : : :/ .i;゛ﾌー|-|;.: i,. 人
. /: : :／: :´:_;i: :,i.: : :|: : :i; / .|/＿|_,,,, ＼/ー-i/ﾆｚ,_ヽ|: : :'､._ ／| ヽ
/: ／ ´.￣ |: :|i: : : i: : : i''''伝兀下 伝兀心|: : : : : : |:|| i, えっと、その……
' ´ i; | i: : : i; : : |. 匕示丁 匕示灯|.: : : : : :|:|:| i,
i:|/ヽ; : :i;.: :| , , , , , , , , , , |.: : : : : l|:| | i, 予算が、なくて……
｀i ヽ; : iヽ| |: : : : : ;i|l': | i,
i,＿_ |ヽ,'i: |､ し ||: : : : /:l': :.| _ﾉ
/: :i;｀: :.|｀: .。, ＝=＝ ,.。.:≦:|: : : /: :l: : :|,，-:': |: :'
/: ;': :i; : :|: : l: : :l:｀: _TニﾆﾆニT;_:l_: : :|: : /: : l: : : : : i:.: :|: :|
/: ;': : :_i､: |;=- ＜_". ゛;|: /;_: :': : : :, : :i: : |; :|
/: ;': γ .ヽ| ゛Y_ー- -―r､r'.|/ ｀ ヽ; |: : i: : |i; i,
,.': ,:': :/ O ｀v^γ'Yυ"´ O .';': : i; : |.i; ',
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 予算がないなら仕方ないね（社畜並感
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ ……天国じゃないっていうのはわかったお
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< じゃあやる夫はこれから、どうなるんだお
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 天国にはいけないのかお？
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
／`､ __ /{／ヽ／＼
. , / / :. / ハ -‐…･･･‐-ミ | ｛_,／ /
/｛ ′ Y / '"´ ヽ{ ／｀ ｉ |‐=彡′
. 八__.| i ∨ ＼ -=〈 :|＜__ノ
/{｛ ∧ , __,. / / i ＼ :ﾘ ＼
. //{｛ / ∧′ :i | ヽ 丶 ＼⌒ ./ ヽ ＼ '"..
/´八 { 〉〉'" | : | :ｉ__| ＼ _＿ ＼_ ＼｣__ノ ＼ ¨⌒ ／ ´
. | ＼ /＼ ∧ .斗ｬ k ＼ `､丶 ｀ヽ ⌒ r'＾⌒´ 〉 ＼'"
.ﾉi ′＼´ ＼ |i |＼| ＼{ ＼ `､ ＼ : |＼ ′ ⌒¨ア ,
／ | / i ＼ ⌒Ⅵi ｨｆ爪 「 ＼ ヽ 灯 圷ﾐ ト ＼丶/ ,.. ≧=‐ -‐=
∨ :{ ∨/⌒ー鄱 ＼弋ｰﾘ 弋ｰﾘ ＼ﾉ＼.⌒＼__／＿__ ｎ ,..斗ｒ
ハ ｋ ＼{ ､ 圦:. ＼ , .::::i ハ｀⌒＾ ⌒¨ア´.へY__|: / はい
／／ 〉 ＼ :|＼＼ |＼トミ ＼ ､ , ..ｲ|i∧|＼ : ／ ｝ |ﾍ V ./ やる夫さんは天国に行きません
. ／イ ／ ヽ| ＼|. '"￣｀ヽ ｡o≦ :i八ﾉ___∨_＿彡´ ／_/'",ニV
／ ′ / /{ __,. -‐=ﾆ ハ辷__彡 ｣＼ ＼＼ _,../ ／／ノ、｝ ´
/ / | __ -= ／ ／〉⌒) ＼`ｰト. / _＿＿彡 : ｀フ¨´
. / / r'⌒Y r'::::＼＿ / /｛ ｀⌒V^:. ｡ ∨ / -=ﾆ｝ ／
: _｝::::::{ |:_:／: . : )/ }/／〉, o 0 )ノ{ﾟ ｛.∨..,,__-=ﾆ ＿___/ =-〉′__＿,,..
i : r'´／: . :｀¨ア¨´ . : . : . :( ,/ |/ 〈 乂 `､ ＼ ⌒¨¨ア ¨´`､=‐-
| |「´: . : . : ／. : . : . : . : . /｀⌒> :| ノ .: 乂.`､ ＼ / ∧ ﾄ､ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼ そっかー……まぁそうだおね
| （○） （○） u | 善行積んだわけでもないし、悟り開いたわけでもないし……
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼ となるとやっぱり地獄なのかお？
,. - 、 . . .-: : : : : : : : : : :-. . . , - 、
l i ＼,. : :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀:/ 冫 ヽ ,
, -.l i. ,.:´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l Y
／: : : l i .／: : : : ; : : : /.: : : : : : : :|.: : : : : : : : :l i' l
／: : : : :.ﾉ／: : : : : : |:. : :/.: : ; : : : : : |: : : : : :,: : :.l i l
／: : : :_;,;彡; : : : : :|.: : :|: : /|: : /:.: : : : : |i: : : : : i: : : l l
／/: : : : : : : /: : : : : :|.: : :|: : i |: :/i,:.: : : : : | i; : : : i.|.: : :l,. , l
´ /: : : : : : : /: ; : : : : :|: : :,|: : i |:;/ i,: : : : : |,,,i_: : / .|: : : i, i. l
/: : : : : : : :i: :.i: : :|: : :|.: :斗七'|/ ヽ : : :/ .i;゛ﾌー|-|;.: i,. 人
. /: : :／: :´:_;i: :,i.: : :|: : :i; / .|/＿|_,,,, ＼/ー-i/ﾆｚ,_ヽ|: : :'､._ ／| ヽ
/: ／ ´.￣ |: :|i: : : i: : : i''''伝兀下 伝兀心|: : : : : : |:|| i, いえ、そうではなく……
' ´ i; | i: : : i; : : |. 匕示丁 匕示灯|.: : : : : :|:|:| i,
i:|/ヽ; : :i;.: :| , , , , , , , , , , |.: : : : : l|:| | i, あの、誠に申し上げ難いのですが
｀i ヽ; : iヽ| |: : : : : ;i|l': | i, どうかご容赦ください
i,＿_ |ヽ,'i: |､ し ||: : : : /:l': :.| _ﾉ
/: :i;｀: :.|｀: .。, ＝=＝ ,.。.:≦:|: : : /: :l: : :|,，-:': |: :'
/: ;': :i; : :|: : l: : :l:｀: _TニﾆﾆニT;_:l_: : :|: : /: : l: : : : : i:.: :|: :|
/: ;': : :_i､: |;=- ＜_". ゛;|: /;_: :': : : :, : :i: : |; :|
/: ;': γ .ヽ| ゛Y_ー- -―r､r'.|/ ｀ ヽ; |: : i: : |i; i,
,.': ,:': :/ O ｀v^γ'Yυ"´ O .';': : i; : |.i; ',
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／ノ (●／ ― ＼ ┏┛
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/| ヽ
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／ /.ﾄ.、 ヽ
ム──i .| .ヽ .ヽ
. , ' ヽ! ヽi i, ──‐-x＿
＿ , -ｧ ' ＜￣￣ `~ヽヽ.ｧ. ﾉ .ヽ
／ ／ ,＞' 'i ./ ｀ ヽ ./、 /
／,' ,＞' ' /｀ヽ /. 乂
X' / .／' ／ .| i .／ .ヽ
-V- ' , .／ ／ ﾄi.! .,' .ヽ
丁 .／ ／ / ハi__ノ .Y
,ﾑ' ,／/ ,ｲ / |ﾄ、. / .ﾊ
- ﾌ ./ ／ , ./ ./ ﾊ. / / | .ﾑ
. / / ., , ＜ ／, ｲ i / / .| ヽヽ、
./ , イ ／ , イ , ／ i ＿＿_|,/,/─‐/i- 、i |
. ﾑ ' ム-ァ ,＞' ｀／＜--|./ |,／ .i ／ .| , .ﾄi!ﾄ
イ' ,フ ／' / `-!' i ,＞‐ｧｯx i .ハ .i.乂｀
／ .／ ／ ,ｲ .| / ' ｲ,}V Y
.／ ／ , / i i i ,,,` （ ええっと、やる夫さんの寿命は７０歳なんです
/ ／ ／.ヽ! .ハ , '
,/ .／ ／｀.--i.ﾏ .! ゝ,- '
.／ ' , --＜`ヽ-x.| V/ヽイ
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ おかしくないかお？
| ／ .ｲ '=・= =・= u| やる夫は２７だったお
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ それとも、実は死んでなくて生死の境目だとか？
／＼ ヽ ヽ
／＼ ＿＿ /＼
r───-ミ＞ '"´ ／ ｀ヽ| ＼
| ／ | ﾟo ／￣￣￣〉
| :／ ／ ﾉ ＼ | |i ／
| ／ ／ ／/ 八 |⌒＼／
,／/ ' ／ / ／|i |r＜¨¨¨¨Y＼ ＼
／ 厶 / -‐／ /／─八 |i＼ | ‘， ＼
／＼ | /| ／ ／ ∨ |ｉ ＼ |ｉ | ＼
ﾉ廴ノ|/,ﾉ∨斗=ﾐ ァ=≪ Ⅵ | ＼ﾉ| | i⌒廴＿
/ ／/ ／／ Ⅳ _ﾉﾊ _ﾉ心/ 八 ﾉi | | | ／
/ ／ /／ j/ 从 乂ソ 乂_ソ /⌒i i | |ﾉ 八__／
/／ / ／/ ＞'' ｀ '''/ :/ ｿ ﾉ i 廴彡イ いえ、確かに死にました
/ /／ ｜ 八 ､ , 厶イ 厶イﾟ i ＼ }
∨ﾉ个: . ﾉ ／|i | ∨ Ｖありますけど、観ます？
／ | : : : ＞ -=≦/（: : :|i | i :,
（__ノてス: : : ﾉ───|: : : : |i | i :,
厂 ＿ノ¨¨⌒'ｰ──'⌒＼;儿厂＼ i :,
/⌒ （ ‐- -‐ r─匕} /⌒i :,
人 ⌒) r──ﾉ / / ｉ :,
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ みません
| ∪ （__人__） J | って、え？ じゃあどういうことだお？
＼ u ｀⌒´ ／
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :|
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i,
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li, はい、あの、なんと申しますか……
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i,
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i, 本来、あの日あの時あの場所で死ぬのは
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i, 別の人だったはずなんですが
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i, 手違いで、その、やる夫さんと間違ってしまい……
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
-― ､
. ┌―- 、 ／ }
,′ ／⌒＾´ ｀ヽ _ ,'＝=―- . ＿___
{ ／ i∠ / ＼ }
＿＿＿_〉'′ /i ; _） / `<
`ｰt__／ ／ / /､ ヽ ' / ; } 、､
. /{ ／ -‐ ´ /! }ﾊ / / 斗‐=≠ ｲ ト､ヽ
. ﾞｰﾞｰ=ﾆ＝-‐ -‐=彡 .ｲ } } ∧_/ /// ／ }/ ﾘ } } ! }
/ -‐＝ﾆ -―― ´// '′} iﾊ /ｲ {／ / { /ノ j/
〃v＾y´, ‐ｧ'´／ , ∠/＿＿ト}_} | -=＝ミ V´ ′
{! ( ( ／／ ／ { {_ ﾊl! | ｀ ┐ で、でもご安心ください！
. ｀ ｀´ ／ 八 ｀{ |ｌ | ′
. ／ ／ ／ ｀∧{ﾊ ﾄ、 ､_ ﾉ こういうこと、しょっちゅうですから
´ ／ ／ ／/ ｀^'ﾍ ト ｀ﾆ=- しっかり対応させていただきます！
. ´ ´ ´ ／／､ ヽ , ‐- __/
-‐ ,， '^´>‐-ﾆ=:､___／
／ _r'＾ｱ ∨ 、
-‐ ,ｨZ__ノ } / ＼＼
＿＿＿_
／ ＼
／三＿',!｀zx二 ＼
／ ´ー¨‐｀ ´ｰ¨‐'' ＼
| （__人__） | しょっちゅうて、管理体制ズタボロすぎじゃねーかお
＼ ´ﾆﾆ｀ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/| ,:': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | ヽ,:
,: : l ,r": : : ;i: : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |, ,ノ :
,: : : 〉: : : : ;i: : : l.: : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : :|l: : : : : : : : : :l, ,／: : :
,: : :./: :l: :: ;i.: : : :l;: : : : : :l: :,: : : : : : : :.|: :,;,;,;,;|,|;|;,;,;,;,;,;,i.: :|: : ＼_ ,ノ^i: : : :
,i: : : |.: :l: : ,i : : : : li; : : : : |l: |i; : : : : : : |l: : : : | || i;.: : :,'|: :|; : |: :/￣ i; : : :
,i: : : :|.: :|: : l.: : : : :|_,izﾆ=-| 'i;i 'i; : : : : : |'i; : : :|_,|,,,,i;_.:/ |: | i; :|: :＼ i; : : :
,i.: : : :|: : |: : :i;.: : : :| 'i; : : :| 'i 'i,: : : : :| 'i; : |. |つ|:/''-|/、.i; |: : : ＼ 〉; |:
|: : : : |: : |: : : i; : : :| _,.i-:‐|-=,_ ヽ; : : | 'i;.| |:::::'::::::::::| i:|: : : : : ＼/: i;|:
. |: : : : |.: :|i; : : :|; : :| |＼l::::::| ＼| ` . |::::::::::::::::| .`|: : : : : : : : : :|_i 人員が足りなくて……
. |: :,: : :|: :|.:i; : : |ヽ;:| |::::::::::::| 弋三三シ |: :|: : : : : : : |
. |: :|i; : |:.:|: :i, : :|: : :|'. |::::::::::::| |: :|.: : : : : : :|
|.:|. i;.:.|: |.: :ヽ; |.: : | 弋三シ |: :|.: : : : : : :| ,
. |:| i,:ヽl: l; : :i;|: : :| , """" |:.:|.: : : : : : :|"|:
. |l i; : : :|ヽ: i; : : | """" |: |.: : : : : : /::|:
' ＼: :| ＼i: :弋, _, -― |/|.: : : : : :/:::|.:
ヽ| i; : : : :＞ , _ノ"|: : : : : /:::::|.:
'i;: : : : : :|: : ＞ ,_ ,. ＜.|::::::|: : : : :/::::::::|:
'i;.: : : : |: : |: : : :|::::':::ー .,-＿≦ニ==--‐|:::::|.: : : :/:::::::::::|.:
'iヽ; : :|.: :|: : : :|::::::::::::::::::::| _|:::::|: : : /::::::::::::::|.
|: : ＼|: :|: : : :|:::::::::::::::::::ﾉ――=＝ﾆ￣ '‐|: : :/:::::::::::::::::'i
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ ﾄ旡≧/ /≦乏 ＼
| | |（__人__）| | |
＼ | | ｀ ⌒´ | | ／
｀ ー------─― ´
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
／（ ○）. （○）＼ / /
／ （__人__） ＼/ / ／ ）
| u .｀ ⌒´ / / ／ ／
＼ / '` ´ ／ じゃ、じゃあやる夫はどうなるんだお？
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ'
＿ |￣｀／: : : : : : : : : : : : : : : : : : | :
,.-: : -｀: :｀ヽ､ ／i /: : : : : : : : :l.: : : : : : : : : : : :| ―
. <: : : : : : : : : : : ´: :ﾉ/: : : : : l: : : : ﾊ: :＼.: : : : : : : :＼
＼.: : : : : : : : : : :i/: : : : :|: :|: : : : :ﾊ＼ｰ―---: : : : :/
ﾊ: : : : : : : :／: : : : : : |: :l＼: : : ﾊ ｀ 'ｰ＼_.: : :|: :
ﾊ: : : : : :´-:y´: : : : : |／ ＼: :ﾊ. ＿_,,,≧|: ＼
. ｀､:': : : : : : : :|: ;ｲ: : : :/l｀ｰ ー｀ '´ |: /
r ,＼i^;_:_:_／l/ i: : : /: | _,,.， |: V
r.,|. | |. | ﾊ.: :/: ; ﾄ､'´ , |,z
. r ,i. i l, | |. ,-､ ﾊ: |'´'i､|:ﾊ ＿ ノ ／
l い Ｕ | / ./ ｀ /: : : :iヽ ,＿＿ _,｡r／
. l. 丶 ｰ' / ./|: l.: : :| /-‐´＞´／ 発生してしまった事故を亡くすことはできないので
. ﾊ ..:: | ／: :l/_|: : |´ ,z='ｰ'''" 元の世界には戻せないんですが……
＿_ _ﾊ .::::::: /r､-'ー==' .｀'´￣
´: : :_: : :｀:､ ::: / |;;;;＼, : ´ 別の世界に生まれ変わらせることならできます！
／: : : : :, -〉 ー' ´ヽ弋;／_,.._,.. . -―. .-. .,_ ＿,. .,,z='" ですので、そのような対応を取らせて頂きます
: : : ; '´._ノ ＿,. -‐｀'´~´. . . . . . . . . . . . . ｀''''". . . . . . ..／
: ／z=''". . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ._,,z=''";;;;;;;
,:'´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .,z-=''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ ｀´ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 転生ってやつかお！？
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
／ / ！ ヽ
〉 ! ／ ／ / ヽ＼
/ ﾉ／ ／/ / ﾄ､ ､
/ {／⌒ー―' ―---∠_/ ／} } ! ＼､
ﾉ / ／ ／ ――-,′ ／ / / ;｜ ＼
∠イ / / ／ -――zx７ ／ ,/ ／} ﾊ|
／ヽヾﾉ/ /／ ζ/ /／ ／/／ |! {
/ ／ ／ ／ ／／/ 〈 / / { ／ィ/ |
／／ ／ ／ ／／ / ｀ ＼ }′
／ ／ ／ ／ / { ／
／ ´7／ ,r< ｛
′ ,rく ＼ ､ ` ,-' ご存知でしたか
＿／／ ＼ ＼／ 丶 ´
￣ヽ ＼／ ／＞ ／
＼ {､ ⌒´
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （＞） （＜） ＼ 知ってるお！
| （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ ってことは才能とか、特殊能力とか貰えるんだおね
／ ー‐ ＼ なにせそちらさんの不手際なんだし！
／￣￣￣＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （＞） （＜） ＼
| ::::::⌒（__人__）⌒:::::l
＼ |r┬-/ ／ いやーどうしようかなー、迷っちゃうなー
. ｸﾞｯ /⌒/＾ヽ､`ー'´ ,ィヽ、
/ ,ゞ ,ノ , ＼ 老若男女に好かれるようにしてもらおうかな？
l ／ / ト > あーでも、働きたくないし、やっぱり黄金律かなぁ
ヾ＿,/ |／ ／
| |／
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :|
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i,
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li,
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i, ……ご期待のところ誠に申し訳ないんですが
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i,
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i,
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i,
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼ _＿
／ （⌒） （⌒） ＼〈〈〈 ヽ
／ ///（__人__）/// 〈⊃ }
| u. `Y⌒y'´ | |
＼ ﾞー ′ ,/ / おっ、どうかしたかお？
/⌒ヽ ー‐ ｨ /
/ rｰ'ゝ /
/,ﾉヾ ,> ／
| ヽ〆 |
,､.／{ ＿＿＿ ／ ヽ ,. -‐ｧ
/ ﾊ／ . : : : : : :｀Y , Y : : : {,ｨ
|ﾞ{ ヽ/. : : : : : : : : : . ＼{ ´￣ ﾌ ﾉ
y' /. : : :ﾊ|ヽ: |､{、: { : ヽ-､ /ニゝ
. {__/. .: :ﾄ:| : : :V: :｀＼{: : :}､＿_ﾉ
／ jｲ:|: :l: j: : : : : : : : :|: :} } ＞､
frｧ__,ﾚ|:ﾄ{ ､_, |:ｲ/}.ｨ､__}⌒′ そのようなサービスは１年前に廃止されていまして……
／ﾚ: :≧=- -=≦: ' : : :.,
／ /´ ) : }⌒´ﾟ〉 〈ﾟ ｀´{: : : /´}
／,. : :.ヽ ヽ'ーァﾟ｀ ´ﾟ {_ノ ｀Y ./＼
/:〃. : : : . ＼__／:} { ＼__／. : : .ヽ､＿＿_,
. /' /_:_:_:_: , -‐―‐' ‐= ｀ ヽ､: : : : : : : : ､― ´
|ヽ ／ ＼´￣￣｀ヽ.
＿＿＿
／ ⌒ ⌒＼
／ （⌒） （⌒）＼
／ ///（__人__）///＼
| u. `Y⌒y'´ |
＼ ﾞー ′ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ rｰ'ゝ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ ぱーどぅん？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :| 元々はあったんです！
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i, けど、転生する人たちが
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li,
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i, 「能力いらない。知識があればなんとでもなるし」
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i, 「それより転生先選ばせてよ。
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i, かわいいおにゃのこ沢山の場所がいい」
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i, などと要望して、実際に成功したので……
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
￣ ／ ／: :／ ./: /: ,i' :|:::;i.: :|l.: : :|: : : : l: : :i,
＿＿＿
／_ノ ヽ＼
／ （○） （○） ＼
／ u （__人__） ＼
| |i!i!i!i!| u | そんなん知らねーよ！
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼ 転生先世界なんてどうでもいいから能力よこせよ！
(<<<) （>>>）
|、 i、 ,i /
ヽ＿/ ヽ__/
| |
┌-､-‐ '´￣￣｀ 「`ｒy勹
┌|／ rク'1 ヽ
ﾉ // .ｨ | '.
ｲ. 〃 /}／ } ／} ｲ i|ｌﾉｲ .|
},/ｲ小ｌノ }/ ｀ヽ 从 ﾉイ { ええと、あの、才能を賦与するのもエネルギーを食うので……
ヽ|l ● ● /ｲ.:|ﾉ }/
|ﾍ⊃ ､_,､_, ⊂⊃j | , | 「なしでいいの？ ならその分の予算を別に回せるね」
| /⌒l,､ __, .イァト|/ | と業務整理されてしまって……意に沿えず申し訳ないのですが
. l.「⌒'7) ( ヽ |
| | |‘'〜ｭ〜' } l.|
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
| （__人__） u | ふっざけんなおっ
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼ だったらもう天国でも地獄でもいいから！
＼＿（__） i＼(__) そっちに行かせろお！
| |
,___ ___ -‐､
／ ノ´ : : : : : : : : : : : : : :.／ |
f＾⌒ﾆ=-, . :´ . . : : : : : : ヽ |‐-
| ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼: : : : . 〈 : : : : .
＞. . : : : : : : : : |: :ﾊ: :.ﾊ: :}､: :.／: : : ',: : : :} ', : : : : : .
,⌒ー‐ｧ ＼:/:|:/ }/ }/ ／: :＼: : : : : ',.: }:. : : : : : .
. : : :{ /: :/: : : :/｀ ∩ ＼{＼: ﾄ､:}:____{:.:.:.:.:. : : : .
/: ィ:/｀＾ : / |i: : / ∩ ∪ |:ヽ: |｀} ＼:.:.:.:.:} : :
. /´ //__ }:/ :|:.V ∪ __ /i/i/ |: : :ｉ|/ヘ __ノ:.:.:.:.:{＼{
: : : :｀ー‐=ミ:.{ /i/i/ r ノ Ｕ ,|: : :, : : : ＼/＼:.:.{
|: :／: : :／: :个o｡ ＿＿_ -=≦ |: :/: : : : : . ヽ 受け入れ命令の書類がないので無理です！
∨ }／ /: ∧ : |:.:.:.:.:.／ o｡0 ｡o ＼:i|: ′: : : : : : .
/: : : ∧ |:.:.:.:乙-=彡と{ニ≧=彡/.:.:.:. : : : : : : . 勘弁してくださいっ
. : : : : :∧:.:.:.:.:.:.:.:.:}｀¨¨^´ ∨.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : :
. : : : : : ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ∨:.:.:.:.:.:.:.:. :＼: : : :i
i: : /: : : :.:.:.: -‐ ′ ＼:.:.:.:.:.:. : :| ＼: :|
|: /|: : :., ´ ／ ｀ ＜:.:| j/
|/ .|:／ ‐-‐'"⌒＾ー‐=ミ､_____, ＼_
／ r‐‐'’ムｧ' 7´:.:.:.:.:.:.:＼'´ ∨＜≧=ﾆニ）
}｀ー‐=彡ノー:.＞{ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼ﾉ⌒´:.:.:.:.:.:ノ
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／ ふざけんなお役所仕事かよ！
／ `ｰ' ＼ |i やる夫は認めねーお！
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ \xAD堯\xA1l､Ｅ ﾉ <
＿＿＿_
―― [] ] ／ 三＼
| ｌ￣ | | . 三 ＼ 三／
|_| 匚. | 三 . （ ○） （○）'
| | 三 u （__人__） |
|_| 三 . ｀ ⌒´ ／
[] [] ,- r⌒ヽ ｒヽ， }
／／ 三 i／ | ノヽ
匚／ 三 三 / )≡
三 三 ／ ／≡
ﾆ三 .／ ／
二≡､__.／ ／､⌒)
三 ＼ ￣
三 /＼ ＼
三 /ﾆ ヽ 三 三
三 / ﾆ_二＿＿／
三 .／ .
≡ ／ |
≡ ／
三_ノ
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :|
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i,
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li, ダメですやる夫さん！
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i,
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i, ……あーもうっ
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i, すみません本当赦してくださいっ
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i,
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
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./ ／ .｀-.＼ .／ ,／,iW",／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟 ＼ .＼.''ﾞン'ﾝ'" ＼ ｀'､
./ ./ .ﾞ'r" _/ ”ﾞ.／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞlｰ ヽ. ｀l／ ヽ .ヽ
.i′ ./ .;;;;;;ﾆﾞ ./ /ヽ＼. / ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ .,.rフ、. ｌ .,,...ﾇi- .ｌ . ｌ
l ! ''"ー ! l `'イ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l／.、.! | ｀,ﾞ !- .! |
| .| │ |. .ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ¬./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l..'!广 ! | .!｀'''''ｯl ! l
..ｌ . ｌ '''二., ﾞl, ﾞL :iij;;,.ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./ ,;''ﾘr/ ./ ｌ /
.ﾞぃ .!､ .ﾞ´;→ ヽ .＼ '㍉,.＼ ﾞ'〈ヽ＼−｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ¬二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''_;i.｀ ／ / ..lﾆ''=‐ ./ ./
.ヽ ＼ . i‐,＼, ﾞ''.､ﾞ‐'i ..ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ.r-｀,／ .／ . ..＞-ィ.／ /
＼. .＼ゝ-ﾆゝ ｀'-､,｀'-ﾐ/′ ｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´.''T彡'"ﾞ,..-'゛ ,,..、 ／ . ,／
｀'-､ .｀'-､..ﾆﾞ二- ｀''ｰ ,,,ﾞ''ｰ ..,,_ ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″ ._,,.. -''ﾞ,ﾞ.. -'ﾞ＿ｯ二-'^.ｌ ／ . ／
ﾞ''-､, .｀'-..,,. '々 ';;/ﾞ'ﾆ- 二,ﾞ;;'ｰ｀-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........rﾞ‐'ﾞ‐''二.. -‐''ﾞﾞ＿.'｀-- .'l;; ‐" _..-'"
｀'''-..,,,｀ﾞ''ｰ ..,,_゛ .゛..!ｯ'' .-｀-"'''''=ァ;;ｰ┬‐―'ァﾆ'"^ﾞﾞ´ . '''-ﾐ,_, ,ﾞ,ﾞ ｰ''ﾞﾞ_,.. -'"゛
｀ﾞ''ｰ ..,,_¨"''''｀- ..二＿__ .｀' ＼ ﾞ!彡ﾝ'" ＿__,,,,......-ｰ'''''"_,,,.. -‐''"
｀ﾞ^''''―-- ........二,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ;;i,ﾞ;;;;,ﾞ,ﾞ,ﾞ,ﾞ二..........-一''''''"´
＿＿＿（⌒ヽ
／ノ ヽ､_⊂_ ヽ
（⌒ヽ∩／（ ○）}lil{（○） |(⌒ヽ
ヽ ﾉ| ::: （__人__） ::| ⊂ `､ うわぁぁぁ！？
＼ ＼ ）i!!il|l| / /> ） ））
o (( （⌒ )､ ヽ＿ `ー‐' ,／ ／ ／ 。 吸い込まれる、吸い込まれてるおっ！？
｡ ＼ ＼ / / ﾟ
〜〜〜〜〜〜〜从りﾟWｖ"゛“W”"ｖ“"W〜〜〜〜〜〜〜
,. - 、 . . .-: : : : : : : : : : :-. . . , - 、
l i ＼,. : :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀:/ 冫 ヽ ,
, -.l i. ,.:´.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l Y
／: : : l i .／: : : : ; : : : /.: : : : : : : :|.: : : : : : : : :l i' l
／: : : : :.ﾉ／: : : : : : |:. : :/.: : ; : : : : : |: : : : : :,: : :.l i l
／: : : :_;,;彡; : : : : :|.: : :|: : /|: : /:.: : : : : |i: : : : : i: : : l l
／/: : : : : : : /: : : : : :|.: : :|: : i |: :/i,:.: : : : : | i; : : : i.|.: : :l,. , l
´ /: : : : : : : /: ; : : : : :|: : :,|: : i |:;/ i,: : : : : |,,,i_: : / .|: : : i, i. l
/: : : : : : : :i: :.i: : :|: : :|.: :斗七'|/ ヽ : : :/ .i;゛ﾌー|-|;.: i,. 人 予定にない者を門に近寄らせちゃいけない
. /: : :／: :´:_;i: :,i.: : :|: : :i; / .|/＿|_,,,, ＼/ー-i/ﾆｚ,_ヽ|: : :'､._ ／| ヽ っていう規則になってるんですよ……
/: ／ ´.￣ |: :|i: : : i: : : i''''伝兀下 伝兀心|: : : : : : |:|| i,
' ´ i; | i: : : i; : : |. 匕示丁 匕示灯|.: : : : : :|:|:| i, 勝手ですけど
i:|/ヽ; : :i;.: :| , , , , , , , , , , |.: : : : : l|:| | i, 転生を始めさせて貰いました
｀i ヽ; : iヽ| |: : : : : ;i|l': | i,
i,＿_ |ヽ,'i: |､ し ||: : : : /:l': :.| _ﾉ
/: :i;｀: :.|｀: .。, ＝=＝ ,.。.:≦:|: : : /: :l: : :|,，-:': |: :'
/: ;': :i; : :|: : l: : :l:｀: _TニﾆﾆニT;_:l_: : :|: : /: : l: : : : : i:.: :|: :|
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ .,.、_ __ ,- .ヽ＼
／ | | | | : | | | ｀l ＼
／ ,,,==､､| | .| ! !＝,,,| ＼
／ .ll、 )ll| !. ｜ |l ll|l | ＼ はぁっ！？
| ﾞﾞ=='' ﾞﾞ＝''ﾞﾞ .|
＿__. | （＿_人＿_） | や、やる夫はどこに飛ばされるんだおっ
＼, ＼ |::::::::::::::::::| ／
／ ＼ |::::::::::::::::::| ／
￣￣ 〉三三三》 《三三三〈
, : : : : : : : : : : l /: : : : :ー 、
, -―／: : : : : : : : : : : : l, 7 ／; : : : : : : : :'i
―――/ ／: : : : : : : : : : : : : : : i, ! .／;〃: : : : : : :/:i: |
i’ ／: : : : : : : : : : : : : : ; : :.l:.〉／" /: : : : : : :/: :!: |
ー 〉'／:/: : :l: :|: :/: : : :|: : :|: : :|l: ＼_、,i:/: : : : : :': : : : |
＿__／"/: /: : : |: |: /: : : /|: :/|／/儿:_: i, i': : : : : ;/: : : : /|
／￣/: /: : :|.:|: |:/: :/:/ .|:/ノ|_/,,,,__/￣７: : : :;.'/: : : :,:/: :|
. |: :||: : :|: |: |〉__'_/ ﾉ' ´!' い::::"ﾐ/: : :／/: : ;／/: : :|i, ええと、地球に酷似した世界ですね
|: :|.|: : |: :|;: |,z-=z_ 弋::::::/: :／／:;,イ: ／l: : : |:li,
. |: | i;: :|l:';|:i,ヽい::::', ''/／／,,.:'': : イ: : :l.: : :|: l'i, 文明の発展具合は中世と同程度です
i;:| i; :|i; |: i,弋::::::;i ´' '´~|: : : : : ||: : : l: : :|: :l: i,
. i;| i;:|/`: :i, , , , `__,.，-−、 .|.: : : : :|||: : : l: : |.: :l: :i, ま、まだ地球に似てるからいいですよね！
. i| 〉:/: : :i, u 'y' ,） ./.: : :_: ||||: : : :l: :|: : l: : i,
／:/: : : : :〉、＿_ __'ー,,ニ-―/: ／ ー|: : : :l: |: : :l: : :i,
／ /: : : :／,=三三::シ"i: :./:l: : :〉' .::|: : : :l.:|: : :l.: : :i,
／: : :／／ ／: :／ ,i: /: l:／ .:::::|.:l.: : :l:|.: : :l.: : :i,
／;,;,;,／／ ／: :／ ./: /: ,i' ::::::;|: |: : : |!: : : l.: : :i,
￣ ／ ／: :／ ./: /: ,i' :|:::;i.: :|l.: : :|: : : : l: : :i,
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／__ノ ∧ ＼
／ ヽ ＼
/ /⌒ヽ /⌒ヽ ヽ
/ / } / } |
/ ｛_ ,ﾉ {_ ,ﾉ |
| しノ ////// しし' | よくねーお！
{ （_,〜 ､＿） /
丶 ｜/ ', / 中世って平民は働かなきゃ食っていけねーじゃねーか
＼ {/ } ／ いやだ働きたくない！ 働きたくないぃぃぃぃぃ！
_ ＞─r ｧ t─ァ――― '
/.:.:.:.:.:.:.:.:/./厶ヾ" /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/ＹＹY.:.:.:.:./.:ィ７ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
/＼ /.:.:.:.:く〃 // }}'.:.:.{ ／∨.:.:./
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,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::|
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、 そうそう、こういうので良いんだよ
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | 転生トラックってありきたりすぎねーかお？
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::, わかりやすさが大事だぜ
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::,
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i 転生トラックで転生チート物かな？
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::| と思わせておいて、転生チート（笑）物
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ この後の展開は？
.∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_ 煮詰めてないけど……
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼ 貧農の息子に転生したやる夫は
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） 過酷な労働を強いられる平民の様子を見て
| （ i ） |三三） 知識一本で身を立ててみせる、と決意する
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .| ここまでが一話、って構想だお
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||:
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||: 目的が明確でよろしい
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||:
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l:: けど、知識で身を立てるってのは
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!:: 上手くやらないと、それこそ転生チート物だよ？
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J } ウェーバー先生に頼るお
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ 金儲けのアイディアを出して
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ 実現する為に田畑や家を質にいれた
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼ 資本投下待ったなしの段階で、けど人が集まらない
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ,＿＼. 高い賃金を払ってでも人を集めようとするけど
／ （●）゛ （●） ＼ 高賃金を謳えば謳うほど、みんなから白い目でみられる
| ∪ （__人__） | 「不道徳だ」「不真面目だ」
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | どうしてか、って考えて……
.＼ “ ／＿＿| | うん、前世じゃ経済学部だったことにしよう
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ 大学の講義で聞いたウェーバーの話と、伝統主義について思い出す
| ＼ ,＿ | 「金儲けをするのは悪。伝統に従うのが善」
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 大学時代は理解出来なかった事実を、その身で実感する
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,.....:::::::￣￣::::::....、
.,.::’:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..、
/.:::::;≠―‐ミ_ﾍ:::::::::::::::::::::.ヽ
./.:::::/'´￣￣ ｀∨:::::::::::::::::::∧
.:/＼:;′＿＿ :';:::::::::::::::::ｲ::::i⌒>
/.:::::::ｉ:i__l__:| |:::::|ｌ__＞i::::::::＜＞:::::| ⌒i
,::/:::::::l::::ｉ|::::| |:::::|:Ⅵl::l|:::::::::::::::::::::上ﾆ>.ト､
;’i::::::::::l:rﾄﾐ:_|_|___|_|__|_l|_::::::::::::::::;ト､ .∨:::::｀:..、 へぇ、いいんじゃないかい
ｉ::|::::::::::∧乂｝ ‐ｆ示ｱ!:::::::::::／:∨ ∨::::::::::::.､ ということは宗教的要素も必要になるな
|::|::::::::::|:∧ ＿_ ｀ ´/::::/:ｉく:_::::::::￣ ヽ}::::::::::/ ∧
|::|:::::/|:|ｌ. 〈＞..`=’-＜::::/ノ ..} ｉ_::::::::::::::::::::::／／:::i で、主人公はどうやってその問題を解決するんだ？
|;'|:::ｌ|..|从 ｌ|=ﾐ(∧ｌ＞/〉´‐ﾐイ_ﾉ_.｀ｰ‐ｧ::::::￣:::::::::::ｌ| あと、ヒロイン。女っ気がない、なさすぎる
｜|:::ﾘ. ゝﾍ__/ィ.// ./从:::::::¨`'´:::::::::::::::::::::::::ﾘ
|:/ }人＿＿ノ:::{＼::::::::::::::::::::::::::::::::::/
|l /!＼＿_ｊ_,／. ＼::::::::::::::::::::_;:::く
./.::／ .ﾄ-:/ ／'イ￣.天.__.／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ ｀´ ＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾁｰﾝ!
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 奴隷系ヒロインでいこう！
| |r┬-| |
/ `ー'´ ∩ノ ⊃ 一般人は、宗教的に真面目だから
( ＼ ／＿ノ 「今までのやり方を守る」
.＼ “ ＿＿＿＿ノ ／ ことが正しいと思ってる
＼_ ＿＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 伝統的なやり方に拘泥する奴らじゃ、生産性は上がらんお
＼ ⊂ ヽ∩ <
| | '､＿ ＼ ／ ) だから、行動原理が伝統じゃない人間
| |＿＿＼ “ ／ それこそ、奴隷身分に落とされた奴を使う
＼ ＿＿＿＼_／
∩ _rﾍ / ヽ∩
. ／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿ ＼
／ ／ ／⌒ ⌒＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ） そこに宗教を絡めるお！
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／ キリスト教が異端を排除していったように
ヽ| |r┬-| |/ この世界の宗教も、異民族はＳＡ・ＴＳＵ・ＧＡ・Ｉしてる
＼ `ー'´ ／
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i ) ＿＿＿( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼ けど日本からきた主人公には無関係だお
( ／（ ●） （●）＼ ）
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 奴隷を買って、労働力にする
| | 勿論メンタリティが現代日本人の主人公だから
＼ ／ 黒人奴隷のような扱いはできねーお
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､ ましてヒロインが奴隷だったらねぇ
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ 鞭打ちなんて出来っこないだろうし
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l というか、労働力なら男じゃないのか？
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ. ｰ―‐
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞...
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 男奴隷は高いから買えなかった、いいね？
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
|:| ィTT ミl:| | || . ｨT T TT .T :ミ!.|｜ .i |:｜ :∧‘，
. l |.|:..|_|_|l＿_|乂 |ｌ＿|.|ﾆ=┴≠|ﾚ'¨!.l. | .l |:｜ ::;
..:!.|.lｨ≧==示ミ、 ￣ _,ｨ≠r≠芹ミ|- ; .:l |: ; :| :l
..:ｌ.|ｌﾄ､乂..乂:ツ'｀ " ヒ::ツ:イl:! i .|ｌ|.:; | .:|:|
!.!.!l∧ ￣ i l.||.:ｌ .|ｌ|.:i | ; l ま、及第点かな
::＜＞∧ { ||ｌ.:| .|ｌ|.:| ; /
:...ｌ／〉_∧ l ||!｜ i |ｌ|ｲ / /.:〉
￣ / 〉:ｉ＼ .､＿＿..， ／ﾘ!｜ l |l从:. / /::ｲﾄ､
＿＿__
／ノ ヽ､_＼
（●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒ ＼
| ) ) u. | 主人公は、ヒロインに対して、買戻しを提示するお
＼ `ー'´ ／ 「これだけの利益をあげたら、自由身分にしてやる」
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ （だから身を粉にして働け）
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ 始めは反発していたヒロインだけど
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| あくせく働く主人公の姿を見て惹かれていく……
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼ ま、あとは野となれ山となれ、だおね
／＼ ヽ ヽ
|
|
|
|
| ./
｜.ィ≦￣￣￣￣≧ｘ＜
／ｨ/＞.‐＝＝‐ ＜＼｀ヽ
., ' /／/〉;'./ ||｜ ｌ.-ミ_ヽ∨
/ ./´ィ.Ｔﾐi｜ ||｜.l| |l｀V〉
/.:.;'/ .ｌ|. | ｌ|.l| ||..|_.ｊ| |ｌ |l
./ ,′._|l_ｊL从}ｰ≠ﾆ.ィｨ三ミ.＞
,′ i イ _,ｨ示ﾐ ".{ｌ=ﾐ} ≫
.;: .;':ﾊ|iｲ |っl} ｊ ゝ≠ 彡 おもしろそーじゃねーか
.,′ i |ｌ|l｀¨ ¨¨´ .{::
.;: | |ｌ|| ; いっそこっち書けば？
;: .::| |ｌ|| r ― ┐ ′
i :| l从. | ::::| ,’
|:. ::| |ｌ/ﾍ 乂 : ::ﾉ ./
＿＿＿_
／ ＼
／三＿',!｀zx二 ＼
／ ´ー¨‐｀ ´ｰ¨‐'' ＼
| （__人__） | それだけはねーお。絶対
＼ ´ﾆﾆ｀ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/.::::::/´ ＿__ ヽ:::::::::::::.ヽ
,::::::::::' _,...‐::´::::::::::::::＞.i::::::::';:::::::i
,::::::::::l／:::::|l::::::::::::;'_l:::::::l-､'::::::::ｉ::::::',
l::::i|::::::|､::::i‐';:::::::::;! .|:::::::| .|::::::::::l::::::ﾊ
|::::|:::::::|:::::｣ ヽ＿_! ´二..z}:::::::::|:::,'ハ
,'.::::l::::::;'.ｨ=ﾆ元! '´ヒサ|:::::::::l::;':::::::l
.ｌ|:::::|::::iﾍ.ヽ.ゞ‐' i ￣ !:::::::;' i:::::::::|
.!l:::::|i::::l-ﾍ. 丶 ﾉ::::::;' .l::::::::/ くくっ、まあ、そうだよな
ヽ:::ｌ:V:ｌ:::::::＼. `ー 一' ..ｲ':::::/.:/＿:/._
＞ト＼_...イ.,＞ .. イ ,'.:::::／ /.:/ .ハ そう言うと思った
∧ Ｖ:',. 〈:::::/ .,'.::::/ ./.:/ / :
l ',. ∨､_〉:∧__,......... ＜':::::/ー'.::/ / :l＼
／| ', 〉、:::::::∧-―‐-/.::;:':::::::::ノ / ,ｉ l、 ＼
'―;' :::. i ＼::::::∧´￣/／.:::::／ :i .:: ', ー｀
,' | ヽ:::∧::/´::＞ ´ .!;:: ハ
/ヽ、 :l ／.ヽY／ ヽ、 .|l:.: _, ＜:',
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | でもま、確かに……わかりやすさと魅力的な導入
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 これは大事だおね。次からは気をつけるお
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
. ´ ￣ ￣|￣ |￣￣ ￣ ｀ .
. ´ ｊ j ＞ -- ──── ＜ ｀ .
. ／ , ィﾚ'. 王王王王王王王王 ｀ ＜ト ＼
／ ＼／／ﾆ王王王王＞ ´:: :: :: :: :: ::｀ マ「 ｀ 、 ＼
. ' ／／.ﾆ王王王王／::∠二二二 ｀ヽ :: :｀マ .／＼. ／ ＼
. ' ＼. '. ' 王王王王王ｦ' :::/::i:l:::: ト､ヽ::＼:::::＼: :::＼｀ヽ ∨ ／ ヽ
. . ' ＼ .//王王王王王 ﾏ.::/:::{ :从:::」L.. ム斗へメ. :: ::: ＼::＼∨ ／ . まあ今は目の前に集中したまえ
/ //..王王王王王.' ::::!::::::Y≧≠ ィ弁K i:ﾄ、:＼:＼::＼/ .∧
. / ＼. //.ﾆ王王王王王ｌ.:::::l::::::: {以斗 :! ´ ⌒ ｀ |:!::＼:::＼:＼::＼ / ∧ さて、そろそろ僕はお暇するぜ
/ ∨/ 王王王王王王|::::::l:: :::人 '_ ___ 从:: ::: ＼:::＼:ヽ「＼ / ∧ どうせまた後悔するだろうから
/ ∨/ﾆ王王王王王王|:: ::l::: :: ::::＼ ┴‐‐'´ 人ハ:: :: :::.ヽ.:::ヽi }∨./ . その時は嗤いにきてやるよ
/ ∨/.王王王王王王王|::::::l:: :::＼::::::＼ ／.:: :}:ハ :: :: ::.Ⅵ:::|王 }H !
//ﾆ王王王王王王王|::::::l:::::＼::＼::::::＼ -＜ {´￣￣ヌ :: :: :}:l:从ニ}H l
i . il王王王王王王王王ﾘ.:: l:: :: :::＼:::ヽ:::::::ヽ } ／.:: }::::::人! :ハ j}H |
i ! l|王王王王王王王王 Ⅵj::ルﾉム:＼:::∨´ .ﾘ ／ ´￣ ハ斗くﾙ' /.H |
l ｌ ｌ|王王王王王王王王王 厂￣ ＼ ＼} ／X / i:: :::::＼/ｊH |
ｌ ｌ ｌ|王王王王王王王王王/ ﾉ /｀ Y^ー＜._ レ' !: :: :: ::::ヽjl |
| | ||王王王王王王王王.ﾏ / /. :::∧: :: :: ::: ::Y j{. ! :: ::ヽ: :: :Ⅵ |
＿＿＿_
／ ＼
／三＿',!｀zx二 ＼
／ ´ー¨‐｀ ´ｰ¨‐'' ＼
| （__人__） | そいつぁどーも
＼ ´ﾆﾆ｀ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/.:/.::::::::::::/-= 三三
./.:/.::::::::::::;′=‐ ―‐ ‐=ミ
,:::;’:::::::::::::′ ＿＿＿＿＿＿
.ｊ:::/.:::::i:::::;’イ::::::/.::/::|::::::::|::|:::|::
.;’/.::ｊ::::|:ｌ::ｊ;::::|―:l:､:|::|:|::::::::|ｨＴT
;:::’::ｌ:::::ｌ:l::ｉ::/:|:::::ｌ|::::|::|:|::::::::|:|:|::|:::
_, −.､ ;’:;’::|:::::|:l::|:l |:::::||::::|::|:|::::::::|从ﾉ-
.´/_.／⌒ヽ..ｌ_＞――‐ｧ|≧=-ミミ ´￣ ｘ≦= なに、期待してるんだぜ、これでも
└ハ‐'ィ¨´ .......ｘ≦::∧ミ{弋:::::ｊﾞ` "弋::::
=ﾉ .}、 ＜ニニニミ:ﾄﾍ｀ﾞ ¨¨´ ｀¨ 面白い作品を見せてくれよ？
／_,.....---------ｲ::lﾍ |:.
￣￣´ |＜Ⅵ:::::::: Ⅵ:::::.. ､＿＿，
,.−.Ⅵ:l:Ⅶ::::::::从:ﾉ: :ヽ ゝ !ノ
__ ／ .∧..∨l::|Ⅷ::::∨/.:.:∧Ｖ＞:...＿....イ
ﾟ¨{、＼ .∧. }:l::l Ⅶ:::::∨::::l:∧∨
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< へいへい、頑張りますお
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
反省会 了
描かなきゃ（使命感
ゆっくりでいいのよｗ
バトルパートは文章にするの難しいですよね
面白いので続き楽しみにしてます
>>400
ありがとうございます。文章もだけどAA改変できないのが
>>401-402
精神のメタ構造は誰でも持ってるから仕方ないね
こういう対話に感じるうすら寒さは、自分の中に他人を仮定することで客観視してるように見える
(ながらも実際は作者の持つ一面を書き出してるだけで、実際のところオナニーにしかならない)
なんだろーなーと思いながら、今回の教訓を物語仕立てにするにはこれが一番楽だったので
,，- ，
/////7,
/ﾆﾆﾆﾆ=‐'__
/ﾆﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆ‐__
/ﾆﾆ7 ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾕ-_
〈ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾕﾆ-
〉ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆ7'
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ノ
∠ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉ
∠ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ-'
_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三ﾆﾆ=-'
/ ﾆﾆﾆﾆr'/三三ﾆ／
∨ﾆﾆﾆ〈/三ﾆﾆノ
∨ ﾆﾆ∧三r ´
_〉:ﾆﾆﾆﾕ/
/ﾆﾆﾆﾆﾆ/
又ﾆﾆﾆノ
/三/'
, '三, '
ノ三ノ
〈三／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ あっさりしたものだな、と存外に冷静な感想が浮かんだ
┃ 先ほどまでの昂ぶりも何処へやら、吹き抜ける夜風に熱が溶けていく
┃ ぴくぴくと動いているのは死後硬直だろうか。地べたに倒れこんだ男の腹には大穴が開いていて
┃ 薄暗い路地裏では判然としないが、鼻につく鉄の匂い、どす黒い血が溢れているんだろう
┃
┃ 男が使役していた悪魔はいつの間にやら居なくなっていた
┃ 契約が途切れれば赤の他人、いかにも悪魔らしい立ち振る舞いに、場違いながら苦笑いが浮かんだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／／ , ´￣ ｀ }! ´ ￣￣｀ヽ､｀ヽ
／／ ／ / ヽ ＼＼
/, ' ／ / ∨ ､ ヽ ヽ
. // / / / / | ヽ '， '，
// / / / / !. | ! ! :. : :. :. :.
. // / / | |! |! || | | | | | | :. .
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i 童貞喪失そうそうですけど
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | |
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/ さっさとオサラバしません？
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :.
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :. 面倒ごとは御免ですし
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ .
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//} .
__ __ r.､/ ///| | |/// {// } ∨/ / j |///////|//|__ :.
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | 確かに。埃まみれのひでぇ格好だお
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 夜が明ける前に帰った方がいいおね
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / | ……問題はー
(､ !_j |
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
. l --､ Ⅶ
＿＿ l /:::::＿:≧=―----:Ⅶ-――-
´ ｀ . lィ￣＞':ア￣`ー―==-:.:Ⅶ,::::::::::::::
,ｲ. ／ ＼ l /´:::::: ､:::::::::::::::::::::::::＜::Ⅶ,:::::::::::::
ハ /. | . l '::::::::::::/＼:::::::::::::::::::::::ヾ:Ⅶ,::::::::::::
八 ｀¨ﾉ ｌ ﾄ､ ﾊ |＼ . l !:::{::::::::;' ＼:::::::}､:::::{､::'.:Ⅶ::::::::::::
｀¨¨ｌ ﾄ､|. Ⅴ | __,,ｨ Ⅴ. へl :,::::､::::::l‐- _,ヽ斗≦::Ⅵ}､Ⅷ:::::::::::
从 |. ＼| ￣ } Ⅴl ',:::へ:.{Tﾓｱ ,,,,.ﾓﾁ`!:::N. Ⅷ､:::､::
. } ＼ , -ﾉ､. lﾔ',ヽヽ ` u "l "" .|｀ヾ}. Ⅷ ヽ}`
八. ＼ ,イﾆﾆ｡o≦-ト､_l_‘.‘. ` ﾆ'､ - ‐ . ' } Ⅷ .}
. / Ⅳ ＼. 7ﾆ.／ﾆﾆﾆ __'^ヽ≧＝=ｚ..,.ヽ'. ` .- イ二＞-､_.Ⅷ
/ | | /ﾆﾆﾆﾆﾆ{ :.ヽ:.V７^l l￣二''＝==―=ｚｚ=---{^}＿＿＿
. /. | |′{´⌒ヽﾆ＼」､:Ll.'，:.L」ｨｱ:.ﾉ／/､{:.:.:.:.:.{ [,..､ヾ ､`､￣
/ i|. ﾄﾆﾉ ＿｣ﾆﾆ` ., {:.'，:.:/':.:.:{ ／/心:.:.:.:.:.ヽ＿__ヽ二ﾉ`´
｛ .′| 八ｌ.Yﾆﾆﾆ〉ﾆ. `.:.'，:.:.:.:.:j':.:./:l/:l:心:.:.:.:.:`:.:.:{└-1
乂ノ / ′ ７ ∨. V'，:.:./:.:.:.`く!:l:|:l:l:l>､:.:.:.:.:.:l l- !
. __ / /. ｌ. } r‐‐‐‐｀{:.:'，/:.:.:.:.:.:.:L_}:l:∧:.≧=-ｲ l:l }
（ （/ / 八 从. ; /／∧:.'，:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:l:l:∧:.:.:.:`ヾ、l:l:｝
｀¨¨´ ｀¨¨¨込. ノ / . i }/'，:.:.:.:.:.:.:.:.:.|l:l:l:l:∧:.:.:.:.:.:.`Ⅳ
｀¨¨Y. .| {:.:.:'，ｘ≦二ノ}≦:l:V〉:.:.:.:.:.:Ⅳ:、
| / | ｘ≦:'，:l:l:l7:l:l:l{≧ｘ､`､:.:.:.:.:.Ⅳ:.:}
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 男の攻撃をもろに受けた響さんは、そのまま意識を失って倒れこんでいた
┃ 無防備な姿を晒す彼女を守るように、矢をつがえた悪魔がこちらを睨んでいる
┃
┃ このまま放置したら……悪くすれば、明日の朝までこのまま
┃ どてっぱらに大穴あけた男の死体と、すぐそばで倒れている少女
┃ 官憲の目を引くこと間違いない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | （ 今までだったらそれでよかったけど、お ）
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「何が起ころうとしったこっちゃない。他人なんて関係ない」
┃ それで貫き通してきたから、ここで見捨てるのも一つでは、ある
┃
┃ けれどもう戦ってしまった。つまり、交わってしまった。ならば無関心を気取っていられない
┃
┃ 彼女に尋ねたい事もある。悪魔使いでありながら、何故ニャル子さんの存在を見逃したのか
┃ そもそもコイツ……地べたに横たわる死体は、何者なのか。知るべきことは多い
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……警戒するのは当然だけど
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 少なくとも助けたっていう事実は理解して欲しいお
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿ ＿__,.. -ミ
/::::::::::`〈::::::::::::::::::::::`:::::ヽ_
/:::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::/:::::::'.:ヽ
.'::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::/::::::::: i:::::,
.'::::::::::::::::::: ﾘ::::::::::::::: /::::::::::::::l:::::i
,'::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/:::::::::::::::::l:::::l
.':::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/イi::::::::::/.l､:::l
|:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::: l:::::::/ l ヽl
|:::::::::::::::;':::::::::::::::::::::::::::::l:::::/ ‘, それとこれとは話が違います
| ::::::::::::;'::::::::::::::::::::::::::::/l: / ﾉ
|::::::::::: ﾊ、::::::::::::::::::::; ' .l/ .／ 強力な悪魔を従えた正体不明の人間が目の前にいる
|:::::::::::;' ＞≦二=-'＿... イ 警戒するのも当然じゃありませんか？
|::::::::::; {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
}::::::::::|T'"￣￣￣￣ アミｘ､
ﾉ ::::::: |:ﾑ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ｲ:l:l:l:l:入、
／. イ::::::|､l:lﾑ、:.:.:.:.:.:ｨ':l:l:l>''"/イ'.
￣´ '､:::::|:.`<:l:l>､:.ｨ':l:l:>'":.:.:/:.:.:.:.:',
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 違いない
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／ ､＿) ｰ―＼
/ .',
,' ｨ::::::{｀ ＿＿ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） l 入速出やる夫、響さんのクラスメイトだお
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ / で、こっちが……
ヽ、 ＿＿ ／
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
＿ 〃 ＼、
´ ⌒ヽ丶、 ＼、
／／ .:i ｀ヽ nｍ_ヽ
} .:} ヽ ｎj.{.{.{.i i
.′ .:i :} }: } : :. } ヽ. { |
ｉ: / .: ..:{ . :/{ ､ﾄ､ : // } j i ,‘ _ノ ｌi
|/ { :{ 仏=ミ＼:// .:_｣ム :| :}:!／ ／ :||
ムイヽ .:{f ん r}｀Ｖ´/'r==ミ､ｌ| :}:}: ／ l| いつもニコニコ
| f⌒＼ﾊ{ Ｖrｸ ∨ んr} 刈 ..:}j／ l| あなたの隣にはいよる混沌
| 八 | 乂.:.:.:. ゞﾟ'′ムｲ人{ l| ニャルラトホテプです！
| j 厂⌒ ィ .:.:.:.:} ／ ﾘ
., .:/ :/＼ f_,ノ . ｲ／|
/ .:/ :/ .:｀≧=- -=≦＼>: !＼
./ .:/ :/ .:《＾Y＾て》乃 /／/ |:. |: ＼
_＿L≧ﾉ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ
,，'":::::::::::::::::::::::￣:::ミｘ::::::::::::::::::::::::::::,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
r-≠――＜＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l
{::::::::::::::::::::::::::::::-＜::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ!:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::￣￣￣::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l
/:∧::::::::::',､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣ア.､l:::::::::::::::::l
::::::::ヽ:::::::::＼`''ｘ.,::::::::::::､::::::::::ーz―＝ };:::::::::::::::::l
`ヽ::::::＼:::::::::＼ ≧=- ＼ー-､'. { ﾉ::::::::::::::::: l ……
}::::::::::'＼:≧ｘ＼≧:〕 ` ` ／‘,::::::::::::::::::l
ﾉへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l
. }::::ﾊ{`ﾘ__ ,，' ､ .斗---､:: l
ﾉイ ` ., ､__ イ ,，'":.:.:.:.:.:.:/::: l
ー‐''" ／} ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l
,､＿
_.. -―＜:ﾊ:::::`'.
「￣::::::::::::::::::::`ヽ::::::,
}'.::::､斗::､::::::::::ヽ}::::::l
{:::､V:-rｫ≧=--r`:::::l
.}:::::ﾘ “ﾟ,, 〈r/::::::: l
.ﾉイ ` ﾆイ,，￣}:.:.:.:.l
／:.:.ｨ升、:.:.l 鳳翔と申します
. ':.:.ｨ'":.:.:.:.l:.:.: l
./::〃:.:.:.:.:.:.:.j:.:.: l
/:.:.ﾉ':.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:l
./}::/:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 名乗りを上げると鳳翔さんは弓をおろした
┃
┃ 「響さん」のクラスメイトと言ったのがよかったのかもしれない
┃ 名前を知っているというのは、そこそこ信憑性がある
┃
┃ 手探りながら、とりあえずは話し合いに持ち込めそうで、張り詰めた空気がゆるんだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ 自己紹介ありがとう
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 で、早速なんだけど
<<<／ヽ /＼>>>
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | 響さんをこのまま放置すると面倒な事になるのは、わかるおね？
ヽ（__ン |
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
{:::::::::::::`＜::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::::＼｀¨¨¨¨¨¨¨⌒ヾ ／ }:::::::::::::ﾉ{
∨::::::::::::::::`'＜::::::::::::丶、::::::::::::::::::::::＿＿＼ 「 ／:::::;，'" ‘,
丶::::::::::::::::::Ⅴ`''＜:::::::::`''＜￣￣￣` ｀ヾ r--イ}/}イ!＿ ‘,
` .,_::::::V ¨ ―- ≧=- ' {―二＝―-
ヽン ‘ ア.／
'.≧=- 、 , 、 .／／:.:. えぇ、わかります
}/ ヾｘ、 _ ／ ／／:.:.:.:.:.
`≧=､ ｬ ア ,， ／／:.:.:.:.:.:.:.:
廴_ _, , く ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
‘. イ / ≧ｘ、 ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ー―''" ノ { {{:l:l:l:l:l:`} ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | そこで、とりあえずはやる夫の家に連れて行きたい
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
:::::'､ー―- ミ
::::::::`７:::::::::::::::::｀ 、
:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::丶
:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽｰ-､
:::::/::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::`7
: /:::::::::::::::/::::::::::::::ﾊ:::::::::::l::::::/
/:::::::::::::::/::::::::::::::/ 斗::::::::V:/
:::::::::::::::/:::::::::::::ィ" Ⅵ::::::V
:::::: r‐/:::::::／}/ ,.}∧:::'、
:::::: {,/::::／ ,斗ｧ埒 んﾄ､'、
:::::／イ ` ﾋﾝ {ﾞヾ ＼
,:::::::::::`ｧ Ｕ ヽ
:':::::::／ r ｙ ／
: ',≧=-､_‐- 二 . イ
::::',:.:.:.:/アー-､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 判断しかねる、といったところか。鳳翔さんは目を泳がせた
┃
┃ 突然現れた若い男が、年頃の少女……しかも、意識を失っている、を家にお持ち帰りする
┃ うん、犯罪的だ。贔屓目にみても白饅頭な容姿も後押しする
┃ ミントが香る爽やかなイケメンだったら反応も違ったのかなと思うと少し悲しい
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ .逆に考えて欲しいお
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 悪意があるなら、家に連れ込むなんて真似はしねーお
. ＼ ヽ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ こっちの本拠地を明かすってことだ
／ （ ●） （ ●）' 敵対したら、安らかに寝ることもできやしねえ
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ 害意があったら、親切なフリして送り届けてるお
／ ー‐ ヽ それで家の場所を暴いて、油断した頃に襲撃する
_＿＿＿_
／ ⌒ ヽ_＼
／ ｡（ ―） （ ―） ﾌｧｰ
／ ⌒（__人__）⌒ ＼ ＿ノ⌒ 第一、害を加えるつもりなら、問答無用で殴りかかってる
l | ｌ^l^lｎ | ――、＿ 魔法が使えない悪魔なんて物の数じゃない
＼ |r⊂ ﾉ／ ⌒丶、
／ ｀ーゝ ﾉ ＼
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ （ 物は言いようですねぇ ）
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ （ 理屈と軟膏はどこにでもくっつきますね、本当 ）
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ））
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
_＿L≧ﾉ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ
,，'":::::::::::::::::::::::￣:::ミｘ::::::::::::::::::::::::::::,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
r-≠――＜＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l
{::::::::::::::::::::::::::::::-＜::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ!:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::￣￣￣::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l
/:∧::::::::::',､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣ア.､l:::::::::::::::::l
::::::::ヽ:::::::::＼`''ｘ.,::::::::::::､::::::::::ーz―＝ };:::::::::::::::::l
`ヽ::::::＼:::::::::＼ ≧=- ＼ー-､'. { ﾉ::::::::::::::::: l
}::::::::::'＼:≧ｘ＼≧:〕 ` ` ／‘,::::::::::::::::::l
ﾉへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l ……
. }::::ﾊ{`ﾘ__ ,，' ､ .斗---､:: l
ﾉイ ` ., ､__ イ ,，'":.:.:.:.:.:.:/::: l
ー‐''" ／} ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l
ノ:.:.:,レ'":.:.:.:.:.:-――=ミ::::::::l
_.イ:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:､::l
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | ……こっちの目的はただ一つ
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | 「今起こってること」を聞きたい、それだけだお
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ そして冷静に考えてくれお
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 響さんをこのまま放置することはできない
. ＼ ヽ ／ この場にいる人間はやる夫だけ
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） | もとより選択肢は一つしかないお
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼ それを説明してる誠意
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ やる夫が出せるのは、もうこれっきりだお
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
＿ ＿__,.. -ミ
/::::::::::`〈::::::::::::::::::::::`:::::ヽ_
/:::::::::::::::::',::::::::::::::::::::::/:::::::'.:ヽ
.'::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::/::::::::: i:::::,
.'::::::::::::::::::: ﾘ::::::::::::::: /::::::::::::::l:::::i
,'::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/:::::::::::::::::l:::::l
.':::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/イi::::::::::/.l､:::l
|:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::: l:::::::/ l ヽl ……わかりました
|:::::::::::::::;':::::::::::::::::::::::::::::l:::::/ ‘,
| ::::::::::::;'::::::::::::::::::::::::::::/l: / ﾉ 響をお願いします
|::::::::::: ﾊ、::::::::::::::::::::; ' .l/ .／
|:::::::::::;' ＞≦二=-'＿... イ
|::::::::::; {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
}::::::::::|T'"￣￣￣￣ アミｘ､
ﾉ ::::::: |:ﾑ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ｲ:l:l:l:l:入、
┃
┃
┃
┃
┃
┃
・
・
・
：
：
：
｜
｜
釗
!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 一つ誤算だったのは響さんの重さ ...╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━┃ いや、年頃の女の子を重いと言うのは憚られるんだけど……
.╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 意識ある人間は、落ちないようにバランスを取ってくれる
┃ 意識ない人間は、こっちが気を使って、落ちないように抱えてやらないといけない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━╋
┃ くわえて深夜
╋━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 他人に見つかったらタダじゃすまない緊張感
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 一日を過ごして、その上悪魔と戦った疲労感
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┃ ……背中にあたる柔らかい感触は、役得ということにしておきたい
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／ , イ
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| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | ち .|
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | ゃ .|
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ん .|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||＃| 荘 |
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| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | |
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | |
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ／
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ |／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. 八l |. ﾊ ∧ , /イ { i|
|/. 八 / ﾚ' {
. 〃 / i|. 个｡. ﾟ イ /. 八
/.′ / .ｲ. |ﾆﾆj T 爪./. / ､. ,. ＿
`ー‐‐＜ ／ﾆ｝ |ﾆ. {__ , / /ﾆﾆ. ヽ. ′ ＼∨
. 八 ／ / }.７ |ﾆ lﾆﾆﾆ/ / ｲ/ﾆﾆﾆ／.∨ .， ＼
｀¨フ ／ | |/ 7ニ|ﾆﾆ/. 7. }′. ／ ∨ ’ ハ んっ……
／ '. | ′ /ﾚ'ﾆ|ﾆ7i| ,ﾆﾆﾆ ／. }. ＼＿ﾉ {
.／ ,. /. l ﾍﾆﾆ |ﾆﾆl ′ イⅣ . ﾄ､ |
/. /. ; | |≧o｡｣ニ | |≦:／7 , 从.ノ
. / ′ / | |｀¨|:::::::::|八 |.¨´ , .′ {| |∧ ∨
., . / i 八 l |｀¨.く::ヽヽ{ ′. ,. | |. ∨
| / | | ＼八. |::::::::::∨. , .′ .′ | } ∨
/ ｌ ﾌ
i′ i!＿_ ＼
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j おや、目が覚めましたね
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ おはようございます
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
ﾞ〈三三三彡#j_ノ !／ }/
|>#＃#-/'
|/ ￣ |/
＿＿＿
. ／
／. ＼
. ／_ --ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ- _ ＼
ｌ- ¨ ¨ ¨ _ ☆ ∨ ﾎﾞｰｯ
｡s升 _ -――― ___
`ー―‐――― ¨ ヽ l.____ノ}
.′. |. /Ⅴ ﾄ､. ｌ| |.乂＿__ノ
| / | / Ⅴ. | ＼ ﾄ､ i| | |
|ハ. i|T T ＼| T T ﾘ | |
|＼. i|乂 ノ 乂 ノ / 八,
. ＼| | 从 /. / .′
. / ＞ ＿＿ イ , ′ {
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／. /. | ＼ .|ﾆﾆ′ /-＼ ＼
. ／ ≧o｡ |７. | |＼/､ | 八ｲ ﾄ､ ｀
八{. | / _| |=/ ＼ {=ｌ i| | ’:, λ Y
r- ､____〈ﾆ.| ｌ/. /-- ＼| | } 从 ′
|: : : }.:.:.:.:|ﾄ|___./__ ／､ﾆﾆﾆﾆ〉从. /／ |／
. }: : :.l｡s升 ゝY: : :.Y.:.:.:.:.l｡o≦
｀¨´ ’,: : :l .｡s升
｀¨´
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 あれー、もしもーし
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 おはようございまーす？
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん
八 U ,__ノ/ あー……えっとですね……
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` . `′ ′ イ:::::::::::::l
(／ 丶、 /:::::::::::::::::l /
へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
:l:l:|:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ／ / ＼::::::::l≧
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ｶﾞﾗｯ. |┃
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|┃ | （__人__） |
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|┃ ＞-、 __ー‐_,. ≦
|┃ ／、 i:::|__∠ヽ＿|::! ｀ヽ おっ、起きてたかお
|┃ ノ ヽ j::０::::::::::::::O::| ハ
|┃ / ､__ｲ」::::::::::::::::::::::::::Li/ i ヽ
|┃ ｿ ﾌ:::::ｒ‐､:::::::::::::::::::::V __ `,
|┃ l '´￣メ,ｒ=ヽ___ヽﾍ________＿{'´-､ヽ}
|┃ i :{´､ヽｨ'￣￣￣￣￣￣|ｒ)ノ｀!ｊ
|┃ ゝ,＿_ﾍ `ﾆぅ |=ﾆソ
|┃ |::::::｀┤＿＿＿＿＿___ｊ::T´
|┃ |::::::i:::::::::!ヽ、::::::::::::ノ::/::: |
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-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- ､. ¨¨7 〉
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7､／／
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ / ＼
ﾆ〇ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ／＼. ヽ
. | ﾆ┼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ＼
′`ー‐‐‐‐‐‐‐‐‐=_.イ. Ⅴ |
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _. - ¨′ ＼ Ⅴ |
八ﾆﾆﾆﾆ_. - ¨ /＼ { ｨf芹ミ ､ Ⅴ. |
｀¨¨|¨/ { / j{ ＼.＼ 乂_ﾉ ﾄ､ Ⅴ i| ？ ……っ！？
. | i { |∧ ヾ ｀¨ 八{ }. i|
. | |从.| ｌ ' _ Ｕ .イ 八 .′
. 八| | 个n｡ ´_ ＜.７ /
/ 八 ____〕／ﾆ/ ／≧ |
/ ､ /ﾆﾆﾆ｡o≦¨¨¨¨´＼ｌ
! | i __ﾉ
i! i i! ／ ＿＿
ﾞi! | i |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i ﾋｮｲ
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ''~|
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┃ 目の前で指を振るニャル子さんに気づいた様子もなく、困惑の表情で部屋を眺めていた響さんは
┃ 僕の姿を認めた途端、警戒あらわに頬を引きつらせた
┃
┃ 俊敏な動作でポケットに手を突っ込むと、赤と白のカプセルを取り出して
┃ 躊躇いなく、止める間もなく、口に放り込む
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ｌ¨¨|
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｀¨¨¨¨¨¨７¨´ ﾄ､ | ＼ {|i | _ノ |
什. +.ー‐.､.| | ＼ i| ，. ｌ .〔___. i ´| |
ﾄ､＿___／/. | | ＼ i|｀ヽ∨ ､__ム斗'"´.__ i| {i |. | | |
八 . ′ | | | ィ笊斧ミ､∨ |ィ笊斧ミ､.l i|. j{. l |. | | | _. _ __
｀¨¨¨´ | | | ﾋ::し刈 ＼ﾄ､ !| ﾋ::し刈 !. i| {|. | |. | | |. |_| |_| / /
. | | |. 弋こzｿ ＼}. 弋こzｿ 八. j{ i|. | |__」. ￣. / /
. | | | ' /7 j{. | ， i_/
. } | 八 ,.ｲ. i|. 八 ’
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＿ . ! ｌﾐ ヾ. , ´／ﾞ;,
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＞''" ＞"⌒`〜‐＜ ／ 彡ｌl
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､ ／ ／ _rYY>_ / ﾄ .､ノ ミ||
}__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=〈( / ／ζ(;;;;;)ζ ／ l..＼ ミﾘ.―- ､
7. /. /. / |. j ＼ﾆ＼// / ｀''ｰ''^ﾞ／ ／ / l ヽ ヽ ｲ..ヾ Y ヽ
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼ 〃＞ー--‐彡 ／ﾉ∠_}/l j l l ヽ j} }
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | | {{ ／{{ /{从 / ／ ＿ `} / l ﾄ ノ/ ﾉ .料理終わりました？
／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. | l l / ﾉY7ﾊ{ '"んミj/ } } `ト-rｧ ￣}
／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./ =彡 / {ｼ ｛(沙'"/／ / ﾊ { イヾー┘
/ i|/ 八. ′ ‐ ′ / ｛ " ｰ=彡 / / l { l＼ >
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､. ｛／人 ｰ〜 `ミ二＿彡イ └-! l `"
/. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ ( l ﾄ､ / 〃／__l { ﾍ
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧ l j ヽ--―フ-‐く:::::::::::l λ ＼
/ .′/ / /二二ニﾆﾆﾆ | ト､_＿_λ l / ／/ ＼:::::::l ＼ ｀ ー-‐
../ . / /／ i|⌒ヽ ＞ .| |ﾆ.∧ﾆ } | j／ ／ { ヽ ヽ::l ｀､
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼
ｌ | ′从.| ∧ _ Ｕ 7 / i| , ′,
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′ ！！
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. ,
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
, ／} ｢ ＼ﾆﾆ{_ ---{ ′ﾆﾆﾆ≧､ ﾘ. ／
′ 八∨, ＼ '.ﾆﾆﾆﾆ ､ |ﾆﾆﾆﾆ / Ⅵ ′
／. /} l:＼ Ⅴ,ﾆﾆﾆ /＼ﾆﾆ. ′ |
. ' .′ ﾄ､| 八ﾆ,ﾆ /ﾆﾆ｡s升λ. |
. ／ | | | ／:｀¨¨¨¨¨¨¨´_∧.＼ {
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┃ 喉をならして嚥下した途端
┃
┃「まさに今、やっと今、目の前にいるニャル子さんに気づいた」
┃ とばかりに、驚きの表情を浮かべてベッドの上、壁際まで後ずさった
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:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん 響さん、落ち着いてください
八 U ,__ノ/
､＿＿_ ／:::::::l とりあえず、害はなさそうです
` . `′ ′ イ:::::::::::::l
(／ 丶、 /:::::::::::::::::l /
へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
:l:l:|:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ／ / ＼::::::::l≧
／￣￣￣ ＼
／ . ＼
／ _ ノ ヽ、_ ＼
.| （ー） （ー） . | （ 鳳翔さんと話つけといてよかったお ）
＼ （__人__） . ／
/ ｀⌒´ ヽ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
::::::::::::::::::::::: : : : :: ヽ ｱﾘｴﾈ〜
:::::::::::::::::: : : : ＼ ヽ ﾀﾞﾖﾅ〜 ﾊﾊﾊﾊﾊﾊ
:::::: ::: : : : ∧＿∧
::::: : : :: : ∧＿∧ Λ＿Λ*’∀’） Λ
: : : : : .(´・ω・｀) （ ＾∀＾） ）(^ﾜ
＿＿＿ ｌ⌒i⌒⊂)＿__ ヽ （ ） | | ∩
／ ⌒'⌒ ／ ＼￣￣￣￣￣＼￣￣
＿_／＿＿＿＿＿／|| ||＼＿＿＿＿＿＼＿
＿|||＿＿＿＿＿||／|| ||＼||＿＿＿＿＿|||＿
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┃ クラスメイトと言えど、顔見知り程度の間柄だ
┃
┃ 悪魔と戦って意識を失い、目が覚めたら見知らぬ天井
┃ 突如として現れた、話した事もないクラスメイト
┃ そりゃあ誰だって警戒する。……悪魔と戦った後というのを差し引いても、緊張は免れない
┃
┃ 鳳翔さんから経緯を聞いた響さんは、納得いかないけど理解した風の微妙な表情を浮かべていた
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_,,..-―‐-..,,_
,,-''" ｀ヽ、
／ l| ＼
/ U .ヽ
,' l ヽ
l ＿＿＿＿l ヽ-―‐tｲ''"´ ',‐-、
,-''"| ｀′ ｀′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡／ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_ まぁ……なんだお
/ | .'., （ .,、 ） / .／ ヽ、
/ ＼ ヽ、 ｀￣ ´ ｀ ￣´ ／ ／ _,,..-' 飯食わないかお？
{ ｀''-‐"ヽ-..,,__ __.／￣￣´ .,,..イ ∨ 腹も減ってるだろうし
/.T ‐-..__ ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'" / ∨
r┘ ',. ￣￣ 〈￣＼ .／イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ /／ ∨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ さて。色々聞きたいことはあるけれど、いきなり本題ともいけない
┃ まだ事態を飲み込めてないだろうし、とりあえずは、打ち解けるところから始めよう
┃
┃ 他人と打ち解けるにはご飯を食べるのがいい、らしい
┃ こんな状況でも通用するのか知らないけれど、少なくともお腹が一杯になれば大らかにはなる
┃ 空腹だと些細な事で気が立ったり、イライラする。であれば、円滑な交流にご飯は不可欠だ
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: |: l: __/| |: ｌ│ │ ､ _|_,,...斗匕ﾞ∧| | |, ﾞ ∧
: |: | |人｀T¬ト|--ﾍv| | /| __/ | | ； ハ
: : . |::八 :ﾙィ斧芋ﾐ∧ │ :ﾙイ斧芋弌ﾐ|_/| ﾄ :| ！ |│
::::::::|::. |〃 ん::（,,ﾊ｀ヾ 八 〃 ん::（,,ﾊ }i | ′ | | { |│ やる夫さん
::::::.八 _圦 {/{:::::j゜| : 丶 /: {/{:::::j゜| ﾉﾞ ﾘ / | {｢＼|│ l. ｌＶ 自分一人ならいいですけど……
::::::::. | 乂＿ン _: : ＼ ＼∨ : : _ 乂＿ン , / ' | Y| |. | ∨
::::: |＼八 ` ー…_彡 ＼／＼ `ー…_彡 /|/ | 'ﾚ"⌒＼|乂＼ 他人にまで胡坐飯を押し付けるのは
::::: | 丶＼ ::::::::::. .:::::::::.／ ／/ ﾘ / ヘ. ＼ ￣ 流石にどうかと思いますよ？
:::∨ ＼＿_ { ∠二イﾞ::/ :| / / ＼. ｝
::＼＼ ＜＿_ 八/ | ,ﾞ ﾉ_,| ヘ、 〉
＼ :::|＼＼_＿＿_／ .:':::/ |／{ ｛_ノ| / ﾊ
,'∧:＼| ゝ . '⌒＾` イ/:::/ ／//八 ［〈 r'- }∧
/,'∧ ∨ ＞ _ ＜///:::/ ////ハ ／ ﾄ､ } /'/∧
//,'∧ ∨///{≧o｡ ..__,.. ＜//////:::/ /,'/////}/ └ ´ ／'////〉
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┃ しまったな。他人を呼ぶことを想定して無いから、机なんてものはないぞ
┃ カーペットに座り込んで食べろというわけにもいかないし……
┃
┃ やっぱり机くらいは買ったほうがいいかもしれない
┃ そんな後悔を脇に押しやって、引越しの梱包に使った段ボール
┃ 捨てるのが面倒で押入れに隠していた二年物の段ボールを引っ張り出した
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＿＿＿_
／ ＼
／ ─' `─ ＼
／ （ ﾟ ） （ ﾟ ）. ＼
| Ｕ （__人__） | こ、これを机代わりにしてくれお
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
＿＿＿＿＿＿_
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_______ﾉ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.ハ¨¨¨´
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. / :.
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ／ / ﾄ､
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／. ′ ＼
|ﾆﾆ 〇ﾆﾆﾆﾆﾆ..｡s升ﾆ／ ji i|. ;. ＼
八､__┼_==｡o≦ﾆﾆﾆ ｲ./.}/| i|ﾍ. :. ,
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ｲ苡ｱ.|. }|ﾉ. :.. ′ あ、うん……
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／､{ ゞ ' | 八 :. i{
＿＿ 彡｀¨T¨¨¨¨{ ¨¨´ , |. / :. i|
ι'¨¨¨¨ ハ ､ Ｕ.ｲ .′ 八 :.
/ ﾄ､ 八≧o。´ ｀ イ |} { ﾄ､ :.
′＼ Ⅴ ィ} ¨´. |l ﾄ､ ｀
/ r==ﾑ YV | .|ﾆ≧o｡. 从 ＼
. / ´Ⅴﾆﾆ}. | | ＿＿__. | .|ﾆﾆﾆﾆ/ﾍ
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┃ 人の機微に疎い僕でもわかるぞ、あれは呆れって感情だ。間違いない
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r＝-ーーーー‐‐---ー--ーーーーーー--==---=ー--ｧ
‖ _ノ三ニ=-―'''三二ﾆ=-ー--ｖ- 、__ }
ﾉ i,二二三三三三二二ﾆﾆ==--＝＝ニ＝、 ヽ,
ij /二二三三二二二二ﾆﾆﾆﾆ==---==＝j__ ｿ
‖_ ｿ三三三三ニニニﾆﾆ,,=-―‐- 、三三ﾆ=-,ヽ ﾊ
_, - ' ´ ｀" ' =,,,_｀ー---ー---ｧ"´::::::::::::::::::::::｀"'ヾ ）
,, '´ _,、=-、 ｀"' 、-==-ｧ":::::::r==、ﾊ__,.:.:.:.:.:.:.:'ヽ==--=-=-"´
／ ,、_、/ / : : : ｀-v、 ヽ、 ‖:::::::‖ そヲヽーｧ.:.: ﾊ
./ _i^: : : : : / ｀ー、 ', .i.{:::::::〃 ＜くi !ﾌ}__ノ.:.: i ＿
../ ,、ﾉ: : : : : : j : : : : : : : 7 ﾊ .ヽ 、::ト、__ノ iVハ八.:.: _,,=-^~￣ ｀"' - 、
‖ ,,j: : : : : : : ,,ﾉ . :::::::::: ‖ ‖ .ヽヽーvn、__V、 ノ ／ ,;;;;;;'"￣￣｀"' - 、 ヽ、
i { : : : : : i ヾ.. ::::::: / ‖ __ ｀'-=,,__ ＞__,,=ｧ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘv:;:;:;｀ﾊ ハ
∨ ｀} : : : ::::::ゝ.. ｿ /;;;;´::::::::｀::ヽ、ー二ニ=イ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:O:;:;:;:;:;:;.', .ﾊ
..∨ ヾ,: : : : : ノ ::::.. ノ /〈三三ﾆﾆｺ;;;;;ヽ .i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:@o。:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾊ ﾘ
ヽ、 ｀,_: : : : : : : ::::;;;,,,''"´_／;;;ノ,ニニ＞、ヽ,,/i ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;Ｃﾊ:;:;:;:;:;:;:;ﾘ‖
ヽ, ｀ー==-〜´_,, -' " ヾ;;;（(_,-----、::::/‖ ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/./
｀ ー--==‐'"´ ｀ヽ、t____ﾉノ:::ノノ ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;..／／
｀ー-=-'"´ ｀ー-...,,,___,,,...=‐"´
|￣＾i
-=ﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩ
-=ﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩＩ
!n___j
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／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）ヽ
l ⌒（__人__）⌒ |
＼ ＿ ｀ ⌒´__ ／ 遠慮せずどうぞ
／⌒ヽ ￣ ＾ヽ
. / ヽ. あぁ、嫌いな物あったら残してくれて構わんお
/ ＝=ｧ'⌒つ..__ ヽ ｌ
/ =＝/ ´二ﾕ二ニ= | |
| { ィ´ | ヽﾆ二二二二フ)
. ＼ / .丿 | ヽ＞(＾(＾ーｧ'´
. 。＜. ￣ .｀ヽ、
／ ＼
／ ヽ
/ '⌒ヽ ､
./ l
.l （ ●) |
', |
', ( ） /＞ﾍ＿ ,rﾍﾐ
/ ,,..-‐--..,,_. ｀￣.ｲ (ニ/ -‐}ﾆニ辷二ﾌ
／ ｀"''-.,, ,,..-''´ } '´J
.／ ＼￣ / fﾉ
../ ＼ _,, イ /
/ ｀''-''" .／
￣｀''-,,_ ／
｀''-,, .／
/ ｀ﾞ''‐---‐''
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┃ 窓から吹き込む澄んだ匂い、かぐわしい味噌汁の香りと混ざって、ようやく朝を実感する
┃ 昨日は慌しかったもんなぁ……ずずずと汁を啜った。いい塩梅だ、豆腐が胃にやさしい
┃
┃ 焦げ目も鮮やかな鮭の切り身をほぐして、一つまみ。少し濃い目の味付けは、ご飯の呼び水
┃ ふっくらと水を吸った白米は艶のある輝きをみせて、においすら柔らかい
┃ 噛み締めるごとに甘みが溶け出す。やっぱり朝はご飯が一番だ
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. ´ ...｡s升 Ⅴ ＿_＿_
. / ｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ｀¨ /
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ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三 …… ´ :.
八r… ¨¨¨¨¨¨７ j ハ l
/ l |. |. ハ/ Ⅴ. λ |
.′ j | ｣ l |＾笊i癶}_ノ. }./
λj{ i| . { ﾄ､{ Vrｸ i
.′ i| | i| 八｣ ∧ }
| ﾉ__ノ. i| /八 ∧___ ´ｲ
. 八 | 7 ／｢ﾆﾆ＼ ＼. 从 ｿﾜｿﾜ
＼｣ 〈 ﾉ /ﾆﾆﾆﾆ7⌒ヽ , -､＼
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′ ____ - ¨ ヽ
. ／｀¨¨¨.｡s升 | 八ﾄ､. ,
／ イ从＼ |､ 从＼′
｀¨¨¨¨i ﾄ､ ＼ヽ ＼ |ﾉ. , ＼,
. l | ﾉ＼ ゝ .j j{ 从. ′ ′｡
. l | l＼.｡s升 ｲ| ﾚ'| ， ﾟ ､
. ､| } 〈 〃 |. ﾉ{ | ’ ＼ ……いただきます
. | /ﾍ ´.′ _/_ |. | 八. ＼
. |′| -.|{≦゜ |. | {
. ,-､‐‐､ | |ﾆ／＼ .′ | ,
r==): : ＼／｀ ､ ヾ |/ ハ. ＼ |′.| ′
｢: : : : : /ﾆﾆﾆト､＼. 八ノ. ｀¨¨/.{ | | ，
. ＼: : : :|ﾆﾆ / `ー‐‐〈. ′|从 ’
｀¨¨人__〈___､ ﾉ ヽ ,. , ﾄ､ ＼
＼___ ′ ′ .ﾟ ， ＼
¨7―‐‐′. , ＼､ ﾟ，＼
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:::::::./ :::l'|'l!''''l!:::::|:::.! ,i|:::::l::｝:|::::.|^' ｲ:i′
:::./ :::::::l|:il|::::l:::::::|::::l ―ｰ''` ,/||:::::.!:|::|:::/ i./ ＼ んっ
ヾ:::::::::::|:/l!:::｝::::::.!::::ﾄ、 i/::::||::::::|.!:.!:il. 〃 .`i､
:::::::::::,,i|:i!ll|:::|:::::::::l:::::.! ＼ ,､´l|:::::.!!:::::|｢.!iliil!′ .ｌ ｌ､
_, ／ .７.! ｌ|::｝::::::::.!:::::.ｌ `-､、 / .ｌ;:.|l:::::|:|:.､iﾄil~.!!| .ｌ ll.
;:;:;:;:;:;: |:|'ｉ,ﾘ::|::::::::::.!:::::.! .｀'''- ､,,, . ／ .|;:.!|::::|:｝:/:i{::::||::| .!i!l
;:;:;:;:;:;: !:!;:.'ト:|::::::::::.!::::::.! ￣'''''''''''|´ .!;:|.!:::!:|// l::::||:::l / :|
￣￣｀ 、
〈ﾆﾆﾆﾆ.○ニﾆﾆﾆ. ＼
ノ----- 十 _ ﾆﾆﾆﾆﾆｌ＼
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡.. _/ﾆﾆ＼
＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/‐ ､ﾆ八
. /｀¨¨' ﾄ. ¨¨¨|¨¨¨¨¨´. {
/ ′|Ⅴ{､ |.＼､j{ i| |
ﾉ 八 | ∩＼ | ∩＼. i| |
／イ ﾄ､从. ∪ .i| ∪ |i i| | ……美味しい
八 |. ､ _＿＿＿__.|i i| |
l¨¨¨|≧. _| ＞lﾆﾆ.{ /ﾆﾆ| λ ハ
|ﾆﾆ.{ Ⅴ ∨ﾆ／| / 从j {
. ﾏ≦⌒ヽ-＜.′Ⅴ/／ / /.:.:.:. ,
/ / ７γ⌒ヽ /’,:.:.:.:.. ′
／ ／ ／ ／ ハ ＼＼ ＼＼
／ ／ ／ / / } ﾞ､ヽ ヽ ＼
/ ／ ／／ / / j } 、､ ヽ ﾞ、 ヽ
/ / / / // / j l ! 、 i 、
/// / / / / / l j / i i l i
/// / / / /__j＿L、 / / } } } l }
‖/ / / j / // l /l ヽ / ﾒ､/ j } ! j l !
{/／l / l /l /l/ l｜l { / /l /｀ト､/ j j l j
／ { / { { l/ { l l-い /／j / l/ /l｀ト ﾉ λ l i
// { ﾄl ﾐミ=＝ ﾞ､ / _ﾉ/‐ﾉl/ ﾉl / / / ヽ l l （ 中々懐かない野良猫に ）
／j 人 l ::/::/::/:: ∨ ~ヾミxzz j/ / / / ＼ （ 餌付けしてるような気分ですねぇ ）
; l ヽﾄ{ , ::/::/:｀｀` ／/ ／/ / l l
/ l ﾄ､ λ :/::/::/ ／ ／ / l l
/ l lヽlﾞ､ 弋ｰ- ＿ ｰ=彡 / l l l
/ l l l ＼ ￣ ｰ=彡イ / l l l !
/ l l {‐''"二ヽ、 { / l l l l
/ /￣ l l {￣ ／/`ー '''" ＿／l / l l l l
/ j い `＜ / ／{]＼ニ -‐''"j /`＜__l i
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まぁ確かに……警戒しているのか、小口に小口にご飯をつまんでゆっくり噛みほどく様は
┃ 餌が気になるけど、知らない人間の傍に近寄りたくは無い野良猫っぽいというか
┃
┃ どちらかと言えば小動物の方がしっくりくるな
┃ わき目も振らずに箸を動かすところなんか、高校生にしては小柄な体型も後押しして
┃ まるでリスみたいだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
..／`､ー-､
ヽ.,ｰ-<` ヽ .〉ヽ、
＿,.＞'―-‐ ''´ ',ノ
￣ / ﾚﾍﾉV Vﾘ l | !
i :!● ● j l .|
j 〈 - / /∧',
. ,' ﾍｰｩ ｔ〈 l/ |ﾉ
.|/ /´ Ｖ_,ィ ﾘ 〈. ｢| ｢|
. / `央ー'j ＼_|:| |:| ﾊﾗｼｮｰ
,/ー､{,_ﾉ /ー､! ＼::::]
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ー ） （● ） ＼
| ⌒ （__人__） ⌒ | お世辞でも嬉しいお
＼ γrj¨￣￣¨i ／ ｽﾞｽﾞｰ
／ j '⌒t_r=､_ノ ＼
| ／ /´ ｀¨´ |
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡..
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _ -¨ Ⅳ ≧o｡..
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _ - ¨ Ⅴ. Ⅳ. | ≧o｡
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ -. ¨ | Ⅴ. Ⅳ |
｀¨７¨¨i| j{. Ⅴ | ┯━┯ .j{. ｎ
/.:.: : 从 j{┯━┯ | ｜ | | | }
. /｡s升 | j{｜ | ＼ { 乂__ノ | |ﾉ
/ ハ| i| 乂__ノ , , , , j{ j{ お世辞じゃないよ。本当さ
. / . -==-| ﾉ , , , , 八 八≧o｡.
/｡s升ﾆﾆﾆ从八 ､ , /_..｡s≦ﾆﾆﾆﾆ
＿_.ｲ/ﾆﾆﾆγ⌒ヽへ ＞ /.´ Y ⌒ヽ-.､
. 八ﾆﾆﾆ八＿＿）__）__)_） ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨〈 人＿ノ /
. ｀¨¨´ ｀¨´ （＿/
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | お口にあったようで何よりだお
| ー .|
＼ ／
. -───-
／＿____ ＼
―――‐〈､ ｀. ＼
.`ー―ｧ‐―――――.､ ､ ＼
/ / .| ＼ ｡ |
{′| ト､ ヽ i} ’. ｣
. i| ﾊ.|i ＼ i} i|ﾍ ｀|
V| ﾉ| ヽ | 从ﾉ i|. | 温かいご飯は、久しぶりだ
､__, |ﾘ ﾉ ｛ i|. |
ヽ __.ノ/ ﾊ | 八 ,
′ }' / ﾊ ﾄ ′
| ／ ｲ /ﾆⅤ :. ＼
|.／ ／ﾆ′ /´¨¨Ⅴ ､ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） |
/ ∩ノ ⊃_） ／ いっつも何食ってんだお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／. / :.
. ／ｲ / :.
.′ ′ ハ
/ / |. λ. | |
. / /|. i| ,. Ⅴ. / |. j{. i| |
′ , | j{ i| .′ Ⅴ /ハ /| 从 | i| |. ､
′i| 八 {. ｲ芹ﾐⅤ. / ｲ芹ﾐ 7. i| ﾄ､ ＼
，/. i| 从∧. Vｒｿ Ⅴ i{. Vｒｿ ｝ i| 八.ヽ ＼ カップラーメンとか、サラダ……パンとか
. ’.′.iﾄ､ ム ＼i| i|. i|./ } :. ＼
i| i| ヽr.､ 込 ' ノ| .へ/､_ノ :.. ＼
i| ﾘ {.∧ `ー―――‐｡s升７ .′ i| i| ＼
. ノ|. ，∨,-､__ }/ ﾉヽ 八ﾄ､ ＼
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 随分粗末な……あ、いや
＼ l っ/ 体に悪そうな食事だおね
( ゝ
ｉ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./ 独りだと、この方が楽だから
. / i|/ 八. ′ ‐ ′
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ
／￣￣￣＼
／ノ ｀ー ヽ
/（ ●） （ ●） ヽ
| （_人___） ｡ |
,､,､ ＼。｀⌒´, { ｡ ／ 気持ちはわからんでもないお
>ゝヽ__ ＞.-.- ､__` -‐ ﾍ
ｆ ＼)ヽl / ヽ
ゝ ｀Tヽ.> / }
|｀¨¨´::l ! }
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「ご家族は」とは、流石に聞けなかった。僕にだってそれくらいのデリカシーはある
┃ 僕だって家族のことを問われたら、困ってしまう
┃
┃ 実の両親は鬼籍に入っていて、親戚の叔父さんが保護者です……
┃ すると大抵、困ったような表情を浮かべるのだ、みんな
┃ 聞いてはいけないことを聞いたとばかりに、悲しむような、哀れむような気まずい沈黙が、苦手だ
┃
┃ 僕の方はもうこれっぽっちも気にしてない、整理をつけてるのに、そういう顔をされても、その、困る
┃ そうして、何故だか、哀れまれている僕の方が気を使うという奇妙な結果に陥る
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ― ヽ
／ （ ●） （ ●）'
| （__人__） | 好きな食べ物とかないのかお？
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ヽ
＿＿＿_
／ ― ＼
／ (● ) ﾍ＼
| （⌒ (● ) ｜
ﾍ ￣｀､__） ｜ やる夫はラーメンが好きで
ヽ ｜ でも近くに美味しい店がないから自炊し始めたけど
, へ、 ＿／
| ＾ヽ
| １ |
＿＿__
＿_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆ＼
. , ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ♀ﾆﾆ ＼
〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _ﾆﾆﾆ Ⅴ
/´ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡____/
′ ., ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_〉
| / ｌ/ ∨¨¨¨¨ |¨V＼¨|＼
| , |T T /T T}./ ｀
| .′ 从.､...ﾉ.､／/ ､...ﾉ | , 如いて言うならカレーかな
. 八 lﾍ ∧ 八.′
7 | |. ∧＞ _ ^_ ＜. 个 火曜日はカレーの日
. ⌒| ﾄ､ |. }ﾆ＼/〉､. / いつも食べてるよ、外で
. |. .＼i|. l | <>Ⅴ ∨
. |. / /| |:::' Ⅴ. i| ∨
ハ / / ﾉ |:::::〉Ⅴ. i| ∨
. /´∧ | /. レ'. ＼i|. ∨
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） | カレーかお
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼ カレーこそ家で作りたい料理じゃねーかお？
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ 外で食べるとジャガイモが入ってなくて、どうも腑に落ちないし
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi|
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆⅥ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. /ﾆ.′ ，
八ﾆﾆﾆﾆOﾆﾆ IIIﾆ ／ﾆ /. ’
＼ﾆﾆ十ﾆﾆ..｡s升ﾆ／i|. :. ′
/ﾆ｀¨¨¨¨¨¨ﾆ..｡s升 ﾄ､ :. ｌ
. 人ﾆﾆﾆ__..｡s升 ∨ | Ⅴ. :.. |
. i| |.T777T ＼ T777T :. |
. i| |.弋ZZｿ ＼.弋ZZｿ :. カレーにジャガイモはいらないよ
. i| | ＼. :. ′
. /ヽ. | ＼ｌ 炭水化物はご飯で十分だ
. | i| ` : . r‐ ､ . ｲ /
. | {| |. ｀≧=-r---rｭ´ j{ /
. | 八. | 从__／ﾘ／￣￣{ﾉ. /
. | { ﾄ､八／ / ,／ ／￣｀ヽ、 /
. | Ⅵ / /／ ／ ヽ ′
＿＿＿_
............................／:::::::
...........:::::::::::／:::::::: ─ ヽ_
...................:::::／:::::::::::: （ ○） （ ＜）
|::::::::::U::::::: （__人__）
＼::::::::::::::::::..｀ ⌒´
......::::::::ノ::::::::::::
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 茄子は入るよね？（震え声
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿＿＿＿＿＿＿__
´ ＼
′ ∨
|. /⌒＼
| ☆ / ＼
| ､＿＿＿＿＿＿＿ 〉.｡s≦ ＼
. ′｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ／´ iﾄ､ ∧ 彡
／ ／ |. /{| Ⅵ. |
. ,. ,ｨぅ示ト | /ﾃ示ミy､ |
′ イ{ 乂汐 |／ 乂汐{ |. ﾊ i|
｀¨¨¨¨¨７ T¨¨¨´. | ' 八 / ﾚ' ちょっとよくわからないな
/ ﾊ 从 ′＞､|
. / / 从 八 ≧o｡.. _⌒ .｡s升_ -- へ
/ | ｀¨´ヽ |. .イ ヽ￣￣ ∨
/ 八 } | ／ﾆﾆﾆ.Ⅴ. ∨
――――――――＼＿＿ﾉ 八ﾆﾆﾆﾆﾆⅤ .｡s升―――――
｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨／ ＼ﾆﾆﾆﾆ ､__ -- '´
八_ ﾉ`ー‐＜
｀¨¨´
＿ ,､ __
,-＜:.:.:.:￣`'く:.:.:ヽ
‘,／/:.;.:.:.:.:.:.:`､:.:.:. ヽ:.:.:,
／' /:::ﾊ::::{､_:.:.:.:.:､:.: i|:.:.:.:,
彡::7^'ヽ{ ヽ`:.:.:乂_ﾘ:.:.:.:l
/ハ'` =ﾐ､`≧=-:.:.:.:.l
_∧､‘圦 ｀._, u ,-イ:.:.:.:.:i:.;'
〈寸:l＞､'､:≧=＜ {_ '､:.:.:.l/ ご飯の好みは人それぞれですから
`ｱ ｨ:lｱ:.:/レ'//⌒L:.:.{、
ヽ /:}/:l:.:ﾚ:.:「「 |:.:.:、
V:.:.,:.／／:.l l ⌒ .|､:.:.:.:、
.{:.:.:i/:./:.:.:.:.ｌ.l ー' |. ＼:.:ヽ
ﾉ:.:.:}_/:.:.:.: /l.l | ヽ:'.
{:.:.:.:.:辷≧入l.| ＿,｜､ }/
. ／／ ／ ／ / ＼ ＼
. ／ ／ ／ / ＼
/ / (,__＿＿＿ / ｌ __＿＿＿＿} ,
/ / /／￣ / , ｜ ￣＼ l
ｌ | / _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
| | _.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
| | |l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
| | |l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | | まぁまぁやる夫さん、そんなものですよ
| | |l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | | 私からすればタコとかありえないですもん
| | 八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ |
| | )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ | あんなぐねぐねした生き物
. 八 ､ ／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 | よく食べる気になりますよねぇ
` ミﾆ=- 八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜ 海の悪魔ですよ、悪魔
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
. r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
. |:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
＿＿＿＿ __
´ ｀ ≧o｡ ハ
. / /|＿_ノ }
.′ ／ ﾄ､ ﾉ
| ☆ ｡s升 ＼´
| ／ .イ. ト､
. ﾊ ..｡s升7." ;¨＼
. /ﾏニニニニ イ / ､ { ＼
/ . ′ ﾄ､.| Ⅴ ,
. / ／Ⅳ | {! Ⅴ. ′
/ ,ｨﾁ雫ﾐ Ⅴ j{,ｨﾁ雫ﾐ
. / ／{ Vzり Ⅴ |. Vzり 八 いや、タコは美味しいじゃないか
. ｀¨¨¨¨ｌ¨¨¨´.ハ ＼| | | / :.
ハ | / ∧ | }./ :.
/i| Ⅵ ト､ | ≧｡ o イ.| / :.
. / | }.j{ r---≧-=-≦--.′{ ＼
/ λ７ /ﾆ｢.:.:ﾉ ､.:.:| |. ＼
／:::::::::ヽ
＿ _./::ヽ..__＿/::::::::::::::::::::',
／::::::::｀:::'::::::::::::::::::::::｀:.＜:::::::::::::.
,:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::＼:::::ヽ::::::::::',
/::::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::',:::::::ﾏ::::::::
/:::::::::::::::::::;::!::::::::::::::::::::::::::::::::',::::::::',::::::|
/:::::::::::::::::::/^|:::::i::::::::::::::::::::::::::::::､::::::i::::::i
/::::::::::::::::::/ .!:::::|:::::::::',::::::::::::::::::::＼:}::::::|
_ノ::::i::::::::::-/一' |::::ﾊー-:ﾄ､::::::::::::::::::::::＼:::|
ア:::::{:::::::::/ ＿ .',:::! ヽ:::::{__＼::::::::::::::::::::::＼
∠:::::::ィ:::::::ﾊ 《茫ﾅ｀ヽ{ 茫zﾂ 》j/､:::::丁::::￣! 極一般的な食材だと思いますが……
ヽ:::{ ﾍ /// j //// /:::/::::::::::::i
ヾ 人 ｨ ィイ:::::i::::::::::|
＞ /i^i､ .イ { |:::::|::::::::::|
＿i | | i=≦ ／:＼::::::|::::::::::!
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i Ｏｈ
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 主従揃って仲良く言いくるめられてしまった
┃
┃ まあ、タコはね。日本人ならそんなもんだよ、ニャル子さん
┃ だいたい、悪魔がタコを悪魔呼ばわりするのもおかしな話だし
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
―‐-≦¨＼
／ ヽ. ＼
. / 〉. 〉r―‐ ﾉ
/ / ／ ¨¨´
. / ☆ ／ ' .. ,
′ _ ¨.／ ' . ′
_ ¨ / '. ﾄ､
λ _ ¨ | ﾄ､. ｌ i|. ＼
/ Ⅴ¨´ _ ¨ ′| 八.＼ | i| ＼
. / ｀¨¨. ／. |. ｨ斧ミ､ i|. |｀ ＼
/ ／.|＼. {. ｔzタ | 从. ＼ ご馳走様でした
. 八_ -, ／|＼| ＼i| .′ / 八. ＼
／／__.／ 从 ' /. / { ′ ,
′⌒Y | ハ {个:.. ‐ .:攵 /ﾆ.ﾄ､ ′
} ､ﾉ | ′ ﾆﾆ{ ≧=≦ / /ﾆ ∧.＼
λ ｌ } 从ﾆﾆﾆ八､. / /ﾆﾆﾆ∧ ,
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ ,
i （ ―） （― ） ｉ
| (__人__) | お粗末様で
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ 座っててくれお、片付けはやる夫がやるから
＼ 丶′ 7
＼ ノ ﾄ､_/
. ′ |
､-ー､`＼..
,.,r'〈. ,r' `>-ｰ,.,r' ＿＿＿_
!､,' ｀'' ‐-―'＜.,＿ ／ ＼
! | l ﾘV V(,ﾍＪ ﾞｉ ￣ ／ _ノ ⌒＼ ところで私のご飯は……＞
|. l j ● ●!: i ／ （ ●） （ ー）ヽ
,'∧ﾞｉ ﾞｉ - 〉 j l （__人__） | 鳳翔さん見習えお
(,| ﾞｉl 〉ｔ ｩｰﾍ ', . ＼ ｀ ⌒´ ／ ニャル子さんは食い意地張りすぎだ
|｢ |｢ .〉 ﾘ ィ,_Ｖ ｀ﾞｉ ﾞｉ|. ／ ＿_ ヽ
|:| |:|_／ j'ー央` ﾞｉ . | 、 |〜| ヽ そんなっ！＞
[::::／ !､ーﾞｉ (,_,}､ーﾞｉ, ゝ＿￣つ＝＝＝＝＝と ）
￣￣
_,人__/ / l l l ＼ ヽ ＼ ヽ
Y / // j l l l ヽ ﾞ, ヽ i
/ ' / ! l l { ﾄ ﾊ i ﾊ l
/ i ! ! l λ l ﾊ l __L,,,_} l } } l
j -＊- { l l ﾍ l lイ「 l ! ＼lヽ l ! j ﾄ ﾉ l *
l { i i 斗‐- ＼ l l !| jﾉぅ示ミ<ﾉj / ﾊ !
! /l -*- / ﾄ l_,,,_＼ ＼ l ! j〃i､,ﾉlll灯)〉j / /lﾉ !l ＊ __人__
! ! i ! l 〃 )心＼ ll 乂`''ｼ / / / l !l Y
l l } l ＼ {j{ 弋ゞ):) ヽl ￣ /／ ノ l l λ 悪魔使いなら、悪魔の為
l l !∧ 人 ゝ `ｰ" ;:;:;／ 彡イ j l ∧ お腹一杯食べさせるのが常識ですよね？
ゞj/ ﾍ Y ﾄミ=-;:;:;:; " __、 / / l λ ∧ 響さん
/ i `ﾄミ ゝ人 -<￣ ｝ ／! / /l ｀、 ﾍ
-＊- ﾄ{ / ＞ __ ＿`ｰ 'ﾞ ／ {/ / l＼ __人__ﾍ
! /ゝ{V ヽ＞⌒ヽ〉／ ／/ j:／｀"'''ｰY--､}
／「￣∨ r" ‐-ﾐ )｀Y ／: :/ /l l : : : : : ／: : : :ヽ
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./ あれー響さーん？＞
. / i|/ 八. ′ ‐ ′
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧
/ .′/ / /二二ニﾆﾆﾆ | ト､_＿_λ
. / . / /／ i|⌒ヽ ＞ .| |ﾆ.∧ﾆ } |
ヽ＼
_ --- _ _ -= ノ
_, -‐'´ / } ≦ ´
,ｨ , ☆/ ＼
/ |ナ／ ＼ ヽ
i ＿ ／ ＼ ヽ＼ }ヽ
{ ＿ - ﾆ--／ ＼ ﾊ ノ ノ
ゝﾆﾆﾆﾆ -- イ/ _,,. -‐- } ヽ <
/ ｀ / i匕 ＼ ヽ ﾄ ＼ ＼
i ／ } ,ｨfﾓ云艾7ヽ l } { ﾄ、 ＼
l ／ ﾄ 、 ゝ、 弋,ソ l ﾘ .lﾉ l i ヽ
l ／ﾄ ヽ、 ` =- /i i l l
ゞ _ 彡 i , イ {ヽ ﾄ k=ｨ / l i l ＼ ヽ
￣ /ハ i .ﾑ ' _ l l-= _ ﾑ }
// ＼ﾑ ＿ ≧ _ イ / /:::::::::::≧- 、 i ｷｮﾛｷｮﾛ
{ l r-f ´ ヽ ィ:::::/ / /:::::::::／ } {
／ / ｝ ＼ ヽ .| |
/ { ｝｝ ヽ ＼ | |
. 〃 / / 从 ｝} i ヽ .ハヽ ハ | |
/ / { ｛ | ∧ } | jﾉ 从 .} ｝ ｝ヾ｝ .| }
./ / { ∧／ }八 ! / ＼ ﾉ ｝ | ｝ ｉ i
{ { 八斗ヒ升 |/ ′ ＼ / ｊ丿 `卜、} ﾊ. |ﾉ j j
| |/ x竓芹ミx ∨ / z≠≠ﾐｘ､ﾘ | ト､ //
| ∧ 从 弌::::::::ﾘ ` 弌:::::::｝ ヾ | | ＼ //
.! .ハ ＼ ,ハヾ 弋斗´ ゞミ'汐 从ﾉ /| |. 〃
ﾊ 入ヾ＼ ゞ ′ /ノ ／ lﾉ ／ もしもーし
. | / 介 ミ､ ｰ=彡ﾉﾙ' | ´
. |' | `ｰ―一' /ヽ .ﾉ / !
γ≧=ミハ } ｝＼ イ ／ ハ
/{::::::::::::::::∧ ﾘ ＞ ,.ィ升八 /￣::::::}
从::::::::::::::::::冫 !＿r‐― ≧ イ/ヽ | ヽ::::::::::::└ ､
ゝ⌒Y´i::::::/ ﾉ::::∧ｰ一' ＼ ,r' 从爪ヽ ∨:::::::::::::/､
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j |
{`ー-' / おっ？
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
! | i __ﾉ
i! i i! ／ ＿＿
ﾞi! | i |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i ﾋｮｲ
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ''~|
,' j .: : : / i l| : : } l | i l 卜、 l
i /i ;: : : l .i|. |'､ i.{ : :: : /i i. 卜 l. : : i| i ヽ |
{ i | :. | | i i l | {. | i : :: : / } 人 iハ |. : : |i { i | i
| |. l |l | |.{. i.{l | i l ＼ : :: : / / ./|／i i i .} : : 八 ヽ| |
. l.{ i |.} ( | |l ゞ＼i ∨ ＼: :: :./ /／. )/ l/ / /.| ＼i}. i
. {l, l | i ヽ .{ |ヾ,三三三三′. ＼/ `'三三三三'" i / ／ / } |ﾚ'
＼ {l. ＼ ＼ ＼i ) ) ( ).ﾉ∠／ /} /
. / `. ＼ ＼_＼ ( ( ). )/ / ／ i/ 無視しすぎじゃないですかね……
/. /. ) ＼(＼_＞ ) ( ＿,ｨ' / ／ / ＼
. / / /ヽ. 八 ( ( ) ｀ー≠／ / ＼
/ / / i ヽゝ ) ) _＿＿＿＿, ( ( / i /. ＼
. / / / i i i ` ， ／ i i ＼
/ ／ ／＼ l i | ` ',ｰ-- __ - ,一 '. l i .i ＼
./／ /｀ ` ‐- ，:: ﾍ i ／(卜、 ／ゝ、 .l i .i ／＼、__ ＼
-- ､
へ ／ﾆﾆﾆﾆ ≧――‐- ､
へ ←' /ﾆﾆ<>ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆへ
←'. ←' /ﾆﾆ __|__ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ イ八
. ←' ←' 〔≧============Ⅴ｣___ ／ﾄ､
. ←' ←/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨¨.ヽ 从
←' 八ﾆﾆﾆﾆﾆ_. イ ¨ ＼ ∧ Ⅴ
r--,〕ﾄ ＼Ⅳー‐‐‐| | |＼ |. | Ⅴ--,--､＿_
| ｌﾆﾆ７ ＼ノ | ┯┯＼ ┯┯ j{ | / ∧ﾆ ∧ノ
Yﾆﾆ/. ＼ | └┘ ＼ └┘rj. |. / ＼ﾆ 〉 っ！
｀¨ｌ. | | ､| | 八. Y
｀ . | |､Ｕ r ､ .八/Ⅴ＼ イ ……あぁ、ごめん
/乂≧､. | | ≧ ― ＜/ .′ ｀≧ ≦//Ⅴ ちょっと、ぼーっとしてた
′{ 7八j{ Ⅴﾆ.へﾆ/./ ｲ ≦///////Ⅴ で、なにかな？
| 八 ′. | 〕 ﾄ､ﾆﾆ /./／ ｢ Ⅴ////////.Ⅴ
､ ｀¨¨7 | ′ Vﾆﾆ／{ | | Ⅴ////////.Ⅴ
｀¨¨ / / , --八 TニT V{___｣. Ⅴ /////// Ⅴ
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ （ ふーん…… ）
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さんの声に反応しなかったのが嘘のように
┃ 響さんは、愚痴混じりの質問に受け答えていた
┃
┃ あのカプセルを飲み込んだ途端に
┃
┃ そういえば寝起きも、同じような反応だった
┃ 傍にいることすら気づいてなかったのに、アレを口に含むと、存在を認識し出した
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_＿＿＿
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼. ｀⌒ ´ ／ 一日三回くらいかな＞
／ !:::: ﾍ
ゝ＿|:::: ﾍ ﾊ 一日三食！＞
|:::: ＼／
|:::: |
ﾍ::::: ／ i
ｷｭﾑ ｷｭﾑ ＼: | ／
ﾍ＼＿／|
＼＿／
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/ やる夫さん、雇用条件の見直しを求めます
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! | 一日一食は非人道的です
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" ｀ヽ、
／ l| ＼
/ U .ヽ
,' l ヽ
l ＿＿＿＿l ヽ-―‐tｲ''"´ ',‐-、
,-''"| ｀′ ｀′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡／ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_ 一度締結した契約を弄くるなんて
/ | .'., （ .,、 ） / .／ ヽ、
/ ＼ ヽ、 ｀￣ ´ ｀ ￣´ ／ ／ _,,..-' 悪魔の名折れじゃねーかお？
{ ｀''-‐"ヽ-..,,__ __.／￣￣´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ ＿.ヽ￣￣￣／,..-――‐'" / ∨
r┘ ',. ￣￣ 〈￣＼ .／イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ /／ ∨
, z＝＝= ､
／´ ヽ＿＿＿
〃 ,ィ彡Y : : : : : ｀ : 丶､
〃 /´: : :/⌒ : : : :￣｀ヽ: : :＼
〃 ／ : : : /: : : : : : :､ : : : : :＼ : : ､＿ ,ｲ
‖ /: : : : : /: : !: : : : : :ｉ: : : : ヽ: :ヽ : ヽ_,ノ
‖ /: : : : : : |: :| l : : : : : |: : : : : ｉ: : : ', : :＼ヽ
ｉ| ‖: : : : : : ｉ: :| |: : : : :ｉ ﾄ､ : l : :|: : : :ｉ: : : : : ｀ー'＾ｰ､ ）） 背に腹は抱えられないんですよ
|| |: ｉ : : : | | ﾄ-‐,:､: : : /‐-l: ∧ :| : : : |: : : : : : : : : : : ソ
l! ! |ｉ: : : :V､| V､＼: :/ﾉ !ﾉ |ﾘ: : :/ﾘ ＼: : : <⌒ヽノ
| 乂ﾍ : : : f┬ｭz＼ﾐ ┬ｭzr / :ノ＾ヽ : :ヽ＿_｀フ
丶 ∨へｉ 弋ｼ , 弋シ ノィ/ /タヽﾉ三ﾉ ﾉﾌ＾ーﾍ ））
(／l !〃 ､_,＿, 〃フ´ /⌒ー＾===＼::::::,人j
（（ r─ヘY≧z, ゝ ﾉ__rへ ／ニニZ ￣
⌒￣ ￣￣⊂ニ亠‐' ））
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まあ、その件については追々話し合おう
┃ 契約を盾にしてもいいけれど、如何せん、鉄火場に足を踏み入れてしまった
┃ 戦うことを選んだのだ。なら、いい関係を築くのは必要努力だろう
┃
┃ けれど今は、それより大事な事がある
┃
┃ 深くため息をついてカーペットに腰をおろすと、響さんの視線が鋭くなった
┃ こちらの意図を読み取ったんだろう、でも敵意は感じない。ご飯は偉大だ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ さて……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼ 色々、聞かせてもらいたいことがあるんだお
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | 無論だけど、無理強いはしない
＼ヽ L ／ 話したくないことは拒否してくれて構わないお
ゝ ﾉ
＿＿＿＿＿＿＿＿_
. ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _
. |ﾆﾆﾆﾆﾆ ○ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _
. |ﾆﾆﾆ. ─┼‐─ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.Y
. |ﾆﾆﾆﾆ＼_|__ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ._ -=ﾆ |
ﾉﾆﾆ=-―――――‐_ -=ﾆ_. ¨ 八`ーﾉ
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ | |｀¨´
∠ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ._. ¨ | |. i| |
／／¨¨¨¨7¨¨¨ |､¨¨ﾄ､¨¨¨¨¨｢∨. .ﾉ| | |
.′`‐‐､ ／八. x斧ミ､. | ｨ斧ミ､!. r-､. | お気遣い、感謝するよ
/ 二〉. ＼込.Vzり ＼. | Vzり | | ｌ |
,-/ ﾉ | ｀∧ , ＼| ′ |ｲ | ……思うように聞いていいよ
. /ﾆl / }. 八 / j{. ∨
/ﾆ `ー‐‐λ / /i| ヽ ‐ ､ / / | ,
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /. / .ｲ. i|_____ ＞ __ ＜,. /. |. ′
/∧ﾆﾆﾆﾆﾆ/ . / /／ /ﾆﾆﾆﾆ.| / /ﾍ 从 ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < それじゃあまず、一つ
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
_, -===＝＝＝===ー-、
／ ＼
／ ー--=、 ＼
/ ／┬-ヾ ｀l
| ‖ i、:::::| |
| ヾー-ーナ | ――さっき口に入れたカプセル
| ヽ、
| （,,＿,,人） アレは、一体何なんだお？
!、＿_,,,,,,＿＿ __ ￣￣７
〉＿＿＿ __￣￣〈 ／
＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/
＿
γ´ Ｙ
/ /
/ /
/ ￣｀ヽ/
/:.:.:.:.:.:.:. /
/:.:.:.:.:.:.:. /
乂:.:.:.:.:.ノ
￣
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんがポケットから、一握りのカプセルを取り出して、段ボールの上に置いた
┃ 赤と白の小粒は、一見変哲も無いカプセルに見えるけれど
┃ その内実はまったく違うと、僕は識（し）っている
┃
┃ カプセルを眺めていた響さんが意を決したように顔を上げた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿
´ ｀―≦⌒≧o｡
／ ＼
′ /7
/ ト､〉 ☆./ ﾊ＿__ノ
〕ト､ l ＿＿_ ＿_ノﾆﾆﾆﾆ/｀¨¨¨¨´
〕ト､ 八/⌒≧o｡¨¨¨¨¨_ -¨／´. i| i| 八
.〕ト､ 〕ト､. / ｀¨¨´ ／/ ﾊ i| i|. |ﾄ､
〕ト､. 〕 / ／ /j/ ＼ ｣ ′ ﾄ､’｡
〕ﾄ､ 〕ﾄ､__/ ､ ／ { ィ斧ミ､ / / 八’｡’｡
〕ﾄ/ ´） | |i 〉＿＿ イrツ ＼､| Vrツ ／ /7.ハ ’｡’｡ これは……
〕ト､ / ｀¨¨¨ｌ// / | l ' ７ ／ /| ｀¨¨¨
Y⌒≧｡ ｲ ﾊ___|_込､ ､ /. / i| j{ Ⅴ 悪魔が見えるようになるクスリだよ
. |ﾆﾆﾆﾆ｀Y´.| / ＼ﾆﾆ≧o｡._ ≦ /__八_7 ⅤⅣ
＿_/¨¨¨¨¨¨＼八 |j. Ⅳﾆﾆ∧ ′ｌト､__ 〕ﾄ､ ､Ⅴ
|____ﾄ､ |. ／｡’｡ |.Ⅴﾆﾆ=-- | i|ﾆﾆ ト､ ﾉ ∨ ＼
|＿__ l |´ ’｡’｡ .| 八ﾆﾆﾆﾆ八. Ⅴﾆ７ }-- ∨’ ｡＼
. ＼ 八 八 ’｡’ﾉ. ≧o｡ﾆﾆ∧ Ⅴ. j{ ｌ--- ∨ |. ＼
第６話 了
朝食は塩パスタでした（真顔
つ「にんにく」
>>460
お前はベネチアンかｗ
薬の効果は30分前後かな
おもしろそうなので期待
おもろい
dクラも>>1の過去作も好きなんで期待してます
>>461-462 これから仕事でにんにく臭はちょっと……
あと、パスタの本場イタリア民からしたら寧ろ怒られるんじゃね？
>>466
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃
┃ 良 い 子 の 為 の ド ラ ッ グ の 使 い 方
┃
┃
┃ ※ドラッグは犯罪です。決して手を出してはいけません
┃
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
１．スニッフ
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡..
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _ -¨ Ⅳ ≧o｡..
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _ - ¨ Ⅴ. Ⅳ. | ≧o｡
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ -. ¨ | Ⅴ. Ⅳ |
｀¨７¨¨i| j{. Ⅴ | ┯━┯ .j{. ｎ
/.:.: : 从 j{┯━┯ | ｜ | | | }
. /｡s升 | j{｜ | ＼ { 乂__ノ | |ﾉ
/ ハ| i| 乂__ノ , , , , j{ j{ 参考イメージ
. / . -==-| ﾉ , , , , ﾟ ﾟ 八 八≧o｡.
/｡s升ﾆﾆﾆ从八 //､ , /_..｡s≦ﾆﾆﾆﾆ
＿_.ｲ/ﾆﾆﾆγ⌒ヽへ ＞ // /.´ Y ⌒ヽ-.､
. 八ﾆﾆﾆ八＿＿）__）__)_）.//¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨〈 人＿ノ /
. ｀¨¨´ // ｀¨´ （＿/
.∴∴∴
∴∴∴∴
∴∴∴∴∴
.∴∴∴∴∴∴
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 主にコカイン等で用いられる吸引方法
┃
┃ 粉末状の薬剤を、ストローなどで鼻から吸い込み、鼻の粘膜から吸収する
┃ 即効性があり、経口摂取より効果的で（慣れないと痛みに苦しんだりするが）手軽に行えるのが利点
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-==-
´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｀
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｢｀￣￣ ７
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.7 `〈
〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／| Ⅴ
＿＿＿_ ∧､ﾆ ♀ﾆﾆ｡o≦ ,ｲ ┛┗
／ ノ ヽ＼ /ﾆ｀¨¨¨¨´ﾆﾆ／ ハ ┓┏. |
／ （○）}liil{（○） `.r--fT TⅤ T TⅤ |
／ （__人__） ヽ |. |乂__ノ ＼j{乂__ノ. Ⅴ |
| |!!il|l| | ハ. | ＼| 八
＼ lｪｪｪl ／ ′ﾊ 个n｡ イ ′
γ ＿＿＿＿_ | Ⅳ Ⅴ ＞r=f ７ 八 /
| l. |＿＿＿|＿| | |.人. Ⅵ〈ﾆ |-/ﾆﾆイ. /
三三三三|＿＿＿|＿| | V ＼ゝ{＼}ｲ_／|. | {
し（ ＿＿ l l 八 Ⅴ j{ ￣|¨¨|⌒. | |
と＾二,,､,､,､,､,､,､ノ ノ /`ー-j{. /:: :Ⅳ | ハ j
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 却下理由「絵面が悪すぎる」
┃
┃ メジャーな吸引方法であり、ドラッグを連想させやすい点
┃ また、粘膜吸収によって薬効を出しやすい等の現実的説得力はあるが
┃ それを上回るデメリット、見た目の悪さ
┃
┃ どこの世にスニッフする響ちゃんを見て可愛いと思う紳士がいるのか？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
２．喫煙
-─ ━ ─-
´
/ ＿. ,
r--- ､_,へ￣ ｢⌒ｌ`ー‐〈 } ｌ＼. ′
_ --l ヽ ﾄ､ V|⌒ﾉ´¨`ー―⌒7 {⌒ｌ. ,
＼__／八ﾉ´¨｀¨¨´ ｀¨´ く`ー､ ′
､_/ ｀⌒､/
.′ / '. 〈__Ⅴ
ハ ト､ i| {_イ
/ |. Ⅴ. | Ⅴ j{ i| 八
. /′| ':::.:: | Ⅴト､ |. | / | j{. ﾄ､{
l '.:.:. ,ｨ灯圷 ＼ {ｧ灯圷 }. j{ | 参考イメージ
| ':: 八∨ツ ＼ ∨ツ / .′ |
|ハ :.:. ム ' /7 /. |
ﾉ ム.:.:.:: ﾄ､ / ′ ＿＿_
´ }.::: |≦／／ ＜ / ７｀¨¨´ /ｌ
}＿＿ｌ::..' ／／ 八 ／ ′ }-＜. ｛ ′
〈. .' “'’ ≧=≦/ ' ′; ﾉ
＼_ - .′ ji:i{ ／i:i:i:i:i:Ⅴ li:{ l≦ ハｲ７
. 〈 .' / .| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i.′ {i:!:| |- }i:i, /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 主に大麻で使われる吸引方法
┃
┃ 圧倒的に手軽。水パイプの場合は器具が必要だが、ジョイント（紙巻）は煙草と同じ感覚で吸える
┃
┃ また、現実はさておき。「現実はさておき」
┃ 二次元なら、煙草を吸う構図は様になる。BLACK LAGOONなどがわかり易い例で
┃ アングラっぽさを出しながら、小道具としても使いやすい（ブラクラ潜水艦潜入後、車の中でのシーン）
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_ ..． - ―‐ 、
／ ＼
／ ＼
. ／ ､＿_ ＼ _ _
/ --一 ,__ ＼ ／ ￣￣｀丶、
. / __ ≡≡っ ＼/ _／ ）レ ￣￣
| ≡≡≡ _r'"´ _,,..-zァー⌒
＼ し′ , ヽ ｀ フ∠／/７:>‐一 ´￣￣
.;气 ､ _ （ ゝ､_／ ) ／ ｀￣¨
. ／ ∨_／ ） 辷二ニ´-一 '´ x＜
. ′ '"´ ∠,＿＿＿_, -=ニ彡' ﾍ.
. / ／ー{ ヽ i
/ 人二ﾌ | |
. / ノー’ | |
{ r‐'´| i | |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 却下理由「同上」
┃
┃ 煙草を吸ってる女の人ってどうなんですかね。喫煙者からは何も言えない
┃ あとTHCはダウナー系というのも悪材料。”カプセル”は興奮剤にしたいので
┃ 葉っぱは無しとすれば、これも却下理由
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
３．静脈注射（突き）
＿＿＿
＞ ´ ｀ 、
／ .二二_ーｌ}}iii ﾘ、＼
/ --tﾂｚ冫}}}}}{{=＞､', ／〉
,′ ￣￣( tｯ }`'; ／ 〉
l ＼ ゝ-‐ヽ＿_)ﾐﾐ l ＿_..／麻／
|: ｜ | .ﾘ(У ヽ／
∧ ／ ￣ ヽ.乂＿,! ／.:/ 〈___ }
ヽ〃 ヽ_:} l}}_ _ イ ／薬〉 ',
l| '; ｌｊ .У ／l l
| | _l ._人〈__／ } .|
| | ：： ＞== ｀Y´ ＼￣ .|
: ：| | ,′ .＿__}z､＿.＼ /
: ：| .', ／ .ヽ＼￣
l .'; ‐l ', ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 広く用いられる摂取方法
┃
┃ なによりその即効性、また他の追随を赦さない減衰率の低さ
┃ メタンフェタミン、俗に言う覚せい剤の場合、静脈注射一回の摂取量は５メモ≒０．１ｇ
┃ 対して炙りの場合０．３ｇ程度であるから、いかに効くかは想像に易い
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿
.-´ ｀｀ヽ
／ ヽー ｀ヽ
/ ノ （Ｏ ）ノ￣￣｀ヽ、―ニ
/ （●） __）⌒/ ´｀ヽ _ 三,:三ー三,:
| ::⌒（__ノ/ ノヽ--/￣ , ｀ ｀￣￣￣
。ヽ 。 ）( }. ...| /!
ヽｏ （__ン }、ー‐し'ゝL _
人 ー jｒ--‐‐'´} ;ーー------
/ ヾ---‐'ーｒ‐'"＝＝
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 却下理由「戦闘中に静脈注射とかバカなの死ぬの？」
┃
┃ 注射器にネタを詰める（適量を測って詰める）
┃ 空気を抜く
┃ 血管を見定め、場合によってはゴムで縛って浮き立たせる
┃ 突く
┃
┃ 魔法を使う前に殴られて終了
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
Ａ．結論
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼ 経口摂取しかなくね？
| （__人__） | もうカプセルでいいんじゃね？
＼ ^ ／
／ ＼
/ :::;'::/ ＿＿__ ∨///////////∧ 〉
′ :/-‐::ﾅ¨:::::://::::::::≧=- '; /////∧/////',
ζ , ..:::,′ /::___/__ :///::::::::::::::::::/::::≧x }///////}// :i ＿＿ 0
,'////ｉ :... 'iﾞ´//!:::::ミﾒ､ :/＿_ } :刈 } l :{ ／
.: ////| ///l/// !///|::::::.... l:7｢ 「ミﾒ､::::::! } :! ´ / レ
. .://///| ///|// Ｌ:_:{ И://////!| l::::..../::.... }＼| /|:. :| o
. } l://///| ///｢､ ､ ｀ └-=､// ! |:::://////}:::/! / ///|//::... .::| L ￣/
' ｌ /////| ///|zi≠F抃x｀ ｀u └-=､////!::/} //////:!//∧:. ', ' l L
ｌ//////l ://小ﾊ r'//:抃＼＼＼＼,ｧ≠==ミx__,｀ﾞＹ//////::://////∧
. |://////| ///|} とつVzﾝ ＼＼＼＼′r'///:;圦ﾊ_ j//////: |///////∧ ｛
. }} | //////| ///|{ ＼＼＼＼.ｌ ＼＼＼ Vz_;とつ／,'.//////: |:///|:::///∧ ｀
}} l///////| ///l:' .ij ＼＼. ,′＼＼＼＼＼＼＼////////::j ///|:::////∧
. ' !///////| ///|∧ ＼＼＼! ＼＼＼＼＼＼..////////:::,'////|::::://///',
. l:///////| ///l//:. ＼＼＼ij ./////////:,':////j ://////} .：
} |:///////| ///l///＼ ｀ ｰ--−´ ／////////:/ ////,'| ///////}
!:/Ⅳ////| ///l/////:ヽ ／ /:///////:/::///// j///////,′
. 八/l ∨///ｌ..///!///////＼ ij ＜ , ///////:/::///// ./:///////
. ＼､∨//:' ///;//////x-弌 ¬ ´ ////////:∧::////／://///// ﾉ
構想「話の展開を考えるに、一般人は通常見えないけど、何らかの方法で認識可能がええな」
諦観「あかん経口摂取以外無理や。まんまＤクラやん」
（ストーリーとテーマ性と、悪魔という存在に対する立脚点の違いでオリジナリティを出す方向に）きりかえていく
というわけでＤクラっぽいのは確かだと思います。いい作品だと思います（ステマ感
あと犬憑きさん、それからロウルートもいい作品だと思います（あらさま感
なんていうか……その…下品なんですが…フフ…………
勃起……しちゃいましてね…………
響ちゃんみたいな小さな女の子がヤク漬けになってる図は滾るものがありますね(ゲス顔)
こういうAA作っておけば誰かが話を考えて投下してくれるだろう
とかいうクソみたいな他力本願ですわ（ニッコリ
読みたい物は自分で描く精神を貫いてきたけど
エロだけは自分で描いても使用に耐えない謎
大丈夫、フィクションなら静脈注射は
どこからともなく取り出した注射器で２秒で打てるよ！
ていうか絵面的には喫煙とスニッフも戦闘中には充分のん気だな
折ったら約10分だけ悪魔が見えるようになる棒とか、破ったら（同文）な御札とか
ニャル子が「エネルギー使って悪魔を見るだけとか無駄すぎる！」とか言い出しそうだけど
不思議パワーなんだから、その辺の設定は気にならないなぁ。
昆虫組は注射だし、アシモフさん葉巻だし、アドルフさんは異常にスタイリッシュな粉末吸引見せてくれたし
ガムとかペーパーアシッドっぽいのとか普通の錠剤とかも出て「いつ座薬が出るんだろうなwwww」とかネタで言ってたら、
「奥歯のスイッチで腸内のマシーンが薬剤放出」
とかマジで出たっていう……
あとこの雰囲気で何か思い出すと思ったらDクラだ確かに
あれ、カプセル自体の正体がなあw そりゃ普通の薬物のルールとかぶっちぎって効くわ。
ドラッグっぽい雰囲気が出したいんだろうしな
呑み込むんじゃなく、かみ砕いているってことにすればいいんじゃないかな？
＞それを上回るデメリット、見た目の悪さ
＞どこの世にスニッフする響ちゃんを見て可愛いと思う紳士がいるのか？
せやろか？
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5138663.bmp
こう何というか、こういう↓イメージで
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5138682.jpg
薬物溶かすためにミネラルウォーターを使ったり、
一度抜いた自分の血液に溶かしたりと
嘘やろ工藤ってのがリアルにあるからアカン
完成したので予定早めて投下、０１００アイタイムから開始予定
>>480, >>483 そこらへんは後々理屈つけられればいいなぁとか
>>487 初めて読んだラノベだから印象深いですわ
>>491 その発想は無かった
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） U l
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ／ 悪魔が見えるようになるクスリ、ね
｀ｧﾆニ＜／／ _,,..-'' __
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
＿＿＿_
／ ＼
‐ ─ ＼
（ （ ●） ＼
（人__） | 響さんは、そのクスリ無しでは悪魔が見えない
｀⌒´ ／
｀ｌ ＼ そういうことで、いいんだおね？
ｌ ＼
、 ／O￣ 、
くニ＼ // ＼-=ミ
＼ニ＼ _/廴ノ ＼ 、
＼ニ＼ ＿＿／⌒ ､ 〈〈〈ﾍ } ＼
＼ニ＼ く ＼＿＿＿ VVV-===彡{／〉
＼ニ＼＼＿＿ ＿ ＞―――=≦ {Ｖ
＼ﾆ／__／}￣￣ ｉ{ / / /} i} !⌒＼
＿＿ く＼＿____ ／､ニ＼}} |ハrぅ{ { ./| / / ｌ} }'，＿ > ダー
{二二二=- __￣￣ ..＼_/ | | /Vり＼ {/ 芋うﾐ}/ .} } V }
￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ __ ` | | { ＼{ 弋ツ/ /´i .} V /{_） ……逆に聞かせてもらいたい
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//＼> / /_ノ } ∨/
／￣￣// }八 - 、 / / | j＼. ＼
{―― ／ ／ |＼__ イ/ / j /⌒i＼ ＼
廴 .／ ／＼ j／__] / ／} / /{ // ⌒＼ ､
/ ／￣| ／ /＿ / .／⌒}i{ ./{ 〈/ ＼＼
＿＿＿_
／ ― ＼
／ (● ) ﾍ＼
| （⌒ (● ) ｜
ﾍ ￣｀､__） ｜
ヽ ｜ なんだお？
, へ、 ＿／
| ＾ヽ
| １ |
, --､
. ／ﾆﾆﾆﾆ＼ _
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆ=-
__ ｡o≦＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
＞ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
｀7 i| | ﾊ / / イ ／７
／ﾍ八. 灯㍉i |. /／. |. ／. /|
´ /从 /. V:ﾘ ｌ. /. 灯¨ぅｘ// . ′
. |. 八 , ＼{ V:ﾂ/ ／/ i|
. /ｲ. ∧ ／7 j{ i| やる夫くんはこのクスリを使わずとも、悪魔が見えている
／ .′ ､ ヽ ／ 从 i|
／ イ ハ_{ ≧ -----／ イ ｲ 八
／ | ｌ ｢ﾆﾆﾆ/´. ／／ﾆﾆ＼ﾉ ／
/.´ ﾄ､ﾆ {ﾆﾆ ./. /ﾆ｡o≦⌒Ⅴ
＿＿＿
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ●） （ ●）＼
| ⌒（__人__）⌒ | うん、そうだお
＼ ｀ ⌒´ ／
/⌒ ヽ ……何かおかしいところがあるかお？
| ヽ＿＿ ＿ ',
:､＿ ） （￣ ＿丿
,. -−- .、 ,. -−- .、
／ ,'´ 。ヽ / ,'´ 。＼
＼. 乂 __ / ヾ 乂 __／ いや……
｀ ｰ- − ´ ｀ ｰ-− ´
--==＝＝＝==--
＼
＿＿＿ ＿__ﾉﾉ
´. /T≦¨¨¨¨¨´
-‐ ´‐― ☆八 ＼
′ 〉 ／ ＼
ｌ _ ¨ ／ ＼. ﾄ､ }＼
| _ - ¨._. イ／ ＼ i| ､＿＿_ノ ﾉ
八¨¨¨¨ﾟ _ ¨／､ ∧. | }＼ ＼¨´
.′ー―‐ ≦ ／ ﾄ､|｀ ､ ∧ |. j ﾄ､
. ／. 八 芹竿ミ ､{ | ,ﾍ ,へ ’｡ なんでもないよ
. | ／. ト､ ＼ 乂 ﾉ 八. ｌ.ﾉ i| |.∧. Ⅴ
,ｲ. |. ／ﾍ 八. ￣￣￣ /| 八{ 八{ ∧ Ⅴ 確認しただけ
夂､＿＿｣. イ |八` ム , |. / 从. Ⅴ. ∧ Ⅴ
｀¨¨¨¨´￣/へ 八 ﾊ , - 八 ト _ ＼ ∧ Ⅴ
′. ＼{ ＿_≧o｡ __ イ / /ﾆﾆﾆ＞- _.＼.} |
i | ﾉ` Y Yr--ﾆ /_ノ ／ﾆﾆ｡ ’ ___. | ＼.八
i | /.ヽ-.|. 八lﾆ／ ／ﾆ ｡. ’ ´ Ⅴ ノ.ハ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんが手持ち無沙汰に髪を梳いた
┃ 水色がかった白銀の髪が、窓から差し込む陽光にきらきらと輝く
┃ 海底まで覗くほど透き通った水のように、さらさらと、淀みなく髪が流れた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| /// （__人__）/// |
./ ∩ノ ⊃ ／ そ、そうかお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/⌒ヽ, .,,;-―――――-;;,,
| { ／ ＼
l ヽ ＼
＼ ヽ __.＿ノ ＿〉
}ヽ. ＼ Ｕ `i |;;;:::| i 〈{::} 〉
_,. -―‐く` ヽ ⌒ﾞ''''''´" ヽ
{′ i ヽ }ヽ_ （,,＿＿,,ノ!_ノ .| しかし、どうだお、ニャル子さん？
`ーｧ= ＜ ,} ､ ﾊ!＿ ￣￣￣ /
{ {￣ヽ _＞ ´ r‐_) ／
ヽr―― '´￣ ／´ ＞ . ｀ﾆ´ ,.メヘ、
/.{ __.. イ ,ﾊ＼ ＼ ｀ ｰ‐ ´/＼､ ヽ
| ヽ. -‐ ¨´ ノ}＼| ＞ ､ ヽ ∧ ヾi､ l. |
} ﾊ ,／ ∧ヽ＼ .ヽ ヽ / l }il! } |
/, ' ／ / ∨ ､ ヽ ヽ
. // / / / / | ヽ '， '，
// / / / / !. | ! ! :. : :. :. :.
. // / / | |! |! || | | | | | | :. .
/ ' ' / /| |{ |{ |{ | |ﾘ ,ム } ! i | i
| | | | | | |{｀iーr〈 {､ }｀T´}/_}ﾊ |! | |
| | | il | | | |ｨテ≧､＼ ＼ / イら笊ミ/} /| | i 聞いた例がありませんね
| | { ∧| { 圦 比j刈 ＼∧ 比j刈/ ' ' /i}| | |
{ | ∨{ {八 ﾄ 込zｿ ゞ- ' / / ,ｲ /j/ 呪術とか、召喚術ならまだしも……
| | /ﾊ! 从 ヽj!〉 ' イ '／ j!' : :. クスリを服用しただけで、悪魔を認識する
ﾏ{ ∨ﾑ.{ ,.- ､ ,| | | :. 一体どうやって。さっぱりですよ
＼ } |人 ∨:.:.:.i ｨ { | | '，
/ | | ＞ ゞ- ' イ {: | | | __ :.
/ ! ! | ｀ ー ´ ／∧| | | ＿,.ｨ//ﾊ .
/ //| | |＼ __,.//r v-≦////| |- '/////{//} .
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | 鳳翔さんは？
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん 寡聞にして存じませんでした
八 U ,__ノ/
､＿＿_ ／:::::::l 響さんと出会うまでは
` . `′ ′ イ:::::::::::::l
(／ 丶、 /:::::::::::::::::l /
へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
:l:l:|:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ／ / ＼::::::::l≧
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ しっくりこねえなぁ……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 仮にも自称４０００歳の悪魔が知らないと言っているのだ
┃ 何百人と契約を交わしてきた、歴戦の悪魔が
┃ ということは、僕らの先輩方、過去の悪魔使いたちは、そのクスリを使っていなかった
┃
┃ 悪魔召喚の術はオカルトの粋を集めた技法だとニャル子さんは語っていた
┃ 一日二日で為せるものではない、と
┃ ならばどうして、カプセルなんてものが存在しているんだ？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ まずもって、響さんは何処でカプセルのことを知ったんだお？
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
＿＿＿＿＿＿
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
. /ﾆﾆ〇二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |
′ヽ/___ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｣___ノ}
／ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆШﾆ ..｡s升ーｲ
イ`ー‐／ﾆﾆﾆﾆ｀ ‥……… ァ… ´i| ､
／ﾊ(_ノノﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. イ }| 从 i|. ， 悪魔の噂を追いかけている内
/ |::ﾑﾍ___〉'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨|./ィ雫ﾐ / ﾍ ハ. ’
, : :八: :＼__｣｀¨¨¨¨¨¨ｌ¨´ ＼{ V'ソ}/ /ノ j ､ | 気づいたら耳に入ってたよ
/: : : : : ＼___7／ イ 从 ' / ｲ 八/７ } ＼
. /: : : : : : : ／／／./ /イ 、 ､ イ /≧､_./ | ＼
/: : : : : : :/.∠ - / / --==≧…‥…´７ / / l≧o｡|. i|. ，
＿＿＿_
／ ＼
／ ─' `─ ＼
／ （ ﾟ ） （ ﾟ ）. ＼
| （__人__） | アバウトな回答をありがとう
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | しかし、よく悪魔の噂なんて信じる気になったおね？
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ どう考えても胡散臭い話なのに
＼ ヽ / ヽ /
＼_,,ノ |､＿ノ
＿＿＿＿＿＿＿＿__
´ ＼
′ ∨
|. /⌒＼
| ☆ / ＼
| ､＿＿＿＿＿＿＿ 〉.｡s≦ ＼
. ′｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ／´ iﾄ､ ∧ 彡
／ ／ |. /{| Ⅵ. |
. ,. ,ｨぅ示ト | /ﾃ示ミy､ |
′ イ{ 乂汐 |／ 乂汐{ |. ﾊ i| まあ……色々あってね
｀¨¨¨¨¨７ T¨¨¨´. | ' 八 / ﾚ'
/ ﾊ 从 ′＞､|
. / / 从 八 ≧o｡.. _⌒ .｡s升_ -- へ
/ | ｀¨´ヽ |. .イ ヽ￣￣ ∨
/ 八 } | ／ﾆﾆﾆ.Ⅴ. ∨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 歯切れ悪く言葉を漏らして、響さんが髪を弄くる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ / ／ ／ ,′ ｌ | ＼
.' / / | | | ｜ ＼ '.
|｜ / / / | l | ｜ ＼ '. '.
|｜ .' / ∧l 从 l.斗ヤＴ ﾍ. | | |
l｜ /| l ヤT|、 ＼ハﾉ, |斗=ｋⅥ | ｜|
. ' | |｜| |/kr=ｋ＼ / 〃{ ﾉ:::ﾊ 》｜ .'|ハ｜|
. 从 ｜l 从 |《 { ﾉ:ﾊ゛ ′ 乂ｚン ' / ﾊ lﾉ｜ （ 追求しないんですか？ ）
＼ イ|｜|＼ ∨乂ン , ::::: ／／ /l | | （ 明らかに何か隠してる様子ですけど ）
人| | ＞.ゝ:::: ＜ _ . イノ｜ |
| / 八 （｀ヽ. ￣ / | | |
从/ 个 . ｰ . /| | | |
__/＿_ | | ＞┌ ＜ ｜| | '
／::::::＞､:::l |_ ノ:::ヽ...＿ ,⊥| | '.
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | （ 問い詰めても黙秘されるだけだお ）
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／＼ `ー―――― _ - ¨
. ／. , 7 ｀¨¨¨¨¨¨ _ ¨¨¨ Ⅴ ､
. ／ ／/ _ - ¨ | , | Ⅴー―
／＿./ ／＼¨. i| |､. | ハ ﾄ､ | Ⅴ ,
′ ／／＼.ﾊ. λ.| ′ |′ i|. Ⅴ ､. Ⅴ.′
| /'从Ⅴ| i| | ﾉ 〉| ＼ Ⅴ.，
|. 八ﾄ､八| ,＼| /ｲ. / λ ’
. ｣ ｲ i|.八 ′ / |八
. ,≧o｡.___.ﾄ､ハ ＞ . ﾟ ＜ ハ | ,
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ７ ´ |ﾆ , ￣ /ﾆ|. |从､′. ′
. /≧o｡ﾆﾆﾆﾆｌﾆﾆ∨.|ﾆ ′ ′ |. |ﾆ7. ＼
l ｀¨¨¨¨7ﾆ./ 八ﾆ.’ .′ﾆ| 八/ Ⅴ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃『溺れる者は藁をも掴む』
┃ ニャル子さん自身の言葉だ
┃ 常識に照らし合わせれば、悪魔なんて藁みたいにあやふやな物……
┃ 縋るほど、叶えたい願いがあったんだろう
┃
┃ それほど大切な事を、一緒に飯を食べた程度のクラスメイトには漏らせる筈もない
┃ 大事であればあるほど、傷つくことが恐くなる。守ろうと思ったら、隠し通すしかない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | ともかく。悪魔の噂を追う内、カプセルにたどり着いた
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i ってことは、響さん以外にも悪魔使いは存在する
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ / 昨日の男のような奴が、他にもいる
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...| そう考えていいのかお？
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼ 肯定だよ
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼
ｌ | ′从.| ∧ _ 7 / i| , ′, 私が知る限りでも、両手じゃ足りないくらいは居たね
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. ,
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
＿＿＿ ｸﾙｯ
／ ノ ヽ_＼ ￣｀ ､
／（● ） （● ）＼ |,ノ
ﾋﾞｼｨｯ ／ （__人__） ＼ ￣
| し | Y | ニャル子さん、沢山いるらしいお
Vて ＼ `ー ' ／
そ と⌒ヽ ｀＞ 〈´ 戦うのかお、やる夫が？
ヽ V´ ヽ
ヽ / ､
| ./ // 〃/!/ｉ j / | | .| |
|/|/1|/_i厶|斗 .V/ l. ,1 / | |
./ 'j ＿ l' / ヽ|/ |/ | } .! |
./ l 1 ‘´￣` .∨从／ .__/ ＼ /ｲ / ' ｜
. ／ ヽ .! ‘⌒ヽ、 ﾉ1 / ｜
/ ＼〉 ｉ .fう 厶 / .| やれるところまでやってみる方向で
. .＿/ ハ. Ｕ l ー --┐ ／ ./ ｜
/ / .V' / ヽ | ,' ＜__ ／ l . |
_／￣{. } / /ヽ ヽ ＿／ ,. ｲ | l !
／ / ヽ - ｲ / /7 ＼__ ... - /´ ｜ | | |
i |‐ ‐ {／ '､`¬-'^{;;;;` …- ...__/、 | ｜ | |
.',. , | { ヽ、 |;;;;;;;;;;;;/ー-|;;;;;;;;;/ ｜ | ｜
. ヽ ヽ＿ j 入 ＿__ } l;;;;;;;_/####|;;;;;;;;;;＼___ | | |
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼
| （__人__） | 途方もねえお
＼ ^ ／
／ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 戦う為に戦う、トートロジーな動機で足を踏み入れたけど、一度刃を交えれば、流れには逆らえない
┃ 友人が討たれたとなれば、温厚な人間でも武器を手に取るだろう
┃ 復讐の鎖は繋がっていく。火種の如何に関わらず、戦いは、その重み自体が戦いを呼び込む
┃
┃ 倒すべき目標がいないから、対立した相手はすべて敵だ
┃ 一人二人ならいいけれど。両手じゃ足りないくらいって。勝ち目あるのかね？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
..／`､ー-､
ヽ.,ｰ-<` ヽ .〉ヽ、
＿,.＞'―-‐ ''´ ',ノ
￣ / ﾚﾍﾉV Vﾘ l | !
i :!● ● j l .|
j 〈 - / /∧', ？
. ,' ﾍｰｩ ｔ〈 l/ |ﾉ
.|/ /´ Ｖ_,ィ ﾘ 〈. ｢| ｢|
、 ／O￣ 、
くニ＼ // ＼-=ミ
＼ニ＼ _/廴ノ ＼ 、
＼ニ＼ ＿＿／⌒ ､ 〈〈〈ﾍ } ＼
＼ニ＼ く ＼＿＿＿ VVV-===彡{／〉
＼ニ＼＼＿＿ ＿ ＞―――=≦ {Ｖ
＼ﾆ／__／}￣￣ ｉ{ / / /} i} !⌒＼
＿＿ く＼＿____ ／､ニ＼}} |ハrぅ{ { ./| / / ｌ} }'，＿ >
{二二二=- __￣￣ ..＼_/ | | /Vり＼ {/ 芋うﾐ}/ .} } V } やる夫くんは……
￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ __ ` | | { ＼{ 弋ツ/ /´i .} V /{_）
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//＼> / /_ノ } ∨/
／￣￣// }八 - 、 / / | j＼. ＼
{―― ／ ／ |＼__ イ/ / j /⌒i＼ ＼
廴 .／ ／＼ j／__] / ／} / /{ // ⌒＼ ､
/ ／￣| ／ /＿ / .／⌒}i{ ./{ 〈/ ＼＼
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ おっ？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿＿＿
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=- _
/Oﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ---------ヽ＿＿＿
|十 .｡s升_ -= /¨¨¨¨¨¨¨¨¨´ /
|／_ -=ﾆﾆﾆﾆ,. ､ ／
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／. | ＼. ＼
. /ﾆﾆﾆﾆﾆ ／ |＼ | ＼. ,
/ﾆﾆﾆ .｡s升＼. 八 |. ,ィ笊ミx.ヽ ′ カプセルのこと
. /.｡s升 | | ＼ ＼|.〃乂rヅ. | | ＼
′ | ﾄ､,ィ笊ミ､ | | | ＼ この街に跋扈する悪魔使いたちのこと
|. | l〃乂rヅ , | 八 ＼ 知らなかったんだよね
|. | ｀ 、 _ .ｲ.| .′ ＼ ＼
､ | ´ ／| |/へ ＼ ＼
＼| ＞ ‐‐ ./ﾆﾆﾆ｀ ､ ， ＼
. 7 八 /´ﾆ ｣ /ﾆﾆﾆﾆ｡o≦ ＼. ’
/ / ＼./ﾆﾆﾆ＼,.―/ﾆﾆ／:::|¨¨´ ＼ ,
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） } うん、そうだお
ヽ 人__） ⌒::::. |
ヽ（__ン | ニャル子さんに出会うまで
人. / | | 他の悪魔使いがいるなんて思ってもみなかったお
/ ＿ノ ノﾉ
|
＿＿
´ ｀―≦⌒≧o｡
／ ＼
′ /7
/ ト､〉 ☆./ ﾊ＿__ノ
〕ト､ l ＿＿_ ＿_ノﾆﾆﾆﾆ/｀¨¨¨¨´
〕ト､ 八/⌒≧o｡¨¨¨¨¨_ -¨／´. i| i| 八
.〕ト､ 〕ト､. / ｀¨¨´ ／/ ﾊ i| i|. |ﾄ､
〕ト､. 〕 / ／ /j/ ＼ ｣ ′ ﾄ､’｡
〕ﾄ､ 〕ﾄ､__/ ､ ／ { ィ斧ミ､ / / 八’｡’｡
〕ﾄ/ ´） | |i 〉＿＿ イrツ ＼､| Vrツ ／ /7.ハ ’｡’｡
〕ト､ / ｀¨¨¨ｌ// / | l ' ７ ／ /| ｀¨¨¨ なのに、戦うの？
Y⌒≧｡ ｲ ﾊ___|_込､ ､ /. / i| j{ Ⅴ
. |ﾆﾆﾆﾆ｀Y´.| / ＼ﾆﾆ≧o｡._ ≦ /__八_7 ⅤⅣ
＿_/¨¨¨¨¨¨＼八 |j. Ⅳﾆﾆ∧ ′ｌト､__ 〕ﾄ､ ､Ⅴ
|____ﾄ､ |. ／｡’｡ |.Ⅴﾆﾆ=-- | i|ﾆﾆ ト､ ﾉ ∨ ＼
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ 戦うんだお
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
＿＿＿__
＿__／. ＼
. ´ ...｡s升 Ⅴ ＿_＿_ ┏━┓
. / ｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ｀¨ / ┏┛
/ ｡o≦ r----＜ .・
ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三 …… ´ :.
八r… ¨¨¨¨¨¨７ j ハ l
/ l |. |. ハ/ Ⅴ. λ |
.′ j | ｣ l |＾笊i癶}_ノ. }./
λj{ i| . { ﾄ､{ Vrｸ i 正義感？
.′ i| | i| 八｣ ∧ }
| ﾉ__ノ. i| /八 ∧___ ´ｲ
. 八 | 7 ／｢ﾆﾆ＼ ＼. 从
＼｣ 〈 ﾉ /ﾆﾆﾆﾆ7⌒ヽ , -､＼
} ノ 〈ﾆﾆﾆﾆ /. | 〉- ､〉
| ′ 7､ﾆﾆ.ｲ __ 八ﾆﾆ }
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ fてﾊ` ｨて刀 ::＼
| （__人__） :::::::::::| その発想はなかったお
＼ `^´ :::::::／
／ ー‐ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 魔法は願いを叶える為の手段、とニャル子さんが言った
┃ 別に悪魔使い同士が戦う必要はないのだ。金が欲しいなら銀行強盗でもすればいい
┃
┃ 悪魔使いを倒そうとする、それは逆説的に、悪魔使いに恨みがあるとか
┃ 倒さなければならない理由があるはずだ。……客観的合理性を踏まえれば
┃
┃ だから「悪魔使いの存在を知らなかったやる夫」が、悪魔使いと戦おうとする
┃ 疑問を抱くのも当然だし、正義感ゆえと推測するのもあたりまえだろう
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／. / :.
. ／ｲ / :.
.′ ′ ハ
/ / |. λ. | |
. / /|. i| ,. Ⅴ. / |. j{. i| |
′ , | j{ i| .′ Ⅴ /ハ /| 从 | i| |. ､
′i| 八 {. ｲ芹ﾐⅤ. / ｲ芹ﾐ 7. i| ﾄ､ ＼
，/. i| 从∧. Vｒｿ Ⅴ i{. Vｒｿ ｝ i| 八.ヽ ＼ どうしてまた。何の為に
. ’.′.iﾄ､ ム ＼i| i|. i|./ } :. ＼
i| i| ヽr.､ 込 ' ノ| .へ/､_ノ :.. ＼
i| ﾘ {.∧ `ー―――‐｡s升７ .′ i| i| ＼
. ノ|. ，∨,-､__ }/ ﾉヽ 八ﾄ､ ＼
. / 八__ ’ Y〃 .へ /| /: : ∧ :..≧o｡...＼
＿＿＿＿
／ ＼
/ ─ ─ ＼
/（ ●） （ ●） ＼ 戦うためだお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 戦いそれ自体のために
/ ー‐ ヽ
/ ｀
＿＿＿＿＿＿＿＿__
´ ＼
′ ∨
|. /⌒＼
| ☆ / ＼
| ､＿＿＿＿＿＿＿ 〉.｡s≦ ＼
. ′｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ／´ iﾄ､ ∧ 彡
／ ／ |. /{| Ⅵ. |
. ,. ,ｨぅ示ト | /ﾃ示ミy､ |
′ イ{ 乂汐 |／ 乂汐{ |. ﾊ i| ……わけがわからないな
｀¨¨¨¨¨７ T¨¨¨´. | ' 八 / ﾚ'
/ ﾊ 从 ′＞､|
. / / 从 八 ≧o｡.. _⌒ .｡s升_ -- へ
/ | ｀¨´ヽ |. .イ ヽ￣￣ ∨
/ 八 } | ／ﾆﾆﾆ.Ⅴ. ∨
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／ そんなもんだお
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ むしろ納得されても困るし
＼>ヽ/ |｀ ｝ | | バトルジャンキーじゃないからね
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
| | |
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ 兎も角……そういうわけで
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ 戦う相手を探してるんだお
( ゝ
ｉ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 究極的なところで、カプセルがどういうものか、とか。僕は気にしていない
┃ 知らないよりも知っている方がいいのは確かだけど……カプセルの謎を解き明かしたいわけじゃない
┃
┃ 今はただ、戦う相手が欲しい
┃ 力ない民間人相手にしたら、それは最早虐殺だ。戦いじゃない
┃ 国家権力じゃ、相手するには強すぎる。檻に入りたいわけでも、負けたいわけでもない
┃
┃ 傷つけて、傷つけられる
┃ つまり悪魔使いこそ、戦う相手に相応しい
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.＿＿＿_ .i＾ﾏ'ﾌ
ﾓｼﾞﾓｼﾞ .／⌒ ⌒＼ ﾚ' /
／（ ―） （―） .／ ,ｲ ヽ、
／/// .（__人__） .／ ､ /ｰﾍ_,.ヽ,
| .´ ⌒｀ ./ ､＼｀ヽ´__ .`t つまりー……
. ＼ .../ ヽ r'´_}__, {
.／ {'T /`7/ _,ノ !
.-' ｀7'／ヽY´ |
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） 響さん、一緒に戦わせてくれないかお？
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 復讐でもなく、手に入れたい物品があるわけでもない。だから誰を相手にしても構わない
┃ かといって、自分以外すべての悪魔使いを相手取ったら、破滅は免れない
┃
┃ 仲間が欲しいと言ったらそれまでだけど……結局、関わろうとするなら
┃ 何か、あるいは誰かに肩入れしなきゃいけない
┃
┃「不要な物なんてない」聞こえはいいけど、対偶を取れば「大切なものが一つもない」ってだけだ
┃ 手に入れたい物があるなら、自分の手を伸ばすしか、両の手を使うしかない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼
ｌ | ′从.| ∧Ｕ _ 7 / i| , ′,
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′ 目的がわからないよ
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. ,
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
, ／} ｢ ＼ﾆﾆ{_ ---{ ′ﾆﾆﾆ≧､ ﾘ. ／
′ 八∨, ＼ '.ﾆﾆﾆﾆ ､ |ﾆﾆﾆﾆ / Ⅵ ′
／. /} l:＼ Ⅴ,ﾆﾆﾆ /＼ﾆﾆ. ′ |
＿＿＿＿
,. '" ( . ,.-､ ヽ "丶
,..-, ､ ヽゞ-' ﾉ ヽ
／ゞ-' ﾉ . ｀ｉ ⌒ .ヽ
./ ⌒ ｉ´ 人 ｀ｊ }
| ｀‐ｒ‐' ｀ イ |
| | | .、＿ ﾉ __ ／ﾍ
＼ ヽ_＿_／ ／/ : :/. : ﾆ{ ｀ ／ /
＼ ＿ノ;;;;;;;: :i : : : :.｛¨V ＼:Y やる夫だって同じだお
__ ヽ｀ー―"＜／ ,ｨ'"´ : : : : ∧ ＼ ∧ 響さんの戦う理由がわからん
( ｀､ _／イr;;;;;/У: :｀ヽ､ : : : :i { ' ､ ヽ ｀ﾄ
r-、 ヽ ∧､ { : :ﾉ/〉-{／ : :／ : : : : : :i :〉、 ヽ ',
} r-、 〉、 ヽ ｀､| :i,';;;;/ : : :/ : : : : : : : ｨ:( ＼ _ヽノ }
} } {_／ { {、 }λ:|;;;;/ : : /. : : : : : : : : : : ﾍ . : : : : r
} } {r-､ ,'⌒ ', /:'〈:'|;/ :.／ : : : : : : : : : : :V: :.｀ヽ : : : : ._/
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ 夜な夜な街にくり出す訳がわからない
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | クラスメイトを嗾ける理由がわからない
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i それを追求するつもりはねえけど
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ / ……勿論、聞かせてもらえるなら聞きたいお？
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./
. / i|/ 八. ′ ‐ ′ 気づいてたんだ
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんはそれっきり、口を噤んだまま、目をそらした
┃ 言うつもりは無いという明確な意思表示
┃
┃ しかし、たった一晩でも人間って変わるものだな
┃ 前までの僕だったら、他人の戦う理由なんて、どうでもいいと切り捨てていた
┃ 社交辞令じゃなく本心から、聞かせてもらえるなら聞きたい、そう思った
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | まあね……ともあれ
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 やる夫は、自分に都合がいいから、響さんを頼ってる
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| それでいいんじゃねーかお？
{ { ＼｀7ｰ┘!
／ ／ ／ :/:∧:∨＼ ＼ ＼ ＼＼
.:::/ ／ .: ::|::i::ハ::∨:::丶:. ＼ ヽ ヽ
. / .::::/: / .:/ .: ::|::|::::::::::: ':::＼::ヽ:.. iﾊ ' |
′:::::::::::::. .:: |.:/::/|::i ::/::ﾊ ::∨い:ﾊ::. l:ハ '. |│
. .:::::::::::|::::::::::...|::::ト|/|∧∨:/:::|::斗:匕!::|:::::. |:: |i:V| |│
i::::::::::::|:::|::::::八斗==ミ∧＼ ::| ィﾄ::しﾄ}}:::::: |:: |乂| |│
|/:::::::::|:::|:::: |:::{{ トi::しi∨＼乂/V__ソ从::::/|:::′ ﾉ
/:::::::: /|:::|:::: |::八乂_ソ : : : : |::く. |/ _＿／／
. /:::::::: /八∧::::::::::::＼ : : : ' 从:ﾊ `ー 独りで戦うより二人の方が都合いいと思いますよー？
/::::::::::::/ ::::::::|八＼∧::＼ ﾍ .:::::i人} （＼ Σ
:::::::::/::／⌒Ｕ⌒＼:::::ﾏ⌒ ｰ┘ イ:::::ｉ| } ｝ _＿_ 有象無象ならまだしも、腕っ節には自信ありです
::::::/::/ ___ ＼::':＞ ..,_ ＜::::::|::::::ｉ| _ﾉ '´ __〕
:::/: ん┐ ／ ＼ 〉::ﾏ＼∧_,ノ⌒ﾘ:::::八. / 〈
::::::::::::;;ﾉ Ｖﾍ::.∨ L∧＼_/:: ∧: ∨ （
:::::::厂 / ｛ ＼|::.|＼仁仁/|:::::| _｝:::| _,,ノ
:::::｛ { 丶 〉:厂｢::::仁｢:|:::::|└У 厂
┃
┃
┃
┃
┃
┃
・
・
・
：
：
：
｜
｜
釗
!
まったく独特だぜ
_,,. -‐_,,.´-‐ , -￣ ¨| |l l| |!
――――――――――――――‐‐‐‐r‐ _￣-‐ ' 「r ´￣ｌ |l i| |l l| |!
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿_￣￣｀ｌTT´ |:|! | |l l| |l l| |!
||:::(::):::| |:| | |:|! | |l l| |l l| |!
_＿＿＿＿＿ └─‐┘ |:| | |:|! | |l l| |l l| |!
―――――｜＿＿＿＿＿＿＿＿. |:| | |:|! | |l l| |l ___j| |!
::::::::::::::::::::::::::l | |｢￣￣￣￣￣￣￣|| |:| | |:|!＿ ..,,!_|l .―_¬ |ニﾆ -‐.| |!
::::::::::::::::::::::::::l | || ｢￣￣|: : : : : : : : :|| |:| | |:|-―¬｜￣ | |l l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | || |＿＿.|─┐: : : : :|| ,.- ､ ,.-､_,..､_ | |l l| |l l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | ||: : ::| ~~~~ |:: : : : ::|| ji ＾ﾍ! {f＾f{ハ.j.}. |l ,.-- ､ l| |!
::::::::::::::::::::::::::l | ||: :: :|＿＿__.!: : : : : || .f{外ﾊ|. .rtﾊ々ｽﾍ. |l j,､ ﾍ l| |!
――――― | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!/ 〃,ﾘ .j}｀{^ﾏ}Y ﾊ |l t ｀り_{ l| |!
￣￣￣￣￣ /｀¬ t_ム{LLj. |.|ｌ ｆ´ｰｔ_,ノ｀ｰ､ l| |!
------------ 〈_!i_＿|__ ___/__〃i |l_{.|___|ｉ { ハ l| |!
__}_.∟∟∟∟. ｒ――亠―‐亠,.=亠-､‐亠_------ }j lワ {, iニ.ｺ_
__ ￣丁⌒ヽ. ──‐f´￣￣￣ ヽ￣¨二ニ=----――-- ニ二_f´ } j__ __,! l_---_--_-_
‐う ! {--_―亠―――‐亠‐亠‐- 二._丁￣￣￣￣￣,二--―く____ヽ }―--- ニ
_____,,..ｭ.{ ﾍ¬ー-ニ._ー-- ---------‐‐‐―｀―‐‐ｧ--r,-―――‐‐-､￣_ー----___
￣¨¨´ ! }ﾊ..._ { } ￣iT￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「{ l|j{{ }-- .}}￣
j }¨し;￣｀ 丶 ､ l|._＿＿＿＿＿____に_￣ .._￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀¨¨
__＿,,,...ﾉ___,,.....厂｀ ＿____｀_ヽ___＿_____l_ |_!| r‐- ￣二_‐- .._
------------‐‐___―‐f' o o} | |..._ ￣丁 ‐- ￣.二二二二二二
￣￣￣￣￣￣ |l | | | ￣ ¬‐ .._ i |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悪魔使いになったからと言って、日常の外側に放り出されるわけでもなく
┃ いつもどおり学校はあって、サボったりしたら悪目立ちすること請負い
┃
┃ 事件が起きた翌日に、連絡もなく欠席する生徒が出た……教師からすれば案件物だ
┃
┃ いつも通り登校して、いつも通り授業を受けて
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／ , イ
￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣ |
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ | ２ |
| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | ち .|
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | ゃ .|
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ん .|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||＃| 荘 |
＼| | |
| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ | |
| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | |
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | |
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ／
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ |／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 学校が終わったら、帰宅途中でスーパーによって、減った分の食材を買い足す
┃ 豆腐にわかめ、鮭の切り身も。飲み物も切らしてたな……思いつくまま購入したら
┃ 買い物袋はパンパンに膨れて、結構な重さになった
┃
┃ いつもよりほんの少しゆっくりした歩調で、家までの道のりをゆく
┃ 自室についたら早目の夕食で腹ごしらえ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿___ _、
＿＿／ ＼>=-、_
／ ／ ＼シ ::＼
/ ,,;／ _ノ ー ＼ :::::＼
／ / ,,;;;;;| （ー） （ー） |＼ ::::ヽ
／ ／ ,,;;;; ;;＼ （__人__） ,／ ,ﾍ ::::::}
/ ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ .イ:イ:|／ ::::/ さって、と
// ／ /´ ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. ! | ノ ,イー´≧{─ヽ ヾ、::::ヽ ヽ,
} ::ﾉヾ、 /:::::::::::Y |ヽ、:.:ヽ Ｙ
!;;;ノ ヽノ:::::::::::::::::| |ノ ヾ,,,,,ソ
ﾞ"'''-==:| |
.ﾉ ｊ
｀ー=-ニニ-=ー´
// / / | .ｉ､ 孑ー-L '. ｉ .ｉ '.
// / , ,′ .ｉ | | ﾊ '. |､ | ﾊ | .ﾄ､
′ / / .| |＼八 ﾄ, | .ｉ| ＼_|__ , ,ｉ | .| ソ ﾆｺﾆｺ
. . |. . ｉ | .i,Ｘ´｀ ヽ ｝|| ﾘ_ｨ⌒゛ﾞヾ | ｉ ﾄ | |
ｉ | |. ｉ| 八 | .ﾄ､ ヽ＼ ＼ ｝ | .:.:.:.:.:.| ﾄ. / ﾘ |
| | |. |.| ヽ人 人 ヽ ,ニ､､ｿ､ :::::::::ﾘ| | /,ｲ | |
| | |. | | ヽ ヽ ｀_〃´ ｀ ヽ _ノ ) / | | 八
| | |. | .| ヽ､ヽｲｉ .:.:.:.:. ／,￣‐ヽ ￣ /| | ＼
| | |. {. ∨ ､ ﾍ ､ ::::::::: ／／ | /| | ﾄ､ ＼
. 八{ 人ﾍ ﾊ.ﾄ､ト､ { ｉ｀Y´｀､ ゝ_′ ﾉ / |.∨ | ＼＞─,､＼
＼ ＼、｝ ヽ ＞ ､ | ､_ﾊ ＞ｰ‐ ´. ／ ト{ レ´:::::::::::{:::｝ ＼
｀ ﾒ､ ｀,ｰ‐/ ﾄ ＼────＜ /::::∨ ∧::::::::::::/:::::｀i ＼
〉::_/ |::＼ ＼:::::::::::￣＞､／ヽ:::::∨ ∧::/::::｝｀ヽ/ ＼
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / | どうしたんだお、ニャル子さん
(､ !_j |
{`ー-' / やけに嬉しそうだけど
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
// ／ / ´ ヽ＼ ＼
─‐､ // ／ ／⌒' / ＼ ＼
. //⌒ヽ i / , / ｉ ｉ| 丶 ヽ
―'/ i | | | / / / ' | ｉ| | ヽ ∨
//⌒ リ | | / / │| ｉ| | '|⌒:. | | │
i | {｛ | | ｉ | | :ｉ | ィ'l⌒|:. |八_.._∨:! ∧
. ／ | | | | | i| |＼l_.._八:. ∨〃⌒r∨ j/ ∨
＼､＿＿___＿〉〉 | 人|:.│ i| i∨〃⌒ ＼/ :::::::', ∨{＼ |
──── ／∨ 八ﾊ.八 Ｙﾞ} ::::: 厶. ＼ / ': いやぁ、やる夫さんが
∨ /＼ /＼｛＿ r‐ 7 ／ ∧ ': クラスメイトとお出かけする日がくるなんて……
/ / /＼ `＜_ ｀ ー ´ ／ ':
ｘｰ=个 ..,_ ｀_ト- イ{ ｲ¨¨⌒Y＼ ＼ ちょっとした感動ですよ、これは
／ /:::::::::::::::: __}／ 入 人＼__ﾄ､:::::::::｝ ＼ ＼
／ /|::::::::::::::::::{＿／:::/Vl:::::＼＿_} :::::::| ＼
／ ／ .|::::＼ ::::::｢::::8:::::〔_{}_〕::::::::::8::|:::::::::| ＼ ＼
. ／ ／ / /| :|:::::::ｰ=|:::::::::::ノV|V::::::::::::::::l／:::八 ＼ ＼
／ |八 :::::::::::〉:::::::::::::｝|｛::::::::::::::〈 :::::/ ＼ ＼
. / ／ / ∧::::＼::::｢ :::::::::::::ﾉ |人::::::::::::::〉:/ ＼ ）
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ やる夫をなんだと思ってるんだお……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/ え、ボッチですよね？
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ
` 丶. 〃 八 ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 イ / ' |
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 友達を作れないのではない
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／ 作らないだけだお
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉 ‐ｧ‐ｒ‐〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::: ／ / '､ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::.:::::: ／ / `､ ＼:::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::.::.::.:＜__＿,.ｲ＿＿＿,厶＿__＞.::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::.:::.:::.::.::.:.| |::: | |:ﾑ___ﾊ | |. :::| |.::.:::.:::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::.:::.::.::.:.:.:...| |:: .| |:.: : . : ::| |. .::| | .:.::.::.:::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::.:.:::.::.::. :. . | |:. .| |:. . . .:| ｜. :| | .: .::.:::.:::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::.:.::.::.:.:. : . | |:. .| |: . . :| | .:| | . .: ::.::.:::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:.:.:.: :. : . . | |. | |. .| | ..| | . .: ::.::.::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::.:.::.::.:.:. : . | |. | | | ｜. :| | . .: ::.::.:::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::.:.:::.::.::. :. . | L..｣ 辷秈辷ｌ l___｣ | .: .::.:::.:::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::.:::.::.::.:.:. 厶ﾆﾆ辷＿___＿辷ﾆﾆ弌.:.::.::.:::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::.:::.:::.::.::.:.::: ||:::::::丿 八::::::::||:::::::.::.:::.:::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::.::.::.:::::||:::::〈＿´＿〉:::::||::::::.:::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::: ＼___）____（___／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｛＿＿_｝:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｀! i´::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ でも実際、こんな日が来るとは思ってなかったね
┃
┃ 夜だというのに、駅前は人波でごった返している
┃ 帰路を行くサラリーマン、楽しそうに会話する高校生カップル
┃
┃ こういう光景には縁がないものと思っていたけど、人生はなかなかどうして測り難い
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
‐ ─ ＼
（ （ ●） ＼ やぁ＞
（人__） |
｀⌒´ ／ おっ、来たかお
｀ｌ ＼
ｌ ＼
、 ／O￣ 、
くニ＼ // ＼-=ミ
＼ニ＼ _/廴ノ ＼ 、
＼ニ＼ ＿＿／⌒ ､ 〈〈〈ﾍ } ＼
＼ニ＼ く ＼＿＿＿ VVV-===彡{／〉
＼ニ＼＼＿＿ ＿ ＞―――=≦ {Ｖ
＼ﾆ／__／}￣￣ ｉ{ / / /} i} !⌒＼
＿＿ く＼＿____ ／､ニ＼}} |ハrぅ{ { ./| / / ｌ} }'，＿ >
{二二二=- __￣￣ ..＼_/ | | /Vり＼ {/ 芋うﾐ}/ .} } V } 遅れちゃったかな？
￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ __ ` | | { ＼{ 弋ツ/ /´i .} V /{_）
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//＼> / /_ノ } ∨/ やる夫も今来たところだお＞
／￣￣// }八 - 、 / / | j＼. ＼
{―― ／ ／ |＼__ イ/ / j /⌒i＼ ＼
廴 .／ ／＼ j／__] / ／} / /{ // ⌒＼ ､
/ ／￣| ／ /＿ / .／⌒}i{ ./{ 〈/ ＼＼
{/{ ! /{ /￣￣／⌒ ／＾}＼,′＼/ } /}
{ ＼ ./ハ /} ♀ / | / } V }/{ ／ ,
＼ ＼{＼ Ⅵ`ｰ i{ {／ ／ ∨iV＿＿___ ／ ／
/}＼ ! ＼}_／i＼ ＼{_／ Vi{⌒＼＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 桔梗色のシャツ、ほどよくダメージ加工されたデニムのスキニーパンツ
┃ ラフな格好に見えて、きっちり決まってるように感じられるのは素体がいいからだろうか？
┃ そっけなさの中に一点光るブレスレットがいいアクセントで、センスを感じる
┃
┃ 僕はといえば、服なんてジーンズとよれよれのワイシャツくらいしか持ってないから
┃ もう蒸し暑くなってきたというのに長袖を着てる有様だ。季節感皆無だね
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | イメージとは違ったけど似合ってるおね
ヽ（__ン |
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
, --､
. ／ﾆﾆﾆﾆ＼ _
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ﾆﾆﾆﾆ=-
__ ｡o≦＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
＞ ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧o｡ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/
｀7 i| | ﾊ / / イ ／７
／ﾍ八. 灯㍉i |. /／. |. ／. /|
´ /从 /. V:ﾘ ｌ. /. 灯¨ぅｘ// . ′ ありがとう
. |. 八 , ＼{ V:ﾂ/ ／/ i|
. /ｲ. ∧ ／7 j{ i| けど、イメージと違ったかい？
／ .′ ､ ヽ ／ 从 i|
／ イ ハ_{ ≧ -----／ イ ｲ 八
／ | ｌ ｢ﾆﾆﾆ/´. ／／ﾆﾆ＼ﾉ ／
/.´ ﾄ､ﾆ {ﾆﾆ ./. /ﾆ｡o≦⌒Ⅴ
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ 学校での響さんしか見てねーからお
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 制服のイメージで、なんとなくスカートかと思ってた
<<<／ヽ /＼>>>
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 物静か……というと齟齬があるけど、クラス内での立ち回りを見る限りでは
┃ 表立ってグループを引っ張るわけでなく、かといって牛後に降るわけでもなく
┃ 冷たい……では、言葉が悪いか。一歩引いて冷静な発言をしているイメージだった
┃
┃ だから、快活さ溢れるファッションは予想を外された感じだったけど
┃ 実際目にすると似合って見えるから不思議だ。可愛いは正義って奴かな
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
-- ､
へ ／ﾆﾆﾆﾆ ≧――‐- ､
へ ←' /ﾆﾆ<>ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆへ
←'. ←' /ﾆﾆ __|__ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ イ八
. ←' ←' 〔≧============Ⅴ｣___ ／ﾄ､
. ←' ←/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨¨.ヽ 从
←' 八ﾆﾆﾆﾆﾆ_. イ ¨ ＼ ∧ Ⅴ
r--,〕ﾄ ＼Ⅳー‐‐‐| | |＼ |. | Ⅴ--,--､＿_ 運動しやすい格好の方がいいからね
| ｌﾆﾆ７ ＼ノ | ┯┯＼ ┯┯ j{ | / ∧ﾆ ∧ノ スカートで飛び回るわけにもいかないし
Yﾆﾆ/. ＼ | └┘ ＼ └┘rj. |. / ＼ﾆ 〉
｀¨ｌ. | | ､| | 八. Y
｀ . | |､ r ､ .八/Ⅴ＼ イ なるほど、道理だお＞
/乂≧､. | | ≧ ― ＜/ .′ ｀≧ ≦//Ⅴ
′{ 7八j{ Ⅴﾆ.へﾆ/./ ｲ ≦///////Ⅴ
| 八 ′. | 〕 ﾄ､ﾆﾆ /./／ ｢ Ⅴ////////.Ⅴ
､ ｀¨¨7 | ′ Vﾆﾆ／{ | | Ⅴ////////.Ⅴ
｀¨¨ / / , --八 TニT V{___｣. Ⅴ /////// Ⅴ
_＿＿＿
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼. ｀⌒ ´ ／ 普段はどんな服着てるんだお？
／ !:::: ﾍ
ゝ＿|:::: ﾍ ﾊ
|:::: ＼／ フェミニン系のふわふわしたワンピースとか＞
|:::: | まあ色々だよ＞
ﾍ::::: ／ i
ｷｭﾑ ｷｭﾑ ＼: | ／
ﾍ＼＿／|
＼＿／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんなら何を着ても似合うんだろう、是非ともお目にかかりたいものだ
┃
┃ けど、僕らは夜遊びしにきたわけじゃない
┃ 彼女のパンツのポケットには赤と白のカプセルが入っていて
┃ そいつを飲み下せば、常人には不可知の力を振るい回せるようになる
┃
┃ 他愛無い会話をしながら、胸の内、ひりつくような緊張感が騒がしかった
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
. _＿
｡s升ﾆ＼
｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡s升 ､
八………‥‥――――
| i| |. ′
| i|. i| | ﾄ､|
| i|. i| |イ イースト・エデンっていう組織が
| i| 八 ｌノ このカプセルを卸してるんだ
| i|. / ハ |
八 i| /. ′|＼
′ 八 | ７ヽ
. ﾚ′ ′ | |i |/ Y
／ .ｲ /. | 八 |. |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 駅前を離れ、街のざわめきが遠くなったあたりで、響さんがポツリ、切り出した
┃
┃ 東のエデン、ってか。あるいは、エデンの東をもじったネーミングだろうか
┃ どちらにせよ随分とけったいな名前だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_. -─‐-
／ ⌒ ＼
/ ⌒ (● ） ＼
/ （ ● ) ､＿) ヽ
| （__ノ / | そいつらが、響さんの標的かお？
ヽ ￣ _ノ
＞ ￣ ＼
―‐-≦¨＼
／ ヽ. ＼
. / 〉. 〉r―‐ ﾉ
/ / ／ ¨¨´
. / ☆ ／ ' .. ,
′ _ ¨.／ ' . ′
_ ¨ / '. ﾄ､
λ _ ¨ | ﾄ､. ｌ i|. ＼
/ Ⅴ¨´ _ ¨ ′| 八.＼ | i| ＼
. / ｀¨¨. ／. |. ｨ斧ミ､ i|. |｀ ＼ そうだよ
/ ／.|＼. {. ｔzタ | 从. ＼ ・ ・
. 八_ -, ／|＼| ＼i| .′ / 八. ＼ というか、エデン以外に悪魔使いの組織はないんだ
／／__.／ 从 ' /. / { ′ ,
′⌒Y | ハ {个:.. ‐ .:攵 /ﾆ.ﾄ､ ′
} ､ﾉ | ′ ﾆﾆ{ ≧=≦ / /ﾆ ∧.＼
λ ｌ } 从ﾆﾆﾆ八､. / /ﾆﾆﾆ∧ ,
/|∧ {.′ |ﾆﾆﾆﾆ∧｀¨¨¨/ .′ﾆﾆﾆﾆｌ ′.,
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ みんな仲良く同じ組織に属してるってかお？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ それは……奇妙な話だ。誰にだって馬が合うやつ合わないやつはいる
┃ 悪そうな奴はみんな友達――なんて、歌の中だけで、ヤンキーにも好き嫌いはある
┃
┃ 嫌いな奴でも仲良くしなきゃいけない社会人ならまだしも
┃ ”カプセル”なんて危なげな薬に手を出すアウトローなら、一層じゃないか？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_ --- _
/ ¨ ＿_
｀¨¨¨∧ 〈 ＼___.
. ／. 八 ⌒ ヽﾉﾆ.|
／ ＼ Ⅴﾆ{
. ｌ¨ . Y ′
／ ′ / ／/∧ ¨ _. ′
／ ／. / . ′/ .∧ ¨ _ | ,
／ ／ / ,ｘｆ抃、 } ､ ¨¨¨¨¨〈. ′ 私も理由はわからないけど
. ／ ／ / / Vｒﾘ .′ ＼ Ⅴ ,
. ／ ／ ／′ / / ／/ ／ ¨ _. } ′ 戦ってきた限り
. ／ ／. ／ /. / } 込. ／ ／／ 八｀¨¨¨¨¨¨´ , エデンの連中以外は見なかったよ
／ , ----/ λ-| | ､ ｀ ‐ イ. ´ ／ /.八 ′
′ / Ⅴﾆﾆ.′ﾆ., | | く ￣ .／ _ 彡. ＼ /
. /. Ⅴﾆ.| ﾆﾆ′|＿_ Ⅴー―‐‐-=ﾆ ／
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ 腑に落ちんけど、まあいいお
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ そいつらは……どういう活動してるんだお
( ゝ やっぱり犯罪的なサムシングかお？
ｉ ＼
|
i .|
､ |il|＿＿_ ´ ｀ ､ /{
ノ ≧o｡ , ｲ |il| ヽハ__夊 ﾉ
≧o｡ 夊/ /|il| .′/,¨¨´.､0
≧o.｡ ≧o｡. l. i .| / / ﾄ､ﾆﾆⅤ
{ | ≧o｡ ≧ ｣｢i .| __ ☆イi| ∧夊__Ⅴ__＿＿＿_
乂.V ＞ / |il|======≦¨从 {| /,¨¨7¨¨¨¨¨¨¨⌒＼
‐=ﾆﾆ=‐ __≦---/. |il|￣￣／ /}/. Ⅵ ﾄ､ /,７
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆ./ |il|. ／＼ノ.{ |匁ﾌ/ i|夊 /, _ ..・ .・ .・ ・ .・
￣￣ l. |il|, 八 , / i| | /｀¨¨¨¨｀ 聞き出した話だから確証はないけど……
. |ニ ＼____ i .| | 从 - ' イ}. j{ ′ ＿
. ｌ＿＿__. i .| | Ⅴ｀ ＜､ﾆ∧ ﾄ､ | / ≧ ､
〈___／.i .|人 Ⅴ､ ヽ∧ | ＼ /. /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 聞いた話、じゃなくて、聞き出した話なんですね
┃
┃ 一体何本の骨が折れたんだろう。昨日の戦いを見ていると
┃ 当然の話だけど、悪魔使い同士の戦いはブックの読み合わせもないセメントマッチのようで
┃
┃ 可愛い顔して、口を割らせる為にあの手この手を使ったんだろう
┃ ちょっと肝が冷えた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／. / :.
. ／ｲ / :.
.′ ′ ハ
/ / |. λ. | |
. / /|. i| ,. Ⅴ. / |. j{. i| |
′ , | j{ i| .′ Ⅴ /ハ /| 从 | i| |. ､
′i| 八 {. ｲ芹ﾐⅤ. / ｲ芹ﾐ 7. i| ﾄ､ ＼ カプセルを広める
，/. i| 从∧. Vｒｿ Ⅴ i{. Vｒｿ ｝ i| 八.ヽ ＼
. ’.′.iﾄ､ ム ＼i| i|. i|./ } :. ＼ ・ .・ .・ ・
i| i| ヽr.､ 込 ' ノ| .へ/､_ノ :.. ＼ また、カプセルを秘匿する
i| ﾘ {.∧ `ー―――‐｡s升７ .′ i| i| ＼
. ノ|. ，∨,-､__ }/ ﾉヽ 八ﾄ､ ＼
. / 八__ ’ Y〃 .へ /| /: : ∧ :..≧o｡...＼
＿＿＿_
.ｎi 7 ／ノ ヽ＼
l^l | | ｌ ,/) ／ ／ﾟヽ ／ﾟヾ＼ .ｎ
', U ! ﾚ' / ／ ⌒ ⌒ ＼ l^l.| | /）
/ 〈 | （＿＿__人＿＿） | | U ﾚ'/／)
ヽ＼ |lr┬-l| ／ ﾉ ／
／´￣￣ノ ﾞ=ニ二" ＼ｒニ |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | ……本当に？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿__
/´ ｀￣￣￣￣￣ミー ､
’ ｀¨¨¨¨⌒＼ } ､＿＿＿夊
. ’ |. / ｀¨¨¨¨¨´
.′ ☆. j/. :.
. / ／ γ⌒ヽ-､
/〉 イ| ｨ--.ｲﾆﾄ､＼
_ ／/ ｀ 、 ≦/ |Ⅴi| 〉ﾆﾆﾆイ | ＼
夊ー―イ／. /j ￣￣ / 从.j{.ﾄ､ ∧ |｀≧ '＿＿＿
｀¨¨¨´ / ′. / j{ i | Ⅴ.| Ⅵ. | ｀¨¨¨ ､
. /, ′ , ’ .j. j{ Ⅵ {. | ’, ＼
/. j{ /＼_ / ／ | 八 |.＼. ’,. Ⅳ 本当だよ！
. / /{ , ′ /｀ ￣￣.j 从八 从 ＼ ’, Ⅳ
. ′ｲj{ ,ﾍ ＞ ノｲ /｀ / ’ ., ＼ | j{
. j/／ `ー――‐.jﾍ人 'ヽ_ イﾆ| j{ , ’|. ’ ＼ |ノﾘ
/ ＼ 从∧ｌニニニニニﾆﾆ.| | ｲ | ｀ﾑ
/ /／￣ / , ｜ ￣＼ l
/ _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
.|l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
.|l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | |
.|l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | | んーこういう時は
八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ | 秘匿したい理由を考えた方がよさそうですねぇ
. )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ |
／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 | 黙っていれば隠せるのに、わざわざ広げてる
八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜ つまり本音は広めたいけど、ワケあって隠してる、と
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
|:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
＿＿＿_
／ ＼
‐ ─ ＼
（ （ ●） ＼
（人__） | なるほど、いい洞察だおね
｀⌒´ ／
｀ｌ ＼ けど隠したい理由かー……
ｌ ＼
./.ｲ. { j |¨¨¨´
′.| {. i{. '. | ∧
. | ' ハ ﾄ､ | / ∨ | i|. ,
/ | ' i|,ｨ雫ﾐ､＼ |. ,ｨ雫ﾐ､ i| j{. ′
. ′ } 八. {.V炒 ＼ V炒 .从 人 ＼
{ /| ﾄ､|, , , ' , , ,/ / {.｀ ＼
ｌ | ′从.| ∧ _ u. 7 / i| , ′,
八 | { /| .|.:.:个｡ ｀ ｀ イ ′i{. ′
＼ / .|.:.:.:.:.:.:.:≧ == ≦ .'.:.:| i|. ,
. / 人 |:.:..:_ - } / /- _| 从 } ﾉ
, ／} ｢ ＼ﾆﾆ{_ ---{ ′ﾆﾆﾆ≧､ ﾘ. ／ ﾋﾞｸｯ
′ 八∨, ＼ '.ﾆﾆﾆﾆ ､ |ﾆﾆﾆﾆ / Ⅵ ′
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
＼ u. （__人__） ,／ ……あぁ、すまんお
ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ 見えてないのか
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
＿＿＿＿
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
_-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
. .｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ﾄ､
´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ7. ，
|ﾆﾆﾆOﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. / ’
|､ﾆﾆ十ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ､
/≧o｡＿＿＿＿＿IIIﾆﾆ_ ¨. 夊＿ノ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ ﾄ､ i|. ｢¨¨¨´
. ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ イ | Ⅴ i|. /
ノｲ`ー――‐ } | Ⅴ | ＼ i| / | |
. | λ λ 斗==ミ Ⅴ. |斗==ミ } | | 大丈夫だよ、気にしないでいいさ
. | | | } ∧弋ぅｿ ＼. { 弋ぅｿ从. | |
. 八l |. ﾊ ∧ , /イ { i| ただやっぱり、慣れないね
|/. 八 Ｕ / ﾚ' { 見えないモノに話しかける姿は
. 〃 / i|. 个｡. ﾟ イ /. 八
/.′ / .ｲ. |ﾆﾆj T 爪./. / ､. ,. ＿
`ー‐‐＜ ／ﾆ｝ |ﾆ. {__ , / /ﾆﾆ. ヽ. ′ ＼∨
. 八 ／ / }.７ |ﾆ lﾆﾆﾆ/ / ｲ/ﾆﾆﾆ／.∨ .， ＼
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） でも飲んでないってことは……
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .| 飲みたくない理由がある、とか
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .| やっぱり体に害があったり、するのかお？
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「カプセルは悪魔が見えるようになる薬」
┃ 僕が知る事実はこれだけだ
┃
┃ でも、悪魔が見えるようになるっていう胡散臭さと、クスリっていうことから類推するに……
┃ ドラッグに似た危うさは、感じていた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿
. .´ }jLヽ_ ----------o｡＿＿＿＿_ ＿_
. / ｡o≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ ´ ＼
′/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ l ＼
____| 八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ -―――--. ﾆﾆﾆⅣｌﾉ ⌒l Ⅴ
｣ﾆﾆ≧oⅤﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ ´. | ＼ Ⅴ ヽ_ ｢.|
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆ=- ´. | | |. i| | ＼ ／ヽ ／ﾆ.Ⅴ
ｌﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|／. |, ―- ､ j , -― ､. | ､ f___ イﾆﾆﾆﾆ Ⅴ
/¨¨¨So｡二二|. |. ﾊ |ﾄ､ / i|. ﾉ. | | |ヽ ’｡Ⅴﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｣
| T | i|.┬ ┬l / {┬ ┬| | ﾄ､ Ⅵﾆﾆﾆﾆ.｡s升i|
. / ／八i| i|. 乂__ノ i|八 l 乂__ノ i| | | ’｡Ⅳ¨¨¨´ ／| うーん……
/ { i|八. i|. ＼八 ,i| Ⅴ | | ﾄ､ イ }
. / ､＿｡o≦L |.′＼| ノj i| | | i| ヽ 八
八 ｀ .｣i| 个｡ （__） / i| | | ｣__ﾉヘ Ⅴ
＼ | | `: . イ .| 八_|_ﾉ｡s升 i|
. ＼ | 八---So｡..... ＜l___/ ハj|´ 八
. ＼ | /ﾆﾆﾆﾆ／ｌ｡s升 ７ /ﾆﾆ | ..｡s升
_ -- ､ ﾄ､
-＝ - ゝ ) ヽ
/ 〃 ' - く
,ｲ/ l_ ☆ -)／ ､ヽ
// ゞミﾐ三三ﾆヲ´ i ､ﾊ ﾑ＼ ＿＿
( ( / ￣ ∠l＿ l ＿＿i ﾄ h｀ ー - ､＞､
ー- ´/ ィ l i弋 l=＼ﾑ｀ l ﾑi ）ﾊ
ー-t ｲ ir-t―, Vメ ,t―r-ｧｰ ﾑ Z ノ
//l N 弋_.ﾉ 弋_.ﾉﾘ i ﾄﾊ 単純にお金がかかる
i l N iﾑ ' ,,l lNヽi
V, l iゝ lゝ - ィ l l'i l i
ヾl l il l r｀j - 千 ､ ji l il
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | あっ（察し
＼ u ｀⌒´ ／
＿＿＿＿＿＿＿＿__
´ ＼
′ ∨
|. /⌒＼
| ☆ / ＼
| ､＿＿＿＿＿＿＿ 〉.｡s≦ ＼
. ′｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ／´ iﾄ､ ∧ 彡
／ ／ |. /{| Ⅵ. |
. ,. ,ｨぅ示ト | /ﾃ示ミy､ |
′ イ{ 乂汐 |／ 乂汐{ |. ﾊ i| 害は、どうなんだろう
｀¨¨¨¨¨７ T¨¨¨´. | ' 八 / ﾚ' 俗に言う禁断症状みたいなのは出てないけど……
/ ﾊ 从 ′＞､|
. / / 从 八 ≧o｡.. _⌒ .｡s升_ -- へ 効き目が切れると物凄くダルくなるかな
/ | ｀¨´ヽ |. .イ ヽ￣￣ ∨
／￣￣￣＼
／ -―、 ―-＼
／ ｨてﾌ> ｉ iｨてﾌ> ＼
| （__人__） | それってヤバイサインじゃないですかね
＼ ^ ／
／ ＼
＿＿＿＿＿＿_
_ -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-_______ﾉ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.ハ¨¨¨´
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. / :.
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ／ / ﾄ､
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／. ′ ＼
|ﾆﾆ 〇ﾆﾆﾆﾆﾆ..｡s升ﾆ／ ji i|. ;. ＼
八､__┼_==｡o≦ﾆﾆﾆ ｲ./.}/| i|ﾍ. :. ,
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ｲ苡ｱ.|. }|ﾉ. :.. ′ でも使わないわけには、いかない
|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／､{ ゞ ' | 八 :. i{ 悪魔が見えなきゃ戦いにならないし……
＿＿ 彡｀¨T¨¨¨¨{ ¨¨´ , |. / :. i|
ι'¨¨¨¨ ハ ､ .ｲ .′ 八 :. たとえ悪魔が見えてても、カプセルは使うけど
/ ﾄ､ 八≧o。´ ｀ イ |} { ﾄ､ :.
′＼ Ⅴ ィ} ¨´. |l ﾄ､ ｀
/ r==ﾑ YV | .|ﾆ≧o｡. 从 ＼
. / ´Ⅴﾆﾆ}. | | ＿＿__. | .|ﾆﾆﾆﾆ/ﾍ
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ おっ？ そりゃまた、どうして
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿＿＿＿__
´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-
′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ Ⅴ
. |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ＿＿__ﾉ
〕ト |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨ ＼¨¨¨´
-=ﾆ 〕ト ｡s升｀¨¨¨¨¨¨¨ _ - ¨ Ⅸ≧o｡.
〕トﾆﾆ〕ト-=ﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨ /＼ヽ j. :. Ⅴﾆﾆ＼
〕ト 〕トﾆﾆ｀¨7¨¨¨´ ィ亢ﾐ､ {孑ﾃぅ'く i| }. Ⅴﾆﾆ/
ﾆﾆﾆﾆ〕ト 〕ト ,ｲ { ﾋり ＼八 乂ツ } i|ﾉ Ⅴ / ７
〕ト ﾆﾆﾆﾆイﾆ| ﾄ､ ＼ ' /ｲ 八 从 ､.Ⅳ
〕ト ﾆ八{ﾆ.＼｢ ､ ｡ / /. ﾄ､ ＼ カプセルを飲むとね、気分が高揚するんだ
.´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ 个n イ. / /. ＼ ＼ アンプみたいな感じにさ
|ﾆﾆﾆ..｡s≦ ／__,ﾍ __/ / ／――､ 个､_≧o｡ ＼
｡s升 イ/ﾆﾆ／--イ/ ′イ Ⅳ |/ } Ⅴ
／ ／ ／ /λﾆ/ﾆ／ﾆﾆ ／:／ iﾄ､. | ′.|
／ , へ八.{／｡s升:__／/ ′ /-- ／ 八
（_）〕ト / 〈 人r--―.¨ / ／---- ｀¨¨´. /
〕ト {ﾆ〕ト八イ〕トﾆﾆ〕ト. } ／-------.￣￣￣７
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ アンプ？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_＿＿＿＿__
┌―――――┴――――┴――――――┐
｜||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||｜
｜|| ||｜
｜|| VOX ||｜ Vk､
｜||_._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._._.||｜ Vﾄ､` ー ､
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ Vk `ｰ､ i
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ Vk l/
♪ ⇒ ｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ ⇒ Vk
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ 〆 .〉
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ / ﾉ
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜ ゝ- ´
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜
｜||爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻||｜
└―――――――――――――――――┘
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「うん。些細な音でもアンプ（増幅器）を通すと、大きな響きになる。
┃ そんな感じに、カプセルを飲むと、感情の波が大きくなるんだ。
┃ 合わせて……ホワイトノイズみたいなとめどない幸福感
┃ たとえば、やる夫くん。今ここで魔法を使うのは難しいでしょ。
┃ カプセルを飲めば、なんにも無しに魔法が使える」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／<○> <○>＼
／ （__人__） ＼
| |r┬-| | あー響さん、魔法を使うのに苦労した経験は？
＼ `ー'J ／
／ ＼
..／`､ー-､
ヽ.,ｰ-<` ヽ .〉ヽ、
＿,.＞'―-‐ ''´ ',ノ
￣ / ﾚﾍﾉV Vﾘ l | !
i :!● ● j l .|
j 〈 - / /∧', ないね
. ,' ﾍｰｩ ｔ〈 l/ |ﾉ
.|/ /´ Ｖ_,ィ ﾘ 〈. ｢| ｢|
. / `央ー'j ＼_|:| |:|
,/ー､{,_ﾉ /ー､! ＼::::]
／／ // / ／ / / ｲ } ヽ ヽ ﾟ.
/／ // /／/ / ,/ ム,_/ | ,ｲ / :! '.
. // 〃 〃 ,′,′ ,ｲ /:| //｀ヽ / ! / :∧__＿＿＿|＿__人_,ノi
､ // | ／ ｉ /{ ′ / {/、|ﾊ{_‐ミ| 斗┼-ミ, / !＿_| |
｀ヾ. ｰ匕 ｜ | | | jｲ | ｿ´ん,心 | , イ/ !/ jﾉ｀ | |￣￣|｀ヽ |
` ､ | | | | ﾊ八 {:::し仆! ／ ノ ノ jｲ ! ｜＼ l
｀ ＜ | | ｌ | | } ,乂__,ｿ乂／ ＿ jｲ丿 j 人 ﾟ. :
｀ ＜. 乂{人 ｜ﾐ=‐ 'x=＝=x､, ／ ／Y | ｜i
｀ ＜ ,ｲ ＼ﾄ､{{ ′ ｀ヾ／ ／ハ } :! ﾚ{ やる夫さん飲みましょう！
‐ ..,_ ´ ｀ ＜│ 八 ＿_ ＿＿ｧ===彡' ,ｨ ん' イ| | | |
| | >､ ｀ ｧ,┬く￣ ＼ ｰ- ､＿, ｀ヽ＿＿＿彡'´/ｰ彳 jﾉ | | | 飲まねーお……＞
| | ｀>､ |/ | ＼ ＼ ＿＿∠ZzZ/////）ノ 丿 ｉ|
ﾟ｛ ＞ |/ | ＼ Y⌒ ｀ヽ/(＿_ノ｀ヽ ｉ|
＼ ＞ j/ | ＼-=ﾆ二 ヽ/////ハ 八
`ｰ- ＞ /// ＼ Ｖ////,ﾉ （ ＼
_ -=ﾆ ´ ＞､/// ＼ Ｙ´￣ ＼ ＼
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ / （ でも、そうか。そういうことか ）
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 覚醒作用があるってことは……普通のドラッグと同じだ
┃ 成分とかはわからないけど、お上に見つかればお縄だし、ヤクザの島を荒らせば抗争待ったなし
┃
┃ なるほどね、現実的な問題から秘匿したがってるわけだ
┃ けれど広めたい……結果、無関係な人間は排除して、カプセル以外の繋がりを伝っていく
┃ たとえば悪魔の噂が出る前からドラッグ常用者だった、とか
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. _＿
｡s升ﾆ＼
｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡s升 ､
八………‥‥――――
| i| |. ′
| i|. i| | ﾄ､|
| i|. i| |イ
| i| 八 ｌノ
| i|. / ハ |
八 i| /. ′|＼
′ 八 | ７ヽ
. ﾚ′ ′ | |i |/ Y
／ .ｲ /. | 八 |. |
／ ′| / 从 | ＼ l
, ′ / | |. |
.′. /. | |. |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ すると部外者である響さんは、易々と組織に近づけない
┃ つまり、戦って、相手を打ち倒して、吐かせるしかない
┃
┃ 彼女の目的はわからないけど、命を危険に晒しながらも戦い続けているっていうなら
┃ そういうことなんだろう。金とか、物とか。即物的な欲望じゃなく
┃「戦わないと手に入らない物」のために、命をベッドしている。それが何かは、わからないけど
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｀¨¨¨¨¨¨７¨´ ﾄ､ | ＼ {|i |
什. +.ー‐.､.| | ＼ i| ，. ｌ
ﾄ､＿___／/. | | ＼ i|｀ヽ∨ ､__ム斗'"´.__ i| {i
八 . ′ | | | ィ笊斧ミ､∨ |ィ笊斧ミ､.l i|. j{. l
｀¨¨¨´ | | | ﾋ::し刈 ＼ﾄ､ !| ﾋ::し刈 !. i| {|. | 止まって
. | | |. 弋こzｿ ＼}. 弋こzｿ 八. j{ i|. |
. | | | ' /7 j{. | ，
. } | 八 ,.ｲ. i|. 八 ’
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ もうすっかり暗くなった夜道を、裏路地から裏路地へ進んだとき
┃ 響さんが僕のシャツの裾を掴んだ
┃
┃ 彼女がポケットに手を突っ込んで、カプセルを取り出した
┃ 口を小さく開けて放り込み嚥下すると、先ほどまでの砕けた空気が一変、ピンと張り詰める
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣＼
／ ＿, 、＿ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | この先に、何があるんだお？
＼ ｀ ⌒´ ／
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./
. / i|/ 八. ′ ‐ ′
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ 昨日倒した男が、よくたむろってた場所
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧
/ .′/ / /二二ニﾆﾆﾆ | ト､_＿_λ あんな死に方をしたんだ。悪魔使いの仕業しかありえない
. / . / /／ i|⌒ヽ ＞ .| |ﾆ.∧ﾆ } | 水面に石を投げ入れれば、波が立つ
′ l. / ′ |} 八. ﾄ､ﾆ∧ﾆⅤ
{i. |. /,ﾆ′ .| /. 八 ＼.∧i| それがどう繋がるかってことだよ
. ﾘ |. |/ ′ 从 ／ ／. ＼ﾘ
|. |. ｀¨¨¨. }
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | 乱暴なやり方だおね
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i それくらいしかないんだ＞
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 傍から見て、この人がエデンの構成員です！ と見抜ければ簡単だけど、実際問題そうはいかない
┃ ジャンキーだってバカじゃない。「自分は違法組織に参加してます」と喧伝してはくれないのだ
┃ ましてエデンが秘匿主義を取っているなら……
┃
┃ だから、水面を波立たせるしかない
┃ 友人が殺されれば、温厚な人物だって武器を手に取る
┃
┃ なら、超常の力を持った、アウトローの住人なら？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
Vﾆ∧ l || ／::::::_:::::≧=-ミ
Vﾆ∧ l || ,，'";，'"::::::::::::::::::::::::`
Vﾆ∧ l ||,，'":::／:::::::::::x、::::::::::::::::::::::::丶
Vﾆ∧ ,l／::::::／:::::::::::: /-1:::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ
Vﾆ∧ ,， '":l:::_::ィ::::::／::/:/ .l:::::::::i::、::::::::::}:}:::::,
Vﾆ∧ ,，'"::::::-=l---:／:::::/}/‐- _:::::::::l/Ⅵ::::::}ｲ :::::,
Vﾆ∧'"::::::::::::::::::: l＿厶ィﾔ! 7丐竿 }ﾊ::::l_..斗-:::::::::::: l
,.Vﾆ∧:::::::::rvﾍ. ィlﾆⅥⅥ.ﾞ{ ￣´ ⅥV心､:::i:::::::: l
／::::Vﾆ∧ヤﾆVﾆ',.ニl/〉ﾆⅥ、'' , ﾞ} `ｰ'}::/}:: ∧|
／:::::::::: Vﾆ∧Vﾆﾊニ'. /.l'-Ⅵ乂 ､ - 、 '' }/ }::/
／:::::::::::::::::;.Vﾆ∧Vﾆﾊニ//.lニⅥﾆ! 丶、 イ .}/
／:::::::::::::;，'" Vﾆ∧Vﾆﾊ// .l二Ⅵ」 _＞---=ﾆ_、 ＿ やる夫さん、本当にカプセル無しで大丈夫ですか？
::::::::::::／ Vﾆ∧￣//＞'"lア:./ ／:.:.:.:r'^ _r'⌒ヽ| 「 -､
::::::; " V＞ﾍ ///了:l:.l:.:./イ:.:.:.:.:.:/ _「 .l l 、
:::/ 〈_.ィ∧// r':.:.l:.:l/:.:.:.:.:.:.r'^ _「 // ⌒ 、
/ V ∧ ⌒^〜ｌ^ｰ'^ｰ' _r' / 「l { } ` ､_
／V ∧^"７'^~l⌒＾ｰ^'′ , l l 乂 ノ i
i′ i!＿_ ＼
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j ほらほら、鳳翔さんも言ってるじゃないですか
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ 使った方がいいですよぉ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
ﾞ〈三三三彡#j_ノ !／ }/
|>#＃#-/'
|/ ￣ |/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ おめーは腹一杯ご飯が食べたいだけだろ
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | いやいや、やる夫さんを心配してのことですよ＞
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿＿＿＿
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
. /ﾆﾆ〇二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |
′ヽ/___ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｣___ノ}
／ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆШﾆ ..｡s升ーｲ
イ`ー‐／ﾆﾆﾆﾆ｀ ‥……… ァ… ´i| ､
／ﾊ(_ノノﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. イ }| 从 i|. ，
/ |::ﾑﾍ___〉'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨|./ィ雫ﾐ / ﾍ ハ. ’ 一錠くらい持ってた方がいいよ
, : :八: :＼__｣｀¨¨¨¨¨¨ｌ¨´ ＼{ V'ソ}/ /ノ j ､ |
/: : : : : ＼___7／ イ 从 ' / ｲ 八/７ } ＼ 使う、使わないは別にしても
. /: : : : : : : ／／／./ /イ 、 ､ イ /≧､_./ | ＼
/: : : : : : :/.∠ - / / --==≧…‥…´７ / / l≧o｡|. i|. ，
. /: : : : : : :ｲ: : : : : :./ .ﾍ ′, ／ ,.ﾍ ､ ≧｡.j{ ’
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんが差し出したカプセルを受け取った
┃ 赤と白の小粒は、暗がりでも怪しく光って見えて、握り締めたそれをポケットに突っ込んだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u| なるたけ使わずに済むよう頑張るお
/,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
＼ ＼i l ＼ ＼ / }illト ､ フノ-
＼ lﾑ ＼ ＼,' ∧ 〃/ ヽ ´ ｀＞ ..
＼_＿L≧ﾉ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ ___ ､-' フ'ノ ､ ハ ＞､
,，'":::::::::::::::::::::::￣:::ミｘ::::::::::::::::::::::::::::,,っﾊ l へﾑ ﾑ ﾑ､ ﾍ
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l r-'彡イ l i ' ＼トー- ／ ﾑ
.... ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l／ // /l li l ｰ- ＝=- ／ ﾑ
r-≠――＜＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l ィ / / xi H l , ﾑ ヽ／ ﾑ
{::::::::::::::::::::::::::::::-＜::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::lメＶ /´// _i_l , l＼ﾑ V ﾑ
､ﾉ!:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::￣￣￣::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l≧,ヽメ/ ,rtr≦jﾜ / j li ｀- V r､ ﾑ
/:∧::::::::::',､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣ア.､l:::::::::::::::::l' ｀＼ 'ｰ 'ｲ // ｲ lﾑ V{ l , 7 ﾑ
..::::::::ヽ:::::::::＼`''ｘ.,::::::::::::､::::::::::ーz―＝ };:::::::::::::::::l ' ,ｲノ ' / i/ ﾄﾑ r､人 ヽ} l' / ﾑ
`ヽ::::::＼:::::::::＼ ≧=- ＼ー-､'. { ﾉ::::::::::::::::: l - - ィ ／/N l lVﾑ l i＿ゝ ヽ i' }
...}::::::::::'＼:≧ｘ＼≧:〕 ` ` ／‘,::::::::::::::::::l´j＞ ＜ ,|ｲ r'-ァ､ l l l ヽヽ } ｰ--, } ノ
ﾉへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l r-ィ ,ｨ //／ ﾑ l l r┴ー-､ /V ／＿
. ...}::::ﾊ{`ﾘ__ ,，' ､ .斗---､:: l-＜/ /,l l／/ il ﾘ ,l´ ￣ ヾ Yﾊ V __()
` ., ､__ イ ,，'":.:.:.:.:.:.:/::: lﾆ≠≠ｲ/ ' ﾊ ／r⌒ー-､ / / ／
..ー‐''" ／} ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l/ / i l i ' ll j Y ／／
.ノ:.:.:,レ'":.:.:.:.:.:-――=ミ::::::::l/ ﾘ , .i ll j ィK｀ー---// ＞t
.イ:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:､::l/ ' ／V ﾘ､ノ イ'// ､ // /
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./:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｘ≦二二ﾆ≧､:.:.:.:.}:l r ´ ／ ,ｲ ｀l ,ｲ _/＝,t // /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「それじゃ、行こう」
┃ 響さんが路地裏に一歩踏み出す
┃ 路地の奥からは言い争うような、緊張感に溢れる声が漏れ聞こえる
┃
┃ 逸る心を押さえつけて、彼女の後に続いた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第７話 了
響さんの私服イメージ
ttp://gazo.shitao.info/r/i/20140621003852_000.png
ＡＡ作りたかったけど３時間かけて無理と悟った
出来合いの物を組み合わせるだけでも料理って言うやん（震え声
やる夫がやる気なさ過ぎて描いても描いても話が進まなかった
けど、とりあえず、これで漸く戦ってくれるんじゃないかと
自分の選択と行動、そして結果。その全てに責任を持たなければいけない、と思ってるんやで
けど、自分の人生を振り返ると、嫌な事からは逃げてばっかりで、責任を放棄しっぱなしや
だから、もし辛い事があったら、また逃げ出すんじゃないかと思ってまう
それでも他人と関わりたかったら、理屈で隙間を埋めて
最後の最後でも逃げ出さないだけの、説得力がないと、とても手を伸ばせん
今まで書いたキャラ全員、ようするに臆病なだけやで（ニッコリ
合いの手感謝やでー
利で動く相手なら組むにしても切るにしても御しやすい
理解出来ない相棒ってのは怖いよなぁｗ それだけ苦しい状況って事かな
ロジックでしか生きられないってのも、また人間的だよなぁ
……正直ここの料理とファッション描写の緻密さは中々羨ましい
今しがた全話読んできました
やる夫さんドライで理性的だけど結構ヤバイ人だね
戦う理由が戦いたいからって、サイヤ人だよ！
>>556
何それ自分
>>557 一人称だと主人公の心情は（納得させられるかは別として）描写しやすいけど
他の面子を描くのが難しいですよね。上手く魅せられればいいなぁとか思いながら
>>558 男なのにレディースファッションばかり詳しくなっていく不思議
>>559 さ、最後は綺麗に落ちるはずだから（震え声
>>560 自分含め、そういう人を勇気付けられたら嬉しいなって
おもしろい
>>562 ありがとうございます。できれば今後もよろしくお願いします
予定通り、０１３０アイタイム、投下開始します
|／ ＼ー|.ヽ////////,x='――-.|＼()/////|
／＿＿_＞ー-＼＿＿／;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼_＼ .|
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|、;:;:;:;:;:|O;:;:|:::::::ヽ ／´| | 〉 |;:;:/
＼／[]=| .|:::::::::::::| ／ `丶、____／ |、 /
/ヽi、0;:;:|:::::::::::::i' ( ー--ｘ＿＿＿＿ i /
..ー'￣ .|.`T´:::::::::::::::| ヽ ＼⊥⊥⊥⊥/ /
/ .ヽ、 、:::::ヾ 二二´ /＼
|.|＼ ￣＼:::::::ヽ . /ヽ、/
|ヽ 丶 ヽ、 ヽ、 ./ i/
| .| ヽｚ、 `ヽ、＿＿i,z='´/
/
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「奇襲に勝る攻撃なし」
┃ 物の本にそんなことが書いてあった
┃
┃ どんな技量の持ち主でも、警戒している相手に攻撃したら、反撃は食らってしまう
┃ 相手が気づいていないところをボコボコに殴るのが一番効果的、まこともっとも
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿ ,､ __
,-＜:.:.:.:￣`'く:.:.:ヽ
‘,／/:.;.:.:.:.:.:.:`､:.:.:. ヽ:.:.:,
／' /:::ﾊ::::{､_:.:.:.:.:､:.: i|:.:.:.:, ＿＿＿__
彡::7^'ヽ{ ヽ`:.:.:乂_ﾘ:.:.:.:l ／￣￣￣￣｀ヽ、
/ハ'` =ﾐ､`≧=-:.:.:.:.l ＿ 〃 ＼、
_∧､‘圦 ｀._, '' ,-イ:.:.:.:.:i:.;' ´ ⌒ヽ丶、 ＼、
〈寸:l＞､'､:≧=＜ {_ '､:.:.:.l/ ／／ .:i ｀ヽ nｍ_ヽ
`ｱ ｨ:lｱ:.:/レ'//⌒L:.:.{、 } .:} ヽ ｎj.{.{.{.i i
ヽ /:}/:l:.:ﾚ:.:「「 |:.:.:、 .′ .:i :} }: } : :. } ヽ. { |
V:.:.,:.／／:.l l ⌒ .|､:.:.:.:、 ｉ: / .: ..:{ . :/{ ､ﾄ､ : // } j i ,‘ _ノ ｌi
.{:.:.:i/:./:.:.:.:.ｌ.l ー' |. ＼:.:ヽ |/ { :{ 仏=ミ＼:// .:_｣ム :| :}:!／ ／ :||
ﾉ:.:.:}_/:.:.:.: /l.l | ヽ:'. ムイヽ .:{f ん r}｀Ｖ´/'r==ミ､ｌ| :}:}: ／ l|
{:.:.:.:.:辷≧入l.| ＿,｜､ }/ | f⌒＼ﾊ{ Ｖrｸ ∨ んr} 刈 ..:}j／ l|
ｱTー}:l___}7 ｌ| | | |:.:.} ／ | 八 | 乂.:.:.:. ゞﾟ'′ムｲ人{ l|
,':.:.l l:l:l:l:7 ,l| |＿| |:./ | j 厂⌒ ィ .:.:.:.:} ／ ﾘ
､:.l! .l:l:l7 ./:|| .|へ ., .:/ :/＼ f_,ノ . ｲ／|
`ﾊ Ⅳ ./:li:|l =＝ |:.:.:.:.、 / .:/ :/ .:｀≧=- -=≦＼>: !＼
,':l:'. V ./|:l:l:|| |:.:.:.:.:.ヽ ./ .:/ :/ .:《＾Y＾て》乃 /／/ |:. |: ＼
|:l:l:}/ }:l 丁|| _|l:.:.:.:.:.:.} ′ ,′′ .:《二|二|__》乃 /》¨´ .:|:. |:. . ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 対人戦なら戦意喪失させれば済む、けれど悪魔使い同士の戦いはもっと泥臭い
┃ なにせ、攻撃すればするほど、相手の感情は昂ぶる。つまり反撃は強烈になる
┃
┃ 僕も一戦交えただけのトーシロだけど、それでも悪魔戦のセオリーは理解した
┃「奇襲で、相手が気づかぬうち、一撃で殺す」
┃ 行動不能に追い込むだけじゃダメだ。きっちり命を奪わないと、手痛い反撃をもらってしまう
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ -=o=-| :/ .|:/ Ｖ: |.: : : | V
＜ : _: : : / |/ ﾚ-=o=-|:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ ﾚ{: :|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ ／ ｀t ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./ ・ ・ ・ ・ .・
. / i|/ 八. ′ ‐ ′ あの男だけは殺さないで
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ 難しい注文を……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 狙いは理解できる
┃「情報を引き出すため」だ
┃
┃ つまるところ、カプセルの流通ルートという話になる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
., - 、
,' .,'
./‐-/ イースト・エデン本体（一次卸し）
/:::::/
゛‐ '
／ ＼
..／ ＼
., - 、 ., - 、
,' .,' ,' .,'
./‐-/ ./‐-/ 二次卸し
/:::::/ /:::::/
゛‐ ' ゛‐ '
／ ＼ ／ ＼
..／ ＼ ／ ＼
., - 、 ., - 、 ., - 、 ., - 、
,' .,' ,' .,' ,' .,' ,' .,'
./‐-/ ./‐-/ ./‐-/ ./‐-/ 末端（三次卸し・売人）
/:::::/ /:::::/ /:::::/ /:::::/
゛‐ ' ゛‐ ' ゛‐ ' ゛‐ '
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ジャンキーと繋がりを持たない響さんが、組織の中枢にたどり着く為には
┃「組織の中枢に属している人間」を探る必要がある
┃ エデンが秘匿主義を貫く以上、表社会に顔を出すのは金の動きだけだ
┃ そこには物、つまり”カプセル”の動きがつきまとう
┃
┃ エデンが直下の売人、あるいは構成員にカプセルを卸す
┃ カプセルを受け取った人間は、その下にいる人間に……この繰り返しを辿る作業こそ、今日の目的
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : _: : : / 〈 {} |/ .ﾚ {} } |:./ヽ: : |
＜:: |. 小{ _,,.. - ､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ､ {ﾊ/ V
＼_! ＿ ' !
ヽ Tﾆｰ‐‐‐,‐'' ／
___,ｒ| ＼ ｀二二´ ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ´
／::::::/::::::| ＼ ´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::| ＼ / !＼::`ｰ- ､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんの言を信じるなら、あの軽薄そうな男が、眼前にいる４人の上位構成員なんだろう
┃ 死人にくちなし。殺してしまったら情報を聞き出せない
┃ また一からやり直しだ。末端の人間を探し出し、命を掛け金に戦って……
┃
┃ よくもまあこんな綱渡り……独りで続けてきたものだ
┃ 自分の命すら省みない蛮勇に、自然とため息が出た
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 作戦はあるのかお？
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
＿＿＿＿＿＿
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
. /ﾆﾆ〇二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |
′ヽ/___ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｣___ノ}
／ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆШﾆ ..｡s升ーｲ
イ`ー‐／ﾆﾆﾆﾆ｀ ‥……… ァ… ´i| ､
／ﾊ(_ノノﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. イ }| 从 i|. ，
/ |::ﾑﾍ___〉'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨|./ィ雫ﾐ / ﾍ ハ. ’ ん……そうだね
, : :八: :＼__｣｀¨¨¨¨¨¨ｌ¨´ ＼{ V'ソ}/ /ノ j ､ |
/: : : : : ＼___7／ イ 从 ' / ｲ 八/７ } ＼ ファースト・アタックであの男の足を潰すから
. /: : : : : : : ／／／./ /イ 、 ､ イ /≧､_./ | ＼ やる夫くんは、周りの人間を
/: : : : : : :/.∠ - / / --==≧…‥…´７ / / l≧o｡|. i|. ，
. /: : : : : : :ｲ: : : : : :./ .ﾍ ′, ／ ,.ﾍ ､ ≧｡.j{ ’
＿＿＿_
／ ＼
‐ ─ ＼
（ （ ●） ＼
（人__） | ニャル子さん、いけるかお？
｀⌒´ ／
｀ｌ ＼ とにかく殺せさえすればいい
ｌ ＼
／ / l ＼ l l
/ l ＼ ヽ l｜
/ / l ｜ l l Y ﾊ l｜
/ / {｜ l l ､L__l__l_ i l l !
/ l /l_L イ jl l ハlヽ「T ﾄ }j !
jl l ! ‐''「 ﾄl l ﾄ、 j!l 从斗ミx}ﾊ l l ll }
l ! ll l ﾊ l>云ミx＼ / ﾉ〃f{l菑 }》 } l ﾄ V ﾊ
l l l ! {7( 代令j}` ヽノ 弋竺ｼ // j j メ /
! ! l l { 人ヾ ゞﾆｼ ｰ-‐' // / =彡'"＼ 壊すだけなら得意分野ですよ
｜λ l ﾄﾄ＼ ﾄ＼ 冖" ヽ ;:;:;:ノ j／j/ l
l ∧l ﾄ{＼ ＼:;:;:;:;:; __.. -┐ =彡イ /｜ l 流石に５人同時は難しいですけど
j /r:::"⌒｀ヽ､ ミ__＞ ヾ ノ ／l / l ! ３人は確実に仕留められます
! ﾍ__):::::::::＞‐-ミ＜ `＜__ ￣ イl l { ! l
j/:::::::::::::／ _):::::ヽ Vﾄミ''ｰ- ＜ / ! l ﾄ、 λ
/廴::::::::/ `ーﾐ::ﾍ V:::＞‐--､j:^Yl __! l::::⌒ヽ∧
/ ｝::::l }::}ﾍ V:::::::::::/ !lﾍ::l":::l !:::::::r' ∧
_＿L≧ﾉ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ
,，'":::::::::::::::::::::::￣:::ミｘ::::::::::::::::::::::::::::,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
r-≠――＜＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l
{::::::::::::::::::::::::::::::-＜::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ!:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::￣￣￣::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l
/:∧::::::::::',､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣ア.､l:::::::::::::::::l
::::::::ヽ:::::::::＼`''ｘ.,::::::::::::､::::::::::ーz―＝ };:::::::::::::::::l
`ヽ::::::＼:::::::::＼ ≧=- ＼ー-､'. { ﾉ::::::::::::::::: l
}::::::::::'＼:≧ｘ＼≧:〕 ` ` ／‘,::::::::::::::::::l
ﾉへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l
. }::::ﾊ{`ﾘ__ ,，' ､ .斗---､:: l
ﾉイ ` ., ､__ イ ,，'":.:.:.:.:.:.:/::: l
ー‐''" ／} ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 鳳翔さんが驚き顕わに息を呑んだ。４０００年は伊達じゃない、ってことか
┃ ニャル子さんが契約してくれてよかった。響さんも、あそこでたむろってるジャンキーも
┃ カプセルっていうブースト有りで戦っている。エネルギー出力じゃ勝ち目がない
┃
┃ 言うなら「レベルは負けてるけど装備品は勝ってる」みたいな感じか
┃ ……まあ、刃を交えたら変わらないはずだ。痛みを受け取れば、自然と感情は昂ぶるんだから
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
_＿＿＿
／ ＼
／ ; _ノ′
/ ∪ :::（●
| "｀(__）
＼、 /´ヽ あー……申し訳ないんだけど、響さん
) ィ （"_ノ
/ /⌒ヽ ヽ ） | ファースト・アタックはやる夫に合わせてくれお
i l | | |
| | | |-‐' ちょっと時間がかかるんだ
|.| | |
i〆 / |
ヾン´ l
| ィ |
l | /
〉 ノ 丿
/ /／
く、.,、,.,,（,≒,.,.,、 ,, ,. ,,, 、,,,., ,
ヽ＼
_ --- _ _ -= ノ
_, -‐'´ / } ≦ ´
,ｨ , ☆/ ＼
/ |ナ／ ＼ ヽ
i ＿ ／ ＼ ヽ＼ }ヽ
{ ＿ - ﾆ--／ ＼ ﾊ ノ ノ
ゝﾆﾆﾆﾆ -- イ/ _,,. -‐- } ヽ <
/ ｀ / i匕 ＼ ヽ ﾄ ＼ ＼
i ／ } ,ｨfﾓ云艾7ヽ l } { ﾄ、 ＼ 構わないけど……何をしてるの？
l ／ ﾄ 、 ゝ、 弋,ソ l ﾘ .lﾉ l i ヽ
l ／ﾄ ヽ、 ` =- /i i l l
ゞ _ 彡 i , イ {ヽ ﾄ k=ｨ / l i l ＼ ヽ
￣ /ハ i .ﾑ ' _ l l-= _ ﾑ }
// ＼ﾑ ＿ ≧ _ イ / /:::::::::::≧- 、 i
{ l r-f ´ ヽ ィ:::::/ / /:::::::::／ } {
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／ ',
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| i んー……
| |
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'. }
__',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ
／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／
∠∠＿ゝ_＼
／／ ＼|
/｛_｛ ＿ノ ヽ__＼
｜,へ＼（●） （● |
｜|∩|ノ) （__人__） | 魔法を使う準備だお
/ （ ﾉ 〜 /＼
( γ / ゝ >
丿＼ / |｀ﾞﾞ´
l .::/| ::∧ :|:::::::::: //::/| :| :| Ｖい ＼ ＼
| ¬ト､_| ＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧ :iﾊ│ ／ ／
|:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| / |: i八| ＼ ＼
:.. :::::〃 ん'//し ／＼／ ん/ しﾍ |:: | | ＼ / /
:::::.. Ⅵ{ iｈ{ :::::} i ih{::::} i }Ⅳ::/ │广⌒ﾞ 〈 〈
::::::＼(こ乂____ソ 乂__ソつ厶/::: /|/ 〉 〉 やる夫さん
ﾊ ::::::::::ゝ : : : : . ' : : : : ∠:::: .ｲ 〈
|人丶::::::＼: : : : : : : : : ／:::: ｲ:ﾘ 〉 流石にここで踊るのはマズイと思いますけど……
:::::::＼::＞⌒ ⌒ｱＴ|/|/ /／
:i圦 ⊂ﾆ＝=ー- ｲ::: ｉ八 ／
＼ :|i::个ト ＜::i::|:: ｉ ＼
＿>-――-、_
__〃 ／￣￣￣＼ミ:＼
/ /／─ ─ / / / ﾄ､
|／ （●） （●） |:.!{ !∪〉｝
|Ｕ （__人__） ∧丶=ﾉ / わかってるお
＼ ⊂ ヽ∩ 个==く 敵前で踊ってられるほど無神経じゃねえから
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／ 静かにやるお、静かにな
＼ ＿＿＿＼_／
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┃ ttps://www.youtube.com/watch?v=qmeJgQQi5hs#t=172
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ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-― ¨￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣¨ ―-＝ニ二三三三
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三三三二ニ＝―- ＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿ -―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
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┃ 空を見上げて目を瞑った
┃
┃ イヤホンからは吹き抜ける風音のようなシンセサイザーの響きと、囁くような女性の声が流れ出す
┃ 東京の狭い夜空は、けれど人工色の光が眩しくて、星の煌きは遥かに遠い
┃
┃ 他人を避けて細々生きてりゃ、叶わない願いのことも忘れられると思っていた
┃ けど、どんなに自分を繕っても、忘れられるわけがない
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;;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.'
ﾞ!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!
,／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟
／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞl
/ ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ
.｛ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l
ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ¬./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l
ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./
.＼ ﾞ'〈ヽ＼−｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ¬二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''
ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ
｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´
ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 目には見えないけど、確かに煌く星明かりの下で
┃ なにもかも曝け出して
┃ 傷つけあうしかないんだよ
┃
┃ ノイズ掛かったボーカルが、勢いよく掛け声を挙げる
┃ エッジの効いたサウンドが縦横無尽に暴れまわって、僕の呼吸も段々と速くなる
┃ ニャル子さんが笑った気がした、目には見えないけど
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! | i __ﾉ
i! i i! ／ ＿＿
ﾞi! | i |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i ﾋｮｲ
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ''~|
‘､ ,ｂ
‘,／ r-､,， ⌒ヽ
／‘、 ,， '"´￣｀''＜７ ::::,
q'’ ‘、 ,，::::::::::::::::::::::::::::::::丶 :::,
‘、 /::::::::::::::::::::::::-､:::::::::::::ヽ:l
‘、 .'::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::::::::i:!
ﾏ] ',::::i､::::::::'.､::::::::::::::::＼::::::;:l
ﾏ､ }::::l‐＼:: '.ー―-::::＼.､/ l
ﾏﾉ:ィ戈T f丐ｱ＼「 }:::;'
ﾏﾑへ'､〈 ,_ノ::;'
. -――――- ､＿.ｨﾁﾏﾑ人 . __, ｲ{::::: l
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼:V∧ﾏﾑ .丶､__. ´ _L、::l, -‐-､
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼∧ﾏ７ /ﾉ ,，''"⌒V ﾏ
.′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハ､___ﾉ /厶イ ,，」 l L
| ○ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ ,¨¨´/ｲ * ＋'" 厂 ⌒ヽ `l
| 十ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆ _. ¨ ′/ ィﾆﾐx'l { } l
/＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ '. 八 ′ ／〈:〈 }/l: : : : ＿ノ: : : l
. /ﾆﾆ ｀¨¨¨¨¨¨¨´／ '. '. ＼ _≧x/ .l: : : : :l: : : : : :l
. 〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／ ﾄ､ | | {| ﾄ､ ＼ル^7' ｌ==: : : : : : ==l
＼ﾆﾆﾆﾆﾆ／ー‐ _ ヘ＼| | ..｡s升: ＼ {:l{ / .l: : : : :l: : : : : :l
｀¨¨¨¨| ﾑ ?＼ i|: : :,′: : : :′,ﾆ' l: :l￣￣￣ l : l
. |八 ト､ /i:i:i:i:?: :j{: : : : : : :.:| , .l: :l l : l
′λ: :｀7≧イi:i:i:i:i:i:?:.j{: : : :.::／:.| ′l== ==l
/ ,:i:i＼: {i:i:i:i／⌒ｌi::i:?ヘ: :.／: : :.′ `l: :l l : l
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＿＿,,..．-‐'''"´ .γ´ ｀ヽ ',
.／ ,,...., ヽ l
l （::::0::} Ｙ l
':, ｀ｰ ' ﾉ ｀ー――――''´ l
｀ ―――‐／ ｀Y´ ヽ
/ i ', l
.{ .l } /
乂 .人 ﾉ ./
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┃ 目ん玉かっぴらけよ
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'、 ／
＼ ./ ／
＼ 〈 ／ ,.ィ´
,.rｧ'" ｀丶、 `ヽ、 ', l 〉 ／ _,.，'仁'’`丶、
,ｲ: : : : ,/ ｀'ｰｭ 、`ヽ、 ﾍ i / _,.イ＞'¨’ ヽ,: : : : : : i〉
l : : : : i' 仁i i !`丶,`'ｰｬ、 〉 / ,〈 ,. r 仁'’: :,i ' .ｨｬ i l : : : : : ﾘ
. ,: : : : ﾑ ! l リ l: : : ∨;:;,`´｀丶,／ ヽ ヽイ `´;;:;:;:/: : : : i ﾏリ ! ﾘ: : : : : ﾉ
';;;;;丶 : : 人 .ノ: : : 丿 ;:;;:;;;:;;:;;:;:〈;:;:<;:;:;:;:;:>;:;:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾑ: : : : : ', ー ﾉ: : : ／_
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{ /ヽ /
ヽ、 ／ ヽ、 ／
│ "ｰーｰｰ''" "'ｰーｰ''"
ヽ､ｌ 人 （ |ｌ _｣∟ニ二｣,Ｌ.、ﾉ
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┃ 見逃すんじゃねーぞ、この臆病者！
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ｰ ,, ＼ ,， ； .l ｨ"´''┐
｀ヘ､ .＼ /'" ｀l. ! l └-ｒ'"
｀'-, ｀!､ ´ﾞ'v'" ./ !
＼ ヽ, / ./ /
,,,,,,_. ..＼ヽ. ､ ./ ,/ ／ ,
＿_______ .｀ﾞ'‐､ `' !､ ｌ / ,／ ,／ ／
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ヽ､:.:.:.:., ---─ーk:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ ……なんか熱くないか？
￣ l!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨
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!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
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/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : : : : : ヽ.
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/: : /: : : : |: : : : |: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : : ヽ: .!
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|: : r ､ : : :.|.: : : ﾄ､:|.
|: : |: : : : /!/＿ノ | :./ .|:(ヽ､｀＼::::|.: : : | V
＜ : ｣_: : / _ _|/ ﾙ. ＼ ＼ ＼ : |
＜:: |. 小{ ｀ﾞ'''''' ‐-＼ ＼ ＼_
厶ﾍ ﾊ ､ r--‐-､ >､ ｀ヽ. おめーら何を……ん？
＼_! u ' ` ‐-､ ｀` `､.
_, r´:/ : :| ヽ - - ／＼ `､
´:.:.:.:./:.:.:.:.::| | ＼ ／ヽ :｀ヽ ヽ.
:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:| ＼ ヽ _ , ィ ´ |::.:.:ヽ: : `､ `､
{ ゝ:.:.:.:彡 ｲ:::::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::| i{:::::::::::::::::ヽ
.， ｀¨{ ./:.|::::::/:::::/:}::|::＼＼::::::::::::::i! : i|:::::::::::::::::::::',
∨:.:.:!:::/:::::/^^´!::::::i:＼＼::::::::| .|:::::::::::::::::::::::::.
', .i::::::|:::::::､/ |::::::}:::::::＼＼::| .|、:::::::::::::::::::::::.
', /{::::::|:::::::/＼. !::::ハ::::::::::＼＼ .|::＼:::::::::::::::::::::',
／:ﾊ:::::|:::::/ﾏミｘ |:::;. 斗孑ト､::＼＼ .!::::::::＞:::::::::::::::::',
∨: /:ハ:::|:::ﾊ {沁 .j/ ｨfz== ､＼}.＼＼ {:::::::::::::ア::::::::::::::::.
/: : :/: : ヾ!从:', , 泛ﾂ 》j/| ,＼＼丁´:::::::::::::::::::::::}
/: : :/ : : : :.|: : :入 ／: :.}¨ .{＼＼::::::::::::::::::::::::;
/: : : : : : : : :.|: :/:i:i:i> ..（ ） /: : : :|_.zz彡}: :.＼＼::::::::::::::::/
/: : : : : : : : : :.|:/:i／: :/≧=- ≦〃:／ }-- !＼: :}＼＼::::::::/
,: : : : : : : : : : : :|／: : :/: : /j／: :/{: :{ }-- 彡| ＼:::::＼＼:′
.,: : : : : : : : : ＿/|: : : ./: : ／: : /i:ヽゝ:} 〈} ==彡} ＼／ 、ヽ
〈 : : : : : :' ￣￣ ＼iヽ-- ／ﾉ',. ﾏ＿ ,:|人 ヽ ＼＼
ﾉﾆﾄ / } }-=ﾆ／ 、 } __.ソ }、 ＼ .＼}
/{. マﾆ＞_ / / / ヽ三三ﾑ_ノ'´ / ＼ ',＞.
{ .i ＜ﾆ＞._ / ☆/ / ﾊ 、＼ゝ､＿ ..イ }/: : :≧=彡: : :≧x
ゝ ＼ ＜ﾆ＞_ ／ ﾄ ├ナ ／ il V≧ ﾆﾆﾆ===---==ﾆ＼ : : : : : : : :＼
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ヽ::└─三三三l ﾄゝ>:／ ´／ｲ:::::} / ヽ li il |
＼ == l i ＼/:{==／/:/:::::/ / 》ヽ il il ＼ .!
}ヽ └ l / //::::V /:::{::／ / ﾊ i il＼ ＼
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/／_ ／ l l > / {ﾑ¨ ./ lf ⌒Y_ﾉ il ＼ ＼
./／ /{＿イ y/ { iol l / lゝ ノﾆ=l il ゝ }
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;;/ '.;;;ﾘ |! .|/､
ｿ ヽi ＼
ﾞ ＼
,r /
u ＿ く うおっ！
_,, -‐ '´＿｀i__ノ
,イ_,, -‐''´ｰ"´
./ ￣｀''ｰ-､i´
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｀)
i´
|
ー- ....,,,＿ _ﾉ
／ ￣￣￣ ´
＼ ＼ ＼ ＼
＼ ＼ ＼ ＼ - - ､ -=＝ ニ二 ＞ ､
＼ ＼ ＼ｨ ＼ _ ＜ ヾ,ヽ ヽ ﾑ
＼ ＼ // ＼ ＼ / ゝ ﾊ ﾑ＿＿ } }
＼ ＼i l ＼ ＼ / }illト ､ フノ-
＼ lﾑ ＼ ＼,' ∧ 〃/ ヽ ´ ｀＞ ..
＼弋ゝ_ ＼ , ﾄ ___ ､-' フ'ノ ､ ハ ＞､
r 彡 ⌒ヽ ＼ ＼- ＝≠ ﾄヾ､ r,っﾊ l へﾑ ﾑ ﾑ､ ﾍ
/ / __ ＼ ＼／ 弋ヾミ三＝=( r-'彡イ l i ' ＼トー- ／ ﾑ
l { r 二二＝-､ / 二ﾆ- ／ // /l li l ｰ- ＝=- ／ ﾑ
Vﾑ L __ 三ﾆ _{ イl l ィ / / xi H l , ﾑ ヽ／ ﾑ
＼＼ L ＞ ヽ _ ィ il__｀メＶ /´// _i_l , l＼ﾑ V ﾑ 遅いよ
＜ ､ ＼＞ , _ ｀ ー Ｔl lV V「ち≧,ヽメ/ ,rtr≦jﾜ / j li ｀- V r､ ﾑ
‐- ..,,_ ＿____V il ノ V Xﾑ｀ 'ｰ' ｀＼ 'ｰ 'ｲ // ｲ lﾑ V{ l , 7 ﾑ
_,,.. -‐､r ,､ ｰ- ..,,_ l＿＿ ＞ ´ , ﾘj /'｀人 ' ,ｲノ ' / i/ ﾄﾑ r､人 ヽ} l' / ﾑ
_/- ´ /〃｀ｰ t-､ コ=- ＿ _ ィ´ // / } }ゝ - - ィ ／/N l lVﾑ l i＿ゝ ヽ i' }
/ rｧ ア , イノ ﾉ ＞彡 -＜/＞ 彡- '/ //ノ ,r ´j＞ ＜ ,|ｲ r'-ァ､ l l l ヽヽ } ｰ--, } ノ
し'(/ｰ ´// ｀ ＞ ' ´´ ヽ ＞´ ´⌒ //' ｨ/' /__Y r-ィ ,ｨ //／ ﾑ l l r┴ー-､ /V ／＿
// ＞ -r ゞ／ // ＞ rx／ ´｀ r ´ ill /＝=ゝ-＜/ /,l l／/ il ﾘ ,l´ ￣ ヾ Yﾊ V __()
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ﾞ!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!
,／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟
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/ ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ
.｛ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l
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ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./
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｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´
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∨ /,ｲ ヾ`ミ､ . ＼
./// ＼ `ミ.、＼
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./ ,.ｲ ＼ ./::/ |
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./／ ./ ..../ 〉 ＼ ......∨::::/
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./ ヾ_彡′ ヾ ミ 、 ＼
. / ＼ `ミ 、 ＼
/ .,.ｲ <》 ...＼ `ミ.､＼ .r‐‐-､
./ ／./ ＼ .｀ ＼ . | 丶
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/´ ./ , イ ＼ `ミ、 ＼ ¨ヾ>､ ....:｝
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./／ ./ ＼ .`ミ、 .＼ ＼;;;;;;〉
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',::,' 0ヽ:::::::::::::::::::::｀ー一´::::::::::::::::::::::::::::::/
i:ヽ ,'::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ___, --- ‐‐‐‐‐‐‐v- ‐‐‐‐‐‐‐‐
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',:::::ヽ:::::::::::::::::::, イ二 ｀ヽ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ::::::',::::::::::<_／} ∧::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
｀ヽ',::::::::::::ヽ ﾊ ,/ i::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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',:::::::::｀ヽ:::::::::::::::::__／:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ll { // / / / //{/ ! / /`{ ヾ､ ! ! } l ! i l l
! ＿／ノ/j j { 汽ﾐx､l/{/{ い / /}＼/ j j j }｜ l l
l ＿ ＿ ￣ j l { l{ 'つ爻{ い /／ﾒ､ /l`ﾒ ‖ ﾊ j l l }
λ (⌒Y⌒)) {/い l j {｛沙ﾉ ﾞ、∨ 气ﾐく,,/ jﾉj / /∧ ﾞ､ j
ヽ 〃 ∧ﾄ {ﾒ:;:;:`冖" ＼{ ”つミ云/ / / / ＼ j
＼／ ‖ / :;:;:;:;:;:; ノ ｛{(沙ｿ / / ／ ! i `ト
こ⌒} {＞'"￣) ;:;:;:;: `ー'ﾞ /／ ／ / { { ﾞ､ lﾉ 余所見してると危ないですよー？
}r‐ /￣ } ／ ィ癶 ｧ-､ ｰ=彡〜"/／｝ い ﾞ､ {
/j / ノ┴ ／ Vヘ 乂__ﾌ 乂￣／￣::`＜ ﾞ､ λ
／ j_ﾉ`''" / j l ヽ ／::::::::::::::::::::::::＼ ｀､ ｀、
/ ／⌒`ー-┴く ／l ﾄｰ--― ニ二/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ｀､ ｀、
{ / ＿__ ヽ:::l j::::::::::〈::い／/:::::::／::::::::::::/:::::::::::::::ヽ ｀､ ヽ
l ＿ノ l `トﾉ:::} !::::::::::::}:／ /:::／:::::::::::::／::::::::::::::::::::::Y ＼ ＼
;;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.'
ﾞ!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!
,／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟
／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞl
/ ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ
.｛ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l
ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ¬./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l
ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./
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ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ
｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´
ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″
ｌ三三三三三三三三三 lﾞ /. 、 /三三ヽ.―¬'''''｀-¬''"ﾞ´
|三三三三三三三三三 :! ｀'-ミ;;;; ﾆ,,＿__三三 -´ _,
l三三三三三三三三三 ! ,,．.￣ﾞﾞﾞﾞ''''ﾞ”ﾞﾞﾞﾞﾞ￣'~””ﾞ″
ｌ三三三三三三三三三│ / 三三三三 ./
'-､._. ゝ三三三三_._. _,.、三三| {三三三三三lﾞ
｀ﾞ”“"''''''''“'““ﾞ”￣￣三三三三/ ヽ三三三三|
!三三三三三三三 / _.. ‐ヽ三三三 .ｌ
_,..,, .!三三三三三三三/ .､_, ヽ,三三三ｌ
, '"ﾞ.´ !三三三三三三 ｌ .'''t ｀'i ヽ三三三! _,,.. ‐
../ ｉ′ ./三三三三三三l,,,..-'"._ ／ ＼三三' '.""｀_
`'-..二.――- .,,,＿ "''" ''.'''''｀-ﾞ‐''''''^″ " ﾞ.ｌ""｀´″
￣.｀ゾﾞﾞﾞ'''''''"ﾞﾞ“"三三／ ヽ三三!
／ 三三三三.,..-'´ |三三|
／ 三三. _.. ｰ'''"ﾞ´ !三/
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./ ｒ'" .,／三三／ .、 ,,i .l三ｌ
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､ ,:彡'= 三ヾヾ ＿＿_ /( く> . ／ /
＿ ＼ /ミ ゞヾ.:.／三二三ヾミﾐ:､ ' ／ /
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> // )三=ヾミﾐ､ .:::..:.. ...::.:.:.:.:.:.... 彡ｿｿ ＜7
く> ＼ // /三::::..:.. ...::.::.:::;:彡'::...＿_ ..:.:::彡'; ／
|三::::.:.. ...::.:.:.:::::/ミ ／ |:_:|＿.:::彡ヾヾ／
､ ＼＿ヾシ三=二=､::.. . .:.:::::|ﾐ:. | <::>|::::|.:::;彡ｿｿ_ ／ヽ､
／=:. /三二=:::::.. .::::::... .:;:.. ＼＿／／:彡彡'三ミﾐ:､ |ﾝヽ|:|
∠フ /三:: . |三=::.::.. く> .::.. ..:::ﾐ､:.. ....￣.::.:彡三.:.:.＝三|!l ＼ノﾉ
|三:::::...|三:::::..:.. .:::. ..::.:三==二二-三:. .:＝三ｿｿ
ヾﾐ=-.::;>三二=::::..:... .:;: .:-=彡ﾉｿ , ∠フ
ﾞ:ミﾐ::|ﾐ二=::::..:.. ...:::::::::..:.. ､ -= 三彡|!|人
从人ミﾐ=-..:.:.:.:.-彡ミ /￣ヽヾヾ:. く> = 二三彡ﾉｿ从
ヘ从ﾞミﾐ二三彡ミ(::. 〈＿_ﾉﾉ..::ﾉ;:人人ヽ∧ヘ人／从,ｲ
ヽ∧ヘ､ﾍ人从ヽ∧ヘ､ﾍ人从ヽ∧ﾍ从ヽ∧ヘ､ﾍノ（
／ / ＼人_, ＼
イ_ ' ∧;(＿_,
|;( ＼:,(
|＼, ,／| ＿ ／
| ＼, ,／ | ＿ ,.-'＿ ﾞﾞー-...,,,,, |''‐-,,
| | ／￣ ￣ ;=));フi ／,,='‐;;;;''-､, ／| ｜ ''‐-,,
＼, レ' ,,-'ﾞﾞ ,)'／ ﾚ, ｌ;;ﾞﾞ;;;;;''''/;;ヽ. ／. | |
'-／ ,ノ;;;／ ／ ,,,..'.ゞ-'`,;;;;;;;,-‐,/_／ .| |
,,....- ''^ヽ l―--,-'＿ﾑ,,,,,--';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;< ―--....,, , | ''‐-,,
￣ ＼ | '-:::::;;;;;;;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"`l /| ''‐-,
＼ ＼ | ￣`ｙ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ__ / | ,,-''＾'‐,,
＼ ,,....-― ﾞ|. . | /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.‐ｭ,,;;;;;;;;;;;;;`-'--,i';_., ＼
. |￣ | ﾞー --.....,,,,,,__,.,!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/--.,,,,"‐―,--―'-,,_彡 >
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|'''ー- ,,,, l;;;;;;;:ｒ"" ヽ;;;;;;;'i, .|. ／ ＼.,|／
| '''ー|;;;;;;;|'''‐‐-- ....,,,, 入;;;;;;'i,|／
| . ,|;;;;;;;| ''''‐- ' ヽ;;;;;;'i,
.. | ,ｌ;;;;;;ｌ'. | ヽ;;;;ヽ
'-,, r';;;<|| | ／ ヽlllヽ |￣￣￣￣￣|
''ー-...,,/;;;; || | ／ ヽｌｌｌ） | 二 | ／
/^'ｌ'-'. '-.......,,,,,v-‐‐ー--!ム,,,,,,, , | | ／
l;;;ﾉ / /|
＼ ﾄ､:..: :|￣:| ___＿|＿＿_|―――|‐ : : }‐ /:i:i:i:i://
:,{ ＼:|: : :ト : : :| : : : : |: : : : : : |: : ／ ｲ:i:i:i:i://
. ＼___ ＼_j__,.＞ j_:_:_:_:_j――― ´ ／/i:i:i:i//
. :. ￣ ｌ ＼ ／ / ｀¨¨¨
丶 l ｀¨¨¨¨¨´ /
＼ :, /
/＼_, ﾊ /
. / / ‘. /
′ ./ ‘, /
, , ｝ { ……これはこれは
{ .′ .′ :,
| ′ { |
} / | }
:, / │ ;
. ′ ′ , ′
} .′ ′ /
{ .} } ∧
ﾉ┬-{ } ;::::}}
. {i:ｉj|i:i:i} } {::‖
. i´::::::｀i ﾉ j:‖
〉―‐{| {{___,ﾉ::/
{、:::::ﾉ} 辷:_:_/
’::¨´:/
‖ jj
‖ jj
‖ ‖＿＿
j l x＜ ／⌒ ￣~`丶､
l l ／ / l l＼＼ ＼
l l ／ j l l ヽ ヽ
弋l / / l l l 、 ﾞ､
} / / l l Y ヽい
j / / j l l { 十十Tヽ} ﾄ､ﾄ Y ﾞ､
‖ j‖ { _L斗ｲい jﾉ从j j jﾊj } } l＼
{{ { l{ l l l l l从ﾄl ヽ /j r‐__,,x､}ｲ j ｜
＼ i lY { 人 ﾄ{ヽl ヾ-‐ﾉ "~｀ j ﾉﾉl l
ﾄl }∧ ヾ l ｯz彡~ ﾉィ l l 相手の弱さを嘆くべきか
ﾉ lヽ ＼ ｀ , ﾊ l l 自分の強さを誇るべきか
l ﾄ､＼ミ ｰ '"￣ ／! l !
l l l＼lト...__ ｲ { l l l 悩みどころですねぇ
j l l { j ￣‐辷‐-彡‐┐l ll l
l い ∨＿}:::}::}:::::l::::l::{:::Lj !lー-､l
／:::ヽl ＼弋::l::l:::::l::::l::j／l l l:::::::::＼
j:::::::}:::::} }＿斗--‐''癶ー--┴- ､ }:::::/::::ﾊ
v o 〉;
└い´;;.
;;lr'ヽ;;
,,ゝ;;;,,
/´￣ヽ
,r''⌒ヽ、＿＿,/:r''''ヽ::::i＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣'7::::,-‐:､:ヽ i:::l:::::::::l:::,!
＿ ,, ィ=:rr―--､、 ,,...,,、 l:::（_,,ィ"ヽｌ l::f二ﾆy::,!
'´r''"´:::::::::l l:::::::ノ,）｀ヽ:. r'"~ﾌ'^'ｰ‐'^i!丶::'〈r=ﾆ>ﾞi l::l ﾞ!:/- ''' " /ﾞｌ
/:::::::::::::,:-┴'＝--､:::r:t i￣´ l! 丶::::r''⌒tt l:l .〃 _ , < ﾞi,
::::::::::／-ﾃ〃､::::::::入⌒i! 丶 ,ﾘ 丶丶. 〉l ﾄミ=ｲﾉ'' "´ ヽ〉
:::::r'";;;イ´~｀ﾞヾ::::/::::::::::ﾘ ＼ / ヽﾞ'ｰ'"ﾉ `'T'''′ _ , - '' "´
::::ト､r':::l ﾞy'::rf＝テ! ｀ﾞ'''" 丶'' "´
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まだ息の残っていた一人を、鳳翔さんが仕留めて
┃ マコトと呼ばれていた標的以外、全員、息もなく地に伏していた
┃ 彼らの悪魔は言うまでも無く、主が絶えた瞬間に逃走済み
┃
┃ マコトと呼ばれていた男も、うめき声を上げて這いつくばっている
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼ まあ、奇襲が成功すればこんなものだおね……
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 相手はいっさいこちらに気づいていなかった
┃
┃ 意識の死角を突いて、まず響さんが標的の足を氷の槍で串刺した
┃ 取り巻き四人の注意が、マコトに向かった。もしここで臨戦態勢を取られていたら
┃ もうちょっと変わったのかもしれない
┃
┃ 逆に言えばこの時点で、止めを刺すのみ、勝負はついていた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
風 風 風
ビルの壁 低圧 ← （敵） ← 高圧 →
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ニャル子さんが魔法を発動させると、ゴウゴウと音が聞こえるほどの強風が吹きぬけて
┃ 取り巻き四人は風に飛ばされ、ビル壁に頭からぶつかって弾けとんだ
┃
┃ 恐らく……敵後方の分子運動を抑制させ、前方の運動を活発にさせた。これが正解だろう
┃ 気圧は分子運動の力積だ。激しく動くけば圧力は高まり、停滞すれば低くなる
┃
┃ 圧力の差異は空気の移動、つまり風によって平衡状態に戻る
┃ 異なる二点間の圧力差が大きければ大きいほど。距離が短ければ短いほど風速は高まる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ （ しかし、人間が吹っ飛ぶほどって…… ）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 「意図的に圧力を高め」て「意図的に圧力を低め」たから……相対圧力と考えれば、まあ、うん
┃ １０の差を作ろうとする時、０と１０よりー５と＋５の方が簡単と言えば、簡単だけど
┃
┃ 人間が立っていられないほどの風速は６０ｍ/ｓほどらしい
┃ 地衡風速は、２地点の差が１００ｍ、気圧差１ｈＰａの時、８，１００ｍ/ｓ
┃
┃ 流石にそこまでは出てないだろうけど……ミンチにもなるよなぁ……
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_＿
_ - ¨ ＼
＿＿＿＿_.｡s升. ＼
. ＼ 八 ＼
＼ ＼. 〉
＼ ＼ ☆ .イ
｀¨¨¨¨¨¨¨¨ …‥‥‥‥‥‥≦ /,
/ 八 /,
. /.j |＼ :. ＼ /,
/| r≠ミ､.＼ :. ､ ＼
八 . |::.:り ＼ :. 八 Ⅴ ｀¨¨¨¨¨´
.′ _从 ＼ ＼| i| :.. 八
ｌ ｌ i| Ⅵ j{ i| :. So｡..
| . 八 | i| 八 So｡.. ≧o｡..
| ∧ヽ i| 八. / ¨¨
|.从 ∧ __ ..｡s升/. ／ ¨ _ ¨ _
八 ＼ ＼ .｡s升 ＼ ¨ _ ¨ _
＼ ＼ ｀¨¨_ ¨ ＼ ¨ _
｀¨¨¨¨¨¨／ .へ ､ ¨ _
／ /ﾆﾆ. ＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
／ .′ﾆﾆﾆﾆ＼＿＿＿＼
´ _ ¨｀¨≧o｡二二ｌ
／ イ ﾄ､
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 砂煙まいあがる裏路地を、飛び散る肉片を気にする様子もなく
┃ 響さんはゆったりした足取りで、標的の元へ近寄っていく
┃
┃ 手馴れたものだ、と感心したのもつかの間
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. -――――- ､
. ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼
.′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆハ､___ﾉ
| ○ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ ,¨¨´
| 十ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆ _. ¨ ′
/＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨ '. 八 ′
. /ﾆﾆ ｀¨¨¨¨¨¨¨´／ '. '. ＼
. 〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ／ ﾄ､ | | {| ﾄ､ ＼
＼ﾆﾆﾆﾆﾆ／ー‐ _ ヘ＼| | ..｡s升: ＼
｀¨¨¨¨| ﾑ Ⅴ＼ i|: : :,′: : : :′,
. |八 ト､ /i:i:i:i:Ⅵ: :j{: : : : : : :.:| ,
′λ: :｀7≧イi:i:i:i:i:i:Ⅴ:.j{: : : :.::／:.| ′
/ ,:i:i＼: {i:i:i:i／⌒ｌi::i:Ⅴヘ: :.／: : :.′
|＼｢ ､./ :i:,′i:i｀¨∨i:i:i:／i:i:i:i:Ⅴi:iⅤ: : : : / /
| |i:i::i:i:7 {､.′i:i:i:i:i:i〔〕¨´i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅴi:iⅤ._／／
〈___八i:i:i:{ Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i: |∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:Ⅴi:i:i:/i:ii, 八
{i:i:i:i:i:i:i:| |i:i:i:i:i:i:i: 〔〕i∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:,′i:/i i: ′､＼ ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ
. ¨ _i:i:i:＼ { :i:i:i:i :i:i:i|i:i:i:∧::i:i:i:i:i:ノi:i:i/／i:i: ,
¨ _i:＼i:i:i i :i:i 〔〕i:i:i:i:i＼i:i:i:i:i:i:i八i:i:i:i:i:′
! | i __ﾉ
i! i i! ／ ＿＿
ﾞi! | i |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ i ﾋｮｲ ｶﾞﾘｶﾞﾘ
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ'
＿＿＿
／::::::::::::::: ＼
／::::::::::::::::::::::::::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::: ＼
.|:::::::::::::::::::::::::::（ー） . | （ つえー女だお ）
＼ （__人__） . ／
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┃ 彼女が肩を震わせながら、カプセルを口に放り込んで、ガリガリと力任せに噛み砕いた
┃
┃ そりゃそーだ。こんな惨状、慣れるわけがない
┃ むせ返るほど濃厚な鉄の匂いと、視野一面に広がる赤黒い肉
┃ さながら地獄絵図の様相だ。人間が見ていい光景じゃない
┃
┃ それでもなお、震える足を動かして、標的に近づいていく
┃ 倒して終わり、じゃないからだ。あの男から情報を引きずり出さなきゃならない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | （ 何がそこまで掻きたてるのかね ）
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
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／ ＼
/ ☆ ____〉
′ ____ - ¨ ヽ
. ／｀¨¨¨.｡s升 | 八ﾄ､. ,
／ イ从＼ |､ 从＼′
｀¨¨¨¨i ﾄ､ ＼ヽ ＼ |ﾉ. , ＼,
. l | ﾉ＼ ゝu .j j{ 从. ′ ′｡
. l | l＼.｡s升 ｲ| ﾚ'| ， ﾟ ､
. ､| } 〈 〃 |. ﾉ{ | ’ ＼
. | /ﾍ ´.′ _/_ |. | 八. ＼ ﾊｧﾊｧ
. |′| -.|{≦゜ |. | {
ｌ !ｌ
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{二二二=- __￣￣ ..＼_/ | | /Vり＼ {/ 芋うﾐ}/ .} } V }
￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ __ ` | | { ＼{ 弋ツ/ /´i .} V /{_） 名前は？
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//＼> / /_ノ } ∨/
／￣￣// }八 - 、 Ｕ/ / | j＼. ＼
{―― ／ ／ |＼__ イ/ / j /⌒i＼ ＼
廴 .／ ／＼ j／__] / ／} / /{ // ⌒＼ ､
/ ／￣| ／ /＿ / .／⌒}i{ ./{ 〈/ ＼＼
{/{ ! /{ /￣￣／⌒ ／＾}＼,′＼/ } /}
｀ｰ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::.'::::::::::::::::::::::::／::::|::: ﾉ::::'.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.
ヽ:::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::／::::::::::::::::.':::::::::::::::::::::／::::::::::|/:::::::::'.:::::::::::::::::::::::::::i､:::::::::::'.
￣::::::::::::::::::::::/:::::::＞''´:::::::::::::::::::.':::::::::::::::::／::::::::::::::::i!:::: /i:::::'.:::::::::::::::::::::::::::|'.::::::::::'.
｀::::::::::::::::::::::/,r''"´::::::::::::::::::::::::::.'::::::::::::::::/:::::::／i!:::::::::::/ヽ|:::::'.::::/i:::::::::::::::::::|::'.::::::::::'.
､::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::／｀ヽ'::::::::::::::::/:::::／. i:::::::::,ｲ |:::::ﾚ'::::|::::i､:::::::::::|::::'.:::::::ﾊ
..ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ 〉､ ｀ｉ:::::::::::/ ／. j:::::::/ ヾ |::/:::::::::|/::::}::::::::::|::::::::::::::::i
∨::::::::::::::::::::::::::::::〈 ー ' } i::::::::::/ｿ ﾉ:::::/ ﾄ:i .}:::::::/::/:::::::|/:::::::::i､::::::::::::
∨::::::::::::::::::::::::::::::∨Y´ j {:::::::::::/ ./::／ヾ |ﾉ ﾉ::::/::::::::::::::/:::::::::j '.:::::::::/ み、見逃してくれっ
.∨::::::::::::::::::::::::::::::∨､ （ |::::::::/ ./ｲ ｀ミゞ j :/:::::::/ /:::::::::::ﾘ .'.:::::/
'.:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ ヽj .|:::::/ ｀ /／.〉 / ハ:::::::::/ }:::/ 俺はこいつらとは無関係なんだ！
.}::::::::::::::::::::::::::::::／ ｀ｰ､ |::/ .／ / 入／ }:::::/ .|/
.ﾉ::::::::::::::::::::::,イ/ ｿ /´ ＼ | ./ /
＞‐-ミ､ i|__,ｲヽ
|!|!||.イ弋f |::::::::::::::ヽ. ｉ|ｰ/／ﾞYノ し.||| ||!||| 「l
|.|.|| ...|::::::::::::::::::::::::::::| ...|!i.|.|||!i .|!i||!. l´l l」「l
!i|.|| ﾉ:::::::::┌─┐::::i ! |.||! | .!| l .l l」
|.|| |::::::::::::| .|::::::| |.||. !. .! l .!─,
|.|! l ／二i￣￣ｉﾐヽi .! || l .l￣
!i|. ｉシ￣ .ｉ iヽヽｉ .|| ﾚ'
|. ./ ! | ヽi .|!.
|. ./ | | i .! /´L-‐'_ﾌ
|. 丿 | | i ム一‐ﾌ /
! .r´ ! ! ｝ ／ く
ト-‐ '´￣￣￣￣￣￣7 . ／／ `L>
｀────────' L／
:::::::::::::::f _.. ==＝==へ:::::::::::::::::::: | ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::| ＞ ´ ,..........、 Ｖ｀ヾ x::::::::| ＼:::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::| ／ ,ｲ圭圭ヨ V::::::｀ヾｱ| ヽ:::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::| 〃 弋圭圭ヲ Ｖ:::::::::::::| V:::::::::::::::::::
:::::::::::::::| / ヽ:::::::::::! V::::::::::::::::::
:::::::::::::::| r -ﾍ:::::::| V:::::::::::::::
:::::::::::::::| 〈 ＞へr､ V:::| V:::::::::::: ッ！
::::::::::::::::! _＞＜ ﾍ:∧ V::::::::::
::::::::::::::::| と二つー--=＜ .{ヽヽ V::::::::
:::::::::::::::::! | | ', '. }::::::::
:::::::::::::::::| | | } } |::::::::
::::::::::::::::::! :| | | | |::::::::
､::::::::::::::::| :| | | | |:::::::: ｺﾋｭｰｺﾋｭｰ
. ＼:::::::::::! | | | | |::::::::
＜ ヽ ＿＿
／ (O ) ＞ ｀＞ ､
-ｧ_ ､ r_ ＝ ＼ ＼
／ ´ ノっi l ＿ ＼ ＼
___./ ´- -,j L7ﾍl ＼ ﾊ
/＝≧ ､ ,r- ´二 ＿ ﾊ i
/ ﾐY_三ﾆ-‐＝＝三三＝_ n il l l
Y⌒､､_ / ｀ ヾミﾑ三j l
,i ＼｀ ｰ-{ ィ ´ il｀ '＜ j ヽﾊ
／ ｀ 〉 _,,.. - ﾁ_ﾑ-― .l､ l ＼ リ
/ ィ个ーt=＝==k r=＝＝=ｧヽ l｀ ＿＝ ´
,' /i l ｀ ち rf iﾄ､ l'ち j il ﾘ＼メ i ', 名前は？
i / ∧ ､ 弋_' ﾉ Ｕヽ 弋__ ﾉ ノl ヾゝ L ノ）
l /､' Vl ＼ﾑ､ ＼l /／/ ﾍ ﾑ ﾑ￣
V / ﾑ /X ﾊｰ ,､ Ｕ イ 'イ V ﾑ ﾄ､
ヽ / l ヽ ,' l＞_ ィ/ ,' /V ﾑ i li
＼ ノ / / ｀rﾉ ｀ ≦ ト､l l ,/ } ヽ ヽil
,＞ ／ / l ヽ i l / l l＼ ＼
_ ＜ ノ ｀ У イVﾑ lミ。ﾐヽ ／ l l /l } li i ＼ ＼
. ／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
. /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
|: : |: : : : : |: / ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ | :/. |:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
＜ : ｣_: : / 〈 （・） |/:::::::ﾚ（・） }|:./ヽ : |
＜:: |. 小{ _,,.. - :::::::::::､-.,_ ﾚ{: :.|ヽ:|
厶ﾍ ﾊ ::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/ V マコト、イトウマコトだっ！
＼_! u ＿ ' !
ヽ ／ ｀t u ／
___,ｒ| ＼ { / ／
／:/::::| ＼ ヽ ｀_⌒ ィ ´
／::::::/::::::| ＼u ´ ∧＞､
＿＿_＿＿＿__
. , ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｀
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ,
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ′
〈ﾆﾆﾆﾆ.〇ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ へ
. 〉､ ､＼|ノﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ||| /. ＼
/ﾆﾆﾆ ‥……………‥ ／¨¨´
.′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ ¨. ，
. |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ._ ¨ i| ’
. |ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. イ ハ | |
`ー――― ｢Ⅴ. ﾄ､. ′Ⅴ i| L_. ,
|人 ﾄ､ j〃示心Ⅴ. 〃示心j| | ヽ ′ 年齢
. / ﾄ､{八|. Vzソ ＼/ Vzソ l | ）ﾉ
|ﾆ|. ﾑ Ｕ ､ | |イ |. ，
. , .|. ∧ , |. |. ’
′.| |个.､ r ､ u..イ λ. |
. | |::::::|: ≧--.＜ , . ,
，. | |::::::|:::::j::lイ/ .′ / ′
. ’. j |:: /|:::/ﾆ / ／7 / ｌ i|
:::::／::::::::::::/／::::::::::::::／／::::::／::::／:::::i:::::::::i::::::::::::::::l:::::::::::|
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:::／／ /::／ /／ ヾ＼:::::::/:::ﾍ::／::::::ﾊ::::::/ ｌ:::/：
/／'., ' , ∨ / u::::::::゜ミﾒ/:::::／）ﾉ:::/ /::::/ i:/
/ ゝ ::::::::::::::::::::::::::::/::／i //:::/ /:／ /：
ﾍ U ／´ ',/／／´：
'､
ij _ゝ：
、 _ ＿ ／ ´ はっ？ ね、年齢？
;;', ／｀ ､ ´ ,￣′：
;;;;', ／ ｀` ､ , "：
;;;;;ヾi `´：
;;;;;＼＼：
;;;;;;;;;;;＼＼：
;;;;;;;;;;;;;;∧ ＼
_＿L≧ﾉ:〃::::::}}:::::::::::::::::ヽ::::ヽ
,，'":::::::::::::::::::::::￣:::ミｘ::::::::::::::::::::::::::::,
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::、:::::::::::::::: l
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::l
r-≠――＜＿＿_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::::: l
{::::::::::::::::::::::::::::::-＜::::::::::::::::::::::斗::::::::::::::::::::::::::::l
ﾉ!:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::￣￣￣::::-=≦:::::::l::::::::::::::: l
/:∧::::::::::',､_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣ア.､l:::::::::::::::::l
::::::::ヽ:::::::::＼`''ｘ.,::::::::::::､::::::::::ーz―＝ };:::::::::::::::::l
`ヽ::::::＼:::::::::＼ ≧=- ＼ー-､'. { ﾉ::::::::::::::::: l
}::::::::::'＼:≧ｘ＼≧:〕 ` ` ／‘,::::::::::::::::::l
ﾉへ::::::::'、 } ⌒{. ‘,::::::::::::::::l
. }::::ﾊ{`ﾘ__ ,，' ､ .斗---､:: l
ﾉイ ` ., ､__ イ ,，'":.:.:.:.:.:.:/::: l
ー‐''" ／} ,，'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.{:::::: l
ノ:.:.:,レ'":.:.:.:.:.:-――=ミ::::::::l
_.イ:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:､::l
／:.:.:.:,:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. Ⅵ
/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｘ≦二二ﾆ≧､:.:.:.:.}:l
/⌒ー-､:.:.:.:._,，'"￣￣￣￣`＜≧ｘ､:l
.／≧=､__＞'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣`く)
`
＼ ,,_人､ノヽ
)ヽ （ r-〈｀, 三 バシィ！！
- ＜ ＞─ | ', ',｀, 三
) て ! ', ', ',
／^⌒`Y´^＼ l ', ', ',
{｀ヽ ｝ ', ', ', 三
',´ ヽ / ｝
', ヽ､_/ /
ヽ /三三 がッ……じゅ、１９、１９だっ＞
`, 〃
ゝ ,'三
ヽ !三
ｌ ｌ三
| !
／ ／ ／ / ＼ ＼ ＼ }
/ / ／ / l l l ヽヽ ヽ ヽ !
/ / / / j l l l い ､ ヽ ﾞ、
' / / / / j j l l l l i Y ﾞ; 、
l / / / j !l l｜ い l } l l i ﾄ !
j / / j { j l !l l _lｨﾍ ､l l ﾄ j l l l l i｀､}
j / / { { { l￣lT「 l 、｀、 j }ﾉ!l } ﾊj } } } i j
!//／l { { l l ﾊl ヽ仁ヽl ｀､ ＼ j ,云r＝ｧ} j jヾ、
／ l/∧ i l彡''斧(こ`㍉ ヽ / {迄ｻ ﾊj /l j ＼
// / 人 ヽ ﾄl 弋沙ﾘ ∨ 弋シ / ﾉ ノ j/
/ ＿ / ノ＼ ＼＼ `ﾆ" `~｀ j jｲ∧ えげつないですねぇ、響さん
/_(⌒)￣二l ＼ ＼ ` ﾉ ﾄ j ﾞ､
/{__／`^Y い l`トミ= ト〜''"ﾏﾞ ／ ﾉ ﾉ〕、 ヽ
/_ﾉ/ r} ＿ ∨ lﾆﾍ＞ ､ 乂 ノ イl /-‐ュY ヽ
/ {Vj い＿ V l ﾍﾐx､r＞ー＜ ﾉ l / { lヽ ＼
/ /Yj `ﾍr― V ﾄ(_/`ミ三彡､ヽ/ }l j-＝ｴ } ﾞ、 ＼
/ / ({ r｝ ﾄ、ﾊ ⌒く__r-ﾚ^'" j:l {＿__/ l ﾞ、 ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ まあ……たしかに、中々のセメント対応だけど
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
. ／／ ／ ／ / ＼ ＼
. ／ ／ ／ / ＼
/ / (,__＿＿＿ / ｌ __＿＿＿＿} ,
/ / /／￣ / , ｜ ￣＼ l
ｌ | / _/ / // 1 | | | ｌ ＼___＿l
| | _.√ / / / ｣ 斗匕 l| ｌト |ｌ..｣_｜ | |
| | |l ｌ l| ｌ { ｌ| l| l l| 从 八 | | ; . |
| | |l | l| ｌ {ﾊ_,メ冬ミ八 价 /lィ冬ミx/ | |
| | |l | l| ｌ 爪 {_)i::l..}^' ＼/ j/^{_)i:::l.} )〉 |l | |
| | 八 | l| ｌハ 乂..ツ ´ 乂..ツ／ 八 ｌ | 暴力のことじゃないですよ？
| | )人 l|ｌ ぃ { ｀¨´ ; ｀¨^ ﾌイ. イ }/ |
. 八 ､ ／ ＼|ｌ ＼＼""" 釻 """∠ ;ﾘ 八 | 手口の話です
` ミﾆ=- 八|＼{ミト-ｰ .,_ _彡イ´| l＼ ｜ あれ、典型的な拷問の手法じゃないですか
| |个:.. {_｝ イ | l ,__＼ ,
. r'⌒| |＼___〕ト . ＜}:::| l |／⌒¨L.....｀
. |:::::::| |::::::::/:::::::::{｀ﾆ´ ／:::::| l |::::::::::::::::::::::::} ＼
人:::::| |:::::::{::::::::::::＼__／:::::::::::| l |::::::::::::::::::::::::},_ ＼
／{::::::::::| |:::::::{::::::／}⌒⌒{＼:::::::| l |::::::::::::/⌒Ｖ:::::} ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ あぁ、そういえば聞いたことがあるな。拘禁反応だっけ？
┃
┃ 拷問っていうのは、ただ痛めつけるだけじゃダメだ、って
┃ 暴力を振るうだけだと、痛みから逃れようとして
┃「相手の求める回答をしてしまう」
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....::.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :《》: :《》: : : : : : : : : : : : : : : :
....::.:| 《》 《》
.....;::| ,.､t''T叮了丁丁Ti¬-､ 《》 《》
.....;::| ,.<ヽ>‐ ´ ||￣||￣||｀＾''く,r｀>､ 《》 《》
.....;::| .,心>ｲ'__||＿||＿||＿||＿||__ヾk,. ﾍ 《》 《》
.....:::| ;; : . . , ;.. ム,.//'￣||￣||￣||￣||￣||￣||;V‐''', 《》 《》
.....;::| |ﾆ:!;{_||＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,lYﾆl 《》 .《》
.....;::| ;::. . ├'"!´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|''r┤ 《》 《》
.....:::| |-ｰ||］|＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》. 《》
.....:::| |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
.....:::| ` ; |-ｰ|_,||＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》 《》┨
.....:;:|. ` . . ., |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||［|ｰ-| 《》 《》
..::::::| . ; ' |-ｰ|_,||＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》. 《》
.....;/| `; . _, ,..-‐|-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
.....:l i. ., ;.. . ._ "__,|..-‐'|-ｰ||］|＿||＿||＿||＿||＿||＿||_,|ｰ-| 《》 .《》
.....;:ｌﾉ. ; ' ＿,,..-ｰ.'"l_. ._ l,..-‐; |-ｰ|´||￣||￣||￣||￣||￣||￣||｀|ｰ-| 《》 《》
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ たしか……トゥール・スレン、カンボジア
┃ わずか２年９ヶ月の間に２万人が収容されて、生還したのはたった８人の東南アジア版シベリア送り
┃
┃ 長期間にわたって痛めつけるだけの拷問に心身を磨耗した囚人は、
┃ 東寄りな看守たちが求める回答、つまり、「私は資本主義者の手先です」という自白をして、
┃「同じ村の○○さんもアメリカのスパイでした」なーんて嘘までついちゃうものだから
┃ 無辜の民がガンガン収容されて、拷問にかけられ、また嘘をついて……
┃
┃ ともかく、考え無しの拷問は無意味で、拷問には冷静な判断力が必要なのだと聞いた
┃ 自白が証拠にならないのと同じ理屈で、だから暴力を伴う拷問は、ちょっと考えてやる必要がある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
. /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
′ﾆﾆﾆﾆ_ -―――――― _ﾆﾆﾆ､
. }__....｡s升 /. /.| ¨¨ , ﾆ=- _
7. /. /. / |. j ＼ﾆﾆﾆ=- _
､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. | 出身校は？
. ／ ７. 八{ ﾘ | Ｕ /.′ |./
. / i|/ 八. ′ Ｕ ‐ ′ 栖宮井逗高校だっ＞
/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ 中学校もだよ
/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧ ﾄﾞｺﾞｯ
/ .′/ / /二二ニﾆﾆﾆ | ト､_＿_λ
. / . / /／ i|⌒ヽ ＞ .| |ﾆ.∧ﾆ } | あﾞぁﾞぁﾞぁﾞぁﾞっ！＞
′ l. / ′ |} 八. ﾄ､ﾆ∧ﾆⅤ お、御場埠路中！＞
{i. |. /,ﾆ′ .| /. 八 ＼.∧i|
. ﾘ |. |/ ′ 从 ／ ／. ＼ﾘ
|. |. ｀¨¨¨. }
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃「相手に考える暇を与えさせないこと」
┃ 何よりもまず、これが大事になる。質問に対して反射で回答させることで、思考を奪う
┃ なにも考えられなくなったところに、本命の質問をぶつける
┃
┃ その為に、まず、明白な、簡単な質問をぶつけていく
┃ 氏名、出身地、年齢、出身校、家族、恋人……
┃ これには「こちらの真意を隠す」役目もある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
! | i __ﾉ
i! i i! Ｕ ／ ＿＿
ﾞi! | i Ｕ |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ Ｕ i ﾋｮｲ ｶﾞﾘｶﾞﾘ！
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ'
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼
| ∪ （__人__） J | 無茶しすぎじゃねーかお……？
＼ u ｀⌒´ ／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 肩で息をしながら、矢継ぎ早に質問を重ねていく。時折、難癖つけるように腕を振り上げて
┃ マコトを殴打する。そのたび、響さんはカプセルを貪る
┃
┃ 人間っていうのは共感する生き物だ
┃ 赤の他人でも怪我をしていたら、自分まで痛いような気がしてくる
┃
┃ 素晴らしい事だ。けれど、拷問しようという時は、大きな枷になる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. ,::::::::::::::::::::.. l
. ′:::::::::::::::::. |
|.,:∧::::::::::::.. λ
. ∧. |ﾊ:::∧:::::::::::. V
:八. { ;::::::::::､:::::::::. |
::::: ＼/{::::::::::::::，:::::.:. l
::::::::::::l八:::::::::::::’:::::::::. ∨
::::..｡s升 ,::::::::::::::::，:::::..
'"::::::::::::::Ⅵ:＼::::::::: ’::::::::.. ∨
:::::::::::::::::::: ヽ::::＼::::::::::::､ ∨
ニニ≧o｡. ;:::::: ＼:::::::::＼. ∨
. ---===-､:::::}::::::...｡s升≧o｡_/
. ﾆﾆ/ﾆﾆﾆ ｢ヽイﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ.|ﾆ Yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.i{
. ﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ从 .|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
/ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆ.|..｡s升¨¨¨¨＞.｣
ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆ{ |
｀ ､ﾆﾆ/ﾆﾆﾆ. || ﾊ. |
､ ＼{二ﾆﾆ. 八} | i| |. |. |
:.:.＼ ＼二二|. 八 i| |. }/
:.:.:.:.:ヽ /≧o.｣ ∧_j |./ ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
:.:.:.:.:.:.|/ レ'′
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 全身震わせながら、真っ青な顔で、けど目はギラギラと光らせて、響さんがマコトをなぶる
┃
┃ 彼女は……普通の子だ。普通っていう言葉は嫌いだけど、そういうより他ない
┃ 普通に学校へ通って、友達と話して、時折こぼす笑みが魅力的で懸想してる男子が少なからずいて
┃ そういう、普通の女子高生だ
┃
┃ そんな子が、自分の目的のために、反抗の余力も無い人間を、白旗掲げる敗者を
┃ 自分のエゴの為に殴り、蹴り、踏みにじる。痛くないわけがない、慣れる筈がない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. _＿＿＿_
／ ＼
/ ☆ ____〉
′ ____ - ¨ ヽ
. ／｀¨¨¨.｡s升 | 八ﾄ､. ,
／ イ从＼ |､ 从＼′
｀¨¨¨¨i ﾄ､ ＼ヽ ＼ |ﾉ. , ＼,
. l | ﾉ＼ ゝu .j j{ 从. ′ ′｡ はぁ……っ……はぁ……
. l | l＼.｡s升 ｲ| ﾚ'| ， ﾟ ､
. ､| } 〈 〃 |. ﾉ{ | ’ ＼
. | /ﾍ ´.′ _/_ |. | 八. ＼ ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
. |′| -.|{≦゜ |. | {
-――――- ､.
´ Ⅴ
. ／. ／ ､
. / ☆ ／ ＼
/ -） _ ¨≧o｡.
. / _ -‐,＜ ＼ ,
八 ｡s升 .′ｨf芋ﾐ ＿＿_.＼ ′ ―――――｡s升
. ／ ／ Vzｿ ＼ ＼
. ／ ／､ ≧ ＼ ＼ ..｡o≦
.′ .｡o≦ ∧ ｀¨¨¨¨¨¨ Ｕ ＼ カプセルは、誰から買ってるの
-----. ∧ ＼ ｀ _ Ｕ ′＼
＼≧o｡ ´ , ､≧o｡.. ..｡
| ＞ __ .ｲ:.:､ ＜二二二￣ ≧o｡.
| i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾑ /ﾆﾆﾆﾆ / / ＼ ￣
| i|､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／/ _. /ﾆﾆﾆﾆ./ / .
: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : |-|l―|-ヽ-: : : ヽ: : : : : : :＼: :.＼
: : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼
: :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼
: :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| {::::｀ヽ＼: : :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼|
: :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ヽ::::::::} 〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :|
: :|: : : : : :| .| ／´l: :|: : : : / ヽ ｀ｰ' ハ:.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:|
: :|: : : : : :|／-､ヽ|ll:: : : :/ 三 ．"￣ V ｌ ヽ| ヽ :j
: :|: : : : : :|{:::::::::ヽlハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V じゅく……の……
: :ヽ: : : : :| ＼::::::ﾉ／V ヽ |_/ｊ やらな……い……お……
: :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ
: :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j しぶ……や……の
: :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 / ぎゃ……るお……
: :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ /
ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/
ヽ ￣ヽ l | | | | /
／￣￣￣＼
／ ＿, 、＿ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ……二人？
＼ ｀ ⌒´ ／
., - 、
,' .,'
./‐-/ イースト・エデン本体（一次卸し）
/:::::/
゛‐ '
／ ＼
..／ ＼
., - 、 ., - 、
,' .,' ,' .,'
./‐-/ ./‐-/ 二次卸し
/:::::/ ／.. /:::::/
゛‐ ' ／ ゛‐ '
／ ＼ ／ ／ ＼
..／ ＼ ／ ／ ＼
., - 、 ., - 、／ ., - 、 ., - 、
,' .,' ,' .,' ,' .,' ,' .,'
./‐-/ ./‐-/ ./‐-/ ./‐-/ 末端（三次卸し・売人）
/:::::/ /:::::/ /:::::/ /:::::/
゛‐ ' ゛‐ ' ゛‐ ' ゛‐ '
？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ ありえない話ではない。卸し、流通ルートがダブる、そういうこともあるだろう
┃
┃ けれど、腑に落ちない
┃ カプセルを広める事が目的ならば、特定の人間に集中させる必要性はない
┃ むしろ、末端に行き渡らせることこそ、必要だろう
┃ わざわざ一人に集中させる、理由？
┃ きな臭さに眉根がよる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_＿
_ - ¨ ＼
＿＿＿＿_.｡s升. ＼
. ＼ 八 ＼
＼ ＼. 〉
＼ ＼ ☆ .イ
｀¨¨¨¨¨¨¨¨ …‥‥‥‥‥‥≦ /,
/ 八 /,
. /.j |＼ :. ＼ /,
/| r≠ミ､.＼ :. ､ ＼
八 . |::.:り ＼ :. 八 Ⅴ ｀¨¨¨¨¨´ そう……
.′ _从 ＼ ＼| i| :.. 八
ｌ ｌ i| Ｕ Ⅵ j{ i| :. So｡.. わかったよ
| . 八 Ｕ | i| 八 So｡.. ≧o｡..
| ∧ヽ i| 八. / ¨¨
|.从 ∧ __Ｕ ..｡s升/. ／ ¨ _ ¨ _
八 ＼ ＼ .｡s升 ＼ ¨ _ ¨ _
＼ ＼ ｀¨¨_ ¨ ＼ ¨ _
｀¨¨¨¨¨¨／ .へ ､ ¨ _
／ /ﾆﾆ. ＼｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 悩む余裕もないのか、響さんが頷いて、質問を終わらせた
┃
┃ マコトがほっと安殿のため息をついた
┃ これで助かる、とでも言いたげな
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
! | i __ﾉ
i! i i! Ｕ ／ ＿＿
ﾞi! | i Ｕ |_ （＿|三）
i i ﾞ! ￣ﾉ
ﾞ､ii! ﾞ| i
ヾ!ﾄl ﾞi釗 i
iiミ! ハ Ｕ i ﾋｮｲ ｶﾞﾘｶﾞﾘ！
i!ヾ!i ﾞ､! , '
!ヽヾi iﾞ､ ＿＿＿,,,／
､､iヾミヽ ヾ'
;;二｀-ﾞ‐';;二二二二二二,ﾞ;;'''ｰﾆ ﾐ;;、.'
ﾞ!''ﾞ彡-‐''''“ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'ﾅ.,-､ﾞ!ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ冖ｰ ,ﾞ”'!!
,／ﾞ_..‐'ﾞゝ -''"ｺl二;;;;ッ=Zﾞ.,i｀-!ﾍ.ﾞ'ｺ=t;;ii､ﾆ"ﾆ;;、 ｀''-､｀'-､.〟
／ ,ｒ'" ｀''''~!ﾘイﾞ‐'ﾞ゛＝ / ,i′ﾞ¨' ヽ.ヽ... r'"'''ﾆ> ﾞ‐'~" ｀'､. ﾞﾞﾞl
/ ,i!ﾆ￣巛｀-｀-｀-｀-｀-√.,i liﾚll l l l巛;;､｀｀-｀-｀-｀-｀-三￣｀-､ .ヽ
.｛ i′ , ｀ﾞ''ｧ二;;- ..″ / ,.|~ｒ'"゛ − .｀ﾞ';;`L.ヽ ﾞ,ﾞ ‐二ィ''",,. .! .'l
ｌ .|ヽ､!ﾆｌ､ .ｌ..ｌ. _,ﾞ¬./ .,ヽ.ｌi＼二___,,ﾞ..-二ﾉ'. ｀./ ''レ ｌ./ .ﾉ｀ﾞ''ヽ/ l
ヽ !l>＼"-・ﾞ〈>､’ . / ./ .｀ﾞ''ｰ二｀-アﾞン‐'',ﾞ_.ヽ..ヽ._ ツﾞｲ)'''..-/i″./
.＼ ﾞ'〈ヽ＼−｀'' !/ﾞ.,i,ﾞ . 彡-'二-'',ﾞ¬二;;-ﾆ,,,,.i|i､.ﾞく .ﾞンﾝシ゛., ''
ﾞヽ､"' ｌｉ.＼. / '!二ﾝ;;'!'＝=rrrｉ＝jjjllﾘ!“'''ｰ二′ﾞ'l彡!'ﾞ_..-'ﾞ
｀'ｰ-二'‐=ﾐ､,,_;;′'!´.｀''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',ﾞ,ﾞ -'"´
ﾞﾞマ'=―｀-ﾆﾆ二二ﾆﾆﾆ―ｰ;;l'フ″
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.':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::::'´ .'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::' .
. .' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::,ri jヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.
｀ｰ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::.'::::::::::::::::::::::::／::::|::: ﾉ::::'.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'.
ヽ:::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::／::::::::::::::::.':::::::::::::::::::::／::::::::::|/:::::::::'.:::::::::::::::::::::::::::i､:::::::::::'.
￣::::::::::::::::::::::/:::::::＞''´:::::::::::::::::::.':::::::::::::::::／::::::::::::::::i!:::: /i:::::'.:::::::::::::::::::::::::::|'.::::::::::'.
｀::::::::::::::::::::::/,r''"´::::::::::::::::::::::::::.'::::::::::::::::/:::::::／i!:::::::::::/ヽ|:::::'.::::/i:::::::::::::::::::|::'.::::::::::'.
､::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::／｀ヽ'::::::::::::::::/:::::／. i:::::::::,ｲ |:::::ﾚ'::::|::::i､:::::::::::|::::'.:::::::ﾊ
..ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ 〉､ ｀ｉ:::::::::::/ ／. j:::::::/ ヾ |::/:::::::::|/::::}::::::::::|::::::::::::::::i
∨::::::::::::::::::::::::::::::〈 ー ' } i::::::::::/ｿ ﾉ:::::/ ﾄ:i .}:::::::/::/:::::::|/:::::::::i､::::::::::::
∨::::::::::::::::::::::::::::::∨Y´ j {:::::::::::/ ./::／ヾ |ﾉ ﾉ::::/::::::::::::::/:::::::::j '.:::::::::/
.∨::::::::::::::::::::::::::::::∨､ （ |::::::::/ ./ｲ ｀ミゞ j :/:::::::/ /:::::::::::ﾘ .'.:::::/
'.:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ ヽj .|:::::/ ｀ /／.〉 / ハ:::::::::/ }:::/ ！？ あっ、あっあ、ぁぁぁ
.}::::::::::::::::::::::::::::::／ ｀ｰ､ |::/ .／ / 入／ }:::::/ .|/
.ﾉ::::::::::::::::::::::,イ/ ｿ /´ ＼ | ./ /
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / | （ まーそうだおね。後顧の憂いを残す理由がない ）
(､ !_j |
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
ヾ i|! ∧ ::o::: il /| ／／
:*:: ∨ ／＼ l> |/
<l ＋ |:l | | il| ,、 ::::＊::::
liｰ､ ∧ /ﾞ､.:| | ／/ ⊿ ,,,．-‐'''ﾞ
::＋:: ﾞ､ヽﾞ､ |ｉ /∧ ､ ./〉／ / __ ＿
ヽ ﾞ/ヽ| | | |//'ﾞ // .／´./ _∠／-‐''''´
l＼:|＼丶ﾞ. ﾞ| ｌ ｌ |/ :/:/／ ／＿
*: ＼､ヽ ､ﾍﾞ..::ｉ ｉ ｉ ! /::/'´ .／￣ ／ ::::o:::: :::::::
＿_,＼ ＼ ﾞ.<´..:::..＼../ ／ ;:ィ´ く> −−−
｀＞ ＼ヽ＼ .......::::::::::::.....,三三三＞ --------
｀´⌒ヽ／＼＿ /ヽ、／ヽｨｰ'´
<<> ,､ <ﾌ ,､ ./ 7 / 7 / 7
./7 ヽヽ <二､ﾆ> ／ / /_/ /_/ /_/
// ヽヽ <二､ ﾆ> <二_／ <> <> <>
`┘
‐= ､.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:ヽ.:.:｀≧ｭ.:.:ヽ｀ヽ
/.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:∧ヽ.:rｧヾ ｀ヾi 辷
|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､.::∧ ヽ' ','.:/
，.:.:.:.:.:.:.:ヽirｧ` -ヽ l.:i
',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ､ '､／￣｀ヽ,,,,,,|ヾ
∨.:.:.:.::＼.::.:ﾑ ∇ ／ /;;;;;;',;;;; _, -‐.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
∨.:ﾊ.:.::ｉ刈个､ ｀ ／ ｿf丶− -.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:‘ ， _
乂从:i ￣≧ _ -､_!｀ヽ ',.:.:.:＞ _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ _
r‐ iﾏ//ﾑ` ､.:.:.:.:.:.:.:＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ _
/ヽ ∧///ｱ､ ',.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞
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}.:.:.::.:＼.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:/ ',.:.:＼
|.:.:.:.::.:.:.:＼.:.:.:.:|.:.:.:,' ',.:.:.:.:丶
_ ---.､
.｡s升ﾆﾆﾆﾆ＼
八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.｀=-
. ｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´
| / i| |
| ./. i|. i| {
|/ 八 i|从
／ / λ 八 ， ふぅっ……はぁ……はぁ……
. ／ イ. / }:::... Ⅴ’
. .′ / } i|:::::..... 八
}i / i| ﾄ､ ＼
|j. / | | ＼ ｀. ､
／. / l | ＼ ＼ ＼
′ ｲ { | ﾏト､ ﾄ､ ﾌﾗｯ
. /ｨ ／ 八 Ⅴ } ﾄ､. | }
.|!/.:.:.:.:.:~.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ , ------- ､
|!/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .r'´¨二ﾆ＝=､ ＼
|!/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ寸=‐- ＿ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/＿＿ | ,,...―-- ､ ＼ ー ､
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......＼|!l|!:||!i||!|l!|lｉ|i|l／／.:.:.:.:.:...,,二=Ⅵ!|!|!l|!ｉ ___/__..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゞ-....:. / /
''"""'''"^ ＼|」!|! _ノ{／じ'__,,斗‐''¨´.^''^"...＼|!､|!||li|!|／ｌ!|／ .,_ｰ=彡'´￣￣.'''^"'.￣ ｰ‐--' /￣_/ /."^"'^'^'"^"'""'"^
.─=≡. .｀＜彡'=‐''¨ .─=≡. . .ﾞ~ゝ_／＿ｰ'彡=‐''´ ￣
.) )
....／.. -=ｧ 廴, .／.. -=ｧ 廴,
／" 〃∨i｢｀ヾ(￣ ／" 〃∨i｢｀ヾ(￣
/ } / }
,ｲ. ／ ＼
ハ /. | ヽ
八 ｀¨ﾉ ｌ ﾄ､ ﾊ |＼ ＼
｀¨¨ｌ ﾄ､|. Ⅴ | __,,ｨ Ⅴ. へ
从 |. ＼| ￣ Ｕ} Ⅴ ＼
. } ＼ , -ﾉ､. ヽ
八. ＼Ｕ ,イﾆﾆ｡o≦-ト､__ ≧ _＿＿＿__
. / Ⅳ ＼. 7ﾆ.／ﾆﾆﾆ __r ､ﾆⅤ ､＿＿＿ ヽ
/ | | /ﾆﾆﾆﾆﾆ{ ヽ.Ⅴ ト､ ム 八
. /. | |′{´⌒ヽﾆ＼／⌒〉-､ Ⅴ ﾉ ／
/ i|. ﾄﾆﾉ ＿｣ﾆﾆﾆV ¨ ヽ Ⅴト }／
｛ .′| 八ｌ.Yﾆﾆﾆ〉ﾆﾆ∧ Ⅳ
乂ノ / ′ ７ ∨ﾆ ∧ }
. __ / /. ｌ. } r‐‐‐‐｀¨ ---.ﾍ
（ （/ / 八 从. ; /／ ＿＿__ ≧---､
＿＿＿＿
. '" U ｀丶、
／ ＼ ＼
/ ｀¨″ `'ｰ'"￣｀
{ 三三 三三 }
'. Ｊ / どっかで見た流れだおね
＼ ｕ ﾞ'ー'^'ー'ﾞ ／
｀¨７ ￣ ‘,
/ ‘,
:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん
八 U ,__ノ/ お、お世話になります
､＿＿_ ／:::::::l
` . `′ ′ イ:::::::::::::l
(／ 丶、 /:::::::::::::::::l / なに、一連托生だお＞
へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
:l:l:|:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ／ / ＼::::::::l≧
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/ |
.l｀ヽ、 _,,--..,,_ .|
.', ｀"''――‐''" l
＼ ,'
｀''-.､ /
｀ヽ /
＼ /
l /
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| ./ /
.l / /./
./ ./ /./
,..-‐./ ./ /./
∠,.-''/ ./ /ノ
／ ./ /_,,.-''
.{_,,..-'ヽ-'
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 崩れ落ちるように倒れた響さんを抱きかかえた
┃ 響さんの服は返り血と汗でぐっしょりと湿って、背中におぶると、服と服がぴったりくっつく
┃
┃ 覚醒作用のある薬物は、交感神経を優位にする働きがある。俗に言う、シャブをやると
┃ お腹が減らないし、眠くならない……っていうのはコイツの働きで、逆に交感神経が優位になりすぎると
┃ 自律神経症的な症状、つまり血管の収縮によるめまい、立ちくらみが起こったりする
┃
┃ 響さんの体からはとめどなく汗が流れ出している。ＯＤすれすれだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u|
/,'才.ﾐ) （__人__） ／ 毎回こんなことやってたのかお？
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
{:::::::::::::`＜::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::::＼｀¨¨¨¨¨¨¨⌒ヾ ／ }:::::::::::::ﾉ{
∨::::::::::::::::`'＜::::::::::::丶、::::::::::::::::::::::＿＿＼ 「 ／:::::;，'" ‘,
丶::::::::::::::::::Ⅴ`''＜:::::::::`''＜￣￣￣` ｀ヾ r--イ}/}イ!＿ ‘,
` .,_::::::V ¨ ―- ≧=- ' {―二＝―-
ヽン ‘ ア.／
'.≧=- 、 , 、 .／／:.:.
}/ ヾｘ、 _ ／ ／／:.:.:.:.:. ……ええ、そうです
`≧=､ ｬ ア ,， ／／:.:.:.:.:.:.:.:
廴_ _, , く ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
‘. イ / ≧ｘ、 ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ー―''" ノ { {{:l:l:l:l:l:`} ／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 綱渡りなんてもんじゃない。いつ死んでもおかしくない
┃
┃ けど、なんとなく、納得さえしていた
┃ 命を賭けるってのは、こういうことなんだろう
┃ アレが欲しいコレが欲しいと我侭が通用するのは子供の内だけで
┃ 大人になれば、苦しさを堪えて、自分の手で掴み取らなきゃいけない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.八. 八 ／ 〈/〉 ′ ハ ',
’ ム｀ ′ / /. i|
} 込、 , /{. / i|
| .:.介: . o / / i| ′ i|
| .:.:.______ ≧=‐ ＜. ,. i|. | 从
. /＼ γ |ﾆﾆ γヘ / ／ ＼ | ／
/i:i:i:i:＼_/. |ﾆﾆ 〈__ノ_／7 .′ﾆ／＼
i:i:i:i:i:i:i:i:≧ _∨ﾆ{ﾆﾆ /ﾆ/ ／ﾆ｡s升／. Y. |
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ー――‐/ ′_. ／. | ’,
i:i:i:i:i:i:i:i:ii::i:i:i:i:i:i:i（_ 〉ﾆﾆ＼≧､| 八 ’,
i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i イ＞′ﾆ ／ ﾑ{i. λi|. ’,
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ﾆ .｡s升 ヽ {i:|从. ’,
i:i:i:i:i:i:i＿＿ノi:i:i:i:i:≧ ._ ′
i:i:i:i:i:i:＞―――――‐‐｀ ､ /i:ﾑ. Λ. {
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ー―‐.'i:i/ 八{ i|
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /_ノ .′
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 背中で響さんがもぞもぞと身を捩じらせると、赤黒い鉄の匂いが鼻をついた
┃
┃ たぶん、僕のワイシャツの背中は、真っ赤に染まってるんだろうな
┃ ……洗って落ちるんだろうか、血糊と肉片は。落ちたとしても、着たくないな。ゴミに出すしかない
┃ ただでさえ少ない私服が一着ダメになってしまった。その内服を買いにいかないと
┃
┃ その程度で済む事を喜ぶべきか。背中に熱と、不規則な息遣いを感じながら、足を踏み出した
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.::.::.:.:::i:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.. __ ..:.:.:::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. / ヽ、..::ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.. ヽ _ ,ノrﾍ...:ｌ .:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.: :. ....:::Y_〉:.ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ:::_::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈:`ﾊ':::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::ﾊ::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V::::〉::ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::::::ｌ:::::::::::::::::::::::::
// /
.' ′ _ -厶==‐.
l | ´ /⌒ ` ｀
. ､ | | ／ ／/ ＼ ＼＼
＼＼ _ | | ' / | | |
. ＼,⊥∨ l l .′ l | | | .ﾑ斗ヽ ﾄ ｉ '.
/ニヽ}＼ 从 | l 什ﾄ､从|∧/ﾘ }ﾉ | l / Ｎ |
. ＼‐У、 Υ ＼ | | |八l ＼| =≠" И/ ﾊ| |
＼ ヽ | |从 八 =彡 , ／ /l.: l |
. '. l 乂 ＼ﾄ､ゝ ≦z. イ|ｲ: : | |
| | | 人 ^ | | !: : | フォーマルな服がいいんじゃないですか？
| | 人ﾊ个 . . イ | | |: : . '. スーツとか、かっちりした
| '. / | | ｜.: : :Ｔ＿_,. 斗/ |.:|.: : : ﾍ
| . / -| | |アヽｲ卉ヽ￣|′|＼: : : : ああいうの、誰が着ても様になりますし
| ∨ .ィ⌒ ＜ |.' 八＿〃|| ＿,| l >‐ ､: .
. . ｰ ´ | | / / ＼ ／| |／ ＼: ＼
| ﾄ､ / / ＼／汁ｌ＜ | | ＼. ＼
ﾍ.＿ -┴! ＼ / .′ / Ηヽ ` | | /＿_ ￣| ＼
〉―‐/ ｉ / /l小 ﾍ | | .′ ＿＿_ﾉ: .
/ .: :′ | Ⅵ | | Ⅳ | | ＿＿ ／ ヘ、: . '.
_＿＿＿
／ ＼
／─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼. ｀⌒ ´ Ｕ ／
／ !:::: ﾍ 貶してるようにしか聴こえねーんだけど
ゝ＿|:::: ﾍ ﾊ
|:::: ＼／
|:::: |
ﾍ::::: ／ i
ｷｭﾑ ｷｭﾑ ＼: | ／
ﾍ＼＿／|
＼＿／
⌒V^L＝=-- ''^ヽ- .,
^＞'":/⌒:::::::::::::::::'.:::::` .
':::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
::::::::::::::::::::::::::::}、::::::::::::i::::::::::::::,
:::::::::: i:::::::::::::::,‘､_:::::::: l､:::_::､:::i
::::::::: i|::::::::::: ;'／ '､:::::::l´＼｀!:＼
: /:::::ﾘ::::::::::/.斗:zｫヽ:::l 斗ｫ{::::::::＞
/:::: /:::::::: / .|//| `.} {/lﾘ:::「 和服はどうでしょう
イ:厶イ7/ 乂ﾝ ゞ'l￣
::`:ト .__,.、 ヮ ' 恰幅がよろしいので、似合いそうですけれど
:::: | ﾐx ＿_.. イ
::::::| |￣≧ｘ､ﾄ､
::::::| ,ノﾐx、:.:.:.`!:ﾊ
／ ￣ ￣ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ|⌒| |⌒|ﾟo ＼ チビデブだからね、シュッとスリムなスーツは似合わないね
| | （__人__）. | |
＼ | ｀|⌒|´ | ／ いえそういう意味ではっ……＞
／￣ |川!|￣|川i|￣＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ こんな姿で電車に乗るわけにも行かず
┃ 鳳翔さんに聞いたところ響さんの家はわりと近いとのことで、人気の無い夜道をソロソロと歩いていた
┃ 背中の響さんは、カプセルの薬効で眠ることもできず、けれど身動きも取れない様子で
┃ 息を荒く、ぴったり僕の背に抱きついている
┃
┃ １人と２体、無言を貫くのも居心地が悪くて、服の話題を振ったらこのザマだ
┃ 悪魔どもは容赦が無い。響さんだったら人間目線でアドバイスくれるだろうに
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
.八. 八 ／ 〈/〉 ′ ハ ',
’ ム｀ ′ / /. i|
} 込、 , /{. / i|
| .:.介: . o / / i| ′ i|
| .:.:.______ ≧=‐ ＜. ,. i|. | 从
. /＼ γ |ﾆﾆ γヘ / ／ ＼ | ／
/i:i:i:i:＼_/. |ﾆﾆ 〈__ノ_／7 .′ﾆ／＼
i:i:i:i:i:i:i:i:≧ _∨ﾆ{ﾆﾆ /ﾆ/ ／ﾆ｡s升／. Y. |
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ー――‐/ ′_. ／. | ’,
i:i:i:i:i:i:i:i:ii::i:i:i:i:i:i:i（_ 〉ﾆﾆ＼≧､| 八 ’, んっ……
i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i イ＞′ﾆ ／ ﾑ{i. λi|. ’,
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼ﾆ .｡s升 ヽ {i:|从. ’,
i:i:i:i:i:i:i＿＿ノi:i:i:i:i:≧ ._ ′
i:i:i:i:i:i:＞―――――‐‐｀ ､ /i:ﾑ. Λ. {
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ー―‐.'i:i/ 八{ i|
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ /_ノ .′
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | 落ち着いたかお？
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
::::: ＼/{::::::::::::::，:::::.:. l
::::::::::::l八:::::::::::::’:::::::::. ∨
::::..｡s升 ,::::::::::::::::，:::::..
'"::::::::::::::Ⅵ:＼::::::::: ’::::::::.. ∨
:::::::::::::::::::: ヽ::::＼::::::::::::､ ∨
ニニ≧o｡. ;:::::: ＼:::::::::＼. ∨
. ---===-､:::::}::::::...｡s升≧o｡_/
. ﾆﾆ/ﾆﾆﾆ ｢ヽイﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ.|ﾆ Yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.i{ ……
. ﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ从 .|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
/ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆ.|..｡s升¨¨¨¨＞.｣
ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆ{ |
｀ ､ﾆﾆ/ﾆﾆﾆ. || ﾊ. |
､ ＼{二ﾆﾆ. 八} | i| |. |. |
:.:.＼ ＼二二|. 八 i| |. }/ ｷｭ
:.:.:.:.:ヽ /≧o.｣ ∧_j |./
:.:.:.:.:.:.|/ レ'′
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／ ＼
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／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | 寝れないだろうけど、目瞑っとくのがいいお
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんが声もなく頷くと、抱きついた腕から力が抜けて、ぷらりと宙に浮いた
┃ 心なし重くなったような気がする。抱きつくのも億劫なほど、体がダルいんだろう
┃
┃ 今日、情報を得た。……からと言って、すぐさま動けるわけじゃない
┃ もとよりこちらは２人だけの寡兵。相手の規模を把握して、一番無防備なところに殴りかからなきゃ
┃ 僕らに勝ち目はない。次の戦いまでは、まだ時間があるだろう……
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ （ どうするかおね ）
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ その時、今日と同じことを繰り返すわけにもいかない
┃
┃ どう立ち回るべきか
┃ 疲れきった身体、けれど思いのほか軽い足取りで、夜の街を進んだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第８話 了
ちゃうんや、バトルシーン手抜きしたわけやないんや
(*^◯^*)奇襲が成功したから一瞬で相手を倒せたんだ！
響ちゃんから殴る蹴るの暴行を受けたい
よく響はまだよく知らないやる夫のこと信頼できるな
余裕がないからだろうけど
戦う理由はなんですか？ ってタイトルだけど、Dクラだと主人公はカプセルをバリボリ呑み下しならが、
「悪魔を使うとハイになる――快感だ」
とか酷い台詞吐いてたなあw
そいつは主人公じゃなくてヒロインだ
真似する人いたらやばいし
ジョジョ三部で承太郎がどうだったか見りゃもうね
やる旨みも少ないだろうけど
ちょーっと風邪に罹ってしまったので、今日の投下が中途半端な所で終わるかも
申し訳ないです
>>638 そこらへんの葛藤を上手く描写するのが次の課題ですかね
>>640 抗うことこそが主人公の主人公たる資格と考える自分的には
割と真面目な話、あの作品の主人公は千絵千絵だと思ってる。６巻〜７−１巻の流れで
>>641-643
それ以前に富士ミスの作品でアニメ化したのって……
GOSICKくらい、魔法遣いくらいじゃ？
というわけであざの先生じゃなくレーベルが悪い（確信
>>645
ありがとうございます。今後もお付き合い頂けたら幸いです
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／ , イ
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| ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ ┌─┐ | ２ |
| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | ち .|
| |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ |。 ｜ | ゃ .|
| ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ ｜ | ん .|
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| 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ 目｜ ｜ | |
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〈((（ )ｿ从ﾙﾘﾉlﾉｿ`〜〜〜＜》 横断歩道を渡るときは手をあげてー＞
⊂i､ﾟーﾟi.i(.ii!､ﾟヮ ﾟ!〈(ﾉﾘlﾉ人(ヽ〉
iij木 ij.i./〈{H}〉 .ﾘ､ﾟヮ ﾟi从 ＿＿ はーい！
〈_|.i.i.i.（_〈|i_|iヽ○ﾆ ○ﾆ)ﾊ＼／
しヽ丿l l l ＼ヾヽ ⌒´
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//⌒ リ | | / / │| ｉ| | '|⌒:. | | │
i | {｛ | | ｉ | | :ｉ | ィ'l⌒|:. |八_.._∨:! ∧
. ／ | | | | | i| |＼l_.._八:. ∨〃⌒r∨ j/ ∨
＼､＿＿___＿〉〉 | 人|:.│ i| i∨〃⌒ ＼/ :::::::', ∨{＼ |
──── ／∨ 八ﾊ.八 Ｙﾞ} ::::: 厶. ＼ / ': 素直で可愛いですよねぇ、小学生は
∨ /＼ /＼｛＿ r‐ 7 ／ ∧ ':
/ / /＼ `＜_ ｀ ー ´ ／ ':
ｘｰ=个 ..,_ ｀_ト- イ{ ｲ¨¨⌒Y＼ ＼
／ /:::::::::::::::: __}／ 入 人＼__ﾄ､:::::::::｝ ＼ ＼
／ /|::::::::::::::::::{＿／:::/Vl:::::＼＿_} :::::::| ＼
＿_＿__ ━┓
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／ノ ( ●) ＼ ・
. ｜ ( ●) ⌒） |
. ｜ （__ノ￣ /
. ｜ / 子供好きなのかお？
＼＿ ⊂ヽ∩＼
/´ (,＿ ＼.＼
. | / ＼＿ﾉ
__. |{ ヽヽ
〃ヽ丶、 || ヽ
ｌｌミ ＼...ゞ￣￣｀丶{! '，
||ミ ／. ／ ｀ヽ､ }
, ´ﾞｌﾄミ／. / ／ ｀ヽ |
. /... ヾ/／ / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | /
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ /
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉 嫌いな悪魔はいないと思いますよ
/ / / | | { ｀ ､_ /
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ 悪魔を認識できる人間って
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ { 実は子供の方が多いんです
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
/ .／ ／::::::::-､:::＼::Ⅵ !∧ !
＿＿＿_
／ ＼
／＿､ ,,／" ＼
／ （●） ﾞ（●） U ＼ おかしくね？
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < もしそうだとしたら、無軌道なガキのことだお
| | '､＿ ＼ ／ ) 面白半分で魔法を使って、大惨事になるんじゃねーかな
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
_,.......................
,. ´￣￣ ｀ヽ､ ／, -―――--
, ´ ＿ ,. : /／､
／ ／ ／ , _ ヽ､
/ :／ ／ , ｲ , ヽ ､
, / ／ / | | i ', ,
, / / .ｲ | | | , ‘，
, / ｲ /: ! ＿l ! , l i , , l
,' l | |: :{: :l: :｀ヽ､l , ,! / / l !
l ! ! !､ ヽ:ヽ }: : l｀ / ,ｲ :/ / ｲ :|
| :| l 下云心､VI/l' / ｲ7:/-､/ / :! 気まぐれなんですよ、子供は
| i ', , |ﾊ､_ハ ､／イ:／:,.イ: / ! 昨日までは話しかけてくれてたのに
, l , ゝﾑ之)ｿ 示心､/ / | 今日になったら突然気づかなくなった、とか
! ! , l＼ 之)ｿ / .／ ,
, | l ﾄ､ ､ ＿｀ ムイ l たった一日でも見つけてくれるなら
! ! ::., , ＼ { V ,:'| | ! こんなに嬉しい事はないですよ
. ＿i＿:l : :/l, ,_ ､ ｀´＿ ,. -く : ! ! ,
{////777//l', ,/>､. 下､_ ＿: : | | :,
// .i'´;,;,;,_: ` , .::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::./ <;i
// .'i,'''7 `i.:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::.:::＼､i''i`
// .`､∧/ :::::::'::::::i:::::::i:::::::::::i:::＿:::ヽ::::::::::::.
// .`..:':::::::::::i:::::,zzz､＼:::: i'|厂i「 .i:::::::i::: i
| | i.|:::::::::: i〃「ﾉ＼::::::::/ ｨ弐ﾐx.}::::: i::: |
| | i从::::::: {,ｨf斧㍉＼/ .弋ﾂ .}::::丿:::| 大人は大半が気づいてくれませんから
| | /八:::::::人｀.弋ﾂ ヽ ノ:イ ::::::|
＼ 〉ﾐ､:::::::＞. , `Y:i:::::::::::i けど、大人の場合、変わらないんですよ
＼ i:::::::「:::乂 ¨￣ .ｲ : : ::::::‘， 子供みたいに突然の心変わりが無くて
＼＿ノ |:::::::i::i::::|:::＞ ..__. ＜ :.i::::::|::::::::::::.， 長いお付き合いになる、って寸法です
/::::r=､ : |::::::/ミ､王千＼::i::::::|:::___::::::::，
/::〃 |:::|`≠ ／∨＼ ./ |::::::|￣ ヽ::::::，
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●）（ ●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 長いお付き合い、ねぇ
| （ （ |
＼ `ー' ／
ヾ" ;ゞヾ"ゞヾ ゞヾヾ "ゞ; ゞヾ" ヾ" ヾゞヾ;ヾ
ゞヾ "ヾ;ゞ"ゞヾ ゞ;ヾヾ "ヾ ゞヾヾ"; ; ゞヾ ヾヾ: :ゞ;
ヾゞ"ゞ;ヾ ゞヾ〃;ヾヾ ゞ;ヾ "ゞ::ヾヾ"ゞ 〃ゞヾ ゞ"ゞヾ::
ヾ ゞ; ゞヾ"ゞヾ ゞヾ ; ヾ;ゞヾ "ゞ; ヾ ;ヾゞ"ヾ; ; ゞヾ "ゞ; ;ヾ
ゞヾ"ゞヾ; ゞゞ"ゞ〃ヾ :ゞヾ ├─┤ ; "ヾゞ ;ゞ "ゞヾ :ゞ〃ゞヾ; ;ゞヾ;;
ヾ＼ヾゞ;::: y'ヾヾ; ;ゞ ヾ ; || ◎ || "ヾ ;ヾ ヾ＼ヾゞ;::: y'ヾヾ; ;ゞヾ
ゞ; ; ゞ;ヾii;;:::: ｲ;//ゞ; ヾ "ゞ ___┬┬┬┬┬┬┬|| == ||┬┬┬┬"ヾ;;" ゞ";ゞ;ヾii;;:::: ｲ;//ゞ; ゞヾ
ヾ ヾ;ゞiii;;::: |/; "|￣￣|￣| |二二二二二二二二|| 田 ||::::|￣￣|￣|ゞ; ヽiii;;::: |/;ヾ;ゞ "ヾ
￣￣￣￣￣￣￣| | | | 田 田 || 田 田||=:|| == ||ﾞ=| | ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | |――――――――|| 田 ||::::| | ＿＿＿＿＿＿
| | | |￣￣￣ ||￣￣￣|| ;;|| == ||::::| | | :|
| | | | 田 田 || 田 田||=:|| == ||ﾞ=| | | 新田高校 |
| | | |――――――――|| 田 ||::::| | ￣￣￣￣￣￣
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: : ;三三三三三三三三;_ﾞ. ｀|￣| i :!● ● j l .|
: : ,ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､ﾞ : | |＿＿＿j 〈 - / /∧',
:: ,ニニニニニニニニニニニ､ﾞ . | . ,' ﾍｰｩ ｔ〈 l/ |ﾉ
: ,─‐─────────‐‐､ﾞ : | |＿＿ .|/ /´ Ｖ_,ィ ﾘ 〈. ｢| ｢|
, 二二二二二二二二二二二二二L | . / `央ー'j ＼_|:| |:|
| | | |ΞΞΞ,/ー､{,_ﾉ /ー､! ＼::::]
:. ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ﾞ､|＿|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
＼ ｻﾞﾜｻﾞﾜ
＼ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
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／ ', ＼
/ ', ＼
i . ＼
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'. }
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／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／
／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
i:廴＿＿
少'´￣‘¨} _＿
‐f=r‐､／ イi:i:i:i:ゝ＼＿＿ _ ‐r‐､
¨乂ヽ¨ _ -‐＜7ｧ､_ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:少'´￣ノ イi:i:i:i:ゝｨﾄ＿＿
`゜‐7}／i:i:i:i:i:i:i:i:i`⌒i:i:＼ {i:i:i:i:才''" =｡zﾌ7 ./i:i:i:i:i:i:i:i:少'´￣ﾉ
_zﾖｭ}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／_￣￣ﾉ（,ｒi| ，〉 {:i:i:i才''"´ﾟ ゝ､
￣ i}i:i:i:i:i:_,,.．- ''´rｧ､ rｧイV|｀ヽ __{ ∨^ヽ `ｰｲ
: : : : :八ｱイヽi} 〉､ ヾ ＼ 'こ} |::ﾄﾉ廴 r‐} 昨日の大洋戦みた？
:ーイ｀ヽ∨ー'i r‐ｲ {ﾄ‐-､＿` ― 从丶､￣ ―'
::/ iﾑ ＼ ､ {__〈 _イ＼/////ｲ､‐‐ ､圦 ＼込z/- ._ みたみた！ あの三浦っていう若手＞
//ii 〉 、 ＼ `ー{ ＼ ＼///i} ﾑ ＼丶､ ｀ヽ}＼ ＼ 結構いい投球だったよなー＞
ヽ¬' i､ ', ┬少'´ 个 ､≧ｲ} 〉､ /＼ ＼/ } ､ﾑ
}{ gt＼ﾑ冖斗ﾍ ､ ⌒} ＼/ { ∨ 仆､ ｀ヽﾑ Vi 下位なのに１年目から１軍登板……
¨ i///} ', ヽ、 i ヽ。}､ i}r{/}'7 ヽ ヾ} ﾄ うちにもそういう選手きてほしーわー
l＼_i } i ＼ ＼i || |ﾉｲ厂⌒ﾍ }{､
i / / i l ＼r‐−宀､¨ i} ヽﾑ }
| }。{ } i 少'´￣ヾミ.::.:.:.:i} ‐- _ﾉ、 {。}
} }。{ | |、／ `¬−┬≦¨///＼ ＼＼
',:::::::::::::::.:.:.:.:.:ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:ｌ
',::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.| ｌ::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:ｌ
',:::::.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ ｌ::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.ｌ
ヽ::::.:.:.:.:.:.:.ｌ. ｌ:::::::::::::::::::::::.:.:.:. ｌ
ヽ::::.:.:.:.:.:ｌ. ｌ::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.ｌ
ｌ:::::.:.:.:.:.', ｌ::::::::::::::::::::::.:.:.:. ｌ
/:::.:.:.:.:.:.:.:〉 ｌ:::::::::::::::::::::::.:.:.､:!
ヽ, -､.:.:.:/}!. !:::::::::::::::::::::::::.:.:ヽ
ｌ ￣ / /::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:ヽ
ｌ ｌ ｌ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/ ｌ! ｌ:::::::::::: −´ ｀ ､:/
ｌ ｌ! ヽ ´ !
ヽ､ ＿ ノﾉ / ＼
｀ー‐ ´ ｌ､ ヽ
ｌ ヽ ＿ ＿ノｉ ｷｭﾑｷｭﾑ
｀ヽ ＿＿￣￣￣ _ノ
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r '´ | , - ､r―‐- ､
-―‐- ､| ｜ ／.:::::::::､ｖi::::::::::.､｀
／.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ト､ __ /.::::::;:ｲ:/ l:::::::::::.ヽ
/.:.:.:{.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.::| ／｀ ＼￣｀ ＜￣ヽ /イ::/‐{/ ‐ﾍﾄ:::::::::
,:.:.:.;ｨﾍ:.:.:.ト､--:.:.:| .〈:.、.. .. 、＼ ＼:| /:/― L/ ―- ＼ﾄ
{.:´:lﾘ '; .:| rｧく ､:.|/:ﾍ:.＼:::::..＼:.＼:..:..:..:.i| ｲ::/- '´ ﾞｰ- -‐' |::
l/ｌ:.代:）ヽ! ｀ｰ' ﾄ{:::::/＼|｀ ｰ＿|::::::ﾄ､::::}:|ｌ ﾚ{ ,､ |: ＳＭＡＰの新譜買ったよっ
V:. ＿ l:.ﾘl::|‐-r┐'´ lｧ::::| V.::!:!. |:＼ ｌ__〉 ｣:
}.:ヽ ヽ ） ノ./ |L..ノr‐〒―'|:::::::l_ノ::::l::＼ ﾘ|::/＞――ｧ ´ ﾍ えーいいなー。今月厳しいー＞
＿_ ､__ノ:.}:}:.:|＞r '/:ノ.:.:l::ﾄ､ ｌ ｌ |::::::::l::::／￣ヽ＞_｣ノﾍ ｊr‐'´ 〉、
./ （_,ﾍ 7ノ/＞ｧ'7 (:( ノ.:::::::トl__ｊ_ . イ:::::::::} l ）/ ∨ `/.: わたしＭＤっていうの買ったからさ
{ ﾉ ／ｆ(ｲ ,' / ﾉﾉ（:::::::::;:ｲ,.ｨ::｢ lノ::::::／｜ ノr{, ' /.:::: 録音させてもらっていい？
.ヽ { （rﾍrｧ! {,ﾉ ,（:{ ＞:ﾉ| { {:::l 〈::::::く r┴‐-〔 ／ / {::::::
l ｣┐ / |／ ｀ （:＜ l lｲ::::! |＞:ノ ｣_ / ,′ l:::::: ＭＤってなーに？＞
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l￣ ト､ l | / ,′l:::::l.｜ ｜ ｜ l ／.::::
| ｜ヽl r' / { ';::::',.! | | l ／.:::::／
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j:,ｨ彡::::::::: ､＿＿ノ７/. / / 斗f笊|. /. | {. ＼¨¨¨¨¨
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ／ ／ /ﾍ ′ /／ Vｿ| /} i| | |
{:. ／ ／ { ｌ i| ／| .′ / 乂 从. |
!. ／ ７. 八{ ﾘ | /.′ |./
|. / i|/ 八. ′ ‐ ′
|:::{:::::::::::::::::::::::::/. i|´¨¨¨¨¨ ≧―‐'-､.
. /. ／ ﾊ￣￣≧o｡, ﾉ
!ハ:::::::::::::::::/ ／ / / /ー――‐ _.| 八｀¨¨¨∧
:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん
八 U ,__ノ/ おはようございます
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へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
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// / / | .ｉ､ 孑ー-L '. ｉ .ｉ '.
// / , ,′ .ｉ | | ﾊ '. |､ | ﾊ | .ﾄ､
′ / / .| |＼八 ﾄ, | .ｉ| ＼_|__ , ,ｉ | .| ソ
. . |. . ｉ | .i,Ｘ´｀ ヽ ｝|| ﾘ_ｨ⌒゛ﾞヾ | ｉ ﾄ | |
ｉ | |. ｉ| 八 | .ﾄ､ ヽ＼ ＼ ｝ | .:.:.:.:.:.| ﾄ. / ﾘ | どうも昨日ぶりですねー
| | |. |.| ヽ人 人 ヽ ,ニ､､ｿ､ :::::::::ﾘ| | /,ｲ | |
| | |. | | ヽ ヽ ｀_〃´ ｀ ヽ _ノ ) / | | 八 ってやる夫さん置いてかないでくださいよっ
| | |. | .| ヽ､ヽｲｉ .:.:.:.:. ／,￣‐ヽ ￣ /| | ＼
| | |. {. ∨ ､ ﾍ ､ ::::::::: ／／ | /| | ﾄ､ ＼
. 八{ 人ﾍ ﾊ.ﾄ､ト､ { ｉ｀Y´｀､ ゝ_′ ﾉ / |.∨ | ＼＞─,､＼
＼ ＼、｝ ヽ ＞ ､ | ､_ﾊ ＞ｰ‐ ´. ／ ト{ レ´:::::::::::{:::｝ ＼
｀ ﾒ､ ｀,ｰ‐/ ﾄ ＼────＜ /::::∨ ∧::::::::::::/:::::｀i ＼
〉::_/ |::＼ ＼:::::::::::￣＞､／ヽ:::::∨ ∧::/::::｝｀ヽ/ ＼
,孑´ ｉ ト､Y｀＞､ ＼:::::::::::::/ ｀ /::::::::∨ ∧ｰ‐' ヽ '.
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__ ￣丁⌒ヽ. ──‐f´￣￣￣ ヽ￣¨二ニ=----――-- ニ二_f´ } j__ __,! l_---_--_-_
‐う ! {--_―亠―――‐亠‐亠‐- 二._丁￣￣￣￣￣,二--―く____ヽ }―--- ニ
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￣¨¨´ ! }ﾊ..._ { } ￣iT￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「{ l|j{{ }-- .}}￣
j }¨し;￣｀ 丶 ､ l|._＿＿＿＿＿____に_￣ .._￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀¨¨
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┃ 教室についてから、響さんが鳳翔さんを連れてきたことに思い至った
┃ 日常がちょっとづつ変化していくのを感じる
┃ いや、案外こんなものかな。変わらないものなんてない
┃ 今日の授業は昨日の続きで、明日の授業は今日の続き
┃ 少しずつ進んでいるのだ。絶え間なく。今まで無頓着だったから、気づかなかっただけで
┃
┃ チャイムが鳴って先生が教壇に立った。数学の教科書を開くと、見たことも無い公式が載っていた
┃ ……昨日は予習してなかったな。指名されないように祈りながら、黒板を書き写した
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●┃┃
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●┃┃
.
::::::::::::::::::::::: : : : :: ヽ ｴ〜
:::::::::::::::::: : : : ＼ ヽ ﾏｼﾞﾃﾞ〜? ﾊﾊﾊﾊﾊﾊ
:::::: ::: : : : ∧＿∧
:::::: ＼∧＿∧ Λ＿Λ*’∀’）Λ
:::: ( ´・ω・) ＾∀＾） ）(^ﾜ
:::＿＿＿＿＿＿＿__ （⊃ｌ⌒i⌒ｌ ） | | ∩
／ ／ ∧＼, ⌒'⌒￣￣￣￣＼￣￣
＿_／＿＿＿＿＿／|| ヽ(・∀||＼ ＿＿＿＿＿＿ ＼＿
＿|||＿＿＿＿＿||／|| (( ノ( ||＼||＿＿＿＿＿＿|||＿
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┃ ４限が終わると、クラスメイトたちは思い思いに机を寄せ合ってお弁当を広げだす
┃
┃ 新田高校には学食も、購買部もない。かろうじで菓子パンの自販機がある程度
┃ 生徒はもっぱら弁当持参で、昼食はクラスで食べるのが相場だ
┃
┃ そこらかしこに輪が出来上がって、楽しそうな声で盛り上がっている
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/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ _. - ¨′ ＼ Ⅴ |
八ﾆﾆﾆﾆ_. - ¨ /＼ { ｨf芹ミ ､ Ⅴ. |
｀¨¨|¨/ { / j{ ＼.＼ 乂_ﾉ ﾄ､ Ⅴ i|
. | i { |∧ ヾ ｀¨ 八{ }. i|
. | |从.| ｌ ' _ .イ 八 .′ ｻｯ
＿＿＿
／ ＼
／_ノ ヽ_ ＼
／（●） （● ） u. ヽ
| （__人__） |
＼ ｀⌒ ´ ／
/ ＼ （ おっ？ ）
|￣￣￣￣|~| |
. ／ | | .|-、 ﾉ | ﾋｮｲｯ
. // （つ .|と ￣” ﾉ
-- ､
へ ／ﾆﾆﾆﾆ ≧――‐- ､
へ ←' /ﾆﾆ<>ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆへ
←'. ←' /ﾆﾆ __|__ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ イ八
. ←' ←' 〔≧============Ⅴ｣___ ／ﾄ､
. ←' ←/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨¨.ヽ 从
←' 八ﾆﾆﾆﾆﾆ_. イ ¨ ＼ ∧ Ⅴ あれ、響ー＞
r--,〕ﾄ ＼Ⅳー‐‐‐| | |＼ |. | Ⅴ--,--､＿_ ご飯食べないの？＞
| ｌﾆﾆ７ ＼ノ | ┯┯＼ ┯┯ j{ | / ∧ﾆ ∧ノ
Yﾆﾆ/. ＼ | └┘ ＼ └┘rj. |. / ＼ﾆ 〉 今日は委員会の用事があるんだ
｀¨ｌ. | | ､| | 八. Y
｀ . | |､ r ､ .八/Ⅴ＼ イ そっか。じゃあ行ってらっしゃーい＞
/乂≧､. | | ≧ ― ＜/ .′ ｀≧ ≦//Ⅴ
′{ 7八j{ Ⅴﾆ.へﾆ/./ ｲ ≦///////Ⅴ
| 八 ′. | 〕 ﾄ､ﾆﾆ /./／ ｢ Ⅴ////////.Ⅴ
､､ | ||
┼┐─ | ||
￣| ､､ | ||
┘ | ||
. _＿
／ | ｡s升ﾆ＼
｡s升ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
′ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｡s升 ､
八………‥‥――――
| i| |. ′
／／| i|. i| | ﾄ､|
＿＿＿＿＿＿＿| i|. i| |イ
| i| 八 ｌノ
| i|. / ハ |
八 i| /. ′|＼
′ 八 | ７ヽ
. ﾚ′ ′ | |i |/ Y
／ .ｲ /. | 八 |. |
／ ′| / 从 | ＼ l
, ′ / | |. |
.′. /. | |. |
＿＿___ _、
＿＿／ ＼>=-、_
／ ／ ＼シ ::＼
/ ,,;／ _ノ ー ＼ :::::＼
／ / ,,;;;;;| （ー） （ー） |＼ ::::ヽ
／ ／ ,,;;;; ;;＼ （__人__） U,／ ,ﾍ ::::::}
/ ﾉ,;;-=＝ーｧ、__＞､ .イ:イ:|／ ::::/
// ／ /´ ｀＝=＝´t「.:ﾉ:.ﾉ＼／
. ! | ノ ,イー´≧{─ヽ ヾ、::::ヽ ヽ,
} ::ﾉヾ、 /:::::::::::Y |ヽ、:.:ヽ Ｙ
!;;;ノ ヽノ:::::::::::::::::| |ノ ヾ,,,,,ソ
ﾞ"'''-==:| |
.ﾉ ｊ ｶﾞﾀｯ
｀ー=-ニニ-=ー´
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 響さんが教室を出て行ったのを見送って、僕も席を立った
┃
┃ 悪い癖だ。少しでも関係を持つと、なんでもかんでも自分に関連付けてしまう
┃ 顔見知りが手を振っていたから返事したら、僕じゃなくて他の人に向けていた、みたいな
┃ まったく、自意識過剰すぎる
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
__. |{ ヽヽ
〃ヽ丶、 || ヽ
ｌｌミ ＼...ゞ￣￣｀丶{! '，
||ミ ／. ／ ｀ヽ､ }
, ´ﾞｌﾄミ／. / ／ ｀ヽ |
. /... ヾ/／ / ヽ ヽ l!
/ / / , | ! '， |
' / ' | /＿{ | ,ﾊ /
| / _| | { / {|_从｀ } / | /
| ' { |ﾊ |!圦{刈｀i! .ｲ/ ﾊ }
| / .: ∨| Ⅵ{ ﾋｿ 圦/,.ｲ /
Ⅳ .: }｀! |ﾑ 〉
/ / / | | { ｀ ､_ / おや？ やる夫さん、お昼食べないんですか？
. / / ,' ﾉ | ト､ ィ
/ ／ ／／-､! | | ｀ ¨ {
. / ／ ／:::::::_｀ヽ､ | |_ |
/ .／ ／::::::::-､:::＼::Ⅵ !∧ !
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j | （ 食べるお？ ）
{`ー-' /
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
＿
. " ｀ ､
／ ﾞi 、
/ ｌ ﾌ
i′ i!＿_ ＼
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j みなさん教室で食べてますけど……
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
ヾ!ﾍ 〉三三三≧、 /| ﾊ !
ﾞ〈三三三彡#j_ノ !／ }/
|>#＃#-/'
|/ ￣ |/
＿＿＿_
+ .／ ＼ ／＼ ｷﾘｯ
／ （●） （●）＼ （ 食事って、誰にも邪魔されず自由で ）
／ ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒ ＼ （ 救われてなきゃいけないんだお ）
| ｀-=ﾆ=- | （ 独りで、静かで、豊かで…… ）
＼ `ー'´ ／ +
. , -=≡ミx､
. 〃 -‐ ' ヽ´￣｀丶 ━┓
. ‖ ／ / ﾊ ヽ ヽ ┏┛
{{ ｲ / |i .} } i ∨ﾊ ・
/７ |⌒∨ /⌒∨ │ .}
ﾚNヽｌ● ヽ/ ● ｜ i |
. { i⊃ ､_,､_, ⊂⊃ ７ﾄ |
. /⌒ヽl ﾍ ゝ._） ﾚ/⌒i |
＼ .| | ＞,､ __ イァ/ ./ |
. 从 l||l.| :::＼;;;只;;;;.l||l人.∧ .|
. ( ⌒ ).| :::::::ﾊY||Y;ﾊ( ⌒ ) |
|┃┃
|┃┃
三 |┃┃
＿＿＿_ |┃┃
／ ＼ |┃┃
／ ＿ノ ヽ__＼ |┃┃
／ （ ●） （●）.＼ 三|┃┃
| ｕ （__人__） | |┃┃ ﾋﾟｼｬｯ!
.＼ ,／ 三 |┃┃て
ノ ＼ |┃┃ て （ なんでもねーお…… ）
| ＼ 三 |┃┃
| |ヽ、二⌒)|┃┃
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' |
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi （ 他人と飯を食うのが恥ずかしいだけだお ）
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 僕の中で食事は、排便と同じだ
┃ 排便じゃあ言葉が汚いな……睡眠とか、セックスとか。童貞だからセックスについては語れないけど
┃ つまりとても無防備なんだ
┃
┃ 人間の羞恥心は、自分の弱点を晒すことに端を発する
┃ 動物的、本能的衝動を根源として、そこに文化的な色づけがなされる
┃ 元来、食事っていうのはとても、とても無防備だ。野生動物は食事するときキョロキョロ顔を動かすだろ？
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＼. |
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| 〔i| || |,／ ／ ＼|| |
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| ||. //.／ ／ ＼,|
| || . ／ ／ ＼
| ||／ ／
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| ／ ／
|,／ ／
／
／
／ ﾃｸﾃｸﾃｸ
. ／
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┃ 逆説的に、食事を共にするっていうのは一種のポーズにもなる
┃『近年、飲み会を嫌う新入社員が増えている』という記事を読んだ事があるけど……
┃ それでも、新入社員の歓迎会は、ボーリングやカラオケといったレクリエーションではなく飲み会だろう
┃「同じ釜の飯」って奴だ。目上の者が無防備を晒す事で、親近感と仲間意識を創りあげる
┃
┃ 僕としては歓迎の飲み会代わりにセックスなんていいんじゃないかと思います
┃ 身体重ね合わせれば親密度あがるだろ。童貞も卒業できて一石二鳥じゃないか
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/ i i ! i i ヽ
. / |. i !. i }
/ | / .i !ｊ .} }i ,. i
. / / i i /i i ∧／i´. i.i ｀/､|ヽ_|＼ } i
/ /{ i | i 人 |_|_|,|ｨ.∨i. 'ﾑ /i |ゞiﾉー}/i | |
/ /./ ./. | i ゝ',,z≠≡ミk､ ゞ. / ﾚ'≡≠ミk､i |i | il |
{ {/ ./ リ〃 ,rf斧,ﾊ ＼ / ,.rf斧ハ ㌔ ﾘ. i |.i .|
. ヽ/ ./i . | ( {{ {{ _人_:}} ｀´ {{:._人_:}} }} i .i / | | .i 素晴らしい提案ですね、ソドムを思い出します！
/／ | . | i＼ﾞ x.｀Y´ l. l ｀Y´x " / ./ /i|.| .|/
／＼./＼|＼ ＼ ＼. ﾞvz_沙//////// / ﾞvz_沙 ／／ ./ }i| i けどやる夫さんは受けの方が似合いそう
/. /＼ ＼ ＼ ￣,'////,'i'/////,'￣ フ .／ﾚ' ' i .| だから童貞じゃなく処女卒業ですね！
i ./ /i ＼ ＼ ヽ /｀ー-一´', ／.／ .i. | ,i
|/ / }. i＼i ￣ { } ∠／i | i i
. / | | ゝ､.. ｀rｰ´二`ヽ´ , ｨ / .l i .l l
. / , ‐-|. |. ＞ γ，ー- ､｀ゝ ＜ | .|＿| l ヽ
/ /´:::::::::: |. |＞r一/. ｀| ´ ／＾｀ヽ_｀┐｀ヽ一i |::: : ｀ヽ､
： ィ´￣￣ ｀ヽ ：
ー-'' ヽ､__ヽ
： / ( ) （ ） ヽ
{ |i|T(＿人＿) u }
! u |--| / ： （ まって、何で男色前提なのちょっとまって ）
： 丶. |＿j ＿ノ
ゝ ー‐ ヽ ：
： / ',
/ ',
!
| i _____
....ﾉ,': : : : : : ￣￣: : : : : .
,イ: ::／ｲ: : : :＿＿: : : : : : : : : : :.､
／-‐‐-､,ｨ‐､ｨ´: : : : : : : ｀: .､: : : : : : :ヽ
／: : : : : : /: : :.:＼: : : : : : : : : :.:＼: : : : : : :ﾏ
／/: : : : : : /: : /: : : :Ⅵ＼: : : : : : : :.:＼: : : : : :ﾏ
/ ＼: : : :.:/: : /: : : : : :Ⅵ:.:ヽ: : : : : : : : :.ヽ..､: : :..ﾏ
./ ,..__ .＼: :.i: : :i: : : : : :､: Ⅵヽ: : :､: : : : : : : :Ⅵ: : : :.ﾏ
./ /: : : ￣`: :i: : :i: : : : : :.i: : }: :∧: : ヽ: : : : : : :.Ⅵ: : : : ﾏ
' /./: : : : : : : : : : :.:i: ､ : : :.:}: :.i / ∧: : : Ⅵ : : : : :.Ⅵ: : .ヽi
i./i/: : : : : : : : | : ､: :Ⅵ: : : :|: : ﾄ､ ﾄ､}: : : ::i:i: : : : : : }i : : :.:.:ﾄ､ 男は畑を耕して、女は家庭を守る
|:.|i : : : : : : : : 从_:.＼.Ⅵ: : 从:.i__i_i__iｚｚｚ､i: : : :.八: |: : : : : Ⅵ 人間ってそういうものですよね？
|:从: : : : : : :./z厶斗:.＼､: / i:i｀T广|ﾉ__zz､: ::/: :.:）}: : : : : :‘:.，
|/i::i: : : : : 乂从ﾉ ＼: :.Ｘ '′,ｨ孑戔iﾘ.八 ＼〃: : : : : : : : ＼ だったら、会社の人間と親密になる……
乂:ﾉ: : : : : : : } :气ﾃ秀ｧ/ ゝ≠"ﾄ‐‐ヽ i: ／￣￣Ⅵ: : ::＼
Ⅵ乂: :ヽ: : ＼_ ゞ=´ .ＸＸＸＸＸ ／`ｰ､ Ⅵi／ ＼: : : :.＼
/ `ｰ-...∧‐´ＸＸＸ i ￣ﾉ: :/ / } {: : : : : : ＼
//:::::.､ ___.....,,ｨ `／ .／ /. ∧: : : : : : : ＼
i i / 介::.. ヽ__...ﾉ ／ /i ／ ） : : : : : : : :＼
| Ⅵ/|＼ヽ::::≧ ....__ ,イ/ ／:::i ／ ＿＿ 〈: : : : : : : : : : : ＼
.ｊ :| ＼`ｰ------ / イi i ..／ ´ /i: : : : : : : : : : : : : ＼
／ ＼ .| `------- 〉 ／Ⅵ ／ / :i: : : : : : : : : : : : : : :
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ （ 天罰が下りそうだから辞めておこう ）
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
// .i'´;,;,;,_: ` , .::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::./ <;i
// .'i,'''7 `i.:::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::.:::＼､i''i`
// .`､∧/ :::::::'::::::i:::::::i:::::::::::i:::＿:::ヽ::::::::::::.
// .`..:':::::::::::i:::::,zzz､＼:::: i'|厂i「 .i:::::::i::: i
| | i.|:::::::::: i〃「ﾉ＼::::::::/ ｨ弐ﾐx.}::::: i::: |
| | i从::::::: {,ｨf斧㍉＼/ .弋ﾂ .}::::丿:::| それは残念
| | /八:::::::人｀.弋ﾂ ヽ ノ:イ ::::::|
＼ 〉ﾐ､:::::::＞. , `Y:i:::::::::::i
＼ i:::::::「:::乂 ¨￣ .ｲ : : ::::::‘，
＼＿ノ |:::::::i::i::::|:::＞ ..__. ＜ :.i::::::|::::::::::::.，
/::::r=､ : |::::::/ミ､王千＼::i::::::|:::___::::::::，
/::〃 |:::|`≠ ／∨＼ ./ |::::::|￣ ヽ::::::，
| | ｜ ｌ|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| : ／／／: :｜ |l／／'´|:::::|!
__ ｜ | ｜_ｨ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::::／／: : : : .|／／ . |:::::|!
// !＼ | | ./:/ ￣￣￣￣￣￣|￣|￣￣￣￣￣￣l |: :!!: : : : ／／, ｜:::|!
. //::::|::::!:＼ .| | /:/ || : : : : : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : |.ｌ: :|ｌ: : ／／ ,ｨ |:::::|!
//!|::::|: :l::|::;:＼ └―./:/ l l| : : : : : : : : : : : :| |: : : : : : : : : : : : |.|: :|l／／ ／!:! |:::::|!
. //::::|::::|:ｨ==========/:/ l l l|＿＿＿＿＿＿|＿|＿＿＿＿＿＿| !／／ ／. : !:! |:::::|!
//!|::::|: :/三三三三三/:/,ｌ l l l|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｌ／ ／. : ／|:| |:::::|!
. //::::|::::|:/三三三三三/:/.l ｌ l l/! ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ .! ,.ｲ. : ／: : :!:! |:::::|!
//!|::::|:: /三三三三三/:/ l l l l/::| |｢￣￣￣￣￣￣￣￣￣|| | |::|／..: : : ::|:| |:::::|!
/::::|::::!:/ニニニニニ /:/ l l l l/: ::| || ｢￣￣|: : : : : : : : : : : : :|| | |::| . : : : : : !:! |:::::|!
::l: :|:::l/ニニニニニ /:/ l l l l/ : : | || |＿＿.|―─┐: : : : : : :|| | |::|.:: : : : : ::|:| |:::::|!
::l: :l::/ニニニニニ /:/ l l l l/:: : :::| ||: : ::| ~~~~ |:: : : : : : ::|| | |::| : : : : ／}:! |:::::|!
::|: :/二二二二二/:/ l l l l/:: : : :::| ||: :: :|＿＿＿__.!: : : : : : : || | |::|.:: ::／／|:| |:::::|!
::|:/二二二二二［_］.l l l l/:: : : : :::| ||: : : : : : : : : : : : : : : : : : :|| | |::|:／／.: ::|:| |:::::|!
::/二二二二二 : | | l l l/::: : : : : ::| ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿.|| | |:{ ／ : : : ::!:! |:::::|!
/二二二二二二:| | l l/:: : : : : : ::[二二二二二二二二二二二二二二] |::|:: : : : : :::|:| |:::::|!
二二二二二二 | | l/:: : : : : : : :::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::l :| |::|:: : : : : :::|:| |:::::|!
二二二二二二 | |/:: : : : : : : : :::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::|: ::l: | |::|:: : : : : :::|:| |:::::|!
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 文化部棟に入ると、本校舎のざわめきが一層遠くに感じた
┃ ごく平均的な公立校である新田高校は、部活動も不活発で、更にいえば文化部は全体的に
┃ 幽霊部員の隠れ蓑になっている。昼休みの時間に部室へ足を運ぶ生徒は少ない
┃
┃ 僕が所属しているギター部……大した歴史もないのに変なところで伝統に煩い新田高校のギター部は
┃ エレキ・ギター禁止であり、アコースティック・ギターとクラシック・ギターしか扱えない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
／￣￣￣＼
/ ｀ｰ‐´￣＼
| 「i:::::::::: γ⌒ヽ ）＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,,ヘ,t,t,t､
| 〔Ξ三三三三三三三三三三三三三三三三三三≒≒≒|〕
| i」::::::::::: ゝ _ ノ ）￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ソ''r'r'r'´
', ,─､_＿／
＼＿＿＿／
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 当然、バンドをやりたい生徒には不人気で、ケースにしまわれたクラシック・ギターのナイロン弦は
┃ 傷と埃まみれで、乳白色の輝きなど遠い昔に霞んでいる
┃
┃ 何を勘違いしたのかクラシック・ギターでバッキングした生徒も過去にはいたようで……
┃ ピックガードがついていないボディはひっかき傷でボロボロだ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
/ / l ﾞ、 l ＼ ヽ j !
/ / { l ヽ ヽ l>''Tト} ﾊヾい l l
/ / l l斗十 ＼ jヽ j,,}ﾉヽ} ﾄﾐヽ} j !
l ﾄ、l ヽ l-＼ j ｨﾉい`Y} ﾉ } }厂 ‖
j j { ィ笊~ヾ ＼ ﾉ {;;;｝:} j /｝j 〃
{ j { 人《 代;;)::｝ ゞシ ﾉイ 人 /
lﾉ／い ヽ 乂;;シ ' ｝ヽ ｝ ／ やる夫さんやる夫さん
／l ｀､l＼ ﾞ､ミ=- ＿ 〜 ﾉ }ﾉ ／
l / 乂 ￣ ヽ 弋 ﾉ ／ ﾊ 幽霊部員でもギター部なんですから
/ ヽ ヽｰ ＿ `ニ-‐'"::::l j ﾞ、 何かしらかは弾けるんですよね？
/ (＼ ヾr〈:::::::::>く:::}:ヽ:::l l＿ 、
/ /:::/ ヽ ∨:} ／ }+｝ ＼}::l l ｝ `､
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ まあ……
( ＼ ／ ＿ノ | | 愛のロマンスと、グリーン・スリーヴスくらいだお？
.＼ “ ／＿＿| | 昼休みしか部室にこないし
＼ ／＿＿＿ ／
〈 ＜ ￣ ｀ ヽ ／
ヽ ／ ／ / | ＼ ﾟ
/ / ,! .j ∧
ﾚ1 , / ! .∧,ﾍ i i !
│| / ＼ ∨ / ／ ヽ! | |
| i ○ 乂 ○ / /) j 弾いて聴かせてくださいよー
.ヾ,ｆ 、_._, ∠ ノ" ＼
i ＞ _/ 人 ヽ ＜;{ ヽ
| !/＃;＼jノ〈 , ｉ |
| / / / / , -‐'′ , -‐ '´ | // ｀¨¨´
＿| l ｛ 〈 |‐…¬ﾊ _／ |,//
ﾉ.:└| j| ! 〃 l l| ￣ {_/
i^＾^＾ｰ| j | jﾉ^＾^＾^＾i || ｀ '' ＜
/-‐ ｀¨⌒ ￣/ ,ﾊ ｀ '' ＜
／ / / ', ｀ '' ＜
.／ / ,' ヽ
/ _ ＿＿＿ ／ ' ヽ
| −―i /｜ ／ ﾊ
| ...:::::::::... | Y 、 |
| ..::; -､, ‐､::. | l ＼ |
| :::: ::::: |
| :::::. ..:::: i| | |
| ::::::. ..::::: l| / l| ＼ | また今度にしてくれお
| ヽ:::::::::::/ l| , l! |
| ｀¨´ | / 人 ＼｜
l_ l/.／ ｀ ¬=_｣
￣ ―--- .⊥ -‐… ''"¨´
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 高校の昼休みは短い。だらだらギターなど弾いていたら、すぐ終わってしまう。まず何より飯
┃ 期待を胸に袋から弁当を取り出す
┃
┃ お弁当というのは、これが中々難しい代物だ。冷めても美味しい料理をチョイスする必要があって
┃ けれどレパートリーが少ないと毎日同じような献立になってしまう
┃
┃ 最近ようやく、昼飯に彩りを添えられるようになった。料理する腕も軽やかに
┃ つい作りすぎてしまったくらい。今日のお弁当箱は、いつもよりちょっとだけ重たい
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
｜ ／
｜ .／
＿＿＿ .｜ ／
／_ノ '' 'ー＼ ＿＿＿
／ （ ●） （ ●）＼ ｺﾝｺﾝ
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ おっ？ どうぞですおー
( ゝ
ｉ ＼
_. -―-､
廴:::::--::ミ:}
_ノ´:::::::::::::::::::::`:::、
ﾏ、 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ﾏ. ':::::∧:::、::::::::::::::::::::、::::::::,
ﾑ::::::;′ ､:::､:::､:―-:::::::、:::::} 「l￣￣￣l
.ﾘ::::::l ／ヽ{＼{≧ｘ､ ､_≧=- l l―‐l-- l
／ィ:::∧ ｨ'ﾗ:} ﾋﾝ ﾚﾍ:/ l l―‐l---l
__∧ﾉへrﾍ “ﾟ 、 _ノ l」―‐l---l
V ∧V ﾊ乂、 ー ' ／::::l , ／ l ヽ、
、 ／O￣ 、V 廴} ≧=- .イ 廴::::l l l ⌒ヽ l
くニ＼ // ＼-=ミ`!Lノ} ／ `,:l (l l: : : {: : : : :} : : l
＼ニ＼ _/廴ノ ＼ 、.l.／ *／ァｘ.l l: : : : : :_:_ノ : : l
＼ニ＼ ＿＿／⌒ ､ 〈〈〈ﾍ } ＼ ＊／//＋ l l: : : : :＿ : : : : l
＼ニ＼ く ＼＿＿＿ VVV-===彡{／〉 {:l l l-: : : l:釗:l: : : _l
＼ニ＼＼＿＿ ＿ ＞―――=≦ {Ｖ .／只ヽ l l: : : : : ￣: : : : l
＼ﾆ／__／}￣￣ ｉ{ / / /} i} !⌒＼::::l:::l l l |￣￣￣￣l: :l
＿＿ く＼＿____ ／､ニ＼}} |ハrぅ{ { ./| / / ｌ} }'，＿ >∧」 .l l l l .l: :l
{二二二=- __￣￣ ..＼_/ | | /Vり＼ {/ 芋うﾐ}/ .} } V } .l l l ⊥ l
￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=‐ __ ` | | { ＼{ 弋ツ/ /´i .} V /{_）.l l丁 l l: :l
￣￣ ‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.//＼> / /_ノ } ∨/＼ .l l l l: :l
／￣￣// }八 - 、 / / | j＼. ＼ ｀l l l l l: :l お邪魔してもいいかな
{―― ／ ／ |＼__ イ/ / j /⌒i＼ ＼l l＿＿＿＿_l /
廴 .／ ／＼ j／__] / ／} / /{ // ⌒＼ ､ : : : l: : : : :/
/ ／￣| ／ /＿ / .／⌒}i{ ./{ 〈/ ＼＼ : : : : : /
{/{ ! /{ /￣￣／⌒ ／＾}＼,′＼/ } /} : : l l l
{ ＼ ./ハ /} ♀ / | / } V }/{ ／ ,: : : : : l
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | ど、どうぞだお……？
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼ それじゃあ遠慮なく＞
／´ ヽ
| |
| ! / ヽヽ
/ ヽ 'て ￣/￣/
,ム L ＿ て / / ,¬
i′＿_ _ﾉ_ﾉ_」┘ ＿｀i 人/
| l::::::::::└'-'::::::::::::::::::| | / ､､
| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ノ / /
| l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | / /
| |￣￣￣￣￣￣ | | ・ ・
＿＿＿
. ／
／. ＼
. ／_ --ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ- _ ＼
ｌ- ¨ ¨ ¨ _ ☆ ∨
｡s升 _ -――― ___
`ー―‐――― ¨ ヽ l.____ノ}
.′. |. /Ⅴ ﾄ､. ｌ| |.乂＿__ノ
| / | / Ⅴ. | ＼ ﾄ､ i| | |
|ハ. i|T T ＼| T T ﾘ | |
|＼. i|乂 ノ 乂 ノ / 八,
. ＼| |⊂⊃ ⊂⊃ / .′
.＿＿＿＿＿ / ＞ ＿＿ イ , ′ {
／ ′ /γ´ﾆ |-／/ .イ. 八
／ ＼＼ .|ﾆﾆ′ /-＼ ＼
／ ＼＼/､ | 八ｲ ﾄ､ ｀
／ ＼ ＼ {=ｌ i| | ’:, λ Y
／ ',￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
', ..＼
. ..＼
i ＼
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'. } ......＼
_',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ二二二二二二二二二二二二二二二二'ﾉ
二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,| |
人..｡o≦ ｡o≦ー―‐.､ `ー――‐/
／ ／. ﾊi|Ⅴ ≧o｡＿＿_八
／ ／ / i|. Ⅴ. i| ＼
／ イﾊ / Ⅴ. j 八. ＼
¨¨ ､＿ ＜|.ｲ笊ﾐ. / ｨf示ミ､ 从.'-､ :. ＼
／ / / Vｿ Ⅵ V/ソ Ⅴ /} l ::.. ＼
／イ. /. /| /イ. j_ノ ト､ ＼ 昨日のお礼を言っておきたかったんだ
／ / / __ -ﾑ､ ' 〃 j{ __八. :.. ＼
＿＿＿＿｡o≦ ／ ＞ ´ 二二〕 ､ ／′ j{ノ､ ＼ :.. ＼
｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨´ ／／ , -=-≧o｡. イ≦, ⊆､ ＼ ヽ. :.. ＼
／ l ／,イ ハ j{ ｀¨ ´ j{ / ｲ⌒ .､ Ⅴ :.. ＼
／ | ｌ. Y j{ j{ ｲ j{ j{ j{ / / ⌒〈 ..｡s升ト､ :. ＼
／ λ ／j / j{ ／ { 〈 ノ. / / Ⅴ イ´ 〈 }. ﾊ :. }
＿＿＿
／ー ー＼
／o（＞） （ー）＼
〜 ／ （__人__） ..＼
〜 | ｌ^l^lｎ ﾉ ヽ, | 別にそれくらい……
＼ヽ L /⌒ﾉ´ﾌ .／
. .ゝ ﾉ.￣￣´ <.
／ /
＿＿＿＿＿＿＿＿__
´ ＼
′ ∨
|. /⌒＼
| ☆ / ＼
| ､＿＿＿＿＿＿＿ 〉.｡s≦ ＼
. ′｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ／´ iﾄ､ ∧ 彡
／ ／ |. /{| Ⅵ. |
. ,. ,ｨぅ示ト | /ﾃ示ミy､ | それくらい、じゃないと思うけどね
′ イ{ 乂汐 |／ 乂汐{ |. ﾊ i|
｀¨¨¨¨¨７ T¨¨¨´. | ' 八 / ﾚ' 大事だろ、特に私たちみたいな関係には
/ ﾊ 从 ′＞､|
. / / 从 八 ≧o｡.. _⌒ .｡s升_ -- へ
/ | ｀¨´ヽ |. .イ ヽ￣￣ ∨
/ 八 } | ／ﾆﾆﾆ.Ⅴ. ∨
――――――――＼＿＿ﾉ 八ﾆﾆﾆﾆﾆⅤ .｡s升―――――
｀¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨／ ＼ﾆﾆﾆﾆ ､__ -- '´
八_ ﾉ`ー‐＜
｀¨¨´
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ まあ確かに……気心しれた仲なら、ちょっとやそっとじゃ揺るがないだろう
┃ けど僕らは、お互いのことをよく解ってない。赤の他人に例えると、ちょっと大げさだけど……
┃ 道行く人に親切してさ、無視されたら、なにくそ、なんだこいつって思うに決まってる
┃
┃ まして生死を賭けた争いで背中を預けあおうと言うのだから、なるほど響さんの言に一日の長がある
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼ ……確かに。その通りだおね
| ｀'ーｎl^l^ｌ |
＼ l っ/ 学校じゃ今まで通りやるのかと思ってたけど
( ゝ
ｉ ＼
_ -- ､ ﾄ､
-＝ - ゝ ) ヽ
/ 〃 ' - く
,ｲ/ l_ ☆ -)／ ､ヽ
// ゞミﾐ三三ﾆヲ´ i ､ﾊ ﾑ＼ ＿＿
( ( / ￣ ∠l＿ l ＿＿i ﾄ h｀ ー - ､＞､
ー- ´/ ィ l i弋 l=＼ﾑ｀ l ﾑi ）ﾊ
ー-t ｲ ir-t―, Vメ ,t―r-ｧｰ ﾑ Z ノ
//l N 弋_.ﾉ 弋_.ﾉﾘ i ﾄﾊ 流石に人前ではね
i l N iﾑ ' ,,l lNヽi
V, l iゝ lゝ - ィ l l'i l i けど、こういうのは……早い方がいい
ヾl l il l r｀j - 千 ､ ji l il これ。お礼の気持ちに
,' ,'l lメ､ i´⌒y ｀,' ,'_ il
.′ :
./
. ' _ 、---――､
. ' , '´ 、 ; l
', ' ^7 .厶
.廴 -―――- / / ヽ
|㌃二ﾆ=―- -l ／ /
|㌶: : : : : :-=≦-､r-､T彡 ／
./|: : : : : : :＞‐ミ| D)」ノ ／ヽ
ヽ|_:_: : : : //「ﾚ,ﾉ-=「,{＿_／ ノ じゃ、ありがたく
| | : : : {': :l .厄 ｒ'L「ア イ
| |: : : : : : L」: L!: : :' /／
l ￣ ‐-=ﾆ二二ﾆ=-__ノｲ
.|
| ′
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ そういって響さんがお茶のペットボトルを差し出した
┃ 表面には水滴が結露していて、受け取った手がじわりと濡れた
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿＿＿＿
／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ
. /ﾆﾆ〇二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ |
′ヽ/___ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ｣___ノ}
／ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆШﾆ ..｡s升ーｲ
イ`ー‐／ﾆﾆﾆﾆ｀ ‥……… ァ… ´i| ､
／ﾊ(_ノノﾉﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. イ }| 从 i|. ，
/ |::ﾑﾍ___〉'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ_ - ¨|./ィ雫ﾐ / ﾍ ハ. ’
, : :八: :＼__｣｀¨¨¨¨¨¨ｌ¨´ ＼{ V'ソ}/ /ノ j ､ | それと、今後のこと、話し合おうかと思ってね
/: : : : : ＼___7／ イ 从 ' / ｲ 八/７ } ＼
. /: : : : : : : ／／／./ /イ 、 ､ イ /≧､_./ | ＼ ……ご飯、一緒でもいいかな？
/: : : : : : :/.∠ - / / --==≧…‥…´７ / / l≧o｡|. i|. ，
. /: : : : : : :ｲ: : : : : :./ .ﾍ ′, ／ ,.ﾍ ､ ≧｡.j{ ’
. l: : : : : : 〃: : : : : :.,. ′＼ / ′.｡s升: Ⅴ. ＼ ＼ |
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
| ｀ ⌒´ | 今後のこと、かお……
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ そうだおね、それがいい
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| | どうぞ、遠慮せず
＿＿（ ⌒-ｨ⌒ヽ、 /⌒` '⌒ ）＿＿ 小汚い部室で申し訳ないけど
`ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー" 小奇麗だと思うよ＞
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ これも、信頼関係の構築って奴かな、と一人納得した
┃
┃ 彼女の立場からすれば、僕に今後の相談をする必要などないし
┃ なんなら「戦いに出るからついて来い」それだけで事足りる。極端な話だけど、そういう関係だ
┃ ましてや一緒にご飯を食べる必要もない。話すにしても、戦闘前でいい
┃
┃ それを、わざわざ理由を作ってランチまで一緒というのは
┃「相手の信頼を買うため」であり、また「相手を信頼するため」なんだろう
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿___
. ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.ﾆ=- _
. .: 二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ ＿＿＿＿＿_
/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ＼
／ﾆﾆЩﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ＼
. ／ﾆﾆ_ - ¨ ￣￣￣￣ ／ ⌒ ⌒ ＼
. ／ﾆ｡s升 ／ ／ ｀ヽ /´ ｀ヽ＼
. ／. ¨ | i|. ／ （ ● l l ● | ヽ
. | i|. | ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ |
. |. |ﾄ､} | ´￣｀ （ i ） ´￣｀ |
. ∨l 八/. ＼ ー‐ ＾ ー ／
Y_ / /. ＼ ｰ一 ／
｡s升 /| ／ ＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 特に後者
┃「相手を信頼するため」
┃ というのは、とても大切なことだ
┃
┃ 信頼とか、友情とか。あるいは愛情とか。なんであれ精神的なものは目に見えない
┃ 要するに反抗期の青少年だ。親は確かに愛情を注いでいるのに
┃ アレやコレや難癖つけて、自分は愛されていない、と勝手に悲観する
┃
┃ こういうのは、本人が自覚するしか解決策はない
┃「お父さん/お母さんは僕のことを愛してくれている」と無条件に信じることでしか、愛情は実感できない
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
}'＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣',
. {＼ ＼ ',
＼ ヾx｀ヽ､ ',
ヽ ﾏﾑ ＼ ',
. ＼ ﾞﾑtx ＼ ',
＼｀マﾑt ＼ ',
＼｀マﾑt ＼ ',
＼｀マﾑt ＼. ',
＼｀マﾑt ＼ ',
＼｀マﾑt ＼. ',
＼｀マﾑt ＼ ',
＼｀マﾑt ＼ ',
＼｀マﾑt ＼. ',
＼｀マﾑt;,＼.|
＼. ＼{￣
ヽ__〉
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ だから響さんは黙っていることを嫌ったんだろう。自分が、相手を信じる為に
┃
┃ さながらミステリーだ。絶対に解決できない事件というのが、この世には存在する
┃「被害者が誰にも見つからない事件」
┃ しかし、唯一、殺人という罪を知っている人間がいる。自分自身だ
┃
┃ 相手を信頼して身を委ねなければ、死に飲み込まれる窮地に追いやられたとき
┃ 何の疑念もなく、自分の全てを任せられるようにするた……め……
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ u ＼
／ ／ ＼＼
／ し （○） （○） ＼ 響さん、お昼それだけ？
| ∪ （__人__） J |
＼ u ｀⌒´ ／
／////////////////////////ﾊ ﾊ
///////////////////////////ｲ //
///////////////////////////鄽L ／ ′
／//////////////////////////鄽/＼｀ー―‐ 彡 ´
/////////////////////////////Ⅳ/ ヽ ＼￣￣
/////////////////////x///////鄽/l V ∧
/////// ==x///////////ﾄ≧ｘ///Ⅳ// l ∧
///////ヾ-彡'//////////ﾄ≧xミ Ⅳ//ｲ | ∧
{//////_//}{////,.ｨ////////ヾ／／ｲ | | ∧ ＼
V////へニ-ニ彡//////＞ ／／/ ∧ i| | | ∧＼＼
乂////////////＞三＞／／ // /__l i| | | | ∧、＼＼ 今月ちょっと厳しくて……
/￣￣￣〉二二二二斗＜//////// / .| /| | | | | ＼
/ ￣￣)ミ////////////////// ∨ _|/_| ｌ | | | ∧
/ ￣￣)///////////////////::::ｨ≠テ￣j| l i | | ﾄ ∧
／i ￣￣}ﾐ///////////////／/::U:::::::::::::::i{::l ./ j.| | | ∧
＿_彡＿{ {￣////////////// ／::::::::::::::::::::::::::‖ﾊ ./ / i| | | ∧
| / ≧＝≠＝＝≠≦::::ij:::::′ U/ / /l i| | | ∧
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | あー……なんだ、やる夫の弁当つまんでくれお
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ ちょっと多めに作ってるから、気にせず
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
′ ′ iｉ :| i ｉ ヽ | |
i / :i i 爪 :! | | ｉ ii | i ｉ | |
| ′ ﾘ j i 八.{ ﾟ'*､ |.｡o≦ハ :ii :| i | | |
i/ : :ﾊ {∧(≧ﾊo｡_i ＼.从ｘそミ､)ハ i :| i | | |
〃 i: :入_≫=ミ、从八 〃'ん)刈 )) / ' 个弌.. | |
′ l:i:| ::.〃ん)心ヽ j／ 乂:.:ソ 厶イ 八jﾉ⌒ |
i .:j从 ::i 乂:.:ソ .:::::::: ｉ i厶イ^弐 ′
f'⌒≧ﾐく厂ヽ 、 :::::::::. ′ 人! ￣} / ノ
| .:' f'ヽ尓 :}｀∞≧=ｰ ,.ﾍ . ｉ:: i二二厂:. ¨´
|／ ノ 人 Ｌ∧ ∨ ﾞ*｡ ¨´ イ′ |:: | ￣〕､ 響さん、遠慮せずガッと言っちゃって！
| ´ ／ 人)..〕 . Ⅵ '*｡. ー＜ ／ /|:: |二二 厂 ﾞ:.
∧ く_,ノ｢ ﾞ. ﾚﾍ ,≧≦ /| |:: | ］ 、 粗食は美容の敵
, .:∧ ヽ.L.... ｉ ::| ﾞ. / ｢八∧ ," | |:: |二二〃 美容の敵は女の敵ですよー
／.:〃∧___ Vい_ | ::l 幺/__,l￣i厂ﾞ / | |:: | ＿〔 ′
,:｢￣￣￣厂 /≪' | ::| /厂i./｣___l厂｢ ＼ | |:: | ＿/ /
／.:| / , / | ::|／｢厂ｉ厂厂}厂}厂i｣i| |:: | 「 ...イ
:::::::::::;′ ‘､:::::::::::::{､::::::::::::::::`::::::::::::::::＼、:::,
∧:::::{ ＿＿_ノ ' ‘､:::::::::{ー---::::::::::::::`::::::,_＿＿:,
::∧::ﾊ ‘､:::{､{ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::: l
ｲ:::Ⅵ:'. ＿ ‘､{ ＼ミｘ、::､::: ⌒'.:: i|
.}::::::ﾞ{:;ﾑ ｨ"￣` ｘ竓ミｘ､ ￣}/ }::ﾘ
.}:::::／Ⅵ ,, ;:/
ﾉイ ‘l { .ん やる夫さん本当によろしいんですか？
八 U ,__ノ/
､＿＿_ ／:::::::l
` . `′ ′ イ:::::::::::::l
(／ 丶、 /:::::::::::::::::l /
へノ ` ＿,， '" ﾊ:::::::::::::::::::l/
＿ . へ＜ ＼ .ﾉ 廴::::::::::::::l
:l:l:|:.:.:.:.:.:.:.:.＼ ＼ ／ / ＼::::::::l≧
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | 問題ねーお。今日はちょっとね、作りすぎたくらいだから
ヽ（__ン | むしろありがたいお
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ カプセルのお礼とでも思ってくれお
|
// |｝
. // ,. -‐=＝∠⌒ヽ´￣
// , ´ , / , ､ ＼ ＼ ､
,′ ／ ／. / 〃 ∨ ヽ ＼ヽ
,'/ ／ 〃 / ｛ | ', ＼
. 〃 / / { | ,｝ ヽ ∧
. {i. //. / ∧ | | 从 丶
. || /ｨ i /i / i{. | ! .∧ ｝､ , ∨ }
. |l //i. ｛孑 ´￣ ト|､ ﾚ 孑廾 ‐-､ l 从 ｝ !
. |l ﾉﾙﾉ !/∨ﾉ' ヾ∨ ／|/ ｊ丿 }八 | .|
. |{. / . , ､ 八 ＿＿＿ ＼ r' _＿＿ } ﾊ ﾉ ′ 食べ過ぎるとお腹が膨らんじゃいますもんねー
. { ! 厶イ{ ＼〃 ):::::::ﾘヾ ｀ 'てﾉ::::丿》 } ノ i
八 ､ ト ＼ ゝ 乂ソ 乂ソ 厶イ ／|/ 腹八分目が大切だおね＞
ヽ＼ /丿 {` ヽｊ ` / ／ ノ | ﾚ ニャル子さんのご飯も少なめね、今日は＞
` 丶. 〃 八 Ｕ ､__,､＿, ｰ=彡 一' ! |
У .人 ! ＼ 乂::::::::::〉 Ｕイ / ' | すいませんナマ言いました
/ / ヽｊ ,＞ ` ¨´ ＜/ﾉ l /. |
/ / / 〃 |≧=− ／i仆 !/, |
/ / / ‐一'::::::::::∨ ゝ､ ／ /｛ ∨::｝≧=−､
／. / :.
. ／ｲ / :.
.′ ′ ハ
/ / |. λ. | |
. / /|. i| ,. Ⅴ. / |. j{. i| |
′ , | j{ i| .′ Ⅴ /ハ /| 从 | i| |. ､
′i| 八 {. ｲ芹ﾐⅤ. / ｲ芹ﾐ 7. i| ﾄ､ ＼
，/. i| 从∧. Vｒｿ Ⅴ i{. Vｒｿ ｝ i| 八.ヽ ＼ ……
. ’.′.iﾄ､ ム ＼i| i|. i|./ } :. ＼
i| i| ヽr.､ 込 ' ノ| .へ/､_ノ :.. ＼
i| ﾘ {.∧ `ー―――‐｡s升７ .′ i| i| ＼
. ノ|. ，∨,-､__ }/ ﾉヽ 八ﾄ､ ＼
. / 八__ ’ Y〃 .へ /| /: : ∧ :..≧o｡...＼
. _＿＿＿_
／ ＼
/ ☆ ____〉
′ ____ - ¨ ヽ
. ／｀¨¨¨.｡s升 | 八ﾄ､. ,
／ イ从＼ |､ 从＼′
｀¨¨¨¨i ﾄ､ ＼ヽ ＼ |ﾉ. , ＼,
. l | ﾉ＼ ゝ .j j{ 从. ′ ′｡
. l | l＼.｡s升 ｲ| ﾚ'| ， ﾟ ､
. ､| } 〈 〃 |. ﾉ{ | ’ ＼
. | /ﾍ ´.′ _/_ |. | 八. ＼ それじゃあ、ありがたく
. |′| -.|{≦゜ |. | {
. ,-､‐‐､ | |ﾆ／＼ .′ | ,
r==): : ＼／｀ ､ ヾ |/ ハ. ＼ |′.| ′
｢: : : : : /ﾆﾆﾆト､＼. 八ノ. ｀¨¨/.{ | | ，
. ＼: : : :|ﾆﾆ / `ー‐‐〈. ′|从 ’
｀¨¨人__〈___､ ﾉ ヽ ,. , ﾄ､ ＼
＼___ ′ ′ .ﾟ ， ＼ ｲﾀﾀﾞｷﾏｽ
¨7―‐‐′. , ＼､ ﾟ，＼
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 一歩一歩、手探りで確かめるようにしながら、響さんが頷いた
┃
┃ 一緒にご飯を食べるっていうのと、同じものをつまむっていうのじゃ、また意味が変わってくる
┃ 飯屋で隣のオジサンと意気投合することはあっても、同じ鍋を突いたりはしないだろ？
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ―
／ （ ー） （ー）'
| （__ﾉ､_,x ,--､
＼. ｀ー< ヾ zヽ ｽﾞｽﾞ…
＿＿__／ ー‐＼／| ｜ （ これも一種の意思表示、ってか ）
| | / / ＿＿ﾉ
| | / / |
| | （ ￣￣￣⌒ヽ. |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ （ 感情を排して、理性に従う ）
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 腹の虫を刺激されただけ、っていう可能性はあるけど……
┃ 例えそれでも、僕は、遠慮する。他人の弁当をつまむなんて。相手がどうこうじゃなく、恥が勝ってしまう
┃
┃ 響さんがどう感じているかはわからないけど、躊躇うところもあるだろう……
┃ 躊躇いを飲み込んで、相手の厚意を受け入れる。それがベストな選択と知って、理性を通す
┃
┃ いい女だよ、まったく
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
第９話 了
こいつら飯食ってばっかりじゃないか（呆れ
ニャル子は高揚感より、独白を食ったほうが良いんじゃないだろうかｗ
大洋と三浦とSMAPだから設定としては92年か
若者の飲み会離れ系の話題って00年代以降な気もするけど
大洋があったころからあったのかしら
あと当時は三浦以降エースが出てこないなんて誰も思わなかっただろうなあ…
単なるミスかもしれないけど
しかし連れて来たにしても一日中カプセル飲むわけにもいかないだろうし、
今回ずっと響ちゃんは悪魔見えてないんだろうな
やる夫響信頼関係構築中 + やる夫の食事よりセクロス発言 ＝ ？
ニャル子「おっとこれはキンクリフラグバリバリですわよ奥さん！」
お艦 「まぁ///」
こうですね わかります
ファミコンなくてスーファミしか持ってないんだよなぁ
『よく激動の昭和って言われるけど僕からすれば
バブル崩壊による年功序列制の瓦解を主とした経済環境の大変動
通信技術の発達による社会環境ならびに人間関係の……つまり村社会からの脱却
世界でも他に例を見ない民間人による化学兵器を使った大規模テロ事件や、中学生による連続殺傷事件
それらによる安全神話の崩壊、イコール先の戦争によって精神的支柱を失った日本人が
４０数年かけて再構築してきた信仰の破れがおきた９０年代こそ、激動の時代だと思うんだよね。
だからこのテーマの時代背景として選んだよ』
とか思慮深い風を装ってカッコ付ければモテるってわたりんが言ってた（小声
ハマの番長が今期も勝利できたら嬉しいなって思ってただけなんや。すまんな
まあ９０年代に思い入れがあるのは事実だから、無意識で描いたんやろうなぁとは思う
>>696 だいたいそんな感じっすね
>>697 童貞にそんな度胸あるわけないじゃないですか。ﾊﾊﾊ……
>>689
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ >>1の作風から一人称（≒独白）を抜いた場合のテストケース
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／ ::::::::::::＼ﾞ:::::::::::|:. ／ ／
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│┌──└─┘─────└─┘──┐│
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││ お一人様大歓迎 ！ .....││ ／
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││ １-１０-２０ ..｜│:... ／ ／
││ ││:. ／
││ ││／
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└─────────────────┘
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｜｜ _ - ≦ ￣二｀ 、 ...| 履歴書 平成XX年X月X日
｜｜/´ ／ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾞ; ﾞ; . | ┌────────────────
｜｜/ / /≫┬ ┬‐'ｉ .ｉ..| ｜氏名： 安心院なじみ
｜｜ ｉ .{ ﾊ }! } ｉ...| ├────────────────
｜｜ ｉ .ﾄ､ { .} .}∨‐ｖ ｉ | ｜生年月日 平成XX年 X月X日
｜｜ ｉ -ｨ回::}`ト-'廻}_/ }.|.. ├────────────────
｜｜ ､ ｉ ﾄ'´￣ ｔ ｧ ﾉ ｉ....| ｜現住所： 東京都新宿区
｜｜ﾆﾑ ､ｉ ｉ≧=- ィ/ /} /.| ..├────────────────
｜｜ﾆﾆﾆ>､_､ ﾄヽ7} ∨ノ ﾚ′...｜連絡先： 090-xxx-xxx ( 携帯電話 )
｜└──────────┘ └────────────────
｜ ┌───┬─┬──────────────────────
｜ ｜ 年 ｜月｜ 学歴・職歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 学 歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜03｜××高校卒業
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜平成X..｜04｜○○大学入学
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 職 歴
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜なし
｜ ├───┼─┼──────────────────────
｜ ｜ ｜ ｜ 以上
｜ ├───┼─┼──────────────────────
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' |
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi ふーん……どれくらいやってるのかお？
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, , |::: :::ﾘ/::/ ６年くらいは
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀. ルールは問題ないと思います
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 | 流石に９０とかは覚えてないですけど、７０までは
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
´￣ | | / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／ | / |￣￣`
ﾉ |∨ ヽｌ::.::.::厶 イ | / 人
/＼｜{ ／⌒大 ⌒＼ j.＿_／／∧
＿＿＿
／ ＼
／⌒ ⌒ ＼
／ （●） （ ●） ＼
| （__人__） | ニサシゴ・サシロバ覚えてれば十分ですお
＼_ ｀ ⌒´ __／ ９０なんてまず出ないから……うん
/´:::／ﾍ;;;/∨::＼::::::::｀ヽ
i:::,::>:::i/;;;;i /:::::::く:::::::,::::::ﾍ
｛:::i::ヽ::i;;;;;;;/:::::／::::::::i:::::::::｝
_． … ――――-
／ ＼
, ' ヽ
/ u ヽ
{ 一''´` ゝ==-- }
ﾞ ､ z===x ｨて..ﾌ> /
＼ ／
＿ ノ.:/⌒ヽ ヽ､＿人＿ﾉ, , イ ハ.｀ヽ うーん……
, .:.:´.:.:.:.:.:.:.:.:/.:ヽ ﾄ､ ／ _￣) l.:.:.',.:.:.:.:.｀丶､
／.:.:.:::::::::::::::::::::/.:.:.::l l ＞' '´ ￣ ) l.:.:.:.',.:.:.:::::::::::.:.:｀丶､
／.:.:::::::::::::::::::::::::::l.:.::::::ﾉ ／ , イ ) l.:.:.:.:.:i.:.:.:::::::::::::::::/::.:.:｀丶､
/.:.:.::::::::::::::::::::::＼.:::l.::::::::i ｲ:/ヽ /l.:.:.:.:.:.l.:.:.::::::::::::::/.:.:::::::::::::.:i
l.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::ヽ|.:.::::::ﾄ､ ﾉ / l.:.:､／.:.:.::::::::::::/.:.:::::::::::::::::::l
l.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::|.:.::::::l.:ﾉ /| / l.:.:.:￣|.:.:.::::::::/.::::::::::::::::::::::::l
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||:
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||:
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||:
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l:: 何か問題ありますか
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!::
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ）
| （ i ） |三三） いや……そうだおね
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
. ／￣￣￣￣￣￣＼
. ／:. ＼
/: : : ＼
. / : : : ヽ
| : : : : ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, l
|: : : ::; （ ○ ） （ ○ ） .;:: |
|: : : : : ´"''" "''"´ l
,＿ ヽ___ （ j ） u ／＿_
／:: r' | r'￣二ﾕ:｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′ ／ : :: :: :`:､＿_ どうしてウチを選んだのか聞かせて貰えますかお？
: : : :::| .| | / ) ｀) ／: :.ﾍ : :: :: :: :: :: :＼＿_
: : |.ﾉ. ﾉ / ⌒ヽ＿ _ , ´ |: : : :ﾍ: :: :: : : : : : : : .ハ バイトがしたいなら、ノーレートとか、色々あるでしょう
: :: ::＼ `ト､ /: :､ : : ＼: :: :: : .i i: :/: ::ﾍ
: :: :: :l: ｀ー┬-､ |ii入 ／|:: :: :＼／: : : : {. ﾚ /: :: : ﾍ
: :┐|: :: :: :: :＼） ７ ./iiii〈 |: :: :: :: :＼: :: :: :Ｖ /: :: :: :: :}
: :イ .|__/ ,へ/⌒＼ ./iiiiiiii｝ | : : : : : ::/: :: :: : Ｖ: :: :,ｲ: : :!
イノ: : / /: :: :＼＿ ￣＼iiii｝ |: :: :: :: :/----: : .| ／ノ: :: :|
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|
|
| .:.::.:.:.:.:.:.:.:.:
| :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:
| :.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:. .......
| :.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.: ヤニ焼けを見てもらえば判るとおり
| :.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.: ...... 喫煙者のお客さんも多いですお
| :.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.: .....
| :.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:. ....... 客層もご年配が多いですし
| :.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:. . 若い女の子には大変な環境ですお？
| ..
| ..
| ..
| ..
.....::――‐::...._
／.:∠=−-ミ､::::::.｀ヽ
,:'.::〃 ｀Ⅵ:::::::::ﾍ
/.::::/_7::¨/::::/}＜:ｌ:|:|:::::l::∧
,'::::::;´/|｀:;'::::::ｊ_|__lﾐ|:|:l:::|:|::|:::i、
::::l:::iｙ'ｆミ人_ｊ//.:从lﾉ:::::l |::!:::|l
;|::|l::ﾄ.:ﾋﾘ ﾃミ㌫::::::ｊ:ｊ/.:: l:|
ｉ|::|l::| ﾉ .ヒﾂ/.:ｊ:/:/.::::::从
||::|l人.丶 _, .:/.:/;'::/./.::/.::::〉
||::|l::|l:＼＿ .. :＜:ｲ:/:/:/.::/.::::/〉 ノーレートはちょっと……
ｊ乂}ｌ|乂_.｝ :.:.:;/.:::::/:/く:イ:_::乂{、
,r.i:TT:|:::::/ﾉ ::/::::／￣ ヽ.∨:::＼ ＼ フリー雀荘を選んだ理由なら
/:| | | |:|三三;:'__:/ -＜ l. }:::::::::.∨ 〉 単純に近かったから、なんですけど
/ | Ⅵ:::|===/-く_ |.八:::::::::ﾍ´
＿__ ／ .〉 }∨|::／..:::::::::::ヽ ./|::::＼:::::∧
.,..::::::::::::::::..丶. :′(⌒|:|／:ヽ::::::::::::ｉ .／/.:| :::::::.＼::∧
;:::::::::::::::::::::::::..＼} <_;／ .∨::: :::|./／_::_|:::::::::::::..＼ 〉
i::::::::::::::::::::ｌ::::::::::::ヽ／ ／|::::::／ｲ:::::|::::::::::::::::::∨::.＼
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ あ、そう。これといって特徴ない店だしお
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼ やっぱりプロとか呼ぶべきなのかな
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ……まあいいお。ノーレートがダメな理由は？
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::＼:::,ｨ":::::::::::::::::::::::,.ｨ≦｀ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ｨ:´::::::::::::::::::::::::,.ｲ ／ ﾊ
＿＿＿
,. .＜: : : : : : : : : : ＞ 、 /i
／: : : : ／ : : : : :、 : : ＼ ＼ /,/ 、
／ : : : ;∠-=＝ニ=-∨: : : :＼ ｀ｰ亠{／lヽ,
／ : : : : ;/=ﾆ ﾆ=∨ l : ミXヽ⌒｀ヽｊ l
／,ｲ : :// /rｧrァfアｧrｧ､ﾍﾍ∧:|: : : : : : : : : : }/,人＿＿
/／./: :// /／ ,/ :l: :l: l: : ﾊ ﾍﾍ:}l: : : : l: : :l: : : l´ _／
// / : //:/´: /∧ ﾊ: ﾄ,jヽ: :iヽ: 八: : : : } ｉ :l: : : lｲ / ああいう雀荘だと、絵柄合わせ……
// ., : ://:/l : 〈. ヾ ｀ ｀ﾞ リ､/: : : : | ｌ :l: : :/ｰ一'- 、
,'/ , : ://;ｲ:.l : : ヽ,ｪ=ア ミ=＝ /: : //: l ｌ :l ／: : : : : : : ＼ 麻雀やってる気がしないので
{;{ l : ,ｲ 八: ',: : :∧ 〈 ./: : //: //,／―-: :_: : : : : : ＼
',',. .{ :, :ﾄ,ヽ ＼V : : ＼ryο ,ｲ: : ,∠-==<: : : : : : : : ｀: :-. .、: ＼
ヾ=-V: :l ヽヽ_＼ミ,／/ t- ' "/ ／/／⌒ハ: : : : : : : : : : : : : ＼ : :＼
. V l ,r-=ァ'"／ry}__／l,ｼ .// .l: : : : : ＼: : : : : : : : ＼ : ﾊ
ヾ､ ./｀ヽ/ ｀ヾ＜/V=-､_,// i /＼: : : : : :＼: : : : : : : ハ: : ',
,.-''"￣ "''-.、
.／,-、ﾉ （＿ .ヽ
/. ,.-‐､ ,.-.､ '.,
.l ┴ ┴ ｀ ',
.l （ 、 ） l
',. ｀¨´｀¨¨´ / 絵柄合わせねぇ。悪いけどウチも……
ヽ._ _,.--､_,,..........,,_／ というか、リーチ麻雀なんてどこも変わらないと思いますお
/</::::::::|::::::::::_,,-''"ヽ-..,,_
,.-／ ./::::::::::|-‐''"/ ', ￣ヽ ご祝儀麻雀やってる限りは、絵柄合わせでしょう
／/ ,'::::::::::::::| ,' ,..-''"
..＞ l::::::::::::::::| ,' ＼
| |:::::::::::::::::| | ／
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::} いえ、そういう意味じゃないんです
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::! 役作りがしたいとか、読み合いがしたいとか
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::; そうじゃなくて……
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
.i ＼. ∨..,,__ { } ＿.{ / / }
} ', ′ ｀ヾ! .j'´ .∨ , ﾉ
ｉ: :{: : : : :{: :ヘ ｀ ， ,ｲ: : : : : /: :／- ､
ｉ: ﾊ: : : : ∨: : :＞｀__ ／./: : : :}:/,ｒ==‐ 、∧
∨ ∨: : :ﾄ∨: : : : ;ｒ入 ｲ: : :/,ｨﾆﾆｒ‐ ¬ `ｰｧ
＼: { ｀ヽｰフﾆ{ / レｲﾆﾆ/´ }‐ ＜
>ｒﾆ≦ﾆﾆ_{____,ィﾆﾆﾆ / }: : : : ＼
/ У´‐｀二ﾌﾆ／ﾆﾆ= '′ ｉ: : : : : : :≧=- 、
/／ '´ｒ /,r―‐ｧ'´ }: : : : : : : : : : : : : : ＼ うーん……なんて言えばいいのかな
＿_,ｒ ´ ｒｨ'.ｊ」、 ノ `ｉ ｉ: : : : : : : : : : : : : : : :∧
ﾏﾆ { __ イ/`'/{ ｀ｉ } ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : :∧
}ﾆﾑ---ｲ ﾍ/ .ﾚ `ヽ ｉ ﾊ : : : : : : : : : : : : : : : : ∧
}ﾆﾆﾆﾆﾆ} { / ｉ ∨: : : : : : : : : : : : : : : : ∧
〉､ﾆﾆﾆﾆ} ﾄ、 ヽ ｊ .∨: : : : : : : : : : : : : : : : ∧
.〈 | ｉ!ヽ、 } }: : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
∨ .! ｉ! ､ .| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| 麻雀って、人間を相手にするゲームだと思うんです
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
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｜
釗
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. ／| |ミ |
／: : | | |
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. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || | いらっしゃいませー！＞
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
|￣|￣| |:::::::::::::::| | || |
| | | |:::::::::::::::| | || |
| | | |:::::::::::::::| | || | ｶﾞﾁｬ ｶﾗﾝｺﾛｰﾝ
| | | |:::::::::()):| | || |
＿＿＿_
／⌒Ξ`ー＼
／（ ◎）―（◎）＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ おう、おはよう。もう打てるか？
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ おはようございます、やる蔵さん
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 ……まだ７時ですよ、閑古鳥鳴いてますお
<<<／ヽ /＼>>>
＿＿＿
／〜〜〜＼
／_ノ 三ヽ､_ ＼ しけた店じゃのー
／（◎）三（◎）) ＼
|:::（ （（__人__）））::::: | わしゃ麻雀くらいしか楽しみない
＼ ヽ|r┬-| / ／ 老い先短いジジイなんじゃ
／ ｀ー'´ ＼ さっさと打たせろい
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●） （●） ＼
| __´___ | まぁまぁやる蔵さん、焦ると運が逃げますよ
＼ `ー'´ ／
/ ∩ノ ⊃ ／ はい、ツメシボです。飲み物はアイコーでいいですか？
( ＼ ／ ＿ノ | |
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ 〜〜〜＼
／（◎）―（◎）.＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ おう、ナシナシでな
| /| | | | | |
＼ (、`ー―'´, ／ とりあえず一本替えといてくれ
￣￣￣
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／ ___'___ ＼
| |r┬-| |
＼ `,. -'"´´￣｀ヽ はい、マンケンお預かり
／ （＿＿＿ |
／ | 安心院さん、ためしにやってみますか
（￣ |
￣￣￣| |
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::, １０００円のカードが６枚
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::, ５００円のカードが６枚
|||::::|从 ､＿.，Ｕ.从::::::l/|::::::i １００円のカードが１０枚
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::|
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/ これで大丈夫ですか？
Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
.∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ うん、オッケーです＞
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’ そしたら貸借表に書き込んで……＞
|. ∨ _＞ﾐl´ ‐r＜ .／ |∧
ﾉ } .|_イ}ﾄ､_ 〉 .∨.:/＼ |ｌ:::|
＿＿＿
／〜〜〜＼
／（ ◎）―（◎）＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ なんじゃ、新しい子か？
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
-―─- 、
／ ＼
′ ⌒ ⌒ ,
i （ ―） （― ） ｉ
| (__人__) |
､ ノ
⊂⌒ヽ ＞ ＜_/⌒つ アイコーお待ち
＼ 丶′ 7
＼ ノ ﾄ､_/ つい先日入った子で、安心院なじみさんですお
. ′ | 今日初出勤なんで、まあ、よろしくしてやってください
. i |
乂 ｲ
| /ー―一 、 |
し′ ､_ｊ
． … ．
：＿＿＿_：
：／_ノ〜ー､＼：
：／（ ◎）―（◎）＼： 若い女の子はいいのぅ
：／:::::（ （（__人__）））::: ＼：
：| { l／⌒ヽ |： この店は客もメンバーもジジ臭い奴らばっかりで
：＼ ／ ／ ／： やっぱり女の子がいると華があるな、華が
＿＿＿_
／ ＼Ξ／＼ ｷﾘｯ
／（ ◎）―（◎）＼
／ ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒ ＼
| ﾉ ｀-=ﾆ=- ヽ | よし、今日はあの子と打たせろ
＼ `ー'´ ／ +
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ なーに言ってんだやる蔵のジイさん
／ -=・=- -=・=- ＼
| （__人__） U | 今日初出勤だって言ってるでしょう
＼ ｀ ⌒´ ／ まだ何も教えてないんですから
＿＿＿
／〜〜〜＼
／_ノ 三ヽ､_ ＼
／（◎）三（◎）) ＼ メンバー３人、客１人いれば卓立つじゃろうが！
|:::（ （（__人__）））::::: |
＼ ヽ|r┬-| / ／ 客が打ちたいって言ってるんだ、打たせんかい
／ ｀ー'´ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ |`-'~| |`-''|＼
／ `--'＿`--' ＼
| （_0__0_） | −３
＼ └┘ ／
／ ヽ
＿＿＿_
／ ノ ＼＼
／ （●） (●）＼
／ u ___'__ ＼
| `ー'´ | まぁまぁ店長、いいじゃないですか
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / / 安心院さん、フリー未経験ってことだし
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ 気心しれてるやる蔵さんに相手してもらえるなら
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／ メンバー教育は後から、ってことで
ヽ ＿＿ ／ / ／
+ +
ｍ ｎ _∩ + + ∩_ ｎ ｍ
⊂二⌒ __） + ＿＿＿ + （__ ⌒二⊃
＼ ＼ ／〜三 〜＼ ／ ／
＼ ＼ ／（ ◎）三（◎）＼ ／ ／
＼ ＼／:::::（ （（__人__）））::: ＼ ／ ／ そうじゃろそうじゃろ！
＼ | |r┬-| | ／ 流石できる夫くん、道理がわかっとる
＼＼ `ー'J ／／
＼ ／ それに比べてやる夫は頭が固くてかなわん
/ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （=・=） （=・=）＼
| （__人__） | 余計なお世話だお
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ | はぁ……安心院さん、早速で悪いんだけど
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／
( ＼ ／ ＿ノ | | 本走入ってもらってもいいかお？
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,.. - ―― - ..,, ∧＿_
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜ ￣1i
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼ 《
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ ≫
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i だ、大丈夫ですけど……
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::! いいんですか？
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ | 客が打ちたいって言ってるから、しょうがないお
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 他のお客さん来たら抜けちゃっていいから
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ !
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ やる蔵さんとは昔からの知り合いでね
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | 粗相があってもやる夫が頭下げれば済む
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi そう考えれば、確かにいい機会だお
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ / 失敗を恐がらず、気楽に……
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..| フリー雀荘の雰囲気ってものを掴んでくれればいいお
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
┌───────────────────────────────┐
│ A 【東一局】 ドラ５索 ........│
│ ┏━━━┓ A ： ２５０００点 できる夫（親） ...........│
│ ┃ ┃ B ： ２５０００点 安心院 │
│ B┃ ┃D C ： ２５０００点 やる蔵 .............｜
│ ┃ ┃ D ： ２５０００点 やる夫 ........│
│ ┗━━━┛ │
│ C │
└───────────────────────────────┘
／ ／|二二二二 Z二７i二二二二/ﾆZ二Z二l二l二l二l二l二l二l二l二ﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔﾆﾔヽ二二二l＼
／／: : : : : : : : /＿_//| : : : : : : : |＿|＿.l＿_.l＿l＿l＿l＿l＿l＿l＿l＿_l＿l＿.l＿.l＿l＿.l＿l＿l: : : : : : :＼＼ _
ﾆｱｵ:.: : : : : : : : : : |＿_.|//: : : : : : : : |＿|＿.l＿_.l＿l＿l＿l＿l＿l＿l＿l＿_l＿l＿.l＿.l＿l＿.l|寸ニヽ: : : : : : : :＼|`
ｱ|::::|:.: : : : : : : : : : |＿_.|/: : : : : : :_＿＿＿___:_:|_＿.|_＿.|_＿.|＿_.|＿_.|_＿.|:_:_:_:_:_:_: : : : : : : lヽ|寸ニヽ.: : : : : : :｜
:: !. ' : : : : : : : : : : /: : : /: : : : : : / ./＿_./|: :|＿_.|＿_.|＿_.|＿_.|＿_.|＿「＿_.',: : ‘，: : : : : :.ヽ|ヽl寸ニヽ: : : : : : `
. ': : : : : : : : : : : :/: : : /: : : : : : : |二.Z.＿_.//: / ﾔ＿__'.: : ‘， : : : : : : :ヽ|ヽニﾆl: : : : : : : :
: : : : : : : : : : : :./: : : /: : : : : : : :/: :/＿_ .//: /＿__＿＿＿＿＿＿＿_ ﾔ.＿__'.: : :‘，: : : : : : : :ヽlヽニヽ : : : : : :
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: : : : : : : : : :./: : : /: : : : : : : :/: : |二二|/: : lニニlニニlニニlニニlニニl: : : : : : : : : : : : :‘，: : : : : : : :‘，: : ‘，: : : : :
: : : : : : : : :./: : : /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :‘，: : : : : : : :‘，: : ‘，: : : :
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
,ｒ' ＼
/ ⌒ ヽ,
（ ●） ⌒ ..i
i. （ ●） .|
. ＼（_入＿ﾉ / 安心院さん、牌山は右斜め上にして
＼＿＿＿＿＿_／ 前に出してくれお
./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼
|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::| 対面の人が取りやすいから
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、 こんな感じでいいでしょうか？
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/ オッケーオッケー＞
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, , |::: :::ﾘ/::/ あ、あと１枚目の嶺上牌は下ろして＞
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::,
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::,
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i いえ、ネット麻雀です
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::|
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
.∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／ ___'___ ＼ ネット麻雀やってるんですか！
| |r┬-| | 僕も結構打ってるんですよ、何でやってます？
＼ `,. -'"´´￣｀ヽ
／ （＿＿＿ | 天鳳ですね＞
／ |
（￣ | おお、同郷
￣￣￣| |
＿＿＿
／ノΞ ヽ､_＼
／（◎）─（◎.）-＼
／ :((（__人＿,）) ）::: ＼ なんじゃい、できる夫くんと同じような打ち方するのか
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ |
＼ヽ L^^^ ,／ 苦手じゃのう、そういうの
ゝ ﾉ
／ /
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│發│
└─┘
＿∩
/ 〉〉〉
{ ⊂〉 ＿＿＿_
| | ／⌒ ⌒ ＼
| | ／(●) (● ) ＼
| |／ __'____ ＼
ヽ | |,┬‐ | | 發ポンです
＼.＼ ｀ー ´ ／
＼ ＿＿ ヽ
ヽ (＿＿＿_/
┌─┬─┐
┌─┬─┬─┬─┤ │ ├─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ ├─┴─┤ │ │ │ │ │ │ │
└─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│西│
└─┘
＿＿＿
／〜〜〜＼
／_ノ 三ヽ､_ ＼
／（◎）三（◎）) ＼
|:::（ （（__人__）））::::: | かー！ 早すぎてついていけんわい！
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
／.:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::
,:':::/:/_ ￣ ｀ヽ::::.∨::::::::::::
.,’:::;':/ .＿_＼:∨:::::::::
.i:::::;:/ _.....r:::＜::二:Ⅵiﾄ､__
l:::::ｉ{／ｉ:|ｌ::::|:l:i::::::lⅣ:::Ⅵ
ｌ:::::ｌ|ｉ:::l|:||l:::|从:::_||_l:＿:'ﾄ:.|.l:
|ｌ::l:l||:::l|.||lノ´ :ﾚ'ｨz=≦z|:::|.|: やる蔵さんは面前派なんですか？
|ｌ::l:l||科ミ .}z:ﾉ〃.|:::|.|:
|ｌ::|从代:ｊ |:::|.|:
||::|::l:ﾊ .{ |:::|:!:
||::|::|i从 _， |:::ｌ.l::
l|::|::|从ﾍ、. ` ,|:::{ﾉ:
.|::|::|ｌ|∧ｌｉ＼ .／:l::/::::
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│⑦│
│筒│
└─┘
＿＿＿_
／_ノ≡ヽ､_＼
／（ ◎）／)（◎）＼
／::::::（( ／／／) )）:::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | んっ……チーじゃ
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ┌──┤⑥│⑧│
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │⑦筒│筒│筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│①│
│筒│
└─┘
＿＿＿
／⌒ ⌒＼
／（◎）―（◎） ＼
／::（（ （__人__） ））:::::ヽ
ｲ⌒ヽ | |r┬ | | 面前派ということはないがね
ゝ___ﾒー ＼γ⌒)⌒ヽ ／
/ ( ^/ (★/ ヽ 鳴くところは鳴くし、堪えるところは堪える
| / ,(⌒ヽ/ ｨ } 麻雀ってそういうもんじゃろ
ヽ＿ﾉ ー ' | |
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ oﾟ（◎）―（◎）ﾟo ＼ ただ若い衆と打つとみんな鳴き麻雀でのう
| ::::（（（__人__）））:::: | こっちまで急かされていかん
＼ ｀⌒´ ／
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） U l
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ／ 他のお客さん批判は無しでお願いしますお？
｀ｧﾆニ＜／／ _,,..-'' __
,./ /＼ ／ : : : : : : ＞ : :＼
_／ /|ｲ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
／. : : : :| ./｀Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
,´ : :/: : : :| ｉ::::::|/ : :／: : : ／: : : : : : : : :|
＿＿＿
／〜〜〜＼
／_ノ 三ヽ､_ ＼
／（◎）三（◎）) ＼ わーっとるわい！
|:::（ （（__人__）））::::: | メンバー３入りだから愚痴っとるだけじゃ
＼ ヽ|r┬-| / ／ 他の客がいるときは大人しいもんじゃろうが
／ ｀ー'´ ＼
＿＿＿_
／ ﾉ_ ヽ,, ＼
／ ≦ﾟ≧ﾐ:≦ﾟ≧
／ ___'__ ＼
| |r┬| |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) / / / / そうは言っても、僕らだってお金賭かってるんで
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
＿＿＿_
／ノΞΞヽ＼
／（ ◎）―（◎）＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ こしゃくな小僧じゃのう
| ヽ |!!il|!|!l| / | 目にものみせてやるぞ
＼ |ｪｪｪｪ| ／
+ +
ｍ ｎ _∩ + + ∩_ ｎ ｍ
⊂二⌒ __） + ＿＿＿ + （__ ⌒二⊃
＼ ＼ ／〜三 〜＼ ／ ／
＼ ＼ ／（ ◎）三（◎）＼ ／ ／
＼ ＼／:::::（ （（__人__）））::: ＼ ／ ／
＼ | |r┬-| | ／ ほれツモじゃ
＼＼ `ー'J ／／
＼ ／ ２０００-４０００の２枚オール！
/ /
┌─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┐ .┌─┐ .....┌─┬─┐ ┌─┐
│三│四│五│八│八│八│②│②│ 3.│ 5.│ ツ│ 4.│ ┌──┤⑥│⑧│ ド│.5 │
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│索│索│ モ│索│ │⑦筒│筒│筒│ .ラ│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └──┴─┴─┘ └─┘
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │九│①│ │ 2.│二│
│東│萬│筒│白│索│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┘
┌─┬─┬─┬─┐
│⑧│⑨│③│四│
│筒│筒│筒│萬│
└─┴─┴─┴─┘
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐ ....┌─┐ ┌─┐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿ ┌─┬─┤①├─┬─┤二│
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､ │ │九│筒│ │ 2.│萬│
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l ..│東│萬├─┤白│索├─┘
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ ......└─┴─┘ └─┴─┘
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l ...┌─┬─┐
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l .....┌─┬─┤③│四│
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ │⑧│⑨│筒│萬│
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ ..│筒│筒├─┴─┘
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ. ｰ―‐ .....└─┴─┘
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞...
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ 手出しは 【①筒】 【二萬】 【③筒】 【四萬】 の４枚
┃
┃ 一見普通の手に見えるけど……違和感がある。③筒の切り順だ
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │ │二│四│四│五│①│②│②│③│⑥│⑧│
│ │ │ │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│筒│ （ 例えば配牌がこういう形なら…… ）
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│①│ （ タンヤオ狙いの⑦筒チーから、打①筒 ）
│筒│
└─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／ （ ツモ次第だけど、次は③筒でいいはず ）
│③│ （ 二度受けと言えど２−４のカンチャン外し ）
│筒│ （ それよりかは、フリテン塔子のヘッド固定 ）
└─┘
╋━━━━━╋
┃ 配牌
╋━━━━━╋
┌─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┐ ┌─┐
│二│四│四│五│八│八│①│②│③│⑥│⑧│ 3.│ 5.│ ド│.5 │
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│ .ラ│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘
╋━━━━━╋
┃ 和了形
╋━━━━━╋
┌─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┐ .┌─┐ .....┌─┬─┐ ┌─┐
│三│四│五│八│八│八│②│②│ 3.│ 5.│ ツ│ 4.│ ┌──┤⑥│⑧│ ド│.5 │
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│索│索│ モ│索│ │⑦筒│筒│筒│ .ラ│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └──┴─┴─┘ └─┘
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
┃ それを二萬から切ったなら、面子オーバーだったということ
┃
┃ できる夫さんの仕掛けに反応しての鳴き……けれど、赤、ドラが無ければただのゴミ手
┃ だったら配牌に赤赤ドラ持ち
┃
┃ つまりこの形の二向聴から、⑦筒チーの打①筒
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
＿＿＿
／ ｀ ､
, ' ＼
/ ヽ、 _,.． -- ﾞ .
/ ＿｀__ ＿＿ ,
′ ￣￣ ￣￣ ，
{ "' ､､ ∪ }
. ､ ゝ-‐ ｰ- ' /
＿> ､ ／ 強い鳴きですおね
∨/r v'´ ヽ _ 「/7,＜
／V,l / ＼ V 」/////〉
. ,.ｲ //Y〈_ ヽ.〉 く//////__
/.:.|///ゝ､ ｀ヽ.／ f⌒o 7¨´／//}
>､:ヽ／ ` ｀Y ! _! [`__'7´////,j
＿＿＿_
／_〜〜〜＼
ﾐ ﾐ ﾐ oﾟ-(◎)―（◎)ﾟo ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒). ::::::（（（__人__）））::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /
| :::::::::::(⌒) | | | ／ ゝ :::::::::::::/ 伊達で３０年うっとらん！
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / `ー'´ ヽ / ／ 若い頃は雀ゴロと呼ばれたこともあったわい
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒)
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-― ¨￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣¨ ―-＝ニ二三三三
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼ 『客層もご年配の方が多いですし』
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
. ＼ ヽ ／
三三三二ニ＝―- ＿＿＿＿＿ ＿＿__＿＿ -―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
┌─────────────────────────────────────┐
└─────────────────────────────────────┘
┌───────────────┐
└───────────────┘
┌───┐
└───┘
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i （ よく言うぜ ）
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ Ｕ .厂 ﾄ､/:::::::::::! （ こんな鳴きするご老人 ）
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::; （ 滅多に見ない部類だよ ）
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
.i ＼. ∨..,,__ { } ＿.{ / / }
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
┌───────────────────────────────┐
│ A 【オーラス】 ドラ八萬 ..............│
│ ┏━━━┓ A ： ２３０００点 できる夫 ..................│
│ ┃ ┃ B ： ２０１００点 安心院 │
│ B┃ ┃D C ： ２８０００点 やる蔵 .............｜
│ ┃ ┃ D ： ２９８００点 やる夫（親） ..........│
│ ┗━━━┛ │
│ C │
└───────────────────────────────┘
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|
_ |
. ／| |ミ |
／: : | | |
＿＿＿／ : :::::::| |＿＿＿＿＿_, |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || |
. . . . . | |:::::::::::::::| | || | いらっしゃいませー！＞
. . . . . | |:::::::::::::::| | || | いらっしゃいませー！＞
|￣|￣| |:::::::::::::::| | || |
| | | |:::::::::::::::| | || |
| | | |:::::::::::::::| | || | ｶﾞﾁｬ ｶﾗﾝｺﾛｰﾝ
| | | |:::::::::()):| | || |
ヽ{ !焦ﾝﾉ 二 } ﾉﾆﾉ .ﾉ 人 ／_ノ ＼: :ﾍ:/
{｀'‐'-´ ‐::´:｀´ﾉ人､ ヽ ﾍ ´ﾉ ､ ヽ-‐,ヘ､
{／::´::::::::::::／{ ・ヽ, ノ､‐｀/ ｀i / ｀＼
/:::::::::::, r ' ´ ﾍ ノ ヽ＿,,､ !､ / ｀ ､
/,::: r'i´ﾟﾉ ｀ | ＼_ ノ ﾍ: :＼
'´ | ｀r _ - ､ | ／ ／: : : :
.| 'ヽ ﾜ ' | ／ ／ｸ: : : : やあやあ、やる蔵さん今日も早いね
| ｀ _ , -― ' ‐ ､ ヽ､ _ , - ‐ ': : : : : : : :
ﾍ r '´ r｀ヽ､＜: : : : : : : : : : : : : :
ヽ ノ ヽ ＼: : : : : : : : : : : : : :
ﾍ , ‐ ´´ ￣￣ >==≧: : : : : : : : : : : :
' - -, ､r = ´ _, - ‐_, '''''／: : : : : : : ＼: : : : : : : : :
＿＿＿
／〜〜〜＼
／（ ◎）―（◎）＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ お前さんに言われたくないわい、新城の
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ まーた嫁さんほっぽり出して休日出勤か
／三三三三三三三三三三三三
|ﾖ＞‐‐‐‐‐‐‐‐N',‐‐‐‐‐‐--､三三
i-‐'"""""""/yヾ""''''‐‐‐-- ､_,
jィｮョ三三三三三三＞----- ､＿
/三三三三三三ヨ(＿ , -- ､, -‐
----- ､三三三三三三＞-,'"ヽ ,..
', i i___ﾟ`ヽ､/:::i,:､--7-｡､-‐'"￣
',i: : : : ￣: :.j: : : : :.ヽ--､ヽ-､-‐‐'"
| ´¨,ノ _ヽ=- ..::::`‐‐-
_i iﾍ- ､ , いや……まあ……
,...イ::::', ､- ヽ'" u
∠:::::::::::::', __〉＞--､__＿ _____ y--
,..:＜:､:::::::::::::::ﾍ 二 ‐--､_ ,..._ヽ-' /:::::::
／:::::::::::::＼:::::::::::::ﾍ ,.......＜::::::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::＞､＿＿__,.イ::::::::::::::::::::::::::::::
,....＜::iヽ-----､:::::::::::＼::::::::::::::---'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ （◎）―（◎） ＼ 家族サービスしてやらにゃいかん
| ::::（（（__人__）））:::: |
＼ ｀⌒´ ／ そんなんじゃいつか逃げられるかもしれんぞ？
／ ＼
＿＿＿_
／ ﾉ_ ヽ,, ＼
／ ≦ﾟ≧ﾐ:≦ﾟ≧
／ ___'__ ＼
| |r┬| | 今月も皆勤賞コースの
＼ /⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) やる蔵さんが言っても説得力ありませんよ
ノ | / / / (⌒) / / / /
/ | :::::::::::(⌒) ゝ :::::::::::/ 新城さん、ちょっと待ってもらえますか
| ｌ | ノ / ） / オーラスですけど、西入しますから
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／
＿＿＿_
／ 〜〜〜＼
oﾟ-（◎）―（◎）ﾟo ,. -- ､
／: （ （ （__人__）））::::: / __,＞─ ､
| |r┬-| / ヽ
| | | | ｛ |__ わしゃ独り身だから構わないんじゃ！
| | | | ｝ ＼ ,丿 ヽ
| | | | / ､ ｀┬----‐１ } それに今月は皆勤賞無理じゃ！
| | | | ／ `¬| l ﾉヽ 明日、用事があるでの
＼ `ー'ｫ / ､ !_/ｌ l / ｝
{ ＼ l / ,'
＼ ´｀ヽ.__,ノ / ﾉ
＼ ヽ､＼ __,ノ ／
￣ ヽ､_ 〉 ,!､__／
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒Ξ`ー＼ | |
／（ ◎）―（◎）＼ ! ! 無理なもんは無理じゃ！
／ ::::（ （（__人__）））::: ＼| l
| |r┬-/ ' .| ／ というか西入なんてさせんぞ
＼ ｀ ー'´ ／／ ２０００点、ちょろいも……
/ ＿＿ /
(＿＿＿） /
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
│三│六│七│七│八│九│①│②│⑦│.6 │.8 │ │ │ ド│八│
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│東│白│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘
,,..-――-..,,
／ ＼
／ ヽ
/ ＿__) ヽ- l
／l '´ r .l
/ ..|. U =≡= =='' ',
/｀ヽ、__.', ヽ l
./ ＼ .ヽ. （＿ノ--' ﾉ やる蔵さん、あんまり喋ると三味線になりかねないから
/ ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜ 落ち着いてお願いしますお
./ ./ l l ＼ | r-ヽ ｀ヽ
/ l | ヽ .>､ r'__..>＞ |
./ iヽ .|＿ヽ.イ .〈Y´ i ｀''１ | |
' l 、 < ´ .i | i | | |
＼ / _,,-ヽ ヽ .i .| .i .|.l |
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│西│
└─┘
＿＿＿_
／〜〜u ＼
／ ／〜〜＼＼
／ し （◎）―（◎） ＼ お、おう。そうじゃの……集中するわい……
| ∪ ::::（（（__人__）））J|
＼ u ｀⌒´ ／
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│三│六│七│七│八│九│①│②│⑦│.6 │.8 │ │ │ツ│.6 │ ド│八│
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│東│白│モ│索│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│東│
└─┘
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| （ 手が辛い…… ）
. l|::::l|'/ﾍ ! u.ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│二│
│萬│
└─┘
＿＿＿
／ ＼
／ ノ ヽ ＼
／ （●） （●） ＼ ポンです
| ´ |
＼ ⌒ ／ （ ここは、最悪でも安心院さんに和了して貰いたい ）
ノ ＼
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │二│二├──┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │萬│萬│二萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴──┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│.4 │
│索│
└─┘
/.::::::/´ ＿__ ヽ:::::::::::::.ヽ
,::::::::::' _,...‐::´::::::::::::::＞.i::::::::';:::::::i
,::::::::::l／:::::|l::::::::::::;'_l:::::::l-､'::::::::ｉ::::::',
l::::i|::::::|､::::i‐';:::::::::;! .|:::::::| .|::::::::::l::::::ﾊ
|::::|:::::::|:::::｣ ヽ＿_! ´二..z}:::::::::|:::,'ハ
,'.::::l::::::;'.ｨ=ﾆ元! '´ヒサ|:::::::::l::;':::::::l チー
.ｌ|:::::|::::iﾍ.ヽ.ゞ‐' i ￣ !:::::::;' i:::::::::|
.!l:::::|i::::l-ﾍ. 丶 ﾉ::::::;' .l::::::::/ （ 満貫までなら和了しても西入 ）
ヽ:::ｌ:V:ｌ:::::::＼. `ー 一' ..ｲ':::::/.:/＿:/._ （ 鳴きをケアせず下ろしてくれそうかな ）
＞ト＼_...イ.,＞ .. イ ,'.:::::／ /.:/ .ハ
∧ Ｖ:',. 〈:::::/ .,'.::::/ ./.:/ / :
l ',. ∨､_〉:∧__,......... ＜':::::/ー'.::/ / :l＼
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌赤┬─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ┌──┤.5 │.6 │
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │.4 索│索│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
＿＿＿
／ 〜〜〜 ＼
／ 〜〜〜〜 ＼
／ ノ Ξヽ､_ ＼
| -（◎）―（◎）- | （ うぐ……このツモは…… ）
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ））::::. ／
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│六│七│七│八│九│①│①│⑦│⑧│⑨│.6 │.6 │.8 │ツ│.4 │ ド│八│
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│モ│索│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: ＿＿＿_ ::::: :::: :::
:::::: :::: ／_〜〜〜＼ ::: ::: ::
:::: ::::／ 〜〜〜 ＼:: ::: ::
:::: ／::: ─ ─ ＼ :: ::
::: | :: .（＿） （＿） | : ::::
::: ＼ （ （ （__人__）））,／ : ::: ……
:: ノ ｀ ⌒´ ＼ : :::
／´ ヽ :::
| ｌ ＼:::
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
/| /| /|
M/ .|／|＿ M/ .|／|＿ M/ .|／|＿
┌─┐ ／ ┌─┐ ／ ┌─┐ ／
│.4 │ │.6 │ │.6 │
│索│ │索│ │索│
└─┘ └─┘ └─┘
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ ……
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
＿＿＿_
／ ＼
／ ― ― ＼
／ （●） （一） ＼
| __´___ |
＼ `ー'´ ／ そんなに手出しばっかりだと
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 本当に追いついちゃいますよ？
. ＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／_ノ≡ヽ､_＼
／（ ◎）／)（◎）＼
／::::::（( ／／／) )）:::: ＼
| ／,.=ﾞ''"／ | ……いや
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ （◎）―（◎） ＼
| ::::（（（__人__）））:::: | 間に合ったわい。リーチじゃ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │三│⑦│②│②│
│東│白│萬│筒│筒│筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┘
┌─┬─┬─┬─┐
│四│.4 │.6 │.6 ├──┐
│萬│索│索│索│六萬│
└─┴─┴─┴─┴──┘
|l | | |ｌ .| .ｌ| ｌ|.:| |l__|_|.|＿|| |
|l | | ||! _|.l.__||ｌ､ ||l.ｲ￣|l从从__,ｊミ! | |
|l | l .|ｨT´从__|l乂___,||| |_／ .＿z≧≦|┤| l
l| ! l .l.|i≧==≠ミ .ィ弋:::::/ 彡１.l .| .;
l!.| ｌ.l .|ｌT弐弋:ツ ｀¨¨¨´ l:.;.::ｌ ;’
｜l |.| .l|ｌ|∧ :| :|.ｉ :;＞― （ 打点？ 役？ ）
.__. ＿| l |.| .l|ｌ|ｉ}∧ | .:|.!〈 ===
/ ∧fﾍ| ｌ.|.| .l|ｌ|ｌ|ｌ|ｉﾍ、 ｀ ， .ｨ;.; ;'〉、＿
.〈乂 /|:.ｌl､l.|.| .l|ｌ|ｌ||l乂ｌ＼. ｀￣￣ ´ .／: l.i.;'{∧:.
i⌒ヽ /⌒Y
/ ,
ｉ i
! ! ; i. /⌒i
| 乂 ﾉ l / ,
ｉ ′ /
; ,
/ 乂
／ ￣）
i´￣￣¨ ｰ一 ´ r ´
人 i ……あぁ、うん、うん……
｀ ヽ
｀ 、 ＼
` `
｀ _ ｀
＼
ヽ
＼
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ （◎）―（◎） ＼
| ::::（（（__人__）））:::: | ……ツモったわい
＼ ｀⌒´ ／
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘ ﾄﾝｯ
＿＿＿
／ 〜〜〜 ＼
／ 〜〜〜〜 ＼
／ ノ Ξヽ､_ ＼ リー即ツモ純チャン三色一盃ドラドラバンバン
| -（◎）―（◎）- |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ））::::. ／ 裏は乗らず、１３翻で６０００−１２０００の１枚オール
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│七│七│八│九│九│①│①│⑦│⑧│⑨│.7 │.8 │.9 │ツ│八│ ド│八│
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│モ│萬│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒::::＼
／ （●）}ili{（●）::::::＼ なんですかその手、っていうかリーチ
| __´___ :::::::| っていうか六萬！
＼ `ー'´ ...:::::／
＿＿＿_
／_ノΞ ヽ_＼
／ （◎）―（◎） ＼ 別にどんな和了しようと客の勝手じゃろうが……
／ ::::::（（（__人__）））:::::＼ それともここのメンバーは和了批判するのか？
| ~~~ |
＼ ／ ぐぐぐ……＞
三三三三三=／ r'てﾐ孑三＼＿＿＿,___、
三三三三／ ヽソ三二{￣ ＼
三三二／ ／三三二三￣￣ミ｀ヽ孑' へ
三三／ ／三三ﾆ――ﾆ⌒ヽ ｿ ／￣￣ヾ
三／ ／~三三彡: : : : ヾソ＼ ＼/. ( ,,;ー―ヽ
＿／三=='"ノ―‐、 / ーヽ .} {l //
:::::;;二 'ヽ゜ ノ /. | {l / 厶
ヾ;;; ￣ ,, ／,, |ヽ、| {__／ ノ
┤'' |:::::::ヽ ノ やれやれ。今日はやる蔵さんの調子が良さそうだ
ヽ, . ＿_, |:::::::/ ヽ、 うかうかしてられないな
＿_ヽ ー‐―'". } { {＿＿／
＼、 l ;; ,; ／:} ヽ::; ;::
＿＿弋=======＿＿＿ー':::::/ ＼‖ ,,,,,,,,;"
======＿＿＿＿::::／ ;";,,; ヽ ノ
ヾヾ '''' ／ 弋::::::::::::::
_, -===＝＝＝===ー-、
／ ＼
／ ー--=、 ＼
/ ／ ヾ ｀l
| ‖ ＿__ | .|
| ヾー-ーナ | ……
| ヽ、
| （,,＿,,人） 一卓ラスト、ご優勝は３番４番
!、＿_,,,,,,＿＿ __ ￣￣７ 清算の方お願いしますお
〉＿＿＿ __￣￣〈 ／
＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 一卓に新城さんご案内ですお
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､. 新城さんお飲み物は？
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i | ウーロンで頼むよ＞
＞ ヽ. ハ | |｜
_.. ‐'''''''''''' ‐ ､
,ｒ' ＼
/ ⌒ ヽ,
（ ●） ⌒ ..i
i. （ ●） .| それじゃ安心院さん
. ＼（_入＿ﾉ /
＼＿＿＿＿＿_／ 清算終わったら、新城さんにお飲み物と
./ゝ／ﾉ:::::::::::::::::＼ やる蔵さんからゲーム代、トップ賞貰ってくれお
|ﾉ/／::::::::::ヽ,::::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
|^::::::::::::::::::::::|:::::::::|
,.. - ―― - ..,, ∧＿_
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜ ￣1i
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼ 《
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ ≫
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i ……あ、はいっ
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::! −３６で３６００ですね
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ （◎）―（◎） ＼ １１だけ渡してくれ
| ::::（（（__人__）））:::: | ゲーム代トップ賞分除いてな
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼ それじゃあ、これで＞
,,＿___ _
r- ,, ,, ゝ_____ ＼
ゝ､__ ｀’’''ト､,＼ ＼___
t￣ `トミﾐ''、,, `- ｀ゝﾐ 、
゛ト ,,,, ＠ゞ,,_. ＼ おう、１１００たしかに受け取った
｀` 鄱、 ＼
. __,,ｘz=-' ヽ
x '" ,へvーゝ
ｔ--イ ￣￣｀`ヽ､ /ﾍ,y!七￣￣ﾍ
゛ヽ ,, ヘ）" ﾍ
｀`ﾄ / ﾍ
/T/ ﾍ
|:| ィTT ミl:| | || . ｨT T TT .T :ミ!.|｜ .i |:｜ :∧‘，
. l |.|:..|_|_|l＿_|乂 |ｌ＿|.|ﾆ=┴≠|ﾚ'¨!.l. | .l |:｜ ::;
..:!.|.lｨ≧==示ミ、 ￣ _,ｨ≠r≠芹ミ|- ; .:l |: ; :| :l
..:ｌ.|ｌﾄ､乂..乂:ツ'｀ " ヒ::ツ:イl:! i .|ｌ|.:; | .:|:| ……
!.!.!l∧ ￣ i l.||.:ｌ .|ｌ|.:i | ; l
ｌ.|.|| ∧ { ||ｌ.:| .|ｌ|.:| ; / ゲーム代頂きました、ありがとうございました
:...l.|.|| |i∧ l ||!｜ i |ｌ|ｲ / /.:〉
:!|.|| ||l'/＼ .､＿＿..， ／ﾘ!｜ l |l从:. / /::ｲﾄ､
●┃┃
━━━━ ● ● ● ● ● ● ● ● ●
●┃┃
.
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／-――- -―＼
/ ＿ ＿ .',
,' ｲ::::）｀ ｲ::::）｀ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） l
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ / 一卓擬古さんご案内です
ヽ、 ＿＿ ／
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒::::＼
／ （●）}ili{（●）::::::＼ 店長……今日ちょっと調子悪いみたいなんで
| __´___ :::::::| 本走変わってもらえません？
＼ `ー'´ ...:::::／
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／ ､＿ノ ヽ _＼
/ .',
,' ＿＿ ＿＿ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l Ｕ "" （ ,、 ）"" l 流石に新人教育は社員がやらないとな……
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ /
ヽ、 ＿＿ ／ まあ、今月アウト嵩んでないんだから
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ もうちょっと頑張ってくれお
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
＿＿＿
／ ＼
／ ノ ヽ＼ やっぱりそうですよねー
／ （ ー） （ー）＼
｜ | | ___´___| | | あ、擬古さんご案内です、よろしくお願いします
、 | | `ー '´| |／ よろしく頼む＞
ノ | | | |＼
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::|
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
〈: :/ ;::::::}::::::::::/::::;:| ∨=＜///|::::::∨:::∧
∨ ,'::::::::::::::::::::::::;::|. ヽ. /_＞ｊ::::::::::';::::::::
| .;:::::::::::::::::::::::::;::ﾊ ｝/￣|::::::::l:::::::;:::::∧
l ;i:::::::::::::::::::::::::iｲ:∧ ｲ＼.｛::::::::||::::::ｌ::::::∧
:、 ./ｌ::::::::::::::::::::::::;' ﾄ､:∧_／ ｀ヽ〈:::::::ｌ||::::::|:::::/
....＿＿_¨; ;!:::::::::::::::::::::::; |.:.＼ ＼ . ∨ ::||:::::.|::ｲ |
｀ヽ . /;’;:::::::::::::::::::::::/.:.:|:ｉ: : .＼ _ ＼.{、::ﾘ::: ;':: |/
￣::::｀/.:ｉ .i:::::::::::::::::::::;′ .l∧: : : :￣i＼−､〉:/:::/.:::/::
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ⊂ ヽ∩ < 安心院さん、打ってみてどうだったお？
| | '､＿ ＼ ／ )
| |＿＿＼ “ ／
＼ ＿＿＿＼_／
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::} 腑に落ちないな、って
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, , |::: :::ﾘ/::/
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ ……腑に落ちない？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
╋━━━━━╋
┃ 捨て牌
╋━━━━━╋
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │三│⑦│②│②│
│東│白│萬│筒│筒│筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┘
┌─┬─┬─┬─┐
│四│.4 │.6 │.6 ├──┐
│萬│索│索│索│六萬│
└─┴─┴─┴─┴──┘
╋━━━━━╋
┃ 和了形
╋━━━━━╋
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│七│七│八│九│九│①│①│⑦│⑧│⑨│.7 │.8 │.9 │ツ│八│ ド│八│
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│モ│萬│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
╋━━━━━━╋
┃ ８順目手牌
╋━━━━━━╋
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐
│六│七│七│八│九│①│①│⑦│⑧│⑨│.6 │.6 │.8 │ツ│.4 │
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│モ│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘
,.: ¨￣￣¨ : 、 f}
／ ./ＺＺニＺ∨ ヽ .f}
/ i /:二ﾆﾆ二:Ⅵ .ハ... f}
.,′ｉ|.ィTTi |ｌTTﾐi.|ｉ .ｌ|:，... f}
:′ |l:|ィ示￣ィ示zl|! .|l∧ . f}
; |l | l|ｌ}i_ゞ'rｉ┐ゞ'ノ{ｌ || lﾊ .f}
{ |l |:.从￣ r.‐ｖ￣.ﾉl: |l.ﾘ/ .f} 河と手出し、和了形から考えれば
∨ｌ| |ｌｉ＼.∨ﾉ ..ｲ{/ :ｌ//､ /ヽ やる蔵さんの８順目手牌は、この形だと思うんです
ﾉ::|| |||乂｀TT´:ト| ./ｲ=:::>{¨ヽ.}
く_:|从:.Ⅳ ∨ ::::::/ .|.//＼／ .{_｀ /
/.:/.::::::::::::/-= 三三
./.:/.::::::::::::;′=‐ ―‐ ‐=ミ
,:::;’:::::::::::::′ ＿＿＿＿＿＿
.ｊ:::/.:::::i:::::;’イ::::::/.::/::|::::::::|::|:::|::
.;’/.::ｊ::::|:ｌ::ｊ;::::|―:l:､:|::|:|::::::::|ｨＴT
;:::’::ｌ:::::ｌ:l::ｉ::/:|:::::ｌ|::::|::|:|::::::::|:|:|::|:::
_, −.､ ;’:;’::|:::::|:l::|:l |:::::||::::|::|:|::::::::|从ﾉ- ２０００点で上がりトップの状況
.´/_.／⌒ヽ..ｌ_＞――‐ｧ|≧=-ミミ ´￣ ｘ≦= ここから打つのは８ｓのはず
└ハ‐'ィ¨´ .......ｘ≦::∧ミ{弋:::::ｊﾞ` "弋::::
=ﾉ .}、 ＜ニニニミ:ﾄﾍ｀ﾞ ¨¨´ ｀¨ 期待値なら６ｓですけど
／_,.....---------ｲ::lﾍ |:. 和了確率は４−８ｓが僅かに高いですから
￣￣´ |＜Ⅵ:::::::: Ⅵ:::::.. ､＿＿， で、８ｓ残しても両面変化なしなら、４ｓ残しが順当
,.−.Ⅵ:l:Ⅶ::::::::从:ﾉ: :ヽ ゝ !ノ
__ ／ .∧..∨l::|Ⅷ::::∨/.:.:∧Ｖ＞:...＿....イ
ﾟ¨{、＼ .∧. }:l::l Ⅶ:::::∨::::l:∧∨
,.....:::::::￣￣::::::....、
.,.::’:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀:..、
/.:::::;≠―‐ミ_ﾍ:::::::::::::::::::::.ヽ
./.:::::/'´￣￣ ｀∨:::::::::::::::::::∧
.:/＼:;′＿＿ :';:::::::::::::::::ｲ::::i⌒>
/.:::::::ｉ:i__l__:| |:::::|ｌ__＞i::::::::＜＞:::::| ⌒i
,::/:::::::l::::ｉ|::::| |:::::|:Ⅵl::l|:::::::::::::::::::::上ﾆ>.ト､ どうしても三色を残したいなら、せめて打６ｓ
;’i::::::::::l:rﾄﾐ:_|_|___|_|__|_l|_::::::::::::::::;ト､ .∨:::::｀:..、
ｉ::|::::::::::∧乂｝ ‐ｆ示ｱ!:::::::::::／:∨ ∨::::::::::::.､ ですけど、ドラの８ｍ前提の三色よりかは
|::|::::::::::|:∧ ＿_ ｀ ´/::::/:ｉく:_::::::::￣ ヽ}::::::::::/ ∧ 最終形１ｐ−６ｓのシャボの方が形がいい
|::|:::::/|:|ｌ. 〈＞..`=’-＜::::/ノ ..} ｉ_::::::::::::::::::::::／／:::i １段目の捨て牌で２ｐ２枚切ってますからね
|;'|:::ｌ|..|从 ｌ|=ﾐ(∧ｌ＞/〉´‐ﾐイ_ﾉ_.｀ｰ‐ｧ::::::￣:::::::::::ｌ|
｜|:::ﾘ. ゝﾍ__/ィ.// ./从:::::::¨`'´:::::::::::::::::::::::::ﾘ
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||: つまりあの手、８ｓを打つべきだったし……
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||:
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||: やる蔵さんなら、打てる８ｓだと思うんです
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l::
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!::
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
+ +
ｍ ｎ _∩ + + ∩_ ｎ ｍ
⊂二⌒ __） + ＿＿＿ + （__ ⌒二⊃
＼ ＼ ／〜三 〜＼ ／ ／
＼ ＼ ／（ ◎）三（◎）＼ ／ ／ 東パツのカン７ｐ鳴き
＼ ＼／:::::（ （（__人__）））::: ＼ ／ ／ あれは現代麻雀の鳴きです
＼ | |r┬-| | ／ 『鉄チーじゃ！』 昭和麻雀にあの鳴きはない
＼＼ `ー'J ／／
＼ ／ そんな鳴きが出来る人が
/ / あの８ｓを切れないわけがない
┌─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┐ ..┌─┐
│二│四│四│五│八│八│①│②│③│⑥│⑧│ 3.│ 5.│ で.│⑦│
│萬│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│ る.│筒│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ ..└─┘
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::,
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::, なのに、やる蔵さんは４ｓを切った
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::| 不思議ですよね
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
.∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ U _ノ ヽ_ ＼
| （一）|lil|（ー） |
/ ∩ノ ⊃_） ／ あー……いや……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 初めてのフリー卓の感想を聞いたんだけど……
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
,.. - ―― - ..,, ∧＿_
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜ ￣1i
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼ 《
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ ≫
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i ！！
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::! す、すみません勘違いしちゃって！
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
＿＿＿
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
. ／::::::⌒（__人__）⌒::::::＼ いや、いいお。面白いおね
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、 それが、面接の時言ってた奴かお？
<<<／ヽ /＼>>> 「麻雀は人間と打つもの」って
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、 えっと、はい。そうです
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
{:::|:::|:::::|ﾍ ´/// ｌ ///. |::::::::l|::ﾘ:::/ 麻雀って、どうやっても性格が出ると思うんです
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, , |::: :::ﾘ/::/
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_ ううん……その人の人生が顕れる
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
,_x───x、
γ´_、 ｀ヽ ｀ヽ
//三', i_ |i ∧
.i ﾚ⌒V || | |! ヽ
.| || lﾍ}ﾑ|| j ||ﾊ ヽ弋
.|レ|<ﾘﾌi|| j ||い | iﾉ-
.|i!i〈 _, |i| j/从 ヽ .人ヲ八
.|i |::ヽ .|i ./ﾘ＞へ-斗、ｷ=ｼ 麻雀の神様には、相手の手牌も、山も、王牌さえ
.|i!i::::i弋7 レｲ ,==V｀ヾK弋 ぜーんぶ見えてますから
へ|:::N:::レ勿／ .V V ﾍ 押し引きを判断する必要はないですよね
.ト| ｀TT〈彡´ V .ﾍ
.V＝ﾉﾃ-/ |γ⌒｀ヽ.| ﾍ けど、人間には見えないから……
ﾉ7|::|/| | | |＝＝ .|ﾉ ﾍ 自分で物差しを定めて、判断しなきゃいけない
γ ./ |::| j! V! ゝ＿_ノ! .ﾍ
| i .|:/ｲ |i j |i i
| | .|l/j::: | / |! |
| ! |/:.:.ニ| j | ﾊ
仆 ﾚ:.:.:.:.|:.ﾚ i ', .|
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | デジタルだったり、オカルトだったり？
ヽ（__ン |
人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
＿＿
. ´ ｀ ､
,.:´ ;.......:―::.....ヽ
.// ./.:::::::::::::::::::__:.∨ .∧
/;:' ./.::::::¨::::::::::::::::｀ミ; .∧
.; ; .;::＞= ―― =ミ＜'; | ::
从 .;’.ｌ ./| |.l | | l:i | '∧
./ l l.ィ T. Tﾐ! ィ TTミ!||| :|!:.i
.; :| ｌ |:l| _|_._|｜ |:|__|_|__ｌ.|ﾘ :|!｜ はい。でも、デジタルでさえ絶対の基準にはならないです
.l :| | |:l≦示ミ､￣´ィﾆ示≧ .:l | 期待値が高いか、低いかを示してくれるだけで……
.乂l| | : 从｀ ¨¨´ ｀¨¨ ´从 .;’:/
〉 | ｌ:|∧ ｜ ./ｌ .:ｉィ＼ 結局、最後の最後は人それぞれが判断しなきゃいけない
／ l｜ ､||l〈＼ ｰ==‐ .／〉' . |_}二＞
´￣乂 | ∧:::＞. _ .＜ //;’ ∧ だからその人の性格が、ひいては人生が顔を出す
._/__';__ .'; :∧∨: ::乂; ., ┴‐ﾐ.､
／ ｀ 〉 ＼ .／ .;:/ :ヽ
; _,ｨｚｚ ∧_ .￣ .; i ≧ｘ､__ i
| <彡'´ .人＼ ／〉.| ｀¨ミ〉 |
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::', ノーレートだと、何も賭かってないじゃないですか
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::, だから、判断に苦しみがない、躊躇いがない
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::} 「負ければ失う」
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::! お金でも……レーティングでもいいんですけど
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::; そういう苦しみの末に信じぬいた判断にこそ
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/ 魂が宿るんじゃないかなって
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
/.::::::/´ ＿__ ヽ:::::::::::::.ヽ
,::::::::::' _,...‐::´::::::::::::::＞.i::::::::';:::::::i
,::::::::::l／:::::|l::::::::::::;'_l:::::::l-､'::::::::ｉ::::::',
l::::i|::::::|､::::i‐';:::::::::;! .|:::::::| .|::::::::::l::::::ﾊ
|::::|:::::::|:::::｣ ヽ＿_! ´二..z}:::::::::|:::,'ハ
,'.::::l::::::;'.ｨ=ﾆ元! '´ヒサ|:::::::::l::;':::::::l
.ｌ|:::::|::::iﾍ.ヽ.ゞ‐' i ￣ !:::::::;' i:::::::::| 私、そういうのが好きなんです
.!l:::::|i::::l-ﾍ. 丶 ﾉ::::::;' .l::::::::/
ヽ:::ｌ:V:ｌ:::::::＼. `ー 一' ..ｲ':::::/.:/＿:/._ 一緒に卓を囲んだ相手がどんな人間なのか
＞ト＼_...イ.,＞ .. イ ,'.:::::／ /.:/ .ハ どういう人生を送ってきたのか
∧ Ｖ:',. 〈:::::/ .,'.::::/ ./.:/ / :
l ',. ∨､_〉:∧__,......... ＜':::::/ー'.::/ / :l＼ 牌のやり取りで言葉を交わして
／| ', 〉、:::::::∧-―‐-/.::;:':::::::::ノ / ,ｉ l、 ＼ 想像するのが、好きなんです
'―;' :::. i ＼::::::∧´￣/／.:::::／ :i .:: ', ー｀
,' | ヽ:::∧::/´::＞ ´ .!;:: ハ
/ヽ、 :l ／.ヽY／ ヽ、 .|l:.: _, ＜:',
＿＿＿
／_ノ '' 'ー＼
／ （ ●） （ ●）＼
／ :::::⌒（__人__）⌒::::＼
| ｀'ーｎl^l^ｌ | 変わってるおね
＼ l っ/
( ゝ
ｉ ＼
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::,
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::, よく言われます
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::|
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
_ ／ Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ
〈_....ﾉ ∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
_, -===＝＝＝===ー-、
／ ＼
／ ー--=、 ＼
/ ／┬-ヾ ｀l
| ‖ i、:::::| |
| ヾー-ーナ |
| ヽ、 ……やる蔵じいさんは
| （,,＿,,人）
!、＿_,,,,,,＿＿ __ ￣￣７
〉＿＿＿ __￣￣〈 ／
＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ やる蔵じいさんは、どう映ったお？
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l 「育てたがる人」
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ. ｰ―‐
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞..
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i あの手、やる蔵さんが和了った形
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::! リーチ純チャン三色同順一盃口ドラドラ
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::; あれが配牌から望める最高形です
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/ それを作りたがった。勝負を度外視してでも
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜ 受け取った手牌を、成就させたがってると見えます
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||:
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||:
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||: ……やる蔵さん、指輪つけてますよね
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l::
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!::
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
,,＿___ _
r- ,, ,, ゝ_____ ＼
ゝ､__ ｀’’''ト､,＼ ＼___
t￣ `トミﾐ''、,, `- ｀ゝﾐ 、 左手薬指
゛ト ,,,, ＠ゞ,,_. ＼
｀` 鄱、 ＼ なのに、家族の話題が出てこない
. __,,ｘz=-' ヽ 「わしは独り身だからいいんじゃ！」
x '" ,へvーゝ とまで言っていた
ｔ--イ ￣￣｀`ヽ､ /ﾍ,y!七￣￣ﾍ
゛ヽ ,, ヘ）" ﾍ
｀`ﾄ / ﾍ
/T/ ﾍ
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ── --─ ＼
／ ／____ ｀ヽ ､,,.-='､'､ ＼
／ . l i;;;:::;;;i |′ .l i;;;:::;;;i | ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ｀'''''"'" .| ……
| （ i ） |
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／
＼ ￣￣ ／
〉三三三》 《三三三〈
／.:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::
,:':::/:/_ ￣ ｀ヽ::::.∨::::::::::::
.,’:::;':/ .＿_＼:∨:::::::::
.i:::::;:/ _.....r:::＜::二:Ⅵiﾄ､__
l:::::ｉ{／ｉ:|ｌ::::|:l:i::::::lⅣ:::Ⅵ
ｌ:::::ｌ|ｉ:::l|:||l:::|从:::_||_l:＿:'ﾄ:.|.l:
|ｌ::l:l||:::l|.||lノ´ :ﾚ'ｨz=≦z|:::|.|: 家族……
|ｌ::l:l||科ミ .}z:ﾉ〃.|:::|.|:
|ｌ::|从代:ｊ |:::|.|: いや、育てたがるんだから、子供さん、かな
||::|::l:ﾊ .{ |:::|:!: 子供さんのことで悔いがあるんじゃないかな、って想像しました
||::|::|i从 _， |:::ｌ.l::
l|::|::|从ﾍ、. ` ,|:::{ﾉ:
.|::|::|ｌ|∧ｌｉ＼ .／:l::/::::
＿＿＿＿＿
／
／ ＼
／ ＼
／ ＼
／ ',
/ ',
i .
| i
| |
. 例えば、どんな風な？
'. }
__',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ
／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／
／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
}二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニﾆ∧
i二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| ありきたりですけど……
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、 子供さんのやりたいことを認めなかったら
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼ 反発して家出して以来、縁が切れちゃった、とか
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉 若い頃は雀ゴロって言ってましたから
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼ 熱中する余り、ほったらかしてしまった、とか
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
〈: :/ ;::::::}::::::::::/::::;:| ∨=＜///|::::::∨:::∧
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::} そういう後悔を手牌に重ねて慰めてるのかなぁ
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::!
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::; ……そんな感じです、私の想像は
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
＿＿＿
／ ヽ､_ ＼
／（● ） （● ） ＼
／:::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｌ^l^lｎー'´ | なるほど
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
＿＿＿
／）／ノ ' ヽ､＼
／ .ｲ '（●） .（●）＼ んで、どうするんだお？
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
. | ≧ｼ' ´ ⌒｀ | 本人に聞くのかお？
. ＼ ヽ ／
,.. - ―― - ..,, ∧＿_
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜ ￣1i
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼ 《
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ ≫
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i まさか！
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::}
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::! そんなこと聞けませんよ
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::; 本当に後悔してるなら、穿り返されて
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/ いい気分じゃないでしょうし
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| ただ、そういう想像をするのが……
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼ 人生っていう物語を読むのが、好きなだけです
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
┃
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釗
!
| |
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| | r'⌒ヽ
| | '⌒ヽ .:）⌒ヽ
| | （ ..: .. ::ﾉ､
| |⌒｀ヽ:: .. ..: ::）
| | ...:ﾉ⌒ヽ.. '⌒ヽ
| | ...:）.. . .:ﾉ ゞ';ゞ';
| | .. .. .:::）:.... '⌒ヽ "|| r'⌒ .ゞ;/.:
| | . .. : .. .. .::::ﾉ ／ || '⌒ヽ ./.:::
| |⌒ヽ '⌒ヽ _＿ -‐ || （ ...:/.:::/
| | .:ﾉ⌒ヽ .. .: ..::::::::） ||｀ ､ ,.. ||⌒ヽ ....:::/｢Т
,.| | . .. .::ﾉ.:.... ⌒ヽ || ｀ ‐-ゞ'; ,.:⌒||､ ,.ｲ'.:|..:|ｌ/
(...:| | .. .:::'⌒ .. .....::::ﾉ'⌒ヽ || ゞゞ';ゞ';ゞ';. （ ....:|| ,.ｨ'|.:| |..:|ｌ_..
, '´:| | .: : . '⌒ヽ .....::::::＿＿||＿_ ゞ';'爻ゞ';ゞ'ゞ'; || ｌ!l |.:| |..:|ｌ
（ ..:| | .. .::ﾉ'⌒ヽ /二二||二/ヽゞ';ゞ爻';ゞ';ゞ';ゞ'; ||,. |:l |.:| |..:|ｌ___
⌒｀ヽ. | | | || | | ゞ';ゞ';l|ゞ';爻ゞ'iゞ'; ||ゞ';.. |:l |.:| |..:|ｌ
| |＿_.. -‐=…. . .: .:￣:: .. ` …=‐亠x.」 | |lｉ:l!ゞ';ｉl!ゞ';ゞ';ゞ'{;';,ゞ';.|:l |.:| |..:|ｌ___
_ .. -‐x| |;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' "ﾉ川"_..ｨf .:.: ゞ';.ゞ_爻ﾟ;|:l |.:| |..:|ｌ
; " '｡ : | |;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" , ' " _.'ｨ'ｉ"ｉ :ｌ:'′:. ゞ';|＼､ﾟ|.l |.:| |..:|ｌ`:..
; ", :，| |; " ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' " ;" ' " " ..ｨi"´｣ .:ﾚ'l/′. : : . . .│ ＼ :| |..:|ｌ＼
; " '｡ : | |;" ' ";" ' ";" ' ";" ' ";" ' ";" ' ".. ｨ "´!´..:|'爻r'｣´!.,:′.: : : : . . ...ｌ.: ＼ ＼ !!
;" ':;";゜| |;" ' ";" ' ";" ' ";" ' ";" ' _..，ti :l| ゞ';"´!:.爻:. , '′.: . .' ..:'.:. : ＼ 丶';
;" ':;";゜| |;" ' ";" ' ";" ' ";" _.. -'"ｉ! :| :| .tｌ'"| .:|..:｣::...爻ゞ'; ｌ ,:！:. : .:｢￣:.
‐- :....._| |;"';.. .";" _ .イ" l| :l| ｣.t''"｢.:l| ｉ，ｉ´:l!.:ゞ';′ │ '.:..:: |::...
=‐- ...|:.＿＿＿|.. ;... ._...ィi :|! :l| _..:'!´ :ｌ| l!..''t":|..}/ﾙ′. : ’ : :|::...
{:..... |┌┬┬┤{ﾞ ‐:tir ...:!ｌ .:|ｌ_..ti |! .}'.:"´! ｉ,ｨ"ゞ'; | :.: :|::...
L......... :|│.:}...:}...:| { ......!ｉl :ｌ!i_.. 'ｌ| :l| :l!／ |l |,.:ゞ';ゞ / ‐ lｌ ’ |::..
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L........ .:|│.:}...:}...:|: . . ゞ.:! . :|....::, '′ゞ'; .ｌ..:"ゞ';ゞ' // .ｌ! ';！ .:|::..
＿＿＿_
／ ＼
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／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
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＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
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ノｲ .:.:.:.:.:.: } ﾉ _ ﾑ .|
￣｀ヽー- ､ __ ／了|´ / ／ノ ヽゝ .|
.ヽ:..:..:..丶:..:..:..}:..:..::| | {____/ { | ふぅ……
:..:..l:..:..:..:..:..:..:..!:..:..:..| l く｀{ i .|
:..:..:l:..:..:..:..:..:..:l:..:..:..:.| l ｀ｿ＿ }_/ 今年も、熱いお
ｰ..､｀ヽ:..::..::/..:::.::.::.:.l ヽ ＞≦--.､ヽ /
二:..ヽ:{:..:.::.:＞ー::´::| ／ｸ′:..:..:..::.::.＼ヽ ／
::.::.::.:ｰヽ::.::|::.::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽV
::.::.::.::.::.:{::.::.:l::.::.::.::.::／:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉
（（￣（（￣（（￣（（￣（（￣（（￣（（￣（（￣@ (;;ヾ
/￣//￣//￣//￣///￣//￣//￣//人 ＼ ,,;;ゞ;; ヾ;;;, ;;;;)
/￣//￣//￣//￣///￣//￣//￣//人＼ .＼ ﾐ;;;; ヾ;;( ;;;:::;;;ﾐ;;;;ゞ
//￣//￣//￣///￣//￣//￣//人＿＼＼ ＼ (;;;; ﾐ:;;;;ゞ;;;;(;;;;;;ﾐ;;; ;)
￣//￣//￣///￣//￣//￣//鄱人人＿ ＼＼ ＼ (;;;;; ゞ;;;;;;( ::;;::;;ﾐ;;;;;;;ゞ;;;ゞ
=@,==@,==@,==@,==@,==@,==@ノ人＿@＿@、＿＼ ＼ (;;;; ヾ;;;;; ::(;;;;; 〃;;;;ゞ;;;ﾐ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
:, ,: ' : ; . :,..＿＿＿＿＿ ,: ' : ; . :
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, ' ; . :
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／ ＼
／ ＼
／ ＼
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i .
| i
| |
. この辺はいつ見ても変わらんおね……
'. }
__',＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ
／二二二二二二二二二二二二二二二二ニ＼ ／
／二二二二二二二二二二二二二二二二二二二}／
}二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニﾆ∧
i二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
/ ::::i ＼ ……行くか
/ / ::::|＿/
＼／ ::|
| ::::| ｷｭﾑ
i ＼ ::::/ ｷｭﾑ
＼ |::／
|＼＿／/
＼＿／
＿
|: |
__,.|: |__,.,_ _ __ __,.,___,.,__, ,＿_,.,_ ____ ＿_,.,_ _ _ ,.,___,.,__,, ＿, _,, _ __,.,___,.,__,,____ ,_.
|: |
|: | ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
|: | ／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ _,,-
|: | ／／ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ |_,,-
|: | ∠／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿_＼ |.i-
|: | ｜ ＿＿＿ | |￣|￣||≡| |_ !.l-
|: | |／＼ ＼|＿＿|＿|＿||≡|＿ |」＿＿_ |
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||￣| ∠／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_＼,:::!.i-
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||≡| i':::::::::::::'i,,::::::::'i,,::::::::'i, |┐┐|__|::::| | _| |||≡|i':::::::::::::'i::,:::i,::::i,
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. ----‐=＝ ､
＼
_. ､ヽ＼
..｀ー＝≦ニヽ ヽ. i ＼
/ ,ｲ | |.｀J
´ Ｕ丿 ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
´
| | | ||l ┴┘ |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || | || | |
| | | ||＿＿_ :|:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | |l￣)／| |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || |［］ || | |
| | | |l／ ／| |:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | ］ :||／| | |:::|＿＿＿＿＿＿|| | || | || | |
| | ］ :| || | | | ￣￣￣￣￣￣. || | || | || | |
| | | || | | | || | || | || | |
| | | || |／|_| ||_|＿_|| | 0コ :| |
| | | ||／ ／ ＿＿＿_ ＼. || | || | |
| | | ||／ ／ 〜〜〜＼ ||_| .. || | |
| | | || ／ _ノΞヽへ＼ ＼...:|| | |
| | | || ／ （ ◎）─（◎） ヽ ＼.|| | | ……おう、来たか
| | | ／ .l .u ::::（（（__人__）））::::| .|| .| |
| | |／ ／l￣ ＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<￣￣￣￣￣|| | | 毎年すまんな
| | ／ ／ ／ ￣／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、￣￣￣ ＼ . | | 上がってくれ
| |.／ ／ ／ / , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| . . ＼ :| |
| | ／ ／ ' { { ＼｀7ｰ┘! ＼| |
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼ いえ……
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ）
| （ i ） |三三） それじゃあ
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
『ご霊前に、失礼します』
.
|| | || | |┼┼|| ﾋﾖ ﾐ;シ | ,.(.)., | ﾐ;シ ﾋﾖ ||┼┼| | || | ||
|| | || | |┼┼|| || }l{ | l!_ _il | }l{ || ||┼┼| | || | ||
|| |_|| | |┼┼|| || }l{ ＼>二<／ }l{ || ||┼┼| | ||_| ||
|| |_|| | |┼┼|| || ＿ 〉]ﾞ[〈 ＿ || ||┼┼| | ||_| ||
|| | || | |┼┼|| || |@｡ 二ﾆ二 ｡@| || ||┼┼| | || | ||
|| | || | |┼┼|| ＿||＿ @|＠ _｡ @|＠ ＿||＿ ||┼┼| | || | ||
|| | || | |┼┼||,(二l＾l_) | ）（ ）|（ ）（ | (_l＾l二),||┼┼| | || | ||
|| | || | |┼┼||===|z|=='>-<__>-<__>-<'==|z|===||┼┼| | || | ||
|| | || | |┼┼||＿_}呂{...|(◎)=(l＾l)=(◎)|...}呂{＿_||┼┼| | || | ||
|| | || | ﾆニﾆ |──┬┴─────┴┬──| ﾆニﾆ | || | ||
|| |_|| | |臊臊|| 中 _ll_.┌t⌒t┐ _ll_ 中 ||臊臊| | ||_| ||
|| |_|| | |臊臊|| 〕〔 }H{ {ニ器ニ} }H{ 〕〔 ||臊臊| | ||_| ||
||_ | || | ￣li二｣ .]-[. |盥| ＼＿／ |盥| ]-[ |二!!￣ | || | _||
_, -===＝＝＝===ー-、
／ ＼
／ ー--=、 ＼
/ ／ ヾ ｀l
| ‖ ＿__ | .|
| ヾー-ーナ |
| ヽ、
| （,,＿,,人）
!、＿_,,,,,,＿＿ __ ￣￣７
〉＿＿＿ __￣￣〈 ／
＞三三三三》:.::.:.:..＼ ／´/
＿＿＿
／ 〜〜〜 ＼
／ 〜〜〜〜 ＼
／ ノ Ξヽ､_ ＼ もう１４年になるのか
| -（◎）―（◎）- |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ））::::. ／ 早いもんだよ。アレ以来、麻雀しかやってない気がする
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
／￣￣￣ ＼
／ . ＼
／ _ ノ ヽ、_ ＼ 昔から麻雀ばかりだったじゃないですか、やる蔵さんは
.| （ー） （ー） . |
＼ （__人__） . ／ ギャル夫と、自分
/ ｀⌒´ ヽ 小学生の頃から相手させられて
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
＿＿＿_
／ 〜〜〜＼
／ _ノΞヽへ＼
／ （ ◎）─（◎） ヽ わしゃソレしか知らんのだ
.l .u ::::（（（__人__）））::::|
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 学校卒業して、食っていく為に働いて
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 楽しみと言ったら麻雀しかなかったし
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| ゆいいつ人に勝るのも、麻雀だけじゃった
{ { ＼｀7ｰ┘!
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼
／ （◎）―（◎） ＼
| ::::（（（__人__）））:::: | 本当に強かったんじゃ。負けなしじゃった
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
／（―） （― ） ＼
|. （_人＿） u | 知ってますよ
＼ ｀⌒ ´ ,／ やる蔵さんには負けっぱなしだったし……
/ ヽ
./ l ,/ / i ギャル夫にも、勝てなかったな
(＿) (__ ノ l あんたら親子は強かった
／ ／ ___ ,ノ
!､＿__!､＿_＿＿_つ
＿＿＿_
／〜Ξ 〜＼
／（ ◎）Ξ（◎）＼
／:::::（ （（__人__）））::: ＼ そりゃギャル夫はわしの子供じゃからな！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ やる夫程度にゃ負けはせん
＿＿＿
／ノΞ ヽ､_＼
／（◎）─（◎.）-＼
／ :((（__人＿,）) ）::: ＼ ……昔の話じゃ
| ｌ^l^lｎ ⌒ ´ |
＼ヽ L^^^ ,／ 最近は、お前さんにも負けっぱなしじゃの
ゝ ﾉ わしはめっきり弱くなっちまった
／ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u | ……
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
／￣￣￣＼
／ ／ ＼ ＼
／ （●） （●） ＼ やる蔵さん
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 昨日安心院さんと打った半荘、オーラスの
／ ＼
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: ＿＿＿_ ::::: :::: :::
:::::: :::: ／_〜〜〜＼ ::: ::: ::
:::: ::::／ 〜〜〜 ＼:: ::: ::
:::: ／::: ─ ─ ＼ :: ::
::: | :: .（＿） （＿） | : ::::
::: ＼ （ （ （__人__）））,／ : ::: わかっとる。わかっとる……
:: ノ ｀ ⌒´ ＼ : :::
／´ ヽ :::
| ｌ ＼:::
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ
/ ＿／::::::＼_ヽ
| :::::::::::::: ヽ
l u （ ●)::::::::::( ●)
` ､ （__人_） / ……
`ｰ,､_ ／
／ `''ｰ─‐─''"´＼
＿＿＿_
／_ノ≡ヽ､_＼
／（ ◎）／)（◎）＼
／::::::（( ／／／) )）:::: ＼ ……今でも時々、想像するよ
| ／,.=ﾞ''"／ |
＼. i f ,.r='"-‐'つ ／ あの子が育っていたら、どんな大人になってたのか
／ ｉ _,.-‐'~ ＼
i ,二ﾆ⊃
／! .／!
,イ ／ i ／ | ／!
／ ／ ﾚ'" .::::レ'" /.|
／レ' ./ .::::/ .:::/ :ﾚ'!
／ i / ー-､/ .:::/ / ,
入/ ∧ / ヾ ￣｀ﾍ /／/
／ ./ /-‐-､__ / ／＼ ﾍ .i .∠＿＿_
／／./ /,ｏ ｏ ノty'"￣¨ ヽ | ..::::::／
... ／ｲ´ { | .,y-＜ .{ i y‐-､ i .| ﾍ::::::＜＿
/ ./ r'"i i./ ｲ::} i ゞ /.{::::} ) .| i :∧ー─'"
. ｿ .i ./}'"{Y弋_｀´ィ ＞､ノ .| ./ .',
. ´ | / 〉-}. 〈 .人 } | .,' ∧i: ', わしには過ぎた息子じゃった
| ∧ { ﾉ ｀ー〈 ｿー'" .!ｲ ./ﾍ::l ヾ 妻に似て容姿端麗で、頭も回って
ｿ ', ﾊ､ ｀ー' ´.|∧ Ⅳ ふくよかなところは、ワシに似とったかな
. ｿ ＞─⊂¨ヽ__ノ´ヽイ¨´ ｿ .ﾙ
|__,＼三三 ｀i ／三ﾆ/ .:/ 優しくて、曲がった事が大嫌いな
ﾊ ＼_z='"! ﾉ三三/＿/! あったかい大人になってたんじゃないかって、夢にみる
|::', ＿人 `¨＜三三/ .:/::|
|::{.＼_入 ｀{三三}￣￣ /::: |
|::｀ー─ '"ー‐───一'"::::: |
＿＿＿_
／ 〜〜〜＼
／ _ノΞヽへ＼
／ （ ◎）─（◎） ヽ
.l .u ::::（（（__人__）））::::| あの頃はフリーにも行かなかったな
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< 可愛い息子じゃった。目に入れても痛くないくらい
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| 麻雀しか知らないわしの、唯一つの宝物じゃった
{ { ＼｀7ｰ┘!
＼ /／| / ／ _,,..
ヽ | ﾄ､/ ／ _,,ｨ''"
l |/|/| l/ .／ _,,..-''" /
|. |./ ./,.-'" _,,.-/
| ./ ,.-''´ ../
l / ／ ./ .／
/ / .／ / ／:::::
./ #;;;;;;;;;;/ ／ / ／:::::::::/
./ ##/ ／;;;;;;;;;;;;;; / ／ : : : : :.l
/ ######;;;;;;; / ／ : : : : : :
./ ####### /.／ : : : : : : わしが悪かったんだろうなぁ……
./ ∧ };;::::::;;;;:} : : : : :
/ ∧ /;;;::;ﾍ;;;:} ; ／ : : わしが麻雀を教えなかったら
./ ∧ /;;;;:/: };:: / 雀荘なんて鉄火場に足を踏み入れるわけもない
../ ＼ /;;;;:/ };;;:} /
/ .＼ | そしたら、どこぞのクソガキと勝ち負けで揉めることもなし
. / ＼ | #;;;;;#
/ ＼ i 誰かに恨まれるような子じゃなかった
. / ｀ ヽ まして、金のことで刺されるような子じゃなかった……
/ ｀ {;;:;＼
｀ ｰ ＿ゝ､
};;;;;:::: ー─
； ： ｀ー
：;
；
il:
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼ 自業自得じゃ
／ oﾟ（◎）―（◎）ﾟo ＼
| ::::（（（__人__）））:::: | それでも麻雀を辞められなんだ
＼ ｀⌒´ ／ もうわしには、これしかないよ。妻にも先立たれて、これしか
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u | ……
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
＿＿＿
／ 〜〜〜 ＼
／ 〜〜〜〜 ＼
／ ノ Ξヽ､_ ＼ だからな、思うんじゃよ。思っちまう
| -（◎）―（◎）- |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ））::::. ／ 綺麗な手がくるとな、どうにも途中で曲げられん
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: ＿＿＿_ ::::: :::: :::
:::::: :::: ／_〜〜〜＼ ::: ::: ::
:::: ::::／ 〜〜〜 ＼:: ::: ::
:::: ／::: ─ ─ ＼ :: :: 最後の最後まで育ててやってな
::: | :: .（＿） （＿） | : ::::
::: ＼ （ （ （__人__）））,／ : ::: 今度は間違えず、ちゃーんとな
:: ノ ｀ ⌒´ ＼ : ::: そんで、上がりを見せてやりたい
／´ ヽ ::: 見てみたいんじゃよ、今度はな……
| ｌ ＼:::
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
┃
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釗
!
＿＿＿
／ 〜〜〜 ＼
／ 〜〜〜〜 ＼
／ ノ Ξヽ､_ ＼
| -（◎）―（◎）- | っ……
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ））::::. ／
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│二│二│三│三│四│⑤│⑤│⑥│⑥│⑦│⑦│ 3.│ 3.│ ツ│八│ ド│.2 │
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│ モ│萬│.ラ│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│八│
│萬│
└─┘
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ) ;;;;)
| ／ ＼ /;;／
| ／ヽ l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／ ロン、１２０００の１枚
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│六│六│六│七│③│④│⑤│.3 │.4 │.5 │.6 │.7 │.8 │ ロ│八│ ド│六│
│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│ ン│萬│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
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／ 〜〜〜＼
／ _ノΞヽへ＼
／ （ ◎）─（◎） ヽ
.l .u ::::（（（__人__）））::::|
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< ぐ……３０００バックで頼む
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
| （●） （●） | 店長、やる蔵さん、かなりへこんでますよ
＼ ´ u ／
／ ⌒ ＼
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ノ ヽ､_ ＼ あぁ……中途半端に良い手が来てるから
| （ ●） （● ）. |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ／ まあ、アウトしたら出しといてくれお
／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
／ _,ﾉ ー ＼
／ （●） （●） ヽ いいんですか？
| u. ' |
＼ - ― ／ 店長から声かけて帰らせてあげた方が
／ ＼
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ / 毎局毎局、あんな手牌がきて
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ 一度も上がれなかったら
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼ 帰るに帰れんだろうさ……
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::} 一卓ラス前です
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, u, , |::: :::ﾘ/::/ みなさん頑張ってください
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
´￣ | | / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／ | / |￣￣`
┌───────────────────────────────┐
│ A 【南３局】 ドラ一萬 ...............│
│ ┏━━━┓ A ： ４７３００点 擬古 .......................│
│ ┃ ┃ B ： １５７００点 ドクオ ...│
│ B┃ ┃D C ： ２７７００点 安心院（親） ..................｜
│ ┃ ┃ D ： ９３００点 やる蔵 ........................│
│ ┗━━━┛ │
│ C │
└───────────────────────────────┘
|
| ./
｜.ィ≦￣￣￣￣≧ｘ＜
／ｨ/＞.‐＝＝‐ ＜＼｀ヽ
., ' /／/〉;'./ ||｜ ｌ.-ミ_ヽ∨
/ ./´ィ.Ｔﾐi｜ ||｜.l| |l｀V〉
/.:.;'/ .ｌ|. | ｌ|.l| ||..|_.ｊ| |ｌ |l
./ ,′._|l_ｊL从}ｰ≠ﾆ.ィｨ三ミ.＞
,′ i イ _,ｨ示ﾐ ".{ｌ=ﾐ} ≫
.;: .;':ﾊ|iｲ |っl} ｊ ゝ≠ 彡 （ 順子手の六向聴、七対の五向聴 ）
.,′ i |ｌ|l｀¨ ¨¨´ .{:: （ かといって、最低でも聴牌は維持したい親番 ）
.;: | |ｌ|| ; （ ドラ塔子含みと言えど、ここでのチートイはキツイぜ ）
;: .::| |ｌ||Ｕ r ― ┐ ′
i :| l从. | ::::| Ｕ,’
|:. ::| |ｌ/ﾍ 乂 : ::ﾉ ./
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│一│一│六│八│⑤│⑨│.2 │.5 │.8 │ │ │ │ │ ツ│四│ ド│一│
│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│西│北│白│中│ モ│萬│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│西│
└─┘
::::::::::::l:::::l:::l:::::::l:::l::::l::::::::::::::::::::', ';::l:::::::::
::::::::l:::|:::::!::|...::::|::;--､::::::::::::::::::::i .';:!:::::::
:::::::::!::l:::::l:::!:::::::!::', ';:::::::::::::::::::::l l|:::::::
::::::::::!:|:::l:ｌ::';:::::::l::::', ';＿＿＿__l ヽ-‐
::::::::::ｌ:l:::lｉ:', ';:／´ ..＿＿
:::::::::::!:!::llﾊ _,ｧ‐≦￣￣ﾐ､
::::::::::::'l:::iﾍ}.≦l{ 弋 -､::::::l
::::::::::::::';::lハ＜三.、ヽ'＿ノ
';::::::::::::::';l|、ﾍ :l （ このツモは苦しいな…… ）
::!::::::::::::::';l. ヽﾊ .::l
::l:::::::::';:::::';＞.._ﾍ ::ヽ
:::l::::::::::';:::::';:::ヽ:::ﾍ
::::';::::::::::';:::::';::::丶::.ヽ.Ｕ ｰ―‐
ﾄ､:';::::::::::';:::::i､:::::.ヽ::::::`::... ￣
l:::.＼::::::::::.,::::';＼::::.＼::,-- ＞...
V ::::..＼::::::ヽ::',::..＼:`/ ﾉ!ｌ￣ﾍ ＞...
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬赤┬─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┐
│一│一│四│六│八│⑤│⑨│.2 │.5 │.8 │ │ │ │ ツ│ │ ド│一│
│萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│北│白│中│ モ│發│.ラ│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┘
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│ │
│北│
└─┘
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ／ ＼ ) ;;;;)
| ／ヽ /;;／
| ／￣丶 l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│七│
│萬│
└─┘
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| ……チー
. l|::::l|'/ﾍ ! u. .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/|
M/ .|／|＿
┌─┐ ／
│一│
│萬│
└─┘
＿＿＿＿＿ ｜／
／ ヽ ─
／ ＼
／ ､ ＼
/ `ー- ヽ
| ､＿＿ |
ﾉ └┘ / |
(､ !_j |
{`ー-' / （ そいつぁ…… ）
＼ ,, -===ﾆﾆﾆﾆ====-、＿／
ソ´:::;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ （ かなり無理がある鳴きじゃねーかお？ ）
＿＿＿〉:／ |i ＼/＿
／| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |｀ヽ,
/ .| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |:::::::|
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::, 打６ピン＞
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::,
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i ６ピンチー
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::|
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/ 打８ソーじゃ＞
_ ／ Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ ８ソーポン
〈_....ﾉ ∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’
.┌─┬─┐
┌─┬─┬─┤⑤│⑦├─┬赤┬─┬─┬─┐ .....┌─┬─┐
│四│六│②│筒│筒│.2 │.5 │.8 │.8 │ │ ┌──┤六│八│
│萬│萬│筒├─┴─┤筒│索│索│索│白│ │七萬│萬│萬│
└─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
..┌─┬─┐
┌─┬─┬─┬─┬赤┤.8 │.8 │ .....┌─┬─┐ .....┌─┬─┐
│四│六│②│.2 │.5 │索│索│ ┌──┤⑤│⑦│ ┌──┤六│八│
│萬│萬│筒│索│索├─┴─┘ │⑥筒│筒│筒│ │七萬│萬│萬│
└─┴─┴─┴─┴─┘ .└──┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
..＜::￣￣::＞.､
,::::::::/ﾆ二ﾆ∨.::ハ
/､::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾐ;::::::∧
/.:::::i:ｌ|iT:|l::|:l::iT:}Ⅵ:::ﾊ
:::::i:::|ｨr示:┘f示ﾐ:|:l::::::::,
‘.l::::|::∧｀¨ ｉ. ¨´/l;':: ｉ::::i
| 乂|::ｌ:::丶 ｰ=‐ ｨ:::/::::;’:::| ツモ、５００オールです
乂Ⅵ:乂 ﾊ＞＜.ﾊ＼:/ヽ/
＜_メ､ヽl人＿＿ﾘ〈;乂ス_〉
/.∧.＼〉:∨///.::::／/:ハ_
／¨´.∧}. ＼乂乂／.∨ ﾐﾊ、
／:::｀ヽ .l! .く::::ﾊ::::〉 ｜ .／. ::..＼
┌─┬─┬─┬─┐ .┌─┐ ┌─┬─┐ .┌─┬─┐ .....┌─┬─┐
│四│六│.2 │.2 │ ツ│五│ │.8 │.8 ├──┐ ┌──┤⑤│⑦│ ┌──┤六│八│
│萬│萬│索│索│ モ│萬│ │索│索│.8 索│ │⑥筒│筒│筒│ │七萬│萬│萬│
└─┴─┴─┴─┘ .└─┘ └─┴─┴──┘ └──┴─┴─┘ └──┴─┴─┘
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │一│一│⑨│ │
│西│北│萬│萬│筒│中│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┘
┌─┬─┬─┬─┬─┬赤┐
│ │.9 │ │②│⑦│.5 │
│東│索│白│筒│筒│索│
└─┴─┴─┴─┴─┴─┘
＿＿＿
／〜〜〜＼
／_ノ 三ヽ､_ ＼
／（◎）三（◎）) ＼ ……なんじゃその手は
|:::（ （（__人__）））::::: | ドラ２枚に赤ありゃ満貫見えるじゃろう
＼ ヽ|r┬-| / ／ ６７８の三色だって
／ ｀ー'´ ＼
´￣￣￣￣￣￣＼
/ ／ ＼ 丶
│ ／＼ .|
| ／￣￣＼ Ｕ |
＼ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ ぁー……
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
＿＿__
／ ＼
. ／ ノ ' ヽ＼
. ／ ／）（ー） （ー）u＼ 和了批判はダメですよね……
| ／ .ｲ ' |
. /,'才.ﾐ). ⊂つ ／ 店長、どうすればいいですか
. | ≧ｼ' ＼
／＼ ヽ ヽ
. ／ ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ￣ ''ー- !
{ {＿_ ヽ J }
. ', ﾏj ￣ﾉ /
ゝ ｀ ´ ∠ ＿ （ 已む無しか ）
{ i ,ｨ´::::::::::::::｀ヽ
ゞ.､ ＿ ﾉ ィ/:::::::::::::::::::::::::::＼ やる夫が対応するから
. ｀ヽ ￣ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀ ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
}:::::::::::, ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ｨ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ あーやる蔵さん……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | これでいいんです＞
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ おっ？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／.:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::
,:':::/:/_ ￣ ｀ヽ::::.∨::::::::::::
.,’:::;':/ .＿_＼:∨:::::::::
.i:::::;:/ _.....r:::＜::二:Ⅵiﾄ､__
l:::::ｉ{／ｉ:|ｌ::::|:l:i::::::lⅣ:::Ⅵ
ｌ:::::ｌ|ｉ:::l|:||l:::|从:::_||_l:＿:'ﾄ:.|.l: ドラも赤も切り捨てちゃって
|ｌ::l:l||:::l|.||lノ´ :ﾚ'ｨz=≦z|:::|.|:
|ｌ::l:l||科ミ .}z:ﾉ〃.|:::|.|: 三色の目も殴り捨てて
|ｌ::|从代:ｊ |:::|.|:
||::|::l:ﾊ .{ |:::|:!: それでも、これでいいんです
||::|::|i从 _， |:::ｌ.l::
l|::|::|从ﾍ、. ` ,|:::{ﾉ:
.|::|::|ｌ|∧ｌｉ＼ .／:l::/::::
＿＿＿_
／〜〜〜 ＼
／ _ノ Ξヽ､_ ＼ ……いいわけなかろうが
／ （◎）―（◎） ＼
| ::::（（（__人__）））:::: | せっかく好配牌がきたんだ
＼ ｀⌒´ ／ そいつを無碍にしちゃあ
／ ＼
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||:
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||:
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||: いいんですよ、それで
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l::
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!::
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
.....::――‐::...._
／.:∠=−-ミ､::::::.｀ヽ
,:'.::〃 ｀Ⅵ:::::::::ﾍ
/.::::/_7::¨/::::/}＜:ｌ:|:|:::::l::∧
,'::::::;´/|｀:;'::::::ｊ_|__lﾐ|:|:l:::|:|::|:::i、
::::l:::iｙ'ｆミ人_ｊ//.:从lﾉ:::::l |::!:::|l
;|::|l::ﾄ.:ﾋﾘ ﾃミ㌫::::::ｊ:ｊ/.:: l:| いい配牌がきたからって
ｉ|::|l::| ﾉ .ヒﾂ/.:ｊ:/:/.::::::从 成就するとは限らないじゃないですか
||::|l人.丶 _, .:/.:/;'::/./.::/.::::〉
||::|l::|l:＼＿ .. :＜:ｲ:/:/:/.::/.::::/〉 上手くいけば、それは嬉しいけど……
ｊ乂}ｌ|乂_.｝ :.:.:;/.:::::/:/く:イ:_::乂{、 でも、世の中には色んな障害があって
,r.i:TT:|:::::/ﾉ ::/::::／￣ ヽ.∨:::＼ ＼ なんでも思う通りには、いきませんから
/:| | | |:|三三;:'__:/ -＜ l. }:::::::::.∨ 〉
/ | Ⅵ:::|===/-く_ |.八:::::::::ﾍ´
＿__ ／ .〉 }∨|::／..:::::::::::ヽ ./|::::＼:::::∧
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i だから
{:::::::::',::::::::', j ,:::::::::;:::::::::::} 「もっと上手くやれた」とか
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::! 「こんなはずじゃ」なんて考えなくていい
|::::::::::::Vi' { ヾ ｰ ﾆ =- ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/ だって、本気で向き合ったじゃないですか
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
.i ＼. ∨..,,__ { } ＿.{ / / }
＿＿＿_
／〜〜u ＼
／ ／〜〜＼＼
／ し （◎）―（◎） ＼
| ∪ ::::（（（__人__）））J| ……本気で向き合った？
＼ u ｀⌒´ ／
＞ ´ ￣｀ : : .
. ／ ヽ
／ ／ ヽ '
. /. ./ﾆ二二ニ=ミ.∧ ハ ﾊ
/. , /二二二二二ﾆ.∧. i :. :
. / / /三三三三三二ﾆハ l ! .
/ / /／￣￣￣￣｀ ＜ハ i :| :.
'. ./ / -＝=ﾐｲ ___ ヾ } :! ,___
. // / /イ /__/ } ,千￣ミﾒ ﾊ ′ / 八 V=ヽ は い ぱ い
// / /. /⌒圷弍ﾒ--ﾍ/≧=≠彡7 / // :}}ﾆ.ﾊ 天からの授かりもの を大事にして
. //. ' , ′ i: ∧弋う ≠弋以ｱ7 ./ // /ﾆﾆ:}
..//. // ′/ |: ∧ i: ′ ,ﾊ ./ﾆﾆ_〈 なんとか輝かせてやりたいと思って
.′ .′ ′ .ｲ ! :! ハ ﾞ_＿__, /.' ./ } くﾆﾆﾆ_∧
/ { { i:!:!:./: | {从乂 ＼ ￣ イ/ ' / :{: ＼ﾆﾆ_∧ うった
. ∧ :!|:i/. 乂乂. / ≫-r＜ /.′/./ ∨ ∧. ＼ニ∧ 本気で 愛した なら
∧ |. ′ ／ .′ /.:ハ／./イ ｲ ∨ ∧. ヽ
. ′'. { rif r{ ′ }:.:,／ /ｲ ヽ. ∧ ハ
{//,i从{八{:j i ! :}/ ＞ｧイ. ∨ ∧ ∧
∨/,／ ＞':| ! .l }／ ＞ ´／／ｱｨ ∨ ∧__ ∧
＿＿＿＿＿__ ＿___
／ （＿＿ ゝ
／ （＿＿_ヽ_
／ ── ── （＿_ _ ヽ_
／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ （＿＼ 〈
／ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ `Ｔ;;;:::;;;Ｔ′ ＼ ＼
| ヽﾞ''''''´"ノ ヽ⌒ﾞ''''''´" Ｕ | ） ……
| （ i ） |三三）
＼ ｀ー ─'＾ー 一' ／.:.| .|
＼ ￣￣ ／|.:.:.:.:| .|
〉三三三》 《三三三〈 |.:.:.:.:| .|
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/ それが間違いだなんてこと
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, , |::: :::ﾘ/::/
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_ 悪いだなんて、絶対にないと思いませんか？
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
´￣ | | / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／ | / |￣￣`
ﾉ |∨ ヽｌ::.::.::厶 イ | / 人
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: ＿＿＿_ ::::: :::: :::
:::::: :::: ／_〜〜〜＼ ::: ::: ::
:::: ::::／ 〜〜〜 ＼:: ::: ::
:::: ／::: ─ ─ ＼ :: ::
::: | :: .（＿） （＿） | : ::::
::: ＼ （ （ （__人__）））,／ : ::: 失って……
:: ノ ｀ ⌒´ ＼ : :::
／´ ヽ ::: 失ってしまっても、間違いじゃないっていうのか？
| ｌ ＼:::
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
/.:/.::::::::::::/-= 三三
./.:/.::::::::::::;′=‐ ―‐ ‐=ミ
,:::;’:::::::::::::′ ＿＿＿＿＿＿
.ｊ:::/.:::::i:::::;’イ::::::/.::/::|::::::::|::|:::|::
.;’/.::ｊ::::|:ｌ::ｊ;::::|―:l:､:|::|:|::::::::|ｨＴT
;:::’::ｌ:::::ｌ:l::ｉ::/:|:::::ｌ|::::|::|:|::::::::|:|:|::|:::
_, −.､ ;’:;’::|:::::|:l::|:l |:::::||::::|::|:|::::::::|从ﾉ-
.´/_.／⌒ヽ..ｌ_＞――‐ｧ|≧=-ミミ ´￣ ｘ≦= 愛したっていう事実は、まだ生きてますよ
└ハ‐'ィ¨´ .......ｘ≦::∧ミ{弋:::::ｊﾞ` "弋::::
=ﾉ .}、 ＜ニニニミ:ﾄﾍ｀ﾞ ¨¨´ ｀¨ 胸の中で、ちゃんと
／_,.....---------ｲ::lﾍ |:.
￣￣´ |＜Ⅵ:::::::: Ⅵ:::::.. ､＿＿，
,.−.Ⅵ:l:Ⅶ::::::::从:ﾉ: :ヽ ゝ !ノ
__ ／ .∧..∨l::|Ⅷ::::∨/.:.:∧Ｖ＞:...＿....イ
ﾟ¨{、＼ .∧. }:l::l Ⅶ:::::∨::::l:∧∨
●┃┃
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/(⌒ ヽ
. / ゝ 、_ )
/ﾍ _ /
＿ -- 'ゞ､ヾ｀ﾆさ
へ￣ / ￣ ＼
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＼. /＿＿＿＿＿__//￣￣￣￣￣￣￣7/
ヽ__ ＿_//. ￣￣￣￣//＿＿＿＿＿＿＿_./
￣￣ .// // ＿＿__ /
ヽ＿//. // /名水/ /
￣￣ヽ //￣￣￣￣￣￣￣7/
丿 // / ヽヽ (ﾟДﾟ,,) /
ノ￣￣￣ // ｰ７￣ . ー―７ /
￣７ .//ｰ７￣ ー―. ′ ./
/ // ､ヽ 王 / / ﾋﾟﾄｯ
// ノ /ヲ フ/く /
,.. - ―― - ..,, ∧＿_
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜ ￣1i
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼ 《
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/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::, うひゃぁ！？
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::} え、な、な！？
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::!
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
＿＿＿
／ ｀ ､
, ' ＼
/ ヽ、 _,.． -- ﾞ .
/ ＿｀__ ＿＿ ,
′ ￣￣ ￣￣ ，
{ "' ､､ ∪ }
. ､ ゝ-‐ ｰ- ' / そんな驚かんでも
＿> ､ ／
∨/r v'´ ヽ _ 「/7,＜ お仕事お疲れ様だお
／V,l / ＼ V 」/////〉 奢りだから飲んどけ
. ,.ｲ //Y〈_ ヽ.〉 く//////__
/.:.|///ゝ､ ｀ヽ.／ f⌒o 7¨´／//}
>､:ヽ／ ` ｀Y ! _! [`__'7´////,j
. __ / 〉′j .ｲ /} } / _/ ∨//////,|
＿＿_
..:::::::::::::::::::::::::::::....、
／::::::／-――-＼:::::::::＼
/:::::::::/ ヽ:ｌ:::::::::ヽ
. /:::::::::/ 厶 ―‐=ミ、 |:|:::::::::ｌ:::.
::::|:::::ｌ:|イ::|:l|:::::::::|ﾊ:::::::ト.|:::::::::|::ｌ:l
|::::|:::::|:|:|::::|:l|:::::::::|_ｌ|::::::||_|:::::::::|::|::l
|::::|:::イ|:|::::|ハ:::::::| ｌ|:::::儿|:::::::::|::|:::l
:::::|:::::ﾚ厶=ミ､ ￣ ≫ﾃ气|:::::::::|::|:::::.、
/:::::|:::::|《ハﾋ.〕 ﾋ..ﾝ |::::::::l|::|l::::::}
{:::|:::|:::::|ﾍ ´ ｌ |::::::::l|::ﾘ:::/
∨:::|:::::|l:::ヽ _ ＿, u. , |::: :::ﾘ/::/ あ、ありがとう、ございます……？
ヽ人:::|l_ ノ ト 、 イト|:::::/厶廴_
イ｢:|ヽヽ::.::.|/l ＞＜ / ﾉ／/::/ ／｀.
ハ |::| |＼:: |､ /／/ /::/〃 |
ｌ | い.┘::.::.:|ニニニ７::.::└ ::/〃 l |＼
／｜ | ＼::.::.::.::|-―‐-/::.::.::.::／ l″ ｌ| ＼
´￣ | | / ＼::.::| ::.::.::./::.::.::／ | / |￣￣`
ﾉ |∨ ヽｌ::.::.::厶 イ | / 人
/＼｜{ ／⌒大 ⌒＼ j.＿_／／∧
＿＿
,..-''"´ ｀"''-、
／ ､＿) ｰ―＼
/ .',
,' ｨ::::::{｀ ＿＿ ',
l ｀¨¨´／ .＼ ¨¨´ l
l （ ,、 ） l ジイさんの話し相手になってくれた分だお
'., ｀¨¨´ ｀¨¨´ / 正当な対価だ、気にせず飲め
ヽ、 ＿＿ ／
r''"´:::::::/´| _,,..-''´ヽ
__|::::::::::::/::::::ヽ、 |:::::::〈.、__
_,,..-‐''"´ |＼.／,::::::::::::| |:::::／-ヽ、｀''-..,,_
|ヽ | __ '.,::::::::::＼. .l／::::| ＜_ .|
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ. ０ ０ ノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', .／/／/ j ／/／/ ,:::::::::;:::::::::::} ？？？
|::::::::::',:::::::ﾑ､ U .厂 ﾄ､/:::::::::::!
|::::::::::::Vi' { ヾ u. , ､ ソ /./:::::::::::::;
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
- ￣￣｀ - ､
／ｰ､ ヽ
, -､ ヽ､＿ ﾊ
ﾉ!o } !､_ ',
/ ＞ ｏ｀ー-- }
{ / ヽー- ＿ ＿ ! やる蔵さんは……
ヽ｀ー〈 } イ´ ヽ ｊ
＞､ ー' （ , イ⌒ヽ' | まあ、安心院さんが想像するようなことがあって以来
< ７ヽー-ァー-ヾ/ .ﾊi ずっと落ち込んでてな。昔からの誼としちゃ
ｒ='ﾍ ／ヽ!:::{ <´ ハo i 元気付けてやりたく思ってたんだが
∨l∧ ノ / 7::｀-> ／ ｊ /
∨l∧ _/ ｊ / /:;':::〈-イ 〈 ..| やる夫には出来なかったお
,イ )ﾍ}-' / ｊ /:::;:r´ ! ...| だから、その対価
! ⌒)ﾍ ノ /:::::;/ } ..| やる夫からの感謝の気持ちってとこだお
ヽ ´ノﾍ／ /::::::/ ヾ / |
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| あぁ……
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼ そういうことなら、頂きます
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
. ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
. （（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. | しかし、なかなかの名推理だったおね
ヽ（__ン |
人. / | | 昔っから、他人の性格を読むのは得意だったのかお？
/ ＿ノ ノﾉ
|
/.::::::/´ ＿__ ヽ:::::::::::::.ヽ
,::::::::::' _,...‐::´::::::::::::::＞.i::::::::';:::::::i
,::::::::::l／:::::|l::::::::::::;'_l:::::::l-､'::::::::ｉ::::::',
l::::i|::::::|､::::i‐';:::::::::;! .|:::::::| .|::::::::::l::::::ﾊ
|::::|:::::::|:::::｣ ヽ＿_! ´二..z}:::::::::|:::,'ハ
,'.::::l::::::;'.ｨ=ﾆ元! '´ヒサ|:::::::::l::;':::::::l どうなんでしょう、わからないです
.ｌ|:::::|::::iﾍ.ヽ.ゞ‐' i ￣ !:::::::;' i:::::::::|
.!l:::::|i::::l-ﾍ. 丶 ﾉ::::::;' .l::::::::/ 麻雀を始めたのは、ネット麻雀なんですよ
ヽ:::ｌ:V:ｌ:::::::＼. `ー 一' ..ｲ':::::/.:/＿:/._ 相手の顔が見えなくて、どんな人かわからない
＞ト＼_...イ.,＞ .. イ ,'.:::::／ /.:/ .ハ
∧ Ｖ:',. 〈:::::/ .,'.::::/ ./.:/ / : だから知りたくなって……
l ',. ∨､_〉:∧__,......... ＜':::::/ー'.::/ / :l＼ けど、チャットで話すのも違うような気がして
／| ', 〉、:::::::∧-―‐-/.::;:':::::::::ノ / ,ｉ l、 ＼
'―;' :::. i ＼::::::∧´￣/／.:::::／ :i .:: ', ー｀
＿＿__
.ｘ＜／===ミ、:＞:.、
.〃.:::/ ＿＿ ∨:::::::.ヽ
,’:::::;'ｲ´i|:::::|l__|ｉﾐ}ｉ:l::::::::∧
.i:::::::;ｉ:j⌒|:::::||:::||ｌｉⅥ:::::::l::i:'
i|::::|:lｊ｣ｚミ―'¨ｨz≧}{!::::::|::|:’
.||::::|从.ﾋﾘ .ヒ｝》|:::::::|::|::::, 気づいたら、想像するようになってましたね
l||::::|::';. l .ｉ:|:::::::|::|::::::,
|||::::|从 ､＿.， .从::::::l/|::::::i この人はどういう考えで、この牌を打ったんだろう
|||::::|ｌ|:::＼ .イ};’:::: ｊ::ﾘ.:::::| どんな人生を送ってきたんだろう、って
|||l:::|l乂::_;}`::::´ /::::::::/:/.:::::/
_ ／ Ⅵ:::l|:／ハ ∨.: .,’:::;::く:ｲ:::／ﾍ ……当たってるかどうかは、確かめた事がないから
〈_....ﾉ ∠乂:∧i:::|三二ミ:ｉ／:::::::.＼ー .乂 ・ ・ ・ .・
/.＼＼V:|＝=ｘﾉ'::::::r '´..:＞ヽ￣｀ヽ ただ、想像も出来ない人と当たった事はなかったです
.ｊ∧ ＼::人l|l／..:::::::::＞'´ ,. ‐}’
|. ∨ _＞ﾐl´ ‐r＜ .／ |∧
ﾉ } .|_イ}ﾄ､_ 〉 .∨.:/＼ |ｌ:::|
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ―） （―）＼ 凄いおね。誰の人生でも想像できるって
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| | やる夫なんかは、考えたこともない
＼ ／
／.:::::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::
,:':::/:/_ ￣ ｀ヽ::::.∨::::::::::::
.,’:::;':/ .＿_＼:∨:::::::::
.i:::::;:/ _.....r:::＜::二:Ⅵiﾄ､__
l:::::ｉ{／ｉ:|ｌ::::|:l:i::::::lⅣ:::Ⅵ
ｌ:::::ｌ|ｉ:::l|:||l:::|从:::_||_l:＿:'ﾄ:.|.l:
|ｌ::l:l||:::l|.||lノ´ :ﾚ'ｨz=≦z|:::|.|: 誰でもじゃないですよ
|ｌ::l:l||科ミ .}z:ﾉ〃.|:::|.|:
|ｌ::|从代:ｊ |:::|.|: 一人だけ、想像もつかない人がいますから
||::|::l:ﾊ .{ |:::|:!:
||::|::|i从 _， |:::ｌ.l::
l|::|::|从ﾍ、. ` ,|:::{ﾉ:
.|::|::|ｌ|∧ｌｉ＼ .／:l::/::::
_＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼ へぇ。やる蔵爺さんのこと知ってると
／ （ ・ ） （ ・ ）＼ 安心院さんでもわからないってのは、俄かには信じがたいおね
| __） |
＼ ｌ_ ／ どんな奴なんだお？
／ ‐' ＼
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| やる夫さんですよ
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
.ﾉ::_ﾊ、 _/::|:::::::::￣:::::} ∨/////:ﾐｉ{::ヽ:::::.丶
＿＿＿
. ／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ ・ ・ ＼
. | （__人__） |
＼ l＿_l ／
／ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ﾎﾟｸ……
／ ＼
| ＼ ,＿ |
/ ｕ ∩ノ ⊃―）／ え、冗談じゃなく？
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
.....::――‐::...._
／.:∠=−-ミ､::::::.｀ヽ
,:'.::〃 ｀Ⅵ:::::::::ﾍ
/.::::/_7::¨/::::/}＜:ｌ:|:|:::::l::∧
,'::::::;´/|｀:;'::::::ｊ_|__lﾐ|:|:l:::|:|::|:::i、
::::l:::iｙ'ｆミ人_ｊ//.:从lﾉ:::::l |::!:::|l
;|::|l::ﾄ.:ﾋﾘ ﾃミ㌫::::::ｊ:ｊ/.:: l:|
ｉ|::|l::| ﾉ .ヒﾂ/.:ｊ:/:/.::::::从
||::|l人.丶 _, .:/.:/;'::/./.::/.::::〉 本当です
||::|l::|l:＼＿ .. :＜:ｲ:/:/:/.::/.::::/〉
ｊ乂}ｌ|乂_.｝ :.:.:;/.:::::/:/く:イ:_::乂{、 ここ数週間、本走で何度か打ちましたけど……
,r.i:TT:|:::::/ﾉ ::/::::／￣ ヽ.∨:::＼ ＼ やる夫さんだけは、どんな人なのか、測りかねてます
/:| | | |:|三三;:'__:/ -＜ l. }:::::::::.∨ 〉
/ | Ⅵ:::|===/-く_ |.八:::::::::ﾍ´
＿__ ／ .〉 }∨|::／..:::::::::::ヽ ./|::::＼:::::∧
.,..::::::::::::::::..丶. :′(⌒|:|／:ヽ::::::::::::ｉ .／/.:| :::::::.＼::∧
＿＿__
／_ノ ヽ＼
／ （ ●） （●）、
／::::::::⌒（__人__）⌒＼
| |r┬-| | 打った回数が少ないだけじゃねーの？
＼ u. `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ やる夫は、そんな奇想天外・吃驚仰天人間じゃねーお
＼ ヽ / ヽ / ふつー、ごくふつーの人生送ってきた
＼_,,ノ |､＿ノ
.／..::::::::≧ﾐ､:::::::.､::::::::::::::::
/.:::::/ ´￣:.＼:::.∨:::::::::::
,:::::::;′ ....＿＼∨::::::::
ｉ::::::ｊ ＞.‐::ｌ::::::::_li＿∨}｀ｰ'
ｌ:::::ﾉｲ:|:|ｌ::::::ﾄ;ｨ´|:|∨::｀;:::､:l､
|::::ｉ|ｨ¨|:||::::::|从_|｣└‐ﾐi :::||:
|::::||l:斗||_:ノ´ _ ,, ｌ|::::||:
|::::||ｲ _, ﾐ=≠ﾞ l::::||: 多くても２、３回打てば、想像できてたんですよ
|::::|l::ﾐ≠' .i |ｌ::|l::
|::::|l::::', :、 |ｌ::|!::
|::::||:::∧ .， .|ｌ::|:::
|::::ｌ|:::|ｌ::ヽ. ｀ ﾉ:::::::
ｌ::::l|:::l乂ﾄ:＼ .／ |:::::::
,.. - ―― - ..,,
,.ィ:::::／::::::::::::::::::＼::::`:.＜
／:::::::/'´ ￣￣￣￣ ｀ヽ;:::::::＼
,::::::::i::/ ＿＿＿＿ ',:::::::::::ヽ
/:::::::::ﾘ,.ィ:::´:::/:::::::i!::::::'.:::::｀ヽ::::::::::::::',
/:::::::::::':::/ i::::::::!::::::::i ',::::::i:::::::|::::',:::::::::::::',
/::::::::::::,i斗-}-::､|::::::::| }::斗::-:|-､|:::::::i:::::::',
,::::::i:::::::::|:从 j从|jﾊ从! j从ﾊ::::j!::::|:::::::|::::::::',
,:::::::|:::::::::|',.ｨf＝ミ､ ィｆ＝ミ､ヽi:::::::|::::::::::,
i::::::::!::::::::{ ゞ 茫ソ 茫ソノ j:::::::|::::::::::i
{:::::::::',::::::::', ///// j ///// ,:::::::::;:::::::::::} だから今は……
|::::::::::',:::::::ﾑ､ .厂 ﾄ､/:::::::::::!
|::::::::::::Vi' { ヾ 、 _, ソ /./:::::::::::::; やる夫さんのことが気になってます
',:::::::::::i ', ', ｀'' .､ ,.ィ "´ /ﾉ:::::::::::/
',::::::::::≧､ ｀ヽ_./´ ..ィ::/::::::::::/
ヽ::::::::::',:::ﾏ ヽ / { ､／i::::::/`'' ＜
,. -- ＜ ',::::', ﾉ__ .′.}＿ { |:::::' ／ `'' ＜
ノ ＼ }:::/ ｀ヽ=.i ｀i j::/ ／ ヽ
.i ＼. ∨..,,__ { } ＿.{ / / }
} ', ′ ｀ヾ! .j'´ .∨ , ﾉ
i .ﾚ 〉.{ { / .′
､ .′ , i ∨ i
} / .i .} ＼ ′
.ﾊ , ＿＿ { .| ＿＿ } /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ そんな気にするほどの人生送ってねーんだけどなぁ……
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ< ま、その内わかるだろーお
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、 やる夫たちは麻雀打つのが仕事なんだ
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、| 嫌でも打たにゃならんのだから
{ { ＼｀7ｰ┘!
.....:――::.......
.,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
.,:'::/l／ ――ミｘ:::::::::::::::∧
,':::::ｉ/ .Ⅵｉ:::::';::::::',
.’､:::ｌ_＞.-irｰr::::＜ｌ:|:!:l:::ｌ:| :∧
i､_i| |ｌ:ｌ|＿ｌ|::::l.ｨｰ|l::Ⅵ:l:::|:|::|ｌ∧
. i|::::l| |ｌ:||::::|ｌ|::::|ｌ|:_:|Ｌ:|:|:l::||:|::l:::::ﾊ そうですね
. l|::::l| |ｌ.ｨ去ﾐ´￣ィ示ミ|:l::||:|/:::::l::|
. l|::::l|∧'弋ﾘ ゞ‐'1ｌ:ｊ::||:|、::::l::| 判る日が来るの、楽しみにしながら
. l|::::l|'/ﾍ ! .ｊ:l;':::ﾘｘ_＼':ﾒ- 、 頑張って働きますよ
. l|:::::l'/:イ_::.､_`ｰ ’ ィi:/:::/ ｘ≦ﾆﾐ_ ＼
乂从〉 孑≠｀ｰ.く__l:ﾘ::/:／＞― Y .∧
./ ＼::乂. ヽｲｲ!/ ﾊ―.､〉
.:;′ｨ＜∠≠二ミ､___,ﾉ!〈/.／ .l: l::::＼
/_,/.乂__,.::−､＼〉V＿乂三≧ｘ }.ｌ|､:::::::'.,
終わり
なんかどこにでもありそうな人情恋愛物やんおもんねーわ
つーかこれなら東大を出たけれどでええやん
ってことで独白毒吐く主人公を描くのはしょうがないね
なお、一番印象に残ってる雀荘は
「東大生はゲーム代１００円値引き！」
と看板に掲げてる渋谷の店でした
低学歴な僕は恐くて入れませんでした（憤怒
東一局の牌姿は本業雀ゴロ、副業作家こと福地誠鳳凰民のブログより
ttp://fukuchi.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-de09.html
オーラスも同じく福地誠先生のブログから、bakase（当時）七段の闘牌
ttp://fukuchi.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-f962.html
>>797
カーチャン「TON80はトーチャンに似て男前だから！ モテるよ！」
マジ恨むわ
子の外見を貶めるのは遠回しに自分や夫の外見が劣っていることを認めることになりかねん
なんてことを考えてしまう悪癖
まぁやっぱり独白が無いと物足りなくはあるけど、
それでもここの色はかなり出るなｗ
凡庸だから面白くないってことはないと思いますよ、オリジナリティがあれば面白いとは限らないのと一緒のことで
上の御作がつまらないように感じられるなら、それはご自身の個人的な趣味の問題でしょう
ご自身にも満足いかれるような作品をお待ちしております
今作も続き待ってます
＞わたしＭＤっていうの買ったからさ
いつからこの話を温めていたんだ・・・（驚愕
去年からやってて最後の更新がひと月前だと思っていたら、
その肝心の更新が去年じゃねーかっていうね
短編とかも割と好きだし、何でもいいからTON80さんの作品が読みたい
麻雀はどうしてもルールが覚えられないんだけど